触手・怪物に犯されるSS 22匹目

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777名無しさん@ピンキー
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マリーカ「皇妃さま! ヒルダさま! ご無事でしたかあ!!・゚・(ノД`)・゚・」
マリーカがヒルダに抱きついた。ヒルダが急激な陣痛に耐えながら笑顔を作って、
マリーカの髪をなでてやると、マリーカは安堵とうれしさで泣き出した。
前庭に救急車が待機しており、ヒルダの担架は車内に運び込まれた。
アンネローゼとマリーカ、それに侍医と看護婦が同乗して出発する。
前後左右を軍用車が守り、ケスラーの部下ヴィッツレーベン大佐が
これを指揮して病院へと急いだ。ケスラーは残って消火と負傷者の救出にあたった。

***フェザーン医科大学附属病院***
市内のテロ活動を一応全て鎮定してから、病院へと到着したケスラーは、
分娩室の外で、煤に汚れた軍服のまま出産の時を待っていた。
マリーカ「大佐さん、これどうぞ」(コーヒーを差し出す)
ケスラー「これはありがとう、フロイライン……?」
マリーカ「私、マリーカ・フォン・フォイエルバッハといいます。
     大佐さんのお名前は?」
ケスラー「ケスラー。ウルリッヒ・ケスラー」
その名前を聞いたマリーカはびっくりした。
マリーカ「あの、じゃ、憲兵総監閣下ですか!? 大佐さんじゃなかったんですね」
ケスラー「大佐だったこともある」
マリーカ「ごめんなさい。お年齢からいって大佐ぐらいかと思ったんですけど、
     私って記憶力が悪いんですね。憲兵総監閣下なら、皇妃さまのところへ
     いらしたこともおありだし、お顔を存じ上げてなくちゃならないのに……」
ケスラー「もういいよ。俺も君の顔を知らなかったからな、フロイライン・フォイエルバッハ」
ケスラーが微笑すると、少女もそれに応じた。
マリーカ「ありがとうございます、閣下。あの、私の事はマリーカと呼んでください」
余談だが、後にこの二人は結婚する。
分娩室のドアが開き、上気した顔からマスクをはずした医師が、
声を奮わせつつ宣告した。
医師「男の御子です! 身体的に何らの欠陥も見受けられません!
   皇妃陛下も御健康でいらっしゃいます! 帝国ばんざい!」