【死人と】ブラックラグーンVOL.11【舞踏を】

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421名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 08:59:54 ID:HFEQefYe
電話が鳴っている。もうずっと鳴りっぱなしだ。
どうやら諦めるつもりの無いらしい相手。誰かなんて想像がつく。だからこそ出たくないのだが、仕方がない。
レヴィは重い身体を持ち上げよろよろと受話器を上げる。
「HELLO?」
『―――レヴィか?出掛けてたのかい?』
予想に違わぬ相手の声。今回の元凶。『同居人』。
「別にぃ。ずぅっといたぜ、……ずぅ〜っとなぁ…」
呂律の回らない声で、無視していただけだと言ってやる。お前と話したくなかっただけなのだと。
『―――…………酔ってる?』
「だとしたら?」
『―――だとしたら…って!妊娠中はお互い止めようって約束したよな?』
日本人を辞めたくせに、こういう時だけ日本のモラルを押し付けてくる。鬱陶しいことこの上ない男にさっき出した結論を突きつけてやる。
「はっ…考えたんだよ、何であたしがてめぇのガキなんざ産まなきゃならねぇんだって」
『―――はい?何でって…ええ!??』
予想だにしていなかったレヴィの言葉に、間抜けな声で疑問符を投げかけるロック。自覚が無いのがますますレヴィを苛立たせる。
「…………………………………もう……いやだ、………うんざりだ」
『―――………チビ達は?』
徒ならぬ様子の通話相手に、ロックは火に油を注ぐとも知らず庇護すべき幼子の心配をする。
「っ…!?どいつもこいつも!ガキ!ガキ!たくさんだ!」
どうやらNGワードだったらしいそれ。レヴィは烈火の如く喚き散らし始める。だが、だからこそ確認しなければと、同じ質問を繰り返す。
『―――なあ!チビは!?』
「てめぇにゃ関係ねぇ」
『―――関係無い!?ふざけるな!もう一度聞くぞ、チビはどこにいる?』
3度目の質問に、レヴィは一言「売った!」と吐き捨てた。
『―――………ぇ……ぁ…………ちょっと待て、今…何て言った?』
ロックは即座に意味を理解出来ないようで、聞き返して来る。
動揺しているのが電話越しでも解った。真っ青な顔が目に浮かぶ。
「売ったよ、ギャーギャーうるせえしよ!うんざりなんだ!」
『―――…冗談だろ?』
震える声で確認する声に可笑しさがこみ上げた。嘲笑を殊更強調して、返してやる。可笑しくて可笑しくてたまらない。
「はははっ…冗談だろ?だってよ!くはは…馬鹿か、てめぇ」
『―――ォ…オーライ、レヴィ、落ち着け、まずは…そう…水を飲んで。お願いだ』
「あたしは冷静だ、お前の方がよっぽどキョドってんじゃねぇか」
受話器の向こうで深呼吸する気配。動揺している自覚はあるらしい。だが、努力空しく声は震えを止められないどころか、涙まで出てきたらしい。
涙声で、縋るように聞いてきた。
『―――そう、なら…そう、売ったって…どこに…』
「この街にゃガキの売り先なんざ掃いて棄てるほどあるさ、見ない顔のヤツだった。」
『―――嘘じゃないなら…お願いだレヴィ、迎えに行って。
     俺が帰るまで…あー…教会か…フローラのところか……どこでもいいから…預けて……頼むから』
「何泣いてんだ、お前。気色わりぃ。見ない顔って言ってんだろ?何処にいるかなんてあたしが知るか…ハハハ…」
受話器の向こうからは、言葉にならない嗚咽だけが聞こえてくる、心底悲しんでいる様子のロックに少しずつだがなけなしの良心が痛み始めた。
「…なぁロック。おまえ…」
『―――ぁ…後でかけ直す!出ろよ?絶対だ』
だが、彼女の言葉半ばで電話は一方的に切られた。
面白くない。いつだってあの男は、こっちの意思を気に掛けない。最悪だ。
それでも、今にも吹き出しそうだった憤りは、電話の向こうで泣きわめいていた同居人の醜態によって圧力を下げたような気がした。
テーブルの上で汗をかいたグラスの中身を飲み干す。冷たく熱い液体が食道を落ちていく。
だが全然味がしない。さっきからどれだけ飲んでも美味くない。
煙草もだ。ムキになって一箱吸ったが、全然美味くなくて、それでもアルコールとニコチンは身体を巡るから、悪酔いで気持ちが悪い。
寝てしまおう、嫌なことを忘れて。
切り際のロックの台詞を思い出して律儀に電話線を抜くと、寝室のドアを開ける。
両親のベッドの上で眠る姉弟。
「寝相わりぃ…」
これでは自分の寝る場所が無い。自分もロックもこじんまりと寝るのを好むというのに、ナンだ揃いも揃って大胆不敵な寝姿は。
どう寝場所を確保するべきか、セミダブルのベッドで涎を垂らして眠る二つの小さな身体を見下ろし考えた。
422名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 09:00:48 ID:HFEQefYe

信じたくなかった。

少しばかりシェンホアを窺った末、何の畏れも警戒も無い顔で笑って見せたのだ。
ロックやダッチに見せるのと同じ顔。決して自分には向けない顔。
自分は子供達に嫌われているのだ。薄々気付いてはいたが、認めたくなかった。だが、これでは認めないわけにはいくまい。
だって、自分にはあんな顔では笑わない。

意味無く手を上げたことなんて無い。
硬くがさつで、人を殺すしか能の無いこの手で触れるのが怖いくらいだというのに。

恐る恐る二人の身体を壁側へずらして外側に横になる。
鳴り続けた電話にも、怒鳴り散らす母親の声にも起きなかった子らは少し触れた程度では起きなかった。
そういえば昨晩もくずっていたから寝不足だったのだろう。
今日寝付かせたのはシェンホア。
何もかも面白くなくて、でも子らにとってこの方がいいのだろうと、黙って見ていた。
二人まとめて抱え込むように腕を延ばす。
子供独特の高い体温に頬を寄せ、陰鬱にため息を吐いた。
ロックは自分の狂言を信じてしまった。
まるで信用されていない。否、事実、酒と煙草でフラフラしているのだから信用されないのも当然だ。
哀しい。
何故。
同居人にも子らにも信頼されていない。
必要とされていない。
ママよりパパ。ママよりダッチ。そして、……ママより近所の他人。
―――そして、母親である自分よりも、武器商人や売春宿の主人に信頼を置いた同居人。

ずっと考えまいとして来たことがある。
自分達二人は一体何なのだろう…と。

妊娠するずっと前から、疑問に思っていた。
それを問えば詭弁で煙に撒かれた。
第一子の妊娠時、ロックに妊娠を悟られる前に子を堕ろそうとした事がバレた。
彼は『俺、子供好きなんだよね』と監視するように彼女の部屋に入り浸り始めたのだ。
気付けば彼自身の部屋は物置に、彼女の狭い部屋には彼の持ち物が増えて行った。
産まれる少し前に、今の部屋に越した。
それだってロックが一人で決めて、前の部屋を引き払うよう勝手に手配したのだ。
そのまま今の生活が始まり、仕事の時には教会を託児所代わりに使い、
子守に追われながらも月に2〜3度は性欲を満たすだけのセックスをして、気付けば三人目。
出会ってから今日に至るまで、一度だって好意を伝えられたことがない。
子らの両親だが夫婦ではない。
互いをパートナーとは呼ぶけれど、彼の抱く感情は、きっと友情か、良くて家族愛。
スキンシップが過ぎて共通の子を持つこととなっただけの同居人。
相棒。
目眩がする。
脳がシェイクされているように世界がぐるぐる回る。
酒か煙草か目の前の現実か。原因のわからぬ不快感を目を閉じてやり過ごす。
頭と身体が鉛みたいに重い。
そういえば、夜泣きで眠れなかったのは子供だけでは無いのだ。…今気付いた。
「あっちぃ…」
寝汗で湿った息子の髪に鼻を埋める。そういえば、いつの間にか赤子独特の乳臭さが無くなった。
そのことが…何となくだが、寂しいような気がした。
423名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 09:01:52 ID:HFEQefYe
聴覚と触覚。二つの感覚が意識を泥の中から引きずり上げる。
服の中に何者かが頭を突っ込んで乳房にしゃぶりついている。こんなことする馬鹿はロックしかいない。
眠い。うぜぇ。無視決定。
『…ホン……だって…………からぁ、何度も言わせんな』
ドアの向こうから声が聞こえる。
よく知った悪友の声。小声。独り言。否、何者かと電話で話している。
「ん…ぁん…」
胸元で乳首に吸い付く唇に思わず溜息が漏れる。

『あんたの嫁もガキも仲良くお寝んねしてるって。………ああ、………だから叩き起こそうか?って言っ………どうしたいんだよ』

嫁?誰がだよ、という突っ込みを抱けど、とりあえず金髪のヤンキー女が話しているのが誰かという想像はついた。
ついでにさっきから乳をしゃぶるのが誰か、ということにも。
「……………ママのおっぱいは製造中止中だっつーの…」
目下、目を背けたい『乳離れの出来ぬ息子のおしゃぶりで喘ぎ声を上げた』たという事実は、羞恥心に忠実に黙殺することにする。
不思議なものだ、されていることは同じなのに認識した相手が違うと性欲など湧きもしない。
湧いたら湧いたで問題だが。
それにしても、わざわざシャツの裾から潜り込むとは器用な真似をする。
だが、今引き剥がせば泣き喚くこと必至。そうなればロックと話さなければならない。今は気が進まない。
身体も重いし気持ち悪い。
レヴィは胸元の頭を服越しに撫でながら聞き耳だけはしっかり立てる。

『…泣くなって………………………ぁあ?そうだよ、製造場所で3人並んで…………』

まだ泣いてんのかよ、ウぜぇ。酷く冷めた気持ちでそう思う。それにロックが泣いているかどうかより気になったことが一つ。
「製造場所ってジョークのつもりか?面白くもねーよ。」
直前に息子に呟いたジョークと丸被りであることは棚に上げ、小さく哄笑する。
というか、さっきから噛まれてる。痛い。ミルクが出ないとなったら食い千切る気か、クソガキめ。

『……ああ、しこたま飲んで吸ってるなこりゃあ……………って………………知るか!』

「何チクってんだよ、死ねクソ尼」
痛みと怒りに身体を震わせながら、ロックに後々受けるであろう説教にレヴィは頭を抱える。
大体、子らを押し付ける便宜上鍵を教会に預けてあるのは事実だが、いざ在宅時に無断侵入されると気分が悪い。
これがエダではなく強盗ならば今頃ベッドの上で三人仲良く脳漿をぶちまけているところだろう。
もっとも、好き好んで実入りの少ない上にリスクの高いこの部屋に押し入る馬鹿はいないだろうが。
想定されうる結果を思い、己の迂闊さに唇を噛む…が、今はそれよりも…。
「ていうか、いてぇぇぇぇええええええ」
駄目だ、限界だ。泣かれるのを覚悟し息子の口を無理矢理引き剥がす。
乳房から剥がされて息子が情けないぐずり声を上げる。
服の外に引き出して抱き寄せると小さな小さな掌で胸をふにふにと触って再びもぞもぞと潜り込んで来た。
「ああぁぁぁああぁぁぁ…もう…、好きにしろ」
諦めに似た溜息が漏れ出る。
上はあっさりしたものだったというのに、こちらは乳が止まっても吸いたがる。
まぁロックのガキじゃ仕方ない。胸を触るのが好きな父親を思い出して再び溜息。
「噛み付くんじゃねぇぞ?」
424名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 09:02:34 ID:HFEQefYe
『あ?わかったって、ったく、…………………あー、あとよ、あんま首突っ込みたくねぇんだけど、そこまで気にすんなら何で結婚してやんねぇの?』

悪友の口から突如飛び出した『結婚』という単語に耳は象のように大きくなった。

『…は?何?きこえねぇ。あ?………………………………する気がねぇならガキ量産してんじゃねぇよ』

どうやらロックは電話口でぐだぐだと何か言っているらしい。そして、そのつもりは無いと。アホ臭い。

『はぁぁぁあああああ?ヘイヘイヘイヘイヘイヘイ、ロメオぉ?何のハナシだそりゃ…………』

何を言ったのか、エダが頓狂な声を上げて食いついた。何を言ったか気になる。気になって仕方が無い。

『ねぇ?起こしてあげるから…悪いこと言わないから、一回話しなさいよ、ね?』

口調が変わって宥めモードに入っている。
冗談じゃねぇ、余計なお世話だ。
レヴィは言葉無く口の動きだけで彼女に抗議する。今ロックと話せば間違いなく修復不可能なことを口走る。

『あ?明日?わかった、…………………わかったって!……んじゃ、切るからな』

がちゃりと受話器を置く音と、エダの溜息。会話が終わったらしい。ロックと話さなければならないという、今考えうる最悪の事態は避けられた。
このまま寝てしまおうと思いつつ、ロックの言動が気になってたまらない。
息子は、「ママのおっぱい」に夢中で離れてくれない。
暫しの葛藤の末、姉に起きる気配が無いのを確認し、弟を腕に抱えてベッドを降りた。


「ナニ人んち上がり込んでんだよ」
乳をしゃぶり続ける幼子を片腕に抱えたままドアを開けたレヴィを、よく知るニヤけ顔が出迎えた。
「あら、いい恰好。…ケンちゃんったら…オトコノコねぇ」
母親の胸にしがみ付く息子を見止め、からかうような第一声に思わず「殺すぞ」と口から漏れる。
「片乳見えてんぞ」
「知るか」
エダは、薄笑いを浮かべたままレヴィを観察すると「…いいバイヤー紹介してやろっか」と、これまた可笑しそうに提案してきた。
何を言わんとしているかを直感し、思わず息子を抱える腕に力が篭る。
「……………は?」
「『売る』んだろ?」
ニヤけているくせに真っ直ぐと見据えて問う目の前の女が、レヴィの目には悪魔に見えた。
「………誰も買わねぇよ、こんなチビガキ」
視線を合わせることが出来ずに時計を見るふりをして目を逸らす。針は深夜3時をさしていた。
「その位のガキじゃなきゃ勃たねぇって変態も多いぜ」
「…………二束三文じゃ御免だね」
「いやいや、今意外と供給少ないのよん。こいつら見た目も悪かねぇし、結構いい値段つくって」
尚も食い下がってくる女の声は馬鹿みたいにあっけらかんと明るくて、それはいつも酒を飲みながら儲け話に花を咲かせる時と同じ有様。
それなのに、責められているような気分になって思わず舌打ちを返すと、そんなレヴィを鼻で嗤って話題を換えて来た。
「ロメオからの伝言だ。明日の朝電話すっから線抜かないでくれってさ」
「…………………何の用だよ」
「さぁ??あーあと、どうしてもってんなら酒はビールをグラス一杯と煙草は一日一本だ、だってよ」
約束を反故にしたことを責めるでなく、そんな風に譲歩して来たことが意外だった。
いつもなら一方的に理不尽な正論を捲くし立てるのに。
だが、彼の前提としている結果と彼女の希望は食い違っていた。
俯き、人の形に盛り上がった胸元と丸く膨れた腹を交互に見遣り、一言搾り出す。
425名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 09:03:34 ID:HFEQefYe
「……………………………………………………………………………産みたくねぇ」

言った瞬間、抗議するように赤子が腹を蹴る。
思わず顔が歪んだ。
解っている。
もう後戻りできない程に育ってしまった。ロックが喜ぶのが忌々しくて黙っていたが、もう胎動を始めて半月は経つ。
何も持たないと決めて生きてきた女に重荷と枷ばかり増やしていく男が心底憎たらしい。
それを受け入れる理由も与えてくれないくせに。そのくせそれを捨て去れない女々しい自分も大嫌いだ。
「なら、明日そう言やいい」
「…口じゃ勝てねぇ」
きっとロックは一晩頭を冷やして口八丁で丸め込んでくるに違いない。
叛乱を起こしたところで、いつもそうやって何もかも半端なまま決着し、もう何年経っただろう。
口で駄目なら、強行手段に出ればいい。
そう思って一瞬本気で子らを売り腹の子も殺してしまおうと妄想したが、出来ず仕舞いだ。
「ちゃんと話を聞くって反省してたぜ」
「………………」
思うことを話したところで、叶えられないのなら意味は無い。
そしてそれをエダに話したところで意味はない。
なのにこれ以上話していると、思いもよらぬことを口走りそうだ。
それに、抜け切らぬ酒のせいで、立っていると吐き気がする。
「疲れた。寝る。わりいな、付き合わせて」
素直に礼が出た。夜遊び好きに見えて、昼間は聖職者の皮を被っているこの女の朝が早いのはよく知っている。
「アレキサンドライト買って来てくれるってんだから、エテ公の世話くらい焼いてやるさ」
「ナンだよ、それ」
「さてね。欲しけりゃおねだりしてみろよ。じゃね〜」
片腕で息子を抱えたまま仁王立ちするレヴィにぞんざいに手を振りエダは出て行く。
後姿を見送り、寝るかとドアに鍵を掛け、電話のケーブルを抜いて…そのまま固まる。
泣いてたなー、あいつが泣いたの見たのって初めてガキ産んだ時だけだ。
なかなか出て来なくて股をはさみでちょん切られて悲鳴を上げたら無理矢理部屋に入って来たんだ。
泣きたいのはこっちだってずっと口汚く罵った。
ロックは謝りながらずっと泣いてたけど、ごめんと万回謝られるよりも、
……………………一言、好きだと言われてみたかったのだ。
考えるほど、彼女の中の大嫌いな女の部分が悲鳴を上げた。
挿し直すか否かを逡巡して、床へ放る。子供が心配で泣くなら泣けばいい、と。今は、ただ困らせてやりたかった。

ふと思い出す。そういえば、エダに話の内容を聞くのを忘れてた。
いいや、聞いたところでどうせ大したことは言っていない。それよりも今は寝るのだ。
努めて男のことを思考から追い出して考えぬようにする。
嫌なことを思考から締め出すのは幼い頃から不安や恐怖に曝されて生きてきた彼女の特技の一つ。
今日は上手く出来ないが、眠気が優位に立っている今は問題なくこなせるだろう。
胸に息子を収めたまま再びベッドに横になり、娘の口から垂れている涎を拭いて目を閉じる。

乳首に走る激痛にレヴィが悲鳴を上げるまであと2時間。




大昔に書いて没ったヤツですが…。
426名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:48:24 ID:/lj12Zy1
容量オーバーする前に新スレ

【ベーグル】ブラックラグーンVOL.12【チョコパイ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265719459/
427名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 00:05:46 ID:W2agjfnp
>>419
全然レベルが没じゃねぇww
Good Job!
428名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 01:26:14 ID:fWWVWA7Y
>>427
自演???
429427:2010/02/10(水) 17:01:03 ID:W2agjfnp
>>428
いや、ただの読み手。
430名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 21:00:32 ID:Q3c7IEUS
続き無いの??
何で没っちゃったの?
431名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 21:06:47 ID:XPCP8Spp
相変わらずここの職人さんたちはGJだ

そしてひそかに>>349の続きを待ち続けてます
432418:2010/02/10(水) 22:15:00 ID:8o947jkn
>>419

>>418
> どぞ

> 「というわけで、借りて行くわね」
> ホテルモスクワタイ支部が首領、バラライカがそんな台詞とともに岡島緑郎を連れ去って行ったのは、5日前のことだった。
> 彼の『パートナー』であるレヴィには彼が連れていかれた小難しい事情は解らない。
> 何回も説明されて理解出来たのは…。
> ロシアがアジア向けに計画する石油パイプラインの利権に、日本の商社が首を突っ込んで来たとか何とかで、
> ロシアンマフィアと太いパイプのある現政権であるが故にホテルモスクワのアジア拠点であるタイ支部のバラライカも関わらずにはおれず、
> その流れで日本の商社出身故にロックにアドバイザーとしての白羽の矢が刺さり、何故だか1ヶ月間レンタルされる運びとなった。
> それだけ。
> 簡単に貸し出されやがって、おかげであたしの我慢は限界だ。レヴィはたまらなく苛々していた。

> 出会って6年。
> なし崩しの同居を始め、彼の子供を産んでもうすぐ3年、2年。
> 腹の中にもう1匹。
> 身重の『同居人』と手のかかるクソガキ2匹を残してロックはどこぞに行ってしまった。
> まぁどこぞというか、シベリアだが、どこだろうと関係無い
433418:2010/02/10(水) 22:23:56 ID:8o947jkn
↑失敗orz すみません。。。

>>419
GJ有り難う。
まさか投下くるとは思わんかったw
しかも子沢山だw

ロック、散々孕ませて産ませといてまーだ関係はっきりさせてないのかよ・・・ズルい男!
電話で江田さんに何を言ったのかレヴィたんと同じくらい気になります><
434名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 22:43:55 ID:wPAs6U3W
ここのスレは投下ペースが遅いかわりにクオリティが凄まじいことになっとるな
435名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 11:31:13 ID:gg+eKuZ6
>>430
犬も食わん話がダラダラ続いてつまらない

エ ロ く な い
436名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 13:06:13 ID:yy9Wcjix
必ずしもエロエロでなきゃならない、って決まりはないからなぁ。

普通に面白かったってか自分も続き気になるんだけど書き手さんが書いててつまらないと感じたなら仕方ないか(´・ω・`)
437名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 23:55:37 ID:Un9sFAZ8
つまらんと思うものを面白くするのも腕の見せどころだぜぃ。
続かせるつもり無いなら投下すんな、投下すんなら完結させろ。



と発破かけてみる。

てか、少なくとも投下分は面白いでつ。
気になりまつ。
438名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 11:59:06 ID:riGkCx3o
つまんなくないよ!
激しく続き希望
439名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 21:12:13 ID:rydF84fF
◆JU6DOSMJRE はいいね。
440名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 07:59:56 ID:o7RwYzpm
普通に飯作って一緒に遊んで団欒してれば子供達も素直に甘えてくるんだろうけどな。
そういう経験がないからレヴィたんもどうしたらいいかわからない罠。
441名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 21:52:20 ID:oSueFHgi
あれはメタルなんだし、頭振って何が悪いんだかw
見るだけで不快、頭悪い、ダサいんだよお馬鹿さんってわざわざ他人を馬鹿にするくらいなら、
無理してロックなんか来ない方がお互いの精神衛生上いいんでないかい?
程度の差はあれどこにでもいるもんだ、そういうジャンルだ、煽り文句にするバンドは数え切れん。
振ってる本人もふと「頭わりーな、自分」と思ってたりするけどさー

大体さ、君がキャーキャー言いながら見てるステージの上の人も豪快にやってるでしょうにwwww
442名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 21:54:11 ID:oSueFHgi
誤爆です
申し訳ない。




レヴィたんって部屋で一人でヘドバンしてそう…
443名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 01:22:02 ID:27vlSjX5
ロアナプラでギターウルフ聴いてるレヴィたんか・・・
444名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 08:01:04 ID:Vm319I2B
>>442
勝手にお前なんかと一緒にするなよ
445名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 21:52:46 ID:Chyg64gF
>レヴィたんって部屋で一人でヘドバンしてそう

何故か栗コーダーカルテットのピタゴラスイッチのBGMを聞いて
ふんふんと頷く感じに頭を動かしてるレヴィたんが想像できたんだぜ……
446名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 08:38:21 ID:kiw2Ba3U
>445

静かにノリノリになってた所を
いつの間にかロックに見られてたってオチですな
447名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 08:52:24 ID:ezanwCHT
レヴィ「ピタ〜ゴラ〜スイッチ♪」

ロック「…」

レヴィ「……!!(ビクッ」

ロック「なんなら一緒にアルゴリズム体操でもするか?」

レヴィ「フレーミーのほうが好き」
448名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 12:23:56 ID:4sP2OeS+
>>447

レ「装置作ろうぜ!!装置!!」
449名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 13:32:32 ID:7PF01KHz
「アルゴリズム行進ー!」
「アルゴリスムこうしーん!」
「「ホテルモスクワの皆さんと一緒にー!!」」


うん、これはこわいw
450名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 14:17:55 ID:ye7UxiPb
>>449
バラライカと陳さんによる「アルゴリズム体操」・・・駄目だ、「ピタゴルァスイッチ」になってしまうw
451名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 15:22:44 ID:6PY9ohEJ
手を横にー
あーら危な   『跪け!』
・・・・・・
452名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 19:37:00 ID:TJtqGxiM
何それ凄く見たいw
453名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 20:11:18 ID:AbMr0xFX
バレンタイン話とピタゴラスイッチネタの流れを続けて読んだせいで
「バンバンバンバンバレンタイン♪」
って口ずさみながらチョコ作ってるレヴィたんが脳裏に再生されちまったじゃまいか
454名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 23:50:53 ID:hJXBb5Gb
作品の年代的に・・・


レヴィ「ハッチポッチステーション ゥーゥーゥー」

レヴィ「何でもありのっ♪ 楽しい駅♪ 楽しいなかm…!!」

ロック「レヴィはダイヤさんか…」

レヴィ「…グッチがいい」

ロック「QUEENの曲で犬のおまわりさんか…」

レヴィ「ママミヨ、ママミヨー♪」



ごめんね
455名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 07:22:18 ID:kHfgvTjQ
なんだ、レヴィたんは教育テレビが好きなのか。
てことは『ひとりでできるもん』や『つくってあそぼ』や『いないいないばあっ』も毎日欠かさず視てるんですね。

それよりグッチがダッチに見えた。
456名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 12:17:51 ID:KNGaWBP5
おまけまんが見て、女だと思っているレヴィの胸に躊躇い無く抱きついた岡島に萌えた。
普通そこは躊躇うだろ、いつも胸に抱きついてんのか?と。
457名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 16:03:56 ID:4HRjEAtA
>454 
レヴィ「なんでもありの♪ 楽しい街♪ 楽しい仲間♪ 滅多に魚雷艇 出ないけど♪
さあ おいで (ロック)
みんなでいっしょに (ダッチ)
たのしくあそぼ (レヴィ)
ハッチポッチ(ワンワン!)パ〜ティ〜ターイム♪」

ロック「ベニーは?」

レヴィ「・・・あ゙・・・え、エチケットじいさんで」
458名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:30:45 ID:RBjn9Jva
クリアファイルの女王レヴィにしばき倒され可愛がられる岡島が見たい
459名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:45:49 ID:l7PoSXd6
力関係が最近主従染みてるから、ロック相手にSをしても結局は
「ロックをしばくなんてしたくない、ナンでこんなことしてるんだろう、あたしは最低だ」
ってな具合に、M女として感じまくる展開だな
他のヤツ相手ならそんなこと無いんだろうけど

本当にSでもMでも美味しい稀有なキャラだw
460名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 04:16:38 ID:BBbX3Lxm
レヴィがテレビ見ながら、まいんちゃんと一緒に料理作ってるの想像しちゃったよ

まいんちゃん「ハピ!ハピ!ハッピー♪」

レヴィ「ハピ!ハピ!ハッピー♪」

目撃したのがバレたら魚の餌かな。
461名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 07:21:03 ID:KCFcS2OJ
もうレヴィたんの料理の師匠はグッチ裕三、森野熊八先生でいいよw
462名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 20:45:12 ID:RW2KLn2i
レヴィたんはガサツで下品で殺人鬼なのに、
何故か今まで読んだ漫画の中でも一番カワイイ
463名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 20:55:58 ID:oRCbdJnJ
>>461
OK、お誕生日プレゼントにはよくカエル(ターナー)、モ〜煮えた(片手鍋)
オニの鬼おろし(おろし器)、フライパンダなどを贈るロックが想像できたw

「レヴィ!」
「ナンだよロック。……ハン? 妙な模様の鍋に、フライパンじゃねぇか」
「これで毎朝俺のために味噌汁を作ってくれないか」
「ミソスープだぁ? お前とうとうココが沸いたのか?
 ロアナプラでお前の国の材料がどんだけ値が張ると思ってんだ!」
「俺がちゃんと買ってくるよ! 大丈夫ツテはあるんだ!」
「……ロック、交渉はお前の得意分野だってのは分かるが、
 ジャパニーズの食い物に関するこだわりだけはどうも理解出来ねェ……(ブツブツ)」

※ちなみに翌朝レヴェッカさんが作ってくれたのはホットケーキだったようです
464名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 22:59:51 ID:3K7gxriZ
ホットケーキにバターと蜂蜜でなく、生クリームとかジャムだったりしたらなんか微笑ましいw
465名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 16:21:41 ID:/mLQJvYc
いや、ホットケーキの上のバターが溶けてく様を息を止めて真剣に見つめてるレヴィたんのほうが微笑ましいぞ
466名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 16:25:48 ID:Uyr1UBKF
レヴィのことだからアイスクリームスクープでバター盛るぞ
つかよ、雨人のバターの塗り方はすげえんだホント
467名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 15:54:26 ID:2HNrr6IE
>>466
在米者としては同意せざるを得ない
468名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 18:37:03 ID:ilBobE5q
もうバターメインじゃねえか…
すげぇな
「ほらよ、ロック。」

みんなの分のソフトドリンクを買いに行ってきたレヴィが、スーパーの茶色の紙袋の中から差し出した緑色の瓶を、
俺はしげしげと見つめた。

「何、これ?」

「おめえ、グリーン・ティーが飲みてえって言ってたんじゃねえか、だから買ってきてやったんだ。」

確かに、"GREEN TEA"とも、漢字で『緑茶』ともラベルに書いてある。
いかにも外国人が描いたっぽい、桜か梅の木と、芸者か花魁かよくわからない和服の女性のイラストと一緒に。
…俺は、いやな予感がした。

「あ、ありがとな。」

そう思いながらも、俺はレヴィからその瓶を受け取り、口を開ける。
そして、ごくりと一口飲む。

「あ…甘い!?」

俺は、口の中身を噴出しそうになりながら、咳き込みながら叫ぶ。

「ん…甘すぎたか?
エクストラ・スウィートはよけい喉が渇くだろうから、オリジナル・フレーバーのヤツにしたんだが。」

「な、なんで緑茶に砂糖が入ってるんだよ!?」

「は?」

「いや、だから、何でこの緑茶、こんなに甘いんだよ!?」

「え…つーかよ、アイス・ティーったら普通甘いもんだろ?
こないだお前、リプトンの甘ーいレモンティ、旨そうに飲んでたじゃねえか?」

「緑茶は甘くしないんだよ!」

「紅茶の甘いのはよくて緑茶はダメってのか?
お前、どっかおかしいんじゃねえのか?」

「どした?」

オフィスの奥から、クリームチーズをたっぷり塗ったベーグル片手にベニーがのそのそと出てくる。

「ベニー聞いてくれ、レヴィのヤツ、こんなダダ甘い緑茶買ってきやがって…。」

「え…緑茶って、甘いんじゃないのかロック?」

「ウソ…?」

「ほらなロック、おかしいのはお前の方だよ。」

「レヴィ、俺のクリスタル・ペプシは?」

「ほらよ、ベニー。
つーかよ、お前なんでこんなのが好きなんだ?
普通のペプシのが旨いだろうが?」

俺は、なんだか自分の知っている世界が、ちっぽけなものに思えてきてしかたなかった。
自分の信じている世界が、ガラガラと音を立てて崩れていくような、そんな気分だった。
レヴィとベニーの与太話を聞きながら、俺はだんだん気が遠くなっていった。
470名無しさん@ピンキー
10年以上前にフランスの古城でPV撮ってた某ビジュアル系バンドのロットン似のアホボーカルが、
城主に砂糖入りグリーンティを出されて「邪道だ」とブチ切れたっつー痛い話を思い出した…。
日本人てお茶甘くしないよね。
中国茶も甘くないイメージだが、菓子は破壊的に甘い。
菓子も茶も甘いんじゃ舌が疲れそう…。
タイって菓子は馬鹿甘いイメージがあるけど、お茶はどうなの?