高橋邦子作品でエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
よくぞこのスレを開いた!
褒美に死をやろう!
2名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 10:03:25 ID:XOHgbH6Y
ぬるぽをやろう
3名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 23:19:19 ID:a+V19svo
エッチはエッチでもHellのほうだがなぁぁぁーっ!!
4名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 23:20:29 ID:a+V19svo
子は親にとっていくらでも作り出せる存在なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
5名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 07:41:33 ID:RFLeI5gn
あの原作とこの流れからどうやってエロやるんだよw
6名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 08:13:22 ID:A3eCKO11
えへへw
7名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:46:33 ID:KDEmL67P
俺は書いてるぜ!
ご希望とあらば投下してやる。
完成できたらの話だがなぁァァーっ!
8埼玉県坂戸市の猥談:2010/02/05(金) 22:06:29 ID:4YC5xpd1
 俺の名前は達也。
 どこにでもいる普通のおっさんだ。

 あー女を犯してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…
 犯してぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…
 
 その時だった!
 突然、バイブが突っ込んできた!

 女を犯すつもりが逆に犯されるとは…
 バイブはそのままいなくなった…

 「お父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

 娘のあゆみが駆け寄ってくる。

 「お父さんはもう駄目だ。
  頼む。 
  お父さんの仇を討ってくれ!」

 そう言って俺は射精活動を開始…
 イったのだ…

  
 私の名前はあゆみ。
 どこにでもいる普通の女子風俗嬢よ。
 あのバイブ… 
 許せない!
 私は…

A.バイブを追った!
B店長に電話することにした。
C.部屋に戻って犯ルことにした。
9名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:15:04 ID:NjkcTme3
マジキチwwwwwwwwww
10名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:28:11 ID:UQaB+JSk
よくぞ書いた!
褒美に死をやろう!
11名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 07:45:22 ID:YeIPGSBt
>>8
これは坂戸に存在したバイブ魔人の話である。
なお、この話は全て事実に基づいている。
12名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 12:51:36 ID:cCu2RO2E
絵美理は「Hellじゃない方のH」はウブでオクテでてんでダメなはず!もちろん処女!!
ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!
13名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 13:21:44 ID:eXC2iDdT
>>12
クックック、いいぜ(以下略、そのふざけた幻想をぶち壊す!

俺の書いてる絵美理は違うけどなぁっ!

うおおおおっ、半分くらい書いたけどエロに行き着かねぇっ!!
てか、需要あるのかよこれっ。

教えてくれ、ガミジン!
14名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:26:03 ID:JX8Ldz91
許す!
エロで釣っておいてエロなど微塵も無いのが邦子作品だ
15名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:54:27 ID:eXC2iDdT
よぉおおしっ、>>14に敬礼だぁっっ!
お前に投下する勇気をもらったゼェッ!

まだ半分で未完成で終わるかもしれんがなぁっ!

行くぞ!
16ピュアマイラブinサマー:2010/02/06(土) 22:55:44 ID:eXC2iDdT
キーンコーンカーンコーン

俺の名前は兼江直次(かなえ なおつぐ)
埼玉県の川越市に在住の17歳の高校生だ。

今日から夏休み!
俺は、億万長者になるため宝探しに行くことにした。

宝探しといえば……、やはり、基本は山だろう。

「よし、決めた!」

俺は冒険心溢れる思いで独り言ち、山に向かう。
なんせここは川越市だ。どんなとんでもないお宝が出てくるかと思うと今からわくわくする。

しかし……、目の前に現れたのはお宝ではなく女の子だった。
なぜか山で水着姿をした女の子は、目を合わせるとニッコリと微笑み

「エッチな女の子は好きですか?」

と聞いてくる。

「え?」

何なのこの状況? と思わなくもないが、とりあえず女の子の質問を考える。
夏休みといえば宝探しだが、17歳の男子にとって「童貞を捨てたい!」と大いなる野望を抱くのも事実。
目の前の女の子はポニーテールの美少女で、とっても肌が綺麗なスレンダー体系だ。同じくらいの年なんだろうけど、クラスの女子なんかよりも何倍も可愛い。
もし、この子がとてもエッチな子だとしたら……。そして、なぜ話しかけてきているのかを考えたら……。

「す、す、好きです」

どもってしまいながらも答える。

「本当!? 嬉しい…」

女の子は喜びに大きく目を見開き、
17ピュアマイラブinサマー:2010/02/06(土) 22:57:36 ID:eXC2iDdT

「エッチはエッチでもHellのほうだがなぁぁぁーっ!!」

どこからともなくマキタ エンジン・チェーンソーを取り出した!

「三昧におろしてやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!」

チェーンソーを振り上げ襲いかかってくる美少女。

「えっ、ちょっ!? 助けてぇぇっ」

命の危険を感じて必死に逃げるが、怖さのあまり足をもつらせて転んでしまう。顔のすぐ側の地面にブゥォオオオオンという音を立てて突き刺さるマキタ エンジン・チェーンソー。

「なんで逃げるんだよぉぉぉっ、エッチな女の子は好きなんだろぉぉぉーっ!!」

もうだめだ。絶体絶命だ。そう思ったとき、

「クックックッ」

どこからか笑い声が聞こえた。

「たかが人間風情が、ずいぶんと威勢のいいものだな」

デーン、デーーーーン、とボス出現っぽいBGMが始まりそうな貫禄たっぷりの声。
チェーンソー美少女が声の主を探している隙に起き上がる。
次の瞬間、チェーンソー美少女のすぐ後ろに黒い霧が沸き立ち、現れる声の主。
それは、ミイラの皮が生々しく張り付いた骸骨。まさに冥界の悪魔としか思えないような風体の化物だった。

「なにもんだてめぇえええっ」
「ガミジンです」

骸骨の悪魔はそう答え、チェーンソー美少女は「てめぇもエッチな女の子は好きかぁぁぁぁぁーっ!」と殺意全開で襲いかかる。
やばい、神だってチェーンソーで真っ二つにされるんだ。いわんや悪魔をや。思わず目を瞑ろうとしたとき、予想外のことが起こった。

「きゃあああああっ」

ガミジンの攻撃!
チェーンソー美少女は121億5628万2918歩死に近付いた!
というような攻撃をガミジンが繰り出し、美少女を地に叩き伏せてしまっのだ。
18ピュアマイラブinサマー:2010/02/06(土) 22:59:45 ID:eXC2iDdT
「大丈夫でしたか? いやはや、まったく危ないところでしたね」

骸骨の悪魔っぽい人外・ガミジンはそう言って手を差し伸べてくる。いい人?なのか。
とは言っても、差し伸べられたゾンビっぽい手を触るのは物怖じしてしまうが。

「あ、いや、大丈夫です。なんとか自分で立てます」
「感心感心。男の子はそうでなければ」
「ちくしょぉぉぉぉぉーっ!」

いきなりチェーンソー美少女が叫び声をあげてまた腰を抜かしそうになる。

「あたしの、あたしのチェーンソーが血に飢えてんだよぉぉぉっ!」
「いけませんよ。気持ちの一方通行は」

勝者の貫禄か、おじけづいた素振りもなく彼女に優しく声をかけるガミジン。
まぁ、外見だけでいうのならガミジンの方がよっぽど怖いのだが。

「私、じつは最初からあなた達のやりとりを見ていまして」
「えっ? きゃっ、そんな、恥ずかしい」

チェーンソー美少女は頬を赤らめてもじもじとしだす。この子の感情の起伏が分からない。

「あなたはエッチはエッチでもHellの方がしたい。こっちのお方はエッチがお好き。ならば、エッチをしてからHellというのはどうでしょう?」
「なんだと?」
「世の中はギブアンドテイクです」
「それもそうだ!」

チェーンソー美少女はやおら手をつかむと、そのまま俺を引きずり始めたのだった。
19名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 23:04:08 ID:eXC2iDdT
書いてるのはここまでだ!

チクショウ。さすがは高橋邦子作品!
なんて高い壁だ! これ以上筆が進まねぇでやがるっ!

もし、続きを希望しているのならば俺に勇気をくれっ!!

ただし、高橋邦子作品的な言葉でなぁッッ!!
20名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 00:00:21 ID:YeIPGSBt
hahahahahahahahahahahahahahahahahahaha!
Good job >>19
Waaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaait!
読者は取引などに応じん!

                …こともない!
ごめん。私も応援してるわ。
続き書いてくれたらお礼に大根をあげる。
21名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 00:31:03 ID:z9wAzH5u
想像力豊かだな。
22名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 00:38:55 ID:Wm+9vaQ+
うぉぉぉぉやめてくれぇぇぇ!!
23名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 23:35:45 ID:656U67oM
エミリーとジェイコブのエロ同人誌読みたい
24一希 炎影:2010/02/08(月) 10:33:08 ID:6wPaE8Rd
エロ書いていいかな?
これは書き込みテストだがな
25名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 13:25:59 ID:ne1NfCaw
邦子スレに禁則事項などないと思うが
26名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 16:46:32 ID:YHSMvpU+
兄×邦子で頼む
27名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 03:23:53 ID:k7wZxhJP
新作のサムネのリボンがマン毛に見える
28名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:03:52 ID:frAL6F+o
ふ、ふふっ。
高橋邦子作品。筆が止まるほどの壁を乗り越えてきたぜ。

なに? もう人がいない?
構うかッ、続きの投下だァァァっ。
29ピュアマイラブinサマー:2010/02/13(土) 23:05:13 ID:frAL6F+o


ナレーション「ここは川越市のとあるラブホテル」

俺の名前は兼江直次(かなえ なおつぐ)。
今、俺はラブホテルの大きなベッドで横たわり、水着姿の美少女と二人っきりで居る。
童貞の俺にとって、このシチュエーションはまさに天にも登るものだろう。
室内でブゥォオオオオンと鳴り響くマキタ エンジン・チェーンソーが別の意味で天にも登りそうな予感をさせているが。

「よ、よし、それじゃあ、エッチをするぞ。まずは、その、なんだ、なにをすればいい?」

チェーンソー美少女が顔を赤らめて聞いてくる。やばい。可愛い。これが吊り橋理論というやつか。

「ま、まずは勃たせてもらえると」
「なるほど、分かった」

スラッとしたおみ足が上がり、足の裏が股間に置かれる。チェーンソー美少女は足の指で器用にチャックを降ろし、俺のモノを取り出した。
そのまま、足で俺のチンポを刺激し始める。

「あの、なんで足で」
「手はチェーンソー持ってるからだろうがぁぁぁっ!」
「ひぃぃぃぃっ」

まるで当たり前のように言われてビビるが、足でしごかれるのは気持ちよかった。
これが足コキというやつか。
健康的な足の裏でペニスを押し倒し、親指で亀頭やカリをいじって押し倒す力を強めたり弱めたり。
土踏まずで陰嚢を円を描くように撫でたり、足全体で竿をしごいたり。
き、気持ちいい。みるみるうちに海綿体がパワーアップしていく。

「名前は?」

不意に、チェーンソー美少女が聞いてきた。
30ピュアマイラブinサマー:2010/02/13(土) 23:07:05 ID:frAL6F+o
「はえ?」
「これからエッチするんだから、名前くらい聞いておきたいだろ」
「あ、そ、そうだね。俺の名前は兼江直次」
「ふん、いかにもそれっぽい名前だな」

どこがそれっぽいのか分からないが、チェーンソー美少女は言う。そして、彼女は少し顔を赤らめて自分も名乗った。

「私の名前は、絵美理だ」

いや、そっちのほうがそれっぽいというか。エミリネーターという意味で。
しかし、突っ込んではダメな部分なんだろうなぁ。

「よ、よし、もう充分だな。じゃあ、エッチをするぞ」

絵美理は俺を跨いで膝立ちになり、チェーンソーを持ってない方の手を添えてゆっくりと腰をおろしていく。

「んっ」

軽く口付けをするようにふれあう亀頭と秘所。
逡巡するように媚肉をこすりあわせていたが、だんだんと俺のチンポは膣内へと導かれていく。
ああ、今、俺のチンポは女の子のオマンコに入っていってるんだ。
竿に感じる襞の感触を焼き付けたい。その記憶だけで俺はもう何回でもシコれそうだ。

「んああああっ」

と、突然絵美理が悲鳴を上げた。状態をそらしたまま固まり、結合部からは血が流れている。

「あの、ひょっとして、処女?」

涙ぐんでいそうな声が聞こえて、恐る恐る聞いてみる。

「しょ、しょっ、処女ちゃうわぁぁぁっッ!」

絵美理は顔を真っ赤にして反論してきた。

「で、でも、血」
「こ、これはだなぁ……。これは生理だッ。文句あるかぁ!」
「ひぃぃっ、ありませんッ」

文句はないけど、なんで怒るんだ。ほんとに彼女の感情の起伏がわからん。
そのまま絵美理は、ときおり痛そうな声を上げながら、ゆっくり腰を上下させ始める。
もっとゆっくりでもいいよと、俺は気遣って言ったが、予想に反してキレられることはなかった。
31ピュアマイラブinサマー:2010/02/13(土) 23:08:21 ID:frAL6F+o
「んふぅっ」
「ああ……」

あまりの気持ちよさに、溜息をつく。
これが女の子の中なのか。
あったくて、柔らかくて、ヌメヌメしてて、それがチンポ全体を覆って締め付けたり緩めたり。
それに合わせて色っぽい声を上げる絵美理がたまらない。

「なぁ、直次。『絵美理、好きだよ』って言ってれるか?」

しばらくして、絵美理が言ってくる。痛さを紛らわすためにムードを作りたいのだろう。

「絵美理、……好きだよ」

じっと見つめてくる可愛い顔を見つめ返し、俺は言う。
絵美理はとても嬉しそうに微笑み、気持ちを伝えるようにキュッとマンコを締め付けてきた。

「次は『君にHellされるなんて、とても幸せだ』って言ってくれるか?」
「……勘弁してください」

慣れ始めたのか、腰の動きを早くし始める絵美理。
気持ちよさは一気に加速した。
絵美理の動きに合わせるようにチンポがビキビキと震え、俺の意思を離れて鈴口が射精をしたいと訴え始める。

「あ、ああっ、もっとゆっくり」
「慣れた以上はトロトロしてられるかぁっ。あたしは一刻も早くヤりたいんだよぉぉぉっ!」

ああっ、やばい。このままだとイってしまう。イッた後に逝ってしまう!
だけど、駄目だ。もう我慢できない。射精るっ。

その時だった。部屋のドアが轟音とともにぶち破られたのは。

「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」

指名手配中の殺人鬼がマキタ 100mディスクグラインダーでドアをぶち破り乱入してきたのだ。
その顔はまさにき○がい。ピエロが殺意の波動に目覚めたようなメイクと形相で、奇声を放っている。
ガミジンがナチュラルな悪魔の容貌なら、こいつは人間の身でありながら狂気を高め、悪魔の形相にたどり着いたと言っていいだろう。

「あっ、てめぇは、今日お見合いするはずだった名前も知らない奴!」

絵美理はヌポリと蜜壷から俺のチンポを引き抜き、振り返って殺人鬼に声を放つ。
振り向く瞬間、チェーンソーの歯が横たわったままの俺の眼前を通り過ぎ、チッと音を立てて刃の腹がチンポの先っぽを掠めた。
金玉のシワがギュッと引きつった。え? なんで殺人鬼とお見合い予約してんの? 予約してんのに名前知らないの? 他にも他にも……。

「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」
「マキタ 100mディスクグラインダーか。いい趣味してるが、そんなもんであたしをヤれると思うなよぉぉぉっ!」

……ツッコミも追いつかなかった。
32ピュアマイラブinサマー:2010/02/13(土) 23:10:12 ID:frAL6F+o
絵美理と殺人鬼は得物を交え、部屋には金属の回転同士がぶつかり合う鋼の音と火花が飛び散る。

「執拗に顔を削り取ろうとしてくるその根性、さすがだな!」
「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」

戦いの中で友情が芽生えるシーンみたいだが……、なんか違うぞ。
ラブホテルのベッドで、一人下半身を寒くしながら考える。

「お見合い写真を見た時、あたしはピンと来たさッ。あんたとは相性ばっちりだったってね!」
「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」
「でも、写真以外のプロフィール欄が全部『ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!』じゃ、コミュニケーションが取れないだろうがァァァッ!!」

勝負はあった。
絵美理の攻撃!
殺人鬼は3万6238ミリグラム、肉を切り離された!
みたいな攻撃を受けて事切れる。

「ふぅ。よしっ、直次、続きをやろう」

晴れ晴れした笑顔でベッドに上がる絵美理。もうそれどころじゃねぇよッ。

「コラアアアアアッ」

天の助けか、室内にどやどやと人が乱入してくる。

「捕まえる前にバラバラにしちゃダメでしょうが!」
「なんだお前らァァッ、こっちはエッチの途中なんだよぉッッ!」
「警察だァァァッ!」

乱入してきた四人の警官だった。絵美理はチェーンソーで対抗しようとするが、驚くべき手際で警官たちは羽交い締めにしていく。
さすがは魔都・川越市の治安を守る人たちだ。ツクールVXのデフォ顔グラで警官っぽくない人たちだが、頼りになる。

「大丈夫? 大変だったわね」

婦警のお姉さんが俺の側に寄って優しく声をかけてくれる。

「こんなに縮こまっちゃって、可哀想に」

そして、婦警さんは俺のチンポをシコシコと手コキし始めた。
なんで? あっ、でも、気持ちいい。細い指がソフトタッチでクニュクニュと揉み込んでくれて、しごきあげてくれる。
ああ、下半身を婦警さんに預けてしまいたい。チェーンソーの腹がかすった先っぽが撫でられて……、癒されていく。
33ピュアマイラブinサマー:2010/02/13(土) 23:11:22 ID:frAL6F+o
「な、なんてことなのっ?」

突然、婦警さんが険しい声を上げる。

「巡査長ッ、この子、勃起しません!」

ま、待って、そんな恥ずかしいことを大声で。でも、俺のチンポは確かに勃っていない。
報告を受けた巡査長らしき人も険しい顔を向ける。この人は男だ。いやぁっ、そんなに俺のアソコを見ないでくれ!

「たしか貴様は、一物を勃たせる腕は一流だったな」
「は、見れば勃たせずにはおれないほどであります! この私の腕を持って勃たないとすれば、それは完全なるホモかインポテンツのみ」
「そして、ここはラブホテルで、女と一緒。よぉぉし、事情は分かった。市長に判断を仰ごう!」

えっ、ちょっ、なんで俺のチンポの事情を市長に伝えるの?
俺を置き去りにして、なんだか話がどんどん進んでいく。

「市長でありますかッ。ラブホテルにてインポテンツ発生! 被害者は、む、これは生徒手帳か……、はい、被害者は兼江直次、17歳です」

巡査長はキビキビとした返事をして、電話の向こうからの市長の声を聞いている。
ああっ、公権力に自分の下半身のことを会議されるなんて、どういう羞恥プレイだよ。……泣いても、いいかな。

「なんとっ、この子はガミジン殿の『大いなる計画』の一部に組み込まれていたのですかっ!? はっ、分かりました。指示通りに動きます!」

巡査長は携帯電話をしまうと、絵美理の側へと寄る。

「放せぇぇっっ」
「事情は聞いたよ。君はガミジン殿の提案で、エッチをしてからHellをすると決めたらしいね」
「くっ、それがどうした」
「しかるに、君の行動で直次君はインポテンツになってしまった。この意味が分かるかね?」

絵美理は巡査長に鋭い視線を送りながらも、考えこむように黙りこくった。

「君はギブアンドテイクのギブの段階で、大きなマイナスを作ってしまった」
「ええ、婦警として言わせてもらうけど、この年でインポはかなりのマイナスよ。もはや、射精させてHellではギブアンドテイクとして釣り合わないくらいに」
「そこでだ! 君は、直次くんと結婚して家庭を築くといい。一姫二太郎の幸せな家庭を作って、それからHell。これなら、ギブアンドテイクとして釣り合うだろう」
「なんだと!」
「拒否したら捕まえるけど、刑務所じゃチェーンソー振り回せないよ?」
「よし、直次ッ、あたしと結婚しろ!」

絵美理はブンッと勢い良く首を回して俺を見つめ、プロポーズしてくる。
俺は叫んだ。

「もう、どうにでもしてくれぇぇぇっ」
34ピュアマイラブinサマー:2010/02/13(土) 23:12:54 ID:frAL6F+o
現在、日本の出生率は年度ごとに下がる傾向であり、
2009年、厚生労働相の報告によると、出生率は1.31まで下がっている。
人口を維持できる出生率は2.07と言われ、現在は理想値の三分の二ほどの状態だ。
早い対策をと政府は部署を立ち上げているが、効果は上がらず苦戦している。

地方に権限を移譲していこうという現代の政治の流れ。
出生率の低下を防ぐためには、中央任せではなく、市町村単位での行動こそが重要となるのかもしれない。

ガミジン著 『大いなる計画・川越市地域活性化作戦』より引用

おしまい
35名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:16:58 ID:frAL6F+o
以上だ。

こんなクソスレを立てた>>1に惚れて書いてみた。

ではそろそろ常駐スレに戻ることにする。
さらばだ!
36(・v・):2010/02/15(月) 21:15:32 ID:28cgm3sh
女の子の中ってどんな感じ?
37(・v・):2010/02/15(月) 21:15:57 ID:28cgm3sh
女の子の中ってどんな感じ?
38名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:50:31 ID:IHr3cHRd
よくぞ書ききった! 褒美に死をやろう!!
39名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:53:38 ID:JcfIPWqB
>>36
高橋邦子作品を見て勉強してみるといい。
「性少女RPG」「ロイヤルロリコンクエスト」「おっぱい舐めキング」
さらにはヤオイ系ガンアクションゲームなど、刺激的なタイトルがたくさんあるぞ
40名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 01:28:13 ID:XFfln/3k
いいぞ
さぁ、次はレズナイトx核姫(中の人)のとってもエロエロな百合SSだ
41名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 14:42:50 ID:oiefsTjT
>>1
おいwこんな板でなにやってんだww
42名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 19:18:04 ID:Bh3VsBpY
>>29-35
ものすごくGJなんだが・・・100mのディスクグラインダーってどんなんだよw
43名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 22:03:20 ID:F5U29e79
>>42
ジェイコブのサブマシンガンの連射数考えるとこれぐらいが妥当でしょ
44名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 21:23:45 ID:OkjUyMGr
>>29
なんという高橋邦子作品っぷり・・・
45名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 04:03:43 ID:ILL13Vs6
>>40
新作を見てみたが。
レズナイトと核姫か、かなりハードル高いな。
46名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 19:31:48 ID:x3cCx6/q
てす
47名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:15:31 ID:fNsMIRYj
てすとすんなw
48名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 20:10:20 ID:mGarHcTe
一発ネタなスレなのはわかっているが
次の圧縮くらいは乗り切らせてやりたいな
49名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 23:02:37 ID:cRaqafP1
神と悪魔の18禁同人誌つくってくれたら10冊買うぞ
それと地球最大の決戦つくってくれたら20冊買う
本気だ
50名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 20:38:28 ID:yD9LyXEQ
地球最大の決戦は自分もマジでほしい
51名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 23:39:16 ID:pxO5DUR6
邦子とクンニはにている
52名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 20:43:32 ID:JLE0gIlf
ガミジンと経済がとくいな女子校生あたりなら出来ないこともないのではないだろうか。
ロイヤルロリコンクエストの勇者とラスボスとかならレイプ系でいけるのではないか。
アメリカを馬鹿にされながら無理やり逆レイプされるジョンはどうだろうか。
会社でおこった怖い話の上司が主人公を食うしーんは行けるのではないだろうか。
いっそのことライトセーバーを振り回してる兄貴がゲーム製作中の妹に犯される話でいいと思う。

多少人格改変して殺人衝動を性欲に変換すればいくらでも設定は作れる気がしてきた。
53名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 21:26:23 ID:fhU3TlME
>>52
その考え(以下略)
54名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 04:37:48 ID:Fi5CtbeX
誰かサマンサさんのおっぱいをナメキングしてくれ
55名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 09:08:27 ID:ddNfWtu/
邦子って異種姦好きなのかな
56名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 20:21:29 ID:3ylS4yNf
柊飾美「さあ、お見合いに出かけるわよ。」
遼君「ぶっぽるぎゃるびるぎゃっぼっばぁぁぁぁぁーっ!」
殺人鬼は奇声を上げて…
柊飾美「コラッ、家で騒いじゃ駄目でしょ。」
遼君「オレ、エッチダイスキ!」
母親に襲いかかった。
柊飾美「キャーッ、何するの。」
遼君「オレ、カアサン、ダイスキ!ダカラカアサント、エッチスル!」
柊飾美「や、やめなさい。だ、だめよそんなこと…」
遼君「ぶっぼるぎゃるびるぎゃっぼっばぁぁぁぁぁーっ!」
殺人鬼は奇声を挙げて…
ナレーション「遼君は射精活動を開始…イったのだ!」
57名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:46:00 ID:3ylS4yNf
ナレーション「ここはよくある普通の剣と魔法のファンタジーRPGの世界」
ジョン「アメリカ人以外に生まれて恥ずかしくないの?」
魔王デスモンド「ぐあーっ!」
ジョン「ふう、これでアメリカに反抗する国家は全て滅ぼしたぞ。」
?「クックックッ」
ジョン「誰だお前は!」
原元ひかり「破壊神デモゴルゴン様!アメリカ破壊計画を実行します。」
原元ひかりはウルトラブルカノ砲を放った。
ホワイトハウスに1073741824のダメージ
アンダーソン大統領「ぐあぁぁぁぁぁぁ」
アメリカは行政活動を停止……滅亡したのだ!
ジョン「そんな……アメリカが滅亡するなんて……」
ジョンは目の前が真っ暗になった……

ジョン「ん……ここはどこだ……」
気がつくと薄暗い牢獄で四肢を鎖で繋がれた状態で仰向けに寝ていた。
ジョン「何だ!何故オレは裸で牢獄につながれているんだ!」
原元ひかり「クックックッ…これより破壊神デモゴルゴン様復活のための儀式を行なう。」
ジョン「一体どういうことだ!」
原元ひかり「2億人の人民を生贄に捧げ、穢れなき男と女が交わることでデモゴルゴン様は蘇るのだ。」
ジョン「そんな荒唐無稽な…」
原元ひかり「毛沢東語録に書いてあった。」
ジョン「毛沢東語録じゃ仕方ないな。」

原元ひかり「大人しく犯されなあああぁぁぁぁぁぁぁぁああ!」
そういうとひかりはジョンの前にしゃがみこみ、陰部を口にくわえ、先の部分を舐め始めた。
ジョン「やめろ、やめるんだ。」
原元ひかり「ふふふ、そんなこと言っても説得力ないわよ。」
そうなのだ。ひかりの舐め方は絶妙で、すでにジョンの股間はそそり立ってしまっていたのだ。
ジョン「うるさい、アメリカ以外の弱小国家の人間に犯されるわけには行かない。」
原元ひかり「ふふふ…アメリカを滅亡から守れなかったお前が何を言うの……それに…アメリカを滅亡させた私におチンポ舐められてビンビンにしている状態で言われてもねぇ…」
ジョン「言うな……言うな!アメリカは強いんだ!滅亡なんかしていな…」
原元ひかり「ふふっ、こうされても強気でいられますかね。」
そういうとひかりは一旦陰部から口を離し……筋裏から舐め始めた。
ジョン「ウウッ!」
ねちっこく、それでいてタイミングを見計らって舐め方を変え、すぐにでもジョンはイキそうになった。
原元ひかり「あれー、ビクビクとさせちゃって、気持ちいいんですか、アメリカ合衆国の大尉さんが、弱小属国の日本人にチンチン舐められて」
ひかりはそう言って、人差し指で亀頭の周りをぐりぐりと責める。
ジョン「ウッ…そ、そんなことは……」
原元ひかり「ああ、元、大尉さんでしたね。祖国を救うために華々しく出国したのに、こんな薄汚いところでチンチン責められてよがってるのって……なんてみじめ」
ジョン「違う…ちがう…」
原元ひかり「まあ、そんなことはもうどうでもいいですね。デモゴルゴン様が復活するんですから。」
そう言ってひかりは服を脱いでジョンの腰にまたがった
原元ひかり「さあ、属国民のまんこにちんぽぶっさして、よがってイキながら世界の滅亡を見ていなさい。」
ジョン「やめろぉぉ、やめろおおおぉぉぉぉぉぉぉ」

ナレーション「だが、破壊新デモゴルゴンが復活することはなかった……なぜなら」


勇者「地球め!澄ました青しやがって! クール気取りか!ムカつくんだよ!」
勇者により地球を破壊されたからだった。

HAPPY END
58名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:21:09 ID:R/Fj3aJG
かざみんが攻めじゃないなんてっ!
俺は認めないっ!!
認めないぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
59名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 04:14:36 ID:VDNhK5dF
原始人とティラノサウルスのジュラセックス生活を誰か書いてくれ
60名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 09:22:02 ID:ReenYimR
本スレにコピペするヤツ何考えてんの?
ぶっちゃけ俺が投下したヤツをなんで本スレにコピペするのか意味分からん。
遼君の方はまだ軽いシモネタだけど、ジョンと原元さんの方は完全にアウトだろ。
俺の背筋が凍ったわ。もう二度と直球エロは書かない。

>59
原始人「俺たちのジュラセックス生活は始まったばかりだ」
ティラノサウルス「原始人さん(///)早く始めましょう」
原始人「よし、まずは基本から行こう。鵯越えの逆落としだ。」
ティラノサウルス「は…恥ずかしいです//> <」

   
ティラノサウルス「準備できましたv^o^」
原始人「よし早速始めよ…」
ティラノサウルス「どうしたんですか?3o3?」
原始人「しまった、この体制では俺は宙ぶらりになってしまってつらすぎる。早く下ろしてくれ」
ティラノサウルスは逆立ちをし、股の部分に原始人は顔をつけてつかまり、地上数十メートルで宙吊りになっている。

ティラノサウルス「クックックッ……」
原始人「なに?」
ティラノサウルス「この瞬間を待っていた。今私が足をゆすればお前は落ちて死んでしまうからな。」
原始人「なんだと!」
ティラノサウルス「人類はお前と弟以外に存在しない。お前が死ねば人類は絶滅し、多くの絶滅危機種を救うことができるのだ。」
原始人「まさか…そんな!愛していたのではなかったか?」
ティラノサウルス「おかしいと思わなかったのか?爬虫類である私がお前のような猿と結婚したいというなど……」
原始人「くそっ、なんてことだ」
ティラノサウルス「死ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
原始人「やめてくれえぇぇぇぇぇぇl」
グシャッ
原始人(弟)「クックックッ」
グシャッ

こうして私は原始人兄弟を殺すことに成功し、人類を滅亡させた。
しかし、時代は縄文時代。すでに他の恐竜は絶滅しており、私は子孫を残すどころかセックスすることすら出来なかった。
私は白亜紀最強の肉体が引き起こす性欲をもてあましたまま人生を終えるのだった。
せ め て 原 始 人 と や っ て お け ば よ か っ た な ぁ

失って
  はじめて分かる
        独り身の辛さ
61名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 22:59:33 ID:JG37m4sk
脳内BGMが完璧に邦子るのはGJなss
62名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 01:30:15 ID:vxXZOn9k
エロパロ書くためにエロタワー見直したけど、
カオス過ぎて無理だわw
ザウーガが幼児テクを生かしてお母さんを犯すとかぐらいしか思いうかばなかった、
エロタワーはやおい設定なら沢山思い浮かぶんだが……書きたくねーよwww

ツーか素でエロタワーマニア侍(ETMS)とか楽しんでしまった。すっかり忘れてた。
63名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 01:42:45 ID:5JVqQHpI
妊娠戦士で出産のたびに絶頂すれば……
64名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:04:52 ID:SyH5Ty/b
65名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:35:45 ID:snI+9in0
>>62
バグ×エロタワーマニア侍だろ
66名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 23:01:16 ID:+ABcTwmT
新作と言えば忍者x殺人鬼だろ
鬼畜攻めされちゃう殺人鬼が見たい
67名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 13:53:27 ID:CJaHVCAf
>>1
この考え・・人格が悪魔に支配されている!
68名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 20:12:05 ID:AEgXYY2z
69名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:19:12 ID:PJaC2Fav
 なんとか遅刻せずにすんだみたい。
 息を整えながら教室の扉を開けると、さすがにもうほとんどのクラスメイトがそろっていた。
 数人がいっせいにこっちを向いたので、ちょっとたじろぐ。でも、音がしたから向いただけ、といった感じで、すぐにまた元の話の中に戻っていった。
 私はちょっぴり居心地の悪さを感じながら自分の席に着いた。
 鞄の中から一時間目の教科書とノートを取り出す。筆箱の中からシャーペンと消しゴムを取り出す。
 なんとなく両手の指を組み合わせて、なんとなくゆっくりとノートを開いて、そうだ! と思って下敷きをページの間に挟んだ。
 ……することがなくなっちゃった。
 先生が来るまであと三分もある。カップラーメンしかできないけれど、ただぼーっと過ごすには長すぎる時間だ。
 小さく何度もあくびしながら教卓に目をやると、すぐ手前の席で男子たちがギャハギャハと騒いでいた。
 ……元気だなぁ。
 うらやましいような、微笑ましいような気分になる。
 あの中のほとんどはまだ名前も知らない。話したことも一切ない。
 一人、坂戸君をのぞいては。
 教室の扉が開く。先生の姿が見えた瞬間、男子たちは逃げるように自分の席に散らばっていく。
 一瞬坂戸君と目があったけど、すぐに外れた。
 でも、知ってる。目をそらしたとかじゃあなくて、あれもまたただの反射なんだって。
 坂戸君は私が話しかけたら今まで通り親しくしてくれる。大切な幼なじみで、変わらない友達だ。
 ……坂戸君が一緒のクラスで嬉しいな。
 私はうつむいて、ほんのりと笑った。
 新しいクラスメイトたちに出会って、まだ一ヶ月もたっていない。
 焦ることなんか一つもないんだ。自分のペースでやっていけばいい。
 でも、頑張らなきゃ。
 いっぱいいっぱい友達を作れるように、頑張らなきゃ。
 授業開始の起立礼。私は坂戸君の後ろ姿を見ながら、心の中でしっかりと頷いた。

 二時間目は体育だった。
 ソフトボールの練習でキャッチボール。背の順で、二人一組だ。
 正直運動はあんまり得意じゃない。きっと取りこぼしまくってしまうだろう。
 でも、それならそれで、すぐに拾って謝れるようにしようと思った。幸い、走るのだけはほんのちょっと得意だ。
 前の方から順番にペアが決まっていって、私の相手は私の後ろの人になった。
 ……昨日友達になろうとして失敗した子だ。
 どうしよう……。「よろしくね」って言うタイミングを微妙に逃した。
 昨日、何が悪かったのか、未だにわからずにいる。
 それまでは普通に会話できていたと思うのに、突然、他の子たちとの間に空気の溝が走ったのだ。
 すぐに自分の言ったことを思い返そうとしたけど、もう正確に再現することはできなかった。そのくらい何気ない発言で、なんの含みも入っていなかった。
 でも、女の子たちはしーんとなって、みんないっせいに引きつるような笑顔をした。
「あー……。……長嶺さんってさぁ、天然入ってるって、よく言われない?」
「言われてそうな感じー。でも、似合うよねー。顔がいいと、そういうのもさぁ」
「でもさー、それって割と前の流行じゃない?」
「あー、そうそう。そういえば中学の時も、こんな子いたわー」
 一人、二人。女の子たちは私から興味が失せたような素振りで、少しずつ溝の幅を広げていった。
 私はぽかんと口を開いたまま、気がついたら取り残されていた。
 天然。
 たまに言われることはあったけど、真剣に気にしてみるほど言われたことはなかった。
 友達はどちらかというと、「お馬鹿」という言葉を使うことが多かった。
「麻衣はお馬鹿だよね」
「まぁまぁ、馬鹿な子ほど可愛いって言うし!」
「麻衣、相変わらずお馬鹿だねー……」
 それは柔らかい笑顔と共に投げかけられるものだったり、いらだちを含んだため息で吐き出されるものだったり、その時々でがらりと印象を変える言葉だった。
 なぜそんなに印象が変わるのかも、「天然」と「お馬鹿」の違いもわからない。
 どうして女の子たちが固まったのか。
 わからないけど、きっととんでもなくお馬鹿な発言をしてしまったのだと思った。
 元々トロいという自覚はあったんだけど……。
 今まではそれに慣れている人たちに囲まれていただけで、一般的な基準からすると、もしかしたら私、かなり変な子だったりするのかな……。
 ……わからない。
70名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:20:02 ID:PJaC2Fav
「長嶺さん、よろしくね!」
 はっとして顔を上げる。
 私とペアになる子は、にっと口を横に伸ばして笑っていた。
 わ。
 いい人だ。
 なんだかとっても力が抜けた。
 昨日の空気が重いと感じたのは、私一人の気のせいだったのかもしれない。坂戸君以外の友達と急にクラスが離れて、きっと不安になりすぎていたんだ。
「うん、よろしく!」
 私は力いっぱい首を縦に振った。
 気合いを入れ直したつもり……だったんだけど……。
 長年親しんだ運動音痴に効果はなかった。
 手を離れたボールは明後日の方向に飛んでいき、コロコロと無情に転がっていく。
「ご、ごめんね!」
 精いっぱい伸ばしたグローブの脇を豪速ですり抜けて、今度は後ろに転がっていく。
「ごめんねーっ!」
 何度も何度も謝ったけど、謝った分だけ上達するわけもない。
 あっちへコロコロ。こっちへコロコロ。
「ご、ごめ……っ」
 終了のチャイムがようやく鳴ってくれたとき、ペアの子がため息をついたような気がした。

 三時間目と四時間目はうなだれているうちに終わっていた。
 昼休みのチャイム。
 私の席の周りで、机がいっせいにそっぽを向く。
 にぎやかな教室の中で、私はのそのそとお弁当箱を取り出した。
 時計を確認するようにして教室内を見る。
 体育の時間にペアだった子は、紙パックの牛乳を飲みながら隣の席の子と楽しそうに話していた。
 その周りは昨日のメンバーそのままで、誰も彼も笑っている。
 なんとなく、坂戸君を探した。
 坂戸君は男の子だから、男の子たちと一緒に食べているんだろうけど……、とにかく、後ろ姿でいいから見たかったのだ。
 でも、坂戸君はいなかった。……今日は学食を食べに行ったみたいだ。
 隣のクラスに行こうかな、……とも、思う。
 去年まで一緒にいた友達は、きっと「どうしたの?」と言いながらも一緒に食べてくれるはずだ。
「仕方ないなぁ。麻衣はお馬鹿だから」
「いいよ、これからは昼休みずっとこっち来なよ」
 ……どうしよう、かな。
 私はしばらくの間ぼーっとした。
 この教室で、机がぽつねんとしているのは私だけじゃあなかった。
 男子の中にもちらほらいるし、女子でも私以外に二人いる。
 一人は原元ひかりさんという子だった。
 人と関わるのがあまり好きじゃあないのか、話しかけても素っ気ない感じで、彼女から誰かを呼ぶこともほとんどない。一人でいることをなんとも思っていないように見える。
 でも、静かな雰囲気の美人さんで、むしろその姿が魅力的だった。
 もう一人は田中明美さんという子だ。
 乱暴な態度に乱暴な言葉遣い。不良なんじゃないかとまことしやかに囁かれている。本人は何を言われようとどこ吹く風で、教室ではいつもつまらなそうにしていた。
 けど、放課後には校門の前にちょっと怖そうな友達が来ていて、その人たちといるときは心から楽しそうに笑っている。
 その顔はとても可愛いと思った。
 眺めていたことを気づかれないように目をさまよわせ、ふうとため息をつく。
 ……頑張らなきゃ。
 いっぱいいっぱい友達を作れるように。
 どうしたらいいかなんてわからないけど、それでも、この教室から逃げちゃあダメなんだ……。
 お箸箱がカランと音を立てる。
 お腹がいっぱいになれば気分も変わるに違いない。
 ナフキンを解いたところで、前の方から声がかかった。
「あれ? 長嶺さん一人? じゃあ、こっちおいでよ」
「う、うん! ありがとう!」
 びっくりした。……嬉しかった。
71名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:21:07 ID:PJaC2Fav
 私は急いで机を動かして、女の子たちの固まりの端っこに入れてもらった。
 目の前でめまぐるしく話題が移り変わる。
 さっきの授業が退屈だったとか、次の予習やってないどうしようとか。あの先生は好きになれないとか、クラブではいい顧問らしいよ、とか。
 私は食べ終わってからチャイムが鳴るまで、ただただ必死に頷いていた。

 昼休みに机をくっつけてくれる友達。授業でグループが必要なときに入れてくれる場所。
 みんなが笑えば笑う。みんなが怒れば怒る。
 私はがむしゃらについて行った。
 最近は相づち以外にもぽそぽそとしゃべれるようになってきた。
 時々、「長嶺さんって天然?」と言われたりもしたけれど。それでも休み時間には、「一緒にトイレ行く?」と誘われたりもした。
 廊下に出ると、クラスが分かれてしまった友達が、新しいグループで楽しそうにしている姿をよく見かけた。
 目が合うと手を振ってくれて、少しほっとした。
 いつのまにか桜は葉っぱの方が多くなってきていて、ピンクの花びらはもうなくなろうとしていた。
 春の日差しに照らされた自分の席にちょっとずつ愛着もわいてきた。
 慣れていく視界。慣れていく日常。
 起立礼のときになんとなく坂戸君を見てしまう癖は、まだ続いていた。
 坂戸君は最近雰囲気が変わったように思う。
 たぶん気のせいじゃあない気がする。
 ……たぶん、だけど、他の女の子も坂戸君のことをチラチラと見ている気がするのだ。
 中学の時に背の伸びなかった男子がどんどんと女子を追い抜かしていくように、坂戸君も……「男の人」になるところなのかもしれない。
 毎日後ろ姿を見つめながら、私は不安でたまらなかった。
 ──坂戸君は、友達。
 男の子だから、女の子ほど気安くはできないけれど。大切な幼なじみで、ずっと、変わらない……。
「……坂戸君。最近、カッコ良くなったね」
 坂戸君に自分から話しかけたのは本当に久しぶりのことだった。
 声が震えたり、手に汗をかいたり。挙動不審にならないよう気をつけようと思うのに、そう思えばそう思うほど心臓がドクドクと速くなった。
 坂戸君はあっけらかんと笑った。
「ああ。最近『オシャレ』コマンドを重点的に実行しているからな」
 坂戸君は時々変わった日本語を使うことがある。
 私にはよくわからないけど、もしかしたら何かの流行なのかもしれない。
 でも、友達が変わっていないのはなんとなくわかった。
 胸が、ほんのりと温かくなる。
 最初は両手の指でも足りなかった幼なじみが、親の離婚や転勤などで一人減り、二人減り、進学のたびにごっそり減って、今でも交流があるのはたったの三、四人になってしまった。
 男の子では、坂戸君だけ。
 坂戸君が遠くに行ってしまったら……、とても、寂しい思いをすると思う。
 なんだか気が抜けて、思い詰めていた自分がちょっぴり恥ずかしくて……。
 何気なく視線を横にそらすと、同じグループの女の子とちょうど目が合った。
 ……何かな? また一緒にトイレに行こうって言うのかな?
 坂戸君は私の興味が移ったのを察したらしく、軽口で話を切り上げた。
「麻衣もオシャレには気を使った方がいいぞ」
 何気ない調子だったけど、その言葉は私の中に強く残った。
 オシャレ、かぁ。
 中学の時と同じ、身だしなみ程度で特に気を使っていなかったけど……。もう高校生なんだ。女としての自覚を持って、少しばかり考えた方がいいのかもしれない。
 そうだ、その点で女子の中で浮いているのかも……。
 こっちを見ていた子のところへ寄って行くと、向こうから「何の話をしてたの?」と水を向けてくれた。
 ここぞとばかりに切り出してみる。
「ん。オシャレに気を使えって言われちゃった……」
「ふーん」
 予想よりもずっとあっさりした反応が返ってきて、私は慌てて先を続けた。
「ね、みんなはどんなことしてるのかな? 私、そういうの疎いんだ」
 昔からぼーっとしていて、気がついたら流行からも遅れている。
 美容の話は女の子みんなが好きそうだから、もっと仲良くなれて一石二鳥だと思った。
「……まあ、自分に合ったやり方でいいんじゃないの?」
 女の子はそれっきり顔を背けてしまった。

 見えない溝。
 みんなとの間に横たわる微妙な距離感は、それ以上広がることもなければ、縮むことも決してなかった。
 ただ、最初はゴムみたいに柔らかかったのが、段々と石のように固くなっている気がした。
72名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:22:21 ID:PJaC2Fav
 ……みんな、いい人だ。
 ドラマみたいないじめなんてものもなく。
 私が勝手に疎外感を感じているだけだってわかっていた。
 ……この感覚はなんだろう。
 頑張っている、つもり……、なんだけど……。
 これ以上どうすればいいのかわからない。口を開くたびに裏目裏目に出ている気がする。
 かといって、原元さんや田中さんのようにもなれそうにない。
 ……だって、ちょっと目をそらされただけでも寂しかった。
 家に帰ると、お母さんがそれとなく学校のことを聞いてくる。
 なんて答えたらいいかわからなくて、毎日「大丈夫だよ」って言った。
 大丈夫。まだ四月だもの。
 大丈夫。クラスが離れたって友達だもの。
 大丈夫。坂戸君は、話しかければ答えてくれるよ。
 ……桜はもう、散ってしまったけれど。
 それでも毎日続いていくから。
 明日も頑張ろうって……思う。
 思いながら……ため息をついた。
 これじゃあいけない。
 ほっぺたをペチペチやって、適当に屈伸とか前屈とかやってみて、やっぱりため息をついて、お気に入りのDVDでもかけてみることにした。
 ハリウッドの勧善懲悪アクション。コメディ要素満載で、もちろんハッピーエンドだ。
 細かいセリフまですっかり覚えてしまっているけれど、それでも変わらず大好きなDVD。
 私はすぐに夢中になった。
 なんといってもヒロインの女性が気持ちいい。
 キレイでカッコよくて頭が良くて。悪党どもの仕掛ける罠なんてなんのその、時にはヒーローさえも手玉に取った。
 でも、決して悪女なんかじゃあなくて。
 強さの裏側の柔らかい部分も、ヒーローはちゃんとわかってた。
 ラストを飾るラブシーン。純粋に想い合う二人のハッピーエンドは、いつ見てもドラマティックで感動的だった。
 ──いいなぁ。
 羨ましいと言うには遠すぎる。あこがれると言うには強すぎる。
 ……いいなぁ。
 私は長いあいだ余韻に浸った。
 クッションに顔を埋めて、足をバタバタ。ため息をついてみたり、「うー」とか「あー」とか唸ってみたりなんかして。
 誰かが見かねたのかもしれない。
 現実に呼び戻すように、携帯の着信音が鳴り響いた。
「……もしもし?」
「麻衣。俺だ。坂戸だ」
 思わず居住まいを正してみる。
 なんだろう。坂戸君から電話なんて、すごくすごく久しぶりだ。
 何かの連絡網? 小学校の同窓会とか? 今日出た宿題なんだっけ、とか、そういう話かもしれない。
 そう思いつつ、天井のあちこちをひっきりなしに確かめてみたりした。
 ──そのとき、坂戸君の声が聞こえた。
 天気予報でも告げるかのような口調だった。
 確かに坂戸君の声で。
「単刀直入に言う。好きだ。デートしてくれ」
「えっ?」
 ……幻聴を聞いた。
 幻聴。幻聴に決まってる。
 なのに、続いていく沈黙が、なぜだか現実感を伴っている。
 嘘だ。
 絶対嘘だ。
 だって、だって、そんな素振り、全然なかった!
 ……どうして。なんで突然。
 罰ゲームだとしたらひどすぎる。
 本気だとしたら……、本気、だとしたら……。
73名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:23:46 ID:PJaC2Fav
「……そんなこと、急に言われても困るよ。少し……考えさせて」
 混乱する頭とは裏腹に、口からは冷静な言葉が滑り落ちていた。
 ああ、心臓がうるさい!
 落ち着いて。よく……考えなきゃ。
 私が一生懸命考えたところで賢い答は出せないかもしれないけど。……だけど、坂戸君が本気だとしたら、私も真剣に受け止めて考えなきゃあいけない。
 電話は素っ気ないほどすんなりと切られた。
 ブツリと。背後が崖になったような錯覚をする。
 私は携帯電話を見つめたまま、五分か十分か呆然としていた。
 早く考えなきゃって思っても、信じられない気持ちがなかなか腰を上げてくれない。
 リピートしているDVD。ヒロインの女優は、本当にキレイだ。
 私はあんなにキレイじゃないし、カッコよくもないし、頭も良くない。比べるのが大間違いなんだって、わかってる。けど……。
 やっぱり罰ゲームなんじゃないのかな? 坂戸君がそんなことするのかな?
 私は……。坂戸君のこと、どう思っているんだろう。
 坂戸君と知り合ったのは、いつだったかもう忘れてしまった。そのくらい、気がついたらすでに友達だった。
 かくれんぼや鬼ごっこで充分盛り上がっていた子どもの頃も、やっぱり私はトロくさくて、気がついたらみんなに置いて行かれていた。
 最初は「大丈夫?」と気にかけてくれた子も、段々「また?」という顔になり、最後には「無理しなくていいよ」と嘆息される。
 頑張って走り続けて、ようやく追いついたと思ったら、みんなはもう飽きていて、私だけがきょとんとしていることもざらだった。
 それでも私はみんなを追いかけるのが好きだったし、追いついたらただただ喜んでいた。
 小学校の、高学年に上がる頃だったかもしれない。段々、男子と女子の間に隙間ができていくのを感じていた。
 それまで「男のくせに」「女のくせに」と反発し合うことは度々あっても、つかみ合いのケンカを繰り広げたりして、結局のところは一緒にいたのに。
 いつのまにか「こっち側」と「あっち側」にはっきりと区切られていて、同時に私の周囲の空気も変わっていった。
 「無理しなくていいよ」のいくつかは「麻衣っていつもそんなだよねー」とかになり、またいくつかは「麻衣ってばお馬鹿だね」。残りはみんな、温度のない無言の中に溶けていった。
 坂戸君は、いつも、困ったような、呆れたような笑顔を見せる。
 それはまるで「仕方がないな」とでも言いたげで。
 実際、彼も私を待っていてくれることはなかったけれど……。だからといって、置き去りのまま遠くへ行ってしまう、ということもなかった。
 私が追いかけたら、追いつける場所にいつもいた。
 ぶっきらぼうに手を振り払い、向こう側へ行ってしまった男の子たちと比べると、ごくごく普通に優しかった。
 それは、話しかけたら振り向いて、こっちが拍子抜けするほど気安く応えてくれる、本当に……普通のこと。
 だから私は……ずっとずっと友達でいてほしかった。
「どうしよう」
 つぶやいても、答は出ない。
 そもそもおつきあいってどういうことをするんだろう?
 坂戸君はデートしようと言っていたけど、デートの中身がこれっぽっちも想像できない。
 少女マンガとかだと何してたかな? ああいうの、実は100パーセントフィクションなのかな?
 さっき見た映画のキスシーンを思い出す。
「い、いきなりそれはないっ! ……よね?」
 どうなんだろう。普通はどういうものなんだろう。
 想像はどんどん先へと進んで、脳みそが茹だってしまいそうだった。
「高校生……だもん。いきなりはなくても、そのうち絶対、そういうこと……する、ん、だよ……ね?」
 本当に、いつのまにか。
 気がつけばもうそういったお年頃なんだ。
 例えば私じゃなくても……、そのうち坂戸君には彼女ができる。
 例えば、坂戸君じゃなくても。
 そのうち……。
「……ヤだ」
 自然とこぼれ落ちていた。
 坂戸君にキスされる光景なんてとてもとても想像できない。
 でも、坂戸君以外にキスされるだなんて、想像したくもなかった。
「私……、坂戸君の、こと……?」
 ……わからない。
 自分の気持ちなのに、自信が持てない。
 けれど。
 坂戸君に「ごめんなさい」するのは、絶対に違う気がした。
74名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:25:15 ID:PJaC2Fav
 ぎゅっと唇を噛みしめ、私は何度もメールを打った。
 書いては消し、書いては消し、送信ボタンを押そうとしてやめて、やっぱり押そうとして、やっぱり消して。
 重いメール、軽いメール、長いメール、短いメール。次々と真っ白に消えていった。
 急がないともう今日が終わってしまう。
 変わってしまう日付が恐ろしくて。「やっぱりさっきのはなかったことに」と言われたくなくて。
 さんざんうなった後で、ぐっとボタンを押した。
「送っちゃっ、た……」
 指が震える。今さらそんなことをしたってしょうがないのに、送った文面を何度も何度も読み返す。

 さっきはごめんね。
 突然で驚いちゃった。
 こんな私でよければよろしくお願いします。
 なんだか変な感じだね。

 ……坂戸君が、おかしく思いませんように。
 変な子だって。告白しなければよかったって……。
 どうか──思わないでください。

 デートの日は来週の日曜日になった。
 初めてのおつきあい。遊園地デートという甘い響きに、私はそわそわと浮き立つ気持ちを抑えられなかった。
 だけど……、学校で顔を合わせた坂戸君は今までと一緒。罰ゲームの種明かしをされることもなければ、特に彼氏彼女らしい変化もない。
 ずっとただの幼なじみだったんだし、こんなものなのかもしれない。それとも、もしかしたら……、夢、だったのかな?
 携帯を開いてみても、私のメールの送信履歴が残っているだけで、坂戸君からの告白はどこにもない。
 送信メールだけ繰り返し確認して、「夢じゃないよね」って言い聞かせた。
 一週間はあっという間に過ぎていった。
 どうしても授業に身が入らなくて、どの教科もノートはほぼ真っ白だ。友達に「写させて」って頼まれても、「ごめんね」って断るしかない。昼休みの歓談も、ろくすっぽ相づちも打てなかった。
 上の空のまま、──金曜の放課後。
 一定の速度で進み続ける時計の針に、恨み言の一つでも言いたくなった。
 教科書とノートを鞄に直す。
 のろのろ。のろのろ。
 筆箱をその上にぽんと乗せる。
 ため息。
 棺桶のふたを閉めるような気持ちで机に椅子をしまい込むと、坂戸君が背中に言った。
「麻衣。日曜忘れるなよ」
「う、うん! うんっ!」
 私は振り向くこともできずに、コメツキバッタのように首を振った。
 ……まるで背中に羽が生えたみたいに。
 おぼつかない足取りで家まで帰り着くと、すぐさまタンスをひっくり返した。
 可愛い服。お気に入りの服。新しい服。
 どれにしよう。何にしよう!
 髪型、靴、鞄! お母さん助けて! ああでもデートだなんてとても言えない。
 物言わぬ鏡が正直すぎて嫌になる。
 ハリウッド女優なら何を着たって似合うのに!
 一人ファッションショーを繰り広げている間に、金曜日はあっさりと終わりを告げた。
 土曜日の朝。
 明るい日差しと小鳥の声に、ただただ焦燥感が募っていく。
 今すぐ魔女っ子になって自分にシンデレラの魔法をかけたい。
 現実逃避も洒落にならない段階に変わってきた。
 気合いを入れて挑んだお化粧は見るも無惨な結果に終わった。
 白粉が均等に伸びなくて、むきになっているうちに白塗りのお化けと化してしまった。いかにも描きました、という感じの眉毛も、まるで平安時代の絵巻物のよう。
 貸してくれたお母さんには結局ニヤニヤと笑われてしまうし、頭から布団をかぶってしこたま泣きたい気分になった。
 見た目を繕ったからって、一朝一夕で中身までも変わることはできない。
 でも、だからこそ、見た目だけでも完璧に整えていたかったのに……。
 ……美容院に行こう!
 私はお財布を握りしめた。
 髪型を変えれば気分も変わる。このまま鬱々としててもしょうがない。
 なんといってももう明日なんだ。一分一秒だって惜しい。
75名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:26:09 ID:PJaC2Fav
 そうと決まれば。
 お母さんの目から逃げるように家を出て、行きつけの美容院をまっすぐ目指した。

 少し風が強いけれど、春らしくて、さわやかな日和だった。
 あんまり天気が良かったので、明日の天気が不安になった。
 ……生まれて初めてのデート。
 坂戸君と。手をつないで、笑い合って、たくさんの乗り物に乗って……。もしかして、もしかしたら、ファースト・キスをするかもしれない、特別な日。
 帰ったら数年ぶりにてるてる坊主を作ろう。男の子顔と女の子顔の二つ作ろう。……なんて、そんなことを思った。
 交差点で立ち止まると、横断歩道の向こう側に見知った人の姿が見えた。偶然目に飛び込んできたあれは……。
 原元さんだ。
 向こうはこっちに気づいていない……ようにも見える。顔は私の方を向いているけど、私を見ているようにはとても思えなかった。
 すれ違っても気づかれないかもしれない。
 原元さんにとって、私なんてそんなものだ。
 私は……。なんとなく気まずくて、なんとなく進路を変えた。
 ……なんとなく。
 私服姿の原元さんを初めて見た。
 制服でも充分わかってたけど、やっぱり、スタイルいいんだなぁ……。
 他の人だと白髪だとしか思えない真っ白な髪の毛も、原元さんだと神秘的といっていい色味に見える。
 雑踏の中で一人、まるで特別な人のようだ。
 特に連れがいるようには見えなかった。
 学校の外でも彼女はやっぱり彼女だった。
 理知的な瞳に何を映しているのか、私が読み解くことはできそうにない。
 話したことだってほとんどないのだ。何を考えてるかなんてわかるわけがない。
 ただ、はたから見ている原元さんは、いつもキレイで頭が良くてカッコ良かった。
 ……雲から突き落とされたような気分になった。
 魔女に出会えなかった灰かむりが、舞踏会の招待状だけ手に入れたような、そんな気持ちだ。
 王子様が現実となって現れたのに、自分がみすぼらしい女の子でしかないことに気がついてしまった。
 ──坂戸君は……、教室での私のことを、どんなふうに見ていたんだろう?
 ……わからない。
 でも、坂戸君は私に告白してくれた。
 それをただ……信じればいいのに。
 ただ同級生を見かけただけ。
 それだけで。
 ──現実の世界に、魔女なんかいない。
 田中さんならきっとこんなふうにはならない。他の子たちももっと強くてキレイだろう。
 一方的で、ちっぽけな、みじめな心……。私の中だけに淀むこの気持ちを、私は一体、どうすればいいんだろう?
 行き交う人たちに取り残されて、私は一心不乱に足を進めた。
 時々自転車の邪魔をしそうになって、慌てて「すみません!」「ごめんなさい!」「失礼しました!」。
 ……私は昔からトロくさい。
 情けなく思う自分がよりいっそう情けなく、歩調はどんどんと早くなった。
 方角すらも確かめず、ひたすら足を動かして。
 気がついたら見たこともない通りにいた。
「ここ、どこだろう……?」
 また馬鹿なことをしてしまった。
 深々とため息をつき、途方に暮れて空を見上げる。
 太陽がまぶしすぎて憂鬱だ……。
 うなだれて視線を下ろしたところに、その看板は堂々と横たわっていた。
「川越、美容整形外科?」
 流行っているようにはあまり見えない。看板は大きいけれど、この通り自体に人気がない。
 でも、大通りに美容整形外科があったとしても、ちょっぴり入りにくいかもしれない。
 そう思い、はっと我に返った。
 なんでこんな看板じっと見てるんだろう私。
 お化粧がうまくいかなかったからって、いきなり整形というのはないと思う。
 そもそも美容院に行くつもりだったんだ。ここにいるのは単なるアクシデントで……。
 ……ちょっと、偶然の出会いって運命を感じる。
 いやいやいやいや。
 私はよく考えてみた。
 このまま立ち去ったら?
 普通に美容院に行って、普通に髪を整えてもらう。帰ったらまた服を選んで、なんとか少しでも良く見せようと悪戦苦闘が続くだろう。
 このまま、中に入っちゃったら……?
76名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:27:16 ID:PJaC2Fav
 ……顔を変える、というのは、一体どういう気分だろう。
 逃亡中の犯罪者のように顔を作り替えるというわけじゃあない。ほんの少し。例えば一重の人が二重になるだとか、大きなほくろをとってもらうとか。
 他人にとってはたいして意味のない変化かもしれない。でも、毎日鏡を曇らせていたため息は、確実に激減するに違いない。
 それはきっと笑顔が増えたり、うつむいてばかりだった猫背がマシになったり。本当にささやかで、……とてもとても大きな変化。
 コクリと唾を飲み込んで、お財布の中身を確かめたときには、心はもう決まっていた。
 私はゆっくりと前に進んだ。

 中にいたお医者さんは、ちょっと顔は怖いけど、口を開けば朗らかで優しそうな先生だった。
 二十一世紀のアインシュタインだー! なんて言って、私の緊張をほぐしてくれた。
「で? どんなふうになりたいの?」
 先生は両手の指をパキポキと鳴らした。
「えっ、と……」
 頭に浮かぶのは坂戸君。最近カッコ良くなった坂戸君の、隣に並んで恥ずかしくないような女の子になりたい。
 あの告白に見合うだけの……。
 せめて「もっとオシャレに気を使えって言っただろ」なんて呆れられるような事態は、絶対に避けたい。
 原元さんや田中さんの顔ばかり思い浮かんで、力いっぱい首を横に振る。
「わ、私っ、明日デートなんですっ!」
「あ、そうなんだ?」
 一瞬妙なことを口走ってしまったと焦ったけど、先生は優しく微笑んで聞いてくれた。
「はい。それで……、ちょっとでも可愛くなりたいと思って……」
「なるほど……」
 先生は頷いて、まじまじと私を見た。
 頭のてっぺんから足の先の先まで。じっくりと観察されているのが伝わってくる。
 男子に体重計の目盛りをのぞき込まれたような居心地の悪さだ。
 おそるおそる目を合わせると、先生の唇がにっと横に伸びた。
「……最近、大きな心配事があってね。色々考えててストレスたまってたんだよね。しかしお客さんからそういう甘酸っぱい話を聞けると……、こっちの気分もリフレッシュするよね♪」
「そ、そうですか?」
 楽しそうな表情を向けられて、今度は別の意味でいたたまれなくなった。
 初デートに浮き足立つ私の気持ちなんて、先生のような大人から見れば子どもがサンタクロースを信じているようなものなのかもしれない。
 頬の赤さをごまかそうと、自然と下を向いてしまった私に、先生ははしゃぐような声で言った。
「お礼に腕によりをかけてあげよう! お代はいらない!」
「えっ?」
 反射的に顔を上げると、先生は愛嬌たっぷりにウィンクしてみせた。
「なに、私は美容整形外科医だが、趣味として人助けもよくしている。君をただのお客ではなく、救うべき人間だと判断しただけのことだ!」
 ぱちくり。目を瞬く。
 でも、無料だなんて聞いたことがないです、とか、そんなのでやっていけるんですか? とか、言いたいことは山ほどあった。
 先生は先刻承知しているかのように、勢いよく自身の胸を叩いた。
「任せたまえ! 私は二十一世紀のアインシュタイン、川越博士だ!」
 芝居がかったその姿に、ついつい顔が笑ってしまう。
「でも……、大丈夫ですか?」
「大丈夫。私は君の味方だよ。私の全力をもって、君をとびっきりの美人にしよう!」
 真冬に子猫を抱きしめたような、温かなものが胸に広がる。
 正直不安が消えたわけじゃあなかった。本当に信じていいのかなぁ? という思いもある。実は研修医なのかな? と思ったりもする。
 ただ、先生の手を拒否することはできなくなっていた。
 こんなに親身になって「味方だよ」と言われたことは今までなかった。
 人によっては一笑に付すのだろう、子どもっぽい乙女心も。鏡に向き合うことから逃げ出してきた、チクリとした罪悪感も。
 先生はすべてを柔らかく受け止めて、「いいんだよ」と言ってくれたような気がした。
 昔、物心つくかつかないかの子どもだった頃、みんながにこにこと優しくて、いつも誰かが頭をなでてくれていた、そんな感覚。
 もう私は子どもじゃない。そんなものに頼るのはただの甘えだって心のどこかが言っている。
 でもやっぱり、嬉しくて。
「あ、ありがとうございます……」
 顔がゆるみすぎないように、ぎこちなく笑った。

「まずは骨や肉の付き方を調べないとね♪」
 先生は私の顔を念入りに触った。
 両手のひらで余すところなく押し包み、なでさすっていく行為は、テレビで見たエステマッサージのようだった。
77名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:28:37 ID:PJaC2Fav
 男の人に顔を触られるなんて、なんだか変な感じがする。
 鼻息が当たってしまわないかな、とか、妙なところが気になって、できるだけ息を止めてみたりした。
 頬からこめかみ。額、鼻。唇までも触られる。
 先生の指は固くて、ちょっとかさついていた。
「ひゃっ! く、くすぐったいです……っ!」
 突然首を触られて、思わず妙な声が出る。
 先生は手を休めずに苦笑した。
「触診だから。我慢しててね。痛いことはしないから」
「でも、首は別に……」
「私は全力を尽くすと言った。顔だけでは生ぬるい……。全身を美しくしてあげるよ♪」
 エステっぽいと思ったら、本当にエステだったみたいだ。先生は「首が弱いなら足を先にするね」と言って、私の足をさすり始めた。
 ソックスの継ぎ目から、ゆうるりと指が上ってくる。
 足だって充分くすぐったい。でも、どこもかしこもやめてくれ、というわけにもいかない。
 私はぐっと足の指を折り曲げた。
 大きな両手が太ももを包む。
 その辺はお肉がついているから、あんまり触らないでほしいのに……。
 よりいっそう肉がたるんでいそうな内腿を何度もさすられ、頭から湯気が出そうだった。
「あ、あのう……私、太ってますか?」
「うーん……、触り心地はいいけどね♪」
 かっと血が上る。
 やっぱり! やっぱり太ってるんだ……! ぷよぷよなんだ……! みんなスリムなのに、私だけお肉たっぷりなんだ……!
「よ、よろしくお願いしますっ」
 先生は力強く頷いて、何かを塗り広げるような動きで手を進めた。
 上へ。下へ。内側から、外側へ。
 先生が手を動かすたびに、スカートの裾もつられて動く。
 しんと静まりかえった手術室に、密やかに響く息の音。
 なんだか恥ずかしくなって、でも何も言えなくって、ただただ時計の音を聞き続けた。
 指が、少しずつ上ってくる。
 足とスカートとの間に、わずかな空間が開いたのがわかった。
 ショーツのすぐ下、一番柔らかい部分を。
 まるで紅を引くかのように。
 すーっと、他人の温度が滑っていく。
「あ、の……」
「ん? 何?」
「い、いえ……。なんでもありません……」
 先生の顔をまっすぐに見る勇気はなかった。
 いちいちうるさい客だな、と思われたくなかったし、自分を信用していないのか、と怒られるのも嫌だった。
 「君の味方だよ」と言ってくれた声音で、「よく我慢したね」と笑ってもらいたかった。
 きゅっと唇を噛む。
 キレイになるために来たのに、それを我慢することもできないで、どうして坂戸君の目に映ることができるだろう。
 些細な指の動きにいちいち足が震えたけれど、決して声は出さなかった。
 先生の手はしばらくそこに居座ったまま、指だけがもぞもぞと蠢いていた。
 なでるようで、揉むようで、震わせているようで。……探るようで、遊ぶようで、……嬲るようで。
 産毛の一筋までも確かめるかのように、狭い部分をまんべんなく闊歩している。
 気のせいか、先生の顔が近づいてくる。
 気のせいじゃなく、先生の目がそこを見ている。
 スカートの具合が気になって、ほんの少し足をすり寄せると、先生の指を太ももに挟み込んでしまう結果になった。
 慌てて足を開こうとすると──感触。
 指が、亀裂を、なぞった……ような。
 そんなはずはないと思いつつ、反射的に足を閉じてしまった。
 先生の手を締め付けるような状態になる。
「こらこら……動かせないよ」
 先生は笑いながら、ぐいぐいと指を押しつけてきた。
 ショーツ越しとはいえ、今まで誰にも許したことのない部分を触られている。
 自分でもあまりわかっていない……おそらくはそこにあるのだろうそれを、押し広げるようにほじくられている。
 声が、出ない。
 ……冗談なのかもしれない、と思った。
 年配の人にはセクハラめいたジョークを言う人がいるものだから。
 そういうたぐい、なのだと……。
78名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:29:42 ID:PJaC2Fav
「ほら、足広げて」
 ああ、やっぱりそうだ。私が足で挟んでしまったから、先生が悪ふざけでしただけなんだ……。
 今の格好を崩しさえすれば、きっとやめてくれるに違いない。
 ゆっくりと、足を開く。
 開きすぎて恥ずかしい思いをしないように。
 すぐに「そのくらいで」と止めてもらえるように。
 肩幅まで開いたところで、先生の頭がずいっと押し迫ってきた。
 ──呼吸の温度が伝わってくる。
 女の子の最も秘めるべき領域に、他人の鼻先がひくひくと突きつけられている。
 はっきりと音を立てて──、そこのにおいを吸い込まれた。
「……ぅ、ぁ」
 喉の奥の奥で叫んだ声は、口から出る頃には蚊の羽音よりも小さなものに変わっていた。
 先生はおかまいなしにどんどんと鼻をうずめる。
 ぐりぐり。……すんすん。ぐりぐり。……すんすん。
 親指がショーツの股布の両側にかかる。
 そうっと、押し開かれた。
 ……何が?
 わからない。わからな……。
 どうしてかまぶたの裏側に熱がこもる。
 その間も、先生の指先は、何かを開いたり閉じたりしている。
 すんすん。すんすん。
 相変わらず聞こえてくる鼻息に、おかしな音が混ざり始めた。
 ……くちゅ。
 ちゅ。……ちゅく。
 おもらしもしていないのに、内側から湿りだすはしたない布。
 先生は長く長く、息を吸った。
 ぺろり。
 い、や……。
 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ嫌だ──!
「……さ、い」
 叫んでいるのに。
 大声で。絶叫しているのに。
「や、め……」
 声は震えて、意味をなした形にもならない。
 指は、わざと響かせるように私のそこをかき混ぜた。
 ──ぐちゅ。
 責めるような音だった。暴くような音だった。
 笑うような、音だった。
 先生の目が雄弁に私を見ている。
 ……声が、出ない。
 両端からにじり寄ってくる大きな手。
 スカートの中を暴き尽くして、さらにその奥を守る薄布を、今、まさに破らんとしている。
 声を……出すんだ。
 出すんだ。出さないと──。
「……ゃめて……く、ださいっ!」
 喉をかきむしりそうになる。
 やっと、引き金が押し込まれた。
 やっと……。
「やめて……。やめてくださいっ!」
 ぜいぜいと息をしながら、一生懸命にらみつける。
 こんなにもはっきりとものを言ったのは久しぶりだったかもしれない。
 お巡りさんに自分の無実を証明したような気分だった。
 今なら何とでも戦えるような気がした。
 いつのまにか頬が濡れていたけれど、少しでも目をそらしたら負けだと思った。
 先生は困ったような表情で、「うーん、触診はまだ終わってないんだが……」とか言った。
 ──もういい。
 整形なんかしなくてもいい。不格好だっていい。自分の力で……。
79名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:30:30 ID:PJaC2Fav
 暗転。
 突如として幕が下りた。
 何が起こったかわからないうちに、世界は静かな黒に塗りつぶされていた。
 一瞬だけ視界に映ったあれは──なんだっただろう?
 予防接種のときに見る鋭い光によく似ていた。

 ……体のあちこちに痛みが走る。
 疲労感に満ちた鈍い痛みだ。
 それとはまた別に、塗り薬がかぶれたような、ひりひりとした痛みがある。
 ……あれ?
 昨日、何をしたんだっけ……?
 なんだか目を開くのがおっくうだった。
 くたびれた体とは逆に、夢見の方はものすごく良かった。
 よく晴れた日に、遊園地デート。
 お洒落はやっぱり難しくて、全然理想通りにはならなくて。けれど、今の自分にはこれで精いっぱい……という程度にはまとめることができた。
 坂戸君は笑ってくれた。
 「お。ちゃんと可愛らしくしてきたな」なんて言って、私と手をつないでくれた。
 手に汗をかかないか心配だったけど、しばらくするとそんなこと全然気にならなくなった。
 ジェットコースターに乗るために何十分と並んでいる間も。一緒にメリーゴーランドに乗りたくて一生懸命説得している間も。
 とにかく楽しくてしょうがなかった。
 ほっぺたの筋肉が痛くなるくらい、たくさん笑った。
 心臓がいつものペースを忘れるくらい、いっぱい、いっぱいドキドキした。
 最後はやっぱり観覧車。
 二人っきりの空中散歩は、想像していたよりもずっと胸がときめいて、一生の……。
 ……あれ?
 デートはもう、終わったんだっけ……?
 私は──。
「そろそろ麻酔が切れるはずなんだけどなー」
 まぶたを開くと、すぐそこに見覚えのある顔があった。
 ……ええと、誰だったっけ。
 確か──。
「せ……っ!」
 先生はにこにこと笑っていた。
「目が覚めたかね? 喜びたまえ。君の改造は大成功だよ!」
 嬉しそうに両腕を広げるその向こうに、等身大の鏡があった。
 何か、いる。
 まるでホラー映画に出てきそうな怪物が、なぜだか目の前の鏡に映り込んでいた。
「では、早速君の新しい体について説明しよう」
 怪物は人間の薄皮を剥いだようななりをしていて、その引きつった表皮は、ところどころ爛れ落ち、ところどころ焦げたように黒ずんでいる。
 鼻は根本から溶解し、唇も完全にそぎ落とされて、歯茎までがむき出しになっている。
 でも、何よりも異形だと思えるのは、頭から突き出している何本もの突起だった。
 イソギンチャクが触手を伸ばしたような。放射状に飛び出した突起は、それだけでその怪物を人間からほど遠いものにしていた。
 怪物の横に映っている医者は、突起を指さして快哉を叫んだ。
「君の新しい頭髪ッッッッッッ! アトミック・ニィィィドル! これはなんと……!」
 熱弁をふるっているけれど、聞こえない。
 ああ、体が痛い。
 普段より重いような気がする腕をゆっくりと動かすと、鏡の中の怪物の腕が同じような動きをした。
 痛い。……痛い。
「あれ? もしかして気に入らない?」
 先生が鏡の中で眉をひそめる。
 しばらく考えるような素振りをして、怪物の頭をぽんぽんと叩く。
「まあ無料の手術だ。文句を言うな」
 くらくらと、世界が揺れた。
 早く──早く、家に帰ろうと思う。夢の中で眠れば、目覚める頃にはこの夢も覚めているはずだから。
 早く……帰らなきゃ。
 寝不足でデートは楽しめない。
 早く……。
80名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:31:32 ID:PJaC2Fav
 重い体はのろのろとしか動かなかった。
 先生に一言告げる気力もなかった。
 夢の中とはいえ、何か言っておくべきだったのかもしれない。
 でも……、何を?
 今はただ……泣きたいくらい疲れていた。

 薄暗い通りをのろのろ歩く。
 今までまったく来たことのない道……。
 家までの道のりどころか、方角さえもわからない。
 誰かに尋ねようかとも思ったけど、そもそも人通りがないからどうしようもない。
 ゴーストタウンに一人で取り残されたような錯覚に陥る。
 モノクロの世界を、何分も歩いた。
 しばらくすると──前方で切り替わる信号の青。
 よく見知った交差点。突如としてわき出す人の群れ。
 ほっとしてその中に紛れ込むと、一瞬後には、なぜかみんなが走り出していた。
 ……どうしたんだろう?
 多くの人が遠巻きにしている。
 ただ横断歩道を渡っているだけの姿を、なぜそんなにじっと見つめてくるんだろう。
 背中に張り紙でもされているのかと思ったけど、そんな感じでもない。
 しきりに首を傾げながら家を目指した。
 家の前に着くと、リビングの明かりが明々とついているのが見えた。
 もう夕飯が用意されているらしく、香ばしいにおいが漂っている。
「お母さん、ただいまー」
「おかえりなさーい」
 キッチンからよく響く声。
「遅かったわね。どこに……」
 お玉を持って寄ってきたお母さんが、操り人形のようにのけぞった。
「あ、あ、あ……」
「お母さん?」
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「おかあさん?」
「い、い、いやっ。麻衣を……! 娘をどこにやったのっ? どうして娘の声がするの? この化け物……っ!」
「おかあさ……」
「麻衣……っ! 麻衣ぃ……! どこにいるのぉ……っ?」
「おかあ……」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ──」
 その錯乱は何分も続いた。
 お玉、スプーン、やかん、お鍋。あっちこっちのステンレスに私の顔が映っている。
 鏡と違って鮮明にはならない。ぐにゃりと歪んだその姿は、まるで幻のようだったけれど……、現実だと、わかっていた。
 ホラー映画に出てきそうな怪物。特殊メイクのたまものならば、業界内でさぞかしもてはやされたことだろう。
 夢の境。
 ここだけ非現実の世界に切り抜かれている。
 私だけ──日常の世界に置いて行かれた。
「……あは」
 一向に枯れることのない絶叫の中で、何がいけなかったのか考えてみた。
 偶然に身を任せようなんて思ったことかな?
 ……美味しい話には裏があるということわざを思い出せなかったことかな?
 そういえば、どこをどうしてほしいという話さえもしていなかった。
 何もかも良きに取り計らってくれる童話の世界なんかじゃないのに……。ちょっと他力本願すぎたのかもしれない。
 もっとちゃんと、色々と考えていれば良かった。
 嫌だと思ったら勘違いでもなんでも、すぐに抗議しておけば良かった。
 もっと……強くて賢かったら良かった。
 でも、よくよく思い返してみれば、あのとき最後にはちゃんと「やめてください」って言えたんだ……。
 とてもとても怖かったけれど、私にもやればできるんだって思えた一瞬だった。
 私は……。
「私は……麻衣だよ。お母さん」
 怖かったけれど、はっきり言った。
81名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:32:39 ID:PJaC2Fav
「私が……麻衣だよ。お母さん」
 化け物が娘なのだと知ってどう受け止められるのか……。怖くてたまらなかったけれど、はっきり、言った。
「……というわけでね、整形、したんだよ。……失敗、しちゃったけど……」
 ……はっきり、ちゃんと、説明した。
 お母さんは口を大きく開けて呆けていた。
「麻衣……?」
「……うん」
「麻衣……?」
「……うん。ごめんね」
 愕然としたように顔を覆う。
「麻衣……! どうして……っ、どうしてこんな……っ」
「……ごめんね」
 他に言える言葉なんかなかった。
「馬鹿! どうしてあなたが謝るのっ!」
「だって……」
「その病院はどこにあるのっ! 名前はっ? 誰が担当したのっ!」
「いいよ……お母さん」
「何がいいのよ!」
「だって……」
 どうせ、元には戻らない。
「何がいいのよぉぉぉ!」
「……ごめんね」
 私は何時間も謝り続けた。
 夜が明けるまで、たくさんの話を二人でした。
 今までずっと考えていたこと。悩んでいたこと。教室の居心地が悪かったこととか、周りと違うことにいつも怯えていたこと。
 誰かに優しくされたかったこと。
 坂戸君に嫌われたくなかったこと。
 お母さんは泣きながら、かすれた声で「ごめんね」と言った。
 ……気づいてあげられなくてごめんね。支えてあげられなくてごめんね。
 そんなふうに後悔させるつもりじゃなかったので、私も一生懸命「ごめんね」って返した。
 ごめんね。……ごめんね。……ごめん。
 その輪唱はいつまでも続いた。

 日曜日の朝が来た。
 お母さんは美容整形外科を訴えるといって聞かなかった。
 もういいって言っても、絶対によくないって言われてしまう。
 私は……私の弱さが悪いんだってわかっていても、それを人に言われたくはなかった。一度は信じた先生から言い放たれる切っ先は、きっと、途轍もなく痛いだろう。
 それでも、お母さんをこれ以上泣かせたくはなかったから、その痛みに耐えることを決意した。
 これも罰の一つだと思えば、いつまでも逃げ続けているわけにもいかない。
 ──でも。今日は。今日はダメだ。
 だって、今日はデートだから。
 ……坂戸君が待っているから。
 お母さんが必死で止めようとする理由はわかる。今の私はどこからどう見たって化け物だ。たぶんものすごい騒ぎになる。
 だけど……だからこそ、行きたかった。
 皮肉なことに、この姿になってから、私の心は少し強くなったような気がする。
 ある意味取り繕う部分がなくなって、素直な心一つで勝負できるようになったと言ってもいい。
 坂戸君は絶対……とても驚く。
 怯えて逃げるかもしれない。化け物だと指を指して、場合によっては石を投げてくるかもしれない。
 充分にあり得る。
 だけど、お母さんがそうだったように、熱心に話せばきっとわかってくれるはずだ。
 ……私が麻衣なんだって。中身は何も変わらないんだって、きっと……。
 それからどうなるかは、まだわからない。
 よくあるラブストーリーみたいに、それでも好きだって……言ってくれる、かもしれない。
 言ってくれなくても……。
 坂戸君に危害を加えるわけじゃないんだから、友達では、いてくれる、よね……?
 きっと。きっと……。
82名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:33:51 ID:PJaC2Fav
 部屋の中は昨日出しっぱなしにした服であふれかえっていた。
 可愛い服。お気に入りの服。新しい服。
 さあ、何を着ていこう。
 もうどれが似合うかなんて考える必要はないのに、ちょっと迷った。
 ……明るい色がいいかもしれない。綺麗系よりは可愛い系の服の方が、ちょっとでも怖い印象を抑えられるかもしれない。
 ブラウス、スカート、ワンピース。脇の方には下着までも並べてある。
 ……馬鹿だなあ。
 笑いながら服を着替える。
 足から引き抜いた下着は中心が白いものでぬかるんでいた。
 何か、どろりとした感触がある。
 なぜか血もついていて、慌てて着替えた。
 そういえば……お母さんにここまでは話さなかったな……。
 ──今さらだ。
 初めて触られる相手は坂戸君が良かった……、途中でやめてもらえてまだ良かった……、……なんて、もはやただの笑い話にしかならない。
 私は家を出る時間が来るまで、あのDVDを見ることにした。
 告白された日に見ていた、ハリウッドの痛快アクションコメディ。
 ヒロインの女性にはもうあこがれない。ラブシーンにも、もうときめかない。
 ただ……ハッピーエンドの映画を、ずーっと見ていたかった。

 家族連れやカップルでにぎわう遊園地の入り口。坂戸君の後ろ姿はごく自然にその中にあった。
 背景である何人かは、私の存在に気づいてヒソヒソと話をしている。どうもイベントの一種なのかどうかと訝しんでいるみたいだ。
 悲鳴を上げないところを見ると、疑念よりも常識の方が勝ったんだろう。
 思ったような騒動にはならなさそうだった。
 坂戸君も、もしかしたら思ったよりもずっと冷静に受け止めてくれるかもしれない。
 しばらく思い悩んで、私はあえておどけた行動に出ることにした。
「だーれだ♪」
 驚かせないように、できるだけ高い声を出す。……まるで、初デートに浮かれているみたいな声を。
 坂戸君はすぐに手を振り払い、なんの躊躇もなくこちらを向いた。
 そして、大きくのけぞった。
「うわあ! 誰だ!? 貴様は!?」
 想像通りのリアクションに、私は自然と苦笑してしまう。
「そんなに驚かないで……ちょっと整形手術に失敗しちゃったの……」
 できるだけ刺激を与えないように。できるだけ、坂戸君を怖がらせないように。できるだけ、軽く聞こえるように……。
 言った……つもりだった。
「ち、近寄るな!」
 坂戸君は目を剥いて怒鳴った。
 後ずさった片足は、そのままいつでも走り出せそうな状態だった。
 ──一触即発。
 対応を間違えれば取り返しがつかない予感がする。
 でも、考える暇なんかない。
 とっさにとった判断は、このままおどけ続ける、というものだった。
「ひどい……そんな言い方……」
 私はいかにも芝居がかった動作で嘘泣きをした。
 坂戸君がうろたえてくれたら、そこから冷静になってもらえるんじゃないかって、そう思ったから。
 ただ落ち着いてもらいたいだけだった。
 坂戸君の反応は予想通りなのだ。もっと最悪な想像だって何通りもしていたんだから、むしろましな展開だともいえる。
 なのに、演じているうちに心が影響されてしまったのかもしれない。
 次の一言は完全に余計だった。
「……私のこと、好きじゃなかったの?」
 ……そんなこと聞いてどうするんだろう。
 こんな姿になってもまだ好きでいてほしいなんて──そんなこと、言えるはずもないのに。
 想いが冷めるのが当たり前なのに。
 ちゃんと覚悟して、ここに来たのに。
 ……そのはずなのに。
 だけど──もし、もしも──。
「化け物に恋した覚えなどない!」
 私の未練はきっぱりと振り払われた。
83名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:34:48 ID:PJaC2Fav
「そんな……」
 坂戸君は悪魔に立ち向かうエクソシストのような顔をしている。
 ざわざわと見守っていた周囲の人々が、何か変だぞ? といった動きを見せ始めた。
 そのうち遊園地の係員などが来て……、そうしたら私は本物の化け物として、この場を石で追われるだろう。
 もしかしたら、警察とか、機動隊とか来ちゃうのかもしれない。
 そんなことを考える一方で、頭の中では坂戸君の言葉がぐるぐると渦巻いていた。
 ──単刀直入に言う。好きだ。デートしてくれ。
 ──化け物に恋した覚えなどない!
 確かに見た目はものすごく変わった。でも、中身は私……そのままなのに。
 お母さんはわかってくれたのに。
 なおも説明しようとして口を開くと、坂戸君の肩がビクリと揺れた。
 何かがひび割れていく感じがする。
 ぱりぱりと。ぱりぱりと。……一枚一枚、剥がれ落ちる。
 坂戸君は何も悪くない。
 仕方がないことだよ。
 わかってたでしょ……?
 覚悟したでしょう。
 坂戸君が……。
 坂戸君が──。
「坂戸君がオシャレに気を使った方がいいって言うから思い切って整形手術したのに……」
 ぽろりと雫がこぼれ落ちた。
 ぱりぱり、……ぽろり。
 ……坂戸君、私、今日……楽しみにしてたの。
 本当に、本当に、楽しみだった。
 とっておきの服を着て、いつもよりずっと綺麗になって、坂戸君の隣でとびっきりの笑顔でいたいと思ったの。
 これからよろしくお願いしますって、自分の声で言いたかった。
 ……化け物になんて、なりたく……なかった、よ? 坂戸君……。
「坂戸君なんて大っ嫌い!」
 力いっぱい、笑いながら叫んだ。
 ぽろぽろと雫が止まらなかったけれど……、笑いながら。
 こんなになっても、私、甘い夢を見ていた。
 ハッピーエンドの可能性もどこかにあるんじゃないかって、少しでも期待していた。
 全部、粉々にされて。
 ……もういい。もういいんだ。
 ──届かない。
 そう思った矢先だった。
 坂戸君はついに背中を向けて脱兎のごとく駆けだした。
 私が怖くて逃げ出したのか、警官を呼びに行こうとでもしたのか……。どうでもよかった。
 ただ遠のいていく背中だけが、無性に懐かしい光景だった。
 いつも追いかけていた、みんなの背中。
 呼べばいつでも振り返ってくれていた坂戸君は、今はもう……、遙か遠く。
 このまま道が分かたれるのは明らかだった。
 だからといって、できることは何もない。
 さようなら。さようなら。
 わかっているからこそ、少しだけ悪戯心が疼いた。
 私は坂戸君を追いかけた。
「逃がすかボケェェェェェェ!」
 いかにも化け物らしく、雄叫びを上げて。
 爽快だった。大平原を駆け抜けるみたいに。
 坂戸君がどのくらい怖がるかと思うと、顔が歪んだ。
 涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっているのがわかる。もう、笑うのも一苦労だ。
 道行く人たちが私を指さす。
 悲鳴を上げる人もいれば、未だにアトラクションだと思っている人もいて、ところどころ歓声があがった。
 それはまるで花道だった。
 どこに続くともしれない一本道が、目の前にするすると開かれていく。
 前方の坂戸君は振り返らない。
 まるっきり子どものような、全力の追いかけっこだ。
 坂戸君にとっては恐怖のレースでしかないとわかっていたけれど、私はとても楽しかった。
 さようなら。さようなら。
 こんなふうに遊ぶのは……久しぶりだね、坂戸く──。
84名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:36:05 ID:PJaC2Fav
 次の瞬間、空を飛んだ。
 今度こそ大きな悲鳴が聞こえてくる。
 続いて、聞いたこともないブレーキの音。
 それから──。
「麻衣ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
 ……ああ、嬉しいな。
 やっと呼んでもらえた。
 坂戸君──。
 何か言わなきゃと思って、力を振り絞って半身を起こす。
 坂戸君は逃げていたことを思い出したように目を見開き、そのまますぐに去ってしまった。
 ……さよなら。
 私は今度こそそうっとまぶたを閉じた。
 ドクドクと、大量の命が地面にしみ出している。
 周囲のざわめきはとまどうように揺れるばかりで、救急車が呼ばれるような気配はない。
 ……たぶん、死んじゃうんだろうなあ。
「おい」
 困ったな……。
 お母さんに、また……謝らなきゃ……。
「おい。そこのおまえ。ちょっと待て」
 誰かが呼んでいる声が聞こえた。
 私を呼ぶ人がいるはずもないのに、呼ばれているのは私な気がして。
 そっと薄目を開いてみると、なぜだかそこには巨大な猫がたたずんでいた。
85名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:36:49 ID:PJaC2Fav
 走馬燈の前に、幻覚……。
 眉をひそめるよりも先に、猫が私の顔をのぞき込む。
「おまえ、それでいいのか?」
 意味がわからなくて、ただ見つめた。
「……そのまま死んでかまわないのか? 人間どもに見捨てられて、そのまま黙って死んでいくのか──?」
 巨大な猫は金色の目をゆるりと細めた。
「その気があるなら、この手を取れ。破壊神デモゴルゴンの名にかけて──おまえに復讐の機会をやろう」
 囁くようなその声は段々と遠くなっていった。
 猫が遠のいているのではなく、私の意識がもうもたない。
 それでも……答は決まりきっている。
「いらないよ。復讐の機会なんて」
 この巨大な猫が全知全能の神様だったとしても、そんなものは、いらない。
 高尚な理由なんかじゃあない。トラックにはねられる前から、そんな気力はどこにもなかった。
 だって……、悪いのは私だもの。
 私がお馬鹿だから──こうなったんだもの。
 いつも……。いつも……。
 だから、誰も恨まない。
 だから、何も望めない。
 でも、一つだけ……。もし、望むことが許されるなら……。
 ごめんなさいって、ありがとうって、伝えて──。
「……誰にだ?」
 ──みんなに。
 私を心配してくれたお母さんに。
 私と一緒にいてくれた友達に。
 私を呼んでくれた坂戸君に……。
 生まれてから……今まで。出会った人、みんな。……みんなに。
 せめて、笑って見送りたいのです。
「……おまえ、馬鹿だな」
 ……ありがとう。
「……」
 ……あ。
 あ、れ?
 ……気のせい、かな? 救急車の音が……、聞こえて、くる……。
 ああ……。
 誰か、呼んで、くれた、ん、だ、ね……。
 ……ありがとう。ありが……と、う。あ、り……。
「もういい。眠れ」
 ──うん。

 私は死にました。
 香典として一万円包まれました。


 おわり。
86名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 13:54:06 ID:+ZK0ThnU
>>69-85
きさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ほとんどエロパロじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

しかもセックス・センスが笑いながら見れなく
なっちまうだろーがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
泣けるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!




87名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 19:12:29 ID:5m+gs7hj
仕方がない
女は顔だ
88名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 00:30:06 ID:umVDYV7D
邦子SSを書くのに
必ずしも邦子のノリで書く必要はない・・・のか?
89名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 23:12:03 ID:OdUFPFax
まあエロはまだしもパロは欲しいよな
90名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 21:35:33 ID:DvTQPGi/
感動した!!!!!!
91名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 21:33:13 ID:nBPcCVKC
すばらしいクロリティ。
なけた。
92名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 21:55:19 ID:QIyXdS//
すばらしいクロマティ
なけた
93名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 22:14:56 ID:3L8vr2vH
ギャグをシリアス化するというギャグパロでそ?
94名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 07:21:06 ID:hCeROygZ
私の名前は高橋邦子。
どこにでもいる普通のOLよ。
私はいつものように川越駅に到着した。
すると
95名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 07:30:43 ID:wbb4Nscy
おばさんが現れた
「邦子―――ッ!お見合いしなさい!結婚しなさい!」

→断る
 話を聞く

「じゃあ死ね」
私は殺された

-game over-
96名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 13:45:57 ID:4eZ2ysd2
気がつくと見知らぬ病院にいた。

「目が覚めたかね?」
97名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 00:52:57 ID:FDFE8dfE
知らねえ天井だぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ぶっ殺す!
98名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 03:27:44 ID:tStesRfy
ここはごく普通の触手と陵辱の世界
99名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 23:23:11 ID:ac9FDSkt
最新作でエロパロ無理?
100名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 12:11:02 ID:sIdyDO6N
華麗に100GETせざるを得ない。
しかしまぁよくも邦子作品でエロパロなんぞを・・・
よくぞしでかした! 褒美に死をやろう!
101名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 12:54:36 ID:oNjgZKtA
信頼のマキタ
102名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 22:31:00 ID:WZxnoIZJ
あえっystfってええエロパロrtyfつjftyhdうぇ
103名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 10:08:44 ID:ahiAHhE1
ジョシュアの鬼畜ファック
104名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 08:59:26 ID:tAMtKyNr
神と悪魔の馬鹿っぽい関係がよい。
二人で片っ端からゲームしていたら
間違えて18禁ゲーム起動してしまい
なんとなく気まずい雰囲気になって
そのままエッチに突入するエロパロ希望!
105名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 20:06:21 ID:N9nylS8g
自分で構成するんだ!

106名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 04:10:32 ID:Oo0Cq34s
107名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 18:01:50 ID:CyAp7Gma
このスレを初めて見たときは
即死ですよねーと思ってました
108名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 22:22:26 ID:THeeixiM
ガミジンは受けだろ常考
メギラス(兄弟神スナイパーライフル編)のプライドの無駄に高い所を
ぎったんぎったんにしてみたいです
109名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 08:24:14 ID:3j2DeuLp
邦子の同人ソフトより地球最大の決戦の同人誌みたい
ロケットランチャーで服が破ける神
死霊戦士に集団レイプされるエミリー
ラブフラッシュで強制的にイカされるエミリー

たまらん!
110名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:06:33 ID:D45dE0cC
高橋邦子でエロパロ
111名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 11:17:59 ID:jDmmX/o3
クックックックッ……それは不可能だ!
112名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 04:01:10 ID:gzYGXQhA
高橋邦子ついに新聞にでる
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20100619002.htm
113名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 21:03:16 ID:xhnyVlvi
新作で何かひとつ
114名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 06:27:01 ID:jd/bZjPX
115名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 23:35:42 ID:pW6Tkra2
俺の名はリチャード。
大切なペットが不幸な事でしんでしまった。
だが、いつまでも悲しんではいられない。
新しいペットを買いにいこっと♪
店員「いらっしゃいませ。 どのようなペットをおさがしでしょうか?」
俺「う〜ん、そうだな・・・。 あっ。、ちょっと聞きたいんだけど、この店にいるのは全部ペットとして購入できるの?」
店員「はい、猫や犬はもちろんあらゆる種類を取り揃えております」
俺「じゃあ、店員さんあんたをペットにするわ」
こうして俺は新しいペットを手にいれた。
さて、まずやるのは躾だな。
俺はズボンをおろし、いきりたつチンポをぺっとのまえに出した。
俺「舐めろ!」
ペットはつたない下で俺のチンポをしゃぶりはじめた。
言うことを聞くようには躾けられているようだ。
おっと、いけない。 俺としたことが所有者が誰か判るように首輪をつけるのを忘れていた。
今は亡き愛犬と同じように新しいペットに首輪をつけてやった。
よし、次は体のチェックだな。
ペットの服を脱がし、おれは丹念に体中を揉みその肉体を調べた。
・・・ん、股からぬるぬるした液体が出てるぞ。
ペットの股間に手をやり、その液体に触れる。
こんな物を垂らすとは躾がなってないのか?
(中略)
三年後、なりゆきで俺たちは結婚した。
ペットは俺の子供を身ごもったらしい。
今日は出産の日だ。
病院で俺たちの子を抱えた看護婦が出てきた。
これが俺たちの子か・・・、可愛くない!
なんだ、この生物は?
「くっくっくっ」
俺「そ、その声は!?」
赤ん坊の声、それは今は亡き愛犬の声だった。
だが、何故だ?
「お前が喪に服してくれなかったから、俺はお前に復讐するためにお前の子に取り憑くことにしたんだ!!!」
なに、ふざけるな! 子供は娘だと聞いてたから年頃になったら母娘丼を楽しむつもりだっだんだぞ。
仕方ない、こうなったらもう一人作るか?
いや、いっそ五姫二太郎にして毎日乱交状態もいいかも知れないな♪
でも、嫁にしたペットの体が持つかな・・・。 
あっ、そうだ。 この看護婦もペットにすればいんだ。
こうして看護婦をペットにしようとした俺だが・・・、彼女はマッド医師の愛人だった。
俺はマッド医師により、改造され今はモンスターとしてペットショップに並んでいる。
そして売れ残っている

   途中で面倒になって中略にした「おっぱい大作戦」 一応終わり
116名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 00:13:04 ID:lV0ol7TS
直続!直続!直続ぅぅぅぅ
うぅぅぅ ドピュピュ
ハァハァ
俺の名はガミジン
どこにでもいる普通の悪魔だ
今日は俺の片思いの直続を想って自慰していた
直続は俺が日本で始めて
117名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 00:28:54 ID:geYmfNfU
邦子展開になれきってると
売れ残ったくらいじゃ生ぬるく感じてしまうw

ガミジンって精子作れるの?
聖水を自分にドピュピュして自虐プレイなの?
直続は女体化希望
118名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 00:38:57 ID:q8WH/nIc
ちょっと聞きたい
エミリー先生のエロゲー作る場合ツクール必須?
素材津クールだよな?
119名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:07:37 ID:3ij6S0PA
エミリー先生はRTP素材だからRTP落とせば入ってる
http://www.famitsu.com/freegame/rtp/2000_rtp.html
http://www.famitsu.com/freegame/rtp/2003_rtp.html

決戦のバトルフィールドの曲とか入ってるぞ

120名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:42:39 ID:q8WH/nIc
>>119

ありがとう。
ツクールいるんだ、買いに行くのが面倒だ・・・。
121名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:50:42 ID:3ij6S0PA
ぬごお

だからツクールいらぬといっているだろうが

ハァハァ

上のファイルおとしてインストールすれば
Cドライブの中にエミリー先生がはいるのじゃ
122名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 22:58:52 ID:7/2gY7S7
>正規にユーザー登録を済ませたツクールを使ってゲームを作成される場合か、ツクールで作成されたゲームをプレイする目的以外での利用を禁止します。
123名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 10:13:43 ID:hULudedX
カメデスフレア
124名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 21:57:56 ID:MvuxDmQ1
ういいいいいいいいいいいおん
125名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 16:23:22 ID:MSaqShGU
エロ漫画とかの台詞って邦子節に似合いそう

口ではそう言っても、身体は正直だあああああああ???!!!!!!
はぁ……はぁ……イったか!?!?
126名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 09:56:53 ID:lvmJfkg0
その考え…
127名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 06:28:20 ID:5iGBdA1x
人格がくやしいけど・・・に支配されている
128名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 17:19:25 ID:5iGBdA1x
RPGツクール買ってきた。
絵を描くのが面倒なのでエロCG無しでエミリー先生のエロゲ作りに挑戦してくる。
129名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 15:27:33 ID:crzbp9Vu
エミリーでエロポロ希望
130名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 09:10:43 ID:Jn8GMLxT
131名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 08:53:53 ID:ctTWtw4P
■エッチな夏休み
ついタイトルに釣られてみてしまった。
わけなんですが、エッチはエッチでもHELLの方じゃねえか!氏ね!!!!

釣られていたはずがいつの間にかはまっていた。よくあることです。
うp主の妹、高橋邦子さんのツクール作品。病院に隔離した方がい(ry
現在までにRPG、ノベル、アクション、STGあわせて20作品以上が発表されていますがいずれもクオリティは変わりません。

タイトルだけ見ると一見エロ系なのかなと感じますが、そんな要素は一切なく大体地球が消えてなくなります。
登場人物も「暇だなぁ、殺人でもするか!」とか言い放つキチガイどもばかりです。
シュールなネタが好きな人にはおすすめ。
132名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 23:24:50 ID:MQZv4UJ3
アビィ萌え

133名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 23:16:36 ID:UUp2yKwl
おれの中でスペルマン先生はメス

134名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 23:19:50 ID:5BJL0iau
高橋邦子あ
135名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 21:56:00 ID:gWLZjP1i
zs
136名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 23:37:22 ID:/Jb5SLFb
エードライブ
137名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 00:19:28 ID:RtzUuNSU
高橋邦子愛してる
138名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 13:01:49 ID:uUcx+qZA
あああああああああああああ.
139名無しさん@ピンキー:2010/09/24(金) 00:51:08 ID:5dPupmp6
神と悪魔の馬鹿っぽい関係がよい。
二人で片っ端からゲームしていたら
間違えて18禁ゲーム起動してしまい
なんとなく気まずい雰囲気になって
そのままエッチに突入するエロパロ希望!
140名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 15:16:46 ID:IzsZ4/ah
今日は邦子の日。高橋邦子の動画を見よう。
141名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 12:45:27 ID:tQsuo6fk
ああ
ああああああああー!!!!
アー!!!あー!!!!!!!!!!!!!
アアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーー!
アーアーアーアーアアアア!
142名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:30:50 ID:yyeAKRZ3
ミスドのスミジンの広告を見て、カミジンのことを考えてしまうボクは高橋邦子症候群に違いありません
143名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 09:57:35 ID:dfiRY2lu
高橋邦子の川越市へ行きたい。
144名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 04:07:03 ID:MgY0qpms
高橋邦子シリーズって今でも月一ペースで上がってるのね・・・
145名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 16:29:36 ID:HihweyrG
ドラマ獣医ドリトルのおかげでペットブームが起きそうだね♪
146名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 12:26:07 ID:Sfz+xfIL
仰天ニュース見てるんだけどアビゲイルって聞くと高橋邦子しか…
147名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 20:21:02 ID:964JRhMR
>>46
坂戸市の怪談の面白さは何度も見ないと理解できないから仕方がない。
俺は最初の頃は持ちネタのように「生命活動を停止・・・死んだのだ。」を
繰り返す作品だと思ってイマイチだと思っていた。

あの作品の本質はシチュエーションの異様さだと思う。
脳内で場面をシミュレートしながら楽しむとニヤニヤが止まらない。
最後の警察と弁護士と地底人に包囲されながら告白するシーンとか。
148名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 07:51:42 ID:zpsJCoh0
        ∨////三三三三三三二ニ====‐- 、__/
          ̄ ̄〉.::/: _」:L _        _」:L _ :';::.〈三三三≧
           /.::/:/ _」:L. _ヽ   / _」:L. _\:';::.',三三三ノ
           ,'.: ;'.: / _」:L. _ヽ   / _」:L _ \:.';::.', ̄ ̄
          ,'.: ;'.: _≧=|:|   ヽ、 /  _|:|=≦_ :.'; :.',
          l .:| :: 〈〈_彡气_  乂   _ノ气彡〉〉 :: |:. l
        __| .:| ::  从(_(・)≧彳卜≦(・)_)从  :: |:. |__
      < <⌒|:从_/⌒≦竺´ , - 、 `竺彡⌒\_从:|⌒> >
       \_〉://lミ三≧=|:|  [イ__,ト]  |:|=≦三ミ|//:〈_/
        ,': : : 从┌<´l:l   `∪´   l:l`>┐从: : :',
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          |: : : : : : : :∧ ∨(⌒ヽ イ⌒)∨ /: : : : : : : :|
          |: : : : : : : :l ∧ ',∧_    _∧,' ∧l: : : : : : : :|
          |: : : : : : : :|\ヽ、_\≧=≦/_ノ/|: : : : : : : :|
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 突然、 指名手配中の殺人鬼が現れた!                    ┃
┃ 殺人鬼. 「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!    ┃
┃ 殺人鬼は奇声を上げて ・・・                               ┃
┃                                                      ┃
┃                          ▽                          ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
149名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:31:28 ID:K0qWi+t9
>>148
畜生、不覚にも笑っちまったじゃねぇか!
150名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 00:24:51 ID:jxhErZpK
トリケラトプスをデドリズで犯す
151名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 20:31:13 ID:l/OZgCM5
           , .z  ̄ ̄ .`  、
        // 三≠ミ、ヾ、 ヽ、
       /// ; ´    `ハヾ、 ;, .ヽ
        ,///,,v/、:;,;;,,、三z/)ミハヘ:.;,;、ヘ
.       i!/" ,:.ゞ`、ー ≡シ tー`ヾヘ:ヘ ハ:ミヘ
       }:: ::. ;,:,,´ 、、クゞ .!;"., 、ヾヘ }゙.rヘ
      !、 ,;; ; ヽ 、_ヽx,,,r ´,,,,, .}.::: !i:rヽ:i
       } :; : rーー 、,"゙゙ ゝ、赱z_"ソ:.:..ぅ!ノ l
       l,}ヘ .,;l   ノ;.ηヽ.、`ゞ゙¨__ ;:. :}.. :l yヾー、、,、
       lノlぃ}.`−´ィ, !_}、_};、.!、( ̄7イハ:l:: :l ) (_)ヽヽ、
       ! li l《 `、 _r.i゙;;´n.、iヽrゞm}.i l.lノi: ハ.ヘ {´〆; ,; :.: :   その考え!
       l l.!.! ヽイヽ._:},」rnr、` ν´n,i :: :.ノ.l:l:i ::. ;ハ. /: r‐´
       l.!i!l.!  ) n ヾr卅tnmヽt"/: ;ハ:.l.l::l ; ;}:;ノ.;η,}: . :    人格が悪魔に支配されている!
       lil:.!l.i ノハヾ_ヘゞ≠t;ぃヽ;´.:ノノ: :l.l:.:l :f:;ノ:;/ !:;}::. ::
      _!ll孑l´; :, ::}`~ゞ、ヽヾ",.、`〃;´: l:.ll:!:.l i:l:}"_ゝl:ヾミ.::
    ,.匕-l:li:: :l : : : : ヽ::, ` ー´ `´  }: !l: !i::l !ν⌒!从ヽ:::
   r´/"´; :!lハ: !:: :, ;: :: ,ノ、      ,,ノ.l: !lハ.!l!l:l :. : : r,孑ヾ
  // : ,; : :_!l:::l:!: :: : : :ト、 ヽ、_ _ , .,,シ彡l. ll :ll:.l: :} :,/ηヾソ
. /n : : : : : :fヾ、!;l :: :: ;(: :: :ヾrヾヽ、 ´f:.}:.l:!: .!i:!:,/_ヾ`.:/::
/i´ヽ、: : : : ;:} l!:l::l: : :。:ーノ: : ;:ゝ、ヾ.ゝ {: !: !: !: 〆ヾ、`゙/ノ:; :
!:l  ゞ: :; :i/ !!: ハ ; ;;l; ;ヾ; ;(  .クシ  }: !; l :l:ゝ_/;:"´: : 〃::
152名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 21:08:32 ID:l/OZgCM5
153名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 09:50:01 ID:GqU3VLtb
核姫の脱衣シーンには不覚にも興奮した
まさか5秒後に後悔することになるとは
154名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:37:20 ID:ovfV8vky
恐らく邦子は実際に地獄に行ったことがあると思われるので、処女姉妹のテーマの信憑性は非常に高い。
155名無しさん@ピンキー:2010/11/29(月) 23:54:38 ID:z3dVz64P
oooo
156名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 03:07:58 ID:z7uFszqj
本スレ落ちてんじゃねえかあああああああああああ
157名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 06:07:08 ID:H26T4l61
私の作品で抜いておきながらぁあああああああああああああああああああああああ
生意気なんだよぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
158名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 10:35:51 ID:AJQMlGE1
フォッシュ・エイジ
159名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 02:55:24 ID:Xx+DYNzV
イオイオ


160名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:56:34 ID:NVwVjWOW
Ninjavs.Samurai
161名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 01:14:40 ID:t2Dg33r6
ロリコップについて一言お願いします
162名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 04:09:15 ID:Nubg39Xl
アメリカ大統領の描写は完璧だったな
あれを見てやはり邦子は天才なんだと確信した
163名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 23:59:15 ID:WHKGJ0o4
3Dモテリングに本気で手を出してたのかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
あそこまで作り込めば遅れても許すッッッッ!!!
164名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 00:38:47 ID:D88xF6vq
アビゲイルって月でどうやって改造されたんだろう、、、
165名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 00:51:18 ID:zMr41ikL
月なら可能なんだよ!!頭で考えるんじゃない!!できるんだ!!!
166名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 00:14:17 ID:BxCyftq1
いや服脱がされたのかなと思って
167名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 01:04:51.54 ID:vwzU5WRH
っっっっっっっっp
168名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 23:24:19.62 ID:oAMowh6X
っっl
169名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 00:04:02.12 ID:EA7PHosF
完全にネタスレじゃねええかああああああああああああああ!!
170名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 00:37:57.41 ID:MqWduMrv
何を期待してたのか言ってみろ
171名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 00:11:10.74 ID:PPvfCCNa
kunikonomannkonitukkomitai
172名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 12:56:11.29 ID:LsmROV2O
新作でなにかひとつ
173名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:55:34.39 ID:4Q87qVVD
このスレおもしれえええええええええ!!!
174名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:06:15.48 ID:oHMq3hsh
エミリーのまんこにマキタハンマドリルつっこんでぶん回したい
175名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 00:14:27.13 ID:DP8rqhlO
長峰麻衣と原元ひかりで3pしてえええ
176名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 01:53:28.93 ID:gQAtoRCz
○月×日
明日、ついにエミリーと結婚する!
この日をどれだけ待ったことか!
父さんたちは無事にホテルについたみたいだ。
おばあちゃんの足が心配だったが、
最近は調子が良く、杖をつけば問題ないらしい。
エミリーの両親からも連絡があった。
友達も続々と集まっている。
俺は本当に結婚するんだ……!

○月△日
……。タキシードの汚れが落ちそうにない。

○月□日
……式の日から随分たってしまった。
なぜだ……!? なぜ俺はまだ生きている!?
答は一つだ。エミリーは俺を愛している……!
だから俺を殺さない……! だから、式の日まで
殺人の衝動を抑えていた……!
……主よ。私はどうすればいいのですか。

×月○日
そうか! そうだったのか! もう、悩まない……!
俺は理解した。殺人鬼を愛するには、
自らもまた殺人鬼になるしかないことを……!
考えてみれば、簡単な話だったな……!
俺は愛を裏切らない! エミリーを理解してみせる!

×月△日
……大分慣れた。今の仕事がクビになっても
肉屋に拾ってもらえそうだ。
どうしても嫌になったときは犬や猫を殺すことにした。
心が痛むが……、仕方がない! エミリーの好物なのだ。
ありがたいことに、俺を止める人間はもう誰も残っていない。

×月□日
毎晩服を捨てているおかげで財布が寂しくなりそうだ。
今度からはTシャツにする。

×月▽日
殺人に慣れる日はくるのだろうか?
毎晩狩りに行っているが、
いまだにエミリーの気持ちは理解でき■■■
紙が汚れてしまった。手だけは洗っとかないとな。

□月○日
そろそろ子どもがほしくなった。
作り方を調べてみたが、どこにも載っていない。
一番それらしいのは創世記の記述だが、
『……それで人は、その父と母を離れて、妻と結び合い、
一体となるのである。人とその妻とは、二人とも裸であったが、
恥ずかしいとは思わなかった』
どうやって一体となればいいんだ……!
エミリーに相談すると、「知るかぁぁぁぁぁ!」と言われた。
確かに、女性に聞くことじゃなかったな……。
それにしても、今日殺した子どもは可愛かった。
エミリーもあんな子どもを授かれば
今よりは穏やかになると思うんだが……。
177名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 01:54:32.34 ID:gQAtoRCz
□月×日
朝起きたら子どもがいた!
名前はマジソン。エミリーと俺の子だ!
エミリーの話によると、
冷蔵庫の野菜室に転がしてあったキャベツの中から出てきたらしい。
買ったまま忘れていたので、乳幼児期を見逃してしまった。
悲しいことだが、かまわない!
エミリーと俺に子どもができたのだ!
主よ、感謝します。

□月△日
マジソンはものわかりのいい子どもだった。
俺もエミリーも夜は忙しい。一緒に寝てやることもできない。
それでも、文句一つ言わない。なんて良い子なんだろうか。
なのに……! 俺は……!
……日記でくらい、正直になろう。
俺はマジソンを疑っている。
キャベツから出てきただと!?
八百屋で買ってきたキャベツからか!?
庭で育てているのは白菜だ。
八百屋の子じゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

□月▽日
いつのまにかマジソンが猫を飼っていた。
買ったのではなく拾ったらしい。
ゴキブリを食べて死にそうになっていたところを
手厚い看護で助けたのだとか。
そうとは思えないくらい毛並みのいい猫だ。
俺よりマジソンの方が子育てに向いているとはな……。
……。
信じよう……! マジソンは俺の子だ!
エミリーは俺を愛している!
そして俺も、エミリーを愛しているじゃないか……!

△月○日
少しはいい父親になれたと思っていた……。
最初は反抗期かと思ったが、そうじゃないらしい。
「私は貴様の娘ではない!」マジソンが言った言葉だ。
「真実を知りたければ『セクロス』で検索をかけるがいい」と。
嘘だ……! アバズレビッチめ! 貴様らはみんなビッチマンだ!
神がこんなことをお許しになるはずがないぃぃぃぃぃぃぃ!
一晩かけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
マウスの右ボタンと左ボタンをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
破壊してやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
すっかり朝になってしまったがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
今日は休日だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
問題ないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
よくもだましたなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
エミリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!
貴様が八百屋にしたことをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
俺にもしてもらうぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
178名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 01:56:52.29 ID:gQAtoRCz
△月×日
頭の中が混乱している。
昨日、俺はエミリーに飛びかかった。もちろん全裸でだ。
ムスコはビンビンだったから、
エミリーも見た瞬間ビッチの本能に目覚めていた。
チェーンソーをバイブに仕立てようとしたらしい。
電源を入れて振りかざし……。電源を、切った!
……理解できなかった。まさか、俺への愛が冷めたのか!?
あわてる俺をよそに、エミリーは「クックック……」と笑い、
急に倒れた!
呼吸も脈も正常だった。目が開いたままでなければ
寝ているのかと思ったところだ。
返事をしない体に何十回も呼びかけてから、俺は気づいた。
エミリーはチェーンソーをバイブにするのをやめた……。
バイブではなく、自らが空気嫁となることを選んだのだ……!
アバズレめ! ネットがなければ危ないところだったな……。
反応のない体だったが、俺は嬉しかった。
エミリーは抵抗しない。エミリーは八百屋を愛していない!
体はビッチでも、心は俺にある……!
無駄な心配をしたな、エミリー!
俺は、殺人鬼を愛するために、殺人鬼になった男だ……!
俺はエミリーを揉んだ。舐めた。摘んだ。入れた。出した!
五分ですべてを終わらせてやったが、
あまりにも時間が余ったのでエミリーを使い倒すことにした。
真っ赤に腫れ上がるまで擦り立てて、締まらなくなった穴から
泡だった精液がこぼれてくるのをじっくりと観察してやった。
次第に穴が締まってくると、骨盤を砕く勢いで打ち付けた。
八百屋の野郎を気持ちよくする襞を、全部、削り落としてやる……!
がばがばになっても許さない……!
上下左右! 浅いところ、深いところ! 精液を塗り込めて、
ぞりぞり、ごりごり。
ビッチはビッチらしく、穴だけがあればいい……!
エミリーはちっとも声をもらさなかったが、
段々と息が荒くなっていくのを俺は聞き逃さなかった。
いいぞ! いいぞ! くらえ! くらえ! くらえ!
びゅるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!
エミリーはついに痙攣した。足の指がおかしな動きをして、
一向に止まる気配がなかった。
「ジェイコブ……ジェイコブゥ!」
「ぐへへ……。ヨかったようだなぁ……!」
エミリーの目尻から涙がこぼれた。
「ジェイコブゥ! 好き勝手しやがって!
てめぇのフニャマラには、うんざりなんだよぉぉぉぉぉぉぉ!」
その瞳の輝きは、今までになく澄んでいた……。
いや、違う!
「ハァ……。ハァ……。ハァ……。時間がない……!
ジェイコブ! 私は! 人格が悪魔に支配されているのだ!
処女を失った今、悪魔を抑える力は……、残っていない!
悪魔はもはや容赦しない! 必ず貴様を殺そうとする……!
生命保険を選んでいる間は大丈夫だが……、時間の問題だ!
に、げ……」
エミリーは……。本物のエミリーは……。
……こうだったじゃないか。
「……ぬ?」悪魔が目を覚ました。
「クックックックック……! 楽しんだようだな!
臭くて、汚らしいが、体が軽い……!
夫が妻にすることだ……。許してやろう! 特別にな……!」
悪魔は機嫌良さそうにシャワールームに入っていった。
俺はシーツの上の精液だまりと、
かすかな赤を見ながら呆然としていた。
179名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 01:59:04.77 ID:gQAtoRCz
△月△日
マジソンの猫が朝食に出た。
俺が獲ってきた猫はまだ冷蔵庫にたくさん入っているのに……。
調理したのは悪魔だが、殺したのは俺同然だ。
俺が何もしなければ、あの猫はまだ生きていた……。
今日は人間も動物も殺さず、生きたまま猫を連れて帰った。
マジソンは喜ばなかった。
オスカーと名前がついたが、あの猫が皿に載る日もすぐだろう。
悪魔は今日もチェーンソーをふるっていた……。
郵便受けには生命保険のパンフレットが何種類も入っていた。
俺は……。なんのために……。
むしゃくしゃしてネットサーフィンをした。
あてどない航海だった。気がついたら重火器の通販を見ていた。
火縄銃、ショットガン、迫撃砲、マキタ、デス・プレデター、塩、核……。
ホーリーアックス……。これが一番使い勝手が良さそうだった。
少し前にうちの家庭菜園からなくなった斧に似ている。
だが、五千万だ……。俺はパソコンの電源を落とした。

△月□日
地下室の掃除をした。エミリーの写真が出てきた。
結婚式当日、控え室でみんなにひやかされながら撮った写真だ。
プロポーズの後に悪魔に支配されたのなら、
この写真に写っているのは猫を被った悪魔ということになる。
俺が結婚したのは、誰なんだ……。
そんなことは、どうでもいい!
俺は狂っている……! エミリーが殺人鬼と化すまで、
まともな男という猫を被っていただけ!
俺は、狂った殺人鬼! 妻を殺しても、問題ない……!
夫婦は愛し合うものだ……。カトリックは、離婚できない!
殺人鬼を夫に持ったエミリーは、悪魔が去っても、俺を愛する!
                                   たぶん。
両親の遺産、五千万を全額ホーリーアックスにつぎこんだ。
仇にとどめをさすための武器だ。いざというときの切り札でもある。
何も惜しくはない。
世界最高のエクソシストさんがしくじるとも思わないが……。

ちょうどエクソシストさんからメールが来た。
これで作戦の打ち合わせがすべて終わった……。
もう後には引けない……。引く必要はない!
エミリー……。もうすぐだ! ホーリーアックスが届いたら……。

ゆくぞ……! 決戦のバトルフィールドへ!

THE END
180名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 21:26:15.47 ID:dtHCS50k
>>176-179
ジェイコブぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
終始邦子テイストでワロタ
伏線すげえなおい
181名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 00:08:47.72 ID:k903rjHC
ぶわ
182名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:47:01.81 ID:919SmcO8
原発
183名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 14:46:32.67 ID:mwkyY6Xj
>>176-179
いつの間にか神が降臨していてワロタww
褒美に死をやろう……!
184名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 19:10:41.35 ID:NGJL5R7A
クックックックッ!
185名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 19:33:56.71 ID:DpNlMFqK
なにがおかしい!
186名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:33:34.98 ID:siydb8vJ
俺が調子に乗って機関銃を乱射しまくったせいでエイドリアンさんは衝撃で肉が削げ…
187名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 02:30:33.78 ID:pYNqGuis
どんだけ妄想が激しい人物なんだwww
188名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 23:44:07.53 ID:ynMpJ5se
クックックックッ!
189名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 00:27:41.92 ID:tEKgzfzO
RPG第5作目「スペルマン」の主人公。
開幕早々、兄の死を喜ぶなど、反社会的な言動を見せる。それでも
しばらくの間、表面上は正常さを装っていたが、オリビアの家を
砲撃して破壊した後で異常な笑い声を立て、本性を現す。
ジェシカが兄の死を喜んだことについて、邦子が兄を疎んじている
心情の現れ、とする、穿った見方のコメントも存在した。
190名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 01:48:21.04 ID:a4wcL5jA
まだ生きてたのか
191名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 10:11:22.27 ID:jgpdJpjW
邦子最高だよな
KBF!KBF!
192名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 20:42:53.96 ID:76s0C/n5
hosyu
193名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 13:43:30.03 ID:I+ZaZyzm
新作来ないかなぁ
194名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:05:18.91 ID:A3bw4D4g
くっくっくっく
195名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 03:33:22.37 ID:eUn9U5Pp
きっと褒美の死が怖いから投下できないんだよ
196名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 07:05:35.46 ID:6UkM4/6o
お前ら、邦子に頼りすぎなんだ。邦子に感謝しないと!!
197名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 17:29:50.29 ID:jCnjSOkW
そうだな
198 忍法帖【Lv=13,xxxPT】 :2011/06/27(月) 03:29:15.67 ID:0jzdbtvP
邦子の新作きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
199名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 04:52:04.79 ID:xAJJ1CIc
今回のすごかったな
200名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 03:28:02.49 ID:oiCLF+r2
断固保守!
絶対落とさん
201名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 23:00:30.15 ID:/xBfWGVr
新作で何かひとつ
202 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2011/07/16(土) 11:52:52.71 ID:veWE97rl
女いたっけ?
203名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 20:20:03.73 ID:0NqQXdDr
じゃあ愛の神と悪魔とかは
204名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 23:42:28.41 ID:CF2tNc9z
アビゲイルなら余裕で抜ける
205 忍法帖【Lv=23,xxxPT】 :2011/07/21(木) 00:53:15.01 ID:sxEGDtaO
ゾンビーフにぶっかけるわけだな
206名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 18:39:20.27 ID:UEisaCRh
邦子ハァハァって書くと邦子に萌えてるんじゃなくて邦子の恐怖に恐れおののいている感じがする
207名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 13:07:14.20 ID:SOg0Vk9S
kunikonomannkonitukkomitai
208名無しさん@ピンキー:2011/08/07(日) 14:17:21.26 ID:XHyrsBpG
邦子ハァハァ
209名無しさん@ピンキー:2011/08/07(日) 23:43:28.28 ID:eYbRDiVC
アビゲイルとちゅっちゅしたいよ〜
210名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 10:21:44.34 ID:9CgbSo6K
そうはあああああああさそんぞおおおおおお
211名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 00:04:35.86 ID:mHQX/We1
アマゾン
212名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 12:09:30.75 ID:bbjCxFPd
麻衣たんはあはあ
213名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 23:26:16.13 ID:RxjVInB2
新作まだー?
214名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 18:54:19.71 ID:x6ZbUUIx
 
215名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 14:57:34.00 ID:Nh+ws6xF
邦子愛してるよーwww
216名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 04:08:32.68 ID:M1iOKZ6H
愛の保守
217名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 07:04:37.20 ID:d+hWYQZ8
 
218名無しさん@ピンキー:2011/10/21(金) 19:18:54.02 ID:cmeWnX2K
アビー×エミー希望
219名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 08:08:34.30 ID:yJ4erwPd
百合処女姉妹か
220名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 17:17:09.34 ID:d0U/SRc9
アゲーのエロ画像誰か書いてくれんかね?ハフハフ
221名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 11:20:59.44 ID:/97Bkyim
新作キテターーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!11111111
222名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 01:08:13.08 ID:9WUDfUzS
またかよ…まぁ一応確認してきてやるか…と思ったらマジだった
223名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 12:56:19.70 ID:YQ/4Jccz
邦子神
224名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 01:56:54.20 ID:rh8PVwam
邦子ハザード
225名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 22:40:38.24 ID:IwS/irgc
邦子ハード
226名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 07:34:42.69 ID:eSXKfzY+
原元ひかりと野良巨大猫でぜひ
227名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 21:58:42.23 ID:Ug7ohOgv
オスカー
228名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 01:05:51.71 ID:bI365d3a
アレが一番大きそうなのは誰だ
229予約します:2011/12/19(月) 12:03:54.42 ID:tzHTPgt1
予約します
当日商品を出しました
4-7日到着します。
よろしくお願いします
店長:佐藤 康惠
http://xhort.tk/7l
230名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 00:45:05.15 ID:Bzvss2FZ
私の名前はアビゲイル
どこにでもいる普通の派遣OLだったと記憶してる
曖昧ないい方なのは、最近、自分の記憶に自信が無くなってきたからだ
私の勤め先は、新人の圭次郎の父がCEOを務める会社だ
悪魔払いを専門的に行うこの会社は、悪魔のガミジンに神父のジェイコブ、ネクロマンサーの私、
駆け出しの圭次郎、社長のワンコロと、この会社の従業員は上から下まで種族を問わない
今日は圭次郎が瀕死の重傷を負って帰ってきた
出張先の悪魔にやられたのかと思ったが、うちの悪魔にやられたらしい
悪魔憑きと取っ組み合っているところを、相手ごとガミジンに吹き飛ばされたという
回復魔法が使えるという理由で、私が医療を任されているが、手当は出てるのだろうか?
とりあえず、医務室に圭次郎を運びこんで治療を施してやったが、彼が目を覚ましたのは二日後だった

「こ、ここは?」
「ようやくお目覚めか、新人」
「俺の名前は圭次郎だ。アビゲイル先輩」
「中途半端な言葉遣いをするな、お前。
 ところで、戻ってくる前後のことは覚えてるか?」
「ガミジン先輩たちと仕事に出たことは覚えてる。
 何でこんな怪我を負ってるのかは分からん」
「思い出さない方がお前のためだ。体は動かせるか?」
「先輩のおかげで歩くことは出来そうだが、仕事には出れそうにない」
「その怪我では無理だ。しかし、よくここに勤める気になったな」
「本当はニートを続けたかったんだ。でも、親孝行するには働かないといけない。
 親父に頼みこんだら、親父の会社を紹介してもらえたってわけだ」
「就業してみた感想は?」
「超ハード。もっと優しくて欲しいぜ。常識のじの字もないのか、親父の会社は」
「悪いが、この川越で常識人であろうとすることは、死を招くことと同義だ。
 この私がそうだった。まあ、私は死んでも死んでも地獄を追い出されて、
 結局、この世に戻ってくるんだがな。ちなみに、ネクロマンサーだから、
 天国には絶対に入れてもらえないらしい」
「そりゃ残念だ」
「死ぬに死ねんが、この会社への適応率は120%オーバーだ」
「そうか。話しは変わるが、少し一人にしてくれ」
「無茶はするなよ。私が迷惑するからな」

更に二日後。

圭次郎の生命力には驚かされる。
49週間の怪我を負ったにもかかわらず、なんと5日で完治したのだ。
もし圭次郎が死んで私が蘇らせることがあれば、活きのいいゾンビが出来上がることだろう。
しかし、その前に、若い男相手にしっぽり楽しむのが役得というもの。
さて……


↓続き宜しく
231名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 05:54:57.61 ID:0nq/quLV
オスカーとレオの
232名無しさん@ピンキー:2011/12/28(水) 11:17:38.76 ID:DvBXi1Yh
しかし、その前に、若い男相手にしっぽり楽しむのが役得というもの。
さて……

その時だった!
突然、カローラが、突っ込んできた!

アビゲイル「ぐええ!」
?「アラフォーが!アバズレ気取りか!むかつくんだよ!」
アビゲイル「だれだ!?」
勇者「俺は勇者!特に理由はないがこれからお前を犯すぜ!」

勇者はカローラに跳ね飛ばされて身動きできない私に馬乗りになると
ものすごい力で私の服を引き千切った!
私の服が53427859043275094327099708cm引き裂かれた!
私は全裸になった!
233名無しさん@ピンキー:2011/12/28(水) 14:39:24.14 ID:DvBXi1Yh
私の巨乳があらわになる。

勇者「これがギガデスおっぱいってやつか!
234名無しさん@ピンキー
アビゲイル「これだけは使いたくなかったが、しかたがない!」
アビゲイル「ミルクドピュドピュ砲!」

私の両乳首から白濁液が発射される!

勇者「ぐわあああ」

5432890584329-068290432421トンの衝撃が勇者を襲う!

アビゲイル「どうだあああ?」
勇者「フッ その程度か?」