プリキュアでエロパロ8

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1名無しさん@ピンキー
ふたりはプリキュア、 Max Heart、 Splash Star、 Yes!プリキュア5、 GoGO、 フレッシュプリキュア!

プリキュアシリーズのエロパロスレです。

前スレ
プリキュアでエロパロ7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243306756/
2名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 23:56:50 ID:7Aicvdfn
すみません、前スレ容量に全く気付かず投下してしまいました
非常に申し訳ないです
注意書きから貼り直させていただきます


・元保体教師(?)ノーザ×昔の教え子サウラー

※キャラ崩壊注意


本文に5レスお借りします

『占い館の性的事情』サウラーとノーザの場合
31/5:2009/12/21(月) 23:57:34 ID:7Aicvdfn
本国から派遣されてきた最高幹部だというその人の姿を見て驚いたのは、
その急な登場のせいだけじゃなかった。
彼女の巻き起こした風が頬を撫でたその感触が、僕の記憶を引きずりだしたから。
数年前のあの日、彼女の白い手が僕に触れた、あのときの恍惚を。



館の奥にあるモニター室で、プリキュアたちとの過去の戦闘データをチェックしながら
分析を交えた説明を彼女に行っていたとき、背後に立つ彼女の纏っていた独特の香りに
意識しなくても鼓動が速くなっていくのを止められなかった。
あの頃から、僕はどれほど大人になれたというのだろう。
密室に2人きりだと言うだけで、こんなにも気持ちをざわつかせて。

けれど欲情していることを彼女に悟られないほどには成長できていたのだと思う。
白い指先でモニターを示す彼女の質問に、僕ができ得る限りの回答を済ませたあと、
椅子に座っていた僕の肩に乗せられた彼女の手が離れるのを惜しんだ僕が
そっと掌を重ねたことに、彼女はひどく驚いたようだった。

自分の行動に自分でも驚いていたが、彼女が僕を咎めるかも知れないという焦りが
何故か僕を更に大胆にさせた。半ば自棄になっていたのかも知れない。
「…今夜……、お部屋に伺ってもよろしいでしょうか…?」

何を、言っているんだろう、僕は。
引き寄せた彼女の指先が、僕の手の中でぴくりと震える。
「……残念だけど、私はその任務を負ってはいないわ」
彼女が告げるその声はとても静かで、動揺の欠片もなくて、僕は急に恥ずかしくなった。
カーッと頬が熱くなって、馬鹿なことをした後悔が胸に満ちてくる。
謝罪しなければ、と口を開きかけたが、言葉にできずに溜息が洩れた。

不意に彼女の香りが近く寄って、耳のすぐ側で吐息を感じた。
「…まだ、誘い方は下手ね」
あぁ、これが骨を抜かれる、というやつか。
どうして、このひとは僕の性欲をこんなにも刺激するんだろう。
ほんとうに、いまだに。

僕は咄嗟に振り返り、少しだけ首を伸ばして目の前の彼女の唇にくちづけた。
首に触れて、髪を掴んで、深く舌を差し入れたい衝動に駆られたけれど、
彼女の手を強く握って耐えた、触れるだけのキス。

「……行為が上手になったかどうか、確かめてはくれませんか」
精一杯の背伸びはきっと、気取られてしまっただろう。
彼女はその綺麗な淡いアメジストの瞳を細めて、小さく笑った。
「しようがない子ね……いいわよ」

42/5:2009/12/21(月) 23:58:47 ID:7Aicvdfn
ラビリンスの国家幹部には、次代の国民をつくる生殖行為として、
またあらゆる世界のほぼ全ての生き物が持つ本能的な欲望を解消する術としての
性交という重要な行為に関して、未経験の幹部候補生を指導するという特殊な任務がある。
僕ももう少し…あと2・3年も経てば、その役目を任じられることがあるだろう。
年齢的に言えば、ウエスターには既にその経験がある筈だ。
この任務を幹部の役得と捉えるか、ただの苦行と捉えるか……それは本人次第では
あるが、幹部に選ばれたからには必ず与えられる重要な任務のひとつだ。

僕がまだ紅顔の美少年だった頃、幹部候補生として学府で学んでいた頃。
忘れられる筈もない、僕に性交を指導した幹部が彼女――ノーザ、だった。
彼女はいまよりも少しだけ声が高くて、少しだけ初々しくて、そしてやっぱり美しかった。
いまでも健在のプロポーションは当時から完璧に保たれていて、特に胸のサイズに関しては
候補生たちの間でも密かに話題になるくらい、羨望と憧憬の的だった。
第2次性徴の発現を迎えたばかりの僕ももちろん例外ではなく、あの切れ長の瞳に
見つめられたらどんなことも見通されてしまいそうな気がして、ゾクゾクした。

だから僕の指導役が彼女だとわかったとき――それは初めて指導室に呼ばれた夜の
ベッドの上でだった――、僕の興奮は僕の想像以上に僕を狂わせた。
彼女の手の中に、口の中に、そして膣の中に……何度も射精した僕が
彼女の姿を目にするだけで、彼女の声を聴くだけで、彼女の香りに気づくだけで
勃起するようになってしまったのは、ただの思春期の熱病のようなものだったのだろうか。
いまでも……こんなにも後遺症が残るほどに?


「22時ちょうどに……ちゃんとシャワーを浴びてからいらっしゃい」
あの頃と同じ、彼女の指示に従ってシャワーを浴びながら、僕は一度だけ手淫をした。
彼女の前で、あの頃と同じ速さで果ててしまいたくなかったし、何より…待ち切れなかったから。
射精してしまってから、なんだかひどく情けなくなった。
僕はやっぱりあの頃と何ひとつ変わっていないのかも知れない。

22時きっかりに僕の部屋に現れた彼女のワームホールをくぐると、
そこはもう彼女のベッドルームだった。
部屋中を取り巻く不思議な蔓のなかで、噎せ返りそうな彼女の香り……ムスクに似た
甘くとろりとした、それでいて軽やかな香りが僕の鼻腔から本能を直撃する。
彼女が育てているのだろう様々な植物の天蓋が降りたベッドのうえで、その長い脚を
見せつけるように投げ出して座っていた彼女に言葉をかける余裕もなく、唇に吸いついた。

舌を絡め合う、というよりも、ただただ求めるように、吸った。
唇を吸い、舌を吸い、唾液を吸う。
彼女は僕の性急さにすこし戸惑ったようだったけれど、抑えようとはしなかった。
シーツの上で上半身を支えるために置かれた白い手を握り、スカートの深いスリットを
捲り上げるようにして内側に手を差し入れ、覗いた太股を撫でまわす。
十代の少女のような瑞々しさはないが、掌にしっとりと馴染む柔らかさに僕は夢中になる。

細い首筋に顔を埋め、子犬のように舌を出して舐めながら、彼女の吐息の温度が
少しずつ上昇していくのを感じる。小さな耳の裏に吸いつくと、
「…ぁっ…」
普段の落ち着いた様子とはかけ離れた、可愛らしい甘い声があがった。
53/5:2009/12/21(月) 23:59:32 ID:7Aicvdfn
彼女の反応に勢いづいた僕がスカートの中の指先を下着のなかへ進ませようとすると、
僕の焦燥を宥めようとしてか、股間に彼女の手が触れた。そこは先刻済ませておいたはずの
前処理など何の意味もなかったかのように、既に硬く勃ち上がっていた。
「落ち着きなさい…ね?」
彼女の掌に包まれた陰茎に、びりびりと震えるような陶酔がはしる。
ゆっくりとした彼女の指の動きに眉根を寄せた僕は、余程もの欲しそうな顔をしていたのだろう。
唇に啄ばむようなキスを受けて、それでも抑え切れずに彼女の身体を押し倒した。

「無理、です…」
横たわっても立派に形を保ったままの胸元に顔を押し付ける。
この膨らみが、この温もりが、僕に与えてくれた恍惚を。
「困った子ねぇ…」
彼女の衣装を肩から引き剥がすようにずり下げると、大きな乳房が弾けて零れ出た。
「あ…!」
これを目の前にして、焦らそうなんて余裕を持てる男がいるんだろうか?
彼女の珍しく焦った声を聞いて、僕は迷わずピンク色の乳首に舌を這わせた。
「…っ、ん…」
頼りなかったそれはすぐに硬さを増して勃ちあがり、彼女が感じていることを教えてくれる。
れろれろ、という擬音がまさに相応しい、舌全体で弾くように舐めまわし、
乳輪ごと口の中に含んで吸いつきながら、先端を舌先で突く。
ちゅぱちゅぱと子供っぽい音を立てるのを彼女は嫌がってみせるけれど、
本当は好きなんだってことを僕は覚えていたから、わざとそうした。
「ァ…ん…、ゃ…ぁ」
ベッドの上でだけ、とても幼く聴こえるこの声が、僕の陰茎をますます硬くさせる。

巨乳は乳首の感度が悪い、なんて嘘だ。
だってこんなにも……彼女はここを、濡らしている。
彼女の下着のなかで、僕の指がくちゅり、といやらしい水音をたてた。

「ノーザ…さん…、こんな…に」
ぬるぬるに溶けた彼女の膣は僕の指を難なく引き込んで、やわやわと蠢いてみせる。
2、3度抜き差ししただけで、じゅぷっと奥から液体が溢れだす。
乳首を軽く噛んでやると、入り口付近の圧力がきゅうっと高くなる。
「んッ……、ぁ…」
少し噛み締めたような声で、けれど僕には充分に魅惑的だった。

一旦指を引き抜いて、僕は上半身の衣装を脱ぎ、髪をひとつにゆるく縛った。
これは僕の頭と身体がヒートアップしすぎない為の予防措置だ。
晒した肌にひんやりとした夜気が心地よく、適度に僕の頭を冷ましてくれる。
僕を見上げた彼女がうっとりと呟くように言った。
「…身体は随分、男になったのね…」

「ご期待どおりに、酔わせて差し上げますよ…」
彼女の下着をするすると引き下ろし、華奢な膝を持ち上げて大きく開いた。
「…ぁっ、サウラーくん、ダメ…!」
何が駄目だというのだろう? 僕に口淫を教えたのは、彼女だというのに。
ポーズだけの制止が僕を止められるわけもなく、僕は彼女の脚の間に顔を埋めた。
64/5:2009/12/22(火) 00:00:23 ID:7Aicvdfn
彼女に指導を受けた候補生は、もちろん僕だけじゃない。
けれど彼女の身体に触れることができた、同期のなかで最もラッキーだった数人の
少年たちのうち、僕にだけ――僕にだけ、その白く美しい指を唇にあてて……
その方法を、彼女は教えてくれた。

『女性のここはね…、とても敏感で、繊細なの』

白い腿の間で、いまだくすみのないミルキィな桃紅色を保ち、濡れて光る妖しい花から
一層強く香り立つ彼女のムスクの匂いに、理性が飛びそうになるのを必死で堪える。
舌先でスリットをなぞると、ぴちゃ、と音が立つほど、彼女のそこは潤っていた。
硬くすぼめて伸ばした舌先を、ゆっくりと中心に差し入れると、彼女の内腿が微かに震えた。
「はぁ…ん、あぁ…」

『指よりも…舌のほうが、女性には優しいわ』

ちゅくちゅくっ、ぴちゃ、じゅるっ、じゅぷ、ぴちゃっ……
自分の舌が立てる淫猥な水音を聞きながら、乱れていく彼女の呼吸に耳を澄ます。
子犬がミルクを舐めるようなあどけない音よりも、零れそうな蜜を啜りあげる
はしたない音のほうが、彼女の興奮を高めていくようだった。
僕はその音をたっぷりと彼女に聴かせてやってから、上の方にちょこんと顔をのぞかせる
小さな粒に吸いついた。
「ひゃぁ…ん…!」

『クリトリスは女性のペニスなのよ』

そう僕に教えてくれたとき、彼女がその白い指で自ら開いてみせてくれた陰唇を
いまは僕の指でひらき、ぷっくりと膨らんだそれを舌で押し潰すように舐め上げる。
びくびくと腰を跳ねさせる彼女の白い手が僕の額に伸びてきて、前髪をかきあげるように掴んだ。
「サ…ウラー…くん、ダメ…、だめぇ…」

『下から上に…優しく、根気良く、撫でるように…舐めて…』

うわ言を口走るような彼女の声が、僕の気をよくさせる。
「ここがお好きだと……、僕に、教えてくれましたよね」
こんな強気な口が利けるのも、いまのうちだけかも知れない。
けれどもっと…もっと、乱れさせてみたい。
「…意地悪、ね……あぁん…!」

『私も…すぐに、イっちゃうから…』

僕は再び彼女のなかに指を沈み込ませた。そのまま素早い抜き差しを繰り返しながら、
唇で優しく挟みこんだクリトリスを舌先で擦りあげる。
「ふぁん、あぁん、あぁ…っ!」
ものの10秒もしないうちに、彼女のふくらはぎに強い緊張が走って、彼女は果ててしまった。

『そうしたら、なかにとっても欲しくなるの…』

クリトリスでの絶頂は、忍耐の限界を壊してしまうらしい。
「サウラーくん…、お願い、もう……」
涙の溜まった上目遣いで求められて、僕の忍耐も長くはもたなかった。
彼女の衣装も脱がせず、僕の下衣も脱がないまま、剥き出した性器だけで繋がる。

『君のおっきくなったペニスを挿れて、いっぱい、いっぱい、突いてね…』

「あぁ――……!」
震えながらぬぷぬぷと僕を呑み込んでいく彼女のなかは酷く熱くて、
「…ぁ…っ」
僕も恥ずかしい声を漏らしてしまった。
75/5:2009/12/22(火) 00:02:03 ID:7Aicvdfn
『ときどきキスしたり、胸を撫でたりも忘れないで…』

衝動を抑えられずに腰を振ろうとした僕を押しとどめて、彼女がくちづけをねだる。
舌を絡め、唾液を交わす深いくちづけが、ほんの少しだけ僕の自制心を呼び戻した。
「私に…させて」
薄い唇の隙間から愛らしい八重歯を覗かせて妖艶に微笑んだ彼女に
僕が抗う術があったなら、どうか教えてほしい。

入れ替わりに横たわった僕のうえで気怠そうに腰を揺らす彼女のなかは
まるで意志を持った生き物のように妖しく蠢いて、僕の陰茎を愛撫する。
快感を堪えるように目を閉じた彼女のそこだけ曝け出された豊満な乳房が
ぷるんぷるんと揺れる様はとても淫らで、美しかった。

僕は両手を伸ばしてその果実を思う存分に揉みしだき、尖った先端を摘んで捏ねた。
「あっ…ぁん、ぁんっ…あん…」
彼女の蕩けた膣に包みこまれ、狭まる襞に扱きあげられた僕の陰茎はもう爆発寸前で、
もどかしい動きに焦れた僕は彼女の腰を掴んで滅茶苦茶に突き上げた。

「あぁん、サウラーくん、大きい…っ、凄い、イイの…!」
打ちつける僕の腰を膝で挟みこみ、赤い花びらのような長い爪で白い乳房に
自ら指の跡をつける彼女の淫乱な姿が、僕の意識を追い詰める。
「…は…ぁ、っ…ノーザさんっ、僕、は、もう」
「だめぇ…、まだよ、まだ…、もう、ちょっと、なのぉ…!」
彼女も確実に上り詰めようとしている、膣がきゅうきゅうと締まって僕の精液を欲しがっている。
「〜〜っ、く…ぅ」
絶頂寸前の脳の血管がぶち切れそうになるくらい、唇を噛んでこらえた。

「ぃや…ぁ、サウラーくん、クるの、クるの…おっきいのクるぅ…!」
彼女の背中がゆらりと反り返る、思考は完全に飛んで腰だけがもう意志とは無関係に動いた。
「…あっ、あ――…っ、イくっ、イくぅ……んあぁ――…!!」
「…ぁ…、出る…っ……!」
びくびくと痙攣しながら達した彼女のなかに強く吸いこまれて、僕も思いきり精を放った。
耐えに耐えた末の射精はなかなか終わらなくて、腰の裏側が何度も震えた。


くたりと脱力して僕の胸の上に倒れ込んできた彼女の頭を抱き寄せる。
ごく淡いブルーの髪を指先で梳くようにして撫でていると、彼女の肩が小さく震えて
くつくつと笑う声が聞こえた。
「フフッ…、確かに上手になったわ……でもまだまだ、ね…サウラーくん」
彼女の紅く長い爪が、適度に薄くついた僕の大胸筋をなぞっていく。
勝手に上に乗っておいてそれはズルいんじゃないだろうか、と不満に思ったのは事実だが、
今日のところは彼女に華を持たせてもいいかな、という気になった。

下剋上の機会はこれから先、まだまだたくさんありそうだと思えたから。





                                              END





以上です、大変失礼いたしました
読んでくださった方、前回GJくださった方に感謝
8名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 01:10:21 ID:k/Gy2EYe
ノーザお姉様エロスGJ!
性的事情のウエスターとイース書いた人だよね?また書いてくれたんだ!
あと>>1
9名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 19:29:31 ID:IL5b4j1y
>>1
乙彼
10名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 19:32:35 ID:sLJbPia5
ノーザさんものきたー!!GJ!!
スレ立ても乙!
11名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 21:02:36 ID:jpGxt88t
>>1


>>7
GJ
12名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 16:32:22 ID:EjmQ55RM
>>1

>>7
こういう南は珍しいな
お姉さまの色気も素晴らしい…
KOFUKUになってしまったではないかどうしてくれる
13名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 04:54:19 ID:abhwxdQE
,なかよし1月号があまりに美味しいシチュだったので頂いた
・出戻りせつな×お迎えウエスター
・せつなの衣装は映画版私服
・劇中はクリスマス・イブ

※コミック版はなかよし1月号とまるごとキュアパッションしか読んでないので他は適当です
※ゲロ甘スヰーツ(笑)注意


全7レスお借りします


『on the eve』
141/7:2009/12/25(金) 04:55:44 ID:abhwxdQE

この世界のクリスマスという祝祭について教えてくれたのは、ラブだった。
サンタクロースという不思議な老人が、世界中の子供たちに贈り物をするという。
大人たちは大切な人に、互いに贈り物をし合うという。
たくさんの幸せが満ち溢れるこの祝祭前夜は、聖なる夜なのだと。

ラブたちと過ごした間の記憶が私の宝物ならば
今夜の記憶はきっと、私にとって最初で最後の聖夜の贈り物だ。
大切な人たちを守る為、命を投げ出す覚悟をした私に、誰かがくれた贈り物。

ウエスターの寝息を確認したあと、ベッドから脱け出そうとして、絡まっていた指を解くのに
一瞬、躊躇ってしまったのは何故だろう?
満足そうに目を閉じているウエスターの頬に指先で触れた、その拍子に涙が零れた。

望みを叶えたウエスターは今夜、幸せだっただろうか?
数時間後にそれが失望に変わるとわかっていても、そうであってくれればいいと願う。
咎人の『イース』にも、誰かを幸福にすることができたのなら。
その罪が許されるわけではないけれど、きっと私は救われる。

夜明け近く、ノーザが静かに部屋のドアを叩くまでに、
私は私の決意を取り戻すことに成功していた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「イース……良かった」
数か月ぶりに訪れたその部屋は相変わらずのむさくるしさで、男の汗臭い匂いに
眩暈を起こしそうになった。
「……ほんとに、良かった」
ベッドの端に腰掛けて、膝の上に座らせた私を背中から抱き締めるウエスターの
腕の力は強すぎて、息が止まりそうになる。
「…っ、く、苦しいわ、ウエスター」
こんな遠慮がちな拒否では、『イース』らしくないかも知れない。
もう少し、冷たい態度で振舞わなければ。
「あ…、済まん」
「…もう、ホントに、アンタって…」
「ああ、サルだな」
一度は緩んだ腕に再び力がこめられて、私は言葉を失った。

項に、ウエスターが額を押しつけている。
「…イース…」
私の髪に、鼻先を埋める。
「……紺色の髪も可愛い、けど」
首筋に、頬を擦りつける。
「銀色に…戻るといいな……」
耳朶に、唇が触れる。
152/7:2009/12/25(金) 04:56:39 ID:abhwxdQE
まるで屈託のなさそうな声が微かに纏う淫靡な響きに、私の身体は敏く反応する。
「…悪い、ご無沙汰すぎて我慢できない。……いいか?」
熱い呼気が耳にかかって、ぞくりとした。

「ぁ…」
ウエスターの大きな手が乳房を包み込むように動いて、零れた声が自分でも恥ずかしい。
首筋に啄ばむようなキスが繰り返し落とされる。
「…はぁ…っ…」
吐息を我慢できない、羞恥を感じるのは久しぶりだからだろうか?
シャツの裾からウエスターの掌が服の内側に侵入してくる。
肌を撫でる指の動きが乱暴というよりも、むしろ優しいように感じて、けれどそれは
以前から知っていたウエスターの愛撫と何ら変わりなくて、きっとずっと前から
ウエスターは私に優しかったんだということに、そのときはじめて気がついた。
ブラを押し上げたウエスターの指先が乳首を掠った刺激に肩がびくりと震えて、その拍子に
前のホックがぱちんと外れた。

「イース…、こっち、向け」
耳を舐めながらウエスターが囁いた声に従って首を捻ると、キスで唇を塞がれる。
「ん……」
ウエスターの舌は熱い……
両の乳房を揉みしだくウエスターの手の動きが少し強くなる。
立ち上がった乳首の先端を摘まれ、指の腹で擦られて、視界が潤んだ。

唾液を交わすことに気を取られて、ショートパンツのジップが外されたことには気が付かなかった。
膝を開かされて、太腿を押さえられる。するりと下着の中に入り込んだウエスターの手を、
腕を掴んで抑えようとしたときには、その場所がもう濡れているのを知られていた。
「…っ、あ…!」
声をあげる間もなく指が這入り込んできて、なかを掻き回される。
「ふぁ…っ、あん…!」

「…イース…、なんでこんなに濡れてる…?」
単純に不思議そうなウエスターの声が、却って私の羞恥心を煽る。
「ゃっ…あ…、バカ…ぁ…」
腰に押し付けられたウエスターの昂りが、私に興奮を伝染させる。
「…イース…」
首筋にかかるウエスターの荒い息が、私の震えを増幅させる。

「イース、もう…挿れるぞ」
「…ぁっ…」
ショートパンツが下着ごと膝まで引き摺り降ろされる、片脚を引き抜くときに靴が引っ掛かって、
焦れて舌打ちをするウエスターがなんだか珍しかった。
自分の服を脱ぐのすら待ちきれなかったらしい、膨張したそれだけをズボンから引っ張り出して
背後から私の真ん中に押し当てた。熱い泉に、ぬぷり…とおおきな楔が打ち込まれる。
「…ぁ―――…」
163/7:2009/12/25(金) 04:57:44 ID:abhwxdQE
餓えている自覚は無かったのに、隙間を満たす熱い塊に理性が圧し潰されてゆく。
触れあった粘膜が高い密度でもどかしく擦れ合う、後ろから私の膝を抱え上げたウエスターが
ゆっくりと動くたびに、下腹部からせり上がってくる何かに押し出されるように淫らな声が溢れた。
「あ…ん、あん、あん…」
抑えようと努めているはずなのに、どうしようもなく沸き起こる快感に本能が絡め取られていく。
身体の中心を貫くウエスターの質量を取り込もうと、執拗に内部が蠢くのを感じる。
こうやって飼い慣らされていた頃を、身体が憶えているのだろうか。
求められ、与えられる悦びを、私は懐かしんでいるのだろうか。

「イース…、イース……気持ちいいか?」
じゅぷっ、じゅぷっと淫猥な水音をたてながら、ウエスターが尋ねる。
いつも――行為の度にウエスターが繰り返すその質問を、その理由を、不思議に思っていた。
ただの処理係にすぎない私には、そんなもの必要がないのに。
性交で私が得る快感など、ウエスターには何の役にも立たないのに。
何故そんなことを気にするのだろう?
私が気持ちいいと、ウエスターも気持ちいいの?
どうして? 
何故? 
どうしてだろう……

ウエスターの硬い先端が私の水底を叩く、溢れ零れた温い水がシーツとウエスターの服を汚す。
「…ぁ…、ゃ、いや、ぁん、あん……」
ベッドの端がギシギシと軋む、ともすれば崩れ落ちてしまいそうな上半身の支えを探して
ウエスターの腕に縋りついた。

「イース……駄目だ、もう…出る」
以前よりもずっと早い、焦りの滲む告白に、避妊薬を飲んでいないことを思い出した。
この館を出てからは必要がなかったし、入手する方法もわからなかった。
「ゃっ、だめ、ぁ…、なか駄目ぇ…」
拒否の言葉さえ、甘ったるく響くのが悔しい。

「無理…、だす」
「嫌…、ダメ、だめ、あん…あん」
ぱんぱんと音を立てて打ちつけられるウエスターの腰は止まらなくて、私の声も止まらない。
「ほら、……俺の子を、孕め」
恐怖にも似た感情がぞくりと脊髄を伝う、目の前が涙で滲んで見えなくなる。
「いやぁ、いや…」
「嫌って言うなよ…」
「ぁ…ばかぁ…、バカぁ…」
逃げ出そうと身を捩る私の背中をウエスターが強く抱きすくめる。
大きく膨らんだウエスターの先端が、深く潜り込んで私の子宮を突き上げた。
「イース……っ、あ…、――っ」
どくん、びゅくっ、びゅくっ……
私のなかでウエスターが何度か震えて、身体が熱くて、涙がこぼれた。
174/7:2009/12/25(金) 04:59:03 ID:abhwxdQE
呼吸に震える身体をベッドの中央に転がされる。
服を脱ぎ捨てたウエスターが上から覆い被さってきて、膝を割り広げた脚の間に
再び入り込んでくる。
「…っ、ふ……ぁぁっ…」
何度も受け入れている筈なのに、その大きさと硬さがいつも私に声をあげさせる。
私の身体のあちこちにくちづけを落としながら、身に残る洋服を一枚ずつ脱がせてゆく
ウエスターの手つきが、やはり乱暴には思えなくて、……泣きそうになった。

知らなければ良かった、これがこんな意味を持つ行為だったなんて。
私に触れるウエスターの掌が、こんなにも多くの感情を伝えようとしていたなんて。
気が付かなかった、誰も教えてくれなかった。
身体を求めるのは切ない欲望だと、心を求めても得られない代償だと。
そんなこと、ラビリンスでは誰も教えてくれなかった……

首筋に、鎖骨に、腋の付け根に、二の腕に、乳房に、鳩尾に、脇腹に、露わになる肌に
つぎつぎに赤い花びらが散っていく。
脚の間でウエスターが動くたびに、私の殻がぐちゅぐちゅとすり潰されてゆく音がする。
「イース…」
繋がった部分から漏れた液体を、ウエスターの指が陰核に塗しつける。
敏感な突起への急な刺激に、背中がびくりと跳ねた。

「や、だめ、だめ…っ、おかしく、なる…!」
聞き入れてはもらえないと知りながらも制止を訴えるが、やはり腰を止めないウエスターの
唇が宥めるように瞼におりる、ぬるついた指先が小刻みな愛撫を繰り返す。
「いやっ、ぃゃ…ぁ、ぃや……!」
腰の辺りから足先まで、普段は使わない筋肉が緊張してゆくのを止められない。
「イース…、……可愛い…」
髪を乱しながら首を振る私を見つめるウエスターの眼が、柔らかく緩むのが見えた。
「ひぁ…、ぁ…っく、…ィク…っ…!!」

腰骨を襲った小さな痙攣が止まらないうちに、シーツを掴んでいたはずの指が
ウエスターの肩に爪の痕を残したのに気がついて、自分が軽く意識を飛ばしたことを知った。
労りさえ感じられるほどに控え目な触れ方のキスを受けながら、
ウエスターの我儘を聞き入れたことを、酷く後悔していた。


シフォンの解放と引き換えに、『イース』として館に戻ると告げた私に、
いちばん素直な喜びを見せたのはウエスターだった。
ウエスターがどれほどそれを望んでいたのか知らないわけではなかったから、
2人きりの祝宴で酔ったウエスターが私に囁いた誘いに頷いたのは、
その喜びを失望と落胆に変えてしまうことに多少の後ろめたさを感じていたのだろう。

冷たく断ることもできたはずだったのに、私への執着の理由をそこに見出して
軽く興醒めながらもそうはしなかったのは、たぶん……それがもう最後だと思ったから。
聖夜と呼ばれる今宵、男に泡沫の夢を見せてやるのも悪くはないと思ったからだ。
そんな皮肉のような、自棄のような、悪戯のような気持ちだった。
……それだけのはずだった。
185/7:2009/12/25(金) 04:59:52 ID:abhwxdQE
「イース…イース」
私が捨てた忌まわしい過去の名を、何度も呼ぶ男の声に籠る熱の意味に
どうして今更、気付いてしまったのだろう。
「あん…、あん、いや…っ、うえすた…ぁ」
敵だと認識しているはずの男の名を、呼んでしまう自分の声が含む媚の理由に
どうして今更、気付かなければならないのだろう。

痙攣する私の身体の奥深くに、何かの証を刻みつけようと何度も何度も突き入ってくる
男のそれが痛いくらい熱くて、飛び散るような快感に全身が指先まで痺れていく。
「あ…ん、あん、もう嫌…、ぃゃぁ…っ」
止まらない喘ぎに閉じられない私の唇を、唇で塞いで何かを閉じ込めようと執拗に吸いつく
男の舌が苦しいくらい熱くて、溶けるような甘さに脳内の思考まで痺れていく。
「…っ、ぁ…、イース…、イース…」

その名で、呼ばないで。
私が捨てた私を、そんなふうに呼ばないで。
繋ぎ止めようとしないで……

その腕に『イース』を取り戻そうとする意志の強いウエスターの声に、
頭も要領も悪いと侮っていたはずの男が国家幹部として功を成しているその理由を、
垣間見たような気がした。


「イース…ここ、好き…だろ?」
両脚を大きく開かされ、最奥を何度も強く突かれて、目の前に光が散る。
「嫌…、そこ、ぃやぁ――…」
仰け反る背中をウエスターの大きな掌に支えられて、思わず腕に縋りつく。
痛いほど尖った乳首に誘われたウエスターの唇が降りてくる、熱い舌先がぬるりと触れた
先端から微弱な電流が走って、絡み合った場所が切なく疼くのがわかる。

「…ふぁ…、あぁ…ん、ゃ、あぁん…」
身体の中心に埋められたウエスターのものが、ひとまわり大きくなったような気がする、
その圧力が内側からくるものなのか外側からくるものなのか、もう判別ができない。
「ぁ――、おっきぃ…の、イク…イクぅ…」
「…っく…ぅ…、イース、キツ…」
余りに強い快感は苦痛に近いと、教えてくれたのはサウラーだっただろうか……

鋭敏さを増した私の内部を張り詰めたウエスターの塊が深く抉る、限りなく溶け合う快感に
視界が涙で滲んでぼやけていく、上り詰める直前の感覚が怖くなって伸ばした腕の先で、
指に触れた耳朶には小さなリングがふたつ。
「う…ぇすた…ぁ…、イっちゃ…」
「…っ、俺…も」
零れた私の涙を舌で拭ったあとのウエスターのキスは少し塩気を含んでいた。
首に回した腕がほどけないように、薄緑色の髪を掴んだ。
196/7:2009/12/25(金) 05:00:55 ID:abhwxdQE
――イース、よく帰ってきたな! 待ってたぞ
――イース、俺は嬉しいぞイースぅ!

違う、私は……私はもう……

「ゃ…あ、イク、イクぅ…ぁあん…!」
「イース……イース、イース…」
耳元で熱っぽく囁かれる低い声と、強く速く身体の奥底に穿たれる快楽に、
引き寄せられた過去と現在が混ざり合う。

――イース、お前はラビリンス一可愛い
――イース…、気持ち…いいか…?

違…う、違う、違う……ちがう……!

「あ…ん、いやっ、イク…、イクの、嫌ぁ…!」
「イース…!」
背中に回された太い腕が、跳ねる私の身体をつよく抱き締める。
深く浅く繰り返される摩擦に生まれた熱が記憶の境界すら焼き切ってしまう。

――イース、またひとりで行くつもりか
――イース、目を覚ませイース!!

……イース、だった…私……わたし、イースだった……
忘れられる、わけが…ない……

「や、ぁ――…、もぉダメ、イクのいくのいくのぉ、うえすた…ぁ、ウエスタぁ…!」
「…イース……っぁ…」
ウエスターの激しい動きに、ずちゅっ、ずちゅっと音を立てて愛液が飛び散る。
いつの間にかウエスターの腰に絡まっていた両脚の指先がきゅっと引き攣った。

――……もう泣くなよ、イース
――イース……お前の銀髪は、凄く綺麗だ……

捨て去りたかったその名が…そんなふうに響くなんて、……知らなかった……

「…っひぁ、あ――――!!」
「…っ、く……イース…っ…!」
私自身ですら知らなかった私の欲望の奥深くでウエスターが爆ぜた。
眼裏で白く光っていたのはもしかしたら、誰かの望んだ未来、だったのかも知れない。
207/7:2009/12/25(金) 05:05:43 ID:abhwxdQE
ウエスターの飢えが満たされるまでに、私はあと2度の絶頂を迎え、
ウエスターはもう1度精を吐いた。熱い体液を私のなかに散々注ぎ込んだあと、
薄っすらと汗の浮かぶ私の額にウエスターは何度も唇を押し付けた。
私の身体を離そうとしないウエスターの腕の中が心地好いなんて感じたのは初めてで、
危うく私もそのまま眠ってしまいそうになった。
私を胸に抱え込んだウエスターが眠りに落ちる寸前に呟いた言葉が耳から離れない。
「イース、もう…どこにも行くなよ……」

私は確かにイースだった、けれどもうイースじゃない……イースには戻れない。
ここにきたのは、イースだった私の罪を清算するためだ。
この髪が銀色に戻ることは、彼の手が銀髪を撫でることは、もう2度とない……

もしも、私がイースのままでいたならば、きっとこんな思いは知らずに済んだのだろう。
ラビリンスに生まれて、幸福の意味も知らず、メビウスの言葉だけが世界の全てだった。
ラブに出会って、一度死んで、プリキュアに生まれ変わって――――
それから知った多くのことが、多くの人たちが、私の扉を開け放った。
新しい世界はあまりにも鮮やかで、眩しくて、暖かくて……守りたいと、思った。

だからこそ……だからこそ、過去の自分とその罪を悔いて、
背を向けた君主と閉ざされた故郷を捨てて、盲信に囚われ同じ罪を重ねる同胞を憎んで、
彼らと戦うことが私のとるべき唯一の道だと信じていた。
それがキュアパッションたる私の使命だと。イースであった私の贖罪だと。
その為ならば、何を犠牲にすることも厭わないと。

……なのにどうして、こんなにも心の痛みを感じるのだろう?
こんなにも、涙が溢れてくるのだろう?
今更……いまさら、こんな想いに気がついてしまうなんて。

涙と共に零れた震える声が男の名を呼んだ。その声はとても小さかったのに、
目を覚ました男が寝惚けながら私の唇を塞いだから、続きは言葉にならなかった。
たったひとこと、それだけを……言葉にするには、私はまだ、その感情を知らなすぎた。
ただ、もう少しだけ、あと少しだけ、2度と戻れないその腕の中を
記憶に刻みつけておきたかった。

この聖なる夜が明けるまで、涙を拭う掌を頬に感じていたかった。






                                          end






以上、失礼致しました
スレ住人の皆様にMerry Christmas☆(←これがやりたかった)
21名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 16:25:56 ID:jXnu0+Np
GJ!!!!!
22名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 16:29:32 ID:K/mrQy5I
GJ!
素敵なクリスマスプレゼントをありがとう
23名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 17:42:35 ID:kcdTs7Z+
>>15
GJXmas
24名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 21:34:21 ID:cqQf2a07
GJ!
西のミルクを飲み明かしたのか
25名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 22:39:22 ID:yQJF4JQL
GJ
ちょっと泣いちまったじゃないか…
26名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 23:10:10 ID:mh1aKTap
GJ!!!
クリスマスに神降臨
27名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 13:54:25 ID:UUaVGyYR
ちくしょう、モニターが霞んでよく読めなかった…GJ!!!
なかよし読んで似たようなこと妄想してたことは内緒だw

続けざまの投下でスマンです。46話の予告を見たら脳汁が噴出してきて書いてしまった。
・イース、せつな自慰(イース14話、せつな45話)
・百合表現あるかも。ダメな人はスルーお願いします。
・「その名は」シリーズ続き。前スレ読んでないとわけわからんです。

タイトル『ひとり寝』 5レスお借りします。
28ひとり寝:2009/12/26(土) 13:55:26 ID:UUaVGyYR
「勝負はあずけたわ!」
黒衣に身を包んだ少女は、捨て台詞を吐き、男二人と共に洋館へと逃げ戻った。


「悔しい…っ!!」
洋館のエントランスの壁を叩きながら、イースは歯を食いしばる。
「まあいいさ。我々の本来の任務はあくまでもFUKO集めだ。四人目を潰すことじゃない」
「おい、お前、血が出てるぞ」
ウエスターがイースの左頬に触れた。かすかに傷がついている。
「あんまり顔に傷はつけるなよ。お前は女なんだから」
イースはウエスターをギッと睨みつけ、手を払いのけた。
「こんなときに男も女も関係ないでしょ!私はラビリンスの兵士よ!
 かすり傷のひとつやふたつ何でもないわ!」
「なんだよ!痛ってーな!もう心配してやらないぞ!」

(ふうん…?)
サウラーが二人のやりとりを意味深な表情で観察する。

「…部屋に戻るわ」
イースは二人に背中を向け、不機嫌そうに歩いていった。

自室に戻ると、彼女は苛立つ気持ちを抑えながら黒の衣装を脱ぎ捨てる。
手袋、靴下、髪飾り、腕輪、全てを取り外し、寝床へと潜り込む。

──今日はもう休みたい。

ウエスターがあれ以上ちょっかいを出してこなかったのは幸いだった。
今日みたいな日に求めてきたりしたら、思い切り蹴りを食らわせてやる。

最近、あいつと性行為をする回数が増えた。
この貧相な体のどこが良いのか、事あるごとに馴れ馴れしく触ってくる。
正直、鬱陶しい。ひどく疲れる。

──声を押し殺すことに苦労するようになってきたから。

女性器に男性器を挿入し、動かし、精液を出す。
男は定期的に欲望を吐き出したい衝動にかられるから、その受け皿として自分のような存在が必要となる。
彼女は今までそうとしか教わってこなかった。
セックスなんて痛いだけだ、はじめはそう思っていた。
男が勝手に自分の体をまさぐり、勝手に挿れてきて、勝手に動き、果てる──
その下で、イースは目を瞑り、早く終われ、としか思っていなかった。

ところが、ある時期を境に、彼女の体に変化が起きる。
今まで自分に痛みしか与えなかった男の動きが、いつしか彼女に不思議な感覚をもたらすようになる。
喉の奥から自然と甘い声が漏れ出る。男達に弱みを見せたくない。唇を噛み締め、耐える。

今までの営みを思い返し、体が火照り、疼いてきていることに気付き、イースは驚く。

(何故…?思い出しただけなのに)
無意識に手が胸のふくらみへと移動する。
ひんやりとした手のひらで、暖かい乳房を撫でる。軽く揉んでみる。
次第に乳首が硬くなる。指でそっと弾いてみた。
「ふ…っ」 吐息が漏れた。
29ひとり寝:2009/12/26(土) 13:56:18 ID:UUaVGyYR
──あいつは、いつも、こんなふうにいじって、楽しいのだろうか…?

突起をつまみ、力を入れてみた。あいつに噛まれたときのように。
「あぁ…っ」 
ダメだ、声を出しては。あいつらと部屋は離れているが、もし聞かれでもしたら──

片方の手が腹を滑り落ち、太腿の間に入り込む。
(私はなにをしているんだ…せっかく今日は『相手』をしなくて済んだのに)
指で触れる。そこは、熱く潤っている。
(何故こんなふうになるのだろう…?)
自分の体が、まるで別の物体であるかのような奇妙な感覚に陥る。
膣口からは、少しづつ愛液がにじみ出ている。
それを指にとり、秘唇に塗りつける。いつもされているように。

(ふ…うぅ……っ)濡れた指がふいに核へと滑る。

(んんんっ!!) 体中にびりびりと電気がはしる。イースは慌てて唇を噛んだ。
やめようと思っているのに、指は勝手に蜜をすくい取り、陰核になすり付ける。

(は……はぁ…はぁ…はぁっ……)
呼吸が苦しくなる。顔が、熱い。頬のすり傷がかすかに痛む。
中指を自分の中にゆっくりと挿し込んだ。秘肉は、わずかな抵抗を残しながらも、細い指を受け入れる。

(いつも、ここに、アレが、入ってくる…)
男はこの中がそんなに気持ちいいのだろうか。考えながら、指を動かしはじめる。
くちゅ、くちゅ、くちゅ。動かすたびに、膣の奥から淫らな液体が分泌され、音が鳴る。
音を聞くことによって、また新たな興奮が生まれる。親指で突起をなぞった。
「は……うっ!」 ぶるぶると体が震える。

──だめ、こえをだしては…でも、もう、なにもかんがえられなく……

目をきつく閉じ、快楽に没頭しようとしたそのとき──

ブ──────ンンン………

耳に入ってきた鈍い振動音で我に返った。
指を引き抜く。呼吸を整え、彼女は落ち着きを取り戻そうとした。

(ふん、馬鹿馬鹿しい…今日は気が昂ぶっていたからこんなことをしてしまっただけだ)

音のした方に目をやる。ベッドの脇の小机に、小さな四角い機械が置いてある。
キュアピーチ、桃園ラブとコンタクトをとるために、こちらの世界で入手した携帯電話。
ゆるゆると手を伸ばし、電話を開いた。メールの着信がある。

『ひさしぶり!元気だった?占い師のお仕事はうまくいってる?こっちはダンスとかいろいろ大変だよぉ!
 気分転換に今度遊びに行こうよ!また街の案内してあげるよ!じゃあね!』

絵文字をふんだんに使用した、目がチカチカしてくるような文面に、イースは嫌悪を覚えた。
30ひとり寝:2009/12/26(土) 13:57:05 ID:UUaVGyYR
『お久しぶり。こっちは順調よ。お言葉に甘えてデートさせてもらっちゃおうかしら。
 楽しみね。それじゃまた連絡するわね』

鼻で笑いながらメールを送信する。
次の作戦を練らなければ。あの愚かな娘は、東せつなの正体を微塵も疑っていない。
取り入って、油断させて、反撃の機会を見つけなければ……
彼女は再び寝転がり、夜具を掛けた。頬の傷を手で押さえる。

──メビウス様、待っていてください、必ずやプリキュアを倒してみせます。
  だから、私を認めてください、もっと私を見てください……!

イースは胎児のように丸まり、泥のような眠りについた。


────────────────────

暗闇の中、せつなはそっと目を開けた。

(また、あの夢を見てしまった…)

森の中での出来事。火花のような、激しく、短い逢瀬。

(逢瀬、ではないわよね…わたし達は戦ってたんだし)

クスリ、とせつなは笑う。
胸元に手をやる。痣はもう、消えている。
それから、パジャマの中に手を入れ、乳房を強く掴む。
彼にされたときのように、爪を食い込ませる。
揉みしだいているうちに、手のひらに触れる蕾が硬くなっていく。
それを親指と人差し指でつねりあげた。
(は…あっ)
ちぎれてしまうのではないかと思うほど激しく吸われた。
ろくな愛撫もなしに貫かれた。ひどい格好で犯された。
なのにそれは甘美な記憶となって彼女の体に刻みつけられている。

(ふ…う…うぅ……)
隣の部屋で寝ているラブに気付かれないように、声を押し殺す。
そうしていると、頑なに嬌声をあげることを拒否していた昔の自分を思い出す。

(あの頃のわたしは…本当に愚かだったわ。何度も求められて、嬉しかったくせに…意地を張って)

下着を汚さないようにと、急いでパジャマのズボンとショーツを脱ぐ。
寒くないように、万一声を上げてしまったときのために、布団を頭までかぶる。
揃えた右の指で、秘唇をそっと撫でる。さっき見た夢のせいで、そこはもうあのときのように花開いていた。
とろりとした液体が指を濡らす。その指で秘所全てを摩擦する。

生まれ変わって、今度こそただの少女として、子供としてやり直せると思っていた。
でも、無理だった。あの出来事によって、わたしは身も心も「女」にされてしまった。
──悲しい、悲しい、悲しい。
けれどもう、起きてしまったことは受け入れるしかない。
31ひとり寝:2009/12/26(土) 13:58:06 ID:UUaVGyYR
(それに、ほんの束の間でも必要とされて、わたしは確かに幸せだったもの)

──わたしのことなんか、愛してもいないくせに!──

いかにもわたしらしいセリフだわ、と彼女は苦笑する。
わかっている、わたしは、誰かに愛されたい、認められたい、見ていて欲しいという想いに異常なほどに執着している。
体だけの関係しかないと思っていた彼がその願いを叶えてくれた。
あいつがあまり物事を深く考えずに言葉を発する男だということは重々承知している。
それでもわたしは嬉しくて、嬉しくて───
必要以上に体を開いてしまった。失神するほど感じてしまった。

(ああ…っ)
横を向いて体を丸める。あのときのことを思い出すと、何も手につかなくなってしまう。
皆と一緒にいる日中は何とか忘れていられる。
けれど、一人でいる夜、夢の中で、彼女は何度も男にしがみつかれ、耳元で愛を叫ばれ、体の最奥を責められる。

中指を、蜜の出てくる場所へと潜り込ませる。
ぷちゅっ、と音を立てて秘肉は侵入を許す。
少し指を曲げて、指の腹でざらざらした所をこする。どこが感じるかは、もう、自分で分かっている。

(あ…あ、んっ……どうしよう…きもち…いい……)
人知れずこのようなことをしていることに罪悪感を覚える。
でも、あの夢を見た夜だけは、どうしても体の疼きを抑えることができない。

(ごめんなさい…) 心の中で呟いてから、一体誰の許しを乞うているのかと妙な気分になる。
胸を弄んでいた左手を下へと滑らせ、陰核を押さえた。

(ん…!はあぁ……!)
両手の指で、一番気持ちいい所を責める。
膣の中にある中指に薬指を添え、二本の指でかきまわす。
少しきつく、動かしづらい。核を刺激するたびに、ぬるぬるとした肉襞がきゅうきゅうと締めつけてくる。
憑かれたように擦る、擦る。犯されたときのことを想像しながら。
波が押し寄せる。快楽に飲み込まれていく。なにもかんがえられなくなる……!

(ん……!んんっ…!!んんん───うぅっ!!)
辛うじて声は出さずにいられた。腰が大きく跳ね、心臓がどくんどくんと脈打つ。
頭に血がのぼり、かぶっていた布団の暑さに耐え切れなくなる。

「は…はあ…はあっ、はあっ、はあっ……」
布団から顔を出し、大きく息をつく。
冬の夜の冷気が、せつなに冷静さを取り戻させてくれる。
汚れた部分を拭き取りながら、彼女は悪戯っ子のように微笑んだ。

(こんなことしてるって知ったら、あいつ、どんな顔するかしら…)

あれだけ戻らないとつっぱねていたわたしが、一度だけ、単身でラビリンスに乗り込んだことがある。
そのときは、彼に話しかけることができなかった。何を言っていいのかわからなかった。

(よく帰ってきたなあ、って…あれは嫌味?それとも本当に喜んでたのかしら。
 どっちにしろ、今頃すごく怒ってるわよね…今度こそ間違いなく殺されるかも)

それでもかまわない、と思ってしまうのは、いけないことなのだろうか。
32ひとり寝:2009/12/26(土) 13:58:46 ID:UUaVGyYR
(わたしは、彼を、愛しているの…?)

わからない。
誰かに愛されたいという気持ちは誰よりも強いけれど、自分から誰かを愛する、という経験に乏しい
彼女には、すぐに答えが出ない。

(それに、愛したからどうなるというの…あいつは、今、敵なのよ…どうしたって、相容れることはできない)

今までは、シフォン、インフィニティを守るための防戦一方だった。
しかし、シフォンを奪われた今、本格的にこちらから攻撃を仕掛けることになるであろう。
場合によっては、かつての同僚をこの手にかけることも覚悟しなければならない。

(わたしが、彼を、倒す…?殺す?そんなこと、本当にできるの…?)

せつなには、わからないことばかりだった。瞳が虚ろになり、潤んでくる。
現実から逃避するように目を閉じたとき、闇の中に一筋の光が射す。

──せつな!あたしたちはいつでも繋がっているよ!──

ひとりの少女の顔がまぶたの裏に浮かんだ。

(ラブ…)

隣室で安らかな寝息を立てているであろう少女に思いを馳せる。
全てをかけて、わたしを悪の道から救い出してくれた少女。
かつて彼女に抱いていた歪んだ感情は、時の流れと共に徐々に薄れていき、今では消え失せている。
ラブは、わたしにとって、特別な存在。かけがえのない親友、大事な家族。
その無邪気な笑顔が、わたしの心を明るく照らしてくれる。

そして、わたしの大切な仲間たち。せつなは美希と祈里の顔を思い浮かべる。

ラブの、愛あふれる太陽のような笑顔。
美希の、希望と自信に満ちた笑顔。
祈里の、見ているだけで癒されていくような笑顔。

彼女達の笑顔が、きっとわたしを支えてくれる。
わたしも、精一杯の笑顔で彼女達を支えたい。

目尻に溜まった涙を手の甲でぬぐう。

──泣いてばかりいてはダメだ。

せつなは毛布をかぶり、窓際へ向かう。
カーテンを開けると、冬の寒空に剣のような三日月がくっきりと浮かんでいる。
答えは出ないかもしれない。でも、もう逃げない。戦うんだ。

そして、できることなら、もう一度、もう一度だけ彼と話をしたい。
お互い目をそらさずに、思いのたけをぶつけ合いたい。いや、きっとやり遂げてみせる。
せつなの瞳に強い光が灯る。
カーテンを閉め、寝床に入る。
固い決意を胸に、せつなは再び眠りについた。


───そして、最終決戦へ───
33名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 13:59:14 ID:UUaVGyYR
以上です。
この間の話があんまりにも暗かったんで、少し前向きになったせっちゃんを書きたかった。
年内の投下はこれでラストになるかな。ちょっと早いけど、皆様良いお年を。では失礼します。
34名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 16:52:15 ID:3ak3bogY
>>30
すっかりエロくなっちゃったせつなGJ
35名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 22:24:49 ID:/oXq60tu
GJ!!!
なんという神スレだココは!
36名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 11:06:40 ID:vi3BXOJe
新シリーズ、一気に対象年齢が下がった感じで
エロパロネタが出てくるか今から心配だな
37名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 19:02:53 ID:wF+PKfU8
暫くはフレプリ後日談やオールスターズDX2で歴代燃料補給が期待できるけど……確かに内容によっては心配だね

西東とかラビリンス系の書き手さん達には来週の展開によっては今後も期待したいんだけど
38名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 12:44:17 ID:HS8xSWCG
ロリが出れば十分。
39名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 23:08:02 ID:lllsQLSN
ハトプリの敵キャラでなんとか妄想できないかなとか思うけど、
あの女敵キャラがあんまり魅力ない…
40名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 19:16:36 ID:/xZhpx+1
戦闘パートがあるなら、凌辱ネタはいくらでも出そうな気がするけど。
41名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 10:49:41 ID:QPDDOEkY
ウエスター、サウラー (´;ω;`)ウッ…
42名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 17:53:55 ID:PZDfDHrJ
保守ついでに。

前に圭太郎×あゆみで書いた者だけど、あれの続き的な感じの作品を書いてるのでちとお待ちを。
こないだよりは短めですが…。
43名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 22:28:34 ID:ATxryAqy
新シリーズ情報キター!
さあ、さっそくネタを考えるか!
44名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 05:16:02 ID:p3mjsvll
西南生存祈願に後日談妄想小ネタ投下します
・IF 四ツ葉町残留END
・性欲処理係イース前提
・エロ無しほのぼの(?)西×東

※少女漫画風味注意
※非エロ注意(←大事なことなので2回ry)

NG指定はIDでお願いします


2レスお借りします



『アイカワラズナ俺ラ』


なんやかんやそんなこんなでいろいろあって、俺とサウラーは西隼人と南瞬になった。
俺達の姿を見た時のあいつの反応ったらまぁ……、泣いて泣いて手がつけられない程で
他のプリキュア達がいなかったら俺達だけじゃどうしようもなかっただろうと思う。
なんせ俺達は、あいつがあんなふうに泣くところを見るのなんて初めてだったんだ。


俺達と一緒に暮らす、なんてあいつが言い出さないうちに、俺と瞬は2人で部屋を借りた。
俺はカオルちゃんのドーナツ屋で、サウ…じゃなかった、瞬は青いプリキュアの母親が
経営してるヘアサロンで美容師見習いのバイトを始めた。
あいつは毎日俺達の部屋にやってきて、何くれとなく世話を焼いていく。
そのこと自体はまぁいいというか、むしろ非常に助かっているわけなんだが。

ひととおりの家事を済ませたあいつが必ずするのは、何故か俺の隣に座ることで。
俺のシャツの裾をきゅっと掴んでくっついたまま、離そうとしやがらねぇ。
最初はなんか用でもあるのかと思って聞いてやったんだ。
「どうした? イー…じゃなかった、せつな」
「なんでもないわ」
こっちに目も向けないで答えるから、離せよ、とも言えずにそのままTVを見てた。

そのうち、とん、と小さな頭が寄りかかってきて、眠っちまってるんだからびびる。
「お、おい、イース」
まだ、せつな、って名前には違和感があって、咄嗟のときはイースって呼んじまう。
肩を掴んで軽く揺するとあいつはすぐに目を覚まして、大きな紅い瞳をぱっちりひらいた。

起き抜けで焦点の定まらない瞳はすこし潤んでいるようで、真ん中には俺が映っていて。
桜の蕾みたいな小さな唇が微かに動いて、そこから零れるあいつの掠れた甘い声が
「ウエスター」って俺を呼ぶような気がした。

そしたらゆっくりキスしてやって、胸を触って耳を舐めて……

我知らず、こくりと喉が鳴ったのと、あいつの声が聞こえたのは同時だった。
「……はや、と」
まだ、隼人、って名前には違和感があって、咄嗟に呼ばれるとすげぇ緊張しちまう。
速攻で我に返った俺は、自分のイケナイ追想から逃げるように視線を逸らした。

「も、もうそろそろ帰んねーと、桃園のご両親が心配するだろ」
思わず唾を飲み込んださっきの俺の喉音が、どうか聞こえてないようにと祈る。
あいつは何か言いたそうに俺のシャツをまたぎゅって握ったけど、すぐに下を向いた。
「……そうね、…送ってくれる?」
「おぅ!」
45名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 05:18:36 ID:p3mjsvll

俺の仕事は朝早いが、瞬の仕事は夜遅い。
吐く息が見上げた夜空に白く煙った。
「瞬、遅せーな」
「…うん」
せつな、は、俺のブルゾンの裾をきっちり掴んだまま歩いている。
手を繋ぐべきかどうか、迷う俺の両手はポケットの中に納まっている。

「でもお前の作ったメシ、いつも美味そうに食ってるぜ」
「…そう? よかった」
あ、やっと、笑った。ちょっとだけだけど。
イースはこんな笑顔、絶対俺には見せてくれなかった。

「せ、つ、な」
「え?」
「せつな、か」
「何よ?」
「…いい名前だよな」
「なっ……!?」
あ、赤面した。なんか懐かしい、その顔。
イースはそうやって照れたあと、いつも悪態ばっかついてた。

「バカ、はやと」
そうそう、それだよ、それ。そういうのがお前だろ?
「ははっ、俺は隼人になってもバカなまんまだな」
「…バカ隼人」
わけもなく嬉しくなって、俺は首を竦めてにやついた顔をマフラーで隠した。

名前が変わっても、髪の色が変わっても、生きる世界が変わっても。

「明日もドーナツ食いに来いよ」
「……太るから嫌」

せつなはやっぱり、俺のブルゾンの裾をきっちり掴んだまま、歩いている。
その華奢な白い手を握るべきかどうか、情けない俺の掌はまだ、ポケットの中で迷っている。






                                            end







以上です
新年1発目なのに非エロで失礼しました
読んで下さった方に感謝
46名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 17:46:17 ID:H7LkcJgJ
>>44
GJ!!
二人のやりとりに萌えた!
47名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 19:12:33 ID:WNRwZHEc
>>44
やめてくれ…泣けてくるじゃないかGJ!
48名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 19:15:01 ID:uPg4L7Tq
>>44
甘酸っぱすぎるGJ
なんともいえない間がいいな
49名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 00:08:34 ID:sYfbNO5Y
あまずっぺぇ…
南が美容師見習いってのもいいですなあ。乙
50名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 17:16:12 ID:Ivadvq7b
33話(タコ回)で、ベリー達が間に合わなかったら…を想定して書いてみた。
規制規制規制でどこにも書き込めないイライラをブチ撒けた。反省している。
隼人×せつな。鬱展開嫌いな人は回避推奨。6レス消費。
5133話隼人×せつな:2010/01/09(土) 17:17:43 ID:Ivadvq7b

「わたし一人で、充分よ!!」
絶対に無理だ、と分かっていながらも、パッションにはそう叫ぶしか術がなかった。
ウエスターの操るナケワメーケにたった一人で太刀打ちなどできるわけがない。
そんなことは彼女は十二分に承知していた。
けれど、タコ嫌いの美希には無茶はさせたくない。ラブもブッキーもわたしがここで戦っていることは知らない。
今、ナケワメーケを食い止められるのは自分だけだ……!

案の定、パッションはあっという間に劣勢に立たされる。
ブニブニとしたタコ型のナケワメーケは、彼女のパンチやキックの衝撃を吸収し、まるで歯が立たない。
八本の足が不規則に動き、赤い戦士に次々と襲い掛かる。
逃げ遅れたパッションの体を、一本の足が鞭のように打ち、彼女はダウンしてしまう。

「どうしたイースよ。その程度か」
ウエスターが不遜な態度でパッションに語りかける。
(悔しい…ほとんど食い止めることが出来なかった…!!)
パッションは倒れた体勢のまま拳を握り締める。
ナケワメーケの足がパッションの体に巻きつき、宙高く持ち上げた。彼女の胴を限界まで締める。
(く…うっ、く…る…し…い……)
だんだんと意識が遠のいていき、パッションはガクリと腕を落とした。

変身が解け、彼女は東せつなの姿に戻ってしまう。

「待て、ナケワメーケ」
その一部始終を見ていたウエスターが、不意にそう命じた。
ナケワメーケが少女を締めあげていた足の力を緩めた。
そのまませつなは地面へ向かって落下する。真下に移動していたウエスターが、彼女の小さな体をしっかと受け止めた。
気絶しているせつなの呼吸を確かめると、彼はしばらく腕の中でぐったりとしている少女に見入っていた。


「ラブサンシャイン」「エスポワールシャワー」「ヒーリングプレアー」
「フレーッシュ!!!」
タコ型のナケワメーケを倒した直後、三人は焦りはじめる。
「パッション!せつな!どこに行ったの!?」
「せつなちゃん!!どうしよう、どこにも見あたらない…!!」
「ま、まさか…ラビリンスのあいつが……!?」
ベリーの顔面が蒼白となる。
(きっと連れ去られたんだ!わたしが…わたしが間に合わなかったせいだ…!せつな……!!!)
彼女は悔しさのあまりぎりぎりと歯噛みした。



いつもと違う天井──
意識を取り戻したとき、せつなはその目に入ってきた光景に違和感を覚えた。
今世話になっているラブの家の自室の天井ではない、でも、この天井には見覚えがある──
「───!!」
ベッドの端に誰か座っている──
「よう、起きたか、イース」
金髪、碧眼の背の高い青年。Tシャツにジーンズというラフな出で立ち。
「ウエスター…?」
さっきまで敵同士として戦ってきたウエスターが、仮の姿、西隼人の姿に身を変え、こちらを見ていた。
5233話隼人×せつな:2010/01/09(土) 17:18:31 ID:Ivadvq7b
──そうか、ここは占い館の、ウエスターの部屋──
気付いた瞬間、せつなはベッドから飛び起き、ドアに向かって駆けだそうとした。
その腕を隼人は素早く掴み、せつなを背後からきつく抱きとめる。

「どこに行くつもりだ」
「はなして…っ!!家に…帰るの!ラブの家に……!!」
「おまえの家はここだ!おまえはラビリンスの人間だ、この世界で上手くやっていける訳ないだろうが!!」
「わたしは…っ、今は四ツ葉町の住人よ!もう、ラビリンスに、戻るつもりはない…っ!!」

せつながそう言い放った瞬間、隼人は、彼女の両肩を掴み、ベッドへと投げつけた。
「きゃ…っ!」
隼人は、白い布の上に投げ出され、うつ伏せになっているせつなの体を仰向けにひっくり返し、
彼女の脚と脚の間にみずからの膝を割りいれる。
「い…やっ!ウエスター、お願い…やめてっ!!」
せつなは手足をばたつかせ、のしかかってくる男から逃げ出そうとする。
しかし、彼女は今プリキュアに変身していない、ただの無力な少女であった。
全身を押さえつけてくる男の力にかなうはずもなかった。

(そうだ…リンクルンは!?アカルンで逃げれば…!!)
せつなはいつものように腰に手を遣る。だが、そこにあるはずのリンクルンが──無い。
ギョッとして思わず視線を部屋中に巡らす。そして、ドアの方に目を止めた。
ドア付近の床の上に、ケースごとリンクルンが転がっている。
(手が、届かない──!!)
愕然としている彼女の耳に、冷たい声が降りそそぐ。
「静かにしろ…このまま、手足を縛り上げてもいいんだぞ?」
声の主を見上げる。青い目がこちらを見下ろす。その瞳の奥には怒りの炎がちらついていた。
その瞳を見て、せつなは戦闘中に止めを刺されそうになった時とは別の種類の恐怖を感じる。そして──

(あ…あ、あんなこと……しなければよかった……!)

以前に自分がしでかしたことの重大さに気付き、深く後悔をするのであった。


──わたしは、この男と、何度か関係を持ったことがある──

彼女がこの占い館に住んでいた頃、ほんの数回、彼の誘いに乗った──
もちろん、それはただの出来心であった。彼女はちょうど性的なことに興味を持ち始める年頃であり、
彼にはたまたま相手する女がいなかっただけであろう。
単なる戯れ、興味本位、暇つぶし、ただそれだけのことであった──はずだ。

ところが、その数回の過ちが、のちに意外な展開をもたらす。
彼女が離反した折、彼は異常なまでに怒り狂い、彼女を力づくで取り戻そうとしたのだ。
仲間意識が強い──彼の怒りの原因は、それだけでは絶対になかったであろう。

(わたしは、もう、イースじゃない──!)

叫ぶ声が震えているのが自分でも分かった。彼の豹変ぶりを恐れ、自分のしたことを悔いた。
だから、彼女は必死で今までのことを忘れようとした。
あれはただの火遊びだ、時が経てばあいつだってきっと忘れてくれるに違いない──そう信じて。

──なのに今、わたしは連れ戻され、こうして再びこの男の手中に収まらんとしている──
5333話隼人×せつな:2010/01/09(土) 17:19:19 ID:Ivadvq7b
「何故…?」
せつなは隼人に疑問を投げかける。
『隼人』は背が高くスタイルもいい。こちらの世界では美形の部類に入るであろう。女などより取り見取りのはずだ。
ラビリンス本国でも、彼は幹部なのだから、望めばいくらでも女は手に入る。

それに引き換え、わたしには別に大人の女性のような色香など無い。
背は低いし、痩せて骨ばった体つきだ。
性格だって、おしとやかというわけではない、むしろキツい方だと思っている。

「他にも女の人はたくさんいるでしょう!?何故わたしにばかり構うの?わからないわ!!」
喚くせつなの口を、大きな手が押さえつけた。
「むぐ…っ!」
「うるさい…裏切り者のおまえに制裁を加えるために決まってるだろうが」
低い声で耳元で囁かれ、せつなの視界が霞む。
(助けて…ラブ、美希、ブッキー、誰か…!)
心の中で助けを求める。しかし同時に彼女は観念していた。

今は大人しくしていよう、抵抗せずにいれば、この男だって手荒なことはしないはずだ、
なんとか隙を見つけてアカルンで逃げよう、彼は恐らくリンクルンにはさわれないだろうし、
アカルンで瞬間移動できることも知らないだろう……頭の中で脱出の計画を練る。

せつなの口を押さえていたものが、隼人の手から唇へと切り換わる。
急に口全体を覆われ、彼女はろくに呼吸もできなくなる。
(く…苦しい…!)
抵抗せずにいようと思ったのも束の間、せつなは思わず隼人の唇をガリッと噛み切ってしまう。
「い…てっ!」
顔を離した隼人の口の端に血が滲む。彼は口元に手を当て、その手で──

──パン!

せつなの頬を張った。
そして彼女の赤いブラウスに手をかけ、左右に引きちぎった。ブチブチと前ボタンが飛んでいく。
「……っ!」
せつなは一瞬息を呑むが、すぐに気を取り直し、隼人をキッと睨みつける。
視線と視線が合い、間に激しく火花が散る。
「相変わらず生意気な目だな…どこまで耐えられるか試してやろうか」
隼人は荒々しい手つきでブラをずり上げ、露になった乳房に顔を埋める。
冷えた白い肌に熱い舌がぬめぬめと這いずり、赤い蕾へと辿り着く。
「ふ…あぁ…っ」
乳首を舌で弄ばれ、せつなはわずかに喘いだ。

(だめ…落ち着いて、逃げ出すチャンスを見つけるのよ…!)

隼人の両手が、せつなのデニムのパンツを脱がそうと腰に手をかけた。
せつなの両腕が空く、その隙をついて彼女は渾身の力を持って体を大きく回転させる。
ドアの下に落ちているリンクルンに向かって手を伸ばそうとした。
しかし、その努力は全く無駄に終わった。うつ伏せで上半身のみをベッドから乗り出した状態で、
細い腰をがっしりと大きな両手で掴まれてしまう。
結局彼の行為を助長する形になってしまった。デニムがするすると簡単に脱げてしまう。
そのまま、また背後から太い腕で抱き寄せられ、引き戻されてしまった。
5433話隼人×せつな:2010/01/09(土) 17:20:05 ID:Ivadvq7b
「逃げられると思ってるのか!?」
隼人の右手がせつなのショーツへと伸びる。
下着の上から敏感な部分に触れると、ぬるりとした感触とともに布がずれる。
「なんだよ…こんなに濡れてるじゃないか、おまえもホントはやりたかったんじゃないのか?」
「や…っ!ちがう…!やめて……ひうっ!!」
布越しにクリトリスを責められ、せつなは喉の奥から奇妙な声を上げた。

「いや…あ…あん…あっ、やめ…おねがい……っ」
以前にもこんな風にぐりぐりと責められたことがあった。このあとどんなことが起きるか、
どんな快感が自分に襲いかかるか、彼女は全てを思い出す。
今後のことを想像することにより、余計に下着の奥がぬかるんでくる。
「やめろって…本気で言ってるのか?こんなになってるクセに」
中指を下着の中に忍びこませ、ぬかるみの元へ、つぷぷ…、と挿す。
「ああああん!」
せつなは隼人の右腕を両手で掴み、必死に指を引き抜こうと試みた。
だが少女の華奢な手の力程度では、男の腕はびくとも動かない。
片方の手首を指のあとがつきそうなほど握られる。
「い…つ…っ!」
「動くな!!本気で腕をへし折るぞ!?」
部屋中に響くほどの声で怒鳴られ、せつなの手の力が抜けていく。
隼人の指が上下に動き、もっと蜜を出そうと掻き回す。
「いやぁ…っ、かきまわさ…ないでぇっ……!!」
「…いい声出すじゃないか、ここもこんなに音がしてるぞ」
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ。
みずからの体から発せられる淫猥な音を聞いてしまい、恥ずかしさに目が眩む。
「ちが…う、こんなの、いや、いやなの…!」
「違わねえよ!おまえの中がこうなってるんだ!」

隼人は我慢できないといった様子で、左手で自分のジーンズのチャックを下ろし、脱ぎ捨てる。
せつなを背後から抱えたまま、彼女の手を前につかせ、四つん這いの状態となった。
せつなのショーツを剥ぎ取り、そのまま性急に陰茎を押し込んだ。

「い…っ!いた…っ!いたいっ、いたい、痛いっ!!」
めりめりと秘肉を裂くような感覚に、せつなは大声で叫ぶ。
いくら処女ではないからといっても、数ヶ月ぶりの性交、しかも背後からいきなり
貫かれたとあっては、痛くないはずがない。
その叫びを聞いて、隼人の動きが止まる。
「なんだ…?痛いのか?何度もやってるクセに」
能天気な呟きに、せつなは無性に苛立った。
「馬鹿!痛いに決まってるでしょ!こんな久しぶりで、しかも後ろからいきなり…っ!!」
せつなは、やけっぱちになり喚きたてた。

すると隼人は何を思ったのか、痛みの原因となっているモノをせつなの中から引っこ抜いた。
(え…?)
痛みから解放され、拍子抜けした途端、くるりと体を仰向けにされる。
隼人はせつなの両足を開き、みずからの体をその間に入れる。
そして再びゆっくりと、本当にゆっくりと彼女の中に入ってきた。
「これなら…痛くないか?」
(え…!?なに…?どういうこと!?)
せつなは予想外の出来事にひどく驚いた。
制裁を加える、と彼は言った。なのに、たった今隼人はせつなを気づかう素振りを見せたのだ。
5533話隼人×せつな:2010/01/09(土) 17:20:48 ID:Ivadvq7b
(どういうつもり…?彼は一体わたしをどうしたいの…!?)
せつなは今まで隼人に浴びせられた言葉を反芻する。

──手足を縛り上げてもいいんだぞ──

本気でわたしを陵辱するつもりなら、わたしが気を失っているあいだに身動きをとれなく
することなどいくらでもできたはずだ。

──腕をへし折るぞ──

そのセリフを思い出し、せつなは気付いてしまった。
彼が何故ウエスターの姿ではなく隼人の姿でここにいるのかを。

ラビリンスの戦闘員は、非常に特殊な訓練を受けている。
有事には、こちらの世界の人間の数十倍、下手したら数百倍の力を出せるようになっているのだ。
もし、ラビリンス幹部の『ウエスター』と、プリキュアに変身していない『せつな』がコトに及んだとしたら、
ふとしたはずみに彼女の腕や脚は無残に折れてしまう可能性があった。
それを避けるために、彼はわざわざ無力な青年の姿に形を変えていたのだ。

(どして…?制裁を加えるのが目的なら、わたしの腕の一本や二本折れてしまっても
 かまわないでしょう?何故……!?)
湧き上がる疑問を口にしようとして、せつなは隼人の顔をまじまじと見る。
そして彼女はまたしても後悔する。

(なんで…見てしまったんだろう…見なければよかった……!!)

せつなを見つめる青い瞳──さっきまでその中にあった怒りの炎はもう消えている。
代わりに、目の前にいる少女をいたわり、いつくしむような光が彼の瞳に宿っていた。

(やめて…そんな目で見ないで…!あなたを…嫌いたいのに!憎みたいのに!!)

「イース…」
隼人は小さく呟くと、せつなに顔を近づけてくる。
せつなは今度は彼のくちづけを受け入れる。頭の中が混乱し、抵抗する気力を失いつつあった。
かすかに血の味がする彼の舌を味わう。
「ん…んん…む…っ…は、あっ……」
口腔に与えられた快感は秘所へと伝わり、肉襞がきゅうっと締まっていく。
隼人はゆっくりと腰を動かしはじめる。先端が、膣の壁をゆるやかに刺激する。
この館に住んでいた頃、すでに快楽というものを覚えつつあった彼女は、
この動きをもどかしく感じ、無意識のうちに腰をくねらせてしまう。

「いやあぁ…っ、あっ、い…っ、んああっ」
(いや!もっと冷酷に痛めつけて、傷つけてよ!そうしてくれないと…憎めなく、なる…っ!!)

入り口付近まで引き抜かれる。
「ひああぁ!」
すぐに奥まで挿しこまれる。
「あう……っ!」
男が腰の動きを速めても、痛むことは無くなり、せつなはすすり泣くような嬌声を上げ続ける。
5633話隼人×せつな:2010/01/09(土) 17:21:44 ID:Ivadvq7b
「いや、いや、いや、いやあ…んっ!」
「イイって言えよっ!」
「やだ、やだ、やだ、やだあっ……!!」
口でいくら否定しても、体の反応を隠すことはできなかった。
「ほら…!気持ちいいって言え!!」
「やん……っ!い…いい…よぅ…、いい…ああんっ」
こんなことを言ってしまう自分に腹が立つ、しかし彼女は悦楽の海に溺れかけ、怒りはすぐにその波でかき消される。

「…っ!…中に…出すぞ…っ」
正気を失いそうになっていた彼女は、彼の宣告によりはっきりと我に返った。
「!!だめ、やめて、それだけはっ!!」
すると隼人の眼差しが途端に鋭くなり、無情に言い捨てる。
「制裁を加える、と言っただろうが。何を甘ったれたことをぬかしてるんだ」
せつなは顔をひきつらせ、身を捩じらせ最後の抵抗をする。
「あ…!だめえぇ!いやあああっ!!!」
隼人の溜まりに溜まった欲望が、せつなの子宮までどくどくと流れていく。
(あ…あ…あ、どうしよう……!)
せつなの頬に、つうっと一筋、涙が流れた。

(でも、これで彼の怒りは一段落ついたはず、体を離した隙にリンクルンまで走れば…!)
せつなは気丈にも、逃走の機会を窺う。
だが、隼人はいっこうに彼女から離れようとしない。陰茎もまだ彼女の中に入ったままだ。
次の瞬間、せつなは驚愕する。
(え…!?なに…うそ……!!)
一度萎れたはずの彼のモノが、彼女の中で再びムクムクと大きくなっていく。
「これで…終わりだと…思ったのか!?」
「…!!いやあっ!もう、やめて!ゆるして……!!!」

(恐ろしい…!)
わたしは何に怯えているのか、精も根も尽き果てるまで、わたしを求め続けようとしているこの男にか?
今までさんざん馬鹿にしてきたこの男を、ここまで怒らせてしまったわたし自身にか?
わからない、わからない……!!


そのあと何回突き上げられたのか、せつなは覚えていない。
激しい責め苦を受けながら、いくつか言葉の遣り取りをしたような気がする。

──イース!このままラビリンスに戻るんだ!逃げようとするな!!──
──いや!戻らないわ!わたしはっ、もう、イースじゃな……──
──イースイースイース!!!──
──ちがうちがうちがう、違…うっ…!!!──

その頃にはすでに彼女の意識は朦朧としており、そんな会話をしたことはすぐに忘れてしまった。
何度も欲望を吐き出され、彼女自身も幾度か高みへ昇りつめ、気を失うように眠りに落ちる。
頬に涙のあとを残しながら眠っている少女を食い入るように見たのち、
青年は少女の藍色の髪、耳、額、頬、そして唇に繰り返しキスをする。
少女の小さな手を握り、彼自身も倒れこむようにして眠りに落ちた。





                                      おわり
57名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 17:23:56 ID:Ivadvq7b
以上です。
本当は「タコワメーケ触手&もっと鬼畜な西に陵辱されるパッション」を書く予定だったんだが、
46話のイース連呼を聞いたら書けなくなった。゚(゚´Д`゚)゚。 なので急遽路線変更(冒頭部分は変えていない)
すまん、こんなの書いてるけど、激しくハッピーエンド祈願してるんだ…頼むよ東映さん…
58名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 12:25:59 ID:IBJLpF3v
>>51
鬼畜になりきれん西の優しさに痺れた!
GJ!
59名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 02:24:59 ID:3HXrlRTk
51>>
よかった!!
西東はやっぱいいな〜。
GJ!
60名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 20:59:33 ID:fDgjXfMs
どなたか、プリキュアのおしっこおもらし物を書いてくださいませんか?
61名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 00:15:15 ID:Kfv+gibn
前スレにいくつかそういう話があったような。
しかし人少ないな。規制中だから?
62名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 14:37:33 ID:ccwou6hV
ピンク髪の幼女かジェフリー似の幼女で何か一つ
63名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 23:30:25 ID:HlO25a9P
南美希もみたいな
64名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 09:05:02 ID:FFXJ6+lt
よかった…(´;ω;`)
65名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 10:05:52 ID:zETTbSv5
祝・西南生存!
これで西東の続きにやっと取り掛かれる!
66名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 17:35:06 ID:ro0wiD5H
>>65
期待して待ってるぜー!
67名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 22:58:59 ID:OxqGGuOC
西南のウホッな話も頼もうか
68名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:05:57 ID:HJrMTmnl
ココの意地悪によって、くるみがお漏らしする話が完成。お漏らしだけでセックスなし。多分7レスほど使う。
お漏らしだけの小説は需要がないかも知れないが投稿してみる。7レスも連続投稿できるのがわからないが。
なお、ココとナッツのキャラ崩壊を恐れる人は読まない方がいいです。タイトルは『くるみの泉、光る宝石』。
69名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:07:43 ID:HJrMTmnl
『くるみの泉、光る宝石』

「くるみ、おかえり」
「あれ、ココ様、どうして私より先に帰っていらっしゃるんですか?」
「どうも熱っぽくてね。早退させてもらったんだ」
「それはいけません。寝ていなくちゃ!」
「いや、少し寝たら良くなったんだ。それより、お茶を入れておいたよ」
「え、ココ様が?」
「いつもお世話になっているからね」

くるみがお茶を飲み終えたのを見届けて、ココが何かをポケットから出した。
「これを付けてくれないか?」
「え?アイマスク?どうしてですか?」
「いいからいいから」
少女は従順に従った。

「よし、付けたね。じゃあこっちに来て」
ココはくるみの手を取って別室に連れて行った。
「あ、な、何をするんですか!?……あ、痛い!」
くるみはいきなり柱に縛り付けられたのだった。上半身を肩から腰まで、縄でぐるぐる巻きにされた。
ココは彼女の質問には一切答えなかった。
70名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:09:20 ID:HJrMTmnl
「そろそろだな」
ココは腕時計を見た。くるみを縛り上げてから1時間が経っていた。
「な、何がそろそろなんですか」
「くるみ。少し前から、落ち着かないね。しょっちゅう太ももをこすり合わせてる」
「わ、わからないんですか?」
ココは答えず、話題を変えた。
「ふふ、さっきのお茶だけどね」
くるみはピンときた。
「まさかっ!」
「よく効くんだなあ。30分で効果が出始めた」

ココは座って尿意に耐える少女を眺め続けた。
(くふふ、女子中学生のおもらし。しかも制服姿……)
ニヤニヤが止まらない。
「誰か!誰か助けてぇ!」
くるみは叫んだ。ココは口を開いた。
「かれんは生徒会、こまちは実家の手伝い、りんは部活、うららは仕事、のぞみは補習」
「ナッツ、ナッツ様は!?」
「うん、それだけが気がかりなんだよなあ」
71名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:11:07 ID:HJrMTmnl
とその時、ドアが開いた。
「おいココ!何をしてるんだ!」
噂の青年が叫びながら飛び込んできた。
「すぐに離してやれ!」
ココはニヤリとした。
「いやだね。もう少しなんだから」
ナッツは構わず、くるみのそばに駆け寄ろうとした。だがココが立ちはだかる。
「どけ!」
「どかないよ。計画をおじゃんにされてはたまらない」
「計画?」
「わからないのか。くるみのおもらしをこの目でじっくりと拝むのさ」
なぜ、というナッツの問いかけをさえぎり、ココは続けた。
「こいつのおせっかい過ぎるところが前から気に食わなかった」
「だからといってこんな……」
72名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:12:43 ID:HJrMTmnl
「ああっ!ンもうッ!」
突然目の前の捕らわれの少女が叫んだ。
「何でもいいから、早くこの縄をほどいてください!でないと、もう、あた……し……」
途中から声が小さくなり、口ごもった。

(ジュッ……、ジュッ……、ジワ〜……)

くるみは下着の股の部分が、ジワジワと濡れていくのを感じた。妙にあたたかい。
「あ……、あぁ……、ダ、ダメぇ!」
くるみは必死で耐えた。何とか決壊だけは防ごうとした。下着が濡れる程度で済まそうと頑張った。

果たして、決壊は起こらなかった。ココは狼狽した。
「バカなっ!限界を越えて漏れたおしっこを止められるわけがないっ!」
「バカはお前だ、ココ」
「バカとはなんだ、僕はパルミエ国王だぞ」
「国王だろうが、バカはバカ」
「まだ言うか、この」

「も、もうダメぇッ……」

(ビチャビチャビチャビチャ……)
73名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:14:24 ID:HJrMTmnl
ついにくるみは限界に達したのだった。細い二本の脚の奥の、スカートに覆われた部分から、
澄んだ液体が止めどもなく流れ出している。足元には水たまりができ、どんどん広がって行った。
その液体は、太ももや膝を伝っていくのではなく、直接足元の水たまりへと落下していた。
我慢している間は膝をこすり合わせていたというのに、決壊と同時に、両膝は自然と離れた。
そのために滝により勢いが付き、床に当たった時の音が大きい。

限りなく澄んだ黄色の液体は、ほのかに湯気を立てていた。
そこに西日が差しこみ、水たまりはまばゆいばかりに輝いた。
太ももに残った水滴の一つひとつは、まるで宝石のようであった。

ココとナッツは呼吸もまばたきも忘れて見入っていた。
その間も、この透明な液体は少女のスカートの奥から流れ続けていた。
もはや閉め忘れの水道のようではあったが、くるみの体は、なおも彼女に従わない。
チョロチョロという音が、間を置きつつ部屋中に響く。

ふと、我に返ったナッツが、視線はそのままに、叫んだ。
「こ、これほどまでとは……っ!」
取り憑かれたように、ヨロヨロとくるみに駆け寄った。くるみは放心状態である。
突然、ナッツはひざまずき、彼女の太ももを舐めた。
74名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:16:14 ID:HJrMTmnl
「どうだ、お味は?」
ココは不敵な笑みを浮かべながら歩み寄り、尋ねた。
「ふむ、ママの味だ」
「ミルキィだからな」
「それに、この香り」
「はじけるレモンの香りか?」
「いや、もっと高尚なものだ」
「どうもわかりにくいな」
「つまり、太ももの水滴は光る宝石、この液体は輝く命そのものだ」
「酔ってるのか、ナッツ?」
「そうかもしれんな。興奮のあまり、酩酊してしまったようだ」

(バシャッ!)
「コ、ココ!何をする!」
「酔いを醒ましてやろうとしたのさ」
ココは光輝く水たまりを両手ですくい、ナッツの顔に浴びせた。
「やったな!」
ナッツは応戦した。ふたりは女の子の泉から湧き出た黄金の液体で水掛けっこをした。

「いい加減に、この縄をほどいて下さい!」
くるみが業を煮やして叫んだ。
二人は液体そのものに興奮してしまって、それを外界に送り出した主を忘れていたのだった。

「ああ、すまなかった。でもくるみ、本当に素晴らしかったよ」
「いくらココ様でも、これは許せません!」
突然、ココはくるみの頬にキスをした。
「あ、ココ様……」
「これで許してくれないかい?」

くるみの頬は紅潮した。何か言い返そうとしたが、うろたえてしまって、言葉が出なかった。
「俺からも頼む。すまなかった」
今度はナッツが手の甲にキスをしてきた。
くるみはようやく口を開くことができた。
「も、もう!今度だけですからね!」
怒りながらそう言ったつもりだったのだが、頬が緩むのを抑えることができなかった。
ココもナッツもそれを見逃さなかった。
75名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:16:55 ID:HJrMTmnl
以上です。お邪魔しました。
76名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:44:15 ID:SWMaMN2n
ココ様wwwwwwwwwwwGJです
こういうの好きだ
77名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:45:05 ID:D1j3LHuQ
ココもナッツも変態だな!(いい意味で)
78名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:52:18 ID:8Zq8b397
はじけるレモンの香りフイタw
79名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 21:22:36 ID:MVRuR1ar
上のくるみのお漏らしの話を書いた者ですが、好んでくださる人がいて良かった。
文句が書かれてたどうしようとビビってしまい、昨夜は来られなかったから。
また何か書けたら投稿するかもしれません。
80名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 05:38:23 ID:yFJI7Jhg
>>75
GJ

>>78
>「ふむ、ママの味だ」
「ミルキィだからな」
俺はこっちにわろた
81西東:2010/01/24(日) 00:44:37 ID:7X1Dj5IS
水かけっこって何だよwwwwwGJゥウウウ!!1
さって、おやすみ前投下。
最終回後の妄想。西東南まとめてお持ち帰るルートで隼人さん×せっちゃん。
ただしイースと呼びウエスターと呼ばれてます。
せつな呼び解禁前に滑り込みたくてやっつけ感がぱねえ
「なー、イースぅ」
 声を掛けた。
「……」
「おい、イースってばよ〜」
 肩をそっと叩いた。
「……よ」
「んぁ?」
「私は、せつな、よ!」
「うおっ!」
 突然の大声に、大柄な青年はオーバーリアクション気味に身体を逸らした。
そこへ食って掛るのは対照的に小柄な少女。が、迫力は此方が上らしい。
「もうっ。前から言ってるでしょ。私は、せつな!東せつななの。分かった!?」
「や、でもよぉ」
「デモもストも禁止!はい、言ってみなさい」
 ビシっと指先を鼻に押し付けてくる少女に、彼が逆らえるはずもない。

「ええっと……せっちゃん?」
「ぇ……?う、ば、馬鹿ぁっ!!」
 平手が容赦なく飛んでくる。鼻に綺麗に決まった。
鼻血を噴かないのはイケメンの特権である。
「な、なにすんだよぉ」
「あだ名で呼んでいいなんていってないもの。当然でしょ。で、何か用?」
 無理のある理由をつけて、話題を逸らす。
頭の中身?ドーナツじゃないの?と(元)同僚から太鼓判を押されるだけあって、あっさりと乗ってくれた。
83西東2・ドーナツって中心空だろ:2010/01/24(日) 00:48:03 ID:7X1Dj5IS
「ああ、これ」
「……ドーナツ?ひょっとして、あなたが?」
 渡された紙袋を開けると、ふんわり甘い匂いが鼻腔をくすぐってきた。
「おう。ウエスター様お手製のスペッシャルドーナツだ。うんめぇぞ〜」
「私、に?」
「他に誰がいんだよ。ボケたか?」
「あんたに言われたくないんだけど」
 驚きが冷たいツッコミにメタモルフォーゼした。
が、それはさて置き。二人仲良くおやつタイムに洒落込むのであった。
「何だ、付いてるぞ」
「え、どこ」
「ここ」
 ひょい、と口元についていたお弁当を取る。
「あ……」
 何故だか、惜しいと思ってしまった。
その対象が、ドーナツなのか、そうでない方かも分からずに、身体だけが動いた。
「んっ」
「ちょ、おいっ?」
 遠ざかった手を、引き寄せて。残った欠片を、口に放り込む。
……勢い余って、その指にまで食いついてしまったのだが。

「ぅあ……んむっ」
「ちょ、イース、離せよっ」
「ん、んんっ」
 動揺する彼が可笑しくて、悪戯心が顔を出す。太い指を、せつなの舌がゆっくり這って行く。
「ぅ、おっ?おい、イース?」
「ふは、は……ん。ちゅうっ」
 最初は砂糖と油の混じったドーナツの味。その後は彼の。どちらも好物。だから仕方ない。
「ち、こんのっ」
「んぅっ!ふぁ……っ」
 口内の指を、ぐるっと掻き回す。舌が外れた隙に、引き抜くと、せつなの唾液がべったりと付いていた。
「うぁ」
 思わず、舐めた。だって男の子だもん。
「へんたい」
 少女の冷たい視線に心が凍りそう。
「お前……さすがにひどくないか、それ」
「ふん。も、帰る。さよな……きゃあっ」
 別れの言葉は、胸板に押し付けられたせいで発することは出来なかった。
「ソレはないだろ」
「な、なんのことかしら」
「言わせたいのか?」
「……」
 なんだか気恥ずかしくて、押し黙る。

「今日は、泊ってくれると俺が幸せゲットだってこと。ほい、けってーい。ってか」
「……し、しょうがないわね。今日は、特別よ?勘違いしないでよ!」
 ツンデレ的な台詞は、天然馬鹿には効果が薄い。むしろ、カウンターが怖くなる。
「なんでもいいからよー。もういいかぁ?」
 能天気な言葉に、遂にせつなは黙る。そして、そっと目を閉じて、彼を受け入れた。
 ――けれど、その唇には何も来やしない。
「ウエスター?って、やだ、何してんのよ!」
 痺れを切らして瞼を上げると、何故だか彼は跪いていた。
「おかえし?」
「なっ……ま、待ちなさいよッ」
「待たない」

 彼の視線の先には、少女のスカートが合った。遠慮なく、捲りやがった。
そこへ指が這い上がる。少女の内へ、潜り込むのだ。
そして、揺らして。すぐに立っていられなくなって、倒れこむ。
「ふ、ぁ……も、待って、って言ったの、にぃ……」
「明らかに誘ってたくせに。こういう時くらい素直になったらどうだ」
 身を捩るが、刺激から逃れられるはずもない。
「何、それぇ……ぅあ、あっ、そこ、そんなに……ひっぁあっ」
「こっちがイイのか」
「ちが、っくあ……!ひゃ、やぁっ。んっ、ウエスター……っ」

 名を呼べば、先程までの行いが嘘のように此方へ視線を向けてくる。
「なんだ?」
「んっ……はぁ、ここに、いるよね?……」
「は?当ったり前だろ。何言ってんだか」
86西東5・沖縄行きてえ:2010/01/24(日) 00:51:35 ID:7X1Dj5IS
 少しだけ、呆れた顔をする。
普段ならせつなが怒りそうな反応だが、今の彼女にはベストアンサーだったようだ。
「ふ……うん、ここに、いてね……わ、私の、とこ」
「それも当たり前、だなぁ。うざがっても離してやらねーぞ?」
「は、っはは。そうね、夏はいやかも」
 筋肉ダルマで暑そう、と敢えて軽口に乗る。
「なら海行こうぜ、山もいいよなー」
「変な水着とか、イヤよ」
「……いや、そんなの考えてないぞ」
「下見れば丸分かりなんだけど」
「あ」
 ズボンがパンパンだぜ!とごく一部の自己主張が激しくなっていた。
「もう。……私は、もういいから。その、えっと」
「あ、あー、そうだな。じゃ、行くぞ?」
「うん」

 改めて少女を押し倒して、その上に跨った。
そして、きっつい拘束から下半身を開放する。
もう我慢できるわけもなく、あっという間に弾丸は撃ち込まれた。
「は……相変わらず、無駄におっきいんだからぁ……」
「お前は相変わらず狭いな。締まりはいいけど」
「う、ウエスターのくせに、なまい……っあ」
87西東6・ウエスターの癖にくやしry:2010/01/24(日) 00:52:42 ID:7X1Dj5IS
 文句を言おうとしても、身体が彼に引っ張られて言葉にならない。
「やっぱ回数こなした方が反応は良くなるなぁ」
「言うな、あ、んっ……はぁっ」
「動いてもいいか?」
「今更、聞かなくたっていいで……ひゃああんっ!」
 今度は答えを半分聞いたところで、行動を開始しやがった。
「っふ、あ!そこ、もっ……ああ。やだ、こわれちゃう……ッ」
「可愛いこというなーおい。そんなん言われたらやる気増すっつうの」
「ひぅっ、あん、そっち、も?んん、いっぱいっ、くあぁっ」

 指とは比べ物にならない刺激に、掻き乱されていく。
甲高い悲鳴を上げながら、男との繋がりを尚も貪欲に求めて縋る。
「ん、ふぅ……っむ、んっ」
 そういえば、今日はこれが最初のキスだな、と頭の端でせつなは思う。
むちゃくちゃな順番が、ある意味自分達らしい。
「っく、んん……ん」
 舌が絡み合う。かといって下の動きも休まることなく快楽に耽って。
唇がふさがったお陰で、恥ずかしい声を出さなくていいのはありがたい。
でも、酸欠になりそう。頭がくらくらする。
そのくせ、身を引く気はないんだから。いかれてる。
88西東7・細けぇこたぁいいんだよ:2010/01/24(日) 00:53:25 ID:7X1Dj5IS
「っは……ぁ」
 漸く、息が吸える。もちろん終わったわけではないが。
「……もう、限界だな」
「え、あ……ちょっ……」
 今になって、気付く。今日は、アレ。危険日って奴じゃなかったっけ?
しかも。コイツに外出しなんて期待するほうが馬鹿。
おまけに、付けてない。答えは、明白。
 でも、もうブレーキなんて使えない。アクセル振り切りのみ。

「っく……」
「あ……っ、あ、ひああああんんんっ!!」
 吐き出された熱に、彼らは飲み込まれ、溶け合うのだった。
89おまけ1・ピロートーク西東:2010/01/24(日) 00:53:57 ID:7X1Dj5IS
「ウエスター。あんた何考えてんの……?」
「んー?んだよ、あんだけイッといてまだ足んねぇのかぁ?」
「バッ、違うわよ!何で避妊具も付けずに中で出したか、って言ってんの!」
 ぷんすか怒る少女に、青年は少しも悪びれない。
「あ。……アレ、付けてると感度が落ちるしな〜」
「……最ッ低。妊娠でもしたらどうしてくれるのよ……」
 イースのぼやきは、彼女の意図しない方向に受け止められた。

「え?イースは俺のガキ生むのはイヤなのか?」
「ふぇっ!?い、今そんな話してない!」
「違うのか?」
「う……だ、大体っ、未婚で未成年なのに、出産とか、む、無理よ……」
「んー。じゃ、結婚すればいいのか?」
「は、はぁあああ!?あ、在り得ないッ!何よソレ、あんた本当に馬鹿じゃないの!!
ぷ、プロポーズってのはねぇ!もっと、こう神聖って言うか……!
とにかく、そんな明日はドーナツ食いに行くかー、みたいなノリでしていいもんじゃないの!」
 じたばたと暴れても、赤らんだ顔は隠せない。
「存外ロマンチストだな、イースは」
「っもう、馬鹿……せつな、って何回言わせるのよぉ……」
「お前が俺を隼人って呼んだら考えてやるって」
 む、と顔を膨らせる少女が可愛らしくて、その頬を突っついてやろうと手を伸ばした。
90おまけ2・南美希を誰かくれというエピローグ:2010/01/24(日) 00:55:05 ID:7X1Dj5IS
 ……と、まぁこんな訳でね。おはようからおやすみまでいちゃこらべたべた。
全く暑っ苦しいたらないよ。だから別に暮らしてるの。理解できたら二度と聞かないで欲しいね。
甘いのは紅茶だけで充分だ。さて、これでこっちの課題はクリアだねぇ。
ご褒美、期待してるよ?さぞや僕を満足させてくれるんだろうね……?
91おしまい:2010/01/24(日) 00:56:25 ID:7X1Dj5IS
今日の放送が楽しみでカッとなってやった。反省はしていない。
92名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 01:33:13 ID:GJUrFS5O
ラストの隼人って呼んだら考えるって台詞すげぇニヤニヤするわ
93名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 01:40:30 ID:zHgISts+
西東がくっついたら、ああっという間に子沢山になりそうだよねw GJ!
今日の放送楽しみ〜
94名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 12:35:41 ID:18DE3pom
GJ!!
指なめせっちゃんエロいお
95名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 00:54:21 ID:qeG57Tf1
オールスターで何か読みたいな
なぎさとくるみとか、ケンカになりそうなコンビの絡みがみたい
96名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 01:08:19 ID:kZBAJZ9Q
西東続けざまになっちゃうけど投下させて。
DVD8巻(22〜24話)繰り返し見ていたら、なんかまた妄想が沸いたので書いてみた。

・西×東。イース22〜23話、パッション46〜47話。
・エロ少ない(東西南の間に関係があったことが前提)例のごとく暗い。ダメな人はスルーしてください。
・「その名は」シリーズです。前スレに投下した話は、保管庫等を見ていただけるとありがたいです。

『幸せの鍵』 5レスお借りします。
97幸せの鍵:2010/01/27(水) 01:10:09 ID:kZBAJZ9Q
呪いの茨によって、瀕死の重傷を得た私は、覚束ない足取りで洋館まで辿り着く。
「スイッチ・オーバー」
洋館の門の前で、拳を擦り合わせ、唱えた。
本来の姿である、銀髪、黒衣に戻る。
「東せつな」の姿で弱っているところをあの二人には見られたくない。
肩で息をさせながら、重い扉を開けた。

「う…」
私は思わず眉根を寄せる。
エントランスの大階段、踊り場の部分に男がどっかりと腰を下ろし、こちらを見ていた。
「…イース」

こんな最悪の気分のときに、かまってこようとするな。鬱陶しい…

私は彼を無視しようと顔を横にそむける。その途端、ぐらりと目眩がし、その場に座り込んでしまった。
「大丈夫か!?イース!!」
男は階段を駆け下り、私の前で膝をつき、私の両肩を掴む。
「うるさい…平気だ」
「平気だ、じゃねぇだろうが!そんなにフラフラになって!立ち上がれもしないくせに!!」
「少し休めば歩ける…大声を出すな、頭に響く」
私はうんざりしながら怒鳴り声に対応する。

こんなボロボロの姿をあまり見ないで欲しい。とっとと立ち去ってくれ…

「!?」
急に、私の目線が高くなり、体が宙に浮かんだ。
男が私の痩せこけた体をその巨躯でひょい、と抱えあげたのだ。
「ちょ…っ、ウエスター、やめろ…っ、降ろせ…っ!!」
男は聞く耳も持たずに右腕のみで私の腹部を右肩に乗せ、ずんずんと廊下を歩いていく。
私は男の背中を叩いて抵抗をする。しかし、痛みと疲労で腕に力が入らない。
筋肉の鎧に包まれた彼の体にはまったく効かなかった。

そのまま私の部屋へ入ると、男は私をそっとベッドの端へと座らせる。
「ほら…今日はもう休め」
いつになく優しい口調に、咄嗟に、情けをかけられた、と感じた。

「あんたに同情されたくなんかないわよ。どうせ腹の底じゃ笑ってるんでしょう?
 今日もプリキュアを倒せなかったのか、ってね」
「…!!おまえなぁ…っ!人がせっかく…っ」
「プリキュアどもに、正体がばれた…というか、ばらした」
「はあっ!?」
「そのうちあいつらがここを襲撃してくるかもしれない」
「なに考えてるんだおまえ?自分から正体ばらすなんて…おまえらしくないぞ」
「『わたしらしい』!?あんたになにがわかるのよ!!」

力の入らない腕を振り回し、男の胸倉を叩こうとした私は。
「わかったわかった、いいから興奮するな…落ち着け」
そう言われると同時にしっかりと抱きすくめられ、男の胸の中にいた。

互いに座りながら体を少しねじらせ、密着させる。
男は左腕を私の背中に回し、右手で私の後頭部をポンポンと軽く叩く。
「……子供扱いするな」
「おまえが落ち着いたらやめてやるよ」
私は不貞腐れつつ呼吸を整え、冷静になろうとした。
98幸せの鍵:2010/01/27(水) 01:11:52 ID:kZBAJZ9Q
(あたたかい…)
私の倍近くはあるかと思われる大きな体の体温が徐々に私の体に伝わり、
疲労しきっていた私は、とろとろとまどろんでしまいそうになる。

「なあイース、いい加減一人で無茶するようなことはやめろ。少しは俺達にも頼れ」
虫のいい物言いに、私は反抗的な返事をする。
「…なによ。私の手柄を横取りしようとしていたくせに」
「そりゃ最初はそうも思ってたさ。でも、今のおまえは痛々しくて見ていられない」
太い指が、私の二の腕に刻まれた茨の痕をいたわるように撫でる。

「……痛かったら、ちょっとぐらい泣いたっていいんだぞ」

泣く…?私はどんな痛みにも耐えられる。泣いたりなどしない…っ!!!

少しづつ落ち着きを取り戻していた私の心は、その言葉により再び掻き乱された。
桃色の衣を身に纏った少女に、きつく抱きしめられたときのことを思い出してしまったからだ。

──あなたの心が、泣き叫んでるんでしょう!?──

黙れ、黙れ、黙れ!!!
私の心に、入り込んでくるな…っ!!!

気がつくと私は、彼の腕の中で暴れだし、そのぬくもりから逃れようとしていた。
手の先が、ヒュッと男の頬をかすめ、うっすらと赤い線がつく。
「うわっ!なんだよ?暴れる…な…っ」
赤い腕飾りの付いた両の手首を掴まれ、はずみで夜具の上に押し倒された。
そのまま男の顔が近づき、そっと唇を触れ合わせる。

いつもの噛みつくような荒々しいキスではない、触れるだけのキス。
目を虚ろに開き、男の唇を受けながら、私はぼんやりと考えた。
(ああ、そういえば最近相手してなかったわね)
呪いのカードを手に入れてから、私はプリキュアを倒すことのみに執心し、『任務』にかまけている余裕などなかった。
この男が時折ちょっかいをかけてきても、私はその都度彼の手を振り払い、拒否をする。

彼の行動の目的を理解し、私はうすら笑いをした。
「なんだ…妙に親切にしてくると思ったら…やりたかったのね」
「な…っ!?」
「別にいいけど、さっさと済ませてよね。疲れてるから」
わざとらしく溜息をつきながら言い捨てると、男は声を荒げる。
「ふざけるな!そんなつもりでここにいるわけじゃないぞ!」
「そんなつもりじゃない?なに言ってんのよ。たった今、私のことを欲望のはけ口にしようとしたくせに」
「ちがう!そうじゃない!俺は、おまえをっ…」
男はそのあとの言葉がうまく見つからないといった様子で目を泳がせ、
「心配、してるだけだ」
なんとか言葉を捜し出し、低く呟く。
「心配…?はっ、そんな言い訳しなくてもいいじゃないの。正直になりなさいよ」
私の手首を掴むの力がわずかに弱まった隙を狙って、男の手を振りほどき、胸元のダイヤの下のホックを外した。
節くれだった右手を、胸のふくらみへと直接いざなう。
「ほら…したいんでしょ?今私は抵抗できないから、好き放題できるわよ」
99幸せの鍵:2010/01/27(水) 01:13:00 ID:kZBAJZ9Q
こんなふうに男の手が触れるのは久しぶりだった。
少しざらざらした手のひらが、ふくらみの頂点を擦った瞬間、体の奥がわずかに潤ったのを感じた。
(ふん…こんな満身創痍の体でも、反応するものなんだな…)
くだらない。こんなのは、刺激に対する反射でしかない。
何度も何度も玩具のように扱われているうちに、敏感になってしまっただけだ。
私は顔を思い切り歪め、自分自身をあざ笑う。 

『任務』という名目で、男二人にさんざん弄ばれてきた女。
たくさんの人間に囲まれ、いつもいつも馬鹿みたいに笑っている少女。
私とあの娘の立場の違いを顧み、胸の奥が、何故かチリチリと痛んだ。

「…!!そんなんじゃねえって言ってんだろっ!!馬鹿野郎!!!」 
突然の耳をつんざくような怒声に、私の肩がビクリと動いた。
男はふくらみを覆っていた自らの手を引き剥がし、その手で拳を握り、わなわなと震わせた。
「…静かにしてっていってるでしょ」
驚いてしまったことを誤魔化すように、私は男をじろりとねめつける。
睨み返す男。歯を食いしばり、怒りに耐えているように見えた。

「おまえなんぞ、もう知らん!……勝手に、しろっ…!!」
吐き捨てるように言うと、男は拳を開き、その手で夜具を掴み、バサッと乱暴に私の上半身に掛ける。
ドカドカと足音を立て、男は部屋から出ていった。

残された私は、身動きひとつせずにじっと天井を見る。目の焦点がだんだん合わなくなってくる。
あたたかい液体が、目尻からこめかみを通ってシーツに零れた。
(あいつに見られずに済んで良かった…)
なぜ涙が出たのだろう。わからない。
なぜあいつはあんなに怒っていたのだろう。考える気力は、もう無い。

まぶたがゆるゆると閉じていく。私は、そのまま意識を失った。


甲高い、奇妙な声が聞こえてくる。

──可哀想に。自分が一人ぼっちだと思っているのね?

(おまえは…何者?)

私の周りを、くるくるとせわしなく回る、…物体?生物?
羽の付いた、赤い、鍵のような……この鍵が喋っているのか?
甲高い声に、優しげな女の声が重なっていく。

──そんなに悲しまないで。近い将来、あなたのことを、かけがえの無い友達として、大切な子供として、
  そしてひとりの女性としてそれぞれ想ってくれるひとが現れるわ。
  いいえ、そのひと達はすでにあなたのそばにいる。あなたが気付いていないだけ。

(馬鹿な…私はずっと一人でも平気だった。悲しんでなどいない。そんなもの、必要ない…)

──素直に…自分の気持ちに正直になって?そうすれば、きっと、あなたは幸せになれる……

赤い鍵のようなものが、私を離れ飛んでいく。その先に、見知らぬ一人の女の後ろ姿があった。
桜色の豊かな髪。真っ赤なロングスカート。腰についた黒いリボンと四角いケース。四葉のクローバーのマーク。
女が振り返る。柔和な微笑み。光を受けて輝く緋い瞳。

(あれは……私?)
100幸せの鍵:2010/01/27(水) 01:14:06 ID:kZBAJZ9Q
私はそこで目を覚ました。
(いま、なにか、夢を見ていた…?それとも幻…?)
思い出そうとしても、記憶が頭の隙間から零れ落ちていく。
私は考えることを諦め、額に手を当てながら起き上がった。



クラインの手紙が届いたことを、私はサウラーのみに告げ、洋館を出る。
あの男とは、もう顔を合わせたくなかった。

この胸の痛みは一体何なのか。あの娘との決着をつければその答えが見つかるかもしれない。
命が尽きる前に、ただ、それだけを知りたかった。


────────────────────────


────ごめん。

チームワークを否定し、事あるごとに反発したこと。何の説明も無しにラビリンスを、あなたを裏切ったこと。
『任務』のことが露見するのを恐れて、あなたを無視しつづけたこと。

────でも、ありがとう。

反発するわたしを、心配してくれたこと。裏切りを重ねたわたしを、変わらず『仲間』だと思っていてくれたこと。
わたしが忌み嫌い、消し去ろうとした存在を、ただ一人忘れず、深く想ってくれたこと。

突っぱねるだけでは、駄目だった。こちらから心を開かなければいけなかったんだ。
ラビリンスには戻らないと頑なに拒み、過去の自分を否定している間は、彼もわたしの言葉を聞き入れてはくれなかった。

わたしが謝罪と感謝の気持ちを素直に告げたとき。
彼は初めてわたしに優しい笑顔を見せてくれた。

はじめからこうすれば良かった。こんな簡単なことをわたしは今まで知らなすぎた。
二人で笑い合えた。すごく幸せだった。そして、本当に伝えたいことを口にしようとした。
それなのに。

「ウエスター!!」
「サウラー!!」

廃棄物処理場の扉が、轟音を立てて無情にも閉じていく。
呆然とするわたしとベリー。
わたしは、無意識のうちに腰のケースからリンクルンを取り出す。
「パッション?何をする気!?」
ベリーがわたしの様子に気付き、驚いた声を上げる。
「アカルンで…あの中に移動する……」
「あの中、って…、ダメよ!消去されてしまうんでしょう!?あなたが消えてしまったら元も子もないわ!
 それに、アカルンだってうまく機能するかわからな……」
「だって、わたし、彼に何も伝えてない…!やっと、やっと分かり合えたと思ったのに……!!」

伝えようと思った!
あなたの言葉が、気持ちが嬉しかった。だから体を許したと!
耳元で囁く声を、荒々しい愛撫を、体の奥深くまで満たす熱い塊の感触を、わたしはまだ覚えている…
今ならはっきりと言える…わたしもあなたのことを……!
伝えようと…思ったのに……!!
101幸せの鍵:2010/01/27(水) 01:15:42 ID:kZBAJZ9Q
「う…わあああああああ────っ!!!」

慟哭を抑えることができない。涙が、ぼたぼたと床に落ちていく。
狭い通路に響き渡る叫びにベリーは息をのみ、わたしの肩に手を触れる。
「パッション…あなた、もしかして…」
ベリーが訝るようなような口調でわたしに問いかける。
その疑念の混じった声を聞いたとき、わたしの心臓がどくんと跳ねた。

──彼女にわたし達のことを知られてしまうのはまずい。

わたしは慌てて涙を止めようとする。
この期に及んで、そのような機転の利いてしまう自分に嫌気が差す。
けれど、美希はまだ中学生だ。もしわたし達三人の関係を知るようなことがあったら…
その重すぎる事実を受け入れることができるだろうか?下手をしたら、彼女の心に傷を残すことにもなりかねない。

頭の中でぐるぐると考えを巡らせたのち、驚くような低い声が、わたしの口から出ていった。
「…あの二人は、命をかけてわたし達を助けてくれた…その命を無駄にするようなことをしてはダメよね」 
なぜこんな無機質な声が出るんだろう。
わたしの呟きに何かを察したのか、ベリーは、それ以上問い詰めることはしないでくれた。
蒼い瞳を涙で潤ませながら頷く。
「パッション…そうね、一刻も早くシフォンを取り戻さなきゃ…」

そのとき、わたしの耳に甲高い声が入ってきた。

『フタリハ、ブジダキー』

「え?」
「どうしたの?パッション」
いつの間にかリンクルンから飛び出していたアカルンが、わたし達の周りをくるくると回っている。
「ベリー、今、アカルンが…『二人は無事』って…」
「えっ?本当に?」
アカルンがわたしの手のひらの上に戻ってくる。わたしの目を見つめ、ニコニコと笑っている。
わたしとベリーは顔を見合わせる。
「アカルンが…本当にそう言ったのね?」
「ええ……そう聞こえたわ」
「それなら、きっと二人は生きている!アカルンのことを信じよう…!」
そんな…なんの根拠もないのに…言いかけて、ベリーの顔を見、ハッとする。
光輝く瞳。希望のプリキュアの名に羞じない、強い意志を持った表情。
わたしは、その瞳に突き動かされるように口を開いた。
「わかったわ。わたし達は希望を捨てない、そうよね?」

二人は立ち上がり、処理場の扉を後にして走り出す。
「とにかく、今はピーチとパインの処へ……!」
わたしは、もつれてしまいそうになる脚を必死に前へ前へと進ませる。

幸せの赤い鍵の妖精、アカルンの言葉を信じて───
102名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 01:17:23 ID:kZBAJZ9Q
以上です。
23話で東はともかく西が妙に冷たかったのは、直前に喧嘩でもしたからかな…とふと思ったので。
だらだら長い上にエロパート少なくてごめん。

いろいろ思いついたカップリングを挙げてみる。

・カオルちゃん×ミユキさん
・東西南の3P in占い館
・西南北の3P inノーザさんの部屋
・まさかのクライン×ノーザ
・圭太郎×せつな(お小遣い上げて欲しかったら…的な)
・御子柴×ブッキー(財力にものをいわせて…)

西東の続きで手一杯で、たぶん書いてる余裕が無い。誰か書いてくれるとうれしいな。では失礼します。
103名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:04:16 ID:tBlYyly6
和解後の瞬美希が読みたい
104名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:13:06 ID:rTfX7GCU
いいな、自分も南×ベリー見たい。
今週で一気に来た。
頑張って書きたいんだが、如何せんとばしとばしにしか見てないから
資料というか、南のキャラがつかみきれんorz
105名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:21:11 ID:tBlYyly6
>>104
美希限定でデレッデレになりそうだと思ったよ
106名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 18:23:34 ID:DyYFjm8s
>>95
それ見たいな
強気ペアのエロは可愛いと思うんだ
えりか様にも期待したいところ
107名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 21:43:58 ID:WTBhPNlO
>>102
GJ!
108名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 01:10:29 ID:FvXEnd4B
>>102
GJ!!せつなかわいいよせつな

南美希も見たいけど、まさかのノーザさんとクラインさんを見たい自分がいる…
109名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 15:51:47 ID:KJt6Z322
>>105

「みんなの笑顔が君の幸せだと言ったね。
僕を幸せにするのは君の笑顔だけだ」
とか?

書いてて気持ち悪いw
110名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 21:38:53 ID:o1HZAZHf
今のサウラーはキザなセリフを大真面目にさらっと言いそう。
111名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 23:19:22 ID:8CoRBa5E
VSサウラーやタコ回なんかでもわかるけど、
ベリーは強気に見えて実は怯んだり脅えたりするシーンが一番多い…ような気がする

というわけで漂白されて天然攻めになった南にタジタジな美希たんが見たいです
112名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 01:01:41 ID:N8wPe6ki
>>111
気の強い人ほど内面的にはMってのは結構聞くけど、イース様や美希は正にそうだと思う
113名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 01:35:14 ID:f57nF19V
「だめよ、皆が側で寝てるじゃない」
「静かにすれば平気だ」
「そういう問題じゃないわ。音で起きるとは限らないし万が一気付かれたらどうするのよ。それに今はそんなことしてる場合じゃないんだから」
「でも」
「デモもストもありません」
「……なんだ?それは」
「あっちの世界の言葉よ。この間習ったの」
「ほー」
「じゃあ私ももう寝るから。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ……って、おい!まだ俺は納得してないぞ!」
「大きな声出さないでよ!まったく……折角逃げられると思ったのに」
「やっぱりわかってて話そらしたんだな!ひどいぞイース!」
「………」
「あ、スマン……もうお前はイースじゃいんだもんな」
「……なぃ」
「…?」
「…今の私じゃ、物理的に貴方を受け入れられるかわからない」
「は?」
「イースの時に比べて力もスタミナも格段に落ちてるし、痛みへの耐性もないわ
他にも……その、貴方のものが入るか、とか。体つきも貧相になったんじゃないか、とか。
わからないことも多いし、もし不都合があったらって思うと……」
「なんだ、そんなことか」
「……そんなことって、何よ。私は本気で悩んで」
「やること自体が嫌ってわけじゃないんだろ」
「当たり前じゃない!本気で嫌なら最初から相手にしないわ」
「なら問題ない。俺は別にこれまでと違ってても気にしないぞ」
「私は気にするの」
「あー、わかった。俺は言葉でお前と闘って負かすことはできないからな、実力行使させてもらうぞ」
「何言っ…ひぁっ……!」



翌朝、そこには腰が立たない大層ご立腹なせつなの姿が。


という電波を受信した
114名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 12:57:57 ID:5YDYxKT/
wwwていうかどこでやってんのw

南美希人気あるね。西東完結させたらちょろっと書いてみたいなーとは思ってるんだけど。
でも東西南がどっちに住むかまだ確定してないから、シチュがいまいち決まらない。
本編終わってから妄想してみる。
115名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 14:24:03 ID:f57nF19V
>>114
寝ぼけてたら受信したので慌てて枕元にあった携帯で打ったんだ
だから細かいことはよくわからn(ry

やっぱり本編どうなるか、だよねー
処理係ベースで南美希書こうとすると、ものっそい重たい話書けそうだw
116名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 18:44:12 ID:q74YQNhk
>>115
重い話……読みたいです! 

117名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 19:55:46 ID:LyjGxgik
昼ドラみたいになりそうだな
この泥棒猫的な
118名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 19:57:25 ID:wT8f1N2Y
>>117
ファンタのCMで再生された
119名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 19:57:43 ID:2ZiTI9P5
>>117
だれから奪い取ったんだよwww
120名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 20:01:22 ID:LyjGxgik
処理係ベースとあるから「南とせつなに肉体関係があったことを美希が知ったら」
って設定かと思ってた
121名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 20:52:07 ID:2ZiTI9P5
>>120
なるほど、何か勘違いしてた
122名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:18:17 ID:pQtw4UDB
>>120
それはそれでなかなか
123名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:22:53 ID:LyjGxgik
まあもしそんな状況になったとしても美希たんなら南を殴って
せつなを心配するだろうけどな。自分で言っておいてなんだけど
性欲処理係設定って和解後を思うと色々気まずいなw西東にしても
124名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:38:25 ID:f57nF19V
なんか重い展開にw

こっちの世界の常識に基づいて手を出してこない南

美希たんがやきもきうにゃうにゃ

そして知る驚愕の事実

つい胸が(ryなどなど、せつなと自分を比べてしまい…

みたいな甘酸っぺー展開を考えていた自分が恥ずかしいよ!
125名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 23:30:04 ID:5YDYxKT/
ご、ごめん…盛り上がってるところだけど、
さすがに南美希は重い話にするつもりはないw
(すでに西東がドロッドロなんでw)
126名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:26:49 ID:7Z6DY4OT
>>125
楽しみにしてます!
127名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 19:30:25 ID:fo5u4AxG
>>125
全裸で待ちます!

南の糖分摂取量をネタにしたらギャグも出来そう
糖尿病患者の自家製ミルクは甘いらしいし
128名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 00:05:09 ID:4it8Kipx
タルトが擬人化してハーレム展開というのをたまに考える
129名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 01:19:49 ID:52+gfyhj
それはアズキーナさんが恐ろしいw
130名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 01:34:17 ID:Hw0r04qJ
アズキーナヤンデレ化でタルトを逆レイプか
素質あると思うんだよなアズキーナ
131名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 01:36:29 ID:QDQkVO9U
ラビリンスと四葉町の融和のためと称して南にHRされる美希という電波が。

HRスレに長く居すぎたな
132名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 03:11:45 ID:FYFlnNgT
ラブと大輔、美希とサウラー、せつなとウエスターはハァハァできるが

ブッキーとみこしばはダメだ、ブッキーが好きというのもあるがみこしばが駄目だ
みこしばとやるぐらいならバター犬でアヘってるブッキーの方が何倍もイケる
133名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 09:24:39 ID:kKmmczuh
そういや何気にブッキー獣姦モノって、ありそうでないな

……最終回終了直後一発目の書き込みがこれってスマン
134名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 09:54:07 ID:KMF8KyME
あはははは
四ツ葉町シチュしか考えてなかったよ…半分以上書き直し…はは…
でも東が西を選んだのは良かった!南美希はどうしよう…
135名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 09:58:26 ID:CBN142LX
>>134
何気にすることはない
136名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 10:34:30 ID:G0pqHb0J
>>134
別に無理に本編にあわせる必要ないんでない?
自分なんて四つ葉町に残る設定で西東書いてるぞw
137名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 11:02:27 ID:COVNKdrh
>>134
最終回で皆が四つ葉町に戻ってダンス大会の決勝まで
数日経過してるみたいだし(何日経過したかは明らかにされてないので不明)
その間に何かあったと考えれば…
138名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 11:30:07 ID:7kbZEAM/
>>134
無修正版も是非投下してください
早く続きが読みたいッス!
139名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 11:32:27 ID:52+gfyhj
元々ラビリンスと四つ葉町って軽々行き来できるっぽいじゃないか!
最初に来たときもそうだし、せっちゃんがパッションになったとき西さんが『本国に帰還して管理データの修復を』とか言ってるし

だからドーナツ買いにしょっちゅう帰ってくるよ!
四つ葉編書き放題!やったね!
140名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 11:52:54 ID:WKOBYTOL
>>137
学校への届け出とかもあるだろうし、ダンス大会からも更に数日経ってるんじゃなかろうか
141名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 12:39:59 ID:h1RRZvbA
西さん南さんは四葉町の家無くなってるしな
誰かの家か動物ゲージに居候してそう
142名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 14:47:36 ID:niwbIDtk
>>141

>>動物ゲージに居候してそう

西ブキ南の3pフラグですね、わかりますがちょっと待て
143名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 15:28:54 ID:KMF8KyME
>>138
あわわごめん
今書いてたのもまだまだ未完成だし、
今まで必死こいて本編に合わせてきたから最後も合わせたいって思ってるんだ。
そういや決戦終わってからせつながラビリンス帰るまでに日にち経ってるね。もう春になってない?
144名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 15:41:07 ID:lZIJq2/j
>>143
OK
楽しみに待ってるッス!
145名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 16:07:21 ID:Ug4yM8Or
きっと、南はそのうち四ツ葉町にちょくちょく遊びに来るように
なるとと信じている。
そして弟に邪魔をされまくるという電波を受信している。
……あれ。ギャグにしかならない。
146名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 16:27:20 ID:52+gfyhj
>>143
乙、引き続き頑張って!
丘の場面、自分は帰国後暫くしてから遊びに来てドーナツ買って帰るとこ…みたいな補完をしてたわ
147名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 17:37:04 ID:K4CdvABi
mktnを巡って南VS和樹は自分の悲願
本人のいないところで皮肉の言い合いとかしてればいい
148名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 19:28:00 ID:QDQkVO9U
てっきりもう四葉町に来られないと思い込んだ南が、勢い余って美希を孕ませる。

数ヶ月後、カボチャを手に蒼乃家を訪れる南。
149名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 21:33:02 ID:8lxSg6hu
でもあのママンは、責任とかなんとかそっちのけでノリノリで初孫の名前を考えてそうだw
ママンはきらっきらのDQNネームを考える一方で美希はものすごく堅実な名前を考えるイメージ
(たとえば、読みは同じ「れい」だとして、ママンだと「檸苺」「麗李」「蓮星」みたいな感じで
 美希たんだと「礼」「玲」「怜」あたりになりそう。あとなんとなくだけど、美希たん自身はお父さんが名前つけたかも)
まあ、ママンは肝心なところではちゃんと常識人だから、無難なところに落ち着くだろうな。

で、あやまりに来たはずが、完全おいてけぼりにされてしまう南さん…
150名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 08:13:53 ID:5XishKqI
>>148

誠意って何かね
151名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 12:13:55 ID:y0teSk1v
南美希いいねー人気だね
152名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 12:32:12 ID:S8Y1mML+
にしても、結局カズキ関係のイベントは、これでもかっ!てくらいに完全にスルーだったねぇ
もー少し妄想の余地があってもよかった?
153名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 20:15:25 ID:enX/6Owi
4人目のラビリンス幹部は和樹…そんな風に思っていた時期が、自分にもありました…
そこまで行かなくとも、もうちょっと出番あってもよかったと思うんだけどねえ…
154名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 13:46:26 ID:/a+0EO1Q
新作プリキュア
ハートキャッチプリキュアの期待上げ
155名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 15:56:46 ID:Z0qnzmzm
白イースの胸がちっちゃくなってたらどうしよう
156名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 20:09:08 ID:y4L+6sQ0
西がマッサージして大きくすれば無問題
157名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 21:43:57 ID:pBDLJwCU
久しぶりに昔の服(イースコス)を着たら胸がスカスカなのかw
158おっぱい吸ってビートアーップ:2010/02/02(火) 22:25:14 ID:beCz7G/7
やっつけ乳もげ西東
やっつけにつきエロなし。この流れに乗りたかっただけなんや

「う、うそでしょ……?」
 本当に久々の故国の自室にて、プリキュアにしてラビリンス幹部・イースは絶望に染まっていた。

 幸せを知り、故郷の人々にも伝えたい。そう夢見て、戻ってきた。
せつなの姿で。四ツ葉町を去るのは、『せつな』でいたかったから。
……ああ、でも。まさかこんなことになるなんて!

「どうしよう……」
 上半身裸で呟く。若いお嬢さんがしていい様な格好ではなかったが、だって入らないんだもの。
「ウエストは変わってないのにぃ」
 バストが明らかに減っていた。ガッカリする感じに。
「ウエスター、いやかな」
 あの馬鹿はここが好きだったから。

「何がだー?」
「っきゃ、な、え!?」
「何だまだ着替えてたのかよ。待ちくたびれちまったぜ?」
 振り向けば、先程名を告げた男の馬鹿面。
少女のあられもない姿にちっとも動揺してないのが大変に遺憾である。
159おっぱい吸ってビートアーップ:2010/02/02(火) 22:25:33 ID:beCz7G/7
「ちょ、の、ノックくらいしなさいよ!」
「したっつうに。ほれ、着せてやっから……て、あり?」
 イースの手から奪い取り、着せようとしてサイズが合ってないのにようやく気付いた。
「……しぼんだ?」
「う、五月蝿い馬鹿馬鹿っ、へんたいぃ!!」
 ぽかぽかと胸板を叩くイース。でも可愛いので痛くはありません。むしろご褒美です。

「ん、よしよし。分かった、俺に任しとけ!」
「?ちょっと、下ろしなさいよ!」
 小首を傾げたのもつかの間。小柄な身体は、大男に抱え上げられ腕の中。
「俺が責任持って大きくしてやるからなー」
 血行良くしてマッサージしたら一発だぜ!と言って彼(と拉致られた少女)は風呂場へ姿を消した。
160おっぱい吸ってビートアーップ:2010/02/02(火) 22:26:57 ID:beCz7G/7
南西が白くなったのは美希たんせつなのおっぱいちゅっちゅして浄化されたんじゃね?
とおっぱいアニメを見て思った。
161名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 23:11:58 ID:ZpiJRZp7
せっちゃんは着痩せするだけだよ脱いだらすごいよ
162名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 23:48:10 ID:WcFdJfh5
毎晩揉まれりゃ大きくなる
163名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 23:56:01 ID:Z0qnzmzm
過去ログ漁ってきた
せっちゃんスレではバストはE65くらいじゃないかって言ってたよ
あとワイヤーありとなしじゃ違って見えるからサイズ変動はないだろうとか
164名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 12:32:56 ID:VdktcgAg
逆にイースは胸パッドだったのかもしれない
165名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 17:03:52 ID:UzLLKc4N
しかし、あんなにエロい体付きしてたフレッシュ勢ともお別れか
今度は、またえらく子供みたいな体してるけど、どうなるかな
166名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 23:35:09 ID:4e0ozkS1
>>163
つまり軟乳ってこと?
167名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 00:19:19 ID:S/UJXIo6
>>166
硬い乳って怖くね?
168名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 01:13:53 ID:AemW7sYZ
細くて巨乳=隠れ巨乳の場合、脱いだら凄いんだよな
イース様の場合、先にボディラインをしっかり見せてしまっていたためその後の着痩せ効果がすさまじく発揮されてしまった、と
169名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 01:22:24 ID:JXWonO8P
悪い奴ほど、乳がでかい気がする
アラクネアさんや、アナコンディさんなんか、咲舞のお母さんや先生と比べると
すっげえ良い乳してるし
170名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 03:32:56 ID:/6eGTqEO
>>169
少年漫画で敵キャラがやたらゴツかったりデカかったりするのと同じかな。
女キャラの場合はゴツくすると性別不明になりかねないから
胸の大きさで威圧感を演出してるんだと思う。

あと、小さい子は胸が大きくて腰がくびれてる体型より
あんまり起伏の激しくない体型に安心感を覚えるからね。
敵キャラをメリハリある体型にして「怖い」という印象をつけてるのもあるかも。
171名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 09:34:58 ID:buE+yzcI
変身した細木は「デカくて」「ゴツい」というW効果ですごい威圧感
172名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 12:03:17 ID:AemW7sYZ
あの人は変身前かr(ry
173名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:02:10 ID:Fi7RjJG2
やば、細木の本名がすぐに出てこなかった…ハデーニャだっけ?

ノーザさんも爆乳だったよね。球根だけど。
174名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:24:59 ID:NhtKq4V+
プリキュアシリーズ知らない人へ簡単キャラ紹介
初代プリキュア
なぎさ→キュアブラック
ほのか→キュアホワイト
ヒカリ→シャイニールミナス
アカネ先輩
恋愛等
なぎさ片思い→藤P先輩
ほのか知り合い→藤P先輩
ヒカリ弟の設定→ヒカル
二代プリキュア
咲→キュアブルーム
舞→キュアイーグレット
恋愛等
咲片思い→舞の兄

三代プリキュア
のぞみ→キュアドリーム
りん→キュアルージュ
うらら→キュアレモネード
小町→キュアミント
かれん→キュアアクア
ミルク(儀人体くるみ)→ミルキィローズ
恋愛等
のぞみ→ココ(儀人体コージ)
小町片思い→ナッツ
シロップ→うらら
四代プリキュア
ラブ→キュアピーチ
美希→キュアベリー
祈里→キュアパイン
せつな→キュアパッション
恋愛等
ラブ→大輔
大輔姉→みゆき
美希弟→名前忘れた
あと男の子の名前忘れた。
175名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 21:15:10 ID:5eQXbQxs
・・・えっと・・・
うん、わかった。
176名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 22:22:28 ID:93t9bKAf
>>174
大輔がラブに片思いなのでは?
あとミキたんの弟が恋愛に絡んだ覚えもないけど。
177名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 22:30:44 ID:cXQ8G2HL
>>176
脳内ソースなんじゃね?
178名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 22:59:21 ID:jlDC7P1F
ハートキャッチ楽しみだな
日曜の朝から水樹の声な変身ヒロインを全国ネットで見れるなんて最高だわ
問題はアクションシーンがイケてるかどうかだな
179名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 23:30:30 ID:o1MTohSB
なんか、ドレミみたいな空気になってるし
戦闘の魅力は大幅に落ちてると思う
180名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 04:15:59 ID:adg4U5fa
はっはっは、5のときもフレッシュのときも、事前情報見たときの第一印象は「ねーよww」だったのに
最終的にどっちもどっぷりハマったから、もうプリキュアシリーズに余計な先入観は持たないことにしてる
181名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 04:48:01 ID:zgVUTeqK
ハートキャッチの本スレではめちゃくちゃ期待が高まってるぞw
いろんなバレから、アクション面ストーリー面で
期待できそうな要素がぞくぞく上がってきてるからな。

むしろ今まで通りのことやってもがっかりされそうで心配なくらいだ。
182名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 12:26:18 ID:F8h/Dank
フレッシュの時なんか、頭にウンコついてる呼ばわりだったもんな
伸びた頭身に違和感もあったし

それがいざ始まれば、発育の良いお嬢さん方が、スラリとした生足をブーツで彩ってカンフー映画ばりに
打ち合ったり跳び回ったりしててかなりイケてたからなぁ

パッション登場編でのイースのキャプチャ見るまでスルーしてた自分が呪わしい
183名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 13:58:49 ID:/xv5CLGR
専用のエロパロスレは必要ないと思う。
今のスレで十分
逆にめちゃモテ委員長と夢色パティシエールとあにゃまる探偵キルミンとはなまる幼稚園を統一スレを希望
バラバラだと進まないから
184名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 14:22:30 ID:s4QpZ6Rp
んん?
185名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 15:09:22 ID:/xv5CLGR
ハートキャッチプリキュアの専用エロパロスレが必要ないと思う。

めちゃモテ委員長と夢色パティシエールは統一で必要かな?
少女漫画系統だし
186名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 18:43:24 ID:s/MaTm1W
誤爆?
187名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:27:42 ID:8mJa1aqJ
とりあえず西さんの回想が書けたので投下します。
 
・隼人×せつな。50話。
・諸説ありますが、一月にダンス大会、春にせつなラビリンス帰還の設定。
・エロ無しのくせに無駄に長い。ガチエロご所望の人は回避してください。

『擦れ違い』 5レスお借りします。
188名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:28:48 ID:8mJa1aqJ
一体いつからだろうか、あいつにただの同僚以上の感情を持つようになったのは。

初めのうちは、単に体の相性がいいから愉しんでいただけだった。
けれども、時が経つにつれ、それとは異なる想いが徐々に芽生え始める。
行為が終わると、あいつはさっさと俺の体から離れる。
回数を重ねるたびに、俺の中に何とも言えない空しさが募ってくる。

──『任務』という名目なら、あいつはその間だけ俺の腕の中にいてくれる──

そう気づいてから、あいつの肌に少しでも触れていたくて、俺は何度もしつこいくらいにあいつを誘った。
あいつに鬱陶しがられているのは百も承知だった。
なんとか口実を作って、その華奢な腕を引き寄せて、眠りにつくまで髪を撫でてやって…

それが、銀色の髪の少女を最後に抱いた夜だった。

あんなに『プリキュアを倒す』と息巻いていたあいつが、俺の目の前でその憎き敵に姿を変えたとき、
俺は何が起こったのか全くわけがわからなかった。

ナケワメーケでおびき寄せてあいつを連れ戻そうとしたのは俺の独断だ。
あのときの俺は、とにかく自制が効かなかった。なぜあそこまで逆上したのか、自分でも分からなかった。
サウラーも、何か同じようなことをしでかしたらしい。あのあと、俺達はメビウス様にこってり絞られた。
「裏切り者一人にかまけている場合ではない。おまえ達にはFUKOを少しでも多く集めろと命令したはずだ」と。
釈然としないながらも、俺達は気持ちを切り替え、FUKO集めに専念することにした。全然集められないときもあったが…
そんな中でも、俺は心の片隅で淡い期待を抱く。いつかあいつが戻ってくるんじゃないかと……

俺の願いをよそに、あいつはすっかりプリキュアと四ツ葉町に馴染んでしまい、
ラビリンスに戻る様子などかけらも見せなかった。
事あるごとに俺達の邪魔をしてくるあいつに苛立つ。なぜいつもいつも邪魔ばかりするんだ…

──人の幸せを奪う権利なんて、誰にもないわ!──

時折、あいつの言っていた言葉が頭の中でこだまする。
ひょっとして、あいつのほうが正しくて俺達のしていることは間違っているんじゃないか…
ほんの一瞬そんな考えが頭をよぎり、慌ててその考えを打ち消す。
メビウス様の御意志が間違っているわけがない。そう自分に言い聞かせる。
打ち消し、言い聞かせ、誤魔化す。心がささくれ立ち、日増しに苛立ちが積もり積もってくいく。
その苛々が頂点に達したとき───俺はあいつを無理矢理犯した。

事の発端は、あいつの見当外れのセリフだった。
俺が、ラビリンスに戻れ、って話をしてる最中に、止めを刺せだの死ぬだの物騒なことを喚きだしたから、
そのやかましい口を塞いでやろうと思ったんだ。
だいたい、せっかく生き返った命を粗末にするようなことを言うのが悪いんだ。馬鹿じゃないのかこの女は…
って、当時敵だった俺が思うことじゃないよな。馬鹿は俺のほうか。

そしてあのとき、俺は自分の心の奥深くに眠っていた感情に気づいてしまった。

悔しかった。あんな売り言葉に買い言葉のような形で知りたくはなかったからだ。
それに、気づいたときには手遅れだった。俺はあいつをめちゃくちゃにした。
189擦れ違い:2010/02/05(金) 21:29:53 ID:8mJa1aqJ
今はぶっ潰れてしまった洋館に帰ってから、あのときのことを思い返し、俺はすっかりヘコんでしまった。
あいつはずっと泣いていた。戦闘でどんなに痛い思いをしても頑なに涙を見せなかったあいつが、だ。
まったく抵抗しなかったのは、きっと恐怖で体が動かなかったせいだろう。
キスに積極的に応じてきたり、今まで聞いたこともないようなあえぎ声を出していたのも、
強姦されたショックでおかしくなってしまったからだと思った。

あいつは終わったあとに俺の顔も見ずに立ち去った。
そのことで、俺はあいつに思いっ切り嫌われたと痛感した。こっちの世界の言葉でいうなら、「フラれた」んだ。
まあ元々あまり好かれてもいなかったがな…ははは。
そりゃそうだ、あんな自分の気持ちばかり押し付けて、力づくでモノにしようとするやつなんかこっちだって願い下げだ。
サウラーの奴も、俺の様子が変なことを感づいたようだ。呆れ顔で溜息をつく。

自分の馬鹿さかげんに打ちひしがれつつ、俺は一つの決意をする。
甘酸っぱい関係になることが無理だとしても、今まで一緒にやってきた『仲間』として、
あいつにはやっぱり戻ってきて欲しい。その気持ちだけは変わらないと。
だから、俺はそのあともあいつに呼びかけ続けた。「三人で」一緒に頑張ろう、とも言った。
しかしその呼びかけも無駄に終わった。あいつはとっととプリキュアの元へと帰ってしまう。
無力感に襲われながら思った。
あいつはもう完全に俺達の敵になったんだ、メビウス様のご命令どおりに始末しなければならない、と。
彼女を倒すことになんのためらいもなかった。倒せるはずだった。

でも、無理だった。

果敢に立ち向かってくるあいつの姿を見た途端、俺の口は勝手に「ラビリンスに戻れ」という言葉を発し、彼女の名前を叫び続ける。
仕方ない。あいつは俺の同僚で、一緒にやってきた『仲間』で、俺が心底惚れた女だ。倒せるはずがない。
埒の明かない怒鳴り合いの最中に、俺達が何故、廃棄物処理場に送り込まれたかを悟る。
そのとき俺の頭の中に真っ先に浮かんだものは。


三人の幹部の中で一番忠誠心が高く、なんでも一人で抱え込もうとしていた少女。
その彼女が、ゴミのように無惨に使い捨てられたときの姿だった。

俺の記憶が、クラインの手紙があいつに届いた、とサウラーに聞かされたときの事まで遡る。

あのときから俺の心の奥底にくすぶり、抑えつけていたモヤモヤの正体がはっきりと分かった。

それは、偉大なる総統に対して生まれて初めて俺が抱いた、疑念、不信感、反抗心だった。

あいつを助けなければ。彼女が助かるんなら俺はどうなってもいい。無我夢中であいつのそばに駆け寄った。
そして、俺は初めて彼女の優しい笑顔を見ることができた。
二人で笑い合えた。『仲間』として、俺のことを認めてくれたことがとにかく嬉しかった。
以前と変わらない緋い瞳を間近で見て、ああやっぱりこいつ可愛いな、こいつに俺の作ったドーナツ食わせてやりたいなと思って……


「…やと?どしたの?」
ふっと我に返ると、藍色の髪の少女がこちらを不思議そうに見ていた。
「あ…すまん、イース、ちょっと考え事…」
言いかけると、せつなは少し困った顔になり、口の前で人差し指を立てる。
「考え事してたんだ…せ、つな…」
そうだった。こっちに来ているときは、隼人、せつな、瞬の名前で呼び合おうと決めたんだった。
「考え事?なんだか難しい顔してたから」
ふふっ、と俺に笑顔を見せると、せつなは食材がたくさん並んでいる棚に目を戻す。
190擦れ違い:2010/02/05(金) 21:30:37 ID:8mJa1aqJ
日曜日の昼下がり。俺とせつなは四ツ葉町のスーパーで買い物をしている。
せつなが、コロッケの作り方を教えてやると俺に言ってきたからだ。
ラビリンスの人達に、おいしい食べ物のことを知ってもらいたい、という話をしていた時に、
「それなら…」とせつなが言ってきた提案に俺は飛びついた。
あくまでラビリンスの国民のためだ。せつなが直々に教えてくれるからってわけじゃないぞ。
瞬の奴は、美希と待ち合わせて既にどこかに行っちまった。おそらく日が暮れるまで合流は出来ないだろう。

俺と瞬は今、ラビリンスと四ツ葉町を行ったり来たりの生活をしている。
ラビリンス復興の手始めに、こちらの世界の文化などを調査するためだ。
あくまで「調査」だ。遊びに来てるわけじゃないぞ。
四ツ葉町に滞在している間は、カオルちゃんの家に世話になっている。
むさい男二人が転がり込んできても、文句ひとつ言わずに迎えてくれるカオルちゃんはホントにいい人だ。ドーナツもうまいし。

「おかあさん!」
「あらぁ!せっちゃん、隼人君!」
「こんにちはっ!」
会計に行くと、ラブのお袋さんがレジの前に立っていた。
「…はもうあげたの?せっちゃん」
「や、やだっ!おかあさんたら」
「あらあら?ごめんなさいね」
せつなはお袋さんと楽しそうに話をする。その光景を見て、俺はちょっと複雑な気分になった。

スーパーを出ると、俺達は商店街の路地裏に移動する。人気の無いことを確認する。
「アカルン…ラビリンス○○地区、ウエスターの家に」
赤い光が俺達を包み込んだ。
光が消えると、そこはラビリンス本国で俺と瞬がねぐらにしている建物の前だった。
「やっぱり便利だな、それ…ホントに返しちまうのか?」
「うん…戦いはもう終わったから…近いうちにスウィーツ王国の祠に返すことになると思う」
それを聞いて、また俺は複雑な気持ちになる。

急ごしらえで備え付けたキッチンに立ち、二人はジャガイモの皮を剥いたり挽肉を炒めたりの作業をする。
カオルちゃんの家の台所を借りても良かったんだが、せつなが「新しいキッチンを使ってみたい」なんて言い出したから、
女っていうのはそういうもんかと思って俺達の家で料理することにしたんだ。


…それでね、ラブったらなんて言ったと思う?…おとうさんもおかあさんも大笑いしたのよ。わたしも笑っちゃった…

手を動かしながら、せつなは嬉しそうな顔で途切れることなく家族の話をする。
相槌を打ちながら、俺はだんだん居たたまれなくなってきて、とうとう口を開いた。
「おまえ…ホントにいいのか?ラビリンスに戻っても」

せつなは手を止め、首をかしげて言った。
「なに言ってるのよ…あんなにラビリンスに戻れ戻れって言ってたくせに」
「いや、その…あの頃は、おまえがそんなに家族や友達のことを大切に思ってるって知らなかったから」

年明けのダンス大会が終わったらすぐにでもラビリンスに戻る、と言っていたせつなに、
せめて二学年が終わる春まで四ツ葉町にいろ、と引き止めたのは俺だ。
ダンス大会で楽しそうに踊っているせつなを見ているうちに、俺の心に迷いが生じてきた。
せつなをここまで明るく、表情豊かにしてくれたのは、ラブや美希や祈里、ラブの両親や四ツ葉町の人々だ。
その四ツ葉町からせつなをあっさり引き離していいのかと、そのときから俺は悩み始める。
191擦れ違い:2010/02/05(金) 21:31:31 ID:8mJa1aqJ
「…あのね、ウエスター」
丸めたコロッケの具に衣をつける作業に戻りながらせつなは語りだす。
「わたし、ラブの家にお世話になって、家族っていうものがどんなに素晴らしいか初めて知ったの。
 美希やブッキー、学校の子達や商店街の人達との触れ合いっていうのも学んだわ。
 今ラビリンスでそういうことを知ってるのはわたしだけでしょう?あなた達も少しは知ってると思うけど。
 ラビリンスの人達に、わたしが学んだことを伝えることが出来るのって、素敵なことじゃない?」
「う…ん、まあ、それはそうだけど」
「それに……」
「ん?」
「う、ううん、なんでもない!…さ、衣がついたから揚げましょう」
せつなは揚げ油の中に次々とコロッケを入れていく。
じゅうじゅうと音を立てて、きつね色に揚がっていくコロッケを見ながら、俺はまた考える。

異世界を移動する方法はいくつかある。ただ、アカルン以上に便利な移動方法は他にない。
アカルンを返してしまったら、今までみたいに気軽に四ツ葉町に行くことはできなくなるだろう。
それに、本格的にラビリンスの復興活動に入ったら、やる事が多すぎて里帰りどころじゃなくなるに違いない。
せつなが戻ってきてくれるのは個人的には飛び上がるほど嬉しい。ずっと呼びかけてきた甲斐があった。
けれど、俺の我儘のせいで彼女が皆と滅多に会えなくなってしまっても良いのだろうか……

「あつ…っ!」
突然、せつなが菜箸を持っていた手を引っ込めた。
「どうしたイース!?」
コロッケを揚げていた油が大きく跳ね、袖をまくっていたせつなの腕にかかったようだ。
俺は慌てて火を止め、せつなの腕をシンクまで引っ張り、思い切り水を出した。
「あー、赤くなっちゃってるな。気をつけろよ」
「う…うん、ありがとう…」
二人はしばらくせつなの腕に水がかかるのを眺める。


華奢な白い腕。俺のでかい手がほんの少し力を入れただけでボキリと折れてしまいそうだ。
プリキュアの超人的な力を得ていたときですら、細くて頼りない体つきだと感じていたんだ。
ふっと、いままでしてきた酷いことを思い返し、申し訳ない気持ちになる。
「ごめんな…」
「えっ?どうしたの突然?」
「その…今まで、殴ったり蹴ったりして」
「ふふっ、お互い様でしょ?わたしだってあなたのこと踏んづけたりしたんだから」
「あ…そうだな、ははっ」
違う、俺が本当に謝りたいのはこんなことじゃない。
でもそのことに触れたりしたら、きっとせつなはものすごく嫌がるだろう。
現にこれまで彼女の口から「あのとき」のことは一切出ていない。
きっと、無かったことにしたいんだろう。『任務』だってあいつは嫌々引き受けていたんだ。

(『任務』のことは絶対に他人には言うなよ。誰かに知られて一番傷つくのは彼女だ)
戦いが終わって平穏な日常に戻ってから、瞬に念を押された。もちろんそんなことは俺だって分かっている。
『任務』に忠実だった銀色の髪の少女はもういない、せつなは俺達の『仲間』として戻ってきてくれたんだ……

「ウエスター、あの、もう、水が冷たい…」
「あっ、ああ、すまん…」
俺はせつなの腕を水から離した。細い腕が、すっかり冷え切ってしまっている。
白い腕の内側に、火傷の赤い痕がついている。
それを見たときに、脳裏をかすめたものは。
俺があいつの白い肌につけた、無数の赤紫色の痣──
192擦れ違い:2010/02/05(金) 21:32:29 ID:8mJa1aqJ
「あ…っ」
せつなの口から、かすかな声が漏れた。
俺の唇が、無意識にせつなの腕の赤い痕に吸い付いていた。
ひんやりとした腕に舌を這わせながら、俺はせつなの顔をチラリと見る。
彼女は困惑した表情で、自分の腕が舐められているのに見入っている。
俺はせつなの腕から唇を離し、彼女の頬に右手を当てる。
小豆色の大きな瞳が、俺をまっすぐに見つめた。形の良い唇が薄く開く。
柔らかい頬のぬくもりが、俺の手に伝わってくる。指を動かし、小さな顔の輪郭を上下になぞる。
せつな微動だにせず、俺の目をじっと見つづけ、そして、瞳を閉じた。
俺は引き付けられるようにせつなの顔に自分の顔を近づける。
唇と唇が、かすかに触れた、その時。
頭の中で少女の叫び声が響く。

──あんなことはもういや!──

駄目だ。

俺はギュッと目をつむり、唇をすっと横にずらす。
あ、危なかった…もう少しで我を忘れるところだった…
瞳の色が鈍い赤でよかった。以前のような鮮やかな緋色だったら、今頃もう押し倒してる。
互いの右頬をくっつけた状態で俺は言った。
「…作り方は大体覚えた。あとの分は俺がやっとくから、おまえはもう帰れ」
やっとの思いで顔を離すと、そこには無表情のせつながいた。心なしか、目が据わっているような…
あ、この表情、昔よくしてたなあなんて思い出してたら。
「ぐはっ!!」
俺の口から、カオルちゃんの口癖のような声が出た。
せつなが、両の拳で俺の胸倉を思い切り叩いたのだ。
それからせつなはくるりと俺に背を向け、さっさと帰り支度をしはじめた。
ま、まずい、調子に乗ってキスなんかするんじゃなかった、絶対怒ってる…
キッチンの自動ドアを開けると、
「…忘れないうちに、ちゃんとメモしておいてよ、作り方」
それだけ呟き、振り返りもせずにせつなは出て行った。

俺は大きく溜息をついて、力なくダイニングチェアに座る。と、テーブルの上に見慣れない紙の手提げ袋があった。
ハートマークがプリントされた、ピンク色の袋を覗くと、中にはリボンでくるまれた小さな箱が入っている。
(なんだろう…?あいつの忘れ物か?)
箱を開けると、なんだかうまそうなお菓子が行儀良く並んでいた。
せつながここに遊びに来るたびに、ラブのお袋さんがよくお菓子やらおかずやら持たせてくれるから、
俺はこれもいつものお土産なんだろうと思った。
こげ茶色の塊を一つつまんで口に入れた。甘くてほろ苦い味が口の中で広がる。
あんまりうまかったので、俺は瞬に内緒で全部食べてしまった。


後日、少し機嫌の直ってきたせつなに、
「あのチョコレート、すごくうまかったぞ、どこで買ったんだ?」
と聞いてみたら、彼女は顔を真っ赤にしてそっぽを向き、その質問には答えてくれなかった。
193名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:33:52 ID:8mJa1aqJ
以上です。
エロ無くてすいません。でもこの話を入れておかないと次の話に繋がらないと思ったので。
あと一応、カオルちゃんと西南でアッー!とかいう展開は別に無いですw
次回、西東完結編。せっちゃん暴走予定です。では失礼します。
194名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:49:00 ID:adg4U5fa
>>193
GJ!です

暴走せっちゃんに期待して、続きお待ちしております〜
195名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:51:47 ID:Ud6TAjxX
>>193
GJ!いつも楽しみにしてました。
連作は完結しても、また単発でかいてくれるって、わたし信じてる!


それにしても、あの汁っ気たっぷりの連作書いてた巨根伝説の人は
もう来ないのかな。北西の続き気になってるんだが。
196名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 00:24:07 ID:inJsaNsv
そう言えば巨根伝説の人来ないよね。心配だ。
197名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 00:28:43 ID:QLZ36yKC
>>193
あまずっぺー。続き楽しみにしてます
198名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 00:55:22 ID:DhchDH0+
つぼみタン可愛いなぁ…
触手に絡まれてほしい
199名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 01:15:21 ID:poejHYJC
西東はあまずっぺ―なイメージがあるけど、南美希だと帰還からダンス大会までの数日間で
もうすでに、一通りヤルこと済ませてしまってるどっか爛れた印象がw
200名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 06:25:19 ID:lasDA2FL
>>198
かわいいが、おっぱい完全消滅が残念でならない。少しぐらい膨らませろ〜。
絵を見る限り、まっ平ら以下だぞ。へこんでいるようにすら見える。不自然だ!不自然だ!
201名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 11:36:46 ID:wJMhBJdU
>>193
最後、抜けている西さんイイ!
想いが伝わらなくてひとりモンモンとするせっちゃん想像した ぐはっ!!

完結編、楽しみにしてます

202名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 21:32:13 ID:i7aeWmGG
>>193
乙!ナイス甘酸っぺー!
しかし次で終わっちゃうのか(´・ω・`)本編だけじゃなくこの連作まで…
短編でも新シリーズでも書き続けてくれると嬉しい!
203名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 22:25:21 ID:CxkI+IbO
>>193
GJ!凄く面白かったよー。
俺もまだまだ続けて欲しい…。
ラビリンスに帰った後の西東(と南美希)とか読んでみたいな。
204名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 23:25:49 ID:inJsaNsv
自分も>>203と同じくラビリンス帰還後の西東と南美希が読みたいな
205名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 01:19:09 ID:YHxj4S+G
>>200
そんなお前にはムーンライトタン
ダークタンはおっぱいフリルで誤魔化してやがる
206名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 22:47:24 ID:0pJJpwfL
記念すべきハトプリ初放映日なのにレス少ないね、やっぱりおっぱいが(ry

某動画サイトのせっさんが嫁に来たボイス聞きながらニヨニヨしてる自分キメェw
207名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 22:59:12 ID:Cls8W/2v
>>206
あれ聞いてるとラビリンスに帰国してからの西とせつなを思い浮かべるw
起きがけなのに元気ねーとか
208名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 17:10:31 ID:2HdjAb09
>>206-207
おかげでよいものに出会えた…ありがとう
若干喋り方が大人っぽいから数年から十年くらい後ってところか
新妻せっちゃんたまらんww
209名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 18:43:34 ID:aLZQS0Rd
俺もあの新妻せっちゃん動画見た。
動画を見ながら脳内で西さんとせっちゃんの新婚生活を妄想するの余裕でした。
「起きて。起きてって、ほら」の辺りのせっちゃんは裸Yシャツだと見たね。(勿論西さんのシャツ)
西さんと一緒に寝て、朝起きたら西さんを起こさない様にベッドを出て軽くシャワー浴びてYシャツだけ着たら朝食の準備をして
それから西さんを起こしに来たってわけさ。
210名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 18:49:27 ID:hhQ98t8W
西のシャツをせっちゃんが着たらブカブカなんてレベルじゃないだろうなあ
211名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 21:13:54 ID:Kh6S0XSB
西にしても、南にしても
露になった恋人の肌に痣なり傷なりを見つけてしまうと
いたたまれなくなるんじゃなからろうか
お互い様とはいえ、敵同士だったころは
かなり痛めつけてて、回によっては嬲りものにしてたから

夢中になって抱いている際に
ふと、タコに巻かれて苦しんでいるパッションや
クローバーボックスの前でぼろぼろになったベリーの姿が脳裏に蘇って
思わず動きを止めてしまい、罪悪感に苛まれているところを
それを察した少女にそっと慰められ・・・

誰か書いてw
212名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 21:36:59 ID:PROOhXvl
>>211
そこまで妄想が出来上がってるんだったら貴方が書いたほうがいいと思うw
213名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 21:42:02 ID:JsN5Ug2M
>>112
美希もせつなも、実際のところMでもないとやってられないくらい
スタッフにはいじめ抜かれたからなw
そういえばクーポン券一発目も箱回も女神作画だったっけ。
勝ち気で頑張り屋の美少女たちが
苦痛に歯を食いしばって懸命に耐える姿はとても美しい。
フレプリスタッフはよくわかっておる。
214名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 21:44:08 ID:mTNnaSsn
>タコに巻かれて苦しんでいるパッション
ごめんちょっと笑ってしまった…w
イースは西さんをボロクソこきおろしまくってたのでお互い様ということでひとつw
215名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 19:01:55 ID:wsNXNyQE
>>211の妄想を誰か文にして下さい。
216名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 19:20:32 ID:r/pDniuT
嫁ボイスでならちょっとやってみようと思うw
217名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 19:49:56 ID:f0U01wVU
>>127
せつ「・・・どう?」
美希「ウソばっか・・・苦いじゃない、これ!!」

>>211
西も南も甘えん坊な感じがするなぁ
デカいしゴツいし凄い年上っぽいしイケメンなのに
南は最終話のが決定的だったよな
美希が甘えられる男なんてそうそういない
218名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 20:11:48 ID:NzikJnuC
ラビリンス組はみんな天然だったからなw
219名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 20:33:57 ID:okX58dNa
西東は天然物同士、問題なくやってけそうだけど
南美希はどうなんだろう
大人びた外見通り、前知識も興味もそれなりに豊富な美希
知識だけはとにかく本からインプット済みの南

でもいざ実践となると
怖気づいてしまう美希と、そんな美希を前にして
どうしたら良いかわからずアタフタする南
そんな光景が浮かんできた

南は最終話のアレが決定的だな、やっぱりw
220名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 23:46:28 ID:ymP/XYzs
>>219
フレプリ見終わったらややS南とややM美希で一本描き上げようかと
思ってたんだが、アレ見たらどうにもうまく想像が出来なくなったぜww
が、じゃあ高校生の二人とも初体験みたいな甘酸っぱい感じで描けばいいんじゃね
っていう構想が浮かんできた。
221名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:56:45 ID:ItxuBSEa
オールスターで絡ませたいけど、難しいな
ブッキーは、先輩プリキュアをちゃん付けで呼ぶのだろうか
222名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 19:16:17 ID:CT16Jjdo
ずいぶん前に、オールスターメンバーが
互いに何て呼び合うかの一覧を見た記憶があるなあ。
あのコピペ保管してくれてるとこがあったらいいんだけど…
223名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 22:30:05 ID:GGIVDx2V
>>221
17人全員出すの?セリフだけで1レス使っちゃいそうだなw
224名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 22:38:14 ID:s8ePeLJN
>>221
さん付けじゃない?
こまちとブッキーとつぼみは控え目組だよな
225Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:43:25 ID:bMJ69DqO
ラビリンスから視察と言うことで南さんとしていちゃいちゃする瞬さんと美希たん
最終話前から書いてたので三人組み居残りルートぽいとこをちょっと書き直した。
不自然な部分があっても見て見ぬフリをして下さい。
226Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:44:09 ID:bMJ69DqO
 ぼんやりと、彼の顔を見ていた。
「美希?どうかした?」
 少し首を傾げて、こちらを伺ってくる。その瞳を覗く内に、勝手に言葉が零れた。
「あなたは、私のことすぐ『美希』って呼んだわね」

「……みきたん、の方がいいわけ?僕は構わないけど」
 自分のあだ名を持ち出されて、少し顔を顰める。そんな呼び方は幼馴染だけで充分。
「違うわよ。ほら、せつな達の話」
 彼の同胞達。こっちでは『東せつな』と『西隼人』。あっちなら『イース』と『ウエスター』。
彼も含めて、呼ぶ名前は姿に合わせているのが常だったのだが。
二人に限ってはその限りではないようで。
「ああ。ま、あっちはねぇ。なんか照れるんだってさ」
 まあ場所考えて欲しいけどね、と彼はぼやく。
「ふうん」
「気のない返事だねぇ。キュアベリーの方が良かったのかい」
 もうプリキュアじゃないんだけど。まあ、本質はそっちじゃない、と思う。
227Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:44:39 ID:bMJ69DqO
「そうじゃないけど。……ごめん、私も良く分からない」
「そ。……僕、気に入ってるしね。君の名前」
 予想外の賛辞に、うっかり胸が高鳴る。何これ、ありえない。
「あ、ありがと。理由とか聞いていい?」
「君は僕の希望だから。美希、君がいるから僕はここにいるんだよ」
 相変わらず、表情一つ変えずに。しれっとこんなことを言いやがった。

 あ、ありえない。彼が、こんな恥ずかしいこと言うなんて。
でも君の手の温もりとかってのも相当恥ずかしいわよね?
あーもう、頭の中ぐちゃぐちゃあ!!

 ぐちゃぐちゃの頭では、まともな答えも出てきやしない。
「え、あ。ええっと」
「顔、赤いよ?」
 頬っぺたを撫でると、少女の火照りに青年は目を細めた。
「知らない。瞬のばか」
「知ってくれないと困るね」
 そっと、唇が耳を掠めた。
その事実に数十秒ほど掛けてやっと理解した美希は、ますます混乱の渦中へ叩き込まれるのだった。
「っ……!?」
「耳まで赤くなった」
「……誰のせいよ。TPOくらい弁えてよね……!」
228Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:45:13 ID:bMJ69DqO
 TPO、と言ってもここは美希の私室で、母親は出張で明日の夜まで戻らない。
そんな状況で、狼を招き入れたうさぎさんがどうなるかは、想像するまでもない。

「だって、仕方ないじゃない。そんな可愛い顔されちゃあ、ねぇ?」
「ん、なっ……う……うぅ」
 何とか文句を言おうとしても、空回りしかしないのだった。
「変な声出すねぇ。あんまり刺激しない方がいいよ」
「し、っえ?」
 思わず顔を上げると、相変わらず近くに彼の顔がある。でも、さっきよりずっと近くない?
「ほら。隙だらけみたいだし?」
「ゃっ……は、離しなさいよ」
 肩に何時の間にかまわされた手で、閉じ込められていた。

「無理」
「なんでよ!」
「美希は、こうされるの、嫌?」
 小首を傾げる。こういう仕草は、ひどく子どもっぽい。
「あ、あたしのことは今はいいでしょ……ッ」
「君が、本当の本気で嫌なら。もう何もしないよ?でも、そうじゃないなら覚悟してくれる?」
 首を傾げたまま、にやぁっと嫌な笑みを浮かべて。私をどんどん追い詰めてくる。
229Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:46:10 ID:bMJ69DqO
「ばか。しんっじらんない」
「同感だね」
 苦し紛れに毒づいてみれば、自分のことなのに同意してきた。
「何よ、それぇ……」
「こんなになったのは君のせいなんだから、ちゃんと責任とって貰うよ」
 何という厚顔無恥。何でこんなのに私は……!
「……あー、もぉっ!瞬!こっち向きなさいっ」
「うわ」

 がつん、と口に痛みが走る。
「……ふん、隙だらけなのはそっちもじゃない」
 鉄の味がするキスだった。
「あーあ。挑発に乗ってくれちゃって。もう逃がしてあげないよ」
「望むところよ。あたしは、完璧なんだから」

 女の人みたいにきれいなのに、やっぱり男の人で。
てのひらは大きくて、ちょっとひんやりしている。その指が、少女の身体を走っていく。
「……っ、ふぅ……」
 思わず漏れそうになる声を、美希は必死に噛み締める。
「さすが、傷一つないね」
「ん、当然、でしょ……仕事、あるし」
 視線を彷徨わせながら、適当な答えを呟いた。
230Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:46:50 ID:bMJ69DqO
「プリキュアの時受けたのは?」
「あれは……よくわかんないけど、多分ブルン達がどうにかしてくれてたのが大きいんじゃない」
「ふうん。僕の付けた傷も残ってるかと思ったけど」
 ぽつんと零れた言葉に、美希は少しだけ顔を顰めた。
「……昔のこと、気にしてる?」
「ううん、傷物にしたら。責任取らなくちゃいけないんでしょ?」

「え、っぁ……!」
 ふに、と胸を突っつかれて身体が震えた。
「ま、現時点で唾吐けてるんだから、一緒かな?」
「変なこと、ばっかり言わないで……っくぅ」
 僅かに走る痛みに視線を向けると、肌に赤い点が付いていた。
「き、キスマーク、ね」
 響きが恥ずかしくて視線を逸らす。

「あぁ、君モデルだったっけ。あんまり目立つとこ、まずい?」
「ん……でも、つけるんなら……えと、す、好きにしたら」
「なら美希も僕につけてね」
 この返答である。オプションにスマイル付き。
231Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:47:36 ID:bMJ69DqO
「え、ええっ」
「嫌?」
「う、や。やじゃ、ない……けど」
 だけど恥ずかしいんだってば!
「じゃあ、約束」

 手が下へ降りて、あっさり服を取り払われる。
所謂、生まれたままの姿ってやつ?あ、上は着てるから違うのかな。
美希が、そんなことをぽやんと考えていたその時だった。
「うひゃぁっ!?ちょ、ちょっと!」
 異物感に、カリスマ読モと言えどもあられもない悲鳴を上げてしまう。
「どうかした?」
「どっ、どうかって、あなた、何してんのよ!」

「舐めてんの」
 彼は、やっぱり何時もどおりの顔で。少女の太ももをぺろりと舐めた。
「ひあ、な、なんで舐めるのよ!」
「さぁね」
 ぞんざいな物言いで、さらに下へ。え、そ、そこも……!?
「そ、そんなとこ……舐めて、楽しいの?」
「君以外には出来ないよ」
「ぁふっ、ん、そ、そう」
 ささやかな優越感に、つい頬が緩む美希だった。
232Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:48:07 ID:bMJ69DqO
「君も、存外素直だねぇ」
「な、にがっ……んぁっ」
 熱い舌が、ぐちゃぐちゃと掻き回して声が高く、部屋に響く。
「嬉しそうでなによりだってことだよ」
 見透かされた。悔しい。でも、否定できないのがもっと悔しい。
「よ、よろこんでなんか……やぁん」
「ほら?こんなになって。他の奴には見せないでよ」
「あ、あなたにしか、こんなっこと、させてやらないんだからぁ……」
「光栄だね」
 青年の唇が、優しく触れて。少女の胸が高鳴った。

「さて。ちょっとやり難いかな」
 少女の片足を持ち上げて、自分の肩に掛ける。
「っひや、やだ、恥ずかしいっ。下ろしてぇッ」
「今更だと思うけど」
 散々舐められ弄られた。でも、生娘にとって恥ずかしいものは恥ずかしい。
「こっちのほうが結局楽だよ」
「え、あ、ちょっと待ってっ」
「むーり。入れるよ」
「……んっ」
 ぎち、と何かが入ってくる。ぬるぬるしてても、やっぱり痛い。
233Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:48:55 ID:bMJ69DqO
「んっ……っく、うぁあ……ッ」
「痛い?」
「あ、当たり前……っいああ!」
 身体の奥で、何かが破れる音がした。そして、傷を更に抉るような衝撃。
「ごめんね」
「謝らないでよ、ばかぁ……っ」
 ひっぱたいてやろうとしたけど、身体に力が入らない。
「んっ、ぁ、くぅ……」
「美希……」
 髪を撫でててくれる手が冷たくて、気持ちいい。
歯を食いしばりながら、彼にしがみついた。

「全部入っちゃったね」
「え、あ……うわ」
 思わず下を見て、赤面せざるを得ない。
「うわって何」
「や、だって……うわぁ、すごーい」
234Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:49:25 ID:bMJ69DqO
 どこか無邪気な感想に、邪気まみれの青年も少しだけ毒を抜かれたようだ。
仕方なさそうに苦笑を浮かべて、大事なお姫様にお伺いを立てた。
「あのさ、そろそろ動いていい?」
「あ……」
 漸く、状況を把握して、少女は青年に向き直る。
「まだ痛かったりする?」
「ん、さっきよりは。うん、平気。……ねぇ」
「ん」

 視線が合う。彼の瞳には、自分だけが映っていた。
「手。繋いでもいい?」
「いいけど」
「もう、離さないでね」
 初めて、手を握った時。まだ敵で、でも分かり合えた。
喜ぶ暇もくれなかったけど、だから今触れられることが、嬉しい。
235Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:50:27 ID:bMJ69DqO
「嫌がったって離してやらないよ」
「こっちの台詞よ、ばか……ぁっ」
 きゅ、っと私の中を彼が満たしていく。
「そろそろ始めようか。君も興奮してるみたいだし」
「だ、だれ、がぁっ……あ!だめ、ひぁうっ」
 少し強めに掻き回されて、それだけで身体が悲鳴を上げた。
「っひあ、あ……ああ、やだぁ、変なこえ、ばっかり出て……ッ」

「僕は聞きたいけどね」
 口を押さえようとした少女の手は、相方と同様に青年に絡め取られた。
「は、恥ずかしいの……っ。あん、やぁ、またぁっ」
「他に誰もいないのに。ならもっと恥ずかしいこと、してみる?」
「え?っはぁん、な、なに?ひゃああんっ」
236Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:51:08 ID:bMJ69DqO
 恥じ入る表情をもっと見たくて、誘いを掛けたが、彼女の処理能力はすでにオーバーヒート寸前。
「……まあ。応用編は次のお楽しみかな」
 更に強く、打ち付ける。
「きゃうっ、あ、いっぱいはい、ってぇ……ああ!やぁあっ」
 強い刺激に、思わず零れた彼女の涙を、舌で掬い上げる。
「ん。瞬っ……瞬……っ」

 名前を呼ばれるのが、こんなに嬉しいなんて、知らなかった。
「美希。……すきだよ」
「ぁ……しゅ、んっ……ふあっ……!!」
 意識が吹っ飛ぶ寸前に、少女は唇を重ねた。
最後に彼の顔を拝んでやれないのが残念だった。
237Call my name(FP・南美希):2010/02/10(水) 23:52:46 ID:bMJ69DqO
白くしたいのか黒くしたいのかわからん。
どうしてこうなった。
南さん疑問符付けすぎた。
最初はDT南さんのつもりで書いていたんだがイェイイェイには勝てなんだ。
238名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 23:59:05 ID:bMJ69DqO
あっちくしょう今日は69ネタにした方がよかったのかID的に
寝るか、おやすみ
239名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:00:35 ID:U5Rf09jm
GJ!!待ってました南美希!
240名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:22:40 ID:ZnZWqxKc
南美希キター!!
やっぱ南は少し黒いほうがいいよねw
241名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 02:23:18 ID:KHzqOB0j
南美希GJ!
黒いのもいいが、白いのもイイw
初々しい感じがたまらんですたい
242名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 03:51:07 ID:vYWo/7Ye
GJGJ!
黒白どっちもってあたりがナイスですな
美希たんかわええw
243名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 09:57:53 ID:CiXWjO3I
ハートキャッチプリキュアのイケメンの正体が気になった。
244名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 10:24:54 ID:vu0sd6TW
ごちそうさまでした
この取り乱し様が、いかにも美希たんらしいw
245なまえをよんで(FP・南美希エロなし):2010/02/11(木) 16:24:59 ID:+uId0wqm
>>225です。前回投稿文の前フリ。書き出したのはこっちのが後ですが。
どうせならこっちから出せという話である。
エロはないよ!ちゅっちゅしてるだけですよ
南美希でバレンタイン小ネタ。
246なまえをよんで(FP・南美希エロなし):2010/02/11(木) 16:25:47 ID:+uId0wqm
「はい」
 手渡されたのは、小さな包み。

「なに、これ」
 受け取ると、甘い香りがふわりと鼻先を掠めた。
「チョコレートよ。バレンタインの。知ってる?」
「……ああ。雑誌で見たよ。なるほどね、道理で今日は色々貰えるわけだ」
「色々、って他にも誰か貰ってたの?」
「イース……もとい、せつなとか、あと君と同じ制服着てた子が何人か。あとは――」
「も、もういいわ。言わなくて」
 頭の中で今日の出来事を振り返ると、慌てたように彼女に遮られた。
「あれ、焼きもち?」
「違うわよ!」

 くすくすと笑いながら、僕は美希の膨れた頬を突っついた。
柔らかい感触をもっと楽しみたくて、つい唇を寄せた。
「……っあ」
 彼女は一瞬身体を強張らせたけれど、気にも留めないように視線を逸らした。
そんな仕草が、こっちの嗜虐心を煽ってるの、いつ気づくんだろうか。
247なまえをよんで(FP・南美希エロなし):2010/02/11(木) 16:26:32 ID:+uId0wqm
「ん……」
 今度は唇に。初手は、触れるだけの軽いキス。
あとはもう気の向くまま。額に、首筋に。耳たぶを甘く食んで、きゅっと閉じられた瞼にも唇を押し当てる。
開いた瞳を覗くと、潤んで頼りない光を灯していた。

 細い指に、自分の指を絡める。
「やっぱり、君の手は温かいね」
「……あたし、カンペキ。だもん」
 彼女も同じことを考えていたらしい。照れているのか、仏頂面なのも可愛らしい。
絡め取った指先、一本ずつキスを落とす。彼女を見ると、もう真っ赤だった。熟れたてフレッシュ。

「嫌なら止めてあげるけど」
 苛めてしまうのは、自分が幼稚なせい。彼女も律儀に反応するものだから、抑えられない。
「そういう言い方、ずるい」
「そ?」
 予想通り、美希はまた頬を膨らまして抗議してくる。それを流してやれば、返ってきたのはまさかのフォークボール。

「あなたは、私にして欲しいこととかないの?」
 それはまあ、色々ある。して欲しいっつうかやらせたいというか。
むしろやりた……おっと、いけないいけない。
「……もう充分すぎるほど貰ってるけどなぁ」
「そうかしら」
 本心が漏れたのか、彼女は少し訝しげに見つめてくる。
「だって、君がいなけりゃ僕はここにいないしね」
 これも僕の本心。他の誰にも晒せない、所謂『あまずっペー』気持ち。
美希は顔を赤らめたけど、多分こっちも似たようなもの。気付かれないうちに、抱きしめる。
248なまえをよんで(FP・南美希エロなし):2010/02/11(木) 16:27:21 ID:+uId0wqm
「ああ、そうだ。じゃ、一つ聞いてくれる?」
 ふと、彼女に教えられそうなお願いを思いついた。
「なに?」
「僕がこの姿の時は、『瞬』って呼んで欲しい」
「え、でもせつな達は……」
「あれは置いといていいよ」
 
 美希はほんの少し、考え込むように顔を伏せる。
僕も黙って答えを待った。やがて彼女は顔を上げて、こちらへ向き直る。
「……分かったわ」
「じゃ、早速呼んでみて」
「今?すぐ?」
 困惑の色が、彼女の表情を彩る。疑問をそのまま返した。
「今。すぐ」
 
「えっと……し、……」
 何度か口を開いちゃ閉めてを繰り返し、中々出てこない。
「聞こえないよ」
「ぅ……しゅ、瞬……」
 蚊の鳴く様な、小さい声。
ああ、多分今僕はとんでもなく間抜けな顔をしているんだろうな、と思った。
気付かれないように、更に腕に力を込めた。
249なまえをよんで(FP・南美希エロなし):2010/02/11(木) 16:28:00 ID:+uId0wqm
南さんが見た雑誌ていうのは勿論美希たんが載ってる奴です
最初は別ネタだったんだけど被ってる感がぱねぇだったのでまとめてみた。
なんでこっち呼びに執着したかってーと
いつ婿に行ってもいいようにだって信じてるんですがどうでしょう
250名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 17:09:27 ID:a08FTG4f
>>249
既にもう婿みたいなもんな気がするんですがw
GJです。仄かに南さんがオネェっぽいのは気のせいですか?w
251名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 17:59:34 ID:x0mqJ/Ur
おおう、まさしくあまずっぺーw
GJです
美希たんの載ってる雑誌、他の男たちもこんな風な気持ちで
見ているのかと悶々としていそうだw
252名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 20:44:39 ID:VW5FJ+hf
まだこっち呼びになる前の話として、デリートホールに一緒に飲み込まれ、
この世の名残りに、事に及ぶ二人が読みたいですw
253名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 21:16:29 ID:+uId0wqm
デリートホールと聞いてえっ西南はスレ対象外だろJC
と思ってすんません>>252
黒メンズとパッソンベリーが纏めてホール落ちは中々美味しそうだな
254名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 21:56:00 ID:S3LapJ4T
ハトプリのSSってまだないのか
妄想膨らますにしてもちょっと情報が不足してるか
255名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 22:05:54 ID:z9IW5D4r
2828したGJ
元敵と味方ってやっぱりいいね
プリキュアじゃ新鮮で
西東は同僚→敵→味方の流れだが
南美希は第一印象完全に敵だったから尚更ね
>>254
流石にまだ1話じゃねぇ
だがネタはたんまりありそうだからあせらず放送見ていこうぜ
256捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:38:16 ID:+uId0wqm
南美希inラビリンス。一応南はサウラー仕様、美希たんが少々不安定。あと西東猥談付き。
前提として西東は馬鹿ップル。出番なし
前半いちゃいちゃ緊縛プレイ。手錠も緊縛でいいんだっけ?拘束?
後半はエセシリアス
あと南さんがオネェっぽくなってたら耽美系の妖艶なイケメンのせいにして下さい
いや、美希たんの前では甘えが出るかと思ってちょっと軽めの口調にしたせいかも知らんけど
257捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:38:52 ID:+uId0wqm
 蒼乃美希、14歳。目が覚めたらラビリンスに居ました。
「……え?何?夢?」
「やぁ、おはよう」
「しゅ……あ。サウラー」
 聞き覚えのある声に、美希が顔を向けると、実にリラックスした表情のサウラーがソファにくつろいでいた。

「なんか、身体が動かせないんだけど」
 彼に近寄ろうとしても、何故だか身動きが取れなかった。
「そりゃ手錠ついてればねー」
 彼の言葉に、視線を上に向ける。
頭の上ではっきり見えないが、確かに手首を押さえる金属の感触がそこにあった。

「何。これ」
「手錠。まぁレプリカだから痛くはないと思うけど」
「そういう問題じゃないでしょ!」
「まあいいじゃん。気にしない気にしない」
 仕掛けておいてこの言い草。さすが知性が武器の策略家、とでも言ってやるべきだろうか。
258捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:39:25 ID:+uId0wqm
「それにウエスター君たちに比べたらずっとソフトだよ」
「……どういうことよ」
 たち、という単語に引っ掛かり、美希は青年に詰め寄った。つもりで、動けはしなかったが。
「鞭はベタだよねぇ」
「えぇっ!せ、せつな大丈夫なの?」
「いやぁ、ご機嫌でスイッチオーバーして女王様だったよ」

 振るう鞭はしなやかに。
「ねぇ。ホントにこんなことがいいの?」
「ぅがっ……あ、もう無理だってイースぅ」
「情けない声ねぇ。ほら、元気出しなさいよ!」
「っぁくうう!」
 まるで、腕と繋がっているかのごとく、縦横無尽に駆け巡る――。

「ってせつなが攻めなの!?」
「や、最終的には逆転してめちゃくちゃ啼かされてた」
 さらりと告げられた友人のベッド事情に、美希は眩暈がした。
「……あなた達、プライバシーとかないの?」
「だって両方から自己申告されんだもん」
 彼には珍しい、むくれた顔をする。
「せつなもなの……」
「あいつ絶対僕のこと男として見てないからね。こっちもお断りだけど」
259捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:40:11 ID:+uId0wqm
「さてと、そろそろ始めようか」
 そう言い終わるよりも早く、サウラーは美希の足を思い切り広げた。

「っやああっ!やだ、何て格好させるのよーッ!!」
「だってこんな時でもないと拝めないじゃないか」
 いやあ絶景かな、とかなんとか緩んだ顔で呟く彼に、彼女は恥じらいと怒りをブレンドした叫びをぶつける。
「やだってば!っこの変態!鬼畜サウラー!」
「え?もっと鬼畜になれって?」
「いってなぁあいー!!」

 少女の嘆きは、取って置きのディナーを目前にした青年には届きはしない。
「んぁっ……」
 美希の下半身に電流が走る。青年の舌が、少女の内へ忍び込んできたのだ。
「は……ぅっ」
「何だ、口で言う割りにもう濡れてきてるじゃないか」
「ちが……ぁあ、やっ」

 青年の言葉通り、美希の身体は既に受け入れ態勢が万全に整っていた。
何しろ久方振りの逢瀬だったのだから、どんなやり方でも、結局彼女は彼に触れられたくて仕方がなかった。
260捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:40:43 ID:+uId0wqm
「ぁ……さう、らぁ……」
「何ー?」
 彼の発した声が、少女の敏感な部分をしっかりと刺激していく。
「ひゃぅっ……ん、そ、そこで返事しないでぇ……っ」
 勿論、彼は分かってやっている。
「どうして?感じてないなら、もっと弄ってやらないと。気持ちよくなれないよ?」
「っっあ!や、舌あつ……っ、だめぇ。ら、めっ!やだぁ……」

 青年に翻弄され、遂に涙が零れ落ちる。それを見て、彼もほんの少しだけバツの悪い顔をした。
「……そんなに、嫌かい」
「さ、サウラー?」
「無理に連れ込んで、好き勝手されるのはさすがになしか」
 サウラーは身体を起こすと、少女から離れた。
拘束を解こうと、手を伸ばした……が、美希の小さな問いかけに、それを遮られた。

「き、嫌いに……ならない?」
「え?何の話?」
「だから。私のこと、嫌わない?」
「何で」
「だ、って、こんなみっともないの、全然、完璧じゃないもの」
261捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:41:11 ID:+uId0wqm
 その言葉に、つい青年は吹き出した。
はらはら落ちる涙を掬って、少女に唇を寄せる。
「馬鹿だなぁ。好きだからこうしたいのに」
「ふぁ……い、今そう言うの、ずるいっ……」
「ずるくて結構。僕、君を捕まえておくためなら何でもできるみたいなんだよね」
「は、あ?な、何言ってんのよ……!」
「いやー、初恋ってのは厄介だね!」

 彼らしからぬ言葉の羅列に、美希は咄嗟に聞き返した。
「え?今、初恋って」
「うん」
「そう、だったの?」
「だって、ラビリンスには必要なかったから」

 必要のない、感情。いや、感情そのものが欠落した世界で、彼……彼らは生きてきた。
当たり前のことだったのに、美希は知れずそこを抜かしていた。
きっと、それは。
「そ……っかぁ」
「美希?」
「ねぇ、もし……もしも、あの時あそこにいたのが、せ……イースだったら、彼女を好きになってた?」
「何、言ってんの」
262捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:41:38 ID:+uId0wqm
 彼にとって、それは意味のない仮定だった。
僅かに苛立ちが胸に湧くが、それよりも少女の動向が気がかりで、それを内へ押し込める。
「あなたが私を好きって言ってくれるのは、嬉しいの。私も……あの、好きだと思う」
「ん……」
 曖昧に頷く。
「でも、やっぱりイースやウエスターと一緒にいる方が、楽しそうだし……あんまり、逢えないし」
 少女は被りを振って、自分を抑えようとした。
だけど、漏れた言葉は、滝のようにそれを押し流してしまう。

「仕方ないのは分かってるの。私の我が儘だって。だから……怖いの」
「何が?僕?」
「……私自身が。あなたのことしか、考えられなくなりそうで。
もし、逢えなくなったら、とかそんなことばっかり考えて」
 嗚咽で、言葉が途切れた。青年は、そんな彼女をじっと見つめていた。
263捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:42:22 ID:+uId0wqm
「美希。こっち来る?」
「……うん」
 サウラーは黙って美希の拘束を外して、そのまま腕を引いた。
柔らかな感触を、しっかりと抱きしめる。
「僕は君のものなのに、何でそう変にネガティブかなぁ」
「……あなたはものじゃないでしょ」
 くぐもった声は、先程よりいくらか力が宿っていた。
「っはは、いいね。何時もの調子、出てきた」

 腕を緩めて、少女の頬を両手で挟む。
結果、二人の視線が絡み合った。
「それにね。僕、そのうちそっちに移るから」
「え……四ツ葉町に、来るの?」
「うん」
「……何で?」

 サウラーは、一層笑みを深くした。
「イースとウエスターがTPOクソ喰らえでいちゃつかれるのがマジうざい」
「そ、そんな理由……」
「あとは君と一緒」
「え」
「もっと一緒にいたい。いつも隣に居て欲しい。ラビリンスは大事だし、シフォンには悪いけどね」
264捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:42:53 ID:+uId0wqm
 そこで一旦言葉を切り、真正面から少女を見つめた。
「もっともっと大事なもの、見つけちゃったから」
「サウラー……」
「まとめると。君が欲しいから、代わりに僕を貰ってくれないかな、って話」
 そこで真顔の仮面を外して、嫌みったらしい笑顔に切り替えた。

「何、それ……あなた、やっぱり馬鹿だわ」
「嫌とは言わせないよ?」
「……ばか」

 彼の胸に、顔を埋めて。少女はおずおずと顔を上げると、そっと触れた。
「……ん」
「私の、でしょ?これ、印だから。それだけ、だからね!」
 鎖骨の下に、うっすらと付いた赤い所有印。
こんな状況でも意地を張る少女に、青年も相好を崩してしまう。

「なら、こっちもお返ししないとねぇ」
 細い手首を取って、その指先に口付けた。わざわざ左手の薬指に。
「それ、分かってやってる?」
「さぁね」
265捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:43:29 ID:+uId0wqm
 彼の目の奥が笑っていた。少女はその眼差しに引き込まれて、唇を重ねあう。
「……は……んぅ」
 彼の舌が、彼女の口内へそっと入り込んで、掻き乱す。
「ん、んん……っ」
 少女もそれに応えようと、舌を差し出す。すぐに絡み付いて、息もできなくなる。
「……ふ、ぁ」
 彼が名残惜しげに離れると、開放された唇からは、陶然とした声が漏れた。

「美希」
 サウラーは彼女の名を呼んで、ソファの上に押し倒した。

「もう一回、キスして」
 少女の言葉で、すぐに唇が触れ合う。青年は二人分の唾液を舐め取り、頬を撫でた。
美希が、ふわりと笑う。
「サウラー」
「ん」
「きて」
 何だかんだで、火照った彼女の身体は、すぐに青年を受け入れた。
266捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:43:52 ID:+uId0wqm
「はぁ……っ、あ。ぅあぁん……」
 突き立てた自身で、少女の内を荒らす。
美希も、腰を揺らめかせてそれに応える。

「あいっかわらず、きっついねぇ」
「んっ……知らないわよ、そんなの……っ」
 ゆっくり、出し入れを繰り返す。その度に、下の彼女は悦びに身を震わせた。
「ぅあ、あっ、そ、そこ、好きっ……。あっ、ん……っ!」
 少女がしがみついた肩に、爪痕が刻まれていく。その痛みすら、行為の潤滑油にしかならない。
「ひゃふあっ、ああん、あ、やだぁ、やらしいよぉ……っ」
「また今更なこと言うね」
「だ、ってぇ……っひ、あ、だめ、も……わたしっ」
 少女の身体が、一際大きく戦慄いた。いい加減限界らしい。
それは青年も似たようなものだった。

「……出すよ」
「え?あ。っあ……!や、だめ、いっちゃう……っ、やぁっ」
「いいから」
 最後に深く、奥まで一気に打ち付けた。
「っ!あ、んんっ……うあ――!!」
267捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:44:24 ID:+uId0wqm
「それじゃ、そろそろ戻る?」
 それから、少しだけ眠って。
二人でお風呂に入って、服を着て。
髪は、彼が梳かしてくれた。
「あ、うん」
「送ってくよ」
 既に彼は、南瞬の姿へ変わっていた。
差し出された手に、美希は自分の手を重ねた。

「ありがと」
「どう致しまして。あ、ついでに挨拶もしとこっか」
「……?何の?」
「お義母さんに、娘さんをくださーい。みたいな?」
「んなっ……もう、瞬の馬鹿っ」

 ぷんすか怒る少女と、口を開けばからかうか皮肉を投げつけるばかりの青年。
それでも、その手は繋がれたままだった。
268捕まえて、あなたの手で:2010/02/11(木) 23:46:19 ID:+uId0wqm
美希たんの苗字は一発変換できやしねぇ
別名、南さんの婿入りプロジェクトでだらだら書きなぐったらご覧の有様だよ!!
他にやることもあるのに何してんだ自分は。
色々カッとなってやった。
書きあがるのが早かったかわりに碌に推敲してない文でサーセン。
お付き合いありふがとうございました。
269名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 23:47:48 ID:+uId0wqm
アーッ最後の最後で誤字してるよ馬鹿だね!
ありふがとうってなんだよ。ありがとうです。もう寝たほうがよさそうですね
270名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 00:35:52 ID:A7znbUbg
GJ、美希もサウラーも可愛いよ!
いいもん見せてもらいましたw
271名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 01:08:25 ID:MT7ksIRU
GJ!
なんだこの南美希祭りw
272名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 01:44:59 ID:TDyxC0Vf
美希の事が好きな野球部のボーズ頭君の気持ちも考えろよ・・・・
273名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 02:58:13 ID:LcSWnEjw
考えてって…カプスレならともかく、なんで流れ乱すような書き込みわざわざするんだ?
274名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 03:05:58 ID:Vb5WoPgI
ただのネタレスじゃないのか?
本人乙、的な
275名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 07:02:23 ID:7/GHwhqI
それくらいスルーしろよ
最近カプ厨うざいな
276名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 11:38:05 ID:bD7lWCmd
擬人化したタルトとブッキーでいけそうな気がする
勿論最終的には擬人化アズキーナさん参戦して3P
277名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 13:08:35 ID:mbqwiELk
擬人化したタルトってそれ金田い(ry

278名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 22:03:36 ID:3+zkBue2
GJ!
南美希祭りじゃありがたやありがたや
ご機嫌でスイッチオーバーに爆笑したw
279名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 23:08:53 ID:X3xD6XW6
デリートホール内Hもいいねぇ
280名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 23:35:12 ID:4SLUUb67
ベリーを道連れにすまいと、自ら手を放すサウラー。
しかしベリーは、後を追ってデリートホールに飛び込む。
パッションの叫び声を背に、廃棄物処理空間の口が閉じる。

「なぜだ、君だけは助かったものを…」
「だってあなたを見捨てたら、みんなで笑顔になれないじゃない。
 私、完璧だから。」

そしてデリートホールの効果で、周囲の廃棄物が次々原子分解されてゆき、
二人の服も消滅。
「いよいよ終わりのようだな。」
「ええ…でも最後に一つ…お願いがあるの…」
「キュアベリー…」
「サウラー…」
  ・
  ・
  ・
「キュアキュア、プリップー!」

そして合体状態のまま、街の中へ転送される二人…。


ごめんね、変な妄想でw
281名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 01:15:17 ID:2SG7+KbT
なんか西さんがチュパチュパとか言ったのを思い出すw
282名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 16:25:11 ID:dhpdE75K
>>281
パッション「あなたはこのラビリンスに必要な人だ、ってシフォンが…」
ベリー「ちょっと待って! アタシが?」


ベリー「・・・で、何でさっきからずっとアタシのお腹指してるの?」
283名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 22:56:39 ID:Yf+MTQHB
異世界人種間の子供誕生、となるとかなり画期的なことだけど
そういえば、今のせつなの身の上ってどうなってるのかな
ラビリンスが故郷とはいえ、「イース」はもう死んでしまっている状態
極端にいえば、ウルトラセブンが死んでモロボシ・ダンが生きているようなものだし

西「細かいことはいいんだよ!」
東「きゃっv」
284名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 00:07:43 ID:jh9r+Uqa
>>283
ウルトラ12兄弟(ゾフィー〜ヒカリ)で例えると、
セブンの他、レオ、80、ユリアン、メビウスは
本来の姿と世を忍ぶ仮の姿がある点から
ラビリンス人と同様だと云える。

一方、他者の関与により死亡後も地球上にいられる点では、
初代やジャック、A、タロウの例がある。

東せつなも、アカルンが関与した事に…

西「うわぁー、こんがらがってキター!」
東「救われた命、新たに与えられた命、精一杯頑張って生きるわ」
西「よーし、早速ベッドの上でウルトラタッチだ!」
285名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:12:09 ID:3WN3KAQt
>>284
ウルトラタッチで合体するのは西と東じゃなくて北と南じゃないか。
286名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:18:14 ID:BgKOxV7H
>>284
わかんねぇw
287名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:42:38 ID:sC06mqcC
>>285
サウラーさん、ノーザお姉様に喰われるの巻ですね、わかります。
288名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:46:44 ID:CNQaPaYx
>>285
北斗と南〜♪
つかサウラー、女性ポジションかwww
まあ北さんだったらそれもイイかw
289嫁パロ:2010/02/14(日) 03:27:23 ID:R4hVgO9E
西東でおじゃまします

・最終回から数年後のラビリンスで西東。せっちゃんが西さんにデレまくり
>>206-210あたりの嫁にくるボイスが元ネタ。裸Yシャツは>>209から拝借
290嫁パロ:2010/02/14(日) 03:28:12 ID:R4hVgO9E

「んー……」

カーテンの隙間から差し込む人工の光が眩しくて、東せつなは思わず布団に潜り込んだ。
頭まですっぽりかぶって再び目を閉じかけたが、思いなおして上半身を起こした。もう朝だ。起きなければならない。
隣の恋人は裸のまま大きな体を縮こまらせて、枕を抱きしめながら眠っている。
だらしない寝顔すらもかわいいと思ってしまう自分に呆れながら、せつなは辺りに散らばった衣類の中からYシャツと丸まった下着を探して手繰り寄せた。
下着を履き、素肌にYシャツを羽織ると、やっぱりどこをどうみてもサイズが大きい。
袖はどこまでまくれば終わりが見えるのかというほどだったし、丈だってワンピースと呼ぶのにも長すぎる。
このYシャツはウエスターがわざわざあちらの世界から取り寄せたものだ。自分の服があるからと断ったのに、いいからこれを着ろと手渡された。
ラビリンスには保温性も通気性も完璧に保障された衣類がそろっているというのに、あちらの世界の、それもウエスターのサイズに合わせた服を着せようとする意図がせつなにはわからなかった。
尋ねてみたところ「男のロマンってやつだ」と、得意げに返された。どうせまたどこかでろくでもない知識を仕入れてきたに違いない。
呆れながらも言われるままに従ってしまうのは、あちらの言葉で言う「惚れた弱み」という奴なのだろうとせつなは実感していた。
けれど、あちらの世界の不便な文化も、時には悪くないと思えるのだ。たとえばこの布団だってそうだ。
単なる二枚の布なのに、保温カプセルよりずっと暖かいような気がするし、昨日の夜みたいに人に言えないようなことをするのにも実はとても都合がいい。
小さな布団の中で、二人じゃれあいながら暖をとるのはとてもくすぐったくて楽しい行為だった。
昨夜のことを事細かに思い返して、せつなは頬が熱くなった。やはりいまだに恥ずかしいものは恥ずかしい。
互いに素肌をさらすような関係になって、もう年単位が過ぎていたが、それでもそういう意味では慣れることがなかった。
ボタンをすべてはめ終えると、せつなは布団から這い出した。少しだけ覗いている金色の髪の毛を触りながら、甘えるように囁いてみる。

「起きて」

反応はない。苦笑して今度は軽く髪を引っ張ってみたが、やはり反応はなかった。
朝の光に透けてさらさらと流れる金髪は美しかったが、ラビリンス人としては若干色が濃い。
彼の本来の髪の毛は、もっと淡いミントグリーンで、肌の色も瞳の色も今よりずっと色素が薄かった。
この姿…西隼人の姿は、かつて彼らが他のパラレルワールドを侵略する任を負っていた頃、カモフラージュの為利用していた姿だった。
色々あってラビリンスに戻ってきた今、仮の姿である西隼人になる必要はもはやなくなったのだが、ウエスターは今でも極力この姿を保っている。
それが自分のためだと知っているから、せつなは「西隼人」の彼をとても愛おしく思うのだ。

一度は捨てた故郷ラビリンスに戻っても、せつなは「東せつな」のままだった。一応、スイッチオーバーを試してはみたのだが、
イースとしての命を終えてしまっていたせつなは、やはりイースに戻ることはできなかった。
ウエスターは「どんな姿でもおまえだ」と言ってくれたのだが、ほんの少しだけ落胆した様子を見せたのをせつなは見逃さなかった。
過去の自分すら妬ましく思うなんて、よくよく恋は人を魔物にするものだと実感した。
ともあれ、それからのウエスターは公的な業務の時以外、西隼人の姿でいることが多くなった。
東せつなの紺色の髪と健康的な肌は、ラビリンスにあっては浮いてしまう。彼がせつなに気を使っているのは明らかだ。
そのことを話題にすると、気分転換だと言ってはぐらかすウエスターに、せつなはいつも泣いてしまいそうになるのだった。
291嫁パロ:2010/02/14(日) 03:29:46 ID:R4hVgO9E

髪を手で梳くのにも少し飽きてきて、せつなはもう一度口を開いた。

「起きてったら、ほら!遅れるわよ?」

今度は少し強めに言ってみる。布団をわずかにはいでみたが、口を半開きにして幸せそのものという顔で眠りこける姿が確認できただけだった。

「起きないわねえ……」

無防備な寝顔をさらすウエスターを見下ろすうちに、せつなの頭にムクムクといたずら心がもたげた。
笑いを噛み殺しながらそっと手をつき、馬乗りのような態勢になる。

「イタズラしちゃうわよ」

最後の警告とばかりに顔を寄せ小声でつぶやいてみたが、やはり反応はない。
せつなは楽しそうにウエスターの鼻に手を持っていく。つまんでしばらく様子を見ると、息苦しそうに身をよじりはじめた。
さすがにこれなら起きるだろうと踏んでいたせつなだったが、突然大きな体が寝返りを打った。
はずみで指先が外れてしまう。まんまと逃げおおせたウエスターはまた規則正しい寝息を立て始めた。

――器用な奴。

呆れながらもせつなは次の手を考える。やがてあわらになった耳朶に目を止めた。
いっそ噛みついてやろうかしら、とも思ったが妙な気分になってしまいそうで自重した。
代わりに耳元に目いっぱい顔を近づけて、思い切り息を吹きかけてみる。

「うっひゃう」

せつなが身をかわすと同時に、ウエスターが奇声をあげて体を起こした。
何が起きたかまでは把握できていないらしく、半分降りた瞼でキョロキョロと視線を彷徨わせている。

「ふふっ起きたわね」
「……イース」

やがて視界の中にせつなの姿をみとめると、片腕で腰を抱いて引き寄せてきた。
開ききった胸元に顔を埋めるようにして押し付ける。

「あら、起きがけなのに元気ねー」
「やっぱいいなこの格好。ドーナツといい、あっちの世界の連中は偉大だ」

大真面目にそんなことを言いながら、決して離そうとしないウエスターはまるで大きな子供のようだとせつなは思う。
彼が喋るたび、肌をくすぐる呼気の温かさを持て余しながら努めて冷静に振る舞った。

「ほら、もうちゃんとして。今日はドーナツカフェ開ける日でしょ?」
「あー……そうだっけ」

片手で目をこすりながらウエスターが生返事をよこす。新メニューを出すのだと張り切っていたの誰だったのだとせつなは少し呆れた。
幹部としての仕事の合間にウエスターが不定期でやっているドーナツ屋はラビリンスではなかなかの評判だ。
もっと味を極めていずれは他のパラレルワールドでチェーン店化するのが彼のもう一つの夢らしい。
どこまで本気なのかはわからないが、それが彼にとっての夢ならば自分にとってもやはりそうなのだとせつなは思っている。
292嫁パロ:2010/02/14(日) 03:30:49 ID:R4hVgO9E

「……あれ、なんか鼻が痛いぞ」

わずかに赤くなった鼻を押さえながらウエスターが言う。

「最初は普通に起こしてたのよ?でも何しても駄目なんだもの」

苦笑するせつなに、記憶にないというようにウエスターは首をひねって見せた。

「ねえ、そろそろ離して。朝ごはんつくるから」

せつなはウエスターの腕にそっと手を置いて、やんわりと押しのける。
だが太い腕はびくともしなかったし、それどころかますます力を込めて抱きしめられた。

「ちょっといい加減に……んっ…」

言いかけた言葉は最後まで音にはならなかった。突然呼吸をせき止められ、せつなは苦しさにあえぐ。
手首を握られているので抵抗もできない。もっとも、本人が認めるかどうかは別として、もとより抵抗する気はあまりなかったのだが。
あっという間に体が反転し、布団の上に押し倒される格好になる。一瞬、塞がっていた唇が離れたかと思うと、角度を変えてより深く重なった。
乱暴なキスと、視界の隅に揺れる金色を見て、まるでライオンみたいだなとせつなは思う。
切れ長な青い瞳に見つめられるといつも、捕食される小動物みたいに動けなくなってしまうのだ。
こんな風にぐずぐずとなし崩し的に怠惰な朝を過ごしてしまうことはこれまでにも何度かあって、そのたびにこれじゃいけないと思うのだが、
一度としてとどまれた試しがなかった。今日もきっとそうなるんだろうという予感を胸に、形だけでも訊いてみる。

「ドーナツカフェは……いいの?」
「昼からにする。元々不定期だしな」

唇が首筋を伝い、徐々に胸元へと近づいていく。音を立てて吸い上げるたび、あちこちに紅い花が咲いていった。
ドーナツを買いに並んでくれるお客さんには悪いが、もう少し待ってもらうことになりそうだ。
ドーナツ屋店主のウエスターや新生ラビリンス幹部のウエスターはみんなのものだが、
ただの男としてのウエスターは自分だけのものだと、せつなは甘ったるい独占欲に酔った。
そっと腕を回し、引き寄せるように首を抱く。一瞬驚いたような顔を見せたウエスターにせつなは素早くキスをした。

「あんまりかわいいことするなよ」
「あんっ……」

いつのまにか大きな手が、Yシャツ越しに胸の先端に触れている。
親指で軽く摺ると、簡単に立ち上がって存在を主張し始めた。
ほんの少し触れられただけで、痛いほどに張りつめているのがせつな自身にもよくわかる。
ウエスターは片手で器用にボタンを外しながら、隙間から肌に手を滑り込ませた。
年齢にしてはよく育った胸も、ウエスターの手にはすっぽりと収まってしまう。
こんなに大きな手がどうしてこうも繊細な動きをするのかとせつなはいまだに不思議でならなかった。
片方の指先でやわやわと弄びながら、もう片方の胸元に唇を落とす。ちゅっと音を立て、ウエスターは桜色の蕾を口内に含んだ。
厚ぼったい舌のぬらぬらとした動きを感じて、せつなは思わず身じろぐ。奥歯を噛んで、声を押し殺した。

「っ…………」

そんな様子を見て、ウエスターが軽く眉根を寄せる。せつなのその癖は彼にしてみれば面白くないのだが、せつなにもせつなのこだわりがあった。
結局、最終的には口も体も開かされてしまうのだとしても。ウエスターの右手が、せつなの太股のラインを撫であげる。
指の這いまわる感触がくすぐったくて、せつなは小さく息をのんだ。ボタンはとうに全部外れてシャツは肩からかかっているだけのような状態になっていた。
やがてウエスターの手が、あっさりと脚の間まで辿りつく。閉じた脚に自らの脚を割りいれて開かせた。
盛り上がった土手に無骨な指先がそっと触れ、親指の腹が軽くクリトリスを摺りあげる。人差し指が割れ目をなぞる様に動いたかと思うと、つぷと布地越しに挿しこまれた。
293嫁パロ:2010/02/14(日) 03:31:39 ID:R4hVgO9E
「ふぁっ」

せつなは慌てて口元を押さえたが、漏れた声はしっかりと聞かれてしまっていた。
気を良くしたウエスターは下着の隙間から直接指を挿しいれてきた。
淡い茂みの中を探る指が、すでに湿り気を帯びた部分を何度もなぞる。やがて緩慢な動作で秘唇に指先が侵入した。

「あっ……いやっ……」

体の方はもっともっとと求めているのに、否定の言葉が口をついて出てきてしまう。
本気で嫌がってはいないことを悟られているから、ウエスターの太い指はさらに深いところまでせつなを貫いた。
その間もキスはやむことなく続き、独立した生き物のように動く舌が、逃げようとするせつなのそれを器用に絡め取っては引きもどす。
じわじわと押し進められていた指が、とうとうすべてせつなの中に飲みこまれた。

「ほら、全部入った」
「……んっ……いちいち報告しないで」

下腹部に感じる圧迫感にせつなは息を吐く。今度はゆっくりと指が前後し始めた。
ぬちゃぬちゃと艶めいた水音が響き、いたたまれなくなる。乱れる呼吸を懸命に制御しようとするせつなの目を、ウエスターが覗きこんだ。
目が合うと、いたずらが見つかった子供のような目で笑う。それを見て、せつなの中のどこかでスイッチが入った。背中に回した手に力を込める。

「ウエスター……きて」
「イース……」

膣内から指が引き抜かれ、ただの敷物と化していたYシャツと下着が乱暴に取り払われた。
足首で丸まって引っかかっている下着を邪魔だとばかりに蹴飛ばすと、ウエスターは焦れた様子で昂ぶった己のものを取り出した。
そしてせつなの潤った部分にあてがうと、一息に腰を沈めた。

「ああっ……」

ひときわ高い声があがり、挿入された塊はやすやすとせつなの中に入っていく。逃さないとでも言うように収縮する膣内の狭さにウエスターは我を忘れた。
奥まで打ちつけては引きもどし、腰をぶつけるようにしてピストンを繰り返す。
一番敏感なところを探る様に何度も突き上げられて、せつなは背中を弓なりにのけぞらせた。
うっすらと汗の浮かんだせつなの首筋に、ウエスターが鼻先を押しつける。
頭の芯を痺れさせるようなその香りになけなしの理性がはじけ飛んだ。
せつなの片方の脚を持ち上げ、より深く挿入する。あらわになった結合部からは肉のぶつかりあう音と、ぐちゅぐちゅという卑猥な水音が漏れていた。

「んっ……はぁっ……うえすたぁっ…もっと……」

甘えるような舌ったらずな声と焦点の合わない潤んだ瞳が無自覚のうちにウエスターを煽った。下腹部にある、熱い塊が質量を増すのをせつなは確かに感じていた。
294嫁パロ:2010/02/14(日) 03:31:59 ID:R4hVgO9E
「もっと……なんだ?」
「もっと……きもちよくして……」
「……やばい、今のでKOFUKUゲージ振り切れた」

その瞬間、ウエスターの目に凶暴な光が宿った。せつなの膝の裏に手を添えて持ち上げ、自分の肩にかけると、そのまま深く腰を落とした。

「あんっ……あっ……」

子宮の入口まで届くほどの深い挿入にせつなは体を震わせる。即座に反応して締め付けが強まるのを実感した。
リズムなんてお構いなしに無茶苦茶に突かれ、何かが背筋を貫いた。やがて排尿感に近いものがせつなを襲う。
思わず身構えたが、体は持ち主の意思を無視して多量の愛液を吐きだした。
次いでくたりと力が抜ける。ずり落ちそうになったせつなの脚をウエスターの手が支えなおした。

「んぅ……やだぁっ……」
「なんだよ…そんなによかったか?」

達してしまった恥ずかしさに顔を覆うせつなをウエスターは満足気に眺めた。
そしてピッチを上げ、込み上げる射精感に後押しされるように一心不乱に突き上げた。

「イース、…イースッ」

ぼんやりとしかけた意識の中でせつなはウエスターの声が自分の名を呼ぶのを聞いた。
愛される喜びを最初に教えてくれたのがラブたちなら、愛する喜びを最初に教えてくれたのはウエスターだ。
ひどいことばかり言う、ヒステリックでかわいくない女だったのに、それでも必要だと言ってくれた。
あんなに嫌だった「イース」という名前が今はとても大切なもののように思えるのだから、人間どんな心境の変化があるかわからない。

――イースだった自分も愛せるようになったのは、あなたがいたから。

「すきよ、ウエスター」
「……俺もだ、愛してる」

膣内の陰茎が大きく脈打ち、ウエスターはそのまませつなの中で吐精した。
ビクビクと震える先端から多量の白濁が注がれ、溢れだしたそれが布団を汚した。
同時に訪れた疲労感に引きずられるまま、二人は布団の上に身を投げ出した。
295嫁パロ:2010/02/14(日) 03:32:32 ID:R4hVgO9E


「ねえ、今度こそ起きないと。お客さんもう待ってるわ」

少し汗ばんだウエスターの背中に向け、せつなは呟いた。
気付けばもう昼は近くなっていて、まだ朝食もとっていないことに気づいて呆れた。

「んー、もうちょっと」

そう言ってくるりと体を反転すると、ウエスターの両腕が伸びてきてせつなの体を抱きしめる。
小さなため息をつきながらも、せつなの心の内は幸福で満たされていた。
腕の中で顔を上げて、喉仏から鎖骨まで視線を落とす。事が終わった後、上気したウエスターの体を眺めるのもせつなの楽しみのひとつだった。
隆々とした筋肉の描くしなやかなラインだとか、節くれだった大きな手だとか、まるで一体の綺麗な獣のようで、どうしようもなくみとれてしまう。
単なる同僚で、場合によっては邪魔者でしかなかった目の前の男が、恋する女の子としての自分をこうも浮き彫りにするような存在になるとは、数年前は思いもしなかった。

「ねえ、私今日早く帰ってこれそうなんだけど……」
「そうか。俺も今日は夕方まで店やったらまっすぐ帰ってくる」
「それじゃ、お夕飯何か作っておく?」
「ああ、悪いが頼む」
「一緒の夕食なんて久しぶりね。ワインでも用意しとくわ」
「ワインか。いつだったかパーティに潜入した時飲んだことがあるがありゃいいもんだ」

今日の献立は何にしようかとせつなは頭の中で考えを巡らせる。
できればあちらの世界から取り寄せたワインに合うものを用意したい。
冷蔵庫の中には何があっただろうか。欲しい食材はこちらだけでは調達できないかもしれない。だったら早めに用意しなければ。

「……どうしようかしら」
「なんだ、ずいぶん考え込んでるな」
「バカね、恋愛はいつだって真剣勝負よ。当り前でしょ」

顔中にはてなマークを浮かべるウエスターに、せつな小さく笑った。
愛する誰かのために何かをすることのなんと幸せなことか。東せつなは確かに吹き荒れる幸せの嵐のただ中にいるのだった。
296嫁パロ:2010/02/14(日) 03:34:21 ID:R4hVgO9E
以上です。改行が下手ですみませんが…
297名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 03:51:40 ID:iCiLbhPg
GJ!!
超良かったよー!
さて…またあの動画見てくるか。
298名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 04:13:28 ID:FRIQLF1L
GJ!
すごく好きな雰囲気だった。数年後のせつないいなあ。
文章そのものが良かったから改行はそんなに気にならなかったよ。
299名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 09:28:41 ID:CdK8F+8Q
GJ!
まさにせつなに恋人が出来たらこうだろうなーって感じ
全体の雰囲気もすごく素敵で良かったよ
300名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 12:17:55 ID:oazkCDUz
GJGJ
吹き荒れる幸せの嵐ww
301名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:40:10 ID:HWpLOrmY
GJ!
素敵なバレンタインのプレゼントをありがとう!
302名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 01:19:17 ID:KsUS3IN5
>>296 
GJ!!動画ネタ絶対誰かやってくれるって私信じてた!Yシャツせっちゃんいいよー

さて、暴走せっちゃんも書き上がりました。
・隼人×せつな。50話。せつなラビリンス帰還前。完全にバカップルです。
・せつな隼人瞬はもうスイッチオーバー出来ない、白化も不可能、ホホエミーナも使えないって
 思ってるんだけど、これって少数派だよね…?

『初恋の人』 8レスお借りします。
303初恋の人:2010/02/15(月) 01:20:48 ID:KsUS3IN5
唇に、なにか柔らかいものが触れた。

昼寝をしていた俺がうっすらと目をあけると、制服姿のせつなが何やら思いつめた表情で俺を見ていた。
(ああ…なんだ、夢か)
せつなのほうからキスしてくるなんてあり得ない。俺はまた目を閉じようとした。
「ちょ、ちょっと!なんでまた寝ちゃうのよっ!!」
「いててててて!!」
思いっきり金の髪を引っ張られて、俺は完全に目を覚ました。

「な、なんだよ?イース…学校は?もう終わったのか?」
「学年末テストの期間だから、午前中で終わりなの。今日が最終日だけど。」
「ふうん、そういうもんなのか」
「…ウエスター、今、少し時間空いてる…?」
「ん?ああ、午後はサウラーに任せてちょっと休んでたんだけど」
俺は頭をさすりながら、むくりと起き上がった。

せつなは、俺のそばにちょこんと座り、ためらいがちに話し始める。
「あ、あのね…あなたと、ちゃんと話さなくちゃと思って…いつまでもこの状態はイヤなの」
「うんうん」

何のことを言っているのかはすぐに分かった。
先日、俺がこいつにちょっかいをかけて怒らせてしまってから、二人の間に気まずい空気が流れていた。
一応話しかけてはくれるんだけど、俺と目を合わせない。俺から目を合わせようとすると顔をうつむかせる。
俺はこいつがまだ怒ってるんだと思って、でも時間がたてば許してくれるだろう、
それとも俺からきちんと謝ったほうがいいのかな、なんて考えていたところだった。
だからせつなの次のセリフに思いっきり面食らった。

「───抱いて」
「はあっ!?」

素っ頓狂な声を上げた俺にかまわず、せつなは俺の右手をみずからの胸のふくらみにあてがう。
(うっ…や、やわらかい…)
制服のブレザー越しでも分かる、久しぶりの感触に俺はくらくらと目眩がしてきた。
そのまませつなは顔を近づけてきてキスしようとしてくる。
「まままま待てっ!イース!というか話し合いになってな…」
「イヤ!もう待たないわ!どうして何もしてくれないのよっ!」
「へ…?何もって…なんのことだ?」
「いちいち聞かないでよっ!!もう…っ!なんでそんなに鈍感なのよ!ばかばかばかっ!!」
「いや…あの…とにかく落ち着けってば」
俺はせつなの手首を掴み、顔を覗き込んで尋ねた。
「ホントに分からないんだ…俺は馬鹿だから。分かるように話してくれないか?」
「……っ」
せつなは目のふちを赤く染めながら息を呑んだ。
304初恋の人:2010/02/15(月) 01:21:27 ID:KsUS3IN5
「………しかったの」
「え?」
「嬉しかったのっ!あ、あのとき…わたし…」
あのとき?
顔を真っ赤にしてうつむいているせつなを見て、あ、と思い立った。
「あのとき…って、あのとき…か?」
「だから!いちいち聞かないでって…!」
「嬉しかったって…嘘だろ!?だっておまえ、あのとき泣いて嫌がってたじゃねえか!」
「や…だっ!なんでそうなるの!?本当にイヤだったら最後まで抵抗するわよ!アカルンで逃げてるわよ!
 なんでそんなことも分かんないの!?」
「分かるかよ!それに、俺のこと見もしないで帰っちまったじゃねえか」
「よく考えてよ!わたし達敵同士だったじゃないの!あのまま一緒にいられるわけないでしょう!?
 もう…あのときわたしがどんな思いで…っ」
せつなはうなだれて膝の上に置いた拳をわなわなと震わせた。

「えっと…だったらなんで今まで黙ってたんだよ」
「皆のいる前でこんなこと話せるわけないじゃない!」 
「あ…」
そうだった。戦いが終わってから、こいつはひとまずラブと一緒に桃園家に帰り、俺はラビリンス本国か
カオルちゃんの家のどちらかで生活していた。
せつなと会うとき、いつも周りには瞬やラブ達がいて、長い時間二人きりになったのは、
先日コロッケを作ったときが初めてだった。

「二人きりになれば話せると思って…必死で計画立てたのに…帰れとか言うし…
 …チョコだって、ラブに教わって精一杯頑張って作ったのに…」
「ああ、あれ、やっぱり食べちゃダメだったんだな、ごめ…」
「ち、が、う、の!…もうやだ、頭混乱してきた」
俺だって頭がこんがらがってるんだけど。
せつなは額に手を当てながら黙り込んだ。

「…つまり、俺は勘違いしてた、ってことなのか?」
「そうみたいね」
「でもさ、おまえ、あんなことはもういやだ、って言ってたじゃないか。
 俺はずっと、おまえが嫌々俺の相手をしてると思ってたんだけど?どういうことなんだ?」
「そ、それは、その…『任務』でそういうことするのがイヤだ、っていう意味で…あ、あなたがわたしのこと……」
「???」
「と、とにかく!今はイヤじゃないの!」
「嫌じゃない?」
「イヤじゃない…もう、お願いだから全部言わせないで」
全部言ってくれないと理解できないんだけど、と口にしようした瞬間。

細い腕が俺の首に巻きついてきたかと思ったら、唇を、塞がれた。
305初恋の人:2010/02/15(月) 01:22:25 ID:KsUS3IN5
あ…さっき昼寝から覚める前に触れていたのはやっぱりこいつの唇だったんだな、とか考えてたら。
せつなのほうから舌を入れてきたので、俺はものすごくビックリした。
(う…わっ、なんでこいつこんなに積極的なんだ?)
驚きながらも、せつながこんな風にしてくるのは嬉しいと思った。舌を軽く噛んでみる。
「ん…んんっ」
せつなの小さな肩が、ピクピクと震える。
しばらく舌を絡めてから唇を離すと、俺の目の前に口を半開きにして目をとろんとさせた女がいた。
その悩ましげな表情を見て、俺の背筋にぞくりとしたものが走る。


彼女の着ているものが、中学の制服だったからだ。
ラビリンスの幹部だった頃、こいつは成人と同じ扱いを受けていて、俺も彼女とは同等の立場だと認識していた。
だが、あのお調子者でガキっぽい桃園ラブとお揃いのこの服を着ているときだけは、
俺はせつなのことを「子供」としてしか見られなかった。
桃園家の養女、ラブの親友で姉妹、真面目で礼儀正しい四ツ葉中学校の生徒(とラブが言ってた)
その彼女が、俺の前でだけ、以前のような「女」の顔を見せている──

「…!は…っ…」
せつなが、苦しげな声を上げた。
その華奢な体を、俺にぎゅっと力強く抱き締められて、息が詰まってしまったようだ。
「…ったく、ホントに、なんで早く言ってくれなかったんだよ…
 俺、我慢してたんだぞ、ずっと、おまえにこうやって触りたかったのに」

するとせつなは体の力を抜き、安心したように溜息をつきながら囁く。
「よかった、…あのね、わたしも変な風に勘違いしてたみたい」
「勘違い?おまえが?なにをだ?」
「……わたしが、さ、サウラーとも、その…してたから、イヤなのか、とか」
「は…?何言ってんだよおまえ」
俺は呆れて腕の力を緩め、せつなの顔をまじまじと見る。
「だって…いろいろ考えてるうちに、そう思えてきちゃって…」
そりゃ確かにこいつがサウラーとも関係があったことを気にしてないといえば嘘になる。
まあすごい気にはしてる。というか、そのことを考えると今でもはらわたが煮えくり返りそうになるんだがな!
でも、それは別にせつなが悪いわけじゃない。彼女は『任務』に忠実だっただけだ。
辛そうな顔をしているせつなを見ていたら、なんだか可哀想になってきた。
彼女の頭をポンポンと軽く叩きながら優しく言ってやった。
「いいから、そのことはもう気にするな。な?」
「…ウエスタぁ…」
よし、懐の大きい俺かっこいいぞ。

「ホントにイヤじゃないんだな?もう止められないからな」
「……うん」
せつなの潤んだ瞳を見つめ、唇を合わせ、互いに貪る。
彼女の口腔を舌で弄りながら、濃いピンク色のブレザーのボタンを外し、ワイシャツの裾を引っ張り出す。
手を侵入させてみたら、すぐそこには久々の、本当に久々の素肌の感触があった。
「…は、あぁっ……」
ほんの少し手を滑らせただけで、せつなの口から甘い声が漏れる。

(ん…?これ、どうなってるんだ…?)
ふくらみを覆っている硬い布に手をやり、迷っている俺に気づいたのか。
せつなが両手を後ろに回し、ホックを外してくれた。
(ふうん、こうなってるんだ…あいつはこんなの着けてなかったからな)
とにかく、これでようやく直にふくらみに触れるようになった。やっぱり着痩せするよなこいつ。
306初恋の人:2010/02/15(月) 01:23:12 ID:KsUS3IN5
「あっ!あ…ん!」
すでに硬くなっていた突起を指で弾いたとたん、せつなは大きな声を出す。
(なんだなんだ?やけに素直に声出すな…?)
以前だったら、絶頂に達する直前まで頑なに声を押し殺していたのに。
「や、あ、あ、あっ、やん、ああっ」
二本の指でくりくりと抓るたびに零れる可愛い嬌声に、俺はすっかり興奮してしまった。

と、せつなが俺の腕を両手で掴んだ。
「ん?どうした…って、ええっ!?」
その手をおもむろにスカートの中に誘導してきたもんだから、俺はまた驚いた声を出した。
(一体どうしちまったんだこいつ…それにしても凄いな、もうこんなになってる)
スカートの奥の柔らかい布地は、外から触っても分かるほど充分に湿っていた。
せつなの顔を見る。
彼女は頬を紅潮させ、物凄く恥ずかしそうに目を伏せている。
「そっか…おまえも我慢してたんだな」
コクリと素直にうなずくせつなを、可愛らしい、と感じた。

(あれ?こんなこと、前にもあったような…?まあいいか)

俺は深く考えずに、下着の中に指を入れた。
「ん…!んぁあ……っ、は、あぁっ!」
あんまり濡れてるもんだから、ゆっくり動かしているうちに中指がヌルリと奥に入ってしまった。
痛くなかったかな…?そんなことはなさそうだな、この表情を見るからには。やらしい顔だな。

ちょっとした疑問が湧いてきたので口にしてみた。
「おまえさ…ひょっとして、テスト中にやらしいこと考えてたのか?」
「!……やぁっ…!いわないでぇっ……!!」

 考 え て た ん で す ね ?

指の腹で一番イイところをこすってやりながら面白半分に問いかける。
「テスト終わってすぐに、こんなことしてていいのか?…四ツ葉中の、ひがし、せつな、さん?」
「ひゃああぁっ!!や、め…ばかあ…っ」
うわ…今、すげぇ締まった…もっと言ってやったらどうなるかな?
「こんな格好でここに来るおまえが悪い」
「だっ、て、学校から、直接、ここにきたから…あ!」
くにゅくにゅくにゅ。確かここは少し強めにしたほうが感じるはずだ。
「俺とやるためだけにアカルン使って来たんだよな?せつなさん?」
「んあぁっ、や、だ、いま、そのなまえはっ」
……『やるためだけ』っていうのは否定しないんだな?
「なんだよ、おまえが『もうイースじゃない』って散々言ってたからこの名前で呼んでやってんだろ?」
「そ、それとこれとは、はなしがちが…ぅ」
「じゃあなんて呼べばいいんだよ?」
しばらく口を閉ざしたあと、消え入りそうな声でせつなは言う。

「………イース、って、呼んで……」

よし、俺の勝ちだ。何と戦ってるのか俺にも分からんけど。
両手で顔を隠しながら小刻みに震えているせつなの耳元でそっと囁く。
「ゴメンゴメン、あんまりおまえがおもし…可愛いから苛めたくなったんだ…イース」
「!!」
って、こっちの名前でも反応するんじゃないか。
307初恋の人:2010/02/15(月) 01:23:50 ID:KsUS3IN5
ふっと思いついたことを試してみたくなり、ズルッと指を引き抜いた。
「…っ!!い…や…、…いちゃやだぁ…」
「いやだ。久しぶりなんだから、もっと苛めてやる」
「ふぁ…やっ、おねが…はやく……」
「待ってろ、もっと気持ち良くしてやるから」
ああ、こいつからおねだりしてくるなんて…夢じゃないのかこれは?

せつなをベッドに仰向けに寝かせ、下着を剥ぎ取り、まず膝頭にくちづける。
そのまま唇を蒼白い内腿に這わせていき、中心部へと向かう。
せつなの「唇」にキスしようとしたとき、急に正気に戻った彼女がまくしたてた。

「や、やだ…っ!どこでそんなこと覚えたのよ!」
「え…?だって、向こうにはいろいろあっただろ?本とか映像とか…」
「あ…ああ…?そ、そうよね…」
ホントはサウラーに教わったんだけどな、と俺は心の中で舌を出す。
今あの男の名前を出すのはやめておいたほうがいいだろうと、空気の読める俺は判断した。
(舐めてあげたことはあるかい?すごく悦ぶよ)
三人で洋館に住んでいた頃、サウラーが意地悪そうに言ってきたことがあった。
それを聞いたとき、俺の知らないあいつの姿を知っているサウラーに対して、激しく嫉妬したのを覚えている。
あの二人がどんなやりかたをしてるかなんて俺には関係ない。そう意地を張っていた。
けれど今は、嫉妬心よりも、もっとこいつの乱れた姿を見たい、という欲望のほうが強くなっていた。

(えっと…ここからどうすればいいんだ?まあ、あんまり強くしなければ大丈夫だろう)
薄い「唇」を一枚づつ啄ばんでみる。全体を口で覆う。舌入れたりしてもいいのかな?不思議な味がするな。
「あ…んっ、ん…や…やめて!…やっぱ…り、はずかしいっ」
せつなは力なく俺の金髪を小さな手で押さえつけ、形ばかりの抵抗を見せる。
なんだよ、あの男にはやらせてたクセに。絶対やめてやらねえぞ!
ぷっくりと膨らんだ芽を舌先で突っつき、口に含み、軽く吸う。
「んあ、あ、あ、あ!あっ!ああっ…!!」
ちゅっちゅっとリズミカルに吸っているうちに、鼻にかかった甘ったるい声がいちだんと大きくなった。
可愛い、もっとこの声を聞いていたい。もう一度中指を挿し込み、上の壁を擦る。
耳に入ってくる淫らな声にうっとりしながら舌と指で責めたてていたら。

「んんっ、あっ!だ…め…だめ、だめぇ、だめえぇぇっ!!ひぁあああっ!!」

突然、せつなの全身がビクンビクンと跳ねた。
かと思ったら、俺の頭を掴んでいた手をだらりと落とし、目を閉じてぐったりとしている。ま、まさか…
「…ひょっとして、もう、いっちまったのか?」
「もう…っ、ばか!だからやめてっていったのに…っ」
くっそー!サウラーの奴、いつもこいつのこんな顔見てやがったのか!今度から俺も毎回やってやる!!

と、絶頂の余韻に浸っているせつなの姿を見て、俺はこの上ない罪悪感に襲われた。
ブレザーはほとんど脱げていて、緑のネクタイが半ほどきになっている。
ワイシャツの隙間からちらりと白い腹が覗く。そして──
短いスカートがまくれ上がり、唾液と愛液でつやつやに光っている陰部が丸見えに──
308初恋の人:2010/02/15(月) 01:24:34 ID:KsUS3IN5
(桃園の親父さん、お袋さん、すいません…お宅の娘さん、すでに半分ほど頂いてしまいました…)
でももう後戻りはできない。俺だって一応健全な男子なんだ。
残り半分を中止するなんて無理だ。今更やめられるか!いただきま、って、あ?
せつなが両手で俺の胸を押しやる。
「制服、しわになっちゃうから…脱がせて?」
「あ、ああ、そうだな」
べ、別に、着たままできなくて残念とか思ってないぞ。

制服を脱ぐせつなを手伝ってやりながら、俺も一緒に長袖のTシャツとジーンズを脱いだ。
そういえばさっきから硬い布が当たって痛かったんだが、せつなを苛めるのに夢中で後回しにしていたんだった。
ハイソックスを脱ごうと脚に手をかけるせつなを制止する。
「それは脱ぐな」
そう要求すると、彼女は少し呆れたような声で言った。
「…ヘンな趣味」
いいじゃねえか、それくらいは俺の好きにさせてくれ。


「どうする?上になるか?」
特に深い意味も無く聞いた。以前はずっとその体位でしてたから、自然にそのセリフが出ただけだ。
でも、それを聞いたせつなは、一瞬何か考えるような表情になる。
そして、乱れた髪をかきあげながら言った。

「…それもそうね」

悪戯っ子のような微笑み。

(あ…あれ?この会話…どこかで…?)

あ、と思い出して、俺はせつなと顔を見合わせた。
彼女はクスクスと笑いながら、俺の額におでこをくっつけてくる。
俺もつられて笑い出し、そのまま唇を寄せ合う。
キスしているうちに、何故だか胸がじんと熱くなってきた。

──銀色の髪の少女はもういない。けれど、あいつはせつなの中で生き続けているんだ。

二人にしか分からない、秘密の言葉を交わしたことで、俺はそう確信した。

俺はベッドの端の壁に寄りかかって座りながら、彼女が上に来るのを待った。
せつなは俺の腰の上に跨り、細い腰をゆっくりと落としていく。

「んぅ…あ…はぁっ」
「苦しくないか?無理するなよ」
「…平気よ、あ、あっ…ん…」

眉をしかめ、快感に耐えている少女。
俺のほうも、彼女によって久々に与えられる快感に、歯を食いしばって耐えた。
ああ、そうだった…こいつの中は、キツくて、熱くて、柔らかくて…
…それで俺はこの女に溺れ、次第に心も欲しがるようになったんだ。
309初恋の人:2010/02/15(月) 01:34:00 ID:KsUS3IN5
せつなの首筋から乳房にかけて、何度も何度も唇を落とす。
少し強く吸いすぎたらしい。せつなが軽く身じろぎをする。

「ゴメン、痛かったか?」
「ううん、いいの…しるし、つけて……」
透き通るような白い肌に、俺の印がいくつも付いていく。

耳朶を食み、耳全体を舐め上げ、息を吹きかけるように名を呼ぶ。
「イース…イース…」
名前を呼ぶたびに、肉襞がうねうねと淫靡に反応し、俺のモノに絡みつく。
「んっ…ウエスタ、ウエスタ…ぁ」
せつなは俺の首にしがみつき、うわずった声で俺の名を囁く。

月明かりの下で、緋い瞳の綺麗な女を抱いたときの光景が蘇ってくる。
せつなもまた、薄緑の髪の男に抱かれたときのことを思い出しているのだろうか?

思えば、俺はあのとき既に恋に落ちていたのかもしれない。
生まれてこのかた、そんな感情は一切教わってこなかった。今になって、やっと知ることが出来た。

そんな風に思ったとたんに、目の前にいる少女が堪らなく愛おしくなってきた。
そして、今すぐにでも彼女にこの想いを伝えたくなった。
思い立ったらすぐに行動に移したくなるのは俺の悪い癖だ。
言ってしまおうか、前にも伝えてはいるから別に照れることはないよな、なんてあれこれ考えてたら。
せつなが、かぼそい声で俺に懇願してきた。

「おねがい…あのときみたいに…めちゃくちゃにして……」

だーかーらー、そういうこと言うなってば……

「きゃあっ!?」
俺はせつなの体を抱えてベッドに押し付け、正常位の形になった。
もう収まりがつかない。小さな体にのしかかり、彼女の体の最奥まで激しく突き上げる。

「あっ、あっ、そんなっ、おくまで、んんっ、あ、い…い…もっと……」
「イース…ずっと、好きだった…そばに、いてくれ…」

彼女にしがみつきながら想いを告げた瞬間。

「…っ!!あ!ひあっ!あああっ!!い…あああああぁ…!!!」
「うっ…わ!すげ…しまる…っ」
秘肉が急激に蠢き締まり、あっという間に俺の精が搾り取られてしまった。

(な、なんだったんだ?今の…)
あまりに唐突で強烈な快感に絶句しつつ、荒い息を静め、あらためてせつなの顔を見てギョッとした。
彼女の頬が涙でびしょびしょに濡れていたからだ。
「す、すまん、イース!つい夢中になって乱暴にしすぎた!痛かったんだろ!?」
「ち、ちがうの…大丈夫…」
310初恋の人:2010/02/15(月) 01:34:53 ID:KsUS3IN5
せつなは指で涙を拭い、胸に手を置いて呼吸を落ち着かせる。
そして、赤く腫らした目で俺の目を見据え、はっきりと言った。

「ウエスター、わたしも、あなたのことが、好き。愛してる。離れたくない…」
「…!!イース…!」
「ごめんなさい…わたしのほうから、きちんと言わなきゃいけなかったのにね」

ふふっ、といつものように優しく微笑む。
その笑顔を見ているうちに、せつなの顔の輪郭がだんだんとぼやけてきた。
「やだ…泣かないで…」
涙声でせつなが言う。
馬鹿、泣いてるのはおまえのほうだろうが。
せつなの手がゆるゆると伸びてきて、俺の顔を拭う。
あれ、なんで俺の頬が濡れてるんだ?おかしいな…なんか鼻水まで出てきた。俺、風邪でもひいたか?
ぐすぐすと鼻を鳴らしている俺の頭を、せつなは自分の胸に引き寄せた。
あったかい、やわらかい。とくんとくんと、心臓が脈打っているのが聞こえる。
せつなは俺の金髪に指を入れて優しく梳きはじめる。
なんだか、俺、子供みたいだな…気持ち良いからまあいいか。

「ねえ、ウエスター」
「ん?なんだ?」
「その…元気ね」
「ああ、元気だな」
「…もう一回する?」
「いいのか?」
「…うん」

その後、帰り際に玄関の自動ドアの前でキスしているところを、外出先から戻ってきた瞬に見られ、
ニヤニヤと含み笑いをされたが俺は気にしなかった。せつなは耳まで真っ赤になっていたが。


春。
クローバーの花咲き乱れる丘の上、せつなは四ツ葉町の街並みを見下ろす。
そして、何かを呟いたあと、俺達のほうを振り返る。
一瞬、泣き出しそうな表情になり、でもすぐにいつもの微笑みを見せてくれた。

おまえが何を言っていたか、訊くつもりはない。
きっとそれは、俺達が入り込めない、おまえと四ツ葉町との間の絆を表す言葉だから。少し妬けるけどな。

これからはしばらくこの街には来られない。
寂しくなるときもあるだろう。そんなときは俺が手作りのドーナツを食わせてやる。
心配ご無用、ひそかに当座のドーナツの材料は俺達の家のキッチンに運び込んでいる。
カオルちゃんにコツを聞きまくり、あの味に大分近づけることができた。
懐かしい、四ツ葉町の味。紅茶も淹れて、三人で食べよう。角砂糖は瞬に見つからない所に置いとかなきゃな。

ドーナツを食べて幸せそうに笑うせつなの顔を思い浮かべた。きっと喜んでくれるに違いない。

おまえはラビリンスを笑顔でいっぱいにしたいと言った。
俺は、そんなおまえをいつまでも見守り続けたい。おまえの笑顔と幸せは、俺が、必ず守ってみせる。
311名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 01:35:47 ID:KsUS3IN5
以上です。
あれ?病んでるイースが書きたかっただけなのに、いつのまにか西さんの恋物語になっちゃったぞ…?おかしいな。

ここまで読んでくださった方々に心から感謝します。
「完結編」ていうのは「せっちゃんが西さんの告白の返事をするところで一度区切りを付けたい」
程度の意味なので、今後またネタが浮かんだら書くと思う。ていうかまだ妄想が止まらない。では失礼します。
312名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:03:35 ID:ZhoX1y94
GJ
二人とも本当に幸せそうで良いね!
313名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:16:26 ID:494reNc8
うおおお待ってました!
台詞がところどころひらがな書きなのがいいね
314名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:18:44 ID:3LpSNGET
GJ!
すごく良かったよー
またお願いします
315名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:43:00 ID:jQHQCzo6
GJ
積極的なせっちゃんたまらん
西さんの言葉攻めにもニヤニヤしたw
316名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 12:47:26 ID:PFOOQsk4
昨日はバレンタインだったが、プリキュア達はどうだったんだろうな
南はホワイトデーのことを言われた時「体で返すよ」とか平気で言いそう
317名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:23:29 ID:yRglBwlb
>>311
GJ!!
シリーズ完結おめでとう!
今までのエピソードの台詞がちりばめてられたのがすごく良かったとおもう(`・ω・´)
これからも期待してます!
318名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:50:42 ID:3fnhFpTb
通学路
いつもの帰り道
春の花が道端に咲き、鳥の鳴き声と共に気持ちいい風が吹く
車の通りは少なく、咲はカバンをぶんぶん振り回し、ふらふら歩きながらおしゃべりに花を咲かせている。
カバンに繋がれた花の精ことフラッピは、メリーゴーランドみたいな状態で、うなされて苦しそうな寝息を立てている。
自分のカバンに繋がれた、鳥の精ことチョッピの穏やかな寝顔に比べると何だか可哀相だ。

「ホンット男子ってああいうハナシ好きだよね」
「え?何?」
「私に聞こえるトコでHなハナシしてさ!舞も聞いてた?」
「ん〜…昼休みの?」
「そーそ」
聞いてはいたが、内容が難しかったので聞き流していた。
というよりも、用語や隠語の連発で理解が及ばなかった。
『やっぱりあれってHな内容なのね。健太君、咲の視線に気付いて耳真っ赤になってたし』
「いいんじゃない?」
「えっ!」
咲が目を丸くして私を見た。丸々してクリクリしている。
『…まずいこと言ったかしら?』
変に誤解されてはいけない。もう一度。
「あの、それだけ異性に対する愛情が深いんじゃないかしら?私たちぐらいの年代だと、普通だと思う…」
割と率直な意見を言った。
肝心の猥談の内容は把握してはいないが、男子というのは元来そういうものだろう。

「でもさ、内容にもよるよね!誰が言ってたかは言わないけどさ、U子は毛が〜だの。H美は月1回は保健室に〜だの」
…内容を聞いてもピンと来ない。
少年少女の猥談というのは、表現が遠回しだ。
そんな話題でも饒舌な咲を眺めつつ、考えにふけった。
『…咲も、そういう話自体は嫌いじゃないよね。たまに太田さんとちょっとHな話してるのを聞くし』
口を凄い勢いで回す咲を、頭の中で置いてきぼりにする。
『咲は、好きな男の人、いるんだろうなぁ。咲と太田さんの話の内容もそんなとこだったし、顔赤くさせてボーッとしてる事多いもの』
想像は膨らむ。
『もしその人と付き合いだしたりしたら、こんな風に帰れないよね…。好きな人と一緒に帰りたいよね』
もう頭は咲一色。
『咲…』
「舞…?」
「ひゃっ!」
横から咲のどアップだ。
「どうしちゃったの?顔赤いよ」
「何でもない。別に何でもないよ!」
「…もしかして舞って、こういうハナシ、好き?」
頭の中で鳩がポーンと飛ぶ。
どういう話の流れでそうなったのか、理解できなかった。
「べべべ別に!何?」
多分、今の私の顔は夕焼けに負けないくらい真っ赤だ
咲はふーんとしたり顔。
「それに私たちの事まで言ってたんだから。…ふふ」
最後の笑いが凄く気になった。妙な誤解をされたんだろうかと不安になる。
「わ、私たちの?」
色濃い話はまだ続く
「ホンットにどうしようもないよ!私は毛がホームベースみたいに生えてるとか!舞は、舞はその…舞でもオナニーするんだろうか、とか」
最後は小声だった。なんだか顔が赤い。
「え」
ちょっと黙りこんだ。というより、また考えにふけった
「ごめん…気悪くしちゃった?」
「え?ううん、というか、あの」
「え?」
「オナニー…?ってどういう意味?」
「え"っ」
『あ、また赤くなった』
319名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:56:48 ID:3fnhFpTb
月のように気まぐれだから続きは未定
320名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:06:02 ID:SSpmKpuH
>>318
マジさいこー
咲は確かに毛の量が多そうだな
読んでるとわくわくする、またよろしく
321名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 14:48:36 ID:gtgF8n7U
続き期待上げ
322名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 21:43:03 ID:pWdmEUtA
>>311
遅くなったけど、GJ!
このシリーズ大ファンだったので、
完結して寂しいような幸せGETで嬉しいような。
あまりにも好きだったので、前スレから読み返したくて、
初めてモリタポ買っちゃったくらいだよ。
また話ができたら、ぜひ投下してください。
とりあえず乙!
323名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 22:36:39 ID:xQnyqeAN
>>311
GJ!
>ひょっとして、テスト中にやらしいこと考えてたのか?
ここんとこkwsk  リクエスト
324名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:28:37 ID:yJpihsOv
夕焼け空に月が見える
明日には満月だろう

「?」
『そんな不思議そうな目でみないでよ…』
2年も一緒の仲だが、未だにわからないとこもある。
『舞って結構色ボケというか、とろんと遠い目してること多いし、物知りだし…』
その手の知識だけなら舞のが豊富と何となく思っていた。行動に現れるかどうかはともかく。
勝手な妄想だけど、実はちょっとHなぐらいな方が可愛いかな〜なんて思っていたりした。
「保健の授業で習ったよね?」
「うーん…」
「別名がマ、マス、マスタード…あれ」
「マスターベーション?」
「そう!って声大きいよ舞!」
「え?ご、ごめん」
清楚なイメージの舞からそんな言葉が飛び出すと、やはり焦る。
「でも一応知ってはいるんだ」
「言葉は授業で聞いたわ。でも詳しくは教えてくれなかったし…その」
『つまり、その目は私に教えてってことだよね………〜〜〜〜』
「あ、あのね」
「うん」
「まあその、好きな人を頭に浮かべてさ、その」
「うん…」
なんだか舞の喰いつきが良い。
潤んだ唇、澄んだ瞳が近くに寄る。震える吐息も感じて、私は引け腰になった。
「〜〜…やり方はね!また今度!今度教えるよ!」
「あ!」
「じゃあね!舞」
「う、うん。バイバイ」
大股走りでその場を去った。
夕焼けに負けないくらい赤くなった顔は伏せて、全力ダッシュだ。


「普通に話すんなら、全然ヘーキなのになァ…」
話題のチョイスに後悔していた。ついでに、昼休みにずっと聞き耳を立てていた自分にもっと後悔した。
『教えても良かったけど…舞の反応見て…からかって…真っ赤にして…う…』
反射的に太股が擦り寄った。
『…この腰ぎんちゃくと、耳フーセン達を早く寝かして、今日も、しちゃおうかな…っと』
思春期の体は欲求に正直だ。
しかし3日連続は流石に体がけだるい。
授業中も惰眠を貪るようになるが、そもそもそれは日課であったのでオーライとする…。

「何が平気じゃないラピ?」
「!?」
耳元、いや腰元から甲高い声で腰ぎんちゃくに不意を突かれた。
「咲はいつも無遠慮に舞にドカドカ話しかけてるラピ。今更何か遠慮することあるラピ?」
「あんたね〜!いつから起きてたの?」
「咲が顔真っ赤にして、『じゃあね〜まい〜』ってとこラピ」
「!」
「うい〜!なんてことするラピ〜!」
「ぬおりゃ〜。今日も絶好調ナリー!」

そんな絶好調な晩のオカズは…ハンバーグカレーと…
325名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:34:24 ID:yJpihsOv
ぶっちゃけはっちゃけ続きは不定期
326名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 15:17:28 ID:tCqUV8IW
ラビリンスのピチピチ制服でチソコ立っちゃったら大変だろうな
…ってスピードスケート見ながら思った。
327名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 15:20:16 ID:bGwgSQAQ
というかあれを西が着てたと思うと噴く
328名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 15:42:41 ID:AXWk8p8o
もっこりもこもこ
329名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 19:09:02 ID:lXfosoY/
次はホワイトデーネタでどうよ?
330名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 20:41:30 ID:rg7mDxgq
せっちゃんを西のホワイトチョコでチョコフォンデュだと?
けしから(ry
331名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 20:47:33 ID:BjlvWmYi
ホワイトチョコドリンクを精一杯飲み干すんだな
332名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 21:08:35 ID:MUd6NlIR
その発送はなかったwwwww
333南美希と西東:2010/02/18(木) 23:55:44 ID:qOJgD01b
>>311
せっちゃんかわいいよううううう
西の嫁エエエエ。またエロかわいいせっちゃん待ってます。
>>324
はやくやり方を手取り足取り教えてくれよおお

で、これから自分も投下させてもらいますよ。
最終回後南美希と西東で19レス消費。
コスチュームプレイサウベリとエロなし西東です。
見たくない方用>>353-
334南美希:2010/02/18(木) 23:56:10 ID:qOJgD01b
「ん……っ」
 美希の声がした。一緒にドーナツでも、と彼女を探していたせつなはその声の元へ歩み寄った。

「あれ……サウラー?」
 だが、そこにはもう一人いた。せつなの同僚であるサウラー。
そして、彼に寄り添っている蒼い影。

(って、なんでプリキュアになってるのかしら)

 美希は何故かキュアベリーの出で立ちだった。
サウラーの背中で隠れているせいか、こちらには気付かない。
「ぅ……むぁ……んちゅっ……」
「え……え?」

 声を掛けようとした瞬間、身体が凍りついた。
335南美希:2010/02/18(木) 23:56:35 ID:qOJgD01b
 ぴったりとくっついていたふたりの、唇が重なっていたから。
深く、絡みついているのが分かる。濡れた水音が、耳元で響いた。

「ぁふ……ん、もう、いっつも突然なんだから……っ」
「ご無沙汰だったからつい、ね。嫌だった?」
 長いキスが終わって、それでも身体はくっつけ合ったまま。
美希の口ぶりは怒っているように見えたが、首に回された腕は離れる様子がない。
「そうじゃなくて、誰かに見られたらどうするのよ」
「え?君はそっちの方が興奮するんじゃない?」
 元々上気していた美希の顔が、ますます赤く染まっていった。
せつなは、まだまだ氷の世界から抜け出せず、目も逸らせない。

「やぁ……ほ、ほんとに来たら、どうするのよぉ……っ」
 サウラーの手が、腰から下へ降りて行く。太ももを撫でて、その内側へ滑り込んだ。
「ひゃぅっ……あ、んっ……さう、らぁ……」
 ひちゃひちゃ、とまた水の音がした。
いつもより高い、甘い美希の声に、何か得体の知れないものが背中を駆け巡っていく。
336南美希:2010/02/18(木) 23:57:08 ID:qOJgD01b
 ふたつの影が、ひとつに重なった。
せつなは、心臓がどくりと大きな音を立てたのを感じた。
周囲にも聞こえそうなほどに、そう思うとふたりに見つからないように足が勝手に走り出していた。

「……やっと行ったか」
「え?何?」
「んーん。じゃ、折角だし続きは部屋でゆっくり。ね?」
「……仕方ないわね……」

 さて、ここで選択肢です。
あなたはホホエミーナ。さあこれからどうしますか?

1:サウラーのお部屋を監視するミーナ(キリッ)>>337-343
2:せっちゃんを追いかけてドーナツ食べたいミナ〜>>344-352
337南美希:2010/02/18(木) 23:57:29 ID:qOJgD01b
問い:何で美希たんにキュアベリーの格好させたん?

「だってこの格好ってすごくいやらしいから」
「……あたし、帰る」
 回れ右を、青年の手が押し留めた。

「まーまーそう言わずに」
「あなたって頭良さそうに見えるのに馬鹿でしょ!」
 『馬鹿じゃないの?』と疑問を投げるのではなく、断言した。
貶されても、彼が彼女に向ける温い笑みは変わらない。

「だってさぁ。その格好、お腹は出てるし足のラインも綺麗だし?堪らないねぇ」
「何よそれ……サウラーのえっち。へんたい、ロリコーンっ」
 サウラーの年齢設定は存在しないのでロリコンかどうかは分からない。
それはさておき。
338南美希:2010/02/18(木) 23:57:55 ID:qOJgD01b
「好きな子の全部が欲しいのって、そんなに我がままと思うのかい?」
 美希にはたくさん触れた。勿論、満足なんてしてはいないが。
今回は、その独占欲の現われ。
ベリーの姿で痴態を演じる彼女が欲しい、実に下らない理由。
「何よ、それ。ずるい……」
 そう、彼はずるい。聡明な彼が、こんなしょうもない我がままをぶつけてくるのは自分だけ。
だから、そんな優越感が満たされてしまう限り、願いを叶えてしまう。

「ずるいのは君。こっち散々煽っといて自覚なし?冗談じゃないね」
 くびれた腰を抱くと、少女は驚きながらも言い返す。
「あお……っ、し、知らないわよそんなの」
「だから、これから身をもって知ってもらうんだよ。理解できたかい?」
 柔らかな笑顔。中性的、とよく言われているが、冗談じゃない。
ぎらついた視線は、間違いなく男のそれで。
そして、そこに迷うことなく捕まりに行ってる辺り、自分も間違いなく女なんだろう。
それが少しだけ、悔しくて。美希は誤魔化すように本日二度めのキスをした。
339南美希:2010/02/18(木) 23:59:09 ID:qOJgD01b
「僕だってがっつくつもりなんてなかったんだよ?
もっと優しくしたいし、そうするべきだって思ってる」
 初めて関係を持った時。
痛くて痛くて、嬉しかったのに流れた涙は苦痛しか訴えることが出来なかった。
そして、彼の方も余裕がなかった。あの後、随分と謝られたっけ。

それから、何度かこうして抱き締め合って眠る夜が増えて。
今まで知り得なかった感覚を教えられ、刻まれた。
彼は、これも生来の気質だろうか。割と無体な要求を通してくることが多かった。
せつなではないが、精いっぱい応えた。応えたつもりだ。

「だーってのにさぁ。君は男心ってものをまるで分かってないんだから」
……あのね。痛いの……嫌いじゃないの。ちょっと痛い方が、ずっとずっと覚えてられるから……
 先日、日が明けてもまともに身体が動かなくて、ぐったりした彼女が彼に掛けた言葉だった。
「ってコレだよ!?そんなに苛めれたいとは聞いてなかったよ!」
「ちが……っ、そういう意味じゃないもん!」
 顔を真っ赤にして否定する。正直、彼に苛められるのが本気で嫌かと言えば、そうでもなく。
だから、具体的な反論が出てこない。
「じゃあどういう意味?」
「……し、知らない」
「意地っ張り」
 サウラーは少女の髪を掬った。
「意地悪」
 ベリーは彼の髪を引っ張った。
340南美希:2010/02/18(木) 23:59:34 ID:qOJgD01b
「まぁ、心配しなくてもいいさ。あんまり苛めすぎたら僕が萎える。申し訳なさ過ぎて」
「何それ……言ってること矛盾してない?」

「してない。好きだから苛めたいし、泣かせたくなるけど、やっぱり笑顔が一番好きなんだよ」
 唇をなぞる手は、本当に優しくて。
嘘が欠片もないことが分かってしまうから、彼を受け入れてしまうのだ。

「にしても。本当、絶対防衛ラインって感じだなぁ」
 短いスカートの中にみっちり詰まったパニエへの感想だった。
「これ、下着とかどうなってんの?」
「さぁ……少なくとも上は、って何言わせんのよ!」

 サウラーの関心は相変わらず防御壁の中だった。
「……んっ」
「あ、このへんかぁ」
 滑り込ませた指に触れたのは、慣れ親しんだ少女のもの。
ゆっくりと撫で、擦る。
341南美希:2010/02/19(金) 00:00:01 ID:qOJgD01b
「ぁ。あっ、……んはぁ」
 艶かしい溜息。肩口に掛かる吐息を受けながら、彼は笑う。
「もどかしい?」
「んっ……るさい、ばか」
「可愛いねぇ」

 もう内部構造は全て掌握済みだが、敢えて焦らす。

「ふぅ……はぁんっ」
「美希……」
「ぁっ!あ、ぅあ……!」
 指が、濡れて。少女の身体が一際大きく震えて、くたりと力が抜ける。

 それでも手を休めず、彼女の身体を弄り続けた。
再び与えられた刺激に、彼女もまた熱に囚われていく。
喘ぎながら、彼に哀願の眼差しを送ってきた。

「は……早く」
「どうして欲しいの?」
 分からないフリをすれば、少女は切なげに目を細める。
「……う。あぁ……」
「教えて?キュアベリー……?」
 耳朶を軽く食みながら、囁く。
負けず嫌いな瞳が、こちらをじっと睨む。
342南美希:2010/02/19(金) 00:00:40 ID:wo0gS1Ne
「……って」
「何?」
「はやく……中に、ちょうだい……っ」
 悔しげな色に、ご満悦のサウラーだった。

「いいよ」

「んぁあっ……ぁっ、ふあ」
 待望の瞬間、少女は強い快楽に酔う。
そのまま腰を動かすと、更に悦びが身体を駆け巡った。
抑えていたつもりの声も、もう止まらない。

「ああっ、さうらぁっ!あん、もっとぉっ」
「欲張らなくっても逃がしゃしないよ、っと」
 奥へ、腰を落とす。敢えて角度を変えて。
「ひっ、なか、で擦れてぇ、あっ」

「こっちがいいんだよね」
 今度は大きく突き上げる。
「ふあぁっ、あくぅ……っ」

「ん……そんなに締め付けないでくれるかな」
「知らないわよっ……っあ、んん!」
 にちゃ、ぐちゅっ。じゅぶん。
 濁った水音が、耳に響く。こんなにいやらしいものだなんて、知らなかった。
343南美希:2010/02/19(金) 00:01:16 ID:qOJgD01b
「ひぁっ、あっ、ぁああんっ」
 そして、乱れた声。自分が出したとは思えない。毎度のことだが。
「恥ずかしがらないでもいいのに、ホンットそういうとこ変わらないね」
 そう言いながら、優しいあなたの手。繋がって、ひとつに溶けていく。

「ぁ……ぁ、ああっ、もう、だめぇ……」
 急速に、身体の奥を駆け上がる感覚。熱に溶ける瞬間。

「っ……み、き」
「あ――あ、ぁひあああっ……」
 今日も、彼と共に。

「あなたにコスプレ趣味があったとはね……」
「こすぷれ?」
「こういう……セーラー服とか、制服着せて喜ぶひとのことよっ」
「へぇ。それはいいことを聞いたなぁ」
「……やらないわよ?」
「くすくす、そう」
344西東:2010/02/19(金) 00:02:02 ID:qOJgD01b
 キス。してた。サウラーと美希……いや、キュアベリー。
いやいや、『いつも』ってことは美希の時だってしてる?

分からない。そもそも何であのふたりが?
「……?」
分からない。キスって、恋人同士がするものよね。あと、結婚式の誓い。
どっちもラビリンスにはなかった。
「お……ど……」
分からない。随分サウラーは手馴れていたし、美希も喜んでいたようだった。
え?あのふたりってつまり……結婚式ってどっちでするのかなあ。

「……い。おい、イース?」
「え?きゃっ」
 耳の傍で聞こえた声に、顔を上げると、かなりの至近距離でウエスターの顔があった。
345西東:2010/02/19(金) 00:02:46 ID:wo0gS1Ne
「っきゃあぁっ!!」
 全力で退くと、彼はがっくりと肩を落とした。
「お、おいおい、何だよいきなり」
 確かに、心配してくれたのに、飛び退かれてはへこむだろう。
慌てて彼に近寄った。但しパーソナルスペースを侵害しない程度に。

「あ……ご、ごめんなさい、えと、考え事してて。ごめんね?」
「いや、そいつは驚かせてこっちこそ悪かったな。つか、何そんなに考え込んでたんだ?」
 会話の流れから質問が零れた。だが、そこで詰まる。

「え……」
「?」
 自分でも分からないことを考えていた。説明しずらい。
だが、ふと気になることができた。

「ねぇ、ウエスター。聞きたいこと、あるんだけど」
「んー?」
 どうした?と身を屈める彼。視線が近くなったことに、少しだけ気後れしてしまう。
346西東:2010/02/19(金) 00:03:06 ID:qOJgD01b
「き……き……えっと」
「き?」
「き、キス、ってしたこと、ある?」
 具体的に口にするのが憚られて、途切れ途切れになったがなんとか聞けた。

「は?」
 きょとん。彼の表情をひとことで表現するならそんな感じだった。
もう一回聞きなおしたほうがいいだろうか。
「えと……その」
「きす、……あぁ、キスか。そりゃまぁ」

「あるの!?」
 彼の答えに、せつなはずいっ、と身を乗り出して彼に詰め寄った。
「うぉっ?いや、えっと、はい」
 彼女の勢いに押されたのか、つい敬語で応えるウエスター。
「……そう」
 肯定の言葉に、せつなは先程までの勢いが急速に衰えていくのを感じた。
『何故』そうなるのかは分からなかったが。
347西東:2010/02/19(金) 00:03:40 ID:qOJgD01b
想定内の返事だった筈だ。彼は外見は文句なしに女性受けするし、中身だって。
頭はそりゃあちょっとあれだけど、優しくて男らしい。
自分より年かさな分、経験だって豊富なんだろう。
むしろ、否定されたりはぐらかされるよりずっと良かった筈。
きちんと応えてくれたのだから。
なのに、胸の奥に何かが圧し掛かってくる気がして、息が苦しい。

「どうした、イース。なんでそんなしょげた顔してるんだ?」
 顔を上げれば、自分よりよほど困った表情の彼がいた。
「ん……どして、かな。分かんない」
 首を傾げると、彼はにかっと笑ってせつなの頬を撫でた。
「俺はイースが笑ってる方が好きだぞ!」
 そうやって、見せた笑顔に、せつなは胸の重しがすぅっと消えていくのを感じた。
代わりに、ずっとずっと柔らかで、暖かな何かが胸を満たしていく。
それは、私の大切なたからもの。まだ、鍵の掛かっているけれど。

「……私も。ウエスターが笑ってると、幸せ……ゲット、だよ」
 頬に当てられた手に、自分の手を重ねて、笑う。
348西東:2010/02/19(金) 00:04:15 ID:qOJgD01b
「で?なんでまたそんなこと言い出したんだ?」
「あ、それは……あ」
 事実を話すのは、憚られた。故意ではないにしろ、覗きであるわけだし。
ならばどうすべきか、と考慮しながら言葉を捜した。

「えっと、あ!そうだ、漫画よ。ラブが貸してくれたの、そこにね」
 これは事実だった。漫画だけではない。
あちらで見た、テレビドラマや映画。その多くが恋愛を主軸に据えたものだった。
とは言え、それは彼女にとってあくまでフィクションの世界の話。
だから、先程の光景の意味は分かっても、まさか自分の周囲で為されるとは思わなかったのだ。

「ふうん、あっちの娯楽は色々あるもんなぁ」
「う、うん」
 どうにか納得してくれたらしい。……だが、話はまだ終わらない。
349西東:2010/02/19(金) 00:04:40 ID:qOJgD01b
「あの。あのね。お願いが、あるんだけど」
 少女には、ある関心が芽生えていたからだ。
「ん?何だ、俺に出来ることなら何でもやってやるぞ」
「き……キス、してみたいの……」
 せつなの言葉に、青年は一瞬固まる。そして、彼女の肩を掴んで叫んだ。
「いやいやおいおいちょっと待てー?落ち着け、落ち着くんだイースゥゥウ!!」
「う、ウエスターこそ落ち着きなさいよ」

 突然話し出したせいか、ぜいぜいと肩で息をするウエスターに、せつなは困ったように眉を顰めた。
「や、だってよ、お前自分がさっき何言ったか分かってるか?」
「だ、だって他の男の人なんてできないじゃない」

 ――俺とならいいって問題じゃないだろ!!!と、怒鳴りたかった。
が、少女に言えるわけもない。
350西東:2010/02/19(金) 00:05:04 ID:qOJgD01b
「な、何よ……そんなに私とキスするのが嫌なわけ?」
 しょんぼりと眉を八の字にした彼女に、言える筈がないのだ
「え。いや、そうじゃ」
「だって、そんなに嫌がるっていうことは、そうなんでしょ」

「だから、俺は……あー、俺はさぁ、お前を大事にしてぇだけなんだって」
 こっぱずかしい言葉を誤魔化すように頭を掻く。
そんな男心を分かってくれないせつなが、ウエスターの言葉を反芻する。
「大事って、私が?」
「おう」

「今までさ、お前のこといっぱい傷付けてきただろ?身体も、心も」
 過去は、どうしたって変えられない。後悔は柄じゃない。
「だから、これからは笑ってる顔ばっかりにしてやりてぇんだよ。お前が、大切だからさ」
「ありがとう、ウエスター。……でも、それでなんでキスが駄目になるの?」
 ウエスターはこけそうになる身体を、何とか支えた。
351西東:2010/02/19(金) 00:05:55 ID:qOJgD01b
「あのなぁ。……もし、な?これからそのー、お前が誰か好きな男でも出来たら後悔することになる、
って言ってんだよ」
「すきな、ひと?」

 恋人とか、伴侶だとか。そういった存在。
今の彼女にはいないけれど、いつかそんな相手が隣に立ってくれれば良い。
自分である必要はない、ひとが。

「でも、ね。ウエスター」
 しばらく無言で何かを考えていた少女は、静かに青年に語った。
「ん?」
「きっとね?……あなたより私を好きでいてくれるひとはいないと思うの」
「む……そうか?」
「ん、それでね、多分。私、あなたに恋してる……と、思う」
 ふわり、少女の頬に桜色が走った。

「は、はぁ!?」
「だって、私。こんなにキスしたいって思うのはあなただけだもの」

 そして、少女の小さな顔が、青年に近付いて、ふにっと唇に何かが重なった。

 うっわ……やぁらけー。なんだこれ。え?つか今何してんの?
イースさっき何言った?あ。心臓やばい、爆発すんじゃね?
352西東:2010/02/19(金) 00:06:33 ID:wo0gS1Ne
「ウエスター?どうしたの?」
「どう、ってお前……今」
 無垢な少女の声に、思わず唇に目が行った。

「あ……しちゃった」
「しちゃった、って……」
 唇をなぞる指が、仕草が艶めいた風に見えて、ウエスターに熱が篭っていく。
BON-NOUゲージは振り切れた。

「あのな、そういうことしてっと」
「……え?」

 噛み付かれた。
そう錯覚するような、キス。
呼吸も出来ず、耳に響くのは唇から零れる水の音だけ。
舌も、歯も、全部触られて、支配されるような感覚に、せつなは酔う。

「襲われても、知らねーぞ」
「……いいよ」
「おい!」
「ウエスターは、私が嫌がるようなこと、できないから」
 そうして、彼女は爆弾をどんどん落としていく。

「いや、あのな」
「さっきのも、吃驚したけど。やじゃ、なかったよ」
353終わってしまえ:2010/02/19(金) 00:12:59 ID:wo0gS1Ne
333のアンカー失敗してゴメーンネ!
東は西にこんなにデレねぇよ!と思った人、握手しようぜ!
イースベースのつんつんせっちゃんも好きだけど
無邪気にデレ倒すせつなも好きなんだもん。
南さんはイエイイエイの時から調子に乗り倒しております。
そうじゃないと中二病がこじれるなぁ。どうしたもんか。
それじゃあお休みなさい。
354名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 00:53:19 ID:TcziGYg0
GJ!
355名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 03:01:58 ID:luPzx/5q
>>353
GJGJ
南が変態で実にいい
台詞がmktnの声で脳内再生されて…
正直、たまりませんw
西東はせつなが可愛すぎてもう
356名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 10:29:41 ID:LPc3lhZT
>>353
ごちそうさまでした
南にとってキュアベリーは、なぶりになぶった相手でもあり
その一方で、自身の存在を丸ごと救い上げてくれた相手でもあるから
ベリーのコスは燃える対象なのでしょうw
357名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 16:08:08 ID:ORYn6N5a
>>353
GJです!まさかのベリーコスプレw
あと、東は西にこんなにデレてると思うよ!
358名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 19:15:10 ID:nPFZN0Qe
今度は逃げていってくれない東
仕方ないので、これ見よがしに美希たんを乱れさせる南
やはり不遇ポジションの美希たん
359名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 22:29:38 ID:wo0gS1Ne
>>358 こうですかわかりません><
「ふわぁ……すごぉい……」
 せつなの興味津々な眼差しが、目前の光景を見逃すまいと瞬きひとつせず向かってくる。
「ひゃくっ、ひゃぅ、んああっ……ン、くぅっ」
 もはや喘ぐことしかできない少女は、彼女の存在に気付いても声を抑えることができなかった。
「ウエスター君。今すぐイース引取りに来い。でないと3Pになるよ」
「ぁひっ、ア、やんっ、そこいやぁあ……!」
 通信機に向かって平坦な声で命令する。
その一方で、下にいる少女への攻勢も緩めない。
無駄に器用である。

「ってウワァアアア何じゃこらぁあ」
 走ってきたのか、ぜいぜいと荒い息の青年は、眼前の色々とものすごい光景につい悲鳴をあげてしまう。
「うるっさいなぁ。ていうかあんま見るなよ、犯すよ?」
 イースが、と主語は敢えて言わない。
「失ッ礼しましたァ!!」
「きゃぁっ?」
 そうした方が、手っ取り早く話が進むからだ。
単純馬鹿もこういう時は実に結構。
ウエスターはイースを横抱きにして脱兎の勢いで逃げていった。
あんなごつい兎とか気色悪いけど。

「はぁ……も、おせっかい……ばかぁ……」
「だって、あのふたりをとっととまとめとかないと。安心して君で遊べないからね」
「ろくでなしぃ……あんっ」
「じゃ、次はバニーガールにしようかな」
 こうして、南さんの楽しい夜は過ぎていくのでした。
360名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 23:31:46 ID:xs7THRCy
>>353 359 GJすぐる!!文章がエロくてすごくいいw
自分も美希たんと南の声で変換されて困ったw
ぜひまた書いて欲しー!!
361名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 23:42:32 ID:zyqVSEhj
リンクルン返してなければmktnにはブルンがいるんだよね…!
362名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 00:11:59 ID:6feOb4W1
今日のカレンダーボイスは南だったよ。
二人は自慢の長い足をしっかり絡めて子作りすればいいのだ。
363名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 00:47:48 ID:+ySfD1+1
>>361
つまりコスプレプレイはまさに美希タンのためにあるようなものだな
うらやましいぜ南・・・
364名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 01:16:52 ID:He0v/Dcp
西東シリーズものの人の作品を読んでたらティンときた

めでたく(?)最終話で下にもキスしてもらったせっちゃんがお返しに西さんの×××に濃厚なキスをかますというネタ
365名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 13:54:02 ID:ROw1gOrH
>>359
脱兎からバニーガール連想したのかもしかしてw
>>361
>>363
本編ではあんまり役立たなかったけど
実はこんな風にちゃんと有効活用されていたのですねw
mktnに頼み込んでせつなにイースコスしてもらう西が思い浮かんだ
366小ネタ:2010/02/21(日) 01:34:06 ID:OF0Ot0il
>>323
の書き込み見てたらなんか電波受信した。



「ねえ、なんでこの間黙って引き下がっちゃったのよ?」
「なんでって…帰れって言われたら帰るしかないでしょ」
「馬っ鹿ねえあんた、せっかくあいつの方からキスしてきたのよ?すごいチャンスじゃない。
 あのまま押し倒しちゃえば良かったのに」
「押し倒っ…!そういうのはイヤなの!!一緒にコロッケ作って、食べ終わってから
 チョコ渡して、わたしの気持ちをちゃんと伝えて、って計画立ててたんだから!」
「今更なに普通の女の子ぶってんのよ。腕舐められただけで濡れてたクセに」
「ぬ……っ!!やめてってばそういうこと言うの!」
「それにしても、なんであいつ途中でやめちゃったのかしらね?」
「……前にテレビで見たでしょ。ドラマで、浮気した女の人が恋人に酷くなじられてたアレ。
 わたしだって同じようなことしてたんだもの、きっと、彼、そういう女はイヤなんじゃないかしら…」
「だからあれはあんたの意思でしてたことじゃないでしょう?あんたが悪いわけじゃないわ」
「だって…っ!き、聞かれたりしたことあるじゃないの!あのとき、あなただって動揺してたでしょう!?」
「…うん、まあ、それは認めるわ。今思えば、聞かれたくなかったからあんなに怒ったのよね私」
「それに、ひょっとしたら彼、自分の言ったこと忘れてるかも…」
「可能性は高いわね。あいつほんとに馬鹿だから。
 でもさ、そうやってウジウジ悩んでる間にあいつが他の女に取られちゃうかも知れないわよ?
 思い出してよ、この間買い物してたときだって、店中の女の人があいつに見蕩れてたじゃない」
「それは…イヤ…考えたくない…」
「ねえ…私はもう頭の片隅で文句言ったり叫んだりすることしかできないのよ?
 あいつのこと好きになりかけてたことに気づかないまま死んでしまったんだから。
 だからあんたにはきちんと想いを遂げて欲しいのよ。わかってよ?」
「うん…ごめんね、意気地がなくて」
「わかってくれた?じゃあ学校終わったらすぐにアカルンであいつん家に直行ね!
 ラブにはテキトーに言い繕っとけばいいでしょ?よーし、けってーい!!」
「ちょちょちょっと待って!なんかあなたキャラ変わってない!?大いなる希望の力を感じるわよ?
 それにいきなり行っても彼、家に居ないかもしれないじゃない!きっと忙しいだろうし…」
「馬鹿ねぇ、部屋でいくらでも待ってればいいじゃない!そうだ、服脱いでベッドの中で待機してれば?
 そのほうが手っ取り早いだろうし!それでも襲ってこなかったら諦めたら?」
「ばかなこと言わないでよ!そんな…はしたないわ…」
「じゃあこの先ずっと一人で慰め続ける?」
「だ、か、ら!こんな日の高いうちにそういう話はしないでって…」
「私知ってる…あんたはもうあいつ無しじゃいられない体だって。こんなに近くにいるのにどうして
 触れてくれないのって思ってる。いっっつもあいつに抱かれること想像してるでしょ…?」
「うう…やめて〜〜」
「襲わせて既成事実作っちゃえばいいのよ…こういうのは早いもん勝ちよ。
 善は急げ、よ。いい加減に覚悟決めちゃいなさいよ…?」
「……全裸待機 で 既成事実……」


(あああああ二人ともうるさいうるさいうるさい静かにしてっっ!!今テスト中だって言ってるでしょ!?
 ただでさえ苦手な漢字の書き取り問題やってるところなんだから!!)
(せつな、さっきからシャーペンの芯何回もブチブチ折ってるけどどうしたんだろ…?)


※「二人」っていうのはもちろん
 黒い羽と長い尻尾が装備された銀髪の彼女と
 キュアエンジェル仕様の赤い衣装の彼女です。


…ゴメンちょっと酒入ってるorz
367名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 03:23:57 ID:DIBfy/ed
>>366
GJ
意外な路線で来たなw
せつなさん脳内会議パネエっすww
368名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:05:48 ID:So9MUnq/
ふたご版の西さんは明らかに性的な意味でイースの衣装を見てたよなw
369名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 02:16:41 ID:FRwheHhl
エロパロでいうのもなんだが絶望先生登場に絶望したが正体がコッペ様だと思うとなぜか許せた
370名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 14:02:22 ID:35S0cr3D
プリキュア新シリーズ見始めようかな……
371名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 14:23:11 ID:kWBcnyuH
結構いいぜ、ハトプリ
主役2人も敵もかわいいし
372名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 22:00:16 ID:lE2Ua7fD
1話の面白さは半端じゃなかったが、あとは落ち着いてきた。
373名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 23:12:09 ID:R+0lQmzQ
キャラデ、作画、声優と良い要素が揃っているんだが、その全てをプリキュアというフォーマットの中で
活かそうとしすぎて、逆に尺が足りない感じがするなハートキャッチは

いっそ平成ライダーシリーズよろしく、1エピソード2話構成の事件編、解決編に分けた方が良いような気がする
374名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 11:39:35 ID:2fM17cH6
保管庫とかまとめ無い?
なぎさが出てるのよみたい、、、
375名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 12:10:26 ID:UjgX9pgc
>>374
2chエロパロ板SS保管庫
http://green.ribbon.to/~eroparo/
376さくらのゆめ:2010/02/23(火) 22:48:02 ID:WOXMho15
ハトプリ3話の夢を性的に拡大解釈してみた。
いつ絶望先生の詳細が出るかわからないので慌てている。
3話一回しか見てないけど滾ったもんでな。
地の文が気持ち悪いですフヒヒ
377さくらのゆめ:2010/02/23(火) 22:48:22 ID:WOXMho15
「あ、あなたは……」
 青年は、その柔和な表情を崩さぬままにキュアブロッサムに歩み寄り、そっと抱き寄せた。
「え、えっ……あのっ」
 彼は真っ赤な顔の少女の髪を掬い、そのまま頬に手を当てた。
「あ……んっ」
 ブロッサムの驚きの声は、唇ごと封じられた。

 ファーストキスは、レモンの味と漫画かなにかで読んだ気がする。
けれど、これはもっともっと甘く、胸がどきどきする初めての味。

「ぁんっ……んむはっ……ぅ」
 熱い何かが口の中をぬめぬめと絡め取っていく。
それが彼の舌だなんて、純粋無垢な少女には分からない。
理解できない感覚に、翻弄され動くことさえままならない。
唇が離れても、少女はぼんやりと青年の腕にもたれていた。
378さくらのゆめ:2010/02/23(火) 22:49:22 ID:WOXMho15
「やっ、だ、駄目、駄目ですっ……!」
 ひやりとした感覚に、漸く彼女は覚醒する。
青年の手が、キュアブロッサムの花のドレスを一枚ずつ散らして、つぼみを晒していく。
彼女が剥き出しの身体を隠そうとしても、柔らかに絡み取られてしまう。

「はぅう、み、見ないでくださいぃ……」
 ずっと変わらない優しげな微笑。
それを見ていると、つぼみは何故かこちらが悪いのではと罪悪感を覚えた。
動きが鈍る。こうして、花園は開かれてしまう。

「……」
「え……ひゃっ、やめて、やめてぇ……く、ください……っ」
 彼が触れたのは、つぼみの胸に実る小さなつぼみ。
大きな手のひらですっぽりと覆い、その膨らみをくにゅりと優しく潰す。
「ひっ……やだ、なんでこんな」
 逃れようとしても、か細い身体は少しも動いてくれない。

「んっ、やぁ……あ、だめ、いやぁ……」
 円を描くように中心に向かって揉みしだく。羞恥につぼみは戦慄いた。
「ひ、あっ……ッ、?だ、めぇ……」
 だが、指先の感触に少しずつ、新しい感覚が乗っていく。
「や、ンっ、ひあぅ……っ、ひゃぁあっ!」
 甘さの混じった声が漏れ始めた頃。
先端に実った桜色の果実を親指で扱かれ、少女は強い快感に声を抑えきれない。
379さくらのゆめ:2010/02/23(火) 22:49:58 ID:WOXMho15
「ぅ?あ。やだ、やめて、そんなとこ駄目ですっ……」
 身体への優しい感触に酔っていたつぼみだったが、いよいよその最奥に手が伸びた瞬間、我に返った。
けれど、もう遅い。彼は薄い茂りを辿ると、少女の芽に口付けた。

「ひゃぅうっ」

 芽吹きを促すように、指が擦られる。
じゅん、と痺れて蜜が滴り落ちていく。
開花を待ち望むように。

「んぁっ、あ、やぁあ……!」
 少女の甘やかな声が、花園に木霊した。
380さくらのゆめ:2010/02/23(火) 22:50:48 ID:WOXMho15
「お、起きるですぅうう……、み、耳がつまって動けませぇええんん」
「大丈夫ですか、コフレぇ」
「うきゅっ?な、なんだか生温かくなってきたですよ!?」
「え……ま、まさか!」
「まさかです!?」

「「キュアフラワーにおねしょの報告です〜!!」」

 その日の夕食はお赤飯でした。
とにかく花の例えをこれでもかとぶち込んで少女漫画を気取りたかったようだ。
フレプリはちちしりふともも等ウハウハ要素満点だったんだが、個人的に気になったところが一つありまして。
淫獣が!足りない!!!!
ブッキーによるアナル開発だけで満足すると思うなよ!と。
別にフレッシュ否定してるわけじゃないんですよ。
おせちもいいけどカレーもね、的な奴ですよ?旧作も好きだよ!HDD飛んだけどな。
あとブラジャーさんに期待している。もふもふたちの区別がつかねぇが終わる。
382名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 11:33:18 ID:8Cq4RjbB
>>381
GJ!淫w獣wどwもw
来週はクモさん出るっぽいから楽しみだな
383名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 15:35:45 ID:7PDex34k
ダークプリキュアお願いします
384名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 01:26:07 ID:1Ynbe75s
ハトプリ第1話を見た時点では、つぼみはオドオドしたいじめられっ子タイプだと思った。
エロパロ板的には性的イジメの絶好の対象だろうということで、一つ投下。
本番なし。イジメが苦手な人はご遠慮を。
385私、変われない…… (その1):2010/02/25(木) 01:27:20 ID:1Ynbe75s
私、花咲つぼみ。中学2年生です。
鎌倉から希望ヶ花市に引っ越してきました。
性格は恥ずかしがり屋で引っ込み思案。
転校を機会に、この性格を直そうと思ってたんですけど…
世の中そんなに甘くありませんでした……。

「お前か、転校してきた奴って。」
「新入りはなあ、俺達に挨拶しなくちゃいけねえ決まりなんだよ!」
「おら、金出せや、金!」
放課後、私は早速、校舎裏で三人組の不良さんに絡まれてしまいました。
わかってるんです。私が悪いんです。
私がオドオドしてるから、目をつけられちゃうんです。

「あ、あのぉ…今日はお金持ってなくて…」
「ああん!?声が小さくて聞こえねえぞ!」
「ひっ!…ご、ごめんなさい……。」
これも私が悪いんです。大きな声で『お金持ってません!』って
言えばいいのに、小さな声だから怒らせるんです。

「嘘つくと、痛い目見るぞ、コラ!」
「信用できねえな、身体検査するぞ!」
「し、身体検査って……。」
「服脱げよ、パンツまで全部だ!」
「そ、そんな……。」
「早くしろおっ!!」
「は、はい……。」

私は服を脱ぎ始めました。不良さんたちはニヤニヤしながら、眺めています。
どうしてこうなっちゃうんでしょう。昔からそうでした。
私が言い返せないものだから、みんな面白がって、色々させるんです。
裸にされてプールで泳がされたり、犬の鎖をつけて散歩させられたり、
ノーパンで逆上がりをやらされたり、あそこの毛を剃られたり……。
そんな酷い事されても抵抗できない自分が嫌で、転校したら絶対に
性格を変えようと思ってたのに…そう簡単に性格は変わりません……。
386私、変われない…… (その2):2010/02/25(木) 01:28:55 ID:1Ynbe75s
「よーし、全部脱いだか。持ち物調べさせてもらうぜ。」
「けっ、こいつ本当に1円も持ってねえよ。」
不良さんたちは私が脱いだ制服や、下着を調べ始めました。
あっ、やだ、パンツの匂いを嗅いだりしないでください……。
「おい、体を隠すな、気をつけしてろ!」
「は、はいぃ……。」

真っ赤になって直立不動になる私の体を、不良さんたちはまさぐり始めました。
「細っそいなあ。おっぱいも小っちぇえし。」
「でもそれなりに柔らけえなあ。ほれ、モミモミ。」
「おー、ここも綺麗なピンク色だ。間違いなく処女だな。」
ひあっ……そ、そんなところに指入れないで……。
でも逆らったらもっと酷いことされるんです。我慢しなきゃ、我慢…。

「金持ってねえんじゃしょうがねえなあ。」
「はい…だからもう…。」
「体で払ってもらうしかねえな。ほれ、しゃぶりな。」
不良さんの一人が、ズボンのチャックをおろして、おちんちんを出しました。
「ひっ!そんな…。」
「嫌なのか、おい!!」
「わ、わかりました……。」
私は観念して、おちんちんを口に咥えました。

これが初めてじゃありません。前の学校でも、男の人は大抵最後には
おちんちんを舐めろって言ってくるんです。
イカせれば、そこで満足してくれるんですから。それで終わるなら…。
「んっ、むう……ふぅ……んん……。」
「おいおい、上手じゃねえか、気に入ったぜ!」
不良さんは笑いながら、携帯で私の写真を取りまくります。
お願い、早くイって…。

「おお、そろそろイクぜ、んっ!」
不良さんが私の頭をがっちり押さえると同時に、私の口の中に
生温かく苦い液体が吐き出されました。
「んっ!んんっ!」
「口を放すなよ、全部飲み干せ!」
私は言われるがままに、精液を飲み干しました。
何回飲んでも、慣れる味ではありません。
「ぐっ、げほっ!げほ、ごほっ!」
私は激しくむせましたが、心の中ではようやく終わったと安心していました。
が……。
387私、変われない…… (その3):2010/02/25(木) 01:31:07 ID:1Ynbe75s
「こいつなかなかいけるぜ、一発出しただけじゃおさまらねえなあ。」
「俺、下の口も味わってみてえよ。」
「ばっか、こいつ貴重な処女だぞ。一番乗りはジャンケンだろ。」
「そ、そんな……もう、許してください……。」
「お前はもう俺たち専用肉便器決定な。逆らったらこの写真ばらまくぞ。」
不良さんはさっき撮った、裸の私がおちんちんを咥えている写真を見せつけます。
「い、いや…やめてください……本当に、許して……。」
「だーめ!よし、ジャンケンするぞ!」
どうして私ばかりこんな目に遭うんでしょう。私が何をしたっていうんですか。
気が弱い私が悪いんでしょうか。そんな自分が嫌で…変えたかったのに…。
駄目だ……私、やっぱり変われない……。


その時でした。
「あーっ、いたいた!おーい、つぼみー!!」
え、この声は……えりかさん? ファッション部入部の誘いを断って逃げてきたのに、
まだ私を捜していたんでしょうか? とにかく地獄に仏です。誰か助けを呼んで……

って、なんでえりかさんまで裸なんですかーっ!?

「もー、捜したよー、つぼみ。ファッション部で着替え中に逃げ出すなんてさー、
ひどいじゃない。おかげでうっかり私も裸のままで出てきちゃったよー。
まいったなー、あはははは!ささ、風邪ひくよ、早く戻ろ!」
えりかさんは一気にまくし立てながら、私の脱いだ服を拾い、
私の手を引っ張って、この場を去ろうとしました。
でも不良さんがそんなの許すわけがありません。

「おい、なんだ、この露出狂女。てめえも写真撮られてえのか?」
「あらら、撮影会の最中とは、とんだ御無礼を! でも私の方が先約なのでー。」
「ざけんなよ!お前から先に犯ってほしいようだな。」
「あらー、そんな口聞いていいんですかぁ? 私を怒らせるとぉー…。」
「怒らせるとなんだって、ああん!?」
あわわ、えりかさん、そんなに不良さんたちを刺激しては…。
でもえりかさんは、大きく息を吸うと、

「きゃーーーーーーーーーーっ!!! チカーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!」

全校に響くような大声で叫びました。す、凄い声!!
388私、変われない…… (その4):2010/02/25(木) 01:32:26 ID:1Ynbe75s
「ば、バカ!なんて声出しやがる!」
不良さんたちが動揺した隙を、えりかさんは見逃しませんでした。
「つぼみ、今のうちだよっ!」
えりかさんは私の手を引いて、一気に走り出しました。
「くそっ、見つかるぞ、逃げろ!」
不良さんたちも一目散に逃げていきます。
私とえりかさんは、走って走って、物陰に逃げ込みました。
えりかさんの服はここに隠してあったようです。
私も服を着て、ようやく一息つきました。

「あ、あの、助けてくれて、有難うございました。」
「いいっていいって、あいつら有名なワルだからねー。
 友達を助けるのは当然だって。」
「とも……だち……?」
「そーだよ。席がお隣で、一緒にお昼食べた仲なら、もう友達じゃん。」
そういうものでしょうか? 引っ込み思案な私には、想像もつかない発想です。
「で、でも、えりかさん…。」
「なーに?」
「助けていただいたのは有難いのですが…どうしてえりかさんまで
 裸になる必要があったんですか?」

「あはは、あれね。つぼみが裸でいじめられてるのに、助けに入る私が
 服を着てたら、上から目線みたいで不公平じゃん。」
「はあ……?」
「ま、裸の付き合いってゆーか、『赤信号 みんなで脱げば 怖くない』ってゆーか…。」
「はあ……??」 
「……勢いだよ、勢い! 特に理由なんかないでーす!」
「ぷっ……うふふ、変なの…。」
「あははは、そうだよねー、ちょっとサービスし過ぎちゃったかなー、あはははは!」
「うふ、あはははは!」
私とえりかさんは、顔を見合わせて大笑いしていました。
確かにマイペースで、強引で、ちょっと私の苦手なタイプだったえりかさん。
でも、恥かしい格好をしてまで私のことを助けに来てくれました。
この子は私に無いものを一杯持ってる。
この子と一緒なら、私、変われる気がします。いえ、きっと変われるに違いありません……。
389エピローグ:2010/02/25(木) 01:35:32 ID:1Ynbe75s
日がすっかり落ちかけている。三人組の不良は、息を切らせて体育用具倉庫の陰に逃げ込んだ。
「全くあのガキャ、邪魔した上にデケぇ声出しやがって。」
「まあいい、あいつは明日たっぷりヒィヒィ言わせてやるさ。」
「いい肉便器ちゃんも手に入ったしな。」
夕陽がちょうど地平線に沈んだ。それを合図にしたかのように、
彼らの数メートル先に、一人の女生徒が現れた。
見間違いだろうか。姿を見せたというより、突如、空中から出現したような……。

この娘も転校生らしい。明堂学園の制服ではない、黒いセーラー服を着ている。
怪我でもしているのか、左目に眼帯をつけていた。
夕暮れの風が吹き、女生徒のミニスカートを翻す。
中学生にはおよそ不似合いなガーターベルトが顔を見せた。しかも黒の下着はTバックだ。
「おっ、ナイスショット!」
不良の一人が、すかさずそれを写真に収め、女生徒に近づいた。
「おいおい、転校したばかりかもしれねえが、これは校則違反だろうよ。」
携帯の画面に写った、自分のTバックの写真を見せられても、女生徒は全く表情を変えない。
一瞥しただけで、まるで他人事のように立ち去ろうとする。
「こら、待てよ!」
不良は携帯をかざしながら、女生徒を追いかけようとした。
「うるさい……。」
女生徒は低い声で呟くと、眼帯をはずしながら振り向く。
閉じていた右目をかっと見開く。金色の瞳が現れ、妖しい光を放った。

「な、なんだてめえ……うわっ!?」
不良は恐怖の声を上げた、女生徒がにらみつけた携帯が、砂になって崩れ落ちたのだ。
それだけではない。携帯を持っていた手から腕、腕から体へと、どんどん砂になってゆく。
「ひいいっ!た、助け…!」
悲鳴は途中で途絶えた。彼の体は全て砂に変わり、地面にこぼれ落ちて四散した。
「うわああっ!」「ば、化物!!」
残る二人は、踵を返して逃げようとした。しかし金色の瞳が輝くと、同じように砂と化す。
また一陣の風が吹いた。三人組など元々この世にいなかったかのように、
地面に残った砂のかたまりを吹き散らしてゆく。

女生徒は相変わらず表情一つ変えない。その彼女の左肩から、片翼だけの翼が現れる。
翼を大きく羽ばたかせると、彼女は宙に舞った。
夕闇に飛ぶ漆黒のセーラー服は、さながら巨大なコウモリのようであった。
校舎の屋上に着地した女生徒は、あたりを見回す。
「見つけた……。」
その視線の先には、仲良く手をつなぎながら下校するつぼみとえりかの姿があった。
夕闇に染まっていく屋上で、女生徒は低く、そして強く呟く。
「見つけたぞ、プリキュアを継ぐ者たち。このダークプリキュアが必ず……。」

(END)
390名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 01:36:14 ID:qjVGyY9n
えりか様格好良すぎるwwwwwwwww
391名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 01:36:39 ID:1Ynbe75s
以上です。
ダークプリキュアが、セーラー服が似合う設定年齢かどうかなんて気にしないでくれ。
392名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 03:36:01 ID:GneTpzIR
エリカ様マジぱねえっすww
ダークさんは黒セーラー似合いそうだなあ
393名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 13:58:53 ID:EDmt6p45
裸の付き合いwww
394名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 20:05:21 ID:d8Wwn0QU
誰か美希たんのフェラデビューを書いてー
395名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 23:28:29 ID:6Xo2WLem
「うっ」
「どうしたの、瞬!?」
「毒だ……毒がまわってきた……」
「ど、毒!?いつのまにそんな」
「そんな事はいいから、早く毒を吸い出してくれ。患部はココだ」
「きゃあああ!そんな所、毒にやられる訳ないじゃない!それに思いっきり元気よ!?」
「毒で膨れ上がっちゃったんだ」
「そんな訳……!」
「僕が嘘ついてるように見える?こんなに息を荒げてるのに」
「そ、そんな、そんな……本当、に……?」
「ああ、苦しくてたまらない。早く吸い出してくれないと僕は……」
「わ、分かった!分かったからそんな切なそうな顔しないで!
……よ、よし、じゃあいくわよ」
「ああ、思いっきり頼む」

こんな2分で書いたものでよければ
396名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 09:32:33 ID:C1YRUFCB
み「(う〜ん、いざ自分がする、となると流石にビビっちゃうな・・・)」
み「ふふふ、どうしたんだい? 完璧に僕を悦ばせてくれるんだろ?
 (うう・・・こすってばかりじゃなくて、早く咥えてくれ・・・このまま暴発したんじゃ、格好がつかない)」
み「(せつなったら脅すようなことばっかり言ってたし・・・)」
み「(あああ・・・やばい・・・息がかかってるだけで・・・もう・・・)」


>>395
み「大丈夫! 完璧に処置してあげるわ!!」
み「えっ・・・何で注射器!?」
397名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 14:17:55 ID:iGKPB1oT
>>396
発言者全部同一人物みたいになってんぞw
確かに頭文字「み」だけど…w
「南」と「美」みたいに区別しないと
398閉じた世界(南美希)0/10:2010/02/26(金) 22:29:28 ID:6Gw4aQEr
>>397 いや、逆に考えると……南と美希たんを限定しないことでどちらにも妄想できるということ……。
つまり、美希たん初めてのフェラに見せかけた、ベリーソード囮にしてゴメンネご奉仕――。
しかも相互になりきりプレイという高度な変態妄想もおkってことですかね!!
>>396 うん、ごめんなさい!

さて、投下します。南美希なんだ、でもフェラはないよ。うん、すまない。
>>252 とか>>279-280見て俺得わし得イヤッホオオオイと思って書いた。
フレッシュのサウラーとベリーたんがデリートホールに落ちちゃったんだぜ☆ミという46話妄想。
399閉じた世界(南美希)1/10:2010/02/26(金) 22:30:18 ID:6Gw4aQEr
「――い。おい、起きろよ。キュアベリー」
「ん……え?」
 低い声に、まどろんでいた少女の意識が覚醒する。
自分の名を呼ぶ、相手を求めて辺りを見回した。

「やっとお目覚めかい。随分と大物だね」
 酷薄な笑みを浮かべた青年と、目が合った。
「サウラー……?ここ、どこ」
「さぁ。デリートホールの中身なんて、興味ないね」
「……あぁ、そっか。あの時、私」
 そこで漸く、自分が置かれている状況を悟る。
彼の離そうとした手を、再び取って。そして、二人共落ちてしまったのだ。

「お前は、馬鹿なのか?」
「えっ」
 既に、先程の笑みはなく。
不機嫌に睨みつけてくる青年に、ベリーはつい身を縮こまらせてしまう。
「何でお前までここに落ちてるんだよ。そもそも、敵である僕を助けようとするなんて、お人好しにも程があるね」
「わ、悪かったわね。仕方ないでしょ、放っておけなかったんだから」
 少しだけ物怖じしながらも、少女は自分の意思を正直に話す。

「だから、僕はお前の敵だろうに」
「でも。『イース』と私達は分かり合えたわ」
 少女にとって大切な友人の名に、サウラーは益々眉間の皺を濃くした。
「……イースと僕を一緒にしないでくれ。虫唾が走る……ッ」
「そうかしら。あなたとあの子、似てると思うけど」
400閉じた世界(南美希)2/10:2010/02/26(金) 22:30:41 ID:6Gw4aQEr
 主への絶対的な忠誠心。
そして、それ故に自己を省みない危うさ。
だから。放っておけなくなってしまう。

「お前なんかに、僕の何が分かる」
「分からないわよ。……あぁ、そうね。きっとそのせいだわ」
「ハァ?何がだよ」
「何も知らないから。あなたのこと、知りたい。だから、私はここにいるのよ」
 多分ね、と付け加えると、少女は穏やかに微笑む。
その温い表情を見ていると、何故か怒りが消えていった。
代わりに沸いてきたのは、言いようのない愉快な気持ち。

「そんな、くだらないことのために」
「くだらなくなんてないわ。さっきも言ったじゃない。あなたとも笑いあいたいって」
 温もりと共に与えられた言葉。ああ、もう限界だ。

「はは、ははははっ。あー、馬鹿だ。お前達はどうしようもない馬鹿だ!っく、あっはははは!」
 笑い出せば、止まらなかった。
「な、何がそんなにおかしいのよ」

「ああ、本当に。どうしようもない娘だからだよ。君が」
「悪かったわね……ふんだ」
401閉じた世界(南美希)3/10:2010/02/26(金) 22:31:09 ID:6Gw4aQEr
 涙さえ浮かべて馬鹿笑いする青年に、キュアベリーは最初、腹を立てた。
けれど、その笑顔がとんでもなく晴れやかで、憑き物が落ちたようだったから。
仕方ないなぁ、と胸の中で呟くのだった。

 けれど、穏やかな時は長くは続かない。
「ああ、始まってしまったようだね」
「きゃあっ?やだ、何これ」
 周囲に散らばっていた廃棄物が、さらさらと音もなく消えていく。
ホール内の磁場による、分解。そして消去。
二人も例外ではなく、手始めに消えたのはリンクルン。
変身が解除され、身に着けた服も消滅。
異性の前で自分の意思を無視したあられもない姿にされ、美希は悲鳴を上げてしまうのだった。

「……っくしゅ」
 その叫びも、物理的状況により留められた。
「ああ、寒い……のか?」
 その通り、廃棄物処理場に温度調整機能なんてない。おまけにそろって素っ裸。
それは寒いだろう。けれどもこちらにも服はなく、暖められるものと言えば、一つだけ。

「え」
「これで、少しは寒くないかい?」
402閉じた世界(南美希)4/10:2010/02/26(金) 22:31:39 ID:6Gw4aQEr
 硬い感触と、温もり。
「え、や、寒いって、ええ?」
「何?まだ足りないって?これ以上くっつくのは無理じゃないかと思うけどね」
 美希の体は、サウラーの腕に納められていた。
「そうじゃなくって、ああ。もうっ、何なのこの状況ッ」
「裸で抱き合ってる」
「言わなくていいわよぉ!」
 真顔で告げられた事実に頭に血が昇っていくのを美希は感じた。
そして、ある違和感に気付く。

「……あの、っていうかさっきから何か当ってるんだけど」
 下半身に感じる違和感。
美希は保健体育の授業を思い出した。
「?……あぁ。君、男の裸見たことないんだねぇ」
 あからさまに馬鹿にした口ぶりに、つい彼女は言い返した。

「あ、あるわよっ。そんなの!」
「家族以外で?」
「ぅ……う、五月蝿いわねぇ!悪い!?こ、こんなの見たことも触ったこともないわよ!」
 父や弟と風呂に入ったことはあった。が、幼い頃の話だ。録に覚えていない。
それ以外となれば。現在絶賛進行形の案件一件のみである。
403閉じた世界(南美希)5/10:2010/02/26(金) 22:32:09 ID:6Gw4aQEr
「ふうん、なら触ってみる?」
「ええええ!?あ、あなたさっきから言ってることおかしくない!?」
 大いに動揺する少女と対照的に、青年は涼しい顔でひどい提案をしてきた。
「かもね。ま、もうお先がない訳だし?経験なら今のうちにしといてもいいんじゃないかい」
 どうでもよさげな口振りに。少女は興味と生来の負けず嫌いが頭を擡げた。
おずおずと、つついてみた。
「う……ぁ、なんか、びくびくしてる……」
「まぁ、器官の一種だからね」
「ふわぁ……」
 一本ずつ指が増えて、小さな手のひらが男性器に絡みつく。
先端から少しずつ擦り、根元へじわじわと這い上がる細い指。

「っ……」
「さ、サウラー?」
 僅かに身動ぎしたら、彼女にも伝わったらしい。制止を考えたが、すぐに放棄。
彼女の手に委ねた。
「あの、平気?」
「……あぁ」
「そ。び、敏感なのね」
 まだ伸びた手はそのままだった。
404閉じた世界(南美希)6/10:2010/02/26(金) 22:32:42 ID:6Gw4aQEr
「君のだってそうだろう?」
「は」
 一瞬の沈黙の後、少女は手を離すと自分の身体を覆い隠そうと身を縮こまらせた。
その身体はどう見ても全身真っ赤だった。

「……ああ、そっちも未体験か。それは失敬」
「う……」
「僕でよければ相手しようか?」
 冗談が八割占めた発言だった。
「えっ?」
「冗談だよ」
 少女は、黙り込む。
「……」
「何?怒ったの?」

 青年が焦れたように美希の顔を覗くと、彼女も真っ直ぐに彼を見た。
「……いいわよ」
「は?」
「だから、それ、しても……いいって言ったの」
 サウラーは一瞬理解が遅れ、ぽかんと少女を見る。
「自棄になったのか」
「違う、……寒いの」
「寒い?」
405閉じた世界(南美希)7/10:2010/02/26(金) 22:33:19 ID:6Gw4aQEr
「ん、だから……暖めて?」
 潤んだ瞳が、青年を捉えた。
「…………」
 考えるより、言葉にするより早く、身体が動いた。
「んんっ」
 唇が、重なる。サウラーは美希の唇の中を貪った。
「はぁ、はっ……んぅうっ」
 舌で弄び、空いている手で身体に触れた。

「!!んんんーっ」
 驚き、身を引こうとする美希。だが、拘束された顎のせいで、ままならない。

「……ふぁ……ぁ、んっ……んあ」
 膨らみをなぞり、その頂を押し潰して捻る。
未経験の刺激に、少女の身体は痙攣した。
塞いだ唇から漏れる声がもっと聞きたくて、顔を離す。
代わりに、弄っていない方の乳首に噛み付いた。
「ひゃぁっ!あ、やぁあんっ」
「もう感じてるんだ。淫乱だね、処女の割りに」
「何よぉっ、そうさせたのは、あなたでしょっ……ふゃぁ!」

 くびれた腰を撫でて、口付ける。そのまま手を回して、引き寄せた。
それから、秘部に手を伸ばす。さすがに殆ど濡れていないそこを、少しずつ解していく。
「はーっ、はっ、ぁ……ああっ」
 荒い息に混じる、甘い声。
湿りが足りないので、自分の唾液を指に垂らして更に広げていく。
406閉じた世界(南美希)8/10:2010/02/26(金) 22:34:00 ID:6Gw4aQEr
「ひあ……ぅ、あ……」
 触れられるのが恥ずかしいのか、少女は顔を真っ赤に染め、必死にそこから目を逸らしていた。
「んんっ、くぅあ……っ、っあ」
 執拗に指の出し入れを繰り返し、柔らかく濡れた指を舐めた。
「な、何してっ」
「舐めたんだけど?何?」
「何でそんなことするのよぅ……っ」
 美味しそうだったから、とは言いにくかった。

「知らないね」
「ふ、くぅ、んっ……」
 もう一度手を伸ばし、今度は掠めるように撫でた。
敏感になった身体にとても足りない刺激に、少女は切なく啼いた。
「ぁあっ。ンっ、うぁ……あッ」
 けれど、指で足りなくなったのはこちらも同じ。
それに、時間だって有限だ。
407閉じた世界(南美希)9/10:2010/02/26(金) 22:34:38 ID:6Gw4aQEr
「そろそろ、……行くよ」
「んぁ……っ。う……」
 少女に浮かんだ恐れや怯え。かつて見たときと、胸に広がる思いは随分変わった。
「……んっ」
 そっと、唇に触れた。髪を撫でて、そこにもキスを落とす。
彼女の瞳に写る自分が、ひどく情けない顔をしていた。

「サウラー」
「いい?」
「…………うん」
 短く、小さな返事だったが、彼にとっては充分だった。
「……っ、く。かは……ぅ」
「痛い?」

「あ……さ、うら……サウラぁ……っ」
 はらはら涙を流しながら、少女は青年の首筋に腕を絡ませた。
少し腰を引くと、繋がった部分から愛液と混ざった赤いものが見えた。
408閉じた世界(南美希)10/10:2010/02/26(金) 22:35:27 ID:6Gw4aQEr
「もうちょっと、だから」
 涙を拭い、奥まで貫いた。美希はあまりの衝撃に声も出ない。
あまりに痛々しいので、動く気にもなれなかった。
腕の中の彼女の震えが収まるのを見極めて、囁いた。

「キュアベリー」
「ふあっ……はぁ。な、何……?」
 口元には、気付かないうちに笑みが浮かんでいた。
「お前なんて、大嫌いだよ」
「……わ、たしだって、あなたみたいな陰険、んんっ、全然タイプじゃないんだから」
 そう言いながら、少女も少しだけ微笑んだ。

「でも、今……」
「……っ、あぅ……」
 自分らしくない、言葉が零れだす。
その流れに身を委ねようとした、その時だった。

――きゅあきゅあきゅあ〜ぷりっぷ〜

「ハァ?」
「し、しふぉ……くあぁっ!」

 眩い光が、彼らをデリートホールから掬い上げた。
409世界は開く(南美希)10/10プラスワン:2010/02/26(金) 22:36:47 ID:6Gw4aQEr
 ……それから彼らがどうなったか、って?
ラビリンス国内に設置された監視カメラに、こんな記録が残っている。

「なんだよその羽。邪魔臭い、っていうか刺さってるんだけど!」
「知らないわよ!っぁあん、そんなに掻き回したらだめぇ!!」
「走ってんだから仕方ないだ、ろッ」
「何よぉ、そっちこそ何でそんなに白くなってるのよ!王子気取りなわけ?」
「ハッ、そうだねぇ。なら、君がお姫様とでも言う気かい!」
「っや、馬鹿なこと言ってんじゃないわよーッ」
 駅弁スタイルで駆け抜ける二人。後に残ったのは賑やかな痴話げんかだったとさ。
410名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 22:42:22 ID:6Gw4aQEr
メモ帳に書いてたら最後ちょっとずれた、プラスワンでごまかしたい。
最初は中二病全開に当り散らす南とリア中だったんだけど、
メモ帳が飛んで南の頭のねじもいくつか飛んだようです。
あとオチ、実はもう一個あって、ガチ街中に落とされ
→ホホエミーナでなんか眠らせる(α波かなんかでそう)
→静かにしないと皆起きちゃうよ☆衆人環視で悔しいでもry的な。
いい加減美希たんに悪いと思わないの?てかベリーの羽で呼べんのかアレ。
と言うわけでこうなりました。
し……っと、り?何それ、食えんの?という仕上がりでさーせん。
基本アホっぽいのがすきなんだ。
あと「あんたなんか好きでもなんでもないんだかんね!」とツンデレしあいが出来て満足です。
411名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 23:04:46 ID:jnjHd29s
GJです!ツンデレセックス万歳wwwwww
412名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 02:07:32 ID:aypp3oPO
南美希いいよ!GJ!
413名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 03:16:05 ID:eS1e40in
オチにワロタw
瞬状態もいいが、サウラー状態だとエロさが増すような気がするな

なにはともあれお疲れ様!GJ!南美希最高!
414名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 09:40:42 ID:ayUxhAXU
グッジョブ
周りから色々とネタとか、からかいの対象にされそうなカップルだよな・・・w
415名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 15:57:44 ID:Dx8XuMtN
ラストシーンがナチュラルに脳内で再現できたwwwGJ!
416思い通りにならない(西東) 0/12 :2010/02/27(土) 22:21:05 ID:s9HLM2Lk
>>398GJ!「サウラー」と「南瞬」のベースの予感を感じた、
南美希はクールな美男美女が減らず口全開に叩き合うのがいいよね!でもべたべたでもいいよね!
もうなんでもいい!好きだ!

西東連作へのひとのリスペクト文章投下するよー
処理係ってのはエロゲ的発想であって、もちろん嫌いじゃないけども、
「管理国家」ってのをSF的に解釈したら性行為の扱いってこんなかんじじゃね?
という妄想スタートの西東初夜SS。

ごめんたいしてエロくないのに長いし、少女漫画だし、地の文ばっかり、でも投下するんだぜ



417思い通りにならない(西東) 1/12:2010/02/27(土) 22:22:06 ID:s9HLM2Lk
窓からは乱暴なまでの眩い光が射し込んでいた。朝だ、知っていた。
それでも東せつなは繭のなかのかいこのように布団にくるまったまま指先ひとつ出すつもりはなかったし、
西隼人も手持ちぶさたにパンダのぬいぐるみを撫で回すばかりで彼女を引きずり出すつもりはなかった。

ふたりとも、同じことを考えていた。
「こんなはずじゃなかった、どうしよう」と。

ほんの数時間前までは、まあ、容易いことではないだろうけれどそこまでおおごとでもないだろうと思っていたのだ。
事前にきちんと知識を仕入れて、シミュレーションを行えば、それなりにつつがなく終えるものだと思っていたのだ。
だって子供をもつ夫婦は例外なくしていることだし、恋人たちだってしていることだし、
個人レベルでは些事ではないが、社会単位でみればごくごくありふれたことだから。
セックスなんて、大事件にはなりようがないはずだったのに。
それなのに、どうしてこんなことに。

なぜ、いつもいつも思い通りにならないのだろう。
418思い通りにならない(西東) 2/12:2010/02/27(土) 22:22:58 ID:s9HLM2Lk
西隼人と呼ばれる青年と、東せつなと呼ばれる少女は、
紆余曲折を経て恋人どうしのような婚約者のような関係になっていた。
かつての故郷、「管理国家ラビリンス」には存在しなかった概念である。
「新しい国民」の生産は、データバンクによる精子と卵子のシャッフルと培養槽で行われていた。
妊娠期間や出産など非合理の極みだったし、生身での生殖行為もそうであると総統は判断していたのだった。

それでも生物である以上は発生する性欲のたぐいはホルモン投与と脳内ドラッグの一種で置き換えられていたし、
永きにわたる「自力での繁殖を必要としない状況」、「自由意志が剥奪された状態」は、
ラビリンス人という種族からあらゆる自発的な欲求そのものを少しずつ奪い取っていた。
緩やかに、種族そのものが死へとむかっていた。

「出張先」で、彼と彼女は生身の生殖を娯楽とする文化に触れたが、それはひどく野蛮で原始的に思えたし、
他の選択肢が無いからそうしているのだろう程度にとらえたものだった。
メールが普及しているのにわざわざ手書きの文字で手紙を書くような、無駄で意味のないことだろうと。

だがそれからいろいろあって、彼と彼女はそうした無駄なものを積極的に楽しむようになった。
あたらしい概念の関係もそのひとつで、これを二人はとても気に入っていたし、楽しんでいた。
で、まあ、なんというか、そろそろあれも試してみていいんじゃないか、
つまり野蛮で原始的で無駄で意味のないものに思えたあれを。
という議題が提示されたのが先月。

ふたりは故郷に、いわゆる「出張先」で見つけた素敵なものをたくさん持ち込みたいと考えていた。
目に見えるものや見えないもの、さわれるものさわれないもの。
生きるよろこびとうつくしさのもとになるもの。
我々は先人としてその行為を試すべきではないか、というような、
やたらに真面目ぶった、堅苦しい彼の主張に、彼女も堅苦しい顔で同意した。

その後たがいに、なぜ自分たちはそうすべきかという、政治的だったり、倫理面だったり、
社会面だったりの観点からじつに筋の通った自論の展開を行った。
「同僚」だった頃ですらここまでの緊迫感をはらんだ応酬はなかった。
どこぞに論文として提出できそうな整然とした論調。合理性国家出身者らしいやりとり。
が、つまり、二人の真意は一致していた。

ひとことでいうと、「待てない」だった。

だって好きな人が近くにいて、さわったりさわられたりしてもいいような許可が与えられてるのに、
そのうえまったくもって奇跡としか思えないが相手もそれを望んでいるっぽいのに、
なんで我慢しなければならないのか。
というか誰にも我慢しろなどとは言われてはいなかったが、それはそれ。
彼側の勤務シフトとか、彼女側の体調とか、そういうものを考慮したうえで、二週間後にしようという話になった。
その二週間後が、8時間前のことである。
419思い通りにならない(西東) 3/12:2010/02/27(土) 22:23:34 ID:s9HLM2Lk
時間前。

東せつなは、ベッドランプだけが灯された寝室のベッドの上で、
所在なさげにパンダのぬいぐるみをいじりまわしていた。
湯上りの肌に薄いピンクの部屋着、スクエアネックのタンクとショートパンツである。
特にどうとでもない部屋着を選んできたつもりだったが、
いつになくふとももや鎖骨をむきだしにしているような気分になって落ち着かない。
布団のなかに隠れてしまおうかとも思ったが、
それはそれでなんだかすごいやる気みたいでいたたまれない。

やっぱりブラは着けておいたほうがよかったのかしら自分で外したかったかしらとか体洗うの念入りにしすぎたかしらとか
そんなことをぐるぐるぐるぐると考えながらの彼女の目は思考のけなげさと裏腹にひどく凶悪に据わっていて、
メンチきられっぱなしのパンダは今にも彼女の握力でつぶれそうである。

(いえ、大丈夫よ、平常心よ。時間にすれば映画よりずっと短いわ。
裸見られるのだってたいしたことじゃないわ、だってみんなもともと裸なんだもの、そうよぜんぜんたいしたことじゃ)
「悪い、待たせたかせつな」
「いえちっとも… って キャーーーーーーーーーーーー!!!(←夜間につき小声/根が真面目なので)」
「え、え、なんだ、なんかおかしいか俺」
「や うわ え だって」
真っ赤になってうろたえる彼女を、わけがわからないという顔で彼が見ている。
なんでわからないの!と言いたいが言えない。言ってもぜったいわからない。

西隼人は、とりこんだあとに適当にそのへんにほうっておいたせいでしわだらけのシャツと
、いつだかロードワークのために購入し、今は部屋着にしているグレイのスウェットのボトムを履いていた。
乾ききっていない前髪が、いつものサイドでわけているときとまるでちがった印象になっている。
(どれだけ世界を探しても、あのしわだらけのシャツと毛玉ついてるズボン以上に
わたしをどうにかする衣服って無いんじゃないかしら…!)

まったくもってそんなことはなかったが、とりあえずその瞬間の彼女にとっては確かにそうだった。
なんのかざりもないおかげで彼の体躯を否応にも感じさせる、
襟首が微妙に伸びたシャツから見える胸筋、骨ばった足首とグレーの境、
そういったパーツのひとつひとつを視認するほど心臓が暴れたが、探すのをやめることはどうしてもできなかった。

西隼人のほうも、東せつなのことをまったく新しいものを見るような目で見ていた。
いままでだってそれなりに露出した姿は見たことがあったし、夏場の私服だってあんなものだった。
が、あのときと今とでは状況が違う。食品サンプルと本物の料理のように違う。
いま自分の寝床の上にいる彼女は、ただそこにいるだけの彼女ではなく、食べることができる。
脚や胸だけでなく、肩にかかる髪の先、まるいかかとの形にまでも煽られる。
自分はどうして今まで、こんなものと、同じ時間をなにごともなく過ごせていたのだろう。

「…えっと… その、最初になにをすればいいんだ」
やりたいことが多すぎて逆にどれから始めるべきかわからなくなった西隼人が、彼女の隣に座りながら尋ねた。
「そ、…そんなの、わたしにきかないでよ」
そのシャツをひんむいてやりたいという衝動でいっぱいの東せつなが答えた。
「ええと…じゃあ脱ぐか」
「もう!?」
「す、すまん!あとか!それはあとがいいのか!」
「どっちだっていいわよ勝手におかしな納得しないでよ!
…そうね… とりあえずキスとかしたらいいんじゃないかしら…」
「そうか…そうだな、キスなら知ってるしやったことあるもんな、うん」
420思い通りにならない(西東) 4-1/12:2010/02/27(土) 22:26:31 ID:s9HLM2Lk
キスならば確かに何度かしていた。
じゃれあいの延長のようなそれは、手と手をふれあわせたり躰を寄せ合ったりする行為の、
唇どうしがくっつく行為、くらいの認識だった。
くちびると舌はほかの部位よりも情報の伝達量が多いとは感じていたけれど、
それほど性的なものではないだろうという捉え方をしていた。
甘かった。
ドーナツに生クリームとメイプルシロップとジャムを乗せて
紅茶風味の角砂糖(ティーカップに入った例のアレ)を添えたように、甘い考えだった。
ベッドの上でするキスは、まるで意味がちがった。
じゃれあいのキスが散歩なら、ベッドの上のそれは登山口のそれだった。
これから途方もないなにかがはじまる、その入口のできごとなのだと思い知らされた。

薄い布のむこうの体温を感じながら、すきまをなくすようにいつもよりぎゅうぎゅうと、
ぴったりとくっつき合ったり、抱きしめたりしながら、
鼻や頬をかたときも離さずにいろんな角度で唇どうしをくっつけあった。
もっと、という気持ちから歯や舌の裏側を探りはじめたのは当然のなりゆきだった。
相手のからだの一部が自分のなかにあり、体液がまじりあう、けれどそれは口だけの話で、
躰はどれほど抱きしめても隔てられたまま、それがせつなくてよりいっそう押し付けた。

そのうち、どんな顔をしているのか見たくなって、少しだけ離れてみた。
舌を噛みあったまま、顔をながめることができればいいのに。
ひとつずつ順番にしなければならないなんて、不便なことだ。
「は…っ、ん」
「…くるしかったか?」
「ん…くるしいけど、いやじゃないわ」
頬骨に触れて、まじまじと、いままで口のなかをさぐったりさぐらせたりしていた男の顔を見た。
上気した顔は呼吸がいくらか荒れていて、青い目が少しうるんでいた。
人の多いところではやたらに注目を集める、男らしい、尖ったパーツの貌は、熱に溶けかかっていて、
ああ、このかおも好きだ、と胸の奥がきゅうっとなった。

「お前って、やわらかいな」
「…?」
「なんか…すげーやわらかいな、うん…骨も細そうで…」
なんだかやたらに感動したふうの彼は、彼女のまるい肩を撫で、二の腕をそっとさすった。
それだけで、背骨がぞくぞくした。
「…あなたはかたいわね。ぎゅってかためたみたいな硬さだわ」
その硬いからだに、自分のやわらかい肉がかたちをかえながらくっつくのは気持ちがいいとも思った。
彼もそうだといいのだけれど。
「あー… 先にあやまっといたほうがいいかも。俺、なんか、やばいかも」
「…うん、平気よ。平気」
421思い通りにならない(西東) 4-2/12:2010/02/27(土) 22:27:05 ID:s9HLM2Lk
東せつなの性行為への知識は、中学の保健の教科書にはじまり、
少女向け漫画や小説、青年むけ雑誌、書籍、その他を大量に読破したことで得たものだった。
まず知識面での理解から、というのは彼女の習性である。
知っていることならこわくない。
女子中学生が摂取する量としては膨大なそれらの情報を統合しての認識は、下記のようなものだった。

・女性向け媒体では転がってるだけで「あ…すごい…こんなの、はじめて…!」みたいなことにしてもらえるらしい
・男性向け媒体では男がちょっとなでたりさすったりするだけで濡れまくるらしい
・しかし現実はまったくもってそういうものではなく、特にはじめてどうしの場合は9割方うまくはいかないし、
長期プロジェクトとしてフェーズを分割するほうが無難である
・うまくいかせるには生物学的な知識と男女的な心理学とマナーは必須、転がってるだけなんてもってのほか
・処女は濡れにくいし感じにくいしイったりするのはものすごく稀である、ていうか無いと思ってもいい
・ゴムだけでなくジェルとかやらしい形をしたなにかとか、そういうものを使ったほうが合理的である

などなど、その他その他。

いまや東せつなは貯めこんだ知識でちょっとした見識者レベルになっていたが、
それは未知への恐怖と、やっぱり、期待が動機だった。
そして、夢は見すぎないで、とにかく真摯に、誠実にことに及ぶべきであるという結論。
だいじょうぶ、相手は彼なんだから。

そのような見識を前提に、東先生がどうなっていたかというと。
422思い通りにならない(西東) 5/12:2010/02/27(土) 22:28:02 ID:s9HLM2Lk
「あ…あぁぁあん、あっ、あっ、だめ、あぁん、はぁ、ん…っ、
はやと、はやと、や、そこ、もっと、うん…っ、き、もちい… あ、はぁ、あ…っ!」

転がってるだけで、ちょっとなでたりさすられたりしただけで濡れまくって感じまくっていた。
(な、なにこれ!?話が違うんじゃないの!?)
「やだ、あ、はやと、しらない、こんなの、こんなのはじ… ……」
「…せつな?」
「いえ…」
(危ない…言うところだった…! それだけは言えない…!)
べつに言っても問題は無かったはずだが東先生は何かを守りぬいた。

すでに二人とも衣服ははぎとったあとで、なににもさえぎられることなくさぐりあっていた。
東せつなは西隼人と呼ばれることもある青年のあらゆる面にずぶずぶに惚れてしまっていた。
凛々しい顔立ち、美しいカラーリング、均整のとれた体躯、それをだいなしにするような崩れた笑顔、
あるいは研ぎ澄まされた戦士の姿、おそろしく勘が鋭いかと思えば殴りたいほど頭が悪いところ、
彼のつくりだすもののすべて、彼と存在するすべて。

その彼が、なにもまとわず、ただのひとりとして、呼吸を荒げて、獰猛ななにかを自分のために押し隠しながら、
やはりなにもまとわない自分を欲しがって、まさぐっている。
どうにかならないわけがなかった。
ふれられたところから花が咲くような、あるいは穴があいてしまうような感覚。
どんどん自分にあいていくそれを埋めることができるのは、彼だけだと知っていた。
それでも、だから、もっと、さわってほしい。

うすく汗ばんだ肌と肌が触れ合う感覚はどこもかしこも気持ちよくて、
彼女は無意識にふくらはぎとか腕とかをすりよせるようにしていて、それが西隼人の意識をより煽った。
彼女が痛かったり怖かったりしないように、からだのあちこちを、
胸とかふとももとかそういうわかりやすいところからひざのうらとかまで、
いじりまわしながらも、その顔を、観察眼と、いくらかの支配感をもって見ていた。
ずっと知っていたはずの彼女の、はじめてみる表情、声、躰、感触、それらがあまりにも鮮やかで、
自分はいままでなにも知らなかったのだと言うことを知った。もっと知りたい。
のけぞる首のその白さ、くびのラインにつながる、耳、そうだ、みみだってこんなにやらしいパーツだなんて考えたこともなかった。

まるくて、なんだか複雑な形をしていて、かたいところとやわらかいところがあって、
体内へつながる器官、おまえこんなえろいもんさらして歩いてたのか、けしからん、喰ってやる。
「ひあ、ぁ!? は、はや、はやと、あ、あー…っ…だめぇ、それ、あぁ…っ」
舌とくちびるで、ひだりみみをねぶられて、東せつなは喘いだ。
自分の耳のうちがわの形を、軟骨の硬さを、みみたぶのやわらかさを、べたべたした彼の舌に這われて知った。
熱い吐息がゼロ距離で吹き込まれ、それは脳を揺らした。
東せつなは彼の声もすきで、吐息も好きなのは今日知ったけれど、
それらが交代で聴覚の器官におしつけられたくちびるから流れ込むのは、
なんというか、もうこれ以上すごいことなんてあるはずがないと思った。
423思い通りにならない(西東) 6/12:2010/02/27(土) 22:28:39 ID:s9HLM2Lk
けれどもちろんそれは思い違いで、それをするために、東せつなの肋骨と腰骨のあいまを撫でていた西隼人の手が、
肌をなぞりながら、脚のつけねにおそるおそるといったかんじで近づいていった。
うすい下生えを指先で撫でられて、それまでくたくたになっていたからだが、やはり緊張に固くなってしまう。
ぎゅ、とシーツを握りしめた。

「…せつな」
「ん…」
「……好きだ。その… こういうときに、言うものか、わからんが…あいしてる、ってやつだとおもう……きっと」
「…うん」

胸を大きな手で、やさしくつつむようにこねられて、からだとこころの両方からの穏やかな快楽でまつげを震わせた。
彼がこの器官を気に入ったのは先刻知った。
自分としてもそこをさわられるのは気持ちいいし、年齢のわりには発育がいいし色だってわるくないと自負しているところだから、
ひじやへそを撫でられるほどには「そんなとこいじっても楽しくないんじゃ」という罪悪感を持たずにすむ、よいパーツだと思った。
戦士だったころは邪魔でしかなかったから、手術での除去を真剣に検討していた場所。

「お前といると、いろんな気持ちがおおきくなる…
楽しいとか、うれしいとか、うまいとか、きれいだとか…まあ、それで、追い詰めたこともあったけど」
「ふふ… 思い返してみれば、あの頃も、悪くなかったわ」
「そ、そうか… それで、その今はな、そう…熱が」
「ねつが」
「そう…なんかもう、体んなかぜんぶ、どろどろのごうごうに燃えてて、これは全部、おまえのせいだ」
「わたしのせい」
「なんでか、これは、俺がひとりで抱えちゃいけない気がする…お前にも伝えなきゃいけない、思い知らせたい、…ここから」

ふいに、指先がそこに触れた。
触られてもいなかったのにそこはすでにシーツにしみをつくるほどとろとろで、ぬるぬるで、くち、と水音がした。
かあ、と、その音に今更ながら真っ赤になった。
いままでなんのためになにをしていたのかを、突きつけられた。
けれど見あげれば視界には彼しかいなくて、ここという場所がどこであってももう関係なくて、
つまり、言うなれば、彼の腕のなか、それ以外のどこでもなかった。

だいじょうぶ、相手は彼なんだから。

たった今咲いた薔薇のように彼女は微笑んで、彼の首に腕を回した。

「うん… おしえて。あなたの熱。 すきよ。 あいしてる、きっとね」
424思い通りにならない(西東) 7/12:2010/02/27(土) 22:29:08 ID:s9HLM2Lk
指は、案外たやすく入ってしまった。
なんの痛みもないことに拍子抜けしたけれど、そういうこともあるのだろう。
もう怖さはない、ただ、ひらいて、受け入れるのを待つばかり。
行儀のわるい食事のような音を、自分の秘密の場所をかき混ぜる彼の指がたてている。
恥ずかしい、それはもう恥ずかしい。
だけどいくらか誇らしくもあった、わたしのからだは、こんなに彼を待ちわびていて、そのために変化しているのだと。
肩や髪を撫でられ、いろんなところにキスされながら彼にあたえられるものにただ酔って、甘えた。
指は三本に増えていたのだけれど、まったく気づいていなかった。

いろんなものをつくりだしたり、きもちよくしたりする指が、いまはじぶんのなかにあって、
探っている、ひろげている、器官で感じる純粋な快感とおなじくらい、そのことに感じた。

「ひゃぅ…!? や、な、なにっ」
突然、かさぶたをむいたあとの傷口にじかに触れたような鮮烈な刺激を受けて、東せつなは高い声をあげた。
「んー? ここ、女の体でいちばんきもちいいとこなんだろ?ほら」
「はぁ、あ、や、やぁん、だめ、はやと、それ…っ」
親指が、彼女の熱く尖った蕾に、自身の蜜を塗りこむように円を描く。
急激に高いところへ連れて行かれるような感覚に、すっかり狼狽して、せつなは軽くあばれた。
「や、やだ、ほんとに、ほんとに待って…っ」
本当に怖がってる、と感じられた声音に、彼は親指の動きをやめた。
なかに入れた指はそのままだったけれど、彼女は、ほっと息をはいた。

「…痛かった、わけじゃ、ない…よな?」
「う、うん…あの、その… な、なんか、気持ちよすぎて…
だって、あなたにさわられるの…膝とか、そんなところでもきもちいいのに、
あ、あんなとこ、されたら… わたし、…おかしくなっちゃう…」
西隼人は、状況にそぐわないほど真剣な顔でなにかを思案した。
東せつなは、うっかりみとれた。
基本的に強引だけどやっぱりわたしのことを大事にしてくれる、ほんとにいやっていったら止めてくれる、隼人、好き…

「よし、続けよう」
「貴様!人の話をきいていたのか!?この馬鹿、ウエスター、やめろ、あ、あぁん、あ、はぁぁん、あ、や、だめ、」
純粋な肉体の快楽、とはいえそれも精神的なものがなければ得られないものだったのだが、とにかく、彼女はあられもなく喘いだ。
「なんか、くるっ、やー、はやと、はやとっ…!」
そうして彼女は大きく一度痙攣して、うちがわも手足もきゅうっと緊張させて、それから、くたりと弛緩した。
西隼人は少なからずおどろいた。
はぁはぁと浅い呼吸をくりかえす彼女に、指をぬいて、反対側の手で頭をなでてやりながらおそるおそる問いかける。

「……いったのか?」
「……し、しらない……っ…… いったことなんてないもん…」
「いや、だから、今の」
「わかんない、ってば…!」
甘い雲が脳をつつみこんでいるような感覚と、下肢の痺れに浸されたまま、
東せつなは、意地と根性で、腕をつかって起き上がり、ラリアットの要領で彼を寝具にしずめた。
その上に半分のっかるようにして寄り添う。

「…しかえししてやるわ」
微笑んだその艶美さは、イースでもキュアパッションでも、東せつなでもなかった。
あるいは三人分だったのかもしれない。
また知らない顔だ、と、西隼人はただその表情にうたれた。
あと、しかえしの内容に期待した。
425思い通りにならない(西東) 8/12:2010/02/27(土) 22:29:45 ID:s9HLM2Lk
東せつなは、彼の下腹部に手をすべらせて、そのまま、なんだかすごく熱いものをゆびさきで捉えた。
まだ怖くて見ることはできなかったから、指と、てのひらで、そのかたちを確かめてみた。
熱くて、湿度があって、固い。指でたどれば、彼の手の甲のように浮いた血管と、脈打つそれを感じた。
それにしても、自分のなかに入るものとしては、大きすぎる気がする。

先端の感触が人体として面白かったので、指の腹ですりすりしてみた。
「ぐあ、う…」
「…いたかった?はやと」
虎のうめき声のような唸りに、あわてて手を引いた。加減がわからない。
「あー…いや、痛くは、ない… 続けてくれないか」
やたらかしこまった口調と、片腕で強く肩口に額を押し付けられたことに不服を感じた。
これじゃなにも見えない。
それでも、触れた手をゆるゆると動かし始めた。
形を確かめるのではなくて、できれば、気持ちよくなってほしいと思いながら。
「ふ… せつな…っ」
ぎゅう、と抱きしめられた。
やっぱり、大きすぎる気がする…こんなの入れられたら内蔵の場所が変わる。
「ねえ、はやと…きもちいい?」
「く、ああ、いい……」
でも、変わってもいいかもしれない。
そうして、じぶんの内側が、彼にとってぴったりの場所になってしまえばいい。
だから、いくらかは乱暴に、強引にされてもいい。
いつも、気乗りしない自分を知らない場所へ連れ出すときのように、手をひいてくれるのなら、それで。

「っ… せつな、もういい」
さすっていた手を、ぐいとつかんで引き離された。
せっかく楽しくなってきたところだったのに、という気持ちと、なにかよくないさわりかただったのかしら、という不安を込めて彼を見上げた。
はたして、西隼人は、不満どころか真っ赤になっていた。この、少し怒ったような顔も、見たことがある。

これは、めちゃくちゃに恥ずかしがって、照れているのだ。
(な、なにそれ… わたしのこと、あんなふうにひっくりかえしたり、いじったり、舐めたり、噛んだりしてたくせに…!)
なんてかわいい人!と思った。
でも、今かわいいって言ったらいけないような気がした。
東先生がはじめて役に立った瞬間だった。

「も…もう、いいの?いいのに、出しても… わたしも、さっき、いったし」
「やっぱいってたのか…」
「黙れウエスター。…ほんとにいいの?」
「ああ。もういれたい」
簡潔な要望に、東せつなは赤くなった。
そして、心臓と、下腹部の奥がきゅうっとした。
いれる、いれるって、あれのことよね、あれが、入るんだ、どうしよう、ほんとにはいるの?
それでも彼はすっかりそのつもりになっているようだったし、彼女だって、もうずっとそうだった。
426思い通りにならない(西東) 9/12:2010/02/27(土) 22:31:08 ID:s9HLM2Lk
「あ…と、ちょっと待て、えーっと」
躰を起こした彼が、枕元、ランプの横に置いてあった箱を手探りで取ろうとした。
なにを探っているのか気付いたせつなが、その腕にそっと手を添える。
「だ…だいじょうぶ、それ、使わなくても」
それ。待機中にまじまじと商品名、ラベル、原料名などを読み込んでしまった(賞味期限という表記が気になった)、
避妊具、コンドームである。
「や、でも使わないわけにはいかねーだろ」

「ううん、ほんとに、だいじょうぶなの…その… 避妊薬、飲んできたから…」
「…………へ?」
言うタイミングがとうとうはかれなくて、告白がこんな直前になってしまったことを悔やみつつ、どうにか、言った。
「って…どこでそんなもん… 四ツ葉町じゃ買えない…よな…?
ラビリンスにだって無いはずだし…」
「…魔法が発展してる世界のほうで、そういうのがあって…
わ、わたしが使うのはもちろんはじめてだけど、信頼できる薬みたい」
「わざわざ、探してきたのか」
「いえ、サウ…  さ …  さが、 探して… きた、の、うん」
さすがに、今この場で他の男の名前を出すのは賢明ではない、くらいの考えはできた。



二人には、もう一人の同僚がいる。
彼にもいろいろあって、いっときはまっさらなこどものようであったが、時間が経過して現在は元通り、
というか以前よりも厚みのある悪役っぷりを備えた青年になっている。
中ボスから黒幕へのレベルアップである。

その彼は、いつもの邪悪げな、信用できない気配をまといながら、
彼女と二人でデータ整理をしているときに何気なく小さなビンをデスクに置いた。
ピンクの星の形をした、かわいらしいちいさな飴がたくさんつまっており、
見覚えのあるような文字でラベリングされている。
「…? なにそれ?砂糖?」
「いや、先日交易がまとまった国で購入してきた、魔法薬の一種だ」
「へえ。どんな効果があるの?空を飛べるとか動物と話ができるとか?」
「避妊薬だよ、美希に飲んでもらおうとおもって」
「ひに…!? う、うわ、ええ!? な、なんかなまなましいこときいちゃった…! ごめん美希…!」
「一応、僕のほうでも成分分析はしてみた。
とはいえ魔法のものだからコンピューターでの完全な解析はできないけど、
魔道理論の演算プログラムはできるからね…
問題ないようだよ、複数の次元にわたって使用されている信頼できる製品らしい」
「へ、へー…… そうなの、ふーん… へー…」
雑貨のような愛らしいビンに目が釘付けになってしまう。
効能を知る前とあとでは、なんというか、放つオーラが違って見えた。
なぜか頼もしいアイテムに見える。
「…イース、それ、ほしいのかい」
「え!? ぜ、ぜんぜん!?ちっとも!?」
「そうかい。じゃあ僕、ここに置き忘れていくから。
無くなってても気にしないから。
あの国の翻訳フォルダの場所はわかるよね? じゃあ、休憩してくる」
にやにやと席を立つその背中を蹴飛ばしてやりたい。
やりたかったが、あたりを見回し、誰もいないことを確認して、サッ、とその小瓶をポケットにしまった。
書店の万引き犯そのものの姿であった。

彼はひどい愉快犯で、シンプルな出来事を複雑にしては悦に浸る、根っからの策略と謀略好き。
実際その策略にまんまとおどらされたこともある。
だが、彼が恋人のことを大事にしているのは知っていたし、自分たちのことも大切に思っているのも知っていた。
ほんとにおかしなものは入っていないのだろうと思えた。
で、ラベルを熟読したうえで服用してきたのだった。
427思い通りにならない(西東) 10/12:2010/02/27(土) 22:31:48 ID:s9HLM2Lk
「探して、きたのよ… ええ…(サウラーが)」
「俺のために…? イース…!」
「ち、違うわ、あんたのためじゃないわよ、わたしのためよ!
あ、そうじゃなくて、赤ちゃんできるのがいやなんじゃなくて… その、だって、やっぱり、」
「やっぱり?」
「……わかってるんでしょ、ばか」
「いや俺ばかだから。わかんねーから、マジで」
にやけきったその顔をみればわかる、あきらかに嘘である。
だけどまあ言ってあげてもいいか、たまには、そう、たまには。そう思った。ほだされた。
その「たまには」は結構な頻度で発生していて、はたからみればこの二人はとんでもないバカップルだったのだが、
彼女としては充分に抑制しているつもりだった。

「…便利なものがあるのに、使わない理由なんてないでしょ… それに、わたし、あなたとするなら」
「うん」



「……なかで、出してほしいから……」



潤んだ瞳で、熱にかすれた声でそう言った彼女を見て、
なんというか肉体的な意味での暴発をまぬがれたのはデリートホールからの生還以上の奇跡だ、ありがとうシフォン様!と、
西隼人は謎の感謝をした。
脳内にシフォン様をたたえる鐘の音が響き、花吹雪が舞った。
そのくらい関係ないことを考えないと、あのプリプー言う生物に意識を集中させないと、
一瞬たりとも気を抜いたら俺たいへんなことになる。死ぬ。
脳内でシフォンの群れが大行進している。
なかでって、え、なにそれ、俺せいぜいナマでとかそのくらいのあれだと思ってたんだけど、
マジで?いいの?なか?なかってなかだよな?

水中の虎のようなものすごい形相で奥歯をかみしめた、彼に、東せつなは焦った。
どうしよう、はしたないことを言って引かれたんだわ!
「あの、あのね隼人、無理にそうしなくていいのよ、しろって言ってるわけじゃないの、わたしがそうしてほしいだけであって」

428思い通りにならない(西東) 11/12:2010/02/27(土) 22:32:14 ID:s9HLM2Lk
そのあとはもう嵐だった。
破瓜の感慨や余韻など一切なしに、一気に突き入れられた。
気づいたら足の甲が顔のすぐそばにあって、なんでこんなところに足がと思えばそれは自分の足で、
彼に足首を握られて、ほとんどからだを二つ折りにするような状態にされているのだった。
もう片方の手は膝裏をすくいあげるようにされていて、とにかく、がくがくと揺すられた。

「あ、ぁあ、あ、はや、はやと、だめ、いい、あぁ…! はげし、すぎ…! おねがい、もっと、ゆっくり…!」
「イース…イース、イース!」
「ああ、あ、はぁ…っ!」

燃えるほのお、熱いねつ、脳裏に真っ赤なルビー。
自分のからだがどうなっているのかわからなくなった、腕も脚も、燃えてしまったように。
ひたすらに自分をかき回す煮えたものと、自我のすべてを、牙を真っ赤な血で汚しながら喰らうけもの、
ただそれだけにあぶられ、焦がされ、死と破壊の恍惚に似たものに翻弄されるばかりだった。

乱暴とか強引とかそういう話じゃなかった、つぶされ、ねじれ、その、圧倒的な、赤。
まぶたのうらがちかちかした、星がまたたき、心臓が燃えている、耳を噛まれた、吹き込まれる、吐息、声のようなもの、
そこからも、からだのなかへ、彼が。



「はぁ…あ、んん…、はやと、はやと…」
金色の髪に指をからめて、呼ぶ、もうそれ以外の言葉がすべて抜け落ちてしまった。

吹き込まれる、注ぎ込まれる、その、いちばんおくで、爆ぜた。
その衝撃は砕けた星となり、燃えながら、いくつものかけらになって、堕ちていった。



そうして、宇宙の終わりのようなブラックアウト。

429思い通りにならない(西東) 12/12:2010/02/27(土) 22:33:07 ID:s9HLM2Lk
つまりそれが8時間前に開始されたことだった。

朝というのはリセットされる時間だ。
夜の空気を太陽が洗い流す、あたらしい日のはじまりの時間だ。
だというのに、この寝室のなかには夜の空気が満ちていた。
昨夜からの連続が途絶えていなかった。どれほど太陽が輝いていようとも、だ。

目が覚めればシーツは取り替えられていたし、あれほどべたべただったからだも綺麗に清められていた。
裸の上には彼のものであろう紺色のパジャマが上だけ着せられていて、
その広すぎる襟から自分の体をのぞいてみれば、
たったひとりにつけられたとは信じがたいほどの噛みあとやキスマークが残されていて、絶句した。
それにしても喉が腫れて痛い、と思ったところで、
水差しを持ってのんびりとやってきた西隼人と目が合い、
その目を見たとたんに昨夜の記憶が一気に襲いかかってきて、
肉食獣に遭遇した野兎のように布団のなかへもぐりこんでしまったのが、10分前のことだった。


東せつなは考えていた。
相当な脳内シミュレーションを繰り返したはずだったのに、
どれにも合致しない結果となったことについて。
(サウラーの、あのクスリにおかしな副作用があったんじゃ)
責任の所在を他に求めてみたが、心と躰は知っている。
あれはぜんぶ、ぜんぶ、自分だ。薬の副作用など一切関与しない、自分だ。
夢見るつもりはこれっぽっちもなかったのに、夢のように気持ちよくて、恥ずかしくて、幸せな時間だった。

まったく、思い通りにならないことばかりだ。
馬鹿にしていた同僚は恋人になっているし、
蔑んでいた「幸福」は自分の運命そのものとなり、
よくなるはずがなかった初体験は、このとおりである。

とりあえず、もういっかいしたい。いや、1回と言わず2、3回したい。
自分にだって、ああいう時間にしたいことがいくらか、そこそこ、それなりに、まあけっこう、あったのだ。
昨夜は翻弄されるばかりで思い出すこともできなかったけれど、次はもうちょっとうまくやれるような気がしなくもない。


西隼人も考えていた。
気持ちいいのだろうとは思っていた、思っていたが、あれほどとは思わなかった。
なるほどエロがらみのメディアがあふれまくるわけだ、と納得もした。
したが、本当に誰も彼もがあんなふうになるのだろうか?
正直、もっと、生理的なものだと捉えていた。
なのに、からだをつなげたとか生殖だとか、それだけでない、こころをまぜあわせてふくらませたような、
確かに混ざり合ったと信じた感覚もあったのだ。

すごかった、が、すごかったという感想しか出てこない。
もう少し具体的にわかるように、分析してみたい。
というかぜんぜん足りない。もう1回くらい、いや、2、3回くらいはしないと。
だが常識的に考えて、初体験の翌朝にそのまままた、というのは、非道だ。
彼女にひどいことはしたくない。したくないけど、したい。困った。



ふたりは、その要望をどう伝えるべきか、あるいは伝えないべきか悩みながら、
ただ無言で、まばゆい青空と陽の光が差し込み、スズメの鳴き声が響いてくる寝室にいた。
430思い通りにならない(西東) 12/12:2010/02/27(土) 22:35:25 ID:s9HLM2Lk
以上!
こ これだけ書いておいていちばんやりたかった描写できなかったよ!
エロってむずかしい!修行してくる!
あと4が改行規制にひっかかったから分割した!すまん!
431名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 22:37:55 ID:s9HLM2Lk
うわ名前欄そのまま…! あと3の冒頭は「8時間前」です… 消えます
432名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 22:41:38 ID:UPFSI3Nk
東先生!!!!感動しました!続きが読みたいです!
433名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 23:18:27 ID:AKl0ZbuQ
すっごいよかった!!
ちょいちょいイース様になるせっちゃんがオモロ可愛い!
読みふけっちゃったよ、ありがとう!
続き希望!!
434名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 00:05:50 ID:IipDCihX
GJGJGJ!!!
初々しい、初々しいよ西東!!東先生博学すぎるwww
ものすごい時間かけてゆっくりじっくり読んだよ!ほんとにありがとう!!
435名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 00:30:03 ID:BPRg1XnW
GJ!!!!!
超面白かった!一気に読んでしまった 
終始ニヤニヤしっぱなしw
もどかしくて可愛いくて愛しすぎる西東をありがとう! 

じゃ、これから2回目読んでくるw
436名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 03:32:06 ID:r+urcxGa
是非書けなかった部分とやらを期待。
437名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 04:20:52 ID:NUzplq72
素晴らしい…それ以外なんと言ってよいものか
調査入念だな…偉いぞ東先生w
ていうか長期プロジェクトとしてフェイズを分割ってww
まっさらな子供から黒幕へクラスチェンジした南さん…
南美希編も頼むいえお願いします
438名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 08:16:20 ID:KYZ3hDv3
GJGJ!
「美しいカラーリング」に爆笑したw
439名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 17:36:27 ID:4W7zbhiZ
わたし、膀胱(おしっこぶくろ)の尾が切れました!
440名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:30:11 ID:/YbDgXim
少女漫画西東GJ!
ツンでイース様になるせつなワロタw
プリプー様は素数かww
やりたかった描写とやらに期待してます!
441■つぼみのお散歩:2010/03/01(月) 01:24:54 ID:2fer+eEp
■つぼみのお散歩

その日も、おばあちゃんの温室をお散歩してたんです。
元気なお花や植物を見てると、私も元気になれる気がするんです。

でも、その日はなんだか様子がおかしくって。
なんだか、温室全体が騒がしい感じで、胸騒ぎがするというか。

『後でおばあちゃんに聞いてみよう。』

そう思いながら、お散歩を続けていたら。
温室の一番奥の角で人が倒れているのを見つけたんです。

「?!大丈夫ですか!しっかりして下さい!」

慌てて駆け寄り、必死になって声を掛けました。
倒れているのは、この間私を助けてくれた絶望先生でした。

先生の肩はすごく熱くて、目をぎゅっと瞑って、眉を寄せてとても苦しそうな表情でした。

『どうしよう、すごい苦しそう、なんとかしてあげなくちゃ…』
「っ!わたし!おばあちゃんを呼んできます!待ってて下さい。」

私じゃどうにもできない、おばあちゃんを呼んでこよう!
そう決意して、声をかけた瞬間。

先生が私の手をぎゅっと握ったんです。
私、びっくりしたけど先生が苦しいんだと思って。

「大丈夫です、必ず、助けを呼んで来ますから。」

精一杯笑顔を作って、先生をなだめてみたんです。
そしたら…

「きゃっ!」

ざあっとピンクの花びらが舞い上がって、なんにも見えなくなったんです。

『あ、これこの間と同じ…』

花びらが消えて、辺りが見えるようになると。
そこはもうおばあちゃんの温室ではありませんでした。

「ここは?」

ぼろぼろの山小屋のような、でもお日様がぽかぽかして気持ちいい…
って観察してる場合じゃなかった!

「先生、大丈夫で…すか、きゃぁ!」

さっきまで苦しそうにしてた先生がむくりと起き上がって。
いきなり抱きしめられちゃったんです。
いきなりだったから、すごく驚いてしまって、思わず悲鳴を上げてしまいました。

「いきなり何するんですかー!ままま、まだ早すぎます!」

すごく恥ずかしくて、頭に血がのぼっちゃって…
先生が病気なのも忘れて、突き飛ばしてしまったんです。
442■つぼみのお散歩:2010/03/01(月) 01:25:41 ID:2fer+eEp
ドォン

先生が倒れる音が響いて。
私、なんとことしちゃったんだろうって、先生に駆け寄りました。

「ごめんなさい!私、びっくりしちゃって。」

先生を起こそうと手を掴んだら。
私の心の中に、先生の考えてる事が流れ込んできたんです。

『それは、先生と私が繋がっていて…
先生は私の中にいっぱいいっぱい注ぎこんで…
すごく情熱的で…激しくて…』

それを見てるだけで、頭がくらくらして、耳まで熱くなって、危うく流されそうでした。

「こんなに苦しそうなのに、そんな事してる場合じゃないです!」

寸での所で踏みとどまって、病院に行こうとそう言おうと思ったら。
こんどは…エッチすれば治るみたいな…そんな気持ちが心に直接…

「それをすれば病気が治るんですか?」

騙されてるのかもしれない、エッチすれば治るなんて都合のいい事がある筈なんて…
でも、私を求めるイメージがすごくて…騙されてもいいかなって…思ってたかもしれません。

「分かりました。
でも…初めてだから…優しくして下さいね」

そう言った瞬間、先生にぎゅうって抱きしめられてしまいました。
先生の腕が、すごく気持ちよくて暖かくて。
先生の匂いも…すごくいい香りで。
もう、このまま死んでもいいかもなんて、それぐらい幸せでした。

先生が抱擁を緩めて、私の肩に手をかけて…
私は、覚悟を決めて…目を瞑って…

(≧∇≦)キャー♪

キスをして、ぽわぽわしてたら…
先生の手が私の服の中に入ってきました。

「ままま、待ってください…自分で脱ぎますから…」

先生に脱がされるのが恥ずかしくて、先生に背中を向けて…
上着を脱いで…スカートを下ろして…ぅぅぅ、やっぱり恥ずかしいよぅ…
私が抜いでる後ろでも、シュルシュルと衣擦れの音が…
先生が脱いでる姿を想像したら…あ、私もうダメかも。

そして気づいたんです。
私ってば、今日はよりによって熊さんパンツでした…とほほほ

熊さんパンツを残して、これ以上脱ぐ勇気がでなくて、胸を隠してもじもじしてしまいました。

というか、先生の心のイメージとか、抱きしめられたりとか、キスで感じちゃって…
乳首もちょっとだけどたっちゃってるし、パンツもちょっと濡れちゃってるしで恥ずかしすぎです。
443■つぼみのお散歩:2010/03/01(月) 01:26:02 ID:2fer+eEp
「きゃっ」

まごまごしてたら、脱ぎ終わった先生に…お姫様抱っこされちゃいました。
プリキュアの時に抱っこされたのとは違って…
先生と素肌が密着しちゃって…もう幸せすぎて死んでもいいです…

お布団に優しく降ろされた私。
先生の目を見るのが怖くて恥ずかしくて、ミノムシのようにカチコチに固まってしまいました。

そんな私を、先生は優しく頭を撫でてくれて…
「綺麗だよ」って言われた気がしました。

「あ…ぅんっ」

ゆっくりと目を開けると、先生の優しそうな顔が目の前にあって。
私が目を開けるのを見計らって、キスしてくれたんです。

「ん…ん…」

優しいキスをしたまま、頭を撫でてくれて。
そのまま、先生が私の上に覆いかぶさってきました。

「んっ…ふぁっ…」

先生が触ったところが…全部ピリピリ気持ちよくて…
変な声が出ちゃって、すごく恥ずかしい。

長い長い、夢のようなキスが終わって、トロンとした顔で惚けていると。
先生の両手が両の頬から、首筋を通って肩へと撫でるように進んでいきました。

「ふぁっ?ぁ…ぁっ?」

肩まで手がきたところで、首筋に顔を埋めて「チュッ」って音を立ててキスしてくれたんです。
それも一度や二度じゃなく、何度も何度もキスされて。
先生の唇が触れて、チュッて音を立てて吸われるたびに、ビクビクって電気が流れて。
あそこがキュンとして、もじもじ太ももを擦り合わせてました。

それから、先生のキスはどんどん下に下りてきて。
鎖骨を通って、おっぱいに向かって行ったんです。

「ぁっ?せんせ…ごめんなさ、くふっ?おっぱい…小さくて…はんっ?」

私のおっぱい小さくて、すごく恥ずかしくて、先生に申し訳なくて…
でも、先生はすごく一生懸命におっぱいを吸ったり舐めたりしてくれて。
私の小さな悩みなんか吹き飛ばすくらい、気持ちよくしてくれました。

おっぱいに夢中になってるかと思ったら、ちゃんと手は下を目指していて。
私のお腹をすりすり撫でながら、あそこは後回しにして太ももの方に。

いつあそこに手が伸びるか分からなくて、すごくドキドキしちゃって。
太ももの付け根とか、内股を撫でられて、ビクビクってすごく腰が痙攣しちゃいました。

それから、先生はお腹にキスしながら下に進んでいって…
最後の熊さんパンツを脱がされちゃいました。

『とうとう、するんだ…』
444■つぼみのお散歩:2010/03/01(月) 01:26:23 ID:2fer+eEp
パンツを脱がせたら、先生が私の上に被さってきて…そう思ったんです。
先生と私、生まれたばかりの姿で…
先生の下半身が太ももの間に入り込んでて…閉じれなくて…あそこが丸見えかも…
そして、あそこにカチカチになった先生の…おちんちんが…

「先生…私の初めて貰ってください」

先生の「欲しい」って気持ちがどわわって、心に直接流れ込んできて…
自然と、そう言っちゃいました。

先生は、すごく優しい笑顔で…頷いてくれて…
あそこに先生の硬いおちんちんが当たって…

「ふんっっっ!」

ぐぐぐって、先生のおちんちんが入ってきたら、ものすごく痛いんです…
先生も私の様子に気づいたのか、頬に手をかけてキスしてくれて…

「先生、私がんばりますから…」

先生ったら一生懸命私を気遣ってくれてたけど。
それでもずっと「欲しい」って気持ちは変わらなくて…先生のためならがんばろうって。
そう思って言ったら…

「※△☆×○!!!!」

先生のおちんちんが…ずんずんって入ってきて…
ブチブチって処女膜が切れる音がして…
先生のおちんちんが根元まで入ってきて…
さっきまでの幸せな気持ちとか全部吹き飛ぶくらい痛かったです。

「せんせっ…せんせっ…」

私もう泣きながら先生にしがみつくしかなくて…
すごく痛かったけど、先生に上げちゃうんだって一心で、先生の名前を呼びながらしがみついてました。

先生もずっと我慢してたんだと思います。
さっきまでの「欲しい」って気持ちじゃなくって、ライオンの咆哮のような…
すごい爆発したような気持ちが流れ込んできて…

火傷したみたいに痛いあそこに、先生のおちんちんがずんずん出入してて…
私泣きながらしがみついてるのに、全然止まらなくって…

さっきまでの優しかった先生はどこに行ったんだろうって思いました。
でも、先生の顔は…今にも泣きそうな苦しそうな顔でした。

先生のそんな顔を見たら、私まだがんばれるって思ったんです。

「ぁ…ぅ…」

どれくらい先生にしがみついていたか。
先生の腰が一際強く叩きつけてきて…お腹の中に熱い感じがじわぁって広がりました。

先生のおちんちんがビクビクって震えて、震える度にじわぁって感じが広がって…
全部出し切ったのか、おちんちんがあそこの中でしわしわっと縮んで行きました。
先生の顔がすごいほっとした顔になって…
痛かったけど…我慢してよかったって思えたんです。

「せんせ…大丈夫…ですか?」
445■つぼみのお散歩:2010/03/01(月) 01:27:11 ID:2fer+eEp
痛かったけど、なんとか我慢して先生に声をかけたら…
先生の顔がぼんって音がしそうなくらい赤くなって…

「ぅ…っ…」

先生のおちんちんが、むくむくって…あそこの中で…

… 全てが終わったのは先生が5回も射精した後でした。

先生が最後の射精を終えて、私の上にどさっと倒れてしまいました。
重くて、苦しくて、あそこがずきずき痛かったけど…
私ももう動く元気はなくて、そのまま二人で寝てしまいました。

ロマンチックじゃないですね、とほほー



『い、痛い…』

何時間寝たでしょうか、あそこがずきずき痛くて目が覚めました。

うぅ、あそこ痛いぃ
今何時だろ、お家帰らないと心配かけちゃうかも…
先生、元気になったかなぁ
はぁぁ、すごいふかふかで、暖かくていい匂いで…

色んなことが頭の中に湧いてきて、なんとか目を開けると…

どぉんと立派で柔らかな妖精、コッペ様の上でした。

…あれ?何がどうなって…

服はちゃんと来てるけど…
あそこはやっぱりすごく痛い…ゆ、夢じゃないみたい…

と、とりあえず起きなきゃ…
そう思って体を起こそうとすると。

「うっ、うぎぎぎぎぎっ…やっぱりだめぇ」

ちょっと力を入れてみたら、あちこち筋肉痛で起き上がれませんでした。
コッペ様の上で再びぺちゃんと潰れる私。

「コッペ様ぁ体中筋肉痛で動けないですー」

コッペ様にそれとなく助けを求めてみても、目をキョロキョロさせるだけでいつものコッペ様。
『ぁぁぁ、どうやってお家帰ったらいいんだろう…』

「あらつぼみ、コッペの上で気持ちよさそうね」

コッペ様の上で途方に暮れているとおばあちゃんの朗らかな声が!

『あわわわ、どうしよう先生とエッチした筋肉痛なんて言えないし、えーとえーとえーと』

「う、うん。え、えりかとね、サッカーして遊んだら全身筋肉痛なの。
お、可笑しいよね、あは、あはははは」

わ、我ながら苦しい言い訳…
446■つぼみのお散歩:2010/03/01(月) 01:27:48 ID:2fer+eEp
「まあ大変。つぼみ一人で帰れる?
ダメそうならもうすぐ園を閉めるから、おばあちゃんと一緒に帰ろ。」

「あ、ありがと。全然動けそうにないから、ここでもうしばらく寝てるね。」

「うふふ、遊んですぐ筋肉痛なんてつぼみも若いのねぇ。
コッペ、悪いんだけど、ここ閉めるまでつぼみを見てて頂戴ね。」

おばあちゃんの話を聞いてるのか聞いてないのか、目だけをキョロキョロさせるコッペ様。
それなのに、おばあちゃんは納得したように微笑んで、歩いていきました。

優しいおばあちゃんの助け舟で事なきを得たんだけど…
先生どうなったんだろう…心配だなぁ…
447■つぼみのお散歩:2010/03/01(月) 01:34:10 ID:2fer+eEp
ふぃぃ、初めてのSS投下です。

基本的に悔しいでも感じちゃうが好きなのに
こんなSSが出来ちゃいました。

最後尻切れトンボですね。
SSって難しいですね。

発情期のコッペ様に騙されてエッチしちゃったつぼみって感じのお話です。
これって作中に盛り込めなかった言い訳ですよね。
448名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 06:14:06 ID:C1p1RuvI
GJ
だが、絶望先生呼びはどうかと…
449名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 06:46:21 ID:eqKo48DG
つぼみはきっと絶望先生の漫画読んでたんだよw

>>447
GJ!
450名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 08:40:37 ID:RiiV10ox
>>447
コッペ様ワロタwGJ!
451名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 15:42:56 ID:nuDcNW3o
顔文字で脱力したが、GJ!w
「先生」という呼び方はなかなか隠微で自分は好きだ。
452名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 22:36:07 ID:jTg/GDcv
今週のクモジャキーさんがフラワータクトを返すシーンで

ブロッサム「タクトを返してください!」
クモジャキー「いいだろう、そら、股を開け、お前の股間に返してやるきに」

とかいうのを想像してしまった
453名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:08:02 ID:BXjnyrJq
クモ×つぼのエロ萌えるかも

えりかは今のところ男に興味ある描写が一切無いせいか
男との絡みがピンと来ない
女との絡みはピンと来るけどw
454名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:10:49 ID:fTLbOmMx
えりか元気よすぎてエロイ想像難しいw
455名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:24:43 ID:BXjnyrJq
つぼみは内気で敬語キャラだからエロい意味でいじめがいがあるな
456名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:39:41 ID:o2PuZ6fA
>>454
カリスマモデルのももかはモテモテで、男をとっかえひっかえセックス三昧。
えりかはその様子を覗き見して、自分の部屋でオナニーに耽るのが精一杯。

「なによ、もも姉なんか・・・あたしだってエッチくらい・・・」

そんなえりかの、萎れかけたこころの花を奪い取るサソリーナ。
川原に捨てられていたダッチワイフに命を与え、デザトリアン誕生。
暴れるダッチワイフのデザトリアンを止めようと、キュアブロッサムに
変身するつぼみだったが、

「ももねえのドスケベ、インラン、ヤリマンー!!
 あたしだってセックスしたいよー!!」

という、デザトリアンの叫び声にたじろぐのであった・・・



こんなんでどうよw
457名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:46:31 ID:iTaNONyf
ハトプリで書くとしたら博士×ダークたんだな。
あまりの出番の少なさになかなか妄想が湧いてこないのが難点だ。
458名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:48:34 ID:jTg/GDcv
>>457
まだ情報が出てないせいか俺の中では愉快な博士とクールにあしらうダークたんという妄想が離れない
459名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:51:12 ID:fTLbOmMx
俺の中にはよいこのダークたんが博士によって悪い子にされる妄想が
460名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:05:41 ID:G5HAjJ/L
>>458
突っ込みのムーンライトですねわかります
461おふろでやりたいほうだい(南美希):2010/03/03(水) 22:24:21 ID:Mf6UA6yl
そして返り討ちにあって突っ込まれるムーンライトさん余裕です。
さて、投下。フレプリ南美希。
お風呂ネタ。たまにはデレてもいいじゃない。
462おふろでやりたいほうだい(南美希)1/11:2010/03/03(水) 22:25:11 ID:Mf6UA6yl
 ざぶん、ちゃぷん。水の音が響く。
温かな湯に身を委ねる青年は、バスタブの端に腰掛けた少女の名を呼んだ。
「みーき。なに塗ってるの」
「マッサージ用の……まぁ、塩ね」
 少女はざらっとした白いものを腕に塗ったくっていた。
「ふぅん」

 美希の細い肩が跳ねた。
「ってちょっ、瞬ッ、やぁんっ」
 少女の腕を、赤い蛇が這った。
「しょっぱい」
「塩って言ったじゃない。っていうか食用じゃないんだけど」
「なんでそんなの付けるんだい?」
「そりゃ美容の……女の子は色々あるのよ」
 彼の顔を見て、何故か口篭る美希だった。
「大変なんだね」
美希は傍らの洗面器に湯を掬い、塩を洗い流した。
463おふろでやりたいほうだい(南美希)2/11:2010/03/03(水) 22:25:43 ID:Mf6UA6yl
「折角のお風呂だもの。使える物は使っとかなきゃ」
「へぇ、そりゃすごい」
「あなたこそ、結構長風呂って聞いたけど」
 浴槽へ身を滑らせると、青年の腕がすぐに伸びてきて肩まで湯に浸される。
「まぁ、あのふたりよりかは長いかな」
 彼の仲間達は総じて早風呂らしい。
「何してるの?」
「風呂入ってる」
「そうじゃなくて」

 瞬は少し考えるように鼻の頭を掻いた。
「って言われても、ほんとにぼけっとしてるだけだから」
「あなたが?想像付かない」
「そう?いつもいつも考えてばっかりじゃ疲れるからね」
 首を伸ばし、天井を仰ぐ青年。言葉通り、平常時よりも緩んだ表情をしていた。
464おふろでやりたいほうだい(南美希)3/11:2010/03/03(水) 22:26:38 ID:Mf6UA6yl
「そっかぁ。お風呂はリラックス効果も高いしねー」
「うん、今日はとっておきの入浴剤もあることだし」
 そう言うと、瞬は少女に後ろから抱きついて髪に顔を埋めた。
「なぁに、あたしは入浴剤扱いなわけ?」
 仕方なさそうに少女が笑う。振り返り、青年の額に張り付いた髪を払った。
「そうそう、最高にリラックスできるよ」
「もう、くすぐったいってば……」

 少女の伸ばした手を取って、軽く唇で触れる。
その後はお互いに指を絡ませあった。
彼の開いた手が少女の頬を包む。顔が近付いて、そのまま唇が重なる。
青年の手が、頬から肩へ、さらに腰に寄せられる。

「……お湯、後で抜いた方がいいわね」
「そうだね」
 瞬が美希の首筋に口付ける。髪があたってくすぐったい。
「んぅ」
 青年は自分の足の間に座り込んだ少女の腰を抱き上げると、180度回転させた。
465おふろでやりたいほうだい(南美希)4/11:2010/03/03(水) 22:27:31 ID:Mf6UA6yl
「う、後ろからするの?」
「うん」
「……まぁ、いいけど」
 なんとなく恥ずかしい。今更な気がして言えなかったけれど。
さらさらと細い髪が、美希の背中を流れて濡れる。

「んっ……ふぁうっ」
 青年の指が、白い肌を伝う。
「ココ、痛い?」
 とん、と突かれたそこには、滑らかな肌に残る薄い亀裂。
「あぅ……ぁ、そこ、まだ残ってたんだ」
「うん」
「ひゃ……っいっ」
 僅かに残った傷痕に、歯を立てた。
少女が苦痛の声を聞いて、瞬は暗い情欲が満たされた気がした。
「ごめんね」
「どうして、謝るの」
 美希が振り向く。その視線に耐えられなくて、顔を背けた。
「今も君を傷付けてる」
 少女に惹かれている。大事にしたいと思う以上に傷付けて、自分以外考えられないようにしてしまいたい。
そんなくだらない独占欲に囚われてしまうほどに。
466おふろでやりたいほうだい(南美希)5/11:2010/03/03(水) 22:28:06 ID:Mf6UA6yl
「噛み癖、知らなかった」
 知れず皺の寄った彼の眉間を、少女は優しく小突いた。
「ん……」
「他の人には、してないでしょ?」
「うん」
 
「なら、許してあげる。だから、そんな顔しないでよ。らしくないじゃない」
「……君と一緒にいると調子が狂うんだ」
 バツが悪そうな顔。これだって私だけのものなんだから。
「あら、奇遇ね。私もよ」

「余裕がなくなって、どう扱っていいのか分からないのに。手放す気も更々ない」
 ヘタレた本音が零れる。
「こっちだって、いっつも胸がどきどきして死んじゃいそうなんだからね」
「それは困る。君がいない世界じゃ僕、笑えないし」
 皮肉の混じった笑顔。でも、ほんの少しだけ甘さが残っている。
467おふろでやりたいほうだい(南美希)6/11:2010/03/03(水) 22:29:01 ID:Mf6UA6yl
「甘えんぼうさんねぇ」
「君が甘やかすからだろ」
「ふふ、照れてる」
「……後ろ、向いてて」
 大いに照れている。表情は殆ど変わっていないし、白い顔はいつも通り白いまま。
でも。彼女にだけは分かってしまう。だから見られたくない。
そんな彼を微笑ましく思いながら、美希は大人しくバスタブに向き直った。

「んぁっ」
 いつもより少し強く。長い指が少女の胸に伸びた。
「あれ、胸ちょっとサイズ変わった?」
 指先で触れる感触に、青年は小首を傾げる。
「え……ぃあう」

「そういえばさっき付けてたの、新しかったね」
 脱衣所に置かれた下着は真新しいモノトーン。
「そんなとこばかり見てないのっ」
「揉めば大きくなるって迷信だと思ってたんだけど」
 手首を回し、丸みを楽しむ。
「はぁ……んっもう、すけべぇ」
「そうだね」
468おふろでやりたいほうだい(南美希)7/11:2010/03/03(水) 22:29:42 ID:Mf6UA6yl
「でも」
 少しだけ恥ずかしくて、耳が赤くなっていないように祈りながら呟く。
「ん?」
「そういうところも、……すきよ」
「…………ありがと」
 それなりの時間が掛かった返礼に、美希は思わず噴出した。
「また照れてるでしょ」
「五月蝿いよ」
 誤魔化すように先端を摘むと、少女は甲高い悲鳴を上げた。

「はぁ……瞬……」
 甘い呼び声に、もう我慢なんて出来なかった。

「んっ……ぁあ」
 既に大分温くなった湯の中で、少女を犯した。
「ぅあ、はい、って……あ、すごく、入ってくる……のっ」
 水の跳ねる音を聞きながら、美希の身体を抉る。
「あくっ、あ、んんぁ!」
 震える腰を、引き寄せる。
赤く染まった耳に齧りつく。
469おふろでやりたいほうだい(南美希)8/11:2010/03/03(水) 22:30:24 ID:Mf6UA6yl
「みき」
「な、なに……?」
「僕も、君が好きだ」
「っ……ひぁあっ」
 その言葉に、身体が真っ先に反応した。
「んも……やぁっ、や、はぅ……くうぅ」
 自分の中が熱い。
溶けてしまいそうで、身動ぎすれば、それさえも刺激にしかならない。
「やーらし……」
「だ、れのせ……あぁん」
 言い返すことも難しく、最後は甘い呻きと消えてしまう。

「そういう分かりやすいとこ、好きだよ」
「ううう、うるさいうるさいっ。もう、意地悪」
「先に僕を苛めたのは君だろ?お互い様」
「いじめて、なんか……ぁっ」
「嘘はいけないねぇ」
 形のいい尻を撫でて、少しだけ悪戯する。
「ん、そこ違う……っ」
470おふろでやりたいほうだい(南美希)9/11:2010/03/03(水) 22:31:01 ID:Mf6UA6yl
「こっちも好きなくせに」
「うくぅ……ッ」
 割れ目をゆっくりなぞり、その奥を刺激してやる。
そちらの処女もとっくに頂いているので、そんなに恥ずかしがることもないのだが。

「んん……ぁぅう」
 艶かしい少女の声に、寄り道している余裕が削られていく。
「ま、先にこっちから……だね」
 穿つ角度を変えて、更に攻め立てる。

「あっ、そこ……ぅああッ、ンっ」
「ここがいいんだ?」
「んっ、んぅ……やっ」
 羞恥で咄嗟に首を横に振った少女の腰をしっかり捕らえて、首筋に吸い付く。
471おふろでやりたいほうだい(南美希)10/11:2010/03/03(水) 22:31:36 ID:Mf6UA6yl
「嫌じゃ、ないくせにっ」
「ひあ……っ、あ、あたま、おかしくなりそ……ッ」
「なら。とっくに僕は壊れてるよ」

 美希が振り返ると、視線が合う。
彼女の瞳からはぼろぼろ涙が零れ、涎が唇の端から垂れて銀糸のようだった。
「ぅ、しゅ……瞬っ、さうらぁ……す、きっ、すき……っ」
「殺し文句ありがとう」
 留めの一撃を放つ。
「あ――く、ふぁあぁぁっ!!」
 少女の一際高い嬌声が、浴室に響いた。
472おふろでやりたいほうだい(南美希)11/11:2010/03/03(水) 22:32:27 ID:Mf6UA6yl
 どろどろのでろでろになった湯を抜き、新しく張り直して。
気だるげに美希はお湯のベッドに横たわった。
「……つっかれたぁ」
「まぁ突いたけどさ」
「そうじゃないわよ、もぉ」

 瞬は美希の髪を掬って、手のひらで泡立てたホイップを乗せた。
「髪、洗うの上手ね」
「そう?自分の洗ってたせいかな」
「無駄に綺麗よね、あなたの髪」
「僕は君の髪のほうが好きだけど」

「……ありがとっ」
「照れてる」
 くすりと笑う青年の顔面に水鉄砲を撃ち込んだ。
「ばか」
473ハートキャッチ変身バンクが実にけしからん:2010/03/03(水) 22:36:16 ID:Mf6UA6yl
個人的に噛み癖ありそうなのは南と東。
せっちゃんは別ネタで西さんの鼻に食いつく予定
うっかりすると南さんが「ゾクゾクするねぇ」言い出しそうになる。
あと妄想してみた入浴時間、早い順。
西(カラスの行水、ただし肩までちゃんと入る)>>イース(シャワー派)>せつな(桃園家で湯船の素晴らしさを云々)>南
せっちゃんが少しだけ長湯になったのがミソなんだ。
誰かちゃんと肩までお風呂に入るようになった東さんに感動しちゃう西さんを下さい。
474名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 23:07:25 ID:UYCNDm8Q
風呂場のシチュエーションっていいよね
ごちそうさまです
475名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 23:25:44 ID:LctnfkOf
瞬美希
お風呂いちゃいちゃごっつぁんでしたw
476名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 23:39:48 ID:isbL9Zs7
>>473GJ!
ちょっと待て…そちらの処女も、だと…?
477名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 00:22:54 ID:ca65Hq7u
すでに後ろも……ゴクリ
478名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 02:30:47 ID:EdoCFxMR
GJ!
美希が瞬呼びとサウラー呼びする所よかったなー
…というか…後ろもすでに…だと…?
南さんマジパねえっす
続き全裸待機で待ってます
479名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 11:30:56 ID:KfErT5cQ
>>473
GJ
そのアナザー・ヴァージン喪失の話もお願いしたい

で、その題名
どうにかならんのかw
480名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 20:49:59 ID:RLXTv3WU
GJ! みきたんはちゅうがくせいなのになんでこんなに20代後半のOLっぽいんだろう…
そしてそれがよく似合うんだろう… ワインとか持ち出しても全然違和感ない。
アロマか。アロマのせいか。

>せっちゃんは別ネタで西さんの鼻に食いつく予定
kwsk

>誰かちゃんと肩までお風呂に入るようになった東さんに
感動しちゃう西さんを下さい。

わたしにもください

481名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 00:53:45 ID:YNZm79qk
あぁそういや14歳だったな
読みながら想像した美希タンは普通に20前後くらいで考えてたわwww
482名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 01:12:33 ID:P2qVZC6a
だめだ…西東で風呂を想像してもなんだかエロスに繋がらない…
「よーしちゃんと10数えろよー」みたいなのしかでてこない、何故だ。
483名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 03:29:11 ID:NxDWCXD7
>>482
わかる気はするwww
484名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 08:29:37 ID:3btVIYB+
>>482
いやまぁ、そういうのもアリといえばアリだなw
485名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 08:57:36 ID:e+ARs901
西とせつなはカップルというより兄妹か親子に見える
486名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 10:30:21 ID:A7HstybV
>>485
年の差もあるし手を出すときに多少の罪悪感はあるだろうな。



だがそこが萌える
487名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 11:34:44 ID:9YDW9oYl
西とせつなは、恋っていうより家族愛のほうが大きそうだ。

なのにやることやっちゃうのが萌えるんだ
488名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 13:04:51 ID:tW9TSVzM
お前らとはいい酒が飲めると思うんだ
489名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 15:15:55 ID:VmACi7Hd
フレプリもいいが、ハトプリはまだかのぅ
490名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 15:33:49 ID:HdOkWGEG
>>489
個人的にはキャラデザが子供っぽい(お邪魔女効果で小学生的認識)し有効な相手キャラがクモさんか生徒会長…はちょっと無理あるなぁくらいの意識だからエロにつなげられない…
目を覚まさせてくれる職人さんに期待
491名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 17:12:25 ID:M8tZ7Cgk
ハトプリの作画はなんかペコちゃんみたいになってるな
492名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 18:02:52 ID:Irrnqq8q
今日の放送のブロッサムの太ももでポテンシャルは示したと思うんだ
後はどれだけ妄想を膨らませるか
493名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 18:54:41 ID:Ix30Suuh
>>490
絶望先生いるじゃん
494名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 08:28:21 ID:uTKnIFvw
絶望先生はもうちょっと本編で活躍して欲しいね。
495今日も明日も:2010/03/08(月) 21:20:22 ID:ZzqU+Z2J
しかしつぼみの「せんせぇ」はガチ。
あと地の文書くときちと困るんだよね。
で、投下するのは西東です。
元ネタは>>365 せつなにイースコスしてもらう西
から。もうできあがってるおふたり、根底に南美希
496今日も明日も1/14:2010/03/08(月) 21:21:07 ID:ZzqU+Z2J
「……ぁ。あっ、んァあ……ッ、う、ウエスターぁッ」
 高い、甘ったれた女の声が、男を呼ぶ。
「イース……イース」
 応える声は、少女の名を呼ぶ。掠れた声に、更に少女は乱れる。

「ひ、ぁ……ぁあ、もっと、強く突いて……あなたでいっぱいにしてぇ……」
 銀髪がベッドに舞う。白い肌には、赤い痣が無数に刻まれていた。
「イースっ」
 先程から、彼は少女の名しか呼ばない。
けれど、彼女はそれで良かった。

「も、くあ……よんで、わたし、あなたの声、っききた……!くぅっ」
 込み上げる衝動に、身体が戦慄いた。
月明かりの下、ふたりは果てた。
497今日も明日も2/14:2010/03/08(月) 21:21:30 ID:ZzqU+Z2J
 昼下がり、少し遅い食事を終えたせつなは、ぶらりと休憩室に入った。
そこには、ため息をつく青年が座っていた。
馬鹿でかい身体を丸める姿は、どこか可愛い、と彼女は思っている。
さて、どう声をかけたものか。そう考え、少女は先程すれ違った友人のことを思い出した。

「隼人、美希たちと何話してたの」
「うおっ?お。い、イース。なんでもないぞ!」
 どうやら、彼は彼女の入室すら気付かなかったらしい。
つい、昔の呼び名を呟く。そして、あからさまな嘘をついた。
「……」
 少女はむう、と顔を顰めて押し黙る。
「……せつなぁ」
「…………」
 視線だけで、まだ足りない、と意思表示する彼女に彼はすこぶる弱い。
「……あーもう、分かった、話すから。な!」
498今日も明日も3/14:2010/03/08(月) 21:22:41 ID:ZzqU+Z2J
 彼の話を聞き、少女は首を傾げた。
「ブルンを貸して欲しい?……あなた、女装癖があったの!?」
「なわけないだろ、サウラーじゃあるめーし」
「サウラーならやってくれるわね、確かに」
 『僕、完璧』とか言ってる耽美的で妖艶なツインテールがふたりの脳内を駆け抜けて行った。

「だろ?いや、それはいいけど、なんで女装になるんだよ」
「だって。プリキュアになるってことじゃ」
「違うって」
 フレッシュガチキュア☆マックスハートなんて、冗談にもならない。
「じゃあ何のため?」
「えと、アカルンは転移が出来るだろ?」
「うん」
 自分の相棒の名に、こくりと頷いて応える。

「で、話の流れでブルンは何が出来るのかって聞いて」
「ええと、確か色んな服が出せる……まさか」
 青年の思考をトレースして、弾き出した答えに少女は口篭った。
「……イースの服はだ……せ、るのかな……って、あの、イース?」
「――っもう!」
499今日も明日も4/14:2010/03/08(月) 21:23:06 ID:ZzqU+Z2J
「って、やめ、くすぐってーって!」
 せつなは隼人の膝に滑り込み、その鼻先に噛み付いた。
「ううう〜っ」
「いて、ごめんって、っせつなぁ、勘弁してくれよぉ」

「そんなにイースがすき?」
 齧りついて歯型の残った鼻にキスを落とす。
「そりゃあ、まあ」
「……私より?」
 太い眉毛に唇をくっつけてみた。
「お前はイースだろ」
「私、せつなだもん」
 今度はおでこをこつんと重ねてみる。
「でもイースだろ」
「そう、だけど……」
 胸に渦巻く嫉妬に、少女の眉は八の字になる。

「ど、どうした?何でそんな顔すんだよ」
「だって、今より前の私のほうがいいんでしょ。今ここにいる私より、イースが」
 青年の頬っぺたを挟んで、10cmもない距離で見つめあうふたり。
「どっちも大好きに決まってるだろ」
 当たり前の様に吐き出される殺し文句に、少女は死ぬかと思った。
500今日も明日も5/14:2010/03/08(月) 21:23:46 ID:ZzqU+Z2J
「……反則」
「え?」
「なんでもない。隼人の馬鹿」
 せつなは彼から身体ごと背ける。赤くなった顔をみせないために。
「なんだよ〜。つかさ、さっきの話な」
「う、ん?」
 彼が少女の耳に唇を寄せる。

「昔の方が良かったか、ってやつ」
「ぅ……」
 耳元へ掛けられる吐息に、せつなの胸はまた悲鳴を上げる。
「そうだなぁ、どっちかってーと、俺がどうのってよりかはお前の問題なんだよなぁ」
 少しだけ赤みの取れた顔で、少女は振り返る。

「何それ。意味わかんない」
「や、ええと、んー。『イース』だった頃、お前、俺……『ウエスター』のことどう思ってた?」
「……単純馬鹿。脳筋馬鹿。出撃数とノルマ達成が反比例の大馬鹿」
 思案の後、彼女から出てきたのは辛辣かつ事実。棘が含まれているのはご愛嬌。
「ひでぇ……」
「聞いてきたのはそっちじゃない」
「そりゃそうだけど、まぁいい。んで、俺はお前を仲間だと思ってた。
だから一緒にいるのは当然で、義務みたいなもんだと」
「……えぇ」
501今日も明日も6/14:2010/03/08(月) 21:24:21 ID:ZzqU+Z2J
「今はさ、仲間なのは変わらねぇよ?けど、別に傍にいる必要はないだろ。任務もねーし」
「うん」
「義務とか、そんなんじゃなくて」
「は、やと」
 とくん、と胸が高鳴った。その先が見えていたから。
だって、彼はとても単純だから。

「俺は、お前だから一緒にいたいし、お前もそうだって分かって嬉しかった」

「うん」
「あー、やっぱ自己満足か?だからだな」
 隼人は何かに気付いたのか、ぽんと手を叩いた。
「どういうこと?」
「多分な、お前がイースだった頃から俺はお前に惚れてて」
「えっ」
 意外な告白にせつなの頬が再び赤らむ。

「けど、お前からは眼中になくて」
「う」
 事実なだけに少女は返す言葉もない。
「今はこんだけ愛されてるわけですがー」
 緩んだ顔が摺り寄せられて、少女は恥ずかしげに文句を吐く。
「調子に乗らないでよ、馬鹿」
「ま、ぶっちゃけっと。イースともヤリたいです」
「……ばか」
「へへ、全部俺のだからな」
502今日も明日も7/14:2010/03/08(月) 21:24:51 ID:ZzqU+Z2J
「何それ……馬鹿みたい」
「だってよぉ。あの頃はこういう仲になるとは考えてなかったから何も進展なかったしぃ」
 きゅう、と回された太い腕に、芽生えた想いが疼いた。

「……隼人、手」
「ん?おう」
 大きな手のひら。軽くなぞった後、手を離す。
「ぐーにして」
「これでいいのか?」
 軽く握られた拳に、自分の手を重ねた。
「……スイッチ、オーバー」
「うぉっ」
 随分と久しい文句を口にすれば、身に纏うそれが黒く変わった。

「おーイース!ってあれ?なんで俺も黒くなってるんだ?」
 青年の姿も、かつてのメビウス配下だった頃の姿に変じていた。
503今日も明日も8/14:2010/03/08(月) 21:25:20 ID:ZzqU+Z2J
「ノリよ」
「マジでか」
「大いに本気よ」
 勿論、本気と書いてマジと読む。
「すげーな、さすがイースだぜ」
 これでサウラーもいたら完璧だな!と暢気に浮かれるウエスター。
反面、せつな――イースは頭を抱えてしゃがみこんでしまった。

「どうした?腹でも痛いのか。腹巻要るか?」
「いらないわよ単細胞ッ」
 ぎらりと睨む目はまるでライフルのように青年を撃ち抜いた。
「な、何だよ、なら何が駄目なんだよ」
 少女の瞳から迫力が抜ける。代わりに、涙目になった。
「恥ずかしいのよ……!」

「何で」
「だ、だってこんなの……あー、私なんでこんな格好で街中闊歩してたのよ、痴女じゃあるまいしッ」
「あぁ、それ露出多いもんな」
 肩に胸元、おまけに絶対領域付きのお得なハッピーセットである。
504今日も明日も9/14:2010/03/08(月) 21:25:57 ID:ZzqU+Z2J
「やだもう、水着の方がまだいいわよぉ。恥ずかしい、馬鹿みたい!」
 だが、ウエスターの方はある算段で頭がいっぱいだった。
「着たまんまでもできそうだな」
「え」

 ぴったりフィットしたショートパンツの間に無理矢理太い指を潜り込ませる。
「ひゃ……ぁうっ」
 指を折り曲げ、内股を器用になぞれば、黒衣の少女はすぐに切なげに瞳を潤ませた。

「あう…んくぅ……は、ぁんっ」
「うわー。エロイースだ」
「し、失礼なこと言うなっ……ぁひんっ」
 頑なだったかつてと違い、今は素直な少女だった。
甘く甘く漏れる声が、とろとろと男心を溶かしていく。
505今日も明日も10/14:2010/03/08(月) 21:28:01 ID:ZzqU+Z2J
「うわ、お前上からでもぐっちょぐちょじゃねぇか」
 ショートパンツの間を弄って、いつもより早く湿りだしたそこに指が触れた。
触るよりも早く、パンツに浮かぶ染みに気付いて青年は驚きの声を上げた。
「そ、そんなの言わなくていいっ」
「やべー、どうしよ」
 湿った指を舐めながら、青年は思いを巡らせた。
「ど、どうしよ、って、それは……は、早くしなさいよ……」
 半端に弄られたせいで、イースは火照る身体をもてあます。

「んーでもなぁ」
 けれど、彼は彼女の望みをまだ叶えるつもりがなかった。
「ちょ、やぁん!やっ、そっちじゃ」
 青年の手は、もっと上に伸びた。
「まだ足りねぇよ、俺が」
506今日も明日も11/14:2010/03/08(月) 21:29:10 ID:ZzqU+Z2J
「ウエスターぁ、だめぇ、そこはやだっ、やだぁあ」
「口だけじゃねーか」
 片方は服の下から。もう片方は上から。
布を擦り付けるように柔らかい乳房を握り締める。
「ひっ、ぁぁあ、はうぅ……っ」

「……なんかほんとエロいな」
「ば。馬鹿、何言ってるのっ」
「いや、イースはこうつんけんしてたから、こんな風に喜んでもらえて嬉しーな、って思ってさ」
「ウエスター……あぅ」
 ちゅ、と少女の首筋に小さく音を立てて唇を付ける。
少女もそれに倣うように男の太い首に縋り付いてキスをした。
507今日も明日も12/14:2010/03/08(月) 21:30:21 ID:ZzqU+Z2J
 そして、青年の視線が下へ落ちる。
少女がもじもじと内股を擦り合わせていた。
彼女の腰を引いて、囁く。
「下だけ脱げよ」
「何でよ」
「何ででも」
「あんたの命令なんて聞く必要な……っ、や」
「なら、力づくな」

 湿って重たくなったショートパンツを力任せに引き抜く。
更に少女の太股と足首を括り合わせて、開脚を強制する。
「や……こんなの、見ないでよ……」
「こんなの、って何だよ」
「やぁ……いやらしいよ……うえすたぁ」
「そうだな、お前はやらしいよなぁ」
 どこまでも熟れた果実のように美味しそうな身体。
普段隠された奥に潜むモノは、あどけなさを吹っ飛ばす程度に性的だと彼は思う。
508今日も明日も13/14:2010/03/08(月) 21:33:02 ID:ZzqU+Z2J
「ちが、わたしっ」
「違わない」
 早く早く、と急き立てるように蠢くそこに、指を添える。
「んぁっ、くうぅうっ」
 苦もなく、入り込む。
「ほら、指入ったぞ」
「ひっ、そんなに、動かさないでぇっ」
 青年の指は太く、僅かに揺れるだけでも少女の内を煽った。
「まだ一本じゃねぇか」
「やんっ、あぁっ、無理矢理動かしたら、ぅあッ」
 あ、とかう、とか意味のない声が少女の小さな唇から零れて、青年の耳にこびりついていく。

「そんじゃ次はどうすっかな」
「あの、私もう限界っぽいんだけど」
 荒い息を吐くイースに、ウエスターはあっけなく告げた。
「ん。いいぞ、いくらでもイっとけ」
「いや、ちょっと待って。ま」
「待たない、ちゅうか待てん」
「ひゃっ、や、まっあああぅっ」
509今日も明日も14/14:2010/03/08(月) 21:34:32 ID:ZzqU+Z2J
 翌日。朝日が昇り、そして落ちる。そんな頃になっても、少女はベッドに臥していた。
「……絶倫」
「う。いや、すまん。夕べはちっと張り切りすぎた」
「そんなにこっちが好きなの……」
 黒服に触れる。既に男の匂いしかしなかった。
すると。青年が何か言いたそうな顔で少女を見つめた。
「何よ」
「お前こそ、なんでこっちの格好させたんだ?」

「だって、その頃は……、……なんでもない。ただの気まぐれ!寝る!!」
「え?おい、イース、イースぅ!」

 ――言えるわけないじゃない。
彼はメビウス様の僕じゃなくて、もう私の、だなんて!
 少女の可愛らしい独占欲は胸のうちにそっと隠された。
510昨日の話1/3:2010/03/08(月) 21:35:53 ID:ZzqU+Z2J
おまけ 西さんと美希たんの会話
前フリみたいなもの。南美希前提。

「よう青いの!」
「美希よ」
「え?こういう名前じゃなかったか」
「蒼乃美希。まあ惜しい……こともないわね」
 苦笑する美希。
「そうか……。お、それ」

 隼人の視線は、彼女のピックルンに向いていた。
「え?ブルンがどうかした?」
「イ、……せ、せつなに聞いたんだが」
「うん」
「せつなの赤い奴は空間移動が出来るんだよな」
「えぇ、そうね」
「そっちの青いのは何が出来るんだ?」
511昨日の話2/3:2010/03/08(月) 21:37:32 ID:ZzqU+Z2J
 ブルンの能力説明後、隼人は何か思いついた顔で美希に話しかけた。
「あのさ」
「何?」
「イースの服も出せるのか?」
「……はーっ」
 深い深いため息で質問は潰される。
「え?あの」

「ラビリンスの男の人って皆そうなの……?」
「皆って、あ、サウラーか」
 隼人が呟いた名前に、少女はぴき、と顔をしかめた。
「そうよ。もう、こっちが頑張って戦ってたってのに何でそういう目で見れるのかしら」
「う、いや、その」
「そりゃ、まあ、いやってわけじゃないけど、でも……ちょっと、聞いてる!?」
「は、ハイィっ……あ」
「何よ、その顔。いい、私は瞬のそういうところが」
「大好き(はぁと)。……くらいは言って欲しいね」
 涼しげな声。美希が振り向けば、やたらと爽やかで逆に胡散臭い笑顔の南瞬が立っていた。
「っ、え、い、何時からいたのよっ」
「やだな、最初からに決まってるじゃないか」
「なっ」
512昨日の話3/3:2010/03/08(月) 21:38:26 ID:ZzqU+Z2J
「あぁ、隼人君」
「な。なんだ?」
 彼が自分をこう呼ぶ時、それは大概ろくでもないことを考えている時だ。
いや、ろくでもないこともないことを考えている場合のほうが少ないのだが。
「僕は美希とお話しないといけないんでね。空気読めよ」
「あ……あ。分かった」
「もがもがむーむーぅっ!!」
 口を塞がれて何も言えない少女と、上機嫌の青年。
そして、普段吸うだけだったはずの空気を強制的に読まざるを得なくなった筋肉バカ。

 少女は青年に引きずられ、出て行った。
ドーナツ野郎は先程の魅力的な思いつきに、ない脳味噌を捏ね繰り回す。
そこへ、ドアを開けて愛しの彼女は現れたのだった。

 そして、夜が更けて朝が来る。
翌日、幸せそうな男どもと、疲労困憊の少女ふたりがいたとかいないとか。
513ブロッサムのふともも撫でくりまわしたい:2010/03/08(月) 21:39:59 ID:ZzqU+Z2J
ちなみに南美希ルート概要
南さんはおめーもコスプレしてみろ!と言われて早速ツインテセーラー
似合いすぎてて退くmktn
スカートで隠れるんだしいいよね、とか言ってフェラさせる耽美で妖艶なイケメry
というとこまで妄想はしたけどさすがにマニアックかと思ったので晒す。
あとあれ、何でスイッチオーバーできんのん?っていうのは
なんかアカルンが気ィ利かしてプリキュアに変身するのと同じ要領でコスプレした、
とかそんなノリ。
514名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:41:13 ID:lxvLK8TE
フレプリ見てないけどイースたん萌え

GJです
515名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:53:04 ID:ZzqU+Z2J
補足、13と14の間にウエスターさん私室にイースお持ち帰り、で1に繋がります。
ベッド云々はそういうことです。
何も考えてなかったわけじゃないんだからね!ww
あ、補足がいる時点でダメだろ、と思った人はイースっぽく詰ってね!
516名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:31:56 ID:PbVe57TZ
gj!
まだまだ西東が見れて嬉しいw
517名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:43:50 ID:lxvLK8TE
は、イース→東、ウェスター→西なのか?!

今やっと気づいたwwww
518名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:44:47 ID:+3vgQU7O
>>517
フレプリ観ろよww
519名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:30:47 ID:CK5hIDK5
西さんやっぱりわかってるな
GJです
それにしてもツインテの南は普通に見てみたいな
520名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 16:25:33 ID:e6o2eFLz
南ってよく女がやってる前髪パッツン&頭のてっぺんでデカイお団子頭も似合いそう
521名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 19:11:52 ID:uXXMeUTH
>>513 GJ!
イースコス最高!フレッシュガチキュアwww
そうか、そろそろハトプリから来たって人もいるんだね。
フレプリも面白いよ、イース様の出てる回だけでも見ると良い。
522名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 21:55:53 ID:5KHWD5+f
>>520
美希たんは南さんの頭で色々と遊びそう
そこはレミママ譲り

そのうち、自分の下着を着けさせて
南の羞恥する様子を撮影する美希たん

美希たんの入れ知恵で、よし自分も、と
西さん使って遊んでたら
パンツが伸びきって涙目のせっちゃん
523名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 19:19:54 ID:5ZUE0oro
何か西って大イビキな感じがするんだけど
せつなは大丈夫なんだろうか、と思ったけど
寝る前にクタクタになるくらいハッスルしたら
両人ともグッスリだろうから多分大丈夫

南美希は両方とも神経質そうだから
やれ寝返りうった、やれ足あたった、って感じで
すること済んだら両人ともベッドは別々そう
524ベッドの裏話:2010/03/12(金) 22:57:02 ID:657fa7p0
西東の場合
「ぐー、ぐぉおお……んがっ」
「……うるさい」
 頭の悪そうないびきを止めたくても、弛緩しきった身体はちっとも動かない。
それでも何とか腕を伸ばし、彼の鼻を摘むことに成功した。
「むぐ……ん……」
「さ、これで少し、は……きゃぁっ」
 してやったり、と少女が勝ち誇ろうとしたその時、手首を掬い取られた。
そのまま、彼の胸の上に乗せられる。

「むにゃ、むだだぞぉ、イースぅ。ん……ぐぅあああー」
「どんな夢見てるのよ、もう」
 自分の名前を呟く彼に、つい顔が緩む。
それに、胸から聞こえる彼の心音を聞いていると、なんだかもうどうでも良くなってきた。
「……おやすみなさい、ウエスター」
525ベッドの裏話:2010/03/12(金) 22:59:00 ID:657fa7p0
>>523を見た妄想です、っていうのが飛んだ。ごめん
南美希の場合
 シャワーを終えると、何故か彼女がまだいた。
「あれ、わすれもの?」
「違うけど」
「?」
 首を傾げる僕に、彼女はもじもじとお願いをしてきた。
「今日は、こっちで寝てもいい?」
「何で」
「……べ、別にいいでしょ、たまには。おやすみっ」
 ぱっと毛布を被って、背中を向ける美希。
足が当るだの、髪がうっとおしいだの文句を言ってきたのはそっちなのに。

 薄い毛布の上から細い肩を抱く。昨日買ったシトラスのボディソープの匂いがした。
「……あ、そっか」
 ふと、思い出した。僕の愉快な仲間達の惚気話。
角砂糖紅茶よりも甘ったるい、あれに中てられたのか。そりゃご愁傷様。
「ねぇ」
「…………なに」
 返事が遅いのは、狸寝入りを誤魔化すためか、ベッドを追い出されるのが怖いのか。
どっちでも関係ないけど。

「おやすみ」
 僕も目を閉じた。腕の中に君を閉じ込めて。
526ベッドの裏話:2010/03/12(金) 22:59:29 ID:657fa7p0
大輔の場合
「すーすー、んむぁ〜」
「ラブ、なぁ……なー」
 肩を揺する。頬を軽くつねる。くすぐる。
何もかも無理無駄駄目。
「チックショー。起きねーんなら、知らねぇからな……!」
 無防備な寝顔に、近付く。けれど、やっぱり無理。
「……っ、ぁあああ、できるかよおおぉぉぉ!!」
 トマトのような顔を下げて、飛び出した。

「夜這いになってないよ、ばかだいすけ」
 彼には勿論届かない呟きだった。
527名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 23:02:37 ID:657fa7p0
いちゃいちゃさせたかったので美希たんをデレさせた。
反省はしていない。
あおりをもろに食らった大輔には謝る、だがこれからもこういう路線で行きたい。
あれだ、西とラブさんって結構似てるよね、とか言いたかったらしいよ?
528名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 23:38:18 ID:tMCk2Bw5
大輔www
そういや大ラブの話って全然ないよね。一応本編ではメインカプのはずなのにw
やっぱリアル中学生同士だと書きづらいか?
529名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 03:29:55 ID:o0nrW4qN
そういや、ラブとか祈里とかいう子がいたなぁ。
大輔も御子柴も公式カプのはずなのに、この存在感のなさはなんだwww

久々の大ラブGJ!
もちろんいつもの二組もいいよ〜
530名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 08:22:08 ID:8wKJP8q3
やっぱりエロパロで男性陣に経験値がないと中学生ではきついんじゃないかね。
本編で爽やかなお付き合いしてるならともかく、交際すら寸止めですから…
531名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 15:00:53 ID:D3GxNGrD
延長戦なんだろ
532名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 17:09:14 ID:KHlf3IRG
ラビリンス組+美希となって
ひとり、思わぬ子供扱いを受けて不機嫌なせっちゃん
今日も今日とて更なる技術向上に向けて精一杯がんばるわ

せつ「(ここをこうやって・・・)どう? 気持ちいい?」
美希「正直オモチャを舐められても、よくわかんないわw」
533名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 17:42:24 ID:AWHPNhsa
でも、西さんを朝起こしに行ったときに、朝の生理現象でMAX状態の西さんのアレを
目の当たりにして、恐慌状態になるんだぜ、きっと…

せつ「無理><wwあんなの絶対入るわけないわ!?どうしよう、美希…」
美希「大丈夫、意外に何とかなったりするものよ。精一杯がんばりなさい!」
せつ「えええぇwwww!?」
534名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 17:50:25 ID:KHlf3IRG
美希「珍しいわね、アタシと一緒に筋トレだなんて」
せつ「・・・ええ」


美希「・・・あ、まさかw
   最近緩くなってきてるの自覚してる?
   そりゃ、毎晩あんなおっきいのを
せつ「泳いでくるっ!」
535名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 19:44:25 ID:Cti8Q9hJ
美希も同い年の14歳のハズだがなぜ違和感がないのだろうか
536名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:44:36 ID:ote+SKgw
「ねぇ、言われたとおりのこと言ったけど、あれどういう意味?」
「さぁ?そのうち手取り足取り教えてあげるよ」
こんなオチを妄想した。

さて、明日はホワイトデーなので軽く小ネタをば。
537名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:45:01 ID:ote+SKgw
南さんの場合:キャンディ偏
「いやぁ、ほんとこっちはイベントが多くていいねぇ」
 普段の彼らしからぬご機嫌ぶりだった。
「……こういうのはどうかと思うけど」
 膝の上の少女は対照的に眉間に皺を寄せていた。

「そう?はい。今度はブルーベリー味ね」
 綺麗な紙袋から出てきたのは、きらきら輝く青いキャンディ。
彼はそれを口に放ると、そのまま少女の腰を引き寄せた。

「んんぅっ」
 唇が重なる。舌を捻じ込み、唾液ごと飴を送り込んだ。
「ふ、……っ、むく……ん」
 それから、飴が溶けるまで甘さを楽しむ。
ああ、なんて素晴らしいイベントなんだろう。
538名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:45:21 ID:ote+SKgw
西さんの場合:ロールケーキ変
「イース、お前これで満足かよ」
「ええ、もちろん」
 笑顔の彼女。こんな状況じゃなきゃウエスターだってつられて笑ってしまうだろう。
けれど、今は無理だった。

「……動けねぇんだが」
 昨夜、ベッドで眠っていたはずの彼は、今もふかふかに包まれていた。
それは甘くて、卵やバターの匂いがして、生クリームやフルーツで色とりどりに飾られている。

「だって、今日はホワイトデーなのよ。お返し、欲しかったんだもん」
「いや、だからってよ」
「美味しくたべてあげるから、心配しないでね」
 その微笑みは、まさしくかつてのイースと同じだった。
539名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:45:59 ID:ote+SKgw
大輔君の場合:サーターアンダギーじゃない、サーターアンダーギーだ
「ら、ラブ、これ!」
「?わ、おいしそー。食べていいの?」
 手渡されたのは、まだほかほかと湯気の立った揚げ団子。
鼻先を掠める香ばしい香りに、ラブはふにゃっと顔を緩めた。
「おう、……えっと、今日はホワイトデーだからな」

「……あれ、あたし大輔にチョコあげたっけ」
「え」
「……えっと」
 少女が次の言葉を告げるより早く、少年は駆け出していた。
盗んだバイクはないので、徒歩で。

「ラブちゃん、さすがにあれはないんじゃないかなぁ」
 後ろから苦笑まじりの声が掛かる。
「ミユキさん。……だって、これおいしいんですよ」
 手のひらに乗った砂糖てんぷらをつついた。

「大輔の方が料理上手いの、なんかちょっと面白くなくって」
「ふふ、ラブちゃんかわいい」
 少女の頭を撫でながら、ミユキは頭の片隅で思う。
カタハランブーを持ってこない辺り空気読めるようになったな、と。
540名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:46:29 ID:ote+SKgw
淫獣の場合:ドーナツドナ
「タルトちゃん、こんにちは」
「お!お久しやなぁ」
 祈里はフェレットもどきに頭を下げる。
そこでふと、彼の背負った風呂敷がいつもより大幅に膨らんでいるのに気付いた。

「今日は随分大荷物なのね」
「んぁ?これか?今日はホワイトデーやし、せや、あんさんにもどうぞー」
 ごそごそと出てきたのは、やっぱりドーナツだった。
「ありがとう」
「ふっふー。今日のは一味違うで。タルトさまお手製や!」
「タルトちゃんが?すごーい」
 ぱちぱち、祈里の拍手にタルトはますます気を良くした。

「完成までほんま大変やったわ。試食に次ぐ試食で納得の味に辿りついてな」
 けれど、彼の独壇場はこれで終わり。

「試食?……確かに、ちょっとおなか回りがぽっこりしてるわ……」
「え?な、なんか目の色変わってへん?」
「小動物はね、ちょっとの肥満でも命に関わるの。分かる?」
「いや、妖精やし」
「早速調べてみなくちゃ、まずは直腸からね!」
「いや、ま、いやぁああアズキーナはぁぁあんたっけてーぇええ」
541名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:48:57 ID:ote+SKgw
だって、新スレも半分消費したのにブッキーの出番があまりに少ないから
カッとなってやった。
しかし口調とか分からん。タルトもむずい
542名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 00:30:32 ID:DAtBdTsj
いやいやGJ!ブッキーに性的検査されるタルトに吹いたw
黒いイースの笑いを浮かべるせっちゃんもいいね。
543名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 10:09:07 ID:B8jVS/Bc
>>526
だいすけに萌えたw

>>537
なんかエロイエロイったらエロイ


今日のハトプリも妄想が加速しそうでした。
544名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 14:29:51 ID:zBQzHVRX
ダークたんが出てこないのでかっとした。
性格やら博士やら何やらを捏造しているので注意

・モブ×ダーク
・強姦
・複数相手
545黒に白濁 1/6:2010/03/14(日) 14:30:28 ID:zBQzHVRX

 すべてはサバーク博士のために、私の体は私のものではない。
こころの大樹を枯らせ、灰色に色褪せてからからになった枝を踏みつける瞬間を夢見て、私はいまだに埋められないこころを持て余している。

 そう、私の体は私のものではない。
「…ふん、相手をしてもらえれば誰でもいいのか? 人間が」

 私の乳房を好き勝手に弄り回す汚い手を持つ人間が、私の顔を覗き見て、にたりと気持ちの悪い笑みを浮かべた。
私を後ろから抱きかかえるようにして胸を鷲掴みにしているそいつは、私の耳たぶをねっとりと舐める。
「すぐに気持ちよくなるよ」
 そう言って私のスカートを引き裂き、下着を剥ぎ取った男は、未だに挿入も何もせずにただ乳房と乳頭を指先でいじるだけで、正直飽きてきてしまった。
このつまらん男と一緒にかび臭く薄暗い部屋に押し込められてから、もう二十分も経つだろうか。
汗ばんだ男の指が執拗に胸ばかりを攻める。
なんのひねりもない粘着質なだけの動きにうんざりしてきたところで、男のこころの花を透視してみる。

546黒に白濁 2/6:2010/03/14(日) 14:30:52 ID:zBQzHVRX


 まだ、萎れてもいない。
「貴様の手管は底が知れているな」
「そう?」
 短小だの下手だの早漏だのを言えば男は傷つくものだとこの世界の資料で見た。
博士は、男というものは傷を案外引きずるものだということも聞いた。
だから手っ取り早く行為に及び、不特定多数の人間の自信喪失を狙えば多量のこころの花が萎れる。
そうすれば、こころの大樹の力も薄れ、博士の手中にこの世界を収めることができる。
 ずんっと、膣に圧迫感を感じた。
下も最初はいじっていたとはいえども、この男はどうやら女の乳房が好きらしい。
あまりの脈絡のない挿入にくぐもった声が出てしまい、それに気を良くしたらしい男が耳元で鼻息を荒くする。
「もう挿れるのか?」
「僕の時間はもうないからね」
 何を――。
 ガチャリ、押し込められてから一度も回らなかったドアノブが、回った。
結合部をドアの向こうに見せ付けるように体勢を整えた男は、腰を揺らすスピードを上げる。
ごりごりと、私の中身と名前も知らない男の陰茎が、擦れる。
「うおっ! やってんな」
「スッゲ、締まる…くっ!」
「な、何、貴様、仲間を…あっ!?」
「黒髪さらさらじゃん、ぶっかけてー」
「乳首もピンクじゃん、すげー肌白ー」
 わらわらと部屋に入りこんでくる男たちは、数え切れない。
皆が皆、私と男の行為を鑑賞しにきただけではないだろう。
これからのことを考えて、こころの花がどれだけ萎れるだろうかと心が躍った。

547黒に白濁 3/6:2010/03/14(日) 14:31:43 ID:zBQzHVRX

「――ひぃっ!」
「あ、もしかして耳弱い?」
「うわーカワイイ」
「や、めぇ…っ! あんっ、あぁあ…!」
「出るっ、出るよダークたんっ!」
「ひ、あつっ…あ、あぁああぁっ!!」
 どくっと私の中で波打ったそれが暴れる。
私の芯にしがみついたまま、ひとつの道を突き進んで私の子宮にどくどくっと熱いそれが注ぎ込まれる。
ずるっと引き抜かれると、男の精液が零れ落ちる前に別の男のものが入り込んでくる。
「うあっ…そ、そう、ろ…っ!」
「ダークたんの淫乱…腰揺れてんぞ」
 寄ってきた男が、私の足を撫でる。尻を撫でる。
中途半端に爪先を舐める。耳の中に舌を突っ込んでくる。
胸を揉む。鎖骨を噛む。髪を弄ぶ。結合部を眺めている。
菊座に指を入れる。腹を舐める。写真を、撮る。
何本もの手に、私の体の隅々をいじられている。

 やめろ、そこを触るな…!
 声を出そうとしても、私の全身を支配しているのは、既に快感しかなかった。
弱りきった私の喉からは、腑抜けた声しか飛び出さない。
「やぁ、やあっ…! …めろ…ぉ…っ」
「強気なとこもイイね…」
「あっ…泡立って、…や、やめろ、あッ!」
 男の腰と私の尻が激しくぶつかり合い、結合部からは液体が飛沫をあげている。
ぐちゃぐちゃにかき回される私の膣から、何人もの男の精子が混ざり合ったそれが律動を重ねたために泡だって溢れる。
太ももや腹部に、跳ね上がる液体が降りかかる。
私の火照った体から溢れ出たものだというのに、外気に晒されると急激に熱をなくしてしまう。
548黒に白濁 4/5:2010/03/14(日) 14:32:23 ID:zBQzHVRX


「ダークたん妊娠したらどうしようかー」
「悪の幹部のボテ腹とかトラウマじゃね?」
「つーか誰のかわかんね」
 私に触るな、私の体はサバーク博士の意のままに動くものなのだ。
なのに、なのに今はどうしてこんな訳のわからない行為に頭の芯を蕩けさせられているのだろう。
指一本満足に動かせない、本当に私のものではなくなってしまったらしい。
爪先は痙攣してぴんと伸びきり、口を閉じて声を漏らさないようにしても、私の口には生臭い男のそれが代わる代わる宛がわれるのだから無意味だ。

「…やべ、誰か来る」

 ――数人の男に手足を押さえつけられ、何人もの男のいきり立ったそれを捻りこまれ、全身に白濁を浴び、べとべととしたそれの重みで体が動かせなくなったとき、男たちは人が来たと言ってばたばたと部屋から出て行った。
残されたのは、引き裂かれてもはや布としての価値もなくなってしまった私の服と、体の隅々までを蹂躙されてしまった私と、欲求不満を発散させたことによって元気を取り戻していったこころの花の輝きの残滓だけ。

 ――そして、入り口で私を、見下ろしている女が一人居る。

「酷い姿ね、ダークプリキュア」
「……キュア、ムーンライト…」
549黒に白濁 5/5:2010/03/14(日) 14:32:49 ID:zBQzHVRX


 かつん、と靴の音をわざとらしく響かせている。
この嫌な匂いと湿った空気にも凛としたそれには反吐が出る。
私に近寄ってきて、目の前で足を止めたそいつは、私の瞳から少しも視線を逸らさない。
「…哀れむつもりか? 笑うか、そうしたいならすれば、いい」
「いいえ」
 すっと足を折って、キュアムーンライトは私の精液にまみれた髪を梳いた。
お綺麗なやつの白い指に、べっとりとして糸を引くそれが絡みつく。
そのとき私は何を思うでもなく、素直に驚愕していた。
伝説の戦士プリキュアは、こんなものには触れないと思っていた固定概念が目の前で砕かれたからかもしれない。

 そしてキュアムーンライトは、彼女の制服の上着を脱ぎ、私に被せて、
 ――微笑んだ。


「あなた、黒も似合うけれど白も似合うわ」

550名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 14:34:23 ID:zBQzHVRX
数え間違えていた…だと…
1/6・2/6・3/6はそれぞれ1/5・2/5・3/5でお願いします

月光さんとの絡みを切実に待っているせいでこうなった
お察しのとおり、エロは初めて書いた。正直すまんかった
もっと月光さんの出番がほしいが次の登場はいつだろうか
551名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 22:19:18 ID:oDlNKL9z
おお、GJ! 堕ちるダークたんイイね!
ダークもムーンライトも詳しい設定が未出だから
どんな妄想もし放題だよね。次も期待してますよ。
552名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 23:17:40 ID:tTchhSc6
GJ!すっごいエロくて良かった!でもダークたん呼びでちょっと笑ったw
ダークたんの出番もっと増えないかなあ。気長に待つしかないね。
553名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 23:38:26 ID:xYrP+rit
今のところダークたんは、サバーク博士の横で黙って待機している
秘書のようなイメージ。もちろん三幹部不在の際は、性処理のお仕事がw
554名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 12:04:02 ID:8sDq4dI3
>>530
大輔は普通過ぎて妄想できなくて御子柴はそもそもブッキーの相手として納得してるやつが少ないw
555名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 15:26:03 ID:w8pn76T0
ラブママを監禁して鏡に閉じ込め、すり替えた容量で
ラブ・美希・ブッキーを次々と襲撃し異世界に監禁・陵辱

その上で、ノーザにせつなが降伏してラビリンスに戻るなら3人は記憶を消去し奪った処女膜も元に戻して返すなんて言われたら。さすがの、せつなもぐらつくよね

罠で3人は無事では済まず。受け入れた自分にも恥辱と屈辱があると分かっていても
556名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 22:53:54 ID:IR2mt9Ho
>>555
なんだろう…あらすじだけでドキドキしてきたw

今更gogoネタですまんが、「シロップは館長とフローラの息子なんじゃないか」っていう考察がどこかのスレであったのね。
というわけで館長にレイープされて身ごもるフローラたん希望
557名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 09:47:44 ID:v0H9Awhr
美希たんは、おもちゃにされると感じちゃう
せっちゃんは、激しくされるのが大好き
うってつけのプリキュ男たち
558名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 20:17:41 ID:6vrjPLbu
>>557

実況&実験されると乱れるみきたんと少し痛いくらいがいちばん気持ちいいせっちゃんですね、わかります
559名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 12:24:25 ID:nGtRYExx
一体いつから美希せつはマゾになったんだ?w
560名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 13:33:55 ID:D05nDYk9
美希タンは完璧をがしがし崩したいから?
せっちゃんはイース様緊縛プレイ辺りからじゃなかろいか
561名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 20:06:36 ID:Ez4NxdN5
美希たんは38話でやってたじゃないですか。
罵倒プレイ。
562名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 00:51:04 ID:o+vmgXUV
攻めでもそこそこ様になる気はするけど
美希タンもせっちゃんも受けの方が想像しやすい
坊主や弟ならむしろ攻めでも違和感ないな美希タンは
せっちゃんはイースでもあるからたまにスイッチが入るとかで
ただし個人的な意見を言わせてもらうとお姉さん的な人が実はMとか最高です
563名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 02:54:21 ID:wWruIrTl
フレッシュ22話みたらおちんちんが大変な事になりそうでした
564名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 10:12:35 ID:wnJ+10VA
38話は久々に「深夜32時半のアニメ」という言葉を思い出したw
19話もそうだけど、川村作監であのシチュエーションは犯罪的
そういや、かの46話も川村作監
565名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 20:49:09 ID:ZJLvPKec
美希もせつなも各々、ひとりでいるときに敵さんにいじめられてるのが大きいな
そしてその相手とw

>>562
簡単に弱音を吐か無さそうなところが、またよろしい
566名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 11:43:01 ID:YTgMNwdC
567名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 12:29:49 ID:+h08845b
ずうぅっと前の「帰還後西東」っていう書き込み見て思いついたネタです。
なかなか書く気力が出なくて、気がついたら一ヶ月以上経っていたがそんなことは気にしないぜ!

・西×東、本編終了後。イチャイチャしてるだけ。

※百合嫌いの人は回避推奨※


『二つの郷』 6レスお借りします。
568名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 12:30:40 ID:+h08845b
──せつな…せつな…どこいっちゃったの……?

すすり泣くような声が聞こえる。わたしを呼んでいる。
声のする方を振り向けば、視線の先にはよく見知った少女。
ふわふわした癖のある髪を揺らしながら、わたしを探して、あてもなくさまよい歩いている。
愛くるしい大きな瞳からは涙が溢れ零れ落ち、それを丸めた手で拭いながら、小さな子供のようにしゃくり上げている。

──ラブ…お願いだから泣かないで。わたし、今、すごく幸せよ……?


「…ース、イース」

今度は、いたわるような低い声がわたしを呼ぶ。
目を開けると、そこにはわたしを心配そうに見つめる顔。──わたしの、恋人。

彼の唇が、わたしの目尻に残っていた涙に触れ、舌で舐めとる。
こめかみに手を当てると、その付近の髪の毛がしっとりと濡れていた。──そして、枕も。 
「やだ…なんだか怖い夢見ちゃったみたい…」
「ラブ、って言ってたぞ」
「あ…ごめんなさい……」
「なんで謝るんだ?ほら…こっち来いよ」
わたしは彼の硬く逞しい胸に額をつけ、声を押し殺しながら涙を流す。



──やだよぉ、せつなぁ、帰るなんて言わないで!
──そうよ、せつなちゃんが居なくなったらわたし達さびしいよ……

わたしが故郷に戻る意思を告げたとき、ラブと祈里はボロボロに泣き崩れ、はじめのうちは手がつけられなかった。

──ラブ、ブッキー、泣いちゃダメよ、せつなが決めたことなんだから……

美希だけは、必死で二人をなだめてくれる。──彼女自身も瞳に涙を溜めながら。
何度も何度も話し合い、ようやく二人はわたしの決意を泣かずに受け入れてくれるようになった。

その頃から、夜、ラブと一緒に寝ることが増えていった。
というより、まだ肌寒い季節、二人で布団をかぶりながら話し込んでいるうちに
いつの間にか眠ってしまっている、といったほうが正しいのだろう。
話す内容は、本当に取り留めのないことばかりだ。
学校行事のこと、クラスメイトのこと、家族のこと、ダンスのこと……話が尽きることはなかった。
569二つの郷:2010/03/19(金) 12:31:50 ID:+h08845b
「ねぇせつな、前から聞こうとしてたんだけど…」
「なぁにラブ?」
「せつな、ひょっとしてウエス…隼人のこと好きなの?」
「…!…ええ、好きよ。…多分、ラブが大輔くんに感じてるのと同じ気持ちだと思う」
「べ、別にあたしは大輔のことなんか…!」
「ごめんね、ラブ」
「へ?なにが?」
「わたし、みんなの前ではあんな綺麗事言ったけど…本当は自分の我儘でラビリンスに帰りたいだけなの…」
「いいの!よかった、あたし実はちょっと心配だったんだよねー」
「心…配?」
「せつなってさ、人のことばっかり考えて自分のこと後回しにしちゃうところあるじゃん?
 ラビリンスに帰ったら、自分をギセイにしちゃってヘトヘトになっちゃうんじゃないかと思ってさ。
 でも、せつなが好きな人と一緒にいたい、ってワガママが言えるんなら大丈夫かなって」
「ラブ…」
「それに、ラビリンスの人達を幸せにしたい、っていう気持ちも本当でしょ?」
「もちろんそうよ。わたしがここで学んだことを、皆にも教えてあげたいの」
「えへへ、せつならしいね。隼人もせつなのこと大好きだもんねー、あいつにならせつなのこと任せられるよ」
「もう!ラブったら…」
「…そっか、せつなが隼人の事…だから前にひどいこと言われてすごく泣いてたんだね」
「…っ!!そっ、それは……、そう、喧嘩しちゃったのよ、あのとき」
そんな会話をしたことも、今では懐かしい。

お喋りしているうちに、ふと、ラブが黙り込んでいるのに気づく。
彼女の様子を窺えば、思ったとおり、眠気に負けてくうくうと愛らしい寝息を立てている。
わたしは彼女の綿菓子のような髪の毛に指を入れ、優しく梳きながら「おやすみなさい」と囁き、眠りについた。



それからしばらくして、わたしは四ツ葉町をあとにし、かつての故郷へと舞い戻った。

わたし個人にあてがわれた部屋で、荷物の整理をしているうちに、
形容しがたい感情が心の中に渦巻いていき、居てもたってもいられなくなった。

「イース?どうした?」

気がついたら、彼の部屋のドアの前で開閉用のパスワードを押していた。
大きな手が、こわれものを扱うようにそっとわたしの頬に触れる。
自分で選んだ道なのだから、絶対に泣いたりしないと決心したはずなのに、
二人きりになった途端、涙が堰を切ったように溢れだし、止められなくなった。
彼は少々慌てたそぶりを見せたものの、それ以上問うことはせずに、強い力でわたしを抱き締めてくれた。

もう泣くな、いや、こういう時は思いっ切り泣いたほうがいいのかな?
…とにかく、心配するな、これからはあいつらの代わりに俺達がついてるから、
大丈夫だ、俺がおまえを守るから、絶対にだ、愛してる、イース……

彼の言葉に、縋った。

そのあとのことは実はよく覚えていない。……詳細を思い出すと、恥ずかしさのあまり身悶えしてしまいそうになるから、
意識的に記憶を押さえつけているだけなのだが。
わたしはいつも以上に乱れ、彼にしがみつき求め続け、幾度も高みに昇りつめ、
彼も数え切れないくらいにわたしの中に愛欲を注ぎ込んで……と、このくらいにしておこう。

そうしてわたしは自然とそのまま彼の部屋で寝起きするようになって───

「君のために部屋を一つ空けておいたのに、無駄だったようだね、イース?」
もう一人の同僚に嫌味を言われ、思わず頬を熱くさせてしまったこともあった。
570二つの郷:2010/03/19(金) 12:32:39 ID:+h08845b

あれから月日が流れ、相も変わらず多忙な日々が続いている。
覚悟はしていたが、とても「ちょっと四ツ葉町に遊びに行こう」などと考える余裕など持てなかった。
あの要領の良いもう一人の同僚は、それでもちょくちょくあの街に出かけていたようだが、それを責めるつもりはない。
自分の恋する女性に逢いたい、という一途な想いを、どうしてわたしが咎められようか。
わたしには既にいつもこんなに近くに恋人が居てくれているのだ。それ以上のことを求めるのはただの我儘だ──

そう、わたしは我儘で贅沢だ。平穏な生活(復興活動に奔走してはいるが)優しい恋人、両方を手に
入れておきながら、事あるごとにもう一つの故郷に思いを馳せ、親友に逢うことばかり考えてしまっている。
みんなに逢いたい、また四人でドーナツカフェに行ってお喋りがしたい、ダンスがしたい、
おとうさんの作った肉じゃがを、おかあさんの作ったコロッケを食べたい、ラブと一緒にハンバーグを作りたい……
だめ、甘えたことばかり考えては。復興の目処が立つまではあっちには帰らないと決めたじゃない……

厚い胸板に体を寄せ、背中をポンポンと軽く叩かれるのに身を任せていたら、頭の上から低く穏やかな声が降りそそいだ。

「おまえなぁ、いいかげん意地張るなよ、あいつらに逢いたいんだろ、気にしないで行ってこいよ」
「だって、まだまだこっちでやらなきゃいけないことが山積みだし…全然予定通りに進んでないじゃない」
「確かにそうだけどよ、あくまで予定は予定じゃねえか?俺達はさ、何にもわからない状態で、手探りで
 復興を進めてるんだから、上手くいかなかったりするのも仕方ないと思わねえか」

彼はわたしの頬を両手で挟み、わたしの目を碧い瞳で見据え、わたしを説き伏せようと熱心に語りかける。

「おまえは俺達の中で一番年下なんだから、もうちょっと遊んだりすることも考えろ。
 あいつらももうすぐ夏休みなんだろ?一週間ぐらい里帰りしてきてもいいじゃないか」
「でも…ラブは今年高校受験で大変だろうし、あの子のことだからきっとダンスの練習も続けてるだろうし、
 美希もモデルの仕事があるし、ブッキーだって病院の手伝いがあるし、忙しいんじゃないかって……」
「い、い、か、ら、行って来い」
「……はい」 
「おまえ、そういう一人で何でも抱え込もうとするとこ、全然変わってねえなぁ」
そう言いながら苦笑いする彼に、
「……そうね」
短く返事をし、つられて口の端を上げた。

「なあ、さっき、どんな夢見たんだ?」
なぜ彼がそんな質問をするのか、深く考えずに素直に答えた。
「うん?あのね、ラブが泣きながらわたしのこと探してて…それを見てたらなんだか悲しくなってきちゃって……」
「そうか…いいな、あいつ、おまえにそんなふうに夢に見てもらえて」
「???」
奇妙な発言をする彼に驚いたわたしは、きっと、ぽかんと間抜けな顔つきになっていただろう。
「うらやましい、って、なんか変だな。俺、ちょっとだけあいつにヤキモチやいてるんだ」
精悍な大男らしからぬ、可愛らしい嫉妬心に、わたしは思わず微笑んだ。
「ヤキモチ?ラブに?ふふっ、どして?わたしはいつだってあなたのものなのに」
すると彼は急に真顔になり、じっとわたしを見つめたのち、
「すまん、イース、もう一回いいか?なんか、今ので勃った」
「ええっ!?なに、わたし、今、変なこと言った…?……ぁ、ああっ」
先程放たれた彼の精が残る秘壷を指で責められ、わたしは淫らな呻き声を上げた。
571二つの郷:2010/03/19(金) 12:33:42 ID:+h08845b
彼と晴れて恋人同士になれたその日から、わたしは「薬」の服用を再開した。
(この国の高度な医療システムが変わらず機能していたのは幸いだった)
彼は残念がっていたが、今後復興活動に忙殺されるであろうこの時期に、
身動きがとれなくなることを懸念し、よくよく相談したのちに結論を出した。

それに、これは彼にも言ってはいないが──
もう少しのあいだ、この蜜月を堪能したいと思ったのだ。
はしたない、と思う。けれど、わたしは彼の体に溺れてしまっている──
仕方のないことだ。兵士として心を閉ざしていた頃ですら、この男に与えられる快楽を否定するのに苦心してきたのだ。
心のタガがはずれてしまった今現在、愛撫に翻弄される自分自身を抑えることは不可能に近い。

「イース…ここ、気持ちいいか?」
「う…ん、あ……は…あっ、ん、ウエスタ…ぁ…それ、すき……きもち、いい……」
「痛くないか?辛かったらすぐ言うんだぞ」

わたしが故郷に戻って我を忘れたあの夜、ほんの少しだけ出血してしまい、彼はひどく焦ってわたしに謝り続けた。
どうも彼は、敵対していた頃に、わたしの体を傷付けてきたことを気に病んでいるようだった。
お互い様なんだから気にしないでと、何度宥め慰めても、未だ彼の心は晴れない。

「だいじょうぶ、よ…心配性ね、わたし、そんなにヤワじゃないわ…」
「だってよ、どうしたって俺のほうが体もでかいし、いつも無理させてるんじゃないかって…」
「平気……ね、おねがい」
わたしは挑発するような視線を彼に投げかけ、できるかぎり艶のある声になるように意識し、
「もっと、乱暴に、し、て……?」
甘く囁き、彼の嗜虐心に火を点けた。

理性を失った彼の腕の中に居ると、自分の体が、まるで濁流にのまれる小枝のようにちっぽけに感じられ、心細くなる。
食べられてしまうのではないかと錯覚するほど激しく唇を貪られる。
彼の所有物であるという証の刻印をからだのあちこちに押される。
猛り狂った熱い塊がからだを引き裂く快感をもっと味わいたくて、わたしは脚を絡みつかせて奥へ奥へと彼をいざなう。
わたしと彼の動きが奏でる卑猥な音色がしんと静まりかえった夜の部屋に響く。

いやらしくてはずかしくてうれしくてきもちよくて、わけがわからなくなってくる。

酸素の供給が追いつかなくなり、頭の中が痺れ、視界が霞んでくる。
死の恐怖にも似た感覚がわたしを襲い、藁を掴む溺者の如く、彼の首に腕をまとわりつかせ、短い髪に指を入れて握る。

──大丈夫、こわくない、わたしがどこに堕ちても、きっと彼が手を差し伸べてくれる、必ず助けてくれる……

「……あ、あ、や、ぁっ、うえす、たぁ…あ、いっ、いく、いく、い……あああああ────っ!!!」

薄れていく意識の中で、わたしの名を呼ぶ声が聞こえた。いつくしむような、優しい声。
慈愛に満ちた響きでこの名を呼ぶのは、昔も今も、唯一人、彼だけだった。

──そう、わたしは彼に名を囁かれるのが好きだった…昔も、今も………
572二つの郷:2010/03/19(金) 12:34:47 ID:+h08845b

ぽたり、と頬に水滴が落ちる感触で目を覚ました。
彼の額から吹き出た汗が、頬を通って顎まで伝い、ぽたぽたと滴り落ちている。

「よかった…生きてるか」
随分大げさね、と口にしようとしてもまだ上手く喉から声が出せず、わたしは緩慢に唇を動かす。
そこに彼の唇が降りてきた。わたしの唇を覆いつくし、ぬるり、と温かい舌を挿れ、口腔を舐める。
彼の舌を甘噛みする度に、まだわたしの中にいる彼自身が、ぴくりぴくりと反応する。
まだ手足を動かせない代わりに、その感触を愉しんでいたら、
「───も、もういい…これ以上は…」
心なしか慌てた様子の彼に、急に唇を離され、彼自身もわたしの中から去っていってしまった。
「…もうちょっと、中にいて欲しかったのに……」
弱々しい声で彼に不満をぶつけると、
「だめだ。明日起き上がれなくなるぞ」
ぴしゃりとはねつけられ、わたしはわざとらしくむくれて見せた。

夜も大分更け、お互いクタクタになってはいたが、汗まみれのどろどろの体のまま眠るのはさすがに気が引けた。
眠気と戦いながら、二人で寄り添うようにシャワールームへ向かう。
武骨な手が、その見た目に似合わず丁寧な動きで、わたしの体の汗と汚れを清めてくれる。
一番ぬるぬるに汚れていた部分を、洗ってやる、と言われ、抵抗したけれど……結局、彼に身を委ねた。


寝室へ戻ると、わたしはベッドの脇にある棚の上に伏せておいたフォトフレームを手に取った。
フレームの中では、わたしと「家族」が幸せそうに笑っている。
いつも行為に及ぶ前に、この写真は必ず伏せている。……なんだか見られているようで恥ずかしいから。
写真にじっと見入っていると、背後から太い腕が伸びてきて、胸の下に巻きついた。
わたしは彼の胸に背中をぴったりとつけながら、とすん、とベッドに腰を下ろす。
しばらく二人で写真を眺めていたら、彼が、ぽつりぽつりと呟きはじめた。

「あ…のさ、イース、今は俺もおまえも忙しいから無理だけど……」
「うん?なあに?」
「いつか、俺達にも、『家族』ができたらいいな……」
「…!ウエスター……」
「あはは、なんてな!まだまだ先の話だよな!」

彼の笑顔を見ているうちに、胸の奥が、きゅうっと苦しくなって、熱くなって、その熱が喉までこみ上げ──
「…っておい!泣くな泣くな!俺何も変なこと言ってねえだろ!?」
知らず知らずのうちに瞳から雫がこぼれ、フォトフレームを濡らしてしまっていた。
「ううん、違うの…嬉しくて…」
「なんだ、びっくりした…なんていうか、おまえ、ホントに泣き虫になったよなあ」
わたしは頬を伝う涙を気に止めもせず、彼の目を見つめて言った。
「……今まで泣けなかったぶん、まとめて泣いてるのよ」
573二つの郷:2010/03/19(金) 12:36:02 ID:+h08845b

ベッドに二人で寝転がり、うつらうつらとした状態のまま、中断していた会話を続けた。
「向こうが、夏休みに入ったら…」
「ん?」
「わたし、一週間だけ、『子供』に戻ってもいいかしら…?」
「ああ、もちろん!おまえは桃園さんちの娘でもあるんだからな」
「ありがとう、ウエスター……あいしてる」
普段は照れくさくてなかなか言ってあげられない言葉を口にすると、
彼は嬉しそうに歯を見せて笑い、わたしの頭をぐしゃぐしゃと乱雑に撫でた。
わたしはその太陽のような笑顔を瞳に焼き付けながら、ゆっくりと瞼を閉じた。



──せつなぁ!おかえりなさい!会いたかったよぅ!!

夢の中で、わたしはクローバータウンストリートに居た。
愛しい少女はわたしを見つけると、満面の笑みで、人目もはばからず、わたしに抱きついてくる。

──せつなちゃん、やっと遊びにきてくれたのね!うれしい!
──もう、もっと頻繁にこっちに来てよ、寂しかったんだから、せつな…

ブッキー、美希、待ってて、もうすぐあなた達に逢いに行くから。

お土産に、彼と一緒に作ったドーナツを持っていこう。
カオルちゃんのお店のドーナツと食べ比べてみてもいいかもね。

桃園家に帰ったら、おとうさんとおかあさんに、久々に甘えてみよう。
ラブと一緒にはしゃぎすぎちゃって、おかあさんに叱られちゃうかもしれないわね。
おかあさん。わたしの憧れの人。
わたし、将来、貴女のような女性になれるかしら…?
大丈夫、だって彼がついていてくれるもの。きっと実現できるわ────


彼はずっとわたしの髪を撫でてくれていた。既にわたしは深い眠りに落ちていて、そのことには気づかなかったのだけれど。






以上です。
結局西東桃に回帰しちゃった。この三角関係好きなんだ。
あとせっちゃんは普通にMだと思う。「私はどんな痛みにも耐えられる」って公式で言っちゃってるし。
ああっ、うだうだしてたらもう明日からDX2じゃないかあああ!見に行けるかなあ?では失礼します!
574名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 15:08:37 ID:4HMTxrKQ
グッジョブでした。
生真面目せっちゃんいいよ〜
575名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 20:35:18 ID:3jm6SI62
>わたしはいつだってあなたのものなのに

西じゃないけど、このせっちゃんに萌え哭いたw 
>>573 GJ!
576名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 17:01:22 ID:sYZwJUWE
>>573
GJ!
しっとりとした雰囲気に希望が見える展開。
なんだか話の先を想像してしまいますなぁ。

普段は他所で書いている者ですが、こちらも投下させていただきます。
ハトプリもの。
続くかどうかは未定です。
続く場合は、同じように土曜投下の形をとるかと。
577ハートキャッチ! サソリーナさん:2010/03/20(土) 17:04:24 ID:sYZwJUWE
◆『サソリーナさんの散々な一日』 

「わたし、もう堪忍袋の緒が切れました!」
「くっ、やばいわ。いつものキレやすい子が決めゼリフ出した」

キュアブロッサムの言葉に、サソリーナは逃げる準備を始めた。
毎度の大敗も結構な数を重ねている。そろそろ、幹部がボコられる番かもしれない。

「クモジャキーじゃないし、プリキュアと戦闘なんて冗談じゃないのよね。っていうか、あたしはもともと戦闘向きでもないし」
「いくよっ、キュアブロッサム!」
「わかりました。キュアマリン!」
「「はぁぁぁぁぁあ〜ッッ!!!」」
「というわけで、デザトリアン。あとは頼んだわよん」
「うわ〜ん、この鬼畜ババア〜(by金朋声)」

プリキュアたちが必殺技を出す前に、サソリーナは空間転移する。
数々の悪の組織幹部にデフォルトとばかりに用意されているこの空間転移能力、実に便利だ。

「ふぅ〜、今日もなんとか命拾いしたわぁ。って、はれ?」

しかし、今日の転移先はいつもの場所とは違った。

「え〜と、ゲームショップ、アキ、ハバラ店?」

側の店の看板を読んでサソリーナは首を傾げる。
辺りに広がるのは窮屈なくらいに立ち並ぶビル群。なぜか転移に失敗したらしい。
まぁ、失敗したとは言え、プリキュアからは逃げられたのだから焦る必要もない。
今度は意識を集中してアジトへと帰ろうとするが、その時、ドンッと何者かに突き倒されてしまう。

「あいたた、ちょっと、ちゃんと前見て歩きなさいよ」
「ああっ、すいません。……って、ま、まさか、サソリーナさんっ?」

突き飛ばしたのは、リュックを背負って冴えない服を来ている太った青年。
いかにも田舎から上京してきましたと言うような芋顔で、必死にペコペコしている。
しかし、サソリーナの顔を見た途端にその青年は目を輝かせた。
さらには、興奮した様子で手さえも握ってきている。

「うわっ、いきなり近寄るなっ。勝手に触るなっ。ってか、なんであんたが私の名前を知ってんのよ」
「いや、プリキュアがでっかいのと戦っているところに出くわしまして。その時にあなたのことをサソリーナさんて呼んでましてっ」

その青年は何度かどもりながらも「こんなに間近で見れて感激だ」だの「ぜひサインが欲しい」だのまくし立ててくる。
どうやら、自分がプリキュアと戦っている場面を目撃していたらしい。
それにしても、侵略者相手に目をキラキラとさせてバカ丸出しだ、こいつは。
そんなバカの騒ぎに人が集まり始め、サソリーナにいくつもの視線が突き刺さる。
まずい、ここで目立って素性がバレるのはいい結果を生むとは思えない。
サソリーナは慌てて空間転移する。

「ふぅ、やれやれ。って、んなっ?」

しかし、転移した場所には手を握ったままのあの青年が居るのであった。
578ハートキャッチ! サソリーナさん2:2010/03/20(土) 17:10:43 ID:sYZwJUWE

◆〜CM中〜◆ ナージャが必死に割り込んで在庫を売ろうとするが、失敗に終わる 


「うおっ、これが敵幹部によくあるテレポート。逃亡用だけでなくもっと戦略的に使えばヒーローは苦戦するのに、そういうのには使わないという」
「なんで、あんたがここに居んのよッ!」

場所もアジトではなく人気のない裏路地。
いつもなら絶対にこんな失敗はしないはずなのに、今日は一体どういう不調ぶりなのか。
狭い路地では男の太った腹がさらに圧迫感を増し、転移に失敗したイラつきと合わせて不愉快さが倍になる。
この男、どうしてくれようか。そう思って睨むと、サソリーナは男の心の花が萎れているのに気がついた。

「へぇ、いい感じに心の花がションボリしてるわーん」

ほくそ笑み、サソリーナは男を結晶化させる。
さんざん鬱陶しい真似をしてくれたのだ。代償として、せいぜいプリキュアを苦しめる役に立ってもらおう。

「さぁ、デザトリアンのおでましよぉっ!」

サソリーナは男が閉じこめられた球体を切り落とし、クリスタルを高らかに掲げる。
……しーん。
しかし、デザトリアンは現れず、声が虚空に吸い込まれるのみ。

「うおおおおおおっ!」

代わりに現れたのは、なんと元の男だった。閉じ込められたはずの水晶を割り破り、サソリーナに抱きついて来たのだ。

「ああっ、サソリーナさんの、小麦色の肌、スベスベっす!」
「ちょ、やめっ」

後ろからサソリーナの細く均整のとれた体を抱きしめ、露出したお腹をナデナデとさする。それだけではない。
さする手を下へと移動させるとスカートの中へと突っ込んでいく。
息は荒くこもっていて、まるで熱にほだされたかのような行動だ。
指はもぞもぞとサソリーナのスカートの中をまさぐりまわり、小麦色の肌の大地に息づくうっすらとした茂みを探り当てた。

「ふあっ」
「ああ、ここがサソリーナさんのオマンコ……」

茂みをかき分けると、指はワレメを撫で始める。
クニュクニュと、太い指で膣口の両端を広げるように愛撫し、その人差し指は浅く入り口を侵入し始める。
ツポリとマンコの中に指を入れられて、サソリーナは腰を曲げた。
そのせいでお尻は密着し、マンコを可愛がられて揺れる度にチンポをぐりぐり擦ってしまう。

「うああっ、指ぃ、そんなにかき混ぜないでよぅ」
「も、もう我慢できないっ」

腰を砕けさせて震えるサソリーナに、男の興奮は一気に上り詰めたようだった。
何らかの理由で暴走していた精神がさらに拍車をかけ、サソリーナの黄土色のミニスカートをペロリとまくりあげる。

「うわぁ、すべすべで綺麗なお尻だぁ。うっ、はぁはぁ、いきますよ」
「えっ、ちょっ、まさか、本気で? ふぁあああああん!!」
579ハートキャッチ! サソリーナさん3:2010/03/20(土) 17:15:59 ID:sYZwJUWE

尻を撫でられたかと思うと後ろから一気にチンポが挿入された。
まだ濡れきっていない膣内をどんどんと突き進んでいき、処女膜を引きちぎりながらさらに奥へと侵入していく。

「痛いッ、痛い痛い痛いって!」
「ああ、サソリーナさんの砂漠を俺の白濁液で潤したい」
「なにキモいこと言ってんだコラーッ」

男は暴走したままズポズポと膣内をピストン運動し、気持ちよさそうな声をあげる。
処女膜を破られて休むまもなく貫かれているサソリーナは痛いだけだ。

「サソリーナさんのオマンコ、すごく気持ちいい。やっぱり、サソリーナさんは運命の人だ」

しかし、この一言で急激な変化が訪れた。
異物を拒もうと苦しんでいる膣内が逆に迎え入れるように動き始め、マンコの中からジュンと愛液が染み出てくる。

「えっ? なに、これ。ああんっ、はっ、はっ、はっ、はっ、んんっ、くんっ」

パンパンと腰を打ち付けられるたびに甘い声が出る。
自分の大切なところがチンポに侵入されていることに気持ちよさを感じ、突かれる度にマンコで締め付けて返事をしたくなってしまう。

「うおあっ、出る。もう出ます!」

ナカ出しの宣言を受けたのに、嫌な気がしない。むしろ、ナカに出されるのが当然とすら思えてしまう。
快楽のうめき声とともに、膣内で発射される熱い精液。それを受け止めた時のサソリーナには、喜びしかなかった。

「んっ、オマンコ、……すごい」 

ヌポリとチンポを引き抜いて尻餅をつく男を尻目に、サソリーナは垂れていく精液を見つめる。
自分の花園から愛液と混じって太ももを伝う白い精子。それを見るのが嬉しくてたまらない。
しかし、快楽のもやが晴れていくと、そんな感情は一気に霧散していった。
次に起きた感情は怒りで、チンポを出したまま満足そうな顔をしている男の頭をゴツンとゲンコツする。

「よぉくも、やってくれたわね〜っ!」
「あうっ、いっ、痛いっす。はっ、俺は一体なにを?」
「うぶな乙女のぺんぺろぱ〜じゃないから、処女を失ったくらいでグジグジしないけどさぁ。殴るのは殴るわよ?」
「えっ、あの、え? まさか。うわぁぁっ、勘弁してくださいぃ!」

精液を垂らしたままの姿でサソリーナは男を存分に殴る。
気が済むと、「今日は厄日だわ」と大きなため息をついてその場から消えてしまうのだった。


以上です。では。
580名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 22:16:06 ID:f7E+oVxc
GJ!サソリーナさん処女喪失の割りにサバサバし過ぎwww
581名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 06:40:25 ID:WaZCso/k
サソリーナさんの台詞が脳内でスムーズに再生できちゃうなwww
582名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 08:40:05 ID:uyzE4s4G
生徒会長って女だよね
583名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 11:18:32 ID:leS9MIyQ
>>582
男を演じる生活に疲れ果て、生徒会幹部や道場の門下生を食いまくる展開はアリだと思うw
584名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:13:41 ID:VK89ZGPw
生徒会長に萌えた
むしろ生徒会に萌えた
生徒会で乱交展開を希望。
文章描ければな。
585名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:14:55 ID:kp4/5blU
あのメガネをカチャカチャするロボットみたいな生徒会メンバーには性欲って概念が存在するか疑わしい気がする。良い意味で
586名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:51:10 ID:YKcMHqMW
×生徒会
○明堂院いつきファンクラブ
587名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:55:12 ID:qjJ576mM
>>585
機械的に、会長の性欲だけを処理するのではなかろうか。
588名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 17:56:56 ID:/AIb9B5/
昨日の夜、コブラがダークさんに馬鹿にされたからダークさんに性的な意味で逆襲する、っていう電波送ったの誰だよ
美味しいなぁ、って思ってたのに今日の放送見たら無理だなって思ったじゃねーか!FUKOだ
589名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 18:12:10 ID:lBdFZHpC
「僕より美しい男子がいるとは、許せないなあ」
「心の花の牡丹まで美しいなんて」
「完璧に心まで美しいと思ったのに、付け入る隙がありそうだ」
「この美しい牡丹を真っ黒に染めてあげよう」

これだけ思い出せ、その後のことは忘れろ
そうすれはきっといけるはず
590名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 18:13:38 ID:fp2xVOI4
そこだけ思い出したらコブラがいつき犯すみたいだな
591名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 18:15:10 ID:WaZCso/k
牡丹を真っ黒にってエロイっすね
592名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 20:34:42 ID:2zT7SWaM
>>588
今日のヘタレっぷりをダークになじられ、
逆ギレしてレイプする。
お望みどおりではないか、何か問題でも?w
593名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 22:47:19 ID:p+F4mMKU
>>590
何それエロイ
594名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:41:39 ID:4+r2+61f
心の花のクリスタルを舐めるコブラさんマジ変態
595名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 00:13:23 ID:GakSFWCr
596名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 21:30:16 ID:qU1h5mx/
道着の時のいつきの下着は褌と妄想する
後、いつきに対して攻めなつぼみと言う妄想ができそう
597名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 03:15:40 ID:bzvEu4h7
今後によっては「いつき×お兄様」に期待してみる
598名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 09:43:49 ID:RZlm4SM3
>>597
角煮でみたような
599つぼみxえりか:2010/03/25(木) 19:05:07 ID:3JsvU3MQ
つぼみxえりか 投下しまっす
600つぼみxえりか:2010/03/25(木) 19:05:33 ID:3JsvU3MQ
「ええい、毒でも喰らいな!」
「マリン!危ない!
 きゃぁぁぁぁぁぁ!」
「ブロッサム!!
 こんのー、マリーンインパクト!!」
「くっ今日はこのぐらいにしておいて上げるわぁん。
 そっちの赤いのには毒も刺した事だし、残るはあなた一人だけよん」
「ブロッサム!ブロッサム!」
「大変ですう、キュアフラワーに報告ですー」

−−おばあちゃんの温室

「つぼみのおばあちゃん!
 つぼみが!サソリーナの毒にやられちゃったの!」
「やられちゃったですう!」
「あら大変、ちょっと見せてみて……」
「お願いおばあちゃん、つぼみを助けて!
 わたしの、わたしの代わりに刺されちゃったの!」
「うん、これなら大丈夫ね」
「ほんと!」
「ええ、しばらくしたら目を覚ますだろうから、えりかさんちょっと相手して上げてね。
 それじゃ、つぼみの部屋で寝かせて置きましょう」
「はい!」
601つぼみxえりか:2010/03/25(木) 19:06:13 ID:3JsvU3MQ
−−つぼみの部屋

「……えりか」
「つぼみ?!良かったあ!
 ごめんね、わたしの代わりに毒を…んぐ!」
 つぼみが目を覚まして、安心して喋ってたら……いきなりファーストキスを奪われちゃった。何するのよつぼみ!
「ちょ!つぼみ!んぐ!
 つーぼーみ!しっかりして!
 わたしそんな趣味ないんだから、ってつぼみ、すごい熱じゃない!」
 なんとか引き剥がしてみたけど、つぼみったらまだ虚ろな目でキスしようとしてる。それにつぼみの体、すっごく熱い。
「えりか…えりか…」
「ちょ、つぼみどこ触って」
 つぼみったら、ちょっと気を抜くと抱きついてきて、胸とかあそこを触ろうとしてくる。抱きついてくる体も、手もすごく熱い。
(もしかして、目が覚めたら相手して上げてって……こゆこと?)
「んー、仕方ない!こうなったらとことんやってやろうじゃない!
 うわあ!」
 決意した傍からつぼみに押し倒されて、ベッドに転がされちゃった。とほほー
 転がるわたしにつぼみが覆いかぶさってくる。熱に浮かされたつぼみのキス、熱くて、甘くて、ココロパフュームの香りの中に、ツンとしたサソリーナの毒香が混ざってて。気持ちよくて、頭の中にもやがかかってくる感じ。
(う、サソリーナの毒やばいかも。わたしまでおかしくなっちゃう)
 キスをしたまま、つぼみの手が胸を触ってくる。服の上から、揉むほどボリュームのない胸をやさしく撫でる。たまに、乳首を掠めるつぼみの指がピリピリして気持ちいい。
(ああん、もう!わたしがつぼみを気持ちよくしないと行けないのにい!)
 お返しにつぼみの胸に手を伸ばす。優しく包むようになでなでして、たまに乳首をキュっと押しつぶす。すごく敏感になってるのか、乳首をキュっとやるたびに、つぼみの体がピクリと震えて、キスして塞がってる口からくぐもった声が漏れる。
 胸を撫でながら膝を立てて、覆いかぶさるつぼみのあそこに押し付けてみる。
(つぼみ、もうこんなに……)
 つぼみのあそこはホッカイロみたいに熱くて、太股がべとべとになるほど濡れてた。
 ちょっと戸惑っちゃったけど、えい!とつぼみのあそこに太股を押し付けると。
 わたしの口を塞いでたつぼみの唇がやっと離れて、ものすごい切なそうな顔であそこをわたしの太股で擦り始めた。
「えりか…えりか…」
「つぼみ気持ちよくなってるんだね」
 わたしの名前を呼びながら、必死にあそこを擦るつぼみ。
 ちょっと余裕ぶってみたけど、わたしの上で犬のような姿勢で必死に腰を振るつぼみの姿は、まるで男の子が襲いかかってるみたいで、ちょっとドキドキしちゃった。
「つぼみ、今楽にして上げるからね」
 つぼみのスカートをめくり、べとべとのショーツを掻き分け、つぼみのクリトリスを探す。ついでに、ショーツを思いっきりずらして、あそこが直接太股に当たるようにしてあげた。
 ぷりぷりしてるつぼみのあそこが、太股に直接当たってちょっと気持ちいい。じゃなくて、激しく上下するからクリトリスを探す作業は難航を極める。
 あんまり難航したもんだから、見えないクリトリスを探すのは諦めて、あそこのスリットの端っこを指でぐりぐりする作戦に切り替えた。
「あっああっえりか!えりかあ!」
 こうかはばつぐんだ!必死に上下するつぼみのあそこに指を潜り込ませて、スリットの端っこをぐりぐりと左右に擦り上げる。
 つぼみは泣き叫ぶような喘ぎ声を出しながら、必死にわたしの名前を呼ぶ。
(すごい……こんなに激しいんだ)
 目をぎゅっと瞑って、涙を零しながら乱れるつぼみの姿を見てると、わたしのあそこや胸の奥もきゅうきゅうと締め付けられる。
 つぼみのチュニックをずらして、ちょっとだけ膨らんだかわいらしい乳首にキスをする。そのまま乳首を口に含み、クリトリスを責めるもう一方の手で反対の乳首をこねこねする。結構……苦しいかも、この姿勢。
「あっえりっかっ!あああああっ!」
 つぼみの腰の動きがヒートアップして、すごい声で叫んだと思ったら、今度は硬直して背筋がすごく仰け反ってビクビクって震えてた。
602つぼみxえりか:2010/03/25(木) 19:07:38 ID:3JsvU3MQ

ドサッ

 気を失ったつぼみの体重がのしかかる。わたしの上で荒い呼吸を続けるつぼみ、さっきまでの酷い熱は感じないから一安心かな?うん、サソリーナの毒香もしないしない。
 つぼみが落ち着いて一安心したわたしは、つぼみをパジャマに着替えさせて、改めて寝かしつける。
 おばあちゃんに聞いてみると、やっぱり何が起きるかわかってたみたい。まあ、つぼみの可愛い乱れ姿を拝めたからよしとしますか。
 全てが終わって、家に帰ったのはもう夕方だった。
(はあ、さっきのつぼみ可愛かったなあ。
 それにしても、さっきつぼみが触ってきた時の感じ、一人エッチとは全然違う感じだったし。
 やっぱり、他人に触ってもらうと気持ち良いのかな)
 ベッドでごろごろしながら、さっきのつぼみとの行為を反芻……しながら一人エッチに耽るわたしでした。





以上。サソリーナの毒にやられたつぼみがえりかを襲うお話でした。
603名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 20:58:40 ID:joGgPI8c
前にかなり悶着があった後に住み分けたから
多分百合スレでやった方が良いと思うよ
604名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:25:50 ID:n6266KW1
>>603
そうなのか・・・フレプリではかなり百合妄想があったんだが。

だが>>599にはやはりGJ!を言わせていただこう。たまには積極的なつぼみもいいなw
605名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:47:18 ID:RDaJHgka
アンチ百合共が騒いでただけだった気もするんだが
606名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:08:47 ID:xEJ1pfXK
つーかフレプリの百合厨がうざかったからじゃないのか
607名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:51:01 ID:CBW+War7
大丈夫だ俺は、ノーマルも、百合も、美味しくいただけるから。
608名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:59:59 ID:3L1bh4DM
正直百合は苦手だが、冒頭に注意書き入れるとかで
百合は百合だと分かるようにしてくれれば特に文句はない
609名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:04:36 ID:ErrXAHRJ
前スレでひと悶着あったのよ。
でも「百合注意」とか最初に書いとけばいいんじゃない?
…と悶着の原因になった人間が言ってみる。
610名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:52:13 ID:v4XiCUx7
とはいえプリキュアという作品の性質上そういうネタは作りやすいからなぁ
むしろ今のハトプリでは絶望先生と会長兄以外にろくに印象のある男がいないというね
611名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 01:15:54 ID:aXDmE30u
変態コブラさん忘れないで
612名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 02:53:42 ID:wUYyQDKR
えりかパパでいいよもう
613名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:07:29 ID:yfiQh154
今のところ、えりかパパと、モモネエで妄想している自分が居る
所で、姉の前に名前を付けるって事は他にも姉がいるのだろうか?
そこまで考えてないだけ?
614名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 14:15:06 ID:2g4PvCjX
「お姉ちゃん」と呼ばすより「もも姉」と呼ばす方が
姉への反発心を表現できるってだけだろ。
2人姉妹で「名前+お姉ちゃん」呼びの家庭なんぞいくらでもあるし。
615名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:56:56 ID:Ppg1D1ML
サソリーナさん「お○○○○がしょんぼりしてるわぁん」みたいなの希望
616名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:34:13 ID:NvPhF094
くそ、牡丹を性的に黒く染める妄想をしても
最終的にデザトリアンに「男なのにゆるふわ愛されカールうらやましいいーー!!」
「ぁあんボクのキューテゥコーがあ」
としかならなかったんだぜっぜ。
大人しくサソリーナさんの語尾に萌える作業に戻ろう。
617名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:40:36 ID:wUYyQDKR
イミフすぎて逆にワロタ
618名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:46:30 ID:W8gvCh9L
>ゆるふわ愛されカール
確かにそんな感じの髪ではあるけれどもwww

コブラ×いつきは状況的にはいけるはずなんだがなー。
「男なら心の花を真っ黒に染めてあげるつもりだったけど
女の子なら直接花を散らす方が楽しそうだ」みたいな。

しかしコブラがネタキャラすぎてその先の展開につながらん。
619名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 00:36:08 ID:Co6mBHDV
先週、ハートキャッチ! サソリーナさんを投下した者です。
続きが出来たので第二章、投下します
620ハートキャッチ! サソリーナさん4:2010/03/27(土) 00:37:54 ID:Co6mBHDV

 第二章 『激闘の横で』 

今日も今日とてサソリーナはプリキュアと戦う。
敵を倒すたびにプリキュアは強くなり、戦力を小出しにしている自分は経験値を与えてやっているような気もするが。
それでも、幹部のお仕事はやめるわけにはいかないのだ。

「さぁ、デザトリアン、やっておしまい!」

うまい具合に人は逃げ、残るはプリキュアとデザトリアン。
プリキュアの攻撃のとばっちりを受けないように後ろへ下がり、サソリーナは観戦モードに入るが。

「サソリーナさん。やっぱりサソリーナさんだっ」

激闘の最中に駆け寄ってくる男の姿があった。

「うげっ、昨日のあいつ」

男はどたどたとサソリーナに走り寄ってくると、そのまま抱きついてくる。
サソリーナの細身でタックルのような男の行動を支えることなどできず、そのまま二人は草むらの中へとなだれ込んでしまった。

「ああっ、また会えるなんて、感激っす」
「あんたは感激すると人にタックルを仕掛けるのかっ。って、ちょっとちょっと待ちなさい! そういうのは嫌だからね」

押し倒されて男の顔を見上げると、昨日と同じような雰囲気が立ち上るほどに発されている。
嫌な予感がしてサソリーナは言うが、それは見事に的中した。

「サソリーナさんに会ったら、どうしても気持ちが抑えられなくなりまして! 今度は喜んでもらえるように頑張りますからっ」
「大前提として、あたしが嫌だって言ってるだろうがーッ」
「そこは俺の溢れでる情熱で何とかします!」
「なんだこいつーッ。ちょっ、助けてぇ〜」

サソリーナの声はプリキュアたちの戦いの喧騒でかき消される。
押し倒されたまま、サソリーナは服の上から胸を揉まれた。
621ハートキャッチ! サソリーナさん5:2010/03/27(土) 00:40:40 ID:Co6mBHDV

「ああんっ、ちょっ、やめなさい。おっぱいをそんなに、ひゃんっ」

胸の谷間に顔を埋め、男はぱぷぱふをするように手で揉みながら胸を中央に寄せている。
サソリーナは抵抗して抜けだそうとするが、それより先に気持ちよさが来てしまった。
揉まれて服と擦れる度に、乳首が立っていく。そこを見つけられてコリコリと摘まれると、途端に脳に甘い痺れが走っていく。
そのまま男の顔はすべすべとしたお腹をなぞって股の間へ。
パンティを脱がされ、サソリーナは白昼の太陽の下でオマンコをさらす姿となってしまった。

「サソリーナさんのオマンコ、小股が切れ上がっててとても綺麗っすよ。ペロッ、ペロペロ」
「んあぁんっ、プリキュアたちが戦っている横で、オマンコ舐められてるだなんて」

恥ずかしいのに、気持ちよさがどんどん高まっていく。舌で膣内を出し入れされるたび、自分の口から信じられないほど悩ましい声が上がった。
クリトリスをほじられると、快感でプリキュアたちの声が遠ざかっていった。
ふやけるぐらいにオマンコを舐められて、やがて押し当てられる亀頭。

「ちょ、ちょっと待って、プリキュアたちが戦っている最中なのよ。もしこんな姿が見つかったら」

ようやく我に戻ってサソリーナは周りを見る。辺りにはプリキュアたちの友情と正義の掛け声。
周りは草で囲まれているが、天高くジャンプするキュアマリンの姿が視界をかすめ、見つからない保証などないことを認識させる。

「大丈夫っすよ。ここは草が高いし、大声さえ出さなければ見つからないっす」

だというのに、膣口を押し広げてチンポは入ってきた。

「んふあっ、あんっ、あんっ、んくッ」

マンコを正常位で貫かれ、サソリーナは必死に声を抑える。土の匂いに、自分の体がほてって発情する匂いが混じっていた。
プリキュアたちが必死に戦っているその横で、自分は股を広げてオマンコにチンポを突っ込まれている。その倒錯した風景に体が燃え上がる。
それだけではない。この男にチンポを入れられることを、自分は喜んでいた。
622ハートキャッチ! サソリーナさん6:2010/03/27(土) 00:42:35 ID:Co6mBHDV

野太い一物で襞を撫でられるたび、嬉しくて膣で締め付けてしまう。男が快感にうめくと、自分も同じように快感でうめいてしまう。
茂みの中でチンポを突っ込まれてゆさゆさと揺さぶられ、声を抑えるのに必死になってしまう。

「ふふ、プリキュアに見つからないように必死にエロい声を我慢しているサソリーナさん。可愛いっす」
「んあんっ、幹部相手に、イッ、イッちゃうっ、か、可愛いとかいうなぁっ」

ぐいっと腰を押し出されての射精。それに感謝するように、自分のオマンコはキュッと包み込んで返事をしてしまう。
男の気持ちよさそうな反応に尽くすようにマンコは動き続け、意思と体の乖離にサソリーナは混乱を覚えずに入られなかった。
それは相手も同じようで、射精が終わると夢から覚めたように辺りを見始める。

「あれ? サソリーナさんの姿を見て嬉しくて、それから、あ、え、えと、うわぁ。……怒ってますよね」
「一度ならず二度までも。あんたってやつはぁ〜」

昨日の三倍くらいの強さで殴りまくってやろうと拳を握り締めるサソリーナだったが、それは中断せざるを得なくなった。

「「はぁぁぁぁぁ〜っ」」 「ほわわわわ〜ん」

プリキュアたちの戦闘が終わってしまったのだ。

「やったでプ〜」「はいっ、やりました!」
「ねぇ、キュアブロッサム。なんかまだサソリーナの気配がするよ」
「えっ、キュアマリン。空気は読めないのに気配は読めるんですかっ?」
「ちょっとぉ、それどういう意味よ〜?」
「はっ、ごごごごめんなさい! でも、これは敵の幹部を潰すまたとないチャンス、急いで探しましょう!」

なんだか相当に危うい雲行き。「やばっ」と小さく漏らすとサソリーナは慌ててアジトへ転移する。
こうして、今日もプリキュアたちによって街の平和が守られたのだった。
623ハートキャッチ! サソリーナさん7:2010/03/27(土) 00:48:47 ID:Co6mBHDV


◆ 〜CM中〜 ◆ ナージャが新たなプリキュアっぽくアピールして仲間入りしようと目論むが、失敗に終わる 

アジトに帰ったサソリーナはサバーク博士の部屋を訪れていた。
隣には無機物のように控えるダークプリキュア。サバーク博士は腕を組むと自分の質問に答えを返してくる。

「ふむ、人間をデザトリアン化するのに失敗した場合、か」
「ええ、その場合、どんな影響が起こるのか。知りたくてね」
「まさか、実際にデザトリアンにするのを失敗したと?」
「なっ、ばばば、バカいってんじゃないわよ。ちょっとした興味よ!」
「ほう、様々な事態を想定して知識を集めるのは幹部として喜ばしいことだ。いいだろう」

サバーク博士が顎で差すと、ダークプリキュアが資料を置く。

「デザトリアン化について、研究したデータだ。持っていくといい」

どさりと置かれた資料の束にひきつりながらも、サソリーナはそれを抱えて部屋を出るのだった。
自室に引篭もり、机の上に資料の束をおいてサソリーナは読みあさり始める。

「まったく、こんなにドサドサ資料よこして。明日も仕事だっつうに」

まぁ、協力してくれるだけありがたいのではあるが。
理解不能な論文や難解な計算式などを読み飛ばしながら、サソリーナは心当たりに触れそうな文を探す。
あの男の反応、あれはどうみても通常の人間のものではなかった。それに、自分の反応も。
戦闘中、身もかえりみずに一般人が乱入するなど正気の沙汰ではないし、いきなりのあんな行動も常識の反応を遥かに超えるものだろう。
あの男がそういう人間だったというのならそれでもいい。だったら、思う存分報いを与えてやれるというものだ。
しかし、そうだとすると自分の反応については説明がつかない部分がある。
読み進めながら、サソリーナはついに該当しそうな文章を発見する。
それは、サバーク博士のまどろっこしい専門用語を抜かして要約すればこういうものだった。

『デザトリアン化が失敗した場合、閉じ込めた人間は復活し、心の一部を暴走させる』
『暴走に見舞われると、人間の心の一部が術者に感染してしまう場合がある』

読み終えて、サソリーナはペチンと自分のおデコを叩く。
つまりだ。何らかの理由でデザトリアン化に失敗し、男のああいう行為の欲求を暴走させた。
それからあの男が言った「やっぱり、サソリーナさんは運命の人だ」という気持ちに自分が感染した。

「あちゃ〜、やっぱあたしのせいか」

こきこきと首を動かすと、サソリーナはどうしたもんかと思案をするのだった。


──
以上です。では。
624名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 12:53:02 ID:B278M9mt
GJ!見られるかもとかいいなあ
サソリーナさんこれからどうすんだw

>>616
「下の毛もゆるふわだぁ〜!」
「ああっ僕のキューティンコがぁ」
みたいな感じでいつきに逆レイプされるコブラさんが浮かんだ
625もっとおふろでやりたいほうだい(0/6):2010/03/27(土) 23:35:30 ID:ULc1QxGG
キュートなティンコだと!?とかわいいもの好きな会長が食いつくわけですね!

さて。西東風呂ネタ。いくつかスレから拾ったネタあり。というか東西?
626もっとおふろでやりたいほうだい(0/6):2010/03/27(土) 23:35:56 ID:ULc1QxGG
 シャボンがふわりと漂う中、能天気な男の声が響く。
「……しい、ごーぉ。ろーく、……ん。どうした、イース」
「なんでもない」
「そっか?ええと、しーち、はぁち」
 少女は青年の腕の中、気付かれないようにため息をそっと吐いた。

 一息ついた後、彼が誘った。一緒に風呂に入ろうと。
断る理由はないし、今更恥ずかしがるなんて白々しい。だから、了承した。
 
 たくさん運動したあとだから、何かあっても『もう無理』と言ってやるつもりだった。
なのに、それなのに、こいつときたら。
 がっちりした腕が、私の身体を包んで、鼻腔をくすぐるのは彼の匂い。
濡れた髪が、艶やかに踊っている。ああ、もう取り繕ったって無駄だ。

 私が、彼を欲している。もうちょっと俗な言い方をしてしまえば、むらむらしている。
いつからこんなにいやらしい子になってしまったんだろう。
こいつのせいだ、っていうのは分かりきっている、というか他の人間の前で見せられるものか。

 だからだろうか。正直におねだりできないのは。
だって、多分彼はああいうことを求めて風呂に誘ったわけじゃないんだから。
そのつもりが少しでもあったら、はなっからそう言う。
でなくても、待てが出来ないひとだから、ありえない。

 自分ひとりが勝手に盛り上がっているのが、許せない。
そんな子どもっぽい考えだった。……どうしよう。
627もっとおふろでやりたいほうだい(2/6):2010/03/27(土) 23:36:51 ID:ULc1QxGG
 途方に暮れた少女だが、救いの手はまだ残されていた。

――どうしてこいつに遠慮する必要がある。
 頭の中で、黒衣を纏った銀髪の少女が囁いた。もちろん、その背中には蝙蝠の羽。

 それは、そうだけど。せつなはその言葉に微かに揺らぐ。
その隙が、見逃されるはずはなかった。

――別に、彼の嫌がることをしようとしてるわけじゃないわ。そうでしょ?
 桃色の長い髪と、白い翼を揺らしてもうひとりの少女が語りかける。

 そっか、そうよね。……せいいっぱい、がんばってみる!

 こうして、彼女の腹は決まってしまったのである。
悪魔と天使のハイタッチを背景に、せつなは青年に声をかけた。
本当にこれが救いの手だったのか。真相は、闇の中。
628もっとおふろでやりたいほうだい(3/6):2010/03/27(土) 23:37:48 ID:ULc1QxGG
「ウエスター」
「んー?」
「きれいにして、あげるわね」
 少女が泡を掬う。それを、青年の胸に擦り付けた。
「へ?わ、くすぐってーぞ、イース」

 青年の声を気にも留めず、少女は手のひらに乗せた泡を彼の身体へ移していく。
「体洗う奴なら、そこにあるのに」
 バスタブの傍に置かれたスポンジに目を向けたが、せつなは素っ気無く応えた。
「いらないわ」
 
 そのまま、手を滑らせる。脂肪の薄い身体のラインを少しづつ辿っていく。
「ちょ、いっ、そこは」
「ほら、きれいにするって言ったでしょ?」
 彼の敏感な部分を、優しく弄る。

「ひ、ぁ、イースぅ……」
 情けない声に、つい少女は笑ってしまう。
「くす。ウエスター、かわいい」
「は、なにい……っ、う」
「いつも私にばっかりしてくるから。お返しよ、お返し」
 実際、彼女の手の動きは、彼を真似たものだった。
胸への愛撫。くるりと周囲をなぞって、先端を柔らかく潰すように揉む。

「ぅ、あ」
 荒い息が、少女の身体をとろけさせていく。
「ん、もう……なの?ふふ、仕方ないひと」
629もっとおふろでやりたいほうだい(4/6):2010/03/27(土) 23:38:18 ID:ULc1QxGG
「ちょ、イース?」
「じっとしててね」
 少女が、青年の腰へ乗り上げて。そのまま、滑り込んできた。

「んぁ……あ、ふぅ」
 悩ましげな声と、いきり立ったブツの収まった感覚。
青年は快楽と困惑にひどく戸惑う。
「お、ま、おまえ、ほんとどうしたんだ」
「んぅ?……こういうのは、嫌い?」
 どこか幼い仕草で首を傾げるせつなが可愛らしくて、ウエスターは即座に首を横に振った。

「や、そんなことはねーけど」
「ふぁ……あ、よかったぁ」
 少女が、繋がった部分に視線を向けた。

「ん……ウエスターで、いっぱい。ふふっ」
 本当に嬉しくて嬉しくて仕方がないと、言いたげに笑う。
「い、イースっ」
 堪らなくなったウエスターが、少女の肩を乱暴に抱き寄せる。
その衝撃で、擦れた肉壁に走る感覚にせつなは甘く悲鳴を上げた。
「っあ、ぁ、ん、うえすたぁ……ッ、くぅっ」
630もっとおふろでやりたいほうだい(5/6):2010/03/27(土) 23:38:41 ID:ULc1QxGG
「あ、ッ悪い、痛くなかったか?」
 慌てて少女の顔を覗き込んだ青年に、少女は弱弱しく笑って見せた。
「ん、平気。私、痛みには強いもの。知ってるでしょ」
「そういう問題じゃねぇだろ……」
 呆れや安堵、その他色々な感情の入り混じった声だった。

「そ、んっ。それに、ウエスターがくれるもの、ならなんだって嬉しいよ?」
 少女の言葉が、柔らかく彼を捕らえていく。
「イース……」
「ぁ、また、中でおっきくなって……はぁんっ」
 喘ぐ少女に、ウエスターが声をかけようとした。けれど、キスで塞がれた。

「わたしが、動いてあげるから。私が気持ちよくして、あげるの」
 唇を少しだけくっつけて、悪戯っぽく少女が笑う。
そして、ゆっくりと腰を引いた。
631もっとおふろでやりたいほうだい(6/6):2010/03/27(土) 23:39:17 ID:ULc1QxGG
「は――んぁ……っ、あ、んっ」
「い、イースっ」
 騎乗位そのものは初めてではない。というより、体格差的に正常位が厳しい。
だから、ふたりは座ってとか、だっこしてとかが圧倒的に多かった。
が、事に及ぶ際は基本的に男であるウエスターの方がリードしてきたし、彼女もそれを受け入れていた。
彼女を上に乗せた時は、彼が動かし方を教えて、少女はされるがままに善がっていた。

 いや、今もそんなに状況は変わってねぇけどな。
そう、頭のどこかで冷静な部分の彼が呟いた。

「ひぁっ、あん、うえすたーの、あっ、きもちいいの……っもっと、ちょうだい、っぅあ」
「ん、はぁ、イース。すげ、締まって……く」
 きゅうきゅうと、少女が締め上げる。もっともっとと責める様に男を貪ろうと縋り付いてくる。
「はふぅう、あッ、くああっ、ウエスターっ、すき、欲しいの、ねえ」
 彼女の潤んだ瞳に、青年が耐えられるわけがなかった。

「ぁ、ああ、ウエスタぁ……ッ、くあ、ひぅううッ」
 少女の力が抜けて、青年の胸に埋もれた。
632名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:50:34 ID:ULc1QxGG
どう考えても風邪引きそうだねこれ。
スレ見て脳内会議パネエせっちゃんとか、十まで数える西さんに萌えていたら
なんとせつながもんもんとしだした!という感じでうっかり筆が乗ってしまった。
明日のハトプリが楽しみすぎてのう。ももねえハアハア。
633名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 01:57:42 ID:DswgJyHd
GJ!
634名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 12:13:28 ID:xsDRXG/I
GJ!
だからそのタイトルをどうにかしろと(ry
お風呂プレイ良かったよ!
635名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 12:25:29 ID:6pgQQEvm
GJ!!!
636名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 11:18:35 ID:LUl4wUvQ
GJ! 風呂ネタ萌えるわー
637牡丹の散る頃に:2010/03/29(月) 21:46:42 ID:A1bKo24O
>>634
ごめんwww でもあれ、響きが好きなんだよね。
さて、ハートキャッチコブいつ。無理矢理というか、なんかよく意味わかんなくなった。
あまりえろくできんかった……。
内容としてはタイトル通りな感じで心の花を黒く染める作業を性的に解釈。
デザトリアンを出すとゆるふわ愛されカールに興奮するのでカット。
書いた奴は基本いちゃいちゃちゅっちゅが好きなのでレイープものは初めて書いた。
ので、まあなんだ、お手柔らかにお願いします。
638牡丹の散る頃に(1/3):2010/03/29(月) 21:47:22 ID:A1bKo24O
 明堂院いつき。
美しい男子の存在に、コブラージャは嫉妬に近い感情を抱き、いつきを付け狙った。
だが、その正体を知り、考えを改めた。

「――ああ、そうか。女の子なら、もっと手っ取り早く花を枯らす方法があったっけねぇ……」
 蛇のような長い舌を唇に走らせ、彼はいつきの前に姿を現した。
突然目の前に出現した謎の男に、彼女は警戒心を持ち、身構えた。

「貴様、何者だ」
「へぇ、勇ましい。……これは散らしがいがありそうだ」
 所詮、小娘の手習い程度の腕しかない。コブラージャはあっさりと少女を捕らえた。 
「な、に。っきゃあぁっ?」
「やっぱり女の子だ。可憐な悲鳴だぁ」
「は、はな、せっ……」
「美しいね。この美しい牡丹を真っ黒に染めてあげよう」

「っ、やめろ、い、いやぁああッ!」
 いつきの制服が毟り取られ、少年の鎧が引きちぎられる。
そして、少女が剥きだしにされてしまった。
639牡丹の散る頃に(2/3):2010/03/29(月) 21:48:14 ID:A1bKo24O
「白い肌……、ぁあ、イイよ。やはり僕の見込んだ通りの美しさ……!」
「ひっ……」
 長い、ざらついた舌が清廉な肌を汚す。
そのおぞましい感覚に、いつきは背筋を凍らせた。

「何、をする気だ……ッ」
 必死にちぎれそうな理性をかき集め、少女は男を睨みつける。
だが、そんなささやかな勇気は彼にとって、美の対象外だった。

「フフフ、そうだ。付け入る隙を探さないとねぇ」
「やっ、やぁあ!」
 コブラージャはいつきの足を開かせると、その奥を無遠慮な視線で刺し貫いた。

「いやっ……や、見るな……ッ」
 ふっくらと盛り上がったなだらかな丘には、なにもなかった。
「毛がない……いいィ、やはり美に毛なんてものはいらないんだよ!」
「やめっ、言うな、言うなぁ……!」
 男の言葉に、少女が首を振って拒絶しようとした。
だが彼は、もとより彼女の意思なぞ考えてはいない。

「さぁ、もっと見せてごらん……っ」
 指が伸びて、その割れ目に当てられる。

「いやああっ、や、やぁあああ!」
 く、と開かれた肉を覗き、男は満足気に嗤う。
「ほらぁ、ここ、この醜い肉の塊ッ。これが君の正体だよ!あっははははッ」
「っく、やめて……いや……」
 弱弱しい声に、男は改めて心の花を見る。
花弁から瑞々しさが消えていたが、まだ枯れるには至らない。
640牡丹の散る頃に(3/3):2010/03/29(月) 21:48:42 ID:A1bKo24O
「この美しい僕を手間取らせてくれるね……」
「ひくっ……ぅ、う……」
 少女はあまりの屈辱に、頬を伝う涙を抑えることができない。
コブラージャはその涙に何の感慨も抱くことなく、次の作業に移った。

「え?……!?っ、や、なに……い、あぐぅああぁっ!!」
 ぶつん、ぶつっ。少女の中で、肉の裂ける音がした。
その焼け付くような痛みに、いつきは悲鳴を上げる。
「ひぎ、あ、うぁあぁぁ……!」
「ふぅむ、痛みのせいで心への影響は中々浸透しないなぁ」
 男は痛苦に震える少女の身体を、更に抉る。
「がっ、あ、おに、いさまぁ……たすけて……」
「助けェ?そーんなの来るわけないよ。ほぅら、君の心の花、イイ感じだよ!」
 
 大好きな兄への声は、決して届かない。
だから、『私』は『僕』になることを選んだ。なのに――。

「いた、いたい、やだぁ、やだぁああっ」
 もがき、助けを求めることしか出来ない。
そんな弱い存在になりたくなかったのに。

 結局、私は私でしか、ない……。

 美しい牡丹が、黒く染まり。その花を、散らした。
641名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 21:49:49 ID:A1bKo24O
うおおお思ったより油断すると南さんになっちゃうんだぜ?
おかげで一回お蔵入りさせたんだけど、レスを参考にせいいっぱいがんばったつもり。
対策としては、できるだけ変態っぽい要素をがつがついれてみた。
まあでも自分の中ではこう、違うジャンルの変態なんだよサウラーとコブラは。
多分コブラさんとサソリーナさんは永久脱毛してると思うんだ。
博士はもともと薄そう、色々。クモはボーボー。
何の話か分からなくなってきたところで終わります。
642名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:25:17 ID:8jySoEcn
GJ!! いいねえ、コブラさんは変態レイープ魔がよく似合う!!

え、サソリーナさんって脱毛してるの?w
643名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 08:17:46 ID:uBSaiErT
砂漠の使徒っていうぐらいだからな
毛があると暑いんだろ
644名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 22:18:41 ID:NK4H1UqL
確かに南とコブラはビジュアルも性格も似てるけど、微妙に路線違うよな。
コブラは何かしらオチがありそうなんだよな。
例えばこの後現れるデザトリアンに、いきなり踏み潰されるとかw
ともあれ>>641GJでした。
645名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 11:41:44 ID:u7Wy7Q5a
保守
646名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 11:58:21 ID:1S2Kvztd

以前お風呂ネタで さらっと後ろの処女も散らされてたmktnのことを考えながら
妄想していた南美希で西東な 女の子同士の会話文小ネタ

「せつな、その…」
「なに、美希。なんでも相談してくれていいって言ったじゃない」
「そ、そうね… …その…」
「ええ」
「……おしりって、どうなのかしら……」
「………ごめんなさいもうちょっとkwsk」
「いえ、あの… もともと、あ、ああいうことには関係ない場所でしょ?
あんなところが気持ちいいのって、どうかしてるのかしら…」
「…ああ。 うん。そうね。そこのことね。
どうかしてるとは思わないけど。わたしもわりと、そっち、するし」
「そうなの!? よかった、あたしだけじゃなかった…!
最初はびっくりしたんだけど、なんかこう、それもアリかなっていうか、今はわりと嫌いじゃないっていうか」
「わかるわー、わたしもけっこう好きよ」
「そうよね、こう、意外とね」
「ね。 でも隼人はなかなかさせてくれないんだけど、恥ずかしがっちゃって。
いつも自分がしてることを思えば、指いれられるくらいはいいじゃない、好きなくせに。ねえ?」
「…ごめんせつな、たぶん話噛みあってなかったからもういっかい最初っから検証しましょう」
647名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 12:16:14 ID:1S2Kvztd
意外と西東のほうがフリーダムな気がしているんだ
648あなたの全部が欲しいから(0/12):2010/04/03(土) 21:34:39 ID:PLe43707
>>646
バッ…おま、萌えるじゃねーの…!
さて、そんなわけで南美希はじめてのおしり編。
導入部がひどかったんでカットして唐突に始まるよ!
タイトルを今度はお尻でやりたいほうだいにしようとしたけどまぁ、今回は自重。
649あなたの全部が欲しいから(1/12):2010/04/03(土) 21:35:20 ID:PLe43707
「それでさ」
 脈絡なく耽美系の妖艶なイケメンは、希望のプリキュアに近付いた。
本能的に危険を感じて、少女は後ずさろうとしたが、叶わない。
「そろそろ新しいスタイルを試してみようと思って色々情報収集したんだけど」
「きゃ」
 小さな悲鳴は、彼が彼女の腕を取ったからだ。

「こっちも君で遊ぶのに使える、っていうのが分かったんだよね」
 少女の腰を引き寄せて、サウラーはスカートの上から、尻を撫で上げた。
「は、ちょ、やっ」
 忙しなく首を振って視線を彷徨わせる彼女に、彼は楽しげな声で囁いた。
「やめないからね」
「……もうっ」

 言い出したら聞かない彼の性格を、少女は良く理解していた。
そして、彼女自身が彼の誘いを断るつもりが全くないことも。
彼が跪く。美希は、見て見ぬフリをするように後ろを向いた。
650あなたの全部が欲しいから(2/12):2010/04/03(土) 21:35:53 ID:PLe43707
「ひ」
 ひやりとした指の感触に、少女は声を漏らした。
「折角だし、そうだな」
 彼は美希の足を掬い上げていた。
そうして今度は足の指を咥えてしゃぶった。
「くすぐった……も、かんじゃだめぇ」
 指の間も舐めて、丸いかかとを撫でる。今度は足首にキスをした。
上から彼を見下ろすという、滅多にない機会に少女はうっかり陶酔してしまった。
足にキスなんて、まるで王子様のようで。そんな甘い夢が、嫌いな乙女なんてそうはいない。
彼女も、例外ではなかったというわけだ。
「ふぇ……」

 彼の指は上へ伸びていく。ふくらはぎを揉み解し、膝裏を軽く叩く。
少女の誤算は、彼女の王子様は邪気まみれのむっつり野郎である点だった。
「はぅ、ゃっ」
 少女の腰が落ち、膝が床に着く。
咄嗟に手を前について、結果四つん這いに近い格好にされていた。

「こっちの方がやりやすいだろ?」
 柔らかな太股の肉を辿ると、そこに目的地である双丘があった。
651あなたの全部が欲しいから(3/12):2010/04/03(土) 21:36:28 ID:PLe43707
「ふむ」
「ぅきゃぁ……んッ!」
 美希が尻へのそわそわした感触に身を捩らせ、漏れる声を抑えようとした、その時。
「はい邪魔するよ、っと」
 ひやりとした冷気が少女の下半身に走る。
下着はずり下ろされて膝のあたりにひっかかっていた。
スカートは捲くられて、要するに、中身が剥きだしにされていた。

「やだぁ……っ」
「僕しか見てないからいいじゃないか」
「そういう問題じゃないっ」
 当り散らすように喚く少女。もちろん、彼が気に留めるはずもない。

「そうかい、ま、どうでもいいけど」
 ぞんざいな物言いで青年は手を伸ばす。
ひやりとした指の感触に、少女は背筋を震わせた。

「はぅ……うっ」
「さすがに、いきなり指は厳しいかな……」
 そして、彼女の割れ目に、顔を押し当てた。

「ひっ!?な、なにしてんのよ、やっ、やめ」
「ちゃんと滑り良くしとかないと。困るのは君でしょ」
 滑った舌が、美希の内に入り込む。
生温かな感触は、痛みはあまり感じなかったが、精神的には相当なダメージを食らっていた。
652あなたの全部が欲しいから(4/12):2010/04/03(土) 21:37:08 ID:PLe43707
「そこまでしなくっても、はぁっ」
「くすくす、こっちもきれいなピンク色だよ?」
「言わないでよ……ぉ。んっ」
 『こっちも』という言葉の意味に、触られてもいない方が熱くなってきて、少女の白い肌に紅が走った。

「ぁ……ッ?あ、やぁんんっ」
「君って本当に分かりやすいねぇ」
 唇を離して、知らないうちに伸びた手が、少女の火照りを煽る。
「ひゃん、そ、そっちはしないって」
「誰がそんなこと言ったのかな?僕が見逃すと本気で思ってたのかい」

「やぁ、ひ、ひとつに絞りなさいよ……っ、あぅ、んやっ」
「いい感じに濡れてるな」
 ひちゃひちゃと、ねばっこい水音。彼の指には、少女の愛液が纏わりついていた。
今更でもなんでも、美希は理性が勝る限りは羞恥心が捨てられない。
分かっていて、彼は告げる。そして彼女の赤らんだ身体を貪って、溺れていく。
今日も、そう。実に予定通りの一日だった。
653あなたの全部が欲しいから(5/12):2010/04/03(土) 21:37:40 ID:PLe43707
「じゃ、次行くよ」
 ためしに、とサウラーは濡れた指を関節の辺りまで挿れてみた。
「いっ……う、ぐぁ……」
 舌よりも太く、硬い異物に少女の身体が違和感を訴える。
彼女も痛みに顔をしかめた。

「やっぱ痛いかぁ」
「あ、たりま……ひぐっ」
「よしよし、泣かないでー」
 生理的に零れた少女の涙を拭い、彼はわざとらしい声色で慰める。
少女はむっとした顔をしようとして、下半身の痛みに眉を顰めた。

「うー……」
 どんよりとした視線は、抜き取った指を舐めている彼に向いた。
「なに?」
「最近、言いようにされてるみたいで腹立つ……」
「そう?……でもね。結局は君の圧勝なんだよ?」
 頬にキスをしながら囁く彼に、ぷうっと膨らませて不満を訴える美希。
「どこがよっ」
「だってさ、僕君にベタボレだし。もう美希がいないと立ってるのも難しいくらい?」
654あなたの全部が欲しいから(6/12):2010/04/03(土) 21:38:11 ID:PLe43707
 何気ない愛の告白に、彼女の不満はぶっ飛ばされた。
「な……ばか、ぁ、そんなの今言わなくたって……」
「あ、でも今君も立ってるのしんどいかあ」
「サウラーのせいでしょ!」
 美希が声を荒げたって、赤らんでいる理由は彼だから。
暖簾に腕押し、むしろ火に油を注いでいるようなものだ。

「さ、場も和んだことだし。続けようか」
「和んでないってば」
 じっとりと恨みを込めた視線を飛ばす美希。
「えーうっそー」
 相変わらず彼はわざとらしい言い回しだった。

「なんなの、さっきから」
「んー?独占欲強いの、知ってるクセに。美希は自業自得なんだよ」
「図々しい」
 何故か彼は嬉しそうな顔をした。
「いやぁ、それほどでも」
「誉めてません。……ま、悪くはない……かも、ね」
 少女の苦笑に、青年も頬を綻ばせた。
「ふふ、ありがと」

 そして、またも少女の腰に手が伸びる。
「諦めてないわけね」
「一緒にがんばろう?」
「そのフレーズは止めて」
655あなたの全部が欲しいから(7/12):2010/04/03(土) 21:38:57 ID:PLe43707
 つぷり。
「ん、んっ。は、くう……」
「大分馴染んできた、かな」
「し、知らないわよぅ」
 指が埋まって、少女の違和感と痛みは変わらないはずなのに。

「へ、へんな感じ……ん、はぁ」
 やわやわと愛撫する青年の指から導かれる、温い快感がそれを覆していく。
「はぅ……ふぁあっ」
「美希」
「んぅ……?」

 名を呼ばれて、少女が顔をサウラーに向けた。
「ごめん、そろそろいい?僕、もう」
 よくよく見れば、確かに彼は少し焦っているようだ。
その表情は彼女だけのもの。その優越感に、少女はふにゃりと顔を緩めた。

「うん、いいわ。……ちょうだい?」
「この場合、僕が貰うんだけどね。いいけど」
656あなたの全部が欲しいから(8/12):2010/04/03(土) 21:52:41 ID:PdWewVgV
 美希は、そっと目を閉じた。
ず、と先程とは比べ物にならない強烈な感覚に、少女の視界は弾けた。
「い、たっ……く、ぐぁあ……っ」
 唇をかみ締めて痛みに耐えようとする少女を、青年は抱き寄せる。
「僕のわがままなんだから、そんなに我慢しないで欲しいな」
「っ、べ、別に……っっあ!んくっ、いっつぁっ」
「大丈夫?」
 気遣わしげな声に、痛々しい笑みを少女は浮かべた。
「だいじょうぶ、じゃないなら始めっから、んッ。断ってるってば……っくう」
 少女らしい台詞だと、彼は思う。だから、手放せないとも。
「そうだね。君は完璧だもんね」
「そうよ……ッ」
657あなたの全部が欲しいから(9/12):2010/04/03(土) 21:53:40 ID:PLe43707
 サウラーはとろとろと秘唇から零れた愛液を掬った。
「ひぃっ……また、そ、っそっちさわ……ぁあッ」
「だって触ってって言ってるよ?」
 少女の身体は、既に快楽を覚えてしまったから。
貪欲に求めて、ひくつく媚肉は喜んで彼を受け止める。

「あぁ、こっちもね……」
「はぅ、あっ、サウラーぁっ」
 四つん這いになっているせいで、重力に従って揺れている少女の乳房に触れた。
「はぁっ、んッ、やぁ……!」
 先端を擦りあげると、それだけで彼女の背中が震えた。
「ひ、ぃ……、うあ……っ」
 反応が嬉しくて、彼がその背中に口付けると、また彼女の身体がぴくんと跳ねた。
658あなたの全部が欲しいから(10/12):2010/04/03(土) 21:54:15 ID:PLe43707
「んっ、さう、ら……う、動いて……っ」
 少女が、喘ぎながら青年に告げる。
まだ、快感の中に残った痛苦を感じてサウラーは少し戸惑う。

「美希は、平気?」
「だって、もう……欲しいんだもの。我慢、でき……ひぅあ!っくうぅぅっ」
 少女の言葉を遮って、身体を貫く感覚に彼女は悲鳴を上げた。
「かわいいこと、あんまり言わないで欲しいな」
「んっっ。ぁ、くは……っ」

 張りのある臀部を押し開いて、青年は更に腰を埋めた。
深く深く、どこまでも入り込めそうな穴の中を抉る。
「っ、ひくぁ……ん、んぅあっ」
 腰を引いて、更に奥を犯して。
その度に、少女は戦慄いた。
659あなたの全部が欲しいから(11/12):2010/04/03(土) 21:54:44 ID:PLe43707
「ひあ……ぁっ」
「凄い締め付けだね……っ」
「え、ぁっ、もう、出るの……?」
 ぎゅっと肉棒を締め上げられ、快楽と共に放ってしまいそうになったサウラーは、つい零した。

「君のは前も後ろも最高だからね」
「それ……っ、誉めてないっ。あぁんっ」
「そうかい」
 最後だから、遠慮はしなかった。
一度全て抜き取ると、勢い良く叩きつけて、今度こそ射精した。

「あ、あつっ、あぁぁぁああ!!」
 一際高い嬌声と、潮を噴出して少女の身体が糸が切れたように倒れた。
それでも白濁液の勢いは止まらず、抽出が終わるまで意識のない美希の体は震えていた。
660あなたの全部が欲しいから(12/12):2010/04/03(土) 21:55:11 ID:PLe43707
 出すものを出すと、すっかり大人しくなった陰茎を青年が引き抜く。
「ふ……ぁっ」
 その時肉を擦られたのか、少女が僅かに喘いだ。

「んっ……あ、ふわぁ……」
「しんどいなら寝てなよ」
「うん……」
 ふわふわと、どこか夢見心地の少女はひどく無邪気に笑った。

「お尻……あなたでいっぱいになっちゃった……」
 とろけた眼差しは、あどけないようで淫靡にも映って。

 青年は、思索する。延長戦への挑戦はどうやって切り出そうかと。
661名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 21:57:54 ID:PLe43707
イエイイエイ言うくらいだからこれくらいしてくれると私信じてる!
連投規制にびびったが携帯があったので助かった。8のみ携帯からです。
モバイル使いづれぇええ、使いこなせる人尊敬するわ。
おまけの西東小ネタ
「っほら、凄くかわいい……」
 少女はうっとりとした表情を浮かべて青年に触れた。
「いっ、や、もう……イースぅ」
 青年は媚びるような声で少女に許しを請うた。
「だめ。あなたは私のなんだから、今日は私の好きにするの!」
 少女が指を動かすと、青年の大きな身体がびくびくと蠢いた。
「っくあ……」
「わたし、せいいっぱいがんばるから!」

うん、続きがわからない!
662名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 07:09:24 ID:jqOEdsf+
GJ!!

ってか西さん何してはるんですかw
むしろ東さんかw
663名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 21:47:22 ID:txAkvDFG
待ってたよー!GJ!!
しかし、タイトルは自重せんでも良かったのにw
664名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:18:01 ID:aG9ejrDq
ようやく規制解除だぜ!
>>661
GJ!ずっとGJが言いたかった!!
最初にちゃんと美脚を堪能するあたりさすが南わかっているな
西東…wwそういうのもアリだな
665名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 09:56:56 ID:tIljOZOy
ヤバい。このスレブッキーネタ少ねぇ。
666名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 11:17:57 ID:7p5/n0ba
ブッキーは誰と絡ませるか悩んじゃうところがあるからね。
一番の候補がホワイトタイガーさんだっていうのも問題だw
667名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 12:19:11 ID:TzjkK6TE
だがちょっと待ってほしい。
フレプリで一番少ないのはもしかしてラブさんではなかろうか
668名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 12:52:03 ID:uwVe21h1
ラブさんはちょっと相手がな…
誰かがヤってるのをうっかり見ちゃってそれをオカズに一人でするのが妥当か
669名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 17:24:24 ID:s4jjete7
最近のつぼみは暴走というかキャラが濃すぎて萌えるより先にお腹いっぱいです
670名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 19:15:38 ID:v+6ZEH18
誰か今回の変身解除状態でダークたんにあんなことやこんなことされちゃうつぼえりのアナザーキボンヌ
671名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 15:55:06 ID:YgiAwPBT
ラブやんとピーチさんに同時に手ほどきされる夢を見て夢精する大輔なら想像したことある
672アンコール0/10:2010/04/12(月) 17:47:02 ID:M+X9WOpl
セクシーなのキュートなのどっちもタイプよってことだな大輔!
ブッキーでエロと言ったら直腸しか思い浮かばなかったぜ。
何故か攻めキャラっぽい。キャラデザは素で一番かわええと思ってるのにな。

朝起きたらmktnかわいいので朝飯にけってーい
一言で言えばそういう感じの南美希。
朝なので最初から最後まで全裸だ。
673アンコール1/10:2010/04/12(月) 17:47:34 ID:M+X9WOpl
「ふあ……あれ?」
 目覚めた美希が見たのは、自室の天井――ではなかった。
ベッドの上で、しばらくぽかんとした顔で固まる。

「んと……。!あ、そっか……うわ」
 僅かな思索の後、弾き出されたのは、昨夜の色々。
『彼』に散々翻弄され、くたくたになって、指ひとつ動かせなくなってしまって。
しかも、あれこれの熱に浮かされた少女は、何故か人肌が恋しくなって仕方がなかった。
ひとりはいやだのなんだと場の勢いに任せて相手の首筋にしがみ付いて、そのまま。
そこまで思い出して、少女は顔を覆った。

「……ぜんっぜん完璧じゃない」
 口をついて出た言葉に、自己嫌悪。
そうして一人芝居を演じているうちに意識がはっきりしたのか、少女は傍らにいるはずの青年を探した。
「寝てる……」

 健やかに寝息を立てて眠る彼を見て、少女の熱が薄れた。
神経質なこの男は、いつも美希より早く起床していた。
そして、『面白い顔で眠るんだね』とか、『寝言、ひどいこと言うなぁ』とか、好き勝手にほざいてくる。
 でも、一度ベッドに入り込まれたらそう簡単に彼は少女を手放してくれない。
つまり必然と言っても良い。少女が疲れきって深い眠りに落ちるのは。
 が、それが今日は覆された。だから、彼女はまず少なからず驚いて目を瞠り。
その後嬉しそうに細めた。
674アンコール2/10:2010/04/12(月) 17:47:55 ID:M+X9WOpl
「珍しいわね」
 彼の前髪を掬う。柔らかく、さらさらの髪。
その流れに沿って、美希はさらに彼の頬に手を伸ばした。
白い肌は、少女のように肌理が細かい。
いや、もちろん彼が紛れもない男性だということを一番よく知っているのは彼女なのだが。

「でも、毒気がないと……やっぱり、かわいい」
 寝顔は安らかで、あどけなかった。
指を這わせていく。 
今は閉じられている切れ長の瞳。
筋の通った鼻。それから、唇。
「むぅ……」
 夕べの不埒な行いがリフレインした。
舌から歯から、何もかも攫われて、溶かされてしまうような感覚。
それなのに、少女は何度も求め、酸素さえ締め出して貪りあった。

「ん」
 それらを思い返せば、今の行為には然程の意味もない。そう言い聞かせて。
ただ、くっつけ合っただけの唇を、それでも少女は恥じらいの表情でなぞった。
「……まさか、起きてないわよね」
 この状況に、些か浮かれているのを自覚して、美希は眠っているであろう青年に問うた。
当然、返答はないのだが。
なんだか寂しくて、少女は彼の胸元に埋まり、甘えるように呟いた。
「サウラー……瞬?起きないの?ねぇ……」
「もういっかいキスしてくれたら」
675アンコール3/10:2010/04/12(月) 17:48:36 ID:M+X9WOpl
 耳元で囁かれた低い声に、少女はがばっと身体を起こす。
彼は相変わらず目を閉じていて、寝息を立てていた。
でも、幻聴ではないと美希は確信している。
少女はため息を吐いて、仕方ないと言いたげに居眠り男の額を突いて、目を瞑った。

 二度目も、掠めるだけ。彼から仕掛けてくることはなかった。
やや拍子抜けした顔の美希に、青年がようやく目を開けた。
「やぁ。おはよう、いい朝だね」
「……白々しいんですケド」
「何のことか分からないな」
 朝らしい爽やかな笑顔を貼り付けた彼に、美希はじっとりとした視線を投げつけた。
彼がまともに応じるはずはない。

「みーきー」
 少女の名を呼びながら、腕を回す。
胸に抱きこんで、少女の感触を味わう。
背中を撫でられ、ぞくりと美希が身体を震わせた。
その感触が、ふたりの間にしかない協定めいたやり取りに引っ掛かったからだ。
「なに、もう。昨日あれだけしといて」
 呆れた顔で少女が睨む。
「僕だって朝からとか疲れるんだけど」
「なら離してよ」
「あんなあからさまに誘われたら、反応するって」

 彼の口元は少女にとって腹立たしい類の笑みを作っていた。
「やっぱり起きてたのね!」
「何のことか分からないな」
「卑怯者ーっ」
 美希が声を荒げても、彼の耳には1パーセントくらいにしか届いていない。
「今更、何言ってるんだか」
「開き直ってんじゃないの!」
676アンコール4/10:2010/04/12(月) 17:49:07 ID:M+X9WOpl
「仕方ないだろ。最初から起きてたわけじゃないし、先手は君だったはずだけど」
「っ、う。それは」
「みき」
 少し甘えを含んだ彼の声に、少女の頑なさが崩されていく。
「最低、ずるい、変態っ。えっち、でも……」
「でも?」

 少女の言葉尻を捕らえ、青年が首を傾げると、彼女はその顔に枕を押し当てた。
「馬鹿っ……もう、ああ、もーっ。そんなろくでなしだけど、その。すきなのよ、悪い!?」
 自棄っぷりが良く分かる荒い語気だった。
彼は押し付けられた枕を脇に置き、静かに声を掛けた。

「うん。知ってる。ありがとう。そういう素直じゃないところも好きだよ」
 少女が散々躊躇い、恥じらいながら吐き出した言葉を、あっさりさっくりカウンターされた。
美希はますます顔が赤くなるのを自覚しつつ、それでも恋人としての矜持を保とうと彼と向き合った。

「ね」
「ん?」
「今度は、あなたから、……ね?」
「あぁ」

 画して、今一度触れ合う唇。
「……んぁ……」
 漏れ出る吐息を感じながら、少女が薄っすら目を開ける。
零距離で目が合う。青年は僅かに目元を和らげ、目蓋を下ろした。
「ん……ふぅ」
677アンコール5/10:2010/04/12(月) 17:50:02 ID:M+X9WOpl
 くちゅ、と唾液の交じり合う音がする。
舌が絡む。口内で暴虐の限りが尽くされる。
毎度のこととはいえ、彼はこんなに涼しい顔で、内での行いを覆い隠している。
「はぁ……ァ、ん……っ」
 少女は、自身にも火が灯されていくのを感じた。
彼にしがみ付き、唾液を嚥下する。
どろりとしたそれは、唇を離しても痕となって橋を引いた。

「ふ、は……」
 夢中で忘れていた呼吸が、追いついて酸素を求める。
少女が息を吐く。うっとりした表情で、先程の行為に陶酔していた。

「んぁッ」
 ある種の感覚が、少女を現実に引き戻す。
「ちょ、っと、何してんのよ」
「しろって言ったの、君」
 青年が、少女の首筋を啄む。
また、甘い悲鳴が上がった。

「んっ、もう……すぐ、良いように解釈するんだから」
「君にも良いようにしたつもりだけど?」

「……ばーか」
 少女は苦笑を滲ませて、青年の頬にキスを落とした。
彼の頭が下へ向かう。
「は、う……ん」

 生温かい感触は、舌。少女の膨らみを舐め上げる。
少女は彼を求めるように頭を抱き寄せた。
「んっ……ぅ、あっ、ひぁあ……」
 一番敏感な先端を、齧られる。
すでに充血して立ち上がっていたそこから、しっかりと少女の中枢まで刺激を持って帰ってくれた。
678アンコール6/10:2010/04/12(月) 17:50:24 ID:M+X9WOpl
「ふぁ、んう。んっ……あ」
 さらに押し潰すように揉む。
荒い呼吸を耳に届かせながら、青年は少女の身体を辿った。

「は……ぅ、ん……そこ、くすぐった……ひゃっ」
 わき腹を指の腹で撫でると、少女が笑いをかみ殺しながら身を捩った。
結果として無防備に曝け出された耳に、彼は食いつく。

「んやっ、あっ、……んぁあっ」
 舌を無遠慮に突っ込む。耳朶を食む。
「ひぅっ、あ、ん、音、うあ……ぁっ」
 耳元でいやらしい水音を大音量で聞かされ、彼女の頬が羞恥で赤らんだ。
そこに恥じらいだけではなく、期待が含まれていることは、彼にも分かっていた。

 青年が視線を落とした。
 昨日あれだけ注ぎ込んだというのに、もうそこに彼の痕跡を見て取ることは難しかった。
「はぁ……あ、はっ……」
 そこから漂うのは、ただただ女の匂い。
ひくつく肉が、男を誘うように蠢いた。効果は抜群だ。
こぷり、少女の内から零れ落ちた愛液を舌で絡め取る。

「ふぁっ!あん、ぁ……あ」
 舌と指で、少女を甚振る。
「ひゃあっ、くぅん、ぁあっ。あ、あぅ……はっ」
 口内で唾液と混ぜ込んだ粘っこい体液を纏わせ、あえて緩慢な動きで出し入れを繰り返す。
「ん……く、……ぅう、くふぅん……」
 すぐに焦らしに耐えられなくなった少女が、切なげに鼻を鳴らした。
「どうかしたのかい」
679アンコール7/10:2010/04/12(月) 17:50:48 ID:M+X9WOpl
 ぐちゃっとかき混ぜる手は休まず、声は至ってクールに。
「どうもこうも……ッ、ふっ、ぃ……ぁあ」
 青年が下の唇にキスをする。粘膜が震える。
「はぁ……ぁ、ふう……はっ」
 もはや、呼吸すら彼女の切なさを揺さぶっていた。
「美希……」
「んん……も、だめぇ……早く、……嫌いに、なっちゃうわよぉ……はぁん」

 悩ましげな脅迫だった。
青年が顔を上げると、火照った顔の美希が潤んだ瞳でこちらを見つめていた。
だから、言葉なんてもう野暮だと彼は思った。

「ひ……ぁっ」
 充分に濡れたそこに宛がうと、あっと言う間に飲み込まれた。
「ぁあ……ん……っ」
 美希の顔が満足気に綻ぶ。
けれど、そんな平穏にことが運ばれるはずもない。
それなりに丸くなったとはいえ、彼の嗜虐的な性格全てが変わったわけではないのだから。

「ふあ!っく、ひぅうあっ」
 性急な動きに、接合部から彼女の体液がぼたぼた零れた。
「ああん、ぁっ、はや、いッ、……っぅう!」
 それを潤滑油代わりに、どんどん動きを早く、深くする。
少女の悲鳴には困惑と、僅かな怯えと。隠し切れない快楽への愉悦がはっきりと含まれていた。
「っ、い、あっ、そこ、もっと……ぁあ!ん、瞬、ひぃんっ」
 肉棒で擦られ、少女が高く啼いた。
680アンコール8/10:2010/04/12(月) 17:51:17 ID:M+X9WOpl
「こっち?」
「ん、あっ……ぁ。さ、うら……うぁ……あ」
 美希が咽び泣く。まるで強姦してるみたいだ、などと青年はぼんやり考える。
「はぅ……んっ、あ……うくっ、ひッ」
 組み敷かれた少女が、腰を打ち付けるたびにびくんびくんと動く。
まさしく一心同体だった。

「ぁ……はぅっ、あっ、だめ、ぇっまだ、……っ」
 先程より切羽詰った声だった。
その声に、彼もつい理性が切れそうになったが、何とか押し留めた。
「もうイキそ?」
 真意を隠し、嘲笑う彼に、負けず嫌いな彼女が言い返そうと眉尻を上げた。
その瞬間、彼はより一層深く彼女の肉を貫いた。
「ひッ。……!ッあ……ぁ――」

 彼女の身体から、力が抜けていく。
彼がその呆然とした顔を撫でて、もう一度腰を落とすと、すぐに意識を引き戻された。
「っく、ひ……は」
「はぁっ、良い顔だねぇ」
 青年が乱れた息を整えながら、少女に笑いかける。
あからさまに何か含んだ物言いに、毎度の事ながら美希は律儀に嫌そうな顔をした。
「は、んっ。……っふ」

 けれど、今度は快楽の方が勝ったのか、彼女は青年の首に腕を回して縋り付いてきた。
「……あなたのせいなんだから」
681アンコール9/10:2010/04/12(月) 17:51:46 ID:M+X9WOpl
 頬を膨らましてはいるけれど、その眼差しは隠しもせず誘っていた。
少女の髪に指を滑らせる。そのまま落ちた手は、肩へ。
彼が抱きすくめると、彼女も首に回した手に力を込めた。

「ぁあ……」
 一度、引き抜く。そして先端だけで煽るように割れ目を擦る。
美希の乱れた息が、耳をくすぐった。
「はぁ……っ、んぁ、う……」
 どろどろになったそこを、かき回して抉る。
 
 熱くて溶けてしまいそうだといつも少女は思う。
そうしてある欲求に辿りつく。
溶けて、ひとつになってしまいたい、と。
 でも、ふたりだから。
別々の、あなたと私だから、温もりを分かち合える。
だから、だから。

 伝えたかった。

「ぅ、す……き。好きよ、大好きっ……ぁくっ、んんっ」
 うわ言のような声が、青年の理性を容易く切り捨てていく。
「っ、ふ。困ったお姫様だね」
 勢い良く、少女の身体を突き上げる。

「はぅっ、ひゃ……っくうぅ」
 少女の瞳から零れた涙を拭うと、その目が物欲しげに青年を伺っていた。
「ん、んんぁ、ふっ……んーっ、あふぅ――!」
 唇が重なる。唾液が溢れて、首筋まで垂れていた。
彼は勿体無いな、と呟いてそれを舐め取った。
「はぅうっ、あん、さうらぁ……っ」
682アンコール10/10:2010/04/12(月) 17:52:06 ID:M+X9WOpl
 今度は下から、零れ落ちる液体。
「っ、うあ……」
 少女が呻く。
涙やもろもろでべたべたになった顔が、耐えるようにきゅうとしかめられた。
「眉間に皺、寄ってるよ」
「だ、だ……ぁ、って、んっ」

 いやいやをするように首を力なく振る少女の頬を彼は捕まえて、視線を合わせる。
「本当、困った娘だ。僕のお姫様はさ」
「変なこと言わないで……んぃっ」
 白い肌は熱に浮かされ桜色。花びらが揺れて、振りまく香りが心地よかった。

「はふ……んぁ。っあ、瞬、っ」
 また、彼女の身体が小刻みに震えだす。
青年は肩を抱き直し、小さな手のひらを握って少女の耳元へ唇を寄せた。

「は、……っ」
 唇を重ねたまま。
「ん。う、あ……?ぁ、ひ……んんっ――あぁあっ!」
 どくどくと彼女に送り込む。出し切って萎れた陰茎は、勝手に抜け落ちた。

 その後は、目を閉じて、二度寝を決め込んだ。
温もりが、柔らかく眠りを誘った。
683名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 17:53:58 ID:M+X9WOpl
「あら、起きがけなのに元気ねー」という話。イエーイせっちゃん見てるゥー?
南さんよく体力持ったね、と自分で書いてて突っ込まざるを得なかった。
今回は南の三人称を地の文から消してみた。
みきたんの呼び方にあわせて忙しなくスイッチオーバーしているかもしれないよ!
684名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 21:34:41 ID:M+X9WOpl
ってうおお馬鹿、文がおかしくなっとる。
三人称に名前使わなかったっていいたかったのに!
慣れないことはするもんじゃないわ
685名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 22:13:55 ID:Vnl6bDfO
…ふぅ、朝御飯、美味しくいただきました…GJ!
686名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 22:22:31 ID:b4HNFBbA
GJ!やっぱり鬼畜サウラーいいな。

忙しなくスイッチオーバーにワロタw
今はどっち形態なのか?と妄想しながらウハウハだったよ。
687おはようございます:2010/04/17(土) 22:55:54 ID:Co9OCq6g
保守代わりに西東足コキネタでも。
688おはようございます1/5:2010/04/17(土) 22:56:32 ID:Co9OCq6g
 朝。まどろみを楽しむ青年は、目を閉じて二度寝を目論んでいた。
「……何時まで高いびきかいているのかしら」
 底冷えする声に冷水を掛けられた気がして、ウエスターは慌てて身体を起こした。

「い、イースっ?な、なんでここに」
 辺りを見回したが、やはりここは彼の私室で、彼女の存在は異端だった。
「今日はサウラーが出たの。で、あんたがぐーすか五月蝿くて仕事が手につかないのよ」
「え。……ええと、悪かった……な?」

 本来、彼女が許可なく自室へ乗り込んできた点についてはイースに非がある。
いびきが五月蝿いとは言え、共同生活の中ではもう慣れてしまっているから。
わざわざこちらへ赴いたのは、八つ当たり相手をさせるためで、理由なんてでっちあげ。
そんな彼女の内面に、彼が気づくわけはない。
ただ、高圧的な少女の発言につい謝罪してしまった。

「はぁ。ったく、あんたってほんと……」
 自分のことを棚に上げ、呆れた顔をするイース。
が、その言葉は途中で途切れた。

「んあ?」
 首を傾げた彼の間抜けな声を、少女は当然のようにスルーした。
「ちょっと、なによそれ」
 少女の視線は、ベッドの上。
「へ?……う、うああッ!」
「男って朝から盛ってるのねぇ」
689おはようございます2/5:2010/04/17(土) 22:57:47 ID:Co9OCq6g
 ベッドと言う大平原に、ぽつんと立ったテント。
その意味を見取ったイースは、もはや呆れを通り越した生温い笑みを浮かべていた。
「ちが、これは生理現象でっ」
「見苦しいわウエスター」

 そこで少女は、何故かシーツを引き剥がした。上がる野太い悲鳴。
「ってイースゥウ、なんでひっぺがすんだよぉ!」
「知的好奇心の探究よ。五月蝿いから黙ってて、馬鹿」
 そのまま、今度は彼の身体に手を伸ばす。
「ちっ?は、いいからやめ」
 制止の声に抑止力は欠片もなく。
スウェットと下着を容赦なく毟り取られた。

「いっやぁあああアーッ」
 絹かどうかはさて置き、裂くような悲鳴に、少女は五月蝿そうに眉をひそめた。
「だから、黙れ。……へぇ」
 剥き出しの男性器を、うら若い乙女は無感動に見つめた。
「う、うう」
「血管浮いてて気色悪いわね……」
 グロテクスな肉の塊。彼女の目にはそう映った。

「ぐぅ……んなら見んなよ」
 力ない声だった。
寝起きで何もかもはっきりしないうちに襲われたのだから、仕方がなかったが。
690おはようございます3/5:2010/04/17(土) 22:58:19 ID:Co9OCq6g
 けれど、少女はまだそれだけでは足りなかった。
「それ」
 軽やかなかけ声が聞こえる。そして、青年には衝撃が襲ってきた。

「ひい!な、なにすんだっ」
「だって触るのは嫌だし。気持ち悪いでしょうが」
 冷たい感触に悲鳴が飛び出した。
彼が視線を向けると、それは彼女の靴だった。
つま先に自身の先端が乗っかっている。

「だ、だからって足、いっ」
「いちいち細かい男ね。踏み潰すわよ」
 一旦足を外し、落ちた肉棒にイースは再び足を乗せてきた。

 土踏まずとシーツの合間に挟まれたせいで、圧迫感が襲った。
「う……」
 つんつん、とピンヒールが敏感な肉を突いた。
「あぐ……ぅ」
「気持ち悪い声ださないでよ」
 心底侮蔑しきった顔の少女に、青年は情けなく哀願する。
「じゃ、じゃあ退いてくれよ」
「いやぁよ、なんであんたの命令きかなきゃいけないの」
 そのたっての願いを一蹴し、イースはその細い足で竿を甚振った。
691おはようございます4/5:2010/04/17(土) 22:59:28 ID:Co9OCq6g
「ひぁ……、い。イースぅ」
「情けない。それでもラビリンスの幹部なのかしら」

「つっても、ぅ、男の急所だから、よぉ……ッ」
「へーぇ?なら、尚のこと鍛えてあげなくちゃあいけないわね」
「っふあ、ァ、つぅ……」
 玉にめり込むヒールが、まず目に痛くて。
思わず目を閉じたが、少女はそれを許さない。

「どうしたの?ほら、まだ踏み潰してないわよ……?」
 彼の頬を両手で挟み、無理矢理目をこじ開けて。息が掛かるほどに近くでイースが囁く。
少女の歪んだ唇が、ゆっくりと青年に近付いてくる。
「ん、ぐ……」
 柔らかな感触に、彼はますます混乱した。
「……む」
「んん……ぁ、ん……ぅ」
 イースの舌がねっとりと彼に纏わりつく。甘い呻き声が思考を妨害する。
少女の舌は、彼の口内をちょんちょんと突いて、さっと引いて。
その動きに翻弄され、つい彼は自身の舌を伸ばしてしまった。

「っづぁ、ぐッ」
 少女の口内に入った途端、鋭い痛みが走った。噛み付かれた。
鉄の味が口に広がり、ウエスターの眉間に皺が寄った。
「あら。なぁに、ウエスター」
「お、おま、え」
 唇を離し、彼が見たのはやはり悪びれないイースだった。
「くすくす、汚れてるわ……」
「っぁ?」
692おはようございます5/5:2010/04/17(土) 23:00:43 ID:Co9OCq6g
 彼は再び、その赤に目を奪われた。
生温かい舌が、血と唾で濁った液体を舐め取っていく。
やがて、すっかり血を拭っても物足りなかったのか、少女は更に舌を這わせた。
唾液で青年の口元がべたべたと濡れていく。
長いまつげが揺れ、白い肌にうっすら浮かんだ汗に、ウエスターの目は釘付けだった。

「舐められるの、そんなに好き?」
 上目遣いで見つめる少女に、青年は慌てて否定する。
「べ、別にそんなことないぞっ」
「そうねぇ、あんたは痛い方が好きだし、……ねっ」
 少女のつま先が、思い出したように動いた。
蹴り上げられた衝撃で、青年は鈍く唸った。

「ほ、ほんとに、も……勘弁、してくれ……」
「嘘つき。あんた単純なんだから、身体は正直よ」
 何時の間にか発生した先走りが、少女の靴を汚していた。
硬質な彼女に散った自分の欲望に、青年の顔が赤く染まった。
「っへあ!う、こ、これはだなぁ!」
「フフ、まぁいいわ。ほら、退いたわよ」
 薄く笑い、次の瞬間には何もなかったように彼女はベッドサイドに立っていた。
状況についていけないウエスターは間抜け面を晒して戸惑う。

「え?え、あ」
「何?もっと踏んで欲しかったの?」
 少女の言葉に、青年は必死に否定の文句を並べた。
「い、いやいやそんなことはっ」
「唾飛ばさないでよ、きったないわね」

 部屋を出て、少女は歩き出す。
ふと、思い出したように呟いた。
「……お預け喰らった犬みたいな顔して。本当に馬鹿な男」
 イースは、自分の満足気な笑顔に気付くことはなかった。
693ツンデレの黄金比率は9:1:2010/04/17(土) 23:02:13 ID:Co9OCq6g
ラビリンス女子はきっと攻めキャラなんだよ、多分。幼女も含め。
クラインの操作ミスなんです、そう決まっています。

んで和解後の西東も軽く妄想してみた。
「あの。ごめんね、色々」
「いや、まぁ、ああいうのも嫌いじゃねーし」
「ほんと?じゃあもっとがんばる!」
「えっ、あのその鞭とか真っ赤な蝋燭とかはなんなんですかねせつなさぁああん!!」
この後ご機嫌でスイッチオーバー。
694名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 00:10:44 ID:hTCa8ujW
西さんの扱いの酷さに泣いたwwwGJ!
695名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 01:08:26 ID:uVSsnWvv
GJ!
もうご機嫌でスイッチオーバーはシリーズ化すべきwww

せっちゃんはせいいっぱい頑張る子だから、相手に気持ち良くなってもらうために真っ赤になりながら情報収集とかしてそうだよね
で、それで仕入れたネタを恥じらいながら実践して相手は辛抱堪らんことになる、と
イース時代には絶対やりそうにないフェラとかやられたら感動というか動転するよなと思った
696名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 08:11:44 ID:NhbfRshF
顔真っ赤にして股間に挑むせっちゃんカワユスなぁ
驚きながらもやっぱり軽く感動するよなw
697名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 09:55:56 ID:PJw6N9nR
正直、ラブでエロいの一本書きたいけど、相手いねぇ。

ラブ×男(名無し)でええのか喃?
698名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 10:13:35 ID:iv5L4Hhi
男が名無しなのは別にいいんじゃね。
注意書きさえしとけば特に文句も出んだろう。

しかしラブが左側に書いてあるもんだから
ぺ二バンつけて男を犯す的な感じを想像したw
699名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 10:14:51 ID:dspyU5on
>>697
ぜんぜんありだろう
700名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 10:31:25 ID:hJSy9wMo
>>698
それもまた良し<ペニバン
701名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 22:16:39 ID:tQjnu2dk
正直そっちの方がしっくりくる感じ
702名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 03:48:01 ID:FKRQpHHW
おまいらのラブさんへの印象に全俺が涙した
そしてそれに同意しか出来ない俺にも(ry
703名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 03:54:17 ID:eF7Skl/M
ラブ×名無しに期待w
704名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 20:04:34 ID:BOc+b0Ev
ええっと、ラブモブじゃなくて西東がもうすぐ書きあがるんだけど、
あと16KBくらいなら容量平気だよね?
ごめん、スレの立て方とかもよく分かってないんだ…
705名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 23:30:32 ID:aQ/4T00v
おk、どんとこい(`・ω・´)
706名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 23:33:52 ID:sHNme8O5
まだ40kぐらい耐えられる
707はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:01:12 ID:hCwWbvVy
>>705>>706ありがとです。 

ちょっと素敵な燃料をもらったので書いてみました。
・隼人×パッション……いや、パッション×隼人かも。6レスお借りします。
708はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:02:01 ID:BOc+b0Ev
〜せつなラビリンス帰郷前のアカルン返還前夜〜



せつなちゃんは、とっても悩んでいました。

赤いリンクリンを両手で持ちながら、あれこれと考え事をしています。
『キー?』
幸せの赤い鍵の妖精、アカルンが、心配そうにせつなちゃんのことを見守っています。
せつなちゃんは、ちょっぴり済まなそうな顔で、アカルンに微笑みかけました。
「ごめんなさいね、アカルン。こんなことにばっかりあなたを使って」


まばゆい赤い光が、せつなちゃんのからだを包みこみました。


そのころ隼人くんは、寝るまえの日課として筋トレをしている最中でした。
「5001、5002、5003……」
一生懸命にダンベルを上げ下げしています。
その背後で、ぱああっ、と赤い光が灯りました。
筋トレに夢中になっていた隼人くんの背中に、急激に重みがかかり、
「ぶべらっ!!!」
隼人くんはうつぶせに倒れてしまいました。

「きゃあっ!ごめんなさい!ウエスター、大丈夫!?」
「全っ然、大丈夫じゃないぞ……」
せつなちゃんに馬乗りにされた状態で、隼人くんはかすれ声で言いました。
倒れる途中、持っていたダンベルにしたたかに頭を打ちつけてしまい、おでこが痛々しく腫れあがっています。

「ごめん、ごめんね、痛かった?」
せつなちゃんは、必死に謝りながら隼人くんのおでこにふうふうと息を吹きかけます。
「どうしたんだよ、イース……こんな時間に」
隼人くんは、首をかしげながら赤いパジャマ姿のせつなちゃんに問いかけました。

ふたりは、このときにはすでにとっても仲良くなっていたので、
隼人くんは、せつなちゃんが自分の部屋に急に訪れること自体はそんなに驚いたりはしませんでした。

隼人くんが不思議に思ったのは、訪れる時間帯のことでした。
いつも、せつなちゃんは「家の人が心配するから」と、夜になる前には必ず帰っていたのです。
ところが今は、夜も更け、みんなが寝静まっている時間です。
せつなちゃん、もしくは桃園家の人たちに何かあったのではないかと、隼人くんは胸騒ぎを感じたのでした。
709はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:02:56 ID:hCwWbvVy
ところがどうやらそうではなさそうです。
せつなちゃんは、ほっぺたをリンゴのように赤くさせながら、何かを言いたげに口をぱくぱくさせています。
「あ…のね、ウエスター、知ってた?」
「ん?何をだ?」
「明日、アカルンをスウィーツ王国の祠に返すの……」
「あ……ああ、そうだったのか!じゃあ今度からこっちに来るのはちょっと大変になるな。
 まあ、おまえはもうすぐラビリンスに戻ってくるんだからそれまでの辛抱だけどな」
「う、うん……それでね」
「まだ他になにかあるのか?」
せつなちゃんは、うつむいて口ごもったあと、意を決したように話しはじめます。
「ねえ、ウエスター……わたし達って、すごく歳が離れてるわよね」
「うん、まあ、そうだな」
「からだの大きさもかなり違うし……覚えてる?この間、クローバータウンを一緒に歩いてて、
 兄妹どころか親子に間違われたの」
「ははっ、ああ、そんなこともあったっけか」
「ウエスターは、そういうこと気にならないの?」
「なんでだ?知らない奴になんと思われたって別にかまわないじゃないか」
「そうなの……わたしは、ものすごく気にしてるわ」
「変なこと気にするんだなぁ。気にしたところで、俺たちの年齢差が縮まるわけでもないのに」
「……だからね、わたしね、ちょっとでもあなたにちかづきたいの……」
そう、小さくつぶやいたせつなちゃんが、次にしたことは。


赤いリンクルンを開いて、人差し指でトラックボールを転がし、
「チェインジ!プリキュア!ビートアーップ!!!」
「でぇえええええええ!?!」


せつなちゃんの全身が、きらきらと赤く光ったかと思ったら。
次の瞬間、そこには、腰まである豊かな桜色の髪、フリルがふんだんに使われた赤い衣装の、伝説の戦士がいました。

隼人くんは、せつなちゃんのあまりに突然な行動にびっくりして、
「ななななんで変身するんだ!?俺を攻撃する気なのか?
 俺はいま、FUKO集めなんかしてないし、インフィニティを狙ったりもしてないぞ!?」
そう叫びながら後ずさりしました。
せつなちゃん、いえ、キュアパッションは、慌てふためく隼人くんを見て、くすりと笑いました。
「攻、撃……そうね、そういう風にとらえてもらってもいいわ」
「へぇっ!?」
「ウエスター、分からない……?プリキュアの状態のときって、わたし、少しだけおとなのからだになるのよ」

パッションさんは、および腰の隼人くんに素早く近づくと、がっしりとそのたくましい両腕をつかみました。
「わ、わ、わあっ!?」
隼人くんの鍛えあげられた大きなからだが、いとも簡単にベッドに押し倒されてしまいます。
ベッドに押し付けられた腕とからだを、隼人くんはまったく動かすことができません。
プリキュアとなったパッションさんの細いからだと腕が、普段の数倍、いえ、数十倍の力を出しているのです。
710はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:03:42 ID:hCwWbvVy
「ね、見て……」
パッションさんの左手が、赤い衣装の右肩の布に触れ、そのまま布をお腹まで引きおろしました。
蒼白くなまめかしい両胸が、隼人くんの目の前でぷるりと揺れます。
「わたし、いつもよりも手足が少しだけ伸びてるのよ。──胸も、大きくなってるの」
「あ……ほんとだ」
「……っ」
たわわに実ったふくらみを、ごつごつとした手でなでられて、パッションさんは小さく息をのみました。
けれども、すぐに気を取り直して隼人くんに質問を投げかけます。

「ウエスター、ひとつ聞きたいんだけど」
「あ、な、なんだ?」
「わたしがラビリンスを離れてたあいだ、いったい『どうしてた』の?」
「どうしてた、って……?あ、ああ、もちろん我慢してたぞ」
「嘘ばっかり。サウラーから聞いたわよ」
「うぐ……っ!!」
「きっとわたしよりもずっとおとなのおんなのひとだったんでしょうね」
「え、あ、いや、その」
「許せない……わたし以外のおんなのひとと……」
パッションさんの頭についている白い羽根が、ぷるぷると小刻みに震えています。
「いや、だって、それは、おまえが急にいなくなるのがわるいんじゃ……」
隼人くんはそこで言葉に詰まってしまいました。
キッと隼人くんの目を見すえたパッションさんの真っ赤な瞳に、涙がいまにもこぼれ落ちそうに溜まっていたのです。
パッションさんは、細くて白い手を、隼人くんのほっぺたに、ぴと、とくっつけました。

「動かないで、ウエスター……ちょっとでも抵抗したら、わたし、あなたの腕、折っちゃうかもしれない」

低い低いパッションさんの声は、それがただの冗談ではないことを表していました。


「おまえ、どうしたんだ、一体……おかしくなっちまったのか?」
「おかしい……そうね、わたし、おかしいのかも……
 ラブやおかあさんたちの前ではいつまでもこどものままでいたいと思ってるのに、
 あなたの前だと早くおとなのおんなになりたいって思っちゃうの」
「イース……」
「だから……アカルンを返す前に、いちどだけ……すこしでもおとなになったからだで……」
しぼり出すような声で言うと、パッションさんは隼人くんの顔にゆっくりとみずからの顔を近づけ、
金色の髪、おでこのタンコブ、まぶた、耳、ほっぺた、そして唇に次々とキスの雨を降らせます。

隼人くんは、パッションさん、いえ、せつなちゃんのことが好きで好きで仕方がないので、
こうやって彼女とキスをしたり、ぴったりとからだを寄せあったり、
もっと先のいろいろなことをすることに抵抗などはありませんでした。
けれど、いまのこの状況は、いつもしている触れあいとはあまりにもかけ離れていたので、激しく動揺してしまいます。

「イース、やめ……こんなのは、なんか、変だ……」
「いや?いやなの……?わたしのこと……」
「や、あ、そ、そうじゃないけど」
「おねがい……今夜だけ、今夜だけはわたしのわがままをきいて」
パッションさんに涙ぐまれながらそう言われてしまうと、隼人くんはもう逆らうことができないのでした。
711はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:04:25 ID:hCwWbvVy
パッションさんは、隼人くんのTシャツの裾に手をかけ、ぐいと上に引っ張り脱がせました。
かたく引き締まった胸板に手を置き、つつ、と指で撫でまわしながら、
首筋に唇をあて、ちゅっちゅっと音をたてて吸います。
「お、おい、さっきまで筋トレしてたから汗かいてて汚いぞ」
「どして?あなたいつも、わたしが汗かいててもシャワー浴びてなくてもかまわず襲ってくるじゃない」
「う、そ、そりゃそうだな……、う!!」
パッションさんの唇が、胸板の頂点にあるちいさな突起をおおい、隼人くんはうめき声をあげました。
あざやかな紅い舌でちろちろと舐めながら、パッションさんはたのしそうに言います。
「ふふっ、おとこのひとでも、ここ、感じるのね」
「う……わっ、だ、だめだだめだイー……、うああ」
かりっ、と突起を噛まれてしまい、隼人くんはまともに言葉を発することができません。

「いつもあなたがしてくれるようにしてあげるわ、痛かったら言ってね?」
パッションさんの両手が、灰色のスウェットをつかみ、ずるずると足首までひきずり下ろします。
隼人くんの両脚のあいだにあるものが、びたんとお腹に張りつきました。
「うふふ、元気ね」
パッションさんは隼人くんの脚のあいだに右膝を割りいれます。
そのままもう一度おおきなからだに覆いかぶさり、彼の唇をついばみました。

隼人くんの先端からすこしづつ漏れでていた液体が、赤いスカートと黒のタイツを汚してしまいます。
「あ、ついちゃった」
「あっ……イース、ごめ……」
「だめじゃないの、汚しちゃ……これ、正義の戦士の衣装なのよ?───きれいにしてあげるわね」
パッションさんはにっこりと微笑むと、その可愛らしい桜色の頭を隼人くんの脚のあいだに移動させます。そして───

ちゅっ
「!!!」

かたく張りつめていたものにキスをされ、隼人くんのからだがびくんと跳ねました。
「やめっ……やめろやめろやめろイース!気持ち悪いだろう!?」
するとパッションさんは頭を上げ、悲しそうな顔で首をかしげました。
「どして……?いつもあなたがしてくれるから、ずっとお返しがしたかったのに……
 わたしにするときも、ほんとは気持ち悪いって思ってたの……?」
「あ、いや、それはちがう」
「じゃあいいじゃない。それに、おとなのおんなはこうやって積極的に行動するものなんでしょう?」
「おまえ、またなにか変な本でも読んだだろう……う、あっ」
パッションさんの小さな口が、先端を、かぷり、とくわえ、おずおずと舌を動かしはじめました。
熱くてやわらかくてザラザラした舌が、隼人くんの一番敏感な部分を這いまわります。
隼人くんは、生まれてはじめての感覚に、目をぎゅっとつむり、シーツをきつく握りしめ耐えました。

「ごめんね、下手かもしれないけど……」
一度口を離してそう言うと、パッションさんは思い切ったように隼人くんを口の奥までふくみました。

パッションさんが頭を上下させるたびに、ふたつの羽根が、ぴょこん、ぴょこんと揺れます。
「イー、ス、っ……あ」
隼人くんは、愛しいおんなのこの名前を呼ぶことしかできず、ただされるがままになっています。
パッションさんの口からあふれだした唾液が、隼人くんの太ももをつたい、シーツにじんわりとしみができていきました。
712はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:05:02 ID:hCwWbvVy
「ん、ん、ん……っ、ふ、くちゅ……あ」
隼人くんの快楽のためにひたむきに尽くしていたパッションさんが、ふと口を離して、困ったような声をあげました。
「ど……うした?」
「ウエスター、どうしよう……あなたの舐めてただけなのに、こんなになっちゃった……さわって?」

隼人くんがそこに手をあてると、布越しにぬるぬるとした蜜が染みだし、あっという間に指が濡れていきます。
「ふ、うっ……ね、おねがい、ぬがせて、あなたの手で」
よく伸びる生地の腰の部分に太い指を引っかけ、ふとももの途中あたりまでずり下ろすと、
あらわになった粘膜と黒い布のあいだに、ねっとりとした糸が引き、きらりと光りました。
「あ……や、だぁ、なんだか、恥ずかしくなってきた……」
ふと我に返ったパッションさんが、真っ赤になった顔を両手で押さえ、首を振っていやいやをします。
「おまえ、なぁ……自分からここまでしといて、その言い草はないだろうが」
そのことばを聞き、パッションさんは、両手を顔から離し、きりっとした表情で言いました。

「そ、そうね、最後まで、わたし、精一杯がんばるわ」

しまった、こいつの無駄な責任感を刺激してしまった、と隼人くんが後悔したのもつかの間、
パッションさんはみずからタイツを脱ぎさり、彼の腰の上にまたがってきます。

「ん……っ、あ、う、えす、たぁ……っ」
「う……あ……っ、いー、すっ」
パッションさんの唾液でいやらしく光る隼人くんのものが、彼女の熱い肉にずぶずぶと飲み込まれていきました。
入り口から奥まで隼人くんでいっぱいに満たされたパッションさんが、熱に浮かされたようにつぶやきはじめます。

「すき、すきよ、あなたがすき、だれにもわたさない、わたしだけの……」

目を閉じ、うわ言をくり返すパッションさんのほっぺたを、隼人くんは大きな両手で包み、真剣に語りかけます。
「あのな、イース、確かにサウラーの言ってたことは本当だ……すまなかった。
 でも、途中からだんだんむなしくなってきてやめちまったんだ」
「……?」
「その……おまえとじゃなきゃいやだ、って想いが強くなってきて、さ」
「……!うん、わかってる、ごめんね、わたしが勝手にやきもちやいてるだけなの……」
パッションさんは、お人形のように愛らしい顔をくしゃくしゃにゆがめます。
涙が一粒、大きな瞳からこぼれ、隼人くんの胸にぽたりと落ちました。

繋がりあったまま、ふたりは唇を重ね、激しく舌を絡めあいます。
隼人くんが、ぴちゃ、ぴちゃ、とわざと音を立ててパッションさんの口の中をいじくりまわすと、
そのたびに彼女の肉が、彼をもっと欲しいといわんばかりにきゅうきゅうと締めつけていきます。
「う……っ」
「ウエスター、きもち、いいの?」
「ああ……すげえな、おまえ、こうしてるだけでイッちまいそうだ」
「うふっ……もっと……きもちよくしてあげる」
パッションさんは隼人くんから唇を離し上半身を起こすと、両膝をしっかりと地につけ、ゆっくり腰を動かしはじめました。

ぷちゅっ……ぷちゅっ……ぬちゅ、くちゅ、ぷちゅ……

ふたりの粘膜のこすれる音が、ゆるやかに速度をあげていきます。
桜色の髪のひと房が、しっとりと汗をかいたパッションさんのほっぺたに貼りついています。
はだけた豊かな胸が、パッションさんの動きに合わせてぷるんぷるんと揺れ、隼人くんは思わず見とれてしまうのでした。
713はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:05:51 ID:hCwWbvVy
「う、くっ、は……あ、いーす」
「あ、ん、あ、ああっ、い……お、おくに、あたるっ、ああ!」

隼人くんを気持ちよくさせてあげたくて動いているはずなのに、
どう見てもパッションさんのほうが感じてしまっています。はしたない娘さんですね。

隼人くんが、ささやかな抵抗をこころみようと、繋がっている部分に右手をやり、
親指でパッションさんの一番の弱点をくりくりっとこねはじめました。

「……や!あ!だっ……めぇ!それ、やだ、いっちゃうっ」
「イッちまえよ……俺も、もう、げんか、いっ……でるっ……!」
「ああっ、きて、きて、きてぇ、いっしょ、に、いきた───あああああん!!!」

びゅるっ、びゅ、びゅ、どく……どく……どく……

パッションさんのからだの奥深くに、隼人くんのあたたかい液体が大量にそそぎ込まれていきます。
脈打つ感触と、みずからの絶頂の感覚があいまって、パッションさんはのけ反ったまましばらく動けなってしまいました。

はあっ、はあっ、と荒い息を漏らしながら、隼人くんは照れくさそうに口を開きました。
「すまん、早すぎたな……なんていうか、すげえ興奮しちまって……
 その格好、すごく良かった……イース、いや───キュア、パッション」
「あ……そのなまえ、はじめて、呼んでくれた……うれ、しい……」
パッションさんは隼人くんのからだにぎゅっとしがみつき、みみたぶに唇を寄せ、涙声で言いました。


すべてを出しきった隼人くんのものが、パッションさんの中で、すこうしづつしおれていきます。
「シャワー浴びにいくか?……おまえはそのまま行ったほうがいいのか、それとも変身を解いてから……か?」
隼人くんの問いに、パッションさんはなぜか答えずにじっとしています。
それからむくりと上半身を起こし、胸に手をおいたまま自分のからだを見下ろしました。
「………」
「どうした?」
不審に思った隼人くんが呼びかけると、パッションさんは彼と目をあわせ、にやりと悪戯っ子のように笑いました。
「ふふっ、すごいわ……プリキュアの状態のときって、全然体力を消耗しないのね」
「あ、あの?パッションさん?」
「ねえ、このからだで、どこまでできるか試してみてもいい?」
「え?ど?あ?」
「わたしの部屋には鍵をかけてきたし、きっと朝まで気づかれることはないわ。 
 ……ウエスター、今夜は、寝かさないから覚悟してね……?」
「いっ……イースっ……?!───う、うわあああああああっ!!!」


それからそれから。


数時間後、白みはじめた空の光が差しこむ部屋の中には。
からだじゅうにキスマークをつけられ、極限まで精をしぼりとられて虫の息の隼人くんと、
美しい肌をさらにつやつやに輝かせて満足そうに微笑むパッションさんの姿がありました。

細い指を、隼人くんのほっぺたから首筋へとすべらせながら、パッションさんは問いかけます。
「ウエスター、ねえ、あなた、いま、幸せ……?」
「あ、ああ、幸せだ……おまえが、こんなふうに、してくるのは、意外だったがな」
「そう……よかった。ウエスターのこと、幸せにできて……わたし、幸せのプリキュアだから」

パッションさんは嬉しそうにささやくと、隼人くんの唇に天使の羽根のような軽いキスをしました。
714はやとくんとぱっしょんさん:2010/04/21(水) 00:07:18 ID:hCwWbvVy
以上です。
書いているうちにどんどんせっちゃんが病んできた。反省はしていない。
投下する前に>>695のレス見てあまりのドンピシャっぷりに吹いたwエスパーですかあなたw
燃料くれたひと、読んでくれたひとに感謝。では失礼します。
715名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 01:42:08 ID:4WR1Ggru
GJ!!!!!!!
ありがとうありがとう
攻めパッションさんと受けな隼人くん… りょうほうおいしくいただいたよ
716名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 14:33:10 ID:tjbhNmoD
>>714
GJ!
695だけどエスパーではなく妄想力逞しい大きなお友達です
がんばるせっちゃんはええですのう(*´д`*)
717名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 17:23:49 ID:rfb1XKE6
6万貰ってセックヌしてきたぞ!!

濡れた熟マンに入れたら、肉ヒダがしっとり絡みついてきて、
そんだけでイきそうになったわww
http://ccboys.net/072/fkcukwj
718名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 22:24:35 ID:3mMe0xP0
>>714
GJGJ!
すごくごちそうさまでした!
719名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 01:12:32 ID:rVMVUlIj
ハートキャッチ! サソリーナさんを書いている者です。
規制で間開いちゃったから忘れさられたかも知れんと、不安になりつつ投下。
720ハートキャッチ! サソリーナさん8:2010/04/24(土) 01:15:13 ID:rVMVUlIj

第三章 1LDK


今日も今日とて仕事。サソリーナは街を歩きながら人間を物色する。
物色するように見られているのはむしろ奇妙な服装をしているサソリーナの方なのだが、そんなことを気にしていたら悪の幹部にはなれない。
幹部としての仕事は、なにもプリキュアと戦うことだけではない。
デザトリアンを生み出すためには心の花が萎れた人間が必要であり、その目星をつけるのも幹部として重要な仕事なのだ。

「おんや、ここら辺にいい感じに心の花が萎れた人間が居そうね〜」

サソリーナは嗅覚を鋭くしてターゲットを探す。そして、また出会ってしまう二人。

「「あっ」」

サソリーナと男は出会い頭に声を上げ、固まった。
サソリーナはまたぞろ前みたいになりはしないかと警戒する。男はいきなり湧き出る欲求に戸惑いながらも、サソリーナを見つめる。

「なっ、なによっ。来るんじゃないわよ」
「す、すいませんでしたぁっ! サソリーナさん!」

飛びかかってくるかと思われたが、男は意外にも謝ってきた。いきなりの土下座で、サソリーナの方がオロオロするくらいのアクションだ。

「ちょっ、大声で、恥ずかしいでしょ」
「自分は、サソリーナさんと出会って感激したあまりに、なんということを。お願いです。せめて償わせて下さい!」
「分かったから分かったから。とりあえず騒ぐのをやめろっ」

服装のことでジロジロ見られても大丈夫なのに、なんだかこういうのは無性に恥ずかしい。
場を収めるためにも、サソリーナは男の言うとおりにすることにする。案内されたのは、男の住んでいるアパートだった。

「ささっ、どうぞ上がって下さい。ああ、サソリーナさんが俺の部屋に来てくれるなんて、感激だ」
「お邪魔するわよん」

案内された部屋は、1LDKのベッド付きの簡素な部屋。
ちっちゃな棚にはところ狭しとフィギアが置かれ、壁には数枚のアニメや特撮のポスターが貼られた、いわゆるそういう部屋であった。
721ハートキャッチ! サソリーナさん9:2010/04/24(土) 01:17:50 ID:rVMVUlIj
「ここが俺の住んでる部屋なんです」

照れながらも、自分の城を自慢するようにはにかむ男。
男の趣味はヒーロー物のようで、その中でも悪の組織のように興味があるようだった。
敵方の女幹部や怪人などのフィギアが中心であり、ヒーロー側も好きなのだろうが、悪の組織側のほうが多い。
外界から来たサソリーナは当然そんなもの分からないが、同業者っぽいなっとフィギアを見つめて感じることは出来た。

「一目見た時から感動したんです。悪の組織の幹部っぽいその口上、なにより、幹部なのに溢れる小物臭っ」
「あんた、あたしを馬鹿にするためにここに連れてきたの?」
「す、すんません。そういうつもりじゃなくて」

浮ついたと思ったら縮こまり、男は申し訳なさそうにぺこぺこしながらクッションを用意する。

「ここでくつろいでて下さい。一っ走りして美味しいもんでも買ってきますんで」

そう言うと、どたどたと部屋を出て行った。少しして下から聞こえるスクーターの音。
遠ざかっていく駆動音を耳にしながら、サソリーナはごろごろとくつろぎ始める。
ぐるりと改めて見渡してみる室内の風景。過剰なほど趣味一色ではないが、それでも普通の女性が見ればちょっと引いてしまうものだろう。
ただ、サソリーナはそういう人間の価値観なりレッテルなりを持っていないため、別段部屋の風景に思うところはない。
むしろ、人間とは思いも寄らない方向で思案していた。

「ひょっとして、あの男。別の悪の組織の構成員? それとも、悪の組織を研究する学者か何か?」

眉根を寄せるが、男の顔を思い出して「それはないわね」と結論付ける。
それからサソリーナはフィギア触ってはドミノ倒しをしてしまって慌てたり、適当な漫画をパラパラ読んだり、ベッドに寝転がったりと
かなりのくつろぎっぷりで部屋を満喫した。しばらくするとスクーターの音が聞こえ、ドアががちゃりと開けられる。
帰ってきた男は、両手に大きな袋を抱えていた。

「お待たせしてすんません。これ、たこカフェのたこ焼き。最近チェーン展開を始めた移動式たこ焼き屋で、評判いいんっすよ」

まず出されたのはホカホカと香ばしい湯気を立てる丸い物体。

「あと、これはドーナツ。ドーナツ一個百万円とか、寒いギャグを言うおじさんなんすけど、これがまた美味くて」

続いて出されたのは、甘い匂いを放つ輪っか。他にもコンビニのデザートなど、サソリーナの知らない食べ物がドサドサ並べられていく。
この世界に来た途端、自分の興味のあることを片っ端から知識にして遊び歩いたコブラージャなどと違い、サソリーナは無知なままだ。
匂いに誘われつつも恐る恐る食べ物を口に含む。
722ハートキャッチ! サソリーナさん10:2010/04/24(土) 01:20:44 ID:rVMVUlIj
「なにこれ、美味しいじゃないっ」

食べた途端、サソリーナは目を輝かせた。まさに舌がびっくりすると言うやつだ。

「ほっ、よかった。とりあえず女の子の好きそうなものをかき集めてみたけど、不安だったんすよ」
「いやいや、あたしの故郷にはこんなもんなかったわよ。こんなおいしいもの食べたの初めて」

サソリーナの故郷は砂漠の世界であり、女の子の好みがどうこう言う次元ではないのだが、それゆえに食べる喜びも倍増する。
子供のようにはしゃいでサソリーナはデザートを食べ比べ、一口スープンで掬っては別のデザートへと渡り歩く。
食べると言うより味を知って楽しむようなその行為を、男はニコニコと笑って見つめていた。

「ほんと、サソリーナさんが俺の部屋に来てくれて嬉しいっす」

スプーンを動かしていると、暫く無言が続いた事に耐えられなくなったのか、男がしみじみと語りだす。

「俺、運動神経も悪いし、頭もそんないいわけでもないし、カッコもよくないし趣味が趣味だし、高校のときは結構な目に遭ってたんす」
「へぇ〜、そうなの」

サソリーナはデザートに夢中で、話半分に男の言葉を聞き流す。
まぁ、高校がどんな所か分からないが、言いたいことはだいたい分かる。要するにハブられてたんだろう。

「大学入ってから都会に来て、自分と似た趣味の人が居る街でも歩きゃ寂しくなくなるかと思ったんすけど、結局、似た人が居るっていうだけなんすよね」

スプーンの手を止める。覗いてみれば、男の胸には萎れたままの花。なのにどうしてデザトリアンにならなかったのか、今なら分かる気がした。
デザトリアンは心の叫びをエネルギーにして活動する。不満や怒り、悲しみや分かって欲しい気持ちをぶつけるように暴れまわる。
しかし、この男には心の花が萎れていても、不満や悲しみを向ける対象が居なかったのだ。
分かって欲しい気持ちもどこに向ければいいのか分からず、声ならぬ声のまま埋もれて目覚めなかったのだ。
そのため、活動源を得られずデザトリアン化は失敗した。
根本的に、他者に不満やら怒りやらを抱こうとしない人間なんだろう。だけど、別の感情は自分に……。

「だからかな、俺、ヒーロー物でも悪の組織の方を応援しちゃうんですよ。特に小物臭がする幹部が大好きで」
「あ〜んっ、誰が小物臭がする幹部だってぇ?」
「ああいや、これは悪口じゃなくて。世間一般に受け入れられない側にいて、強大な力を持っているわけでもないのに頑張るところに憧れるというか」

そう言って男はサソリーナを見つめてきた。
膝が少し震えている。自分がデザトリアン化させようとした時の失敗が影響に出ているのだろう。欲求を我慢しているのが丸わかりだ。
自分はこの男に大した興味を持ってはいなかった。失敗して犬に噛まれた、せいぜいその程度だ。
だが、あの日なぜ転移に失敗したか。何故この男に出会ったか。振り返ると、意味のあるように思えてしまう。
それは、相手の心が感染してしまっている結果なのかもしれないが。

「……しよっか」

自然に、口からその言葉がこぼれていた。
723ハートキャッチ! サソリーナさん11:2010/04/24(土) 01:23:23 ID:rVMVUlIj
◆ 〜CM中〜 ◆ ナージャがせめてモブでもいいからハートキャッチプリキュアに出演できないかと画策 


「んっ、んっ、んんっ、ふぅん、どう? あたし、こういうのをやるのは初めてだけど、気持ちいい?」

サソリーナはベッドに腰掛けた男の股に顔を埋めて、チンポを舐めていた。

「いいっ、気持ちいいです。サソリーナさんのぷっくりふくらんだ唇が、俺のチンポを包んでくれるなんて」
「あんたのはちょっと臭いわよ」
「す、すいません、買い物行った時、汗かいちゃって」
「ふ〜ん、そっか。チュッ、チュッ」

自分に美味しいもの食べさせるために、そんなに一生懸命だったんだ。
そのことが嬉しくて、サソリーナはチンポにキスの雨を降らす。デザートを食べるために動かしていた口を、今度はチンポのために動かしていた。
初めてなので要領は分からないが、ともかく気持ちいいだろうと思う場所をペロペロと舐めていく。
しかし、今はサソリーナの心は男とリンクしている。無意識のうちに舐めて欲しい場所を引き当て、初めてとは思えない上手さを生んだ。

「うわっ、あたしの口でこんなに大きくなってくれたんだ」

そそりたってテラテラとひかるチンポを見つめて、今度はそれを口いっぱいに頬張りたい要求にかられる。それはどっちの要求か分からない。
しかしサソリーナは口を開けて喉の奥までチンポを飲み込むと、嬉しそうに目を細めた。そのまま口内で舌を絡め、ストロークさせる。

「んんっ、んんっ、ふううんっ、ぷはっ、……しょっぱい味」
「あの、サソリーナさん。今度は髪でしごいてもらっていいですか」
「あらん、そんなことしてもらいたいの?」

サソリーナは頭に巻いた髪をぱちんと解く。頭上で丸まっていた髪は一本の長い三つ編みへと変わった。
サソリの尻尾のようなその三つ編みは、サソリーナの手でチンポに巻き付けられる。その上から手で握られ、始まる奉仕。

「サソリーナさんの艶やかな赤い髪の毛でしごいてもらえるなんて、幸せだ」

滅多に褒められることはないが、自分の髪は密かに自慢に思っていた。それで感動してくれることにサソリーナは喜びを覚える。
巻きつけた髪の毛で優しく竿をしごき、親指で裏筋を刺激しながら鈴口を舌先でくすぐる。
ビクンビクンと震え始めるチンポ。それが射精の合図だとわかり、サソリーナは自然と口を開けた。

「サソリーナさん? う、うあっ」

ビュクン、ビュルン。発射された精液を舌で受け止め、ゴックンと飲み下す。
724ハートキャッチ! サソリーナさん12:2010/04/24(土) 01:26:02 ID:rVMVUlIj

「あんまり美味しくないわね、これ」

そう言いながらも、サソリーナは全部飲んであげたことを証明するように、綺麗になった舌を見せるのだった。
フェラチオが終わると、サソリーナはベッドに上がってマングリ返しの姿勢を取る。

「こんどは、俺が舐める番っす」
「うん、あたしもここ、舐めて欲しいから」

サソリーナはマンコをくばりと広げて顔を赤らめる。

「あ、中まで丸見え……」
「もう、恥ずかしいから口に出さないでよ。でも、はい、あたしのオマンコ、どうぞ」

男はサソリーナのオマンコにむしゃぶりついてきた。
チュパチュパと言う舌を動かす音と、サソリーナの体から滲み出る淫臭が、大して広くない部屋に充満していく。
男が感じて欲しいと思うと、その心に影響されてサソリーナの感覚は淫らに、敏感になってしまう。
サソリーナのいやらしくも柔らかい穴は、執拗な舌の攻めによってどんどんと蜜を溢れさせ、クリトリスはピンと存在を主張し始める。
その突起を吸い上げるように愛撫されると、サソリーナの意識は一瞬真っ白になった。

「ふあっ、んいいいぃぃぃっ」
「サソリーナさん、これ、まさか本気汁」
「んあぁぁ、だって、すごく気持ちよかったから」

サソリーナは目をとろんとさせてそう言い、その先を求めるように両指で再びマンコを広げる。「挿れて」と言うようにヒクつくオマンコ。
男はサソリーナの足首を握って吊り上げ、∨字にすると挿入してきた。
軽い絶頂で弛緩している女の園に、固くて熱い剛直が割り入っていく。その肉棒でこね回され、ゆりかごのように体が揺れるのが心地良い。
膣内を起点にじわじわと広がってくる快楽に、サソリーナは夢見心地になった。

「あの、初めてやった時、サソリーナさんは、その、処女でしたよね」
「あふっ、そうよ、それがどうしたの?」
「あの時は乱暴にしてしまって、ほんとすいません。でも、俺、サソリーナさんの初めての男になれて、すごく幸せっす」

戦いに身を置くサソリーナにとって膜の一枚に大した思い入れなど持っていなかったが、そう言われるとなんだか嬉しくなる。
自分が処女を捧げたのがこの男でよかったと思うようになっていく。
早くなっていく腰の動きも、自分の大切な場所でこんなに気持ちよくなってくれているのかと、喜んでしまうようになる。
725ハートキャッチ! サソリーナさん13:2010/04/24(土) 01:35:21 ID:rVMVUlIj
「ああっ、腰の動きが止まらない。サソリーナさんのオマンコ、気持ちよすぎる」
「はんっ、イイッ、あたしも、一杯突かれてオマンコ気持ちよくなっちゃってる」
「サソリーナさん、俺、もう」
「ナカに出してっ、あたしの砂漠を、あんたの白濁液で潤わせて!」

だめだ。ナカに出してもらう以外に考えられない。サソリーナのオマンコはチンポを締め付け、射精を心待ちにする。
ゆりかごのようだった体の揺れが、今は乱暴なくらいに速くなり、そんなふうに突かれることが嬉しくてたまらない。
パンパンと結合部を往復する剛直は楔のように打ち付けられ、やがてそれが最奥まで突き込まれてぶるりと震える。

「あんっ、イクッ、熱いの流し込まれて、イッちゃうぅ〜ッッ!」

膣内で射精される精子に、サソリーナは絶頂して脱力するのだった。


シャワーを借りて身奇麗にし終えると、サソリーナは帰り支度を始める。

「これ、持って帰っていい?」

余った食べ物を指さして聞くと、男は二つ返事で頷いた。
サソリーナは嬉々としてビニール袋に食べ物を詰め終えると、袋を指にひっかけて玄関に向かう。
ドアを開けた時、男はサソリーナの名を呼んで呼び止めた。

「あ、あの、また来てくれますよね?」

大の男が子犬のような目ですがりつくように聞く姿が情けなくて、サソリーナはクスクスと笑う。

「さぁ? 気が向いたらね」

いたずらっぽく言うと、サソリーナは部屋を出ていくのだった。

──
以上です。とりあえずこれで完結の予定。
個人的に、サソリーナさんは小さなことにあんまりこだわらない人に見えたんだ。
バトル中に、切れやすい子の堪忍袋をぶち切っちゃう時の口調で
「イケメン? はんっ。そりゃそっちに越したことはないけど、別にどっちでもいいわよそんなもん」
って言って欲しいもんだ。
726名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 02:33:38 ID:kRHtfOxL
GJ!あんた凄えよ・・・・。
727名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 08:44:48 ID:EYrh7OVQ
GJ!!


俺も。
エロ要素は全くないけど、パッションがしっかりしたお姉さん、イースがツンデレ、せっちゃんが腹黒(思いを素直に表現できない性格)の三つ子









































という妄想してる
728名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 18:31:18 ID:TTGUTxEZ
フォルテウェーブ依存症になって
自分で自分の股にブルーフォルテウェーブしまくる
えりかさんを妄想した
729名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 18:41:54 ID:0atevzep
誰かクモジャキーで書いてくれ〜
730名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 00:09:29 ID:Qr8FaaOK
クモさんは巨根
731名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 00:50:48 ID:D7UI9hZs
あのあんちゃんは性欲より力欲って感じだぜよー
732名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 06:06:11 ID:AdXb5fa/
相手がいないよね…生真面目っぽいし
733名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 10:07:04 ID:ybJw9ghx
クモさんのSSは書きかけて手が止まった

・プリキュアの癖にデザトリアンの前でちびって動けないつぼみを鶴崎先生が助けに入る
・助けられるわけないんだけど涙目で仁王立ち
・クモさん一目ぼれ
・クモさんデザトリアン蹴散らす
・一方的に惚れた!夜這いする!宣言して消えるクモさん

夜這い宣言以降が上手く書けんのだ
734名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 12:59:51 ID:G0v4ogFb
もうちょい待ってみた方がいいかもしれんね。
書きやすいキャラもいれば、書きにくいキャラもいるもんだし。
735名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 18:48:05 ID:RBIsK2E8
クモジャキー×アラクネアというのを見かけたことがある…
(エロではないが)

そういやハトプリの敵幹部のモチーフって5GOGOとカブってるけど、性別は反対なんだよな
ブラジャーさん×アナコンディさんとか面白そうだwww
かなり捏造しなきゃならんがw
736名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 18:52:57 ID:olXLL3lg
アナコンディ×コブラージャの方がしっくりくる気がしてしまった
737名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 19:38:53 ID:MLYKERKE
スコルプ×サソリーナでひとつ頼む
738名無しさん@ピンキー :2010/04/26(月) 20:07:35 ID:cVw8FzLf
サソリーナさんの小物臭は実際ハンパない
739名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 23:41:24 ID:G0v4ogFb
だがそこがいい
740名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 16:01:45 ID:PzVuBhcV
そろそろ次スレ?もう投下は控えた方が良いよね?
741名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 20:01:00 ID:UtzR39Pc
新スレ立てようと思ったけど立てられなかった。
今489KBだからもうスレ立てしていいと思う。
SS投下系のスレは、470〜480KBを目安に
新スレ立てるところが多いみたいだし。

容量が危ない時の投下は、新スレ立てて誘導貼ってから
投下がスマートで良いんじゃないかなー。
無理だったときはその旨を書き込めば誰かが立ててくれると思う。
742名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 20:22:10 ID:SDQ29fZw
よし、立ててみるか
743名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 20:23:58 ID:SDQ29fZw
プリキュアでエロパロ9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272540209/

勃った!
744名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 21:36:44 ID:PzVuBhcV
スレ勃ておつおつ。じゃあちょっと行って来る
745名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 16:19:43 ID:IEsjAOg/
>>743
スレ立て乙!
746名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 22:10:00 ID:l5bEw/gE
ここは埋めた方がいいの?
747名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 05:36:00 ID:BoNnuFXU
一応埋めるべきかな?
748名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 14:43:48 ID:AwCp4475
>>743乙乙

うめ
749名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 11:12:13 ID:GOCiz1Os
梅うめ

ななみちゃんエロ可愛かったなー
750名無しさん@ピンキー