【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ15【ボーカロイド】
GUMI「野菜ジュース=大体ニンジンだろ、JK」
GUMI「ユキちゃんがニンジンのカクテルをくれたよ」
ユキ「味は確かだよ、だってそれ市販品だから」
mikiに食べ物関連の歌あるっけ
MEIKO「さて、夕食の献立を考えなきゃ。とりあえず冷蔵庫の中身は…っと」
ガチャ
ミク「………」
がくぽ「………」
GUMI「………」
MEIKO「………」
パタン!
MEIKO「気のせいね。まさか野菜室に鮨詰め状態でミクとがくぽとグミが詰まってるなんて。
チルドを見ておきましょう。肉か魚が残ってるといいけど」
ガチャ
ルカ「………」
MEIKO「………」
パタン!
MEIKO「私ったら酔ってるのね、飲んだ記憶がまったくないけど。いやだわぁルカが入ってるわけ…そんな…ねぇ?
とりあえず冷凍食品も見ておかないと」
ガチャ
KAITO「………」
MEIKO「………」
パタン!!
リン「どうしたのメイコ、今日はインスタント麺?」
レン「体調悪いのか?」
MEIKO「聞かないで」
ビッグ・アルが日本で発売する時、こっち風のイメージイラストになったんなら
アンとかローラもパッケージ一新して美少女にしてくれんかな
758 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 22:04:41 ID:Tgyvo/db
>>756 ミリアム「まあ私には必要ないわネ」
プリマ「全く、己の美しさが怖いわ」
ソニカ「デスヨネー」
レンを冷蔵庫に入れたら真っ黒になるわけか
冷凍蜜柑はなかなか上手い
冷凍ミカンを口の中で転がしながら溶かすんですね…ふぅ
ネギのみじん切りを冷凍保存しとくと便利ですよ
ミク「それはそうと、お姉ちゃんの一升瓶のせいで冷蔵庫が窮屈なんだけど…」
KAITO「冷凍庫におっきな丸い氷が入ってて、アイス入れづらいんだけど…」
酒好きなら経験はあるはずだっ…たぶん
一升瓶て冷蔵庫に入れるか?
冷暗所に保管するといいからね
野菜室に入れるよ
770 :
767:2010/06/04(金) 03:34:04 ID:3q5lQ8Ir
冷暗所はわかるがそれと冷蔵庫は結びつかんわー。
流しの下とか床下とか冬場だと廊下とか倉庫とかのイメージだな。
開封後は冷蔵庫へ
>>771 開封したのはKAITOですねわかります
もうすぐ800かあ…ちと早いけど、今回のスレはとんでもなく豊作だったよな。
投下が続きすぎてGJが追い付かないくらいだったし
500kbも近いな。あと1本ぐらい投下してもいいのよ。
嘘です投下してください神々よ
豊作…言われてみればそうだったよなあ。
カイルカ投下されたときとか嬉しすぎてタンスの角に小指ぶつけたくらいだったよ
がくルカ投下していいだろうか
がくぽが変態だけども
がくルカ投下します
稚拙文すまぬ
「男の料理の時間です。私が今日の料理を担当する神威がくぽです。どうぞよろしく。
横にいるのが助手の巡音ルカさんです」
「本日、突然助手をすることになった巡音です。不本意ですが頑張ります」
「さて、今日の料理は蛸です。下処理が面倒で、すでに調理してあるものを購入する方も多いのではないでしょうか。
今日は皆さんが面倒だと思っている下処理のあたりからじっくりお教えしようかと思っております」
と、ここで巡音ルカが神威がくぽを肘でつついた。
「今日は蛸なんですか?聞いてませんが」
「はい、今日は蛸ですよ」
「私、蛸はちょっと…」
「ちょっと?」
「…苦手なんです。なんかこう…えも言われぬ可愛さがあって。他人とは思えないというか…。
とにかく私には調理なんて無理なので、今日の助手はやめさせていただきます」
「もちろん、他人ではないでしょう。だから本日はルカ殿に来ていただいたのだ」
「は?」
意味がわからずとまどっているルカをそっちのけにして、がくぽはテレビカメラに向き直った。
そう、いい忘れましたが、ここはテレビ局です。がくぽたちは料理番組の収録をしているというわけですが、
なぜだか人間のクルーはひとりもおらず、カメラも照明もすべてオートで撮っているっていうような状況。
詳しくは聞くな。
「さあ、始めよう」
「ちょっと…がくぽさん」
「まず最初に、蛸を捕獲します」
「捕獲?」
いつの間にかルカはがくぽの腕の中にがっちり捕えられていた。
「はい捕獲終了」
「え?」
「次は、食べるのに邪魔なものをすべて取り去ります」
「何言って…」
ルカが混乱している間に、がくぽは手際よく彼女の衣服を取り去った。神業であった。
「なっ、な…何をするんですかっ」
「ですから、蛸の調理です」
必死で胸元やら何やら手で隠そうと身をよじっているルカに、がくぽはにっこりほほ笑んだ。
「私は蛸じゃ…あっ!」
調理台の横に、バスタブほどの大きさの洗い場があって、ルカは湯を張られたそこにどぼんと落とされた。
「次の手順に進みます。食材を、手を使ってやさしく洗ってあげましょう」
着物の腕をたくしあげたがくぽが、湯の中で体を縮めているルカに体を近づけた。
ゆっくりとしたその動作は、まるで獲物に近付く肉食獣のようで、ルカはますます体を固くした。
「ルカ殿、固くならずに」
「な…っ何言って…」
「心配せずとも、おいしく食べて差し上げる」
「んうっ…」
突然唇を奪われ、驚いた隙に、ルカの体はがくぽに捕えられた。
そのまま湯の中で隅々まで体を洗われる。
ルカががくぽから逃れようと、両手をつっぱねた。唇が離れる。
「い…いやですっ、こんな…」
「すぐによくなる」
ルカの体は素晴らしかった。ことさら目を引くのは、やはりその乳房であった。
湯の中で誘うように、たゆん、たゆんと揺れ動くそこも、がくぽは大事そうにゆっくりもみしだいた。
立ち上がった乳首は口に入れ、舌で丁寧に舐めてほぐす。
「ああっ、イヤあ…」
ルカの両手に力が入らなくなってきた。今では軽くがくぽの着物をつかむ程度だ。
「ああ、ここばかり洗うのに夢中になりすぎてはいけないな」
がくぽが熱っぽい声でルカの耳にささやいた。
「ヒダまで指を入れて、よく洗ってください。ぬめりを取るように」
「ひあぁっ」
がくぽの長い指が湯の中に入り、ルカの性器をなでまわした。ヒダを丁寧になぞる。
「あ…ん…」
しばらく執拗に周りをなでた後、がくぽはおもむろに花弁の中心に指を添え、ゆっくりと突き入れた。
「イ…ヤ、だめえ…」
「ああ…ぬめりがこんなに」
がくぽは満足げに笑い。
「いかんな。ぬめりは取らないと」
言うと、指をゆっくり抜き差し始めた。
「いやぁ、いやっ、だめ…で…すっ、ああ、あ」
「どんどんぬめりが出てきた。困ったものだ」
全然困った様子もなくそう言うと、がくぽはルカの体を湯の中から抱き上げ、
横に添えてあったバスタオルで拭き、そのままバスタオルの上に横たえた。
「蛸は茹でるのもいいが、生もいい。今回は生でイクことにする」
ルカの全身はすでにピンク色に染まっていた。
荒い息を繰り返すたわわな胸は、相変わらずがくぽを誘うように揺れている。
「まるかじりというわけにもいかない。刺身にせねば」
すでにカメラを向いて敬語を使うことも忘れたがくぽが、傍らの刀を手に取った。
「美振」である。
美しい形状のそれは、がくぽがいまだ着物の下に隠している興奮をあらわすかのように、普段より輝きを増していた。
美振を見たルカが、その眼におびえの色を浮かべた。
がくぽが笑みを深くした。
「…が、女性を切る趣味はない」
もともと美振は人を切る刀ではない。刀身に触れても、人を傷つけることはなかった。
それをがくぽは逆手に握った。
ルカの両足を大きく広げさせ、ルカの下の花弁に美振の柄をゆっくり挿入する。
「ああ…あ…!!」
美振が、ほろん、と美しい音で鳴った。がくぽは喉の奥でくくっと笑った。
「美振も悦んでいる」
がくぽの片手はルカの両足を支え、もう片方の手は美振を抜き差ししていた。
「あんっ…ヤぁ…っ!あっ…あぁ…っ!」
ルカは耐え切れず啼いた。その啼き声がますますがくぽを煽るようだった。
美振とがくぽは連動しているらしく、美振は最初よりさらに大きさを増していた。がくぽの着物の下でも、これと同じようなモノが固く大きく張り詰めていると考えると、どうにかなりそうで、ルカはさらに蕩けそうな声をあげた。
「忘れていたが、このようにせっかく調理したのだから、蛸を味わわないといけないだろうな」
もう、何を言われているのか分からないルカは、うるんだ瞳でがくぽを見ただけだった。
がくぽはさらに大きくルカの足を広げさせ、片方の手で美振を抜き差ししながら、
ルカのヒダを掻きわけて、その奥で震えているクリトリスを口に含んだ。ルカの体がびくんと跳ねあがる。性器がぎゅっと縮まって、美振が苦しそうに、りいん、と鳴った。
「ひ…っあ、イヤあ…No…っ」
「こりこりしているな。やっぱり生のほうがイイ」
「アァ…!あ…ああ」
「こちらも生の方がイイか」
がくぽは美振をルカの膣内から引きぬいた。ぐちゅぐちゅになったルカの花弁は、ピンク色に染まって震えている。
がくぽが着物の前をはだけて、美振よりもずっと大きく、固く立ち上がった陰茎をルカのそこに突き立てた。
濡れそぼったその部分は、少しの抵抗の後、ずぶりとがくぽをのみ込んだ。
「ァ…っ」
ルカの肉が絡みつくようにがくぽを誘う。
「少しいじめようかと思っていたが…」
がくぽがルカのわななく唇にキスした。
「どうやらそんな余裕は拙者にもないようだ」
「あ…!」
ゆっくりから段々激しく腰を打ち付け、がくぽはどんどんルカの体内を侵食し、貪った。
ルカの若い肉ががくぽを捕え、うごめき、その激しい快楽でがくぽの陰茎がますます固く大きく張り詰めてゆく。
「あっ、ああぁっ、いやっ…がくぽ、さん…!」
一方のルカはといえば、快楽に翻弄されてそれが精いっぱいという風に、両手で必死にがくぽの着物をつかんでいる。
濡れた肉と肉がぶつかり合う恥ずかしい音、甘えるような自分の声、
耳元で荒く息をつくがくぽが漏らすうめき声、すべてがルカの理性を奪い取っていく。
「あっ、あっ、あ!…っだめ…気持ち、いい、の…いっちゃ…う…!」
「ルカ…、ルカ…!」
どくんどくんとがくぽの精がルカに流れ込んだ。
…実はカメラなんて全然まわっていなくて、料理番組自体が嘘だったと、
後になって打ち明けたがくぽがルカにお仕置きされたというのは、また別の話。
…挿入までで力尽きました。変なの書いてごめんね☆
精進して出直してきます。
おおおうがくルカだ!嬉しい!
がくぽが変態すぎGJww
設定は笑えるのにルカが初々しくてエロくて萌えた
>>782 …明日仕事なのに……なんてことしやがるちくしょう
GJGJGJ!!!
GJ!!美振まで変態かいw
後日どんなお仕置きされたのか楽しみに待ってるw
>>782 蛸ワロチw ユーモアもエロもGJです!
レンハク後編投下させていただきます。終わってませんけど……
――初夏。
何度も肌を重ねるようになってから、理解を深めていった。
官能は音楽であり、ひとのからだは楽器だと。
それは太古からの賛美歌であり、二つの肉体による複雑な交響曲だ。
脚の間を愛撫されてわれ知らず裸身をよじり、柔い箇所に口づけされて声帯を震わし、
熱い粘膜を触れ合わせて快美のおののきを走らせ、汗ばむ肌を桃色づかせて相手を抱きしめる。
本能の導きからくる律動に身をまかせ、生殖液を混淆させて淫靡な水音を響かせ、
艶声を抑えようとして断続的に洩らし、肉の高みに達して切ない叫びを上げる。
甘美の極みの合間に火照ったあえぎをつむぐ。
そのうちにどちらからともなく、またも抱き合ったまま動き始め、相手と自分をもろともに深みに落としこんでゆく。
リズムは徐々に速まり、弾け、乱舞し、ほとばしり、恍惚の痙攣によって交錯する。
旋律は展開し、変化し、高まり、響きわたり、収束する。終わったと思った瞬間にまた次なるパートが幕を開ける。
渦まくように情炎がくるめく時間。
……ぁぁ、と鏡音レンは熱い呼気をもらした。
かたくつぶっていたまぶたを、うっすらと開ける。この部屋のおぼろげな豆電球の光が、汗とともに目に入ってきて脳裏にしみた。
最後の痙攣をようやく終えた腰は、甘だるくしびれていて、言うことをきいてくれない。なにをするのも億劫な気分。
布団にあおむけで、本日何度目かの、濃厚なオルガスムスの後の虚脱感におちいっていた。
一方でかれの下腹の上にぺたんと座りこんだ弱音ハクは、いまだ高みから完全には降りてこれていない様子である。
真っ赤な顔をうつむけてあえぎ、まつ毛を震わせる目はまだ閉じられていた。
「ぅ、っ……っ……ん、っく……」
年上のひとは、騎上位でかれの胸に手をつき、小さなおののきをしなやかな裸身に走らせていた。内部でいまも鳴りわたる残響に耐えているようだった。
銀狐を思わせる白い長髪はほどかれて散らばり、華奢な肩や背、豊満な胸元へとかかっている。
薄い桜色に色づいた乳房が、少年の目の前でふるふると重げに揺らめいていた。
色惚け状態で、その扇情的な肉をなんとなく見つめつつ、レンは口を開いた。
「……中に出されたら、長引くようになっちゃった?」
揶揄で聞いたわけではなかったが、ハクはそうは思わなかったらしい。
羞恥と官能に染まった甘い怨嗟が、切れ切れに降ってきた。
「き、きみのせいでぇ……いつのまにか、こんなふうに……」
ぼくの? そう聞き返そうとして、レンはやめた。
かわりに、むっちりと張ったなめらかな太ももにそっと触れる。
「ぁっ、ぁ……ゃ……」
温かな太ももをそっとつかんだだけで、切なげな声を彼女があげた。少年のものを食いしばって音響的な痙攣を伝えていた肉の内部が、きゅんとよじれる。
その反応を確かめながら、すべらせるように両ひざのほうへと撫で下ろす。それから今度は、手を返してゆっくりと撫で上げていく。
「ひゃわぁっ、やっ……さ、さわらな……」
レンの両の手のひらが脚を這い、さらに上がり……つながった箇所へと近づくほどに、彼女は声を高めた。
余韻をこらえて丸まっていた背をびくんと伸ばし、如実な反応を見せる。
「ほら……きちんと終わって」
そう囁きながら、レンはハクの股の付け根を押さえた。ふっくらした恥丘の両横を、ニ本の親指をかけて丹念に押しこみ、マッサージしはじめた。
鼠径部にある、性感につながるツボを揉みほぐしていく。
知られてしまっている――というより開発された性楽のポイントを刺激され、ハクが腰をゆすって悶えた。
「や、やめ……ひぃっ」
「なんで……? 余韻でぐずぐずと細かくイって、消化不良気味の終わり方するより、すっきり終わらせたほうがいいでしょ」
「ば、ばかぁ……へんな気ぃ、ま、まわさなくていいっ……!」
ハクの内ももが、紅潮を強めてびくびくと痙攣しはじめた。恥丘周りにまで、脈打つような震えが走る。
その細かい痙攣は、腰を中心にだんだんと大きくなってゆく。
女の体のあちこちに散らばっていた内なる波紋が、愛撫によって子宮で一つにまとめられていくかのようだった。
「〜〜っ……ぅ、ううぅぅぅっ……!」
男性器をくわえこんでいた彼女のその部分が、きゅっとすぼまるように締まった。
潮か愛液を過剰に分泌してしまったようで、レンの下腹を濡らしていた蜜溜まりがじわっと広がる。
追い打ちじみた絶頂で、あるいは失禁してしまったのかもしれなかった。
「ァ……ぁっ、ぁ、ぁー……」
ハクが瞳をとろんと溶かす。極まった証の、放心しきったうめき声をあげる。
肉の夢に酔わせられて、うっとりと眠たげな表情。
その艶やかに火照った美貌を見上げながら、レンは(不思議だな……)とぼんやり考えていた。
こうしているときの彼女は、どこか透きとおった静謐な空気をまとっている。
美唇からよだれまで垂らし、身震いするたびこんなにも濃密な女の香をたちのぼらせているのに。
赤薔薇が咲き誇るような濃艶な乱れ方をするのに、白すみれの無垢さが混じっているのである。
(声、かな……)
頭のなかまでふやけてはいたが、それでもおぼろげに悟った。
(そっか、声……ハク姉のえっちのときの声、いつもより綺麗に響くから)
感じるうちにもれてしまう声、絶頂を前にしたときの切迫したあえぎ、達したことを告げるしぼり出すような叫び。
ハクのそれは、どれもがさながら楽の音だ。無意識の、歌――
思い当たると満足感が心身を満たした。ごく微妙なざわめきをつづける彼女の内部で、放出を終えたものが愛撫されているのも心地良い。
「こっ、こらぁぁ……」
と、硬直がとけてふらふらと上体を揺らすハクが、息絶え絶えで抗議の声を投げてきた。
「あほぉ、今日も、す、好き勝手にしてぇ……」
「ん……ごめん。でもイキ残ししちゃうよりはいいでしょ……ひっ!?
ハ、ハクねぇ? ま、待った……それ……!」
レンは目を白黒させた。ハクの優美な細指が、かれの両乳首をとらえてひねっている。
「…………しかえしぃ……」
とろけた赤い瞳が蠱惑的に細まり、淫靡な秋波を投げかけてくる。
「ひゃう、ちょっとっ」
「ふふ……レン君のここ、ピンピンになってる……わたしとおんなじぃ……」
絶妙な力加減で愛撫してくる彼女の指に、レンは「んっ」と息を弾ませてしまった。くりくりと転がされる胸の突起は、絶えず甘い電流を流してくる。
――今夜はもうできないだろうと自分では思っていたのに、少年の体は新たな愛撫に反応した。
嬉しげに、ハクが尻をもぞつかせる。
「ンン……なかで、また、おおきくなってきた……
レンくん、男のコのくせに乳首、弱いもんね……うふふ、かわいい……女のコみたい……」
ねっとりと腰をくねらせながら、淫魔さながらの微笑をハクは浮かべていた。
深みにいざなう妖しい声が、その濡れた唇からすべり出る。
「いじめられるのも好きだよね、君……
ねえ、今度は、どっちから、する……?」
ぞくりと脳裏を痺れさせられながらも、レンはどうにか首を振った。
「そ……そろそろ控えたいなと……」
「あふ、うん、ふたりともくたくただもんねえ……
じゃあ、これで最後……ゆっくり、楽しも……」
ハクは恥丘同士をこすれあわせるように、ゆるゆると腰を動かしはじめた。
また切なげに目をつぶって、無心に快楽を追い求める表情。
融け合うような快楽にひたりながら、レンは(いいのかな……こんなことばっかりしてて)と、かすかに案じていた。
体が合う。少々「合いすぎる」くらいに。
何回しても飽きがこない。当初の新鮮味こそさすがに薄れたが、そのぶん日ごと夜ごとに官能が深くなっていく。
いっしょに過ごす穏やかな時間のうちで、これだけは濃い悦びになっていた。
責めて、責められて――
呼吸を合わせて貪りあって、
尽くされて、可愛がられて、愛しあって。
出口が見えないほど、溺れている。
……………………………………………
……………………………
……
起き上がって、気だるく服に袖を通す。
懈怠のなかで、レンはふと思いをめぐらせた。頭がしゃっきりしている普段なら、絶対に考えないようなことを。
(ハク姉のあのときの声聞いてたら、この人なら唄うのだって問題ないと思えるんだけど……)
あえぎ声と歌はもちろん別だが……ハクが無意識に出す声には、なにかしらボーカロイドであるかれを惹きつけるものがある。
こういうことで、歌の申し子であるボーカロイドの勘がはずれることは、まずない。
(……でもこんなこと言えないや)
傍から聞いたららちもない話、という以前に、約束がある。
“私の歌のことだけは触れないで”と、あらためて深い仲になるまえに言われた。 だから、レンから話題にすることはできない。
実をいうと、ハクの歌を聞いてみたことすら、レンにはない。――レンに聞かれることを、ハクは望んでいないと薄々わかってしまったから。
「……帰るの?」
布団からハクが身を起こして、目をこすりながら訊いてきた。
「新月だから道が暗いよ……泊まっていきなよ」
「ありがと。でも、時期が時期でそうもいかないんだ」
残念そうに苦笑し、レンは着替えを終える。
明日は早朝から、リンとデュエットで唄う新曲の練習だ。終電を逃すわけにはいかない。
けれど少年がそう言ったとき、ハクは寂しげな色を面に浮かべた。立場に隔たりを感じた時の表情。
シーツで肌を覆い、彼女はひざを抱えて座りなおした。
「……ごめんね。忙しいのに引き止めて」
「え? ううん、そんなことないよ。嬉しかった」
ハクの表情の微妙な暗さには気付かず、レンは照れをやや含んだ明るい笑みを肩ごしに送った。
かれは、おおむね満足していた。
忙しい合間を縫ってハクのもとを訪れて。
料理を作って、ふたりで食べて。とりとめのない話をして。手を握って。キスして。セックスして。……このごろ、最後の項目の比率が大きくなってきたのが少し怖いけれども。
それを除けば特に刺激のない、安らぎだけの、けれど大事な時間。
現状に満足する心が、目を曇らせていた。
このときすでに眼前で進行していたのに、見過ごしつづけた。
続いて〈後・2〉投下します
――盛夏。
「……あ」
からんからんとマイクが転がる。
スイッチが入っていたので、転がる音はかなり大きくスタジオに響いた。
パイプ椅子に座ってスケジュールの打ち合わせをしていたKAITOおよびMEIKOが、音のしたほうをふりむいた。
鏡音レンはあわてて、床からそれを拾い上げた。
MEIKOがけげんそうに片眉をあげた。
「どうしたの、レン君ったら」
「えっ、いや」
レンは手を振った。「別になんでも」と申し添える。しかし大人ふたりは、意味深に目くばせを交わし合った。
KAITOが口火を切る。
「そうはいってもレン、このごろ気鬱そうじゃないか。やっぱり何かあったか?」
「な、なにもないってば」
「わかりやすい嘘はよせ、お前は動揺が透けて見えるタイプだ」
「嘘なんかじゃ……」
嘘だった。
つかみかけたところで手をすべらせたとはいえ、マイクを取り落とすような失態である。心ここにあらずの状態でなければ、こんなことにはならなかった。
かれを見つめて黙っていたKAITOが、肩をすくめた。
「……ま、いいさ。
だが忘れるなよ、今週末はステージライブ、その次はアルバムの収録があるんだぞ。調子はなるべくベストで臨んでもらわなきゃ困るからな」
「わ、わかってるよ」
………………………………………………
…………………………
……
きまり悪そうにレンが背を向けて歩み去ったあと、MEIKOがKAITOの袖をひいてきた。
「レン君の悩みだけど、弱音さん関連だと思う?」
弱音ハク。レンと親しい、シンガーソングライターの名を彼女はあげた。
「伝え聞くかぎり、ほかに考えつかないな」とKAITOは首肯し、眉根を寄せて重い声を出した。
「……少し心配だな」
レンの青春の悩みと、一笑に付して片付けられるほど軽い話ではなかった。
不安があるのはレンに対してではなく、あの白髪赤瞳の女性に対してである。ハクの近況を、うっすらとかれは聞いていた。
それはMEIKOも同様で、沈鬱な面もちとなっている。
「ねえ……このまま見ているだけでいいのかしら? 弱音さんとは面識もあるし……」
「そうだなあ……あまり首をつっこむのは考えものだが……」
大人ふたりはやがて、打ち合わせのときより顔を近づけて囁きかわしはじめた。
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
馬鹿な女と、部屋の四隅の暗がりから声がする。
とうとうレンと出会う前の、出口のない暗黒に戻ってきてしまった。
ヘッドホンを耳に当てて、弱音ハクはひざをかかえ、畳の上にうずくまっていた。
部屋は暗く、蒸し暑い。カーテンをずっと閉めきっているからだ。
着替える気にもならず、ショーツをはいてワイシャツ一枚を羽織っただけである。
くりかえしくりかえし、歌を聞いていた。
何白回も。何千回も。ときたま歌をストップさせて手元の譜面を食いいるように見つめ、思考に沈む。顔をおおい、また再生ボタンを押す。
落ちこぼれる自分の歌と、上手くやっているほかのアーティストの歌。どこに決定的な差があるのか、その違いを見つけるために。
「なにが悪いのかな……」
光の失せた目を畳に落とし、すっかり一人のときの口癖になった言葉をもらす。
ほんとうになにが違うのだろう。技術? 声調? にじみ出る心?
自分の歌の致命的な欠点――いまだにわからない。見つからない。
もちろん、最上級のアーティスト達と比べると、届かないと思わされる部分は多々ある。ハクは天才ではないから、地道に積み重ねたレベルより上には行けない。
だが、問題はそんな瑣末な部分ではなかった。
「自分の歌はプロのなかでは特に上手くはない。だが、総合的に見れば悪くとも中の下クラスのはず」――ハク自身の採点ではそうなるのに、他者の批評だと「論外」「素人以下」の烙印を押されるのだ。
先日、もう何度目になるかわからない新作CDの持ちこみをしてきた。
そしてこれまた、レコード会社からさんざんにけなされて没を食らった。ハクの歌は今度も日の目を見ずに終わる。
全身全霊をこめて、少しでもよいものを作ろうと心がけて、自分では「前より絶対によくなってる」と信じられるものを作った。それなのに……「一作ごとに悪くなる」と人には言われる。
自分と他者のあいだで、なにかの歯車がかみ合わない。
だから、レンには内緒で耳鼻科に行った。
そこで悪いところが見つかることを、むしろ期待して――けれど聴力テストの結果は、異常なし。
次は、脳外科あたりに行って相談してみるつもりである。よくは知らないが、認識能力の問題とかいうやつかもしれないから。
……実を言うと、カウンセリングを勧められていた。事情を話した耳鼻科の医師に。
それは、反射的に拒絶してしまっていた。
歌をどうにかしたいだけなのだ。メンタルケアなんか必要ではない。
それにレンに失礼だ。いまはあの子の存在があるのに、ストレスを感じるなんて駄目だ。いまの状況に文句や不満など、あってはいけない。
そう、かたくなに自分をいましめる。
いまではレンはハクにとって、特別な子になっている。
寂しかったとき、そばに来てくれた。いまでは、だれより近くにいてくれる。
忙しくてもその合間を縫って、ひんぱんに訪れて世話を焼いてくれる。出会ったときと変わらず、ずっと優しい。
(……レン君、今日も来るのかな……)
嬉しい――嬉しくないはずがない。
なのに、なんで、
(会いたくないな、なんて……思ってるんだろ)
レンに出会い、もっとがんばろうと決めてからの、これまでの日々がよみがえってくる。
努力で浮かびあろうとして失敗して、業界の底に気持ちごと沈んで。
あの子の存在に励まされて、立ち直って。
気をとりなおして、また挑戦して。
また失敗して、また沈んで。
だんだんと落ちこむ期間が長くなっていって……
いつからだったろう。
レンと目を合わせられなくなっている自分に気がついたのは。
――レンが天井知らずに名を上げていくことも、理由のひとつだ。
ハクがCDすら出してもらえないでくすぶっているうちに、かれはどんどんアーティストとしての高みに上りつめていく。
もともと才能では彼女など及びもつかない。実績も遠く引き離された。自分が「鏡音レン」に勝っているところなど、この業界に入ってからの年月しかない。
(……私たち、なんで一緒にいるんだっけ?)
自問するまでもなく答えははっきりしていた。レンが、同情してくれたからだ。
手を当てて、ヘッドホンを耳に押しつける。
「いい歌だなあ……」
ぼんやり、ほとんど唇だけでつぶやく。
ハクには特技がある。唄い手の能力のほどが、歌の片鱗を聞くだけでわかる。この先の伸びしろがあるか、ないかまで。
たとえ無名の新人であっても、デビュー前の素人であっても、“あ、この子伸びる”と思ったとき、それが外れたことはなかった。
採点できないのは、ハク自身の歌だけだ。それだけ必ず人と評価が食い違ってしまうのだ。
そのハクの耳で聞く限り、この唄い手は、最上ランクへと上っていける可能性を示していた。いつか聞いた、初音ミクと同じように。
「すごいなあ……レン君」
ヘッドホンから今流れているのは、レンの歌だった。今回はじめて、かれの歌を聞いた。
これまで避けてきたのに。これからも聞かないつもりだったのに。
いまこうして、衝動的に買ってしまったCDへと耳を傾けている。そして事前に予想していたとおり、ハクの胸には虚ろな後悔が満ちていた。
「やっぱり聞かなきゃ、よかったなあ……」
はっきり劣等感を抱いてしまうとわかっていたのだから。
馬鹿な女と、四隅の暗闇が笑っている。
生足を抱え、ひざに顔を埋める。
(お酒……もう少し飲もうかな)
かたわらに置いた飲みかけの瓶。さっきから口にした量は、そろそろ、一週間分として許可された量を越すころだ。
酒を控えるように病院で勧告されてから、数月になる。
医者の言葉だけなら我慢できなかったかもしれない。でも、レンに言われたから守っていた。
守っていたけれど……
何分かおきに、酒瓶に手が伸びる。たいていは黙って手をひっこめるけれど、時間がたってからふと気づくと、瓶の中身がすこしだけ減っていたりする。
ヘッドホンから流れる音の渦。いつ飲んだとも気づかないまま、中身が減ってゆく酒瓶。
日がな一日、くりかえす。
気づけば外のセミの声が、雨の音に変わっている。
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レンは傘から雨滴をふるいおとした。渡されている合鍵でアパートの部屋に入りこむ。
もう夕刻なのに、部屋のなかに明かりはついていなかった。
キッチンのシンクには、洗い物はない。シンクの乾きようからして、食器を洗って片付けたのではなく、洗い物が最初から出ていなかったように思えた。
手にさげていたスーパーの袋を床に下ろしながら、レンは顔をくもらせた。
(今日も、朝やお昼を食べてないのかな)
部屋の奥でもぞもぞ動いた気配に、声をかけた。
「明かりくらい、つけなよ」
「……ん……」
暗く不明瞭な返事が、かろうじてあった。
荒廃した心が、空気とともによどんでいるような雰囲気。
自分まで暗然としてくるのをふりはらうようにレンは首をふり、わざと明るい声を張り上げた。
「さ、ご飯作るね」
エプロンをつけ、野菜を洗い、水と昆布を鍋にいれて火にかける。
出汁をとりながら皮をむいた蓮根を切り、酢水にさらし、電子レンジで加熱する。
豆腐を切りながら話を続けた。
「明日はまた雨だってさ」
答えはない。沈黙が返ってくる。
つとめて気にせず、レンは言葉をつむぐ。
「最近の雨の多さにはやんなっちゃうよね。梅雨がもう一回来たみたい。
でも、今度のお休みは、すっきり快晴だそうだよ」
「…………そうなんだ」
ほんのかすかな声ではあるが、今度はちゃんと話に受け答えがあった。
そして後ろに立つ気配があった。
あ、ちゃんと起きてきた、とレンはほっとした。
ひそかにぎこちなくなっていた表情が、やわらぐ。
安堵の微笑をにじませながら、背中ごしにたずねた。
「だからさ、ハク姉、どこか行かない? 都内の動物園とか水族館とか――」
「ここにいたい……この部屋がいい」
「えーと……」
レンは視線を上方にさまよわせた。説得を続けてみる。
「せ、せっかくいい天気なら、外に遊びに出るのも」
言いかけたところで、後ろから抱きしめられた。いきなりの抱擁に、エプロンを身につけた少年は包丁を手に固まる。
すがる響きを含めた要望が、耳に届いた。
「……ふたりだけで、いたい」
少年は、そろそろと慎重に包丁を置いた。
体の前にまわされたハクの腕に、なだめるように触れる。
ハク姉、何があったの。そう聞こうとして黙る。聞かずともわかっていたからだ。
(新作持ちこみ、また、うまくいかなかったのか)
そしてそれは、聞いてはいけないと釘を刺された話題でもあった。
ずっと抱いていたもどかしさが、またも大きく心中でふくれあがる。
『ぼくじゃ、手伝えない?』
そう、言ってしまいそうになる。
そんなふうに持ちかけることができれば。ただ慰めるだけでなく、アドバイスして、力になることができれば。
もしも、ヒット中の自分がハクといっしょに歌えば。それなら発売後の売れ行きはともかく、CDがとりあえず出ることは出るだろう。
あるいは、ハクの所属するレコード会社にレンが口をきくだけでいい。それだけでもかなり扱いは改善するかもしれない。
でも駄目だ――「ハクの歌の話だけは、ふたりの間では決してしない」という約束があるかぎり、口にすら出せない。
それに、レンはわかっていた。彼女は決して、そんなコネを使ったやり方を受け入れてくれない。
(この人は心底音楽が好きで……歌に関しては、誇り高いから)
ただ自分の歌のみで結果を出す――その愚直でシンプルな結果以外は、ハクは拒絶するだろう。ならばもう、これに関してレンにできることは何もない。
抱きしめられたまま、無言でいるしかなかった。
いたたまれない疼きを胸奥に感じ、レンは耐えかねて口を開いた。
じゃあこんどの休みは、映画のDVDでも借りてきて見てよっか――
そう提案する前に、ハクに先をこされた。
「……しよう、レン君」
「え?」
「しようよ。ね……」
背後から酒の香が、女の体臭にまじってほのめいた。
ワイシャツごしに素肌の柔らかさ熱さが、背後から伝わってくる。
妖しく、淫蕩で、そして危うく、痛ましい。レンの困惑と胸の疼きが、大きくなる。
前に回されたハクの手が、レンのエプロンの下にすべりこんだ。少年のシャツのボタンをいじくり、外しはじめる。その手をレンは押さえて止めた。
「ま、待ってよ。ごはんだってまだ……」
「……したくない……?」
「違うって。でも、来るなりすぐこういうことは……
最近、こんなのばっかりじゃないか」
「…………」
二人でいる時間の大半、肌を重ねているようになった。
求めるのは彼女からで、終わらせたがらないのも彼女だ。
一度引きずり込まれて応えてしまえば、濃く後をひく官能に理性など融けて、帰る間際までずるずると爛れつづけている。
……なのに心は遠ざかっている気がする。
明らかに、何かがおかしくなっていた。
(ちょっと前までは、こんなじゃなかったのに)
二人でいるだけで心地よい関係だったのだ。
急にレンは、透明なかけらが心臓に突き刺さったような痛みを感じた。
もう違うのではないだろうか? ハクにとっては。
だって、彼女の態度はまるで、かれといても安らげないから肌を求めているみたいだ。
だが、レンの疑心が大きくなるまえに、ハクの腕がぎゅっとかれを抱きしめた。
「ごめん……ごめんね」
震える声が謝ってくる。
「触れていたいの。もう少ししたら、ちゃんと元気だすから……」
「……うん。わかった」
答えてレンは、ハクの手の甲に自分の手のひらを重ねながら、心に言い聞かせた。
ほら大丈夫。少し、踏み外してしまっただけだ。自分たちはまだいくらでもやり直しはきく、と。
そうだ、カイト兄かメイコさんに相談してみよう、と考えを固めていく。
暗い予感は、心中から払いのけるようにして。