>>696 ディケ陣がその世界に乱入→W夏みかんと3Pとか良いかも
早くそのドラマ見たいぜ
いっそのことゴルファーの世界のもやしと失踪人の世界の夏みかんで
いちゃつけば良いよ
>>702 世界を超えた愛………ゾクゾクするねぇ!
と思ったが、そもそもオリジナルが世界を超えた愛だった。
今のとこ09特撮の中じゃ夏みかんが一番の出世コースかな
だね。夏みかんが一番仕事がコンスタントだと思う。
本当に何年後かに士と夏みかんの中の人で、ゴールデンでドラマとかしてくれたら最高なのに。
ところで連休にWを一話から見直していたら、初期のフィリップの亜樹子への懐き具合に萌えた。
計算外の亜樹子に興味津々で、一気に距離を縮めてる感じでいい。
若菜姫との行方も気になるけど、フィリップにとって亜樹子も大事な存在でいてほしいよ。
>>706 何言ってんだ
すでにゴールインしてるだろw
あの噂ってマジなの?
士と夏みかんの人が付き合ってるって噂のことか?
所詮噂だし。事実でも本人たちの好きにさせてやればいいしな。
園咲姉妹って妊娠したら周りに対して一気にデレそうな気がする
W全盛期に今さらな質問でなんだが、士と夏みかんは一応公式認定でいいんだよな?
手持ちの雑誌の相関図には、「(夏海を)守る」と書かれてるんだが……
ちゃんと公式認定されてるのは平成だと名護恵とトドロキ関係ぐらいだと思うけど
はたしてW内で公式カプは成立するのか…まず無理っぽいが
照井→亜樹子をやってくれないかな。成立しろとは言わないから
>>712 公式でらレビや映画でも士→夏海は確定だが
夏海は士のことは仲間止まりのような・・・
>>715 だが見てる側には映画のあれは明らかに愛してると妄想出来るのも凄い
>>715 でももやしに実質的なプロポーズしてたよなw
「士くん1人くらい暮らすスペースはあります!」だっけ
あれはキタワ
ユウスケ…(´・ω・`)
>>713、
>>712 いろいろと納得した、ありがとう
キバの印象強すぎて、どうもそういった目で見てしまう癖がついたようだ
719 :
712:2010/03/24(水) 19:05:29 ID:71XcQnP7
すまん、アンカーミスった上にリロードしてなかった
>>718のは、
>>712じゃなくて
>>715だ orz
>>715 確かに逆プロポーズだw
つか、すでに二人の居候抱えてるだろうと画面に突っ込んだのはいい思い出ww
720 :
719:2010/03/24(水) 19:08:48 ID:71XcQnP7
721 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 23:23:52 ID:zH6tZclu
テレビ→仲間止まりだったかもしれないけど
夏・冬映画後は恋愛感情として意識するだろ
あの流れは
>>722 「俺にはお前しかいない」って言ってる人に扉の向こうから「帰ってください」
これなんて昼ドラ?
まじかよ…ちょっとDVD借りてくる
7スレで渡×静香投下したものです。
ダブルと士夏海流れぶったぎりで申し訳ありませんが、名護めぐ絡めた続きを書いたので
投下します。エロなしです。
中身は一応、渡静香と名護めぐで。
短いです。
言葉より確かな幸せの数
「名護さん!僕、今日は名護さんに報告があるんです!」
「ほう、何かいいことでもあったのかな?聞こう、言ってみたまえ」
「僕、結婚することにしました!」
ぶっっっっっ!!!
めいっぱい噴き出したコーヒーを、とっさに盆で防いだのは見事な反射神経だった。
「ど、どういうことだ、渡くん!」
「いやその、ですから、僕、結婚することにしたんです」
「誰と!」
「静香ちゃんです」
満面の笑みで、少し頬を染めたりなんかされると、そこらの女の子より可愛らしい。
「そ、そうか、うん、それはおめでとう」
取り乱したところを見せたくはないのだが、隠しきれず、不審な行動になってしまう。
「しかし、まだ彼女は高校生じゃなかったか?」
「今年の春には卒業なんです。それで、彼女が高校を卒業したら、ってことで決めました」
「なるほど」
「それで、やっぱり名護さんには早く報告しないとと思って。ほら、結婚に関してはずっと先輩なわけですし」
先輩?
耳に心地良い単語に、名護の顔が引き締まり、心が高揚する。
そうだ、俺は結婚に関しては先輩だ。
よって人生の先輩でもあるわけだ。
ここは、先輩としてあらゆる助言をしなければ!
「渡くん」
「はい」
「もう、彼女のご両親には挨拶は?」
「ええ、先日」
「そうか、ご両親はびっくりしていただろう。だが、それが正常な反応だ……」
「あ、いえ。何だか、感激して泣かれちゃいました。『うちの静香でよければさっさと持っていってください』とかも言われました」
「そ、そうか。それじゃえっと、プロポーズはしたのか?」
「いやその、されました」
「え?」
「静香ちゃんからプロポーズされて、僕、うんって答えたんです」
ちょっと待て。
それは男としてどうなんだ?
いけない、それは許されないことだ!
「渡くん!」
「は、はい?」
「では君は生涯の伴侶となるべき女性に、プロポーズをしていないわけだな?」
「……されたんじゃだめなんですか?」
「それはいけないことだ。考えてもみなさい。男からプロポーズもせずに結婚など、彼女の女性としての矜持はどうなる」
「はぁ……」
困惑したような渡に、名護は更に言い募る。
「だから、君はきちんと彼女にプロポーズをするべきだ!分かったら、さっさとプロポーズをしてきなさい!」
とカフェ・マル・ダムールに名護の一喝が響いた。
「……と、言うわけで、言ってみようと思うんだけど……」
ちょこん、と正座した渡がまっすぐに静香を見上げる。
「……うーん、渡がそうしたいのならいいけど」
何やら大事な話があると言われ、静香が渡の家に駆け込んできたとき、そこでみたものは玄関ホールで正座をして静香を出迎える渡の姿だった。
何事かと聞いてみると、素直に名護に言われた事を話すものだから呆れる。
まあ、尤も、そういう素直なところがほうっておけなくて可愛いのだが。
「えっと、それじゃ、はいどうぞ」
静香も渡の前に正座をして、まっすぐに視線を合わせる。
「……ええっと、その、し、静香ちゃん」
「はい」
「……なんて言えばいい?」
「……あのね」
はあ、とため息をついて静香は膝を立てて渡の両頬を手のひらで包んだ。
「渡が言いたいように言ってくれればいいんだよ」
「……」
と、言われても難しい。
プロポーズをしなくても、もう静香をお嫁さんにすると決めてしまった気持ちが揺らがないのだし。
だが、名護に言わせると、それは男としてあるまじき事らしいし…。
「ね、渡」
「え?」
「渡、あたしをお嫁さんにするの嫌になった?」
「そ、そんなわけないよ!」
「だったら、難しく考えないでいいよ」
そう言われて、渡はじっと静香を見つめた。
大きな目、白い肌、よく喋る賑やかな声を発する唇。
何もかもが自分と違っていて、何もかもが愛おしい。
静香のどこが好きなんだろう?
今まであまり考えたことのなかった当たり前の事を考えてみる。
出会った日から、自分の世界に飛び込んできた女の子。
ずっと一緒にいてくれた。
ずっと繋がっていてくれた。
世界を見せてくれた。
何も怖がらないで、受け入れてくれた。
音楽以外何もなかった世界の中で、音楽以外に傍にあったたった一つの優しさ。
……彼女は、僕を、信じられないほど大事にしてくれた女の子。
ああ、そうか。
渡は自分の頬に当たる静香の両手に自分の手を添えた。
この温もりこそが、誰にも譲れない、手放せない愛おしいもの
「……静香ちゃん」
「何?」
「僕、静香ちゃんが大好きだよ」
「うん、知ってる」
静香がにっこりと笑って、渡に手を添えられたまま額と額をくっつける。
鼻先が触れ合いそうで少しくすぐったいけど、これは何て心地良い距離。
「あたしも、渡が大好きだから分かってる。渡はあたしが大好きだって」
「うん。だからね、僕を幸せにしてください、じゃなくてさ。僕と一緒に幸せになろうね」
「渡……」
「僕も静香ちゃんを幸せにしてあげたいから、だから、一緒に頑張りたいな」
「……素直でよろしい」
なんて渡らしいまっすぐな誠実さだろう。
静香は、胸の奥がきゅん、と音を立てるのを聞いた様な気がした。
(大丈夫。あたしたちは絶対に幸せになれる。ううん、ずっと幸せでいられる)
ずっと奏でられる心地良い音楽のように。
彼のバイオリンの音のように。
「あたしも渡を幸せにしてあげたいの。生きてて良かったって笑っててほしいの。何があっても渡を守りたいの」
「静香ちゃん……」
「一生、渡と一緒にいるってもう決めちゃったんだからね!」
あの頃、少年と少女だった二人は、今、恋を知って大人になった。
不思議なくらいに全て、何一つ二人の間にあったものを壊すことなく、揺らがせることもなく。
この絆がある限り、幸せになれないわけがない。
幸せになれると、強く確信して繋がれた手はキスが終わっても離れることはなかった。
「……つくづく、余計な方向への説教が得意な人ね」
「どういう意味だ」
「はぁ、あのねぇ。渡くんたちには渡くんたちなりのスピードとか空気とかあるんだから、無駄口突っ込まないほうがいいわよ。……もう遅いけど」
「何を言ってる!いいか、俺は人生の、結婚の先輩としてだな……」
ああ、こうなると何を言っても聞きゃしないのだ、うちの旦那さんは。
と、恵は呆れて何やら熱心に言い募る名護に背を向けてため息をついた。
(……プロポーズしてないのは自分だって同じじゃない)
何だか勢いに飲まれるまま結婚を決めて、別に後悔はしてないくらい幸せだけど、自分もしていない事を渡に説教する通りはないだろうと思うのだ。
(まあ、してないのを忘れてるだけなんだろうけどね)
恵は名護が何やらくどくど言葉を続けているのをさらりと受け流し、キスで言葉を封じた。
「な、な、な……」
「おしゃべりは終わり!夫婦の時間にしましょ?」
「は、はしたないことを言うな!」
「はしたないって何よ!夫婦なんだからはしたないわけないでしょ!渡くんたちに、いい夫婦のお手本を見せたいのなら、ちゃーんとあたしと仲良くしなきゃ!」
恵にそう言われ、それもそうかと思い直す。
今後、渡に夫婦生活についてたずねられた時に、何も応えられないようでは先輩としての立場がない。
「……ひとつ言っておくけど、渡くんに何を聞かれても、こういうことだけは夫婦の秘密よ?」
「……それくらい分かってる」
それからもう一度キスをして、灯りを消した。
自分たちにはプロポーズは必要ない。
恵は、そう思っている。
何故なら、彼がこうやって傍にいてくれること。
それは言葉より確かな幸せなのだから。
それぞれの想いの形を繋いで、きっと未来は幸福以外あり得ない。
そう、この世界はきっとずっと幸せに満ちていくだろう。
終
以上です。書いてみて思ったけど、やっぱり名護さんは最高です!
730 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:43:28 ID:3q2R8NYY
>>729 ああったまらん!GJGJ!
やっぱり渡はヒキの癖に美少女の通い妻、753は太もものまぶしい嫁がいて羨ましいわ
過去編のメンツも幸せになって欲しかった…
>>729 GJGJ!
今度はぜひ名護恵の夫婦の時間が読みたい!
DCDは士の方が夏海への思いが強いって方が
ネタ的にGJだなぁ
>>729 GJです!
久々のキバSSで実に嬉しいこんなに嬉しいのは(ry
>>729 GJ!!渡と静香は本当に可愛いなぁ〜。見てて和む。
そして、やっぱり名護さんは最高です!!
おおお久しぶりのキバ!
>>729さんの渡静香好きだったので続編めっちゃ嬉しいです
名護恵もキバ最萌えカプだから読めて幸せ!甘くて幸せな雰囲気GJ!!
>>730 過去編といえば今まで投下されたキバの作品で、音ゆりの長めな話がないので読んでみたい
ラブラブカップル時代でこっちが恥ずかしくなるくらいの二人とか
二人とも戦士だから体力あるだろうし、一晩の回数多そうw
うおおおおおGJ!!
渡静も名護恵も大好物だ!!
>>729さんも最高です!
渡静&名護恵GJ過ぎる!良いなぁ和むなぁー。昼時に最適だ!
>>729さんは最高です!
GJGJGJGJGJGJGJGJGJ!
くそうGJが足りない気がする
前回の渡静香も最高に萌えました
幸せなSSが一番読んでいて楽しい
名護さんはやっぱり最高です!
渡静もいいな。
>>729 渡と静香ちゃんいいなあ・・・
可愛いカップルだよな、本当。
名護恵も最高だー。
このスレは過去作品もコンスタントに投下されるし、投下できる雰囲気なのが良い。
保管庫も更新されてて、じっくり楽しんできたとこだよ。
管理人様、いつも乙です。
さあ、明日のWでまたどんな祭りが起こるかw
個人的には、亜樹子に膝枕されるボロボロの翔太郎が楽しみだ。
>>740を読んで、早速保管庫へ行ってきました。
管理人様、いつもありがとうございます。
初期の頃、書きづらいと言われてたWが10個もあって、ちょっとびっくり。
保管庫更新乙です!
特に例のコピペが素晴らしいwww
まとめて読むと改めて職人gj!
743 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 08:29:30 ID:l2qhWsCk
マジシャンはレギュラーになんの?
リリーもエロいけど心配してる冴子さんもエロい!!
てか竜は童貞か
照亜樹派としてはラストで所長に焼いてほしかったw
次回夢の中の亜樹子と刃さんの結婚式に照井がいたのでその場面に期待
冴子さんセクシーだな
今日のW・・・翔亜樹やっぱ最高だああああああああーーーー
尻彦さんのガウンで先生と冴子さんは直差しを…
リリィと照井のエロが読みたいです…
リリィにキスされて真っ赤な顔で俺に質問(ryな照井に笑った
二人して自分の唇を指さす亜樹子&フィリップに和んだ
フィリップは「キス」を検索して実際に試そうとすればいい
照井さんはフラグ多いな
753 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 14:06:10 ID:KdOGCCS3
リリィ→照井→亜樹子に萌える
来週の結婚式亜樹子だと思ったら妹だったんだな
ついにシスコン属性まで付加される照井もそれはそれで楽しみだw
照井妹は髪型とか雰囲気が亜樹子に似ている気がする
妹に似てる亜樹子を放っておけないと思ってたけど実はそれだけでもなかったという展開を妄想したい
>>744 俺も間違いなく童貞だと確信した
あのシーンで亜樹子が嫉妬していなくて残念だったわー
翔太郎がされていたら怒髪天を衝く勢いで引き剥がして欲しいw
全編頭の翔太郎への反応と後編ラストの照井への反応を比べると
亜樹子的には翔太郎>照井なのかな
個人的にはリリィと取り合ってくれたほうが嬉しかったけどw
今日のWよかったけど
ディケイドの再放送もよかったなぁ
真剣世界の後編は公式士夏認定回だと信じてる
>>755 むしろ照井さんが内心
亜樹子が嫉妬していなくて残念がっていたらいいな
>>751 キスの相手は亜樹子で把握した
>>758 人形話の時はあんなにベッタリだったからなww
それを思い出して残念がってる照井が見てみたい
ナスカ商品化おめ
ナスカ商品化おめ
お姉さまどんどんエロくなっていく…
生理用品のCMに夏みかん発見!
きっと士とした後は
あれをつけてるんだなw
上のほうで翔亜樹エロ投下したものですが、先週と今週で翔亜樹熱がたぎって抑えられませんでした。
27、28話視聴前提ネタバレありで、翔亜樹エロ投下します。
ほのぼのラブラブで、前よりはエロ度は増してるはずです。
「ねえねえ亜樹子ちゃん」
「何ですか、リリィさん」
鳴海探偵事務所の和む午後に、女二人の会話が弾んでいる。
尤も、リリィがここに来る理由は照井会いたさになのだが。
最近では、しょっちゅう来るようになり、すっかり亜樹子とも仲良くなってしまった。
今日は、先ほど翔太郎とフィリップと三人で出かけてしまったと聞いて、盛大に残念がりながらもお土産のプリン片手に亜樹子とのおしゃべりを決め込んだというわけだ。
「亜樹子ちゃんはさ、照井さんじゃなくってあの探偵さんが本命なんでしょ?」
「へ?え?」
「見てれば分かるもんー。やきもち妬いてたし」
「そ、そんなことないよっ。リリィさんの勘違いだと思うなっ」
おもわず口いっぱいにプリンを掻き込んでむせ返ってしまう。
「えー、そうなの?せっかく応援グッズ持ってきたのに」
「応援グッズ?」
「うん、これ」
じゃーん、とリリィが広げて見せたものに亜樹子は思わずスプーンを取り落とした。
「ただいまー」
「うぉーい、今帰ったぞ、亜樹子ー」
そう言いながら翔太郎とフィリップが事務所のドアを開ける。
だが今日は、いつもだったら当たり前のようにある亜樹子の「おかえりー」の元気な声と笑顔がない。
「あれ?おい、亜樹子どこだ?」
「ここにはいないみたいだね。自分の部屋じゃない?もう今日は遅いし、先に休んだのかもしれないよ」
「そうかもな。さて、俺たちも休むか」
「ああ、僕はガジェットのメンテナンスをしてからにするよ」
「それじゃ、コーヒー淹れていってやるよ」
「遠慮しておくよ。君より照井竜の淹れるコーヒーのほうが美味しい」
「……悪かったな」
「紅茶は亜樹ちゃんのほうがおいしいしね。亜樹ちゃんが起きてたら紅茶を頼みたかったところだけど。それじゃ、おやすみ翔太郎」
「ああ、おやすみ」
ガレージへ消えるフィリップを見送ってから、翔太郎は帽子を掛け、ネクタイを引き抜き、息をついた。
(に、しても亜樹子のヤツ、本当にもう寝てるのか?)
時計を見ると、12時少し前を指している。
確かに遅い時間だし、今日は遅くなると前もって連絡もしてあったのだからいなくても仕方ないかもしれないが、何だか少し寂しい。
(おやすみ、くらい言ってきても問題ないよな)
翔太郎はそう思い、亜樹子の部屋へ脚を向けた。
以前、翔太郎が使っていた元々物置だった部屋を綺麗に片付けて、今は亜樹子が使っている。
建物の奥まった場所にあり、もしも敵にここが襲撃された時でも一番に亜樹子を逃がすことができると思い、ここを亜樹子の部屋にしたのだ。
ドアをノックしてみる、一応、控えめに。
こんこん、とくぐもった音が響いた。
「おい、亜樹子、もう寝てるのか?」
「え?しょ、翔太郎くん?おかえりなさい」
そあの向こうからはっきりとした声が聞こえ、何だ起きてたのかと分かりフィリップに紅茶を頼もうと口を開きかけた時
「あ、あの、翔太郎くん、ちょっと入ってきてくれる?」
と何処か慌しいような亜樹子の声がした。
「どうした?なんかあったのか?」
「いや、その……ちょっと見てほしいものがあるなぁ、なんて」
「何だよ、じゃあ入るぞ」
ノブを回して無造作にドアを開けて、油断しきっていた翔太郎が見たものは
「……へ?」
と間の抜けた声しか出せないような光景だった。
「ちょ、ちょっとさっさと入って閉めてよ!」
「は、はいっ」
慌てて部屋に入ると後ろ手にドアを閉める。
「……おまえ、それ、何の真似だ?」
と、至極当然の台詞を翔太郎が口にする。
目の前には思ってもみない、というか、何でそんなもの着てんだ、と突っ込む以外ない亜樹子が立っていたからだ。
藍色のスカーフも眩しいセーラー服。
しかしこれがまた童顔とよく合うものだから、現役にしか見えない。
「リリィさんが、探偵なら潜入調査とかも多いだろうし、こういうの役に立つんじゃない?って、昔着てたのをくれたの。
で、ちょっと着てみたんだけど……」
「今日、リリィが来てたのか」
「うん。で、その、えっと、これどうかな翔太郎くん」
ちょっとスカートの裾をつまんだりなんかしてみて、少し恥ずかしげに翔太郎の反応を伺う。
「あー、うん、その……いいんじゃねぇ?」
直視には少々刺激的で、翔太郎は少し目を反らして無難な感想を口にする。
いつもはもっとあっけらかんを出されている脚も、スカートとなると妙な色気をかもし出しているように感じてしまう。
「もう、仕事に使えるかどうか確認したいのに」
「まあ、高校に潜入とかあったらイケるかもな。じゃ、確認終わりということでおやすみ、亜樹子」
「ちょ、ちょっと待った!」
背を向けて部屋をさっさと出ようとした翔太郎の背中を、亜樹子が思い切り引っ張る。
「何だよ、もう感想は言ったぞ」
「うん、えっと、その、ね。もう一個聞きたいなぁって」
「何だよ」
「……こういう格好、翔太郎くん嫌い?」
「へ?」
「や、やっぱりリリィさんみたいな色っぽい格好のほうが好み?」
「いやそりゃあの格好で反応しない男は、たぶん照井くらいで……って」
と、そこまで言って亜樹子が膨れっ面になっていることに気づいた。
「……おまえ、何怒ってんだ」
「怒ってないもん」
「じゃあ、拗ねてんのか?」
「拗ねてもないっ」
むーっと頬を膨らませてツンツンした態度を取られると、何だかひどく可愛らしく見える。
(あー、そっか、そういうことか)
と、気づいた翔太郎が頭を掻いて亜樹子の前に座る。
スイッチが入ってしまった。
そりゃもうしっかりと。
「あのな、亜樹子」
「何よ」
「俺の一番の好みは何も着てないおまえ」
「へ?」
「一番良く見てるおまえが、一番好み」
「ばばばばばかー!」
飛んできたスリッパに大人しく殴られた後、あーあ、疲れてるのに疲れることしたくなっただろ、と耳元で囁いてやった。
しかし、何だか犯罪気分になるのはセーラー服のせいか、似合いすぎる亜樹子のせいか。
スカーフを落として紺サージのプリーツスカートの中に手を入れると、何だかいつもと違う興奮を感じる。
「ひゃう…っ」
まだ行為に慣れていない初心な反応が翔太郎にはどうしようもないほど、愛おしい。
回数を数えるなら、両手の指を往復できるくらいだろう。
にも関わらず、亜樹子がこんな挑戦めいたことをした理由がどうにも分からない。
(まだマンネリになるほどしてるわけでもないのに。……また、何を変な事考えてんだ、こいつは)
どうせ素直に聞いても答えるようなヤツじゃないのは分かっている。
だとしたら、この後ででも構わないだろう。
白い制服の上から腹を撫で、膨らみに辿り着くと優しく指を埋める。
布の擦れる音の下に感じる柔らかな肌の感触がもどかしく伝わってきて、ゆっくりと手を動かすと亜樹子が甘い声を鳴らした。
(猫みたいだな)
気まぐれで、無邪気で、飽きない。
こんな女は初めてで、おそらく、こんなに本気になったのも初めてで。
だからこそ、まだ言えない想いを心の中に翔太郎は抱えているのだけど。
「…は…っぁ……ぁっ」
亜樹子が彷徨うように手をシーツに投げ出し、その手に翔太郎は自分の手を絡めた。
小さな手が汗ばみ始めていて、亜樹子の体の隅々に刻まれつつある自分の痕を確信する。
「亜樹子……」
「ん……?」
「脱がすぞ」
「……せ、宣言しなくていい…っ」
「おまえ、黙って脱がせようとすると殴るだろ」
「……だって、びっくりするんだもん」
「だから宣言しただけだ。まあ……ちょっとセーラー服のままってのもいい気はするけど」
「スケベ!」
「男なんだからしょうがないだろ」
「うっわ、開き直った!」
「悪いか」
そのままスカートのファスナーを外し、セーラー服を脱がせる。
ふんわりとした肉付きの綺麗な白い体が視界に眩しい。
まだ男の手に慣れていない体を見るたびに、翔太郎の中に広がるのは独占欲だ。
他の誰も触れていない瑞々しい花のような体に手を這わせる。
「ひぁ…っあぁ……っ」
切ない声を挙げて敏感な反応を返す亜樹子にキスを落とす。
「ん…っやぁ、そこぉ……っ」
指の腹で柔らかな乳房の先端を撫でると固く起き上がり、しっとりと汗を纏いまるで潤滑油のように翔太郎の指を馴染ませる。
「は……っぁあっ」
小振りだが感度の良さはよく知っている。
翔太郎はちゅ、と音を立てて唇にキスを落とすとうなじから鎖骨へ辿るように唇を這わせ、尖らせた舌先で指で愛撫していた薄桃色の綺麗な蕾をつついた。
「ひゃう……っ」
背中をしならせるように反応する亜樹子の声が可愛らしくて、もっと聞きたくて口の中に含んだその固さを、歯で、舌でたっぷりと堪能する。
「あ、あぁ……っやぁ…んっ」
「いやか?」
「ちが……っああぁ……っ」
そんなことはない。
まだ慣れないし、恥ずかしさで死にそうになるけど、だけど翔太郎にこうやって触れられる時間は贅沢で幸せだと思う。
(だって……翔太郎くんだから、だもん)
悔しいけど、好きだ。
自分でも分からないくらいに、翔太郎が好きだ。
だけど、彼には自分より大事なものがある。
それは亜樹子にとっても大事なものだ。
だからこそ、こうやってお互いを確かめ合うことの意味を探している。
翔太郎の手が亜樹子の脚を撫で、そろそろと内腿を撫で上げる。
爪先で引っかくように手を上下させると、亜樹子が脚から力を抜こうとしているのが分かる。
「亜樹子……」
「ん……しょ、たろ……くん。お願い……触って……」
潤んだ目で亜樹子が翔太郎に強請る。
「……いつの間にそんな強請り方覚えた」
耳元で攻めるように囁くと亜樹子の脚の付け根に指を沈める。
粘着質な淫らな音が零れ、亜樹子は自分の中に侵入する指の感触に神経を集中させた。
骨ばって、長くて綺麗な指。
彼の手は戦う手、守る手、いつでも他の誰かのための手。
だけど今だけは自分を愛するためだけの手。
そう考えるだけで感じてしまう。
セックスは回数じゃない。
相手の愛情を信じて受け入れて、馴染むのだ。
「あ、…ぁっ、ん……っ!や…っ動かしちゃ…っぁあっ!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と滴るような甘い水音に翔太郎の喉が渇く。
まだ男に馴染んでいないそこは、ともすれば指を押し出そうと蠢き、そのくせ奥へと誘おうともしている。
押し広げるようにしてもう一本指をねじ込むと、きついのか亜樹子が眉根を寄せる。
それがまた苦痛と快楽の色を同時に内包していて、翔太郎にはたまらないのだが。
熱い肌より尚熱い粘膜の内側で指を擦らせ、その甘い熱を指で楽しむ。
「はぁ…ぃ、い……っ、しょ、たろ……く……っ」
「いや?いい?聞こえない」
「い、い……よぉ……っ翔太郎……く……っ」
切なげに訴える声はいつもの元気な亜樹子の声とは違い、翔太郎に縋るような甘さに潤んでいて、ほのかにピンク色に染まる汗ばんだ白い体を捩る様はたまらない。
「あぅう……っ!」
亜樹子の内側で一番感じる場所を探り当て、ぐい、と力をこめるとバネの様に翔太郎の腕の中で亜樹子の体が跳ねる。
「や…っ!だめだめ……っそこ……ぉっあぁ、……ああぁっ!」
軽く達した悲鳴を聞いて、蜜が絡みついた指を引き抜いてペロリと舐める。
生暖かい「女」の味がした。
(やべ、限界)
「亜樹、子……っ」
「ひぁっ……あぁぁ……っ!」
蜜が伝うそこに一気に根元まで挿れると、亜樹子の体が悲鳴と共に震え上がった。
「……っき、つ…ッ亜樹子、大丈夫、か……?」
「ふぁ…ぁ、あ……ッ……んっ」
返事になっていないが、痛みはなさそうだ。
締め付けてくる震えは、翔太郎の頭の芯まで突き抜けそうで少しでも動くと達してしまいそうだった。
「も……とっ翔太郎く……っ」
軽い震えの中で翔太郎の腕に縋るようにして、何処かへ飛んでいきそうな体を縫いとめる。
「ぁああっ!」
不意に腰を抱えられ、動き出した翔太郎の攻めに亜樹子が切なく悲鳴を挙げる。
体の中を掻き回され、熱く擦られ、交じり合う水音と荒い息と嬌声が夜の部屋の空気を濃密に染め上げていく。
「ぁ、ぁあっ!しょ、たろ……く……っ」
まだ、慣れない。
だけど気持ちよさも分かってきた。
好きな男に抱かれる快楽は、女だけの特権だと。
「や…っぁあっ!あ…っだめ…なんかだめ…っ」
亜樹子が涙目で組み伏せている翔太郎を見上げる。
言われずとも、繋がっている場所で感じている。
繋がり、濡れた場所の奥から蠢く様にきつくなってきているのが分かるからだ。
ぽたり、と翔太郎の汗が落ちて亜樹子の肌で流れた時、ぐい、と強く奥へと突く。
「ぁああっ!ぁっ!」
のけぞるように背中をしならせて亜樹子が翔太郎にしがみつくと、力の入った脚を宥めるように腫れた花芯を翔太郎の指先が撫で上げる。
「やぁ…っそれだめ…っだめ…っ!」
一番感じるところを攻められるのは、絶頂が近い体にはいっそ酷だ。
だが、翔太郎は構うことなく、今度は指先で敏感な肉芽を抓りあげた。
「あぁああっ!あ…っあっ!」
「く…っ!」
「だめ…っも…っだめぇ……っ!」
亜樹子の中が奥から波が押し寄せる。
自分では止められない苦しさに身を任せると、それは絶頂に変わる。
「や…ぁっだめだめ、……あぁああっ!」
亜樹子の中に痛みにも似た締め付けが走った瞬間、翔太郎もそのまま絶頂まで誘われる。
「う、あ…っ!」
まずい、と思った時は遅かった。
外に出すつもりだったのに、しっかりと中で出してしまいしかもそのままぐったりと亜樹子に倒れこむ。
(やべ……ゴム忘れてた)
尤も、今更思っても仕方ないのだが。
「は……ぁっはぁ……」
亜樹子はといえば、まだ弛緩しきった体でゆっくりと視線だけを翔太郎に向けた。
「……翔太郎くん」
「何だ?」
「……このばかー!」
スパーン!
どこからか出したスリッパで翔太郎の頭を亜樹子がはたく。
「ちょ、中で出したでしょ、今!中で!」
「不可抗力だ!」
「我慢しなさいよ!」
「できるか、あんなもん!おまえが締めすぎなんだ!」
「なんてこと言うのよー!」
「俺だってそのつもりはなかったんだ!」
「でも結果的にダメじゃないー!」
「だから不可抗力だって言ってるだろ!気持ちよすぎて我慢できるか!」
「何か嬉しいけど嬉しくないー!あああ、シャワー!シャワー行って来るからね!もうばか!」
べーっと舌を出して、亜樹子が脱ぎ散らかしていたセーラー服を着て部屋をせわしなく出て行く。
「……つか、まあ俺が悪いよなぁ」
だけど、もしそうなったらそうなったで悪くないんじゃないだろうかと思ったりもする。
今すぐには無理でも、今三人のこの事務所に家族が増えるのは構やしない。
むしろ歓迎だ。
「……ま、でもしばらくはさせてもらえそうにないな」
まあ仕方ない。
しばらくは、頭の中にある亜樹子の記憶だけで自分を慰めることにしよう。
「……今日はここで寝るかな」
疲れきった体をベッドに倒して、翔太郎は目を閉じた。
熱いシャワーを頭から浴びて亜樹子は体に残る余韻を洗い流す。
太腿を伝う感触が生々しくて、さっきまでしていた行為を否が応でも考えずにはいられない。
(もう…っ信じらんないっ)
だけど、同時に思い出す、翔太郎の視線、手、汗、肌の熱、匂い。
全部が亜樹子をちゃんと愛してた。
(……誘ったのは、あたし、だもんね)
セーラー服だって何だって、翔太郎の反応が一番気になるのだ。
リリィが「男の人っていつもと違う刺激に弱いから、これ着て迫っちゃえ♪」とセーラー服を差し出して来た時だって拒みきれなかったのは、
以前翔太郎がリリィのマジシャン姿にデレデレしていたことを悔しいくらい覚えていたから。
自分の目の前で、翔太郎が他の女の人に優しいのが腹が立つようになったのはいつからだったか覚えていないけれど、
リリィの時にはそりゃもう完全に嫉妬だったと今なら自覚できる。
(翔太郎くんだし、しょうがない……よね)
シャワーを止めて息をつくと笑みを浮かべている自分に気づいた。
リリィの言葉を思い出したからだ。
「やっぱり、女の子だから恋に頑張れるんだよね!」
そうだ、世界中の女の子が持っている力で共通しているたった一つのもの。
それは恋の力だ。
恋のために戦う、なんて歌もあったっけ。
そう、それは女の子だけの力で、特権で、強さだ。
(よし!もっともっと頑張れあたし!)
今だってかなり幸せだけど、今からの未来はもっと幸せにならなきゃと思うから。
翔太郎と、フィリップと三人で。
(ずっと、三人でいたい)
ずっと、翔太郎とフィリップと三人でここで、この街で生きていきたい。
翔太郎とフィリップだけじゃない。
この街で出会った全ての人たちが愛おしい。
誰も欠けて欲しくないほど、もう亜樹子はこの街を愛していた。
シャワールームを出て窓を開けると、風が亜樹子の頬を撫でた。
ああ、今夜もいい風が吹いている。
きっと自分のベッドでぐっすり眠ってしまっているであろう翔太郎を思って、亜樹子はスリッパを握り締めた。
起こして叩き出すか、キスして添い寝してやるかは、寝顔を見た瞬間に決めてやる。
終
フィリ亜樹も照亜樹も大好きなんですが、どうも自分に書き易いのは翔亜樹のようです。
先週の、リリィにデレデレしてる翔太郎に容赦ないツッコミをいれる亜樹子に萌えまくってしまいました。
ら、今日の膝枕で更に萌え、ベッドの隣に亜樹子が普通に腰掛けるので撃沈し書かずにいられませんでしたwww
あああ、他の職人さんもカモーーン!!
翔亜樹もフィリ亜樹も照亜樹も読みてぇぇぇ!!!
>>770 GJ!
最高もうほんと最高翔亜樹最高今週の翔亜樹も最高そしてあなたの作品も最高
もうほんと最高しか出てこない!
>>770 あんたがW好きで本当に良かった…!
最高だったよGJ!!
生理用品のCMに夏みかん出てない?
>>770 うわああGJ!!!
あなたの描く翔亜樹がものすごく好きだ……いつもありがとう!
>>770 GJ!
亜樹子のセーラー服って、マジで犯罪じゃないすっかww
甘々な翔亜樹って、いいなぁ
翔亜樹大好きだー!
>>770も大好きだあああ!!
心の底からGJ!!!!
>>770 もうホント良すぎる!良すぎるよ!
GJだけじゃ足りんけど、やっぱりGJ!
>>770 うおおおおGJ!
亜樹子が色っぽくてナイス
今週も色々最高だったな
リリィ可愛すぎる
硬直する照井面白すぎるww
フィリップはきっとあの後色々検索した揚句
フランツ・グリルバルツァーのキスの格言とか見つけて
実践しようとするに違いない
乙乙!
ちょっとバカップルっぽいのが良いぁw
>>768辺りのやり取りを書ける文才が羨ましい
>>770 GJ!何だ……あなたは神か!
前回のせつない感じも今回みたいなラブラブな感じもどっちもいいな
今週はタイプライター奪うところで亜樹子顔近づけすぎだと思ったw
ナチュラルに距離が近すぎるわw
今日やっと28話見た。
照井×リリィが、最後の最後で萌え爆弾だった……!
堅物な照井に、天然なリリィの押しの強さがたまらん。
このままリリィに迫られ倒して、いつの間にか既成事実でくっついてそうだ。
で、それを翔太郎に言われると、キレるより硬直しそうだ。
ぜひリリィには再登場してもらいたいwww
翔太郎は出番こそ少なかったけど、存在感はバッチリでさすが主人公。
しかし、翔太郎の服は誰が脱がせて手当てしたんだろう?
フィリップはそれどころじゃなかったし、亜樹子だといいのに、とか妄想してる。
怪我して意識を失ってる翔太郎を着替えさせたり手当てしながら
「もう、何でこんな無茶すんのよぅ。ばか、ばかぁ」なんて涙目になってる
亜樹子の手を、苦痛に魘されながら翔太郎の手がぎゅっと握る
目を覚ましたと勘違いして「なっ!何っ!こらっ!」って真っ赤になりつつ
いつものスリッパを掴んだが、翔太郎は亜樹子の手を握ったまま
「あ、き…、大丈夫、か?…」と呟き、また意識を失う
こんなになっても、あたしのこと心配して…ばか、もう!もうもう、ばかぁっ!
また泣きながら、それでも呼吸が安定してきた翔太郎の様子にほっとしつつ
剥き出しの翔太郎の胸を、その逞しい体にちょっと頬を染めて
「元気になったら…覚悟してなさいよ、もう」と呟いて
その胸をそっと優しく撫でさすりながら、翔太郎の頬にキスを
わっふるわっふる
わっふるわっふる
照亜樹28話後で書いてみたんですけどエロが無いです、すいません
初めてなんで色々不備等あったらご指摘下さい
「その後、リリィさんとの関係はどうですか?」
「…俺に質問するな」
「えぇ〜、進展無いの?リリィさんかわいそー」
ドーパント絡みの事件に関して左に用があったので鳴海探偵事務所に顔を出すと、事務所には所長1人しか居なかった
左は別件で外出中
フィリップは先日俺がここでリリィにキスをされてからずっと検索中らしい
所長は話したそうだったが、あえて何について検索しているかについては聞かなかった
2人分のコーヒーを淹れ、ソファに座ると嬉々として俺の隣に座った所長が
スリッパを差し出しながら言ったのが冒頭のセリフだ
只でさえ所長の前で頬にキスをされるという失態を犯したのに
その上、所長にスリッパをマイクに見立ててインタビューされている俺の方がよっぽどかわいそうだ
それなのに、あの女となぜくっつかないのかとブツクサ言っている所長に少しイラッとする
「そういえば、所長。あのレストランで今度から金を貰うと言ったこと覚えて…」
「すいません、もうリリィさんの事聞かないから勘弁してください」
あっさりと引き下がる所長に、そのまま許してしまおうかと思ったが
ふっと、イタズラとしか言い様の無い考えが浮かんだ
「わかった」
「良かった〜。さっすが竜くん」
「その代わり…」
「えっ…」
所長の肩を引き寄せてそっと口づけする
何すんのよ!という所長の言葉と共にスリッパが振り下ろされる
…と思っていた
しかし
…反応が……無いだと?
おそるおそる舌を差し入れてみる
「んっ…」
甘い声と共に手にしていたスリッパを落とす音が聞こえた
拒絶反応が無いのを良い事に所長の唇を吸って、舐めて、貪る
「うぅ…くぅん…」
何か言おうとする所長の言葉を飲み込む様に更に激しく求めると
事務所には艶めかしい水音と甘い声が響く
やがて投げ出されたままの所長の手がジャケットの裾を握り、舌を絡めてきた
理性が振り切れそうになりソファに押し倒す寸前
聞こえてきた足音に、所長の体を引き離し立ち上がる
困惑と欲情が入り混じる目でこちらを見つめる所長が今まで以上に
愛おしく感じるのはなぜだ?
「なんで?私…こんなの聞いてない……」
「代わりと言ったはずだ。この続きは今度、だ」
と言って笑ってみせたが、果たして所長には自分の思惑通り
軽口として受け止めてもらえたかは甚だ怪しかった
「なんだ、照井。来てたのか」
「あぁ、ドーパント絡みで少し聞きたい事があってな」
さて、どうしようかと悩む暇もなく帰ってきた左に珍しく感謝したくなった
いや、元々こいつが戻ってきたせいで途中でおあずけになったのだから
こうして場の空気を変えるくらいはしても当然だろう
「おい、どうした亜樹子?顔色おかしいぞ?目も潤んでるし」
「えっ…あっ……もしかしたら風邪かな〜?…なんて」
「所長、無理はしない方がいい。左も帰ってきたんだ、部屋でゆっくりしたらどうだ?」
さっきのことがあった直後で、俺と一緒の空間には居辛いだろう
本来なら俺が帰った方が良いのだろうが、仕事で来ているのでそういう訳にもいかない
「うん…そうするよ。じゃあ、あとはヨロシク」
そう言って所長が出て行こうとする時にちょうどフィリップが顔を出した
「おや、亜樹ちゃん帰るのかい?」
「うん、ちょっと風邪みたいで…」
「そう、お大事に。ところで翔太郎、君はディープキスと言うものを知っているかい?」
ドカッ
ガシャーン
全く同じタイミングで所長は開けようとしていた扉に頭をぶつけ
俺は手にしていたコーヒーカップを手元から滑らせていた
「亜樹ちゃん、大丈夫かい?」
「う…うんうん、大丈夫!ぜんっぜんヘーキだから」
「おいっ、照井!お前何やってんだよ!」
「…スマン」
実はフィリップにしっかり見られていたのではないかと思いつつ
零したコーヒーを拭きながらこっそり様子を伺うと所長と目が合った
急に気恥ずかしくなり慌てて目を逸らすと、所長がニヤリと笑って宣言した
「じゃああたし帰るから。竜くん、また今度…ね?」
ガシャーン
「照井ーっ!お前ホントに何やってんだよ!」
「……スマン」
再びコーヒーを拭きながら、所長の言葉の意味を考える
誘われた?まさか…
それともキスされた事への仕返しか?
とりあえず左への用件が済んだら所長の部屋へ顔を出してみよう
「今度」が今日でも問題は無いだろう
それに今度は邪魔が入らないはずだからな
すいません、自分にはこれが精一杯の照亜樹です…orz
どなたか照亜樹エロを書ける方はいらっしゃいませんかー!
>>782 ネタのまま終わらすのはもったいない、ぜひ作品にしてください。
照亜樹GJGJ!!萌えたよ!
>>790 GJGJ この二人もいいw
照亜季GJ
>>790 GJ!
ごめん、笑うところじゃないのに、
>…反応が……無いだと?
なぜかここでウケてしまったw
>>790 GJ!
本編見て思ったけど、フィリップはキスを知らないって事は性欲とかまだないんだろうね。
でもフィリップが性欲に目覚めたらすごい事になりそうだ。
やっぱ照亜樹が好きだ。GJ
照井×亜樹子×翔太郎的な関係は25〜26話限定だったんだろうか。惜しい
GJ!!
翔亜樹もいいが、照亜樹も増えろ!!
いや増やしてくださいお願いします。
GJGJGJ!!
照亜樹はいいな!
押し方をまったく知らない、不器用な照井が良いです!
不器用同士の恋愛は微笑ましくていいのう。
Wは亜樹子のキャラが満遍なく生かされてるから、誰と絡んでも萌え要素が
たくさんあって非常に美味しいです。
28話絡みでフィリ亜樹で。と、思って書いてみたら、
甘さ不足の小ネタ話になってしまいました……
とある日の探偵事務所の昼下がり。
翔太郎はカップを片手に報告書作成、フィリップと照井は、コーヒータイム。
「ただいま〜」
中身がいっぱいに詰まったエコバッグを手に、亜樹子がドアを開けて入ってきた。
「あっ、お帰り亜樹ちゃん」
フィリップがにこにこと笑いながら亜樹子に近寄る。
荷物を持ってくれるのかなっと期待した亜樹子だったが、ふと気付けばフィリップの顔がアップになり、唇が頬を掠めた。
ドサッ!グシャ!
ブフォ!
……ゴフゴフ
その場で硬直した亜樹子の足元には、エコバッグから飛び出した買い物が散乱。
飲みかけのコーヒーを盛大に噴き出したのは翔太郎で、コーヒーを気管に入れてしまい、派手にむせているのは照井だった。
「……それでフィリップ君、今のは何なのかな」
少しして落ち着きを取り戻した亜樹子が、突っ込み専用スリッパを手に、フィリップを問い詰めたところ、
「先日、リリィ白銀が照井竜にした行為だが、後でもう1度彼に意味を聞いても『俺に質問をするな』
翔太郎に聞いたら『ヤボは言いっこ無しだぜ』
なので検索した結果、相手の頬にキスをするのは親愛の情を示す為と出たので、まずは亜樹ちゃんからする事にした」
好奇心に目を輝かせたフィリップにそう言い切られてしまい、亜樹子は軽い目眩を覚えた。
気持ちとしては間違ってはいないようだけど、何かが違う気がする。
パコっと軽い音を立てて、フィリップの頭の上にスリッパを乗せるような感じで叩く。
フィリップが傷付いた表情を浮かべたので、亜樹子は苦笑いしながら言う。
「理由はわかったけど、日本の風習じゃないから、頬にキスするのはこれから禁止。
それと今のは、驚いて落として割っちゃった卵の分ね」
亜樹子の足元では、エコバッグから飛び出した卵が、半分以上割れてしまっていた。
そして、おもむろに残り2人の方を向いた亜樹子の両手には、スリッパが追加装備されていた。
「亜樹子、待て、話を聞け」
「お、落ち着くんだ、所長」
「そもそもこれって、2人がフィリップ君にちゃんと説明してくれれば、何の問題も起きなかったのに〜!」
……翔太郎と照井にツインマキシマムならぬ、亜樹子の怒りのツインスリッパが炸裂したのは、言うまでもない。