【キミキス】エンターブレイン作品総合【アマガミ】

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74378:2011/01/25(火) 00:15:03 ID:92I+3UMY
おまけ・・・

・・・

「純一・・・もっと深く♪」
「こう?」
ズン!
「あっ、気持ちイイ♪」
純一はさっきのえっちで、十分リフレッシュ出来たのだが、詞は少し
物足りなかった様子。
「純一・・・まだデキル?」
詞はベッドの上に伏せ寝して、純一の目の前でお尻を高く突き出し、
潤んだ瞳で純一を誘惑する。
純一は詞の意図を感じると、詞のお尻の上に乗り、乳房を荒々しく
揉みしだきながら、力強い寝バックで詞に更に愛を伝えていく。
「あぁぁん、純一ぃぃ♪やっ・・・やっぱり後ろから抱かれるのって、
気持ちイイね♪」
「詞はこの寝バックが気に入った?」
「だってあなたがいつもあたしにするから、コレが無いと、何だか
“抱かれている”って感じられないの♪」
純一は詞が気持ち良くなるように、詞の乳房を優しく揉み、身体を
密着させる、超密着寝バックで詞に
愛を伝えていく。
「あぁぁん、気持ちイイ♪」
こうして、直前に迫った、大学入試の為に、二人は鋭気を蓄えよう
としているのであった・・・
74478:2011/01/25(火) 00:16:30 ID:92I+3UMY
m(_ _)m
745名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 01:46:01 ID:kpSdSD0p
ちょっ、体位で職人に気付くってのはなんかあれだなw
まぁGJ
746名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 06:04:15 ID:DcIUuOGB
寝バックw
747名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 08:12:36 ID:fpc3Yy/7
SSに♪ついてる時点で一人しかいないわな
748名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 12:17:05 ID:MSMPQtQx
寝バックこんなところにいたのかwwwwwwwwwwwwwww

   _、_
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E) グッジョブ!!
フ     /ヽ ヽ_//
749名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 15:41:00 ID:eTn1hZyr
>>744
750名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 19:03:52 ID:43tjC41P
寝バック乙
寝バックじゃなくなるが>>742で終わってた方が良かったと思った
751名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 15:35:19 ID:UDBaAuqJ
ちょおま読了。
麻耶ちゃんがかわいすぎて胸が苦しい。

ふかふかはなんだ、まあ、そのがんばれ。
752名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:25:30 ID:FVjRqLMg
ふかふか編はハズレ選択選ぶと橘さん酷いからな
絢辻さんなんてわざわざ解答つきの忠告までして念押してくれたのにウジウジと・・・
完全に呆れてたじゃん
753名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:25:42 ID:wNNRMI/3
>>737のレスに触発されて書き始めたはずなのに10日以上経ってしまった…

純一×絢辻さんで1本上げます
754名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:28:06 ID:wNNRMI/3
「僕と絢辻さんって、釣り合い取れてんのかなぁ」
「釣り合い?」
「あ、いや、その…一緒にいて、周りからどう見えてんだろうって」
「…どうしたの、突然」

絢辻さんがシャープペンシルを動かす手を止めて、僕に視線を向けてくる。

「う、うん、別に…」

その目から逃げるように、問題を解くふりをしてノートにペンを走らせた。
失言だ。休日だと言うのに勉強なんてやってるから、頭が茹だってたのか。
それとも、僕の家で絢辻さんと二人っきりだから、つい余計な事を言ってしまったのか。
いや、それより、昨日の…

“ねぇねぇ。橘君て、絢辻さんと付き合ってるってホントー?”
“えー、ホントなんだぁ、へぇー”
“ううん。別に、ねぇ?”
“ま、ちょっと意外かなーって。あの絢辻さんが橘君と、みたいな?”
“あ、ごめん。別に橘君がどうとか言う意味じゃなくてね、アハハ”

…やっぱり、気にしちゃってるよな、僕。
だって、絢辻さんは優等生の中の優等生で、僕は人に自慢できる事なんてない、平凡な人間だ。
そんな僕らが恋人同士だなんて、違和感を持っている人はきっとたくさんいるに違いない。
絢辻さんだって、僕なんかじゃなくて、もっと他にいい人が…

「誰に何を言われたか知らないけど…」
「うわぁ!」

急に耳元で声がして、思わず仰け反ってしまう。
さっきまで、こたつを挟んで向かい合っていたはずの絢辻さんが、いつのまにか隣に座っていた。

「何、大きな声出してるの」
「ご、ご、ごめん」

体勢を戻すと、絢辻さんとの距離がぐっと近付く。わざわざ同じ辺に二人も入る事はないのに。
腕と腕が触れ合ってしまうような至近距離で、絢辻さんがじっと僕を見ている。

「ねぇ、聞いてた?」
「え? な、何が?」
「だからね、誰に何を言われたのか知らないけど、気にしないで」
「あ…」
「わたしと橘君を比較する事自体、おこがましい事なんだから」
「そんな事言いに来たの!?」

わざわざ近寄って来てですよ。何なのこのイジメっ子。

「わたしは成績優秀で運動もできるし、面倒見も良く同級生や先生からも一目置かれてる優等生なの」
「そんなどこかで貼り出されてるようなプロフィールを、自分で言う人がいるなんて…」
「方やその彼氏は成績もスポーツも人並みで、人に自慢できるような特技も趣味もない変態唐変木」
「最後の単語だけなら、ものすごく特徴ある人っぽいのにね…」
「そこは特徴じゃなくて、わたしから見たただの感想。目に見える特徴なんて橘君にはないわよ」

ボッコボコだ。どうやら僕は、釣り合いどころか、絢辻さんと同じ天秤に乗ることすら許されてない。
でも、やっぱりそうなのか。絢辻さんが言うような事を、周りも考えてるのかもしれない。
胸が、ざわざわする。気分が悪くて、でもこの気持ちをどうしたらいいのかわからない。
僕は、絢辻さんの側にいていいんだろうか?
755名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:29:49 ID:wNNRMI/3
「僕は…」
「なーんてね」
「え?」
「こんな言葉をあっさり信じちゃうのは、橘君の良いところって言えるのかしらね」
「…え?」
「…もう。あのね、橘君。わたし、こう見えてプライド高いの」
「うん、良く知って…痛っ!」

こたつの中で絢辻さんに足を蹴られた。にっこり笑顔のままで。
確か、白鳥ってこんな感じだっけ? 水上では優雅に、水面下ではバタバタと。
というか、ガスガスと。

「茶化さないの」
「すみませんでした」
「で、続けるけど、わたし、体面にはとても気を遣ってるの」
「うん…」
「だから、わたしはわたしの品位に賭けて、わたしの評判を下げるような選択は絶対にしないわ」
「え、と? それって、ん?」
「…ああ、にっぶいわねぇ!」

絢辻さんが僕の胸倉を掴んで引き寄せる。もう後数センチで唇が触れてしまいそうな距離だ。

「あたしに選ばれてるんだから、大丈夫だって言ってんの!」

絢辻さんが距離感無視の大声で、驚きの上から目線フォローをのたもうた。
僕が返す言葉を探す間に、絢辻さんは僕からさっさと手を離すと、
ふん、と言ってそっぽを向いてしまった。
だけど、後ろから覗く絢辻さんの頬が、わずかに赤く染まっていた。

「あ、ありがとう…」
「何お礼言ってんの」
「う、うん。ごめん」
「謝る必要はもっとないわよ」
「じゃあ…」
「いいわよ、何も言わなくて」
「好きだよ、絢辻さん」
「なっ…!」

絢辻さんが僕の方にバッと振り返る。うわ、すっごくうろたえてる。

「な…な…な…」
「いや、その…」

絢辻さんの顔がみるみる赤くなっていく。僕も多分赤いんだろうけど。

「あ、あ、頭おかしいんじゃないの! な、何なの!?」
「何なのって…」
「ど、どうしてそういう恥ずかしい事が、平気で言えちゃうのよ」
「い、いや、平気じゃないよ。僕も恥ずかしいし…」
「じゃあ何で言ったのよ!」
「な、何か、言いたくなっちゃって…」
「〜〜っ!」

バカ、とぽそりと呟き、絢辻さんがこたつ布団の上に突っ伏した。
そこ、僕の膝の上なんですけど…。
756名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:31:13 ID:wNNRMI/3
「絢辻さん…」

絢辻さんの後頭部に呼び掛けるも、返事はない。仕方ないので、絢辻さんの髪をそっと撫でた。

「ん…」

わずかに絢辻さんが反応する。顔は見えないけど、嫌がってはいないみたいだ。
最近知った事だけど、絢辻さんが貝モードになった時は、こうしてやると落ち着くらしい。
そうしてしばらく髪を撫でていると、ようやく絢辻さんがゆっくりと起き上がってきた。

「あ、絢辻さん、機嫌なお…」

じろり、と絢辻さんが恨みがましい目つきで僕を睨んでいた。
あれれ〜? おっかしいなぁ〜。

「何よ。体は大人、頭脳はATのくせに」

高度な読心術を駆使されてしまった。
でもせめてATは「オートマ」とルビを振らないと、「大人」と掛けたシャレだと気付かないと思う。
てか、それって悪口なのかな?

「ずるいのよ…」
「え?」
「橘君は、いっつもずるい。こんなの、私の方が釣り合い取れないじゃない」
「あの、それって、どうい…ん…」

言い切る前に、唇が塞がれた。
絢辻さんとの距離がゼロになり、遅れてふわりと甘い匂いがした。

「んん……」

濃密とも軽めとも違う、心地いい重なりは10秒程続き、余韻を残しながらゆっくりと離れていった。

「これで、ちょっとだけ釣り合ったかな」

言いながら、絢辻さんがイタズラっぽく笑った。

「あ、絢辻さん…これ、何がどう釣り合ったのか、全然わかんないんだけど…」
「いいの。わかんないから、釣り合うんでしょ」
「そんなの、ずるいよ」
「ほら、お互いずるいから、丁度いいわね」
「そ、そういうことなの?」

何だか全然納得が行かない。大体僕のずるさって何なんだ。

「不満そうね」
「う〜ん」
「もう。じゃあ、どうして欲しいのよ」
「そうだなぁ………もう一回キスしたい、かな」
「…言うと思った」
「ダメ、かな」
「ダメって言ったら?」
「欲求も不満になるね…」

残念な返し方だったけど、思いの外絢辻さんにはウケたらしく、クスクス笑っている。

「しょうがないわねぇ。あんまりにも可哀相だから、許可してあげる」

絢辻さんが目を閉じて、顔を上げた。僕も目を閉じながら、唇を重ねる。
757名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:32:27 ID:wNNRMI/3
「ん…んん…」

さっきとは違い、求め合うようなキスをする。顔を動かしながら、唇を余すとこなくくっつける。
舌で少しだけ絢辻さんの唇の先を舐めると、それに応えるように絢辻さんも僕の唇を舐めてくる。
そんなやり取りを繰り返す間に、舌と舌が触れ合い、絡み合い、口内を侵略し合うようになった。

「あ…む……たち…ばなく…」
「は……あや…つ…さ」

絢辻さんの白地のタートルネックの上から、胸のラインに触れる。
僕の手のひらにぴったりとその膨らみが収まる。柔らかい布地の感触の下に、下着の硬さがあった。
そのまま弧を描くようにゆっくり揉みしだくと、絢辻さんが身じろぎして眉をひそめた。

「あ…ん…っ、ま……キスだけ……って…」
「…言ってない…」
「あっ…ちょ…べ、勉強は…」
「…保険体育の勉強ってことで…」
「バ…捻りが…ないん…だか…んっ」
「じゃあ、算数の基礎ってことで…」
「ん…どういう事…?」
「1×1で1になろうよ…」
「…算数に対する冒涜よ」

下らない会話をしながらおっぱいを回し揉むの図。
でもそんな中でも絢辻さんの声はだんだん艶っぽくなるし、僕の股間はどんどん盛り上がるし。
思春期万歳。

「絢辻さん、手、上げて」
「ん…」

僕に言われるがままに両手を上げ、子供のように服を脱がされていく絢辻さん。
こんな無防備な絢辻さんの姿は、きっと他の誰にも見られないし、見せたくない。

「あ、今日のブラジャー、薄紫だ」
「何、喜んでんのよ」
「ご、ごめん、可愛いなって思って」
「…どうせすぐ外しちゃうくせに」
「そ、そう言われちゃうと…」

と言いつつ、結局、背中に手を回し、ブラジャーのホックを外してしまう。
肩紐を左右に開くと、ブラジャーがするすると絢辻さんの腕を抜け、膝の上にぽとりと落ちた。
僕の目の前に露になった白い乳房を下から掬うように持ち上げ、上向いた乳首にちゅっと吸い付く。

「ひゃっ…あっ…あ…」

普段は辛口な絢辻さんも、この時ばかりは甘い喘ぎが漏れる。
そもそも、辛い喘ぎってのがあるか知らないけど。
758名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:33:44 ID:wNNRMI/3
ぴんと尖った先端部分を舌先でコロコロと転がし、もう片方の乳首を指できゅっと摘み上げる。

「ふあぁっ! あぁっ…あっあっあっ…!」
「絢辻さん…可愛い…」
「うる…さ…ひぁっ!」

後が怖いけど、今はただ責める事に専念するものとし、空いている手をこたつに突っ込む。
こたつに入れたままの絢辻さんの脚を辿り、スカートの下から手を潜り込ませた。

「きゃっ…や…」

ショーツの中心ラインを探り当て、指で何度もなぞり、ぐりぐりと指の腹で押し込んだりしてみる。

「あっあっ…だめ…触っちゃ…や…」
「いや…かな?」
「…いやって…言ったら?」
「………ごめん、止まらんないと思う」
「んんんっ! も…こ、こんな時だけ…強引…なん…あっ…」
「だって…絢辻さんが…すごく…可愛いし…えっちだし…」
「ひ、人のせいに…あっ…しな…んっ」

色々言ってるけど、多分、本当に怒ったり嫌がったりはしてない、と思う。
その証拠に、ショーツを触る指先がだんだん熱くなり、じっとりと湿り気を帯び初めている。

「絢辻さん…濡れてる…」
「そん…! 口に出さないで…変態…」
「汚れちゃうから、脱がすよ」
「じ、自分で脱ぐわよ…。その、橘君も…脱いで。わたしだけなんて、不公平よ…」
「う、うん」

こたつから出て、衣服を脱ぎ捨てて行く。
その間に絢辻さんはこたつの中に手を入れて、もぞもぞ動いていた。

「脱いだ…から」
「僕も…」
「橘君は、見ればわかる」

確かに。絢辻さんはまだ下半身をこたつに入れてるけど、
僕は素っ裸でカーペットの上に胡座をかいてた。

「橘君、大きくなってる…」
「う、うん」

絢辻さんは両手で頬杖を付くようにして寝転がり、
目の高さにある僕の怒張したペニスを見つめている。

「あ、絢辻さん、そんなまじまじと見ないでよ」
「ふふ。どうしよっかな〜。さっき散々橘君にいいようにされちゃったし」
「いや、あれは…」
「だから…お返しっ」

ぱくり、と絢辻さんが僕の亀頭を咥え込んだ。
生暖かい粘膜と、柔らかい唇の感触が局部を刺激する。

「うあ…!」
「ん…ちゅ…ん…」

絢辻さんは僕のモノを雁まで口に含んだまま、鈴口にチロチロと舌が這わさて行く。
759名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:37:21 ID:wNNRMI/3
「あ…あ…絢辻…さん…!」
「…ん…ろう? ひもひいい?」
「う…うん…すっごく、気持ちいい…!」
「んふっ…りゃあ…」

ぐぷり、と僕の竿が絢辻さんの口内に一気に呑み込まれた。
唇が滑り落ちていく摩擦の快感が電撃のように身体を駆け巡る。

「くあぁ…っ!」
「ん…! じゅる…! んく…!」

絢辻さんが頭を何度も上下にスライドさせる。
その度にペニスが悦んでいるかのようにビクビクと跳ね動いた。

「あ…あやつ…さ…も、もう…」

射精感が高まってくる。欲望の塊を吐き出そうと、ペニスが更に膨らみを増した。

「あ。ダメ」

が、そこで絢辻さんがぴたりと動きを止め、僕のモノから口を離した。
ちょ、ちょいちょいちょ〜い!!

「あ、絢辻さん…」
「橘君、捨て犬みたいな顔してるわよ」
「な、生殺しだよ…」
「だって、一人で勝手に気持ち良くなって終わるつもりだったでしょ」
「え…」

絢辻さんがこたつから抜け出し、向かい会うように僕の膝の上に座った。
僕の太ももに絢辻さんのお尻がむにゅりと乗っかり、
こたつで温まった肌の熱がじんわりと伝わってくる。

「ダメ。一人だけなんて…」
「…絢辻さん」
「わたしを置いてったりしたら、許さないわよ」
「…うん、ごめん」

赤くなった絢辻さんの頬に手の平をそっと当て、唇を重ね合う。
絢辻さんは身体を前に倒すように腰を浮かせると、僕のペニスを握り、
自分の秘穴の真下に持ってくる。

「橘君と一緒に…気持ち良くなりたいの…。じゃないと…」
「…釣り合いが、取れない?」
「…うん。良くできました」

ご褒美、と小さく言うと、絢辻さんは腰を沈め、ズブズブと僕自身を蜜壷の中に埋め込んでいく。
絢辻さんの秘所は愛液で、僕の陰茎は唾液でぬるぬるになっていて、何の抵抗もなく最奥に到達した。

「んああぁ…!」
「はぁ…全部、入ったよ…」
「うん…うん…」
「絢辻さんの中…すごくあったかい…」
「橘君のは…とっても…熱い…」
760名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:38:20 ID:wNNRMI/3
絢辻さんの呼吸に合わせるように膣が緩やかに伸縮している。
下腹部に力を入れてペニスを動かすと、中がイソギンチャクのようにきゅっと縮んで締め付けられる。
それだけで果ててしまいそうになるのを懸命にこらえ、腰をぐりぐり回して内部を肉棒で掻き混ぜた。

「あっ…あっ…ふあぁぁ…!」
「くっ…絢辻さん…」
「たちば…くぅん…」

甘えるような声を出して、絢辻さんが僕の胸に頭をぐりぐりと押し付けてくる。可愛いなぁもう。
目の前にいるのは、普段の優等生な絢辻さんでもなく、本性を出している絢辻さんでもなく、
僕だけにしか見れない、特別な絢辻さんの姿だ。

「僕…幸せだよ、絢辻さん…」
「こ、こんな時に言うセリフじゃないでしょ…」
「そ、そうだね」
「…でも、わたしも幸せよ。今も、きっと、この先も」
「うん、幸せにするよ、絶対」
「…期待、してるから」

絢辻さんが恥ずかしそうに顔を伏せる。その仕種がまた愛しくてたまらなくなる。
絢辻さんの膝の下に腕を通し、ゆっくりと絢辻さんの身体を持ち上げる。
膣に飲まれていたペニスが、愛液に濡れててらてらと光りながら、徐々にその姿を現す。
そして、膣から抜けきってしまう直前まで引き抜いたところで、腕の力を完全に緩めた。

「ああああああああぁぁぁ!!」

重力のまま落下した絢辻さんの膣穴に、ぐじゅうっ、とペニスが深々と突き刺さった。
絢辻さんが嬌声を上げ、背中に爪が食い込むほど強く僕を抱きしめてくる。

「く…っ! 絢辻さん…絢辻さん!」
「あっ! あっあっあっ! ぅああっあっ! ああああ!!」

もう、止まらない。絢辻さんの身体を何度も何度も持ち上げ、引き落とし、腰を打ち付ける。
ごつん、ごつんと亀頭が膣壁を叩く度に、膣がぎゅうっと狭まり、ペニスを締め付けてくる。

「あぁっ! だ…だめっ! だめえぇっ! た…橘く…! わた、あっ! わたしぃ…っ!」
「絢辻さん…っ! く…っ、き、気持ちいい!?」

絢辻さんが言葉の代わりに首をがくがくと縦に振って答える。
僕の方も快感がマグマのように競り上がってきている。
終わりに向けて一気にラストスパートをかける。

「ひああぁっ! あっあっあっあっあっっ! ホントに…もうっ…! 橘君っ! 橘く…ああぁっ!」
「絢辻さん絢辻さん絢辻さん…っ! も、もう……っ、出るっ!!」

絢辻さんの腰をぐいっと引き下げるのと同時に、渾身の一撃を突き上げた。

「ああああああああああああああぁぁぁぁ!!!」

絢辻さんの身体が、びくんっ、と大きく震え、背中が激しく反り返る。
僕はしっかりと腰を密着させたまま、欲望の塊を子宮目掛けて噴出した。
どくんどくんとペニスが脈打ち、精子が膣の中に次々と撃ち込まれていく。

「や……あ……いっぱい……出てる…」
「うん…」

絢辻さんが脱力した身体を僕に預けてくる。
僕はその重みを受け止めながら、優しく、だけど力強く絢辻さんを抱きしめた。
761名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:39:57 ID:wNNRMI/3

……
………

「『意外』って言うのは、わたしが橘君と、じゃなくて、橘君がわたしと付き合ってる事が、じゃない?」
「それって、違うの?」
「全然違うわよ。前者ならわたしへの憧れとか尊敬があるかもしれないけど、後者はただの嫉妬よ」
「嫉妬…?」
「橘君、モテるから」
「えぇ!? そんなことないよ」
「…その無自覚なとこも、モテる要因の一つなのかしらね」
「う〜ん…」
「いいわよ、わかんなくて。気にしなくていいって言ったでしょ」
「うん、まぁ、わかったよ」
「そんなに気になるなら、あてつけに明日から手を繋いで登校しよっか?」
「えええっ!?」
「…嘘よ。見事に釣られたわね」
「…僕だけ釣られたんじゃ、釣り合わないよ…」

本当は、もう釣り合いなんてどうでもいいんだけど。
僕の隣に絢辻さんがいて、絢辻さんの隣に僕がいれる。これで充分だ。

「そうだよな。釣り合いよりも、連れ合いになる方がいいよね」
「た、橘君。それ、どういう意味で言ってるの…?」
「え…? あっ! ごごごめん、そそそんな特別な意味じゃなくて…」
「…バカ。ホントに、そういうとこが…大好きよ」

〜終〜
762名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 05:44:12 ID:SbCZuN1h

絢辻さん可愛い 
763名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 13:33:17 ID:PGOd2iQc
>>754
GJ!絢辻さん可愛いなぁ
>>737書き込んだ者ですがアレに即発されて
こんな素晴らしい物書いてくれたんなら俺も本望だ
764名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 23:34:20 ID:nurhEb6+
>>761
GJ!絢辻さんかわいいし、上手く表現出来てたと思います!!
話もとても面白かったです!!
765名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 15:37:13 ID:WhwQx747
>>754
なんというGJ
色んなSS読んできたけど、たまに言葉遊び織り交ぜる人見るけど頭いいなっていつも思うわ
すっきりするというかニヤッとするというか読んでて気持ちいいねぇ
766名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 15:45:26 ID:mD1++N8k
>>754
GJ
767名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 09:21:37 ID:d8U+I4s3
そろそろバレンタインネタが出てもいい頃だな
768黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:13:40 ID:c+JNbu2E
バレンタインネタではないですが、これから投下します。

※特に必要なわけではないけど、注意書き
・橘さん×梨穂子です。
・ゲームのスキBest後です。
・つーかアニメ梨穂子編はアレはねーわ
・既に初体験を済ませてその後も何回かHをしたことがある、そんな時期の話です。
769黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:15:00 ID:c+JNbu2E
それは、いつものように梨穂子と並んで学校から帰る、そんなある日のことだった。
「ねー、梨穂子」
「なーに、純一?」
「明日の土曜日なんだけどさ」
「うんうん」
「一つ、お願いがあるんだけどさ」
「んー。どんなこと?」
「胸でしてくれないか?」
ビンタされました。


それは男のロマンなの?(←ゆかりんボイスでの脳内再生禁止)
〜Written by yomi〜


で、その翌日。
「ねえ、梨穂子、機嫌直してくれよ」
「ふーんだ。知らないっ」
昨日からずっと梨穂子は怒っていた。その原因が何にあるかは明らかで
、あんなこと言ったら当然なのかもしれないけど。
そんな風に少し反省して梨穂子に謝ろうと家に行ってみたら、
梨穂子はまだ怒っている様子ではあったが、とりあえず部屋には入れてくれた。これなら脈アリだ。
「梨穂子が行きたがってた新宿ジャンピエールのデザートおごるからさ」
「……それでも」
「オマエ今ちょっと考えただろ」
手応えアリ。相変わらず甘いものに弱いやつだ。
「……どれだけ食べてもいいの?」
うっ、そう来たか……。太るのを気にする割にこいつは甘いものとなると際限なく食べるからなー。
少しだけ頭の中で出費を計算する。正直なところ財布にはかなり響くが、背に腹は変えられない。
「ああ、好きなだけおごるぞ」
「じゃあ……許してあげる」
「うん、僕が悪かったよ梨穂子。ごめん、いきなり町中であんなこと言って」
「分かればよろしい」
おっきな胸を反らしながら梨穂子が言う。偉ぶってるつもりなんだろうけど、中身が梨穂子では全然そう感じない。
770黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:16:05 ID:c+JNbu2E
「じゃあ、今から新宿……」
「というわけで早速、胸でしてくれるんだよね?」
「ななな何でそうなるの純一ー」
「だから、梨穂子の大っきな胸で僕のを挟んで」
「そーじゃなくって!」
怒られた。
どさくさ紛れにこう言ってみれば、夢だったパイズリをしてもらえるかと思ったが、
やっぱりダメらしい。
「どうして純一はすぐそうやってえっちな方向に持って行くのー?」
「そんなに、変かな?」
マサとはそんな話ばかりしてるし。僕くらいの男子はそんなものだと思うけど。
「変かどうかは分からないけど。もうちょっとさー、
 こう、雰囲気とかムードとか考えてよー」
「ムードねぇ……。じゃあさ、例えば、夜景見ながら僕が
 『この夜景も綺麗だけど、梨穂子の方がもっと綺麗だよ』って言ったら嬉しい?」
「……いいかも」
いいのかっ!!
冗談で言ったはずなのに、何かヒットしたらしい。
恥ずかしいセリフなんて言いたくないというプライドと、このまま押し切れば
憧れのパイズリが体験できるという欲望がせめぎ合い、しばらく葛藤した。
そして、結局は欲望が勝った。
「梨穂子」
真剣な顔をして、まっすぐ梨穂子の目を見て名前を呼ぶ。
「な、なに……」
「僕は今でも梨穂子が好きだ。でも、梨穂子が胸でしてくれたら僕は、
 今よりもっと梨穂子のことを好きになると思うんだ」
「…………」
「…………」
失敗したか。そう思ったのは一瞬だった。
「そんなに……胸でしたいの?」
「うん」
「じゃぁ……してあげる」
「マジでっ!」
思わず飛び上がりそうになるのをなんとか抑える。
「あー、なんか笑い方が邪だよー」
梨穂子は言うが、一度OKしたからにはこっちのものだった。
771黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:18:41 ID:c+JNbu2E
服を一枚ずつ脱がしながら、ふと気になったことを尋ねてみた。
「ていうかさ、梨穂子」
「んー」
「『胸でする』って言われて、分かるんだ」
「……それは、その」
「ほれほれ、言うてみ?」
「うー」
梨穂子はしばし天井を見ながら唸っていたが、観念したのか、おすおずと話しだした。
「香苗ちゃんとか、仲がいい女の子だけだと、『彼氏とは最近どう?』とか聞かれたり、
 たまーに相談に乗ってもらったりもするんだけど」
「うんうん」
「そういう時にたまに香苗ちゃんとかに、『梨穂っちはせっかくおっぱいが大きいんだから、
 それでご奉仕とかしたら彼氏も喜ぶよー』って言われたりする」
「そ、そうなのか……」
女の子同士でそんな話しをするというのは、まあ薫や森島先輩なら多少は想像がつくけど、
梨穂子もしているというのは少し意外だった。
それはそうと、香苗ちゃんはグッドジョブだ。僕は心の中で感謝した。
「なんか、ひらひらしたブラだな」
ブラウスを脱がせると梨穂子の上半身に残るのはブラジャーだけだ。
露わになったブラに、正直な感想を口にする。
フリルが何段もついたピンクのブラで、なんというか、
派手というわけじゃないんだけど気合が入った感じだ。
「純一はこういう下着、好き?」
「そもそもこういうのもあるんだってのを今知ったところだけど……。
 普通に可愛いと思うな。梨穂子に似合ってるんじゃないか」
「ホント? 良かったー、気に入ってくれて」
「まぁそれも脱がすわけだけどな」
言いながら、手を後ろに回してホックを外す。
最初の頃はこの外し方がよく分からなかったが、もう慣れたものだ。
「うー」
相変わらず唸っているのを無視して、露わになったおっぱいに触れる。
触れるだけじゃなくて、揉む。揉みしだく。
「んんっ……。ああん」
『大きい胸は感度が悪い』っていう話しを聞いたことがあるけど、
梨穂子はそうでもない。こうして胸を触っているだけでも結構気持ち良くなっているらしく、
声が出そうになるのを我慢しようとする。
僕はいつも『声出していいんだよ』と言ってるのだけど、
梨穂子はまだ恥ずかしいらしい。でも、そんなところも可愛い。
「んあっ……。あの、さ、純一に、ひゃうっ、お願いがあるんだけど」
「僕にできることなら」
「あのね、あんっ、ベッドまでお姫様抱っこして寝かせて欲しい」
「…………」
なにその可愛い願い。
「ダメ、かな?」
「お安いご用さ」
梨穂子の左に回りこみ、左腕を梨穂子の背中、右腕を少しかがんでいる梨穂子の膝裏に回し、そして
「よいしょっと」
一気に持ち上げる。
「これでよろしいですか、お姫様」
「うむ、くるしゅーない」
そんな軽口を叩きながらベッドの横まで運んで降ろす。
そしてさっさとトランクスごとズボンを脱いだ。
さっき梨穂子の胸を弄っていたときから、既に僕の股間の分身は充血して堅くそそり立っていた。
772黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:19:54 ID:c+JNbu2E
「じゃあ、梨穂子……」
「うぅ……本当に、するの?」
「してくれたら、僕は凄く嬉しいな」
「じゃあ……どうぞ」
そう言って梨穂子は胸の谷間に両手を入れて胸を外に押し出す。
梨穂子がそうして作ってくれたスペースに向けて腰を進める。
そして梨穂子がおっぱいを押さえていた手を離すと、
押さえていた反動で戻ってきた乳肉にペニスが包まれた。
梨穂子はさっきまでとは逆に、両胸を手で寄せてくる。
「ねえ、これで良いの?」
「もう最高。梨穂子のおっぱい、凄く気持ち良いよ」
「なんか胸だけ誉められるのって微妙……」
「あとは寄せてる力に強弱をつけて、胸を波打たせる感じで……」
「話聞いてないしー」
それでも僕の言う通りにしてくれるのが梨穂子のいいところだ。
そして実際、梨穂子のおっぱいに挟まれるのは最高だった。
口での奉仕とも、膣への挿入とも違う。
僕の分身が360度の全方向から、蕩けそうな感触に包まれる。
もっとこの甘美な感触を味わいたくて、腰が動くのが抑えられない。
まるで梨穂子のおっぱいを犯しているような錯覚を覚える。
「ああ、梨穂子にパイズリしてもらえて、幸せな気分だ……」
「そういうものなの?」
「そりゃあそうだよ。好きな女の子が、僕のために一生懸命に尽くしてくれてるんだから」
「そっか……。じゃあ、がんばる」
梨穂子が胸を寄せるのと僕が腰を突き出すのがだんだんシンクロしてきて、
それにつれて射精したい欲求が急激に高まってきた。
「あああぁぁぁっ、梨穂子っ!」
「え、何? わぁっ!」
ペニスが何度も脈うち、精液が放出される。
ほとんどは梨穂子の胸にかかったけれど、一部は顔にまで飛んだ。
「ゴメン、がまんできなかった……」
「もぉ、しょうがないなぁ。急だからびっくりしたよ……」
側にあったティッシュで胸と顔を拭いながら言われた。
「ねえ、そんなに気持ち良かったの?」
「そりゃあもう。あの独特の優しく包まれる感覚は今まで経験したことも……あ」
さっき精を放ったばかりだというのに、パイズリのことを思い出しただけで
僕の分身は再び充血して固くなった。そしてそれがばっちり梨穂子に見られている。
「次は、普通にしたい……」
僕の言葉を聞いて、梨穂子は少し呆れたようにしていたが、
結局は「もう、しょうがないなあ」と、応じてくれた。
773黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:20:50 ID:c+JNbu2E
スカートを脱がすと、その下にあったのはブラと同じくフリル満載のパンティ。
「これって、上とセットだよね?」
「そうだよー。気づいてくれたんだ」
「ねえ、梨穂子ってさ」
「ん?」
「いつもこんなに下着も気合入れてるの?」
「…………から」
「え?」
「だーかーらー、今日は純一が来るから、おしゃれしたの!」
「…………」
「…………」
「そうかそうか、僕のためか。ありがと、梨穂子」
ただ、つまり僕に下着を見せることを想定していたわけで。
そういうところが、梨穂子がいい意味でやらしいところだと思う。
本人に言うと怒るから言わないけど。
そんなやりとりをしながら、パンティを脱がす。
梨穂子の女の子の器官は愛液で多少は湿っているが、まだ十分ではなさそうだ。
「んんっ、んぁぁん」
入り口に人差し指と中指の二本を侵入させ、少しずつ奥に向けてほぐしていく。
初めての頃とは違って余計な力が入っているようなことはないが、
それでもこれをしておかないとまだ痛いらしい。
中をほぐすついでに、空いている親指でクリトリスを弄ってみる。
「ああっ、ああぁぁん、純一ぃ」
「そろそろ、いいか?」
「うん……来て…………あああああああっっ」
指で弄るのを止め、ゴムを装着して、正常位で男のシンボルを挿入する。
梨穂子が痛がることはなくなったとはいえ、相変わらず中はきつく、男根を締め付けてくる。
「動くぞ……」
最初はゆっくりと動く。動きつつ、顔をそっと近づけて梨穂子の唇に軽くキスをする。
「んんっ……純一ぃ、もっかいしてー」
「はいはいお姫様」
そう言って、再び梨穂子に口づける。そして、ゆっくりだった腰の動きを
少しずつ早めていきながら、片方の手で梨穂子のおっぱいを揉む。
「ああん、純一、いいっ…」
「胸、感じるのか?」
「胸がっていうか、ふぁん、中に入ってるときに他の所を触られると、気持ちいいの……」
そういうものなのだろうか。今度また試してみよう。そんなことを思いながら、腰の動きをさらに早める。
「あぁっ、はあん、あああっ、純一、激しっ……」
「梨穂子の中、気持ちよくって……」
「けど、奥まで当たってっ……。あああんっ」
梨穂子は明らかに嬌声を抑えられなくなっている。
おそらく絶頂が近いのだろう。僕の方ももう限界が近いのが分かる。
「梨穂子、僕、もうそろそろ…」
「良いよ、純一、来てっ……」
さらに数回腰をグラインドさせ、そして
「ああああああああああああっっっっっ」
どくん、どくん……
僕が梨穂子の中で射精するのとほぼ同時に、梨穂子もイったらしかった。
「ありがとな、梨穂子。今日は色々わがまま聞いてくれて」
「うん……」
イった余韻を味わっているのか。梨穂子はまだ心ここにあらずという感じだった。
774黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:22:41 ID:c+JNbu2E

「ねぇ、梨穂子」
「んー、なーにー」
この際だからはっきりさせておくことがある。
そして、こういう時でもないと言えないのも確かだ。
「僕が梨穂子とえっちしたいって思うのはさ、
 そりゃ気持ちいいからっていうのはそうだけど、それだけじゃないよ」
「そう、なの?」
「好きな子が目の前で裸になってたら、そりゃエッチなことも考えるけど
 僕のことを信じてくれてるんだって実感できるし、それに、好きな子と裸で触れ合ってるとさ、
 なんか安心する。そういうのも理由かな」
「……そうなんだ」
梨穂子は黙ったまま少しの間何やら考えていたようだった。
「……私も、さ」
「うん?」
「エッチするの自体は、そんなに嫌じゃないよ」
「そうなのか? 僕がエッチしよって言うと嫌そうな顔するけど…」
「そーれーはー。純一はいつも休みになっても、エッチしようしか言わないからー。
 体だけが目当てなのかなとか、えっちできれば誰でも良いんじゃないのとか
 思ったりもするから……」
「…………」
「不安だったの」
「……なるほど、そういうことなら僕も悪かった」
前に雑誌で、女の子はえっちしたいって素直に言いにくいから、
こういうことは男が積極的に誘うべきだって書いてあったけど、誘いすぎても問題らしい。
「新宿、明日行こうか」
「いいの?」
「元々はそういう約束だったんだし、
 それに梨穂子は甘い物食べて幸せそうにしてる時が二番目に可愛いからな」
「……一番は?」
おずおずといった風に上目使いで聞いてきた。
「今みたいにこうして僕の腕の中にいるときの、安心した顔だ」
そう言って梨穂子のほっぺに口づける。
梨穂子は何も言わなかったが、その表情は甘い物を食べているとき以上に幸せそうだった。
775黄泉 ◆YoMIs2XHDw :2011/02/07(月) 23:26:26 ID:c+JNbu2E
あとがき
パイズリは男の浪漫です(挨拶)
ホントはアニメ梨穂子編が終わるまでに書き終える予定だった話です。遅れてすみません。

ちなみにちょっとだけ描写した梨穂子の下着はこんな感じのを想定しています。
http://item.rakuten.co.jp/m-knickers/mme-8?s-id=browsehist_top_03
本編中の会話で勝負下着を持っていると言っています。
で、梨穂子が選ぶとこういうかわいい系なんじゃないでしょうか。

次は七咲だと思います。
776名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:31:11 ID:WHwlTyac
乙!
777名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:38:52 ID:bReeDtxA
おつおつ
下着ちょっとギャルっぽくないかwww
778名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:50:42 ID:hrc0ArcQ
Test
779名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 00:16:04 ID:p/LYkFxa
GJ
78078:2011/02/08(火) 00:27:18 ID:js9GFyqw
>>753氏、>>768黄泉 ◆YoMIs2XHDw氏、乙です。
参りました。
m(_ _)m
自分・・・不器用ですから、寝バックしか書けないんで・・・
781名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 01:14:03 ID:pdgOdRiS
君は寝バックを極めたまえ
それでいいのだ
782名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 02:07:08 ID:+UTMFnY1
あまーい!
783名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 13:18:03 ID:/eFtY4jh
新たな作品が次々と投下される…いい傾向じゃあないか
俺には文才無いから無理だが書ける皆様には今後も頑張っていただきたい
784名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:21:57 ID:dfhe0dl9
投下しますが、事前に注意書きを

@作者はアニメしか見てないのでキャラの性格を掴みきれてません
A陵辱系です
B本番はありません
785名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:26:58 ID:dfhe0dl9
「どうなの綾辻さん。なんとか言いなさいよ」
ヤヨイの容赦ない口撃に、綾辻さんはうつむいてしまった。
「やっば、もしかして泣かしちゃった?」
みゆきが言う。綾辻さんはうつむいたまま小さく震えている。
僕は綾辻さんが心配になった。もちろん、泣いていないかを心配したわけじゃない。
彼女はそんなにやわじゃない。心配だったのは、我慢できるかどうか。優等生の仮面の下の本当の綾辻さんが顔を出してしまわないかどうか。
「……フ」
綾辻さんの声。
「あ、綾辻さん?」
彼女は笑っていた。いつものやさしい笑顔じゃなく、唇を左上りに歪ませて。
僕の不安は的中してしまったようだ。本当の綾辻さんのお出ましだ。
「ンフフフ……アハハハハ、アハハハハハハハハ」
突然高笑いをしだした彼女に、綾辻さんを責めていたヤヨイ、みゆき、ゆーこの表情が曇る。
クラスの皆も作業を止め、驚きや不審の表情で彼女の方を向いた。
彼女はフンと鼻を鳴らすと、長い黒髪をかきあげ、嫌な笑顔でヤヨイを見据えた。
完全に相手を見下しきった表情、目には攻撃の意志が感じられた。
「あーあ、馬鹿馬鹿しい。あなたたちの言っていることは創設祭と関係の無いことばかりじゃない。なにそれ。もしかして嫉妬?」
たじろぐヤヨイ。完全に形勢逆転だ。
さらに綾辻さんの攻勢は続く。彼女はツカツカとヤヨイに歩み寄る。
「いいこと教えてあげる。クリスマスツリーは中止にならないし、スケジュールだって去年に比べて十分間に合うペースなの。
みんなに手伝ってもらうのはそれを確実にするため。信用できないならいくらでも資料を見せてあげるわよ」
戸惑うヤヨイの胸元にひとさし指を突きつける。ヤヨイの取り巻き二人は硬直してしまった。
クラスの面々はクラス委員のあまりの豹変ぶりに唖然としている。
「なんにもできないくせに他人を見下して優越感に浸るなんて下らないわね。言い返したかったらどうぞ?
でも、あなたたちに何ができるの?何をやってきたの?何か一つでも私に勝てるところがある?
恥って言葉を知ってるなら自分の人生を振り返ってからにしてよね。さぁ、何か言いたいことがあったらどうぞ?」
綾辻さんの強い口調、鋭い眼差しに、ヤヨイの目は泳ぎ、泣き出しそうな表情になっていた。どうみても反論なんか出来る状態ではなかった。
「何もないの?だったら最初からつまらないこと言ってないで手だけ動かしてればいいのよ。どうせ貴方達にはそれしかできないんだから」
綾辻さん……ついにクラスのみんなの前で、彼女の仮面が剥がれてしまった。静まり返る教室。
今までの彼女のイメージとはあまりにもギャップがありすぎる言動に、クラスの皆は童謡を隠さない。こんな彼女を、クラスの皆は受け入れてくれるのだろうかと、不安になった。
でも、僕は、これで良かったような気がした。これが本当の綾辻さんで、僕はこの綾辻さんを好きになったんだ。
優等生の仮面を被って生きるのはきっと疲れるだろうし、人間関係も上辺だけになってしまうだろう。これを機会にクラスの皆にも本当の自分で接するようになればいい。
時間はかかるかも知れないが、きっと皆も、プライドが高くて、意地っ張りで、自分に対して妥協しない、本当の綾辻さんを好きになってくれるはずだ。そう思った。
ヤヨイ、みゆき、ゆーこの三人は教室から出ていってしまった。教室に残った面々はその後も創設祭の準備を手伝ってくれたが、いつものような賑やかさはなく、ぎこちない感じが拭えないまま、その日の作業は終了した。
786名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:27:40 ID:dfhe0dl9
解散した後、僕と綾辻さんは神社にいった。
本当なら「あれはさすがに言い過ぎじゃないかな」とか言うべきなんだろうが、僕は言わなかった。
逆に「明日からはもう無理しなくていいんじゃないかな」と言ってしまった。「僕の好きになった綾辻さんを、きっと皆も受け入れてくれると思う」とも。
綾辻さんは「別にいつも無理しているわけじゃないわ……でも、ありがとう」と言って笑った。本当の綾辻さんの本当の笑顔だった。
その後、僕は彼女にこう言われた。
「あなたを私のものにします」
とても不器用で、真っ直ぐな告白。正直、僕は戸惑った。戸惑う僕を見て綾辻さんは「あれ、ちょっと端折りすぎたかかしら」と頬を赤く染めながら、素直な気持ちを言葉にしてくれた。
そして僕らは契約のキスを交わして、恋人になった。
787名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:29:12 ID:dfhe0dl9
翌日はやはり今まで通りとは行かなかった。綾辻さんを見る目はいつもと違っていたし、ヒソヒソと陰口を言っている者もいた。
ひょっとしたらヤヨイ達が昨日の出来事をより悪いように吹聴したのかも知れない。体育の時にはドッヂボールで一人内野をやらされるような露骨な嫌がらせもされていたようだ。
昨日の一件で、綾辻さんとクラスの人間関係は予想以上に悪化してしまったようだ。
僕は心配して綾辻さんに声をかけたが、彼女は「別に平気よ。低レベルな人間の低レベルな嫌がらせなんて」と全く気にしていないようだった。
放課後、創設祭の準備に多くのクラスメイトが居残りしてくれた。ヤヨイ、みゆき、ゆーこの三人も。
昨日の出来事と今日の綾辻さんへのクラスメイトの態度からいって、誰も残ってくれないのではないかと思っていたのだが、予想外だった。
僕は素直に喜んだし、綾辻さんも驚きながらも、安心しているようだった。
 しかし、僕達の考えは甘かった。居残ったクラスメイトのほとんどがヤヨイ達に言われて居残っていたのだ。
「綾辻さんは今まで猫かぶってて、心の中では皆を見下して馬鹿にしていた。そのことを皆の前で謝ってもらう。だから皆、今日はすぐに帰らないで」と。
そして、ヤヨイ達はプライドの高い綾辻さんが素直に謝罪するとは思っていなかった。
そんな綾辻さんのプライドを打ち砕き謝罪させるために、とても卑劣で残酷な作戦を実行しようとしていたのだ。
788名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:29:53 ID:dfhe0dl9
ヤヨイが綾辻さんに近づいた。
「ねぇ、綾辻さん。昨日のこと、謝る気はないの?」
突然の謝罪要求に、綾辻さんは戸惑ったようだった。しかし、すぐに力強い視線をヤヨイに向けて、反論した。
「私が何か謝らなきゃいけないことをしたかしら?」
その一言にヤヨイ達が怒りの表情を浮かべた。ヤヨイ達だけでなく、クラス中に怒りの空気が満ちていた。
ここで僕が不穏な空気に気づいて、綾辻さんとヤヨイの間に割って入るべきだった。しかし、僕は綾辻さんの強気で凛々しい表情に見惚れてしまっていた。
「昨日私達をバカにしたでしょ?それだけじゃないわ、今まで猫っかぶりして、ずっと私達のことを見下してたんでしょ?そのことを謝る気はないのかって言ってるの!」
声を荒げるヤヨイにも、綾辻さんは冷静に言い返した。
「昨日はあなた達が私に言いがかりをつけてきたから、反論しただけよ。それに、普段からあなた達を見下したりはしていないわ。被害妄想もほどほどにしてよね」
言い返されたヤヨイは歯を食いしばり悔しさを露にした。しかし、すぐにヤヨイの表情は緩み、ニヤリと笑みを浮かべた。
「そう。謝る気は毛頭ないってわけ……なら、力づくで謝らせるしかないわね!みゆき!ゆーこ!」
ヤヨイの合図でみゆきとゆーこが背後から綾辻さんの両腕を掴んだ。
「なっ、何を……」
さすがの綾辻さんも突然の出来事に冷静さを失っていた。僕も何が何だかわからないまま、その場に立ち尽くしていた。
みゆきとゆーこは綾辻さんの両腕を背中に回すと、手首を交差させ、ガムテープで縛りだした。
「いたっ……」
かなりきつく縛ろうとしているらしく、綾辻さんの表情は苦痛に歪んだ。普段は見せない表情に、僕は見惚れ……いや、今はそんな状況じゃない!止めなくては!
「おい!何を……」
止めに入ろうとした瞬間、数人の男子が後ろから僕を抱え込んだ。
「わりぃな。でも、綾辻さんにけじめをつけてもらうのに、邪魔されちゃ困る」
そんなことを言いながら、僕の両手、両脚をガムテープで縛った。口にはタオルを噛まされて、僕は身動きが取れず、声を出すことも出来なくなった。
「橘く……んっ!」
綾辻さんも手首をしっかり縛られて、両腕をみゆきとゆーこに押さえられ、体の自由を奪われていた。
綾辻さんはキョロキョロと回りを見渡していた。自分の置かれている状況がまだ完全に把握出来ていないようだった。そんな綾辻さんにヤヨイが近づき、綾辻さんの顎に右手を添えて顔を上げさせた。
「素直に謝れない子はお仕置きよ」
一体何が始まるんだ。混乱した僕の頭の中には、ただ漠然とした不安の影が広がっていた。
789名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:31:31 ID:dfhe0dl9
「なに、これ」
綾辻さんは思いの外静かな声で言った。
「私たちを馬鹿にした罰よ。素直に謝れないのなら、それ相応の罰をうけてもらわなくちゃね」
「……へぇ。これが私に何一つ勝るところのないあなた達が、必死で考えた反撃の方法ってわけ……」
  綾辻さんは声を荒げることはない。しかし、その言葉はとげとげしく、怒りの感情が伺える。こんなことをされれば、怒るのも無理はない。
しかし、両腕をガムテープで固定され、身動きがとれない状況を考えれば、ここはプライドを捨ててでも謝って開放してもらうべきだと僕は思った。
「幼稚ね。全くもってあなた達らしいわ。プライベートが寂しいから私にいちゃもんをつけて、口げんかで敵わないから今度は力づくだなんて。
大体あなた達はうまくいかないことは何でも他人のせいにするわよね。こんなことをする前に、少しでも自分を高めようって気持ちは無いの?情けない」
あぁ、やってしまった。強烈な綾辻節が炸裂し、ヤヨイ達三人の表情が曇った。
それだけじゃない。教室全体の不穏な空気が、はっきりと綾辻さんへの敵意に変わっていくのが感じられた。
今の発言はまずかった。綾辻さんの言う「あなた達」はもちろんヤヨイ、みゆき、ゆーこのことだったが、クラスメイト全員を指したものと捉えることもできた。
そしてほとんどの人間にとって耳が痛い言葉だったに違いない。自分を高める努力をする、言葉で言うのは簡単だが、それを実行できている綾辻さんのような人はごくわずかだ。
僕も含めて高校生のほとんどが何をしていいのかわからず迷い、もがいている。そんなクラスメイト達を、今の発言で完全に敵に回してしまった。
「その見下した態度をやめろって言ってんのよっ!」
パーンと乾いた音が教室に響いた。ヤヨイが綾辻さんの頬をビンタしたのだ。
体の自由を奪った挙句、顔にビンタをするなんて、酷過ぎる。しかし、クラスメイトはその行為を黙認した。教室の空気はヤヨイの行為を肯定したのだ。
「痛かった?でもね、あなたの言葉の暴力は、私達をもっと傷つけたのよ!」
二発目のビンタ。綾辻さんはうつむいてしまった。痛みに耐えかねて、泣いてしまったのだろうか。
「謝る気になったかしら?」
綾辻さんの顔を覗き込むヤヨイ。
そのヤヨイの顔を目がけて、綾辻さんは唾を吐いた。
「きゃああっ!」
  悲鳴を上げるヤヨイ。取り巻きのみゆきとゆーこも綾辻さんの行為に驚きの表情だ。クラスメイトもどよめいた。「なんて女だ」と言う男子のつぶやきが聞こえた。
いや、本当にそう思う。綾辻さんはなんて強い人なんだろう。でも、その強さが、この場では周囲の人間の怒りを買うことになることを、冷静さを失っている綾辻さんには理解出来ていない。このままじゃ、まずい。
「こいつ……もう許さないからっ!」
ヤヨイは顔を袖で拭うと、落ちていたハサミを拾った。そして綾辻さんの方へ……まさか、刺す気か?
綾辻さんも刺されると思ったのか、目をギュッと閉じて顔を背けた。
790名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:32:19 ID:dfhe0dl9
しかし、ヤヨイは綾辻さんの体にハサミを突き立てたりはしなかった。その刃先は体ではなく、体を覆う制服に向かった。
「な、なにをするの」
「なにをするかなんて、見ればわかるでしょ?」
右の袖口からジョキジョキと肩まで切っていき、次は左、十分に切れ目が入ると、綾辻さんを押さえていたみゆきとゆーこが制服を乱暴に引きちぎった。
「あっ……」
今までにない弱々しい綾辻さんの声が教室に響いた。
続いて、ベージュのセーターにもハサミが入れられた。毛糸のセーターは制服の上着よりも切りやすかったようで、あっという間に綾辻さんの体から引き剥がされた。
綾辻さんは両腕を縛られ、立たされた状態で、上半身は白いワイシャツ姿にまで剥かれてしまった。
ヤヨイ達が何をしようとしているのかは明らかだった。綾辻さんを脱がす気だ。クラスメイトの男子も大勢いる前で、下着姿に……あるいはそれ以上に恥ずかしい姿にしようとしているのだ。
酷過ぎる。それはあまりにも酷過ぎる。僕はやめろと叫びたかったが、口にタオルを噛まされていて、呻き声を上げるのが精一杯だった。
クラスメイトに止める気配はなかった。
男子達にはもちろん止める理由など無かった。クラスメイトの美少女のあられもない姿を見られる絶好のチャンスだ。
女子達もこれから行われることが女の子にとって耐え難い屈辱であることを理解しているはずなのだが、綾辻さんに対する怒りや、同性の体への興味や、自分が標的になるかも知れないという恐怖や
あるいは自分なら絶対にされたくないことを自分より優れた人がされるという背徳的な快感を味わいたいと思っている人もいるかも知れないが、とにかく誰も止めようとはしなかった。
「こ、こんなことして……停学くらいじゃ済まされないわよ……」
  綾辻さんの言葉にしてはありきたりな脅し文句だった。目が泳いで、唇は震え、明らかに動揺しているのが伺える。体の自由を奪い、さらに精神的にも圧倒的な優位にたったヤヨイに、そんな陳腐な脅し文句は通用しなかった。
「停学も退学も上等よ。でもね、あんたも二度と学校に来られなくしてあげるわ」
そう言うと、綾辻さんのシャツの袖にハサミをあてがった。
791名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:35:04 ID:dfhe0dl9
「謝りたければ、いつでもどうぞ」
シャツの生地はセーター以上に切りやすいようで、切るというよりは割かれるように切れていった。その切れ目からは綾辻さんの白い腕が覗く。
右の袖から肩までが切り離されると腕は完全に露出し、ブラの肩紐もチラリと見えた。そして、左側も……
両袖を割かれたシャツは、はらりと床に落ちた。そして、綾辻さんのブラを着けただけの上半身がクラスメイトに晒された。
透き通るような白い肌、ウエストにはしっかりくびれがあり、腹筋もムキムキな訳ではないが、スッと縦に割れていた。彼女の運動神経の高さが伝わってくる。
腹筋の割れ目にあるヘソも黒い汚れのない、手入れされた美しいものだった。
そして胸の膨らみと、それを包むブラジャー……決して大きくはないが形の整った胸を守るのは、薄いピンク色の、控えめにフリルがついたブラジャーだった。
清楚という言葉が相応しい、眩しいまでに美しい綾辻さんの体に、僕は彼女が置かれている状況を忘れて見入ってしまった。
だが、目をギュッと閉じ、唇を噛み切らんばかりに噛んで恥辱に耐える彼女の表情を見て、我に帰った。こんな酷い目に合っている恋人を助けることができない状況が悔しかった。
男子はヒューと口笛を鳴らす奴、何カップかとヒソヒソ話す奴。
女子はニヤニヤと笑って綾辻さんを見る奴、「ちょっとかわいそすぎない?」などと言いながらも助ける素振りを見せない奴……どいつもこいつも腹立たしかった。
綾辻さんの意志で、恋人になった僕がそれを見るに相応しいと認められたときに初めて見せるはずだったこんな姿を、クラスの連中は何かのショーでも観るように楽しんで見ている。
そんな奴らのいやらしい視線が、いやらしい言葉が、同情の言葉さえも、綾辻さんの高いプライドを傷つける。
いや、プライドが高いが故に綾辻さんは、人一倍の屈辱を味わわなくてはならないんだ。
この状況は完全にヤヨイの計画通りなのだろう。クラス中に綾辻さんの悪口を言い周り、男子には綾辻さんを脱がすことをちらつかせたのかも知れないが、それで味方につけた。
唾をかけられて激高し、服を脱がせたように装って、実は最初からこうするつもりだったのだろう。
そして、こんな行為を許さないであろう正義感の強い薫や梅原がバイトと家の手伝いで居残りできない今日、早々に計画を実行した。なんという計画力、行動力だ。
綾辻さんではないが、この労力を自分を高める方向に使えばいいのにと思ってしまう。
僕を拘束して教室に残したのは、綾辻さんの羞恥心をより煽るためだろう。恋人である僕が、クラスの連中に恥ずかしい姿を見られている綾辻さんを見ているということが、彼女の屈辱感を一層高めるだろうとヤヨイは考えたのだろう。
綾辻さんとヤヨイは見た目も中身も全く似ていないが、プライドが高いところだけは共通している。ヤヨイが考えた「プライドが高い女の子が最も傷つく計画」が、綾辻さんに対して抜群の効果を発揮しているのも当然のことだ。
あの綾辻さんが今は唇を噛んで震えることしかできないか弱い女の子になってしまった……ヤヨイの計画は、確実に綾辻さんを追い詰めていた。
792名無しさん@ピンキー
「こんな姿になってもまだ謝らないのね。さすが綾辻さん。ブラを見られるぐらいじゃあ、全然恥ずかしくないみたいね」
「私だったら恥ずかしくて死んじゃうわ」
「謝ったほうがいいとおもうよぉ」
ヤヨイ、みゆき、ゆーこが言う。しかし、綾辻さんは謝らない。なんで謝らないのか、僕には不思議で仕方がなかった。
こんな仕打ちを受けて、恥ずかしさと悔しさに耐えることしかできなくて、震えているようなこの状況で、彼女は何を守ろうとしているのだろう。
それがプライドだというのなら、そんなものは捨ててしまうべきだ。そうでなくては、もっと大事なものを奪われてしまう。
 でも、綾辻さんがそう簡単にプライドを捨てられないことは僕が一番良く知っていた。偽りの仮面を被ってまで守ってきた自分を、そう簡単に捨てることなどできないんだ。
 数秒の沈黙。そしてヤヨイが口を開いた。
「なら、これならどうかしら!」
強い口調で言い放つと、ハサミをブラのホックにあてがい、断ち切った。ブラは弾けるように綾辻さんの胸から離れ、床へと舞い落ち、綾辻さんの胸が皆の前に晒された。
男子から「おおっ」とどよめきが上がる。僕には見えなかったが、ブラによって隠されていた乳首が見えてしまったのだろう。
「やあっ!」
綾辻さんは初めて悲鳴を上げ、腕を押さえていたみゆきとゆーこを振り払い、胸を隠すように床にうずくまった。
下半身には今まで通りの黒いスカート、しかし、上半身は一糸まとわぬ白い肌を晒し、両腕は背中でガムテープによって固定されている。
僕の視線には膝で潰された柔らかな胸が横から見えていた。艶のある黒くて長い髪が床に広がり、まるで土下座をしているような格好だった。
手を使わずに胸を隠すにはこの姿勢になるしかないが……プライドを守ろうとして、必死に恥辱に耐えた結果がこれなのか……
もうやめてくれと、叫びたかった。ヤヨイ達にも、綾辻さんにも。
「あらぁ、綾辻さん。『いやっ』とか、かわいい声出しちゃったわねぇ」
「さすがの綾辻さんも恥ずかしかったのかしら?」
うずくまる綾辻さんの両腕に、みゆきとゆーこが手をかけた。胸を見られまいと必死で隠す綾辻さんの体を引き起こして、皆の前に晒すつもりなのだろう。
相手の意図を察して綾辻さんは体を揺すって腕を捕まれまいとするも、抵抗むなしく両腕はがっちりと掴まれた。
「早く謝らないと、綾辻さんのかわいいお胸の品評会が始まっちゃうわよ?」
ヤヨイが満面の笑みを浮かべて言った。
「…………なさい……」
綾辻さんが、消え入りそうな小さな声で、何かを言った。