【腐男子】音ゲー総合スレ3【専用】

このエントリーをはてなブックマークに追加
373名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 01:00:20 ID:eXo5fG+J
保守
374エイタロ:2011/02/09(水) 18:36:13 ID:pwWzl2T2
みんなひさしぶり! 保守!

ぜんぶ読んだ! きゅんきゅんだったりエロかったりで、ごちそうさまでした。
375名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 10:19:36 ID:AnM1RFo8
保守そして乙
来るたびに作品が投下されてて楽しい

このスレ的にユンタってどうよ
なかなかいいガチキャラだと思うんだが
376390:2011/02/11(金) 11:32:00 ID:nxqnjrXy
気にせずに投下すればいいんじゃない?

ところでみんな、残念なイケメンの多い今作だけど、現時点で好きな男キャラっている?
俺はケンジが好きだよ
377876:2011/02/12(土) 00:52:28 ID:cN17br6d
今作で好きなのはケンジかな
エージェントは設定は好きだけどわりと女顔なのが残念


今ダイの勝ちアニメに出てくる眼鏡のお兄さんの話を考えているんですが
名前どうしようか悩んでます。元ネタ通りなんですかね
378名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 02:51:45 ID:koHTTwmx
リyuー→龍→たつ とかで、たつ兄さんとか浮かんだ
379458:2011/02/12(土) 03:25:06 ID:B3urbiNN
>>375
ユンタは俺の脳内で、貴重な体毛+α要員
濃いめの陰毛やら腋毛やらが、暑さで常に蒸れて+α。
BADアニメは腹を掻いてるけど
あーいうノリで、陰部を人目はばからず掻いてそうで萌ゆ。


現時点ではブレッドでs
ピアノ奏者の先輩方から(グリーンとかスモークとか…否GH、否SR)
手厳しいゴニョゴニョを受けてるとか妄想して、ご飯が三杯は余裕でs
380名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 02:06:49 ID:o6w8UMYn
ジャミロ熊井が超可愛い。
381名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 08:15:37.90 ID:nX/TUrOd
そっと保守
382名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 03:22:05 ID:/JF57O1b
ほっしゅ
383名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 15:50:19.93 ID:vVjvz1yN
保守
384390:2011/03/12(土) 12:50:37.14 ID:W3QX/YH6
保守ついでにスレの住人の安否確認をしたい
みんな無事か!?俺は無事だ!!!
385名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 16:44:30.21 ID:lnRodCvy
無事だよ
しかしこの状況じゃ妄想とか普通に無理だな……
386390:2011/03/12(土) 23:29:24.04 ID:/IQElJDS
久々にまとめスレ更新してきたよ
溜め込んでて正直スマンかった
被災した人の慰めになればいい
387876:2011/03/13(日) 10:05:03.05 ID:9zvEytEr
876です。無事です
テレビ見た時に愕然としました
一刻でも早く復興して、皆が安心出来るようになれればいいです
388390:2011/03/21(月) 10:07:01.43 ID:OuJ7LPFx
被災地の復興を祈りつつ保守
389名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:14:03.19 ID:unJ3Q+/7
保守
390名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 17:22:28.00 ID:/QVWM8jS
レアカードの上司and部下が欲しくてたまらない・・・・
でもポップンしない人間なんで自力で手に入れることができない
オクで1万近い金出して購入したくはないし、
いい年した男が、ひたすら筐体に張り付いてゲームもせずにひたすら金を入れるのも
頭おかしいと思われるし、確実に手に入るという保障もない
もうどうすればいいんだorz
391名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 22:31:07.48 ID:ZnTPZn3K
そりゃ難しい問題だな
周りにポップンやってる友達とかいないのか?
レアカ出るまで粘らんでも、トレードで手に入るかもしれないぞ
がんばれ
392名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 23:56:24.21 ID:8DJUk29F
ビット×熊井萌え
393名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 08:49:37.07 ID:kUGr7vru
十兵衛×六萌え・・・同士いないかな。
394458:2011/04/07(木) 00:28:07.02 ID:2vIwsyXQ
>>393
395名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 02:12:32.91 ID:yv6xCptR
>>394
おお、同士が居た

十兵衛は男臭くていいと思うんだ。
ガチムチ×ガチムチになんのか・・・ゴクリ
さて、文章の勉強でもしようかな・・・
396名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 00:58:01.86 ID:EDQzDelJ
>>390
俺はトレードで入手した。
トレードはすごく有効だと思うが…ポップンしないならその他カードの入手すら難しそうだな。

てか、上司がジャックを性奴隷にするネタとか誰か書かない?
上司じゃなくてもいいけど。
誰も書かないなら俺が書く。
397名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 17:15:56.31 ID:dQXw7WFB
>>396
期待
398名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 23:53:12.86 ID:itAnwHd+
>>396
待ってる、超待ってる。
ぜひとも、上司×部下でお願いしたい!
399名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 19:53:24.13 ID:BnbCf8ep
>>396
上司キター!
400名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 03:17:20.81 ID:bj6Wgn2Z
396だが、上司部下書いてたらなんか長くなってきた…。
まだ終わりが見えないだが途中投下してもおk?
401名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 06:58:36.28 ID:A6T9xpTA
>>400
おk!
402名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 12:34:26.24 ID:MPRTpvCg
>>400
OK!OK!
待ってるよー!
403名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 22:16:21.34 ID:qqXp0eDI
上司部下の者です。
途中投下おkとの事で投下します…が、本当に中途半端なんで申し訳ない…。
あと細かい設定だが、

・二人の出会い話。ジャックは元はフリーの暗殺者で、ヴィルryはその標的だったが…

みたいな設定を頭に入れて読んで欲しい。
良ければ以下からどうぞ。






むせ返る程の黒煙が、視界を、体を―――何もかもを飲み込んでいく。
古びた油と廃れた灰の臭いが、非常に不愉快だ。

焔を思わせる朱い瞳を閉じて、意識を集中させる。

(やっぱり、気配が無い。)

相手が人間では無いという事は、とっくに分かりきっていた。
それでも職業上の自尊心から諦めきれず、傷だらけの体は徐々に鈍さを増していく。



「その体で私を討とうとする心意気、誉めてやろう。」



背後から耳元へ囁かれ、即座に翻しナイフを向けるが。


「…そして、愚かだ。」


刃が空を切ったかわりに、心臓を直接掴まれたような圧迫感が襲った。

「――――……っ…!!」


実体が朧げな敵は青く輝くネックレスに手を翳し、その手をゆっくりと丸める。

その直後に、朱い瞳の彼は嗚咽を漏らし蹲った。

「貴様の"負け"だ。」

敗北―――敵はあえてその事実を強調した。
自分がどんな顔をしているか、考えたくも無い。

敵が放つ青白い光が一層強くなり、意識はそこで途絶えた。
404上司部下:2011/04/16(土) 22:18:23.49 ID:qqXp0eDI

冷たく堅い何かを膝に感じた時には、もう遅かった。


意識が完全に覚醒するよりも早く、朦朧とする視界で状況を把握する。
一見して、見慣れない廃墟…内装や雰囲気から、恐らく教会だったところだろう。
朱い瞳の彼―――ジャックは、疑念と絶望を抱く。

生きている。
しかし、任務には失敗した。
任務に失敗したら、やる事は一つだけ。
…だがそれを実行しようにも出来ない。
何故なら、口には猿轡。
四肢を後ろ手に拘束され上半身は起こされ、跪いているからだ。

殺されずに連行され…言うなれば「捕虜」という状況だろうか。
そして雇い主についての情報などを問い質され、応じなければ拷問。

そこまで考え、項垂れた。
拷問が怖いわけでは無かった。
ただ、今まで失敗した事など無かったために悔しかった。
そのうえ自害も許されない。

肩を落とした瞬間…真正面から突如、気配が現れた。

「気が付いたか。」

はっ、と息を飲んで見上げると、そこには先程の敵がいた。
戦闘の際には見られなかった深紅の瞳をジャックに向ける。
標的だったこの男の名は、ヴィルヘルム。
鋭い眼光で睨むジャックを意に返さず、ヴィルヘルムは言葉を続ける。

「常套句だが、まずは依頼主について問おうか。」

そんな風に問われ、誰が簡単に口を割るものか。
奴の喉を掻き切ってしまいたいと思うジャックだったが、拘束されている上に噴火機もナイフも銃も無い。
ガスマスクすら奪われており、些細な表情の変化も相手に見られてしまう。
全くもって不愉快だとジャックは胸中で吐き捨てる。

「先程の戦いからして、プライドが高いと見た…単純に聞いても応えないのは分かっている。」

「なら…自ら言うまで待ってやろうか?」

―――待つというのは、こちらが死ぬ寸前まで放置する、という事だろうか。
そう捉えた瞬間、布を裂く甲高い音が響いた。

ヴィルヘルムが持っていたのはジャックが戦闘に使っていたナイフだった。
息もつかぬ間にジャックが着ていたシャツを正面から切り裂いたが、肌は傷一つ付けていない。
目を見開くジャックに対し、ヴィルヘルムは薄ら笑いを浮かべていた。

「そうだな…
それまでは"遊戯"でもして愉しむとしよう。」
405上司部下続き:2011/04/16(土) 22:19:49.99 ID:qqXp0eDI

言ってる事の意味が分からない。

混乱するジャックを無視して、ヴィルヘルムは先程裂いた服を掴みジャックの上半身を露わにする。
何事かと身を捩るジャックの腹から胸へと、手袋に包まれた白い掌が這う。
手袋越しの体温があまりにも冷たく、捩る体がビクリと跳ねた。

「よく鍛えられている、無駄の無い体だ…だが、場数はあまり践んでいないな。」

無遠慮に体を弄って、いちいちこちらの神経を逆撫でる物言いに血が昇る。
そして、目の前に近付いてきた赤い髪めがけて頭突こうとした瞬間だった。


「っ…!?」

ヴィルヘルムの指先が、ある意図を持って、ジャックの乳首を捏ねた。
痛いのかこそばゆいのかよく分からない感覚に、思わず体を引く。

それを見たヴィルヘルムは唇に弧を描き、戦闘にてジャックを伏した際に使用したネックレスを再び輝かせた。
条件反射でジャックは目を固く閉じる。

…しかし、あの時のような苦しみや圧迫感などは無く、何故か体の奥に急激な熱を感じた。
その熱は瞬く間に体中を巡り、先程触れられた箇所がむず痒くなってゆく。
轡を噛まされている口からは荒い吐息が漏れる。

「どうした?苦しいか?」

愉悦を滲ませる顔を、潤んだ朱の瞳は敵意と殺意で映す。
映された相手は喉を鳴らして嘲笑う。

「良い顔だ…そうでなくては面白くない。」

そう呟くと、ジャックの脇腹に手を添え胸に舌を這わせた。

「あっ…!」

背筋を走った衝撃に喉を反らせ、轡越しに声が漏れる。


何だ、今の感覚は…?


「ん…っ、ぅ…!」

甘ったるいこの声は自分の声なのか。
殺す標的だった奴に、自分と対して歳も変わらないような男に、今、一体何をされてる…?

胸中は屈辱と嫌悪と羞恥が渦巻いているというのに、与えられる熱に焦がれる―――これが、快楽というのだろうか。
こんな愛撫じみた行為も、男と女がするものだと窺っていたが。


「従来の拷問では、つまらんだろう。」


まるでこちらの考えを読んでいたかのような言葉に、ジャックは思わずヴィルヘルムへ顔を向けた。

「貴様が考えている事くらい、手にとるように分かる。
ちなみに、私はこう見えて齢四百は越えている。見くびるなよ。」
406上司部下続き2:2011/04/16(土) 22:24:54.13 ID:qqXp0eDI

「ぁ、あっ…!」

読心術でもあるのか…。
また心を読まれるのは癪だと思い、思考を巡らせるのはやめた。

この拷問紛いの一方的な行為をひたすら堪える事に専念しよう。
体勢を整え居直るジャックを見て、ヴィルヘルムは目を細めた。

「…いいだろう。」

艶かしく動くヴィルヘルムの手が、固く主張し始めたジャックの陰茎を撫でた。

「くっ!…ぅ……」

腰に来る鈍く甘い刺激に、敏感になっているジャックの体は大きく跳ねた。
撫でられながら下履き全てを下ろされると、ジャックは肩と膝に布を引っ掛けただけのほぼ全裸という姿になってしまった。
外気と視線に晒された下半身はぶるりと震え、陰茎は更に昂ぶりを見せる。

ヴィルヘルムは手袋を外し、冷たいその手で直接ジャックの陰茎を包み込んで、緩く擦りあげた。

「う…!んんっ!!」

轡を噛んで堪えようにも、どうしても声が出てしまう。
甘い蜜のような何かが脳髄に広がって痺れる感覚が、とても気持ちいい。

「はっ…あ、ぁあ…」

がくがくと太股が震え、無意識に腰が動く。
気持ちいい―――とにかくそれしか頭に浮かばない。
きっと今、己は浅ましくだらしの無い顔をしているのだろう。
それでも熱は爆ぜそうな程に増していく。

「うぁ、あぁぁ…っ!!」


甘い蜜が波となって迫ってきて…果てる、と思った瞬間。
出口を塞がれるように陰茎を強く握りこまれた。
痛み、閉塞感、逃げ場の無い快楽が一気に篭って、ジャックは潤む瞳でヴィルヘルムを見つめる。

「どうした?縋るような眼だな。」

笑いを堪えているのが分かる。
かつてこれ程の屈辱を味わった事があっただろうかと、ジャックは目を伏せると頬に一筋の涙が伝った。
その様を見てもなお、ヴィルヘルムは喉を鳴らして笑う。

「貴様、淫売の才能があるぞ。」

お前が俺の体に何かしたくせに、何を言うか。
それよりも…体内で暴れるこの熱を、早くどうにかしてくれ――


「イキたいか?」

地に響く声での問い掛けに、ジャックは小さく頷いた。


とりあえずここまで。
拙文スマン。
407名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 23:24:48.08 ID:FMOw+OQ4
上司部下キター!実に萌えた、ありがとう403。
まったり待ってるから、いつか続きも投下してほしーな!
408名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 07:25:04.64 ID:2dEWKIgp
>>407
続きはいつになるか分からんが、今月中には終わらせたいと思ってる。
そう言ってもらえると書く気力に繋がるからありがたい。
409名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 23:41:34.28 ID:hXEyZZKc
wktkでお待ちしております
のんびり待ってるから焦らなくていいよー
410名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 00:27:25.15 ID:Qkv7EMAf
ふぅ……シシワカ×カゲトラは良い。心が洗われる。
シシツグとの兄弟丼もおいしい。
411名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 18:11:49.06 ID:JR7w/YzO
暇だったから、短いアンケ作った。暇な人はやってみてね!

Q1:好きな組み合わせベスト3は?
Q2:好きまではいかないけど、見てみたい組み合わせは?
Q3:犯してみたいキャラは?
Q4:何故か犯せない、そんな聖域キャラは居る?
Q5:一度見てみたいシチュは?

----------------------------------
ちなみに、自分はこんな感じ

A1:1キラー(赤)×ギガ 2ウーノ×ツースト 3上司×部下
A2:ジェフ×ローズ ゲレゲレ×ペロ
A3:ソラ一択
A4:スマイル
A5:笑顔の練習って事でウーノに色々して貰って、最終的にアヘ顔ダブルピースなツースト
412名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 08:38:03.96 ID:eu9xTCMv
Q1:好きな組み合わせベスト3は?
光×泳人、獅子若×影虎、ししゃも×佐藤さん
Q2:好きまではいかないけど、見てみたい組み合わせは?
ディーノと黄龍
Q3:犯してみたいキャラは?
頭の中なら獅子若獅子次。リアルなら六
Q4:何故か犯せない、そんな聖域キャラは居る?
ある意味ししゃも
Q5:一度見てみたいシチュは?
強気キャラ(特に六)をショタ化させて、対面座位で結合部をハメ取りなんぞエロいと思う
413名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 15:52:04.77 ID:YUI8owi5
規制中かのう?保守
414名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 01:29:55.85 ID:mlMu9yeN
色んな物の続きを待ちながら保守
415835:2011/05/16(月) 01:07:44.10 ID:E1mDgqA8
大変ご無沙汰してます835です。
震災で被災された方々には心よりご冥福をお祈りいたします。


久しぶりに投稿…と思ったら「本文が長すぎます」と言うエラーが出て全く出来ないんですけど、ひょっとして1行の字数制限って前より減ったんですかね?
416名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 00:18:03.63 ID:CJNCGacD
セルゲイきゅんはケモショタ可愛い。
窮屈な宇宙服を脱がせて犬チンをしゃぶしゃぶしてあげたいお。
417835:2011/05/29(日) 00:52:42.29 ID:tu7w9Uoz
>>371

 物心付かない小さな子供の時、笑うと言う事を知らなかった。
 それは今でも余り変わる事は無く、誰だったろうかガラスみたいだと言われた事があった。
 硝子(ガラス)の顔を持って生まれた硝子(しょうこ)の名を持つ少女の形をした人形。
 正に洒落が利いていると、自分の事ながら思う。
 聞いた事が無いので分からないが、自分が生まれた時は泣き声も上がらない内に臍の緒を切られたりしたのではないだろうか。
 そう自分で思えるだけあって、両親はそれ以上に頭を悩ませていたに違い無い。
 何しろ8年越しに生まれた第二子は泣きもしない笑いもしないのだ。
 兄を見ていると、何不自由無く育ったのが分かる。
 だから自分は兄が嫌いだった。

「お兄ちゃんはこんなにも良い子なのに」

 まるで目の上の瘤を見るかの様な扱いが嫌だった。
 今になって思えば、その負の感情が余計に『硝子』を作り上げて行ったのだろう。
 逆に、自分が悪い子だと思った事は一度も無い。
 だから、どうして両親が嘆いているのかも分からなかった。
 分かろうともしなかった。
 大嫌いな兄と同じは嫌だった。
 その点で見れば、情操教育は最悪の結果で終わってると見てまず間違い無いだろう。
 そんな自分に転機が訪れたのは、ほんの些細な切っ掛けだった。
 自分の歳が3つになって、大体一ヵ月が過ぎた頃だった。 
 自分から見れば一般的に弟と呼ぶ第三子が現れたのだ。
 ところが、その弟にはここ一つ状況が違った。
 何せその弟は両親の愛の営みや生命の神秘によって生まれた人間では無いのだから。
418835:2011/05/29(日) 00:54:02.80 ID:tu7w9Uoz
>>418

 ある日突然、両親は既に新生児とは呼べない赤ん坊を抱えて帰って来た。
 何の言伝も無に子供達だけを放って丸一日家を空けたかと思うと、次の日に生々しい治療痕を作って帰って来た。
 子供ながら、何かがあったのだと言う予測までは出来た。
 実の子供二人が驚愕の表情を浮かべているにも拘らず、父親の開口一番の台詞は

「今日からこの子はお前達の弟だ」

 と、更に追い討ちを掛けるものだった。
 後から聞いた話だが、親友の家族と買い物に出掛けて事故に巻き込まれたらしい。
 身体の発達が異様に遅いこの子供は、生後二年でありながらも未だに親を認識出来無い様だ。

「ハジメ、硝子。翔君に挨拶しなさい」

 翔。
 それがこの子供の名前だった。
 冷たい陶器の自分。
 対してその子供の名には太陽に近い存在を表していた。
 つまり、この子供も自分にとっては邪魔者なのだ。
 そう感じ取った、正にその瞬間だった。
 冷たい自分の手に、柔らかく温かいものが触れた。
 指先に少しだけ、ほんの一瞬の刹那。
 たったそれだけの間に、自分の身体の中に何かが駆け巡った。
 その子供の手に触れたのだ。
 恐る恐るもう一度手を伸ばしてみる。
 するとその子供は、自分の指先を掴んだ。
 人差し指に対して、その子の指全て。
 それが滑稽に思えて、自然と口が動いた。
419835:2011/05/29(日) 00:57:31.39 ID:tu7w9Uoz
>>418 上は>>417

「かわいい」

 極自然に呟いたつもりだった。
 それなのに酷いものを見たと言わんばかりの表情をされた時は本気で癪に障った。
 冷静に考えると当然の反応ではあるが。
 だってそれが、初めて自分に浮かんだ笑みなのだから。
 この時初めて知る事になる。
 割れたガラスは高温で熱すれば溶けるのだと。
 溶けてしまえば、また生まれ変わるのだと。


 子供にとって一年とはとても長く感じるもの。
 それは一日一日をとても充実して過ごしているからなのかも知れない。
 自分が一日がとても長く感じたのは、翔がこの家に来た時からだったと思う。
 一秒でも長く翔と一緒に居たくて、学校の授業に苛立ちを覚えた。
 それが余計に時間の経過が鈍化する要因だった気もする。
 終業の号令が終わると同時に教室を飛び出し、数百メートルもの通学路を一度も休まずに駆け抜けた。
 勢い良く家の扉を開くと、大抵出迎えるのは硝子の役目だった。
 この頃まだ幼稚園に入っていなかった硝子を何度も何度も妬んだ。
 授業のある自分と違い、文字通り一日中。
 それこそおはようからおやすみまでずっと一緒に側に居れるのだ。いつだったか、一日中ずっと翔と居たくて無理矢理な仮病を使った事もあった。
 それでも許してくれた母親を、生まれて初めて心の底から感謝した。
 お陰でそれまでの皆勤を自ら踏み潰す結果に終わったが、少しも後悔は無かった。
 後にも先にもズル休みはこれっきりだったが。
 部屋に荷物を放り込み柵付きのベビーベッドのある部屋へと降りると、丁度硝子が翔に言葉を教えている場面に出くわした。
420835:2011/05/29(日) 00:59:14.54 ID:tu7w9Uoz
>>419

「わたしが、しょうこ。こっちがハジメおにいちゃん」

 この鉄面皮におにいちゃんと呼ばれるのはこの上無くむず痒かったが、翔の為だと我慢した。
 最近になってそれが分かっていて硝子がわざと言っているのが判明していた。
 状況が状況だけに、文句も言えない。

「ショーコ」

 発育が遅いとは言え、知能の発達は人並みに追いついていた。
 翔が来て一ヵ月経つと、両親を自分の『親』だと認識していた。
 だが、それから言葉を覚え始めたのは急成長とは言えるだろう。

「ハジメ…にーい」

 自分がちゃんと言えたと思っているのだろう、短い両手を精一杯自分に伸ばしていた。
 その健気さとあどけなさにハジメは小さく吹き出す。

「ぷっ…。ハジメ『兄ぃ』か」
「あ、それ呼び易い。じゃあ今日からハジメ兄ぃで」
「なっ…お前は呼ばなくていいっての!」
「じゃあ呼び捨てが良いの? それともお兄ちゃん? 兄貴? お兄様? 兄上? ブラザー?」
「………兄ぃで良い」

 こちらはこちらで相当な頭脳をもたらされているのを忘れてはいけない。
 寧ろ翔のこの発達は、硝子の賜物なのではないだろうか。
 喜ばしい事だが、それはそれで何とも面白く無い。

「だったら私は…」
「硝子『姉ぇ』だな。ほら翔。硝子姉ぇ」
「指差さないで」

 この際この出来過ぎた愚妹は無視する事にする。
421835:2011/05/29(日) 01:00:28.54 ID:tu7w9Uoz
>>420

「ショーコ…ねーえ」
「良く出来ました」

 背の低い柵から覗く小さな頭を、硝子は柔らかく撫でる。
 それが本当に嬉しいらしく、きゃっきゃと子供特有の甲高い声で笑っていた。
 その時ハジメは隣で硝子が小さく笑っていたのを聞き逃さなかった。
 ただしそれを本人に言ってしまうと逆効果なので黙っておく。

(素直じゃないからなぁ)

「何か言った?」
「いいや、何も?」

 近い将来の苦労が目に見えたが、不思議と悪い気はしない。
 後になって思ったが、それは自分に兄という自覚が目覚めたのだろう。
 同時にここで一つの目標が生まれた。
 言葉を教える硝子の様に、自分も翔の手本になる様な人間になりたい。
 今この時間だけで無く、これから先の未来にも。
422835
本当はケビン&セシルの方を乗せようと思いましたが、急遽試験的にこちらの短編を書き上げました。
何だか非常に制限がきつくなってるみたいで、このままいつもの様に無駄に長い話を書いて良いものだろうか。
取り敢えず今後の様子を見つつ、対策を考えていきます。