とある魔術の禁書目録 24フラグ目

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1名無しさん@ピンキー
ここは鎌池和馬氏著作、『とある魔術の禁書目録』のエロパロスレです
カップリングやシチュエーション、エロの有無を問わずSSは常時大歓迎。
ただし、特殊だったりや好みが分かれたりするシチュは投下前に警告しましょう(例 百合や調教、鬼畜や陵辱物など)。
投下前にカップリングの表記があるとなお良いです。
このスレは基本的にsage進行です。レスしたり投下したりする際はメール欄に半角で『sage』と入力しましょう。
次スレは要領が480KBを越えるか、レス数が950を突破した辺りで立てましょう。焦って重複しないように注意。
荒らし煽りはスルー。雑談は雑談スレに行きましょう。
ルールを守って、気持ち良く楽しみましょう。

前スレ
とある魔術の禁書目録 23フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1262184828/
2名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 18:11:32 ID:C3u27g+U
過去ログ
とある魔術の禁書目録
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144682421/
とある魔術の禁書目録 2フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160741334/
とある魔術の禁書目録 3フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168450515/
とある魔術の禁書目録 4フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173925452/
とある魔術の禁書目録 5フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184435294/
とある魔術の禁書目録 6フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191802991/
とある魔術の禁書目録 7フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197245107/
とある魔術の禁書目録 8フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203107365/
とある魔術の禁書目録 9フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210639825/
とある魔術の禁書目録 10フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219072030/
とある魔術の禁書目録 11フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225625574/
とある魔術の禁書目録 12フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229736089/
とある魔術の禁書目録 13フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233681145/
とある魔術の禁書目録 14フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236084927/
とある魔術の禁書目録 15フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238177532/
とある魔術の禁書目録 16フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1241373517/
とある魔術の禁書目録 17フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1245347100/
とある魔術の禁書目録 18フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247681121/
とある魔術の禁書目録 19フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250227058/
とある魔術の禁書目録 20フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252893000/
とある魔術の禁書目録 21フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256077315/
とある魔術の禁書目録 22フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260208744/

2chエロパロ板SS保管庫
(ライトノベルの部屋>とある魔術の禁書目録の部屋)
http://red.ribbon.to/~eroparo/


総合データベース
http://www12.atwiki.jp/index-index/

3名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 18:18:38 ID:uoZagP1t
>>1乙とは、こんな感じというものではないければかしら!?
4名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 19:33:49 ID:YM/+5FuJ
>>1乙ってミサカはミサカは言ってみる。
即死回避って何レス居るんだっけ…
5名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 19:36:07 ID:zcLpuLpe
>>1乙ですの
6名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 19:37:46 ID:MK4Q0O3X
お前らが>>1に乙しないって言うなら、まずはそのふざけた幻想をぶち壊す!
7名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:18:48 ID:YSt2vdQ/
8名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:30:29 ID:PacyQN73
>>1
9名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:41:22 ID:BKPxojxU
とある科学の一乙通行
10名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:55:06 ID:Ne23dID7
>>1
11名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 21:18:53 ID:ssuaLGwc
上条さんはあわきん追って行ったらもうとっくに一方さんに倒されたあとで、
おっぱい丸出しで気絶してる彼女を病院まで運んでいったわけだよな・・・
背中に生乳が当たる感触とか堪能していたのだろうかw

あと彼女としては上条さんを知らんだろうけど、逆はあるんだよな
上条さんが知ってて向こうは知らないというパターンは珍しいかも
ただ小萌先生の家に住んでる時点で何度も会う可能性はあるわけだし
フラグはむしろ立てやすそうな気もするなあ
12名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 21:28:43 ID:Y3KiVBTX
レッサーも上条さんに運ばれてるときは気絶してたけど次巻表紙を見る限りではオルソラに聞いたとかで知ってそうだな
13名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 22:08:03 ID:yxYGwtoz
>>1 乙です。

>>11
あわきんの例のショタ写真が実は幼少の上条…なんてベタなネタを受信しましたよ。
14名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 22:55:57 ID:3upwBfxb
教皇代理、>>1乙ッス!
15SS保管人:2010/02/12(金) 00:12:44 ID:fb7zgao4
〜業務連絡〜

保管庫内の禁書の部屋を分割しました。
それに伴い部屋のアドレスが変わっていますので直リンしている人はご注意を。

16ユミシロ:2010/02/12(金) 01:49:16 ID:qbATBJCi
>あわきん
……でいってみましょうか。

あわきん×かみじょうちゃん(小ネタ)


「土御門?ちょっと見て欲しいものがあるんだけど」
「手短に頼むぜ。こっちはこれから仕事なんだ」


「僕?お名前教えてあげて」
「なまえ?かみじょー、とうまだよ」


「…………待て。何の冗談だ。何でこいつがここにいてショタコンの魔の手の中でおもちゃなんだ!?」
「道に迷ってたみたいだから、つい保護しちゃったのよ」
「誘拐の間違いだろーがッ!?ただのショタコンから誘拐魔にクラスアップしやがって!
 一方通行と海原を見習え!
 『僕はロリコンです。でも蕾を愛でても摘み取りませんよ?』という姿勢を決して崩さない紳士なあいつ等をッ!」

「おにーちゃん、やくざ?」
「シスコンだ!!」
「しすこんってなにー?」
「いいだろう。お前にも教えてやる。いいか?まず義理の妹というものついてだが―――」
 ガンッ!

「ストップ。こんな純真無垢な坊やに何吹き込もうとしてるわけ?」
「もちろん……男として決して避けて通れぬ道を」
 ゴンッ!ガンゴンッ!!
「結標さん?すごい音がしたので様子を見に来たのですが―――」
「何でもないわよ」
「そのようですね。ほら、見てくださいよ。まるで死んでいるとは思えない……綺麗な顔ですよ」
「死体だか変態だか知ンねェけどよォ……さっさと捨てたらどうだァ」
「それもそうね」
 シュン……。
17ユミシロ:2010/02/12(金) 01:50:27 ID:qbATBJCi

「―――でよォ、“そいつ”は何だ?」
「おや?見れば見るほど僕の知り合いに似ている子供ですね。それにしても―――やはり、いけませんよ。
 蕾というものは愛でても摘み取ってはいけ―――」
 シュン……。
「どうしてここにはこんな変態しかいないのかしら?」
「おねーちゃん?泣いてるの?」
「いいか、そこのガキ。ああいうのを嘘泣きっていうンだからな。あとそいつはショタコンとかいう変態だ。
 暗い部屋に連れてかれて好き放題されちまうぞ」

「……おねーちゃん、ぼくのこといじめるの?」
「いじめない!でもいじめたい!!嗚呼、何かしらこの矛盾……!」
「おい、ガキ。知り合いの女教師に保護させてやる」
「せんせい?」
「あァ……ついでにそいつのとこに住んでるガキに遊ンでもらえ」
「ともだちになっていいの?そのこ、いくつ?」
「お前よりはちょっとだけ年上だなァ。連れ回す相手が欲しいらしいから紹介してやる」
「待って。その子は私が保護する……!私の住んでる部屋にだって教師がいるわ」
「……どンな教師だァ?」
「……お酒と煙草が大好きで部屋なんて全然掃除しなくて小学生みたいな格好で」
「却下だなァ……。いくぞ」
「うん!」
「待って!まだあんなことも、こんなこともしてなければ、お風呂で体を洗ってあげて
 ほっぺについたご飯粒も食べてあげていないのに……っ!!」
「お、おねーちゃん……怖い」
 ピシッ……。
「おや?待っていましたよ。細かいことはすでに調査していますので、一先ずあなたのお知り合いに預けましょうか」
「チッ。やけに静かだと思えば……土御門は?」
「彼もいろいろと駆け回っているみたいですよ。あなたはこの子を。結標さんは?」
「ショタコンのことなんざァ、知らねェよ」


 おわり。

かみじょうちゃんの年齢十歳ぐらいの設定で、結標とお風呂で「硬くなっちゃった……」

なんて、ゆびみる展開はしませんよ?
……何でか一方さんと仲良しな展開に流れましたが。
18名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 03:13:16 ID:cQahJU3H
GJ!
一方さんの面倒見の良さにワロタ
19名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 07:04:41 ID:DWNKiktu
レッサーって何巻で出てくる?
それ買うわ
20名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 08:39:13 ID:QhqYFY18
20巻
21名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 08:41:23 ID:QhqYFY18
規制されてると思ってたのにorz

>>19
17巻が初登場だったとおもう
22名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 08:41:38 ID:9nyLI2ww
サーシャ「私は?私の立場は!?
上条当麻、早く来ないと今度かそ殲滅するぞ!!!」ヾ`Д´ノ
23名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 16:19:15 ID:CoTISjX0
>>22
「第一の質問ですが、そこに連れている女性は一体何ですか? 補足説明しますと、こちらでの主役は私の筈ですがその女性の同伴は必要だったのですか?」
「ちょ、ちょっと待て。俺は無実だ。これは作者が勝手に俺に押し付けたんで決して望んで連れて来た訳じゃないんだ!? 大体本編で俺とあんたはまだ会った事無いだろ?」
「第一の解答ですが、それは特に問題ではありません。補足説明しますと、主人公なのだからそこら辺もひっくるめて責任取れと言う事です」
「酷ッ!? じゃあ何か? 俺は作者の思惑でお前にぶっ飛ばされんやならんと……?」
「第二の解答ですが、諦めて下さい」
「これが諦められるかあああああああああああああああああッ!!」
「第三の解答ですが、却下します。続いて第二の質問ですが、あなたはのこぎりと金づちとどちらがお好きですか?」
「どっちも嫌だ――ってかまだ発売もされて無いから、実はサーシャが大活躍の20巻かもしらんとかそうは思わないのか?」
「第四の解答ですが、私は安易な希望はあまり持ちません」
「そこは自身持って行こうおわああああ!? あぶね、いきなりそんなもん――」
「第五の解答ですが、21巻へ向けての肩慣らしです。補足説明しますと、主人公なのだからその辺もフォローよろしくお願いします」
「ああこちらこそ……って、あぶねッ!? ちょ、何で、お、れが!? 不幸だああああああああああああああああ!!」


レ「私ってホント活躍出来るのかな?」
ヴ「それを言ったら私だってそうよ。そろそろ神の右席面目躍如と行きたい所だわ」
ワ「私的にはサーシャちゃんと大活躍出来れば満足かしら? 後はサーシャちゃんのごにょごにょとか有れば最高ね」
レ、ヴ「「うわぁぁぁ……」」

イ、 打、滝(((私たちはどうなんだろう……?)))

∞「出番がある可能性があるだけましじゃ無い?」
24名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 18:20:44 ID:xBndIGY1
>>23
盛大に吹いたwww
25名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 00:15:15 ID:Kec0whz3
黄泉川x上条お願い
26小ネタ 「乙女の聖戦」:2010/02/13(土) 00:28:04 ID:us/3w5XP
乙女の聖戦(バレンタインデー)に向けて、少女たちから一言をいただきました。

「とうま! 今度こそ、わたしがとうまに一番相応しい“れでぃ”だってこと、証明してみせるんだよ!
 短髪なんか目じゃないくらいすっごいチョコレート作ってみせるんだから!
  …あっ、でもこのチョコすっごく甘い匂いがして美味しそうかも〜♪」

「なっ、ななななっ、何言ってんのかしらっ!? わ、私にはっ、チョコ作る相手なんてどこにもっ…。
  …で、でも、やっぱりあいつもチョコとか欲しいのかな……そ、そうよねっ!
  どうせあいつモテないしっ、誰からももらえないわよね(?)…。
  …じゃ、じゃあ私が、1つくらい恵んでやってもいいかなー?なんて…何にやにやしてんのよ私はーっ!」

「このような形に逃げるのは些か不本意ではありますが…もはやチャンスはこれしかないと、土御門たちがっ…。
  …いやしかし、タイミングを逃し続けているのも事実……くっ…オルソラっ、救援を求めますっ!」

「…スポットが当たった。それだけでしあわ」
27小ネタ 「乙女の聖戦」:2010/02/13(土) 00:30:00 ID:us/3w5XP

「現在、我々“妹達”は彼に贈る愛情のこもったとっておきのチョコレートを製造中です、とミサカは頬を赤く染めながら答えます。
  ちなみに、抜け駆けを試みたミサカ19090号には制裁措置もとい軽いお仕置きを加えました。
  恨むのなら日頃の行い(ダイエット)の悪さを恨みやがれ、とミサカはしたり顔で微笑みます」

「えと、わ、私は…あの子にも、か、彼にも、作ってみたい、です。
  初めてだから、上手く作れる自信はないけど、喜んでくれるかなぁ…?
  あ、甘いものとか好き…かな。 えと、えと」

「あらあら、チョコの下準備なら既に済んでいるのでございますよ。
  彼に喜んでいただくためにと、三日三晩寝ずに思索しておりましたところ、やはり正統派が一番であるという結論に至りました。
 あとは時が来るのを待つだけでございます。あら神裂さん、どうなさいましたー?」

「慣れないことはするもんじゃないですね。 あは、手がどろっどろになっちまいましたよ。
  おや、どうしました? 前のめりになっちまって。 え? 誰にあげるかって? それは、えぇと…」
28小ネタ 「乙女の聖戦」:2010/02/13(土) 00:31:41 ID:us/3w5XP

「修道女たるもの、そのような世俗的なイベントに参加するなど言語道断っ!
  許されることではありません! そんな不埒な輩は私が懲らしめてっ……!?
  だっ、だめですシスター・アンジェレネ! 冷蔵庫を開けてはっ」

「チョコレート〜チョコレート〜♪ むふふ、甘い物は脳を活性化させるんですよ!
  この時期はチョコレートが特売になるから幸せですね〜♪
  あれ? 冷蔵庫に何か…“作 シスター・ルチア”?」

「ふぅ。 あとは型抜きだけですね。 ふふ、喜んでくれますよね。 きっと彼なら。 ふふふ。
  あっ! だ、ダメですよ建宮さん! 完成するまでっ、というか完成しても見ちゃダメですっ!
  それを見ていいのは彼だけなんです! ちょっ、その服は最終兵器なんじゃっ!?」

「むふふふふふふふふ…とうとう、とうとう迫って参りましたわっ!
  乙女にのみ与えられた聖なる記念日っ、セントバレンタイン!
  友チョコだなんて生易しい物ではありませんわよお姉様!
  も・ち・ろ・ん! 黒子の全身全霊をかけた大本命チョコですわ!
  腕に縒りをかけて、いえ…腕にチョコをかけて!
  完成させてみせますわよ等身大!! 覚悟なさいませっお姉様ぁっ!!」

――乙女の聖戦まで、タイムリミットは約一日
29名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 00:35:11 ID:us/3w5XP
職人さんのバレンタインSSに期待しつつ、軽く先駆けた小ネタでした
30名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 02:23:32 ID:h53T9d/3
29
ぐっじょっ!
前祝い的なね。
でもふっきーがいないお…
なら自分で妄想だお!

「ふむ、とけてきたわね…。ここに、『演算向上に必須な108の栄養素・煩悩THEプロテイン』と
『ビバ!集中力!コンセントミルク(特濃)!』を加えて、と…。
この『激臭激熱・最強的青汁』はさすがに…でも隠し味程度にはいいわよね!5mlで1日の必要量の三倍とれるし!
ふふ、これで上条当麻もだらけた空気を吹き飛ばして、学校生活に集中できるはずだわ。
待ってなさい貴様!

あ、れ、ちょっとなんで色が群青にしかも溢れてってきゃあああああ!
(こんなに苦労してるんですもの。残したりさせるもんですか!最悪く、口移しでってそんな////)」
31名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 08:44:29 ID:XgQsZ8l9
>>29-30
いいですねいいですねー!
こうして乙女たちはチョコに自分たちを重ね合わせて『食べてもらう』を目標に頑張る訳ですね!
32名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 09:16:13 ID:zD/zeYTE
GJ
やっぱバレンタインネタはいいものだ
14日当日も期待してるぜ
33名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 09:40:41 ID:heXP8TTI
当日に規制されたら困るな……
34名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 12:05:06 ID:A2/1UBvG
こ、怖いこと言うなよ…
35名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 17:24:16 ID:3CGXNLmD
アックア「あ…ありのまま 今 起こった事を話すである!
    『私は第三王女と騎士の会話をしていたと思ったら プロポーズしたと勘違いされていた』
な… 何を言っているのか わからぬと思うが 私も何をされたのかわからなかったである…
頭がどうにかなりそうだった…二重聖人とかフラグクラッシャーとか
そんなチャチなモンじゃあ断じてない もっと恐ろしいもの片鱗を味わったである……」
騎士団長「ちなみにどんな会話をしたんだ?」
アックア「『ウィリアムはいつまで私の側にいてくれるのですか?』と聞かれたのである
     騎士の事を言ってるのだと思って『願わくば、一生あなたのお側に』と答えたのである。
     そしたら第三王女が式場の手配を始めたのである。ケツの穴にアスカロンを突っ込まれた気分である」
騎士団長(……とりあえず、女王陛下に報告するか)
36名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 17:44:31 ID:WmRPARFr
>>35
ちょwwwww
37名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 19:35:23 ID:6DILivWs
>>35
吹いたwww
アックアさんってなんだかでクサいセリフ言ってるって騎士団長も言ってたから本当にこんな感じのプロポーズになるかもな
そして騎士団長から報告を聞いた女王の反応が見てみたい
まぁあの女王様のことだから笑顔で結構までごり押ししそうだけどwww
38名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 20:10:00 ID:CpC9hGPV
「ふふふん、ふふふん、ふっふっふ〜ん♪」
歩道の上でスキップを踏み、鼻歌を口ずさむ。
空高く舞い上がっては、高速スピンを披露し軽やかに着地する。
前方で行われるパフォーマンスを眺めながら、上条は傍らの悪友に声を掛けた。
「なあー、土御門」
「ん? どした、カミやん」
「青ピのやつ、一体どうしちまったんだ? 明らかに挙動がおかしいだろ?」
「そか?」
「いや、絶対おかしいって!?」
「にゃー、今日は何日だ?」
「へ? 確か……13日だよな」
「つまり、そう言うこった」
「……意味わかんねーんだけど」
「にぶいにゃー、カミやんは。例えば、子供が遠足に行く前日どんな心境だ?」
「そりゃあ、楽しみで落ち着かな――」
上条は声を途切らせ、そっか、と納得したように頷く。
入れっぱなしの教科書を撤去したり、机や下駄箱をデコっていたのは、そういう意味か。
しかし、すぐさま新たな疑問符が浮かび、小首を傾げた。
「貰えると思ってんのかな……あいつ」
「夢見るのは、青少年の特権なんだぜい、カミやん」
雲の上のお花畑で、楽しそうにはしゃいでいる青ピ。
上条の瞳に映るその姿が急にぼやけ、頬を冷たいモノが伝う。
(あっ…れ? 悲しくないのに、目から汗が溢れてくるよ、ママン)
脳裏に浮かぶ明日の光景と青ピの心を想い、上条はそっと目尻を拭った。

バレンタインって、「乙女の聖戦」であると同時に「男の聖戦」でもあるよなー
敗れ去った青ピの魂は、戦乙女に迎えられるのだろうか…
「ちょ、待ってえな、綺麗なお姉さ〜ん!? 僕を置いてどこへ行くんや〜!?」
やっぱ、それすら拒否られるのが青ピクオリティー……救いの手は無しか

さってと、バレンタインネタ書いてる人達は、順調に完成したのかにゃー
どんな話が来るのか楽しみなんだぜい
39名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 20:34:32 ID:jo5YqI8U
>>38
「漢の性戦」の間違いだろ?
40名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 20:59:24 ID:heXP8TTI
てす
41名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 21:12:44 ID:ukJb0eku
ふむふむ
アックアさんはアスカロンをケツの穴に突っ込まれたことがある、と
42名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 21:19:05 ID:h53T9d/3
>>41
「ゼロにする!」
「って明らかにゼロになってないのであ、アッー!!!」

ソーロルムって便利♪
43名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:16:42 ID:NVZEJY6n
黒子の全身チョコが回りまわって上条さんのもとへ届き、上条さん変態説浮上で
44名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:35:46 ID:HKjUdmO4
こんなのを思いついた。上条さんin病室(なぜか相部屋)

浜面「大丈夫か、滝壺」

滝壺「うん。はまづら、これ」

浜面「なんだ?」

滝壺「チョコだよ。手作りしたかったけどできなかったから、買ったの」

浜面「くれるのか?」

滝壺「うん。たべて」

浜面「ああ、ありがとうな−−−あーチョコうめぇえな、おい」

滝壺「来年はがんばって手作りするね」

浜面「滝壺、なんていうか、ほんとありがとな。
    それにしても、バレンタインの日なのにチョコもらえない男なんて都市伝説野郎この世にいるのか」

なぜか反対側にいる上条さんに向かってニヤニヤニヤニヤと下品な笑み(もらった嬉しさと、勝ったという優越感)を浮かべていた

上条「…………」

滝壺「はまづら。だめだよ。けんかは」

浜面「チョコを一個ももらえねーような、野蛮なやろうと誰が喧嘩なんてするかよ」

上条「………」

浜面「ははっはっ、まじうめぇよ。チョコがこんなにうめぇーとはな。まじで”バレンタインチョコ”うめぇえ!!」

上条「……」

コンコン

上条・滝壺「はーい」

作業服「上条さんってのは」

上条「俺ですけど」

作業服「個室って聞いてたんだけど」

上条「あーちょっと、個室が爆発しちゃってこっちに移ることに」

作業服「そうなの、まぁいいか。んじゃ上条さん宛ての荷物入れまーす」
 宅配業者の作業服を着た男が何人も入ってくる。手にかかけられているのはダンボール。ダンボールダンボールの山
 しかも丁寧なことにダンボールには”本命”と一つ一つにデカデカと書かれてあった。

作業服「以上です。受け取りのサインをお願いしまーす」ぼたんっ

上条「どうすんだよ。この量」

浜面「……」

上条「チョコをひとつで嬉しがってるって……いるか?ひとつ」

浜面「いるかぁぁああ」
45名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:56:00 ID:WmRPARFr
大丈夫はまづら、もうひとつ貰えるかもしれないから
46名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 00:20:09 ID:5O+m+IGc
ホワイトデーは白濁液をプレゼントか
47名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 00:20:55 ID:R3AuTM4Y

「チョコが超余っちゃって、捨てるのももったいないんで負け犬の浜面にあげます」
「おお! サンキューな。……一緒に入ってるこの紙はなんだ?」
「ホワイトデーのお返しは、浜面に選んでもらうと変態的なものに超なりそうなんで、公開日が近いその超期待作の映画に付き合ってくれればいいです」
(ホワイトデーのはまづらが絹旗にとられちゃう……。私も……)
「ちわー、宅配便でーす。宛名が『はぁーまづらー』になってるんですけど、このお宅でよろしいですかぁ?」
「!!」
48名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 00:41:56 ID:6R/IwDVW
>>47

wwwどっちもどっちだwww
そして浜面に送られてきた段ボールの中身は『ブ・チ・コ・ロ・シ(はぁと)』と書かれたホワイトチョコですね分かります。
49名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 00:48:27 ID:pn/xY8hQ
>>45
麦のんの手作りチョコですね、分かります
50名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:00:06 ID:mTkks5lt
超策士の絹旗と焦る本妻滝壺、そしてオチ担当の麦のんですね。わかります。
51名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:07:53 ID:N1cMosym
そして夜中に浜面の枕元にチョコを置きにテケテケ(ブレンダ)が現れるんですね
5251:2010/02/14(日) 01:09:54 ID:N1cMosym
ミスった!ブレンダって誰だ!ごめんよフレンダ
53名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:24:17 ID:DFds1A43
>>51、夜明けまで何があっても後ろを見るなよ
いるから。
54名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 03:04:22 ID:pfkX2HlR
とうまにチョコを渡すためになけなしのお小遣いで100円チョコを買う禁書さん
でも、チョコの甘い誘惑を前に、何度も自分で食べてしまいそうになる禁書さん

「ダメ!ダメだよ!これは食べちゃだめ!食べたら渡せなくなっちゃうもん!」
自分の食欲と言う最大の敵と戦いながら、頑張って寮まで戻ってくる禁書さん

「インデックス、何処行ってたんだ?チョコいっぱいあるぞ。今日はたらふく食っていいからな」
明らかに見栄えのいい豪華なチョコの数々に、後ろに隠した100円チョコが霞む禁書さん
グルッと後ろを向くなり、手の中の100円チョコを一息で全部食べてしまう

「そ、そんなのいらないもん!とうまのバカぁ!!!」
プンプンと怒って、そのままバタン!!!と戸を叩きつける勢いで部屋から出て行く禁書さん

「どうしたんだろうな。アイツが食い物食わずに出て行くなんて珍しいこともあるもんだ」
「ニャー」
三毛猫と目を合わせながら不思議そうな顔で出て行った扉を見る上条さん

こういうイメージがわいてきた
55名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 09:30:01 ID:r76ymWtM
インさんかわいいお
一番女の子って感じするよな。そこがうざかわいいんだが。

ふと思うんですが。インなんとかさんって太らんのかな?
ミス食っちゃ寝だもんな…。
逢坂大河ですら秋には肥えたことを考えると…

ちょっと太った?

大丈夫なんだよ!

安全ピンがぱつんッ!!!!!

む、胸にいってたのか…ッ!
の流れで
一本行けるか…ッ!
56バレンタインネタ 1/2:2010/02/14(日) 09:30:34 ID:daGLUBsl
神裂×上条
以下のネタには母乳要素が含まれます。
駄目な方は避けて下さい。


「上条当麻。こ、これ……」
「ん? 何だ神裂この箱……?」
「バ、バレンタインのチョコ……」
「は? 俺に?」
「他に誰が居るのですか?」
「そうだよな。悪い悪い――わざわざ義理チョコ一個にここまで悪いな。サンキュ」
「ぎ、義理ッ!? か、上条当麻、貴方は何――」
「開けていいか神裂?」
「え? あ……、こ、ここでですか?」
「駄目か?」
「い、いえ。問題ありません」
「そか。じゃ……おおッ!?」
「上条当麻。先に言いますが私の手作りです」
「すっげーなー。プロ並み……いやプロを超えてるよ……」
「そ、そんな事は……」
「いやいやこの仄かに香るカカオの香りなんか最高だぜ!?」
「そ、そうですか?」
「義理でこれなんだから本命貰う奴が羨ましいぜ……」
「ッ!?」
「食べていいか?」
「だから貴方はさっきから義理義理と……え?」
「だから食べていいか?」
「ここで?」
「駄目?」
「ッ!! だ、だめではないです……」
「そ。では早速……」
「…………」
「ン!?」
「!?」
「ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン……」
「ど、どうしました?」
「ンマいッ!!」
「ぇ?」
「何ですかこの旨さはッ!? 香り苦味甘味が絶妙にマッチしているのもさる事ながら、何かこう説明出来ない懐かしい感じがして――もう一個いいか?」
「え……? ええ。それはもう貴方の物ですから……」
「そうか!? それじゃ遠慮無く……クウウウウウッ!」
(色々納得行きませんがこんなに喜んで貰えて正直ホッとしました……)
「な、神裂」
「はい。何ですか?」
「このミルク味な……」
57バレンタインネタ 2/2:2010/02/14(日) 09:35:26 ID:daGLUBsl
「!!」
「やっぱ懐かしい味すんだよな……ングング……やっべ止められね……どうやって……ングング……だしたんだこの包まれるみたいな奥深さ?」
「し、知りたい、ですか?」
「ん? うん、まあ」
「そうですか……」
「そうですかって言いながら何故上着……そう言やお前が上着なんて……な、何だ、そのシャツ胸が濡れて……?」
「ああ……こうしてパットを当てても染みて来てしまいましたね……」
「なに……が……?」
「母乳です」
「ぼ、にゅう?」
「すぐに止まるなどと土御門の言葉を安易に信用した私が馬鹿でした……」
「はあ?」
「『ねーちんも体を張らなきゃカミやんと釣り合いが取れないにゃー』などと言われてつい……」
「つい?」
「乳腺の働きを活発にする薬を少し……」
「の、飲んだのか?」
「(ええ……)」
「じゃ、これ……」
「上条当麻ぁ……」
「んなッ!? 神裂ぃ……」
「胸が……胸が苦しいのです……」
「え、おい……」
「吸ってください……ここには上条当麻……貴方への思いが沢山……」
「いや、詰まってんのは母にむぐううううう……」
「飲んで……ああ……満たされます……上条……と……ま……」


ここまで。
Aサイド的にはこんな感じて我ながら変態的かと。
でわ。
58名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 11:03:42 ID:jXaSoXU/
ああ、十分に変態だな

GJ!!
59名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 11:23:41 ID:juHiXFG0
母乳系大好きな俺にとっては最高だ
60名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 14:48:10 ID:G+GXA9NH
何故か美琴ちゃんが体にチョコ塗りまくってえっちしに行きました。←題名

「あぁん♪とぉまぁ……♪」ビクン!!

「ったくエロいな御坂も……」ピチャクチャ…

「もっとぉ!!もっと舐めてぇ!!」ビクンビクン!!

「もう胸のチョコはなくなりましたよ?」

「じゃあ下ぁ…」

「下ってまさか……!!」

「……うん」ピラッ

「き、禁断の花園!?」

「オマンコも舐めてぇ……」

「おい!!お前さっきから本当にどうしたんだよ!!」

「(言えない……黒子に媚薬飲まされてアンタの所に発情しに来たなんて……)私を舐めてぇ!!オマンコがうずうずしてるぅのぉ!!」
「胸でもおかしくなっちまったのにこれ以上やったら……」

「とぉまぁ……もっともっとぉ!!もっと気持ちよくしてぇ!!(もうダメぇ!!早くしてぇ!!)」

「美琴ぉ!!」ペロ!!

「ひゃうん!!あっん♪そこぉ……もっと舐めてぇ!!ああん♪きもちいいよぉ!!オマンコおかしくなっちゃうよぉ!!(コイツの前で感じちゃってる!!あんっ♪き、きもちいいよぉ!!)」ビクンビクン!!

「みきょときもひひひか?(美琴きもちいいか?)」ピチャクチャピチャクチャ……

「ひゃうん!!きもちいいよぉ!!あんっ♪いくぅ!!いっちゃうぅぅうううううううううううううううううううううううう!!(コイツの前でいっちゃった!!恥ずかしいよぉ!!)」プシャー!!

「おお!!」

「きもちいいよぉ……とおまぁ………もっとぉ……………もっとぉ…………(ダメ!!私ストップ!!これ以上はダメーーーーーーーーーー!!)」

「おい?ちょっと待て、待てってば、そこにさわるな!!ダメーーーーーーーーーー!!」

「これが当麻の……(大きくて気持ち良さそう……って何考えてんのよ私はーーーーーーーーーー!!………でも………この臭い嗅いじゃうとどうでもよくなっちゃう……♪)」

続く?
61名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 15:42:02 ID:KqI5tNsC
ローラさんはバレンタインネタに絡められない?
62名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 15:55:21 ID:cSwZN3EW
ハラショー
63名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 16:59:39 ID:r76ymWtM
>>61ローラさんへ
かんざきさんからチョコ風呂のプレゼント(ステイルが適温キープ)

ローラさんご満悦

逃げ場のない中心付近でかんざきさん豹変、天草術式でチョコ冷却、硬化

チョコ断ちアンジェレネと断食インデックス投入

ギャー

日頃の恨み的な。
文才ないから書けないけどね!
64バレンタインネタ2 1/2:2010/02/14(日) 17:16:14 ID:daGLUBsl
姫神&吹寄
今度は全年齢可


「よう姫神来たぜ」
「いらっしゃい上条君」
「どうしたんだ調理室なんかに……あれ? 吹寄も居たんだ」
「貴様、私がここに居ちゃ悪いって言うの?」
「おいちょっと待てよ吹寄。俺は何もそんな……」
「小萌に。大きい調理室が借りたいって頼んだの。そうしたらここを使っていいって言われた」
「…………」
「へえ……。で、何してんだ二人して?」
「チョコ」
「チョコ?」
「そう。チョコ」
「へえ……。チョコかあ……。そう言やもうすぐバレンタインだもんなぁ」
「そう。だから君には味見をお願いしたい」
「味見?」
「貴様の味覚を参考に男子用のチョコレートの味を決めるのよ――ほら、まずはこれ」
「大変だなお前らも……って湯煎したばっかのチョコ……。しかも木べらで舐めんのかよ?」
「つべこべ言わないで貴様はさっさと味見する! 早くしないとチョコレートが固まっちゃうでしょ!」
「いや、解ったよ。だからそんな睨むなって……今味見するから……あむ……」
「「どう?」」
「ん……。ちょっと苦いかな?」
「苦い」
「やっぱりカカオが多いのか……」
「そんな食べられない程苦いって訳じゃねーけど、何か大人の味って感じか?」
「んー……。じゃあ。次あっ!?」
「姫神っ!」
「姫神さん!?」
「ごめん。驚かせて。チョコは大丈夫だから」
「チョコの心配してる場合じゃねーだろ?」
「そうよ。姫神さん火傷は? 痛みはない?」
「大丈夫。思ったより熱くない」
「「良かった……」」
「……上条君」
「ん?」
「味見」
「あ。おう!」
「はい」
「え?」
「味見」
「味見って指(これ)?」
「大丈夫。衛生上問題無い。早く」
65バレンタインネタ2 2/2:2010/02/14(日) 17:22:56 ID:daGLUBsl
「早くっつわれても……なあ吹寄?」
「私に振るな……今取り込み中だから話し掛けないでよ」
「そ、そんな……」
「上条君」
「あ、え、ど、どうしても?」
「……うん」
「あー、解った解った。解りました舐めりゃいいんだろ……あむ……」
「んっ……」
(あの馬鹿本当に舐めた……!?)
「ぷは……」
(信じられない……私何のためにチョコ(こんなもの)作って……)
「どう?」
「おいしゅうございました」
「変態ッ!!」
「んな!? 吹寄……」
「上条当麻。き、貴様がこんなに変態だったなんてええええええええええ!!」
「おい吹寄ちょっと……」
「もー頭に来た! 真面目に正攻法なんかコツコツやってられるか!」
「吹寄さん……」
「姫神さん、私絶対負けないから!」
「おい、何が何だか……」
「貴様はちょっと黙りな……ふふふ……いい事考えた」
「な、何だよ……ってお前何湯煎したばっかのチョコを飲ん……え? 何?」
「ンっ」
「おい……ちょっ……」
「チュッ」
「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛!?」
「ぷはっ。どうよ味は?」
「無茶苦茶すんなお前はッ!? どーよじゃねーだ――」
「いいから貴様は答えなさい!」
「ッ!? ……舌の触感が良かった」
「あ、あ、あ、あ 、あ……」
「お前が言わせたんだうおッ!?」
「次は。私の番」
「姫神おおおまままま、むむむ胸ぇ……!?」
「味見。して」
「面白いッ!」
「吹寄!?」
(吹寄さん)
「姫神さんが自らこっちの土俵に乗ってくるなんて……」
「ッだ!? 吹寄、何お前まで脱いでんだ!」
「大きいイコール。上条君が。喜ぶとは限らない」
「ふん。その答えはすぐ出るわよ」
「何言ってんだ吹よ――」
「そうね――上条君」
「上条当麻」
「あ、いや、お、俺は……」
「「味見して」」
(不幸だ……)


これも終わり。
半端ネタばかりですみません。
以上Aサイドがお送りしました。
でわ。
66名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 18:51:21 ID:e4kmYZA4
>>65

昼寝したらなぜか上条さんが性転換してる夢を見た。わっちはきっと疲れている
67名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 18:55:15 ID:cMKIbenP
>>65
GJ!積極的な姫神も素晴らしい!!
吹寄大胆だよさすが吹寄

しかしここまで通行止めがない事に絶望しそうだ
68名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 19:20:38 ID:wym7qOVj
吹寄と姫神のコンビは最高だな!!
にやにやできる


>「大きいイコール。上条君が。喜ぶとは限らない」
>「ふん。その答えはすぐ出るわよ」

「上条君の。持っているエッチな本には。黒髪巫女さん特集があった」
「上条当麻の本には巨乳委員長特集もあったのよ」
「何で上条さんの秘蔵本の内容が知られてるんだー! 不幸だ……」
69名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 19:24:00 ID:pfkX2HlR
悪くは無いが、原作に沿って「極力上条さんの名前を呼ばせないように」
気を遣ってくれるともっと嬉しかったかな・・・

姫神は「上条君」って呼びかけたことが一度も無いからね。違和感があるんだな
小萌先生との会話の時の代名詞でしか出てきていない
70名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:09:37 ID:xywjQ+5k
書き込めたらいいな…



書き込めたら打ち止めの話投下する。
71名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:31:39 ID:daGLUBsl
>>69
ご指摘ありがとうございます。
姫神って、確か上条さんの事は『君』、他は『あなた』でしたっけ?
吹寄を呼んだ事ありましたっけ?
こう言う部分をしっかりしないと雰囲気ぶち壊れですものね。
以後気を付けます。
72名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:31:40 ID:6HxC3I+G
>>70
正座して待ってる
73名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:33:00 ID:cMKIbenP
>>70
待ってるからな!!
74打ち止めの挑戦:2010/02/14(日) 20:43:23 ID:xywjQ+5k
需要がないだろうと思うが、打ち止めの初めて挑戦するチョコレート作りを書いてみた。
サブタイ「あの人のために頑張って練習するの!!」



厳重注意事項:NGID推奨
打ち止めは可愛いです。←ここ重要
登場人物は”二人”だけです。
NTR属性です。



あとは支援してくれたら嬉しいな。
75名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:44:48 ID:xywjQ+5k
2月8日(水) バレンタインまであと7日

「あーねむてー。昨日あんまり寝てないからなー」
 言わずと知れた上条さんはいつも通り学校が終えて公園を歩いていた。
 
「上条さんは刺激が欲しいです」
 毎日ヤッていればどんなことでも飽きてくる。上条さんもマンネリし始めてきた性活に新しい刺激を欲していた。
「インデックスのやつはバレンタインのチョコ修行に出たし………バレンタインか。まぁ今回は大丈夫だろう、課題だしたし」
 バレンタインのひとつ前のイベント。年末年始にかけて行われたおせち料理を思い出した。あれは文字通り地獄だった。
総合計50段を超えるおせち料理、それの3分の一を一人で食わされた。
 それを思い出すだけで吐き気を催し、背中に冷たい汗が流れ出た。
「んー。野外も全員したし、露出も羞恥もやったしな〜。あとは何が残ってるんでせうかね」
「ツンツン頭発見!!ってミサカはミサカは後ろから抱きついてみる」
「うわぁっ、誰だ?」
「だーれだ?ってミサカは意地悪な質問をしてみたり」
「んー一応突っ込んでおくが、ミサカって自分で言ってるからな。みさかけの誰かってのは分かるぞ」
「おもわぬヒントを与えてしまった。ってミサカは落胆してみたり」
「その口調は打ち止めだな」
「うぅ、ミサカはばれてしまったってとうまを開放してみたり」
「元気そう?だな」
「元気だけど元気だけど、あまり元気がなかったりするってミサカは肩を落としてみたり」
「んーなにかあったのか?ってかあいつは一緒じゃないのか」
「うん。料理を作ろうって頑張ったら、失敗して怒られたってミサカは正直に言ってみる。でもあの人もあそこまで怒らなくてもいいのに」
「失敗って何したんだよ?」
「えーと、お鍋爆発ってミサカは一部しか語ってみなかったり」
「全部話せよ。まぁいいけど、で結局失敗しまくって台所を戦場にして一方通行に怒られて、家から出てきたわけか」
「あう、全部あたってるってミサカはたじろいでみる。でもどうしたらいいんだろう」
 とまぁ打ち止めとの出会いはいつもこんな感じ、だが相手が本気で困っている以上、答えるのが男の役目ってやつだ。
「どうしたらって、何か料理しないといけないあれでもあるのか」
「あるってミサカは即答してみる。それにもう時間がないの」
「……もしかしてバレンタインデーか」
「おおっミサカは心を読まれたって驚愕してみる」
「バレンタインデーか、一方通行は知ってるのか?」
「多分知らないと思う、夕ご飯のことと勘違いしてるってミサカは推測してみる」
「なら、打ち止め。俺の寮で練習してみるか?」
「へ、いいの?ってミサカは突然の申し込みに驚いてみたり」
「バレンタインで、あいつにやりたいんだろ。なら一生懸命頑張って作ればいいじゃん。もう一週間しかないじゃなくて、まだ一週間もあるんだし」
「やった!!ありがとうってミサカはミサカは最上級の笑顔でとうまの手を握って早く行こうって促してみる」
「おっおお……そうだな、その手があったか」
 その時打ち止めは気づかなかった。少年が新たな刺激を手に入れたことを。少年がかの有名な錬金術師さえも精神的不安に追い詰めた、背筋をも凍るような冷たい笑みで微笑んだことを。
76名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:47:52 ID:xywjQ+5k
「インデックスのやつはいないから気にしなくてもいいぞ」
「うん、おじゃまーしまーす。いえぇーい!ってミサカは他人の家ではしゃいでみる」
「おいおい、上条さんの家は一応下にも住人がいるわけなので勘弁してください」
「はーい」
「んじゃ、待たせるのもあれだし。はい、まずこれを着る。インデックスの予備エプロンだから、多分合うはずだぞ」
「早速着てみるってミサカは急いでエプロンを手に取ってみたり。おぉーかわいいなってミサカはうなずいてみる」
 
 興味津津の様子でエプロンを着始める。だがここで問題発生、首からかけるタイプであれば打ち止めも簡単に着ることができたのだが、生憎首の後ろと腰の後ろで結ぶタイプだったのだ。
「これをこおして、んむぅってうまくできないってミサカはミサカは憤慨してみる」
「おいおい、その程度で怒るなよ、ったく後ろ向いてみろ」
「うん」
「……ほらできたぞ」
「ありがとうってミサカはミサカはくるりと回りながら遠回しに似合ってるって言ってほしいな」
「ああ、可愛らしいぞ」
「そこで似合ってるって言わないところ辺りがあの人とは違うってミサカはミサカは感心してみる」
「はははっ、あいつはあれだ、ツンデレちゃんだからな。よし、んじゃ手洗って待ってろ」
「はーいってミサカは元気いっぱいに返事をしてみる」
 そんな打ち止めを見ながら思わず笑みが漏れる。少し考えてからキッチンへと足を向ける。
今後の予定はすでに決まった、より刺激的な、より味のある日々に進化させるための予定が。

「それじゃぁ打ち止め。今後の予定を話すぞ、よく聞けよ」
「うん」
「まずは最短コースは1日でマスターできるぞ」
「うん、それでいいよってミサカは早くお料理を始めた言ってせかしてみる」
「てい、人の話は最後まで聞きなさい」
「いたっ!!うぅいきなりチョップするなんてひどいってミサカは頭を押さえて一応続きを聞いておく」
「一応って……まぁいいか。普通コースはバレンタインデーまでの期間に家庭的なことを覚えて、家庭的なちょっと大人の女性にクラスチェンジだ。当然土日を抜かした5日間で覚えられるぞ」
「おぉ、大人の女性、それは今のミサカに足りないものってミサカは深々と考えてみる」
「で最後の最長コースは男性の気持ちに応えられるような素敵な女性に。そう新妻のような家庭で男性をリードできるようになれる」
「おおおぉ!!すごいすごいってミサカはミサカはまるで夢のような話だねっておどろいてみる」
「だがなこれが夢じゃないんだよな。で打ち止めはどれを選ぶ」
「ちょっとまってってミサカは考える時間をもらってみる」
「ああ、いいぞ」
 鬼畜な少年がいた。すでに戻ることのない少年がいた。健気に少年を信じ、ついてきた少女はすでに狼の……いや、魔の手につかまっていた。
「えっと、じゃぁ最長コースってミサカはミサカは不安を隠しつつ言ってみる」
「えらいぞ。一方通行を二人で驚かせて感動させようぜ」
「うん、頑張ってあの人のことをぎゃふんっていわせてみたいってミサカは意気込んでみる」
「最初に今日の夕飯一緒に作ろうぜ」
「夕飯ってミサカはチョコレートじゃないんだってミサカは驚いてみる。」
「ああ、打ち止めの話を聞いてると、まずは包丁とか鍋とかの使い方から学んだほうが効率が良いだろ」
「なるほど」
 可愛らしくもぽんっと相槌を打ってうんうん頷いている。食べたくなるぐらいにその仕草は可愛かった。
例えロリだと言われようと、上条当麻はやり遂げる自信と度胸をもっている。
「今日の夕飯のメニューは無難にカレーライスでいいだろ」
「やった、ミサカの大好物の一つだってミサカはミサカは大はしゃぎしてみたり」
「まず打ち止めにやってもらうことは、冷蔵庫の中にある野菜を洗って皮をむいてくれ」
「はーい………えーっと何を出したらいいのか分からないってミサカはミサカは首を傾げてみたり」
「打ち止めがカレーで食べたことのある食材を出したらいいぞ」
「んー、おにくぅ、じゃがいも、にんじん、たまねぎ……かなってミサカはミサカは黄泉川が作るカレーを思い出して言ってみる」
「そんなもんだろ、んじゃ流し台で皮をむいてくれ」
「よいしょっと」
「っていきなりまてぇい」
「うわっ危ない!ってミサカはミサカはとうまのちょっぷをさけてみたり」
「まったくお前は袋から出しすぎだって、俺と打ち止めの二人だけなんだからたくさんだすなよ。二人分だからな、よく考えろよ」
「うん……あれってミサカはなんで当麻は私の手を握ってるのって不思議がってみたり」
77名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:50:23 ID:xywjQ+5k
「ミサカネットワーク使おうとしただろ?」
「あっ!!バレテしまったってミサカはとうまの勘の鋭さにびっくりしてみる」
打ち止めは気づいていない、手を握ってほくそ笑んでいる悪魔に。悪魔は思った、小さくて柔らかい、まだまだ成長しきっていないこの可愛らしいこの身体を早く堪能したいと。
「自分で考えるんだ」
「うぅ、わかった……じゃがいもはとうまと一つずつで、ニンジンは大きいから一個かなってミサカは考えた結果をとうまに話してみる。でも玉ねぎは皮むいたりしないといけないからよくわからないって言ってみる」
「えらいぞ、よく考えたな」
「んんっっ、くすぐったいってミサカは頭を撫でられて嬉しいって喜んでみる」
「玉ねぎはだな、半分だけ使うからな。玉ねぎは皮をむいてから、ジャガイモとにんじんは先に水洗いして皮をむく」
「うん、ミサカは頑張る!!って張り切ってみる」
「ああ」

 流し台でジャガイモを皮むき器、カウンティングピーラーを使い剥いていく。当麻のほうは調味料やらカレー粉やらを戸棚から出していた。
「とうま、出来たよってミサカは終わったことを告げてみる」
「よし、んじゃ皮をむいた野菜を次は切るか。包丁は危ないからな打ち止めは使わないほうが良いと思うんだが」
「でもミサカは大人の女性みたいに包丁を使いたいってお願いしてみる」
「んー……分かった。ほら包丁だ」
「やったってミサカはミサカは早速切ってみる」
 多少危ないような気もするが、『まぁ大丈夫だろう』と安易な気持ちで打ち止めに包丁を渡す。しかし打ち止めは斜め上を言っていた。
 振りかぶって包丁を振りおろそうとしているのだ。流石の当麻もぎょっとして慌てて止めに入る。
「うをぉい、危ねーだろが」
「思わずテンションが上がってしまったってミサカは反省してみたり」
「しょうがないな。ほら一緒に切るぞ。これなら大丈夫だろ」
「おっ後ろから操作されるってミサカはロボットみたいなってみたり」

「野菜と肉をカレー粉で煮ているうちに米を仕込むか」
「うん」
「上条さんちの米はここにあるから、一人一合とちょいだから。二人で三合もあれば大丈夫だろ。この計量カップで三杯すくってこれに入れて」
「いーち、にー、さーんってミサカはミサカはきちんと計って入れてみる」
「米が流れないように気をつけながら洗えよ」
「うん」
「やばっ混ぜねーと焦げ付く」
「んしょっんしょってミサカはミサカは一生懸命米を洗ってみる」
 掛け声は背伸びをしている打ち止めから発せられる。背伸びをしないと米を洗えないのだ。こぼれないように自分で考えながらやっていた。この分ならすぐに上手になるな、と思った。

「それくらいでいいぞー。炊飯器の使い方は―――」
「それは大丈夫。炊飯器の使い方をマスターしてるってミサカは威張ってみる」
「頼むぞ」
「スイッチオンってミサカは強く押してみる」
 ピーという音と共にスイッチが入る、あの機械音痴のインデックスとは違い、手慣れた様子で炊飯器を操作した。人の家の炊飯器をこうもたやすく操れるとは感心してしまう。
「さて早く混ぜないとカレーが焦げるぞ」
「今行くってミサカは走ってそっちに行ってみる……あれ、あれれ、来たのはいいけど、全く背が足りないってミサカはつま先立ちになりながら言ってみる」
「それはつま先立ちじゃねーーーー。台所では飛びはねるな」
「いたっさっきからチョップばかりされてるってミサカは頭を押さえてみる―――っていきなり持ち上げられてる」
「こうしたら打ち止めも混ぜやすいだろ」
「それはそうだけど、それはそうだけど。いいのかなってミサカはすこし不安がってみる」
「不安がる必要はないって、俺がいるだろ?」
「うん、そーだけど。何かが違うってミサカはミサカは首を傾げてみたり」
 っち、少し攻めすぎたが、やはり好感度と親密度が全く足りてないようだ。しょうがない、多少強引だが軌道修正をかけるか。時間がないからもう少しテンポを早くする必要があるな。
 少年の両手は打ち止めのお腹をホールドしていた。本来は両脇のほうが良いのだが、両脇だと混ぜる作業に支障をきたすために、

「傾げてる場合じゃないぞ。早く混ぜないと焦げるって当麻は促してみる」
「うっうんってミサカは急いで混ぜてみる」
「おっおい、足をぶらぶらさせるなよ。バランスがとりづらいって」
 その返事は「あはははっ」と無邪気に笑った声だった。その声を聞いた当麻の心はさらに黒くなり打ち止めの頭に自らの顎を乗せた。
この行為は極めてきわどいラインなのだが、幸い打ち止めは全く気にせずにカレーを混ぜている。
78名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:53:45 ID:xywjQ+5k
「よしあとはご飯が炊けるのを待つだけだ」
「どきどきってミサカは今の気持ちを擬音語であらわしてみる」
「待ってる間、なにするかな。打ち止めは何かしたいことあるか?」
「うーん。これはなにってミサカはミサカはとうまに聞いてみる」
「ああ、これか。これはゲームのコントローラーだ。ちょっとまってろよ」
 立ち上がりTVをつけて、打ち止めが手にしていたゲームのコントローラーの電源を入れる。すぐにTVの画面が切り替わり車が映し出される。
 流石学園都市製と言うこともあり、グラフィックスがとてつもなく凄い。デモが始まり、有名なスポーツカーが走っていた。
「おおっ、凄い凄いってミサカは初めて見るゲームに驚愕してみたり。これしたいってミサカはミサカはお願してみる」
「いいぞ。えっとだな」
 
 あらかた説明を終わると早速フリーモードでレースが始まる。TVの前でちょこんと座り、コントローラーとTVを交互に見ながら操作している。むむむっと言いながら難しそうな顔をしつつも楽しそうだった。
 ひとまず火をつけているカレーの様子を見に行く。ふたを開け良い匂いが鼻にかかる。
炊きあがったご飯を混ぜあげて、打ち止めのところに戻る。
 
そこで思わず吹き出してしまう。レースゲームに連動して、身体が傾いていたのだ。右へ、左へと。順位はちょっと残念な結果だが、見ているだけで楽しくなる。
「あぁああー。負けたってミサカはミサカは憤慨してみる」
「おいおい、ゲームでそんなに負けたぐらいで怒るなよ」
「でもでもっ、勝ちたかったってミサカは地団駄を踏んでみたり」
「あー、だから下には住人さんがおられるって当麻は当麻は打ち止めを引き寄せてみたり」
「とうまのあぐらの中にジャストフィットってミサカはミサカはとうまの上でじっとしてみる」
「よしんじゃ、今度は一緒にやろうぜ。ほらコントローラーを持って」
 胡坐をかいた当麻の膝の中に打ち止めはすっぽりおさまっている。もう兄妹かと、問いたいぐらいだ。コントローラを操作してもう一度レースが始まる。
先ほどの相違点は打ち止めが膝の上に座っていること。それからコントローラーを握っている手が重ね合わせられていること。打ち止めの頭の上に顔が乗せられていること。
「あっ、さっきはここで事故したんだよってミサカはミサカはまだ一回もぶつかってないって嬉しがってみたり」
「打ち止め、もっと早く行こうぜ」
「うんっ一位になるってミサカはアクセル全開にしてみる」

79名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:55:38 ID:xywjQ+5k
 楽しい声が聞こえてくる。学生寮の一室から。普段は全く別の声が聞こえる部屋から。
幸いにも右隣の人は帰っていない。当麻が学校の帰り際に小萌先生につかまっているのを確認している。
 レースは終盤に向かい、打ち止めの手にはさらに熱が加わる。少女はとても真剣な眼差しでコントローラーを握りしめて膝の上で身体を上下に動かしている。
「やったぁーー、勝った。勝った、勝ったってミサカはミサカは大喜びしてみる。とうまのおかげで勝てたよ」
「ありがと。んじゃそろそろ腹減ってきたし、飯食おうぜ………あーその前に家に電話しとけよ。一方通行を驚かせたいなら、料理作ってるとかいったらだめだからな」
「分かった。ミサカは携帯で黄泉川の家に電話をするってミサカはミサカはなんて言うか考えてみたり―――――あっ、ミサカだよってミサカは自分の名前を言ってみたり。反応が冷たいってしょげてみる」
 どうやら一方通行が出たようで、携帯からそれらしき荒い声が聞こえてきた。どうやらどこにいるか聞かれているようだ。

「だからミサカはお友達の家にいるから帰りが遅くなるってミサカはミサカは遠回しに夜ご飯がいらないことを伝えてみる。うん、もうすぐ帰ってくるよってミサカは安心させてみたり。うん、うん、じゃぁねってミサ―――あ。切れた」
「終わったか」
「うん!!良い匂いってミサカはミサカはカレーライスの匂いに引きつけられてみる」
「これは打ち止めの分、でこれは俺のっと。ほらそっちに座って」
「はーい。早く食べたいってミサカはミサカはせかしてみる」
 カレーライスをテーブルに乗せて打ち止めとは向かいのほうに座る。すでにフライング気味にスプーンを持ってカレーライスを食べ始めようとしていたので制止する。
「ほら、いただきますが、先だろ」
「うん。えっといただきますってミサカは感謝しながら言ってみる」
「いただきます」
「とうまが作ったカレーおいしい!!ってミサカはミサカははしゃいでみたり」
「違うだろ」
「えっ?」
「打ち止めと俺の二人で作ったカレーだ。ほら、打ち止めの切ったジャガイモ。んっ、おいしいぞ」
「ありがとうってミサカは喜んでみる。とうまのいためた肉も美味しいよ」
「ありがと。なっ二人で作ればできないなんてことはないんだぞ」
「共同作業で効率アップ!ってミサカはミサカは難しい言葉を使ってみる」
「共同作業……ああ、二人だけの共同作業だ。ほら打ち止めそんなにがっつくから―――ほらここにご飯粒ついてるぞっと」
「んっ。でもほんとにおいしいってミサカはミサカはおかわりしてみる」
「ああ、俺もちょうど食べ終わったし、もう一杯ずつはあるだろ」
「もっと食べたいってミサカは駄々をこねてみたり」
「打ち止めも女の子だからあまり言いたくないが、ここは言わないとなるまい……太るぞ」
「うっそれは嫌だから、これが最後ってミサカはミサカは決意を新たにしてみる」
80名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:57:48 ID:xywjQ+5k
 楽しい食事の時間はあっという間に過ぎていった。少しの休憩をはさみ、一緒に後片付けをする。本当にあっという間に時間が過ぎた。
「んじゃもうすぐ7時になるし、家に帰る時間だぞ」
「ほんとだ。早く帰らないとあの人が心配するってミサカは急いでみたり」
「あーもう暗いな。ほら、いくぞ」
「えっ?どうしてとうまもくるのってミサカはミサカは不思議がってみる」
「こんな時間に女の子を一人で帰せるわけないだろ。家まで送っていくにきまってる。打ち止めも遠慮はするなよ、これは男の特権なんだから」
「えっと、ありがとうってミサカは感謝を述べてみる。あの人もここまで優しかったらいいのに」
「いくぞ」
「うん。うわっ外は寒いってミサカは外に出たことを後悔」
「確かに寒いな」


 そのまま公園まで行くと流石に風が強くなってきて、寒さが身体にしみてきた。身体が冷え始めて、先を歩いていたはずの打ち止めも風をよけるかのように当麻の後ろを歩いていた。
立ち止りダウンジャケットを脱いで打ち止めの肩にかける。軽装備だった打ち止めにとってはとても嬉しかった。しかし自分のせいでとうまが薄着になるのが申し訳なかった。
「このままだとダメ。とうまの身体が冷えるってミサカは少し考えてみる。そうだってミサカはおもいついたようにとうまの手を握ってみたり、これならとうまもあたたかいでしょ?」
「ああ、打ち止めの手は暖かいな。それに柔らかい」
「そんなに強く握ったら痛いってミサカはミサカは注意を呼び掛けてみたり」
「すまんすまん。そうだ、打ち止め。明日も教と同じ時間に公園で待ってろよ」
「うん。分かったってミサカは明日は何を作るのか興味を示してみる」
「内緒だ」
 
打ち止めが住んでいるという、まぁ居候しているという黄泉川先生のマンションの前に付き、ダウンジャケットを返してもらう。このまま帰っても良かったがバレンタイン計画に基づいて今のうちにやれることをやっておく。
「それじゃぁ、俺はここで帰るな」
「送ってくれてありがとうってミサカはミサカは感謝を述べてみる」
「ああ、おやすみ――」
 『ちゅっ』打ち止めの額の髪の毛を掻きあげて、そこにキスをする。周りから見れば、兄妹、父娘。にしか見えなかっただろう、一部の人には恋人同士に見えたかもしれない。 
 打ち止め本人も流石にここまでくれば分からないはずもなく、処理落ち気味になっている。口をあけたまま固まって……再起動した
「突然何をするのってミサカはミサカはあなたに失望してみたり。こんなことはいけないんだよってミサカ憤慨してみる」
「なにがいけないんだ?」
「あの人が悲しむってミサカはミサカはこの前の昼ドラの台詞を言ってみる」
「あははっはっ、打ち止めもおませさんだな。だがこれは練習だから問題ないんだぞ」
「練習?よくわからないってミサカは説明を求めてみたり」
 顎に手をやってから首をかしげている。ここがこれから発展できるかどうかの正念場である。一言でも間違えれば、二人の仲は発展することは絶対にないだろう。
当麻も手を休めて、打ち止めにも分かりやすく説明する。
「えっとだな。打ち止めは長期コースを選んだだろ?」
「うん、あの人を見返してやるんだってミサカは思い出してみる」
「そこでだ、俺が打ち止めの相手になって予行練習をやるんだよ。そしたら一方通行との本番もスムーズにいくだろ」
「なるほどってミサカはミサカは感心してみる。でもあの人は悲しまないかな」
「大丈夫だろ。俺たちは練習してるだけだから、別にしてはいけないことをしてるわけじゃないんだし。逆にあいつのために俺と打ち止めは頑張ってるんだから喜ぶはずだぞ」
「なるほど。問題ないってミサカはミサカはあの人が喜ぶ姿が頭で浮かんでみたり」
「だが、あいつには本番になるまでは何一つ言ったらダメだからな。驚かせないといけないからな」
「うん、分かったってミサカは声を低くしてみる」
「それじゃぁ俺は帰るからな。おやすみ打ち止め」
「うん、おやすみ〜。とうまってミサカは手を振ってみたり」

 彼女は分かっていなかった。少年が言った全ての言葉は誘導催眠だったことを、無意識のうちに罪の意識を、やってはいけないということの意識を下げさせたのである。簡単に言うなら防御力を下げたのだ。
 この誘導催眠は女性と壁を作らない人間、女性のことをよく知っている人間。女性に積極的になれる人間、など限られてくる。しかしそれらすべてを満たした当麻に敵はいなかった。
「さて、明日は打ち止めに何の料理作らせようかな……チョコケーキでも作るかな。よし、そうと決まれば買い物していくか」 
81名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:05:47 ID:xywjQ+5k
2月9日(木) 
 
今日も放課後に担任の先生に捕まり説教を食らっていたが、それを切り抜けて打ち止めとの待ち合わせ場所に向かう。待ち合わせ場所のベンチにはすでに少女の人影があった。
「おい、まだ早すぎだろ。まだ約束の時間まで30分はあるぞ」
 当麻はベンチに向かいながらそう呟いた。打ち止めはベンチで足をぶらぶらとしていた。
打ち止めはこちらの様子に気づいていないようだったので、こっそりとベンチの裏から奇襲することにした。昨日は自分がされたので今回は復讐なのである。
 そろーりと、足音をたてないように、鼻歌をうたっている少女に向かって歩いていき、一気に目と口を塞いだ。
「おとなしくしろ」
「んんー?!!むぅー!!んっんんんー!!!」
「いいな。静かにするなら口だけは解放してやる―――よし」
「ぷはっ、もっももも目的は何ってミサカはミサカは内心怯えつつ聞いてみる」
「俺が誰だかわかるか?」
「わっわからない。手をどかしてくれた分かるかもってミサカはミサカは言ってみる」
「俺は優しいからな。ひとつだけ一つだけヒントを出してやろう。ヒントは初めての共同作業だ」
「きょっ共同作業?まっまってってミサカは懸命に考えて見る」
 本当に必死に考え込んでいるようだ。ミサカネットワークは俺の右手が打ち消しているために使えない。文字通り自分で考えないといけないのである。
 だがどんなに考えても焦るばかりで考えがまとまらない。ネットワークがあれば助言等が得られ、かつ救助の要請もできるのだが………。
 学園都市最強の少年が知らない場所で少女は狼に襲われる。狼はあらゆる意味で変貌する。落としてあげる。そのとき人は最ももろくなる。
「時間切れだ」
「まっまって、もう少しってミサカはミサカは嘆願してみたり。あと少し時間ちょうだい」
「俺はすぐに分かったのに、打ち止めは分かってくれないなんて酷いな」
「もっもしかして、とうまってミサカは自分の勘を信じてみる」
「ああ、正解だ」
「うっうぅっ、ひどいっ。ひどいってミサカは安心してみる」
「ごめんな。ほら泣くなって、悪かったな」
「泣いてないもん、でも怖かったんだよってミサカはミサカは頬を膨らませてみたり」
「ああ、ほんとにごめんな。機嫌直してくれよ」
 本当に怖い思いをした打ち止めは涙目になり、頬を膨らませて当麻に背を向けていた。自分のせいなので、どうするか考えた結果、すこしばかり強引な手を使うことにした。
「うーん、お姫様これでご機嫌を御直しください」
「ひゃ、いきなりなにってミサカはミサカは状況についていけなかったり」
「お姫様がどうしても機嫌を直してくれないので、お姫様だっこで家のほうまでお送りしようかと」
「お姫様だっこ、恥ずかしいからダメってミサカはミサカは周りの目を気にしてみる。あの人に見られたら、大変なことになるって焦ってみたり」
「じゃぁ打ち止めは機嫌直してくれるか?」
「なおすっ、なおすからってミサカはあせって降りてみる。ふぅ危なかった」
「さて行くか。ほらお姫様だっこは駄目でも手を繋ぐぐらい大丈夫だろ?」
「それくらいなら、大丈夫かなってミサカはミサカはそっととうまの手を握ってみる」
 二人はそのまま公園を後にした。地獄から引っ張り上げることができると言うことは、逆に言えば落とすこともできると言うことである。
82名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:08:55 ID:xywjQ+5k
「ほら、エプロンできたぞ」
「うん、今日は何作るのってミサカはミサカはわくわくしてみたり」
「ケーキだ。この前舞夏に教えてもらった、ガトーショコラって言う奴なんだけどな」
「うん、うん、最初は何をすればいいの?ってミサカは早速行動に出てみる」
「メレンゲって聞いたこと……ないよな。メレンゲってのは滑らかさを出すためのものだ。作り方は卵の卵白、白い部分をかき混ぜたらできる、冷蔵庫から卵もってこい」
「はーい。えっとたまご、たまごってミサカは両手いっぱいに抱えて持ってきてみる」
「落とすなよ。ただえさえ、上条さんのところは家計が火の車なんですから、食べ物を粗末になんて許しません」
「分かってる!!ってミサカは慎重にテーブルの上に置いてみたり」
 それからはあっという間にケーキが出来上がる。途中当麻も分からないところがあったが、舞夏の分かりやすいレシピを見ることで解決した。
そんなこんなでたったいまレンジのオーブンモードでガトーショコラが甘い匂いを立てて、焼けていた。
 その待ち時間に昨日と同じようにゲームを始める打ち止め。特等席と言わんばかりに胡坐をかいた当麻に座りこむ。
 そこでひたすら身体を左右に揺らしている。何気にその行為が上条当麻の理性をくすぐっているとも知らずに。
 


 もってくれ、頼むから持ってくれ、俺のジャスティス。我慢しろ、我慢だ。
そっ素数を数えるんだ。計画を台無しにするわけにはまだいかんのだよ。
「ほら、打ち止めそんな風に身体を揺らすなよ」
「ふぁっ。いきなりなに?ってミサカは驚愕をあらわにしてみたり」
「身体をそんな風に揺らしたら3D酔いするぞ。だから俺が身体が揺れないように支えててやるよ」
「それは名案ってミサカは納得してみる」
 手が一か所で止まることはなく脇腹のあたりから臍のあたりへと行ったり来たりしている。白いワンピースを着ているために直接肌を触られているわけでもなく、胸を触られているわけでもない。
 打ち止めは汗をかき始めてきた、当麻のやっていることをどうするか、ゲームをしているのだが、頭の中はどうしようと言う考えでいっぱいだった。
 意を決して、『これはあの人に申し訳ないから、止めて』と言おうとした瞬間、耳元で当麻が囁いた
「これは練習だから」
「―――うん。それなら仕方ないってミサカミサカは頷いてみる」
「あっ、そこそのままだとカーブ曲がりきれないからその標識から少しブレーキ踏むといいぞ」
「わかった……おおっ、さっきは曲がれなかったのに、曲がれたってミサカはミサカは感謝してみたり。あっそっちだけはダメってミサカは制止してみる」
「ああ、ごめんごめん。それにしても打ち止めもゲームうまくなってきたな」
「えへへっ」
「いつか、俺とインデックスと打ち止め、それに一方通行も呼んで4人で対戦しようぜ」
「それはいい考えかもってミサカは賛成してみる。そのときは協力する」
「ほんとに打ち止めは良い娘だな」
「頭はくすぐったいってミサカはミサカは運転に集中できなかったり」
「上条さんは良いことを思いついたんでせうが。ちょっと打ち止めゲームをしないか?」
「えっ?ミサカはもうゲームをしてるってとうまの言ってることが分からなくて不思議がってみる」
「まぁ簡単だ。俺は今から打ち止めの集中力を乱すから、それでも打ち止めがレースでビリにならなかったら、打ち止めの勝ち。だけどもしビリだったら俺の勝ち。な、簡単なゲームだろ」
「うん。勝ったら何かあるの?ってミサカはミサカは遠回しに何か欲しいということを伝えてみる」
「ああ、そうだな。ネックレスはどうだ」
「うん、ミサカも少しはおしゃれをしたいってミサカはミサカははりきってやってみたり」
「んじゃスタートだな」
 当麻の甘い甘い言葉に騙されて、これからレースが終わる5分間の間、地獄が始まった。先ほどと同じように脇腹から臍にかけて撫でられ、特に臍のあたりを重点的に責められ始める。
 さきほど打ち止めが嫌がった下腹部への侵入はしなかった。
 さすが変態紳士、きわどい当たりを責める。しかもそれだけではなく、首筋に“ふぅ〜”と息を吹きかける。
83名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:10:42 ID:xywjQ+5k
「んっ、あははっくすぐったいってミサカはミサカは―――あっ抜かれたってミサカはピンチだって焦ってみたり」
「『弱点一か所み〜つけ』」
「ひゃぅ、耳に息を吹きかけたらダメ!力が抜けるってミサカはミサカはそれでもしっかりとコントローラを握りしめてみる」
「ほら、どうしたんだ?打ち止め。このままだとビリになるぞ」
「んふっ、耳はやめてってミサカは集中力がおち、んふぁぅ」
「あ〜あ、壁にぶつかった。ああ言い忘れてたけどビリになったら罰ゲームだからな」
「それはっ、初耳ってミサカはミサカは抗議してみる」
「抗議はレースが終わった後にしたほうが良いと思うぞ。ほらラスト一周、後一代抜かれたらビリ決定だからな」
「このままだと負けてしま、首筋もくすぐったい……ってミサカはミサカはこのままだと負けるから急いでみる」
 
 打ち止めは猛攻に耐えて、必死にコントローラーで操作する。いつの間にかビリになり、このままでは確実に罰ゲームになってしまう。
一生懸命頑張っている、肩が上下して息も乱れ始め、頬も紅潮している。
 ただ撫でられているだけなのに、身体が熱くなり始めてくる。最初はくすぐる感じだけだったのに、いつの間にか疼いてきたのだ。

「あーあ、これは罰ゲーム決定だな。残り直線だけだから、どうやっても勝てないぞ」
「はぁ、はぁっ、とうまの手がいけないってミサカは責任転嫁してみる。そっちのほうばかりに意識がいって、まったくできなかったり」
「それが目的なんだからな。さて罰ゲームだ」
「うっ、とうまの眼が怖いってミサカはミサカはきょうふしてみたり」
「罰げ――――――先にケーキを見に行くぞ」
 そこで当麻の声はオーブンが音をに遮られた。ガトーショコラが完成したことを告げ、罰ゲームを後に回して、レンジを見に行く。途中からすでに甘い香りが鼻につき、とてもおいしそうだった。
「もうすこし余熱で焼いたほうが良いな。よし打ち止め罰ゲームだ。俺が良いと言うまで目を瞑ってろ」
「うぅっ何をされるのか、分からないから怖いってミサカはミサカは不安がってみる」
「ほら、目を瞑れ」
「分かった、でも変なことをしたらダメだよってミサカは念を押しておく」
「変なことはしないさ」
 そう言って当麻は本棚にある袋からネックレスを持ってくる、立ったまま目を瞑っている打ち止めの首にそれをかけて、似合っていることを確認した。
「もういいぞ」
「えっと……罰ゲームは何ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみる」
「首にかかってるネックレスだ」
「ふぇ?おっこれはなにってミサカはミサカは手に持ってよく見てみる」
「ネックレスだ。まぁ正確には銀状のプレートだがな」
「でもでも、これは勝った時のものだってミサカは思い出してみる」
「だからそれをつけっぱなしにしておくことが罰ゲームなんだよ」
「なるほどってミサカはミサカは納得してみる。でもなんでプレートなの」
「ああ、御坂……美琴も御坂妹も持ってる。だから御坂姉妹の繋がりみたいでいいだろ」
「おおっ、姉妹お揃いなんだってミサカはミサカはとうまの優しさに感激してみたり」
「大事にしてくれよ。これには色々な思いが込められていくんだから」
「分かった。大事にするってミサカは手のひらで包み込んでみる」
 何も書かれていない一枚のプレート。ネックレスと言うには少しほど遠いが、それでも打ち止めにとっては大切なモノになった。
84名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:12:19 ID:xywjQ+5k
「よし、そろそろいいだろ。レンジから出すぞ」
「うん。はやく食べたいってミサカはミサカは涎を垂らしてみる」
「おいおい、お行儀が悪いぞ。とっと、熱いから気をつけるよ」
「良い匂いってミサカはミサカは我慢できなくなってみたり」
「こらっ、それ以上やるならケーキはなしだぞ」
「うっ。おとなしくするからケーキを食べたいってミサカはミサカはおとなしくしてみる」
「よし、良いこだ。んじゃ切るぞ。よし、ほらこれは打ち止めの分だ」
「むむっそっちのほうが大きいってミサカはミサカは大きいほうを要求してみたり」
「分かった、分かった。座って食べろよ」
「うん。それじゃぁいただきまーすってミサカはミサカは一口食べてみる。んんんっおいしいっ。格別の味がするってミサカは喜んでみる」
「ん。確かにおいしいな。4等分したうちの二つは今度来た時に食後のデザートにするかな。ってそんなにがっつくとのどに詰まらせるぞ。っていわんこっちゃない」

 あまりにも勢い良く食べすぎたせいで、のどに詰まらせてしまう。変な声を苦しみ出していた。
 すぐに立ち上がり向かいに座っている打ち止めの背中をさする。
お茶を飲んで、のどに詰まった異物を流し込む。ようやくとれたのか盛大に深呼吸を始める。涙目になっており、荒い呼吸音が聞こえる。
「はぁっはぁはぁ、死ぬかと思ったってミサカミサカは深呼吸をしてみたり」
「ったく、ケーキはお預けだ」
「やだっ。こんどは急いで食べないからってミサカはお願いしてみる。食べたいってミサカはミサカは甘えてみたり。……ダメ?」
「仕方ないな。少しずつ俺が食べさせてやるよ。ほら、あーん」
「えっと、あっあ〜んってミサカはミサカは羞恥心に耐えながら口を開けてみる。あ〜ん。……うんっおいしい、もっと食べたいってミサカはミサカはねだってみる」
「打ち止めばかりたべて俺食べれてないんだが。そうだ、今度は打ち止めが俺に食べさせてくれないか?」
「ミサカが?良いよってミサカはミサカはケーキを食べさせてみたり。はい、あ〜ん」
「ああ、あーん。んんっうまいな」
 最後の一口になるまで二人は食べさせあいっこをした。その行為が普通の友達や親友のカテゴリではやらないことなど打ち止めの知る由もなかった。
徐々に彼女の心は偏り始めていく。このくらいまでなら大丈夫と言う……ケーキのように甘い考えに。




85名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:13:44 ID:xywjQ+5k
「んじゃ送っていくぞ」
「ありがとってミサカは感謝を述べてみる」
 昨日とは違い最初から手を繋いでいる。打ち止めがはぐれないようにもあるのだが、本当の目的は、“互いをしっかり確かめあうように手を繋ぐ”こと。相手の優先順位を少しずつ弄っていくのだ。

「一方通行にはなんて言って来てるんだ?」
「えっと、お友達の家でお勉強教えてもらってるってミサカはミサカは隠蔽してみたり。あの人はまったく気づいてないみたい」
「それならいいぞ。まだバレンタインまでは結構日にちがあるからな」
「うん、あの人が喜ぶ姿が目に浮かぶってミサカはミサカは笑みが漏れてみたり」
「そう言えば打ち止めは他に服は持たないのか?」
「あの人と買い物に行ったときに同じものしか買ってもらえなかったってミサカは意気消沈してみる。他にも可愛いのがたくさんあったのに」
「もし、今度のバレンタインが成功したら俺が勝ってやるよ」
「えっ良いのってミサカはミサカは確認をとってみる」
「ああ。いいぞ、だがたくさんは買えないぞ」
「うん、ありがとうってミサカはミサカはますます力が入ってみたり」
 手を握る力が強くなる。思わず少し強く握ると、打ち止めが立ち止ってさらに力を入れてくる。何気に顔が赤くなっているが、どうやら力みすぎているようだ。
そんな打ち止めを見て思わず笑みが漏れだす。もしてを離しでもしていたら、確実に帯電していたことだろう。
「打ち止めは力が強いんだな」
「えへへっ、ミサカは褒められてとても嬉しいって喜んでみる」
「よし、じゃぁ今日もここまでだな。明日は学校終わるのが早いから三時ぐらいに来いよ」
「うん分かったってミサカはミサカは元気よく返事してみたり」
「打ち止め。また明日な」
「うん……。んっ」
 可愛い。正直言おう可愛い。昨日と同じようにキスを額にする。その時に目を瞑って何気なく背伸びをしている。言葉では表せないほどの可愛さだ。
「最後に打ち止めがしてくれないか?」
「えっと、これも練習なの?ってミサカはミサカはおそるおそる尋ねてみたり」
「ああ、といっても頬に軽くやってくれるだけでいいんだぞ。嫌なら別にしなくてもいいんだが」
「ミサカはあの人のために頑張るって羞恥心を捨ててやってみる。んっ、んちゅっ」
 背伸びをして当麻の頬に唇が当たる。触れただけだがその一瞬だけで確かに打ち止めの温かさを感じた。それだけでも進展があったのでよしとする。
「がんばったな、打ち止め。それにありがと。練習とは言え、女の子にキスしてもらったから嬉しかったぞ」
「うん。とうまは優しんだねってミサカはあの人も素直になってくれたら嬉しいって言ってみる」
「なるさ。打ち止めがこんなに練習してるんだから。そうだろ?」
「うん。それじゃぁまた明日ねってミサカはミサカはとうまに別れを告げてみたり」
「ああ、また明日」
86名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:18:32 ID:xywjQ+5k
2月10日(金)

「と言うわけで、今日は肉じゃがを作ります」
「なにが、と言うわけなの?ってミサカはミサカは聞いてみる。今日は肉じゃがは家庭的な料理の一つってテレビで言ってたよ」
「まぁそこは気にするなって。今日は家庭的な肉じゃがと男の魅了の練習をするけど、覚悟はいいか」
「ごくりっミサカはミサカは緊張してみる。でも頑張るって意気込んでみる」
「いいぞ。最初が肝心だからな、そのためにストーブと入れておいたんだから」
「ストーブ?ミサカは暖かいよって言ってみる」
 今日もやってまいりました。打ち止めの花嫁修業in上条宅三日目の幕が上がった。これまで当麻は練習という名目の名のもとに手を繋ぐ。
頭を撫で、身体全体を撫でまわし、そして額にキスをし、頬にキスをさしてきた。その行為も今からさらにスピードが増して過激なものになってくる。
「いやいや、服を脱いだ時寒いだろ?」
「服を脱いだ時?ってミサカミサカはなんで服を脱ぐのか分からないでみたり」
「そりゃぁ裸エプロンするためだろ」
「ふぇっ?はっ裸エプロン?ってミサカはこんがらがってみる」
「あー裸エプロンってのは、裸でエプロンをして料理を作って男を魅了する方法なんだ」
「でもそれだったらミサカは裸にならないといけないのってちょっと不安がってみる」
「練習で慣れとかないといけないだろ」
「それはそうだけどってミサカはミサカはとうまの前で裸になるのに抵抗を覚えてみたり」
 流石の打ち止めも躊躇いを覚えてしまう。だがその躊躇いもすぐに払拭されてしまうことになる。当麻の巧妙かつ、優しすぎる言葉によって。
「はっははっ。俺はお前ら妹たちのお父さん的存在だぞ。血は繋がってはなくても、俺はお前ら全員を思っている。だから打ち止めが“一方通行と一緒にいる”と言った時も俺は止めなかった。
 そんな俺が娘の裸を見たぐらいで――――まさか、俺は打ち止めに信用されていないのか?」
「それは違うってミサカは全力否定!!えっとその恥ずかしいってミサカはミサカは年頃の娘の心境を味わってみたり」
「そこを乗り越えてみんな大人になるんだ。嫌なら別にしなくてもいいんだぞ」
「するってミサカは即答してみる。でもまだ心の準備ができてないからって」
「ああ、俺は肉じゃがの準備をしてるから、準備ができたら呼んでくれ、エプロンつけてやるから」
「うん」
 肉じゃがに必要な材料を冷蔵庫から出してまな板の上に準備をしておく。ちょうどその時、後ろで『ぴたぴた』と音がしたので振り向くと打ち止めが自分の頬を叩いて気合を入れてるようだった。
 ゆっくりと服を脱ぐ、ワンピースなので肩ひもを外すとすとんと服が落ちる。やはり恥ずかしいのか、胸の部分を隠している。
「準備できたよってミサカはミサカはドキドキしてみる。えっととうまその笑わないでって先に言ってみたり」
「大丈夫だって、俺は絶対に笑わない」
「うん」
「………」
87名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:21:53 ID:xywjQ+5k
「なっなにかを言ってくれないと沈黙が重たいってミサカはミサカは青ざめてみたり」
「すまん、ただな。打ち止めの身体が綺麗だったからな思わず、見惚れただけですよ。本当に綺麗だぞ、打ち止め」
「あっありがとうってミサカは素直にお礼を言ってみる。初めてそう言うこと言われたんだよ」
「じゃぁ下も脱いだら後ろ向けよ。エプロンつけるから」
「えっ?下も脱ぐのってミサカは確認をとってみる」
「ああ、裸エプロンだからな。全裸じゃないといけないだろ」
「うん、でも下はあの人以外見られたことがないってミサカはミサカはうしろめたかったり……。やっぱり脱がないとダメ?」
「俺は脱いで欲しいぞ、打ち止め」
「分かった。でもあまり見ないでってミサカはミサカはお願いしてみたり」
 パンティを脱いでいく。これで打ち止めが身に纏っているのは、昨日当麻にプレゼントしてもらったネックレスだけになった。
打ち止めの身体は柔らかな曲線でできており、肌は白く、強く抱きしめると壊れそうなほどきゃしゃだった。
胸はまだまだ発達しておらず、当然下の毛も生えているわけがなかった。
すぐに自分の大切な部分を隠して、顔を赤くし俯く打ち止めに対して、頭を撫でた後にエプロンを着けてやる。なんと言うか全裸の時よりエロい。親父と言われるかもしれないが、エロいとしか言いようがない。
 エプロンからちょびちょび、と見える打ち止めの乳首。後ろからは可愛らしいおしりが顔を出しているのだ。
「似合ってるぞ、打ち止め。本当に綺麗だぞ」
「あっありがとうってミサカはミサカは感謝してみる。なにかすーすーしてくすぐったいな」
「風邪をひく前に作ってしまうか」
「うん」
 さきほどまで顔を赤くしていたのに、今は笑顔に頷いて喜んでいた。羞恥心はあったが、当麻のほうが全く気にした様子がなかったので、自分が恥ずかしがる必要がなくなったのだ。
「ほら、打ち止め。カレーを作った時みたいにここにある野菜の皮をむいて」
「うん、分かったってミサカはミサカは思い出しながらやってみる」
「そうそう。上手になってきてると思うぞ。流石上条さんの娘でせうな」
「えへへっ。娘……良い響きだなってミサカはミサカはとうまの娘で良かったって言ってみる」
「俺も打ち止めが俺の娘になってくれて嬉しかったぞ」
「えへっ。うん」
「そうだな。今のうちに打ち止めの綺麗な身体を写真に収めるか。打ち止めが将来お嫁さんになった時に寂しくなるからな」
「お父さんは気が早いってミサカは笑ってみたり」
「ほら打ち止め、首だけ振り返って」
「うん」
 可愛い顔とおしりがフレームインする。どこからどう見ても変態的な写真なのだが、少女は全く気にした様子はない。それどころか、当麻の言われるポーズをどんどんとしていく。
「肉じゃがだから、ジャガイモは少し大きくてもいいぞ」
「じゃぁこれくらいにするってミサカはミサカは大きめに切ってみたり」
「ちょうどいいかな。んじゃ俺は肉をいためるから、その間にそこに置いてあるレシピを覚えること」
「はーい、ってミサカは速攻即答。いえーい」
 そんな感じで料理を作っていく二人。まだ愛おしい人にすら見せてない裸エプロンをかつての恩人に見せていた。これは裏切りではなく、練習。そう言われてしまい、そう信じるしかなくなった少女。








88名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:24:20 ID:xywjQ+5k
「よし、あとは弱火にしてっと、20分ほど煮込めばいいかな」
「やったー。それじゃぁゲームをしたいってミサカはミサカはとうまに提案してみる」
「ああ、いいぞ。ほら今日も上条さんの膝の上に座れって」
「うん、よいしょっと。今日も一位になれるように頑張るってミサカはミサカは意気込んでみる」
「俺も手伝ってやるからな『小さい子は疑うことを知らないと言うが、打ち止めの場合は俺を信用しきってるな。全裸で俺の膝に座りやがって、上条さんの理性は爆発寸前なのですよ。
 本当にやばいな、まだ手を出す段階じゃないんでせうが、どうしたものか』」
「うん、お願い。でも今日はゲームしないのってミサカはドキドキしながら聞いてみる」
「!!!?あっーえー、するかな?。ああ、するぞ。今日もゲームするぞ。ルールは昨日と一緒、罰ゲームは内緒だ。
 『誘ってんだよな?ならいけるところまでいってやるさ、日常不幸の上条さんはこんな時にこそ幸運を回収しないといけないんですよ』」
 
 父と血の繋がっていない娘のゲーム。それは禁じられたゲーム、やってはならないゲーム。それが今、レースの信号が変わると同時にスタートする。
 父の……かつて死ぬだけに生み出された“妹達”に生きる理由を与えてくれた、生みの親の手がエプロンの隙間から侵入して身体を這いまわる。
「どうしたんだ?打ち止め。コントローラから手を離して俺の手なんか握って、また負けるぞ」
「んでもっお腹がくすぐったくてってミサカはあなたの手を押さえんふっ」
「ほら、我慢しないともっとひどくなっていくぞ。そうそうコントローラもって、せっかく1位なんだぜ。頑張れ」
「んんっ、ふぅっそっそっちはだめぇってミサカは……んくっ咎めて、みる」
「何がダメなんだ。俺は打ち止めが早く大人になるように手伝ってあげてるだけだぜ、打ち止めもいいって言っただろ」
「そうだけど、胸は、んんっ、あの人が悲しむってミサカはミサカはあふっ」
「あー、抜かれたぞ。どうしたんだ、打ち止め?身体をもじもじさせて、そんなにくすぐったいのか?」
「ちがうってミサカは、んっミサカは、言ってみる」
「降参するなら。参りました、どんな罰ゲームでも受けます。って言うんだ」
 胸を触ってはいるが、決して乳首を触っているわけではない。無い乳房をちょっと暴力的に揉んでいるんだ。
流石の打ち止めもこればかりは意識せざるをえない状態で一度はコントローラに戻した手を再び自分の乳房を揉みほぐしている当麻の手に重ね合わせて、止めさせようとするが、
力が抜けてしまっているために思うように抵抗ができない。
「こっ降参するってミサカは、みさ、っんくっかは敗北、宣言を……してみる」
「よし、降参したな。じゃぁ罰ゲームを決めようか」
「はぁはぁっ、なにをっするのってミサカはミサカは息を整えながら聞いてみたり」
「俺がしてほしい時にキスをすること。ってのはどうだ?」
「う〜ん……そっそれくらいならってミサカは大丈夫と思ってみたり」
「俺も打ち止めともっとたくさんといたいんだぜ。打ち止めのこともっと知りたいのに……こんなダメな親でごめんな」
「そっそんなことないってミサカはミサカは否定してみる。とうまは、優しくてミサカのことをいつも思ってくれてるから。ミサカを応援してくれて嬉しいんだよ」
「本当にいい子だな。打ち止めは」
89名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:25:20 ID:xywjQ+5k
 膝から立ち上がって、叫ぶように否定する。それは変えることのできない打ち止め自身の本心だった。
真面目な顔で言われ、思わず微笑んでしまう。真剣に言われてしまったのだ。自分の幻想を醒ましてくれたのだ。

「とうま。…んちゅっ―――」
「!!??打ち止め?」
「とうまお父さん、げんきでた?ってミサカはミサカは勇気を出してみたり」
「……打ち止めぇ。ありがとうな」
「そんなに抱きしめたら痛いってミサカもミサカも抱き返してみたり」
「暖かいぞ」
「うん」
「ありがとな、ちゅっ」
「――――んっ。えへへっ、唇にキスをされたってミサカはミサカは照れてみたり」
「そうか?俺はやっと心を開いてくれて嬉しいぞ」
「とうまは優しいお父さんってミサカはミサカは気持ちを伝えてみる」
「伝わったぜ。…………ってやばい、肉じゃがそろそろ混ぜないと下が焦げる」
 慌てて立ちあがり、弱火の鍋に一直線。かき混ぜる幸いなことに焦げ付いてはいなかった。あとについてきた打ち止めを抱えあげて、鍋をかきまぜさせる。
 ここ3日間で慣れた手つきになってきている。まるで娘がお母さんの代わりに頑張る姿そのものだった。ただし裸エプロンはお母さんそのものだが。

「よし、んじゃ俺は肉じゃがをつぐから、打ち止めはご飯をついでくれ。終わったら服を着てもいいぞ」
「はーい。お腹すいたってミサカはミサカは律義に報告してみる」
「水もついでお――――そうか」
「どうしたのってミサカはミサカはとうまに尋ねてみる。水ならミサカがもっていくよ?」
「いや、なんでもない。それに打ち止めのちっちゃい手じゃ持ち切れないだろ。俺が持ってくるから気にするな」
「うん、分かった」
 少年は笑った。不敵な笑みを見せて、少女が使っているコップに粉末を入れてかき混ぜる。そんな少年の行動を少女は知らない。
「ごちそうさま。肉じゃがおいしかったってミサカはミサカはにんやりと告げてみる」
「ああ、んじゃ食後のケーキでも食べますかね」
「やったー。ミサカはまたあのケーキが食べられるって喜んでみる」
「はいはい、打ち止めは食べた皿を片づけてろよ。俺が冷蔵庫からケーキ出してくるから」
「うん」
 という感じでケーキまでも食べてしまう。さすが育ち盛りだな。当然差し出された水も飲んだ。その水に溶け込んでいる邪悪な思いも知らずに。
90名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:30:06 ID:xywjQ+5k

「まだ4時か。んー今日は早めにかえろうか。いつも遅くなったら申し訳ないだろ」
「うん、そうだねってミサカはミサカは水を飲み干してみる」
「さて今日はのんびり散歩しながら帰ろうぜ」
「おおっそれはいい提案ってミサカはのってみたり。最近お料理ばかりで冒険してないって言ってみる」
「そんじゃ、10分ほど遠回りになるけど、公園のなかーのほうに行くか」
「うん」
 打ち止めを連れて、歩き出す。公園の中。小さい山のようになっている場所。普段は誰も使うことがない道、なので自然が溢れている場所。

「空気が少し違うってミサカはミサカは感じ取ってみる」
「そうか?俺は一緒に感じるぞ」
「それはとうまの感性が足りないってミサカは威張ってみる」
「感性が足りないか、深呼吸して感性を深めるぜ」
「んっ」
「どうしたんだ打ち止め?」
「ちょっと、トイレに行きたくなってきたってミサカは素直に告げてみる」
「………マジですか、我慢できるか?」
「無理かもってミサカはミサカは冷や汗をかいてみる」
「この辺りのトイレは……公園のところだから10分ぐらいか」
「10分も我慢できないってミサカはミサカはピンチになってみたり」
「ミサカネットワークでもっと近いトイレがないか聞いてみろ。俺が抱えていける距離にあるかどうか」
「うん、分かった」
 お腹を押さえて目を瞑りネットワークにアクセスをしている。目の間にいる当麻がにやりと笑みを浮かべていた。それもそのはず、水に混入させたのはちょーと強力な利尿剤である。
 尿意を催してから5分までなら大丈夫だが、それ以上は膀胱炎になる可能性があるので、すぐに排尿しなければならないのだ。
「とっとうま、この辺りにはないってミサカはミサカは下位個体の情報を伝えてみる」
「一人でできるだろ。俺はここにいるから草むらでして来い」
「でっでもこの辺り空間移動の変質者が出るから一人になるなってミサカは下位個体から告げられてみたり」
「なるほど、なら俺も一緒に行くから、安心しろ」
「ごっごめんね、迷惑掛けてってミサカはしょんぼりしてみる」
「迷惑だなんて思ってないさ。打ち止めが困っていたら、助けるのは当たり前だろ」
「うんっ。……きゃぁっ」
「おっおい、大丈夫か」
「ミサカは強いから、泣かないって涙をこらえてみる」
 ここまで全て仕組まれています。はい、利尿剤を混ぜたところから始まり、ネットワークを使用して“空間移動の変質者が現れる”という情報を得ることも……
まぁ御坂妹は俺の名前と、尿意の二つの言葉で状況を把握はできただろうからな。
 そして、こけることも計算に入れてある。これで打ち止めの手は汚れてしまっているので、自分でトイレをできなくなった。
「よし、偉いぞ、流石は俺の娘だ。でも、手に泥が付いてないか?」
「ついてるってミサカはミサカは払ってみたり」
「あーとだな、打ち止め。申し訳ないんだがな。トイレできなくなったぞ」
「えっ?そっそれってどういうこと?!ってミサカは差し迫る危機を我慢して聞いてみる」
「打ち止めの両手は今はウイルスが……黴菌だらけだからそれでトイレなんてしたら、女の子の大切な場所がはれ上がるぞ」
「えっえっ?どっどうしたらってミサカは焦ってみる」
「手を洗って消毒しないと」
「それまで我慢できないってミサカはもう我慢できなくなってみたり。どっどうしたらいいのってミサカは泣くのだけは我慢して聞いてみる」
「一つあることはあるんだが……。俺が手伝うっての何だが……」
「ううぅぅっ、んんんっ。もっもう我慢できないから手伝ってミサカは恥ずかしさをこらえてお願いしてみる。んんくっとうまあまり見ないでね」
「ああ、分かってる」
 そこから当麻の行動は早かった、すぐさま打ち止めのワンピースを捲くりあげて、クマさんパンティを片足だけ脱がせる。そして両ひざ裏を抱えあげた。文字通り赤ちゃんのおしっこを手伝うかのような体勢だ。
「こっこんな恰好恥ずかしいよってミサカはミサカは顔を覆ってみる。とっとうま見たらだめぇっ」
「ほら、早く出さないと膀胱炎になるから急げよ」
「いっいやいやっ、見たらだめぇっ」
 ちょろっ、ちょろろろ。じょろろろろろっ。と勢いよく、打ち止めの女の子の証しの部分から大量の尿が排泄される。両手で顔を覆って、見られないようにしていた。
 恥ずかしさのあまり死んでしまうのはないだろうか。と言うぐらいに、顔は真っ赤に染まりあがり、目じりには大量の涙がたまっていた。
91名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:33:41 ID:xywjQ+5k
ちょろろろっちょろっ、と最後の尿が出てしまうと。器用にポケットティッシュで打ち止めの尿道口を拭きあげる。
 それから打ち止めを下ろしてパンティを穿かせる。そこで当麻は打ち止めが泣いているのに気づいた。声を我慢して、肩を上下させて、手で必死にあふれ出てくる涙をぬぐっていた。
「ひっぐっ。えぐっ、えぐっひぐっ」
「……ごめんな打ち止め。こんな恥ずかしい思いをさせて。本当にごめん」
「ひぐっ、えっぐえっえっひっぐ」
 泣いている打ち止めの頭を抱き寄せる。自然と胸板を濡らしていた。クローン体で能天気だと言っても中身は少女そのものにかわりはないのだ。喜怒哀楽があり、羞恥心だってある。そんな少女が人前で排尿するなんて、死んだほうがマシと思うぐらい恥ずかしいことなのだ。
「えぐっ、とうまのっ、ひぐっ。とうまの……せいじゃないって……ミサカが…ミサカが……」
「俺が悪いんだよ。打ち止めも女の子だからな、こんなことされたら恥ずかしいって分かってたのにさせた俺が悪いんだ」
「ちっちがう!ミサカが家を出る前にトイレに行ってなかったのが悪いの!ってミサカは言ってみる。とうまは一生懸命考えて一番いい方法を取ってくれたって感謝してみる」
「感謝なんてするなよ。俺は打ち止めを泣かせたんだ。最低な男だよ」
「もう泣かないからってミサカは涙を拭いてみる。とうまは優しいんだよ、最低じゃないからそんな風に言ったらダメって叱ってみる」
「そんな風に言ってくれてありがとな」
「ミサカを抱きしめてくれてありがとうってミサカは笑顔を見せてみたり」
「ああ、やっぱりミサカは可愛いな。よし、それじゃぁもう転ばないように手繋ぐぞ」
「うん、帰ろうってミサカはとうまに提案してみる」
「帰るぞ」
 手を繋ぎ、歩き出す。打ち止めの眼は少し腫れてはいたものの、顔は笑顔でいっぱいだった。とうまに放尿を見られたのは確かに恥ずかしかったが、あれも自分のことを第一に考えてくれての行動なので、恥ずかしさと共に嬉しさがあった。
「土曜と日曜はゆっくりてろよ」
「えっ?明日はないのってミサカは訪ねてみる。明日もやりたいって言ってみたり」
「土日は一方通行とどこかに遊びに行ったらいいぞ」
「でっでもってミサカはまだチョコレートを作っていなかったりする」
「火曜日がバレンタインだろ?なら月曜日につくれば間に合うぞ」
「う〜。分かったってミサカは休暇を入れてみたり。じゃぁ月曜日は何時からするのってミサカは訪ねてみたり」
「そーだな。4時にまたいつもの場所だでどうだ?」
「うん。それでいいってミサカは答えてみる。今日もここまででいいよ」
「ああ、また月曜日な。打ち止め。んちゅっ」
「んんっ。とうまのくちびる暖かいってミサカは素直に言ってみたり」
「打ち止めのも暖かかったぞ。次は打ち止めがしてくれ」
「罰ゲームだもんねってミサカは背伸びをして唇を重ねてみたり。ちゅ」
「んっ。月曜日な。お休み打ち止め」
「おやすみ〜ってミサカは元気よく手を振ってみたり」
 


 こうしてミサカの当麻との前半戦は幕を閉じた。
92名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:40:58 ID:xywjQ+5k
2月13日(月)

「あーねむてー。土御門と、青ピと遊びすぎた。ここ最近土日全部デートだったからな。久しぶりに楽しめたぜ」
 だがこの退屈さも明日で終わる。なぜなら、修行の旅に出たインデックスが帰ってくるのだ。チョコレートと共に。食べる専門と言っても、覚えがいいから何とかなるだろうと言う楽観的な考えである。
「うごっ、いててててっ。なんだ?って打ち止め、久しぶりだな」
「うん、とってもとっても久しぶりなのってミサカはミサカは喜んでみたり」
「上条さんはおつかれなのですよー。だから今日は寝たいんだが、ダメか?」
「だめってミサカはミサカはあなたを寝かせないっていってみる」
「分かりましたよー。チョコを作りに帰るか」
「はいってミサカはミサカは元気よく返事をしてみたり。早く行こうってミサカはとうまの手を握って促してみる」
「はいはい、分かってますから、ゆっくりいくぞ」
 相変わらずの元気の良さに呆れつつ、安心してしまう。いつの間に前を歩いて引っ張っていた打ち止めと並び歩きはじめる。
「それで、打ち止めは休みの間何してたんだ?」
「えっとね、えっと、あの人と買い物に行って、それからお食事してってミサカは順番に話してみる。でもあの人すぐに溜息をついて、怒るんだよ」
「そうか、でも楽しかったんだろ」
「うん!!とっても楽しかったってミサカはミサカは語ってみる。とうまは休みの日なにをしてたの?」
「俺は友達とボーリング行ったりゲーセン行ってたぞ」
「ボーリングはミサカ行ったことがないってミサカも行きたいと言ってみる。でもあの人は人が多いところが嫌いだから、いけないって言ってみる」
「大丈夫だって、俺が一方通行を誘ってやるよ」
「できるのってミサカはちょっと疑ってみたり」
「当然だろ。あいつの性格を知っているからな。ちょっと誘い文句を言ってやるだけでビンビン反応するぞ」
「!!!」
「んーどうしたんだ?打ち止め。顔が赤いぞ」
「なっなんでもないのってミサカはミサカは冷静沈着を装ってみる」
「なるほど、ビンビンな一方通行としたんだろ、」
「あっええええっなっなんで分かったのってミサカはミサカは赤面しつつ驚愕してみたり。どっどうして知ってるの?」
「俺が娘のやったことで知らないことなんてあると思うか。だから念入りに洗ってきたんだろ?せっけんの匂いで、あれをした時の匂いがばれないように」
「ぜっぜんぶ当たってるってミサカはとうまの凄さに感心してみる。とても怖いなってミサカはまるで心を読まれてるみたい」
「そんな能力は上条さんは持ってないぞ。で、どうなんだ?一方通行との愛の育みは、お父さんに話してみなさい」
 お父さんと言ってもこれは立派なエロ親父のカテゴリに入れていいだろう。娘にそんな事を聞く父親がどこにいるだろうか。その娘である打ち止めはあたふたと顔を赤くして慌てふためいている。
「えっと、そっそれは恥ずかしいからってミサカは口を閉じてみたり」
「お父さんに内緒話なんて、悲しいよ。でも打ち止めも大人になったんだな。一方通行は優しいか?」
「うんってミサカは即答してみたり、でもあの人は少し乱暴で能力使ってくるからってミサカは言ってみる」
「ふむふむ、一方通行は能力を使って打ち止めを気持ちよくさせているのか」
「はっ、ミサカは思わずしゃべってしまったってとうまの誘導尋問に引っ掛かってみたり。とうまって聞きだすのうますぎなんだよ」
「打ち止め、顔が赤過ぎるぞ。そんなに恥ずかしいか?」
「恥ずかしい!!とうまは平気なの?ってミサカは逆に聞いてみる」
「当然でせう。上条さんをそこらの男子高校生と一緒にされちゃーこまる。なんせ打ち止めのお父さんをしてるんだから」
「うまいこと言って逃げたってミサカはミサカはそこを追及してみる」
 楽しい楽しい会話が繰り広げられる。少年は不敵な笑みを。少女は頬笑みを生じさせて、悪魔の巣窟に足を向けていく。






93名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:42:29 ID:xywjQ+5k
「打ち止めはどんなチョコを作りたいんだ?」
「あの人は甘いものが嫌いだからってミサカは分析した結果を言ってみる」
「なるほど。なら大人の味のビターチョコを作るかな」
「それはどんなチョコなの?ってミサカはミサカは考えるふりをしてみたり」
「簡単に言うなら砂糖が少なめでチョコ本来の味に近いかな?そうだ、打ち止めこれを舐めてみろ」
 と例のごとく、お料理を開始、今回は料理ではなくお菓子作りなのだが、そこは気にするな、当然嫁としての正装である、エプロンを身に纏っている……裸で。
 冷凍室から純正100%のチョコを持ってきて、打ち止めの口に放り込む。嬉しそうにチョコを舐めていたが、すぐにその表情が曇る。それもそのはず。純正のチョコは砂糖など一切入っておらず、苦いのだから。
「―――?!?!!!!んんんっー、んんー。んぅー」
「ほら、流しに吐いてお茶飲め」
「うっ…うん。苦い、チョコがあんなに苦いってミサカはミサカは思ってみなかったり。でもあんなのがおいしいって感じるあの人が少し信じられない」
「いやいや、あのままだったら上条さんでも無理だって。溶かして砂糖を加えて、甘さを出す」
「うん、まずどうしたらいいのってミサカはミサカは尋ねてみる」
「そうだな、チョコレートがよく溶けるようにチョコレートを包丁で刻もうぜ。俺はお湯を沸かすから刻んでろよ」
「うん」
 教えられたとおり左手は猫の手にして、右手で切っていく。一生懸命つくる、大好きな人のために、大切な人のために。笑顔を見るために、喜んでもらうために。
 そのために一生懸命作る。………ええ娘や、めっちゃええ娘や。涙が出てくるがな。



「そうそう、その調子で溶かしていく。ボールが動かないようには俺が握ってやってるから」
「あっ、とうま触ったらだめってミサカは変な感じになってみたり」
「そう言う恰好してたら、あいつが何かしてくるかもしれないだろ?ならその時の練習をしてないとせっかく作った料理が台無しだからな。我慢するんだ」
「うん、がんばって耐えてみるってミサカは健気さをアピールしてみたり」
「そうそう、頑張れ。俺も打ち止めが早く大人の身体になるように頑張るから」
 流石上条さん、そげぶで鍛え上げられた右腕ひとつでボールが動かないように支えている。左手はやることが当然のようにエプロンと肌の間から侵入して乳房を揉んでいた。ゆっくりと優しく揉みほぐす。
「ぅっん。んくっ、変な感じになるってミサカは。んっ耐えてっみる」
「手が止まってるぞ。早くしないと今日中に終わらないぞ」
「んふっあ。っく」
「まさか打ち止め。一方通行じゃない奴に触られて気持ち良くなってるのか?」
「?!?!?!!!ちっちがっうってミサカは。んんっミサカは反論してっ…みたり。きっきもちっよく、んふっなんかないって告げてみる」
「それなら急ごうか」
「ぅん。わかった。とうまもう少し優しくしてってミサカは…おねがいしてみたり」
「そう言う時はおねがいより、おねだりしてみるってほうが男は反応するぞ。ほら言ってみろ」
「とうま、優しくしてねってミサカはとうまにおねだりしてみる」
「くっ。分かってるよ『ああばばばばばばばっ。自分で言っといてなんなんですが、めっさ可愛すぎるううぅ。やばいな、これは帰せなくなった』」
「んっとっとうま、さっきよりはげしくなっんんっ、…るってミサカはあぅっ、抗議して…みる」
「んー、そろそろ限界かな。でも打ち止めには練習が必要みたいだな。あいつはこれくらいじゃやめてくれないぞ」
「はぁはぁはぁ、とうま、ひどいってミサカはミサカは頬を膨らませてみる」
「……嫌だったのか………すまん」
 言葉通り頬を膨らませて、ぷんぷんと怒っていたが、当麻がしょぼーんとなって溜息をつくと、一気に慌てて取り繕う、自分のために必死になってくれているのに、それをくじいてしまったのだから。
「いっ嫌じゃないけどってミサカは口ごもってみたり。そっその、ちょっチョコ作り集中したいからってその後なら…………いいって言ってみる。」
「了解。今はしないからさっさと作ってしまおうぜ」
「うん!」
 


94名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:45:40 ID:xywjQ+5k
 無事にチョコレートを作り終えた。種類は2つだが、数は16個と少なめ。しかしどれもうまくいっており、とても美味しそうである。
 成功した打ち止めの頭を優しく撫でてやる。顔やらエプロンやらにチョコが飛び散っており、一生懸命頑張った証しが付いていた。
「打ち止め。上手にできたな」
「うん!これもとうまのおかげってミサカはミサカはお礼を言ってみる」
「お礼だけか?」
「えっと、えっと。あっとうま、ありがとうってミサカはミサカは唇を近づけてみたり…」
「んっ。あとはこれを冷やしたら完成だが、どうする?」
「なにが?ってミサカはミサカは尋ねてみる」
「チョコが固まるのに時間がかかるからな。多分9時過ぎになると思う。家に帰るか?」
「えっでもそうしたら、チョコレートはどうするのってミサカはミサカは一生懸命考えてみる」
「明日の朝早くに、誰にもばれないようにここに来るしかないな」
「ぜったいむり、あの人にばれるってミサカは穏便な行動ができなかったり。」
「そうか、どうするか………なら今日は泊っていくか?」
「えっ?」
「今日は泊まって行って明日の朝これをもって一方通行を驚かせるんだ」
「ん〜でもってミサカはミサカは考えてみる」
「一方通行はいつもいる打ち止めがいなくて寂しがる。明日帰ってきて喜ぶ。そしてチョコを貰ってさらに喜ぶ。要するに一方通行は嬉しさ満点の一日になるわけだ」
「おーっ。すごいすごいってミサカはとうまの策士ぶりに驚いてみる」
「上条さんも馬鹿なりに一生懸命考えたわけですよ。どうだ?」
「うん、泊っていくってミサカはお言葉に甘えてみたり。あっでもミサカは着替えとかもってないってしょげてみる」
「そこは気にするな。今のうちに洗濯すれば、夜には乾くだろ。それに打ち止めはほぼ裸で部屋を過ごしてるんだから気にならないだろ」
「言われてみればそうかもってミサカはミサカはうっかりしてみる」
 と言うわけで、陥落しました。お泊まり決定=上条当麻の勝利と言うことである。日帰りなら、抵抗できたかもしれないが、お泊まりとなるとたくさんのイベントが発生することになる。そう、もうたくさんと…………。



「家に電話しとけよ。お友達のところにお泊まりするとか理由つけて」
「うん、分かったってミサカは早速電話をしてみる」
「上条さんは手っ取り早く、お料理をしますかね」
 学園都市製の洗濯機に打ち止めの洋服を全て入れる。これで後戻りはできなくなった。
スイッチを入れて脱水モードだけを切っておく。すぐにキッチンへと戻り唐揚げと味噌汁。それから、魚を焼き始める。なんというか主夫です。
「とうま、黄泉川がいいってミサカはミサカは初めてのお泊まりに興奮してみる」
「おいおい、はしゃぎすぎるなよ。ほらこっちにきて味噌汁作るの手伝ってくれ」
「うん!」
 二人が協力し合い、夕ご飯はすぐに完成した。夕飯の内容も簡単なものだった。ご飯味噌汁。鯖に鳥の唐揚げ、そしてキャベツの千切り。
 栄養面も考えた見事な献立。
「「いただきます」」









95名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:47:56 ID:xywjQ+5k
「「ごちそうさま」」
「さてそれじゃあ。風呂に入るかな、打ち止め。先に入ってろ、俺もすぐに来るから」
「うん。……え?ええええっ一緒に入るの?ってミサカはナチュラルな会話に不安を覚えてみたり。そっそれはダメだと思うの」
「……うっ」
 リアルorzをやる上条当麻、これは演技ではない。本当にショックを受けたのである。卑猥な目的ではなく、ただ娘の成長を見たい父親のごとく……。
 そんな当麻を見ておろおろとしだす、なぜこんなにショックを受けているのか分からないのだ。
「えっえっ?どうしたのってミサカは突然のことについていけないかも」
「娘と一緒に入りたいのはお父さんの特権なのに、打ち止めが入りたくないって、入りたくないって……」
「そっそうなの?お父さんは一緒に入るものなの?ってミサカはミサカはネットワークで確認してみる―――
 本当なんだ、ごめんねってミサカはとうまに謝ってみる。でも、でもーミサカは一緒に入るのは恥ずかしいなって伝えてみる」
「今の恰好は恥ずかしくないのにか」
「――――ぼふっ」
「はぁ………不幸だ」
「うううううううっ、とっとうま。あの人には内緒ってミサカはミサカは一緒に入ってみる」
 顔を赤くした打ち止めは足早にお風呂場に走っていく。なんと言うか子兎みたいで可愛い。いつもの元気いっぱいの打ち止めも、こういう一面があるんだなと感心してしまう。
 あの新鮮さが逆にたまらず、顔がにやけてしまう。それを我慢しながら着替えを持って当麻も浴場に足を向ける。

「んっ、とれないってミサカはミサカは首のひもを取ってとお願いしてみる」
「とれたぞ」
「先に入ってるってミサカは突撃してみたり」
「すべるなよ。……さて俺も入りますかね」
 タオルを腰に巻いて、扉をあける。先に言っておくが、裸を見ただけで勃つほど上条さんの心は純情ではないのだ。さっさと入って湯につかりたい。
 脱衣所は暖房が利いていないので寒いのだ。かけ湯をしてから湯船につかる。
「打ち止め、そっちにつめてくれ」
「うっうん」
「お邪魔します。なんだ?胸なんか隠したりして」
「はっ恥ずかしいんだからってミサカはミサカはぶくぶくぶくく」
「よいしょっと」
「ととととっとうま??!!ななっいきなり何するのってミサカは驚愕してみる」
「それじゃ足伸ばせないし、それにこれなら打ち止めの胸も見えないだろ」
 打ち止めの脇の下に手を突っ込み引き寄せる。簡単に言うならゲームをする際と同じ姿勢である。当麻の両膝の上に打ち止めが座っている感じ。
 いきなり引き寄せられたことにびっくりし振り返る。当麻は額にガーゼを乗せ目を瞑り、上を向いていた。なんと言うか、親父臭い。
「そっそうだけどってミサカは涙目になってみる」
「ほら、打ち止め。お前もガーゼやるからこれで顔をぬぐってろ」
「ん―――」
「うちどめー『相当緊張してるみたいだな。なら少しほぐしてやるか。お題は……好きな子について。だな』」
「なっなに?ってミサカはどぎまぎしつつ聞いてみる」
「すこしお話ししようか」
「うっうん」
「打ち止めは好きなやつはいるのか?」
「えっ?……うっうん、いるよってミサカは素直に答えてみる。とうまも知ってるでしょってミサカは―――」
「どんなやつなんだ?俺に教えてくれないか?」
「うん。えっと、とっても怒りっぽくて、とっても無愛想なのってミサカは語ってみる。でも、あの人はとっても強くて、とってもとっても優しいの」
「好きなのか」
「うん、大好きだよ!!。ってミサカは即答してみる」
「そうか。こうやって娘が大きくなっていくのか。親がどういう気持ちで娘を結婚させるのか分かった気がする」
「とうま……とうまも好きだよってミサカは慰めるけど、本心だから。ぶくぶくぶく」
 自分で言ってて恥ずかしいのか、頬を染めてゆっくり沈降していく。だがそんな打ち止めの言葉を聞いて黙っているほど、上条さんもお人よしではなく、すぐに腕ごと打ち止めを抱きしめる。逃がさないように、強く強く。
96名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:52:39 ID:xywjQ+5k
「きゃっ!?どっどうしたのってミサカは些かお尻のあたりに不安を覚えてみる」
「打ち止めを結婚させるなんて嫌だな。結婚しないでくれー。っとお父さんは自分のモノには何も変化がないことを追記しておく」
「こんどあの人を連れてくるからってミサカは嘘だって思ってみる」
「一方通行にお義父さんと呼ばれる筋合いはない!!っとお父さんは、いや本当だと言っておく。それはおいといて、そろそろ打ち止め身体を洗えよ。だいぶ緊張もほぐれただろ?」
「うん、分かったってミサカはとうまの優しさが身にしみてみたり」
「打ち止め」
 抱きしめていた力を緩めて身体を解放すると、湯船からざばぁっと立ち上がる。そして立ち上がったのを見計らったかのように声をかけた。
 打ち止めは振り返った。………前を隠すことなく、堂々と180度くるりと回転した。目の前に打ち止めの慎ましい胸がある。ちょっと視線を下げると、発達の“は”の字もない生まれたままの無毛の割れ目があった。
「とうま?どうしたのってミサカは不思議がってみる?」
「んーとな。打ち止めは身体はまだまだ子供なのに、悪いことばかりして、いけない子だなと思ってな」
「へっ?―――きゃっきゃああああ」ザバンっ
「うわっ、水飛沫が立つから一気に浸かるなよ」
「むっむぅっそっそれが女の子の裸を見た態度なの?!ってミサカは愕然としてみたり」
「言い訳はあとで聞きますよー。んじゃ身体洗うぞ」
「きゃっ」ザバァー
「よいしょっと」
「いっいきなり抱きあげたらダメってミサカは……」
「はいはい、上条さんはその程度で発情したりはしませんよー。ほら子供用の椅子に座る」
「おもいっきりスルーされてるってミサカは憤慨してみる」
「はいはい、頭水流しますよー」
「んんっ――ぷはっ。洗ってくれるのってミサカは思わぬ気づかいを受けてみる」
「当然だろ?洗いっこをするためにお風呂一緒に入るんだぜ」
「そうなんだってミサカは知恵をつけてみる」
「淫乱な娘はお風呂場で他に何をやってたのかな?」
「淫乱って何?ってミサカは首を傾げてみる」
「簡単に言うなら、打ち止めみたいにエッチが大好きな子のことだよ」
「みっミサカはエッチが大好きじゃないもんってミサカは訂正を求めてみる」
「じゃぁ打ち止めはお風呂場でここを触られたことがないんだな」
「うっ、そう言われると、いつも触られてるってミサカは素直にいってみる」
「ならエッチが大好きじゃないか。ほら頭洗うから目瞑ってろよ」
「そっそれでも違うもんってミサカはミサカは頬を膨らませてみる」
「で、ちゃんとゴムぐらいはしてるんだろな」
「ゴムってなに?ってミサカは不思議がってみる」
「はぁ?まさかゴム……コンドームしてないのか」
「コンドーム?分からないってミサカは首を傾げてみる。コンドームはなにに使うの?」
 流石の上条さんも呆れてしまう。まさかあの馬鹿はこんな小さい子に薬を飲ませているわけじゃないだろうし、いやもしかしたら浸かってる可能性も。どちらにしろゴムを使ってないってどういうことだよ。
「コンドームってのは妊娠しないようにするために……まさか。打ち止め、おまえ初潮きたか?」
「えっと、その……それはまだってミサカは告げてみたり」
「なるほど、だからしてないわけだ納得。にしても初潮の前にも排卵はあるのに、一方通行の奴は何を考えてんだ?」
「何をさっきからぶつぶつ言ってるのってミサカは怪訝にとうまの顔を見てみる。あっ目に入った、シャンプーが目に入った。痛いってミサカは目が染みてみたり!!」
「ほら、流すからしっかり目をつぶっとけよ」ざばぁー
「んっ。ぷはっ助かったってミサカは感謝してみる」
「どういたしまして、なら身体は念入りに洗わないといけないな」
「どうしてなの?ってミサカは石鹸を取りながら聞いてみる」
「だって一方通行の奴コンドームもつけないで打ち止めの中で精液出してんだろ?」
「ふぇっ?あっえっうぅっとその」
「別に隠さなくていいから正直に言ってみろ」
「……ぅうん」
「出してもらった後はちゃんと大事なところ洗ってるだろ?」
「えっと、洗ったことはないかなってミサカはきちんと報告してみたり」
「えっ?」
「ふぇ?」
97名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:55:53 ID:xywjQ+5k
二人は視線を重ね合って見事に同調した。それもそのはずだ、当麻は洗って当り前だと思っている。打ち止めは洗ってもらったことがないので洗わないのが普通だと思っていたのだ。
「洗ったことが……ってか洗ってもらったことないのか?」
「うん。あの人とは終わったら一緒に寝るってミサカは少しだけ話してみる」
「マジかよ。なら一回も洗ったことがないんだな」
「何度も確認しても同じ答えだよってミサカは生意気を言ってみる」
「はぁー」
「どうしたの?そんなに溜息ついてってミサカは遠回しに心配してみる」
「いや、呆れかえっただけだよ。石鹸で身体洗ってろ。俺は自分の頭洗うから」
「うん」
 思わぬ溜息をついてしまった。男として女性のアフターケアはやらねばならない。レイプをしようが露出プレイをしようが、どんなプレイで女性を虐めようが、構わない。
 ただし、そのあとアフターケアをしない男は総じて屑である。


「終わったーってミサカはミサカは身体を洗い流してみる」
「まて、まだ洗い終わってない部分があるぞ」
「え〜、どこ?ってミサカは聞いてみたり」
「そこのバスタブに座ってみろ」
「うん―――きゃっなっ顔を突っ込んだらだめってミサカはミサカは頭を押さえてみる。ダメめぇえ!!あの人に…もうあえなく……なるから、えぐ…えぐって、それはしないでっ、ひぐっひぐっ」
「あーと、どうやら打ち止めは勘違いをしているぞ。俺がしているのは検査であって、打ち止めが思っているようなエッチな考えじゃないぞ」
 ぶちゃっけ自分の股に顔面を突っ込まれたら、そういう方向で考えを進めるだろう。 無毛の縦筋に吐息が吹きかかるほどの近さに当麻の顔があり、どうしてか、その顔がとても大切な、“あのひと”と重なってしまう。そのせいで涙が流れ、声が漏れだす。
 しかし当麻はそんな打ち止めに内心溜息をつきつつ、完璧なフォローを利かせる。そのフォローは打ち止めが思う大切な“あの人”のせいでこうなっていること、自分はやましい気持ちには全くなってないことを伝える必要があるのだ。
「ひぐっ…ひぐ、んっミサカは…がんばって泣きやんでみる……………勘違いって…どういうことなの?ってミサカはあとエッチじゃないと言うことを付け足しておく」
「一方通行がコンドームをつけないで、どんどん打ち止めに精液を中出しした。そして打ち止めはここを洗ったことがない。ここまではいいか」
「んっ。うん。そこまではあってるけどってミサカは落ち着きながら聞いてみる」
「まぁぶっちゃけた話、精液は生ものでそのまましたら腐るんだわ。腐ったら病原菌が発生して病気になる。要するに性病になるわけだ」
「そそそそれってミサカが病気になったってミサカはミサカは確認してみる」
「まだそれは分からないから、検査してたんだよ。それを打ち止めがエッチなことをされると勘違いしたわけだ」
「ごごめんなさいってミサカは早とちりをしてしまったり、てへっ。でもこの姿勢……その、とっとても恥ずかしかったり。」
「俺も先に言わなくてごめんな。改めてなんだが少し触ったり、するけどいいか?」
「うん、そっその優しくしてねってミサカはミサカはお願いしてみる」
「優しくはするが、その発言はまるで誘っているみたいだな」
「ちっちが―――んんんむっ」
 今までは顔が“近い”だけだったが、たったいま状況が進行した。近いから接触に変わった。当麻の鼻と口が打ち止めの縦筋に埋もれ、呼吸するたびに敏感な部分を刺激していく。
 そのため、仰け反って倒れそうになるが、すぐさま腰に手を回され、右腕一本で支えられる。

98名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 21:59:00 ID:xywjQ+5k
「ん、んっはぅっ。息がかかってるってミサカは…んん」
「やっぱり臭いな」
「女性に、むかって臭いってミサカはミサカは聞き捨てならなかったり。臭いってもうすこしオブラートに包んでほしかったり」
「いや、尿の匂いとか、精液の腐った匂いとか、これを臭いと言わずしてなんと言うのか。中に出した後、掻き出してはいるみたいだな」
「むむっ、とうまってば意地悪ってミサカは怒ってみたり」
「はいはい、怒るなら中に出して洗いもしない一方通行に言うんだな、よしちょっと体勢変えるぞ。背中少し冷たいけど我慢な」
「多分あの人は知識が足りなかったのってミサカは予測を立ててみる。ひゃっ、タイルが冷たい!!って驚いてみる」
「ほらお湯だ」じゃばぁー
「んじゃ足を立てて、はいM字開脚ー。これなら俺の顔も見れていいだろ?」
「ぎゃっ逆に恥ずかしいよってミサカは手で顔を覆ってみる」
「恥ずかしさ軽減のために病院のシチュエーションでやるか」
「病院のシチュエーション?ってミサカはミサカはよくわからなかったり」
「お医者さんごっこだよ」
「おおっお医者さんごっこってミサカはミサカは感動の声をあげてみる。お医者さんごっこは、ママごと、と並ぶぐらい有名なの」
「はーい、打ち止めさーん。今日はどうされたんですか」
「えっとあの人が中にたくさん出したからってミサカは検査をお願いしてみたり」
「何を中に出されたんですかー?」
 打ち止めの顔を覗き込みながら、にこにこと笑っている。しかも打ち止めが答えにくい意地悪な質問をして楽しんでいた。顔を赤くした……と言うか、行為をされてから、常時(デフォ)頬が紅潮した状態になっている。息も多少乱れがある。
「そっその……せいえき…ってミサカは答えて…みる」
「はい、ではこれより打ち止めさんの触診を始めます。よろしくお願いします」
「んつっんんっ。ん、んんっ」
「打ち止めさーん。声は我慢しなくてもいいですよ。別に声が漏れるのは当然のことなんだから。それに顔をじっくり見せてくださいね」
「んやっ、あっ。んんっああっ。うっ、あぁっ。そん、なにしたらだめぇ。てミサ、カは答え、てみる」
「濡れてきたぞ…じゃなかった。濡れてきましたよ。ほらこんなに糸を引いてますよ。自分で舐めてみてください」
「あふっ、んぬちゅ、ちゅぱっ、苦いってミサカは、ミサカは率直な感想を、述べてみる」
「ちょっとくすぐったいかもしれないけど我慢しろよ」
「ひゃぅっ。なっなに?!!ってミサカはんんくっ、んんっ。んふっ」
「感じちゃって、可愛いな。今度は指で中の方を擦るからな」
「ん、くっ。あぅっ。入って……きた。あっ、あっ。んんっ」
「カスがたくさん出てきたぞ。あー、洗浄機使わないとダメだなこりゃ。」
「んんふ。あうぅっ、んんっ」
「よっと、シャワーの先端を外してっと、洗浄機に取りつけて……よしっと」
 カエルの医者に困ってるので、激安で売ってもらったもんのだ。妊娠されたら、医者として色々と困るらしいので、セックス後に洗えと言うことだ。
洗うだけでは全く意味がないのだが、殺精剤を専用の液として使えば避妊効果が上がる。他にも液体として洗浄液がある。
「はぁはぁ、んあっ何か入って、んんんっふぁっ、あっ暖かい。変な液体が中に入ってきてるってミサカはミサカは正体を……んぁ。聞いてみたり」
「温水と専用の超弱酸性でカスごと溶かすんだぜ。はーい、すこし奥のほうまで入れますよー」
「あぅっ、んんっふぁっ。あっ、ぁっんんっ」
「声が漏れすぎだな。これじゃまるで洗浄しているのか、えっちしてるのか分からねーな、おい。そんなに気持ちいいのか?」
「きっきもち、んんくっよくなん、かっない。ってミサカは――」
 細いチューブが打ち止めの膣の奥まで入り、洗浄している。その水圧は女性に不快感を与えないように設定されており、逆に水圧が膣内を駆け巡り気持ちい良さを発生させていた。
一方通行により開発された唯一の性感帯である膣が敏感に反応する。
「お医者さんごっこなのに、こんなに感じちゃって、打ち止めはあいつに悪いと思わないのかな?」
「いっいやぁ、んんくぅっいっ言わないでってミサカは、ミサカは、お願い、ぁあっして、みる」
「俺は言葉で責めまくるぞ。止めるには俺の唇を塞がないとな。ほら打ち止めのひくひく何か物欲しそうになってる――」
「とっ、とうまぁっ、それ以上。んぅっ言わないでってミサカはあぁ、んんっ唇を塞いでみる。んちゅっ――――――」
99名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:03:44 ID:xywjQ+5k
 最初に口を塞いだのは打ち止めだが、今では二人の舌が絡み合っている。どちらからともなく、舌を入れ始め、そして絡み合っている。
そんな中でも、当麻のチューブをもった手は縦横無尽に動き回り、打ち止めの膣内を洗浄していく。
「んんぷはっ、んんぁああって、やぁっもぅっ、だめぇってミサカは、ミサカはぁああああああああぁぁぁぁっぁぁっっっっっっ」
「あ〜あ、逝ったな。洗浄液とは違う液体がたくさん出てきてるぞ。お湯であとは流せば大丈夫かなって、打ち止めー聞いてるかって聞いてないみたいだな。舐めるぞ」
「はぁはぁ……んんっはぁはぁっ、ひゃぅっ、なっなに?ってミサカは――――」
「んんっ、ほとんど匂いはなくなったな」
「舐め、ないでぇ!ってミサカはミサカは…んんふっ舌が入ってんんくぅ」
「味のほうは苦くはないな。綺麗に洗浄できたみたいだな」
「んはぁっはぁはぁはぁっ。終わった、の?ってミサカは、息を整えながら聞いてみる」
「ああ、終わったぞ。ほら、寒いだろ。湯につかろうぜ」
「うん」
軽く身体を流してから打ち止めを湯船につかる。そのまま二人は肩まで浸かり、大きく溜息をついた。
片や本当にお湯が気持ちよくて、片やあんなことをされてしまってのちょっとした罪悪感によって。
「ほら、そんなに落ち込むなって、これで病気になったりしないから安心しろ。俺が保証してやる」
「ほ……ほんとう?ってミサカはに聞いてみたり」
「ああ」
「あっあれ?とっ………とぅま…ってミサカはミサカは小さい声で話しかけてみる。そっそのタオルしてる?」
「ん、邪魔になったから取ったぞ。流石に湯船から上がったら寒かったからな。安心しろ。上条さんはその程度で発情はしませんから。発情してたら、さっきの打ち止めの可愛い顔で襲ってるよ」
「可愛いってぶくぶくぶく。あっあの人には内緒だからね!!ってミサカはミサカは強制してみる」
「ああ、分かってるって。上条さんは別に二人の仲を悪くしたいわけじゃないんでせう。さて打ち止め。100数えたら上がるぞ」
「うん!!あの人はそそくさ上がるから今まで一度も数えたことがないってミサカは数を数えるのに憧れてみたり」
「ほら。1―2―3―」
「うん。1〜2〜3〜」
 打ち止めの肩に自分の顎を置く。二人の声が重なりあい、浴室に響く。なんと言うか。うん。父娘のお風呂です。

100名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:06:05 ID:xywjQ+5k
「もう少し待てよ。そしたらパンティ乾くからな」
「うん」
「とうとう明日だな」
「うん」
「どうしたんだ?打ち止め、元気がないな」
「えっとね。あの人がチョコレートを受け取ってくれるか不安なのってミサカはミサカは不安になってみたり」
「任せろ。最初に言っただろ。俺が練習相手になってやるとな。一方通行が絶対食べてくれる方法も考えてある」
「ほっほんとう?ってミサカはミサカは目を輝かせてみる。とうまは凄いんだねってミサカは感激してみたり」
「もう9時か。打ち止めはいつも何時に寝てるんだ?」
「えっとね、えっと、10時半ってミサカはミサカは元気よく答えてみる。あの人がそれ以上起きてたら怒るのって教えてみる」
「規則正しくていいじゃないか」
「でもでも、ミサカはたくさん起きてたいってミサカはミサカは言ってみたり」
「んー。じゃー今日だけ悪い子になって遅くまで起きてみるか?」
「えっそれじゃぁ、遅くまで起きてていいのってミサカは確認を取ってみたり」
「ああ、いいぞ。明日はバレンタイン本番だしな。練習も必要だろ」
「うん!とうま、チョコがどうなったか見てみたいってミサカはミサカはチョコの心配してみる」
「もう固まってるだろうから見ようぜ」
 冷凍室から固まったであろうチョコレートを、金型ごと取りだす。16個がキチンと固まっていた。だがよく見ると2つばかり気泡が混じり大きく穴が空いていた。
 他のは無事に完成しており、綺麗な光沢を発している。
「あー二つだけ失敗してるな。まぁ練習用にはちょうどいいか。上手にできたな」
「うん。これもとうまのおかげだよってミサカはミサカは感謝の気持ちを表してみる――ちゅっ」
「んっ――ありがとな」
「えへへへっ。でも、とうま、練習って何するの?ってミサカはミサカは疑問を抱いてみたり。それに練習でチョコ食べたらなくなるよ?」
「たまには打ち止めが主導権握るための練習。いつもあいつが主導権握って色々されてるだろ?ならたまには打ち止めが主導権を握って、あいつを、一方通行を弄ってもいいと思うぞ」
「それは名案ってミサカは日ごろの恨みを晴らしてみたい。あの人っは頑固でプライドが高いから、ミサカからは何もさせてくれないってミサカは頬を膨らませてみたり」ぷくぅ
「主導権を握るための方法は主に2つある。大胆に行動し、かつ相手を焦らすこと。これをマスターした時、あの一方通行でさえ手駒にできるぞ。打ち止めは大胆さはあるが焦らすことができないからなー」
「焦らす?ってミサカは初めて聞く言葉に戸惑ってみたり。どんな時に使う言葉なの?」
「んー、こう言うこと。失敗作を試食しようぜ。打ち止め、あーん」
「やった。あ〜んってミサカは大きく口を開けてみる」
 大きく口をあけて口の中にチョコが放り込まれるのを待つ。ゆっくりとチョコが近付いてくる。どんな味がするかちょっと期待しつつ、チョコを舐め……れなかった。
 寸前のところでチョコを持った手が引っ込まれたのだ。てっきりチョコが入れられたと勘違いして口をもごもごと動かす。そこでチョコが入れられてないことを悟った。
「うぅ〜。あれ?チョコがないってミサカは不思議に思ってみる。とうま食べさせてくれないの?」
「ああ、食べさせてやるよ。あーん」
「あ〜ん―――――やっぱり食べさせてくれないってミサカはちょっと涙目になってみる」
「食べさせてほしいならおねだりしないと」
「おねだり……えっと、えっと。とうまの持ってるチョコをたべたいってミサカは上目遣いでお願いしてみる」
「うーん、どうしようかな。おねだりをもうちょっとしないとな」
「もうちょっとって何をしたらいいのってミサカはミサカは…」
「これが焦らすってことだ。こう言う感じに相手に我慢をしてもらうわけだ」
「おおっなるほど。焦らすってことがやっと分かったってミサカはすっかり騙されてみたり。でもミサカはとうまみたいにうまくできないってしょげてみる」
「練習あるのみかな」
「どんな練習をしたらいいのってミサカはミサカは真面目に聞いてみる」
「なら明日だけでもしのぐためにも一通り練習するかな。打ち止めは一歩通行以外にも誰かにチョコを渡するのか」
「黄泉川と芳川にあげるってミサカは告げてみる。あとはとうまにもあげるんだよ」
「俺にもか?上条さんもうれしいですぜ。二人に渡すなら、焦らしができるじゃないか」
「えっ?」
「まずは家に帰ったら、黄泉川先生と芳川さんにチョコを先に渡して、後から一方通行に渡すことにより、一方通行を焦らすと言うことだ。」
「おぉ〜、完璧な作戦だってミサカはミサカはとうまを絶賛してみる」
101名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:08:11 ID:xywjQ+5k
「いやいや、まだ続きがあるんだぜ。一方通行に渡す時には、口移しと言う大胆さを使うとより強力になる」
「ごくり、口移しってミサカは今まで一度もしたことがないと伝えてみる。――――あっ。とうまがチョコレート食べたってミサカはミサカは唖然としてみたり」
「打ち止め」
「な――んんぷっ」
 いきなり唇を重ね合わされた。舌が侵入してくる。ほのかにその舌は苦く、そして下に押し出されるように物体が口の中に移動してきた。物体は甘く苦い――その物体はあの人にあげるために一生懸命に作ったチョコレートだった。
 それがチョコレートであることを意識し、これが口移しであることを悟ってしまい思わず息ができなくなり唇を離してしまった。
「んんんっはぁっはぁはぁ……これが…口移しなの?ってミサカ、は唇を手で覆ってみる」
「そうだ。まだ口の中にチョコは入ってるか?」
「うん、あまいけど苦いってミサカは大人の味だって言ってみる」
「今度はおまえの番だぜ。打ち止めが俺に口移しでチョコを食べさせてくれ。さっきおれがやったのを手本にしてな」
「うっうん。とうま――んちゅ。んんっ、んっ。んふぅっ」
 口移しと言う、特別な関係の仲でしかやらない行為を、平然とやれるようになってしまている。
 打ち止めの口から溶けたチョコが当麻の口の中に移る。そこで唇を離そうとするが、後頭部を押さえられて唇が離せなかった。そして先ほど移したはずのチョコがまた口の中に戻ってくる。
 しかも今度はチョコだけでなく、大量のチョコの混じった唾液も一緒にである。口内に広がるチョコと唾液の生温かな感触。あの人とキスをしたときに時たま感じるあの嬉しく恥ずかしい、頭がぼーとなるあの感じが再現されてしまう。
 長い時間互いの口内を行ったり来たりしていたチョコは溶けてしまい、唾液に混じって最終的には打ち止めが飲み込む羽目になった。
 二人が唇を離すと銀色とチョコの茶色い唾液の糸が繋がっていた。打ち止めの眼はとろんとチョコが溶けたような眼をして息を整えだす。
「ふぅー、っと、これが口移しってのだ」
「はぁっはぁはぁはぁっ」
「打ち止めー。聞いてるか?もしもーし」
「とっとうぅま、はぁはぁっ頭が…ぼぉーとするってミサカは…ミサカは報告してみる」
「息が続かなかったのか。でコツはつかめたか?」
「なんとなくってミサカはちょっと自信を持ってみる」
「それじゃぁ次のステップに進むか?」
「次のステップ?」
「ああ、完璧に打ち止めが主導権を握れる方法の練習」
「うん!やる!!ってミサカはミサカは意気込んでみる」
「なら準備をしますかね」
「ふぇぇ?ええええぇっぇっ、とっとうま??!!ってミサカは絶叫してみる。なっなんで、そっその、あれを出してるの?!!って驚いてみたり!」
「なんでと言われても次のステップとしか、言いようがないんだが。……打ち止めは練習したくないのか?」
「しっしたいけど。これは…違うんじゃないかなってミサカは返答に困ってみる。あの人にもあまりしたことがないから。こういう事してもいいのか分からない」
「もしかしてうまくできなかったのか」
「ぅん……どうやったらいいか分からなくてってミサカはミサカは思い出しながら話してみる。あの人も初めてで、ミサカが吐いちゃったから」
「打ち止めはそれでいいのか?」
「えっ」
「打ち止めは、これからもあいつに任せっきりでいいのか?……自分を頼ってもらえなくて、本当にそれでいいのか?」
「いやだ!!それは嫌だってミサカはミサカは本心を告げてみる。あの人ばかりに任せたくない!ってミサカもあの人を支えたい」
「ならどうすべきか分かるな」
「うん。ミサカもがんばる、たまにはミサカがリードしたい」
 となるわけですよ。対抗心を燃え立たせ、嫉妬心を焚きつかせ、相手の心に直にゆさぶりをかける。無言でベッドのふちに座り足を開く。 
決意が固まった打ち止めは当麻のまだ力の入っていない一物を握り目を瞑ってゆっくりと舌を出して舐めようとする。
102名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:08:12 ID:bWn5lqN2
ここらで支援1。
続くなぁ……俺も落としちゃだめかなぁ……
103名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:09:54 ID:xywjQ+5k
「打ち止め、頑張れるなら、目を開けて上目遣いでやれば効果的だぞ」
「うん」ぺろっ、ぺろぺろ。ぺろっ
「そう、そんな風に先端を舌で擽ってもいいんだぞ」
「こういう感じ?ってミサカは聞いてみる」ちろっちろちろちろっ。
「ん、なかなかっ」
「堅くなってきたよってミサカはミサカはとうまのをギュって握ってみる」
「ちょっ。血が止まるっ。慣れてきたら少しずつでいいから口に含んでみてくれ。ってそれはいきなりいきすぎだろ」
「うん」ぱくっにゅるっにゅるっ
「打ち止め、気持ちよすぎ。『ってかこのまま全力で勃起したら打ち止めのちっちゃな口は大変なことになるんよな。なら少し抑えないといけないわけか』」
「ひょうは……りょうひたの?ってみひゃかはぁ、みひゃかはぁひぃてみる」
「いや、上手だなっても思ってな。加えたまま喋るのもかなり気持ちが良いからな。口ばかりじゃなくて手でも上下にしごくのもありだからな」
「きょう?」
「そうそう」
 犯罪すぎるだろ。幼い乗除が一生懸命頑張っている。ここにいる少年のためではなく、遠くにいる思い人のために。
思い人を裏切っているわけではない、と自分自身に言い聞かせ、思い人のための練習と言う言い訳を作らされて、少女は頑張る。
口をすぼめらせ、吸ったり舐めたり、手で擦り合わせたり。当麻の言われるままに、その技を再現していく。
「打ち止め、なるべく上目遣いで相手の顔をよく見るんだ」
「ふぇ?」
「快感で逝きそうになったら、それを見極めて止めろよ」
「ゆん!」
「んくっ、やばい。打ち止め」
「ぬりゅ。これでいいのってミサカはミサカは唇を離してみる」
「上手だな。これで相手が落ち着くまで何もしないでおく。さっき打ち止めがチョコを食べたくても食べれない状況になるわけだ。逝きたくても逝けない。気持ち良くなりたくてもなれない……これが焦らすということだ」
「なるほど、これが焦らすってことなんだってミサカはまた一つ知恵をつけてみる。もう一回やってみていい?」
「ああ、復習だ。今度は舐めあげてみろ。そうそう、なかなかじょうずになってきたじゃないか、いやガチで気持ちいいんだが」
「えへへっ。褒められたってミサカはすこし嬉しかったり」
「こんなえっちなことで、喜ぶなんて変態さんだな」
「うぅっひどいってミサカはミサカは咥えこんでみる。ひょうだ!みゃいったか」
「くっ、いきなり咥えこみやがって。だが上条さんはこれしきでまいりませんよ」
「これはどう?ってミサカはミサカは本気を出してみる」
「なっ!にょっ尿道だと?!これはポイント高い」
「んふぇっ?ひょうま、かたっくなってるってみひゃかはみひゃかは。んぐっ―――」
「あっすまん、あまりにも気持ち良すぎた。続けてくれ」
 血圧を下げて、海綿体に入っている血液量を減らす。それに伴い小さくなるが、打ち止めの口にはちょうどいいものになっている。あどけない口と手で奉仕をしている。
時たま当麻は顔色をかえると、敏感に反応して口を離して手を動かすのを止める。
 当麻の教えたことを忠実に守っているのだ。さすがの見込みが早いというか御坂妹の妹だなと感心してしまう。
「もうそろそろいいぞ」
「んぷはっどうだった?ってミサカはおそるおそる聞いてみる」
「上手だったぞ」
「えへへ」
「ならちょっとベッドにあがって。そうそれで跨って握ってくれ。これが焦らす時の基本の姿勢だ。これで相手の動きの80%は封じられるし、これならいつもと立場が逆だろ?」
「なるほどってミサカはよいしょっと跨ってみる。あの人が仰向けになるかなって不安になってみる」
「なるさ。多少プライドがあるから起き上がろうとするが、その時は強く吸ったり刺激を与えればいいぞ。あと口でできるってことは下の淫らな口でもできるってことだからな」
「とうまのえっちってミサカはミサカは頬を染めてみる。もう一回やるから、とうまで練習してみる。――にゅれろ」
 仰向けになっている当麻の上に跨り、天に向かってそそり立つモノを口に含む。最初のような抵抗感は全くなくなり、本人は無我夢中で練習をしている。
 そんな打ち止めを見て頬笑みが漏れだす。正確に言うなら、頬笑みではなく勝ち取った時の笑みだ。
104名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:11:09 ID:xywjQ+5k
「いきゃへないひょ!ってみひゃかはミサカは止めてみる」
「おっさすっが。そうそう、大抵の男は逝きそうになったら顔を歪ませながら上げて、そして頭に手をやるから、それを見て判断すると良い。まぁ声を出す奴もいるがな」
「あの人は必死に我慢して威圧しそうってミサカは冷静に分析してみる」
「あいつだったらそうしそうだな。………うーちーどーめ」
「きゃっなっなにってミサカはんんふっ、触っちゃだめぇっ」
「あれ?……濡れまくってるぞ。まさか舐めながら感じてたのか」
「いひゃっ。言わないでってミサカはミサカはとうま、きゃふっんんんっくぅっ」
「気持ちいいか?」
「分からない、わっからないから、やめっ」
「んー素直じゃないな。ここは?」
「んんんんんっっあぅっっっ。やぁっだめぇってミサカはミサカはぁあ!!」
「どうした?素直にならないと続けるぞ」
「気持ちいいってミサカは。ぁんっ気持ちいいから」
「気持ちいいかならもっと気持ちよくなっちまえ」
「あぅくっあああっぅあっすっちゃ、だぁっ。んふっだめぇ」
「ん?ダメなのか、ならやめるか」
「ふぇっ?はぁっはぁはぁ、とっとぅま?って…ミサカは………」
「もしかして気持ち良くなりたいのか?」
「…………こくりっ」
「なら役割交代だ。自分でどうしたらいいか考えるんだ。一番練習しやすくて互いが気持ちよくなれる方法をだ」
 打ち止めを襲っていた、襲っていた当麻は再び仰向けになっている。相変わらず天を見上げていた。打ち止めはおどおどと、どうするか必死になって考えている。自分の膣口に指を持っていき、自分で触っているが、目の前にいる当麻のペニスを見て変な感情が芽生え始めてきた。
 これは練習だから。これはあの人のためだから。これは裏切りなんかじゃないから。これは…。これは。
 そう呟きながらゆっくりと近づいていく。当麻に跨り、どこか壊れたように笑みをうかべた。これは練習だから。……と
「とうま。欲しい?ってミサカはミサカはとうまにおねだりするように言ってみる。おねだりしないとしてあげないよ」
「あーそうだな。これは練習だったな。……たっ頼む。打ち止め、お願いだから入れてくれ。頼む」
「んーどうしようかなってミサカはミサカは焦らしてみる。お願いならもっと考えないとダメでしょって意地悪してみる」
「お願いします。もう我慢の限界なんです。入れさせてください」
「仕方ないなってミサカはとうまの……えっ?うそ。どうなってるのってミサカはとうまのモノをもう一回見直してみる」
 流石に大きい。本気を出した上条さんのペニスはあまりにも大きかった。打ち止めは思わず息を飲み、そして何度も確認する。自分が知っている思い人と比べてみるが、比べ物にならなかった。
「すこし平均より大きいけど大丈夫だろ」
「だっ大丈夫じゃないってミサカは抗議してみる!」
「えっ」
「えっ?」
「いや、一方通行も立派なもん持ってるだろ」
「持ってないってミサカはとうまのと比べてみたり。あの人はこれよりふた回りほど小さいからって教えてみる。でも、ここまで大きくなるんだってミサカはミサカは驚嘆してみる」
「……もしかして、一方通行の奴は能力使ってんのか?」
「うん。ベクトル操作で色々な事してくるんだよってミサカは正直に話してみる。だからミサカはここまで大きいのは初めて見た」
「いやーあのですね。打ち止めさん。そこまでマジマジと手にとって見られると恥ずかしいのでせうが」
「あっごめんってミサカは謝ってみる。とうま、ちょっと怖いってミサカは素直に言ってみたり」
「どうする?あれなら俺が上になるが」
「それはダメ!!ってミサカはミサカは止めてみる。ミサカが頑張って練習するからとうまは見てて」
「ああ、無理するなよ」
 強度、硬度、熱度がとても最大に達した、当麻のペニスを自分の膣口にあてがう。目を瞑りたかったが、見守ってくれている当麻と視線を合わせた。
 ゆっくりと中に入ってくる。あの人となれてるはずなのに、あの人と愛し合っていたはずなのに、当麻のそれはとても熱く硬く、強かった。
 練習だから、声は出さないと決めていたはずなのに、声がお腹の底から漏れ出してくる。
あの人では味わったことのない、別の感覚が心の中に入ってくる。

105名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:12:10 ID:xywjQ+5k
「うん…………んんっく。あぅっああ、大っ、きいってミサっカは――擦れっ、てみたり」
「打ち止め、手。俺が傍にいる」
「えへっあっん。ふがっい。奥にっんあっってミサカは。……ミサカはんふっ当たってぅあっ…」
「きつっ。打ち止めの中、狭すぎだぞ」
「ふぁっあぅっ動いたら、だぁってミサカはミサカがんっく動くからっ腰を…はぅっ動かしてみ、たり」
「やっぱ全部入り切れなかったか。この体位でしたことはあるのか?」
「ぅっん。一度…だけぇんくぅってミサカは喘ぎ、声を。んんくっ我慢し、てみる」
「我慢なんてさせないぜ。と言いたいところだが、これは打ち止めの練習だからな。これくらいでへこたれるなよ」
「んふっあぅっやぁうっ―――――――――」
「打ち止め、ストーっぷ」
「ふぇ?はぁはぁっはぁっんふっ逝き、そうなの?ってミサカは。尋ねてみたり」
「いや、全く逝きそうのいの字もねーよ。俺のに馴れないと練習にならないから、打ち止めは下になってろ」
 手から腰を握られ一瞬にして立場が入れ替わった。ぽふっと音を立ててベッドに打ち止めの身体が沈み、起き上がらないように上から当麻が覆いかぶさる。結合を解かないように、そこに重圧をかける。
 全部は入りきれないが、7割程度はしっかりと食らいつかれており、とても気持ちよかった。打ち止めのが逃がさないように、膣壁を収縮させていたのだ。 たまらず、言葉をかけることなく、腰をピストンさせる。
「んあっ。あぅっ。とうま!とうまっ!ってミサカはぁっ、ミサカはっ。ミサカは!ミサカはぁあああ」
「くっ打ち止め。逝きたいなら逝っちまっていいからな」
「んっ。はぁっああっ、ああっ。んにゃ。あっああ。とっとうま!とうまってミサカはあっ。キスをねだってぇぁあ。みる」
「打ち止め――んっ」
「んんんんっっっっぷふぁっっ。んんん」
 首に手を巻きつけて距離を縮めていき、自分からキスをねだり、舌を出す。
 息ができないキス。激しい運動。そしてとてつもない快感。これにより打ち止めは、理性が崩壊し、自制心もなくなり、自分が何をしているのか分からなくなった。
「んんふっ、んんんんっあっ、んっとうま。んふぁぅだぁめぇっもう、したら」
「ひとまず逝っちまえ、おらよ」
「奥にあたっあっああっあっあっあああぁあああああああああああぁぁぁぁっっっっっっっ」
「っつ締め付けすぎんなっぐっ…………大丈夫か、打ち止め」
「はぁっはぁはぁはぁはぁっ。ぅんってミサカは……ミサカは告げてみる。きゃっなっなに?!」
「大丈夫なんだろ?なら俺はまだ逝ってないから、再開するぜ」
「やっあぁ。逝ったばかりだからってミサカはみさか―――んんんあぁっびんかっんだか、あぁっ」
「自分の限界を知るのにいい機会だっろ」
「んあっ、やっやっ、やぁっ。おかしくっなるってミサカはミサカはぁああっ。んくっダメっと告げ。ってみる」
「おかしくなっちまえ。快楽に身をゆだねっちまえ。ここには俺しかいない。俺に打ち止めを見せてくれ」
「あっあぁああっはぁっあんんあっ、あっぁあっまっまったくるっくるってミサカは、ミサカは…んんぃあっ、ぁああ」
「さて上条さんも仕上げに入りますかね」
「あぐっおぐにあだっでる――づいて、もっとづいてってミサカはミサカは懇願して、みたり」
「自分からおねだりなんて変態さんだな。もう手加減できねーからな」
 上条さんの本気が繰り出される。がむしゃらに腰を振っているように見えるが、速度の一定で増し加わっていき、深さを最奥まで突き上げる形で腰を振っていた。
 当たるたびに声が漏れだす。擦れる度に快感が増してくる。唾液が混じり合うたびに頭が麻痺する。
106名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:13:28 ID:xywjQ+5k
「っつそろそろ限界なので上条さんは抜くぞ」
「いやっいや!後すこし、あと少しで気持ち良くなれるのにってミサカは!ミサカは!!あと少しで、いけるから。今抜かれたら、ダメなのってミサカは―――」
「打ち止め、ならおねだりしないとな」にやっ
「気持ちいいから、もっとしてってミサカはミサカはとうまにお願いしてみる」
「いいのかー?このまましたら中に出すことになるぞ、練習でそこまでしていいのか?」
「―――」
「ダメなら、抜くぞ」
「まっまって―――――いいっ!いいから、最後までしてってミサカはおねだりして…みる」
「ああ、分かった。足だけじゃ堪えきれないだろうから、背中にしがみいてろ」
「うん、んんんんあっ。っとどいてっる。んんあぅっあっ、すごっいってミサカはミサカははああっぅああってしがみっついてみる」
「んくっいきなり締め付けが。っくそろそろ、限界だな」
「ああああぁあっんいくっいぐいぐうううぅぅぅぅううううううっっっっっっ」
「ぐっ………っく」
 打ち止めは抱きつき身体を密着させ、背中を浮かせて仰け反らせながら、絶頂に達する。今日2度目の絶頂。
あまりにも強大な波、あまりにも大きな快感が身体全身を襲いかかり、それに耐えることができずに、それら自信を任せる。
 膣が一気に収縮し、膣が蠢きペニスを締めあげ、それの持っているものを吐き出させるために。それに耐えることをせずに、そのまま限界を自ら誘発させる。
どぴゅっどぷっ、どぴゅっっ。一気に打ち止めの最奥部に5日間分の濃厚な精液が吐きだされる。
 それはとても熱く、多く、そして暴れまわっている。
「んんんっあつっ!!身体が変になる!!ってミサカはミサカは、せーえきがあたってみる。んんんっくっ」
「くうぅ……………ふぅ。はぁはぁはぁっ」
「はぁはぁはぁっ、とっとうまってミサカはとうまに――んちゅっ」
「――っはぁ。打ち止め、焦らしの練習をできなかったな」
「ごめんねってミサカはミサカは素直に謝ってみる。でも今度は絶対に大丈夫って自信満々に胸を張ってみる。」
「張る胸があるのか…。そのまえにお掃除のやり方を覚えようぜ」
「お掃除?どこを掃除するのってミサカは首をかしげて聞いてみる」
「よっと」
「あぅっ」
「お風呂場で俺が言ったこと、覚えてるか?」
「病気のこと?ってミサカは多分これだと思ってみたり」
「ああ、俺は打ち止めを綺麗にしないといけない。なら打ち止めも俺のを綺麗にしないとな」
「なるほど!ってミサカはミサカは納得してみる。じゃぁ、ここを綺麗にしたらいいんだね?って確認を取っておく」
「次は打ち止めが綺麗にしてくれ。ついでに焦らしの練習も兼ねてやってみろ」
「うん、とうまに勝ってみるってミサカはミサカは今度こそ意気込んでみたり。うわぁっ凄くベッタベタだってミサカはちょっと引いてみる」
「言っておくがな、その半分以上は打ち止めのエッチな液の所為だからな」
「うっ、それを言われたら恥ずかしいってミサカは照れ隠しに舐めてみる」
 今度は無抵抗に一気に口の中に頬張り、唾液で綺麗にしていく。口内に広がる自分の愛液と当麻戸のが混じった微妙な味が口内を支配する。
 繰り返すが、当麻のは平均以上だ。逝ったあとで萎えているとは言え、その大きさは華奢な身体の打ち止めにはとても大きく、小さな口ではかろうじて入るぐらいだ。
体格的なハンディを持っているにもかかわらず、打ち止めは一生懸命する。
 なんか“一生懸命”を多用しすぎなような気もするが、はっきりいって、今の打ち止めを表すならそれしかない。あえて他の語であらわすなら、無我夢中で当麻のペニスを奉仕をしている。としか言えない。
「んんぐぐっ!!!あんぐぐぐぐっっっっ!!!」
「あっすまん、硬くなった。まぁ我慢して奉仕してくれ」
「んんがうっ!!んんっ、んんん〜〜〜」
「もう今からじゃ、収まりつかないから、一発抜かないと無理だわ。と言うわけで、はい、鼻で呼吸してー。……はい、舐める」
「んんっ。すぅ〜、じゅるっ、べろっ」
「上目づかいは?…そう、それでいいぞ。……息が整ってきたところで、もうひとつ動き加えようか」
「みょうふぃとつ?ってむみゃかはむみゃがは、ずいついてむりゅ」
「吸いつくなって。打ち止めが上になって焦らす時、腰を振ってただろ?それを頭全体でやるんだ。ちょっと頭を持ってやってやるから、それからは自分でやれよ」
「んっんんー?!!んんー。むんっー」

107名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:14:39 ID:xywjQ+5k
「っとこんな感じだ。無理して咽喉奥まで、やらなくていいから、最初は小さく動いてみる、できるな?」
「みゅん!」じゅっぽっじゅぽ、にゅるっじゅるっじゅる。
「うっうまいぞ、この調子ならすぐに逝きたくなる」
「んっむ。んっむ」じゅっぽ、じゅっぽじゅるっ。じゅっる。
「っくっ、そろそろ逝くぞ。舌を尿道に当てとけ。あと打ち止め、俺が良いと言うまで絶対に飲み込むなよ。良いな?!」
「みゅん!」
「うぐっあぁ、逝くっ!!」
 さすが経験者と言うか、馴れておられる。ここでど素人なら、あまりの快感に相手の頭を持ち、一気に喉奥まで突き入れて、絶頂に達するだろう。
だがちょっとプロってくると、相手を配慮して、引き抜ける所まで……今回はカリの部分まで引き抜き、そこで絶頂に達する。
どぷっ、どっぷぷっっっ、びゅるっ。びゅるるるっ。
 二発目とは信じられないほどの、量である。舌で尿道を押さえていなければ、咽喉に当たって、確実にむせていただろう。しかし舌で抑えていたことで、口内に拡散することができたのである。
 びくんっびくんっと痙攣を起こして、小さくなっていく。
「うぅ〜〜〜〜。んぅ〜〜」
「もうちょっと待ってくれ、多分顎が疲れたと思うけど、あと15秒ほどで、しぼむから」
「んん〜」
「………よっし、抜くぞ――」ぬぽっ
「んっ」
「まだ飲みこむなよ。そんじゃ、ここからが人によって変わってくるところだ。覚えとけよ」
「んんっ〜」こくんっ
「はい、上を向いてあーんして――精液が見えるようにする。口に馴染むように舌で、歯に染み込ませていけ」
「ひょう?っふぇみひゃかは」
「無理してしゃべるなよ。そんな感じで口閉じて、口の中に馴染ませて」
「後は一度、こんな風に手に出して、きちんとに相手に見せた後、もう一度飲みこんだりだな。最後のは、なにも言わずにごっくんって飲みこむのもあるぞ。……よし、そろそろいいぞ。飲み込め」
「んんっ。ごくんっごくっごくん。ぷは〜ってミサカはミサカは久しぶりに新鮮な空気を取り入れてみる。顎がとても疲れたっ」
「よしよし、よく頑張ったな。味はどうだった?」
「なんて言うか不思議な味?ってミサカはミサカは分析して評価してみる。なんて言うかちょっと咽喉につっかえたり」
「あいつにしてやる時は、ツンとデレを合わせるぞ」
「ツンデレだってミサカはミサカはお姉さま“オリジナル”だって言ってみる。今の時代ツンデレは需要ないのにねーって厳しい評価をしてみる」
「ははっはっ。打ち止めも手厳しいな。あいつの時は最初にやった焦らしプレイで口の中に出させた後、なにも言わずに飲み込む。それから笑って、頑張ったよって言えば勝利だ」
「えへへっ。ミサカは頑張ったよってミサカはミサカは伝えてみる」
「おおっ可愛すぎだ。打ち止めは素直で可愛いな」
「ちょっと恥ずかしいってミサカは俯いてみたり」
「中にだしっちまったからな。もう一回風呂に入るぞ」
「やった!!ミサカは一日に2度も入ったことがないってミサカはミサカはテンションが上がってみたり」
「よしいくぞ」
「うん」






108名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:15:26 ID:xywjQ+5k
「ふぅ……気持ちいいな」
「うん、とっても暖かいってミサカは眠たくなってみたり」
「おいおい、眠るなよ。溺れたら大変だからな」
「んっふっ、まだするのってミサカはミサカはとうまの底なしに憧れてみたり」
「えっ?」
「えっ」
「いや、普通3回はするだろ。あいつとも、……一方通行とも何回でもするだろ」
「しっしないよってミサカはミサカは告げてみる。あの人は一回で終わるから」
「なんていうか、体力なさ過ぎだろ。能力の使い過ぎだな」
「うん、それはミサカも同意してみる。今度お散歩に連れて行ってみる」
「だな。ゲームの前にキャッチボールでもするか」
「うん、面白そうってミサカはその提案を受け入れてみる」
「打ち止めはその前に俺のを受け入れるんだけどな」
「んんっあぅいきなり入れたらダメだよってミサカは、んんっふっ」
「そのわりにはすんなり入ったじゃないか」
「とうまのえっちってミサカはミサカは抗議してみる」
「ほらこっち向けって」
「うん、んんっふぅっ、とうまぁってミサカはキスを甘い声を出してみる」
「打ち止め、可愛いぞ。ほら動いてみろ」
「うん、んあぅっ、深いってミサカはミサカはまた気持ち良くなってみたり。次こそは頑張ってみたり」
 なんと言うか、凄いな。この状況……ってか、シチュエーション凄すぎだろ。うまく言語化できない。最初はキス、裸エプロン、etcetcにいたり、今ではお風呂の中で対面座位とか、どこの猛者だよ。
 上条さん、あんたが学園都市最強だよ。まったく言語化するこっちの身にもなってほしい。
 それは置いといて、打ち止めも積極的になった。自分から首に手を回し、唇にキスをして、腰を振る。ぶっちゃけここまで淫乱な小学生など他には存在しないだろう。
「んんあぅっ奥に当たってるってミサカはミサカは感じてしまってみたり」
「気持ち良さそうだな。ほら、頑張って俺を責めてみろ」
「うっうん。んんくっとっとうま、気持ち良くなりたい?ってミサカはミサカは質問してみる」
「た、ったのむ、入れさせてくれ」
「なにをってミサカは意地悪な質問をしてみる。なにか言わないと分からないよ」
「俺のペニスを打ち止めの中に」
「うふふっミサカはミサカは大人の笑みを浮かべてみたり。それじゃぁ入れるよ。んんっ。ほら全部入ったよ。これからどうして欲しいってミサカはさらに質問してみる」
「うっ動いてくれ」
「動いてくれ?あなたのその上から目線だねってミサカは一度抜いてみる」
「いっ言いなおす……しますから、うっ動いてください」
「よく言えましたってミサカはミサカはご褒美をあげてみる――んちゅっ」
 はたから見たら、どSロリ女王だよ。マニアックすぎるプレイだな。あれどこかでみたなこの表現。だがそこは気にしない。
 腰を振り抜けそうなぎりぎりまで抜いて、再び入れる。それに伴って、お湯がジャバジャバと水飛沫を上げる。顔が赤く紅潮しながらも、自分が持てるすべての力を持って当麻を責める。まぁ、ここまでできれば、普通に耐性がない一方通行などすぐに地に落ちるんだがな。
 流石に11時20分を回っているので、これ以上続けると、明日に響くと判断した上条さんは、自ら絶頂を促進する。
「んっぐっ。うっ打ち止めそろそろ逝きそうだ。ぬっ抜いてくれ」
「あふぅっんんぁっ。それは駄目に決まってるってミサカは絶対に抜かないでみたり。ほら逝きたいなら、いつでも逝っていいんだよ」
「がっ、逝くっ逝くぞ打ち止め」
「うん、んんふっ。ミサカも…逝きそう、んあっだからってミサカは。ミサカは一緒に逝ってみたり」
「っつ、逝く」どびゅっ、どびゅっ。どっぷんっ。
「んんんあっ熱い。当たってるってミサカはミサカはミサカはあぁあああああぁぁあああああああ」
 二人は同時に絶頂に達し、打ち止めはぐったりと寄りかかる。少しの間余韻に浸り、ゆっくりとゆっくりかけがえのない時間を過ごしていく。今のこの時間だけは、あの人の事を忘れていられるそんな時間なのである。
 

109名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:22:40 ID:xywjQ+5k

で。打ち止めを湯船から上げて、自分が出した精液を指で掻きだす。簡単に奥から流れ出てきて、軽く洗浄機で洗い流したら、二人でシャワーを浴びてお風呂から上がる。
「もう寝るけど、他にしときたいことはあるか?」
「ん〜ないかなってミサカはミサカは考えても思いつかなかったり。あえて言うならってミサカとうまのTシャツだけを着て寝るのって聞いてみたり」
「寝ているうちに汗をかいたら、せっかく洗濯した服が台無しだろ」
「なるほどってミサカはミサカは納得してみる」
「それじゃぁ電気消すからな」
「うん」ぱちっ
「どうしたんだ?打ち止め、そんなに擦ったりして」
「えへへっとうまの胸板って暖かいなってミサカはミサカは体温を感じてみる。これなら悪い夢を見ないって思ってみたり」
「ああ、大丈夫だ。夢の中だろうが、どこだろうが駆けつけてやるよ」
「うん!」
「おやすみ、打ち止め」
「おやすみ。とうまってミサカは眠りに身を委ねて――――すぅーすー」

 





 



とこんな感じで二人は一緒に夜を過ごした。
 次の日は朝早く起きて、打ち止めの寝起き混乱ギャグで始まり、当麻とチョコの渡し方の復習をする。
「いってらっしゃい」
「いってきますってミサカはとうまにキスをしてみる。あとで報告に来るって告げたみたり」
「ああ、今度から一方通行とえっちなことをした次の日は、反省会と練習をやるから来いよ」
「うん。分かったってミサカはあの人の元にかけていってみたり」










Fin
110 ◆s5iGacR752.W :2010/02/14(日) 22:23:51 ID:xywjQ+5k
終了です。
約5万文字 100kb分です。
途中でのご支援ありがとうございます。


世にも珍しい、幻想止めです。こんな上条さんが大好きです。
今度書く機会があれば滝壺ちゃんをNTR+HRしたいな〜なんて考えています。
NTRに関しては需要?んなもん関係あるかって感じです。




では、あなたに新たな性癖が生まれることをお祈りして終わらせていただきます。
111名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:36:25 ID:cMKIbenP
GJだが打ち止めって上条さんの事「とうま」とは呼ばなかったと思うんだが
妹達と同じように「あなた」じゃなかったっけ?
112名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:51:07 ID:iNN7KLVP
打ち止めは「ミサカはミサカは」ってくりかえすんじゃなかったっけ?
113狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:08:21 ID:bWn5lqN2
本当はもっと時間開けるべきなんだろうけど
日付が変わっちゃうんで許して下さいごめんなさいごめんなさい。
時節モノってこういうのが不便ですね……

エロ無しです。
甘いのは他の方に任せて男くさいのを書いてみました。ではどうぞ。
114狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:09:06 ID:bWn5lqN2
 今日というのは、ホントに男にとっては一年で一番辛い日だと思う。
 まぁ世の中には、今日が楽しみで楽しみで仕方ないって奴もいるかもしらん。
 けれど、少なくとも自分にとってはそんな少数派ではなく、大多数と一緒の……最悪の日。
 ここは日本なんだから、んな菓子メーカーに踊らされるようなことは馬鹿なんじゃないかと思う。
 そもそも外国のエラい人の命日だからって、なんで祝わなきゃならんのだ。
 くだらない。まったくもってくだらない。
 この科学の街でそんな非科学的な祭事になど、関わる必要はないのである。
 などと言うことを、机に突っ伏しながら延々と考えている。
 今の自分がどんな顔をしているのか。
 ……まぁ、鏡で確認するまでもない。
 この世の不幸を一身に背負ったような、被害妄想爆発のシケたツラなんだろう。
 ヤケに苦い唾を飲み込み、大きく息をつく。
 繰り返す。この科学の街でそんな非科学的な祭事など、関わる必要はないのである。
 ――だから。

「にゃはははは、なーカミやーん。ついにワイにも遅い春が巡って来たっちゅーわけやなー?」

 まるで盆と正月が一度に来たような晴れ晴れとしたその様子を横目で睨みながら。
「うっせえ青髪ピアス、いい加減落ち着きやがれ」


 まるで覇気のない不景気な声をはき出した。



学園都市七不思議 その三「おもいびと」

      かいたひと:ことり



 今日に限って終業のチャイムがやけに耳障りに聞こえる。
 あの合成音の意味するところはつまり『用のない奴はとっとと帰れ』であり、まさに何の用事もない自分は、寄り道もせずそそくさと帰るばかりである。間違っても校舎裏とかは近づきたくない。
 放課後こそが一大イベントという奴も校内には何人かいるのだろう。
 せいぜい頑張ってくれ、と投げやりなエールを送る。
 人の幸福をうらやんでも仕方ないが、自分の不幸を嘆くぐらいは許されるのではないか。
 かくして今年も無事、最悪な日は終わりを告げる。
 あとは早く帰って枕を涙で濡らすのみである。
 世はなべて平穏、事も無し――とはいえ青髪ピアスまでチョコをもらうとか。
 明日には世界人類が滅亡してるんじゃないだろうなと不安になる。
 去年は一緒に肩を並べて男同士の青春を謳歌していたというのに、運命とはまったく皮肉なモノだ。
「昨日の友は今日の敵、ってな――お?」
 下駄箱に突っ込んだ手に、妙な感触が走った。
 いつもどおりに靴をつかむ。
 慣れた動作であるが故に、いちいち内部を見たりしない――が、明らかに普段と違う重量が手にかかっている。
 これはつまり、靴がすり替えられているか――または何かが靴の上に乗っているか。
 不自然の正体を突き止めるために身をかがめ、下駄箱の中をのぞき見る。

 はたしてそこには――


115狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:09:24 ID:bWn5lqN2

「……ありえん。おかしい。理不尽だ。解せぬ……」
 とぼとぼと歩く帰り道。
 不景気な言葉をはき続ける自分の片手には、どこかの洋菓子屋のラッピングがされた箱。
 耳を当ててみたけれど時計の音がチクタクとするとかそういうことはまったく全然無くて。
 包装をといていないからなんともいえないが、これはやっぱり……そういうことなんだろうか。
 どれだけ調べても差出人が書いていない。
 宛先も書いていないから、ひょっとしたら隣の奴の下駄箱と間違えて投函したのかも知れない。
 そもそも自分が思っているようなモノではなくて、実は超古代の魔導文明の遺品とかなのかも知れない。
 始末に困る余り、最後の最後に幻想殺しにすがってきた――とかなら話は通……じ、る……
「……いかん。どーも思考が捻くれまくってる。素直に喜びゃいいんだろうけど――誰からなのかもわかんねーしなー」
 そもそもまったくといっていいほど心当たりがない。
 義理のひとつももらえない自分にしてみれば、下駄箱を間違えた、といわれた方がよほどしっくり来るのだ。
 ラッピングを解けばカードのひとつも入ってるのかも知れないが、色々な思惑が邪魔していまいち踏み切れないでいる。
 いっそ学校に戻って透視出来る奴に見てもらった方がいいのかも――
「うわっ!」
「きゃっ!?」
 いきなり胸に衝撃を受ける。
 上の空で歩いていたせいで、急な衝撃になすすべもなく、コンクリートの歩道に尻餅をついた。
 何事かと思って前を見れば、うちの高校の制服を着た――多分下級生であろう女の子が、自分と似たような格好で地べたに座っていた。
 いったいどこの少女漫画なんだ、正面衝突してお互い転ぶとか。
 そんな思考がよぎるが、そんなことよりはすることがある。
「あー悪い、ごめんな、ちょっと考え事しててさ」
 とりあえず腰を上げ、左手でズボンを払いながら、右手を差し出す。
 今時三つ編みにビン底のメガネとか、これまた珍しい出で立ちの娘ではあった。
 ぱちぱちと何度か瞬きをして、彼女はようやくぶつかって転んだ、という事実に気づいたようだ。
「え、あ、あ、すいません、私も考え事してて――すいませんでした」
 そう言うと彼女は一人で立ち上がり、ぱんぽんとスカートのお尻をはたきだした。
 空しく宙に浮く右手が切ない。
「あの、ご、ごめんなさい。本当に急いでまして……本当にすいませんでした」
 眉根を寄せて、すまなそうに少女の唇が動く。
 ぶつかった拍子に飛んだ、鞄とちいさなラッピングを慌てて手に握って。
 お互い様だというのに、二度、三度と頭を下げる。
 ごめんなさい、ともう一度、言葉を残して彼女は走り去っていく。
 懲りもせずに走る様は、相当に急いでいたようだ。
「大丈夫かなあの子。あれじゃそのうちまた誰かとぶつか……ん? え? おい!?」
 ひょいと自分の手荷物を見る。
 いつもの学校鞄と――ちいさなラッピング。
 その表面にはデパートの名前と、『片桐先輩へ』と書かれた小さなカードがついていて――
「ちょっと待て、それ違う! キミのはこっちだって、待てええええぇぇえっ!」

 かくして今年も、この日は最悪に不幸なのであった。

116狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:09:53 ID:bWn5lqN2

 ぜえぜえと息をつく。
 足にはそれなりに自信があったのだが、一向に追いつく気配がない。
 あっという間に彼女は視界から消え去り、それ以降ははっきりいってただのカンで追いかけている。
 すでにどこをどう走ってきたのかすらさだかではない。
「な、なんつー早さだ……つか包装の色まで違うじゃねーか。これでどうやったら間違えてもってくんだ」
 一度両膝に手を置き、欠乏気味の酸素を改めて取り込む。
 無我夢中で追いかけてきたが、落ち着いて周りを見てみると、どうやら隣の学区まで来てしまったようだ。
 光速超人だかエ○トマンだか知らないが、たいした脚力である。
 もっともこのへんは居住区とは言い難い。
 あちこちに廃ビルが建ち並び、注意深く周りを見ればガラの悪い連中がそこかしこにたむろする。
 彼らが本格活動するにはまだ少し早い時間なのだろうが、場所の雰囲気からしてそういい気はしない風景である。
 ……道を間違えたんだろうか。いくらなんでもこんな所に彼女がいるとは信じがたい。
 そもそも多分こっちだろう、と適当に走ってきたに過ぎないのだ。
 久々に痛恨の思いで空を仰ぎ見る。
 景気の悪そうなスモッグがビルの合間の四角い空に広がっていた。
「はぁ……どーすりゃいいんだか……中あけて調べるわけにもいかねぇしなぁ」
 速度も落ちて、とぼとぼとコンクリートの林を行く。
 このへんは治安も悪そうだし、いくらなんでもこんなとこにいるわけが――
「――声?」
 甲高い女の声がする。
 聞こえてきた方に目をやれば、そこはビルとビルの間の路地。
 そんなとこから聞こえてくれば、何が起こっているかは大体予想がつく。
「……なんでよりにもよって今日なんだよ、上条さんは一日を平穏に過ごしたいだけなんですけど!」
 口は動けど足も動く。
 声の聞こえてきた路地を、角のビルに身を隠しながら、中をのぞき見る。
 見れば案の定、三つ編みビン底メガネの女の子が不良に絡まれていた。
 ……なんなんだこのベタな展開のオンパレードは。
 軽く舌打ちしながら、冷静に相手の戦力を見る。
 彼女に絡んでいるのが二人。後ろでニヤニヤしてるのが四人。路地の入り口側……逃げ道を塞いでいるのが二人。
 合計八人。
 かなり苦戦――どころではない。
 やりあえばまず普通に負けるであろう人数。
 自慢じゃないがそれほど喧嘩に強いわけでもないのだ。
 真正面から向かうのは真っ先に却下。
 とはいえ最優先すべきは彼女の安全であり――包みの速やかな交換だ。
 いくつかのシナリオを頭に描き、おそらく最善手であろう軌跡を思い浮かべる。
「――やるっきゃ、ねえかっ――!」

 小さく呟いて、廃ビルの中へと駆け込んだ。

117狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:10:30 ID:bWn5lqN2
「だーからよー、恵まれない俺たちにちょっと愛の手をさしのべてくれねーかなー、なんてよー」
 下品としか形容の出来ない声。
 狭い路地には嘲笑じみた笑い声が響く。
 散らかったゴミがかすかに悪臭を残し、胸の気分を更に悪くする。
「あ、あの……わた、私本当に急いでるんです、お願いですから、あの、その……」
 声が出せるだけたいしたもんだ、と思う。
 まるで借りてきた猫のようにおびえきった彼女は、涙目になりながら壁を背にしていた。
 ――頃合いか。
 覚悟を決めて、両腕を振りかぶる。
 狙いはやや入り口寄り。
 うまくいってくれよと、歯を食いしばりながら祈る。
 ピンを抜くと同時に、叩きつけるように放り投げた。
「おわっ! な、なンだこりゃぁ!?」
 中身を盛大にまき散らし、古い消火器ががらんがらんと暴れ回る。
 奥にいる奴らは反応さえしていない。
 石灰を吹き付けるタイプの消火器は、うまく狙い通りに煙幕の役目を果たし、辺り一面を白い煙に覆ってくれた。
「くそっ! だれだナメた真似しやがって! 出てこいオラァ!」
 けほ、けほと、可愛い咳を聞きつけ、全力でそこへ向かう。
 がし、といきなり捕まれた事に驚かれたが、人差し指を口に当て、静かに、とジェスチャーを送る。
 あとは身をかがめ、元来た方向へ向かった。
 いまだ消火器は煙を吐き出している。
 このまま走って逃げてしまえば、顔も見られていないことだし逃げ切れるだろう。
 古い廃ビルだから消火器なんてモノが残ってるかどうか怪しかったが、都合良く残っていてくれて良かったと心底思う。
 路地を出たら全力で左へ曲がって――
「なにしてんだオメェ。随分面白いことしてくれんじゃねーの」
 ――ざ、と足が止まる。
 路地を出たところに、ガラの悪いのが3人、こちらへ寄ってくる。
 口ぶりから察するにあいつらの仲間、なんだろう。
 しくじった、と軽く唇をかむ。
 どうする。後ろの連中もじきにこっちへくる。
 3人なら何とかならないわけではないが、女の子を守りながらなんて不可能に近い。
 ぱっぱっと消去法で一つ一つ消していき――最後に残った作戦を実行する。
 決めたら後は動くだけだ。
「キミ、これ間違えて持ってったろ。それ俺のなんだ、返してくれる?」
 目は不良を見据えたまま、後ろの女の子へ話しかける。
 多少びっくりした様子の彼女は、慌てて包みを見る。
 差し出された包みと見比べて、ぼっと顔が赤くなった。
「ん、確かに返したよ。悪いけど、ここからは一人で逃げてくれるかな」
 会話の内も不良はじりじりと距離をつめてくる。
 誰からかもわからない贈り物を、大事そうに、窮屈な制服のポケットに詰める。
 今日もまた帰りは遅くなるかも知れないな、などと思いながら。
 ふっと息を吐き出し、目の前の三人のうち、左の不良に飛びかかる。そんな行動を想定していなかったのか、多少面食らった風で。
 都合がいい、と内心ほくそ笑む。
 右手を大仰に振って、相手の注意を引く。
 もちろんフェイント。当たり前のように不良はかわすが、引き手の反動を利用して、そのまま左足を踏み込む。
 自然回り込む形になって、そのまま左肩を突き出すと、バランスを崩した不良に当たって、ダメージもないだろうが軽く倒れ込んだ。
118狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:11:13 ID:bWn5lqN2
「ほら、いけ!」
 出口の左側。
 つまり俺の後ろがあいて、逃げ道ができた。
 最初からこれが狙い。どうせ二人で逃げ切れやしないんだ。
 だったら――不幸だけど、これしかねえだろう!
「え、あ――ご、ごめんなさい、ありがとうございます!」
 俺が何のために動いたのか、察してくれたのだろう。
 多少危なっかしい足取りで、ふらつきながら。
 それでも彼女は後ろを振り返らず、ここを去っていった。
 この区域を抜けるまでは心配だが、自分に出来るのはここまでだ。
 願わくば、どうか無事で。
「くっそ、この野郎、調子に乗ってんじゃねーぞ」
 尻餅をつかされた不良が、悪態をつきながら立ち上がる。
 路地奥を見れば、げほげほと咳き込みながら、さっきの連中がぞろぞろと出てきた。
 ……11人かぁ。
 いつもなら逃げられるかも知れないが、ここは地理もよくわからない見知らぬ街だ。
 くわえて立ち位置が悪すぎる。
 不意を食らった不良達は完全に表情を変えて、慎重ににじり寄ってくる。
 見れば中にはバタフライナイフを取り出す奴もいた。
 使い方なんて知らねーんだろうなぁ……また下手な傷作りそうだ。
 目が覚めたときはまたあの医者のお世話になってるかも知れないな、などとため息をつきながら。
 一人が振り上げた鉄パイプを、どこか諦めた目で見てた。

 ごん、と衝撃が走る。

 音はまるで地面をふるわせて、さながら地震のようにあたりを揺らした。
 強い力で吹っ飛ばされた体は軽々と宙を舞い、鈍い音を立ててビル壁へと突き刺さった。
 そのままがくりとうなだれ、ぴくりとも動かなくなる。
 一撃で完全に気絶していた。

 ――その『不良の一人』は。

「いけねーなぁ、そんな人数でよってたかって健全な青少年をよぉ。お前らもうちっとプライドってモンを持ったらどうだ?」
 あまりにも唐突に、飄々と。
 自分にもよくわからなかった。
 ただ見えたのは、目の前の長身の男が、ものすごい早さで回し蹴りを放った、『かもしれない』、ということ。
「……っ、何してくれやがんだテメェ! 俺たちが誰だかわかってやってんのか!?」
 ドスの効いた声を放たれても、男はまったく動じない。
 呆れたように息を吐き、わずかに口を開く。
「……知らねぇよ」
 片手に持った紙パックをぐいっと上げ、中身を喉へ流し込む。
 ぷは、っと一息ついて、男は再び口を開けた。
「俺が言いたいのは、だ。そんな大の男何人もつるまなきゃ、女の一人も口説けないのか、ってことと……やっぱ牛乳は武蔵野牛乳に限る、ってことよ」
 そういって男は、カラになった紙パックを脇へ放る。
 こき、こきと首を何度かならして、周囲を改めた。
 残り、10人。そんな数を目にしても、男の様子は何一つ変わらず、顔には笑みを浮かべたまま。
「ん、の……ふざけんなクソが!」
 その場の空気に耐えられなくなったのか、不良がナイフを振りかざして突進していった。
 扱いも知らない不良は、まるで長剣のように上から下へと切り下ろそうとしている。
 避けるのは簡単だった。だが。
「んぐ、ぼぇ……!」
 カラカラと、不良の手を離れたナイフが転がっていく。
 男は一歩も動かずに、ナイフをさばいて強烈な右フックをお見舞いし、大の男の体重を軽々と吹っ飛ばした。
119狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:11:35 ID:bWn5lqN2
 ……強い。
 ごくりと喉が動く。
 この状況も忘れ、素直に見入る。
 堰を切ったように、何人かが飛びかかるが――右からのストレートをダッキングでかわし、鋭いアッパーで蹴散らすと、そのまま反転して背後に足払いをかます。
 つんのめった不良の背中をどん、と強く踏むと、ぐぇ、と情けない悲鳴を上げて、そのまま昏倒した。
 それを隙と見た不良が鉄パイプを振り上げて殴りかかるが、すっと上体を反らせて軌道を外すと、腕をつかみ、そのまま背負い投げの要領で遠くへ放り投げる。
 どすん、と音がすると、そのまま動かなくなった。
 ……この間に10秒もたっていない。
 何なんだろう、この男は。
 黒い革ジャンを羽織り、チリチリの短髪はまるでライオンのたてがみのようで。
 威風堂々としたその態度は、まさに王者の風格。
 こんな街の片隅で、一体今、何が起こっているのか。
 数の上で圧倒的に勝る連中を、まるでものともせず、まるで枯れ木のようになぎ倒していく。
 自分はただ、見とれるばかりで――
「ん、の――ナメくさって……」
 ゆらり、と影が動く。そいつは慎重に死角へと移動し、気づかれることのない最小限の動きでナイフを構えると、声もなく突進をかけて――

 どごん、と音がした。

 それは俺の蹴り上げた足と、不良のアゴが激突する音。
 理由も何もなく、ただ体が動いた。
 頭の中が沸騰したように熱くなって、気がつけば走り出し――不良に一撃を見舞っていた。
 ナイフを持っていたとか、そんなものは関係なく。
 ただ、『危ない』と思ったときにはもう、体が動いていた。
 ヒュー、と口笛の音がする。
「へえ、やるじゃねぇか兄ちゃん。助かったぜ」
「助けてもらって黙ってるなんて、できないんでね」
 目配せをして、お互いに笑いあう。
 ざっと後ろへ飛び、背中合わせになった。
 騒ぎを聞きつけた仲間であろうやつらが、ぞろぞろと集まってくる。
 ――残り、十五人。
 対してこちらは二人だけという絶望的な状況にもかかわらず。



 ――なぜか、まるで負ける気がしなかった。

120狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:11:59 ID:bWn5lqN2
 コンビニのビニール袋に入った牛乳を渡す。
 1Lのパックを2本。
 それを見た男は、満足そうに笑った。
「いやぁすまねぇな、こんな事してもらっちまって」
 人なつっこそうな笑顔。
 これが本当にさっきまで、鬼神のような強さを誇っていた男と同一人物だろうか。
「いや、こっちこそ助けてもらってサンキューな。こんなんでいいなら、喜んでするさ」
 と、腰に戻した右手に、堅い感触がする。
 ポケットに入れてあった箱だ。
 ひょっとしたら、万が一、奇跡のような確率で中身がチョコだったりしちゃったりする場合、中身が粉々になってたりしないだろうか。
 慌てて取り出して、委細を確認する。
 開けてみないことには結局わからないが。
 ……ううう、結局は不幸だ。
「へぇ、『ラクーン』の包みとは随分高級品だな……ああそうか、今日はそう言う日か」
 箱を見た男が、目を丸く開いて驚いた。
「……ラクーン?」
「イギリスだったかどこだかの、有名な菓子ブランドだよ。日本じゃ学舎の園にしか出店してねぇって話だな」
 へぇ、と声を上げ、箱をしげしげと眺める。
 そうはいっても甘い物にあんまり興味がない自分には、いまいちピンとこない。
「そんなもん送ってくるんじゃ、案外本命かもな。どこの誰だか知らねぇが、大事にしてやんな」
「ほ……!?」
 吹き出して、思わずむせる。
 げほ、げほと咳をして、目の前の男を睨む。
「ははは、怒るなよ。そんぐらいそこの菓子は値が張るのさ。昔そこに食べに行こうってねだられてなぁ……メニュー見て目ン玉飛び出たもんさ」
 一転して男の肩が下がる。
 見た目と違って、この男も案外苦労してるのかもしれない。
 なんとなく親近感を感じて、力なく微笑んだ。
「さって、じゃ俺は行くよ。兄ちゃんも達者でな」
「あ、ちょっと待ってくれよ、俺、上条当麻ってんだ。あんたの名前は?」
 背中を向けて去ろうとする男に、慌てて声をかける。
 そういえばお互い名前も知らないのだ。
 さっきは背中を預けた仲だというのに。
「ああ、俺は黒つ……じゃねぇや、今は名無しなんだ。そうだな……『クロ』でいいよ。そう呼んでくれ」
「……クロ? 猫かよ、なんだそれ」
 いぶかしげに見る視線に苦笑いして、男がまた背中を向ける。
「猫なんだろうなぁ、俺は。居場所を無くした、ただの野良猫さ」
 それを最後に、背中越しに2、3度手を振ると、そのまま振り向くこともなく、今度こそ男は去っていった。


 俺はただ、その背中を見送るばかりで。

121狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:13:46 ID:bWn5lqN2
「とうまとうま、何これおいしそう、ってラクーンの限定チョコ! ちょうだいちょうだいひとつちょうだいっていうか全部食べるーっ!」
「うっさいわバカシスター! そもそもお前は家主であるこの俺に義理でも何でもチョコを渡すとかそう言う考えはないのか!?」
 今日も元気に怒号が響き渡る。
 案の定帰るなり、この欠食児童は目をぎらぎらさせて飛びついてきた。
 日本に来る前の記憶はないって言ってるが、本当にそうならラクーンだかなんだかも知らないはずじゃないんだろうか。
「だめです、おあずけ! これは俺がもらったの!」
 釘をさして、食卓の上に包みをぽんと置く。
 まぁ、そうはいってもこのシスターさんが食い物を目の前にして我慢などできるはずもないだろう。
 一個ぐらいは分けてやるかな、などと考えつつ、がさがさと包みを開いていく。
 テーブルにかじりつきながらよだれをだらだらと垂れ流すシスターを横目に。
「んー、やっぱカードもなんも入ってねーな。これホントに俺宛なのかなぁ」
 差出人不明。誰宛なのかも不明。すごくいいチョコレートの香りがするが、中に毒とか入ってたらどうしよう。
 そんな恐ろしいことも一瞬頭によぎる。疑うことならいくらでも出来る。
 この上条さんの不幸具合はハンパではないのだ。
 知らせもなくウィルス兵器の実験台にされているのかも知れない。
 などと睨んでいると、横から手が伸びてきて、ひょいぱくとインデックスが口の中へと運んでしまった。
「あ、あ、うあ、おい、インデックス!?」
 自分の声に驚いたか、いたずらを見つかった子供のように、ばたばたと手を振るインデックス。
 一生懸命に違うとでも言いたいのか、首をぶんぶんとふって。
「ち、ちちちちち、違うんだよ! いいい今のは手が勝手に動いて! きっとネリガルドゥグオムの呪いに違いないんだよ!?」
「無茶苦茶ないいわけすんな馬鹿シスター……いやまぁなんともないならいいけどよ。断りもなく食った罰にお茶入れてこい」
 あうう、と情けない声をあげながら、インデックスが力なく台所に向かう。
 視線をまたチョコに戻して。
 表面にうっすらとパウダーのかかった高級そうなチョコをひとつ、口に放り込む。
「……へぇ……!」
 おもわず声が出た。
 甘い物はそんなに好きではないのだが、これはさすがに別格だ。
 まるで粉雪が口の中でゆっくりと溶けていくような、舌先に感じる恍惚。
 チョコレートとか馬鹿にしていたが、極まった物はここまで美味しいのか、と素直に賞賛した。
「すげーなー、さすがに学舎の園で売ってるようなものは格が違……学舎の園?」
 そんなとこに知り合いなんてそうはいないのだが。
 さらにこんないいチョコをくれる人となると、まるで心当たりがない。
 ひょっとしたら本命なのかもしれないのに。
「……ま、心当たりがないんじゃしょーがねーよな、せいぜい感謝しつつ頂くとするか」

「とうまとうま、紅茶がいい? コーヒーがいい?」
「あー、俺はなー」

 2月もなかば、まだ肌寒く。
 けれど街のそこかしこに、暖かい光が灯る。
 灯の一つ一つに、寄り添いあって生きるつがいの鳥がいるのだろう。
 冷たい風にさらされながら、身を寄せ合って。
 精一杯に、歌を歌う。
 この夜だけの、愛を歌う。
 明けるまでずっと、ずっと――






「お姉さま、何を固まってますの」
「……カード……入れ忘れた……」
「は?」


 ――この日だけの、聖なる夜に。St. Valentine's Day.


             fin.
122狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/02/14(日) 23:16:14 ID:bWn5lqN2
以上です。
なんか黒妻さんがかっこよかったんで書いてみたかっただけ。
美琴が果たして上条さんの下駄箱をどうやって探し当てたかってのだけが謎。
あ、青ピのチョコは思いっきり義理だったそうです^q^
123名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:16:59 ID:mTkks5lt
>>110
GJ。
幻想止めで甘さ優先にするんだったら「とうま」呼称はありだと思うがねえ。

まあ、ロリエロSSが読めてテンションあがっているので判断能力には自信がないが。
上条さん滝壺か・・・NTR+HRに関しては大好物なのでおk需要あr
124名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:17:00 ID:2pwIZaJg
誤爆?
125名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:25:02 ID:xywjQ+5k
>>122
乙です。

俺にはバトルものが書けないから、めっさ嫉妬。
126名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:31:18 ID:yuuWVgHI
投下乙!


昔このスレに投下したのがまったく知らないブログに無断転記されてた
しかもまるで自分で書いたかのようなコメント

なによりむかつくのはそれが俺の黒歴史作品だったって事だ……
127名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:32:44 ID:5JLkKToR
>>110
長文乙です。
呼び方が気になったけど、今までにない組み合わせに感動した!
128名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:41:25 ID:mTkks5lt
>>122
そういや上条さんも喧嘩強者だったなあ。GJ
129名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:48:43 ID:KUFMrf3K
流れよまずに投下してもオーケーですか?
130名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:56:21 ID:6HxC3I+G
>>129
おkじゃね?
131名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:56:58 ID:N1cMosym
バレンタインSSなら早めに投下しないと時間が来てしまうぞ
まぁそうじゃなくてもバッチコイだがな
132名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:59:49 ID:KUFMrf3K
じゃあ5レス程度お借りして。バレンタインデー跨いじゃったなぁ……。上イン、急いだんで多少強引な展開です。ご了承を
133名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:02:40 ID:A6ei0XYc
姫神はまた存在を忘れ去られたのか
134名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:05:00 ID:5jjGn3k/
「カミやんカミやん!今日は何の日か知ってるかー!?」

教室に入ってくるなり大声で近寄ってくるクラスメイトに上条はうんざりしながら答える。

「バレンタインデーだろ……。ほらこれ」

ぽいっと乱暴にカバンから包みを取り出し、ハイテンションのクラスメイト・青髪ピアスに放り投げる。それをみた青髪は急に冷静になり、俯いた。

「カミやん、ごめん。これはもらえへん。さすがの僕も同年代の男の子は許容範囲外やわ。それはストライクゾーンに入ってない。ショタならまだしも」

「俺からじゃねえッッ!!」

上条が怒鳴ると?マークを頭に浮かべて青髪が尋ねる。

「ほな誰から?」

上条はつまらなそうに

「舞夏からだよ。義理でも嬉しいだろうからやるっつってさ。渡すように頼まれた。」

それを聞いた青髪は目を輝かせて教室の窓から「ラァァァァァアアヴ!!!!!舞夏ァァァァァァアア!!!」と叫んだ。土御門に聞かれたら殺されるな、と思いながら舌打ちをする上条。
それに気付いた青髪は上条の頭を撫でる。

「どないしたんやカミやん?チョコもろたんにご機嫌ななめやねぇ」

「……ってねえよ」

「なんて?」

「……もらってねえって」

「…………なんて?」

「舞夏にお前の分は渡されたけど俺にはやらんって言われたんだよ!」

それを聞いた青髪はしばらく固まったのち、ニヤニヤしながら嬉しそうにこう言った。

「…………なんて?」


上条はぶちギレそうになりながらも「俺は紳士だから暴力なんて野蛮なことはしないよ」と頭の中で呟き、冷静に自分を落ち着かせる。

「……い、今の右ストレートは効いたで……カミやん」

「なんのことやら」

床に沈んだ青髪を見下ろしながら上条はまたため息をつく。

「なんだよ舞夏のやつ……。くれたっていいじゃん義理チョコくらい」

「いやー舞夏が俺以外にチョコやるなんてありえないんだにゃーカミやん」

不意に後ろから声を掛けられる。上条は振り向かないでもその人物が土御門だということがわかった。そして青髪の方を指差す。

「あそこに麗しの妹君からもらってる方いますよお兄さん」

「嘘だっ!!!!!」

「……お前はどこのヤンデレ娘ですか?」
135名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:05:36 ID:5jjGn3k/

昼休みになり、いつも(三馬鹿)のように昼食をとる。バレンタインで浮かれ気味の雰囲気の中、三人の会話も自ずとそちらのほうに行く。
三人とも見た目は良いほうなのでそれぞれいくつかチョコをもらっている。しかし土御門と青髪は気付いていた。自分たちに来るのは義理チョコばかりだが、上条に渡しに来る女子の中には明らかに「私、恋してます……」という感じの者がいることを。

もちろん本人は「義理チョコばっかりもらってもお返しに……不幸だ」とかほざいてるので若干殺意が芽生えてくる。

先ほどもお昼と同時に姫神秋沙からチョコをもらったのだが確実に上条のだけランクが違うことを二人は見逃さなかった。しかも「姫神は本当に器用だなー。いいお嫁さんになるよ」というくそベタなセリフを無神経に言い放ったので尚更怒りがこみあがる。


さらには鉄分豊富チョコレートパンを食べていた吹寄制理に

「お前はバレンタインでも相変わらず無機質なパンを食うんだな」

と話しかけ

「む、貴様鉄分をなめたわね。もう一つあるから食べてみなさい!!そして鉄分にひれ伏しなさい!」


とチョコレートパンをゲットし最終的に

「これは別に……。チョコレートパンだからってバレンタインデーとは関係ないっ!!」というツンデレ台詞とともに吹寄デコクラッシュEXをいただいていた。

だからこそ青髪と土御門は上条に

「くそう……バレンタインデーは喜ばしいイベントなはずなのに何故俺はこうも不こ……」

不幸だと言う単語が出る前に鉄拳をくらわせた。


「なじぇ舞夏はおりぇにだけくえなかったんだ?」

鼻を押さえながら上条は嘆いた。

「まだ言うとるんかカミやんはぁー。そんだけもろてまだ足りンとか言うのは贅沢やでー。死ねば良いのに」

「そうだぜいカミやん。死ぬべきだ」


「………………泣いていいかな」

「そもそもカミやんは……あー、」

何か言い掛けて土御門は上条の貰ったチョコを見つめる。持ちきれないことで小さな紙袋にまとめている。

「なんだよ……」

「いや、やっぱりカミやんばっかり幸せになるのは腹立たしいから言わないでオクにゃー」

「な、なんだよそれ……」

「せめて不幸にならへんとうっかり殺してしまいますよーってこと」

「怖ぇえっつの」
136名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:07:27 ID:5jjGn3k/
その後、帰り道で学園都市第三位の超能力者に絡まれたり御坂妹達(10032号、10039号、13577号、19090号と言われた)から代わる代わるチョコを貰って「指輪が欲しいです、とミサカは素直にお返しを要求します」と全員から言われたりする上条だったがそれはまた別のお話。



「ただいまぁ……。……あれ?」

帰宅した上条はいつもと家の中の様子が違うことに気付く。どうやら台所を誰かが使ったらしい。

「インデックスか?まさかな……」

「あ、とうまおかえりなさい」

「あれ?インデックスなんでこんな早くに風呂……ってぇえぇぇえぇええ!!!?」

上条が振り向くとインデックスがいた。お風呂に入っていたのかインデックスは脱衣場から出てきた。しかし、そんなことはいま上条にとってどうでもいい。

「い、インデックス。お前……その格好……」

上条が指差すとインデックスは少し顔を赤らめた。

「うん……。似合う?」

頬を赤らめながら上目遣いで聞いてくるインデックスに上条は変に緊張してしまう。
インデックスはいつもの純白の修道衣ではなく、セーラー服を着ていたのだ。

「似合う……とかじゃなくて、その、それウチの学校の制服じゃ……」

しどろもどろになりながら上条は尋ねる。どうにもいまのインデックスは直視できない。

「舞夏がね、くれたの。あと、これも、とうまにって。」

そういって大きめの箱を上条に差し出すインデックス。上条はなんだろうと思いながらその箱を開けた。

(ど、どうしろと……)

中身をみて上条は困惑する。

(どうしろというんだ……)

箱の中には「衣服」が何着も入っていた。衣服と言っても普段着のようなものではなく体操服、ナース服、バニーガール、チア衣装、スク水、エプロン、メイド服、ビキニ、スーツ、ゴスロリ……あらゆるジャンルの、いわゆるコスプレ衣装がぎっしり詰まっていたのだ。

そしてその箱の隅に小さな紙袋を見つける上条。

「これは……」

なんだか嫌な予感がして上条はインデックスに見えないようにその紙袋の中身を確認する。

「あいつコロス……」

上条の予感は的中だった。ご丁寧にメッセージカード付きで

『これ買うのは恥ずかしかったんだぞー。まあ有効に使ってくれー。ハッピーバレンタイン』

と添えられている。

「とうま、なに?それ」

「なんでもないですよインデックスさん」
137名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:12:30 ID:5jjGn3k/
「それよりとうま!私の質問には答えてくれないの?」

インデックスが膨れっ面になって上条をにらむ。

「え、え?何がでございましょうか」
「んー!!!」

怒りを顕にしながらインデックスは両手を広げた。

「これ!この服!とうまの為に着たんだよ!それに……その服も、とうまの為に着るんだから………」

「ぜ、全部着るの……?」
ゴクリ、と唾を飲む。
上条は箱にある衣装とインデックスを交互にみた。その上条の表情からインデックスは何かを読み取り、顔を真っ赤にする。
俯きながらもコクりと頷いた。

(な、なんだこのピンク色の雰囲気……。どうしてこうなった……)

体験したことのない出来事に上条はどう対応していいかわからない。しかし、インデックスの様子と、バレンタインデーというイベント効果によって上条の思考は少し暴走した。

(インデックスは俺の為にコスプレしてくれるんだよな……。
しかも今日はバレンタインデー……。どうやら舞夏からバレンタインデーがどういうイベントかは聞いてるようだし……。つまりこれはアレか?『チョコじゃなくて私を食べて』ってことか?ていうかそうだよな?それしかないよな?なんだか今日イケそうな気がするぅー……)
少しじゃなかった。

「イ、インデックス」

「なあに?」

「すごい……に、似合ってる……ぞ。ありがとうな」
照れ臭さをにじませながら上条は言う。

「で、さ……。これ。舞夏から貰ったし……使おう」

上条が先ほど開けた小さな紙袋を取り出す。
「コンドーム?それな――ッッ!」

それなに?と問いかけようとしたインデックスだったが上条から強引に遮られる。

「ふっ……う!!はむ……」
突然の口付けに驚くインデックス。しかし上条はそんなことにかまわず、インデックスの口内に自らの舌を押し込み、絡ませる。ジュルジュルと唾液を吸われる音を聞きながらインデックスは抵抗せずにただ立ち尽くす。

「……はっ、インデックスの舌すげー甘い」

「ふえっ……とーま、これってふわぁ!!」

唇を離すと上条はインデックスの話も聞かずにお姫様抱っこの形で抱え上げる。ベッドの傍までいくと上条はインデックスをその上に放り投げた。インデックスは「ひゃっ」と小さく悲鳴をあげる。

いつもの修道衣と違い、短めのスカートを穿いているので太ももが際どいところまで見えてしまう。スカートの裾を膝の方に引っ張りながらインデックスは上条の方を見た。
上条は小さな紙袋から取り出した何かを開けている。
「とうま?」

「インデックス。こっからやだとかなしだからな」

そう言うと上条は学生ズボンをずり下げた。

「やっ!ととととーま!!何してるの!?」

「大丈夫だインデックス!痛いのは最初だけだから!な?ていうかもう思春期真っ盛りな上条さんは後戻りできないのでありますよ?」
138名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:12:53 ID:5jjGn3k/
そういうと上条は再びインデックスにキスをした。

「と、とうま……ダメだよぅ。これ以上とうまに触られたら私変になっちゃうよ……」

インデックスは目を潤まし、顔をリンゴのように赤くしながら上条に訴える。しかし上条にとってそれは逆効果で、さらに欲望を刺激させた。


「怖くねーから。俺も初めてだからよくわかんねーけど、優しくするから。だから……」

言ってからもう一度、優しくキスをする上条。ゆっくりと舌を絡ませながらセーラー服を胸の位置まで捲り上げ、その手で膨らみかけの乳房を包んだ。

「んっ……っはぁ。ぷはぁ」

上条は口内の愛撫をやめ、捲り上げた乳房に顔を近付ける。小さく息を吸ってから

「いい匂い……。それにすごいスベスベで気持ちいい」
と頬擦りした。

「やだっ……。恥ずかしいよとうまぁ」

インデックスが息を荒げて嘆く。上条はいじらしそうに自分を見つめるインデックスがなんだかとてもいとおしく感じた。

「インデックス……。恥ずかしいとか言いながら乳首こんなに固くして。エッチだなー」

指でくりくりと、そのピンと立った綺麗な乳首を弄る。上条が指を動かす度にインデックスの身体がびくんと揺れる。

「感じてるのか?シスターなのに乳首弄られて感じてるのか?」

「ひぅっ!!かん……じてないもん……。かんじてないもん」

耳まで真っ赤に染めたインデックスはその顔を手で覆いながらぶるぶると耐えるように震えていた。
上条は笑みを浮かべてから、今度は舌でインデックスの乳首を弄りだす。

「ひゃぁっ!!あっ……とうまダメ!なめちゃダメだよっ……」

「でもインデックスのおっぱいスゲーおいしい……」
「ふっ……はぁ……ばかぁ。とうまの、……えっちぃ」

「乳首舐められて感じてるあなたに言われたくないですよインデックスさん?」

意地悪そうに上条がそう言うと甘い吐息が漏れる唇で何か反論しようとするインデックス。しかし上条の粘っこい愛撫がインデックスの思考を妨げる。
139名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:15:39 ID:5jjGn3k/
「……っちゅ。ぷはぁ。………………インデックスさん、そろそろ挿れたいと思うのですが」

「挿……れ?はぅッッ!」
尋ねたのも関係なく、我慢の限界だった上条は硬直した肉棒をインデックスの秘部に容赦なく挿入した。

「痛っ……いたい、痛いよぅとーま……いやぁ」

「ご、ごめん我慢できなかった。大丈夫か?」

「ふぇぇ……大丈夫なわけないんだよぉ!!ばかとーま。とうまのえっち」

インデックスが下唇を噛み締めて破瓜の痛みに耐えてる姿をみた上条は、それと裏腹に興奮が増してくる。
(あれ……?こいつこんなに可愛かったっけ……。かなりヤバい……。これがコスプレ効果か?)

すっ、とインデックスを抱き抱える。

「インデックス、痛かったら俺の首筋噛んでていいから。ずっと抱き締めててるから」
――キュン
「あっ……」

「はむっ」とインデックスが上条の首筋を甘噛みした。上条はインデックスの頭を撫でながら耳元に顔を近付け

「優しくしたら感じるんだな」

と囁いた。
そしてそのまま対抗するようにインデックスの耳をはむっと甘噛みする。

「っぷ、って痛い痛い痛いインデックスさん噛む力が強くなってきてるんですけれども!」

急に強さを増した首筋の感触に上条は思わず叫んだ。涙目になりながらインデックスは上条の首筋にかぶりつく。

「いや、そんなに怒るなよ。……そういうのが、その……、可愛いん、だと。……思います」

「……」

「またキュンってなった」
「……っちゅ。ばか……」
甘噛みをやめ、恥ずかしそうに上条の胸へコツンと頭を当てる。
ほのかなシャンプーの香りに上条はうっとりしながら自分に身体を預けたインデックスを強く抱き締める。
「ちょっとずつ動かしていいか?」

「……うん」

「痛かったら言うんだぞ?」

「言ってもやめないくせに」

「う……。で、でも一緒に気持ち良くなりたいというか……」

「……」

「……好きだから」

「……私も、とうまの事大好き」

「俺の愛には負けると思うぞ?」

「ばか……」

それから二人はキスをした。とても、とても長いキスをした。
140名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:18:53 ID:f04+70aN
C?
141名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:24:53 ID:jy0MsEbM
どうした、規制された?
142名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:25:18 ID:5jjGn3k/
目覚めると10時を過ぎていた。一晩中インデックスと愛し合った上条は未だに疲れがとれていない。
「学校……は、もういいか。てかあれ…………インデックス?」
まだ重たい瞼を懸命に開いてテーブルの方に目をやるとインデックスがすでにいつもの純白修道衣に着替えて座っていた。
「あの……。インデックスさん?なにをやっているのでしょうか」

上条が恐る恐る声を掛けると背中を向けていたインデックスがくるっと振り向く。
「おはようとうま」
昨晩の事が嘘のように整った姿で上条に微笑み掛けるインデックス。だが、それを打ち壊す要素が一つだけあった。
「インデックス、その口のまわりにべぇーっとり付いた物はなにかな?」

「とうま、まだ眠いの?これはチョコだよ。チョコ。正式名称はチョコレート。昨日とうまがもらってきたのと、さっき宅配便でイギリスから届いた段ボールいっぱいのチョコレート」

「だ、段ボール?い、いや、俺には空の段ボールしか見えないんだけどおかしいな」

上条がそう言うとインデックスは立ち上がってから腰に手をあて、胸を張り答えた。
「とーまが貰ったチョコは全部食べちゃったんだよ!」

「……はい?」

「だって!とうまは昨日私のこと愛してるって、好きだって言ってたじゃん!!それに……その……私とえっちしたし……だから私以外から貰ったチョコなんてとうまにはいらないんだよっ!」

そう強くインデックスは叫んだ。
ポリポリと頬を掻く上条。言われて嫌な気はしないセリフだった。

「あー……。インデックス。嫉妬してくれんのは嬉しいけどそのセリフはチョコをあげた子が言わないと……」

「作ったもん!」

インデックスはそう言うとテーブルの上に一つの箱を置いた。
綺麗にラッピングされている、手作りのかわいらしいものだった。

「舞夏に教えてもらいながら頑張って作ったんだよ?」

「すげ……。いや、でもこれなんで昨日のうちに渡さなかったんだよ」

「とうまのせいでしょ!」
言われて気付く己の行動。
「すみませんでした」

頭を下げるとインデックスはぷくっと頬を膨らませる。
「違うもん……」

「……ありがとな」

上条がそう言うとインデックスはようやく笑顔になった。

「……でもお前が食っちまったチョコ、ちゃんとお返ししなくちゃなんねーじゃん……。上条さんは出費ばかりで得るものが何もないのは不公平だと思うんですよ」

上条は起き上がって拳を握る。
「と、言うわけでその分インデックスさんには頑張って貰おうと思うんですよ」
「ち、チョコあげたでしょっ!!」

インデックスは上条の考えがうっすら理解できたので慌て出した。

「ギブアンドテイクのギブが全然不足してるっつーの。グダグタ言わずに早くこのバニーガールコスチュームに着替えろ!!ていうかまずその顔にべぇーっとりついたチョコをねぇーっとり舐めとってやるからこっちこい!」

「ふ……ふわぁぁぁぁぁ!!」
二人の甘いバレンタインデーでした。
143名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:25:54 ID:5jjGn3k/
終わりです。スレ汚し失礼しました
144名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:33:26 ID:kYbSaSNj
>>143
GJ!!ちょっとだけバレンタインデー過ぎちまったのは残念だけど良かったぜ
145名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 01:21:18 ID:7jkIy6GR
>>143
おつかれさまです。
インさん全力出すとやっぱかわいいですねー。

差し出がましいですが、バレンタインネタで書かれてて間に合わなかった書き手さんとか、いらっしゃらないかしらね?
気にせず投下してくださったら、このスレはいつでも2月14日になると思いますので。
全裸でお待ちしています。
146名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:04:22 ID:zzAcFfyP
>>143
おつかれさまです。感動した。


↓インデックスさんネタですが、もしよろしければお目をお通しください。(非エロです。)
147名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:06:34 ID:zzAcFfyP
学園都市も例外ではないようで赤やピンクのリボンとハートが数日前から街中を飛び交っていた。

「ねぇとうま、プレゼント」
名前をよばれた青年は少しだけ胸が高鳴り振り返る。今日はバレンタインデーである。プレゼントといえばただひとつ。チョコレート。人の食事も奪うような勢いの彼女からもらえるなんて。
しかしながら。
数日前に降った雪のように白い衣を身にまとったシスターの差し出した両手はからっぽなのだった。
「今日はバレンタインデーなんだよ」
「あのーインデックスさん。その手の上のどこにプレゼントがあるんですか。」
「どこってとうまがくれるんでしょ」

その後、むきーっと効果音なのかなんなのかを出しながらインデックスはバレンタインデーというものの説明を始めた。
文化の違いなのか製菓会社の策略かインデックスと当麻の認識は違うものであったようだ。
しまいには日本ではチョコをオトコがオンナにあげる。などと彼女の中では変換されたらしい。
「しっかしなー、プレゼントったって。舞夏が昨日なさけでくれたチロルチョコしかねーぜ。」
「チョコー」
「残念だがインデックス。これはやれないな。これが唯一のチョコになるかもしれないんだ。」
包みから取り出したチョコレートを見て当麻にはちょっとだけ悪い考えが浮かんだ。

「どうしても食べたいならこの上条さんの口から奪ってみなさい。」

わざと舌の上に乗せ見せびらかすようにしてから口を閉じる。口と目をまるくしているインデックスを見るとざまーみろと思ってしまった。とれるものならとってみやがれ。
どうせそんなこと無理だろう。そう考えての行動のはずが、どうやら当麻の考えていた以上にインデックスの食べ物に対する執着はすごいものであったらしい。
「うばうもん」
するりと足の間に入り込んだインデックスは両手でがっちり当麻の顔をはさむと自分の唇が目的に届く高さまで引き寄せ、重ねあわせる。
重ねたのはほんの一瞬で。あっけにとられて半開きの入り口から舌が進入する。唇の端を撫でられたかと思えば前歯、舌、上あご、舌は執拗に当麻を侵していく。
奥歯につくかつかないかあたりにインデックスは目当てのチョコレートを見つけたようで、そこばかりを舌先でつついた。
当麻は口の中を撫でられることのなんとも言いがたいムズムズとした感覚でチョコレートのことなど消えそうになっていた。
ゴクン。ごくん。わざとなのか喉を鳴らす。とっくに溶け出しているチョコレートは当麻の唾液に混じって薄まり、舌に促されインデックスへと流れていった。
最後の一絞りといわんばかりに音を立ててインデックスは唇を離した。そのまま。離すな。そう思ってしまうのは舐められ吸われすぎておかしくなってしまったか。
当麻は足の間のインデックスを見る。もっと。もっと。
「ねぇもっと」
自分の考えていることが彼女の口からでてドキッとした。
もっとしたいのか。望んでいるのか。

そう考えた瞬間、自分がなんだか異常に恥ずかしく思えた。

顔は見ていなくてもわかる。きっと斜めの線がたくさん書き込まれたように真っ赤だろう。
当麻は右手で顔に手をあてる。俺の邪まな幻想よ消え去れ。と。
「ねぇねぇとうま」
「あーわかった、わかった。もっとチョコが食べたいのか。よしわかった。今からお前のために買ってきてやるからちょっとばかし待ってろ。」
インデックスから逃げるように立ち上がると思ってもいない言葉が口から出て行く。
彼女の顔を見ず、答えを聞かず、振り返らず。

「じゃ買ってくるから、お前はおとなしく待ってろよ。」

自分の名を呼ぶ声を遮って普段よりも大き目の音をたたせてドアを閉めた。
足早に部屋を離れる。
玄関が完全に見えなくなる曲がり角を抜けたところで当麻は大きなため息をついてしゃがみこんだ。





エロを目指したが無理でした。
この後、上条さんにチョコを渡すか迷う御坂さんとか積極的な妹達とか絡ませようとしましたが時間切れになってしまいました。
148名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 09:54:40 ID:DUgS3JTn
>>110
GJ!
上条さんが変態だけど鬼畜じゃないところが非常に素晴らしかった
焦らされて翻弄される一方通行と作戦性交……ゲフンゲフン成功して誇らしげな打ち止めの図を想像して更に美味しい
149名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:38:48 ID:pWZpJVdI
小ネタ

「ん。 こんなもんですかねぇ。 …あとは、可愛くラッピングしてかんせ…」
「愛らしい飾り付けでございねー」
「いっ!?」
「あらあら、そんなに驚かずともよろしいのでは? っと、それより、アニェーゼさん」
「…な、何です?」
「アニェーゼさんは、一体どなたに差し上げるつもりでチョコレートを作ったのでございますか?」
「そ、それを、あなたに言う必要があるんですかね?」
「いえいえ、台所に明かりが灯っていたものですから」
「会話が前後してますって……ああもうっ面倒くさい人ですねっ!」
「単なる興味本位でございますよ。 まあ、だいたいの予想はついているのでございますけど」
「そのうえ確信犯ですかい! 余計に質が悪いですって!」
「斯く言う私も、既に用意は万端でございますよー」
「人の話を聞いてんですか!?」
「さぁさ、夜も更けってきたのでございますし、早速“時軸跳躍宅急便(クロノロジカルオーダー)”に連絡をとるのでございますよー」
「うわっ、いつの間に時間がっ」
「もちろん聞いているのでございますよ。 はい、アニェーゼさん」ピポパ
「な、何で私に寄越すんですかっ!? え、ええとあの、ちゃ、着払いでお願いしましゅ!」
「恋は盲目とはこのことでございますねー(?)」


「あの二人は何てくだらないことを…」
「え〜? シスター・ルチアだってチョコは作ってたんだから人のこひょひえふぁふぃぃぃっ!」
「そ、そんなはずがないでしょう!? いい加減なことを口走るいけない口はこれですかっ!?」
「ひゃっひぇほんひょーひょひょひぇぇぇぇぇ!!??」
「ならばあなたも同罪ですっ! 私と共に地獄へ堕ちなさい!」
「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
150名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:40:13 ID:pWZpJVdI

「全く…何をかしましく騒いでいるのですか、彼女たちは」
「あら、そんなことを言っていいのかお前」
「何のことです?」
「得物を模したチョコレートなんて常識的にはナンセンスだと思わないかしら? 個人的にはありだけどよ」
「なっ、何故それをっ…というか、エリス型に彫ったチョコを用意した貴女には言われたくありませんっ!」
「あれは芸術だ! そんな疚しい感情で作った鞘チョコと一緒にするなっ!」
「うっせぇんだよド素人がっ!!」
「お前こそうるさいわよ極東宗派!!」
「「殺す!!」」


「んっふふふふ。 これはこれは完璧な完全無欠・THE・等身大チョコレートの完成なりたりけるのよ!」
「…」
「むふふふ。 こんな素晴らしい絶対無敵なチョコを作れてしまうなんて私はなんて出来たオンナなりけるの? はっ!? この私の魅惑的且つアダルティなオンナを見せ付けたりければ、あの幻想殺しとて容易に籠絡せしめることつきにけるなのよ!!」
「ちょっとは歳考えろよあんた…」
「なっ!? なんてことを言いたりけるのステイル!? デリカシーの欠片も存在しない発言許しまじにつきなのよ!!」
「あーもう何でもありませんよ、クソ主教」
「むきぃぃぃぃぃぃ!!!」
151名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:43:30 ID:pWZpJVdI
小ネタだしタイムオーバーかどうかは多目に見てくだせぇw

バレンタインSS職人の皆さんGJ!
もっとバレンタインSS来るかと思ってたけど、割りと少なくてびっくりした
152名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:58:04 ID:7jkIy6GR
グッジョブです。
時差ってことでセーフでしょう。上条さんはランベスに住むべきだと思うんだ。
1日で100レス近く進めばスレ的に十分だと思うけどなー。
キャラ達の誕生日がわかんないから、そういう意味で記念日系少ないのは残念よなー
153名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:00:22 ID:XeTqlysJ
スレ立ったのが2/11で、既にして容量192kbまで達しているのですから十分かと。
154名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:04:24 ID:3eUM9HmT
>割りと少なくてびっくりした
名前だけとかそれらしい人がいたような感じでもいいから
可能な限りキャラを出そうと思ったら非常に時間がかかってる……
あと禁書版でグループ他魔術サイド、いちゃスレで上琴、エロパロで浜面とアイテムみたいに
分けようかと考え中……
155名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:40:58 ID:kgujnUo+
ちなみにバレンタインSSってどの程度まで時期オーバーしてオッケーなんかな
156名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:42:58 ID:3SFiUzyX
2月中ならば旬は過ぎないと思うがね
157名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:47:20 ID:6xpKSlRY
最初に上琴を!上琴のえっちをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
158名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:48:11 ID:kgujnUo+
そうか…頑張ってみる。
通行止めがない事に絶望したので頑張るクソ甘くしてやる
159名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 00:48:19 ID:o77RXbCN
たまには姫神を
160名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 01:03:51 ID:bBMr+cFO
>>158
通行止めどころかまさかの幻想止めだからなw
幻想体晶まだー?
161名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 01:14:06 ID:IC5hCS1h
規制でGJすら書き込めない
162名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 01:20:43 ID:IC5hCS1h
あ、書き込めた。
全板規制ってここ入らないんだ…
某板は上百合オチだらけ・バレンタインエロも幻想止めに先を越されて
通行止めに飢えてます。
>>158を全裸待機
163名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 02:23:40 ID:k2hwRQ/Z
164名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 07:27:57 ID:fY40OYBI
>>159
今スレ投下あったじゃないですか? >>64
ネタ&エロ無し&姫神がちょっと変だったですが。
だいだい未だにマダーやらお願いやら1行レスでスレ消費とかもう少し我慢出来ないですか?
むしろそのリビドーをSSにするとかすれば、禁書板の上琴スレみたいにSSフィーバーが起るのに。
一行とは早○過ぎですぞ!

所で以前に多分美琴を猫に見立てたSSがあったと思うのですが。
他の女性キャラは犬、猫どっちでしょうね?

犬:神裂、五和、オルソラ
猫:その他ALL

こんな感じでしょうか?
神裂、五和調教なんて久々に面白いかなと考えていた時に、ふとそんな事を思いつきました。
165名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 09:12:41 ID:g7+cIILD
>>163
ワロタwww
さすが上条さん
166名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 11:29:01 ID:7DSjW6Ik
>>164
猫=インデックス、御坂、妹達、アニェーゼ部隊etc
犬=神裂、五和、オルソラetc
リス=打ち止め
兎=滝壺(バニーさん的な意味で)
ライオン=シェリー(髪型的な意味で)

男達を動物にたとえるなら
一方さん=兎(髪の色と赤い目)
上条さん=ウニ(ツンツン的な意味で)
浜面ってなんだろな?
167名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 12:06:08 ID:puYr6v/j
>>166
浜面→ドブネズミ
写真にはうつらない美しさの方な。
浜面にブルハとか似合いそうだな。
168名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 13:07:44 ID:tV0geaok
>>155>>156
いっそのこと、今からクリスマスSSを投下してみるのも一興
169名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 14:03:01 ID:hlW0ocYr
>>166
いや上条さんはミナミゾウアザラシだろ(ハーレム的な意味で)
170名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 15:08:30 ID:o3N36+0g
>>169
アザラシってハーレムのメスは浮気するんじゃなかったっけ?
171名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 17:37:39 ID:2Q3ucp9d
上条さんは何となく黒猫のイメージ
172名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 17:50:36 ID:9dwkRkmn
>>171
「不吉を、届けに来たぜ……」

ってのが脳裏をよぎった…
髪型にてるし
173名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 20:23:19 ID:yNJy+Rh2
知欠か
174名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 23:17:29 ID:2idCV0t0
上条さんの不幸属性を押さえ込めるのは神裂さんの幸運属性だけです
二人が揃えばいい感じで相殺されます。だから離れてはいけないのです
175名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 23:49:47 ID:CZHGY0Wt
>158に超期待。頑張れ、超頑張れ。
俺はミルクチョコレートみたいに甘いのも大好きだ!

前スレで通行止め職人が一人消えたからな…
残念だ。
176名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:03:30 ID:iYJTpKa8
>>174
上条さんにしか幸せにできなさそうな女性は数あれど。
姫神しかり御坂しかり妹しかり。
上条さんを幸せに出来るのは、ヒロイン多しといえど神裂さんひとりな気がするな。
異論は認める。
上条さんって誕生日いつなんだろうな?
177名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:04:29 ID:0supRhO3
>>175
158は自分だが、遅筆なので時間がかかると思われ。
2月中には、何とか、何とか…!
なのでまあ、期待せずに待っててくれ
178名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:35:42 ID:paj5YGC+
固法先輩のおっぱいを俺は待っているぞ……ッ!
179名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:40:40 ID:Qfqjc7/1
>>172
「迎えに来たぜ」ですねわかります。

そういやあの死神もナンバー呼称だったんだなあ。wikiみて思い出した。
まさか御坂妹はry
180名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:57:09 ID:8DVshwvq
木山先生のエロお願いします
181名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 04:37:35 ID:kDss/osC
>>176
水瓶座だから1月21日から2月19日の間。誕生日ネタを書くなら今のうち
182名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 05:57:18 ID:xv9d8uyA
>>176
しかしだな、16巻以降の神裂さん見てると普通に上条さんの不幸属性に負けてる気がするw
そりゃあ自分が助かることで他の護りたい人を護れなかったという結果そのものは避けられてるけどさ
その分、神裂さん自身がボコられてばっかりで不幸な目にばかり遭ってるような気がするんだ
183名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 07:47:14 ID:89W2hHKh
>>175
> 前スレで通行止め職人が一人消えたからな…
誰の話? そんなやり取り有ったかな?
184名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 08:16:43 ID:A6cQkPMA
ここは妙齢の女性なら誰でも上条さんと絡める傾向があるとはいえ
遂にntrまで書かれるようにようになったか
二次創作だから別にいいけど本編でそういう流れにならないことを祈るばかりだ
185名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 09:06:04 ID:NwdEuegK
>>183
なんかエロ無しはスレ違いなんですねとか言い出した方ではないかと?
ガチホモがどうこういう話の流れで唐突にそんな発言だったので良くわからんのだが
186名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 10:01:10 ID:66UBBmon
エロなしはいらん、みたいなレスもあった気がする
そのレス見て真に受けちゃったのかな
どっちにしろ職人さんは遠慮とかしないで投下してほしいです、はい
187名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 10:30:42 ID:boJXmBU+
いつの間にか保管庫が分割されてる
作品そんなに増えたのかー
188名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 12:15:36 ID:D3ScZRAL
打ち止めは妙齢なのか?
議論の必要がありそうだな
189名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 12:46:55 ID:89W2hHKh
>>185
思い出した!
そう言えばそんな話のさなかに、上百合やら言い出した人いたね。
よく意味が解らなかったけど職人は一人でも多く居てくれると嬉しいですよね。
もしROMってるなら帰ってきてください。
190名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 12:50:26 ID:/AGNIexH
一方通行はその能力から畏敬の念と嫉妬など様々な感情を向けられています。
きっと陰口も多い事でしょう。
……夏休みが終わった頃から『現代版光源氏』ともささやかれているのでしょうし。
191名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 13:31:34 ID:UNVUVqXA
風斬氷華の性格を考えたら義理チョコをきちんと用意して上条さんに渡すと思うんだ
問題は風斬氷華とどうやったら明確な恋愛フラグが立つかなんだが
192名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 13:43:06 ID:m2E6LX7Y
亀だが幻想止めの方GJ!

新境地見てたら幻想通行止めな3P受信した。
193名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 13:50:29 ID:Tre2dB0j
>>191
もう一回風斬が何事か(アレイスターの「計画最終段階」とか)に巻き込まれ消滅の危機
に陥ったところを上条さんが十分の九死に体になりつつ救う→上条さん意識不明の病室で風斬告白、とか?
・・・コレだったら今度こそ消滅して上条さん覚醒って展開になりかねんか
194名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 01:00:00 ID:G1ttGbJ1
黒子が可愛すぎて生きるのが辛い
だから黒子×上条書いてそのうち投下しちゃう
195名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 01:05:04 ID:w2Xi4Y4A
>>194
攻めが黒子ですとな。
流石は白井さん!尊敬します!!
196名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 01:05:13 ID:Y1AC2orW
>>194
期待
197名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 01:09:11 ID:V5nAgoJ4
vipかなんかで「黒子の部屋」やられちまったああああ
「では、スプリンクラーでルーン文字を消してイノケンティウスを倒した話をしていただきましょうか、ですの」
とか
「では、堕天使エロメイドで殿方さんの病室に入ってドン引きされた挙げ句かつての友人にくっきり
はっきり隅々まで覚えられてしまった話を伺いましょうか、ですの」
みたいなネタをあっためてこうとしてたのにー
くそー先を越されたああー
198名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 01:19:50 ID:Sq8O6R+a
通行止め(エロなし)&一方通行×結標(挿入なし)
遅れたバレンタインネタ
全部で6つです。
1991/6:2010/02/18(木) 01:20:27 ID:Sq8O6R+a
結標淡希は困惑している。
手には赤いリボンのかかった小箱があった。中身はガトーショコラ。それも手作りの。

「バレンタインは女の子の一大イベントなのですよー、結標ちゃん。チョコ作りというス
キルも、持ってたほうがいいと先生は思うのですー。材料は揃ってますから、結標ちゃん
も一緒につくりましょー」

同居人にうまく乗せられて、作り始めてみると意外と楽しくて。まぁうまくできたかなと
思うと誰かに渡したいような、ないような。じゃぁ誰に、と考えたところで、結標は停止
した。第10学区に囚われた『仲間』達には当然渡せない。ふと頭に浮かんだ顔は、赤い瞳
に白い髪の。

アリエナイ。

なのになぜ自分はこんな小箱を大事に抱えているのだろうか。隠れ家に使っている部屋の
扉の前で、結標は困惑しつづける。
2002/6:2010/02/18(木) 01:21:37 ID:Sq8O6R+a
すぐに部屋に入らなかったのは、結標が小箱の扱いを決めかねていたせいもあるが、扉の
向こうから声がしたためだ。おそらく通話中。そしていまその部屋にいるのは彼一人に違
いない。

「……だァから、全部食ったっつーの。ったく、大量に送りつけやがって。食うときのこ
とも考えろっての」

彼はこんな声では話さない。普段の彼は、結標の知る彼は、他人を拒絶し一切の興味も関
心も示さない。例外はたった一人―――それが通話相手に違いなく、そんな電話を他人が
いるところで彼がするはずがない。

「悪かったって言ってンだろォが。予定が変わったンだから仕方ねェだろ」
(すっごくすっごーーく楽しみにしてたのに、ってミサカはミサカは駄々をこねてみる。
でもでも仕方ないよね、ねえそれよりおいしかった?ってミサカはミサカは重大事項につ
いて率直ズバっと尋ねてみたり)
「あン? あのチョコレートの塊かァ?」
(がとーしょこらってヨミカワが言ってた、ってミサカはミサカは自信なさげに指摘して
みたり。作った中ではアレが一番よくできたんだよ、ってミサカはミサカはしょんぼりし
てみる)
「まァ最初ならあンなもンじゃねェの? 固ェし甘すぎるし焦げてるしなにより殺人的な
量だったがなァ。 次はもっと簡単なヤツにしろ」
(はぁーい、ってミサカはミサカはしょんぼりしつつ素直に返事をしてみる)
「本来の目的は達成してンだから、今回はそれで良しとしとけってことだ」
(ううーおいしいチョコケーキが目標だったんだもん、あなたにおいしいって言ってほし
かったんだもん、ってミサカはミサカは本来の目的を暴露してみたり)
「そォじゃなくて、バレンタインってヤツはアレだ、気持ちを伝えるとか、そーゆーモン
なんだろォが」
(つまりミサカの気持ちはあなたにちゃんと届いたよって言ってるのってミサカはミサカ
は再度確認してみたり)
「……………」
2013/6:2010/02/18(木) 01:22:35 ID:Sq8O6R+a
もう我慢ならない、と結標は扉を蹴破った。なにが学園最強だこのロリコンが!ガコォン
と派手な音を立てて扉はすごい勢いで内側に開いた。
中ではソファに腰掛けた学園最強が、耳と肩で携帯電話を挟んだまま、目を見開き絶句し
ている。一方通行があたふたしている、その姿を見て結標はある種の満足を得た。

(なになに、いますごい音がしたよ、大丈夫?ってミサカはミサカは心配してみる)
「お楽しみのところお邪魔しちゃったかしら、一方通行?」
「悪ィがお客サンだ、またかける」

なぜか怒りのオーラMAXの結標に、一方通行は慌てて通話を切った。結標自身も自分が何
にこんなに腹を立てているのか分からない。分からないが、とにかくムカツク。結標は後
ろ手でバタンと扉を乱暴に閉め、一方通行を睨みつけた。

「なンなンだ、テメエは。いきなり喧嘩売ってン……」

一方通行は不機嫌を顕わにして―――その何割かはバツが悪いというか、気恥ずかしさを
裏返して逆切れしたとかそんなところだが―――結標を睨み返した。文句を言い終える前
に視界から結標が消え、身体が宙に放り出された。数秒の間の後、彼の身体は重力に引っ
張られてベッドに叩き落された。彼女が能力を使って、部屋の隅に置いてある仮眠ベッド
の"上"に移動させた、と一方通行が理解する頃には、すでに結標は彼の上に跨り、その両腕
を足で押さえつけていた。

「随分と気を抜いているわね」
「……チッ」

勝ち誇った顔で結標は一方通行を見下ろした。膝に全体重を乗せ彼の自由を奪う。首のチ
ョーカーのスイッチさえ入れさせなければ、いかに学園都市最強と言えど一般人と変わり
はない。
2024/6:2010/02/18(木) 01:23:58 ID:Sq8O6R+a
「いつかの復讐ってヤツかァ? くっだらねェなァ、オイ」
「そういうことじゃないわ。 ただ……」

結標は言葉を切った。おそらく彼は事態を把握しかねている。結標淡希が裏切った可能性
を、あらゆる可能性を考慮に入れ検証し、結果その可能性が低いと結論付けたのだろう。
だから結標を跳ね除けもせず、言葉で探りを入れているのだ。ふふ、と結標は鼻で笑って、
言った。
「ちょっと興味があったのよ」結標の手が彼の股間に触れる。「幼女以外にも反応するのか
しら、とか」まさぐり続けると、ズボンの上からでもはっきりと分かるほど形が変わって
いく。

「露出狂のショタコン女に興味はねェよ」
「そう、じゃあこれはなんなのかしら?」
「よっぽど死にてェみてェだなァ。 だったらお望みどォりに」

結標は全体重をかけて一方通行を押さえつけ、その唇を塞いだ。口をこじ開け、舌をねじ
込む。くちゅ、ちゅと唾液を吸う音が静かな部屋にこだまする。体温が上がり、はぁはぁ
と熱い息が漏れた。

「……テメエ、俺に気でもあンのかァ?」
「まさか」

口周りの唾液を拭うと結標はくるりと反転した。腰をかがめ一方通行の肩を押さえ込む。
短いスカートがめくれ上がり、中身が丸見えになった。彼女は恥ずかしがるどころか、逆
に挑発するように尻を突き出した。彼に抵抗される前にすばやくズボンに手を掛け、膨張
したソレを取り出す。

「随分サービス満点じゃねェか、オイいい加減に」
「あら。ずいぶんかわいいのを持ってるのね」
2035/6:2010/02/18(木) 01:24:42 ID:Sq8O6R+a
ぴょこんと飛び出したソレに、結標はちゅ、と口付けた。彼の年齢を考えれば不相応に幼
い性器。まるで子供のような愛らしい形に、彼女は目を輝かせた。

「ふっ、ん、ぅむ…っ、んん」

夢中でしゃぶりつく。じゅる、じゅるといやらしい音を立てて。
体の芯が熱くなる。一方通行の眼前に晒した下着に大きな染みが出来上がっていくのも知
らず、結標は誘うように腰を振り、硬度を増していく幼いソレに舌を這わせ続けた。
ビクン、と一方通行の身体が震え、結標の口腔内に青臭い液体が放たれる。最後の一滴ま
で搾り取るように強く吸い上げ、ごくんと喉を鳴らして飲み干した。たとえようのない充
足感が彼女を満たした。

なぜチョコレートを渡す相手に一方通行の顔を思い浮かべたのか。答えは簡単、彼が一番
幼く見えた、それだけだった。限られた選択肢の中で已む無く選んだだけに過ぎない。
自身の気持ちの不可解さが解消され―――それはつまり重度のショタコンだということな
のだが、それは脇において見ない振りをする―――結標は晴れやかな気分で踊りだしたい
ほどだった。自分を半殺しにした学園都市最強の、最悪の、ど変態に、まさか心奪われる
などあってはならないことだし、やっぱりアリエナイ。

「あーすっきり」と上体を起こしたところ、結標はそのままベッドの下に転げ落ちた。

「いたた、ちょっとあんまりじゃない? 気持ちよくさせてもらったお礼がこれ?」
「死ぬ覚悟はできてンだろォな、結標ェエエっ!!」
「そっ、そういえばガトーショコラ作ったのよ、一緒に食べない?」

笑顔を浮かべて必死に取り繕おうとする結標だったが、箱を開けて、後戻りできないこと
を思い知った。
きれいな円を描き、しっとりとした黒いケーキには、アイシングででかでかと
「変態」
と描かれていた。
2046/6:2010/02/18(木) 01:25:38 ID:Sq8O6R+a
「ねーねー、お客さんって誰だったの?ってミサカはミサカは質問してみる」
「頭のイカレた変態だ」
「ふーん、でもその人女の人だったよね、ってミサカはミサカは疑惑のまなざしを向けて
みたり。その変態さんがなんの用だったの?ってミサカはミサカはあなたを問い詰めてみ
る」
「……チッ、嫌なこと思い出させンなっつの」
「なになに、なにがあったのってミサカはミサカは嫌な予感がしてみたりっ」

とある休日。
久しぶりに黄泉川のマンションに赴いた一方通行を待っていたのは、冷凍庫に大量にスト
ックされたガトーショコラのようなものたちだった。
なにがあったのとまとわりつく打ち止めをほっぽって、一方通行はめんどくさそうに皿か
らケーキの一切れを口に運んだ。がりっという嫌な音。味はしょっぱくて苦い。

「ったく、もォガトーショコラっつー菓子にはうんざりだっつの」

しゅんとうなだれた打ち止めの頭をぽんと軽く叩くと、一方通行はもう一口を皿から口に
運んだ。彼のバレンタインはまだまだ終わらない。


おわり
205名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 01:26:51 ID:hdTFM2GD
GJ!

あのメンツじゃあ確かに…幼く見える…よな?
206名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 02:14:27 ID:uTFZfUFH
床に落ちてたチョコのような奴が
実はインデックスさんのウンコだった…

なストーリーが見たかったが
207名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 07:07:36 ID:kK9ni6ua
>>198
gjgjgj!
通行止めも一通結標も毛色が違っていいなあ!
通行止めの通話が甘過ぎで悶えたwwさすが公式でラブラブ通話しただけはあるぜ
208名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 11:43:09 ID:JLmI5yew
>>206
食う量が量だから、出る量も相当・・・いや、何でもない。
209名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 13:51:01 ID:Xrj8wn71
少女はうんこしない
しかし黒子は愛しのお姉様のうんこを見たいと
210名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 14:56:40 ID:58Adenhe
>>203
GJ!
結標カワユス

>>206 >>208-209
君らは小学生かw
211名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 16:20:21 ID:V5nAgoJ4
>>203
エロいお姉さんは最高なのよな!
しかしやっぱり痴女なのよな。。手違いで手に入ったこの「ピーターパンショタメイド」を着せて香焼を転がしておけば、グループを一名無力化できるのよな!

スカは嫌だがうんこはネタは好きです。アラレちゃん的な意味だよな!
212名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 19:10:53 ID:dkv8zAQ6
>>211
仕事して下さい教皇代理
213名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 19:57:55 ID:Ifa6bmox
ぶっちゃけなりきりうざいわ
その口調でネタ投下するでもなく馴れ合ってるだけ
書き手にも読み手にもなれない癖に自己主張だけ激しいとは何事か
214名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 20:06:05 ID:yhMZQENb
>>211
今そちらにもの凄い速さで空間移動していく能力者がいるとの情報がっ!
目撃証言によると、「愛はトラウマに打ち勝つのよ!」と叫んでいるようです!
215名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 22:07:45 ID:zo08jVxe
あわきん物GJです

もう少ししたら、あわきんがショタ狩りの為に
全裸にコート一枚でうろつくようになる時期がやってくる…!
216名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 22:25:35 ID:3lb5kldA
新たな都市伝説ですね
217名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 22:37:33 ID:EpA1+cxk
結標いいなwGJ
218名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 22:44:35 ID:UpdVBiG+
ツクヨミコモウェなる人物は虚数学区の住人。年をとらない。
最も不幸な少年の家には空から大飯食らいの白いシスターが落ちてくる。
学園都市最強の能力者はふたなりである。
悪者は不幸な少年に必ず負け、今後は正義の道を歩む。
とある学校の食堂にはメガネで巨乳の幽霊が出る。
清掃用ロボットに乗っているメイドさんにご飯を奢ると幸せになれる。
学園都市には同じ顔の人が一万人いた。
どんな能力も効かない人間がいる。
街中で突然脱ぎ出す女「脱ぎ女」がでる。
パンモロをすると出番がもらえる。
全裸にコート一枚でうろつく露出狂のショタ女がでる。←New!
219名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 22:50:32 ID:kP8rwOoX
露出狂のショタコンにおびえ逃げまどういたいけなショタを助けてあげて
あの時のヒーローでしょうって言われる一方さんまで見えた
220名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 23:25:56 ID:nOBwtApg
>>219
一方さん「悪党(ロリコン)だよ。クソッタレの悪党(ロリコン)だ」
221名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 23:49:24 ID:4ytgjrpw
何だか一方さんのとこにはロリ・ショタ集まりそうだな。懐かれて。
嫉妬する打ち止め。気づけば寮監とお知り合いに→何故か強制ボランティアに参加させられる悪党。
何となくなのか、間違ったのか「お母さん」と子供に呼ばれてぴきっとくる芳川先生(ご就職)。
そして某所みたく上条・浜面も加わって……
222名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 23:54:31 ID:3lb5kldA
幼稚園の先生に間違って「お母さん」と言ってしまうのは
人間なら誰でも通る道だと思いたい
223名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 00:01:24 ID:4ytgjrpw
結標先生「先生じゃなくて、お姉さんって呼んでね」
ショタ 「えっと……お…お母さ、はッ!?」

海原  「どなたか、あそこの露出狂を捨ててきてもらえませんか?」
ショチトル「私が行こう」
海原  「頼みますよ。あ、君は……自分にも参加しろと?分かりましたから
     そんなに慌てないで」
ロリ  「海原先生来たよー!あたしお嫁さん!」「あたしも!」「あたしも先生と結婚したい!」
ショチトル「あれもバラして捨てるべきか(黒曜石のナイフを抜く」
224名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 00:07:38 ID:uChg+L2z
幼稚園児に「お母さん」と呼ばれる一方通行と申したか。
225名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 00:20:30 ID:6ETldk6x
ショタ 「先生ー!」
一方通行「あァ?何だ」
ショタ 「パパって呼んでもいい?」「じゃあ、おれは親父って呼ぶー!」
「お父さんって呼んでもいいー?」
一方通行「……」
打ち止め「う、うう……浮気してたんだね、ってミサカはミサカはポカポカしてみる!」
一方通行「…………おい」
226名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 00:43:09 ID:oiExwvC5
「食べカスが口についてンぞ」→フキフキ
「信号赤だろォがよく見ろクソガキ」
「段差あっから気をつけ……って言ってる
そばからこけンじゃねェよ!
あーハイハイ、痛いの痛いのトンデケェ」


こんな一通先生なわけですね。
見事なお母さんっぷりだな
227名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 01:58:37 ID:JhpRE1O0
主人公達が幼稚園児の先生だったら

上条さんver
幼女1「先生一緒に遊ぼー!」
幼女2「先生早く〜」
上条さん「わかったわかった、今行くから」
幼女3「先生!私大きくなったら先生のお嫁さんになってあげるね!」
幼女1・2「あ〜ずるい!私も私も!」
上条さん「おいおいお前たち………、ハッ!この気配はっ………!」
インデックス「とうまはこんな小さい子相手にだってとうまなんだね!」
美琴「あ〜ん〜た〜は〜!女相手なら見境無しかー!」
上条さん「待て落ち着けお前たち!こんなの所詮子供の言うことだって!だ〜もう不幸だー!」

一方さんver
一方さん「チッ、なンだって俺がこンなこと…」
幼女「キャッ!」(ドテッ)
幼女「う〜痛いよ〜」
一方さん「ァ〜、擦りむいてンじゃねェか。とりあえず消毒して絆創膏貼ってやるよ。悪化しそうなら病院に連れてかなきゃいけねェな」
幼女「ありがとう先生。先生見た目と違って優しいんだね!」
一方さん「なっ、違ェよ!俺の監督責任を問われたら困るだけだ!」
黄泉川「幼女相手なら相変わらず甘くて過保護じゃん?」
打ち止め「浮気は許さないんだから〜!ってミサカはミサカは憤慨してみる!」

浜面ver
幼女1「はまづらー積み木出してー」
幼女2「はまづらー折り紙教えてー」
???「はぁーまづらぁ……」
浜面「おかしいだろ!なんで俺だけ幼女に思いっきり嘗められてんだよ!仮にも不良集団のトップだったんだぞ!?てか最後変なのいなかったか!?」
絹旗「ぷぷぷ、幼稚園児にも嘗められるなんて流石超浜面なだけありますね」
滝壺「大丈夫。私はそんな幼稚園児にも嘗められるはまづらを応援している」
浜面「お前たちまで…」
滝壺「それに嘗められても嫌われるよりはずっといいこと。それだけ子供に近い位置にいるってことだから。はまづらはきっと良いお父さんになれる」
浜面「滝壺…」
絹旗「超バカップルですね。付き合ってられませんよ」
228名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 03:48:30 ID:ElqRSR7K
GJ

哀れはーまづらあ…
229名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 05:43:21 ID:UvcrQjkO
そういや某サイトに、主人公三人が幼稚園の先生だったらって漫画があったな。
他キャラは生徒役で。
230名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 08:31:03 ID:o3w+1Bdq
あったな。
だが絶対画像は張るなよ
サイトの作品全削除の危機なんだからな
231名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 08:35:14 ID:4reeY0v4
中途半端にネタ投下

「女子は冬場、脇毛処理しないって本当なのだろうか……」
「カミやんの性癖がおかしいのは本当やろね」
「俺としてはギャップ萌えで最高においしい展開なんだが……」
「ロリに脇毛はもうグロになっちゃうんだにゃー」
「意外性だよ。ロリに脇毛が生えててビックリ!でもいいよ、脇毛ごと愛してやるよコンチクショウッ!みたいな」
「……でもカミやんにロリ属性はないやろ」
「カミやんは年上好きだからにゃー。全く……人生を損してるぜい」
「シスロリは黙ってろ!青髪!考えてみろ!!みんなの注目を浴びる女性に脇毛があったらどうする!!興奮するだろう!!愛しちゃうだろむしゃぶりたいだろう!!」「た……確かに……」
「アホがいるぜよ」
「胸があれば更に夢は膨らむんだぞ!!だって脇コ……」
「僕、いまから小萌センセに脇を舐めさせてくれるよう頼んでくるわ!」
「勇者!!?」

「…………行っちまった。最後まで聞けよ……」
「一応聞いてやるぜい」
「まぁつまりだ。俺は絞ったんだ。ベストオブ脇毛女子を」
「カミやんに何があったかが気になって仕方がないですたい」
「まず黄泉川」
「体育の?」
「あの肉体はたまりません。男子生徒には凶器です」
「脇毛関係なくねーかにゃー?」
「次に吹寄」
「……」
「更には原村、井上、羽川、住吉、綾瀬、南、小節……。こいつらがベストオブ脇毛女子だ!」

「……」
「どうした土御門」
「ただのおっぱい星人じゃねえかこのドグサレがっ!」
「痛いっ!違う!違うぞ土御門!確かにおっぱいは重要だ!!だけどおっぱいはオマケに過ぎない!!おっぱいは決して怖くない!いや、怖くなーい」
「けっ!!素人が」
「なんだと!!」
「なんだ!?やるのか?」
「やってやろうじゃねえか!!」


「何をやっているのよアンタらは……」
「「脇毛クイーン!」」
「吹寄おでこクラッシュマイノリティ!!二連!」
「「痛いっ!!誉めたのに!!」」
232名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 08:36:01 ID:4reeY0v4
「本当に貴様らはしょうもない事ばかり話して……なんなのよ一体!!」
「違うんだよ吹寄ぇー。俺はただ女子がこの季節脇毛処理をしているかどうか知りたいんだよォー」
「カミやんは脇フェチらしいんだにゃー」
「一生のお願い吹寄!俺にお前の脇を見せて!」
「吹寄アナザースティックおでこボンナバン!!」
「痛いっ!痛いけど俺は決して諦めないんだ国に帰ったらあいつの脇を見せてもらうんだ……」
「か、カミやん!!カミやん!!死ぬな!脇を見るんだろ!吹寄の……吹寄の脇を見るんだろ!」
「こんな脇フェチの俺を……愛してくれて、ありがとう!!!」
「カミ……やん……?」
「吹寄!いまならまだ間に合うはずだ!!お前の脇をカミやんにビバルディッチ!!」

「…………貴様もくらう?私の鉄拳」
「いやぁ、……俺はいいかなぁー。ていうか土御門死んでません?」
「死人にくちなしよ。安心しなさい」
「それ死んでますよ吹寄さん!!……てかっ!脇見せるくらいいいじゃないか!!見るだけだよ!?それがダメなの?逆に聞くよ?脇を見せる以外になんかエッチな期待してるだろ吹寄!」
「な、……きっ…きっ、貴様なにを……」
「お願い吹寄!!見せてくれたらなんでも言うこと聞くから!!」
「そ、そこまでして貴様は私の脇をみたいわけ……?」
「ロマンがあるから」
「………………」
「お願い!!」
「…………ないわよ」
「へ?」
「い……いまはダメよ。最近処理してなかったから……」
「吹寄、ソレはむしろご褒美だ」
「ばっ……!!」
「見せてくれるのか!?」
「……見せるだけよ」
「ど、どうしよう……。じゃ、じゃあ保健室……はダメか……。よし!あそこに行こう!!もしものときの体育用具室」
「ちょっ、手を引っ張るな……!」
233名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 09:46:23 ID:JhpRE1O0
こ、これは…
面白い。面白いんだがエロ作品って書き手の趣向が如実に現れるよな…
234名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 10:40:40 ID:4reeY0v4
>>233
友人にも同じようなこと言われたよ。
続きは需要がありそうなら作ります。脇フェチはおらんのか
235名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 10:57:10 ID:QgbS5B/T
いいから続きくr、ください
236名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 14:20:45 ID:hmVTGMU7
脇ならノースリーブだな
ただTシャツの袖からチラリと見える脇の破壊力は異常
237名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 18:03:10 ID:y/bjYrEB
諸君。
私は脇が好きだ。
(中略
よろしい。ならば
脇コキだ!
(以下略

実際には毛がジョリジョリしてたりするとついていけない…
精進が足りませんワイ…
238名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 19:35:35 ID:cqPlyi//
俺は乳が好きだ

おっぱい揉みたい
239>>194:2010/02/19(金) 23:08:33 ID:sEMWX+pC
ども、>>194で啖呵切ったアホです
とりあえず勢いで書いたけど文字数的には12レス
それをあえて半分ずつA・Bパートにわけて今日は6レスだけ
稚拙の上にエロなし、ついでにもしもしだから文が読みづらかも、そこらは多目に見てほしいです
では行きます
「はぁ…」
 ぴょこぴょこと、二つに結った赤みの強い茶髪を揺らし、白井黒子は歩いていた。
 普段は多彩な表情を浮かべる彼女だが、今日に限ってはしょんぼりと肩を沈め、地面を見つめながら風紀委員の仕事である偵察兼巡回を行なっている。
 そんな白井の心情を一言で言えば、落ち込んでいる。
 理由は至極単純であるが、だからこそ悩む。

「お姉様は……もしかして本当に黒子のことを嫌ってらっしゃるの?」

 普段から白井は、お姉様――ビリビリとんでも中学生、学園都市3位のレベル5・御坂美琴――に邪見に扱われており、うざいだの変態だのと罵られている。
 白井からすればそれは日常であり、お決まりの応酬なのだが、しかしそこは中学一年生、2週間に一日は弱気になるし、素で凹むこともある。
 その14分の1が、今日という日である。
 この巡回エリアは人通りが少ないためか静けさに満ちており、なおのこと白井の神経を沈ませていく。

「お姉様ー……」

 とてとて、という音の出そうな歩幅で、前も見ずに歩みを進める。
 とてとて、とてとて、とてと――――

「危ねぇっ!!」

 ドンッ、と背面から突き飛ばされるような衝撃に白井は目を見開く。
「へ…?」
 押し倒されるような感覚を感じつつ背後へ振り向こうとして、
「ひっ…」
 視線の端に迫るトラックに怯み、咄嗟の判断に詰まった。
 思わず瞑目し、瞬間的に涙を堪えながら身体を強張らせる。
 自分もここまでか、最期に、お姉様ともっとイチャイチャしたかった。
 ――なんて、ある意味では彼女らしい想像をして、来る死を覚悟した。
 が、しかし、いつまで経っても轢かれるような感触は訪れなかった。
 過ぎ去る騒音と共に、ドスンッ、という何かが地面に落下した音が白井の鼓膜に届く。
 恐る恐る目を開き、視線を泳がせる。
 目に映るのは、青く澄んだ空だった。
(私、生きて、ますの…?)
 頭は、打っていない。
 正体の掴めない何かに包まれていたから。
 突き飛ばされたと思ったのに、不思議と痛い場所などどこにもなかった。

 次の瞬間、横たわる自分を包む温かい何かに気づく。

「いちちっ……大丈夫か?」

「いちちっ……大丈夫か?」

 聞き覚えのある声の主にバっと目をやり、先ほどとは異なる意味で目を見開いた。

「あっあなたは殿方っ!?」

 殿方、と呼ばれたのはもちろん、言わずと知れた不幸(?)少年、上条当麻である。
 その上条は今、小柄な白井の身体を、見た目以上にごつごつとした両腕で支えていた。
 意外と厚い胸板に、白井は上半身を預ける形になっている。

「あれ、何か見覚えあると思ったら、白井だったのか」

 声の主と視線を交え、白井はハッとする。
 次いでは水辺で遊ぶ鳥の如く身体をバタつかせながら、素早く起き上がる。
「も、申し訳ないですのっ、わたくしったら、その」
 彼女はわたわたと、あまりにもらしくない慌てっぷりを披露し、その様子に上条は笑う。
「まあ、ケガがなくて良かったよ」
 自然に微笑むその顔に、刹那、白井は頬を赤く染めた。
 あれ、と思う。
 もやっとした感情が沸き上がった、ような気がする。
 ぼうっとした瞳で、白井は上条を見つめる。
 当の上条は気付かずに、上体を起こしつつ言葉を続ける。
「いくら白井でも、赤信号は無視しちゃいかんでしょう。 あれじゃ事故に……って、あれ? 確か白井って“空間移動能力者(テレポーター)”だったよな。 もしかして、余計なことしたか?」
 しかし白井はおどおどとしながら首を横に振る。
「い、いえっ決してそのようなことは! わたくしはっ、その、考え事をしておりましたし、他に気を回してなかったものですから、殿方の…いえ、上条さんのおかげで、命拾いしましたわ」
 依然として白井の表情は赤みを帯びたままだが、思考は追いついた模様である。
 もちろん上条は白井の様子に気づきもしないが。
 ちなみに、上条は尻餅をついたままであり、白井は膝での半立ち体勢のまま、人差し指をもじもじしながら上条を見つめている。
「い、いやいや、上条さんはそんな大層なことはしてないのですよー?…って」
 そこまで言って、上条は先ほどの会話に引っ掛かるものを感じた。

 “考え事をしていた”と、白井は言う。
 遠くから見ただけだが、今にして思えば、先ほど赤信号を渡ろうとした白井の肩はやけに沈んでいるように見えた。
 悩み事、というものだろうか。
 会う機会など数えるほどだが、そのどれもが愉快そうに様々な表情を浮かべていた彼女である。
 それが彼女らしさであると上条は思っていたため、悩み事、と言われれば、多少の心配は生まれるものだ。
 まあ、気になるのなら聞けばいい。
 お節介な思考だと内心で自嘲しつつ、目の前の小柄なツインテール少女に尋ねる。

「白井。 何か悩み事か?」

「白井。 何か悩み事か?」

 一瞬、ほんの一瞬だが、白井は何を言われているのか理解が及ばなかった。
 はて、と思う。
 考え事、という表現をしたのに、何故そんな発想が生まれるのだろうか。
 表情には出していないつもりだったのだが。
 そこでふと、ああ、と納得する。
(あなたは、もとより他人に世話を焼くお人好しでしたわよね)
 と思考し、内心で頷いた。
 この間約3秒程度。
「俺なんかで良ければ、相談乗るけど」
 真剣な彼の表情に、白井は瞬きを1つ、2つ。
「えと、とりあえず、立ち上がりません?」
 サッ、と尻餅をついたままの上条へ手を差し伸べる。
「おお、悪いな」
 差し出された手に、上条は右手を伸ばす。
 白井はふと、伸ばされた右手に目をやり、息を呑んだ。
 何故か?
 それは、その右手から肩にかけて、目を凝らさなければ視認できないほどの傷痕や数え切れない生傷があったためである。
 単なる事故や喧嘩で負うような、生易しい傷つき方ではないと、風紀委員である白井には思えた。
(何故このような傷が…)
 瞬間。
 白井の眼前へと迫る瓦礫を、右手1つで吹き飛ばす上条の姿が、脳裏を過る。
 (……あなたは、いつもいつも自分ではない誰かを、守っているのですわね)
 神妙な面持ちで、白井は上条を引っ張り上げた。

 人気が少ないとはいえ、歩道のど真ん中で立ち尽くすのも気が引ける。
 上条と白井は何気なく辺りを見回し、これまた人気の少ない公園に場所を移した。
「ええと、何か辛いことでもあったのか?」
 木目の古くさいベンチに腰掛けた上条は、何とはなしに口を開いた。
 普段から不幸人間を自称する上条だが、彼は、他人の不幸だけは良しとしない。
「えっと、その〜……」
 白井は迷う。
 打ち明けてもよいものかと。
 上条は、白井が美琴に心酔していることを知っている。
 知ってはいるが、それが原因でトラックに轢かれかけましたー、などとは、白井の心情的に言いたくない。
 何だかんだで命の恩人である上条に、恋の悩み(?)が理由で死にかけましたー、だなんて、申し訳なさ過ぎて告げられるはずがない。
 頬を引くつかせながら、さてどうしたものか、と思案する。
 ちなみに、この間約5秒。

 数秒待っても口を開かない白井に上条は、聞いちゃまずかったか、と焦り言葉を紡ぐ。
「い、いや、別に言えないとか、言いたくないならそれでも構わないんだぞ。 ただ、何か心配で」
 最後の一言で、白井は撃沈する。
(ああ! こんな真摯に他人の心配をしてくれる方に嘘を吐こうだなんて黒子のおバカっ!!!)
 腹を固めなさい白井黒子! どつかれてもしばかれても全てわたくしの責任ですわぁぁ!!と胸中で叫びつつ、真実を告げる。

「お、お姉様が、実はわたくしを嫌ってるのではないか、と……し、真剣に悩んでおりましたのっ」

「……………………へ?」

 思わずといった具合に、上条は目を点にした。

「で、ですからっ! お姉様がわたくしのことを、いつもいつもうざいとか変態とか仰るのでわたくしはっ! 実は嫌われているのではないかとっ」

 勝手に盛り上がる白井を尻目に、本気で心配しちゃった俺がバカみたいじゃないか…と肩を落としつつ沈む上条。
 どんよりとした空気を漂わせ始めた上条に気づき、白井は上目遣いで覗き込む。
「あの…怒りませんの?」
 白井の視線に気付き、上条はハッと我に帰る。
「いや、別に。 え、つか何で?」
「いえ、その、」
 罪悪感を感じている白井は言葉に詰まり、居たたまれなさから視線を逸らす。
 んー、と一瞬だけ考え込むが、やはり何も心当たりのない上条は首を傾げた。
「よくわかんねぇけど、二人とも無事だったんだし、結果オーライじゃないか?」
 まるで本当に何事もなかったかのように、上条は笑みを浮かべていた。
 やはりどこかズレている。
 漠然と白井はそう感じたが、しかし、そのズレた優しさこそが、上条という人間の本質なのかもしれないとも思えた。
「…あなたには敵いませんわね」
 目の前に立つヒーローのような男の笑顔は、弱冠13歳の少女にとってあまりに眩しすぎるものだった。

「話は戻るけどさ」
 と切り出したのは上条だ。
 頭を掻きながら、返事を待たずに言葉を続ける。
「1つ言わせてもらうと」
「言わせてもらうと?」
「気にしすぎだろ」
「へ?」
 きょとんとする白井。
 くりくりとした瞳をぱちぱちと瞬き、?マークを浮かべている。

「いや、だから、それは白井の勘違いだと思うぞ、って言ってんの」

 上条は呆れるような、幼い我が子を眺める父のような表情で、目の前の少女を見た。
「何故そう言い切れますの?」
 白井は僅かに眉を曇らせ、拗ねたように問う。
 対する上条は、ぽりぽりと頬を掻き、薄く溜め息をついて、
「何故って……お前こそ、何で嫌われてるなんて思ったんだ? いつも御坂と一緒にいるお前が、何でそんな弱気なことを言う?」
「そ、それは…」
 白井は言葉を濁らせる。
 確かに、これといった原因はない。
 今日から一週間前を振り返っても、これといって特別な出来事などなかったのだ。
 あえて言うならば、今日の湿気の強い天候に気分が滅入っていた、ということくらいか。
「白井。 お前は今まで、御坂の何を見てきたんだ? あいつのこと、好きなんだろ。 事情は知らない。けどさ…ちょっとやそっとのことで、簡単に人を嫌うような奴だったか? お前の知ってる、御坂美琴という人間は」
 少なくとも、上条は知っている。
 誰かのために涙を流した御坂美琴を。
 誰かのために死に物狂いになっていた御坂美琴を。
「違うよな。 あいつは、確かにちょっとびりびりしてるが、根の優しい奴だ。 それは、傍にいたお前がよく知ってるだろ?」
「……ええ」
 そんなこと、ずっと前から知っていた。
 他でもない白井黒子は、御坂美琴を知っていた。
 誰に対しても平等で、誰に対しても思いやれる、包容力のある憧れの先輩を。
 それが白井にとっての御坂美琴であり、全てだったのだから。
「自信を持てよ。 そして信じろ。 お前の憧れた、御坂美琴という人間を」
 上条は言い放ち、目の前の少女はわなわなと震えて始めた。
 つつ、と温かいものが白井の頬を伝う。
 彼女はそれに気付き、目頭が熱くなっていく。
 塞き止めていたはずの何かが、止めどなく溢れてくる。
 らしくもなく、誰にも遠慮せず少女は泣き始める。
 上条は柔らかい手つきで、涙ぐむ少女の頭を優しく撫でていた。

続く
246名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 23:24:08 ID:sEMWX+pC
今日はこんな感じで
もし期待してる人がいたら先にごめんなさい、このSSはA・B共にエロなしです
黒子可愛いよ黒子
お目汚し失礼
では
247名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 23:34:40 ID:Nxl/J2T8
>>246GJです
お前の信じたあいつを信じろってことですねわかります

エロなしでも良いもんは良いと思うのですよやっぱり
248名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 00:36:37 ID:eLGZkRn8
素晴らしい
249名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 01:03:10 ID:FzKZPP/L
上条×黒子好きだからたまらんぜ
黒子が上条さんと美琴の両手に花を目指したりしたらもうたまらん
250名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 07:15:59 ID:UrzewVT2
>>246
なんだよこのSS『お目汚し』だったのかよ?
何か損した気分になるなあ。
文体もちゃんとしてて読みやすかったし、しおらしい黒子の感じが、「ああ、この子も女の子だったんだねえ(シミジミ)」とか思ったのに……。
今度はちゃんと自信もって投下してよねッ!
251名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 08:56:16 ID:7FMe22rt
>>250
良かったんなら素直に良かったって書けよツンデレw

黒子可愛いよ黒子
252名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 10:17:15 ID:0JhaarIh
何故キャーリサモノがこんなに少ないのか
しかも何故途中で終わってるのか非常に理解に苦しむダルシム
253名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 11:37:48 ID:7FMe22rt
小萌せんせーの三人称での呼び方に悩む。
小柄な教師は、とか表せばいけるが毎回そんな呼び方するわけにもいかず。
月詠は、じゃなんか違和感あるし、小萌は、もなんか同様。
小萌先生は、で無理矢理通すのが無難かなぁ。
254名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 11:47:57 ID:Oiytc4fV
>>252
1スレに1人はいるキャーリサ好きの方?
理由は
・原作がイギリス編→ロシア編の間のため シチュエーション設定が難しい
・このスレは年下・中高生好きの書き手が多い
・実は18巻を見ていない人が多い
これぐらいかな?
255名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 11:48:13 ID:zcCMg/I7
俺はいつも小萌は〜にしてる
256名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 12:39:36 ID:0JhaarIh
>>254
いや、昔は居たが少し離れてたものだ。
だからその人とは別人だよ。
そうだよな〜このスレ美琴が大人気だもんな……

言い方悪いがにわかが多くて18巻読んでない人が多いのかな…それともアニメだけ見た人が多いのか?
257名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 12:57:08 ID:AVpw23F1
別ににわかとかそういう問題じゃなく単に頻出するキャラに比べて
キャーリサがSS書く人間が多発する程人気無いだけだろ
258名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 13:17:36 ID:z0DY8HnC
書けば需要が出る。書かなければ需要は出ない。
需要があるから書くのではない、需要がないから書くのである。



幻想止めのようにな……。
259名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 17:26:22 ID:KyjKSbyq
自分が好きなやつ書けばいいんだけどな

俺も早くレッサー書かないとな…最近読んでないから口調理解できん…
260名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 19:31:07 ID:qlMwTeDS
SSが無いと不平を言うよりも、 すすんでSSを書きましょう

SS作らない人は何いっても説得力無いと思うの
まあぶっちゃけキャーリサ人気無いからでしょ
261名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 19:36:45 ID:cYfaNzF+
0JhaarIhは問題外だが、その書かないやつは何も言うな的な意見も凄いな
262名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 19:48:57 ID:v12SCYK4
まぁ資料が少ないんだろうな
263名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 19:59:09 ID:QytVhIzN
0JhaarIhってどういう意味?

ググッて見たけどなにもでてこないんだけど
264名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 20:31:47 ID:5kax1LBI
ヒント ID
265名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 20:47:57 ID:XcmLqVVD
IDもわからない奴がいるのか・・・
ネタだよな
266名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:26:10 ID:eHpSbho1
一瞬魔法名に見えた
267名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:30:47 ID:iOxtN3bj
だなあ、口を開けて待っているのも良いけれども
キャリーサSSはちと厳しいだろうなあ。

待っている時間でテキストエディタに向かった方がいいんじゃないのかね。
268>>239:2010/02/21(日) 00:44:38 ID:spUfoSq1
>>240-245の続きで
Bパート、6レス、エロなし
黒子×上条
行きます
>>240-245
―――
――

 一体どれほどの間、そうしていただろう。
 上条は何も言わない。
 啜り泣く白井を、ただ見守っていた。
 吐き出せるものは吐き出してしまうのが、一番のストレス発散であることを知っているからだ。
 後々になって、あれ?女の子泣かせちゃったよ!?おい俺は何やった何やってんの何やりやがった三段活用!という具合に変な罪悪感に駆られてしまいそうだが、この際忘れてしまえと結論付ける。
 そんなどうでもいいことに頭を悩ませていた上条だが、ふと気付く。
 目の前の小柄な少女が泣き止んでいたことに。
 
「…見苦しいところをお見せしましたわね」
 白井は目元を拭いながら上条へ向き直り、開口一番そう言った。
 涙に濡れた彼女の顔に、不謹慎ながら思わずどきりとしてしまう。
 平静を装いつつ、上条は言葉を返す。
「気にすんなよ。 誰にだって、泣きたい時はあるだろ」
 白井は何も言わない。
 ただ静かに、こくりと頷いた。

 静けさに満ちた公園に、烏の鳴き声が響いている。
 それを合図にしたかのように、日射しは徐々に夕陽へと姿を変えていった。

(あー、何だ? この空気。 上条さんは非常に気まずいですよー)

「…」
「……」
 互いに目を合わせられず、白井に至っては俯いてしまう。
 数秒の沈黙。
 耐えきれず、打ち破ったのは上条だった。
「そ、そうだ。 喉渇いてないか? 何か飲み物買ってくるよ」
 あ…、という白井の弱々しい声を無視し、近くにある自販機へ向かう。
(あちゃー…逃げるとか、俺ヘタレ過ぎるだろ。 …つか、相変わらずおかしなもんしかないのか、この自販機。 炭サンレッド? 豚角煮スパイラル? 何だこりゃ)
 学園都市が取り入れる飲料メーカーのセンスに絶望しながら、当たり障りのない無難な缶ジュースを買ってベンチへ戻る。
「ほれ、炭酸だけど」
「ありがとう、ございますの」
 上条は缶ジュースを差し出し、白井は素直にそれを受け取った。
 彼女の目元はまだ赤かったが、幾分か生気を取り戻したように見える。
 プルタブに指をかけ、勢い良く引いたぷしゅり、という音と共に、上条は缶ジュースに一口だけ口をつけた。

「その、少しはすっきりしたか?」
 あえて主語を口にしないのは彼なりの気遣いか、と白井は笑い、上条に視線を合わせる。
「ええ…多少は、気分がさっぱりしましたの」
 茜色に染まる空を見上げながら、そっか、と上条は返す。
 彼に倣い、空を見上げた白井は、それに、と続ける。
「1つだけ、はっきりしたこともありますの…」
 ん?と上条は首を傾げ、続きを促す意味を込めて空を仰ぐ白井の横顔に視線を落とす。
 すると、白井は口をつぐんだ。
 僅かに頬を紅潮させ、上条の視線から逃げるようにぷいっと顔を逸らす。
 その様子はさながら、どこぞの学園都市第3位の少女を思い起こさせる。
 再び訪れる数秒の沈黙。
 白井は上条へちらちらと視線を寄越し、その横顔にはますます赤みがさしていく。
 頬だけでなく、耳まで真っ赤に染め上げる白井の様子に上条は戸惑いつつも、律義に次の言葉を待った。
 白井は固唾を呑んでから、お祈りをするように両の拳を強く握って、意を決したように勢い良くベンチを立つ。

「上条さん」

 白井が呼びかけて、ビクりと反射的に上条も立ち上がる。
 彼女の纏っていた雰囲気が一変し、その様子に多少たじろぎつつも、上条は彼女の瞳を見据えた。
 目の前の少女が、何か重大なことを言わんとしている気がしたからだ。
 白井は何度も口ごもりそうになるのを堪え、再び胸の前で拳を握り締めてから、はっきりと告げる。

「わたくし…あなたに恋をしましたの」

「わたくし…あなたに恋をしましたの」

 上条当麻は、精神的衝撃を受けていた。
(あれ、白井さん? あなたさっきまで御坂のことで悩んでたんじゃ……あれ? あれ?? どこ行ったんだびりびり!!)
 顔を会わせればやれ猿人類だ馬の骨だのと突っ掛かってきたあの白井が何故?というビッグな衝撃だった。
 普段から相当数の女性に好意を浴びせられている上条だが、如何せん自覚がなく、未だ一度として告白された経験はない(厳密に言えばあるにはあるが、上条にその自覚はない)。
 故に上条はどぎまぎし、相手があの白井黒子というのも手伝って余計に混乱してしまう。
 いくら何でも、この展開はあまりにも突然で――

「わたくしでは、いけませんかしら?」

 驚きを、隠せなかった。
 目の前にいるのは、確かに“あの”白井黒子だったのだから。
 顔を上気させて、唇を震わせて、覗き込むように見上げてくる、愛らしい少女だったのだから。

 落ち着け落ち着け、深呼吸、新呼吸――なんだよ新って。
「えと、お、俺なんかと一緒にいると、きっと不幸に巻き込まれるぞ?」
 どう返事をすればいいかわからず、苦し紛れに適当なことを言った。
 ふるふる、と白井は首を振る。
「どんなことでも、あなたと一緒ならばきっと楽しい思い出になりますわよ」
「…何で俺みたいな冴えない奴なんだよ。 白井なら、もっと良い男が見つかるだろ?」
 我ながら卑屈な言葉であると上条は思うが、それでも白井はいいえ、と首を振る。
「あなたじゃなければダメですのよ、上条さん」
「別に、俺なんかじゃなくたって…」
 ぶつぶつと呟き、俯き始めた上条に白井は一歩近づき、彼の傷だらけの右手を両手で優しく包んだ。
「逃げないでくださいまし、上条さん。 わたくしは…あなたのお気持ちを聞きたいんですのよ」
 そう言って笑みを浮かべる彼女は、何者をも優しく包み込む天使のように可憐だった。

 彼女の透き通るような瞳が、上条の心を掴んで離さない。
 白井に熱い視線を注がれながら、上条は考える。
 脳裏に浮かぶのは、強い瞳を持つ白井黒子、弱々しく涙を流す白井黒子、温かい笑みを浮かべる白井黒子。
 その全てに、

「俺は、――」

 ――手繰り寄せていた。
 白井黒子の、その細腕を。
 ――抱き締めていた。
 白井黒子の、薄く細い小柄な身体を。

「お前が可愛くて仕方ないよ、白井」

「お前が可愛くて仕方ないよ、白井」

 肩越しの、告白だった。
 その言葉は、やけにむず痒くて、白井の頬を真っ赤に染め上げるには十分過ぎるほど甘ったるいものだった。
 白井は、抱き締められる。
 ぎゅっと、強く。
 互いの存在を確かめ合うように。
 ぎゅっと、強く。
 白井もお返しとばかりに腰へ手を回し、抱き締め返す。
 ぎゅっと、ぎゅっと。
 強く抱き締めるほど上条は彼女の柔らかさを感じ、同時に女性特有の甘い匂いをすぅ、と胸一杯に吸い込んだ。

「……受け止めていただくというのは、なかなかに心地良いものですわね、上条さん」
「…だな。 何か俺の心臓、さっきからうるせぇし」
「わたくしもですわよ」

 へへ、と上条は小さな子供のように笑った。

 いくらでもこの温もりを噛み締めていたい上条だったが、まだやりたいことがある。
 込めていた腕の力を緩め、背中に回していた手を白井の肩へと静かに乗せた。
「白井……」
「…下の名前が、いいですわね」
「じゃ、じゃあ……黒子」
 互いに、互いを見つめあう。
 うっとりと、蕩けるような瞳を向けてくる白井に、非常に恥ずかしく感じるものの、我慢する。
 身長差があるため、上条が少しばかり屈む形になった。
 ゆっくり、ゆっくりと顔を寄せ合い、瞳を綴じて、軽く、口づけをする。
「ん……」
 ちゅっ、という定番の音が上条たちの鼓膜に届いた。
「もっと、ですの…」
 甘えるように、上条の首へ両手を回しながら、白井はねだる。
 上条はすぐさま応えた。
「んっ……」
 先ほどより、深く、唇を重ねる。
「もっと……」
 さらに、深く。
 もっと、深く。
 互いの口を啄むように、唇を重ね続ける。
「んぅっ……んむ……」
 何度も、何度も。
 唇を、求めあった。

 そのうち息が続かなくなり、どちらからともなく顔を離していた。
 人間には、主となる呼吸器官が2つしかないことを否が応にも実感してしまう。
「熱い、ベーゼでしたわね」
「…恥ずかしい言い回しするなよな」
 白井の頭へ自然と手が伸び、ふわりとした手つきで撫でた。
 白井はくすぐったそうに目を細め、上条の為すがままになっている。
 今なら何となくお姉様の気持ちもわかりますわね、と内心で呟き、頬を弛ませた。

 ふと、白井は思い出す。 話は変わりますけれど、と前置きし、
「上条さん。 どうしてこんな辺鄙なエリアで、わたくしたちが鉢合わせしたんですの? その制服、確か第7学区にある高校のものですわよね。 第7学区からこのエリアまで、割りと距離がありますわよ?」
 最もな疑問だった。
 上条はうっ、と一瞬言葉を詰まらせる。
 聞くも涙、語るも涙な不幸物語を思い出し、上条は肩を落とす。
 気持ちを切り替えるためにコホン、と咳払いを1つ。
 早口言葉の如く状況を説明した。
「えー、学校帰りに行こうと思ってた特売セールのために普段よりデブになってた財布を抱えて走ってたら
 唐突に草陰から出現した野良猫に財布盗まれて必死に追いかけてようやく捕まえたと思って
 周りを見渡せばいつの間にかこんな見知らぬ場所にいてしかも人気がなくて
 誰かいないかと探してたらお前が轢かれそうになってて何か勝手に体が動いてた」
「相変わらず不幸の連続ですのね」
 くすり、と白井は穏やかに笑みを漏らす。
「まあ、しら…黒子のその可愛い笑顔が見られるなら、俺は十分幸せですけどねー」
「んまあ、嬉しいことを仰ってくださいますのね。 お姉様にも少しは見習ってほしいものですわ」
 腕を組みながら美琴についてぷんぷんと愚痴り始める白井に、上条は問いかける。
「御坂のこと、もう平気だよな?」
 ふふ、と小さく笑みを漏らし、白井は瞳を輝かせながら、

「ええ、わたくし、まだ諦めませんの。 お姉様のこと」

 彼女らしい宣言を、力強い表情で言い放った。

「え?」
「お許しくださいませ、上条さん。 黒子は、欲深い女ですのよ」
 そう。
 白井は決めた。
 御坂美琴という憧れの先輩も、上条当麻という愛しのヒーローも、全て手に入れてみせると。
 当の上条は、面食らった表情から僅かに口を尖らせて、
「…まあ、黒子らしいけどさ」
 でも、と上条は続ける。
「俺は、お前を誰かに渡す気なんか、さらさらないからな?」
「上条さん……」
 先ほどのように蕩け始める白井の瞳に、上条は視線を重ねる。
「黒子……」
 ゆっくりと、顔を寄せ合おうとしたその時――

 ピピピピピッ!!という電子的な音が鳴り響く。

 発信源は、白井のポケットに仕舞われた携帯からだった。

「何ですのこんなタイミングでっ!!」「何でこのタイミング!?」

 憤る上条を横目に、素早く白井は携帯を操作する。
 見れば、それは着信だった。
 通話ボタンを押して耳に当てる。

「はい、白井で――」
『白井さん! 第17学区でスキルアウト数名が一般人に暴力を振るってるわ! 至急現場へ急行してちょうだい!』

 白井にとっては聞き慣れた上司の声だった。
 緊急性の高い用件であるためか、返事も聞かずに通信は切れた。
 一瞬だけ呆気にとられた白井だったが、すぐさまその表情は風紀委員のそれになる。
 勢いよく上条へ振り向きながら、
「上条さん、わたくしっ」
「大事な用なんだろ? 早く行ってやれ」
 上条は笑う。
 まるでそんなことは全てわかっていた、とでも言うように。
「…はいですのっ」
「無茶はすんなよ?」
 心配性な彼の一言に、引き締めた顔は思わず緩む。
「上条さんにだけは言われたくありませんわね」
 そう言って白井は上条と軽い口づけを交わし、それもそうかと上条は苦笑いを浮かべる。
「では、そろそろ参りますわ」
「ああ、行ってこい」
 満面の笑みを浮かべながら、
「ごきげんよう、上条さんっ」
 ひゅん、という音を立てて、白井黒子は姿を消した。

(行っちまったか…)
 人気のない公園。
 沈みつつある夕陽。
 ムードは限りなく良好だった。
 上条が1人であるという点を除けば。
 上条は思う。
 しら…黒子は、あんなに可愛い女の子だっただろうかと。
 気付けなかったのは、きっと彼女のことをちゃんと見たことがなかったからだろう。
 我ながら見る目がなかったな、と溜め息をついて、ふと周りを見渡す。
 あれ?と思った。
 ここは公園である。
 人気はない。
 上条は1人である。
 案内図は見当たらない。
 ここはどこ?
 わかりません。
 携帯は?
 充電切れです。
 今何時?
 17時過ぎです(公園の時計を参照)。
 白井黒子は?
 可愛いです!
 今日のあなたは?

「かなり幸せかも……だけどっ、やっぱり不幸だぁぁぁぁっ!!!」

 不幸で幸福な少年の叫び声は、今日も学園都市に木霊する。

終わり
275名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 01:02:57 ID:spUfoSq1
はい、おしまいです
勢いでも何でも黒子×上条書けたのは楽しかったです
GJをくださった方、ツンデレな方、読んでくださった方、ありがとうございました!
黒子×上条SSが増えるといいな、という願望を置いて
この辺で今日は失礼します
では
276名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 01:27:26 ID:raVdQKQ8

ほのぼのとしたいいおはなしでした
277名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 01:45:34 ID:lWBbjkGR
上黒いいよなぁ
278名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 01:52:26 ID:SDsigFgo
心よりGJを!
甘いのってやっぱりいいですなぁ…
279名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 02:08:50 ID:3fOlldRY
グッジョブ
280名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 02:52:06 ID:4fkefz/n
上条さんのおかげで黒子はレズからバイに目覚めたんだな
281名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 03:21:15 ID:ooKG51Rc
レズと言うかバイと言うか……。
女性は美琴オンリー、男性は上条さんオンリーなんだよな。
ミサカコンプレックスとカミジョウコンプレックスか。
282名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 03:40:30 ID:q0b0MBpR
上黒は最高だ〜!
上黒が大好物な俺から言わせてもらう言葉は一つ「>>275GJ!」
283名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 10:07:50 ID:HnWCHJks
>>275GJです
上黒で思い出したんだが、黒神って漫画があったような?
まぁ、上条さんにドッペルゲンガー居てもきっと大丈夫だよね
284名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 10:56:32 ID:DodLZxMU
わたし
「お姉様と縁日ですの」
「なんであんたもくんのよ」
「ついてこないでっていったでしょ」
「ああん、お姉様と私は一心胴体じゃありませんの」
体をこすり付けてくる
私はカッとなって
「離れなさい滅すわよ」
「よろこんで受けますわ」
変態だわこいつ・・
-
渋々腕を絡まされたまま店を回る
「用事思い出した、適当に回ってなさい」
「おまちになって、きゃっ」
「帯が引っかかって・・ふんぬmおねえさまぁ」

「撒いたようね、さて」
もうそろそろ来てもいい頃だ
「きたきた」
ダルそうにノソノソ迫ってくる人物をみてニヤケる顔を我慢する
「何だよ、呼び出しやがって補修課題で忙しいんですけど」
こいつは、デリカシーってもんがないのかしらっ
「今日は勝負挑むなんていわないから、時間欲しいんだけど」
「ああ?、お遊戯に構ってる時間はありません、じゃ」
掛け出そうとする奴のズボンを引っ張った
「まってよ、お願いがあるのよ」
「どこつかんでるんだおkま」
グイッ
「はぁ・・こんなところ誰かに見られたら、おまっ」
奴は暴れてはがそうとするがわたしは必死にくらいつく
「白井黒子って同質の子が居てね、知ってるわよね」
「そいつがどうした、てよりもはなせよ」
「何もしないわよ、こんな場所じゃ・・」
照れる奴は結構可愛い
「お前はどこならすると、何いわせんだ」
「そろそろかな」
「まっ」
「げっ、ビリビリ、貴様ぁ」
「こえはなんですの、私を煙に撒いて上条さんと密会で抱き合うなんて」
黒子は肩を落として目に涙を蓄えていた
「あの子にでんと言っちゃってよ」
「白井、こういうことなんだ、こいつと付き合ってるんだよ」
黒子は俯き何やら呟いていた
「そうなの、こいつの彼女なの私。だから只のルームメイトってことを理解してね」
言えたぞ、やっと。あの日以来この子に付き纏われて精神滅茶苦茶だったわ
「わかりました、おねえさま。そう仰るのであればお二方の愛を見せてくださいまし」
意を決したように黒子が涙目で訴えてくる
「私が確認できれば納得してルームメイトに戻ります、偽りだとするなら・・・」
「なによ」
孟にもったいぶってくる、なんだってのよ
「ジャッジメントの名に置いて、不純性交友として寮監に言いつけますの」
「おかしいでしょ、嘘なら垂れ込むなんて」
頭狂ったって、狂ってるか。。更に可笑しくなったんじゃないのこの子
「いいえ、おかしくはありませんの。お姉様の愛する方なら黒子は涙を飲む覚悟ですの」
凄まじい希薄に圧されちゃうわ
「やれやれ、こうちにこいよ、何もねーけど」
黙って聞いていた奴が突拍子もないことをいいだした、シンプルに諭して終わらせるつもりだったのに

--きちゃった
285名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 12:03:53 ID:EeG0ZupC
>>284
ネタ的にはいんだけど誤字脱字キャラ崩壊が酷すぎる。
一回読み直してから投下するよろし。
286名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 12:29:44 ID:5UHFbCEY
ロリコンだらけだな

アニメ厨乙ですの
287名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 16:52:18 ID:7hIHWttb
いやいや、僕はロリコンに限らず(ry
288名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 17:50:03 ID:HMm8/SDR
狂ってるよ貴様ら
289名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 18:20:44 ID:e2mNr1Ri
>>288
吹寄はそんなこと言わない
290名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 18:30:19 ID:fdC5V2ba
本スレのねたじゃないか?

>>288
ふうん、君が(ry
291名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 18:32:56 ID:BLBxsg0d
ふぅん。君が狂気を語るかね
禁書エロパロ24スレ、レス番号>>288
以下略
292名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 18:34:12 ID:raVdQKQ8
おまいらwww
293名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 20:11:11 ID:JzXrz/tF
ふぅ…


おまえら落ち着けよ
294名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:16:29 ID:6qSata2O
>>289
今現在の吹寄が姫神を出し抜いて上条さんをゲットするにはどうすればいいかな
295名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:38:35 ID:nGcPnU8L
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm9766396

このうp主からはここの投稿者様たちと
同じ匂いがする
296名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:42:00 ID:WhADNa6q
派生ものとして

フォークボール→ゲームセンター→プリクラ→迷子遭遇
「貴様はすぐに他人の重荷を背負いたがるわね」
「まぁ性分だからな」
「私にも半分背負わせなさい」
「えっ」
「何度も言わせないでよ」

吹寄の家→健康グッズの電気アンマ発動→セクロス


ここまでなら考えた。
297名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 22:02:22 ID:spUfoSq1
>>296
こんなところで何してる?
早く執筆作業に戻るんだ!
298名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 22:28:32 ID:6qSata2O
 美琴「ねぇ、アンタ」
 上条「何だよビリビリ」
 美琴「卵って・・・・好き?」
 上条「卵? あぁよく食べるけど」
 美琴「卵ってさ、白身と黄身があるじゃない? ・・・アンタってどっちが好き?」
 上条「・・・そりゃ、どっちかと言うと黄身が好きだな」
 美琴「え・・・? き、聞き取れなかったから、もう一回言って!」
 上条「黄身だよ、黄身。黄身が好きだ」
 美琴「(君が好きだ・・・)わ、わわ、わ、私も・・・・(ゴニョゴニョ」
 上条「何ですか? 聞き取れないぞ?」
 美琴「好きかも・・・・き、き・・・黄身(君)が・・・」
 上条「で、そんなこと聞いてどうするんだ? 黄身を食わしてくれるのか?」
 美琴「ば、ば、馬鹿じゃないの(//// 物事には順序ってモノがあるのアンタ知らないの!」
 上条「はぁ? 黄身を食うのに順序って何だ? そんな小難しい順序、俺がぶち(ry」
 美琴「だ、だって・・・その・・・そんな・・・・普通はもっとこう・・・そういう雰囲気とかあるじゃない・・・
     そりゃ、私だって・・・・心の準備とかあるし」
 上条『何の話をしているんだろう?』

                ◯     -――-
                   /:/: : : : :、: :\ ○ 
                   o/〔∨ / :/: :j ト、ヽ: :ヽ   そいういうのってまだ早いんだからね!
                ′∨:/ :/|: /|:| ヽ : : O     
                   | レ^{/|:X_,|/、j/ |: : :∧    
                   {:/∨/////リ'´} :∧
          〃        /: :{  / ̄  ⌒ヽ ノ:/:ハ
        (\    〃  /イ: 个 {_____ノY⌒¨ ̄}――--、
      /ヽ ー、__ /⌒Y下、_>rく___ノ∨   |ー―--、 \
       〈ヽ\と____ ̄}  ∨ i ∨|∨ i 廴_」     \ \
      // ̄ ̄ //    \フ    } i Yノ  i {         { 、〉
    {{       '    / >、 / :i  ∨ 〔†〕}           ̄
              / xく_レヘ  :i       i |
     ヽ丶  {{ //     }  i       i |
      ⊂ニ'⌒´ r'       _ハ :i       i ト、
        └‐とノ\      〈 ハ i       i | 〉
299名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:01:37 ID:Agr/AquL
>>298
吹いたww
美琴もうダメすぎるww
300名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:14:20 ID:DodLZxMU
>>285
もうやめておきます
スレ汚し失礼しました

301名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:20:25 ID:4EtOEJtp
じゃあ、お前が書け
みたいな流れがあったが…。

書けないヤツもいるっていうイイ見本が出来たな>>284
まぁ、書いてみて難しいってわかるのもいい勉強だよなぁ。
と、過去に失敗して懲りた読み専が言ってみる。
302名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:51:53 ID:spUfoSq1
何事も挑戦する心が大事なのでは?って偉そうなこと言ってみる
303名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:53:32 ID:dohEvXEU
マジレスすると、人が考えた文章が読みたい
自分で考えても、結局脳内妄想でおkになるのがな…
304名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 00:46:08 ID:x/4P7ZbL
ドラマCDのアーカイブス2、美琴が上条さんの前で服を脱いでいくことに
なる話のifで……ifだから上条さんの前であんなことになったり上条さんと
こんなことになったりして緑髪君が耐えられず自滅して勝利するようなのとか
需要あるかな?
305名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 00:54:09 ID:xJhzSlwL
>>304
勃起しているのに平然としているように見える緑髪ですね。
306名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:02:49 ID:TnR4VI2U
>>301
失敗とはちょっと違うが
クソ甘いぐちょエロが書きたかったのに何故かキャラが勝手に誰得なドシリアスに向かって
やむなく一度全消去する そんな経験書き手なら誰でも一度はあると思われる
納得いくまで読み返して何度も書き直すしかないんだよなあ
描き直し続けてたら誤字脱字も減るし
307名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:02:54 ID:cSYuLqxB
ドラマCDネタなら、上条がそげぶした姉妹が気になるかな。
ラストでインド連れて行かれて、そのあと色々想像できるし。
308名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:17:06 ID:xJhzSlwL
「とある印度の性の教科書(カーマスートラ)」ですねわかります。
上条さんの相手は「教科書といえば教師。上条ちゃんはわたしの嫁なのです」
309名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:32:44 ID:x/4P7ZbL
某SSの美琴先生みたく、黒子とか五和とか神裂さんじゅうはっさいとか
ウィリアムさんが教師または教育実習生となれば先生として出演可能だな。
想像してください………………ふう。
310名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:50:51 ID:1vSCBD9B
>>298に萌えるわぁ…
311名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 08:26:47 ID:M0P998SP
AAが良すぎるw
やっぱ人間字よりも絵の方に反応しちまうのかなぁ。
ずるいなおいw
312名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 13:42:35 ID:2u9QdW9f
…何この優しさ?
AAで小ネタありにすると、バランスが崩れる。
要するに以降AA自重
313名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 14:07:41 ID:NsLlkrpu
いいんじゃないの
AAあってもなくても可愛いし
314Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/02/22(月) 14:27:15 ID:4W91QY6h
こんにちは。
先日何かキャーリサの話が出ていたのを見てちょっと受信したので投下します。
キャーリサ×上条、『とある誰徳の英国王室』3レスで投下します。
でわ。
315『とある誰徳の英国王室』1/3 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/22(月) 14:29:42 ID:4W91QY6h
『とある誰徳の英国王室』



 とある和やかな昼下り。上条当麻は公園のベンチで1人、焼きそばパンを頬張っていた。
 日曜日だというのに補習に出ていた上条だったのだが、担任の小萌が午後から用事があるとかで午前中だけで解放された。
 それならいっそ休みにして欲しい、と上条は思うのだが、忙しい時間を割いて熱心に教えてくれる愛らしく小さな担任教師には口が裂けても言えない。
 とりあえずは午後から暇になってしまったので夕方までの時間をどうするか、まずそれを決めなければいけない。
 焼きそばパンの残りを口に放り込んだ上条は、口をもぐもぐさせながら次のパンを取り出すべく、横に置いてあった袋を物色する。
 まだまだ沢山の種類のパンが詰まっているこの袋は昨日、通りかかったパン屋のタイムセールで買ったものだ。
 1つ100円という破格の安さ――実は新商品開発の失敗作なのだが上条には知るよしもない――に即買いした。これと同じ物を3つインデックスに渡してあるので、上条はこうしてのんびりとベンチで昼食を楽しんでいられるのだった。
「さあーって、次はな、ん、に、すっ、か、なぁ……」
「何をしてるの少年?」
「ふえ?」
 急に声を掛けられて顔を上げてみれば、目の前には金髪サングラスに、真っ赤なレザージャケットと、これまた真っ赤なレザーのミニスカート、極めつけに真っ赤なタイツに真っ赤なハイヒールと、全身真っ赤なパンク女が立っていた。
「だ……、誰?」
 その一言にパンク女は律儀にずっこけて見せると、
「あれー? 私ってそんなに印象薄かったの? これでも結構第一印象は気にしてるのだが……。うーん……」
 口元に拳を当てて考え込んでしまう。
(何か関わってはいけないって感じがビシバシするのですが……)
 目の前で服装がどうだとか演出がどうだとか独り言を言っているパンク女に、気付かれないように立ち上がったろうとした。
 しかし――、
「ん? 何処に行くつもりだお前?」
「え? 何か取り込み中みたいだから邪魔しちゃ悪いかと思って場所を移動しようと……」
 そこまで言った所で、「余計な気遣いありがとー」とパンク女にぐいと肩を掴まれてベンチに押し戻された。
「私はお前に用が有ってここに来たのだし、大人しくそこに座っているの。か、み、じょ、う、と、う、ま」
 目と鼻の先まで顔を近付けられてドギマギしていたのもつかの間、パンク女がサングラスを外してみせる。すると現れた少しきつめの碧眼に、
「キャ、キャーリサ!?」
 思わず上条が叫ぶのも無理は無い――先のクーデターの首謀者にして、英国王室第二王女が目の前に居た。
 そのキャーリサは眼を細めると口元を掌で隠しながら上条を見下ろして、
「あら、あらあらあら、私を呼び捨て? ふーん……。流石は英国の危機を救った男は一味違う――とは言えだ。この厚顔にして不遜な振る舞いは万死に値するの」
 その一言に上条の顔がびくぅっとあからさまに強張る――とそれを見たキャーリサが堪え切れずにぷっと吹き出した。
「嘘嘘。冗談だしー。そんな堅苦しーのは私も得意では無いから、ト、ク、ベ、ツ、に、お前には私を呼び捨てにする事を許してつかわすの」
 頬に手の甲を当てながら上から目線で宣言するキャーリサの姿に、上条は「不幸だ……」と心の中で呟いてガックリと肩を落とす。
 だがそうしても居られない。そう改めて気力を振り起こしてキャーリサに向き直ると、
「何しにここへ?」
「愛しのお前に会いに――」
 即座に返って来た言葉に目が点になる。
 確かに上条は年上が好みだ。昨今はロリコン疑惑も囁かれるが、自称する分には誰にも迷惑がかからないのでその看板を降ろすつもりは今の所無い。
 そして、恋愛の対象は外国人だって変わらない。上条は人種や肌の色で人を差別したりはしないのだ。
316『とある誰徳の英国王室』2/3 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/22(月) 14:32:52 ID:4W91QY6h
(いや待てよ)
 そこで上条は盛り上がる自分の心に待ったをかけた。
 世の中には色々な愛の形が有る。親愛、友愛、家族愛、兄弟愛、夫婦愛……。
『母さん』
『刀夜さん』
 咄嗟に思い浮かんだ馬鹿親カップルのいちゃいちゃ妄想を吹き飛ばして元の思案に戻る。ここまで僅か1秒。
(そ、そうだ。俺の勘違いに決まってんだ。土御門とかにフラグフラグ言われてたから俺もどうかして……)
「って言ったらどうする?」
「冗談かよッ!? ちょっとドキドキしたじゃねえかテメエ! この、カミジョーさんのドキドキを還せッ!」
 心の葛藤とは裏腹にやっぱり期待していた上条は、キャーリサに向って負け犬の遠吠えよろしくキャンキャンと喚き散らす。
 そんな上条の剣幕に、やや毒気を抜かれてキョトンとしていたキャーリサだったが、「ふん」と詰まらなそうに鼻を鳴らすと上条に膝の上に何か投げた。
「ん?」
 膝の上に投げられたそれを拾い上げた上条。白を基調とした豪奢な封筒には金を混ぜ込んだ蝋でシーリングされている。
「何だこれ?」
「書簡よ」
「書簡?」
 そう言われてもいまいちピンとこない上条は、その書簡を光にかざしてみたりする。
「そ。女王からお前宛の書簡」
「じょ、女王からの書簡って、あ、あの女王からの!?」
 驚く上条にキャーリサの冷たい視線が突き刺さる。
「他に誰がいるのだ? そんな事はどーでもいいから、さあ早くそれ開けて読め」
「ここでか?」
「ちゃんと読んだ所も確認して来いって言われたの――ったく私は伝書鳩か何かっつーんだ全く」
「(そんな可愛げの有るもんじゃ無えだろ……)」
「何か言ったか?」
「いや全然」
 瞬間キャーリサのジト目が、書簡に視線を落とす上条のツンツン頭を捉える。
「……ほら、ぐずぐずしないで早く読むの」
 言葉と一緒にキャーリサの平手打ちが上条の頭を直撃した。
「イテッ!? 何すんだ……ああ、読みます。すぐ読みますから少し待てって……」
 キャーリサに脅される形で書簡の封を開けると、中からふわりとさわやかな香水の香りが漂う。
 その香りにキャーリサが「あの色ボケババア」とののしるのを無視して、中から手紙を取り出すと、綺麗な便箋に、これも綺麗な日本語でこう書かれていた。
『英国女王の権限を持ってキャーリサの全人権を上条当麻に譲渡する。好きにしていいよ(ハート)』
「ぶッ!!?」
「どうした?」
 急に吹き出した上条に、腕を組んでイライラとつま先を上下させていたキャーリサが振り返る。
 そこで全身真っ赤にして肩を震わせている上条と目が合う。
「お、お前この内容知ってんのか?」
 一瞬言われている言葉が理解出来なかったキャーリサだったが、急に嫌な予感に囚われた。
「――ちょっと貸してみろ」
317名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 14:39:55 ID:nGvyb5rl
支援
318『とある誰徳の英国王室』3/3 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/22(月) 14:41:50 ID:4W91QY6h
 そう言って上条から書簡を引ったくり、その文面に目を通したキャーリサは――書簡を滅茶苦茶に引き裂いて、力の限り地面に叩きつけた。
「ちっくしょーあのクソ女王(ババア)!! どーりで私にお目付け役の1人も付けない訳だし!!」
 あの時、日本製の『コタツ』なるものに入ってオレンジを頬張っていた時に、向い側からこれを放って来た女王のやけににやけた顔を思い出す。
「犬猫の子供でもあるまいに実の娘を書簡と一緒に送り付けるとはどー言う神経してんの!!」
 キャーリサは引き裂いた手紙を憎き女王(あいて)に見立ててガシガシと蹴り付けた。
 そんなキャーリサの様子に、ただただ黙って見守る上条。その真中は穏やかでは無い。
(これってもしかして、世に言う『据え膳』と言うものではなかろうか……?)
 心の中でそう呟いてみて、事の重大さに上がった血の気が一気に引いた。
 その寒気に身震いする上条。
(これは冗談か? 冗談だよな。そうだ冗談に決まってる。あの女王の壮大な冗談に決まって……)
「なあお前……」
 半ば現実逃避しかけていた上条に、キャーリサの不機嫌そうな声が掛かる。
 頬を真っ赤にして涙目の瞳を釣り上げたキャーリサは、あの時の数段上の殺気を放ってこちらを見つめている。現実に戻っても上条の悪夢は覚めないらしい。
「な、何だよ? 何しに来たんだよお前は?」
 キャーリサの苛立ちが移ったのか、上条は思わずぶっきら棒にそう返した。今思えばこの一言がまずかった。
 気にするなとか、こんなの冗談だろとか、こんなふざけた約束は受けられないとか言っていれば、少しは違った結果もあったかもしれないが……全ては後の祭り。
 とにかく、そんな上条の一言にキャーリサの中で何かがぷちっと切れた――。
「判った。こうなればお前の子供でも孕んで帰らなければ愛するイングランドの土は踏めないし――」
 淡々と抑揚無く言葉を吐き出すキャーリサは、上条に噴火直前の山をイメージさせた。
「おま……何馬鹿な事言って……」
 逃げ場のないベンチで、それでも逃げようとする上条の手を、キャーリサがぐいと掴む。
「馬鹿とはなんだ馬鹿とはッ! これは私の王女としてのプライドの問題だし!! お前は黙って従ってればいーの!!」
 そして、これが火事場の馬鹿力と言わんばかりに嫌がる上条をずるずると引っ張って行く。
「馬鹿ッ!? コラ、ふざけんな! そんなん承諾できるか!? ってオイ! 聞けっての、コラ! マジで人の話を……」
 上条が抵抗するもどうなっているのかキャーリサを止められない。
 やがて2人は公園の入り口に止まるタクシーの横へ。キャーリサが窓をノックするとドアが開く。そこへ間髪いれず上条を放り投げた。
「つべこべ言わないでお前はタクシーに乗るの!」
 しかし上条もただ黙ってタクシーには乗せられない。両手を入口に引っ掛けると、後ろからぐいぐいと押し込む力に必死で耐える。
 とここでキャーリサは、あろう事か上条の背中をドンと蹴り付けた。
「ゴガッ!? ちきしょう蹴りやがったぞこの馬鹿王女!? ってイテ! くそっ……あがッ! マジで止めて止めてもう蹴らないで……」
 スカートの中が見えようがお構いなしに蹴り付けるキャーリサに、上条も抵抗する気力を失って後部座席に押し込められる。
 その上に覆いかぶさるようにキャーリサが乗り込むと、タクシーのドアが自動的に閉じた。
「ホテルまで直行して」
 キャーリサの合図で車は走り出す。
 先ほどの扱いとは若干変わって、柔らかくていい臭いがするものに押さえつけられて身動きの取れない上条。微かに窓から見える景色に、
(何か良く判んねえけどホテルって……ホテルってやっぱり……あれか? 不幸だあああああああああああああああああああああああああああ――)
 世の男たちが聞いたら殴り倒されそうな心の叫びを上げていた。
319Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/02/22(月) 14:44:18 ID:4W91QY6h
以上。
携帯からの投下は疲れるのである。
書き忘れましたがノンエロでした。
この先はありません。
なので期待しないで下さい。
でわ。
320名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 15:10:14 ID:wR0u0NFk
>>319
GJ!
期待しちゃダメとか言われたらなおさら期待しちゃいますよ?
321名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 17:34:52 ID:je8E34Px
ss書く時って、原作の時系列とかに忠実な方がいいんでしょうか?
322名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 17:59:05 ID:4W91QY6h
>>321
そこは気にしなくて良いと思います。
それを言ったら節分もバレンタインもクリスマスも無いです。
323名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 18:03:17 ID:fNouevFR
>>319
久々の(俺的)ストライクゾーン
324名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 18:34:20 ID:qu5aRl+7
キャーリサいいよね
はじめ出てきたときから好きでした!
325名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 18:58:21 ID:Q4/2poJa
GJ!
326名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 19:45:51 ID:2ZZwDl/B
第一皇女が三人の中で一番好きなのは俺だけじゃないはずだ
327名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 19:50:28 ID:B3FzXR0L
エリザードが一番好きな俺は…
328名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 20:40:15 ID:kOrqAbsc
傭兵がアスカロンを装備しそちらに向かいました
329名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 20:46:25 ID:SgoH5Cqs
好きなこと位許してやれよって思ったんだが間違いか?
330名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:00:45 ID:lTacAwwe
>>328
落ち着んだウィリアム!今のところ誰も第三王女が一番好きだなんて言ってない!だからお前は大人しくしてるんだ!

という訳で第三王女は俺が貰って行きますね
俺を半分こに出来るもんならやってみろ!この傭兵崩れのゴロツk
331名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:04:22 ID:qVn7zHuE
ああ、半分どころか・・・
332名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:27:37 ID:55zCRzUQ
自分から死ににいってどうするよ…しかしまぁ、よく耐えたよなウィリアム。
据え膳喰わぬは漢の恥って…ああ、熟れるのを待ってただけか
でもあのキャラデザだとやっぱり青いかじt
333名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:45:23 ID:V09wQqFd
24であれはないよな。ちょこんて服のはし摘ままれたらもうあなた
キャーリサもかなりの若作りなよーだし
明らかにかんざきさんじゅうはっさいの方が年上だr
334名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:46:54 ID:kbft9gUC
>333
おや、こんなところに人型のテープが張ってあるな。
このスレを見ていると、神裂さんが一体何回殺人未遂をしたのかが気になってしまう。
335名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:55:01 ID:wR0u0NFk
斬殺された死体の後始末に追われる天草式面々、っていうよくわからん絵面が浮かんだぞどうしてくれるw
336名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 22:03:57 ID:gpL8J7dn
なんか今宵のこのスレは血生臭いな
…まぁ、どれだけ待っても青い果実っぽい人はそのままだし年齢詐称もじきにばれるし
胸は大きくならない人は本当に小さいままだし上条さんはフラグを無限に建て続けるし某ロリはそのままだし
空気は空気のままだけどな

…嫌な予感がするが逃げ切れるかな?
337名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 22:34:46 ID:kbft9gUC
ごく稀に推理物であるのが「関係者全員が犯人」というオチ。
>336の逃走ルートに恐ろしいまでの破壊の痕跡が続いているが生きているのか、それとも死体すら残っていないのか。
338名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 23:16:12 ID:+dI5JpRJ
てs
339小萌:2010/02/23(火) 00:17:06 ID:u0GSpMeY
みなさーん。ぐろいのは許しませんよー
340名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 00:20:46 ID:G530Id52
>>1をよく読んでから書き込め。
ここは”雑談”スレじゃねーんだよ。


あと18歳未満はくるなよ。
341名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 01:20:37 ID:VFKRAEyA
質問なんだけど、このスレに投下された作品…保管庫だと 『とある上条の変貌騒動』の作者さんとかと
上条×フロリス書いてた「妄想命」さんって同一人物なのか?
もしそうなら失礼なんだけど、ちょっと気になったんだ
上条×黒子でググってみたら出てきたブログに掲載されてたんだけども、ちょっと前にあんなことあったからさ

342名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 01:25:00 ID:KJT5kp2f
18歳未満と聞いて改めて思う
小萌先生は何故あんなロリボディなのか
記憶喪失前の上条さんが調査と称して身体中の隅々まで調べてたりする、というベタなシチュを思い浮かべた
343名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 02:55:07 ID:OPIKz/vi
ゲーリー・コールマンみたいな人じゃないの
344名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 10:17:12 ID:VcsgzTEG
真面目な話、小萌先生は経験があるんだろうか。
むしろ男と付き合ったことがあるんだろうか。
345名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 11:51:47 ID:UG9Vpn80
勤続30年にもなれば生徒の1人くらいは食ってるだろう。
346名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 13:12:30 ID:msUacs5T
少なくとも黄泉川センセは処j……
347名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 20:09:17 ID:sQzZCtfS
>>344
ごっこ遊びか通報されるかの二択
348名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 23:51:28 ID:irmmnaFh
>>341
つ通報対象

ググってみた。まだあったのかそこ。
349名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 00:27:57 ID:Uv8ga55Q
一応調べはしたが、
>828 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/06/30(土)に投下。

転載がこれだから2年かー。いろいろときついな。
>テーマ : 二次創作:小説 ジャンル : 小説・文学
>*2009-08-30
* とある魔術の禁書目録
* コメント : 0
* トラックバック : 0

本人確認で2月いっぱいに書き込みがなかったら、こちらで通報する。 以上
350名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 00:36:07 ID:obkxCaS/
あのブログってこないだ話題になったとこか?
351名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 00:39:15 ID:rGNFdKy/
あ、とらドラSSもパクリだな。

ということは全部か。
352名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 01:09:42 ID:XDCSe6aI
真面目な話の最中にすみません。

>258の理論で上百合を投下。
ちなみに自分はネットに疎い友人に投下を委託されただけです…。

*注意*
『この話は上条当麻×一方通行(♀)のエロです。
少し未来の話で、インデックスは居候をしておらず、イギリスでみんなに愛されています。
キャラ崩壊には入らないと思いますが、一方通行が泣いています。
上記の設定が苦手な方は読み飛ばすか、【とある幸福の一方通行】で非表示推奨です。』

もう一度。
『エロあり・未来・If・鈴科百合子・上百合・ややキャラ崩壊注意』

6レス予定。

353とある幸福な一方通行(♀)1/6:2010/02/24(水) 01:10:31 ID:XDCSe6aI
学園都市の夜は治安が悪い。
闇が多くなると、それだけ目の行き届かない範囲が増えるからだ。
路地裏はそんな危険地帯の代表。
しかし上条はあえてそこを走り、不良達に襲われていた少年を見つけ、連れて逃げ回っていた。
「1分だ!! だからもう少し頑張れ!!」
「い、1分……?!」
上条の手には携帯が握られている。
たったの1コール。それが合図。
後は衛星から上条の現在位置を調べ、駆け付ける。それに必要な時間が1分なのだ。
「ぴゃっ、ああ!?」
不意につまずき、よろける少年に上条は足を止める。
いきり立った不良の1人が上条に向かって何かを飛ばした。
咄嗟に右手で庇おうとして、それが異能のものではなくただのナイフであることに気付いたときには、もう
避けられないところまで迫っていた。
(う、わ……!!!)
腕を掠め、肉が裂け、血の玉が汚い地面に小さなシミをいくつもつくった。
「は……?! な、なんで、俺が……?」
声と共に血をこぼしたのはナイフを投げた本人。
理解出来ないのも無理はない。投げたものが返ってくるなど、普通ではあり得ないのだから。
「ンだよォ。弱いモノいじめとか、つまンねェ遊びではしゃいでンじゃねェよ」
不良達は目の前に突如現れた白に立ち尽くす。
「お、お前、まさかあの超能力者の……?!」
「な?! ヒーローやってる超能力者って都市伝説じゃなかったのか?!」
「あ、一方通行かよっ?! ヤベェ、勝てるわけがねぇっ!!」
「あン? 違ェよ、俺はそンな大したヤツじゃねェ。ただの正義の味方の味方だよ。善人サマが守ろォとしてるモ
ン守ンのが今の俺の趣味でなァ、見逃してやンなら俺もオマエらを見逃してやろォと思ってたンだ……」
不良達は絶対に適わないであろう敵を前に弱腰になっていたが、一縷の希望に目を輝かせる。
「あ、ハイ、もう悪いことしないっス!!」
「だ、だから見逃し……!」
「勝手に話進めンなって」

ザワリ、と一方通行の纏う空気が不自然に揺れる。
「え、あの……?」
「オィオィ、わかンねェのかよ。見た目通り陳腐な脳ミソだなァ。俺の逆鱗に触れたンだよ、オマエら」
「は……?」
一方通行は薄く口を裂いて笑う。
それは露骨すぎて気味の悪いものだった。
354とある幸福な一方通行(♀)2/6:2010/02/24(水) 01:11:39 ID:XDCSe6aI

「お片付け完了」
全員気絶したのを確かめて、一方通行はのんびりとした口調で言った。
その言葉に緊張が切れたのか、少年が座り込んだ。
「た、助かったー……!」
「よかったな! 一方[アクセラ]もお疲れ!」
「ン、相変わらずの不幸体質だなァ……」
「はは……助かったよ、ありがとうな!」
少年は顔を上げ、上条と一方通行を交互に見つめる。
「あの……」
「俺は何もしてないぜ? お礼なら一方通行に言ってやってくれ!」
「本当に、ありがとうございました!!」
「こンな時間に出歩いてンじゃねェよ。……ケガはしてねェな」
「あ、はい! 俺、急用で……ここ近道だったから……」
「そォかよ、ならさっさと行け。急いでンだろ」



少年が去って行った後、上条達も帰路につく。
「一方、今日は一緒に帰ろうぜー!」
「オマエに付き合ってたらバッテリーなくなンだろ。杖持ってきてねェし」
「えー、じゃあ……」



まだ寒さの堪える初春の夜、上条は一方通行を背負って歩く。
スイッチを戻した途端震えだした一方通行は上条のジャケットを羽織って、寒ィと文句をたれている。
「シャツ1枚はないだろ……」
「寒くねェし」
「そういう問題じゃないの!!」
ふと、一方通行の手が上条の頬に触れる。
どちらも負けないくらいに冷たい。
「…………」
「言っとくけど、俺は寒くねぇぞ? さっきまで走ってたし、これから風呂入るし、背中は、その……当たってるし」
「……ならいい」
2人分の呼気が白く煙って消えていく。
ぴったりと身体を寄せ、互いに温めあって、狭い星空の下を帰った。
355とある幸福な一方通行(♀)3/6:2010/02/24(水) 01:13:12 ID:XDCSe6aI
とある大学の学生寮、そこが上条当麻の家であり、居候している一方通行の家だ。

彼女は学園都市を巻き込んだ戦争が終結した後、偶然にも上条に拾われ、恋人兼家庭教師その他をしている。
一方通行は自分の行動に彼を模倣するほどに尊んでいたし、上条も彼女の過去や実験の経緯を知って黙って
などいられるはずもなく、自然にずるずると同棲を続けていた。
最初は男だと思い込まれていた一方通行も、彼の素質[ラッキースケベ]によって瞬く間に誤解が消え去り、手料
理とぬくもりと説教で固く閉ざされた心も開いてきた。
そうして、気が付けば約1年。お互いにいなくてはならない存在になっていた。



「はーーァ……」
それなりに広い湯船で、一方通行はぼんやり考え事をしていた。
静かだが、微かにキッチンから流水と皿のこすれる音が聞こえる。
上条が夕飯の片付けをしているようだ。
(幻想殺しっつっても、ナイフ一本防げねェンだよなァ……)
わかりきっていることなのに、一方通行の心は小さく痛んだ。
あの瞬間を見たとき、本当に心臓を握り潰されるかと思ったのだ。
あと0、5秒遅かったら、と考え、思わず俯く。
(弱くなったモンだな……)
常に最悪のパターンを考えられるのは、それを防ぐ対策を立てられるから良いことだ。
しかし、たかが想像で参っていてはやってられない。
一方通行は溜め息をついて、ふらつく身体を壁伝いに支えながら浴室を出た。



「一方、今日で丁度600だぞ!」
2人ともお風呂を終え、ソファーでくつろいでいる時、上条は手元の家計簿を見ながら嬉しそうに笑った。
上条が見ているのはいくら使ったかではなく、今日の日付の余白に書き続けてきた『助けた人の数』だ。
「映画館で立てこもったスキルアウトを一方があっという間に鎮圧した時はすごかったなー。一人もケガさせ
ないでさ……!」
「毎日、都市伝説になるくれェ偽善行動してりゃァ、そォなンだろ……」
「偽善偽善って……、その割に随分張り切ってねーか? お前、正義感強いと思うんだけどなぁ」
一方通行はコーヒーの空き缶をゴミ箱に放って、嘆息する。
(もォ600か……。本当に不幸に巻き込まれやすい体質だ……)
「どうした? なんかさっきから元気ないな……?」
「寝る」
「はいはい。じゃあ一緒に歯磨くか」
「人が歯磨いてンの見て楽しいンかよ……?」

356とある幸福な一方通行(♀)4/6:2010/02/24(水) 01:14:43 ID:XDCSe6aI

一つしかないベッドに2人で横になり、薄明かりの中で顔を見合う。
「さてと、」
上条は少し恥ずかしそうな顔をしている一方通行ににじり寄り、抱きすくめた。
チュッ、と音を立ててキスをすると彼女の顔がふやける。
「さぁ、何を悩んでんのか上条さんに言いなさい! 言わないとキスするぞ!!」
「……? 何、ワケわかンねェこと言ってンンっ?!」
もう一度唇が触れ、次に舌が滑り込んでくる。
「……ン、っふ……ちゅ、……っ、は…………ンあっ」
唇を舐め上げ、口内を余すとこなく侵し、舌を絡めて吸い上げる。
一方通行がぎこちなく応えてきた頃、一層深くして片手を太ももに這わせた。
薄く、ゆったりしていて防御力の低いパジャマ越しに秘部を擦ると、一方通行はビクリッと跳ねる。
「ンゥ!! ……っふ、や……やァっ……ンちゅ、ンむむ………………っぷはッ、はァっ、はァあ……」
「もうイっちまうのかよ……?」
世界中で彼女にこんな命知らずな言葉を吐いて、生きていられるのは上条だけだろう。
最強を倒した彼の前でのみ、彼女は最強である必要がなくなる。
打ち止めには到底見せられないようなとろけた顔をしながら、一方通行は幸せそうに微笑む。
そして、綺麗な柘榴色の瞳から透明な雫がこぼれた。
上条がそっと目元を吸い上げると、一方通行の顔に悲しみの色が混じる。
「……俺は、弱くなってンだ。アイツを守りたい、のに……ッ!」
そう呟いて、乱れた呼吸はそのまま嗚咽に変わった。
一方通行は上条の腕の中でみっともなく泣いていた。
初めて抱きしめられた時から、日に日に涙腺が緩くなっていくのを感じている。
それまでは涙など忘れていたほどなのに、今では悲しいだけでなく嬉しくても幸せでも、痛みですら泣いてし
まう。
内臓がこぼれ出ないのが不思議なほどの大きな傷を負っても泣くなんて一瞬も考えなかったのに。
甘ったれていると気付いているのに、甘やかされるまま甘えていることが弱いと思う。
今、こうしていることが情けないのに、どうして身体は動かない?

そんな彼女に、上条はむしろのんびりしたような口調で告げた。
「……声、出していいんだぞ? 泣くのは弱さじゃない」
「なン、で……っ?」
「だって感情は出さなきゃ溜まってくだろ? どんな人間でもいつかは溢れるし、それでも我慢してたら壊れち
まう。初めて会ったときのお前の笑顔はそうなんだよな? どうにかしてほしい、助けてほしいって、心の奥底で
叫んでたんだろ……? なのに気付いてやれなくて、ごめん……」
一方通行は言葉を失った。
いつからだっただろう、負の感情を快感にすり替えて笑うようになったのは。
骨が折れる音を聞いて、血液が飛び散る様を見て、何が可笑しくて笑っていた?
「うっく……、うゥっ……」
「俺は、一万回ぐらい泣いてもいいと思うんだ。それくらいお前も傷ついてる……。むしろ泣ける場所があるな
ら、それは強さだと思うぜ? どんなにしんどくたって、ここに戻ってくるまで踏張れるだろ!」
「……一、万」
一方通行はしゃっくりをしながら反芻する。
「それで、一万人くらい救ってやればいいんだ。一方にはその力があるし、お前だってそのつもりで毎日頑張っ
てるんだろ? 黄泉川先生は風紀委員入れってじゃんじゃん騒いでるけど一方は形から入るの好きじゃなさそ
うだし、それこそ偽善だとか言うよな!」
「ぐす…………なンか、話ズレてねェ?」
「人の話に文句つける余裕があるのかよ……、どーせ上条さんは大学生になってもおバカですよーだ」
「いや、馬鹿とかの話じゃなくてェ……」
一方通行はいっぱいいっぱいな頭で黄泉川がどうだとか考えていると、回されている腕に力がこめられ、上条
を見上げる。
気が付けば、涙は止まっていた。
357とある幸福な一方通行(♀)5/6:2010/02/24(水) 01:15:45 ID:XDCSe6aI
「俺、ちゃんとお前を幸せにしてやれてるか……?」
「うン……」
「そっか……、よかった!!」
「当麻ァ」
「ん、何物欲しそうな顔してんだよ?」
「馬鹿」

どちらからともなく唇が重なれば、悩みも迷いもなくなった2人は止まらない。

上条は深く口付けたまま、片手で一方通行のパジャマのボタンを外していく。
覗く最近成長の著しい膨らみを手のひらでしっとり包んで、色素のない桃色の先っぽを口に含む。
「ぐ……、あゥっ……!」
恥ずかしいのを堪える姿が可愛くて、上条は夢中になりながら一方通行の弱いところを優しく刺激していく。
「ふ……っ、ン……、ァ、あっ!」
「本当、感じやすいよな……?」
触れられた経験の少ない一方通行は、愛しい人に触れられることに過敏に反応してしまう。
くすぐるようにお腹を撫でながら、ゆっくりその下へ手を這わせていく。
「はぁっ……ん、濡れてる わかるか……? ほら」
「〜〜ッ!!」
くちゅくちゅ、といやらしい水音を立てて秘部に指先を挿し入れる。
わかるも何も、自分自身のことなので一方通行はもう平静ではいられない。
これから起こることを思わされ、余計に身体の内側が熱くなった。

パジャマごと下着を脱がせ、上条も手早く自身の準備を整える。
一方通行は真っ赤な顔で、そろそろと脚を開いて上条を受け入れた。
こんな顔は打ち止めも見られないだろうな、と少しだけ優越感に浸って、硬く反り立った自身をねじ込んだ。
「ひゥッ!! うっ…………うゥあっ!!」
「ふっ……、あ、あぁっ、すっげーヤバい、動くぞ!?」
「ンっ、あ、あァっ!!」
何も考えられないまま求め、高め合い、お互いに絶頂を予感する。
「ンァっ、当麻っ、当麻、俺ッ、もォ……!!」
「はっ、はぁ……俺もっ!! 一方……っ、一方、イって!!」
ひときわ激しくなるピストン運動に、ただ必死に頼もしい背中にしがみつく。
「くっ、うゥあああああァァァッ!!!」
「…………ッッ!!!」
358とある幸福な一方通行(♀)6/6:2010/02/24(水) 01:16:32 ID:XDCSe6aI

心地よい疲労と余韻を味わいながら、上条は後始末もそこそこで一方通行にキスをした。
「ン……当麻ァ?」
「黙ってたけど、お前が泣いてんの、らしくなくてメチャクチャそそります……!」
「……理不尽から守って、幸せにする云々はどォした」
「あ、むくれるなよ。つまり俺はどんなお前も好きだってことだ! ……もう寝るか? 明日もあるしな」
「……祝日じゃねェか?」
「あれ? じゃあ、打ち止めんとこでも遊びに行くか。何したい?」
「ン……と、打ち止めと、黄泉川は仕事か? あと芳川とオマエとゲーム……今度は勝つ……からァ」
そのまま気持ち良さそうな寝息を立てはじめた一方通行に布団を掛け直して、上条は小さく吹き出した。
「平凡な欲求だなー! まぁ、幸せそうでなによりだ」
359名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 01:18:03 ID:XDCSe6aI

投了、もとい投下終了。

お騒がせ手すみませんでした。とりあえず、コテハンははずしておきましたが……。いつかまた通行止めが書けたらと思います。
今回は友人の作品で恐縮ですが。

では、また。

ぼそっ…(47を書いたのは自分だったり。即レス小ネタ職人目指そうかな…)
360名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 01:46:06 ID:EEtyKwrk
GJ!

良いぞもっとやれ
361名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 01:59:20 ID:rGNFdKy/
>>359
おお、おらあ浜面×絹旗大好物ですよ。期待してます。

メスの一方通行がどうも想像できなかったのだが
口の悪い障害を持った娘だと思えば意外といけるのかもしれんね。
362名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 07:56:31 ID:++T6XMWA
>>359
大学生と言う割にむしろ子供っぽくなってるかな? とか、一方(アクセラ)って読むたび頬がひくひくしたりとか、エロパート短ッ!? とかありましたがGJ!!
一方かわいいよ一方w

あと所でいくつか気になった点を。
変なところで改行されている所がちらほらありました。
それと、「ーー」なら「――」のほうが良いかと。
「〜〜」もちょっと変なので別の表現を探してみては?
ご友人によろしくお伝えください。
でわ。
363名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 18:09:06 ID:jXTbVGJk
一方さんはキャラデザもアニメの声も言動も野郎過ぎて正直自分はメス妄想は厳しいんだよな
書ける人マジ尊敬するわ
ちょっとチャレンジャー魂が擽られはするんだが
364名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 18:29:43 ID:LrLcW9gH
俺もアニメで駄目になったな
前は百合子ちゃん余裕だったんだが
黒子も駄目になった
まあそろそろアニメの記憶も薄れてきたからまた行けるといいんだが
365名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 20:25:10 ID:w4u4gYm6
>>359
GJ。滝壺絹旗ネタも素敵でしたぜ。こっちもあるなら是非に
366名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 00:58:31 ID:WzdhsTyQ
「…………」
「きぬはた?」
「――っ!? な、なんだ滝壺さんですか。超驚かさないでくださいよ」
「きぬはた、今隠したのって、もしかしてチョコレート?」
「……超何のことですか? きっと超勘違いですよ」
「……バレンタインの日にきぬはたが同じ包み持ってるのを見たけど」
「っ!? そ、そんなはず超ないです! あの日は一日中滝壺さんが浜面にくっついてたせいで渡す隙なんて――あ」
「…………」
「…………」
「……ごめんなさい」
「……謝らないでくださいよ。自分が超惨めに思えて来るじゃないですか。……まあ実際超惨めなんですけど」
「…………」
「…………」
「……きぬはたなら、いいよ?」
「――え?」
「好きな人と通じ合えないのは辛いもの。きぬはたがそんな思いをするのは、いや」
「……超馬鹿にしないでください。私にだってプライドってものがあります。……大体、なら滝壺さんはどうするってんですか」
「どうって、今まで通り。はまづらと二人きりだったのが三人になるだけ」
「……超正気ですか?」
「…………」
「……ほら、やっぱり超口先だけじゃないで――」
「……はまづら、激しい。気持ちいいけど、毎日だと身がもたない。……助けて」
「…………………………………………………ゴクリ」
367名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 01:00:09 ID:WzdhsTyQ
きぬはたはエロい子だと思う
368名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 03:08:37 ID:tOtQNJYX
>>366
続けよ
369名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 06:26:04 ID:qiHjPVNm
はまづら許さない
絶対にだ
370名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 07:17:53 ID:zPZXtrLc
上条さん「そうだな。」
一方さん「ああ」
371名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 08:57:56 ID:y/YefLqE
>>370
カミやん!そのセリフをフラグ体質のカミやんが言うことだけは許さないんだぜぃ!
そもそも浜面をフラグ体質にしたのはカミやんがカミやん病に感染させたからなんだにゃー!

そして一方さん
とある幼女がミサカもあの人に激しくして貰うんだから!とミサカは(ryとアップを始めたようです
372Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:41:40 ID:bLxf6Pcy
面白い流れを遮ってこんにちわ。
書かないと言った >>319 の続きを少し書きました。
またノンエロです。
『とある誰徳の英国王室』6レス拝借します。
でわ。
373『とある誰徳の英国王室』4/9 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:44:03 ID:bLxf6Pcy


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 キャーリサと上条が乗ったタクシーが着いた先は学園都市でも有数の高級ホテル。
 着いた途端すぐにタクシーを降りたキャーリサは、ボーイの出迎えも無言の威圧で制すると、上条の手を引いてホテルの中に入って行く。
 ロビーに惜しげの無く敷き詰められた絨毯を力強く踏みしめて、そのままフロントの前を素通りするつもりだったのだがそこで呼び止められた。
「何? 私は今、見てのとーり取り込み中なんだけど?」
「申し訳ございませんキャーリサ様。実はエリザード女王陛下よりお荷物が届いておりまして……」
 そして手渡されたのは自分宛の小包。それを前にキャーリサは美しい眉を寄せる。
「あのクソ女王(ババア)今度は何を……?」
 高さ20センチ程の長方形の箱。周りには英語と日本語で『割れモノ注意』のシールがべたべたと貼られている。
 ゆすると涼しげなガラスがぶつかり合う時の様な音色のする箱に、キャーリサはそれ以上の詮索を止める。
 そして再び上条の手を引くと他の人たちが使うエレベーターとは別のエレベーターに向う。
 その、明らかに他とは意匠の異なる無駄に煌びやかなエレベーターに乗り込むと、2つしか無いボタンの内、最上階を示すボタンを押した。
 全く重力を感じさせずに動き出したエレベーターの中で、
「さっきから黙っているけど観念したの?」
 上条の方を振り返らずに話しかけると、
「――――それはお前だろ? 傷付くのは俺じゃ無い。お前なんだぞ? 俺はお前にそんな事して欲しいなんてこれっぽっちも思っちゃいないんだ。だから……」
「止めろって言うの? ふーん……。こんな私の事でも心配してくれるんだなお前は? 流石は我らの救世主殿はお優しい事だ」
 全く心の籠っていない言葉は上条に対して暗に拒絶を意味している様に感じられた。
 上条は何と言っていいのか判らずにまた押し黙ってしまう。
 と、そこで涼しげなチャイムと共に目の前の扉が開いた。
「着いたぞ――ほら降りるの」
 再び上条の手を引いて歩きだしたキャーリサは、豪華な調度品で埋め尽されたリビングに入ると、黒皮張りのロングソファーに上条を突き飛ばした。
「うわッ!?」
「そこに大人しく座っていろ。ふぅ、それにしても喉が渇いたな――おい、お前は何が飲みたいの?」
 しかし上条は無言のままキャーリサを見つめるだけで何も言わない。
「まただんまりか? まーいー。こっちで勝手に用意させもらうし」
 そう言ってキャーリサは先ほどの荷物を持って部屋を出て行く。
 キャーリサの姿が見えなくなった所で、上条はソファーの背に体を沈めると天井に向かって大きなため息をつく。
「冗談だろ……」
 まさに言葉通りである。
 今朝起きた時は今日は一日補習で終わるのだなと思っていた自分が、こんな場違いなホテルの一室で英国王室に連なる者――まして一方的とは言え命のやり取りまでしたあのキャーリサと肌を重ねるかもしれない。
 その事の重大さは、いくら上条が楽観的であっても覆し様の無い重圧となって肩にのしかかる。
 今自分がソファーに沈み込んでいるのもその重圧のせい――そんな事さえ思ってしまうほど心も体も重い。
 ならばいっそ逃げてしまえばとも思うのだが、キャーリサを1人残してはいけないと何故かそう思ってしまうのは、エレベーターを降りるのに手を握られた時、キャーリサの手が震えていたのに気が付いてしまったせいか……。
「不幸だぁ……」
 ため息混じりにいつもの口癖が零れる。
374『とある誰徳の英国王室』5/9 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:46:49 ID:bLxf6Pcy
「不幸?」
 独り言のつもりが相槌を打たれて上条は驚いてソファーから体を起こした。
「キャーリサ……」
 そこには脚の長いグラス2つと赤い液体の入ったデカンタをトレーに乗せたキャーリサが立っていた。
 キャーリサはつかつかと歩み寄って来ると、テーブルの上に持って来たものをそっと下ろす。
 そして、デカンタを手に取ると慣れた手つきでグラスの1つにそれを注ぐ。
 注ぎ終えると、そのグラスを手にとって中の液体を軽く回してから、上条の目の前に置いた。
「ほら」
 そう言って目の前に置かれたグラスに視線を向ける上条。その中ではまだ赤い液体が踊っている。
「これ?」
「赤ワイン」
 キャーリサは上条の質問に短く答えながら、もう1つのグラスにも赤ワインを注ぐ。
 そして、グラスを手にとって先ほどと同じように液体をくるくると回した後、
「私たちの初夜を祝して――」
 そう言って上条の目の前にあるグラスに自分のグラスをぶつけると、そのグラスをくいっとあおる。
 そして小さなため息を付くと、満足げな笑みを浮かべた。
「『バローロ』――イタリア産のワインだし。アイツらクソどもには虫唾が走るけどこれは好き」
 唄う様に呟くと2口目をあおる。
 そしてグラスをあおりながらチラリと上条の方を見ると、上条はまだ相変わらずグラスを眺めていた。
「ん? お前は何をそんな難しい顔をしてるの? 私も同じものを飲んでるんだし心配する事は無いぞ」
「いや、そう言う事じゃ……」
「なら飲めるだろ? ほら、英国王女が自らデキャンタージュしたワインなんぞ滅多に飲めるものでは無いしー。香りが逃げない内にさっさと飲むの」
「あ、うん……」
 いささか強引ながらそう進められては上条も飲まざるを得ない。
 先ほどの独り言を聞かれた後ろめたさも相まって一気にグラスをあおると、上条はその濃密な香りに思わずむせた。
 そんな上条の姿に、
「あははははは。子供にはまだ早かったか?」
「ごほげほごほ……、ちっくしょ……何でこんな渋い飲みもんが旨いなんて思えるんだよ……?」
「いわゆる大人の味ってやつかな? はははっ。なーに気にするな嫌でもすぐ大人になるの。そんな事よりもほら、もー一杯どーだ? ん?」
 そうして上条が1杯飲む間にキャーリサが2杯のペースでワイングラスを空けて行きあっという間にデカンタの中身は空となる。
 すると今まで向いのソファーに座っていたキャーリサは、立ち上がって上条の隣に来るとどかっと横に腰を下ろした。
 それから上条にしなだれかかりながら首に手を回すと、耳元にそっと唇を近付ける。
 熱い息が上条の耳をくすぐる中、
「さー上条。そろそろ始めようか?」
「や、やっぱ本気なのかよ?」
「なーにを今更。お前は本当に諦めが悪い男だなー。――とは言え、その諦めの悪さに負けたのが私な訳だし」
 急に声のトーンを落としてそんな事を言うキャーリサに、「キャーリサ」と上条は心配と混乱をない交ぜにした様な声を出す。
「あ……悪い悪い。恨み事に聞こえたの? それだったら謝るし」
「あ……いや……そんな事は……」
 キャーリサは自分の腕の中で百面相をしている上条の姿を見てにっこりとほほ笑む。
375『とある誰徳の英国王室』6/9 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:49:21 ID:bLxf6Pcy
「ンフフフ……。お前は本っとーに面白いの。年齢や経験不足なものも有るのであろうが、ウィリアムの様に変にスレてもいないし、騎士団長の様に格式に縛られ過ぎた堅物でも無いし……」
 改まってそんな事を言われると、上条は何だかとても居心地が悪い気分になる。そして思うのだ――キャーリサは何を根拠に自分を構うのかと。
 もしかしてこれは盛大なドッキリでは無いのか。それとも実は自棄になっているだけで、上条が相手で無くても良かったのかも知れない。
 空になったグラスに視線を落としてそんな事を考えていると、急に顎を掴まれてグイッとキャーリサと視線を合わされた。瞬間、何が起きたのか判らずに酔いの回った瞳で同じく赤みの射したキャーリサの顔を見つめ返す。
 とキャーリサの濡れた様に光る赤い唇が妖しく動く。
「お前はまだ私の事が嫌いか?」
 何でそんな事を聞くのだろうと上条は思った。そして何でキャーリサはこんなに泣きそうな瞳をしているのだろうとも……。
 上条は、急に目の前にいるキャーリサをギュッと抱きしめたいと言う衝動に駆られ――そしてそう思った自身に困惑した。
「お、俺は……お……あ……」
 ――喉がひりついて言葉が出ない。
 上条にとってこんな事は初めての経験だった。
 混乱するばかりの上条はまるで酸欠になった魚の様に口をパクパクさせた。
 すると、そんな悲壮感すら漂うそうな上条の姿を見かねたキャーリサが助け船を出す。
「ははははは。無しだ、無し無し。今のは聞かなかった事にして欲しーの。んーふふふふ……、どーやら私もー、酔いが回って来たみたいだしー。あははははははは」
 そう言っておどけて見せるキャーリサだったが、内心では自身の行動に自嘲せざるを得なかった。
(我ながら少し事を焦りすぎたな)
 それはつまり――先ほど彼女が上条に向かって投げかけた言葉はやはり、本心だったのだ。
 こうして自分の心の内を吐露してしまうなど過去のキャーリサにはあり得ない事だ。
 自らを御しえないとは私も弱くなったの、とキャーリサは思う。そして、自分をそんな『弱い女』に変えてしまったこの年下の男を憎からず――いや、1人の女として好いているであろう自分に呆れていた。
(このレンアイと言うやつはあれだな。熱病か麻薬のよーだし。まったく……、どうしてこーも自分がコントロール出来ない事が……楽しーって思えるなんて、もう最悪だと思うの)
 これも女王(ババア)の姦計か、とそれならそれでもいいかなどと思えてしまう辺りキャーリサは末期であった。
 とそんな時、もの思いからふと視線を感じて出所を見てみれば上条が心配そうな顔でこちらを見ている。
 そんな上条の顔に、キャーリサは何やら体の奥に熱いものを感じながらぺろりと唇を舐める。
「どうしたの?」
「い、いや……別に……」
「そーか? 何やら随分と怯えた目でこちらを見ていた感じだしー」
「そ、そんな事ねえよ」
「ほらほら、その目だその目。うん、そんな怯えた目で見つめられるとだな……捕えて食ってしまいたくなるが、構わないの?」
 上条は何を聞かれたのか判らずに思わずキョトンとした。
 酔いも回っていたから反応が鈍かったのかもしれない。
 だからキャーリサの顔が近付いて来ても逃げられなかった。
 そして唇にふわっと柔らかい感触を感じた時には――上条はキャーリサに唇を奪われていた。
「!?」
 驚いて体を離そうとするが、ソファーに目一杯体を預けてしまっていたので身動きが出来ない。その上キャーリサが上条の頭をしっかりと抱いてのしかかって来るので逃げる事は不可能に近い。
「ンぅ……」
 どちらの口から漏れたのか微かなうめき声が重なり合った部分から漏れる。
(く、苦し……)
 上条は眉間に皺を寄せると息を吸おうと微かに唇を開いてしまう。
 すると待ってましたとばかりに温かく柔らかい何かが口の中に侵入してくる。
「ン゛グッ!?」
376『とある誰徳の英国王室』7/9 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:50:49 ID:bLxf6Pcy
 それは何かを探すかのように口の中を上から下から、歯の一本から上顎の凹凸までまさに舐めまわす様に執拗に探って行く。
「ォア゛……ン゛ン゛ォォ……」
 上条のうめき声にぐちゅぐちゅと卑猥な水音が重なり、上気した頬を唾液が筋を付けながら流れ落ちる。
 頭の中をむず痒い様な痺れる様な感覚が埋め尽して行く中、上条はともすれば流されそうになる心を必死に手繰り寄せながらも自身の舌で暴挙の主――キャーリサの舌を押し返そうとした。
 しかし、それすらも待ってましたとばかりにキャーリサの舌に絡め取られて口の外まで引き出され、
「ン……ハァ……」
 一瞬の解放に安堵したのもつかの間、
「あががががあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
 上条は自身が付き出た舌を赤子が乳首でも吸う様にむしゃぶられて悶絶した。
「途中まではワインが味がしたが――フフフ。ご馳走様でした」
 そう言って口元を拭う位の余裕を見せるキャーリサに対して、上条はソファーに沈み込んだまま荒い息を吐くばかり。
(ふむ。暇つぶしに通信講座で学んだ『恋愛における主導権の取り方』がこんな形で役に立つとは思わなかったしー)
 そうひとりごちながら、半分死んだような目をした上条の2人の唾液でどろどろになった口元を拭っていたキャーリサは、
「手慣れていると思われても困るので先に言っておくが、私は処女だし」
 と今更ながらの事を口にして上条を正気に淵に引き摺り上げる事に成功した。
「マジあッ!?」
 咄嗟に口を突いて出た言葉を両手でふさぐと、ジト目のキャーリサがこっちを見ている。
「何か今失礼な事を言わなかったか?」
 その言葉にぶんぶんと頭を横に振る上条に「まあよいの」とぶっきら棒に答えたキャーリサは、すっくと立ち上がるとレザー製のチューブトップのファスナーをおもむろに下げた。
「うわッ!?」
 そう言って驚く上条の目の前で、チューブトップを放り出して上半身は真っ赤なブラ一枚になったキャーリサは、続いてレザーのミニスカートのファスナーに手を掛けた。
「ストリッパーの様に勿体ぶって脱ぐなんて出来ないの。ま、だから色気が無いのは許せ」
 そう言ってあっという間にスカートも放り出すと、着ているのは真っ赤なブラとおしり丸出しの真っ赤なTバック、それと真っ赤なガーターにこれも真っ赤なストッキングだけ。
(何で全部赤なんだな? ワインも赤だったし赤好きなんか? それにしても肌白ッ!? でちょっと輝いて見えるのはなんでせうか……?)
 ぼうっとそんな事を考えながらキャーリサの下着姿に見入る上条。
 そんな上条の遠慮の無い視線に自分から脱いだとはいえキャーリサも女――恥ずかしくなって少し頬を赤らめる。
「あ、あの……何か言う事は無いの?」
「こ、神々しいです」
「そ、そうか? それはどうも」
 そうして暫く黙って見つめ合う2人。その沈黙を破ったのはキャーリサだった。
「あの」
「え?」
「待ってるんだけど」
 キャーリサに言われて今まで夢の狭間を漂っていた意識が徐々にまとまって行き……、正気に還った上条は先ほどの虫の息から一変、ソファーの背もたれを飛び越えてその背後に身を隠した。
 そしてそこから顔を覗かせて、
「ホ、ホントにやるのか?」
 今更ながらの言葉にキャーリサは興醒めした様な表情で自分の頬を掻く。
 それから改めて真剣な表情で、
「もし抱いてくれなかったら舌を噛んで死にます――」
「!?」
377『とある誰徳の英国王室』8/9 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:52:30 ID:bLxf6Pcy
 心に剣を付きたてられた様な衝撃に上条の瞳が零れ落ちそうなほどに見開かれた。
「なんて言うのは私のガラでは無い訳だしー」
「ッ!? お、お前どっちなんだよ!!」
 ずっこけてソファーの上で逆さになったまま叫ぶ上条。そんな上条をそのままにしてキャーリサは部屋を出て行くとすぐに手に壺の様なものを持って帰って来た。
「何だそれ?」
 逆さまのままキャーリサが手にした水色をした古ぼけた壺を眺める。
「さっきお前も見ただろ?」
「?」
「ふん。うちの馬鹿親がご丁寧に送って来た例の箱の中身だし。『これを使えばかの少年もイチコロだぞ』とか手紙を添えてな」
 キャーリサが付け加えた言葉に上条は、いつか女王エリザードをぶっ飛ばしてやろうと心に誓った。
 一方、スツールの上に壺を置いたキャーリサ。その瞳に微かに恐怖の色を感じた上条が何か言おうとするが、機先を制する様にキャーリサが喋り出す。
「こいつは『不問の壺(パスオーダー)』と言う霊装だ。で、何に使うかと言うと。『女』に対する自白強要――いわゆる拷問器具だし。命令1つでこいつの中に仕掛けられた昆虫型霊装が『女』の敏感な部分をこれでもかと刺激するらしいの」
「おい、何だよそりゃ? 何でそんな物騒なもん女王が送って寄こすんだよ?」
「ん? まあ、拷問器具として使われていたのは大昔の話だしー。今のこいつは誰も使う事の無いただのガラクタ。しかも、昔っからただのガラクタだったしー」
「?」
 言葉の意味が判らないと言う顔をした上条に、キャーリサは目いっぱいの作り笑いを向ける――これは彼女にとって引く事の出来ない大勝負。失敗したら後は無い。
「こいつは『女』に対して性的拷問を行う霊装だとは言ったな。ところがこいつがまた制御が全く利かない代物だったの。『女』には見境無しに襲いかかるわ、話を聞こうにも相手を壊してしまうわ……。で、付いた名前が『不問の壺』」
 何故か『女』の部分を強調するキャーリサに不自然さを感じた上条はソファーから立ち上がる。
「そうかキャーリサ。で、そんなもん持ち出してお前はどうするつもりだ?」
 上条は慎重に問いかけるが、キャーリサはそれに答える代りに壺の淵にそって指を這わす。
 すると壺からは淡い光と共に、ガラスを打ちあわす様な涼しげな音があふれだす。
「おいキャーリサ!?」
 これで全てのおぜん立てが整った。後は上条が自分を助けてくれるかだけが心配だが――それだけは信じようとキャーリサは思った。
 今度こそ作り笑いでは無く掛け値なしの笑顔を上条に向ける。
「上条。願わくば私の正気が欠片でも残っている間に助けて欲しいの――」
「キャーリサ!!」
 上条が叫ぶのと、壺の中から溢れだした淡い光の粒がキャーリサに殺到するのは同時だった。
378『とある誰徳の英国王室』9/9 ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:54:38 ID:bLxf6Pcy




 ここはバッキンガム宮殿。その広い廊下を靴音を響かせて歩く正装をした金髪の偉丈夫――騎士団長(ナイトリーダー)は大広間に進むと、一部の隙も無く赤絨毯の上に片膝を付いて頭(こうべ)を垂れた。
「お呼びにより参上致しました女王エリザード様」
「うむ。よく来たな騎士団長――所でお前、」
 女王の風格を滲ませて鷹揚に頷いた女王エリザードはそこで一旦言葉を区切ると、
「ちょっと堅苦しくは過ぎないかお前? 少しは空気を読んでもいいだろうに」
 その一言に騎士団長のこめかみにミミズの様な太い青筋が浮かぶ。
 と次の瞬間、ものすごい勢いで顔を上げた騎士団長は、事もあろうに敬うべき女王を指さすと、
「それはテメエがこんな場所に炬燵なんか持ち込んでるからだろうがッ!!」
 激高して指さす騎士団長の姿に、ジャージ姿で炬燵に入っていたエリザードは、キョトンとしながら菓子鉢から海苔のついた丸い煎餅を一枚手に取った。
「まあそんなに怒るなよ。ほら、このジャパニーズ・センベイをやるから許せ」
 その言葉にムスッとしながらも、靴を脱いで炬燵に入り煎餅を受け取る。
 そして、怒りの矛先を煎餅にぶつける様にかみ砕いていると、目の前に熱い湯気を立てる湯呑が差し出される。
 その湯呑を無言で持ち上げた騎士団長は、口の中に残る煎餅ごと中身を流し込んだ。
 すると同じように湯呑を傾けていたエリザードがほうとため息を付いた。
「うちの馬鹿娘は上手くやっているのかね?」
「知りませんよそんな事は――大体、供の1人も付けずにあの少年の下に送るなど暴挙もはなはだしい」
 吐き捨てる様に言う騎士団長に、エリザードは自分の湯呑に、手慣れた様子で急須を使ってお茶を注ぐ。
「いやしかしだな。ああ毎日うじうじされていてわだ、宮殿が湿っぽくなっていかんじゃないか?」
「いかんじゃないかってアンタ……」
 呆れて果てて空いた口がふさがらないと言う体の騎士団長。その目の前にある湯呑にお茶を足しながら、
「まあうちの馬鹿娘の事は信じちゃいないが、あの少年なら何とかしてくれるだろうよ」
「まあ……するでしょうな。あの少年の事ですから」
 湯呑越しに中身の熱さを確かめながら騎士団長はしみじみと相槌を打つ。
「おお! それよりお前を呼んだのは別の用事があったのだ」
 そう言って立ち上がったエリザードは、何故だかこの謁見の間に持ち込まれていたクローゼットに向かう。
「……何ですか?」
「いや待て待て。すぐに取り出すから……」
 嫌な予感しかしない騎士団長が本当に嫌そうに返事をするのもエリザードは全く意に返さない。
 そしてクローゼットから取り出したものを手にくるりと振り返った。
「やはり結婚式にはあっちのスタイルに合わせてジャパニーズ・キモノの方がいいかな? 実はドレスも用意したのだが、親が衣装替えと言うのも変かな? その辺どう思うよ騎士団長?」
 ご丁寧に黒を基調とした着物――ワンポイントと言えるのか、裾の部分にユニオンジャックをあしらった――と、ベージュ色のシックなドレス――しかし、散りばめられた金糸銀糸のレースが否応なく存在感を示す――を手ににっこりとほほ笑む女王エリザード。
 それを見た瞬間、騎士団長の手の中の湯呑が鈍い音を立てて砕けた。
379Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/02/25(木) 10:55:31 ID:bLxf6Pcy
以上です。
でわ。
380名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 11:04:22 ID:d1gQUgGA
GJ!
381名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 11:16:47 ID:EdzRklq+
GJ以外にかける言葉が見つからねぇ!
キャーリサ可愛いねキャーリサ
382名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 12:48:59 ID:zPZXtrLc
バッキンガム宮殿がファッキンガム宮殿に見えた・・・
DMC見ていたからだ・・・
383名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 13:54:01 ID:n4b59tHH
あーかわいい!素晴らしいです。
>>382
上条さんvsクラウザーさんvs閣下 とな
一秒間に10ファックvs一秒間に10フラグvs壊せない我輩の幻想
なかなかいい勝負
384名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 17:28:31 ID:yYTNCfYa
一秒で10フラグ以上なんか余裕だろ、上条さん
385名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 19:54:35 ID:6LvTmZoG
転載いたします
386名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 20:01:24 ID:/MoStr8N
>>385
死ね
387名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 20:50:34 ID:nVJuawjw
>>386
いや、これは俺が告げた>>349に対する回答だと思われる。


しかし俺はトリップをつけてと、お伝えしたはずだが…。
388名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 22:30:53 ID:L9BhO37z
GJ!
上条さんならコンマ秒のはやさでそげぶするはず!
キャーリサかわいいよキャーリサ
389名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 22:32:24 ID:/MoStr8N
>>387
そうなのかい?
にしちゃあコテトリ付けてないわageてるわでおかしかないかい?
…正直、こことかで前物書きの端くれやってた身としちゃあ許せなくてね。暴言すまん。
390名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 22:48:55 ID:SFxZW+Ul
GJでありますが
本番を望んでしまう俺は些か強欲が過ぎるのだろうか
391原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/02/26(金) 00:27:28 ID:E21whlBL
俺得小説の続きやっとできたお!
例によってエロなし、色気(恋愛要素)はやっと出てきたお。
前回メイド絹旗希望の声が上がってたけど、さすがに年齢足りなさすぎだったお。ていうか既にミヨキチポジだし。
ロリコンばっかりだお。これはあくまで麦のんSSなので、出てきたとしてもちょい役がいいところだお。
それでは12レス程借りるお。
392原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/02/26(金) 00:28:33 ID:E21whlBL
「ぶっちゃけ原子崩し(メルトダウナー)って弱くない?」
「博士、そういうのは強さ議論スレに書き込んでください。で、なんですかいきなり」
「そもそも扱うのが『粒子と波形の中間にある電子』なんて未解明なものなのが応用力を削いでるんだよね。よくわからないものをよくわからないままぶつけるだけじゃ噂のナンバーセブンと変わらないよ」
「あー、いや解析不能と比べるのはどうかと思いますが。素粒子工学の分野には大いに貢献してくれるかと思いますよ」
「そんな研究室レベルの話をしてどうするんだい。やっぱり超能力者ならバトルだろう」
「研究者としてその発言はどうよ」
「つまり原子崩しってのは、水分を水にも氷にもせず水蒸気のまま扱ってるようなものだろう? そりゃ制御が難しいわけだよ。結果、即応性の低下に繋がってるわけで、レベル0に負けたのもそれだよね」
「まあ運用の問題じゃないですかね。長い射程と低い防御力と広い攻撃範囲ですし、砲戦ユニットとして扱えばいいのでは」
「? どういうことだい助手よ」
「つまり遠距離から一方的に吹き飛ばせばいいってことですよ。そういう状況に持ち込むために運用を考えるべきでしょう」
「そうか! つまり敵の座標を把握できるサーチ能力者と、敵の攻撃をひきつける防御系能力者を付けてやれば!」
「……付いてたと思うんですが」
「あ、ほんとだ。じゃあ何がいけなかったんだろう」
「まあ、資料を見ると盛大に仲間割れをしてたみたいですし、チームワークの問題じゃないですかね」
「え、結局最後の結論は、人付き合いが強さの秘訣なんだ? なんかパッとしないなあ。まあ、本スレに書き込んでみるよ」
「博士仕事しろ」




原子崩しは平凡の夢を見るか5




朝。
十字路の影で、一人の女が塀に背中を預けて歩道を眺めている。
服装は近隣にある高校の冬服。上着を羽織るようにしており、左腕を隠している。右目にはガーゼ式の眼帯が当てられていた。右手には鞄。
残暑が徐々に消えていき秋に傾いていく時期、朝の気温は過ごしやすい。今日は僅かに雲がかかる程度の良い天気だった。
通り過ぎていくサラリーマンや学生が時折女の眼帯を見ていくが、彼女は特に気を留めることもなく歩道を眺めていた。
ふと
機嫌良さそうに鼻歌を鳴らしながら、一人の男子学生が彼女の横を通り過ぎていった。彼から見て角になっていたので女には気付いてはいない。
茶色に染めた髪、アホなチンピラの雰囲気、肩に担いだ鞄、お世辞にも整っているとは言えない顔立ち、適当な身だしなみ。
ぶらぶらと歩くその男が通り過ぎてから十秒待ち、女は預けていた塀から背中を離した。
男の背中に小走りで追いつき、がら空きの脇腹に鞄を軽くスイングして叩きつける。いい手応えがあった。
「ぶほっ!? ごほっ!」
「おはよ、浜面」
「いきなり何しやがる麦野! お前の朝は人をどつくところから始まるのか!?」
「肩叩こうと思ったら手が塞がってたんだから仕方ないじゃない」
体をくの字に曲げて苦しんでいた浜面だが、すぐに回復して歩き出した。打たれ強さだけは折り紙つきだ。
麦野が追い越し、並ぶ。最近はこうして途中から一緒に登校することが多かった。
「にしても、前は会わなかったのにな」
「こっちが時間ずらしたからね。前はもうちょっと早く来てたわよ」
「ふーん。あ、それより聞いてくれよ。昨日のデート、うまく行ったぜ。ありがとよ」
「へえ、どんな感じだった?」
「滝壺が可愛かったぜー。映画に意外と笑ってくれてさあ。うまく会話も弾んだしな」
「あの娘と話が弾むってちょっと想像付かないわね。あんたの独りよがりじゃなくて?」
「ちゃんと話してたっつうの。ま、いい映画教えてくれてありがとよ。誰かお勧めのC級なんぞ見てたら気まずくて仕方ないしな」
「ま、うまくいってよかったわ。あと、あの娘の趣味が割とポピュラーでね」

393原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:29:26 ID:E21whlBL
機嫌の良い浜面に釣られて、麦野も顔をほころばせた。二人は談笑しながら歩いていく。
話題はおおむね滝壺の可愛らしさを称えるものであり、浜面の恋路が順調に進んでいることを示していた。
「けど学校で話せないのはやっぱきついって。なあ麦野、あいつらどうにか追っ払えないか?」
「あんたそれあの子達に聞かれたら殺されるわよ? あんたから守るためにやってるんだから」
「げっ! もしかして俺って女子から嫌われてるのか?」
「あんた気付いてなかったの? ゴキブリ好きな女子高生はいないでしょ」
「扱いがひでえな! やっぱり俺の天使は滝壺だけか」
「なんか頭の中でどんどん美化してない? あの子だって出すものは出すのよ?」
「俺の滝壺はトイレなんていかねえ!」
「キモッ!」
そんな下らない会話をしながら歩く。呆れたり、ジト目になったり、時には怒り出したりしながら、麦野は基本的に楽しそうだった。
高校に近づくと周囲に同じ制服姿が増えていく。歩くペースを考えれば到着は始業前、一番人の多くなる時間帯だ。
その中にふと、浜面は知った顔を見つけた。よう、と手を振るとあちらも気付いて合流した。半蔵と郭の二人だ。
「おはようございます、麦野さん。浜面と一緒っすか」
「なによ。まあ、途中で一緒になってね。そっちだって毎日一緒でしょ?」
「はっ! 私と半蔵様は365日おはようからお休みまで同伴しております故!」
「ちょっと聞くと羨ましいんだが、それって要するにストーカーだよな」
「失敬な! 私と半蔵様の絆はそのような不健全なものではありません。もっとこう……」
「そーだな。例えるなら、一度食いついたら死ぬまで離れないスッポン的な何かだな」
「恐悦至極!」
「何故喜ぶのかしら」
「スッポンつまり食えれば最高、精もつくし夜もハッスルあなたもうひとり欲しいのよーしお父さん頑張っちゃうぞ的な!」
「おい浜面。朝っぱらから壊れ……いや元々か」
「で、ありますね」
予定通り高校に着いた四人は昇降口で別れた。麦野は一人、階段を上って三年の階へ。
途中、ちりちりと視線を感じながら自分のクラスに入る。
そのまま教室の後ろを通って、窓際にある自分の席に鞄を下ろし、ふうとため息をついた。
始業前のクラスは大半の席が埋まっており、生徒がそこかしこで雑談に興じたり参考書を睨んでいた。が、麦野に挨拶するものは一人もいない。
ただし、ちらちらと視線は感じる。その中の一つを見やると、熊のような男子生徒がこちらをじっと見つめていた。会釈をすると、あちらも会釈を返す。これは例外だ。
麦野は床に置いた鞄から、一冊一冊教科書類を抜き出して机に収納していき、最後に参考書とノートを一冊ずつ机の上に広げて置いた。
続けてペンケースを取り出しながら、指で器用に金具を外す
「あ」
外そうとして、反動で中身がぱかんと飛び出してしまう。無精するんじゃなかった。
席から立ってしゃがみ込み、シャーペンと蛍光ペン、消しゴムにボールペンと一本一本右手で纏めていく。視線が集まっているのを感じたが、特に口出しも手出しもなかった。
ペンケースの中にシャーペン以外を納めて参考書に向き直る。幾問か参考書の例題を解いていると、始業時間になって担任教師が来た。
それまでもその後も、麦野が話しかける相手はいなかったし、話しかけてくるようなクラスメイトもいない。
彼女は授業を淡々とこなし、当てられても淀みなく答え、休み時間は参考書と向き合うか頬杖を付いて窓の外を眺めている。
それが、ここ最近で麦野沈利に身に付いた行動パターンであり、特に何か無ければそれが放課後まで続くはずである。
異変が起きたのは三時間目の休み時間だった。
「あ、あの麦野さん」
女子の一人がおっかなびっくりといった体で麦野に話しかけてきたのだ。メガネを掛けた気の弱そうな少女である。普段から話すような仲ではない。
麦野は少なからず驚いて隻眼でじっと見つめてしまう。女生徒が少なからず怯んだ。陽光の下とはいえ、包帯で固めた姿にはひどく病的な雰囲気がついて回る。
「なに?」
「そ、その。下級生の子が呼んでるよ?」
女生徒が視線を向ける方を見やると、確かに。入り口の廊下側から、睨むように見つめてくる一人の少女がいた。上履きの色から二年生とわかる。
知った顔だった。
394原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:30:00 ID:E21whlBL

「あなたね、何ハブられてるのよ。それともまさか、イジメまで食らってないでしょうね」
麦野を階段の踊り場まで連れてきた少女は開口一番そんなことを言った。
彼女の名は結標淡希。
長い髪を無造作に背中で纏め、切り詰めた制服をざっと着こなしている。上級生の麦野に対して敬語を使う気配もない。
常にコルク抜きや軍用懐中電灯(警棒兼用)を持ち歩いているとか、実家はヤクザで下着の代わりにサラシを巻いているとか、無類のショタコンでノンケでも構わないで食っちゃうとか。
色々噂はあるが、彼女は何より結標グループのリーダーである。校内では有名人だ。
結標グループ自体は、十数人の平凡な男女生徒が属する集まりでしかないのだが、鉄の結束を誇ることで有名だった。一人が攻撃されれば全員で反撃し、トラブルはかなり深いところまで踏み込んで助け合い、仲間はけして裏切らない。
全く今風ではなく、むしろ古めかしい不良グループのような存在であり、閉鎖的で異質な集団。
それを束ねるのが結標であり、その性格は『姉御』という通称、そして極道教師ドラマを見て本気で感涙し進路を決めたと言うエピソードから推して知るべし。
麦野とは有名人同士程度の面識しかない。いやむしろ対立気味と言えた。ボス猿同士の仲がいいわけがない。
「はあ? いきなり人を呼びだして何の話をしてるのよ」
「何をじゃないわ、見ての通りよ。あなたがグループから追い出されてハブにされてることに関しての話よ」
「別にわざわざ無視されてる訳じゃないんだけど」
夏休みが空けてからの一月で、麦野は女子グループのリーダーではなくなっていた。
決定的なことがあったわけではない。ただ、周囲から人が少しずついなくなっていき、最後は一人になっていただけだ。
麦野の言うように、これはイジメではなく、ハブにされているわけですらなく。
「単に、私に価値が無くなったってだけでしょ」
ひどく面倒くさそうに、たった一言で彼女は説明した。元々麦野の周りに人が集まっていたのは彼女が優秀だったからである。そうでなくなれば、自然と人はいなくなる。
例え引き留めたところで結果は同じだっただろう。根にあるのが利害である以上、利が無くなれば離散する。
だが、結標はとても納得した様子はなかった。鋭い視線で麦野を見つめている。仲間を信じ、仲間に信じられる自分であろうとする目だ。
若いなー、と麦野は心中で呟いた。何か一つでも心底信じられるものがあったなら、自分もこんな目をしていたのだろう。
「私はあなたが無価値だとは思わない」
「ありがと」
「社交辞令じゃないわ。あなたが失ったものは何? 右目? 左腕? だとしても、そこらの女子より劣る存在になったとは思えないわ」
「空気よ」
「空気?」
「そ。私は何だって出来る、無敵の超人だって空気。それがペンケース開けるのにも四苦八苦してるんじゃ、カッコつかないでしょ」
ふふ、と麦野は笑った。ひどく疲れたような笑みだった。
結標は眉根に深い皺を寄せて話を聞いている。
「誰だって難しいことに責任は持ちたくないの。自分の代わりに答えを教えてくれる、自分より偉い誰かが欲しいのよ」
「そんなのは仲間じゃないわ。ただリーダーに寄生しているだけの集団よ」
「そうかもね。でもま、どっちにしろそういうことだから」
「けど、だからといってハブにされてる理由にはならない。元々敵が多かったんだし、いじめられてるんじゃないの」
「違うわよ。ただみんな距離の取り方がわからないから遠巻きにしてるだけ。見ての通りのざまだしね」
左肩をすくめ、右目を一瞬だけ閉じる。
「それで、新しい関係を作るよりやるべきことがあるのよね。私達は受験生だからさ。イジメなんてしてる暇なんて無いわよ」
「そう……それは、わかったわ」
「っていうかさ、なんでそんなこと聞くわけ? 私達、別に仲良しこよしじゃないでしょ」
395原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:30:42 ID:E21whlBL

それが心底不思議ではあった。結標の詰問は、態度こそ悪いが心配と呼ばれる類のものである。
結標が大事にする仲間相手ならともかく、麦野とはほとんど赤の他人である。それどころか仮想敵ですらあった。
「言ったでしょ、私はあなたが無価値だとは思わないって。そして、私は価値あるものが不当な扱いを受けてると腹が立つのよ」
「つまり、ただのお節介?」
「美意識よ」
ぷい、と結標がそっぽを向く。その耳は僅かに紅く染まっていた。愛すべき間抜けだ。
きっと結標グループの人間もこんな彼女を慕い、助けることを厭わないだろう。結標が事故に遭ってもそれは変わらないはずだ。
対して麦野の構築してきた関係というのは、概ね浅く広いものだった。前提が崩れた今となっては何も残っていない。
元々そういう人間なのだから当然なのだと、麦野はそう割り切っていた。
「じゃ、ね。心配してくれてありがと」
「……あなた、やっぱり変わったかもね」
「そう?」
「前は、なんて言うのかしら。なんだかものすごく怒ってて、こいつとはいつか戦うことになると思っていたのだけれど」
「なにそれ、私が何に怒ってたって?」
「さあ、わからないわ。けど今は、あまり怒ってないみたいね……そろそろ休み時間も終わりね、それじゃ」
「何が言いたかったのよ、結局」
そうして二人は話を終えて、別れた。
最後にもう一度、結標は麦野の背中を見送った。教室に向かうその姿はなんだかかしおれた花のようで、以前のような覇気は感じられない。
結標は眉根を寄せる。不当な扱いというものが気に食わない彼女ではあるが、本人が何も言わないのなら、仲間でもない相手にこれ以上言うべきこともなかった。
396原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:31:06 ID:E21whlBL

授業が進み、放課後になる。麦野は視聴覚室で部活動を行っていた。
バンド『スキルアウト』のレベルは、以前に比べれば格段の進歩を遂げていた。個人の技術もそうだが、主にチームワークの面が強い。
各人がなんとか合わせようと四苦八苦していた不協和音も、今は演奏の体裁を整えている。
指導者である麦野も口喧しく罵るようなことは減り、通しで演奏した後に注文を付けるような形になっていた。
「うん、今のは良かったわよ。感覚を忘れないようにね。一旦休憩にしましょうか」
「そですね。あー喉乾いた。おーい郭、麦茶持ってきてくれ」
「はっ、半蔵様! この通り人肌で暖めております!」
「お前何してんだ!? この暑いのに秀吉ごっこなんかするな!」
まだまだ残暑が厳しい季節。騒音対策のために締め切った視聴覚室の中は、高い湿度と温度で溢れかえっていた。
各自上着を脱ぎ、袖をまくり、胸元を開いている。郭などは体操服にブルマである。それでも足りないのか魔法瓶をアイスノン代わりにしていたらしい。
ともあれタオルで汗を拭い、窓を開いて風通しを良くする。各自適当に座り込んで、麦茶で水分補給を行った。
ぱたぱたと下敷きで自分を扇ぎながら浜面は愚痴る。なんとなく、浜面麦野駒場で固まっていた。
「あー、それにしてもあっちいな。この部屋冷房ついたりしねえかなあ」
「……無理を言うな。それに、どうせ冬になれば凍り付く程に寒くなる……」
「ここで身体測定した時は裸足だったしねえ。ほんと、足が張り付くかと思ったわよ」
「まじかよ。職員室にはエアコン着いてるのに不公平極まるぜ。配線いじって同じ目に遭わせてやりてえ」
「……そういうものだ、諦めろ。俺達は我慢したからな……」
「それにしても暑いわね。ちょっと浜面、こっちも扇いでよ」
「おーう」
麦野の要請に応じて浜面が下敷きをそちらに向けると、彼女はシャツの胸元に指を突っ込んで手前に引いた。片手しか使えないのだ。
ぶはっ、と浜面がのけぞりひっくり返った。鼻腔から血が垂れている。瞬時にして彼の乳スカウターは麦野のサイズを計測していた。
「80……85……90……馬鹿なっ!? まだ上がるだと?」
「ちょっと何やってるのよ浜面。暑いんだから早く扇ぎなさいよ」
「だ、だからやめろってそれ! うおお身を乗り出すんじゃねええええ!」
「……落ち着け、浜面、鼻血を止めろ。麦野も、女子なのだからあまり胸元を開くな……」
浜面から下敷きを奪った駒場がぱたぱたと麦野を扇いでやる。豊かな胸元を前にしても巌のような表情には罅一つ入らない。さすがロリコン、何ともないぜ。
首筋をとんとんと叩きながら浜面は顔を洗うために視聴覚室を出て行った。前屈み気味なのは触れてやるな。なんとなくそれを見送る麦野。
「なによ、気にしちゃって。滝壺一筋じゃなかったの?」
「……男とは、そういうものだ。察してやれ……」
「そう言う割に、駒場はぜんぜん無反応じゃない」
「…………」
ノーコメント。真性か? 本当に真性なのか?
少しして、駒場が全く関係のないことを言い出した。これが話を振ったということなら、極めて異例な出来事である。
「……最近、情緒不安定ではないか……?」
「はあ? えーと何よいきなり。不安定って、誰が?」
「……教室と部活で、随分感情の揺り幅が大きいようだが……」
「そりゃ、つまらない授業と好きでやってる部活じゃテンション違うでしょ」
「……そう、か。ならば、いい……」
駒場がまた黙りこくり、ぱたぱたと扇風機のように風を送る。
麦野は明後日の方を向いたまま、ありがと、と口の中で呟いた。

397原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:31:48 ID:E21whlBL

部活が終わる頃には日はすっかり暮れていた。麦野と浜面は並んで下校する。
こうして浜面が麦野を送るのは夏休みが明けてからの習慣だった。
多少は大回りもするが家が同じ方向であることと、何より事故の責任感だろう。
今日は登下校共に一緒だったことになる。
道すがらの雑談。話題はまた滝壺のこと。
「次どこがいいかなー、連続で映画ってのもなんだしなー」
「そうねえ。いっそ泳ぎにでも行ったらどうかしら」
「おい、さすがに今の季節に海は無理だろ。そりゃまだ暑いけどよ」
「プールに決まってんでしょ、室内プール。隣町のホテルにあるのよ」
「ホテル? そ、そういうのって入れるのか? 泊まらないとダメなんじゃね?」
「金払えば入れるわよ。たしか、パパが仕事柄その手の優待券を貰ってたはずだから、探しておく?」
「お、マジ? 恩に着るぜ麦野! それにしても、諦めかけてたがこれで滝壺の水着が拝めそうだな!」
「そういえば水着買ってたわね。でもあの子ってそんなにプロポーションいいかしら?」
「俺の乳スカウターによると……Dだな! いわゆる着痩せするタイプ、隠れ巨乳だ!」
「今更確信したんだけどあんたホントに馬鹿なのね」
そんなことを話している内に、住宅街を通り過ぎて麦野邸に到着する。
自宅には明かりが点っていた。誰かがいるはずだ。
「なあ、お前んちのメイドさん、やっぱ見せてくれないのか? 若いんだろ? 美人なんだろ? いいじゃねえか」
「あんたバニーフェチでしょ? 土御門とかいうメイド狂に頼まれたの?」
「いや、奴とは一線を画しているというか、あいつはよりにもよってロリメイ……」
「心底どうでもいいからそれ以上下らないこと喋らないで。それじゃまた明日ね」
「おう、プール頼むぜ」
うきうきと浜面が去っていくのをじっと見送ってから、麦野は自宅に戻った。
家の中は明かりこそ付いているが、がらんとして人気がない。ダイニングを覗くと、書置きと共にラップをかけられたカレーが湯気を立てていた。ルーとご飯は別の器だ。
つい先程出かけたばかりのようだった。明かりを消さなかったのは防犯対策だろう。
『申し訳ありませんが、後輩が抜け駆けしそうなのでしばらく席を外します。食器は流しに置いてください』
メイドが残した書き置きの内容はそんなものだった。無駄に達筆だ。
麦野邸に派遣されてきたメイドは、時々この手の私用で飛び出していく。家事の腕前は並程度、特技は武道合わせて三十段という無意味なスキルである。
正直ハズレを引いた感は強いが、元々麦野は介護を当てにするつもりはなかった。多少不便なこともあるが、逐一監視を受けるよりはよほど気が楽だ。メイドにもその旨は伝えてある。
離婚の協議は進んでいるはずだが、さしあたり彼女の生活には殆ど変化はない。父親は相変わらず帰ってこないし、夕食はいつも一人だ。
黙々とカレーを食べる。味は普通だ。自分で料理が出来れば、もうちょっと上手に出来るだろうけど。
食べ終わり、食器をシンクに浸けておく。シャワーでも浴びたいところだが、その前に麦野はリビングの戸棚をがさごそと漁りだした。
えーとたしかこの辺りに、チケットや優待券の類は入れてあったはずだけど……ああ、あったあった。けど誰か整理しなさいよ。
引き出しの一つに無造作に積み重なったチケットの山を前にして、一瞬メイドに後で任せようかと思ったが、気を取り直して作業にかかる。
片手では選り分けが難しかったが根気よく一枚一枚分類していくと、半分程で目的のチケットが一枚見つかった。もう少し進めると一枚、更に一枚。
全て整理し終える頃には計五枚のプールチケットが手元に残っていた。期日を確認するとまだ使えるのが三枚。腰を叩きながら体を伸ばし、二枚はゴミ箱に入れておく。
「くあ……あー腰痛い。立ったままやるんじゃなかったわ」
棚から適当な封筒を探して、二枚のチケットを入れておく。そのまま鞄の中へ。これを明日の朝渡せばいい。
残った一枚は、引き出しに戻すかどうか少し迷って、結局制服のポケットに入れておいた。特に深い意味はない。ないったらない。
398原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:32:17 ID:E21whlBL

一方その頃。
自室に戻ってきた浜面が目の当たりにした、自分のベッドで少年雑誌をごろ見する少女の姿だった。
歳の頃は三つ下。ミニのワンピースで足を部屋の入り口に向けているので太股が凄いことになってるが、絶妙な角度で中身が見えるのは阻止していた。
浜面が呆れた顔でぼやく。いい加減慣れたというか諦めた調子である。
「うおい絹旗。人の部屋に勝手に入ってくるなってあれほど言ってんだろ。何、滅茶苦茶くつろいでるんだよ」
「いいじゃないですか、おばさんには断ってますし。あ、夕飯も御相伴に超預かりましたよ、お兄ちゃんの分を」
「なんかおかずがないと思ったらてめえだったのか!」
先程一人侘びしく茶漬けで夕食を済ませたところである。
浜面のベッドでごろごろしているのは絹旗最愛という、近所に住む少女である。いわゆる幼馴染みだが、歳の差もあって兄妹のような間柄だった。
彼女の家庭は片親かつ帰りが遅く、昔から浜面家に遊びに来て時間を潰していることが多かった。要はその関係がずっと続いているだけで、色気のある話は何もない。
ばさりと絹旗が少年雑誌を放り出す。
「お兄ちゃん、今週のジャンプもう出てるはずですよね。超早く買ってきてくださいよ」
「じ、ぶ、ん、で、か、え」
「超嫌です。場所食うし、部屋汚れるし、大体読みたい連載が三つぐらいしかないし」
「俺だってそうだよ、俺だってそうなんだよ」
「しかも私が面白いと思う連載に限って超打ちきられていくんですよね。編集部は超何もわかってません」
「いや、お前のツボが一般人とはかけ離れてるだけだろ、そりゃ。気合い入れた作品がこけるの大好きだもんな」
入り口に突っ立っていても仕方ないし、ベッドは占領されているわで、仕方なく浜面は椅子に座った。背もたれに体を預ける。
一方絹旗は視線の推移に合わせてガードポジションを保ちつつ、ころんと起きあがった。ベッドの上に女の子座りになる。
「それにしても、最近超遅くなりましたよね。バンドの他になにかやってるんですか? おばさんが愚痴ってましたよ」
「ああ、家まで送ってる奴がいてな。ちょっと遠回りなんだよ」
「え、それって例の滝壺さんですか? どうせお兄ちゃんじゃ超釣り合わないんだからやめておけばいいのに」
「何を根拠に言ってやがる。あのな、滝壺とは順調に交際中なんだぞ? また今度もデートに誘うんだからな」
「超ダウト。遊びに行ってるだけで付き合ってるわけじゃないですよね。しかも私の超お勧め映画は却下するし」
「お前の趣味なんてどうせ香港あたりの超C級ゾンビ映画だろうが。馬鹿なのか?」
「あのチープなところが超最高だと思うんですが。それじゃ一体どこに行くんですか」
「隣町のホテルに付いてるプールだとよ。ダチが割引チケットくれるんでな」
「ホテル!? お兄ちゃんの分際で同級生をそんな超いかがわしいところに連れ込むとか、このファッキン巨乳好き!」
「お前は一体何を想像してるんだ。いや俺も想像したけどな」
実は上に部屋が取ってあるんだ、どうだい夜明けのコーヒーでも一緒に的な。
想像しておいてなんだが、あまりの似合わなさにお互いげんなりした。そんなムーブをするのはもはや浜面ではない。
「にしても隣のホテルですか。私も聞いたことはありましたが、超興味があったんですよね」
「ダメだからな」
「私も連れていってください、お兄ちゃん」
「人の話を聞きやがれ」
「いーいーじゃないですかー! 減るのはお兄ちゃんの財布の中身ぐらいじゃないですか私も超行きたいです!」
「俺はデートに行くんだぞ子供連れで行ってどうすんだよ。家族サービスする父親か!」
「両手に花じゃないですか。それにガキ扱いは超心外ですね。私これでも同年代ではプロポーション良い方ですよ?」
「黙れパンチラ要員。お前がナイスバディなら、麦野あたりはビッグバンだ。チビが粋がるのも大概にしろ」
「お兄ちゃん超ぶっ殺す!」
うなりを上げて飛んできた少年雑誌を浜面はまともに食らってひっくり返った。
てめえ何しやがる! そんなんだから女子に超嫌われるんですよブサ面とか言われて! 以下醜いやり取り。ベッドの上でどすんばたんと取っ組み合う。
399原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:32:46 ID:E21whlBL

お互いに肘関節を取り合っていると、軽快なメロディが部屋に響いた。浜面の携帯電話だ。
すわ滝壺か、と幼馴染をアイアンクローで引き剥がしながら携帯を掴む。
「もしもし!?」
『……俺だ。今、良いか……?』
駒場利徳だった、がっかりである。
「まあいいけどよ。なんだい、旦那。バンドの話か?」
『……ある意味な。麦野のことだが……どう思う?』
「ん? まあダチだぜ。大した奴だと思うし」
『……あいつのこと、助けてやってくれ。やはり色々と、大変なようなのでな……』
「やっぱ色々不便だよな。けど、旦那の方がよくね? 同じクラスなんだしよ」
『……できる限りはな。だが、俺では無理だろう……』
「お? って、ああ。そういや旦那も受験生だったな」
『……ああ、すまんな』
「いや、麦野には色々世話になってるし、責任もあるしな。適当に気をつけておくぜ」
その後少し雑談をしてから通話を切ると、絹旗が超ジト目を向けて来ていた。
「麦野って、お兄ちゃんが夏休み前にトラックへ超放り込んだとかいう女ですか?」
「人に殺人未遂の濡れ衣を着せるな! まあ、大体合ってるっていやそうだけどよ」
「でも毎日毎日、私を超無視して病院に通ってたじゃないですか。加害者じゃないなら、もう責任ぐらい果たしたんじゃないですかね」
「まだ怪我治ってねえんだぞ。それに、それ抜きにしたっていろいろ借りがあるんだよ。バンドのボーカルとか相談とかな。プールチケットもあいつの伝手だし」
「貴様も私の超敵かー!」
「いきなり叫ぶな! 近所迷惑だしお袋が飛んでくる!」
そうして今日も浜面仕上の夜は更けていく。
400原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:33:25 ID:E21whlBL


翌日は朝から雨だった。
未明に降り出した雨は街の気温を下げ、残暑気味だった昨日から一気に季節が進んだようだった。
麦野は十字路の影で大振りの傘を差し、顔を隠すようにして地面を見つめていた。
鞄はストラップを伸ばして右肩にかけ、同じ腕で傘を差している。加えて雨の圧力が、ずっしりと体を重くしているようだった。
先程から彼女は迷っていた。
今まで麦野はこの場所で一旦浜面をやり過ごし、偶然を装って合流していた。しかし流石に、傘まで差していては通り過ぎる前に気付かれる可能性が高い。
別段、見つかったとしては大したことではないのかもしれない。おはよ、待っててやったわよ、はいチケット。と、そ知らぬ顔をしていればそれでいいのかもしれない。
けれど、今日は一際気分が重い。
そ知らぬ顔をする自信がなかった。
ふと、自分はなにをしているのだろう、と思う。
他人の恋路を手助けして、見返りは聞きたくもない惚気だけで、それまで持ち得たものを全て失って、こうして雨に打たれている。
体が重い、心が重い。行動しているときは麻酔でも打ったように気持ちを切り替えられるが、一度止まると疲労がどっと押し寄せてくる。
それで尚更、僅かな安らぎが欲しくて彼の恋路を応援などしてしまう自分が嫌だった。その結果は、更なる痛みでしかないのだから。
典型的な悪循環だ。
……やはり先に行こう。チケットを渡すのは放課後でいい。教室で一人じっとしている時間は延びるだろうが、ここで惨めに立っているよりはましだ。
壁から離れ、歩き出そうとした、そのとき。クラクションを鳴らしながら水溜りを撥ね、大型トラックが目の前の道を通り過ぎていった。
染み付いた恐怖でびくりと体が強張る。踏み出そうとした瞬間の、不安定な体勢なのが災いする。
ばしゃりと水溜りを撥ね、彼女は叩きつけられるように転倒した。

401原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:33:47 ID:E21whlBL

「あぐっ!」
一瞬、なにが起きたのかわからなかった。
体が冷たくなり、ついでジンジンと左肩から鈍い痛みが伝わってくる。左目に泥水が入り、刺すような痛みと共に視界が奪われた。
目を開けられない、自分がどんな体勢をしているかがわからない。傘はどこかに飛んで行ってしまった。冷たい雨が体を打つ。
何かが切れたような気がした。
「う……く……」
堪える。
痛みが少しだけ和らぐのを待ってから、地面の方向を確認する。どうやら横倒しになっているようだった。
体を転がし、片肘と片膝を立てる。何とか四つん這い(三つん這い)になることが出来たが、信じられないほど体が重い。まるで突然重力が数倍になったようだった。
膝に砂利が食い込んで鋭い痛みを発する。唇を噛み締め我慢する。水溜りの中で転がったせいで、更に水浸しになった。
そのまま、重心を後ろに動かし、ゆっくりと起き上がっていく。ぺたんと、地面に女座りの体勢になった。あっという間に体温が奪われていく。カチカチと歯が鳴り始めた。
何はともあれ視界の確保だ。手のひらの砂利を制服で拭って、スケートのポケットを右腕で探る。指先に触れたハンカチは泥水に浸って完全に濡れていた。ダメだ。
パニックにならないよう不安を押さえつけながら、胸ポケットに手を入れる。指先に、まだ濡れていない紙の感触。そっと引き出し、慎重に左目を拭う。
柔らかい紙ではなかったが、なんとか目に入り込んだ泥水を吸収してくれた。
目を開くと、水溜りの中に座り込む自分と、泥水だらけになった制服と、手の中でぐしゃぐしゃになったプールチケットが視界に入った。
ああ。
「く、うっ……」
堪える。
雨水が目に入らないよう、髪をかきあげる。鞄は水浸しになって、ストラップ部分が体に巻きついている。重い体の原因はこれだった。
傘は少し離れた歩道に転がっている。それから、視線。十字路を行く人間が、彼女を一瞬だけ見ては視線を逸らして通り過ぎていく。
手を出す人間はいない。そこにあるのは、ただの憐憫と同情だけだ。いつもの通り。
右手を地面につき、ゆっくりと立ち上がる。再び手のひらに砂利が食い込む。よろよろと傘に近づき、拾い、差す。雨を凌ぐよりも、自分の姿を隠したかった。
全身泥水だらけになり、左肩を中心に体のあちこちが痛み、体温の低下は歯をがちがちと鳴らしている。
鏡があれば顔色の悪さに驚いただろう。これ以上ないほど、惨めな気分だった。
「……は、あ……」
堪える。これからすべきことを整理する。
家に帰り、制服を脱ぎ、シャワーを浴びる。学校に連絡を入れ、休む旨を伝える。風邪薬を飲んで休息を取る。痛みが引かない様なら病院にいく。
それから、もう、やめにしよう。
もう嫌だ。
自宅に向かってゆっくりと歩き出す。一日分の体力を、今の数分で使い切ってしまったかのように、足が重い。
この場でぐずぐずしていればいつもの合流時間になってしまう。こんな姿を浜面にだけは見られたくなかった。
見られたくはなかったのに。
「麦野? ……おい、麦野か!? どうしたんだよ!」
五分も行かないうちに、なぜか進行方向から歩いてきた浜面に見つかった。
駒場の電話と朝からの天気で、麦野邸に寄っていた浜面と鉢合わせたのだが、そんなことは知る由もない。
返事をする気力もなかった。そのまますれ違い、数歩進んだところで急に体が軽くなった。鞄と傘を奪われたのだ。
「俺も行く」
麦野は何も言わなかったし、浜面もそれ以上何も聞こうとはしなかった。


402原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:34:16 ID:E21whlBL
浜面が麦野邸に入るのは二度目である。
一度目は忘れもしない、夏休み前のあの日。どちらも厄介ごとを伴っている。妙なジンクスでも発生しているのか。
浜面は広いリビングで、ソファに腰掛けて所在無さげに天井を見上げていた。大きな窓から、ざあざあと雨音が聞こえてくる。
ここまで付き添った麦野は、自宅に入るなり飛んできたメイドによって浴室に連れられていった。耳を澄ませば、雨音に混じって微かなシャワーの音が聞こえてくる。
とりあえず、あとはあのメイドに任せておけばいいのだろう。メイド服ではなかったのは残念だが、胸は大きかったし美人だった。
出会い頭、景気良くぶちのめされたりもしたが根に持ってはいない。どうやら主人に狼藉を働いた張本人と思われたらしく、かつ麦野よりも数段強かった。その間僅か二秒。顎をさする。
時間を確認すると、高校ではそろそろ一時間目が始まる頃だった。既に自分の遅刻と麦野の欠席については学校側に伝えてある。
今から登校すれば二時間目には間に合うだろう。出来ることもほとんど残ってない。だが一応、彼女が落ち着くのを確認するまでは待っていようと浜面は決めていた。
天井を見上げたまま呟く。
「……泣いてたのかな、あいつ」
頭からずぶぬれで、歯をがちがちと鳴らして、そうだとしても見分けが付かなかったろう。
加えて、麦野沈利が泣くなんて見たことも聞いたこともないし、想像すらできなかったが。
それでも、あの姿は、まるで子供が泣き出すのを必死で堪えているようにしか思えなかった。
(なんか嫌なことでもあったのか……いや、そりゃあったよな)
トラックに轢かれて重傷を負い、右目と左腕に後遺症を残し、夏休みを丸々潰して、両親は離婚するという。理由は山程ある。
一つ一つは耐えられても、重なるとどうしようもなくなることある。その時は耐えられても、どんどん溜まっていくものはある。
駒場が連絡してきたのも、そういうものに気付いたからだ。対して浜面は、友人と目しておきながら全く気付かなかった。
自分の鈍さにほとほと呆れる。
(俺が麦野のためにしてやれることって何があるんだろうな……)
怪我を治すことは出来ないし、家庭のこともどうにも出来ない。
同情めいたことを口にしても、相手が彼女では逆に傷つけるだけだ。
普段通りに接するしかないのかもしれないが、正に今までそうしてきたのだ。出来れば、他に支える方法が欲しかった。
(やっぱり聞き出すしかねえな。俺だって麦野に散々相談してるんだ。そうでなきゃ、不公平だろ)
悩み事は、他人に聞いてもらえるだけでも楽になる。そのことを浜面は良く知っている。他でもない、麦野に恋路の相談をし続けていたのだから。
そう、決めた矢先。
がらりと、リビングの扉が開いた。気付けば、シャワーの音は止んでいる。
無地のパジャマを着て、包帯と眼帯を替え、麦野沈利がリビングの入り口に立っていた。
まだ乾いていない髪の下で、片目がじっと浜面を見つめている。裸足だ。
まるで幽霊のようだった。
「お、おお、麦野。落ち着いたか?」
「……」
無言。目線だけでリビングを見回した麦野は、ぺたぺたと隅に置かれた鞄のところに歩いていった。
「と、とりあえず鞄はそこ、カサは玄関に置いておいたぜ。中身とか見てないから、安心してくれ」
「……」
無言。ジッパーを引き、右手で中を漁る。目的のものはすぐに見つかった。ふやけた封筒。
「あー、と、ところであのメイドはどうしたんだ? メイドの癖にメイド服着てないなんて服務規程違反じゃね?」
「ベッドメイク」
「あ、そうか。今日はもう寝た方がいいぜ。幾ら受験生でもよ、たまにはゆっくり休まないと」
「これ」
「お、おう」
突き出すように差し出された封筒を、面食らいながら浜面は受け取った。封筒は水気を吸ってしわしわになっている。
封はされていない。水気でくっついた口を爪で開きながら中を覗くと、チケットらしきものが二枚入っていた。思い出す。
「もしかして、プールの券か? そりゃありがたいけど、別に後でも……あ、いや。ありがとよ」
何もこんなときに、と一瞬思った浜面だったがすぐに考え直した。こんな時に、善意の行動を無碍に扱うのはあんまりだ。
ありがとよ、ともう一度呟いて封筒をしまう。
それから腹をくくった。
麦野沈利の事情に踏み込む覚悟を。
「……なあ、麦野。何か、嫌なことがあるならさ……俺にも相談してくれよ。聞くだけでも楽になることってあると思うし、できる限りのことはするからさ」
403原子崩しは平凡の夢を見るか5:2010/02/26(金) 00:34:50 ID:E21whlBL

「あんたが言わないでよ」
浜面が、心の底から差し伸べた言葉は
不意に、ひどく冷たく無造作な言葉で叩き落された。
「何もかもあんたのせいでしょ。あんたのせいで、私の人生は滅茶苦茶よ。悪いと思うなら返してよ。元の私に戻してよ」
裸足で麦野が浜面に近づき、どんと胸元を右腕で突き飛ばした。
よろよろ、と浜面が後ろに下がる。冷たく鋭い何かが麦野の手に握られていて、それで突然突き刺されたような気がした。
「あんたのせいでこんな怪我するし、ずっと不自由なままだし、家族はばらばらになるし、夏休みは潰れるし、妹には馬鹿にされるし、教室ではぼっちだし、濡れるし、寒いし、痛いし、最悪。ホント最悪よ。
 知ってた? あんたのせいで私、女子のグループから外されたの。もうリーダーでもなんでもないのよ。
 当たり前じゃない。こんな成りになって、前のままでいられるわけないじゃない。気味悪がって誰も近づいてこないわよ。
 普通に見えたって? あんなの演技に決まってるわ。あんた本当に気付かなかったの? 駒場には口止めしておいたけどさ、我慢してたのよ、ずっと。
 それをあんたは、幸せそうに自分や滝壺のことばっかり話して。聞いてた私がどう思ってたか教えてあげようか。ムカついてたのよ。
 あんたのせいでこんなことになったのに、あんただけ幸せになろうなんて、そんな虫のいい話があっていいわけないでしょ!」
どん、どんと麦野が浜面の胸を突き飛ばす。浜面は唖然として、抵抗も出来ず下がり続け、とうとう背中が壁に突き当たった。
麦野もまた開いた距離を詰めていき、片腕で浜面の胸倉を掴む。二人の背丈は同じ程度だ。真正面から、壁に押し付けるようにして締め上げた。
「う……ぐ……」
「悪いと思うなら返してよ。この腕と目を元に戻してよ。無理でしょ? 
 張本人の癖にできないこと言ってんじゃないわよ。何様のつもりなのよ。
 全部、全部あんたのせいなのに!」
轟々と、何かが麦野の目の奥で燃え盛っていた。その炎は、憎悪にも似ている。
浜面には何も言えなかった。言えるはずもなかった。
事故の責任は感じていたが、そこまで恨まれているとは思っていなかった。思いもしなかった。
以前通りの関係で、気安い間柄で、これからもやっていけると信じていた。
多少のトラブルがあっても許し許されるような、自分達はそんな友人同士になれたのだと。誇らしい気持ちさえあったのだ。
違った。そんなものは勝手な思い込みでしかなかった。麦野の本音に気付いてやれなかった。
自分がどれだけ能天気で鈍かったのか、考えると本気で死にたくなる。
「……すまん。すまん、麦野」
謝ることさえ侮辱になる。麦野が望んでいるのは謝罪ではないのだから。
それでも浜面には、それしか出来なかった。言わずにはいられなかった。
麦野沈利が泣いていた。
顔を真っ赤にして、歯を食いしばって、表情を歪めて、左目と、そして眼帯の下から涙を零して。
瞳を無くした眼窩からでも涙が溢れるのだと、彼女本人ですら初めて知った。そして浜面にしてみれば、はるかに大きな衝撃だった。
何時だって強く、自立して、ある種の尊敬すら抱いていた彼女が、こちらをじっと睨みながら泣いているのだから。
謝罪しか、口に出来なかった。今の麦野には、言わずにはいられなかった。
けれどそれすら、すぐに言えなくなった。
「謝れ、なんて言ってないわよ。私はただ、返して欲しいだけ。浜面、ねえ返して。返しなさいよ!」
「すまん……本当に、すまん、麦……」
「何も返せないなら、せめて私に全部ちょうだいよ……!」

そうして麦野沈利は
襟首を掴んだ腕を引き寄せ
かかとを僅かに浮かせて
瞳を閉じ、首を傾け
浜面仕上に口付けた。

「――――」
「…………!?」

10秒、20秒。
時間が止まったように思えた。無限に感じた。
ただ唇を重ねるだけのキスだった。
目を一杯に見開いて硬直した浜面の視界は、涙で濡れた眼帯に大きく占められていた。
広いリビングの中を、再び外からの雨音だけが支配した。
30秒、40秒。
麦野がそっと、唇を離した。二歩三歩と下がり、右手で口元を隠す。
その頬は涙に濡れ、片目はぎゅっと閉じられ、顔は耳まで赤く染まっていた。

「……ごめん、浜面」

「今日は……もう、帰って……」
404原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/02/26(金) 00:37:20 ID:E21whlBL
以上です。長文乱文失礼。
べ、別にあんたたちのために絹旗書いた訳じゃないんだからねっ。
メイドは年齢抜擢。
麦のん可愛いよ麦のん。
麦のんのために書き始めた話だけど、やっぱり麦のんは原子崩しぶん回すヤンデレの方が良かったかもしれない。
あと一話で終わる予定です。
405名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 00:47:44 ID:ze2lzunA
うおーリアル遭遇。
麦のん切ないよ麦のん。
そして絹旗かわいいよ絹旗。

あと1話、どう決着するのか楽しみです。
406名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 01:42:15 ID:3u5gSuyS
GJです
いい感じに青春してますなぁ
この麦のんには幸せになって欲しいな…せめて、夢の中だけでも
最終話に期待しつつ待ってます
407名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 03:23:43 ID:xykJDONt
>404
俺も得する!!!
408名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 18:20:23 ID:h+QYkoyN
御坂美鈴x上条さん
きぼん
409名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 18:37:53 ID:psQgy/T1
むぎのんかわいすぎ。
GJ
410名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 22:12:13 ID:qZuyUUMx
>>404
GJ
実は本編よりも冒頭の研究者の掛け合いの方が楽しみだったりw
いや、本編も楽しみだけど
411名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 00:03:01 ID:TJYJUMfi
正にヤンデレ
412名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 00:24:53 ID:5aLIPahD
嗚呼、病んできたぜい…
413名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 04:44:32 ID:McDMpTJf
土御門兄妹の爛れた夜
414名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 11:13:52 ID:RbWzky3w
>>412-413
「嗚呼、病んできたぜい……」
「兄貴ー。いくらなんでも義妹(わたし)の洗濯物握り締めてその台詞はいかんと思うぞー」
「ま、舞――!?」
「あー、ハイハイ。言い訳はいいからそのショーツは洗濯機の中にポイしようなー」
「…………」ポト
「ハイ。よく出来たなー。ご褒美に頭撫でてやるからなー」
「…………」
「おーよしよしー」
「あのー……」
「ん? 何だー兄貴ー?」
「舞夏、お前何で裸……?」
「……脱衣所なんだから裸なのはでもおかしく無いと思うぞー?」
「舞夏の笑顔はいつ見てもかわいい……あ、いや、じゃなくて、俺はそこを突っ込んだ訳じゃ無いぜよ? 俺が突っ込みたいのは――」
「ここかー?」クパァ
「ぐおッ!? 舞夏お前……」
「久し振りの水入らずだと言うのに堂々とそんなものに浮気されるとなー」ニチクチュ
「お、おい舞夏……」
「ムラムラッと……」
「へっ?」
「来んだろうがあああああああああああああああ!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「オラ兄貴ッ、さっさとテメエの腐れボッキチ○コ出せやあああああああああああああああ!!」
「ぬぎゃー!? ま、まて舞夏! 俺たちは義理とは言え兄妹にゃー。そんな2人が、こ、こんな事いけないぜよ!?」
「人のパンツクンカクンカしてたような変態が常識ぶるんじゃねーよ? おら兄貴は黙ってくっさいチ○カス舐められてアヘッてりゃいいんだよー!」
「おま、何で次から次から変な言葉をぺらぺらと言うにゃー? お、お兄ちゃんは許しませ――あ……」ボロッ
「んふふ……。口ではそんな綺麗事言ってもなー。これじゃあ説得力無いと思うぞー?」ピシッ
「アウッ!?」
「それじゃあ兄貴の了解も得られたみたいだしなー」
「ちょ、心の準備が――」
415名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 15:55:15 ID:ORwmJXAJ
何故続かん!!
416名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 17:21:30 ID:1XQGa8Xs
書き込みが続くと判断してGJを抑えてたんだけど、

もしかして、この生殺しで終了?
417名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 17:42:46 ID:ZKFVm23J
続きキボン
418名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 19:50:39 ID:/tNGI5an
続きをッ 書くまで GJをしないッ!
419ただのネタだったんだよぅ:2010/02/27(土) 20:09:33 ID:RbWzky3w
>>414
「ごほっ、けほっ」
「だ、大丈夫か舞夏……」
「ん? んふふふふ……」ニコニコ
「な、何かにゃー」
「んあぁ……」ドロォー
「うぐっ!」
「ングング……」コクコク
「お、おい……そんなもん無理に飲まなくても……」オロオロ
「ふは……んん……、コッテリマッタリで喉に絡み付く感じが飲み下しがいがあって良かったぞー」ニコニコ
「そ、それは喜んでもらえて良かったぜよ」ヒクヒク
「んふふふふ」
「ま、まだ何かあるのかにゃー?」ビクッ
「気持ち良かったか兄貴ー?」ニコニコ
「あ、ああ……、い、いきなりでびっくりしたけどにゃー」ドキドキ
「それは良かったー」ニコニコ
「お、おう」
「兄貴ー。これでハードルも随分低くなったから飛び越えられるだろー?」
「え……?」
「兄貴ー。私たちは一番濃い絆で結ばれてるんだぞー? そんな2人の間に遠慮なんて要らないと私は思うなー?」
「舞夏……」
「さぁ、兄貴ー。私の事どうしたいんだー?」
「舞夏ぁぁぁあああああ!!」ガバッ
「きゃ!」
「舞夏ッ、俺……、俺は……」
「しってるよあにきー。わたしもあにきがだいすきだぞー……」ナデナデ




ガタガタ、ゴト、ガタゴト、ゴト……
「ちッ、さっきからうるせーなぁ土御門(となり)は?」
(うまくいってるかな、まいか?)ドキドキ
「こっちは山程宿題出されて徹夜になろうかって言うのにあのヤロー」
(きっとまいかならうまくやっれてると思うんだよ。何たってまいかは一流のメイドなんだから!)グッ
「ッ!!」バンッ
「きゃ!?」
「文句言ってやる!!」ガバアッ
「え?」
「あのヤロー学校にも来ないくせに人の勉強邪魔しやがって……」ズンズン
「あ! 駄目なんだよとうまー!!」ダッ
「ゴフッ!!?」ドガッ、ゴロゴロゴロ、ボグッ、ピクピク
「ふー。魔の手は去ったんだよまいか」ブイブイ
「…………」ピクピク



強制終了
420名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 05:18:44 ID:Hw2FugcK
>>419お節介だけど、
かっこの後に擬音はあまり入れない方がいいかも
地の文で表現した方が見栄えが良くなると思うんですがどうでせう?
上から目線ごめんなさい許して下さいもうしませんから中身が出るから噛むのはやめてェ!
421名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 05:37:56 ID:fntRJvk8
そういえば、乙姫は父方と母方、どちらの方の従妹になるんだろう。
容姿的に刀夜さんの方か?
422名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 07:41:45 ID:mgM3lEcU
>>420
カッコだけで書いてあるのは元々ただの短ネタのつもりだったからじゃね?と横レス
423名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 07:54:11 ID:Xw2NKcNe
乙カレー

あえて会話文だけでの挑戦っぽいから擬音は仕方ないだろ。
424名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 15:43:51 ID:hZO38POn
誰かグループで何かかいてくれ
いやかいてくださいお願いしまs
425名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 16:00:29 ID:kZQ0iP+K
土御門×一方通行でもいいのか?
426名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 16:05:57 ID:uITU1239
あわきん×一方通行ならあるけどどうやらそっちの方が需要あるみたいだな
427名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 16:56:37 ID:8zgXxUp1
一方通行が他の女に口説き文句を囁こうとしたら、ミサカネットから
切り離されてしまいそうだ。
428名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 17:54:58 ID:PRM++jgm
あわきん×上条さんだろ
429名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 18:09:30 ID:hZO38POn
土一でも
あわきん一方でも
海原(笑)一方でも構わん…!だれか、グループを…ッ
430名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 18:59:56 ID:Im6qIYkO
グループの男共はロリコンだけど一途だからな
431名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 19:02:40 ID:gWfP3SDE
投下しようとするたびに規制とかで書き込めなかったorz

本当なら打ち止め×一方を書きたいのですが、内容を考えるとインデックスより
になってしまいました。
原作を読んでいないアニメにわかなので口調など細かい設定をわかっていませんので
すみません。
打ち止めの口調などは問題ないかとは思いますがインデックスと黒子は初書きなので・・・

内容はエロなし、ヴァレンタイン打ち止めとインデックスそして黒子です。
432ヴァレンタイン1:2010/02/28(日) 19:05:20 ID:gWfP3SDE

「んっふん〜ふ、んっふん〜ふぅ、チョコレートは〜め○じぃ〜」
 今日は二月の上旬。主に一緒に、行動を共にしているお節介好き?!で主人公補正のためか女性に
モテモテ上条さんは今頃、勉学にいそしんでいることだろう。
 住んでいる場所から少し離れた、ちょっと大きめなとあるデパート。
 入り口付近の案内板の前で一人たたずむ少女がいた。
 他の買い物客や従業員から、珍しい物を見る視線を浴びせられている。 その出で立ちは教会などで
見れそうなシスター姿。場所が場所である・・・そばを通り抜ける人は物珍しそうに見て歩いている。
 それに小さな体躯には似つかわしくない胸の部分が、豊満な身体をしていた。 

 銀髪碧玉で真っ白な布地、それでいて丁寧な金の刺繍が施されているシスターが、案内板を前で眉間にしわを寄せ、
「えっと、何階なのかな・・・色々ありすぎて迷っちゃいそうなんだよぉ。ねぇ〜スフィンクスはどこだと思う??」
「にゃ〜ぁぁん」
 と開いた胸元から、もぞもぞと頭を出す猫。自宅のマンションから、ずっと鳴き声も出さず大人しくしていたが
、ご主人様の問いかけに反応を示す。
 ガヤガヤと騒ぎたつデパート内で、三毛猫の鳴いた声を聞き分けれたのは幾人。その小さな鳴き声にも
敏感に反応した従業員が、少し早足に近づいてくる。
 シスターはいち早く危険を察知し、強引にスフィンクスを(元)歩く教会の中にかくまう。

「すみません、お客様。当店はペットと一緒にご来店は・・・・・・」
 出されているマニュアル通りに接し、申し訳なさそうに言い寄ってきた。
「えっ?!な、なんの・・・ことなのかな?」
「ですから、お洋服の中に隠れているネコのことなのですが・・・」
 具体的に言われ、
「な、なにも隠してないんだよ。て、天に増しますわれらが父に誓って、シスターさんが嘘つくはずないんだから・・・」
 必死に庇いたてる空気もよそに、
「にゃ〜ん」
 と周囲が静まり返る位、ひと際力のこもった鳴き声を上げ顔を出す三毛猫。
「・・・」
「・・・・・・」

 一瞬の間―――
 (こ、これは、まずい状況かも。もぉ〜なんでスフィンクスと一緒だとだめなんだろう??とうまも最初、反対ばっかりしていたし・・・・・・でも)
 この間約一秒未満、頭の中を総回転させ思考をめぐらせる。
 従業員がシスターの視線に合わすかのように腰を落とし、
「お客様?!ペット――」
 その言葉を聞き逃すまいと、流れを遮る。
「ペット?!・・・ち、違うんだよ!スフィンクスは私たち家族同然なんだよ」
 ガルルと少し敵意を向けつつスフィンクスの頭を押し戻し、また豊かな様子に戻る。
 それでもなお冷静に接してくる従業員は、
433ヴァレンタイン2:2010/02/28(日) 19:06:29 ID:gWfP3SDE
「そうですね、大切なご家族であるのは重々承知なのですが、他のお客様のご迷惑になる可能性も少なからず
ございます。お買い物をしていただいてる間は、お預かりできる場所がありますので・・・」
 相手を怒らせないように笑み浮かべ、どういった返事がくるか備える。

「なぁ〜んだ。そういうことは最初に言ってくれればうれしかったかも」
 ほっぺを大きく膨らました顔が、無邪気な笑顔に変わった。そんな空気を察したのか再び三毛猫が顔を出し、ひと鳴き。
「それとバレンタインフェアをしている場所も教えてくれるとうれしいな」
 少し顔を赤らめ、その表情を隠すようにうつむきかげんで言う。
「ご案内いたします。ペット・・・ではなくご家族の方が有意義に過ごせる場所も案内しますね」
「にゃああぁぁん」
 少女でなく三毛猫が嬉しそうに鳴いた。

 ふと、ネコの鳴き声が聞こえたような気がした。
「首をキリンさんの様に伸ばしキョロキョロ、ってミサカはミサカはあたりを見回してみたり。迷子の子猫さんが迷い込んだのかな、ってミサカはミサカは心配してみる」
 頭頂部にある大きなアホ毛の少女も何か目的があって、遠出の買い物だろうか。
「ん〜気のせいだったかな、ってミサカはミサカは目的のモノを捜し歩き始めてみる」

 二月十四日はセントバレンタインデー。女性が男性に、愛情の告白としてチョコレートを贈る習慣は日本独特のものである。
 そういった祝い日があるのをネットワークで知り、
「これは贈るしかない、ってミサカはミサカは行動してみる!!えいえいおぉー、てミサカはミサカは拳を握り奮闘してみたり」
 そう思ったのが誰もが寝静まる真夜中のこと。
「おい、今なン時だと思ってるンだァ!!黙って寝やがれ」
 そんな叱咤を受けて、しゅんと冷たい布団に潜り込む。

 そんなやり取りをしたのが、昨日の夜で膳は急げと今日に至る。
「さて、ってミサカはミサカは額に手をあてキョロキョロしてみる。ん〜これは大きいね、ってミサカはミサカは店の大きさに驚愕してみたり」
 平日と言ってもそれなりの客の入りよう、かなり混み合っている。当てもなくふらふらと気の向くまま歩き周り、
「ん〜ここはどこだろ、ってミサカはミサカは今の現状を考えてみる。そうだきっとそうなんだね、ってミサカはミサカは迷子になってみたりっ?!」
 入ってきた入り口すらわからなく、迷える猫のように周りを観察していた。 
「いつもなら探し出してくれる人がいるんだけど、ってミサカはミサカは傍にいないアナタを思ってみる」
 するとバレンタインフェアをアナウンスする声が天井に響く。それを聞き、友達同士で来たであろう女性グループが移動して行った。
「この流れに乗っていけば、ってミサカはミサカは探偵さん風に尾行してみる」

「うわぁ、すごくとっても美味しそうなチョコレートが沢山あるんだよ」
 目をまん丸にして驚く、
「どれにしようか迷うなぁ・・・全部美味しそうだし。困るかも」
 色鮮やかなチョコレートに目移りし、瞳をキラキラと輝かせ気をとられていると、
434ヴァレンタイン3:2010/02/28(日) 19:07:31 ID:gWfP3SDE
「はい、どうぞ」
 と銀のプレートに一口サイズの可愛らしいチョコレートが乗っている。無料の試食も沢山あるようだ。
「あっ、でも・・・・・・」
「子供は遠慮しない、美味しいから食べてみて!」
 少しの沈黙後、どこからともなくシスターに後光が射し、
「・・・・・・シスターという立場から神に誓いを立てており、一切の嗜好品は禁じられている立場ですが、これはとうまためだから有り難くいただきますっ」
 チョコレートが一つ、二つ、三つ・・・四つ一瞬で無くなった。
「うあぁ〜舌の上ですぐ溶けて・・・それでいてあと味がさっぱり、かなり美味しいかも。それにこっちは少し苦めの珈琲って感じのチョコなんだね」
 そんなシスター背後、『珈琲』の部分に人一倍敏感に反応したアホ毛の少女が、
「珈琲?!ってミサカはミサカは身を乗り出して一口いただいてみる」
 背の高さも同じくらいのこちらも可愛らしい少女が、シスターの横から出てきた。
「うんうん、ってミサカはミサカは口に入れたチョコを味わってみたり。本当だ珈琲の味がする、ってミサカはミサカは隣のシスターさんに感想を述べてみる」
「でしょ、美味しいよね・・・それより他のチョコレートも気になるかも」
 同年代の女の子で、気さくに話しかけれそうな感じに互いに嬉しくなった。
「気になる気になる、ってミサカはミサカはシスターさんの手をとり人混みを抜け出してみる。一緒に食べ歩こう、ってミサカはミサカはわっくわくしてみたり」
「それいいかも、一人で食べるより二人で食べたほうがより美味しいチョコレートを発見できそうだね」
 ここに即席のチョコレートグルメツアーが誕生した。

 それから数時間後・・・・・・。
「ちょっと休憩。体中の糖分がすごいかも・・・」
 座っているアホ毛の少女に自動販売機で買ってきたジュースを渡し、
「そうだね〜ってミサカはミサカは久しぶりの水分補給に感謝感激してみる」
「全部食べてみてわかったことがあるんだよ・・・全部美味しいんだってことが」
 互いにほぼ一気飲みに近い勢いでジュースを飲み終わりそうな時、
「あら、そこにいらっしゃるのは・・・えっとどなたでしたっけ?!そう、お姉さまが慕っている殿方といたイン・・・なんとかさんじゃ〜ごさいませんこと」

 常盤台中学の制服、茶髪に赤いリボンとツインテール姿。
 バレンタインに渡すチョコを探しに来たのだろうか、渡す相手は男性ではないのは確実だ。
「ちょっとぉ・・・私にはインデックスという名前がちゃんとあるんだよ、メモしておいてねメ〜モ!そういうアナタは、短髪と一緒にいた瞬間移動能力者」
 座っている二人に近づいてくる白井黒子。
「空間移動、テレポーターと言って欲しいですわね。それにジャッチメント・・・じゃなかった白井黒子ですの、それよりあなた方もチョコレェェェェェってぎゃあああぁぁ?!?!」
 インデックスの隣に座る少女を見て発狂し始める。座っているインデックスの片手を握り、数メートル離れる場所へテレポートを発動した。

「あれ、一体なんなんだよ?!急に驚くでしょ!!」
 腰に両手をあてがって、怒りをあらわにする。
「そ、そんなことより・・・アナタの隣に座ってらっしゃった女の子?!お友達?!お友達よね、お友達でしょ??わ、わたくしに紹介してくださると嬉しいなぁ・・・なんてオホホホホホォォ」
435ヴァレンタイン4:2010/02/28(日) 19:08:07 ID:gWfP3SDE
 インデックスの両肩を掴み、ふしゅーと鼻息を荒げ言い寄り、
「い、痛いんだよ、それに近い近い・・・顔が近すぎるかも」
「あら、これはわたくしとしたことが失礼しましたわね」
 平静を取り戻した黒子が、制服の乱れを直していると
「ねぇ〜どうしたのかな?ってミサカはミサカはジト目で観察してみたり」
 忽然と消えた二人を慌てて探した打ち止めが、壁から少しだけ身を乗り出した見ていた。

「いえ、なんでもございませんの。それよりもお二方は、チョコレートを探しにいらしたのかしら?」
「うん、そうなんだよ。でも色々ありすぎて困っているとこと・・・」
「甘すぎる、ってミサカはミサカは販売先に不平不満を述べてみたり。甘くないチョコレートはどこだ、ってミサカはミサカは―――」
 と不意に熱視線が向けられていることに気がつく。とてもアツイ・・・視線が、白井黒子から。

「ならば手作りですわね、この不詳白井黒子が・・・最初から最期までお付き合いさせていただきますわ!!」
 黒子の目が怪しく光ってテレポートし、打ち止めの後ろに回りこみ抱きかかえる。
「ふぇ、ってミサカはミサカは第六感からdangerな香りがしてみたりっ?!」 
「安心なさって、それまでつきっきりで手取り足取り、腰取りとすみずみまでお手伝いいたしますの!」
 そんな言葉を残し二人は消えた・・・
「って、こらー私はぁぁぁ?!」
 その場に一人残されるインデックス。
 そして数日後、白髪ジャッチメント狩りという噂が学園都市を震撼させていた。
436名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 19:09:43 ID:gWfP3SDE
以上で終わりです・・・最後に「終わり」と付け忘れたのが心残りだorz

それでは失礼しました。
437名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 19:12:12 ID:RP8vN1lO
GJ!
黒子さんぱねぇっす

結構誤字が目立ってるから次は気をつけるんだぜい
438名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 20:16:48 ID:po3hxb96
ゲコ太Tシャツ着た上条さんを襲う美琴
439名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 21:51:02 ID:fntRJvk8
上条さんが目当てなのかゲコ太が目当てなのか……。
440名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 23:09:23 ID:6U63UUKf
ゲコ太パッケージの限定コンドームを上条さんに買わせる美琴。
441名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 23:46:16 ID:9wKyo7wO
「これよこれ! このゲコ太が欲しいのよ!!」
「…んで? それを俺に言って、どうしてほしいんだ? ビリビリ」
「私の名前は御坂美琴だっつってんでしょ!?」
「あーはいはい御坂美琴お嬢様。 あなたはわたくしめに何をお望みなので?」
「いちいちイライラさせるわねぇっ…。 オホンッ……お、女の子がこ、コン……こ、これをっ! 普通に買いに行けるわけないでしょっ!?」
「何でだ? 買いに行けばいいじゃん」
「だ・か・ら! 気分的な意味で無理だって言ってんのよ!」
「ふうん。 なら今回は諦めるんだな」
「いっいやよ、絶対いや! ほしいのよ何が何でも! じゃなきゃっ、あんたなんかにお願いしにこないわよっ」
「え、今のお願いだったの?」
「っ〜〜! そうよ! 何か文句ある!?」
「むしろ文句しかねぇよっ! 何だって人の頼みであんな恥ずかしいデザインの近藤さん買いに行かなきゃなんねぇんだよ!?」
「…っ。 い、いいわ。 ならお礼はちゃんとしてあげる」
「……どんな?」
「わ…私に、その……好きなこと…何でもして……いい…」
「……へ?」

というシチュで誰か
442名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:17:27 ID:T8KWhpnP
>>441
おまえが!かけばいいじゃない!
書いてくださいお願いします。
近藤さんまで出てるとはゲコ太の守備範囲広いなオイwww

2月中にバレンタイン書き終らなくてヤケ酒モードに入った俺の為に書いてくれ
443名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:26:30 ID:RVM5yw0R
>>442
ヤケ酒にはまだ早いぜ
ホワイトデーも一緒に書いて投下すれば良いだけだ
444名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:27:20 ID:T8KWhpnP
>>443
なんという無茶振り
しかしその手があったか
445名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 01:01:00 ID:SnG++cjX
ゲコ太の絵がプリントされていて、ナニに装着させるとその絵柄が見えるコンドーム。
美琴はゲコ太にキスできるのか?
446名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 05:34:00 ID:bjO63/gr
あの目の部分を膣に入れるのはちょっと……。
447名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 05:35:18 ID:Xye1okMI
ゲコ太パッケージの妊娠検査薬を…いや、なんでもない。
448名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 05:36:18 ID:bjO63/gr
と思ったら、絵がプリントされてるだけか。
てっきり近藤さんを被せたらナニがゲコ太の形になるのかと思っておじさん焦っちゃったぜw
449名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 07:42:46 ID:uwwsBVsl
>>436
乙。
キャラたちがキャッキャウフフしてて楽しいのですが、文章力がその良さの足を引っ張っているような。
特に句読点に不自然さを感じました。
次回作も期待してます。

>>438
よう早漏。
雑談してもいいが、投下してすぐってのはいただけないなあ。
450名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 07:42:55 ID:SnG++cjX
>>448
イボつきサックみたいな感じで?w
451名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 07:43:03 ID:DhSUeiUC
皆さんに質問だがこのスレ的には☆とリアルゲコ太はアーックア!な関係なのかね?
452名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 07:48:28 ID:3d/pLkF8
>>451
後方の「アッークア」なのである!その間違いは看過できぬのであぁる!
453名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 08:57:58 ID:4eBk0j7V
吹寄と黄泉川先生に競泳水着を着ていただきたい
454名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 11:35:50 ID:uwwsBVsl
>>453
「着るのは構わないけど、貴様はそれでどうしたいの?」
「私らの胸が窮屈に納まってる所が見たいんじゃん? ま、見るだけで良いのかって話もあるじゃんよ」
「まあ確かに窮屈ね」
「それでも吹寄ギリ納まるからいいじゃんよ。私なんかほら……」
「……犯罪ですね」
「そうだよ。間違いなくつかまるじゃんよ。警備員(アンチスキル)なのに」
「ですよね」
455名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 11:55:42 ID:7cFf6wZV
小萌先生+スク水。
似合いすぎて、青髪ピアスですら『似合う』以外の言葉が出ないという。
456名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 18:59:17 ID:Q+0QCvK7
あまいんだにゃー
ロリ体型+スク水なんてありきたり過ぎで見飽きてるぜい
ロリ体型+競泳水着こそ俺達のジャスティスだにゃー!!!
457名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:16:12 ID:DqZrM0vH
ようやく復活したか!
>>143ですけども最近吹寄分が足りないと思ったのでとあるエロ漫画のネタを上条さんと吹寄さんに置き換えて作ってみました!いまから投下オーケーですか?
458名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:23:01 ID:SgKBw/QA
かまわん、やれ!

ていうか復活ピンクだけか?
459名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:24:21 ID:zK1cBWlb
そうみたいだな
キャラスレとかはまだみたいだ
460名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:25:00 ID:DqZrM0vH
人もいなさそうなんで投下します。9レスほど拝借
461名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:25:55 ID:DqZrM0vH


「……おい」
「……なによ」
「…………いや」
「…………上条、何か言いたいことがあるなら言いなさいよ」
向かい合うは上条と吹寄。その距離はかなり近く、お互いの呼吸の音が聞こえるほどだ。
「こんなとこでなにしてんだよ」
上条が目を合わせずに問い掛ける。吹寄は少し間をおいてから口を開いた。

「かくれんぼよ」

予想通りのその返事に上条は『へっ』と笑って「いい年してかくれんぼねぇ」と小馬鹿にする。
「うっさいわね!!気分転換しようってことになったのよ!!足を触るなスケベ」
「触っ……!せめぇーんだからしょうがねえだろ。つか後から入ってきたのは吹寄さんのほうですよ?何故に俺が気を使わなければ」「……馬鹿のくせに正論を……。貴様は一体こんなところで何をしているのよ」
「あ?」

上条が答える前に吹寄はその理由がわかった。なぜかというと


「さぁー!!!男子諸君!探すでー!!今夜の焼き肉を賭けて!」

「………」
「………」
上条は言った。
「男のロマン、かくれんぼだ」
5対5のかくれんぼデスマッチ。2時間以内に見つからなかったら勝ち、焼き肉を賭けた熱い戦いなのです!
462名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:26:46 ID:DqZrM0vH
「つーかお前よくこんなとこ知ってたな」
「色んな行事で運営委員したからそのときに……ていうか本当に近いから。離れなさい馬鹿助」
二人がいまいるのは屋外に建つ体育用具室の中。その中にある使われないマットやパイプ椅子等がしまわれている小さなスペースだ。一畳ほどしかないのでどうしても身体が触れ合ってしまう。
「逆に貴様こそなぜここを知っているのよ」
「なぜって……」
上条は誇らしげに頬笑む。「青髪が見つけた絶好のサボりスポット。ここは誰も知らない僕らのネバーランドだからさ」
「…………」
吹寄はジトーッと上条を見つめてため息を吐く。
「先生に伝えておくわ」
「やめてっ!!お願いなんでもするからっ!」
「近いから」

懇願して顔を近付けてきた上条を足で押し返す。上条は「もふぅ」と妙な声を出しながら遠ざけられる。
「つまらないじゃない」
短い沈黙のあとにボソッ、と吹寄が呟いた。
「え?」
「上条も、土御門も、青髪ピアスも……、貴様ら全員出席数ギリギリじゃない。あたしは……いまのクラスが好き。誰か1人でも欠けたら……、そんなの、つまらないじゃない。だからこれ以上授業サボるなって……」
「吹寄……」

いきなりの言葉に上条は驚く。まさかかくれんぼをしていてこんな事を聞けるなんて思っていなかった。

「お前って、本当に良い奴だよな」
「……上条」
「いつも三馬鹿(デルタフォース)と言ってどついてくる吹寄さんが僕らを心配してくれてるなんて……。青髪あたりが知ったら号泣するぜ?」
にっ、と笑いかけてくる上条に吹寄は照れ臭くなって顔を逸らす。
463名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:27:40 ID:DqZrM0vH
「そんじゃ仕方ねーな」
上条が身体を回転させて吹寄に背中を向ける状態になる。そしてそのままゆっくりと身体を倒した。
「この場所は今日から封印ですね?」
ポフ、と上条の後頭部が吹寄の胸にあたる。上条は身体を吹寄に預けたまま上を向き、吹寄と顔を合わせた。
「ね?吹寄先生」
吹寄は顔を真っ赤にしながら、それでも目を逸らさずに上条を見つめる。
「近いって……言ってるでしょ馬鹿助」
「……馬鹿助って。なら吹寄はでこ助だ」
上条は頭の心地よい感触に幸せな気分になっていた。
「でも、密室で男子と二人っきりなのにこんな密着するの許すなんて吹寄も案外無防備なんだな。もっとクールなイメージだったけど」

ギクッと吹寄の身体が揺れる。言われて気付くこの状況。なぜ自分はこんなのとこんなにも密着してるんだろうなんなんだろうこの青い雰囲気は、と今更ながらに感情が込み上げてきた吹寄。
「〜〜はっ、っ早く離れなさいよ……っ!こ……のっエロ馬鹿助!!」
ゲシッと吹寄が上条を蹴りあげると変な感触がした。「いっ……!!!いっでぇー!!!!!!」

上条の想像以上の叫びっぷりに吹寄は若干引く。
「きき、金玉蹴ったな!?お、お前のたまもはじくぞコラ!!」
ハーハーハーと息を切らし、苦しみながら訴える上条に内心焦りながらも吹寄は強気だった。
「自業自得よ馬鹿!というかあたしにそんな下品なものはついていないっ!あったらやってみたらいいわ」
その時、涙目の上条がハッとして吹寄の口をふさいだ。それと同時にガラッと体育用具室の扉を開ける音が響く。
「あと三人がなっかなかみっかんないにゃ〜」
「カミやんもまだ見つかっとらんからなぁ。ここしかないと思いますけどねん♪」
吹寄はいきなり口をふさがれたので「うーうー」と唸った。しかし上条から耳元で「静かに」と言われたので仕方なく声を堪える。

「ミスった。青髪と土御門はここ知ってる……。終わった。ていうか不幸がキャッチコピーの上条さんが賭けをすること自体間違ってたんだ…」
上条が小さな声でそう言った。しかし青髪達が上条と吹寄のいる場所に近づいたとき、見回りにきた教師がちょうどよく体育用具室に入ってくる。
「あなた達こんな所でなにやってるの。もうすぐ完全下校時刻だから早く帰りなさい」
464名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:28:26 ID:DqZrM0vH

「神はいた。THE・焼き肉ゲット」
二人が教師に促され、しぶしぶ去ったあとも、上条は吹寄の口を塞いでいる。そしてその反対の手は、ムギュムギュと柔らかい物体を揉んでいた。
「貴様……はも……むなぁぁ!」
口から手を離した上条はその手も胸に持っていく。もみもみもみと、いやらしい手つきでその動作をやめない上条。

「吹寄に金玉はない!よって2つの丸い玉まで定義を広げてみた!頭いいな俺」あははと笑いながら揉みしだく。
タプンタプン、と吹寄の大きな胸が揺れた。

「貴様……死にたいの?」
その言葉にも構わず、上条は吹寄の制服をたくし上げてブラをゆっくり捲る。
「あ!」と驚く吹寄。

「それ以上した……ら、本当に死……なす……からっ」
グイっと全て捲り、吹寄の胸が顕になる。
「この……馬鹿……っ。やだって……」
ボカボカとわりと強めに上条を殴り付け、抵抗する吹寄だがバンッと上条から両手の自由を奪われ為す術がなくなってしまう。

「んんっ、やぁ……っ。や……だっ……も……」
自分でも聞いたことのない声が漏れる。コリコリコリと上条が乳首を愛撫してきた。
「こんな……ダメ……」
コシュ、コシュ、とねちっこく責められ続け、吹寄のピンク色の乳首はぷくっと膨れ上がっている。
「やめっ……て、……やめ……よ?」
465名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:29:35 ID:DqZrM0vH
吹寄が甘い吐息を吐きながら上条に話す。二人の顔の距離はもうゼロで、鼻と鼻の先は触れ合っていた。上条が「はー、はー」と荒い呼吸をしながら吹寄の瞳を見つめる。
「あ」
と、吹寄が気付いたときには二人の唇は重なっていた。ふー、ふー、と二人の呼吸が漏れる。
舌が絡み合い、グチュグチュといやらしい音が聞こえた。ぶるっ、と吹寄の身体が震える。
(感じてるな……)
それに気付いて気をよくした上条は更に舌を絡める。
レロォ……と糸を垂らしながら口を離すと吹寄の顔はいつものキリッとしたものではなく、ぐしゃぐしゃに崩れていた。
「な……んで急……にっ……こんな」

呂律も回らない状態で吹寄が尋ねると上条は携帯を取り出した。しかしそれは上条のものではない。

「……実はさっき吹寄の携帯が床に落ちてて……」
しゃべりながら上条は携帯を操作している。
「ちょっと出来心でデータフォルダみてみたら……」ぐっ、と液晶画面を吹寄に向けた。
「俺の写メが」

ドクン、と吹寄の身体が一瞬揺れ、その後硬直する。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああぁぁあ〜」
「カオナシか!逃げんな吹寄」
ずりずりと這いながらその場から逃げようとする吹寄をガシッと掴んでホールドする上条。
「何かご丁寧に別のフォルダに入ってるし」
「!」
「何枚も保存されてるし、持ち主の吹寄さんならご存知ですよね?」

そのフォルダを開き、吹寄に見えるように顔の前に携帯を差し出す。さらにもう一方の手では暴れたことで捲れあがったスカートから見える吹寄の尻をさする。
「〜〜〜〜知らな……いっ」
「本当に?」
そう言って上条は下着の中に手を入れた。トロ……っといやらしい感触がする。指先で撫でながら小さな突起をクリッと優しく摘むと「やっ…ぁ」という声が吹寄の口から零れる。
「もっとよく見てくれませんか?吹寄さん」
指を動かしながら上条は囁いた。吹寄は、必死に下半身に押し寄せる快感を堪えながらその上条の意地悪めいた言葉に返事をする。
466名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:31:22 ID:DqZrM0vH


「触るなっ…ぁ……、貴様なんか……上条なんか……あぁ……っ」
言葉とは裏腹に、下腹部がきゅんきゅんと疼く。
「好き……じゃな……い、キモ……い……ひんっ!」上条の指がグニュっと吹寄の中に侵入してきた。
「へぇー、クラスで真面目な吹寄さんはキモい男子にいじられてこんなに濡らすんだ」
「っああぁっ……!」
「吹寄変態くさいな」
中指を根元まで入れた上条はその指を動かし始める。グチュ、ヌポ、という音と共に「やっ、あ、や」と吹寄が声を出す。
上条はその反応にゾクゾクっと快感を覚え、執拗に愛撫しだした。
「変態」と吹寄を言葉責めにしながらジュプジュプと指を動かす。
「あっ……ん!上条……待っ……て、ホン……トに」「やめてって言いながら締め付けてるぞ変態さん♪」「い、や!っあッ」
「変態」
その瞬間、吹寄にそれまで感じたことのないぞわっとした感覚が押し寄せる。
「あっ!!え……?ひやぁ……」
きゅうぅぅぅぅっと下腹部が熱くなる。上条も、締め付けが強くなったのがはっきりわかった。
「いやっ……見ないでっ!!……あっ!」
同時に、ジョボジョボと吹寄のアソコから温かいものが流れ出てくる。
「やっ、あぁぁぁぁ!!」
上条はそれを見て唖然としながらも、尋常ではない興奮を覚えていた。
「すっ…げー。これ……潮吹き?……吹寄なだけにって――、ハッ!!しまった!!」
上条が慌てて吹寄を見ると今までの印象がぶち壊れるくらい事が目の前で起こっていた。
吹寄が、あの鉄の女がグスングスンと声を出して泣いていたのだ。
「吹寄……ごめん、調子に――」
手をとって慰めようと顔を近付けた瞬間、吹寄は一転してキッッ!と上条を睨み付け、ゴキィッと派手な音が響くほどの頭突きをお見舞いさせた。
「〜〜〜〜ッッッッッ!!」
「貴様……、最初……から、こういうつもり……っで……」
まだ涙ぐみながら吹寄は上条の胸ぐらを掴みあげる。
「す、すす、少し……は、あたしが好きでこんなことしたんでしょうね!?」
カアァァと吹寄の顔がまた赤くなった。心中、自分のドキドキとした鼓動が聞こえているのではないかという不安さえ吹寄は抱く。
467名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:32:32 ID:DqZrM0vH

しかし上条は、クリティカルヒットした頭突きに多少怒りを覚えたので少々からかってやろうと考えた。
素っ気なさそうに
「……少しだけな」
と答える。
吹寄は「…………」と、沈黙したあとにスリスリと上条に身体を寄せ付け、ちんまり、とワイシャツの裾を掴んで
「どうしたら……いっぱいになる……の?」
と、言った。
顔を赤らめ、目を潤ませ、制服ははだけて、自分に擦り寄り、尚且つ上目遣いでそんなことを言われた日には男・上条暴走寸前。
釣られて顔を赤らめながら
「っそ……そりゃあ……ッ!!」とズボンを脱ぐ。
ビンビンに固まった肉棒を先ほどグシャグシャになった吹寄のアソコにツルッと擦り付けながら
「こっちもいっぱいになったら……かな」
と笑う。
「なによ……ソレ……」
吹寄は、その顔を見て釣られて笑ってしまう。
「いい……」
「え……?」
「もうなんでもいい……。貴様なんて、気持ちとかどうでもいいから……奪ってやるわ……」
グニュッと上条の先が吹寄の柔らかくなった部分に入り込んでいく。
「う、わ……っ吹寄……」
ズプッという心地よい感触が上条の身体を包み込んだ。しかし、少し先っぽが入ったところで吹寄が
「ふぅっ……!……あぁー……………」
と声をあげてコツンとおでこを上条のおでこと重ねる。
「やっ…ぱり、無理……。き……つ…」
コツンコツンと互いのおでこがぶつかる。
「……諦め早くないか?」
上条がなんかこいつ可愛いなと思いながら呆れかけると、吹寄はくっついていたおでこを離し、上条の頬を触って

「キス……して……いい子いい子して……そうした……ら……がんば……るか、ら」

上条はその言葉に間髪いれず吹寄と唇を重ねる。
「ん」と声を漏らしたあと、ビクビクッと身体を揺らしながら腰を下ろしていく吹寄。
ブチュっという音がしたあと、我慢の限界がきた上条が激しく腰を打ち鳴らす。
「ぁう!ん……ふ……あむ!」
舌を絡ませながら甘い声を出す吹寄の頭を、上条は約束通りスリスリと撫でてやった。
468名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:33:20 ID:DqZrM0vH

「あんっ!!……ど……しよ……」
吹寄は、顔も身体もべとべとに汚して、それでもまだ上条と唾液を交換することをやめない。肉棒を出し入れされているアソコからはどんどん愛液が溢れだし、ヂュポッという音が大きさを増してくる。
「あっ、あっ……どう……しよ……う……っ」
吹寄があまりに可愛い声を出すので上条の気持ちも高ぶり、より濃厚に舌を絡ませ吹寄を味わった。

「うれし……よぉ……あっ、上条……なんかに……ぃこんな……い、言いたく……ないのに……」

吹寄の腰が浮いてくる。上条はさらに激しくするために吹寄の膝を持ち上げグリグリと膣内の感触を堪能する。
コツンと奥で何かに当たる。何度も何度も、絶頂に向かうためにそこに打ち付けた。
「吹寄……膣内で出すからな……子宮に、いっぱい出してやるから」
その言葉に反応して、吹寄は限界を向かえる。
「やぁぁぁ……いくっ!いく……のぉ……!好き……だか……らぁ………っ!!」
ビュッ、と自分のお腹に熱いものが注がれるのを感じながら吹寄は果てた。
469名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:34:33 ID:DqZrM0vH


校内には、完全下校時刻を告げる放送が響いている。
「かくれんぼ……どうなったかな。さすがにみんな帰ったよなぁ」
「……」

二人はきちんと服を着て、吹寄が上条の肩に身体を預けている状態でいた。
「……吹寄」
上条が、不貞腐れたような表情をしている吹寄の方を見て呼び掛ける。吹寄は顔を向けずに「……なに」と一言答えた。


「好きか……ってあのとき聞いてきたよな。俺……これからもお前とこうして寄り添ってたい……。ダメか?」
上条のその言葉に吹寄は一瞬ビクッと反応し、赤面しながら口を尖らせる。次の瞬間
「吹よ――ッ!!」
ドゴォッという音が響くほどの頭突きが再び上条のおでこに食らわされる。
「ダメじゃないから……、……す、すす、好きだから……」
またそっぽを向きながら吹寄はそう言った。

「な……なぜ頭突きが」
「……無理やりした罰。ちょっと怖かったんだから当然の報いよ」
「マジで痛い。照れ隠しってレベルじゃねえぞ!」
上条が赤く腫れたおでこを押さえながらそう叫ぶと

チュッ

急に、吹寄が上条の頬にキスをする。
「……いっぱいになった?」
「……頭突きも含めてなりました」
おでこを押さえたまま、上条は吹寄を見つめる。
(……やばい。めちゃくちゃ可愛い)
照れ臭そうにする吹寄を見つめていると男子高校生である上条はなんだか再び身体が熱くなり、下腹部に違和感を覚えた。つまり、再びムラムラしてきた。
「吹寄っ!!もう一回……」
呼び掛けようとしたその時、ガタンと扉が開かれ、それと同時に怒号が響く。

「このくそ外道がぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」
そこにいたのは上条と焼き肉を賭けたかくれんぼをしていたクラスの男子たち。
倉庫の前に全員が集合していた。

「カミやん……、やっぱりここに……」
「つーか、え?俺たちが頑張ってる間になにしてんのコイツ」
「吹寄が……吹寄が…」
「なぁ、やっぱり致してたわけ?」
「校内セックスとか引くぜ実際……」
「罰が必要だな」
「むしろ死ぬべき」

全員が、額に血管を浮かべて一様にしゃべりだす。そして、最終的に声を揃えていった。

「今日は上条(お前)の奢りだ!!」

上条は眉をピクピクと揺らしながらハハハ……と声を出す。人間、窮地に追い込まれると笑えてくる不思議。
「ふふ……うふふ……。不幸だ……」


その横で吹寄が下を向いたまま
「あたしは、……幸せかなぁ」
と呟いたのは誰も知らない。
470名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:38:11 ID:DqZrM0vH
終わり!
アニメ二期が放送すればオルソラオリアナ吹寄アニェルチアンジェレネの同人とか出んのかな……
出るよな。
スレ汚し失礼しましたおやすみなさい。
471名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:39:16 ID:vASz3mZL

>>457
おお、すばらしいエロだ。エロ紙さまだ。
元ネタの漫画はわからんが景えんじの絵で脳内再生された。GJ
472名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:44:10 ID:clfzdRCT
GJ
早く二期で吹寄みたいわー
473名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:44:11 ID:+DH+PZnF
>>470
GJGJ。
やはり元ネタは思いつかんが素晴らしいエロをありがとう。
年甲斐もなく一部が熱くなる感じがしたよ。
やっぱり気丈なコが乱れるとかわいさ倍増だな。
もひとつGJしとこう。
474名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:51:09 ID:+E/P/Zz2
475名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:54:22 ID:+E/P/Zz2
しくじった
>>470
元ネタにはピンと来なかったけど、可愛いなせーりん
GJ!
476名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 20:30:33 ID:Vk5Xv2TN
>>470
いいねぇ…
中年復帰しないかな…(´・ω・`)
477名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 20:37:30 ID:DqZrM0vH
>>476
おおっ!知ってる人キタ!
478名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 21:32:24 ID:d3nvk6Zw
あかざわRED曰く、
利き手事故ったのと、成コミでは食っていけないから引退だっけ?中年
479名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 21:54:29 ID:Ig7pBaXx
>>470
その中に五和を混ぜないお前さんに全俺が泣いた
480名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:38:29 ID:f1v8R9X/
>>470
さいっこうにぐっじょぶ!
これで我が軍はあと10年はたたかえる!

アニェが釘宮かどうか。それが問題だ。
481名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 06:17:09 ID:uh0Xmt/9
>>470
個人的にはアニェには千和を推したい
でも多分釘宮なんだろうなぁ(製作会社的な意味でw)
482名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 08:09:17 ID:0emhqsbJ
>>478
あの独特の世界観なら
利き手さえどうにかすれば食っていけただろうに…
483名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 08:20:30 ID:+5/IVCSK
>>470
GJ
元ネタのヒロインもデコ娘ぽかったよな。
484名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 11:14:42 ID:pa+zM5l1
滝壺はロリでおk?

書く際に名前呼ばせるとき
「漢字…」   大人な漢字
「ひらがな…」 ちょっとこども

どっちがいい?

485名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 14:24:27 ID:s7zcWcoO
ごめん、質問の意図がよく分からない
ロリも何も高校生くらいと言われてるし、浜面の事は基本平仮名で呼んでるし
486名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 15:00:35 ID:3VjXhC0Y
滝壺は不思議ちゃん
487名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 15:20:06 ID:QByxrc9l
>>470
吹寄最高です乙




で、吹寄と関係をもったことを知った姫神が
上条さんの部屋でちょっかい出そうとした時に
吹寄がやってきて「姫神さんと浮気してるんだ!!」と修羅場になったり
インなんとかさんと同棲がバレて修羅場になったり
美琴がビリビリして修羅場になったり
あと、修羅場になったりするんだよな
488名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 21:58:14 ID:GlePzN5R
>>487
いちいちインデックスの事略すなヴォケ!
489名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 22:01:56 ID:1/DG8sNE
>>487
修羅場にしかなってないやん
それに、上条さんの女性関係は修羅場がデフォだよきっと
490名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 22:22:39 ID:qaMGqw11
修羅場からハーレムにするのが上条さんだと思ってる
491名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 23:30:14 ID:1AyUfHGx
>>487
イン〜のネタはVIPぐらいにしておいたほうがいいと思う
492名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 23:42:53 ID:auNB04JR
インなんちゃらさんを悪くいうのはやめろよ
悪質なものは立法機関に通報する。
493名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 00:08:26 ID:pZfaxbdj
494名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 00:09:14 ID:5vSqPGJ8
つまらん
495名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 01:03:32 ID:WOXL7a+t
インデックスの名前ネタ自重しとけ。正直うざい
496名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 01:17:09 ID:pZfaxbdj
ネタにマジレス
497名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 01:44:49 ID:Oa+Ytu15
科学サイドvs魔術サイド
巨乳団体戦を開催したい!

科学vs魔術

・先鋒
ほわほわ爆乳対決!
風斬vsオルソラ
「え、あの、その、爆乳なんて、っ、言われても…(泣)」
「あらあら、なにかしら〜?はい、神の愛の偉大さについて、身体であらわせばいいのでございますね〜。」

・中堅
お姉さん、危険な魔乳対決!
黄泉川vsオリアナ
「青少年達が悪の道に落ちないよう、正しい色気を教えればいいじゃんね!負けないじゃんよ!」
「形や大きさなんか、お子さまの見るものよん。もっと奥深くの魅力、ミセテあげるわん…」

・大将
きっちり黒髪美白乳対決!
吹寄vs神裂
「こんっ、のぉぉ!三馬鹿ども、必ず、必ず殺すっっ!特に貴様ッ!頭突きで首まで埋めてやるわ!」
「つ、土御門っ?!これはなんですか!?恩返しが、なぜこんな場所にっ?!」
・科学側リザーバー
固法「なにかしら、これ…。武蔵野牛乳の素晴らしさを広めて、と言われて来てみたら…」
麦野「はーまづらぁ♪」
結標「母の愛に飢えたいたいけな少年はいったいどこっ?!」
美鈴「みんなお子ちゃまねぇ♪うふふ」
・魔術側リザーバー
五和「が、がんばります!え、おしぼりを挟む、ッて教皇代理っ!」
ルチア「なぜ私がこんなところに…、しかし、アニェーゼ部隊の皆の期待を裏切るわけには!」
ローラ「わたしの勝利は確定しているにつき、なのよ!」
シェリー「女体の美の極致、というから来てみれば…何よコレ…」

そして我らが審査員。せーのっ!
上条「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
498名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 01:52:16 ID:PUsKZoHI
>>497
あぁ、そんな上条さんに本気でレールガンの照準を合わせる美琴さんが目に浮かぶようだ・・・
499名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 03:39:10 ID:OADHlFuC
小ネタ
夜+ベッド+超電磁砲=


美琴「当麻早く……さむい」
上条「そう思うんだったら毛布広げて待ってないで、
   先に温まって待たれていただくことをお勧めいたします」
美琴「いじわる…」
上条「はいはい悪うございやした。消すぞー?」
美琴「うん……」


消灯…


ゴン!
当麻「痛って!?テーブルかよ…。痛ぅ〜」
美琴「バカね。ちゃんと場所把握して消さないからこうなるのよ」
当麻「不幸だ…」
美琴「こればかりは同情できないわね」
当麻「えーと、あ、ここか?」
美琴「うん。そこ…」
当麻「じゃ、お邪魔しますっと」モゾ
美琴「な、なによそれ。アンタん家のその、ベッドでしょ…?///」
当麻「いやでもさ。神聖な領域に踏み込むのに無断でというのは」
美琴「ば、バカじゃない!?」
当麻「?なに切れてんだよ」
美琴「なんでもない!いいからさっさと寝る!!」
当麻「あ〜なんだよわかったよおやすみなさい!これでいいだろ?」
美琴「〜〜〜!!」(こんの鈍感バカぁ///)


おわれ
500名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 07:35:12 ID:N55kUPhc
>>487
お前のせいで >>492-493 みたいなアホが湧いたんだから、責任取ってそれでSS書いてこいや!
501名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 07:39:15 ID:mEX0rIat
>>499
ネタで終わらせるには勿体ない秀作。
502名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 08:11:42 ID:tJyfs26J
>>500
スルー出来なかった奴は?w
503名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 12:50:07 ID:Ruuds1gn
ゲコ太+一方通行←超電磁砲
※注)御坂の一方に対する感情などIF設定あり


一方「たく…打ち止めのやろォ」
一方「人が疲れてひと眠りしよォって時に電話よこしてきやがって」

打止『ゲコ太の限定ストラップをよろしく!って
   ミサカはミサカは胸いっぱいの期待を声に乗せてあなたに托してみたり!!』

一方「ンで、ここに並んでる俺も俺だがなァ。チッ…アホらし」

店員「えー大変残念ながらこちらのお兄さんで締め切らせていただきまーす。誠に申し訳ありませーん」
一方「へェ……」
一方(ま、ラッキーだったなァ。ここまで来て収穫なしじゃァなんかムカつくしよォ…。
   それに、うちのチビっ子に駄々こねられた上に黄泉川の野郎にとやかく言われンのも癪だよなァ。
   ある意味組織の連中に使いっぱしりにされるより損な役回りだ)
店員「これが最後の限定ゲコ太ストラップになります。あなたは運がいいですね」ニコ
一方「そりゃどォも」
一方(へっ…運がいい、ねェ。そォいうのはだいたい誰かの不幸の上に成り立つってなァ…)

??「は、はは……せっかく、授業まで蹴って……はるばるきた…のに……」

一方「あァ?アイツは超電磁砲……か。なにしてやがンだ?あンな道の真ん中で座り込みやがって」

御坂「はは……終わりだわ……。黒子になにを言われても耐え抜くだけの覚悟をしてきたのに……」
御坂「肝心のゲコ太すらないんじゃ……はは、ふえぇ……」

一方「……」

御坂「あぁ……死にたいかも」
一方「おい」ザ
御坂「ふぇ…?」
一方「これ、やンよ」
御坂「え、あ、一方通行!?な、なんでアンタがそれを?」
一方「たまたま暇だったから並んでみたンだけどよ。軽い運試しってやつでなァ」
御坂「で、どうしてそれを、私…に?」
一方「いらねェなら捨てちまうぞ?なンなら今目の前で粉みじんにしちまっても」ス
御坂「いる!!いえ、是非ください!!」
一方「ッ……」ビク
一方(コイツ……本当に常盤台の『超電磁砲』かァ?)
504名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 12:52:14 ID:Ruuds1gn
御坂「は〜ゲコ太ぁ〜…」
一方(流石は遺伝子レベルで同じってだけはあるってかァ?いや、いくらアイツでもここまでは……)
御坂「はぁ〜…あ、そうそうアンタ!」
一方「なんだァ?」
御坂「これから暇よね?暇でしょ?さっき暇って言ったわよね!」
一方「だったらなンだってんだァ?」
御坂「ちょろっとつきあいなさいよ。その、お礼よ!」
一方(コイツは……)
一方「ンなことされる筋合いはねェ。帰ンぞ?」
御坂「そうはさせないわよ!このゲコ太を手に入れるために私は規則もプライドも捨てて戦地へ赴いたのよ!?」
一方(ついていけねェ……)
御坂「それに、もしもよ?アンタがゲコ太に興味あるっていうんならいい話相手かなーとか」
一方「ねェよ!!」
御坂「えー。でもなんの理由もなくこんな人目のつくところにアンタが並ぶとは思えないし」
一方「チッ……もういいか?俺は忙しいンだよ」
御坂「あ、ちょっと待ちなさい!」
一方「まだなンか……って、これは」
御坂「このゲコ太ストラップ。ダブってんのよね。
   本当はコレクターとしてダブってるやつでも一応保管するのが筋ってもんだけど、もしよかったらあげるわ」
一方「……」
御坂「ほら」ポイ
一方「チッ……これでチャラだ」パシッ
御坂「そゆこと。てか何回舌打ちしてんのよ。ストレス溜まってんの?」
一方「大変遺憾ながらなァ」
御坂「ふぅ〜ん。あんたも大変なのね」
一方「テメェも人のこと言えねえだろうがァ」
御坂「ぁ……」
一方「ンじゃ俺は帰る。連中にもよろしく伝えとけ。コイツはありがたく頂戴しとくぜェ?」チャラ
御坂「うん……あ、ねえ今度良かったら!」
一方「あァン?」
御坂「ち、ちゃんと決着付けさせてもらうわ!その、妹達も交えてさ!」
一方「………そのうち、なァ」
御坂「ちゃんと覚えておきなさいよ!あの子たちだってあんたには言いたいこと山ほどあるはずなんだから!」
一方「……」ヒラヒラ



御坂「行っちゃったか……」
御坂「なんだか、あの馬鹿のことといい一方通行のことといい、どこか私だけのけもの扱いなのよねぇ…」
御坂「そんなの、絶対嫌なんだから…」
御坂「ああでもゲコ太ぁ〜…」スリスリ



打止「限定ゲコ太ストラップじゃないぃ!ってミサカはミサカは冷酷冷血なあなたに絶望してみたりぃぃ!!」
一方「俺はそォいう側の人間なんだよ!クソがっ……やっぱ遺伝子レベルで手のつけられるレベルじゃねえぞコイツ等はよォ!!」
黄泉川「ま、アンタが帰ってきてくれたおかげで打ち止めのベクトルがそっちへ向かってくれてよかったじゃんよ。
    せいぜい今のうちにアンタも打ち止め成分を補給していけばいいじゃん?」
一方「畜生がァ……全てはゲコ太が、全てはゲコ太が悪ィんだァアアア!!!」
     



あくまでIF
それとこの形式しか無理
SSとか無理
505名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 15:08:25 ID:z+h3UUJy
>>504
反省のSSかな?
GJでした。

そして >>502
よし判った!
俺がSS投下すればお前さんも含めた他の奴もSS投下するんだな?
じゃあSS投下するわ。
ここから4レス使わせてもらいます。
上条×インデックス。微エロあり。
『はたして口は災いを呼ぶのか』
どぞ。
506『はたして口は災いを呼ぶのか』1/4:2010/03/04(木) 15:09:16 ID:z+h3UUJy
 学校も終わって寮に帰って来た上条当麻は、鞄を壁際に置くとテーブルの側にどかっと腰を下ろした。
 部屋ではインデックスがテレビに見入っている。その後ろ姿を頬杖を付いて黙って眺めていた上条はテレビ番組が終わると同時に口を開いた。
「なあインデックス」
「なあにとうま?」
「お前のその名前な」
「私の名前?」
 不思議そうに首を傾げるインデックスに、上条は頬杖を止めて背筋を伸ばした。
「ああ。その明らかに偽名っぽい『インデックス』って名前――お前どう思う?」
「どう思うって?」
 真剣な――だが今一つ要領を得ない問いかけに戸惑うインデックス。そんな純白シスターに上条は、自分の言葉の足りなさを実感して照れ隠しに頭を掻く。
「あ悪い悪い――いやさ。今日御坂の奴に『ビリビリって呼ぶな!』ってまた言われちまってな」
「短髪?」
 またあの美琴の話なのかとインデックスは眉間に皺が寄るのを抑えられない。
 そんなインデックスの様子に気付かない上条はそのまま話を続ける。
「ま、アイツがいっつもビリビリしてるのが悪いんじゃね? とか思ったんだけどさ。ま、確かにアイツには『御坂美琴』なんつう立派なお名前が有る訳だなこれが」
「う、うん……」
 全く要領を得ない、と言うか自分と何の関係が有るのだろうと言う話にインデックスは戸惑いを隠せない。
 とここで本題とばかりに上条は人差し指を立てた。
「時にインデックス。そう、俺はお前をインデックスって呼んでるけど……、これって本当にいいのかなと。カミジョーさんはそう思った訳です」
 ああ、とインデックスは思う。上条はどうやら自分の『インデックス』と言う名前を気にしているのだ。
 そう言えば初めて会った時もそんな事を言っていたかも、と思いだしたインデックスは大きなため息を付いた。
「そんな話、今更だとは思わないんだね?」
 呆れ顔のインデックスにそう言われても上条はピンとこない。
 ぽかんと口を開けてこちらを見つめる上条に、インデックスは再度大きなため息を付く。
「じゃあ聞くけど、私の名前が偽名だとしてとうまはそれでどうするの?」
 あまり答えを期待していないと判るぶっきら棒な物言い。
 ところが上条は答えを得たりと、両手をテーブルについて身を乗り出すと自信たっぷりに言い放つ。
「イギリス清教にお前の本当の名前を聞きに行く!」
 よし決まった、とばかりに胸元で拳を握る上条。一方、インデックスは暫くキョトンとしていた。
 そして次の瞬間、大爆笑と共に床の上をごろごろと腹を抱えて転がり始めたのだ。
「なッ!? 何でそこで笑うんだよ? 俺は本気だぞ!」
「あはははは……。そ、それは判ってるんだよ。ははは……。た、ただ、ただもう、とうま、とうまが……、あはははははははははは」
「…………」
 上条は笑い転げるインデックスの姿を苦虫を噛み潰したような顔で見つめる。
 すると笑い転げていたインデックスが笑うのを止めて立ち上がる。そして涙を拭いながら上条の真横にちょこんと座った。
「いいんだよとうま。とうまが『インデックス』って呼んでくれれば私はそれだけで十分なんだよ?」
 そう言って顔を覗きこんでくるインデックスに、上条は「俺は不機嫌です」と言わんばかりの仏頂面を向けると、
「何だよそれ? まるで幸せならそれでいいの的なオチで俺が納得するとでも思ってんのか? 大体お前の問題なんだぞ。それをおま――」
 今一乗りの悪いインデックスに活を入れようとした上条の言葉は、優しく触れて来たインデックスの唇に遮られた。
 そのまましばしお互いの唾液を交換し合う2人。
 やがてキスをした時と同じようにインデックスの方からすっと体を離すと、2人の間を唾液の橋が結んだ。
507『はたして口は災いを呼ぶのか』2/4:2010/03/04(木) 15:09:53 ID:xWq4jxya
 驚く上条にインデックスはにっこりと微笑む。
「うん。今、私はとっても幸せだからそれでいいの」
 その言葉と笑顔に上条は眩しそうに目を細めた。
「インデックス……」
「なあにとうまぁ」
「お前口の中が甘いけど……、冷蔵庫に有ったシュークリーム食べただろ?」
「ぁ……」
 いい雰囲気を一気にぶち壊す一言――しかし上条にとっては許しがたい証拠をインデックしに付きつけた。
 インデックスの顔が瞬時にしまったと言う顔に変わり、上条はやはり食べたのかと見つめる瞳が半眼に変わる。
 そんな上条の顔にインデックスは慌てふためくと、
「と、とうま、ちょ、ちょっと私の言い分も聞いて欲しいかも!」
「ああいいぞ。カミジョーさんは優しいからインデックスさんのお話を聞いてあげちゃうぞ」
 うんうんと頷く上条の背後にどす黒い怒りのオーラを感じてインデックスは頬を引き攣らせながら、早口でまくしたてる様に言い訳を開始した。
「あ……え、え……と……、その、冷蔵庫を開けたらね。そう! 冷蔵庫を開けたらシュークリームが食べてって私に話しかけて来たんだよ!」
「うんうん」
「そ、そうだ!? きっとあれは魔法がかかってたのかも! だってすごく美味しかったし……でもね! でも私負けなかったんだよ! 2つともちゃんとやっつけたんだから!」
「ほう、2つとも食べたと」
「あ……」
「2人で食べようなって、食べたら『オシオキ』だってあれ程言っといたのに、しかも俺の分まで食べたと……」
「あは、あはははははははははは……。駄目?」
 かわいらしく小首を傾げて笑ってみた。
「イィィィィンデェェェェェックスゥゥゥゥゥ」
 地の底から響く様な声でインデックスの名を呼びながら、上条がぐおぉっと両手を振り上げて立ち上がった。
 その姿はまるで冬眠から覚めたばかりの飢えた熊の姿を連想させた。
「きゃああああああああああああああああああああああああ!?」
 悲鳴を上げて逃げるインデックス。しかしすぐに上条に捕まってしまう。
 胡坐をかいた上条の脚の中にすっぽりとお尻から嵌ったインデックス。そのインデックスの修道服の隙間から上条の両手が忍び込んで来る。
「や、とうま、駄目ぇ!?」
 インデックスは身を捩って逃げようとするが、上条の両手は器用に修道服の中を進み、インナー代わりのシャツをも超えて――目指すかわいらしい膨らみに遠慮なく食らいついた。
「ひゅッ!?」
 笛の様な悲鳴を上げて白い喉を見せるインデックスに、上条は膨らみを餅でもこねる様に揉みしだく。
「んー……。いつ触ってもインデックスのここは触り甲斐があるよなぁ」
「ひぁ! そ、そんなに強く触ったら痛いッ!?」
 まだ幼い膨らみは芯が有るかのように指先にコリコリとした感触を伝える。
 痛がるインデックスを尻目に上条は黙って揉み続ける。そして段々と硬かったそれが柔らかくなって来た頃には、インデックス自身の体も殆んど蕩けかけ来ていた。
 鼻声で「んっ、ふっ」と切なく泣き始めて来た頃に、上条は自分でも意地悪だと思う言葉をインデックスの耳元で囁いた。
「何だ? 嫌だ嫌だとか言う割に鏡に映る誰かさんの顔は嬉しそうなんですけど、どう言う事でしょうかね? ねえインデックスさん」
「ぇ?」
「ほら」
 上条が顎で指した先には鏡が一枚。そこには白い肌を真っ赤に染めて胸をはだけて嬌態を演じる1人の少女の姿が有った。
 そして、涙を浮かべている少女の顔は何故か、艶やかに微笑んでいる様に見えた。
508『はたして口は災いを呼ぶのか』3/4:2010/03/04(木) 15:10:16 ID:xWq4jxya
「やっ!? 私、そんなんじゃ――」
 恥ずかしさに何をどう否定しようかも定まらずに声を上げたインデックス。その言葉を封じるかのように、上条は硬くしこった頂きを指の腹で押しつぶしながら捻り上げた。
 その瞬間、先端から走った電気の様なものがインデックスの全身を駆け巡った。
 目は零れそうなほど大きく見開かれ、上半身は勝手に跳ね上がる。
「ねじっちゃらめぇぇぇええええええええええええええええええええええええ!!」
 張り裂けんばかりの叫び声を上げながらびくびくと痙攣を繰り返すインデックス。その秘所から溢れだした愛液はかわいらしいショーツを瞬く間に決壊させると、修道服にまで大きな染みを広げて行く。
 そんな哀れな少女に構わずに上条は頂きを指の腹でころころと弄び続ける。
 その辛くも甘美な責めが止んだのは、インデックスの叫びも枯れて痙攣も小さくなり完全に放心してしまってからの事だった。
 その間責められ続けて赤く膨れた乳首が痛々しい。そんなインデックスに上条は、朝のあいさつでもするくらいに簡単に声を掛けた。
「お、いつも通り乳首だけで逝ったか?」
「はふぅぅぅ……」
 上条の言葉に返事をするかの様に甘く蕩けたため息を付いたインデックス。
 上条はそんなインデックス自身の唾液で濡れた顎を掴むと今度は自分からキスをした。
 舌でインデックスの口を隅々まで舐めまわして口の中から唾液を全部掻きだす様な乱暴なキスをしてから、ぷはっと息を吐いて口を離す。
「ん。甘い甘い。次からシュークリームの器はここにしようかな?」
 そう言いながらインデックスの舌を指で挟んで引っ張り出して弄ぶ。
「ふへ、んへへ……」
 敏感な舌からの刺激にインデックスの体に、また妖しい炎が燃え上がり始める。
 そして、そんなインデックスの変化を察するかのように上条は舌を離すと、その手を下の方――投げだされたインデックスの脚の間に持って行く。
「さて。甘いもんの次は、当然しょっぱいものって事で……」
 そう独り言のように呟きながら、修道服の下からまっすぐにある部分に向かって手を突っ込んだ。
 すると上条の指先にぬるりとした感触と共に、インデックスの股の間からはじゅくじゅくと卑猥な水音が聞こえる。
「あふっ、あふっ……」
 水音と呼応するように再び嬌声を上げ始めたインデックスに上条はにんまりと笑みを浮かべる。
「すげえなここ。もう大洪水じゃねえかよ」
 ぽつりと発せられた一言。その一言に、今まで嬌声を上げていたインデックスの声が、
「ん……。そ、そのセリフはぁ……あはぁ……さ、さすがに恥ずかし……んん……と思う……、と言うか……やっぱり……くぅん……恥ずかしいかもぉ……」
 甘い吐息で途切れ途切れに非難の声を上げたインデックスに、今まで平然としていた上条の顔が真っ赤になる。
「い、言うなよ……。ちょ、ちょっと場を盛り上げようとしただけじゃねえか……」
「と、とうまはぁ……はふ……やっぱりとうまでぇ……ん……こ、こんな時くらい……空、気……んん……読んで欲しい……かもぉ……」
「%△@&#!!?」
 再びの突っ込みに上条は声にならない叫びを上げる。
 そんな場違いなやり取りを繰り広げる2人だったが、別にそれで行為を中断する事は無い様子だ。
 その証拠に上条はインデックスの大事な部分を責めるのは忘れてはない。今やショーツの中にまで入り込んだ指は、口を空けて涎を垂らす秘裂から溢れる蜜をすくっては硬くなった肉豆に擦りつける作業を繰り返していたのだ。
 再び高みへと押し上げられつつあるインデックスは、徐々に息継ぎも荒くなって行く。
 対してすっかり馬鹿にされてしまった上条は、
「インデックスさん? 口は災いのもとって言葉はご存知ですか?」
 そう言いながら肉豆を虐めていた指を、するっと滑らせると後ろのすぼまりにそっと当てた。
「ひッ!?」
 インデックスは急に冷や水を浴びせられた様な気分になって悲鳴を上げる。
 そんな様子を確認しながら上条は、中指の先だけをすぼまりに潜り込ませると、人差し指とくすり指で器用に周りを揉みほぐす。
 そうしながら淡々とインデックスに話しかけた。
509『はたして口は災いを呼ぶのか』4/4:2010/03/04(木) 15:10:41 ID:z+h3UUJy
「罰受けてる人がそんな事誘う様な事言ったら駄目だろ? っつう訳で今日はいきなりだけど『2本』からな」
 上条の『2本』と言った言葉にインデックスはびくびくっと体を震わせた。
 それと共に上条の指先に心地よい締め付けが感じられるが、インデックスにはそれどころでは無い。
「に、2本って……、こ、この間初めてできつかった――」
「きつくなきゃオシオキにならないだろ? じゃ、問答無用って事で……」
 その言葉通りに中指に沿う様に人差し指が添えられ、すぼまりのふちをトントンとノックするように突く。
 その感覚にインデックスの喉がぐびりと鳴る。
「ほ……、本気……なの、かな……?」
「大マジです」
 その言葉通りに上条は、インデックスの中に人差し指と中指をそろえて根元まで埋め込んだ。
 その瞬間下腹部に走ったズンと肉壁を付き上げる感触に、インデックスはまたも大きく目を開いて絶叫を上げた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
 上条はその声を出来るだけ聞き続けようと、インデックスの中をゆっくりとこね回し続けたのであった。




 そんな成り行きを壁越しに聞き耳を立てる二つの影。
 壁にコップを当てていたメイド服姿の少女――土御門舞夏――は、同じく壁に当てたコップに耳を付けていた金髪サングラスの義兄――土御門元春――を見上げた。
「あれって児童虐待じゃないかー?」
「カミやんも随分と鬼畜になったにゃー」
 物騒なセリフの割に2人とも言葉にこもる感情は実にのんびりとしている。
「2人とも好きだよなー」
「まあ若いですからにゃー」
「シスターに子供が出来たら大騒ぎになるなー」
「それはまぁ多分、きっと大丈夫じゃないかにゃー? と希望を言ってみるですたい」
「そんなんでいいのかなー?」
「人の恋路ですからにゃー? 俺も馬に蹴られたくはないぜよ」
「だよなー」
 うんうんと頷き合う2人。
「所で兄貴ー。気持ちいいのかなーアレ?」
「さあ、どうかにゃー?」
「兄貴にならされてもいいぞー」
 舞夏が冗談のつもりでそう言った瞬間、金髪の手の中にあったコップにひびが入る。
「あははは。冗談だよ。本気にする――きゃ!? あ、兄貴ー?」
 気が付けば舞夏は土御門元春の小脇にがっちりと抱えられたいた。
「風呂でも入ろうか舞夏?」
 こんな時にニヒルな笑みを浮かべられてもちっともときめかないぞー、と内心で思いつつも舞夏は取り合えず説得を試みる事にした。
「ひ、1人で入るって選択肢は無いのか兄貴ー?」
 その言葉に帰って来たのは、無言で首を横に振ると言うジェスチャー。
「お、お手柔らかに頼むぞー」
 舞夏は心の底からその言葉を狼と化した義兄に投げかけるのだった。
510名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 15:11:39 ID:xWq4jxya
終わり。
皆の反省SSを待つ。
511名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 18:57:25 ID:JnI+jDBY
久しぶりの上インGJ
512名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 20:52:33 ID:9ncVur59
SSでは空気のインなんとかさんもこのスレでは多くて嬉しい
513名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 21:23:58 ID:QRMbeXgh
上条×インデックスは大好きだからもっと読みたいぜ…
514名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 21:32:37 ID:gxz2bkOm
GJです。
上イン派の自分としては嬉しい限り。欲を言えば土御門義兄妹のエロも読みたいです。
515名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 01:55:37 ID:Jf42yGBS
上イングッジョブ!インデックス可愛いよインデックス

しかし通行止めはエロ少なくて泣ける。貴重な作品たちを覚えるくらい読み返しまくってる自分キメエ
やっぱあんまり需要ないんかねえ?
516名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 03:14:10 ID:KV1yatr7
インデックスはお子様を装ってるが
実年齢が何歳なのか判らんし
性知識は豊富だろうから
エロも結構合うと思う。
517名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 03:29:53 ID:p9A5iGNI
518名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 05:39:18 ID:pLtEW3eh
最近寝ようとして目を瞑ると上条さんがアンジェレネに無理やりフェラガモさんをやらせてる映像が思い浮かんでめちゃくちゃ興奮する。というわけで誰か頼む
519名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 12:27:02 ID:t326iWnN
上条さんが美琴をかいぐりして、フニャ〜状態の美琴に「匂い(御坂妹と)違うもんだな」と口走ってしまい…

誰かSSにしてくれ(´・ω・`)
520名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 12:57:35 ID:5ySPgJHb
>>519
構成なら考えた。

久しぶりに上条さんとデートでハイテンションの美琴。
ベンチで美琴の可愛さに抱きしめる。
ふにゃ〜となった美琴の髪の毛のにおいを嗅ぐ上条さん。
おもわず「あぁーやっぱ匂いはそれぞれ違うんだなー」と独り言を言ってしまう。
カチン「……へぇー。誰と違うのかしら?」と抱きしめられ俯いた状態で答える美琴
「ん?それはもちっ−−−−」
「ほら言いなさいよ」
「えっと美琴さん?もしかして怒っておられるのでせうか?」
美琴を解放して2歩後退すると同時に、帯電→放電

「怒ってなんていないわよ」
「やっぱり怒ってらっしゃるじゃないですか!」
「で誰と違うの?言わないと怒るわよ」
「それはもちろん……」
「もちろん?誰?あの子」
「あっああ。御坂妹とも違うな」
「とも?まさかほかにも?」
「しっしまったー。いっ今のは言葉のあやでして……」
「言わないと、手加減しないわよ」
「もうびりびりは決定なんですかー!!!」
「言わないと……」びりびりびりり
「分かった、分かった!!言う、言わせて貰います!美鈴さんと打ち止め”ラストオーダー”です」
「へぇ……そう、言い残すことは?」
「ふこ(ryぎゃあああああああああああ」

構成からなんかSS化してる。
保管禁止。
ここまでならすぐに考えられるが、発展させるとなると時間がないでせうな
521名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 13:42:35 ID:uVKHOFnj
ん? 美琴って打ち止めのこと知ってるっけ?
522名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 13:52:21 ID:XQI+Ag8A
そういう他の女のことを匂わすことを言っちゃって、ゴタゴタにって展開は、
ただのデリカシーの無さからの失言なのか、
それともマジに他にも手を出しているからなのか、
それが問題だ。
523名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 19:53:36 ID:uVKHOFnj
土御門が散ったIFで、気落ちして何も手に付かなくなった舞夏を献身的に支える上条さん。
524Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/05(金) 20:10:03 ID:82gsiGsV
>>518
そのネタせん越ながら私が拾わせて頂きました。
上条×アンジェレネ(前半は逆かも?)。
一応エロのつもり。
『夢想』で5レス頂戴します。
でわ。
525『夢想』1/5 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/05(金) 20:12:01 ID:nUKrdv3G
 暗闇の中、ピンスポットに浮かび上がったソファーがひとつ。
 そこに深く腰かけているのは、白いシャツに学生ズボン姿の黒髪の少年――上条当麻。彼は両手の指を組んで太ももの辺りに乗せ、ぼんやりと暗闇を見つめていた。
 と、その暗闇の中に衣擦れの音が聞こえて来る。しかし上条は相変わらずぼんやりとしたままで反応を示さない。
 そして程なく、ピンスポットの光の端に靴のつま先が現れた。
 それに続いて現れたのは、黒い修道服を着た小柄な少女。先ほどからの衣擦れは少女が修道服を床に引き摺って歩いていた為であった。
 目深にかぶったフード。そこから胸元に垂らした2つのおさげ髪を揺らし、両手を胸の前で祈る様に組んだ少女は、上条の目の前まで来ると深々と頭を下げた。
「上条さん。今日はよろしくお願いします」
 そのまま頭を上げない少女に、上条は初めて感情らしい感情――眉間に深い憐憫の皺を寄せて深いため息を付いた。
「いいのかアンジェレネ?」
「もちろん」
「ルチアやアニェーゼは?」
「シスター・アニェーゼもシスター・ルチアも承知してます」
 その答えに最後の望みも断たれたかと、フードに覆われていたアンジェレネの頭を眺めていた上条は、再び大きなため息を付いた。
「なあ、もう一回だけ聞いていいか?」
「どうぞ」
「魔術に……その……せ、せ……せぇ……」
「セイエキ」
「うッ!」
 言い淀んでいた言葉をズバリ――しかも女の子の口から「セイエキ」などと言う言葉が飛び出した事に上条の顔が盛大に引きつるが、そんな事などお構いなしにアンジェレネは話を続ける。
「魔術にセイエキが必要なんです。まあ小難しい事は全部置いといてそう言う事なんです」
 上条はアンジェレネの言葉に二の句が継げずに酸欠の金魚の様に口をパクパクさせる。
「しかもセイエキは新鮮で無いといけない上に、極力空気に触れさせる訳にもいかないんです。これも魔術的に必要な事なんです」
 アンジェレネはたたみかける様にそこまで言うと顔を上げて頬を引きつらせる上条と目を合わせた。
(うわあ……。盛大に顔を引きつらせてますね。これはちょっと脅しがきつ過ぎたかも……)
 そう内の中で反省しつつも、目の前の上条の様子には悪戯心が疼いて仕方がない。
 アンジェレネはそばかす顔でにっこりと笑うと、
「と言う訳なんで諦めて私に抜かれちゃって下さいね」
 そう言ってから自分の唇の端に細い指を引っ掛けてぐいっと引っ張って見せた。そこにチラリと見えたかわいらしい八重歯の輝きに、上条は無意識にごくりと生唾を飲み込む。
「それじゃあ上条さん。おち○ち○を出して下さい」
「んがッ!?」
 アンジェレネの屈託の無い笑顔とは180度の卑猥な言葉に上条は衝撃を受けた。
 そのダメージを表すかの様にしばし頭を抱えてから、疲れた様な眼差をキョトンとこちらを見ているアンジェレネに向ける。
「おい、さっきからなんだその卑猥な言葉を連発しやがって? 女の子はもっとこう、そう言う言葉は恥じらいながら……いやいや違う違う……。とにかくそんな言葉使っちゃいけません!」
「は? それならおち○ち○はなんて言えばいいんですか? 陰○ですか? チ○コ? ペ○ス? それとも肉ぼ……」
「はいストップ!! そこまで!! もういい、もういいですから……」
「そうですか? 他にもまだ色々ありますけど……」
「なんかおち○ち○が女の子が使う可愛らしい言葉の様に思えてきましたので、思春期の小中学生みたいな言葉の羅列はもう止めて下さいまし。カミジョーさんのライフはとっくに0ですよ?」
 そう言って耳を塞いで生まれたての子羊の様に震える上条の姿を、アンジェレネは暫く珍獣でも見るかのように眺めていた。
 なんて初(ウブ)――もとい古風な男だろう。今日日の女の子は結構年増で、こんななりのアンジェレネもご多分にもれずそういう知識だけは豊富だ。
(噂では女の子をとっかえひっかえだとか、裸にひん剥いて舐めまわす様に見る様な男性だと聞いていたのですが……)
 上条酷い言われようである。
526『夢想』2/5 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/05(金) 20:12:43 ID:nUKrdv3G
 まるでシスター・ルチアを見ているみたいですよ、とアンジェレネはぼそりと呟く。
 あの保護者然とした同僚もこう言った濡れ事にはとんと免疫が無い。その割に今回の件では文句を言いつつくじ引きにはちゃんと参加していたのだから可笑しなものだ。
 事の発端は既に思い出す事も出来ないが、たまたまランベス寮を訪れた上条にエッチな悪戯をする権利を掛けたくじ引きを当てたのがアンジェレネだった。
 当るとは思っていなかったから内心びっくりしたが、この寮内でも上条を狙う人間は有言不言問わず多くいるのだ。そんなライバルたちを出し抜く為に、また教義から性交が禁忌とされるアンジェレネが考えた答えがこれである。
 随分と体を張った悪戯だと思うだろうが、色々と興味があるお年頃なのだから致し方ない。
 アンジェレネは今一度気合を入れ直すと、上条のズボンに手を掛けた。
「ちょ、ちょっと待て!?」
「もう十分待ちました」
「ちょ、じゃ、じゃあ自分で脱ぐから待て!」
「脱いでも脱がしても結果が同じなら脱がす方が面白いから駄目です」
「お、おい!? 面白いとか一体何の……ってこらぁ!! ちょっと待てって言ってての!!」
「もう遅いです」
 アンジェレネの言葉通り、こうして無駄に言い争う間にズボンの前は大きく開けられ、今や上条のナニを隠すのはパンツ一枚に。
「だ、ちょ、駄――」
「えい!」
 アンジェレネは顔をそむけ――直視するのが恥ずかしいのでは無く、起立したナニが飛び出して来て顔面を直撃!? などと言う古典的事故を回避する為――ながら一気に上条のパンツをめくった。
 そして淡い期待を胸にチラリと横目にそこにある筈の例のモノを探すが、
「あれ?」
 その先に見えるのはゴムの跡が付いた腹部だけ。
「あ、あれれ?」
 慌ててちゃんと向き直って視線を上条の腹からゆっくりと下に降ろして行く。
 するとそこには、だらしなく横たわる上条自身が。指で突いてみるがピクリともしない。
「おち○ち○ふにゃふにゃですね?」
「ふにゃふにゃですよ。それが何か? と言うか最速死にてえよ。不幸だぁぁ……」
「うーん……。ジャパニーズのおち○ち○は長さは無いけどカチカチだって書いてあったのでちょっと拍子抜けしました」
「おま一体何の本を読んでるんですか……あ、いいですいいです聞きたくないからニヤリなんて笑いかけるんじゃねえよ恐いからごめんなさい勘弁して下さい降参です」
 これ以上の辱めは即死するとばかりに上条は両手を上げて降参の合図を送る。
 そんな姿にこれ以上虐めても仕方ないですか、とアンジェレネはぐったりとした上条自身をそっと持ち上げた。
「で、どうしましょうかこのありさまは?」
「あ、諦めれば?」
「却下ですよそんなの。何のためにあの高い倍率を勝ち取ったと思ってるんですか?」
「倍率が何だって?」
「そ、こ、こちらの話ですよ。男性が一々細かい事気にしなくてもいいんですよ。じゃ、そ、それじゃ、い、いきますから我慢し……あ、いや、我慢じゃ無くて、ん……、そう! 覚悟して下さいねッ!」
 どうやら観念するしか無い様だ。それを悟った上条は、「はぁ……不幸だ……」と眩しく光るライトを見上げて呟いた。
 一方のアンジェレネは内心こんな筈ではと混乱していた。
 予定では上条のいきり立ったナニをしごいて射精させれば終わりだと思っていた。
 ところが手の中にあるのは、半死半生で半分皮を被った哀れな姿が横たわっている。
(と、取り合えず刺激をする為にしごいてみましょうか?)
 そう考えて無造作に掴んだものを上下にしごいた。
「ッ!」
 ところがアンジェレネがひとしごきもしない内に、上条の腰がびくっと跳ねて、口からは痛み感じさせる小さなうめき声が。
「ぁ……大丈夫ですか?」
 手を止めて心配そうに顔を覗きこむと、やはり上条は痛そうに顔をしかめている。
「き、急にそうされても痛いから……」
「すいません。こう言う事初めてなんで……どうすればいいですか? 私に教えて下さい」
 先ほどの勢いもどこへやら、すっかりしょげてしまったアンジェレネに、上条もじゃあ止めればとは言えなくなってしまう。
 暫く黙って考えあぐねた末、上条はアンジェレネの手の上から上条自身を握ると、不思議そうに自分の顔と重ねられた手を交互に見やるアンジェレネに優しく話しかけた。
「初めはゆっくり……。ゆっくりと前後させてくれ……」
「ゆ、ゆっくりですね! ゆっくり、ゆっくり……」
527『夢想』3/5 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/05(金) 20:13:45 ID:EGM9SQi6
 その言葉通りに上条の手に合わせてゆっくりとしごく。すると、今まで項垂れていた上条自身に血が流れ込み、力強さと共にじわじわとむず痒い様な感覚がせり上がって来る。
「ぅ……ん……」
「あっ!?」
「大丈夫……。気持ち良くなって来ただけだから……」
 上条の声に思わず手を止めようとするアンジェレネに、格好悪いとは思いつつ本音を伝えて先を促す。
 2人はそのまま上条自身を刺激して行く。
 やがて幹がその太さと硬さを増し、先端を覆う皮が無くなった頃、
「ふぇぇ……大きくなりましたねぇ……」
 完全に剥けて赤黒く変色した先端にエラを広げ、硬くなった幹に青筋を浮かべたその姿に、アンジェレネは畏怖すら感じていた。
「ん……、あ、ああ……」
 気恥しい、と言うかこの場から全力で逃げたい気分で一杯になっている上条だったが、ここまで来てしまっては後には引けない。
 今にも祈りをささげそうなアンジェレネに続きを促す。アンジェレネもそれにこたえる様に、熱くなった幹に指を絡めるとゆっくりしごきだした。
「火傷しそうですねこれ?」
「そ、そうか?」
「あ、先っぽの割れ目から透明なのが出てきました! これが先走りと言うやつですね?」
「あの、集中してくれません?」
「ははは。ごめんなさい」
 それから2人は暫く無言になった。
 聞こえるのは上条の荒い呼吸と、時折アンジェレネの手から出る粘液の音だけになる。
 それから数分後――。
「出ませんねセイエキ?」
「ぅん、はぁ……そ、そうだな……」
 アンジェレネの言った通り上条は射精できずにいた。
 込み上げるものは何度も有ったのだが、あと一歩が足らず生殺し状態の上条は、痛いほど硬くなった上条自身を持て余していた。
「さっきからカウパーでべとべとになるばかりで疲れてきました」
 ぬらぬらと光る上条自身とそれを握る手をうんざりした様に眺めるアンジェレネに、
「し、刺激が足りないんだ……」
「刺激ですか?」
 まだ足りないんだ、と難しい顔をするアンジェレネ。そんなアンジェレネに上条は弱弱しく呼びかけた。
「アンジェレネ……」
「はい?」
 こちらを向いたアンジェレネの上気して赤くなった顔に手を伸ばすと、上条はその薄い唇に触れる。
「口」
 その言葉の意味を暫く考えたアンジェレネは自分がしたある仕草――口に指を掛けて横に引っ張るアレ――を思い出した。
「ああ! そう言えば忘れていましたね」
 ポンと空いた手で膝を叩くと姿勢を正して腰を少し浮かせた。
 そして「さ、どうぞ」と一言発すると、小さな口を開けて上条自身の先端をそこに向けた。
 と、それを合図に上条はアンジェレネの頭にそっと手を掛けると、そのかわいらしい口に上条自身を差し込んだ。
「うぶっ」
 少し嘔吐(えず)いてしまうアンジェレネ。その姿に上条は「大丈夫か?」心配そうに声を掛ける。
 アンジェレネはそんな上条に目で大丈夫だと合図を送るが、その心中は決して穏やかでは無い。
(大丈夫なんて言っちゃったけど、いやッ、も、凄い臭い!? それに舌がぴりぴりしてしょっぱいのも一体何ッ!?)
 安易にこんな事をしてしまった事を後悔する。
 しかし上条と同じくこうなってしまってはもう後戻りなど出来ようはずも無い。
「舐めてくれ」
528『夢想』4/5 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/05(金) 20:14:11 ID:EGM9SQi6
「むぐぅ」
 上条の言葉にアンジェレネは舌先を器用に動かして先端を舐め始める。
 要領はチョコラータを舐める様な感じだが味は当然違う。
 それでも我慢しながら一心不乱に舐め続けていると、その内段々と感覚が麻痺して来たのか、アンジェレネはまた楽しい気分になって来る。
 顔が熱く火照るのも心臓が早鐘を打つのも何だか新しい遊びに没頭していた子供の頃を思い出させた。
 唯一違うと言えば体の奥に妖しげな炎がぷすぷすと燻り始めた事くらいか……。
「ふぅぅ……ふっ、んっ」
 上条が不意に気持ちよさそうに鼻にかかった甘ったるい声を漏らした。
 と、その声を聞いたアンジェレネは湧き上がる高揚感に思わず身震いした。
(上条さんが喜んでる……。んふふ……、んふふふ……。もっとその声聞かせて下さいぃ……)
 湧き上がる思いを胸にさらに熱心になって舌を動かし続けるアンジェレネ。
「んっ……あ……は、激しッ、い……」
 上条の嬌声を聞く度にアンジェレネの責めは激しさを増して行く。
 時折口に溜まった唾液と先走りのブレンドを、わざと音を立ててすするともっと濃いものが口の中に広がるのも覚えてしまった。
 そんな時、アンジェレネの頭に添えられていた上条の腕に微かに力が入る。
(ん?)
 一瞬その事に気を取られて舌の動きが緩慢になる。
 と、次の瞬間アンジェレネの頭がぐいっと上条の股間に引き寄せたのだ。
「ぐむぅ!?」
 急に口の半ばまで突き込まれて思わずうめき声を上げる。
 そして何が起きたのかと上目遣いに上条を見上げると、そこにはとろんとした目をした上条の顔が。
(うわぁ……)
 アンジェレネはその目を見た瞬間、体の奥に淫靡な炎が燃え上がった事を感じた。
 自分が上条を変えた。自分が上条をこうしたのだと言う優越感はどんな美酒よりも甘美に彼女を酔わせた――だが、それも長くは続かなかった。
「むぅおぉ!?」
 じゅうじゅると涎まみれの上条自身が口から引き抜かれる。
(まさか!?)
 次に起きるであろう事を予測してアンジェレネの瞳は大きく開かれた。
「んっ」
「ぐほッ!」
 喉の奥を突き破らんばかりに突き入れられて、アンジェレネの意識が一瞬飛ぶ。
「うっ、うっ、うんっ」
「うばっ! あぐっ! ぐむっ!」
 腰を使いだした上条にアンジェレネは成す術も無く口の中を犯されて行く。
(苦しい苦しい苦しい……)
 先ほどの高揚感も何処へやら。アンジェレネは涙と鼻水と涎を流して身もだえる。
「も、もう少し、もう少しだから……」
 上条はうわ言のようにそう呟くと、ひと際大きく腰を引いて――。
(ぃひぁ……!?)
 それを予感してアンジェレネは上条の両足にしがみ付いた。
『ズグンッ!!』
 柔らかい肉同士がぶつかり合う様な音と共にアンジェレネは喉の奥まで串刺しにされた。
「ン゛ン゛――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!」
「出るッ!」
 上条が叫びと共に、アンジェレネの頭を抱え込む様に背中を丸める。
529『夢想』5/5 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/05(金) 20:14:51 ID:EGM9SQi6
 そしてアンジェレネは確かに尿道を駆け上がる精液の音を聞いた。
 喉の奥に心臓が出来た様に脈打つ度に食道に流れ込むむせかえる様な塊。その塊に嘔吐反射で吐き出そうとするが上条自身が栓になって上手く行かない。
 その内段々と意識が朦朧としてくる中、アンジェレネは自身も絶頂を迎えてひくひくと体を震わせた。
(す……ごい……これが……しゃ……せい……? あたまが……どくどくし……て……もう……わた……)
 その思いを最後にアンジェレネの意識はぶつりと断ち切られた。
 瞳がぐるっと反転したかと思うとそのまま真後ろに向かって倒れてしまう。
 そこに反射的に手を伸ばしたのは――当然上条である。
「っうおッ!?」
 いささか強烈だったが出してしまえば冷めるのも早いのが男。気だるさもなんのそので、仰向けに倒れそうになるアンジェレネを抱き止める。
「アンジェレネ!! おいアンジェレネしっか……り……」
 名前を呼びながら顔を覗きこんで上条はギョッとした。
 半ば白目をむいたアンジェレネ。その口の中にはたっぷりと精液を溜めこんだままだ。
 その顔に思わず「うわぁ……」と自分がした事なのに引いてしまう。
 ところが我儘な上条自身ときたら……。
「チッ、こんな時におっ立ってんじゃねえよ俺は」
 自分に活をいれる上条。早速まずはアンジェレネの口の中のものを掻き出す。
 次に喉に詰まったものを取り出す要領で背中を叩くと、数回目にどろっとした黄色みがかったものを吐き出した。
「うう……」
「気が付いたか!?」
「あ、私気絶し……ごほげほ」
「悪い、無理して喋んなくていいぞ」
 そんな上条に、アンジェレネは口元を拭いながら「いえ、こちらこそすいません」と小さく頭を下げた。
 それから暫くして、何とか落ち着いた2人は乱れた着衣を整えてから向かい合う。
「ありがとうございました」
「あ……、うん」
 妙にすっきりした感じで最初と同じように深々と頭を下げたアンジェレネに、上条はばつが悪そうに短く返事をする。
 アンジェレネはそんな上条の姿にくすりと笑うと、
「この後はシスター・アニェーゼですから優しくしてあげて下さいね」
「げ!? まだ続くのかこれ?」
「はい!」
 今日一番の笑顔に上条は何を見たのか、苦虫を噛み潰したような顔をするとどかっとソファーに体を預けて「不幸だぁ……」と魂でも抜けそうな声でそう呟くのだった。



END
530Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/05(金) 20:16:18 ID:EGM9SQi6
以上でした。
今回は色々と強引でしたので辛口のコメントを期待しております。
でわ。
531名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 21:06:51 ID:pLtEW3eh
>>530
うぉぉぉぉおおお!
スルーされてたからまさか拾ってくれる人がいるとは……
妹にするならアンジェレネ!GJでした!
532名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 22:00:54 ID:sO7W/iqS
>>530
GJです。
なにげに不幸っぽさが漂っている上条さんがいいw
しかし、この後のアニェーゼの責めは激しそうだww
533名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 22:27:34 ID:B0O4QaEj
>>530
GJですよ!
仕事早すぎるでしょw

ってか、自分も>>518のシチュ書いてみた
恐れ多いが、2レスほど
534小ネタレベルで申し訳ない ◆k7f/kTYrhA :2010/03/05(金) 22:29:45 ID:B0O4QaEj
 とある寮の密室。
 椅子に座するツンツン頭の少年と、少年の前で跪くように膝を屈めた三つ編みの少女がいた。
「ん、ふぅ……ふ、む」
 少女の名はアンジェレネ。背丈の低い、三つ編みそばかすの幼い少女だ。
 アニェーゼ部隊に属する1人であり、元ローマ正教の戦闘シスターだったりする。
「は、むぁ……おっきぃですぅ…」
 食べ盛りな年頃で、甘い物を前にすると見境のなくなる彼女だが、今日ばかりは違った。
(どうしてこんなことになっているのでせう?)
 上条は今、彼女――アンジェレネに、ご奉仕をさせていた。
 文字通り、性的な意味で。
「ふ、むぁ…く、くるひいへしゅよぉ……」
 彼女はその小さな口で上条の一物を咥え込み、いやらしい音を立てて上下に首を振っていた。
 首を振る度に、口の端から溢れる涎と一物から流れ出る粘液がアンジェレネの口元を汚す。
 彼女は遠慮がちに一物を口に含み、差し込まれた先端に拙い動作で舌を絡ませた。
 口内に広がる強い苦味に顔をしかめ、思わずといったふうに口を離してしまう。
「うっ、げほっごほっ……」
 アンジェレネは嘔吐き、上目遣いに上条の表情を伺うも、彼もアンジェレネと同様に顔をしかめて、熱い息遣いをしていた。
 上条はアンジェレネの視線に気付き、手を伸ばす。
 垂れる三つ編みを掻き分けるように上条はアンジェレネの頭に手を乗せ、決して優しくはない手つきで彼女の顔を一物へ押し付けた。
「触ってみたいって言ったのはアンジェレネだろ?」
 頬にぐりぐりと押し付けられた肉棒にアンジェレネは手を添え、再び自身の口へ運んだ。
 固く反り返る肉棒を口一杯に頬張り、それで初めて全身を咥え込める。
 ドクンドクン、と脈打つそれを上条は、アンジェレネの口内で暴れさせた。
 押さえ付ける手が遠慮なく彼女の首を振る。
「んぶぅっ!? んむっ、んむぅぅっ!」
 ぐちゅぐちゅ、という一物に貼り付く粘液と口唇の擦れる音が余計に上条を興奮させ、反り返りは益々強くなっていく。
 上条は高まる興奮に我慢できず、
「ごめんっ、止まらなっ…」
 腰を浮かせ、より深く、より激しく快楽を貪るため乱暴に腰を振り始めた。
 たまに当たる歯が上条の一物に刺激を与え、性感はどんどんと昂っていく。
535小ネタレベルで申し訳ない ◆k7f/kTYrhA :2010/03/05(金) 22:31:18 ID:B0O4QaEj
「んぶ、ふぁみっ、ひょう、ひゃんっ…」
 突き入れられる熱いそれがアンジェレネの喉奥を容赦なく責め立て、彼女の口内を犯し尽くしていく。
 時折頬の裏側へ擦り付けるように腰を振るい、ざらざらとした感触を楽しむ。
 あまりの息苦しさにアンジェレネは涙ぐみながら、懸命にその暴力的な衝動を受け止めていた。
 顔を上気させ、涙をいっぱいに溜める彼女の苦悶の表情に上条はさらなる性の昂りを感じ、昇り詰めようと腰の動きを速めた。
「くっ、も、で、そっ…!」
 アンジェレネの頭をさらに強く押さえ付け、彼女の喉まで焼き尽くすように、
「くぅっ……」
「んぶぅっ!?」
 煮えたぎる性を放った。
 溜まりに溜まりっぱなしだった上条の勢いは収まらず、ドクドクと白濁液を放ち続ける。
 やがてアンジェレネの口からドロッとした粘液が溢れだし、堪えきれずに一物から口を離した。
 ビュクッ、と白い粘液がアンジェレネの顔面へぶちまけられる。
 白濁に濡れた彼女の顔は、歳不相応な淫靡さを多分に含んでいた。
「ふわぁ〜……」
「…はぁ、はぁ」
 暫しの静寂が訪れる。
 祭りの後の静けさのように、上条とアンジェレネは呆然としていた。
 やがて上条はハッとして、アンジェレネに声をかける。
「わ、悪いっ! アンジェレネ……その」
「…ふぇ?」
 未だにアンジェレネは呆けていたが、上条は構わず続ける。
「む、無理矢理しちまったし、かけちまったし…悪かった。 謝る、すまん!」
 上条は勢い良く頭を下げ腰を曲げた。
 パチパチとアンジェレネは瞬きを2つほどして、にへらと笑みを浮かべる。
「そのぉ…今の、気持ちよかったんですか?」
「えっ!? いやその…はい…キモチ、ヨカッタデス」
「えへへっ…なら、良いです」
 ニコリ、とアンジェレネはほんわかに微笑んだ。
 上条には、それが女神様の笑顔に見えたという。

終わり
536 ◆k7f/kTYrhA :2010/03/05(金) 22:36:40 ID:B0O4QaEj
以上
……俺はエロい文章が下手だってよくわかりましたの巻
でも後悔だけはしない

>>239で上黒書いてたんだけど、調子に乗って続編書いてて、ついでにトリ付けてみた
需要とかは知らん!
近いうちにまた!
537名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 22:50:57 ID:qV/PIEFP
君の場合トリップはやめておいたほうがよさげ。
作品についてはノーコメント。
538名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 23:16:36 ID:TyMPsL+6
黒子に例の水着で足コキされたい
539名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 23:25:20 ID:5PwOIuO5
佐天と初春が双バイブでレズってて、それ見た(入室した)
黒子と美琴がなし崩しに加わっちまって…

いつの間にか気が着いたら美琴が三人に三穴責めで絶頂…。

な、SSをお願いします。
540名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 23:36:46 ID:BFTnJnv6
>>538
自分は寝転がってんだよな?
すごいアングルだな…
541名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 00:05:30 ID:gFiSGBuO
>>537
>>530>>536 も変わらないと思うけどな。
どっちも良く頑張ったと思うよ。
542名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 00:42:13 ID:xvFd2LQb
なにこの上から目線のスレ
543名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 00:42:53 ID:KzH0FCUk
>>538
投下があったばかりだし自重しる。

>>539
上に同じだが一言。
彼女らがはたして美琴を押し倒したくなるかのう。
544名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 00:46:46 ID:gFiSGBuO
>>542
レスの事ならお詫びしますが……、スレは関係ねェだろ?
545名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 01:43:05 ID:s/mfYoeE
ww
546名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 02:23:55 ID:PPLKG79D
上条×禁書のオヌヌメおせーて
547名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 02:28:14 ID:cbvSjgY+
>>542はどう考えても>>537を見ての発言だろ。
548名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 03:17:10 ID:MRT1/rjW
>>530 >>536
お二人とも書くのが早いですね
後でネタでも書こうかと思ってたら、作品が投下されてるんですからw

上手な人の作品を見てorzになる人もいるけど、>>536さんは良い意味で刺激を受けましたか
……俺もエロ書くの苦手、エロパロ板なのに困ったものです
それはそうと、レスを見るに、続編の目処が立った、と受け取れますが
トリは本人証明に過ぎないと(個人的に)思いますので、気にせず付けてて良いんじゃないかと
549名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 06:15:26 ID:PUr6KeU7
>>536
GJ!!
俺の妄想に乗ってくれるなんてこのスレは優しいな……
上条さんとリメエアで一つ作ろうかと思うんだが手元に17、18巻ないし口調が把握できてない。誰かいくつか原作からリメエアの口調パターン教えてくれないか?
550名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 07:10:53 ID:9TqNssHJ
上条さんが五和と神裂に二股かけて
ヤンデレ化した2人に監禁されて...........
なSSをお願いします
551名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 09:02:36 ID:MRT1/rjW
>>549
・17巻
「ああ。いけません、いけません。そんな、他人を従わせるなど。みすみす背中を刺される危険を増やしてどうするの。
 私は、私を知る者に、私の信頼《しんらい》を預けるつもりはないのだから」
「……おやおや。妹のキャーリサがバッチリ映っているのに、この私が見切れているのは許せないわね。
 ううんと、こう、もっと、こう、近づけば、これでオーケー……?」

・18巻
「という事は、やはり……『墓所』という方向でよろしいのかしら?」
「うふふ。美人のなぞを明かしたいのなら、もう少し仲良くなってからにしてくださいな」

「〜〜〜。……フランスやローマ正教との戦争が終った後は、キャーリサ自身の手で封印し、破壊したカーテナ=オリジナル、セカンドの残骸と共に、
 残りの人生を死ぬまで『墓所』の奥深くで過ごす覚悟まで決めて」
「ですが、もしも我が妹キャーリサを哀れと思う方がいるのでしたら、第二王女という立場に関係なく、
 一人の女を助けたいと思う騎士がいらっしゃるのでしたら。今一度、剣を取ってはいただけませんか。
 おそらく、それだけで救われる女がいるはずです。どれだけの力を振るえるかではない。
 本当の意味で自分のために戦ってくれる人物がいる。その事実が伝わるだけで、救われる女が」

(……あらあら。カーテナ=オリジナルを持つ国家元首がどれだけ恐ろしい存在かぐらい、この項にの魔術師なら分かっていて当然のはずなのに。
実際にまざまざと見せつけられて、『清教派』の残存勢力は壊滅寸前といった所かしらね)
(……民を思い、クーデターを実行するほどに変わってしまったキャーリサに、そのクーデターで苦しめられる民を見て成長したヴィリアン)
(同じように、今度の件で私も少しは『強く』なったのかしらね)


リメエラの口調に極端な特徴はなく、基本的に理知的で生硬な空気を漂わせています
17巻の抜粋は、バッキンガム宮殿で上条さん、王族、騎士団長と同席した際の最も砕けた口調
18巻の抜粋の仕分けは、上二つは市内の協力者との会話、中二つは騎士達への説得時のもの、下の三つは心の声になります
又、原作では、上条さんの名前を直接・間接を問わず呼んだ事がないと思われます(俺が読み落としてる可能性があるけど)
それを踏まえ、妥当だと思われる呼び名は、『少年』が第一候補。
騎士達に『あなた方』と呼びかけていた事から、『あなた』が第二。『彼』が使用される確率は低いのではないかと
もっとも、親しくなれば『上条』だろうが『当麻』だろうが、『旦那様』『ご主人様』『ダーリン』と好きに呼ばせられますけど
注意点としては、俺はいい加減ですから、これらは参考の一つ程度に捉えてて下さいなw

552名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 09:04:53 ID:z7RinAPs
一度叶うとリクエストしまくるわけですよ。
自分で書けと言うと、文才がないだの言い訳をする。

553名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 09:26:22 ID:9TqNssHJ
>>552
俺には文才無いけどそこらへんは自重する訳ですよ






よく見ないでレスしちゃったんだ
リクエストされたばっかなのに気づかんかったすまん

554名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 09:44:37 ID:PUr6KeU7
>>551
呼び方まで詳しくありがとう!!
早速取り掛かる
遅筆なんで次スレになるかもわからんが。
555名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 09:45:33 ID:O9O9gk1o
>>551
派手に責められると口調が変わりそうだ
556名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 10:52:26 ID:gFiSGBuO
>>550
ヤンデレ化した2人は上条さんを監禁凌辱……

したまでは良かったが、逆襲を受けて一夜にして雌奴隷に生まれ変わったのでした――。

ただあの2人を緊縛ボールギャグ鼻フックにしてみたくなっただけです。
最速ヤンデレでは無いし私のようなマニアは皆無だろうからチラ裏ですな。
なお自己で回収します……なんて書かなくても誰も拾わないよね?
いやホント自分で拾います。失礼しました。
557名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 13:13:34 ID:afebVS4p
ヤンデレは相手に受け止められると途端にただのデレデレになるパターンしか思い浮かばないな
558名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 17:02:04 ID:KDdZtRI4
何故か分からないけど美琴と五和のヤンデレは物凄い簡単に想像できるんだよな
他のキャラはほとんど想像つかないのに
やっぱり作中で最も上条さんに惚れ込んでる二人だからだろうか
559名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 17:30:56 ID:PeQ3PGXU
>>558
五和は原作でもアックアさんにちょっとそれっぽい雰囲気出してたからだろ
美琴は知らん
560名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 18:10:00 ID:pEk/1NVi
ヤンデレールガンの語呂がいいからヤンデレだと認識されてるのさ
561名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 18:29:29 ID:IPAnbc2r
一途なら何でもヤンデレ化が最近のトレンド
562名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 19:30:50 ID:Nl5GhtGG
まあ美琴は不正に学園都市のデータベースにアクセスしてまで
上条さんの個人情報を全部入手し、且つ常に彼の同行を目で追っているような女ですし
五和は五和で、プライベートな時間は常に恋する乙女モード全開で、どうしたらうまくいくかの
研究に余念がないですし、本当に死んでも良いレベルまで行ってしまってますから
563名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 20:33:29 ID:r05Sl+QH
五和と美琴は相性悪そうだなあ。
出遭ったらシャレにならない事態になりそうな。

…でもなんとなく
五和と美琴が争ってる間にインデックスが
全部かっさらってくイメージが。
564名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 20:50:18 ID:ZXr3vyRO
「アイム噛みングなんだよ」
565名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 21:29:14 ID:QO6wo2tS
最近ヤンデレールガンがマイブームだったりする
566名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 22:31:04 ID:qt84BBcj
>>563
「何よあんた!あのバカのなんなのよ!?」
「あなたこそあの人のなんなんですか!?」
睨み合う2人
そして……

「とうまー、お腹がすいたんだよー」
「んじゃあ帰るとするか。なんだかよくわからないけど、そっちの盛り上がってる2人も適当なところで切り上げろよー」
「にぶちんなところも、とうまはとうまなんだね。そっちの方が都合いい気もするけど私の気持ちにも気づいて欲しいんだよ」
「ん?なんか言ったかインデックス」
「なんでもないんだよとうま。それより今日の晩御飯は?」
「う〜ん。そうだな今日は……」
こうして学園都市の夜は更けていく



やべぇ、めっちゃ想像しやすいぞ!
567名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 00:04:00 ID:jB4B/Mcw
何だろう、上イン派の俺でも上条さんをどつきたくなってきた。
568名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 00:12:27 ID:/o7PFf26
夕陽の河原でクロスカウンターの姿勢で動かなくなっている二人のシルエットが
目に浮かぶ……。(SE:ヒグラシの泣き声)
569名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 01:52:49 ID:6Emic/ZK
>>568
芽生える友情。
この二人組んだら最強だぞ。
美琴くらい積極的な頻度と勢いで
おしぼりを出し続ける五和。
ないし五和のようにいいタイミングで奥ゆかしく
レールガンをぶっぱなす美琴

…ゴクリ。

570名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 02:53:12 ID:jnxO6nPI
つまらん。
571名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 03:02:13 ID:xBdR8H5+
まあ二人が仲良くなったらなったで、
黒子「何なんですのお姉様、その女は!?」
的なことになるのは目に見えてるがなw
572名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 09:44:11 ID:XIWULjO8
>>568
その後、傷だらけのままで似たもの同士と笑いあうんですね
573名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 12:00:40 ID:rX4l9QM3
>>572
そしてお互いを慰め合う訳ですねエロパロ的に……

絶対無いだろな需要。
574名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 12:10:02 ID:i9sB07Oj
ちょっとした妄想なのだがネタになればいいな
 
とある病院で木山先生を見かけたという情報が入り風紀委員の
固法先輩が潜入捜査をしている時に入院中の上条さんと出会う。
 
潜入捜査だから固法先輩はナース服
という妄想。
575名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 12:20:44 ID:2Ux2Cpqg
>>574
自分の妄想垂れ流して人様に書いてもらおうと思うな。
実現したければ自分で書け。
書く勇気がなければ妄想を書き込むな。
576名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 12:44:22 ID:Xz0Fyiov
お前ら発想が貧困だなあ、どうせ何も思いつかないだろうから、プロット考えてやったよ。
特別に使うこと許してやる。

みたいに偉そうに書くと書いてもらえるんじゃない?
577名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 13:41:42 ID:HYq0P8U2
木山の参加していた置き去りの実験の木原っていうおじいちゃんってさ
木ィィ原クゥゥゥゥゥンの親父だったりすんのかね
578名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 14:30:05 ID:bCApkef4
>>556
君には期待しているよ
579名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 14:36:48 ID:xBdR8H5+
>>577
そこはかとなく似てる感じがしないでもないよな。研究内容も木ィィ原クゥゥゥゥゥンと同系統だし。
580名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 14:48:02 ID:gOU1C7RU
というかあれはそうだろ
木原くンの人気を理解しているかまちーのサービスだろ
581名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 15:11:39 ID:HYq0P8U2
だんだん原作とつながってきたのも見てて楽しいわ
体晶の正式名称とかさ
582名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 15:44:39 ID:GWIofecB
>>576
拾わせてもらってる1書き手としては、正直2、3行の捨てネタが増えると荒れてるのと一緒と思ってます。
そうすると拾うのも投下も自重と思ってしまう。
583名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 15:50:38 ID:J7RTdQZK
くだらん1行ネタでSSに貢献したとか思いたいだけの消費者
584名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 16:34:30 ID:VvOoBpBt
なんでこんなギスギスしてんの…
585名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 18:33:21 ID:1l3+XGzV
>>583
ってことは、ちょっとしたネタじゃなくて、ちゃんとした構成を、ある程度載せれば、拾ってくれる確率上がるってこと?
586名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 19:18:17 ID:HYq0P8U2
>>585
句読点多すぎんだよks
何歳だ?言ってみ?18禁板なんだぜここ
587名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 19:30:18 ID:1l3+XGzV
>>586
24ですが何か用でしょうか?(笑)
588名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 19:36:48 ID:1Rkumrvy
>荒らし煽りはスルー。雑談は雑談スレに行きましょう。
24にもなって読めないとか馬鹿だろw




姫神のしゃべり方可愛すぎだよな
589名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 19:37:32 ID:0Me2B3eq
今年18になる俺はアウト?
590名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 19:40:33 ID:1l3+XGzV
>>588
悪い見てなかった
591名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 19:49:15 ID:csb84l3z
上条x美鈴
きぼん
592名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 20:39:46 ID:J7RTdQZK
24でそれもアウトだろ
593名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 20:46:20 ID:Ejd6WaBe
……最近。気付いた。 存在感が薄い。ということは……他の女の子を出し抜ける……
594名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 20:56:10 ID:WZMStwfz
姫神って夢見がちな女の子なんだな
595名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 21:57:07 ID:z+iUEW+/
>>572
あーいとらすとゆうふぉえばー

ごめんレス消費した。
SS書いてくる
596名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 22:25:02 ID:1agFayxK
夢見れば夢も夢じゃない。
どこかの魔法少女が言ってた。
597名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 22:40:08 ID:wy7Q7Oir
「私。巫女さんではない。私。魔法使い」

30まで経験できないのか・・・
598595:2010/03/08(月) 00:17:01 ID:lx2Q7IRK
よし出来た。
眠いから明日会社から帰ってきたらチェックして上げるけど、
初だし、文章稚拙だし、エロ無しだし、上条×美琴だけど
大目に見てください
599名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 00:38:46 ID:vOBtaDE0
>>598
期待してるぜ!
600名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 09:54:03 ID:YU/cmEd8
>>598
お前さんみたいなのを誘い受けって言うんだよ
一々予告とかしないでいいから
601名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 11:42:10 ID:GlWeAMVZ
まずは書き手になるとはどういう事なのか、ということを勉強して欲しかったな
二本足で歩いて言葉しゃべれば「人間」である、ということではないのと同じように
602名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 12:25:49 ID:Ydvgd15G
>>600>>601
そこまで言うほどのことなのかよw
603名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 12:50:59 ID:8NGM39tI
>>602
私を含めて確実に6レス分スレが無駄に消費されましたから。
結局誘い受けするとそれがネタになって雑談民が活性化されたり、無意味な一行レスが増えるので嫌われるのでしょう。
少なくとも予告しなければ「期待してるぜ」なんてレスは有り得ないわけです。
それにしても投下後に指摘すればレスの無駄にならないと思ったのですが、どうやら脊椎反射してしまったみたいで。
それが少し残念です。
604名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 14:28:06 ID:73HwNIS0
美琴inセイカクハンテンダケ
605名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 14:56:05 ID:fd3X4xCS
徳川11代将軍の徳川家斉は40人もの妻と子供が
男子26人・女子27人いたそうですが,
上条さんは果たしてそれを超えられるでしょうか.
606名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 15:06:26 ID:QegtVQEs
シスターズの一人を落とせば恋情の並列化で一万近くゲットだから可能性は・・・
607名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 16:05:44 ID:JGPYZKDe
SS2で一つの意識を共有している反面、体の数だけ選択肢を選ぶ事が出来る……とカエル医師が言っていました。
シスターズの一人を落とせたとしても、他の個体が別の男を選ぶ可能性が無いと言う事では無いかと。
608名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 17:08:36 ID:cYk5GHLh
どうしよっかなあ、書こうかなあ、とか一回だけならお約束で「ぜひお願いします」とか
よいしょしてあげてもいいと思うけど、中には勘違いして何度も繰り返したり、誰を登場
させて欲しい、とかなんか偉い様になっちゃったみたいな勘違いしている奴いるから
ムカッと来るよね。

で、そういう奴に限ってプロットもストーリーも文章もヘロヘロ。マシだった試しがない。

そりゃ、もうキミはもう「とある」同人は向いていませン、諦めて、「けんぷファー」
同人でも書きなさい。「我が家のお稲荷さま」でもいいかもしれませン。とアドバイス
しちゃうよね。これで日本語の文章のつもりか、氏ね!とか書くとかわいそうだから。
609名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 17:29:11 ID:8NGM39tI
>>608
他作品の話がしたいなら、当該スレに行くか誤爆スレに行ってください。

金曜の夜位からずっとこんな流れだね。
こうなると誘い受けでも何でもいいからSS投下を期待してしまう。
610名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 18:10:29 ID:YtYcbI15
何でこんなぎすぎすした空気なんだよ...
611名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 18:57:22 ID:bE4YgegU
就活大変なんだろ。
さもなきゃ受験失敗したんだろ。
多目に見てやろうぜ。
>18歳以下は来ちゃ行けません!

子供は早く寝なさい!そんな悪い子はキャッキャウフフ
で色んな先生に寝かしつけてもらう夢を見た。
形にしたいからがんばる。
612名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 19:00:52 ID:fd3X4xCS
浜面とアイテムのssを希望しています.
613名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 19:01:14 ID:fd3X4xCS
浜面とアイテムのssを希望しています.
614名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 19:03:23 ID:YtYcbI15
>>613
ただでさえ雰囲気悪いのにこれは.............
615名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 19:50:19 ID:rSoE+xrs
かまわん、いけ
616名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 20:07:43 ID:73HwNIS0
デレむぎのん。
ヤンデレではなく純粋にデレたむぎのんって凄く可愛いと思うんだ。
617名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 20:37:51 ID:GlWeAMVZ
クマーssでも読んで耐えるんだ
618名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:13:43 ID:ZhR8J6NG
あのSSのように綺麗な麦のんを妄想してたのにヤンじゃって悲しいです
619名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:16:19 ID:YU/cmEd8
麦のんはむしろ壊れてこそ麦のんだろ
綺麗な乙女の麦のんなんて麦のんじゃない
発禁ギリギリの隠語を連発し、オヤジかと見まごう程の下品な言葉遣いと態度で
発狂してるかのようなバーサーカーぶりを発揮してこそ麦のんだw
620名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:29:22 ID:GlWeAMVZ
お前がそう思う(ry
他人の萌にケチつけてもいいことなんかない
621名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:51:39 ID:fd3X4xCS
私はアイテム全体が好きです.
622名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:08:14 ID:ujcajfw+
>>621
海外の方が翻訳サイト使ってまで見たいというようになるなんて…
禁書も有名になったもんだなぁ…
623名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:13:41 ID:fd3X4xCS
フレンダが実は生きていた,
という展開だとうれしいです.
624短編上琴1/4:2010/03/08(月) 22:15:53 ID:lx2Q7IRK

ここは学園都市にあるとあるカラオケボックスの一室。
リモコン片手にさてどうしたものかと困っているのは、右手に幻想殺しを宿す少年上条当麻である。
当麻は頭をポリポリかきながら

「なぁ御坂。この間の借りを返す事がカラオケに付き合うって言う平和的な提案である事に、カミジョーさんは大変歓喜したのですが
 この条件は厳しすぎやしねーか?」

当麻のテーブルを挟んだ向かい側で分厚い冊子をめくって自分の曲を探しているのは学園都市に7人しかいないレベル5。
超電磁砲の異名を持つ御坂美琴。先日当麻に電子機器の関係で質問を受けた時にこのカラオケデートを取り付けたわけだが、別にこれが
初めてというわけではない。自分の恋愛感情を自覚してからというもの、美琴は借りの返済、罰ゲームと称して当麻と買い物に行ったり
ご飯を食べに行ったりしていた。これは傍から見ればデートなのだが鈍感朴念仁の当麻は本気で只の罰ゲームで美琴のわがままに付き合
わされてるだけだとだと思っている。

そんな当麻の雰囲気を察しつつも、最近なんだかんだで二人とも楽しそうでありだんだんデートっぽくなってきた嬉しさと気恥ずかしさで
さっきから顔がニヤニヤしたままなのだが、そんな顔を見られるわけにも行かないので膝の上の本に目を落としたまま

「んー、なんか問題でもあった?」

とりあえずすっとぼけてみた。

「ランキング上位のメジャーな曲禁止でお前が知らないけど気に入りそうなものを選んで、更に90点以上出さなきゃ罰ゲームとか!
 もはや罰ゲーム確定の只のイジメとしか思えないんですが!?」
「いいじゃない、目標をクリアしたら何の問題もないんだし。あ、じゃあこんなのはどう?アンタの持ってるプレーヤーに入ってる中から
 私がアーティストを選ぶから、曲はアンタが選びなさい。もちろん有名な曲は却下だから。点数は78点くらいまで大目に見てあげるわ」
「なんだよその微妙な点数は!?って言うかそれちっとも譲歩してないだろ!!」
「いいから貸しなさいって♪」
「あ、おい御坂!」

テーブル越しに当麻の手を取り押さえて胸ポケットから音楽プレーヤーを奪い取る。自分の持っていない機種でも大抵の電子機器は扱えるため
歌手別で並べ替えて曲を確認していく。

(へー、こいつってこんな曲聞くんだ。あ、このアーティスト知ってる!)

とっさの思いつきではあったが、プレーヤーをぶん取った理由はこれが本命だったりする。

「よーし、んじゃこの人たちの曲で行ってみよーか♪」
「ちょっとマテやこら!何でよりにもよってこの人等なんだよ!めちゃくちゃキーたけーじゃねーか」

美琴が笑顔で指定してきたアーティストは日本の超有名ロックバンドだった。


625短編上琴2/4:2010/03/08(月) 22:16:31 ID:lx2Q7IRK
「ちょっとくらいキー下げたって構わないわよ。アルバム沢山出してるし、私の知らない曲だってたくさんあるでしょう?」
「それでもだなぁ、あぁちくしょう不幸だ!念のため聞くけど、最新のアルバムって持ってるか?」
「持ってないわよ。一番新しいシングルならドラマの主題歌にもなったし持ってるけど。」

よーし、見てろよとかいいながら腹をきめてリクエストする当麻。

「いくぜぇー、俺の歌をきけぇぇぇ!」
「いよっ!まってました」

マイク片手にビシィと指差す当麻と、ぱちぱちぱちーと拍手する美琴。気が付けば二人ともノリノリである。
そしてディスプレイにはタイトルが表示される。


            「だれにも言えねぇ」

                      
(お、ちゃんと私の知らない曲ね。さっきの話からすると最新のアルバムの曲かしら?)

リズミカルなベースのメロディが流れ始めリズムを取り始める当麻。歌詞が表示されたが美琴と目を合わせたまま
すぅっと息を吸い歌い始める。

「これ以上可愛い人この世にいるのかと♪」

ドキィと、歌詞を聴いた瞬間美琴の心拍数が跳ね上がった。

(え、あ、ちょっと何ドキドキしてんのよ私の心臓!た、た、た、タダの歌詞じゃない)

思いっきり動揺して心の声は裏返っている美琴さん。その間も曲は進んで行きサビへと入る。

「指と指が触れ合うだけでビリビリ痺れてる♪」
(えぇ!ビリビリって)
「きっとものすごく好きなこと、気付いてしまったよ誰にも言えねぇ♪」
(え、え、ええぇぇぇぇ!?)

曲が進めば進むほどに心が動揺して頭の中が真っ白になる美琴。しかも困った事に当麻は歌詞の要所要所で美琴の顔を見ながら
歌うもんだからさらに効果が倍である。
626短編上琴3/4:2010/03/08(月) 22:18:25 ID:lx2Q7IRK
「よっしゃ!結構調子良かったしこれは行くんじゃねーか?」

割と調子が良かったので気分がいいらしく、画面を見ながら美琴に話しかけるが返事がない。
ダラララララとドラムロールが流れ点数が表示される

「よーっし、84点!ノルマ達成だぜ御坂。さー次はお前の番だ・・・あれ?御坂」
「ふにゃあああああああああああああああああああ」
「って、またかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!っつーか、ここで電撃はまずいって!」

帯電した電気が弾けようとする瞬間、当麻はテーブルを飛び越えて美琴に飛びついた。右手が美琴に触れた瞬間、パシィと電流を
打ち消す事には成功したが

ドサァ
「あ」

勢い余って覆いかぶさる形でソファーの上に押し倒してしまった。

「あ、わ、わ、わ、悪い」

と言ってすぐさま飛びのこうとするが

(うわっ、御坂が!)

動けなかった。押し倒された形になってる美琴は頬を真っ赤に紅潮させ目を潤ませているが不思議と怒りや怯えの色は無い。
普段の勝気で攻撃的な態度からは想像できないしおらしい姿に見蕩れてしまい思わず口に出そうになった感想を飲み込んだ。

(やばい、御坂がめちゃくちゃ可愛い)

どうしよう、どうなってんだ、なにがどうしてこうなった
当麻も普段と違う美琴の姿に抱いた感想やら何やらで混乱してしまい動けなくなってしまった。
627短編上琴4/4:2010/03/08(月) 22:19:31 ID:lx2Q7IRK

「・・・ねぇ・・・とーま」

時間にしてはほんの数秒。二人にとっては数時間に思える沈黙を打ち破ったのは美琴だった

「え、あ、なんだ?」
(あれ?っつーか今名前で呼ばれた?)
「その・・・さ、ノルマクリアしたからアンタの勝ちってことになるのよね」
「そうなるのか?」
「だ、だからね」
「?」
「う、受けてあげるわよ」
「何を?」
「その・・・ばつげーむ」
「どういうことでせう?」
「だ、だから、罰ゲームで私がとーまの言う事何でも聞いてあげるから」
「み、美琴さん?この体勢でそんな事を言ってしまうと取り返しがつかない事態に…」
「今だったら、今だったらとーまの誰にも言えないこと、私が聞いてあげるから」

美琴の真っ赤な顔にはさらに決意と期待の色が加わった。それを目の当たりにした当麻はまたしばらくフリーズする事となった。


その後、二人がどうなったかは

「「だれにも言えねぇ(ない)」」

二人だけの秘密となった



おわれ
628名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:20:32 ID:lx2Q7IRK
元ネタはB'zの「だれにも言えねぇ」という曲でした。
色々と反省はしている。
後悔はしていない。
どうしてエロ展開にならなんだ?
629名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:20:42 ID:wcAA0pkt
禿げ上がるほどのGJ
630名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:00:47 ID:VVN0jUs0
GJ!!これからも、そのまま突っ走ってください。
631名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:06:59 ID:abjzT0Ag
エロ無しだが、十二分に楽しめた。
GJ!!
632名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:17:57 ID:8NGM39tI
>>628
歌とはまた眼から鱗のアイデアだ!
終始笑わせてもらいましたGJ
エロはエロ専に任せておいたらいいのです。
あと、事故防止のために投下前に宣言レス入れてくださいね。
次回も期待してます。
633名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:33:23 ID:LChpEx9X
>>628
Gjwww
カラオケボックスでHなんぞしようなら録画されてしまうので、
未遂で終わってよかったよかったというところ。
御坂さんであれば、カラオケBOXのスタッフを脅して録画ディスクを
ガメてくるかもしれませぬが。
634名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:46:36 ID:LcNNGVQf
>>623
> フレンダが実は生きていた,
え、フレンダって死んじゃうの?
漫画しか読んでないだけにショックなり。
635名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 00:30:44 ID:hcmu4ETs
>>634
そいつにかまうな
フレンダさんは下半身が…
もしネタバレが嫌なら早く原作読むことを推奨する
636名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 00:43:30 ID:6CeVnxnc
>>1守れない奴は荒らしだからね
637名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 00:55:46 ID:vWSghzjo
芳川さんと黄泉川先生は
一方通行がフラグを立てるのでしょうか.
638名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:30:51 ID:o01EWDDW
>>637
頼むからsageてくれ
もう荒れるのは勘弁だぜ
639名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:33:23 ID:ZRHUFWtZ
百合物は嫌われるの? あらかじめ明示しておけばOK?
アイテムものを考えた。
640名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:37:23 ID:P/tLZluw
>>637

「お前!何にも言わずに打ち止めだけ連れて行く奴があるか!どんだけ心配したと思ってるじゃんよ!」
「そうよ一方通行。全く、キミが何でも一人で背負い込む傾向にあるのは分かっているけれどまさかここまでとは思わなかったわ…」
「……、あァ、悪かっ…」
「謝ったって許さないじゃんか。罰として窒息死の刑に処すっ!」
「うぉっ!?ちょっ、オマエ、……ってか苦し、」
「愛穂ったら。そんなにきつく抱きしめたら本当に窒息するわよ、胸で」

「…とかいいつつヨシカワもしっかり抱きしめてるのはどうなのー?
 ってミサカはミサカは仲間ハズレがつまらなくてこの人の足にしがみついてみたり!」

「つゥか離せオマエらあァァァ!!」



的な展開がロシア帰還後にあると信じているとも。
ええ夢くらい見たっていいじゃないですか…無職可愛いよ無職
641名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:45:34 ID:o01EWDDW
>>639
予告しておけば大丈夫だろ
期待してるぜ
642名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:59:04 ID:+Wc5OLbT
>>637
何を言ってるんだ君は
黄泉川先生が預かった居候は女性しかいないじゃないか
643名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 08:46:39 ID:Mdzuxo9z
規制中?
644名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 10:13:31 ID:vZt8m0DE
ここだけの話滝壺の良さがさっぱりわからないんだ……
ロリコンとか抜きにしても絹旗の方がいい女だろ。
ヤンデレ好きとか抜きにしても、麦のんの方が色々突き抜けてて魅力的だと思う。
滝壺って要するに立ち位置がヒロインなだけで、インデラックスや打ち止めみたいに魅力的なムーブやトークができるわけでもなし…
禁書的にメインヒロインは守られる存在てないといけないってことなのかな……
645名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 10:26:40 ID:6b1E0UXu
俺としてはインデックスにヒロインとしての魅力が足りてないと思うが・・・
最初の頃は割と好きだったが何かワケのわからん暴食キャラになってるし
っていうかインデックスと当麻との会話で魅力的な会話なんか一つでもあったっけ?
一番見てて主人公とヒロインの関係やってるのは打ち止めと一方さんぐらいだと思う

っていうかそもそも上条さんのヒロイン未だに不定だからなぁ
646名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 11:47:42 ID:dD6BaSb4
>>643
携帯厨の私は書き込めました。
PINKだけOKと言う状態でしょうか?
PCは前回書き込めない時がありました。
となるとSSの投下減るのかしら?
>>644-645 は荒らし認定でスルーしましょうね皆さん。
647名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 11:56:18 ID:ex3fGnGT
意外とフレンダも生きてるかもしれん。
ていとくんだって生きてるし。まあそれなりに必要な人材と見立てられて。
648名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 13:22:01 ID:hcmu4ETs
とうとう明日20巻発売か
テンプレ読めないやつが「ネタバレとかすんだろーな
649名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 16:05:24 ID:Vp7RdwC/
当麻&三坂妹(ペニバン付き)×美琴で二穴プレイ
(後ろから妹がアナルを突きながら「事細かい状況説明」で美琴を羞恥責め…)
と、言うのはアリw?。

誰かこのネタで…


650名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 16:37:58 ID:3VV/qTps
自分で書けばいいよw
651名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 16:45:33 ID:pxT6quh1
猿は自慰を覚えると止まらなくなるという。
シスターズの場合は理性があるが……適当に、一人になれる誰かがシテいると全体で快楽を共有できるとか?
652名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 17:01:06 ID:TKy9jUhb
感覚共有みたいなのがあるんじゃないか?

ミサカネットワークはひとつの快楽(ウイルス)で全体に拡がるみたいな
653名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 18:10:19 ID:vWSghzjo
禁書のアニメ第2期が放送されても
第1期と同じペースだとしたら
まだ浜面やアイテムの声が聞けないということになりますよね.
早くどんな声か知りたいです.
654名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 19:52:56 ID:+Wc5OLbT
バレになるから中身は敢えて言わないが、
あと1週間もしないうちにこのスレはレッサー祭りになるだろうと予言しておく
655名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 21:11:09 ID:TKy9jUhb
>>654
それがもういらないのが分からないかな。


なんか思うように進まないな。
656名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 22:03:16 ID:6CeVnxnc
バカだから仕方ないよ
そのレス書き込んでどうなるかまで予見出来ないんだろう
657名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 23:40:59 ID:79mKjwbz
>>821
ミサカはレベル4、出力2億ボルト、鉄釘を音速飛ばしくらいはできるスペック
上位命令防御完備、自爆装置完備、悪意増加処置済み
しかもなんと高校生サイズだ
658名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 05:04:03 ID:2PjZxjAA
いろいろあって浜面に抱かれることになるも、直前でやっぱり怖くなって膣素装甲しちゃう絹旗可愛いよ絹旗。
659名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 09:10:11 ID:70LWcbcB
>膣素装甲
上手いw
660名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 10:18:47 ID:TzZSlaz2
>>658
絹旗の処女は鉄壁と言うことだな。
その幻想はぶちこわさなくていい。
661名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 17:26:49 ID:IbVSJC14
アイテム4人の浜面の取り合いをしている場面を想像すると
楽しいですね.
662名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 18:17:12 ID:21Bi+f+o
>>660
おk
これより浜面の前でその幻想が殺されるNTR系の妄想をしておく。
663名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 18:38:59 ID:IbVSJC14
麦野はやっぱりヤンデレですね.
664名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 23:04:34 ID:KbhzZ89U
あなたが落としたのは鮭弁に首を傾げる麦野ですか?はまづらーな麦野ですか?
665名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 23:09:37 ID:THpoqrF+
ネタバレだお
666名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 23:51:31 ID:TVSCbEF8
>>665
はいはい。ゆとり乙ww
667名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 00:21:55 ID:GC3N50Ok
新参がまるで成人式のDQNかの如く無法で暴れてるだけだな
668ルームメイト1:2010/03/11(木) 00:27:19 ID:XQK5CoLs
エロ無し、ぼっち御坂、季節や友達関係に勝手な変更あり、です。
合わない人が多いと思うので、そういう方はスルーをお願い。

 とある月曜日・・・。
 昼休み、御坂は昼食を購買部で買うと校庭に向かった。最近は屋上か
校庭の片隅で買ったサンドイッチをかじるということが多い。一緒に昼
食を食べるほど仲のいいクラスメートがいないので、自分の机で食べる
のはかなり苦痛だった。
 「外の風に当たった方が気分が変わっていいし」独り言を行って見る
が、強がりにすぎないことには気づいている。今は外でもちょうどいい
季節だが、冬になったりしたときにどうすればいいのかは考えないこと
にしていた。さすがにトイレで便所飯っていうのはカッコ悪すぎる。私
は常盤台のレールガンなのだし。

 今のクラスで私が浮き気味なのも、この飛びぬけた「能力」に理由が
あるせいなのは間違いないだろう。憧れの対象ではあっても、親しく付
き合える相手じゃないのはそのせいだ、と彼女は考えていた。ただ一方
で自分の性格に問題があるせいでは、という悩みもずっと消えずに残っ
ている。
669ルームメイト2:2010/03/11(木) 00:28:15 ID:XQK5CoLs
 一時期は黒子を含めて4人で遊ぶことが多かったが、少し前から佐天さ
んが現れないことが多くなった。初春さんの話では、どうやら彼女は最
近婚后さんと仲が良いらしい。どうやら婚后さんが、能力の向上方法に
ついていろいろ教えてあげているらしいのだ。
 「ああ見えて、結構面倒見がいい性格なんですね」と初春さんは言っ
ていた。もちろん悪気は無くて、別に私を批判しているわけではないの
が分かっているのだが、御坂には結構これは堪えた。
 (確かに私はサテンさんに能力のことで何も教えてあげてなかった・・・。)
 
 御坂にとって、能力はカリキュラムで方法論を教えられることはあっ
ても、基本的に自分で向上させていくもので、他人、特に友人に訊いた
り、教えてもらって伸ばしていくものという発想がなかったのだ。
 (仕方ないわよね・・・)
 そう言って見るものの、これで御坂が落ち込んだのは、いかにもなお
嬢様然とした婚后さんよりも、自分の方が親しみやすい、とううぬぼれ
があるせいもあった。
 考えてみると婚后さんの方がとりまきと言っても、おとなしくてごく
ごくまともな感じの友達を連れているような気がする。
 (私ときたら・・・)黒子の顔が頭に浮かんだ。(あんな変態に好かれち
ゃうだから)
 そう思いながらもたまらなく黒子に会いたくなっている気持ちになる
のを否定することはできなかった。
670ルームメイト3:2010/03/11(木) 00:29:01 ID:XQK5CoLs
 昼休みが終わり、2階のクラスに戻るとき、ふと黒子のクラスの前を通
ってみようと思い立った。正直なところ同室となってからも互いのクラ
スでの出来事を話合うことはあまりない。どんな様子なのかは興味があ
った。
 「ここね」
 普段は通らない1年のクラスの前を歩くと、黒子のクラスはすぐに分か
った。その教室から聞き覚えのある声がしたのだ。黒子だ。黒子がしゃべる
と5人くらいのクラスメイトが大笑いしている。
(へえ、黒子って結構人気あるんだ・・・)
 普段寮で接している様子やジャッジメントの彼女の様子からもそんな
姿は想像したことがなかった。

つづく
671名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 00:31:35 ID:BUyUpBTg
レッサーえろい
ワーストは上条にドロッドロのデレッデレという電波が
672名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 00:32:55 ID:Zefjxx/r
ワースト×一方通行、上条×レッサー、上条×一方(花飾りが推ry、上条×フィアンマ(花k……
673名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 00:38:29 ID:bVbzCmgH
レッサーかわい過ぎる
674名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 00:46:02 ID:dLMOZuuz
日付変わったらネタバレタイムか
675名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 00:52:11 ID:AsH1fZ0U
>>674
正直異様だよな
さらに自分が絶対みたいなふいんきがあるし

どうしてこう専門スレの住人は基地外じみたやつがおおいのかしら
676名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 01:10:09 ID:GC3N50Ok
流れとか心情とかはいいだけに取り敢えず二次創作でそこまで原作設定を改変したら正直禁書目録二次創作でやる意味ないんじゃないかなって思う


ほとんどが祭りっぽい雰囲気にのっかってワーキャーしたいだけのダメ新参でしょ
>>900で立てようだとか勢い1位だとか明らかにどこから沸いてきたの?ってのが目に余るだけだと思う
677名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 01:13:55 ID:jdMpECwc
「ワーストが、ザ・ファーストより先に妊娠しちまうなんてな、かかか(笑)」
「やべえよ、やべえよ。まじでビリビリと御坂妹達に殺され…ちょっとワーストさん?
(笑)なんてしてる状況じゃありませんことよ!?だぁ〜っ何で一発で命中したんだぁorz」
「はッ!、あんだけ濃いザーメンずびずば中出ししたら打ち止めでも孕むっつの。このオ・ン・ナ・の敵がよォ♪」
「ぎぇ〜!ちょっともうそんな危険な例え勘弁してくださいよただでさえ吹けば消えそな上条さんの命の灯ががが」
678名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 01:26:04 ID:XytgKH1g
もう駄目だな、このスレ。
679名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 05:48:06 ID:Gp8Ugp+7
480K越えたけど次スレ立たないのね? とアピールしてみたり。
次スレ誰か立てませんか……?(小声)
とは言え、新刊の話で盛り上がられても正直迷惑な件。
カップリングやらネタバレやらギャースカされてもねー。
せめて同じやるなら前レスのネタかSSにでもして投下して下さい。
680名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 07:05:07 ID:d95b6SX9
んじゃ俺が立ててくるわ
新刊買ってねーから暫く蚊帳の外だし
681名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 07:08:56 ID:d95b6SX9
次スレです

とある魔術の禁書目録 25フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268258778/
682名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 07:18:46 ID:Gp8Ugp+7
>>681
乙です。
683名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 15:51:14 ID:VKcsOpLX
初春の膣は保温能力の影響で名器だと思う
684Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 16:25:59 ID:Gp8Ugp+7
こんにちわ。
さて次スレも立った事ですし、こちらには埋めネタ的SSおば。
絹旗が1人でバタバタするノンエロもの。
『絹旗最愛の超憂鬱』3レスでいざ。
685『絹旗最愛の超憂鬱』1/3 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 16:30:34 ID:Gp8Ugp+7
 真夜中に突然目が覚めてしまった絹旗最愛は、寝なおそうにも喉が渇いている事に気付いてしまった。
「喉が超渇いて眠れないなんて……。時計ぃ……。う……まだ起きるには超早い時間じゃないですか……? くそぉ……超良い夢を見ていた気がするのですが……、それを考えるとダブルで超損した気分ですよ全く……」
 そんな文句をぶつぶつと呟きながらベッドから起き出して冷蔵庫の有るキッチンへと向かう。
 この家は構造上リビングを抜けなければ他の部屋に移動できない作りになっている。
 なので絹旗も通り抜ける為にリビングに向かったのだが、そこで不思議な光景を見つけてしまう。
 リビングの片隅には何処から持って来たのか古ぼけたパソコンが一台置いてある。今、そのパソコンの前に誰かが居た。
 背中を丸めてディスプレイを覗きこんでいるその姿が、ディスプレイから漏れる光に照らされて真っ暗な室内にぼんやりと浮かび上がっている。
(ん?)
 じっとそちらに目を凝らしみれば目が慣れて来たのか輪郭がはっきりして来た。無造作に刈られたぼざぼざ頭に、音漏れ対策なのかご丁寧にヘッドフォンをしたその後ろ姿。
(浜面?)
 超こそこそと夜中に何をやっているのでしょう、と小首をかしげる絹旗。しかし、その瞳が直ぐにジト目に変わる。
(……女性2人と同居している身で自家発電とは流石は超浜面ですね。超絶的なキモさです)
 絹旗の言う通りここには絹旗と浜面以外にも滝壺理后も住んでいる。
 3LK――つまり1人に1部屋と言う贅沢な間取りのこの物件を見つけて来たのも、ここに有る家具を持ち込んだのも全部浜面だ。
 誰もその出所は聞かない。それは裏稼業に属する者の最低限のルールだ。
 そんな場所に、絹旗は始めのうち住む事を嫌がった。
 それと言うのも――浜面と滝壺がラブラブだったからだ。
 例えレベル4の窒素装甲(オフェンスアーマー)でも馬には超蹴られたくない――そう言って何度も断ったのだが、結局はなし崩しに共同生活は始まっていた。
 今では大分部屋に私物も増えて来て、先月は一度も学校の寮には帰っていない。
 快適かと聞かれれば首を傾げる所もあるが今の所おおむね問題は無かった――これに出くわすまでは。
 と、そう言う色眼鏡で見なおせば浜面の体が小刻みに動いて見えるから不思議なものである。
 その状況と予測のおぞましさに全身鳥肌になる絹旗。カッと頭に血が上ったせいで喉の渇きも眠気も何処かに吹き飛んでしまった。
(超コロス。取り合えず1週間くらいベッドの上で天井を超眺めて過ごすくらいにブチコロシましょう)
 そう心の中で浜面の今後のスケジュールを立てた絹旗は、すぐ側に有ったダブルのソファーの下に手を差し込むとひょいと片手で持ち上げた――つまり浜面に触るのも嫌だと言う訳だ。
 そのまま大股に浜面の背後に近付いてソファーを振り上げる……と、そこで絹旗の動きがぴたりと止まった。
 釘づけになる絹旗の瞳――その先には目に痛い位にカラフルなグラデーションのフレームで囲われたブログが立ち上がっていた。
 一番上には墨で描いた様にでかでかと『HAMAZの明日はどっちだ!?』と見出しが付けられている。
 HAMAZ……、ハマZ……、多分、いや間違い無く浜面の事だろう。
 どうやらそこそこのアクセス件数を誇っているのはカウンター数で直ぐに判る。
 比較的まめに更新もされているのもずらずら並ぶ更新履歴で察しがつく。
 そして、メインで表示されているのは今日の更新内容の様だ。
 実にとりとめの無い、話に一切まとまりも一過性も無い内容がつらつらと綴られている。
 今日は×××に追いかけられただの、△△△に見つかりそうだっただの伏字の多さにも驚く。
 しかし、絹旗が固まったのはそこでは無い。
 最後の一行。このブログにしては唯一かわいらしい――全くもって異質としか思えないディフォルメされた女の子のキャラが2つ、ピコピコと手足を動かしている。
 そして、その隣にはこうつづられていた。
『明日もこいつらが笑っていられる様に頑張るぜ!!』
 浜面の体が傾いだ。かと思うと首がかくんと後ろに倒れた――どうやら眠っているらしい。
 絹旗はその寝顔を暫くじっと眺めていたが、ふと振り上げた自分の手に有るソファーを思い出す。
 そしておもむろに、踵を返してソファーが置いてあった元の位置まで戻ると、浜面を起こさないようにそっとソファーを床の上に降ろした。
 それからキッチンに行って自分専用のマグカップにホットコーヒーを注いで、湯気の立つそれを持ってリビングに帰って来ると、浜面の顔が見えるような位置に腰を下ろしたのだ。
686『絹旗最愛の超憂鬱』2/3 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 16:33:09 ID:Gp8Ugp+7
 浜面の寝顔を眺めながらマグカップを口に運ぶ絹旗。その瞳はぼんやりと夢でも見ているかのようだ。
 それからどれくらい立っただろう。
「!!」
 絹旗は突然我に返って立ち上がる。
 思わず叫び出しそうになったが、そこは両手で自分の口を押さえて我慢した。
(わ、わた、わた、私は一体超何に浸ってこ、こんな事をおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?)
 絹旗は自分の記憶をたどるが浜面のブログを見た辺りからの部分が曖昧だ。
(ちょ、超浜面の分際でエラソーに私たちの幸せを超祈るような事書くからこっちも超調子が狂ったじゃないですか!! 馬鹿、阿呆、トンマ、間抜け、超浜面ッ!!)
 両手で口を塞いでむーむーと唸りながら、心の中で罵詈雑言を浴びせかける絹旗。
 それでも怒りが収まらないのか、何かを探して辺りをキョロキョロすると、テーブルの上に有るものを発見する。
 それは浜面が買って来たリップスティック。しかも色つきのヤツ。
 それを買って来るように頼んだのは絹旗だった。
 ただ、
(色が付いて無いヤツって超散々言ったのに……。こんな超簡単なお使いも出来ないなんて流石超浜面の脳みそは超鶏並みですよね)
 そう言ってテーブルから拾い上げて蓋を取ると真っ赤な本体が顔を出す。
(色を合わせるのって超大変だって何故気付かないんでしょうか?)
 難しい顔で暫くリップを眺めてから、おもむろに浜面の側に行く。
 相変わらず幸せそうに眠っている浜面。その寝顔を見ると何だかこうイライラするものがどんどん湧き上がる。
「自分が買って来たんですから超自分で責任取ればいいんですよ」
 そうぼそりと呟いて、手にしたリップを浜面の顔に――とここでまた絹旗の手が止まる。
 次に絹旗の目を奪ったものは鏡。さして大きくは無い鏡には自分の顔が映っている。
 我ながらなんて幼い顔立ちをしているのだろう。
 まだ12歳なのだから仕方ないと言えばそれまでだが、絹旗にはそれがとても理不尽に思えた。
 とここで、絹旗の視線は自分の手の中に有るリップに。


 ――いきなり何しやがんだ絹旗!? テメエはお礼代わりに拳をブチかませとでも教わったのか!?
 ――ふん。お使いも満足に出来ない男が説教とは超片腹痛いですね。
 ――ずぅわ!? こっちはお年頃のテメエに気ぃ利かして恥を忍んで選んで来たっつのに!!
 ――超余計なお世話です。その超無駄な気遣いの一〇〇〇分の一でも滝壺さんの体調に超割いてあげたらどうですか?
 ――うるせえ!! テメエに言われなくても滝壺の生理周期位きっちり把握してるわ!!
 ――大きな声で何超キモイ事言ってんですかこの超キモ面は……。
 ――うるせえ誰の面がキモイんじゃ!! テメエも少しはそれでも塗って女を磨きやがれこのアンネも来てねえクソガキが!!
 ――浜面ブチコロス!! 超ブチコロス!!


 そんな事を思い出しながら、ふと気が付けば鏡の中には真っ赤な唇をした自分の顔が。化粧っけの無い幼い顔立ちにそこだけ艶やかな色合いが妖しい雰囲気を放っていた。
 絹旗は鏡に映った自分の顔を見て鼻で笑おうとして失敗した。
「な、何ですかこの超水商売チックな色は? ささ、流石浜面が選んだだけあって、くく唇が超汚された気分です」
 慌てて言い繕おうとするがどもってしまって更に格好悪い事になる。
 そんな自分にがっかりしていると、またもや視線は浜面へ。
(まだ寝てます……。超どう言う神経してるんでしょうか?)
 超狸寝入りじゃないでしょうね、と絹旗は顔を近づけた。
 と突然浜面が椅子の上で器用に寝がえりを打った。
「!!」
 絹旗の唇に何かが触れた……と思った次の瞬間、飛びのいた絹旗の体は放物線を描いて先ほど持ち上げたソファーの上にダイブ。そのままソファーごと床の上に倒れると、ごろごろと転がって壁に激突して止まった。
 慌ててガバッと立ち上がって浜面の下に駆け寄る。
 すると――、
「まだ寝てる……」
687『絹旗最愛の超憂鬱』3/3 ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 16:35:38 ID:Gp8Ugp+7
 超どうなってるんですかこの男は、と絹旗はどっと大きなため息を吐いてから、床に落としてしまったリップを拾い上げた。
「超良かったです……折れて無い……」
 そこまで言って神妙な顔になる。今日の自分は超どうかしてます、と絹旗はそれ以上考えるのを止めにした。
 と有る事が気になって浜面の顔をくいっと動かしてみた。
(やっぱり……)
 浜面の頬にキスマークを見つけて苦虫を噛み潰したような顔になる。
 絹旗はその顔のままマグカップを拾ってキッチンに向かう。
 そしてマグカップを流しに置いて側に有ったキッチンペーパーで口元を些か乱暴に拭うと、自分の部屋に戻って布団を頭まで被った。
「浜面なんて滝壺さんに超怒られればいいんです。そうなんです。超そう言う意図だったんです」
 絹旗は布団の中でそう呟いた。
 リップは手の中に潰さない様に握られている。
 その内どっと疲れが襲って来た絹旗は、大きなあくびをするとそのまま深い眠りに着くのだった。


 翌朝。
 何時もよりゆうに二時間は遅く起きだして来た絹旗は、リビングで朝食をとる滝壺とばったり遭遇した。
「滝壺さん、お早うございます」
「ンはよう、きぬはた」
 食パンを齧っていた滝壺が口を話して挨拶を返す。
「何だ今日は遅いじゃねえかよ?」
 死角から浜面の声――そちらを振り返って絹旗は目を見張る。
(キスマーク!?)
「何だよ絹旗? 俺の顔なんかまじまじと……って、おい!? 俺には滝壺って彼女が既に……」
「……寝言は超死んでから言って下さい浜面。さわやかな朝が超台無しです」
 死んだら寝言なんか言える訳ねえじゃねえかとかぎゃあぎゃあ騒ぐ浜面を無視して自分の指定席に座ると、さっと目の前に目玉焼きとベーコンが乗った皿が置かれた。
「浜面。ベーコンは超カリカリにして下さいって言ったじゃないですか? それからこの目玉焼きは超焼き過ぎです」
「作って貰ってんのに毎度毎度注文が多いなテメエは? てかそれでもう卵もベーコンも終わりなんだよ。悪ぃけど我慢して食べろやコラ」
「超譲歩しますが、次は有りませんからね?」
「へいへい、気を付けます」
「ンク。はまづらも、きぬはたも、仲が良さそうで羨ましい」
「「仲なんて(超)良くねえ(ありません)!!」」
「そう?」
 浜面は滝壺に向かって何やら言い訳を開始したが、こっちは関係無いですとばかりに絹旗は食事をしようと前を向いた。
 とふと何かが気になって視線を上げた。
 そこには浜面の横顔。そして頬にはキスマーク。
 絹旗は何だそれかと視線をテーブルに戻そうとしてハッとする。
 そして改めて浜面の頬を見て愕然とした。
(い、色が……違……)
 そう。絹旗のリップの色は血の様な赤。対する今浜面の頬に見えるのはピンク色。
 その事に気付いた絹旗は首がもげるような勢いで隣に座る滝壺の顔を振り返った。
「ぶい」
 滝壺のブイサインを前に絹旗はその場で昏倒した。



END
688Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/03/11(木) 16:39:14 ID:Gp8Ugp+7
以上です。
ごめん絹旗がただのドジっこみたいになってしまった。

>>683
いいですね。有性卵でも埋め込んで卵をかえすネタでも…。

でわ。
689名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 16:40:44 ID:bVbzCmgH
乙でした
こういうエロナシもいいよね

後変なお礼だけどおかげで喉が渇いているのに気づいた 助かったよw
690名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 16:46:30 ID:Ic5FtvkO
滝壺が超可愛いと思います
691名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 19:07:06 ID:XytgKH1g
エロパロすれなんだから、エロがないのはスレ違いとはっきり言ってやった方が
いい。
692名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 19:12:04 ID:GC3N50Ok
ローカルルールも読めない携帯厨のクソガキは出て行けとはっきり言ってあげよう
693名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 19:40:33 ID:kp9QoOrj
18禁物のエロ描写があくまでも必須なの?
萌えやほんわかじゃ否定されるの?

割と古い書き手であっちこっち書いてるんだけど、凹むな…(´・ω・`)
694名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 19:45:41 ID:bVbzCmgH
>>693
基地外荒らしは無視してください
そういうやつは単にエロが読みたいだけです。

仮に俺だけがエロ無しでも構わないいやむしろもっとやれとか思ってるとしても気にしない。
書き手さんの自由だし好きなようにやっていただいて構わないです。
695名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 20:09:22 ID:TaZ1r1O3
ローカルルールどころか、>>1すら読めてないじゃん。
696名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 20:48:08 ID:vQfwZHLr
「エロの有無は問わずSSは常時大歓迎」

ここテストにでるぞー!
697名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:07:13 ID:0mUuIRBd
絹旗最愛の憂鬱の続きかと思ったでござる
面白かったけど
698名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:41:43 ID:aHWpzKNV
でも、明らかにエロ関係無いのはVIPや禁書板に行くべきじゃね?
ここじゃなきゃヤダヤダ〜ってのは、ただの書き手のワガママだと思うよ。
最低限の住み分け位はすべきだ。

俺は複数名で結構投稿してるけど、そこら辺の区切りは当然だと思ってたな。
699名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:46:26 ID:bVbzCmgH
パロスレって個々以外にあったっけ?
あと禁書板ってどこにあったっけ

VIPはやめとけ
700名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 21:52:41 ID:GC3N50Ok
>>698
だから>>1も読めないのに複数名(キリッでの書き手気取りは勘弁してくれよ
スレのローカルルールも守れないのなら出張ってくるなよ
他人に読ませる前に自分が読むものが先にあるだろ
701名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:01:20 ID:Gp8Ugp+7
>>697
指摘サンクス。
不勉強でした。
以後気を付けます。
702名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:03:11 ID:0mUuIRBd
>>701
面白かったから何でもいいと思うの
703名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:09:40 ID:GC3N50Ok
いや、埋めネタとも言ってるしエロ無しとも先に書いてたのに一々突っかかって来てる方が明らかにアレだから気にしなくていいと思いますよ
埋めネタにまでエロ入れろとか言って真意どころか明文化されてるものも読み取れない人がSS書いてるとは思えないですしね
イヤイヤ〜とか明らかに一人で勝手に妄想して一人で勝手に捏造した事実にケチつけてるだけだもの
704名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:28:40 ID:vQfwZHLr
↓以下何事もなかったかの様に通常運営
705名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:30:34 ID:AsH1fZ0U
ここ18禁スレだぞ
706名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:38:48 ID:aHWpzKNV
>>703
いや、うめ寝たまでエロ必須とか、流石にそれは無いわw
707名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:39:40 ID:CmggcbdJ
>>694
> そういうやつは単にエロが読みたいだけです。
それが正しいんだよ。
何勘違いしてるの、このバカ
708名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:43:38 ID:GC3N50Ok
>>706
自分で言ってるじゃん
埋めネタでエロなしとわざわざ注意書きまでしてるのにエロ関係ないのはここでの投下はワガママとかなんとか
709名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:44:41 ID:rgiWYfDH
なんですかこのコンビ打ち状態。
710名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:44:55 ID:AE3oktpB
そういえばここってヘヴィーオブジェクトも投下してもいいの?
711名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:50:47 ID:bVbzCmgH
>>707
どこも勘違いしてないけど
お前はエロ同人だけ読んでろ
712名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:51:12 ID:g9vg4ys9
投下もせずに雑談で書き手アピールする人ほど書き手(笑)って自己紹介してるようなもんだ


わざわざ別スレ立てる意味も薄そうだしヘヴィーもありなんじゃね?
そうなると次スレくらいから鎌池和馬総合とかになるんだろうか
713名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:52:32 ID:oB4F/XE9
新刊でたから久々に来たらなんだこの流れ
714名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:53:17 ID:aHWpzKNV
>>708
?俺は一般論について述べただけだぜ?
その注意書きをしてる作品は短いんでしょ?
なら別にいいと思うよ
715名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 22:57:03 ID:Gp8Ugp+7
>>710
以前に投下ありましたよ。
716名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 23:05:32 ID:AE3oktpB
>>712,715
回答ありがと
新刊と一緒に買って面白かったから聞いたんだがおkみたいだから
またネタが思いついたら書いてみるよ
717名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 23:59:49 ID:d95b6SX9
今スレも1000レス行かずに終了ですね
投下して楽しませてくれた書き手の皆さん乙かれ様でした
718名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 00:02:30 ID:YlkMVXwj
ここまで全部埋めメタです
719名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 00:11:25 ID:Bqjo5rhK
メメタァ
720名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 00:35:26 ID:1XhMqZW6
スレ違いの投稿する奴には厳しく注意すべき。
721名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 00:36:59 ID:yrIHU11n
次スレにこの話題持ち越すなよ。

あとはスレ違いの定義が分からんな。
722名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 00:49:07 ID:Bqjo5rhK
(俺様にとっての)スレ違いはには厳しく注意すべき(キリッ


どこもかしこも関連スレはひどい有様だ
723名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 03:01:29 ID:GAYluhrL
何これ
724名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 03:20:55 ID:SZblm2sQ
上条ちゃんは「ルールよりマナー」のよくわかった子なのですよー
そこがステキなのです。
そのかわり、あとで補習なのですよ〜。

ってコトだぞー。小萌てんてー風に言えばなー
なんかツラいことでもあったんだろうが、後で思い返して凹むだけだぞー
子供らしくゆっくり寝ようなー
725名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 04:00:37 ID:/x+/0qZN
726名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 06:16:11 ID:08vMsJcw
アレイスター×エイワスって存在する?
727邪眼の人
>>688
何か内容じゃない所で叩かれたり騒ぎになったりでいい面の皮だな作者。
なんか次スレに投下したやつは新刊のドンチャン騒ぎとVIPからの転載に埋もれたみたいだし。
それ以前にアレだしな。正直キモイし。
ま、もうここには投下するなよ。ここはアンタに合って無いから。
>>691
もう見て無いかも知れんがお前が言うエロって何だよ?
どうせなら投下してみろよ?
ここの住人はみんなそうして来たぜ?