「遅れてごめんなさい、先生……その、来月には必ず支払います」
「来月、では遅いんだよ、ジョーイ。二ヶ月分もの学費を滞納されてはこちらは困るばかりだ」
「そう、なんですけど……」
「とにかく、このことは君のお婆さんに連絡させてもらうよ」
「なんでっ!?」
「いや当前だろう。学費なんてのは、そもそも保護者が払うべきものだ」
「や、やめてください! 僕はっ」
「これもいい機会だ。バイトも辞めて、学業に専念したらどうだ」
「話を聞いてくださいっ! 僕、家にだけは迷惑かけたくないんです…!
お願いです、やめてください…っ!」
「ジョーイ…」
「何でもしますから…お願いです…」
「…分かった。そこまで言うなら、連絡はやめておこう」
「ほ、本当ですか?」
「ああ、仕方ない。今回に限り、学費は俺が立て替えておくよ」
「ありがとうございます! ――あ……でも、先生が」
「勿論コトがバレれば、俺は教職を追われるだろうな」
「そんな……」
「だから、条件がある」
「条件?」
「そうだ。口約束だけじゃ不安が残る。つい口が滑らないとも限らない
そこで、絶対に公言できないような、確かな秘密を共有してもらう。これが条件だ」
「…はい、わかりました。それで、その条件の内容は?」
「…」
「先生?」
「『何でもする』と言ったな、ジョーイ?」
「はい、確かに言いましたけど」
「じゃあ、ついてきてくれ」
「?」
――
男は、自分のペニスを懸命に奉仕する少年を見下ろし
満足げに微笑んだ。
「上手だ……手は使わんようにな」
「んっ…ハァハァ…」
床に膝をつける形で、ジョーイは、成人男性の平均的なサイズの陰茎を
可憐な赤い舌でピチャピチャと舐め回していた。
たどたどしい舌使い。
けれども、そのもどかしさが、かえってこちらの性感を刺激した。
「んっ…ちゅ…」
スレていない美少年が、まるでアイスクリームを舐めるかのように、自分のペニスを愛撫する
その俄には信じがたい絵面に、男はえもいわれぬ背徳感を覚えた。
ジョーイの口から伸ばされた、濡れた舌で亀頭を舐められると
ぞくぞくとした快感がこみ上げてくる。
「ちぅ…っ…」
すでに放課後とは言え、ここは、教員が授業の準備に用いている資料室である
ここへ生徒が訪れることも、可能性としては限りなく0に近いが、絶対にありえないことではない。
そうなれば
今この現場を誰かに発見されれば
教師として、研究者として――いや、人としての一切の権利を剥奪されるだろう。
あまりにもリスキーな状況に全身が総毛立った。
その一方で、ジョーイの友人であるリナやサイ達に、
この痴態を見せつけたい露悪的な感情も胸内に芽生えている。
俺のペニスをしゃぶるジョーイを彼等に見せてやれば、どんなリアクションをされるだろう?
或いはジョーイはどれほど青ざめた表情をしてくれるだろうか?
実際には、そのような失態を演ずる不手際がないよう
事前に窓やドアの鍵はきっちりと施錠してあった。
しかし、万が一、露呈したら――
それを想像するだけで、どす黒い情欲が渦を巻いて
男のペニスをより一層膨張させた。
ジョーイのつぶらな瞳に滲んだ、憐憫を誘う涙も
今や男のペニスを固くさせる原因の一つでしかなかった。
「ふ、ぁ」
少し腰を突き出して、赤黒く勃起した暴力的なペニスを
ジョーイの形のいい唇に押し付ける。
「…ジョーイ…」
罪は、自覚していた。
秘密の共有などと言っても、そんなのは詭弁でしかなく
実際は、ただ罪を重ねているだけだ。
しかし、常日頃からジョーイの操に性的魅力を感じており
それを立場上抑えるしかなかった教師にとっては、
この千載一遇の機を見逃すことができなかったのだ。
「可愛い…可愛いよジョーイ」
慈しむように、ジョーイの髪をかき分けながら、男は辺りを見渡してみる。
無機質な機材や、黴っぽい匂いを放つ学術書に、当たり障りの無い調度の数々。
いかにも素っ気ない印象を受けた。
「ちゅっぱ…ん…っちゅ」
反面、この薄汚い研究室には場違いなほど、ジョーイの存在は清廉すぎる。
少年のもつ優しげな雰囲気は、明らかにこの場に似つかわしくないのだ。
そしてその清らかなる少年が、大の大人の、汚らわしい陰茎を舐めている。
男はこのインモラルな光景に、改めて興奮せざるをえなかった。
「……んむっ!」
このままでは埒があかないと判断したジョーイは
眼前の太い竿を半ばやけ気味に、奥まで頬ばった。
頬ばったと言っても、少年の小さな口では鬼頭を包み込むだけで精一杯だ
ジョーイの口内の肉感的な温かさをチンコで知覚して
男はたまらず射精しそうになるが、ここはぐっと堪える。
「そう、そうやれば良い。流石は男の子だな。ツボが分かってる」
「ん、はっ…」
ツボも何も、ジョーイはオナニー自体未経験なのだから、気持ちよさそうな箇所を適当に、本能的に探り当てるしかない
ジョーイは、口内のあまりの牡臭さにむせ返りそうになるも、
唇で鬼頭を挟むように押し当てると、ゆっくりと上下させた。
奥までくわえ込む時に上顎の粘膜に鬼頭が擦られ、甘美な刺激を与えられる
チンポから顎を引く時に、柔らかな唇がカリ首を摩擦し、深い快感が走った。
それから次第にスピードは上がっていった。
ジュボジュボというぬめり気のあるストローク音が、美少年の口元から奏でられる。
「んっ、ふぁ…はっ」
一刻でも早く終わらせたいのだろう。先程までのような稚拙さを感じさせる動きではなく
性欲を貪るように、精気を吸い出すようにチンコにしゃぶりついていた
「んっ!んっ!ちゅぅぅ…んっ!ちゅっ!」
激しい動きに、ジョーイの額には汗が滲み、前髪が張り付き
少年は妖しげな色気を醸し始めていた
そんな顔のままチンコを健気にしゃぶられているのだから
自分の官能も否応なく高まってゆく
「ずいぶん美味しそうにしゃぶるな、ジョーイ。男の子のくせに
もしかしてチンポが好きだったのか?」
「ん…っ!」
意地悪な質問に対して、しかし声で答えることはできず、ジョーイは目だけで否定を訴えかけてくる
自然、上目使いになり、男を視覚的にも興奮させた。
しかし今は視覚よりも、ベニスの触覚に集中する
透明の先走りった淫汁でべとべとに濡れた美少年の口元から
隆々とした赤黒いペニスが抜き差しされる度に
射精感はこれ以上ないほどに高められた。
そして絶頂に達する直前
男はジョーイの口から今にも暴発しそうなベニスを素早く引き抜いた。
偶然にも、その時、ジョーイの下の前歯の先が、ベニスの裏スジをコリッと軽く引っかいた。
「――ッ!」
それよって生じた激流のような、痛みにも似た快感が、デントンの体中を走り抜けていく。
その、神がかったほど絶妙な刺激が最後の一押しとなって
痺れるような開放感と共に、男は盛大に吐精した。
「はぁ…ぁ…ふぁ……」
快美感に膨れ上がったベニスは何度も何度もビクつき、濃度の高い白濁液を吹き出して、そのほとんどは、フェラチオの疲労感からげんなりしているジョーイの顔に注がれた。
「はぁ……やっと終わった……」
荒い息を整えながらジョーイは、顔にこびり付いた精液を手で拭った。
綺麗な顔に薄く伸ばされていく精液を見ている内に、この少年を蹂躙したのだという実感が湧き、胸が打ち振るえる。
射精後の虚脱感に取って代わって、再び性欲が燃え盛ってくる。
「さて、次はジョーイの番だな」
「なっ…僕も…その、されるの…ですか?」
「…ああ」
男にとっても、今自分が口にした言葉は、予想外のものだった。
フェラチオだけで終わらせるつもりでいたからだ。
それ以上を求めれば、流石に逃げ出されかねないことは、前もって自覚していた。
「そんな…」
「聞こえなかったかい? ジョーイ」
だが、言った後には、その言葉が自分の本心であることを確信できた。
そして覚悟する。
「裸になるんだ」
ジョーイの体は今や成長期。
幼さを感じる中性的な顔立ち、透き通ったソプラノの声
すらっとした細長い手足、抱きしめたくなるような小柄な矮躯
それらは今しかない成長期の少年だけが持つ魅力なのだ。
これから先は、失われる一方だろう。
ならば、そうなる前にジョーイの全てを味わいたかった。
例え、禁忌を犯したとしても。
「さあ、早く服を脱ぎなさい」
「……」
ジョーイは黙ったまま頷くと、ジーンズに重々しく手をかけた。
が、いくら待ってもその手は動かされず、ちらちらと男を伺い見るだけだった。
「あの…やっぱり、僕――」
「少しの間だ」
「あっ」
痺れをきらした男は
近くの埃被ったソファーにジョーイを押し倒した。
閉めきられた部屋の中には埃が舞い、思わず咳き込みそうになるが
そんなことが気にならないほど、男は手中の美少年に意識を奪われていた。
「ま、待って…っ」
最早、静止を訴える声も聞こえない。
滾る興奮を抑えつつ、素早くパンツごとジーンズを下ろせば、ジョーイの可愛らしいペニスがひょっこり飛び出してきた。
そのまま、寝転んだ体勢のジョーイの両膝を手で持ち上げ
M字に足を開けさせてから、ゆっくりとジョーイの下腹部に顔を近づける。
「いやっ……」
慌てて伸ばされたジョーイの両手によって、性器は隠されてしまうが、
視線で手を退かすよう男が命令すると、ジョーイはためらいがちにその手を引いた。
少年は、自分の性器が晒されることへの羞恥心と、同じ男に性的な目を向けられているという事実に、情けなくも体が熱くなってしまう。
「……っ」
美少年の性器を前に、思わず男は息を飲んだ。
同じ男性器であるとはいえ、男のそれとジョーイのそれとでは
もはや別物と言えるくらいの差異があったからだ。
ジョーイのペニスは少しの陰毛も生えていない上に、まだ亀頭が育っておらずいかにも子供っぽい。
しかし精通を向えて、しっかり生殖器としての機能ははたしているのだろう。
清らかさとイヤらしさが同時に醸し出されており、見るだけで情欲が刺激された。
息を吸い込むと、仄かに香るおしっこの臭いが鼻を通って、男の脳を官能的に揺さぶった。
これからこの美少年の幼い性器を犯すのだと思うと
胸のうちに燃えるような劣情が生まれた。
「み、見ないで…ください……」
ジョーイは、泣くような細い声で辱めに対して抗議した。
自分の性器をまじまじと観察される恥ずかしさから、頬を真っ赤に紅潮させている。
その反応に気をよくした男は、今度は、ジョーイに自分の手で両膝を抱え込むように命令した。M字になるようポーズで、ジョーイの羞恥はさらに煽られる。
「…うぅ…っ」
そして、男は自由になった手を、ついにジョーイのペニスへと伸ばしていった
(つづく)