日丸屋作品総合エロパロ12

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1名無しさん@ピンキー
「キタユメ」コンテンツなど、日丸屋秀和作品のキャラクターで
エロパロ妄想するスレです。小ネタ、SS、イラスト大歓迎!
あんまりでてないキャラの捏造や接点のないカップリングの妄想
なんでも来いよ! どーんと受けとめてやるよ!

【国と私の十の約束】
T.日丸屋秀和作品に登場する(予定含む)男女CPをメインに扱います。
 (「ヘタリア」「きたこー」「バルヨナ」「ちびさんデイト」など)
U.女の子版ヘタリア(通称にょたりあ)については >>3を参照のうえ、
  自己判断で投下します。
V.801もしくは百合に該当するCPを扱う場合は、専用板へ(>>2参照)。
W.シチュエーションが特殊で忌避要素があると自己判断したネタの投下は、
  外部ろだを利用した上で、このスレで告知します。
  その際は、注意書きとうp先URLの明記を忘れません。
  (例)グロ、スカトロ、男女・男男・女女のCPを複合的に扱うネタなど
X.エロ無し可!萌え必須!

Y.萌えのスタイルは十人十色。苦手なシチュ・カプが出てもスルーします。
  ネタ投下者が事前に用意する注意書きをよく読んで判断、うっかり転んでも泣きません。

Z.ネタを投下する際は、あらかじめ注意書きを明記します。
  (例)純愛・陵辱などのシチュ説明、カプ表記やモブ出演の有無、人名使用やエロシーンの有無など。
     キャラ設定捏造(ウクライナ淫乱設定、リヒ女王様設定など)の場合は、その説明も。
     >>4の注意書きテンプレの使用を推奨。
  また、苦手な人にスルーしてもらうために、名前欄にNGワードの記入を忘れません。

[.以上のルールを守っているネタや投下者に対し、文句を言ったりはしません。
  スレの方向性やテンプレ自体に疑問を感じた時は、したらばの議論スレで問題提起します。


過去スレ、関連URLは>>2
2名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 23:54:43 ID:XpOsGg9+
前スレ
日丸屋作品総合エロパロ11
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253112874/
関連スレ
AxisPowersヘタリアで百合
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1228453991/

801板
http://yomi.bbspink.com/801/

したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12227/
(語り、SS投下、議論などどうぞ)

保管庫
ttp://red.ribbon.to/~himaparody/
3名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 23:55:08 ID:XpOsGg9+
【女の子版ヘタリア(通称・にょたりあ)について】

「キタユメ。」にて描かれた「AxisPowersヘタリア」の女性版キャラクターのことです。
元ネタの国家から改めて女性として擬人化されたものであり、
「ヘタリア」の作品中のキャラクターとは別人格です(≠ヘタリアキャラの女体化)。
女性として設定されているキャラの男の子版も、一部公開されています。
詳しくは、したらばの専用スレ↓で

にょたりあ総合
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12227/1230656478/


【当スレでの女の子版ヘタリア(通称にょたりあ)についての扱い】

・にょたりあを含むCPには反対派がいることに常に留意して
 投下時には、注意書きとあぼんできるワードをいれてください。

・長めにょたネタ感想(基本は投下と同じスレでおk)、語りなどは
 にょたりあ総合スレへ!

・にょたネタを本スレに投下しづらい人は、暫定的ににょたりあ総合スレへ
 投下してみるのもいいかもしれません。

・未登場にょた(キャラ絵/設定が公開されていないもの)は
 女体化or男体化として扱ってください。


【当スレにおける投下基準】※投下先判断のめやすにどうぞ!

◎原作と全く同じ性別の男女CP
(歴史上の人物を含むCPや、片方がモブ(複数でも)のCPも可)
○にょたorにょた編男子を含む男女CP
△女体化or男体化キャラを含む男女CP *1
×男子同士のCP(801板へ)
×女子同士のCP(百合板へ)

*1 について
外部ろだ利用+にょたりあ総合スレにURLと注意書きレス投下。
その際は一言本スレに「投下したのでにょた総合きてね」と
書き込んでくれると、同好の士が萌えを見逃さなくて助かります。

◆もし投下先に迷う場合は、投下前にしたらばで相談してみるといいかもです◆
4名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 23:55:34 ID:XpOsGg9+
テンプレ
【メインCP】
【サブCP】 
【傾向】
【その他】
 ・人名
 ・エロなし 

【メインCP】 ○○×■■、△△→●●、▲▲総受、モブ×▽▽、▲▲・▽▽・●●・■■で乱交など
【サブCP】 上記以外でくっついてることになってるCP、当て馬、三角関係、横恋慕などの場合の使用欄
【傾向】 純愛、陵辱、暴力、調教、採用捏造設定の内容などの記入欄
【その他】 上記以外の補足や職人が何か注意を促したいこと記入欄

※【サブCP】【その他】欄は書くことがなければ空欄可。
並列に描写するCPはいくつであっても【メインCP】に記入
基本は国名、人名を使う時のみ表記必須(国名を使う時は何も書かない)
エロなしの場合、エロなしと表記
5名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 00:00:26 ID:2JR+BNKm
>>1乙!!
6名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 00:01:01 ID:e9ZtPDuo
>>1
乙です
7名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 00:14:45 ID:8Rz4ZMiu
前スレ>>873からの流れを反射的に受信してみた。
セーちゃん陵辱物
【メインCP】 イギリス×セーシェル
【傾向】陵辱
【その他】 かなりイギリスが黒くて鬼畜。
NGは『〜声は届かない〜』でお願いします。
8〜声は届かない(1/2)〜:2009/12/12(土) 00:16:00 ID:8Rz4ZMiu
「ん……ぐぅ」
少女のうめき声が部屋に響き渡る。
水の滴る音、何かのモーター音、小さな悲鳴。
少女は顔をあげ、男を睨む。だが、男は冷たい笑みを浮かべているだけ。
一度、ソレから口を離してみたが、すぐに頭を押さえつけられ、喉の奥まで犯される。
「誰が離していいって言ったんだ? 今日からお前は俺のモノなんだ。だからしっかりと……ぐっ」
男の眉がぴくりと動いた。不機嫌そうに眉を潜め、
「歯立てやがったな。たくっ、コレだから田舎者は嫌だったんだ」
男は手を振り上げる。少女は恐怖に瞳を大きくつぶり。
形の良い尻に赤い痕がつけられる。何度も何度も。
「お前は俺の植民地なんだ。だから、俺のいう事を聞かないといけない。
お前の役目は……俺を楽しませることだ。わかってるよな」
首につけられた首輪の鎖を強く引っ張る。少女はバランスを崩し、床に倒れこんでしまった。
絶望的な状況。それなのに少女の瞳には、まだ強い意志の光が残っていて。
それが男……イギリスの神経を逆撫でる。
いらただしそうな表情で、少女のアナルに差し込まれたバイブを軽く足で押し込む。
「ひゃっ! やぁっ……」
めりめりと押し込まれるバイブに、悲鳴をあげ、身を堅くした。
最大に広げられたアナルからは、じんわりと血液が滲んでおり、
無残に引きちぎられた真新しい制服に染みていく。

期待に満ちて学園にやってきたのに。
放課後、まさか生徒会室でこんな風に陵辱されるとは思ってもいなかった。
だが、まだ希望は失われていない。
兄のように慕っていたフランスが副会長の座についているのだから。
生徒会室の扉が開くまで、この状況に耐えればよい。
だから、まだ希望は失わない。
少女……セーシェルは歯を強くかみ締める。

「全く、こんな田舎娘なんか食っても美味しくないだろうが……」
腕をロープで固定される。必死に抵抗はしてみても、男と女の差は歴然で。
そそり立った凶器が、男を知らない秘所へと近づいていき。
「やだ! そこは! 止めて……うそ……」
涙を浮かべ、首を横に振る少女に、男は黒い笑みを浮かべる。
「お前に拒否権なんぞねーよ」
「やだ! 助けてフランスさんフランスさんフランスさん!!」
唯一の救いであろう男の名を叫び。
「――ああ、そういえば言ってなかったな。フランスの馬鹿は処女は面倒くさいから嫌いだって。
だから、お前の処女を俺に奪えって命令しやがって」
絶望的な男の言葉。少女の瞳から、希望の光は失われた。
溢れ出す涙が生徒会室の床を濡らし。
「それじゃ、いれるぞ」
防衛本能で溢れ出す愛液を亀頭に擦りつけ、戸惑いもなく、少女の中へと押し込んでいく。
「いやぁぁぁっ」
傷口を擦られるような感触に、少女は大きな悲鳴をあげる。
だが、男は声に眉をひそめ、胸を手で締め付ける。
「処女は締め付けはいいんだが、この悲鳴がなぁ……」
胸が男の手によって形を変えられていく。
赤くなる肌。所々うっ血し始め。
男はただ、腰を動かし快楽を求める。
少女はもう声さえ出ず、虚ろになった瞳で天井を見上げ。
「く……出すぞ」
男の動きが止まり、胎内に生暖かい液体があふれ出した。
ペニスを引き抜き、大きく息を吐く。秘所から赤みの混じった精液が零れ落ちる。
多大な絶望感と、微かな希望。これでおしまいなのだろうと、溢れる涙を拳で拭いとり。
「……そんなに気持ちよかったのか。良かったな。一週間はこの生徒会室で飼ってやるぞ。
その間に、俺に似合う淑女に調教してやるから楽しみにしておけ」

更なる絶望に叩き落す言葉に、セーシェルは声にならない声を上げて泣いた……
9〜声は届かない(2/2)〜:2009/12/12(土) 00:17:36 ID:8Rz4ZMiu
「……ハァハァハァ、これで裏モードのセーシェル調教編に突入か。GJだ。日本」
パソコンの画面を食いいるように見つめていたのは、ネクタイを締めた変態紳士イギリスだった。

少し前、日本から貰った『学園ヘタリア』
ヒロインセーシェルの視線で、イギリスやらフランスやらが通っている世界W学園の生活を楽しむゲーム。
その裏モードを先日教えてもらい、こっそりと実行した所だった。
過激な調教の数々、汁ダクな数々のCG。どこでとったのか、セーシェルの甘い声まで収録されている。

こんなゲームを紹介されたのでは、休む間もなくやるしかない。
「まあ、安易な設定だし、導入シーンは、別に俺じゃなくても成り立ちそうな所はアレだが。
調教メニューの豊富さは中々。CGもかなりあいつに似てるし、声なんてまるで本物を聞いているような錯覚さえ」
ただ、画面に食い入り、セーシェルの淫らな調教場面を、批評しながらも、しっかりとズリながら楽しみ。
「……眉毛……」
「眉毛じゃないだろ。セーシェル。俺の事はご主人様と……あ?」
パソコンとは違うところから聞こえたセーシェルの声。
おそるおそる振り向いてみて……にっこりと笑っているセーシェルと目が合った。
「……あー、あ……」
視線を泳がし……見なかった振りをして、もう一度パソコンの画面に目を向けた。

カチカチとマウスの音が響き……画面が真っ赤に染まった。
何故かパソコンが生臭い。不思議とカジキの臓物が画面に張り付いており。

もう一度、セーシェルの方を向いて、その原因がわかった。
どうやら、セーシェルはカジキアタックをパソコンに食らわしたようで。
「……こぉぉぉぉんのぉぉ! 変態眉毛がぁぁぁっ!!」
大きく、イギリスの頭にカジキが振り下ろされ。

……その後、イギリスの姿を見たものはいなかった……
10名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 00:18:38 ID:8Rz4ZMiu
以上でした。
ギャグオチですまない。
だけれども、こういうオチが先に思いついてしまったんだ
11名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 00:59:09 ID:eisjyk2f
仕事はぇぇぇ!
GJ!

ヤンキー全開のイギリスも良いもんだな。
爺お咎めなしかw
12名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 01:17:16 ID:fUnIM9Pm
前スレの終わりで陵辱イギセー希望した者です
ありがとう! ありがとう!! ごちそうさまでした!!
ボキャブラリー少ないもんで詳しく感想書けなくてごめんなさい、マジありがとう
陵辱されてるセーちゃんもいつものセーちゃんもかわいいよマジかわいいよ
  
学ヘタ裏モードやりたいw
13名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 01:32:06 ID:uGukkxyy
GJ!!!
おお!!セーちゃん凌辱!眉毛鬼畜!
って、思ったらwww
こんなエロゲやってみたい
14名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 01:39:19 ID:SZXBxIVn
仕事早くてGJです。
イギリスに似合う淑女ってどんなんだ
昼間は楚々としてて夜は娼婦のごとしみたいなやつか

ヘタエロゲ、誰か作らないものか
15名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 03:18:07 ID:trzoRlVR
こんなオチだった信じてたGJ!
そのエロゲはどこで手に入るでゲイツ?
16名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 22:46:23 ID:QJCTNBbE
仕事はっえええwwwGJ!
ゲームじゃなくて今度はリアルで頑張れよw変態紳士の名にかけてw
17名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 19:57:12 ID:WZCDTcU1
801に貼られてたんだけど、こっちにも関係ありそうなんで

ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091212-00000016-rcdc-cn
18名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 20:36:25 ID:tnlZFCwT
1)美容室の洗髪担当
台湾
2)リウマチ治療師
ベトナム
3)実習生
リヒテンシュタイン
4)お天気キャスター
ウクライナ
5)バレリーナ
ベラルーシ
6)自由業
セーシェル
7)フェンシングの剣士
ハンガリー


ζリ*´点`)b
19名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 21:08:36 ID:l0TjTOiC
いや、待て。
ウクライナが洗髪に必死になりすぎて、胸顔に押し付けてしまい、
巨乳が顔に当たって窒息しかけるのも良くないか?
涙目で謝られるのもよい。
20名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 21:16:20 ID:2mEqTH13
これって洗ってもらってる時覗く無防備な胸元にハァハァじゃなかったっけ?

セーちゃんあたりでもぷまいですよ。
21名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 00:03:52 ID:+IVa3MV6
>>19
涙目のウクライナさんはぁはぁ…お詫びは、そのけしからん乳で

>>20
リヒは…

>>14
誰か雀悟狼-jで、ヘタ女子の脱衣麻雀を作ってくれないだろうか。
自分じゃ、知識も絵心もまったくでorz
22名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 00:24:29 ID:+hyYCTVd
ベトナム行った時、マッサージが安くて超気持ちよかったのを思い出した。

施術中、ベトナムさんのアオザイのスリットから手を入れるやなんやのセクハラしまくって、最後に
笑顔できつい整体技をかけられるフランス兄ちゃんとかいい。エロくないけど…
ζリ;>点<)<で、ディエンビエンフー!
23名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 04:05:18 ID:Thwb2JHp
>>21
頑張って洗っている胸元からヒリのさくらんぼ色ちっぱいが見えるというのもおいしい気がする
24名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 09:13:07 ID:UC3VFA12
>>23
リヒならお風呂で背中流してもらいたい
タオルで隠してもピンクのぽっちが浮かんで…つるぺた乳首は濡れ透けがジャスティス
25名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 15:11:20 ID:pf2zYOKp
リヒテンに白スク水を着せたい。
26名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 17:05:29 ID:+IVa3MV6
じゃあ自分は、セーちゃんと湾ちゃんに紺のスク水着せたい
27クリスマス痴祭りのお知らせ 予告:2009/12/14(月) 20:27:02 ID:m3vCdMw5
クリスマス祭り開催のお知らせ

クリスマスのお約束
・イベントは『サンタクロースなフィンランド視点』で繰り広げられます。
・フィンランドの袋からは、相手が望むものが出てきます。それがどんなものでも。
・期間は3日間。12月24〜26日。
・祭り参加作品は、名前欄の所に『タイトル+@クリスマス痴祭りのお知らせ』を書いてください。
・もちろん、イベント期間でも普通の投下は大歓迎です。
・ネタかぶりは気にしない。

詳しい事、相談したい事があれば、したらば板→ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12227/まで
あなたの参加をお待ちしております。
28名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 22:02:41 ID:6OQVZCWP
乙です!今から色んなSS楽しみ


ミニスカサンタコスが似合うのはハンガリーかなと思ったけど、
セーシェルも褐色の肌でアンバランスさがまたこれはこれで

トナカイ役を女子にやらせてもエロい
29名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 23:41:09 ID:hRz58hi1
>>27

楽しみだー
30名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 00:40:01 ID:+5ZVJbwK
>>27
乙です。クリスマスSS楽しみです
31名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 02:05:28 ID:iRGmGzyQ
>>27
乙です

スペベルが猫プレイしたらいいと思うんだ
32名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 02:51:17 ID:2O1J+xR+
>>28
だめだ。もう貴族がトナカイの格好して、ボンテージ風サンタの衣装を着せられたハンガリーさんに「さあ、早くその鞭でトナカイを撃つのです!」といういつもの画しか思い浮かばんwww
33名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 12:03:38 ID:p1e2w7rr
祭楽しみすぎる。
爺にもがんばってほしいな。

それとは別なんだが。
浮かんだ小ネタが頭から離れないんだが、文章書けないので会話だけ置いてみる。
オーハン前提のプロハンでエロなし。



「おら、ハンガリー。足開けよ」
「いやっ。離してプロイセン!」
「ほんとに嫌なのかあ?すげえ濡れてるじゃねえか」
「あっ、んんっ」
「こんなエロい体してよお」
「う、うう…」
「いつもオーストリアにしてる事、俺にもやってみろよ」
「…っ」
「なんだあ?睨み付けてどうなるってんだよ。そんなに坊ちゃんに操をた」
「どけ、ゲルマンの豚が」
「え?」
「どけって言ってるでしょ。聞こえなかったの?」
「あ、いや、すいません」(どいた)
「ったく、のろのろしてんじゃないわよ」
「あの、ハンガリ」
「誰が名前で呼んで良いって言ったの?」
「すいません…」
「ったく…汚いモノおっ立てて、一体何のつもり?」
「いや、おまえが何のつもり…」
「…」
「どうした?顔、赤いぞ」
「オーストリアさんにしてるみたいにしろって言ったの、あんたじゃない…」
「まじか」



ここのおかげでマダオな貴族がデフォルトになりつつあります。本当に(ry
34名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 12:09:29 ID:/pGg7HY8
ちょっと何その美味しいシチュ。
いっそ行き着くとこまでお願いします。
35名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:20:06 ID:sRdhd7MZ
何となく書きたくなったトルコとギリシャ母ちゃんの話。

【メインCP】トルコ×ギリシャ母(ビザンティン)
【傾向】一方通行な愛。少々陵辱あり。
【その他】
ギリシャ母がビザンティン帝国という前提で。
本来ならばピザンツの方が呼びやすいけれど、本家の年表よりこちらを採用。
ギリシャ母捏造ありにつき、注意。
史実と比べるとに矛盾あるかもしれませんが……目をつぶってください。
トルコの江戸っ子口調が少々適当。
NGはタイトルでお願いします。
36〜仮面(1/4)〜:2009/12/15(火) 22:21:28 ID:sRdhd7MZ
真っ直ぐに前を見すえる瞳。
まずはそれに惹かれた。
次は美しい姿。古代の神々ですら霞むぐらいの美しさ。
それから強い意志。どんな時も希望を失わず、挑んでくる強さ。
だから手に入れたかった。どんな方法を使ってでも。
一種の初恋だったのかもしれない。
そして――手に入れた。愛おしい彼女を。


「いい様だなぁ。ビザンティン。あんなに威勢が良かったのに、今じゃこんなんか」
男……トルコが女性を見下しながら吐き捨てた。
だけれども、女性の瞳には怒りも悲しみも無い。ただ、強い光が宿っているだけ。
彼女の身体を隠すものもなく、無防備な状態なのに、恐れすら見せない気高さ。
背中を走る感触に、ぞくりと身体を震わせた。
やっとこの女性を自分のものにできる喜び。この女性を征服できる幸福感。
少し癖のある栗色の髪を一房とり、口付けしてみた。
初めて彼女に触れられた。緩みそうになる頬をどうにか押さえ、髪に指を通し……
手を振り払われた。
痛みで熱くなる手の甲を軽く撫で、彼女を睨みつける。

「こんな状況でも、逆らおうと言うのか。気ぃの強い女は好きだぜぇ」
乱暴に腕を掴み、唇を奪う。初めての侵攻に早まる心を押さえつけ、じっくりと口内を味わう。
薄い唇を舌で拭い、歯並びの良い歯茎をねっとりと舐め揚げる。
唾液を彼女の中に注ぎ込み、じんわりと自分の領土を広げていく。
柔らかな舌を絡め、上あごを擦り揚げる。

それなのに、全く反応を見せてくれない彼女に、心の奥に苛立ちが募っていく。

いつもならば女の反応なんて気にしないのに。
ただ穴に突っ込んで、胸の感触を味わって、射精して、自分だけで満足して。それでおしまい。
それだけだが、しっかりと女は感じて、淫らに踊ってくれる。
なのに、目の前の女は反応を見せてくれない。
37〜仮面(2/4)〜:2009/12/15(火) 22:22:39 ID:sRdhd7MZ
それならば……
「全く、もしかしてあのローマの爺とヤりまくって、不感症になっちまったんか?」
『ローマ』という名前に微かに反応を示した。

当たり前だろう。
ローマといえば、世界の覇者だった男。
彼女との関わりは深い。
やっとこちらに意識を向けてくれたのだから、もう少し。

嘲笑を浮かべ、肩をすくめる。
「あぁんのエロ馬鹿には困ったもんだ。ビザンティンを使いものにならんようにしてくれてな。
消えてくれて清々したぜぇ」
こんな言葉をはいたら、殺されても文句は言えないだろう。
だが、彼女の反応が見たいから。
怒りでも良い。自分に感心を持って欲しいから。
鋭く睨みつけてくる瞳。

「あ?もしかしてあのエロ爺の事、まだ忘れられねぇのか?
それならば、俺が忘れさせてやる」
手首を押さえつけ、床へと押し倒した。
柔らかな胸が、押し倒された衝撃で大きく震える。
キスによって刺激されたのか、天を仰ぐ胸の突起を彼は口に含んだ。
舌で転がすと、ほんのりと女の香りが鼻をくすぐる。
少しだけ甘い味にも感じる。

そういえば、息子がいるんだよなと、少し強めに胸を吸い上げる。
ぴくりと身体をふるわせ、彼の頭を押しのけようとするので、更に強く胸を揉みしだく。
舌に触る何かの液体。甘いミルクのような。
「んを?もしかして母乳か?
あのクソガキ、まだかーちゃんのおっぱい飲んでるのか?」
息子に授乳している時はどんな表情をしているのだろうか。
きっと今とは正反対の顔をしているんだろうなと思いながら、突起を指先でつまみ上げる。
刺激があったせいだろう。勢いよく白い液体が迸った。
その母乳は彼のズボンを白く汚す。
辺りに広がった甘い香りに少しだけ眉をひそめ、小さくため息をつく。

「たくっ、汚しやがって。
てめぇ、責任もってきれいにしやがれ」
ズボンを勢いよくおろし、そそり立ったモノを彼女の唇に押し当てた。
男のモノを目の当たりにしても、さほど動揺を見せない。
ただ、薄い唇を強くかみしめるだけ。
「ほれ、お前の愛してる『息子』だぜ。たっぷり愛してやれ」
指で柔らかな唇をこじ開け、モノを押し込める。
噛み千切られても仕方がない行為だが。

「あのクソガキ……ギリシャが母親のこんな姿見たら、どう想うかねぇ」
はっきりと口には出さないが、それは脅しだった。
もし、抵抗するならば、息子をこの場につれてくると言うこと。
そして、息子が連れてこれる状況下にあるということ。
それを彼女も理解したのか、抵抗はせず、口にねじ込まれた異物の感触に黙って耐え続けた。
「全く、美しい親子愛だなぁ」
心から憎らしげに呟き、彼女を抱え起こす。

椅子に腰掛け、彼女は彼の目の前に跪かせ、モノを頬張らせる。
完全に服従の行動……本来ならば。
だけれども、彼女の瞳からは、まだ強い意志が失われていない。
少し気を抜くと、あっさりと殺されてしまいそうなぐらい。

だけれども。
だからこそ良い。
38名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:23:24 ID:+5ZVJbwK
>>33
マダオーストリアさん、ハンガリーさんに何やらせてんだw
プロイセンもマダオ気質なんだろうかww

日本は、本当の意味で『一人楽しすぎる』状態だろうなぁ…
39〜仮面(3/4)〜:2009/12/15(火) 22:23:24 ID:sRdhd7MZ
口の粘膜でこすれる音。
苦しそうに呼吸する声。
時折、鼻から漏れる甘い声に、彼の感情は激しく揺さぶられる。
熱病に侵されたような全身のけだる感。
それでもモノはまだ刺激を求め続け。
「いいねぇ〜この感触。
で、口の中と胎内、どっちに出してほしいんだ?」
からかうような彼の口調に、彼女の動きが止まった。
憎らしげに彼を睨みつけると、ここで初めて彼女から動いた。
モノを強く吸い上げ、亀頭を刺激するよう、舌先で舐めまわす。
女に慣れている彼ですら、あまりの刺激に目を固くつぶり、快楽に耐えようとした。
しかし、理性はあっさりと崩壊した。
身体を走る快楽に、彼は小さく呻き声をあげ、彼女の口内に精を吐き出した。
口の中を完全に支配された感触に、彼女は眉をひそめる。
だが、それだけ。
憎々しく精を床に吐き捨てる。
これだけされても、屈服しない心の強さ。

「畜生。本気でいい女じゃねぇか! やっぱり俺のものにしたくなったぜ」
彼女の腰を掴み、後ろから勢い良く男のモノが彼女の聖域へと侵攻した。
最初小さくうめき声を上げただけ。唇をかみ締め、刺激に耐え続ける。
壁に手をつき、崩れ落ちそうになる膝をどうにか押さえ込み。
とうとう聖域に進入されたのに、抵抗も許しを請う事もしない。
ただ、自らを失わぬようこらえているだけ。
だけれども、身体は非常に正直で。
接合部分から溢れ出す濃厚な蜜。あわ立つ音が部屋に響き渡る。
「たくっ、もう少し声聞かせろよや。俺はお前の声が聞きてぇんだ」
いらただしそうに荒く彼女の胸を両手で掴み、更なる刺激を与えた。
乳首から滴り落ちる母乳が床を濡らす。
きゅっと締めてくる感触に、彼は何度も何度も精を解き放ち。
気が遠くなるぐらいの長い時間、彼の侵攻は続いた。
それなのに、愛おしい彼女は一度も彼に気を許すことはなく。

――彼は、もう一度、彼女に恋をした――

だけれども……
40〜仮面(4/4)〜:2009/12/15(火) 22:24:33 ID:sRdhd7MZ
まぶしい光が彼の眠りを妨げる。
けだるい身体をどうにか起こし、窓の外を眺めた。
すでに太陽は高く上っており、カーテンの隙間から光がさしている。
傍らで眠っているはずの彼女を抱き寄せ……腕が空回りした。
乱れたベッドの上には彼しかいなかった。
皺だらけのシーツには、昨晩の痕は残っているのに。肝心の彼女の姿はなく。
「ちっ、あいつ逃げやかったんか?」
――いや、それはありえない。だって彼女の息子はこちらに囚われているのだから――
吐き捨てた言葉を思いなおし、もう一度部屋の中を見回し……

『……ギリシャ……ごめんね……』

脳内に響いた彼女の言葉。
そういえばと、昨晩のある出来事を思い出した。
戦いつかれ、深い眠りについている時、頬に当たった温かな感触。
そして彼女の声。

あの時、起きていれば。
あの時、彼女を捕まえていれば。
あの時、彼女に愛を伝えていれば。

「ばーろぉ……馬鹿野郎が……俺が嫌いだからって、消える事ねぇだろぅが!」
最期に聞いた彼女の言葉。
それは恨み言でも許しを請う言葉でもなく。
息子を案じる言葉。
最期の最期まで、彼女の心の中に彼が侵入する事はできずに。

「……ガキなんて嫌ぇだ」

ぽつりと呟いた言葉。
壁に飾られた白い仮面。
今の情けない顔を隠してしまいたいから、それを手に取り、顔につけ……

――そして1453年、ビザンティンは歴史から姿を消した――


「トルコ……死ね」
「俺はそう簡単にゃ死なねぇよ。たく、殺したけりゃ、もっと腕を上げてこいや」
剣を手にした少年を踏み潰した状態で、彼……トルコは高らかに笑い声を上げていた。
毎日の光景。ギリシャがトルコにくってかかり、あっさりと叩きのめされる。
あまりにも日常的な光景のため、トルコの部下達は何事もなかったかのように仕事を続ける。
手にした酒をあおり、片手にいた女性に軽く口付け。
「んじゃ、今日もやるとすっか」
踏みつけたままでハレムの女といちゃいちゃし始めるトルコと、不服そうなギリシャ。
しかし、しっかりとその行為をみているのは、性少年だからだろうか。
その視線に気がつき、酒をギリシャの頭の上に注く。
「何する……」
「ほらよ。てめぇもいちゃつきたいんだろ。
おい、こいつを風呂にいれてやんな」
にやにやと笑うトルコの指示に、黄色い声をあげ女性達がギリシャを取り囲む。
抵抗はしてみせるが、腕に当たる胸の感触に顔を赤らめ、すぐに抵抗をしなくなる。
女性たちに引きずられていくギリシャを見送って、トルコは女と口付けをし。
「こんな事してても、アイツは嫉妬なんてしてくんねぇんだろぅな」
ぽつりと呟いた言葉に、女は首をかしげ
「いや、なんでもねぇ。さ、やるか」
胸元に手を入れ、豊かな胸を揉みしだく。
簡単に甘い声を出してくれる女に、苦笑をして寝室へと連れ込んで。

寝室の壁に飾られた白い仮面。
目元から流れた何かの痕は、永遠に消える事もなく。
41名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:24:58 ID:sRdhd7MZ
以上。
トルコさんはそれなりにギリシャを可愛がっていると想うんだ。
お互い嫌ってるれども。
42名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:26:24 ID:kagxGMMU
>>33
ちょ、最高wwww
43名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:30:21 ID:Asz0oj+J
>>41
乙っす!
ビザンツさんくるのがますます楽しみになった
4438:2009/12/15(火) 22:33:01 ID:+5ZVJbwK
すみません。割り込んでました
そして、GJでした!
45名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:40:15 ID:qwrvVVPj
切ないトルコさんGJ!

トルコさんはかなり情が深いと思う。うん。
46名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 04:52:22 ID:HF1vaqfa
ビザンティンコGJ!!!!!!
47名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 15:36:14 ID:ueHGmBhk
GJ…何をされても決して屈しないギリシャ母ちゃんに心底惚れた
それをわかってるのに敢えて犯すトルコさんにも惚れた
48名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 14:28:42 ID:Sfol0IIx
GJ!
セリフはおろか外見すら確定してないキャラを、どうやって描くのか!?
…と思ったら、こうきたか…!セリフがないなら全く喋らせない、というのも大いにアリだな。


ところでクリスマスまでもう1週間か。
誰か女子に「メリークリ〇〇ス☆」とか言ってセクハラしてくれないだろうか。
49名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 20:15:09 ID:sY27NqcP
>>48
フランス以外に誰がいよう
まあパブったイギリスでもありだ
50名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 20:32:04 ID:fcW2bXdg
罰ゲームで、涙目で言わされるフィンを薦めてみる。
女性陣に同情されそうだ。
一部にはキュンとされそうだが。
または、教えられて意味もわからず、元気に言うシー君でも可。

両方とも、黒幕はフランスとイギリスだろうが。
51名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 21:12:00 ID:8b09oLbU
シーランド「『クリ●リス』っていうのは女の子が喜ぶボタンだって、イギリスから聞いたですよ!
      さらにこれを挨拶にすれば女の子たちはめちゃくちゃ喜ぶって言ってました!」
・・・・と、めっちゃ澄んだ目で語るシーランドが飛んできた。
52名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 21:21:54 ID:XurLCsNl
>>51
セーシェルがカジキ持ってイギリスんちに向かう様子が見える
すでにパブってたら返り討ちにされそうだが。性的な意味で

ウクライナのおっぱいをクリスマスケーキ代わりにデコレーションすればいいと思う
生クリームとチョコレートで
5338:2009/12/18(金) 22:54:29 ID:u11bhdw2
>>50
同じく涙目になりそうな日本は普通に言えそうだw
54名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 23:12:57 ID:w3eNxcv4
>>52

お前は俺かw
ベルギーさんにチョココーティングを施すバラ装備の隣人を考えてたんだが、このネタはバレンタインだな。
55名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 23:21:14 ID:n3/QxD+k
ドラマCDのヘタリアファンタジアネタで女の子が触手攻めにあったり、獣姦にあってたりするのが見たい気がする。
よく考えたらRPGにしなくても、犬とか絡むの好きなドイツにがんばってもらえばどうにかなるってことに気がついてしまった。
56名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 00:30:53 ID:p+4rr99s
>>55
自分も見たい
女の子のみのパーティーが中ボスに善戦するも、負けて、凌辱タイム

触手責めもRPGじゃなくても大丈夫かも春画でタコとかあったし。
57名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 05:33:29 ID:yf3x2FNY
あの春画はかなり特殊例だと思うけどw

女の子にアブノーマルプレイの春画再現してもらうのとか面白そうだ
もちろん台詞も読んで貰う
58名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 08:19:12 ID:wPdFHi52
いっそ四十八手を(ry
>>38
去年の本家クリスマスも素で原稿やってたしなww
59名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 17:13:53 ID:i50eewYO
触手はイギリスのほあたで、蔓なりロープなりホースなりたこなりを動かしてによによ楽しみそうではある
60名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 21:44:42 ID:HAQaZaDt
蔦が大事なところだけ隠して絡まってるセーちゃんを、にやにやしながらみてるイギリスがかっ飛んできたぞ。
61名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 01:17:18 ID:ELcDhF54
↑ツタがからまりまくってベルばらのオープニングの画みたいになっているセーちゃんの映像がきた
http://www.youtube.com/watch?v=LMSUan7IU1s&feature=related

懐古ちっくですまん。そしてエロパロなのに耽美っぽくてすまんかった。
62名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 02:34:18 ID:lHIxULh5
>>58
アブノーマルもののエロ同人描くからと、女の子にモデルを頼むとか。

>>61
ベルばらなら、やらせたのはフランスさんかな
63名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 13:43:25 ID:KrsC5lHs
>>62
ナマモデルとか…商業誌の漫画家でも普通は出来んぞ
なんという贅沢な同人誌だ。さすが日本
64名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 23:44:23 ID:t8IWU6se
皆クリスマス執筆中かな
祭楽しみだぜ
「もうすぐクリスマスですね。今年も良いクリスマスにしましょう」
僕は倉庫の中から、あるものを取り出しました。
サンタクロースといえば、この白い袋。不思議な不思議な袋なんです。
この袋がないと、サンタクロースとしてお勤めできません。
「えっと、破れはありませんね。おや?」
まだ空っぽのはずの袋の中に、一枚の手紙が入っていました。
クリスマスらしい彩の可愛らしい手紙。
一年は触れていないはずですから、昨年のモノでしょうかね。
僕は首をかしげ、その手紙を読んでみました。



『クリスマス祭り開催のお知らせ

クリスマスのお約束
・イベントは『サンタクロースなフィンランド視点』で繰り広げられます。
・フィンランドの袋からは、相手が望むものが出てきます。それがどんなものでも。
・期間は3日間。12月24〜26日。
・祭り参加作品は、名前欄の所に『タイトル+@クリスマス痴祭りのお知らせ』を書いてください。
・もちろん、イベント期間でも普通の投下は大歓迎です。
・ネタかぶりは気にしない。

詳しい事、相談したい事があれば、したらば板→ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12227/まで
あなたの参加をお待ちしております』




「……パーティの招待状ですかね。去年のだと……もう必要ありませんよね」
少し不思議な文章に、僕は疑問を抱きましたけれど、その手紙を窓際に置き、袋の手入れを始めました。
そして……クリスマスの準備のため、その手紙の事などすっかり忘れてしまいましたけれど。

もし、その時に気がついていれば。
もう少し、その手紙に疑問を抱いていれば。
あの惨劇は防げたのかもしれませんね……


クリスマス痴祭りまであと3日……
その日がどうなるかは……そこのあなた次第です。
66名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 23:34:31 ID:eATYn4lC
痴祭り楽しみだなー! 文章書けない自分は、
「誰かプレゼントに『僕自身』が欲しいって言ってくれる女の子いないかなー」
なんて期待してるフィンの妄想を置いてく。
67あと2時間で始まるんで最後のお知らせ:2009/12/23(水) 21:52:47 ID:hNY2I4E6
「さ、てと。そろそろ、最後の確認と行きますか」

僕はサンタの衣装をタンスから出して、サイズの確認。
途中で破れたりしたらみっともないじゃないですか?
「よし、今年もまだ大丈夫だな〜」

サンタのトレードマークの服を着て、雪車もクリスマスらしくデコレーションを施す。
この時間も楽しいけれど、やっぱりプレゼントを渡す瞬間の皆の笑顔がこの寒い季節を乗り越える一番の原動力なんですよね。

「今年は皆、なにが欲しいのかな?」
サンタの袋の中は空っぽ。
何故ならの袋は、その人が望んだものが何でも出てくるんです。
だから入れておく必要は無いんですね。

僕は窓の外を見れば、北欧の冬空に星が光っています。
窓辺には一通の手紙。
でも僕は別段気にも止めず…

ああ、この時この手紙をもう一度しっかり読んでおけばこんな祭りは防げたんですよ…ねぇ。

『クリスマス痴祭り開催のお知らせ

クリスマスのお約束
・イベントは『サンタクロースなフィンランド視点』で繰り広げられます。
・フィンランドの袋からは、相手が望むものが出てきます。それがどんなものでも。
・期間は3日間。12月24〜26日。
・祭り参加作品は、名前欄の所に『タイトル+@クリスマス痴祭りのお知らせ』を書いてください。
・もちろん、イベント期間でも普通の投下は大歓迎です。
・ネタかぶりは気にしない。

詳しい事、相談したい事があれば、したらば板→ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12227/まで
あなたの参加をお待ちしております』


あと2時間少々で僕も出発します。
そうだ、花たまごの世話をスーさんにお願いしないと!
さあ3日間世界中を飛び回って皆でモイモイしましょうか!
「さてっと、今年もこの日がやってきましたか」
この時期がくると、非常に忙しくなる。でも、それすら楽しい。
仕事着に着替え、大きな白い袋を抱える。
今はまだからっぽだけれども、相手が望むものか勝手に出てくる不思議な袋。
僕にも詳しい仕組みはわからないけれど、『サンタクロース』だからの一言で誰もが納得しくれます。
雪山に向かって口笛を吹く。
しばらくして澄んだ鈴の音、そして軽やかなトナカイの足音。
可愛らしい8匹のトナカイの到着です。
立派な角をもったトナカイの頭を一匹一匹撫で、
「ダッシャ−、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ドンダ−、ブリッツェン、元気だったかな?」
うん、目も活き活きとしているし、毛並みも最高です。
これならば今年も最高のクリスマスを皆さんに贈れそうですね。
用意していたソリをトナカイ達にセットし、準備完了です。
「それでは行ってきますね。お留守番お願いします」
「ん……」
「シー君にもプレゼント忘れちゃだめですよ」
言葉少なめに手を振ってくれるスーさんと、元気一杯のシーランドに手を振り、ソリは動き出しました。
夜空に輝く星と月。オーロラのカーテンが僕らを見送ってくれています。
「よし、今年もがんばりますよ〜モイモイ♪」
――そして、素敵な聖夜を届けに、僕らは出発しました――


と、いうわけで、イベントの詳細です。
テーマはクリスマス。
フィンランド視点にて話は繰り広げられます。
サンタクロースであるフィンランドは、不思議な袋を所持しています。
この袋は、相手が望むものが何でも出てきます。
普通の玩具はもちろん、大人の玩具から怪しい薬、はたまた想い人まで出てきてしまうそうです。
フィンランドが渡したプレゼントによって引き起こされる大人のクリスマス……
もちろん、フィンランドがそういう目にあうのもアリです。
その聖夜……性夜は皆にとって忘れられない夜になることでしょうね。

クリスマス痴祭り開催のお知らせ

クリスマスのお約束
・イベントは『サンタクロースなフィンランド視点』で繰り広げられます。
・フィンランドの袋からは、相手が望むものが出てきます。それがどんなものでも。
・期間は3日間。12月24〜26日。
・祭り参加作品は、名前欄の所に『タイトル+@クリスマス痴祭りのお知らせ』を書いてください。
・もちろん、イベント期間でも普通の投下は大歓迎です。
・ネタかぶりは気にしない。

あなたの参加をお待ちしております
僭越ながら一発目、行かせて頂きます。

【メインCP】 日本×台湾
【サブCP】 
【傾向】 甘ラブいちゃいちゃ、ちょっとバカエロかもしれない
【その他】 双方オタク設定注意

ダメな方はNG設定「専属アシスタント」でお願いします。





アシスタントをください。
血走った目でそう告げられ、フィンランドはたいへん困惑した。
確かに、なんでも欲しいものを言ってくださいと言ったのは自分だけれど、それにしたって予想外だ。
「アシスタント……ですか」
「はい、アシスタントです」
小柄ながら凛とした、清潔感のある普段のたたずまいは見る影もなく、
ボサボサの頭を掻き日本はそう口走った。服も薄汚れ、頬も幾分こけている。
見渡せば部屋も荒れ果て、この数日の日本の暮らしがいかに凄絶であったかを物語っていた。
脇目も振らず一心不乱に手を動かし続ける日本は、鬼神のようですらある。
「ええと、僕でお力になれるなら……」
「お気持ちは有り難いですが、貴方ですと作業手順をいちから教えなければなりません。
それでは間に合うものも間に合いませんので」
いつもなら浮かべているはずの微笑をどこかに置き忘れたらしい無表情の日本は、八橋も一緒に置いてきたらしい。
ある意味、スウェーデンより怖い。
帰りたい。サンタクロースになったことを、フィンランドは初めて後悔した。
「私の指示を的確に理解し、かつそれなりのレベルで作業をこなせないと話になりません。
ついでに作業中の萌え語りも欠かせませんので、そのあたりの感性の近い方ですとなお良いです。
あとはメシスタントを兼任していただけると大変助かりますね。さらに……」
滔々と語る日本はもう止まらない。
ごめんなさい、僕には手に負えません!誰か助けて!とサンタ袋に手を突っ込んだフィンランドは、
その手に触れたなにかふわふわと柔らかいものを引っ張り出した。

「……え?日本さん?え?なにこれ」
「……た、台湾さん……!?」
どうしてこうなった。
フィンランドは泣きたくなった。
そこに現れたのは鬼神2号。日本と似たり寄ったりの修羅場ルックで、Gペンと定規を握りしめ
茫然と佇む台湾であった。
日本の願いは叶えたが、状況は悪化したような気がしてならない。
だってすでに、台湾の目の縁が赤く滲んでいる。
「が、がんばってください!モイモイ!」
逃げるが勝ち。頭を去来するその声にフィンランドは素直に従い、外に待機させていたソリに飛び乗った。
「……」
「……」
台湾は己を、そして周りを、目の前にいる日本を見た。
去ろうとするフィンランドに関しては、もう処理能力の枠外だった。
彼女が把握できたのは、ここが日本の家で日本が目の前にいること、
そして、ついさっきまで取り組んでいた原稿がどこにもないこと。それだけだった。
じわ、と台湾の瞳に涙が滲む。
「……ま、ま……」
「……え?」
「間に合わない……どうしよう……!」
えうえうと声を上げて泣き出した台湾を前に、日本はようやく理性を取り戻した。
修羅場の切羽詰まった時に夢のようなことを言われたから、ちょっと戯れを言っただけだったのに。
これで自分の原稿すら危うくなった、と思いながら、泣いている女性を無碍にも出来ない日本は
ひとつため息をついた。
「とりあえず。お茶煎れますから、落ち着きましょう」
ね、と台湾のぼさぼさに引っ詰めた頭をそうっと撫でると、台湾がしゃくりあげながら頷いた。


原稿机と化していたコタツの一辺をなんとか空けて、ふたりで肩を並べる。既に小一時間が経過し、
日本が煎れてきたほうじ茶はとうに冷えきっていた。
ちん、と鼻をかんだ台湾が、ようやく口を開く。
「あの、日本さんだけでも原稿を進めて下さい」
「いえ、そんなわけには」
「遠慮しないでください」
遠慮ではない。台湾の前で晒す訳にはいかない世界がそこには広がっているのだ。
触手に汁だく、おまけに産卵のフルコース。いくらなんでもドン引きされること請け合いの特殊性癖である。
これに比べればドイツやスペイン、オランダなどまだ可愛いものだ。
さらに今回、ヒロインの風体がほんのり台湾を彷彿とさせるのもいけない。
もし台湾にこれを見られたら、慕ってくれる可愛い妹分はその瞬間からいなくなり、
ゴミを見る目で日本を見下すようになるだろう。それはそれで興奮する気がするが。
いや、やらないけれど。
冷たくなった茶を啜りながら、日本は考えた。既に2冊、入稿を果たしている。
タイムリミットは近い。もう1冊仕上げるのは諦めようと、日本は心の中でひとつ息をついた。
(どうせ突発ですし、鉛筆描きにグレスケ仕上げの折本にするつもりでしたし)
今回は落として、次回の新刊としてきっちりした装丁で出すことにしよう。
そう結論づけると、日本の心は急に晴れやかになった。
そんな日本の胸中などつゆ知らず、台湾がきっと顔を上げた。
「……あの、日本さん」
「はい」
「私、諦めます」
なにを、など、聞くまでもない。
「そんな、いけません!」
日本が、コタツの天板にバンと手を突いて立ち上がる。台湾はその迫力にびくりと身を竦ませた。
「初めて受かった祭典でしょう!仮に落としたとします。他に新刊はあるんですか。
頒布物はどれだけあるんですか」
「ざ、在庫のコピー本が1種類だけです……新刊も、今やってた原稿だけで……」
「でしたら死ぬ気で描くべきです!今から貴方の家に行きましょう。私も手伝います」
「え」
言うが早いか、コタツの上にあったノートパソコンの電源を落としコードを纏め始めた日本に、
台湾はあわあわと取りすがる。
「だって、そうしたら日本さんが新刊落としちゃうじゃないですか……!!」
「私はもう2冊入稿してますし、在庫も3種あります。参加暦も長いですし、
今回落としてもたいして痛くありません。でもあなたは違うでしょう。
せっかくの機会なのですから、悔いの残るようなことはいけませんよ」
そう笑う日本の表情に、嘘やごまかしの色はない。
それでも、ではお願いしますと言えるほど台湾の肝は座っていないのだ。
慕い、密かに焦がれる相手に、自分が描いた男と男がアッー!な原稿を見られたい女が
どこの世界にいるだろうか。
「で、でも私の新刊って、男の人が見られるようなものじゃあ……」
「女性向でしたら大丈夫ですよ、免疫があります……というか、少し嵌っていた時期もあるくらいですから
気にしないでください。あまり際どいポーズでなければ、モデルも引き受けられますよ……
こんな爺でよろしければ、ですが」
「……もでる……」
日本の魅力的な提案を前に、台湾は、ついに陥落した。
「多謝、阿兄」
「どういたしまして」
台湾の家に着いた段階で、タイムリミットは残り半日となっていた。
私物のノートとスキャナを持ち込んだ日本が、台湾の上げた原稿にデジタルで仕上げを施すことで
かなりの作業時間が短縮された。その手際のよさと鮮やかさに、台湾はひたすら感嘆する。
「すごいです、日本さん……私もやってみたい」
「これくらいなら、すぐ覚えられますよ。今度余裕があるときに教えますね」
「ありがとうございます」
にこ、と笑いながら、台湾は日本の傍らにおにぎりの入った皿を差し出した。台湾のするべき作業は
既に終わっているし、日本が担当してくれている仕上げも残り1ページだ。
残り時間はあと2時間。これなら、締め切りに間に合うだろう。日本にはどれだけ感謝してもし足りない。
「でも台湾さん、昔より本当にうまくなりましたね」
日本が、おにぎりに手を伸ばしながら微笑む。
「そうですか?」
「ええ。モデルの必要がないくらい、どのポーズも良く描けていましたし。
やはり数を描くというのは大事ですね。これでしたらもっと上達しますよ」
日本のせっかくの賞賛も、台湾の耳を右から左。今一番気にかかっているのは、
彼が今まさに口に運んだおにぎりについてだ。
こんな簡単なものでも、料理は料理。台湾が日本に自作の料理を振舞うのは、これが初めてだった。
口に合うかどうか、そればかりが気になってしまう。
「おや?」
「ど、どうかしましたか!?」
「こちらのおにぎりは、もち米なんですね」
「あ、はい」
「うちではうるち米が多いですから、新鮮です」
そこで言葉を切って、日本は台湾に向き直り微笑んだ。
「おいしいですよ。ありがとうございます」
「………!」
睡眠不足と恋心とときめきと、いろいろなものがぐるぐると台湾の頭の中を駆け巡り。

気づいたら台湾は、日本の胸の中に飛び込んでいた。


「た、台わ……!?」
名前を呼び切る間もなく、温かくかさついた台湾の唇が日本のそれに押し当てられた。
ただそれだけの稚拙な口付けは、けれど台湾の真剣さを日本へと伝える。
「ん……ッ」
日本はおおいに混乱した。
台湾が、キスしてきた。かわいい妹分。が、おそらく本気のキスを自分に。
(夢?じゃないですよね……これなんてエロゲ?)
思い返せば台湾が目の前に現れるまで立派な修羅場脳だった日本の頭の中は、あっという間に煮え切った。
(据え膳?これ据え膳ですか?据え膳食わねばなんとやらって言いますよね?うちの格言ですよね?)
もっとも、ここで引き下がっては台湾に恥をかかせるだけだし、今後の付き合いも
今までどおりとは行かなくなるだろう。
(それは、困りますね……)
そうだ、困る。でもどうして?
大事な家族のようなものだから?同じ趣味を分かち合える同士だから?それとも、他に理由がある?
答えを出せないうちに、息苦しくなったらしい台湾が唇を離した。
「台湾さん」
「……すきです」
「………」
「日本さんが、ずっとずっと好きです。今までも、これからもずっと、好き……我喜歡イ尓……」
頬を真っ赤に染めて、泣きそうな顔で、それでも真っ直ぐに日本を見つめる。
拒絶されると思っているのだろうか。
日本の胸の奥深くが、ぎゅうと絞られたかのように痛んだ。
けれど苦しくはない、その痛みはとても甘く喜びによく似ていた。
(……そうか。私は)
その結論がことばになって日本の脳裏に浮かぶとそれはとても自然で、
どうして今まで気づかなかったのだろうかと思うほどだった。
「台湾さん」
「……あ……」
それ以上のことをあれこれ考えるよりも先に、口が出た。
今にも涙をこぼしそうな台湾の、その瞳の縁にそっと触れ、日本は柔らかく微笑む。
「久し振りに本気になりそうです」
「え?」
「私もあなたが好きです、と言ったんですよ。台湾さん」
「に、ほんさ……」
仕返しとばかりに、日本は名前を呼びかけた台湾の唇を塞いだ。そのままぬるりと舌を侵入させる。
「ふ、ッう」
くちゅ、と鳴る音が、日本の頭を痺れさせどんどん行為に没頭させてゆく。
つつくと逃げる舌が可愛くて、舌を絡めて吸い上げた。
「ん、う……っ」
いやいやをするように首を振る台湾が、日本の胸を軽く叩く。
どうしたのか、と口を離せば、その瞬間から互いにはあはあと荒い呼吸を繰り返す。
そういえば、息継ぎすら忘れて没頭していた。一体、どれだけ煮えているというのか。日本は苦笑した。
「……いいですか」
何が、とは聞かない。日本ならではの聞き方だが、それでも台湾にはきちんと伝わる。
真っ赤な顔でこくりと頷いた台湾を、日本は心の底から、可愛く、愛おしいと思った。

「あ、あ……あ」
小刻みにあがるソプラノが、日本の耳を心地良く擽る。しっとりと汗をかいた台湾の身体が、
吸い付くように手に馴染んだ。
まろやかな胸の曲線をそっと辿り、柔らかく掴むとそれだけで台湾は肩を震わせた。
ついでに啄むように咥えて吸い上げると、押し殺したような声。ならばと柔らかく甘噛みすれば、
甲高い声が上がる。
「やだ、こわ……い」
台湾が、ふるふると首を振る。
「私が怖いですか」
「ちが、ちが――ッ、ン」
ぎゅうと抱きつかれ、日本は攻める手を休め台湾の髪を梳いた。
「では、何が?」
「だって、日本さん……ずっと、なんにも、話してくれない、からあ……ッ」
「ああ、それが怖いんですね」
こくこく、と台湾が頷く。怯えたその瞳には涙が一粒浮かんでいた。ほんとうに、怖かったのだろう。
「すみません、ですが……こんなときに、何を話していいものか」
不器用ですみません、と頭を下げると、台湾はくす、と笑った。
「日本さんらしいです」
「どういう意味でしょう、それ」
「いいえ」
くすくすと笑う台湾に、先ほどの怯えは見受けられない。
「もう、大丈夫ですか?」
「……はい」
恥ずかしそうに頷いた台湾は、それでもまだ少し緊張しているように見えた。
「あ。そうだ、台湾さん」
「はい?」
行為が再開されると思い込んでいた台湾は、まだ何かあるのか、と首をかしげた。
「先ほど、原稿の時には言えませんでしたので。気にならない程度ですが、
きっと勘違いなさっているので次回から直されたほうがいいかと思うことがありまして」
「え?」
こんな時に、原稿の話だなんて。
少し機嫌を損ねた台湾の手は、日本によってあらぬ所へと導かれた。
「ひゃ、に、日本さん!?」
「……どれだけ形を変えても、ココだけは、ずっと柔らかいままなんですよ」
触れさせられた日本の雄は、とうに硬度を増し熱く脈打っていた。
思いも寄らぬ展開にオーバーヒートを起こしそうになりながら、台湾は示された場所をそろり、と撫でる。
つるりとした感触。少し力を入れると、ふに、と指が沈んだ。
「ほんと、だ……」
ふにふに、とその先端を指先で揉むように弄ぶ。日本の表情をちらりと伺うと、
目を閉じて頬を上気させている。嬉しくなって先端だけでなく幹全体を手で覆うようにして
ゆるりと撫でると、日本が息を詰めた。
「きもちいい……ん、ですね」
自分の手で、日本が、感じている。それは眩暈のするような情景だった。
なんだかもうたまらなくて、台湾は行為をエスカレートさせる。指に感じる湿ったものも、
日本の感じている証なのだろう、そう思うと愛おしくて、口を寄せると舌でぺろりと舐め取った。
しょっぱい。決して美味しくはないけれど、日本のものだ。そう考えるだけで、身体が昂ぶる。
ぺろりぺろりと猫のように舌を使う台湾を前に、蚊の鳴くような声で、日本が呟く。
「……もう、勘弁してください……」
え、と聞き返そうとしたときには既に台湾の身体は日本によって床へと倒され、
両手を戒められ噛み付くような口付けを与えられていた。
「ん、んふ……、ぁ……あ」
同時に触れられる、熱く潤んだ肉。日本が、触れている。今まで一度も想像しなかったといったら嘘だ。
けれど実際に与えられる行為は、想像を越えていた。与えられる快感に、台湾は声をかみ殺し耐えた。
どれくらい、そうされていただろうか。
ぐちゅ、ちゅぷ、と絶え間なく聞こえていた音が突然止み、今まで蜜壷に差し込まれていた指が引き抜かれる。
息を整えながら次に何が起こるかを待っていると、突然そこに指とは比べ物にならないほど
熱く、おおきなものが触れた。
ついに、そのときが来た。台湾の身体が、ひくりと強張る。
「に、ほん……さ」
緊張をほぐすように、日本は台湾の頬を優しく何度も撫でた。
「台湾さん。愛してます」
日本からの思いも寄らぬ愛の言葉に、台湾は涙を滲ませ言葉を失う。
そして次の瞬間訪れた身体を引き裂くような衝撃を、目の前の愛しい男の背中に爪を立て耐えた。



まぶたに降り注ぐ光が眩しくて、日本は目を覚ました。
珍しく寝起きが悪く、なんだか眠り足りない。昨晩なにかしただろうか。したような気もする。
が、よく覚えていないしそもそもこんなぼんやりした頭では思い出せない。
もう少し惰眠を貪っても罰は当たらないだろう、今何時だろうか、と軽い気持ちで起き上がり、
そこでようやく己が裸であることに気づく。
イタリアくんじゃあるまいし、何故?と寝惚けたままの頭で首を捻る。
……そして、すべてを思い出した日本は青ざめた。
「た、台湾さんッ!!」
隣ですぴすぴと寝息を立てている台湾の肩を揺さぶり、無理やりに起こす。
「ん……怎公了?」
「ね、寝ちゃいましたよ私たち!!原稿が……!」
「!!」
一瞬で覚醒した台湾が、壁にかかった時計を見る。既に締め切りの時間を過ぎているどころか、
無情にも日付すら変わり、おはようと言うにも遅すぎる時間に差し掛かっていた。
「原稿……落とさせてしまいましたね……」
呆然とした日本が、ポツリと呟いた。
台湾が入稿する予定でいたのは、そこそこ安値で品質も良く、初心者が本を刷るならそこだろうと
日本が紹介した日本の印刷会社だった。そして締め切りも、競合会社の中では2日ほど遅かったのだ。
まして年に2回の大型イベントの前、外道入稿がまかり通るはずもない。
日本はがっくりと肩を落とした。
自分の自制心が足りないせいで、手伝うと大口叩いておいてこの有様だ。台湾に向けられる顔がない。
もう切腹するしかないんじゃないかなーなどと考えながら項垂れていると、
難しい顔をしていた台湾が弾かれたように顔を上げた。
「もしかしたら、なんとかなるかも」
「……なりませんよ、コピー本作りましょう。自制できなかった私の責任ですし私が」
「いいえ、なると思います」
「……え?」
「こっちの印刷所に頼んだら、OK出るかも知れません」
シーツを羽織った台湾はぱらぱらと電話帳を繰ると、どこかへ電話をかけ始めた。
「そんなこと、ありうるんですか……?」
日本の感覚では、こんな時期に予約もなしに入稿を受け付けてくれる印刷所など皆無なのだ。
「はい。前にイベントで隣になった方と話して、印刷所って結構うちの方では
無茶が利くって教えてもらっ……あ、出た。ロ畏?」
会話を横で聞いていた日本は、電話を切った台湾が笑顔でVサインするのを信じられない気持ちで見つめた。

「OKです。明日だって大丈夫なのに、なんでそんなに焦ってるの?って言われちゃいました」
「……私が来なかった方が良かったかもしれませんね」
自分がいなくても、台湾ひとりでも、この状況を乗り越えることが出来たのではないか。
結局、自分は邪魔しかしてないのではないか。そんな気がしてならない日本は、自嘲気味にうすく笑った。
「そんなことありません!」
台湾が、日本の肩をがっしと掴む。
「私だったらきっとトーンに手間取って、明日になんて完成出来たかどうかわかりません。
時間がなくなればなくなるほど切羽詰って、冷静に原稿が進んだかどうかだって怪しいです。
日本さんが仕上げしてくれたからこんなに早くできたんだし、日本さんがいてくれて、励ましてくれたから、
原稿上げれたんです……それに」
半分泣きそうになりながら、裸の日本の背中に、ぎゅうと手を回す。
「こうして私たちが通じたのも、日本さんが来てくれたからじゃないですか……
それもなかった方が良かったって、そう思うんですか!?」
「違います!」
不穏な方向に飛んだ話に、日本が慌てて否定する。
「そのことについては、喜ばしいことだと思ってます。そこは信じてください……ただ、」
「ただ?」
「もっと素敵なムードで、だったら良かったなあ。とは思ってますけどね」
抱き返す日本の腕は、力強い。
「えへへ、そうですね」
ぎゅうっと負けないくらいに強く抱き締めてから、台湾は日本から身体を離し立ち上がった。
本当はもっとくっついて、甘い雰囲気に酔っていたい。
いたいけど、でも、今はやらなければならないことがある。
「台湾さん?」
「ごはん、作り直してきますね。おなかすいちゃった……食べてもうひとがんばり、しましょう」
「え!?」
台湾は言うなり台所へと去っていった。ことばの意味を違えて受け取った日本は大いに動揺したが、
すぐにそれが勘違いであると思い至る。
目の前のパソコンと、周辺機器。その中に入っているのは、残すところ僅かとなった原稿のデータだ。
「……そうですよね、ええ、そうでしょうとも」
うつろな目でふふ、と笑いながら、スリープ状態になっていたパソコンを立ち上げた。

「……はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
テーブルの上に置かれたお皿の上は、またしてもおにぎりだ。こういう状況だから仕方ないが、
落ち着いたらもっと違う料理も食べてみたい、と日本は思う。実作業は残すところほんの僅か。
あとはデータの圧縮とディスクの作成、そして万が一のためのプリント出力だけだ。
「ねえ、日本さん」
「はい?」
「今度日本さんがピンチの時は、呼んでくださいね。できることは手伝いますし、ごはんも作りますから」
「ふふ、助かります。ぜひお願いしますね」
「はい!」
元気な返事に顔をほころばせた日本は、モニタを見ながらおにぎりをむしゃむしゃと頬張り、
そしてふと気づいた。
(そういえば、フィンランドさんに言ったアレ、叶いましたね)
今回の原稿は落とすことになったものの、アシスタント(兼、恋人)を得ることができたことは
紛れもない現実だ。
「ありがとうございます、サンタさん」
「え、なんですか?」
小声で呟いたのを聞き止めた台湾が、小首を傾げる。
「なんでもありませんよ。じきに終わりますから、完成したら一緒に入稿に行きましょう。
こちらには久し振りに来ましたし、ついでに街に出て観光するのも悪くないですね。
台湾さん、案内していただけますか?」
日本が台湾に微笑みかけると、台湾の頬がぽんと染まる。
「それって、デート……?」
「いけませんか?」
「いえ!真的真的好高興!」
台湾が感極まって抱きついた衝撃で、日本と彼のペンタブが描く線が同時にくらりと揺れた。
「我愛イ尓、阿兄!」

頬に触れる台湾の唇の感触をくすぐったく思いながら、日本はその耳に、確かに小さな鈴の音を聞いた。
以上です。ありがとうございました。
最後の最後でで改行エラー出てしまい、途中でレス数変わってすみませんでした…orz



他の皆様のSSも楽しみにしています。
それでは良いクリスマスを!モイモイ!
77名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 00:44:30 ID:h1PkrpbU
GJ!
一発目お疲れ!!!
幸せエンドにいい気持ちだよ。

そして爺、その変態原稿を湾ちゃんでやってくれる事を待ってるぜw
78名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 01:07:17 ID:UIPrG1hq
第一号GJでした!
サンタさん始めは無責任と思わせといて、結果的に良い仕事しましたね。

その変態原稿(ヒロインが湾ちゃん似)読みたいと思っちゃいましたorz
79名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 01:57:29 ID:oNfQL3p+
GJ!
ていうか、フィンは勘違いしたままなんだな
次にこの二人にあったときにもふるえていたりしてそうだなww

そういや、腐女子といえばもう一人いたような・・・
80名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 02:07:46 ID:tVuo2+jt
GJ!
こういうネタ好きだなー
台湾ちゃん可愛いなぁ
触手'`ァ(*´Д`*)'`ァ
日本羨ましいw
81名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 19:36:23 ID:Hg5gI7+q
おおさっそく来てた!GJ!!
サンタさんもGJ
今度は湾ちゃんが日本に色々教えてやってくれ
82名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 21:49:46 ID:wsjA+38P
お祭り参加です。ある意味乱交か?
【メインCP】
ローマ×(ウクライナ ベラルーシ ハンガリー セーシェル リヒテンシュタイン)
ゲルマン×リヒテンシュタイン フィンランド×セーシェル
【傾向】多人数プレイ
【その他】
ローマ爺ちゃん大活躍な話です。ゲルマンさんも結構活躍。
最大6Pありですので、少々注意。
NGはタイトルでお願いします。
「おひゃぁぁぁぁぁっ!!」
我ながら情けない叫び声が響き渡りました。
だってしょうがないじゃないですか。
ぐっすりと寝ているイタリアさんにプレゼントを置いていこうとしたら、いきなり何者かに捕まってしまったのですから。
最初は強盗かと思いましたけれど、殺意は感じられませんでした。
ずるずると引きずられていき、ある一室に押し込められました。
暗闇の中、じっくりと目を凝らし……

「あ、わりぃ。驚かせたようだな」
視界に入ってきたのは、がたいの良い男性。
どことなくイタリアさんに似ている気がしますね。
「な、お前サンタクロースって奴だろ。早速でわりぃが、プレゼントよこせ」
沢山の戦場を駆け抜けてきたかのような手を差し出され、きらきらとした瞳で僕を見つめてきました。
こんな期待されては、プレゼントを渡さないといけませんよね。
でも……

「ところで貴方は……?」
「俺か? 聞いて驚け、見て笑え! 天下無敵のローマ帝国様さっ」
妙に派手なリアクションで自己紹介をしてくださり……少しだけ僕は反応に困ってしまいましたよ。
確かローマ帝国さんは、すでにいなくなってしまった方。
それなのになぜ、ここにいるかと首をかしげ。
「ま、深く考えても仕方がないですね。
プレゼントですか。それでは……」
真っ白い袋の中に手を突っ込み……この瞬間が非常に楽しいんですよね。
袋の中が段々と変化していき……おや?
何か温かく柔らかい何かが手に触れましたよ。
まるで焼きたてのパンのような感触で。
「えいっ!」
一気に袋の中から取り出す。
あまりに大きなものだったせいか、僕は思いっきりバランスを崩し、床に倒れこみました。
その上にプレゼントである大きなものが重なり。
「……えっち」
「おひゃぁぁぁぁぁぁっ!」
二度目の情けない叫び声。
……この状況で声を上げないほうが変ですよ。
だって、女性が僕の上にのしかかっているんですよ。それも全裸の女性が。
白い肌、長い髪、気の強そうな瞳。紛れもなく、女性です。それもベラルーシさん。

「おおっ、いい女じゃねーか。これがプレゼントってもんか」
ローマさんが彼女の腕を掴み、自らの胸の中へと誘導する。
そして、軽く顔を上げさせ、熱い口付けを……ってあれ?
何であのベラルーシさんが抵抗もせず、ローマさんの口付けを受け入れているのでしょうか。
滑らかな首筋を通り、ふっくらとした胸へとローマさんの手が移動していき。
背後から抱きついて、両手で胸を楽しそうに揉み上げています。
それなのに、ベラルーシさんは抵抗する事もせず、彼の手によって与えられる刺激に甘い声を漏らしていました。
「あ? 何そんな不思議そうな顔してんだ。みんなのアイドルローマ帝国様だぞ。
女の子がめろめろになる理由はそれで十分。なぁ」
「……うっさい。ヘタクソ……んんっ」
整った眉を顰めながら、毒舌を披露するベラルーシさんですが、
明らかに感じているらしく、息が荒くなってきてました。
それに気がついたローマさんが、更に胸と……その下半身に手を伸ばしてきました。
彼の手に弄られて、とろりと蜜をたらす姿は女神のように美しくて。
……恥ずかしながら、僕の下半身も少し反応してしまいましたよ。
僕だって健全な男なんですよ。女性の裸に魅力を感じてしまってもおかしくはありません。
「えっと……その、ぼ、僕はまだ仕事がありますのでこれで」
熱くなってしまった股間を隠しつつ、袋を持って退散しようと……

「まあ待てや。男ならば楽しまないと損だぞ。よっと」
1歩早く、ローマさんが僕の手から袋を奪い、手を突っ込み始めました。
もちろん、ベラルーシさんの胸を揉んだまま。
「望んだプレゼントが出てくる袋ってとこだろ。えーと、俺の望みは……あったあった」
袋から手を抜くと、次々とそれが出てきました。
髪飾りの花が良くお似合いのハンガリーさん、日焼けした肌が魅力的なセーシェルさん、
大きな胸のウクライナさんと、対照的に無い胸……じゃなくて控えめな胸のリヒテンシュタインさん。
何故か各国の女性がでてきました。それも全員全裸で。

「おおっ、やっぱり可愛い女の子はいいねぇ。さあ、爺ちゃんのとこおいで」
いつの間にか全裸になって椅子に腰掛けているローマさんが、パンパンと手を叩くと、
まるで蜜に誘われた蝶のように彼の元へと歩み寄っていきました。
ただ切なそうに唇を求め続けるハンガリーさん。
足を大きく開き、大事な所を自ら弄り、彼の目を楽しませようと自慰をしているセーシェルさん。
彼の傷だらけの胸に唇を落とし、乳首に刺激を与えるベラルーシさん。
豊かな胸を使いペニスを攻めるウクライナさんと、可愛らしい舌で陰嚢を舐めるリヒテンシュタインさん。
まるでポルノ映画のような光景に、僕は視線を逸らせませんでした。
身体にとてつもない快楽が走っているはずですけれど、彼は不思議と余裕がある表情で。

「ああいいねぇ。やっぱ生は最高だ。
ところで、んなとこに突っ立ってないで、参加しねぇか? 女の子一人貸してやるよ。
どの子が好みだ?」
「いえ結構です。それでは僕はこれで」
回れ右でその場から立ち去ろうとした時でした。
背中に当たる柔らかな感触。
こ、この柔らかさは……
恐る恐る振り返ると、予想通りでした。
うっとりとした瞳で背中に抱きついているセーシェルさんの姿。
胸を擦り付け、足を絡めて、彼女のしなやかな手が僕の股間に……

「ちょっ、セーシェルさんやめてくださ……あっ」
「何だ? もしかして童貞か? よし、それならばセーシェルだっけ? 犯ってしまえ」
「はいです♪」
活き活きとしたローマさんの指示に、やはり元気に返事をしてきたセーシェルさん。
彼女は僕の耳を軽く唇で噛み、首に舌を這わせてきました。
快楽によって前進に鳥肌が立つのがはっきりとわかりました。
ズボンの中にセーシェルさんの手が進入してきます。
すでにたぎってしまったペニスを探り当てると、一瞬だけ彼女の身体の動きが止まります。
頬を赤らめ、僕を見上げてきて……
「……おっきいです。こんなの私の中……入るんですかね」
潤んだ瞳で見上げてくる少女。

……これでやらないと失礼にあたりますよね。
あまりの出来事に、もうすでに焼ききれてしまった僕の思考回路が現状打破の答えを導き出しました。
「ごめんなさい」
彼女の肩を掴み、ゆっくりと床に押し倒します。
本来ならば、ベッドか……ソファーがよかったのですが、あいにく倉庫として使っていた一室だったのでしょう。
彼女の身体を包み込むものはありませんでした。
「へへっ、嬉しいです」
照れた笑いを浮かべる彼女の頬に口付けを一つ。
結構豊かな胸を舌でなぞり、下半身へと移動させ。
とろりと蜜をあふれ出している割れ目を指でかき分けてみました。
僕の指に反応して、ぴくりと身体を震わし、切なそうな声を上げてくれます。
可愛らしいピンク色をした突起を指先で軽く擦ると、更に蜜があふれ出して。
「んー、中々やるじゃねぇか。あのガキは。
じゃ、俺も。どの子から突っ込もうかな」
ローマさんに群がる女性達を値踏みしながらも、彼女達に触れる手は動きを止めませんでした。
迷うように視線を動かし、一人の女性に目を留め、
「よーし、それじゃあお前から……ぐはっ」
部屋に響き渡る鈍器の音。うめき声を上げるローマさん。
だけれども、倒れる時ですら、ウクライナさんの大きな胸を狙って倒れこんだのはさすがというべきでしょうね。
頭にできた大きなたんこぶをさすり、その鈍器をもった男を睨み……って、いつの間にか僕ら以外が現れたのでしょうか。
金髪のやはり体格の良い男性。どこかスーさんやドイツさんに面影が似ている気がします。

「たくっ! いきなりなんだよ。俺に恨みでもあ……」
「……ないとでも?」
ローマさんの言葉にすかさず答えを返す男性。ローマさんは、しばらく視線を泳がし、がくりと肩を落としました。
「あるよな。そりゃ。
で、何の用だよ。まさか俺の楽しみの邪魔しにきたのか?」
焦った様子で女性達を両手に抱き寄せました。
女性達も抵抗はせず、彼のたくましい腕の感触に頬を染めていました。
まるでハレムのようなローマさんの姿に、男性は大きくため息を一つ。
「……こんな奴がライバルだった事もあるだなんて……屈辱的だ」
呆れたような男性の言葉に、ローマさんはへらへらと笑って見せました。
「まあまあ、そんな生真面目だと世の中楽しめないぞ。
ゲルマンもどうだ? 女の子可愛いぞ」
「断る! ……馬鹿やってないで帰……」
「断るを断る! いけ、女の子達♪」
下劣な……いえ、ご自分に正直な笑いを浮かべると、びしっと男性……ゲルマンさんを指し示す。
途端にベラルーシさんがゲルマンさんの手首を掴み、続いてハンガリーさんが足を固定しました。
さすがに女性相手では本気を出せないのか、眉を潜めるだけで抵抗らしい抵抗はしません。
それを予想していたのか、ローマさんは両手に巨乳と貧乳を抱き、ゲルマンさんの目の前に立ちました。
「さーて、お前はおっぱいはどっちの方が好みかな?」
ハンガリーさんによってズボンを勢い良く下ろされ、雄雄しいペニスが露になりました。
それでも、微かに眉を動かすだけで、動揺もしないのは凄いことでしょうね。

「まずは大きいおっぱい……っと」
ウクライナさんは大きな胸を両腕で押し上げ、挑発するかのようにゲルマンさんの目の前に歩いてきました。
ちらりと胸に視線がいきましたが、それっきり。
「ふーん、それじゃちっぱいいってみるか」
『ちっぱい』という言葉に、一瞬だけリヒテンシュタインさんが動揺しましたけれど、
小さな胸を手で隠し、ゲルマンさんの前まで歩いていきます。
ウクライナさんの時と同じように、ちらりと視線が動き、それっきり。

……いえ、それっきりではありませんでした。

ペニスが天を向いていました。しっかりと反応したのでしょう。
それにローマさんも気がついたのでしょうね。笑みを深くしました。
「そうかそうか。お前はロリ娘が好きか。それじゃあしゃーねーな。
リヒテンシュタインちゃん襲え」
「はい……わかりました」
ゲルマンさんの前に跪き、そそり立ったペニスをそっと手に取り、
「……失礼いたします。んっ……」
小さな口にペニスが吸い込まれる光景は非常に官能的で。
黒いペニスに絡まる赤い唇と舌。舌先で先端をくすぐり、丁寧に根元までなぞっていく。
細い指がしっかりとペニスを押さえつけ、時折、様子を見る為に上目遣いになる。

……ここまでやられれば、さすがにゲルマンさんも耐えられなかったのでしょう。

「……んっあっ」
荒々しく彼女を押し倒したゲルマンさん。
小さな胸にしゃぶりつくと、滾ったペニスを彼女の淫唇に押し付け、一気に貫きました。
「ふぁっ! やぁっ」
すでに濡れていたとはいえ、ゲルマンさんのペニスを受け入れるには少しきつかったのでしょう。
瞳に涙を浮かべ、痛みをこらえるかのように強く彼の胸に抱きついています。
大柄な男性に覆いかぶされ、泣き声をあげる少女。
だけれども、ゲルマンさんはすでに理性を失っていたのでしょうか、更に深く彼女の中へと進入しようとし、
「……ぐっ……キツイ」
「いやぁ! 壊れちゃいます! そんな強く……んんっ」
結合部からとろりと蜜があふれ出し、床を濡らして。
「もっと鳴け……もっともっと」
言葉少なめに、身体で熱く語るゲルマンさんの姿に、僕は漢を感じましたよ。
「全く、最初から素直になりゃいいのによぉ。
ま、いいや。俺らも楽しむとすっか」
ローマさんは楽しそうに女性三人を抱き寄せました。
両手にはスラブ姉妹。しっかりと胸を揉むことは忘れていません。
背後からはハンガリーさんが抱きついて、絶え間なく唇を求めています。
三人も抱えているのに、どの女性も休む間も与えられず、甘い声を漏らしていました。
指先でウクライナさんの豊かな胸を揉み、ベラルーシさんの下半身に手を伸ばしていく。
胸を押し付けてキスを求めてくるハンガリーさんには、唇を割りはいり、口内の奥までじっくりと味わう。
さすがはローマさんです。どの行動も滑らかで見習いたいぐらいですね。

「畜生。ちんこがあと2本ありゃ、喜ばせてやれるのにな……っと」
彼は気楽な顔で、お尻を突き出しているハンガリーさんの中に挿入し、腰を振りながら、
すぐ横の机で、股を広げて待っていたウクライナさんの淫唇に舌を伸ばしました。
「ふぁっ! 中ごりごりしてるぅっ!」
中を動き回るペニスの感触に、甘い声を上げるハンガリーさん。
いつもの清楚な姿とは違い、長い髪を振り乱し、快楽におぼれている姿は……美しいです。
ウクライナさんも……下半身を襲うローマさんの舌技に、大きな胸を震わせ、身をよじっています。

そんな二人を羨ましそうに見つめているのは、ベラルーシさん。
気が強いのが災いしてなのか、ローマさんに更なる快楽を求める事ができず、
切なそうに自ら慰めることしかできませんでした。
「ん……んんっ」
濡れた淫唇を指でなぞり、つんと立った乳首を転がす。
小さく漏れる吐息が妙に色っぽくて。
「んぁ……ベラルーシちゃん……くぅん………ローマおじいちゃんにお願いしたら……んっ
気持ちよくし……てくれるわよ〜」
溢れ出す快楽に耐えながら、どうにかアドバイスをするウクライナさん。
しかし、すぐにローマさんの舌によって、快楽の波に飲まれてしまいました。
楽しそうに快楽を享受する二人の女性。
ベラルーシさんはしばらく、唇をかみ締め……やっと行動に移しました。
「……私も……気持ちよくしろ」
ローマさんの背後に胸を擦り付け、動く腰に下半身を押し付ける。
振り向いてにんまりと笑うローマさんと、すかさず視線を逸らすベラルーシさん。
「たくっ、素直じゃねーな。
ま、任せておけ。たっぷりと可愛がってやるから」
その笑顔は……男としてとても頼もしいものでした。
「あの……私もお願いします」
「うひゃぁぁっ」
耳元にかかる吐息に、思わず声を上げてしまいました。
僕の下には頬を赤らめたセーシェルさんが見上げています。
思わずお二人の技に目を奪われていましたけれど、僕も男として頑張らないといけませんよね。
唇を重ね、じっくりと口の中を味わい……

「ん……んぅ…ちゅ」
舌を絡めてくれる彼女。少しだけ強めに舌を吸い上げてから、上あごをくすぐるように動かす。
くすぐったそうに身をよじらせる彼女の肩を優しく抱き寄せ、唇を離しました。
切なそうに舌を出し、更なる口付けを求める彼女。
けれども、今度は滑らかな首筋に吸い付き、紅い痕を残します。
そのまま、唇をゆっくりと移動させ、魅惑的な裸体を下っていきました。
僕の唇が動くたび、甘美な歌声が彼女の唇から漏れます。
健康的な胸のふくらみが呼吸のたびに揺れ、僕を誘惑してきました。
ためらい気味にそのふくらみを両手で包み……
「くぅ……ん……胸気持ち……いいですぅ」
手に少しあまるくらいの大きさ。
手を動かせば、簡単に形を変えるのに、手のひらの中でしっかりと主張をする突起。
そして、僕の動きに素直に反応してくれる彼女。
あまりに可愛すぎて。もう我慢できませんでした。
蜜が溢れ出している蜜壷にペニスをそえ、静かに腰を落とし。

「ふぁっ! 入ってくぅ……んんっ」
もうすでに高められていたのか、少し進入しただけで大きく身体を震わせました。
どうやら軽くイったみたいです。
それでも更に腰を落としていくと、脱力していた身体はすぐに反応し、強く僕を締め付けてきます。
「お願いします……っ!! ぎゅっと! 強く抱きしめ……てぇ」
腕を空へと掲げ、僕を求めてくる彼女。それに答え、彼女の身体を抱え起こしました。
膝の上で潤んだ瞳で僕を見つめてくる。
立てひざのまま、もう一度深く唇を重ね……自ら胎内へペニスを誘導し始めました。
彼女の自重でじんわりと飲まれていく感触。
「……全部……入っちゃいましたね」
大きく息を吐くと、照れた笑みを浮かべ、唇を重ねてきました。今度は小鳥のように軽く。
それから彼女は少しずつ身体を動かし始めました。
動くたびに接合部分から水音が溢れ。
彼女は、最初、その音に頬を赤らめて視線を逸らしていましたが、
そのうちに襲い来る快楽に身を任せ、腰を激しく動かしつつづけました。
僕も彼女に快楽を与えようと、腰を突き上げ。
「おおっ、やるね。俺も負けねぇぞ」
すでに一回目は終わっていたのか、机の上で蜜壷から白い液体を溢れさせ、くたりとしているハンガリーさんの胸をもみながら、
ローマさんは二回戦に差し掛かっていました。
自ら淫唇を広げ、彼を待つベラルーシさんに腰を打ちつける。
「えへ、ベラルーシちゃん、あんなに気持ちよさそうに……良かったわね」
ローマさんの背中に大きな胸を押しつけ、自ら刺激を求めるウクライナさんは、無邪気に微笑み。

「……んっふぁ…やぁ…もうダメ…これ以上は……壊れちゃ…」
切なそうに声を上げるリヒテンシュタインさんの身体を抱きかかえ、強く腰を打ち付けるゲルマンさん。
白い肌には、何箇所も紅い侵略の痕が見られ。
「ひゃ…やぁっ!」
大きく身体を震わせ、彼を抱きしめる。
だけれども、彼の動きは止まることはありません。
言葉少なく、何度も何度も刺激を与え続け。


――聖なる夜に何をやっているのでしょう――

少しだけ冷静になった僕が自身に問いかけます。
でも、高められた快楽に勝てるはずもなく、セーシェルさんに一段と強く腰を打ちつけ……
もう一度、彼女を横たわらせ、ペニスを引き抜き、彼女の胸に欲望を吐き出しました。
小麦色の肌を白い液体が彩り。
「ふぁ……とろりと……たくさんです……フィンランドさん……私嬉しいです」
顔にもかかったのでしょう。ほおについた精液を指で拭い、口元に運ぶセーシェルさん。
その仕草が僕の欲望を刺激してしまいました。
一度吐き出したばかりなのに、再びペニスは臨戦態勢になり。
もう一度、蜜壷に狙いを定め。


『ヴェ〜? なんだろ。倉庫から物音が……』
『ちぎぃ、恐ろしい事言うな! ちくしょう! 寝れなくなるだろうが!!』

ドアの外から聞こえてきた誰かの声。
アレは……イタリアさんとロマーノさんで……って!
「わわっ、ヤバイです! ローマさんたち、早くこの場から!」
「ん、いいんじゃねーか? 可愛い孫達も混ぜてやれば」
全く緊張感の無いローマさん。未だにウクライナさんに腰を打ち付けていて。
「ダメです! 忘れかけていましたが、僕はサンタなんですよ。
僕のこんな姿を見たら、世界の良い子達が絶望して、ぐれてしまいます!」
……僕は混乱していたのでしょう。
とりあえず、目についたリヒテンシュタインさんと繋がったままのゲルマンさんに、サンタの袋をかぶせ。
「収納完了です! 次、ローマさんたちも早く隠れて!」
ローマさんに絡みつく三人ごと袋をかぶせ……
しっかり収納されたことを確認すると、目の前のセーへシェルさんに大きく頭を下げました。
「すみません。セーシェルさん」
セーシェルさんも袋の中にしまいこみ、サンタの服を手早く着込むと、窓の外で待機していたソリに乗り込み。

「あ、そうだ。プレゼントを……」
袋の中に手を突っ込むと、綺麗に包装されたプレゼントが出てきました。
そっと机の上に置き、急いでソリを夜空に走らせました。
「あれ、誰もいないよ〜」
「当たり前だ! ちくしょう、お前のせいで寝そびれたぞ」
「ヴェ〜あれ? これは……うわぁ〜♪ サンタさんからのプレゼントだよ」
嬉しそうにプレゼントを抱きかかえるイタリアさんたち。

やはり、こういう瞬間がサンタをやっていてよかったと思いますね。
「良いクリスマスを……モイモイ♪」
彼らに気がつかれないようそっと呟くと、更にソリの高度をあげ。
「そういえば……ローマさん、すみませんでした。いきなり袋の中に押し込めて……あれ?」
袋を広げてみても、中には誰もいませんでした。
あの時は混乱していたから、この袋の中に人間が収納できる事に疑問を抱きませんでしたが、
今考えると不思議な事でしたよね。
手を突っ込み、中を探ってみても、彼らは再び現れる事もなく。
「……もしかしたら、クリスマスの奇跡ってやつですかね」
ぼそっと呟き……気を取り直して、真っ直ぐに前を向きました。
まだ仕事は残っています。
「さ、次いきますよ。疲れているでしょうけれど、頑張りましょうね」
トナカイ達に労わりの言葉をかけると、僕は次の目的地に向かってソリを走らせました。



――ところで、あの女性達は本物だったのでしょうか。それとも、プレゼントとしての……

……頭の片隅に浮かんだ疑問に答えを出してくれる者はいませんでした。
91名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 21:57:39 ID:wsjA+38P
以上。
フィンランドもいい思いをさせてみました。
92名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 22:07:07 ID:QXpzOmPK
GJ!自分もいい思いさせて貰いました!
93名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 22:25:04 ID:SdWDgerr
漢なゲルマンさんかっけぇ!
おっさんパラダイスGJです!
94名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 23:08:00 ID:UIPrG1hq
GJ!ハーレムいいなぁw
ゲルマンさん主演、初めてかな?
95エロ心は親心@クリスマス痴祭りのお知らせ:2009/12/25(金) 00:35:53 ID:y8jnxcVz
【メインCP】 トルコ×ウクライナ フィンランド×ハンガリー
【サブCP】  トルコ×ハンガリー
【傾向】 ウクとハンガリーが少女化(ペドまでは行って無いと思う)
【その他】 少し3P要素あり。フィンは本番はなし

ダメな方はエロ心は親心でNG願います。
moimoi!フィンランドです!
トルコは聖ニコラウスの生まれ故郷なのですが、クリスマスを祝う習慣があまり無い様ですね。
でも街はイルミネーションが綺麗です。
で、首都の一角にあるトルコさんの家に着きました。

「こんばんわ〜フィンランドです〜トルコさん!欲しいもの言って下さい!」
ドアを勢いよく開けるとそこは…

ハーレムでした。
はい。
なんか両手の指以上の濃い美人さんたちがにトルコさんの周りを埋め尽くしてます。
もわあああっとむせ返る様なムスクの香に思わず口を塞いでしまいました…
「と、トルコ…さん?」
「おう、フィンランドか!おめえも入るかい?」
「え、と仕事中なんで…ってお取込み中ですよね…失礼しますぅ!」
思わず後ろを振り向いて、ドアを閉めようとしたら背中に柔らかい感触。

女性に羽交い締めにされて首筋にほわんと香る麝香の香。
思わず、足から力が抜けそうになってしまいました。
「何だよ?おっさんにはクリスマスプレゼントくれねえのかい?それとも俺がおめえにやろうかぁ?フィンランド?」
トルコさんの方を向かされれば、酒を口移しで飲ませてもらいながらニヤニヤ笑ってるし…

女の人の匂いと、胸の感触に僕もクラクラしてきました…
取りあえず…はい…仕事しなくちゃ…、手に持ってた袋をトルコさんの前に出さないと…
僕は首筋に当たる熱っぽい女の人の息にハアハアしつつもトルコさんの前に袋を出す。
「この袋には何も入ってないですけど…トルコさんの欲しいもの言ってくれたら何でも出てきます…何が欲しいですか?」
「ふぅん…何でもかい?昔の女とかでもいいのか?」
トルコさんの声色が変わった?
でもトルコさんの顔は仮面に包まれてるから、表情は見えないです。
「ええ、何でもです…トルコさんが望んだものをお出ししますよ?」

ん?トルコさんの口の端が上がった?
「じゃ、ハンガリーとウクライナ出してもらおうか?」
「え?」
「どっちも一時俺んちに居たんだよ。同じ時期じゃねぇがな。その頃の二人だ。それ以外はいらねえな?」

…少女趣味?いえ養女趣味…よくわかんないけど?
えええええええええ!!!!!!!!?????
えっとでもトルコというかオスマン帝国は昔っから幼…うひょぅお?!
ヤバくないですか?倫理的に…ああ!!しかも何で二人???
…でもそれが願いなら叶えるのが僕の仕事ですから。はい。
深い事は考えちゃダメですね。

袋に手を突っ込んで、感触を確かめる。
ずるりと引っ張り上げると、ああ、僕もこのハーレムの雰囲気に流されてますねえ…
素っ裸の13歳くらいのハンガリーさんが出てきました。
女の人たちが「きゃあ!可愛い!!」って言ってます。
うん、僕もそう思います。可愛い。
あ、あんまりまだ巨乳じゃないなあ。そういや僕と同じ語族なんだよなあ。ハンガリーさん。
柔らかそうな蜂蜜色の髪に、ミルク色の肌。
サクランボの色の乳首が可愛いなあ。
ああ、もう一人出さないと…と袋にもう一度手を入れる
よいしょっと。
同じくらいの年ごろのウクライナさんも出てくる。
あ、髪長い。後ろでくるくるって巻いてある。
うわ、こっちはもう結構でかいや。この人、子供の頃から凄い良い体なんだなあ。
さすが穀倉地帯。
何人かの女の人がマジマジと見てる。
あどけない顔と成熟前の肢体のアンバランスさが何とも言えない色香がありますものねえ。
今は女は怖いなお二方ですが、こんなに可愛いとさすがの僕も…

「こっちこい?ウクライナ?」
僕の腕の中で目をまだ瞑っているウクライナさんにトルコさんが声をかけた。
ウクライナさんは薄く目を開けて、ふにゃあとした笑顔をトルコさんに向けた。
トルコさんが目配せをして、女の人が僕の腕からウクライナさんを連れてトルコさんの所へ連れて行くのを見ていた。
膝の上に乗せると、慈しむ様にキスの雨をウクライナさんに落とし始めた。
それに答える様にウクライナさんもトルコさんにキス。
なんか子犬が飼い主に甘えるみたい。
ああ、スーさん花たまごのごはん、あげすぎちゃ…だめ…ですよぉ。
頭ふわふわしてきた。なんか…柔らかいものが足や胸に当たって…気持ちいい…
「!」
麝香の匂いで僕の意識が落ちそうになった瞬間、唇に当たるふわっとした質感に頭の中がクリアになりました。
目の前にはハンガリーさん(子供)
「え?ええええ????」
何でいきなりキス?
僕は只只目を丸くしてしまい、言葉が出ません。
へたり込んだ僕の膝の上に彼女はちょこんと座って、そんな僕の顔を見にっこり笑ってます。

…ダメだ、可愛すぎる。
ちょっとダメ。そんな目で僕を見ないで下さいよぉ〜
変な気起しちゃうじゃないですか!

「ハンガリー、おめえもフィンランドにこうやってやんな?やり方みてろよ?」
と、トルコさん?何を言ってるんですか?ええ?ハンガリーさんも頷かないで!!
トルコさんがそう言うと、ウクライナさんにまたキスを落とし始めた。
柔らかく唇を舐って、舌で歯を突く。
そうすると頬が赤く染まったウクライナさんが「ん…」と小さく呻いて同じ様にトルコさんの唇を舐っています。
てらてら光る口元。そこからこぼれる唾を舐めて、こくんと呑み込んでる…
ウクライナさんが細い腕をトルコさんの頭にぐっと廻して、深く深く…舌を絡めてるんでしょうね。
くちゅくちゅ音がしてますよぉ…わずかに開いた口元からまた涎が一筋…
トルコさんの胸にウクライナさんの胸が押し付けられて潰れてますけども、まだおっきいし。
うわぁ…なんか凄い光景。
おっさ…いえ、濃いめのトルコさんと、大人と子供の真ん中のウクライナさん。
この匂いとハ−レムな雰囲気…
なんかオスマン帝国にタイムスリップした感が出てきました。
ぼうっと二人を見てると、最後に一押しって感じで思いっきりトルコさんが口を吸い上げてます。
少し眉をしかめて、同じ様にするウクライナさん。
くちっと音を立てて唇が離れると、つうっと二人の間に唾液の橋。
トルコさんは指でウクライナさんの唇を拭ってあげてます。
その仕草は恋人とかより、父性を少し感じましたねえ。

ぼんやりその光景を見ていると、
「おい、フィンランド」
その声にびくっとなって思わず「は?はいぃ??」とひっくり返った声で返事しちゃいました。
「なんでこの年のこいつらって言った理由教えてやろうか?」
そうだ、それ聞かなくっちゃ!何か良く解りませんし…
トルコさんが仮面を取ると、ウクライナさんが「久しぶりに見た」ととろける笑顔でトルコさん見つめてます。
素顔のトルコさんは濃いけど、色気たっぷりなダンディーです。僕も初めて見たかも…
フランスさんとかとはまた違うタイプですねえ。
にっと笑って、膝の上のウクライナさんの足を開かせる。
嫌でも目に入った彼女の足の間は、グズグズのとろとろ。
僕の視線にウクライナさんは頬をますます赤くさせて蜜がとろりと溢れるのが見える。
彼女の真ん中のまだ薄い茂みの中に指を沈ませて、彼女がびくんと跳ねると同時にトルコさんは言いました。

「俺がこいつら仕込んだんだよ?閨の作法から技も全部な?」

…………ということは………オスマン帝国時代に…二人とも……

「!!!!!!!!!!!!えええええええええええ!!!!!???????」
「当たり前ぇだろが、それが侵略者の特権だぜぇ?もっぺんこいつらとヤるのもいいなぁと思ってよ?」
トルコさんはそう言ってウクライナさんの頬をべろりと舐めあげて…
「ほれ、ハンガリーおめぇも気持ちよくして貰えや?や、サンタさんにプレゼントくれてやれや?」
「ん、解った。フィンランド?」
口がパカーンとなって目が点になってる僕の目の前にハンガリーさん。
その綺麗な緑の瞳はとっても好戦的に僕を見つめている。

「フィンランドぉ?俺じゃ嫌?」
え、俺?男の子言葉…
おひゃあああああ!そういやハンガリーさんは昔自分の事男だって勘違いしてたとか何とか…
このロリ顔でこの言葉使いは反則ですよぉ!!!!
僕が悶絶してるとまだ少し小さなハンガリーさんの手が僕の頬を包んで…僕の唇に彼女の唇が触れる。
唇を食む様に何度も何度も重ね合わされて、一生懸命吸い付かれて、その度に口から小さな吐息が漏れて来て…
少し目を下にやれば揺れる胸。
うは、ピンって乳首たって、胸が顔の角度を変える度にたゆんって揺れてる。
頬を真っ赤にして、伏せた目からこぼれる一筋の涙…すいません。

…もう我慢の限界です。

 職 務 放 棄 さ せ て 頂 き ま す !!

まだ細いハンガリーさんの肩を引っ掴んで押し倒しちゃました!
なんかトルコさんがケケケケって笑ってますけど、もう良いです。
何でも良いです。
オーストリアさんに折檻されようが、プロイセンさんが泣きながらケセケセいってようがどうでも良いです!
後で何か置きに行きますからそれで勘弁して下さい!
今目の前にあるプレゼント、僕が頂きますぅ!!!

細いけど、しなやかな鹿のような足をぐっとあげると、こちらももうぐっしょりと濡れてます。
僕はベルトを外そうとするんですが焦りと緊張で中々上手く外せません!
あああ!!!もう!
焦って顔を上げたら、今まさにトルコさんはウクライナさんに挿れようとしている瞬間で。
いや、入ろうとしているんでしょうか。
彼女はトルコさんに背中を向けて、膝立ちのままおずおずと、トルコさんの剛直の上に居て。
「い、ひゃ、はいん…ないぃ…トルコさん…入んないようぉ!」
「ほれ、ゆっくり腰落とせ?ウクライナ、焦んな?」
「ん、あ、ふぁ!」
トルコさんのが敏感な所に当たって、上手く入れられないみたいですねえ…
その度に涙を流して腰をくねらせるウクライナさん。
トルコさんもそんな彼女を愛おしげに、腰を持ってゆっくりと沈めて行く。
「!ああぁん!」
喉をそらして歓喜の声を上げるウクライナさんの顔が、やっと得た快楽に蕩ける。
その顔は少女じゃなくて…
一人の女性で…少女が女に変わる瞬間を見てしまいました。

と、その光景をつい眺めてたら僕のベルトが緩まってました。
腰の周りに綺麗に塗られた爪が。
後ろを振り向けばあれ?ハーレムのお姉さん?
「はい、どうぞ?焦っちゃダメよ?サンタさん。プレゼントは逃げないわよ?」
妖艶な微笑みを僕に向けて頬にキスを一つ落としてお姉さんはズボンを下ろしてくれて…
すいません少しこれで正気に戻れました。
何僕、焦ってるんでしょうね。

ハンガリーさんの目をしっかり見て、「良いですか?」と思わず聞いてしまいました。
彼女の真っ直ぐな瞳が今の彼女と一緒で少し罪悪感が出ちゃうんです。
ハンガリーさんはにっと笑って僕の首に腕を絡めて耳元で「良いよ?」って…
はい…ごめんなさい…冷静になったはずなのに再沸騰しちゃいましたよ。
こんな事…
大人のハンガリーさんにやられてもやばいのに、子供のハンガリーさんがやるのは反則でしょう?
っていうかトルコさん、貴男何仕込んでるんですかああああ?

「んなもん、男がやられて喜ぶテクニック教え込んだんだよ。じゃなけりゃ、生き残れねえんだよ」
僕の心の叫びを見透かす様にトルコさんは言った。
膝の上のウクライナさんが切なそうな声を上げている。
トルコさんは腰を突き上げ、手は彼女の豊かな胸を嬲りながら僕に話し続けた。
ウクライナさんの切なそうな声が短くなって行く。
もうすぐ絶頂に行ってしまうんだろう。
「女の国っつうのはよ?力がねえ分、体を使ってでもしなけりゃ生き残れねえ」
そう言うトルコさんの顔はウクライナさんを見ていないです。
その目は何か遠い所を見ているようで…


「どんな手段でもいいんだ。頭でも体でも何でも使えばいいんだ。残ればよ?消えちまわなきゃいいんだ」
そう言ってウクライナさんの顔を自分の方に向けてもう一度深くキス。
そして止めと言わんばかりに思いっきり腰を突き上げた。
「!やぁ!あああああん!!!!」
彼女の顔が真っ赤に染まって、大きく震える。
かたりと彼女の肩が落ちて、ゆっくりと体を離す。
繋がっていた所からとろりと精液が流れ、太ももを伝っていく。
トルコさんは僕の方を見てニッと嗤う。
ズボンを下ろされ、臨戦体勢になってた息子を見て笑ったんでしょうね…

「おめえも忙しいわな?ハンガリー、抜いてやんな?」
「入れても良いぞ?」
立ちすくむ僕の前にハンガリーさんが跪く。
「え、あ。もう自分で…なんとかしますうううううう!!!!!」
流石にこのビジュアルでフェラされたら罪悪感と背徳感で正気に返っちゃうと出来ませんよ…
「サンタは忙しいんだろ?さっさと抜いてもらってすっきりして次へ行けや」
トルコさんがそう言うとハンガリーさんが僕の息子の裏筋をつつうっと舐める。
小さなサクランボ色の唇に僕の息子が吸い込まれて、顎の裏に当たるのがわかって…
思わず身震いをしてしまう。
ちゅぷちゅぷと音を立て、口全体で責め上げられるとあっという間に絶頂が…
「う、おひゃ!」
彼女の口の中で爆ぜる僕。
思わず喉の一番奥を突いてしまって、そこで欲望を吐き出してしまいました。
慌てて引っこ抜いて、ごめんなさいごめんなさいと謝ってしまう。
「いいよ、気にすんな」
そう言って笑う彼女は今のハンガリーさんの強く優しい笑顔だった。

「おい、フィンランド。こいつらどれくらいここに居れるんだ?」
もう一度サンタの服を着なおす僕にトルコさんが話しかけてくる。
腰元にはウクライナさんが顔を埋めて一生懸命トルコさんに口で奉仕中。
トルコさんは自分の顔の上にハンガリーさんを跨がらせて舌で責めながら僕に話しかけて来た。
器用ですねえ…

「解りませんが…多分クリスマス一杯くらいかなとは思います」
「そ、か。じゃ、消えるまで楽しませてもらわぁ。あんがとよ」
そういってトルコさんが手を振る。
僕は少し頭を下げてトルコさんの家を後にした。

雪車に乗ってからも耳を離れないあの言葉。
トルコさんの「消えちまわなけりゃいいんだ」って言葉。
色々考えてしまいますねえ。うん。
そうなんですよね…僕たちはいつ何時どんな理由であれ表舞台から消えてしまう可能性があるんですよね。
きっとトルコさんは彼女達に強く生きて欲しいから…色々やったんでしょうかね…

「親心…なのかな」
雪車の高度がグングン上がって行く中、僕は誰に言う訳でも無く呟いた。

終わり


トルコさんが書きたかっただけなんです。
ちびっこいハンガリーとウクライナが書きたかっただけです。
おっさんと少女が好きなんです。


お粗末様でした…
101名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 01:34:11 ID:oY3xHA78
GJ!
ロリライナさんと俺っ子ハンガリーさんは正義
102名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 08:35:48 ID:871xaPnE
クリスマスサドンデス更新待ちの間にまったりと楽しんだ…。
トルコさん美味しすぎる! ハァハァした
103名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 10:27:58 ID:R2B/LQm5
ギリシャのかーちゃん思い出してちょっとホロリときたぜ
GJ!!
104名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:46:08 ID:C5qyeR2K
ロリライナ&ちびガリー好きな俺に死角は無かった
最高だGJ!
トルコさんの言葉も深くてしんみりした
105名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 00:06:12 ID:yQJF4JQL
>>91といい>>100といい
フィンランド役得w
普段主演作があんまりないから新鮮
さすがサンタさんは人気者だな!
106名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 02:08:02 ID:2EIqEMob
お祭り参加が初投稿です。よろしくお願いします。

【メインCP】 プロイセン×ハンガリー
【サブCP】  イギリス×セーシェル
【傾向】   仄甘純愛ややバカ。
【その他】  イギリスが不憫です。全体に別人の危険あります。

ダメな方はタイトルをNGでお願いします。
ほんの少しでいい、素直になってみたい、と彼女は願った。
だがそれは、そもそも人に願うようなものじゃあなかったのだ。


ヨーロッパ諸国のクリスマスは基本的に家族で過ごすと決まっている。恋人同士仲間同士のパーティは大晦日から元旦にかけてなのだ。
そう言ったら、冬祭に向けて少しばかり燃え尽きた電話の向こうの本田は、日本とは逆なんですね……日本のクリスマスなんかリア充だらけで〆切り明けの慰労会にもなりませんしねえ、と恨めしげに溜め息をついた。
この忙しい時期、彼女は参戦は出来そうにないから、文明の利器インターネットを通じて数冊の新刊を予約するだけにとどめた。(本音を言えば一度参戦してみたいものだ。しかし夏は暑すぎる)
家族。国民達はそれでいい。しかし国には親も子もないし、基本的に唯一の存在であるせいで家族がいない。
結婚していた頃はよかった。貧乏ながらも楽しいクリスマスだった。ローデリヒのピアノが奏でる賛美歌にあわせて歌うフェリシアーノのボーイソプラノ。プレゼントの交換。きよしこのよる。
実家に帰った今はひとりきりだ。政府もそこはかとなく浮かれムードで、親しい国々もやはり忙しい。国を背負っていない暇人の知り合いに一人だけ心当たりはあったけれど、あんなやつ家族でもなんでもない。
まだ時間は大分早いけれど、なんだか気持ちが疲れてしまった。食欲もない。静かに国の繁栄と世界の平和を祈って、幸せな国民の気持ちを分けてもらいながらゆっくり眠ろう。
ハンガリーは寝室の窓辺に飾ったクリスマスの人形を意味もなく並べ替えてみた。
可愛らしい陶器の人形。昨年で製造停止になったというそれは、ドイツ兄弟からのプレゼントで、カードの字は弟の方のしっかりした字だったが、本体を選んだのは多分兄のほうだろう。
だって弟は多忙だし、送られてきた人形はやけに元気一杯でほっぺぷくぷくで、まるで幼い頃の自分のようだった。
バカギルベルトは今頃ジャガイモを茹でていることだろう。それともアイスバインを煮込んでいるのかもしれない。既にビールの一杯も空けてしまった後だろうか。ああ美しき哉兄弟愛。少なくともあそこは一人ではない。
鏡台に向かって髪を梳かしているとドアチャイムが鳴った。夜着に着替えていなくて良かった、と窓から覗いてみると、のんびりとした笑顔があった。
「メリークリスマス!」
今日、世界で一番忙しい国が、大きな白い袋片手に手を振っていた。

  
  
大急ぎだからお気遣いなくー。そう言ってフィンランドは玄関先で白い袋を開けた。
今一番欲しいものを一つだけ思い描いてみてください。どんなものでもいい。君が望むものがこの袋から出てきますから。
そう言われてハンガリーは一瞬のうちに色々考えた。考えすぎるほど考えた。家族平和衣装豊作宝石お菓子結婚安眠健康明るい未来。
結局なにがなんだか分からなくなって、黙ってしまった彼女にフィンランドは言った。なんでもいいんですよ。心に素直に願ったことなら、なんだって叶います。だって今日はクリスマスですから。特別な日なんですから。
 
それで彼女は思ったのだ。心に素直になんて、なれたらきっと楽なのに。
 
 
白い袋に手を突っ込んだフィンランドは、あれ?と呟いてそれを引っ張り上げた。もっとなにか柔らかかったり可愛らしかったりするものが出ると思っていたのに。出てきたのは丸みを帯びた瓶だった。
「お酒?」
次の瞬間その瓶が急に重くなった。いや違う。何か余計なものが絡まっている。
ちょっと待っててくださいねと、いぶかしげなハンガリーに断って、袋を床に置いたフィンランドは力いっぱい酒瓶を引っ張り出した。ずるりと余計なものがつられて出てきた。太い眉にやや着崩した上等のスーツ。
力一杯パブり尽くしたイギリスだった。
「えええええエリザさん何願ってんですかこれ!!」
「ぎゃぁぁ変態お断り!!」
靴箱の横に立てかけた置きフライパンを振りかぶる。
元から涙目のイギリスは迫り来る鉄のフライパンなんか見えていないようで、半泣きのまま呟いた。
休暇くれよ休暇たった一日でいいからクリスマス休暇南の島で待ってろよハニー英国航空俺を乗せて今すぐ飛びやがれってかなんでクリスマスまで仕事仕事仕事仕事仕事。
ぐすん、と鼻を啜った音は脳天にクリティカルヒットしたフライパンの濁音にかき消された。


傍迷惑な酔っ払いを家まで送り返してあげて、とハンガリーはフィンランドに頼んだ。途中で目覚めて暴れないよう毛布と麻縄でぐるぐるにふんじばったのを、橇の後ろに積んで、フィンランドは彼女を見下ろす。
袋からはそれ以上何も出てこなかったのだ。酒瓶を抱えてハンガリーは悲しそうに微笑んだ。彼女が何を願ったのかはわからない。でも出てきたそれが本意ではなかったことは容易に見て取れた。
「ごめんなさい」
「ううん、気にしないで。もっと分かりやすいものを願うべきだったんだわ」
「ナイトキャップに飲みすぎちゃダメですよ」
「大丈夫よ。それじゃ、頑張ってね。モイモイ」
「どうかハンガリーさんにいい夢が訪れますように。モイモイ」
すべすべの頬に小さなキスを送って、フィンランドは橇を空へ駆け上がらせた。
酒瓶片手に手を振るハンガリーにごめんねともう一度呟き、後ろでぶつぶつ呟くイギリスを見て、深々と溜め息をついた。



上等なプリマス・ジン。よりによって海の男のための酒。なんでこんなもの。酔えってか。酔っ払って寝ろってか。あの変態は出来上がり完成見本ですかそうですか。
ハンガリーはグラスに少しばかりそれを注ぎ、すっかりやさぐれた気分で舐めた。
口当たりは優しい。思っていたより柔らかい風味。涙が出てきた。結局何も変わりやしない。寂しさとやりきれなさが増えただけだ。
クリスマスのばかやろう。どうにもならない私もばかやろう。素直なんて属性もばかやろう。仕事に忙殺されて忘れ去られるクリスマスのほうがどれだけいいことか。
寂しい。
寂しい。
何時の間にかグラスに二杯目、量もたっぷり。少しずつ舐める。灼ける。泣ける。うるさいチャイム。
善意のフィンランドですらこの結末だもの。もう容赦しない。私は寂しくて泣きたいのだどうか放っておいて。チャイムはやまない。
今度は初めからフライパンを構えていきなり鍵を開けた。振りかぶる。
「メリークリスマス!!寂しん坊エリザをこの優しい俺様が夕飯に呼んでやろうとわざわざ迎えに来たぜ!!ってギャー!俺まだなんもしてねえって!やめてフライパンやめて超やめてごめんなさい! って、え? あれ?」
なんでお前泣いてんの。
騒々しくて腹だたしくてアホ面で何様なプロイセンは、何の裏もなさそうな顔で頭を庇う手を下ろして問うた。
色々堪えきれなくなったハンガリーは、フライパンを思い切り投げつけるとその場にへたり込んでわんわん泣き始めた。



前もって誘うなんて余裕がない程度には忙しかった。いや、それなり暇はあったが、躊躇だの検討だの、足踏みをしている間に時間はすっかりなくなった。
つい先程、夕食前になって、ドイツらしくもなく魚のスープが煮えているのを見つけたヴェストがとうとう言った。
「兄さんいい加減素直になってくれ。黙って見てたがもうまだるっこしくて我慢できん」
レードル片手に誤魔化しようもない。どうしようヴェストが怒っている。
「折角のハラースレーだ、食わせたい相手を呼ばないでどうするんだ。俺は夕飯一時間くらいなら待てるから、さっさと迎えに行ってくれ。エリザベータのことだ。きっと家に一人でいるんだろうから」
それでしぶしぶいそいそ迎えに来てやったというのに。


プロイセンはぐだぐだに泣き出したハンガリーを抱きかかえて、とりあえず家の中に入った。居間のテーブルにジンのボトルがあるのを見つけて顔を顰める。なんだってあの眉毛の家の酒なのか。
ハンガリーは決して下戸ではない。しかし一人寝酒にジンを選ぶとは思えない。
既に胸元は涙その他でぐしゃぐしゃだった。化粧が混ざっていないだけまだましだ。
しがみついているハンガリーの背中を、小さな子供にするように軽く叩いてあやす。
よーし、よし。ギル様来てやったからなーもう大丈夫だからなー。何があったか知らねえけど泣き止めよー。なーどした。何があった。しかも何で一人酒? 何でジン?
もしかして眉毛にいじめられたか? ちょっと俺様が仕留めてきてやろうか? なーに現役離れて久しいのはどっちも一緒だ。海賊紳士と騎士の王とどっちが強いかいっちょ戦ってみてやろうか?
あれ? それもなんだか楽しそうだ、とハンガリーを一先ず膝から下ろそうとすると、ますます余計にしがみつかれる。何事か呟いているので耳を近づけてやると。
「ギルのばかぁっ!!」
怒鳴られた。
「てめ、バカとはなんだバカとは! 折角俺様がクリスマスに一人じゃ寂しかろうと思って迎えに来てやったのにバカ呼ばわり!?」
「遅すぎるって言ってんのよバカ!」
寂しかったんだもん! 羨ましかったんだもん! 家族いないし結婚もしてないし一人だしフィンランドはイギリスなんか出すしもうやだ!
ハンガリーは一息にそこまで喚いて、あらためてぎゅうぎゅうにしがみつきなおした。完全に酔っぱらっている。
とりあえずフィンランドとイギリスは要ボコリ決定? とか考えつつ、ギルベルトはハンガリーの髪を撫でた。
寂しいのやだとぐずるハンガリーを初めて見た。自分にしがみついてくるハンガリーなんて初めて見た。この気丈な女がこんな風に弱っているのを初めて見た。
アルコール万歳。少なくとも、強がって意地張ってるよりは幾分マシだ。縋られれば応えてやれる。甘えてきたから、甘やかしてやるだけだ。俺様が甘やかしたいからじゃねえ。そこんとこ間違えるな。
「俺がいたら寂しくなくなった?」
胸元に頭突き。表現方法はやはりあまりかわいくない。
「今はもう寂しくない?」
もう一発頭突き。
「俺と一緒にクリスマス祝いたい?」
「俺のうちに来る?」
「俺が来て嬉しい?」
「来たのが俺で嬉しい?」
頭突き。頭突き。頭突き。思わずソファに突き倒される。圧し掛かってくるハンガリーの柔らかい身体。鼻先にある髪からはいい匂いがした。
「俺が好き?」
ぎゅううとしがみ付かれた。
プロイセンは心の中で勝利の雄叫びを上げた。拍手喝采。勝った。俺様勝った。何にか分からないがこれは偉大な勝利だ。多分愛が報われたとかそういうやつだ。
不憫と言われ続けて何年目? 酒の力でもなんでもいい。大事なのは結果だ。
「エリザベータ」
名前を呼ぶと隠れていた顔が上げられた。深緑の眼がこちらを見る。すこしばかり潤んだままの視線で、自分を見上げる。
「ギルのばかやろう」
酔っ払いらしく積極的な、恥じらいの欠片もない口付けの後でハンガリーはそう呟いた。


あーもう無理止まんねえ。
しがみ付いたままのハンガリーを抱えて、彼女の寝室のドアを蹴り開ける。
ベッドカバーの上に横たえながらキス。キス。しながらボタンをむしる様にはずす。一個千切れた。まあいいや。肌蹴た胸元のレースの下着はチェリーレッド。俺様さくらんぼは大好物だぜ。
ハンガリーの身体はよく鍛えられていてしっかりとしていて、胸もしっかりとしていて、それなのにどうしてこんなに柔らかいんだろう。
タウバータール渓谷より、ある意味眼福絶景な谷間に顔を埋めて、信じられないほど従順なハンガリーを抱きしめる。
酒は偉大だ。勿論酔って前後不覚というだけならこんなことしない。
これは単に枷が外れているだけだ。理性とか意地とか矜持とかそういう面倒なものが全部無しになって、自分を名前で呼んで認識して、それでいて抱きしめ返してくれている。
ギルのばかと呟きながら、髪を撫で頬に寄せ、ハンガリーはふうと溜め息をつく。
ちくしょうなんでこんなに色っぽいんだ。そして俺様余裕無さすぎ。降って湧いた幸運? とりあえずフィンランドをボコるのはやめておこう。
片手に収まらない胸を揉んで摘んで引っ張って、舐めて吸う。
あ、あ、あ、と意味なく漏れる母音。かき抱く指先が耳たぶを引っ掛けて痛い。
もう一度眼と眼を合わせる。深緑に歪んで自分が映る。
「ギルベルト」
ちゃんと名前を呼ばれた。向き合って、手指を絡めあう。
どうしたエリザ、怖くなったか?
「私これでいいのかしら? 私どこかおかしい? 変?」
いや。珍しく素直で俺は嬉しい。変じゃねえよ。綺麗だ。色っぽい。
「素直になんてなれるわけがないと思ってたらお酒が出てきたの」
んで飲んで素直になったわけだ。話の流れはさっぱり読めないけどな。
「私酔ってるのかしら?」
それなりにな。ところで素直な答えが欲しいんだが。
「何」
抱きたい。嫌なら今すぐフライパンだ。今なら殴られて止めてやれる。
「酔っ払ってるんじゃまともな答えなんか返せるわけないわ」
そりゃそうだなあ。
キス。今度は深く舌を絡め、口蓋をなぞる。
右手は互いに絡み合わせたままで、左手は胸を愛撫し、スカートを引き摺り下ろし、ついでに揃いの下着も引き摺り下ろし、膝で割り込んでそこに触れた。
蕩けるように濡れていた。
潤みに埋めた指を無理に掻き混ぜると、ハンガリーは苦しそうに呻いた。
引き抜いて替わりに興奮しきった自身を押付ける。湿った音に顔を背ける様は、獣じみた気分に大層似合う。苦しげな声も、固く閉じられた眦に残る涙も。
狩る対象が、喰らう対象がハンガリーであるというだけでこんなに充足感があるものか。
なあ、この際だから言わせてくれ。
愛してる。
寂しさに乗じて荒らすなんざ俺らしいやりようじゃねえ?
だから今は俺を見てろ。


おかしい。
何もかもおかしい。
酔っているのに視界も意識もこれ以上ないほどに明瞭で、けれどしていることは全くおかしくて、殴りとばすべきあいつを私は抱きしめて、あいつに抱かれて、紛れもなく幸せなのだ。おかしい。
膝を押しのけて割り込んだあいつの指が私の奥に触れる。キスなんか絶対へただと思ったのにどうして気持ちいいんだろう。重い身体に押しつぶされてそれでも離したくないなんて馬鹿げてる。
酔った自分はおかしな夢でも見ているのではないか。だってあのバカがこんな風に触れるわけがない。乱暴なようで慎重。嗜虐性で誤魔化した純情。
瞼をなぞる感触は湿っていて、ああこのけだものは目玉から食うつもりなのか、それとも舌か。柔らかいところから順繰りに、馬鹿な私を嘲笑う。
愛してる、と言葉が聞こえた。
眼を開けたら酔いが醒めてしまうかもしれない。
繋がってしまえば夢でも幻でもないとわかるから。
何もかも裸にされる。暴かれる。そんな代償で手に入れられるなら安いものだ。
目を開けた。怖いほど近くに赤みを帯びた眼がこちらを見据えている。
奥まで痛いほど繋がって、掠れた声と獣じみた寂しそうな視線が私を見ている。
「愛してんだから。酔ってるなんて言うなよ。正気で受け止めてくれよ。頼むから」
ゆっくりと触れるだけの口付けが落とされる。
離れて、逃げていく唇に噛み付くように唇を寄せた。あいつの首に縋って、全身隙間なくくっ付いて。
だって寂しかったのだ。意外なほど嬉しかったのだ。
「あんたが好きよ」
それを聞いたプロイセンの嬉しそうな顔にだって、負けないと思えたのだ。


「……メリー、クリスマス」
「メリークリスマス」
その頃ドイツ宅を訪れていたフィンランドは、完璧防寒なサンタの衣装にも関わらず、凍え死にの恐怖を味わってた。文字だけでは分からないだろうが、殺気だって眉間に皺寄せてこちらを恨めしげに睨み付けるドイツの怖いことといったら!
「ほ、欲しいものを、思い描いてください……この袋から、出てきますから。何でも出ますから!」
だから見逃してー! 心の中で叫ぶ。
ドイツは陰鬱な表情で呟いた。
「兄さんが帰ってこない」
「……え」
「兄さんが、ハンガリーを迎えに行ったまま、帰ってこない。もう三時間近く。一時間程度なら、待つとは言った。俺は、腹が減った」
ぐうぅぅぅくきゅ〜ぅと間抜けな音がした。ドイツの腹の虫だなんて、なんて嬉しくないレアな音。
「願えば多分、出てくると思いますよ……人間も、ご飯も」
さっき出てきたイギリスは未だに橇の後ろに積んだままだ。毛布のおかげでそれほど寒くないらしい。
段々酔いも覚めてきて、冬空のロンドンよりも重くどんよりと沈み込んでいる。クリスマスだというのに。最初は迷惑だったけど段々かわいそうになってきた。
「それでは、失礼する」
白いサンタの袋を、口をあけてドイツに向ける。ドイツは右手の指をわきわきと曲げ伸ばしてから、おもむろに肩まで袋に突っ込んで中を探っている。む、と呟いた。何か捕まえたらしい。嘘でしょ嘘だと言ってお願い。
サンタ袋。自分で用意したアイテムながら奥が深すぎて怖い。
「捕まえたぞ兄さん! 早く夕飯にしよう!」
袋から銀髪の人間が転げ落ちた。なんでか半裸だ。うおー痛ぇなんだこれ急にあれここ家か何でだ。きょろきょろと自宅を見回すプロイセン。何故半裸。
次いでもう一人転がり出てきた。シーツだかなんだかに包まって、これは全裸か。きゃあとか言ってるし。栗色の髪が流れた。
「ハンガリーさん!!?」
「何してんだ兄さん!?」
「おおヴェスト、良くわからんが今帰ったぜ」
「え、ドイツ君の家!?」
やっぱりハンガリーさんだ。ていうか何故全裸シーツ。ていうかやっぱりアレ? なさってたんですか? お二人ってそういう関係だったんですか? そういえばお酒飲んだんでしょうか。酔っているんでしょうか。
ハンガリーさんは僕に気づくと大慌てでシーツを巻き付けなおしつつ、別れ際とはまるで違う笑顔を見せた。
「一緒に引っ張られちゃった」
僕も微笑み返す。ハンガリーさん、格好も相成って艶っぽいというか、ちょっと目の毒だ。
「改めてメリークリスマス! 元気になったみたいで良かったです」
「欲しいものじゃなかったけど、どうやら必要なものだったみたいなの」
「願いって叶ったんですか?」
「まあ、それなりに?」
ちょっと待ってろエリザ、今俺様の服貸してやるから! ヴェストは見るなよ! しかしおっかしいよなーベッドに居たと思ったんだけどな。いきなり髪引っ張られて痛ぇのなんの、ハゲるかと思ったありえねえだろ嫌すぎるぜ。
大声過ぎる独り言に、家の中が明るくなったような気がする。


サンタクロースを長年しているけれど、誰の願いも結構単純だ。叶え方は突っ込みどころが多すぎるとは思うけど、サンタ袋は今回も結構いい仕事をしたらしい。
「あら、イギリス君はまだ運搬中なの?」
「ええ、流石にちょっと気の毒なんで、プレゼント代わりに南の島まで届けてあげようかと思いまして」
「意外に最高のプレゼントなんじゃない? サンタクロースに攫われたんじゃ上司も連れ戻しようが無いもの」
「セーシェルさんが受け取り拒否とかしないといいんですけどね」
「優しい子だから大丈夫よ。多分」
ハンガリーさんはやっぱりとても嬉しそうだ。寂しそうな様子は全然無くなった。結局なんでも、最後はうまくいくようにできている。
サンタクロースは願いをかなえ、幸せなクリスマスをかなえるのだ。
「それじゃあ皆さん、素敵なクリスマスを楽しみましょうね! モイモイ!」
空へと駆け上がる橇。急に賑やかになったドイツの家。魚のスープのおいしそうな匂いがする。夜空の星と地上の灯り。楽しい楽しいクリスマス。
「そういうわけでイギリスさん、クリスマスだから特別サービスですよ! 南の島までひとっ飛びです」
後ろで細々流れていた呪いの歌がぴたりと止んだ。
「これからアフリカ方面に行きますから、セーシェルさんへのプレゼントを、そこの袋から取り寄せといてもらえます? ロンドンのお家に用意してあるんじゃないですか?」
感謝のあまりツンデレも忘れて喜ぶ英国紳士を、見ないふりしてあげながら地中海を渡る。
北から順番にと思いましたけど、先にセーシェルまで行ってあげるとしましょうか。

意地っ張りのハンガリーさんにも、無欲なドイツさんにも、微笑ましいイギリスさんにも、素晴らしいクリスマスとなりますように!



あ、プロイセンさんにプレゼントあげるのすっかり忘れてましたね。
まあ幸せそうでしたから、いいってことにしちゃいましょうか。




おしまい。



長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
7、で人影を人間と書き間違えました……ごめんなさいー。
116名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 02:55:17 ID:mH+Z8PjR
人名使用は注意書きしてくれ
117名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 05:10:08 ID:xJswuSAr
プロハンきた! 待ってた! 素直な自分がプレゼントになっちゃうのとかかわいい…!
GJGJ!!
118名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 09:04:32 ID:AedKXmWX
人名は好き嫌いはっきりわかれているし
テンプレにはないけれど、このスレやまとめを見たら
自然とわかるはず(使ってる作品が1つしかないから)
119名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 10:01:46 ID:2EIqEMob
106〜114です。
人名の件、私の研究不足のせいで、皆様に不愉快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありません。
これから、人名不使用で同内容が書けないか、改めて推敲してみます。
折角のお祭りだというのに、本当に申し訳ありません。
120名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 10:46:25 ID:+CH/vmQi
>>119

初投下GJ!
話は凄く好きだよ!皆原作の雰囲気で構成も丁寧に作られてるし読んでて楽しかった。
ハンガリーさん可愛いよ!プハン好きにはたまらんだぜ!

前から人名使いが出てくると繰り返される話だからあえてもう言わないけど、>>1を見て過去ログが
あるとこを読んでみてくれ!
今後の活躍を待ってるよ〜
121名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 10:49:03 ID:pcnCDQjS
>>119
そこまで謝らなくていいよー
次からは注意書きしてくれれば人名使用しても大丈夫だよ
何はともあれいい話でしたGJ
122名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 12:39:07 ID:Q1XPhRps
【メインCP】ハンガリー×(オーストリア ドイツ プロイセン) フィンランド×ハンガリー
【傾向】少々陵辱あるが、基本はバカエロ
【その他】マダオさん大暴走。ゲルマン3人が最初はМになってます。要注意。
NGは『惨劇の館』でお願いします。
123惨劇の館@クリスマス痴祭りのお知らせ(1/3):2009/12/26(土) 12:39:41 ID:Q1XPhRps
「メリークリスマス♪ 幸せをお届けに来ましたよ」
いつもの挨拶とともに、僕はオーストリアさんの家の扉を開き。

……反射的に閉めてしまいましたよ。

だってしょうがないじゃないですか。
室内では何故か恍惚の表情をしたオーストリアさんが、ボンテージ姿のハンガリーさんに鞭で打たれていたのですから。
一瞬ですが、やはり幸せそうな顔をした半裸のドイツさんやプロイセンさんも見えた気がしましたが。
うん、きっと気のせいですよね。
ですから、ここは素直に回れ右をして。
「ああ、フィンランドですか。丁度良かったです」
……遅かったようです。
息の荒い誰かに肩をがっしりとつかまれ……部屋の中へと引きずられてしまいました。

その部屋の中は悪夢……としか表現できませんでした。
壁に飾られた数々の鞭。床には色とりどりの大人の玩具。
紅いロウソクの炎が怪しげに部屋の中を照らし出し。
……ああ、本気で帰りたいです。
溢れ出す涙を拭う事もできず、僕はただ正座で彼らの話を聞くしかありませんでした。
「というわけで、今宵は女王様のハンガリーによる駄犬三匹の調教スペシャルクリスマスという事だったのですが」
真顔のオーストリアさんが半裸で……いえ、半裸の方が可愛らしいかもしれません。
荒縄にて綺麗に結ばれた裸体が非常に……非常にその……すっごく嫌です。
そんな感情がただ漏れだったのでしょうか。オーストリアさんは軽く咳払いをし、
「勘違いしないでくださいね。この行為は愛を確認するために必要な儀式の一つで」
「いえ、そんな事聞いていません。だから早く帰してください」
「そんな事よりも、体力に自信があるハンガリーといっても、丸三日目ともなると三人相手するには辛いらしくてな」
「話を聞いてくださるだけで結構ですから。それでは僕はこれで」
「あともう少しで終わるというのに、ハンガリーはあの調子で。何とかならないだろうか?」
「だから、話を聞いてくださ……はぁ」
大きくため息をついてしまいました。
全く話を聞いてくれないゲルマン三人組。もう何を言っても無駄なんでしょうね。
胸元のファスナーを下ろし、一息ついているハンガリーさんの魅力的な裸体に視線が釘付けになりかけましたが、
サンタクロースの袋に手を突っ込み。
きっと、プレゼントを渡せば僕はお役御免でしょうから、とっとと終わらせてしまいましょう。
この調子だと、怪しげな薬とかエッチな玩具とかが出てくるでしょうけれど、もう気にしてはいられません。
袋の中に手を突っ込み……柔らかな感触に眉を潜めました。
この感触はまさか……またあのパターンですかね。
もう一度ため息をつき……諦めてそれを取り出しました。

『おおおおっ』
ゲルマン3人の興奮した声がはもりました。
袋から出てきたのは二人の女性。
一人目はまだ幼い少女。きつめの瞳が印象的な活発そうな少女。
二人目は少女と女の中間ぐらいでしょうかね。
その二人の女性と、ハンガリーさんは良く似通っていて。
いえ、きっと同一人物でしょう。
あのゲルマン3人の考えることは良くわかります。
これはきっと……

最初に動いたのはプロイセンさんでした。
「ハンガリー! 俺のハンガリーだ!」
少し潤んだ瞳で少女に飛びつき。
「触るな! 馬鹿!」
見事、足の裏が彼の顔にヒットしました。
それでも幸せそうに崩れていくプロイセンさん。
……しっかりと白い液体を吐き出しながら。
その白い液体が靴にでもかかったのでしょう。
少女は露骨に嫌そうな顔をし、勢い良く彼の股間めがけて足を……
……こっちが何か痛くなってきましたよ。
124惨劇の館@クリスマス痴祭りのお知らせ(2/3):2009/12/26(土) 12:40:15 ID:Q1XPhRps
赤くはれ上がったモノを更に足で踏みにじると、股間を押さえもじもじして見ていたドイツさんに冷たい視線を向けました。
「てめぇも俺にやられたいんだろ。この変態が!」
「ああ……お願い……します」
少女の冷酷な声に軽く快感を覚えたのでしょうか。
手で隠していても、ドイツさんの大きなモノが天を仰ぎ。
「んじゃ、俺に奉仕しろ。許可してやるよ」
プロイセンさんに蹴りを入れると、すぐに彼は我に帰ったのか、周りを見回し。
「い、椅子か。わかった」
少女の鋭い瞳に射抜かれ、よつんばになって人間椅子へと自ら体勢を整えました。
息が荒いのはお約束です。
プロイセンさんの上に荒々しく乗ると、男らしく股を開き、ズボンをずらしました。
ズボンの下には何も身につけておらず、まだ生えてもいない可愛らしい割れ目が顔を覗かせます。
指で開いてみせると、くちゅりと音が響きました。
その音に、ドイツさんは喉を鳴らして……
誘われるかのように少女の前に跪いて、割れ目へと舌を伸ばし。
「んっ……」
可愛らしいあえぎ声に、僕は少しどきっとしてしまいました。
先ほどまでは生意気なまでに強気な少女の唇から漏れる甘い声。
きっとドイツさんも同じだったのでしょうね。更に元気になったモノからだらだらと我慢汁をこぼし始め。
「……誰が床を汚せって言ったんだ?」
冷たい声とともに、少女の足の指が憤ったモノを強く挟み。
「くっ……ゆ、許してくれ」
いつもの勇ましい姿はどこへ行ってしまったのでしようか。
ドイツさんは苦痛と快楽の混じった表情を浮かべ、割れ目に舌をはわし。
「は、ハンガリー、俺にももっと」
「黙れ。犬が」
少女の下で恍惚の声をあげるプロイセンさん。
少女の手が大きく振り下ろされ、プロイセンさんのお尻に紅い華を描いていきました。
それは何度も何度も。白い所がなくなるぐらいに。
その間、何度も何度も二人の白い液体が床を汚していき……

「あーっと、帰ってもいい頃ですよね」
思わず、ゲルマン兄弟の調教シーンにあっけに取られていましたが……逃げ出すならば今のうちですよね。
三人に気がつかれないよう、そっと玄関へと向かい……

……また足が止まってしまいました。
だって、あのオーストリアさんがもう一人のハンガリーさんを乱暴に犯していたから。
何が起こったのか理解できていない表情で、ただ後ろから強く貫かれ。
「ひゃっ……やっ、やだやめろ! 俺に触るな」
「『俺』じゃなくて……『私』でしょう」
首筋に軽く歯を立て、耳をしゃぶりあげる。
先ほどのМの瞳ではなく、少し狂気の混じった瞳。
125惨劇の館@クリスマス痴祭りのお知らせ(3/3):2009/12/26(土) 12:40:56 ID:Q1XPhRps
……えっと何が起こったんでしょうか。
お二人の絡みをぼんやりと眺め。
「ああ、オーストリアさんってば、あの頃に戻ってしまったみたいですね」
穏やかな女性の声……あれ?
横を向いてみると、胸をはだけたままのハンガリーさんが立っていて。
しっとりと汗をかいた肌。さくらんぼのようなおいしそうな胸の突起が非常に気になりましたが。
それよりももっと気になるのは、彼女の言葉です。
「あの頃とは?」
「えっと……昔ですね、私がオーストリアさんの家に来た時……私の男らし……じゃなくて、
少々自由奔放の言葉遣いが気に入らなかったのでしょうね。
だから、ああやって無理やり調教されて……ああいうオーストリアさんも好きですけれどね」
大きくため息をつくと、彼の行為を熱の篭った瞳で見つめるハンガリーさん。
もうすでに身体は現在のハンガリーさんに近い状況ですね。成熟が早かったのでしょうか。
貫かれた所から、精液に混じった紅い液体が白い腿に流れ落ちて。
彼が腰を動かすたび、水音と彼女の苦しそうなあえぎ声が部屋に響き。
「ああなっちゃうと中々帰ってこないでしょうし……あ、そうだ。フィンランド君、薬持ってない?
ボンテージで擦れて少し痛くて」
大事な所がぎりぎり見えるか見えないかぐらいまでファスナーを下ろし、軽く手で撫でました。
確かに白い肌に紅い痕が残ってしまっていますね。
こんな美しい肌なのに勿体ないことです。
こういう時こそ、この袋の出番ですね。
僕はもう一度袋に手を突っ込み……一つの瓶を取り出しました。
「これですね。はい」
なるべく彼女の肌を見ないように薬を渡そうと……しましたが、彼女の手によって押し返されてしまいました。
「ごめんなさい。背中とかぬれないからぬってくれるかしら?」
はらりとボンテージを脱ぎ捨てると、真っ白な背中を僕に向けてきました。

えっと……まあ、これは医療行為の一つですし、仕方がありませんよね。

心の中で言い聞かせ、白い薬を手にとりました。
そして柔らかな背中にクリームを塗りたくり。
「あ、つけすぎました。ごめんなさい」
白い液体が彼女の背中を汚し……
……妙にエロティックなのはなぜでしょうね。
少しぬるっとする薬が、肌を擦るたびにいやらしい音を立て。
「……んっ、もっとよく擦り付けて」
「あ、はい。失礼します」
少しだけ力を込め、背中に擦りつけ。
……手に当たった柔らかな感触。力を込めすぎたみたいで、胸元まで手がすべってしまい。
「ふぁっ」
甘い声をあげ、ぴくりと反応した彼女。彼女の身体に少し熱を帯びてきた気がします。
「意外にえっちなのね。フィンランド君ってば」
とろりとした瞳で僕を見上げてきました。軽く頬にキスをしてくる。
そして僕と向かい合わせになり……豊かな胸やら、とろりと蜜をこぼす割れ目が丸見えになってしまいました。
薬にぬめった僕の手をとり、下半身へと誘導して……

「あああっ、そ、そうだ! 僕まだ仕事が残っているので!!」
ダメです! ここでこの雰囲気に飲まれていてはダメなんです。
僕は一礼すると、今だ淫らな宴が繰り広げられているオーストリアさんの家を慌てて抜け出しました。
その途中、ハンガリーさんのつまらなそうな呟きが聞こえた気がしましたけれど、聞かなかった事にします。
だって僕は男である前に、今夜はサンタクロースなんです。
熱くなった股間を袋で隠し、ソリで綺麗な夜空へと飛び立ちました。

……その後、あの魔の館……いえ、オーストリアさんのおうちで何が起こったかは知りませんし、知りたくありません。
ただ、いつまでも鞭の音やら、甘い声が響いていて、お隣のスイスさんに怒られたという噂も耳にしましたが。

……今日の日の事は、綺麗さっぱりと忘れることにしました。
126名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 12:41:37 ID:Q1XPhRps
以上。
ただ無性に馬鹿エロが書きたかっただけらしい。
127名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 12:42:30 ID:v6WcgcgS
別にもう一度落とさないでいいよ。
十分楽しめたし。外部にあげて言えばいいと思う。
128名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 13:26:23 ID:8QCBuF6p
マダオつーかダメゲルマンズ来たwww
GJ!
こういう惨劇目撃なフィンランドを待っていたんだ!
なんか今回のクリスマス、おっさんハーレムとチビ女子天国だ。うん。
129名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 14:43:16 ID:cwX+EzL+

【メインCP】スイス×リヒテンシュタイン
【傾向】兄妹愛、仄甘
【その他】多分、フィンランドがキャラ崩壊しているかも? と思います。


ダメな方は《エロサンタからのプレゼント@クリスマス痴祭りのお知らせ》をNGでお願いします。

「貴様!何者だッ!」
可愛らしいパジャマとは対照的な怒声を響かせる青年、スイス。
彼が向けた銃口の先で両手を挙げながら、"おひゃあ" と怯えているのはもちろん聖夜の風物詩である。
「さ・・・サンタクロースですよ。見れば分かるでしょう? こんな真っ赤な変質者いませんよ・・・・。」
フィンランドは精一杯の笑顔で、スイスの警戒心を解こうと試みる。
何故、プレゼントを与えに来て、G36型アサルトライフルを突き付けられねばならないのか・・・・?
やはりサンタと言えども、不法侵入は咎められて然るべき世知辛い時代になったのか・・・・?
フィンランドはそんな事を考えながら、恐る恐る本題を切り出した。
「メリークリスマス! なんでも欲しいものが出てくる魔法の袋から、プレゼントを出してあげますよ!」
「魔法の袋・・・・? 何でも欲しい物をくれると言うのであるか?」
サンタであるという事は理解してもらえたのだろうか、銃口は下を向いたが、スイスの訝しげな目ツキは変わらない。
「そして、アナタの欲しいものは既に分かっています!」
「待て・・・?! 吾輩はリクエストなど出した覚えはないのである!」
「どうせスイスさんの事ですから、"現金"とか"高級チーズ1年分"とか答えるんでしょ? 認めませんよ。なんたって、僕はエロパロスレのエロサンタですから。なんでも欲しい物と言っても、エロいプレゼントに限るんです。」
「吾輩は、そのような下劣な類の物など欲しくないのである。」
口ではそう言うが、目の前にいる男は、並み居る変態国家達を押さえ、自慰世界一に輝いた男だ。その事もフィンランドは把握済みである。
「えぇっと、エロサンタ協会の調書によると、スイスさんの好みの女性は、可憐で礼儀正しく従順で素直な娘、全体的に幼児体型で、顔も幼め、極度の貧乳・・・・。まるで誰かの妹みたいですね。」
「貴様!! リヒテンを馬鹿にする事は許さないのである!!」
「僕はリヒテンシュタインちゃんの事だなんて、全然、言ってないんですけどね・・・。」
「・・・・・・ッ!?」
「やっぱり、毎晩、リヒテンシュタインちゃんの事を妄想してるんですかね? じゃないと、世界一には成れませんよね〜。」「わ、吾輩は決してそのような目でリヒテンを見た事はないのである・・・・。」
「そうですか。仕方ないですね。せっかく魔法の袋から、Hなリヒテンシュタインちゃんが出てきても、抱けないんじゃ意味ないですもんね。」
「い、妹なんだから、と、当然である。あまり吾輩をからかうな!!! このスットコ変態サンタ!!」(ダショーン!)

「おひゃぁぁあああ!」
スイスの放った弾丸がフィンランドの足元をかすめる。
「その鮮やかな赤色の服を深紅に染め上げたくなければ、さっさと立ち去るのである!」
「まぁ、待ってくださいよ。プレゼントだけ、置いていきますから・・・・。」
そう言って、フィンランドが開いた袋の中から出てきたプレゼントにスイスは目を疑った。
「きッ、貴様ぁぁあああ!!! リヒテンシュタインに何てことを・・・・ッ!!」(セダダダダダショーン!)
袋の中から出てきたのは下着姿のリヒテンシュタイン。
怒り心頭のスイスはフィンランドに向かって、ひたすら連射する。
「待って、待ってくださいってば。撃つのを止めてください!」
「だまれ! 誘拐犯!! 死んで償うのである!」
「た、多分、本物のリヒテンシュタインちゃんは今頃、いい子に眠ってますッて!」
「本物? ・・・・何を訳の分からないことを!」
「スイスさん! よく見てくださいよ! リヒテンちゃんじゃないです! ほら、リボンの位置が逆です!」
「た、確かに、いつもは左側に・・・・」
「サンタの袋の力を舐めないでください。それはリヒテンシュタインちゃんじゃありません! 魔法の袋が産み出した偽物です。」
「いや、しかし、どう見てもリヒテン、、、、」
「あなたがリヒテンシュタインちゃんと、そういう関係になるのを欲していない事は分かっています。兄と妹との関係を大事にしたいというスイスさんの想いに応えて、魔法の袋がプレゼントをくれたんですよ。」
「そんなこと出来るのであるか?」
「まぁ、そんなに驚く程のことじゃありませんよ。エロパロスレではよくある事です。 あっ、あとその娘、朝になると消えちゃうんで。 それでは良い聖夜を〜。 モイモイ。」
そう言い残し、フィンランドは窓から、出て行った。ここは2階なのだが・・・・
まぁ、サンタだから大丈夫なんだろう。きっと飛べるんだろう。今のスイスには、そんな事はどうでもいい事だった。
あられもない姿のリヒテンシュタイン(?)と2人きりで寝室に取り残されているのだ。
「お、おい・・・・。リヒテンシュタイン。」
「はい、お兄様。」
「その〜、、、えぇ・・・・あー・・・・。」
スイスにとっては夢にまで見た状況。
だが、頭が混乱して何をどうすればいいのか見当もつかない・・・・。
確かに、胸もなく、一般的には色気のないと言われる幼児体型かもしれないが、スイスは、目の前にあるそれに何よりも色気を感じ、確実に欲情していたのだ。
しかし、いくら本物のリヒテンシュタインではないと言っても、姿形は妹そのものであるがゆえ、本能の赴くままに行動を起こすことは、流石に、はばかられた。
「・・・・分かっていますわ。・・・・お兄様。」
「!?」
口に何か柔らかいものが触れる感触・・・・それがリヒテンシュタインの唇だと気付くのは、ベッドに押し倒された後だった。
「・・・・んぐ。」
互いの口と口が離れ、スイスの視界には、再び、あられもない姿の妹・・・・潤んだ瞳・・・・。
リヒテンシュタインが2度目の口付けをした瞬間、スイスの理性はアルプスの谷底へと吹き飛んだ。

体勢を入れ替え、リヒテンシュタインに覆い被さり、その残りわずかな衣服を剥ぎ取った。
「さ、先に押し倒してきたのは、そっちである! 何をされても文句は言わせないのである!!」
そう宣言して、スイスは控え目な乳房にむしゃぶりついた。
「はぅ・・・・!」
リヒテンシュタインの口から、押し殺したような喘ぎが漏れる。
本物のリヒテンシュタインも同じ事をされれば同じように鳴くのだろうか・・・・?
そう考えると、更に鳴かせてみたくなったスイスは、右手を下の方へと伸ばしていく。横腹・・・太もも・・・内股・・・程良く湿った茂みへと・・・
そして、指をリヒテンシュタインの奥へと侵入させる。
理性の吹き飛んだスイスにいつもの兄としての優しさや気遣いはなく、指の動きは荒さと激しさを増す・・・・。
「んッ・・・・あ・・・・」
リヒテンシュタインのメスとしての本能が反応し、快とも不快とも取れる声を漏らした。
そして、スイスは、長年夢見てきたオスとしての本能を成就しようと、熱く膨張した自前のライフルを取り出す。
小さな身体の小さな穴に、自身を当てがい、ねじ込んだ後は、一心不乱に腰を振り続けた。ただただ、絶頂を求めて。
その間、リヒテンシュタインはずっと艶めかしい声を上げていた。
初めて聴く妹のメスとしての鳴き声に、スイスはますます興奮を覚え、腰の振りは速さを増す・・・。可愛らしい顔には涙が流れているようだが、今はそんな事を気遣う余裕などない。
「ァ・・・・お兄様・・・そろそろです・・・。」
リヒテンシュタインの方が先に絶頂へと近付いたようだ。
「うむ、吾輩も・・・である・・・・。」
スイスのライフルはセダーンという発砲音を立て・・・・たかどうかは分からないが、ほどなく、2人は、ほぼ同時に果てた。



行為が終わった後も、2人はベッドの中、裸で抱き合っていた。
「お前は、本当に朝になったら消えてしまうのか・・・?」
「・・・はい。」
「そうか・・・・。」
寂しいわけではない。今、抱き合っている相手が消えても、明日になれば、また本物のリヒテンシュタインに会えるのだから。
だが、このような事をしておいて、明日、本物のリヒテンシュタインといつも通りに接する事が出来るだろうか・・・・?
しかし、今更、そんな事を考えても、もう遅い。
スイスは、ああだこうだと考えるのはやめにして、目の前の快楽に身を委ねることにした。
「リヒテンシュタイン・・・・、もう1回・・・いいであるか?」
スイスのモノは、再び、元の熱と量を取り戻していた。


……………………………
……………………………


「、、、、メリークリスマス。」
声のする方に目を向けると、窓からフィンランドが顔を出している。
「あら、フィンランドさんどうなさいました?」
「僕からのクリスマスプレゼント気に入ってもらえましたか?」
「はい。 ありがとうございます。」
リヒテンシュタインの横には、3回の情事を終え、精魂尽き果てたスイスがぐっすりと眠っている。
「喜んでもらえて、僕も嬉しいです!」
「それで、どうなさったんです? 覗きですか?」
「覗きだなんて、そんな言い方しないでくださいよ〜。僕は仕事をしただけです。サンタとして、プレゼントを最後まで見届ける責任がありますから。」
「・・・・そうですか。」
「それよりもスイスさんが起きる前に早く部屋に戻った方がいいです。 もう朝日も昇りきっちゃいますよ?」
「・・・・・いえ、いいんです。」
優しい笑みを浮かべ、スイスの寝顔を見つめながらリヒテンシュタインは答えた。
「そうですか・・・・・。じゃあ、今度こそ、僕は帰りますんで。モイモイ!」
サンタの去った窓からは、弱々しい冬の朝日が差し込んでいた。

〜fin〜

長々とスレ汚し失礼しました。m(_ _)m
133名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 15:39:00 ID:jlEfmA6N
よしきたGJGJ!!
俺たちのクリスマスはまだ始まったばかりだ…!!って気分になってきた!!
もいもいがんばれがんばれ!
134名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 17:52:08 ID:eQGsSxsD
しょうもないものが出来たので投下させて下さい。
ウクライナのマッチ売りの少女パロです。

【メインCP】 モブ×ウクライナ、ロシア×ウクライナ
【傾向】 ギャグです。本番の描写は薄いです。
【その他】タイトルの通り、ウクライナが痴女です。淫乱です。
     大部分はモブとのエロです。
     エロはだいたい3レス目から。

NGはIDかタイトルでお願いします。
25日に日付の変わった深夜。
フィンランドはプレゼントを配り終え、ソリで帰路に着いていた。
「いやあ〜、今年のクリスマスも大変でした。……うん、なんかいつもより疲れた気がするな、特に下半身が……」
黒海を抜けてある程度進んだところに、やけに明るい街があったのでちらりと目をやる。

「ああ、このへん……次はウクライナさんの首都か。
 本当は正教の所のクリスマスは1月なんですけど……まあ、様子見だけでも」

***
雪のしんしんと降るキエフの街。
ロシア正教においては今日は平日なので、教会のライトアップなどはなされていない。
だが、満天の星空と、チラチラと降りかかる雪の白さが、シックな街並みを絵画のように美しくしていた。

「うわあ、綺麗……」
フィンランドは街に降り、ソリを目立たないところに停めてさくさくと雪の積もった地面を歩いていた。
サンタクロースの格好は少し浮いていて周囲の視線を集めたが、そこは皆「何かのキャンペーンなんだろう」とでも
思ってくれたらしく、問い詰められたりすることはなかった。
(こんな所で資本主義に感謝するとはね!)

街角を曲がると人通りの多い広場に出た。
そこには一人の女性が立っており、何か小箱のようなものを持って哀れっぽい声を出していた。

「ううう、マッチ〜……、マッチは要りませんか〜……?」

フィンランドは「こんな寒い夜に可哀想に」と思い近づいたが、途中であることに気づきハッとして歩む足を止めた。
その女性とはウクライナだったのだ。
その特徴的な体形は襤褸のショールで覆われ、街行く人に声をかけては無視されていた。
(国家がこんなことを……!?何故……)
フィンランドは何かただ事でない事態が起きてるようにを感じ、物陰に身を潜め様子を見守ることにした。
***
(はぁ〜ん、上司ったら、冗談きついんだからあ)
フィンランドが深刻そうにウクライナを見つめる一方、本人は至ってのんきな気分で、吐いた息で手を温めていた。

―――また、ガスが止まったわ……。
―――ええー。またあ?(どいーん)
―――ガス代払うお金が無いのよ。
―――もうすぐクリスマスなのにぃ、ペチカだけじゃ寒いよう。(ぼいーん)
―――……仕方ないじゃない。
―――ぶーぶー。(ぶいーん)
―――うるさいわね、だったらクリスマスの日のガス代くらい、自分で稼いできなさいな!
―――えっ。(どっばーん)
―――ほらっ、ここに計画経済の時作りすぎたマッチがたくさんあるから。
―――ええーっ。(どどどいーん)

(全部なくなるまでマッチ売りの少女ごっこしてなさい、なんてさ。まったくもー。)
心の中で不平を漏らしてはいたが、いかにも哀れそうな声でマッチー、マッチはいりませんかー、と言うのは
なんだか本当に物語の中の少女になったみたいでちょっと面白かった。


(って言っても寒いなあ。ここはマッチの炎でちょっと暖まろうかしら……)
箱からマッチ棒を一本取り出し、シュッと火をつける。
(あーあ、もう、みんな無視してばっかり。人肌が恋しいなあ……)
すると、ぽわん……と、炎の中に何かぼんやりとした幻影が見えた。
(え、これは……人?)
見えたと思うと、マッチの炎はしゅんと消えた。


そんなウクライナのそばに、一人の紳士そうな老人が立ち止まった。
「マッチかね、今時珍しい……こんな寒空に可哀想に。買ってあげよう」
「あっ、ありがとうございます!」
ウクライナは顔を輝かせて、かごからマッチの箱を取りだした。
「おいくつですか?」
そう言うと紳士は、ふふっ、といたずらっぽい笑みを浮かべる。
「そうだな、お嬢ちゃんがここにキスしてくれたら、10箱買ってあげよう」
そう言って自分の頬を指差した。
ウクライナもにっこり笑い、紳士の頬に顔を寄せてちゅっ、と軽いキスをした。
「メリークリスマス」
「メリークリスマス」
紳士はそう言って、言った通りに10箱のマッチを買って去っていった。
(今日をメリークリスマス、なんて。身なりも良かったし、もしかしたら外国人だったのかな)
紳士の頬はとても温かく、頬を寄せたウクライナまでふわりとした幸せな気持ちになった。
***
紳士が去った後、またしばらく客は訪れなかった。
(はぁ〜あ、寒いなあ。ていうか、素手だから余計に、ってのもあるんだよねえ。
 あったか〜い手袋が欲しいなあ……)
そう思ってマッチをシュッと擦ると、今度は手袋の幻影が見えた。
(わ〜い、手袋〜!革の手袋〜!)
見えたと思ったら炎はまた、しゅん、とあっけなく消えた。


(う〜ん、しかしさっきから幻が見えるって……なんか、疲れてるのかなあ)
訝しがるウクライナのそばに、一人の中産階級ふうの中年がやって来た。
「おう、姉ちゃん、マッチくれや」
「はい!いくつですか?」
そうだな……と中年はウクライナを値踏みするようにじろじろ眺めた。
胸のあたりに目を留め、ことさらに見る。そして顔を上げるととんでもないことを言った。

「そのおっぱいを触らせてもらったら、100箱買ってやろう」

***
路地裏。もぞもぞ動く二つの影があった。
「あの、お客様……、あまり、そのぅ、激しくはしないで」
ウクライナは壁に背中をつけ、少し脅えてるようなふうで服のボタンを外していた。
「うるせえな、口答えすると買ってやらねえぞ」
ウクライナはその声に、ひ、と小さく震えてみせた。
だが、この初心っぽい素振りは演技だ。こうしたほうがこういう男は喜ぶって知ってたから。
(正直、おっぱいくらいいくらでも触らしてあげるよーん、減るもんじゃないし)
内心そう思いながらも、顔には今にも泣きそうな表情を浮かべながら、ボタンを取り外していた。
ショールの下のシャツの前が開いた状態になった。粗末なブラジャーを胸の上にずり上げる。
「優しく……してくださ、ひゃぁっ!」
ウクライナがそう言うのもつかのま、男はウクライナの胸を両の手で鷲掴みにした。
男の手が冷えていたせいで、その刺激は普通の愛撫よりずっと強かった。
「あぅ……!」
「ははは、もう固くなってるぞ。姉ちゃん」
むにゅむにゅと揉まれて淫らに変形する乳房。
立った乳首を指先で摘まれたら、「きゃん!」と声が出た。
「ひゃは……すげえおっぱいだ。ほら、ほら……」
「ああん、あまり声を出させないで、人が来ちゃ……ああん!」
ウクライナはわざとらしくしなを作り甘い声を出した。
その路地裏での情事は数十分に渡って続けられた。

***
(ふー……、ま、テクはいまいちだったけど、シチュエーションのおかげで燃えたな)
男を見送りながら、ウクライナは思った。男はちゃんと約束どおりマッチ箱を100買っていった。
男が去った後の地面を見ると、そこにはなにやら小さな茶色いものが落ちていた。
「あ!手袋!」
それはまさにマッチの炎で見た革の手袋だった。胸を揉むときに邪魔だから外したのを、そのまま忘れていったのだろう。
(きゃー♪ラッキー!)
ウクライナは嬉々としてその手袋を自分の手にはめた。中はごわごわとして、さっきの男の手の感触を思い出した。
***
(うーん……さっきので、体はあったかくなったけど、今度はおなか減ってきた。運動したせいかな?)
そう思いマッチをシュッと擦ると、今度は何やら食べ物のようなものが浮かび上がった。
(あ……これは、ウインナー?ミルク?わあいおいしそー!)
そう思うと、やはりマッチの炎はしゅんと消えた。


(あーあ)
未練がましくマッチを見つめるウクライナの前に、今度は20代後半程度のサラリーマン風の男が現れた。
身なりはわりと良く、こんな遅くに帰るということはエリートなのかもしれない。
眼鏡をかけた青白い相貌が、その人をなんとなく冷たそうな人物に思わせた。
「いくらだね」
男はウクライナを見るなり、そう言った。
「あ、はい、マッチ箱1個3フリブニャ……」
「そうではなく」
男は、表情を変えずに言った。

「口でだけなら、いくらだね」

ウクライナは一瞬ぽかんとしたが、すぐに意を得てにこりと笑い、「300箱」と言った。

***
またも路地裏。男は股間のチャックを下ろす。
「寒いんだから、あまり外気に触れさせたくない。すぐに咥えてくれ」
はあいと言ってウクライナはひざまづいた。両膝にあたる雪が冷たい。
男のそれに顔を近づけると、迷い無く咥え込んだ。
青臭いそれは、もしかしたら今日初めて口にした唾液以外のものだったかもしれない。
「んふっ」
一気に咥え込んだので咽たら、男に上から頭を捕まれた。
「上手くやれ。歯を立てたら承知しないぞ」
眼鏡越しの冷たい目で見下ろされた。ウクライナは少し眉根を寄せて苦しそうに頷いたが、
内心(きゃ〜っ、鬼畜系だわ、この人。M心くすぐられるぅ)とか思って興奮していた。痴女乙。

やはり一気に全体を口に含むのは無理があったので、男のモノを少し口から離し先端だけ咥えた。
口から出た竿の部分は、両手で包み込んで外気に触れさせないようにした。
ちろちろと亀頭を舐める。ウクライナの小さな舌が、男の先端の形を丁寧になぞった。
「ふん、まあまあだな」
上から男の声が降ってくる。ウクライナは上目遣いで「良かった」という安堵の表情を見せた。まあ演技だが。
裏筋に舌を這わせ、次第に深くまで飲み込んでいく。男のモノが大きくなり、血管が浮き出てくるのがわかった。
「ふ……」
男が声を漏らした。ウクライナはその声を聞いて、顔をうずめ男のモノをより深く咥え込んだ。
緩急をつける。ある部分はこちょこちょと舌の先を動かし、ある部分はまとわりつくように丁寧に。
「ふぅ……やるじゃないか」
男の息が上がってくる。数分もした頃には、もうモノはほとんどウクライナの口の中にすっぽりと納まっていた。
先端が喉の奥にぶつかると、ウクライナは器用にそこをきゅっと締めた。
「くっ、は……」
先走りの汁が溢れ、口の中に苦味が増してくる。そろそろイかせられるだろう。
ちゅうと吸い上げると、男はうっと呻いた後、その欲望をウクライナの咥内に吐き出した。
ウクライナは少し顔をしかめたが、零さず丁寧に飲み込む。ごく、とわざとらしく音を立てた。
男のモノから口を離すと、白い液が一瞬糸を引いた。
ウクライナはようやく顔をあげると、男はふうふうと白い息をあげ射精後の恍惚感と虚脱感を露にした表情をしていた。
「……いかがでした?」
ウクライナは小悪魔的に小首を傾げる。男は目を逸らして言った。
「……ふん。まあ代金分の働きはしたようだな」
そう言って金をちゃりんと地面に落とし、そそくさ去っていった。
***
(うーん、ウインナーとミルクを食べたことになった……のかな、あれは)
男の背中を見送りながら、ウクライナは思った。
ちらりと籠の中を見ると、もうマッチ箱は残りわずかになっていた。
(あー、もうそろそろ帰りたいなあ。あったかい所に行きたいよお。ふかふかのベッド、ぬくぬくの暖房……)
そう思ってマッチを擦ると、そこには暖かそうな部屋がぼんやりと見えた。
(ああーっ、ペチカ、羽毛のお布団、……それに、ガスストーブ!)
だが、やはりマッチの炎はすぐに消えた。

ウクライナはうなだれる。
(あーあ、でも家に帰ってもこんなものは無いんだよね。ガスはロシアちゃんに止められちゃってるし)
ロシアのことを思うと、少し涙が出てきた。
(……あーあ、昔は寒くても3人で寄り添ってれば平気だったのに……会いたいな、ロシアちゃん。)
満天の星空を見上げる。モスクワに居るはずのロシアも、きっと同じ夜空を見ていることだろう。
(……うん、ていうか、本当にロシアちゃんに会いたい。だって、今……)


「……何してるんですか、ウクライナさん」
フィンランドがようやく姿を現した。
「あらー、フィンちゃん!そのかっこ、お仕事終わったの?」
「いや僕はそうですけど、貴女はさっきから何をしてるんですか。
 この一時間ほど見てましたけど、マッチを売っていたと思ったら男とふらふらどっか行ったり。
 というかそもそもなんで国家がマッチ売りなんか……」
フィンランドには路地裏での出来事は見えていなかったらしい。
「まあまあ、そんな大した事情じゃないから。それよりフィンちゃん、私達の本当のクリスマスよりちょっと早めになっちゃうけど、
 プレゼントお願いしていいかなあ?」
フィンランドは釈然としなかったが、
「ああ、構いませんよ。何ですか?」
と答えた。ウクライナは指を唇に当てて意味深なふうに言った。、
「……今の私に足りないものなの。私を暖めてくれるもの……」
「ああ、えーと……ガスボンベですか?」
ウクライナのガス事情はフィンランドも知っていたのでそう答えたが、ウクライナは首を横に振った。

「違うよー……ロシアちゃんだよ。ロシアちゃん出して」


フィンランドは「えっ」と少し驚いてウクライナの方を見た。
「あのね、きょうだいがいればね、どんなに寒い所でも暖かくなれるんだよ。
 ペチカよりもお布団よりも……ガスストーブよりも。
 ……それに何より、なんて言うかね……一緒に居れば心を満たしてくれるの。わかるかな?
 ね、お願い。私、ガスボンベよりロシアちゃんが欲しいな……無理?」
「いえ、無理じゃないですけど……」
ついさっきも、クリスマスプレゼントとして袋から人を出した。(まさか目の前にいる本人の少女時代とは言えないが)
「でも、袋から出した人間は本物じゃないから、すぐ消えちゃいますよ」
「いいの、今夜一晩だけでも一緒にいられれば」
わかりました、と言って袋に手をやるフィンランド。しかし、背後からその手をがしっと掴まれた。
「!?」
驚いて振り返ると、聞きなれた声が降りかかってきた。
「―――その必要は無いよ」

そこには、ロシアその人が立っていた。白いロングコートを着込み、普段と違うチェックのマフラーをしている。
「ロシアちゃん!」
ウクライナが驚きと喜びの入り混じった声で言った。
「姉さんの上司から、姉さんがなかなか帰ってこないって、僕の所にいないかって、電話が」
「探しに来てくれたの」
ウクライナはほとんど泣きそうな声で言った。
「うん、まあね。姉弟だもの」
とロシアはにっこり笑って言う。ウクライナは感激してロシアに抱きついた。
フィンランドはそんな二人の様子を見てたが、満足そうに微笑んだ。
「どうやら僕はお役御免のようですね。では、二人とも良い聖夜を……モイモイ」
「うん、ありがとうフィンランドちゃん」

フィンランドは停めていたソリの場所まで行くと、半分眠っていたトナカイを起こし、ソリを走らせ空に舞い上がった。
キエフの街がどんどん小さくなる。
下方からウクライナの「お疲れ様ー!」という声が聞こえた。横にはロシアが、ウクライナの手を繋ぎ佇んでいる。
フィンランドはにっこりと笑い手を振った。
「ああ、やっぱり兄弟っていいなあ……プレゼントに弟を、なんて良い話じゃないですか」

***
一転、ロシアの部屋。
暖かいベッド、ペチカ、―――ガスストーブ。
炎の中に見た幻影が、現実のものとして現れていた。

そしてベッドの上には蠢く二つの影。
「ん……そこぉ……ああんっ!」
ウクライナの色っぽい声が辺りに響く。
「……心配して損した。姉さん、全然元気じゃない……」
ロシアは姉の裸体を見遣りながら溜息をついた。
二人の腰から下は既に結合しており、ロシアが大きく揺さぶるとウクライナは「あんっ」と甘い声を出した。
「なんで僕なんか欲しがったのかなと思ったら、こういう訳ね」
「だってぇ、あんなにえっちなことしたりされたりしたら誰でもスイッチ入っちゃうよお。しょうがないじゃない」
あ、そう……。ロシアはげんなりした様子で姉の言葉に答えた。

「でも、やっぱりきょうだいって良いよね!
 ・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ストーブよりも暖かくなるし、一緒に居ると心を満たしてくれるもの!」

「…… そ う だ ね ……」

(ああ、探さなければ良かった……。見つけなければ良かった……)
ロシアはそう思ったが、もう遅かった。
今晩は彼女と性夜を過ごすことは確定なのだから。


end


すいません分割の計算間違ってました。クリスマスツリーに吊られてきます。
141名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 18:27:01 ID:zDbF2uVc
ライナ姉ちゃんきたー!
こういうノリの姉ちゃん大好きだ
ありがとう
142名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 19:32:57 ID:+AgGmLXJ
マッチ500個買うから自分もお姉ちゃんと性夜を過ごしたい
143Without The Sack@クリスマス痴祭りのお知らせ(0/8):2009/12/26(土) 20:52:54 ID:jvF5D5f2
【メインCP】 リヒテンシュタイン×フィンランド
【サブCP】 
【傾向】 たぶん純愛。エロ少なめ、軽め
【その他】
>>66のせいで今年のクリスマス返上です。ちくしょうキュンときちまったじゃねえか!
たまにはこういうのがあってもいいかなー、ということで。
NGはタイトル「Without The Sack」かIDでお願いします。
「……ふう」
 一晩中を駆けたトナカイたちは些か疲れているようで、時折鼻を鳴らしていた。
僕も正直なところかなり疲れている。
見上げた星空にオリオン座は見えなかった。
地平線の縁が形容しがたいほどに濃くて、散りばめた星が白い。
でも、吐く息が白くないのがなんだか可笑しかった。むしろこの格好は少しばかり暑い。
 ——セーシェルさんにプレゼントをあげて、あと残っているのは一ヶ所だけだった。
でも南半球から北半球へのとんぼ返り、そこへ着くまではもう少し時間がかかりそうだ。
「スイスさんとリヒテンシュタインさん、か」
 行き先をふと呟くと、吐息がこぼれて風に溶けていく。

                  *

ルドルフ——先頭のトナカイが首を振ってけたたましく鈴を鳴らした。それではっと我に返る。
僕としたことが、少しうたた寝をしていたらしい。
すでに北半球の比較的緯度の高い地域に到達して、寒さが空気に張りつめている。
そして下方に雪を頂いた美しい山と、麓に屋敷を認めることができた。
さらに目を凝らせば、木組みのクリスマスツリーが見えて、金の短髪の少女がいて、
「モイ!」
 僕は挨拶をする。
冷たい空気に声は白くて、こんな中ずっと待たせていたのかと思うと、ちょっぴり申し訳ない。
彼女は僕に気付くとはっと顔を上げて、心底嬉しそうな顔をする。
 高度を下げて手綱を手繰った。
トナカイの歩幅が狭まるにつれ鈴音は小さくなっていく。
やっとそりを止めてもう一度挨拶をすると、リヒテンシュタインさんは優雅に膝を折った。
「メリークリスマス、ごきげんうるわしゅう」
「モイモイ! こんばんは、リヒテンシュタインさん。待っていてくれてありがとうございます。あれ、スイスさんは?」
「あ、お兄様は早めに就寝致しましたの。……きっと何でも良いのだと思います」
 そう言った彼女の声は心なしか、震えてかすれていた。よく見ると頬が赤く染まっている。
北欧では日常的な気温でも、彼女には厳しいものなのかもしれない。
 そうすると、早くプレゼントを渡してしまう方がいいかも——と、そう思って袋を手にしたとき、
「あのっ」
 声をかけられて少しばかり驚いた。
リヒテンさんのほうも自分の声の大きさに気付いたか既に赤い頬をさらに紅潮させる。
「……な、何ですかね」
「いえ、あの、フィンランドさん、確かこれが最後と存じますが」
「はい、そうですよ」
「よろしければ、その、……少し休んでいかれては、いかがでしょう?」
「……え?」
 突然の申し出に目を丸くした。
僕は、サンタクロースだ。
世界中を飛び廻らなければならないから、この類の誘いにはついぞお目にかかれないけれども。
でも、ここが最後の廻り場所。
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらっていいですか?」
 たぶんきっと寒さで強張っているはずの頬を綻ばせて、リヒテンさんは僕を屋敷の中へ招き入れてくれた。

                  *

 慣れた手つきで、しかし上品に、彼女は紅茶とお菓子を出してくれた。
暖房のかかっている部屋はまさしく僕に取ってオアシスで。
ずっとそりに乗っていたからこのソファは非人道的なほど腰に優しい。
お礼を言って紅茶に口を付ける。
「一晩中世界中を廻って、お疲れでございましょう」
「いえ、もう、いろいろありましたよほんとに」
 だってプレゼントの中には大変なものもあるから——とは言わなかった。
今膝の上で丸まっているプレゼントの袋の中はいつも空で、これは僕にもよくわからないのだけれど、願ったものが出てくる。
けれど願いによっては、ちょっと僕の許容範囲外のものが出てきてしまったりもするのだ。
僕は、サンタクロースだ。でもこればかりはどうしようもない。
「でも、みんなによろこんでもらえたならいいかなー、なんて」
 一度カップを置く。テーブルの上、紅の水色が蝋燭の光を散らしてきらきらと輝いた。
暗い部屋にこれが唯一の灯で、向いに座るリヒテンさんの影は、だから薄らと闇に滲む。
出されたクグロフのひと切れをフォークに刺す。
「すばらしいでしょうね」
「そうですかねえ」
「こう……願いを叶える、と言うのでしょうか、とても、すばらしゅうございますよ」
「そう言っちゃえば確かにそうなのかもしれませんけど、でも、本当に願いが叶えられているかどうかは……ね。
 なんだかとんでもないプレゼントになっちゃったり、僕でさえどう役に立つのか分からないプレゼントとか、そういうのもたくさんあるので」
 彼女の微笑みが背中にむず痒くて、思わず饒舌になってしまう。
照れ隠しに残っていたクグロフを一息に頬張って、紅茶を飲み干した。
「さて、それじゃ、プレゼントは何がいいですか?」
 膝の上の袋を取り上げて、彼女に尋ねた。
紅茶のカップを傾けていたリヒテンさんは、そっとカップを皿に戻す。
幾度か瞬きをして、そっと目を閉じて——プレゼントを決めているみたいに見えた。少なくとも僕には。
 不意にリヒテンさんは立ち上がる。意志の灯った緑の瞳に、オレンジの光が踊る。
「——っあの」
 声が少しかすれているのに気付いた。
これは本気で欲しいものがあるんだ。袋を持ち上げて——
「——?」
 制止、される。透き通るように白くて、しなやかな手に。
「どうかしましたか?」
「袋は、いらないんです」
「はい?」
「いりませんよ」
 言っている意味を理解しかねて、 僕はリヒテンさんのことを見つめた。
小柄な彼女は、ソファに腰を下ろしている僕と同じ高さに、目がある。大きくて底のない緑が、近づいて、近づいて、
「えっ——」
 唇に唇が触れる。それは紛れもなく彼女のもので、つまり、僕、は——
「ちょ、ちょちょちょちょっと! えっ?! な、なな何をしてるんですか?!」
——もう一度。今度は目蓋にキスを落とされる。
二度に渡るそれで、漸く僕は、これが夢じゃないことに、リヒテンさんが冗談とかでしているのではないことに、何故袋が必要じゃないのか、気が付いた。
 胸が跳ねる。
口づけされたところがひどく熱い。
目を上げて見つめ合う形になって、彼女の目は熱っぽくゆらゆらと揺れる。
その顔が赤いのは、もう寒さのせいなんかじゃなくて。
 そっと手を握られて、袋がするすると床へ落ちていく。
「フィンランドさんが欲しいとは申し上げません。でも私に、一夜限りでも構わない、——夢を、下さいまし?」
 何か言いたくて、何か考えたくて、でもそのための刻もなくて、彼女はゆっくり僕を押し倒す。
ただ驚きだけが僕の中で渦巻いて、それが僕の余裕を奪い去る。
抵抗の間もなく、三度目のキス。
「んっ……」
 唇の間から舌が入り込んで僕の口の中をじっとりと湿す。
歯列をなぞられ、舌に絡み付いた。
時間が止まってしまうくらい長く。柔らかい香りが僕を満たす。
喉を下るあたたかいものが、僕のことを違うものに変えていく。
 唇が離れたとき、彼女はすっかり顔を紅潮させていた。きっと僕も同じだろう。
何か言い様もなく強い衝動めいたものが芽生えて、みるみるうちにその草丈を伸ばす。
体温が上昇したのか逆に下降したか暑い。
そんな取り留めのないことばかりが頭の中を占拠して、その間、ずっと僕とリヒテンさんは見つめ合っていた。
でも、彼女の手が僕の服のボタンに伸びたところで、やっと世界が動き出す。
「ちょ、ちょっと待ってください——!」
動け、僕の理性。回れ、僕の頭。
彼女はきょとんとした表情で僕のことを見た。
「どうして、っていうより何のために、僕を……?」
 その先に何か続けようとしてしかし、もう喉はすっかり乾ききっていた。
真っ直ぐに僕のことを見ていたリヒテンさんは、そのひと言で俯く。
 静寂が訪れた。
外に雪は降っていないことは分かりきっていたのに、それすら疑ってしまうほどの、きんと冷えた静寂。
 沈黙は、彼女の小さな声で破られる。
「お慕い申しております」
 耳を、疑った。
「惚れてしまっている、と言う方が正しいのかもしれません。でも普段は、お兄様が私とフィンランドさんを引き合わせてくださらないものですから……。だから今日は、お兄様を遠い所へ向わせましたの」
 耳が正常であるなら、彼女が、正気じゃないのだろうか。
「フィンランドさんとお会いできるのはクリスマスの時だけなのです。でもそれはあまりにも、……。ならば、いっそのこと契りを結ばせて頂きたいのです。クリスマスプレゼントに、一夜でも、愛を下さいまし……?」
 ああ、僕はサンタクロースだ。
たとえこれが夢でも、プレゼントを渡すのが僕の役割で。
 だから——
 ——唇を、奪う。
全ての想いを溶かしてしまおう。
そう、何が何だか分からなくなるまで。
 舌を絡める。吐息が混じり合う。体温を奪い奪われ、我を忘れて彼女の唇を貪った。
胸元が蠢く、同時にボタンの外れる音。白いファーの赤い上着がはらりと肩から落ちた。
 少しずつ衣装が剥がされていく。みるみるうちに肌が露になって、気持ちが高揚するのを止められなかった。
ついにベルトの金具が外されて、体を包むものの一切を失った。
 僕自身が、僕ですら覚えがないほど屹立していた。
まるでもうひとつ心臓がそこにあるかのように鼓動し、血が集まっているのが嫌でも分かる。
それほど——僕は、彼女を求めている。
 リヒテンさんも自ら衣服を払って、一糸まとわぬ男女が一組できあがった。
 薄暗い、ともすれば自身の輪郭を見失ってしまいそうなほどの闇の中ですら、彼女の白磁の肌はその曲線を鮮やかなものにして厭わない。
少女らしい、起伏に富まない体は、むしろある種の芸術のようで。
純粋に美しくて、こちらが恋をしてしまいそうで。
 胸元に口づけをされる。心臓が高く脈打つ。体中が火照って、熱いものが体中を巡り、下半身に滾る。
 突然、意識に関係なく体中がびくっと跳ねた。
下半身が痛みを覚えるほど激しく疼いた。
何故だかは分かった、でも、何がかは分かりたくなくて、でも突如彼女が何をしているか分かって、体が自然発火してもおかしくないほど熱くなる。
 リヒテンさんは、そのたおやかな手で、汚れのない手で、男を知らない手で、僕自身を優しく愛撫した。
握っては恐る恐る触れて、長い指が絡み付いては蠢く。
それは確かに不器用だったけども、でも下手なんかじゃなくて、初々しさに染まった一挙一動が、一層僕自身をいきり立たせる。
扱くとか、擦るとかじゃない、撫でるだけの刺激。
とてつもなくいじらしくてもどかしくて、不意に上半身を起こして彼女の乳首に食らいついた。
「ふあっ……ん」
 僅かなふくらみの向こう側から鼓動の音がする。突起を舌先で転がすと、甘さによく似た味がした。
堪能する、というにはあまりにも微かなものだったけれども、味わって丹念に吸う。
そっと、細い腰に片腕を回した。
やはり厚みのない臀部を手のひらで包み込む。ぴくりと肩が跳ねて、細い髪が舞った。
「フィンランド、さん……」
 名前を呼ばれて体から顔を離せばすかさず唇を重ねられる。
軽いキスからは性欲の香りがした。
それはあまりにも耐え難い芳香で、僕も、彼女の下腹部に手を伸ばす。
「ひゃ、あっ」
 彼女の秘裂は驚くほど蜜に塗れて、触れると甘い女性の香りを振りまいた。
薄くて柔らかい秘所の肌はダイレクトに僕に熱を伝えた。
 濡れたそれに指を這わす。小さく水に良く似た音。
ねっとりとした蜜が僕の指にまとわりついて絹肌がぴったりと吸い付く。
秘裂に沿って指を動かす度、端正なリヒテンさんの顔がとろけていくのが、甚く扇情的で。
不器用な手淫と相まって、僕を我慢できないところまで追いつめていく。肉体的にじゃなく、精神的に。
余裕をどこへ落としてきたのだろう、もう僕には、これが生殺しか焦らしにしか思えなくなっていて、
「リヒテンさん」
 呼んだ。
「リヒテン、さん」
 呼んだ。
 一夜限りの夢、それは見るものなのか、見せるものなのか、きっと僕には分からなくて良いことなのだろうけども。
僕の上に跨がった彼女の手をとって、そのまま抱きしめる。
 熱いほどの温もり。
欲しい、と思った。
さらりと指に心地良い髪を掻き上げて、その額に接吻をして。
 今度は、呼ばれる。
 彼女は一度立ち上がって、僕自身に秘裂を宛てがう。
湿った感触に身震いをして、ふと、彼女の手が震えていることに気付く。
「んぅっ……あ」
 腰がゆっくりと落とされ始めた。小柄な体の小さな口が広げられて僕を呑み込んでいく。
痛み、と、これまでに感じたことのない、罪深いまでの快感。
窮屈な膣は異物を受け入れまいと締めつけてくる。それすらこじ開けて彼女は僕を包み込んでいく。
 苦しそうな息遣い。痛みの滲んだ喘ぎ。
見上げた彼女の顎に雫を認めて、少なからず動揺を覚えた。
汗、だと願いたくて、でも僕が体を苛むほどの気持ちのよさを覚えているのは、揺るがしがたい事実だった。
情けなくて、力強く手を握る。
「く、はあっ!」
 一息にリヒテンさんは自らを貫く。
到達、した。
彼女は僕の胸にくずおれて、乱れた呼吸を繰り返した。
全部が挿入された訳じゃないけれど、おそらくは、そこがきっと行き止まりだ。
労りの想いを込めて髪を撫でる。少し、汗ばんでいる。
「だいじょうぶ、です、か」
 弾んだ息は細い。それでも彼女は、僕に対して微笑んでみせてくれた。
気丈、だった。
「申し訳ありませんけれど、動かないで下さいまし……」
「あ、うわ、あの、痛いですよね、ごめんなさい」
「大丈夫ですよ」
 腰に腕を回され、抱擁される。限り無く0に近い距離で、限り無く僕たちは一人に近かった。
「しあわせ、なんです。確かに痛いのですけれど、痛みが、幸せに変わる、」
 分からなかった。ちょっと僕には理解しかねた。
でもそれが男と女の違いなんだろう、そうすると僕の、男の幸せは、許し難いくらいの快楽、だろうか——。
 しばらく抱き合っていて、それは悠久にさえ思えて、静寂に支配された部屋の中で、互いの呼吸も、鼓動も、聞こえてしまいそうで。
 ふと、片手から握力が消える。閉じた目を開いた。
「行きます、よ」
 ソファがしなり、軋んだ。
僕の上で彼女の髪が跳ねる。
「んっ、」
 痛みに顔を顰めたのもつかの間、リヒテンさんはまた腰を落として、引いて、上下を繰り返した。
「あ、あっ、ひあっ」
 上がる彼女の声は嬌声じゃない。痛みに漏れる悲鳴のかけら。
でも先刻の彼女の言の葉が正しいとするなら、それは紛れもない幸福の声。
 だから僕も彼女を呼ぶ。
呼んで、呼んで、そうしないと自分が自分でいられなくなりそうだった。
柔らかい肉を硬い肉が串刺して、擦れ合うたびに快楽が僕を蝕む。
「はっ、んん」
 その腕を掴んで上体を起こして、先ほどのように唇を塞ぐ。
その間にも彼女は僕を悦ばせるのをやめない。甘ったるいキス。
舌を絡み付かせるのは、今度は僕の方だ。
 腰を振るリズムに合わせて水音が響いて、僕自身が彼女の内側をえぐって、蜜が零れて足の間に垂れた。
透明で粘性のあるそれは蝋燭の揺れる光にぬらりと反射する。
口づけを止めると唇と唇の間を銀色の糸が結んだ。
 肉と肉がぶつかって軽い音を立てる。
情欲、熱情、情愛、さまざまな言葉が脳裏を駆け巡って、僕を追い立てる。我慢が限界に近づいていた。
もうすぐ、抱えきれなくなってしまう。
「ふぃ、らっ、んあ、ふはっ」
「リヒテン——」
 初めて、そのままの名前を呼ぶ。泣き笑いの表情が浮かぶ。
それは僕に承諾をしているようにも見えて——。
 うめき声を漏らした。
欲望にはち切れんばかりになった自身が限界まで膨れ上がって、一気に精を吐き出す。
なんども、なんども、彼女の中に僕を注ぎ込む。
途端、頭の中が真っ白になって、全てが白く消え失せるのをぼんやりと見ていた。

                  *

 屋敷の外は寒々としていて、内側の暖かさが嘘のようだった。
夜の底で僕は袋をそりに投げ込む。
僕を見送りに来たリヒテンさんは顔をほんのり赤くさせていて、ほろ酔いしているみたいだった。
ふかふかのコートの下は、バスローブ一枚を羽織っているだけだと僕は知っている。
だから見送りは遠慮したのだけれど、どうしてもと懇願されては仕方がなかった。
 息が、白い。しっかりと前を掻き合わせる。
「わー、みんなお待たせ……ぎゃっ」
 走らされた後放置されて疲れがピークに達していたのか、トナカイに指を軽く噛まれた。
これは真っ直ぐ帰ってやらないといけないだろうなあ。
そりに乗り込むと鈴が一斉に鳴る。
「——あ、」
「どうしましたか?」
 リヒテンさんの息は僕のものよりずっと白い。
見つめてくる緑の目は芸術のように美しくて、でも、ふかふかのコートの下に羽織ったバスローブの下に、赤い痕跡があるのを僕は知っている。
「クリスマスプレゼント、ってひとつだけでしょうか」
「……? 原則一種類、ひとつですね」
「それなら、来年のクリスマスプレゼント、お願いできますでしょうか?」
 きっとそれもこの袋はいらないんだろう。
僕は笑う。
口元から漏れた息が風に攫われる。
「愛していると、その言葉をプレゼントに」
 風が彼女の髪をなびかせた。
その頬に手のひらを当てて、そっと唇を押し当てる。そのまま、耳元にそれを近づけて、
「愛していますよ。——モイモイ」
  手綱を引く。一気に風景が背後に流れて、鈴音が夜のしじまに降り注いだ。
トナカイたちの引くそりは急上昇して、冷たい空気を切り裂いて走った。
熱い頬に風は少しも冷たくなくて。
いっそ雪が降れば良い。
世界を白く白く染め上げて、きっと僕の中に渦巻く熱を奪って溶けていくだろう。
 僕は、サンタクロースだ。
でも、僕がクリスマスプレゼントを貰っちゃいけない訳は、ない。断じてない。
 僕は、サンタクロースだ。
でも、来年は、その職務を放棄してしまいたくて。
 再度手綱を引き締めると、トナカイの内の一頭が嘶く。
「さて、家へ直行……ってああっ!」
 重要なことに気付いた。遠い地平線の縁が白む。そのすぐ裏側に朝が訪れる。
「スイスさんのところに廻ってないじゃないかー!!」
 クリスマスは、まだ、終わらない。

《了》
お粗末様でした。期間中に上げることができて良かったです。
最初ageてしまって申し訳ない……
2010年がみなさんにとって良い年になりますように!
153名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 23:17:33 ID:za7lhSt6
新しい扉を開いてしまった
純愛GJ!リヒかわいいよリヒ
154名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 23:50:54 ID:kXSUzSf8
今日の投下全てにGJ!
職人さんありがとう!
なんか色んな扉が開いたよ。

サンタの下半身に乾杯だ!
155クリスマス痴祭り終了のお知らせ:2009/12/27(日) 00:03:33 ID:Q1XPhRps
「はぁ、疲れました……今年も忙しかったですねぇ〜」
心地よい疲労とともに、僕は帰宅しました。
今年も色んな事がありましたね。
僕はクリスマスの数々の出来事を思い出し……顔が熱くなったのを自覚しました。
まさかあの方があんな事を……
あれも驚きましたが、その出来事に対する自分が起こした行動にも驚いてしまいましたよ。
まあ、忘れられない思い出になったのは確かですが。

とりあえず、今年も頑張ってくれたトナカイ達に感謝の念をこめ、丁寧にブラッシングしてあげて……
「では、また来年お願いしますね」
個々の住処に帰って行くトナカイ達を見送ってあくびを一つ。
さすがに疲れました。
今夜はぐっすりと寝る事にしましょうか。
重くなってきた目蓋をこすり、僕は魅惑のベッドへと誘われ……

………………
…………
「へっ?」
思わず情けない声が出てしまいました。
だって、まさかクリスマスも終わったのに……なんでまた……
ソレはいつの間にか僕の側に近づいてきていて。
後ずさる僕に、忍び寄るソレ。
逃げようと思った時にはすでに遅く。

「おひゃぁぁぁぁぁっ!!」
クリスマスも終わった静かな夜空に、僕の情けない声が響きわたりました。


『クリスマス痴祭りのお知らせ』
祭りおしまい
156名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:19:01 ID:tPkvj6Fw
の・・・のとさま!?のとさまか!?
シメGJ!やはり祭りは楽しいな!
157名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:27:34 ID:HjrTvNYv
Gj!なんだこの2人かわいいじゃないかぁああ

フィンはサンタさんなだけあって本当に今回は恵まれてるな
思わずよかったなと肩を叩いてやりたくなるwwww
158名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 01:03:41 ID:7mYzKGLi
祭り〆乙です!
楽しい3日間でした。全ての職人さん乙!

最後はのとさまなのか、人になった花たまごなのか…
ま、良い思いしたんだから良いじゃないの。フィン。
159名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 13:58:28 ID:pwkDJqZc
GJ!フィンリヒかわいいなぁ
160名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 22:20:48 ID:6zJ9HvGG
クリスマス投下職人GJ
どれもすごい堪能しました
16166:2009/12/28(月) 00:07:33 ID:iP1umcgE
>>143 GJ!
まさか自分の置いてった妄想が文章化されるだなんて思いもよらなんだ。
フィンっていつも「喰われる」側が多いんで、ちゃんと男らしいフィンがすごい新鮮だ!
そしてかわいい二人に自分もキュンとしたよ!

そして投下職人全員GJ! 性なる夜に乾杯…!
162名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 00:15:00 ID:ngRTv7GI
【メインCP】ロシア×ウクライナ
【サブCP】 ロシア×ベラルーシ
【傾向】 ロシアのヤンデレ。陵辱 あり
【その他】
ロシア誕生日SS……のつもりが、日にち過ぎちゃったぞ。
まあ、陵辱ありだが、ハッピーエンドのほのぼのを目指してみた。
NGは『寂しがり屋はひまわり畑の夢を見るか?』でお願いします。
白い雪が降りしきる。
薄暗い室内で、ぼんやりと座り込む男。
誰もいない。一人きり。そんな事はもう慣れた。
慣れたけれど。

「……今日ぐらいは誰かと過ごしたかったな」
ぽつりと呟いて、窓の外を見つめた。
音が雪に吸収され、世界に自分だけという錯覚に陥りそうになる。

暖炉の側に立てかけられた写真。
昔、昔の写真。大きな家で、皆一緒だった頃。
皆が一緒で。大変だったけれど、楽しい日々。
「……別に寂しくなんてないよ」
笑って見せた。とても悲しげに。
目をつぶるとゆり椅子に身体を預ける。暖炉の火が彼の身体を照らし出し。
「……寂しくなんて……ないよ」


――夢の中、思い出されるのは昔の事ばかり――


「ね、なんで僕から離れようとするの?
なんで僕と一緒じゃだめなの?」

部屋の中に漂う獣のような匂い。その匂いは本能に忠実な男と女の香りでもあり。
彼の腰が動くと、女が叫び声に近い泣き声をあげる。
濡れた音が響く。その度に、男の背筋に快楽が押し寄せる。
女を征服する感覚に、更なる興奮が彼の下半身を熱くした。
モノを強く締め付けるくる膣壁。腰を引くと、壁に擦られる感触に頬が緩んだ。

「ほら、姉さん、僕のが欲しくて欲しくてたまらないんでしょ。
もっともっと欲しいんでしょ。だから、側にいなきゃダメ」

涙目で自分を見つめてくる彼女の唇を強引にふさぐ。
柔らかな唇から、微かに血の味がした。
唇をかみ締めている時に、傷をつけたのだろう。
だけれども、その血の味ですら愛おしい。だって、愛する姉の一部なのだから。
舌を進入させ、口の中まで犯す。
唇、舌、顎、頬、舌が届く範囲全てを。
くぐもった声が愛おしい唇からこぼれた。
明らかに感じているのに。
それでも自分を責めるような瞳を向けてくる。
唇が開いたら、きっと自分を責める言葉が出るのだろう。

だから。

「そんな目で見ないでよ。僕は姉さんを愛している。愛してるから一緒にいたいだけなのに」
手を伸ばし、布を手にとった。
柔らかな布。一瞬だけ男の表情が陰り。
「……これ、姉さんがくれたものだよね。嬉しかったんだよ。
僕には姉さんしかいないから。姉さんが好きだよ」
部屋の隅に視線をうつす。
暖炉の横、そこには何も身にまとわない少女が横たわっていた。
男と同じ髪色をした少女。虚ろになった瞳で天井をただ見つめる。
体中の擦り傷。手足には赤みがあり、何かに束縛されていた事は明らかだ。
そして……下半身から溢れ出す赤みの混じった白濁液。
そんな少女の姿を見て、男の笑みが深くなった。
「ベラはね、僕を好きでいてくれるんだよ。
だから、好きにしてみたんだけど……壊れちゃった。面白かったんだけどさ」

「ベラルーシちゃん……ロシアちゃん、もうやめて……私たちはもう」
「煩いなぁ。姉さんは僕を愛してくれればいいんだよ。
僕だけを愛してくれればいいの」
微笑。その笑みは純粋な狂気で占められていて。
思い出の篭ったマフラーで、彼女の瞳を塞ぐ。
視界が暗闇に包まれた事に、女性は大きく肩を震わせた。

「これで、僕以外は見れないね。
本当は誰かを見ようとする瞳なんてえぐってあげたいけれど」
彼も彼女も熱いはずなのに、彼に触れられると身体の芯が冷たくなる。
頬に触れる彼の手を振り払いたかったが、手足を拘束されているから、抵抗もできない。
鎖が冷たい音を立てる。
ねっとりとした舌が彼女の瞼を舐め、

「姉さんの瞳は好きだから、それは許してあげる。だから、僕だけを見て」

マフラーに視界を閉ざされ、手足まで拘束されている。
もう彼女にはどうする事もできない。
「好きだよ。姉さん。大好き。愛してる。だから、僕の側にいて」
大きすぎる胸を手で鷲づかみし、尖った先端を唇で軽く噛む。
何度も何度も、腰を打ちつけ。
子宮の入り口に亀頭が当たる度、彼女は身体を震わせる。
「ひゃっ、やっ……ダメ、ロシアちゃん……んぐっ、やぁっ! そんな……突いちゃ……」
唇から出てくるのは快楽の声。少しだけ彼は安堵のため息をつき、更に進入を速める。
くちゅくちゅと溢れ出す愛液を潤滑油とし、更なる刺激を求める。
「ああ、いいよ。やっぱ姉さんは最高。こんなにぎゅっと僕を求めて」
奥に強く打ち付けると、一度動きを止める。
びくびくと陰茎を締め付けてくる。それはまるで獲物を手繰り寄せる底なし沼。
ひどく柔らかいのに、絞りとるかのように強く束縛し。

「姉さんが僕を放さないんだね。わかったよ。ずっと一緒にいようね」

軽く腰を引き、勢い良く奥まで貫き。
「やぁっ! ダメ! そんな事しちゃ……んっ、ヤぁっ!!」
大きく身体を震わせ、彼女は果てた。
マフラーの隙間から流れ落ちる一筋の涙。
それを見つけた彼は、少しだけ寂しそうに笑い。

「……姉さん愛してる」

唇を軽く重ね……もう一度腰を動かし始めた。
彼女の声は、真っ白な雪に吸収され……誰にも届くことはなかった。
「……嫌な夢見ちゃったな」
いつの間にか、暖炉の前で寝てしまっていたのだろうか。
ぼんやりと時計を見ると、今日という日は終わりに近づいていた。
あの日、あれだけ彼女達を束縛していたのに。離さないようにしていたのに。
それなのに、何故か、彼女達は自分の元から去ってしまって。

今日も一人。

特別な日のはずなのに、一人きり。

「……ま、いっか」
もう誰も来ないだろうと、再びまどろみの中に意識を置き……
「……兄さん結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚」
「うわぁぁぁぁっ!」
聞きなれた誰かの声に、反射的に頭を抱えた。
いつの間にか、彼の後ろには少女が立っており。
「あっちゃー、ベラルーシさんってば折角の計画を……」
「いいじゃない。ベラルーシちゃんがやることは全部正しいんだよ」
「……リトアニアは、見事な思考してるね」
呆れた笑いやら、輝いた笑みやら、ため息交じりの笑いを浮かべてドアの近くに立っていたのはバルト三国だった。
「もう、ベラルーシちゃんってば、ロシアちゃんの事が本当に好きなのね」
その後ろで、朗らかな笑みを浮かべ、ウクライナが立っていた。
いきなりにぎやかになった部屋に、彼……ロシアはただ戸惑うしかできなかった。
そんな彼に気がついたのか、ウクライナが4人に目配せをする。
一同は小さく頷いて、後ろ手に隠していた何かを取り出した。

鮮やかなひまわり畑。

自分の目を疑っていた。そんな光景が一瞬目に入ったから。
だけれど、よくよく見てみれば、各自、ひまわりの花束を手に持っていたのだ。
にこやかに微笑む一同はその花束を彼に差し出し。
『С Днем Рождения 誕生日おめでとう』
祝いの言葉を一斉に口にした。
あまりの出来事に、ロシアの動きは止まったままだった。
そんな彼に、姉妹は楽しそうに微笑むと、彼の手をとる。
「ほら、今夜はみんなでパーティするから、急いで。皆集まってるわよ」
「……兄さんがいないと始まらない。大丈夫、予算は日本もちだから」
会場にむかって駆け出す兄弟。その後ろをついていくバルト三国。
みんな笑顔で。
つられてロシアも本当に幸せな笑みが浮かび……


フランスが半裸で暴走し、イギリスもそれに続いて。
アメリカが怪しげなお菓子を持ち込み、日本が顔を青ざめ。
それを不思議そうな顔をしてそのお菓子をつまむ中国がいたり。
女の子にさり気無くアタックし、ことごとくかわされるイタリアがいたり、
あまりの一同の暴走振りに、切れるドイツがいたり。
いつもと変わらない賑やかさに、ロシアは呆れた笑いを浮かべていた。
日にちが変わっても、その誕生日パーティは続き。
やがて皆が酔いつぶれた頃、ロシアは一人ウォトカを傾けながら彼らの顔を眺めていた。
先ほどまでの静けさとはうって変わり、頭が痛くなるぐらいの賑やかさ。
だけれども、寂しがりやな男にはコレくらいが丁度良いのかもしれない。

「……馬鹿だね。皆……本当にありがとう」

滅多に口にしない感謝の言葉。
小さく口の中で呟くと、もう一度ウォトカを大きくかたむけた。
166名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 00:20:07 ID:ngRTv7GI
以上。
ロシア、誕生日おめでとう。
さすがに3時間で書き上げるのは無謀だったか……
167名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 20:34:51 ID:nbdtcmbk
GJ!
つながるってどういう形であれ大事なんだよな。
ろっさまオメ。
そしてエロパロ住人よいお年を!
本家の女の子フィーバーで滾る大晦日だぜ!
168名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 22:09:12 ID:08BkMCcf
忙しくて今やっとクリスマスから読んだ
全ての職人にGJ!!
来年も素敵作品楽しみにしてます。良いお年を!!
169名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 23:08:36 ID:2pqHl2bx
GJGJ
ベラルーシ絶対主義なリトアニアw
日本ご愁傷様
170名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 19:02:02 ID:9qXPaSvR
あけおめGJ!
171 【だん吉】 【1334円】 :2010/01/01(金) 19:28:25 ID:sWucFxu3
今年も良作沢山見られるといいなあ!
172 【大吉】 【1109円】 :2010/01/01(金) 22:17:04 ID:waod04xg
あけおめー!
今年も職人様も良作読めるの楽しみにしてます
出来れば自分も頑張る
173名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 22:18:47 ID:waod04xg
○職人様の
×職人様も
だった
174名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 22:51:07 ID:Pb/T6HQZ
あけましておめでとう
本家ベトナムさんの腰に抱きつきたい
欧米はおっぱいより尻派が多いと聞くがあの美尻を見て少しその気持ちが分かった
175名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:13:23 ID:jQ5/TNbZ
アケオメー
本家の湾ちゃん、ベルギー、ベトナムは滾った!

ベトナムさんの腰にむしゃぶりつくフランス兄ちゃんが何故か湧いた。
新年早々なんでだ?
176名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 01:07:50 ID:Mt+2PPOP
あけましておめでとうございます。

フランスさん、いつも通りじゃないか

ベルギーさん、初セリフ来たね!
湾ちゃん可愛かった。…セリフ欲しかったなぁ
177名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 01:43:13 ID:eNWFwSZd
ベトナムさんのあの衣装、多分ミニスカだよな?
いつもアオザイ姿だから脚を見せることを恥じらうベトナムさんを想像して悶えた
178名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 17:31:53 ID:0dLKtcqa
やべぇベトナムの尻の破壊力は異常
即ぶち込みたいです
さらに気が強そうなのでアナルを攻めたい
179名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 00:22:31 ID:gMbq1q1C
年末から新春にかけてエロい気分になったんでssを書いてみたけど、
できあがったものは、にょたりあ鬼畜凌辱ものという特殊もいいところ
だったので、外部代用ロダにうPして、したらばに投下しました。

正月からなに書いてんだろう……
180名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 04:54:33 ID:4Lr5vA0C
本家ベルギーのおっぱいたまらん
あの猫っぽい勝気そうな表情・巨乳長身のくせに中身が
大人しい振り回され苦労人とかおいしい、絶対エロい
181名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 14:02:12 ID:diEUr+4C
振り回され歴を妄想すると止まんないよベルギーさん。

蘭兄にちびっこいころから襲われたとか、少女期は親分で色々変態的な事やられたとか、
フランス兄ちゃんちにも統治されてたしで変態に囲まれ過ぎが故、それが普通になってれば面白い。

女子の会で他の国の話を聞いて?飛びまくりでボケた発言をしてくれればなお美味しい。
182名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 18:28:24 ID:4Lr5vA0C
自分がアブノーマルな事にすら気づいてないといいな!

イギリスにも独立の時世話になったんだっけか
実兄がロリコンで、あの親分に支配されてフランスと同居してイギリスに借りがある…
ベルギーさんすごいよ振り回されまくりっすよ
183名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 20:57:55 ID:1n64B+qQ
姫始めはまだか
184名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 23:43:12 ID:HZhI1atr
ベル入れて3Pするとしたら
仏西ベルの男二人にベル一人と英セーベルの女二人に男一人とどっちがエロいだろうか
185名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 23:57:06 ID:EKBvYqpy
個人的に、女性一人を男二人で嬲る方がエロいと思う
186名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 00:34:14 ID:Qjw/yh6x
蘭兄貴と親分とベルもありだし、ベルとロマーノと親分もいけるぞー
ビールの国対決とかも行けそうだ。うん。
ベルの可能性はかなり無限大。

スレチになるが仏(英)ベルセーで百合込み3Pもちょっと気になった。
187名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 00:40:01 ID:8QxKAICw
むしろ仏英ベルセーで4Pという選択肢はないのか
188名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 00:46:33 ID:cyTlIIl4
親分ロマーノ(蘭兄もか?)でトマトプレイなんていかがでしょう
猫祭りもあるから猫プレイもできるね!ベルギーさんマジで無限の可能性
>>184 自分も女一人男二人のがエロいと思います
189名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 00:54:43 ID:coNoWFHI

【メインCP】イギリス→リヒテンシュタイン(→スイス)
【傾向】 陵辱、リヒの自慰描写あり
【その他】
 初投下です。イギリスがかなり孤独で酷い奴です。
 NGは「恋の命日」でお願いします。長いので、前編・中編・後編に分けます。
 
190恋の命日(前編1):2010/01/05(火) 01:03:38 ID:coNoWFHI
ある夏の日のことだった。
リヒテンシュタインは、世界会議に出席するためにロンドンの古いホテルに宿泊していた。
今までは兄のスイスと同じホテルに泊まっていたのだが、今回は部屋の空きが1人分しか無かったために、彼女は兄と離れて1人でこのホテルに泊まることになったのだ。
(何だか、変な感じです)
普段は食事をする時も買い物に行く時も兄と一緒にいる。
だから、長時間兄と離れているということ自体が本当に久しぶりだった。
しかし、リヒテンシュタインは楽しみにしていることがあった。
それは兄が一緒にいる限り出来ないことだったので、彼女はいたずらをする前のような高揚感に包まれていた。
コン、コン。
(…いらっしゃいましたわ)
やや控えめなノックの音がした後、リヒテンシュタイン、と彼女の名前を呼ぶ声がした。
はい、とすぐ返事をしてドアを開ける。
明るい金髪と太い眉毛が印象的な青年――イギリスがそこに立っていた。
「すまない、遅くなったか?」
「いいえ、時間より早いくらいです。わざわざお出で下さり、本当にありがとうございます。」
そう言って深々と頭を下げると、相変わらず礼儀正しいな、と呟いてイギリスは優しく彼女の頭を撫でた。
「防寒具は持って来たか?この時期、俺の家は寒いからな」
「はい、持って参りました。それにしても、イギリス様のお家の美しい町並みには、いつ来ても感銘を受けますわ」
「…褒めても何もでねえよ」
イギリスを部屋に招き入れながら何の気なしにそう言うと、彼の白い顔がみるみる赤く染まり、ぶっきらぼうな答えが返ってきた。
 
実はリヒテンシュタインはこのイギリスに、2人の共通の趣味である刺繍の手ほどきを何回か受けていた。
会議で討論している兄を待っている間、自分のエプロンに刺繍をしながら時間を潰していたら、それを見た彼に話しかけられたのがきっかけだった。
最初は彼のような大国が自分に話しかけてきたこと自体に驚いたが、会話が進むにつれて、男性なのに刺繍が好きだという彼の可愛らしさにすぐ好感を持った。
それ以来、リヒテンシュタインはイギリスに会う度に刺繍を習っていた。
しかし兄は彼女がイギリス(というよりこの世の全男性)と親しくなることに露骨に眉をひそめたため、なかなか会う機会が無かった。
そこで、今回兄と違うホテルに泊まると知ってすぐ、イギリスの会う約束を取り付けたのだった。

191恋の命日(前編2):2010/01/05(火) 01:10:24 ID:coNoWFHI
「それでな、ここはこうやって糸を交差させて…おい、聞いてるか?」
「あ、すみません…」
リヒテンシュタインはイギリスの丁寧な指使いにすっかり見惚れてしまっていた。
あわてて針を動かしたら、自分の指を刺してしまった。
「痛っ…」
「おい、大丈夫か!?」
慌ててイギリスがポケットから絆創膏を取り出した。
「大丈夫です、お気遣い無く……あの、」
「良いから」
手際良くリヒテンシュタインの指に絆創膏を貼るイギリスを見て、彼女は気難しい兄のことを思い出した。
彼は、兄に似ているような気がした。
一見冷たくて、偉そうで、ぶっきらぼうなように見えて、本当はとても優しくて、どこか可愛い。
「…ありがとうございます」
「これからは気を付けろよ」
お礼を言って、見上げた彼の顔が本当に優しくて綺麗だったから――だからつい、彼女は思っていることを彼に言ってしまった。
「イギリス様は、お兄様に似ていらっしゃいます」
「え?」
「普段は素っ気無いのに、本当はとても優しい――お兄様にそっくりですわ。だから私、イギリス様が大好きです」
そう言って無邪気に笑うリヒテンシュタインを見下ろすイギリスの顔に、先程までの優しさは無かった。
怒っているような悲しいような苦しいような、微妙な表情。
彼はたまにこういう表情をする時があって、その度にリヒテンシュタインは何だか落ち着かない気分になるのだった。
「…イギリス様?」
「あ、悪い…じゃあ、さっきの続きに戻るぞ」
機嫌を損ねてしまったのかとリヒテンシュタインは心配したが、その後のイギリスはまるでいつもと変わらなかった。
しかし、彼女の好きな、あの優しい表情になることは最後までなかった。
192恋の命日(前編3):2010/01/05(火) 01:24:59 ID:coNoWFHI
刺繍針をリヒテンシュタインの部屋に忘れてきてしまった事に気付いたのは、彼女が宿泊しているホテルを出て、しばらく経った後だった。
おそらく彼女は明日にはロンドンを発ってしまうだろうから、イギリスはすぐに刺繍針を取りに戻ることを決めた。
正直、彼女の顔はしばらく見たくなかったが、あの針は実はかなり高価なものなので――リヒテンシュタインに刺繍を教える時だけ使っている――背に腹は代えられなかった。
(イギリス様は、お兄様に似ていらっしゃいます)
先程から何度も心の中で反芻している言葉。
あの健気な少女の想いはまっすぐ兄に向けられていることは何よりも承知していた。
けれど。
(だから私、イギリス様が大好きです)
彼女の純粋な言葉に、こんなにも傷付いた自分がいる。
 
イギリスは誰かを愛し、そして愛された経験がほとんど無かった。
生まれてすぐ兄達から疎まれ、隣国からは憎まれ、唯一愛した弟は彼に銃を向けた。
現在は彼らとの関係はかなり改善されたが、それでも好んでイギリスと交流を持とうとする者はいなかった。
それが当たり前だった。
そんな彼に笑いかけてきた少女がいた。
嘘偽りのない、心からの優しい言葉をかけてきた。
それは本当に初めてのことで、孤独な彼にとってどれ程の救いになったかわからなかった。
会議が始まる前、もしくは終わった後のわずかな時間に、数少ない特技である刺繍を彼女に教える。
真剣に自分の手元を見つめる彼女。
一生懸命自分の真似をする姿に、思わず笑みが零れる。
そのささやかな時間の間、イギリスは幸せだった。
それだけで、彼は幸せだった。

イギリスは、自分のような者が誰かに愛されることを望むのは傲慢だと思っていた。
なのに、今自分は、彼女が兄しか見ていないことに傷付いている。
――いつから、リヒテンシュタインに愛されたいなどと思ってしまったのだろう。
193恋の命日(前編4):2010/01/05(火) 01:29:49 ID:coNoWFHI
リヒテンシュタインの部屋の前まで来たイギリスは、部屋の中から小さな声が聞こえてくるのに気付いた。
(…何だ?)
「…ん、んっ、あ…お兄様…んうっ」
ドアに耳を近付けると、それは確かにリヒテンシュタインの声であった。
しかし、イギリスの知っている彼女の声とはどこか違った。
苦しそうな、それでいて甘い響きの声。大好きな、兄を呼ぶ声。
一瞬、イギリスの頭に下品で最低な想像が浮かんだ。
しかしすぐに打ち消す。あの清純を絵に描いたようなリヒテンシュタインが、こんな場所でそんなことをするわけが無い。
きっと何かの病で苦しんでいるに違いない。苦痛で錯乱して、兄と離れていることを忘れているのかもしれない。だとしたら医者を呼ばなければ。
自分にそう言い聞かせながら、そっとイギリスはドアノブに手を伸ばした。
鍵は無用心にもかかっていなかったので、すんなりとドアが開いた。
イギリスはそのまま部屋に入り、中の光景を見て――目を見開いた。
 
そこには、ベッドの上で真っ赤に上気した顔で自慰に耽るリヒテンシュタインの姿があった。
194恋の命日(前編5):2010/01/05(火) 01:37:12 ID:coNoWFHI
「イギリス様…」
信じられない、といった顔でこちらを見るリヒテンシュタイン。
良くないとわかっていても、彼女から目を逸らすことはどうしても出来なかった。
「あ…ああ……ごめんなさい、ごめんなさい…」
自慰をしていた。あの、リヒテンシュタインが。可憐な細い声で兄の名前を呼びながら。
「お前…」
「っ……」
俯いた真っ赤な顔に潤んだ瞳。はだけた胸元。お世辞にも大きいとは言えない、申し訳程度に膨らんだ乳房が露わになっている。
捲りあがったワンピースの裾からは、陶器のように白く滑らかな肌をした太股が覗いていた。
そして、ふくらはぎまで下ろされた白い下着。
あられもないリヒテンシュタインの姿に、イギリスは下半身が熱くなるのを感じた。
「お願いします…どうか、お兄様には言わないで…でないと、でないと私…」
自分の恥ずかしい姿を隠そうともせず、リヒテンシュタインはイギリスに懇願した。
兄に、自分がしたはしたない行為を言わないように。兄の前では清らかな淑女でいられるように。
乙女の最も秘められた姿を男に見られたというのに、こんな時までリヒテンシュタインの頭の中は兄でいっぱいのようだった。

その時、どす黒い感情が自分を襲うのをイギリスは感じた。
――どうしてこいつは、
「どうか、兄には黙っていて下さいまし…何でも、何でもしますから…」
涙をほろほろと零しながら、同じ言葉を繰り返すリヒテンシュタイン。
繰り返せば繰り返すほど、イギリスの心は急速に冷えていった。
この少女の瞳に自分が映ることはなかった。今まで、彼女は自分を通して兄を見ていた。今は眼中にすら入っていないようだ。
当たり前のことだ。彼女はいつだって、兄のことしか考えていないから。
唯一の共通の趣味である刺繍も、実は兄に喜んでもらいたくて始めたということも知っている。
抉られるように痛んでいた心が、壊れる音を聞いた気がした。

「…脱げ」
「…え?」
「何でもするんだろ?スイスには黙っててやるから、脱げよ」
――ああ、もう心は壊れてしまった。自分が自分でなくなっていく。卑劣で最低な、獣以下の生き物になっていく。
195名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 01:49:04 ID:coNoWFHI
まずはここまで。
次からイギリス鬼畜モードに入ります。
初SSなのでまだまだ未熟ですが、暇潰し程度に読んで頂ければ幸いです。

※書き忘れてしまいましたが、前中後編全て、途中で視点がリヒから英に変わります。
196名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 23:09:39 ID:fOX5tDAZ
ベルギーわっふるわっふる
197名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 19:00:50 ID:H0TbPefn
俺の眉毛が増殖する前に、早く続きを頼む!
198名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 21:31:59 ID:jDDeme0V
眉毛のごとく黒くなるイギリスを期待してるゼー!

>>197
増毛じゃなくて増殖に吹いた
199名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 18:38:17 ID:/VlWomKK
よし、やっと規制解除されたぞ〜ってことで、投下

【メインCP】フランス×ハンガリー
【サブCP】オーストリア×ハンガリー
【傾向】ある意味寝取り?
【その他】少々遅くなったが、(一応)姫初めネタ。
ちょっと兄ちゃんが意地悪。
NGは『〜秘め初め〜』でお願いします。
200〜秘め始め(1/5)〜:2010/01/07(木) 18:39:46 ID:/VlWomKK
扉を開けると、何故かフランスがいた。
しばらく視線を宙にさ迷わせてから、勢い良く扉を閉め、
「ちょっ、ハンガリーちゃん、それはひどいんじゃないかな」
閉まる扉を手で押さえ、甘い笑顔を浮かべてくる彼に、彼女は満面の笑みを返す。
「とっとと消えて」
笑ってはいるが、凍りつくような恐ろしい声。
そして、どこから出るのか不思議なほどの力で、ドアを閉じ始める。

数分間、その攻防が続き、ふと彼女がある事に気がついた。
「そういえば、オーストリアさんは? ま、まさか美味しく頂いちゃったとか。ハァハァハァ」
よからぬ妄想を繰り広げ始めた彼女と、呆れ顔の彼。
彼は軽くため息をつくと、触りごたえの良い亜麻色の髪を一房とり、軽く口付ける。
「俺は野郎は興味は……美しいは性戯……じゃなくて正義だけれども、
こんな可愛い女の子を前にして、オートリアを食えるわけねーだろ」
耳元にかかる彼の吐息に、頬が熱くなるのを感じたが、どうにか表情に出さないようにした。
さすがは愛の国のフランス。さり気無い仕草ですら、色気を感じてしまう。
だけれども、ここで流されてはいけない。
彼のペースに飲まれたら、ひどい目に合うこと間違いないのだから。
にこにこと微笑んでいる彼とは対称的に、彼女の頬は引きつっていた、
しばし、彼の顔を見つめ……大きなため息を一つ。
「あなたの事ははっきり言って嫌いですが、オーストリアさんの為です。
ところで、オーストリアさんは?」
「そこでぶっ倒れてる」
間髪いれず答えてくるフランスの視線を追い……動きが止まった。
愛おしいオーストリアが床に倒れこんでいたから。
熱くなった頬が急激に冷め、今度は青ざめた。
慌てて彼の元に駆け寄る。
「オーストリアさん! どうしたんですか!」
抱き起こし……彼を取り巻くアルコールの香りに眉を潜めた。
ほんのりと赤くなった頬。軽く開いた胸元からは、妙な色気が放たれており。
「もしかして……」
「ああ。新年だから美味しいワイン持ってきてやったんだけれども……どうも飲みすぎたようだな」
『アルコールが強いワインをあえて持ってきたんだけど』という呟きは、心の中だけで秘めておいた。
「オーストリアが目覚めるまで、俺達も楽しもうよ。なっ」
さり気無く腰に手を回し……フランスの脳天にフライパンが落ちてきた。
もちろん、ハンガリー愛用のフライパンである。
頭を抱え、涙目になっているフランスはおいといて、彼女はオーストリアをしばらく見つめ続けていた。
息が荒くなり、少々目つきが怖くなっている事は言うまでもない。
「こんな無防備でハァハァハァ。これは襲ってくれといっているんですよね」
暴走寸前のハンガリー。

フランスは痛む頭を撫でながら、ふぅと長く息を吐く。
「俺の目の前でオースリアといちゃいちゃは辞めてくれな。
ああ、そうだ。ハンガリーちゃん、これ新年のプレゼントだ。受け取ってくれ」
投げられた袋を反射的に受け取り……良い音を立て、オーストリアの頭が床と衝突した。
しかし、その衝撃にも目覚める事無く、安らかな寝息を立てる貴族に、ほっと安堵のため息をついた。
そして袋を怪訝そうに開き、顔をほころばせた。
中には華やかなドレスが一着。派手すぎず、地味すぎず、品の良い美しさをもつドレス。
「これは……?」
「どうせオーストリアはケチ……っと、節制してるだろ。
ハンガリーちゃんは綺麗なんだから、こういうドレスが似合うだろうなっておもったわけさ」
ウインクを一つ。
こういう女性に律儀な所は尊敬はする。
だが、何か裏があるのではと少しフランスを睨んでみたが、手の中のドレスが気になってしょうがない。
シンプルで上品なのは貰ったこともある。しかし、ここまで艶やかなドレスは初めてだから。
「……えっと、少し席外しますね」
浮き足立ちそうになるのをどうにか押さえ、ハンガリーは部屋の奥に消えていった。
途中、フランスがついてこない事を確認しながら。
一人残ったフランスは――泥酔したオーストリアもいるにはいるが――深い笑みをかみ殺し、ワインを傾ける。
紅い液体に映る彼の瞳には、熱い炎が宿っていた。
201〜秘め始め(2/5)〜:2010/01/07(木) 18:40:20 ID:/VlWomKK
「おおっ、やっぱり予想通り似合うね」
ドレスを身にまとったハンガリーが姿を現すと、フランスは拍手喝采で出迎えた。
照れで頬が赤く染まる彼女にそっと手を差し出し、席へと誘う。
最初は警戒していたハンガリーだったが、非常に紳士的に振舞うフランスに毒を抜かれたのか、
楽しそうに彼と話し始めていた。
様々な話。時折昔話も交え、その時間はしばらくつづいた。
フランスの持ってきたワインが次々と空になる。
差し出される度に、ワインの説明をしてくれるので話題に欠く事はない。

どれくらいたった頃だろうか。
不意にフランスが席を立った。部屋の片隅にあるレコードに手を伸ばすと、スイッチを入れた。
部屋の中に響き渡る軽やかなワルツが流れ始めた。
あっけにとられる彼女に手を差し伸べてくる。
「プリンセス、ダンスを」
素敵なドレス、ほろ酔い気分、そしてこの雰囲気で彼の誘いを断れるはずも無い。
少し躊躇したが、小さく息を吐き、肩の力を抜く。
「それじゃあ少しだけ」
彼の手をとり、颯爽と立ち上がる。
音楽に合わせ回ると、ドレスの裾がふわりと風になびく。
時折、オーストリアとも踊りもしたが、やはり女性のリードに慣れているフランスだけあって、かなり踊りやすかった。
「Vous etes beau♪ やはりハンガリーちゃんは素敵だね」
さり気無く腰に手を回してきたが、今度は抵抗はしない。
ダンスの途中だからというのもあったが、何故か彼の腕が妙に魅力的で。
顔が火照る。身体中に熱が篭る。膝が震える。そして徐々に息が荒くなる。

「あれ? ハンガリーちゃん具合悪そうだね」
動きを止め、彼女の頬に手を当ててきた。
彼に触れられた頬が妙に熱い。
ここでやっと気がついた。この身体の熱さの原因を。
それにフランスも気がついたのか、にっこりと微笑んだ。しっかりと彼女の腰を押さえつけたまま。
「お酒飲んだ後、急激な運動は避けたほうがいいんだよな。ま、遅いか」
すでに足腰が立たない状況に陥っている彼女を抱き寄せ、唇を重ねた。
突然の行為に最初は何が起こったのか理解できなかったのだが、彼の舌が進入してきた頃にやっと理解した。
必死に彼から離れようと胸を拳で叩くが、酒が回ったせいだろう。力が入らない。
それどころか、彼が与えてくる刺激と酒のせいで、一人ではまともに立っていられない。
唇から送られてくる快楽に、意識が遠くなっていく。

このまま流されてもいいかと少しだけ心が揺らいだ時。
「……うぅ……ん」
部屋の片隅に転がっているオーストリアのうめき声で目が覚めた。
そう、ここには愛するオーストリアがいるのだ。なのに、こんな男に唇を奪われてしまうとは。
「たくっ、そんな目で見なくたっていいじゃん。
お兄さんとたっぷり楽しもうよ」
唇から離れた途端に出てきたのは、緊張感の欠片もないそんな言葉で。
「馬鹿! 早く離れなさい! ……んぐっ」
罵声の一つでも浴びせようとしたのだが、すぐに再び唇をふさがれた。
無理やり唇をこじ開けられ、何か液体を注ぎ込まれた。
上質のワインの味。しかし、口の中がかなり熱い。
喉を鳴らし、口の中のワインを飲み込んだのを確認すると、彼は唇を解放した。
一度、腰に回した腕を離してみたが、すでに全身にアルコールが回ってしまった彼女は一人で立っている事はできず、
すぐに彼の胸に倒れこんでしまった。
202〜秘め始め(3/5)〜:2010/01/07(木) 18:41:09 ID:/VlWomKK
「ははっ、結構お酒弱いんだね。それじゃ、頂きます♪」
彼に抱きかかえられるが、もう抵抗する力は残っていない。それでもやっと手を彼の頬に向かって振りかざし。
「はい、到着。ってことで……」
手のひらが彼の頬に届くことはなかった。ソファーに優しく下ろされ、振りかざした手にキスが降って来た。
酒のせいで敏感になってしまった肌には、そのキスだけで十分だ。
頭を駆け巡る刺激に、甘い声が唇から漏れてしまった。
「可愛いな。もっと可愛い声聞かせてくれるよな」
「誰が……あんた何かにぃ……うぅん」

口では抵抗して見せても、体はすでに準備はできていた。
熱く火照る身体。本当ならばすぐにでも抱いて欲しいぐらいなのに。
新年を向かえ、数々の行事でハンガリーもオーストリアも忙しかった。
だから、しばらく行為を致していないわけで。
今宵こそはと気合をいれてきたはずなのに。

胸元のドレスがずらされ、スカートもめくられる。
肌に触れられるたびに熱い吐息が漏れる。潤んだ瞳で彼を睨みつけた。
「おっ、上品なブラだね。下もおそろいで……もしかして今日ヤるつもりだったのかな」
先ほどとは打って変わり、いつもの変態なフランスの態度に、腹が立ってくる。
それ以上に、彼の手の動きに下半身が熱くなってくる自分が腹ただしい。
乱暴にブラを外され……と覚悟していたのだが、意外に優しい手つきでブラをずらされた。
腐っても愛の国の男というわけか。
露になった胸の突起が空気にさらされる。つんと立った突起に軽く口付けを一つ。
念入りに先端を指で弄り、唇で挟む。
その間に、もう一つの手はスカートの中に進入しており、清楚な下着の上から執拗に指でなぞり揚げる。
思考が蕩けてくる。指先の動きに意識が集中してしまう。
押さえていた声が少しずつ部屋の中に響き渡り。

「おや、こんなに濡れて……オーストリアがいるのに感じてるのか」
耳元でささやかれる悪魔のような声に、一瞬だけ現実に引き戻された。
片隅で眠り続けるオーストリアの姿。
いつ彼が起きてしまうかわからないのに。
「やめなさ……あぁぁっ、やぁっ、そんな吸っちゃやぁ」

押さえようとしても、逆に声が出てしまう。
抵抗しようとしても、逆に胸に吸い付くフランスの頭を腕で抱き寄せてしまう。
もっと刺激が欲しいから。

「オーストリアの野郎、こんな可愛い声毎晩聞いているのか。ちくしょう、ずるいぞ」
非常に楽しそうに彼女の唇を胸を、そして下半身を攻め続ける。
甘い声が出れば、そのポイントを的確に掴み、更なる刺激を与える。
その動きに翻弄されつづける彼女。
「や、止めて……そこは! ふぁ、もっと指で……はぅ」
徐々に快楽を享受する声が多くなってくる。
とろりとした瞳はすでにフランスしか見えておらず、大きくめくられたスカートの下はソファーまで濡らすほどに感じていた。

それなのに。

「いいねぇ。その相反する感情。最高に美しいよ。ハンガリーちゃん」
本当に欲しい場所は下着の上からの刺激のみ。
ぷっくりと腫れた豆は痛々しく主張を繰り返しているのに。それにすら直接触ってくれようとしない。
このまま快楽に飲まれてしまえれば気持ちよいのに。
絶頂を迎える寸前で指が動きを止める。
身体の火照りが収まった頃、再び彼の手はなぞり始め。
じれったさに自ら慰めようと手を動かそうとするが、腕を押さえつけられる。
203〜秘め始め(4/5)〜:2010/01/07(木) 18:42:29 ID:/VlWomKK
それが何度繰り返されただろうか。
耳元に息を吹きかけられ、大きく身体を震わせた。
「そろそろオーストリアも起きる頃じゃないか? そろそろおしまいにするか」
彼女の体から降りる。やっと解放されたはずなのに、うかない表情を見せる彼女に、彼は深い笑みを浮かべた。
「なんだい? 言いたい事があるんだったら言ってごらん。
だけど、おにーさん頭悪いから、具体的に言ってくれないとこのまま帰っちゃうからね」
もぞもぞと身体を動かす彼女。何かを口に出そうとし、すぐに飲み込んだ。
ちらりと眠りこけるオーストリアの姿を確認し、こくりと唾を飲み込む。
そして俯いて、頬を赤らめた。
「……もっとください」
「何を?」
とぼけた顔をするフランスをきっと睨みつける。
「あんたのお……おちんちんを入れろっていってるの! 馬鹿!」
感情に任せて大声になってしまい、慌てて口を手で塞ぎ、もう一度オーストリアを確認した。
まだ安らかな寝息を立てている。ほっと安堵のため息をつき。
「どこにいれればいいのかな? しっかりとそこ見せてくれるとわかるんたぜけどな」
卑下た笑いを浮かべる男の頬を殴りつけたい衝動に襲われもしたが、身体の熱には勝てそうに無い。
下着のリボンを解き、とろりと蜜を溢れさせる花弁をさらけ出した。
「ここに入れろっていってんのよ!」
いつもは強気な女性が泣きそうな瞳で大事な所を露にする姿。
そんな姿はかなり魅力的で。
「やっと素直になったな。じゃ、いただきまーす♪」
魅惑の腰を引き寄せ、膝の上へと誘う。
すでに熱くそそり立った男性器を取り出し、花弁に数回擦り付ける。
蜜を十分に絡ませてから、ゆっくりと進入させ。
「やっ! 入ってくるぅっ! んんっ! ああっ」
身をよじらせ、体中を走りめぐる快楽を素直に受け止める。
すっかりと収まってしまうと、大きく息を吐き、彼女の首もとにキスを一つ。
「やめ! そこつけちゃだ……んっ」
抵抗はしてみたのだが、すでに遅い。首元にしっかりと残された紅い痕。
「馬鹿っ! フランスの馬鹿! んっあっ! そんなゆすっちゃ嫌ぁっ!」
下から突き上げる感触に、甘い声が響き渡った。
もうこの快楽におぼれてしまおうと目をつぶろうとした瞬間、眠っていたはずのオーストリアと目が合った。

冷水をかけられたかのように背筋が冷たくなった。
慌てて自らの状況を確認する。
半分胸ははだけていたが、オーストリアの位置からはフランスの腕が障害となって見えないだろう。
結合部分は……長いスカートによって隠されている。しかし……
「オーストリアさん、違うんです! これはフランスが!」
「……フランス……またセクハラですか……後で覚悟しておきなさ……」
言い訳をする間もなく、再びオーストラリアの瞳は閉ざされ、深い眠りに落ちた。
セクハラと思ってくれた事に、安堵のため息をつき。
「よし、んじゃ再開だ。たっぷり突いてやるから」
繋がったまま抱え起こされ、机に手を突かされる。
大きくスカートをめくりあげ、腰を掴まれた。
「はぁ……後ろからはい……んっ! ああっ」
激しく後ろから突かれ、もう思考回路は閉ざされてしまった。
ただ、体中を襲う快楽に甘い声を上げ続け。

「そういえば、姫初めって知ってるか? 日本とこで年の初めにやるエッチの事言うなんだけど」
深く腰を押し付けられ、耳元でささやかれる。
「プリンセスハンガリー、今年初めてのエッチは気持ちいいかい?」
悪魔のささやきの声。
それなのに抵抗できやしない。
フランスの手によって、愛する者の傍らで何度も絶頂を迎えさせられ。
女の匂いが漂う部屋の中、男女の交わりは日が変わってからも繰り広げられる。
それでも、そんな事は露知らず、幸せそうに眠るオーストリア。
「やぁっ! またイっちゃ……んんんんっ!」
大きく身体を震わせるハンガリーを抱きしめると、頬にキスを一つ。
ちらりと眠り続けるオーストリアを見つめ、勝利の笑みを浮かべたのだった。
204〜秘め始め(5/5)〜:2010/01/07(木) 18:43:18 ID:/VlWomKK
「えっと、その、こんな夜も更けてしまった事ですし、また明日ということで」
「ダメです。オーストリアさんも溜まっているでしょう。だから私が処理してあげます」
彼の前に跪き、まだ大きくなっていない陰茎を愛おしそうに頬張るハンガリー。
いつも以上に丁寧に竿を舐め、吸い上げる。
時折、ちらりと上目遣いで彼の表情を確認し。
「そういえば……その首筋はどうしたんですか?」
長い髪からちらりと見えた首筋の絆創膏を見つけ、首をかしげた。
慌てて手で隠すと、少しだけ瞳を逸らし
「えっとその……虫刺されです。気にしないでください」
少々不自然さを感じもしたが、愛する彼女が自分に嘘をつくはずもないと考え直し、優しく頭を撫でてあげた。
そして、再び彼女の舌の感触に意識を集中し……

――ごめんなさい。大きな虫に刺されました。フランスという馬鹿虫に――

ハンガリーは心の中で謝罪し、口の中の陰茎を強く吸い上げた。
びくりと反応を見せ、口の中に生暖かい液体が吐き出された。
いつもよりかなり濃い味。一滴も零さぬよう、口元を押さえ、こくりと飲み込む。
陰茎の周りに残った精液まで残さないように丁寧に舐めあげ。
「もう一度どうぞ。今夜はたっぷり飲みたい気分なんです」
罪悪感と酒の影響の頭痛をどうにか隠し、もう一度彼のモノを頬張り……

――明日はフランスの家にお礼参りいかないとね。そりゃもうたっぷりと――

少しだけ昔のやんちゃが戻った表情で、彼女は微笑んだのだった。
205名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 18:45:04 ID:/VlWomKK
以上。
本当は着物で『お代官様あ〜れぇ』やりたかったのだが、
アレって本当は着物ではかなりやりにくいらしいので。
必然的に洋風姫初めになった。
206名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 23:11:01 ID:Zi59hpPI
エロい兄ちゃんに我慢できないハンガリ−美味しすぎます!GJです!
207名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 01:12:40 ID:fhmzo/rm
GJ!
新鮮な組み合わせでいいな。
208名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 20:00:50 ID:sYfbNO5Y
本家にセクシーサンタハンガリーが…
しかも兄ちゃん提案
まっさきに>>205思い出したわw予言者乙
209名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 20:50:15 ID:YIzUcNrF
スイスとリヒテンは何のプレイだあれは
210名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:00:08 ID:2Z+rz8HI
ひまさんここの住人の願い叶え過ぎだろ!

リヒとベトナムのミニスカサンタにハンガリーのセクシーサンタに
ウク姉ちゃんのゴムまり仕込んだのかのようなな乳といい…

けしからんいえもっとやってお願い。
あとセーシェルとベラきたらコンプか?
211名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:47:55 ID:zBXHgJiu
ベラはいるじゃないか、ウクの背後に…w
だがピンでちゃんとサンタコスのベラ見たいな
セーシェルの小麦色肌サンタとかも新鮮でいい
212名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 21:59:43 ID:YIzUcNrF
とか言ってるうちに来たw
213名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 02:23:28 ID:BHDYkOjf
【メインCP】オーストリア×ハンガリー
【傾向】史実要素を含みます。暗い。微エロです。
【その他】実在の人物(王妃エリザベート)について触れているので、
苦手な方、思い入れのある方はご注意ください。
二重帝国時代の二人です。ラブラブではないかな?
NGは「エリザベートは死んでしまったのに」です。
214エリザベートは死んでしまったのに:2010/01/09(土) 02:28:36 ID:BHDYkOjf
1234567890123456789012345678901234567890
うすら青い夏の夜。高く引っかかっているような月の照る夜。わたしとオーストリアさんは
わたしの家にいた。結婚してからは、普段はオーストリアさんのお家にいることが
多いから、この家に二人で揃うことは珍しかった。それに、オーストリアさんはあまり
私の国が好きではないようなのだ。彼のかつての女主人と同じように。

せっかくだからと敷いた絹のシーツはくしゃくしゃに乱れて、
窓を閉め切っているので二人とも汗だくで、それでも私たちは抱き合っていた。
触れた肌の温度と自分の中にうずめられているものの熱さに、くらくらしてしまう。
オーストリアさんの肌からは、獣じみた、男の人のにおいがしている。
華美ではないにせよきちん身なりを整えているオーストリアさんは、いつもいい匂いがする。
なのに、今は。わたしは面白くなって、わざとその首やら胸やらに鼻を押し付けて
大きく呼吸した。
「ハンガリー」
たしなめるように、オーストリアさんが低くつぶやいた。わたしが上目遣いに顔色を伺うと、
オーストリアさんは何か言いたげな顔をしたけれども、すぐにわたしをゆすり始めた。
「あぁ、んっ!やっ、アっ、きもちいです…っ!オーストリアさっ、ァ、きもちいいですぅ……!!」
媚びるように声を上げ、わたしは両腕をオーストリアさんの首に絡めた。
だけど、オーストリアさんは何も言わなかった。何も言わずに、わたしの唇をふさいで
激しく体を打ち付けてきた。何やってるんだろう、とわたしは一瞬だけ我に返り、
でもすぐにその熱と快楽におぼれた。そうでもしていないと、気が触れてしまいそうだった。
だって、シシィが死んでしまったのだ。わたしの、きれいで優しいシシィが死んでしまった。
215エリザベートは死んでしまったのに:2010/01/09(土) 02:31:21 ID:BHDYkOjf
妥協という名の婚姻が執り行われ、わたしとわたしの国は新しい国王夫妻を迎えることになった。
とても現実のものとは思えないくらいに美しい女王様は、わたしの国をいたく気に入ってくれていた。
ハンガリーでの戴冠式の日、女王様はわたしに白いドレスを送ってくれた。
あなたにとっては結婚式も同然なんだから、そう囁いてエーデルワイスの花を髪に挿してくれた。
わたしはもう天にも昇る気持ちで、いそいそと広間に移動した。

私の夫となるオーストリアさんは、いつものように静かな佇まいで、女王様のそばに立っていた。
ドレスを褒めてほしくて駆け寄ると、オーストリアさんは苦虫を噛み潰したような顔になった。
純白のドレス姿の私は、明らかに浮いていた。当たり前だ。これから執り行われるのは
私の結婚式なんかじゃないし、オーストリアさんにとってわたしは長らく女中として
使ってきただけの女だ。それが花嫁みたいに振舞うだなんて、
彼にとってはありえないことなのだろう。案の定、オーストリアさんの国の人々は、
わたしの姿を見て笑ったり、あからさまにいやな顔をしたりしていた。
 
そして予期されていた通り、わたしたちの夫婦生活は滑稽としか言いようがなかった。
戴冠式のあった夜、用意しておいた二人のベッドに一緒に入ったものの、
わたしもオーストリアさんもひどく居心地の悪い思いをしてしまった。
初夜だからと気を利かせて敷いてくれたらしい絹のシーツの感触に、
わたしは余計にいたたまれなくなった。
「なんだか、いつもと変わりませんね」
沈黙に耐えかねてそういってみると、オーストリアさんはため息交じりに答えた。
「いつもとは違います。今日から、あなたは私の妻なのですから」
216エリザベートは死んでしまったのに:2010/01/09(土) 02:33:46 ID:BHDYkOjf
オーストリアさんの家に同居してすぐ、わたしはオーストリアさんに犯された。
あの頃、わたしは手の付けられないほどのじゃじゃ馬だったから、わたしを従わせるのに
それが一番だと思っていたのだろう。そしてそれはその通りで、初めての痛みやらなにやらで、
わたしはすっかりおとなしく、従順になった。言われたことは何でもしたし、
彼に気に入られるよう努めた。髪を伸ばし、女らしい服を着て、言葉遣いを直し、音楽を勉強した。
そこまでして、ようやく優しくしてもらえるようになった。

時折、閨の中で考えた。長らく暮らしたトルコの家を出る前の晩、トルコは眠っている
わたしの枕辺で泣いた。可愛そうに、オーストリアはお前に何をするのだろう。
わたしは眠ったふりをしながら、トルコの啜り泣きを聞いていた。あれはもしかして、
オーストリアさんに犯されたり意地悪されたり、あるいはそういったことに慣れて
自分から足を開いて喜んでいるわたしに対する哀れみだったのかしら。

妻になったわたしを、オーストリアさんは丁寧に扱った。白い絹の夜着を丁寧に脱がし、
壊れ物に触れるみたいなやり方でわたしを抱いた。
いつもみたいに、縛ったり、乱暴にしたりはしなかった。なんだか物足りなく思い、
そう思った自分に赤面した。もうわたしは召使なんかじゃないのに。
217エリザベートは死んでしまったのに:2010/01/09(土) 02:36:12 ID:BHDYkOjf
女王様はわたしにとても優しくしてくれた。何かと理由を付けては、わたしの国で過ごしていた。
ここにいると落ち着くの。そういって、お花みたいに綺麗に笑った。
戴冠式から程なくして、女王様はわたしにシシィと呼んでほしいと言ってくれた。
だから、彼女はシシィになった。

シシィとわたしが仲良くするのを、オーストリアさんはあまりよく思っていないようだった。
そもそも、オーストリアさんとシシィはあまり気が合わないように思えた。
倹約課のオーストリアさんに比べ、シシィはお金を使うのが大好きだったから。
しょっちゅう旅行に出かけ、ウィーンにはあまり寄り付かなかった。そういうところも、
オーストリアさんは気に食わなかったのかもしれない。

それでも、わたしはシシィが大好きだった。シシィが幸せなら、いくらでもハンガリーに
いればいいと思っていた。シシィが元気で、シシィが笑ってくれるなら、それでよかった。

シシィが最後の旅に出たのは、晩夏のことだった。もう十年も着続けている黒い喪服で、
やつれた顔で、それでも行って来るわねとわたしに抱きついて笑った。
だからわたしもいつものように、いってらっしゃいと告げた。
そして、それきりだった。

シシィの遺体は旅先からウィーンに戻ってきた。わたしとオーストリアさんは、
呆然とその姿を見つめた。棺の中のシシィは、依然として美しかった。
記憶の中の、優しい、きれいなシシィとなんら変わりなかった。
218エリザベートは死んでしまったのに:2010/01/09(土) 02:37:52 ID:BHDYkOjf
葬儀に出席した後、オーストリアさんがわたしの家に行きたいと言った。
ウィーンは混乱しているから、静かな場所に行きたいと。
わたしの家が静かだとは到底思えなかったけれど、わたしはうなずいた。

家に着いてから程なくして、乱暴に抱きすくめられて噛み付くようなキスをされた。
膝がふるえて腰が砕けたところをひょいと抱き上げられ、寝室に運ばれた。
オーストリアさんが来たからとお願いして敷いてもらった絹のシーツに、乱暴に投げ出された。
手荒い扱いは、結婚して以来、初めての事だった。痛いくらいの愛撫やきつい刺激に、
わたしは嫌がるどころか大喜びしてしまった。少なくとも、体は悦んでいた。
肌はあわ立ち腰はくねり、嬌声がひっきりなしに喉からこぼれた。
そうして快楽におぼれ、シシィの死を忘れようとした。一時的な逃げでしかないのは知っている。
でも、そうでもしていないと心が壊れてしまいそうだった。
219エリザベートは死んでしまったのに:2010/01/09(土) 02:40:52 ID:BHDYkOjf
「……確かに、あの子はわがままでした。いけないことも、間違ったこともたくさんしました。
でも、殺されていい理由なんて一つもなかった……」

激しいセックスの後で、わたしをきつく抱いたまま、オーストリアさんがつぶやいた。
声が濡れているように思えて彼の顔を覗き込むと、レンズを通さないすみれ色の瞳が潤んでいた。
あぁ、この人もわたしと同じようにシシィが好きだったんだ。
そう思った瞬間、わたしは壊れたように泣きはじめた。わぁわぁ声を上げて、激しく泣き叫んだ。
オーストリアさんは何も言わず、わたしをただぎゅうぎゅう抱きしめた。

ずいぶん長い時間がたって、窓からは白っぽい朝日が差し込み始めた。
私は泣きつかれ、眠ることも動くことも出来ずにオーストリアさんの腕の中にいた。
オーストリアさんも消耗しきった様子で、ぐったりとわたしの髪に顔をうずめていた。
互いの息遣いを聞きながら、私たちはただただぼんやりしていた。

それからさらに時間がたって、ようやくオーストリアさんがわたしの顔を見た。
暗く落ち窪んだ目が、それでもわたしをみて細められた。わたしはまぶたを閉じ、彼に口付けた。
欲を一切含まない、労りのキス。額にほほにと慰めるように触れると、オーストリアさんも
わたしの顔中にキスの雨を降らしてくれた。

「なんだか、ようやくあなたと夫婦になれた気がします……」
わたしの頬を綺麗な手で挟み込んで、オーストリアさんが微笑んだ。
私も微笑み返し、そしてキスを交わした。
幸福だと思う反面、言いようのない不安をわたしは感じて、再び泣き出したくなってしまった。

だって、もう、エリザベートは死んでしまったのだ。
220名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 02:45:54 ID:BHDYkOjf
以上です。乾いた感じの姐さんが書きたかったんだ。

初投稿なので何かしら違反していたらごめんなさい。
一番最初の数字軍は入力ミスなので気にしないでください。
221名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 04:15:03 ID:lDhcnrBk
GJ!涙が出た。こういう二重帝国時代もいいな
>彼のかつての女主人
ゾフィ大公妃かと思ったが、もしかしてテレジア様?
222名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 08:04:20 ID:0IE49LaH
休みなのに目が覚めたんで覗いてみたら、これはなんという俺得
二重帝国時代はまさに「うたかた」なイメージだから
こういうのを待っていたGJ

>>221
ハンガリー嫌いっていう意味合いで取ったら
親スラブ派のゾフィで合ってると思う
「宮中に男は一人」って言われたほど、権勢を誇った人
けど「女主人」だからテレジア様か
223名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 00:17:03 ID:HAhmZvGV
GJ!
こういうのもたまに読みたくなるんだよ
224名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 00:37:16 ID:SLTh1bGy
GJ!

どことな客観的で何かを満たされてないハンガリーさんが来た。
いいもん読ませて頂きました!GJ!
225名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 19:05:42 ID:u8pH6Th4
遅くなってすみません。
「恋の命日」中編です。
前編は>>190-194です。
226恋の命日(中編1):2010/01/10(日) 19:10:25 ID:u8pH6Th4
今イギリスは、何と言ったのだろう。
脱げ?服を脱げと言ったのだろうか。まさか。
「おい、聞こえないのか?着ている物全部脱げ」
「なっ…」
聞き間違いではなかった。
男に自慰を見られるという恥辱に混乱していたリヒテンシュタインの頭が、警鐘を鳴らす。
この人は危険だ――。
逃げなければ。でもどうやって?
イギリスはドア側にいる。窓から?いや、ここは4階だ。飛び降りられる高さではない。
「手伝ってやるよ」
「!!」
必死に逃げ道を模索していたリヒテンシュタインに、歪んだ笑みを浮かべながらイギリスがゆっくりと近付いて来た。
「あ…いや…」恐怖で声が出ない。体が動かない。
「そんな怯えんなよ…もう半分脱いでるようなもんじゃねえか」
イギリスがベッドの上に乗り、リヒテンシュタインのワンピースに手を伸ばす。
弾かれたように彼女は叫んだ。
「いやぁっ、やめて下さい!誰か、お兄様、助けて!!」
次の瞬間、イギリスの平手が飛んだ。
強い力ではなかったが、殴られた衝撃にリヒテンシュタインは目を見開く。
「…俺は良いんだぜ?スイスに全部ばらしても。
 お前がホテルで兄貴の名前呼びながらオナるような淫乱だって。
 ただ、お兄様はそんなお前をどう思うかなぁ…?」
「…!!」
「お前次第だよ、リヒテンシュタイン。
 どうしても嫌だっつうなら、俺は何もしない。お前の本性がスイスに知られるだけだ。
 それが耐えられないなら――まぁ、大人しくしてろよ」
リヒテンシュタインに選択肢は無かった。
彼女は、本当にこの下劣な男が自分の知っているイギリスなのかと考えた。
しかし、彼の暗い笑みに答えは無かった。
227恋の命日(中編2):2010/01/10(日) 19:20:32 ID:u8pH6Th4
リヒテンシュタインは生まれて初めて、全裸を異性の前に曝していた。
あまりの恥ずかしさに、消えてしまいたかった。スイスに嫌われたくないという強い想いだけが、彼女を支えていた。
ごくり、とイギリスが唾を飲み込む音が聞こえ、更に彼女の恥辱を煽ぐ。
イギリスの手が、リヒテンシュタインの小さな胸に伸びてきた。大きな手が乳房を包み込む。
びくりと震える体。
優しく揉みしだくと、小さな喘ぎ声が漏れる。その声に気を良くしたイギリスは、今度は力を込めて彼女の胸を揉んだ。
「…ふっ、ふぅっ…あ、いやぁ…」
「はっ…こんなに小さいと、かえって揉み辛えよ」
密かに気にしていた事を揶揄され、リヒテンシュタインの顔が赤くなる。
イギリスは、その様子を楽しみながら薄桃色の乳首を指でつまみ、舌を這わせた。彼女の体がびくん、と跳ねる。
もう片方の乳首も指で転がしながら、そのまま赤子の様に吸い付いた。
「ああっ…やめてぇ…」
いやいやと首を振って哀願するが、イギリスは構わず吸い続ける。
チュウ、チュウとわざと卑しい音を立てて吸うと、リヒテンシュタインの固く閉じた瞳から涙が溢れた。
それを見たイギリスは、今度は乳首を舌の先で転がすように愛撫する。すると切ない快楽がリヒテンシュタインの体に走った。
(いや…何、これ…)
「気持ち良いか?リヒテンシュタイン。乳首が立ってきたぜ」
「気持ち良いわけ…ありませんっ」
「へえ?じゃあこれはどういうことなんだ?」
彼女の秘所に触れる。そこはすでにとろとろと蜜を零していた。
「ああっ、いやぁ…触らないで下さい…」
「嫌じゃねーだろ。こんなにぐちょぐちょにして、本当は気持ち良いんだろ?」
「お願い…やめて…」
聞きたくない、と耳を塞ごうとするリヒテンシュタイン。しかししっかりと手を捕まれ、それは叶わなかった。
「よく聞けよ」
イギリスは指を一本、彼女の蜜壺に差し込んだ。あまり痛みは無かったが、異物感に彼女の顔が歪む。
ゆっくりと指を動かすと、くちゅくちゅと恥ずかしい音がして、リヒテンシュタインの口から喘ぎ声が漏れた。
「好きでもない男に辱められて感じてんだよ、お前は。それともお兄様にされてる妄想でもしてたか?」
お兄様、という言葉にリヒテンシュタインは我に返った。
イギリスの愛撫に感じてしまった自分はまるで兄を裏切っている様な罪悪感に駆られた。
そこにイギリスは冷酷に追い討ちをかける。
「それにしても、淑女で通っているリヒテンシュタインがこんな淫乱女だったとはな。
 あの潔癖なスイスが知ったらお前…どうなるんだろうなぁ」
「ああ…そんなこと、言わないで下さい…」
初めて男に体を自由にされて、何も感じない少女がどこにいるだろうか。リヒテンシュタインの反応は、極めて自然な生理現象だった。
しかし、彼女は経験が無い故にイギリスの言葉を鵜呑みにし、自分の体が淫らなものだと思い込む。
――兄に知られたら、絶対に軽蔑されてしまう。いや、もう自分には彼の妹を名乗る資格など無いだろうか。
「俺と一緒に堕ちようぜ…リヒテンシュタイン」
リヒテンシュタインはまだ信じられなかった。これが、あの優しいイギリスの本性なのだろうか。
確かに彼の他国からの評判は良くなかった。あまり近付かない方が良いとも言われた。
しかし彼はただ不器用なだけで、周りが彼の優しさに気付いていないだけなのだと思っていた。それなのに。
絶望の中で、リヒテンシュタインはイギリスの顔を正面から見た。どこか狂気を孕んだ、歪んだ表情。
やはり彼女の知っているイギリスでは無い様な気がしたが、涙で霞んでよくわからなかった。
228恋の命日(中編3):2010/01/10(日) 19:24:29 ID:u8pH6Th4
イギリスは、涙を溜めながら自分の顔を見つめるリヒテンシュタインを静かに見下ろした。
彼女はまだ現実が受け入れられないのだろう。
自分は彼女の前では常に紳士だった。現に今日も、会いたいと言われればこうやって彼女が泊まるホテルまで出向いた。
けれど、どんなに優しくしてもリヒテンシュタインの想いが自分に向くことは無いのだ。
心が手に入らないならば、せめて体だけは自分のものにしたい。
その思考を異常だと思う程の理性は、イギリスには残っていなかった。
「おらっ、足開け。全部見てやるよ!」
「いやあっ、やめて!見ないでぇ!」
リヒテンシュタインの両足をしっかりと掴み、無理やりに開かせる。彼女は必死に抵抗したが、力の差は歴然だった。
「へぇ、すげぇな…」
「見ないで…見ないで下さい…」
陰毛も生え揃ってない、リヒテンシュタインの秘所が露わになる。
男を知らないその部分は、蜜壺から溢れた愛液ですでにぐっしょりと濡れていた。
今まで娼婦の商売道具としてのそこしか見た事の無いイギリスは、異様な興奮を覚えた。
「はは…お前の恥ずかしい部分、丸見えだな」
あまりの仕打ちに、もうリヒテンシュタインは言葉を発することが出来ず、ただ嗚咽を漏らしていた。
イギリスは本能の赴くまま、彼女の秘裂に口を付ける。
「ひっ…あああっ!」
リヒテンシュタインから今まで一番大きな声が上がった。
その声に更に劣情をそそられたイギリスは、ひたすら溢れる蜜を吸う。
「あっ、あっ…ああっ!」
陰核を舌でつついてやると、彼女の体が快楽に震え、蜜の量が増した。
それらを余すこと無く吸い上げ、やっと口を離すと、リヒテンシュタインは息も絶え絶えに横たわっていた。
229恋の命日(中編4):2010/01/10(日) 19:40:57 ID:u8pH6Th4
自らも全裸になり、イギリスはリヒテンシュタインの上に覆いかぶさった。身を固くする彼女の首筋を舌で舐め上げる。
それだけの刺激で体を震わせる彼女に気を良くしながら、自分の勃起した赤黒い肉棒を見せつける。
「……!」
「よく見ろよ。これが今からお前ん中入るんだぜ?」
目を逸らすリヒテンシュタインの頭を押さえつけ鼻先まで近付けてやると、いよいよ犯されるという恐怖の為か、もう涸れ果てたであろう涙が溢れた。
そのまま奉仕させてやっても良かったが、興奮が極限まで達したイギリスの肉棒はこれ以上無いほどそそり立ち、もはや限界だった。
亀頭をリヒテンシュタインの秘裂に添える。もう体に力が入らないのか、先程の様な強い抵抗は無かった。
「挿れるぞ…」
「……っ」
挿入する瞬間、イギリスとリヒテンシュタインの瞳が合った。
その一瞬、イギリスはリヒテンシュタインの無垢な笑顔を思い出した。思わず動きが止まる。
しかしそれは、本当に一瞬のことだった。
イギリスの欲望が彼女の蜜壺に押し入っていく。
まだ男性を受け入れたことの無いそこは狭くきつい為、少しずつ腰を押し進めるしか無かった。
「くっ…」 
痛みにリヒテンシュタインの顔が歪む。泣き叫ぶかと思ったが、悲鳴は無かった。
体は征服されても心は屈しないという事を、彼女なりに示しているのかもしれない。
しかしその様子が逆にイギリスの嗜虐心に火を点けた。
何とか屈服させてやろうと、更に深く彼女の中に侵入する。そして腰を浅く前後に動かす。
「ほら、もっと声出して良いんだぜ…?」
「つうっ…うう…」
リヒテンシュタインが純潔であった事を表す鮮血が太腿を流れ、白いシーツに点々と飛び散った。
しかしイギリスは気にすることなく、快楽を求め腰を振り続ける。
皮肉なことに、その血のせいで徐々に腰がスムーズに動くようになってきていた。それに気付いたイギリスは、一気に腰を押し進めた。
ミチミチと膣を押し広げる感覚。
「ああっ…あああっ!!」
ついに、リヒテンシュタインは悲鳴を上げた。イギリスの口元がつり上がる。
最も深い場所で繋がったのがお互いに分かった。
「はは…全部入ったな…」
「……」
「どんな気分だ?好きでもない男に処女を奪われるってのは。初めての相手が俺で残念だったな」
「……う…」
我慢していた嗚咽が、再びリヒテンシュタインの口から漏れた。
「悔しいか?でも、すぐ気持ち良くしてやるよ」
そう言ってイギリスは律動を開始した。生温かく締め付けてくるような女性の膣の感触は初めてでは無かった。
けれど、愛している人と繋がるのは、初めてだった。
230名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:20:53 ID:u8pH6Th4
とりあえず中編はここまでです。
あともう少し続きます。長くてごめんなさい。
231名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 21:44:42 ID:uxoDxmFc
続き待ってた!GJ

黒海苔眉毛だなあと思っていたら、最後の愛している人と〜の下りで泣いた。
続きも待ってる!
232名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 21:45:59 ID:GkdXtZ3l
>>230 GJ!鬼畜イギリスいいですね!続き待ってます

スペイン×ベルギーでオランダ独立直後ぐらいの話が浮かんだんだが
いかんせん文才がない…あと滋賀弁はわかるけど親分語はわからん
親分はきっと自分に依存させるのが上手いタイプ
233名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 22:15:51 ID:Rxj0ZNW1
何で日にちをあけて投下するんやろ
234名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 22:56:15 ID:NvJqdt0K
書きながら投下してるんじゃない?
途中修正なしで一本書き上げるなんてすごいよ。
235名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:04:37 ID:8bIeiIDI
出来れば書きあげてから投下する方が好ましいが
投下できない他の理由もあるんじゃないだろうか
236名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:09:35 ID:2Faq17RI
>>233
長い話になりそうだから分けてんじゃないか?
今までに無かった訳じゃないから良いじゃないか。
焦らしプレイだが放置プレイではない。

>>232

親分語は広域関西弁(偽関西弁)とか何とか。
滋賀弁も関西弁の一つやで大阪弁より言い回しを少し柔らこうしたり、ウィキで細かい言い回しとか語尾の処理見れば
十分いけるにと言っとくわー。

以下蛇足だが、
少なくとも関西弁を喋れれば近畿地区では言葉は通じる。
そして近畿以外で関西弁を喋れば、京都だろうが滋賀だろうが大阪だろうが全て関西弁になる。
名古屋(愛知)から上はそう言う認識だ。
237名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:31:49 ID:fumXfkpI
前中で10スレ程度ならば、全編で15スレ程度かな?
長くなるが一回投下でも許されるな。
それか前後編程度でも分けられそうだな。

それは置いといて・・・
方言キャラは方言が難しくてかけないんだよな。
ベルギーさんとか北欧5の面々とか。
ウィキやら某県擬人化で調べながら書いても、どうしても不自然になる。
と、まあこの辺は控え室向けの話題なんだろうな。

ということで、急に方言キャラの北欧×ベルギーという異色が頭をよぎった。
周りに振り回され続けたベルギーさんだ。
北欧の濃い方々にも普通に接してくれることだろう。
238名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 00:13:01 ID:xqyr2ukJ
15スレ・・・だと・・・
239名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 00:18:28 ID:ZWj+ept+
北欧のラテン系と呼ばれるデンマーク×ベルギーが浮かんだ

「おーいデン、頼まれとったもん届にきたでー」
「そげな大声出さんでも聞こえてっぺ(さわっ)」
「ぎゃ!ナチュラルに尻さわんな!」
「したって、こげん良い尻さわらんほうが失礼だっぺよ(さわさわ)」
「アホか!早よ手はなさんかいボケ!」
「ベルは安産型だなぃ」
「セクハラー!!」

ムリだった
240名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 04:09:31 ID:XoGcb04Q
>>236 おおありがとう!
自分生粋の滋賀県民だからベルギーさんは恐らく問題ないんだけど
逆に関西弁って滋賀弁とどう違うんだ?ってね

方言キャラは確かに難易度高いよなぁ
どうしても方言無理な人は此処で頼んだら誰か方言変換してくれるんじゃないか?
北欧のメンツとかだと喋れる人いるのかわからないけど…
自分は滋賀弁なら全力で教えますよ
241名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 13:00:31 ID:nQHRvDpa
「恋の命日」後編投下します。
若干消失ネタを含みます。ご注意下さい。

忙しくて、中編を投下するのが遅くなってしまいました。
本当にすみませんでした。
待ってて下さった方、ありがとうございます。
242恋の命日(後編1):2010/01/12(火) 13:06:35 ID:nQHRvDpa
体が裂かれる様な痛み、とはまさにこういう痛みのことを指すのだろう。
初めて男を受け入れる秘所は文字通り裂け、自分を犯す肉棒は容赦無く突き上げてくる。
痛い、痛い!やめて、許して!
気を抜けば口から飛び出しそうになる言葉を、リヒテンシュタインは必死に抑えた。
どれだけ体を蹂躙されても、この男を煽る様な言葉は言うまい。それがこの哀れな少女の、最後の抵抗だった。
「お前、感じてんだろ?かまととぶってんじゃねぇ、もっと喘げよ」
イギリスは猛った欲望を抜き差ししながら、言葉でリヒテンシュタインを追い詰めようとする。
しかし、つい先程まで処女であった彼女には痛みのほうが大きく、行為から生まれる快感は薄かった。
その時、彼女の頭にはある思いがよぎっていた。
――ああ、私の体はこの人に汚されてしまった。
悲しかった。あんなに自分を大切にしてくれていた兄を、こんな形で裏切ってしまった。
もう、兄に相応しい淑女ではいられない。
「ごめんなさい…ごめんなさい、お兄様…」
無意識に、兄への謝罪の言葉が零れた。
それを聞いた瞬間、イギリスの動きが止まった。

いきなり自分を犯していた肉棒の動きが止まり、思わずリヒテンシュタインはイギリスの顔を窺おうとした。
しかし次の瞬間、イギリスは狂った獣の様に激しく腰を動かし始めた。
「ああっ…、いやぁーっ!!」今までとは比べ物にならない位の激しい攻めに、リヒテンシュタインは絶叫した。
「俺に抱かれてる時まで…あいつの名前を…呼ぶんじゃねぇ!!」
先程までと全く違うイギリスの声音。それは悲痛とも言える叫びだった。
「俺とお前は同類なんだよ、淫乱女!素直に気持ち良いって言えよ!
 俺に犯されて気持ち良いって、早く言えっ!!」
いきなり豹変したイギリスに、リヒテンシュタインは驚きと恐怖を隠せなかった。
もしかしたら、殺されてしまうかもしれないとまで思った。
あまりの痛みでぼやける視界の中に、イギリスの顔が映った。
243恋の命日(後編2):2010/01/12(火) 13:10:01 ID:nQHRvDpa
そこに浮かんでいたのは、荒々しい口調に反して怒りの表情では無かった。
太い眉と美しい翠色の瞳が大きく歪んだ、今にも泣き出してしまいそうな顔。
今まで何度か見た、見る度にリヒテンシュタインを不安にさせた、あの微妙な表情。
今のイギリスは、リヒテンシュタインがよく知るイギリスだった。
それを見て、リヒテンシュタインは唐突に理解した。
イギリスのこの表情の意味。何故彼がこんな行為に及んだのか。そして、彼の悲しみを。

――この人は、私の事を…
244恋の命日(後編3):2010/01/12(火) 13:16:39 ID:nQHRvDpa

今思えば、自分が兄の話をする時、いつもイギリスはこの表情をしていた。
何故そんな表情をするのか、深く考えたことも無かった。
彼の感情などおかまいなしに、兄の事ばかりを話した。優しいイギリスに、自分はどこかで驕っていた。
(イギリス様は、お兄様に似ていらっしゃいます――だから私、イギリス様が大好きです)
何て残酷な言葉だろう。今日まで自分の無神経な言葉に、どれだけイギリスは傷付いてきたのだろうか。
見上げると、快楽など忘れてしまったかの様に、ひたすらに激しく腰を振り続けるイギリスが映った。
この人に謝りたい。
激しく攻め立てられながら、朦朧とする意識の中で強く思った。でもどんな言葉を掛ければいいのか分からない。
だから、最後の力を振り絞ってイギリスの顔に手を伸ばした。震える手で彼の頬を撫でる。
リヒテンシュタインの思いもよらない行動に、イギリスは目を見開いた。
自分を映す翡翠の様な瞳。美しい。単純にそう思う。なのに、何だかぼやけてきた。どうしてだろう。
リヒテンシュタインは、イギリスが泣いている事に気が付いた。ぼろぼろと零れる大きな涙のいくつかが彼女の顔に落ちた。
――泣かないで。
心が押し潰される様に痛む。結局自分は、最後までイギリスの想いに応えてあげられなかった。
だからせめて、今はイギリスにこの身を捧げよう。
それで自分が彼に負わせた傷が少しでも癒えるのならば、どんな痛みにも耐えてみせる。

「リヒテンシュタイン…リヒテンシュタインっ…!!」
自分の名を呼ぶ、イギリスの悲しみに満ちた声。薄れていく意識の中で、彼の顔が近付いて来た。
唇に温かい何かが重なる。
それがイギリスの唇だということは、リヒテンシュタインにも何となく分かった。
――ああ、私、イギリス様とキスしている。
こんなに激しく抱かれているのに、それはただ触れ合うだけの、とても優しいキスだった。
ずっと夢に見ていた様なキス。
だからなのか、リヒテンシュタインは、どうしようもなく悲しくなってしまった。
そしてリヒテンシュタインはとうとう絶頂を迎え、イギリスを強く締め付けてしまう。
その瞬間、彼の肉棒が自分の中から抜かれ、腹の上に熱い飛沫が撒き散らされるのを感じた。
そのまま、リヒテンシュタインは意識を手放した。
245恋の命日(エピローグ1):2010/01/12(火) 13:25:19 ID:nQHRvDpa

「よお、リヒテンシュタイン」
そう言って隣に座ると、リヒテンシュタインは驚いた顔をした。
まあ当然だろう。今まで会議で何回か顔を合わせていたが、会話などしたことがない。
いつもリヒテンシュタインは彼女の兄、スイスの傍にいる。今もおそらく、会議中のスイスを待っているのだろう。
自分とスイスの仲は決して良好ではなかった。彼女の前で厭味を言ってやったことも何回かある。
彼女が自分に対して、良い感情を持っていないであろうことは明らかだった。
それでも声を掛けたのは、本当に、ただの好奇心だ。
リヒテンシュタインはどんな反応を見せるだろう。怯えるだろうか。警戒するだろうか。
それとも他国と同じように冷たい態度を取るだろうか。
どんな反応が返ってきても、別に構わなかった。拒絶されることは慣れていた。
でも。
「まあ、イギリス様。初めまして。いつも兄が大変お世話になっております」
一瞬驚いた顔をしたものの、すぐに立ち上がって頭を下げるリヒテンシュタイン。
そのままにっこりとイギリスに笑いかける。意外な反応に、イギリスは少し驚いた。
「お疲れ様です、会議はもう終わったのでしょうか?」
「…いや、今は休憩時間だ。悪いが、会議はまだ終わらない。
 お前の兄貴が、面倒臭い議題を持ち込んでくれたおかげでな」
違う。こんなことが言いたいんじゃない。
いきなりこんな厭味を言うから、相手は自分に反感を覚え、そのまま去っていくのだ。
わかっている。わかっているのに、自分の口は勝手に動いてしまう。
いつもそうだった。そして、彼女もきっと──
「そうなのですか…兄がご迷惑をお掛けして、大変申し訳ありません。議長のイギリスさんは、さぞお疲れでしょう」
返ってきたのは自分を非難する言葉ではなく、労わる言葉だった。
「え、あ、いや、別にお前が謝ることでは…こうやって休憩も取ってるし、そこまで疲れてねえよ」
なぜ。
「イギリス様は立派ですわ…毎回皆の意見を纏めて下さって、本当に感謝しておりますの」
なぜ、こんな自分に優しい言葉を掛けてくれるのだろう。
「……ありがとう」
自然と、口から出た。久しぶりの──本当に久しぶりの、心からの言葉だった。
246恋の命日(エピローグ2):2010/01/12(火) 13:29:12 ID:nQHRvDpa

丁寧な言葉遣いに礼儀正しい態度、そして可愛らしい笑顔。そのどれもが今まで受けたことの無い位、温かいものだった。
会議で疲れ、張り詰めていた気持ちがゆっくりとほどけていくのを感じた。
もっと、この少女と話がしたい。素直にそう思った。
何か共通の話題は無いだろうかと考えていると、彼女が座っていた長椅子にエプロンと裁縫箱が置いてあるのが目に入った。
もしかしたら彼女は、自分と同じで──
「刺繍が好きなのか?」
「…ええ。趣味なのです」恥ずかしそうに笑うリヒテンシュタイン。
「こうして兄を待っている時などに練習しているのですが、なかなか上手くならなくて…」
「…そうなのか。じゃ、じゃあ…」
言え、言うんだ。
「はい」
「じゃあ、この休憩の間だけ、俺が刺繍を教えてやるよ」
言えた。
「まあ、よろしいのですか?」
「ああ、実は俺も…」
ゆっくりと流れていく時間。自然と口から出てくる優しい言葉。時折混じる、リヒテンシュタインの笑い声。
雪が融ける様に、心の中のしこりが消えていく。
ずっとこうしていられたら良いと、あの時は心から思っていた。

これは、イギリスが最も大切にしている思い出の一つ。今から百年以上も前になる。
あの時から今日までずっと、イギリスはリヒテンシュタインを想い続けていた。

247恋の命日(エピローグ3):2010/01/12(火) 13:34:38 ID:nQHRvDpa

後始末を終えたイギリスは、ベッドに横たわっているリヒテンシュタインを静かに見下ろした。
完全に気を失っている。しばらくは目を覚まさないだろう。
リヒテンシュタインの体はイギリスによって清められ、情事の跡は全く残っていない。
けれど、確かにイギリスはリヒテンシュタインを強姦した。この事実は決して消えることなく、彼女を苦しめ続けるのだ。
(消えよう)
それ以外に罪を償う方法を思いつかなかった。自分が消えても新しい「イギリス」が生まれ、役割を果たしてくれるだろう。
誰よりも自分に優しくしてくれたリヒテンシュタインを、身勝手な欲望と嫉妬で犯した。これ以上の罪があるだろうか。
自分のような者はこれ以上存在していてはならない。存在する資格も、価値もない。早く消えた方が皆の、そしてリヒテンシュタインの為だ。
──結局、自分は生まれてから消えるまで、誰からも愛されることはなかった。
 
ふと、イギリスはこの部屋に来た本来の目的を思い出した。自分の刺繍針。今となっては針などどうでも良かった。
が、リヒテンシュタインが目を覚ました後を考えると、ここに自分の持ち物を残しておく気にはなれなかった。
重い体を引きずって、奥にあるテーブルまで歩く。あるとしたらテーブルに置き忘れているはずだ。
実際に針はテーブルの上にあって、イギリスは思ったよりもずっと早くそれを見つけることが出来た。
何故なら、それは丁寧にハンカチに包まれた状態で置かれてあったから。そして横には、小さなメモが置いてあった。
「イギリス様、いつも大変お世話になっております。
 このハンカチは、私からの感謝のしるしです。どうぞ受け取って下さいまし」
それは確かにリヒテンシュタインの丁寧な小さい字で書かれていた。
248恋の命日(エピローグ4):2010/01/12(火) 13:37:11 ID:nQHRvDpa
ハンカチから針を取り出し、ポケットに仕舞う。震える手でゆっくりとハンカチを広げた。
上品な白地のハンカチ。畳まれている状態ではわからなかったが、それは妖精とイギリス国旗をモチーフにした見事な刺繍が施されていた。
これだけ縫うのに、どれ程の時間と労力を呈したか、イギリスは簡単に予想できた。
そういえば最近寝不足だと言っていた。自分の為に、寝る間も惜しんでこれを縫ってくれていたと言うのだろうか。
よく見ると、左端に小さなメッセージが縫われてあった。

「親愛なる、誰よりも純粋で優しい、私の大切な友人へ」

リヒテンシュタインは自分を見てくれていた。これを縫っている間、リヒテンシュタインの心の中に、確かに自分はいたのだ。
この時初めて、イギリスは本当にリヒテンシュタインを失ったことに気付いた。
249恋の命日(エピローグ5):2010/01/12(火) 13:40:46 ID:nQHRvDpa

ハンカチを固く握り締め、リヒテンシュタインの眠るベッドに戻る。
その寝顔は、先程までの出来事が嘘のように安らかだった。
イギリスは眠る彼女に、ずっと伝えたかった、けれど最後まで届くことの無かった言葉をそっと囁く。
「I love you, Liechtenstein…」
こんなに簡単な言葉が言えなかった自分。
リヒテンシュタインは兄しか見ていないと決め付けていた自分。
彼女を愛することから、逃げた自分。
リヒテンシュタインの真心にもっと早く気付いていれば、何かが変わっていたかもしれない。
でも、もう遅い。

長い長い、イギリスの恋。今、イギリスははっきりと、その終わりを感じた。
声を上げて、子供の様にイギリスは泣いた。
今日死んでしまった恋の為に、イギリスはただ泣き続けた。
250名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 13:45:28 ID:nQHRvDpa

これで終わりです。
思っていた以上に長くなってしまったので、
申し訳ありませんが分けて投下させて頂きました。
今度書く時があるとすれば、もっと短く纏めます。

長々とスレ汚しすみませんでした。
251名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 18:14:37 ID:QLvf4ED2
GJ!
ごめん目から涙流しすぎて、ドーバー海峡で津波が起きたじゃないか。
悲恋すぎる。
けどいい!!
252名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 00:36:27 ID:F3f6LhaM
GJすぎる
目から刺繍針だ…切なくて苦しくて仕方がない
だがとてもいい話だった、ありがとうございます
253名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 14:21:56 ID:83VCCTmM
TSに今更クリスマス痴祭りアホネタ1コ落としてきました。

かなり特殊ネタなので外部ロダですが良かったらどうぞ。
新年早々…あああああああ!!!!
254Xocolatl(0/4):2010/01/16(土) 19:35:57 ID:sy3QQODT
>>250
こういう悲恋系待ってたGJ!イギリスもリヒテンもきゅんきゅんするわ
>>253
乙!もう小正月過ぎたから新年早々でもないと慰めておく。

そういうわけでちょこっと投下。
【メインCP】 ドイツ×ベルギー
【傾向】 陵辱。暗いです。
【その他】
スーウク書いてたら冬祭りすぎた上にゲロ甘になったので息抜きにショコラショー飲んだら書きたくなった。
反省はしていない。
ベルギーさんの滋賀弁は適当。ドイツS。
NGはタイトル「Xocolatl」かIDでお願いします。
255Xocolatl(1/4):2010/01/16(土) 19:36:58 ID:sy3QQODT
「……んぅ」
甘い、かおりがした。
 けれどそれはしっかりと知覚する前に、別の臭気に引き千切られて分からなくなってしまう。彼女は頬についたべたつく液体めいたものを手の甲で拭うと、ゆっくりと緑の目を細めた。
 この生臭さにはもう慣れてしまった。
 それは嗅覚の点に限らず、味覚すらもこれに屈服してから長い。
 始めこそ口に含むことさえ拒んだそれを、今ではこくこくと喉を鳴らして平らげてしまう自分が怖い。
 うつ伏せになった裸体を起こすことさえ多大な疲労は拒み、顔だけを香りのする方向に向けた。
 その向こう、裸の人影を認める。
「起きたのか」
「……何食べてはるん」
 相手は——ドイツは、齧った痕のある茶色の塊を振る。
 一瞬ベルギーはそれが何であるか分からず目をぎゅっと細くしたが、やっとそれがチョコレートであることが分かった。
「当てつけ?」
 笑おうとして、けれど頬に力が入らない。
 引き攣った筋肉は喋ることにすら痛みを訴えた。殴られた痛みは始めの数日で消えた。
 けれどこの顎の筋肉痛は、何時まで経ってもベルギーのことを苛む。
 違う。苛むのは痛みではなく、ドイツであることは分かっている。
 小さな国——その言葉を奥歯で噛み締める。
 ドイツにしろフランスにしろイギリスにしろ、彼女よりも大きい国ばかりで、その中で彼女たちベネルクスばかりが小さく身を寄せ合っていて。
 覚悟はできていたはずなのに。
 なのに、の後に続く言葉をなぞって、ベルギーは皺だらけのシーツを力の入らない指で引っ掻いた。
「どうだっていいことだろう」
「そやろね、あんたにとっては。私にとってはそうやないんよ」
「気丈だな。まだいけるのか?」
 その言葉に反射的にびくりと肩が揺れる。
 無意識の底に、ドイツに対する恐怖心が植え付けられていることに気付き、ベルギーは彼をねめつけた。
 だがドイツが迫ってくると、その眼光が確かに揺れ、ぶれる。
256Xocolatl(2/4):2010/01/16(土) 19:37:53 ID:sy3QQODT
 逃げたいと願っても、体は言うことを聞かず、白い肌が粟立つ。
「……くる、な」
「何度も教えたはずだが」
 チョコレートを一口大きく噛み砕く。その歯列が整っていることさえ分かってしまうような距離。
 片腕を掴んで無理に起き上がらせ、不意のことに開いた口を口で塞ぐ。
「んっ……ぐぅっ」
 ドイツの歯牙で刻まれ、ドイツの体温で溶かされ、ドイツの唾液と混ざり合ったチョコレートが、ベルギーの口の中を犯す。
 抵抗しても唇を離すことも口の中の物を押し戻すこともできず、ただ喉をそれが気味悪く下っていくという事実を茫然と理解することしかできなかった。
「っは、やめ、かはっ」
 べとべとと口の中が粘る。甘い。甘い臭い。甘い不味。
 ——チョコレートは本来甘くないものだったと、ふと思い出した。
 昔それをスペインに飲ませてもらった時、それは苦く、甘く、そして形容しがたい香辛料の香りが印象深かった。
 甘くしたのは誰だっただろう。甘くない方がよかったのに、とベルギーは唇を噛む。
「従え」
 命令は、即ち彼女が彼の占領下にあることを意味する。
 差し出された肉棒を両手で握り込み、撫でさする。
 握ろうとしたが握力は尽きていた。口に入れることを拒んでできる限り彼を悦ばせようとしたが、「舐めろ」と言われてベルギーはゆっくりと肉棒を口の中に納めた。
 チョコレートの甘さの残る中、生臭さがベルギーの眉を顰めさせる。
 だぶついた皮を舌でなぞる。咽喉を圧迫する亀頭を吸うようにすると唾液が喉を滑り落ちた。
 ずっと口淫を強要され、ベルギーもコツを掴みかけていた。
 顎を軋ませながら鈴口を舌先でくすぐり、竿をねぶり、唾液を絡ませた。
「うまくなったんじゃないのか?」
 巧くならざるを得なかったから。早く行為を終わらせ、一時でも平穏を得たいから。
「お前も堕ちたものだな、従順に男の一物をしゃぶるなんて。この間まで裸になることさえ嫌がっていたのがこの様か?」
 ドイツにおもねらなければ生きていけないから。
「こういうことが好きなんだろう?」
 違う。違う。違う。
 頭の中で繰り返す。叫ぶ。音にならなかった声が涙の一筋を頬に走らせた。
 その雫が冷たいことを否定して、ベルギーは貪るように肉棒を銜える。
 それこそ夢中になって奉仕する。
 口の中で肉棒は膨張し、それは化け物が鎌首をもたげるのに似ていた。
 けれどそこで、ずるりと肉棒が引き抜かれる。
 唾液がベルギーの唇からそこまでだらりと長い糸を結ぶ。
257Xocolatl(3/4):2010/01/16(土) 19:38:52 ID:sy3QQODT
「なんだ、その物欲しげな顔は」
 ぴったりと撫で付けた髪の下方で、蔑むような表情が表れる。
 今度は、即答することができなかった。
「……ちが、」
「ではなぜここを濡らしているんだ?」
 ドイツの手がベルギーの太腿の間に滑り込み、くちゅりと湿った音を立てる。
 びくりと肩が跳ねて緑のリボンが金髪の中で揺れた。
 動揺が引かない。
「これだけの行為でこんなにしてしまうなんてな」
 ベルギーを仰向けに倒し、脚を開かせて、怒張していた肉棒をねじ込む。
 声を上げそうになって、理性を捕まえて堪えた。
 出しそうになった声の種類が分かりたくないのに分かってしまって、彼女は瞠目する。
 最初こそ腰が打ち付けられるたびに血が滲んだというのに、その痛みをいつ失くしたのか覚えていない。
 代わりに挿入の度彼女を震え上がらせるのは、別の種類の疼き——。
「啼け。声を上げろ。ベルギー、お前はこういうことをされて嬉しいんだろう?」
「ん、ぐぅっ」
「よく締め付けてくれるじゃないか」
「意思と関係あっ、るわけ、ないやろっ……!」
「素直になれ」
「嫌や、嫌、いや」
 腰に腰が叩き付けられる。
 細切れの呼吸がその合間に挟まれ、苦しそうにベルギーは胸を上下させた。
 声を上げないようにしているのだと分かる。
 ふと嬌声が喉をこじ開けようとする都度、首を激しく振る。
 睨みつけるように細めた目にしかし鋭さはなく、そんな脆い意志を突き崩してドイツは彼女を侵略する。
258Xocolatl(4/4):2010/01/16(土) 19:39:52 ID:sy3QQODT
 チョコレートを一かけ割り、ドイツはベルギーの口に押し込んで口を手で塞いだ。
 カカオの香りが鼻腔を駆け上った。
 大好きな香りの筈だった。
 楽しそうに彼女を睥睨するドイツさえいなければ、笑って食べることのできた一かけら。
 新たな涙の粒が輪郭を形作る。
 あまいかおりとあまいあじと、彼女を追いつめて柔らかく溶ける。
「嫌や、や、ああっ!」
 声が裏返り、高く跳ねた。
 ドイツの口角がゆっくりと持ち上がる。
「そうだよ、ベルギー、気持ちいいんだろう?」
「ちが、ひ、」
「もっと喘げ」
「あああっ!」
 何かが壊れて決壊する。
 喉につっかえていた大切なものがチョコレートと一緒に蕩けてしまう。
 甘い、甘い香り。意識を塗りつぶすものほどの快楽が押し寄せる。
 腰を振る。髪を振り乱す。リボンが踊る。
 くちゃくちゃという音が鼓膜に貼り付き、内部が擦れるたびに嬌声を上げ、涙に詰まっているものが悲しみか悔しさか分からなくなって、けれどきっとそういった類のものではないと気付きながら、ベルギーの砕けた矜持がほろほろと粒を作る。
「淫らだな」
 最早違う、という声は消えてしまった。
 チョコレートの甘い香りだけが、彼女の中に満ちていた。
259Xocolatl(5/4):2010/01/16(土) 19:42:14 ID:sy3QQODT
以上です。
陵辱もののほうが好きなのに書くといつも純愛物になってしまうのは何故なんだぜ!
260名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:34:31 ID:DPvIyCjM
>>36
GJでございました!
これはwいいwバイ(セクシャル)キング・・・!
というかこの状況って疑似ハーレムになるのかな?どちらにせよスーさんウラヤマシス。

>>250
不器用なイギリスがなんだかいとおしく感じたGJ・・・!

>>259
久しぶりにどsなドイツが見れてよかったGJ!
そういえばチョコレートって昔は催淫剤とか強壮剤に使われてたんだっけ?
スーウクも全裸でお待ちしてます。
261名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:52:35 ID:DPvIyCjM
>>36じゃなくて>>254でした。失礼!
262名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 23:48:08 ID:pixLzUVM
>>259

揺れて追いつめられるベルギーさんが良すぎる…!!
GJ!
263名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 01:25:48 ID:8yq3nx+L
陵辱ものでベルギーとか最高だ!!!
スーウクも引き続き全裸に靴下でお待ちしております。
264名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 14:53:12 ID:/pIrDihF
ベルギーさんエロすぎるだろ…!
チョコレートが上手く使われていて良かったよ
しかし最近胸を締め付けられるエロが多いな、良いことだが
265雪娘が笑うころ(0/7):2010/01/17(日) 21:19:55 ID:8a9t+YpB
>>254のスーウクが完成したので投下します。
【メインCP】スウェーデン×ウクライナ
【サブCP】 フィンランド→ウクライナ
【傾向】ベタ甘純愛もの。いちゃいちゃしてるだけ。
    スーさんガチ設定を窓から投げ捨てろ
【その他】
スウェーデンが結構喋ってる割に方言適当です。茨城弁混ざってるかも。
NGはタイトル「雪娘が笑うころ」かIDでよろしくお願いします。
266雪娘が笑うころ(1/7):2010/01/17(日) 21:21:00 ID:8a9t+YpB
 クリスマス休暇が終わって2日。
 シーランドはクリスマスプレゼントのシューティングゲームに齧りついていて、それを後方からスウェーデンが見つめている。
 もらってから二週間も経っているのだから、血気盛んな男子のこと、もう相当やりこんで、今は難しい面に取り組んでいた。
「……あ」
「ん?」
 壁にかけたカレンダーに×印を加えて、フィンランドは何か思いついたようにする。
「今日、ロシアさんとこクリスマスなんですねえ」
 新たに×をつけた日付は7日。
 つまり今日は8日で、しかしいつもならロシアのクリスマス――冬祭りは7日、昨日のはずなのだけれど。
「昨日じゃねえのか」
「なんでもユリウス歴の関係らしいですよ。ベラルーシさんに聞きました」
「……ベラルーシ?」
 フィンランドは紅茶を二人分いれて、片方をスウェーデンのほうに差し出す。
 いつものようにコーヒーではないことにスウェーデンは微かに眉を顰める。
「いやー、この前のクリスマスにベラルーシさんの所に行ったんですよ、念のため。そしたら『兄さんの所ではクリスマスは8日だ兄さん兄さん兄さん』、って」
 冷蔵庫の中をごそごそしている彼はその後も話し続ける。
 プレゼントにロシアを頼まれたが良心から断ったとか、ナイフを投げられたとか。
 紅茶に口をつけてスウェーデンがシーランドに目を戻すと、爆発音と共に残機が一体減ったところだった。
「でも妹さんはああですけど……お姉さんのウクライナさんは良いひとですよ」
 ウクライナ。その名前にスウェーデンの手が止まる。
「優しいし、ちょっと間が抜けてる所とか、ベラルーシさんとはかなり違う、っていうより正反対ですよねえ。ベラルーシさんは目つきキツいし冷たいけどウクライナさんはすごくあったかそうで。あーでも最近ちょっと大変だって行ってたっけなあ……」
 熱っぽく語るフィンランドのスプーンから、温められたジャムがカップの中に落ちる。
 ふわりと果物の芳香が湯気にとけて立ちのぼる。
 いつからだろうか――スウェーデンはカップの中を覗き込む。細かな茶葉がゆらゆら揺れた。
 フィンランドがウクライナの話をよく持ち出すようになったのは、その声がとても弾んでいることに気付いたのは、フィンランドが紅茶にジャムを入れるようになったのは、いつから。
 また爆撃音がして、もうもう一体残機が消える。
「あれ? お出かけなのですか?」
「ん」
「お土産よろしくですよー!」
「あ、スーさん、ところで電話の子機知りません? 見当たらないんですよ」
「……いんや」
「そっかあ。じゃ、気をつけて下さいね。雪降ってますから」
 フィンランドが差し出した厚手のコートの袖に腕を通し、帽子をかぶる。
 ガラス越しに見える雪は、ふわふわとした大きなかけらだった。
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃいですよ!」
ん、とだけ返事を返す。
267雪娘が笑うころ(2/7):2010/01/17(日) 21:22:15 ID:8a9t+YpB
 扉の向こうで待ち構えていた寒気が、うねりながら彼を包み込む。
 大きな雪片は風のない空から真っ直ぐに降って、帽子のつばを白く縁取った。
 息を詰めるほどの大股で歩いた。
 冷たさに氷色の目を細めると、昨日のことが思い出される。



『ウクライナ、なんつったらええべか……明けましておめでとう?』
『うふふ。うん、それでいいよ』
『すまねえない。今年は忙しぐで行かれんかった』
『いいんだよ。こうして電話くれたし、それにロシアちゃんとこのお祭りだしね』
『……明日、そっち行ってええか』
『でも、』
『ウク』
『なんか……悪いから』
『ウク……』
『ありがと』
『……』
『ありがとう』





 見慣れた古くてぼろぼろの家に、灯りの類は一切見えず。スウェーデンがウクライナの名前を呼んでも返事はなかった。
「……出かけちまったか」
 帰ろうと思いかけて首を横に振る。ドアの前に座り込むと、寒さを孕んだ風が身を切るようだった。
 北欧よりはましだとしても、充分見に染み込んで、しばれた。
 牡丹雪が降る、降る。音もなく降りしきる。静寂を作り、銀の世界を作って。
 スウェーデンは膝を抱えて、そっと息を吐いた。
 白の吐息がはらはらと溶けた。途中眼鏡を一瞬曇らせ、ちらちらと蘇る視界の向こう、ただ雪を見る。
 この世界に一人だけ、そんな錯覚さえ、信じてしまいそうになる。
 ――スネグーラチカって知ってる?
 斑に染まった地面を見て、ふと、思い出す。数年前の冬祭り。
 ――雪でできた女の子でね、冬祭りにプレゼントを渡すの
 柔らかくてふわふわした声。
 姉という立場からか、およそ温もりのある物腰。
 ――きれいな長い銀髪で青いコートを着て、白いマフをしてるんだって
 足音がする。でもきっとウクライナではないだろう、とスウェーデンは顔を腕の中に埋没させる。
 ……あの音が聞こえないから。
――それで、――
268雪娘が笑うころ(3/7):2010/01/17(日) 21:23:05 ID:8a9t+YpB
「……スウェーデン?」
 やわらかくてふわふわした、こえ。思わずスウェーデンが顔を上げると、目の前にスネグーラチカ。
 青い服に白い襟巻き、雪明かりに髪が銀色に輝いて。
 ウクライナがそこにいた。
 雪がふたりの間を流れていく。立ち上がり、瞬きをしても、目の前のひとは消えない。
「ウク」
 余り口を動かさない、ともすれば鼻濁音になってしまいそうな声。
「ウク――うおっ」
「わあああ!!」
目に僅かに涙を浮かべて、彼女はスウェーデンの胸に飛び込んだ。
 突然のことに目を泳がすが、そっと、雪の積もった髪をぎごちなく撫でてやる。
 久しぶりの感触は、彼の思い出の中と寸分の違いもなかった。
「寒かった〜寒かったよぉ〜……! でもそっちもずっと待ってたんだよねぇ、ごめんなさいぃ」
「ん」
「わぁぁあああ」
 顔を胸に埋めているから彼からはその表情は伺えない。
 でも、ショートカットの隙間から見える耳は、目に寒々しく赤い。ぎゅっと抱きしめても、柔らかいのに、温もりが伝わらない。
「……上がろっか」
 そっとウクライナはスウェーデンの体から離れて、懐から鍵を取り出した。
 軋みを上げて開いたドアの向こうは、外と変わらないくらいに寒かった。
「なんか、んまそな匂いがすんな」
「ああ、これだよ、プィリジキ。売れ残りだけどねぇ」
 ウクライナが手に持っていた大きな袋を上げてみせる。乱雑に扱ったような皺のあるそれから、確かに匂いが漂ってくる。
「……売れ残り?」
「うん……。売り歩きっていうのかな、そんな感じ」
「それでんな格好しとんのか。その服、なじょした?」
 以前と変わらない椅子に腰掛けて帽子のベルトを外しながら、スウェーデンは訊ねた。
「ベラちゃんから借りたの。だからちょっとこれ、細すぎるなぁ」
「スネグーラチカ?」
 覚えてたんだ、とウクライナは笑った――けれど、その笑顔は泣き顔に似ていて、スウェーデンは首を傾ぐ。
 それは顔の筋肉が強張っているからではなくて、たまに会議で見せる笑顔も。
 青い衣装を脱ぐと、どどいーんと耳に馴染んだ音がした。
 ああ寒い寒い、と言いながらウクライナはペチカの前に膝をつき、薪を組みはじめた。
 かじかんだ指がうまく動かないのか、手の中で木がかたかたと鳴る。家の中ですら息が白い。
 見かねて、スウェーデンが彼女の後ろにかがみこむ。
「俺、やろうか。風呂さ入ってこい」
 木を取り上げて、ウクライナのことを見つめる。
 青と言うより蒼色をした虹彩。戸惑いの色が一瞬掠めた。そして不意に、彼は気付いた。
269雪娘が笑うころ(4/7):2010/01/17(日) 21:24:00 ID:8a9t+YpB
「……石油、ねえのか」
「うん……」
「ガスもか」
「うん」
 昨日の電話で会うことを拒んだ理由。国とあろう彼女が売り歩きなどをしていた理由。ストーブではなくて、ペチカの火を入れようとした理由。
 プィリジキのにおいがする。
 手にそっと触れる。氷のように冷たい。スウェーデンの手のひらに誂えたようにすっぽりと収まって、握りしめた。
 背後からぎゅっと抱きつく。驚いて振り返ったウクライナの頬に頬を寄せる。
「一人で寒いなら、二人で身を寄せ合ったらええばい」
 朴訥とした言い方。抑揚がなく、けれどウクライナは、彼の言葉にふっと頬を緩めた。
「……ちょっと気障だよ」
「そか」
「ふふっ、でも言ってること、間違ってないと思うな」
 ウクライナの白い手が彼の両手を掴んで胸の前に持ってくる。
 大きな胸の上を弄り、ひとつひとつ、ブラウスのボタンを外す。
 はだけた上着の上からブラジャーを下にずらすと、乳房が零れるように震えた。
「ひゃんっ」
 手のひらで包み込むようにして胸を揉んだ。
 柔らかいようで弾力のあるそれは、鼓動に合わせてかすかに振動して、呼吸と共に上下する。
「指、冷たいっ」
「ん、我慢してくれ」
 冷えた指先を温めるように、想い通りに形を変える乳房の感覚を楽しむように、丁寧に揉みしだいていく。
 豊かなふくらみを愛撫して、その感触を確かめる。真っ白だった肌に赤みが差してほんのりと熱を帯びた。
 乳首を軽く指で転がすと、少し身じろぎをして、甘い息を吐いた。
 潰すように、あるいは摘むように繰り返す。
 彼女の柔らかさがあまりにも心地よくて、スウェーデンはその首筋に啄むようなキスをした。
 手を下の方に伸ばして、ズボンの中に指を滑り込ませる。
「やぁ……ん」
 下着の隙間から茂みを掻き分ける。じっとりと濡れた箇所に触れて、指を侵入させた。
「ふぁっ、あっ、……やっぱ冷たいよ」
「じき慣れるばい、ほら」
「ひぅっ!」
 彼女の中をかき回してぐちゃぐちゃにする。卑猥なほどの音が、ウクライナの嬌声と重なる。
 熱いものがとろとろと彼の手を伝わった。
「ウク」
 胸に触れていた手でウクライナの髪をくしけずって、顔を埋めた。
 彼女は頬を紅潮させて浅い息をしていた。気を緩めると理性を失ってしまうとでもいうように体をぎゅっと緊張させて、だからか、指を引き抜くと少し深呼吸をする。
「腰さ上げて」
「え、きゃっ」
 突然尻を持ち上げられて、ウクライナは思わずペチカの角に手をつく。
 煉瓦の冷たさに身を竦ませるよりも早く、彼女のズボンの留め具を外して下着ごとずり下ろした。
 ひやりとした空気が熱くなったところを容赦なく責め立てる。
 スウェーデンはズボンの前からそそり立った自身を取り出し、臀部を突き出す形になっているウクライナの濡れた秘裂にそっと宛てがって、一気に貫いた。
「んああっ!」
 解れていた故か、それとも重ねた経験のおかげか、蜜を滴らせたそこはするりと彼を受け入れる。
 されど普段閉じている場所をこじ開けたせいもあり、肉壁が彼自身を圧迫して、それもいつもと同じ感覚。
 引けばぬるりと絡みつき、押せば若干の手ごたえを与える。
 知り尽くした彼女の躰を愛しむように、スウェーデンはウクライナの尻を鷲掴みにして激しく腰を打ちつけた。
 部屋に響くのは、金具のぶつかる音、衣擦れのリズム、躰の結合部の擦れる粘ついた水音、双方の喘ぎ、これで全部。
 けれどこれで十分すぎるほどだった。
 響く音はそれだけでも、密着した肌からは互いの心が伝わってくる。
「はぅ、ん……あついよ、なか」
 雪のように白く冷たかった肌もいつの間にか血色を帯びて火照り、ウクライナの腿にじっとりと汗が滲む。
 背後から突かれ、こみ上げてくる快楽に、躰を支えている腕ががたがたと震える。
 それを引き止めるようにスウェーデンは彼女の躰をしっかりと掴んだ。
 肉付きのいい臀部に締まった腰を押し付けて、短く息を吐き、ウクライナの奥に精を放った。
270雪娘が笑うころ(5/7):2010/01/17(日) 21:25:43 ID:8a9t+YpB
 荒い息。白い息。
 何度繰り返しても一向に整わない。
 スウェーデンが自身を抜いてしまうと、彼女は崩れるように横に転がり、あつ、と額の汗を袖で拭った。
 見上げたスウェーデンの白い輪郭が覚束ない。
「大丈夫か」
「……ずるいよ」
 え、と聞き返す間隙すら与えられず、ばいーんという音とともに床に押し倒されてしまう。
 今度はスウェーデンの方がウクライナを仰ぐ番で。
「ずるいずるいぃ、いきなり後ろからなんて一方的過ぎるじゃないのー!」
「……すまねえない、気が急いちまったで」
「だから……その、……」
 頬を赤く染めて、声を潜める。
「……ベッドに行かない?」
 今更だとウクライナには分かっているけれども。
 今更だとスウェーデンにも分かっていたけれども。
「行がね」
 だからわざとそっけなく言って、
「だってここでええばい?」
 なのに背中が擽ったくなって、語尾が柔らかくなって。
 するりとウクライナのヘアバンドを攫う。それが合図となって、二人は互いの服を脱がしていく。
 寒い地域らしい真っ白な肌に触れ合って、下着まで剥がしていく。
 空気は凍えるようだというのに、体の芯は燃えるように熱くて。
 肌を密着させ、四肢を絡めて、抱擁を交わした。スウェーデンが唇を奪おうとしたところでウクライナが鼻あてをつつく。
「めがね」
「……これがねえといぐ見えねんだども……」
「見るものじゃなくて、感じるものでしょ? それに私、素顔を見てたいの」
 渋々といった感じに眼鏡を外してしまえば、もう数十センチより遠いものが見えなくなる。分からなくなる。
 ぼやけて滲んだ視界の真ん中、ウクライナにだけ焦点が合う。
 今度こそ唇を近づけ、吐息を重ねた。
 飽くまでも軽いキスを。
 その代わり確かめるように幾度か立て続けに口づけする。
 ウクライナの手が、硬く筋肉質な胸板を撫ぜる。心臓の近くを弄る。鼓動を探り当てて、そこに手のひらを沿わした。
「あったかーい……ずっとこうしていられたら、ペチカもサウナもストーブもいらないのにな」
 手と手を握り合い、もつれるように横に転げ。
 スウェーデンが彼女のたわわな乳房に手を伸ばし、ぼいん、と音をさせて強く揉みこんだ。
 指が埋没するほどの力を加えても、しっとりとした肌が吸い付いてくる。
 赤みを呈してミルク色のそれは、触れているだけで甚く心地の良いものだった。
 直ぐ下に熱いものの巡る肌をつ、となぞると、ウクライナの肩がぴくりと反応した。その指を、胸から腰にかけて滑らせ、ふくよかな臀部にそのまま食い込ませた。
 乳房とはまた違う、弾力と柔らかさのバランス。
「やっこいな」
「ふぇー……あんまり食べてないんだけど」
「死亡あったほうが寒ぐねぇ」
「でもちょっとむっちりしすぎじゃないのかなぁ」
「俺はんの方が好きだない」
 そっか、と言いかけた唇を塞いだ。
 舌を伸ばしてウクライナのそれと絡ませ、唾液をねぶり、口内を嬲り会った。
 窒息の瀬戸際に至るまで吐息を吸って吸われて、ぷは、と口を離したときには酸欠で頬が真っ赤になっていた。
 スウェーデンはその輪郭を手のひらで包み込んで、じっと見つめあう形を作る。
 青色の双眸と青色の両眼。海の色というより、地平線と天頂の空のいろ。
「……なんか見つめられると恥ずかしいっ」
 ふいっと顔を横に背けてしまって、スウェーデンは肩を竦める。
 ぎゅっと抱きすくめ、もう一度首筋にキスを加えて、再度もつれ合ったまま転がった。
 彼がウクライナに圧し掛かる体勢となると、彼女はスウェーデンに身を委ねるように手を回す。
271雪娘が笑うころ(6/7):2010/01/17(日) 21:26:48 ID:8a9t+YpB
 脚の間に躰を滑り込ませる。
 太腿を広げ、白と透明の体液でとろけた秘裂に、再び自身を挿入した。
「は、ふやぁ」
 体内に侵入される感覚に彼女は善がった。
「気持ちい……あくっ」
 躰を貪り、激しく責めぎ、腰を振る都度小気味よいリズムが刻まれる。
 善がり声も息も全てその上に重なり、二人を包み込んだ。
 乱れてしっとりと重い髪を、今度は優しく梳いて、軽くそのひと房に口づけをする。
 スウェーデンは上気した肌をそっと指でなぞる。記憶に刻み込むように目を閉じた。
「もうちょっと、奥のほうまで……っ」
「こうか」
「うん、ひゃ、いいよ」
 抉るほど深く。
 彼女の最奥まで。
 快楽を求めるというより、互いをより近く感じるための行為。
 思考回路を焼き切るくらいの熱を。
 ウクライナは繋いだ躰を引き止めるように抱いた背に爪を立てる。だからスウェーデンも彼女を逃がすまいときつく抱擁する。
 形振り構わず、数え切れないほどキスを落とす。
「あたたかいよ」
 分かっていると言いたげに彼は目ばかり細める。
「ありがと、」
 ウクライナはその唇に自らの唇を押し付けた。視線の零距離射撃。
 彼女の中に、二回目の精を吐く。脈を打っては注ぎ込む。
 ある種の寂寞感がスウェーデンを襲って、歯向かうようにウクライナの首筋に口付けた。
 けれどもう燃えるような欲は消えてしまった。
 腕の中から彼女を解放する。同時につながりを解いた。
 そうすると静寂には呼吸の音しか、残らない。
 この世界に二人だけ、そんな錯覚さえ、信じてしまいそうになる。
 ことの後というのは男のほうが復帰が早いのかもしれない。
 スウェーデンはすっと立ち上がると、ウクライナに青と白の、スネグーラチカのコートをかけてやった。
「ぬぐまったら冷めんの早いから」
 きょとんとした顔の彼女を横目に見、眼鏡をかける。服を着なおして装いを整え、てきぱきと薪を組み、火をつけた。
 紅の炎が弾ける。強い熱を振りまいて。燃え移るそれはやがて火勢を強め、部屋を暖めていくだろう。
 けれど。
 けれど、やはり人肌の温もりが一番愛おしい。
「ねえ――」
 振り返ったスウェーデンに向かって、ウクライナは破顔した。
 誰にも泣き顔とは思われないような笑顔で。
272雪娘が笑うころ(7/7):2010/01/17(日) 21:28:17 ID:8a9t+YpB


 他愛無い話。世間話。幾らかの時間をそれらで過ごして、スウェーデンはウクライナの家を後にした。
 体を冷やさないようコートのボタンをきつくかけ、天を仰ぐ。
 黄昏の痕跡を残して蒼鼠色の雲。日の落ちた帰り道、雪明かりに白い大地に足跡を。
 踏みしめたその感覚にスネグーラチカのことを思い出す。

 ――それで、――
     スネグーラチカは、春が来ると溶けて消えちゃうの



「あ、スーさんお帰りなさい。遅かったですね」
 家の中はいつも通り暖かい。
 外よりもウクライナの家よりもずっと。
 出迎えのフィンランドに帽子を渡して、スウェーデンは湿ったコートの雪を払った。
 家に上がると、シーランドが駆けつけてくる。
「お帰りなさいです! お土産なのですよー!」
 えっそれ冗談じゃなかったの、といいたげにフィンランドがスウェーデンの顔を伺うが、彼は動じることなく懐に抱えていた紙袋をフィンランドに渡した。
 驚いて彼は袋とスウェーデンを交互に見る。
「プィ……あー、ピーラッカ、つーのか」
「え、どうしたんですかこれ」
「おめがウクライナんことよく話してたけぇ」
その後の言葉は、敢えて続けない。
 フィンランドは何度も目を瞬かせる。
 やがてじんわりと頬が緩んで、フィンランドは今にも笑い声を上げそうな勢いの笑顔になった。
 それでいい、とスウェーデンは目を窓の外に向ける。
 雪の粒が細かく、もはやそれは牡丹雪という名称に相応しいものではなくなっていた。
 粉雪がしゃらしゃらと夜の底に白く積もっていく。
 春が来るまではまだ遠かった。
273雪娘が笑うころ(8/7):2010/01/17(日) 21:31:39 ID:8a9t+YpB
以上です。酷い誤変換に気づいたけど時すでに遅し……!
日本で一般にロシアンティーと呼ばれているものがロシア式の飲み方でないということは結構知られていますが、
ではそれがどこの飲み方というとウクライナ・ポーランドのものらしいです。
このネタで本当はポーウクを書いていたのですが、
過去スレを漁っていたときに見た「芬→烏→典」の図式を見て書かずにはいられなくなった。
274名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 23:23:20 ID:pnX+MZuP
GJ!

スーさんが色々と可愛すぎるし姉ちゃんの描写がエロい!
なんか読んだあとの寂寞感に囚われた。
275名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 00:26:02 ID:JHPiU2Xz
なんということでしょう。
職人の手によって自分の「スーさんガチ」というイメージが窓からフライアウェイしました。
と思わず実況したくなったぞGJ!
なんかエロい。エロいんだけど二人の「色っぽい」感じがすごい良かった。
276名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 21:49:20 ID:FIEeW+B9
275の「なんということでしょう」がビフォーアフターで再生されて困ってるんだぞ!
277 ◆awpeL/CeJ2 :2010/01/18(月) 23:17:35 ID:AHMxosKX
投下します。
【メインCP】イギリス×セーシェル
【サブCP】フランス×あのこ
【傾向】
 学ヘタ設定のバカエロ
 セーシェルが淫乱気味、学ヘタにあのこがいる設定

NGワードは「来ない開けない近づかない」もしくは◆awpeL/CeJ2でお願いします。
小ネタなんで保管庫収納してくださってOKです。
278来ない開けない近づかない1/7 ◆awpeL/CeJ2 :2010/01/18(月) 23:18:46 ID:AHMxosKX

 新たな自分の発見、とこれだけ聞くとなぜか「いい自分」を発見したような印象があるが、
実際そうとも限らない。発見されるものがいいか悪いか……そうすっぱり決められるもの
ばかりではない。悪くはないけどちょっと困るといった類のものだってある。
 生徒会長兼宗主国に兼ねて恋人とも呼ぶ関係にもなったイギリスと素肌を重ねるようになってから、
セーシェルが新しく発見した「自分」は悪い感じではないがまことに対処に困る最たるもので、
つまりセーシェルは自分で思ってるより性欲が強かった。そういうことである。
 初めこそ挿入される痛みに震えていたものの、慣れてくれば今度はその質量が欲しくなる。
そうなってからはしばらく食べても食べても癒されない飢餓のように毎日求め合い場所も問わず
交わっていたものだが、イギリスは童顔な顔をしていても実態はジジイだったりするので、
落ち着いてからはほっとくと求める回数は週に一度ほどになる。週末のデートでじっくりと
時間をかけて数回。
 足りない。
 くれるなら毎日でも欲しい。三日も空けば忍耐が痺れてくる。彼のペースに合わせて――
つまり週末から週末まで――がまんできたためしなどほとんどなく、ほとんどは週の途中に
恥ずかしさを押して抱いてくれと頼むハメになるのだ。
 そんな彼女を焦らして遊んでいたイギリスではあるが、一度我慢が切れたセーシェルの様子に
かなり切実なお願いだと了解してからは彼本来のペースよりも高い頻度で誘うようになった。
 週に二回。
 これがここしばらくの習慣である。
 放課後に人目を気にしながらラブホテルまでいくより、落ち着いてはできないけれど学校の
どこかで隠れてしてしまうほうが気軽であることから、週中の逢瀬は学校でとなんとなく
決まってしまっている。
 屋上のフェンスに押しつけられ、風の心地と誰かに見られるスリルを楽しみながらしたり、
こっそり忍び込んだ保健室のベッドでとか、階段下の掃除用具入れの中に入ってみたりもしたが、
結局落ち着いたのはイギリスの根城とも言える生徒会室。普段からいる場所だけあって
勝手知ったる気安さがあるし、鍵がかかる。人の訪れが全然ないわけではないが声さえ押し殺せば
居留守が使える。
 今日のように四限をサボってまでセックスしていることはかなりまれであるが、
二人は週に一度、生徒会室で身を結ぶ。
 生徒会長用の大きな机に仰向けになり、前だけくつろげて立ったまま押し入れている
イギリスの腰に両足を絡めた格好のセーシェルは、奥を突かれても気持ちのいいそこを擦られても、
出し入れのついでに敏感な芽を潰されても必死で耐える。
「んっ、んく……っ、んんんん、んっ……!」
 匂いがこもらないように窓は開けっ放し。見回りの教員に聞きとがめられてもまずい。
どんなに気持ちよく抱いてもらい、どんなに中の彼が気持ちよくても、声は押し殺す。
溢れてきても必死に喉の奥で押しとどめる。
「声、でそうだったら、も、やめとくか……?」
 腰を止めてセーシェルの鼻筋を舐め、掠れた小さな声でイギリスが囁く。
 いじわるだ。いつものいじわる。彼はいつもこうやってセーシェルをいじめて楽しむ。
彼だってこんな状態で体を離したらつらいに決まってるのに。
 でも、反抗心の疼いたセーシェルが、やめたいならやめればと口にしようものなら彼は本当に
やめてみせることだってするのだ。――放り出され、平然と一人で残りを始末されたときは
羞恥などかなぐり捨ててすがりついた。
「や、やっ……!」
 思い通りに喜ばせてしまうとわかっていても、首を振り絶対に離すまいと両足に力を込める。
彼は喉の奥で笑う。
279来ない開けない近づかない2/7 ◆awpeL/CeJ2 :2010/01/18(月) 23:20:06 ID:AHMxosKX
「じゃ、声、出すなよ。絶対だぞ?」
 聞き分けのいい子犬のようにセーシェルはこくこく頷いて、イギリスのほんの少しの動きでも
全部あまさず甘受しようとさらに足を開く。――もっと奥まで来られるように。
 イギリスのセックスはやっぱり大人で手慣れている。射精だけを目的にずこずこと無闇に中を
掻き回すようなのじゃなくて、反応を見ながら上手に自分のモノを使いセーシェルの気持ちいい
ところを丹念に擦ってくれる。いじわるはするけれど……セーシェルをさらに興奮させるための
巧妙な罠。
 そんな抱かれ方をして感じるなという方が無理で、声を出すなという方が無茶で、
その無理無茶を通すなら気も狂えと言わんばかりの快楽で、セーシェルは学校で、生徒会室で、
イギリスの机の上でむせび泣きながらどろどろになる。
 ゴムに包まれたイギリスがセーシェルの止めどなく湧く秘所の蜜をこねる淫靡な音、
控えめにぶつかる肌の音、外気に紛れながらも漂う二人の交わる匂い、イギリスの男っぽい汗の匂い。
みんなみんな、どんどん昂揚させていくもの。
「イっ、ギ、リスさっ……」
「ん……」
 どうにもならない唇は差し出して塞いでもらう。ぐりぐりと腹のほうに擦りつけられながら
唇の裏側を上下舐められる。舌を執拗に絡ませあえば唾液が口角から垂れて顎を滴り襟を汚す。
後始末のことなんか全然考えられない。脱がされたはずのショーツはどこへいったのだろうか。
きっと、穿いたままのスカートは今頃びしょびしょで、もう穿いて外へはでられない。
「ふっ……そっ、こ……だめ……! そんな擦りつけたらぁ……っ」
 せりあがってきた快感がセーシェルの器の縁をこぼれそうになる。背中に回した腕に力がこもり、
汗でしめったシャツ越しに爪を立てる。イギリスが体を起こすのと一緒に上体が起きる。
体を起こしたまま抱き合い、イギリスはセーシェルの腰を支えて打ち付ける。
 もうだめ。イっちゃう。声、でちゃう。
 がまんできない。立てる爪は深くなり、ぎゅっと目をつむってシャツの上からセーシェルは
肩口を噛む。
「っ……」
 イギリスが息を飲むのを聞いて、ふっと目を開けた。
 息苦しさと快感がマーブルになった視界が広がり、

 フランスがいた。

 目が合う。
「ふぁっ、ふ、あああ!?」
 生徒会室のドアを半分開けて、確かに制服姿のフランスが立っている。
 見ている。愛しあう、ふたりを。
「ぁ、バカ、締めすぎ……っ」
「イギ、ギっ」
「わかってるっ」
 わかってない。
「違っ、……ちょっ、待っ」
 ぼんぼんに膨れあがった頭の中で、理性であろうとする部分が必死に警鐘を鳴らしている。
状況を把握しろ、フランスがいる?
 ――四限、終わってる。
 お互いの体を貪るのに夢中で、チャイムに気づかなかった。壁にかかっている時計は
間違いなく四限終了時刻を三分過ぎていて、耳を澄ませば購買に走る生徒の足音や雑談のざわめきや
さっそく校庭で球技を始めようと合図しあう声が聞こえ、
「あっ、あっ、やっ、イギ、だめっ、あんっ、あっ、」
280来ない開けない近づかない3/7 ◆awpeL/CeJ2 :2010/01/18(月) 23:21:05 ID:AHMxosKX
 変わらずイギリスは快感を与えようと動き続ける。ぴったり隙間なく彼と繋がったセーシェルは
その動きの全部を受け止めて、全部の快感を受け止めている。
 声を我慢するどころではなくて、それより彼を制止しなくてはいけなくて、でも口を開いたら
漏れるのは中止を求める言葉よりも素直な嬌声のほうが大きくて。
「や、あん、あん、あっ、だっ、だめいぎりす、りすっさっ」
 頭の痛そうな表情で首元を掻いているフランスとばっちり目線を合わせながら、セーシェルは
突かれ続ける。ぶんぶん首を振っても、背中を叩いてもセーシェルを食べるのに忙しいイギリスは
気づいてくれなくて、セーシェルの体は素直に彼の体に絡まり続け、ぐちゅぐちゅと鳴り響く
二人の結合部の音は大きくなるいっぽう。
 し始めてから時間も経っていて、イギリスは本気でイかせにかかっていて、
そんな風にされたらセーシェルも限界で。
 こみあげてくる。イギリスの熱いのが気持ちいい。少し乱暴に揉まれるおっぱいが気持ちいい。
 ……見られてるのに!
「やっ、やっ、だめ、だっだめっ、だめ、いぎりすさんや、や、やっ、イっちゃう、イっちゃう
イギリスさん! だめっ、イったらめなからっ、あっあっあっやっやらっ、やぁっ、やっ……
イっちゃ、イギリスさん!」
「ん……俺も、イく……」
「違うやゃイギリスさん! イヤ……っ、イっちゃうぅ……、っ、」
 自制が、セーシェルの手からもぎ取られて行く。
「あ……、あああぁっ……あ……」
 イギリスの唇が声を塞ぎ、イギリスの舌が思考を塞いだ。
 気持ちよくて、イった。
 イギリスがぶるっと身震いして、薄いゴムの膜越しに彼女の中で精を放ったのを感じる。
 いつもだったら。
 このひとときはとても幸せなもの。余韻が抜けるまで繋がったまま楽しみ、照れくさい睦言の
一つ二つでも交わしながら唇を重ね、始末に入る。
 のだが。
(……イっちゃっ……フランスさんに見られてるのに、イっちゃったよぅ……っ!)
 それどころではなかった。
 見られた。しかもよりによって、この世で一番こんなところを見られなくない人を
上から並べろと言われたらまず真っ先にセーシェルがあげるだろうその人に。両足を足を開いて、
イギリスのペニスを恥ずかしいそこでくわえこんでいる姿を。気持ちよさに喘ぐ声も聞かれた。
イっちゃうと叫ぶのも。根元まで深く交わり合って、奥を突かれて、
それが気持ちよくてイってしまう瞬間まで見られた。
 ぜんぶみられた。
 ちっちゃいころから、セーシェルの面倒を見てくれていた、フランスに。
 もう昔のような清い体ではなくて、綺麗な体じゃなくて、セーシェルは男とセックスする体だと、
セックスで気持ちよくなれる体だと知られてしまった。
 男根をあそこに突っ込まれて、擦られて、よだれを垂らしながらはしたない声をあげて
よがってしまう体になってしまったことを、見られてしまった。
 死のう。
 ガクガク足が震えるのは感じているからではないし、バクバク心臓の鼓動がはちきれそうなのは
絶頂の名残ではない。
 死のう。
 窓から吹き込んでくる風が熱い肌を冷たく撫でる。
281来ない開けない近づかない4/7 ◆awpeL/CeJ2 :2010/01/18(月) 23:22:33 ID:AHMxosKX
 死ぬ前に、ちょっとでも格好を繕いたかった。早く抜いて。体を離して。
 ……何事もなかったかのようにすれば、もしかしたらなんともなかったことになるかもしれないじゃない!
 なんとかして、なんとかして。ねぇ、なんとかして!
 セーシェルの上で熱い息をついている恋人に訴えかけようと声を出そうしてそれが叶わないのは
息が足りてないからで、吸おうとして吸い続けていっぱいになった肺が膨れあがって焦燥を
倍加させる。息を吐く、ただそれだけのことにセーシェルが生まれたばかりの子鹿のような
懸命さで挑んでいると、イギリスがのんきに彼女の頬を撫で、愛しげに唇を寄せた。
「セイ……」
 セックスしたあとだけの甘い声。
 それにかぶせて、トントン、と、わざとらしく扉を叩く音。
「イギリス。悪いんだけど……四限、終わってる」
「あ?」
「あ? じゃないよ。もう昼休みだって」
「げ」
 セーシェルと体を繋げたまま肩越しに振り返り、決まり悪げであり少し控えめな様子でもあり
疲労感のにじんだフランスの姿を認めたイギリスは露骨に顔をしかめた。
 早い息の一つとともにうんざりと吐きだす。
「んだよ……」
「こっちのセリフだろそれ。……お兄さん、お前らに話しがあるんだけどな」
「……あー……出てろよ。……始末する」
 はぁ、と聞こえよがしのため息をつき、フランスは丁寧に扉を閉めた。
 セーシェルは、イギリスの体に隠れて、隠しきれない両足を出来るだけ縮こめて、イギリスに
しがみついていた。
 力のはいるついでなのだろうが、そこのあたりもきゅっと握られていて、
違う意味とはわかりつつイギリスは顔を赤らめる。
「あの……セイ。抜きたいんだけど」
「ばかぁっっ!!」
 生徒会室の開いた窓から、涙混じりの罵声が外に出た。


「正直に言う。お兄さん、気づいてた。お前らがいつもこのへんでイイコトしてるの、
なんとなーく気づいてた」
 使用済のコンドームはコンビニ袋に入れて口を縛ってゴミ箱に捨てて、ベタベタした体液で
濡れた互いのそのへんとか机とかその他あちこちを拭いて被害にあった服やパンツの替えを
ロッカーから出してきて着替えて汚れたものはそれ用のバッグに詰めて手を洗ってから
フランスに入室の許可を出した。換気の心配だけはいらなかった。
 ソファに向かい合って座って、フランスは腕を組みながらいう。
「……だけど、これはないんじゃないの?」
 向かい合って、と言っても向かい合ってるのはイギリスとフランスだけだ。
セーシェルはハナから審議を拒否してイギリスの青い上着を頭からひっかぶって
両手足を胎児のように丸めてフランスに背を向けてイギリスの膝に体の半分を乗っけている。
「昼間っからっていうのは百歩譲ってよしとする。授業をサボるのも……人のこと言えないから言わない。でもさ、
 鍵くらいかけろ」
「今日はたまたま閉め忘れただけだ」
 上着を被ったセーシェルにシャツをぎりぎり噛まれているイギリスが心外そうに言い返す。
282来ない開けない近づかない5/7 ◆awpeL/CeJ2 :2010/01/18(月) 23:24:10 ID:AHMxosKX
「今日のことをいってんでしょーが! よしんば鍵かけてたとしてもどっか隅のほうで
こっそりするとかそういう恥じらいないの! 言っとくけど俺気をつけてたんだよ! 
出くわしちゃったとしても見ないふりしてあげるくらいのつもりではいたんだよ! 
けどドア開けた瞬間に目が合っちゃったら見ないふりもできないし逃げられもしないでしょーが!
 あああ、お兄さん見たくなかった、見たくなかったよ! セーシェルのそんな姿断固として
見たくなかったよ!」
 だから自衛してたのに!と叫ぶのに、キリキリキリキリ、イギリスのシャツがセーシェルの
噛み合わせの間で軋んだ。
「だいたいイギリス、お前何考えてんの! さっきは百歩譲っていいとか言っちゃったけど、
お前こんな昼間っから節操とかないの! 学校でこんなことしてて、お天道様に申し訳ないとか
思わないの! 子供じゃあるまいし我慢くらいしたらどうなの!」
「あ?」
 イギリスが険悪に片眉を上げる。
「何勘違いしてんだ? 俺は今日仕事も少ねーし早く帰れそうだから学校終わったら
ホテル連れてってやるつもりだったんだよ。だけど朝そう言ったらこいつ午前中一人で
もりあがっちまって三時間目の終わりに放課後まで我慢できないって騒いで……」
「わああああああー! わあああああああーっ!」
 セーシェルが泣きながらイギリスにつかみかかっていく。
「違いますもん、私はやだっていったけどイギリスさんがむりやりー!」
「あってめっ、俺のせいにする気かっ!? 俺はちゃんと夜いっぱいしてやるから我慢しろって
言っただろうが! それをお前が無理だ、今すぐしてくれなきゃやだって、」
「セーシェル……お兄さんは……お兄さんは……お前がそんっなに遠くに行っちゃってるなんて
思ってもみなかったんだよ……」
「ちがっ、違うんですよぅ、私じゃないです、違うんですよぅっ……」

 で、セーシェルがみーみー泣き出したらフランスはさっさと逃げた。

 慰めるのに五限めもサボって、膝に抱っこしてやりながらイギリスはあやすように体を揺らす。
 セーシェルはしきりに顔をこすりつけて、ずっと言い訳をしている。
「だって、えっちしたかったんですもん、しょうがないじゃないですか。イギリスさんじゃなかったら、
どうしろっていうんですか。なんでフランスさんに見られなきゃいけないんですか」
「わかった、わかった。おまえは悪くない。エッチしたかったんだよな。
おまえ、俺とエッチするの好きだもんな。我慢できなかったんだよな」
「イギリスさんがいけないのに、やだっていってるのになんかいも私のなか挿れて、いっぱい
えっちして、私のことえっちな体にして、えっちしないとだめにして、なのにまいにちは
だめって、私、が、がまんしてるのに、なんでフランスさんに、フランスさんがぁ〜〜……っ」
 イギリスはため息をついて、ぽんぽんと背中を叩く。
「ほれ、泣くなセーシェル。おまえまだ足りないんだろ? ホテルにもちゃんと連れてってして
やるからな。今度は中で出してやる。好きだもんな。終わってもおまえがいいって言うまで
ずっと挿れててやるし、好きなだけ乗ってていいから、だから泣くな」
「ふぇぇぇぇ……っ」
「あー……。わかったから、土曜は朝から俺んちでエロいベビードール着てセックスしような。
ぶつぶつのゴムとか、強めのバイブとか用意してるから。金輪際セックスしなくてもいいくらい
一日中イかせてや……濡らすな!」
「ぬれてませんっ! ぬらしてませんーっ!」
「わーっかったから! 俺の太ももがちょっと湿ってるのはとりあえずないってことでいいから
泣くなこのド淫乱!」
「くそ眉毛、嫌いっ! ばかっ、ばかっ、ばかっ! 大っ嫌い!」 


 鍵はかけた。


END

「男と女が愛しあうっていうのは素晴らしいことだよ。野郎はともかく、女の子が愛されて
綺麗に幸せになるのはとってもいいことだし」
 貸出受付のカウンターに頬杖をついて、フランスは深く嘆息する。
「でも、あなたは困ってるように見えますが」
 と、彼女は緩いウェーブのかかった短い髪を揺らす。返却された本を元の棚に返しやすいよう、
背表紙に振られた番号ごとに積み直す手が止まり、自分のほうを向いたのにフランスは小さく
満足して、ことさらに困った顔を作ってみせる。
「そりゃあそうさ。迷惑行為もいいとこ。おちおちドアも開けられないんじゃね」
「きちんと、入る前にノックをすればいいのでは?」
 苦笑する。
「んー、ああいうのはノックもしちゃいけないときっていうのが、あるから困るんだよなぁ……」
 下世話にならないよう、ぼかして愚痴っているので彼女はどことなく釈然としないような顔をする。
しかし疑問を発することなく再び手を動かし始めるその横顔を、フランスは愛おしげにじっと見つめた。
 そぅっと手を伸ばして、髪に触れる。
「なぁ。あいつら、羨ましいって思わないか?」
 彼女は不思議そうに目を瞬かせ、きょとん、としながら小首を傾げた。
「どうして迷惑≠ネのに羨ましいんですか?」
「あ、うん。……だよねー、普通そう思うよねー」
 ハテナをいっぱい飛ばす彼女に曖昧に笑いかける。先の道のりを思いやって細くため息をつく。
「ま、いずれ、ね」
「なにがですか?」
「ん、こっちの話しだよ。……明日デートしないか」
 

 生徒会室のソファに座りながらセーシェルは後ろから抱え込まれている。ずくずくと脈打つ
イギリスのオスが鍵のかかったドアのほうへ大きく足を開いたままの彼女に出入りする。
「おまえ、フランスに見られて実は気持ちよかったんだろ? きゅうっきゅうに締まってたもんな? 
あいつに俺としてるとこ見られてすっげー感じちまったんだよな?」
「や……そんなことな、ないです……」
「じゃあおまえのココ、なんであんな俺にきっつくしがみついてたんだよ」
 セーシェルは目の端から涙をこぼしながらふるふる首を振る。
「やっ、やぁっ……」
「ほら、セイ。おまえ生徒会室でこんなに足開いたまま俺とエッチしてんだぞ。学校でパンツ脱いで
下半身丸出しで足開いて、恥ずかしいよな。どうする? 今あそこのドア開いたら。
おまえの股の間も、ココで俺のことくわえこんでぐちゅぐちゅに濡れてるのもぜんぶ丸見えだぞ。
鍵かけてるけど、もしかして合い鍵持ってる教師が開けて入ってくることもあるかもな?
 ああ、でもいいんだよな。おまえそのほうが気持ちよくなっちゃうんだもんな」
「ん、んぁ……あ、い、イギリスさぁんっ……!」
「なんだー? 変態ド淫乱で俺とのセックス三日しか我慢できないエロ真珠」
 両手で乳首を潰されながら罵られ、熱っぽくとろけてまともに舌の回ってない声が言う。
「……んっ……だして……」
「……っ、あーっくそ! おまえエロすぎるだろ……!
 もーダメだ限界。いっぱい出してやるからこぼすなよセーシェル!」

285 ◆awpeL/CeJ2 :2010/01/18(月) 23:26:31 ID:AHMxosKX
以上です。
お粗末様でしたー
286名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:50:51 ID:plF/y0eM
初めてリアルタイムで職人に遭遇した
GJ! エロいセーちゃんかわいすぎるマジGJ!
  
セーシェルって絶対名器だと思う
だって最後の楽園でインド洋の真珠で観光立国なんだぜ…
287名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:12:11 ID:LGi/XZ1j
>>273
誤変換がちょっと面白いことにw
この二人は癒されるなあ…でもかなり寒そう

>>285
えろえろ英セーは本当に好いものだ…
イギリスの極端な慰め方にワロタ
あのこと兄ちゃんの距離感も素敵っす
288名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 01:58:14 ID:dX3GEsHj
エロいセーちゃんはこの世の宝だな、GJ!
しかし兄ちゃんに同情せざるを得ませんw

そして仏ジャンの雰囲気・距離感がすごく好みです
289名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 21:35:19 ID:s012XbuR
なんかもう色々GJすぎだぜーw

欲望に抗えないエロ真珠も、変態紳士が通常運転なのも、意外とまともな兄ちゃんも、天然ボケのあの子もw
しかし午前中から盛り上がるってナニしてたんだよセーちゃん…

290名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 21:54:27 ID:wd4ZcjEu
【メインCP】キューバ×ベルギー
【サブCP】スペイン×ベルギー
【傾向】 やや陵辱。
【その他】 スペインが少し黒く壊れてます。
『ロマーノだけ甘やかしていた』という設定を使ってます。
だから親分がちょっと怖い。
NGはタイトル『太陽はそこに』でお願いします。
291〜太陽はそこに(1/7)〜:2010/01/19(火) 21:55:07 ID:wd4ZcjEu
夜が来るのが怖かった。

薄い壁を挟んだ隣の部屋から、彼女の悲しい声が聞こえるから。
枕を頭に乗せ、それを耳に入れないようにする。
でも、隣の男はワザと彼女に声を上げさせ。
「畜生……」
今夜も続く悲しげな歌声に、彼は小さな声で毒づいた。


「……大丈夫か?」
周りに誰もいない事を確認し、彼女を倉庫に引きこんだ。
腕の中で震える彼女を強く抱き寄せ、頬に優しく口づけをしてやる。
二人だけの秘密の逢瀬。
スペインに支配され続けるモノ同士の傷の舐め合いかもしれない。
「……大丈夫。まだ大丈夫。もう少しやから」
気丈に微笑む彼女をもう一度強く抱きしめた。
「なぁ、早く独立して、親分から解放されようや」
少し癖のある髪に指を通し、頬に唇を落とす。
「でも、今、うちらが居なくなったら……親分壊れてしまうやん。
もーちょいや。きっと変わってくれる。ロマーノちゃんがいれば」
もう少し、彼の腕の中に抱かれていたかったが、そうもいかない。
遠くからロマーノの声と、親分であるスペインの笑い声。
今日も大丈夫だと安堵のため息をつくと、彼を軽く押しのける。
「またな、キューバはん」
「ああ。またな。ベルギー」
短い逢瀬の終わりは、あまりにもあっけなく。

彼女の後ろ姿を黙って見送り。
目元を手で覆い隠した。
壁によりかかり、ずるずると床に座り込む。
「愛する奴を守れねぇってのは……なさけねぇ」
力こそが正義の今、力無き自分が彼女を愛してしまった事に深い悔恨を抱くしかなかった。


今宵も彼女の悲しげな歌声が……
292〜太陽はそこに(2/7)〜:2010/01/19(火) 21:55:43 ID:wd4ZcjEu
そう覚悟していたのだが、今夜は違った。
何故か彼も男の部屋に呼ばれたからだ。

部屋の中からはすでに彼女の悲しい歌声が聞こえる。
二人の行為を見せつけてやろうという魂胆なのか。

溢れそうになる黒い感情を押さえ込み、ドアをノックした。
「おっ、やっと来よったか」
朗らかな男の声。
ドアを開けるとまず目に入ったのは、男の上で淫らに踊る彼女の姿。
自分と対称的な白い肌がほんのりと赤く染まり、涙を浮かべながら、腰を動かし続ける。
部屋に入ってきた彼の姿を見た途端、動きが止まったが、男の鋭い視線に再び腰を動かし始めた。

釘付けになりそうな光景からどうにか瞳を逸らし、男を睨みつけた。
「で、なんや?」
「あ? こういう時は終わるまで待つのが礼儀やろ?
っと……」
男が強く腰を動かすと、彼女は声をかみ殺し、身体を大きく震わせた。
一瞬だけ、彼の顔を見つめ、すぐに快楽の海へと流れ堕ちる。
ベッドに横たわる彼女から引き抜くと、結合部から白い液体が溢れ出し、ベッドを汚していく。
室内に漂う雄と雌の匂いに、彼は眉を潜めた。
いまだそそり立つモノをズボンの中にしまい込み、にんまりと笑みを浮かべる。

「……知ってるんや。お前らがこっそりとあってるって事を」
笑ってはいるが、心の底がじんわりと冷たくなるような男の笑みに、彼は小さく息を呑む。
背中に汗が流れおちていくのがわかった。


相手は男の寵愛を受けるもの。
一方、自分は支配されるだけのもの。


どんな仕置きをされるのだろうか。
震えそうになる膝をどうにか押さえ、男に視線を向けた。
「そんな怖い顔しんといて。
そんなに会いたいならば会わせてやるってんのや。
つーことで」
彼と彼女の顔を交互に見やり、笑みを深くした。
「俺ん前で交尾しろや」
「な、交尾て……」
あまりの発言に彼は言葉を失った。
しかし、男は気楽そうに笑い、ベッドに横たわる彼女の尻を平手打ちした。
白い肌に赤い跡がくっきらと残る。
「どうせ隠れて何度かやってたんやろ。
よかったなぁ。今晩は獣のように交尾できるんや」
精液にまみれた場所を指で拭い、内股にすり付ける。
「ま、俺の後やけど……獣のお前らには関係ないやろ。
思う存分やれや」
朗らかに。悪魔のごとく笑みを浮かべ、もう一度、彼女の肌に手のひら形の赤い跡を残す。
293〜太陽はそこに(3/7)〜:2010/01/19(火) 21:56:24 ID:wd4ZcjEu
にやついた男に監視され、彼らは裸になり向かい合う。
ここで拒否しても酷い目に合うだけ。
だからせめてと優しく手を握りしめる。
恐怖が隠せない表情を浮かべる彼女の緊張を取る為、頬に触れる。そして、唇を近づけ。
「あ、キスはダメや。獣ならばすぐ突っ込むんやろ。
さっさとやれや」
口づけすらも許されないのかと、男を睨みつけてみたが、男はただ壊れた笑みを浮かべているだけ。
「ああ、そうや。獣ならば、後ろからが基本やろ。
ずんずんついてやれ」
更なる指示に、彼は小さく舌打ちをした。

ここで拒否できない自分の弱さに苛立っているのだ。
目の前にはあれほど肌を重ねたかった女性。
本当ならば優しくしてあげたいのに。
それなのに下半身は正直で。
震える彼女の裸体に反応してしまっている。

「すまん……」
「気ぃせんと……な」
自分を労わる彼女の温かな腕が肩に回った。
男に気づかれないよう頬に軽くキスをすると、自ら彼に背を向け、腰を高くした。
溢れ出す精液が雪のような白い腿に垂れ、一筋の線を描き出す。
まだ身体に反応が残っているのだろう。彼女が息を吸うたびに、淫唇が何かを求めるかのようにひくひくと動く。
「えっちやなぁ。ベルは。
ほれ、見てみぃ。中に残った俺の精液を必死に飲み込むように動かしやがって」
ちらりと彼の顔を見てから、彼女に視線を向けた。冷たい視線を。
その視線が何を意味しているか、彼女は瞬時に理解した。
毎晩のように抱かれていれば仕方が無い事だろう。
ためらい気味に指で淫唇を開く。男と彼に見せ付けるように。

震える手が痛々しい。本当ならば視線を逸らしたい。
だけれども、男がそれを許さない。

「ほら、ベルもおっぴろげて待っててくれてるやん。とっとと交尾しぃや」
男の急かす声に、彼は覚悟を決めた。
彼女の腰を掴む。
何度か亀頭を淫唇に擦りつけ、ゆっくりと中へと押し込んでいく。
温かで包み込まれるような感触に理性が飛びそうになる。
どんな女よりも気持ちよい。
本当ならば、じっくりと感触を味わいたい所だが、刺すような男の視線のせいで集中する事ができない。
それに……こんな行為、二人が望んでいるものではない。
まるでお互いにレイプされているような感覚で。
「すっぽりと奥まで入ったなぁ。もっと腰動かしぃ。獣のように交尾せんと」
男の命令に、彼はおとなしく従う。
できる限り感情を抑え、できる限り機械的に。
腰を打ち付けると水音が響き渡る。震える腰を押さえつけ、奥まで侵入し。

「やっ……あっ…ぐぅ……」
声を押し殺す彼女。シーツをかみ締め、襲い来る快楽に耐えようとしている。
あまりに健気な彼女の行動に、彼の動きが止まりかけた。
「ダメや。もっと腰動かしや。それにベルも……もっと声出してもいいんよ。いつものようにな」
頭の片隅に夜の悪夢が思い出された。鳴き声をあげる彼女の声。毎晩のように続く悲しい歌声。
今宵は自分が彼女の歌声を上げさせている。こんな声聞きたくないのに。
心の悲鳴に耳を塞ぎ、腰を何度も何度も何度も打ち付ける。

「も…いややっ! やぁ、壊れ…あぁっ、奥まで…もぅ……許してく…れやす」
救いを求めているのは男に対してか。それとも犯している彼に対してか。
高まる感情に深く腰を打ち付ける。
亀頭が開発されつくした子宮口を刺激し、陰茎全体を強く締め付ける。
強い射精感に小さくうめき声をあげ。
294〜太陽はそこに(4/7)〜:2010/01/19(火) 21:56:59 ID:wd4ZcjEu
「うるさいぞ。こんちくしょう……」

ノック音。そして外から聞こえてきたのは幼い少年の声。
部屋の中の三人の表情が一瞬固まる。
特にスペインの変化は明らかだった。
無機質な笑みから、太陽のような微笑。それから焦りの顔へと移り変わっていった。

それはしょうがない事だろう。
唯一、猫可愛がりしている子分で。
こんな暗黒部分を見せたくないのは当たり前だろう。
慌てた様子で周りを見回し……今だ繋がっている二人を睨みつけてからシーツをかぶせた。

「……動くな。しゃべんな。……わかってんな?」
彼の視界が薄い闇に閉ざされた。男の視線が無い中、安堵のため息を一つ。
そして男に気がつかれないよう、彼女の頬にキス。

ドアを開ける音。少年の足音。
「うっせぇぞ。たく……眠れねぇじゃねーか」
寝ぼけた少年の声に、男は朗らかな笑い声をあげた。
「はははっ、すまんすまん。ちょいとやんちゃしてしまってなぁ。
で、ロマーノはどうしたん? こんな夜に」
「てめえらがうっさくて起きちまったんだよ。ちくしょう……眠……い」
「ロマーノ、こないとこで寝たら……全くしゃーないな」
少年の安らかな寝息が聞こえてきた。

ほっと息を吐くと、途端に下半身の感覚が戻ってきた。
射精しかけたが、この騒ぎで収まってしまったので、そっと引き抜く。
声を出さぬよう、彼女は唇かみ締める。
男の足音が彼らに近づいている事に気がつき、慌てて彼女と唇を重ねる。
秘密のキス、謝罪のキス、そして愛を確認するためのキス。
顔が離れた途端、彼らに光が戻った。
少年……ロマーノを抱きかかえるスペインが彼らを見下ろしている。
顔には笑みを浮かべ。

「お前らが獣のように煩いから、ロマーノが起きてしもうた。
しょうがないから、責任とってちゃんとねかせぇや」
今度は少し優しい微笑みに、彼女は小さく息を吐いた。
今日はこれでおしまいだと思ったから。

だけれども。

「ベルの胸の上で寝かせて、そんで交尾再開や。
せやけど、ロマーノを起こしたら……わかっとるよな」
悪魔の指示に二人は再び絶望に叩き落された。
少年を抱きながら、また行為しろという事だ。
戸惑う彼女を鋭い視線で黙殺し、ロマーノを手渡した。
彼女の腕の中で何も知らずに眠る少年に、本来ならば心が安らぐ所なのだが。
仰向けになった状態で、少年を豊かな胸の上に横たわらせる。
顔に当たった柔らかな感触に、少年の眉間から皺が消える。
気持ちよさそうに乳房に頬ずりをし、すぐに穏やかな寝息を立て始めた。
そんな少年を、男は複雑そうな顔で見つめていた。
「全く、相変わらず女好きのマザコンやな。ま、よぅ寝てくれればえぇけれど」
そして、視線を彼に向けた。とっととやれという事だろう。
裸体の彼女の上で幸せそうに眠る少年。その少年を挟むようにやらないといけないのだろう。
起こさぬよう中へと入れようとするが……この異常な状況で勃つわけもなく、まだ力なく頭をかしげているだけだ。
「こんなかわええ二人を前にして勃たんとは……不能か?
ま、ええ。一人でズってたたせろ」
黒い男の言葉に、奥歯をかみ締める。
295〜太陽はそこに(5/7)〜:2010/01/19(火) 21:57:58 ID:wd4ZcjEu
だが、先ほどよりも少しだけ柔らかくなった雰囲気に気がつき、少年と男の姿を交互に見る。
にやついた表情で彼を見ているのは同じ。だけれども、少年を見つめる眼差しは春の日のように暖かくて。
自分達の前では滅多に見せない穏やかな笑顔。
少年が男の下にやってきた日を思い出す。あの日はずっと少年につききりで。嬉しそうで。
毎日行われてきた折檻があの日だけはなくて。
よほど少年の事を大切に思っているのだろう。
もしかしたら本当に変わるかもしれない。ロマーノの存在によって。
彼女と一瞬だけ目があった。彼女は男と少年の穏やかな表情に少し微笑んでから、頷く。
きっと、彼女も変化を感じてきているのだろう。
だから、彼女もあまり強い抵抗はせず、男の気の済むままに。

――じゃ、もう少しこの茶番に付き合ってやっか――

覚悟を決め、自らの手のひらで陰茎を擦り、刺激を与える。
安らかに眠る少年の顔を、そして彼女の顔を見ないよう。
物理的刺激によって手の中で徐々に堅さを取り戻していく。
そろそろ入れられる程度にはなっただろうか。
亀頭を手で支え、ゆっくりと中へと押し込んでいく。
ひくつく淫唇が陰茎を包み込む。
「ふぁっ…やぁ! 熱い! いやゃ…そこ擦っちゃ…」
大きな胸を揺らし、身を悶えさせる。
手を広げ、彼を求めてきたので、癖のある金髪に指を通し、キスを一つ。
腰を突くたびに落ちそうになる少年に気をつかいながら、彼女の感じる場所をめがけ、深く押し込む。
胸の突起に手を伸ばしかけ……動きが止まった。
いつの間にか少年が突起を口に含んでいたから。
まるで母親の乳を吸うかのように幸せそうな顔で。
「ん……ロマーノちゃんったら。ほんまかわええなぁ」
胸に走る快楽よりも、母性がくすぐられたのか、彼女も優しげな瞳で少年の頭を撫で。
「たく、こんなんじゃ萎える……ぐっ」
それでも直接的な刺激で限界に達していたのだろう。小さなうめき声を上げ、彼女の膣内へと射精した。
一瞬遅れ、彼女も甘い声を上げ、身体を震わせた。
大きく息をする二人。余韻が残っていたのか、まだ収縮する中から静かに引き抜き。
カリの部分に引っかかり、精液が掻きだされる。彼女の太腿を精液が流れ落ち……
それと何故かお腹辺りから何かの液体がじんわりと流れ落ちてきた。
296〜太陽はそこに(6/7)〜:2010/01/19(火) 21:58:24 ID:wd4ZcjEu
その液体の正体を探ろうと、彼女の腹に目をやり。
『ちょっ!!』
三人の声がハモった。それは仕方がないことだろう。
胸に抱きかかえているロマーノ。その股間からその液体は流れ落ちており。

「わわっ、ロマーノちゃん!」
「あちゃー、またおねしょかい」
「べ、ベルギー、布……いや、いっその事、そのまま風呂へ」

先ほどの甘い雰囲気はどこへやら、おねしょ騒動に三人は慌てふためき。
ベルギーは裸のまま、ロマーノをつれて風呂場へと向かった。
そして、二人部屋に残され……微妙な沈黙の時が流れた。

キューバは気まずそうに彼の顔を見ることもできず、視線をさ迷わせる。
「あー、あー、用事も済んやからこれで失礼しまんねん」
目を合わせる事もなく、一礼すると服を引き寄せ部屋を後にしようとした。
男に背を向けた途端、笑い声が部屋に響き渡った。
もちろん、キューバの笑い声ではない。スペインの笑い声だ。
先ほどまで聞いていた黒い笑いではなく、腹の底から楽しそうに笑う声。
随分と久しぶりに聞いた気がした。

そういえばと、男が自分達の前では笑わなくなった時期はいつだったのかと考えた。
確か……あれはイギリスの策にはまって、スペインという太陽が陰り始めた頃だっただろうか。
あの頃から、彼らの前では太陽のような微笑が消え、どこか夜のような笑みへと変化していった。
彼ら身内の前では暗くても、一旦外に出れば元の情熱の国へと変化する。
何事もなかったかのように笑い、どんな辛い状況でも陽気で。
まるで仮面をかけたかのように、ただ楽しそうに笑い……

だから……もしかしたら今までのあの態度は、男……スペインにとって甘えていたのかもしれない。
つまり、本音で向き合えるかどうかを無意識に試していたわけで。

「ちっ……アイツはそれをわかってて」
「あ? 何かゆーたか?」
「いや、何でもないちうわけや。空耳やろ」
キューバの呟きを耳聡く聞き取ったスペインが首を傾げたが、彼はさらりと流し、笑みを深くする。
「今日は寝まんねん。明日はちびっと寝坊するかもな」
「安心しろや。ロマーノに起こさせにいかせるから。
ロマーノの目覚ましアタックはかなーりきくんや」
肩の力が抜けるような会話を交わし、キューバは部屋を後にした。
部屋に残されたのはスペインただ一人。
しかし、その瞳から影は消えていて。

――その日を境に、親分と子分のぎくしゃくした関係は終わりをつげた――
297〜太陽はそこに(7/7)〜:2010/01/19(火) 21:59:12 ID:wd4ZcjEu
「ベル〜今日のおやつ、ワッフルがいいねん」
「はいはい。わかったからちょい離れてな。火傷するんよ」
エプロン姿で台所に立つベルギーに忍び寄るスペインの手。
形の良いお尻に手が伸び。
「親分、どうせアイスのっけるんやろ。取り皿どこや?」
スペインの行動をさえぎるように、キューバの呆れた声が響く。
小さく舌打ちをすると、スペインは棚に視線を向ける。
「その3段目や。もうちょい覚えんと……っと、ロマーノ待て」
出来立てのワッフルに小さな手が伸び……あまりの熱さにワッフルが宙を飛んだ。
「ちっ! あっちあっちあっ!!」
それでもワッフルを床に落とさないのはさすがというべきか。
空中で冷まされたワッフルを両手で掴み、大きな口を開け、一口。
にんまりと幸せそうな笑みが浮かび。
「ぷっ……」
「ふふっ……」
「ロマーノ、鼻んとこ、クリームついてるやん。クリームもつまみ食いしたな」
「し、してねーぞ! こら、離せちぎぃぃっ!」
スペインがロマーノを抱き寄せ、助けを求めて少年は二人を見つめ……
和やかな空気が流れる。
しばしの幸せな時間。
きっと長く続くと思っていたのだが。


「――行くんか?」
部屋で一人、荷物をまとめていたベルギーに問いかけた。
「ん、これ以上親分に頼りはるのはなぁ。
本当はもうすこぅし側にいたかったけどな。みんなの為なんよ」
ちらりとキューバの顔を見ると、泣きそうな顔で微笑んだ。
「親分、よろしゅうな」
「任されたくねけど、しゃあないちうわけや。任されてやんよ」
つられて泣いてしまいそうになるが、どうにかこらえ、太陽のような笑みを返してやった。
親分であるスペインに教わった満面の笑みだ。
「んじゃ、泣いとる親分、引っ張り出してくるか。
ついでにロマーノの奴も。一苦労や。これは」
「よろしゅうな」
彼女の瞳に涙が光るのを見つけ、慌てて部屋の扉を閉めた。
部屋の中からすすり泣く声を耳にしながら、小さくため息をつき。
「もう少しだけ側にいてやっか。しゃーない」
親分を心配する彼女のため、そして今は家族のように接してくれる親分のため。
「全く、世話の焼ける親分だな」
誰に言うとも無く、彼はぽつりと呟いたのだった。
298名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:00:08 ID:wd4ZcjEu
以上でした。
最後は何となく一つの家族みたいのを書きたかったみたいです。
方言は難しい……かなり適当かもしれん。
299名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:36:50 ID:/Luf//+i
すげえ!祭りでもないのに連日投下があるって…!読み手として幸せだ!
>>273
あまーい!と叫びたくなったが、
そのくせ淡々としたとこあったり、ちょっと切ないとこが混じってたりしててたまらん。
なんというか、「大人の味」って感じがした。GJ!

>>285
「エロ真珠」って…!
「エロ真珠」って・・・! なんだいそれ素敵じゃないか!
でも真珠欲しさにうっかり指入れたら、がっちり咥えて抜かせてくれなさそうだw

>>298
親分の鬼畜さハンパネエ!読んでてハラハラしたGJ!
そしてQさんのやさしさに萌えた。

300名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:38:04 ID:hinvgNiA
親分ひでえと思いつつも、被虐のベルに萌
最後、心温まる展開になるとは思わなかった GJ!
301名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 22:48:02 ID:dX3GEsHj
親分の非道さにうわあああとなりつつもエロくて良かったです
親分がロマーノ以外に冷たいっていう設定はやっぱりいいなあ…
キューバさんが良い男で惚れた!GJ!!
302名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 23:15:59 ID:iR/D4sgZ
鬼畜親分酷すぎるぜと思わせておいて、実はな展開にGJ!
キューバさん漢だし、抗えないベルギーさんよすぎる。
家族って感じちびたりあのころのオーストリアさんちやイギリスんちやロシア姉弟なんだけど、
スペインちも一家なんだよなあ。
303名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 23:24:20 ID:piDNO7Ry
ええなあええなあ楽園やんなあ・・・!
>>285
性欲が三日であっぷあっぷなエロ真珠にしろ、
変なもんいろいろ持ってる変態紳士にしろこいつらwwwGJ!
カップルっていうよりカポーさまって呼びたくなるwwいい意味でwww
>>298
最初結構鬼畜だと思ってたのにまさかほんわかしてしまうとは・・・!
視姦とか強制とか色々とエロエロしい。けしからん。だからこそそれがいい!
304名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 12:31:09 ID:g7DBKTwI
某スタイリッシュ授乳アニメ見てたら
修道服でおっぱい吸われるウク姉さんを受信した
相手は誰だろ…やっぱロシアちゃんだろうか
305名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 20:36:27 ID:aP2DIKKT
規制すごいな

それぞれ我慢できる期間の5倍くらい禁欲させて
その後に相手の男を与えたときの女の子の行動について妄想してみる
リヒ以外はみんな押し倒しそうだ
306名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 21:42:36 ID:bKPDbT6y
携帯ユーザーは本気で厳しそうだな

遂にフィンランドも始まってしまった様です。

ttp://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2685398/5212770
307名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 21:49:00 ID:oWMaCLzp
>>305
リヒテンは勝負下着(こっそり通販で買った赤のヒモ)装備しつつ誘い受けだったら笑う
308名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 23:26:27 ID:Yz6qzpPp
SoftBank無双だぜ!
まあPCが規制されたんだけどな・・・

>>304
胸吸われる修道女を一瞬リヒに似てるかなと思ったが
巨乳なのでそんなことなかった
309名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 23:54:38 ID:oD9LVkkY
>>304
スタイリッシュ授乳アニメぐぐってきた
言w葉wにwなwwwらwwなwwいwwwwwwwwwww
310名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 00:38:10 ID:Y6pWjvlJ
そういやベルがスペインのこと親分って呼ぶのて公式だっけ?
311sage:2010/01/23(土) 14:29:49 ID:k65oixqa
>>310
公式というか絡みすらないと思う
312名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 14:31:10 ID:k65oixqa
sage間違えたスマソ
313名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 14:35:45 ID:xTEHW4ah
親分呼びは今のとこ『自称』だからなぁ。
子分のロマーノには呼び捨てにされているし。
314名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 16:09:00 ID:Y6pWjvlJ
>>311
ありがとう
なんかもう何が絡んでるのか
捏造なのかわかんなくなってきたw
315名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 22:17:22 ID:EcKRDHPl
墺「お飲みなさい、私のフォルテッシモ・・・!」
と突然オーストリアさんが脳内で喋りだしたんだが、電波発信したの誰だw
316名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 23:19:33 ID:bR6lYwmh
>>315
指揮棒片手にそう叫ぶ墺さん想像して吹いた。
じゃあおっきくなる前はピアニッシモなのかな…
317名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 23:30:46 ID:PG99f9gy
なにそれひどい
もっとやれ
318名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 23:35:07 ID:qrdUpwXz
関西弁が微妙すぎる
319名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 00:29:05 ID:PkR92gVG
【メインCP】ラトビア×ウクライナ
【サブCP】ロシア×ウクライナ 
【傾向】ウクライナさんショタ&淫乱注意、ラトビア巨根注意
露烏は会話で出るだけでキャラ自体は出ません
【その他】駄目な方は「お姉さんと一緒」であぼんして下さい。
携帯から失礼します。
320お姉さんと一緒(1/4):2010/01/24(日) 00:30:51 ID:PkR92gVG
事件の発端は本当に些細なことだった。
ロシアの屋敷を歩いていたラトビアの耳にドインバインという音が届いて、一体何なのかと怯えているうちに角を曲がってきたウクライナとぶつかった。それだけだった。

「ラトビアちゃん、大丈夫?ごめんね」

……転んだ時、ウクライナの胸がラトビアの顔に乗っていなければ。

ラトビアは床に押し倒されるように仰向けに転んだ。
その時、豊満な胸を顔に押し付けられ、健全な男子であるラトビアはついいやらしいことを考えてしまったのだ。

「……ラトビアちゃん、ここ、大きくなってるよ?」

そこからしばらくの記憶はラトビアにはない。



「ラトビアちゃんったら、可愛いのにすっごくオチンチンが大きいのね!私、びっくりしちゃった!」

ロシアちゃんも負けてられないわねぇと言って、自屋のベッドに裸で寝そべったラトビアのペニスを乳房の間に挟み、ウクライナは笑った。
確かにラトビアのペニスは、身長に不釣り合いな大きさだった。
しかしあまり経験は無いらしく、色は綺麗な肌色のままだ。

「これだけ大きいのに、あんまり使ってないみたいね。もったいないわ」
「あ……うく、らいな……さんっ……ぁあ……」

さっきからずっと、ラトビアのペニスを乳房で擦り続けている。
大きく足を開き顔をのけ反らせるラトビアはとても可愛らしい。ウクライナは透明な液体が滲む鈴口をべろりと舐めた。

「うっ!も、もうイクッ、イっちゃいますぅっ!」
「あら、早いのね。もう?もうちょっと頑張ろうよ」

更に鈴口を舌の先で触れるか触れないかという距離でくすぐれば、ラトビアの腰が浮き、ペニスがぴくぴくと反応を示した。
直後、真っ白い精液が噴き出し、ウクライナの顔に降りかかった。
321お姉さんと一緒(2/4):2010/01/24(日) 00:33:10 ID:PkR92gVG
「こんなに臭くて濃い……いっぱい溜めてたのね」

体を起こして座り、射精の余韻でぼーっとするラトビアに、ウクライナはにっこりと笑いかけた。

「まだこれからよ。ほら」

ラトビアの顔にまたがり、ヴァギナを口に押し付ける。

「……オマンコ。舐めて頂戴?」

すぐに唇が開いて、ヴァギナを濡らす露を掃除するかのように舌が這わされた。
顔の位置をずらしむちむちの太腿を掴んで広げ、膨れたクリトリスを唇で挟み、舌で唾液を擦り込むように執拗に舐める。
ウクライナの体が面白いほど反応するのを見、ラトビアはまた位置を戻して会陰の方まで舌を伸ばした。

「あっ……そんな所、そっちはお尻よ……」

一度は萎えてしまったペニスが、クンニを続けているうちに再びその質量を取り戻し始めた。
ちらりと後ろを振り返ってそれに気付いたウクライナは、口の周りをびしょびしょにして舐め続けるラトビアの顔から体を引き、足の間に座った。

「元気になったのね。……じゃあ、本番、しましょうか」

手でしごいて最大まで育て、ぬるつくヴァギナに亀頭を宛がった。

「搾り取ってあげる」

次の瞬間急にラトビアが起き上がり、肩を掴まれてそのまま押し倒された。驚いてラトビアを見ると、ラトビアはすっかり欲情した顔で呂律の回らない口を開いた。

「やられっぱなし、というのは……嫌なので……」

言うがいなや、痛々しいほど張り詰めたペニスがウクライナのヴァギナに突き立てられた。
すっかり濡れたヴァギナはたいした抵抗もなく異物を受け入れた。しかし緩い訳ではなく、柔らかい膣壁がラトビアのペニスをキュッと締め付ける。おそらく生れつきのものではなく、開発された結果だろう。
322お姉さんと一緒(3/4):2010/01/24(日) 00:34:18 ID:PkR92gVG
今度は自分からウクライナの胸の谷間に顔を埋めて、ラトビアは目茶苦茶に女の体を貪った。
ひたすら腰を振り、ヴァギナを突きまくる。ウクライナの顔からは余裕が消え去り、涙を滲ませて嬌声をあげた。

「あ、そんなにしたらぁっ、いっ……いやぁんっ、あん、だめぇっ、おかしくなっちゃ……ぁあ!」

一度抜いたおかげで絶頂までの時間が長くなっている。
ウクライナの喘ぎ声を聞いて逆に冷静さを取り戻したラトビアは、わざと動きを止めた。

「やっ……ラトビアちゃん、止めちゃいや……」
「僕、ウクライナさんがこんなにいやらしい人だなんて知りませんでした。ロシアさんとも、こんなふうにセックスしたんですか?」
「うん……でも、最近忙しいからって、なかなかできないのよ……」
「ロシアさんも、僕みたいに襲ったんですか?」
「そうよ。だって、可愛いんだもの……大きくなったら、逆に調教されちゃったけど」

喋っている間も物欲しそうな目でこちらを見ているのに気付き、ラトビアは考えていた質問たちをウクライナに投げかけた。今の話の流れなら、必ず全てにYESと言ってもらえる質問だ。

「ウクライナさん、イキたいですか?」
「勿論よ、早くイかせて……!」
「イかせて欲しかったら、約束してください。これからもこんな風に、僕にセックスさせて下さい」

少しも考えるそぶりもなく、ウクライナは息を乱しながら即答した。

「いくらでもさせてあげるから、もうお話は止めましょう、ね?もうイキたいの、お願い」
「本当ですね、約束ですよ」
「本当だからぁっ、早く突いて……!」

ウクライナの足が腰に絡み付く。
纏わり付く膣壁を引きはがすように、ラトビアは激しいピストン運動を再開した。
323お姉さんと一緒(4/4):2010/01/24(日) 00:35:45 ID:PkR92gVG
「あン、そこ、そこ突いてっ、そこイイのぉ……!あっ、アン、もうイク、イク、イクぅっ!」

甲高い叫びと共にウクライナの体が震え、ヴァギナに今までにない強い力が篭った。
ギチギチに締め付けられ、たまらず中に欲望をぶちまける。ペニスの痙攣が止むのを待って引き抜くと、緩んだヴァギナから白濁液がトロリと零れた。

(僕、ロシアさんの女を抱いたんだ……あの人の大切な女とセックスして、中出ししたんだ……)

きっかけが襲われたからというのも忘れ、くったりと横たわるウクライナを見た内気なラトビアの心の中に、暗い感情が沸き起こる。
大好きな姉が、いつも自分がお仕置きしている少年にペニスを突っ込まれて喘いでいるなんて、想像すらしていないだろう。そんなことを考えると急に愉快になってきて、ラトビアは口元を綻ばせた。

その時、ぬめったペニスをきゅっと掴まれて、ラトビアは思わず息を止めた。
見るとウクライナは顔を赤くしながら笑っていて、右手でペニスをゆっくりと弄びながら左手でラトビアの頭を優しく撫でた。

「まだ終わりじゃないよ。言ったでしょ?搾り取ってあげる、って。こんな可愛くて巨根の子、私から手放したくないわ」

折角途中で優位に立てたというのに、大事な所を掴まれては抵抗も出来ず、再びシーツに背中を沈める羽目になった。

ああ、やっぱりこの三兄弟には、誰であっても敵わないのかもしれない。

その後何度も何度も勃たされイかされ、文字通り搾り取られたラトビアが気を失うまで、ウクライナは容赦なく攻め続けたという。

「も、もう勘弁して下さい!枯れちゃいます!お願いですから、ウクライナさぁん!」
324名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 00:37:11 ID:PkR92gVG
以上で終わりです。
可愛いふりしてあの子わりとやるもんだね、な展開が好きです
読んでくださりありがとうございました。
325名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 07:42:19 ID:YvHEKc/+
ラアアトヴィアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

と思わず心の中で叫んでしまったGJ
うっかり一言多い性格がこんなところまで
326名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 19:32:57 ID:Do43ME/x
お姉ちゃんエロすぎる…GJGJ!!
そしてラトビアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

ところで、女性国家に生理ってあるんだろうか…
男性陣に精通があるならあるのかな?胸も発育に伴って痛むみたいだし…
でも子供は多分産めないよね?
327名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 20:24:10 ID:Jf1aF6OY
ストレートにエロいなーGJGJ
このスレでラトとウクが絡んだのは初めてじゃないか?

>>326
どうなんだろうな 子供産めるか産めないかは以前コンドーム話の時に盛り上がった気が…
でもギリシャ母さんとかいるんだから産めないって訳じゃないんじゃないか
あと生理の話ってエロパロ板でもスレによっては嫌がられるイメージなんだがここはおkなのか
328かえせかえせ ◆izyQf/KaRs :2010/01/24(日) 22:04:13 ID:I+kOMrj0
ラートービーアーーーーーー!大きいのか。そうか。
シーラトで突っつきまくられてでかくなったのか?
おっぱいぱふぱふ姉ちゃんエロいぜ!GJ!
搾り取られたらますます小さくなっちまうんじゃないかと思わず心配してしまったよw

で、小ネタ投下。
【メインCP】ハンガリー×プロイセン
【サブCP】オーストリア×ハンガリー
【傾向】
オーストリア・バイエルン戦争の「かえせかえせ大事な所返せ」小ネタ。
男らしいハンガリー×不憫なプロイセン。逆レイプである意味精神攻撃。
【その他】ハンガリーさんが男らしく、普憫を襲います。プ童貞。
苦手な方は「かえせかえせ」かIDであぼんしてくださいませ。

あと小ネタなんで保管庫入れてもらって結構です。
329かえせかえせ−1 ◆izyQf/KaRs :2010/01/24(日) 22:05:03 ID:I+kOMrj0
「アーヘン条約締結でシュレンジェン持ち逃げ出来たし!今日は気分よく寝られるぜー!」
そう言って一人楽しくベッドに入るプロイセン。
どういう形であれ勝利したし、オーストリアに吠え面をかかせられた事はプロイセンを更にいい気分にさせた。
「いい気分のまま眠るぜーふあ〜〜」
祝勝祝で一杯飲んだ事と、心地の良い疲れからの眠気。布団を被り、瞬きをする間にうとうとし始める。

…かえせかえせかえせかえせだいじなところかえせかえせ…
「?」
何か変な声が聴こえたか?と一瞬眉をひそめるが布団を頭から被り直し、もう一度目を瞑る。
…かえせかえせかえせかえせだいじなところかえせかえせおーすとりあさんのだいじなところかえせ…
プロイセンは気付いた。
!!!!!!この声はハンガリーだ!

プロイセンが布団を跳ね飛ばし振りむけば、ベットのふちで悪鬼の様な顔つきでブツブツと呟くハンガリーの姿。
「返して返してオーストリアさんの大事な所返せかえせかえせ返せ返せぇ!!!ばかぁ!!」
プロイセンの枕元でそう叫んでハンガリーはベットの上に上がった。
「うぎゃ!!!俺様の寝込みを襲うんじゃねえ!ハンガリー!!」
彼女の鬼気迫る表情に思わず枕を楯に叫んでしまう。
「返せ返せ!お前なんかにオーストリアさんの大事なところ渡さないんだから!死ねぇ!!!」
ハンガリーがプロイセンに向かって銃剣を振りかざす。
寸での所で躱し、ベッドの上で対峙する二人。

「返せるか!普通に考えても返すわけねえだろが!馬鹿か!」
「馬鹿はあんたよ!ずる賢いくらいしか能がないくせに!あんたなんかにオーストリアさんのモノを奪う資格なんて無いのよぉ!」
ハンガリーがぶぅん!とまた銃剣を振り回す。
枕が切り裂かれ、中の羽が舞い散っている。プロイセンは枕を投げ捨てハンガリーを睨んだ。

ハンガリーもプロイセンを見据え、舞い散る羽根の中にらみ合う。
「返して」
「何度も言わすか?か え さ ね ぇ よ !」
べぇっと舌を出してわざとおどけてやれば、ハンガリーがきゅっと唇を噛む。

そして、プロイセンの胸ぐらを掴み叫んだ!
「ぐえっ!!」
「かーーーーーえーーーーーーしーーーーーーてーーーーーーー!!!!!!」

掴んだままブンブン振り回され、揺すられるプロイセン。
安定感の無いベットの上で暴れるハンガリー。
質実剛健を旨とするゲルマン民族と言えど、ベッドはそれなりに良いものだ。
体がよく沈む良いマット。その上で暴れていれば、勿論バランスが崩れる。
「きゃ!」
「!!」
ハンガリーがバランスを崩し、プロイセンの上に覆い被さる形になった。

至近距離。
視線がぶつかって二人とも言葉を無くす。
こんな近くで顔を見るのは子供の頃以来で、思わずプロイセンは固まってしまう。
ガキの頃、触りたくても「触らせて」と言えなくて引っ張ったふわふわの蜂蜜色の髪が目の前で揺れている。
軍服の上からでもはっきり解る魅惑的な体のライン。
ほんのり赤く染まる頬、興奮で潤む瞳。
彼女から香る甘い甘い香りがプロイセンの思考を痺れさせた。
330かえせかえせ−2 ◆izyQf/KaRs :2010/01/24(日) 22:09:00 ID:I+kOMrj0
ずっとずっと自分を男だって勘違いしていた。
気付いてたのは、極何人か。
けどいつの間にか女になって、いつの間にか自分と全く反対の男の横に立っていた。
こいつはアイツの前でどんな声で啼くんだ?
どんな姿で、どんなコトをしてオーストリアを喜ばせるんだ?
見たい。そんなハンガリーを見たい。
心の奥でゆらりと頭をあげる欲望。
こいつが一晩だけでも自分の腕の中に居てくれたら返しても良いかもしれない。

そんな国家としてあるまじき情欲が頭をよぎる。
でもそんな事を思ってしまうくらい、今プロイセンの目の前に居るハンガリーは魅力的で。
思わず手を伸ばして、ハンガリーの頬に手を添えようとする。
その瞬間、ハンガリーは「待って」と小さく呟いてすっと立つ。
少し考える様な仕草をすると自分の上着に手をかけた。
ボタンを一つ、二つと外せばこぼれる乳房。
闇の中に浮かぶ白く柔らかなものにプロイセンは釘付けになった。
ハンガリーの行動にプロイセンは天国に昇りかけたが、一瞬で奈落へ突き落とされる。
まあ肉体的には良いのだが、精神的に攻撃される羽目になった。

ハンガリーは顔色一つ変えずにズボンを脱ぎ捨てる。
そしてプロイセンを真っ直ぐ見据え、言い放った言葉にプロイセンの目が点になった。
「やらせてやるから返して」
「え?」
プロイセンは言葉の意味を理解できず、マジマジと彼女の顔を見る。
「ハ、ハンガリー?あ?何言ってんだ?」
「やらせてあげるからシュレンジェン返せって言ってんのよ!言ってることも分かんないの?」
そういうとハンガリーはプロイセンに跨り、夜着をめくりあげた。
「え、あ、は?」
ハンガリーの乳房を見て少しだけ元気になった自分が外気に晒された。
それをハンガリーは冷ややかな目で見下ろす。
その視線に色んな所が縮こまってしまうプロイセン。

「黙って犯られてて」
ハンガリーは無表情にしゅしゅっとプロイセン自身を片手で擦り上げる。
その顔は何の照れもなく、はっきり言って男らしい。
彼女の細い指に絡む先走りが粘っこい水音を立て始める。
指を器用に動かし、刺激を与えられてむくむくと大きくなって行くプロイセン。
息が荒くなっていくプロイセンなど気にもせず、黙々と嬲り続ける。
腰の辺りが熱く重くなって行くのが解って思わず涙が目に浮かんだ。
「ふぅっ、や、めろ!!」
プロイセンが声を荒げる。が、そんな彼など気にせず…
「ん、もう行けるわね?」
ビンビンに勃ちあがったものを性器にこすりつけるハンガリー。
先走りに塗れた男根と彼女の花園を馴染ませる様に腰を動かしている。
多分もの凄く良い光景なのだろうが今のプロイセンにとっては恐怖以外の何者でもない。
「や、やめ…ろ?な?ハンガリー?」
「やめない、ん、ふぅっ!!」
すっとハンガリーが腰を落とすと、ぐちゅっと音を立てて生暖かいものに呑み込まれた。
「くぁ!」
元気になった息子がハンガリーに呑み込まれプロイセンの意識が一瞬弾け飛ぶ。
そしてハンガリーは激しく腰を降り始めた。思わず腰を引かせ、逃げようとする。
が、ずくっじゅくと蜜が滴るそこはぎっちりとプロイセンを呑み込んで離そうとしない。
「ほら!返すって言いなさい!シュレンジェンオーストリアさんに返すって言って!」
「うわぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁっ!!!」
もの凄い快感と恐怖がプロイセンを襲う。
331かえせかえせ−3 ◆izyQf/KaRs :2010/01/24(日) 22:12:41 ID:I+kOMrj0
目の前でリズムよく揺れるたわわな胸に手を伸ばして揉んで潰して喘がせて、それに興奮してしまって
思わず魅惑的な尻でも叩いたり、それで気が狂う程に突き上げまくって、快感と屈辱の涙を浮かべた顔をさせて、
「嫌ぁっ!そこは…だめぇっ!!プロイセンのおっきすぎて…おかしくなっちゃうぅ!」
とか言うのを以前は夢想してたのだが…

逆。
全く逆。
自分の妄想と逆の現実がプロイセンを襲う。
自分の腹の上の彼女は熱の籠った声を上げよがっては居るのだが、それはプロイセンから与える快楽ではない。
そして自分の中の純情が決壊していきそうで、プロイセンは涙を流しながら懇願した。
「頼む!ひゃ、や、やめてくれ!!!ハンガリーやめろおおおおおお!!!!」
そんなプロイセンなど無視して腰を振り続けるハンガリー。
「ん、ふぅっ!!返してくれたらやめてやるわよおおおおおお!!!」
意識的にぎゅっとプロイセンを締め付け、体の中で質量を増す熱に目を細める。
はち切れそうになって、涙ながらにハンガリーを見上げるプロイセン。
そんなプロイセンを満足げにハンガリーは見下ろして一言。
「中で出したら、返してね?」
ハンガリーは汗に濡れ上気した顔で微笑む。とんでもなく色っぽいのだが…鬼気迫る迫力。
戦場で見る彼女の顔。

その顔を見て…声にならない叫びをプロイセンは上げた…

「プロイセンはどうしたのかね?」
何とか辛勝し、シュレンジェンをオーストリアから奪った喜びの残るフリードヒ二世の居城サンスーシ宮殿。
久方ぶりの気分のいい朝を共に過ごそうと思っていたが、朝から姿を見せないプロイセンの行方をその城の主は主従に訊ねた。
「それが…」
主従は口ごもる。
「どうしたのか?何かあったのか?」
「昨日の夜にハンガリーに襲われたらしく…」
その言葉を聞いてフリードヒ二世は椅子から立ち上がると、血色を失った顔で主従を見た。
「ハンガリーに?まさか夜襲をされて大けがでも負ったのか!?お前達何をしていた!」
「いえ、違うのです大王。あのですね…寝込みを襲われたのですが…その…」
口ごもる主従。そして彼はプロイセンの部屋の前に主人を連れて行った。

部屋から響くプロイセンの泣き声。フリードヒ二世は、思わず主従の顔を見た。
「『中で出したらシュレンジェン返せ』で一晩中耐えてくれたそうです…」
そう言うと主従は泣き崩れた。

出したらシュレンジェンが奪い返される。一晩中生殺しの状態で腰を振り続けられ、プロイセンも必死で耐えた。
耐えた。
耐え抜いた。
イきそうになった瞬間とにかく色々と萎える事を考えて取りあえず頑張った。
というか、自分の上で鬼神の表情で腰を振るハンガリーを見ていてはイキたくともイケないのが真実だった。
何度も泣いて懇願した。返せない、怖い、勘弁してくれと。
しかしハンガリーはそんなプロイセンを見てますます興奮して攻め立てた。
まあ、彼女も彼女で色々と溜まっていたストレスを解消していたのかもしれないが。
明け方に、諦めたハンガリーに
「今度また来るからね?今度こそ返してもらうから!オーストリアさんにまた練習付き合って貰って今度こそ中で出させてやる!」
と言われまた泣いた。
ハンガリ−は気付いていたかどうか知らないが…プロイセンは童貞だった。
少なからず思いを寄せていた女にこういった形で奪われた事にもプロイセンは泣いていたのだ…

「…」
フリードヒ二世は主従の顔を見て、首を少し振ると、
「そっとしておいてやろう…」
と言い、彼を連れて朝食を取りに向かった…

おわり
332かえせかえせ ◆izyQf/KaRs :2010/01/24(日) 22:17:31 ID:I+kOMrj0
お粗末様でした。
男前なハンガリーさんと情けないプロイセンが頭から離れなかったんです。
333名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 22:51:21 ID:SvHWZsix
ぷwwwろwwwwいwwせwwwwwんwwwwwww
合掌。勇ましいハンガリーさんごちです。
親父と従者の人もたまらんなww
334名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 22:59:43 ID:pz5aYqqK
男の純情真っ白けwwwwwwwwww
プーはよく耐えた、合掌
335名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 14:12:22 ID:uCUTyd1L
男前すぎだろwwwwwGJ!!!
336名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 21:14:30 ID:9kA1QxDA
本気で今更だが、一ヶ月遅れのクリスマスネタを。

【メインCP】触手×リヒテン ドイツ×ハンガリー×オーストリア
プロイセン→ハンガリー アメリカ×ウクライナ×カナダ
フランス×あのこ イギリス×ベルギー アイスランド×セーシェル
スイス×ベラルーシ

【サブCP】プロイセン←小鳥 
【傾向】 小話形式の目撃型エロ
【その他】花たまごが語り手のため、エロ表記は少な目です。
最後の方は『クリスマス痴祭りのお知らせ』の締めを踏襲しています。
基本はギャグですね。
『純粋な動物さんたちを汚すな』と思う純粋な方は回れ右でお願いします。
NGはタイトル『動物さんたちのくりすます』でおねがいします。
337〜動物さんたちのくりすます(1/11)〜:2010/01/25(月) 21:15:19 ID:9kA1QxDA
こんにちわ。花たまごです。
クリスマスです。
一応、サンタクロースの飼い犬ということで、自分も皆さんにプレゼントを届けようと想います。
この事を話したら、フィンランドさんは快く空飛ぶトナカイさんの見習いを貸してくださいました。
……何で自分の話が通じたのかは不思議ですけど。
きっとクリスマスの奇跡とかで話は終わるのでしょうね。

そういう事ですから、自分もサンタクロース犬として頑張ります。


まずは同じ犬仲間のぽちさんのとこに行こうと思います。
北国の夜空は濡れた鼻に少し痛いですけど……
あまり見られない満天の星空は見事なもので、自分には最高のクリスマスプレゼントだと思いました。


大きなドアの前で一鳴き。
流石にドアをノックする事はできないですから。
しばらくして、ぽちさんが出てきてくれました。
日本さんは律儀な方で、ぽちさん用の小さなドアを用意してくださっていたので、そこからお邪魔します。
ぽちさんのお話によると、日本さんは只今修羅場らしいです。
どうやら、その良いタイミングでフィンランドさんのプレゼントが渡されたみたいですけれど。

……なんで、リヒテンシュタインさんがタコみたいな変な物体に襲われているんでしょうか。
だいぶスリムな胸が露わになり、タコの足みたいなものが無理矢理、胸を強調するかのように巻き付いています。
その胸でちょんと主張するさくらんぼのような乳首を足が吸い付くようにいじり回してます。
可愛らしいワンピースが大きくめくられ、パンツの隙間から大事な所に進入しようとしていて。
「やっ、そこはダメ……やめてくださ……あぁ」
「恥じらいの表情、無い胸の美少女が触手責め。
ああ、最高です」
妙にハイテンションで、血走った瞳を彼女に向けて、日本さんはペンを走らせていました。

その横で、困り顔のフィンランドさんもいました。
なにやら、紙とペンを握りしめたまま。
「あ、あの……そろそろ僕は」
「あ、そこベタでお願いします。そこにはこのモザイクトーンで。
素晴らしいモデルを頂いて創作意欲がわきましたよ!
これで今年の冬コミは頂きです!ああ、人手が足りません。
そこの余ってる触手さんも手伝ってください」
タコの足……触手さんですかね。
日本さんはその触手さんにもペンと紙を渡しました。
リヒテンシュタインはその間にも触手さんに全身を撫でられ、甘ったるい声を上げ続けています。
その横で……紙にペンを走らせる日本さんとフィンランドさんと触手さん。
とても異様な光景ですが、きっと日本さんは喜んでいらっしゃるんでしょう。
さすがはサンタクロースです。
よし、自分も頑張らないと。

首にぶら下げている小さなサンタクロースの袋から、前足で中身を取り出し。
やっぱりぽちさんは骨ガムですか。
ぱたぱたと尻尾を振って喜んでくれました。
さて、次の所にいかないといけませんね。
フィンランドさんに一言伝えたかったですが、あまりに必死な雰囲気に声をかけるのを止めました。
「それでは今度はアナル責めお願いします。
しっかりとこちらに見えるように向けてくださいね」
「やぁん……お尻はいゃ…で…ふぁ……入ってきます……!」
「えっと、僕はいつ帰れるんでしょうか」
三者三様。喜怒哀楽。
いろんな感情があふれる日本さん宅を後にして、次へと向かいました。
338〜動物さんたちのくりすます(2/11)〜:2010/01/25(月) 21:16:25 ID:9kA1QxDA
「ケセセセセセセ……独り楽しすぎだぜ」
今度はドイツさんところのアスターさん、ベルリッツさん、ブラッキーさんの所へプレゼントを届けにきましたが……
何故か三匹は涙にくれるプロイセンに抱きつかれていました。

何故かと思い、理由を聞いてみると……どうやら、隣から聞こえる声が原因みたいでした。
さっき聞いたような甘い女性の声と、何かを叩く音。
興味がわいてお隣の部屋を覗いてみました。
すると、何故かハンガリーさんが四つんばで鞭打たれていました。
おかしいですね。
馬でないのに、乗馬用の鞭でお尻を叩かれて。
それも鞭打ってるのはあのドイツさん。
それもとても楽しそうな顔で。
ハンガリーさんの白いお尻が赤く染まり、じんわりと汗をかいています。
ふとももから流れる何かの液体が床をぬらし、光悦した表情でドイツさんを見上げていました。
豊かな胸は出しっぱなし、首には犬のような首輪がはまっていて。

「ふぁ……ドイツ様ぁ……淫らな雌犬にお仕置きをもっと……」
違います。ハンガリーさんは人間ですよ。
「こんなに涎たらしやがって。余程俺の肉棒が欲しいんだろ」
口から涎なんてたれてませんよ。
それに肉棒ってヴルストの事ですよね?持ってないじゃないですか。
ドイツさんの鞭が飛ぶ度に、ハンガリーさんは悲鳴のような声をあげ……でも、顔はすっごく幸せそうなんです。
人間って不思議です。鞭で打たれて嬉しいだなんて。

「いつもこうやって貰うのを望んでいたのだろ。オーストリアにだって」
「ふぁっ! やぁ……ん、オーストリアさんの名前は出さない……くっ」
オーストリアさんの名前に花脳して、大きく身体を震わせました。
そこを狙って、ドイツさんは大きく鞭を振り下ろし。

……そういえば、オーストリアさんの姿が見えませんね。
部屋の中を見回して……部屋の片隅で丸まっている何かの物体を見つけました。
匂いは確かにオーストリアさんです。
でも何でか縄でぐるぐる巻きですし、体中にたくさんの紅い痕があるし。
うっとりとした瞳でハンガリーさんがいじめられるのを見ていました。
その視線に気がついたのでしょうか。
鞭で打たれていたハンガリーさんが、オーストリアさんの方を見ました。
とても蔑んだ瞳で。
「変態マゾ貴族は黙ってみていなさい。そうしたらお仕置きしてあげますから」
「は、はい。おったてながら、待ってます。女王様」
冷たく言われたのに、嬉しそうな声で返事をしました。
不思議と露になっていた股間がむくむくと大きくなっています。
見せ付けるようにドイツさんと唇を重ね、甘い吐息を漏らしました。

あれ、不意にドイツさんの怖い瞳が、同情的な瞳へと変化しましたね。
「全く……オーストリアは。ハンガリーが攻められている姿を見ながら攻められたいというから……」
ハンガリーさんは小さく笑い、ドイツさんの頬に軽くキスをしました。途端に彼の顔が真っ赤になりました。
慌てた様子でハンガリーさんの顔を見て。
「ごめんなさい。オーストリアさんの要望にはできる限り答えてあげたくて。
終わったら、取って置きのビール用意しますから。各国のビール取り寄せたんです」
ビールという言葉にごくりと喉を鳴らし、『依頼だから』と口の中で呟くと、再び冷たい瞳になってしまいました。
赤くなった顔もあっという間に普段の表情に戻っていて。
「床を汚しやがって。こんなスケベな穴には栓をしないとな」
派手なピンクの玩具をどこからか取り出して、ハンガリーさんの大事な所にねじ込みました。
びくりと大きく身体を動かし、また甘い声が出て……

……やっぱり不思議です。いじめて、いじめられて、いじめられているのを見ながらいじめられて。
何が楽しいんでしょうか。
339〜動物さんたちのくりすます(3/11)〜:2010/01/25(月) 21:17:20 ID:9kA1QxDA
ここで眺めていても仕方が無いですから、三匹の元に帰ります。
結構な時間がたったはずなんですけど、まだプロイセンさんは三匹に抱きついて泣いていました。
自分の姿を見つけると、三匹は同時にため息をつきまして。

……苦労しているんですね。

そんな大変な三匹には、グルーミングセットをプレゼントです。
ドイツさんのお仕事が終わったら、思う存分やってもらうといいです。
それではこれで……と思いましたが、そういえばまだ残っていましたね。
いつもプロイセンさんの頭の上にのっている小鳥さんに視線を向けました。
ああ、大丈夫です。とって食べたりはしませんから。
少しだけ戸惑った表情を見せてから、寄ってきました。
欲しいものは……っと。
袋の中を探索し……出てきたのは何故かフライパンでした。
よくこの小さな袋から出てきたなとも思いましたが、ま、サンタの袋ですから不思議ではないですね。
不思議なのは、何でフライパンかという事。
首をかしげて、そのフライパンを見ていたら、小鳥さんはそれを泣き濡れているプロイセンさんの元まで持っていきまして。
プロイセンさんもそのフライパンに気がついたのでしょう。
見つけた途端に顔を輝かせました。
「おおっ、何故かこんな所にフライパンが! つまりハンガリーにこのフライパンで殴ってもらえということで!」
妙なテンションになってしまったプロイセンさんは、息を荒くして隣の部屋に乗り込み。
――あ、軽快な殴られる音。

……本当にこれでよかったのでしょうか。
不安げな表情をしていたのでしょう。小鳥さんは首を横に振り、隣の部屋から聞こえるプロイセンさんの笑い声やら悲鳴を切なそうに……
……あ、もしかして……小鳥さんはプロイセンさんの事を……
フィンランドさんならばどうにかしてくれるかもしれませんけれど……いいんですか?
いいんですか。健気な人……じゃなくて小鳥さんです。
側にいられるだけで……あの時、消えなかっただけで幸せだなんて。
ああもう、何か寂しくなってきました。
特別プレゼントです! 袋に前足を突っ込み、一つの瓶を取り出しました。
カナダさんち特製の幸せになれるメイプルシロップです!
これで飼い主共々幸せになってください。
340〜動物さんたちのくりすます(4/11)〜:2010/01/25(月) 21:18:08 ID:9kA1QxDA
ちょっとしんみりしてしまいましたが、次は……メイプルシロップをくださったカナダさんちのクマ二郎さんとこですね。
カナダさん所ならば、きっと穏やかなクリスマスを過ごしているはず。
少しだけ安らげるはず。

……そう期待した自分が馬鹿でした。
何故かカナダさんは裸のウクライナさんに組み敷かれていました。
そしてその楽しそうに指示をするアメリカさん。
だから、カナダさんちにトニーさんまでいるんですね。
自分達は隣の部屋――ドアが誰も閉められなかったから丸見えですが――に移動して、座り込みました。
『マ、食エ。カナダ特製ノメイプルケーキダ』
「コレハアメリカノ家カラ持ッテキタ」
非常においしそうなケーキと……サルミアッキに似た危険さを感じさせるグミ(らしきもの)をおふたりは並べてくださいました。
グミの方は丁寧に辞退してから、ケーキを一口。
口の中に広がるメイプルの甘さがすっごく幸せです。
今まで忙しかったですけれど、少しだけ和めた気がします。
……背後から聞こえる声さえなければですが。

ちらりと彼らの方を見ます。
涙にくれるカナダさんの股間の棒を大きな胸ではさみ、舌でぺろぺろしているウクライナさん。
その後ろで、ウクライナさんの腰を掴み、交尾しているアメリカさん。
「んっ…カナダちゃん可愛い。ほら出していいのよ……ふぁっ」
「そうだぞ。カナダは遅漏だな。ヒーローならば女の子に恥をかかせちゃ……ぐっ」
小刻みに動かしていた腰が一瞬とまり、大きく息を吐き出しました。
腰を引き抜くと、股の割れ目からとろりと溢れ出す白い液体。
まだひくつく割れ目から、次々と液体が溢れ落ちています。
「アメリカちゃんはもう少し遅くてもいいのに……」
小さく呟いたウクライナさんの言葉は、アメリカさんには聞こえなかったのでしょうね。
大きなお尻に棒を数回擦り付けると、再び元気になってきました。
そしてもう一度貫き。
「え、またぁ? アメリカちゃんは元気ねぇ……んんっ」
愚痴を零しながらも、アメリカさんの棒の感触に素直に酔いしれ。
「ウクライナさぁ〜ん、お願いですから止めてください。ほ、ほら、クマ衛門さんも見てますし」
涙を流すカナダさんの言葉に、ウクライナさんは自分達の方を見て。
にこやかに手をふってくれたので、尻尾を振りかえしてみました。
「和む光景ね。いつの間にか花たまごちゃんまで遊びに来てくれたみたいだし。
皆良い子だから、もう少し遊べるわね」
そういって、ウクライナさんは棒を口全体で包み込み、音を立て吸い上げました。
「うわぁぁっ! や、やめて」
抵抗はしてみるものの、カナダさんの優しい性格では彼女を本気で振り払う事もできず……

『アイツラハホットケ。口デハアア言ッテルガ、楽シンデイルンダカラ』
メイプルシロップ入りコーヒーを差し出してくれたので、一口。
……この後、結構運動しないと太りそうですね。
そういえば、何であんな状況になっているんでしょうか。
自分の疑問に、トニーさんが銀色の瞳を輝かせて、楽しそうに(多分。彼の表情は読みにくいです)話してくださいました。
あれはアメリカさんの提案で、夜のお友達(意味はわからないですが)のウクライナさんを連れて、カナダさんを襲ったそうです。
その理由は『クリスマス』だからだそうです。
来た時は、ウクライナさんがサンタクロースの格好をしていたみたいですが、胸のせいでお洋服が壊れてしまったみたいです。
だからいっその事裸で……って事になったらしいんですが。
「アメリカ、スデニ3回目。カナダハマダゼロ」
『カナダハノンビリ屋ダカラショウガナイ』
何の回数だかわからないですが……聞くのは野暮だとおもったので聞きませんでした。
少しだけこのメンバーでお茶をした後、サンタの仕事をするためにカナダさんのおうちを後にしました。
……クマ二郎さんの大きな蜜壷はともかく、トニーさんが希望したプレゼントは予想外で……
……忘れることにします。カナダさんの悲鳴と、アメリカさんの笑い声と、ウクライナさんの甘い声と共に。
しっかり忘れますからね。
341〜動物さんたちのくりすます(5/11)〜:2010/01/25(月) 21:18:57 ID:9kA1QxDA
次は……フランスさんちのピエールさんにプレゼントです。
あのフランスさんのことですから、変な事に巻き込まれると覚悟していたのですが。
……度肝を抜かれました。
あのフランスさんが泣きながら綺麗な女性と裸で抱き合っていたんです。
女性なのに短い髪、背中は傷だらけ。肩には大きな傷跡。
そんな女性の胸に抱かれて、子供のように泣きじゃくってました。
「すまない……助けられなくて。俺が……あの時……」
「泣かないでください。私は私がやりたい事やったんです。
私はフランスさんを守りたかった。それだけですから」
女性はフランスさんの頬に口付けをして、優しく頭を撫でてあげました。
それに刺激されたのか、フランスさんは更に涙を溢れさせ。

……あのフランスさんですよ。あのフランスさんが女性の前であんなに泣いて。
美を愛するフランスさんが、なりふり構わず泣きじゃくって。
初めて見ました。こんな光景を。
「痛かっただろ。熱かっただろ。お前の綺麗な肌が髪が、炎に抱かれ……それでも俺は何もできずに」
「だから泣かないでください」
ぎゅっと強くフランスさんを抱きしめました。
豊かな胸がフランスさんの胸板に潰され、奇妙に姿を変えています。
子供のように泣きじゃくるフランスさんを強く抱きしめ、女性は『大丈夫』と耳元で優しく呟いています。
いつも『お兄さんに任せなさい』と笑っているような人が、こんな表情を見せるだなんて。
……あまり声をかけられる雰囲気ではないので、静かに家を後にしようとしましたが。
窓辺にそっと置かれた柊の飾りを見つけました。
これはサンタがきた証。つまり、あの女性はフィンランドさんからのプレゼントというわけで。
そうですね。自分もサンタクロース犬として頑張らないといけません。
部屋の中を見回し……片隅にあった巣の中で眠っているピエールさんを見つけました。
起こさないようそっと袋の中からプレゼントを取り出し……

あれ? ピエールさん起きていたんですか?
世界のお兄さんは大変だって? たまには泣きたい時もって……
ええそうですね。今日ぐらいはそれがいいかもしれません。
さて、人の恋路を邪魔するものは……ってものです。この辺で失礼しますね。
ピエールさんのプレゼントを巣の側に置き、そっとフランスさんのおうちを後にしました。
342〜動物さんたちのくりすます(6/11)〜:2010/01/25(月) 21:19:59 ID:9kA1QxDA
さ、次はっと……ちょっと、いえ、かなり不安ですが、イギリスさんちの妖精さんたちに渡しにいきますか。
妖精さん達は他の方々に見えないみたいですが、いろんな愉快な方々がいて、結構楽しいんですよ。

……そういえば妖精さんたちよりも愉快な方がいました。
そう、飼い主……というか、マスターのイギリスさんです。
イギリスさんのおうちでは、もう愉快な宴が繰り広げられていました。
甘いチョコレートの香り(自分は食べられませんが)、甘い声、何かがぶつかる音。
ええ。酔っ払って暴走しているか、一人寂しく魔法使っているかと思いましたが、両方とも違いました。
何故か台所でベルギーさんとじゃれあっていました。
ベルギーさんはスカートを大きくめくられ、下着をおろされたままで足を大きく開いています。
胸元のボタンは外され、可愛いエプロンの間からちらちらと胸が見えてたりします。
その後ろからズボンを下ろし、腰を押し付けているのはイギリスさん。
イギリスさんが腰を動かすたび、水音とベルギーさんの甘い声があふれ出していました。
隣の部屋では何事も無かったかのよう、妖精さんたちが円を描き、座っていましたから、そこにお邪魔することにします。
きらきらと虹色の羽を輝かせ、妖精さんが花びらでできたカップを差し出してくれました。
そのカップの中はゆらゆらと揺れる琥珀色の液体。少しだけ舌で舐めてみて。
……美味しいです。すっごく甘くて。
花の蜜を夜露でわったものなんですか。それじゃあ美味しいに決まってますね。
しばらくはその花の蜜のジュースの話題や、月夜のダンスの話で盛り上がっていたのですけれど。

「ふぁ……もうやぁ……止めてな……イギリス君」
「ダメだ。美味しいケーキの作り方を教えてくれるんだろ。まずはよくかき混ぜないと」
「かき混ぜるのは……んっぅ…生クリームでぇ」
「よし、わかった。クリームだな。……ぐっ」
ベルギーさんの中が白い液体で満たされていくのがわかりました。
中に入りきらなかった液体が、すらっとした足を伝い流れ落ち。
「これでかき混ぜれば」
先ほどより激しく腰を打ちつけるイギリスさん。
ベルギーさんがこらえようと机の上に手を伸ばし……そこにあった溶かしたチョコレートをひっくり返してしまいました。
茶色い液体がベルギーさんの白い肌をコーティングしていき。
「ん、次はチョコで飾り付けか。少しつけすぎたようだから」
一度引き抜いて、台所の床に押し倒しました。
チョコで固まってしまった胸を指でいじり、口に含み、じんわりと舐めとっていきます。
「いやゃ…イギリス君、そんなとこ舐めちゃ……ふぁっ」
「おっ、チェリーが出てきたな。もっと出さないと飾りつけは完成しないし」

……非常に楽しそうなお二人が少し気になりました。
ユニコーンさんのお話によると、いつも馬鹿にされている料理の腕をあげるため、ベルギーさんにお料理を教わっていたみたいなんですが。
ケット・シーさん曰く、『エプロン姿にむらむらした』そうなんです。
彼らにはイギリスさんの暴走はいつもの事らしくて、全く気にもしていないのが凄いことです。
お酒飲んでも暴走しますが、素面でも暴走できるなんて凄いですね。
そういえばと、レプラホーンさんがずれた眼鏡を直しながら話し始めました。
へぇ、イギリスさんの酒乱って、フランスさんがお酒をたくさん飲ました事から始まったんですか。
それで……あまりの酷さにしばらくは止めようとしていたけれど……へぇ〜♪ 初めて聞きました。
それから? イギリスさんってば、やっぱり……

イギリスさんの暴露話は夜が更けるまで続きました。
ついでに、イギリスさんとベルギーさんのじゃれあいも夜遅くまで続き……
ブラウニーさんに正座で説教を食らうぐらい、台所を汚してしまっていたのは、自分の心の中だけにとどめておきます。
343〜動物さんたちのくりすます(7/11)〜:2010/01/25(月) 21:20:47 ID:9kA1QxDA
ついつい妖精さんたちとのお茶会が楽しかったので長居してしまいましたが、仕事は忘れていませんよ。
次いきます。
アイスランドさんちのパフィンさんに会いに行くことにしました。
アイスランドさんならば、今度こそ大丈夫でしょう。

「今度は私が上です」
「何言ってんの? 今度は僕が上」
ぎゃーぎゃーと言い合っている二人の声がおうちの外まで聞こえてきました。
楽しそうですね。自分もしっぽがぱたぱたしてしまいます。
丁度、パフィンさんが窓をあけてくれたので、アイスランドさんちにお邪魔しま……

……お邪魔しました。

回れ右をしようとしましたが、1歩遅く、パフィンさんの大きなくちばしで尻尾を捕まれてはどうしようもありませんでした。
アマタイトのような瞳を輝かせて、助けを求めるかのような表情。
ええ、わかります。原因は。
何も身に纏わない状況でぎゃあぎゃあ言い合ってる南国娘と氷男。
彼女の身体にはすでに紅い跡や白い液体が流れ落ちた跡が残っていました。
つまり、皆さんと同じようにお楽しみだったというわけですよね。
「あんたは馬鹿か?
のしかかられて嬉しい男がいるとでも」
「気持ちよさそうに三回もいった奴がここにいやがりますよ。
鏡に自分の姿を写しやがれです」
「あ、あれは……のしかかられたからじゃなくて、あんたがぎゅぎゅ締め付けてくるから……」
彼女の言葉に、バツが悪そうに言いどもる。
それをチャンスだと思ったんでしょう。
セーシェルさんは大きく息を吸うと、言葉が津波のように出てきました。
「そりゃ、中に入れられるの気持ちよいですもん。
誰かさんのせいで、その感覚を覚えさせられたからしょうがないじゃないですか
それに……」
ここでしゅんとなり、彼を上目遣いで見つめ、
「初めての時、『優しくするから』って言ったの誰でしたっけ」
可愛らしい仕草に、アイスランドさんは反応してしまいましたよ。
上も下も。
何か反論しようと口を動かしますが、なかなかでてきません。
その間にも彼女はじりじりと間を詰めてきて。
「……ということで、私が上です」
「え、意味わかんな……ぐぅ」
彼女の腕が首の後ろにまわり、彼の顔を引き寄せ。
情熱的な口づけが交わされます。
最初は抵抗していましたが、すぐに口の中を楽しむ事に意識を集中し始めました。
そして、ベッドの上に押し倒され。
「ふぁ……あぅ、熱いよぉ」
「そんな……締め付けるな……」
甘い声をあげるセーシェルさんと、声は冷静ながらも額にじんわりと汗をかいてるアイスランドさん。

……パフィンさん同情しますよ。
えっと、話を聞いていると結構長い間じゃれあっていたみたいですけれど、いつから?
……23日の朝からですか?
タフというか、若いって良いですね……って、この台詞は日本さんあたりが似合いそうです。
喧嘩したりじゃれあったりと元気ですよね。
パフィンさんとしみじみ話している間にも喧嘩→じゃれあいのやりとりが数回続きました。
そういえば、パフィンさんのプレゼントは何がいいんでしょうか。
え?非常食にならなければ幸せだって。それは冗談ですよねぇ?
……少し目が真剣だったのが気になりましたが、あえて気がつかない振りをしました。
それじゃ、プレゼントは……非常食セットが袋から出てきました。
切実な願いなんでしょうね。
「あぁっ、そんなじらしちゃイヤです」
「お前こそ、そんな締め付けて……うっ」
二人の何回戦かわからないじゃれあいの声をBGMにして、再びサンタの仕事にもどりました。
344〜動物さんたちのくりすます(8/11)〜:2010/01/25(月) 21:25:18 ID:9kA1QxDA
最後はスイスさんちのヤギさん達です。
今度こそ。今度こそスイスさんですから、普通にクリスマスを楽しんでいる事でしょう。
スイスさんのおうちを覗き込んで……暖炉の前で寝ていた三匹のヤギさんが出迎えてくれました。
でも、飼い主であるスイスさんの姿は見えませんね。
きっと無意識に首をかしげていたのかもしれません。
三匹のヤギさん……アイガーさん、ユングフラウさん、メンヒさんはお互いに顔を見合わせ、困ったような瞳を浮かべています。
もしかして、スイスさんに何かあったんですか!
わわっ、それならば助けに行かないと。スイスさんが困るぐらいなんですから、きっと強敵でしょうけれど。
……死ぬ気で頑張ります。クリスマスを守るのはサンタクロースのお仕事ですから。
まずは武器装備です。スイスさんのおうちならば、小さいライフルぐらいあるはず。
倉庫を探しに廊下に出て。

「くっ、いい加減にしないと鉄槌を……」
「いい加減にするのはそっち。そろそろ諦めて」
廊下で格闘中のスイスさんとベラルーシさんにばったり遭遇しました。
スイスさんだけならばともかく、何でここにベラルーシさんがいるのかが不思議です。
それも洋服が乱れた状態で。
ベラルーシさんの可愛らしいスカートは大きくめくられ、スイスさんに馬乗りになっていました。
あれ? もしかして下着つけてませんか? それにスイスさんのズボンも脱げかけで。
更にスイスさんの手足は縄で縛られて。
彼女を鋭い瞳で睨みつけていますが、全然気にしないみたいです。


思わず立ち止まっていた自分の後ろから三匹がついてきていました。
アイガーさんがため息を一つつき、この原因を教えてくれました。
何故かベラルーシさんがスイスさんのおうちにやってきて、何故か突如襲い始めて。この状況らしいです。
……あれ? あまりわかりませんでした。
その間にも二人の攻防は続いていて。
「我輩を誰だと思っているのである? 永久中立国の我輩に攻撃をしかけてただでは……」
「攻撃ではなく、男女の情事だから問題ない。
男女の情事が引き金となって、いろいろほつれさせて……スイスを兄さんの足元に」
……そういう悪巧みは口に出さないほうがいいと思います。
ベラルーシさんは黒い笑みを浮かべると、腰の辺りに移動し、自ら大事な所を指で開いて中にいれようとしましたが。
まだ元気の無い棒だから、中に入るわけないですよね。
彼女は小さく舌打ちをすると、むんずと棒を握り締めました。
「役立たず」
「放すである! 我輩はそんな事! くはっ」
滑らかに手を上下に動かし、刺激を与え始めました。
柔らかい女の子の手のひらの感触に、彼の眉間に皺が深く刻まれます。
棒の先端から透明な液体があふれ出し、濡れた音が辺りに響き渡ってきました。
段々と元気になってきた棒は、彼女の手の中でびくびくと動き始めています。
「やっとか。じゃ、入れる」
照れもなく、淡々とこなす彼女。何となく男らしいです。
棒を手で支え、とろりと蜜を零す大事な所へと導いて。
「やめ……ぐぅ」
小さく呻くスイスさんと、声すら漏らさないベラルーシさん。
少しだけ頬を赤らめた姿は非常に可愛らしいですが。
腰を動かすたびにスイスさんの荒い息が聞こえます。
345〜動物さんたちのくりすます(9/11)〜:2010/01/25(月) 21:25:49 ID:9kA1QxDA
どれくらいその動きが続いたでしょうか。
ベラルーシさんの鼻から抜ける甘い声が聞こえ、動きが一瞬止まりました。
大きく身体を震わせ……スイスさんの上にしだれかかります。
肩で息をするスイスさんを冷たい眼差しで見下ろし。
「変態」
「な、貴様が襲ってき……!! ……っ!」
スイスさんの言葉が途切れました。ある一点を睨みつけ。
自分もスイスさんの視線を追ってみたら……納得できました。
廊下にしっかりとセットされたカメラが一台。
その前で床に座り込み、汚れた服で肌を隠すように身を縮めて。
いつもの彼女とは違う涙を浮かべた瞳を手で覆い隠し。
フラッシュがたかれました。
この姿だけをみれば、ベラルーシさんが襲ったようには見えませんね。逆に襲われたかのように見えます。
すぐに何事も無かったかのように立ち上がり、カメラの映像を確認すると、深い笑みを浮かべました。
「……まさか」
「そうそのまさか。しっかりと撮らせてもらった。
これを世界会議で流されたくなければ……」
悪魔のような言葉に、スイスさんの肩はがっくりと落ち。
「用はコレだけ。それじゃ」
じゃれあった余韻もなく、ベラルーシさんは手際よく身支度を整え、家から出て行きました。
着替える際、あふれ出した白い液体が彼女から流れ落ち、床を汚していましたが、彼女は特に気にしていないようです。
家の中に漂う異様な匂いと、途方にくれるスイスさん。
「メェ〜」
慰めようと三匹のヤギさんたちはスイスさんに擦り寄っていき。
もふもふの毛皮に囲まれ、スイスさんはただいつまでもぼんやりとしていました。

きっとしばらくは立ち直れないでしょうから……ヤギさんたちのプレゼントとは別に特別においていきます。
袋の中から出てきたのは、コンパクトな掃除用具。
これでリヒテンシュタインさんが帰ってくるまでにお掃除してくださいね。
346〜動物さんたちのくりすます(10/11)〜:2010/01/25(月) 21:26:24 ID:9kA1QxDA
よし、皆に配り終わりました。
一部の方々(特に飼い主の皆さん)は中々大変なクリスマスだったみたいですけれど、
大凡楽しいクリスマスを過ごせていたようでよかったです。
さすがに少し疲れました。瞼がどんどん重くなってきました。
まだこの時間だとフィンランドさんは帰ってこないでしょうし、暖炉の前でひと寝入りするとしますか。
ソリの上で大きく背をのばし、あくびを一つ。
やっとおうちが見えてきました。
まだ灯りがついているということは、スウェーデンさんが起きて待っていてくれているという事ですかね。
「ひゃん♪」
犬用の出入り口から入って、元気にご挨拶。
でも、そこにはスーさんの姿はありませんでした。
サンタさんのような赤い服……セーラー服っていうんでしたっけ? それを着た赤いリボンの似合う可愛い女の子が……
ん? 違います。女の子じゃなくて……
それは置いといて、それよりもまず不法侵入者なんですから、自分が頑張らないと。
鼻に皺をよせ、とびっきり怖い顔でその人を睨みつけ。
「あ、可愛い。犬おいで」
あっさりと抱っこされてしまいました。
ええ。わかってます。自分に迫力が無いことを。わかってはいますが。
そんな耳の後ろこしょこしょしないでください。気持ちよくてふにゃっとしてしまいますから。
「へぇ、ここがいもちいいんかい。うりゃうりゃうりゃ」
いや、やめてくださいやめてください。
「やめろといわれてやめるような人間じゃないよ。僕はね」
ああ、そんな所まで……く、悔しいけど感じちゃう。びくびく。
……って、思わず乗っちゃいましたけれど、何でこの人には自分の言葉が通じているんでしょうか。
「さあ。クリスマスだからじゃない? それよりも、僕もプレゼントを貰いにきたんだ。
あ、この袋だね。どれどれ」
ダメです! サンタ以外が手をつっこんだら何が起こるか……ああああっ!
「え? 何この煙? ちょっと!」
袋から出てきた煙が自分達を包み込み……
目がしぱしぱします。お鼻もぐしゅぐしゅで。
「いやです! ふぇっぷっしゅ! 目痛いです」
手で顔を脱ぐいとり……あれ、さっきの人間さんが顔ぬぐってくれているんですか?
自分の視界に入ったのは、白い人間の手。でも、何か自分の意思で動きますよ。
「もう、つまんなーい。こんな防犯機能がついているんだな……
……君、誰?」
「君って、自分は花たまごですよ。それよりもあなたこそ……
……あれ?」
鈴を転がしたような澄んだ声が辺りに響き渡りました。
これは人間さんの声ではないし。
まさか……鏡がたしかそこに。
慌てて確認すると、そこには一人の少女が映っていました。
人間の白い手。すらっと伸びた足に、まっすぐに伸びた背筋。まだ幼さの残る顔立ち。
何も身に着けていないからだには、二つの可愛らしい胸がついています。
自分が舌を出してみると、その鏡の少女も舌をだして。
「えええっ、なんで自分が人間に!」
ぺたぺたと頬を触って確認しても、やっぱりそれは人間のもので。
「もしかして、あの袋の作用で……サンタクロースの袋GJ!」
胸元にかかっている袋に向かって、親指を立てる人間さん。
こんな状況になっても楽しそうなのはさすがです。
347〜動物さんたちのくりすます(11/11)〜:2010/01/25(月) 21:27:25 ID:9kA1QxDA
「よし、こんな美味しい場面だ。一緒にサンタさんを襲うとしよっか」
「サンタさんって……フィンランドさんの事ですよね……ダメです。
フィンランドさんいじめるのは自分が自分が許しません」
「いやだなぁ。いじめるだなんて。僕は人間風の楽しみ方をね」
耳元でぼそぼそとその作戦を教えてくださいました。
ああ、そうですね。フランスさんとかイギリスさんはそれを実行すると楽しそうですし。
この人間さんはそんな悪い人ではなさそうですし……フィンランドさんには自分からもプレゼントをあげたいですし。
よし、それだったらお手伝いしますよ。
「それじゃあ、何をすればいいですか?」
「えーとね、サンタさんが帰ってきたら……っと、まずはその格好をどうにかしないとね」
ちらちらと自分の身体を見てきました。
そうですね。人間は何かお洋服を着るのが当たり前で。
「んー、まっいいか。このリボンで身体を巻きつけてっと」
真っ赤なリボンで身体をぐるぐるされてしまいました。
大事な所とか、胸とかがあまり隠れていませんがいいんでしょうか。
「うんうん。とても可愛いよ。よし、それじゃ、サンタさんが帰ってくるまで待機。
そんで帰ってきたら作戦通り……」
「わかりました。あ、帰ってきましたね。鈴の音が聞こえます」
「よっしゃ。じゃ、サンタさんの寝床で待機!」
楽しそうな人間さんに釣られて、僕もなんか楽しくなってきました。
窓の外からはフィンランドさんの声。きっとトナカイさんに労いの言葉をかけているのでしょう。
ドアをあけ、眠そうなフィンランドさんが寝室へと入ってきて。
「よし、今だよ」
人間さんの小さな声が合図となって、自分達はフィンランドさんの前に飛び出しました。
本当に楽しそうな笑みを浮かべる人間さんの隣で、自分もじりじりとフィンランドさんに近づき。
「よし、じゃれろ♪」
「はい♪」
自分達二人が、フィンランドさんに襲い掛かり。

「おひゃぁぁぁぁぁっ!!」
クリスマスも終わった静かな夜空に、フィンランドさんの楽しそうな声が響きわたりました。
348名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 21:28:33 ID:9kA1QxDA
以上。
クリスマス痴祭りでやりたかった事をいろいろつめこんでみた。
オチはやはりあの方がぴったりくるな。
349名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 22:19:38 ID:i4bv/kH8
クリスマスのイルミネーションの様に変態がちりばめられているので、兄ちゃんの純愛が際立ってGJ!

しかしじwwwじwwwwいwwww自重しろwwwww
北斎召還しそうだな、
350名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 21:18:48 ID:ZxmdNe+i
GJGJ
料理習いに来ておいてイギリスてめえw
墺洪独って割と新鮮だ
「依頼」を大義名分にその気になってるドイツ…w
そしてじwじwいww触手好きな自分にはたまりません
ていうかペン入れまでやらすなww
351名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 00:33:14 ID:XC/rAQWp
規制解除来た?

そろそろ二月だがバレンタイン祭する?
352名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 01:29:24 ID:MLR94S8d
あう解除きた!
祭り賛成
353名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 03:20:43 ID:0zPSCl+Q
氷セー好きなんだけど、全然見かけないからすごく嬉しい。
23日の朝からヤりっぱなしの二人に萌えたw
若いっていいね・・・。

そして祖国は自重しろwww
354名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 12:29:38 ID:Hyg0MtON
祖国言うのはもしへただけにして
住み分け、これ重要
355名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 12:35:50 ID:XBcuXZZ0
規制解除ktkr!
バレンタインはやっぱりチョコで有名な国のベルギーさんのチョコぶっかけ祭りとか見たいなぁ…
だが墺さんと洪さんのベタ甘チョコプレイとかも見たい…

356名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 16:36:03 ID:0I7hDTT0
やっと感想書ける…
花たまご激しくGJ!
>>何が楽しいんでしょうか
とかプレゼントに掃除用具とか一歩冷めてるのが面白いw
そして兄ちゃん…
357名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:26:33 ID:a8vQcaEF
>>354は祖国がもしヘタ専用語だとでも思ってるんだろうか
もしヘタ厨すげえ…
358名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:35:10 ID:+zKpLIbr
うんでもここでは余り使われないね
359名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:36:02 ID:UzUKf7ff
まあまあ

しかし花たまご、すんごい場面に出くわすなw
日本×リヒ好きだから嬉しかったわー間接触手プレイだったけどw
そして兄ちゃん……泣いた

バレンタイン祭りもいいねー身体にチョコを塗りたくって…とか
360名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 01:46:14 ID:z51dfsDz
むしろもしヘタ?とかいう訳の分からない単語を使うのはやめてくれんか
気持ち悪いです
361名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 07:16:58 ID:i2+Jne4o
日本の祖国呼びは、色々とめんどくさい人を呼ぶんで避けてて欲しい
さっそくここでのやり取りも転載されて、変な人がファイティングしてるんで
362名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 13:19:01 ID:AMgu+lbh
【今日のポイント】
「祖国」呼びすると面倒くさい人が生き生きする

それでは次のネタドゾー↓
363名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 14:23:14 ID:oPBCBonE
貴族にバレンタインになると販売される<おっぱいチョコ>渡したらどんな反応するのか見たいw
364名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 14:46:31 ID:VevLDEsD
祖国・爺ちゃん・イギイギ・にーに・イタちゃん・兄ちゃん・セーちゃん・ベルベル・湾ちゃん
この他にも嫌いな呼び方はあるが、ヘタキャラの特殊な呼び方が嫌いだ

祖国やイギイギは、一般スレでその呼び方が
見受けられたらすぐに注意されるからまだいいが(シベリアは論外)
兄ちゃんとセーちゃん呼びあたりは注意される事なく、厨が色んなスレで
そう呼んでいるのを見かけるんですが…
こんな吐き出し場所の板でさえ、兄ちゃんセーちゃんと呼んでいる人を見たよ

何で、色々なキャラのファンが集う場所で特殊な呼び方で呼ぶんだろう
普通に呼び捨てかさん付けじゃ駄目なんだろうか
それと、湾ちゃんて呼び方はどうしても犬を彷彿とするんだよ…
365名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 15:00:54 ID:BsZ354HI
おい転載か?
それともあそこにもお前が書いたのか?
収まりかけたネタ蒸し返すなよ…


とりあえず無駄な職人魂を発揮して各女性キャラのおっぱいの型を作るゲルマンズ→
その型でチョコを作って配る兄ちゃんとか受信したぞ。
366名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 15:26:02 ID:VevLDEsD

     (( へ(へ´∀`)へ カサカサ
                   (( へ(へ´∀`)へ カサカサ

       (( へ(へ´∀`)へ カサカサ

(( へ(へ´∀`)へ カサカサ
                               (( へ(へ´∀`)へ カサカサ
        (( へ(へ´∀`)へ カサカサ
                      (( へ(へ´∀`)へ カサカサ
  (( へ(へ´∀`)へ カサカサ
                 (( へ(へ´∀`)へ カサカサ

       (( へ(へ´∀`)へ カサカサ

(( へ(へ´∀`)へ カサカサ
                               (( へ(へ´∀`)へ カサカサ

               (( へ(へ´∀`)へ カサカサ

(( へ(へ´∀`)へ カサカサ
                               (( へ(へ´∀`)へ カサカサ
367名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 15:39:52 ID:RQnqz+If
今年のバレンタインは旧正月でもある
368名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 16:44:04 ID:zdFvdzQ/
各女性陣のおっぱい型チョコと等身大チョコ
貰って嬉しいのはどっちかな
369名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 17:59:29 ID:tW7CWaA4
>>368
おっぱい標準装備した等身大チョコでFA
370名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 18:05:33 ID:oPBCBonE
各女性陣のおっぱいチョコ用意してパートナーの男性陣に選ばせてちゃんと当てられるかとかやったら面白そうだw
371名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 18:06:02 ID:apZPHGsO
>>369 ベラルーシが送りそうだな、と思ったが
彼女の場合は自らをチョコレートでコーティングしそうだ
372名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 18:55:35 ID:AMgu+lbh
ここでなぜか、女性陣がチョコを渡しに行ったら何者かの手によりチョコがオッパイチョコにすり替えられていた!な図がうかんだ。
373名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 19:05:04 ID:hCMwVR59
>>372
そういう事やりそうなのは、フランスとイギリスしか思いつかない。
フランスの正確な目測と、イギリスの妖精使役で女の子と全く同じサイズのチョコが贈られます。

ところで、祭りやるんだったらネタかんがえないとな。
バレンタインイベントはもちろん、共通の舞台とか、チョコの効果など、もう一つぐらい縛りをいれたいとこたが
374名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:20:32 ID:Ntwm+eGB
こんどはもらう側orあげる側、いずれかの視点とか?>祭り

最近の流れから、
おにゃのこたちがチョコをあげに行ったら、何者かの手によって渡すはずのチョコが
催淫ガス入りのおっぱいチョコ(場合によってはバナナチョコw)にすりかえられていた…
という話を妄想した。がどうみてもコント的ですほんとうにありが略
375名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:51:23 ID:RQnqz+If
本気でやるならしたらばへ行こうよ
半月ちょっとしかないよ
376名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 21:55:41 ID:2hgqfKiu
前のが大和の呪い(お願い?)だったから、今回はイギリスの魔術の暴走とか。
丁度、イギリスのチョコレート会社がバレンタインの風習を広めたみたいだし。

魔術の最中に何故か偶然チョコが混入。
それにより、チョコに関する呪いが発動し……
チョコを食べると、貰った相手と身体の一部がくっついてはなれなくなったり、
思いとは逆の事しかいえなくなったり……
前に話題になっていた男女身体入れ替わりネタでも面白いかもしれん。難しいかもしれんが。
377名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 22:29:17 ID:iD9LIwAD
そういえば今年のバレンタインは日曜日だからチョコレート会社が心配してたなあ
とりあえずみんなしたらばに行こうぜ!

ところでシーラトのベラが可愛すぎるんだが
頭撫でまくってたらリボン目当てだと思われたぜ
378名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 14:33:46 ID:Qh+u6S/8
シーラトのベラはエロい台詞良く喋るな
まあ公然とエロい言葉言っちゃうような子が、
エッチの時は逆にどぎまぎしたり、実は処女だったりすると可愛い
379名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 19:24:34 ID:dKBtOAbJ
「私が可愛くて仕方ないのか」とかねもうその通りです

ベラが口に出せるエロい言葉に際限があるのか気になる
どんどん口に出して試してるうちにエッチな気分になってくるといい
380名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 20:22:58 ID:CAbMl8lr
川゚言゚)<ともだちんこ!

ごめん、あんまりエロくなかった。
381名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:20:24 ID:jptI2FaH
川゚言゚)<だいすきんたま!





(TJT)<かえってぇぇぇ!!!!
382名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 23:06:26 ID:acHU3DfL
茶魔語とかなついなオイw
383名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 23:36:30 ID:gK0KF+ae
これは帰って欲しいw
384名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:37:54 ID:lMQPS7W9
この流れw
「ともだちんこ!」とか叫びながら各国の股間握りに行くベラが脳内駆け抜けてったじゃないか!
リトなら喜びそうだがw
385名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 12:59:24 ID:B/neJ4iY
リトは臨戦状態で待つんですね解ります
386名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:27:09 ID:lDn6lLg8
ちょうど節分だし、ベラが各国の恵方巻きを性的に食すって感じにしたらどうだろう。
そうすると、逆に男性陣はベラの豆を歳の数だけ弄ることになるのか…
387名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 13:46:54 ID:qyIMd1jr
鬼は誰よ
388名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 14:03:18 ID:eQsI40Yf
>>386

ベラルーシにとっちゃある意味罰ゲームだな。
兄さん以外はゴミに等しいだろうから。

この流れで融資してあげるからチョコ世界中に配ってこいとベルギーに言われて、チョコ配り+ともだちんこなベラルーシバレンタイン祭を妄想したじゃないか。

389名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 15:06:05 ID:u0fLLrdF
>>386のネタでこんなの書き始めてしまった。

【メインCP】 ベラルーシ×世界各国の男性
【サブCP】ベラルーシ→ロシア
【傾向】 フェラ中心の馬鹿季節ネタ
【その他】
ただのギャグです。だからエロ薄し。
NGは『世界恵方巻紀行』で
390〜世界恵方巻紀行(1/3)〜:2010/02/03(水) 15:06:52 ID:u0fLLrdF
「お前、恵方巻というものを知っているか?」
突然、バルト三国のお茶会に乱入してきたベラルーシはそんな問いを彼らに向けてきた。
「ベラちゃん、俺に会いに来てくれたんだね」
満面の笑みで駆け寄ってくるリトアニアに華麗に蹴りを入れ、その上に座り込むと、他の二人に向かって鋭い視線を向けた。
「恵方巻……? 僕は知りませんけど。ラトビアは?」
エストニアが視線を向けると、ラトビアは小刻みに震えながら首を横に振り続けていた。
やはりロシアの妹ということで恐怖を抱いているのだろうとため息を一つ。
「ところで、その恵方巻というものはどんなものなんですか?」
「黒くて長くて太くて、それを咥えると幸せになれる……
……そうか」
きらりと瞳が光ったのを、エストニアは見逃さなかった。
他の二人には悪いが、そろりと部屋を後にしようとし……
「逃がさない」
素早い動きで彼女に壁際に押し付けられ、ズボンを脱がされ。
「え、ちょっと、あの、ベラルーシさ……くっ」
あっさりと露にされた恵方巻……ではなく、肉棒。
彼女は少し眉を潜めてから、ためらいも無くそれを口に咥え。
目をつぶり、唇だけでそれに刺激を与え続ける。
その刺激は、イケメンなのに不思議と女っけが無かったエストニアには強すぎて。
「ぐっ……」
あっさりと精を口の中に放ってしまった。
とろりとした液体を口の端からたらし、喉を鳴らしてそれを飲み込む。
「太いには太いが……黒くない。これは違う」
不満げに口元を拭うと、部屋の片隅で呆然としていたラトビアに視線が向き。
「ああ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
かたかたと震える小動物みたいなラトビアに歩み寄り、勢い良くズボンを脱がす。
ぷるりと顔をだしたのは、見た目にはそぐわない凶悪な獲物。
「黒い、それなりに長いし太いし……もしかしたら」
ぱくりと口に咥え、舌で刺激を与える。
かなり久しぶりな感触に、ラトビアの身体から震えは消え、心地よい表情へと変化していき。
「ベラちゃん、俺の恵方巻を食べて」
精を出す寸前に、復活したリトアニアが下半身丸出しのままベラルーシに迫ってきて。
「うっさい」
口を離し、不機嫌そうに呟くと、もう一度蹴りを食らわし。
「……うわぁ……リトアニア……成仏してください」
股間を押さえ、ひくひくとしているリトアニアを横目で見ながら、ラトビアもあっさりと精を放ってしまったのだった。
「ちっ、食ってる最中に喋ったから失敗だ。……次だ」
何故か恍惚の表情を浮かべているリトアニアをしっかりと踏みつけ、ベラルーシは嵐のように去っていった。
部屋に残されたのは下半身を食われた男達と……どМに調教されつあるリトアニア。
「なんだったんでしょうかね」
「さぁ?」
途方にくれた男達は、ただぼんやりと彼女が去っていったドアを眺めていた。
391〜世界恵方巻紀行(2/3)〜:2010/02/03(水) 15:07:30 ID:u0fLLrdF
それからベラルーシの快進撃は続いたのだった。

「ちっ、小さい。更にほーけーか」
「ヴェェェェ! いきなり襲われてそんなぁぁ」
下半身だしたまま泣きじゃくるイタリアに、捨て台詞を吐いて、男らしく去ってみたり。

「大きい長い……だが黒くは……」
「ぐっ、女がそんな事を……ぐぅっ!」
あまりの出来事に、思考回路が停止し、なすがままのドイツもいたり。

「煩い……ちっ、またか」
「あああああっ、私の弦を弄らないでください」
あまりにもオーストリアが鳴き声を揚げるため、一喝してしまい、儀式自体を失敗してしまったり。

「かなり恵方巻に近いが……早いな。一人上手だからか」
「悪かったな! ちくしょう」
一人寂しい性生活を当てられてしまい、涙をだくだくと流すプロイセンがいたり。

「リヒテンシュタインにばらされたくなければ、おとなしくしろ」
「くっ……好きにしろ」
妹を盾にされ、おとなしくしゃぶられるスイスがいたり。

「ベラ、結構積極なんだしー」
「やっ、あっ、馬鹿!」
ポーランドのを襲い、咥え……ようとして、逆に襲われてしまったり。

「はっはっは、そういうプレイかい。それならば先に言っておいてくれればお兄さん用意したのに」
「黙れ」
甘い雰囲気をどうにか振り払い、フランスのをしゃぶってみたり。

「あっと、なんや? そんな事して楽しいんか?」
「楽しくはない。私の願いの為だ。おとなしくしてろ」
戸惑うスペインにぽろりと願い事を語ってしまい、意気投合した二人が、丁度遊びに来ていたロマーノを襲い。
「ちっ、こいつもほーけーか。さすがは兄弟」
「ちぎぃぃっ! やめろ止めろ! 馬鹿野郎」
じたばたと抵抗はしみるが、スペインに羽交い絞めさせられ、ベラルーシの洗礼を受けるものもいたり。

「……意外と……」
「意外ととはなんだよ! そこまで言ったならばはっきりと……ぐぅっ」
強気ではあったが、彼女の口技にあっさりと精を放つイギリスがいたり。

「小さい……」
「HAHAHAHA! もうそんな事ぐらいじゃ傷つかないんだぞ! 本当だぞ」
強がってみても、涙目のアメリカを精がつきるまで食ってみたり。
392〜世界恵方巻紀行(3/3)〜:2010/02/03(水) 15:09:49 ID:u0fLLrdF
世界征服のようなノリで各国の恵方巻き(らしきもの)を食してみたが、ぴったりと来るものが無かった。
すでに精液でおなか一杯だったが、もう一箇所いかなくてはいけないようだ。
それは……恵方巻の儀式を教えてくれた日本のところだ。

鬼のような表情で日本の家に乗り込み。
「ひゃっ! お、鬼は外! ……じゃなくて、ベラルーシさんでしたか。そんな怖い表情でどうかなさいましたか」
反射的に豆をまきかけたが、どうにか商売用の笑みを浮かべて見せた。
「……お前に教わった恵方巻、どこにも無い。だからお前の恵方巻を」
「はい、恵方巻ならばこちらにありますよ。たくさん作りましたからどうぞ」
コタツの上に乗っかった黒くて太くて長い物体に、彼女は首をかしげ。
「これが恵方巻? ……アレじゃなかったのか」
完全に自分の勘違いではあったが、段々と怒りがわいてきた。それも日本に対する理不尽な怒りが。
「……お前が悪い。全部お前が悪い」
こみ上げた怒りにより、彼女は日本を勢い良く押し倒し。
混乱しきっている日本の着物をずらして、下半身に食らいつき。
「ちょっ、辞めてください! 昨晩『嫁』相手に沢山抜いたからもう……あああっ
ダメです! コレ以上は赤玉が出……うっ」
寂しい告白をする日本の事などは気にも留めず、怒りに任せて日本の恵方巻を何度も頬張ったのだった。


――そして後日――
部屋の片隅でがくぶるするロシアの元に、たくさんの苦情の手紙が届いていた。
中には感謝の手紙もあったりもしたが、大抵は妹の暴走に関しての苦情だ。
しかし、ロシアが怯えているのはその手紙ではなく。
扉を爪で引っかく音。呪詛のような声。
「兄さん兄さん……恵方巻でお願いしたの。兄さんと一緒に……兄さんと結婚できるように」
何かが破壊される音。ドアがきしんで開く音。誰かの足音。忍び寄る人影。
「兄さん……結婚……」
「かえってぇぇぇぇ!!」
ロシアの悲痛の叫び声が辺りに響き渡り……
彼の恵方巻を彼女が食べれられたか。それは冬将軍のみが知っていた。
393名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 15:10:19 ID:u0fLLrdF
以上。
やっぱり雑談からの馬鹿ネタがすっごく書きやすいや
394名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 19:06:47 ID:qyIMd1jr
先に確認しろおおww
395名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 19:30:50 ID:WID8yeVY
ポーランド強ぇwww
396名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 22:18:55 ID:R+KopNJn
あえて言おう


                    ま た あ ん た か



毎度仕事が早すぎる、GJ!
397名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 22:29:19 ID:fshczOCY
言いたい事は396が言ってくれたが仕事早すぎだぜwww

赤玉ネタワロタw
そして粗チンな米と最強ポーが良すぎるw
398名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 11:12:01 ID:5hDCoMcB
>>389
うおおぉぉぉぉっ!?
まさか自分の戯言がSSにしてもらえていたなんて!
神よ、ありがとうございます。GJでした!
399名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 23:53:24 ID:FjJb48op
GJ!べラwwww
400名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 23:54:13 ID:FjJb48op
sage忘れたごめん
401名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 15:29:05 ID:LVdpOJiz
【メインCP】 アメリカ×ベトナム
【傾向】 愛なしエロ控えめ
【その他】
ちょっと政治的、歴史的要素が入ります
エロも愛もカロリーオフで
NGは「旧サイゴン市街にて」
402旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:32:12 ID:LVdpOJiz
「お願いがあるんだけど」
戦後処理のための会議で、たっぷり賠償金をふんだくってくれた女狐が、上目遣いにまだ
そんなことをぬかした。
「まだ何かほしいのかい?貪欲が良しとされるのはステイツの中だけなんだぞ」
皮肉たっぷりにそう返してやると、ベトナムはきゅっと眉をひそめた。アジア人らしく
童顔の彼女は、そうして困ったような顔をしているとどこかいたいけで、こちらが
悪いことをしているような気分になって困る。
「あー、OKOK。一体なんなんだい?」
「子供を引き取ってほしいの」
「子供ォ!?」 
何を言っているんだ、とアメリカは素っ頓狂な声を上げてベトナムをまじまじ見つめた。
「そうよ。戦争で親を亡くしてしまった子供がね、ここにたくさんいるの。
ねぇ、アメリカに連れて行ってあげてよ」
「あんだけいろいろふんだくっておいて、まだ金を出せって?キミはとんでもない強欲なんだぞ!」
非難もあらわに親指を下に向けて突き出し、唇を尖らせるアメリカに、ベトナムは目を伏せた。
真っ黒いまつげがつやつやとしていて、そういえば彼女はなかなか美人だとアメリカは考え、
じっと彼女を見つめた。
「お願いよ。あんたにしか頼めないの」
細い指を組み合わせ、ベトナムはなおも言い募ってくる。そのはかなげな風情にはからずも
ムラっとしてしまい、アメリカはニッと笑った。アジアンビューティーは嫌いじゃない。
「…OK。いいよ、呑もう。でも、タダでなんて言わせないんだぞ」
「もちろん。相応のお礼はするわ」
嬉しげに表情を緩めたベトナムの腕をひっつかみ、アメリカは彼女に顔を寄せた。きめ細かい
肌からは、オリエンタルないいにおいがする。
「一発ヤラせろよ。わかるだろう?」
彼女はかぁっと目を見開き、心底忌々しげな表情を浮かべた。しかし、すぐに不快感をひっこめると、
小さくため息をついてうなずいた。
「わかったわ―――明日、またここに来て」
403旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:35:05 ID:LVdpOJiz
指定されたのは真昼間だった。かつての宗主国の存在を思わせる、仰々しいつくりの迎賓館の
きれいなソファにどっかり座り、ガムを噛み噛みアメリカは彼女を待っていた。日の高いうちからの
セックスは大好きだが、彼女もそうなのだろうか。あんな顔していやらしいやつ、と
若干ニヤつきながら待っていると、不意にドアが開いた。
「待たせたわね―――行きましょう」
「ここでするんじゃないのかい?」
「……ここはもうサイゴンじゃないのよ」
あんた余裕ね、とだけ言い添えて、ベトナムはさっさと部屋を出てしまった。軽く肩をすくめて、
アメリカもその後に続く。
自分を先導するように歩くベトナムは、憎らしいことにカーキの軍服の上着を着ていた。
薄汚れてところどころすりきれたそれは、明らかに男物で、小柄な彼女には大きすぎた。
上着の裾からはすんなりとした素足がのぞいていて、それがなんとも言えず色っぽくて
つい凝視してしまう。昨日話したときはあんなにいやそうだったくせに、とアメリカは唇を尖らせる。
でもまぁいい。この女の仲間は、表面上はニコニコ笑っていても、いつ襲い掛かってくるかわからない。
この国を知るのに、表情は何の指標にもならないのだ。自国の兵士たちはその変貌に散々悩まされ、
心を壊した。今日はたっぷりその仕返しをしてやろう。そう思うと現金なもので、体の一部が
むくむくと元気になってきた。そういえば先の戦争のせいで、最近めっきりと女日照りだ。
案外、これはラッキーな取引だったかもしれないと、アメリカは口元を緩めた。
404旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:38:42 ID:LVdpOJiz
「ここよ」
つれてこられたのは、ホテルでも家でもなく、薄暗い路地裏だった。湿っぽい、ひどく
じとっとした場所で、下水の匂いが鼻につく。時折、くたびれた様子の若い女がそこここを
行き来する以外は、ひどく静かでもあった。
「おいおい。キミはこんなトコでするのが好きなのかい?」
からかうつもりで言ったのに、ベトナムは何も答えなかった。アメリカは肩をすくめ、
大げさに首を振ってみせる。
「もっとムードとかないのかい?そりゃあヒルトンのスイートとまでは言わないけど、
もう少し……」 
ぶぅぶぅ文句を垂れるアメリカを横目に、ベトナムは着ていたカーキの上着を脱いだ。
「おっ」
軍服の下は、ピンクのアオザイだった。袖のないデザインのそれからは、華奢な二の腕が
むき出しになっていて、ベトナムの線の細さをますます際立たせていた。
セットのズボンを脱いでいたために、短く切られたアオザイのスリットから、白いふとももが
大きく覗いている。そうなると現金なもので、アメリカはにやにや笑いながらベトナムを観察した。
「へぇ……なかなかクールなドレスだね。いいねぇ、セクシーだ」
意図的に低い声を出しながら、アメリカはベトナムに近づく。彼女はちらりとアメリカを一瞥すると、
壁に手を突いて形のいい尻を突き出した。
「さぁ、好きにして」
405旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:41:56 ID:LVdpOJiz
突き出された臀部に下着はついておらず、アメリカは思いのほか興奮してしまった。
アオザイ越しにその感触を確かめ、相好を崩す。細い細いウエストと腰の割に、尻には肉が
むっちりとのっていて、色っぽい。よく考えたらこの女は自分よりうんと年上なのだ。
この滴るような色気もさもありなんと、アメリカは極上の双球をなでまわしながら考える。
「んっ……ふ、………あぁ」
耐えるように吐息をこぼしているベトナムに、アメリカはますます有頂天になった。
はたして後ろの穴は使用可能だろうかと下卑た笑いを口の端にのせつつ、
ベトナムの耳たぶに歯を立てる。
「あんっ」
突然の痛みに、ベトナムが声を上げた。慰めるようにそこに舌をはわせ、尻をなでていた手を
ゆっくりと上に持ち上げていく。両手でつかめそうなウエストを超えて、
やわらかな膨らみにたどり着く。
上等そうなアオザイ越しに触れた胸にも、もちろん下着はついていなかった。
ゆるく握ると、ベトナムがまたため息をつく。敏感な女だと思い、アメリカはその細い首筋に
吸い付く。彼女のしみ一つないすべらかな肌に、赤い花が咲く。
「ぅん……うふ…ん、あっ……」
面白いくらいに自分の手の中で形を変えるそれをもみしだきながら、アメリカは丸い臀部に
自分の腰を押し付けた。すっかり固くなっているそれに、ベトナムはいやいやと首を振る。
「あっ、嫌……硬い、わ…」
「そろそろ、こっちも可愛がってあげようか?」
にやりと笑い、アメリカはアオザイの裾をめくった。白い皮膚が覗く。細身の体に比べると、
そこはやはり肉付きが良かった。アメリカはぴゅうっと口笛を鳴らす。
406旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:44:42 ID:LVdpOJiz
柔らかな内腿に手を這わすと、そこはしっとりと湿っていた。感じているようだとニタニタ
笑いながら、先ほどから自分を誘うなめらかな形の尻に手を這わす。直に触れると、
そこは想像以上に暖かく、やわらかくそれでいて吸い付くような感触だった。そこをめちゃくちゃに
撫で回し、時折からかうように窄まりをなでる。ベトナムは小さく震えている。
「さぁて、そろそろプッシーに欲しくなったんじゃないか?」
「そうね、はやくして……」
うめくように、ベトナムが振り返りながらそうささやいた。黒い瞳はアメリカを捉えると、
ふっと微笑んだ。媚びるわけではなく、むしろ可笑しそうに。
その微笑になんだか嫌なものを覚えながらも、アメリカはベトナムのスリットに指を這わした。
熱く、濡れた感触。指を滑らせると、とろりとした液体がぬるぬるとまとわりついてくる。
「おいおい、どうしたんだよこの濡れ方!キミはそんなに感じてるのかい?」
びしょびしょと形容してもよさそうなそこの様子に、アメリカが嬉しげに声を上げた。
メガネの奥の目は興奮に潤み、頬も赤く息も荒い。ベトナムは相変わらず首をねじって
アメリカを見つめている。
「だって見て見ろよこれ、キミ……」
はぁはぁと犬のように呼吸を早くしながら、アメリカはぬめる自分の指を見つめた。
そしてその刹那、固まった。
407旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:47:12 ID:LVdpOJiz

「……どうしたの?ねぇ、早く頂戴よ」
ベトナムが芝居がかった甘ったるい声を出してねだる。しかし、アメリカは動かない。
凍りついたまま、瞬きひとつしない。
「……おい、これって」
「なぁに?」
ようやく上がったアメリカの声は震えていた。ベトナムは相も変わらず猫じみた、底知れない
微笑を浮かべている。
「ふざけるな!このビッチ!これ、どうみたってスペルマだろ!!お、お前何考えてるんだよ!!
Damnit!!!ふざけるなよ!!shit!!」
生臭い白濁で濡れた自分の指を振り回しながら、アメリカが激昂した。ぎゃあぎゃあわめく
大声にもベトナムはどこ吹く風で、相変わらず微笑んでいる。
「だったら?」
「だったら?だったらってどういうことだよ!!お前、俺をバカにしてるのか!?
どうして俺がイエローモンキーのスペルマの中につっこまなきゃいけないんだよ!!」
アメリカは他人の精液をさわってしまったのがよほどショックだったのか、
顔を真っ赤にしてわめきたてている。
「あら、だったら大丈夫よ」
「何がだよ!!」
「今日のお客さんはみんな北の方だったもの」
あっさりと言い切ったベトナムに、アメリカはひゅうっと息を呑んだ。そして、そのまま
ずるずるとその場にへたり込んでしまった。あんなにヤル気になっていたのに、
今はもう激しい徒労しか感じない。
「ふざけるなよ……勘弁してくれよ…」
泣き出しそうに顔をゆがめ、アメリカは大きくうなだれた。ベトナムはしばし思案するように
彼を見つめると、その傍らにしゃがみこんだ。
408旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:51:03 ID:LVdpOJiz
「とりあえず、約束は果たしましょ」
ベトナムはなんでもないことのようにそういうと、アメリカのベルトをはずし、
ズボンのファスナーを下ろした。
「やめろよ!」
驚いたのか、アメリカは手を振り払ったが、ベトナムは気にしないでそのまま下着もずり下ろし始める。
華奢な腕のどこにそんな力があるのか、と半ば驚いてしまうほどの強引さをもって
彼女はアメリカの服を剥く。
「いい加減にしてくれよ……もう…」
怒鳴ろうにも、もう気力がそげてしまったのか、アメリカは力なく首を振った。
ベトナムは淡々とアメリカの萎えてしまったそれを取り出すと、細い指を絡めてしごきたてた。
「あらあら、全然大きくならないのね。これじゃあ入れられないわよ」
からかいまじりのベトナムの言葉にも、アメリカはちょっと目をやっただけですぐにうなだれた。
実際、彼のそれは相変わらず萎えたままだ。あきれたようにため息をつき、
彼女はおもむろに体をかがめた。
「一発できればよかったのよね?」
確認するようにつぶやき、ベトナムはいきなり指を絡めていたものを口にくわえた。
さすがにおどろいたのか、アメリカが体を固くする。
「やめろよ!」
「大丈夫。口は今日はじめてだから」
気色ばむアメリカに淡々と言い返し、ベトナムは奉仕を続けた。唇をすぼめて、しごく。
かと思えば口から出して伸ばした舌で舐めあげる。筋にそって舌を這わせ、先端に吸い付いて
下品な音を立てて先走りを飲む。そのまま全体を口に収め、頬の内側の粘膜にすりつけたりと、
彼女のテクニックはなかなかのものだった。さすがにそこまでされると萎え切っていた
アメリカも元気になってくる。
「やめ……やめろ…っ!!Fuckin’bitch!!……畜生!畜生!」
大きくなったそれを挑発的に舐め上げるベトナムに、アメリカは弱弱しく抵抗した。
しかし、あまりの快楽に声は振るえ、腰が抜けそうになってしまう。久々に感じる女の唇は、
それが売女のものでもこの上なく甘く、やわらかかった。ほとんどすすり泣くように声を上げる
アメリカを尻目に、ベトナムは仕上げとばかりに先端を咥えてぢゅうっと吸い上げた。
「あ、あ、あっ!あぁ、だめだっイく……っ!!うぁあああああああああああ!!」
情けなくも大声を上げ、アメリカが果てた。びくびくと脈打つそれを頬で感じたベトナムは、
吐き出された濃い白濁をのどを鳴らして飲み込んだ。ちゅぽ、と口を離すと、彼女は
にやりと笑った。濡れて光る薄い唇が、ひどく淫靡で、また恐ろしかった。
409旧サイゴン市街にて:2010/02/05(金) 15:53:27 ID:LVdpOJiz
「約束どおり、子供は引き取ってね」
相変わらず路地裏で、足を投げ出して放心しているアメリカの横で、ベトナムがつぶやいた。
華奢な指には不釣合いな太いタバコが、煙をあげている。
「……いつも、こんなことしてるのかい?」
メガネをはずし、眉間をもみながらアメリカが問いかけてきた。目を合わせたくないらしい。
みえすいたポーズにベトナムは薄く笑った。
「あんたに引き取ってほしいのは、みんな戦争の間に生まれた子。鼻が高くて色も白いわ」
タバコをくゆらせ、不明瞭な発音でベトナムがつぶやいた。アメリカは顔を上げない。
「その子たちの母親は、戦争で死んで、父親は国に帰っちゃったわ。そして新しい国は
南で生まれた混血児が大嫌い。そういう子達はね、ゴミクズって呼ばれて虐げられてる」
小さな、あどけない横顔でベトナムは煙を吐き出した。黒い瞳はどこも見ていない。
ただぼんやりと、路地裏から見える表のとおりに目を向けている。
「南にはもう力がない。北がそんな子達をどうにかしてくれるわけがない。
だからね、時間が空くと道にたつの。そうすれば、随分たくさんの子が助かるんだもの」
「キミは、それでいいのかい?」
アメリカの問いに、ベトナムは彼を見つめた。それから、小さく笑う。
「私は国だから。それに、子供に罪はないわ」
奇麗事を、とつばを吐いてやりたいとアメリカは思った。しかし、そんなことを言った
ベトナムの唇の端に、白く乾いた残滓がこびりついているのを見て口をつぐんだ。
彼女は、確かに本気なのだ。本気で、子供たちを守ろうとしている。やり方はどうであれども。
「……子供、引き取るよ。きちんと、国につれて行く」
「本当?」
立ち上がり、ズボンを直しながらアメリカがそう言った。ベトナムは信じられないというように
上目遣いにアメリカを見やる。
「ああ。約束は守るさ。何せ俺はヒーローだからね」
「よく言う」
くすくす笑うベトナムの目じりには、くっきりと疲れの色が出ていた。
なんだかやるせない気分になって、アメリカはベトナムの手首をつかみ、タバコを咥えた。
随分と重たく、強いにおいのするそれが、一層むなしさを引き立てた。
体をかがめてタバコを吸う若い男の頭に、ベトナムはそっと頬を寄せた。
410名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 15:55:42 ID:LVdpOJiz
以上。クリスマスのベトナムさんの細腰とお尻に興奮した結果がこれだよ!!
ベトナムの強さ、強かさには敬服します
411名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 17:33:02 ID:g81Am87n
GJすぎる
小説として楽しめた
エロも大人っぽくて好みだ
412名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 20:30:03 ID:H+94aXHQ
GJベトナムかっこよす
こうしてアメリカさんは女性恐怖症になっていくのであった・・・
なぜだかアメリカさんは毎回女性にヤられているイメージがある
413名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 00:37:38 ID:bQZHrxFw
ベトナムさんのハンガリーやウクとはまた違う強さが素敵すぎる。
小説としても凄く素敵だ!GJ!
アメリカも可哀想だが、ま、大人になるための通過儀礼だな。ある意味。
414名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 10:56:18 ID:KQo84Pa2
某ミュージカル思い出した
読んでる間、そのミュージカルの某歌が脳裏で流れてたよ
415名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 11:00:11 ID:k5Oca1jF
>>414
ミスサイゴンか?

ベトナムの強さの中に色気がある感じがすごくよかった、GJ!
416名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 20:28:54 ID:RenyvJDV
GJ!
本媒体なら確実に買う!
417名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 12:23:44 ID:0h06zCZm
米越大好きなんだよ、最高だ。
あの二人のほのぼの殺伐な感じが好き。
418愛し方のすすめ:2010/02/08(月) 02:49:15 ID:nvrmoDoj
【メインCP】ロシア×ウクライナ
【サブCP】 モブ×ウクライナ
【傾向】 鬼畜?
【その他】描写はぬるめです
NGはタイトルでお願いします
419愛し方のすすめ:2010/02/08(月) 02:49:51 ID:nvrmoDoj
「姉さん、おいで」
ベッドの上でロシアが大きく腕を広げる。そこにウクライナが飛び込む。
「ロシアちゃん、触って…おねがい、はやく」
「しょうがないなあ姉さんは…淫乱で。弟にこんなことせがむなんて恥ずかしいねえ?」
ロシアはウクライナの体のラインを大きな手のひらでなぞりながら耳元で囁く。
「あ…ン、ひどい…お姉ちゃんをこんな風にしたのはロシアちゃんでしょ…」
「そうだっけかなあ」
ふふっと笑い、ロシアは姉への愛撫を続けた。


はじめは無理矢理だった。強姦といっても良いような強引さでロシアは姉を犯した。
姉の寝室にもぐりこみ、無理に服を脱がせまぐわった。
「いや、やめてっロシアちゃん…!どうしてこんなことっ…」
「わからないの?僕が姉さんを愛してるからだよ」
「うそよ、こんなの、愛じゃないわ」
「愛に定義なんて無いよ、姉さん。」
凶悪なまでに怒張したペニスを濡れていない姉の秘部に押し進めつつ、愛を囁く。
「だから僕が愛だと思ったらそれは愛なんだ」
奥まで辿り着くとウクライナは悲鳴にも似た声をあげる。
「いっあ…っ」
「僕を感じて、姉さん…すきなんだ」
ずん、ずん、という抉るようなピストンに姉は声をあげて相手を喜ばせることしか出来ず、弟も容赦なく自分の欲望を果たそうとする。
「あっあっ!やっ、やだ、いっやだようっロシ、アちゃっ…」
潤滑液が姉の秘部から溢れ、じゅぷっじゅぷっと卑猥な水音をたてて怒張した肉棒を受け入れる。
「姉さんも、気持ちよくなってくれてるんだね…嬉しいなあ。僕を受け止めてね…姉さん…」
「だめ、だめ!だめよロシアちゃんっそれだけは…」
ピストンのペースが早くなり、相手の絶頂が近い事を察し、ウクライナはそれをとめようとする。
だが意思に反し、彼女の膣壁はロシアを締め付け射精を促す。
「っは!すごい締め付けだね。大丈夫だよ、焦らないで。ちゃんと中に出してあげる」
そう言うとロシアはウクライナをぎゅっと抱き込み動きをとめた。彼の肉棒が脈打ち、種子を彼女の中に放つ。
びゅく、びゅくと長く続く射精に、抱きしめられたウクライナは息をつめ、体を震わせて答えるしか無い。
「っ…はあ」
しばらくしてロシアが体を離すと、ウクライナは目に涙を浮かべ放心し空を眺めていた。
420愛し方のすすめ:2010/02/08(月) 02:50:22 ID:nvrmoDoj
若さ故の行為だったのか、今となっては分からない。
ただこの弟が姉を強引に犯したことは確かで、そしてその行為が今となっては和姦として続いているのも確かなのだ。
ロシアはウクライナの豊満な胸を大きな手で揉みしだき囁く。
「ちょっと触っただけでもうこんなにびしょびしょ。そろそろ欲しいんじゃないの?」
「うん、お願い、はやくいれて…」
その日もいつもと替わらず姉弟はベッドの中でまぐわい、それが終わると自分の寝室に戻る。
ロシアのベッドでする日もあれば、ウクライナのベッドでする日もあった。

ある晩ウクライナがロシアのベッドに潜り込み、ロシアの股間に手を伸ばすと、ロシアはそれを制して
「今日はもう疲れたよ」とだけ言って眠ってしまった。
ウクライナは、ならしょうがないとおとなしく自分のベッドに戻ったが、そんなことが何日も続いた。
「ロシアちゃん、してくれないの?」
「姉さん、これはおかしいことなんだよ。姉と弟でこんなことするなんて間違ってる」
「…でも…」
「おやすみ姉さん」
「ロシアちゃ…」
掛け布団を掴み、ウクライナとは逆の方向を向いて寝てしまう。
それでもウクライナは体がうずいてしょうがなかったので、別の寝室に潜り込むことにした。

「う…ん、…わっ!?ウクライナさん!」
そこはエストニアのベッドだった。
「エストニアちゃん…抱いてくれないかなあ?」
ウクライナは胸をよせ、エストニアにつめよる。
「え、ど、どうしたんですか急に」
「ほしくてほしくて、しょうがないんだあ…」
「で、でも…」
ロシアの粛清が恐ろしいのか、エストニアは拒む。
「いいから、出来るだけひどくして」
強引にエストニアのズボンをおろすとウクライナは彼のモノを口に含んだ。
「ほら、おっきくなってる」
「う…ウクライナさん…っ」
エストニアは顔を真っ赤にしてウクライナの奉仕を受け、我慢が出来なくなったのか誘われるままに彼女を抱いた。
421愛し方のすすめ:2010/02/08(月) 02:51:09 ID:nvrmoDoj
次の晩、ウクライナは再びロシアの寝室に向かった。
「ロシアちゃん…」
「姉さん、昨日エストニアと寝たんでしょ?今日もいけばいいじゃない」
「! だ、だってロシアちゃんが…」
「知らないよそんな淫乱な姉は。 早く出て行ってくれないかなあ」
やれやれ、と肩をすぼめてロシアは視線をそらす。
ウクライナは瞳に涙をため、
「も、もうロシアちゃんのじゃなきゃイけないのよ!お願いだから…」
それを聞くとロシアは微笑み、ギシっと音を鳴らしベッドから起きだした。
「そんなに抱いて欲しいなら抱いてあげる」
ウクライナはハッと顔をあげ、笑顔を浮かべる。だがその笑顔はすぐに消え去った。
「僕じゃなくて、浮浪者達が姉さんがもういやって言うまで輪姦してくれるよ」
「っ…どうして…」
泣き崩れる姉の腕を掴み、ずるずると引きずって地下へ連れて行く。
いやいやと弟の手を振り払おうとするが、力の差は明確だった。
地下には大勢の浮浪者が集められていて、ウクライナを獲物を見るようなギラギラとした目で眺めていた。
「はい、どうぞ」
「ロシアちゃ…」
ウクライナが何か言おうとした瞬間にロシアは彼女を突き飛ばし、浮浪者の群れに飛び込ませる。
バタンとドアが締まり部屋は真っ暗になる。
「いや、やめて…!ロシアちゃん出して!やだっ…いやああ!」
姉の悲鳴を背中に浴びながら、ロシアは自分の愛する人が自分を想いながら他人に犯されることへの恍惚を感じていた。

422名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 02:52:02 ID:nvrmoDoj
以上です。
不注意でageてしまいました、すみません…!
423名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 07:30:28 ID:/MitRe3Z
おそろしあさまGJ!
なんかこのロシアならやってる様子をベラやリトに見せつけて楽しみそうだなぁ。
424名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:03:48 ID:p89s+gAl

貞淑な姉→淫乱ビッチ最高!
エストニアがどうなったのかが気になってしょうがないw
425名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 20:12:58 ID:vCHsdZ/D
そろそろオリンピックシーズンだな。
各国で夜のオリンピックやったらすごそうだw
426名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 20:18:47 ID:Pe0rZS0W
【メインCP】 イギリス×あのこ(ジャンヌ)
【サブCP】フランス×あのこ(ジャンヌ)
【傾向】陵辱
【その他】イギリスがかなり黒く鬼畜。
NGは「悪になりきれなかった男」でお願いします。
427〜悪になりきれなかった男(1/7)〜:2010/02/09(火) 20:19:26 ID:Pe0rZS0W
――ただ、アイツが気に入っていたから興味を持っただけ――
それだけのはずだったのに。


暗い石畳の牢屋の中、片隅に座り込む一人の少女。
顔色は悪く、疲労の色も見えもしたが、澄んだ瞳にはまだ強い意志の光が宿っていた。
高窓から微かに見える外の光景をぼんやりと見上げ、ただ時が過ぎるのを待つだけ。
ぼんやりと小さな空を見上げていると、石畳を踏む誰かの足音が響き渡った。
肩を大きく震わせ、身を堅くする。また『審問』かと思い、鋭い瞳でその人物をにらみつけた。
だが、その人物は『審問』ではなかった。それよりももっと恐ろしい人物。
「よう、いい様だな。聖女様」
ひどく冷たい声が彼女にかけられた。
金色の短い髪、意思の強そうな瞳と不機嫌そうにゆがめられた眉。
口元には微かに笑みが浮かんでおり。
「……御大自ら出向いてくださるだなんて。感謝いたします」
震えそうになる手を隠し、真っ直ぐに彼に向かって言い放った。
「それで、どのような御用事でしょうか。イギリス……さん」
偉大な大国と対峙しても、あからさまに怯えた様を出さないのはさすがというべきか。
さすがは前線に立っていただけはある。

彼は楽しそうに口元の笑みを深くすると、牢屋の鍵を開け、中へと入っていった。
1歩、また1歩と近づくたびに、彼女は気丈な瞳で彼を睨みつけてる。
「ご用事は?」
恐れを隠すためか、もう一度問う。しかし、彼は答えようとしない。
ゆっくりとした足取りで彼女の目の前に立ちふさがり。
胸元に突きつけられる銀色の刃物。
白い粗末なワンピースの胸元に入り込み、じんわりと布を引き裂いていく。
徐々に露になっていく肌。
悲鳴の一つも聞けると思っていたのに。
彼女は真っ直ぐに彼を見つめていただけ。
428〜悪になりきれなかった男(2/7)〜:2010/02/09(火) 20:20:11 ID:Pe0rZS0W
――面白くねぇ――

小さく舌打ちをすると、彼女を荒々しく床に押し倒した。
一瞬だけ眉を潜め、しかしすぐに瞳を閉じた。今から起こる出来事を予想していたからか。
「傷だらけだし、肌も日焼けしてみっともない。こんな女に執着するだなんて、フランスも落ちぶれたな」
愛おしい主の名前に、やっと微かに反応を見せた。
だが、彼にとってはそれは神経を逆撫でる事にしかならない。
いつもならば、もう少し女の反応を楽しみ、絶望に叩き込んでから犯すのだが。
もうそんな余裕はない。

憎い男が愛した女を蹂躙する。
それがあの男への復讐で。

「恨むんだったら、お前を聖女に祀り上げたフランスを恨めよ」
ワンピースをめくりあげ、下着の中にナイフを進入させる。
ぷちりと布が切れる音。
彼の目に晒される男を知らぬ聖域。
ぴったりと閉じた場所は男の侵入を拒否するかのようで。
それでも無理やりに、滾った剣で砦を打ち破る。
濡れてもいないから、かなり侵入は困難だが、それが良い。
「ほら、恨み言を言えよ。許しを請えよ。あの馬鹿が……フランスが悪いんだって。
そうすれば命までは取らねぇから」
先だけを押し込もうとしたが、酷い痛みで進みそうに無い。
しかたなしに辺りを見回し……片隅に置いてあったワインが目に入った。
誰かが同情心からか、それとも安定剤代わりにかと置いていったのだろう。
ワインを手に取り、聖域に流しかける。
「くっ……んっ」
ワインの冷たさに小さな声を上げ、身をよじる。
金色の茂みが赤く染まり、川を作り上げた。
ルビー色の液体は割れ目の中に侵入していき、まだきつく扉を閉ざしている砦に染み込んで行く。
粘膜からアルコールが吸収されたせいか、少し頬が赤くなり、息が荒くなっていった。

もう一度、扉に剣を突きたて。
「んんんっ!」
キツイ砦を打ち破った感触に彼は頬を緩めた。
この女も自分のものになったと思ったから。
まだキツイし濡れてもいないし、腰を動かしても直接的な快楽は皆無に等しい。
これならば経験豊かな女を犯していた方が気持ちよいだろう。
しかし、処女を征服するのは直接的な快楽よりも、精神的な快楽の方が強い。
女の貞操を破壊するのが、力ずくで征服するのはどんな快楽よりも素晴らしい。
乾いてきた中にもう一度ワインを注ぎ、大きく腰を打ち付ける。
「ほら、てめぇはもう聖女なんかじゃねぇ。敵に身体を売った汚い女だ。
……なぁ、楽になれよ。俺んとこにくるんだったら命を助けてやる。
手を回して、俺んとこの聖女として奉ってやってもいいんだぞ」
そうすれば、フランスの絶望した顔を拝める事だろう。

しかし、彼女は少しだけ瞳を開けると、穏やかな顔で首を横に振った。
「……どんな穢れてしまっても……私はわが主、フランス様を愛しています。
裏切るならば……死んだ方がましです」
あまりに強い信頼をする彼女を、彼は冷ややかな瞳で見据えた。
429〜悪になりきれなかった男(3/7)〜:2010/02/09(火) 20:20:51 ID:Pe0rZS0W
――わからない。
ただ一人の女が。それもこんな少女が。
命を懸けてまでフランスを守ろうとするだなんて。
どうせ国への期待は強い力だけだと思っていた。
だから、数々の国を支配し、平伏させ、自らの力を誇示した。
偉大な国になったのに、こんな小さな女すら平伏させられないとは――

今まで築いてきた自信が……自身すらも揺らぎそうになる。この女と接していると。
「それならば考えが変わるまで可愛がってやるよ」
荒く腰を打ち付ける。自らの快楽だけを求めて。
中に深く侵入するたびに、強く締め付けてくる肉襞。
抵抗はしてみても、やっぱり女の身体は正直な事に少し安堵し。
腰が動くたびに、形の良い胸が大きく揺れる。
肌は決して綺麗ではない。傷だらけで肌荒れもある。
こんな女では下級娼婦になるのが関の山だろう。

それなのに。
唇をかみ締め、快楽に耐える表情は、甘い吐息を口の中でかみ殺す時の声は。
なんでこんなに引かれてしまうのだろうか。

「中に出してやるよ。良かったな。俺のモノになった証だ」
苛立ちを隠すために、腰を密着させ、深く中に。奥深くに精を解き放った。
射精する感触は非常に気持ちよいものだ。それが処女相手だと尚更。
しかし……
「……終わったならばどいてくださいませんか?
そろそろお祈りの時間なんです。神様と……愛するフランス様への」
行為の余韻すらなく、彼女は冷めた瞳で彼をみつめていた。
今、処女を奪われたばかりだというのに。穢されたばかりだというのに。
その原因となったのが神とフランスの上司のせいなのに。
それなのに、まだ祈りを捧げようとするのか。
引き抜くとごぷりと溢れ出すほんのりと赤く染まった精液。
彼が離れたのを確認すると、ふらついた足で一度立ち上がる。
ぼろぼろになったワンピースなど気にしない様子で跪き、高窓から見える外に向かって祈りを捧げる。
太陽の光が、乱れた金色の髪に当たり……一枚の絵画のような光景を生み出していた。

まだ犯したりないのに。
そんな光景を邪魔してはいけない気がして。
「ちっ……」
小さく舌打ちをすると、苛立った様子で彼は牢を後にした。
430〜悪になりきれなかった男(4/7)〜:2010/02/09(火) 20:21:31 ID:Pe0rZS0W
「いい加減、屈しろ。俺のものになれ」
毎日のように彼女の元にやってきては、何度も何度も犯し続ける。
彼の体の下で、髪を振り乱し、身体を震わせる少女。
処女だった身体は彼によって開発しつくされ。
彼が触れるだけで絶頂を迎える事もできた。
「ふぁっ、やぁっ、そんな……」
数えられないくらいイかされても、どんなに身体を乱されても。
彼の名前を呼ぶことは無く、何度も絶頂を迎える。

時には女に飢えた男達を連れ、時には禁忌である犬との交わりをもさせて。
今宵は寝る間も与えず、ただ身体を求め続ける。

身体の奥に押し込められた剣を鞘が強く締め付け、潤滑液を溢れさせる。
彼の手に余るぐらいの胸の果実を握りつぶすかのように力を込め、爪を立てる。
肌に赤く残る痕。戦いの時に浴びる血よりも鮮やかな赤で。
堅く立った胸の突起を唇で潰し、吸い上げる。
健康的な肌色の首筋を軽く歯で神、痕をくっきりと残す。
その間にも腰を激しく動かし、壊れるかのように……壊すぐらいに快楽を与えていく。

(いっその事、壊れてしまえばよかったのに)

心の中で呪詛のように呟くと、更に強く腰を打ちつけ。
「やっ! もう…ダメぇ」
大きく身体を震わせ、彼の体の下で果てる。
横たわった身体は小刻みに震えており、頬には一筋の涙が流れ落ちた。
大きく息を吐き……高窓から外を眺める。月は高く上っており、そろそろお祈りの時間なのだろう。
しかし、今宵の彼は彼女を離す気は無く。
「次は……お前から動いてもらおうか」
身体を離すと、にやついた笑みで粗末なベッドに横たわった。
その言葉が何を表しているのか。それは純粋な……純粋だった彼女にも嫌というほど理解しており。
どんなに穢されても、今だ純潔を保とうという意思はあり、戸惑いの表情を見せた。
それを彼も悟ったらしく、実に楽しそうに笑みを浮かべた。
「そうか。嫌なのか。それならば……暇つぶしにフランスの民でも捕まえてくるとするか。
お前よりもいい女捕まえてきて、代わりに……」
あまりに残酷な言葉。震える膝をどうにか押さえ込み、彼の前まで歩み寄り。
「……くっ」
自ら彼の剣を誘導する。
とろりと溢れ出す精液が潤滑液となり、すんなりと彼のモノを受け入れてしまった。
彼女自身の重さでゆっくりと根元まで飲み込まれていく。
「我が愛する民に手を出す事は許しません」
こんな状況なのに、恐れる事もなく彼の瞳を真っ直ぐ見つめ、はっきりと言い放つ。
吸い込まれそうなほど深い瞳に、彼は息を呑む。呼吸ができそうに無い。きっとその感情は恐怖心。
たかが人間の小娘に。ここまで恐怖を覚えるとは。
「うぅん……くぅ」
最初は恐る恐る。それから少しずつスピードを上げて。
膝を使い、彼の上で舞い踊る。それはまるで神話の戦乙女のようで。
愛する国民のために、自らの身を省みず、戦いに明け暮れる。
「畜生……」
嫌がる彼女の姿を見れると思っていたのに。
彼の身体の上で、熱く滾る彼女の姿。月明かりに照らされた髪や肌が神秘的で。
自分のペースを取り戻そうと、彼女の頬に手を伸ばし。
振り払われる手。拒否されたかのように思えて。
屈辱的な気持ちのまま、彼は彼女の中に精を放ってしまった。
431〜悪になりきれなかった男(5/7)〜:2010/02/09(火) 20:22:27 ID:Pe0rZS0W
月明かりが彼女を照らし出す。さいごの夜。
今晩だけは紳士的に彼女に会おうと思った。最後の……最期の夜だから。
彼の足音が牢屋に響く。しかし、彼女は振り向こうとしない。ただ、優しい月を見上げているだけ。
度重なる尋問と拷問ともいえる彼の行為により、疲れ果てた表情が浮かんでいた。
美しかった髪はぼろぼろで、痣や行為の痕がくっきりと残った肌。
それを隠すように与えられた真新しい白いドレスを身に着ける事もなく、ぼんやりと座っていて。

「……ジャンヌ……」
初めて彼女の名を口にした気がした。
彼の呼びかけに、ぴくりと肩を震わせ、振り向いた。
優しい笑みを浮かべ。
あれだけ酷い事をしても。いつも最初は何故か優しい笑みを向けてくれる。
「なんでだ? 何でお前は俺にそんな微笑を……俺を恨んでいるんだろ。
恨んでいるならば、恨み言をぶつければいい。怒りをぶつければいい。
それなのに……」
馬鹿な問いかけだとは思った。このまま刺されてもおかしくない質問だ。
しかし彼女は首をかしげ、
「……なぜ恨む必要があるんですか。フィリップ様もシャルル様も……イギリスの国も……皆、自らの正義のために」
そこまで言っておきながら、口をつぐみ、首を横に振った。
「今日も行うんですか? それならば手早くお願いします。最期ぐらいはゆっくりとお祈りしたいですから」
悟りきった瞳で彼を見つめる。この世から消える覚悟ができているのだ。
彼は何かを呟きかけ、言葉を飲み込んだ。これ以上問いただしても何も変わらないと思ったのだろう。

それならば。
望み通りに。

「それじゃあ、服を脱げ」
いつもの命令に、彼女はすんなりと服――いや、元は服だった布――を脱ぎ捨てた。
月明かりに照らし出される肌は痛々しくて。
すらりと伸びた手足。左肩の傷痕は戦った時にできた傷跡か。
ふわりとした胸は最初見た時より大きくなったような気がした。あれだけ触っていればそれも当たり前か。
その代わりにやせ衰えた身体。なのに魅惑的な女の身体の丸みは維持されていて。
綺麗にそられてしまったせいで、幼さの残る割れ目が丸見えだ。

――この身体も、明日には炎に抱かれ――
明日の処刑法は頭に入っている。
カトリック教徒として、女として、過酷な処刑法だ。
この美しい少女がもっとも醜い死に方をする事になる。
イングランド軍の士気を高める為には最高の方法だろう。

だけれども。

心の片隅に押し殺していた感情が蘇る。
草原の片隅で一人泣きじゃくる少年の時の思い出。それに近い感情。

民の為、弱い心は押し殺して。どんなに悪役になっても、民の為に。
だから嫌われてもいい。嫌われないようにするよりも、最初から嫌われていた方が気が楽だ。

――不意に唇に何かの感触があった――
視線を前に向ける。目の前には瞳を閉じた少女の顔。
唇をかすめるだけの口付け。短い時間のキス。
顔が離れる。真っ直ぐに見つめる彼女の瞳には、泣きそうな彼の顔がはっきりと映っていて。
「私は貴方を恨んではいません。貴方は悪くありません。自分の選んだ道を信じて。
そんな一人で罪を背負わないで……もっと民を信じて。愛して」
溢れ出す涙が視界を閉ざし。

優しい彼女はずっと、涙にくれる彼を強く抱きしめていてくれて……
432〜悪になりきれなかった男(6/7)〜:2010/02/09(火) 20:23:42 ID:Pe0rZS0W
教会の鐘の音が鳴り響く。
杭に括り付けられた彼女の周りには彼女が愛した民達の姿があり。
その中でぼんやりと彼女を見上げるフランスの姿もあった。
いつもの不敵な笑みはなく、美しさを愛するはずなのに、目の下にはっきりと出た隈。
顎には無精ひげすらも生えており、フランスの姿を知っている者ですら、目を疑う光景だろう。
フランスはただ、処刑を待つ彼女を見つめるしかできなくて。

それは彼も一緒だ。
国を愛する少女には本当は罪があるわけでもない。
でも、国の為。イギリスという国を守る為。
国と国同士の争いで、国を愛する者が消えていく。それは当たり前の出来事。
当たり前の事なのに。
ぽっかりと空いた心の空洞が。彼女のせいで更に大きくなって。

兵士達の動きが慌しくなってきた。もう処刑の時間なのだろう。
今から命を絶たれるという恐怖に彼女は涙を零しており。
兵士達はお互いに顔を見合わせていた。さすがにこの瞬間になって罪悪感に包まれてしまったのだろう。
このままではいつまでも処刑は完了しない。だけれども彼女を解放する事もできない。

――それならば――

「火をつけろ」
冷たい声で指示を飛ばした。悪役になるのは自分ひとりでいい。
戸惑う兵士達をひと睨みすると、火のついたたいまつが静かに薪の中に放り込まれた。
ゆっくりと火が燃え上がり、彼女を包み込んでいく。
泣き叫んでいた少女の動きがとまった。真っ直ぐに誰かを見つめていて。
その視線の先には呆然とした眼差しのフランスがいた。
穏やかな笑顔で何かを口にする。このざわめきの中、言葉は届くわけもない。
だけれども、彼にはわかった。彼女が言った言葉が。
『私の事は忘れてください……』
最期の彼女の言葉。それを叶えてあげたくて。
小さく呟く魔術。小さな蝶がふわりとフランスの元へと向かっていき。

炎が遠ざかれ、彼女の裸体が民衆にさらされた。
殺されたのは聖女でも魔女でもなく、ただの少女である証立て。
そしてもう一度彼女を炎が包み込み。

あまりに残酷な光景をフランスは目にしなかった。いや、目にできなかった。
彼女の最期の願いをかなえるため、魔術の蝶がフランスの視界を閉ざし。
フランスの中から彼女の存在は消えた。ただ、国の一部を取られたとしか記憶に無く。

「すまねぇな……」
炎に消えた彼女の身体は、小さな白い灰になってしまった。
まだ熱の残る灰を手に取り、清らかなセーヌ川へと解放してやる。
いくらかは春の風にのり、空高く舞い踊って消え。

――こうして、聖女は彼の前から姿を消した――
433〜悪になりきれなかった男(7/7)〜:2010/02/09(火) 20:24:17 ID:Pe0rZS0W
暖かな日差しが彼を包み込む。

気を抜いてしまえば寝てしまいそうな柔らかな日差し。
たくさんの人々が行きかう街の中で、彼は小さな花束を抱えていた。
優しい水のせせらぎの音を耳にしながら、橋の上から川を見つめる。
太陽に照らされた水面には、空がはっきりと映っていて。空と川が一体になったような錯覚を覚えた。
水鏡に映った彼の唇が微かに動いた。その言葉を聞き取れるものはその場にはおらず。
水面に波紋が広がり、彼の姿が歪む。そして、純白の百合の花が静かに川下へと流れていき。
寂しげな表情の彼の後ろから、少女が顔を覗かせ。
首をかしげる少女の頭を、優しく撫でる。
気持ちよさそうに目を細める少女の姿に、彼の肩の力が抜け、自然な笑顔になり。
視線が人ごみの中に向けられ、硬直した。
その人ごみの中には、あの男の姿があったから。
気がつかれぬよう、少女の手を取り、後ずさる。
そっとその場から離れ……不幸にも男と視線があってしまった。
にんまりとした笑みを浮かべ、走りよってくる男。
その後はすぐに想像できるから、全速力で逃げ出した。少女の手を取って。
何が起きたかわからない少女も、やがて追いかけてくる男の正体に気がつき、笑みがこぼれた。

楽しそうに追いかけっこをし始める三人。
「はっはっは、楽しそうだな。イギリス。お兄さんの街を案内してやるから、からかわせろ♪」
「嫌だぁぁっ! 断るっ!」
少女の手を取り、逃げ出すイギリスと、にこやかな笑顔で追い掛け回すフランス。
心から信頼できる少女の手を引き、走り続ける。

毎日が賑やか過ぎて。
泣く暇すらもなくて。
馬鹿馬鹿しいふざけた喧嘩ばかりで。
少しだけ平和になった世界で。
自然に笑えるようになった彼を見つめ、きっと空の上で笑っていてくれている事だろう。
434名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 20:24:49 ID:Pe0rZS0W
以上。
最後の『少女』はご想像にお任せします。
435名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 23:30:32 ID:Py0X67Gw
おぉっ!
久しぶりにジャンヌのSSでかなり嬉しい!
GJ!!
436名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 07:27:09 ID:Sq6JaTE3
イギリスのこういう話に弱いんだ…
GJGJ!
437名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 22:47:20 ID:08e0OZKG
ジャンヌが本当に聖女で泣けた
ありがとうございます、GJ
438名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 14:43:30 ID:KAsIFbFQ
【メインCP】ロシア×ウクライナ
【サブCP】エストニア×ウクライナ、ロシア×ベトナム
モブ×ウクライナ
【傾向】愛なし
【その他】ウクライナが性悪です。エロ度低め。冷戦時の東側でのお話。
ロシアもひどい男です。NGは「Poor, Unfortunate People」で

439Poor, Unfortunate People(1/8):2010/02/12(金) 14:46:34 ID:KAsIFbFQ
ふと思い立って窓辺にたった。窓の外では、もう雪もやんでいる。雪夜は降っている間は
少し明るいものの、止んでしまえば常より暗く感じられて好きではない。私は、今日もここに白く閉じ込められている。

私の名前はウクライナ。今は、弟の家に同居している。昔みたいに兄弟みんなで住めて嬉しいねと
弟は笑っているけれど、私は到底そうは思えない。でも、弟を傷つけたくなくてそうだねと笑っていたら、
あれよあれよと国は広くなり弟は強くなった。
とはいえ、ここ最近はずっと平和だ。目立った争いもないし、弟は最近手に入れた女に夢中だ。
女は黒い髪のアジア人で、びっくりするくらい華奢だ。そのくせ負けん気が強くて、弟の目下の敵の
アメリカをも打ち負かしたのだから、たいしたものだと思う。
まぁ、私にはまったくもってどうでもいいのだけれど。

「ウクライナちゃん!」
ばしんと大きな音ともに部屋に転がり込んできたのは、ハンガリーだった。この子も割合最近この家にやってきた。
当初は弟が気に入って手元においておいたのだけれど、最近はあのベトナムにすっかりお株を奪われてしまっている。
「ウクライナちゃん!お願い、助けて……っ」
ハンガリーらしくもなく、彼女は震えて泣きじゃくっていた。目も鼻先も真っ赤で、
そういう顔は私に子供の頃を思い出させる。今より泣き虫だった自分や、弟や妹の顔なんかを。
440Poor, Unfortunate People(2/8):2010/02/12(金) 14:48:42 ID:KAsIFbFQ
「どうしたの?ハンガリーちゃん、泣いてるだなんて」
思わず駆け寄って肩を抱き寄せると、彼女はすがり付いてきた。騎馬民族の血が入っているためか、
彼女は小柄ながらも随分しっかりした作りの体だったのに、今はすっかり痩せ細っている。
「お願い……もうここにはいたくないの……お願い、家に帰して……」
「どうして?ロシアちゃんに何かされたの?」
泣きじゃくるハンガリーは、私にそう懇願した。気丈な彼女のこと、弟の大概の要求は呑んでいた
(もちろん、彼女の意思がどうかというのはまた別の話だけれど)。今回はよほどひどい目に
合わされたのだろう。事実、頬が不自然に赤くはれ上がっているし、服もところどころう破けている。
乱暴されてかわいそうに、と思い子供にするように髪をなでてやった。すがりつくハンガリーの指が腕に食い込んで少し痛い。
「もう嫌……家に帰りたい……オーストリアさんのところに帰りたい……」
「どうしたの?泣いてちゃわかんないよ?」
とりあえず指をはずさせようとそちらに目を向けると、いつもはめていた銀の指輪がなかった。
オーストリアちゃんにもらったものだという、彼女の宝物。はずせとどんなにロシアちゃんが言っても、彼女は言うことを聞かなかった。
なのに、今はそれがないということは、無理やりに奪われてしまったのだろう。
「ハンガリーちゃん、指輪を取られてしまったのね?」
私の問いに、ハンガリーは大きくうなずいた。何の変哲もない、ただの指輪だと私は思うけれども、彼女にはそうではなかったらしい。
おそらく、唯一の心のより所だったのだろう。殴られようが犯されようがへこたれない彼女だったのに、
指輪ひとつでこんなにも動転している。
「わかったわ。ハンガリーちゃん、きちんとロシアちゃんに言ってあげるわ」
同情する気持ち半分、いい加減に指をはずしてほしいと思う気持ち半分で、私は彼女にそう告げて
無理やり体をはずした。彼女はそれでも床に崩れて泣いている。
「こんなところにいたの」
441Poor, Unfortunate People(3/8):2010/02/12(金) 14:51:15 ID:KAsIFbFQ
音もなくドアが開き、入ってきたのはベラルーシだった。相も変わらず雪のように冷たく美しい私の妹。
彼女はその秀麗な眉を思い切りしかめて、泣いているハンガリーを指さした。
「こいつはろくでもない女ね。兄さんがせっかく仕事を与えてくれたのに、嫌がった挙句兄さんの部屋を飛び出して」
「仕事ってベラちゃん、何の仕事?」
「………知らないわ。私には兄さん、何も言ってくれないから」
私の問いかけに、妹は少しすねたような顔になった。妹は、彼女の兄であり私の弟である
ロシアちゃんを愛している。それはもう深く、熱く。
「とにかく、早くしなさい。兄さんは怒っていたけれども、ありがたくも許してくれるそうよ」
「嫌です!嫌!嫌!お願い、家に帰して!夫が、夫が待っているんです!!」
ハンガリーは喉も裂けよと大声で叫び、長い髪を振り乱して抵抗した。
わぁわぁ泣いている彼女に、妹は心底嫌そうな顔をした。が、すぐに近づきその腕を引っ張り上げた。
「やめてっ!」
「いいから早く!兄さんがそう言っている」
いささかの苛立ちをにじませて、妹がハンガリーを引きずろうとした。ハンガリーはまだ泣きじゃくっている。
何もかもが面倒くさくなって、私はため息をひとつついた。
「ベラちゃん、その状態でハンガリーちゃんに仕事をさせるなんて無理よ。
私が代わりにするわ。ロシアちゃんには、お姉ちゃんがちゃんというから」
仲裁に入った私に、妹はすっと目を眇めて軽蔑しきったような表情を見せた。
ハンガリーの腕を放し、私に向き直る。
「そういう風に、誰にだっていい顔するのね
言われた意味がわからなくてびっくりしていると、妹は不意に傷ついたような顔をして見せた。
それからすぐに顔を背け、足早に部屋を出て行く。
「ベラちゃん!」
廊下を覗いても、もう妹の姿は見られなかった。私はもう一度だけため息をつき、
そして弟の元に向かった。
442Poor, Unfortunate People(4/8):2010/02/12(金) 14:54:12 ID:KAsIFbFQ

「ロシアちゃん、お姉ちゃんよ」
この家の中で一等広い執務室に、弟はいた。彼のそばにはベトナムが影のように控えている。
「やぁ姉さん。一体どうしたの?」
弟は歌うようにそう言った。大きな体に子供っぽい笑み。彼は昔から変わらない。
「ん……ハンガリーちゃんの仕事ね、お姉ちゃん代わってあげようかなって」
自分でも媚びた笑顔だと自覚している表情で、私はにっこりしてみせた。
弟は目を見開き、それから大げさに肩をすくめた。
「ハンガリーはいけない子だね。きちんとお勤めを果たさないで」
「ロシアちゃん、ハンガリーちゃんの指輪取っちゃったでしょ?あれ、あの子の宝物なのよ」
ゆっくりと弟に近づき、私は彼を懐柔するようにその頬に触れた。弟は腕を伸ばし、私の腰を抱き寄せる。
「だって、お客さんたちが嫌がると思ったんだもん。仕方ないよ」
「お客さん?」
「そう。今日は上司のお客さんたちがたぁくさん来てるから、ハンガリーにお相手してもらおうと思ってたのにさ」
私をひざの上に乗せて、弟はまるきり子供のような口ぶりで私に訴えた。弟の言葉に、私は反射的に顔をしかめた。

彼の上司のお客さんというのは、往々にして最低の人間だ。私たちが国だから、
なにをしても傷つかないと思っていつも私たちを好き放題蹂躙していく。
私も、そういう相手にさせられ奴隷よりも惨めな目に合わされたことがないわけでもない。
443Poor, Unfortunate People(5/8):2010/02/12(金) 14:56:29 ID:KAsIFbFQ

そのまま弟の頭を抱きしめてやると、彼は私の胸に顔をうずめる。彼の頭越しにベトナムと目が合う。
彼女は心底理解できないというような顔をしていたが、かまうもんか。
「あらあら。でも、無理やりに取っちゃったからハンガリーちゃんは泣いてるわ」
めっ、とその鼻先に人差し指で触れると、弟が顔を上げた。その顔はもう先ほどまでの無邪気な弟の顔ではなく、
冷たく残忍な、独裁者の顔つきだった。
「だって、ハンガリーが悪いんだよ。もう僕のものなのに、いつまでも別れた男のことを引きずってるんだもん」
「………そうね。ハンガリーちゃんも、諦めが悪いわね」
今は調子を合わせておけと私の本能が警告してきた。だから、私は弟から目をそらし、
頬を彼の頭に当てた。弟は何も言わず、私のブラウスのボタンをはずしはじめる。
粗末なブラウスはすぐに捲り上げられ、弟の手が胸に伸びてくる。つけていた下着までまくられて、
素肌が外気に触れた。そこが、弟の大きな手のひらに包まれる。
「ロシアちゃん、イタズラしないで」
面白くもなんともなかったけれども、私は笑いながら弟をたしなめた。
弟はきっと、私が冷め切っているのを知っている。だからか、手のひらに力を込めてますます熱心に
胸をもみしだく。
「ふぁあんっ……もう……ロシアちゃんったらぁ」
くにくにと乳首をいじられ、私はおもわず甘ったるいあえぎ声を漏らしてしまった。
弟の手は大きいから、私の胸がうまい具合に包まれる。それに、ちょっとした愛撫も他の男に比べて巧い。
私がいやいやと身悶えていると、弟はすっかりとがったそこに吸い付いてきた。
444Poor, Unfortunate People(6/8):2010/02/12(金) 14:59:11 ID:KAsIFbFQ
「ハンガリーは、情にあつい子だとおもってたんだけどなぁ」
出し抜けにそうつぶやき、期待はずれだと言わんばかりに弟は眉をひそめた。
弟の愛撫を受けながら、私はぼんやりした頭でそれでもそれは違うと思っていた。
彼女は情にあついわけではなく、それだけ件の夫に愛情をもっていたというだけだ。誰彼かまわず愛しているわけではない。
「んんっ……ロシアちゃ、咥えたまま……しゃべっちゃ嫌…ん」
だんだん考えるのが面倒くさくなって、私はひたすらに喘いだ。弟は気を良くしたのか、
ますます派手に吸い付いてくる。舌を絡められたり歯で甘噛みされたりするとたまらなくて、腰をくねらせた。
ズボンの下で、下着がじんわりと濡れてきているのが良くわかる。
「あ、あは…ん、ろしあ……っちゃあん……も、下も触ってぇ……」
こうなってしまうともうとめられなくて、私は恥も外聞もなく弟に次をねだった。
早く熱くなったそこに触ってほしい。早く弟の大きいそれを挿れてほしい。そしてメチャクチャに
してほしい。もうそのことだけで頭がいっぱいになってしまって、私は犬みたいに浅ましく、
弟の腰に自分のそこをぐいぐい押し付けた。ベトナムはいよいよ薄気味悪そうに、
軽蔑しきった目をしてこちらをみている。
「でも、お客さんはまだ待ってるから、姉さん、代わりに言ってくれるよね?」
私の胸から口を話して、わざとらしいくらいに無邪気な声で弟が言った。
途端、体温がすぅっと冷めた心地がして、私は顔をゆがめた。
「……ベラちゃんは?」
なんとかこの危機を切り抜けたくて、私は媚びた笑顔を再び作った。しかし弟はにっこりして
大きく首を振る。
「ベラルーシは他のお客さんの所に行くんだよ。ねぇ姉さん、エストニアを今から呼ぶから、
連れて行ってもらうといいよ」
ベトナム、と弟は鋭く控えていた女を呼びつけ、エストニアを迎えにやらせた。
やせた体に似合う薄い素材の民族衣装が寒々しくもエロティックで、弟はこの後この子を抱くのだろうなと思った。
私は乱れた呼吸をおさめるように二三度大きく息をついた。
445Poor, Unfortunate People(7/8):2010/02/12(金) 15:01:42 ID:KAsIFbFQ
「失礼します」
数分後、戻ってきたベトナムは弟の指示通りエストニアをつれてきた。メガネをかけた細面の美男子は、
イスに腰掛ける弟とそのひざの上にいる私を見て、気まずそうに目をそらした。
「エストニア、お客様たちが客間でお待ちかねなんだ。姉さんを送っていてくれるね?」
私をひざから下ろして、弟はにっこり笑った。大きな笑顔。エストニアは信じられないというように
ぱちぱちと瞬きし、私を見つめた。私はうつむいて、はだけた胸元を直した。
「エストニアくん、お願いね……」
かすかに唇をゆがめるようにして微笑みかけると、エストニアは切なそうに眉根を寄せた。
その顔が殊のほか素敵で、私は彼から視線がはがせなくなってしまう。
「……わかりました。ウクライナさん、行きましょう」
ロシアちゃんに一礼して、エストニアは私を促した。ロシアちゃんはさっそくベトナムを
ひざに乗せてその首筋に顔をうずめている。ベトナムはすっとこちらに視線を送ってきたが、
私は無視してエストニアに続いた。

「なんか、ごめんね。私、一人でも大丈夫だけど、ロシアちゃんが心配性で……」
廊下をさくさく歩くエストニアの背中に向けて、私は声をかけた。
「それにしても、困ったなぁ。お客さんに会うのに私、こんな格好で。
せめてお風呂に入りたかったんだけれど、ダメかなぁ―--」
なんとなく思ったことを話し続けていると、いきなりエストニアは立ち止まり、私の手を引いた。
柱の影に押し込まれ、そしてそのままきつく抱きしめられる。
「ウクライナさん……っ」
押し殺した、苦しそうな声でエストニアが私を呼んだ。私はそれだけでもう、彼が私を
どう思っているかわかってしまう。私は唖然とする反面、やっぱりとほくそえんでしまった。
「エストニア君……?」
ちっとも驚いてなんかいないくせに、私の喉は戸惑ったような弱弱しい声を出す。
エストニアはますます私を抱きしめてきた。力強い腕と胸板にうっとりしてしまう。
「僕は……強くもないし、貴女を守ることもできない……けど、いつでも貴女の味方ですから……」
泣き出しそうな声でささやかれ、私はエストニアの背にそっと腕を回した。
エストニアの体は、少し震えていたけれど温かだった。
446Poor, Unfortunate People(8/8):2010/02/12(金) 15:04:35 ID:KAsIFbFQ
それから少しの間抱き合って、エストニアは私を解放してくれた。
キスのひとつもされるかと思ったけれど、何もなかった。私はがっかりしてしまう。純情な子。
「エストニア君、ここでいいよ。私、一人で行くから」
この先に起きることを見せるのが忍びなくて、私は客間の少し前の廊下でエストニアに
そう言って見せた。彼は相変わらず辛そうな顔をしていたけれど、私に向かってうなずくと
そのまま帰って行った。

客間までの道のりをだらだら歩きながら、私は考えた。私は知らない男と寝ることに別段抵抗は感じていない。
それは結局、私は誰も好きではないということだ。ハンガリーもベラルーシもエストニアも、
こんな所で恋しているなんてばかげている。誰かを好きになっても、この雪国では疲弊するだけだ。
無駄な体力は、使わないに越したことがない。愛だの恋だのじゃ、国民のおなかはふくれないし
自分の身の安全も得られない。

「失礼いたします」
ノックをしてドアを開けると、一見上品そうな男が5人いた。年齢も国籍もばらばらだが、
みな上等な服を着て身奇麗にしている。しかし、その目はそれぞれ獰猛そうで、
ぎらぎらと粘っこい光をたたえながら私の体を凝視している。
「ウクライナです。本日は皆様方のお相手をさせていただきます。至らないことも多々ございますが、
弟ともどもよろしくお願いいたします」
私が口上を述べると、それを皮切りに男たちが動いた。あきれるくらい大きなベッドに
放り投げられ、すぐに男たちが覆いかぶさってきた。全身をめちゃめちゃに撫で回され、
オーバーに喘いで見せながらも、私はもうすでにぐったりしていた。
そして疲れ果てた頭で、思った。

 なんてかわいそうなハンガリーちゃん。大好きなオーストリアちゃんと離れ離れで。
 なんてかわいそうなベラちゃん。私なんかのために自分を貶め傷ついて。
 なんてかわいそうなロシアちゃん。力はあるのに、誰からも愛されないで。
 なんてかわいそうなエストニア君。私なんか好きになっちゃって。
 そして何より。

「……あぁ、なんてかわいそうな私」

見知らぬ男たちに犯されながら、私はつぶやいた。そして、大きくため息をついた。
447名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 15:09:26 ID:KAsIFbFQ
以上です。一箇所上げてしまってすみません。

腹黒お姉ちゃんを!!と意気込んでいたら性悪お姉ちゃんになってしまいました。
ヘタリアの女の子国家はみんな強いのですが、ウクライナの弱さゆえの強さというか
ちょっと複雑な強さがたまらないです。
448名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 16:55:14 ID:x5ipUySj
GJJJJJ
冷戦期の退廃的な感じが良く出てた!
擦れた感じの姉ちゃんがたまらない
449名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 21:20:39 ID:5IuGNpup
GJ!
諦観気味のウクライナを始め全てのキャラの気持ちが一切交じり合わないが故に醸し出される切なさとエロさが良かった!
450名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 22:01:48 ID:FaOA4Lx3
GJ!
エロとかパロとか以前に普通の作品として楽しめた!!
451名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 22:46:43 ID:wAa8ShVy
これはGJと言わざるを得ない…
どのキャラも深みがあってすごいよ。
最後のモノローグもすごくぐっときた!
上手いなー
452名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 23:42:48 ID:2F0hm5iz
腹黒
淫乱
性悪←NEW!
おめでとうウクライナ、三冠王だ。
すっかり汚れ役だなw
453名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 10:04:06 ID:4qxQbs3K
そんな姉ちゃんが好きだ
454名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 17:06:29 ID:xK5/B5KA
ハンガリーの夫発言におっきした
人妻いいよ人妻
455名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 19:57:13 ID:xVdYtFgs
ん〜んっ
456名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:31:35 ID:p3R5ypNR
【メインCP】リトアニア×ベラルーシ
【サブCP】ロシア←ベラルーシ
【傾向】やや陵辱
【その他】
バレンタインネタ。
リトアニアが少し病んでるかもしれない。
NGは『それはチョコよりも苦く』
457〜それはチョコよりも苦く(1/5)〜:2010/02/14(日) 22:32:33 ID:p3R5ypNR
チョコレートの甘い香りが室内に漂う。
可愛らしい包装紙に包まれたチョコレートを胸に抱き、満足気な笑みを浮かべる少女。
バレンタイン前の心が和む光景の一つ。
「これで兄さんのハートは私のモノ……」
少しだけ不気味な笑みを浮かべていなければ、心から安らげる光景なのだろう。
大切なプレゼントを棚にしまい込み……残った材料に目を向けた。
失敗してもいいように、少し多めに用意した。
だから余るのもしかたがない事だろう。
愛する兄以外にはあげる気は無かったが、ある人物の姿が脳裏に浮かび、苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべた。
いつもいつもベタベタと近寄ってきて、どんな邪険にしても離れる事も無く。
「……余ったから、仕方ない」
誰もいないのに言い訳をつぶやきながら、チョコレートの材料を手にとった。

熱したミルクパンの中に、大きな塊のままのチョコレートを放り込む。
じゅわっとチョコが溶ける……いや、焦げる音。
溶けた先からどんどん焦げて更に黒くなっていく。
だが、そんな事を気にしないで、鍋に昆布と鰹節を放り込んだ。日本から教わった鍋物のダシの基本だ。
旨味成分は溶け出す水分もなく、焦げたチョコに絡まっていった。
そこに煮干しを加え、一煮立ち。
マグマのように泡立つ鍋を見つめ、少し眉をひそめた。
もう少し煮れば出来上がりだが、これを入れる容器はない。
周りを見回し……ドアの外で歩み寄ってくる人物の気配に気がついて動きを止めた。
噂をすればなんとやらか。
予想通り、その人物は勢いよく扉を開け、
「ベラルーシちゃん、俺にチョコレートを作ってくれていたんだね。嬉しいよ」
妙なテンションのまま、抱きついてこようとしたので、熱くたぎった鍋を盾にする。
「これがベラルーシちゃんのチョコ……嬉しいな」
鍋の得体のしれない物体をきちんとチョコだと判断した上で、喜んでいるのは愛故か。
歪んだ愛情に形の良い眉をひそめ、その男……リトアニアの顔を真っ直ぐに見つめた。
「食え……食えるものなら」
戦いを挑むような表情だったにも関わらず、彼は少し頬を赤らめ、その鍋を受け取ろうと手を伸ばした。
すかさず鍋を傾け、手の上に直接チョコを流しいれた。
あまりの熱さに投げ捨てる……ものだと予想していたのだが。
焦げてほぼ塊となった物体を両手で握りしめ、満面の笑みを浮かべた。
「うわっ、できたてだ。ベラルーシちゃん有難う。
いただきます〜」
戸惑いなく、その物体を口にし……
明らかにチョコではない音を立て、それを噛み下す。
怪しい匂いが彼女にまで漂ってきて、顔を背けたくもなったが。
……幸せそうに食す彼の顔から目を離せそうにない。

いつもそうだ。
どんなひどい扱いをしても、幸せそうに笑ってくれる。
大抵は彼女は怖がられるのに、彼だけは違う。
「なんで……?」
ぼつりと呟いた言葉に彼は首を傾げる。少々顔色が悪かったが。
「なんでって、ベラルーシちゃんが好きだからだよ」
「だから、何で私が好きだと聞いている」
少々荒い口調になった彼女に、チョコの最後のひとかけらを口に放り込み、しばらく考え込み。
「たくさんありすぎて説明しきれないけど……」
もう一度真っ正面から彼女の顔を見つめた。
「ねぇ、覚えてるかな? あの時さ。君は……」
そこで言葉が止まった。
顔色がどんどん青く……そして、黒く変化してきた。笑顔のままで。
それからゆっくりと前のめりに倒れ込み。

さすがに身体の方があのチョコの成れ果てに耐え切れなかったのだろう。
すっかりと意識を失ったリトアニアを胸に抱いて、ベラルーシは大きなため息をついた。
458〜それはチョコよりも苦く(2/5)〜:2010/02/14(日) 22:33:25 ID:p3R5ypNR
――ゆらりと揺れるような感覚と甘い香りで彼は目覚めた。
ぼんやりと瞳を開けると、そこには金色の光。
ああ、そろそろ麦を刈らないとなぁとそれに手を延ばし。
「触らないで」
冷たい少女の声ではっきりと目が醒めた。
目の前には顔を覗き込む少女の姿。
もしかしてと、柔らかな感触の正体を探ろうと頭を横に向けた。
それはやはり予想通りで。
「ああぁぁぁ!
ベラルーシちゃんの膝枕なんてハァハァハァ」
膝の香りを楽しもうとうつぶせになり、魅惑の三角地帯に顔をうずめ。
「頭にのるな」
脳天に肘鉄を食らい、危うくまた意識を失いかけたが、どうにか持ちこたえた。
少し冷静になった頭でもう一度彼女を見上げ。
「……話の続きは?」
威圧感のない澄んだ瞳で覗きこんでくる彼女。
たまに見せる年相応な顔。
頬が緩みそうになる。
「によによするな。変態」
二言目には毒をはかれもしたが、それも彼女の個性だと想うと愛おしい。
「話の続きって……あ、あれか」
さり気なく手を延ばし、彼女の頬に触れた。
今度は拒否されることもなかった。
指先に感じる温かさ。
久しぶりの感触に目を細める。

「初めて会ったあの雪の日……」
あの頃は兄であるロシアに妙な恐怖感を抱いていたなと苦笑を浮かべ、
「右も左もわからない俺に、初めて話しかけてくれたのは……君だったんだよ」
「……ああ。『邪魔くさいから消えて』だったわね。そんなんで喜ぶだなんて、やっぱりマゾなのね」
相変わらず飾り気の無い言葉に、頬をゆるめ。
「その後は覚えてない?
『ボケッとしてると凍死するか、それじゃなければ私が張り倒すわよ』って」
「……やっぱマゾね。それも真性の」
「違う……とは言い切れないけど……
その言葉のおかげで俺はその時やらなくてはいけない事を思い出し……
それに同情してくれた他のみんなが話しかけてくれたんだよ。それがきっかけでね」
大抵はベラルーシの被害者の会のような感じだったが、それは口にださない。
「それから、何かある毎に話しかけてくれたじゃないか」
「ああ……『煩い』とか『消えて』とかね」
「それが全部俺の為だったんだよね。
俺に話しかける事でみんなが話しかけやすいようにしてくれて」
「……相変わらず理解できない」
呆れた表情を見せる彼女。
少しだけ心から楽しそうな笑みが浮かんでおり。
頬に触れていた手で彼女の顔を引き寄せ、甘そうな唇を奪お……ようとして、顔面に肘鉄を食らった。
しかし、そんな事気にせず、今度は少しばかり強引に両手を握りしめ……
奇妙な音をたて、彼の指があらぬ方向へと折り曲がる。
「もう、ベラルーシちゃんたら照れ屋さんだな。
俺の手をそんな強く握りたかったんだね」
「一回死なないとダメか」
ガーターベルトに留めてあったナイフを取り出し、彼の眉間に向かって振りかざし。
ナイフをどうにか押さえつつもにこやかな彼と、殺意の篭った彼女の攻防戦が続き。

――でも、本当はね――

頭に浮かんだ言葉を飲み込んで、彼はただ真っ直ぐに彼女の瞳を見つめた。
459〜それはチョコよりも苦く(3/5)〜:2010/02/14(日) 22:34:21 ID:p3R5ypNR
――アレは……そう、ロシアさんの家に入った時だったね――

薄暗い部屋の中、彼はぼんやりと天井を見上げていた。
過酷な環境、親友との別れ、強いられる労働の数々で精神を蝕まれていくのを何となく感じていた。
ロシアが指示する事を淡々とこなす。それだけで一日が過ぎてしまう。
自らの意思などない。それならばいっそ。
「……全部忘れて、操り人形になれたら楽なんだけどな……」
そうはなれない自分の強固な意志が嫌になってくる。
目をつぶれば、すぐに朝になってしまい、また労働の日々が始まってしまう。
それでも、今休まないと身体がもたないだろう。
重い身体をどうにか振起し、部屋の片隅にあるベッドに向かい。

――コンコン――

ノックの音。この時間に尋ねてくる人物に思い当たるモノはいない。
「……開いてるよ」
力なく答えると、ソファーに倒れるかのように座った。
堅いソファーだが、疲れ果てた身体には最高に気持ちよい。
ドアを開ける音に少しだけ瞼をあけ、その人物を確認する。
人形のように白い肌と冷めた瞳。良く知っている顔。
ロシアの妹君、ベラルーシだ。
兄の事を盲目的に愛していて、ずっと兄の側にいる少女。
その彼女がどんな用事かと身体を起こそうとし……あまりのだるさに断念した。
「……どんな用ですか? また仕事?」
けだるそうな彼の声に、少女は無言で前に歩み寄り。
衣擦れの音が響き渡る。
するりと服を脱ぎ捨て、端麗な裸体を露にした。
引き締まった身体。姉ほどではないが程よい大きさをもつ胸。陶器のように白い肌。
「……兄さんのお願いだから。あんたを癒して来いと」
彼の前に跪き、ズボンに手をかけた。
手馴れた様子で彼のズボンを下ろし、まだ元気の無い陰茎を取り出した。
そして、戸惑いもなくソレを口に含み。
下半身を襲う快感を動かない頭でただ感じ取り。
どういう風の吹き回しかわからないが、与えてくれる快楽は素直に受け取るべきだろう。
しばらくしゃぶる音だけが響き渡り。
不意に感覚が閉ざされた。彼女が口を離したから。
麻痺した頭ではわからなかったが、すでに臨戦態勢は整っていたらしい。
自らの秘裂を指で開き、そそり立ったモノの上へと導き。
先を入れた時に少し顔をゆがめる。
まだ彼女の方は入れる体制は整っていなかったから。
軽く息を吐き出すと、一旦彼から離れ、床に座り込んだ。
大きく股を開き、瞳を閉じて指を割れ目に這わす。
まだぴったりと閉じた淫唇を指でかき分け、ぷっくりとした豆を探り当てる。
指先で軽く擦り合わせると、甘い吐息が漏れた。
「……んっ、ふぁっ……」
溢れる蜜を指でかき回し、膣壁にこすりつける。
小さかった穴が指で徐々に広げられていき。
手が胸に伸びる。蜜で汚れることなど気にせず、突起を爪で軽く引っかき。
恥じらいもなく、好きでもない男の前で自慰をはじめる少女。
それも行為をするための下準備として。
彼との行為はただの作業でしかないという事なのだろう。
熱くなる下半身とは逆に、頭の芯はどんどん冷えていく。感覚が麻痺していく。
「……ヤるんだったらとっとと終わらせようよ。俺は疲れているんだから」

――彼女が作業ならば、俺だって抜くだけの作業だと思えばいいか――
460〜それはチョコよりも苦く(4/5)〜:2010/02/14(日) 22:35:21 ID:p3R5ypNR
頭の中を支配し始める黒い心。
今だ自慰を続けている彼女を床に押し倒し、熱くなった下半身を押し付ける。
彼女の胎内は多少の違和感だけですんなりと彼の侵入を許した。
本当ならば、彼女の反応を確かめながらゆっくりと快楽を味わうのだが。
小刻みにうごめく膣壁の感触に意識を集中し、深く中へと侵入する。
奥に奥に。根元まで飲み込ませると、こつりと天井部分に行き当たった。
「んっ、くぅっん」
最奥の感覚に彼女は身体を大きく震わせ。
淫液が噴出し、彼の腹を汚す。匂いの薄い液体に眉を潜めた。
「何だ。やっぱり開発されてるんだ。こんな奥で簡単にイっちゃうだなんて。
ずるいな。俺もいかせてよ」
荒々しく腰を打ちつけ、深く中を荒らし。
身体を重ねる。
でも、あえて胸は弄らない。彼女を楽しませる気はないから。
下半身だけの刺激だけで十分。
「ほら、もっと腰振ってください。もっともっと犬のように」
身体を抱え起こし、犬の交尾のように背後から攻め立てる。
腰を動かすたびに、形の良い胸が大きく揺れる。
一人で何度も何度もイく彼女を鳴かせたくて。わざと乱暴に貫く。
それでも、彼女は弱音を吐く事無く、ただ次々と襲い来る快楽に形の良い眉をひそめるだけ。
その日の疲労など無かったかのように。彼女が失神するまで何度も精を胎内へと残す。

「……終わったんだから帰ってください?」
一人先にシャワーを浴びた後、今だ床に倒れこんでいる彼女に声をかけた。
身体中は汗と精液にまみれており、異様な匂いを放っている。
熱が引いてきたせいで冷えてきたのだろう。身体を震わせ、肩を抱き寄せた。
乱れた髪をかき上げ、床に散らばった服を寄せ集める。
身体を起こすと、股の間から白い液体がどろりと溢れ、床を汚す。
「……掃除していってくださいね」
「わかってる」
あたりを見回し、雑巾を探すが、あいにくそのようなものはない。
手元には服が一式。彼は意味ありげにその服を見つめ、それから精液で汚れた床を見る。
つまりはその服で精液を拭けという事なのだろう。
「どうせ古臭い服でしょう。そんな服ぐらい……」
「古臭くない。これは兄さんがくれた服なんだから!」
一瞬で彼女の感情が高ぶり、声を荒げた。
初めて見たかもしれない。こんな感情的な彼女を。
驚きの表情を見せる彼に我に返ったのか、再び人形のような表情になる。
無感情に床を下着でふき取り、裸体のまま部屋を跡にした。

一人残された彼は呆然としていた。
いつも感情を見せない彼女の初めて見せた一面。
それに彼の心は釘付けになった。こんな面白い、興味深い少女だとは知らなかった。
黒くなっていた心が少しだけ晴れていく。
そしてもっとその表情を見てみたいと思い。
461〜それはチョコよりも苦く(5/5)〜:2010/02/14(日) 22:36:09 ID:p3R5ypNR
その日から彼女にちょっかいをかけ始めた。
色々手を変えながら。
少し強引に攻めてみたり、甘い言葉をぶつけてみたり。
積極的に関わってくるようになった彼に、彼女は不快そうな顔を見せる。
苛立ち、怒り、蔑み。負の方向にだが、どんどんと引き出されていく彼女の感情。
それが楽しくて。嬉しくて。更に彼女をかまい続け。
いつしかそれは愛情に変化していき。
誰かを想う心は、辛い環境をも幸福へと変えていく。

「ははは、ベラルーシちゃんったら照れ屋さんなんだから。
俺達の絆をナイフぐらいで切れるとでも思ってるのかな?」
「切りたいのはお前の首だ。一回死ね」
楽しそうに笑うリトアニアと、ナイフを構え、威圧感たっぷりの笑みを浮かべるベラルーシ。

彼女は彼といるとペースが崩されていくのがわかっていた。
だから追い払うのに、何度も何度も何度もしつこいくらいによってきて。
兄を想う心の中に、少しだけ彼が侵入してきて。
違和感に少しだけ疑問を抱きつつも、積極的にはその違和感を排除しようとしない。
微妙な心の変化には彼女は気がつかないまま。

――お互いがお互いの心の内を変えたとは露知らず――

「ベラルーシちゃん、チョコのお返しだよ。一緒にデートしよう」
「地獄までのデートならば付き合ってやる」
さり気無く腰に手を回す彼の手を払いのけ、首元にナイフを近づける。
いつものように楽しく喧嘩する二人。
まあ、きっとそれなりに仲が良いのだろう。
462名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:37:15 ID:p3R5ypNR
以上。
バレンタインネタ考えてたら、何か違う方向になってしまった……おかしい
とりあえず、チョコを溶かすときは直火はやめましょう。
463名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:31:10 ID:oazkCDUz
>>462
GJ
本家でもってたチョコはベラルーシのだったのですね!
冷酷なリトとは新しい…w
464名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:47:10 ID:cg0v+fJI
GJ!
チョコ制作過程ではイギリスを彷彿させて冷や汗をかいたが、最後のモノローグが良かったよ!

465名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:42:43 ID:dZW1mkHl
GJGJGJ!いいリトベラだ
466名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:31:09 ID:YqQ1KQjR
上手いなぁ。ただただ感心
467名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:05:29 ID:vPpKFK/u
オリンピック競技に「夜の」って枕詞をつけるといかがわしくなる事を発見したが、
カナダさんが涙目でこっちを見てる(気がした)のでやめた。
夜のオリンピック…。
468名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 20:17:14 ID:hJ1TnMSZ
スピード系の競技が強い国は早漏とかだったら笑うぞ。
469名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 22:22:13 ID:g5GCTA7M
国もオリンピックを観に来てたら面白いな
470名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 00:30:13 ID:5OUv7JLl
【メインCP】 ベラルーシ×ウクライナ、ロシア×ベラルーシ
【サブCP】本命ながらロシア×ウクライナ
【傾向】 姉妹百合
【その他】いつぞやの「ロシアに処女でいるよう厳命されている姉妹」設定で
     書かせて頂いた「身中の炎」続きです。続かせてすみません
NGは「肉欲の声」でお願いします。
471肉欲の声(1/11):2010/02/18(木) 00:33:06 ID:5OUv7JLl
目が覚めた時、ウクライナは両手を戒められてベッドに横たわっていた。
白い寝巻がはだけられ、豊かな胸があらわになっている。
ショーツもすでにつけてはおらず、両膝を立てて足を軽く開かされていた。
「ああ、起きたのね。動いちゃだめよ、姉さん」
妹の声が足元からするので、目をやると、高く盛り上がった乳房の間から
彼女の白い顔が見えた。
「…?なに、してる、の…?」
おそるおそるきいてしまったのは、ショリ、ショリという音と
股間を触られている感触をすでに感じているからだ。
「さあ、これでいいわ」
姉の質問には答えず、ベラルーシはうなずきながらひとりごちた。
丁寧に股間や周りを払われるのを感じながら、ウクライナは
胸が邪魔でよく見えない自分の股間に目をこらした。
「あっなんてことするの!ベラちゃん!」
ウクライナの股間は、すっかり剃りあげられていた。
子供のようにつるりとし、大事なところが露わになっている。
「ヘアなんて必要ない。これがいいのよ」
ベラルーシはいつも通りの無表情でそう言い、姉のそこに
ツッと指を這わせた。
472肉欲の声(2/11):2010/02/18(木) 00:33:52 ID:5OUv7JLl
「アッ…!」
びくりとウクライナが体を震わせる。脚を閉じようとしたが、それは
ベラルーシが許さなかった。
まだぴたりと口を閉じた割れ目を、ベラルーシの指が何度も行き来する。
「やだ…なにするの。ベラちゃん、やめて…」
制止の声など聞こえていないように、指がクシュクシュとソコをくすぐり
刺激する。
「あう…!」
「感じてるの?姉さん」
でもまだダメね。と言ってベラルーシの身体が沈む。今更気づいたが、
ベラルーシも服を身につけてはおらず、黒い下着姿だった。
「ひあ…っ」
割れ目を舐めあげられ、ぞくぞくと快感がウクライナの背を走った。
姉の股間に顔を埋めたベラルーシがそこをねっとりと舐め、
舌を尖らせて中へとねじ込む。解けかけたヴァギナは間を置かず潤み始めた。
「あっ…!だめ、だめよ、そんなとこ」
刺激に耐えながらも、ウクライナは妹を止めようとするが、ベラルーシは
意に介さない。ぱくりと唇を開き始めたヴァギナの中に指を挿し入れる。
ぷくりとふくれた小さな芽を、舌で押しつぶした。
「ひゃああああん…!」
指でひだをかきわければ、くぱ、と小さな口が開く。しかし、そこには
まだウクライナが処女である証が見てとれた。
挿し入れた指を抜き差しするとちゅぷ、ちゅぷと水音が立ち始める。
たっぷり濡れてきたソコは、ベラルーシの指を2本受け入れた。
473肉欲の声(3/11):2010/02/18(木) 00:34:28 ID:5OUv7JLl
「姉さんは濡れやすいわね。処女のくせに」
わざと音を立てるように指を抜き挿ししながら、ベラルーシは鼻で笑う。
「そんな…ベラちゃん…」
「姉さんは処女でいなきゃいけないんだから、こんなに濡れる必要ないはずなのに。
見て、グチョグチョよ。これだったらすぐにちんぽも咥えられるんじゃない?」
さっとウクライナが青ざめる。
「…ダメよ、そんなこと!ロシアちゃんに言われたでしょう?
処女でいなきゃだめって。ベラちゃんらしくないよ、そんなこと言うなんて」
ベラルーシは兄であるロシアを心から愛しているし、常に兄の言うことは絶対としている。
処女であれとロシアに厳命されているのは、ベラルーシも同様のはずだった。
「…!やああん…!」
急にクリトリスを激しく嬲られ、ウクライナが声をあげ、身体をひきつらせた。
敏感になり始めた身体をいきなり刺激され、息があがる。胸を大きく上下させながら
ベラルーシを見ると、彼女はどこからか出してきたローターにローションを
たっぷりかけているところだった。
474肉欲の声(4/11):2010/02/18(木) 00:35:08 ID:5OUv7JLl
「…!やだ、それどうするの…」
力なく尋ねるウクライナの声に、ベラルーシは行動で答える。
「冷た…」
よく濡れたローターがウクライナの膣の中に潜り込む。
きちんと奥までローターを押し込み、コードでつながったリモコンの
スイッチを押す。小さな機械音がして、ローターはウクライナの中で
バイブレーションを始めた。
「!!!あっ…!!あああ…!」
ウクライナは感じやすいのかもしれない。本来比較的鈍感な器官である
膣だが、ナカを刺激されていくという緊張感のせいか
ローターの刺激をまともに感じ、身体をびくびくと震わせた。
「あ!やだ!ベラちゃん…!やめて…!」
細いコードが出たヴァギナがしとどに濡れ、透明な液体がコードを伝っている。
「感じてるのね。きもちいい?姉さん」
「だめえ、だめよう…!」
ウクライナが震えるたび、豊かな胸もぷるぷると震える。ピンクの先端が尖っているのを見て
ベラルーシはその両方を捻りあげた。
「あうう…!」
「乳首こんなに立てちゃって」
強く弄られ、痛みと快感がない交ぜになる。含まされたローターは極めて小さなものだったが
性を抑制されてきたウクライナには過ぎた刺激だった。
自分の中でモーターが響いているのがわかる。膣の内壁をクリクリ擦りながら、生き物のように
蠢いているローターを早く抜いて欲しくて、でももっと激しく動いて欲しい気もして
ウクライナは悶えた。
475肉欲の声(5/11):2010/02/18(木) 00:35:49 ID:5OUv7JLl
乳房を揺らし、ヴァギナをとろとろに濡らしながら喘ぐ姉を見ながら、ベラルーシが
横たわっているウクライナの身体をまたいでベッドに仁王立ちになる。
「…あ、…う…。ベラちゃん…?」
もどかしく腰をくねらせながらも訝しそうにウクライナが妹の名前を呼んだ。
ベラルーシが黒いショーツのサイドのリボンを解き、ショーツを脱ぐ。黒い布と
白い肌が離れると、股間につうっと糸がひいた。ベラルーシの股間も完全に
処理済みで、毛は一切ない。すでに濡れ始めたヴァギナから、開きかけたひだが覗いた。
「よく見て」
茫然と自分を見上げる姉に言い、ベラルーシは自分のソコに指を入れ、弄びはじめた。
ヴァギナを開き、指を入れる。1本ずつから始め、2本、3本で抜き差しした。
「…ふっ…」
「…ベラちゃん…!」
クリトリスを強く押しつぶし、爪でカリカリと引っ掻く。ヴァギナはもう、4本もの
指を咥えていた。にゅぷ、にゅぷと出入りする。
ウクライナは信じられない気持だった。ヴァギナがそこまで広げられる様など初めて
見たからだ。
「姉さん、これ何だと思う?」
荒く息をつきながら、ベラルーシが何かを取り出した。濡れた手に握られた、大きなそれ。
476肉欲の声(6/11):2010/02/18(木) 00:36:33 ID:5OUv7JLl
「えっ…!?やだ、なあに、それ…」
ウクライナが訝しく訊く。胎内のローターに変わらず苛められ、熱い身体をもてあましながらも
妹の異様な行動が恐ろしい。
ベラルーシが手にしているのは、大きな男性器の模造品だった。樹脂で作られているのか、
色はただ白いだけだが、形は極めてリアルにできている。太い幹、大きなカリ、浮き出た血管も
見てとれる。
その巨大なペニスをベラルーシは愛おしそうに撫で、舌を這わせた。
「ふふ…姉さん、見覚えはない?これ、兄さんのよ」
ズクン!とローターに苛まれるウクライナの膣に衝撃が走る。半ばパニックになりながら
ウクライナは「え?」と返す。
「兄さんのを型にして作ったの。だから兄さんのと同じサイズよ。大きいでしょう…」
大切そうに愛撫しながら、ベラルーシが言った。何も言えないウクライナを見降ろしながら、
ローションをペニスにかけた。
「!!ベラちゃん…!」
ウクライナは目を疑った。ベラルーシが、その巨大なペニスをぴたりとヴァギナにあて、
入れ始めた。
「だめ…!」
姉の制止も届かない。
「…ふ、あ…はあ、あ…兄さん…!」
喘ぎながらベラルーシは腰をくねらせ、ロシアの張り型をすっかり中におさめた。
「ああ、兄さん…!素敵…」
抜き差しをする。色こそ白いとはいえ、その大きさはグロテスクだ。
そのペニスでベラルーシは自分を犯す。
「はあっ、あっ、兄さん、兄さんのが、私の中に…!おっきい、おっきいです…
ああ…おっきなカリが中をゴリゴリしてるう…きもちいい…!」
「ベラちゃんやめて…!」
ウクライナは涙交じりの声で訴えた。
477肉欲の声(7/11):2010/02/18(木) 00:37:12 ID:5OUv7JLl
「どうしちゃったの、ベラちゃん…!ロシアちゃんに言われてるでしょ、
そんなことしちゃだめって!それじゃ膜も破れちゃう…!」
「…バカね、姉さん。そんなものとっくにないわ」
ベラルーシが張り型を抜き、指でヴァギナを開いてみせた。
「…!ロシアちゃんに怒られちゃうわ…!!」
「何言ってるの、姉さん。私たちは、他国に対して処女であれと言われたのよ」
ベラルーシの言葉に、ウクライナは混乱する。
「よその国とセックスするなってことよ。それさえしなければ、私たちは
処女のままであり、十分政略材料として価値を持つわ」
ベラルーシが勢いよくウクライナの中のローターを引き抜く。
「あう…!」
ローターを締め付けていた膣壁をいきなり引っ張られて、声があがった。
「私の処女は、とっくに兄さんに捧げたわ」
その言葉に、霞みかけたウクライナの意識が引き戻される。
ロシアとベラルーシが肉体関係を持っている?
これまで弟の言いつけを守り、ずっとロシアの定期的な確認を受け続けていた
ウクライナにとってそれはにわかに信じがたいことだった。
「姉さんこそ、いつまでソコを遊ばせておくつもり?」
478肉欲の声(8/11):2010/02/18(木) 00:37:56 ID:5OUv7JLl
「姉さんだって、早く兄さんに捧げなきゃ…兄さんもそれを望んでる」
そう言いながら、ベラルーシがウクライナのヴァギナにロシアの張り型をあてる。
「ひっ…!」
「でもほら、兄さんのはこんなに大きいでしょう?最初は大変なの。だから
姉さんも痛いし、兄さんも楽しめないはず。だから、先にこうして
兄さんの張り型で慣らした方がいいわ」
ウクライナは耳を疑った。これからその巨大なものを自分に入れるというのか。
「む、無理よ…!ベラちゃん、そんなの入らないよ…!」
「大丈夫、ちゃんと入るまで慣らしてあげる。慣れさえすれば素敵よ。
兄さんのは太くて長いからうんと奥まで入って、それに大きなカリが気持ちいいの」
「…や…そんなのダメだよ!私たち姉弟なんだよ!」
ベラルーシが何をそんなことを、という顔になる。
「人間でもないのに気にすることじゃない。私たちは兄さんのものよ」
「お願い、ベラちゃん…」
涙ぐみながら、ウクライナは哀願する。こんな大きなものが自分に入るなんて
思えないし、そもそもそんなことだめ、できない。ロシアちゃんとなんて。
しかし、ロシアに貫かれることを指示されながらロシアのものだと言われる張り型を
見せつけられ、ウクライナの股間は反応し始めていた。
どくん、どくんと脈うち、ソコがうずく。思わず腰をくねらせると、どろどろに濡れた
そこがぬめった。ひくひくと震えているのがわかる。経験したことのない男性器の
感触を、待ち望んでいるのだ。
「ダメだなんて、口ばかり。姉さんだって、にいさんのおちんぽ、欲しいでしょう?」
「…………!」
くちゅくちゅとベラルーシがウクライナのヴァギナを嬲る。ああ、きもちいい。
でも、もっとしてほしい。中を蹂躙してほしい。指やローターじゃなくて、もっと…

「何してるの、二人とも」

ふいにその時、男の声が響いた。
479肉欲の声(9/11):2010/02/18(木) 00:38:35 ID:5OUv7JLl
「姉さんにベラルーシ。二人で何をしてるの?」
ロシアが笑顔で再び尋ねた。
「ロシアちゃん…!」
「兄さん…!」
姉妹がベッドで裸になって重なり合い、しかも姉は腕を拘束されている状態。それで
ペニスの張り型を間に二人して濡れた股間をあらわにしている。そんな様で何をもない。
何も答えられない姉妹に、ロシアは近寄った。
「ダメじゃない二人とも、身体は大事にしてくれないと。僕いつもそう言ってるのに」
「ロシアちゃん、これは…」
ウクライナはうろたえたが、先ほど耳にした信じがたいことを確認しなければと思った。
「ロシアちゃん、ベラちゃんの言ったことは本当なの?ベラちゃんと…」
「ごめんなさい兄さん、私兄さんのために…!」
ウクライナの問いかけを妹の声がさえぎる。
「ベラルーシ、いけない子だなあ、こんな勝手なことして」
いつも通りのおっとりした口調で妹をたしなめるロシアに裸のベラルーシが縋りつく。
「私、兄さんの望みをかなえたくて…姉さんは兄さんのものよ!だから私…」
ベラルーシの手が服の上からロシアの股間に伸び、そこを撫でさする。
「ありがとう、ベラルーシ。全部僕のためなんだね」
ロシアがほほ笑んで、妹の頭を撫でた。
「兄さん…」
ベラルーシは幸せそうに微笑み、兄の股間に頬ずりする。服に手をかけると
ベルトを外し、ズボンの前をくつろげた。
その様子を、信じられない気持でウクライナは見ている。
この二人がこんな関係だったなんて。いつから?
480肉欲の声(10/11):2010/02/18(木) 00:39:15 ID:5OUv7JLl
「ん…ふ、ふうん…」
ベラルーシがロシアのペニスをしゃぶりたてている。太い幹を大事そうに擦り。
大きなカリをすっぽり咥えて吸い上げる。舌で尿道をぐりぐりと弄り、唇でまんべんなく食んだ。
「ベラルーシは上手になったねえ。ソレで練習してるの?」
「はい、兄さん…」
ロシアがベッドに転がった自分のペニスの張り型を指した。ウクライナを見て笑う。
「それ、よくできてるでしょ?色はついてないけど」
「ロシアちゃ…」
「ベラルーシはそれが大好きなんだ。大事にしてるから、それを姉さんに使うなんて
ベラルーシにとっては精一杯の気持ちなんだよ」
夢中になってロシアのペニスに吸いついている妹。妹に性器を咥えさせている自分の弟を
見ながら、ウクライナは自分の息が上がるのを感じていた。
481肉欲の声(11/11):2010/02/18(木) 00:42:18 ID:5OUv7JLl
「あっ!ああっ!兄さん…!!」
ロシアとベラルーシは激しい性交を始めた。ウクライナの正面に顔を突き出すようにして
四つん這いになったベラルーシを、ロシアが後ろから容赦なく責め立てる。
「はあっ!ああっ!あああー!」
ぱちゅっ、ぷちゅっと卑猥な水音が響き、ベッドがギシギシ揺れる。
「兄さん、兄さん…!!」
快感にむせび泣く妹。反してロシアの表情は大して平素と変わらない。しかし、
情事の濃密な空気がそこにはあった。
ウクライナは息を荒げ、妹を犯すロシアと、兄に犯されて喘ぐベラルーシをみつめる。
こんなことはいけないことだとわかっているのに。ああ、自分は興奮している。
「ああ、きもちいいです、兄さんもっと…!」
今腕が拘束されてなければ、ウクライナは自分の股間に手が伸びていただろう。
「愛してる、愛してます、兄さん…!!」
振動が激しくなる。泣き叫ぶようなベラルーシの嬌声。手ひどいくらいに妹を責め立てながら、
ロシアがウクライナを見た。ぎらぎらした、オスの目だった。
刹那、ウクライナは自分ののソコが、きゅんと反応するのを感じた。
認めたくはない事実が、胸に迫った。
ああ、私は…私も、この弟が欲しいんだ………。

そのまま姉を見つめながらロシアはベラルーシを犯し、最後、ベラルーシは切なく啼いて果てた。
ぐったりとしたベラルーシから引き抜かれたロシアのペニスは、力強く立ち上がったままだった。
確かにあの張り型と同じものだ。そう感じながらウクライナは、心臓が激しく鳴り、
股間の入口がひくついているのを感じながら心の叫びを口に出さないよう必死につとめた。
言ってはいけない。けして言ってはいけない。

今すぐ犯して。
私も、ベラちゃんみたいに。
これまでのことを忘れるくらい、めちゃくちゃに犯して。
482名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 00:45:19 ID:5OUv7JLl
以上です。ウクライナ続いてるっぽいのとか
百合とかまずかったですかね…気分悪くされた方いらしたら
すみませんでした!

3兄弟で退廃的でインモラルなかんじがすごく好きです
483名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 12:38:46 ID:Zzzcneol
GJGJ!
ベラ健気だな…
三人ともいい歪みだった
484名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 12:52:42 ID:HYz7XDam
百合好きだし、ベラウクも大好きだから嬉しい
一応、百合スレも百合板にあるよ
485名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 16:57:55 ID:zF8lAiLH
おっぱいおっぱいおっぱい!
ウク姉のおっぱいおっぱい飲みたいよ!
486名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 17:22:22 ID:1WjIb7iZ
イイヨイイヨ
途中、露様が混じってくるし百合ってわけでもないような
とにかく、GJ!
487名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 23:13:33 ID:9mfqgLSn
GJGJ!
なんという生殺しのラスト…!
これでもしウクライナがうっかり他の国と関係を持ったら…と妄想が止まらない。


>>468
芸術性を競うものならいけんじゃね?
競技:駄犬調教
評価:全体構成・テクニック・芸術性(コスチュームとか)とか。あ、冬季五輪関係ないやw
488名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 01:02:56 ID:+tdY4woB
よ、夜のオリンピックですか。どきどきしてしまいます。
って事で、夜のオリンピック開催。

【メインCP】(ベラルーシ、ハンガリー、リヒテンシュタイン、セーシェル、ウクライナ)×カナダ
【傾向】女の子に襲われる夜のオリンピック
【その他】
完全ギャグな小ネタです。だからあまりエロさはありません。
NGは『〜今宵はオリンピックナイト〜』でおねがいします。
489〜今宵はオリンピックナイト(1/4)〜:2010/02/19(金) 01:03:37 ID:+tdY4woB
熱気のある会場。
人々はそれぞの舞台で喜怒哀楽し、それを見つめる者たちも手に汗を握り、選手達と一体感を得る。
その舞台一つで、世界が一つになったかのような錯覚さえ覚える。
歓喜する観客の中、白熊を抱えた青年が穏やかに微笑んでいた。
「やっぱりオリンピックっていいね。皆楽しそう」
「ソウダナ」
売っていたポップコーンを頬張りながら、白熊が答えた。
どこか異質な光景。でも、熱狂する人々のそんな違和感には気がつかない。
青年はただ楽しそうにその光景を一日中眺めていた。

「ふぅ、思わず皆を見てるのが楽しくて会場に一日いちゃったよ」
抱えた白熊の顔を見て、再び満面の笑みが浮かぶ。
ふわりとした毛皮に顔を突っ込み、感触をたっぷりと味わい。
青年は自室へとやってきた。
この時期だけは、会場の近くの質素なホテルに泊まっている。
みんなの顔をできるかぎり見ていたいから。
楽しそうに微笑む皆の顔を思い出し、彼の頬も緩み。
扉を開ける。
誰もいない一室……のはずが、ソコにいたのは何故かよく知った顔。
虫の知らせか、嫌な予感がしてとっさに逃げ出そうとしたのだがあっさりと捕まってしまった。
「すまん。これも競技の一つなんだ」
「ごめんね。カナダ。でも、きっと楽しめるよ。ヴェ〜羨ましいな」
羽交い絞めしてきたムキムキな男がすまなそうに呟き、
手から零れ落ちた白熊をぎゅっと抱きとめる青年が毛皮に顔を埋める。
ゆっくりと彼に近づいてきた二人の男はにやにやとした笑みを浮かべ、
「さーて、夜のオリンピック、始めるとするか」
「お兄さん、頑張って解説しちゃうからね」
男達の意味ありげな言葉に、彼の顔から血が引いていく。
「えっ、ちょっとぉ、あの、止めておねがい〜」
涙のお願いも、悪乗りした男達に届く事は無かった。
490〜今宵はオリンピックナイト(2/4)〜:2010/02/19(金) 01:04:10 ID:+tdY4woB
「夜のバンクーバーオリンピック、今宵開催だ。
司会は世界の愛のおにーさん、フランスと」
「……オリンピックの起源、ギリシャ…」
妙なテンションの高さのフランスと、いつものマイペースなギリシャの声が会場に響き渡った。
そして会場を見つめているのは、世界各国の男達だ。
会場の真ん中には……何故か全裸にむかれたカナダの姿。
……会場といっても、スポーツリンクではない。大きいの舞台の上でカナダは恐怖に怯えていた。
まるでその舞台はストリップ劇場のようにも思える。
司会は男女問わず愛の人なフランス。この舞台にフランスというと、嫌な予感しか生まれない。
「あのごめんなさい。僕が悪かったです。だからお願いします」
「何か今宵の犠牲者……じゃなくて、名誉ある選手が何かいってるが、心の広いおにーさんは気にしないよ。
さぁ、選手の皆さんの入場だぁぁっ!!」
スポットライトが花道を照らし出し、ある人物達がゆっくりと現れた。
「まーずは、天下無敵のヤンデレ妹! 白い肌が魅力的なベラルーシちゃん♪
次は人妻という響きは最響なり。スタイル抜群のハンガリーちゃん。
続いては……小さい事は正義! ちっぱいすらも魅力の一つ! リヒテンシュタインちゃん」
テンションの上がりきったフランスが肩で息をしながら、ちらりと横に座っていたギリシャを見た。
『お前も参加しろ』という事だろう。
ギリシャは膝の上に乗っている猫の背中を軽くなで、眠そうな瞳を舞台に向けた。
「……日焼けした肌には……白いものが…似合う……南国の華……セーシェル。
大きな胸には……夢が詰まっている…? 愛と希望と……何かの象徴……ウクライナ」
出場国5人が舞台の上に勢ぞろいした。彼女達は晴れ晴れとした表情で観客達に笑顔を向けている。

「さーて、今宵最初の競技は、『フィギュア』ルールは簡単。美しさが重要だ。
カナダ相手に口や手でもいいし、中に入れてもいい。手段は問わない。どれだけ美しく乱れるか。それが審査基準だ」
フランスの説明に、カナダは青ざめた顔色で彼女達を眺める。
潤んだ瞳はまるで小熊のようで。
きっと彼女達ならば助けてくれると思ったのだろう。しかし、彼女達は頬を少し赤らめているだけ。
「最初は……と思ったが、順番が後になると不利になるという意見があった為、5人同時にはじめてもらう」
「……開始」
残酷な開会宣言がくだる。

最初に動いたのはベラルーシだった。
戸惑いも無く、カナダの下半身に手を伸ばし、口に含む。
恐怖のせいか、まだ元気の無いペニスを口の中で弄ぶと、不可解そうに眉を潜めた。
「おおっと、ベラルーシちゃんの先制攻撃!!」
「…妙に手馴れている……相手は…?」
意味ありげに観客席……ロシアを見た。ロシアはにこにこと笑うだけで特に動揺を見せない。
その間にも片手で胸元のリボンを解きながら、根元に軽くキスをする。

「ベラルーシちゃんずるい。お姉ちゃんにも半分……ね」
いつの間にかベラルーシの横にウクライナが座り込んでいた。すでに全裸で。
「おおーっと、これは姉妹丼フラグか! おっぱいをすり寄せ、カナダを刺激してる」
「巨大なおっぱいは…ある意味凶器」
スタートから興奮しきっているフランスが机に身を乗り出す。
その横で机に乗って寝ていた猫をそっと膝の上に引き寄せ、安住の地をつくってやるギリシャ。
「んっじゅ…ねーさん邪魔しないで」
「んぁっ、ずるいよぉ。お姉ちゃんも楽しみたいの。ほら、こうすれば半分こ」
二人の舌の刺激でやや元気になってきたのか、柔らかかったペニスに堅さが出てきた。
手で根元を押さえてあげれば、どうにか立っていられるほど。
片方が先端をすすれば、片方は玉を口に含む。
ウクライナは審査員に見えるよう、少し腰を高くし、足を開く。てかてかと光るヴァギナからは、すでに液体が溢れていた。
「さすがは世界のお姉さま! もう準備万端というわ……ををっ!!」
491〜今宵はオリンピックナイト(3/4)〜:2010/02/19(金) 01:04:55 ID:+tdY4woB
フランスが更に興奮した声を上げた。
涙目のカナダの胸に手を伸ばす者がいたから。
「へへっ、カナダさんは胸弱いんですかね?」
妙に淫靡な手つきで横から彼の胸を指でなぞり揚げる。
「ひゃっ……」
乳首に走る刺激に、カナダはびくりと身体を震わせる。
それをしっかりと確認した少女……セーシェルが胸の突起を指で弾いた。
「ね、もっと気持ちよくなりたいですよね」
ワンピースの胸をはだける。日焼けした形の良い胸がぽろりと溢れ落ちる。
「まさかのセーシェル乱入! にしても、日焼けの境目がなく全体的に焼けているという事は」
「…水着無しで泳いでる? …それも……普段もノーブラで」
「えへっ、それじだけじゃないっすよ」
楽しそうに微笑むセーシェルは、そっとスカートをたくし上げる。
そこには魅惑の白い三角地帯……はなかった。つるりとした幼い丘に割れ目が一つ。
「…ノーパン、ノーブラ……点数高い……」
淡々と手元の紙にペンを走らせるギリシャ。
フランスは興奮しきって、もう審査員どころではないが。
「じゃ、私も楽しませてもらうです」
乳首にキスを一つすると、露になった胸を押し付ける。乳首同士がこすれあうよう身体を動かし。

「も、もうごめんなさい。お願いだから皆、もうやめ……んっ」
泣き言を言いかけたカナダの言葉がさえぎられた。
彼の唇を塞いだのは、頬を赤く染めたリヒテンシュタイン。
最初は軽く。戸惑い気味に唇を重ね。それから舌で唇を割ってはいりこむ。
柔らかな舌が入り込み、口内を荒らす。
快楽に目をつぶれば、鼻に甘い香りが漂い、奇妙な気持ちにさせる。
目を開ければ、必死に口内を味わおうとする少女の姿。

「ちんこは姉妹、乳首はセーシェル。口はリヒテンシュタインちゃん。
まるで天国のような光景だが……最後の一人が中々動きませんね」
フランスの言うとおり、最後の一人であるハンガリーはまだ動いていなかった。
しばらく女性達に弄ばれる光景を眺めていたが。
「おっ、やっとハンガリーちゃんが動き始めました。彼女は……何やら他の女の子と話しています!
何故か姉妹が少し横にずれ、再びちんこを刺激し始め……ををををっ!!」
カナダの足を広げさせ、その間にもぐりこみ……アナルを舌で刺激し始めた。
指でいじりながらも、小さな穴に舌を突っ込み、じっくりとその周辺を舐め。
「…さすがはゲイビデオのメッカ……男を責める方法は手馴れたもの」
その実験台になったであろう貴族に軽く視線を向け。
下半身を押さえ、もぞもぞしている姿があった。顔はもうすでに真っ赤だ。
きっとその時の事を思い出したのだろう。
まあ、今は特に追及する気はなかったが。

「さーて、全選手揃いました。各選手、かなり積極的に攻めてはいますが……
ギリシャ、お前はどれが好み……じゃなくて、誰が有利だと思うんだ?」
「しいて言えば……この黒猫……肉球がぷにぷに」
膝の上で完全に油断し、寝ている猫の肉球を触り続けるギリシャ。
回数が多い分、女の裸は見慣れてしまったのかと呆れた笑いを浮かべ。
(そういえば、一番最初に夜のオリンピックをやった時、女の子が先にばててしまって競技にならなかったな)
あの時のアテネの悪夢を思い出し、大きなため息をついた。
「さてさて、先の夜のオリンピックでは、中国は不参加表明をだしたり、
日本が腰痛で再起不能に陥ったりハプニングがありましたけれど」
492〜今宵はオリンピックナイト(4/4)〜:2010/02/19(金) 01:05:46 ID:+tdY4woB
改めて、舞台の方を見る。すでにハンガリーが押し倒し、交わってあえぎ声を上げていたりもしたが。
「……意外に遅い…カナディアンタイム?」
開始から結構な時間がたっていても、カナダは一回も射精する事は無かった。
「ん、あっ、もうダメぇっ」
大きな胸を揺らし、大きく息を吐き出して彼の上で果てるハンガリー。
酷く疲れた様子で、彼の胸板に赤いキスマークを落とし、身体を離す。
すぐ後に、スカートをたくし上げたリヒテンシュタインが彼の上に馬乗りになり、熱くなったペニスを受け入れた。
「お願いします……んっ」
もう身体も火照っていたのだろう。滑らかに身体を動かし、刺激を求める。
腰を上下に動かし、時折、前後にゆする。
それでもカナダは唇をかみ締め、快楽に耐え。
「ああなんで僕がこんな目に……これならば『誰?』といわれていた方がよかっ……あああっ」
悲痛なカナダの声が会場に響きわたり。


「……いい加減にしとけ。カナディアンタイム」
もう何時間たったのだろうか。フランスは不機嫌そうにぽつりと呟いた。
女の子達ももう何度もイきまくり、それでも彼は一度も射精する事は無い。
堅くはなっているのだから、不能ではないはずなのだが。
「…もう出した女の子が勝ち…問題ない……」
ギリシャが急遽、ルールの変更を指示するが……それでもまだ決着はつきそうにない。
観客席には、一人で処理しすぎて果てた兵たちの山。
それでも、彼女達は健気に競技を続ける。

汗と涙が輝く麗しい夜のオリンピック。

「…明日も競技あるけれど…夜のオリンピックは…今年は中止……かな?」
競技内容のプログラムを見ながら、一人ギリシャが呟き。
「にゃ〜ん」
機嫌よく答えてくれたのは、膝の上の黒猫だけだった。
493名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 01:06:11 ID:+tdY4woB
以上。
夜のオリンピックというとこういうのしか思いつかんかった。
494名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 02:02:17 ID:Kuvs4KVH
GJGJ!
貴族はどんなことされたんだろうとか、リヒたんはいつもお兄様を練習台に?とか
セーシェルなんでそんなことにwとか他にも色々思ったけど
カナディアンタイムw何故そんなにもったしwww
495名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 17:36:20 ID:fUfjACS+
ちょwww遅すぎるにも程があるだろwww

GJ!
496名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 19:42:51 ID:DRblEncC
次のロンドン夜五輪が楽しみすぐる
497名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 00:19:32 ID:DIBfy/ed
>>493
GJ
カナディアンパネエっすww

500レスもいってないのに500KB目前って結構すごいな
充実してて嬉しい限り
498名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 00:49:40 ID:x6EijjMM
容量けっこう行ってるけど、
次スレいつ立てる?
499名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 01:19:53 ID:wKtgHcG4
もう一個投下きたら持つかわからないし、その方がいいかも
500名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 15:15:18 ID:M7/myU2h
忘れてたけど、おとといは猫の日だったんだな。
猫プレイ………
501名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 21:49:19 ID:7QrnjwJb
502名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 20:31:54 ID:tM4/7ePg
やり方が貴族らしい!
503名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 14:27:44 ID:mQs9m+Sa
>>498
立ててみる。
504名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 14:32:44 ID:mQs9m+Sa
立てた。
日丸屋作品総合エロパロ13
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267162147/
505名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 16:55:56 ID:yisFJjDR
>>504
506名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 00:45:32 ID:vaFEx3WZ
>>504
埋めるか
507名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 02:14:15 ID:82PT2/CX
>>504

今日の女子フィギュアのゲデちゃん見てたらハンガリーさんやウクライナがスケートしたらこんな感じなんだろなと思った。
滑りながらばよーんぼよーん揺れる乳は良い。

イナバウアーしたらポロリどころの騒ぎじゃないだろうな。
508名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 09:16:43 ID:FTAF1Flw
31KBもどうやって埋めるんだ
来てみたら新スレ立っててビックリした
509名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 11:12:51 ID:ehKiX9rN
まぁゆっくり埋めればいいんじゃね?
立ててしまったものはしょうがない
510名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 14:03:09 ID:wiTTQ6Kw
最近過疎ってるな…
バレンタインも猫祭りもなにも無くて寂しいな…
511名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 15:54:07 ID:w3TmR9aP
立たないよりはいいじゃないか

困ったときのAA
              __
          ,. ‐ ¨     ̄ `ヽ、     n
        / /  ̄ ̄ `ヽ、    \      っ
        / ム' ¨ ̄ ¨ヽ. \ ヽ.  ヽ.    っ
      / /{ ヽ.      ヾ.、 ゙i  ヽ. ゙;、
     ,/  { ハ.{.  \.   Xx ヽ\i   ヘ }
   ー'7{  i/ ゙、ヽ.\\==- 、i  }   } ヽ|     _
    ./ |  . レ=' ヘ{ヽ、` _>、__{ .|   ハ. 弋.   / /
    {  ! i .| ,r=、 ヽ  ̄"ィ乙ヾー ! .i  , /  厂 //
    i  i ハ. {《 込、   弋_リc }ノ ./},ハハノ //
    ヽ. \{_.\弋リ ,       ,レ'._,ノ .//
        `个   r-、  ,rヘ∠、ハ{//
          ヽ .   ¨ r‐(/¨X_ブ,/
             ̄アスir‐{ /  ヾ }
             (゙7 ハ 〉入__.   〈 )
             r{-′` 个| \_ノ
            /r`ー― 'ー'―人
            〈/ ̄ ̄ ̄ ̄   `>
           r'┤ 、_! }     ヽ
           〉-{   { ノ     /
        / ̄ ヾ\ ヾ__  /t__
       / /フ /フ }  ヽ._,゙ーr‐┴‐′
      / / / / / /    \ ヘ.
     〈/ / / { /      \ ヽ.
         ̄  ¨        `!,}
                    ¨
                ─━━━─
512名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 15:56:18 ID:w3TmR9aP
>>510
早くホワイトデー作品を作る作業に戻るんだ!

        ,. -‐  ̄ ` ー- 、
      /          ヽ、
     /        , !   ,  ヽ.
    /         i .ハ ,!v八 {  }
    ,'  /      i ハ}__′ _゙Y |
    i  i   i   レ'_、   '__`! |
    { ,/.|    i.  |イ:ヾ`   {个! .|
    i { .! , iノ!  .ハcリ   !┘| .!
    .}i (| i | .i   i     '  } i  ))
    ノハ、ヾ、ハ |   |    _ .イ .|^i
      `⌒ヽハ{  h_ _/.r| |.ノ
          人 i |ニニ、ーミ!/ .Wヘ-っ
          {ーヘ!.ノ-、 \了  \〉`ァ
         7'⌒:ー―〉-=ーヘ.rrヘ._厂
         /:: :: .:/::.. ::::. :\ 冫
        ,'::: :: .:::::: :::: ::::::.. ::{.〉
        i::::: :: ::i :::.  ::::.. :::::::. \
        {:::: :: :/ :::.  ::::::.. :::::::  〉
513名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 15:58:41 ID:w3TmR9aP
いつかロシアCDのドラマのようなテンションのベラルーシも書いてみたい

       ,r―-―y ¨ ̄` .
     ,. -{          }
   /  i // ̄ヽ .__ハ、
  /    Y/ }  i     ゙,
 ./    ,    ./ i ,}\ \ .i
 !    !  i ./ /}ノ _,>_ ヽ .|
 |    |  .V∠=ー   ィ;-ミ、 }! i
 {   i |  .{ 'ア::T   {_;ノ { ! |
 |   |  |   .!└‐'   ′○} | }
  {  i  {  |  ○  r‐   ノ .!ノ
  |  ヽ. |  ト 、 __,.. '"ハ .}
   }  .\|  Y゙ ̄7.{スァ、;ノ | .!
   !    {  {: :`乙ヘ>: }、 }.i
   }    iヘ._ゝ: ::〉: : : }::Y゙ |
   !    \:_: : V≡ミ{: :iヘ!
   .|   〈 K゙/ノ:人: :゙Y≡〉:_}`ヽ.
   |    | .|,人/  Y⌒i (__ノ  \
  /    } \     ̄      ゛.
 /,rヘ、 ノ ノ⌒             ヘ、
    `y'¨              ,rr'¨Yヽ.
    /ノ⌒ヽ- 、__,r‐y‐-‐、_,r‐-イ ヽr--{
    〃^⌒ヽ 'r.、 ′ト-、 / r'⌒!_,r‐': : :ノ
    'ー、: : : ゙ーヘ〉:ヽ-': : :  ̄: : : : :_;:ノ⌒
       ̄{_,ィ―r'⌒ーr-r―‐' 
         {_{   弋ヘ.  
         弋;i     `ー'
514名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 17:24:50 ID:EfTPTA3Y
バレンタインデーは『チョコを送るのは日本だけ。そんなイベントではない』と切り捨てられたし。
世界的なイベントとしたら何になるんだろうな。
515名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 18:36:14 ID:+ImxTqHl
別に日本のバレンタイン世界でやっても別にいいじゃん・・・というか去年はそうしたし。
エロパロにそんなにリアリティ求めてないし
文句言ってる奴は無言で非日本的バレンタインSSを落とせば良いのに
516名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 18:41:44 ID:XtOJIOk4
>>511-513
AA連投埋め立ては荒らし
24されてもおかしくない行為

>>514
巣にこもってろ、住み分けできない男女カプ厨


もう春休みなのか
517名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 18:43:59 ID:U9jarox4
イギリスのバレンタインは「あなたを慕う者より」みたいにして匿名で贈るらしいと聞いて
セーシェルを後ろから襲って目隠しして本人は誰とやってるのかわからん
ブラインドセックスするイギリスなネタが降ってきた
518名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 18:45:41 ID:Dcva8WIr
書け書くんだ
519名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 20:26:50 ID:ehKiX9rN
それはいいな
いろんなパターンが楽しめる
520名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 00:10:57 ID:wk+GR0QM
日本や韓国、台湾あたりは日本式バレンタインらしいんで
そこら辺から知識しいれた女キャラが積極的に動くなど
ネタの転がしようはいくらでもあるだろうに

去年も同じことを言ったが
バレンタイン商戦に励む日本とベルギーさんが見たかった
521名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 02:20:20 ID:VrU/SuO1
じゃあこちらはホワイトデーにとんでもない下着(あとはボンテージとかw)をプレゼントする野郎共を妄想しとく。
ホワイトデーにはホワイトデー(orブラックデー)にはそれなりに妄想のし甲斐があると思うのだが。
522名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 05:55:40 ID:GD7kOEAx
ブラックデーか…
523名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 13:39:17 ID:brHHVeWl
お、鯖復活?
524名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 02:26:12 ID:KKRnH3qh
復活&規制解除きてるか?
  
前に話題に上がった、カプ同士の中身入れ替わりネタを考えてたんだけど
あれって文章にするには結構難しい気がしてきた
状況描写するのに「ぽちくんの中にいる花たまごは〜」とか「今は花たまごであるぽちくんは」とか
なんかまどろっこしい説明が必要になってくるし
下手するとアッーみたいな文章になっちゃうし
何というか、文章よりも漫画とか映像向けの題材なのかな
とりあえず自分の文章力では無理だと思い知った。大人しく神の降臨を待つよ
525名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 04:39:06 ID:NnzgMjcX
ハンガリー(INプロイセン)と表記するとか?
後は何とかごまかしていくしかないかな。

ベラルーシの身体はベラルーシ自身が一番良く知っている。
兄にして欲しいと願い、いつも一人で慰めていた箇所を布の上からなぞると甘い声が響いた。
ロシアの手が、指が、舌が、ベラルーシの肢体を弄ぶ。
夢にまで見た情景がここにあった。
…まあ、ベラルーシの身体に入っているのがベラルーシ自身でない事は残念だが。

とか?
ごめん、あんま上手くなかった。
526名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 20:12:10 ID:pWDSpEjv
>>525
十分良いじゃないか!
続き!続き!
527名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 21:04:43 ID:B7JnGJbZ
いいねいいね
528名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 23:12:46 ID:pWDSpEjv
>>527
IDでも褒めてるね
529名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 00:39:10 ID:13dhyZQf
>>525
わっふるわっふる
530名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 23:34:49 ID:t+h0ieIc
そういえば結局入れ替りネタのSSは来てないんだっけ
書くのは難しいのかもしれないが読みたいのう
531バレンタイン・フレグランス:2010/03/06(土) 04:52:28 ID:TVBiw951
豚切り失礼。投下します。ちょうど埋まる……かな?

【メインCP】 オーストリア×ハンガリー 
【傾向】 純愛。甘エロ
【その他】
 ・すっかり出遅れましたがバレンタインネタ。
 ・ですが、チョコレートのチの字も出てきません。
 ・NGはIDか「バレンタイン・フレグランス」で。
532バレンタイン・フレグランス(1/8):2010/03/06(土) 04:53:12 ID:TVBiw951
「こんにちは、オーストリアさん!」
玄関を開けると、明るく弾んだ声が響いた。
目の前には笑顔を浮かべたハンガリー。
「ええ、いらっしゃい。寒かったでしょう、早く中へお入りなさい」
オーストリアはハンガリーを招き入れ……とそこで気づく。
彼女の頭や肩に、うっすら白い輝きが乗っていた。
「外は雪ですか?」
「あっ、ええっと、木から落ちてきた雪に当たっちゃったんです。
 これをずっと手に持ってたので、かばったら避けられなくって…」
ハンガリーの手の中には両手の平くらいのサイズの箱があった。
綺麗にリボンでラッピングされているそれは、
「それは……プレゼントですか?」
「はいっ! バレンタインプレゼントです、どうぞ!」
満面の笑みで可愛らしい箱を差し出されるオーストリア。
一呼吸の小さな間があって、
「……ありがとうございます」
受け取った彼の頬は、少し赤らんでいた。


暖房のよく効いたリビングに、淹れたてのコ−ヒーが二人分。
ハンガリーがコートを脱ごうとしたので、オーストリアはそれを手伝い
ポールハンガーにかける……と、ハンガリーがオーストリアに寄り添い
問いかけた。
「あの……わかります? 私……」
「? 何ですか?」
「あ、あれ、ミドルノート失敗したかな……。
 あのですね、この香り……」
うろたえる様子のハンガリーからは、いつもとは違ったフローラルの香りがただよっていた。
「え、ああ、わかります。贈った香水、早速使ってくださってるんですね」
「は……はい、そうです! プレゼントありがとうございました!
 とっても嬉しいです!!」
再び満面の笑顔が戻る。
「……匿名で贈ったものですし、お礼を言う必要はありませんよ」
こちらには、頬の赤らみが戻っていた。


ソファに並んで座り、コーヒーで一息。
そして視線をそらしながらオーストリアは呟いた。
「……しかし、いつものことながら、すぐバレるものですね……」
「ふふっ、だってバレンタインの前にショッピングに誘ってもらった相手と
 一緒に眺めてた物が届くんですよ? それはもう」
「……偶然の可能性とかは、考えないんですか?」
「相手の欲しい物を直接調べてプレゼントする人なんて、
 私の周りではオーストリアさんくらいですから。
 そういえば、この前のクリスマスもイタちゃんにそんなプレゼントして
 喜ばれてましたね」
その時の光景を思い出したのか、ハンガリーはにこにこと楽しそうに続ける。
「あっ、でも、匿名でくださるのが無意味だとは思わないですよ?
 名乗らなくても贈り主がわかる相手だと思ってもらえるなんて……
 すごく光栄です」
「……」
いや、恥ずかしいからなのですが……と言おうとした言葉を寸前で飲み込む。
言われてみれば、そういう部分もなきにしもあらずかもしれない。
見返りを求めない愛情表現であるということも含んでいるだろう。
全くの否定はできないし、何より当の彼女が喜んでいるのだ。
そこに水を差す道理もない。
「喜んでいただけて、こちらこそ嬉しいですよ」
そう一言だけ返して、コーヒーを一口すすった。

533バレンタイン・フレグランス(2/9):2010/03/06(土) 04:59:03 ID:TVBiw951
「ところで、オーストリアさん……」
落ち着いた頃、ハンガリーがおずおずと切り出した。
「私からのも、開けてみてほしいです……」
そう言って、オーストリアがテーブルに置いたままのプレゼントに視線を送る。
「あ、そうでしたね」
「……すみません、期待を持たせられるようなプレゼントじゃなくて……」
少ししょげるハンガリーに、オーストリアはごほん、と咳払い一つ。
「そういう言い方はおよしなさい。
 我が国では男性が女性にプレゼントするだけというのが習慣なのですから、
 つい、そのように意識が行ってしまうだけですよ」
「あっ、そうですよね。うちの国だとお互いに贈り合うのが習慣ですから、
 つい、そういう考え方になっちゃって……」
「……お互い様、ですかね」
「ふふ、そうですね。変なこと言ってすみませんでした」
オーストリアはやれやれと心の中で独り言ち、プレゼントのリボンを解いた。
箱を開けると、中には見覚えあるブランド物の万年筆。
どこで見たものか。
答えは簡単、先日のショッピングで見かけたショーウィンドウの中にあったもので、
隣の彼女とその日にした話題に出てきたそれだ。
リサーチするところを、し返されたというわけか。
こんなところもお互い様。
「……気に入ってもらえました?」
「ええ、ありがとうございます」
「良かった! それと、あと……」
くい、とオーストリアの袖を引っ張るハンガリー。
何ですか?と言おうとした矢先、頬に一瞬の柔らかい吸いつくような感触と
ちゅっ、という可愛らしい音が届いた。
「えへへ、女の子からちゃんとしたプレゼントを贈る習慣はなくても、
 キスをあげる習慣はあるんですよね?」
「あげる習慣というか……そのくらいあってもおかしくない慣習というか……」
「あれ? 私、何か間違ってました?」
「いえ、間違っているわけではありませんが……。
 というか、もうちゃんとプレゼントはいただきましたし……」
「それはそれ、これはこれです!」
「……。
 わかりました。とりあえず、もうきちんとお座りなさい」
わからなくなってきたところでわかったと返しつつ、
ソファにひざ立ち状態のハンガリーをたしなめる。
脈絡などなくていいのだ。
要は気持ちの問題だ。
話の前後が繋がるより、心が繋がる方が大事だろう。
お互い嬉しい、それでいい。
だってほら、こんなに幸せそうな彼女が見られるのだから。


534バレンタイン・フレグランス(3/9):2010/03/06(土) 05:00:00 ID:TVBiw951
それから、最近買った本の話などでしばらく盛り上がり、
日も暮れたところで今年は外で、とオーストリアが誘って
予約していたレストランでディナー。
それからホテルにエスコート。
オーストリアが開けてくれたドアの向こうには、
「……わぁっ」
広い部屋。広いベッド。そしてベッドの上に……
「すごい、綺麗ですっ! ……わざわざ用意してくださったんですか?
 このお花……」
花束が広げられており、その甘い香りと色彩で二人を出迎えた。
「ええ、全て差し上げます。
 ……と言っても、持ち帰るのも大変でしょうし、お好きなものを……」
「そんな、選ぶなんてもったいない! っていうか、選べないです!
 大丈夫です、全部持ち帰ってみせますから!」
男らしく返されてしまった。
「ま、まぁ、その辺りは明日にでもまた相談しましょうか。
 とりあえず……ええと、これはベッドに人のスペースを作らないと……」
「わかりました! それじゃ、そっちのテーブルの方に
 置かせてもらいますねっ」
いそいそと花を抱えてベッドとテーブルの間を往復するハンガリーを見て、
プレゼントの相手がプレゼントを片付ける光景は少々滑稽ですかね……
と一抹の疑問を抱いたオーストリアだったが、彼女の嬉しそうな表情に
そんなことは瑣末な問題だと結論づけた。


「お花、全部片付け終わりました!」
「ご苦労様です。でも、あと1つ残っていますね」
「ええっ!? ど、どこですか?」
「これ、ですよ」
そう言って、オーストリアはハンガリーの髪に手を伸ばし
彼女のバラトン湖を手の中に収めた。
髪飾りをはずす、その手つきは慣れたものだ。
慣れる程繰り返してきた行為だから。
「あ……ありがとうございます」
「さぁ、どうぞベッドへお座りなさい」
バラトン湖をはずしてもらい、ベッドへ誘導される。
その一連の動作に、ハンガリーの胸が高鳴る。
「ベッドから……お花の香りがしますね」
「ええ、どうですか?」
「いい香りです、とっても!」
「強すぎたりはしてませんか?」
「そんなことないですよ!」
「今すぐ寝ても問題ないですか?」
「はい! 問題な……えっ?」
寝る。
その単語の意味するところを理解するのがワンテンポ遅れ、
ハンガリーは返事の途中でおかしな声を出してしまった。
「あ、はい……。問題、ないです……」
「それは結構。さて、どうしますか。夜景も綺麗ですし
 ベランダの方へ行ってみますか?」
「……へ?」
おかしな声、二度目。
彼の発する言葉の意味を、一瞬考える。
今すぐ寝ても問題ない。すなわち、今すぐでもそうでなくても問題ない。
さてどうするか。すなわち、どうしたいかを問われている。
そう、選択肢を提示した上で、その決定権をこちらに渡しているのだ。
彼らしい、一見わかりにくいがわかる人間にはわかる露骨な優しさだ。
535バレンタイン・フレグランス(4/9):2010/03/06(土) 05:00:48 ID:TVBiw951
そこを理解してしまうと、ハンガリーの中のオーストリアへの感情が
急にあふれ出してくる。
愛したい。愛されたい。繋がりたい、心も体も。
勢いで飛びつきたい気持ちを抑えながら返答をする。
「夜景は後で……一緒に見たいです。
 今は……この部屋に夜のとばりを落として……」
そう言いながら、オーストリアの眼鏡をはずす。
潤んだ瞳からこちらに向けられる熱っぽい視線と共に
彼女の選択を受け取ったオーストリアは、
無言で頷いて部屋の電気を落とした。


「あ……っ」
服の上から愛撫を開始する。最初は最大限の優しさから、少しずつ、少しずつ。
「は……んぅ、ん……っ」
時折、唇を合わせて咥内にも愛撫をほどこす。最初は短く、段々長く。
時間をかけて焦らすように。
「あ……あの……」
汗を浮かべ始めたハンガリーが我慢できなくなってきたところで
襟のリボンを解き、そのまま彼女を生まれたままの姿へ返す。
その途中でハンガリーがうつろに手を伸ばし、
オーストリアのタイをはずしてきたので、流れに任せて
身にまとっていたものを取り払い、お互いの素肌を重ね合う。
しばし体温を交換し合いながら、おもむろにハンガリーの髪をなでる。
上から下へ手櫛ですく動作を繰り返し、段々とその手の動く範囲を変えて、
髪の次は頬、そして首、肩、腕と順番に愛でていく。

「ふ、あ、はぁ……っ」
体勢を変えながら、お腹や足などを丹念になでまわしていき、
やがて愛撫の手がハンガリーの上半身の双丘に辿りついた。
「あっ……んく、う……」
彼の大きな手の動きに合わせて、豊かな胸が形を変えていく。
中央の突起には、あえてまだ触れない。
ふくらみ全体をむにむにと動かしながら、時折ピンク色の周りに指をすべらせる。
「はぅ……あっ、や、も……触って、くださ……」
しびれを切らした彼女がねだっても、少し指の動きを変える程度だ。
「んん……お、おねが……」
待ち切れなくなって、ハンガリーの手が動く。
その自分の手で彼の手を誘導しようとしたところで、
「ふぁんっ! あっ、ひぁ……っ」
きゅっ、と両突起を攻め立てた。
手の平で胸全体を動かしつつ、指先はつまんだり転がしたり。
「あっ……はぁっ……は……」
しばらく経って上半身に与える刺激に段々順応してきたところで
オーストリアの右手が下腹部へ移動する。
お腹をなでながら、へそのさらにその下へ手を潜り込ませる。
くちゅっ。
そして指を1本だけ秘所に垂直に立てて水音を響かせた。
愛撫ではない。聴覚に訴える方法での、体の状態の確認だ。
こちらも、最初は直接的な刺激は加えず、周りから攻めていく。
あふれる愛液を塗りつけるように、足の付け根に指を這わせていく。

536バレンタイン・フレグランス(5/9):2010/03/06(土) 05:02:04 ID:TVBiw951
「や、あ、ああ……っ」
耳と肌で自分が感じていることを実感させられ、上半身には快感が直接与えられ、
かと思えば下半身では焦らされて、羞恥と興奮がないまぜになって
ハンガリーを襲う。
たまらず無意識にシーツをつかんで引き寄せると、甘い香りが鼻腔に流れ込んだ。
肉体的にも精神的にも、オーストリアに与えられるよろこびで一杯になっていく。
「オ、オーストリアさ……!」
嬉しさを伝えたいのか、不満を訴えたいのか、彼女の口から彼の名がこぼれ、
腰が何かを求めるように自然と動き始めた。
「……ハンガリー……」
応えるように呼び返し、下の唇をなぞる動作をずっと繰り返していた指が
別の部分をターゲットにし、そこを集中して刺激し始めた。
「ひぁっ! あっ! そ、そこは、や……っ!」
秘裂の入り口の、少し上にある肉芽。すっかり充血した敏感な部分を
指の腹でくりくりと転がし、時折ぎゅっと押しつける。
「だ、だめ、ですっ! そんな、しちゃ、い……いっちゃ……!」
「いいですよ、我慢せず……」
ちゅっ、ぐちゅっ。
水音は止まない。刺激も止まらない。
「も、うぁ、ん……っ! あんっ、あっ、は、あああっ!!」
ハンガリーの体がびくっと強張り、何も侵入していない穴の肉壁が収縮を始めた。
「ああ、あ……っ、はぁ……っは……」
肺が酸素を求めて中から胸を上下させる。
呼吸の乱れを整えるための小休止。だが、すぐにそんなことは終わってしまい、
次の瞬間にはまだまだ満たされていない欲求が頭をもたげてきた。

「オーストリアさん……」
愛しい相手の名を呼び、ゆっくりと腕を伸ばす。
そのまま頭を抱え込んで抱き寄せた。
「……んむ、ちゅ、んんん……」
深く唇を重ね、舌を絡めあい、唾液を交換して、酸欠直前に名残惜しそうに
離れては、また同じように求め合う。
抱きしめ合って互いの肌を密着させ、ぬくもりを分け合い、二人の汗が混ざる。
飽きる程そんな行為を繰り返し、そしていつしかまた濃厚な愛撫が始まっていた。
「ふっ、んあ、ああ……っ」
両手と口を使って3つの突起を同時に攻める。
先程の絶頂の波はとっくに去っていたようで、少しそれを続けただけで
また新たなスイッチが入ったようだ。
「あぅ、は、んぁ……っ! あ、の……あのっ!」
強すぎず弱すぎずの刺激では物足りない。
「はっ、あ……も、もっと……ほし……っ、あっ」
涙を浮かべながら、絞り出すような声で懇願する。
欲望を口に出すことの羞恥心が性的興奮をさらに助長させ、より一層ほしくなる。
スパイラル状態で、もう限界だ。
理性のとびかけた頭が、無意識に彼女の手を彼にむかってうろうろと動かす。
オーストリアは伸ばされた手を取って軽く口づけ、それからようやく
自身の先端を秘部にあてがって、
「……いきます、よ」
小さく囁いた。

537バレンタイン・フレグランス(6/9):2010/03/06(土) 05:02:53 ID:TVBiw951
「んっ、はい……きて……きて、ください……っ!」
切なく求めて、オーストリアの体を力一杯抱きしめる。
じゅぷっ、ずぶずぶっ。
「ふぁっ! あ、あぅ、は……ああ、あっ!」
待ち望んでいた瞬間が到来する。
熱を帯びた硬い逸物が肉壁をこすりながら侵入する、その快感は
先程まで与えられていたものとは比較にならない。
それは、散々焦らされた結果だ。そう、別に意地悪で挿入を先延ばしに
されていた訳じゃない。より気持ちよくなれるようにと、
そんなオーストリアの思いと行為の成果だ。
愛されている実感が湧いてくる。この一瞬がたまらない。
気持ちよさと幸福感で全身が満たされていく。
オーストリアも同様だ。この瞬間、敷いてきた布石が繋がり、彼女にできうる限りの
最高の満足を与えることの充足感と、自分のコントロールが
成功したことによる征服感と、そしてたっぷりと蜜があふれる壷の中に自身が
うずもれることによる肉体的快楽とが合わさり、言い知れぬ感覚に襲われる。
体を繋げることで、心もシンクロする。
「はふ……ん……」
完全に挿入してしまうと、お互いがお互いを抱きしめあい、口づけを交わし、
頬を寄せ合ってそのままの状態でしばしの時を過ごした。
この至福を噛みしめるように。
互いの匂いと花の香りの混ざった甘い香気の中で。

だが、高ぶる興奮に収まりがつくわけではない。
「あ、んぁ、はぁ……っ」
十分に互いの愛情を確認し合った頃、どちらからともなく腰を律動させ始める。
最初は弱く小刻みに、それから段々と強く大きく。
「ああっ、ひぁっ! は、ううん……っ!」
ずっ、ずぷっ、ぐちゅ、ずちゅぅっ。
打ち付けるような大きな動きの次は、またこすりつけるような小さな動き。
そんな流れをリズミカルに何度も繰り返す。
攻めるところはただ一点、よく心得ている彼女の弱点だ。
「ふあぁっ! んくぁ、あっ! あんっ、あ、あああん!」
ハンガリーの声が、悲鳴のようなものに変わっていく。
涙を流しながら体をくねらせ、力強くシーツを握り締める様子を見て
オーストリアはグラインドのスピードをさらにあげた。
「い、あふ、あぁんっ! だめ、だめぇっ! 出ちゃうぅ……っ!」
じゅぷ、じゅぶ、じゅぶっ。
結合部から漏れ出る水音が大きくなり、下腹部の圧迫感が上昇する。
「大丈夫ですよ。好きなだけ……出してしまいなさい」
オーストリアが耳元で囁いた瞬間、
「や、あっ、ああっ! で……でちゃいます……うぁ、あ、だめええぇ!」
下腹部の猛烈な締めつけと共に、熱い潮が肉洞の奥から飛び出て
剛直に吹きつけながら中を満たし、出口を求めて結合部の隙間から
あふれ出る。
その生理現象が彼に与える快感たるや、並大抵のものではない。
オーストリアのスイッチが切り替わる。
ここまで来たら、後はもうひたすら高みに登りつめるだけだ。

538バレンタイン・フレグランス(7/9):2010/03/06(土) 05:03:38 ID:TVBiw951
一点集中の動きから、性器全体をこすり合わせるピストン運動へとシフトする。
「ひぁんっ! あ、あんっ、んくぁっ、ああっ!」
入り口付近の往復が続いたかと思うと、今度は中深くへ強い一突き。
リズムよく緩急のついた動きにハンガリーは翻弄されていく。
「はあぁんっ! うぁ、あ、奥ぅ……当たって、あっ、んあぁん!!」
ぐちゅっ、ずぷっ、じゅ、ずしゅっ。
激しく突き上げるたびに、愛液と潮の混ざり合った透明な液体が飛び散る。
腰から伝わる衝撃は、ハンガリーの肢体全体を揺り動かす。
その動きにワンテンポ遅れてゆさゆさと大きく揺れる豊かな二つのふくらみが
オーストリアの情動をさらに煽っていった。
「あんっ! あふ、あ、あ、あぅ……っ、オ、オーストリアさぁんっ!!」
段々と、下腹部に叩き込まれる刺激以外の感覚が薄れていき、
頭の中が白くとろけていく。崩壊していく平衡感覚による不安から逃れるように
オーストリアの名を叫び、求める。
拒む理由なんてない。オーストリアは渾身の力で彼女をかき抱き、
零距離からより深く、強く、ハンガリーの中に自身を押し込んでいく。

「うああぁっ! ひぁ、あぐ、うぁん! そ……っなに、暴れ……あああぁ!」
ぐりゅぐりゅと肉壁をえぐり、かきまわし、思う存分蹂躙していく。
爆発の限界が近い。熱い欲望が、これ以上ないぐらいにふくれ上がる。
「んあああぁっ! ん、んんっ! いっ、あっ、あ、も……ああっ!
 いやあ! もっと、もっと……くださいぃ! も、あ、つよ、く、してぇ!!」
理性が決壊し、快楽の波にのまれて情欲がそのまま口からこぼれた。
お互い最終地点がすぐそこまで来ている。
言われるまでもないといった風に、オーストリアが腰の動きを速めた。
「あ、ふあぁっ! んっ、いい、あ、あんっ! あ、オースト……リア、さ、
 そん、な……あっ! ぐりぐり、された、らぁっ! いっ、ちゃ……あんっ!」
声を聴いているのかいないのか、オーストリアはグラインドしながら
さらに大きく抽送の動きを加えはじめた。
「ひゃんっ! あ、や……ら、やぁっ! は、あんっ、あ、あぅん!
 い、あ、あっ、あっ、いっ……い、あ、いっちゃ……う! あ、あ、んぁっ!」
ぐじゅっ、じゅぶ、じゅぷっ、ずりゅ、ぐちゅんっ。
硬く大きな熱が、蜜でいっぱいの肉洞で暴れまわる。
臨界点はすぐに訪れた。
「あん、ああぁんっ! んくっ! あ、あ、あ……ふぁ、ああっ!
 んっ! あ、あ、い……く、あっ! あ、ああああぁぁーーーーっ!!!」
ハンガリーの体が一瞬痙攣し、直後に急激な締め付けと絶叫が
オーストリアを襲った。
その瞬間、彼女の体内の最奥にぶつけた怒張がどくんっ、と一際大きく跳ねる。
全身に痺れるような感覚が走り抜けると同時に、体が弛緩して
留める力を失った途端、白濁液が放出された。
「あ、あつっ、ああ……うぁ、あ……っ」
びゅくびゅくと精を吐き出しながら、オーストリアは自身を引き抜いていく。
肉襞の天井をこするように移動する肉棒は、入り口付近で
ふくらみっぱなしの弱点を刺激しながらハンガリーを開放した。
「ふあああっっ!? あ、いや、いやぁ! そんなことっ、したら……あっ!」
ぷしゃあああああっ。
塞ぐものが何もなくなった、外への出口が開かれた蜜壷から透明な液体が
勢いよく飛び出し、宙にアーチを描いて、オーストリアの体と
その下のシーツを濡らした。

「は、あ、あ……。〜〜〜っ!」
羞恥の余り、ぎゅっと目をつぶるハンガリー。
目の端から雫がぽろっとこぼれ落ちた。
539バレンタイン・フレグランス(8/9):2010/03/06(土) 05:04:30 ID:TVBiw951

「……ハンガリー」
なだめるように優しく名を呼んで、抱きしめながらよしよしと頭をなでる。
再び肌を密着させると同時に、半萎えの自身をゆっくりと差し込んだ。
「ん……っ」
敏感になっている部分はほんの少しの刺激にも反応する。
だが、挿入し終わって動かなくなってしまうと、ただ彼のぬくもりと
つながっている実感がハンガリーに与えられるだけとなった。
オーストリアは断続的に収縮を続ける体内を味わいながら、行為の余韻にひたる。
繋がったまま抱き合う二人は、甘い香りに包まれたけだるい満足感の中で
幸福を共有させて、そのまま穏やかな時を過ごした。


「……オーストリアさん」
「ん、何ですか?」
ベッドに背中を預けるオーストリアの、その胸にさらに背中を預けている
ハンガリーが、手の中のバラの花束に視線を落としながら口を開いた。
「何だか私、このお花見たことあるような……気がするんですけど」
花びらの形をなぞるように指をすべらせながら、ハンガリーは考える。
ラッピングしてあるので、すっかり店売りのものかと思っていたが、
よくよく見ると若干不ぞろいな形のものも混ざっている。
「ああ、それはうちで育てたものですから……庭に植わっていた時の
 ものを覚えているんじゃないでしょうか」
「えっ、オーストリアさんが育てたんですか?」
「ええ」
「他のお花も……?」
「他は、私のものも、花屋のものもありますね」
「そうだったんですか」
はー、と感嘆のため息をもらし、お手製だというそれをじっと見つめる。
「……花は」
ぽつり、とオーストリアがもらした。
「花なら、繰り返し咲きます。うつろいやすそうでいてその存在感は大きい」
「……」
「花を見るたびに思い出される……ですから、贈り物に花が選ばれるのですよ」
「……ふふっ、じゃあ私、頑張ってこのお花全部覚えなきゃですね」
嬉しそうに、それでいた少しだけいたずら心の混じった微笑みで、
ハンガリーは言った。
「えっ、あー……いえ、というか、もともと全部差し上げる予定では
 なかったのですが……」
「はい、でも……できれば全部覚えたいって、そう思うんです」
少し切実さを含んだハンガリーの声。
オーストリアは一息ついて、
「……まぁ、いいでしょう。お好きなようになさい。
 ハンガリー、あの香水はどこですか?」
「え? えっと、バッグに入ってるはずですけど……」
花束を置いてベッド脇のチェストの上のバッグに手を伸ばし、
そこから小さな瓶を取り出す。

「つけ直してみてください。点でつける程度でいいですよ」
「あ、はい」
言われた通りに……と言っても液体のパルファムではないので
1滴正確にというのは無理だが、そのくらいを意識して手首に吹きつける。
「……いい匂いです……」
うっとりと目を細め、香りを堪能する。
オーストリアはハンガリーの手の中に自分の手を潜り込ませ、
そこから小瓶を受け取るとチェストに置いた。
540バレンタイン・フレグランス(9/9)

そしてそれを眺めながら、語り始める。
「香りというものが……感情に与える影響というのは、
 単純でありながら、その分大きいものです。
 記憶に挟まれる付箋のように」
「……あ」
そこで、一連のプレゼントが繋がったことをハンガリーは理解した。
花の香りの香水。花の香りのベッド。
今日この日というものを思い出に刻みこむための装置。
「……大事にしていただけると、嬉しいです」
「はいっ……。絶対大事にします、ずっと……ずっと」
嬉しさで胸がいっぱいになったハンガリーは、オーストリアに向き直って
そう告げると、そのまま体重の全てを彼に委ねた。
「っと……」
バランスを崩したオーストリアの体が、上になったハンガリーの体と共に
やわらかくベッドに沈む。
重なった二人を甘い香りが包み込んだ。
優しく頭をなでてくれるオーストリアに身を任せ、
シーツからただようほのかな香りと手首の香りを胸いっぱい吸い込む。
反芻するように目を閉じて幸福感をかみしめたまま、
二人はゆっくりとまどろみに落ちていった。