とある魔術の禁書目録 23フラグ目

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1名無しさん@ピンキー
1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/12/08(火) 02:59:04 ID:bkfP7zzV
ここは鎌池和馬氏著作、『とある魔術の禁書目録』のエロパロスレです
カップリングやシチュエーション、エロの有無を問わずSSは常時大歓迎。
ただし、特殊だったりや好みが分かれたりするシチュは投下前に警告しましょう(例 百合や調教、鬼畜や陵辱物など)。
投下前にカップリングの表記があるとなお良いです。
このスレは基本的にsage進行です。レスしたり投下したりする際はメール欄に半角で『sage』と入力しましょう。
次スレは要領が480KBを越えるか、レス数が950を突破した辺りで立てましょう。焦って重複しないように注意。
荒らし煽りはスルー。
ルールを守って、気持ち良く楽しみましょう。

前スレ
とある魔術の禁書目録 22フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260208744/
2名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 23:54:56 ID:HpmtkPL/
過去ログ
とある魔術の禁書目録
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144682421/
とある魔術の禁書目録 2フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160741334/
とある魔術の禁書目録 3フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168450515/
とある魔術の禁書目録 4フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173925452/
とある魔術の禁書目録 5フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184435294/
とある魔術の禁書目録 6フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191802991/
とある魔術の禁書目録 7フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197245107/
とある魔術の禁書目録 8フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203107365/
とある魔術の禁書目録 9フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210639825/
とある魔術の禁書目録 10フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219072030/
とある魔術の禁書目録 11フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225625574/
とある魔術の禁書目録 12フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229736089/
とある魔術の禁書目録 13フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233681145/
とある魔術の禁書目録 14フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236084927/
とある魔術の禁書目録 15フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238177532/
とある魔術の禁書目録 16フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1241373517/
とある魔術の禁書目録 17フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1245347100/
とある魔術の禁書目録 18フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247681121/
とある魔術の禁書目録 19フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250227058/
とある魔術の禁書目録 20フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252893000/
とある魔術の禁書目録 21フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256077315/

2chエロパロ板SS保管庫
(ライトノベルの部屋>とある魔術の禁書目録の部屋)
http://red.ribbon.to/~eroparo/


総合データベース
http://www12.atwiki.jp/index-index/
3名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 00:09:12 ID:hCE/IjoE
>>1乙だよ!
4名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 00:12:24 ID:EDkHg0vG
>>1
乙しちゃうぞ〜♪
5名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 01:21:22 ID:Tj3vpIU0
ありったけの>>1乙を送るぜい
6名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 02:37:25 ID:VUfgjBoO
1乙
7名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 08:55:22 ID:SrRNKhYt
「あーあーはいはい、擬人化>>1たん乙ー」
8名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 09:00:18 ID:1B3hVlAC
>>1乙ー、ってミサカはミサカは定番のあいさつをしてみたり…って痛ッ!なんで無言かつ
連続でチョップするの!?ってミサカはミサカは頭を押さえて嘘泣きをしてみる!!
9名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 13:17:31 ID:37BMc/gy
>>1
っと、ミサカは精一杯の賞賛を与えます
10名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 19:21:48 ID:01L3SyfO
        /≦三三三三三ミト、          .  ―― .
       《 二二二二二フノ/`ヽ       /       \
       | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∨{ミvヘ      /      ,   !l ヽ
       ト==   ==彡 》=《:ヽ     ′ ―‐ァ!l / ̄}
         /≧ァ 7¨7: :ァ.┬‐くミV!ハ    |    (__   _ノ    |
       ′: /: イ: /': :/ |:リ  ヽ }i! : .     |  _j_   ツ    |
      i. /: il7エ:/ }:/ ≦仁ミ ト:.i|: i|   |    d   __ 、、   |
      |:i|: :l爪jカV′´八ツソ Vミ :l|   |   ノ  − ノ    |
      |小f} `   ,    ´  ji }} : .{    {   ┌.  ー ´    }
       }小    _      ,ムイ|: :∧    .    |/   ヨ
       //:込  └`   /| : :i i : :.∧   、  o   ―┐!l /
        /:小:i: :> .    .イ _L__|:| :li {∧   \    __ノ /
.      /′|从 :|l : i :爪/´. - 、 〈ト |ト:ト :'.   /       く
            N V 「{´ /   ヽ{ハ|   `\ /        ヽ
           | }人ノ/   li  V    _.′贈  惜  と  '
       i´ }    //} i′′ ハ 、|   `ヽ.   り   し  ミ   !
       { {     〃ノ {l l!  } :  {     }  ま  み  サ  |
   rー‐'⌒ヽ  ,イ   i{| |   i      |  す  な  カ
   〉一 '   ∨n     ∨   ′  ハ      |      い. は  }
   `r‐‐ ´   V    |       |      !      称     ′
    ‘r‐‐ ´    \   }/i⌒ヽ   {      .      賛    /
      `¨¨` ー .、  ` < ` |    `ト、 }     ヽ     を
         }}\      ̄ `ヽ ト ソ      \     /
         ノi  \        } }         ` ―‐ ´
          //     > .     | ノ
11名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 21:05:52 ID:7IBDeKPk
            . . -―‐- .
            / . . : : : : . . `ー 、
            / :/ , . :/ . : : . . く:. .ヽ
          /. :《./ /  /,i:{ : :i :〈 ヽ.'l
          {//:/: /.:/,ィ:/ハ{i |:.i.トミi: i
         /.イ.:i /イ/l_lムレ}八}/リ }!:i|
        /:/ 〉Y:l{ |__{_  /ノ'/`ー リ:||
         ノイ 人ハN'´⌒``   r=ミy/l/}′  2010年もやっちゃうぞ〜♪
          /:/i:.:.`ヘ '''     ,  ,,, ,小 
       /´ |:|!.:.i:.人  {` ーァ  人i{       
   ,r<く`ー‐く {ハ:イ/} :}>`ー_' . イ}:イ从        _
  〈ヽ    ∨´ ̄|下、   /廴:|ム--、  rー'⌒‘ー' 〉
    ` ̄ 丁´|  ハ } `ヽ r‐ ヘヽ ハ  !  rー‐ ′
      }   !   ∧}ム=========.∨  i l  {
        |   !  //Oi/   l   v  ミ 、{_ |  |
      .′ .  .'/   / ○   O { ○ そ| |
      /  | ,ん'⌒`7ーヘノ^ー、}_人_入ノi   {
     ;    | /  、_ん○〜ーく__  人_,.`.′ i
     {   }^マ^¨´  {  O   `Y_) ({   .}
     ヽ _ノ ‘ー-く⌒^ー’⌒'^ーく,、__,爪.  ノ
            `'ハ         {   `ー ′
             }         '.
             ,′      i:    .
           /        '   ハ
             /            .
          ,′、_____r‐ 、__,ム
     __ ノ´ ̄フ 丁  ̄ 丁T 〉 -「ト〈`ヽ.__
     廴,ィ ○ /O/ ○  ノ }'ー 介ー、ア、ヽ `ア
     ⌒>廴ん'⌒ー'^ーヘイ^⌒ーヘ,、人_,、入__ノ
     イぅ ノ O  ′○、_ノ  ○ ∨ O {   `ーァ
     `⌒ーく丁^ー〜ヘ.ノ\ー^ーァ^ー}_,、メ丁^ー^¨
12名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 21:31:38 ID:T8vHWehL
この。スレこそは。姫神SSが。投下されると思う。
13名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 21:52:38 ID:tJKKZdBg
>>12
■■■■は自叙伝でも回顧録でも書いてればいいんだよ
14名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 23:30:00 ID:ZlihqP4e
もう今年も終わりだし前スレ埋めとくか
15名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 01:06:11 ID:MItmaCUd
日付変わって前スレでレスしようとしてできなくてビビったw
16名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 01:35:49 ID:ioyoUc+l
昨年もいろいろと精進させていただきました。
今年も色々とお世話になりますので宜しくお願いします。
とりあえず前スレの流れだとこのりんですかね?
でもユミシロ氏が展開してるからいいか?
んじゃ姫神?
でもそれを言ったらイギリス組みも……。
降りて来いエロスの神様ッ!
17名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 01:51:25 ID:7s2qCP42
このりん最高だ!ああたまらん
18名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 01:56:56 ID:uLHii8zg
ロリ好きちゃうでー>>1乙もなんやでー
>>9
帰れ厨房
19名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 02:00:43 ID:AxSWRHrr
ちくしょう・・・ついに美琴のデレデレクリスマスが書けないまま新年に・・・
その後の姫始めネタとか考えてたのにちくしょおおおおおおとおおおお
20 【吉】 【706円】 :2010/01/01(金) 02:37:09 ID:XM1gHaaG
新年あけましておめでとうなんだよ。
今年はいくつ投下できるかな?
もったいないからサルベージするかも。
21名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 02:48:06 ID:0C2BuDTW
今日明日は。姫(神)始めが。大量に投下されるはず。
22名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 09:50:04 ID:c6a857zY
姫神の作中設定だと、姫始めに忌の意味が絡んでくるのもあったり
23名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 21:12:06 ID:EEfllHD2
2日以降にやらないと姫始めにならないんだっけ?
24名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 21:53:21 ID:6WqwCqcz
上条さんは神社に新年の挨拶に行く時に
誰を誘うか
誰と遭遇するかが重要だな
25名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 22:23:52 ID:Qkgehs5W
>>24
神社と言えば。巫女。
巫女と言えば私。
26名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 22:30:01 ID:7+e3X53f
きたー
シスターきたー

みこといえばシスターなんだよ。
27 ◆s5iGacR752.W :2010/01/01(金) 22:44:29 ID:4cN3lYpV
流れをそげぶして失礼します。


新年早々、後半戦を投下させてもらいます。
描写上めっちゃながく説明臭く、またありえないことにもなっております。




今回の注意事項
「エロがダメな人は読んだらダメかも」
「説明文が多々入ってるから苦手な人はスルーするんですよ」
「あれ、ミサカの所だけ台詞が無いんだよってミサカはミサカは台本を見直してみる」
「注意事項が人数分無かったんだぞーあきらめろー。さて読んで茶々をつけるようだったら黙ってNGIDしやがるんだぞー。いいなー」








「おまえが実際の処女にそんな手間はかからないと言うのなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す」
28名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 22:47:44 ID:4cN3lYpV
 歩き始めて5分もしないうちに目的の場所につく。公園を出てすぐの場所に当麻が言っていたホテルがあった。
 しかしホテルはラブホテルなどの安っぽい場所ではなく、ビジネスホテルのような立派なホテルであり、涙子と飾利は自分が思い描いていたホテルとはまったく違い驚いていた。
「すっすごいですね」
「ほぇ〜」
「どうしたんだ二人とも」
「そのホテルが想像してたのと違って……」
「ああ、安っぽいラブホテルみたいなところじゃやだろ」
「でもこのホテル風紀委員の警戒網に入るほどとても高級だったと思います」
「まぁそれなりにいい場所だからな」
「そうではなくてですね、お金とか大丈夫なんですか?」
「お金のよりお前たちのほうが大事にきまってるだろ。それにそんな事を気にする必要なんてないぞ」
 なっと二人の頭をぐりぐりと触り二人から手を離すと先にホテルの中へとはいっていく。中に入りカウンターでカードで支払うと鍵を渡される。
こんなホテルに男子高校生一人に女子中学生二人、おかしさ満点で受付嬢は少し戸惑っていたが、仕事に興味本位を入れるわけにいかずに一礼して三人を見送る。





「飾利」
「なんで――」
「んんっ――ぷはっ」
「ほら涙子も」
「とっ当麻さ――」
 飾利に引き続き涙子もことばの途中で当麻に引き寄せられて唇を塞がれる。左手を頬に添えて右手を腰に巻きつける。その右手は腰を周り腹の部分を撫で始めていた。
 その行動に驚いたように今まで受けいれて目を瞑っていた涙子は目を見開く。
「んーんぅ―――はぁはぁ」
「当麻さんいきなりすぎです」
「嫌だったか?」
「そんなことあるわけないじゃないですか」
「…当麻……さん、もう一回してください」
「ああ。分かった」
 腰に手を回されている涙子はもう一度キスをしてほしいと当麻にせがむ。当麻もそれにこたえるように唇を重ね合わせる。
 だが今回は触れるだけのキスではなく、濃厚でもう舌が絡まりあう……というか当麻が絡めているのだが、そんなキスである。相手の口内に侵入して相手の舌を絡め捕り、そして歯を舌でなぞる。
 それをまじまじと見ている飾利は自分がされていないにもかかわらず顔を赤くしていた。まぁされてたらそんなこと考える余裕すらないのだが……。
「――つっ」
「最初は涙子からな。ほら飾利も」
 いまだに立ちつくして、どうしたらいいかわからない飾利を引っ張りベッドにあげる。当麻は飾利の耳に囁くと何度もうなずく。
 それから当麻は息を整えている涙子の腹に添えていた手を徐々に上のほうに這わせていく。そしてまだ発展途上の胸をブラの上から揉む。
息を整えてい涙子は驚いたように当麻の腕に手をかけるが力が出てこずになされるがままになる。
「んはっ、だっだめ……です」
「ダメと言われるともっとしたくなるもんだぜ」
 と当麻はうまく私服の上を脱がせていく。上半身の衣服がはだけていく。下着姿となり当麻はその状態でブラの間に手を差し入れて揉みほぐしていき、その過程でブラも外す。上半身裸が現れる。
 この瞬間だけは、何度も何度も見ているが息をのむ。そのものが持つ美しさにひきこまれていくのだ。
「綺麗だ………涙子、すごく綺麗だぞ」
「はっはずかしい」
「とても綺麗だぞ、涙子」
「佐天さん、肌とても白くて綺麗ですよ」
「初春も……恥ずかしいこと言わないでよ」
「ほんと綺麗だ。舐めたくなるぐらいにな」
29名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 22:51:09 ID:4cN3lYpV
 そう言って、唇を涙子の乳房に近づけ、軽いキスをする。徐々に乳房から、乳首へと移っていき、乳首を口内に含みなめ始める。左手は反対の乳房にもっていき優しくもみ始める。
「んんやっ、んんっ。とうまさ、ん、だめで…す」
「こっちはダメなのか、しょうがないな。ならこっちだ」
「ひゃぁん、そっそっちはもっとだめ――」
「涙子、濡れてるぞ」
「――――」
「顔を真っ赤にさせてほんと可愛い奴だな、恥ずかしがることなんてないぞ」
「でっでも――んんあっ」
 言葉は途切れる。侵入した右手の中指がピンポイントに涙子を刺激した。あまりにも突然のことに、声が漏れだしてしまい、当麻はそれだけで涙子が自分を一人で慰めていることを理解する。
 男性より女性のほうが性への目覚めは早く、とくに中学生の時は男性より女性のほうが体面的、精神的に成長するものだ。
「涙子は自分でやってるんだろ」
「んんぁ、どっどう、して。んんそれ、を」
「秘密だよっと」
 左手で腰を浮かされて器用にはいていたズボンを脱がされてしまう。しかも同時にパンティも膝の部分まで持ってこられる。
一瞬で脱がされてそこに現れたのは産毛が生え始めていた、生まれたままの少女の体であった。
 その少女の体を見た一番の親友である飾利は小さな声であっと声を漏らした。自分とは少し違って、不安と劣等感を感じたのだ。
 手が少女の大事な部分に埋もれていた。小刻みにその手は動いていた。


「はぁんんっ、あぁ、そっそんな、したら、んんっ」
「気持ちいいんだろ、いってもいいんだぞ」
「あんっん、んんんぁあん、あんん」
 首を振っていやいやと抵抗をするが、当麻の右手の指は大事な部分の近くにあるとても敏感な部分を擦り刺激を与えていく。乳房をもんでおり、なにより顔が涙子の顔を……目を合わせていたのだ。
恥ずかしさがなんとか抵抗を生み出していたが、刺激はどんどんと増していき快楽が身体を蝕み、とうとう身体が限界を迎える。腰が浮かび足先がぎゅっと閉じる。

「ああっ、ああんんんあああぁぁっっ」
「いっちまったか。涙子、自分でするのとどっちが気持ちよかった」
「はぁはぁ、はぁ、はぁはぁ。と、はぁはぁ、とうまさん」
「ありがと、にしてもかなり潤ったぞ、ほらこんなに糸を引いてるぞ」
「うわぁ」
「ん、飾利初めて見るか愛液が糸を引くところは」
「はっはい」
「とっ当麻さん、その、はっ恥ずかしいから」
「これからもっと恥ずかしいことするのに、そんなこと言ったらダメだろ」
「うっ、とっ当麻さん意地悪すぎです」
「俺は意地悪だからな、こういったことだって出来るんだぞ」
 
当麻は身体を下げて、顔を涙子の大事な部分……秘部の近くまでもっていきじっくりと見始める。
急に当麻の顔が消え、そして秘部に柔らかい感触をうける。身体がビクリっとはねる。そこでようやく当麻に自分の大事なところを見られていることを悟った。
「とっ当麻さんそっそこはだめです。触ったらだめでっんんんっ」
「ほぐしとかないとな」
「んんんっ」
「……『中隔、まぁ閉鎖よりは出血が少なくて済むし問題ないかな』」
「んぅ、あっ、拡げなっ、ん、いで」
「だいぶ柔らかくなってきたな」
「あっ、んんっ」
「涙子、そろそろいいか」
「えっ、あっはい」

 涙子の返答を聞いてすぐにズボンを脱ぎ、自分の中にしまってあるモノを出す。勃起状態のモノが空気中にさらされる。
二人の息を呑む声が聞こえる。初めてみる実物の男のモノを見て目を奪われる。
「んっそう言えば二人も見えるのは初めてなんだよな?」
「―――――ぁ、はい」
「飾利、どうだ?感想は」
「え、あっえ、そっその大きいですね」
「あー、っと上条さんてきにはグロテスクとかそう言う返答を期待してたんでせうが。えっと飾利は誰と比べたんですか」
「えっあっそっそれはですね。そのインターネットでときどき見て―――」
「なるほど、飾利はエロサイトが見るのが好きだと」

30名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 22:54:56 ID:4cN3lYpV
「ちっちがいます。そのあのですね、わっ私は風紀委員だから仕事上でどうしてもインターネットをしないといけなくてですね。その時にたまたま変なサイトが見つかるんです。本当にたまたま、たまたまなんですよ、信じてください。」
「あっああ。信じるも何も別に軽蔑するようなことじゃないだろ」
「それはそうですけど」
「唾もつけとかないとな」
「唾ですか」
「ああ、潤滑作用になるだろ、涙子の準備ができても俺の準備ができてないと意味がないし。ほんとはシックスナインをしてたがいに舐めるってのが理想なんだが、流石に嫌だろうからな。自分で唾でもつけとかない―――」
 
 そこで当麻は突然自分のモノが暖かくなったことに驚き自分のモノを見る。すると今まで傍観していた飾利が自分のモノに触れてきたのだ。
流石の当麻も言葉を失った。飾利は手で包み込むように、ペニスを握りしめている
「あー……えっと飾利さん。えっとどうしたの」
「その、私が代わりに満足させてあげたいんです。……だめですか?」
「いや、べつにいいが。大丈夫か。無理しなくても」
「大丈夫です。無理なんてしていません。ダメですか」
「そうか、じゃあお願いするかな。そうだな、まず軽くしごいてくれないか」
「はっはい」
 
 ベッドの端に当麻は座り膝を開き、その間に飾利が床に膝をついてモノをゆっくりとしごき始めていた。慎重に爪を立てないようにゆっくりと上下運動をしていた。まるで繊細な宝石を扱うかのように。
 その光景に少し笑みが漏れる。だがしっかりと右手だけは涙子の秘部に行っていた。
右手の人差し指が浅く侵入して小刻み動いていた。涙子はそれをベッドのシーツを掴み耐える。
「そうそう、そんな感じ。もうちょっと強く握っても大丈夫―――ってそれは握りすぎだから、上条さんのそれ、血が止まっちゃうから」
「ごっごめんなさい」
「いっいや飾利が一生懸命やってくれてるのが伝わってくるから大丈夫だよ」
「ありがとうございます。えっと次はどうしたら………」
「そうだな、裏側を刺激してもらっていいか」
「あっはい」
 
 飾利は当麻が言葉に表したとおり一生懸命やっている。もう勉強熱心というほど、真面目にやっていた。多少顔は紅葉はしてはいるものの、まじまじと当麻のペニスから目が離せないでいた。
 言われたとおりに裏筋をゆっくりと刺激する。やり方はよくわからないが、ともかく指の腹で撫でまわす。時折強めに押してみる、裏の部分だけはなぜか少し柔らかいという知識を得る。
「んんっあんぁ。ダ、んぅぇ、あぁす」
「やっぱりここ気持ちいいか、涙子。ほらどうだ」
「やっやぁー。んふぁぁ」
 
 女性の中でも神経が集中している部分を指で摘む。その瞬間全身が痙攣するが、構わずに指で皮の上から擦り合わせる。
とどめなく出てくる愛液を見て相変わらず凄いなと思いつつ、さらに攻めようと考えたその瞬間、先ほどより強い温かみをペニスが感じ取った。
驚いて飾利のほうに目を向けると、そこには自分の股に顔を埋めていた。要するにペニスをパクリっと口に含めている飾利がいたのだ。
「ちょっちょ、飾利さん、いきなりどうしたんですか。突然口に含まなくても」
「ふぁい――ぷはっでも男の人は口のほうが気持ち良くなれるってインターネットで」
「そうだが、いきなりで……ってか初めてで口に含むなんてそのなんていうか……飾利ってえっちぃんだな」
 
 その言葉を発した瞬間、飾利の顔がボンと音を立てて真っ赤に染まる、そして狼狽してあたふたと手を振り何とかしようとするが、肝心の言葉が出てこないでいた。
 このままでは恥ずかしさの為に泣いてしまいそうになるが、すぐに優しい声で当麻が声をかける。
「嘘だよ、俺の為にしてくれたんだろ。ありがと、もうちょっと続けてくれると嬉しいんだがな」
「はっはい」
「そうだな、口の中に含んで舌で先のほうを舐めて」
「ふぁい」
「涙子、顔がもうとろんとしてるぞ、そんなに気持ちいいのか」
「あふっんんっ、いっ、わんんんっないで、くだ、さい」
「んー『どうすっかな、入れる前にもう一回逝かせとくか、それとも……よし、逝かせないでもう少し拡張させとくか』」
「んやっあっあっ、んんぁ」
31名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:00:30 ID:4cN3lYpV
 右手をうまく使い、涙子の秘部を馴らして拡げる。指を入れるだけで痛がる処女の対応には慣れているためにどこをどういう風にすればいいかもよく分かっているのだ。秘部からはどんどんと愛液が流れ出てくる。
基本的に自分でも触ったことない女性を相手にすることが多かったためか、このあふれだす愛液の量は多く感じられ、これで少しは潤滑の役割をしてくれそうだなと当麻は思った。
 飾利のほうに目を戻せば、おぼつかない舌で一生懸命に自分のペニスを舐めてくれている少女がいた。
なんというか、とてもシュールな光景だろう。エロ本などでは、とてもエロく感じられるが、この光景を見るとなんと言うか、うん、シュールだ。

 そんなこんなやってるうちに、涙子の呼吸が乱れ始めてきた。そこで当麻はそろそろ頃合いだろうと判断して愛撫でを止め、飾利にもありがとうと囁いて止めてもらう。それから当麻は涙子の覆いかぶさる。
「涙子、いいんだな」
「……はい、そっその、よろしくおねがいします」
「ああ、こちらこそ。涙子、多分痛みはあるし、もしかしたら血も出てくるかもしれ――」
「んんっ―――あたしは大丈夫です。当麻さんと一緒になれるなら我慢できます」
「おまえの気持ちは分かった、もう何も聞かない」
 シーツを掴んでいた手に自分の手を重ね合わせる。この行為は自分が近くにいるから安心しろという精神的な助けを担っているのだ。
 そして飾利の手を引っ張り自分がつないでいるほうと反対側のほうの手に重ね合わせる。
 飾利は驚いたが、すぐに優しく親友である涙子の手を包み込むように握りしめて「私もいます」と耳元でささやいた
 当麻は自分のペニスをあいている手で涙子の秘部へと誘導していく。先端が秘部にあたり、くちゅりと卑猥な音を鳴らす。ゆっくりと腰を下ろしていく。


 少しずつ涙子の中へと侵入していく。


 先端である亀頭を飲み込んだところで涙子の表情が曇り始める。
 眉に皺を寄せて、奥歯に力が入っていた。


 それでも当麻は涙子の決意を踏みにじらないためにも腰を下ろしていく。
 肉の壁を押しのけて奥へと侵入していくが、膜のようなものがそれを阻んでいた。

 
 そこまで来て一度止まり、手を強く握りしめ、頭に手を回し髪の毛を優しく撫でる。
 それから言葉を交わすことなく、奥へと進む。



涙子は身体の中で何かが“ぶちっ”と音を立てたようなそんな気がした。それは自分の大切なものを、大切な人に捧げた瞬間の音だと気付いた。それは一気に痛みという形で自分に襲いかかる
「痛つ、いたっ、いたいいたい。痛っいです」
 下腹部に襲いかかる痛みが今日範囲を超えたもので、その初めて味わう痛みに涙とともに声が漏れだす。当麻と飾利の手を強く握り返す。というより耐えるために必死に握っていると言ったところだ。
 当麻は軽く顔をしかめて一瞬迷うが、すぐに迷いを断ち切り、先ほどより勢いをつけて奥へと突き進んでいく。耳に入ってくる涙子の声を無視して。
 すぐに涙子の最奥まで辿り着き、体を密着させて抱きつく。痛みを和らげるために唇を塞ぐようにキスをし、頭を撫でていた手で胸を揉み始める。下半身を動かさずに当麻のペニスになじませる。
 はっきり言って処女はやばい、締め付ける力が本当に強いためにちょっと気を緩めると持っていかれるほどである。しかも規格外の大きさに比例して締め付ける力も格段に上がる。



 長い時間をかけて馴染ませてようやく涙子の涙も声も収まってきた。当麻は涙子にもう一度キスをしてから頭を撫でる。
「がんばったな」
「んぐっ、ひっくっは…い。んくっ」
「どうする、もう少しこのままでいるか」
「だいじょう、ぶ。動いてくれて…いいですよ」
「ああ、じゃぁゆっくり動くぞ」
「んっ」
 そう言って腰を戻して再び腰を沈めていく。涙子の顔が歪むが先ほどのように痛みを訴えるような叫び声は出てこず、
傷口がすれた時に小さく声を漏らす程度になっていた。少しずつ、少しずつストロークを早くしていく。
 痛みの時の声とは別の声が涙子の口から発せられていた。
「んんっ……ん、んぅ……」
「どうだ?」
「変な……感じ、んんっ。です」
「それなら、もうちょい早くしても大丈夫そうだな」
「んんっあ、んふっ」
「―――」
32名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:04:01 ID:4cN3lYpV
 飾利は今まで涙子の手を握り祈るような形で握りしめていた。涙子の声を和らげようと優しく優しく、それから飾利にも余裕ができ、ふっとした好奇心で当麻と涙子の結合部を見た。……見てしまった。
 自分が先ほど舐めていたペニスが涙子の股に吸い込まれて、出たり入ったりしているその姿を。
涙子の秘部からは血が少量流れ出ており、言葉にならない感覚が襲いかかる。加えて、自分もするんだと思うと、とても怖くなってくる。相手が当麻さんだから全て安心できるというものでもないのだ。

「んんあっ、とっ、あぅ、まさんっ」
「どうしたんだ」
「だっめ、でっあっあっん」
「我慢しなくていいぞ、逝っちまえ」
「んんんああっやっだっだめ、うっいは、る。みないんんんっああああやぁあああんんんあああああああぁぁぁぁっっっ」
 そこで一気にピストン運動を最速へと変化させて、入口ぎりぎりまで引き抜き、そして一気に最奥まで突き上げる。その度にベッド全体が揺れ、ぎしぎしっと音を立てる。言い忘れたが、最奥とは子宮口のことではない。
子宮口にあたって感じるのはぶっちゃけて言うならあり得ない。正確に言うなら処女で子宮口にあたると痛みを感じるのである。まぁ何度も愛し合っていくうちに体勢もできあがるのだ。
 だが涙子の場合は初めてなのにこの絶頂具合、流石に愛されると感じ方も異常だと誰かが言ったものだ。背中を反らすほどの快楽が初めての痛みを押しのけて、身体全体へと押し寄せてくる。
 背中は反り、足の先までピンと張り、そして飾利が見ていた涙子の秘部からは当麻のペニスが入っているにもかかわらず、愛液が隙間から流れ出ていた。

「ぁっ―――」
「んはっはぁはぁはぁはぁ」
「大丈夫か」
「はっは、い」
 絶頂と同時に締め上げてきたその力に耐え、なおかつ絶頂後の痙攣によるそれにも耐えぬく、はっきり言ってAV男優顔負けのテクニックを持ちあわせている。まぁ経験の問題なのであろう。
「抜くけどいいか」
「もっ、もう少しこのままで…」
「ああ。涙子」
「はい?」
「愛してる」
「えっえええ。あっええっと、わっわたしも当麻さんのこと愛します」
 まるでプロポーズのようなことを言い合って、それから唇にキスをする。本来は中学一年生に言うようなセリフではないのだが、すでに将来設計を考え始めている当麻にとってはこれも計算のうちなのである。
「んっはぁ。もう大丈夫です」
「そうか……っと」
「次は初春の番だよ」
「はっはい」
「なにいまさら顔赤くしてんのよ」
「ふっ二人のを見てたら顔も赤くもなります」
「飾利はほんとに恥ずかしがり屋だな」

 ほらと今までがっちりと涙子と繋いでいた手を離して、飾利の額を人差し指で押す。突然押されたためにあっさりとベッドに倒れ、その上に当麻は組伏せる。
「そんなところが可愛いんだけどな」
 とさらに顔が赤くなるような発言をしてそのまま飾利の唇にキスをする。顔を撫でるように触り、涙子にした時と同じように服の間に手を入れる。
 驚いたようにキスを受けレイていた飾利の眼が大きく開き、手を押さえつけてきた。飾利の意思を確認するために一度唇を離すと銀色の唾液の糸ができ、細くなり切れる。

「とうま、さん」
「見るのは駄目なのか」
「ダメじゃないです。でっでも、わっわたし、胸は……佐天さんみたいに――」
「飾利、俺はお前が見たいんだ。ありのままのお前をな……それでも嫌って言うなら無理には言わないが」
「嫌じゃないです。そっその恥ずかしいので、えっとあの、あまり見ないでください」
「ああ、だけど無理だと思うぞ、飾利は涙子と一緒で肌が綺麗だからな。多分見惚れてしまう」
「――――ぅ」
「だから、いいか」
「…………そのっ、あの、とうまさん」
「なんだ」
「優しくしてください」
「ああ、飾利。愛してるぞ」
「う、ぁっの私も愛してます」
 飾利が返答すると当麻は額にキスをする。正確には花にキスをしてそれから額にしたのだが。当麻は上からゆっくりと下にキスをしていく。
顔には優しいキスを……。首筋には跡が残るような強めのキスを……。身体には舐めまわすようなキスを。
 キスをしながら上半身の服を脱がせていく。当麻の一挙一動が飾利にとって新鮮であまりにも過激だったので、身悶えるしか方法がなく、顔を赤くして恥ずかしくなりながら耐えるしかない。
33名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:09:15 ID:4cN3lYpV
「んん」
「ほら、思った通り綺麗だ」
「うぅーやっぱり当麻さんはずっずるいです」
「それならこんなに綺麗な肌をしてる飾利も卑怯だ」
 
 言葉とともにそのまだ未発展の胸を揉みほぐし、軽く舐める。身体全身がびくっと跳ねる。驚いた表情をし力を入れて抵抗しようとするが、それより先に当麻はさらに胸を責める。
片方の乳首を口に含み転がしもう片方を指で弄くり回す。
「んやっ、あぅん」
「可愛い声だな、もっと聞かせてくれ」
「んんふっ、んん」
 
一気に頬が赤くなっていき、肩が上下する。胸の感度がよく刺激が身体を襲うたびに反応して痙攣を起こす。
当麻が乳首を甘噛みすると、今まで以上に身体が痙攣……というより跳ねあがる。それに伴い甘い甘い声をあげている。
「んぁぅ、んんふぅあん。んんっ」
「んやぁ、そっ、こは、んふっん触った、らだめ…です」
「ん……飾利、もしかしてここ自分で触ったことないのか」
「なっない…ぁあん…です。怖い…んんっ…じゃないですか」
「なら、よーくほぐしとかないとな」

「んっダメです、きたな…ん」
 腰を浮かせて一気にパンティを脱がせてしまう。当麻はこの状態で愛撫でを続けてもよかったのだが、自分でも弄ったことない飾利の秘部をいち早く見てみたいという好奇心に負けてすぐに脱がせてしまう。
 そこで当麻が目にしたものは、サハラ砂漠という名の楽園だった。無毛地帯、なにも生えてない、生えてない少女は他にも何人か存在するが、その少女らと同じようにとても綺麗だったのだ。
快感を得るために触れたことのないその秘部。色あせしておらず、無駄な肌ビラも存在していない。
「………」
「はぁ、んっはぁ、なっ何か言ってください。ちっ沈黙はつらいです」
「すまん。あまりにも綺麗だったから」
「ひゃうぅ」

 無毛の縦筋を指でなぞる。つるりとしていた。当麻はそんな飾利の秘部を指で軽く開いた。飾利にはわからないように秘部を見ると多少顔をゆがめてしまう。
人にはそれぞれ個体差と言うのがある、そして女性も4つほど大きく分類され、飾利はその中で一番大変なタイプを背負ってしまっている。
「『閉鎖型か……上条さんてきには飾利が痛みに耐えられるかが心配なんですが、飾利の意思が堅いからな、絶対最後まで止めないだろうな』」
「当麻さん、どうかしたんですか?」
今まで横になって身体を落ちつけて当麻の顔をじっと見つめていた涙子がそう声を発した。なにかあったのか心配そうにしている。そんな涙子にもすぐに切り返す
「いや、たいしたことじゃないって、そんな心配そうな顔をするなよ」
「でも……」
「落ち着いたら涙子も自分ではエッチなことをしたことがない飾利の胸でも触って気持ち良くしてやってくれ」
「はっはい、分かりました」
「だっだめですよ、佐天さん、さわっんん―――」
「飾利は俺のを舐めてくれたからな、これはそのお礼だぜ」
 
 飾利の秘部にかぶりついた。そう、当麻は初めての少女の秘部を舐め始めたのだ。舌を使い縦筋を舐めあげる。同時に胸も佐天によって揉まれているせいもあり飾利は甘い声を漏らしてしまう。
 当麻の舌が飾利の秘部を刺激する、舌が膣の中へと割り込み中を舐めまわす。縦筋を舐めあげ、皮に収まったクリトリスに吸いつく。
 身体を仰け反らせて涙子がやったようにシーツを握りしめてそれに耐えるものの全く意味をなさない。
「んんあぁっ、だ、ふぇでふっ。んんあぁ変です、変な感じです」
「そうか、んじゃあと少しだな」
「ひゃぅ、舌を入れんんぁたら、ダぁ、んっ、メです」
 
 ぴちゃぴちゃと水が跳ねる特有の音が辺りに響き渡る、より飾利の気持ちを掻き立てていく。どんどんと自分の中で増していき、それは上限を知らないかのように自分の理性を失わせていく。
 どんどんと快楽が飾利を支配していく。だが飾利はそれの正体が何なのか分からず、戸惑いを覚え、戸惑いは恐怖を生み出した。
 その快楽に身を委ねていいのか、委ねたら自分は自分でいられるのか、そういったことが頭の中をよぎるが、当麻と涙子を止めることができずに快楽が押し寄せてくる。
 それは声となって口から発せられ、それは感度となって乳首が硬化し、それは溢れだす愛液となって身体から外へと放出させられる。
それらすべては時間と共に激しくなっていき、ついには飾利が抑えることのできないところまでやってきた。
「んやっ、んんぅあ、あっ、あっんっ変です」
「飾利、大丈夫だぞ。我慢しなくても大丈夫だ、なにも考えるな」
「んふぁっい。んふっ、んあっあっ」

 
34名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:11:37 ID:4cN3lYpV
「いっちまえ」
「っんんっんんんふふふふふぁぁぁぁぁぁぁああああああああああっっっっっっっ」
 涙子に負けないぐらい背中を浮かせて仰け反らせる。そして『ぷしゃぁあああ』と言う擬音語をひきつれて、飾利は秘部から液体を飛び散らせた。
 まじかにいたと言うよりクンニをしていた当麻は顔面に直撃して、慌てて秘部に口をつけて溢れだした潮か、尿かよくわからない液体を音を立てて飲む。
 液体が全部で終えると、飾利は肩で息を整え始める。頬が赤く眼がとろんとしていた。初めて味わう絶頂の余韻に浸っていたのだ。

「飾利、はじめて逝った感覚はどうだった」
「はぁっ、はぁ、へっ変な感覚でした」
「何回か繰り返すと気持ち良くなるぞ」
「はぁんっはぁ、はぃ」
「にしても豪快に逝ったな。まさかおしっこを漏らすとは上条さんも思わなかったぜ」
「ぇっ?!えっ?」
「ちょっと癖っ毛がある味だが、俺は好きだぞ」
「味って……当麻さんまさか飲んだんですか?」
「ああ、流石にこうベッドをぬらすと怒られるからな、飲む以外ないからな」
「だっダメですよ、汚いですから飲まないでください」
「いや、もう飲んでしまったから、今から言っても遅いですって」
「そっそんな――――」
「飾利は俺のを嫌がらずに舐めてくれただろ、その時俺はほんとに嬉しかったんだぜ、だからこれはほんのお礼ってわけだ」
「うぅー、でっでも恥ずかしいです。恥ずかしすぎて死にそうです」
 
飾利は今までにないほど顔を真っ赤にさせて両手で顔を覆う。見られまいと必死になっている、どこか涙声に聞こえなくもない。
 その手をどかして唇にキスをして額を合わせて、飾利との距離を0に近い状態にして囁く。
「飾利、お前の全てを俺にくれないか」
「っつ――――――はぃ」
「痛いと思うけどがま―」
「佐天さんと……同じことを言わせないでください。当麻さんに全てをあげるんです。だから………」
「ああ。涙子」
「はっはい、分かってます」
 涙子を呼ぶと何が言いたかったのかすぐに理解して、飾利の手を自分がしてもらったと同じように握っている。自分がされた時よりもっと暖かくなるように、安心してできるようにと。
「いくぞっ」
「はい」
 今まで気力と根性で萎えないようにしていた一物、ペニスを飾利の秘部にと膣口へとあてがう。ぷにっと亀頭の部分が吸い込まれていく。



 少しずつ、少しずつ奥へと侵攻していき、あるラインで止まる。飾利が初めてである証拠、処女膜の手前で。

 そこで当麻は一気に貫くか、それともじわじわと奥に進むか迷ってしまう。なぜこのようなことを考えているかと言うと、閉鎖型の処女膜は多量の出血と共に激しい痛みがあるために本当に優しくしないといけないのだ。
 本来なら行為自体を何回かに分けてやるのだが、今回は親友二人同士の為に記念日やその他もろもろの感情の為に同じ日にやらなければならないのだ。


 話はそれたが、最終的に当麻が下した決断とは――――一気に貫くことだった。
 ペニスに力を込めて、軽く息を吐いた……その次の瞬間、一気に最奥まで突き上げた。


『ぶちっぶぶちぃっっ』と処女膜が破れた音がペニスを通して伝わり、血液のような膣肌とは別の温かい液体のようなものがペニスを伝い始めていた。




飾利は何が何だか全く何が起きたのか分からなかった。凄い衝撃が身体の中心を貫いた。
「かはっっっっ」
 目は大きく見開かれ、口も大きく開き肺に入っていた空気がほとんど外へと吹き出される。
 何が起きたのか把握しようとした時……衝撃に一歩遅れて激痛が飾利に襲い掛かる。全く予期できず、全く備えをしておらず、ちょっとだけに痛いんだろうな、と思って舐めていたのだ。


身体の芯を通って衝撃全てが痛みに変換されて、頭の中で暴れまくる。
「ひぐっっ、いたっ痛い、いっ痛いです。いたい痛いイタイ――――――」
 涙が流れおち、口からは絶叫とも取れる声が漏れだす。顔が歪んで握っている手を力いっぱい握り締める。
35名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:15:51 ID:4cN3lYpV
 当麻はそんな飾利と唇を重ね合わせる。右手はつないだ状態で、左手は乳首を揉む形で……。
 飾利の舌を絡め取り、歯を舌でなぞり、自分の唾液を飾利に流し込み、唾液の交換をしたりすることにより、少しでも飾利が痛みから逃れられるようにと別のことに夢中にさせる。
 そんな激しいディープキスにもかかわらず、当麻の下半身は全く動いていない。飾利の膣にペニスの形に馴染ませていく。まだ完璧に発達しきれていない女性の小さな膣がしっかりとホールドしている。
 唇を離すと唾液がつながっており、妖しさを醸し出していた。まともに呼吸ができるようになり、すぐに呼吸を始める。
「んはっ、はぁはぁっはぁ――――」
 息が整えているその間も飾利は当麻の眼をじっと見つめている。その眼に揺らぎのない覚悟をまとっていた。最後に大きく深呼吸をして、そして一度だけ目をつぶる。
「――――もっもう、いいです。動いてください」
「無理だけはするなよ、痛かったらすぐに言えよ」
「は、はい」


 ゆっくりと一物を引き戻していく。膣の入り口近くまで戻していく。処女膜の傷口がすれて痛みがあるようで、顔が多少歪んでいるが、最初のような痛みはないようで必死に耐えているようだ。
 流石に痛みを和らげることはできても、上条さんは痛みを消すことができないんだぜ。最初はそんな自分が嫌だった。だが今では痛みの大半を快感に変えることができる技を身に付けた。
3浅1深のストローク、人にもよるが基本的に3:1ぐらいの周期で最奥に突き上げる。これも自分が何度も女性と身体を重ねていくうちに見つけた体技なのである。

「飾利、だい、じょうぶか」
「ん、はっ、い。大丈夫、です。んんっ、も、う少し…つよ、くても―――」
「ああっ」

 一気に最奥にまで突き上げる、奥にあたる瞬間に戻しまた突き上げる。どんどんと飾利の声が構い声へと変わっていく。
 少しずつではあるが顔が歪んでいたのも取れてきて目がとろんととろけ始めようとしていた。
「んくっ……ん、ん、んっ。はぅん、んっ、んぅっ」
「『ほんとにやばいな。このまましてたら確実に中にだしてしまいそうなんだが』」
「んやっ、はうっ、とっうまさ、ん、あんっ」
「どうした飾利」
「ああぅっ。へ、へんっで……す、からだが、おか。しい」
「さっきもそんな感覚あったはずだけど」
「ひゃ、い。でっもさっきより、んんあっんふっしゅご…い」
「ならさっきよりもっと気持ちがよくなるな」
「あんふっだめで、す。んんっあぅっ、やっこれ、あっ、いじょうされ、ると」
「ああ、我慢しなくてもいいんだぞ。ほら逝っちまえ」
 最後の最後で一気にピストン運動が速くなる。これは当麻が逝きそうになったために早くなったのではなく、飾利が逝きそうになったためにピストン運動を速くして刺激を強めたのである。
 何気に奥に突き上げる瞬間、腹を使いクリトリスを擦りあげる。

「あっあっんんんあああああぁあああぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ」
 次の瞬間一気に膣内の圧力が増大した。速に言う締りが良くなったというものだ。それに伴い身体全体が硬直したように固まる。
 涙子とは違い背中をのけぞらせることはなかったが、足がピンと張ってより快感を足先まで伝わるようにしている。
「ぐっ締まりすぎ」
 あまりの締まり良さと気持ちの良さに当麻は果てそうになる。しかしここで果てるものなら色々と問題が発生するため再び耐え忍ぶ。内心いきたくて仕方がないのだが、『不幸だー』と思ってしまう。


「はぁ、はぁ、はぁ。んっはぁはぁはぁ」
どれくらい経っただろうか飾利が逝っている間、当麻は飾利に抱きつき後頭部を手で撫でまわす。そんな当麻の肩で連続して逝って披露した身体を休める。
「はぁっ、はぁ、とうまさん」
「ん、どうし――――」
「大好きです」
 そう言って自分から当麻にキスをする。自分の気持ちを乗せて、これからもずっと一緒にいられるように願いを込めて……。
 自分の息が持つ限り、自分の思いが相手に伝わるまで、ずっと唇を重ねている。長く長く………。
 結局、息が整う前だったせいもあり1分も持たなかったのが現状だが、飾利の気持ちは当麻に十分、いや十分以上伝わった。
「―――ああ。俺も大好きだぞ」
 大好きと愛している。それはとても似ていて非なるもの。よく『大好き』の次が『愛してる』などと言われるが、当麻はそうは思っておらず、どちらも自分が持つ感情を相手にぶつける言葉だと思っている。
 だから愛していると言われなくても伝わるのだ。
 当麻もその言葉に返すように触れるだけの軽いキスをする。そして飾利の頭についている花にもキスをして上半身を起こす。
36名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:18:14 ID:4cN3lYpV
「そろそろ抜くけどいいか」
「はい、……大丈夫、です」

 硬度を保ったままの当麻のペニスがゆっくりと飾利の中から出てくる。黒てかりしているそれは赤色に染まっていた。その抜ける瞬間をじーと涙子は見つめていた。
 当麻のペニスが抜けて飾利の秘部があらわになると、思わず目を見開いた。そこからは血が流れ出ていた。自分の時よりはるかに多い量がな溢れだしていた。 思わず涙子は大声を出してしまった。
「とっ当麻さん」
「ん、涙子どうした」
「うっ初春のその、そこ、血が…血があふれ出てます」
「ああ、心配するな。出血は人それぞれあるかけど、もう少ししたら収まるぞ」
「そうなんですか」
「二人ともどうしたんで――ええっ?!」
 二人の話が気になる、上半身を起こして自分の股の部分を見て思わず声をあげてしまう。
 自分の股の部分から、秘部から流れ出た血がシーツを赤く染め上げていた。涙子の出血はもっと少なく、ちょっとシーツが赤くなり気にしなければ分からない程度だったが、自分のは違った。

「飾利、安心しろよ。人の体はこれぐらいじゃどうってことないぞ――――――にしてもだな。二人とも」
「「はい?」」
「上条さんは二人の今の恰好がとても色っぽ過ぎると思うんでせうが」
「えっ?」
「はい?」
「「きゃっきゃぁああ」」
 
 当麻にようやく言われて自分の恰好を思い出す。何も着ておらず、身体のラインがそのまま当麻に見られる状態だ。今まで当麻と身体を重ねて愛し合うことばかりに夢中していたために、そこまで気が回らなかったのだ。
 それにしても、未発達とは言え身体の白さはとても綺麗だった。純情無垢な少女二人はすぐにシーツを引き寄せて自分の身を包み込む。見られないようにと。
 しかし逆に顔が見えてその顔の赤さがとてもかわいらしかった。
「ははっ、おもしろいな二人とも、今までこれでもかってぐらい見られてたのにな。やっぱり恥ずかしいものなんだな」
「そっそうですよ」
「うーん、そんなもんなのか。俺はどうってことないのにな」
「とと当麻さんもかっ隠してください」
「どうやってですかと上条さんはあえて聞いてみる」
「えっと、その……なんでもいいですからその眼のやり場に困ります」
「そう言うなよ。まぁそれは置いといてですね。二人ともシャワー浴びてこいよ。俺はここの片づけしないといけないから」
「えっ?」
「そのまま服着たら、匂いとかいろいろ大変だろ」
「そうですね」
「なら二人とも一緒に身体洗ってこい。そこでシャワー浴びれるから」
「はっはい、ええと当麻さん」
「なんだ」
「目をつぶっててくれませんか」
「……唐突になんでせうか、まさか見られるのが恥ずかしいとか」
「そっそうですよ、やっやっぱり恥ずかしいもんなんですって」
「分かりましたよ。ほら10秒の間目つぶっとくから、とっとと行きやがれ。ほら1〜」
「はっはやいです」
37名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:20:13 ID:4cN3lYpV
 当麻が目を瞑り時間を数え始めると、慌てたように二人が浴室へと服を持って駆け込んでいく。浴室がしまった音を聞いて当麻はやれやれと肩をすくめて後片付けを始める。
 まぁ真っ先にこの絶頂を迎えることのできなかった一物を沈めることから始まったのだが。
 二人以上を相手にする場合は原則たがいの了承が必要なのだ。だが今回は二人とも幼く初めてと言うこともあり、流石に初めっから出すことがひけたために自分を犠牲にして、我慢したのである。
 当麻はため息をついて「こんな蛇の生殺しなんて不幸だ〜」と呟いた。
 そんな上条さんの気を知らない二人は浴室のほうからとても楽しそうな声を発していた。
「だっダメですよ。佐天さん」
「何がダメなの〜、ほら綺麗に洗わないと、血の匂いが残るから」
「それくらい自分で洗えますか、ひゃ」
「おっ良い声」
「んやっ、そんなに強くしたらダメですってば」
「ほらほら〜」
「んっあぅっ、もっもう許しませんからね、こっ今度は佐天さんの番です」
「えっちょっちょっと、まっ」
「問答無用です」
「しゃっシャワーは卑怯だっんふっ」
「ほら、佐天さんもいい声じゃないですか」
「ひゃっん、やめっ」
「ダメです。ほら佐天さん、綺麗になってきましたよ」
 そんな可愛らしく微笑ましい会話。はっきり言って羨ましすぎる。上条当麻は涙した、突撃したいが、我慢した。シーツを回収ボックスに入れてタオルを腰に巻いて、下半身だけを隠した。




携帯を弄るとすでに夕刻を過ぎて夜に近い感じになっていた。
「あー、もうこんな時間か、送っていかないとな」
 そう呟いていると、二人の声がやみ、浴室の扉が開いた。二人が着替えて出てくる。朝会った服の徐歌になっていた。
「当麻さん、先にあがらせてもらいました」
「あきましたよー次どうぞ」
「はいはい、っと」
 二人に代わりつ美に当麻が入っていく。ぶっちゃけ男の風呂などすぐに済むのだ。頭を軽めに荒い、自分のペニスを洗う。身体を洗うのは家に帰ってからでも構わない。
 そんなわけですぐに風呂から上がることができた。
「ふぅ、んじゃ帰るか」
「「はい」」
荷物を取って歩き出すと、二人が無駄に内股で歩いているのに気づいた。都合良くまだエレベータを乗る前に気付いたので他の人に見られることはなかった。
「えっと涙子、飾利」
「はっはい?」
「なんです」
「まさかまだ股に挟まってる感じがあるんじゃないか」
「えっと、そのぉ〜」
「やっぱり、分かっちゃいます?」
「やっぱりな。明日ぐらいまでは挟まってる感じがあると思うけど、それを過ぎたら大丈夫だと思う」
「月曜日には戻るんですね」
「はぁ、良かった」
「だが今日と明日は違和感があると思けど――」
「これくらいなら我慢できますって、だって当麻さんがその、あたしたちの初めての人になってくれたんですから。その嬉しいですし」
「そうですよ。私も当麻さんが傍にいてくれる感じがしますから、これくらいどうってことないです」
「ああ、なんて言うか……ありがとう」
 そう言って、当麻は飾利と涙子の唇に口づけをした。



新たに2人とお付き合いを始めることになるのだが……。それでも上条当麻の幻想は止まることなく進展していく。
38 ◆s5iGacR752.W :2010/01/01(金) 23:26:31 ID:4cN3lYpV
というわけで第3部終了。

なんていうか突っ込みどころ満載だな。
反省点は多々ありますが読んでもらえたら嬉しいです。
あと言い忘れましたが、「」部分だけ読んでも、なんとか内容は分かるようになっています。


次回は美琴編ですが、保管庫にあるものを改訂して投下したいと思います。




それでは、今回はここでページを閉じることにして、
次回もまた、あなたの手でページが開かれることを祈りつつ、
本日はこのあたりで筆を置かせていただきます。


追伸 はたして上条当麻の幻想”フラグ”はいつ殺されるんでしょうか。
39名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:57:49 ID:jcuZaNTx
申し訳ないが言わせてもらう
話部分以外の構ってが多いのが鼻につく
40名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 00:20:26 ID:rgYYI4gi
>38
処女殺しに改名すればいいよ!
とにかくGJ
美琴編が楽しみだぜ
41ユミシロ:2010/01/02(土) 01:20:07 ID:057Invn+
コミケ二回目(76が初)、二日目に行って禁書系やっていた六つのサークルの同人合計11冊購入。
三日目で最初に、さそいかたとその後を二時間弱並んでゲット。折り本もギリギリゲット。
禁書系中心に回って16サークル(18冊)、他にいくつか回って大体どんなものか分かってきた。
他作品関係のものも六冊……計35冊+α(おまけのクリアファイル・妹缶バッジ・ラミカード等)。
記念に御坂家(美鈴・美琴・妹・打ち止め)のメタルプレートも購入……というか、
投資っていうのかな?頑張ってください的な意味で。

今年最初の……小ネタでごめんなさい。

42ユミシロ:2010/01/02(土) 01:20:44 ID:057Invn+

「す、すごいんだよとうま!神社は五……四つ子のクールビューティが巫女さんで
 食べ物がたくさんなんだよ!」
「カウントが一つ減ったってことは美琴がいるんだな。
 ……っていうか、おまえはついに上条家の家計まで真っ赤にさせる気か!?」
「ほらほら上条君、そんなことより左端の巫女服の美琴ちゃん見て見て!
 あ、こっちに気づいた。他の子のことはあえて聞かないでおくから早く行っちゃえー!」
「当麻さん、私達は屋台を回っていますから。
 ……ほら、刀夜さんがすぐそこで女性の帯を。あらあら。新年早々困ったものですね」


『あ、熱い!母さんの愛が!焼きそばがー!?』
「親父、死ぬなよ……」
「いや。調理中の焼きそばをぶっかけられたぐらいなら死なないと思うけど……。
 あ、鉄板投げた。さすがに死ぬかもね」
「平然と眺めてたこ焼き食ってる美鈴さんもすげぇな。あとこっちになんか合図送ってる」
「無視しなさい。あの子なんて手当たりしだいに屋台一つ一つ回って食いまくってるじゃない。
 あー、振袖がとんでもないことになってるわね。ソースとかタレで染みだらけ。可愛いのに。
 あ、あの眼鏡の娘っていつだったかの……」
「っていうか、おまえ仕事はいいのかよ」
「休憩中ー」
「そうか」
「そうなのよー」
「平和だな」
「平和ねー……。慣れって恐ろしいわ」
「ああ、それとなんだ。似合ってるぞー、巫女服」
「ふーん、そう、似合ってるー…………?」
「おう。普通に可愛いと上条さん的には思うぞー」
「…………ふ」
「?」
「……ゃぁー」
「どうしたんだ?」
「――――――な、何でも……ない」
「そうか?」
「そうなのか?」
「そうなのよ―――げっ。く、黒子が来てる……。ちょ、ちょっと後ろに隠れさせて」
「おいちょっと待て!?」


「おかしい。巫女服は。私の属性。どんどん。奪われていく予感がする」
「姫神さん?私の振袖……気に入らなかった?」
「そんなことない。とても綺麗。吹寄さんも」
「その簪(かんざし)は?」
「クリスマスの次の日に。朝起きたら。枕元にこれが入った箱があった。カードも」
「カード?」
「“Sorry and Thank you”って書いてあった。たぶん私の。知り合い」
「ふーん……?」
「そうなのです!吹寄ちゃんも姫神ちゃんもこぉーんなに綺麗になっちゃって!
 あ、でもでもお嫁さんにはまだまだ遠いのですー」
「小萌。もう枯れてる?」
「か、か、枯れてるなんてませんよー!先生はまだまだお肌ピチピチで若いんですからー」
「若すぎよ。まったくもう……」
「結標ちゃーん!来てくれたんですね!!」

43ユミシロ:2010/01/02(土) 01:21:31 ID:057Invn+

「五和。ついにこの日が来たのよね」
「は、はい……」
「振袖の下の装備も万全よな。試作型現代的和風メイド服……」
「メイドというより巫女さんですよね……」
「まだ仮名称のみ試作品だが、こいつの瞬間的戦闘力は十八万以上は確実なのよ」
「そ、それじゃあ……い、い、い、行って来ます!」


「浜面……似合ってる?」
「ああ、似合ってるって。心配しなくても大丈夫だ」
「これでバニーさんの耳があったら最高だったなんて超思ってるじゃないですか?」
「いや、思っちゃ―――おお?もしかしていけるか?こう、杵(きね)と臼(うす)とセットで和風で大和的にさ!」
「ところで浜面、私も超似合ってるんじゃないですか?」
「……いや、おまえに餅をつかせたら臼ごと叩き割りかねないよな」
「……今、浜面の頭を超叩き割りいんですけど」


「何故私がこんな民族衣装を……」
「似合ってますよ。着付けのほうも大丈夫みたいですね」
「専門化がやってくれたからな。しかし、エツァリ……何故なのだ。わざわざこの国の様式に倣う必要があるのか?」
「決まってるじゃないですか。ほら、来ましたよ。貴女のお友達が……」
「ショぉぉチトルぅぅぅぅ!!」
「佐、佐天さん!? ショチトルさんの首絞まってます!」
「くぁっ!? 待て、お、おまえは……」
「明けましておめでとうございます、佐天さん、初春さん」
「こ、こちらこそ。明けましておめでとうございます。ほ、ほら、佐天さんも!」
「あ、そうだった。えっと……明けましておめでとうございます、ショチトルのお義兄さん」
「海原で構いませんよ。今年も義妹共々、よろしくお願いします。ショチトル?」
「そういうことか。まったくおまえという奴は……!」
「挨拶を」
「くっ……。ああ、何だ。―――あ、明けまして……おめでとう」
「では、友達同士で楽しんできてください。佐天さん、初春さん……ショチトルのことはお願いしますね」
「待て。どこへ行くんだ。それとそのカメラは何だ!?」
「決まってるじゃないですか。御坂さんの巫女服姿を……」
「―――それを寄こせ」
 ぐしゃり。


「今のは海原か?悲鳴みたいだったな。ところで」
「何ですか、土御門」
「……振袖もいい。だが、この場での選択するべきはただ一つだ」
「巫女服は着ませんよ?」
「―――嘘だァッ!!」
「ステイル、火を借りたいのですが」
「どうし―――待て。待つんだ神裂。焼き払いたいのは分かるんだがそのルーンは―――」
44ユミシロ:2010/01/02(土) 01:22:08 ID:057Invn+

「何だァ?」
「どうしたの?ってミサカはミサカは袖を振りながらクルクル回ってみたり」
「……汚ねェ花火の音だったなァ。おい、転ぶんじゃねェぞ。あァ……マジで寒ィ。芳川、カイロは?」
「まだあるわよ。それにしても雪国に来ているような格好ね」
「だからマジで寒ィンだよォ……」
「ねぇねぇ、ミサカは綿菓子っていうの食べてみたいってミサカはミサカはあなたの手を引っ張ってみる!」
「おい待てクソガキ……!手袋まで持ってねェから手が寒ィだッての……」
「じゃあ、ちょっとこのまま握っていてくれないかなってミサカはミサカはあなたの手を両手で温めてみる」
「…………」
「大丈夫そうじゃん?桔梗、先に行くじゃん」
「いいのかしら」
「いいんじゃん。それに、私らまで恥ずかしいじゃん」
「それもそうね。行きましょう、愛穂」
45ユミシロ:2010/01/02(土) 01:27:35 ID:057Invn+
終了。

キャラを出せるだけ出してみました。本当はクリスマスネタで
魔術サイドも含めてたくさん出すつもりだったんですが……。
そういえば、エロ系っていうのはさっさとずっこんばっこん的な話になる方が
いいんでしょうかね?
46名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 01:28:43 ID:2kpZj6MQ
しかしいちばんの萌えキャラが着膨れした寒がりの一方さんだというのはおかしいよな。gj
47名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 01:30:46 ID:Emj8HJ+l
GJ! それにしても青髪ピアスには振袖と巫女服どちらが似合うかな。
48名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 01:33:36 ID:BUECp/oc
GJ
結標の振袖姿がものすごいスムーズに妄想できたのは何故だろうか
49ユミシロ:2010/01/02(土) 02:07:40 ID:057Invn+
小ネタ

「おお、今日も雪が振っとるなぁ……。昨日も今日も雪、雪、雪……」

「う〜ん、雪だるまってあの人みたいに白いねってミサカはミサカはそれっぽい表情に細工してみる」
「なるほど、枝を折ってそれらしい表情を作るのですね、とミサカは作ったヒヨコを永久保存用の
冷凍ボックスに入れていきます」

「美少女と幼女が雪で遊んで、遊んで、遊んで……」

「再現度を高めてみましょう、とミサカは冬の着膨れ第一位を思い出しながら
 哀れみの目を向けつつマフラーを巻いてみます」
「おおー、せっかくだからミサカの手袋もプレゼントしてみるってミサカはミサカは
枝の先に手袋をはめてみたり」

「幼女が……?―――ロリが!?」

「ううー、ミサカの手がどんどん冷えてきちゃったりってミサカはミサカは
ちょっと困ったり……」
「そこの君ぃ!!」
「どちら様でしょうか、とミサカはまたロリコンかよと学園都市の未来を憂いてみます」
「なあ、君。僕の手袋貸してあげるさかい。おお!小萌先生といい勝負やなー。
 なんだったら僕の手で温めて―――」
「……おい。どこのどいつだァ?変態野朗」
「どう凄んでも、そのふかふかもこもこの着膨れに迫力なんてこれっぽっちもないでー?」
「……そうかよ。こっちはマジで寒ィからてめェなんざに構ってらンねェんだよ」
 ぺシっ。

「デコピン一つで星になりましたか、とミサカはロリコンばっかだと学園都市の絶望してみます」
「うるせェ。おい、俺の左の手袋使えよ。右は杖で離せねェ」
「じゃあ、あなたの左手と繋いでいいかなってミサカはミサカは右手を差し出しみる」
「…………」
「ロリコン野朗」
「……うるせェ」

おわり。
50名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 02:53:03 ID:2kpZj6MQ
またきたー

ところで登場人物の同定が出来ているか微妙なんだけれども
通行止め、10032、青ピと土御門?

>「おお、今日も雪が振っとるなぁ……。昨日も今日も雪、雪、雪……」

>「ロリコン野朗」
の声が再生できない(´・ω・`)
51名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 09:15:58 ID:zY0GbjZ4
乙です。
だがあまりに投下の間隔近すぎるだろ
52名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 10:48:27 ID:rn14W3a+
速筆だなあ
というか一方さんがとあるサイヤ人の王子w
53名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 12:12:05 ID:txVvn5XW
流れに乗って正月らしく餅ネタでも



「はいは〜い、みなさんおもちが焼けましたよ〜」
「むぐむぐむぐむぐうまー!」
「おいインデックス、あんま急いで食べると喉に詰まらせんぞ」
「……。おいしいね」
「ええ。けど不健康だわ……」
「さあさあお姉様! あーんしてくださいませ! 黒子の愛がた〜っぷり詰まった特製のおもちを
食べさせてあげますわ!」
「自分で食ってろ!」
「すみません、誰か醤油を」
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
「あはははははは、のびるのびる〜ってミサカはミサカは身体を最大限に使っておもちを伸ばして
みる」
「大人しく食えガキ」
「砂糖の量が多過ぎます! シスター・アンジェレネ!」
「こ、こんなときくらいいいじゃないですか、シスター・ルチア……ッ!」
「あ、シスター・アンジェレネ。私にも砂糖を」
「あら、私にもいただけますか?」
「シスター・アニェーゼ! シスター・オルソラ!」
「はいは〜い、次のおもちが焼けましたよ〜」
「イタダキばきゅっ!」
「くらァッ! 一人でおもち独占してんじゃないわよッ!」
「ま、待て御坂! ビリビリはよせッ!」
「おぉ〜〜ふくらむふくらむ〜ってミサカはミサカは目を輝かせてみたり」
「僕はこんなことのために魔術師になったんじゃ……」
「大丈夫。そんなふうに使えるのは。きっといいこと」
「そうですよ、ステイル。嘆くことはありません」
「にゃー。もはや幼女なら誰でもいいのかにゃー?」
「黙れシスコン軍曹」
「キサマッ! 今すぐこの場でぶっ殺して差し上げるぜいっ!」
「!! ーーッ! ーーーーーーーッ!!!」
「うおお!? だ、誰か水持ってこい! インデックスがもちを喉に!」
「ふん、自業自得よ」
「むしろ殉職ではないでしょうか、とミサカはおもちを取られた恨みに悪意を込めた感想を
返します」
「ど、どうぞ」
「五和!? 水! 今欲しいのはおしぼりじゃなく水!!」
「少年、餅は詰まったら吐き出させるのが正しいのよ?」
「はいは〜い、まだまだありますからどんどん食べちゃってくださいね〜」
「ははは、平和じゃん?」
「そうね」

54ユミシロ:2010/01/02(土) 15:26:02 ID:057Invn+
黄泉川宅の正月

「明けましておめでとー!ってミサカはミサカはサンタさんから貰ったふかふかセーターを着て挨拶したり」
「…………」
「どうしたんじゃん?新年の挨拶ってすごい大事じゃん」
「――――――――――でとゥ」

「フムン、まあ、頑張ったじゃないかしら?愛穂、おせちは」
「じゃんじゃんあるじゃん……おっと、お年玉あげないとじゃん」
「いらねェよ」

「打ち止めはほとんどお金を持っていないでしょう?お小遣いは少しあげているけど。
 いつもあなたが付き添って支払ってくれてるけど、いつまでもそうしてるわけにはいかないじゃない」
「いつまでも子供じゃないんだよってミサカはミサカはそろそろレディとして扱って欲しかったり」

「まだまだ早ェよ、クソガキ。具体的に言えばだなァ……ほらよ」
「お年玉じゃん。しかもアタッシュケース」
「全部札束ね。でも、子供が一人で高い物をいくつも買っていたりしたら、怖ーいお兄さんたち目をつけられて」
「身ぐるみ剥がされてX指定なお話になっちゃうんじゃん?」

「気が変わっちまったァ……こいつはおまえには早ェ。要るモン買うときに俺が支払えばいいだけだしなァ」
「ううー!ってミサカはミサカは頬を膨らませてミサカの怒りを示してみたり」
「やっぱガキじゃねェか」
「……でも、それはそれであなたと一緒にお買い物行けるねってミサカはミサカは楽しみだったり」
「はァ?」
「何でもないよってミサカはミサカはまだあなたから挨拶してもらってなかったり」

「駄目じゃん。挨拶もできないような子供だったなんて……」
「まあ、あなたが言う姿が想像できないのだけれど」
「まだかなーってミサカはミサカは期待の目であなたを見つめてみる」

「―――明けましておめでとォォッ!これでいいかよォッ、芳川ァ!?黄泉川ァ!!」
「できるじゃない。よく頑張ったわね」
「やればできるじゃん。打ち止めは?」
「新年明けましておめでとうございます、今年もどうか宜しくお願いしますって
ミサカはミサカは三つ指ついて頭を深々と下げてみる」

おわり。
55名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 15:42:15 ID:AYoL4yQq
うおおおおGJ!

新年から投下ラッシュ乙ゥゥゥゥ!
56名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 15:51:07 ID:D9w5A6pS
なんという投下ラッシュww
乙!
57名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 16:13:30 ID:fKeRGBGR
>>54
アタッシュケースってオイww
そして挨拶頑張った一方さんに萌えた 乙!!

ってか三つ指ついてお辞儀する打ち止めに新妻の香りを感じたのは俺だけか
58名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 22:52:07 ID:AxfzZdCB

俺もアタッシュケースでお金ほしいw
59とある浜面のメタフィクション:2010/01/02(土) 23:27:58 ID:Mz1LnSR1

 学園都市の多分に漏れず、浜面仕上も寮に住む人間の一人である。
スキルアウト故に学園生活とは無縁だが、それでも住む場所は持っている。
 無職とか学生ニートとかそういう言葉を使うのは躊躇われるので、言うなれば今日は予定のない平日。
そのはずだった。
「浜面。超お腹がすきました」
「ざァァァァけんなァァァァァァァァァァ!」
 そのベランダに、絹旗最愛が引っ掛かっていた。
「時系列いつだ!! 俺お前らと面識持つのは一応スキルアウト壊滅後なんですけど!!」
 七月二十日。学生で言うと夏休み初日。
秋に出会うはずのこの二人、まったく接点のない時系列で事は起こった。
「浜面の癖に超うるさいです、いや浜面だからこそ超うるさいです黙って早く飯を出しなさいぶっ殺しますよ」
「酸っぱいサラダか! 酸っぱいサラダでいいんだなこの野郎!?」
「超・ぶ・っ・殺・し・ま・す・よ」
 本編に従いぶぶ漬けレベルアッパーを食らわせてやろうかと目論む浜面。
 足をぶらーんぶらーんと全く危機感を感じさせない動きで空腹を訴える絹旗。
口調とは裏腹に飛び掛ってマウントポジションを取らないのは、
本人が勝手に動いてはいけないという何らかの強制力が働いているからである。世界の意思とかそういう類。
「おい、そこらのビッチとは角度が違う絹旗。そこにぶら下がってる分には下から見ると不味いことになってるんじゃないのか」
「ふふん、本編だってこの時点じゃ腹ペコシスターの目撃者は当事者以外には超いません。
 よって、私が下着を見られる心配はしなくても超いいのです」
 じゃあずっとそこにぶら下がっててくれよ……とは言えなかったので、渋々絹旗を引き上げる。上がり際、膝蹴りを一発食らった。

「で、何。お前これから魔術師とか聖人とかに襲われんの。俺幻想殺しとか持ってねぇんだけど」
「まぁ超なるように超なるでしょう。とりあえず浜面は意外と料理が上手いですね」
「いや見るからにこれコンビニ弁当だろ。っていうかお前が俺の料理とか超想像つくから2分で買って来いとか超言いませんでしたかねぇ!」



 飯を食わせた後、浜面は絹旗に寮からの強制退去を命じた。
その言い草は超気に入らなかったが、どうやらそうするべきであるらしいので渋々絹旗はそれに従った。
 適当に歩いてみる、と言ってひとまず別れることにする。この分では、どうせまた後で会う羽目になるのだろう。
 食事で出たゴミを一人暮らしの男性特有の無頓着さで適当に処理してから、浜面は外に出てみた。
さて、法則性を見るに恐らくこのタイミングで誰かに会うのだろうが、誰だろうか。
街中の人気をそれとなく気にしながら歩いている時だった。
「いたいた糞いやがったわねはーまづらーぁ」
「どあああああああああああああああああ!?」
 棒読み気味のどうでも良さ気な声に一瞬遅れて、原子崩しの閃光が浜面の足元を掠める。
反射的に横っ飛びでかわしたが、当てるつもりだったのなら当てられたはずだ。思い切り遊ばれている。
 アスファルトを転がって、振り返って、叫んだ。
「今度はてめぇか麦野!」
 時間軸の前だろうと後だろうと、人生金輪際見たくない物と奴が同時にやってきた。
 麦野沈利。右目と左腕は健在だった。
「いや、第3位のツンデレの代わりが私みたいなのよ。ああ、先に断っておくと私あんたにデレるとかそういうキモい可能性は0だから」
「こっちから願い下げだ! っていうか滝壺は!? 俺の滝壺は何役なの、ねぇ!?」
「知らないわよ。まぁ後で何かの拍子に会えるんじゃないの。ところでさ、あんた幻想殺し持ってんの?」
「……いや、ねーし。ないと思うし、お前で試そうって気にもなんねぇ」
 実は密かに期待していなくもないのだが、試すにはリスキーなんてもんではない能力を持つ相手である。
触れた先から消し飛ばされては敵わない。
「あ、そ。んじゃ、あんたは私が偶然目をつけたサンドバックってことで」
「はぁ!?」
「だって幻想殺しがないんならこの時点じゃ私あんたに粘着する理由ないじゃんー。ぶっ殺して終了。
 でもそれルール違反みたいだし、あんた死ぬ気で逃げてなさい。狙いは甘くしてやるから」
「本編より酷ぇし! 何それ!?  虚空爆破事件でカツアゲされてたいじめられっ子!?」
「いいからほら、いくわよーふっ飛ばすわよー」
「よせ、やめろ、お前こっち来ん



 時間は飛び、過程は省き、病床に伏した絹旗最愛。
60とある浜面のメタフィクション:2010/01/02(土) 23:28:45 ID:Mz1LnSR1
 一年以上の記憶が保てないとか別にそんなんではなくC級映画を見に行って
前半で超つまらないと判断し席を立ってトイレに行っていたら
後半超盛り上がって一緒に映画を見ていた浜面だけ大満足だったのでショックで寝込んでいるだけである。浜面の家で。
「俺の家で!?」
「うぅ……頭に響くので超静かにしていてください……」
 ベッドの上でうめく絹旗。薬を処方するようなことでもないので、浜面は放っておくことにした。
今はやることもないのでとりあえず寝ている絹旗の傍にいる。ベッドによしかかって、なんとなく話をしていた。
「いや逆に聞きたいんだけど映画を見誤ったからってなんでそんな重症なのお前」
「半分以上、私より浜面が楽しんだという事実に対する超屈辱です」
「頭割れて死ねよお前」
 布団から手を出して、浜面の頬をつねる絹旗。
同じく、絹旗の頬をつねって反撃する浜面。お互い涙目になりながら睨み合う。
「いや、まぁ、いい。いやよくねぇけど。で、どうすんだよこれから」
「これからとは?」
「なんかしねぇと話進まないんだろ。俺がお前に……何その目! 大体リアクション予想できてたけどその目やめろよ!」
「浜面超ケダモノ」
「時と場合と相手によってはそれ言われてもむしろ嬉しいけどお前に言われてもうぜぇから!」
「それは、酷いです」
 若干、絹旗の声色が変わった。う、と浜面が面食らう。
「超、酷いです」
「……、」
 ずりぃと、思う。それを言うなら絹旗こそ、よっぽど浜面への態度は悪い。
それでもそういう顔をされてしまっては、これ以上何も言えなくなってしまう。浜面がやってもまさに気持ち悪いだけなのだが。
「……口開けろ」
「え」
「口開けろっての。えーと、指突っ込むのが正解だと思うんだが……」
「ゲ、ゲ○スイッチ?」
「お前おしっことか言った時もちょっと思ったけどさ、恥らえよ」
 押さねーから! と念を押す浜面。
「えー……と。舌に触れるぐらいで勘弁してくれない、か」
「……断超の思いで。その条件を飲みます」
「上手くねえし」
 布団から頭だけ出して、あー、と絹旗が口を開ける。餌を待つ雛鳥みたいでなんだか笑ってしまった。
 それなりに緊張しつつ、人差し指を絹旗の口の中に入れる。お互い顔が赤いのはなんとなく分かっていた。
 びちゃりと湿った感触。
「ひぅ」
 堪え切れず、反射的に絹旗が口を閉ざした。
「あっ、馬鹿!」
 かぷりと、指を咥えられてしまった。
 指全体を包む高い体温。うごめく舌とまとわりつく唾液。指の付け根で感じる歯の硬い感触。
強く噛みつかれてないだけまだマシだったが、動揺で咥内が震え動いていた。
「ん、ん、んんぅ」
 絹旗が慌てて指を口から追い出そうとするが、気が動転して上手く動かせない。
右に左に、指が押し出されようとしては避けていく。
奥歯、歯茎、なんだか色んなものの感触を指越しに感じる。
 気がつけば、浜面の人差し指は絹旗の口の中をかき回すように動いていた。
「よせよせよせよせっ!」
 ヤバいヤバいこれは何かヤバいと浜面の頭の中で危険信号が鳴り響く。
パニックで震える指が、絹旗の口の中を犯す動きを余計に助長する。
「ふぅっ、んっ、ちゅぶっ、ひゃ、ひゃまじゅ、んっ、ふっ、んちゅっ…」
「あ、あ、あ、ぃぃぃ絹旗!?」
 なんだかちょっと甘い声になってきたのがいよいよまずい。瞳もトロンと人生初の感触に翻弄されている。
 ちょっとなんだかもう少しこのままかき混ぜていたい衝動が理性を上回らないうちに、とっとと指を引っこ抜いた。
「っぷぁ……」
「……っはぁ……っはぁ……」
 抜いた折に引っ掛けた、前歯のカリっとした感触が指に残っていて、やけに生々しかった。
 よりによって口から指まで、長い長い唾液の糸が伸びていた。重力に従って垂れてくるそれが、布団に染みを作る。
 絹旗はしばらく放心状態で視点が定まらない様子だった。口を半開きにしたまま、ゆっくりと浜面の方に首を向ける。
「う、うぅ、超やらしい音」
 何を言っていいのか分からない様子で、微妙に的の外れたことを言っていた。
61名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 23:29:32 ID:Mz1LnSR1
 しかし、現に事の最中ちゅぱっちゅぱっともうとても人には聞かせられない艶かしい水音を立てていたのだから始末に終えない。
「っ……ぅ…………」
 絶句する浜面。これはさすがになんというか、色んな許容範囲を超えている。
絹旗の反応も似たようなもので、口元を布団で覆い隠しながら抗議の目で浜面を睨む。
 睨むのだが、何故かどことなく弱々しい、覇気のないものだった。
「……ふ、風呂場で、手ぇ洗って、寝る」
 浜面が逃げ出した。
 何か声をかけなければいけないような気がしたが、やっぱり何を言っていいのか分からなくて、絹旗は浜面を行かせてしまった。
 バタン、と風呂場の扉が閉まる音。さっきまでとは打って変わって、何の音もしない部屋。
「……は、浜面の、指、指フェラぁ……」
 勝手に、それこそ勝手に口の中に唾液が充満してくる。どうしようもない。生理現象だ。
 自分はこれを、吐き出しでもすればいいのだろうか。今日、後何回? 寝るまで? 寝た後は?
 ……どうしようもない。飲むしかない。飲むしか、ない。ごくりと、飲み込んだ。やけに粘度の強い唾液だった。
別に、まさか飲み込んで体調がおかしくなるような代物ではない。ないはずなのに、体温が驚くほど上がった。
 何故か、それほど不快感はなかった。
「……ぅぅぅぅぅ!」
 絹旗は布団を頭まで被って、何か叫びたくなるような衝動を必死に堪えた。
 今更になって、自分が浜面のベッドで寝ていることを思い出していた。



 後日。浜面仕上、垣根帝督、心理定規の三人は、とあるハンバーガーショップにて仲良く飯を食う事と相成った。
「って待てェ!? 何このすっげぇメンツ! 俺でデルタフォース組むとこうなるの!? 駒場の旦那とか半蔵は!?」
 4人席に座ったまま浜面が頭を抱えた。勢いでポテトが皿の中を跳ね返る。
正面では心理定規がフィッシュバーガーをもしゃもしゃ食べながら「はよー浜面くん」なんて気軽に言っている。
 垣根は椅子に座ったまま足を組んで、不機嫌そうにテリヤキチキンバーガーを頬張っている。
何故かその席は心理定規の横ではなく浜面の横である。そこの正面には誰もいないのだが。
アンタとそんな親密になった覚えはねぇと浜面がごちた。
 頬張っていたテリヤキチキンバーガーを置いて、浜面に振り返りながら、垣根がおもむろに一言。
「……超機動少女カナミン萌え」
「メルヘンだからってそこまで無理しなくていいからなイケメルヘン」
 彼なりに自分に与えられた役割に適応しようとしているのか、それとも第一位の性癖への対抗心なのか。
なんにしても付き合いのいいイケメルヘンである。
「いや、っつーかさ。あんたらに相談すんのもほとほとおかしいとは思うんだけどさ」
 自棄になって浜面もハンバーガーを食べ始める。振られた話題に垣根と心理定規が意識を向けた。
「滝壺に会ってねぇんだよ俺は。
 こんだけ俺周辺の人物が滅茶苦茶に置き換えられてある癖に、滝壺だけスポンと抜け落ちてるのが意味分からん」
 この状況に理論的説明なんて端から期待してはいないので、いざ口に出すと随分と愚痴っぽくなってしまった。
「滝壺って、能力追跡のあいつか」
「あー、あの子ね。いやほら、そこにいるじゃん」
 心理定規が浜面の後ろの席を指差した。は? と思いながら、振り返る。
 一心不乱に山盛りのハンバーガーを食べ漁っている背中。巫女服の、黒い髪。
おい待て。このタイミングで会うってのはつまり、どういう意味だ。
 背後の気配の変化に感づいて、その女が振り返った。
「あ、はまづら」
「そこかよォォォォォォォォォォォォォ!」
「はまづら。良く分からないけど特定のファンに喧嘩を売るのは良くない」
 とりあえず、巫女服の滝壺は結構可愛かった。



62名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 23:58:32 ID:057Invn+
>>59
乙です……!そしてフレ ンダの姿は!?
もしや錬金ポジ……?いや黒子?
というかこれだと一万弱の麦野の妹達が出たり、多重スパイでアレ☆と対面したりする帝督、
「麦野さんを守ってくれますか?」と頼まれたり大覇星祭で麦野と罰ゲームで
二人で写真とる浜面とかそういう流れに……!?
63名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 01:28:52 ID:xF/5S2xj
GJ!

ただ頼むから腹筋を帰してくれw
64名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 02:38:05 ID:24LswgYC
一通り読んでみた…
『どうあがいても絶望』とか『マルチバッドエンディング』
といったフレーズしか出てこね〜w
何このムリゲーみたいなwww
65名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 08:46:23 ID:7AZDVcOa
浜面と上条、なぜ差がついたか 説教、能力の違い
66 ◆69eUsuxXbI :2010/01/03(日) 18:09:37 ID:Jf1e58Aq
寂しい話だが正月暇なので小ネタを
67 ◆69eUsuxXbI :2010/01/03(日) 18:10:00 ID:Jf1e58Aq
(いつまで……こうしていればいいのでせうか……)
 子供の頃にみた絵本のようにきらきらと輝く部屋の中で、上条は大きすぎる椅子で情けなく縮こまりながら目を泳がせている。
(何故、何故このようなことに……)
 時折、視界の端で赤いドレスが動きを見せるたびにビクっと体を震わせ、これから何が起こってしまうのかと自分自身を追い詰める妄想を働かせる。
(何が起こるんだ、これから……。上条さんは、どうなってしまう)
 ソレが大きく動いた。
 上条の心もまた揺れ動く、赤いドレスの間から彼女の細い脚が伸びる、奥歯をかみ締める、手のひらに爪が突き刺さった。
「おい、名前は?」
「上条当麻です!」
 ふうん。それだけ言ってまた彼女は黙り込み、それから少しして、突然矢継ぎ早に質問を浴びせかけてきた。
「家族構成」
「ち、父、母、自分と、居候が一匹!」
「ふーん、お前の女か?」
「違います! 居候ですよ!」
「なるほど。まあ、アレに手を出すならば、真性の変態だし」
 満足そうに頷き、ゆっくりとした動作で脚を組みなおす。パンツが見えた。赤くてレースつきの、ド派手なヤツ。
(くぅうウう! そんなところを見ているんじゃありません上条さん! 相手が誰だか判っていますか!? 死んでしまいますよ!)
 悲しきかな高校生。悲しきかな男の本能。そこに何かが在ると思わずにはいられない希望的観測。
(駄目だ、このままじゃ。何とかここから逃げださな……)
「寄れ、上条当麻」
「へ、な、何と?」
68 ◆69eUsuxXbI :2010/01/03(日) 18:10:23 ID:Jf1e58Aq
 思考を中断され、いまいち理解できずに問い返してしまう上条。
「ちっ、聞いていろ。私の足もとまで……そう、足許に来るの」
 妖艶に笑い、また脚が組みなおされた。またも赤いパンツ、ゲン担ぎ、関係ないが、惹かれてしまう。
 上条は何も言わずにただ彼女に従い、頼りない足取りで彼女が先ほどつま先で指し示した場所へ向かう。
「よし、それでいーの」
 その直後に彼女は上条の唇を奪い、そして床に押し倒した。たったそれだけだが、上条の頭はそれによって完全に混乱状態に陥る。何も抵抗できないまま、上条はただただ柔らかな毛氈を握り締めた。
 やがて口内に舌が侵入し、生暖かい液体が喉を下っていく。舌が上条の口内を蹂躙し、我が物顔に振舞う。上条の耳に、彼女が何かを飲み込んだ音が、やけに大きく届く。
 ようやく解放されたのは、一分近く経った後のことだった。
「ぷはっ! ……な、何をっ!」
「ん? どーした? 何をうろたえている」
 余裕綽々と言った表情で、しかも舌なめずりまでして見せてくれた。
「う、うろたえないはずがない! 上条さんは、突然のことに何が起こってい、うわ!」
 叫び始める上条だが、すぐ目の前まで迫ってきた彼女の顔に、途中で口を閉じてしまう。
 同時に、上条の顔に朱が差す。
「どーした、上条? 何とか言わないのか」
「くっ、キャーリサ。何を……」
「おいおい、第二王女を呼び捨てか? 随分お偉いさんなのだな」
「う、うぅぅ」
 悩み、口ごもる上条を見て彼女……もうよかろう、キャーリサはネズミを叩き伏せた猫のような顔で、満足げに上条を見下ろし、こう耳元でささやいた。
「動くなよ? まー、抵抗して私に怪我でもさせれば不敬罪だし、お前には何も出来ないがな」
69名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 18:41:40 ID:n2WxeyN1
支援
70名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 22:52:02 ID:Jf1e58Aq
あ、すまん
小ネタなんだ、ここで終わりのつもりだった……
71名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 23:01:25 ID:Y3UthVyO
支援
72名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 23:21:11 ID:u0Ql3JSC
>>70
じゃあ終わりって書いてくれよ…
普通に続くと思ってwktkしてた俺のこの熱いパトスはどうしたら
73名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 23:25:08 ID:FYMB9+L8
>>59
GJ!
思わず、某憂鬱みたく続きを読みたくて仕方ありませんでした!
でも、続編は難しそうな構成だよなぁ……。orz
74名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 00:37:15 ID:Byz0kVW5
>>72
君も何か書けばいいんじゃないかな?
75名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 01:09:49 ID:B08Bm/El
76名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 04:13:27 ID:NRAZp8qa
SS投下します
舞台は本編から数年後の英国です
一応オリキャラ有り(ウィリアムとヴィリアンの息子)なんで嫌いな人はNGして下さい
エロなしです。すいません
タイトルは「とある英国の騒動記」です
77とある英国の騒動記:2010/01/04(月) 04:14:09 ID:NRAZp8qa
今から数年前、とある傭兵と英国の第三王女の間が結婚した。
もちろん結婚するまでにも一騒動あった。
具体的には、とある傭兵が幻想殺しの少年などと協力して世界の争乱を止めて英国に帰ってくるとなぜか傭兵が第三王女にプロポーズし

たことになっており、英国王室が総力を上げて傭兵と第三王女を結婚させるために働きかけてきたのだ。
傭兵にしてみれば訳のわからない話でありたまらず逃げ出そうとすると、旧友である騎士団長を筆頭とした騎士派が総動員して傭兵を捕

らえようとし、終いにはノリノリでカーテナ=セカンドを振り回す英国女王までもが傭兵を捕らえようとする始末なのだ。
二重聖人であり神の右席としての力も兼ね備えている傭兵であるが、向かってくるのは騎士派の連中や王女であり正真正銘の敵という

訳ではないので殺す訳にもいかず、最終的にはカーテナ=セカンドの加護を受けた疑似的な天使長と天使達の数の暴力に屈してしまう。
そして捕らえられて連行されたバッキンガム宮殿では第三王女の泣き落としにあい、肉体的にも精神的にも追い詰められた傭兵はついに

結婚を承諾。
そして傭兵と第三王女の結婚式が挙げられた。

結婚はしたものの、傭兵のすることは今までと変わらず争乱が起これば止めるために奔走する。
変わったところといえば争乱を鎮めた後、傭兵はしっかりと第三王女のもとへと帰ってくるようになったところだろう。
しばらくの時が流れ、傭兵と第三王女の間に子供が産まれた。
玉のような男の子であり、これには国中が喜んだ。
特に英国女王の喜び様は凄かった。なぜなら彼女には三人の娘がいるにも関わらず長女と次女はなかなか結婚しようとはせず、以前か

ら孫の顔が見れないことを嘆いていたのだ。
そんな時に産まれた待望の初孫である。
彼女はとてつもなく喜んだ。具体的には公務をほっぽりだしてドンチャン騒ぎを始めるほどに。(それが原因で騎士団長が頭痛を覚えたの

は言うまでも無い。)
78とある英国の騒動記:2010/01/04(月) 04:17:09 ID:NRAZp8qa
更に時は流れ子供も成長し、ヤンチャ盛りを迎える。
この頃の子供はいろんな事に興味を持つ。特に男の子は時に手をつけられないようなヤンチャをすることもある。
そして今、英国王室はそんなヤンチャによって……

壊滅の危機に陥っていた。

詳しく説明すると父親の血を受け継ぎ聖人として生まれた身体能力をフルに使い、母親の血を受け継いだ事によって使うことが出来る面
白半分で祖母が渡したカーテナ=セカンドで遊んでいるのだ。
より解りやすく危険度を説明すると、まだまだ幼く使いこなせない部分も多々あるとはいえ、魔術サイドでは核兵器扱いされる聖人がただ
の人間である英国王族を天使長にしてしまう霊装を思いっきり振り回しているのだ。
もうたまったものではない。
騎士団長を始め、騎士達や使用人達が止めようとするも聞く耳を持たずに遊んでいる。
「お止め下さい!危険ですから!……危ないから止めろって言ってるだろうが!」
「見て見て騎士団長!この剣凄いんだよ!」
そう言って更に剣を振り回す。それによって次元切断の残骸物質が飛んでくる。
とはいっても本人はあくまで遊んでいるつもりであり傷つけようとしている訳ではない。更にカーテナ=セカンドを使いこなせていないので
大怪我を負うような攻撃は飛んでこない。
騎士団長達が真に恐れているのはカーテナ=セカンドの暴走である。
現状ではまだかわいいものであるが、暴走されてしまうと手がつけられない。
そうなる前にどうにかしておきたかった。

「そもそもアンタが面白半分でカーテナ=セカンドを渡すからこうなったんでしょうが!聞いてますかエリザード様!」
「見ろ騎士団長!不完全ながらもあの年で聖人の力とカーテナ=セカンドを使っているぞ!流石は私の孫だな。これで英国の未来は安泰
だ!」
「こっちの話をきけよこのババ馬鹿がぁ!こんな時に限ってヴィリアン様は公務で外出中であの傭兵崩れのごろつきはフラッとどこかに行
ってていないし!」
飛んでくる残骸物質を避けながら騎士団長が叫ぶ。このような言葉遣いは不敬罪に当たるはずだがそんなことは今更である。
「ここがカーテナの暴走を抑えるバッキンガム宮殿じゃなかったらこんなもんじゃ済まないってのに…」
「おぉ!この剣持ってると凄い速さで走れるのか」
そう言うと物凄いスピードでどこかへ走って行ってしまった。
「逃げられた!なんてことだ…」
バッキンガム宮殿の中にいてくれるのならまだいいが外に出てしまい暴走されたらたまらない。
さっきまでは(一方的な)ドッチボールまがいだったが次は鬼ごっこのようだ。
79とある英国の騒動記:2010/01/04(月) 04:19:00 ID:NRAZp8qa
「くそ、どこにいったんだ?」
騎士派を引きつれて追っていたが見失ってしまった。鬼ごっこの次はかくれんぼである。
「散らばって探せ。見つけ次第捕まえるようにしろ。だがわかっているな?相手はカーテナ=セカンドを所有していて、なにより王族の血を
引く方だ!傷つけるようなことがあってはならん!極力素手で捕まえろ!騎士としての普段の鍛錬を見せてみろ!」
「「「「「「「「おう!!」」」」」」」」
騎士派はその名の通り騎士であり肉体派である。イギリスから日本まで泳いで行く様な連中であり、素手でも十分な活躍が出来るのであ
る。
だが、その考えは甘かったとこの後思い知らされることとなる。


「のわあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!」
突如悲鳴が上がった。騎士団長は何事かと思い周りを見渡す。
そして一つの光景が目に入った。
騎士の一人が、空中を舞っていた。
そしてそのまま中庭の木に引っ掛かった。
「どうした?何があった?」
「お、王子が……」
騎士団長が木に引っ掛かった騎士に尋ねた。返答を聞くとどうやら王子を見つけたものの返り討ちにあったらしい。
「クソッ!」
それを聞いた別の騎士が躍起になり王子を探そうとする。
「待て!それだけじゃないんだ!」
木に引っ掛かった騎士が更に何かを言おうとした瞬間、王子を探そうとした騎士が突如消えた。
いや正確には落ちていた。どうやら王子が作ったらしい巧妙に隠された落とし穴に。
「ト、トラップだと!?」
王子は普段からこのバッキンガム宮殿で遊びまわっていて、ある意味では騎士達よりバッキンガム宮殿を知り尽くしている。
ましてや普段のヤンチャによるいたずらでトラップの作り方はマスターしており、カーテナ=セカンドを応用すれば落とし穴などの手間がか
かるものも短縮できる。
「気をつけろ!油断するとトラップの餌食だ!」
だがその注意もむなしくまた一人トラップに引っ掛かり盛大にすっころんだ。
「えぇい!各自細心の注意を払いながら王子を捕獲するのだ!」
そしてトラップだらけの中、王子と騎士達の追いかけっこが再会した。

しかしいくら注意してもトラップに引っ掛かるものは続出した。
落とし穴に落ちるものがいた。縄ですっ転ぶものがいた。頭から水を被るものがいた。突如降ってきた金ダライが頭に直撃したものがいた
。扉に挟まれた極東の島国でいう『コクバンケシ』に気づかず粉まみれになるものがいた。不自然に置いてあるバナナの皮で転ぶものが
いた。間違えて女子更衣室に入ってしまいメイド達に半殺しにされるものがいた。
そんなトラップをかいくぐり王子を見つけても聖人の力とカーテナ=セカンドの力を使っている王子は簡単には捕まらず逃げられてしまうの
だ。
トラップはあくまでイタズラの為のものなので騎士達はせいぜいかすり傷くらいしか追わないのですぐに戦線に復活するがそれでも捕まら
ない。(一人だけ半殺しにあい戦線離脱したが)
80とある英国の騒動記:2010/01/04(月) 04:21:26 ID:NRAZp8qa
そんな追いかけっこは日が傾いても続いた。
その頃になると騎士達は疲れ果てていた。体力はまだまだ有り余っているのだが精神的な疲労がピークに達していた。
いつまで経っても捕まえることができず、油断するとトラップに引っ掛かる。そんな状況に疲れ果てていた。
騎士団長までもが追いかける足を止めてしまった。もう精も魂も尽きようとしていた。
そこに余裕綽々な感じで王子が姿を現した。
「もう終わりー?もっと遊ぼうよー?」
せっかくの楽しい遊びが終わってしまいそうなので残念そうな顔をしている。
王子は騎士達の目の前にいるのだが捕まえようとするとまた逃げてしまうだろう。
魔術を使えば捕まえられなくは無いだろうが万が一王子を傷付けるようなことがあってはならない為、今まで生身の体だけで頑張ってきた。
だがやはり生身の体では無理がある。誰もが諦めかけていた。もう自分は十分やったじゃないかと言い聞かせる者までいた。

その時だった。
一つの影が物凄いスピードで現れ王子の首根っこをムンズと掴み持ち上げた。
その瞬間、一人の騎士がかつては傭兵だったが今は自分達の使える主人でもある男の姿を見て呟いた。
「戻ったか…」
その瞬間、一人の騎士が父親としてヤンチャが過ぎた自分の息子をしかろうとしている男の姿を見てこう言った。
「戻ったか」
その瞬間、騎士団長が旧友であり最も頼もしい援軍である男の姿をみて笑顔を浮かべながら叫んだ。
「戻ったかッ!」
そして、複数の口が同時に動いた。誰かが、あるいは、誰もがその名を告げたのだ。
「「「ウィリアム=オルウェル!!」」」
「何をしているのであるか?」
「お、お父様…」
ウィリアムはヤンチャが過ぎた息子をジロリと見つめる。
「ふむ、どうやら悪戯が過ぎた様であるな」
「ご、ごめんなさい…」
この小さな王子は自分の父親を尊敬している。家を空けることも多くあまり多くを語らない父親ではあるが、父親が持つ雰囲気から自分の
父親は偉大なのだと理解していた。
その尊敬している父親に怒られている。それだけでこの小さな王子は縮こまってしまった。
「私より先に頭を下げるべき者たちがいるであろう?」
「うん、みんなごめんなさい」
「私からも謝罪をいれるのである。息子が迷惑をかけたのである」
そう言って親子で頭を下げる。そこまでされてしまうと困るのは騎士達である。
騎士達にとって王室とは守るべきものであって頭を下げられるものではない。
ましてや今回は度が過ぎたといっても子どものイタズラなのだ。
騎士達が対応に困っていると騎士団長が王子に話しかける。
「頭を上げてください王子、我等騎士一同は誰も怒っていませんよ。ただ今回のイタズラはヤンチャが過ぎました。王子にとっては遊びでも
その力はとても危険なものなのです。力を持つものとして、いずれはこの英国を背負っていくものとして、決して力の使い道を間違えない
でください」
騎士団長は優しくそれでいて言い聞かすように王子に語り掛ける。
小さな王子の叔母であるキャーリサはその力によって改革を起こそうとした。それは間違っているとは言えないが正解だとも言えないもの
だった。
あんな悲しいことが二度と起きないように願いながら騎士団長はそう言った。

「しっかりと反省したようであるな?」
ウィリアムは父親として尋ねた。それに小さな王子ははい、と答えた。
「それでは夕食にしよう。先ほどヴィリアンも帰ってきたようである」
「お母様が?じゃあ早く行こうよお父様!」
そう言って小さな王子はウィリアムの腕をひっぱり急かす。
「そうだお父様!寝る前に今回はどこに行ってたか話してよ!ね?いいでしょ?」
「むぅ…」
小さな王子は父親が話してくれる話が大好きだった。
多くは語ってくれないがそれでも構わなかった。どうやら今日の寝る前の楽しみが増えたみたいだ。
こうして英国の夜は更けていくのだった。


END


81名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 04:24:52 ID:NRAZp8qa
以上です
一レス目が改行をミスったみたいでメチャクチャだ…
読みづらくてすいません
SS書いて投稿するの初めてなんで勘弁してください(;。;)
82名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 04:52:30 ID:gDrDdEsF
インドを焼き払いそうなタイトルのSSですね、そこにびっくり。
83名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 07:09:59 ID:qq8wE3kE
>>81
改行ミスか…。俺もメモ帳からコピペで投下したら変になった事あるよw
右端の折り返しとか、気付かない時があるみたい。
前に結婚式までのネタなら、ちょこっとスレに書いてみた事あるけど、
結婚後の展開まで考える人が居たとは驚き。
やっぱアックアさんは最後に美味しい所を持って行くのが似合う男だw
今後も、その発想と想像力を発揮して下さい。祝、書き手でびゅ〜!
84名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 23:33:17 ID:jOqZejs7
乙です
更衣室に入ってメイド達に半殺し・・・・されてみたいような気もするw
これからもガンバ?
85名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 06:47:41 ID:Xy2TdKhx
SS書くならテキストエディタ使おうよ
86名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 17:30:13 ID:IPq5oeTM
>>85
そんなの人それぞれじゃないかな?
間違える時は何使っても間違えるよ。
ようは同じ間違いを何度もしない事。
87名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 18:23:08 ID:Xy2TdKhx
>>86
テキストエディタ使えばメモ帳特有の改行ミスは発生しないでしょ
むしろそれが発生するテキストエディタって何だよw
88名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 20:56:37 ID:HVNboBwe
正しいことを言ってようがなんだろうが、>>85は書き方が悪いんだよ
89名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 21:14:33 ID:9BYGR2UF
文字打つのが速い奴はメモ帳のが書きやすい
エディタは遅い
90名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 21:55:03 ID:9OH+JLBG
10年前だとヴィリアンは14歳か・・・
アックアさんは騎士団長と同年代だろうから、当時26歳くらい・・・
いかん、ロリコンに見えてきたぜ
91名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 00:02:14 ID:MI6gLIVd
>>87
秀丸とかは?
92名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 02:22:25 ID:z+h0x5JT
「面妖なる流れになりけるわね。これは私がメモ帳って書きたるせいなのかしら?」

ちょうど書き手スレでも同じ様な話やってるし、あちらさん向けの話題だと思うんだけど…。


>>90
「ロリコンつーモンは、誰もが一度は通る道だろうがァ!」
みたいな事を誰かさんが言ってたような…?

「ふん。禁書世界ではそれが当たり前であり、更にそれを貫き通すのが真の漢である」
「まさに至言だにゃー」
「おっ、俺も一緒にされてんのか? 俺はバニーの魅力に負けただけなんだ!?」
「全ての属性OKな僕に、NGなんてあらへんでー」クルクルクル〜
「純粋な愛に、年の差なんて意味を持ちませんね」
「愛するお姉様の前では、男も女も関係ありませんのよ」
「その通りよ。愛欲の前では、性別すら意味を持たないと思うわ。ねぇ〜、サーシャちゃん♪」
「解答一。こんな所で私を引き合いに出すな、この変態上司!」ボグッ!!!!
「プギュュ〜ッ!? ああん、殺意を秘めた抉るような昇竜拳を放つサーシャちゃんもステキッ!」

協議の結果、別に問題なしと判定致しました(AA略
93名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 19:25:38 ID:8RUVOmN4
黒子と上条sんでだれか・・・
94名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 23:41:21 ID:mD6pF10H
浜面と滝壺と絹旗と麦野と心理定規でカラオケに行くと

「浜面。せっかくカラオケ来たんですから、ラブソング歌ってみませんか」
「お前な、このメンツでラブソング歌えってか」
「はまづら。機嫌いい時、歌ってるよね」
「いや、鼻歌っていうかそういうレベルであって……」
「んー? 浜面歌上手いの?」
「どっちかというとラブソングを歌っている超キモい浜面が見たいって感じです」
「今決めた! 歌わねーからな! 絶対歌わねーからな!」
「浜面くん空気読めー」
「そーそー。それに、もしかしたら一人ぐらいはハートを虜にできるかもよ?」
「マジか? そういうこと言われるとなんだか張り切らなきゃいけない気がしてきたぞ?」
「はまづら単純」
「いいからマイク貸せって! ハハッ、カラオケを建前にしたいだけで、ホントは前から俺のこと好きなんだろ!?」
「絹旗。ご要望通り浜面全力でキモいんだけどどう?」
「予想以上の超クオリティです。浜面だけでスプラッター映画撮れますよこれは」

〜♪

「……上手」
「滝壺さんをチラ見しながら歌っているところ以外は正直フツーに上手いです。超キモいですけど」
「……別に。いじり甲斐がないし」
「いやいや、言っとくけど今アンタ物凄い勢いで浜面とのカウンター縮めてるからね」
「っ……ぇ……!? 違、ってか見んな殺すわよ!」
95名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 23:44:54 ID:IapdanBo
上条さんに心理定規使っても全く態度変わりそうな気がしない
何故なら、男だろうが女だろうが誰だろうが等しく助ける距離感ゼロの男だから・・・

まあぶっちゃけた話が、インデックスや美琴と、土御門やステイルの態度がほぼ同じだからね・・・
96名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 00:01:30 ID:kc6xlCEo
ある意味、どの距離とっても攻撃されそうとか言われた一方さんと対照的だなw
97名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 03:16:58 ID:aQG1nC8n
毎日毎日上条さんに勝負を挑んできてその度にイノケンさん出して返り討ちに遭うステイルと、
上条さんと二人暮ししていて、毎日上条さんにご飯をねだる土御門の姿が見えました。
98名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 04:16:48 ID:jmGYwFfr
>>94
麦野が可愛いw
99名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 05:25:50 ID:Ztv2dPZf
科学側と魔術側入れ替えてみたいよな。

御坂→神裂ポジ
一方通行→ステイルポジ
打ち止め→禁書ポジ
黒子→五和ポジ
カオスな何かになりそうな…
100名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 06:40:17 ID:7RxxTghE
『御使堕し』の科学⇔魔術版か

でも土御門はやっぱり土御門のままっぽいな
そして、ローラのポジに入るアレイスター…

一方さんのストレスが大変なことになりそうだw
101名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 09:56:25 ID:OVTuQ84r
禁書界最高のロリっ子とは?
102名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 10:09:16 ID:owuGEBLf
それは身長という意味なのか年齢という意味なのかで答えが変わってくるぞォ
103名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 12:34:55 ID:rxjOVEUv
>>99
美琴が上条さんのために堕天使エロメイド着用とな?
104狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/01/07(木) 12:40:29 ID:KsCD4Jms
なんか保管庫とは全く別の個人ブログにこのスレの作品が大量に転載・改変されてたんですけど。
自作品で検索したらそのブログがトップにきてびびった。
保管庫の管理人様には以前別のスレでもお世話になりましたし、
「保管しないでください」という無茶なお願いを聞いて下さって感謝しております。
問題のブログが中学生がやっているアメーバブログなんだが結構長くやってるみたい。
作品内に明記しておいたタイトルと著者名を削除して、さも自分が書いたみたいに登録してた。
一応ブログ記事に苦情とアメーバに通報はしておいたけど、
他の書き手さんとかはああいう無断転載って許してるんだろうか?
>>1にアドレスも載ってない所に自作が勝手に載せられてるのは心底腹が立つ。
アメーバブログの4554789が問題のページです。
105名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 13:07:52 ID:S4y//kjF
>>104 
みてきた 最悪ですね
106名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 13:21:51 ID:BLP2zpjc
以前幾つか投下した者だけど、なんですかねあれは。
ふざけてるのかと。
こっちが時間かけてネタ練り上げたのをああも堂々と複製できる腐れた根性に呆れてしまいました

通報されたのでしたらじきに削除されるとおもいますが、許せませんね…
107名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 13:33:20 ID:UrZCt3C6
>>104
作者、作者じゃないにしろ無断転載というか
ただの無断転載ならいいんですよね こんな話があってよかったとかちゃんと転載元載せたりすれば。
全部やられたら腹が立ちますけど。

ただ俺が作ったぜ!見たいなのは虫唾が走ります。 れっきとした犯罪ですよねこれは。
それを許せる人はたぶんいないと思います。
これはお金を取ってないからいいようなもののちゃんとした製品でやったら手錠ですよね。
108名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 13:34:05 ID:qG0XMYux
>>99
打ち止めが禁書ポジだとしても
一方通行「一年ごとにあのガキの記憶を消さなきゃなんねェんだよォ!じゃなきゃあのガキが死んじまう!あのガキを守るためならあのガキに敵だと思われてもかまわねェ!」
打ち止め「え?記憶を消されてもミサカネットワークから保管できるからアナタのことを忘れるなんて事は無いよ?ってミサカはミサカは言ってみる」
109名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 14:22:07 ID:NxLGeCZb
美琴「なによいきなり改まって…」

上条「いや、あのな…」

上条さんはいつものように美琴に視線を合わせない。沈黙が場を支配する

美琴「…あの」

上条「み、美琴!」

美琴「は、はいっ!?」

上条「結婚してくれ」

さっきまで逸らしていた視線を合わせて、真っ直ぐにこちらを見つめて。冗談でもなんでもないと表情で訴えて












美琴「はっ…………夢か、なんて初夢なのよ……」
110狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/01/07(木) 14:29:06 ID:2Z6sekxf
>>104 記事消えた^q^
私の作品だけ消えてるから多分本人。
しかし未だ他の作品は堂々と載っている始末。
私の申告部分は消えてしまったのでアメーバへの削除依頼は通らない可能性があります。
このままだと反省もせずに同じ事を繰り返すだけだと思います。
心ある方いらっしゃいましたらアメーバへの該当ブログ撤去申請をご協力頂けませんでしょうか。
このクソガキ世間様なめてんじゃねーぞって感じではらわた煮えくりかえってます。
111名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 14:32:11 ID:B3D0x9+m
記事見つけられなかったし ブログもわからんかった
まぁいいか見たくもないし……
112名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 14:33:57 ID:BLP2zpjc
>>110
協力はできます…が、やりかたがわかりませんorz
どうすれば良いでしょう?
113名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 14:36:06 ID:QvdJH4xR
>>111
アメーバブログ 4554789
でググれよ
簡単な話じゃないか
114 ◆s5iGacR752.W :2010/01/07(木) 14:50:43 ID:kT2hZtzx
こちらでも通報しておいた。
総合データベースのurlを添付したから、アメーバの管理人様が盗用を確認次第、凍結だと思う。
115名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 14:53:35 ID:B3D0x9+m
>>113
それで出るのかトン

しかし魚拓とらなかったのは失敗だったな
116名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 15:04:58 ID:kT2hZtzx
通報もしたから一時様子見でいいと思う。
一応魚拓はとったが、それをここに張るのは抵抗がある。l
117名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 15:22:05 ID:Ztv2dPZf
ググったら終了してた…。

つー事で荒れる前に話題変えようか…。
118名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 15:33:58 ID:uUF66k2u
美琴は短パンの下
ノーパンなの?
普通のパンティ履いてるの?
むしろスパッツにならないの?
119狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/01/07(木) 15:34:30 ID:2Z6sekxf
諸兄方のご協力を感謝いたします。
正直スレ違いの気分悪くなる話で申し訳ありませんでした。
心より謝礼とお詫びを申し上げます。
120名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 15:46:18 ID:B3D0x9+m
>>116
掘り返して失礼
ならいいんだ 保存しておいてくれればいい



>>118
スパッツは邪道
普通に子供な下着はいてると予想
121名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 16:28:50 ID:uRbLKIZT
画像の無断転載はなんとなくわかるけど
ネット掲示板に書かれてる話ってのは、アメブロ側ちゃんと対応してくれるのかな
ちょっと心配
>>118
ボクサーとか履いてそう
122名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 16:45:41 ID:kT2hZtzx
問題のブログの凍結(そげぶ)を確認しました。

アメーバ側の対応に感謝。
123名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 16:52:39 ID:UrZCt3C6
運営さんにありがとうとか礼のメール送っておいたほうがいいな そのほうが心象もよくなるはず

なにはともあれ早期解決できてよかった
124名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 21:58:20 ID:JwDHctT+
>>119
俺も盗作されてたから通報してくれたあなたに感謝を
盗作先で自分の作品にヒロイン可愛いと感想付いてたのを見た時は複雑な心境になってしまった
125名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 22:39:56 ID:ymXhADew
(´・ω・`)乗り遅れた・・・

固法先輩とスポーツジムで上条さんの個人授業を行うエロSSはまだ〜
126名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 22:55:06 ID:xrGNR5BL
自作タイトルでググると微妙に残滓が引っかかるなぁ…
これもそのサイトに載ってたと思うと軽く凹む
なんにせよよく気付かれたわ>>119、自分からも感謝を
127名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 23:16:54 ID:jmGYwFfr
タイトルをつけない俺のは載ってるのか確かめようがないな
まあ、潰れたならいいんだけど
128名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 23:17:17 ID:jmGYwFfr
しまった、すまん、sage忘れた
129名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 00:20:05 ID:8D4/bpLh
布束先輩の・・・いやなんでもない、忘れてくれ
130名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 05:21:52 ID:INxKNVFr
って言うか、他のスレで禁書のSSまとめサイトとして
そのアメーバブログの4554789が紹介されてたぞ
けっこう頻繁に
131名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 08:23:31 ID:FWJvJh3j
それをなぜゆえにこのスレの住人が存ぜぬ上に
>>1-2にも載りてなきなのかしら?つまりはそういう事であろうによ。
って話ですよねー

記事内に元スレ紹介も著者名表示も超ないうえに
自分が超書いたように超改変してるって時点で
超アウトじゃないんですか浜面?

あ、ちなみにグーグルのキャッシュにはまだ残ってるのよな。
132狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/01/08(金) 17:26:37 ID:v3p2YoOY
なんかスレが止まってるんでお礼を兼ねて小ネタを一発……

『えー……で、あるからして、諸君らには一層の……』
 講堂に大音量の声が響く。
 毎週の月曜、この広い空間に全校生徒が集められ、集会を行う。
 大抵は校長のそれはそれはありがたいお言葉であるため、乗り気で無い生徒の方が大半である。
 そんな中、乗り気でいなければいけないはずの内の一人。
 普段は率先してクラスの人間をまとめ、率いていく立場の者。
 簡単に言えばクラス委員長の吹寄制理、その人である。
「せーりん、せーりん」
 けして大きくはない、どちらかと言えばぼそぼそ、と表されるほどの音量。
 それだけであるはずの声に、吹寄の肩がびくっと跳ねる。
 慌てて横目をやる彼女は、人差し指を立てて口に当て、静かにするように、とジェスチャーを送った。
「ちょっとふーこ、朝会中は私語は禁止のはずでしょ。あとせーりんって呼ぶな」
 返す吹寄の声もひそひそと、ただこちらは注意をするという名目があるためやや強気である。
「いやごめん。だけどせーりん、さっきから全然話なんか聞いてないじゃん」
 校長の立っている教壇はほぼ正面の位置にある。
 しかし吹寄はなぜか、ずっとかなり左の方を向いていたことに、彼女は気づいたのである。
「あっちって男子の集団だけど……ひょっとしてせーりんもとうとうお年頃ですかうふふのふ」
「ば、ばかなこといってるんじゃないの! そんなわけないでしょ」
 朝会の集合の仕方は少し変わっていて、全校の女子は右半分、男子は左半分に集まっている。
 ついでに並び方は全校を合わせた名前順になっているため、クラスも何もかもばらばらになっている。
 『ハ行』でかなり真ん中よりに位置する吹寄が左を向けば、そこには当然男子しかいないわけで。
「なになに、誰狙ってんの? 痛くしないからお姉さんに教えてごらん?」
「同学年でお姉さんもないでしょが。いい加減黙りなさい」
 戒めの言葉も右から左へ通し、吹寄が見ていた、と思われる先を追う。
 するとその先には、ひときわ目立つ男子の姿。
「あー……ひょっとして片平クン? 片平君なのせーりん?」
「黙れっつってんの。じゃないとあとでふわふわぽいぽいの刑よ」
 ちなみに50個のテニスボールを手を使わず、念動力のみで10m先のカゴへ残らず運ぶ刑である。
 脅しまでかけてきた吹寄にも譲らず、友人の推理は続く。
「片平君、背ぇ高いもんねぇ。ああいうのが好みだなんて知らなかったわ。どういう心境の変化?」
「だ、だからそんなんじゃないっていってるでしょ……ただ、片平君背高くて、目立つから……」
 178cmある彼は、全校生徒が集まるこの群衆に於いても頭一つ飛び抜け、確かに目立っていた。
 彼に匹敵するのは全校でもあとは青髪ピアスぐらいか。
 しかし青髪ピアスが始終へらへらとしているのと違って、片平は人当たりもよく、成績も優秀で、隠れファンクラブがあるとも噂されている。
「いやいや意外にミーハーだったんだねぇ委員長。どうよ、片平君のプロマイド五枚一組千五百円」
「クラスメイト相手に怪しい商売すなっ!」
 にべもない断り方に、少し傷ついた様子で写真をしぶしぶとしまう。
 写真と一緒になんいかの会員証が出てきた気がするがきっと気のせいだ。
 まったくもって友達は選んだ方がいいんじゃないかと思う吹寄だった。
「でもせーりんならあたし応援しちゃおうかなぁ。今度二人きりになれるようセッティングしてあげよか?」
「だから違うっていってんでしょ。余計なお世話よ」
 それだけ言って、吹寄は前を向く。今度はきちんと校長を見て。
 ふう、と一息、悩みをはき出すように。

「『かた』の次が、『かみ』なだけよ。ふん……」

 そう呟く声は、校長のお言葉にかき消されて。
 誰に届くこともなく、静かな騒音に紛れてしまう。
 朝会が終われば、すぐに教室へ戻っていつもの日常が始まるのだ。

「くぉら三バカ!とっとと席に座んなさいって言ってんの!」


 そこにはもういつもの、口うるさいクラスの委員長がいた。


                   fin.
133名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 17:49:08 ID:Rzjsk5hj
乙です


どうすれば文章力がつくか教えてくださいorz
134名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 17:54:50 ID:zHkU/J0H
>>132
とっても乙ですの


例のブログの厨房みたいな三下は一度お姉さまにぶっぱされて頭冷やせばいいと思うんですの
135名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 18:17:44 ID:d1f3r4Tn
三下がァ!!!!
136名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:01:57 ID:+OCAirzB
>>132
乙ー

細かいようだけど吹寄はクラス委員長ではないのでは
137名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:15:32 ID:4Vb101wc
このスレ怖いよぉ
138名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:23:36 ID:n9hCmIlh
そもそもが親告罪なのをいいことに1次に無断で2次創作(しかもエロ)してるわけだから
2次作者側(つってもきちんと著作権は発生する)が言いにくい部分もあるわな。

おおごとにしても、世間的には両方叩いて終了だろうしなぁ。
139名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:24:10 ID:60pWQyYh
>>132摘発も含めてGJ!
オリキャラっぽいのも気にならないレベルでスッと入ってきて良かった。

しかし盗作とかするやついるんだな。どんだけゆとりなんだ…
盗作ってどのくらいされてたの?保管庫の中身全部?
140名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:39:51 ID:EECRvege
あわきんのSSがなんでこんなに無いんだよ
141名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:46:22 ID:fWIYGKhR
>>140
言いだしっぺの法則
142名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 23:20:46 ID:drlM9goH
>>140
それがSSを書く原動力になるんだぜ
143名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 01:18:13 ID:EOJAgoIy
>>139
私が確認できた限りだと停滞してたのも含めて二十個くらいだったと思います

…思うに、最近の子供ってどういう教育受けてるんでしょうね?
生年月日も記載されてましたがそれを元に考えれば今年度で高校も卒業のようでしたが、どんなことを学んできたんでしょう
エロパロなんか書いてる私が言えたことじゃありませんけど…

>>132
GJです
通報も含めありがとうございました
144名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 02:20:17 ID:jrzeYvyg
黄泉川のエロきぼん
145名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 03:16:06 ID:ck82vhrX
佐天は日村とフラグで
来週からは固法先輩の元彼話か・・・
146名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 03:25:48 ID:tcpyojoc
だとすると「・・・初めてでなくて御免なさいね・・」と上条さんに謝罪するこのりんがみられるのですね。
147名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 04:14:04 ID:rzmNUECh
高校生くらいなら初めての方が希少だし上条さんは気にしないだろうな
148名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 04:36:31 ID:HI4y6N4b
上条さんの好みが何故年上のお姉さんで、且つ管理人さんタイプなのか思い出してみるといい
それはつまり、彼自身は年上の経験豊富な女性にリードされたがっているのだよ

そういう意味では、オリアナさんの妖艶さが現時点で一番彼の心を射抜いたといえよう
149狐兎狸 ◆kotorixGkE :2010/01/09(土) 11:39:54 ID:8wigHENN
>>136
書く前に一応調べたんですが禁書Wikiの登場人物にはクラス委員長となっていますね。
しかしよく考えたら原作での明記がなかったような気がする。
吹寄さんが委員長タイプなのは皆異論がないと信じるというか異論は認めないので
いつのまにか設定が付与されたみたいですな。
ざーっとNET上を見た所4:6ぐらいで吹寄さんはクラス委員長だと見られているようです。
150名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 15:01:44 ID:TwmE28ln
>>149
禁書目録ノ全テを見ればいいんだよ!
きっと載ってるはずなんだよ!高いけど。
151名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 15:51:51 ID:UhcBk8ZH
確か委員長は青髪ピアスだったはず
152名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 17:19:48 ID:UYtokYc7
吹寄は大覇星祭の実行委員で
青ピはクラス委員で

委員長、ってのはどこにも、どっちにも記述されていないんじゃなかったか
153名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 17:25:06 ID:hHy76FFN
麦のんのSSを書いたので投稿するお。
麦のんは色々重い人なので、絹旗と比べるとえらく書きにくいお。
だから一工夫入れたお。
時期的には19巻の前になるお。
154原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/01/09(土) 17:26:49 ID:hHy76FFN
「あれ」
「どうかしたかね」
「えーと……この子、意識は無いんですよね?」
「そりゃそうだろう。寝ぼけてレベル5を振り回されたらたまったものじゃないし」
「けど、ほら、笑ってませんか?」
「ん? ふむ。リラックスのために脳波を調整してるからね。適当な感情が刺激されてるんじゃないのかな」
「なるほど。でも、なんだか……楽しい夢でも見ているみたいですね」



原子崩しは平凡の夢を見るか



とある高校の昼休み。
さんさんと健康的な日の差す屋上で、陰気な男子三人がコンクリートに胡坐をかいて顔を突き合わせていた。
面子はゴリラのような大男とバンダナを巻いた痩身の少年とアホな不良である。それぞれ、駒場利徳、半蔵、浜面仕上という。
彼らは安い菓子パンと紙パックのジュースで昼食を取りながら何事か相談していた。本来立ち入り禁止の場所であり、他に人影は無い。
見たところ不良が固まって下らないことを話し合っているようであり、実際そんな感じである。
ただ、他人にとってはどうでも良くても、彼らにとっては深刻な悩みではあった。
「というわけでボーカルが抜けたわけだが」
「くそ、あの野郎! ちょっと嫌がらせしたぐらいで抜けやがって」
「……どう考えてもお前が悪いだろう、少しは反省しろ……」
ぐわし、と駒場の分厚い手のひらが浜面をアイアンクローした。うおおお、旦那ギブギブ!と浜面が悲鳴を上げる。
それは彼らが集まってやっている小規模なバンドの話題だった。ちなみにバンド名は『スキルアウト』という。
技量も人気も学生バンドの域を出てはいない。駒場がドラム、半蔵がベース、浜面がギター、そしてもう一人ボーカルがいたのだが。
「だってよ、バンドってのはチームワーク、つまり栄誉も負担もみんなで分かち合うもんだろ? だのになんであいつ一人がファンを独り占めなんだよ!」
「そりゃお前、イケメンだからだろ。まさに掃き溜めに鶴だったしな」
「……まあ、世の中の評価などそんなものだ……」
「しかも一人だけ彼女いるくせにモテまくりやがるし! 何が許せねえってそれが一番許せねえ!」
「結局私怨かよ」
「……醜いな……」
青空に向かって絶叫する浜面を蔑んだ目で見る半蔵と駒場。とはいえモテないトリオの一員としてその気持ちは痛いほどわかった。
それに免じて半蔵がまあまあ、と場を収める。
「まあ、垣根も元々助っ人みたいなものだったからな。ここらできちっと新ボーカル決めようぜ」
「……そうだな、過ぎたことにこだわっていても、始まらん……」
「おいおいおい」
許されたことをいいことに、やたら調子に乗った顔をして、浜面が親指で自分を指差した。くい。
「俺がギター兼ボーカルになればいいんじゃね?」
「うわお浜面、お前そこまで必死だとむしろ感心するぜ。間違いなく女子には引かれるだろうけど」
「……ギターで手一杯のお前に、そこまでの技量は無いだろう……」
「くそう、俺だって、俺だってたまにはもてたっていいだろっ!」
恒例の醜いやり取り。
浜面の妄想はさておいて、実際のところもう一人メンバーを用立てないといけない火急の事情もあった。
彼らのバンドは学校の同好会という体裁をとっているが、同好会として必要な人数は五名である。
この場にいない雑用の一名を入れて現在四名。幽霊でも何でも連れてこないと、生徒会によって割り当てられた部屋から追い出される。
というか、既に追い出されたからこそ彼らは屋上で相談しているのだった。鬼の風紀委員に抵抗は無意味である。このままでは練習すらできない。
「そういや半蔵。お前の彼女って歌えねえのか?」
「は? 誰だよそれ」
「……郭のことを言っているのだと思うが……」
「ふっざけんななんであいつが彼女なんだよ! 奴はただの幼馴染だ!」
突然ヒートアップする半蔵。突き放した態度が持ち味の少年なのだが、何か琴線に触れるものがあったらしい。浜面ですら引いている。
「わ、わりいわりい。だ、だってなあ、旦那」
「……まあ、バンドの雑務もよくやってくれているし、甲斐甲斐しく世話をしているし、なにやら半蔵には様付けだしな……」
「おはようからお休みまで全自動でついて回るのはストーカーって言うんだよ。大体俺は黄泉川センセ一筋だ!」
「趣味悪っ! つうか、巨乳はどっちも同じじゃねえか。いったい何が不満なんだ少し分けろ」
「……浜面、最後に本音が駄々漏れているぞ……」
乳しか見てない男、浜面仕上である。
155原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/01/09(土) 17:27:28 ID:hHy76FFN
変な方向にトリップした半蔵はしばらく体育教師の黄泉川愛穂の良さを語り続けたが、二人は全く興味の無い話題なので適当に聞き流した。
それどころか半蔵の菓子パンを拝借して勝手に食べたりする。友達甲斐万歳。
しばらくして落ち着いた半蔵に、浜面はさりげなく確認してみる。
「で、結局郭ちゃんはボーカルとして使い物になりそうなのか?」
「ジャイアンレベルだな」
ダメじゃん。
勝手に菓子パンを食われたことに気づいた半蔵を中心に、恒例の醜いやり取りを繰り返す。まるで成長していない。
「……とにかく、ボーカルは必要だ。誰か当てはあるか……」
「それで思ったんだけど、やっぱりなんだかんだ言って、ボーカルはバンドの顔だろ? ぶっちゃけ、うちのバンドの人気も8割垣根のおかげだったと思うんだよ」
「おいおいおいおい、じゃあ俺のテクニックはどれくらいなんだよ?」
「あーと……−1割ぐらいか?」
「マイナス要素かよ! つーかまたイケメン入れたら人気独り占めじゃねえか却下だ却下!」
「……浜面、だから少しは反省しろと……」
「いだだだだだっ、ギブギブギブっ!」
がっちりと頭を掴まれてみっともなく手足をばたつかせる浜面。
こういう様を見ていると、彼女なんて夢のまた夢だと確信できる。
とはいえ、半蔵としても今回と同じことの繰り返しは避けたかった。
「まあ、チームワークのためにも浜面の意見を取り入れるのはやぶさかじゃない」
「え、まじ?」
「……しかしボーカルはバンドの顔だと言ったのはお前だろう。それは、どうするのだ……」
「ああ、わかってるって旦那。あるぜ。二つの問題を一度に解決する妙案がな」
得意気に人差し指を立てる半蔵。
「美女をボーカルにすればいいだろ?」
おお、と浜面が感心したように手を叩き
ふう、と駒場が呆れたようにため息をついた。
「それだ半蔵お前天才! やっぱ男4人なんてむさいのは今時流行らねえよな! そして生まれる紅一点とのラブロマンス!」
「だよな!」
がっちりと互いの腕をクロスさせるバカ×2
「……ただでさえ当てがないのに、わざわざ自分から難度を上昇させてどうする。俺達に女子の知り合いなど……」
「悲しいこと言うなよ旦那」
「そうだそうだ。それに、俺は黄泉川センセを誘う気だぜ?」
「ぶはっ!? てめえどんだけ勇者だよ! 教師誘うってのもダメだがあの脳筋に歌とかできるわけねえだろ!」
「てめえ俺の黄泉川センセを馬鹿にするんじゃねえ! じゃあお前は誰なんだよ」
「俺か? そりゃ俺の滝壺に決まってるだろ」
「え、お前まだあの娘狙ってたのかよ。やめとけやめとけ、世界が違う」
「何でクラスメイト誘うのにそんなこと言われなくちゃならねーんだ。てめえの方こそ教師狙いとか、よほど無理があるじゃねえか」
「……というか、声を出して歌えるような女子には思えないだけではないか……?」
「いいじゃねえかよ。じゃあこうしようぜ。それぞれ当てを当たってみて、放課後また集まって結果報告で」
「ああ、いいぜ。男半蔵、当たって砕けろだ」
「……何故、そこまで自信満々なのか。というか、俺も女子に声をかけねばならないのか……」
半蔵と浜面はまじまじと駒場を見直す。岩のような顔、分厚い手、ゴリラのような体躯。
小学生にはリアル着包みとしてむしろ人気だが、それ以上となると下手すれば逃げられる悲劇である。本人は気は優しくて力持ちの典型なのだが。
示し合わせたように半蔵と浜面が頷き、駒場の肩をぽんと叩く。
「まあ、旦那はいいんじゃね?」
「だな、大体趣味がロリコンだしな」
次の瞬間、駒場の分厚い拳が二人を吹っ飛ばした。
156原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/01/09(土) 17:28:45 ID:hHy76FFN

放課後。
駒場が屋上の鉄扉を開けると、男二人がorzの体勢で蹲っていた。言うまでも無く半蔵と浜面である。
「ちくしょう、笑って拒否られたぜ……反射的に笑って返しちまった自分に腹が立つ……」
「まだいいじゃねえか。俺なんて一言も返してくれなかったんだぜ。ちょっとしつこくしたら周りの女子に追い返されるしよ」
どうやら盛大に玉砕したらしい。当然予想された結果だった。
この馬鹿二名をどうしたものかと駒場は思案したが、後ろから小突かれて脇にどいた。
屋上に出てきた四人目は、あら、と状況を察すると。蹲る二人をサッカーボール風に蹴っ飛ばした。
「ぐはっ!」
「げぼっ!」
「ちょっとちょっとお、せっかく私が来てやったのに何辛気臭い空気出してんのよ」
ごろごろと屋上を転がった二人のうち、浜面が自分を蹴り飛ばした相手を見上げる。
日の光を背に、両手を腰に当てて、無意味に偉そうに踏ん反り返っているのは、彼も知った相手だった。
「げえっ、麦野っ!」
「やっほー、浜面。相変わらず不景気な面してるわね」
「て、てめえ一体何しにきやがった!」
「何ってあんたね、バンドで人が減って困ってるんじゃなかったの?」
「ああそりゃそうだが……って、まさかてめえが旦那の呼んできた助っ人か!?」
浜面が嘘だと言ってくれ的な視線で駒場を見る。
とはいえ彼も無言で肩をすくめるだけだった。同じクラスとはいえほとんど会話したこともない。声をかけてきたのは麦野からである。
浜面と麦野の間に面識があったのは、以前に接触する機会があり、以降不倶戴天の間柄が続いていたからだ。
常に女子のリーダーシップを取る彼女と、アホな不良の浜面では対極というにも器が違う。性格的にも相性最悪だし。
そんな彼女が一体どうして、浜面のいるバンドのボーカルなど引き受けようというのか。
「んー、なんか滝壺から、あんたに協力してくれってメールが来てたのよね」
「え、マジ? おお滝壺、俺の愛が通じていたんだなー!」
立ち上がって両手を突き上げ、青空に向かって絶叫する浜面を、何こいつマジキモいという視線で見やる麦野。
「何こいつマジキモいんだけど?」
というか言っている。
滝壺理后と麦野沈利の間柄は、やや複雑なものだった。ただ少なくとも現状は、麦野がリーダー格を務める女子グループの一員ではある。
なので滝壺の頼みで麦野が動いたとしても特に不思議ではない。駒場についてきたのは道案内程度であろう。
とはいえ確認しなければいけないこともいくつかある。復活した半蔵が聞いてみた。
「つうか、麦野さんは歌どうなの、上手いの?」
「カラオケとかじゃ、かなり点数取ってるけどねえ。ま、百言は一聞にしかずってことで」
言って、麦野は目を閉じて胸元に手を当て、爪先で数歩リズムを取り
歌いだした。
曲は先週発売されたJPOP。伴奏も無く風の強い屋上はお世辞にも良い環境とはいえなかったが
それでも彼女の、伸びのある歌声は三人の観客の耳を通して心に届いた。爪先は完全にメロディをなぞり、幻聴を覚えるほど。
目を閉じて歌っている最中の麦野は、普段の勝気な態度さえ忘れるのならまるで女神のようだった。駒場ですら、ぽかんとしてその姿に見入る。
きっちり歌い終えた後の余韻まで済ませた彼女は、そこで再び切り替えるように自慢げな笑顔を取り戻した。にっと。
「どう?」
「……技量は充分のようだな……」
浜面ですら文句のつけようが無かった。かろうじて駒場がそう評しただけだ。
半蔵の頭の中でかちかちと計算が働く。麦野の容姿、声、技量、人気、どれをとっても抜けた穴を埋めるに余りある。
ただし同じ轍を踏んではならない。浜面といがみ合うのは目に見えているのだし、そもそも彼女は自分たちのような人種を毛嫌いしているはずだったのでは。
「でもいいのか? 俺たちみたいなのと一緒にいたら、麦野さんのイメージダウンにならね?」
「おいおい半蔵何下手に出てるんだよ! こんな奴のイメージなんぞどうせ猫被ってるだけなんだからげぶっ!」
麦野がローキックからの流れるようなコンビネーションで浜面を吹っ飛ばした。打撃系格闘技をかじってる動きである。
ふあさ、と髪をかきあげる彼女。
「ま、ちょっとした借りがあるしね。それに、他人がケチをつけれないぐらい見事にやればいいだけでしょ?」
何一つとして失敗する要素は無いとばかりに、麦野沈利は不敵に笑った。

157原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/01/09(土) 17:29:21 ID:hHy76FFN
麦野沈利と滝壺理后は、かつていじめる側といじめられる側の関係だった。
滝壺の協調性の無さと奇矯な言動、そして陰気な雰囲気はそういう対象となるには充分な素質だった。
とはいえ直接の面識があったわけではない。麦野が三年、滝壺が一年で学年すら違うのだから(ちなみに半蔵と浜面は一年、駒場は三年)
麦野をリーダー格とする女子グループの一年生が、滝壺に目をつけて陰湿ないじめを行っていたというだけである。
ただ、麦野はそのことを知っていたし、取り立てて止めようと思わなかった。
そんなのは人が集まる以上『よくあること』なのだと割り切っていたし、その認識は滝壺ですら同じだっただろう。
ただ、ある時、それについて文句をつけにきた馬鹿がいた。
その馬鹿は、取り巻きをつれた麦野のところに真正面から乗り込んできて、麦野にパンチを食らわせ、反撃でリンチにされた。
それが麦野と浜面の縁である。
浜面とて『よくあること』に対して正義感を燃やしたわけではない。何しろ彼は不良の類である。単に滝壺に惚れただけだ。
それから色々あり、麦野は滝壺に頭を下げ、いじめの首謀者をグループから外し、代わりに滝壺を入れて庇護した。
浜面の方はといえば、女子全体からも毛虫のように扱われ、滝壺にすら満足にアプローチをかけられなくなった。だが、そのことを後悔はしてはいない。
そうして、麦野沈利と浜面仕上の間柄はずっと険悪なままだった。
158原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/01/09(土) 17:30:18 ID:hHy76FFN
「で、どういう風の吹き回しなんだよ、これは」
それからしばらく経ち、日が暮れ始めた頃。胡乱な顔をして浜面は問いかけた。
屋上では冷たい風が吹き始めている。問いかけられた麦野は、そ知らぬ顔でスカートを抑え、夕日を眺めていた。
駒場と半蔵は既にいなくなっていた。ある意味で気を利かせたというか、個人的なわだかまりは解決しておけという男同士の呼吸である。
浜面と麦野の間に確執があることは、彼らを知る人間なら誰でも承知のことであり、それは勿論浜面自身も含まれる。
なので、麦野がこの場にいることに、最も懐疑的なのは浜面だった。
「言ったでしょ。滝壺から頼まれたんだって。まだ借りが残ってるしね」
「借りってあれか、イジメの件か」
「そ」
「それもさ、納得いかねえんだが。なんで滝壺がお前らのグループに入ってんだよ? お前らイジめてた側だろ?」
「女子には色々あんのよ。納得しときなさい」
「できねえよ! おかげで俺は、助けようとした相手に梯子外された状態じゃねえか!」
「そこは嘘でも『滝壺が幸せなら俺はそれでいいんだ』とでも言っておきなさいよ、決まんない男ね」
所詮浜面である。スケベな彼としては女子に毛虫扱いされるのは大ダメージらしかった。
「で、俺の滝壺はどうなんだ?」
「話してみると結構面白いわよ、不思議ちゃん系としてならやっていけるんじゃないかしら」
「あれはどう考えても天然だろ。まあ、それならいいけどよ……あ、俺のことなんか言ってなかったか?」
「さあ? 聞いた覚えないわね」
「ちくしょおおおお!」
夕日に向かって吼える浜面。俺の滝壺とか普段から言っておきながら、現実は非情である。
麦野は頬を掻きながらその様子を眺めていたが、ふと聞いてみた。
「ところであんたって、滝壺のどこがいいの?」
「聞きたいのかよ。しかたねえな。そう、あれはまだ桜の残る季節だった」
「ちょっとちょっと、あんたのキモイ体験談なんか聞きたくないのよ。結論から話なさいよ」
「んだとこら! まあいいや……要するにさ。俺みたいな奴相手でも、普通の態度で接してくれたっつうかさ」
茶髪、ピアス、不細工と浜面はどう見ても雑魚チンピラであり、実際やってることも大差ない。麦野の件が無くてもどうせ女子には避けられていた。
ただ単に滝壺が、度を越したマイペースで接しただけの話である。そんな程度で麦野に喧嘩を売ったのだから、馬鹿にも程がある。
案の定、麦野は『はあ?』という顔で溜息をついた。
「なに、私があんたに殴られたのはその程度の理由なわけ? 今度はそこから突き落としていい?」
「死ぬわっ! それにお前が殴られたのは自業自得だろが。自分のチームぐらいきちっとルールを通しとけよ」
「ま、そりゃね。だから滝壺の頼みもこうして聞いてるんじゃない」
つまり、麦野もそれなりに滝壺へしたことに対して負い目を感じていたということか、と浜面は納得した。
でなければ不倶戴天の相手に協力などするはずも無い。ましてや、この女は泥臭さを嫌う性質である。
そう考えれば浜面としても麦野を許さないでもなかった。多少、気安い調子で声をかけてみる。
「にしてもやっぱ意外だな。お前みたいな女はもっとスタイリッシュなのが好みだと思ってたぜ」
「あのさ、私に対するあんたのイメージってどんなものよ」
「えーと、ミーハー女の親玉みたいなげはっ!」
綺麗なフォームでミドルキックが脇腹に入った。くの字に体を折って蹲る浜面。
その際、舞い上がったスカートの隙間からちらりと下着が見えた。うお、白か。予想外。脚線美がすばらしい。
どこか満足そうな顔で脇腹を押さえる浜面を、腰に手を当ててジト目で見下ろす麦野。
「誰がミーハー女よ……っていうかなに、そのそこはかとなく満足げな表情は」
「き、気にすんな。つーかてめえ、俺が答える前に既にキックのフォームに入ってやがったな!」
「どうせろくでもない答えが返ってくるのは確定じゃない」
ま、さておき、と話を戻す。
159原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/01/09(土) 17:31:11 ID:hHy76FFN
「確かにダサいのは勘弁だけどさ。それも含めて、私があんたたちを指導すればいいだけじゃない?」
「俺達の方がお前の趣味に合わせろって? 経験者を相手に何様のつもりだ、おい」
「あんたらのバンド見たことあるけどさ、全体の雰囲気と、曲と、歌がちぐはぐなのよ。どっかに合わせなきゃいけないなら、私の方がセンスはいいわ」
「唯我独尊だなあおい! お前が俺たちに合わせろ……ってちょっと待て、ライブに来たことあるのか?」
彼らのバンド『スキルアウト』は弱小である。近所のライブハウスを借りてのライブは、一ヶ月に一度か二度あれば良い方。
チケットを捌ききれなくて自腹を切ることも多い。その場合、ボーカルは抜きにするのが常だった。客の八割は彼目当てで来るのだから。
ぷい、と麦野が顔を背けた。その頬は夕日を抜きにしても赤く染まっている。一瞬訝った浜面だったが、すぐに納得した。
「はっはあ、てめえさては垣根を見に来てやがったな。なんだやっぱりミーハーじゃねえか。残念だったな、奴には彼女がいるんだぜ。なんかいつもドレス着た中学生だが」
浜面が何かを口にできたのはそこまでだった。何故なら麦野のハイキックが側頭部に決まり、意識を外に跳ね飛ばしたからである。

ぱんぱん、と麦野は両手を払って溜息をついた。足元には気絶した浜面が転がっている。
今しがたハイキック一閃で気絶させたのは他でもない彼女である。決まった瞬間に下着が見えたかもしれないが、それは気にしないことにする。
「全く……結局肝心のことは言えなかったじゃない。デリカシー無さ過ぎよ、あんた」
呟きは冷たい風に溶けて消えた。
屋上からは、稜線に沈みかけている夕日が良く見える。
麦野沈利は、別に突然改心したわけではない。
イジメの類は必要悪だと思っているし『よくあること』でしかないと割り切っている。
滝壺に対しても、頭を下げて庇護に入れたことで大部分は帳消しだ。彼女もリーダーとして、リスクを背負って仲間を守っているのだから。
滝壺がそれに対して『ふざけるな』と思うのならば、麦野のグループに入らなければいいだけだ。彼女は別に突然改心したわけではない。
ただ、少し物の見方が変わっただけだ。
「うりうり。ばーかばーか」
とんとん、と屋上に転がった浜面の体を爪先でつつく。反応は無い。
殴られたことで何かが変わったわけではない。ニュータイプじゃあるまいし。
反抗されたことで何かが変わったわけではない。その手の抗争は慣れたものだ。
ただ、惚れた腫れたとかそんな程度で、自分の身も省みずに向かってきた馬鹿は初めて見た。
麦野の信じる、利害と地位を基盤にした人間関係の中では有り得ない馬鹿だった。
結局その馬鹿は、利害と地位を基盤とした人間関係の中でハブにされていった、つまり敗北したわけだが
(ちょっと待ってよ。別に、あんたは間違ってないんじゃないの?)
麦野沈利はそう思う。
惚れた女のために、一切の利害を抜きにして(手段はともあれ)行動する。そういう人間の在り方が、残っていても良いんじゃないのか。
そういう価値観があることに気付いて。そういう価値観が淘汰されていくことに気付いて。
(あんたは間違ってないんだから、もっと堂々としてなさいよ)
でなければ、麦野の感じた正しさはなんだったのか。
このままでは殴られ損だ。腹が立って仕方がない。
だから
「あんたにはまだ借りが残ってんのよ。きっちり返さなきゃ気持ち悪いったらないわ」
よいしょ、と麦野が浜面の上に座る。ぐえ、と男が呻き声を上げた。まだ目は覚めないようだが。
そうして沈み行く夕日を眺める。その色合いは今までとは少し違って、目の奥に染みるようで。
そんな風に感じる自分を、彼女は決して嫌いではなかった。
自然、口の端が上げる。穏やかな笑顔で、麦野沈利は夕日を眺めていた。
160原子崩しは平凡の夢を見るか:2010/01/09(土) 17:37:31 ID:hHy76FFN
以上です。
微妙な出来……
軽くしようとしたのにそれでも重いのは麦のんクオリティなのか。
ちょっとは続く予定です。
161名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 17:47:37 ID:k6zAk4Wu
GJ!
162名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 17:58:42 ID:dhRRyd1e
GJ!
こんな穏やかな光景が夢オチなのが涙を誘うよむぎのん
163名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 18:29:12 ID:w/Fbhfr+
いい!すごくいい!!
麦のん切ないよ麦のん。
この設定だと絹旗はまだ中学生だから接点なさそうだなあ。
164名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 01:13:49 ID:Cf+SJ0AI
>>149
禁書wikiと言うから見に行ったら書いてなかったぞ
と言おうとしたら実際のウィキペドの方なのね
明らかに間違いなんだけどどうやって修正すれば良いんだろう
165名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 01:23:27 ID:SHug3Cqp
GJ!

ムギノン…(ウルウル
166名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 10:41:40 ID:hg0IVtUO
ビッグスパイダーwwwwwwwwwww
167名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 17:08:06 ID:wc34TNdQ
過去のSSに
なんか美琴や姫神やらが当麻に乳比べしてたのがあったのだが
なんだったけ?
168名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:25:29 ID:cJJWSDmI
小ネタ投下しまーす
もし15巻のアレで一方さんが初春にフラグを立てていたら?
時間的には19巻の前になります

初春「あれ?あそこにいるのは…。おーい、アホ毛ちゃーん!」
打ち止め「ミサカはアホ毛じゃないもん!ってミサカはミサカは初春のお姉ちゃんに抗議してみる!」
初春飾利は先日知り合った打ち止め(ラストオーダー)と名乗る幼女と再会した。
迷子を捜していると言っていた彼女と知り合ったその日、学園都市では様々な事件が起きた。
統括理事会の一人が狙撃されたり街中で大規模な能力者の戦闘が行われたりした。

初春「いやぁー、実は結構心配してたんですよ?あの喫茶店ではぐれてからはアホ毛ちゃんがどうなったか知りませんでしたから」
打ち止め「だからアホ毛じゃないもん!まぁ心配してくれてたことに関してはお礼を言うね?ってミサカはミサカは感謝してみる」
初春(良かった。とりあえずあの垣根帝督って人には捕まらなかったみたい…)
初春が一番心配していたのはあの垣根帝督と呼ばれる少年にこの幼女が捕まることだった。もし捕まっていたらきっとロクな目にはあっていなかっただろう。
初春「そう言えば探してた迷子は見つかったんですか?」
打ち止め「うん!ちゃんと見つけられたよ!ってミサカはミサカは言ってみたり」
初春「そうですか。それはよかったです」
初春(探し人かぁ…、そういえばあの白い人は今どこで何をしているんでしょうか?)
初春飾利は一人の少年のことを思い出していた。あの時強大な力の前に屈するしかなかった自分の前に颯爽と現れたあの白い少年を。
初春(あれはどこの誰だったんだろう?あの時はお礼も言えなかったし…。もしまた会えたらしっかりお礼が言わなきゃ!出来ればお茶でもしながら…、って何考えてるんだろう私!?ただお礼を言いたいだけなのに!)
顔を赤らめ微妙に身体をクネクネさせる初春。本人に自覚は無くても気になっていることは確かだ。というよりどう見ても恋する乙女です、本当に(ry

打ち止め「…………」(ビリビリッ)
初春「危なっ!何するんですかアホ毛ちゃん!というかアホ毛ちゃん電撃使いだったんですね」
打ち止め「なんかよくわからないけど初春のお姉ちゃんが妙なことを考えてる気がするんだもん!ってミサカはミサカは言ってみる!」
初春「妙なことって何ですか!?妙なことって!?」
打ち止め「なんかミサカにとって危機感を覚えざるを得ないようなことを考えてる季語するんだもん!ってミサカはミサカは言ってみたり!」
初春「何ですかそれ!?そんなこと考えてませんよ!!」
初春(考えてることといえばあの白い人のことぐらいだし…)
打ち止め「ハッ!?またまたミサカに危機感を覚えさせることを初春のお姉ちゃんが考えてるって、ミサカの女の感が告げている!ってミサカはミサカは言ってみる!」
初春「だからなんなんですかそれはー!!って電撃がシャレにならないレベルにまで…、イヤーー!!」

終わり
169名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:00:16 ID:pXVsin/r
>>168
そして一方さんが何気にフラグ体質になりつつあるのを、美琴お姉さまに相談にいく打ち止め

「あの人のフラグ体質が、重症にならないうちに早めに手を打っておきたいので、何かいい方法はないかと
ミサカはミサカはお姉さまに相談してみたり」
「ンな方法があったら、私のほうが聴きたいってーの」


そういや初春って打ち止め見て、美琴の妹とか血縁者だとか思わなかったのかな…
170名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:05:29 ID:1ceRFV5/
そういや超電磁砲アニメでアルバム見てるよね
171名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 10:28:00 ID:dMJ5C9Xy
>>168   ロリコン
一方さんは変態だから大丈夫
172名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 12:34:55 ID:7J4+m7yr
まぁアニメはソースには不十分だと思うわ
173名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 21:56:02 ID:3On9EunB
既成事実を作っちゃえばOK!>>169
174名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:24:58 ID:2xyYRn01
今週の超電磁砲で、佐天さんと当麻の接近遭遇が見られると思ったのに…
175名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:26:13 ID:M+xfAmiJ
あの鋼楯とかいうキノコ頭と佐天の話書いたらこのスレ的にはえらいことになりそうだなw
176名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 01:06:03 ID:ETtLr/Sc
黒子がシスターズにやりたい放題しちゃうSSってあった?
177名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 01:56:57 ID:tNZFYY8Z
現在絶賛執筆中なんだがここはガチ作品(ホモ的な意味ではなく)はおk?
ついでに文字数が3万とか行きそうなんだが連投とか大丈夫だろうか…
178名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:00:56 ID:kxgxWxeW
分割したほうがいいと思う。

連投のほうは作品投下前に支援お願いしたら大丈夫。
179名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:15:10 ID:tNZFYY8Z
>>178
サンクス

んじゃできてる分だけ投下しようか
注意として
@うp主は超電磁砲シリーズを読んでいないため、原作に多大な矛盾があるかもしれません
A時間系列は14〜15巻くらいを意識していますが、調査不足により矛盾が発生しているかもしれません
Bここまでの長編の投下は初めてなので文法的な間違い、見苦しい文などが多々存在します

これらが許せる方のみ読んでください

支援できる方よろしくお願いします
180名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:15:57 ID:tNZFYY8Z
ide−a

 『学園都市第7学区』
中、高等教育機関が集約された学区であり、超能力開発を行う上で最も重要な学生とそれを教育する立場にある教師たちのほとんどが生活の場としている場所である。
「不幸だ…」
「…」
そこに点在する教育機関は限られた敷地の中ということをかんがみると異常と呼べるほどの数だ。
「不幸です…」
「……」
その星の数ほどある学校にも外の通常の教育機関と同じように学力、能力ごとにランクが存在し、上は、レベル3以上が入学条件、下はほとんどの生徒がレベル0、また発現しにくい稀有な能力を集めたところ、同系統の能力者のみを集めた学校など実にさまざまな種類がにわたる。
「ふぅこぉうでぇす」
「………」
しかし星の数ほどの種類があるといっても、そこは人間、学生であり通常は他学校の生徒とはあまり接点がなく、同じ学校内でほとんどの交友を持つ、ということがほとんどである。
のだが…
「ふぅ〜こぉ〜で…」
「うるさぁあああああい!!」
この二人、大通りを走る上条当麻と御坂美琴には当てはまらない。

「ちょ、ちょ、ちょ。ごめんなさいごめんなさい調子に乗りすぎましたすいませんごめんなさい!でもいきなりビリビリは心臓に悪いといいますか下手すると止まるといいますか」
「うっさい!アンタがグチグチグチグチうるさいからでしょうが。いっつも逃げ回ってるんだから慣れてるはずでしょ!?」
「それとは事情が…ハイ、ワタシガワルカッタデス」
現在二人は絶賛逃亡中である。何からって
「なんであの清掃ロボット絶縁装備なんてしてるのよ!?」
「しらねぇよ!オマエが片っ端から壊すからついに対策されたんじゃねぇのか!?」
「うっ…」

ことは15分前
181名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:16:50 ID:tNZFYY8Z
上条さんはいつも以上に内容の濃い小萌先生の愛の補習(そのままの意味で)を受け疲労困憊。朝に昼飯として作った、いや作ろうとした弁当の中身を居候シスターに強奪されていた彼は、このまま何も口にせずに帰ったらどうなるかを想像する。
(インデックスはまず間違いなく食料を要求してくるはずだ。ただでさえブラックホールの胃袋なのに補習による帰宅時間の遅れ。これが意味するものは…)
頭に噛み痕をつけ台所で死ぬほどお腹を空かせながらシスターにご飯を提供し続ける自分の姿
「…(ブワッ)」
今の彼がこのまま帰宅すれば間違いなくこうなる。自分のために作ったご飯もこの体力では守りきれない。
「…(ひっくひっく)」
家主なのに自分のご飯の確保すらままならない自らの姿に涙を流す。まるで新築の家を買った直後なのに妻と子供に出て行かれ、一人暮らし強いられ絶望しているところにリストラを叩きつけられたサラリーマンのような背中だ。
(せめて…せめてなにか口に入れないと)
しかしお金がない。もう本当にない。
原因は暴飲暴食のシスター、でもあるが、ていうか8割がそうなのだが、残りの2割がこの冷戦状態だ。先の「天使」の事件によってローマ正教と学園都市との間には強烈な亀裂が走り火種が生まれ、今まさにそれが爆発する直前というのが現在の状況
そんな状態では嫌でもお金が飛んでいく。それがたとえミサイルの飛び交わない冷戦という形であっても。
科学サイドはそれを学園都市内技術の公開による競売によって補填している。しかし備えはいくらあっても足りないのが戦争、そのあおりは学園都市生徒の生活費を直撃していた。
故に
「糖分の高いもの…安く、早く、今すぐに!!」
そして見つけた自動販売機
帰宅途中でこれをほぼ満たすものはこれしかない。多少スーパーよりも値は張るが、値上がりしている肉や魚、野菜を視界に入れることによっての精神的外傷でPTSDに陥りたくはない。背に腹は代えられないのだ。
「この際仕方がない…!!オレに…オレに栄養を…」
そうしてなけなしの500円を投入しようとしたところで
「見つけたわよツンツン頭!!」
「不幸だー!!」
会ってしまうのが彼である。

ついでに声をかけられ振り向いたときに、そのなけなしの500円が落下、コロコロ転がるそれをカラスが持って行くという不幸にも会ってしまうのも彼だと記しておこう。
182名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:21:41 ID:tNZFYY8Z
その後はいつも通りだ。説明も面倒なので音声のみでお楽しみください。

人の顔見るたびに不幸だ厄日だビリビリだ…私にはねぇ!!
もうホント勘弁してください。お腹が空いて力が出ないんです。もうご飯作りたくないんです。この自動販売機はあきらめますから。500円もなくなりましたから。もう生きてすらいたくないんです。生きててごめんなさい。
人の話をきけぇえええええええええ!!!
ギャー(バリバリ)
ドーン
あっ…
ビービー

とまあこんな具合の夫婦喧嘩で自動販売機を破壊し、対電撃仕様の新型清掃ロボット(4649―7閃式)に追われている次第である。ちなみにこの対策の実態は「樹形図の設計者」の破壊によって天気の予測があいまいなものとなり、万が一に備えて落雷対策を行った結果である。
しかし彼女が本気をだせばそんなものは関係なくボディを焼き切れるのではあるが…

裏路地を走る走る
やり過ごせないのならば撒くまで。商店街、学校などの敷地内を突っ切ることでようやく警報音が聞こえない地点まで逃げ切ることができた。
しかしその代償は大きい
「もう…上条さんはダメです…先立つ不幸をお許しください…願わくはこのビリビリ中学生に法の鉄槌を喰らわせてやってください…」
お腹が空いたのである。空きすぎたのである。今ならとある禁書目録ですら凌駕できる量の食物を胃の中に入れられるのではないだろうか。
「わ、悪かったてば!でももともとアンタが人の顔見て不幸だ言うからこうなったのよ」
「オマエ、オレのせいだってのか!?」
「アンタのせいだけだなんて言ってないわよ!」
「ハァ…」
「だ、だから…その…お、お詫びになんか奢ってあげるから…買い物…付き合いなさぃょ…」
後半は消え入りそうな声で、下を向きながら伝える。おそらく顔はなぜか真っ赤だろう。
(せっかく学校からこっそり追いかけて、しなくてもいいフルマラソンまでしてやったんだからハイっていいなさいよ!
ていうか言わないとコロスでも用事あったかな顔も青いし体調悪いのかもってそんなことはどうでもよくて、アレ?コイツと闘いに来たのになんで買い物いくことになってんだろでももしよくないなら明日とかにしたほうがいいのかなでもそしたらコイツのことだから…)
と思いながら「あーなんで私ったらコイツのことになるとこうなるんだろう」
いつも頭の中はオーバーヒート寸前だ。レベル5、ましてやの学園都市3位の演算能力をもってしても処理しきれない。メビウスの輪のように思考が堂々巡りを起こし、それをさらに処理しようとするから深みにはまる。
それが処理しきれないものではなく、処理できないものと気づくのはほんの少しだけ先のお話
そして

「マヂで!?ヒャッホーイ!!」

この感情に気づくのもほんの少しだけ先のお話
183名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:22:20 ID:tNZFYY8Z
side−b

「仕事だ」
場所はとある警備員所有、いや元所有の訓練場詰所
「内容は簡単、お偉方が気に食わない、とある研究所を潰せとのご命令だ」
夕暮れ時、西へ沈もうとする黄金色の太陽を避けるように集まる影の者たち
「メンドクセェ…んなこと下ッ端連中か警備員にでも任せりャいいだろうがァ」
「なにか特別な…事情がある、ということですかね」
死神と悪魔は息を潜める。まるでそこには存在しないかのように。忘れ去られようとするように
「相手にとんでもない戦力が、弱みを握っている連中くらいにしか任せられない研究、単なる人で不足、さてどれでしょうねぇ〜」
「おそらく全部だろう。上の意向に逆らってでもやる価値のある研究だ。それなり以上の戦力はあるだろうし、そんな研究を下っ端なんぞに見せられない。さらには他の火消しは壊滅とくれば…」
しかし彼らは確実に存在する。どんなに取り繕っても、忘れ去っても。
「チッ、つまんねェ仕事だ」
「面白い仕事なんてありましたかね?」
さあ行こう、日が落ちる
「決まッてんだろ」
夜は彼らの時間だ。
184名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:22:55 ID:tNZFYY8Z
side−a

「幸せだぁ…(モッキュモッキュ)」
上条当麻は幸せというものを噛みしめていた。
目の前のファーストフード、俗風に言うとハンバーガー。これが至高の旨さなのである。
食物を摂取したのは朝の7時頃。実に10時間ぶりの食物
胃に落ちた食物が消化され、吸収され、運搬され、燃焼される。
安っぽい肉も農薬の宝庫であろう野菜もぱさぱさのパンも今の彼には関係のないこと
ご飯をおいしく食べられる。それだけでここ数カ月味わったことのない幸福が彼の身体を包む。
食べるという行為がここまで幸せなことだったのか
「アンタ、ホントにどんな生活してんのよ」
犬(上条)にエサ(ハンバーガー)を与えた飼い主(美琴)は恍惚とした表情を浮かべるそれを見て呆れたようにつぶやく。
「本当につらかったんです。経済破綻でお先真っ暗、御坂お嬢様には感謝してもしてもたりないくらいですよ(モッキュモッキュ)」
「いいから落ち着いて食べ終わってからしゃべりなさい」
それに従いがつがつ食べる。
こりゃホント感謝だなぁ。
あの食欲魔人が食にこだわるのも仕方ない。ちなみに彼女にはすでに連絡済。弁当の罰として夕食が遅くなることぐらいは我慢してもらおう。
この幸せと引き換えの荷物持ちなら喜んで引き受けようぞ。一飯の恩義である。
それだけではない。これまで街中で理不尽な言いがかりをつけていちいち自分に襲い掛かってきたことも全て水に流そう。
しかしそれでも彼の感謝は終わらない。だって幸せなんだもの。
(いやいや、これはその程度じゃ伝えきれないな。ちゃんと言葉にしてお礼を言わないと気が済まない。うん、いつもケンカしてばっかだったからな。今日くらいは感謝を伝えなければ)
少しばかり考え、そして思いつく感謝の言葉
誠心誠意、真心を込めて伝えるため目の前に座る少女に真剣な目を向ける
「な、なによ?」
どうやら急に犬モードから急に真剣な眼になったことに警戒しているようだ。
顔を少し赤く染めており、おそらくまた自分が下手なことを言うに違いない、言ったら即雷撃よという意思表示なのだろう
しかし、上条当麻は怯まない。むしろ得意気ですらある。自分は今から感謝を述べるのだ。どんなに間違ってもそれだけはない
さあ喰らえ、我が気持ち!!


「美琴ふとっぱらギャアアアアアアアア!?」

照れ隠し半分怒り半分
185名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:23:25 ID:tNZFYY8Z
side−b

歯ごたえのない仕事だった
警備はそこいらの研究所よりも厳重ではあったが、学園都市の上層部が気にかける、さらには潰さなければならないほどの研究にしてはあまりにも歯ごたえがなさすぎる。
警備ロボの防御は上から突然現れる撤回で一瞬にして押しつぶされ、隔壁は金星の光を浴びてただの鉄板となり、銃を持つ者、能力を使った攻撃は自らの力で絶命する。
研究所の中枢は5分で占拠され10分でそこには瓦礫と人であったものが残るだけの廃墟となった。
「なぜだ?」
中枢を占拠した後、戦闘を他の三人に任せ研究内容の解析を行っていた土御門は呟く
ここは研究所の中枢、ホストコンピューターがある場所だ。ここで行われた研究全てのデータが集まる場所でなくてはならない。
現在は戦闘も終了した様子で、それぞれ研究施設の破壊を受け持っている。
「なぜ…ない」
ここにくれば何がこの研究所で行われていたのかを突き止めることができる。すなわち上層部が自分たちを使ってでも消したい研究の内容を把握できるはず。だからこそ自分はここにいる。
しかし
「なぜこんなものしかない」
そこにあったのは「同一能力者の相互干渉」「パーソナル・リアリティの外部干渉」「植物状態の能力者の能力強度とAIM値測定」「身体的欠損時における能力強度の変化」等、公になれば大問題になるであろう研究の数々である。
また他の部屋には培養液漬けの脳が2ケタ並んでいるようなものもある。
だがこの程度は学園都市の影でしかない。いたるところで毎日のように行われている実験であり、それを黙認、もしくは許可、さらには命令してきた上層部がこれを止めるために動いたというのか
答えは「ありえない」
(こんなもののために研究所を潰すわけがない、なにかがあるはずだ)
しかしそのなにかが見つからない
(襲撃にあった瞬間にデータを破棄したか?いや、ここに入るまでの時間は5分程度。なら例え破棄したとしてもなんらかの痕跡が残るはずだがそれもない)
無理やりデータを消去すればどこかにかならず不自然な形跡が残る。HDDの容量におかしな空きがあったり意味のわからないファイルが残っていたりなど
それがないということはすなわち、正真正銘ここにあるデータがこの研究所の全て
(オレ達はなにをさせられている…)
見つからない見つからない見つからない
あらゆるフォルダを開き、実験結果に眼を通しても決して上層部を脅かすものはない
ただ一つ眼に入った単語ある、これまでの研究データにも何度か出てきた単語だ。
そしてそれを詳しく知っているであろう者
「一方通行、オマエの仕事だ」
186名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:24:08 ID:tNZFYY8Z
side−a

「なにがあったのですか?とミサカは問いかけます」
「馬鹿だった!オレが馬鹿だった!!」
あんな聖人を怒らせてしまった。こんなに幸せな気持ちをくれたのに!
「なんてダメな男なんだ…っ!!せめて…せめて…」
ボロボロ、ところどころ煤だらけな服、そんな格好など関係ない、今はもっと大切なことがあるんだ!!というように彼は後悔する。
「せめて季語を使っていれば…っ!!!!」
「おそらく季語を使っていたとしても同じ状況だったと思います、とミサカは少ない情報の中からおそらく当たっているであろう予測をたてます」
ここはとある某ファーストフード店近くの大通り
お姫様はというと、あの後顔を赤くしながら走りだし、追いかけようとした彼を街中大通りでレールガンというとんでもない荒業を決行、今は帰らぬ人である。
「おう、御坂妹」
「こんばんは、とミサカはアイサツを返します」
そして彼女の登場。たまたま、なんの目論見もなく歩いていたら偶然自分が倒れていた。
「…とミサカは事実を隠し、あなたに嘘を伝えます」
「そうかー偶然なのかーあはははははは」
狙っているのか?狙っているんだな!?とつっこみたくなる会話である。

「…によって今の生活は十分に満足できるものである、とミサカは素直に述べます」
「そかそか、でも毎日病院食なんだろ?オレもあそこの生活長いからわかるが地獄じゃないか?」
「病院食以外のものをあまり食していないため比較が難しいですね、とミサカはこれまでの食生活を反芻してみます」
「なんですと!?それはMOTTAINAI!!いまの上条さんは食魔人。無知なる羊に食べ物の旨さ、幸福さを味あわせやらねばなりません!!」
ふたりはいっしょに街をぶらつきながら食べ歩きをすることにする。御坂もついでに探さなければならないので一石二鳥というやつだ。
共に手持ちはあまりないが最小限の出費(それでも物価高によるダメージで財布のLPは底をつきかけているが)で有意義な時間を過ごせるはず、これまた背に腹は代えられないのだ。

「この黄色いネズミはいったい何者なのでしょうか!?とミサカは眼を輝かせつつ問いかけます」
「ああ、一昔前に流行ったゲームのキャラクターだな」
「なるほど、この容姿ならば世間が見過ごすはずがありません。さすが任○堂、とミサカは制作会社の手腕に畏怖と尊敬を覚えます。むむ、こっちもネズミですが形が…」
「そ、それはあんまりいじらないでそっとしておいてくれると上条ちゃんとしては非常に助かるかなぁ!!」
一通り第7学区内の軽食めぐりを行った二人、現在は腹ごなしを兼ねた世の中のかわいいもの(ミサカ基準)めぐりにツアー変更。
ちなみに軽食めぐり中に買った今川焼で
これはものすごい量のクリームですね、とミサカは顔じゅうに飛び散った白くドロドロしたものをふき取りながら…ワーワーワー!!
といったやり取りなどが多々あったためでもあるのだが、そこは割愛させていただく。理由は先のやり取りから察していただきたい


楽しい時間だった
世の中の楽しいこと。普通の、家族がいて、友達がいて、そして自分がいる。大多数の人間においてはコレは当たり前のもの大切なものである。
しかし彼女にはその全てが許されてはいなかった。培養液から生み出され、その中で育ち、殺されるために生み出される。それが全て。怒りも憎しみも楽しみも悲しみもない世界に生まれた彼女の運命
それを許せないと感じた。もっと笑っていいんだ、楽しんでいいんだ、生きていいんだ。
だから彼女をそこから引っ張りだした。その行為はこれまでの彼女の存在意義を失わせるものだ。1万人の「娘達」の中にはそれを憎んだものもいたのかもしれない。故に自分は彼女たちを救いだしたなんてことは思わない。なぜならこれは上条当麻のワガママだから。

それでも、コイツがいてくれるのなら、殺されたって構わない

そうして引っ張りだした日常に溶け込んでゆく彼女の姿を見ると自然と笑みがこぼれる
まるでひな鳥を育てている気持ちだ。
楽しくないはずがない

「とミサカは〜」
「どうぁあああああああああ!!!」
187名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:25:59 ID:tNZFYY8Z
side−c
第4学区研究所
「本当に助かります」
「いえ、これが私の仕事ですから」
イスに座る白衣を着た研究者と話すスーツ姿の男性。
歳は30後半、体格は体重から見れば取り立てて太っているというわけではない。が低い身長のせいで若干ふっくらとしているようにも見える。
「この冷戦下はチャンスなんですよ」
研究者は語る。
「現在は兵器開発、増産のため第二学区研究施設の技術開発分野に資金が集中しています。まあこんな状況ですからね。
我々能力開発部門の研究者としては肩身が狭い思いをしていますしかし、能力を兵器開発分野に発展させることができればヤツ等は我々の下につかなければならなくなるでしょう」
「期待していますよ。そのための材料です」
「ええ、任せてください」
188名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:27:28 ID:tNZFYY8Z
side−a

夜も7時半を過ぎ、そろそろ本気で家の食欲魔人に殺されかねない時間になる。名残惜しいが彼女との時間は今日だけではないのだ。
「もうこんな時間か。悪い、御坂妹。今日はここまでだ」
「そうですか、もっといろいろな場所を周ってみたかったのですが、とミサカは名残惜しそうに伝えます」
「もっと時間があればよかったんだがな。これ以上は上条さんの命が…」
「いえ、とても有意義な時間を過ごせてありがとうございました、とミサカは微笑みながら答えます」
傍目には頬がピクリと動いた程度にしか見えなっただろう。しかし最初の、モルモットであった時の彼女を知る彼にはそれだけで十分だ。
「そかそか、今度は朝から周ろうぜ。そこいらのレストランデザート制覇とか学園都市のゲーセン全部周ってゲコ太ストラップ集めとか」
「そ、それは大変魅力的な提案だと言わざるをえません、とミサカは眼を輝かせながら未来への希望に胸をふくらませます」
「あっ、やっぱりほどほどにしていただけるとうれしいかなぁ〜と思ったりするんだけどなぁ〜」
「約束ですよ、必ずですよ、とミサカは聞く耳を持たずに取り付けます」
ゲコ太の名前が出た途端に眼の輝き、鋭さが5割増しになったことに嫌な予感を覚えフォローを入れようとするがもう遅い。恋する乙女は止まらない。
「まさか期待だけさせておいてやっぱり無理という駄目なお父さんの典型的パターンをまだ15という年齢にして行うつもりですか、とミサカはゲコ太入手のために容赦なく攻め立てます」
「ヒィイイイイイ!!!!上条さんのLP(財布)はもうゼロよ!!」
「ではここで、失礼します」


そうして異変が始まる。



ドサッ

どうした!?御坂妹!!
街中で、急に、電池が切れたかのように彼女が止まった
救急車を呼び、彼女は第7学区の病院へ担ぎ込まれた。
189名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:28:02 ID:tNZFYY8Z
夜も完全に更け、一般外来の人達もいなくなった待合室で彼は待つ
いったいどうしちまったんだ…
急に動かなくなってしまった彼女の心配をしながら何故倒れてしまったのかを考える。
街を歩いていたときは体調が悪そうには見えなかった。
なにか変なものでも食べさせてしまったのか。
オレは大丈夫だけど、クローンの身体には毒なものもあったのかなぁ
もしかして熱中症?いや、今は秋だしな…
これは治るもの。しっかりと休息をとりさえすればまた今日のような日々を送れるんだ。
そう信じて待つ

しかし、しばらくして処置を終え出てきたカエル顔の医師の説明がそれを裏切る。
「やはり脳神経に大きな負荷がかかっているね」
彼の説明はこうだ
一万人の「妹達」はミサカネットワークと呼ばれる独自の通信網を持っている。
本来それは情報の共有、記憶のバックアップ、演算処理能力の強化など、それをもつ者を補助するものである。しかしそれがなんらかの原因によって暴走、あるいは崩壊、または干渉を受け彼女の思考能力を圧迫しているのだという。
「ここにいた他の娘たちみなも同じような病状だ。幸いにして今のところ運動中枢方面の負荷は少ない。今は眠っているような状態だろうね。しかしこの先さらなる負荷がかからないとも言い切れない。その場合は…」
またなのか。
また彼女はろくでもない運命に殺されるのか。
あの殺されるしかない。絶望の中へ、今度は考えることすら許されないまま殺されるのか。
望みもしないあの中に

ふざけるな

そんなことはさせない。光の世界に戻り、ようやくそれを楽しめる生活を手に入れたんだ。
オマエはまだまだ知らないことがたくさんあるんだ。
オマエとは約束があるんだ
必ず助けてみせる。

だから
「お願いします。アイツを助けてください」
膝を折り、頭を地につける。

「――僕を誰だと思っている?」
190名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:29:37 ID:tNZFYY8Z
side−b

「どういうことか説明してもらおうか」
「現状をそのままにとっていただいて結構ですよ」
スピーカーから悪魔で事務的な聞きたくもない糞ヤローどもの代表の声が聞こえる
「実を言えばあなたにこのことを伝えるためにこの仕事をもってきたといってもいいかもしれません。あなた以上にコレをよく知る人材は他にいませんからね」
その研究所にあったもの。それは「死体」と「被験者」
死体があるなんてことはどうでもいい。影の研究所だ。首から下が全て機械の被験者がいたところでなんら問題はない。だが
「てめェら、まだこんなモン使ってやがッたのか」
「無断で使用されたというのが正確ですかね」
それが彼が1万回は殺した娘達と『全て同じ顔』というのなら話は別だ。
「ハッ、そりァあいい。学園都市でもそれなりに貴重なレベル3が一体18万でポンポコ作れんだ。オマエ等研究者さんにとっては都合のいいモルモットだろうに。それを無断で使われていました?どこの悪徳政治家だよ、オィ」
「さらに彼女は『電撃使い』。計測もしやすく、まさに最高の実験素材といえますね」
電話の主は本当にその通りだと、一方通行の皮肉をそのまま肯定する。
「あれだけ使い易いモルモットも他にはいないのですが、あいにくアレを増産することは禁止されているのですよ」
「なんだと?」
「おかしいとは思いませんでしたか?いくらオリジナルに遠く及ばない力しか持てなかったとは言ってもレベル3。それをどのようにも扱ってもいいと言うならば、山のように需要はあるはず。なのにそれをどこの研究所でもしていない」
「…」
確かにその通りだ。学園都市第三位のアイツ以上の能力者など、その数字の通り、自分を含めて2人しかいない。もしクローンのなかでレベルをつけるなら上から3番目に優秀なクローンなのである。それが使われない理由。
「追加の仕事です。そのクローンが作られている生産ライン、施設の破壊と作った人物の殺害。資料は例の黒い収集車に持たせますので」
関係ない。
「くッだらねェ」
そんな気に入らないことはやめさせる。に腹が立つ。
もし『アレ』が『ああ』にされていたら…
(あぁキテるねェ…相当にキテる…)
誰にも邪魔はさせない。グループだろうが、学園都市だろうが他の火消しにだって邪魔はさせない。

その糞野郎はオレがブチ殺す

憤怒の炎に焼かれながら携帯を閉じ、今にも跳ねだそうとしたとき
「そうそう、あと」
スピーカーから出る音に
「ソレは全部殺しておいてくださいね」
死神は足をとめた。
191名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:31:26 ID:tNZFYY8Z
とりあえずできてる分

連投気にすることもなかったね
お目汚しスイマソ

続きは出来次第投下します
192名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 05:19:44 ID:wSSdLhpH
大作乙
外の世界よりも20年〜30年時代が進んだ学園都市にあっても
電気ネズミは変わらず店の陳列棚を席巻しているあたりが玩具業界の不倒の一作たる由縁と言えよう
そしてこのような未来都市にあって、電気ネズミすら凌駕する勢いを放つゲコ太とは何者なのか
時代は繰り返すのか。進みすぎて一周してレトロブーム再びなのか。ゲコ太1億本の時代がついに来たのか
任○堂の放つ稀代の大作ゲコゲコモンスターにご期待ください!

・・・ゴメンなさい調子に乗りましたw

いやでも本当に軽快なノリですね。テンポ良く最初から最後まで一気に読めましたよ。
side−bのほうは未だ核心部分が見えてこないので次回待ちですが、side−aの日常でのほほんとした空気は
やっぱり和みます。かまちー先生はこういうノリで一作書ける人は逆に凄いと言うそうですね
あの人はどうしてもバトルを挟まないと一冊の勢いが持続しないのでしょうか、関係ありませんね、ハイ

感想のつもりが長文気味になってしまってごめんなさい。読んでて思ったままに書いたらこんなんなりました
193名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 07:50:02 ID:DDv4nOx1
>>191
超GJ!!たまにはシリアスなのも超良いですね。つづき超楽しみにしてます

ところで作品とは超関係ないですけど、sageは全角じゃなくて半角ですよ
194名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 20:33:24 ID:MF86lqF0
とうまが他の女に靡いてるんだね





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< ││    |__|.   | | >U     / i /| |/7  〉 (・) \ 丶ゞ/ (・)丶 ∧  |  |
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<  ロロ┌┐    ̄     >     /:.:/:|   !        /、‐〜〜r:::::::::::::::::i | |    |
<.  ┌┘│┌‐───┐ >    /:.:/..:.|   !、       //jjjjjjjjjjj(:::::::::::::::::i | |    |
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< ┌┐┌┐  <\// > ./ ─' く |   !、\ ヽ    丶丶iiiiiiiii/ :::::<| |    \!
< ││││   \ <   > '      \| . ―‐ 、\ `    "〜〜/' |  | /⌒ヽ __  )
< ││││     \ >  >       /'⌒ヽ__ノ\` ー───' /   !   |./  /´  `ヽ
< └┘└┘        >     /  /⌒ヽ  \      .イ   U |ー /´  ̄`ヽ. ヽ
<  [] []         >     ′  '  . '⌒ヽ.  \   / .′  i!   | //´  ̄ ヽ   j
 ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨      !    /  '⌒ヽ、   \ ' /    /    /´  ̄ヽ   /!
195名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 21:42:41 ID:FoCYYD+H
大作おっつんつん。
続きが非常にたのしみではあるが、
とりあえず、一方通行の口調いい加減にどうにかしようぜぇ
「ァィゥェォ」「ン」のみカタカナだって俺はなんべん言えばいいんだ。
「っゃゅょ」はカタカナになりませんの。
書く前にちゃんと調べようぜ…
196名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 23:27:53 ID:y513gMTi
トウマの心臓
197名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 00:20:55 ID:800jShKh
>>195、193
サンクス

次から直すよ
198名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 00:37:16 ID:c4JtHOyO
>>197
専ブラつかってみたら?janeでぐぐる。
199名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 01:10:30 ID:hgI1AFXz
麦のんSS続き書いたお。
絹旗の出番はないお。ずっと出ないかもしれないお。
気楽な設定のはずなのに全体的に重めなのは麦のんの人徳だお。
200原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/13(水) 01:11:20 ID:hgI1AFXz
「うーん」
「どうかしたかね」
「冥土帰し(ヘヴンキャンセラー)の遺産でしたっけ。すごい技術ですよね。あの状態から蘇生するなんて」
「全くだ。しかし私としても後塵を拝するつもりはないよ。さしあたり左腕には荷電粒子砲をだね」
「なんでそかそのサイコガン。今時サイボーグなんて流行りませんよ」
「即座にそれが出てくるあたり君も相当だと思うが。なあに、私はこれで理事会からも予算を取っている」
「潮岸さんといい、いつまでも子供の心を失わないってのは幸せなことですねえ」
「君もなにか考えたまえよ。右目には何を入れたらいいと思うかね?」
「僕は目が覚めた後、彼女にぶち殺し確定されたくないんで遠慮しておきます」



原子崩しは平凡の夢を見るか2


「だからなんでこんな甘ったるい歌詞なんだよ。俺たちのはもっとこうハードにだな!」
「なに言ってんの? 今の流行はこういうのなのよ。あんたたちの古臭いセンスなんて一体誰が見に来るっての!」
「てめえ言いやがったな! 俺たちにだってファンはいたんだぞ!」
「ほとんどボーカルの分だったんでしょ? それが変わったんだから客層も変わるに決まってんじゃない!」
とある高校の放課後。
バンド『スキルアウト』が同好会として借りている視聴覚室で、二人の男女がぎゃあすかと罵り合いをしていた。
男のほうは浜面仕上というアホなチンピラであり、女のほうは麦野沈利という女子グループのリーダーである。
そして二人は『スキルアウト』のボーカルとギター担当であり、そのことについて今まさに口喧嘩の真っ最中だった。
他の三名。ドラム担当の駒場利徳、ベース担当の半蔵、マネージャーの郭は触らぬ神とばかりに隅で雑談をしていた。
「また喧嘩かよ。あの二人も飽きないな」
「……まあ、音楽に対して熱意があるからこそだろう……」
「それにしても半蔵様。あの麦野女史は如何な方なのでしょうか?」
「知らないとかお前女子からハブられてんのか? この学校でも結構有名人だろ」
「私のような下っ端が麦野女史と対面するなどとてもとても恐れ多くて」
「……どこの不良漫画だ……」
「まあそれは冗句とするとしてでもですね、どうしてあのような方がこのような零細バンドにいらっしゃったのでしょうか」
「ストレートだが当然の疑問だよな。まあ、バンドに興味がわいたって言うのが一番ありそうな線だと俺は睨んでいるが」
「はっ。もしや半蔵様を見初めて入ってきたのでは! ああ、私は一体どうすればっ!」
「……安心しろ、競争率は一倍だ……」
その頃、二人の言い争いも脱線に脱線を重ねて佳境を迎えていた。
とはいえそれは妥協点らしきものが見出せたからではない。単に罵り合うための語彙が尽きたためである。
「このミーハー女が、一人でカラオケ行って勝手に百点でも取ってろばーかばーか!」
「あんたこそその貧相なテクを磨いて私の伴奏できるレベルになってから口を利きなさいよ!」
ぐぎぎぎ、とお互いの額を付き合わせんばかりに睨みあっていた浜面と麦野だったが、ふん!と顔を背け、どすどすと視聴覚室の扉に向かった。
並んで歩いてはいるが顔は合わせない。あわてて半蔵が声をかけた。
「おいおい二人ともどこに行くんだよ?」
「「帰るっ!」」
それだけ声を揃えて
ばん、と視聴覚室の扉を開き、二人は左右に別れて歩いていった。麦野は下駄箱の方に、浜面は教室の方に。帰るんじゃなかったのか。
残された三人のなかで、呆気に取られていたのは郭だけである。残りの二人は、やれやれと肩をすくめるだけだった。
「た、大変であります。早速バンド解散の危機ではないですか!」
「いやまあ、遅かれ早かれこうなるってわかってたからさ。話つけとけつったのにな」
「……まあ、浜面だからな。そうそう小器用なことは期待しない方がいい……」
「それで如何いたしましょうか半蔵様。浜面氏を仕留めて来いというならば、この郭全力を尽くさせて戴きますが」
「脳味噌沸いてんのか。お前が何かしようとすると絶対余計なことになるから黙ってろ」
「……お互い、少し頭を冷やすべきだろう。こちらはこちらで指摘された点を改善しておかねばな……」

201原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/13(水) 01:12:41 ID:hgI1AFXz

さて
一刻も早く別れるのを優先して教室の方に戻ってきてしまった浜面だが、今から下駄箱に向かっても麦野と再会するだけである。
仕方なく自分の教室で時間でも潰すかと、てくてくと歩いていく。帰宅部があらかた帰った校舎はひどくがらんとしていた。
廊下を行きながら思い起こすのは先程のことである。
(ったくあの女、何様のつもりだよ。入ってきたばっかりだってのにでかい面しやがって)
浜面とて麦野のセンスは認めている。
元々、彼女は勉強も運動も芸術も、トップこそ取らないが五位以内をマークするだけの実力を備えている。いわゆる才女という奴だ。
当然委員会や部活からの勧誘は激しかったが、麦野はそのことごとくを断っている。拘束されたくないというのがその理由だった。
女子グループのリーダーに納まってるのは、周囲から一目置かれ続けた結果である。
勿論欠点はある。他人の意見をあまり聞かないというのはその最たるものだろう。自身がなまじ有能なので、そもそもそんな必要がほとんど無いのだ。
なので彼女を慕う人間は多いが、反発する人間もまた多い。どちらにしろ、人の輪の中心にいるのが麦野沈利という少女だった。
(そりゃでかい面もするだろうよ。そもそも、あいつのしおらしい態度なんて想像もつかねえ)
浜面とてそんなことはわかっている。それなら一体何が気に入らないのかといえば。
「はまづら?」
「うお、なんだ脅かすなよ……って滝壺じゃねえか!」
「うん」
教室には先客がいた。
窓際の席にぽつんと座り、空を見上げているのはクラスメイトの滝壺理后だった。何故か制服ではなくジャージに着替えている。
彼女は浜面にとって意中の女性である。そのエピソードはよくある事柄なので省略するが、典型的な片思いであり、最近はまともに話すこともできていなかった。
誰もいない教室に二人きり。意図せずして千載一遇のチャンスである。正に災い転じて何とやら。
「一人で何してんだ?」
「今日は南南西からいい風が吹いているから」
浜面はさりげなく滝壺の前の席に座り、振り向いて後ろの席に腕を預けた。滝壺は両手をだらんと下げて背もたれに体を預けている。ちなみにお互い自分の席ではない。
開いた窓から吹き込む微風が二人を包む。確かに今日はいい風が吹いていた。
「最近、どうだ? 結構忙しそうだな」
「色々、連れて行って貰って、楽しいけど、少し疲れた。今日は、休憩」
「あー、そっか。そりゃそうだな。お疲れさまだ」
「…………」
「…………」
お互い、しばらくの無言。視線も外を向いている。
別に気まずい沈黙ではない。滝壺と浜面の間に流れる雰囲気は、以前からこんなものだった。互いに共通の話題はほとんどなく、そもそも滝壺は無口な性質だ。
それでも二人の間に流れる沈黙は、居心地の悪いものではなかった。柔らかな布団のような匂いがした。
浜面が滝壺を異性として意識したのも、その雰囲気の延長線上だった。普段のがっついた態度ではなく、どちらかといえば身内を守りたいという意識の方が強い。
だからこそ浜面は、現在の状況について確認しなければならなかった。
「やっぱ、静かな方が良かったか? あいつらうるせーからなあ」
「確かに、忙しいけれど、前よりはずっといい」
「あー、そりゃそうだろうが」
202原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/13(水) 01:13:20 ID:hgI1AFXz
前、というのは苛められていた当時のことだ。
普段は存在しないものとして扱われ、負の感情や厄介事が発生したときだけそれを押し付けられる役回り。
まともに相手をするのは同じくはみ出しものの浜面ぐらいしかおらず、蓄積された憤懣を浜面は抱え込んでいった。
その噴火が麦野に対して殴りかかることに繋がったのであり、それを機に掌を返した人間を、彼はどうしても信用できなかった。
当時を思い出し、不機嫌そうな唸りが漏れる。
「あいつら、ずっと見て見ぬふりしてやがったくせに。どういうつもりで友達面してるんだよ」
「はまづら」
す、と空を見上げていた滝壺の視線が戻ってきた。静かな瞳が据えられる。
「はまづら。私は、むぎののことも、クラスの人も、別に恨んではいない。だからはまづらも、嫌わないでくれると嬉しい」
「だからなんでお前はそうなんだよ。お人好し過ぎるだろ?」
浜面が麦野を殴る前にもした問答だった。滝壺は別に誰も恨んでいないと主張し、浜面はそれに対して憤る。
彼女はお人好しというよりも、単に現世に対する執着が薄いだけなのかもしれなかった。実際、滝壺にはどこかふといなくなってしまいそうな雰囲気が付きまとう。
そんな彼女を繋ぎとめるためには、浜面のような男が想いを寄せるより、女子の輪の中で振り回されている方がマシなのかもしれない。
本来、浜面の行動によって滝壺は更に孤立してもおかしくは無かったのだから。事態が妙な方向に転がったことを、感謝こそすれ恨むのは筋違いなのだろう。
滝壺とろくに話せなくなった浜面としては認め難いことだったが。
「むぎのは、どう? バンドは、うまくいってる?」
「お、ああ。まあまあだな。しかし滝壺に頼んで麦野が来るとは思わなかったぜ、俺は」
「前に、カラオケに連れて行ってもらったとき、凄く上手だったから」
「ま、確かに大した奴だけどよ」
それもある。
麦野のセンスは実際大したものだった。バンドの演奏を一通り聞いた後、バシバシと技術的な問題点を突っ込んできたのだ。
それはスキルアウトの面々も薄々気付いてはいたものを見事に形にしたものであり、反論のしようがなかった。
浜面が噛み付いたのは枝葉末節もいい部分であり、言ってしまえば気に食わなかっただけだ。
素人の毛が生えた程度の彼等だが、正真正銘素人のはずの麦野にそこまで指摘されると、今まで練習してきたのは一体なんだったのかという気持ちにもなる。
「あ"ー」
「どうしたの、はまづら」
「カッコわりいなあ、って思ってさ」
才能に対する嫉妬と、諸悪の根源だという思い込みと、滝壺から切り離されたことに対する八つ当たりと
そういう諸々の集合体が、麦野沈利に対する反感の正体なのだ。
そんなものが、相手に対する真っ当な評価を阻んでいる。自分のことながら、器が小さいにも程があった。
滝壺が意外そうに目を瞬く。
「今更気付いたの、はまづら」
「うおい! そこは慰めてくれるとかヒロインっぽいことしてくれねえの!?」
「無理。だってはまづらが、格好悪いのは事実だから。むしろ格好悪いのが、はまづらだから」
「ひでえ!」
机に突っ伏す格好悪い浜面。グラスハートはボロボロである。前からだが。
構わず滝壺が続ける。
「だからはまづらは、無理に格好つけなくていいと思う。そんなはまづらだから、好きになる人もいると思う」
「そ……」
それはもしかして告白なのか俺も愛してるぜ滝壺――――!
というような勢いで顔を上げた浜面が見たものは、校門の方をぼうっと眺める滝壺の表情だった。どう妄想しても告白という雰囲気ではない。
がくりと肩を落として、一体何を見てるんだと視線を追ってみる。
そうして二階の教室から見えたのは、こちらにのしのしと戻ってくる麦野沈利の姿だった。こちらに気付いてはいないらしい。
「げっ! あいつ帰るんじゃなかったのかよ!」
「戻ってきた」
「そりゃそうだが……」
忘れ物か、それとも文句を言い足りなかったか。
少し迷って、浜面はがたがたと席を立った。今しがた、叱咤激励(?)されたばかりだ。
「んじゃ、俺も戻るか」
「がんばって」
「おーう」
何が、と言わなかった。ある意味、滝壺は無責任に事態をかき混ぜただけとも言える。
いがみ合っている者同士を引き合わせ、後は頑張れと遠くから応援しているだけなのだから。
けど……それでも……きっと……
しかし浜面は馬鹿らしくそんなことには気付きもせず、手を振って視聴覚室に戻っていった。
教室に一人残された滝壺は背中を見えなくなるまで追っていたが、しばらくしてまた窓から空を見上げた。
今日は南南西から良い風が吹いている。
203原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/13(水) 01:14:19 ID:hgI1AFXz
少し時間が戻る。
一方、下駄箱に向かった麦野沈利も胸中でぐちぐちと不機嫌に呟いていた。
下駄箱で乱暴に靴を履き替え、昇降口から校門に向かう。今日は何か憂さ晴らしをしてから帰るつもりだった。
(ったくなによあの馬鹿。馬鹿馬鹿馬鹿ばーかばーか。せっかく人が忠告してやってるのに、それすら理解できないほど馬鹿だったわけ?)
彼女には自分が正しいという確信があった。
『スキルアウト』の面々に対し、出来る限りわかりやすく、かつ的確にバンドの問題点を洗い出し、忠告を与えたつもりだった。彼女にしては破格の親切と言える。
その返答が逆切れの上に喧嘩別れでは、麦野でなくても不機嫌になるだろう。その状態でも彼女の頭は原因を正しく分析していく。
(いや、他の二人はちゃんと理解してたんだから、同レベルのあの馬鹿にだって理解できてたはず。つまり――――私個人への反感か!)
がしがし、と八つ当たりに地面を蹴りつける麦野。不機嫌は眉根に深い谷間を形成している。
ぶっちゃけ目つきはかなり悪い。すれ違おうとした運動部員が、やくざに対するようにさっと目を逸らしたほどだ。
が、校門にさしかかるところで、そんな彼女に声をかける物好きor命知らずがいた。
「よお、第四位。随分不機嫌そうだな」
「ああん?」
ガンつけながら振り向いた麦野の視線を、校門に寄りかかった男子生徒は物ともせずに受け止めた。薄い笑みすら浮かべている。
ざっくりと着崩した制服に、長身に茶髪、ホストのような端正な顔立ち。二年の垣根帝督だった。
彼はいわゆるチャラい男として有名である。毎日のように遊び歩き、女性に声をかけてばかり。それを悪びれるつもりも無く、尊大な態度を崩さない。
何しろ美形なのでモテはするが喧嘩に滅茶苦茶弱いと言う欠点があり、小学生にも負けるのではないかと噂されていた。その点で幻滅する女生徒も多い。色男、金と力は無かりけり。
人気はあるが輪をかけて敵も多い自由人。そんな男である。最近はバンド活動までしていたが、それは既に過去の話だった。
「なんだ、垣根か。あんたが逃げたせいでこっちは大迷惑よ」
「はっは、聞いた聞いた。まあ、あいつら馬鹿だから仕方ねえよ」
「あんたも人のこと言えないでしょ」
「まあ第四位から見りゃ、そりゃ俺も馬鹿だわな」
立ち止まり、校門脇で話す麦野と垣根。
二人の間にはざっくらばんとした親交があった。友人未満知人以上。単に有名人同士の付き合いだが、垣根は割と麦野を買っていた。
垣根が呼ぶ第四位、というのは『なんかどの分野でも表彰台に上りそうに無い奴』というよくわからない意味合いで麦野につけたあだ名だった。
実際、麦野の方も自分の総合力はそんなものだろうと見立てているので、その妙なあだ名を受け入れている。
「まあ逃げたってのも。別に浜面のせいってわけでもなくて、単に飽きただけだけどな」
「そんなことだろうと思ったわ。そういえば彼女作ったんだっけ? 珍しいじゃん」
「おう、攻略中。なかなか手強いぜ。今もこの俺を相手に待ち合わせ10分オーバーだ」
「ご愁傷様」
そのままなんとなく話を続ける二人。傍から見れば完璧に美男美女のカップルだが、麦野は垣根を『薄っぺらい奴』と評しており、恋愛対象とは見ていない。
「にしてもさあ、垣根。先達として聞きたいんだけど、あの馬鹿どうにかならないの?」
「あー、待て待て。どの馬鹿か当ててみるか。駒場……とぶつかるようなタイプじゃないよな。半蔵と郭……は下っ端キャラだし。となると浜面だろ?」
「大せーかい。あの馬鹿なんであんなに聞き分けないの?」
「男には色々あるんだろ。ママに似てるとか」
「ぶち殺すわよ?」
麦野が両腕をさりげなく持ち上げて構える。彼女の技量ならばこの男ごとき一瞬でぶちのめせる。いや、垣根が弱すぎるのもあるが。
あからさまな脅しをさらりと流して垣根は続けた。
「つーか、そもそもお前は何をしたいわけなんだ」
「はあ?」
「どうせガキの遊びなんだからよ、そこまでムキになるこたないだろ? 馬鹿は馬鹿なりに楽しむ方法があるんだから、そのままでもいいじゃねえか」
「……なに、あんたそういうつもりでボーカルやってたわけ?」
「まあ落ち着けよ」
麦野の視線が鋭く尖り、拳が握られる。この後デートらしいから顔は勘弁してやるか、的計算が働きだす。
それを垣根が片手を鷹揚に上げて止めた。はったりだけなら実に絵になる男だ。
204原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/13(水) 01:14:55 ID:hgI1AFXz
「俺は俺でマジでやってたさ。ただそれはマジで遊んでいたってことでな。お前みたいに、もっと上を目指そうとかそういうのじゃないだけだ」
「何よ。下手より上手い方が良いに決まってるでしょう。それの何がいけないっていうの?」
「それって結局お前がチームを引っ張っていくってことだろ。そうやって女子のリーダーになった癖に、また同じことして楽しいか?」
「……っ」
それは事実である。
麦野が女子グループのリーダーをやっているのは何となく役が回ってきたからだが、理由としては普段から周囲を引っ張っていたことの積み重ねが一番大きいだろう。
彼女は優秀な人間であり、そんな自分に自信を持っている。能力と自信から来る効率的な判断で周囲を従えてきた。効率的とは、正しさとも言える。
チームに初心者と上級者が混在するのなら、初心者を伸ばすのが正しい。集団を率いるのなら、最大人数の最大益を追求することが正しい。
だが、こんなところにまで来て能力を振りかざして一体何が楽しいのか。正しい、以外の物の見方を見つけたからこそ、麦野はバンドに参加したのではなかったのか。
垣根は肩をすくめる。
「重すぎんだよお前は。どうせお遊びなんだから、もっと気楽にやればいいじゃねえか。簡単にいうと空気読め」
「あんたは脳味噌含めて軽すぎるのよ。なりたくてもそこまで薄っぺらにはなれないわ」
「ああ俺は軽いぜえ? なんたって魂に羽が生えてるからな。イッツアフリーダム!」
瞬間的にむかついたので彼女は掌底を胸のど真ん中にぶち込んだ。「ごふっ!」と校門に跳ね返ってぶっ倒れる垣根。弱い。
それはそれとして麦野は思考に沈んだ。
垣根は彼女を重いと評したが、その重さとは即ち実力に裏打ちされた自信である。重量感があり、大抵のことでは揺るがない。
それは麦野沈利そのものとも言える。なくすことはできないし、なくして取り戻せるものでもない。
それなら周囲との関わり方を変えるべきか。遊戯と割り切って、その上で楽しむことを追求すればいいのだろう。
しばらく沈思黙考して、麦野は結論を出した。
「やっぱ、あんたみたいには生きられない。同じところをぐるぐる回るより、せめて壁に当たるまでは前に進みたいわ」
どうせ彼女の器は第四位。いつか必ず自分を上回る能力とぶち当たる。
だとしても、だからこそ、自分で壁を作って挫折を避けるなど、それこそ格好が悪すぎる。
垣根のように、そんな生き方そのものを放棄できるのならその方が楽なのだろう。
だけれども、それは麦野沈利を捨てることになり、今の自分を彼女は結構気に入っている。故に、しない。
よろよろと立ち上がった垣根が制服に付いた汚れを払う。回復が早く根に持たない男ではある。
「で、どうすんだ? 俺の彼女でも紹介しようか?」
「結構よ。そうね……とりあえず」
結局やることは変わらない。
「戻ってさっきの続きをするわ。あと、あの馬鹿の首根っこふん捕まえないと」
「結局同じことの繰り返しかよ。お前も相当頭悪いな、第四位」
「ほっとけ」
垣根に別れを告げて、のしのしと校舎に戻っていく麦野。
しばらくその背中を見送っていた垣根だったが、待ち人がようやく来たのを見つけて手を上げた。
「よう」
「おまたせ」
「ホント待ったぜ。30分遅刻かよ」
「うん、ごめんなさい。どこまで待たせたら怒り出すか知りたかったのよ」
「故意か!」
「ところでさっき話してたのは彼女?」
「ダチ。あと俺の彼女はお前だから、真顔で聞くな」
「あなたも物好きよね。不自由しなさそうなのに、なんで私なんかと付き合うの?」
「顔。あと俺って攻略難しい方が燃えるんだよ」
「死ねばいいのに。それでどこに行くのかしら」
「んー、まあ適当に歩きながら決めるか」
205原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/13(水) 01:15:35 ID:hgI1AFXz
「だからなんでそこの音が抜けるのよ嫌がらせでしょ嫌がらせなのよねよし殴る!」
「ちょ、ちょっと待て! 今のは偶々だ、もう一回、もう一回やらせてくれ!」
「もう五回もやりなおしてるじゃないこの馬鹿!」
ある高校の放課後。
バンド『スキルアウト』が同好会として借りている視聴覚室で、二人の男女がぎゃあすかと騒いでいた。
罵られているのは浜面仕上というギター担当であり、罵っている方が麦野沈利というボーカル担当である。
他の三名は触らぬ神とばかりに、脇で自分のパートを確認していた。ふとマネージャーの少女が呟く。
「それにしても浜面氏は、以前よりも随分と我慢強くなられたようですね」
「ああ、前ならそろそろ逃げ出しててもおかしくないんだけどな。なんかあったっけ?」
「……向上心に、目覚めたのかもしれん。麦野は有能な指導役ではあるからな……」
「HAHAHA、後者はともかく前者は面白い冗談であります、駒場氏」
「何だその笑い方は。まあ、確かにちときついけど遣り甲斐っての? そういうのは前よりあるよな」
「はあっ!? まさか半蔵様の方が麦野女史に興味を持たれるとは! こ、こここころさないとおおお!」
「……落ち着け、一倍だ……」
そんな三人を尻目に、出来の悪い生徒と口の悪い教師のマンツーマンは続いていた。
不器用な手つきで浜面がギターの弦を弾いていく。麦野が目を閉じ、リズムに沿って頷いていく。見惚れるほどの、穏やかな表情。
と、音が派手に飛んだ。六度目のすっぽ抜け。穏やかな表情が般若のそれに変貌する。
「はーまーづーらー!」
「ま、待て待て待て! 今のは上手く行きかけたんだがちょっと気が逸れただけで……」
「ぶちのめし確定!」
麦野の見事な蹴りとフックのコンビネーションで吹き飛ぶ浜面。慌てて介抱しようとしてトドメを刺す郭。我関せずと練習に励む駒場と半蔵。
それが最近の『スキルアウト』の、平凡な日常だった。
206原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/13(水) 01:17:14 ID:hgI1AFXz
以上です。
垣根はキャラ崩壊もいいところ。。
というか麦のんも相当原作からかけ離れてる気もするけど今更ですね。
ここまで色っぽい話題なし。次になったら本気出す。
207名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 01:29:40 ID:YZYjAa5Z
自覚があるなら本気になってから投稿して下さい。
208名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 04:00:16 ID:zFP61f8G
>>207
ちょっと言い方きつくねーか?


まぁ色っぽい話題が有っても無くても麦のん好きな俺としてはGJ!と親指を立てて称賛するしかないのだがねー
209名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 19:11:42 ID:QeFIjJqU
メルトGJ!
210名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 19:21:42 ID:p4psMHdn
>>207
そんな子というならあなたが書いてください(キリッ
211:2010/01/13(水) 23:20:34 ID:/kbZjidT
僕、このスレ初見なんだけど何番がおすすめ?
212名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 00:00:07 ID:zZPKcmux
>>206
GJ!絹旗もいいけど、麦のんもいいのう!
浜面っ、この幸せ者め…!なんか、駒場にもひかれてキタ。
このやり取りが見れるなら、まだ本気出さなくてもいいのよ?
自分、エロも好きだが、キャラ同士の掛け合いも大好物じゃけえ。
213名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 01:21:27 ID:ujGz2dBZ
駒場リーダーは惜しいよなあ、
禁書でも珍しい常識的なキャラだった。
214名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 01:25:00 ID:M/phG3gB
ロリコンなんだけどね
禁書の世界ではロリコン多すぎなんじゃないかと思えてくる
215名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 01:36:53 ID:av6e/fmv
佐天さんが中学一年生だなんて・・・そんなの嘘だ
216名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 01:40:32 ID:WajX21o+
禁書の世界ではロリコン=変態ではないんだろ
むしろ人間なら誰でも通る道であるととある方も仰ってるし
217名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 06:24:40 ID:khrMMi3C
逆に考えるんだ、
ロリが好きになったんじゃない、
ロリも好きになったと考えるんDA!

・・・良く考えたら逆でも何でもないか。
218名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 10:11:12 ID:sydhYj1P
みんなGJ!

PC環境皆無なのにケータイ規制で投下できない@大学の情報室
規制解除というだいぶ遠くなりそうな未来を信じて、今から通行止めのバレンタインデーでも書き始めるか……。
219名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 10:16:16 ID:xU03sh5p
>>218
既に書き始めている俺は勝ち組。

打ち止め話だけど需要があると信じたい
220名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 21:15:02 ID:BJymvEOf
俺の中では、インデックスと打ち止めはお子様すぎてエロパロの対象外になってる
何と言うか、性対象外っていうのか、犯罪を犯してる気分になってくるんだな
俺にはロリの嗜好は無いから・・・
221名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 21:19:02 ID:WajX21o+
俺には重要あるぜ打ち止め むしろ本命
もーどんとこいもっと増えろエロでもほのぼのでも何でも来い
打ち止め可愛いよ打ち止め
222名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 21:32:50 ID:l4Qi0wTG
>>220
年齢の問題だとして14,5歳のインデックスは無理で同い年かそれ以下の美琴は平気とな?
外見の問題だとしてもインデックスと打ち止めが無理で、打ち止めより小柄かもしれないと描写がある小萌先生は平気だと?
ロリの嗜好は無いとしても随分特殊な嗜好があるみたいだな…
つまらないプライドは捨てて全てを愛そうぜ!青髪ピアスみたいにさ!
223名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 21:37:02 ID:cW8RDgSk
多くの人は忘れがちな事だけど、
白井黒子ちゃんや佐天涙子ちゃんだって、半年前まで小学生だったんだぜ?

ぶっかけたりヤったりしたら、児ポルで一瞬で逮捕されちゃうんだぜ
224名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 21:44:12 ID:Cxp3GxwJ
個人的には外見より中身、精神年齢が問題だ
225名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 22:39:21 ID:BJymvEOf
大変なことに気がついた
風斬の肉感は表面的なものなのだから、挿入れても中はスカスカじゃないかと
226名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 23:08:33 ID:m0tzG6YL
魔術の定番『性魔術』は、やはり禁書世界でも行われているのだろうか。
まあ主要人物の殆どがシスターだから……どうなんだろう?
227名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 00:28:52 ID:9IGQyvnO
>>225
空気嫁
228名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 00:38:40 ID:RPpKtymC
素人にはオススメできない変態プレイが可能…ゴクリ
229名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 00:40:20 ID:8gw0jsMo
つーかお前の趣味嗜好なんか聞いてねえよ
他人の趣味嗜好にケチつけんなクソがで済ませれば良いのに
遠まわしに諌めたり話ずらしたりフォロー入れたり基本的に優しいよなここの住人って…

この程度でイラっとしてしまう自分は修行が足りないようだ
230名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 00:43:45 ID:liGlh+YU
>>220

外人は年齢より幼く見えるって法則があってだな(逆に外国の人間は人間で日本人は童顔が多いって思ってるらしいし)
打ち止めはあれだ、見た目も中身も実際子供だし。


子萌先生?合法ロリだと『分かってるからこそ』対象に入ってるんだろうさ。
231名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 18:02:13 ID:yvPZ4Thd
見た目も中身もロリなのに時々聖母のごとき包容力の一端を垣間見せるけどな、打ち止め
232名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 18:26:05 ID:Nl9tyNxC
>>231
そんな打ち止めに魅力を感じてしまう(性的でない意味で)
普段とのギャップがまた素晴らしい
233名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 20:26:34 ID:CB9v8261
黒子とインデックスの初対面の時に
お互い年下だと認定しているように思えた
美琴はお前らよりも年上だと言っているので

美琴14歳
黒子=インデックス13歳

な気がする
234名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 22:12:58 ID:xu+Bx4Lx
学園都市には治外法権があったような……?
235名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 22:51:58 ID:zOb4WfEN
>>149
確か、体育祭の実行委員だっけか
9巻10巻は読み直さないから覚えてないや・・・
236名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 22:56:57 ID:CB9v8261
青髪ピアスが委員長だと禁書目録の全てに書いてあるよ
吹寄は女子のほうの委員長かもしれんが
237名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 23:13:57 ID:EA3Rjhuk
吹寄は実行委員が好きな仕切り屋属性なだけで
クラス委員長をしているわけではないというややこしいポジションだからな
よく勘違いされてしまうんだ

度々騒ぎを起こして三馬鹿と一緒に職員室に呼び出されるあたり、
むしろ優等生どころか問題児扱いされてっかもw

>>233
まあ14、15歳ってのはあくまで上条さんの主観だし、
実際のところは年齢不肖なわけだからな・・・
238名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 00:54:39 ID:zrH0lsR3
親船先生の悲劇の巻だったっけか。

ガールキャプターこもえとか炊飯器黄泉川
GTS ゴリラティーチャー災誤先生
上条のガッコって個性的な人多いな。 
239名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 03:17:44 ID:Gm/iQdv1
なあスキルアウトに囲まれて泣き崩れた女の子って
あれってこのスレとか同人狙い?
240名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 03:37:06 ID:Ahmp2fFH
能力妨害音波自体が制作からエロパロへの贈り物です
241名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 03:43:27 ID:vRY2DK7E
>>239
あの娘、救われてないよな多分。

2年前は美琴クラスのレベルゼロだったのに今ではレベル5クラスにまで成長した固法先輩の胸。
素晴らしい・・・素晴らしすぎる設定だ!!!
242名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 07:11:07 ID:tFKRAphi
待て、美琴はあれでもちゃんとレベル1はクリアしてる
レベルゼロっていうのは、インデックスさんとか、打ち止めとか小萌先生レベルだ

表にすると
レベル0(無乳力者)インデックス、打ち止め、小萌先生、サーシャ
レベル1(低乳力者)美琴、妹達、黒子、初春、アニェーゼ
レベル2(異乳力者)
レベル3(強乳力者)姫神、ルチア
レベル4(大乳力者)吹寄、風斬
レベル5(超乳力者)神裂、黄泉川、オルソラ、固法先輩
243名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 08:56:18 ID:5+AXzuPw
>>242
え?
小萌先生ってL3くらいじゃなかったっけ
244名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 09:15:03 ID:pgLFS3jP
>>242
やっぱやらレベル1くらいがちょうどいいな
245名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 09:35:02 ID:0M+p8FAR
妹たちの中で若干数レベル2が混ざってるような気がする
246名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 10:55:34 ID:J/ANU+Xh
佐天さんも地味にレベル2くらいありそう

あと五和さんとあわきんはレベル3か…
247名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 12:54:41 ID:j4RR2LgE
新opのさ、風斬を神経質そうにした黒髪女って誰?
248名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 14:16:14 ID:5+AXzuPw
そんなのはないだろ 新OPなんか というかアニメやってないじゃん






このり先輩だろjk
249名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 14:55:38 ID:01+78f2P
寮監じゃね
250名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 15:23:47 ID:WNsz6t/J
>>247
誰を指してんのかわからん
キャプ持って来いよ
つかop盛り上がりに欠けるな
後半の戦闘シーンはカッコイイけど
251名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 15:38:12 ID:+KmV/L1M
スレタイ何度か見直しちゃったよ
252名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 16:11:13 ID:dKYcU7m/
レベル6(絶対乳力)にまで到達するキャラはいないのか!
253名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 17:20:54 ID:Ye7VdKmu
>>252
オリアナ?
254名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 19:18:09 ID:WC8SW+dA
乳の大きさなんて飾りですよ
おエロい人達にはそれが解らんのです
255名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 19:32:12 ID:0M+p8FAR
おっぱいすりすりができるかできないかは死活問題
256名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 19:54:19 ID:j4RR2LgE
257名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 19:59:10 ID:5+AXzuPw
>>256
寮監だな
なまてんもくさんだっけ
258名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 20:00:44 ID:/Yr23UUC
>>256
寮監じゃねーかYO
259名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 20:04:50 ID:D6yoUEcD
>>257
なまてんもくと違う、なばためや!

寮監だな
260名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 20:05:48 ID:j4RR2LgE
>>257-8
あれ?こんな若かったっけ?
アニメ見返してきます
ありがとうございました。
261名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 20:12:48 ID:5+AXzuPw
>>259
ぼけをぼけと(ry

御前の嫁だろ?
262名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 20:29:42 ID:tAQI3xoW
禁書の寮監とは違った気がする
263名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:07:20 ID:/Yr23UUC
>>262
禁書の時の寮監は姉御にチョッと似てる
264名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:11:08 ID:0M+p8FAR
スレどころか板チだろ…
265名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:26:40 ID:GoqkMTsU
いいから誰か早く美琴の目の前で上条さんを輪姦する妹達のSS書けよ
こちとらここ一月ずっと全裸待機してるんだぞ
266名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:27:53 ID:g+b6GhtT
昨日の回は俺の中での固法先輩株がかなり上昇した 要因は主にOP

展開次第でSS書いてみたくなるな
267名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:30:32 ID:sDqT/10L
>>242
男の股間のサイズのレベル0からレベル5までの一覧も頼む
268名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 22:22:06 ID:vRY2DK7E
>>267
アックアさん、ナイトリーダーはどう見積もってもレベル5。
269名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 22:24:20 ID:0M+p8FAR
浜面はレベル3

一方さんはレベル0
上条さんはレベル5
アレイスター「ふふふっ、能力との反比例おもしろい結果だ。果たしてあのレベル0は他に何を見せてくれる」
270名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 22:57:07 ID:IF4vtQro
土御門がレベル4、ステイルがレベル2くらいか
271名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 23:34:14 ID:j4RR2LgE
駒場さん
272名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 23:37:25 ID:A83S4N7Y
上条さんもレベル0っぽいと思うぞ
273名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 01:33:42 ID:rwm/ANc+
能力も股間もレベル0かよw
274名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 01:49:02 ID:Urfpqg8c
「こ、こんな大きいの、入るわけないじゃない!?」
「そうか?上条さん的には普通の高校生の平均値くらいだと思うのですが」
「ダメ!ムリムリ!絶対裂けちゃう!」

30分後

「う・・・くぅううっ…」
「入ったじゃん、きついけど」
「うご、動かないでっ」
「はいはい。動きませんよ、っと」
「ば、バカっ、ナニやってんのよ!も、もっと大きくなるなんて聞いてない!」
「んー。ビリビリの内側がキモチ良すぎて、かな?」
「……」
「うわっ。あの、御坂サン?あの、そんなふうに締めてこられると、ガマンできないっていうかっ、
うわっ、びくびくって!」
「し、知らないわよっ、あ、アンタが、ヘンなとこ触るから、か、勝手にそうなっちゃうのよっ」


とまあそんな感じ?
275名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 02:00:17 ID:Y0boOyeU
そげぶすら持たない上条さん
説教とレベル6の性技で魔術・科学を徹底的に制圧するSS
276名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 09:11:48 ID:KDjGhZxg
>>274
いいぞもっとやれ
277φ:2010/01/17(日) 12:10:53 ID:rrihix4N
この上琴の続きを!!
278名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 12:28:19 ID:4Kb5cJKo
なにそのコテふざけてるの?
279名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 13:35:42 ID:WoGNdZ6G
>>277
帰ろうね^^
280名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 15:45:32 ID:RLMmIOSE
>>277
おまえはwikiに帰れ
281名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 15:50:34 ID:AN3w1eeB
φのマークって芸スポで記事書く権限持ってる人だよな?
282名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 16:13:11 ID:NZstksX3
麦のんSS投稿するお。
どんどん重くなっていくけど気にしないで欲しいお。
ここまで色気ないってのは、恋愛感情がない単なる友情話だってことだお。
あと今回も色気ないお。次から本気(ry
283原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/17(日) 16:14:03 ID:NZstksX3
「あれ、何やってるんですか博士。また原子崩し(メルトダウナー)を魔改造する作業ですか?」
「君は馬鹿にするが能力を機器で補強するのは今やメインストリームなのだよ。いやマジで」
「それはわかりますが、基本は制御補助でしょう。生身に破壊兵器を接続する必要性がどこにも見当たらない」
「そんなもの男のロマン以外の何があるというのだね。想起したまえ、70年代の無茶な内蔵兵器の数々を」
「あんた女でしょうが。で、結局何してるんです?」
「うん、義肢の制御用に幻肢のデータを取っていたのだけどね」
「断面の神経電流ですね。特にこの子の場合、左腕を無くしてずっと意識が戻らないですから怪我を認識してないんじゃないでしょうか」
「いやそれが消えちゃったのだよ、幻肢データ。脳がどっかで欠落を認識したとしか思えないのだけど」
「え、じゃあ目が覚めてるんですか?」
「脳波は覚醒域まで達してないよ。精々夢見ているぐらいだと思うのだけど、何でだろうねえ」



原子崩しは平凡の夢を見るか3



PM10:12
「なんじゃこりゃー!」
と浜面仕上は建物を前に叫んだ。午後十時過ぎ、夜中の住宅街での行動。近所迷惑極まる。
即座に横から拳が飛んで迷惑な馬鹿を黙らせた。隣に立つ麦野沈利の仕業である。
「人の家の前で大声で騒がないでくれないかしら、ねえ」
「わ、わりい……」
不機嫌そうに唸る麦野に、浜面は頬に拳をめり込ませたまま謝った。不細工が更に不細工に!
とはいえ実際、叫び声を上げる程ではないが麦野邸はなかなかの豪邸だった。
高級住宅街の真ん中に、CMに出てくる二世帯住宅風のどっしりとした建物。電動式の車庫に芝生の張られた庭。掃除は行き届いており、古びた様子はない。
少なくとも麦野沈利という少女のイメージを損なうような自宅ではない。
「お前。そのスペックで家が金持ちってどんだけ恵まれてるんだ?」
「別に金持ちってわけじゃないわよ。ていうか、相談があるんじゃなかったの? ないなら今すぐ帰ってよ」
「お、おおそうだった。邪魔するぜ」

何故浜面がこんな夜中に麦野宅を訪れたのかといえば、一時間前に麦野へ相談を持ちかけたのが発端だった。
今のメンバーになってから初めてのライブが終わり、軽い打ち上げをして解散した後のことである。
ちなみにライブの出来は麦野をして「70点」とのことだったので推して知るべし。
「よくわからないけどあいつらにでも頼めばいいじゃない。仲良いんでしょ?」
「いや、ダメだ。旦那や半蔵じゃろくな答えが返ってこねえ。お前を見込んで相談したいんだ、頼む!」
そこまで言われれば麦野とて悪い気はしない。少し酒が入っていることもあって相談に乗ることにした。
問題はそこからである。
適当なところに座って話でも聞こうと思っていた麦野だが、浜面が打ち上げで余った酒を持ってきているのを知って考えを変えた。
曰く「素面では話せない内容」とのことだが、路上で酒盛りなどプライドが許さない。相談自体を反故にしてもよかったのだが。
「それくらいならウチに来なさいよ。近いし」
「そりゃありがたいけど、こんな夜に押し掛けていいのか?」
「別に、親はほとんど帰ってこないし、一人暮らしみたいなものだから」
酒が入っていたのだ、間違いない。
夜風に当たって酔いも醒めてきた麦野は今更ながらに後悔していたが後の祭りである。八つ当たりに殴っても事態は変わらない。
そうして、浜面は夜中の麦野邸に招かれることになったのだ。

284原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/17(日) 16:14:51 ID:NZstksX3
PM10:17
男連れで帰宅した麦野は、ひとまず浜面をリビングに待たせておいてシャワーを浴びた。
ライブと打ち上げと熱帯夜でいい加減不快指数も限界だったのだ。次期は7月頭である。
(男を待たせておいてシャワーってなんだか変な気分ね……変なもの漁ってないでしょうね)
まるで恋人でも持ったようだが相手が浜面では最悪もいいところだ。一度部屋に戻って着替えその他は取ってきてある。裸でうろつきまわる愚など犯さない。
さっぱりとした彼女は短パンにYシャツというラフな格好に着替えてから洗面台で軽く化粧をした。例え相手が浜面だろうとすっぴんで男の前に出るなど言語道断。
ふと気になって下着の色を確認してみた。適当に選んだものだが上下で色は合っている。考えてみれば深夜、自宅に男と二人きり、しかもこれから更に酒が入る予定だ。
(ばーか、なに考えてるのよ)
浜面仕上とそんな関係になるなど天地がひっくり返らなければ有り得ない。そもそもあの男には他に惚れた相手がいる。
防犯グッズの類はバッグに入れたまま自室に放置してある。少し考え、面倒だし取りにいくのはやめた。
それにいざとなれば、と彼女は軽くシャドーをした。ジャブジャブストレート金的キック。体の切れは普段よりも良いくらいだ。純粋な腕力でも負けるつもりはない。
そういえば日課のサンドバッグ叩きをすっぽかしていた。まあ、その分は浜面を殴って埋め合わせればいいか。
麦野がリビングに戻ると、浜面は既にビールを一本開けていた。ソファに腰掛けて、壁際のガラス棚を眺めている。正確にはその中身か。
「お待たせ」
「おー……うおっ!?」
振り向いた浜面がぎょっとして顔を赤くした。視線は麦野の脚に釘付けになっている。そういえば短パンに靴下も履かないので生足剥き出しだ。
「な、なんて格好してくれてやがるんだ。早く何か履けよ」
「微妙に嬉しそうな顔してない? なにあんた、足フェチなの?」
「違うっ、俺はバニーフェチだ! 確かに脚線美もその中に入ってるが、それだけじゃあ落ちねえよ!」
「キモっ! あんたさあ、マジキモいから死んでくれない?」
などと言いながら麦野がビール缶を一本取り、プシリと開けて対面のソファに座る。結局生足のままである。
しばらく目のやりどころに困っていた浜面だったが、ぐびりと飲んで壁際のガラス棚に視線を戻した。
「なあ、なんかずらずら並んでるんだが。あのトロフィーって誰のだ?」
「ママのよ。音楽家なの。大体フランスにいるからほとんど帰ってこないけどね」
「音楽家!? じゃあお前、バンドとか素人じゃなかったのかよ」
「バンド活動は初めてだったけど、音楽そのものは昔からやらされてたわね。ピアノも弾けるわよ」
「最初から言えよそういうことは」
「他にも山ほど習い事はさせられたもの。華道、茶道、踊り、料理、英語、キックボクシング……後なんだったかしら」
「なんつうかお前のスペックの理由がわかった気がするな。つーか最後のだけはやめさせとけよ両親」
「なんで? 一番役に立ってると思うけど」
「俺を殴るのにな!」
そんなことを話しながら、ぐびぐびとビールを呷り、打ち上げで余ったつまみを口にする。だらけた雰囲気が広いリビングに漂っていった。
徐々にアルコールが脳に回り、お互い遠慮がなくなっていく。既に浜面は麦野の生足を遠慮なく見ていたし、彼女もそれを気にしていない。
「そういえば今日のライブ、結構良かったわよ」
「あー、でも客層が結構五分五分だったのは意外だったな。てっきり男ばっかになるかと思ってたぜ」
「まあ、図らずとも私のグループに動員かけた感じになっちゃったからね。それで相殺されたんじゃないかしら」
「ちえっ、ついに俺にもファンができたかと思ったのに!」
「ばーか」
ちなみに打ち上げの席でもまるで同じ会話をしているが本人達は覚えていない。
酔いと夜は確実に深まりつつあった。
285原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/17(日) 16:15:54 ID:NZstksX3
PM11:04
「そういえば、相談ごとって何だったの?」
「おお、それ、それだ! そのために来たんじゃねえか」
本題に入ったのは飲み始めて三十分も経過してからだった。どうして最初からそうしなかったのか。
既にテーブルの上にはビールの空き缶がごろごろと転がり、冷蔵庫からそのまま食べられるものがつまみとして持ち出されていた。
麦野はソファに寝そべってチビチビと自分で割ったウイスキーを舐め、浜面は柿の種を一粒ずつぽりぽりと齧っている。だらけきった雰囲気。
「忘れてたの? ばーかばーか」
「お前だって忘れてたじゃねえかばーかばーか」
アルコールが脳に回ると低レベルになるらしい。お互い。
ともあれ、ようやく話が本題に入った。お互いにミネラルウォーターを一口飲んで、少しは頭をしゃっきりさせる。
浜面の深刻そうな表情。麦野のどうでもよさそうな体勢。
「実は滝壺のことなんだけどよ」
「ふーん」
「もうすぐ夏休みだろ? だから、それまでに滝壺に告白して、ウハウハな青春を楽しみたくてよ」
「ふーん」
「頼む麦野! 滝壺と付き合えるように手伝ってくれっ!」
「あんた馬鹿ぁ!?」
往年の名言とともに麦野がビールの空き缶を投げつけた。こーん、と頭に当たっていい音が鳴る。両方とも空っぽである。
浜面が即座に逆切れした。もはや単細胞生物並の判断力しか残ってない。
「いってえな何しやがる!」
「そんなの勝手にすればいいでしょ? 女一人口説けない不良ってあんたどんだけへたれなの?」
「うるっせえな! どうせ女心なんかわからねえから相談してるんじゃねえかお願いします」
どういう風に感情が繋がったのか突然頭を下げて麦野に擦り寄る浜面。どさくさ紛れに足を触っている。完全に酔っ払った親父の動きというか、ぶっちゃけキモい。
纏わりついてくる男をげしげしと蹴りで引き離しつつ、麦野が水割りをすする。それでも律儀にアドバイスをするのは彼女の性分だろう。
「鬱陶しいわねえ。女を落とす手順なんて大体決まってるでしょ」
「一応考えたんだけどな。まず駒場と半蔵が路上で滝壺に絡む、そこで颯爽と参上した俺が滝壺を助けて後はホテルにゴーとかどうだ」
「エロマンガの見すぎじゃないの馬鹿なの死ぬの? 普通にデートに誘ってポイント稼いでから告白すればいいじゃない」
「う……やっぱそれしかないのか。誘えば来てくれる、とは思うけど多分暇なら……」
「何、あんたデートの一つもしたことないの? 童貞?」
「うるせえなほっとけよ余計なお世話だ!」
「じゃあ帰れよ。人の家で酒飲んでないで一人でなんとかすればいいじゃん」
「ごめんなさいごめんなさい」
浜面が縋り付いて謝る。キャラも羞恥もあったものではない。生足に触りたいだけかもしれないが、これは彼のスケベな根性が為すもので純愛とは関係がない、多分。
少し脱線して浜面の経験値の話になる。
「デートっていうか、女子と一緒に映画見に行ったことは何度かあるけどよ」
「ふーん、で、どんな落ちが付くの? 脳内? フィギュア?」
「実物だ! まあ落ちはつくんだけどな。近所のガキで、年齢制限のある映画見たいとかで詐称に付き添ったんだよ」
「なに、マセガキがピンク映画見たがったわけ? っていうかそれフラグ立ってない?」
「アホ。一応スプラッターの分類だと思うんだが。どれもこれもすげえつまらないC級で、そいつも後悔してたな。その時はまだ小学生で、今年中学になったぐらいだぜ」
「ふーんはーん。はいはいごちそうさま、ばーかばーか」
お互い対面に座り直して、また酒を啜る。つまみが切れたので、麦野が戸棚からナッツの袋を探し出してきた。
しばらく二人でぼりぼりとかじった後、話が本題に戻る
286原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/17(日) 16:16:53 ID:NZstksX3
「じゃあそういうわけで、今から滝壺に電話してデートに漕ぎ着けなさいよ」
「今かよ!? いやほら、流石に夜も遅いし寝てたら迷惑だろ? それに酒も入ってるし」
「何言ってんの馬鹿浜面。そんなだからいつまで経っても童貞なのよ。思い立ったら吉日って言うでしょ。どうせ明日になったらまた怖じ気づくんだし、酒の勢い借りるぐらいで丁度良いじゃない。寝てたらメールにすればいいんだし」
「いや、まあそうかもしれないけどよ……」
「大丈夫だって、多分。だってあの娘がイジめられてるところ助けたのはあんたでしょ? きっとフラグ立ってるって。デートしたらその最後に告白されてもおかしくないわよ、もしかしたら」
「むむむむむ」
麦野は怪しげな口調で無責任に煽り、浜面は眉根を寄せて悩み始めた。二人とも息はかなり酒臭い。
程なくして、唸っていた浜面がやおら大声を上げながら立ち上がった。
「わかった! 俺は童貞をやめるぞ麦野ぉー!」
「よしそれでこそ馬鹿浜面よ。はい、餞別よ。使いなさい」
「おう!」
麦野が自分の携帯から滝壺の番号にかけ、そのまま浜面に渡す。別に嫌がらせではなく純粋に親切である。酔っていた。
携帯を耳に当てて息を詰める浜面。十秒弱で、呼び出し音が途切れる。どうやらまだ起きているらしかった。
『もしもし、むぎ』
「滝壺! 俺と付き合ってくれええええ!」
間違えた。
麦野が携帯を素晴らしいハンドスピードで取り返した。ばーかばーかと罵った後、麦野が通話を替わる。
「ごめんごめん滝壺。今のは気にしないでね」
『むぎの? はまづら? どういうこと?』
「だからきーにーしーなーいーでーってば。ちょっとお願いがあるんだけど、こいつとデートしてくれない? えーと」
一旦携帯を離す。はまづらー、次の日曜でいい? いいけど俺に話させろよ!
浜面に通話が替わる。
「つーわけでさ、明後日。一緒に遊びに行かないか?」
『特に予定はない、けど、むぎのも来るの?』
「は? いや来ねえけど。じゃあそうだな、駅前に待ち合わせで、十時な!」
『うん、おやすみ、はまづら』
「おう!」
通話が切れた、その瞬間。浜面は歓声と共に飛び上がった。
「よっしゃああああ! やったぜ麦野!」
「やったじゃない浜面。あんただってやればできるのよ」
「ああ、これもお前のおかげだ! ありがとうな!」
「よかったわね、じゃあ――――帰れ」
にこやかに祝福していた麦野が唐突に無表情になって携帯をひったくり、ハンカチで綺麗に拭ってから消臭スプレーを吹き付けた。
それからしっし、と追い払うように玄関を示す。心底面倒くさそうな仕草だった。
「これで相談は終わりよね。早く帰ってくれない? あ、ゴミは持ち帰ってね」
「待て、麦野」
それを浜面が力強く遮った。まるで親友に大切なものを託すような、決意に満ちた表情。
「どんなデートにすればいいのか、教えてくれないか?」
「やだ」
287原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/17(日) 16:17:38 ID:NZstksX3


PM0:23
持ち込んだビールが尽きたので、浜面は近くのコンビニで酒と雑多なつまみを買い込んできた。
酒の種類はワインとチューハイが中心。意外とアルコール度数が高いので注意しよう。
そのまま締め出してやろうかと余程考えた麦野だったが、家の前で一晩中騒ぎそうだったのでやめにした。
つい先程まで、お互い世にも醜い言い争いをして結局押し切られていた。あれをまた繰り返したくない。
「ただいまー」「おかえりー」とやり取りをして、再びリビングで向かい合う。手にはワインとチューハイ。
「つうかさ、もう私以外に相談すればいいじゃない。あんたら三人揃ってデートもしたことないの? モテないブラザーズなわけ?」
「仕方ねえだろ。旦那はロリコンだし、半蔵は幼馴染がいっつも付いて回ってるしな」
「あんたはどうなのよ。一緒に映画行ったんでしょ?」
「できるわけねえだろ。あんなクソ映画見せたらその時点で終わるわ!」
「ったくこれだから浜面ときたら。つくづく使えないわね」
話の合間にぐびぐび、と口当たりの良い液体を喉に流し込む二人。浜面のほうは自棄も入っている。
「じゃあ垣根にでも聞いてみればいいじゃない。あいつこそそういうジャンルのスペシャリストよ」
「あー、あいつかよ。いや、ちょっと色々あって垣根とはなあ」
「バンドのことなら別に恨んでないって言ってたわよ。今は彼女と一緒が楽しいってさ」
「くそっ、あのリア充が! 一瞬でも後悔して損した!」
ビーフジャーキをがじがじと歯噛みする浜面。麦野はチーズ鱈を肴にしている。
「まあ、お前だって負けず劣らずだろ? 男と付き合いまくりのスキルなんてこんな時にしか役に立たないじゃねえか」
「あんた私のこと尻軽女だと思ってない? 言っておきますけどね、確かにデートはあんたの十倍はしてるけど、彼氏持ったことはないわよ」
「はあ? なんでだよ」
「ま、あんたみたいな奴等がうじゃうじゃ寄ってくるってことよ。でも、私は私に見合った相手にしか自分を許すつもりはないから」
「うおお、そういうもんか? プライドたけえな」
「滝壺だって基本的にそうでしょ? ああいう大人しいのに限って、中身はドロドロの打算的よ」
「うそだー! 俺の滝壺に限ってそんなわけがあるかー!」



PM0:47
「だーかーらー、どいつもこいつも映画にカラオケに食事にショッピングって、そんなのどこでも出来るっての! 一体何をアピールしたいのよ男ってのは」
「ちげえんだって。男ってのはな、まず失敗したくねえんだ。カッコ悪いところ見せたくないんだよ。だからとりあえず博打なところは避けるんだって」
「知ったことじゃないわよ。こちとら男なんて見飽きてんのよ。博打ぐらいしなきゃ勝ち目ないでしょーに」
「そもそもお前の好みがわかりづらいんだよ。つーか、お前そもそも男必要なのか? いらんだろ?」
「あー、そう。それほんとに思うわ。周りがギャーギャー騒ぐのもうんざりだし。何であんなに必死になれるの? 病気?」
「医者でも温泉でも治せねえっていうからある意味そうだけどさあ」
麦野家のリビングで二人がぐらぐらと頭を揺らしながら益体もないことを話し続けている。
既にお互い酒は手にしていない。つまみを口慰みに時折齧るだけであるが、完全に酔いが回って本題はすっかり忘れていた。
二人とも、とろんと瞼が落ちかけている。このままでは眠り込むのも時間の問題だろう。
「なんていうんだ? 一人だとふと空しくなる時があって、その隙間を埋めて欲しい相手っていうのか」
「ぶっちゃけヤりたいんでしょ正直に言いなさいよ」
「ちげえよ! いや、そういうのもあるかも知れんが、断じてそれだけじゃねえ!」
「どうでもいいわよ、そんなの。性欲は一人で処理できるし、大体自分の中は自分で満たせばいいだけの話じゃない」
「そういうさ、結局ナルシーなんだなお前は。そんだけすげえ奴ではあるけどさ。でもな、愛ってのはいいもんだぜ」
「わっかんないっての。わっかんないっての。私は一人で充分よ」
288原子崩しは平凡の夢を見るか2:2010/01/17(日) 16:19:00 ID:NZstksX3

AM1:05
「だからバニーの何が良いって言うとさあ、本来有り得ないところで有り得ない服装をしてるって背徳観って言うのか。スクミズとか体操服とかと同じなんだよ」
「(うとうと)」
「特にバニースーツって仕事着だろ? いやナースも捨てがたいけどあれは露出がないからな。大人の色気と仕事の背徳観がマッチしてるのがいいところなんだよ」
「(うとうと)」
「仕事っていってもいかがわしいものばっかりじゃないぞ。カジノだってそうだけど、バラエティのアシスタント役だってよくバニーじゃねえか。考えてみればそれが受け入れられてるってすごいだろ?」
「(うとうと)」
「もちろんバニースーツ自体の、機能的な色気の出し方もあるけどな。惜しむらくは体の線がもろに出るから着る人間が限られるということで」
「(うとうと)」


AM1:23
「結局私に才能なんて無かったのよ。どこまで行っても四位止まり。だからママは私に見切りを付けて妹を留学させたの」
「…………」
「他にも色々やったけど、どれも似たような結果で。私だってこれでも努力したのよ? ああでも、やっぱり中途半端だったのかな」
「…………」
「自分の実力が頭打ちになるっていうのは、すごく老け込んだ気がするのよ。それが怖くて、本気で打ち込まずに逃げ場を用意して」
「…………」
「パパは日本にいるけど、仕事が忙しくて殆ど帰ってこないのよ。ベンチャー系の社長をやってて。別に冷たくされてるわけじゃないけどさ」
「…………」
「ああいう仕事も興味があるし、そっちに進学しようかとも思うけど、才能がなかったらって思うとね」
「…………」
「わかってるわよ。そんなもの無い方が普通だって。でもさ、なんでもできるってことは周囲からそれだけ期待されるってことなのよ? 自負を持たなきゃ潰されるわよ」
「…………」
「でも結局、期待にも自負にも応えられるだけの実力はなくて……ちょっと聞いてんの、浜面!」
「……ぐー」


AM2:00
「ぐー、ぐー……」
「すー、すー……」
289原子崩しは平凡の夢を見るか3:2010/01/17(日) 16:19:46 ID:NZstksX3
AM3:21
「っ!」
麦野が目を覚ました時最初にしたことは、自分に覆い被さる影にストレートパンチをぶち込むことだった。
狙いも付けずに放ったそれが、見事浜面の顔面にめり込む。ぐはっ、と悲鳴を上げながら後ろに吹き飛んだ。
「ふっざけんじゃないわよ! あんたいくらスケベでもそういうことする奴じゃないって思ってたのに、見損なったわ!」
「ま、待て待て待て! 別にやましいつもりはないんだ! 顔が赤かったからタオル掛けよう思っただけだ!」
「はあ?」
凄まじい剣幕の麦野に殺されてはたまらないと、浜面は証拠のタオルを投げ渡した。冷たい、濡れている。
受け取ったそれで顔を拭くと、顔の火照りがいくらか取れたようだった。仕方なくトドメを刺すのは中止する。
「あー……寝てたの?」
「みたいだな。つっても俺もさっき起きたばっかだが」
携帯を確認すると午前三時半頃。深夜もいいところだ。どれだけ寝てたのか考えてみたが、そもそも何時寝たかがわからない。
なにか益体もないことを延々と話し続けていた気もするが、全くさっぱり思い出せなかった。
まだ酒が残っているらしく、頭がぼんやりと微熱を持ったようで、深く考えることができないのだ。
まあいいか、と麦野は追求を放棄した。それより
「ねえ、肝心要のことは忘れてないでしょうね」
「肝心……って、ああデートのことだろ? 忘れるわけねえって」
「ならいいけどね。明後日、中央公園に十時、忘れるんじゃないわよ」
「……あれ、十一時に駅前じゃなかったか?」
お互いに顔を見合わせ、首をひねる。結局結論はでなかったが、まあアルコールが抜ければ思い出すだろう。
がさがさと浜面が机の上に散乱したゴミを袋に入れていくのを、麦野は額をタオルで冷やしながらぼんやりと眺めていた。
このタオルと同様、ゴミ袋も麦野が寝てる間に家のどこかから探してきたのだろう。
(あー、危なかったかも)
男の前で無防備に寝こけてしまうとは、とんでもない失態だった。しかも相手はスケベ根性旺盛。襲われていてもおかしくなかった。
浜面仕上とそんな関係になるなど冗談ではない。
とはいえ咄嗟に口走った通り、麦野はある程度浜面を信用していた。少なくとも滝壺を想う強さの分だけは、自分を襲うのを躊躇うだろうと。
実際のところ、そうだったわけだが。自分は魅力的ではないのかと、少し複雑な気分になる。
(ふう、まだアルコールが残ってるわね。少し頭冷やさないと)
「うーっし。じゃ、そろそろ帰るわ。邪魔したな、麦野」
「ほんとに邪魔だったわよ」
膨れたゴミ袋を持ち、腰を叩きながら浜面が立ち上がる。ふらふらと玄関に向かうのを見て、麦野は自分の部屋に一度引き上げた。
ベッドにダイブするのではなく、ジーパンと薄い上着を取り出して着替える。そのまま玄関に向かい、ちょうど浜面が家の外にでたところで合流した。
「麦野?」
「私も行くわ。ちょっと外の空気に当たりたいし」
「は、俺の家にか?」
「私の家だけ知られてるのなんて気に食わないもの」
言いながら、扉の脇に置いてあるシティサイクルを起こして鍵を開ける。いわゆるママチャリだが、十万円近くする高級品だ。
それを見て浜面が焦った顔をする。嫌な予想をしたのだろう。
「おい、まさか自転車に走って追いつけって言うのか?」
「まさか。あんたが前、私が後ろ。迷惑かけたんだから片道ぐらい働きなさいよ」
うげえという顔をしながら、渋々と浜面がサドルにまたがる。麦野はその後ろ、荷台に座るのではなくステップに両足をかけて浜面の肩に両手を乗せた。
麦野が後ろで一段高い視界を確保する形になる。密かに胸の弾力を期待していた浜面はがっかりである。
290原子崩しは平凡の夢を見るか3:2010/01/17(日) 16:20:49 ID:NZstksX3
ともあれ、ふらふらと蛇行しながら二人乗りの自転車が発進した。不安定なのはバランスが悪いのが半分、アルコールが残っているのが半分である。
べしべし、と後ろの女が手頃な位置にある頭をチョップして加速を促す。
「ほーらー浜面、もっと飛ばしなさいよー」
「ちっくしょう。わかったから人の頭を気楽に叩くんじゃねえ」
「どうせこれ以上悪くなりようもないじゃない。あー、いい風。歩きじゃ温くてたまらないわ」
浜面が気合を入れてペダルを踏むと、自転車が速度を増して安定性を持った。
深夜の住宅街を二人乗りの自転車が風を切り走っていく。周囲に物音はほとんどしない。明かりは道端の街頭のみ。
なんだか不思議な気分だった。まるで夢の中を走っているような。
今なら普段は言えないようなことも口走れる気がした。アルコールが残っているのもある。
「ねーえ浜面。私って結構いい奴でしょー」
「んだとこらー! だったら俺は超イケメンだぜー」
無意味な大声。どうせ付近に聞いている人間などいないのだ。通りかかった家の犬が飛び起きて吠え出したが、それもすぐ後方に。
「あはは、そうねー。とてもイケメンじゃないしその上馬鹿だけど、あんた結構いい奴かもねー」
「馬鹿は余計だこの野郎! まあ、お前も思ったほど悪い奴じゃないかもなー」
暗く無音の町の中、馬鹿みたいに騒ぐ。そういう真似を、今まで麦野はしたことがなかった。
幼い頃から習い事に明け暮れ、気付けば大きくなりすぎていて。周りに人は多かったが、心を許せる人間は一人もいなかった。
だから
「じゃあさ、私達ってなんなのかしらねー」
「なにって、そりゃあ――――ダチだろ!」
まるで夢の中のようだったが
この時のことを、麦野沈利はこの先決して忘れることはなかった。

住宅街を抜けて国道沿いに出ると、周囲はすぐに賑やかさを取り戻した。
24時間営業のコンビニや飲み屋の看板が道路を照らし、国道を夜間トラックが轟々と行き来している。
夢の中から現実に引き戻されたようだった。
「あんたの家ってどっちの方なの?」
「もっと先。川向こうだよ。言っとくが俺の家はお前の家みたいな屋敷じゃなくてごく普通の一軒家だからな」
「んなことわかってるわよ。別に期待も何もしてないから」
二人のテンションは先程までが嘘だったように落ちていた。風に当たることで酔いが覚めて来たこともある。それでもまだアルコールは残っているが。
二人乗りの自転車が、先程よりは速度を落としながら歩道を走って行く。再び進路が蛇行しだすが、今度はそのことに麦野は文句をつけなかった。
少し先の十字路で、横断歩道の歩行者用信号が点滅しだす。ここを渡るのが川向こうへの最短距離だ。
「あ、信号変わるわよ。早くしなさい」
「わかったから頭叩くんじゃねえ」
ぐん、とペダルが踏み込まれる。スピードを上げた自転車が、横断歩道を渡ろうとして
半ばで、突然、横からのハイビームが二人を照らし出した。二人乗り自転車の影絵が、路上に長く伸びる。

「「―――――っ!?」」
咄嗟に光の方向、左側を振り返った浜面が見たものは
間近に迫る、目玉のように並んだライトの強い光と、大型トラックののっぺりとした鼻先だった。目が、眩む。
今、まさにこの瞬間、自分達が轢かれそうになっていると、電流のように直感した。
そこまでの反応しか出来なかった。
不運の一つ目は、トラックの運転手が深夜の直線道路と前日の寝不足でうとうとしていたこと。そのため、信号無視をしたのみならず反応が遅れた。
不運の二つ目は、浜面と麦野が酔っていたこと。そのため注意力が低下し、横断前に左右確認を怠った。でなければ、赤信号に減速せず突進してくる大型トラックにどちらかが気付いただろう。
だが不運は重なり、浜面は振り向いただけでそれ以上は何も出来ず
どん、と背中を強く押されて、自転車ごと前方に弾き出された。
振り向きもせず、即座に麦野が、自分も吹き飛ぶ勢いで浜面の背中を突き飛ばしたのだ。
それによって、前方に進んでいた自転車は更に加速し、浜面を載せたままトラックの鼻先から逃れた。
逆に、麦野は前方に向かうベクトルが相殺することで、ふわりと空中に取り残され
その表情を、振り返った浜面は、視界の端に見る。
何故だか、ひどく満足そうな顔だった。
「麦野――――っ!」
直後。
ゴガンッ!という異音とともに。彼女の体は大型トラックに跳ね飛ばされ、宙を舞った。


291原子崩しは平凡の夢を見るか3:2010/01/17(日) 16:21:17 ID:NZstksX3


AM3:45
――――天地がひっくり返った。
最初に彼女が感じたのは全身がばらばらになるような衝撃。
そして、数瞬の浮遊感。
その後再び、体の左側に凄まじい勢いで壁が叩きつけられ
最後、顔の右側に、焼けるような激痛が走った。
そこまで、だった。
彼女の許容できた痛みはそこまでが限度で
麦野沈利の意識は、ブレーカーが落ちるように、そこで途切れた。
292原子崩しは平凡の夢を見るか3:2010/01/17(日) 16:23:15 ID:NZstksX3
以上です。
途中まで題名間違ってましたすみません。
あと麦のんすまん。でもどうせ原作でも同じような目に遭ってるしいいよね。
ここから恋愛話に傾倒していく予定です。というかヤン(ry
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
293名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 16:37:19 ID:Urfpqg8c
おい!
俺の麦のんになにをする!


・・・いや別に麦のんに思い入れはなかったが
浜面との掛け合いがすごくイイ
294名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 18:49:53 ID:muCYVJwx
>>277うぜぇデルタスレにこもって二度と出てくんなks

とか思ってたら投下されてた
GJだー
麦野好きになってきたよ
これがシリアスになってしまうなんて辛い・・・
295名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 18:51:50 ID:1AjYo+u8
麦野んは自分の夢の中ですらバッドエンド避けられないのか
296名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 20:41:16 ID:bnlvHP2l
今までは麦野のことをネタキャラで好きだったんだけど
なにこの胸のときめき、がんばれむぎのん
297:2010/01/17(日) 21:30:29 ID:1RfIhGzL
上条がらみのSSを誰か…
298名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 22:05:38 ID:WoGNdZ6G
>>297
死んでくれ頼む
299名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 22:53:51 ID:Y0boOyeU
このりん回があるとは思わなかった
銀行の時といいちょっと出すぎだろ
300名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 23:02:09 ID:k52J42YT
>>299
いいからsageろ
話はそれからだ
301名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 00:06:13 ID:365mZ9F7
>>297
此処に書き込まず誰かが書いてくれるのを素直に待っとけよ

次スレからリク禁止にしたらどうだい?
302名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 01:12:51 ID:mIWSazX1
>>297
とりあえずコテ外してsageなさい
303名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 01:24:42 ID:Grufdl7d
>>297
ステイル×上条
土御門兄×上条
アックア×上条
青ピ×上条
どれか投下してやるから選べ
304名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 01:25:52 ID:EsTbJk93
>>GJ!
しかしこの後どうなるんだろう…
浜面達は未成年なのに飲酒、さらに二人乗り
麦のんがグループのメンバーから外されてぼっちになって落ちぶれていくのか?
305名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 01:28:30 ID:i1MxBj5u
>>303
>>297ではないがその中であえて選ぶとしたら青ピだな
…うん、青ピが最近本編に全然出てこないんで言ってみただけだ
306名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 01:45:26 ID:6hfdfaD8
>>303
一方×上条
307名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 01:49:24 ID:knp1swkU
>>306
初春乙
308名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 02:03:46 ID:Grufdl7d
>>306
それは普通にありで面白くないな…
309名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 02:09:49 ID:Sb6R7FTX
騎士派×上条
310名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 04:11:45 ID:woiGpSEZ
上条×上条














ん?刀夜×詩菜に何か問題が?
311名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 10:54:05 ID:OCDEQ31p
固法先輩の憧れの人が駒場リーダーだったら面白かったのに
312名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 15:30:06 ID:5nZXxX5G
そしてロリコンの駒場は牛乳には反応しないと
313名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 20:59:04 ID:mIWSazX1
>>303
災誤先生×上条さん……
うん、誰得だな
314名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:05:11 ID:jNIPFUvm
>>292
GJ!浜面と麦のんのやり取りがいい!
ちゃっかり登場した絹旗にニヤリとした。でも、ああ、麦のん……。
しかし、ヤン(ry、につづくのはまさか…!
315名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:08:59 ID:bKipjTAY
>>297
上条さんの愛と暴力の特別お説教講座を受けてくることをオススメします。
316名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:41:18 ID:xAivLWxD
男にはそげぶを、女には愛を…と思ったけど、結構女の人でもそげぶされてるな
317名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:49:40 ID:i1MxBj5u
分かってねえな、上条さんのそげぶはイコール愛なんだよ
318名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:04:21 ID:u2KRmLaF
ジャッジメントのメガネ先輩とミルク飲みの恋愛話って原作にもあるの?
319名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:05:05 ID:wfa6iMMx
でも女そげぶ組(シェリー、オリアナ、ヴェント)をみると、やっぱりそげぶオンリーだと少し愛が足りないと思うんだ
アニェーゼ部隊の面々は後で上条さんの愛のフォローが入ったし…


それはそうと、SS2のおかげでリドヴィアさんが憎めない人になってしまったw
320名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:13:30 ID:UP7hBN5Y
今更なんだが麦野って何歳くらいだっけ?ぶち切れシーンのイラストのせいで
おばさんなイメージが俺の頭に定着してるんだが
321名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:25:07 ID:qUF0byvr
>>317
上条:結婚しよう
美琴:うん。

ですねわかります。
322名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:41:46 ID:hc124h/T
>>320
特に資料はないけど18ぐらいじゃない?
ぎりぎり大学生と高校生の間ぐらいのイメージ。
少女ではなく女と呼称されてるし、まあ神裂と同じぐらいじゃ。
323名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:50:35 ID:xpo7Ecdr
神裂と一緒……
麦野さんじゅうはっさいか
324名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 04:35:52 ID:SuwVcPu4
>>317
おいおい、上条さんは一体今までどれほどの人間に愛を囁き続けてきたってんだww
325名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 05:01:20 ID:mIAKYdtO
>>317
まて
ステイルとか一方通行も含まれているのか?
326名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 05:41:13 ID:o/oUH7+k
同性愛を否定するということは黒子の愛を否定するということだぜ
327名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 10:39:41 ID:Ns6OvTkk
上条×フロリス
328名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 10:40:11 ID:Ns6OvTkk
sage忘れた○| ̄|_
329名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 11:06:55 ID:bYJ7VeLw
世の中には兄弟愛とか、家族愛とかもある。
つまり上条の右拳は……殴り愛だと駄洒落だ……打撃系、いやSM式の愛か。
330名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 12:07:48 ID:sUtl2MgC
上条さんって式あげたらどっかの成人あたりが花婿強奪とかしそうだよな
331名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 14:18:32 ID:o/oUH7+k
むしろ、
女ヒロインが本人の気持ちを無視されて無理矢理結婚されそうなのを
上条さんが花嫁強奪
332名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 14:52:58 ID:PNNGdRKe
ルパンかよ
333名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 16:29:51 ID:bPoxq52T
女性キャラの何かが目当てで無理矢理結婚しようとする悪役 対 上条の戦い…

悪役(これで○○の○は私の物だフハハハ)
「新婦、誓いますか?」
女「誓えません…」
悪役「何故だ!君さえいれば私は…仕方無い。ならば…」
そこで上条乱入! という感じか。
334名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 18:02:02 ID:KAFm71Gn
>333
ゼロ魔の1シーンが浮かんだ。
335名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 19:20:06 ID:tJNhL28/
20巻には神裂さんに一番期待している
3人の主人公のうち上条さんだけヒロイン不在だけども、
神裂さんがその位置に来てくれれば必然的に天草式もついてくるわけだから

まあ本音は俺も建宮たちと同じく冥土対決が見たいだけなんだけどねw
336名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 19:20:45 ID:hc124h/T
>>330
上条さんが式を挙げたときの反応推定してみた。

インデックス…シスターとして式を滞りなく遂行、披露宴で自棄食い。
美琴…ツンな反応でやりすごし、夜になったら浴びるほど飲む。
黒子…美琴の自棄酒に付き合ってベッドインを狙う。
神裂…建宮の冗談を真に受けて結婚式に乱入、新郎に拒否される。
五和…近所に引っ越し友人面してチャンスを伺い続ける。
御坂妹…愛人宣言。
337名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 19:38:14 ID:Ad6dt7Kj
しかしホットドッグで間接キスさせるってかまちー変態じゃね?
338名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 19:39:50 ID:tJNhL28/
上条さんとキス未遂まで行ったのは今のところ吹寄だけだなw
339名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 19:45:13 ID:Thixd1K3
>>336
こんなところでもスルーされる■■…
340名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 20:20:25 ID:N0LjAifv
>>336
それは誰と式上げる前提なんだ?
341名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:26:35 ID:hc124h/T
>>340
この中の誰かと挙げたら、余りがしそうな反応を予測してみた。
たとえばインデックスと結婚したら残りが〜という感じ。
相手が美琴の場合は、黒子…新婚初夜の新郎に闇討ちを仕掛けて入れ替わろうとする、となる。
ねーちんの反応が一番痛いから、丸く収めたければねーちんがいいのかもしれない。

■■も考えたけどね…モブと一体になって祝福、とか…w
342名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:36:02 ID:eIxiHvl6
いやいやここは逆に■■との式という考えも・・・
343名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:37:43 ID:auyTGM9l
吹寄とかオルソラも丸く収まりそうだな
…ほら、この二人なら周りに(黒子的な意味で)危ない考えに走る人いないだろうし
344名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:40:00 ID:YKG79jmY
正直禁書ってSSの出来の良い奴少ないよね。
なんでだろ?
345名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:45:13 ID:N9qkhZ5y
問題は……あの世界で上条と親交のある『神父』がステイル位しか思いつかない事だ。
Fateの言峰ではないが、ステイルが神父で結婚式……何の拷問?
346名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:58:12 ID:wXMblv1S
>>345
いやいや
アレクサンド・アンデルセンとアベル・ナイトロードと
アダム・ブレイドとステイル・マグヌスのうち
誰に結婚式頼むかっつったらステイルが一番マシに思えるんだが

…つまり二次元の神父キャラとしてとして
いかにステイルの存在感が薄いかということだよな
347名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 23:05:35 ID:QdPacU/g
>>344
それはこのスレも含めて?それとも今vipとかで乱立してるやつ?
348名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 23:26:51 ID:wfa6iMMx
でもまじめな話、インデックスの式なら血の涙を流しながらも
立会人に立候補しそうな気はする…>>ステイル

そして一方さんと打ち止めの場合、逃亡先に立ち寄った朽ちかけの教会で

「悪ィな…もっと色ンなモン揃えてやりたかったンだけど…」
「あなたと一緒なら、どんな場所でも幸せだよってミサカはミサカは惚気てみる…」

って、死亡フラグ全開の式しか想像できないw
349名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 23:57:21 ID:bYHpAp/i
そもそもさ
シスターって結婚していいのか?
350名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 00:15:41 ID:zBGoGMK2
宗派による
351名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 00:33:37 ID:NAagrNx9
>>349
駄目
352名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 00:39:42 ID:W3Z0X5Fu
神様、修道女があんたの決めた戒律で縛られてるっていうんなら、
  まずはそのふざけた幻想をぶち殺す。
353名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 00:41:00 ID:wD8YBMmX
美琴と結婚するなら
ドタバタ集合写真で完結するのが目に浮かぶ
354名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 00:47:58 ID:iYx1lteH
美琴と結婚した場合、時々シスターズの誰かが勝手に入れ替わってそうだな
355名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 01:18:53 ID:wH4ZWLle
「きついな、美琴っ、出るっ、出るぞっ」
「うっ、ううっ、いや、ダメ、だめえぇえぇっ―――!!!」

「ふう…」
「…」
「良かったか、えーと、10032号?」
「どうしてわかったのですか、とミサカはあなたに問いかけます」
「うまく化けたつもりなんだろうけどな、ホンモノの美琴は、イくときに無意識に静電気発しちまうんだよ」
「では、なぜあなたは私が他の個体ではなく10032号であると確信したのですか、とミサカはあなたに重ねて問います」
「…んーとだな。キスしたときにシーツをぎゅっとしただろ?それがなんとなくお前っぽかったから。
同じ癖のあるヤツもいるけど、10039号だったら膣の一番奥まで突き込んだときにびくびくっ、って跳ねるし
13267号だったらえっちしながら髪の毛を撫でたときにこれほど嬉しそうな顔しないし、だから。
だからお前だってわかったんだ」
「・・・。ほう、とミサカはあなたの洞察力の深さに感嘆してみせます」
「慣れちまったからな」
「……ミサカは神経系のノイズが増大するのを感じます。あなたに接触している生殖器と皮膚から溢れてくる大量のノイズで
身体の抑制が効きません」
「おいおい、そんなに抱きつくなって。あれか?美琴はまた縛られて押入れの中か?」
「…ミサカはそれには答えません。もう一度膣内射精をして下さるまでそれは秘密にします、とミサカは決断します」
「お、ちょっ、そんなに、うっ、口、口でそんなっ…ううっ、オレは、ふ、不幸だっ」




上条が全然不幸そうでないまま終わる
356名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 01:24:21 ID:2GbtrkHq
>>355
上条さんのエロ深い超洞察力に嫉妬します。
357名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 01:29:04 ID:NJv9bt6l
>>348
その通行止め妄想の続きを書けよ
書いてくださいお願いします
358名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 01:30:48 ID:NJv9bt6l
ああ、死亡フラグはそげぶした奴で頼むぜ
なんか生き返った木原くンが「お前を倒すのは俺なんだから他の奴に(ry」
みたいなツンデレ救助に現れたとかそんなんでも全然いいからさ!
359名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 03:30:04 ID:bBTlXmXN
アクセロリータって言いにくいからセロリ夫婦と呼ばせて頂きます。
360名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 04:07:47 ID:Z5JGAKOr
くっ微妙に上手い縮め方を…
361名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 06:57:46 ID:Pxighr5M
>>343

吹寄ルート考えた



「吹寄、俺と結婚してくれ」
「……えと? 何? 上条当麻、それは新手のギャグなの?」
「いやいやいや、上条さん決死のプロポーズがそんな扱いなことに驚きですよ!」
「結婚って言われても……貴様、他にも女いるでしょ」
「それは吹寄が正式に付き合ってくれないから」
「私の所為にするな。今、何人と付き合ってるの?」
「えぇと、六人? ぐらいかな」
「前から思っていたけど……本当に最低ね!!」
「上条さんから付き合おうと言ったわけでも、ちゃんとした恋人ってわけでもないんだぜ」
「流されて全員に手を出したわけなのね!」
「わかった。全員と別れる! 金輪際浮気はしない! 上条さんは吹寄一筋!」
「ちょっと待ちなさい、上条当麻。貴様が私に拘る理由が分からないわ。貴様の周りには美少女が多いじゃない。何で私なの? ただの腐れ縁でしょ」
「お前以外に居るかつーの」
「貴様の好みは年上じゃなかったの?」
「好きなのは吹寄、お前だけ」
「……わかったわ。結婚してあげる」
「まじで!?」
「その代わり一つ良い?」
「上条さんにできることなら何でもします」
「吹寄って呼ばないで」
「わかった。『制理』」
362名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 11:23:32 ID:DegLqvOY
>>348があまりにも妄想に影響を与えたので通行止めでプロポーズネタ

・ロシアで逃避行中だよ
・二人とも戦闘でボロボロだよ
・戦うたび一方さんの黒翼は完成に近づいてるよ
・黒翼は何かの制御装置的アイテムでしたよ
・黒翼が完成しないと打ち止めは助からないよ
・でも黒翼が完成すると一方さんは死んじゃうよ

という自分でもよくわからない捏造のもと
※フィーリングで読んでね!矛盾まみれだよ!

微グロ注意








芯まで冷えた手と手を合わせ、かじかんだ指を絡ませる。ゆっくりと、せめてゆっくりと。
あとほんの少しでも、一緒に居られる時間が延びればいい。
この手を離してしまったら、もう二度と逢えないと知っているから。
けして手の届かない場所へ、昇り詰めてしまうことに気付いているから。

さよならの時間が永遠に来なければいい。

絡ませた指をもう一方の手のひらで包み、そっと指でなぞった。
冷えすぎたそれに、もう感覚はない。体温も感触もわからない。ただ優しい、気持ちだけを感じ取ることは出来た。それで充分だった。


「ねぇ」

「……なンだ」


打ち棄てられた粗末な教会の、ステンドグラスの下。
殆ど割れてしまっていたが、かつては美しいマリアがそこに居たと確かに窺わせる硝子の欠片たちに光が通り、凍り付いた地面に色を落としている。


「ミサカはね、あなたのことが…好きなのよ、って…ミサカはミサカは告白してみたり」

「……くっだら、ねェ」


――そんなこと知ってる。とっくに。ずっと前から――

363名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 11:24:22 ID:DegLqvOY


打ち止めの瞳に泪が浮かんでいたかどうか、定かではない。何故ならもう、一方通行には何も見えはしなかったから。
視覚はとうに死んでいた。冷たい地面に横たわり、赤い視線を虚ろにさ迷わせる。
傍らに打ち止めがいる。彼女も無事とは言い難く、あちこちに血が滲み磨りきれた服が風にはたはたと揺れた。
そして、右手の肘から先は何処かで引き千切られたまま、気温の低さに救われいまだ腐敗はせず、ただどす黒く血の塊に覆われていた。

一方通行は顔の周りに散らばっていた硝子の破片を震える手を無理矢理に動かし、手探りでひとつ手に取った。
絡ませていた打ち止めの指を引き寄せる。


「おやゆび、ひとさしゆび、なかゆび」

「どうしたの?」

「…くすりゆび。左手の薬指」

「――あくせられーた、」


指の付け根に硝子を這わせ、くるりと一周。


「…ごめンな、指輪なンて、持ってねェから」

「あくせら…れー、た、ミサカは……ッ」


それは赤いリング。いつか消えてしまう、儚く頼りない愛の証。


「ミサカはッ!もっとずっと一緒にいたいよ!どうしてさよならしなくちゃならないの?ってミサカはミサカは涙声が収まらなくてっ、
あなたと離れることでしかミサカ達が助からないのなら、ミサカはいっそこのまま二人で消えてしまいたいのに!
ミサカはあなたに、大人になってから口づけと一緒に指輪をもらう予定だったのに!
ミサカは将来、あなたに新婚さんの三択台詞を言う日々を夢見ていたのに!
ミサカはっ、」

「打ち止め、。」

「ミサカは…それでもこの指輪を大切にするから、ってミサカはミサカは、。」


割れたステンドグラスから吹き込んだ吹雪は勢いをなくして二人に優しく降り注いだ。
一方通行の身体を黒い翼が侵蝕してゆく。もう止まらない。
それに比例して打ち止めの脳にネットワークが復旧してゆく。
この漆黒が彼を完全に包み切ったとき、一方通行は人でも天使でもないモノに堕ちて、ただ世界を廻す触媒と成り果てるのだろう。
もう、留められない。怖くないとは言わない。不幸だと思うし、悔しさは無限に溢れる。


それでも一方通行は、ほほに触れたくちびるの感触に気付けたことを幸せに思った。
364名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 11:25:11 ID:DegLqvOY





そしてそこにドアをバーンと勢いよく開きながらとある顔面刺青(マッド)な狂科学者(サイエンティスト)がやってきた

「アハギャは!俺に黙って死ぬなんて許さないんだからね一方通行ッ!
これは学園都市の技術の粋を集めて作った『黒翼抑制ミックスジュース』!ちなみにこっちが『最終信号専用かいふくのくすり』!!
お前を殺すのはこの俺だァッー!だからこれで一旦完治しろそして完治してから俺に殺されろ」
ピュリファ!ぐびぐびっ。一方通行の状態異常はきれいさっぱりなくなった。げんき。
「ひゃははは!じゃあこれが日本への飛行機のチケットだ。表に車があるから吹雪が収まったら帰ってきなさい!じゃあの」
白衣の刺青野郎は帰っていった。二人は助かった。良かった。あとにはただ唖然とする二人だけが残された。マリア様は2828しながら全部見てる。
車はBMWだった。駐車ナビがついてた。ラッキー。一方通行は暖房の効いた車内を幸せに思った。


〜トゥルーエンド〜
365名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 11:58:44 ID:kXAZRPlT
ぶちこわしだwww
でもGJ
366名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 16:58:58 ID:6P7Bb7R2
ソードマスターヤマトみたいな急展開www

でも超GJ
367名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 21:19:35 ID:NJv9bt6l
ちょっ、まさか俺の希望まで採用されるとはwww
木原くンマジパねえ、まさか飲み薬で打ち止めの腕まで再生させてんのか?

そして空港まではまさかのBMWでドライブデートかよ…木原くンキューピッドすぎるだろ…
368名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 23:49:14 ID:xV6FSCql
木原くンが成田作品に出てくるキャラみたいだww
>>364だけ先に読んじまったがコレだけで明日も生きていく力が湧いたわ俺
369名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 23:53:17 ID:DegLqvOY
370名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 00:07:46 ID:GgnWDSXh
>>364>>369

ちょw木ィ原くゥンが雰囲気殺しすぎるww
371名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 00:20:14 ID:GhRLscOD
>>369
お前文章も絵もいける人なのかよ!
GJ過ぎるわ、もうこれが正史でいいです…
372名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 00:37:39 ID:5UV10w6F
>>369
もっと通行止めのいちゃいちゃらぶらぶを書いてくれ。もしくは描いてくれー
373名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 02:52:25 ID:QAzFF0rA
>>349
インデックスでそういう妄想するのがおかしいと言いたいのか?妄想にまで茶々入れたいのか酷いヤツだな
と受け取られかねないから注意しな、現に変なのが食いついてるし
374名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 03:22:45 ID:3ok+pWHq
373のことだな!
375名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 03:26:24 ID:UTm3rKg5
>>373

コイツが一番ムキになってやがるぞw
376名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 03:47:52 ID:o0/hcA74
このスレ見てるとつくづく「見ているものが違うんだな」って感じるよ

俺には上条さんとインデックスの間に恋愛感情はこれっぽっちも感じ取れないし、
その対比キャラとして構成された一方さんと打ち止めの間にも恋愛感情は感じ取れない
インデックスと打ち止めの位置づけは「擬人化小動物」であって、言うなればマスコットキャラ
ぬいぐるみに性欲を抱くことは流石に叶わないなあ、って言ったらわかってもらえるかな

少なくとも俺にはこの二人に対してエロい妄想はできないんだよね。リビドーが刺激されない
377名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 03:54:47 ID:UTm3rKg5
打ち止めと一方通行はセックスさえしなけりゃそれでいい
378名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 04:54:51 ID:4pNLbffA
>>376
妄想出来ないのは勝手だけど、わざわざここで書くことかよ
379名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 05:11:07 ID:JoqRd+RL
一方って勃つの?
380名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 06:15:59 ID:tsEFsrxe
上条さんは小動物あいてにドキドキしたり
照れたりしている訳か…

ド変態野郎だな
381名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 08:00:24 ID:9nEkHJPZ
>>376
既に突っ込まれてるが、何が言いたかったのかと?
ひとりごとなら誤爆スレにでも行ってくればいい。
あなたが言っているのは、禁書打ち止め云々は関係無くて、自分の感性と性癖について自己申告しているだけの事。
もし反論したいなら、自分流のSSでも書いて投下して下さい。
>>344 と言い、最近変なのが湧くな。これも温暖化の影響かな?
382名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 08:04:07 ID:h8xdTJtx
上条さんは言った。
「嫌なら見るな」



>>376
10巻読め。インデックスの頬キスに両者ドギマギ
383名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 08:20:03 ID:tsEFsrxe
つか上条さん寝所は別々にしてるよな?

…つまりは間違いが起きるかもしれないと自覚している訳だ

禁書さんは意外といつでも来い状態だけど
384名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 09:33:17 ID:yShKZPMg
通行止めは一緒に風呂にまで入るけど
心理定規に測ってもらったら作中トップクラスの密着度だろうし
まあなんとでも
385名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 12:02:34 ID:xaaLdLLV
あの微笑が他人に向けられると思うと胸が痛んだと言ってるから
実はかなり強烈に独占欲もある
386名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 13:33:20 ID:W6YSO75t
当麻って何気に、美琴よりインデックスのほうがまだ『女の子』として
意識してるよな
387名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 14:35:00 ID:rylfZqsK
当麻って呼ぶ人始めて見たわ
388名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 16:17:04 ID:xspbGPo5
>>386
インデックス乙
389名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 16:56:32 ID:Z5d9EyLG
美琴にも結構ドギマギしてる描写あるけどな

上条さんが一番意識してるのは何となく御坂妹な気がするんだぜ
390名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 19:13:20 ID:UGZ9wLIL
御坂妹と上条さん再会マダー?
391名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 20:52:12 ID:tsEFsrxe
いややはり堕天使エロメイドが一番ドキドキしたと思うぞ


なにげに美琴だけ上条さんとのエロシーンが皆無だよね
着替え覗いたり衣服を破ったりパンツみたりとかないよね

まぁそんなとこ見たら殺されるが…
392名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 20:56:03 ID:1Ja4FD4v
昨日の続きがなんとなく書きたくてやっちゃうよ。
上条×御坂妹を期待している大多数のみなさんごめん。通行止め+上インです。
かる〜いギャグ。


――――――、と、微かな振動が心地よく響く。
木ィ原くゥンが授けてくれたスペシャルアイテムBMWには、どうしたことか偽造免許証までそっと運転席に置いてあった。
どこまでもニクい野郎だ。

「打ち止めー」
「なーあにーってミサカはミサカは温風に弛緩しつつ返事してみるー」
「あったかいってスゲーよなー」
「全く文明って素晴らしいよねーってミサカはミサカは暖房を発明した人を讃えてみたりー」
「エアコンばンざーい」
「エアコンまんせぇー」

キャッキャとはしゃぎながらBMWを走らせるバカップル。雪のせいで道が埋もれていると予想していたのに、除雪車が通ったあとのように道路だけが綺麗に露出していた。
木原くンやりすぎ!。
これまたしっかり日本語で設定済みというカーナビ〜木原くンより愛をこめて〜を頼りに空港へ向かう二人だったが、その途中になにか黒いものを見つけた。

「あっねぇねぇウニがいるよ?ってミサカはミサカは積雪にウニ発生という謎の事態に首を傾げてみたり」
「ウニだァ?ウニっつったら…なンか嫌な予感がする」
「ウニかと思ったがそんなことはなかったぜ!ツンツン頭の男の子だー!あと白いシスターさんもいるよってミサカはミサカは報告してみる」
「わァやっぱりかよ!」
「ちょっとどうして減速しないの?ってミサカはミサカは横からブレーキをうおりゃあああああ!!!」
「おァああああァァァあああぶねェェェえええ死ぬゥゥ―――!!」

打ち止めは助手席から無理矢理左への運転席へ体ごと移動させ、ブレーキを勢いよく踏みつけた。

ギギギギャギャギャギャリリィィィ!!!と心臓に悪い音を立て、BMWは3回転半スリップして止まった。ついでに一方通行の心臓も半分止まりかけである。

「見事なドリフト!ってミサカはミサカは満足してみたり」
「ハンドル握ってたのは俺だあァァァァ!!!殺す気かァァァ!せっかく拾った命無駄にするとこだったンだぞこのクソガキィィィ!!」
「まったく心配性なんだから。ギャグマンガでは誰も死なない、これはもはや常識!ってミサカはミサカはフェニックス」
「一輝ィィィィ!!!ってそうじゃねェよ、そもそも漫画じゃねェっての」
「そこもツッコミどころとしてはどうかと思う、ってミサカはミサカはさらなるダメ出しをしてみたり」
「もうどうでもいいです。それよりせっかく止まったンだからよォ、件のウニとやらはどうなったンだよ」
「ああ、そういえばそんなのも居たねってミサカはミサカの記憶を掘り起こしてみたりー」
「……」

しばし車内ではしゃいでから、二人は未だ雪のちらつく道路に降り立った。
路肩、雪に埋もれるように、黒いウニが見えている。そのウニに隠れるようにサラリと覗く長い銀糸と白装束。
紛れも無く上条当麻と禁書目録であった。
393名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 20:56:29 ID:1Ja4FD4v


「おい、無能力者」
「聞こえてますかー?ってミサカはミサカはつついてみるんだけど反応無し」

近寄ってよくよく観察すれば、なるほど二人に意識があるとは到底思えないほど傷だらけだった。先程までの自分たちのように。
禁書目録の修道服はあちこち擦り切れ薄汚れ、純白とは程遠く。滲み出した血に染まって、それが乾き、埃と混じり合って奇妙な色の染みになっていた。
上条当麻の方はロシアという土地をナメとんのかと言いたくなるほど薄着である。いつもの学生服と、申し訳程度のマフラー。
そのどちらもがボロボロの様相であり、その下にある抉れた傷や壊死しかけた手指を隠すことさえ出来ずにいた。
まさしく満身創痍。防寒具さえ揃える余裕のなかった自分たちに、猶更重なって見えた。

「…チッ」

一方通行は静かに電極のスイッチに手をかけ、一段階スライドさせた。能力使用モード。
がしりと上条当麻のウニ頭を鷲掴むと、ずりずりと木原くン愛のBMWへと引き摺っていく。

「乱暴じゃない?ってミサカはミサカは些か心配になってみたりするんだけど?」
「こンな程度で死ぬならとっくに凍死してンだろうよ」
「それもそうね、ってミサカはミサカは若干納得してみたり」

上条当麻を後部座席に放り込むと、次は禁書目録の背中と膝裏を支え、抱き上げた。そっと助手席に運び込む。

「悪ィがこっからは助手席はこっちのシスターに譲ってやれ。死にかけてっからな」
「大丈夫。命に変えられるものなんかないんだからってミサカはミサカは聞き分けよく後部座席に乗り込んでみる」
「良い子だ」
「でもその理屈だとこのつんつん頭の男の子はこの扱いでいいの?ってミサカはミサカは答えの分かりきった疑問を放ってみたり」
「解ってンなら聞くな」
「解ってるんじゃなく分かってるだけなのに…」

少しだけ打ち止めはむくれたが、それ以上一方通行が何も言う気配が無いので黙った。
横で気を失ったままの上条当麻に視線をやって、改めて眉をひそめる。ひどい傷だ。まず右肩から左脇腹へ、ばっさりと鋭い切り傷がある。並行して三本。
右の袖は肩口で千切れてなくなってしまい、程よく筋肉の付いた引き締まった右腕が完全に露出している。腕そのものにも幾筋もの傷が生々しく残っている。
左手に目をやれば、爪がほとんど剥がれてむき出しの皮膚が覗いていた。

私たちはいったい何をどうしてこんなことになっているのだろう。

打ち止めは運転席に聞こえない程度に息をつき、カーナビを確認した。空港まであと25キロですとタイミングよく機械音声が告げる。
もう20分も走れば着くと言うことか――。長いな。
無言でハンドルを握る白い少年が何を思っているのかは解らない。彼と二人っきりのままだったなら、20分では足りないと感じただろうに――。
ついと視線を外に向けた。雪はまだ止まない。
4人の少年少女を乗せて、BMWは雪すさぶ異国の途を直走る。

394名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 20:57:37 ID:1Ja4FD4v

-空港-

「おら着いたぞ起きろ」
「ぐっ、う、。」

後部ドアを乱暴に開けて、げしりと満身創痍の少年の太ももを蹴りつける。それを見て思わず息を飲んだ打ち止めだったが、次の瞬間杞憂であったことを知った。

「やめてくれフィアンマ!もう白米は、白米は無いんだ、――ごめんってば!まさかそんなに米が好きだとは――あれ?」

その声で助手席の薄汚れたシスターも目を覚ます。

「いやぁぁ…リモコンさえ、リモコンさえなかったらその白米は全部私のものだったのに、。はっ!?お腹が空いたんだよとうま!?」
「ギャァァ!!噛み付かないで下さいインデックスさん!食べるなら帰ってから、帰ってからです!いただきますは言いましたかーー!!!??」
「いただいてます!!!」

「…なんだか、よくわからないけどなんとなく分かった気がするの、ってミサカはミサカは呆れ返ってみたり」
「予想は…してたンだけどよォ…なンか釈然としねェ」
「とりあえず空港のレストランでも行ってご飯が食べたいね、ってミサカはミサカは提案してみるんだけど」
「一も二もなく賛成に決まってンだろ…」
「…誘う?」
「…この状況で、放って行ったら、多分駐車場の車全部骨組みだけになると思うンだが」

二人の目があった。僅かな沈黙が場を支配する。

「……おーい、そこのお二人さん、ご飯が食べたいかー?ってミサカはミサカは小さく訪ねてみt」
「ごらああァァ腹ペコシスター!てめェうちの子に噛み付くンじゃありませン!!」
「やめなさいインデックス、人間は食べられません!俺以外の人に噛み付くんじゃないなんか嫌だー!」
「うわああああああん痛い痛いイタイよー!血液逆流よりも明確な"食われる"という恐怖に身の毛がよだつぅぅ!ってミサカはミサカは慌てて距離をとってみるーっ」


んでレストランでお食事をするに至ったわけだが、案の定食べ過ぎインデックスのせいで所持金が足りないよ!ピンチ!
そこへドアを勢い良くバーンと開いてとある顔面刺青の狂科学者がやってきた。
「アハギャは!!無銭飲食未遂だな一方通行!一皮むけちゃってカッコイーッ!だがこんなところで無様に身柄拘束なんて許さないんだからねッ!
ちょっと早いけどお年玉をあげるから当座の資金はこれでまかないなさい。
ちなみに打ち止めにはこっち、そっちのウニはこれ、そこのシスターには現物支給ってことでこのレストランの最高級ボルシチをやるよ!」
ぺいぺいぺい、とポチ袋(一方通行はうさぎ柄、打ち止めはカナミン、上条は"福"の文字)を渡していく白衣の刺青野郎。
最期にパッチィィンと指を鳴らすとスタッフがボルシチを運んできた。
「ひゃはは!じゃぁな一方通行!日本で会おう!その時が貴様の死ぬときだァッー!!じゃあの」
わははははと笑いながら木原は伝票をひったくり、スマートに会計を済ませると去っていった。
ボルシチを食べると、全員のHPが5000ずつ回復した。助かった。良かった。4人は満腹になった。上条のポチ袋には、お小遣いと一緒に飛行機のチケットが二枚入っていた。
もらったお年玉でおみやげ(マトリョーシカ)が買えた。ヨミカワとヨシカワ喜ぶかなぁ、と打ち止めが言った。喜ぶ前に無断外泊について叱られるな、と一方通行は思った。
おみやげの前に服装をどうにかしようと、上条とインデックスは服を少し買った。イヤーマフをプレゼントすると、インデックスは思いのほか喜んだ。
4人は和やかな気分で飛行機に乗った。帰りにエアジャックが起きたが滞りなく解決した。ほっとするね。

帰った先で4人はカエルにしこたま叱られるわけだが、そのことをまだ知る由もない。ただ幸せを満喫しているだけであった。


〜トゥルーエンド〜
395名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 21:00:26 ID:lbWX93Ns
ワロスwwww乙
木原ってBMWだっけ? まぁX3だろうな雪国だし
396名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 23:24:28 ID:1Ja4FD4v
毎度毎度、何を書いても描いてもエロくなくてごめん。そろそろおとなしくする
ttp://imepita.jp/20100121/841980
397名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 23:26:10 ID:GgnWDSXh
>>394
乙www
もはや木ィ原くゥンはオチ要因だなw

そしてロシアの大地で放置プレイ中の浜面と滝壺さん…
398名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 23:33:32 ID:GhRLscOD
やべえええ可愛いいいいい
>396お前は神か
つーか木原くンの使い方良すぎる木原くン万能すぎるwww
399名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 00:55:56 ID:o30hT61f
>>394
アンタのはクセになるわw

次は浜面×滝壺書いてくれ
400ユミシロ:2010/01/22(金) 02:56:00 ID:KMHcNWrS
>騎士派×上条
投下するのが遅くなったけどこのネタでひとつ。
401ユミシロ:2010/01/22(金) 02:56:26 ID:KMHcNWrS
『騎士派×上条』

「……!」
 キュピーン!と初春飾利の頭の中で、光の速さで駆け巡るものがあった。
 彼女は寮の一室で、机の上に置かれた愛用のノートパソコンを操作していた。
 ふらふらーっとネットサーウィンをしていると、こんな一文が目に入ったのだ。
『騎士派×上条』
(こ、これは……!)
 思い浮かぶのは、たった一人で無数の騎士達に戦いを挑み、ボロボロになるまで戦い続け、捕らえられた少年の姿。 少年を待ち受けるのは彫りの深い顔の筋骨隆々とした男から美形の長身痩躯の男たちによる拷問。
 引き裂かれる衣類。肉と肉と叩き合う音。繋がれた鎖の擦れる音。少年の悲鳴……。 
(佐天さんはもう寝ちゃいましたよね……?)
 確認のためベッドを覗き込むと静かな寝息が聞こえる。
 ルームメイトの少女はすでに眠っているようだ。思わず口の端が釣り上がった。
 机の引き出しからペンタブレットなどを一式取り出し、ノートパソコンへ接続する。
 思い浮かぶのは一人の少年と屈強な男達の姿。
 思い浮かぶのは―――


『騎士派×上条』
 愛用の携帯端末の画面に映る、その一文に美琴の視線が止まった。ネットの掲示板上にあった、とある一文。
「……ん?」
 もう一度、読んでみる。
『騎士派×上条』
「ふーん……?」
 じっくり十秒ほど画面を眺めた後、こう思った。
 ……どういう意味だろう?
 美琴は今までに蓄えた膨大な知識の中から、関連のありそうな情報を探し出そうと検索をかける。
 うーん、と短い時間うなり続けたが、これといった情報はなかった。
 “上条”という単語は耳に入るなり目にするなりで、一人の少年が思い浮かぶ。
 “騎士派”というのが何かしらの団体であることは推測できる。
 しかし『×』が何を意味するのかが分からない。
(フムン、あいつがどこかの連中に殴り込みに行くようなイメージがあるんだけど……何か違うわよね)
 それなら……とネットで検索をかける。時間はかからなかった。
 そのとき、ドアがノックされた。
「お姉様、お帰りになられていますの?」
 ルームメイトの白井黒子だ。
 美琴が気だるい声で『帰ってるわよー』と応えると、白井はドアを開けて入るなり『はっ!? お姉様がベッドの上で
無防備な姿を晒して私の帰りを……!そうですのソウイウコトですねの理解しましたわ光の速さで理解しましたわ!』
と一方的に捲くし立てて飛び上がりダイブしてきた。
 白井の襲撃に対して美琴はあくまで冷静に拒絶した。白井の顔を踏みつけるように、片足を叩き込んだ。

402ユミシロ:2010/01/22(金) 02:58:57 ID:KMHcNWrS
『騎士派×上条』
 携帯に表示されているその一文に『あー、またそういうのか』と佐天涙子は一瞬だけ想像した内容を頭の中から
閉め出した。ちなみにベッドで布団を被ったまま。ルームメイトの初春は眠っていると思っているだろう。初春は
風紀委員(ジャッジメント)の報告書の作成で今もノートパソコンと格闘しているはずだった。
(上条さんのこと、思い出しちゃうな……)
 思い起こされるのは一人の高校生。
 無能力者(レベル0)。
 ヒーローのように、駆けつけてくれた。
(私と同じ無能力者。私と同じ落ちこぼれ。でも私とは全然違う。
 信念があって、とっても強くて、優しくて)
 ―――カッコイイ。
 ふと、隣を歩いたときの横顔を思い出した。怒り顔、笑い顔、優しい顔、優しい声……。
 気がつくと、顔が熱っぽくなっていた。頬も自然に緩んでいる。
(……どうしちゃったのかな)
 と、少しだけ鼓動が早い。
 少しだけ……。
 待ち受け画面に戻した携帯をしばらく眺めて、一枚の写真を壁紙に設定した。
 携帯を静かに閉じて、枕の下に忍ばせる。
 少しだけ、良い夢が見れるかもしれない。
「…………?」
 一瞬、初春の気配が変わったような気がした。
 がらっ!という物音にどきっとしたが、引き出しを開けた音だと気づいて安堵の息をついた。
「…………」
 おやすみ、初春。寝不足になるとまた女を捨てることになるぞー。
 枕下に手を入れて携帯の存在を確認する。
 気恥ずかしさに少しだけ戸惑いつつ、甘えるように心の中で思う。
 ……おやすみ、上条さん。


「ああ、そういうことですのね」
「黒子はわかるの?」
 冬服の制服から寝巻きに着替えた白井黒子は美琴の携帯端末を操作していた。
 ちなみに十数分前まで『お姉様の靴下を履いたお足が黒子の顔に!感触が!温もりが!匂いがーっ!』と
騒いでいたのだが、美琴が電撃で黙らせたばかりだった。
 美琴はテーブルをベッドの間に置いて、二人分用意したマグカップにホットミルクを注いだ。
「ああ、武蔵野牛乳、これで最後だから」
「これで最後……というと、お姉様は一体何本飲んでいますの?
 冷蔵庫を武蔵野牛乳の貯蔵庫にだけはしないで欲しいですの。
 まあ、それはともかく。先程の質問のお答えですが、要するにこういうものですわ」
403ユミシロ:2010/01/22(金) 02:59:49 ID:KMHcNWrS
 白井は携帯端末を美琴に渡した。
 画面に映っているのは、美琴がよく知る少年だった。
 美琴のものを見る目が明らかに変わったのを白井は見逃さなかった。同時に口の端が大きく釣り上がっていたが。
 その画像は少年が赤い服の男や、巨大なメイスを持った巨漢と戦うらしい、本の表紙のようなイラストだった。
 何かの本のサンプル画像だろう。
 食い入るように画像を見ていた美琴は、他にも画像があることに気づいた。カップをテーブルに置いて操作。
 白井黒子が邪悪で真っ黒な笑みを浮かべていることには気づかない。
 縮小されたサンプル画像を拡大表示させる。
 巨大なメイスを巧みに操る巨漢を相手に、拳一つで挑む少年。
 赤い服の男と対峙する少年。
 一頁分を埋め尽くす、少年が凄む顔。台詞が頭の中で、少年の声で再生される。
 髪から小さな火花がパチパチと飛び始めて、うっとおしく思い何とか気持ちを静めて能力を抑え込む。
 しかし、画像を見始めると再びパチパチと音が立つ。
 能力の制御をしつつ、何とか次の画像を表示させる。すぐには表示されなかった。
 いや、妙に遅い。そんなにアクセスが集中しているのだろうか?
(あとで調べておく必要がありそうね)
 待ち時間に苛々が募る。ミルクがあったのを思い出して、マグカップを傾けた。
 すると、画像がようやく表示された。二頁分が同時に映し出される。


 ボロボロになった少年のシャツが引き裂かれた。
 赤い服の男が、彼の裸の胸に指をなぞらせる。
 細い指が股座へと伸びた。
 ジッパーが引き降ろされる音。
 男の手が彼の“何か”を掴んだ―――


 地面に仰向けになったまま動けない少年。無骨な手が彼の下穿きのベルトが弛める。
 乱暴に下穿きが下ろされると、少年の裸の下半身があらわになる。
 最後の力を振り絞って立ち上がろうとする少年の片手を男が掴むと、強引に後ろを向かされた。
 そして、男が少年に“何か”を突き刺した。


 しっかり画像の隅々を見て、台詞の一つ一つを読み上げ、少年の台詞だけ頭の中で声を再生して―――
 美琴はティーカップの中身をぶはーっ!と吹き出した。
 携帯端末の画面ではなく。
 白井黒子の顔に。
「お姉様のお口に含まれたミルク……!―――と言いたいところですが」
 顎から前髪からミルクが滴る。
「……っ!……っ、…っ……っ!」
 真っ赤になった美琴が白井に何か言おうとしているが声にならないらしい。
「やれやれとしか言いようがありませんの。でも、これで同性同士の行いについて理解を深めていただければ!」
 真っ白になった白井に鉄拳が下った。


 某所。
(これがBLというものなのですね、とミサカ一○○三二号はあの方のコマだけ切り抜くべくハサミを取り出します)
(では顔のアップの頁はカッターで切り離しましょう、とミサカ一三五七七号は解体作業に参加します)
(ミサカネットワーク内でこの“同人誌”なるものの肯定派と否定派、さらに中立派による議論が白熱しています。
 また、作者について調査が進められているようです、一○○三九号は拘束した一九○九○号に報告します)
(……で、では我々とあの方の内容のものを描きましょう、とミサカ一九○九○号は交渉を持ちかけます)
 全員同じ容姿であるため、どういった特徴をつけるか、誰が最初かで揉めるのはまた別の話である。


 おわり。
404ユミシロ:2010/01/22(金) 03:03:32 ID:KMHcNWrS
終了。と、おまけというか、つまらない画像ですが以下のものを。
ttp://2d.moe.hm/index/img/index1444.jpg
ttp://2d.moe.hm/index/img/index1445.jpg
ttp://2d.moe.hm/index/img/index1445.jpg
ttp://2d.moe.hm/index/img/index1447.jpg
同人ゲームのとあるパンツの超電磁砲を見てACTゲームツクールとかで作ってるのかなーと
いろいろ調べて体験版ダウンロードしてドット絵でそれらしいのを描いてサンプルゲームと
合わせて応用すればできるのかな、と思ってペイントでそれらしいドット絵を描いてみました。
あと.Sで作ってみました。
(ドット絵は冬服美琴対五和対佐天、一方対垣根、ショチトル対エツァリ、浜面対麦野+引きずり上半身予定)
画像アップが初めてなので、削除テストも兼ねて御坂家のプレート紹介はすぐに消してしまいますが。
405名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 04:00:50 ID:KMHcNWrS
ひとつ間違えてった
ttp://2d.moe.hm/index/img/index1446.jpg
406名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 06:30:35 ID:ledgy6OK
>>401-403
こんな朝早くからなに書いてるんだwwwww乙
腐女ネットワークが構築されつつあるなwwww

>>404-405
なんぞこれー!?

一枚目のプレートが見づらいんだけど…
美琴打ち止め美鈴さんかなこれ?

つか後ろのサベージたんがきになってしょうがない
407名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 09:58:47 ID:hw4KgPIM
>>404
なんで画を貼るの?
調子乗りすぎじゃないの?
408名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 23:41:31 ID:AIKLbeie
最近やたら喧嘩腰なのや自分の趣味趣向を声高に主張する奴が増えたなあ
409名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 23:44:09 ID:2uqlN2dA
>>407が言いたいことも分かる。


画像upは板違いだから、自重しとけ。
410名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 03:54:25 ID:/1PL/CH1
むさしの牛乳超すごい。
私も超毎日飲みたいと超思います。
411名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 06:43:31 ID:jCkA4Dqx
その後…

むさしの牛乳をめぐって、大量確保を目論む『禁書目録』と手を組んだ『超電磁砲』率いる1万人の『妹達』&『シスター達』+α軍団と
廃棄処分を目指す、とあるベクトル変換能力者と手を組んだ、とある火炎魔術師との間で壮絶な争いが起きたという…
412名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 10:41:40 ID:pR5QUVRS
幻想御手(レベルアッパー)、巨乳御手(バストアッパー)とくれば、次に来るのは、妊娠御手(カエルアッパー)しか無い!
これは、男に飲ませておにゃのことHすると100%妊娠させられる優れものなんだよ?
しかも、あらゆる非科学的なものは排除してあるから、君の幻想殺し(とくいたいしつ)でも問題ないよ?
と、言う訳で、妊娠御手(これ)の被験者を頼まれてくれるかな?
うん、バイト代は弾むよ?


後は解りますね……。
413名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 10:51:58 ID:fU9lMH8n
カエルアッパー
なんか語呂が悪いな。
414名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 11:08:47 ID:WLI3rsDX
固法先輩元ヤン
黒妻とヤリまくり確定キターーーーー!
415名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 11:24:57 ID:JrTAhnoB
元ヤンキーといえば、荒れに荒れて乱れた素行の過去を持つ、もしくは純情系の二択か。
416名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 15:01:45 ID:1U31VXco
>>413
「ゲコ太ッパー」
これでおk
417名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 15:15:48 ID:rZvhoWA9
>>412
高レベルの超能力者、特にレベル5とかが妊娠した場合の
母子ともに色々なデーターが学園側欲しいかもしれない
418名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 15:22:30 ID:spy360wg
一方通行妊娠ですねわかります
419名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 16:01:23 ID:H12T7Rll
>>416
なんかゲコ太の形のタッパーみたいだな
美琴買うんじゃね?
420名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 17:48:43 ID:5k3xkguh
>>418
やり逃げかとおもた
421名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 18:51:17 ID:8vdQiFkQ
なんかアニキャラ板に変なの立ってんな
何だあれ ピンク板の存在知らないバカ?
422名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 22:02:44 ID:NxpinQrh
前にSSで年齢御手(エイジアッパー)みたいなのあったはずだけど
美琴が美鈴さんボディになっちゃうんだっけ?
あとは幼児退行(エイジダウナー)とかあった気がする。
一方さんが欲しがりそうだ。
423名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 22:32:44 ID:CS9P7Uju
一方さんを幼児退行させてニヤニヤしたい。
頭の中まで10歳に退行した一方さんと仲良しになる打ち止め、朝から晩まで二人で遊んで毎日を過ごす。
しかし効果が切れた時には退行していた時の記憶が一切なくなってしまうと聞き泣き出す打ち止め
やがて運命の時がやってきて、16歳に戻って目を覚ました一方さんは泣き腫らした打ち止めに一言――

「それなりに楽しかったぜ、なんもかも忘れて遊ぶのも」

はいハッピーエンド
424名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 23:55:32 ID:NxpinQrh
>効果が切れた時には退行していた時の記憶が一切なくなってしまう
覚えていたら大変だな。芳川黄泉川にも見られてたんだろうし。
グループ内でだったらショタコンが……
425名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 01:09:20 ID:FdMRSMG/
ショタ一方さんハーレムか…
10歳の頃の一方さんはインテリ木原くンが神拳使いに変わるほど
可愛くないガキだったはずだけど打ち止めがいるなら
426名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 01:47:57 ID:1PBj4jFi
>>419
 とある午後の昼下がり
 上条当麻は偶然遭遇した御坂美琴と、ベンチでまったり談笑をしていたのだが…

「あ、あのさ…お昼もう食べた?」
「いんや? まだだけど?」
「な、ならさ…お、おおおお弁当作ってみたんだけど……食べる?
か、勘違いしないでよね! 練習で作ったから実験台にするだけだから!
べ、別にアンタの為に作ってきたんじゃ無いんだからねッ!!」
「なんつーベタな台詞叫んでるんですか?
まぁくれるっつーなら有り難くいただくよ」
「そ、そう? なら早速…」
 がさがさごそごそ…と、かばんの中から奇妙な物体を取り出す御坂さん
 なんだこれは…カエルの顔? いやカエルの生首だ!?
「あの…御坂さん?この物体は一体何ですか?」
「何って…普通のタッパーじゃない? 新商品のゲコ太ッパー」
「巨大カエルの生首にしか見えないんだけど!!」
 が、学園都市の商品開発部は頭狂ってるんじゃないのか!
「ほら、ここが蓋になってて開けられるの」
「うわぁ……」
 ゲコ太の頭部がパカっと開く…
 脳みそを見るために頭を開かれて、解剖されている巨大カエルにしか見えない…
 かなりドン引きだ!
「ほ、ほら…食べるなら食べなさいよ!」
「……いただきます」
 ご丁寧にゲコ太はこちらを向いていた。
 ゲコ太と目が合う…………
 かなり気まずい。
 意を決してカエルの脳みそに割り箸を突っ込む…
 中から肉々しい果物が現れた!
 口に運ぶと何とも言えない美味なる味が広がっていく…
 風が旨い! 旨過ぎる! と、語りかけて来るようだけど…
「ごちそうさまでした」
「一口ぃ!?」
 どうもゲコ太の脳みそを食ってるみたいで気分が優れない、
 旨いまずい以前の問題だ。
 箸を脳みそに突っ込むたびにゲコ太が唸り声をあげそうで怖い。
「い、いやぁ〜実はあんま腹減ってなくてさ…あは…あひッ!」
 わなわなと肩を震わせびりびりと電気を発生させている御坂さん。
 後の展開は皆さんのご想像に任せます。
427名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 04:12:17 ID:uhtuxOX/
>>412
>後は解りますね……。
上条さんが妊娠するんですね。
わかりますよ。
男に飲ませておにゃのことHすると100%妊娠させられる薬ですもんね。
428名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 09:52:51 ID:eT2ThPdz
裸エプロンは全裸?それとも下着はあり?
どっちだと思う?
429名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 10:04:42 ID:XWamTkm7
ここで聞く内容なのか疑問だけど。
パンツくらいは履いていて欲しいな。
脱がしたりろズラしたり食い込ませたり忍び込んだり楽しみがある。
430名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 12:29:15 ID:1PBj4jFi
ズラじゃない!桂だ!

やはり真っ裸にエプロンが基本だろう
そして台所に立つ女の子を後からいたずら…というのが王道だな!


でも禁書キャラで裸エプロンが似合いそうなのって…………

五和くらいしか思い浮かばん
431名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 13:10:43 ID:LCB2Oo5d
待て、逆に考えるんだ。
小萌せんせーや禁書や打ち止めに
裸エプロンさせてみるとか。
432名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 13:46:05 ID:eT2ThPdz
普通に>>431の誰かで裸エプロンさせる話を書いているんだが…。
下着邪道なのやっぱり?
433名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 13:56:43 ID:IJDgAhda
ねーちんに堕天使裸エプロンメイドとかやらせばいいじゃん
434名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 15:50:47 ID:58H5Jn7Z
ここで、エロスならば
すべてコンスタントにこなせるオリアナさん降臨
435名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 16:40:16 ID:x2kcteia
裸エプロンは基本”裸”なんだと思うが…>エプロンの下
派生に下着エプロン/水着エプロンとか有るらしいしね
邪道ではないが、下着を着てる場合”裸エプロン”とは違うモノなんでは?
436名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 20:00:13 ID:LDwuovOE
とりあえず俺は何時まで裸で正座していればいいんだ
437名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 21:13:36 ID:op9Y43eY
裸エプロンでも残念そうだな、あのセンセは。
438名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 21:21:30 ID:1PBj4jFi
>>437
ピコーン!
「裸エプロンなら下着じゃないから外に出ても大丈夫だな……」
439名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 21:48:56 ID:80eK5nKx
>>438
殿方の目がありますのっ!!
440名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 21:57:38 ID:ghE1+M1r
>>432
当然投下予定なんだよな?
全裸で待ってるからな?
441名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 00:02:33 ID://vWuh0g
風邪引くなよ
442名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 00:38:06 ID:PONHmXpa
一方さん幼児化って保管庫になかったっけか
443ネタ1/3:2010/01/25(月) 14:39:04 ID:IgfpC6l3
>>412
「先生、俺この近くに良い病院知ってますよ?」
「医者に病院進めるなんて君もすごいね? それから君に心配させなくても僕はいたって正常だよ?」
「正常な人間がそんなイカレタ話する訳ねーだろ!! 大体、先生! 俺、15っすよ? 何考えてるんすか?」
「15歳なら精通も済ましてるでしょ?」
「ッ!?」
「もしかして、まだだったりするのかな?」
「んなもんとっくにしてまッ!?、ぁ……、す……ぅ……」
「じゃあ問題無いね?」
「問題無いねじゃないわッ!! 大体、何で俺がそんな実験に協力しなくちゃ……」
「被験者の確保が容易だったんでね?」
「ひけんしゃののかくほがよういって……?」
「『百聞は一見に如かず』、と言うよね?」
 そう言ってカエル顔の医者が椅子から立ち上がって部屋を出て行くと、入れ違いに病院服を来た1人の少女が入って来た。
「お久しぶりです、とミサカはあなたに挨拶します」
「み、御坂妹……?」
「ズバリ正解です、とミサカはあなたに伝えます。何時もと服装が違うのに良く判りましたね? とミサカは率直に質問してみます」
「いや……、そんな事より何で……?」
「質問の意味が俄かに理解出来ません、とミサカはあなたに詳細な説明を求めます」
「いや、だから何でお前がそんな恰好で俺の前に出てくるのかと……」
「これはつい先ほどまで検査を受けていた為です、とミサカは説明します。この格好なのは、すぐに脱ぐので何でも構わないと言われた為です、とミサカは補足説明します。あなたの前にミサカが来た理由は……」
 とそこまで話した所で、御坂妹が膝から崩れ落ちる。
 そのまま床に激突するのか!? ――しかし、
「御坂ッ!?」
 すんでの所で、上条が床を滑る様に飛び込んで行って御坂妹を抱きとめる。
「大丈夫か!?」
「ミサカはお姉様(オリジナル)ではありませんよ? とミサカは先ほどのあなたの呼び方に訂正を求めます」
「そんな事より体は大丈夫なのか!?」
「心拍数、脈拍、血圧の上昇、虚脱感、発熱を感じます、とミサカはミサカの状況を説明します。しかし、現状からは信じられないほど心地よいです、とミサカ、あ、あ……」
 途中から声を詰まらせた御坂妹は、上条の腕の中で身を強張らせると小刻みに震えだした。
「ど、どうした!?」
「か、軽いオーガズムに達したようです、とミサカは答えます」
「え……?」
 その言葉に上条は目を点が点になった。
「みさかいもうと……。いま、なんとおっしゃいましたか?」
「オーガズムと言いましたがな、に、ああ、ま、また、い、イクぅ……」
「お、おい!?」
「オ、オーガズムが、しゅ、き、的、に、ミ、サカ、に、ああ、また来る……、イ、く……、あ、ああ」
『ありゃりゃ? これは誤算だったね?』
 突然天井に設けられたスピーカーから、カエル顔の医者と思しき声が聞こえてくる。
444ネタ2/3:2010/01/25(月) 14:39:51 ID:IgfpC6l3
 その声に、上条は天井を仰ぎ見て、
「先生ッ!? 御坂妹が……」
『今の君の呼気および体臭にはある特定の女性に対して催淫効果が有るんだよ?』
「催淫効果ぁ!?」
『そう。君に好意的な女性は皆その気になってくれる筈、だったんだけど……』
 そう言って軽くため息をつく。
 そして、その間にも小刻みに絶頂を繰り返す御坂妹の着ている病院服の腰の辺りには、大きな染みが広がって来ていた。
『ちょっと効き目が強すぎるみたいだね?』
「ど、どうするんですか!? てかどうなるんですか!? と言うか何でこうなってるんですか――――!?」
『質問はひとつにしてくれるかな? で、さしあたって彼女を落ち着かせるには――君が彼女とHしてあげればいいだけなんだけどね?』
「え?」
 上条はその言葉に一瞬頭の中が真っ白になった。
 胸元に目線を落とせば、今もなお腕の中では御坂妹がぴくぴくと絶頂に痙攣している。
 その光景に上条は思わずごくりと生唾を飲み込む。
「俺が御坂妹……と……?」
 正直、先ほどから漂う強い雌の臭いに上条当麻の雄の部分は臨戦態勢は整っていた。
(いいのか? いいんだよな? いいんですよね!?)
「御坂妹、俺……」
『もしくは君が彼女から離れればOKだよ?』
「ナゼソレヲサキニイワナイ……?」
 怒りに声を強張らせた上条は、血の涙を流さんばかりの瞳で天井を睨みつける。
『僕も医者のはしくれだからね? 将来的に有益になりそうな事は何でも知りたいんだよ?』
「…………」
『では。彼女をまずベッドに寝かせてくれるかな?』
「お、おう!」
 カエル顔の医者の合図で立ち上がろうとした上条。
 当然、御坂妹を抱きかかえているのだが、前傾姿勢になった事で、丁度上条の耳が御坂妹の口元近くに――すると、
「して……。ミサカと……H……して……」
「!?」
 艶めかしい囁きが、上条の耳と心と股間を直撃する。
『どうした?』
「ぬぉぉおおおおッ!? な、なな、何でも有りません!!」
『じゃあ早くしてくれるかな? 彼女がその気になったら逃げられないよ?』
(誰のせいでこうなったと……!?)
 キッと天井を睨みつける上条。
『僕はどちらでも構わないんだよ?』
「はいはい。すぐにベッドに移動しますよッ!」
 そう言って大股に備え付けのベッドまで移動した上条は、その上にそっと御坂妹を寝かしつける。
 御坂妹の股間辺りに広がる沁みは決して視界に入れない様に、そぉっと体に毛布をかぶせて行く。
(何で、何でいつもいつも俺ばっかがこんな目に……。不幸だ……)
445ネタ3/3:2010/01/25(月) 14:45:54 ID:NyHRfG9j
 そう嘆きながら、ベッドからはみ出た御坂妹の手を毛布の中に仕舞おうとしたその時、
「行かないで……。ミサカと……H……してください……」
 自分の指を弱弱しく握りしめて涙を流して見あげてくる御坂妹と視線がぶつかる。
「ッ!?」
 一瞬全身に電気が走った様な気がして、上条は体を硬直させると、ぎこちない動きで御坂妹の手を振りほどいて、毛布の中に仕舞った。
「ね、寝かせましたッ!」
『そうしたら君は部屋を出てくれるかな? 暫くすれば彼女も落ち着くと思うよ?』
 その言葉に、上条は一目散に病室を飛び出す。
 そして廊下で大きく息をついて頭を冷やしながら、
「そう言や俺は?」
『帰ってもいいよ?』
 廊下の何処からか、再びかえる顔の医者の声。
「このまま帰れって? ふざけんなッ! このまま帰ったら絶対、御坂妹(さっき)みたいな事になるに決まってるんだ。俺の中の不幸センサーがそう言ってる!」
『じゃあ泊まって行くかい? 幸い特別室は空いているよ?』
「…………」
 沈黙して考える。
 次にまたカエル顔の医者が協力してくれるとは限らない。
 ここはまさに敵地の真っただ中なのだ。
「ほ、他に選択肢は?」
『防護服を貸し出してあげようか? 普通は外部からの有毒物質を遮断するのが目的なんだけど、機密性がいいから問題無いと思うよ?』
「そ、それッ! 何処にあるんですか!?」
『隣の部屋だよ?』
「それから俺の体何時もとに戻るんですかッ!? てか何時一服盛ったんだッ!!」
『細かい事を気にするんだね?』
「細かいとか言うなッ! 危うくカミジョーさんはお父さんになる所だったんですよ!?」
『何、実験なんだから金銭面は全く心配しなくていいんだよ?』
「マジでふざけんなこの野郎ッ! きぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!! 絶対こんな病院、二度と世話になるもんかッ!」
 今、一匹の淫獣が学園都市に放たれる。


この後、当然あの人とかあの人とかあの人とか色々とか、今回お預け食った人+3とか、たまたま来ていたランベス寮団体御一行とか、それと一緒に来ていた野望多きお姫様とかーが、必然。ターゲットになりやがれこの野郎。
なお、ネタなのでこれ以上は何も考えていません。あしからず。
おわし。
446名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 14:52:59 ID:VlEfV7hE
さあ、他の皆さん編を書く作業に戻るんだ
447名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 16:20:50 ID:FWrcCMCX
>「んなもんとっくにしてまッ!?、ぁ……、す……ぅ……」
上条さんがかわいいと思ってしまった
448名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 23:02:35 ID:tVld/+yv
そして一方通行は精通まだだよね

街に飛び出した上条さんに偶然出会った百合子が発情しちゃう線にするか、
それともうっかり薬を飲んだ一方さんに打ち止めと一部妹達がメロメロになってしまう路線にするか悩むところ
しかしどっちにしろシリアス一直線な俺の妄想…残念すぎる…なんで明るいエロにならんのだろうか。
449名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 23:44:55 ID:rhnVRs0D
ステイルに乗っかる小萌てんてーはまだですか
450名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 06:25:44 ID:80W/6cbz
傍から見たらどう見ても2mの大男が135cmの幼女を襲っている絵的にマズイ構図なのだが
実際には2X歳の女性が14歳の少年をイタズラしているということで捕まるのは小萌先生になるわけか
何だかややこしいなあw
451名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 10:11:04 ID:RPhkhiWS
10人中10人が「貴様!何をしている!」って赤い長髪の方を縛り上げるよなw
これは誰も悪くない・・・
452名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 10:28:26 ID:eA80aeqM
インデックスといちゃいちゃしてても
間違いなく「ジャッジメントですの!」と言う感じに、捕まるよな…
実は絵面的に一番ステイルとお似合いなのは神裂さんなのかも?

「神裂?あんな胸に余分な脂肪の塊持ってる女なんて
僕の趣味じゃないね」
453名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 10:34:52 ID:k4kMIb/A
つまり10年我慢したアックアさんは賢明だったってことか

うっかり手を出してたら「ローマ正教最強のロリコン」として
一方さん、ステイルと並び称されるところだったな
454名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 12:20:29 ID:k55LCCk4
ローマの神父はペドの宝庫なのでアックアさんはまだまだ
455ネタ1/3:2010/01/26(火) 12:42:32 ID:cGQMpj4r
>>445
少し続けてみた。

 普段から日も差し込まないこの路地裏――ましてや日が落ちて暗闇と化したこの場所に、ひっそりと身を隠す1人の男が居た。
「さーてと、すっかり日も暮れた訳だが――」
 そうひとりごちた上条当麻は、
「後はこの格好でどう帰るかが問題だな」
 そう言ってもう一度自分の姿を確認する。
 全身銀色でぶかぶかの服は、ちょっとでも身じろぎするとシャカシャカと奇妙な衣擦れ音を出す。
 頭はバイクのフルフェイスを縦に潰した様な、これも銀色のヘルメットを被っているが、これもサイズが大きくて視界も音の聞こえも悪いし、重くてバランスも悪かった。
 病院で借りたこの異常に目立つ防護服を着た上条は、裏通りから裏通りへと移動しながら、何とか自宅としている寮まで半分の位置まで帰って来ていたのだが、残す道のりには、大通りを横切らなくてはいけない場所が一か所だけあった。
 上条は、斜めになったヘルメットを両手で正しい位置に戻すと、
「もう、この時間になれば出くわす奴に知り合いは居ない筈だ」
 ただでさえ人目を引くこの格好で往来を歩くのは自殺行為だ。
 さりとて目指す寮まで帰る為には、人通りのある場所を通らざるを得ない。
 そこで上条は一計を案じて、多くのまともな学生が寮に帰るであろう時間まで、この場所に潜んでいたのだ。
「万が一、ビリビリにでも合ってだ。万が一ヘルメットが取れて、万が一、ビリビリに妊娠御手の効果が、万が一出でもしたらやべえからな。万が一……、万が一だけどな」
 効果は上条に好意を持っている相手に対して、てき面に現れると言うのだが……。
「ま、俺がビリビリに好かれてるとか、それこそ万が一有りえねーから。御坂妹の時は何かたまたまだったんだろ、たまたま、たまたま、たま、た……。不幸だ……」
 自分で言っていて何だか落ち込んでしまう上条だった。
「あぁー、チクショウ! なんかやっぱ腹立って来たぞ! 何で俺がこんな不幸な目に合わなくちゃいけねぇんだよ? 世の中理不尽だ! 俺の青春を返せ! ラブラブな学園生活はどっちだ!?」
 ダンダンッ! と荒々しく足を踏み鳴らして、しばし自分の不幸を呪った上条だったが、
「むなし……。さっさと帰んべ」
 路地から、銀色の頭を覗かせると、キョロキョロと辺りを見回して人通りを確認する。
「よし! よぉぉし……。誰も居ない。つー訳で、絶好のチャーンス、到、来!」
 小さなガッツポーズもそこそこに、上条は全力で裏路地から飛び出し、目の前にあった歩道と車道を分ける背の低い街路樹をひょいと飛び越して――大型バスの目の前に飛び出した。
「どぅおわぁあ!?」
 上条の叫び声をバスのブレーキとタイヤが悲鳴を上げる音がかき消す。
 その場で咄嗟に身をよじって着地位置から飛んだ上条は、無理に体制を入れ替えたせいで着地に失敗して、派手に路面に転がる。
「あだッ!? うごッ! ぐげ、がが」
 2度、3度と、路面を転がる間に、ヘルメットは脱げて明後日の方に転がって行く。
 やがて壊れたおもちゃの様に転がっていた上条の横をギリギリでバスが通りぬけて行く。
 大型バスは上条の倒れた位置から十数メートル先で停止した。
 そして、バスの中から人影がひとつ、倒れている上条の方に向かって走って来る。
「だ、大丈夫ですか!?」
「イテテ……。もぉ、何で俺ばっかりこんな……。不幸だぁ……」
「あれ? もしかして上条さん?」
「んあ?」
 そう言われて顔を上げると、目の前には二重瞼にショートカットの良く見知った少女の顔が、
「上条さん! 私です! 五和です!」
(え、何で? 何で五和がここに?)
「大丈夫でしたか? はいおしぼりです」
456ネタ2/3:2010/01/26(火) 12:43:15 ID:cGQMpj4r
 心の中で呟く上条の目の前に、何処から出したのか五和がおしぼりを手渡す。
「お、おう、サンキュ」
 何とはなしに受け取った上条は、顔についた泥汚れや汗を拭きとると、そのおしぼりを五和に返した。
「「それで」」
 上条と五和は同時に言葉を発して、お互い口ごもる。
「「どうぞ」」
 今度はお互いに、右手を差し出して、その手を引っ込める。
「「あの」」
 再び上条と五和は同時に言葉を発したところで、
「五和。お前が先に喋れ」
「あ、はい。すいません――あの、何でそんな恰好してるんですか?」
「え?」
 そう言われて、自分の格好を改めてマジマジと見た上条は、
「おわッ!?」
 素っ頓狂な叫びを上げると、広いどおろの真ん中で所在無げに転がっていたヘルメットに向かって突進すると、ガボッと頭に被った。
 そんな上条後を追って来た五和は、
「大丈夫ですか?」
「い、五和ッ!」
「は、はい!?」
「お、お前何とも無いか?」
「あの、お、仰っている意味が良く判らないのですが?」
「こう、胸が苦しいとか、頭がぼぉッとするとか、そう言うの無いか?」
 形相も凄まじくヘルメットがぶつからんばかりに近づいて来た上条に、五和は顔を真っ赤にすると、
「え? いえいえいえいえ、そ、そそそ、そんな事は全然全くありませんよ! はははははは、どうしたんですか上条さん一体急にそんな事、はは、あははははははは」
「そ、そうか」
「じゃ、俺はちょっと用事が有るから行くわ」
「え? 上条さん――」
「そこの君ちょっと待つの」
 早々とこの場から逃げようとした上条の背中に、五和とも違う、聞き覚えのある女性の声が突き刺さったのはその時だった。
 瞬間、ぎくりと足を止めて、油の切れた機械の様にぎこちなく後ろを振り返った上条が目にしたのは――真っ赤なレザーのジャケットに、これも真っ赤なレザーのタイトスカートを履いた、金髪碧眼の女性だった。
 上条は一目で、この全身真っ赤な女性の正体が判った。
(キャ、キャーリサ!?)
 英国の第二王女は、ヒールの音も高らかに上条に近づいてくると、
「ん? んん――――」
 遠慮なしに頭から足の先までねめつけた。
 そして、
「お、学園都市には宇宙人が居るのかと思ってワクワクしたんだけど、何だ、誰かと思えば上条当麻だったの」
「ひ、久しぶりだな……ですね」
「何時ぞやはよくも私をぶっ飛ばしてくれたけれど、その後命がけで守ってくれたし。うん、水に流してやるしー」
「そ、そいつはどうも」
457ネタ3/3:2010/01/26(火) 12:45:21 ID:cGQMpj4r
 そう言って遠慮無くヘルメットをポンポン叩くキャーリサに、上条は若干気押されながらもそっけなく言葉を返した。
「じゃ、俺は用事が――」
「まあ待つの」
 そう言う仕掛けか、背中を向けた上条の体は、ヘルメットに当てられたキャーリサの指を視点にくるりと180度回転して、キャーリサの方に向き直った。
「あそこに有るバスな。アレにはランベス寮の御一行様が乗ってるの――実はこの度、イギリスにも科学ってのを取り入れよーと思って見学に来た訳だし」
 と言いながら、親指でバスを指さしたキャーリサは、今度は上条のヘルメットに顔を近付けると小声で、
「(と思ったのは私だけだし。後の連中は全員御目付け役な訳だが)」
「そ、そりゃ大変だな」
「そー思うだろ? 女ばっかりで色気も無いし。そ、こ、で、だ」
 唇の端を持ち上げてにやりと笑うキャーリサに、上条は背筋に寒いものを感じて肩をすくめた。
「上条。お前も付き合え」
「えー!?」
「不服なの?」
「い、いや。お、俺、こんな格好してるの実は病気なんだよ。うん。すッげえ病気で、皆にうつしちゃまずいから俺はこれから家に帰って閉じこもる」
「ほー?」
 じり、じり、と後ずさりする上条をキャーリサは再び頭から足の先までねめつけると、
「いいから来るの」
「ぐえッ!?」
 上条をヘルメットごとヘッドロックしたのだ。
 みしみしと音を立てるヘルメットに食い込む赤い腕。
 豊満な胸も押しつけられているのだが、残念な事にヘルメット越しの上条には伝わらない。
「王女様のご指名なんだから黙って来るのが誇り高き英国騎士だし」
「だ、誰が英国騎士だ!? 俺は日本のコーコーセーだ! 止めろ! コラ! ヘルメットが取れんだろ!?」
「ほらほら、ヘルメットが取れるのが嫌ならさっさと歩くの。みんなー、御客様だしー! ほらほら、見て。上条当麻だし。我らが英雄が来てくれたの!」
 ずるずると引き面れて行く上条と、満面の笑みで凱旋するキャーリサの後ろでは、
「か、かみじょう、さん、はぁ、はぁ」
 いつの間にかおしぼりを口元に当てて頬を上気させた五和が、悩ましげに腰をくねらせていた。




イギリスの女たちを連れて来たから後は妄想の赴くまま逝って下さい。
これ、続くのかって? しりません。ネタですから。
でわ。
458名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 13:13:32 ID:93EohHbX
>>452
そう考えると絵的に違和感が無いのは浜面×滝壺ぐらいなのか・・・
あの2人だと青春という感じがするな
459名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 13:27:10 ID:T30D8xAE
>>458
今月号のレールガンのトビラ絵の破壊力は凄まじかった
460名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 14:04:13 ID:k4kMIb/A
倍と半分ほどの年齢差があるはずなのに、騎士団長と並んで違和感がないと言われた
某元女教皇さいじゅうはっさいが激しくヘコんでます

とはいえまあ、あの人がヘコむのは、もう日常茶飯事のお約束的なことなので
女子寮内で誰も気にかけてないのがまた不憫な…
461名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 15:36:03 ID:eA80aeqM
でも騎士団長とアックアさんが並ぶと
なんか違和感感じるんだが気のせいかな?
本当に歳近いのかな…あの二人
462名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 15:41:58 ID:YKZBhbQg
歳と聞いて

赤ん坊の上条さん
幼稚園の上条さん
小学生の上条さん
中学生の上条さん
高校生の上条さん
ちょい大人・時々子供っぽい青年になった上条さん
アラサー辺りの熟れたおっぱいの上条さん
ナイスミドルでニヒルな上条さん
老紳士でジョーク大好きな上条さん

上条さんが世代毎に分裂☆

なんて世界が思い浮かんだ
自分かなりテンパってるorz
463名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 16:34:08 ID:NmcLd/Fz
佐天さんが女の武器を駆使して、本気で寝取る修羅場系SSはないもんなお?
464ネタ1/2:2010/01/26(火) 16:36:06 ID:cGQMpj4r
>>457
もうちょっと続き。

 ダイジェスト形式で送る、『30秒で終わる酒池肉林コーナー』。
 キャーリサに拉致された上条は、学園都市某所にある一流ホテルの最上階、何と2フロアを使って作られた、絢爛豪華な特別室に連れ込まれた。
 そこで、大方の予想通りの不幸が上条に訪れたのは仕方のない事であった。
 異常を来した彼女たちを置いて慌てて廊下に逃げれば、
「おいおい、幻想殺し(イマジンブレーカー)。私ら置いて何処行くつもりよ? 据え膳は残らず平らげるのが大和魂の筋ってもんだろうが」
 と、シェリーに押し倒される。
 一戦済んでふらふらっと立ち上がると、
「流石に御若いだけあってお元気なのでございますよ。次はわたくしと言う事で、よろしゅうございますよね?」
 と、オルソラに後ろから羽交い絞めされて、背中に柔らかいものを感じながら股間をやわやわと揉みし抱かれる。
 若いリビドーから逃れられずに、オルソラとも致してしまった上条は、改めて出口を探してさ迷うのだが、この広いフロアの何処に出口が有るのか判らない。
 足早に移動しながら出口を探し続けていると、突然横合いから伸びて来た手に引き摺りこまれた所は豪奢なバスルーム。
「上条当麻。何時ぞやお風呂を覗きましたよね? 今度は私の番と言う事で。隅々まで見させていただきますけど構いませんよね?」
 とにっこりほほ笑む神裂は、もちろん見るだけじゃ済まさなかった。
 何処で憶えたのか、体が溶けるかと言うほどの妙技に思わず有らぬ事を叫んだような気もするが、とにかくその一言で神裂を撃破した上条は、破られて着る事の叶わなくなった防護服の代わりを探して取り合えず側にあったクローゼット開けた。
「「きゃ!?」」
 すると中から2人のシスターが転がり出てくる。
「見つかっちゃいましたね。シスター・ルチア」
「だ、だからこんな所じゃ駄目だと言ったじゃないですか。シスター・アンジェレネ!」
「それじゃあ」
「もちろん」
「「覚悟は出来ていますよね?」」
 後は言わずもがなであった。
 のちに上条は、
『あいつらホントは修道院で何の勉強してたんだ? 前立腺とか2か所責めとか手慣れすぎてておかしいだろ?』
 と語ったものだが、
「上条さん。真打ち登場ってやつですよ」
 その後現れたアニェーゼに散々泣かされて、妙に納得したとかしないとか。
 それでも日頃から有り余る体力か、それともかえる顔の医者のドーピングのおかげか、とにかくアニェーゼ部隊3名を見事撃破昇天させた上条は、再び出口を探してさ迷う。
 と、ここで急にもようした上条の目の前に、黄金に輝く「TOILET」のプレートが。
 しかし、
「あ、か、上条さん。こ、これは、その……、あの……」
 何で扉を開けたままでいるのかとか、何で全裸なのかとか、そう言えば最初から姿が見えなかったけどこんな所に居たのかとか、おいそれはおしぼりじゃないのかとか色々頭をよぎったそうだ。
 だが、
「い、いいですよね? もう、我慢しなくてもいいんですよね?」
 ここから先は五和の名誉のためにも言えないそうだ。
 前後の状況から色々と推測して下さい。
 あなたのイメージで、ほぼ間違いないと思います。
 トイレの扉を閉じてから、その扉に寄りかかって、深い後悔と共に高校生とは思えないほど重々しいため息を付いた上条当麻は、急に夜風に当たりたくなった。
 ふらふらと廊下を歩むと、出口は見つけられないのに、バルコニーに続く大窓は簡単に見つけられた。
 ライトアップされたプール付きの、もはや庭の様な様相のバルコニーを、ひたひたと素足で歩いていた上条は、手摺に寄りかかる1人の女性を見つけて愕然とする。
465ネタ2/2:2010/01/26(火) 16:37:55 ID:IGYnfMx8
「あら? 火照った体を冷やしていたらその張本人に会うなんてね。ふふふ――」
 全裸のオリアナな目の前まで近づいて来ても上条は逃げなかった。
「ねえ君。お姉さんのこの体、癒すの手伝ってくれるかな?」
 さらには首に手を回された時には、自らその細いくびれに腕を回したほどであった。
 その事を上条は、毒食らわば皿までの気分だったとのちに語る。
 そして、毒は全て平らげた上条は残る最後の1人、ここに招き入れた元凶、毒皿に例えるなら金と銀と宝石と刃で飾られた豪奢な大皿を探して、最も豪奢と思われる寝室の扉を開けた。
 するとそこには、
「遅ーい。レディーを待たせるのは感心しないの。で、その様子じゃ全員食べましたたって感じだし」
 そう言って、ベッドの上で頬杖えを付いて上条を見つめるキャーリサは、
「ふん。一番おいしーものを最後に取っておくって感じなの? そー言う事するんだ上条って」
 両足をバタバタさせて不服そうに頬を膨らましながらも、ぬけぬけとそんな事を言う。
「じゃあ、メインと行きましょうか? どうせ自由にならない身の上だし。処女くらいは好きに散らしてもいーと思うの――あ、でもアラサーで処女じゃ気持ちわ……」
 上条いわく、毒を含んだ言葉を発する唇も、等しく甘いらしい。



以上、イギリス編終わり。
最後の自嘲気味のキャーリサの言葉書いてみたかっただけなんだ。
空気読まなくてごめんね。
以後自重します。
でわ。
466名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 16:51:51 ID:JnZEpvgd
GN粒子ならぬKJ(上条)精子が切れそうだな。
467名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 18:02:35 ID:KloLDK6V
>>465
止まることを知らぬネタに、GJ!と言わせてもらおう。
アラサーくらい余裕で許容範囲なんだぜ。
「排卵しちゃうぅぅ〜〜ッ!」的展開は、脳内妄想で補完しといたw
468名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 18:39:48 ID:Lbb42ezy
>>465
GJ!
じゃあ次は御坂シリーズ編いってみようか
469名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 21:16:44 ID:4QXlP+td
>>463
初春から上条さんを寝取るのと
美琴から上条さんを寝取るのどっちが好き?
470名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 21:24:21 ID:N5Ru4YaC
「ほんっとーに御坂さんはすごいですよねっ!」と誉めけん制を行いながら上条さんを寝取る方を。>>469
471名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 21:38:36 ID:eA80aeqM
>>469
寝取りとか嫌だから
三人一緒がいちばんだねネ!!





……あれ?誰か忘れているような?
472名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 21:42:51 ID:4QXlP+td
「御坂さんって可愛いしレベル5で常盤台のお嬢様であたしあこがれちゃいますよ。やっぱり男の子からもモテモテなんですか?」
「そんなことないってば」
「佐天さん、携帯鳴ってますよ」
「もしもし・・・・うん、今から行くね」
「もしかしてデートですの?」
「実は付き合ってる人がいるんです」
「どんな人なの?」
「優しくて強くてお人好しで」
「うんうん」
「不良にからまれてた私を助けてくれて」
「うんうん」
「不良が使う超能力を右手で掻き消して」
「うんうん─んっ!」
「上条さんっていう人なんです」
「へぇ……」
「どうしたんですか? 御坂さん」
「何でもないわよ!」
「まるで好きな人寝取られた時みたいな反応ですよ」
「ちょっと待ってよ。わっ、私はあんな馬鹿のこと好きとかじゃないしっっ!」
「そうやって素直になれないから上条さんと付き合えないんですよ」
473名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 21:46:59 ID:N5Ru4YaC
>>472
仕事が早いなあww
474変態という名のツンデレ:2010/01/26(火) 23:14:54 ID:xmN4W8mc
もし美琴が上条ちゃんに対してものすごい変態ツンデレだったら




「あー…暇だわー」
せっかくの夏休みだってのに…
一人で街をぶらぶらするなんて思春期の女の子がすることじゃないわよ。
「だれかいないのかな」
と、言いつつ実際はアイツの姿を探している。
やっぱ補習とかで学校行ってるのかな…。
夏休みになってからまだアイツの声聞いてないし…
あぁ…会いたい会いたい会いたい会いたいあいt
「ようビリビリ」
「うひゃああぁぁぁ!(ビクビク!!)」
この声は…

「な、なんだよ素っ頓狂な声あげやがって」
「と、と、ととと突然後ろから声かけないでよっ!!
急に後ろから私の王子さm…上条当麻が現れた。
「突然って言われましても普通に声かけただけだろ。駄目なのか?」
駄目じゃない!駄目じゃない駄目じゃない!
もっと声聞きたいし顔も見たいしあわよくば近くで匂いも嗅ぎたいし…ハァハァ
「おい、本当に駄目だったか?だったら俺行くけど」
「はっ!ち、ちちちがうわよ!て、てかあんた暇でしょ?私も暇だし一緒に遊んであげるわ。特別によっ!」
ああ〜〜!!こんなこと言いたいんじゃないのに!でも…でも断られたらどうしよう…。
返事こわいこわいこわいこわい…
「はあ?なんじゃそりゃ…まあ暇なのは本当だし別にいいぜ?」
「と、とと当然よ!私が誘ってあげてるんだから断る理由なんてないはずよっ」プイッ
よっっっっしゃああああ!!きた!きた!
やばいニヤけちゃう…か、顔見れないぃぃ〜////




475名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 03:07:15 ID:aIIanMbw
ムムム
ちょっと質問なんだけど
若干キャラクターの性格が変わってても
注意書きで『●●の性格が著しく変態的です』
とか書いておけば問題ない?
476名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 05:00:27 ID:yJOELTXu
>>475
個人的には、『キャラ崩壊あり』とかの注意書きしてればOKだと思う
読みたくない人はスルーすれば良いだけだし

しかし、変態と聞くと真っ先に黒子が浮かんでしまうなw
477名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 05:59:05 ID:+/6os8F+
>>476
全てにおいて同意。

で変態と言えば、ついさっきエイワスに思わぬノイズが混じって、ふたなり一通さんを凌辱する電波を受信したんだ。
ま、SS(かたち)になるかは不明。
478名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 12:18:37 ID:jdDlUUP7
乱交していたアレイスターは変態か否か?
479名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 17:17:33 ID:dgEbwJRU
それなら黒子が登場するSSには
注意書きで『黒子の性格が著しく変態的です』と書いておかないといけないのか?
480名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 17:29:26 ID:ckHQudUR
それはデフォだろ
481名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 17:44:02 ID:fMcbAbo3
>>477
全裸で待ってる
482名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 17:55:18 ID:H8383Ivf
冬は流石に風呂場生活きついよな……
と、いうわけで一緒に寝るわけになった上条さんとインデックス
483名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:09:49 ID:B01plYYp
むぎのんも『スカートの下は短パン』派だったとは…
484名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:16:49 ID:84lmaRsH
冬の風呂場は冷蔵庫よりきついんじゃないかと思う。
まあ、学園都市は設備が整っているようだから多少はマシかもしれないが……上条の寮は、どことなく古臭いイメージがあるかも。
485名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:50:16 ID:H8383Ivf
規制解けたんで携帯からネタ投下

「なんか早起きにあやかって大作を完成させてしまった……。完璧なるお弁当!優雅なる朝食!わぁすごい!なんだろうこの男子高校生気持ち悪い!!」

早朝、いつもより早く起きた上条は暇を持て余したので普段以上に朝食、昼食作りに力をいれた。

「はぁ……。あの腹ペコシスターさんが毎日これをやってくれればだいぶ楽になるんだけどなぁ……。朝昼は無理でもせめて夕食くらい作って俺の帰りを待ってくれれば……………、やばいなそれは。惚れる、間違いなく」

まー期待してないけど……、とぼやきながら上条は二人分の朝食をテーブルへと運ぶ。

「あれ?今日は起きねえな。もうお祈りしてる時間なのに……」
上条はベッドに寝ている居候に目を向けそう言った。インデックスはいまだ気持ちよさそうにスヤスヤと寝ている。なぜかその横には人一人分のスペースがぽっかり空いているような気がする。
「なんなんでしょうね、誘ってんでしょうかねこのシスターさんは」


上条が照れを隠すようにそんなことを呟く。その顔は若干赤い。

「おーいインデックス。起きろー。お祈りしなくていいのかー」

反応はない。ただ静かに寝息が聞こえるだけだ。

(そういえばこいつがこんなに起きてこないのって初めてかもしれないな)
一向に起きる気配がないインデックスに調子づいた上条はいたずら心が働いた。
「……イーンデーックスー。起きろー。起きないといたずらしちゃうぞー……」

「……」


「よ、よし!寝てるな!寝てるよな」


完璧にインデックスが寝ていることを確認した上条は起こさないように静かに枕元へと近づいていく。

「……うわぁー、近くで見るとマジで人形みてえだ。考えてみると俺はこんな…か、か、可愛い外国少女と同棲してんだよな……」

そう言ってから上条は顔を真っ赤にした。

「同棲って違う違う違う!!何を言ってるんだ俺は!!一緒に住んでるだけであってこれは同棲じゃない!!同棲じゃない!上条さんにそんな甲斐性はない!」


それは同棲じゃないの?と心の隅で思いながらも致してなければセーフという自分ルールを展開させる。
気を取り直して上条はゆっくりインデックスの頬に人差し指を当てた。

「起きろーインデックスー……。うりうり、早くしないと穴が空くまでほっぺたぐりぐりすんぞー」

ぐりぐりというよりはぷにぷにとインデックスの頬を突く。予想以上の柔らかさに上条はまたもや動揺してしまった。
486名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:50:37 ID:H8383Ivf

「さ、さっきから俺一人でドキドキし過ぎだっつーの……。どうしたんだ俺は。インデックスだぞ?」



「……インデックスだからかな。なんつーか……」

いままでこそ上条はなんとも思ってなかった訳ではない。ただ、そこにあるものだけで満足していたから、それが壊れてしまうのが怖かったから、上条は感情を抑えていた。だが一度そこに触れてしまった今は

「……もう歯止めきかねーかも。インデックス……寝てるよな?こんなん卑怯かもしれないけど俺、なんかいまダメだ」


上条は手のひらで眠ったままのインデックスの頬に触れた。指先で触ったときよりも、その肌の触り心地の良さが伝わってくる。

「インデックス……」

普段出さないような柔らかい声でインデックスの名を呼び、その顔を見つめる。そして上条はゆっくりと自らの顔をインデックスへと近付け、その唇を重ねた。柔らかい感触と共に温かさが上条の唇へと伝わってくる。そっと唇を離す。

「すげ……、やらか……い」

そう漏らす上条。身体全体が熱くなっているのがわかった。下腹部のソレも一概に漏れず……

「ト、トイレで」

男の生理現象を収める為に上条はトイレへと駆け込む。先ほどの感触を思い出しながら上条は自らのものを扱く。

「インデックス……、インデックス………」

扱くにつれ、感情が高ぶり声が出てしまう。そしてそれと同時に手の動きが早まってくる。あと、少し。あと、少しというところで


『コン、コン』

と、ドアを叩く音が聞こえた。
「ッッ!!?」
一気に固まる上条。もちろん、ドアを叩く人間は一人しかいない。

「とーま……」

ドア越しに声が聞こえる。しかしそのトーンはいつもより若干抑えめで、ポツリ・とつぶやくような感じだった。

下半身が露になったまま、上条は恐る恐る答える。

「い、インデックスか?ちょっと待ってな……。すぐ済むから……」


「次は……起きてるときにして、……ね」


的なものが読みたいです。
487名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 19:13:32 ID:HBvIZlbA
最後の1行が見えない
488名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 19:50:59 ID:Jf3PCSUR
寒い…
489名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 20:44:03 ID:8aq+jR9j
上条さん壊れすぎ吹いたwww
だがGJ
490名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 20:49:18 ID:Q28CtKwS
>>486
ワロタw
GJ
491名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 23:59:21 ID:j0J+CUCY
>>484
まあ1LDKだしなあ・・・
レベル0の待遇じゃ仕方ないけど
492名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 00:13:02 ID:1MLPmqbr
いいなこう言うの。
…年頃の男女が同居して何も無いってのが
そもそもヘンなんだよなあ。
何か変な強制力が掛かってんじゃないだろうか。
493名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 00:58:58 ID:ntmZ9Us0
電撃文庫という強制力が掛かってるので無理です。
494名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 03:07:56 ID:+cn+ZaHL
乙女力全開なインデックスさんが見たいと久々に感じたぜw

>>486
続きはまだですか?
495名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 08:02:35 ID:5mbIvhBu
規制解除のtestついでに


ステイル 上条 TS 光源氏計画 子供
といった断片的な電波を受信 <br> どう料理すればよかろうか…
496名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 08:17:10 ID:3sQ0GA5s
てす?

う・ず・ま・き!
ミサカ連弾!
497名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 08:29:51 ID:TTg5YJ2U
あぁ…なるほどつまり
上条当麻によるインデックス調教モノということだなエイワス
498名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 12:27:27 ID:qd/buyE6
分身たちが上条当麻で培った経験を統合した超絶技巧で一方さんを「らめえぇぇぇ!」って言わすナル…打ち止め
499名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 12:39:24 ID:/l0C/uw+
確かに経験値は蓄積されてるけどさwww
500名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 12:43:29 ID:FrvBf972
まあ逆に打ち止めが一番最初に経験する個体かもしれないわけだがな!
あの幼女ならありうる
501名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:19:34 ID:dE1CTRai
>>497

「じゃ、教えた通りに」
「うん、判ったんだよとうま」
「こらこら。インデックス、もう始まってるんだから教えた通りにやってくれないと」
「あ、ごめんねとうま――んんっ、ぅんと……。かしこまりました、ごしゅじんさま」
「おっけ。その調子だ」
「えへへへへ……。では早速ごしゅじんさまのおち○ち○にご奉仕させていただきます」
「おう。じゃ、まずは挨拶からな」
「はい。ごしゅじんさまのおち○ち○。ご奉仕させて頂きますのでよろしくお願いします」
「うん。よろしくな」
「……………………、私はおち○ち○とお話してるんだからごしゅじんさまは黙って欲しいかも」
「……………」
「きゃ!? もうとうま、いきなりおち○ち○を押しつけないで欲しいかも!」
「余計な口利かない。ほら、お前の口は何の為に有るんだっけ?」
「ん、もう……。わ、私の口はごしゅじんさまに気持ち良くなっていただく為に有ります」
「じゃあこのかわいい舌は?」
「ひひ……。ひょ、ひょれほぼふひふはあおひほひほふはっへほはふはへひひ……」
「よし」
「んくぁ……。な、生意気言ってごめんなさいごしゅじんさま、だから続き……」
「今度はちゃんと出来る?」
「出来るんだよ! あ、出来ます……」
「じゃあさっきの続きから」
「はい。ごしゅじんさま。おち○ち○にご挨拶のキスをさせて下さい」
「どうぞ」
「ありがとうございますごしゅじんさま。では、失礼しまあー……チュム」


こんな感じでエイワス……もとい、いいですか?
502名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 06:45:15 ID:MxVRC7ZJ
GJ!GJだよエイワス
503名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 09:23:17 ID:L1mQKPvr
エイワスから「禁書調教物を書け!」とアドバイスを受けて
触りの部分だけちょいと書いてみたんだが……

ダメだ…どうやっても上条さんが鬼畜エロゲーの主人公見たいにしかならない
どこの○作先生だよこの上条さん……
504名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 09:57:26 ID:QVShQZjp
>>496

「なン…だと…!?目で追えねェ!?」

「神速です、とミサカは優位を確信しつつ告げます」


なにぶんオリジナルがジ○ンプとか好きだからねー。
505名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 09:57:35 ID:/ssSlxJq
エイワスって基本的には覗き魔なんだよな
ってことはあんなことやこんなことまで見てるんだよな…
まぁ性欲なんてないだろうからあくまで観察なんだろうけど

一方さんに一定の興味を抱いたから現れたって言ってたし、また興味を持つことがあったら現れるって言ってた…
そんな覗き魔なエイワスが一方さんにまた興味を持つ場面と言えばつまり…

一方さん「いくぞ、打ち止め…」
打ち止め「うん。初めてだから優しくゆっくりしてね?ってミサカはミサカは言ってみる…」
一方さん「なるべく努力はしてやンよ…」
そして二人はゆっくりと繋がって…

エイワス「ふむ。最強の能力者とクローンの少女が新しい命を作る行為をしている。これは興味があるな」
一方さん「なンでテメェがこの場面で堂々と出てくンだよォ!!」

という訳ですね
506名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 09:58:42 ID:bB6SbbsT
>>503
そこは最後にほのぼのさせれば途中は鬼畜でもOKでしょ。
もしくはインデックスの能天気さで乗り越えては?
まあ、全編鬼畜でもエイワス?
507名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 11:19:52 ID:L1mQKPvr
>>506
なんつーか…
ほのぼの鬼畜に持って行こうとしたのに
嫌がる少女を精神的に調教していくみたいな
そんながっつり鬼畜になってしまっているんだが…

ホルスの時代にはそういうのが流行っていたらしい
508名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 11:50:12 ID:FDEVhiAa
>>505
クッソ吹いたwww何という出歯亀www
エイワスたん堂々としすぎで良いよエイワスたん
オチオチいちゃつけもしなくなるとは興味持たれると大変だな
509名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 20:32:05 ID:+MfWCpeW
>>504
学園都市に住んでるからこそ、非科学的な週刊漫画にハマるのかもね。
……あれ?住民の大半が学生の学園都市のコンビニに、エロ本は置いてあるのだろうか。
このスレ的には何気に重要なんじゃないか?w


チラ裏だが、有名所の漫画の能力はどういうふうに解釈されるんだろうか。
既に挙げられてるナルトを例にとれば
天照→発火能力者、月詠→幻覚能力者
て感じかね?
510名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 20:57:13 ID:uKRys7M8
ドラゴンボールなら
かめはめ波→波動系の何か?
舞空術→飛行能力者
元気玉→気功系
ってとこか?
最近の知らんから困る
511名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:09:22 ID:Nf+Qc8IE
上条さんと吹寄が喧々囂々と言い争っている場面に遭遇して、
美琴が変な疎外感を感じてイライラを募らせていく話とかあったら面白いなあ

いつもの喧嘩友達が、他の娘と喧嘩しているのを横で眺める気分ってどうなんだろうな
512名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:54:49 ID:oQXEBEhC
喧嘩相手の取り合いから結局また言い合いになって、「「じゃあどっちがあんた(貴様)に相応しいのよ!!」」なんて言われて上条さんがあたふたしてる展開しか思い付かない俺の頭が恨めしい

>>510
どうでもいいんだが、舞空術はなんとなく風力使いの応用で実現できそうな気がした
513名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 22:38:50 ID:QVShQZjp
>>510
「ねー黒子ー」
「なんですの?お姉さま」
「ちょっとお願いがあるんだけど」
「まっ!!この黒子、お姉さまのお願いとあればどんな辱しめでも!ええぇ!甘んじてお受けする覚悟がありますの!」
「んー、ただ能力使うときによ」
「ハイ」
「額に指を当てて目を閉じてブヒャコン!みたいな音たてながら瞬間移動してほしいなー、ってだけなんだけど」
「お姉さま……さすがにちょっとそれは……」
「御坂さん、白井さんの能力はヤードラット星人に習ったものじゃありませんよ!」
「ちょ、初春?!」
514名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 22:59:02 ID:L1C1Z4Tn
>>513
便乗

「ねーねー!黒子黒子!!」
「ハァ・・・またですのお姉さま・・・」
「ちょっとこっち向いてみなさい!」
「まったくなんですn(クルッ)」
「天津飯、技を借りるぞ!!太陽拳(バチッ)!!!」
「うおっまぶしっ!」
515名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 23:12:38 ID:YIsP+fNE
「ヤハハハ」
「お姉さま、流石にその笑い方はひきますわよ……」
516名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 23:20:54 ID:WXAXtipS
>509
多分、エロ本はスキルアウトの重要な資金源だよ。


こうアレだ、このりんを脱がせて自費出版をもくろんだ蛇と、洋ピンにこだわる黒がもめて……
517名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:00:42 ID:Ec5Bn3uk
>>511
姫神は上条さん家を訪問したことあるし
インデックスと仲良しだから
学校外で上条さんと一緒にいるのを美琴が目撃するの想像できるけど

吹寄と上条さんが学校外で絡むのってどんな時なんだろう?
518名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:04:13 ID:9vx5CQaV
そりゃあお前一端覧祭の実行委員を押しつけられた上条が
同じく委員の吹寄と一緒に道具とかの買い出しに行くというイベントにきまっとるじゃないか
519名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:09:14 ID:RiU1yTGn
以前そんなんあったよな
電車の中で致しちゃうやつ
520名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:33:52 ID:kixwgCF/
吹寄といえば、吹寄と上条さんが記憶喪失以前に恋人同士だった奴が印象的だったな
521名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:40:51 ID:LB/HWBQk
能力値…美琴の圧勝
胸…吹寄の圧勝


とくれば決め手になりうるのは年齢か…っ!!
522名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:52:39 ID:qdk9AxtP
上条さんの趣味趣向的には吹寄大勝利だろうな
お姉さんタイプだし
523名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 01:03:48 ID:e2hKQi6h
道端にて
「な…、なによあの凸…!このあたしが手も足もでないアイツをあんなに容易く叩きのめすなんて…
ただものじゃないわね…」

自販機前にて
「なにかしら、あの子…。常磐台?
あの身のこなし、ハイキックのキレ、尋常じゃないわ。とても場数を踏んでない箱入り御嬢様には見えないわね。
常磐台式健康法を使ってるに違いないわ!興味深い…」

お互い興味津々のようです
524名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 01:04:52 ID:DYN+ZTYy
それを言ったら寮監だろう
年上のお姉さんだし、
何より寮の管理人?だしな

というか誰か上条さんと寮監を絡ませて下さいお願いします
525名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 01:05:21 ID:ITf9/mdN
吹寄が認識している上条さんの周囲の女の子
→インデックス  姫神  美琴

吹寄を上条さんの周囲にいる女の子だと認識しているヒロイン
→インデックス  姫神


これぐらいか?
526名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 01:15:20 ID:0h7CasTI
>>524
寮監、木山、固法をうまく混ぜ込んだシチュでエロパロしてくれないかなあ。
527名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 03:18:08 ID:60Suut7l
>>522
美琴も上条さんの前でだけ子供っぽいからなぁ
上条さんの相手になるにはそのあたり何とかしないと
528名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 07:33:06 ID:pSZ5jXhF
今のところ上条さんの理想に一番近い奴はオルソラじゃね
529名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 07:44:49 ID:QIN2v9vV
>>526
美琴か黒子を基点に持っていけばできそうだ…それ以上思いつかないけど
530名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 10:08:55 ID:DYN+ZTYy
>>529
婚后光子とかを使ってみても面白そうかも

心理掌握が美琴のお願いで上条さんに会って
記憶を弄るどころか能力が全く使えない事に著しくプライドを傷つけられ
腹を立てて半ストーカー化するという電波を受信した
531名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 10:39:04 ID:HBRWUhKu
婚后さんはなんでしょっちゅう路地裏に入っては襲われるの?
馬鹿なの?死ぬの?



…………それとも襲われ願望でもあるのかしら?
532名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 12:37:59 ID:DYN+ZTYy
>>531
自分を助けてくれる白馬の王子様的な人物を探してるんだよ

そして、危ないところを上条さんに助けてもらい
良い雰囲気になったところをビリビリに見つかって
対立が始まるという話が思い浮かんだ
533名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 12:46:07 ID:4AtckYQN
一応ライバル視してるっぽい、黒子の真似事でもしようとしてるンじゃないの
534名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 12:50:37 ID:+maJbQ/t
流れ読まずに

アイテムのメンバーが浜面の寝ているベッドに潜り込むなんて電波を垂れ流したのはこちらの方ですか?
535名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 14:57:02 ID:5miLwmaq
>>525
吹寄が明確に認識していると言えるのは姫神くらいのもの
インデックスや美琴なんかは視界には入ったとしても上条さんと関係があるとまでは掴んでいない
更に言うと、インデックスのほうも別に吹寄と面識があるわけではない

12巻で美琴と御坂妹との修羅場に打ち止めが乱入してきたから美琴と打ち止めが知り合いだと言ってるようなもの
536名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 15:03:25 ID:calr3pJ3
>>526
寮監て常盤台のあれ?
確かにあれを絡ますには、美琴か黒子を引っ張りだすしかないかも。
木山、固法はハプニングでなんとか。
ところで寮監てなんて名前?
537名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 15:16:49 ID:57BU4xsa
な、なまてんもく?
538名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 15:46:56 ID:TG8qYeu4
>>537
そry
539名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 15:54:47 ID:HBRWUhKu
>>535
一緒に鍋を囲んだじゃないか
540名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 17:02:30 ID:DQhSqCH1
ちょっとコンビニ行ってくる
541名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 17:28:11 ID:JaHsjzOp
あ、じゃあ俺コーラとからあげクンのチーズで
542名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 17:48:56 ID:DYN+ZTYy
俺はボス20本頼ンだ
543名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 18:14:29 ID:ed/JhDHH
ついでにFIRE火の恵みもお願いってミサカはミサカはあの人がこの前飲んでた缶コーヒーを指定してみる!
544名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 18:31:18 ID:/qLDtLaT
吹寄に顔射してえ
545名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 19:05:12 ID:MAFPmcJZ
で、できればおしぼりもお願いします…
546名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 19:37:35 ID:kixwgCF/
じゃあついでにジャンプも…ってうるさいわよ黒子!あたしの勝手でしょ!?
547名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 20:41:01 ID:DYN+ZTYy
なら僕は適当なタバコをお願いしようかな?
548名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 20:53:08 ID:D81V/iEO
楽しそうな流れだけど投下してもオーケーですか?

549名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 20:54:09 ID:4MH8Zqdk
「では、鯖の缶詰とキャットフードをお願いしてもよろいいでしょうか、
 とミサカ一○○三二号は便乗してみます」

「ミサカ達はチョコミントのカップアイスと」
「バニラのモナカを所望します、とミサカは」

「それでしたら四B鉛筆とインクと消しゴムとトーンシートと
 カッターの替え刃を買ってきてください!とミサカは
 原稿と孤独な戦いを続けながらあなたに注文します!」

 コンビニに売ってねーだろ、と四人の少女達の内三人が、絶壁から
突き落とすように言った。
550名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 20:58:24 ID:wj4pTJVB
>>548
どうぞどうぞ
551名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 20:58:33 ID:RDj4hLQj
>>548
オーケーですよ
552名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:06:31 ID:D81V/iEO
お言葉に甘えて投下します。4レス位かと。エロ含むものは初めてなので微妙な出来かもしれないとハードルをさげてみたり。


「母さん……、父さん……。私、上条当麻は今日、自らの欲望を抑えれる自信がありません」


時刻は深夜0時。普段ならもう眠りにつく時間だが今日の上条はそうできない理由があった。この原因となったのが上条が悩みふける隣でベッドに眠る銀髪の修道女、言わずと知れたインデックスさんである。


今朝の話……


「ぶえっくしょんッ!!」

「とうま、大丈夫?風邪引いたの?」

起きてきてからずっと寒そうにしている上条を心配して尋ねるインデックス。それに対して上条は震えながらもふざけて答えた。

「大丈夫だよお母さん。寒気はするけど熱はないから」

「もうっ!本当に心配してるんだからねっ!!」

うわぁ……、幼なじみみたいなセリフだ。ありがとうインデックス夢が一つ叶ったよー……と呟きながら上条はベッドに倒れこんだ。

「あー……まだ温いや。あったけー」


そう言って上条は布団を被る。
インデックスはなんだか恥ずかしくなって顔を伏せた。

「ねえ、とうま。本当に大丈夫?」

「うーん……。実はちょっと辛いかも……。悪いけど今日は出前で我慢してくれな。あ、でも米はたんまり炊いちゃってるし舞夏にメールして頼んでみるかな……」

「ご飯よりとうまの方が心配なんだよ……。何か私にできることある?」

インデックスのその言葉に上条は目を見開いた。

「まさかお前の口からそんな言葉がでてくるなんてびっくりだ……」


「それは人格を否定された気がするかも」


インデックスは一転して恨めしそうな顔をする。

「でもとうまが風邪引くなんて意外かも。人一倍丈夫なイメージがするのに」

「もしもしインデックスさん。そこはかとなくバカにしてませんか?」

「…………」

上条が布団から顔だけ出して不満そうに声をあげるとインデックスは急に押し黙った。そして上目遣いで上条の方を覗きながら言う。
553名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:10:57 ID:D81V/iEO
「前から思ってたけど、お風呂で寝るの寒いんじゃないの?」

ギクリ、と上条の体が揺れる。

「最近じゃこの部屋でも夜明け頃はすごく寒いんだから、お風呂はもっと寒いんじゃないの?」

「…………」

「とうま、ねぇってば!」
「……姫、朝は戸棚にある菓子パンを召し上がってください。牛乳もありますので」

「とうま!」

ベッドに乗っかって上条に詰め寄るインデックス。これ以上はぐらかしたら噛まれる(殺られる)と察知した上条は観念して答えた。

「どちらかと言えば寒いんじゃないデショウカ……」
「やっぱり……」

インデックスは上条を睨み付ける。憎悪の目ではなく本当に心配していることがわかる目だ。少し考えてからインデックスはやや強めに声を出す。

「とうま!今日から暖かくなるまでベッドで寝なさい!!これは命令なんだよ!!」

唐突なその言葉に上条は驚きのあまり咳き込んだ。

「ば、ば、ばっ、ばっ、……バッカじゃねえの!?インデックスさん。自分が何を言ってるか……」

「別に一緒に寝るとは言ってないんだよ!とうまは一体何を想像したの?お風呂場で敷いてるお布団をベッドの横に敷くから私はそっちに寝ます」

「あ、いや……(つかそういう問題じゃないんだけど隔離しないと結局あなた俺に擦り寄ってくるでしょこの天然悪女ォー!!)その……」

「そんなことよりとうま!」

(俺にとってはそんなことじゃないんですけど、つか貴方にとってもそんなことじゃないんですけど、もっと貞操の危険とか感じてくださいインデックスさん。
僕は聖人じゃありません一般の健全なる高校生なんですよぉー……)とかなんとか上条の頭の中で駆け巡るがインデックスはそれに気付くわけもなく、いつもの調子でこう言い放つ。

「お腹すいた!」
554名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:12:09 ID:D81V/iEO
それから、ちょうど土御門元春のところへ来ていた舞夏に頼んでインデックスの朝食を作ってもらった。これを機会に少しずつ料理を覚えなさいと舞夏からお叱りを受けたインデックスはメイド長の教えのもと、お粥やら焼きうどんやらを作ったりして時間が過ぎる。


「焼きうどんはなー、風邪引いたとき食べると暖まるんだぞー。胃にも優しいしなー」


「でもでも舞夏、まだお昼だからとりあえず今とうまにはお粥を食べさせてこの焼きうどんは私が食べるべきだと思うよ」

「上条当麻次第だがなー。食ってもいいけど夜一人で作れるかー?」

「舞夏から教えてもらったからバッチリなんだよ!」
「まあ教えたらてきぱきやれてたから心配ないと思うけど……」


それにしても……、と舞夏

「なぜ今までやろうとしなかったんだ?別に不器用じゃなかったじゃないかー」

その質問にインデックスは胸を張って答えた。


「食べるほうが好きだし、楽だからだよ!!」


「うなー……、上条当麻はつくづく大変だなー」

肩を落として呆れ顔になる舞夏。台所越しからベッドにいる上条を悲しそうな目で見つめてから時計に目をやる。

「あわ、そろそろ行かないと……」

「どこいくの?」

「この後ちょっと特別研修があってなー。今日はもう戻らないと。じゃあ火の始末だけ気を付けてなー」

「うん。ありがとね舞夏」
インデックスに別れを告げると舞夏は玄関にいく前にベッドの方に近づいていった。そして上条の耳元に顔を近付け、


「あのシスター、なかなか調教しがいあるんじゃないか上条当麻ー」

と小声で言った。

「なっ!!お前なにを!?」

「ふっふっふっーん。なんにせよ、これで将来の嫁探しは必要なくなったなー」
にやけ顔で最後にそう告げると彼女は逃げるように上条宅をあとにした。

「とうま?どうしたの?顔赤いよ」

「…………お熱が出たんだよお母さん」
555名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:16:02 ID:D81V/iEO
事件はその後起きた。
インデックスが食事を用意しているときにトイレに行こうとした上条。しかし立ちくらみでよろけてしまい焼きうどんを運ぶインデックスを押し倒してしまったのだ。
幸い二人とも火傷はしなかったが、インデックスが寝るために用意していた布団に豪快に焼きうどんがぶちまけられた。
後には絶望に打ち拉がれる銀髪シスターとグヂュグヂュになった布団、そしてぶちまけられた焼きうどんを「アッツ!!アッツ!!だけど頑張るぜ俺は!!食うぜ!!」と貪るスフィンクスが。上条は言った。

「不幸だァァックショッ!!」



そんなこんなで冒頭に戻る。

「しょうがないから一緒に寝るしかないんだよ……って言ってもなぁ……」


上条はため息をつく。もはや風邪などどうでもよかった。むしろ今重要なのは上条の大事なものが暴走して収まりがつかないこと。


「このまま隣に寝そべったら確実に俺の理性は崩壊するよな……」

と言いながら上条は財布を取り出す。

「はっ!!何故俺は財布に常備されている近藤さんを取り出してるんだ!!うわぁやばいよ極限だよ。消えろ、こんな煩悩消えてください。煩悩め!消えろォォー!!」

「う……ぅぅん……」

インデックスが声を上げたことで自分が大声をあげたことに気付く。

「…………」

恐る恐るインデックスの顔を覗きこむ上条。インデックスはすぐ横で大声をあげられたにも関わらず気持ちよさそうに眠っている。


「か、かわいい……じゃなくて!!……寝てるか……」

ふう、と息をつく上条。

「これ以上考えても仕方ねーか。よしっ!!」


上条は意を決してインデックスが眠る布団の中に入る。インデックスはいま壁ぎわの方に体を向けているのでちょうど背中合わせの状態だ。

「何も考えるな……。感じるんだ……上条当麻!!」

感じたらダメじゃない?というツッコミはなしにして上条は無心になろうと目を強く瞑る。そのとき、ふと背中が温かさを感じた。

(インデックス……こっちに寝返った……寝息が……ううう……ダメだダメだ考えるな感じるんだ上条当麻!!)

心地よい感覚に上条が本能と理性の狭間で揺れていると本能さんが最終攻撃を仕掛けた。

(あ、シャンプーのいい匂いが…………。………………そういえば、今日のインデックスは風呂長かった…………ッッッ!!!?まさかッ!?念入りに!?つーことは!?オッケーってこと!?)


その瞬間グルンとインデックスの方に体を寝返る上条。二人はいま、向かい合う状態にある。上条の息は荒い。

「インデックス……いいんだよな?」

眠ったままのインデックスにそうつぶやくと、上条はインデックスのパジャマを捲りあげた。お腹から胸にかけてをゆっくり、舐めるように撫でる。そこから手を上に、インデックスの乳房へと当てる。インデックスの乳房は上条が思っていた以上に柔らかかった。
556名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:18:13 ID:D81V/iEO

「柔けぇ……。つか、インデックスって結構胸おっきい……?食欲の賜物かな?」

そう言いながら愛撫を続ける上条。次第に、インデックスの寝息も荒々しくなってきたことに気付く。

「寝てても感じるんだ……」

ちょっぴり気をよくした上条はそれまで胸を触ってい右手を離して、その人差し指と中指を自らの唾液で濡らした。そしてその手をインデックスのパジャマのズボンに入れる。

「下の方なんだよな……。ここ、か……?」

上条がインデックスのその部分に触れると「ふっ」と息を漏らした音が聞こえる。

「うわ……すげ……。あったかくてヌメヌメしてる……。これって濡れてんだよな」

想像していたよりもすんなり中指が入ったことに驚く上条。しかし1本が限界で2本は入りそうになかった。
「指一本でキツキツだ。ここに本当にチンコ入んのかな……」

男、上条当麻は最後まで致すつもりらしい。挿入の心配をしはじめる。

「インデックスにも気持ち良くなってもらいたいし……」

そう言って上条はインデックスの膣内にいれた指をゆっくりと動かしはじめる。
しばらく愛撫を続けるとどんどんそこから愛液が溢れてくるのがわかった。右手で膣内を愛撫しながら左手でインデックスの身体を撫で回す上条。
すると、もどかしくなったのか未だ眠りに就いているインデックスは「んっ……ふぅ……」と甘ったるい声を出して寝返りを打つ。これでまた上条に背中を向けた状態になる。


そんなインデックスの後ろ姿をボーッと見つめていると上条の感情は一気に最高潮に達した。ズボンをずり下げ、限界までそり勃ったモノをあらわにし、更にインデックスのズボンも強引にずり下げる。
発情しきった上条はためらわずに自分のソレをインデックスの入り口へと押しあてる。

「挿れるぞ、インデックス……」

にゅむっと、膣内に入り込んだ瞬間

「あっ」

と、寝ているはずのインデックスが声を漏らした。

「やっぱり起きてた」

そう言いながらも上条は腰を押しつける。ヌプヌプ……っとゆっくり、ゆっくり挿入していく。その感覚にインデックスはたまらず声を出した。

「アッ……アッ……」

ニュルッ、と膣内の奥まで上条のモノが入り込んだ。
「うあ……はっ、なかスゲーあったかい……」

そう言いながら快楽を求めて上条は本能的にグイグイとインデックスの尻へ腰を押しあてる。その動作にあわせてインデックスは

「あっ……あっ……」とか細い声を上げる。
557名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:21:34 ID:D81V/iEO
「くっ……。あっ……このヌルヌル感は……ヤバッ……」

ウッ!!と言った直後、それまで我慢していた物を一気にインデックスの膣内に全て注ぎ込んだ。ドクンッ、ドクンッと上条は自分の身体が脈打っていることに気付く。それと同時にインデックスの身体はビクンッと震えた。

「あうっ!?……はひぃ……なにとうま……これなに……ドピュドピュッて、入ってきてるよぉ……」

切なげに問い掛けるインデックスが愛らしくなって上条は挿入したまま後ろから抱き締める。

「やばい……とまんねぇよこれ。やめれるわけない……」

インデックスの頭に顔をあて、ギュッと抱き締める。上条は射精したまま腰を更にグッと押しつける。
「あっ、やっ、イヤァ……」

それと同時にまたビクンッと震えるインデックス。「ウッ、くっ…」と上条が声を出すと同時に、今度は長くビュッ、ビュッ、ビューーーッと膣内に温かいものが注ぎ込まれるのがわかった。

今度こそ全て出し切った上条はブルッと震えて膣内から肉棒を引き抜く。大量に射精したせいでヌプッといやらしく糸が引いた。

「……すげー気持ちいいー…」

ふー、と上条が息を吐く。

「し、しかし……あまりの気持ち良さに速攻で出しちまったけど……俺、早漏……?」

上条は息を整えながらそんなことをつぶやいた。インデックスは、果てると同時に気を失ってしまったらしい。

「いやっ!でもインデックスも気持ち良さそうだったし、満足させれば問題ないはずっ!!つか、早漏は快感に慣れれば治るとかなんとかってふた○エッチで説明してたような……」


上条はぶつぶつ言いながらやがて一つの結論にたどり着く。

「つまりはあの気持ち良さに慣れればいいわけだよな……」

それと同時に再びそり勃ってくる上条のモノ。

「インデックス……愛してるZE☆」
558名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:22:13 ID:D81V/iEO
「昨日は途中で帰っちゃったけど上条当麻はどうなったかなー」

土御門舞夏は上条宅の玄関前に立っていた。インデックスに料理を教えた身としてその後どうなったか少し気になっていたからだ。完全なオフ日であるにも関わらずわざわざこうして弟子の様子を見にきたのだ。

「あれー?でないなー?留守か……、って開いてる。無用心だなー」

そういって扉を開ける。

「上条当麻ー。いないのかー。上がるぞー?」

靴はあるので二人ともいるだろうと判断した舞夏は「お邪魔しまーす」と行って奥へと進む。しかし、すぐに足を止めた。いや、硬直せざるをえなかった。何故ならば……


「あっ…あっ…、あっ…、舞夏ぁ……。助けてぇ…あっ……。とうまが……とうまが猿になっちゃったよぉ…………」

舞夏の目の前にはベッドの上で激しく絡み合った二人の姿があった。

「腰が抜けて……あっ…あっ……動けないのぉ……あっ……あっ……あぁん!!」
「インデックス!また出るぞ……!!」

「いやぁ……もうビュッビュッしないでぇ……あぁんっ!!」


その光景にごくりと唾を飲み込む舞夏。そしておもむろに携帯を取り出すとカメラ機能で連射をかました。
「シスターが食欲旺盛なら上条当麻は性欲旺盛だったかー。世の中うまくできてるもんだなー……」

「そんな……こと……より、とうまを止めて……」

「いやぁ、なんというかなー。残念ながら上条当麻が満足するまで頑張るしかないんじゃないかー?だって目がもう怖いもん上条当麻」

「そ、そんなぁ……」


インデックスが力なく声を出すと上条はその体を抱き抱えた。

「インデックス……」


「ま、まだするのぉ……?」

「当たり前だろ?お前から誘ってきたんだから」

「そんなの知らないってさっきから言ってぅぁッ…アッ…」


そんな二人を尻目に舞夏は上条宅を後にする。

「こっ……、高校生ともなるとやっぱりすごいなぁー……。そーだ、この画像御坂にも見せてやろう。あいつムッツリだからなー」


数日後、常盤台中学周辺で原因不明の停電が相次いで起こったのはまた別のお話
559名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:22:51 ID:D81V/iEO
終わりです。スレ汚し失礼。
560名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:28:28 ID:DYN+ZTYy
あまりネタにされないインデックスさんだけど非常にGJです
でも最近増えてきたかな?
561名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:30:53 ID:V9TaTQR7
GJ!インデックス好きとしてはインデックス作品が増えてきたのは嬉しいねぇ
原作でもちゃんとヒロインやり始めてるし、エロパロにも原作にも期待は膨らむばかりだ
562名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 22:05:26 ID:ap9Qmc24
>>559
正統派なエロパロでGJなのですよ
>>561
ついでにインデックスさんの胸もちゃんと膨らんでるんだぜ
16巻のカラー挿し絵を見る限り、美琴よりも大きく見えるほどにな…
563名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 22:40:13 ID:UgfJHeMU
GJ!!ですー。
上インは実にいい……!

ところで以前あった妊娠触手ネタに便乗して第3者の自分が何か書いてみるとかスレ的にアリですか?
564名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 22:49:49 ID:kixwgCF/
>>559
GJ!上イン好きな俺歓喜w
原作的にもエロパロ的にもそろそろインデックスさんの本気が見れそうですねー
565名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 00:01:04 ID:calr3pJ3
>>563
妊娠御手(カエルアッパー)の事でしょうか?
でしたら、ネタフリ自ら拾った私的にはオッケーです。
美琴でもインデックスでも何でも行ってください。
お願いします。
間違ってたら恥曝しだな…。
566名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 01:00:36 ID:zcYy7nFU
上条ママと近親相姦プレイまだ?
567名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 01:15:18 ID:nLVi43WY
上百合美味しい美味しい食べたい
568名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 01:56:08 ID:h3t06CTS
上イン良いよ良いよー!
最近増えてくれて嬉しいな!
569名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 03:00:09 ID:8W33H3cr
今週の超電磁砲ぱねぇwww
インデックスと姫ネ申wwwww
570名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 10:02:51 ID:N6wiRgy7
>>566

「ちょ、ま、待って、母さんッ!?」
「あらあら、当麻ちゃん的にはこのシチュエーションは嫌いなのかしら?」
「き、嫌いとかそう言うレベル……って、何してんだよ!?」
「息子のムスコをご開帳……フフ、ウフフ」
「おやじギャグ! って待てっていっ……ぅ」
「あらあら、久しぶりに見たらこんなに立派になって……」
「…………」
「思春期のムスコって元気でいいわね。当麻ちゃん的にはやっぱりアリだったのかしら?」
「何に話し掛けてんだよ! 明らかに俺じゃねえだろ!」
「あらあら、当麻ちゃん的には嫉妬かしら? あまえんぼさん」
「うあッ!? な、何すんだよ。親子、なんだ、から……、や、めろ……よ」
「あらあら、当麻ちゃん的にはそうかもしれないけど、体はそうは言ってないみたいだけど?」
「…………」
「じゃあ当麻ちゃんの合意も得られたみたいだし」
「ちょ、ちょっと俺は合意した覚え――」
「いただきま――――アムッ」
「―――――――――――ッ!!」

なんか前回の上イン調教ネタと同じ落ちに…
571名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 12:44:01 ID:deec/q88
>>565
おわ……!字を間違えてしまいました!!orz
ありがとうございます、妊娠御手でしたか…元ネタの超電磁砲の方見ていなかったので(汗)
それでは気力があれば書いてみようと思います。
ちなみに通行止めの予定ですので苦手な方はご容赦を。
572名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 13:22:32 ID:yjYhgAnZ
>>570
いいんだけど
椎菜の上条さんへの呼び方は当麻さんだな
573名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 13:40:51 ID:N6wiRgy7
>>572
だよね。
何か変だと思ったんだ。サンクス。
574名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 14:06:38 ID:UaPZ5xSZ
>>530
たまたま上条さんが入った路地裏で婚后さんが襲われてて、それを上条さんが助けた後美琴と固法先輩が黒子のテレポートで来て誤解した美琴が上条さん気絶させて風紀委員の詰所に運べば寮監以外クリアできるな
575名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 14:08:33 ID:6UlJa5Iy
>>571
よっしゃあぁぁぁ通行止めwktk
全裸で待ってる!
576名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 14:09:03 ID:6UlJa5Iy
興奮のあまりあげてしまったことを本当に申し訳なく思っている
577名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 15:10:32 ID:9I5xqn+P
>>511-512
>>518
>>532-53


上条さんが吹寄と夫婦喧嘩っぽい会話しながら買出しに行ってるところを
目撃した美琴がもやもや気持ちのままこっそり後をつけていると
上条さんは路地裏でヤンキーに絡まれている婚后さんに見つけて助ける

婚后さんの目がハートマークになったのを察した吹寄が
不機嫌になり上条さんに嫉妬していると
美琴が「女の子二人もはべらせて良い御身分ね!!」と登場
吹寄、美琴、婚后さんによる上条さんを巡る修羅場発生

の電波を受信した
578名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 15:22:23 ID:dKfm/tuo
>>577
寒い
早くしろ
579名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 15:43:24 ID:EBf9ah1O
>>577
続きを、続きを書いてくれ〜
というか我慢できません続きを書いて下さいお願いします
580名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 17:43:16 ID:MUHRRi/E
>>529
三人(寮監、木山、固法)を同時に邂逅させる迄は考えれるが…その後が続かないぜ

・何時もの如く上条さんと美琴が追いかけっこ中、とある現象に遭遇する
 「これって……」軽い驚きと当惑を表す美琴
 右手であっさり解決するも、難しい顔のままの美琴を見て
 「……この街で何かが起きている(キリッ」と男前な顔をする上条さん
・その頃、AIM拡散力場の異常が学園都市の随所で見られると初春が…
 後日、固法と黒子そして177支部に遊びに来ていた美琴を交え一緒に調べ始める
・分析データから、AIMバーストが現出した時に似ているとかなんとか…
 収監されてる木山なら異常の発生原因が何か知っているかも?
 (同じ様な研究、又はデータ関係を保持している該当者が居るのか等々)
 明日にでも面会して詳しい事を聞こうと決定
・上条さんが気にしていたのを思い出した美琴が、内心ごちゃごちゃ言い訳しながら
 「…ア、アンタも一緒に来なさい」と携帯でラブコール
・夜も遅くなったので解散、美琴と黒子は常盤台の寮へ…
・待ち受けていた寮監に、美琴は門限破り、黒子は連帯責任でグギッと粛清される
 散乱した手荷物の中にあった木山に関するファイルに寮監の視線が止まる
 (ご都合主義で、木山と寮監は学生時代を共に過ごした旧知の間柄にw)
・美琴と黒子は暫く外出禁止の沙汰に、代わりに私が行って経過報告してやろうと寮監
 ブーブー文句を垂れる二人をギロリと目力で黙らす
 (リタイアさせて人数減らさないと面倒だしw)
・支部にやって来た上条さんが…
 「ふ〜ん。あなたが御坂さんの彼氏なのね」と固法から言われる
 「違う!」と主張中、寮監が到着
 「君は、寮の前で御坂と逢い引きしていた少年だな」
 「ふ、不幸だ…」
・初春を支部に待機させ、三人で木山の元へ…
 「ああ、何時ぞやの親切な少年か。ツンデレな彼女は一緒じゃないのか?」
 「はい?」

今日は、やけに電波が飛び交ってんなあw
581名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 19:36:00 ID:Yjdc0XE1
>>577,580
おい寒いぞ早くしろ
582名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 19:55:28 ID:iQnQZZWV
あんたらにホットコーヒーを差し入れだ。
583名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 20:04:40 ID:yjYhgAnZ
>>582
馴れ合いはやめろ
584名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 20:40:21 ID:iQnQZZWV
そのつもりは無いんだが、
すまん。
585名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 20:41:23 ID:imNg3+MH
>>583
馴れ合いはやめろ
586名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 20:45:41 ID:dKfm/tuo
新スタイル:自分の文章でふぅ…しながら投下
587名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 20:57:18 ID:yjYhgAnZ
>>584
以前に他のスレでお茶とかおにぎりでクソみたいな流れになってな
キツイ言い方になってすまんな

>>585
ごめん何言ってるかわからない
588名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 21:27:16 ID:JIPt4c+6
>>510
亀仙人はエレクトロマスター。萬國驚天掌的に考えて。
よいこ眠眠拳は精神系かもしれんけど。

悟空は瞬間移動だからテレポーターの一種になるんだろうか。
読心なんかも出来るけどさ。
589名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 21:48:06 ID:yjYhgAnZ
ここエロパロ板だよな…
590名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 22:24:18 ID:XOHgbH6Y
いいえぬるぽです
591名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 22:27:07 ID:ZjomMqIS
>>588
すまんがスレチだと思う・・・
592名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 22:33:10 ID:UXINYXme
>>591
思うだけならいちいち書くなよ
593名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 22:52:08 ID:Pdj1cOUC
ここは指摘しておくべき所だろう?
放置すると雷帝とレールガンなら…とかグダグダ続いていくぞ?
594名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 23:16:27 ID:Yjdc0XE1
ところで、巨乳メガネさんが中学生にフラグを立てたわけだがどう思う?
595名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 23:29:08 ID:nK2rQJqL
上条さんが某ラノベ主人公みたいに

「俺はハーレムを作る!」

なんて言い出したらどうなるんだろう……
596名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 23:29:43 ID:6UlJa5Iy
鉄装さんがフラグを立てていたのはジェイミーだと思うが?
597名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 23:41:17 ID:wMqXHGxU
ジェイミールートの熱い展開を誰かSSにして・・・いや誰も得しないな、これ。
598名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 00:06:12 ID:U0tOp8fe
>>595
五和が歩道橋で美琴の首筋をスピアで切り裂くエンディングが待ってる
599名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 02:27:18 ID:/mjir5iB
エロが無くなったエロパロ板か
600名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 03:08:29 ID:1bDxYIb1
イチャスレで書いてるんだけど

イチャイチャって突き詰めるとエロに向かうんだよねー
601名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 03:23:49 ID:/zvJ5umo
ベッドインまでで終わらせればええねん
602名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 03:37:21 ID:hQFI9O9L
某誠君の様に振る舞う上条さん。
       ↓ 
一万人近くとヤッて腹上死or鮮血の結末 しか浮かばん。
603名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 03:38:01 ID:kk8Uy7qc
>>601(´・ω・`)ダメだぞ。

その煮詰めた糊のようなエロースを禁書エロパロスレに投下するジョブを再開するんだ >>600
604名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 03:39:08 ID:pDO9NbWB
ここはとある道場
門下生は一方通行、土御門、エツァリ、青髪ピアスである
そしてそこに師範であるアックアが入ってきた
「あ、師範!押忍だにゃー!」
「うむ。全員揃っているようであるな。それでは今日の稽古を始めるのである!道場訓を私の後に順番に続けるのである!」
「「「「押忍!」」」」

「ひとーつ!蕾は摘まずに愛でるものである!手折るなんぞ言語道断である!」
「ひとーつ!蕾は摘まずに愛でるものなんだにゃー!手折るなんぞ言語道断だぜぃ!」
「ひとーつ!紫の君計画は正義でありゆっくりと成長するのを待つのは紳士のたしなみである!」
「ひとーつ!紫の君計画は正義なんやでー!ゆっくりと成長するのを待つのは紳士なんや!でも小萌先生はずっとあのままやねん…。でもそんなところも僕は…僕は…」
「ひとーつ!自分が目をつけた蕾はなんとしてでも守り抜くのである!近寄ってくる害虫は排除するのみである!」
「ひとーつ!あのガキは絶対に守り抜いてやるぜェ!近寄ってくる害虫や三下は全部ぶっ殺してやンよォ!」
「ひとーつ!ロリコンであることに誇りを持つのである!例え世間から冷たい目で見られても己の道を貫き通すのである!」
「ひとーつ!ロリコンであることに誇りを持ちます!例え世間から冷たい目で見られても組織から命を狙われても女子中学生を好きでいることを貫き通します!」

「うむ。今日の稽古はここまでである!それぞれ精進を忘れぬように!」
「「「「押忍!」」」」

「いや〜、それにしてもアックア師範はやっぱ凄いにゃー」
「なんてったって14歳のお姫様にフラグを立てて10年間も我慢した強者だって話ですやん。同じロリコンとして尊敬するで」
「俺は10年間も我慢する自信がねェぜ…。あと5年もしない内に手を出しちまいそうだァ…」
「負けてはいけませんよ。僕達も一流のロリコン目指して頑張りましょう!」
「「「おう!」」」


そう。何を隠そうここはロリコン道場なのだ!
そしてここに通う少年達は今日も一流のロリコン目指して頑張っているのだ!





という怪電波を受信した
605名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 03:59:04 ID:yjXATCcd
打ち止めと一方さんって同じベッドで寝てるんだよね?


いったいいつ一方さんがガマンできなくなるか
それが楽しみ
606名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 07:54:02 ID:lIW4oiZu
このロリコンどもがwwwww
607名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 08:01:46 ID:xPg6I/2D
小萌先生はずっとあのままやねん。
がアホ切なくて涙目になりつつ吹いたw
どっちかに集中させろボケwww
608名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 12:07:38 ID:ChSCWV2a
一方さんは絶対に10年待てなそうでワロタwwww
アックアさんは傍にいなかったから耐えられるが常時傍で擦り寄ってこられたら無理だろ、無理ゲー過ぎるだろ
609名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 12:46:08 ID:U0tOp8fe
ロリコン世界の未来は明るいな

14才ながらその才能の片鱗を見せているステイルさんや
なかなかの素質をもつ上条さん何て言うのが後に控えているし
610名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 12:48:42 ID:lIW4oiZu
しかし上条さんは自称年上好み…
611名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 12:54:14 ID:yjzbSjQy
>>608
じゃあじゃあっ、ミサカの寒空頭身湯たんぽ作戦はムダじゃないのね!?ってミサカミサカは興奮を露にして叫んでみたりっ!
612名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 18:54:24 ID:IJYJn5OU
くやしいでもryu
ですねわかります
613名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 21:12:17 ID:5INrMmDV
13歳以下に欲情する人がペなんとかに該当するそうな
一方通行超アウト
614名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 21:27:15 ID:y7RJm2lg
一方さんは
『既存のルールを全て捨て』て『可能と不可能をもう一度再設定』して
『目の前にある条件をリスト化』し、その壁を取り払った人ですから…

アックアさんは煩悩取り払うために聖職者の道を選んで、その果てに『神の右席』まで
登りつめたんだと思うんだ
615名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 21:33:39 ID:RT1qMEN5
こっそり墜天使メイドを試着して、微笑んだり真顔になったり鏡に向かって色々表情を作る神裂さん

「え、えーと・・・、今日の私は・・・その・・・貴方のメイドですよ、とうま?」

『・・・オオゥ!至高の天使が今ここに降臨したのよな!』
『眼福です!眼福であります教皇代理!いや建宮さん!』
『カメラの準備は出来ているか!こんな機会はもう無いぞ!』
『抜かりはありません!最初からノンストップで回してますぜ!』
『女教皇様・・・想い人に健気に尽くす貴女は今日も美しい!』

『…テープは抜き取り済み・・・と、流石に同じ女として女教皇様のプライベートは護らなきゃね』

11巻の舞台裏はきっとこんなことになってるに違いないはずだ!
616名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:16:48 ID:UoUnEFgi
某版権絵を見てからメイド美琴が上条さんにご奉仕するという電波が頭から離れないんだぜ
617名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:23:46 ID:be3BDTDK
>>613
いくらなんでも3年くらいは待てるから大丈夫だよ!たぶん
618名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:40:36 ID:3dT2rXr8
その上条さんがスカルファック状態の予感
619名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 23:58:11 ID:U0tOp8fe
スカトロがなんだって?
620名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 00:28:30 ID:PuT+VSWm
え?アックアのアスカトロンと騎士団長のフルティングがなんだって?
621名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 00:47:13 ID:+Wad5whw
アックアさんとフルチンのナイトリーダーがスカトロプレイ?
622名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 00:49:31 ID:5zHo3j0a
この流れやめろw
623名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 00:50:57 ID:rEU1n3vz
疑問なんだが
エロパロSSの存在意義って何だろう

抜くのか
悶々とするのか
R-18込みでお話作りたいってだけか
624名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 00:56:23 ID:5zHo3j0a
全部じゃね?
その3つ以外にも考えてる人はいるだろうし
結局は人それぞれの感じ方じゃないか?
この場合の存在意義って
625名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:14:10 ID:rEU1n3vz
そうか
いやすまん
なんか立ち位置的にどうなんだろうなー ってふと思っちゃっただけだ
考えてみれば俺は官能小説の存在もイマイチよく解かってないから、分かるわけなかった

もし俺が書くなら3番目かなぁ・・・
626名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:15:31 ID:AgLMkiss
二次創作が見たいだけだったり
627名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:32:19 ID:PwYZ9zjK
俺の意中のあのカプがいちゃいちゃしてるのが見れればそれでいい
628名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 04:17:29 ID:Swxia760
上条×初春か上条×佐天さん
物が最近みたい気分
629名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 04:22:39 ID:rEU1n3vz
上条×初春×上条×佐天さん

に見えた
630名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 04:27:57 ID:31xOfuic
一度も会ったことの無いキャラ同士というのは流石に妄想にも限界がある

大体上条さんは学園都市よりもむしろ魔術サイドのほうに知り合いが多いからなあ
アンジェレネ「あのツンツン頭が、新たなる光の魔術師と共に列車から逃走したようです!」
ルチア「どういう状況ですか?まあ、あの少年ならいつも通りかもしれませんが」

既に「いつも通り」っていう認識が定着するほどに上条さんあっちのメンツに浸透しちゃってるよw
631名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 04:32:46 ID:kY+Wn5i/
18巻か
読まないと
632名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 08:25:05 ID:r4p+XcL+
>>526
>>536
>>580
色々と案は出てたけど、寮監、固法、木山を絡ますネタって誰か書いてるのかな?
相当ハードル高そうに感じたけど、妙にチャレンジ精神を刺激されるんだが……。
もう御手つきかしら?
633名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 08:45:22 ID:rEU1n3vz
SSにお手つきとか関係無いんじゃないでしょうか
と言うわけでレッツトライ
634名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 08:46:19 ID:5zHo3j0a
>>632
もし誰かが先に書いてたとしても、あなたがSSを書いちゃいけない理由にはならんのです
存分にお書きくださいませ!
635580:2010/02/02(火) 12:02:25 ID:EoXtrzDd
>>632
手付けてませんよ
こういう形のレスの時は、誰か刺激受けて書いてくれないかなー、と思って書いてるからw

どうぞ気兼ねなくチャレンジして下さい、とネタが浮かばれそうな状況にワクワクします
636名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 12:30:08 ID:+Wad5whw
会ったことも無いしこれから会うこともない
そんな絶対ありえない組み合わせで書いてみるのも面白いかも……
BLなんかじゃよくあるしね

無茶苦茶俺特作品になりそうだけどさ
637名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 16:24:34 ID:GVUSqrHp
とりあえず『ロリ魂』の掛け軸はここの床の間に設置しとけばいいんですね
638名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 18:58:41 ID:YiezXi/T
『ロリィタは世界の宝』の額縁はー?
639名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 19:11:11 ID:CbX6/Fe/
こことVIPに乱立してるSSの差は18禁か否かなのか?
検索するとVIPのやつばっかり引っかかってくるんだが
640名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 19:18:29 ID:rEU1n3vz
VIPは無駄な改行ばっかで読む気失せる
641名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 20:00:26 ID:tiSvhX9e
姫神ちゃんのリボン

♪無口な きみが好き〜

って電波が。飛んできた。
うふふ。魔法使い。
ポコ太→ゲコ太とか、主人公美琴になっちゃうけど顔の同じお姫様とか
けっこう互換性高いのよな。
642名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 20:41:45 ID:r4p+XcL+
>>633-635
色々ご意見ありがとうございました。
いつ投下できるか分かりませんが書き始めましたよ。
で、折角だから失敗したくないので知っている方がいたら教えてほしい!
寮監て白井に何てよばれてるんだろう?
寮監様、寮監殿、寮監さん、寮監、思いつくのは是くらいだけど、ホントは何だろうか?
今は寮監殿で進めています。
643名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 21:37:12 ID:+Wad5whw
アニメ第二話で
「これはこれは寮監様…」って言ってるな
644名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 21:51:41 ID:jt35Hzji
>>626
よう俺
645名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 23:35:36 ID:31xOfuic
上条さん、何故かヒロインに名前で呼ばれることがないから
SSだと「何て呼んでいたっけ?」とか違和感を大きく感じるところだ

少なくとも美琴、黒子、御坂妹、姫神、風斬、オルソラ、五和、アニェーゼ、ルチア、アンジェレネ
この辺は確実に一度も名前を呼んだことがない
みんな「あの人」としか呼ばないんだ
646名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 23:36:54 ID:oGx+4Wli
>>645
姫神は「上条君」って呼んでなかったか?
いいねぇ上条君
青春って感じだねぇ
647名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:23:30 ID:XZOTMPrG
>>645
黒子→上条さん ただしソースはアニメ
648名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:25:30 ID:XnfZ5Tev
上条さんにデレる黒子は大あり
649名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:25:52 ID:WKnTcqZM
かまちーはヒロインに主人公を「あの人」って呼ばせるの好きだよな
打ち止め→一方さんも「あの人」「あなた」固定だしな
650名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:34:57 ID:aJJc0V5l
そういやかまちーの書く各主人公のメインヒロインって相手を漢字で呼ばない奴ばっかりだな
禁書と滝壺はひらがなだし打ち止めはカタカナだ
651名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 02:27:59 ID:/7Ji5f5x

メイン…ヒロイン…?
652名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 03:32:09 ID:oTO/V/Ku
そういえばHOもそうだっけ
653名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 06:39:25 ID:aJJc0V5l
>>652
そうなんだよ
なんかこだわりでもあんのかね?
654名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 06:46:44 ID:KnLDujQW
「アンタ!」とかだとやっぱりメインヒロイン?


655名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 10:11:48 ID:P2UpvQ5H
それなんて、美琴
656名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 11:37:45 ID:c3y7o+RT
じゃあ「少年」でもメインヒロインだな
657名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 12:01:36 ID:aJJc0V5l
いやアナタとかあなたでなくて名前をカタカナやひらがな呼びするよなって意味だったんだが…ww
きぬはた、ひょうか、ヨシカワ、ヨミカワみたいな感じで
二人称も含むんだったらほぼ全員メインヒロインになるだろーが!
まあいいけど
658名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 12:39:55 ID:quWfr6Td
>>651
禁書はあれだよ
吉永さん家におけるガーゴイルや、PONキマにおけるポン太みたいなもんだよ
659名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:21:04 ID:W7l5vvzl
記憶を失っているから上条当麻ではない=名前を呼ばせない


と解釈している


>>648
普段は殿方さんでデレたら当麻様ってところか?
婚后が牛乳太郎の事件の時に殿方と呼んでいたから
常盤台のお嬢様連中は殿方を使うのがオードソックスなのかも
660名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:21:37 ID:F8JdDRHd
最近ネタだとしてもインデックス空気発言に怒りを覚えるようになった。インデックス中毒と名付けよう。
インデックス布教のためにまた上イン制作にとりかかるか
661名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:27:04 ID:JGYKuFzh
インファマスさんとかどうでもいいから
662名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:31:34 ID:kgK8OwM7
インディグネイションさんとか超どうでもいいです

それより絹旗最愛の超可愛らしさについて超語りましょう!
663名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:36:45 ID:F8JdDRHd
インアクティブスタジオジャパンを馬鹿にするな
664名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:49:51 ID:iUbu4pye
>>663
禁書は、サブで使う分には非常に動かし易くて何かと重宝するが
メインに持ってくると難易度が跳ね上がるキャラだと認識しております

今日は豆撒きの日
チョコの日に押されてしまって、日本の伝統行事が廃れるのは寂しいんだぜ
果たして、お豆さんをクリクリしたり舐めしゃぶる話は来るのだろうか…
665名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:54:26 ID:kNi/5I1L
インデペンデンスさん……

ごめん、自分でこれは無理があると思った
666名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 14:12:26 ID:7jAbqeMS
>>658
なんという20代ホイホイな漫画を持ち出してくれる。
しかしその喩えは妙に納得した。
667名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 15:17:29 ID:c3y7o+RT
>>659
黒子は基本「苗字+さん付け」だな
初春は呼び捨てだけど…
名前呼びは…いまんところないよね?
固法先輩とか木山先生とかつけることもある

まぁ普通な感じ
668名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 16:35:47 ID:jvrUSQpn
>>654
それヒロインどころか嫁さんじゃね?
669名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 16:46:08 ID:/r+LUFVA
>>665
それなら歩く教会や聖ジョージの聖域は風邪ひいただけで使えなくなってしまう
670名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 17:30:07 ID:xCRUOawq
大分間が空いたけど麦のんSSの続きを投下するお。
今更だけどこのシリーズはエロ無し。結局今回も色気すらないお。
既に俺得な内容になってるお。基本、だらだら会話するだけだお。
13レスほど借りるお。
671原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:31:13 ID:xCRUOawq
「助手よ。ちょっと原子崩し(メルトダウナー)改造計画で聞きたいことがあるのだがね」
「そんな怪しげなものに協賛した覚えはありませんがなんでしょう博士」
「結局、原子崩しで核爆発って起こせるのだっけ?」
「はあ? いや、彼女の能力は電子雲を剥ぎ取るだけですから、原子核自体はどうにもなりませんよ」
「ちっ! じゃああれだ。要するに彼女は生体加速器なのだろう? それならマイクロブラックホールを作れないかな」
「タコですか貴女は。あれは陽子加速器ですし、そもそも本家の大型ハドロン加速器でもまだ確認されてません」
「となると結局荷電粒子砲がベストなわけか。目から撃つか腕から撃つか、それが問題だ」
「いやそんなものつけなくても彼女はビーム撃てますから。ていうか、可能だったらウラン積むつもりだったんですかあんたは」
「ところで彼女はゴジラの親戚みたいなものなのだねえ」
「話逸らしやがった! まあ、体内で核反応起こす生物と一緒にするのはどうかと思いますが、ビーム撃つのは同じですね」
「ゴジラには放射能火炎を噴射した反動で飛行する技というものがあってね。彼女にノズルつけたら生身で大気圏突破できるのかなあ」
「せめて宇宙服着ないとくたばると思いますが。いい歳して子供みたいにきらきらした目をしないで下さい」



原子崩しは平凡の夢を見るか4





672原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:31:38 ID:xCRUOawq
麦野沈利が意識を取り戻した時、最初目にしたのは知らない天井だった。
(…………)
灰色のタイル。自分を囲い込むカーテンのレール。電気の通っていない蛍光灯。それら全てに微妙な、のっぺりとした違和感があった。加えて、なにか圧迫されているような。
鼻を付くかすかな消毒液の匂い。頭が沈む柔らかいもの。左の大きな窓からクリーム色のカーテン越しに、陽光が差し込んでいる。空調が利いているのだろう、空気は暑くもなければ寒くもない。
どうやら自分はベッドの上で仰向けに寝ているようだった。しばらくそのままぼんやりしていた麦野だが、ふと体を動かそうとして全身に走った痛みに呻き声を上げた。
「っ……!」
苦痛というよりも驚いた。何日もぶっ続けで運動した後で筋肉痛になったような、階段から転げ落ちて全身を強く打ち付けたような、そんな痛み。
ただし、体の一部分だけは麻痺したようにその痛みが存在しなかった。顔のどこかと、左腕。
首を傾げて体の左半分を見てみると、左肩から先が布団から出て、がっちりとギプスで固められていた。反対の右腕には、点滴の管が繋がれている。
知らない天井、消毒液の匂い、全身の痛み、点滴、ギプス。ここは……病院、だと麦野はようやく認識した。
同時に、思い出す。意識を失う前に、自分が事故に遭ったことを。
『麦野――――っ!!』
最後に聞いた絶叫を。
どうやら自分は、まだ生きているようだった。
「ああ、やっと目が覚めた訳、姉貴。結局三日も待っちゃったじゃない」
右側から声。
存在に気付かなかった。慌てて、振り向く。そこで麦野ははっきりと、視界の異常を認識した。
耳がベッドに付く程首を捻ったのに、ベッドの脇に座っていると思わしき人影が見えない。
つまり、左目しか開いていないのだ。
痛みをこらえながら、右腕を動かして顔をまさぐる。左目のあるべき場所で指先が触れたのは、ごつごつとした包帯の感触だけだった。
「ちょっとちょっと、あんまり動くと点滴外れるわよ。聞こえてる? もしもーし」
「ふ……ごほっ」
麦野がなにか言おうとして、ごほごほと咳き込んだ。元々、発声とは繊細な行動である。何日も喉を使っていなかったため、うまく動かせなかったのだ。
やれやれ、と人影が立ち上がって水差しを手に取った。先端で麦野の頬をつつき、大人しくなると中身を口の中に注ぎ込んだ。こくこく、と喉が水を嚥下していく。
同時、麦野の視界に人影が入っていた。年の頃は中学生程。ベレー帽を被った金髪に碧眼という日本人離れした顔立ち。この近辺のものではない洒落た制服。猫のような雰囲気がある。
知った顔だ。正真正銘、麦野沈利の妹である。二人の母はフランス人で、妹は特にその血が色濃く出ていた。
にやにやと笑っている。美少女ぶりが台無しだ。
「久しぶり、姉貴。結局何年ぶりだっけ?」
「ごほっ……そうね、三年ぶりかしら、フレンダ」
麦野はぎくしゃくと、節々に走る痛みをこらえつつ体を起こし、ベッドの背もたれに体を預けた。フレンダが口笛を吹いて席に戻る。
「相変わらずすごい意地っ張りだわ。結局、そんなざまになっても変わってないって訳ね」
「ふう……まあね。それに、あんたと私の仲じゃない」
久しぶりに会った姉妹だが、お互いの仲はあまり良くない。いや、悪い。
少なくとも、パリに留学中の妹が、事故の一報で飛んでくるような仲ではないはずだ。心配したという理由では。
胡乱な視線が伝わったのか、フレンダが肩をすくめる。
「ここにいるのはパパとママの代理。初日は揃ってたんだけどね。結局二人とも忙しすぎるっていうか」
「ん……私、どれだけ寝てたの?」
「三日。正確にはえーと、事故ったのが土曜深夜で今日が火曜午前だから、結局二日半ね」
事故の時のことを思い出す。大型トラックにまともに轢かれたことを思えば、こうして生きていることは幸運なのだろう。
「酒の入った男と自転車二人乗りで事故ったんだって? 馬鹿な真似したよね、結局」
そう、馬鹿な真似をした。そこについては反論のしようもない。全て自業自得だ。
けれど、一つだけ後悔していないこともある。あの時、あの時
「そうだ、浜面は……私と一緒にいた男はどうしたの? 無事なの?」
「……姉貴?」
フレンダは思わずぽかんと口を開けてしまった。
にっくき姉を馬鹿にしてやろうとわざわざフランスから飛んできたのに、逆にこっちが豆鉄砲を食らった気分だった。
あの麦野沈利が、傍若無人にして傲岸不遜の姉が、自分の怪我の具合よりも、そんな男のことを心配するとは!
そうだ、頭を打ったに違いない。いやあ事故って怖いなあ、本当。
673原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:32:14 ID:xCRUOawq
「あ、うん。結局怪我はなかったみたい。まあ、停学二ヶ月と自宅謹慎二週間と反省文山程食らったのが無事って言えればだけど」
「そう……そっか。私の方も同じ処分出てるの?」
「姉貴はもっと軽いんじゃない? 結局酒は飲んでないし、相手の信号無視だし、こんな重傷だしさ」
「待て」
今なんて言った。
「酒が入ってないって?」
「じゃないの? そーいうことになってたけど」
「……」
言うまでもなく、あの時の彼女には酒がしこたま入っていた。
重傷を負って病院に運び込まれた彼女がアルコール検査を免れたのは想像に難くない。
だとしても、もう一人の当事者に問いただせば状況は明らかのはずだ。
もう一人の当事者。
(……あの馬鹿っ!)
浜面が自分を庇ったのだ。そうとしか思えない。
警察相手に虚偽証言など、ばれたら洒落にならない。事故についてはどうやら実刑は免れたようだが、あまりにもリスクとリターンが合っていない。
いや、むしろリターンなどない。飲酒運転の方が重罪なのだ。わざわざ自分で責任を被っているとしか思えなかった。
馬鹿だ馬鹿だと胸中で罵る。次に会ったら絶対に文句をつけてやる。
そんな風に考え込んだ麦野に、ふとフレンダが冷ややかな声をかけた。
「結局、それが姉貴の人生な訳? 好き勝手に生きて、下らない男とつるんで、最後は自滅して。結局さ」
「いきなり何言ってんの?」
「あんたはもう終わりだってことよ!」
突然、悪意を剥き出しにしてフレンダが叫んだ。
昔から、彼女にとって姉はジャイアンのような存在だった。子供らしい我侭を拳骨で黙らされたことは一度や二度ではない。しかも口喧嘩でも一度足りとて勝てた試しがなかった。
行うこと全てをそつなくこなす姉に、周囲も親も期待した。妹はみそっかすだった。「麦野の妹の方、なんて言ったっけ。フレ……なんとか」とか言われる始末だ。金髪碧眼なのに。
だからフレンダはたった一つでいい、姉に勝るものを求めた。彼女がそのために選んだのは音楽であり、そのためにひたすら努力をした。
母からのしごきにも耐えたし、友達を作るよりもレッスンに没頭した。突然留学といわれても文句を言わなかった。日本語オンリーのなんちゃって外国人なのに。
藁人形も打ったし、ミサンガも大量に擦りきった。周囲から小馬鹿にされても挫けなかったし、仕返しに靴へガラス粉を入れたのがばれてフルボッコにされたこともある。
そういう諸々の恨みをこめて
「結局、右目は損傷がひどかったから摘出したってさ。残念。もう二度と見えないね」
「……」
「それに左腕、数箇所で粉砕骨折。結局治ったとしても、前みたいには動かないってさ」
「……」
「つまり、あんたは二度とピアノを弾けないのよ。それどころか、並の人間よりも劣る存在になった。結局そういうことよ!」
悪意の込められた薄笑いを浮かべて、フレンダは告知した。絶望し打ちひしがれる姉の姿を見るために。
麦野は
その言葉を聞いて、目を閉じ右手を顔の包帯に当てた。その下に、在るべき眼球は既にない。退院しても完治しても、もはや永遠に隻眼のままだ。
だけれども、それは絶望している風ではなく。なんだろう、何か、ひどく達観したような仕草だった。
フレンダが戸惑っていると、ふと麦野が目を開けて、ひどくどうでもよさげな表情を見せた。
「ていうかさ、なによピアノって。私はもうそんなものとっくに捨ててるんだけど。あんたまだ拘ってたわけ?」
「っ!?」
「まあ確かにピアノに関しては、もうあんたの方が上かもね。よかったわねー……だから何? て感じだけど」
「くっ……あっ……!」
フレンダが胸をがりがりとかきむしって苦しんだ。今まで血道を上げてきたことが、あっさりと否定されてアイデンティティの危機に直面してるのだ。
え、なに、無駄……? 結局ノー眼中だった訳? それじゃ、私の人生って一体……
いや、まだだ! こんなのただの勝ち逃げだ。お互い現実に生きているなら、まだ比べるべきことはある。
「ふっざけんな! どんな詭弁をしたって、結局あんたが負け組だってことは変わらない!」
「――――」
「私は違う。私は誰にも認められる栄光を手に入れる! ねえ姉貴、これから先も生きててよね。結局私が勝ったって、最後に唾を吐きたいからさ!」
憎憎しげにそう言い捨てる。フレンダは乱暴にナースコールを押して病室を出て行った。
それを最後まで見送ってから、麦野はずるずるとベッドの背もたれからずり落ちた。看護士が来るまでの僅かな間に、ふう、と深いため息をつく。
674原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:32:40 ID:xCRUOawq
それから数時間、麦野は検査を受け、問診を受け、食事を取り、検査を受け、包帯と湿布を交換し、やっと病室に戻ってきた。
ごろりとベッドに転がり、一息つく。午前中に起きたのが、もう午後を回っている。
しかしその甲斐あって、状況は概ねつかめていた。
麦野が入院しているのは地元の市立病院にある個室の一つらしい。結構いい部屋。両親が手配してくれたものだろう。
今日は火曜日。事故に遭ったのが日曜未明だから、58時間ほど意識を失っていたことになる。夢は見なかった。
(それにしても、変わってなかったわね)
ベッドに横になって、窓の外を眺めてぼんやりと思う。三年ぶりに会った妹のことを。
背は伸びたし、体の各部も色々と成長していたが、根っこの部分は何も変わっていない。誰かに対する敵愾心が生きる糧のようだった。
(ったく。こっちはダメージ受けてるんだから、いい加減甘えてくるなっての)
妹は大成するだろうと麦野は思う。
フレンダが抱えているものは、見下してやるとか、覚えていろとか、でかい面しやがってとか、そんなろくでもない負の感情ばかりだが、それを努力に変換できる性質なのだ。
麦野沈利にはそれすらない。程々に悪意を受け流して、程々に悪意を発散するだけだ。つまり並の人間である。
そんな麦野がフレンダに対して出来る最大のことは、乗り越えるべき敵として振舞うことだと彼女は心得ていた。
別に妹想いというわけではない。それが最も効率的な付き合いであると判断しているだけだ。
(そういえば、浜面のこと彼氏だと思ってたみたいだけど、なんでかしら)
深夜に同伴していたのだ。状況的に勘違いしてもおかしくはないことではあるが。
(それにしても、あの相談は結局無駄になったわけか)
本来なら二日前にデートだったはずだが、二週間も謹慎を食らってはそれどころではないだろう。
ただし謹慎を食らって尚、外出するだけの馬鹿でなければだが。
(いや、まさかいくらなんでもそこまで高レベルの馬鹿じゃないでしょ……)
そんなことを考えた、まさにその時
ばたばたという足音。がらりと病室の扉を開けて、男が一人飛び込んできた。荒い息を吐きながら、叫ぶ。
「麦野、起きたのかっ!?」
「このレベルの馬鹿だったー!」
ちゃらっちゃちゃらちゃらー(浜面のレベルアップする音)
適当に染められた髪、安っぽいピアス、アホなチンピラの雰囲気、間違いなく浜面仕上本人である。
何故か野球帽にサングラスという怪しんでくれと言わんばかりの装備をしていたが、それはすぐに脱ぎ捨てる。
浜面はわたわたと近づいてきて、まるで割れ物を触るかのように両手で麦野の輪郭をなぞっていく。多少くすぐったかったが、為すがままにされる麦野。
「大丈夫か? 意識ははっきりしてるか? 痛いところないか? これ何本に見える?」
「三本。大丈夫よ。体はあちこち痛いし五体満足とも言えないけど、これ以上の悪化はないわ」
「…………よかったあ〜〜〜〜」
麦野の言葉を聞いて、浜面がへなへなとその場にしゃがみ込んだ。あまりの安堵に膝が抜けたらしい。
675原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:33:10 ID:xCRUOawq
大袈裟な、と麦野は笑おうと思ったが少し考え直した。何しろ自分は三日も意識不明だったのだ。そのまま目覚めないかもしれないと思えば心配も無理はない。
ましてや事故の当事者ならば。
「っていうかさ、あんた謹慎食らってるんでしょ? なんでこんなところにいるのよ」
「心配だったからに決まってるだろ。大丈夫だ、今なら家に誰もいないからな、抜け出したってばれやしない」
「あの馬鹿な変装でよく言うわ。見つかったら下手したら退学よ? あんた元々素行悪いんだし」
「……俺のせいでこんなことになったんだ。家でじっとしてられるわけないだろ」
思い詰めた目で見つめてくる浜面。別にあんただけのせいじゃないでしょ、と麦野は言おうとしたが揉めそうな話題なのでやめておいた。正直、今日は検査検査で疲れている。
疲労を意識すると、ふあ、とあくびが出た。
「ん……ごめん。せっかく来て貰って悪いんだけど、ちょっと休んでいい?」
「おう、わかった。静かにしてるから寝てていいぞ」
おい、出ていくつもりはないのか?
それを肯定するように浜面はベッド脇の椅子に座り、慣れた手つきで携帯テレビのスイッチを入れて音量を最小にした。
反射的に文句を付けようとした麦野だったが、まあ別に良いかと考え直した。この状況で襲われるもなにもあるまい。
それに、誰かに見守られて眠るのなんて何年ぶりだろう。相手が浜面だというのはいまいちだが。
背もたれからベッドへ横になると、浜面がタイミングを計って布団を掛けた。片手では少し手間取ったかもしれない。ありがと、と呟いて目を閉じる。
不意に思いついた。こいつ、もしかして。目を閉じたまま聞いてみる。
「もしかして浜面、昨日も一昨日も来てた? 部屋抜け出して」
「ん、ああ、まあな」
道理で、フレンダが『あんな男』と強調するわけだった。同じ部屋で目が覚めるのを待っていたのだ、知り合っていないわけがない。
麦野は知る由もなかったが、この部屋に駆け込んできたのもフレンダからメールを受け取ったからである。
妹の性格からして浜面のことはあからさまに見下しているはずだ。一体三日も何を話していたのか、ちょっと気になった。
が、そんなことより。布団の中でもごもごと呟く。
「ばーかばーか。自宅謹慎食らってる癖に何やってるのよ……そんなことなら滝壺とデートしてれば良かったのに……」
「できるわけないだろ。お前なあ、あの時すごい血塗れで、本当に死んだかと思ったんだからな」
「ちょっとトラックに轢かれただけじゃない。ラノベのキャラならこれくらい平気でしょ……」
「お前寝ぼけてんだろ? 早く寝ろ寝ろ」
「うん……」
しばらくして、麦野は寝息を立て始めた。以前もそうだったが、寝ている彼女からは険が抜ける。
テレビを消す。ベッドの上で眠る麦野の姿は、この三日間、ずっと浜面が見てきたものだった。
顔の右半分は包帯に覆われ、左腕は肩からがっちりギプスで固められている。他にもあちこちの擦過傷には包帯が巻かれ、痛々しい姿だった。
じっとしていると、まるで戦死体のように見える。心配になり、人差し指で頬をつつくと嫌がってぐにぐにと身をよじらせた。反応があったことに安堵する。
そのまま浜面は椅子の背もたれに両腕を載せて、安らかに寝息を立てる麦野を、面会時間が終わるまでずっと眺めていた。
676原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:33:33 ID:xCRUOawq
入院してから一週間程が経った。
麦野は相変わらずベッドの上の住人であり、浜面は今日も自宅謹慎を抜け出して病室に来ていた。
「はーまづらー。暇だからなんかしてよ」
「いきなりだな」
昼下がり。机の上に置かれた携帯テレビの、小さな画面を気怠げに眺めていた麦野はそんなことを言った。
まだ内蔵が傷ついているとかで運動を禁止され、部屋から出ることもできず、テレビ番組はつまらなく、彼女はいい加減退屈だった。
同じくテレビを見ていた浜面が、脇の棚をごそごそと漁ってオセロ盤を取り出す。彼が自宅から持ち込んだものだ。
テレビをどかし、盤を机の上に広げる。ぱらぱらとマグネット式の石がこぼれ落ちた。その内四つを盤の真ん中に並べて準備をする。
「えー、白と黒どっちが先だったか」
「黒が先。私から打つわね」
麦野が一枚右手で取って、じっとオセロ盤を見つめた。彼女はこれを勝負ではなく、遠近感の訓練と位置づけている。
多くの生物は二つの眼球で対象との距離感を確保している。片目での距離感を掴むために、升目の入った盤はいい訓練道具になるはずだ。
ぱちん、と狙った場所に石を置く。上手く目標の位置に置くことができた。一枚、白が黒になる。
次は浜面。あまり考えずに、ぱちんと打って石をめくっていく。
「そーいえばさ」
「おう」
「パパとママに久しぶりに会ったわ。一昨日、お見舞いで」
「ふーん。よかったじゃん」
ぱちんぱちん
「あんまり良くなかったわね」
「なんでだ?」
「離婚するかも」
「ぶっ」
ぱちん
「ほら、止まってるわよ」
「お、おう」
ぱちんぱちん
「……マジ?」
「なんかさー、とっくの昔に冷え切ってたみたいで、気付いてないのは私だけみたいな。見舞いの時もすっごい余所余所しかったし」
「そっか……」
「まあそれだけ。退院したら弁護士交えて話し合いがあるみたい」
「ふーん……大変だな、色々」
ぱちんぱちん。
677原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:34:14 ID:xCRUOawq
結局オセロは、多少のミスはあったものの麦野が圧勝した。元々の知能が違う。
勝った方は負けた方に言うことを一つ聞かせる取り決めをしていた。実質、麦野が浜面を顎で使うための約定である。
「はーまづらー。ちょっとお腹が減ったからなんかちょーだいよ」
「勝手に食っていいのかよ? お前内臓がどこうこう言ってなかったか」
「あんな不味い病院食じゃ足りないっての。体が栄養を求めてるのよ。シャケ弁持ってきなさいシャケ弁」
「へいへい、わかったよ。缶詰でいいよな。なにがいい?」
「てきとー」
浜面がごそごそと棚を漁る。フレンダの持ち込んだ缶詰は、夏でも越す気かと思うほどに大量に存在した。適当な一つを取ってラベルを確認。
「サバカレー? つか、なんかこれだけたくさんあるな。こんなのが好きなのかよフレンダの奴」
「うわ懐かしー。あの子野球好きだったっけ?」
「何だってそこで野球なんだよ」
「え、知らない? 昔そういうドラマがあってさ。結構あのドラマ好きだったなあ。ヒロインに感情移入しちゃってさ」
「よくわからんが、じゃあこれでいいのか?」
「いいわけないでしょ。そんなものせめて加熱しないと食べれないわよ。コンロか何かないの?」
「そういやフレンダが加熱剤みたいなもの使ってたな。病室でそんなもの使うのはどうかと思ったが。けどここにはないぜ」
「じゃあ他のね」
ごそごそ。
浜面が次に取り出したのは、やや膨らんだ楕円形の赤い缶詰だった。英語?のラベルが張ってある。
「なんだこれ。Surstromming……おーい麦野、これでいいのか?」
「ちょ、ちょっと待ってよ。こっちに持って来ないで。何でそんなものが病院にあるのよ、バイオテロじゃない!」
「は? よくわからんが、結局これ食わないのか」
「っていうかここに置かないで、持って帰っていいわよ。その赤い缶全部。にしてもフレンダ、こんな地雷を仕込んでおくなんて……恐ろしい馬鹿」
不審げな顔をしながら膨らんだ缶を脇に置いておく浜面。珍しいみたいだし半蔵にでもやるか、と考えていた。後の大惨事である。
結局、パイナップル缶を見つけてOKが出た。膝に乗せ、きこきこと缶切で蓋を切っていく。それを眺める麦野。
「缶詰も一人で開けれないって、片腕って結構不便よねえ」
「ま、これくらいなら俺がいつでもしてやるからよ」
「じゃあ何かあったら呼ぶから犬笛に反応するようにしておいてよ」
「携帯でいいだろうがっ」
缶が開く。浜面が用意してあったフォークを刺して、一枚を引き上げる。
それを、麦野が横から首を伸ばしてぱくついた。あんぐり、と大きく口を開けて果肉を一齧りにしてしまう。
「うおっ、行儀悪いぞお前。フォーク渡したのに」
「へふへふ」
「ああ汁が垂れてるじゃねえか。ほれ、拭いてやるからこっち向け」
浜面が棚のタオルを取って口元を拭う。もぐもぐと果肉を頬張っていた麦野が、不意に顔をしかめた。
「うー、すっぱーい。丸ごとなんて食べるんじゃなかったわ」
「つか、だったら横から食いつくなよ。待ってりゃフォークごと渡したのに」
「そんなものベッドの上で受け渡してたらシーツがべとべとになるわよ。看護士に言い訳しなきゃいけないじゃない」
「だからってなあ……お、ほんとだ。酸っぱいな、これ」
「でしょー」
けらけらと麦野が笑う。何か、子供に戻ったようなリアクションに浜面は戸惑った。
だがまあ、暗く沈むよりかはよほどマシだろう。これでいて麦野は色々抱え込むタイプだ。怪我が治るまでは出来るだけ支えてやらないとな、と浜面は決意を新たにした。

678原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:35:04 ID:xCRUOawq
入院してから二週間程が経った。
その日、麦野と浜面が例によって病室にいると見舞いが来た。バンドメンバーの3人である。
「ちーす麦野さん。具合どうすか……ってゲエーッ! 浜面なんでいるんだよ!」
「はっ! まさか麦野女史が弱っているのと機会と見て夜這いをかけたのでは。成敗!」
「……落ち着け、今は昼だ。しかし……それにしても、どうして自宅謹慎中のお前がいるのだ……?」
患者そっちのけで浜面に集まる視線。せっかく重傷の麦野の立場がない。というわけで、一言で浜面は弁明をした。
「そりゃ俺のせいでこんな怪我させちまったんだしよ。せめて退院するまでは手助けしないとな」
「へ?」
何故か麦野が豆鉄砲を食らった。が、他の面々はそれで納得した模様。
「へえー。そりゃ感心だが、謹慎中ぐらい家で大人しくしてるべきじゃね?」
「確かに。ぱっと聞くと美談ですが、教諭に見つかったら一躍大問題でありますね」
「……謹慎は、あと一日か。まあ、来たのが俺たちで良かった、というところだな……」
「でも二週間も誰も見舞い来なかったって薄情じゃね? それとも麦野って意外と嫌われてんのか?」
「いや、聞くだにかなりの重傷だったからな。お見舞いってのは、快方に向かってから来るもんなんだよ」
「げ、そうだったのか? やべえ」
「……まさか浜面。お前、翌日から既に来ていた、とかいうのではないだろうな……」
「ははは、駒場氏。いくら浜面氏が馬鹿の極みでも、自宅謹慎を初日から破って重傷者の元に押しかけるなどと、そのようなギャラクティカ馬鹿な真似は」
「馬鹿で悪かったなこんちくちょう!」
「おいおい、お前マジかよ浜面。郭じゃないが、馬鹿だ馬鹿だと思ってたが非常識にも程があるだろ」
「……まあ、事故の当事者だからな。心配するのも無理はないだろうが……」
「ちょ、ちょっと待ってよ。あんた私が退院するまで居るつもりなの?」
麦野が慌てて浜面に問い質した。初耳である。毎日病室に来るのでなんとなく受け入れて駄弁っていたが、まさかそこまで通い詰めるつもりであったとは。
「そういえば麦野さん、退院いつ頃になりそう、って聞いていいのか?」
「八月末。だからまるまる夏休みが潰れるわ。最悪よ、全く」
更なる地雷である、左腕と右目の現状ついて浜面は知らない。話さないで心底良かったと思う麦野である。
「それは全く以て御愁傷様ですね。高校最後の夏が病院のベッドの上とは、まるで盗んだバイクで走り出した末路のようです」
「……確かに浅慮だったかもしれないが、何故郭はここで喧嘩を売るのだ……?」
「すまん、悪気だけはないんだ。代わりに謝るから許してください」
「しっかしあと一ヶ月半かー。昼間はここにいるとしても、夜はバイトでもするか。停学中にバイトしていいんだっけ?」
「さあ。そもそもみんな無届けでやってるしな。関係ないと思うぞ」
「だから待ちなさいよ。あんた怪我人でも病人でもないのに、夏休みの間ずっとこんなところにいるわけ? 馬鹿なの?」
「つっても仕方ないだろ。やっちまったもんはさあ」
「なにやらそれだけ聞くと出来ちゃった婚をするカップルのようでありますね」
「誰かその女を黙らせて」
「OK郭、ちょっとこっち来ようか」
「半蔵様、何をなさるのですかっ。も、もしや、昼間からかようなところで!? ああ待ってください、心の準備が!」
ずるずると郭と半蔵が退室する。
679原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:40:46 ID:xCRUOawq
「話は戻すけど。夏休みにやりたいことなんて色々あるでしょ? バンド活動だって一番やりやすい時期じゃない」
「……あー」
「…………」
突然黙りこくる浜面と駒場。いやでかい方は普段からか。
バンドの話を振った麦野自身、その手の反応は予期していた。何しろメインボーカルがこの状態である。
それでもいくつか方法はある。例えば、他のボーカルを調達するとか。
以前の経緯を考えれば無理難題にも思えるが、彼女には一応当てもあった。
「あのさ、今うちの妹でフレンダってのが帰省してるのよね。で、夏休み一杯なら駆り出せると思うんだけど」
「あいつかよ。いや、そういうんじゃなくてだな、その」
「……実は同好会も活動停止を命じられていてな……今は個別練習が精々だ」
「あー……それもそうよね。ごめんなさい、私のせいで」
ライブのために夜更けまで行動していたのが事故の一因ではあるが、そうでなくても活動停止はさせられていただろう。学校とは集団行動と連帯責任というものを学ぶ場でもあるのだから。
「……まあ、どちらにしろボーカルが動けないのなら同じことだ……個人技術を磨いておこう」
「変える気はないの? 私こんな成りだし、ビジュアルイメージ台無しじゃない」
「お前が辞めたいってなら別だが、あれだけ苦労して今更変えるとかある訳ねえじゃん。それに、仲間だろ?」
「……そういうことだ……」
「……そっか。ありがと」
眼が欠けても腕が折れても唄は歌える。
少しだけ、ほんの少しだけ、麦野は壊れた自分に残っているものに触れた気がした。そのことに、礼を言う。
仲間というものにも。
680原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:42:09 ID:xCRUOawq
入院してから三週間程が経った。
この日麦野は浜面を病室から追い出しておいた。女子の知人が何人か見舞いに来る予定だったからだ。携帯の通話は禁止だがメールは可能なので打ち合わせはそれで行った。
病室に浜面が常駐していることを知られたら何を言われるかわかったものではない。彼女たちにとって浜面仕上とは常に生理的嫌悪の対象である。ゴキブリを飼っていたらどういう目で見られる?
「こんにちはー」
「お邪魔しまーす」
「麦野さん、お久しぶりー」
「こんにちは、むぎの」
「うん、いらっしゃい」
病室を訪れたのは三年生一人、二年生二人、一年生一人の計四人だった。最後の一人は滝壺理后である。
既に夏休みに入り、三人はそれぞれ薄手の私服に身を包んでいる。ただし滝壺だけは何故か学校指定のジャージだったが。
ひとまず見舞客は麦野の惨状に驚いた。顔の半分程に包帯を巻き、左腕をギプスで固め、薄緑の病院着でベッドの上に半身を起こしている彼女の姿。それでも毎日薄化粧は欠かしていないのは女子高生の矜持である。
彼女たちの知る麦野沈利とはまるで違う、悄然とした姿だった。二年生の一人が「AYANAMIスタイル!?」と叫んだが意味は定かでない。
「お土産、ありがと。あっちの花瓶に活けておいて」
「あ、はい」
黄色の花弁も鮮やかな向日葵が窓際の花瓶に活けられる。幾分か病室が明るくなったようだった。
それからしばらく、よくあるやりとり。痛かったですか? すごくね。退院はいつ頃? 八月末。うわあ大変ですね。最悪よ。
不便なこととかないですか? 結構あるわよ。あ、テレビとかゲームあるんですね。それ妹が持ち込んだのよ。妹さんいるんですか? うん、たまに来るわよ。
ところで
「あの、麦野さん。ちょっと噂で聞いたんですけど、例のチンピラと付き合っているってホントですか?」
「ぶっ。それって浜面のこと? ないない。なによそれ」
「違うって。そいつが麦野さんを事故に遭わせたんだって! 最悪、殺したい!」
「あいつが轢かれれば良かったのに!」
悪口で意気投合する女子達。どうやら浜面のモテ願望に更なる困難が加わったようだった。まあどうせ0に何を掛けても0だ。
御愁傷様、と麦野は胸中で呟いておく。殊更に否定しないのは、浜面の供述と食い違ってもまずいからである。
話を変える。
「ところであんた達は、夏休みは何か予定あるの?」
「はい。今度みんなで海に行こうと思ってるんですよー」
「そうそう。それで今日はこのあと、水着を買いに行こうと思ってて」
「滝壺さんなんて学校指定の水着しか持ってないらしくてー」
「そう。日焼け対策はしっかりね」
「はーい」
「今年は残念でしたけど、来年は麦野さんも一緒に行けるといいですねー」
「楽しみにしてるわ」
社交辞令である。来年の今頃、既に麦野は卒業しているはずだ。
その時、がらりと扉が開いて金髪碧眼の少女が病室に入ってきた。ベレー帽に洒落た制服。背中には缶詰で膨らんだリュックサックを背負っている。
「姉貴ー、結局暇だから来てやったわよ。感謝しなさい。あと浜面ー、一緒にゲームしてやるわよー」
「きゃああああかわいいいー!」
「なにこの娘フランス人形みたい!」
「やーん可愛い、撫で撫でしたいー! ぎゅってしてあげたいー!」
「ひいいいいっ!?」
「あー、それが妹。好きにしていいから」
「やったー!」
突然女子に襲われたフレンダは泡を食って逃げ出した。麦野に許可を貰い可愛いものハンターと化した女子三人は怒濤のごとく追跡を開始する。病院ではお静かに。
ばたばたという騒がしい音が遠ざかり、病室には麦野と、滝壺だけが残された。
滝壺は先程から会話には加わらず、少し下がったところで様子をぼうっと眺めていた。おそらく普段もそんな立ち位置なのだろう。
仕方ないなあ、と麦野が口を開き掛けたタイミングで、滝壺がふと聞いた。
「はまづらが、いるの?」
「へ?」
「さっきの娘、はまづらのこと、呼びに来てた」
「あー」
本当にあの妹は役に立たない。まあ、滝壺になら話してもいいか。
「うん、まあね。責任感だかなんだか知らないけど、毎日来ては病室でだらだらしてるわよ。あいつ暇人過ぎるわ。今日は追い出したけどね」
「どうして?」
「どうしてって、あんなのと付き合ってるなんて誤解されたら困るじゃない」
「付き合ってないの?」
「はあ? なにあんたまで真に受けてるのよ。事故った時あいつと一緒にいたのは、バンド絡みで相談受けてただけよ」
681原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:42:45 ID:xCRUOawq
実際は恋愛相談だったのだが、その張本人である滝壺に言う訳にはいかない。
そういえば、これはいい機会なのかもしれなかった。病室から追い出した浜面は、どこかで時間を潰すと言っていた。今は夏休み。デートの時間はいくらでもある。
それに滝壺自身、浜面のことを真っ先に聞いてきたのだから意外と脈はあるのかもしれない。どこがいいのかはさっぱりわからないが。
「あの馬鹿だったら屋上かどこかにいるんじゃないかしら。気になるんだったら探してみたら?」
「いい。今日はむぎのの、お見舞いだから」
多少意外な答えが返ってきた。
正直、麦野にとって今日の見舞いは意外だった。
滝壺にとって麦野のグループに加わったのはそれなりに利があるからだとしても、それで感情が割り切れるわけではない。
麦野は滝壺を苛めていたグループのリーダーである。恨まれているくらいが妥当だろう。
そこまで考えてふと思った。なるほど、この弱った状態で二人きりというのは、復讐するなら最高の機会かもしれない。
滝壺はじっと、茫洋とした視線を麦野に向けている。
「なに、聞きたいことでもあるの?」
「むぎのは、はまづらと、付き合っているの?」
またか。何だろう、嫌がらせか、それとも嫉妬かこれは。
それにしたってあんな男のどこがいいのか。
「だからないって。大体、なんであんな男と付き合わないといけないのよ」
「どうして?」
「質問に質問で返すなって教師に教わって……ていうか、逆に浜面ごときと付き合うどんな理由があるってのよ」
「むぎのが、楽しそうだから」
質問に対する質問を質問で返したら意味不明な答えが返ってきた。
大型トラックに轢かれて重傷を負い、後遺症付きで入院して楽しそうに見えたら大したものである。
流石に言葉が足りないと思ったのか、滝壺が補足した。
「むぎのが、はまづらのこと話すとき、楽しそうだったから」
「はあ?」
片目を大きく開いて麦野が心外、という表情をした。実際、ひどく心外である。
浜面仕上など病室に常駐していては美観を損なうことこの上ない。どう頑張っても不細工なペットを飼っている誹りは免れない。
対して、役に立つのかといえばひどく微妙なところだ。よく気が回るわけでもなし、上手い話術があるわけでもなし。
けれど、腕が二本使えるというのは思ったより便利なものだし、退屈を紛らわせる相手としてはぎりぎり及第点と言えた。
それにあの顔だって慣れればどうってことはなくなる。ブスは三日で慣れるとはよく言ったものだ。
総合すると、いないよりマシ、ではあるか。それに
『それじゃあ私たちって何なのかしらー』
『そりゃあ――――ダチだろ!』
あの時のことを憶えている。忘れるものか。
なるほど、確かに自分は楽しそうに見えたのかもしれない。麦野沈利はそれを渋々認めた。
「まあ……友達、だしさ」
「ともだち?」
不思議なことを聞いたように滝壺が呟く。実際それはひどく意外なことだろう。あまり表情は変わらなかったが。
麦野沈利と浜面仕上では住む世界が違う。ましてや、ここまで重傷を負った一因ではあるのだから恨んだとしてもおかしくないところだ。
ぽかんとした滝壺を前に、麦野はなんだか照れくさくなって、しっしと追い払うジェスチャーをした。
「はいはい、これくらいでいいでしょ。そろそろ浜面のところにでも行きなさいよ」
「どうして?」
「この前デートの約束したでしょ。結局御破算になっちゃったし、埋め合わせぐらいしてあげなさい」
「埋め合わせ、するの?」
「普通は男がするんだけどね。そういうもんよ」
どこか納得しかねる表情で滝壺が病室を出て行った。最後にぺこりと一礼して。
一人になった麦野は、ごろりとベッドに転がった。右腕を頭の下に敷く。
夏休みを丸々潰され、左腕を一年以上も使えなくなり、右目を完全に失ったというのに。
たしかに、そう。滝壺の言うとおり、悪い気分ではなかった。
682原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:43:07 ID:xCRUOawq
入院してから一ヶ月と一週間程が経った。
今日も今日とて、麦野と浜面は病室で暇をもてましている――――ということも、なかった。
病室に、ぽろんぽろんと弦の弾かれる音が響く。浜面が壁際に座り込み、ギターを抱えるようにして弾いていた。
曲目はフレンダが持ち込んでいた練習用の譜面。麦野は声を出さず、何かを書きながら鼻歌でリズムを取っている。
曲がクライマックスに差し掛かり、一際リズムが激しくなるところで、ふと鼻歌が途切れた。
「はいやりなおし。一小節ずれたわよ」
「うおおお、指追いつかねえって!」
実際のところピアノの譜面を流用しているのでギターでは無理があるのだが。
しばらく前から、二人は病室でこんなことをしていた。暇を持て余した浜面がギターを持ち込み、練習に麦野が文句をつけたのが発端である。
どうせライブ活動は禁止されているのだ。可能なのは練習だけで、それなら二人揃っているのだからちょうどいい。
マンツーマン練習の成果で、浜面のギタリストとしての腕前は着実に上がりつつあった。正式な訓練を受けたことのなかった浜面は妙な癖が付いてたが
「だからなんでそこで握り方がおかしくなるのよばーかばーか! 脇は締めて、顎は引いて、手首は20度以上曲げない!」
「わーった、わーったよ!」
罵倒交じりの指導によってそれも直りつつあった。浜面に言わせればロックが足りない!だそうだが。
再び、病室にぽろんぽろんと弦を弾く音が響き始める。麦野もまた、ノートにシャーペンを走らせる作業を再開した。
麦野が書いているのはバンドでやる曲の歌詞、つまり作詞活動である。
開いた窓からは弱い風が吹き込んでいる。その向こうは抜けるような青空。
穏やかな時間が過ぎていく。
ふと麦野が口を開いた。
「そういえば滝壺とデート、どうしたの?」
「どうしたって……中止になっただろ」
「違うわよ、その後。病院で会ったでしょ」
「あれ、お前の差し金かよ。なんか変だと思ったぜ」
「そーよ。人が気を利かせてやったんだから、ちゃんと生かしたんでしょうね」
「あー」
演奏を中断し、浜面がごりごりとピックで頭をかく。
思い切り目が泳いでいた。実際、あの日病院の屋上で、遊びに行かないかと誘われたのは事実であるが
「断った」
「なんでよっ!?」
「仕方ねえじゃんか。遊びに行ったらここに来れねえし」
『何言ってんだこいつ』的表情をしていた麦野が、ぽかんと口を開けて『頭おかしいんじゃないのこいつ』的表情になった。
浜面は決まり悪そうにピックで頭をかいている。
実際おかしな話である。浜面仕上の思い人は滝壺理后であり、誘われたなら脊髄反射で天国に舞い上がるのが正しい行動のはずだ。
それに、どうせ毎日病室には来ているのである。それを一日デートに当てたぐらいで麦野が激怒するとでも思ったのか。そんなわけがない。
浜面の表情からしてそれがおかしな行動であることは自覚しているのだろう。
つまり、理解不能である。
683原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:43:28 ID:xCRUOawq
「あ、あんた馬鹿あ!?」
「うっせえなどうせ馬鹿だよ!」
ちゃらっちゃちゃらちゃらー(浜面のレベルアップする音)
呆れ果てた麦野が額に手を当ててベッドにぱたりと倒れこみ、浜面はふてくされながら演奏を再開した。
ぽろん、ぽろん。
再び、病室に弦が弾かれていく音が響く。カーテンで弱められた夏の日差し。緩やかな風。ゆっくりとしたリズム。
穏やかな空気が流れていた。
「……俺は、お前に助けてもらったんだからよ。せめて、それくらいの埋め合わせは当たり前だろ」
「……ばーか」
ぽろん、ぽろん。
それからまた、しばらく時間が過ぎ
額に手を当てて、ベッドに転がったまま、麦野が声を上げた。
「はまづらぁ」
「なんだよ」
「私の右目と左腕、完治までは結構時間がかかるのよ」
「ああん?」
「数箇所粉砕骨折でね。ギプスが外れるのは一年ぐらいかかるかしら」
「……マジかよ。だったらなんで退院なんてするんだ?」
「一年もベッドの上なんて冗談じゃないわよ。退屈で発狂しちゃうわ」
それは本心ではあったが、今となってはそれだけではない。
「でさ。パパが人を雇って、身の周りの世話に充ててくれるんだってさ」
「おおお、なんだそれ。メイドか? メイドか?」
「ばーか、そんなのおばさんに決まってるじゃない。まあ、そういうわけだから。退院したらもういいからね」
「ん……でも学校にいる間ぐらいは手伝うことあるだろ?」
「別にさ、他にも友達はいるからそんなべったりじゃなくてもいいわよ。学年も違うし」
「そうか? でもなあ……」
しばらく浜面は歯切れ悪そうにしていたが、結局無理やり納得させた。これでよし、と麦野は胸中で呟く。
それから少しして、彼女の退院予定日は二週間後に決まった。
684原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:44:20 ID:xCRUOawq
入院してから、一ヶ月と三週間程が経った。
彼女は一人、病室のベッドから窓の外を眺めている。
「…………」
術後の経過は予定よりも順調に進み、退院予定日は明日に変更されていた。顔の整形手術も済み、傷跡はほとんど消えている。
病室に持ち込まれていたボードゲーム、携帯テレビ、ゲーム機、缶詰、ギターといったものは既に運び出されている。
とはいえ左腕はギプスでがっちりと固められているし、右目には眼帯が当てられている。両耳にゴムを引っ掛けて通気性のいいガーゼを当てるタイプ。
それらは完治期間の桁が違う、あるいは永遠に失われた部位だ。ベッドの脇には、袖が通るように工夫された洋服が置いてある。
浜面はいなかった。面会時間まであと一時間程ある。
窓から吹き込む穏やかな風が麦野の髪を揺らす。彼女は物思いに耽っていた。
考えるのはこれからのこと。
(正味46日間、か。長いようで、短かったわね)
当初はひどく退屈なものになると予想された入院生活は、実際はひどく穏やかな休息だったと思う。
傷ついた心と体をゆっくりと癒す時間。
重傷を負い、片目を失ったこと。左腕がもう二度と以前のようには動かないこと。この先の人生において大きく暗い影を落とすだろう、深い烙印。
そのことを恨んでも良いはずだった。自分を轢いたトラックを、その運転手を、事故に巻き込んだ浜面を、自分をほったらかしにして喧嘩をする両親を。
いや、むしろ恨むべきだったのだ。今まで何一つとして明確なものを手にしたことのなかった彼女が、ようやく手に入れたものなのだから。
それは、右目の形をしている。それは、左腕の形をしている。限りなく明確な、憎悪の形。
だが、その憎悪を和らげてくれる馬鹿がいた。
認める、認めよう。浜面仕上の存在は、麦野沈利にとって癒しだった。
あの馬鹿で不細工な男がこの病室にずっといてくれたから、彼女は絶望と憎悪に囚われないで済んでいた。
この病室は一つの優しい揺り篭だった。
(どっちでもよかったのよ。恨むことに生き甲斐を見つけても、変わらないままの自分でも。けど少なくとも今の私は、あんたに感謝すべきなんでしょうね)
だが、それも終わりだ。閉じた揺り篭は終わる。
終わらせない手段もあった。左腕と右目のことを浜面に突きつけて、酷くなじれば。左腕が完治するまで入院していれば、あの穏やかな日々はまだ続くのかもしれない。
けれど、それは買い被りというものだろう。そんなことをして、浜面との好ましい関係が壊れてしまうのが怖かった。というか、それは友達に対する仕打ちではない。
滝壺とのデートを断った件を見ても、浜面にとってあの日々は負担でしかない。
だから、そう。壊れる前に終わらせるべきなのだ。自分はもう大丈夫だから、心配することもないと嘘を付いて。
そうしたことに後悔はない。むしろ感謝する。最後に礼を言って別れよう。
(浜面相手にこんな風に思うなんて、噴飯ものよね、ホント)
麦野がぼんやりとそんなことを考えていると、がらりと扉が開く音がした。
まだ面会時間ではない。慌てて体ごと振り向くと、妹が中指を立てていた。下品な真似は慎みましょう。
「なんだ、フレンダじゃない。まだ面会時間には早いわよ」
「裏から忍び込ませて貰ったのよ。とりあえず退院おめでと、姉貴」
「一日早いけど?」
「私はもう帰るから。これから飛行機ね」
よく見ると確かにフレンダは旅装だった。やや厚手の服装に、背中にはごろごろとしたリュックサック。スーツケースは空港に発送済みだろう。
となると次に会うのは何年後か。離婚協議が進んだら、もしかしたら十年以上離ればなれになるのかもしれない。
まあ、お互い別れを惜しむような仲でもないが。
「あ、そうだ。あんたさ、浜面その他に私の腕と目のこと、言ってないでしょうね」
「いくらなんでも家族以外にべらべら話さないし。何、弱み? 仕方ないわね、貸し一つってことで。これは大きいからね」
「もしも言い触らしたら私と同じ目に遭わせるから」
「殺人宣言!?」
「死にはしないわよ。死ぬ程痛いけど」
ガクブルと震えるフレンダであったが、逃げるのではなく病室の椅子に腰掛ける。缶詰一つを取り出して片手に取った。
なにやら疲れた顔をしているのは床に降ろしたリュックの重みだけが理由ではなさそうだった。
685原子崩しは平凡の夢を見るか4:2010/02/03(水) 17:44:47 ID:xCRUOawq
「結局姉貴は浜面に惚れてる訳?」
「はあ? あんたらね、いい加減しつこいのよ。どうしてそう、私とあんな男をくっつけたがるわけ?」
「別に茶化してるとか馬鹿にしてる訳じゃなくてさ。割れ鍋に綴じ蓋だっけ? 結局、それが一番いいんじゃないって思うだけよ」
「ねえ、誰が割れ鍋だって?」
「姉貴よ姉貴。結局その通りじゃん。元は高級品だったかもしれないけどさ、割れちゃったら誰も見向きしないわよね」
それは初日にもフレンダが罵倒混じりに告げた悪意ではあったが。
缶詰のラベルを眺めながら、どうでもよさげに語る彼女は、悪意も抜きにやはり同じことを言う。つまりそれは本心なのだ。
「割と本気で、似合いの相手だと思うけど。確かにあいつは凄い馬鹿だけど、裏切りそうにはないじゃん」
「あんたさあ、結局私が落ちぶれてくのを見たいだけでしょ? あんなの彼氏にしたらどれだけ笑いものよ」
「正直ざまあって気持ちもあるけどさ。でも結局、落ちぶれた先が姉貴の居場所だったってことじゃないの」
「っていうかあんた、浜面を兄貴って呼びたいの?」
「うげえ、それはありえないでしょ……まあ結局その頃には縁切ってるだろうからさー」
離婚のことだろう。フレンダがドライなのは、昔から家族が滅多に揃わなかったこと、ここ数年別居状態だったこと、それから母の本音を近くで聞いていたからだ。
長女だけはそのことを知る由もなく、衝撃も受けたが、その痛みも穏やかな空気の中でゆっくりと癒されていった。
麦野はそのことに感謝をしている。感謝しているからこそ。
「あのね。そもそもあいつには他に惚れた女がいるんだし、私それ応援してるのよ?」
「え、そうなんだ? ああ、それなら納得したわ。結局勝てない勝負はしないって訳ね」
「何よ勝てない勝負って」
「だから姉貴よ姉貴。傷物なんだから完品に勝てる訳ないあいたたたたたっ!?」
「さて、もう一回聞くわよ。誰が傷物だって?」
右腕一本で妹の頭を掴み、ギリギリと締め上げる姉。悶えながら缶詰を振り回して抵抗するフレンダ。
姉妹のじゃれあいは数分、続いた。ぐったりとベッドにもたれかかってフレンダが毒づく。
「くっそこの女、私相手にだけ態度でかくなりやがる……」
「それがあんたのキャラでしょ」
「ああもう、稀に心配してやったのに結局それかよ! 死ね、くたばれ、下半身引き千切れろ!」
「それはあんたの方が気をつけた方がいいと思うわ、なんとなく」
最後に罵倒を撒き散らしてフレンダは去っていった。途中で看護士に見つかったのか「ちょっとまだ面会時間前よ!」「やべっ!」等と聞こえたが強く生きろ。
次に会うのはいつになるかもわからなかったが、多分元気でやってるだろう。上下分断しなければ。
フレンダが暴れて放り出した缶詰を拾ってラベルを眺める。サバカレーだった。いらない。
暇潰しに成分表を眺めているうちに面会時間となり、しばらくしていつものように浜面がやって来た。
最後の一日。

「ねえ」
「んー?」
「夏休み。一週間余るんだけどさ、どうしよっか」
「そーだな。みんなでどっか行くか?」
「いいけど、どこによ。泳ぐのは嫌よ、こんなだし」
「じゃあ山だな。キャンプ場でバーベキューでもしようぜ」
「安直ー。まあいいけどね」
「んじゃ、後で半蔵と旦那に連絡入れておくぜ」
「ついでに滝壺も誘いなさいよ。それで男女比半々になるし」
「おおそれだ! サンキューな、麦野」
「ううん。こっちこそ。ありがとね、浜面」
「何がだ?」
「ん、それは……色々、色々よ」
686名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 17:45:56 ID:xCRUOawq
以上です。長文散文失礼しました。
そろそろラブに入るはずだったのに結局また友情で終わりました。あれ?
入院期間と病院描写は適当です。フレックスは漫画で出番が大幅増えたので使ってみました。
あと二話程で終わる予定です。ちなみに最後は夢オチです。
687名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 17:47:08 ID:sB/4rHox
リアルタイムキテタ 
GJ
688名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 18:01:46 ID:c1QPca+W
GJ
フレなんとかさんも出てこれてよかったな
絹旗分が足りないけど
689名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 21:09:21 ID:IJUwAtgt
>>686
GJ!待ってたぜ
690名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 21:40:19 ID:oTO/V/Ku
メイド絹旗希望
691名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 22:22:22 ID:iUbu4pye
>>686
変換かましまくった設定で、よくこんなに書けれますね
その発想と構築力に称賛を贈るぜ
俺得上等、満足して燃え尽きるまで突っ走っちゃって下さいw
692名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 22:28:51 ID:okSFbTT1
気付けば今日は節分か

ノリが良くて馬鹿騒ぎが大好きな1年F組では豆まきで大フィーバー、
鬼役に上条さんが割り当てられて燃える男子生徒たち

「てめえばっかりフラグ立てやがってこの!!!」
「今日という今日は全ての恨みをこの豆に込めて!!!」
「悪霊退散煩悩退散、この男の女人吸引属性を祓いたまえ!!!」
「男は外ー!女は内ー!カミやんを今のうちに叩いとけば福(オンナ)は迷い込んでくるはずや!!」
「にゃー!悪く思うなカミやん!一年に一度の厄払いにカミやん以上の人材はいないんだぜい!!!」

「な、何で俺がこんな目にーーーーー!!!?」

そして、そこに颯爽と現れるは腹を減らした食神修道女!

「とうまばっかりいっぱい豆をもらうなんてずるいんだよ!!!」
「この状況のどこをどう見たらそうなるのかと小一時間ーーーー!!!」

・・・ダメだな、少しもエロ展に繋げられそうな気がしないぜw
693名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 22:40:06 ID:jvrUSQpn
上条さんの股間の恵方巻きにむしゃぶりつくインデックスとか
694名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:03:51 ID:3hUbJNZH
婚后x上条きぼん
695名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:19:56 ID:c3y7o+RT
>>693
カエル医者「男性器に歯型がついたから見てくれって…
いったい何をやらかしたんだい」
696名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:38:31 ID:g99U3lPz
>>695
恵方巻を食べさせるかわりにお豆ちゃんを食べていたらヒートアップしてついガブリッ、と言うわけですね
わかります
697名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:44:51 ID:cFWcOPK1
禁書さん輪姦とかどうだ
698名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:46:35 ID:cFWcOPK1
すまない
どうせ規制されてると思って調子に乗った
別に禁書さんがひどい目にあって欲しいとか思ってない

ファンの人すまんかった
699名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:51:29 ID:c1QPca+W
上条さんの輪姦学校…
700名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:55:13 ID:jvrUSQpn
え?上条さんがヒロインズに輪姦されるって?
701名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:58:54 ID:cvzSkZoj
ほら変態紳士どもが群がってきた。
責任をとって具合のいいSSを書いてもらおうじゃないか>>697
702名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 00:00:06 ID:c3y7o+RT
そういやあんまり鬼畜凌辱はみないよね…このスレでは……
703名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 00:26:14 ID:CSM7WOgb
あれ、鬼畜陵辱書いていいのここ?
妹達の10020番ぐらいが一方さんに犯し殺されるとかさ……
704ユミシロ:2010/02/04(木) 00:27:01 ID:0AGYbbH0
こういうのは苦手であまりというかほとんど書かないんですが……


『豆』
705ユミシロ:2010/02/04(木) 00:28:03 ID:0AGYbbH0
(小ネタ)

『おにはーそと!ふくはーうちぃ!』

「幼稚園か……。でもあの緑の着ぐるみって」
『ゲココー……ゲコっ!?』
「ゲコ太!?」
『ゲコー……ゲコ?』
「ん?そのお面……もしかして鬼役なの?」
『ゲコ』
 コクン。
「ふーん……。あ、ちょっと握手していい?わーっ!もこもこ!
 ちょっと、ぎゅぅってしていい?OK!?
 ん?私に?」
『ゲコ。ゲコー』
「ああ、余っちゃってるのね。
 うう……でもゲコ太に豆とはいえ物を投げるなんてできないなー」
『ゲコゲコー。ゲッココー』
「何?」
 かぽっ。
「人に音速でコイン飛ばしたり、電撃でビリビリ人を追い回してる癖に」
「な、な…な……」
「『わー!もこもこ!』とか『ちょっと、ぎゅぅっってしていい?』ってのは
 ないんじゃねぇか?」
「こ……のぉッ!」
「小さいお子様達の前で変な真似すんなよー」
「……く!」
「ああ、ちなみに今回はバイトじゃなくて担任の先生から頼まれただけだからな。
 しかし、あのときは酷かったよな」
「う……」
「ゲコ太スーツは『ふにゃー』で黒焦げ。ボイスチェンジャーもぶっ壊れて全部俺が弁償」
「うう……」
「しかも中身が俺だとわかった途端、砂鉄の……あれは鉤爪か?ミンチにされかけたし」
「……で、でも。あとであんたにお弁当作ったり、飢え死にしかけてたあんたに
 ファミレスでご飯食べさせてあげたでしょうがっ!?」
 バチン!
「うお!?そこで何でキレんだよ!」
「うるさい!」
「ねー、お姉ちゃん。これをおにさんになげるんだよ」
「……ああ、ありがとう。そう、そうね。今あんたは鬼役なのよね。中身も誰だかわかったし
 手加減なんていらないわよね?皆私に付いてきなさい。行くわよ!」
『おー!』
「は?」
「鬼ぃはぁぁ!」
「ひぃっ!?」
「外ぉぉッ!!」
 ぐしゃ。
706ユミシロ:2010/02/04(木) 00:28:43 ID:0AGYbbH0

「お、終わった……」
「うんうん。楽しかったわね」
「子供に混じって本気で豆投げまくりやがって」
「うーん……まあ、ごめん?」
「ゲコ太スーツにたっぷり入った豆と砕けた豆で、全身豆まみれの上条さんを見て本気でそう言ってんのか?」
「……悪かったわよ。いいから着替えなさい」
「お前もちゃんと払っておいた方がいいぞ。最後に乱戦になってお前も投げられてたろ?
 握りつぶした豆なんかがまだかかってるぞ」
「げっ。あのガキンチョ共……粉が服の中に入っちゃってるじゃない。うわ、下着にもついてる」
「更衣室なら他にもあるぞ」
「……覗くなよ」
「覗かねぇよ」



 ふと、個室のカーテンに人影が映った。美琴だ。しかもシルエットからして下着の可能性が高い。
(危ねぇ。うっかりカーテン開けてたら今度は血にまみれてたかもな)
「はい。あんたの分」
「は?」
「豆。食べちゃいなさいよ。一五か一六でしょ?ちょうどあるわよ。あと」
「なんだ?」
「ごめん」
(やれやれ……)
「もらうぞ。サンキュー」
 カーテンを開けずに、隙間から手を伸ばす。
 シルエットから美琴の胸元ぐらいの高さに、抱えるように持った小箱らしきものがあるのはわかっていた。
 適当に手を伸ばすと、豆を一つ摘んだ。
 ふにっ、と妙に柔らかい感触だった。ほのかに温かい。
「……お?随分柔らかい豆だな」
 摘んだのはいいが、どういうわけか取れない。上条は首を傾げた。
 引っ張っても、つねるように捻っても取れなかった。
「…………」
「おい、取れないぞ?くっついてんのか。お、硬くなってきた……?」
「――――――」

→1.「なあ、なんだこれ?新手の実験用食品とかじゃねぇよな」

 2.「なんか(ピー)みたいだな」


「……御坂?お前なんか怒ってないか」
「……ちょっと中に入っていいかしら」
「待てよ。お前服着て―――」
「そんな記憶跡形も残らないように吹っ飛ばしてあげるから、開けさせてもらうわよ」
「ま―――」
 シャー(カーテンの開く音)。
 続いて絶句した上条の目に“何か”が焼き付けられる前に。
 高圧の大電流が襲いかかった。
 当然だが、個室の中では逃げ場など存在しなかった。


 終。
707ユミシロ:2010/02/04(木) 00:32:46 ID:0AGYbbH0
そういえば、以前アメーバブログで無断転載(盗作)があったらしいですけど
被害にあったSSってわかりますか?すでに閉じられてるので詳細がわからなくて。
708名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 00:40:06 ID:fCGrpLig
ステイルの童貞を奪うローラさん
709名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 00:45:58 ID:S/PbTmSX
>>707
GJです!
2を選ぶとどうなるのか…

>>703
you書いちゃいなよ!
最初に注意書きしとけばOKだと思うんだぜ
710名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 11:19:02 ID:k+ZiDgec

     ∧_∧
     ( ゚ω゚ ) 凌辱はは任せろー
 バリバリC□ l丶l丶
     /  (    ) やめて!
     (ノ ̄と、   i
            しーJ
711名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 12:52:20 ID:PUlDpAwQ
当麻「ありゃ?こんなところに豆が落ちてら。昨日の豆まきで拾いそこねたか?
よっ、あれ?拾えねぇ。なんだ?」

禁書「それはわたしのおマメさんなんだよ!」

当麻「フオオオオオ!!?」

以上、「究極!変態シスター」
712名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:45:02 ID:2lxlegI3
>>700
他の女に取られるくらいなら、いっそのこと、私たちで無理矢理・・・・

と考えたヒロインたちが上条さんを輪姦する

コンビ1  禁書 姫神
コンビ2  姫神 吹寄
コンビ3  ねーちん  五和
コンビ4  美琴  御坂妹
コンビ5  美琴  黒子
コンビ6  佐天 初春
713名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:46:22 ID:bbK+15Hi
短編です。ネタですので流してください。。
設定変更アリ、エロなし+嘘予告です。ご容赦を。
題・○○ちゃんのリボン

東京都西部。
中野区より西に広がる、広大な都区外の東京都。
そこには、日夜学生達の能力開発が行われる「学園都市」が広がって

いなかった。

ここは東京西部の市部のひとつ、風立市。
今日も今日とて平和な街を、学校へと走るひとりの少女がいた。
(ひー!遅刻、ちこくー!)
頭のリボンをなびかせながら、パンをくわえて制服で爆走する姿はあまりにテンプレート。どうせここで転校生
とぶつかるんだろう、という幻想をぶち壊すかのように、背中から声がかかる。
「おっはよー!このままじゃ遅刻よ〜!」
(!この声は!)
「めっずらしいわね、黒子がこの時間に登校なんて。宿題忘れて夜更かしでもしたの?」
誰あろう。彼女こそ容姿端麗にして運動神経抜群、さらに頭脳明晰で全国3位の成績を誇る、風立一中のスーパー
ヒロイン、御坂美琴そのひとである。
「ホ、ホヘヘハマ!ホヒヘン、フルハシュ、フグッ!(お姉さま、ご機嫌麗しゅう)」
「アハハ、慌てるのも結構だけど、喉にパン詰まっちゃうわよ!じゃまたね〜!」
714名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:48:16 ID:bbK+15Hi
続きです。

爆走黒子のはるか上をゆくスピードで、完璧超人お姉さまはみるみる学校へと飛ばしていく。
(ああ、お姉さま…!あ、でもこんなはしたないところを…黒子としたことが!)
今の状態を思いだし、足をゆるめて彼女はしょげ返る。
言えない。来るべき、お姉さまとのめくるめく愛の日々を妄想していたがための寝坊で遅刻です、などと言える
わけもない。
彼女は誰はばかることなく御坂美琴にぞっこん(死語)なのだ。
走り去る後ろ姿を、気もそぞろで走りながら追いかけていると、曲がり角からボケッとしたツンツン頭が前を遮
った。美琴の姿が隠れる。いろいろあってぐちゃぐちゃな頭のまま、黒子は理不尽な怒りをぶつけてしまう。
「おんどりゃあああ!わたくしとお姉さまの邪魔をするかあああ!」
「なっ!ウボァー」
どこかの皇帝の断末魔のような叫びをあげながら、ドロップキックを喰らった少年はゴロゴロ転がりながら飛ん
でいく。
「イテテ…って白井!朝っぱらからなにしやがる!不幸だ…」
「こっちのセリフですの!私とお姉さまの、朝のエレガントタイムを無粋に阻害しただけで、十分万死に値し
ますわ!」
「お姉さま、って…ビリビリは、もうあんな先じゃねぇか!」
「遠くから見守る愛もありますの!貴方のような下卑た殿方には一生わからない境地でしょうが」

715名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:49:48 ID:bbK+15Hi
もいっちょ。

「朝っぱらから幼なじみに対してホント言いたい放題だな…っておい!時間!これ完全に遅刻だぞ!」
「な!貴方のせいですのに!全く!」
「ごちゃごちゃ言ってないで走るぞっ!」
「ってちょっと!なぜ手を握りますの!汚ならしい!はーなーせでーすーのーっ!!」
こうして朝の時間は過ぎていく。
今日も、風立市は平和である。

716名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:53:12 ID:bbK+15Hi
ラスト。以下嘘予告。
河原で拾った不思議なコンパクト。部屋にて、自分はお姉さまに釣り合わない、と悩む黒子に語りかける小さな影。
「黒子ちゃん、この魔法のコンパクトをつかって!」
「気持ち悪っ!なんですのこの緑々したヒゲガエルは?!」
「ぼくゲコ太!」

コンパクトに映る世界。夢のように美しい宮殿に座り、話しかける一人の少女。
「黒子さん、あなたには使命があります、とミサカはとうとうと語りかけます」
「まっ!髪の長いお姉さま!高貴なドレスが恐ろしく似合いますわ!是非頬擦、ぐほっ」
「…大丈夫ですか、とミサカはコンパクトに頭突きをくれる少女に不安を隠せません」

黒子の思いはお姉さまに届くのか?!
上条さんの役どころは?!
そもそもこんなヘンタイが主役つとまるのか!?
ネタ元の姫神ちゃんに出番はあるのか!?
次回、「変身!スーパー堕天使エロメイド!」
イケイケ!ゴーゴー!ジャーンプ!


以上です。マジスマン。
717名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:57:06 ID:bbK+15Hi
あとがき。
人身事故で電車止まってたので、憤りにまかせて書いてみたが。
うにゃー、でき悪いうえに誰得だにゃー
またゲリラ的に変な嘘予告ものを自己満的に爆撃するにゃー。
失礼しました〜。
718名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 17:02:47 ID:ohZqEoWk
>>717
京浜東北か
早く続きを……
719名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 18:36:35 ID:bbK+15Hi
>>718
案外宇都宮線でした。
嘘予告なんで。初めてSSまがいを書いたんですが、続きはどうしよう結構疲れんねこれ。
720名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 21:15:30 ID:k+ZiDgec
こんなとこで宇都宮線の名前を見るとは…
721名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 23:50:41 ID:jZMgVvX6
上条ハーレムか…
王女さまが入ったら天下無敵やな
722名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 02:40:23 ID:bIct0fV4
上条ハーレム…
だが一歩間違えれば
レベル5に魔術師、聖人、クローン、魔神などなど
様々な力を持つものが入り乱れる
惑星規模の戦乱の中心点になるやもしれん
723名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 02:49:00 ID:tn2qK/td
>>722
オッレルス混ぜんなやww
シルビア姉さんに殺されんぞ
724名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 04:34:15 ID:gAnMFoJO
>>723
混ざってないじゃんよ
魔神はインデックス、オッレルスは魔神じゃない
725名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 05:50:37 ID:7gQmv/Pp
インデックスが魔神とな!!
726名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 06:41:13 ID:UuJjBAY+
食欲魔神・インデックス属性 食・混沌
特殊技能 酸っぱくなった野菜炒めも食える
727名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 07:49:29 ID:vjKDeYS0
>>726
こう言うレス見ると心底萎える訳だが。
しかも上がってるし。
前スレのいい流れ続かなかったな。
自分も含めた職人の投下が少ないのがいけないのか、はたまた…。
どっかのいちゃスレ程の活気とは言わない――そもそもあそこは馴れ合いぽくなりつつあってなんか違う――けど、せめてエロパロスレらしい流れに戻って下さいお願いします。
728名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 08:10:18 ID:se7oJx2f
あの投下ラッシュはすごかったなぁ。

ま、携帯規制で、PC立ち上げないと気軽にGJや称賛の言葉をおくれない、小ネタを投下できない状況だからね。
PCない人は書き込みが絶望的だしら。
729名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 09:34:23 ID:bIct0fV4
(実は携帯からだったりする)
730名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 10:14:20 ID:J1gzU1Q/
俺はPCが規制されたおかげで投稿できない
731名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 10:37:41 ID:/VhwruT0
アハギャは!仕方ないここは自分が通行止めプロポーズの続きでもかくか…と木原は木原は言ってみたり

だが確かに携帯が規制されてるのは辛いな
GJできない小ネタ出せないひたすらROM専というのは…
732名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 17:10:59 ID:HiGuk3Tf
お試し●ゲットでもすりゃいいじゃん
733名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 18:16:30 ID:tn2qK/td
>>731
こことは違うどっかの再構築もので
天使堕しで打ち止めが木原くンになっちゃう話を思い出した

あのときの通行止めの不憫だったこと…ww

ああ、うしとらで嘘予告が遅々として進まない
734名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 18:51:03 ID:76BW2FEL
>>733
想像しただけで心の底から吹いたわ
見てえぇ
735名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 20:25:18 ID:adg4U5fa
青ピの中に入ったインデックスより、大変なことになりそうだw

っていうか、打ち止めIN木原くンって、最強の対一方さん兵器じゃないのかww
736名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:33:25 ID:VHWxd4Tp
上条さんと打ち止めの外見が入れ替わって(幻想殺し?知るかそんなモン)
上条さんIN打ち止めが抱きついてきたときの百合子たんの反応やいかに
737名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:09:13 ID:PgghF++4
>>734
手を変え品を変えググってみたが見つからんなぁ
探し方が悪いのか…
738名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:19:48 ID:lgtbytLs
>>737
主人公最強とかオリ設定とか嫌いなら見ないほうがいいと思う
■■さんが好きなら見たほうがいいと思う
739名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:24:09 ID:M/BZiC+A
>>733
あったな、オリジナル設定全開のやつが
740名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:34:38 ID:VHWxd4Tp
>>733
それもしかして美琴が闇咲さんにエンゼルフォールしたり
刀夜さんが凄腕の軍人だったりするあのSSか?
741名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:39:48 ID:PgghF++4
>>738-740
知ってるならヒントだけでも教えてくれよww
オリ設定もものによっては平気だし駄目ならそっと去るからさ
742名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:44:27 ID:M/BZiC+A
・とある魔術の禁書目録・外典
ttp://you16.web.fc2.com/untitled.htm
ここの第4話がエンゼルフォールの回
743名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:48:08 ID:PgghF++4
>>742
thx
見てくる! 主に木原くンを
744名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 00:19:22 ID:8E7LfkwG
やっぱそっちも見てるヤツ多いんだなw
サンデーネタ多数+マガジンネタ少々でかなり好きだった
詩菜さん笑う猫だし美鈴さん宝石使いだもんなー
745名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 01:33:26 ID:NVCK+MBo
…なにこのスレ?ゆーとり多すぎだろ
746名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 01:41:29 ID:smYRQjHx
えあつぇはゼロ魔が一番面白いよ。
禁書はネタに走り過ぎて飽きが早い。
747名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 01:55:33 ID:SkOFJmw0
ユートリ
748名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 02:19:04 ID:ypp2WWrB
>とある魔術の禁書目録・外典
たしか三巻→二巻→一巻の流れで、冒頭の追いかけっこが妹達になってるやつか。
オールハッピールートだったと思う。ただオリジナルすぎる。
インデックスが助かってアウレウオスが商人?やってて雲川先輩の下で
トラブル解決のお仕事してる上条さん(吹寄も)に武器とか提供してたり
ヒロイン大集合で一緒にでかい寮に住んだり天井が(バイト生活)生きてたり。

途中までしか読まなかったけど青髪ピアスが聖人になってたような気がする。
749名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 03:14:41 ID:jHaASKMN
いや、蒸し返さなくても
750名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 11:42:15 ID:+S3djqTf
なら全然違う話を。

誰ぞヘヴィーオブジェクトのSS書いてくれる猛者はおらんかね?
751名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 11:46:05 ID:/cnIjEA9
またエロ皆無な流れかよ?
よし! こうなったら時期外れの節分ネタで、夢の中で股間に恵方巻を装備した上条′Sに穴という穴を虐められるインデックスを……


誰か投下してください。
752名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 12:00:21 ID:yavjc0Yz
節分とは何たるかを鬼畜な上条さんがインデックスさんの身体に教え込む、というありきたりな絵図が脳内に浮かんだ、だけ
753ユミシロ:2010/02/06(土) 12:43:57 ID:ypp2WWrB
>他の女に取られるくらいなら
というネタで、小ネタを一つ。

『他の女に取られるくらいなら』


「あの方が他の女に寝取られそうになったなら……?
 その場合、ミサカ達は強硬手段を取らざるをえません。
 具体的に言えば無理矢理犯―――」
「い、一○○三二号の目の焦点がまったく定まっていません……、とミサカ一九○九○号は
ミサカネットワーク内で参加希望者の数が全妹達の七割を超えていることを報告します。
 中には先手を打とうとしているミサカも……」
「あなたも私と同じ設定の目をしているはずです、とミサカ一○○三二号は突っ込みを入れておきながら
戦闘準備を始めます」
「……ミ、ミサカも」
「何ですか、とミサカ一○○三二号は強攻型フルアームズパック装備に換装しながら問いかけます」
「ミサカも、同行していいですか?とミサカ一九○九○号は電子戦型装備を手に頭を下げてお願いします……」
「……早くしなさい」


「あの人が他の女に寝取られそうになったら、どうするかですか?」
「そうなのよ。はっきり言って強敵揃い、しかも敵の数は日増しに増えていってるのよね」
「どうするかなんて……そんなの決まってるじゃないですか」
「……五和?」
「あの人を徹底的に守ります。女の方は蜂の巣みたいな穴だらけにしてぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃになってもらって
引き取ってもらいますから大丈夫です」
「…………」
「でも、そういう女の人がたくさんいるんですよね。できれば今すぐにでも片付けておきたいんですけど、
切りがなくて……。あ、でもこれって、あの人がまだ誰とも…その……寝ていないからなんですよね。
 だったら、誰かがあの人と一緒に寝てしまえば誰が手を出そうとしても……その人のものということですよね?
 後から手を出してもただでは帰さないつもりですけど。
 そうとわかれば善は急げ、ですね。建宮さん」
「な、なんなのよ、五和」
「ちょっとお出かけしてきますね。あと、この間こっそり購入してた超精霊チラメイドってどこですか?」


「もし他の女に取られたら……か」
 ―――他の女があいつと。あるいはあいつを無理矢理……。
「何でかしら。気に入らないのよね。すごく気に入らない。
 何だか変な胸騒ぎがすんのよねー……。あー、私なんであいつの部屋に向かってんのかしら。
 あいつに会ってどうしたいんだろ。他の女がいたら……まあ、とりあえずまとめてぶっ飛ばすとして。
 ……あいつが一人だったら」
 ―――他の女に取られるくらいなら。
「……私は」
 ―――いっそのこと。
「―――私、が……」
 無理矢理にでも。
「私の……」
 美琴は悪魔のようなの囁き声に耳を傾け始めていた。
 その悪魔の声は美琴と同じ声だった。
 この悪魔はきっと、自分と同じ姿をしているだろうと美琴は思った。

 終。
754名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 13:00:30 ID:r+OLS3mJ
うああっ、ヤンデレだ!
755名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 14:39:31 ID:8E7LfkwG
いえすっ!ユミシロス!

賞賛をこめてはいますが正直言ってみたかっただけです、と氷華ははにかみながら告白します。

ヤんだら一番恐い女教皇さんマダー?
756名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 14:40:42 ID:VeOqcDs0
「じゃーん!ザ・チョコレートでございまーす!ってミサカはミサカは自分のお口にインサート!モゴモゴ」
「…自分で食うのかよ」
「んー」
「あァ?」
「んーっ!」
「おい、まさか…」
「うんっー!!」

ニア観念して受け取る
  このまま飲み込んじまうまで放っておく

こんなシチュエーションももはやありがちというより古典だな
757Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/02/06(土) 15:04:24 ID:dLvxhUYL
こんにちは。
以前あった、
>>寮監、木山、固法をうまく混ぜ込んだシチュでエロパロしてくれないかなあ。

これにチャレンジしてみたものを、まだ途中ですが投下します。
『シャツから始まる恋もある』12レスです。
でわ。
758Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2010/02/06(土) 15:09:59 ID:/cnIjEA9
申し訳ありませんが急なアク禁で投下できなくなりました。
後日改めまして投下させていただきます。
大変申し訳ありませんでした。
759名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 15:13:40 ID:SVivAKFl
ちくしょう・・・せっかく服脱いだのに・・・

アク禁めぇ・・・
760名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 15:32:44 ID:Rb31TCqP
>>757

なんだと・・・なんだと!!(血の涙で前が見えません
761名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 16:23:37 ID:MW1O19yq
>>753
これがヤンデレールガンか…

>>758
待ってる
762名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 16:31:02 ID:TehjFLKy
もうすぐバレンタインだな

黒子がおっぱいチョコを作って
ランジェリーでチョコを包む妄想が浮かんだ
763名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 16:47:52 ID:GWUW5axb
>>756
当然続きはあるんだよな?
このまま放置とかそんな誰得な鬼畜プレイはしないよな?
764名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 18:39:12 ID:yavjc0Yz
>>758
あなたのタイミングの悪さは上条さんにも負けないっすねwww
待ってますよ
765名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:21:40 ID:s8cNO3xH
>>762
2/14
巷はバレンタインデー一色…
恋に恋する乙女達が、意中のあの人を射止めるため…
愛を込めたチョコレートで勝負を決める日!
それは、お嬢様学校である常盤台でも同じ事。
常盤台女子寮のとある一室…
ここでもまた、一人の恋する乙女が勝負を決める戦いへと挑むのであった

「黒子の奴随分と遅いわね…風紀委員の仕事かしら?」

ピンポーン

「はーい」
『カエル急便ですが、御坂様にお届け物です』
「どちら様からですか?」
『白井黒子様からとなっております』
「中身は?」
『バレンタインデーのチョコレートとなっています
ただ、生ものと表記されていますが…』
「……もしかして、それ人が一人入れるくらい大きくないですか?」
『そうですね、そのくらいの大きさになります』
「………すいません身に覚えがないので……
一度寮長の部屋に置いてもらってもいいですか?」
『えっ?…あー…はい、わかりました』

プツン

「さて…寝よっかな」

……それから数分後。

コンコンコン

「ふぁーい」

ガチャ

「夜分すまない…君宛ての荷物が私の部屋に届いたのだが…
中からチョコレートの化け物が飛び出してきたので取り合えず粉砕した
必要な物であれば引き取りに来てもらいたい」
「いらないものです、捨てといてください」
「ふむ…了解した」

バタン

「ふぁ……寝よ…」

こうして何事も無く、平穏無事なバレンタインデーは幕を閉じたのだった。
たが…その影で一人の少女が戦いに敗れ、打ち捨てられた事を忘れてはならない。
なぜなら…彼女もまた愛のために生き、愛のために散った愛戦士だったのだから。
766名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:24:51 ID:U71Y5ZKH
美琴×ヘブンキャンセラー
の可能性について
767名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:25:21 ID:zeGMv8xq
寮監かわいい

768名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:28:13 ID:00xr9s80
寮監は本来、可愛いではなくカッコいいと言われるキャラだったはずなのにな・・・
769名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:31:23 ID:TehjFLKy
黒子「世の中には良い変態と悪い変態がいまして、私はどちらかと言えば良い変態に属すると思うのですの』
770名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:44:06 ID:Att9WeeD
「夜中に勝手にベッドに潜り込んできて、空間移動で鍵のない手錠をかけて、あ、あんな……えっと、実際に手出しといて……どこがいい変態なのか、説明しなさいっ!
勝手に気絶してんじゃないわよ! 黒子!! 早くこの手錠をはずしなさーい!」

ごめんなさい。なんか受信した。
771名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:55:53 ID:e7USrFJv
黒子なら全身にチョコレート塗るよ
772名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 23:21:21 ID:pydHCPLX
>>769
…イイなァ、オマエ
イイ変態だ
byアクセロリータ

ごめん。俺もなんか受信した
773名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 23:28:12 ID:s3IhUw46
一流の変態による変態の美学、か・・・
774名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 23:41:40 ID:MW1O19yq
>>766
ごめん無理
775名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 00:22:17 ID:TRvUx42r
アレイスター(♀)×上条さんってどうよ
776名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 00:24:59 ID:NPPVh1yi
>>766
>>774
なかなか酷いカップリングだね。
でもキミたちだったら出来ると僕は信じているよ。
777名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 00:43:35 ID:GjV5S1sl
      あ
      ら
    ま い
    わ や
    り だ
  ロ は
  リ み
  だ ん
  ら な
  け



778名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 00:54:39 ID:c0FuF2ZW
>>777
そんなこと
ショタコン趣味に
言われても
byグループ男衆
779名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 01:11:18 ID:TRvUx42r
何で誰も香焼×あわきんを書かないのだろうか?
780名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 01:12:04 ID:rqEbMXh8
>>777
興味ねェ
露出が趣味の
ババァなぞ

詠み人なンぞ知らねェなァ!
781名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 01:14:21 ID:rqEbMXh8
>>779
鬼才あらわる

こうやぎちゃんの口調って、
〜ッスよ、教皇代理
みたいな感じだっけ?
782名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 01:20:12 ID:OYv4P1EX
そんな感じ
783名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 01:47:23 ID:/czysFkg
>>777
ロリとロリコンの間にはマリアナ海溝より深い溝があるんだぞあわきん
文字数にばかり拘らずもっと全体の意味を良く見通すべきだ
784名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 01:59:06 ID:wN85Nrdx
何、できるだけあり得ないカップリングでも目指してるの?w
785ユミシロ:2010/02/07(日) 02:57:10 ID:1rptT9DW
>アレイスター(♀)×上条さんってどうよ
これを元に。超電磁砲見てて遅くなりましたが……

『囚われの上条』
786ユミシロ:2010/02/07(日) 02:57:33 ID:1rptT9DW

 逆さに浮かぶアレイスター・クロウリーと同じ生命維持装置の中に、一糸纏わぬ上条当麻の姿があった。
 ビーカー内の液体に全身を浸し、天と地が逆になった世界でアレイスターと視線を交えていた。
「『幻想殺し(イマジンブレイカー)』……。よくここまで成長してくれた」
「ア…アレイスター……」
「上条当麻。君は本当によく頑張ってくれた。ああ、そうだ。君の力無くしてあの幻想は本当の意味で壊せない」
「……何の話だ」
「魔術という非論理的現象を否定する基準点なのだよ、君の右手は。ようやくレベル5に達してくれた。
 君もわかっているはずだ。その右手の力はすでに、君の手に余るものとなりつつある。
 コアの回転数はすでにオーバードライブ状態の一歩手前というところだ」
「だったら何だっていうんだ……!」


「『幻想殺し』の“力”が、君の右手を内側から吹き飛ばす前に―――その“力”の『コア』を取り除いてあげよう」


「……そいつを、どうする気だ?」
「『幻想殺し』の『コア』をこのビルの中枢で自爆させる」
「―――何だって?」
「その力を解放し、世界を網羅するミサカネットワークと学園都市を用いた術式により、
 魔術という幻想を世界から葬る―――」
「……何っ!?」


「―――と察しの良い者は考えるだろうが、私はそのもっと先を見ている」
「ちょっと待てよ!どういうことだ!?」
「まあ、何にしても。君に力をもう一段階上げる必要がある。君は何もしなくていい。
 私に任せてくれればな」
 すうっとアレイスターの手が、上条の胸元へ伸びる。
 抵抗しようと上条は体に力を入れた。できない。どういうわけか指一本たりとも力が入らない。
「……!」
 すでに裸にされた上半身を細い指が蹂躙する。
 上条の体をキャンパスに。細い指を筆として。
 ビーカー内の液体にいかなるものが含まれているのか、指先が走った軌跡が赤く変色する。
 キャンパスに描かれているのは魔方陣か。
787ユミシロ:2010/02/07(日) 02:58:36 ID:1rptT9DW
 上条にはわからない。
 やがて、上条の下腹部に手が伸ばされた。目線を合わせていたアレイスターの目が、上条の男としての部分を注視している。
 そして―――男にも女にも、大人にも子供にも見えるアレイスターは彼の性器を口で咥えた。
「……っ!?」
 未知の刺激が上条の背筋を走った。
 ざらついた肉が性器を覆う皮を開き、先端から侵入する。快感とも不快感ともいえない、
痺れのような感覚に戸惑った。早くも充血し始めた性器を、アレイスターは口に先端を含んだまま、
ゆっくりと嘗め回す。
 アレイスターは無表情だった。ただの儀式でしかないのだ。
 上条は恥辱にただただ耐えるしかなかった。
 もっとも、一分と経たない内にアレイスターの口内が白い液体に満たされた。
 体の自由を奪ったのと同様に、何かしらの薬が使われたのだろうと上条はおぼろげに理解した。
 アレイスターの性別は上条にはわからなかったが、これで終わりではないということだけは予想できた。
 ―――さらに、別の複数のビーカーが存在する。
 白髪の少年がいる。御坂美琴瓜二つの少女が、色素の薄い長い髪をたゆたわせている。
 片腕と片目の欠けた少女に何かしらの施しがされている。
 体の大半が機械で補われながらも、さらに巨大な機器へ接続されている少年の背には白い翼があった。
 


 そのとき、衝撃が襲った。
 一度では終わらない。
 再び、衝撃。
 衝撃、衝撃…衝撃……!衝撃―――っ!!
「どうやら、来たようだな」
 アレイスターが外部カメラから映像を呼び出した。
 上条は目を凝らしてビーカー内に映し出された複数の画面の中から探し出した。
 見知った姿、見知らぬ姿は一つ二つではない。
「イ、インデックス。御坂と、御坂妹…五和……神裂まで」
 それぞれ怒りや苛立ちを隠せない表情で口論になっている。
 槍に施しを続けながら五和が何かを発して美琴を牽制し、御坂妹が神裂の容姿か、あるいは服装を指摘して問い詰めると美琴が突っ込みを入れる。神裂も美琴と御坂妹に(上条関連と思われる)追及をする。
 それぞれ何と答えたのか、五和が作業を放棄して加勢する。
 最後にインデックスがぷんすか怒ると、全員が呆れきった顔で笑い合い……それぞれ軽食に入った。
 それだけではない。土御門と海原がカメラを意識して笑った。打ち止めを嗜める十数人の妹達の姿もあった。
 建宮が天草式内に指示を飛ばし、赤い服のシスターとオルソラとシェリーが分厚い本を手に言い合っている。
 おろおろと右往左往している風斬を姫神と吹寄が落ち着かせ、オリアナと騎士団長がアックアを連行するように
ヴィリアンに引き合わせる。白井黒子と長い髪を二本にわけて束ねた少女が胸を張っていがみ合い、黄泉川の登場で
膝を屈する。どうやって侵入したのか、学園都市の各所でアニェーゼ隊が待機していた。
 気のせいか、黄色尽くめの女や緑色の髪の白いスーツの男と、葬式屋のような黒いスーツの男がいたように見えた。
 他にもこそこそと移動する元スキルアウトのリーダーが二人の少女に付き従っている。
「皆……」
 数十分後、空から無数のカードがばら撒かれた。
 彼らが向かう場所は明らかだ。
 上条は笑った。
 彼はまだ屈していない。
 戦いはこれからなのだ。
788ユミシロ:2010/02/07(日) 03:00:31 ID:1rptT9DW
終了。

イラスト描こうとしたら死にそうなキャラ数ですよねー……。
789名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 11:21:11 ID:jwvG8KQc
>>788
あなたの飽くなきチャレンジ精神に感服しつつ乙。
790名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 12:52:04 ID:wuRRkglk
ローラ分を供給して
791名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 16:14:54 ID:OYv4P1EX
レールガンDVD特典観て爆笑したw
黒子「あべし!ひでぶ!たわば!」
792名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 17:40:31 ID:T823f34o
エロなしのSSスレ立てたいんだけど
どのカテゴリのとこに立てればいいか教えてくれ
ってか需要あるかな?
793名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 17:56:34 ID:mR9sOaNL
>>792
禁書板にもうある
794名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:02:13 ID:T823f34o
>>793
スレタイ教えて
あと立てたいのはジャンルを固定したやつ
すぐ落ちると思うけど
795名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:20:19 ID:/czysFkg
ジャンルを固定ってどういう事だ?
カプ固定って事?
シチュエーション固定って事?
796名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:27:40 ID:obdV5J3n
百合厨じゃないの
797名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:32:01 ID:TRvUx42r
カプ固定なら上琴スレと浜滝スレがあるな
浜滝スレの方はすんごい過疎ってるけど
798名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:36:54 ID:T823f34o
>>795
ジャンル固定
鬱系かな
キャラが黒化とか死ネタとかヤンデレとか
最高じゃん
百合はそんなに好きじゃない
799名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:41:10 ID:T823f34o
わかりづらくてすまん
800名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:53:16 ID:Zuca+DE4
過疎るだけじゃなかろうか
普通にSSスレに注意書きつけて投下するんじゃだめなの?
ていうか最高じゃんって自分だけの現実振り回すなよ
801名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 19:03:39 ID:T823f34o
(俺にとっては)最高じゃん
言葉がたりなかったすまん
802名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 19:03:54 ID:X1U5swzD
作るメリットがない
803名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 19:09:34 ID:T823f34o
そうだな
やめとく
804名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 19:19:24 ID:vFDCE3Rn
スレの無駄使い言われて終りだからやめたほうがいいな
805名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 19:21:24 ID:W//1+7Tu
書くだけ書いたら、注意書きしてこのスレに投下すればいいんじゃないの
俺も鬱は苦手だけど、書こうって思ってくれた意思を曲げさせる必要はないんじゃないだろうか
806名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 20:53:49 ID:rqEbMXh8
わたしもそう思います。批評はでるかも知んないけどね。俺得でしかないだろ、と思っても、結構受け入れられるひとは多いもんです。

以下変な電波。

オッレルス「♪〜♪〜(イヤホンで音楽聞いてる)」
シルビア「…なにかしら?(部屋を覗きつつ)」
オ「♪シルビア 君をそばに 感じるたび幸せになれる」
シ「…!!!!!
////…」
オ「♪シルビア 差し伸べた手をとって Please.Please stay myside forever〜」
シ「…////」

オ「(イイ曲だなあ…)」
ガターン!
シ「きゃっ!」
オ「え、しるびあっ!?これはあの、東洋の、ジャンヌダルクの力を借りる術式で」
シ「問答、無用ォォォ!!朝っぱらから!子供たちのいる家で!!なんてことを表明してるのかァァ!!」
どかーん

久しぶりに聞いたらイイ曲だったんでつい。
807名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 21:06:43 ID:jwvG8KQc
>>796
>>798
百合ってそんな嫌われてるんですか?
それってなんかちょっとショックだわ、と百合好きは思ってみたり。
808名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 21:16:19 ID:/czysFkg
ホモが嫌いな人が居るのと同じで
百合が嫌いな人も居る
そう言う事でしょう
809名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 21:38:47 ID:T823f34o
俺はホモも百合もそこまで嫌いではないが
そんなに良いという訳でもない
個人の好みだな
810名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 22:26:39 ID:l9E7CaRx
黒子「手コキで10分ガマンできたら、やらせてあげすの」
黒子「そんなにおっきくしちゃって……10分もガマンできますの?」
黒子「ぜったい無理ですの。あきらめたらどうですの?」
黒子「……そんなにこの黒子とシたいですの? へんたいですの」
黒子「じゃあ はやく脱いでくださいまし、殿方さん」
811名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 22:28:58 ID:OJgkat1j
>>810
おっきした
黒子可愛いよ黒子
812名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 22:30:06 ID:WnoHx7MB
土御門「10分、たっていられたら褒めてやる」

土御門「・・・3分すら保たんか」
813名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 22:58:57 ID:l9E7CaRx
佐天「手で10分ガマンできたら、やらせてあげますからね」
佐天「そんなにおおきくしちゃって……10分もガマンできるんですか?」
佐天「ぜったいに無理ですよ。あきらめたらどうですか?」
佐天「……そんなにあたしとシたいんですか? あたしレベル0ですよ?」
佐天「じゃあ、はやく脱いでください……上条さん」
814名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 23:06:56 ID:Cf3AaCDv
>>807
百合が嫌いなんじゃなくて百合厨が嫌い
なんでも百合認定するから
815名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 23:12:58 ID:yJsIZGfs
>>814
禿同
816名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 23:24:24 ID:W//1+7Tu
>>810,813
俺をおっきさせた責任
当然取ってもらえるんですよね?
817名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 23:49:26 ID:SnxqBAmW
百合厨は百合なら許されると思っているからな
818名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 00:17:23 ID:fbdk7BM6
原作で男な連中を女性化させてまで百合しそうだもんなあ
819名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 00:19:17 ID:WmYtP+HM
友情展開すら百合認定するからな
820名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 00:32:32 ID:L5+fogew
・・・同じ部屋ってだけで肉体関係ありとかキスが日常茶飯事とか言う奴までいるからな…
原作ノーマルカプ崩壊させてまでやるとか訳がわからん。
821名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 00:37:48 ID:u/SufvwZ
まあ、ここで百合厨に対する不満を言ってもしょうがないでしょ
それなら夜這いする打ち止めとか夜這いするインデックスとか夜這いする滝壺とか妄想してた方がよほどこのスレらしいと思う
822名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 01:21:31 ID:wVHvPAVR
>>821
確かにその通りだな
ここはエロパロであって愚痴を言うスレじゃないしな
しかし何故シチュエーションがみんな夜這いなんだ?www
しかも女の子から迫る形だしwww
でもそれでちょっとした電波受信したわ
ちょっと書いてくる
823名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 01:50:59 ID:m1AIJt02
積極性では
打ち止め>滝壺>禁書目録
だと思うのだがどうか?

滝壺はキス効果だが。
824名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 02:10:02 ID:kKgtDbkf
攻めの打ち止め
守りのインデックス
って感じじゃない?

打ち止めは体全体でスキンシップしてみたり
お風呂に一緒に入ってみたりと積極的な攻撃型突撃タイプ

対してインデックスは無防備な姿を見せたり
ベッドにスペース空けて誘い込む守備的策士タイプ
825名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 02:44:48 ID:7AFDyeo8
ふむ。禁書さんは禁書さんなりに色々と誘っているのだなw

「こんだけウェルカムなのに何故襲ってきてくれないのか」「紳士だから気を遣ってくれてるのか」
「もしや自分は女として意識されてないのでは」「他の女といちゃいちゃするのは私に魅力が無いからか」

思考のネガループにはまった禁書さんは手近な女性の知り合いとして舞夏に相談する
「うむ、上条当麻はハッキリ言って全くお前に興味がないなー」
薄々感じていたことを他人の口からハッキリ言われて背景にガガーンと雷が落ちる禁書さん
「どどど、どうすればいいのかなかなかな?」
見た目にも面白いくらい揺れ揺れで彼女の周りだけ地震が起こってるかの如くの禁書さん
そんな禁書さんに百戦錬磨のメイドさんは必勝のアドバイスを授ける

「お、おかえりなんだよとうま」
彼女の身を包むのは一枚限りの布、つーかエプロン。後ろはお尻全開、つまりは
「あー、修道服洗濯中だったか。ゴメンな。今すぐ乾かすから」
見事にスルー!

ちなみに舞夏さんにこういうシュミがあるのかは聞くな!
826ユミシロ:2010/02/08(月) 03:16:59 ID:hUrJRAFw
>美琴×ヘブンキャンセラー
……最初は冥土帰しが身体検査でいじって妹達も参加する話の予定が
何故か違う流れに。

『美琴×冥土帰し』
827ユミシロ:2010/02/08(月) 03:17:43 ID:hUrJRAFw

「まあ、その症状はたしかに病だね」
「……そう、ですか」
「なら、それを治してあげるのが医者である僕の務めだ。それと……」
「あの子達の治療のためにオリジナルのデータを取りたいって話?」
「参考程度にだよ。もっともあの子達の話を聞く限り、君はかなり不摂生らしいけどね」
「うっ……」
「君はまだ若いから今のところ問題ない。
 だけど、大人になって結婚すれば、必然的に子供を生む機会もあるんだよ?」
「こ、こ、こ…子供……!?」
「相手に困っていないわけだし、彼のことも考えれば健康でいて損はないんだよ?」
「いや、そんなあいつは……別に。そそ…それに結婚だなんて。私まだ一四だし中学生だし……」


「なら、君に両方の問題を解決するための機会を与えよう」


「……っていうか、今更だけど私のプライバシーってどうなってるのかしら」
『まあ、研究者の間で君のプライベートが赤裸々に語られていてもおかしくはないけど、
実験や研究に必要なデータという形で扱われているだろうし、君の体に対しても性的な興味を持つような人間は
多くはないと思うよ?何せ、あの実験に関わるような人間にはさして珍しいものではないだろうしね。
僕もある意味同類だよ。職業柄というのもあるけど、あの子達の治療をしているのは僕だからね』
「―――っていうか、裸になる必要性がどこに?」
『専用の薬液を、専用の機械で用いるからね。そんなに時間はかからないよ。
 一時間もあれば必要なデータは最低限取れるから。
 タオルを取っていいよ。こちらからは見えないようになっているから。
 でもあの子達の場合は下着も付けないで待機したり動き回るから、いろいろ大変なんだよね。
 ナースだって決して多くはないから毎回―――』
「いえ。もういいです。っていうかこれ以上聞きたくないーっ!」
『そうかい?そしたらカプセルに入って、横になってもらえるかな?
 あとはこっちで閉じるから』
「それって見えてるんじゃ―――」
『仮想映像だし局部まで投影してはいないよ。うーん。でも僕の好みじゃないな』
「あの。やっぱ中止してもらっていいですか?」
『じゃあ、始めようか。ああ、溺れることはないから安心していいよ。そういえばトイレは大丈夫かい?
 浄化装置もあるから別に構わないけど』
「ストップ!それ普通先に言うもんでしょ!?」
『悪いけど、もう閉まっちゃってるよね?中止して開けるのも手順が多くて大変なんだ』
「…………」
『それじゃあ、僕は他に準備があるから席を少し外すよ。何かあったら内壁の赤いパネルを押せばいい。わかったかい?』
「…………」
『ふむ。では失礼するよ』
828ユミシロ:2010/02/08(月) 03:18:18 ID:hUrJRAFw

『そういえばトイレは大丈夫かい?』
(くっ……!)
 その一言を言われてみると、不意に尿意に襲われた。
 一時間。
 あと一時間。
 正確には五六分四二秒。
 やや傾斜したカプセルの中、裸体を薬液に沈めたまま美琴はカウントダウンを続ける。
 しかし、その一秒一秒が異様に長く感じられる。
 時間を意識すれば意識するほど。精神を集中すれば集中するほど。一瞬が永遠と思える時間に感じられてしまう。
 ふと、ほぼ中身が丸見えとなる特殊ガラス越しに影が差した。
 見知った人影だった。
(……あんたね)
 欠陥電気(レディオノイズ)。
 妹達(シスターズ)。
 様々な名で呼ばれるが、とある少年からは御坂妹と呼ばれる少女。
『お姉様は何を我慢しているのですか?とミサカはこの貧乳ボディの未来に希望はあるのでしょうかと
溜め息をつきます……』
 薬液越しに音が伝わった。
 美琴は彼女の胸元にネックレスがあるのに気づく。
 検体番号、一○○三二号。あの少年に助けられ、彼に何かとちょっかいを出し、アクセサリーを買って貰った妹達。
『それ、喧嘩売ってんの?』
『全てのミサカの共通の問題です、とミサカはお姉様の全身をチェックしつつ胸の起伏からぽっちりまでまったく差がないことに絶望します……』
『おいコラ』
『尿意を我慢するのはよくありません。すでに説明は受けていると思いますが浄化装置もあるのでさっさと
出してしまった方が早いでしょう。元々備わっている機能ですから何ら恥ずべきことではありません。
排尿を我慢し過ぎると膀胱炎になる可能性もあります、とミサカはわかりきったことを懇切丁寧に説明しつつ
漏らした一例があることを思い浮かべます』
 フフフ、と一○○三二号は口の片端を吊り上げて奇妙な笑みを浮かべた。
『あんたじゃないの?』
『先日、一九○九○号がローズヒップの飲み過ぎで―――』
『特に何の問題も起こりませんでしたッ!!とミサカ一九○九○号はタックルをかましつつ一○○三二号を拘束―――』
『―――顔を真っ赤にしつつ薬液の中に混入させました、とミサカ一○○三二号はお漏らしとは何事かと呆れました』
 一○○三二号が逃走を開始する。顔を沸騰しそうなほど真っ赤にした一九○九○号が追撃しようとして、
(?)
 美琴を振り返ってごにょごにょと喋った。
『……お姉様も我慢はよくありません。で、ですがミサカネットワークの存在がありますので……ご注意を。
 お姉様の沽券に関わります』
(ヤバイ……。何この可愛い妹。今すぐぎゅってしてみたい……!)
 胸の中でぐっとくるものを感じながら、美琴はもじもじする一九○九○号を見ていたが、
『も、もしそれでも我慢できないようであれば……その。ミサカの“味方”になっていただけないでしょうか、
とミサカは強く希望します』
『は?』
 それでは失礼します、と一九○九○号は追撃戦に移った。
 ガシャガシャッ!ジャコッ!ジャキンッ!!という物騒な物音が響き渡せて去ってしまう。
(……み、味方?)
 美琴の脳内で一万弱の妹の冷たい視線と会話。
『お姉様がお漏らし?』
『そこまでお子様だったんですね』
『いやいやねーだろ普通、とミサカは哀れみ目でオムツのプレゼントを提案します』
『では上位固体などはオムツを?』
『ミサカはミサカはオムツなんて一度もしたことないよって反発してみる!』
 ……という想像に血の気が引く音が聞こえた。
(ふ…ふふ……)
 引きつった笑みを浮かべつつ、下腹部の圧迫と孤独な戦いを続ける。

829ユミシロ:2010/02/08(月) 03:19:09 ID:hUrJRAFw

 そして。
「ふふふ……ふふふふふ。―――勝った。私は勝った」
 妹とそっくりの奇妙な笑みを浮かべながら、薬液が徐々に排出されていく。
(あとはタオル……じゃなくて病院着。それさえ確保すれば……!)
 トイレは一般共用のものしかない。そのため、人が行き交いする廊下へ出なければならない。
 さすがにタオルで往復するわけにはいかなかった。
(……走るのも辛そうね)
 排水が終了した。
 カエル顔の医者がスピーカーで何事か言ったが、美琴の耳にはまったく入らない。
 カプセルの蓋が開くまで待つ気もなかった。
 あらかじめ見つけておいた緊急用のロックを解除するパネルを叩き割ってボタンを押した。
 勢いよく蓋が開いた。
 ほとんど同時に美琴は跳ね起きた。
『……人の話を聞いているのかい?そこの小瓶に入っている薬を飲んで待ってて欲しいんだけど』
「知るかーッ!」
 素っ裸で叫ぶと、舌打ちしつつも銀色のカートの上に載せられていた小瓶を掴み、蓋を急いで開けて
一気に飲み干した。
『何をそんなに慌てているんだい?』
「トイレッ!あと服も!」
『―――らしいね。ちょっと待っててもらるかな?』
「……は?」
 首を巡らせて室内を見回す―――までもなくその人物は室内に確かに存在した。
 あっちこっちの髪がはねたツンツン頭。
 身に纏っているのは学生服でも普段着でもなければ病院着でもない。医者のような白衣だった。
 美琴のものと同じ小瓶を空にして持っている。また、気のせいか下腹部より下の辺りが膨らんでいる。
 とにかく―――そこの存在していた人物は上条当麻だった。
 口をぱくぱくさせて赤みの増した顔で美琴をじっと見ている。
(……?)
 彼の様子に首を捻った美琴は、室内の空気の冷たさに気づいた。
 肌寒いのだ。
「…………ん?」
 視線を下げて自分の体を見る。
 色白の肌が目に映った。上から下まで、胸元から陰裂、足の指先までがはっきりと見えた。
 小さいながらも膨らみのある乳房が曲線を形成して張り出している。
 先端の淡く色づいた乳首が冷たい外気の触れたことで、つんっと硬く勃って突き出るのがわかった。
 寒さを感じるのは当然だった。
 文字通り、一糸纏わぬ姿なのだから。
「――――――」
 美琴の頭の中が真っ白になった。
 何も考えられなかった。
 ただ、太腿の間から流れる熱い液体が脚を濡らしていることがかろうじてわかった。


 
 ……続くかも?
830ユミシロ:2010/02/08(月) 03:22:36 ID:hUrJRAFw
まあ、あまり期待はしないでください。
忘れてましたけど固法先輩×上条は碧美も交えて書き直します。
ごめんなさい。あと過疎気味な禁書版にメイドウォーズ投下してあります。
831名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 04:24:52 ID:2Aia8AIK
>>830
続け

っていうか美琴をかわいく頂いちゃってくれ上ヤン!
832名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 07:27:20 ID:zho7iZHu
>>830
GJ
続くならば今後の展開に期待大。
833名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 13:50:24 ID:m1AIJt02
禁書板って何処にあるんだ?
834名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 14:08:55 ID:mbiatdxM
>>833
本スレにリンク張ってあるだろ
835名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 15:06:36 ID:f4tauL7j
ポニョみて思ったんだけどさ
冥土返しってインスマス面だよな
変な機械作らなくても触手プレイできそう
836名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 15:22:18 ID:zho7iZHu
>>835
それで自分とこの看護師を次々か?
超度級の変態だな(誉め言葉)
837名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 16:02:50 ID:f4tauL7j
>>836
患者や一般人には決して手を出さない!
なぜならナース萌えだから!!それ以外興味ないから!!!

上条ちゃんの看病を口実に引きずり込んだ姫神・五和・神裂(白衣の堕天使エロメイド)を触手の虜にせんとするカエル悪魔
いままさにっていうかほとんど陥落してる三人が取り返しのつかないことになる瞬間!
さっそうと登場する我らが上条さん(ボロボロ)
カエル顔のSAN値を幻想殺しで回復させたあと、殺しきれなかった三人の幻想に真っ白になるまで繰返し殺される上条さん
ていうプロットで誰かひとつ。
838名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 16:07:53 ID:jP1LjKai
>>837
さあ執筆作業に戻ろうか
839名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 21:12:31 ID:eELS4G1P
また質問ですまん
お前らはSSをどうやって探している?
ヤンデレールガンが増えたと聞いて
ググってみたんだが2つくらいしかみつからなかった
探し方にコツでもあるのか?
840名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 23:39:42 ID:ahDdgwad
最近は静かですねぇ
841ユミシロ:2010/02/09(火) 01:07:26 ID:OFJiWn+q
>上条ちゃんの看病を口実に引きずり込んだ姫神・五和・神裂
……をネタに。するつもりだったんですが。
まあ、小ネタを一つ。

『ミサカもナース服着てあなたの看病してみたいかも!ってミサカはミサカはここしか出番ないけど
 あなたの前で三つ指突いて待機してみる』←タイトル
842ユミシロ:2010/02/09(火) 01:08:09 ID:OFJiWn+q

「人員不足のため、頻繁に入退院を繰り返すあの方に人を回す余裕はない―――というわけです。
 あの方の関係者である我々が交代制でも希望者のみでも構わないので看病をして欲しい、というのが
あの医者からの伝言です、とミサカは伝えることは伝えたので退席させていただきます。
なお、すでに立候補済みのミサカが独占する予定なのでさっさと帰っていただいて問題ありません、
とミサカは着用したナース服と『上条当麻専属』の名札を見せつけばがらにほくそ笑みます。ふふ」


 綺麗に背筋を伸ばした神裂火織が「事情はわかりましたが」と室内を見回した。
 ふーん……看病か、と御坂美琴が思案する。
 さっそくおしぼりを取り出した五和が、
「いつでも始められます!まずは体を拭かないと―――っ!!」
 深い眠りについた上条当麻の病院着を脱がそうと飛びつく。
 それを黙って見過ごす者がいるはずもなく、美琴が五和を羽交い絞めにするとインデックスがおしぼりを奪い
神裂が頬を染めつつ病院着の上着に手をかけ御坂妹が下半身へ組みつく。早くも騒がしい乱戦となった病室の片隅で
『ふふ。私の台詞。これが最初で最後』と陰りを見せる和風の長い黒髪の少女を吹寄が引っ張り戦場へ向かわせる。
 さらに少しは慣れたところで。
 もはや止められないだろう、と早々に諦めた風斬氷華が一人静かに立っていた。
 しかし、
(あの妹さん……の、ナース服?)
 そんな思考をすると、全身にノイズが走った。
 AIM拡散力場と呼ばれる力の集合体である風斬の衣類に変化が生じた。
 純白の衣服。
 何と、御坂妹とほぼ同じナース服姿に変化したのだった。ただし、窮屈そうな胸が圧倒的な違いだった。
 ふと、風斬は何かに気づいた。
「あ、あの!み、皆聞いてください!!」
 しかし、彼女の声は届かない。
 御坂妹が上条の下着を脱がそうと引っ張るとインデックスと美琴と五和が真っ赤になってさり気なくおしぼりを掠め取った神裂が背中を拭こうとすると姫神と吹寄がお湯入りの桶とタオルを持って乱入する。
五和が予備のおしぼりを抜き放ち上条の下着の中へ突っ込もうとして、美琴が進路を塞ぐように両手で通行止めにすると上条の股間を思い切り力任せに押さえ込んでいて『ふにゃー』となると上条が悶絶する。
(う、うう……でも私がやるしか―――)
 意を決して、風斬は大声で叫んだ。


「皆さん!!聞いてくださぁーいっ!!」


 ぱたりと騒音が止んだ。同時に一時的に目覚めた上条の意識が深く深く深ーく沈んでいく。


「ここで彼を看病できるのは!“この服装”で“この名札”がある人だけですよね!?」

 
 『そりゃそうだよ、とミサカは物は自前で用意して許可を貰ってくださいと看病を続行します』
 と御坂妹が告げると風斬に見張りを任せてそれぞれ病室から駆け出した。
 そして看病(身ぐるみを剥ぐ)を続行しようとした御坂妹は動けなかった。
「えっと……な、何でそんなに胸を見るんですか?え?ええ!?」
 御坂妹は膝をついて愕然とした。
 主に単純な胸囲と、そのアンダー部分との差という圧倒的な戦闘力の違いに。
 加えて、ぴちぴちのナース服という彼女には一生手に入らない可能性のある姿に。
843ユミシロ:2010/02/09(火) 01:12:26 ID:OFJiWn+q


『待てよォ……俺にナース服着せようなんてこと考えてる奴はいねェよなァ?』


「おや?ショチトルですか」
「そ、そうだ」
「隠れることはないでしょう。それとも、僕に見せられないような水着でも着ているんですか?」
「病院で『あんなもの』着るやつがどこにいる……!」
「どうやら、ナース服のコスプレをする人はいるようですが……。しかし、情けないですね」
「―――痛むのか」
「まあ、二、三日大人しくしていれば大丈夫ですよ。あの医者の腕は確かでしたから。
 でも、お見舞いに着てくれたのは嬉しいです。本当ですよ?―――おや、これは」
 カタカタッ。カタッカタカタ。
「……それで何だか、あの医者に頼まれて、だな。おまえの看病をすることになったんだ」
「―――ふふ。念のため彼の病室にも隠しカメラを仕掛けておいて良かった……」
「その、私の治療費はおまえが負担してくれたから……その分を働いて返そうと。
 ―――だ、だがあの医者はナース服の着用義務があるから私はこれを仕方なく、着ているんだ。
 わ…笑うなよ……。それに胸周りが少しきついんだ。もしかしたら、変かもしれない。それでも、だ。
 私は――――――エツァリ?」
「くっ。御坂さんの、ナース服姿……!この目に直に焼き付けられないとは―――不覚としか言いようがない!
 せめて、今このときリアルタイムでこの映像を脳裏に永久保存を……っ!!」
「……エツァリお兄ちゃん。休んでないと駄目だから―――」
 グシャァァッ!!


「……海原、死ぬなよ。さて、こっちも売る物は売ったから次は録画するんだぜいぜいぜい」
844ユミシロ:2010/02/09(火) 01:15:13 ID:OFJiWn+q
 終。

当初こっちに落とす予定だったメイドウォーズの代わりに。
まあ、あっちはまだ『M作戦(オペレーション???)』という
別のを投下するあるんですが。
845名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 02:38:14 ID:fT8PofYA
>>844
イエス!カザキリス!
キリギリスみたいだなこれ

この頃扱いの悪いカザキリスに光が当たったよい作品だと思いますが
大丈夫すか?無理してないすか?投下に投下を重ねたせいで疲労が出てない?
ちょっち誤字等増えて感じましたゆえ、リアルの疲労を案ずる次第です。
作品はごく楽しみですが、無理せんといてね〜。

ところで。
夢の選択肢の伏線回収はまだなのでしょうか。
このまま消えてしまうのかと心配で朝目が覚めません。
何卒。近況など。
846名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 03:15:47 ID:25C7T6tV
アレイスター「M作戦…私も昔黒いMSで暴れたものだ
いや懐かしい…」
847名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 04:32:40 ID:2ij3FuZO
夢の選択肢は俺も気になってた!
サイトの方は更新してるみたいだけど・・・。
カムバック!作者!!
848名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 07:18:41 ID:k2aR4SNG
>>844
GJ!
やっぱりドタバタは楽しいね。
849名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 13:24:31 ID:/4XS411E
>846
☆の中の人ってガンダム出てた?
美琴は出てたが・・・
850名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 14:04:16 ID:HmZ36JPi
なんか最近投下されることが当たり前になって、お礼の言葉が少なくなっている気がする。

そして雑談が増えてる。雑談は雑談スレにいけよ。
851名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 14:35:37 ID:k2aR4SNG
>>850
SSが投下されたらお礼を言うって話はおかしいでしょ?
書き手何様なのかと。
乙もGJも批判も自由。
読む読まないも自由。
だからSSにリアクションが無くても当然なんだと思いますよ。

雑談に関しては再三話題になりますが、今スレも気が付けば結構なサイズ。
あまり目くじら立てなくても一時の頃よりよくなっていると思いますよ。
ま、気を付けてほしいのは、投下直後の雑談&マダー厨でしょうか。
彼らは死んだ方がいいでしょうね。
852名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 14:48:33 ID:vYMQOKgm
書き手もお礼乞食で書いてるわけじゃない
見る側も面白けりゃちゃんと礼だのねぎらいの言葉だの投げかけるわ
両者とも見るも書くも任意なのに礼を義務付けてどうすんだよ
853名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:54:25 ID:fT8PofYA
>>850
言わんとすることが100%間違いとは言いませんが、言い方がわるいのですよー
スレの空気までわるくしてちゃ本末転倒なのです♪
だいたい貴方自体GJのひとつも言ってないように感じますけど、どうなのですか?

ネタを拾ってくださる有難い書き手さんもいることですし(感謝です)、雑談もネタを意識しつつならいいんじゃないか、とちょっと甘えさせてほしいですねー。

インスマス云々からちらちらと見てみましたが、禁書ってクトゥルーネタ案外少ない?
ネクロノミコンあたりの魔術書以外あんまり見ない気がしますねー
854名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 17:10:21 ID:Qv+wgM7v
クトゥルー魔術的な意味もあるけども神話の一つだしね
メインをキリスト教の方の神話がやってるから使いにくいんじゃない?
855名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 19:33:15 ID:vTvqe3aS
>>853
いやいや、お前も原因の一つだろ
お前さんの言い方は流石に人を馬鹿にしてるわ
856名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 20:52:23 ID:YDmQ465n
解除
857名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:06:51 ID:AJp3hka/
小萌せんせー口調だから許す
858名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:08:57 ID:wN9n9x+S
>>857
同意
859名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:14:42 ID:LXIuYC6+
左方の方かと思ったが気にしません
860名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:30:35 ID:8vvGGM3l
は?小萌先生じゃなくてテッラだろこれは
861名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:48:15 ID:Mj37bFCs
小萌先生口調だと一人称が「先生」になります
オリアナ口調で一人称が「お姉さん」なのと似たようなもんです
862名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:48:48 ID:zNNHw5j9
上条×婚后を考えちゃみたんだが、
高ビーで強引に押していくパターンと
照れて大人しくなるパターンと
どっちがいいと思う?
863名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:58:18 ID:KkpXKt6Q
とりあえず修羅場があればどっちでもいい
864名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 00:18:29 ID:lAfbxZeG
>>862
高ビーでしょ
865名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 01:03:18 ID:lGd/v2Mt
>>862
むしろどっちもという選択肢も存在するよな?な?
866名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 01:21:43 ID:rIzJylGk
>>862
理后に見えた
吊ってくる
867名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 01:28:51 ID:Rpremex3
婚后「知ったことかー!」
スケ番ですな
868名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 02:13:03 ID:Uvj6zLAH
上条x黄泉川で頼む
869名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 02:33:24 ID:dj224WDd
表紙来てる!表紙ーーー!

◆絵師・灰村キヨタカ氏のHP:rainbow spectrum
ttp://r-s.sakura.ne.jp/ 

これは久しぶりに萌えてきたぜ!!!
870名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 03:19:14 ID:8EMPRXXs
まさかのレッサー
フロリスはどうした
871名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 04:11:26 ID:zXCLDbcZ
レッサーは小悪魔タイプ・・・
妄想がとまらぬうぎぎぎぎg
872名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 04:54:43 ID:wlJJmIUC
まさかのレッサーwww
873名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 07:29:06 ID:dj224WDd
>>870
列車の中で上条さんを助けてくれた娘よりも、
直接上条さんと戦って敗れ、且つ抱きかかえられて命を救われた娘のほうが
フラグ強化度は上ということなのですよきっと
874名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 07:55:10 ID:EMzftxZt
つまり上条さんの現地妻はサーシャではなくレッサーか!
中のカラーは残りの主人公2人だよなはいむらー?期待してるからな!
875名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 09:26:52 ID:8ANbgnbm
まさかのレッサー、また五和系かっ!
上条さんは現地妻作りすぎだろjk。
ていうかインタールードどうなってしまうん? メインじゃないん?
876名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 09:37:58 ID:ag/nLGCT
このスレ人が多い割に投下少ないよな
馴れ合いきもい
877名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 09:49:32 ID:njpMDbRt
素直にもっと投下して下さいお願いしますブヒブヒと言えばいいのに
878名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 11:14:44 ID:SLwmUhqg
SS投下お願いいたします ブヒブヒ
879名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 12:22:32 ID:1iEMFuv1
>>875
インタルードさんって新キャラ?
外伝まで見ているがそんなキャラはしらんな〜
Wikiにも載っていない
880名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 16:35:39 ID:lGd/v2Mt
なんという表紙
ワクワクが止まらんw
881名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 16:58:24 ID:Dt6lcjhm

インスタントさんの逆襲


「ふふふ…」
「あ、あの〜インデックスさん? 一体何をしようとしてるのでせう?」
「当麻が短髪や他の女にとられるぐらいなら」脱ぎ
「ちょっおまッ!?」
「私が当麻を奪っちゃうんだから……ん、ちゅ、じゅる」
「うっ…」
「ちょっとッ!!」
「んぷぁ……あ〜きたきた短髪」
「み、美琴ッ!?」
「どういうことよ……これ…」
「見ててね短髪。今から私と当麻が繋がっちゃうよ? うふふふ」
「ッ―――ちょッ! やめ…ッ!!」

ズブブ


美琴
再び絶望のどん底へ
882名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 17:05:18 ID:ggJ/L3jP
>>881
まずsageましょう。
インデックスは上条さんを「とうま」と平仮名で呼びます。
あと、わざわざインデックスの名前を変に書くのやめてほしい。
なんか全然面白くないんだよ。
883名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 17:09:43 ID:Dt6lcjhm
>>882
すみません調子のりました
884名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 17:23:13 ID:ocKaHwk1
インデックスはまずの前にあるそれの先端に優しく口づけをした。
それからかわいらしい舌で先端を舐めまわす。
続いてその舌を全体にまんべん無く這わして行く。
やがて全体がてらてらと輝いて来た所で、それをゆっくりと口の中に頬張って……。





「おいひいねとうまこのアイスってやつ」
「インデックス。お前は何雰囲気出してるんですか――おい神裂、五和。お前らは真似しなくていいから」
「「え?」」
885名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:19:40 ID:Rde6ToGU
クソッ!
>>884があからさまだと知りつつも
騙されてしまった自分が不甲斐ない
886名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 20:21:07 ID:ladk1a9f
黒子が、当麻をお兄様扱いしてて、美琴を恋のライバルとして類人猿扱いしてるSSってなかったけ?
どっかで読んだ気がするんだがなぁ…、脳内妄想だろうか?
887名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 20:38:00 ID:7FwCTK/C
20で話が終わらずに21の表紙がサーシャなんじゃね?
現地妻は一人だけじゃないんだよ、きっと
888名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 21:10:04 ID:BpbeM6mP
制限解けたし
なんか投下するかー
889名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 21:16:35 ID:Rpremex3
銀河鉄道げっと!
20巻出たらレッサーもののSS増えそうな予感。上条サイド初の小悪魔系(オリ姉は大悪魔、アニェは意外と素直)だし。
ロシア→山小屋→上条さん誘惑→逆に幻想殺され→押さえられて挿入→負けじと尻尾を上条さんにアッー!
を期待。責め好きでニヤニヤだけど顔真っ赤とかだと萌える。
890名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 21:20:10 ID:EEGwK2yQ
英国の件で雲隠れせざるを得なくなったキャーリサが上条さんの家に転がり込んで
気品の欠片もないだらしねぇ服を着てるんだけど何故か異様に似合っていて
飯とか掃除とか家事全然やんないからお前はインデックス二号かって
そんなことねーよいいからビーフオアフィッシュとうま私も食べたいかもみたいなので
更に上条家の家計は火の車に
891名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 23:35:07 ID:dj224WDd
雲隠れしに来るのはむしろ第一皇女リメエア様のキャラだけどな
キャーリサ様は傲岸不遜だから下々に頭を下げたりはしない
892名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 23:39:00 ID:ctYmcwlQ
>>891
リメリア様はいつの間にか上条さんの学校の教員になっていても違和感ないよなあ、地味だから。
ただ亡命という意味では第二王女じゃないのかなあ。
893名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 00:26:33 ID:7xzCCFv/
>>849
亀レスだがWと種2作に出てたよ<あれ☆すた
黒いMSなら多分前者のことかと
894名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 00:33:15 ID:3upwBfxb
>>893
アレイスター・マックスウェルたん
「死ぬぜぇ…俺の姿を見たやつはみんな死んじまうぜぇ!!」
だいたいあってる
生かして返さなそう
895名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 00:34:09 ID:wyYML6st
このスレって男同士の絡みはNG?
896名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 00:53:16 ID:/jBZMv4n
>>895
基本的に百合・BLは人を選ぶ(ネタであったとしても)
だから、注意書きさえあればおkかな?
まあ、男同士はどこに行っても、基本歓迎されないと思ってよし
897名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 00:58:30 ID:gRLnQhoV
以前何かに目覚めた土御門が上条さん家に侵入して寝ている上条さんを掘るSSがあったような
898名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:00:54 ID:HTTXftWD
ネタの領域のうちなら男同士でも楽しいんだがな
ガチでやられるのはちょっと
899名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:06:32 ID:oSFtP8Cs
しかしエロパロ板なのにエロが全く無いんだな
900名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:55:42 ID:d+xd/SIL
百合もホモもガチはいらん
901名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:58:58 ID:201JnnbX
んだ。801板にスレ立てしてそこでやって欲しい。
男×男は嫌だ。
902名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:59:23 ID:IIabkrKV
>>900
つまりどちらの可能性もある
一方さんはいらない子と…
屋上いこうぜ…(ry
903名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 02:29:04 ID:Ip75DDzO
一方さんの性別は第3の性別『一方通行』じゃないのかっ!?
904名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 02:37:14 ID:HvxXz8Ag
禁書はあまりBL要素はないからなぁ…
でも冬コミでていとくんの本を見かけかけたという情報が……
つかあの世界にもコミケってあるのかな?


販売物一覧

かみみかど  [冬コミ新刊]
   土御門×上条 18禁      ウイハル&マイカ合同誌

オンリー・マイ・イマジンブレイカー [既刊]
   上条当麻総受け 18禁
      ウイハル個人誌


「す、すいません…新刊と既刊の上条総受け本二部ずつお願いします…」
「あーダメダメ!
規則でスカートの下に短パンはいてる人には売ることは出来ないんだぞー」
「どぉい!!なんでそんなピンポイントなのよ!!!!!」
905名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 03:27:54 ID:d+xd/SIL
>>902
一方さんは相手に応じて変えればいいだけの話だ
屋上には1人でいけ
906名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 03:29:56 ID:8BXLRdkz
十万三千冊の同人誌を記憶した女、インデックス!
907名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 03:35:04 ID:ssuaLGwc
>>825
舞夏「実は上条当麻は>>904なんだぞー」
インデックス「Σ( ̄ロ ̄lll)!」
908名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 06:54:44 ID:N+k4keWu
                      ____
                            `丶
                 /            \
                    く            ノ   ヽ
                 〉 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     l
                   | |    _____|    |
                  |,厶ア{∧ 丶\ \}\  │
                 │|/f^r芯\ィr芯ヾVヘ  「  ∧
                │ l|〉 V::}   V:::} } ヽ小、
                    ヽ八            .ィ |´ \ ヽ
              _}三ミヽ | |>   -  -=≦/:厶.  \ \
              |.:.:.:.:. \\|: W)/{匸斗-=ニ三三}    \}
              |.:.:.:.:.:.:.:. \\L[// ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|    \〉::\
            (_ ).:.:.:.:.:.:.:.:.: ヾーr':.:.:.:.上:.::;;:ス.:.:.:.:(⌒ヽ \\:::::〉
            ノ∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|<>|:.:.:.:.:.:.:.:.:×テ.:.:.:.:.:.( __人\}ヽ∨
           (__ノヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.:.:.:条.:::::イ:.::::::::.|\ ⌒⌒)
               、 _.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ル.:.:.:.:.|∨`ー冖
                __   > 、.:.:.|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.___|
           __{∧/ニ二\_:|.:.:.レ-‐<\    \_
         /  ∧/ハ´ ̄\   ̄´  __ \\    ヽ\_
            ⌒ー=≪}//}_\       {/∧/\ 二二ニニ〉__>、 `丶、
              じヘ、 \       xヘ//ハ>、    \ て:イ \   \
                    ̄`ー─<__ ∧//}/`ー─'^こ>‐┴'⌒\__>
909名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 08:03:27 ID:kS7jr8Qh
てすと
910名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 11:16:36 ID:5eND4VPR
鬱陶しい流れになってきたね^^
911名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 12:46:07 ID:f8UCDtBi
エロパロ板だとエロ要素含まないと板違いなのかorz
エロ有無は問わずとあったから以前書いたのだが、投下しにくい状況に・・・

どうもエロ要素が思い浮かばない打ち止めと一方さん
912名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 13:00:01 ID:BZf+xuKW
一方x黄泉川で
913名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 13:02:40 ID:wFlKaV8j
>>903
アキ!なにしてるのよ!
914名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 14:10:06 ID:BKPxojxU
>>790様へ
ローラ分補給って事でひとつ。
あと、微エロなのは自分の力量からしてデフォです、ごめんなさい。
2レス。
915ローラ小ネタ1/2:2010/02/11(木) 14:11:19 ID:BKPxojxU
世界標準時が日付が変わった事を知らせてから間もない頃、イギリスの聖ジョージ大聖堂の一室から断続
的なあえぎ声が漏れ聞こえていた。続いて振り絞った絶叫。
その声の主は――、
「最大主教っ……!!」
偶然側を通りかかった炎髪長身の神父が、その扉に体当たりでもするようにぶち開ける。鍵がかかってい
たのか、正しく力が伝わらず歪んだ木製の扉は蝶番から外れて、瞬間宙を舞った。
そして、目のあたりにした光景の突拍子のなさに驚き呆れながらも、小さなため息とともにやっとのこと
で言葉を吐きだした。
「何してるんですか……?」
「……お、乙女に、はぁん、それを訊きたると、は、英国紳、しっの、……恥なりなの……よぉ……」
頬を寒空の下の幼子のように紅潮させて悶えるその妙齢の女性は、間違いなくイギリス清教の最大主教、
ローラスチュアートその人だった。
呼吸も着衣も乱れ、結っていない自分の金髪に埋もれるように冷たい床に横たわっている。加えて、瞳は
潤み、肌は湿り、下半身に至っては小さな水たまりができている始末。何があったか、むしろナニをシてい
たかは言うまでもない。
「……鍵はかけたりてなのよステイル。魔術的な封印も必要なりしけるかしら?」
「いえ……」
そもそも、人の目に触れたくないなら、ランベス宮の方が『処女の寝台』というその性質からして適当だ
ろうに。
「ふふ、ふ……」
ローラが怪しく微笑むが、ステイルの目を奪っているものは、石畳を振動して叩く『何か』。白い棒状の
それは金属とプラスチックで出来ているようで、いくつかのスイッチが側面に存在し、科学的な何かのよう
だ。その答えは、訊いてもいないのに、ローラから語られる。
「やはり学園都市謹製のはんどまっさーじきとは、凄まじきものなのよ! 11段変速に、ランダム加速機
能! 充電式内蔵電源のそのパワーたるや、何やら怪しき術式でも使いているやもと思わせとうたる程な
りけるによりてなのよ!」
「はぁ……」
呆れる以外の反応が思い付けない。乱れに乱れた馬鹿口調によって、興奮の度合いだけはなんとなく理解
できるが。
「ステイルも、学園都市謹製おなほというものが届きて……」
「結構です」
ステイルは落ちていた扉を軽々と拾いあげると、もとあった場所に器用にはめこみ、さっさとその場を後
にした。この後彼女がどうなろうと、ぶっちゃけどうでもいいのだ。
『あ、あれぇ……? いかにしたるのよ!? 電源が入らなくなりけるのよー!!』という絶叫が背後か
ら聞こえても、だ。
途中すれ違った侍女に馬鹿な上司の湯編みの準備をさせたのは、せめてもの優しさだろう。
916ローラ小ネタ2/2:2010/02/11(木) 14:12:07 ID:BKPxojxU


数日後、急に必要悪の協会の女子寮を訪れたローラに、神裂が呼ばれていた。
「えーと、どういった用件でしょうか? 仕事の話でしたら、別に寮まで来ていただかなくても……」
「かの洗濯機の修理を神の如くやってのけたり、と土御門より聞いておるのよ」
「そ、そんなことはありません……」
両手を顔の前であたふたと振って否定しても、そんなことを気にするようなローラではない。
「これを直して欲しいと思うてたりけるの」
懐から取り出したのは、もちろん例のあれ。今目の前にいるのがステイルだったら間違いなく頭を抱えて
しゃがみこんでもおかしくないが、神裂はそれが何であるか知る由もない。
「これは?」
「学園都市謹製のまっさーじきでありけるのよ。その与えられし快楽たるや、言の葉では伝えられぬほどな
りなのよー!」
「はあ……」
上司の異常なまでの熱弁を前に、不信感は隠せない。
「しかと洗いてあるから、心配は無用のことよ」
「?」
「それでは、わらわは忙しくありけるから、あとは任せたるのよん♪」
「へ!? えと……」
さっさと置き去りにされる神裂と、学園都市謹製電動ハンドマッサージ器。
両者は(というか神裂が一
方的に)、しばらくにらめっこを続けていたが、恐る恐る手にとり、何の反応もないことを確認して安堵の
息をついた。
「あれは、学園都市と言いましたか……。また上条当麻に頼るのは本意ではないのですが、土御門も向こう
にいることですし……」
神裂は席をたった。
机の上にはもう何ものっていない。


神裂が日本へとイギリスを発ったのと時を同じくして、学園統括理事長からさらに色々と高性能なマッサ
ージ機がローラのもとへ届けられ、再び毎晩水音が漏れ聞こえはじめたのはまた別のお話。



――そして、日本、学園都市。
「作戦成功ってことなんだにゃー。なぁ、カミやん?」
「な、な、なんのことでしょうか、土御門!?」
「……不幸だ」

そして、マッサージ器が巻き起こすさらなる事件へと……続かない。
917怪人デカ毛布 ◆WOvo.5fPo6 :2010/02/11(木) 14:15:24 ID:BKPxojxU
というわけで、投了、もとい投下終了。
馬鹿口調難しい…。

スレの流れがエロなし、百合・百合子排除で悲しい限りです。
ちょうど一年程前にバレンタインガチ百合でGJもらったのはいい思い出。友人の上×百合が好評だったのも。
たくさんの通行止めが書けたのも楽しかったです。

それでは、消しゴムはんこ職人もといss職人見習いは名無しに戻ります、……アディオス。
918名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 14:19:49 ID:mf8axpv7
百合厨は独善的すぎるから
919名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 14:47:11 ID:MK4Q0O3X
>>917
最大教主GJ!
ってかあんた幾つだw

みんなが色々言ってるけど、エロの有無は>>1の通りで良いんじゃないですか?
百合にしてもそうだけど、投下前にちゃんと注意書きすればいいだけの話では?
超電磁砲の百合スレはあるみたいだけど、結局は職人さん個人が投下したい方に投下すればいいのでは?
好きか嫌いかで文句を言わず、嫌ならスルーすればいいんですし
百合厨がどうのこうの言って不毛にスレを埋めるくらいなら、誰かが妄想垂れ流してる方がよっぽどこのスレらしいかと
長々と偉そうに語ってごめん
920名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 15:23:14 ID:uoZagP1t
>>917
馬鹿口調って、何度見直しても書き直しても違和感が消えないんだよなー
おまけに原作を調べてると
「何で巻数で微妙に使い方違うんだ!? ノリか、ノリなんだろ、ノリで書いてんだろ!」
と余計に混乱してくる始末w

“カップリングやシチュエーション、エロの有無を問わずSSは常時大歓迎”
書き手はテンプレを胸に秘め、心の赴くままに書く……ただ、それだけの話だ…
921名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 15:27:11 ID:YM/+5FuJ
別にエロ要素含まないのはすれ違いとか誰も言ってないと思うんだけど…
何で通行止めが駄目だとかそんな話になってんだ??
良く分からん
922名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 15:55:53 ID:mf8axpv7
ただ百合だけは勘弁な
923名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 17:05:10 ID:yxYGwtoz
>>917
GJ
ローラはどこまで行っても仕方無し。
あなたは頑張った。
胸を張っていいと思うわ。
924名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 17:09:19 ID:mf8axpv7
百合なんて誰得なんだろう
925名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 17:10:05 ID:PcPgYMTJ
黒子が得する
926名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 17:23:27 ID:ixTB8/Ho
黒子がストレートに戻ったら、美琴がそこら辺の壁に頭を打ちつけながら「これは夢、これは夢」と現実を否定しだす気がする。
927ApywaRwcです:2010/02/11(木) 17:49:55 ID:UYzDx7p4
流れを切ってすみません。投下させて下さい……。
928五和中毒1:2010/02/11(木) 17:50:50 ID:UYzDx7p4

「くちゅ、ちゅぷ、――フフ、気持ちいいですか?」
唾液濡れの肉棒をシゴきながら、優しく微笑む五和。
激しく上下する手と、彼女の柔らかな表情は、余りにもアンバランスだ。
「ぐ、ふぐ、んん」
猿轡を噛まされ、両手足を縛られている上条が、くぐもった声をもらす。
もう一時間近くも焦らされ、彼の肉棒はこれ以上ないほどに硬く勃起していた。
「ウフフ、ビッキビキですね。出したいですか?――んちゅっ、ちゅぷ、ちゅっ。
 出したいですよねぇ、思いっきり、びゅーって。とっても気持ち良いですもんね」
猫撫で声で囁きながら、肉茎をシゴき上げ、パンパンに脹れた亀頭にキスを落とす。
五和のぽってりした唇が押し付けられる度、精子を漏らしてしまいそうな快感が走る。
「うう、ぐ、ふぐ……」
「ちゅぷっ、ちゅちゅっ、んん、んちゅっ」
五和も熱に浮かされたような表情で、一心不乱にキスを降らせる。
キスの間隔も短くなり、今や、殆ど亀頭に吸い付いている状態だ。
「ちゅーっ、ちゅぽっ――もうピュッピュしたいですよね?」
五和は息を荒く、虚ろな瞳で上条を見詰めた。
言葉を紡ぐ度にうごめく、濡れた薄桃色の唇が恐ろしく淫靡だ。
上条はぼんやりと(あの唇でシゴかれたらスゲー気持ちよさそう……)などと思った。
「んふ、れろれろれろ、ちゅっ――うんと気持ちよくなってくださいね?あーむ……」
裏筋に舌先を押し当て、ちろちろと焦らすように動かした後、
口を大きく開け、見せ付けるように肉棒を飲み込んだ。
「ふっうう、ううっ」
亀頭全体を、五和のぬるりとした温かい口内が包む。上条が快感に腰を跳ねさせる。
そんな彼の反応に、五和は淫悦に目元を歪め、舌をニュルニュルと亀頭に這わせた。
「んちゅ、ぢゅち、ちゅっ、ぢゅぽ――んふふ」
上条の肉棒がビクビクと震え、五和に射精が近いことを教える。
彼女は頭を振って、カリから下を、窄めた唇でシゴき始めた。
ラストスパートをかけるように、激しく吸い立て、口内で裏筋を舐め上げる。
「ぢゅちゅぅーっ、ぢゅちゅぅーっ、ぢゅちっ、ぢゅぼっ」
「うううっ―――っ――っ……っ!」
ドピュドピュドピュッ!と、焦らされ続け、溜まりに溜まった精液が打ち出されて行く。
強烈な快感に気が遠くなり、上条はそのまま気絶するように眠りについた。

「んん、ンク――ゴクン……はっ、はぁ、はぁ」
五和は、上条が放った大量の精液を、苦労しながらもちゃんと飲み下した。
そして、頑張ったから、上条に見せようと覗き込む。すると、
(………寝てます。ぅぅ、頑張ったのになぁ……)
五和が残念そうに肩を落とす。
「でも、これで今日も学校には行けそうにないですね――フフ」
と、眠る上条を見詰めながら、何とも妖艶な笑みを零すのだった。

以上が、約一週間前の出来事である。
929五和中毒2:2010/02/11(木) 17:51:34 ID:UYzDx7p4
カーテンの隙間からは、午後の光が差し込んでいる。
「あ、ああうっ、きもち、いいですぅっ!」
甲高く艶やかな悦びの声を上げる五和。
彼女は今、ベッドの上で上条に組み敷かれ、大股を広げて彼の肉棒を受け入れている。
「あ、あ、あああっ、イックぅう!またっ、イイ゛ッ……ッ!」
腰を仰け反らせ、歯を食いしばり、強烈な快感に耐える。
昨日の夜から、もう何度目になるか分からない絶頂を迎えた。
「五和……」
絶頂を迎えた彼女に濃厚な口付けをする上条。舌を絡ませ、唾液を流し込む。
五和は、イッた後の痺れるような余韻に浸りつつ彼の唾液を飲み下す。
(口もアソコもいっぱぁい……)
上条に、一方的に組み敷かれる興奮に身体を震わせ、五和はぎゅぅと彼にしがみついた。
グチュゥ、と上条の肉棒が更に深く五和の膣に突き刺さる。
「んんんっ!――んちゅちゅ、ちゅばっ、んん、ちゅっ」
上条の亀頭が、子宮口にグリグリと押し付けられ、五和は快感の余り悲鳴を上げた。
しかし、それでも上条の唇は離さず、貪るように舌を絡ませ唇を吸う。
「んんちゅぱっ!――あ、あ、あんんっ、あう、またぁっ」
「五和は、奥トントン、好き、だよな……」
息を荒げながら腰を送り出す両者。結合部から愛液と精液の飛沫が飛び散る。
「ひぅ!すきぃっだいすきですぅっ、あああんっ」
「ヤベェ……、スゲー気持ち良いよ、五和……」
無数のヒダがヌルヌルと絡みつき、膣全体が精子を搾り取ろうときゅぅ〜っと締め付ける。
気を抜くと、直ぐにでも精子をぶちまけてしまいそうだった。
「わた、しも、ああんっ、きもちいいですぅうっ!このおちんちんすきぃ!」
ガチガチに勃起した熱い肉棒が、容赦なく膣を掻き回し子宮を突き上げる。
先程から、小刻みに何回もイキまくっている五和。―――そしてまた、
「イ゛ッ、イクッイクゥ!イッああああああああぁっっ!!」
ガクガクと腰を痙攣させ、激しい絶頂へと突き上げられた。
膨よかな胸をプルプルと震わせ、荒い呼吸を繰り返す。
「ぁ、ぁん、はっ、はーっ、はーっ」
時折、荒い呼吸の合間から弱々しい喘ぎがもれる。それほど強烈な絶頂だったようだ。
しかし、これで終わりではなかった。
「ひぃぃぃっ!!」
ズチュッヌチュッ!と卑猥な音を上げて、上条が五和の膣を再び責め立てる。
「ひ、ひぅぅぅっ!ま、ぁってぇくだ、あああうっ!つ、つらいれすぅぅっ」
「五和さんは、どこが、つらいって? クッ――」
「んああっ、おっ、おまんこっ!おまんこつらひぃぃっ!ああああっ」
「う、クゥッ……、五和、五和ぁ!」
熱に浮かされたように名前を呼び、汗と唾液と精液まみれの彼女を抱きしめる。
上条も彼女の膣内に射精すべく、一心不乱に腰を打ち付けた。
「ひぁあああっ!イクッ!イクッイクイグぅッ!イ゛ッッあああああああっっ!!!」
しぶきを上げて派手にイク五和の膣。上条は容赦なく、
「出る、膣内に出すぞ!五和ぁあ!クゥッ!!」
思い切り腰を反らし、彼女の膣内の奥底に、ドピュッドピュッ!ドピュゥゥッ!と大量の精子を吐き出した。
930五和中毒3:2010/02/11(木) 17:52:30 ID:UYzDx7p4

「あッはんっ、ぁ、はぁぁ……、あうっ!ぐりぐりぃぃ……っ!」
イッたばかりの膣奥、子宮口に肉棒をグリグリと押し付けられるのが堪らない。
五和は、冷めやらぬ余韻と子宮口を嬲られる快感に、全身をビクッビクッと跳ねさせた。
「あっあ、はっんん、ぴゅっ、ぴゅって、イッぱぁいんん」
五和の膣内では、依然として上条の射精が続いているらしく、彼女がうわ言のように呟く。
よだれを垂らし、だらしなく開いた口は、最上の悦楽を感じて淫らな笑みを湛えていた。

「ううっ、クッ」
やがて、ゆっくりと上条の肉棒が引き抜かれる。
すると、ゴポッと音を立てて、五和の膣口から白濁した精子が溢れ出た。
「ああん……」
残念そうな喘ぎと共に身を震わせる五和。
「あ、フフフ、橋が架かっちゃってますぅ……」
虚ろな瞳で、自分の膣口と上条の肉棒に架かる白濁のアーチを、嬉しそうに見詰める。
「んんん、フフ――」
五和は甘い声をもらして身を捩り、上条に熱の篭った視線を向けた。

汗と愛液と唾液に塗れテカっている身体が、いやらしいニオイを放っている。
軟らかく大きな胸と硬くシコッた乳首が、誘うようにプルプルと揺れている。
精子が注がれパックリと開いた膣口が、物欲しそうにヒクヒクとわなないている。

五和の全てが上条の欲情をかき立てる。彼はゴクリと喉を鳴らし、彼女を見詰めた。

情愛、誘惑、期待、怯え、悦び、狂気―――様々なモノが織り交ざる瞳で、五和は妖艶に微笑んでいた。

「ぁ、ぁ、はんん……かみじょうさぁん」

彼女が呼んでいる。

彼はもう、彼女に囚われてしまっているのかもしれない。

再び五和に覆いかぶさった上条の肉棒は、痛いくらいの硬度を取り戻していた―――。
931ApywaRwcです:2010/02/11(木) 17:54:07 ID:UYzDx7p4
以上です。
ごめんなさい。上、sage忘れました。
過疎っていると聞いてたので埋めにきました。別に過疎ってないですね……すみません。

長文失礼しました。
932名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 18:10:54 ID:C3u27g+U
乙です。

次スレとある魔術の禁書目録 24フラグ目
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265879380/
933名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 18:11:09 ID:wWR/aIUB

五和乱れすぎwww 
上条さんはいじめられてるのがいいね
934名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 18:29:12 ID:wtXOlEq4
GJ!
五和ヤンデレ化w
935名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 19:01:20 ID:EH6NWHxy
>>933
ビリビリがやりすぎてるのでかえってバランスが
936名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 19:16:09 ID:C3u27g+U
次スレの即死回避たのんます。
937名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 19:46:48 ID:04KeGkUJ
木山x上条頼む
938名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 19:50:03 ID:5nqiMsDg
上条さんの足のケガはどうした
939名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:18:07 ID:zcLpuLpe
そろそろ500KBかな??
940名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:35:37 ID:MYJKJhpP
これで容量いったら上条さんがレッサーに喰われる
941名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:42:10 ID:EH6NWHxy
俺は五和の大きいブツに食われたい
942名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 21:01:03 ID:yxYGwtoz
>>931
GJ!
最後にエロいのキター!!
次スレは美琴とか神裂とか五和とかズッコンバッコンされるといいな。
魔乳もちっぱいもぎゅーぎゅー搾られてぴゅーぴゅーなっちまえばいいんだ。
穴という穴に全部突っ込まれて息も絶え絶えのインデックスとか、全裸調教された黒子を引き廻すとか、そんなの観たいか?
私は純愛のがいいなー。
943名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 21:22:25 ID:ssuaLGwc
神裂や五和は普段は控えめだが、感情が昂ぶって来ると攻撃的になるタイプだからなぁ
美琴はその逆で、普段は高圧的なのに、肝心なとこで萎縮して受身になってしまうタイプ
944名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 23:12:21 ID:tJOAEzkw
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
945名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 23:14:10 ID:GOyRGztZ
946名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 23:29:22 ID:74rNoYYw
>>931
GJです!

だけどやっぱり五和はヤンデレ要員なんですね……
947名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 00:55:52 ID:vzJoTw/e
500
948名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 00:57:39 ID:xjK+KIgd
499
949名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 01:10:31 ID:p97Fus4U
うめ
950名無しさん@ピンキー
うっまーれ