>>86の続き。
こんなふうに愛し合える日が来るのを、果たして自分は知っていたのか、
アンドレにはわからない。
実現してみるとこれは最初から決まっていたことのようにすら感じる。
お互い一糸まとわぬ姿になり、抱き合い、またキスをする。
オスカルの舌を翻弄すると、それは驚くほど従順だった。
いつか、舌を這わせたうなじ。
もう一度あの時の感触を確かめるようになぞる。
そして、いつも夢見ていた乳房。
手の中にある実際のそれはいつもの想像よりもずっとなめらかで暖かかった。
そっと、そっとなでる。
「う…」オスカルの声が漏れた。
「…いやか?」アンドレが尋ねる。
オスカルは首を横に振った。そしてアンドレの背に手を回した。
それを合図のようにして、乳首をなでるように吸う。
かつてオスカルの服を破いたとき、自分はこうしたかったのだとあらためて思う。
唇を脇腹に移し、なおもキスを降らせる。
下腹の感触を確かめていると、絹の繁みが頬に触れた。
−この下に、ジェローデルが奪ったという女の隠れた唇がある−
やや嫉妬しながらも、脚の間に顔を潜り込ませる。
オスカルはぎこちなく体を震わせながらも、素直に脚を開いた。