にゃんこい!でエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
なかったので立てました
2名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 20:33:07 ID:rWDjs/++
獣姦スレ乙
3名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 21:47:01 ID:G1/gDwag
いやネコ缶
4名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 00:20:22 ID:QZmoyig5
アニメ化されるまで知らない作品だったけど面白いな
5名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 00:24:26 ID:SMcK6u+f
なんであのキャラ最初からすっぴんじゃなかったの
ヤマンバとか……
6名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 00:44:18 ID:kv3GPmOT
加奈子ーーー!
7名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 01:25:00 ID:yazx2BiH
>>1
加奈子ーーー!!
8名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 02:15:41 ID:vWerrUNU
今やってるアニメのスレなのに伸びないな
9名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 02:42:46 ID:SrF8d6Tz
最近友人から漫画借りて読んだんだが、加奈子が可愛い過ぎる。
マンバメイクな加奈子も好きだー。あのメイクで一瞬素(?)の顔になる所とかたまらん
10名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 06:02:15 ID:n1VP3edq
加奈子が好きすぎる
11名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 10:40:47 ID:0JkjAxQr
加奈子と凪が可愛すぎる
12名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 13:52:17 ID:2PWFDmuI
凪は巻末おまけ漫画の水着で照れてる顔と
加奈子に水着のファスナー下ろされてる絵がたまらん
凪はエロが絡むとかなりのエムなんだろうな
13名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 22:20:11 ID:SrF8d6Tz
プールの話は涎モンだったな。
凪の水着は飯がすすむ。

高坂といるのが楽しいって気付く加奈子とか萌え過ぎる。
水野と付き合いたいんだろうが、個人的には加奈子と付き合って欲しいもんだ。
14名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 23:31:41 ID:mA4lFOOE
凪先輩超可愛い!

15名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 23:36:10 ID:mA4lFOOE
ヤバいな
めちゃ漫画面白い

なんでもっと人気出ないんだろ?


桐島姉可愛いな
16名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 23:56:06 ID:SrF8d6Tz
アニメとかあんま詳しくないんだが人気ないのか?

加奈子が作ったすりりんごとお粥食べたいよ
17名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 02:09:16 ID:lOEPbU6e
個人的に加奈子が一番なんだがエロに至るまでが想像できないんだよなー
潤平があまりに水野に目が行き過ぎてて他のヒロインとの絡みが想像しづらい
18名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 02:33:25 ID:xWfikyPR
面白いけどあんまり同人とかは出なさそうだな
19名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 02:53:16 ID:zBG5MZQZ
>>17
加奈子は潤平が振り向いてくれないから自暴自棄になって、ワル
だった頃の仲間と3P4Pとかやっちゃって、
「あたし…何やってるんだろ」って後悔するペンギンクラブ山賊版
的な展開がお似合いだと思うがどうか。

そんな事より、イーモバイルから2chに書き込み出来なくて困ってんですよー。
20名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 07:00:38 ID:uuwv5n74
ありそうだなその展開

ジュンペーそろそろ加奈子の気持ちに気付いてやれ( ´・ω・`)
21名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 14:56:11 ID:TX/9r6V/
とりあえずお前らは琴音がズンペーをどうこうするのと朱莉が琴音をどうこうするの
どっちがいい?
22名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 23:51:38 ID:uuwv5n74
おいちゃんは凪と加奈子ちんがいがみ合って軽いレズプレイになるのがいいです
23名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 04:50:07 ID:7Bixqe/z
嫉妬に狂った加奈子が昔の仲間を使って楓を…
というのを一瞬想像したけど素が良いやつだから無理だった
24名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 08:06:53 ID:BypVxdvo
すげぇ良い奴なんだよなー。
ずんぺいの前でとうとう泣いちゃう加奈子とかたまらない。
「なんで気付いてくれないんだよ…!」
25名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 09:09:30 ID:fiRUWHrW
加奈子ってマンバだったときも見た目だけな気がする
26名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 12:33:24 ID:BypVxdvo
楓とかと普通に作業してたしね。
27名無しさん@ピンキー:2009/11/04(水) 20:15:26 ID:ZPuRmf7Y
凪先輩と雨宿りしてたら雷が鳴って抱きつかれたい
28名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 02:13:41 ID:JUjf8Zf0
主人公が一途なのが逆に悔やまれる
加奈子可愛いよ加奈子
29名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:08:50 ID:M5PHNDBm
もうこうなったら俺が嫁に貰うしかないな。うんそれが良い

凪先輩も加奈子に負けず劣らずエロカックィーくて好きだ。
30名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:37:51 ID:8s+pFsCC
色気ぼくろっていいなー(しみじみ
31名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 02:06:38 ID:okxUJseS
なんかまた新キャラが出たな
32名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 02:33:09 ID:sjAuzxoX
ヒロインがみんなカワイイ件について
33名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 05:51:07 ID:gKLutHR8
本命じゃないけど凪先輩が一番幸せになってほしい
34名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 18:04:17 ID:uqciMPwQ
職人求む
35名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 20:50:20 ID:qwI5LYyu
>>2
水野と飼い犬のカラミですね、わかります。

あとは呪いでなぜか人(マダム)になったニャムサスが潤平を襲うとか
36名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 03:30:32 ID:zImeedtO
原作からして展開がこれから面白くなってくる感じなんで
エロパロにするにはもう少し掘り下げられないと職人さんも書きにくいんじゃないかな
37名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 06:45:15 ID:Sjnq4VUk
>>35
擬人化ニャムサスのイメージがうたわれるもののカルラしか思い浮かばない
38名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 08:22:26 ID:6Ca3IYG/
キャスター
39名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 10:42:01 ID:YtBNfCoz
あの横暴さは少佐にしか見えない
40名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 16:49:25 ID:K2x672w1
ニャム姉さんの擬人化は少佐になってしまう
41名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 20:16:54 ID:zn6dGVAo
ニャムサスさんは少佐のリモート義体。
42名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 14:23:54 ID:ujplwDdh
なぜかダーカーの猫思い出した
43名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 21:09:32 ID:K1u5P/fR
潤平が上条さんクラスのフラグ体質な件について
44名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 01:35:05 ID:WO5oLgg5
禁書なあの娘がでてるしな
45名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 04:24:02 ID:PrwvGZI3
潤平は周りにあんだけ可愛い娘が多ければオカズには困らんだろうのう
46名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 15:27:01 ID:4DJrNpz6
潤平は身近な人では出来ないタイプだと思う
47名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 16:36:51 ID:FbQxJWiR
なんか普通に雑談になってるな・・・
48名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 23:24:25 ID:8JBOlSJ4
それをいっちゃだめだよ!
49名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 23:46:35 ID:IxafyPxq
ナギー先輩で書こうと思ってるのにアニメではっちゃけ過ぎてて中々妄想が追い付かない
どうして小林さんはあんなにハマリ役なんだ
50名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 01:19:23 ID:bn6x/gsF
せめてエロパロぐらい加奈子に花を持たせてくれっ!
51名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 17:33:10 ID:7dW6S1Wc
そのうち同人誌は何冊か出そう
なんとなく陵辱系に偏ってそうな気がしないでもないが
52名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 19:16:22 ID:Lwdd8fru
水野は凌辱系似合いそうだなー
53名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 20:00:42 ID:tNJwSrnp
琴音は超ど級のSだと思う。
54名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 02:26:27 ID:98nBzUzs
地図が読めなくて同姓の間違ったポストに手紙を入れようとするたびに
潤平にお仕置きとして野外で違う方の穴に突っ込まれ
違うところに入れられるのは嫌でしょと責められる千鶴さん
55名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 14:06:57 ID:0hcFjNp+
なんJから来ました
56名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 16:14:01 ID:qpujz5XZ
なぜなんJからここにw

それはともかく、なんJ民の立てたスレにようこそ
57名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 02:42:25 ID:NAGIUV2H
人いないな
58名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 03:19:06 ID:OlIOUqf4
個人的には今期アニメの中で1・2番くらいに好きなんだが、
あんま有名になんないでこのまま隠れた良作的な感じで行ってほしいな
関係ないんだが>>57のIDに凪先輩の名が入ってるのが激しく羨ましい
59名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 04:05:48 ID:NAGIUV2H
本当だw言われて気付いた
60名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 16:15:28 ID:bxfzB9mr
アニメはまたオリジナルなのな・・・
61名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 12:13:15 ID:6Pl4Guqy
俺は千鶴さん好きだぞ。
何で>>54レス目まで出て来ないんだーーー。

http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250934661/
このスレ、加奈子と凪先輩ならどっちが似合う?
62名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 14:58:05 ID:jk+PZ+2g
なぜスレが伸びないのかね…
人気ないのかな
63名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 15:41:12 ID:wDejOdLH
そんなことはない!

はず…
64名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 16:19:53 ID:vp0DAIsz
SSが投下されれば伸びる
65名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 22:23:49 ID:sAgI1D7A
規制もあったしな。
66名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 23:43:15 ID:Ee2qI17f
双子姉が妹と一緒に3人でやればいいの発想になるね、たぶん
67名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 20:29:12 ID:zKjFt9e/
双子えろすぎわろた
68名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 10:44:37 ID:Qkgr8DSB
マンバを辞めて以来、毎朝大量の手紙が下駄箱に詰まってる事にイライラが限界の加奈子。
いい加減うざいので、「楓とのキューピットになってあげる」という条件で潤平に彼氏のフリをしてもらう。
効果抜群、手紙はほとんど来なくなる。しかし加奈子のわがままで恋人ごっこはまだ続く。
「もし楓と付き合ったときに潤平が自然に振舞えるように、アタシで練習しときなさいよ」と言う。
手を繋いで歩いて、電車の中で肩を抱き寄せたり太ももに手を置いたり。そんな感じの、ちょっとだけ触る程度。
それがある日、潤平以外の家族が留守の日、二人は家でその行為がエスカレートし(主に我慢できなくなった加奈子)、一線を越えてしまう。
その後も潤平の気持ちは加奈子には向かず。
加奈子は罪悪感に苛まれ、自分は潤平の事を心底愛してしまっている事に気付く。
「潤平と楓を成功させたい」と言う気持ちと、「自分が潤平の傍にいたい」という二つの気持ちの間で揺れ動く。




というSSが書きたい。
69名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 13:11:03 ID:NcON+6ky
なかなか描写が難しそうだな。心理的な描写が
70名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 16:26:00 ID:9yNh75vi
>>68
それってnice b...
71名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 19:26:11 ID:4sScj0+c
呪いの巻き添えで理性の欠落した発情期の雌猫にしちまえばいいんじゃね?
72名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 20:08:33 ID:MSdwuQhU
>>71
秘密バレだけでもおいしいです
73名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 20:09:34 ID:gZWC+mKL
秘密を共有するのはデカいな
てかいっそ二人とも猫になってしまえば…
74名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 20:15:05 ID:4sScj0+c
オープニングのミミとシッポを想像したんだが…
75名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 00:37:26 ID:m4jv5pDb
お前ら琴音に目が行かないとか末期だろ・・・
76名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 02:48:12 ID:WlsGLuDg
オープニングの加奈子が出てくるとこで、
ま○こって聞こえる気がする自分はさらに末期ですか
77名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 05:16:59 ID:EeO31mRm
>マンバを辞めて以来、毎朝大量の手紙が下駄箱に詰まってる事にイライラが限界の加奈子。
>いい加減うざいので

マンバに戻ればいいと思うのは俺だけ?
78名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 12:07:07 ID:PrWxAYgx
そこは複雑な乙女心って奴があってだな
79名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 16:50:58 ID:7SluRN81
っていうか、加奈子とおばさんイラネ
80名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 22:49:43 ID:gSc1UJsz
じゃあ>>71のネタで加奈子書いてる俺はいらない子?
81名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 22:53:54 ID:r0Mp48Ip
つか憑依しなくてもそんな感じな雰囲気だしなぁ
82名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 23:00:03 ID:OfxhTeJn
>>80
いらない子なんてこのスレにいません!
83名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 14:53:56 ID:rLDCOMwD
一理ある
84名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 17:17:14 ID:zLKr6xb7
いらないネコならいっぱいあります。
85名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 19:57:31 ID:2ftCwdVi
人間の歳にすると70近いニャム姐さんとか
86名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 06:55:47 ID:9IRP+PSH
このアニメは「にゃん」の部分はいらない
普通のラブコメの部分だけ面白いと評価されてたぜ
87名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 00:02:39 ID:OpALFkeO
双子かわいい
88名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 03:29:30 ID:n9WeOV5C
たしかに猫無しでマンバ→じゅんぺー→水野の三角関係ラブコメのほうが面白いだろうね
89名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 08:18:30 ID:cTPfPfzK
双子丼!姉妹丼!3P!
90名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 08:04:50 ID:9aeivJR0
ニャムサスとノアールに見向きもしないお前らに失望した!
91名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 23:17:30 ID:Uq7eRLx3
加奈子とかイラネ
92ずんぺい×朱莉:2009/11/22(日) 23:30:05 ID:LJ3J6Iyc
「はぁ…」
これで今日22回目。最近溜め息が多いなぁ…。
それにいつも真面目に受けている学校の授業にもからきし身が入らない。何故か常に体が火照っていて、頭から離れない事がある。でもそれが何かは朱莉にはわからない。

そもそも、こんな事が始まったのは高坂潤平に出逢ってからであった。
最初は琴音ちゃんに近づく只の変態狂か何かくらいにしか思って居なかった。
しかし高坂潤平に出逢い、私を身を呈して助けてくれてから先輩の事が頭から離れなくなっている。
何なのこれ?風邪にしては症状が曖昧だし、でも確かにふらふらしたりボーッとしたり…熱っぽいんだけど…。

「朱莉ちゃん大丈夫?何だか顔が真っ赤だよ…?どこか具合悪かったり、する…?」
私の様子を察してか右隣の琴音ちゃんが小さく声をかけてきた。
「うぅん、大丈夫…。ちょっと寝不足なだけだから心配しないで。」
何て優しい姉なんだろうか。やはり琴音ちゃんには色々な意味で勝てない気がする…。
私は…ぶっきらぼうだし、乱暴だし、愛想良くないし…。

…先輩は、やっぱり琴音ちゃんみたいな優しい女の子が良いのかなぁ…。

っ!?バカバカバカッ!な、何考えてるのよ私はっ!?まるで私が先輩の事を好きみたいじゃないっ!
「はぁぁ…」

ダメだ…少し寝よう…色々考え過ぎて頭がくらくらする…
もう授業を聞くのは諦めて、私は体ごと冷たい机に突っ伏した。
今まで真面目に授業受けてたんだから、一回位…居眠り位……


………








何だかすんません、朱莉が好きすぎて拙すぎる文章を晒してしまいました…orz
一応にゃんにゃん方面に持って行きたいんですが、批判有りそうですね…(笑)

様子見て続き書かせて貰います。
93名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 23:55:53 ID:r/2rYTNv
いいぞ、続けるんだ
94名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 00:15:57 ID:c+z/n1zq
あああ誘い受けらめええええええええええ
完成したらかもおおおおおんn
95潤平×朱莉:2009/11/23(月) 00:54:48 ID:HYSiAgdX
>>93ありがとう御座います。まあ本当に文才のかけらもない文章ですが、暖かい目で見ていただければ幸いです。









「…りちゃん、朱莉ちゃんっ」「ふぇ!?あれ…琴音ちゃん…?あっ…」
琴音ちゃんの柔らかい声音で暗の世界から目覚めて、ふと窓の外に目をやるともうすでに辺りはオレンジ一面に染まっていて、グラウンドからは複数の運動部員達の掛け声が聞こえていた。
起き抜けだからだろうか、その声や景色がとても悲しく私の胸の内に溶け込んで、何とも言えない気持ちになってしまう。

「珍しいね朱莉ちゃん、朱莉ちゃんが学校終わるまで居眠りなんて…やっぱりちょっと疲れてるんじゃない…?それにまだ顔赤いよ…?」
思わず何故か感傷に浸っていると琴音ちゃんが私の顔を覗き込みながら、心配そうに私に声をかけてきた。
「…うん…どしたんだろうね、私…」

自分でもわからない。
何なんだろう、このもやもや、むずむずした気持ちは…。
嫌いなんだ。私をこんなに悩ませ、苦しませ、良く解らない気持ちにさせる高坂先輩の事なんか、嫌い、のはずなのに。
少し想い馳せると浮かんでくるのは先輩の顔…それと同時に火照る体…
心が締め付けられるくらい、苦しくて……いてもたっても居られなくなる。

「…今日、やっぱりこのまま一緒に…」
「ううん、良いよ。せっかく友達が誘ってくれたんだし行ってきなよ。琴音ちゃんも楽しみにしてたでしょ?」

そう、今日琴音ちゃんは友達の家に泊まりに行く予定なのである。
あまり友達を作るタイプでない琴音ちゃんに出来た友達なんだから、きっと良い子に違いない。だから。

「大丈夫だよ琴音ちゃん。この位何ともないから、ね?心配しなくても家事もするし、ちゃんと寝るよ。だから楽しんできて?」
「…わかった」
私の思いが何とか通じたのか、琴音ちゃんは渋々ながらも首を縦に振った。
「ん…ありがと。何かあったらちゃんと連絡するからね」

その後のことである。
学校からの帰路で琴音ちゃんと別れ、高坂先輩を見つけたのは。
96潤平×朱莉:2009/11/23(月) 01:16:51 ID:HYSiAgdX
その瞬間、心臓が跳ね上がるのが手に取るようにはっきりと認識できた。
後ろからでもわかる。あのツンツンした頭は高坂先輩だ。
先輩は当然少し後ろを歩く私に気付くことはなく、のんびりと言った様子で歩いていた。

どうしよう…いつもなら簡単に、強気に声をかけれるのに…

(あぁっ!もう、何で私があんなバカな先輩にここまでどぎまぎしなきゃなんないのよ…!)

そうだ、いつもと同じで良いんだ。
別に友達なんだから、普通に声を掛ければ良いだけのこと。

私はそう思い直して先輩に追い付くために少し歩調を早めたが、未だふらふらと揺れる視界。火照る体。なかなか体が思うように動かないし、声を出そうとしてもいつのまにか声は出なくなっていて、代わりに息切れが早くなってきている。
周りから見れば今の私は息を切らしながらよろよろ歩く、軽い不審者みたいになって居るだろうが、そんな事、今は気にしていられない。

(先輩…高坂先輩……!)

揺れる視界に逆らいながら必死に歩いているといつの間にか私と先輩の距離は後数歩までになっていた。
そこで私の緊張の糸が切れ、そのまま先輩の背中目掛けてダイブした。
そして私の意識はぷつと途切れた。最後に認識できたのは、高坂先輩のいつも着ているコートの柔らかさだけだった。その後の事は目覚めるまで覚えていない。

97潤平×朱莉:2009/11/23(月) 01:53:32 ID:HYSiAgdX
昔、父にこんな話を聞いたことがある。

『結ばれる者は結ばれるべくして生まれてくる』

小さい頃の私はこの父の言葉を理解出来るだけの頭がなかった。というかほぼ聞き流していたような気もする。
でも――今なら解る気がする。でも、わかっても…

私と、高坂先輩は…





瞼を、暖かい指が撫でる感触で私は薄く目を覚ました。
目の前には安堵の表情を浮かべる高坂先輩。

「え……?」
高坂、先輩?

「ど、どどどどどどうして先輩がこここに!?」
「ぶごっ!」

あまりの急展開に頭がついて行けず思わず体を起こすと私の頭が先輩の鼻に直撃した様子。ベッドの側で鼻を押さえ悶えている。

「あ、ごめんなさい。というかここは…」
落ち着いて一度辺りをグルって見回すと、見慣れた淡いピンク色のカーテン。枕の側の猫のぬいぐるみ。ここは確かに私の部屋であった。

「ようやく起きたか。っと、まだ寝てろよ、熱あんだから。安静にしてねぇと…」
いつの間にか復活していた高坂先輩が私の体を再びベッドに寝かせ、先輩は深くため息をつきながらベッドの側に腰を下ろした。

「お前、熱が37.8℃もあったぞ。今日辛くなかったのか?」
「ちょっと待って…まず私にいくつか質問させて」
そう、この状況は明らかにおかしい。何なのよこれ。頭が混乱してるのだけれど。

「一つ。先輩は何で私達の家を知ってるの?」
確かに先輩はうちの寺の所在地は当たり前のように知ってるけど、私達の実家は知らないはず…教えてもないし。

「お前をどこかに運ぼうとしてた時偶然桐島(姉)にはち合わせてな。ここまで案内して貰った。」

…あ、そっか。私、あの時高坂先輩に抱きついてそのまま…

「でも姉の方は友達の家に行くとかでこの家の鍵開けてからそのままどっか行っちまって…」
「ふーん…ま、普通ならストーカーの罪を着せておしおきしてた所だけど、今日は琴音ちゃんに免じて許して上げるわ。感謝しなさいっ」
本当は素直にお礼をいう状況なんだろうけど、恥ずかしくてとてもじゃないけど言えっこなかった。
98名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 01:53:54 ID:si5vmQq3
続きを期待してる
99潤平×朱莉:2009/11/23(月) 02:27:04 ID:HYSiAgdX
「うん、まあありがと…」

高坂先輩は少し困惑した様子で頭をわしゃわしゃと掻いていた。

その後も私が不明快な点はとことん聞き、結局。

『帰宅中背後から抱き付かれたと思ったら私で、琴音ちゃんから「私を宜しくお願いします」と言われたらしく、今日は私の看病の為夜通し付き添ってくれる』

らしい。

高坂先輩曰わく「姉に頼まれたから途中で投げ出す訳にはいかない」

らしい。






ある程度状況が飲み込めたとこで私は少し引っかかるものを感じて、今の自分の服装を見た。


「パジャマ……」

上下服とも、まごうことなきパジャマだった。
薄黄色の下地に水色の水玉模様をあしらった、私が布団に入るときはいつでも着ている寝間着だった。

「あ、あの…先輩…」
「ん、どうした?腹減ったのか?」

「んーん…違うの…えっと…」あぁ、普通は怒って殴ってるところなんだけど、今はただただ羞恥の気持ちで胸がいっぱいだった。これは多分…先輩だから……?

「何だよ」
「琴音ちゃん、鍵開けたら…友達の所へ行っちゃったんだよね…?」

高坂先輩がビクッと跳ね上がってそのまま硬直した。何を言われるかを察したのだろう。
私はと言えば上手く言葉を紡げず、俯いて指遊びを絶えずしていた。

「私の制服…先輩が、脱がした、の…?」

もう、恥ずかしくてたまらなかった。
体がいつもより熱い。多分私の顔は真っ赤に出来上がってしまってるんだろう。
そして同時に、何故かこの時、自覚してしまった。
もしかしたら、今までこの気持ちに気付かないふりをしてただけなのかもしれない。
この気持ちを先輩に、自分に明かしてしまうと傷ついてしまうと思ったから。

だけど――伝えなくちゃならない。そう思ったから。



「私――先輩の事が好き」
100潤平×朱莉 作者:2009/11/23(月) 02:32:11 ID:HYSiAgdX
とりあえず呼んでくれてる人ありがとう御座います。それとスマソ。眠いのに無茶して後半が明らかに文章が変になっとるorz


今日はここで寝ます。てかキャラ崩壊はちょっとダメでした。また明日にでも投下します。ではノシ
101潤平×朱莉 作者:2009/11/23(月) 02:37:25 ID:HYSiAgdX
何でそこでいきなり告白なんだよwwwwwwwwww
っていう批判受け付けますw
102名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 07:22:28 ID:9RKELPxM
いーえ、よかったですよ! GJ!!

続き楽しみにしてます!
103名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 08:19:59 ID:tFMSlmBw
>>101
いいぞもっとやれ!いややってください!
こういう道を切り開く人がいないとSS増えないから先陣を切ってくれた貴方に感謝
104潤平×朱莉:2009/11/23(月) 11:50:16 ID:HYSiAgdX
私――先輩の事が好き



枕で顔を隠してるから解りにくかったが、桐島朱莉の顔は林檎のように赤みを帯びていて、辛うじて見えている目はうるうると潤み今にも泣き出しそうであった。
後輩に真剣に告白されたからか、はたまたそんないつもとは違う、彼女の女の子らしさが不本意ながらも垣間見えてしまったことからか。多分俺は二つの事を含め彼女に見惚れてしまっていた。開いた口が塞がらないとは言わないが、まさに今の俺はそんな状態であった。

しばらくの静寂の後、しびれを切らしたのか彼女が枕で顔を隠しうるうるした目、だがあくまで強気な目をしながら、ぶっきらぼうに口を開いた。
「…何か、言いなさいよ」
「いや…びっくりして…。それに、正直見惚れてた…」
「何によ」
「…今のお前に」

彼女にとっては今の俺の発言が爆弾級だったのだろう、その言葉を聞いた途端彼女はあわあわしながら、沸騰するんじゃないかと心配するくらい真っ赤になった顔を枕にうずめて足をばたつかせた。
「な、何でそんな恥ずかしいこといとも簡単にさらりと言えんのよっ!バカッ!」
「お、お前が聞いてきたんだろ!?」



「…さっきの、話だけどな」
長い長い言い争いの後、またさっきのようにベッドの側に腰を下ろした俺は照れを隠すように、頬を掻きながら改まった感じで話を切り出した。
「さっきの話って何よ?」
「お前の…お前の、制服脱がした、っていう…」
「っ!?」

あ、今度は布団に潜りやがった…。

「わ、悪かったわね!どうせペッタンコよっ!」
「其処までは言ってねえよ!」

いやまあ、実際はあれだったが、あまりなかったが。大きさが。

「そうよ、先輩はどうせ胸の大きい方が良いんでしょっ!?私みたいに乱暴で、可愛くないやつなんて…
本当は……」

最初の威勢は次第に収まっていき何も言わなくなったと思うと、代わりに鼻を啜る音が布団の中から微かに聞こえてきた。

「お、おい…」
せめて彼女を泣かせまいと手を差し伸べようとすると、布団の中から細く白い手が伸びてきたかと思うと俺はその手に腕を捕まれそのまま引っ張られ布団の中へ引きずり込まれた。
そして気がつくと、彼女の唇の感触が俺の唇に感じられた。
105名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 12:26:57 ID:TwMBTaCw
かまわん続けたまえ
106潤平×朱莉:2009/11/23(月) 12:34:36 ID:HYSiAgdX
短いキスのあと、俺と彼女は離れた。
布団の中に高校生2人と密室間だというせいもあって顔の真っ赤な彼女は、俺の胸ぐらを震える手で掴みながら、絞り出すように声を出した。

「好き…なの…」
「……」
「先輩の事が、好き…大好き…素直になろうとしても…変に強がって…でも、もうダメ……」
「桐島…」
「先輩…今だけ…今日だけで、良いから…私を先輩の一番にして…」
そうか…彼女は、気付いている。
俺が彼女を一番として見れないことを。俺が好きなのは自分じゃないという事を。
でも、それを覚悟の上でいつもの自分を押し込めてまで俺の事を好きだと言ってくれている彼女に、俺が出すべき答えは。
「…わかった」




「ん…ちゅ…ふ…」
舌と舌が絡み合い、淫靡な音を奏でている。
そこに彼女の吐息も混じり合い自らの欲が目覚めるのが手にとるようにわかった。
「桐島、脱がすぞ…?」
「わ、わざわざ聞かなくて良いからっ…それと」

絶妙に色気づいた顔をしながらも、またツン気味な彼女に少し笑ってしまう。
「ん?」
「…桐島は嫌……朱莉って呼んで…」

そこで俺は自発的に彼女の唇を思い切り貪り、彼女を強く抱き締めた。
素直に可愛いと思ってしまった。何故こんなに一途なのに、俺は彼女の気持ちに応えてあげられないのか。

「ちゅ…はちゅ…は…んっ…ひゃんっ!」
深く深く愛するようにキスをしながら可愛らしいパジャマの上から乳首の辺りを指で抓ると、また可愛い喘ぎ声をあげた。途端に上から罵声が飛んでくる。
「い、いいいきなりさわったりしないでよっ!変な声出しちゃったじゃないっ…」
「ごめん、でも凄く色っぽくて可愛いよ、朱莉」
「っ〜…」
性懲りもなく顔を真っ赤にする朱莉はもう諦めたように、全身の力を抜いた。
その合図で、俺はさっき着せた容量で彼女のパジャマのボタンを外すと、彼女の白くすべすべした肌が露わになった。
やっぱり小さい、けど。
「…あっ」
今は朱莉の何もかもが愛しく思えて、考えるよりも先に彼女の乳首にしゃぶりついていた。

「んっ…はぅ…あんっ!」
舌で突起を愛撫した後、少し柔らかめに噛むと彼女が苦しそうに眉を潜めて声をあげた。
金のツインテールが少し乱れていた。
「い…いじわる…」

本当に、どこまでも可愛い奴である。
107潤平×朱莉 作者:2009/11/23(月) 12:45:59 ID:HYSiAgdX
すみません、いったんここで止めておきます。仕事行ってきます。
108名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 14:42:34 ID:0takJnr0
はやく、はやく続きを…
109名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 15:29:20 ID:QnDxP9Ye
にゃっふるにゃっふる
110名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 15:36:02 ID:jWL3kFVz
>>107
タマ「そんないいところで中断して、猫地蔵に呪われても知りませんぜ、旦那」
ニャム「神になんてこと言うんだい?タマ 出任せ言ってあんたが呪われても知らないよ?」
ノワール「全くこれだから雄猫は」
ってやりとりを思い浮かべて何とか右手を止めたw
111名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 16:06:38 ID:46Q/049s
朱莉は下半身がエロい
112潤平×朱莉:2009/11/23(月) 21:31:33 ID:HYSiAgdX
「触るぞ…?」

朱莉の秘部を下着越しに弄びながら聞くと朱莉は恥ずかしそうに顔を一段と赤くして小さく頷いた。
下着の中に指を入れるとそこはもうすでに朱莉の愛液で一杯だった。そしてそのまま彼女の中へと指を一本入れると朱莉はビクッと震え上がり、甘くとろけるような声をあげた。
「んぁっ!」
「朱莉…すごい、濡れてる…」「ば、ばかぁ…言わないで…」
このとろけるような表情、声をもっと見て聞きたいという衝動に駆られた俺はそのまま指二本を彼女の中に入れゆっくりかき回し、そのまま彼女にキスをした。

「んっ、ひゃっ…あ、あん…はむ…ちゅ…くちゅ…ふぁぁ…」
弄ればイジるほど彼女のそこから溢れ出てくる愛液に俺の手はなまめかしく光り、もっと感じて欲しいという気持ちから彼女の唇から離れ指の動きを速めると、彼女の喘ぎ声が益々大きくなった。

「あぁんっ!やっ、気、持ちいいよぉ!あぅ、にゃう!」
くちゅくちゅと淫らな水音が部屋に響くのを聞いた俺は更に手に力を込め、さっきより速く手を動かした。

「いやんっ!なに、コレ、何かキちゃうっ!んぁ、ああああぁああああんっ!!」

彼女が人一倍声を大にした瞬間、彼女の秘部から愛液が吹き出した。

「はっ…はぁ…先輩、の…いじわる……急に、速く…しないでよ…」
「朱莉が可愛い声出すから、思わず…

あのさ…朱莉」

正直彼女のこんな綺麗な一糸纏わぬ姿を目の当たりにして、欲情しない男は多分いないだろう…というか、あれ。
…俺、朱莉の感じてる顔見たとき…
俺が頭の中でさっき感じた事を思い返そうとすると、朱莉は俺の様子を察したのだろう、俺の下半身に手を伸ばしトランクスの上から俺のものを優しく撫でた。
正直、それだけでもかなりの快感が俺の全身を襲う訳で。だが当然それでは満足なんか出来るわけもなく。

「…先輩と、一つになりたい…」

真っ赤になった顔で、彼女は小さくポツリと呟いた。
113潤平×朱莉:2009/11/23(月) 22:12:49 ID:HYSiAgdX
「いっ…たぁぁ…!」

俗に言う正常位という形で彼女の秘部に俺のものを入れ始めると、彼女は今まて味わった事のないであろう痛みに顔を歪めた。
「だ、大丈夫か…?」
気を遣ったつもりだったが正直、俺の方が大丈夫ではなかった。
彼女の中はさっきの愛液でぬるぬるで暖かく、締め付けがきつく、今までに感じた事のない快感が電気のように全身を走った。

「だ…いじょうぶ…だから…痛みより…今、は…嬉しさの方が…大きいの…だから…心配しないで…最後まで、入れて…!」
「…あぁ、わかった」

ちゃんと繋がる為に、彼女を認識できるように俺は彼女のくびれを掴み自分のものをそのまま奥まで突き刺した。

「ああああっ!…はっ、はぁ…は…入った…の…?」
「あぁ…正直、このままでもイキそうだ、てか、朱莉、もしかして…」

俺が口ごもりながら結合部付近に目をやると、彼女の秘部からは赤い液体が一筋流れて、シーツに赤いシミを生み出していた。

「…そ、そうよ…私、可愛くないし…経験なんか一度も…悪かったわねっ…」
精一杯強がっているつもりなのだろうが、言葉に今までのような荒さが全くと言って良いほどなかった。
それにしても、こんな純粋で綺麗な女の子に目をつけなかった男達を情けなく思う。まあ俺もそのうちの一人になるのだろうが。
そして急に強がっている彼女が物凄く愛おしく思えて、出来るだけ優しく彼女の頭を撫でて口を開いた。
「朱莉」
「…何よ」
「今の朱莉、今までで一番可愛い」

その途端彼女の顔は上から下まで一気に赤くなり、何かを言おうと口を開いたが、その言葉を阻むように俺は腰を動かし始めた。

「あんっ!あっ、んっ、やんっ!」
ヤバい、入れただけでもイキそうだったのに動いたら…
あまり自分が長持ちしない事を悟った俺は、一気に腰の動きを速めた。

「あっあっ、あんっ!あぅっ!んぁあ、あ、あああんっ!やだっ、奥、に…当、たってるっ!気持ち、良いよぅっ!」
「う…あ…朱莉…朱莉…!」
絶頂が押し寄せてくるのがわかった俺はラストスパートをかけた。
「せんぱ、先輩…!好き…んっ…大、好きっ!ああ、ちゅく、はむ…んああ、イクよぅ!あああああああああんっ!!」
「朱莉…出すぞ…!」

手を握り、指を絡ませながら俺達は同時に果て、二人裸のまま短く長い夜を明かした。


114潤平×朱莉 作者:2009/11/23(月) 22:19:04 ID:HYSiAgdX
とりあえずにゃんにゃんシーンはここで終わりです。

正直全く心理描写が出来ていなかったです、ごめんなさい。
この後のお話も書こうかと思ってたんですが、このまま『本当に一夜限りの関係で終わりにする』か、『潤平は水野ではなく朱莉を選ぶ』かどっちが良いでしょうか?
それとも続きいらないですか?


まあ何はともあれ、稚拙な文章にここまでお付き合い頂いたみなさんに感謝。
115名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 22:34:35 ID:0takJnr0
水野より朱莉を選ぶ方でお願いしたいです。どちらにせよ続きは書いていただきたい。
116名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 22:41:12 ID:QB7JzzbD
イイヨイイヨー

個人的な好みでいえば楓さんには幸せになって欲しいけど、
書き手さんが書きたい方を選べばいいと思うよ!
117名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 22:59:43 ID:0RJLckvd
俺は姉妹丼ルートがいいな
118名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 23:29:04 ID:8WQPTUFB
自身の好きなように書いてぇ

個人的には、
『本当に一夜限りの関係で終わりにする』か、『水野ではなく朱莉を選ぶ』
かで葛藤するシーンがあれば尚良い
119潤平×朱莉 作者:2009/11/23(月) 23:36:43 ID:HYSiAgdX
みんな大体同じ意見のようで良かったですw

とりあえず(これは思いっ切り個人的な趣好ですが)『水野ではなく朱莉を選ぶ』にしてその選ぶまでの間も出来れば書かして頂こうかと思います。

ですが24、25日の2日間は少し忙しくて投下する暇がないかもですが…内容を考えるに考えておきますね。
ではまた後程ノシ
120名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 00:28:46 ID:Zu/eOslB
あー、残念。このスレで一番初めにSS投下しようとしてたのに一日の差で負けたw
といっても全部上がったわけではないですが、結構長くなりそうなので導入部を投下します。
導入部、という事でまだエロいところまで進んでおりません。あしからずご了承くださいませ。
121< triangular lovers >:2009/11/24(火) 00:29:33 ID:Zu/eOslB
「どうして、あたしはこんなとこでシャワーを浴びているんだ」
 少し熱めの温度にしているシャワーで、冷え切った身体に熱を取り戻していた
加奈子が呟いた。
 その加奈子の呟きから判るように、加奈子は彼女の自宅でシャワーを浴びている
わけではない。と言っても、同級生や親戚の家に遊びに来ているわけでもない。
 現在、加奈子は駅裏に乱立している中のとあるラブホテルの一室に居た。
もちろん、こんなところに加奈子一人で入る用件なんて物はない。加奈子は、成り行き
とはいえ、淳平とラブホテルに入ることになったのだった。
 この薄い浴室の壁の向こうに、淳平が座っている。そんなことを考えると何だか
恥ずかしくなる。
「そもそも、どうしてこんなことになったんだっけ?」
 加奈子は、排水溝へと流れていく水流を見つめながら、この数日の事を思い返していた。

< triangular lovers > 1


 それは水曜日の休憩時間のことだった。
「なあジュンペー。今度の土曜日って時間ある? って言うかもちろん暇だろ? 
 見たい映画あるんだけど見に行こうぜ」
「はあ? 何で俺なんだよ。他のやつ連れてけばいいだろ?」
「いいじゃん、どうせ暇なんでしょ? それに、他の奴ら用事あるんだってさ」
 実は最初に楓を誘っていた加奈子だったが、楓に
『ごめんね、この土曜日と日曜日は陸上の記録会があるんだ……それが無かったら
 絶対に行ってるのに……うう』
 と断られていたのだった。別に、他に友達がいないことはないが、映画の内容が
任侠映画だったため、他の友人には少し頼みづらいのだった。
「それに、ほら。もうチケットは有るんだし。いいだろ、一日くらいさー」
 そう言った加奈子の手の中には、駅前の映画館のチケットが2枚握られていた。
「しゃあねえな。たまにはいいか」
「よっしゃあ! じゃあ、土曜日、10時に駅前に集合な! 遅れんなよ!」
「はいはい。判りましたよ」
 その返事を聞き上機嫌で去っていく加奈子。その姿を微妙な表情で見つめる姿が
教室内にあったのだが、その視線にはその場の誰もが気づくことはなかった。
122< triangular lovers >:2009/11/24(火) 00:30:12 ID:Zu/eOslB

 日が変わり土曜日。つまり、今朝のことになる。
 時刻は午前10時になろうと言う時間。駅前の広場に一組の男女の姿があった。
「住吉、もう待ってたのか。少し待ったんじゃないか?」
「いや、ちょっと前に着いたとこ。んなの気にしなくてもいいよ。じゃ、行くか」
 そう言って先立って歩き出す加奈子。その後を追うように淳平も歩き出した。
 実際には、加奈子はこの待ち合わせ場所に1時間前にはとっくに到着していた。
この後のことを考えていると、昨日の夜も、今朝もきちんと眠れなかったのである。
『何て言うか、あれだよな。今来たとこって言うの。思ったより悪くない気分だな』
 加奈子は、他のカップルの待ち合わせでよく耳にする「今来たとこだよ」と言う言葉が
あまり好きではなかった。他人事だったし、元々気の短い加奈子だ。待ち合わせの時間の
かなり前からじっと待っている人たちの気持ちがあまり分からなかったからだ。
よって、加奈子は早くても待ち合わせ時間の5分くらい前にしか約束の場所に来て
いなかった。(もちろん、時間に遅れることは殆どないのだが)
 でも、今朝はあまりにも眠れなくて、準備も済ませた後もまだまだ時間に余裕があった
ので、早目の時間に待ち合わせ場所に向かっただけだ。ただ、これからの今日の事を
考えていると、その一時間ほど有った待ち時間もあっという間に過ぎ去っていったのだった。
 そこから映画を見終わるまでは、特にこれと言ったこともなかった。少し余裕を
持って映画館に入ることが出来たし、そのまま二人で並んで映画も見れたのだが、
正直に言ってあまり映画の方はいい出来とは言えなかった。役者がどうとか
そういうものでなく、全体的に何だかちゃちな作りでありがちな展開だったためであった。
 それでも、初めて二人きりで来た映画館で見た映画である。内容が微妙だったとしても、
二人で見に来たという『思い出』が出来たので、加奈子は十分満足であった。
(これで、もうちょっと内容がおもしろかったらよかったんだけどな)
 加奈子は内心でそうため息をつきつつ、淳平に振り返り話しかけた。
「なあ、淳平。お腹すかねぇ? どっかその辺で飯食おうよ」
 時刻は、ちょうど1時を回ったところだった。
「そうだな。お、ちょうどそこにマックがあるじゃん。ちょっと寄ってくか」
「えー、マックかよー。もっと高いもん食べさせてよー」
「何で俺が奢る事前提なんだよ! それに何だか天気も怪しくなってきてるし
 早めに建物の中に入った方が良さそうだぞ」
 淳平の言うとおり、空にはどんよりとした雲が漂ってきていて、確かにいつ雨が降ってもおかしくない様になっていた。
「ちっ、しょうがない。それで手を打つか」
「おい、自分の分はちゃんと出せよ?」
「これくらい奢れよー」
 そんな軽口を言い合いながら、そのファーストフード店へと入っていった。
123< triangular lovers >:2009/11/24(火) 00:31:08 ID:Zu/eOslB

 そこでの会話は、やはりと言うか先ほどの映画の内容が殆どで加奈子が先ほど持った
感想はどうやら淳平も同意見だったらしい。
「おもしろくなかった訳じゃないけどさ、何だか先が読めるっつーか。ラストも
やっぱり、っていう感じだったな」
「やっぱり淳平もそう思った? メインだった銃撃戦もあっと言う間に終わっちゃったし」
(でも、楓はそういうのが好きなんだろうな)
 加奈子はそう思ったが口には出さなかった。淳平がこの話題に食いつくのは目に
見えているし、出来れば二人だけのこの時間に、楓の名前は出したくなかったのだった。
(あたしって、やっぱり嫌なやつなのかな。もし、楓があたしと同じ立場だとしても、
きっと何の躊躇いもなく今の話題を出すんだろうな)
 加奈子は、楓のそう言った裏表のない性格が好きだったし、少し苦手にも思うところ
だった。好きな人の前でも、普段どおりに振舞える楓が羨ましかった。それに比べて
自分は、淳平の前では素直になれない。いや、淳平の話題が出るだけで自分の気持ちとは
違う行動と取ってしまう。そんなところが嫌になる。
(まったく。どうして、こんなことで悩みこまなくちゃなんないんだ! これも、
 全部淳平のせいだ)
 深く考え込んでしまうと、自己嫌悪に陥りそうになったので全て淳平が悪い、と
割り切ることにした加奈子だった。


「さて。昼も食ったし、ジュンペー。まだ時間あるよな? まだちょっと付き合ってよ」
「へいへい。分かりましたよ」
 ファーストフード店を出た二人は、駅前の商店街へと繰り出した。
 休日の商店街は、二人と同年代のカップルが多く歩いており、淳平と加奈子も
さながら付き合い始めの恋人同士に見えなくも無かった。
(えへへ。ジュンペーと買い物♪)
 そんな浮かれている加奈子とは対照的に、淳平の方は何だか辺りをキョロキョロと
見回し、何だか挙動不審な様子であった。
「ん? どしたの? ジュンペー。探し物?」
「い、いや!? な、なんでもないぞ!!」
「? へんなの」
 加奈子には知る由は無いのだが、このときの淳平の内心はこうだった。
(最近この辺を歩くと、ほぼ確実にネコと出会っちまうんだよなぁ……。
 うう。たまにはネコと会話のない一日を過ごしたいもんだ)
124< triangular lovers >:2009/11/24(火) 00:31:41 ID:Zu/eOslB
 だが、そう思えば思うほどうまく行かないのが淳平である。この時もきっちりと
淳平の後に居た一匹のネコが声を掛けた。
『あっ、兄ちゃんが高坂じゅんぺーさんかい? あの猫地蔵のさ』
 ビクッと肩を竦ませつつも、後ろをゆっくりと振り返る淳平。そこには、案の定
依頼を待っているネコが座り込んでいた。
『いやあ、この辺で待ってたらきっと通るって聞いたもんだからさ。どうか俺っちの
 話も聞いてやってくれよ』
 そのネコは少し年老いたトラネコの雄だった。首輪を着けているところを見ると
飼い猫のようだが、毛並みはあまり良くなかった為、首輪がないと野良猫と見間違う
かもしれない。
「いやあ、今日はちょっとこいつに付き合わないとダメだからさ……」
「どしたの? 淳平……って、あー! トラじゃん。久しぶりに見たなぁ。
 まだこの辺に居たんだ」
 急に立ち止まった淳平が気になった加奈子は、淳平の視線の先にいるトラネコに
気づいた。どうやら、加奈子はこのネコのことを知っているらしい。
(ああ……結局今日もこうなるのか……)
 淳平は、加奈子がそのネコに興味を持った瞬間にこのネコを振り切ることを
あきらめたのだった。そもそも、人間が通ることが出来ない道に詳しいネコから
逃げ切れるとも思えないが。
 取り敢えず、淳平はそのネコの話だけでも聞くことにした。
『実はな。俺っちの主人なんだけどさ。この辺りの町で露店商をやってるんだよ。
 でも最近全然売れ行きが悪くってなぁ。あの人がその日食事を取れるかどうかって
 位なのに、俺っちの分の食事だけは毎日欠かさず用意してくれてんだ。それが何だか
 申し訳なくってさ。それで、兄ちゃんさ。一つだけでもいいから買ってやって欲しい
 んだ。それで、出来れば友達とかに広めてやってくれないかな?』 
 トラと呼ばれたそのネコは、話し終わると淳平に背を向けこちらを振り向いた。
「トラ、付いて来いって言ってるんじゃね? 行ってみようよ、ジュンペー」
「……そうだな」
 いつものネコの依頼に比べ、どうやら簡単に終わりそうなもので内心安堵しつつ、
その露天で何を買わされるのか。少し心配になりつつも淳平はその後を追った。
125< triangular lovers >:2009/11/24(火) 00:32:42 ID:Zu/eOslB

 トラと出会った商店街から少し歩いたところ。雑居ビルがそこ彼処に立ち並ぶ
その一角の路地に、その露天はあった。歩道の片隅に、黒い絨毯を引きその上に
ずらっとシルバーアクセサリーが並べて置いてある。こういうアクセサリー類に疎い
淳平だったが、それでも素晴らしいと感じるほどの出来具合のものばかりだった。
「うわあ、すっげえ綺麗! おじさん、これ見てってもいい!?」
「おお、好きに見てってくれよ」
 加奈子は、この露天を一目見て気に入ったようで、様々なアクセサリーを見比べている。
 ここに置いてあるものは、女性が喜びそうなイヤリングや、すこし背伸びをしたい
男子高生が喜びそうなリングなど様々な種類が置いてあり、価格も言うほどに高くは無かった。
(こんな値段で売ってるんだ。だったら、一つくらい買ってもいいか)
 その内の一つ、見た目で一番高価そうだったブローチを手にとって金額を見たが、
それくらいならまだ許容範囲。加奈子もどうやら気に入ったようだし、トラからの
依頼もある。だったら、加奈子にここで何か買い与えた方が得策だろうと淳平は考えた。
それに、この辺りで何か渡さないと、後々もっと高価なものをねだられたりしては
堪ったものではない。
「おい、住吉。一つだけだったらどれか買ってやっても良いぞ」
「え!? 本当? じゃあ……これにすっかな♪」
 そう言って手に取ったのは、小さなシルバーリングで、装飾は特になくリングの淵に
柄が彫ってるだけのシンプルなものだった。
「本当にそれで良いのか?」
「うん、もちろん!」
 淳平としては、かなり少な目の出費で済んだため願ったり叶ったりなのだが、
先ほどトラネコの話しを聞いたばかりなので、なんだかこの店主に申し訳なく思ってしまう。
「あ、すみません。俺たち、ここに置いてあるの気に入ったんで今度他の友達に
 紹介しても良いですか?」
「おお、それは嬉しいね。場所が悪いのか、最近さっぱり売れなくてね。そうして
 くれると助かるよ」
 トラが話のとおり、とても人のよさそうな笑顔でそう答えられると、淳平としても
何だか嬉しくなってしまった。
「じゃあ、おっちゃん。ついでに、このリングもちょうだい!」
 加奈子はそう言って、同じ柄のリングを一つ手に取り、店主へと手渡した。
「はいよ。どうもありがとね」
「ありがと。へへー。はい、これジュンペー」
 そう言って加奈子は今買った分のリングを淳平へと手渡した。
126< triangular lovers >:2009/11/24(火) 00:35:27 ID:Zu/eOslB
「は? 俺に?」
「そう。ペアリングってやつ? 今日くらい別にいいだろー?」
 とても気持ちのいい笑顔でそう言われたので、淳平に断るという選択肢は出なかった。
「……おう、さんきゅな」
「素直でよろしい! じゃあ、ありがと、おっちゃん!」
「実は、まだそんな歳じゃあないんだけどな……まあいいや。今度もよろしく」
「どうもありがとうございました。じゃあな、トラ」
『兄ちゃん、どうもありがとうな。また今度何かあったらよろしく頼むよ』
 いや、頼まれても困るんだけどなー。と内心苦笑しつつ、二人はその場を後にしたのだった。


 それから数分後。上機嫌だった二人の機嫌を一変にする出来事が起きた。
「うわっ! ついに降って来やがった!」
「うひゃぁっ! つめてー!」
 先ほどまで辛うじて保っていた天気だったのだが、ついにその均衡を破り雨が
降り出したのだ。初めのうちはシトシトと降る小雨程度だったのだが、
近頃の異常気象のせいか。急激に雨足が強くなり、たとえ傘を持っていても
凌げないほどの豪雨となってしまった。
 加奈子は、念のため折りたたみの傘を持ってきていたのだが、これほどの豪雨では
そんな小さな傘など何の役にも立ちそうにない。結局その傘を使うこともなく、
二人で雨の中を走り回る結果となった。
「くそっ! 何処かで雨宿りしないと……」
「おっ、そこの事務所! 今日はちょうど定休日で軒先に入れそうだぜ」
 二人は小さなテナントの軒先に入り、お互い見合わせた。
 淳平は、もうすでに下着の中まで雨が浸透してきており、身体の中に
濡れていない箇所はすでになかった。加奈子の方もどうやら同じ状態らしく、
すこし小刻みに震えている。どうやら、体温を急激に奪われてしまったようだ。
「住吉。大丈夫か? 寒いんだろ?」
「ば、ばーか……これくらいなんともねーよ」
 加奈子は強がってそう言っているが、声がガチガチに震えており、
誰がどう見ても凍えているのは丸分かりだった。
「はあ……住吉ほどじゃないにしても、俺も冷えてきたな……
 このままじゃ二人とも風邪 を引いちまうな」
 淳平の呟きに加奈子は何も答えない。それは、加奈子にもう答える元気がないのか、
それともこの豪雨の音によって聞こえなかったのかは淳平には定かではなった。
「くそ、せめてこの雨だけでも止めばまだマシなんだが」
 そう言って空を覗き込むが、周りの空一面暗雲が立ち込めており、
まだまだ雨が止む様子はなさそうだった。
「あれは? いや、流石にあそこはなぁ……」
 空の様子を見上げた淳平の目に、この先の路地から煌びやかなネオンの看板が目に
入った。どうやらこの雨雲が辺りを暗くしているおかげで、ネオン光源の主張が
目立つようで、淳平はそれに気づくことが出来たのだが、正直淳平は乗り気ではなった。
「住吉。身体は大丈夫か?」
「………」
 加奈子からは返事が無かった。淳平は焦って加奈子の身体に触れるが、そこに体温
らしい温もりは感じられなかった。というのも、加奈子は昨日今日と興奮のあまり良く
睡眠を取れていない。その所為で、いつもより体力が低下していたため、急激な
体温低下に耐え切る事が出来ていないのであった。
「おい、住吉!? くそっ! ここでゆっくりしてる場合じゃないか!」
 加奈子の現状を見て、腹を括った淳平は加奈子を腕を肩に担ぎその看板の元へと
雨の中走り出した。そして戸惑う事無く、その建物内へと走りこんだのだった。
 その光り輝くネオンには、こう書いてあった―――ラブホテル、と。
127120:2009/11/24(火) 00:36:25 ID:Zu/eOslB
ひとまず、ここまでで切っておきます。
こんな内容の話ですが、実はまだメインを誰にするか決まっていません。
どんな話になるのかは自分でもまだ不明なのですが、少々の間お付き合いください。
ただ、残念ながら自分は遅筆のため次の投下日は未定ですorz

>潤平×朱莉 作者様
 間に割り込むような形になったかもしれませんが、双子好きな自分としては
 すごく続き楽しみにしてます。がんばってくださいw
128名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 00:42:59 ID:St3EVf5n
まず名前が違う
129名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 00:52:25 ID:7AYbg4zp
そしてタイトルのuは要らない
加奈子メインがいいな
130名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 01:05:20 ID:IeFmlIpz
乙!続き待ってます
131名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 06:36:39 ID:KnwPLeb1
加奈子をお願いしたいです。
132名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 17:59:18 ID:Xrs7PLJF
>>106
GJ
133名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 22:00:45 ID:eLx7md/u
てす
134名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 23:20:42 ID:eLx7md/u
原作未読で、アニメを8話まで観ただけですが、一ノ瀬 凪に
ハマッたので勢いで書いてみようとおもいます。
キャラの掘り下げが非常に浅いものになりそうで不安ですが
ご了承ください

今回はほんのサワリまで。明日、本格投下するつもり
135名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 23:22:25 ID:eLx7md/u
自分のことは良く分かっている。
ガサツで、男勝りで、長身の割りに胸が無くて、声も野太くて、おまけに実家の家業が
極道の娘で……女らしさのカケラもない。
自分のことは良く分かっている。
だから私は――


(さて、今夜はどちらにしようかな?)
就寝前の一時。私はベッドに腰掛け、二枚の写真を手に想いを巡らせていた。
右手には、我が愛しのディーヴァ。なんという罪深いまでの愛くるしさ。その存在こそ、ま
さに神の手による奇跡の産物。頭もスタイルも運動神経も抜群の常盤台に咲く一輪の花
――天使の微笑みを持つ少女、水野 楓。
左手には、言葉遣いや行動はやや荒っぽく、サドッ気もあり、楓の親友として傍の置いて
おくことに一抹の不安もないではないが、その内に秘めているのは繊細で傷つき易い素直
になり切れない乙女の心。所謂ツンデレ属性の得がたいキャラの持ち主。しかし、彼女を語
る上で外すわけにいかないのが、何と言ってもその圧倒的存在感を主張する罪深いまでの
ウルトラDカップ!――実に実にケシカラン乳を持つ少女、住吉 加奈子。
何をしているのかって? はははっ、そんな分かりきったこと。夜伽の相手を選んでるに決ま
ってるじゃないか!

おばあちゃんが言ってた。


『好きなものの写真を枕の下に入れて寝たら、好きなものの夢を見ることが出来る』って。
136名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 19:12:35 ID:mbnlLSxf
続き待ってるぜ!
137名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 20:34:26 ID:D425Weg7
凪先輩期待!
138名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 22:03:33 ID:0nKvpoPH
ごめん、今日も途中まで
あまりエロくならんで申し訳ない
139名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 22:06:35 ID:0nKvpoPH
(楓はテッパンだが、泣きボクロDカップも捨て難い――はぁぁぁ〜、まったくいけない
子猫チャンたちだね。私をこんなにも惑わせるなんて!)
ベッドに寝転がり、悶々と悶える。一日のうちで一番、悩ましくも幸せな一時。
えっ、そんなに悩むくらいなら二枚とも枕の下に入れれば良いって? ハッ、これだか
らゆとり教育世代は! 取扱い説明書にも明記されているだろうが!

『混ぜるな、キケン!!』

そういう私も、つい先日誘惑に抗いきれず、禁忌を犯してしまってね。その結果、私が
見た夢というのが――加奈子の乳を枕に、楓が私の耳を掃除してくれる。フワフワの
梵天が耳穴をなぞり、楓の唇から優しく息を吹きかけられて――おお、思い出すだに
怖ろしい。危うい所であった。ジョセフィーヌが顔を引っ掻いて起こしてくれなかったら、
死んでしまっていただろう。鼻血の大量噴出による失血で。
(よぉーし、決めた。やはり我が愛しのディーヴァ。可憐なるプリンセス。等身大のテデ
ィベア。そう、君のことだよ楓。今夜は君とエンドレスでフォーリンラブラブアワーさっ!
 ああ、嘆くことは無いよ加奈子。明日の夜は君の胸の谷間に顔を埋めて心逝くまでモ
フモフしてあげるからね)
楓のフォトグラファーを枕の下にセットオン! スリープマスクと耳当てを装着、電気を
消して準備はOK! 
さあ、ウエルカム! ウエルカム、イッツア、ドリームランド!

「一ノ瀬先輩!」
ああ、来てくれたね楓。ほら、そんなに慌てないでいいから。転んでしまうぞ。部活の終
わり際、君が差し出してくれたタオル。私はそれで君の汗に光る頬を拭いてあげたね、
憶えているかい? あのタオル、今では真空パックで密封して永久保存決定。門外不出
の我が家の神器になってるよ。
君に出逢うたび、君の声を聴くたび、私は己がいかに恵まれているかを思い知らされる。
こんなにも広い世界で、こんなにもたくさんの人がいる中で君を見つけられた奇跡。否、
それは運命。
放課後、陸上部員として高跳びの練習に励む君。助走をつけ、大地を踏みしめ宙を舞い、
バーの上を弧を描いて舞う君。いつもいつも私は、君のことを目で追ってしまうのだよ。君
から目が離せないのだよ。
そのうち私は堪らなくなり、指が……指が……乳房を、股間を這っていく。すでに薄い乳房
はいじらしくも熱く火照り、股間は寝間着越しからでもうっすら湿っているのが分かる。
(ハァァ……ごめん。許しておくれ、楓)
こんなことは、いけないことだ。それは分かっている。これは愛しの楓を汚し、踏みにじる愚
行。だけどそれでも、それだからこそ、止まらない、止められない。
そんな罪深くも愚かな私を、楓は優しく微笑みながら包み込んでくれる。君の温もり、君の弾
力、君の滑らかな肌触り。
(ハッ……ハッ……ハァァァッ!)
指が乳房を、女陰を、握り潰さんばかりに激しく力強く揉みしだく。乳首が、肉芽が、痛いほど
に勃起しているのが、はっきりと分かる。


140名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 12:21:30 ID:JWif9zGY
何故かニャムサスの擬人化が白スク着たロリ少女という夢を見た
141名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 17:34:07 ID:ATcUWwzs
工エエエ(・∇・;)エエエ工
142名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 18:48:24 ID:1dfNKV+f
>>139
GJ
143名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 01:49:56 ID:5KZO2SHE
>>140
ニャムサスの場合、ロリはロリでもロリババアだ
144名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 05:30:06 ID:El7+Gqh5
今週はいいおっぱいだた
145名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 14:10:13 ID:cbh25O30
アニメで最後にニャムサスがデレたりして
146潤平×朱莉 作者:2009/11/29(日) 00:57:08 ID:AQ1OH+ys
お久しぶり、と言うほどではないですが、ご無沙汰です。

今続きを書いている途中なので申し訳ないんですがもうしばらく舞っていていただければ幸いです。
147名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 03:01:08 ID:xihKXdfD
>>146
期待してるぞ
148名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 12:29:48 ID:IPHd4nBA
>>146 全裸で待機中
149名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 20:10:35 ID:h0iXBzSo
>>146
全裸で舞ってる
150名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 20:48:37 ID:iBChV+Sa
空気読まずに申し訳ありません。
>>139
の続きです。
もうしばし、辛抱お付き合いくださいませ
151名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 20:51:54 ID:iBChV+Sa
心から愛しいと思う、心から美しいと賛美する者と添い遂げられる幸福。たとえそれが背
徳的な行為の果てであっても。肉体の奥底から溢れ出る何かによって、血の一滴、細胞
の一つ一つが沸き立ち、痺れ、それが更なる欲情を煽りはち切れんばかりに満たされて
いく。
なんという醜態、なんという無様――構うものか、笑わば笑え。所詮、私はこの程度の俗
物だったのだ。初恋だった相手に勇気を振り絞り告白した。そして放たれた残酷な言葉。
あの日から、あの瞬間から私は女であることを棄てた。窮屈で重い『女』という鎧を脱ぎ去
って初めて味わう爽快感。こうなったら、堕ちるところまで堕ちてやろう。

しかしそんな私の目論見の外で事態は緩やかに、かつ確実に変化し、歯車は軋み狂い始
めていた。
「どうした、楓?」
異変に気付いたのは、楓の顔を見たとき。彼女の表情から笑みが消えていた。あの胸をと
きめかせる輝きが失せ、暗い影が射していた。
(突然どうした? 何が起こった?)
だが彼女は私の疑問に答えることなく瞳を伏せたまま振り――その目は、うっすらと涙ぐん
でさえいて。そして私の手を振り払い、そのまま踵を返し遠ざかっていった。
「待って! 行かないで、楓!」
駆け出し彼女を追う。しかしその差し出した手の先に楓はいない。もう、彼女は私のもとに戻
ってこない。温もりが消え、心の中にポッカリと大きな穴が開く。例えようも無い空虚感。
(私の所為か? 私があまりにも強引すぎたから……)
背後に人の気配がした。
楓が戻ってきてくれた! 一瞬、悦んで振り返ったのも束の間、衝撃が走った。そこに思いも
かけない奴がいた。
(そうか、こいつが……)
私の所為もあったろう。強引すぎもしたろう。だけど、それだけじゃない。楓の顔から笑みが消
えたのは。私の前から去っていってしまったのは。


152名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 20:53:59 ID:iBChV+Sa
こいつの所為で楓は苦しんだ。彼女から輝きを奪った。この男を、私は許さない。楓の仇
であり私の宿敵――高坂 潤平!

「何をしにきた! 私の夢に土足で上がりこみおって! お前なぞ、呼んだ覚えは無いわ!
 帰れ! 否、帰るな! ここで遭ったが百年目! これまでの怨みつらみ、この場で一切
合財晴らさせてもらう。高坂 潤平! 潔くそこになおれ!」
しかし奴は、わたしの極道譲りの恫喝にも動じることなく、忌々しいほどに穏やかな笑みを
浮かべている。
カッとなり頭に血がのぼった。
「馬鹿にしおって! 私が見たいのは楓の笑みだけだ! お前なんかじゃない!」
すぐにそのニヤケ面を消し去ってやる。大きく拳を振り上げた。
男なんて、男なんて……どいつもこいつも同じだ。どうせ、この男もあいつみたいに

『お、俺……男に興味ないから』

そうやって、私のことを見下しているに違いないんだ!
怒りと憎しみ、その他もろもろの半ば八つ当たり気味に拳を振り下ろす。ほどなくパッシーン
という乾いた音が響く――筈だった。が、思いもかけず拳は寸でのところで受け止められた。
「は……離せ!」
なにか本能的な不安に駆られ逃れようももがくが、陸上で鍛え上げた私の腕でもビクともし
ない。無論、奴が私の言うことなど従う筈もなく――それどころかグイッと勢いよく引き寄せ
られ、事も有ろうに傍から見れば奴に抱き竦められるような格好となった。


153名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 20:55:37 ID:iBChV+Sa
その女性同士では到底味わえない逞しさ、大きさ、大胆さ、猛々しさ、熱さ――ああ、な
んという……これが、男……
まったく想定外の事態に、私は完全なパニックに陥った。
「何のつもりだ! 悪ふざけもいい加減にしろ! さもないと……」
奴が私の耳元に唇を近づけ囁く。
「傍にいますよ。気が済むまで――俺はそう言いましたよね」
と、そして微かに笑みを含んだ声で













「それとも、もう忘れちゃいましたか?」
154名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 23:10:25 ID:iBChV+Sa
本日ここまで
155名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 03:28:27 ID:RH3+b38d
なんという生殺し…
156名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 22:49:16 ID:9TjnhHI2
凪先輩はやっぱ可愛いなぁ
加奈子の人も頑張ってね
157名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 00:12:39 ID:LhUNwFmO
保守
158名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 21:57:23 ID:cgPSYQ7Z
俺 「神様、教えてください。エロいSSを書いているはずなのにちっとも
   エロくなりません。何がいけないのでしょうか?」


神 「それは、お前に才能がないからだよ」


>>153 の続き
159名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 22:00:39 ID:cgPSYQ7Z
(あ……ああっ……あああああっ)
身体を電流が駆け抜ける。動悸が激しくなる。
ファラオの石棺越しに聞いた、あの言葉。忘れてなんかない。忘れる筈が無い。

『ごめんね。ママがもう凪ちゃんと遊んじゃ駄目だって』
幼き日。仲良しだった友人から突然、そう告げられた。一ノ瀬が極道の家系だということ
で関わり合いになることを恐れたらしい。ショックだった。最初は何故、自分がこんな目
に遭うのか分からなかった。それでも時が経つにつれ、子供ながらにジワジワと認識し
ていく。
それ以来、私は周囲に他人を寄せ付けなくなった。『一ノ瀬 凪』という壁を築き外界から
背を向けて生きてきた。たまに物好きが興味半分に近寄ってくることもあったが、私の素
性を知ると蜘蛛の子を散らすように去っていった。
(これで、良いんだ。私は見たいものしか見ない。見たいのは、美しいものだけ)
そう思っていた。けれど、この男は。高坂 潤平は私がどういう人間であるかを――極道
の娘、男勝り、可愛げのない大木、美の追求者、雷恐怖症のヘタレ――知って尚、言って
くれたのだ。

『傍にいます』

そう言ってくれた。嬉しかった。信じられなかった。驚いた。そして何よりも、怖かった。
これまで築いてきた『一ノ瀬 凪』という壁を易々と乗り越え、土足で踏み込んでくる威圧感。
他人と関わり合いになるという煩わしさ。これまで避け続けて来たことから向き合わなければ
ならない重圧。
(今更、そんな甘言を聞いたところで何になる? この男は危険だ。私は変わってしまう。変え
られてしまう)
160名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 22:02:42 ID:cgPSYQ7Z
「そ、それがどうした! いい加減に離れろ! 私が一度でもお前に『傍にいてくれ』と
頼んだことがあるか!? 勝手な理屈を捏ねて私を謀ろうとしても、そうはいかんぞ!
 せっかくの楓との逢瀬を邪魔しおって、許せん!」
胸がチクリと痛んだ。何もここまでキツイ物言いをしなくてもいいのに。実際、楓に続
いて高坂までいなくなったら、私は――
「最早、勘弁ならん。高坂 潤平! 貴様に生まれてきたことを後悔させてやる!ギッ
タンギッタンのボッコボコに――」
「嫌だなぁ、先輩。何か勘違いしてませんか」
私の鬼気に満ちた恫喝を柳に風とばかりに受け流し、飄々と高坂が言った。
「ここは先輩の夢。先輩が全ての造物主の世界なんですよ。先輩の望まないものは存
在を許されない場所。逆説的に言えば、僕がここにいるということは先輩が望んだから
なんです」
「なん……だと」
脳天を鈍器で殴り付けられたような衝撃。
「まぁ、俄かには信じがたいでしょうが――ほら、俺の手が先輩の髪に触れているのが分
かるでしょう? 俺も先輩を感じています。まるでお互い実在しているみたいに。つまり、そ
れほど先輩は強く俺がここにいることを望んでいるわけです」
「嘘だ……そんな、出鱈目だ……信じないぞ……」
「俺は先輩の夢を具象化した残像。残りかすに過ぎません。気に入らなければ、いつでも
先輩は俺を消すことが出来る。俺は先輩が何の目的で、俺を造り上げたか知っています。
造り上げられ存在する以上、俺はそれを実行しなくちゃいけません。ねぇ、ナギー先輩。先
輩は本当に俺を望んでいないんですか?」
「あ、当たり前だ、こんなの! 全部、全部嘘ッパチ! そうに決まってる! 私は美しいも
のが好きなんだ! 誰がお前なんか! 騙されないぞ、まやかしめ! いいか、これ以上
ほんの少しでも私に妙なマネをしたら――」




161名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 22:03:25 ID:cgPSYQ7Z
「それじゃ、まず最初に、そのお喋りな口を塞いでしまいましょう」



突然――唇を奪われた。




本日ここまで

162名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 14:42:36 ID:8eS75pWV

ナギー先輩かわゆす
163名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 03:26:32 ID:p1svsgLx
にゃんこいって今amazonBK1711の全部で一巻売り切れ状態なんだな
164名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 15:13:27 ID:QWN9xG3z
165名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 00:25:08 ID:aQD/CDfR
>>161  の続き
ごめん。まだ終わらん……

(んっ!……むぐぅ……)
不良どもの罠に嵌まり、十重二十重と囲まれたことがある。鉄砲玉の襲撃に遭い、銃弾の
飛び交う中をすり抜けたこともある。幾多の修羅場を私は持ち前の実力と機転を利かせる
ことで回避してきた。しかし、これは――この状況だけは、どうして良いのかさっぱり分から
ない。
どんどん奴のペースに巻き込まれていく。そうこうしているうちに、ほら、こっちが固まってい
る間に、こともあろうに舌を差し込んできやがった!
歯茎を突き、粘膜を押し、我が物顔に口腔内を躍り跳ねる。傍若無人ともいえる新鮮さと躍
動感に目を白黒させながらも
(こ、この……舌を噛み切ってやる!)
だが、ああ、これはどうしたことか? 徐々に身体から力が抜けて、抗う気力が失せていく。
胸の奥底からジワジワと熱が湧き上がっていく。奴の舌が私の舌を誘う。突付かれ、押され、
舐められ、嬲られて――『俺のモノになれ』と、迫ってくる。そして私は、そんな奴の要求に易
々と応えていってしまうのだ。舌を伸ばし絡ませ合い、流れ滴ってくる唾液を受け止め飲み下す。
(どうして私は……まさか、奴の言う通りなのか? これが私の望んだことだと……)
自身に問いかけた。私は、一体、どうしたい?
混沌の海の底から浮き上がってくる真実の声が聞こえてきた。

『私は、ずっと誰かに甘えたかった。傍にいてほしかった。仲間になりたかった。友達になりた
かった。お喋りがしたかった。遊んでほしかった。約束がしたかった。秘密の共有がしたかった。
『じゃ、また明日ね』と言ってほしかった。『好きだ』と言ってほしかった。ただ一人の女として愛さ
れたかった。目茶苦茶に壊してほしかった。そして奴なら――高坂 潤平なら、この願いを託す
ことが出来ると――』

長い長い接吻を終え、互いに見つめあう。二人の下唇の間に、一瞬銀色の細い橋が架かった。
大きく深呼吸を一つした。心臓の鼓動が痛いほどに高鳴っている。
166名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 00:32:23 ID:aQD/CDfR
これから自分が告げる内容の浅ましさを想像するだけで卒倒しそうだ。だが、言わなけ
ればならない。
「よく分かった、高坂 潤平。私の負けだ。高坂の言った通り、私はお前と……その……
こうなりたかったんだ。だから、その……
高坂さえ良ければキスだけじゃなく、もっと他に色々やってみてもいいと思うんだ。それで
……まぁ、私は見ての通りの女だから
あまり楽しめないかも知れないが、高坂がそれなりに満足してくれたら私も満足なわけで
……ええと、ええと……」
「違いますよ、先輩」
高坂が言った。
「『俺が』楽しんで満足するんじゃなくて、『二人で』楽しんで満足するんです」


「なぁ、高坂。私はその……こういうのは経験がなくてだな、その……どうすればいいか、
分からんのだが」
つい先程まで私と楓とで睦みあっていたベッドに、現在は高坂と共に身を横たえ、いざこ
れからという時。懊悩する私に高坂は、
「そんなの俺だって一緒っすよ。まぁ何事にも最初ってものがあるわけで、何も知らない
者同士、成り行きと自然に任せて矯めつ眇めつってことで良いんじゃないっすかね?」
「そ、そうか?」
「先輩、緊張してます?」
「せんわけが無いだろう!」







167名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 00:43:24 ID:aQD/CDfR
「いけませんよ、そんなんじゃ。余裕を持って楽しめるようにしないと」
「む、無理だ。そんなの!」
「じゃ、リラックス出来るおまじないをしておきましょう」
再び――キス。さすがに二度目ということで、今度は私の方から舌を差し出す。いつまでも、やられっぱな
しではいられない。無論、高坂は快く招き入れてくれて互いのモノを絡ませあう。唾液を滴り流す。高坂がや
ったことを思い出しながら、奴の口腔を夢中になって犯した。
「どうです。少しは緊張も解れてきましたか?」
「ばかもん。やるならやると事前に言ってくれ。びっくりするだろ」
「すいません。それじゃ――『犯ります』よ」
「あん……」
高坂の柔らかな唇が鎖骨から首筋、下顎のラインへとゆっくり感触を刻み込むように、にじり上がっていく。
次いで耳へ。熱い息が耳に吹きかかってくる。
(はうっ……)
私は実は、耳がヨワいのだ。
「ひっ!」
だしぬけに右の耳朶を噛まれ、軽い痛みが走る。
「すいません。痛かったですか?」
「ちょ、ちょっとだけ……」
「本当にすいません。加減が掴めなくて」
「構わん、気にするな。続けてくれ」
高坂は贖罪のつもりなのか、噛んだ箇所を犬のように舐め上げてくる。そして唇で挟み込みつつ甘噛みをし
てきた。時折、アクセントで極々軽く歯をあてることで、より刺激をリズミカルなものにしていく。左の耳は親指
と人差し指を使い、丹念に揉みあげられる。たっぷりと時間をかけて、今度は左右を逆にして耳を弄ばれ攻め
続けられた。
こそばゆいような、むず痒いような、なんとも表現し難い感覚。淡い電流が全身を駆け抜けていく。
「あっ……あん……はぁぁ……」
頬が火照って赤く染まり、自分でもはっきり認知できるほど喘ぐ声に湿り気が帯びてきていた。
「先輩。もしかして耳、感じ安いんですか?」
168名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 00:44:41 ID:aQD/CDfR
高坂の問いに、何度も頷く。
「幸先良いな。俺はね、先輩のことがもっともっと知りたいんです。先輩にも、俺のことをもっともっと知っても
らいたい――これって、迷惑ですか?」
私は何度も首を横に振った。迷惑だなんて、とんでもない。嬉しかった。泣きそうになる。実際、目頭が熱くな
ってきた。
他人が自分に興味を持ち、そして必要としてくれている。それがこんなにも心を高揚とさせるだなんて思いもし
なかった。







「私もだ、高坂。私も高坂のことが、もっと知りたい」





本日、ここまで

169名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 00:52:58 ID:CuHRnFA2
GJ!!
続き期待してましたよ〜頑張って下さい!!
170名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 03:48:00 ID:pvzIisEu
イイヨイイヨー

凪先輩の恋を見ていると胸がキュンキュンするな
171名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 09:59:14 ID:HRDxLhBi
ナギーセンパイは乙女声になると最高にかわいい
172名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 16:59:24 ID:TEwdmwDa
>>171
アニメ4話、やばかったよな。
雷こあいよ〜、たえる〜、やう〜の三つで禿げ死んだ
173名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 18:04:26 ID:w8soVcnZ
例えミニスカの下にジャージを履いていようともナギー先輩の可愛さはピカイチ
174名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 19:50:13 ID:1PhXZute
中の人が画伯だからいかんともし難い
175名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 21:51:44 ID:2ET243l8
ぶっちゃけナギーが一番可愛いよ?
176名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 00:05:15 ID:3jLAAEDX
>>169>>170
ありがとうございます。
拙いSSですが、感想いただくと大いに励みになります。
相変わらずのブツ切り投下ですが、辛抱くださいませ。

>>168 の続き
177名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 00:09:08 ID:3jLAAEDX
それは嘘偽りの無い気持ちだけれど、いざ口に出してみて自分の言葉にする。高坂も
照れ臭くなったのか、鼻の頭を掻きながら
「そ、そうですか――それじゃぁ、お互いの理解を深める上で続けちゃいますね」
そう言って高坂の手が私の乳房に触れた時、不意に過去のトラウマが脳裏を掠めた。
私の胸――初恋の相手に男と勘違いされる要因の一つとなった――ひいき目にみてA
カップ。実の所、それさえ怪しい私のバスト。俗にいう貧乳。
陸上に青春をかける者にとっては、胸の大小など問題ではない。寧ろ小さい方がなにか
とメリットがあるといえよう。だから私も部活中は気にしたことなど無い。しかし、更衣室で
他の部員たちが着替えながら、

『最近、肩の凝りがひどくって――』
『男どもの、スケベったらしい視線が五月蝿いのなんの――』

と言う会話が耳に飛び込みチラリと覗き見てみれば、そこには豊潤に実った麗しくも艶かし
い白い肉の塊がそこかしこに――自分のものとの落差にショックを覚えながら、そそくさと
着替えを済ませ更衣室を出る。一刻も早く、この場を立ち去りたい。ドア越しに、彼女たちの
笑い声が響く。自分のバストを笑われているようで、ひどく惨めだった。
(高坂も、胸が大きい方が嬉しいんだろうか? そりゃ、そうだろうな)
女の私でさえ加奈子のミサイルDカップを揉んで、ときめいてしまうのだ――指先で触れただ
けで伝わってくる、たっぷりとした重量感。鷲掴みにして揉み上げた時の何ともいえない弾力。
芯があって垂れることを許さずツンと上を向いた生意気な乳首――全部、私には無いもの。
(高坂、許せ。私がもう少し女らしかったら、もっとお前を楽しませてやることができるのだが……)
しかし当の高坂は、そんな私の煩悶を知ってか知らずか、黙々と乳房への愛撫を続けていた。
耳を弄んだ時と同じように片方の乳房は、まず乳輪の周囲をゆっくりと舌先でなぞり、乳首は唇
に含みこんで舌先で転がし軽く歯を当てられ徐に吸い上げつつ、顔を前後に動かす。もう片方は
乳房全体を手のひらで、やんわりと包みこみ円を描くように揉み上げられる。二本の指で硬く尖っ
た乳首を挟みこんで摘み上げられ、引っ張られ、潰され、擦られ……。止めとばかり、充血しすっ
かり敏感になった乳首を指の腹で勢いよくピンッと弾かれた時は、堪らずに
「はひぃ!」
と、声を上げてしまった。
178名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 00:13:28 ID:3jLAAEDX
ドラッグを吸引してトリップしているかのような幻惑のひと時。私は自分が子を持つ母
親にでもなった気がした。一心に乳房を弄んでいる高坂を温かい眼差しで見やり、そ
っと両の腕で抱きしめ、心の中で、
(――潤平)
と呟く。それだけで幸せな気持ちになった。


十二分に乳房を堪能した後、高坂の奉仕は徐々に下半身へと移行していった。脇腹を
擽り、臍の穴を舌先で嬲り、尻を撫で回し……さあ、いよいよ下腹部へ――が、そこで思
わぬハプニングが起きた。
高坂の唇が肌の表面を滑るように這い股間へと近付いた時、まったく突然に私の中の理
性のスイッチがONになり、次の瞬間、
「ああっ! ちょ、ちょっとタンマ!!」
そう叫ぶやいなや、ガバッと跳ね起きて太腿を擦り合わせ、両手で股間をしっかりと封印
してしまった。
高坂も、何が起きたか分からずにキョトンとした表情で私を見ている。
「せ、先輩……どうしたんですか、急に?」
当然の質問だ。だが肝心の私の用意した答えは、度し難いほどにふざけたものだった。許
されることではない。言えば、きっと呆れ果てられることだろう。最悪、完全に愛想をつかさ
れるかも。
その瞬間が怖い。でも正直に言わなければ、尚更失礼な話だ。
「実は……」
ゴクリと唾を飲み込む。
「はい?」
神妙な顔の高坂。私の態度から、ただならぬ事態を予想しているのかもしれない。
(ごめん、高坂。本当に申し訳ない)
「実は……」
私は遂に言った。

179名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 00:14:10 ID:3jLAAEDX











「……恥ずかしい」
我ながら、『何を今更』と思った。



本日ここまで

180名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 03:07:15 ID:y03mr4TW
GJ続き待ってるよ!
181名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 12:49:30 ID:OGfHJBs4
ぐはぁ!
182名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 14:33:36 ID:bf1EDY2+
GJ!
金振り込んだら続き読めるって言われたら即振り込む自信があるw
ナギーイイヨーナギー
183名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 15:50:20 ID:Lr90KXHF
>>172
凪様ー!凪様ー!!ナギサマー!!!→トラウマやねん…
の流れで何故か萌えました
つか凪様もちろんだけど爺が可愛くてしょうがない俺
184名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 23:31:11 ID:qjK7t12A
>>179の続き

今回、割と長めだけど、それでも
エロ要素薄くてビックリでござる!!
の巻
185名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 23:34:11 ID:qjK7t12A
「へっ?」
高坂が間の抜けた声を出す。目を丸くして、口をアングリ開けて。
(そうだよな。そういう反応しちゃうよな)
私は半ベソをかきそうな顔で、俯き加減にして――とても、高坂の顔をまともに見られな
い――言った。
「だから……恥ずかしいの! 見せたくないの!」
股間を両手でグッと押さえて、
「ここだけは、絶対に!!」


楓や加奈子を例に出す間でもなく、女性は美しい生き物だ――艶やかな髪、つぶらで凛
とした輝きを放つ瞳。薄紅色の唇。透き通るようなきめ細かい肌。揉んでくれと言わんばか
りに存在を主張する乳房。張りのある尻。スラリと長く伸びた脚――賛辞を呈しようとすれ
ば、枚挙に遑がない。
だが、しかし、ああ、何故! 何故に女性器だけが、こうも醜いのか!!
他の部位と比較しても明らかなミスマッチ。まるで、そこだけが別の生き物であるかのよう
に――強いて言うならアワビの如く――異質極まりない。
(こんなモノが、自分の肉体の一部だなんて……)
と、何度嘆いたことか。
その内部に蠢く、肉で出来た複雑な器官は子供の頃、図鑑で見た熱帯の食虫植物のよう
だ。しかし、驚くべきことに女性は、この醜悪な器官を使って子供を産み出しているのだ。出
産とは何より神聖な儀式のはず。ならば、女性器とはもっともっと美しく気品のあるものでな
ければいけないのではないか!
(神様も、随分ひどい手抜きをするものだ)
シャワー・ルームで身を清める度に、そう思う。
自称『美の追求者』の私にとって、それは由々しき問題。人生哲学。
だからこそ、このグロテスクな恥部を他人の目に曝すわけにはいかなかった。美しいものだ
けを見て生きていたい私にとって、永遠に隠し通し、無視していたいタブー。
たとえ高坂の望みだろうと……否、高坂だからこそ見せるわけにはいかなかった。
186名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 23:37:06 ID:qjK7t12A
だが、これはあくまで私の拘りにすぎない。こんなことをいくら語って聞かせたところで
高坂は納得すまい。だから私はベッドの上で蹲り身を竦めて、俯いたままムジモジとし
たまま、高坂の反応を待っていた。
(高坂、どんな顔してるんだろう? 怒ってるかな?)
怒られても仕方が無い。ほんの一瞬前まで、『お互いを、もっと知りたい』という意識を共
有し、意気投合した途端、出鼻をくじかれた格好になったわけだ。怒って当然。いや、それ
だけならまだしも、もっと最悪なのが――嫌われてしまうこと。怒って愛想をつかし、その
まま背を向けて去ってしまったら――私は、また一人ぼっちに。
(ああ、そんなの……嫌だ! でも……)
自尊心か、高坂か。究極の二者択一だった。
不意に温かい手のひらが頬に触れた。そして指先に私の顎をのせ、クイッと持ち上げる。
視線の先には、高坂の穏やかな笑顔があった。
「大丈夫ですよ」
と、高坂が言った。
「えっ?」
「先輩が何を悩んでるのか、どうして見せられないのか、俺にはわかりません。でも、先輩
なら大丈夫です。きっと立ち直れますよ。そして、見せてくれる筈です――俺、その時まで
待ってますから」
まったく予想もしなかった高坂の言葉に、今度はこっちが目を丸くする番だった。
「お前、何を言って……私には私なりの譲れない一線ってものがあってだな――悪いけど、
諦めてくれ。他はともかく、ここだけは見られるわけにはいかないんだ。第一、何を根拠に
『大丈夫』なんて言い切れるんだ? いい加減なこと言うなよ」
私が訊くと、高坂は


「俺――先輩のこと信じてますから」

春の到来を告げるそよ風のように、爽やかな笑顔で答えた。


187名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 23:41:33 ID:qjK7t12A
(なぁんじゃ、そりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
天晴れなほどの、根拠の無さっぷりに全私が絶句した!
だけど、だけど……その穢れのない無垢な笑顔を見つめていると心が洗われる様だった。
つまらない意地に凝り固まっている自分が、ひどく矮小なモノに思えて。脅されているわけ
でも、宥めすかされているわけでもない。ただ、ニコニコと笑っているだけ。しかし、その笑
顔が何にも増して凄まじい無言の圧力となって、私の魂に揺さぶりをかけてくる。
(ほんの……ちょっと位なら、見せてもいいかな?)
そしたら、高坂は褒めてくれるだろうか?
(ちょっと待て! そんなんで良いのか? 『美の追求者』としてのプライドは何処いった!)
もう一人の私が、異議を唱えた。
(でも、そうは言っても……)
当の高坂はベッドの端に腰掛け、黙ってこちらを注視している。口出しも手出しもしない。自
分で言った通り、ただ座して待つつもりのようだ。
そして、それは自縄自縛に陥っている私を突き動かすには最適の方法といえた。何故なら
――私が既に高坂を知ってしまったから。
唇が、乳房が、尻が、早く嬲ってくれと訴えていた。耳の鼓膜が甘い囁きを響かさせてくれと
泣いていた。身体の奥深い処に灯った小さな火が熱を生み、肉を蕩かし、肌を疼かせる。そ
れは自分ではどうしようもなくって、だからこそ高坂が必要で――ああ、それなのに、何もして
もらえないまま素っ裸で放置されるなんて、とても耐えられない!
(そのためには私自身が何とかしなくちゃ……)
高坂の期待にこたえて女性器を曝せば、きっと高坂は弄ってくれる。いや、もっと凄いことをし
てくれるかも。だから……私は、ほんの少し自尊心を失くしてしまえば良いんだ。
そう腹を括り、私は相変わらず太腿を擦り合わせ、股間を両手で隠したままながらベッドに身
を横たえた。
瞳を閉じて浅い呼吸を繰り返し、気持ちを落ち着かせる。
(大丈夫。私なら出来る。何てことない。ただ、両手を離して脚を大きく広げれば良いだけ。簡単
じゃない)
心の中で何度も言い聞かせる。
だが……しかし……どうしても動かすことが出来ない。まるで、そこだけ石にでもなったかのよう。
188名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 23:44:16 ID:qjK7t12A
(あああ、なんで……どうしてえ?)
普段何気なく行える動作が、今はこんなにも難しい。気持ちばかりが焦る。全身がねっと
りと汗ばんでいた。
(おい、自分の言ってることが分かってんのか! 自尊心を失くすって、『変態になります
宣言』してるようなもんだぞ!)
(別にいーじゃん。気持ちよくしてもらいたいんでしょ? だったら、見せちゃえ! 減るも
んじゃなし)
(お前は、黙ってろ!)
プライドとリビドー。強すぎる二つの感情のせめぎ合いが神経を疲弊させ、それが肉体を
硬直化させる一種の金縛り状態になっていた。
「こ、高坂、お願い。もうこれ以上、どうにも出来ない。だから後は高坂が自分の手でやっ
て。それなら……」
堪らずに援けを求めた。だが、
「駄目ですよ」
と、にべもない返事がかえってきた。
「先輩、もうあとちょっとじゃないですか。頑張ってください」
「駄目なの! もう無理なんだって! 身体がちっとも言うこときかないんだもん!」
思わず声を荒げる。
しかし高坂は、あくまで穏やかに耳元で囁く。
189名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 23:49:37 ID:qjK7t12A
「落ち着いてください。これはね、先輩が自分自身の力でやり遂げないと意味が無
す。自分の意思で両手をどかし脚を広げて、先輩が一番恥ずかしくて他人に曝したくな

い恥部を、俺だけに見せてくれるようにしなくちゃね。無論、援けてあげたい気持ちはあり
ますよ。一人で悶えてる先輩を見るのは忍びないですから。でも、それは先輩のために
ならないことですし――分かるでしょう? 大丈夫ですよ。先輩の傍には、いつも俺がつ
いてますから――いまもこうして、ね。だから、頑張ってください」
高坂の言葉が、吐息が、鼓膜を震わせ脳髄に染み渡る。それだけで身体がフワッと軽く
なり強張りも緩やかに解けていくように感じる。
(これなら、何とかなるかも)
瞳は閉じたままなので、何も見ることは出来ない。もし開いていたら、そこには高坂の笑
顔が映ったことだろう――邪気のない、無垢そのものの。
ふと昔読んだ少年漫画の主人公のセリフが頭をよぎった。何故、こんな場違いな瞬間に
思い浮かんだものか。
きっとまだ私は気が動転しているに違いない。








『もし、悪魔というものが存在するとしたら、それは天使のような笑顔の持ち主に違いない。』

190名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 15:13:07 ID:e/E35q8V
投下キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
続き待ってる!
191名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 03:55:23 ID:BUPnoars
増量で投下とかやるじゃないか(マミタスヴォイス

ナギー本っ当可愛いなー
ズンペ、良い事言ってるようだけどS発言だよなw

爺の頑張りに惚れてるのは俺も同じさ
192名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 21:35:25 ID:5fDxLTZF
しかし、アニメも来週で終わりとは残念。まだ現作も終盤じゃないのかな。
193名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 23:26:05 ID:niNxXd97
>>189 の続き

今回は、わりと頑張った方だとおもう……
194名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 23:28:48 ID:niNxXd97
おばあちゃんが言ってた。
『人間は一生に一度、避けて通れない大きな困難にぶつかる時が来る』
だって、そしてこうも言ってた。
『だけど、その困難を克服したとき、人間は心身ともに本当の意味で大人になれる』
って。
思えば私のこれまでは、逃げてばかりの連続だった。
己の境遇を疎み世間から逃げ、人との繋がりから逃げ、高坂への恋慕から逃げ……そしていま
また自分に課せられた試練から逃げ、高坂を頼ろうとした。これは『私』の問題。高坂と一歩進ん
だ関係を選んだのも、『もっと知りたい』と望んだのも私。その私が、この土壇場で高坂を頼ろうと
するなんて、とんだ甘ちゃんだ。高坂の言うとおり、これは私自身の力でやり遂げなきゃいけないこと。
(おばあちゃん、ありがとう。私、大人になるために頑張る!)
しかし、おばあちゃんも自分のアドバイスが孫娘によって、こういう状況下で応用されるとは夢にも
おもわなかったろう。
高坂の励ましとおばあちゃんのアドバイスのご利益か、これまで微動だにしなかった身体がゆっく
りと動き始めた。しっかりと股間を覆っていた両手が外れ、両脚が開いていく……今まで、ピッタリと
密着させていたせいか太腿の内側を吹き抜けて恥部を撫でていく外気が、ひどく冷たく感じた。

(ああ、もう勝手にしろ! あとで泣きを見るのは自分なんだからな!)
さようなら、私のプライド。
(人間、素直が一番よねー。たっぷりと可愛がってもらいんしゃい♪)
こんにちは、私のリビドー。
これからの私は欲望に正直に生きることにするよ。

「こ、高坂……これで、どうだ?」
誓って言うが、勿体振っていたわけでも焦らしていたわけでもない。それでも、遂に、とうとう――。
「言ったでしょう、先輩なら出来るって。OK。バッチリ、丸見えですよ」
やっとのことで高坂から合格のサインをもらえてホッとしたのも束の間、棄て去ったはずの羞恥心が
矢のように追いかけてきて、再び私は捉えられてしまった。
(あ……あ……私、なんて格好……)
素っ裸で自ら股を限界まで広げ、膝を軽く浮かし陰部を前面に突き出す。まさに破廉恥そのものを体
現した姿態に、私は息を呑んだ。瞳は閉じたままだが、否、それ故にありありと網膜に光景が浮かんで
言葉を失う
195名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 23:31:15 ID:niNxXd97
(は、恥ずかしいよぉ、恥ずかしいよぉ……)
足元で人の動く気配がした。高坂が両脚の間に陣取り、股間を覗き込んでいるのだ。これ
ではもう、脚を閉じて隠すことすら出来ない。
(はうう……)
視られている。ずっとずっと目を逸らし続けてきた処を、鼻先が触れそうな距離で高坂に視
られている。自分で蒔いた種とはいえ結果的に焦らしてしまったため、余計に視線がチクチ
クと痛い。あんな処もこんな処も、恥ずかしくてどうしようもない陰部を凝視されている。
(な、何とか言えよ……高坂)
どれほど時が過ぎたか。高坂は沈黙を守ったまま。ただ吹き付ける微かな息づかいだけが、
彼の存在を証明している。
(ああ……でも嫌だ。何も言わないで欲しい)
自分の陰部を他人に視られるだけでなく、批評までされて悦ぶほど私は物好きじゃない。そ
れに――。
「……だなぁ。」
「えっ?」
高坂が何か言った。
「綺麗だなぁ。って言ったんですよ。こんなに綺麗で美しいものは視たことありません。先輩も
人が悪いなぁ。こんなに素敵なもの出し惜しみするなんて。まぁ、気持ちは分かりますけど」
(な、な、な、何を言ってんだよ!)
「嘘だ……そんなの有り得ない」
(こんなのが、綺麗? 美しい? 素敵? どういう美的センスしてんだ?)
「どうして俺が、先輩に嘘吐かなくちゃいけないんです?」
「だって……そんなの……」
「それじゃ先輩も一緒に確認してくださいよ。二人で検証し合いましょう」
そう言って、私の腕を取り身を起こさせる。
「い、嫌……」
「駄目ですよ。このままじゃ俺、嘘吐きのまんまですから。ほら、目を開いて」
高坂に言われ、渋々ながら瞳を開き、そこに私が目にしたものは――やはり、醜悪でしかない
恥肉だった。だが、高坂は私の気持ちなどお構いなしに、
「よく見てください。先輩、ほらここ。色素の沈殿が無くて、ちっとも黒ずんでない。赤ちゃんの肌
みたいに白くて綺麗でしょ?」
196名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 23:34:40 ID:niNxXd97
「全体的に、ふっくらと盛り上がってて精悍だけど、どこか可愛らしさもある。なんか、
先輩そのものって感じですよね」
話の内容はともかく、口調は下品でもいやらしくもなく淡々と、まるで髪型や指の形を
褒めるかのよう。が、それが一層、私の羞恥を煽ることになった。
(やめて……)
「繊毛は随分、薄いんですね。おかげで――」
と言って、下腹部にそっと指を這わせ繊毛を撫で回し、皮膚を左右に引いてピンク色を
した真珠のような肉芽を剥き出した。
「この通り、秘裂もクリトリスも丸見えだ」
「駄目。そんなとこ触っちゃ……汚らしい」
私の喉から搾り出すような、擦れた声が漏れた。
「どういうことです。汚らしいって?」
「だって……オシッコ臭いし……」
高坂がフッと軽く笑った気がした。
「やだなぁ。先輩のココ、ちっともオシッコ臭くなんかないですよ。ほら――」
そう言うと、事もあろうに私の股間に鼻先を押し付け、クンクンと匂いを嗅ぎ出した!
「ちっとも臭くなんかない。それどころか、とってもいい匂いだ。甘酸っぱいフルーツみた
いな――」
「やめて!!」
心の中で、何かがプチリッと音を立てて切れた。自分でもはっきり分かった。これが限界
だった。
(ひどい。あんまりだ。あんまりだよ、高坂)
「もう、やめて! 見たくないって言ってるだろ! そんなこと一生懸命真面目に説明され
ても、ちっとも嬉しくなんかねえよ! なんでだよ……なんで。私、高坂の言うことちゃんと
聞いてるでしょ?
ちゃんとやってるでしょ? なのに、なんでこんな非道い仕打ちするの? 高坂、本当は……
私のこと、嫌い?」 










197名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 23:35:05 ID:niNxXd97
本日、ここまで
198名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 00:55:12 ID:iS7xEvct
今回はいつにも増してGJ!だな
恥ずかしがる先輩にロマンティックが止まらない件

先輩、ズンペは先輩のことを愛してるんだぜ
199名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 23:07:14 ID:3kuN76XT
今回は時間かかっちゃった

アニメ最終回までに終われなかったし、先輩のスレ落ちるし、
ハァ……

何はともあれ>>196の続き
200名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 23:09:56 ID:3kuN76XT
涙が後から後から溢れ出てくる。一つ涙が零れ落ちれば、それが呼び水となってまた涙が伝い流れる。
この涙は何の為?――憤り? 哀しみ? 否、この涙は高坂の真意を測りかねる不安。高坂への疑心
がつのる恐れの涙。
(私、どうしたらいいんだろう?)
嫌いなら嫌いと、はっきり言ってほしい。これ以上、振り回され弄ばれるのはたくさんだ。だけど、独りに
されるのは、もっと嫌だ。
(高坂、教えて。お前を理解出来ない、私が悪いの? それとも最初から何も考えてなかったの? 単な
る気まぐれ、戯れ事だったの?)
未だ泣きじゃくる私を、高坂がそっと抱きしめてくれた――それだけで、心の何処かでホッとしている自分
がいる。私は単純でズルイ女だ。
「嫌いだなんて、馬鹿だなぁ。そんなこと、あるわけないじゃないですか」
「だったら、どうして……」
高坂の腕の中にいる安堵からか、私はほんの少し拗ねた口調で詰問する。
「たとえ身体のほんの一部分にせよ、自分を好きになれない人が他人を好きになれっこなんてないですよ。
先輩は俺のことより自分自身のことを、もっと知るべきです。ほら、こうやって――」
高坂が私の背後に廻りこみ、そして高坂の手が私の手を取り、股間の方へ導いていこうとする。
「ああ……嫌」
「大丈夫。俺を信じて」
私もズルイが、高坂もズルイ。そんな言い方されちゃ、嫌でも従わざるを得ないじゃないか。指先が硬く勃起
したクリトリスに触れた。
「はっ!」
ほんの少し触れただけなのに、目の前を火花が飛んだ。肉体の内奥が熱と湿りを帯びてきた。股間で蝋燭の
火を灯しているかのような、ジリジリと切ない熱さとむず痒さが広がっていく。間髪入れず、今度は指の腹の部
分でクリトリスを中心に円を描くように撫でまわしていく。皮膚の裏側をとてつもなく心地よい風が吹きぬけたよ
うな気がした。背筋を、悪寒とも快感ともつかない感覚が走る。
「は、はぁぁぁぁぁぁ!」
私の口から、吐息が零れる。成す術も無く骨抜きにされる自分を感じた。いつの間にか高坂の手は私の手から
離れていた。しかし私の手は股間を弄り続けている。もう、止めることなんて出来ない。快楽の波に身を委ねな
がら、身体を高坂の方へもたせかける。彼の体温、肌の感触、汗の匂い――それを、鼻孔一杯に吸い込んだ。
201名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 23:12:13 ID:3kuN76XT
「どうです? 受け入れがたい恥部の感触も満更じゃないでしょ?」
私は頷いた。
「どんなに形状が不細工でも優しく接してあげれば、ちゃんと悦楽を伴って応えてくれるんで
すよ。これで先輩も少しは恥部のことを好きになってくれましたか?」
「好き……大好き」
「結構です。俺も嘘吐きなんかじゃなかったでしょ?」
「ああん……嘘吐き呼ばわりなんかして、悪かった。許して……」
股間から、ニチャニチャと粘っこい音が響く。
「いいですとも。色だって黒ずんでなくて綺麗でしょ?」
「黒ずんでない……綺麗」
「土手高で、ブルマ穿いたくらいじゃ形がはっきり分かりそうですもんね」
「土手高で、ブルマでも……わかる」
「それに――」
ふと、高坂は言葉を途切らせ、
「先輩、もしかしてオナニー初めてですか?」
YesとNo。この場合、どちらの返答が恥ずかしいのだろうか?
私が答えに窮していると、
「まあ、いいですよ。特別に黙秘権を認めます。それになにより、ちっともオシッコ臭くなんてな
いじゃないですか。ほら――」
そう言って、股間を弄っている私の手を再び取り、それを私の鼻先に近づけた。指は薄い粘液
で滑光り、指と指の間に糸を引いていた。
「ねっ、オシッコ臭くないでしょ?」
鼻にツンと来る饐えた臭いがした。
「臭くない……あああ……」
指戯を無理矢理中断させられた私は、哀しげな呻き声をもらし身悶えした。
「駄目ですよ、先輩一人だけで楽しもうだなんて。言ったでしょ? 『二人で楽しむ』って」
高坂は、そう言うと私をベッドに押し倒し、自慰行為によって熟れた果実のように色づき濡れた女
性器に顔を埋めた。



「オシッコ臭くないんなら、俺が舐めてみたって、ちっとも構いませんよね?」


本日、ここまで




202名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 07:49:07 ID:w0ewdOfu
乙!
描写が細やかで読みながらおっきした
203名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 11:08:08 ID:QmTyHaeL
アパァム!次だ!次を持ってこおおい!!

おつー。ずんぺエロいな(´・ω・)
凪先輩の反応とか見てると胸キュンが半端ないw


先輩のスレ落ちたね…
加奈子スレに爺やが迷い込んで来ててワロタ
204名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 06:08:04 ID:0XIxQdxA
あれは噴くw
205名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 23:59:44 ID:6WmGAr2Y
>>201の続き

「えっ……あああっ!」
否も応もない。私が答えるより早く、高坂の舌が思いがけない大胆さで股間へと触れた。小陰唇を掻
き分けるように、下から上へと一度大きく舐め上げ、一瞬離れた後、次には舌の先でクリトリスを突付
く様に刺激する。そして最後には、やはり歯の先で硬く勃起している肉の芽を軽く甘噛みしてきた。
「はぅ! はぁ! はぁ……はぁ、ああんんんっ!!!」
まるで身体の中を舌で直接、ねぶり廻されているかのような。それは、これまでの耳や乳房への愛撫
とは比べ物にならないほどの刺激、愉悦、喜悦。その快楽の波は――いや、それはもう津波だ。快楽
の津波は大きなうねりを伴って何度も何度も私の肉奥で溢れ出し、打ちつけ、荒れ狂う。私に出来るこ
となど何も無かった。私は嵐の大海に翻弄される一片の木の葉に過ぎない。
高坂の動きが変わった。私の左脚を垂直に抱き、陸上で鍛え上げた太腿の付け根の裏側にそっと舌を
這わせていく。ガツンッ、と脳髄に突き刺さるものがあった。それは初めてに近い感覚。
次いで高坂は五本の指を立て、爪の先を軽やかに走らせた。大腿部の周囲を巡り、膝の裏を擽り、追
って持ち上げられた臀部にも至った。
圧倒的な快感だった。全身の毛穴という毛穴が、プツプツと音をたてて弾けるような信じがたい強烈さだ
った。
耳が痛い。鼓膜が破れそうなほどに激しく振動している。一体、何の音が響いているのか訝しんでいたら、
自分の声だった。自分の口から発せられる絶叫とも喘ぎ声ともよがり声ともつかぬ大音響が、巡り巡って
聴覚を攻撃しているのだった。
(信じられない。こんな……こんな凄いのって!)
最も忌み嫌っていた器官が、最も己を狂喜させているという皮肉。複雑な心境ではあったけど。正直いま
は難しいことを考えてなどいられない。次々と押し寄せる快楽を甘受することに、私はひたすら陶酔しきっ
ていた。
「あっ!」
思わず小さな呻き声が漏れ、仰け反った。不意に高坂が尻の肉を割って肛門にまで舌を這わせてきたの
だった。
「な、な、何を……」
「先輩のお尻の穴を見てるんです」
相も変わらず、事もなげに言う。
(こいつは……どうして、こう……)
頭を抱えていると、
「先輩、もしかしてオシッコの次はウンチ臭いってこと心配してるんですか? 大丈夫ですよ。ここもすっご
く綺麗ですから。ピンク色してて、おちょぼ口みたい穴の周辺に小さな皺が一杯あって可愛いんです。先輩、
そう卑下ばかりしないで自分に自信を持ってください」
(だから、そんな言い方はするなって……)
高坂が剥き出しの肛門に、フウッと息を吹きかけた。その時、
「ひっ!」
背筋を強烈な電流が駆け抜けていった。それは甘く淡い余韻となって全身に拡散し、鳥肌が立った。
(これは……何なんだ? まさか……お尻で感じちゃったのか? こんな箇所で……)
今更ながらに、自分の肉体に起きている変化に畏怖を抱いた。最早、身体の隅々までが性感帯と化し、鼻を
つままれても、髪を手櫛されても、それだけで艶っぽい声をあげてしまいかねない。そしてそんな自分が、決して
不快なものではなくなっていた。
206名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 00:01:07 ID:6WmGAr2Y
(高坂、もっと触って、もっと舐めて、もっと弄ってくれ。そして私をもっと狂わしてくれ……)
が、しかし、
「先輩、お尻の穴。弄らないほうがいいっすか?」
と高坂が、わざわざ訊いてきた。
「――なんで、そんなこと訊くんだ?」
「だってさっき、無理強いし過ぎて先輩泣かしちゃったじゃないですか。俺なりに反省してるんです
よ。決して先輩を苛めたいわけじゃない。一緒に楽しみたいんです」
(見るなと言えば、無理矢理見ようとする。弄ってほしいと思っていたら焦らしてくる。なんて間の悪
い。天然なのか、わざとなのか?)
私は内心の焦燥を抑え込み、
「高坂のやりたいようにやればいいと思う。私は、こういうの良く分かんないし」
「でもそれじゃ、また先輩を追い詰めてしまいそうで……」
(もう、早くぅ!!)
「――高坂は、やってみたいんだろ? これまでそうやってきたんだし、ここで方針転換する必要な
いんじゃないか?」
「それはそうなんですが、やっぱり先輩の同意がないことには……」
限界だった。
「いいから、早くやってくれ!!」
「了解。それじゃ、遠慮なく」
高坂の指が、揉みほぐすようにやわやわと肛門を嬲り、小陰唇の裂け目に尖らせた舌が差し込まれ
た。染み出てくる蜜液をすする音が聞こえてくる。
(ふあああああっ……)
薄い肉壁で仕切られた前後の器官を同時に責められ、私は再び大きく喘いだ。まさに逃げ場のない
前門の虎、後門の狼――これ使い方、間違ってないか? 
(ああ、凄い、凄い、凄い……)
目くるめく魅惑の一時――だが、幸福な瞬間も長くは続かなかった。
(えっ……これって、もしかして……)
込み上げてくる、ある感覚に私はうろたえた。
(嘘でしょ。こんな時に……)
しかし、どう自分を偽っても現実は変わらない。打ち続く刺激が排泄器官を反応させ、どうしようもない
尿意となって襲い掛かってきたのだった。
「高坂、ごめん。私、ちょっと――」
が、高坂は私の言葉を遮り、
「急にお尻をモゾモゾさせて、どうしたかと思えば……構いませんよ。ここで出しちゃって下さい。今いい
とこなんです。中断させたくない」
と言い出しやがった!
「ちょ……本気で言ってんのか!?」
「俺、ちっとも構いませんから」
(私が思いっきり構うんだ!!)
207名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 00:03:31 ID:6WmGAr2Y
私の抗議も空しく、高坂はそのまま責めを続行させてしまった。反論を寄せ付けない無言の威圧感が
あった。『今いいところ』と自分でも言っていた通り、その行為は熱を帯びて、私の情欲の昂ぶりも激し
くなっていった。
しかし、そればかりに心を割いていられない。尿意も留まることを知らず強くなってきていた。天国と地
獄の間を全力で反復横とびしているかのようだ。
(ああ、どうしよう。オネショしたみたいになってしまうのか。この年齢で……。そんなことになったら明日
の朝、ベッドメーキングにくる家政婦さんに何て説明したらいいんだろ? いや、それ以前に、高坂の目
の前で失禁を曝すことになる。ああああ、そんなぁ!!)
何か他の事を考えて気を紛らわそうとしても
(破裂しそうな水風船、決壊しそうなダム、クリスマスのシャンパン……)
――ヤバイ発想しか出て来ない。
必死に尿道に栓をして堪えようとするが、舌と指の恥戯がそれをいとも容易く緩めてしまう。爆発手前の
火山のように痛みさえ伴って、外へ飛び出そうと突き進んでくる。
(はぁ! はぁ! はぁ! はぁ! は……もう……駄目……)
「こうさか……みるな……」
「いいんですよ。遠慮しないで! お腹に溜めっぱなしなんて健康に悪いですから。全部、吐き出してくだ
さい!」
「ああああああああああああっ!」
色んなことが一度に起こった。悦楽の昂ぶりが頂点に達し、シュウッ、と何かが噴き出る様な音がして、下
半身が濡れた。身体中の力が抜けて世界は白い闇に押し包まれていった。私の意識は為す術もなく闇に
呑まれ……身体が鉛のように重い。何も出来ない。何もしたくない。
意識が完全に途切れる寸前、私は思った。




『なぁ、高坂。お前、本当に『初めて』なのか?』


本日、ここまで



208名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 10:03:38 ID:AYLXxX9d
>「な、な、何を……」
>「先輩のお尻の穴を見てるんです」
冷静でわろた
209名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 14:33:48 ID:NL2Nu9z2
先輩のスレって何?
リンク貼ってほしいな…
210名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 02:40:46 ID:hrWApWCw
高坂ドSだなw
早い投下でたまんないぜ
211名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 23:26:09 ID:eiOeV3XW
>>207の続き

身体が――重い。今は何もしたくない。何も考えたくない。
こんなに疲れきったのは久しぶりだ。例えるなら去年、陸上部の強化合宿の目玉メニュー『富士登山
トライアル』以来だろうか。遠目から見ればなだらかな曲線と鮮やかな白と薄青のコントラストで女性
的な美を感じさせる富士の山も、一歩踏み込めば黒々とした岩と砂ばかりが広がる男臭いばかりの荒
地に過ぎない。

『……い』
その3776メートルの死のロードを、私を含む陸上部のメンバーは黙々と行脚し続けた。物の弾みと勢い
で、こんな無謀なメニューを組み込んでしまった悔恨と、今更退くに退けない次期キャプテン候補として
の意地を背負いながら。

『せ……い』

疲労困憊、苦心惨憺、意気消沈……etc。あらゆる負の要素たっぷりの旅路の果てに、やっとのことでゴ
ールである頂上に辿り付いた時、しばらくの間、みんな倒れこんでしまっていた。
「ねえ、あれ見て! すっごーい!!」
突如、部員の一人が素っ頓狂な叫び声をあげる。正直、身体を動かす気力すら無かったのだが、それで
も好奇心旺盛な年頃。その声のトーンに惹かれ、部員の指差す方へ目を向ける。そこに我々がみたもの
は――。

『ナギー先輩ってば!』

誰かが、私を呼んでいる。
(悪い、いま本当に疲れてるから、もうしばらく休ませて……)
再び、まどろみの中へ陥ろうとする私の心の片隅で何かが引っ掛かる。あの声――聞き覚えのある懐かし
い声。耳にしただけでドキドキと胸が高鳴る声。その声に呼ばれている以上、無視するわけにいかない。目
覚めなければ。
重たい瞼を酷使して、ようやく目を見開きまだピンボケの視界に飛び込んできたのは、雲海から立ち上る神
々しいまでのご来光――ではなく、こちらを幾分不安げな眼差しで見つめる高坂の顔だった。
「こ……さか……?」
「心配しましたよ。ピクリとも動かないものだから、先輩、死んじゃったんじゃないかって。いやぁ、良かった良
かった」
女性を目覚めさせた後の第一声の割りに縁起でもないことを言う高坂の言葉を聞きながら、次第に意識がは
っきりしてくる。
(ああ、そうか。私、気を失って……)
まざまざと情景が蘇ってくる。途端に下腹部から太腿のあたりの、ひんやりと冷たくヌルヌルした感触が伝わっ
てきて頬が熱く赤くなった。
(は、恥ずかしい……高坂は、こんな私をどう思ってるんだろう?)
 とても見られたもんじゃないけれど見てしまう。高坂の顔はベッドサイドの読書灯の光を受けて、それこそご来
光のようにキラキラと輝いていた。
212名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 23:29:50 ID:eiOeV3XW
(なに……?)
とっさに訳が分からず首を傾げたが、しばらくして気が付いた。自身のかいた汗と私の噴き出した体
液が反射して輝いて見えるのだと。考えるまでも無く、高坂は性器の前に張り付いた状態だったのだ
から、その直撃をうけてしまったのだ。
(ああ、高坂ってば。こんなに汚れちゃって……)
鉛のように重い身体に鞭打ち引き起こすと、私は高坂に縋りついた。
「高坂、御免ね。こんなに汚しちゃって」
「そんな、別に構いませんよ。これくらい」
「いいわけないじゃん――綺麗にしてやるからな」
今度は私が高坂をベッドに押し倒し、覆い被さるようにして丁寧に高坂を清めるべく、舌を這わせてい
った。体液の飛散した顔から首筋、胸までを唇と舌を使って舐めとっていく。恥部を弄び、肛門を抉っ
た指を根気よく舐めしゃぶっていく。
汚らしいなんて。ちっとも思わない。だってもともと私の体内から出た物なんだし。それにどうせ汚れる
なら、高坂と一緒の方が良いに決まってる。
(愛しいよぉ……)
舌を這わせ、高坂を感じるほどに痛切する。その愛しい者とこんなにも密接な距離でいられる幸せに涙
ぐんでしまう。このまま、ずっとこうしていられたらどんなに――。
反面、不安もある。このままでいいのか、と。
(女としての悦びを与えてくれる高坂に、私は何もしてやれない。一方的に奉仕をされるだけで良いわけ
なんてない。なんとかして私が高坂を悦ばせてやりたい)
しかし、どうすれば?
これまで世間から背を向け続けた私は、誰かのために何かしようなんて考えもしなかった。今更ながら、
そんな生き方をしてきた自分の愚かさが悔やまれる。
(いっそ、高坂に訊いて見ようか? どうすれば、いいのか)
勿論、高坂は優しいから教えてくれるだろう。けれど、すぐにこのアイデアは没にする。これは違う。間違
ってると思う。
(そんなんじゃなくて、私なりに心のこもったやり方で高坂を悦ばせたいんだ。『先輩と一緒にいられて良か
った』そう感じてもらいたいんだ)
しかし方法が分からない以上、それらも儚い夢物語でしかない。気持ちだけが空回り。私は哀しくなり、ひた
すら唇と舌、手と指を駆使して闇雲に高坂の肉体に擦り寄って弄っていった。
その時――。

ムギュッ!!

私の右手が何か掴んだ。
(んっ……何これ?)
一瞬、高坂が長ドスを携帯しているのかと思った。その昔、渡世人は不意の夜襲を恐れ、寝るときでさえ左
胸にドスを押し当てていたという。しかし、それにしてもこの不可解な感触――。
ハッとした。自分がいま手にしているものの正体に気付き、息を呑む。
(まさか――まさか、この長くて太くて熱くてドクドクと脈打っているものって……)
高坂が、止めを刺してくれた。




『先輩、あんまり強く握んないでください。漏らしちゃいそうになるんで』




213名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 21:06:06 ID:cwhsWpmt
『本日ここまで』入れ忘れてた。
申し訳ありません
214名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 04:15:27 ID:PiPerwzn
乙ー
ナギーの奉仕が始まってワクテカがとまんねえw

に、握られてぇぇ
215名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:00:21 ID:LBPB9nh7
いいね!乙
216名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:51:51 ID:purCjD9f
抜いた
217名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 03:03:16 ID:cigSEeaY
おいらは、これのおかげでクリスマス中、チ〇コのことばっか
考えてた……

>>212の続き

(ひっ、ひえええええええええええええええっ!!)
あまりのことに眩暈がした。意識が飛んでしまいそうになるのを、何とか堪えた。こんな時に気を失
ってる場合じゃない。
(は、離さないと……早く)
だが、どうしたことか。指が動かない。まるでソレに吸い付いてしまったかのように、しっかりと掴んだ
まま離れようとしなかった。
(なっ! どうして、こんなときにぃ?)

組の若い衆たちとの忘年会の最中、一人の若頭級の組員が言っていたことを思い出した。
『自分がまだチンピラに毛の生えた程度の鉄砲玉やっていた頃、初めてチャカで人を撃った時のこと
は忘れられませんなぁ。指が、おこりにでもかかったみたいにプルプル震えて引き金から離れようとし
まへんのや。いい加減、銃声聞きつけて人が集まってくる気配もしてきよりますし、いやぁ、あん時は
往生こきましたわぁ!!』

これもそれと似たような現象なのだろうか?
パニックになった。怖い。自分の肉体が何物かに乗っ取られでもしたかのような。気持ちが焦れば焦る
ほどに、指は離れたがらず、ソレを掴んだまま微かに這い蠢く程度でしかない。
(一体、どうしたら……?)
さすがに途方に暮れていると、
「ああ、やっぱり先輩、離さないままで良いですよ。先輩の手って大きくて柔らかいから気持ちいいや」
焦燥にみちた私の表情とは対照的に、高坂はどこまでも唯我独尊であった。
(高坂の奴。この非常時に悠長な……待てよ、いま高坂は何と言った? 『気持ちいい』って言ったのか?
 何が? これか! これが、いいのか!?)
胸の鼓動が高鳴る。これぞケガの巧妙。私はいま正に高坂に快楽を与える奉仕をするための手掛かり
を文字通り『掴んだ』のかもしれなかった。
意識を右手に集中させる。
(動け……動け……動け……)
執念と努力が実ったのか、石のように強張っていた右手が徐々に感覚が戻ってきた。気を良くした私は
少し動かしてみる。高坂のソレの沿って指を這わせ、上下にゆっくりとスライドさせていく。偶然と、私の
祈りに応えてくれた神様の思し召しによって(どんな神だ?)、ごく自然と揉みながら擦っているような状
態になった。
「うはっ! 先輩……たまんないっす!」
(やったぜ!!)
内心、ガッツポーズしながら私は手淫に気持ちを集中させる。考えてみれば、なにも難しい事ではなかっ
たのだ。高坂が私にしてくれた淫戯を、そっくり立場を入れ替えて私が高坂に奉仕しすれば良いだけの話。
自分の経験に基づいているのだから、失敗のしようがない。
(よおし、頑張るぞぁ!! それにしても、男のモノって……女と全然違うのな)
女のモノがアワビなら、男は差し詰めナマコかウミウシといったところか……女のモノに負けず劣らず異様
だ。


218名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 03:04:56 ID:cigSEeaY
片手では納まりきらない長さと、『握る』より『掴む』といった方が相応しい太さと、叩けばコツコツ
と乾いた音を立てそうな硬さのある浅黒い肉の刀――比較対照物が無いのではっきりとそたこ
とは分からないが――これはかなりの『業物』なのではないだろうか?
このいかにも現代的な草食系男子といった風貌からは明らかなミスマッチ。体格と『こっち方面』
の発育って、あまり関連が無いのだろうか?
(私が前に見たのは小学校低学年の頃、龍兄ぃとお風呂に入ったとき――あれは確かもっと小っ
ちゃくて白っぽくて皮が被ってて、なんだかポークビッツみたいで……)

その時はるか西の空の下、一ノ瀬 龍は派手なクシャミをした――かどうかは定かでない。

閑話休題。
その『長刀』の下部は縮れた毛が密集していて更に、その毛に隠れるように皺だらけの袋状の物
体(おでんの具材の巾着か、稲荷寿司みたい)が二つ、そして先端は綺麗なピンク色でテカテカし
ていて心なしか濡れて光って見える。
「あの、先輩。あんまりジロジロ見ないで下さい」
高坂が言う。
「どうしてだ?」
「どうしてって、そりゃ――そんなに長いこと見つめられると、恥ずかしいからです」
してやったり。思わず私はほくそ笑んで、
「何を言うか。高坂だって、私があんなに嫌がったのに見るのを止めなかったじゃないか。私が止め
なきゃならん理由がなかろう?」
「これはその仕返しですか? 参ったな。女性は怒らすと本当に怖い」
高坂にはそう言ったけど、そういう意地悪抜きにしても年頃の女としての好奇心があった。正直、グロ
い――と思う。そう思うけど何故か目が離せない。魅入ってしまうのだ。
「男のモノって……なんか凄い」
私の呟きに、高坂は、
「先輩のモノだって、なかなかの名器じゃないですか」
「また高坂は、そんなことを――」
「本当ですよ。前にも言ったけど先輩は自分のことを過小評価し過ぎです。卑下したって良いことなん
てないですよ。いい加減、そのふざけた幻想をぶち壊していかないと」
「そんなこと言われたって――」
「俺も協力しますから」
高坂の言葉に、自分でもはっきりわかるほど頬が赤く染まり、胸のドキドキが痛いほどに強くなる。手
淫にも力が入った。
「も、もう、高坂ったら! 私はそんなことくらいじゃ別に、嬉しくなんかならないんだからな! 本当だか
らな! ああ、もう! で、でも高坂が、そこまで言うんなら、こっちもそれなりに――」
「あ、あの、先輩――ちょっとキツい……」
私の献身的な指戯の賜物によって、いまや腹にくっ付きそうなほどにそそり立ったモノを、
(初めてにしては、我ながら上出来じゃん♪)
と、満足気に見つめながら、セオリーにのっとって次なるステップに移行しようとした時――血の気が引いた。
219名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 03:06:24 ID:cigSEeaY
(高坂は何をした? 私のモノを散々指で弄った後、何をした?)
記憶を掘り起こし、掘り起こすまでも無く、つい今しがたのことなので忘れる筈も無い。
(私にアレをやれと――高坂の、この禍々しいモノを……出来るだろうか?)
ゴクリッと唾を飲み込んだ。喉がいつの間にかカラカラになっていた。気のせいか、今だ手の中にあ
るモノが倍以上に目の前に大きく迫って見える。
(ああん……絶対、無理! 出来っこないよぉ)
この期に及んで生娘のように怖気づいてしまう。恥ずかしいとか汚らしいとかでなく、高坂のやったよ
うな、あんな技術的な器用な真似が自分に出来るとは思えなかった。
(ごめん、高坂。これ以上は、私には……)
申し訳ない気持ち一杯で、チラッと上目遣い気味に高坂を見る。バッチリ、目が合った――見なきゃ
良かったと思った。
そこにあったのは、爽やかな春のそよ風のような笑顔。邪気の無いその瞳に籠められた確かなメッ
セージ。

『俺、先輩を信じてますから。勿論、やってくれますよね?』

(ああ、そうかい! 分かったよ!!)
妖蛇メドゥーサと目が合った人間は、全て石に変えられてしまうという。同じく高坂と目が合った私は、
彼の期待に反することが出来なくなってしまうのだ。
(高坂だって、私に犯ってくれたんだ。私だって……)
高坂に奉仕したいと決めたのも私。高坂のモノを手淫して、ここまで大きくしたのも私。ならば最後ま
で犯り遂げなければなるまい――私自身の力で。
(高坂を失望させたくない。私だって、本当は中途半端に投げ出すなんて嫌だ。私は出来る……逃げ
ちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ……)
乾いた唇を舐めて湿らす。決意がようやく固まった。それが萎えないうちに、素早く実行しなければな
らない。
深呼吸を一つ。
(よおし、いくぞ! ええい、ままよぉ!!)










私は目を瞑り大きく口を開いて、その禍々しく怒張した黒い肉の凶器を口いっぱいに含んだ。
220名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 03:06:45 ID:cigSEeaY
本日、ここまで
221名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 12:02:54 ID:p4CI3Gau
先輩かわええのう…
毎度お疲れさま!
222名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 23:22:48 ID:1Cv61Lsm
先輩の魅力出てるねぇ!
すばらすぃ!
223名無しさん@ピンキー:2009/12/29(火) 08:50:33 ID:1pj5INIX
光速で抜いた
224名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 10:24:42 ID:vaAVkVBd
うわあ、年跨いじゃいそうだ……
>>219の続き


(ん……んぐぅ……ぐへぇ……)
半ば予想していたことではあったが、まさかここまで苦難を伴うとは思ってもいなかった。
(やっぱり、やらなきゃ良かった……)
すぐに後悔の念が押し寄せた。
そもそもサイズが、私の口では規格外でお話にならない。いっぱいに開いて先端部分がやっとおさま
るような格好だ。なのに、その巨大なモノはまるで自分の意思があるかのように、私の口腔の粘膜を蹂
躙し、グイグイと喉奥への侵入を試みようとしていた。先端で喉を突かれ、噎せ返りそうになる。(どうで
もいいが、何故、ノドチ〇コなどという卑猥な名称が付いているのだろう?)
塩辛いというか、ほろ苦いというか、なんとも表現し難い味覚の嵐が舌の感覚を麻痺させていく。それに
伴い唾液が溢れ、顎の下を伝い滴り落ちていった。
試練は、まだあった。私が高坂の下腹部に鼻面を押し付けるような体勢をとっているため、彼の汗と体液
その他諸々の臭気の塊が、どっと鼻孔に襲撃を仕掛けてきた。その威力は凄まじく、おかげで鼻水が止
まらなくなったが、無論、そんなことに構ってなどいられない。味覚と嗅覚の同時テロによって、胃が前方
ニ回転半捻りを起こし、胃液がせり上がって吐き気をもよおしたが、それもなんとか踏み止まった。ここま
で来た以上、高坂の前で嘔吐するような醜態は見せたくないという意地が、私にそうさせていた。
しかしそれも、いつまでも持ち堪えられるものではない。
(く、苦しい……呼吸が……)
こめかみがズキズキと痛む。意識が段々と遠のいていく。
高坂を気持ち良くさせるどころか自分の気持ち悪さを抑え込むのが、やっとの状態だ。これでは、なんの
ために頑張っているんだか。惨めな想いで、涙が込み上げて来る。涙と鼻水と唾液で、いまの私の顔はひ
どい有様になっていることだろう。
(嫌だな)
私は思った。

(ああ、本当に嫌だ。高坂の前で、こんな顔を晒すの。高坂、ごめん――私、もう限界だ……)

顎の感覚も無くなってきた。もう全てを諦めかけた、その時――
「先輩、苦しいでしょうけど頑張ってください。落ち着いて、鼻でゆっくりと呼吸してみて」
高坂の声がした。そしてベッド脇に備え付けのティッシュでそっと私の顔を拭いてくれる。恋する者の哀しさ
か、そのたった一言の激励で私の中の気力が徐々に漲ってくるのを感じる。つくづく己の単純さに、ため息
がこぼれた。
臭気を堪え、鼻呼吸を繰り返すうちに脳に酸素が充分に行き渡り、気分がスゥッと楽になっていった。まった
く完全とはいかないが、それでも頭痛も吐き気も次第に薄れ、精神的に余裕が生まれてきた。
(私は独りじゃない。いつだって高坂が傍にいてくれる)
それが私を奮い立たせた。
高坂のくれたチャンス。これを活かさないでは、一ノ瀬 凪の名がすたる。
(ありがとう、高坂――私、頑張るから!)
高坂の手が私の後頭部に充てがわれ、ゆっくりと前後に揺らし始めた。私の方も、それに合せるように唇を
窄め舌を使って、拙いながらも愛撫を繰り返していく。



225名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 10:28:06 ID:vaAVkVBd
「んん……ふぅ……」
高坂の口から、熱のこもった艶っぽい息がこぼれるのが聞こえた。僅かずつではあるが、効果が現れ
て来ているらしい。
(だいぶ手間取っちゃったけど、すぐに気持ちよくさせてやるからな)
すでに高坂の介助の手は外されていたけれど、私はそのまま頭を自分なりのリズムを掴んでストロー
クさせ続けていった。
(ただ闇雲に口に咥え込んでいるだけじゃ駄目だ)
いったん高坂のモノを口から離すと、すぐに根元を手で掴み軽く擦り上げながら裏筋に舌を這わせてい
った。
今度はヒュッ、という笛を吹くような音が高坂の口から漏れる。この方法も間違っていないようだ。これに
ますます気を良くした私は、とにかく思いつくまま色々なやり方を試してみることにした。
裏筋を充分に刺激すると、間を置かずに舌先で雁首の周辺をなぞるように舐め上げて、次いで雁そのも
のを唇で柔らかく挟み込んで全体を、特に鈴口と呼ばれる箇所を集中的に舌先で突付き、擽っていった。
(おっと、いけない。危うく手がお留守になるところだった)
透かさず手を恥毛で覆われた根元の更に下部に差し込むと、そこにある袋――陰嚢を包み込むように手
のひらに収め、壊れ物を扱うように丁寧に丁寧に揉みしだいていく。
「――せんぱ……すご……こんな……どこで……?」
さすがの高坂も言葉を失い、呆然と私にされるがまま快楽に身を委ねているようだった。
(決まってるじゃないか)
奉仕を続けながら、私は高坂の疑問に答える。
(高坂、お前のためだぞ。高坂のためになることなら、私は何だって出来るんだ)
事実、あれほど私を苦しめた味覚と臭いも、今ではさほど気にならなくなっていた。
どんなにキツイ味も臭いも、もともと『高坂の一部』だったもの。そう考えると、不思議と抵抗は無く、スンナ
リと受け入れられた。
いかに困難な状況でも一度コツさえ飲み込んでしまえば、私は大概のことはやってのけられた。そういう臨
機応変さがなくては、何十人もの部員を従えた陸上部の主将など務まるはずも無い。
高坂の手が、私の髪をクシャクシャとかき上げていく。指先が私の喉元を撫で擦る。
(なんだか、猫みたいな扱われ方されてる……)
それでも、それが高坂なりの私の奉仕に対する賛辞の表れのようであり、本当に喉をゴロゴロ鳴らしかねな
いほど、胸の高揚はいやが上にも高まっていった。
思えば。こうしてベッドを共にして以来、主導権は高坂に奪われっぱなしだった。女の悦びを教えられる代償
として、弄ばれ、苛められ、辱められ、泣かされ……常に天国と地獄の境目を彷徨い、高坂が天使にも悪魔
にも見える瞬間があった。
だが、いまは違う。ようやく私が攻めに転じる時が来た。この千載一遇の好機、逃してなるものか。
私は、この状況に有頂天になっていた。そのため、すっかり失念していた。この先、何が起きるかを。私はそ
れを、身をもって経験したというのに……。
「ああっ!」
と高坂が呻いた。
すると手の中の陰嚢が不意に大きく膨らみ、グイッ持ち上がり、同時に陰茎もビクビクッと痙攣し、やはり膨ら
んだ――と思った瞬間、先端部分から生暖かい粘っこい液体が勢いよく射出されてきた。
「――!」
一瞬、何が起きたか訳が分からず、それよりもその粘液が気道を一時的に塞いでしまったため、今度こそ呼吸
困難となり、私は奉仕を中断し高坂のモノから口を離して、何度もむせて激しく咳き込んだ。
口から、鼻から、ヨーグルトを溶かしたような暗白色の粘液が零れ滴った。
それだけでは済まなかった。
私の目の前で勃起したままの高坂の陰茎が再び大きく痙攣を繰り返し、避ける間もなく私の顔めがけて二度目
の射出が行われ、私の視界は再度、白い闇に覆われることとなった。




本日、ここまで


226名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 16:46:03 ID:HnFgliFq
「あの……先輩、本当にすいません。大丈夫ですか?」
高坂が、私の顔をウエットティッシュで拭きながら、気遣わしげな表情を見せる。
「うん――全然、平気。だから、気にしないでくれ」
高坂の顔を、まともに見られない。彼と目を合せるのがつらい。かと言って、高坂に対して憤ってる
わけでも何でもない。理由は、そんなんじゃない。
今回のことは、事故みたいなものだし、私だって高坂にほとんど同じようなことをやらかしたばかり
で、お相子だ。そんなことより、私が引っ掛かっているのが、高坂の噴出させた精液を私が吐き出し
てしまったこと。
私の指戯と口腔奉仕によって導き、せっかく高坂が出してくれた精液を、高坂の目の前で吐き出し
てしまった。勿論、あれほど大量の粘性の液体を全部飲み干すなんて無理だったかもしれない。
それでも、それを実行してみることで、私が抱いている高坂への想いを私なりのやり方で示すこと
は出来た筈だ。
(高坂が与えてくれるものだったら、何だって嬉しい。それなのに……)
結果的に私は拒絶してしまった。彼の目の前で――最悪だ。
(高坂、すまない。私が不甲斐ないばっかりに……)
しかし高坂は、そんな私の態度を、自分が顔にぶっ掛けてしまったことでショックを受けているのだ
と勘違いしたらしく、
「本当に、すいません。大体、これで良いと思うんだけど――目、痛くないですか?」
「うん、大丈夫」
(ああ、高坂――頼むから謝ったりなんかしないでくれ。謝りたいのは、私の方なんだから……)
だけど運命は何処までも残酷で、高坂の口から私へ更に追い討ちをかけるような言葉が告げられた。
「俺って、やっぱり駄目だな。あんまり気持ち良かったもんだから、つい調子に乗っちゃって……先
輩も慣れないことの連続で疲れたでしょ? 今夜は一旦この辺で打ち切って、残りは後のお楽しみ
ってことに――」
「駄目だ!」
最も怖れていた言葉に、氷の刃で刺し貫かれたような痛みを覚えて、私は心の底から叫んだ。
「でも――」
「でもも、ストもない! そんなの……そんなこと……絶対に、駄目なんだ……」
今夜のようなことは、もう金輪際有り得ない――わけもなく、そんな気がした。こんな素敵な、目眩く
夢のような(夢なんだけど)一時が、そう何度も訪れるはずがない。
それともう一つ、私にはライバルが多い。
私にとってのディーバでもある楓。
けしからんダイナマイト・ボディと泣きボクロという最強アイテムを併せ持つ加奈子。
どちらも強敵だ。二人を前にして、私は勝つ自信などない。もし、今夜このまま高坂と別れてしまえば、
再び私のもとに戻ってきてくれる保証など、何処にも無いのだ。
もし、そんなことになったら私は……とても耐えられそうにない。
「先輩、本当に良いんですか? 明日も朝練とかあるんじゃ……」
「他のことなんか、どうだっていいんだ。今の私にとって、何より大切なのは高坂とこうして身を重ねて
いることだけなんだ。だから、高坂――最後の最後まで、私を見棄てないでくれ」
227名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 16:47:54 ID:HnFgliFq
情けない。こんなの本当はちっとも私らしくない。こういう女を巷では『重い』なんて言うんだろうな。
だけど、これが私の偽らざる気持ち。呆れられ愛想を付かされるかもしれない。それでも、どうして
も言わずにいられなかった。
そんな私に高坂は、
「見棄てるなんて、そんなことある筈ないでしょ。俺の方だって、まだまだ犯り足りないって気分です
し、先輩にそう言ってもらえるのは願ったりって心境なんですが――先輩、一応確認しておきますが、
『最後まで』ってことが、どういうことか分かってますか?」
私は虚を衝かれて息を呑む。
私だって、そこまで世間知らずのおぼこじゃない。
それは、私が高坂のためにしてあげられる最後の切り札。処女を捧げるということ。私の肉体に高坂
の刻印をきざむということ。女として最高の誇り。
正直、未知の領域に足を踏み入れる怖れもある。不安もある。しかし、それ以上に期待と悦びもある。
(高坂のため……私のため……)
私は、もう逃げない。何故なら私は一ノ瀬 凪なのだから。
「無論だ。最初から覚悟のうえで、高坂に身を委ねたのだから」
高坂の眼差しを正面から受け止めて、私は力強い口調で言った。
「分かりました。先輩にそう言ってもらえて俺も嬉しいですよ。それじゃあ、ベッドに横になって――楽
な姿勢で良いですよ。今夜をお互いの満願成就の夜にしましょうか」



取りあえず、ここまで

228名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 23:25:30 ID:tyY1yL15
漫画読んだ後だから凪のギャップに戸惑いつつも萌える
229名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 23:40:28 ID:eot6Oxt6
凪っぽさがありつつ適度に崩しもあって良い
230名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 23:55:38 ID:ZZ6WouNu
>>227の続き

「こ、これでいいのか?」
高坂に指示された体勢をとると、私はちょっと不安になって訊いた。私と高坂は双方の頭と足の位置
が逆向きの、俗にいう『69』の体勢をとっていた。
「はい、ばっちりですよ。先輩、さっきも言いましたけど、これから俺達がやろうとしてるのは、今までの
前戯紛いのお遊びじゃなくて、場合によっては痛みの伴う本格的な性行為ですからね。充分に準備を
しておかなきゃならないんです」
「うん……」
事前に説明されて知っていたが、それでも緊張して少しばかり身が強張るのを感じた。
「大丈夫ですよ、先輩なら。これまでも、きちんと犯り遂げて来たんですから。もっと自信を持ってくださ
い。それで、そのためには――」
「お互いのアソコを舐めあって唾液と淫液を潤滑剤代わりに、たっぷりと塗した状態にしておかなきゃな
らないんだよな?」
高坂の言葉を引き継ぐ格好で、私が続けた。
「その通りです。ほら、やっぱり大丈夫じゃないですか。他に訊いておきたいこととかありますか?」
「ううん……いまのところは……」
「それじゃ、喋ってばかりいても仕方ない――早速、始めましょうか?」
「お、おう……」
うながされるままに彼のモノを掴み、舌を差し出して目の前にそそり立つ肉茎にゆっくりと唇を近付けて、
いままさに――
「あっ、ちょっと待って!」
突然、『待て』がかかった。さては、また何かヘマをやらかしたかと思い慌てて私は、
「な、なに!?」
「すいません。一つ言い忘れてました。いま大事なのは、あくまで性器をヌルヌルの状態にしておくことで、
無理にイカせようとしないでください。俺もそこまでタフガイじゃありませんからね。肝心なときに勃たなくな
りますから」
「わ、分かった。肝に銘じておく」
ちょっと出鼻を挫かれちゃったけど、再度決行。高坂の性器を口にするのは、これで二度目。つい今しがた
射精したばかりなのに、もうこの浅黒い肉の凶器は元気を取り戻し、私の口内でみるみる硬く大きくなってい
く。その逞しくも頼もしい有様は、どこか感動さえ覚えるものだった。
(ハ……ハァム……ンン……)
高坂の舌と指に、私の恥部が嬲られているのを感じる。クリトリスを撫でられ、摘まれ、押し潰され、唇が秘裂
に触れ、舌が挿入されてきた。たちまち下腹部全体が甘く疼き、熱く潤い、湿って……濡れて……クチュクチュ
と下品な音をたてた。
考えてみれば、男性器と違い女性器は勃つ、勃たないの心配など無用である。イッてしまったとしても、なんの
問題も無い筈だ。ねっとりと汗が浮かぶ。呼吸が荒くなる。背中が激しくわななき、『もっと、もっと』と誘うように尻
がゆらゆらと妖しく揺れ動く。
(あああああんんん……た、たまんないっ!!)
蕩けるような陶酔の海を漂い溺れていると、不意にペシンッ! と尻を打たれた。
「痛っ!」
「先輩ったら、手が完全にお留守になってますよ」
231名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 23:57:06 ID:ZZ6WouNu
叱られてしまった
「――ああ……御免なさい(あとちょっとだったのに……)」
悦楽の波を中断させられたことに、軽く拗ねて鼻を鳴らしながらも何とか自分を奮いたたせ、高坂へ
の奉仕を改めて再々開する。さっきも言ったが二度目である。もう最初から口いっぱいに頬張るよう
な無作法なマネはしない。
ピンク色をした亀頭に数回軽く啄ばむようなキスすると、鈴口を尖らせた舌先で突付き、雁首周辺を
なぞるように動かし、特に裏側への刺激を強くしていく。前回も好評だったやつだ。そして長大な竿に
唇を這わせ、舐め上げ、唾を塗していく。ここでようやく性器全体を唇で包み込み、口腔を開いたり窄
めたりさせながら喉の奥へ奥へと強く吸い、リズミカルな律動を咥えていく。
私にはまだ奥の手があった。前回は指で弄んだ陰嚢――今度はそれを、高坂が私の耳で犯ったよう
に口いっぱいに含んで、柔々と甘噛みをしていくのだ。唇と舌と、軽く歯も使って、この毛むくじゃらの肉
の袋を嬲り上げていく。
「あ……あ……ああ……せ……せんぱ……」
(ふっ、まだまだ驚くのは早い。これからずっと、私のターン!!)
陰嚢への口内奉仕を済ませると、今度は右手で高坂のモノを握ったまま、顔を尻の肉の割れ目へと寄せ
ていった。
(よ、ようし……と)
これから自分が始めようとしている行為に、目が眩みそうになる。だけど、犯らなくては。高坂だって、犯っ
てくれたのだ。もっともあの時は指だったが、私は……大きく息を吸い込み腹を括って、肛門へと舌を伸ば
した。体毛を掻き分けるようにして排泄器官を探り当てると、ゆっくりと強い力で舐め上げる。更に先端を精
一杯尖らせて、内臓に挿入するまで差し入れた。口の中に、カカオ成分の多いチョコレートのような苦味が
広がっていく。それと同時に右手の力を僅かに増して、激しくしごきあげていった。
「は……ぐあっ……せんぱ……そんな……されたら、俺……どこで……こんな……こんな……」
驚愕と興奮と歓喜の入り混じった高坂の声が、裏返って喘いでいる。
だけど、別段びっくりするようなことじゃない。
「高坂だぞ」
私が肛門から顔を上げて言った。
「えっ!?」
「高坂が犯ってくれたことを、私なりにアレンジして犯っているだけだ。高坂が犯るから、私も犯りたくなる。犯っ
てみたくなる――どんどん自分が堕ちていっている気がするな。高坂のせいだぞ。ちゃんと責任を取れ」
高坂の方へ向き直り、にじり寄って行く。ここで自分が意外に『69』の体位が物足りなく感じていたことに気付い
た。
(だって、あの体勢じゃ高坂の顔が見えないんだもん。ちょっとでも表情なり視線なりを感じていられる方が、私
は好きだな)
「責任って……どんな風にですか?」
(高坂――私は、お前のことが好きだ。お前のためだったら、何でもする。だからお前も、私を……)
湧き起こってくる邪な考えを、即座に振り払う。今この流れで、それを口に出すのは卑怯だ。高坂が、どう答えて
くれるか知りたい気持ちはあるけれど、何を言われても、きっと私は後悔してしまうだろう。
232名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 00:02:24 ID:ZZ6WouNu
「そ、それ位、自分で考えろ」
「厳しいなぁ」
「なぁ、高坂――ちょっと賭けをしてみないか?」
話の流れを断ち切るべく、思いつくままに言葉を並べてみる。
「お互いの性器を一緒に弄りあって、どちらが先に相手をイカせるかってーーどうだ、面白そうだ
ろ?」
「先輩――さっきまでの俺の話、ちゃんと聞いてました? ここで余計な体力消費すると、後々困
ることになるんです。どうしてそんな、無意味なこと……」
「分かってないな。無意味だからこそ、面白いんじゃないか。高坂は細かいこと気にしすぎだ。後
のことは後で心配すればいいじゃないか。なぁ、いいだろ?」
「しょうがないなあ、先輩は。言い出したら止まらないんだから。それで、もし賭けに負けたら――先
にイカされた方は、どうなるんですか?」
「――相手の言うことを、何でも一つだけ聞かなきゃならないんだ」
「また随分と古典的ですね」
「う、五月蝿いな! 文句ばっかり! それじゃ、私が『よーい、ドン!』って言うから、そこからスター
トだからな。いいな」
そう告げると、私は再び高坂の性器に顔を向ける体勢になった。ほんの思いつきで始めた事ながら、
ワクワクしている自分がいた。
(私だって、それなりにテクニックは身に付けたんだ。やってみる価値はあるんじゃないか?)
そして、今度こそきちんと精液を飲み干してやる。
「OKです」
「よし、それじゃ始めるぞ! 負けないからな、高坂。覚悟しとけよ! せーの、『よーい、ドン!』」















負けた。
「は、吐いたツバは呑まん! さあ、なんでも言ってみろ。高坂!」
233名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 00:02:54 ID:ZZ6WouNu
今回、ここまで
234名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 20:15:17 ID:R2m1OxPM
乙乙!
235名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 00:08:28 ID:PWU80gGS
>>232の続き

「いや、だから俺は別にいいですって……弱っちゃったなぁ〜」
実際、高坂はほとほと困った顔をしていた。だが、それで引き下がるような私ではない。
「そうはいかん。私が申し出た賭けに、私自身が敗北したのだ。高坂の情けに甘えて、賭けの決め事
を反故にしてしまっては、極道の血を引く者としての示しがつかん。さあ、高坂。なんでもいいから、言
ってみろ」
「そう言われてもなぁ……本当に思いつかないんですよ。う〜ん、どうしたもんかなぁ」
(ちょっとは自信があった。それなのに……)
本来なら、

高坂  『参りました。先輩ってウブっぽい感じなのかと思ってたけど、中々どうしてテクニシャンなんで
      すね。びっくりしちゃいましたよ!』

私   『もう、さっきも言ったけど、一体誰のせいでこんな風になったと思ってるんだ?』

高坂  『ええと……やっぱり、俺のせいですか?』

私   『決まってるだろ。寝ても覚めても思い浮かぶのは、お前のことばかり――もう高坂無しじゃ生き
      られない身体になってしまったぞ。この落とし前、どうつけてくれるつもりだ?』

高坂  『おっかないな。アレが萎えちゃいそうだ――でも、奇遇ですね。俺もどうやら、先輩無しじゃ駄目
      みたいです』

私   『ああ、高坂、それじゃ、それじゃ……』

高坂  『先輩――俺に一生かけて落とし前をつけさせてもらえませんか?』



こうなるはずだったのに……それなのに。
「何かあるだろ? 何でもいいんだ。例えば――三遍廻ってワンと啼けとか、跪いて足の指を舐めろ、
 とか」
「――嫌ですよ、先輩にそんなマネさせるの。はぁ……そうか――先輩。本当に、なんでも一つだけ
 言うことを聞いていただけるんですね?」
高坂が、何か思いついたようだった。
「無論だ。一ノ瀬 凪の名において二言は無い」
ニッコリ笑って、
「分かりました。それじゃ決めました。先輩にしてもらいこと。いいですか? 言いますよ?」
「ああ、いいとも」
頷きながら、少し不安になる。これまでの経験で、高坂は満面の笑みを浮かべながら想像を超えた突
拍子もないことを言い出す輩だということを思い出したからだ。しかし、当然のことながらもう後戻
りは出来ないし、私だって逃げるつもりはない。
236名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 00:10:12 ID:PWU80gGS
「俺が先輩にやってもらいたいこと。それは――先輩が賭けに勝っていた場合に、俺にやらせたかっ
 たことを言ってください」
一瞬、わけが分からずに、
「どういうことだ? いまいち意味が理解出来ないのだが……」
「言った通りの意味ですよ。今回の賭けで先輩が勝っていた場合に、俺に『何でも一つだけ言うことを
聞かせたかった』内容を言って欲しいんです」
「それを聞いて、どうする?」
「言われたことを、実際にやってみようと思います」
本当にわけが分からなくなってきた。
「何で? どうして?」
「第一に、先輩が俺に対して何を望んでいるのかを知りたいから。第二に、それをやることによって、先
輩の喜ぶ顔が見たいからです」
「でも……それだと……なんだか……すっきりしないなぁ」
単に情けをかけられているだけのような、賭けの勝ちを譲られているような。
「別にいいじゃないですか。『何でも』言うことを聞いてもらえるんでしょう?」
「それは、確かにそうだが……」
尚も躊躇している私に、高坂が、
「ほら、先輩。こっちへ来て」
腕で私を抱き寄せ、二人の身体が密着する。
「あっ!」
突然のことに、頬が赤く染まり息を呑む。胸が恥ずかしいほどにときめく。
「俺はね、先輩とただこうして過ごしていられるだけで幸せなんです。他には何もいりません。これ以上、
何か望んだらそれこそバチが当たっちゃいますよ」
高坂が人差し指と中指を揃えて差し出す。私はそれを当然の如く受け入れて口に含みしゃぶった。もうす
っかり慣れた舌を用いての奉仕。指の間に絡ませ、唾液を塗して舐め上げていく。高坂も指を蠢かせて口
腔内を犯す。溢れ出る唾液が顎を濡らしていく。
その内、二本の指が私の舌を挟み込んで取り押さえられてしまった。
(ぐえっ……)
思わぬ展開に目を丸くして慌てたが、不思議と抵抗しようという気持ちにはならなかった。高坂への信頼と
服従と忠誠が心を支配し、私は人形同然だった。
「反面、先輩が俺をどう想ってるのかが、すごく興味あるんです。だからこれはいい機会じゃないかと……」
指は更に力を強めて、舌を引っ張り始めた。キリキリと鈍い痛みが脳天に響く。喉元が痙攣した。
(あぐっ……あは……ふ……)
もしかしたら、このまま引っこ抜かれてしまうかも知れない。それでも恐怖心も怒りも湧き起こらない。傍から
見れば異様で屈辱的な光景であろうが、高坂の腕に抱かれ構ってもらえる状況に酔いしれていた。
しばらくそうやって弄ばれていたが、ようやく指から解放された。舌はすっかり痺れて重く、感覚が麻痺してしま
っている。高坂が唇を合わせ、舌を差し込んできた。二人の舌が絡み合い、マッサージをしてくれる。たちまち痛
みが退いていった。
237名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 00:11:19 ID:PWU80gGS
(あああああああっ……)
身も心も、トロトロに蕩けてしまいそうな甘い愉悦。爛れた幸せ。下腹部が、どうしようもなく熱く
疼いてくる。
唇が離れ、細い透明な橋がかかる。
「ねっ、いいでしょう。先輩?」
「――ああ、うん」
何か高坂が良いことを言っていたようだが、丸っきり頭に入っちゃいない。例えそれが、どんな理
不尽なことでも、今更抗う気力もない。
「それじゃ、言ってくださいよ。先輩が俺にやらせたいこと」
先ほど心に浮かんだ邪な考えが、再び頭を擡げる。
(高坂。お前のことが好きだ。だからお前も、私のことを……)
馬鹿な。それでは元の木阿弥。何のために、こんな子供じみた賭けを始めたのか分からなくなる。
でも、しかし……
「その顔は、もう決めてあるって感じですよね。先輩、俺なに言われても平気っすから安心してくだ
さい。大丈夫ですよ。所詮、お遊びみたいなもんだし」
遊び――そうだ、どうせ遊びなんだ。言ったところで後を引くことはない。最悪、『冗談でした!』で
済ませる事も出来る。遊び……遊び……遊びなんだ……。
「――分かった。それじゃ言うからな」
「はい、楽しみだなぁ!」
口の中がカラカラに渇く。心臓が口から飛び出さんばかりに、激しく高鳴っているのを感じる。
深呼吸を繰り返す。一度……二度……三度……。
(まさか、こんなことになるなんて。でもいつかは、こんな日が来ると思っていた。これで良かったの
かも)
瞳を閉じて、覚悟を決める。
(よしっ!)
唇を軽く一舐めして、私は言った。語尾が少し震えた。









「私の目を見て、『好きだ。愛してる』って言ってくれ」




本日、ここまで
238名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 18:37:40 ID:EjP39HmI
どこまで続くw
がんばれがんばれ
239名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 21:45:30 ID:XJxs7n/i
時間かかった割りに、今回短い

>>234の続き

「えっ!?」
私の爆弾発言に、目を丸くする高坂。
(ああああああああっ、遂に、遂に言っちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! どどど、どうし
よぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)
自分で『目を見て』と言っておきながら、ギュッと閉じたまま顔を伏せる。とても高坂の顔を直
視する勇気がない。
いきなりこんなことを言われて、どう思ってるだろう? 驚愕? 困惑? それとも冗談だと? 
どちらかというと、そうあってほしい。何と言っても、これは一種の遊び。罰ゲームのようなも
のだから。お互い笑って済ますことが出来る。
でも、でも――もし、マジに受け取っていたら? 高坂は何と言うのだろう?

高坂 『すいません、先輩。俺、もう好きな人が……』
(言うな。聞きたくない!)
高坂 『俺、実は水野のことが……』
(聞きたくないったら!)

最初から分かっていた。それくらい。だからこそ、聞きたくなかった。知りたくなかった。目を逸ら
し続けていた。ただダラダラとぬるま湯につかるような温もりの友人関係でいたかった。それなら、
ずっと傍にいられる。孤独じゃなくなる。
(誰からも相手にされない。必要とされない――そんな毎日は、もう嫌だ)
気付かない振りをしたままの、傷つかない振りをしたままの、穏やかで満ち足りた生活――高坂の
傍にいるとそれがあった。いつも人の輪の中心にいて、いつの間にか話題の中心にいて、賑やかで
退屈知らずの心地よい空間。
羨ましかった。不思議だった。
(パッと見、格好いいわけでも口が達者なわけでもない。ごく普通の日本男児なのに……)
でも、その内そんな疑問は、どうでも良くなってくる――大事なのは高坂の傍にいられれば楽しい。そ
れだけは、確かなのだから。
しかし、私は禁を犯してしまった。誘惑に負け、好奇心を抑えられず、友人のラインを超えてしまった。
もう遅すぎるかも知れないが、何とか取り繕わなくては――。
「あ、あの……あのさ、別に深い意味は無いんだ。深刻に考えないでくれ。王様ゲームとかの、ああいう
ノリでさ、こう……いかにも罰ゲーム的なネタをさ、考えてたら、つい……思いついたことを、そのまま言
っちゃったっていうか……その……」
不意に高坂が私の両肩を掴む。
(ひっ!)
何が起きたのか分からず、びっくりして目を開き――高坂と目が合った。そして――高坂が、






「好きだ」
と言った。再び、
「愛してる」
と続けた。


本日ここまで





240名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:38:06 ID:mtAuuoI4
241名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 01:38:03 ID:Y54r1cc1
急展開ktkr
ダラダラ読んでたけどここにきて気になってきた
242名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 20:15:27 ID:DvFJ9vUE
規制で書き込めなかった・・・
乙!
続き期待してるぜ!
243名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 03:05:29 ID:SKuB83b3
>>239の続き

(――なっ?)
心臓がバネ細工の玩具のように跳ね上がる。
(いま何て――確かに聞こえた。『好きだ』って。『愛してる』って。でも……まさか)
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドドドドドド……!! 鼓動が16ビートのリズムを刻
んで鳴り響く。心が掻き乱される。頭の中を嵐が吹き荒れる。
(いや待て待て、落ち着け、私)
そう、これはあくまで賭けの結果による流れ。素直に喜んでいい状況じゃない。
(私一人が浮き足立って本気にして、高坂は賭けの代償としか考えてなかったら……)
そんなの哀しすぎる。でもこれは私自身が選択したこと。高坂に文句をいえる立場じゃない。
だから私は逸る気持ちを唾とともに飲み込み、震える下唇を噛んで、努めて平静を装った。
「う……うん、まぁ……ありがとう――って、変な感じ。やっぱ少し照れくさいかな。私ってさ、お
恥ずかしながら、この年齢になるまで他人から『好き』とか『愛してる』なんて言われたこと無くっ
てさ。も……もし言われたら、どんな気持ちになるかなって、ずっと興味があって――そっか、
こんな気持ちになるのか」
「どんな気持ちですか?」
高坂が訊いた。
「心臓がドキドキして、身体中がポカポカした感じになって、鼻の頭がツンツン痛くなって……」
「ふうん」
「私って単純で、そそっかしくて、馬鹿だからさ。何でもすぐに真に受けちゃうんだよね。ほんのお
遊びの、か……賭けの成り行きで無理矢理、言わせちゃったみたいで悪かったけど、それでも言
ってもらうと、それなりに嬉しいもんなんだな。ハハハ……」
「本気ですよ。俺は」
「――えっ?」
「俺は本気で、『好きだ。愛してる』って言ったつもりなんですけど」
今度こそ、本当に打ちのめされた。思いがけない展開に、身体が硬直し石化してしまう。人間は降
って湧いたように訪れた幸運に対して臆病になる。勇んで手を伸ばせば、そのまま砕けて消えてし
まうのを怖れるかのように――尚も私は慎重を期して、
「そ、そ、それ……それって……本当に本当? 冗談、とかじゃなくって?」
声が上擦る。引きつる喉を叱咤して、振り絞るようにして訊いた。
「冗談で、こんな大事なことを言いませんし、言っちゃいけませんよ――先輩のことが好きだから、俺
はここにいて、先輩のことを愛してるから、俺はベッドの上でこうしているんです――そっか、とっくに
気付いてもらってるとばかり思ってて……ちゃんと意思表示しておかなかったのがいけなかったんで
すね。どうも、すいません」
(そんなの、気付けるかよぉ!)
私は心の中で突っ込みながら、もう一方ではこの急転直下のラブラブハッピーな状況に戸惑い、どこか
持て余していた。無理もない。これまでの人生が挫折と絶望と諦めの連続だった。
(油断していたら、いつか足元を掬われる)
その恐怖心がある。
(ああ……ああ……そんな……どうしよう、どうしよう。こんなことって……)
244名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 03:07:13 ID:SKuB83b3
本心は――無論、嬉しい。こうなれば良いと、ずっと願っていた。が、いざそれが叶ってみると、ム
クムクと不安が頭を擡げてくる。迂闊に幸福に縋るのが怖い。その反動でやってくる不幸がもっと
怖い。
人生の分岐点で立ち往生。
(私、一体どうしたら?)
憧れの先輩から、ある日突然、『あなた、わたくしの妹になりなさい』と言われた平凡な女子高生の
ように、私は焦点の定まらぬときめきとおののきに、揺れ動いていた。
それともう一つ、大きな問題がある。
私が高坂を受け入れたら、確実に哀しい想いをする少女が二人――楓と加奈子。二人は私にとっ
ても大切な存在だ。『美しいものは、美しいままで』がモットーの私にとって、二人を泣かせるような
マネなど出来はしない。だけど――。私は生涯最大のジレンマに苛まれていた。
「先輩は、どうなんです?」
高坂が追い討ちをかけるように尋ねる。
「先輩は俺のこと、どう想ってるんですか?」
(わ、私は……)
これまでのことが、走馬灯のように思い出される。極道の家柄のために友達が離れていき、ガサツな
性格と女性らしからぬ身体つきのために初恋は頓挫し、破れかぶれに自分の世界に引き篭もり、美
しいものだけを愛でる『美の追求者』と化し、それでも満たされないまま時が過ぎ――高坂に出逢った
のだ。

『傍にいますよ。気が済むまで』

その一言が、私を変えた。それは射干玉の闇に輝く一筋の光明。どれほど救われたか。どれほど励ま
されたか。どれほど嬉しかったことか。今まで誰も、そんな言葉をかけてくれる人間などいなかった。そ
れ以来、高坂から目が離せない。高坂の一挙手一投足が気になる。そして高坂の事を知れば知るほど
に、切なくなる。
その高坂が今、私に尋ねている。
『俺のことを、どう想っているのか?』と、
(そんなの……そんなの……決まってるじゃないか! 私は……)
再び楓と加奈子の顔が、脳裏をよぎる。哀しげに表情を歪めて、『先輩、やめて!』と叫んでいる。胸が痛
んだ。だけど、もう自分の気持ちを誤魔化せない。裏切れない。
(楓、加奈子。許して――私だって幸せになりたい!)
たとえ二人に憎まれても、このまま地獄に堕ちることになろうとも、悪魔に魂を売る覚悟で私は高坂に告白
するつもりだった。
(私だって、高坂のことが好きだ。高坂のことを誰よりも愛してる)
しかし、
「わ……わた……わた、し……」
これまで溜め込んでいた想いが強すぎて気持ちが空回りするせいか、声が震えて言葉にならない。あまりの
不甲斐なさに、泣きたくなった。
(私って、本当に駄目だな。高坂みたいに、ちゃんと言いたいのに、ちゃんと伝えたいのに……)
「わたし……私も……こ、高坂のこ……こと……」
245名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 03:08:38 ID:SKuB83b3
一世一代の大事な瞬間に何て不様。何て格好の悪い。反面、とても私らしいと言える。惨め過ぎて笑
い出したくなる。だけど、出てきたのは笑みではなく一粒の涙。
(またご破算になってしまうのだろうか? また幸運は、指の間をすり抜けて行ってしまうのか?)
そんな情けない私を、高坂がそっと抱きしめてくれた。力強く温かな腕の中で、私は泣き通した。
(高坂、ごめん。ごめんね)
ひたすら謝る私を、高坂が
(大丈夫ですよ)
と励ましてくれる。
散々に泣き明かし、どうにか気を静めた私は、
「高坂……好き。大好き……愛してる」
思い描いていたのとは全然違ってしまったけれど、なんとか気持ちを伝えることが出来た。
「知ってましたよ。ずっと前から」
出逢ってから、これまで――長いようで短い。短いようで長い。ここで私達はようやく想いを打ち明けあえ
たのだった。
「なぁ、高坂」
「何ですか?」
「もう一度、言ってくれないか? 『好きだ。愛してる』って」
「――言うことを聞かなきゃいけないのは、一回こっきりじゃなかったですか?」
「意地悪――いいだろ、もう一回だけ」
実際、今でも信じられないくらいだ。もう一回でも確認しておかないと、すごく不安になるネガティブ思考の私。
「分かりました。『好きだ。愛してる』――どうです?」
「ああ……ありがとう」
もう死んでもいいとさえ思った。あとどれだけ長生きしたって、この瞬間ほど素晴らしいものは、有り得ないだ
ろう。天国だって、ここより素敵な場所ではないはずだ――それとも、ここは地獄なのだろうか?
「さてさて、こうしてお互いの相思相愛の気持ちを確認しあったところで、いよいよ本番といきますか」
そうだった。それがあった。大事なことを忘れてた。思えば随分と寄り道をしてしまったものだ。おかげで私に
とっては随分と美味しい状況になったわけだが。
(お互いがちゃんと好き合ってて、その二人が身を重ねて……文字通り、身も心も一つになって。これって、最
高じゃん――あっ!)
「――なぁ、高坂」
「はい?」
「実はだな……もう一つ、頼みたいことがあるんだが……」
「……」
「ああ、分かってる! 我侭だってことも、図々しいってことも、重々承知している。でも、それでも――」
たった今、ひらめいたことだった。なんとなく立場上、頼みづらい雰囲気ではあったが、それでも言うだけは言っ
ておきたかった。
246名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 03:10:36 ID:SKuB83b3
さすがに高坂も苦笑交じりに
「いいですよ。先輩の、そういう唯我独尊で強引なところも好きなんですから。遠慮なく何でも言っ
てください」
「そ、そうか。なら……あの、だな……これからは私の事を『先輩』じゃなく『凪』って呼んで欲しいん
だ。それと話し方も、もっとフランクな感じで、例えばそう……こ、こ、こ、こ、恋人同士みたいな……
ど、どうだろうか?」
たちまち頬が赤く染まっていくのが分かる。私にしては、かなり大胆な提案をしたものだ。咄嗟に思
いついただけでなく、ちゃんと言えただけでも大したものだ。やっぱり、私は少しずつだが変わってい
っているのだと感じる。
高坂は私の提案に、ちょっと目を丸くして、やがて薄く笑みを浮かべ、
「いいですね。面白そうだ。どうせなら、先輩も俺の事を『高坂』じゃなく『潤平』って呼んでください。話
し方は……これまで通りでいいのかな? 先輩のやりやすい方向で。これでOKですか?」
「あ、ああ……申し分ない」
「それじゃ――始めるよ。心の準備はいいかい――凪?」








(――ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんっ!!)
なんという精神波攻撃。免疫のない私は、一瞬で悶絶。撃沈してしまった。 
勿論、こうさ……潤平の提案に異存など、あろうはずが無かった。



本日、ここまで
247名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 20:41:28 ID:4QXlP+td
先輩って可愛いキャラだったんだな乙
248名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 17:28:22 ID:ezJuJ6e6
なんか極道だけど今なら先輩の家に婿に行けそうな気がする

おつ!
249名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 07:15:00 ID:1SD5UwlP
やっと規制とけた…
書き込みできなかったけど規制中もずっとよんでたぜ。乙
250名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:55:28 ID:zou2+Lt/
>>246の続き

「なあ、高坂……本当に、こんな格好で犯らないと駄目なんだろうか?」
「そうですよっと……こら、今『高坂』って言ったでしょ」
「あっ、そうだったか。すまん……その……潤平」
「もう、何を照れてるんですか? 言いだしっぺは凪なんだぞ」
「それはそうなんだが……それでも……」
頬が熱い。どうしようもないほどに熱い。このままグラグラと、脳みそが茹で上がってしまいそうだ。
(ああ、恥ずかしい。想像以上に、めっちゃ恥ずかしいぞ!)
裸身を視られるより、恥部を観察され弄られるより、『愛してる』と告白するよりも、ただ相手の名前
を呼ぶことのほうが何倍も何倍も恥ずかしい。恥ずかしいけど――嬉しい。
当の告白した相手の顔が目と鼻の先――吐息が触れ合うほど間近にあるのだから、私の羞恥もひ
としお。むべなるかな。思わず視線をそらしてしまいそうになるが、その度に潤平に『駄目ですよ。愛
し合う者同士、ちゃんと見つめ合ってなきゃ』と、引き戻されてしまう。
(はぁぁ、これは……どうにも堪らん……)
クスクスと笑いながら潤平が、
「さあさあ、もういいでしょう。愚図愚図してたら、このまま夜が明けちゃいますよ」
「ああん……すまぬ、潤平」
「いいですよ。ところで、凪。この体勢、やっぱりキツい? 無理っぽそうかい?」
「ああ、嫌――そんなことはないんだけど……」
陸上部の強化メニューに、器械体操と入念な柔軟運動を必須で組み込んでいるおかげで、この程度
の体勢を維持するのは困難ではない。しかし、
「なんだか、ちょっと……思い描いていたのとは、かけ離れてる感じがして……」
私がいま、どんな格好を曝しているかといえば――ベッドに仰向けに横たわり、腰を浮かせ身体を折り
曲げ、両脚の間から覆い被さるようにしている潤平の両肩に膝裏をもたせかけて――傍から見れば、浅
ましくはしたない事このうえない光景があった。ほんのちょっと視線を動かせば、潤平の爽やかな笑顔と
腰を浮かせた分、丸見えとなった自身のとろりと滑った恥部が同時に飛び込んできて、とても直視できる
ものではなかったが、瞳を閉じることも視線を外すことも潤平が許してくれない。
「これで良いんです。一見奇抜そうに見えるけど、実はこれが一番結合がスムーズにいく体位なんですよ。
お互い初めてなんだし、失敗して後味の悪い思いはしたくない。自分なりに無難な線を狙ったつもりなんで
すが」
私はジトッと潤平を睨み、
「なんで、一々そんなことに詳しいの?」
「なんでって――晴彦が教えてくれたんです」
「……」
コホンッと潤平が咳払いを一つ、
「さて、あんまりお喋りが長引くと、せっかく潤滑剤代わりに濡らした箇所が乾いて台無しになっちゃいそうだ。
速やかに始めよう。それじゃ、随分待たせちゃったけど――いくよ、凪」
「お、おうとも」
(いよいよか……)
ゴクリと、音を立てて唾をのむ。
潤平の肉棒の先端が、秘裂を撫で擦っていくのが分かる。グッと圧力が増し、おもむろに侵入を試みようとして
いるのが感じられる。
251名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:57:08 ID:zou2+Lt/
お腹にくっ付きそうなほどの勢いでそそり立つ潤平の肉棒は、相変わらず禍々しく、猛々しく、雄々
しく、優男風の風貌とは何度みてもミスマッチだ。それがいま、私を貫こうとしている。犯そうとして
いる。最初は口に咥え込むのさえ、一苦労だったアレが。
(本当にあんなに巨っきいモノを、私の性器で受け止めきれるのだろうか? 万が一、裂けたりしち
ゃったら……抜けなくなったりしちゃったら……)
よりによって、この大事な時にこんな不吉な思考に囚われてしまい、我知らず力をこめて括約筋を
固く引き締めてしまった。
「ねえ、凪。悪いけどもう少し、力を抜いてくれないか? これじゃ、挿入れるに挿入れられないよ」
私の思いがけないドタン場の抵抗に、さすがの潤平も参ったようだ。
「ああ、うん……分かってる。分かってるんだけど……」
しかし一旦、根付いた不安と恐怖は容易に拭い去れない。頭では理解していても、肉体が勝手に反
応して潤平を拒絶してしまうのだ。
(私って、いつもこうだ……肝心な時に尻込みして、しなくてもいい後悔ばっかりして……)
不甲斐なさに挫けそうになった時、潤平が自分の手と私の手と重ねて、指を絡めてきた。
「凪、大丈夫だ。落ち着いて俺の顔を見て。大丈夫だから。焦らないで――さあ、ゆっくりと二人の呼
吸を合わせてやってみよう」
ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……。
重なった手。絡み合う指。徐々にシンクロしていく二人の息遣い――私は段々と心の緊張が解れ、不
安と恐怖が薄らいで穏やかな気持ちになっていくのが分かった。皮膚を通して潤平を感じる。潤平の優
しさが、逞しさが、愛情が伝わってくる――なんて、なんて幸せ。
(そうだ。怖れることなんて何も無い。潤平を信じて、全てを委ねて、ただ一つに繋がっていられることだ
けを願っていればいいんだ)
亀頭部分が、ようやく秘裂の中に埋まりこんで入った。身体の内部でメリメリと肉の軋む音がしたような
気がするが、もう私は逃げない。不安が無い、怖くないと言えば嘘になるかも知れないが、それを乗り越
えてこそ、潤平に愛される資格があるんだと思う。
呼吸のリズムの合わせるかのように柔らかな恥肉が左右に押し広げられ割り裂かれていく。チリチリと疼
くような痛みが走る。分厚く白い氷原を突き進む砕氷船をイメージした。
(やっぱり、ちょっとだけまだ怖い……怖いけど……潤平……潤平……潤平……潤平……)
そして遂に、その瞬間がやって来た。
それまで虫が這うように緩慢な速度で侵攻していた肉茎が、突然タガが外れたかの様に、ズンッと一気に
根元まで押し込まれた。
「!」
覚悟していたとはいえ、全くの不意打ち。
閃光が煌く。目の前が真っ白になった。火花が飛んで焦げたよう臭いが漂う。耳の奥で響くブゥツゥンンンン
ンッ! という何かが弾けて切れる音がいつまでも木魂する。
(――いっ! い、い、い、い、いっ痛……!)
あげそうになった絶叫を慌てて飲み込んだ。私がまた取り乱して、潤平に迷惑をかけるわけにいかない。萎
えさせるようなことになったら、元も子もない。もっとも体位の関係上、顔をつき合せる格好なので誤魔化しよ
うがなかった。
252名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:59:11 ID:zou2+Lt/
案の定、
「凪、大丈夫かい? 痛くなかった?」
と訊いて来た。
私は首を横に振り、笑顔をつくって
「大丈夫……全然。だから、このまま続けて」
潤平の顔は紅潮し、じっとりと汗ばんで荒い息を吐いていた。同時に、一つ大きな責任を果たし終え
た後の晴々とした表情が浮かんでいた。それを見つめているうちに、私まで気分が高揚してきて、瞳
から涙が溢れ出てきた。決して痛いだけで泣いてるんじゃない。これは嬉し泣きなんだ。
お互い言葉も交わさず、申し合わせたように唇を重ねた。今夜だけで数え切れないほどキスをした。
でも、これは特別。一緒にしては駄目。これは二人が結ばれた事を記念するための祝福の儀式。
忍び入ってきた潤平の舌を貪るように、激しく吸い上げた。唾液が口腔内で渦を巻き、弾け廻る。飲み
込んで、その甘露な深い味わいにひたすら感動し酔った。
(ああ……甘い、甘い)
キスがこれほどまでに甘く濃密なものだったなんて、思いもしなかった。私は我武者羅に、潤平の舌を
求め絡めて言った。
下腹部は潤平の陰毛と私の薄い茂みが混ざり合い、真っ直ぐな縦の秘裂の通っていたそこは、今では
大きく歪んで、あの太く長く逞しい肉茎を、がっちりと根元まで咥え込んでいた。
上の口も下の口も、ぴったりと結合しあった私達は、まさに一塊の肉の造形物のようだった。








長い長い長いキスを終えて、再び見つめあった私達。しばらく無言の状態が続いていたが、潤平が口火を切った。
「凪。少し……動かしてみるよ。充分、気をつけるつもりだけど、それでも痛いのが我慢出来なくなったら、すぐに言
ってくれ」


本日、ここまで
253名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 06:51:31 ID:quWfr6Td
職人さんGJ
254名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 03:08:39 ID:gyIK7L6G
イイヨイイヨー

ずんぺのティンコが裏山
255名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 18:33:18 ID:Y9OX3Qca
tesu
256名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 17:30:32 ID:tPKlYIYl
てす
257名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 17:34:55 ID:tPKlYIYl
あまり上手くはありませんが、書いてみた。
まだ導入部分になるけど。
次レスから投下します。
258潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:35:43 ID:tPKlYIYl



ハルさんが入室しました。

ハル「バンワ」
ミケ「乙」
kamo「おひさ。ハル」
ナナ「こんばんわ〜」
ハル「どもです。>>all」
ナナ「そっか、kamoさんはお久か」
ハル「そういや新作に掛かったって言ってましたね」
ミケ「攻略?」
kamo「昨日徹夜で全ルートいてこました」
ハル「流石師匠」
ナナ「流石支障」
ミケ「さがす死傷」
ハル「でも最近はマンネリですよね」
ミケ「確かアニメ化?」
kamo「こっちは放送無いけどね。今からサーセンの準備」
ハル「いや早いってw」
ナナ「でも最近ハーレム物多いよね」
kamo「ハーレム要員が多い件」
ミケ「それも需要」
ハル「でもただのハーレム要員で終わらすのは忍びない俺がいる」
ナナ「仕方ないんじゃない?」
kamo「ハルは今何に掛かってる?ハーレムモノ?」
ナナ「ついて来ます師匠」
ハル「そろそろ新しい奴を始めます」
ミケ「BLはやめろ!」
ハル「リアルギャルゲー・・・・むふ」
kamo「なんだ?ドコ?」
ミケ「??新作?」
ハル「いやあ。そろそろ立てたフラグを回収してみようと」
ナナ「ままままままさか3次元!」
kamo「hf時p亜syh不意やうwf;fh:ふじこ@」
ナナ「なんだ。ハルはただのイケメンか・・・・私を貰って」
259潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:36:33 ID:tPKlYIYl
ハル「いや、俺では無い」
ミケ「ならばイケ。ただしイケメンに限る」
kamo「まぁ逸れたが。で?」
ハル「俺はプレーヤーかな。キャラは別に居る」
ナナ「女の子を泣かすのは許しません」
ミケ「気を付けないと俺も泣くぞ」
ハル「オールエンドのハッピーを目指すのさ!協力請う」
kamo「面白い」
ミケ「いいね」
ナナ「誠ルート回避の為に」
kamo「フラグは?」
ハル「幼馴染の同級生に天然系。主は天然が本命。あとヤンデレ&ツンデレの双子ちゃんとブッ飛んだ先輩。確認してるフラグは現状この5本」
kamo「いやいや。普通にギャルゲだろ?」
ミケ「主のスペックは化け物か」
ナナ「あぁ、私の幻想もぶち壊してほしい」
ミケ「↑感電させられるぞw」
ハル「で、どこから行こうかと」
kamo「とりあえず幼馴染のフラグを回収しようぜ。男女の友情なんかお父さんは認めません」
ミケ「少なくとも俺は知らんな。で、こっそり傷付くのは女子だろ?」
ナナ「ちょ!ヤリ逃げフラグ!」
kamo「この国は一夫多妻ではありません。好きな男とのセクロスは不毛か?」
ミケ「ハルネタって事は高校生だろ?一生モノの恋バナじゃなかんべ。良い思い出も悲しい思い出も今になったら全部良い思い出」
ナナ「そかもね〜。私も年を取りました」
ミケ「まぁそれが縁で付き合うかも知れんし、5年後に同窓会で会ってケコンまで行くかも知れん。先の事は分からんのだから今を楽しんだ方が良いんじゃない」
ハル「ミケの「楽しんだ」がイヤラシく見える件」
kamo「だがそれがイイ」
ミケ「だがそれでイイ」
ナナ「ではその方向で。もういっそその上条さんには全てのフラグを回収してもらいましょうww」
ミケ「ナナがヤル気だ」
ハル「俺としても旗だけ立てて本命と上手くいければオケですって事態は気分がよろしくないので、ここにフラグ回収フラグを立てる事とした」
kamo「うむ。俺達が付いてる」
ミケ「最悪は誠君で。いまからニュースが怖い」
ナナ「私、女だけどどうせなら良い思い出にしてあげたいし。最後に上条が誰を選ぶのか楽しみ」
kamo「上条さんなら姫神とホテルに消えたが?」
ハル「麦のんは隣で寝てるから気にするな」
ミケ「だが断る」
260潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:37:01 ID:tPKlYIYl
kamo「OK。では我等の上条さんには取り合えず幼馴染を回収してもらおうか」
ハル「はい。今のでなんとなく攻略してきます。やっぱ、好かれてるのに自分は友達感覚だからとむげにするのはいかがなものだ!と」
ナナ「たった一度の女子高校生時代をお前の為に!と説教してやれば」
ミケ「でも現状ハルは部外者。「余計なお世話!」で一蹴も」
kamo「とりあえず幼馴染の意思確認をしてみよう。ネタバレもありだろ。なんせ本命は決まっちまってんだから」
ナナ「そうだよね〜。煽ってHだけして終わりってんじゃあんまりだよね。せめてその娘の同意は欲しいかも」
ハル「天然にも立てたみたいだしな。まぁ天然さんはネコだと思うし一気には決まらんとは思う」
kamo「じゃ幼馴染をまず説得」
ナナ「恋も愛もこれから沢山待ってるけど・・・ハジメテは思い出だし。ぽっ」
ミケ「ハジメテは世界遺産。ってハジメテ!!!」
ナナ「幼馴染が思い続けてたらそうじゃない?」
kamo「幻想どころかトンデモナイものをぶち抜いてしまうんだな」
ナナ「イマジンブレーカー自重」
ハル「だったらその線で」
ミケ「ではハルの説教タイムと言う事で」
kamo「ハルが幻想殺しに見えてきた」
ミケ「ちょっと乃木坂さん家探してくる」
ハル「では、結果報告はまた。取り合えず今日は落ちます。乙」
kamo「乙。がんばれよ〜」
ミケ「おつかれ。期待」
ナナ「帰ってきたらGJと言ってあげるわ」

ハルさんが退室しました。

パソコンの電源を落とし、ハルヒコは一人夜空を見上げる。
今まで暖めてきた計画が、いよいよ日の目を見る時。仲間も得た、情報も集めた。スタートボタンは今押された。

「さぁ、潤平はドコに行くんだろう。楽しみだな〜〜」



261潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:37:27 ID:tPKlYIYl
「なぁ住吉。ちょっといいか?」
ハルヒコが加奈子に声を掛けたのは放課後。その帰り道だった。
「ん?いいけど」
特に警戒する必要は無い。加奈子にとって、ハルヒコは割りと話す機会のあるクラスメイト。男友達と言っても良いだろう関係だ。
また皆で遊びにいこうとかそんな話だろうとタカを括っても彼女に間違いは無い。だがその日のハルヒコは様子が違った。
その場で話をする事も無く、加奈子の数歩前をただ歩いていた。
「ここじゃなんだから・・・ちょっと付き合ってくれよ」
もう10分も経つだろう。ハルヒコの後を訝しげに付いて行く加奈子だったが、どうにか行き先に検討が付いた。
そして二人は加奈子の予想通り、小高い丘にある小さな公園にやってきた。
「変わんないなココ。昔からあんまり人居ないんだけど、やっぱ今でもなんだな」
「・・・で?こんな人気の無い公園に連れて来てどう!!お前まさかアタ「違うって!」ってホントか?」
まぁ誤解されても止むを得ない状況なのだが、少しばかりハルヒコの肩も落ちようと言うものだ。だが気を取り直して顔を上げる。

今日から、いよいよ始まるのだから。

「俺がお前をココに連れてきたのは、二人っきりで話したかったからだよ」
「二人で?アタシと?」
「ああ」
「お前が?」
「そう」

やっぱり!と警戒を示す加奈子い先んじて

「お前、潤平の事、好きだろ」
「・・・・・え?」

不意をつかれた。思わず顔が固まるのが自分でも分かる。でも
「ば!んな訳ねぇだろうが!何言ってんだよお前」
こんな所でハルヒコ相手に認める訳も積もりも無い。そんなに安い想いでは無いと自分に言い聞かせる。
「いや、普通分かるでしょ?お前結構バレバレだし」
「な!!」
「潤平は特殊だからな〜。でも他の皆は薄々気付いているよ」
「・・・・・・・・」
思い切り固まった。
「まさか・・・・気付かれていないと思ってた?」
「・・・・・・・(こくん)」
「はぁ・・・・」
ハルヒコも一気に気が抜けた。潤平も中々だが、どうして加奈子も結構鈍い。
「まぁそれは良いとして。もう一度聞くぞ?お前は潤平の事を好きだな?」
「・・・・ま・・・・まぁ嫌いじゃ無いけど」
「あぁもうそれでいいや。で、ココから本題」
「な、なんだよ」
自分の気持ちを知られて少し顔を赤くするが、ここで逃げたら何か負けの様な気がしていた。
そんな加奈子にハルヒコは本題をぶつける。

「潤平の奴、水野が好きだぞ」
「!!!」
262潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:38:00 ID:tPKlYIYl
加奈子にもそんな事は分かってる。分かってて、ココまで来た。今更ハルヒコに言われる筋合いは無い。
「お前に関係ねぇだろ!」
「いいのか?」
「だからおま」
「本当に良いのか?」
「・・・・・・・・」
ハルヒコのこれほど真剣な表情は見た事が無かった。

「ハッキリ言って・・・住吉に目は無いよ」
「だからアタシは別に」
構わずに続ける。今は続ける事が重要だ。
「水野の性格もあるし住吉との仲もある。多分住吉は引くよ」
「・・・・」
「でも水野も同じだ。あいつも自分が下がろうとすると思う。ま、悩むだろうけどね。分かってると思うけど、結構ややこしい事になってんだよ?今」
「・・・・・ナギー先輩の事?」
「だけじゃない。ツインテールの双子ちゃんも居るだろ?一人に関しては潤平も分かってるだろうけど」
「両方共?」
「あぁ、間違いない」
「そっか」
どうにも面倒くさい事に成っている。その中で、自分の想いを計りかねる。どこまで自分は、と。
「先輩も住吉も、きっと水野も前に進めない。あの姉妹は別だな、潤平の目にはそういう対象で映ってない」
「アタシだってそうさ」
彼にとって、自分は異性ではない。
「いや、そうでも無い」
「え?」
俯いた気持ちが浮かび上がる。
「潤平はちゃんと異性として見てる。いや、違うな。見れる、だな。ただ今はその視界が水野で埋まってるだけだ。
そして誰も一歩を踏み出せなければ後は潤平に丸投げされるだろう。そしてそれはそう遠くないさ。俺達だっていつまでも高校生じゃないしな。
それにアイツも男だ。それなりに沸き上がると言うか溢れ帰ると言うか、そういった煩悩だってある」
「お前と一緒にするな!」
「っていうか住吉こそ現実のアイツと妄想のアイツを一緒にしてやるなよ。俺達高校生だぜ?そんなの当たり前だろ?」
「それは、そうだけど」
ハルヒコの目は真っ直ぐに加奈子を射抜き
「潤平は水野に向う。水野が迷っても、お前達が引いて、潤平の気持ちがあれば、きっと水野は潤平を受け入れる」
「だ、だったらそれでイイじゃん」
「水野は潤平に抱かれるんだよ?」
「!!」
改めて聞かされる。
「言い方を変えようか?潤平が水野を抱くんだ。それが好き合うって事だろ?」
改めて思い知らされる。
「・・・・だったら・・・それでイイじゃん」
「もう一度聞くぞ?・・・・お前、潤平の事・・・好きだろう?」
263潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:38:26 ID:tPKlYIYl
3度目。コレが最後だ、と言わんばかりの声色に、住吉加奈子の中の何かが弾けた。
「好きだよ!ずっと好きだったよ!!でもしょうがないじゃん、仕方無いじゃん!!」
何時の間にか、涙が溢れてた。

「俺が手を貸してやる」
「・・・・・・・え?」

霞んだ視界で、それでもハルヒコの顔は真剣だった。

「傍で見てきた。お前も先輩も、本当に真っ直ぐに真剣に、潤平の事を想ってる。なのにこんなのは納得出来ない」
「ハルヒコ」
「所詮俺なんてギャルゲーしか能の無い冴えない奴だけど、それでも、それだからこそ、お前の手助けも出来ると思う」
「お前」

ハルヒコの言葉を噛み締めて、それでも加奈子に残る言葉も有る。

「でもお前も言っただろ。ジュンペーは楓の事が」
「だからどうした?」
「どうしたって・・・アタシやお前がいくら頑張ったって」
「付き合えない、か?それでもイイじゃないか」
「!イイってお前」

厳しい表情から一転して、ハルヒコの顔には笑みが浮かんでいた。

「なぁ住吉。何度も言う様に俺達まだ高校生なんだぜ?一生物の伴侶を探そうってんじゃないんだ。
ぶっちゃけ俺達の学校で付き合ってる奴等で、そのまま結婚する奴居ると思うか?正直俺は疑問だね。
俺達コレからずっと生きてくんだよ。今この時なんてその中のホンの一瞬に過ぎないよ」
「ハルヒコ・・・・」
「でもさ、だからこそ後悔したくない事も有るだろう?あの時にもう少し勇気が有ったら・・・俺はそんな回想したくないね。
そして・・・させたくないね」
「・・・・・・・・・」
「別にお前の為ってだけじゃなくてな。潤平にだってそんな思いはさせたくないし、水野や先輩だってそうさ。だから」
「だから?」
「誰も引くんじゃねぇよ!」
その視線に力がこもる。言葉に圧される。
「それが初恋でも初体験でもなんでも良い。したい様にやれよ、そう頑張れよ!俺も手伝う!」
「おまえ」
「思いやる事も、気を配る事も、聡くある事も大事だけどさ、俺達若造が知ったかするのは早過ぎるって!
無茶して無理して、それでも楽しく過ごせばいいじゃんか。
楽しかったと、後で思えりゃいいじゃねぇか」
「・・・・・・」
「好きなんだろ?ずっと好きだったんだろ?だったら引くんじゃねぇよ。ぶつかってやれ、ぶつけてやれ!
水野にも先輩にも、あの双子にだって面と向かって言ってやればいいんだよ。そんで潤平をかっさらえ」
「さらうってお前」
「そんで潤平を抱いちまえ」
「な!!!」
絶句。まさに絶句。
264潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:38:56 ID:tPKlYIYl
「アイツにつべこべ言わせる事なんかない。お前がアイツを抱いてやれ・・・・住吉加奈子がココに居たって。
高坂潤平のすぐ傍に、ずっと想ってココに居たって・・・・アイツの心の奥底までに、刻んでやれ」
「・・・・・・・そんな・・・・アタシは・・・・」

言うだけ言ったとばかりにハルヒコは公園を後にしようと歩き出したが、ふ、と立ち止まり振りかえると。
「言っとくけどな住吉」
「・・・・なんだよ」
「俺は別にお前の味方じゃないぞ?」
「?」
意味が分からない。
「不公平はしない。多分俺は水野や先輩の背中も押すと思う。きっと押す。
全部押して、全部並べて、そんで潤平に選ばせたい。俺は潤平の味方だからな。アイツが後悔する様な時間は送ってほしくない。
だから住吉。コレは俺がお前にしてやれる最大限の贔屓だ。他の誰でもない・・・高坂潤平の初めての女に、俺はお前になって欲しい」
「私が・・・ジュンペーの・・・・」
「答えは後でいい・・・誰が強制する話でもない。俺の気持ちがそうあるって事を、今日は伝えたかっただけだから。それじゃな」
ハルヒコが去った公園で、一人残された加奈子はただ思う。
高坂潤平の事。
自分の気持ち。
周りの人間達。
ハルヒコの言葉。
自分達の、これから・・・・

「力、貸してくれるか?」

住吉加奈子からそのメールが送信されたのは、その夜10時を少し回った時だったという。



265潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:40:33 ID:tPKlYIYl
kamo「わかります。でもあのルートは分岐が無いから面白みに欠けるね」
ナナ「やっぱメガネ属性があればショップルートでも良いんですけど、私はちょっと無いんでどうしても」
黄泉「ナナさん、メイド属性過多だしね」
ナナ「何か問題でも?ご主人様w」
黄泉「それが可愛過ぎて困る件」
kamo「よきに計らえw」

ハルさんが入室しました。

ハル「おばん」
kamo「お!こんばんわ」
ナナ「お帰りなさいご主人様」
黄泉「おひさ!つか昨日面白い事になってるな」
kamo「む?割と真剣だが?」
ナナ「黄泉氏は否定?」
黄泉「いや、悪くないんじゃい?楽しめそうなのは事実だけど、そういう青春って一度しか無いし」
ハル「では黄泉さんも参加で」
kamo「で?戦果は?」
ハル「幼馴染には話を付けた。今さっき支援要請のメール受信」
ナナ「じゃあいよいよ」
kamo「それではスタートと言う事で」
黄泉「ハルさんは前提どこまでで話してオケ貰った?」
ハル「主の童貞を奪え!と」
ナナ「ちょww」
kamo「そして奪われろとw」
黄泉「すべて終わったら俺が上条を殺そう」
ハル「いやいや、中々に難しいとは思いますが、まぁいいじゃないですか」
ナナ「それが上条さんなんだから」
黄泉「うむ。で?告ればすんなり行きそう?」
kamo「だがハルはソッチ関係では部外者だろう。薬でも嗅がせて幼馴染に渡すか?」
ナナ「レイープ自重」
黄泉「それは無いだろう」

ミケさんが入室しました。

ミケ「乙」
kamo「こんばんわ」
ナナ「乙乙」
ハル「ばんわ」
黄泉「乙カレー」
ミケ「ハル進展ありかよ!wktk」
ハル「いや、まだスタートしただけ。さてどうするか」
ナナ「とりあえず幼馴染って位だからある程度仲は良いわけじゃない?」
ハル「まぁ腐れ縁って感じに本人は思ってるね」
kamo「それを取っ外したいな」
266潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:41:08 ID:tPKlYIYl
黄泉「近い存在→近い異性。変換希望」
ミケ「別に「そこで脱がせ!そこをこう触れ!」って実況指導する訳じゃないんだから、意識させて幼馴染の背中をおしてミッションコンプリートでよくね?」
ナナ「だよ。別にHさせてコンプリートてのじゃ趣旨が違うよね」
黄泉「キチンと異性を意識させて、幼馴染ちゃんが動きやすいシチュを作る。で、あとは彼女次第」
ハル「ま、彼女が納得出来る形で終われれば良しと出来る。惰性でフェードアウトが嫌なだけ。どう転んでもハッキリさせた方が皆の為」
ナナ「何よりハルが溜まらないで済むしね」
ミケ「で失恋した幼馴染をハルがゲトですね?わかります」
ハル「いや〜。俺は今のところ3次元には本気に成れないので」
黄泉「うむ。良い煮え具合だw」
ミケ「気をつけろ!そんな考えの先に居るのは・・・・あっ、俺が映ってる」
黄泉「案ずるな、俺も居る」
kamo「良し、ハルが幼馴染に行こう」
ナナ「?なにがあった?」
kamo「ぶっちゃけ部外者なハルがまず手っ取り早く関係者になろう」
ナナ「幼馴染に?」
ミケ「ほう?トライアングル形成」
kamo「と言うよりライン」
ナナ「ハル→幼馴染→主」
黄泉「つまりハルに上条とやり合えと?」
kamo「上条さんの幻想をぶち壊してやれ」
ナナ「幼馴染=女友達では無いと」
ハル「なるほど。それでは俺はフラれる必要がありますか・・・jy・・・主には精々固まってもらうか」
ナナ「説教タイムですね、わかります」
kamo「モブキャラがピエロになるのはギャルゲのサガだ。堪えろハル」
黄泉「何気に名前打とうとしなかったか?ハル」
ミケ「他は置いとくとして主と幼馴染の関係は叩き込んでやれ。邪推の入らぬ程きっちりとな」
ナナ「上条体質には細かい言い回しはかえって逆効果っぽいし」
kamo「言う権利を得て言う事を言う。あとは幼馴染次第だ。良くも悪くもケリはつく」
ハル「OK。ではその路線で。では今日はこの辺で落ちます。おやすみなさい」
kamo「がんばれ!乙」
ナナ「フラれても私が居るから泣かないでね〜」
ミケ「おつかれ」
黄泉「乙。結果報告を全裸待機」

ハルさんが退室しました。

パソコンの電源を落とし、ハルヒコは暫し思案を巡らせる。
自分の対応。加奈子の言動。潤平の行動予測。
ひとつひとつを組み上げて、選択肢を絞ってゆく。
「ま、どこまで行くかは分からないけど・・・第一ステージにしてはこんなもんか」
ハルヒコは自分の携帯を取り出し、住吉加奈子のメモリをコールする。

その夜の電話のコール音、がすべての始まりを告げるベルだったのかも知れない。


「あ!住吉。俺・・・・・そう。で、早速提案なんだけど・・・・・」

267潤平さんは大変なモノを盗んでいきました:2010/02/07(日) 17:42:34 ID:tPKlYIYl
取り合えずココまでです。
今回はエロなし。
次回、エロ有りでいきたいです。
いままでエロ書いたこと無いんで、拙かったらすいません。
では
268名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 23:45:26 ID:IEXFFiFF
>>252の続き
あと(多分)一回か二回で終わる(あくまで予定)なので、もうしばし
お付き合いくださいませ


恥肉を貫かれた時も相当なものだったが、それを更に律動させられた痛みたるや、その比では無かった。
肉棒がゆっくりと上下する度に柔肉が押され、引っ張られ、潰される。切れ味の悪い鋸で、胴体を無理矢理
輪切りにされているような、経験したことのない激痛。
(あ……あ……あ……あああっ!)
その上、私は潤平の気を散らさないように、その痛みを表情に出すわけにはいかず、必死になって堪えてい
た。勿論、潤平だって私が痛みにのたうっていることくらい察しが付いているだろう。しかし、だからといってこ
の処女地を侵す行為をやめるわけにはいかない。
潤平が、始める前に言っていた。これは私達二人の絆をより深め強固なものにしていく過程の、くぐり抜けて
いかなければならない大切な試練なのだから。
「凪。難しいかと思うけど、もうちょっと全身の力をぬいてリラックスして。そうすれば、少しは痛くなくなるから」
「あ……ううん……」
言うは易し、である。精神的にも肉体的にも、とてもそんな余裕はなかった。どうしても身じろぎもしないまま身
体を硬直させ、日に焼けた小麦色の裸身を反り返らせてしまう。
(痛い……痛いよ……いつまでこんなことが続くの? 大人はこんな苦行じみたことを毎晩、悦んで姦っている
んだろうか? 潤平も悦んでいるんだろうか? それとも私が間違っているのか? それを悦べる才能が欠如し
ているんだろうか?)
不感症――そんな言葉が頭をよぎる。
(私は、もしかしたら不感症なのか?)
せっかくの性行為を共有する相手が、自分と同じエクスタシーを堪能していないことほど興をそがれるものは無い。
申し訳なくて堪らない気持ちになった。私には潤平と添い遂げる資格が無いのかもしれない――脳が痛みの嵐を
回避しようと、意識を他へ逸らせるべく様々な思考が泡沫のように湧いては消えていく。
潤平が腰を突き動かす度に、ギュッ、ギュッと湿った音が室内に響く。二人の荒い息遣いがそれに重なる。
どれほど時が過ぎたか――私は自分の肉体の深い部分から胎動する、小さな変化を感じ取っていた。ただただ拷
問でしかなかった恥部の痛み。やがてそこに、ほんのりと熱が生じ始めていた。それは徐々に大きく熱く拡散し――
それはまるで小さく固い蕾が、膨らみ色づき大輪の花を咲かせたかのようで、劇的な現象だった。
(お、おっ、おっ……おおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!)
その熱が呼び水となったのか、破瓜による痛みが180度引っ繰り返り、えも言われぬ快感へと変わっていった。それ
はこれまでの、触られたり、弄られたり、嬲られたり、舐められたり、苛められたりといった誘淫行為で得られるもの
とは全く次元の違う、圧倒的な、凄まじいまでの衝撃。
ふわふわの雲の絨毯の上で寝そべっているような至福。これは桃源の世界か。皮膚の内側で肉が綻び、血が騒ぎ、
胸が震え、下腹が痺れる。
(ああっ! ああっ! これなら分かる。これなら……なんて、なんて、なんて……気持ちいい!)
嬉しかった。潤平と一つになって与えられる快楽を理解できたことが。潤平とエクスタシーを共有できるということが。
「潤平……分かる。分かるよ……私に中に潤平がいっぱい……ああ、凄い……気持ちいい!」
269名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 23:49:20 ID:IEXFFiFF
「俺も……凪の中って、最初はキツキツで狭くて食い千切られるかとおもったけど、今は……全体が
温かくて柔らかいものに押し包まれているようで……最高だ――ところで、凪。具体的に何処が気持
ち良いんだ?」
「えっ? それは……その……腰の辺りが……」
「ハハハッ、それは正しい表現じゃないなぁ。ここは正しく『オ〇〇コ、気持ち良い!』って言わないと」
「なっ! な、なん……なんで、そんなこと!」
「やっぱり晴彦が教えてくれたんです。『何が最高って、女の子の口からエロ用語が吐き出されたとき
ほど燃えることはないな!』って、俺もぜひ、それを確認しておきたくって」
まさか、この段階でこの瞬間に、言葉責めを強要されるとは思いもしなかった。
「ば、馬鹿! そんな恥ずかしいこと言えるもんか!」
「あれ、駄目なんですか? 俺がこんなに頼んでも? それじゃ、もう……止めちゃおうっかなぁ」
そう言うと、性器の結合の律動をピタリと停止させてしまった。燃え上がっていた情欲の熱が一気に引
いていく。
「あっ、嫌! そんな……もう、それじゃ……一回、一回だけだからな」
「分かってるよ」
「お……お……おま……おま……ああん、やっぱり駄目だ! 恥ずかしい!」
「頑張って、凪。もう少しじゃないか――よし、それじゃあ最後まで大きな声で、きちんと言えたらご褒美
あげよう」
「お……お……お……お〇〇コ、気持ち良い! こ、これで、どうだ!?」
恥ずかしくて頭に血が昇る。頬の筋肉がヒクヒクと痙攣する。背中をモゾモゾと何かが這い回りこそばゆ
い。愛する男の前で恥ずかしい台詞を強制的に言わされる屈辱。それでも最終的には男の理不尽な命
令に従ってしまう恥辱。だけど私は気付いていた。身を焦がさんばかりの辱めを受けてなお、心の中に不
思議と不快感はない。寧ろ、清清しいほどの達成感がある。恥を重ねることの快感。『ご褒美』に対する期
待感。
「OK。バッチリ聞こえましたよ。それじゃ、良い子には約束通り、ご褒美をあげないとね――それっ!」
潤平が再び律動を開始した。先程までよりもずっと速く! ずっと強く! ずっと深く!
「あっ! あっ! あっ!」
驚いた。全然違う。まるで違う。これまでのは、一体何だったのか? 決まっている。ほんのお遊びに過ぎな
かったのだ。
これこそ本物だ。









270名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 23:51:48 ID:IEXFFiFF
一つ突かれるたびに、脳みそが揺さぶられる。内臓が掻き回される。このままでは身体がどうにかな
ってしまいそうだ。いつまで正気を保っていられるか。それでも、『もう止めてくれ!』なんて言えやしな
い。だって、あんまりにも――。
「すご……じゅんぺ……あああっ、死んじゃう。私、気持ちよすぎて、死んじゃうよぉ!」
「いいですねえ。なら、いっぺん、死んでみますか?」
潤平が更にストロークを激しくしていく!
「はぁっ! ひいっ! がっ! ああああっ! ひゃぁっ! くぅ!」
いつの間にか私の両脚は潤平の肩からずり落ちて、身体の左右に大きく開いた状態になっていた。半
狂乱となった私に追い討ちをかけるようにガンガン突きまくっていた潤平が、不意に私の背中に手を廻し
、そのままグイッと身体を引き起こした。
「はあんっ!」
咄嗟に状況が飲み込めず、されるがままに私は潤平に抱きつくような格好となった。二人の身体が密着
し距離がゼロになった分、性器同士の結合も、より完璧なものとなり肉茎が子宮の奥を突くというよりも、
突き破らんばかりに抉っているような状態となった。
「は……はああああっ!」
潤平の肩に、力なく頭をもたせ掛けて無意識のうちに両手両脚を絡めて潤平にしがみ付いた。
潤平が言った。





「凪のよがる表情が、あんまり可愛いから、すぐに終わらせちゃうのが勿体なくなっちゃったよ。この際、色
々な体位を経験しておいた方がお互いのためにも良いと思うんだ。凪も、そう思うだろう? 因みに最初のが
『屈曲位』でいまの形が『対面座位』って言うんだ。しっかり憶えておいてくれよ♪」



本日、ここまで
271名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 00:01:44 ID:7iFsnm9F
加奈子×潤平イイヨイイヨー(・∀・)


凪と潤平も良いカップルだなww
おまんこの下りで萌えたw
272名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 21:46:33 ID:TTSQOUMM
>>270の続き

潤平の手がしっかりと私の尻の肉を掴んで固定すると、ほどなく男のモノが力強く押し入ってきた。
「んはぁ!」
充分な抵抗感を伴って、長大な肉茎が一息に子宮の奥まで侵入してきた――熱かった。ひどく熱か
った。股間一杯に、ヒクヒクと蠢く湿った熱源を隙間なく埋め込まれたような。蜜壷にしっかり収まった
ことを確認するとやおら、リズミカルに腰を振り始める。順平の下腹部と私の尻がぶつかる度にパン、
パンと乾いた音が響いた。
固い床の表面にキリキリと爪を立てる。頬を押し付ける冷たい床の感触が火照った身体にひどく心地
よかった。
「あ……は……はあ……」
「どうだ、凪。同じ結合でも体位が変わっただけで随分と感じ方が違ってみえるだろう?」
潤平の問いにさえ、もう満足に受け答え出来ないでいた。
「ああ……お〇〇こが……熱い」
「――アハハッ、申し訳ないけど今はこれ以上、ご褒美の持ち合わせがないな。悪しからずだ。でも卑猥
な言葉を連呼してる凪の表情は、とっても素敵でそそられるよ。出来れば俺が突いている間、ずっと言い
続けててほしいな?」

処女を失ってから、どれほどの時が過ぎたのか。本来ならあれでさえかなり衝撃的な出来事だった筈。し
かしあの程度のことなど、ほんの入り口。まるで些細なきっかけでしかなかったかのように、いま私達二人
は矢継ぎ早に様々に形を変えて性の経験値を積み上げている真っ最中だった。
屈曲位から対面座位、そして次は正常位から腰高位、対面側位、騎乗位……。
潤平の言った通り、体位を変える毎に肉襞を擦り付けられる感触、子宮を突かれるポイントも微妙に変わっ
ていき、それが新たな悦楽を生み新たなリビドーに魅了され、一昔前のスピルバーグの映画のように息つく
間もないほどだった。
すでに私以上に私の肉体を熟知している潤平が、私がオルガズムに達する寸前のタイミングを見計らって強
引に体位を変えていく。あんまりだと思い、いくら抗議のつもりで鼻を鳴らしてみても聞きやしない。
「さて、次は脚をこう開いて……上半身を起こして……はい、これが『騎乗位』。正しくは『女騎乗位』かな。これ
は今までと違って、凪が自主的に腰を振らなきゃならないから、ちょっと難しいぞ――でも大丈夫だよね? さ
あ、姦ってみようか。それもこれも全部、凪のためなんだから――分かるだろ?」
「う、うん……」
一体、何が正しくて間違っているのか、もはや私には判断する暇も気力も有りはしない。延々と肉欲の双六が繰
り返され、その度に振り出しに戻され、快楽に溺れ続ける無限地獄。
そして今、私はベッドから引き摺り下ろされ床に這わされていた。まるで畜生のように。が、さして羞恥も屈辱も感
じない。寧ろ、今のこの私にはお似合いの格好だと思う――何しろ私という女は、楓と加奈子の気持ちを裏切って
まで自身の幸福を選んでしまった卑怯者なのだ。獣のように這い、獣のように犯されてこそ、相応しいのだ。
潤平が腰を振る度に打たれる尻が痛い。私にはそれが楓と加奈子にぶたれているように思えた。裏切り者の私を、
憎悪と侮蔑の眼差しを向けながら。
後悔も迷いもないが、罪悪感だけはある。でも、どうすることも出来ない。だから私は尻を打つパン、パンという音が
響く度に、
「お〇〇こ……お〇〇こ……」
と呟きながら、同時に心の中で、
〈ごめんなさい……ごめんなさい……〉
と、楓と加奈子に詫び続けるしかなかった。

273名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 21:48:09 ID:TTSQOUMM
「一度、思いっ切り出しておいたおかげで随分と持久力がついたみたいだ。これならまだまだ持ち堪
えられそうだな」
慙愧の念に苦しむ私の心情など知らぬ気に、潤平が怖ろしいことを言う。私は潤平のようなタフガイ
ではない。すでに精神的にも肉体的にも、かなり追い詰められてきていた。
身体が熱い。どうしようもなく熱い。このまま焼けた鉄板の上に放り込まれたバターのように、グズグ
ズと溶けてしまいそうだ。
「潤平……私もう……お願い……」
「あれ、もう? 俺としては、まだしばらくは楽しんでいたいんだけど……仕方ないな。これ以上は、凪
を苛めてるみたいで可哀そうだ。それじゃ――いくよ」
「中に……出して。全部……今度は、ちゃんと……受け止めるから……」
「了解。仰せのままに」
律動が更に激しさを増した。まるで子宮内に某かの刻印を残そうとするかのように強く、強く、執拗なま
でに突いてくる。私も最後の美味をしっかりと味わいつくすべく、尻を揺らしながら潤平の責めに応えて
行った。
「……んんっ!」
(あああっ!)
潤平が低く呻いた次の瞬間、ビクン、ビクンと肉茎が脈打ち、大きく膨張した。そして間髪いれず、一度放
出した後とは思えない勢いと量の濃い精液が膣内に、子宮内に、たっぷりと注ぎ込まれ満たされていった。
ほどなくして陰茎が静かに引き抜かれていった。途端に私の身体は支えを失い、糸の切れたマリオネット
人形のように頽れ、荒い息を吐きながらグッタリと冷たく固い床に横たわった。


数分後、私達は再びベッドの上に戻っていた。
流石に疲れたのか、ゆったりと身体を大の字に広げて仰臥している潤平。私はといえば、潤平の下腹部に
陣取り、血と精液で汚れた肉茎を舌で綺麗に清める作業に没頭していた。潤平に命令されてやっているわ
けじゃない。自主的な奉仕活動である。
実際、私だって疲労困憊の極みにいた。頭の中は靄が立ちこめて朦朧とした状態だったし、身体も鉛のよう
に重い。指一本動かすのさえ、億劫だ。出来ることなら、このまま潤平の隣に寄り添い余韻に浸りながら眠っ
てしまいたい。
でも常識ある人間として、やり残したことから目を逸らして次のステップに進むわけにはいかない。何といって
もこの陰茎は、私に性の悦びを教えてくれた潤平の大切な大切な肉体の一部なのだ。その恩に報いるために
も、この魅惑的で愛しい肉の器官を汚れたままにしておいて良い筈がない。
『お願い。ちょっと休ませて!』と、悲鳴を上げる身体に鞭打って、私は細やかな舌の奉仕を強行した。完璧主
義の、我ながら損な性分かな、とも思う。
「凪。こっちにおいで」
ようやく奉仕にメドがついた頃、潤平が私を呼んだ。
「んんっ……」
呼ばれたからには、行かねばならない。急いで潤平の方へ躙り寄って行こうとするが、いかんせん身体が重い。
冬眠から覚めたばかりの蛙のように動作が緩慢なものになってしまう。順平が焦れったくなったのか、私の両脇
の下に手を廻すと、そのままグイッと引き寄せられてしまった。
「ああんっ」
一気に距離が縮まり、お互いの鼻の頭がくっ付きそうなくらいまでになる。つい先程の屈曲位の状況を思い出し、
頬が赤く染まった。今更ながら胸がドキドキする。
(やっぱり、そうだ)
自分なりに納得した。
(69の時みたいにお互いの顔が反対向きの状態よりも、今みたいにただ見つめ合って抱かれている時の方が、何
十倍も何百倍も嬉しい。こっちの方が、絶対良い!)
「凪。急にニヤニヤし出して、何を考えてるんだ?」
274名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 21:50:42 ID:TTSQOUMM
不意に詰問され、
「べ、別に何も……」
慌てて首を振るが、あの眼差しで射竦められると内心を全て見透かされているようで、今度は別の意
味でドキドキする。
「本当かな? 本当は、悶々といやらしい事でも考えてたんじゃないのか?」
「ち、違う! 違うったら!」
ああ、もう私の馬鹿! 全然、違うのに――これじゃ、認めたと勘繰られても仕方ないじゃないか!
「アハハッ。まあ、いいや。この件については、後でゆっくりと詮索するとして――どうだ、凪。こうして、
滞りなく姦り終えてみて。処女じゃなくなった気分って、どんなもんだ?」
突然に直球のクエスチョンを投げられ、私は思わずたじろいでモジモジした。股間から膝辺りまでが、
まだ生温かくヌルヌルとした感触が残っている。
「そ、そうだな……正直、まだよく分かんないや。自分が変わってしまったようでもあり、何にも変わっ
てないような気もするし……」
「もしかして――ちょっと後悔してる? 俺とこんな関係に……」
「そんなことない! そんなことないったら、潤平!」
私は大きく首を横に振り、叫んだ。
「そっか、なら良かった。それじゃ、最後の質問。今夜は思いつく限りの色々な体位を試してみたわけだ
けれども……凪は、どれが一番良かった?」
「えっ? そんな、こと……」
「一通り名称は教えた筈だから、憶えてるだろう? どの体位が凪的に一番気持ち良かったんだ?」
「え……あ……なんで、そんなこと言わなきゃなんないんだ?」
「今後の参考にしようと思って――それとも、俺の言うことが聞けないのかい?」
「潤平……その言い方。なんか、怖い」
「そうさ。俺って、本当は凄く怖い男なんだから。言うことが聞けないようなら――もう逢わない。もう二度
と、指一本触れてやんないぞ」
氷の手で心臓を鷲掴みにされる衝撃! 冗談だと思いつつも、心底震え上がった。肌が粟立ち、血の気
が引いていく。




「やっ……そんな! あの……お尻から! お尻からしてもらうのが一番良かった!」
気が動転し、とにかく頭に思い浮かんだ体位――最後にした印象に残っている体位を叫んだ。


本日ここまで
どうしても後2.3回くらい続く(いい加減、もうしわけないです)









275名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 22:09:25 ID:n6fGuORU
>>274

でも、個人的に加奈子と先輩はもうおなかいっぱい。同人もやたらこの二人が多いし。
276名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 22:41:03 ID:UAjFyN5H
個人的はどうでもいい
続きまってる
277名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 19:03:17 ID:nzyP/h9h
うむ。
自分でも、流石にダラダラやりすぎた反省はあります。
『まだ終わんねえの? 飽きた!』
といわれても仕方ない。

あと本当に自分の脳内イメージでは、僅か。
頑張りますので、辛抱お付き合いくださいませ
278名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 13:11:16 ID:8KLnTs2P
おつー

潤平が黒く見えてしょうがないw
279名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:21:44 ID:JAHWFcoh
期待
280名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 14:52:03 ID:F70ocveh
ho
281名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 03:54:45 ID:zmgISBZT
282名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:38:21 ID:dXKB2k9j
保守
283名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 23:38:29 ID:WjWWOXjN
あげ
284名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 23:40:24 ID:q8H8bSk+
このサイトみないと損ですよ


http://www.lethappy43.com/bbs/?fromuid=14429
285名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 22:00:40 ID:iatMem+l
もう少しなのに・・・
286SS保管人:2010/05/14(金) 02:34:09 ID:lf7bdKwf
2chエロパロ板SS保管庫
http://green.ribbon.to/~eroparo/

スレ住人の皆様、このスレに投稿されたSSを当方の保管庫に収蔵させて貰っても宜しいでしょうか?


287名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 10:13:39 ID:qphO60aA
>>286
おk
288名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 17:44:16 ID:Z9ip9BY3
>>286
お願いします
289名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 00:44:18 ID:TtpNTEPR
おお保管庫の人だ
290名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 01:11:41 ID:OEAuv+Y4
あの中途半端なSSまで載っちゃうのか
291SS保管人:2010/05/16(日) 13:01:08 ID:NtZRf+6Y
問題無さそうなので、漫画の部屋3号室に収蔵させて貰いました。
292名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 21:00:52 ID:GmP4ruQC
ありがとうございます
293名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 22:12:37 ID:EhmexF45
加奈子が可愛すぎて生きてるのがつらい
294名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 09:18:14 ID:dQidlzdm
エロ同人は加奈子物ばっかりだなぁ
まあ加奈子好きだから何の問題も無いけど
295名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 21:08:33 ID:UMAH8lkz
原作もストップしちゃったな
296名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 17:33:13 ID:jM8MRD3T
297名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 23:38:17 ID:iKbzvUq9
298名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 21:01:13 ID:j7ynfLgL
299名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 16:23:47 ID:HF5v6GrC
300名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 18:09:50 ID:BjB6FgyI
300
301名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 16:08:11 ID:GCZncceY
わんこいなら調教妄想ひろがるのに
302名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 22:20:06 ID:uZ1Q/EB2
双子の妹のほうは主人公に惚れてるのか?
303名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 19:49:47 ID:AbjfiHjb
>>302
原作では惚れてないみたい。
304名無しさん@ピンキー