ドラゴンクエスト官能小説Part16

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前回の書き込みからだいぶ時間が経ってしまいましたが、お待たせしました。
DQ9主人公(♂)×リッカSSが完成しましたので、20:45から投下を開始したいと思います。

・カップリングは上記の通り、DQ9主人公(♂)×リッカ
・純愛、ソフトプレイ、初体験
・糖分高め

タイトルは、「誰もが忘れても、私だけは覚えてる」です。以上の属性が苦手な方は、スルーもしくはNGお願いします。

また、消費レス数は11を予定しています。
「前置きはいい。エロシーンだけ見たい!」という方は6レス目から、
「前戯すらいらん! 本番シーンだけあれば十分!」という方は7レス目後半からお楽しみください。
63誰もが忘れても、私だけは覚えてる(1/11):2009/11/06(金) 20:45:13 ID:6BwXmkdD
 
 セントシュタインの城下町に、『リッカの宿屋』という大きな旅館がある。
 創業からまだ一年も経っていないのに、色々な方面で高い評判を勝ち取っている、セントシュタインの名物と言ってもいい宿屋だ。
 かく言うボクも、その常連客の一人だ――と言うよりは、宿屋の主人であるリッカを筆頭に、従業員一同からほとんど身内扱いされている。
 まあそれもそのはず、リッカが故郷のウォルロ村を出てこの宿屋を創業する際、このボクもその場に立ち会っていたんだから。

 ――リッカは、ボクの恩人だ。
 天使の輪も背中の翼も失い、行く当てもなくなっていたボクに、彼女は優しくしてくれた。その恩に報いる為にと、彼女を助けたことも一度や二度じゃない。この宿屋の創業に関わったのだって、その一つだ。
 そんなボクに、リッカは宿屋の宿泊費を従業員価格にしてくれる。
 冒険に出た当初は、装備品を買うお金のために節約しなければならなかった場面も少なくなかったので、厚意に甘えてよく利用させてもらっていた。甘えてばかりというのも何なので、呼び込みの手伝いもしたりした。

 最初は、恩人と居候だった。だけど冒険の旅が始まって関係が変化し、それでも疎遠になることもなく付き合っていくうち、ボクとリッカは友人として親しくなっていった。
 いつもカウンターでリッカが「おかえりなさい」と言ってくれる、この宿屋――いつしかボクは、この宿屋を我が家のように思うようになった。完全に人間になり、天使界に戻れなくなった今であれば、尚更のことだ。

 そしてその末に、ボクとリッカは――

「ねぇ」

「ん?」

 いつもの宿泊手続きにペンを走らせている中、カウンターの向こうからリッカが声をかけてきた。
 両手で頬杖をついて覗き込むようにこちらを見る彼女に、ボクは手を止め、その視線を正面から受け止める。

「今夜、お仕事が終わったら……いつも通り、ね?」

「うん、わかった。後で行くよ」

 にこりと笑って承諾するボクに、リッカは嬉しそうに屈託のない笑顔を返してきた。そんなボクに、後ろにいる仲間の一人がニヤニヤと笑って肘で突っついてくる。
 だけど、別に変なことをするわけじゃない。冒険をすれば自然と土産話も出来るから、それを話しに行くだけ。

 まあ、でも、その……キスぐらいは、ね?

 ――そう。ボクとリッカは、既にそういう関係になっていた。
 リッカと話していると胸があたたかく感じるようになったのは、いつからだっただろう。
 この宿屋でリッカに「おかえりなさい」と迎えられると安心を覚えるようになったのは、いつからだっただろう。
 リッカと視線が合ってしまうと、気恥ずかしくなって言葉が出なくなった。
 リッカが微笑みを向けてくれると、ドキリと胸が高鳴った。
 ある時リッカもボクと同じ気持ちだとわかり、そうしたらボクたちの唇は自然と重なって――鈍いボクはそこでようやっと、これが『恋』なんだ、と自覚することができた。

 それからは、リッカと一緒にいる時間がこの上なく楽しく感じられるようになった。
 二人で一緒に城下町でデートしたこともある。寝るのも忘れて一晩語り明かしたこともある。宿屋に帰ればリッカが待っていてくれると思えば、冒険にも必要以上に力が入った。
 天使界に帰れなくなった時も、寂しさを感じることはあっても悲しさはなかった。世界滅亡の脅威が去ったこともあったけど、何よりボクにはリッカという、天使界以外にも帰るべき場所が出来ていたのだから。
 
64誰もが忘れても、私だけは覚えてる(2/11):2009/11/06(金) 20:47:10 ID:6BwXmkdD
 
「さて、と……」

 その日の深夜――階下の酒場の喧騒が小さくなり、やがて何も聞こえなくなった頃合を見計らうと、ボクはそう呟きながら宛がわれた部屋を出た。
 廊下に出て扉を閉めるその直前、仲間の一人が布団の中から「この幸せ者め」って呪詛を吐いたのが聞こえたけど、ボクは苦笑だけしてそのまま扉を閉めた。
 勝手知ったる他人の家――とでも言うべきだろうか。リッカが寝泊りしている部屋は、何度も行ったことがあるので間違えようもない。
 目的の部屋の前に立ち、扉を独特のリズムで叩く。ベクセリアのルーフィン先生とエリザさんの秘密のノックサインを真似たもの。すぐに部屋の中から、寝巻き姿のリッカがボクを出迎える。

「遅いよー! 待ってたんだから!」

「ごめんごめん」

 ぷぅと可愛らしく頬を膨らませるリッカに、ボクは苦笑しながら謝る。これでも急いで来た方なんだけど、ボクのお姫様はお気に召さなかったらしい。

 と――ボクはそこで、「おや?」と気が付いた。

 今のリッカの姿は、いつも見慣れたありふれた寝巻き姿ではなく、ネグリジェを着ていた。若干肌が透けて見えるその格好は、下着同然と呼んでも差し支えないかもしれない。
 ちょっと宝の地図を手に数日冒険に出ていた間に、新調してきたのだろうか。今までと違って大人っぽいその格好は、ルイーダさんあたりのコーディネイトかなと当たりをつける。
 そんなことを考えているうち、リッカは「さ、入って入って」とボクを促した。誘われるままに部屋へと入り、彼女のベッドに並んで座ると、隣に座ったリッカはそのままベッドに背を投げ出した。

「あー疲れたー」

「お疲れ様」

 そんな言葉を交わしながら、目を合わせて特に意味もなくクスクスと笑い合う。
 ひとしきり笑った後、僕は懐に手を入れ、中から一つの指輪を取り出した。

「見て、リッカ。今日の戦利品。ひらめきのジュエルっていうんだ」

「わ、きれい」

「あげるよ」

 言いながら、ボクはリッカに指輪を握らせた。「いいの?」と問いかけてくる彼女に、「もちろん」と返す。
 リッカはジュエルを見ながら「えへへ」と嬉しそうにはにかむと、やおら左手の薬指に指輪を通した。

「付けたよ。どう?」

「うん、似合ってるよ」

「……それだけ?」

 指輪を嵌めて見せびらかせてくるリッカに、ボクは素直に感想を述べた。
 だけどリッカの方は、なぜかそれだけじゃ不満だったらしい。追加の言葉を要求してきたけど、ボクにはそれ以上の言葉が思い浮かばなかった。リッカは「左手の薬指なんだよ?」って言ってきてるけど、ヒントなんだろうか?

「……わからないや」

「本当に?」

「うん」

「…………ぶー」

 素直にそう言ったら、リッカの機嫌が急降下した。……なんで?
 リスみたいに頬を膨らませる彼女も可愛いと思ったけど、そんなことを口にしたら更に機嫌が悪くなるのは明白なんで、余計なことは言わない。それでもその後、彼女の機嫌を取り戻すのに、随分と苦労させられたけど。
 
65誰もが忘れても、私だけは覚えてる(3/11):2009/11/06(金) 20:49:43 ID:6BwXmkdD
 
 ――それからボクらは、会話に花を咲かせた。
 リッカが仕事での楽しいことや苦労したことを話し、ボクは相槌を打つ。
 ボクが冒険での出来事を話せば、リッカは笑ったり驚いたりと、見てて退屈しない反応を返してくれる。
 そうやって話している時間は、とても楽しくて、何物にも代えがたいものだった。

 そう――とても、楽しい、ものなのに。

「――どうしたの?」

「え? ……あ、うん。なんでもないよ」

 ボクのわずかな変化を敏感に察したのか、唐突に問いかけてきたリッカにボクは曖昧に返す。そんなボクの返答に、彼女は「そう?」と小首を傾げ、会話を再開した。

 ……実のところ言えば、ボクは会話の最中、ずっと別のことに意識が割かれていた。

 リッカの柔らかそうな唇。
 ネグリジェから透けて見える白い肌。
 そして、柔らかそうな胸元やふともも――

 そんなリッカを構成するパーツの一つ一つ、とりわけ『異性』を感じさせる部分が、気になって気になってしょうがなかった。しかも今夜のリッカは、そういう部分を強調する服を着ているので、はっきり言って目の毒としか言いようがない。
 正直に言えば、彼女の体に手を伸ばして触れてみたい――いや、それだけでは済まない。押し倒し、服を剥ぎ、彼女の肉体の全てをこの手で蹂躙したい。
 だけどボクは、そんな自身の欲望がひどく嫌だった。内心で渦巻く黒い劣情をひた隠しにし、ただただリッカとの何気ない会話を楽しむことだけを考えようとする。

 ――できるわけがない。大好きな彼女を、この手で穢すなんてことは。

 そういうことは……子供を作るような行為は、夫婦じゃないとダメだ。ましてや相手の同意無しに無理矢理なんて、許されるはずもない。
 なら、リッカと結婚するか? そう考える時もあるけど、今は人間とはいえボクは元天使。人間じゃなかったボクが、人間のリッカを本当に幸せにできるのだろうか――そう思うと、リッカとの関係をこれ以上進めることが、ひどく怖くなる。
 ここまで関係を進めておいて何を今更だとは、自分のことながら思う。だけど怖いものは怖いし、何より自らの欲望を満たすためだけに結婚まで考える最低な自分に、ひどい嫌悪感を覚える。吐き気すらすると言い換えてもいい。

「それでね、レナったらお客さんが預金を下ろす時……って、聞いてる?」

「ん……ああ、もちろん。なんでそんなこと?」

「なんか変だよ。どうしたの?」

「気のせいじゃないかな」

 またもや察してきたリッカに、ボクは内心で冷や汗をかきながらも、必死に平静を取り繕う。
 だけど、今度はリッカもあまり納得しなかったようだ。疑わしげな眼差しをボクに向け――だけど深くは追求しないで、気を取り直して会話を再開する。そんな彼女の気遣いに、ボクは頭が下がる思いだった。

 ――だけど、会話の終わりは、ほどなくしてやって来た。

 会話が途切れ、沈黙する時間に不自然さを感じ始めた。
 そろそろ頃合かなと思い、ボクは部屋に帰るべく立ち上がる。

「じゃ、今日はこの辺で――」

 そう言って、扉に向かって一歩踏み出した。
 が――その時、くいっと袖を引かれ、ボクは足を止めた。
 振り向いてみると、ボクの袖を掴んで見上げてくるリッカの姿――その上目遣いにこちらに向けられる瞳は、どこか不安げに揺れていた。

「もう少し……いっしょにいよ?」

「…………うん」

 その訴えるような瞳を前に、ボクには頷く以外の選択肢はなかった。
 
66誰もが忘れても、私だけは覚えてる(4/11) :2009/11/06(金) 20:51:09 ID:6BwXmkdD
 
 それからどれぐらいの時間が経っただろう――そのまま部屋に残ったボクだけど、会話なんか続かなかった。
 さっきまで快活に笑いながら話題を振ってきていたリッカも、あれ以来口を閉ざしたままだ。しかもこちらには視線を向けることなく、ただうつむいて、時折もじもじと体を動かしているだけだ。

 たった数分が、何時間もの長い時間に感じる――チクタクと時を刻む時計の音が、ひどく耳に障った。

 その時間は、ボクにとっては苦痛だった。
 すぐ隣から感じる、ボクが誰よりも好きな異性の色香――理性を突き崩さんと攻勢をかけ続けるそれに、ボクは必死になって耐え続けていた。
 視線なんか、合わせられやしない。目が合ってしまおうものなら、その時こそ自分の気持ちを抑えきれず、押し倒してしまうかもしれなくて怖かったから。

 そんな時間が続き――やがて。

「……………………かな……」

 ぽつりと小さくこぼしたリッカの声に、ボクは思わず「え?」と聞いてしまった。
 そちらにちらりと視線を向けても、うつむいたリッカの表情は見えなかった。そのまま数秒、沈黙の時間が訪れ――やがて、彼女は再び口を開く。今度は、ボクの耳に届くぐらいにはっきりと。

「私、そんなに魅力ないかな……」

 その言葉に、ボクは我が耳を疑った。
 魅力がない? 誰が? ボクからしてみれば、今目の前にいるリッカこそが誰よりも魅力的で、だからこそこんなに苦悩しているというのに。

「リッカは可愛いよ」

「だったら、なんで……」

 ボクは、素直に自分の感想を口にした。だけどリッカはそれが気に入らなかったようで、ぐっと口を真一文字に閉ざした。
 その口が再び開いて言葉の続きが出てくるのを、じっと待つ――ややあって、彼女はゆっくりと顔を上げ、ボクの方を見た。

「あ、あのね……その、私といっしょにいて……したい、とか思わないの?」

「…………え?」

「お願い、答えて」

 顔を真っ赤にして、問い詰めてくるリッカ。だけど――「したい」って、どういう意味?
 主語を抜いたその言葉の意味がわからず、それを尋ねるためにボクは口を開きかけるけど……その言葉は、喉元で飲み込まれた。なんというか……聞いちゃいけないような、そんなよくわからない威圧感を、リッカの方から感じた。
 仕方なしに、ボクは自力でその答えに行き着こうと、考えを巡らせる。

 ――とりあえず、整理しよう。
 リッカはまず、自分に魅力がないかと疑った。
 そしてどうやらリッカに魅力があれば、ボクが彼女に対し、その何かを「したい」と思うようだ。

 それだけじゃわからないから、ここでボク自身にベクトルを向けてみよう。
 ボクはリッカには十分な魅力があると思っている。
 だったら、ボクはその何かを「したい」と思っているのか?

 ボクがリッカに「したい」と思っていること。そして、リッカにまだやっていないこと。
 デート……やっている。
 キス……も何度もした。
 会話……はさっきまで散々してた。
 ボクがしたくて、ずっと我慢していること……やりたくてもできないこと……やっていない、こ、と…………

「――――――――ッ!!??」

 そこまで考え、ボクの顔は真っ赤に染まる。それは、つい先ほどまで――いや、今現在もなお、ボクを悩ませていること。
 いや、でも、そんな。リッカが、ボクに、いや、まさか。
 考えが纏まらない。まさかと否定したくても、今やボクの頭からは、その可能性が引っ付いて離れなくなっていた。
 
67誰もが忘れても、私だけは覚えてる(5/11) :2009/11/06(金) 20:53:13 ID:6BwXmkdD
 
「え、えっと……」

 言葉が口から出てこない。急速に鼓動を早めた心臓が、ドキドキとしきりに音をかき鳴らし、耳を打つ。
 しどろもどろになりながら――ボクは真っ赤な顔でこちらを見詰めてくるリッカの視線を正面から受け止め、まさかまさかと頭の中で連呼しつつ、恐る恐るといった様子でその肩紐に手をかける。
 思ってたよりあっけなく、するり、と肩紐は肩の横に落ち、ネグリジェが少しだけ乱れた。その間、リッカは少しだけピクンと震えたのみで、抵抗も嫌がる素振りも見せず、ただボクにされるがままだった。

「……い、いいの……?」

 戸惑いながら、しかしわずかならぬ期待を胸に問いかけるボクに、リッカは「……うん」と小さく頷いた。
 多くの言葉はいらなかった。それは、ボクがずっと望んでいたこと。そしてリッカもまたそれを望んでいたことが、今まさにわかった瞬間だった。ボクはリッカの両肩を掴み、ゆっくりと押し倒す。彼女は何の抵抗も見せないまま、ぽふ、とベッドの上に体を横たえた。
 ほんの少しだけ、そのまま見つめ合い――

「ねえ……キス、して……」

 その要望に「うん」と頷き、ボクはゆっくりと彼女と唇を重ねる。唇から感じるのは、彼女の柔らかなぬくもり。だけどそれは同時に、震えていた。

 ――いや、震えているのは……ボクの方?

 ああ……そうか。そういうことか。
 それを自覚した時、ようやっとわかった。ここに来てまだ、ボクは怖がっているんだと。リッカとこれ以上関係を進めることを――いや、ここまで来てもう誤魔化すのはやめようか。
 本心では天使でなくなった現実を認めたくなくて。冒険という名の戦いに明け暮れる日々に疲れて。
 そんなボクはリッカが向けてくる想いを『重い』と感じ、彼女に対して責任を負うのに尻込みして、逃げたくて仕方がなかったんだ。

 そう。ボクはただの――臆病者でしかなかったんだ。

 我ながら、なんて情けないと思う。でも、いつまでも逃げてばかりじゃ始まらない。
 人間になってしまったボクは、元天使という過去を捨て去らなければならない。人間として天寿をまっとうする未来を選び取らなければならない。今後も冒険で生計を立てるかどうかはさて置き、リッカを幸せにするための努力から目を背けてはいけないんだ。
 その決意の証として、ボクは今夜これから、リッカを抱こう。彼女と夫婦となり、生涯を共に歩むことを誓おう。

「初めてだけど……頑張るよ」

「うん……お願いね。でも――」

 ぎこちなく笑うボクに、しかし彼女はそう言って――唐突に両手を伸ばし、むにっとボクの頬を抓んだ。
 ……………………って、あれ?

「「…………」」

 時が、止まった。
 唐突な事態に、思考が止まるボク。真っ赤な顔のまま、どこか不満げに頬を膨らませているリッカ。せっかくシリアスに決意して、これから行為に及ぼうって時に……これは一体何?

「ひ、ひっは? ひゃひうぉ……」

「……これは罰なんだからね」

 憮然とした表情のまま、そんなことを言ってくる。何のことだかわからなくて、思わず「罰?」とオウム返しに尋ねてしまう――もっとも、ボクの言葉は「ふぁふ?」なんて締まらない発音になってしまっていたけど。

「ああいうこと、女の子の方から言わせた罰。本当はああいうこと、男の子の方から言うものなんだよ? 私の方から誘うのって、すっごい恥ずかしかったんだから。今夜はこんな恥ずかしい格好までしたのに、あなたがあんまりにもいつも通りすぎたから――」

「…………」

「ごめんなさいは?」

「ふぉ、ふぉふぇんふぁふぁい……」

 頬を掴まれたまま素直に謝ると、彼女は「ん、よろしい♪」と満面の笑顔で手を離してくれた。
 そのとても魅力的な笑顔を前に、「反則だよなぁ……」なんて感想を胸に抱きつつも、ボクの頬はつられて緩んでしまっていた。
 ……ホントはその格好にすごくドギマギしていたなんて、恥ずかしくて言えなかったけど。
 
68誰もが忘れても、私だけは覚えてる(6/11) :2009/11/06(金) 20:55:26 ID:6BwXmkdD
 
 燭台に一本だけ立てられたロウソクの小さな灯火が、ゆらゆらと頼りない光でボクらを照らす。

「んっ……」

 薄暗い空間の中、ボクはネグリジェ越しにリッカの胸に触れた。すると、リッカは小さく耐えるような声を漏らした。
 服の上からでもわかる柔らかな感触に、早速ボクの脳味噌はとろけそうになる。リッカの胸は薄く、その下にある肋骨の硬い感触までも伝わったが、今のボクにはそれがまったく気にならない。リッカの胸の柔らかさだけで、頭が一杯になっていたからだ。

「……ごめんね……」

「ん?」

「私、おっぱい小さいから……触ってて、ぜんぜん楽しくないでしょ……?」

「そ、そんなことない!」

 ボクは自虐的なリッカの言葉を力いっぱい否定するけど、それでも彼女は信じきれてないようで、表情は晴れない。「でも……」と更に続けようとしたその言葉を封じるため、ボクはそのままキスでリッカの口を塞いだ。
 そして、ボクは自分の言葉に偽りがないことを証明するため、キスしたままリッカの胸を執拗に揉んだ。

「んっ……んんっ……ん……ぷはっ、あ、そんな……んむっ、んん……」

 そんなボクの攻勢に、リッカは唇を離して抗議の声を上げようとするけど、すぐに唇を塞ぎ直す。これがボクの気持ちだと言わんばかりに、唇は唇を、右手は胸を、それぞれ求め続けた。
 やがてリッカも抵抗を諦めたのか、その体から力が抜ける。代わりにボクの後頭部に両手を回し、彼女の方からもキスを求めてきた。そのまま舌を絡め合い、今までしたこともなかった貪欲なキスを続ける。
 やがて、どちらからともなく唇を離し――

「……はぁ……ん、もー。こんなに激しく求めてくる人だとは思わなかった」

「嫌だった?」

「ぜんぜん♪」

 リッカは嬉しそうな笑顔を見せ、最後にもう一度とばかりに、ボクの頬にキスをした。
 そしてボクは、リッカのネグリジェに手をかけながら、問いかける。

「服……脱がしていい? リッカの体、直接見たい……」

「うん……いいよ。まだちょっと恥ずかしいけど……」

 彼女の同意を得て、ボクはネグリジェを脱がしにかかる。彼女が少しだけ体を浮かせてくれたお陰で、ネグリジェは思ったより簡単に、するりと脱がせることができた。
 結果、ボクの目の前には、ショーツ一枚だけのリッカの裸身がさらけ出されていた。初めて見たその姿に、ボクは自分の意思とは無関係に視線を釘付けにされ、言葉を失った。

「……ど、どうかな……?」

「綺麗だ……想像してたのより、ずっと……」

「ほんと?」

「うん……さ、触っても……いいかな?」

「や、優しくしてね……」

 ぎこちないやり取りの後、ボクはリッカの胸の上に両手を乗せてみた。「んっ……」と上げられる声を耳にすると、心臓の鼓動が一層速くなる。
 ボクはそのまま、円を描くように両手を動かした。その動きに合わせ、リッカの呼吸が少しずつ荒くなる。時たま、指の腹で乳首を転がしてみると、彼女はそのたびに「あん……」と艶っぽい声を上げた。
 更にボクはリッカの胸に顔を寄せ、その乳首を口に含んでみた。ペロペロと舌で舐め転がしてみたり、唇でちゅうっと吸い付いてみたりするたび、リッカの口から感じ入った声が漏れる。その声が耳に心地良く、何度も繰り返しリッカを責め立てた。
 正直言えば、このままずっと、リッカの胸に夢中になっていたい気持ちになっていた。だけど同時に、また別の箇所――いわゆる『リッカの大事なところ』にも、興味が湧くのを抑えられなかった。
 やがて、ボクは名残惜しさを感じながらもリッカの胸を弄るのをやめ、顔を上げて彼女の顔を見た。
 彼女の顔は相変わらず赤く染まっていて、目の端に涙を溜めてはぁはぁと荒い息を吐いていた。その表情は、忘我とも恍惚とも見れる。
 
69誰もが忘れても、私だけは覚えてる(7/11) :2009/11/06(金) 20:57:16 ID:6BwXmkdD
 
「リッカ……下も、いいかな……?」

「う、うん……」

 彼女の同意を得て、下の方に手を伸ばす。ショーツの上からさわさわとソコを触ると、その布地が湿っているのがわかった。そのままソコを揉んでみれば、胸ほどではないにしても、柔らかな弾力が指を押し返してくる。

「んっ……あっ……はぁっ……」

 彼女の吐息が再び荒くなり始めたのを耳に、ボクは一旦手を放し、ショーツの布地の下に手を潜り込ませ、改めてソコを直に触ってみた。
 さらさらとした柔らかな茂みを手の平に感じつつ、指をソコに到達させると――ちゅ、と小さな水音が耳に届いた。
 指を一本、そして二本と入れてみる。蜜を溢れさせるリッカのソコは、いまだに誰の侵入を許したことがないだけあって、さすがに狭かった。二本の指が、容赦なく締め上げられる。

「は……あん……指……入って……」

 くちゅ、くちゅ、と音を立てながら、指を何度か出し入れしてみた。少しだけ苦しそうなリッカの声が、耳に響く。
 だけど指の方は、何度かの往復の後、感じる圧力が少しだけ緩んだ――ような気がした。
 ボクはリッカのソコから手を離れさせ、彼女の下半身へと体を移動させる。そしてショーツに両手をかけてゆっくりと引き下ろし、彼女の大事な部分をあらわにさせた。
 自身を守る最後の一枚を剥ぎ取られる時さえ、リッカは何の抵抗も見せなかった。ボクの目の前に、しとどに濡れた彼女の秘唇が姿を現す――それは何よりも神秘的な光景に見えた。

「これが……リッカの……」

「そ、そんなに見ないでよ……」

「ご、ごめん」

 思わずつぶやいてしまった言葉に反応し、リッカは足をぎゅっと閉じてしまった。見とれてた部分が隠されてしまったことに、内心で残念に思いつつ謝罪の言葉を口にする。
 そしてボクは、自身の下半身にそろそろ限界を感じ始めていた。手や口ばかりがリッカを可愛がっていたため、最後の部分が「自分も参加させろ」とばかりに主張を始めていたんだ。

「ね、リッカ……そろそろ……」

「うん……いいよ、来て……」

 ボクがそのことを伝えようとすると、皆まで言うよりも先に、リッカがもじもじとしながら頷いてくれた。
 緊張で震える手で、ぎこちなく衣服を脱ぐ。彼女と同じ一糸纏わぬ姿となると、閉じられた両膝に手を当て、ゆっくりと左右に開いてその隙間に体を入れる。
 再び目の前にリッカの秘唇が姿を現し、ボクは雄々しく隆起した自身を手に持ち、その先端をソコに当てた。

「いくよ……」

 言って腰を押し出すと、既に濡れそぼって準備完了となったソコに、ずぷ……と先端が埋まった。

「う……いた……」

 リッカの表情が、苦痛に歪む。ボクはその様子に一瞬戸惑ったけど、「初めてはどうしても痛い」とどこかで聞いたことがあったのを思い出し、少しだけためらってから戸惑いを捨てた。
 心の中で「ごめん」と謝ってから、そのまま深く突き入れる――

「ひ…………っ!」

 破瓜の痛みが襲ってきたのだろう。彼女は苦痛に目をぎゅっと閉じ、歯を食いしばって声にならない悲鳴を上げた。
 最後まで入ったところで、ボクはそのまま動きを止めた。さすがに、このまま続けて腰を動かすなんて鬼畜な真似はできない。
 ぎゅうぎゅうと締め付けるリッカの膣内(なか)はとても熱くて気持ち良くて、気を抜けばすぐに射精してしまいそうだったけど――ボクは男で、女の子のリッカは今苦しんでいるんだから、そこは我慢我慢。
 
70誰もが忘れても、私だけは覚えてる(8/11) :2009/11/06(金) 20:59:15 ID:6BwXmkdD
 
「……大丈夫?」

「ひぐ……う……ちょ、ちょっと待ってくれると……助かる、かな……」

「うん、わかった」

「でも……」

「?」

「これでやっと……ひとつに、なれたんだぁ……えへへ」

 苦しげな表情のまま、だけどこの上なく幸せそうに笑うリッカ。
 そんないじらしい彼女に、ボクは不覚にもドキンと胸を高鳴らせた。それと同時に、申し訳なく思う――こんな台詞を言わせてしまうほどに、ボクは彼女を待たせてしまっていたのかと。
 そんなリッカに少しでも報いるためにも、ボクは――

「――ホイミ」

 回復呪文を、彼女の下腹部に向けて唱えた。淡い光が、リッカの体を包み込む。
 これで、多少は痛みが和らぐといいんだけど――

「……え? 回復呪文?」

「どうかな? こういう時に効果あるかは、ちょっとよくわからないけど……」

「だいぶ……楽になったかも」

「よかった」

 効果はあったようで、ボクはホッと胸を撫で下ろした。仕方ないこととはいえ、ボクのせいでリッカが苦痛に顔を歪めている姿なんて、あまり見たいものじゃない。
 だけど――リッカは何故か、どこか不満そうな、物足りなさそうな顔をしている。

「……リッカ?」

「あ、ううん……その、助かるんだけどね……えっと、せっかく初めてひとつになれたんだから……その痛みも含めて全部、最初から最後まで受け止めたかったかなーって……」

「あ……余計なことしちゃった?」

「ううん、そんなことないよ。私のためを思ってやってくれたんだからね。それに、それだけ私のことを大事に思ってくれてるってことだし……ね♪」

 言いながらリッカはボクの首に手を回し、肘に力を入れて引き寄せた。ボクはされるがままにリッカの方に顔を寄せると、彼女の唇がボクの頬に軽く触れた。
 ボクの方も、お返しとばかりにリッカの頬に口付ける。そして二人、少しだけ見詰め合うと、今度は唇同士でキスした。
 そろそろ頃合かな――ボクはそう判断し、リッカに確認の問いを投げかける。

「動いて……いいかな?」

「うん……あ、でも」

「ん?」

「最後は……外に出してね」

 外に出す……? 最後にってことは、精子をってことなのかな?
 だけどボクは、そんなリッカの要望が理解できず、首を傾げた。
 本来セックスとは、夫婦が子供を作るための行為のはずだ。ボクたちはいまだ夫婦じゃないけど、ボクは今さっき彼女と生涯を共にする決意をしたし、彼女もボクとセックスすることを望んでいた――ということは、彼女も当然そういうつもりなのだろう。
 で、あるならば、ボクとリッカがセックスするということは、子供を作る――家庭を築くということだ。なのに最後に精子を彼女の膣内(なか)に出さないのなら、その目的を達することができなくなる。
 
71誰もが忘れても、私だけは覚えてる(9/11) :2009/11/06(金) 21:01:17 ID:6BwXmkdD
 
「……どうしてそこで首を傾げるの?」

「いや……外で出しちゃったら、子供ができないじゃないかって思って……」

「え……」

 考え込むボクの様子を不審に思ったのか、問いかけてきたリッカに素直に答えた。その直後、リッカの表情が不意を突かれたかのように目をまん丸く見開き、見る見るうちにニードルオクトみたいに真っ赤になっていった。
 うーん……この反応を見るに、どうやらボクとリッカの間には、何か決定的な認識の違いがあるみたいだ。
 人間になって日が浅いボクは、人間が常識と思っていることにも疎い部分がある。もしかしたらセックスという行為には、子供を作る以外の意味があるのかもしれない。
 なまじボクにとっても初めての経験なわけでもあるし、それがボクの無知に拍車をかけているってこともあるんじゃないかな?
 と――

「ね、ねえ……その、それってつまり、私に赤ちゃん、産んでもらいたいってこと……なのかな?」

 ボクが思考に耽っていると、リッカが恐る恐るといった声音で問いかけてきた。
 なぜか、ボクの顔を正視できないとばかりに顔をうつむかせ、だけど視線はボクの方を向いて上目遣いになっている。そんなリッカは、自分の左手の薬指に嵌まった指輪を、ちらちらと何度も盗み見ていた。

 ――その質問に、ボクは少しだけ考える。

 ボクはリッカのことが大好きだし、そんなリッカがボクの子供を産んでくれるならば――ボクとリッカの二人で一緒に子供を育てる未来を想像してみたら、それがボクにとってとても素晴らしい未来だと素直に感じられた。
 …………うん、考えるまでもない。

「うん、そう。ボクはリッカに、ボクの子供を産んでもらいたいな」

「はう!」

 素敵な未来を頭の中で思い描きながら答えたら、自然と笑みがこぼれていた。その返答に、リッカは驚いたような素っ頓狂な声を上げた。

「……リッカ?」

「えっと……その……それじゃ……」

 もう完全に顔をうつむかせ、もじもじと続く言葉を探すリッカ。手を握ったり開いたり、頬や胸に手を当てたりと、何やら色々と……迷っているような戸惑っているような恥ずかしがっているような、複雑怪奇な素振りだった。
 やがて――彼女はおずおずと、ボクの背中に手を回し、ぎゅっと抱きついてきた。

「…………いいよ、膣内(なか)で出して……」

「うん」

 何かを決意したかのような声音で、控え目に了解を伝えてくるリッカ――それを受け、ボクはようやっと腰を動かし始める。
 リッカの膣内(なか)に埋まっていたモノをゆっくりと引き抜き、ある程度抜いたところで、再び腰を突き入れる――

「あんっ」

 先ほどのホイミが効いているんだろう。リッカはその刺激に、苦痛を感じることなく艶かしい喘ぎ声を上げてくれた。
 その声を何度も聞いてみたくて、ボクは更に彼女の膣内(なか)を往復する。そのたびに彼女はボクの期待通りの感じ入った声を上げてくれるので、耳にとても気持ちが良かった。
 そして、気持ち良いのはもちろん耳だけじゃない。何と言っても、彼女の膣内(なか)こそが一番気持ち良かった。
 初めて味わう女性器の内部は、まるでそこだけ別の生き物であるかのように、ボクのモノに絡み付く。往復するたびに、くちゅ、くちゅ、と淫靡な水音を立てるソコは、ボクの理性を崩すのに十分な威力を持っていた。

「ああっ……す、すご……私、初めてなのにぃ……あんっ、あんっ、い、いいよぅ……」

「リッカ……リッカ……!」

 ボクとリッカが我を忘れ、腰を振るのに没頭するようになるのに、それほど時間はかからなかった。
 
72誰もが忘れても、私だけは覚えてる(10/11) :2009/11/06(金) 21:03:09 ID:6BwXmkdD
 
 ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ……

「あっ、あっ、ああっ、はっ、あん、あっ、あっ……」

 ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ……

「はぁ……あんっ、ああっ、すき、だい、すきぃ……」

 ただただ無心にリッカの奥を突き続け、リッカもその快感に、ボクへの想いを溢れさせる。彼女が喘ぎ声の合間に「好き」と言えば、そのたびに彼女の唇に吸い付いて想いに応える。
 互いに夢中になるあまり、もはやまともな言葉なんて発していない。あるいは、この行為そのものが今のボクらの言葉であり、想いであり、それらをひっくるめた全てであるのかもしれない。
 ――やがてボクは、おもむろに腰の動きを止める。

「はぁ……はぁ……?」

 荒く息をつきながら、彼女は「どうしたの?」と視線で問いかけてきた。だけどボクは、その返答代わりに彼女の背中に両手を回し、そのまま彼女の体を持ち上げた。

 ――ずんっ。

「あぁ……っ!」

 体を起こされ、いわゆる対面座位という体位になったリッカ。彼女は自身の体重によって一層深く突き入れられたその拍子に、ひときわ大きな声を上げた。
 そしてボクはリッカのお尻に両手を移動させ、自分の腰を振ると同時に彼女の体を揺さぶることで、先ほどまでと同じ抽送運動を再開した。リッカは「あんっ、あんっ」と可愛く喘ぎながらボクの背中に両手を回し、強く抱き締めて体を密着させる。
 リッカの薄い胸がボクの胸に押し付けられ、上下運動によって間断なく形を変え続ける。腰の動きを止めないままボクらはキスを繰り返し、互いに登り詰めていった。

 ――ボクのリッカに対する想いが、心の中から無限に湧いて出てきているような錯覚に陥っている。

 自分のモノを彼女の膣内(なか)に埋め、密着して抱き合い、唇までも同時に求め、それでもなお足りないと愛欲の獣が頭の中で咆哮を上げる。リッカが欲しい――ただそれだけを強く願い、強く欲して。
 そしてそれは、ボクの精子で彼女の胎内を真っ白に染め上げた時、ようやっと満足を得られるんだ。

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……

「あふっ、あんっ、ああっ、な、なんか……き、きちゃ、う……あんっ」

 その様子から、リッカの限界が近いことがわかった。そして同時に、ボクの限界も近い。
 ラストスパートだとばかりに、ボクは抽送運動のスピードを速めた。結合部から溢れる彼女の愛液が、ぱちゅんぱちゅんと音を立てて飛沫を散らす。

「あっ、あっ、あっ、は、はげしっ、あんっ、あんっ、あっ……!」

「リッカ、ボク、もう出る……!」

「あっ、あっ、出してっ、一番奥に、いっぱい、来てぇ……!」

 耳元で囁かれる、リッカの要望。ボクは尿道を急速に駆け上がってくる精子の存在を感じ取り、そして――

「くぅっ……!」

「あ、ああ、あああああああーっ!」

 ――ドクンッ!

 リッカの体が電撃に打たれたかのようにビクンと痙攣し、大きく仰け反った。そしてそれと同時、ボクもリッカの一番奥に自身のモノを突き入れ、彼女の子宮めがけて熱い奔流を解き放った。
 もちろん射精は一回だけで済むはずもなく、びゅく、びゅく、と断続的にリッカの膣内(なか)に注がれ続ける。

「ああ……出てる……赤ちゃんできちゃう……」

 そんな言葉を漏らしているリッカの膣内(なか)は、まるで一滴残らず搾り取らんとばかりにキュウキュウとボクのモノを締め付けていた。
 そして事実、ボクは最後の一滴が出尽くすまで、彼女の膣内(なか)に精液を注ぎ込み続けていた――
 
73誰もが忘れても、私だけは覚えてる(11/11) :2009/11/06(金) 21:05:10 ID:6BwXmkdD
 
 ――満足の行くまで愛し合い、情事の後始末を終えた後、ボクらは裸のまま寄り添って眠った。

「……リッカ……」

 恋人の名を愛しげに呼び、すぅすぅと寝息を立てる彼女に視線を向ける。
 関係を進めたせいだろうか。ボクの胸を枕にして眠るリッカの幸せそうな寝顔は、今までのどの表情よりも愛らしく思えた。

 ――これから一生をかけて、彼女を守っていこう。

 誰よりも大切な、たった一人の女の子。
 たとえ何があっても、どんなことが起きようと、ボクは必ずリッカを守り通す。ボクがこの手で幸せにする。悲しみの涙なんて、絶対に流させやしない。
 心地良い幸福感に包まれながら、ボクは心の中でそんな決心をし、ゆっくりとまぶたを閉じた。激しく愛し合った疲れからか、睡魔はすぐにやってくる。

 初めて好きになったのは、いつだっただろう……

 眠りに落ちかける意識の中で、ボクは過去へと想いを馳せた。
 冒険の最中だろうか。それともこの宿屋を創業した時だろうか。はたまた、ウォルロ村で拾われた時だろうか。
 あるいは――ボクがまだ、普通の天使だった頃だろうか?

 そこまで過去を振り返り、そうかもしれないな、と妙に納得する。
 あの頃からリッカは、事あるごとに守護天使のボクに祈りを捧げる程に敬虔な子だった。ボクがそんな彼女を常に気にかけていたのは、紛れもない事実なのだから。
 でも――と思う。それはきっと、天使を見ることのできない彼女の視点からすれば、あまり関係のない話だったんだろうと。実際に彼女がボクと出会ったのは、ボクが天使界から落ちたあの時だったんだから。
 まあどちらにしても、世界中の人々の記憶から守護天使の存在が消えた今、あの頃のボクの話なんか、それこそ何の関係もない話だ。

 そんなとりとめのないことを考えるボクの意識が、夢の世界へと旅立つその直前――ボクの耳に、愛しい彼女の声が届く。

「――私は忘れないよ」

 何のこと? と聞こうとしたけど、眠りに落ちる直前で力なく震えた喉からちゃんと声が出たかは、あまり自信がなかった。
 それがリッカに届いたのか届かなかったのかはわからないけど……ボクはその続きを聞くことなく、あっけなく夢の世界に旅立ってしまう。

 ――おやすみ、リッカ――

 その一言だけを頭の中に残し、ボクは意識を手放した。
 それでも、リッカの優しい声は、眠ったボクの耳に心地良く届く――



 ――あなたが私を……ううん、ウォルロ村をずっと守り続けていたこと――

 ――他の誰もが忘れても、私だけは覚えてるよ――
 
7428:2009/11/06(金) 21:06:10 ID:6BwXmkdD
以上で投下終了です。
最短三日とか言っておきながら、思いのほか長くなってしまって遅れまくってしまいました。待ってると言ってくれた方、申し訳ありませんでした。
文体、空行の使い方、作風等で、私がどこの誰で何を書いていた人かわかる方も、もしかしたらいるかもしれません。でもまあとりあえず、ここが匿名掲示板だということを踏まえ、気遣ってくれるとありがたいです。

なお、主人公『ボク』の名前は決めていません。作中にも一切出していませんので、皆さんそれぞれお好きな名前で脳内補完しておいてください。
……最初から最後まで不自然でない程度に主人公の名前を出さないのって、結構苦労しました……
こんな長文に付き合っていただいて、本当にありがとうございます。楽しんでいただけたなら、幸いに思います。

では、またいつか。
75名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 22:30:47 ID:+HWwBcZl
>>74
おおっ、主リッカ甘甘いいねぇ〜。 GJ!
76名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 18:08:21 ID:MkZJV2Ax
>>68
GJ
77名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 22:43:44 ID:1zYhYwIF
ロクな物をよこさないロクサーヌが腹いせにあんなことやこんなことされる小説読みたい。
78名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 02:57:15 ID:TiL/b/Zh
>>77

「ロクサーヌさんッ!!今度こそアレを入荷してくれるって言ったじゃないですか!」
「そんなに怒鳴らないでくださいな!こっちにも事情ってものがあるのですわッ!」
 先ほどからこんなやり取りが、ずっと続いている。もはや時刻は終業間際だ。
それを遠巻きに眺めるセントシュタイン宿屋のカウンター組は、うんざりした面持ちを隠さない。
ルイーダは先ほどからがりがりと机を引っかいているし、若女将たるリッカでさえ、眉間に皺をこさえている。
レナだけがカウンターから離れた位置にいたためか、別になんでもないような風をしている。
だがその我慢もそろそろ限界に来ていたようだった。
 やがてレナは静かに、喧嘩に熱中する二人に近づくと、その首根っこを掴んだ。
「ありゃ?」「あらっ?」
 そのままあっけにとられる二人をレナは素早く音もなく自分のカウンターに連れて行き――
「アンタたち、しばらくここで反省」
金庫に、放り込んだ。
そんなわけでレナ達宿屋の面々は、本日も無事に定時に帰ることができ、
また一方で、トンヌラとロクサーヌは、心ならずも二人でこの狭い金庫の中、一夜を過ごす羽目になったのである。

「あちゃー……レナさん怒らせちゃったよ……」
「開けてくださいませー!…と怒鳴ってみても無駄ですわね」
 金庫に閉じ込められた二人は、呼べど叫べど来ない助けをようやく諦めたようだった。
なにしろ金庫に閉じ込められてからというもの、精魂が尽きるまでひたすら暴れ続けたのである。
だがそんな状況になっても、二人は言い争いをやめはしなかった。
「全く。どこかの誰かさんが暴れでもしなければ、こんなことにならずに済んだのですわ」
「あれはロクサーヌさんが今度こそ入荷してくれるっていうから!」
「確実に手に入れられるわけではないといつも申し上げています!」
「だったら確信を持たせるようなこというな!」
「勝手に信じた貴方がバカなのでしょう!」
 激昂に任せて、ロクサーヌはトンヌラの体を払いのける。
と、ごん、という鈍い音がした。どうやら頭をぶつけたらしい。
「いったー……。狭いのに何するんですか!」
「いい気味ですわ。同じ目に遭いたくなければしばらく大人しくするのですわね」
 フン、と鼻をならしてロクサーヌは後ろを向こうとして、気づいた。
――この金庫、存外に狭い。気づいた瞬間、ロクサーヌの尻に何かが触れる。
「同じ目に遭いたくなければ……なんて言いましたっけ?」
 トンヌラの、下半身だった。
「…な!何を考えていらっしゃるのっ!」
 慌てて振り返ろうとしたが、時既に遅く、ロクサーヌの体は前方の硬い扉に押し付けられてしまった。
身動きできない上半身に、トンヌラのそれが重なる。
背中からのしかかられ、もはやロクサーヌに抵抗は許されなかった。
「大人しくしていればいいんでしょう。大人しくしてますよ。
 僕の気が済むまで貴方で慰めさせてもらってからね!」
びっ、と音を立ててドレスが脱がされる。下から現れたのは柔らかい肌だった。
もっともここは暗闇で、感じられるのは体温と互いの息遣いだけ。
獣のように荒い呼吸と、ねっとりと湿り気を帯びてにわかに温まりだした空気。
それだけを頼りに、トンヌラはロクサーヌを追い、ロクサーヌはトンヌラから逃れようともがく。
だが、この状況においてもはや勝敗は明らかだった。
「ここは冷えますね。一つ肌と肌で暖めあいましょうよ。朝までね!」
 大きく膨らんだ男根は、体温と湿気を頼りに、ロクサーヌの中へ侵入した。
もはや観念したように、ロクサーヌはその陵辱を、受け入れたのだった。

 さて、次の日。
出勤してきたレナは二人が仲直りできたかどうか見るため、金庫を開いた。
中から出てきた二人は、とても清清しい笑顔で言った。
「いやー、体と体でぶつかり合えば、分かり合えるものですねー」
「トンヌラ様ッたら、まさかあんなに素敵な所がおありだなんて……ぽっ」
ルイーダは昨日と同じく思いっきり顔をしかめながら言った。
「とりあえず風呂入りなさい」
その冷たい一言で我に返ると、二人は仲良く、そそくさとシャワーに向かった。

おしまい
79名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 18:19:09 ID:kBk+DaWK
>>78
GJ
80名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 21:58:15 ID:5r012RWd
ロクサーヌと言うと同人誌は宿六会絡みのネタが多そうだよね
ドン・ヤドロクに正体や身分がバレて捕まって拷問陵辱されたり
81名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 09:03:02 ID:ZSIkEmWF
ロク「くやしい…こんな奴らにイカされるなんて(ビクンビクン」
82名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 12:47:46 ID:7hntLVlf
ドラクエって歴史があるシリーズなのに
SS取り扱ってる場所が異様に少ないよな
83名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 15:09:38 ID:sYC1XE54
で、相変わらず6は無しですか
ドラクエ好きなくせに冒険心はないのね
84名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:26:47 ID:VwN5N3JD
>>20
の続き投下します
規制に巻き込まれてました
85名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:32:35 ID:VwN5N3JD
彼女を媚薬の効果から解放するには彼女が果ててしまうまでするしかない。
「ごめんね・・・・賢者。今夜はいっぱいしよう。覚悟してね。」
賢者の震える頭を優しく撫でながら覚悟する。今夜は天使といえども賢者に喰われるかもしれない。
「うん。」
小さく、しかしはっきりとした声で彼女は答えた。

天使は必死に疼きに耐える賢者の顎に手を添え少し強引に顔を上げさせる。主導権は自分にあることを確認する。

天使の腕にそっと手を添え、涙を流しながら賢者は微笑み、天使と乱れあえる幸せを感じる。
深く、ゆっくりと息を吸う。そして、天使は激しく腰を動かし始めた。
「あぁん!・・・・はぁ・・・・んん!あぅ!」
先ほどまで必死に声をあげないよう耐えていた賢者ではあったがもう耐えられなかった。
媚薬によって何倍にも感覚が鋭くなり、快楽が彼女の中に雪崩のように押し寄せる。
ギシギシとベッドが軋み、目の前の男以外の事象が見えなくなった。
賢者の息が激しくなる。二人のあえぐ湿った息が重なり、汗と混じりあい、甘い香りとなって二人を酔わせ理性の鎖から解き放った。
86名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:34:20 ID:VwN5N3JD
「ああ、天使ィ!・・・天使!天使、もっと・・・・もっと動いてぇ!!」
いつもの賢者からは想像もできないほどいやらしい声が部屋に響く。
「天使ぃ!天使!好き、好きぃ!」
賢者があまりに大きな声で自分を呼び、たまらず彼女の口を自分の口で塞ぐ。
「んっ・・・ちゅっ・・・・ちゅっ・・・・・・ぷはぁ。」
二人は激しく動き、四肢が絡み、互いを愛撫する。いくら激しく動き、抱き合っても物足りず、
体が快楽を底なしに求め、いくら動いても疲れを感じない。
「天使ぃ!もっと、もっとキスして!」

「そんなに声をあげないでよ!隣に聞こえちゃうじゃないか!」
今の賢者は快楽を求めることしかできない。普段のしおらしさも羞恥も感じさせない。
「いいじゃない!いっぱい聞かせてあげちゃうんだから!」
骨の髄までとろけそうな状態で賢者は僅かに残る理性で自分に対する嫌悪を感じた。
自分がここまでいやらしい女に堕ちてしまったのか、
それとも媚薬の効果なのかを必死になって考えていた。
87名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:35:36 ID:VwN5N3JD
「この淫乱!色魔!恥知らず!」
天使もいつものように賢者をいじめることは無く、賢者の求めに対して罵るくらいが限界である。もはや主導権がどちらにあるのかわからなかった。
どちらにあったとしてもどうでもよかった。
「っつうわあああ。」
天使が絶頂に達し賢者の中に熱いものが注がれる。賢者の僅かの理性も消え快楽が心に満ちる。
「ッ天使のが出てる・・・・・。」
だが、賢者はまだ至っていなかった。
天使は再び、より激しく動き出す。二人の体は熱く、再び甘い蜜が体を駆け巡る。

天使はもはや余裕は無く、必死に理性を保ちつつ、彼女を求め独占したいという不純で不可避な感情に自分が喰われていくのを感じていた。
賢者の上に乗り、彼女の太股を愛撫し持ち上げ、彼女の体を反り返させる。彼女が狂おしいほど愛しく、全身に舌で愛撫しキスを繰り返す。
88名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:38:02 ID:VwN5N3JD
天使の行為に賢者も両脚を天使の腰に強く絡めあわせ、両腕できつくしがみつく。
「天使ぃ、熱い!イっちゃう!いっちゃうよぉ!」
賢者の限界が近づき、比例するように快楽が強くなる。天使が欲しい。混ざり合い一つになりたい!いつまでも一緒にいたい!
「うああっ天使、天使のちょうだい!沢山ちょうだい!」
天使への愛の感情が声となって口から飛び出す。
「僕もほしい!君がッ・・・・君がぁ!」
「うああああぁ・・・あ!」
賢者は絶頂に達すると同時にゾクゾクと激しい快楽とも羞恥ともつかぬものが体を駆け巡るのを感じた。快楽が彼女の体から潮のように引き、代わりに疲れがどっと溢れる。息は激しく胸が苦しい。
何時間も戦ったかのように賢者はベッドに倒れこんだ。
天使も歯を食いしばり自分を保つのに必死だ。こんなに余裕の無い自分を感じるのは初めてだった。体から汗が滝のように溢れ、四肢の筋肉から鈍い痛みが伝わる。

事が終わり、静寂が戻る。焼けるような熱い時間は終わってしまうといつも切なく、名残惜しい。賢者は果ててしまい荒い息をしながら、くてっとしてベッドの上で焦点の合わない目をしながら横たわっている。
理性が戻り激しく乱れてしまった自分への羞恥と罪悪感、ことが終わってしまった喪失感が彼女の中で混じっていた。

(私ってこんなにいやらしい女の子だったのかな・・・・・・・)

喪失感と達成感の交じった気だるい空気が漂っていた。
89名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:41:35 ID:VwN5N3JD
天使は力尽きた彼女を抱きかかえながら重たい体をおして風呂場へと向かう。少し荒い息をしながら天使の胸に賢者は、ぐったりと項垂れ彼に身を任せていた。

シャワーを浴びながら二人は寄り添う。賢者の体を優しく洗いながら天使は彼女の頬に地手を添える。
「賢者・・・・。」
名前を呼んでも彼女は反応しない。深い息をしながら彼女は天使に寄りかかるのみである。
こうなると再び天使のサディスティックな性癖が首をもたげ始める。今夜は媚薬の効果があったとはいえ後半は賢者に押されっぱなしで悔しい。酷いことをしてあげよう。



朝日が賢者の顔を照らし彼女を夢から呼び戻す。暖かい肌の感触が彼女に自分の状態を把握させる。昨晩求め合った相手が自分の下敷きになっていた。
「おはよう。よく眠れた?」
天使が賢者の頭をゆっくりと優しく撫でる。その声が彼女の意識を覚醒させる。
「おはよう・・・・。」
完全には覚めきっていない目を擦りながら彼女は天使の温もりと幸せを噛みしめる。
目が覚めるにつれ彼女は自分の股間に違和を感じる。
「ちょっと何でくっついたままなのよ!」
「さぁ・・・・?」
わざとらしくとぼける天使。
「・・・・まさか。」
賢者は体を起こす。
90名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:43:30 ID:VwN5N3JD
「2、3回出しちゃったかもしれない。」
「もぅ、何考えているのよ!」
「すごく気持ちよさそうだったよ。時々締め付けてくるし。」 
賢者は天使から糸を引きながら離れた。股間に鈍い痛みが走る。

ベッドから起き上がり自分のベッドに戻ろうとする。同時に賢者は全身に鈍い痛みが走るのを感じた。腰に力が入らない。
ふろふらしながら自分のベッドに戻り下着をはこうとしたときに賢者は自分の体の異変に気付いた。
「ちょっと!何で私のここ、こんなになっているのよ!?」
賢者の股間は綺麗に剃られ毛がなくなってしまっていた。

「だって・・・賢者みたいに小さくて可愛い子のそこが毛だらけなんて・・・いやじゃないか・・・・。」
天使は賢者の目を見ないようにしながら子供のような言葉を放つ。賢者は呆れながら言う。

「あなたねぇ。どうしてそんなに私をいじめるのが好きなのよ?」
「大好きだからいじめたいのだよ。僕はね。」
「あなたホントに天使なの?」
「今は人間だよ。」
賢者にほっぺたをつねられながら天使は言い返した。
天使は賢者を黙らせるかのように急に賢者を抱き上げる。彼女は驚き天使に抱きつく。そして、天使は彼女の顔に顔を近づけ優しくキスをする。賢者の唇に柔らかい天使の唇の感触がつたわり、彼女の天使を抱きしめる腕に力が入る。
唇が離れ、天使は賢者に微笑む。賢者の顔は赤くなり、悔しいが天使のことが大好きだと再認識させられ、彼女は天使の腕の中で大人しくなった。
91名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 19:44:40 ID:VwN5N3JD
再び彼女の頭を優しく撫でながら天使は言う。
「今日はどこに行く?朝ごはんは城下町で食べてその後は―――」
「私は・・・そうね、私の実家に行きたいわ。お父さんとお母さんにあなたを紹介したいの。・・・・私の・・・・私の大切な人だって・・・・。」
天使の腕の力が強くなる。
「じゃあ、その後は結婚式の会場と住む家の下見でもする?」
「バカぁ。」
賢者の顔は言葉とは裏腹に嬉しさで溢れている。
既に日は高く宿の外は行き交う人々で賑わっていた。


92名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 08:22:09 ID:OW1fR9DT
>>87
意地悪元天使GJ
93名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 12:05:18 ID:3G9dlgj7
今7再プレイしてるんだが、マリベルが可愛すぎて生きてるのが辛い
ディスク1後半のなんと味気ないことか・・・
惜しむべくは、キャライラストがDQ史上最悪だってことだな
94名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 18:37:42 ID:dq7wHCRY
奇遇だな。IDがDQ7って報告しにきたとこなんだ
95名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:04:39 ID:88+xz7jw
マリベルXアルス

天気のいいある日の昼下がり。
アルスとマリベルは村から少し離れた海岸に貝を掘りに出かけた。
村では一度に何個取ったかなどとくだらない競争が流行っていて、負けず嫌いの
マリベルはアルスを従えて村の者が訪れない海岸まで、一番多くの貝を手に入れ
ようと出かけてきたのだった。
二人は小一時間ほどで、抱えきれないくらいの貝を手にいれた。
そろそろ帰り支度を、という頃に突然高波が襲い、アルスはすっかりびしょぬれ
になってしまった。
「馬鹿ねぇ、何やってんの。しょうがないわね、脱いでそこの岩に広げておけば
すぐ乾くわよ」
「うん」
アルスは上着を脱いで、マリベルに言われたとおりにした。
「マリベル、上着が乾いたら・・・」
帰ろう、と言いかけて、アルスはマリベルが自分の裸の上半身をじっと見詰めて
いるのに気が付いた。
「・・・?」
「アルス、筋肉付いてきたのね」
言われればそうかもしれないが、アルスにはそんな自分の体の変化がよくわから
なかった。
「そうかな?」
マリベルは熱い視線でじっくりとアルスの体の線を追った。
その視線は、鎖骨から、胸筋、臍へと辿って・・・。
「・・・アルス・・・ズボンも脱ぎなさい」
96名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:05:18 ID:88+xz7jw
え・・・」
いくら幼馴染みとはいえ、アルスはさすがにマリベルの目の前で下着一枚になる
のはためらった。
「ほら、早く!」
「う、うん・・・」
逆らいきれずアルスは、言われるままに下着姿になった。
「それも取りなさい」
「え!」
マリベルの瞳が妖しく輝いている。
「・・・いやだよ・・・」
「早くなさいよ」
アルスの弱々しい拒絶はあっさりと無視された。
こうなるともうアルスはマリベルの言うとおりにするしかない。
小さい頃からの力関係は、アルスを強烈に支配していた。
頬に血を昇らせて、アルスは下着を脱ぎ、素っ裸になった。
「ふぅん・・・」
マリベルは股間を押さえたアルスにゆっくり近づいてきた。
「マ、マリベル」
思わずアルスは後ろへ逃げようとしたが、背にある岩にすぐにぶつかって動けな
くなった。
「手、どけなさい」
「・・・や」
「いいから見せなさいよ!」
アルスは生まれて初めて、本気でマリベルに抵抗した。が、逃げようにも裸だ
し、マリベルをどうやって止めればいいのかわからず、混乱した隙にマリベル
に手を取られていた。
97名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:06:20 ID:88+xz7jw
あらわになったそこは、少し立上がりかけていた。
「へぇ、こんなになってるの」
マリベルは言うなりアルスのそれを掴んだ。
「うぁ!や、やめてよ、マリベル・・・」
「何よ。痛いの?」
「い、痛くはないけど・・・あ!やめてったら!」
マリベルはアルス自身を擦り上げ始めた。
アルスがびくびくと反応するのが面白い。
それが性的な興奮であることをマリベルは知らなかった。
「あら・・・形が変わってきたわ。それにすごく熱い・・・」
「マ、マリベルぅ・・・もうやめてよ・・・ぉ」
セックスの経験どころか自慰の経験もろくにないアルスは、快感に逆らう術もなく
マリベルの淫らな手の動きに、がくがくと膝を震わせた。
(かわいい・・・)
マリベルは唇からちらと紅い舌を覗かせ、薄い微笑みを浮かべた。小さな頃から、
今までさんざんにアルスを嬲ってきた彼女は、この新しい虐めにぞくぞくする程の
悦びを感じた。
「あ・・・うぅ・・・」
目に涙を浮かべ、眉根を寄せて苦しそうにするアルスの表情は、マリベルを煽った。
「じっとしてなさいよ・・・」
マリベルはすっかり勃ち上がったアルスから手を離すと、アルスの前に膝を付き、
いきなりそれを咥えた。
「うぁ!」
ぐちゅぐちゅと音が漏れる勢いでマリベルはそれをしゃぶり始める。もちろん、マリベル
もそれを扱った経験があるわけではない。それは稚拙な動きだった。しかし、
熱く濡れた柔らかな舌の動きに、アルスはそれだけで呆気なく昇り詰めてしまった。


98名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:07:26 ID:88+xz7jw
「あ、ああ!」
ごぼっとマリベルの口の中に精液が放たれる。同時にアルスは膝を崩し、背の岩に
ずるずるともたれ座り込んだ。
「ハァ、ハァ・・・」
「ぺっぺっ。変な味・・・アルスったらよくもやったわね」
がくりと首を落として、荒い息を繰り返して座り込んでいるアルスの前に影が落ちる。
視線を上げると、マリベルが下着を取り、スカートの裾を持ち上げてアルスの前に
立っていた。
普段長いスカートの中に隠された白い膝、腿。・・・そしてアルスの顔の前にある、
腿の奥の茂みの中はすでに溢れそうな蜜を含んでいた。
「お返しよ・・・舐めなさい」
マリベルは潤んだ瞳でそうアルスに命令した。
空にある太陽はまだ高く、淫靡なものの入り込む余地のないような明るい陽光の中で
こんなことをしている。それが返って二人の興奮に火を付けていた。
アルスもいつしか熱に瞳を潤ませて、マリベルのそこにそっと舌を伸ばしていた。
「あ、あァん」
ぴちゃぴちゃとアルスの舌が音を立てると、マリベルはその気持ちよさに
体を震わせた。
「うふ、ん、あん」
アルスもマリベル同様、異性の身体の知識はないに等しく、どうすれば
マリベルが「いい」のかよくわからなかった。ただ、この溢れ出る蜜を舐め
取ればよいのだろうと、丹念に舌を動かした。
蜜は茂みの奥からいくらでも湧いて出た。
ならばとアルスはその泉の奥へと舌を差し入れた。
「あ、あはぁん!」
ぬるうりと体内に侵入してきた舌に、マリベルは嬌声を上げた。
その手はスカートの裾を上げていられなくなり、ぱさりとアルスの上に布が
落ちる。
マリベルのスカートの中で、アルスは激しく舌をそこに突き入れた。
マリベルの腰が妖しく揺れ始め、マリベルはもっと快感を得ようとアルスの
頭を自分の股間に押さえつけた。
「あん!いい!もっとぉ・・・!もっとめちゃくちゃにしてぇっ!」
舌だけでは足りない。
マリベルは舌では届かないもっと奥まで貫くモノが欲しくてもだえた。
99名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:08:30 ID:88+xz7jw
アルスが急にマリベルの腰を掴むと、自分の膝の上にマリベルを跨らせた。
「な、なによぉ」
急にアルスの顔を目の前にしてマリベルは先程までの嬌態に羞恥を覚えた。
「マリベル・・・」
アルスのまっすぐな熱い視線が自分を見つめる。マリベルの言うなりになって
いた、いつものアルスと全然違っていた。
アリベルはびくりと肩を揺らした。アルスの熱くて硬いモノが、そこに押し当て
られていた。ひくん、とマリベルのそこが収縮する。
「・・・入れなさいよ・・・」
「・・・いいの?」
「早く入れて・・・!」
マリベルが言い終わらない内に、アルスに腰を抱えられてぐぅとそれが侵入し
てきた。
「い、痛!あ!」
マリベル自身の重みによって深々と突き刺さるそれの痛みから逃れようと、
マリベルは必死で腕を伸ばし、アルスの首にしがみ付く。
が、それはすでにマリベルを割り開いて根元まで収まっていた。
「い、痛い・・・うー・・・」
痛くて痛くて、マリベルはアルスにしがみ付いてしゃくりを上げ始めた。
「ごめん・・・マリベル・・・」
アルスはそんなマリベルを抱きしめてやさしく髪を撫でた。
でも・・・こうなれて嬉しいんだ。ずっと好きだったから・・・」
「・・・え・・・」
「ごめん。これで最後でいいから、終わりまでさせてくれない?」
「・・・・・・」
「なるべく、やさしくするから・・・」
「あ、当たり前じゃない!これ以上痛くしたら許さないんだから!」
「マリベル・・・」
「・・・いいわよ。その代わりやさしくしてよ」
その答えにアルスはもう一度力を込めてマリベルを抱きしめた。
「僕にしっかりつかまってて」
マリベルが言うとおりにすると、アルスは繋がったままマリベルを砂の上に
押し倒した。その勢いでマリベルの中のアルスが動く。
「・・・あ!」
「ごめん、でもこうした方が楽だと思うから」
そういうと、アルスはマリベルの上に覆い被さり、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「う・・・や、あぁ!」
まだ痛みは激しく、マリベルの目尻に涙が溢れた。
アルスはマリベルの涙を舌ですくい取り、そのままキスをした。
息苦しいほどのディープキスに、マリベルはアルスの気持ちを深く感じ取った。

100名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:09:40 ID:88+xz7jw
と、痛いばかりだったそこに、疼くような痺れを感じた。
「ひぁん!あ、あ」
少し前に感じていた、追い立てられるようなむずむずした気持ちよさが、ぞわりと
マリベルの背を走った。
「あ、いい、あぁ!もっと!」
「くぅ・・・!」
やさしくすると言ったくせに、アルスももう夢中で腰を叩きつけていた。
マリベルはそんなアルスをもっと感じようと貪欲に腰を蠢かす。
ぐちゃぐちゃという音が、一際高くなった。
「くふぅんん・・・!」
絶頂が近い。
ずるりと引き抜かれ、再び深く貫かれた瞬間、マリベルの意識は弾けた。
「ひぁああァん!!」
どうっと精液が注ぎ込まれる。びくびくと痙攣しながら、アルスはそのままマリベルの
上に崩れ落ちた。二人はそのまま、しばらくじっとしていた。
気が付くと、真上にあった太陽は西に傾きかけていた。
「・・・そろそろ帰ろっか」
「そうね・・・」
「あ、服」
アルスはすっかり服の存在を忘れていたので、慌てて服を広げた岩に向かった。
しかし、そこでアルスが見たものは、満ちてきた潮にさらわれかけて、びしょ
ぬれになった上着だった。
「どうしよう・・・」
途方にくれたアルスを見てマリベルは言った。
「まったく、ドジねぇ。いいわ、もう一度干しておけばすむことだもの」
また、マリベルの瞳が淫らな光を湛えた。
「・・・ねぇ、乾くまで、もう一回しない?」
アルスはごくりと喉を鳴らす。
「うん、そうだね・・・」
二人の姿は再び岩の陰へと消えていった。



終わり。
101名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 21:52:54 ID:veea8vxN
主人公×ターニアか主人公×ミレーユきぼん
102名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 22:51:44 ID:l8qrCs3A
マリベルはもっとキツイ性格だぞ
103名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 00:14:07 ID:QT1sJdfO
>>101
>主人公×ターニア
下の世界で兄妹的な関係から恋人関係に変化してギシギシアンアンしてる一方で、
実の兄妹設定な上の世界では、背徳感に苦悩しながら結局ギシギシアンアンしてる展開とかw



そしてどっちの世界でもランド涙目w
104名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 01:53:34 ID:nt4UfFlH
主人公とターニアがやりまくってるところを見て
ちくしょう…!と悔しがりながらも自然と股間に手が伸びて
覗きながらオナニーするランド希望
105名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 05:50:06 ID:sj+hXDrk
6か…
久しぶりに何か書こうと思って来てみたが、6だけはやってないんだよな
106名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 13:17:35 ID:zbnJjJ2a
リメイク後に期待するぜ
107名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 01:52:52 ID:+KTAw/8W
いつものように昼寝をしているランド

目を開けるとリップスのドアップ


アッー!!
108名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 02:20:47 ID:6mx7MTci
マリリンってメスじゃなかったっけ?
109名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 23:59:24 ID:ebjU5b8t
名前はメスっぽいが、そうするとエリミネーターもメスになる・・・。
110名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 00:04:03 ID:Qdw7xDng
>>109
どこぞの戦車修理屋の二階で兄の帰りを待っている姿を連想した
111モーダメ王とメイド:2009/11/21(土) 02:46:01 ID:GG43oU4i
 ある冬の寒い日、突然父の叫び声がしました。
「駄目じゃ!もー駄目なのじゃ!」
 何事かと思い私はできたての朝ごはんを持ったまま、
父の部屋へと駆けつけました。私がそこで見たのは、
いきり立った自身の陰茎を恥も外聞もなくしごく、父の姿だったのです。
 父は私が入ってきたのに気がついたようでした。手淫をやめると、
父はこちらに血走った目を向けて恐ろしい顔つきになったり、
そうかと思うと何かを思い悩むような顔をして首を振ったりを繰り返しています。
私はそのとき直感しました。父は、遂に我慢できなくなってしまったのです。
思えば父と私がこの人里離れた高原に移ってからというもの、
もう何年も他の人間を見ていません。男性である父にとって
私と二人きりでここに暮らすということは、自分の性欲を抑え続けるという
苦行でもあったのでしょう。私がそのことに思い至ったとき、私はやっとこう言いました。
「お父様、私でよければ……抱いていただけませんか」
 声が届いたのか、父は血走った眼を見開いて、私の顔を覗き込みました。
しかしその手や体はまだ震え、未だ父上の我慢と苦しみが続いていることを物語っていました。
私はそこで、自分のスカートをたくし上げ、下着を父の目の前にさらしました。
私とて、男性の性器を見るのは初めてのこと。私もまた、性欲の捌け口に悩む身でした。
あのときの私の下着が既に濡れて透け、生娘の匂いをさせていたのは当然のことだったと信じています。
 やっと父は安心したようでした。父はいつもの顔つきに戻ると、怒張を保ったまま私の所に来ました。
そしてたくし上げたスカートの前にひょいとしゃがみこむと、そのまま口を開け、私の股間に触れさせたのです。
「…ひあっ」
 間抜けな声を上げる私。そのとき父の舌は下着を捲り上げ、私の膣の奥深くに侵入していました。
膣の中で、温かく湿った塊がうねうねと動くたび、私は快感を覚えました。父の生暖かい息がクリトリスにかかり、
ひりひりと焦らされていきます。早くあの怒張を私の中に欲しい。いつの間にか私はそれしか考えられなくなっていました。
私の我慢が限界に達していることを見抜いたのか、父は私の下着を下ろしました。
ぬるぬるする液体がつーっと糸を引くのを見て、私は自分がこんなに恥ずかしい娘だったのかと赤面しました。
顔を覆う私をそのままベッドに押し倒すと、父は私の足をぐいと押し広げました。
「痛いゆえ、少し我慢するように」
 そう父の声がした瞬間、私は股間に恐ろしい激痛を感じました。みりみりと音を立てて押し広げられていく
私の膣。時折感じる熱さは、血が流れたせいでしょうか。それでも我慢をつづけていると、やがて父の陰茎は、
私の膣にすっぽり納まってしまいました。それを確認すると、父は激しく腰を動かし始めました。
「あっ!あっ!はぁん!」
 実の父に組み敷かれ、私は呻き声を上げることしかできません。けれども体の真芯から伝わる感覚が
快感であることを知ると、やがてそのことすら心地よくなり、私は自分の体の全てを父にゆだねてしまいました。
幾たびも喘がされ、服を剥がれ下着を脱がされ乳房を含まれ口を吸われ。
性行為というにふさわしい行為を全て行いつつ、それでも父の腰の律動は止まらず、私の膣の感覚をむさぼっていました。
私の頭はもはや、なにも考えられなくなりそうでした。快感に飲まれ、怖いような気持ちいいような不思議な感覚の中、
いつの間にか私は叫んでいました。
「あっ、あっ、いやっ、も、もう駄目ッ!もう駄目ッ!」
「わ、ワシも!もう、もう駄目なのじゃッ!!」
 父の怒張が一際大きく膨らんだ瞬間、私は絶頂に達してしまいました。
それと同時に、私の中で果てる父。温かい液体が私の中に広がっていきます。
――ああ。私たちは。本当に。もう駄目なんだ――
初めての性交を終えた胡乱な頭の中で、私はそんなことを思いました。

おしまい
112名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 03:33:59 ID:xHdXCDEe
キャラがたくさん居るDQ9の中で、敢えてモーダメ王を選んだセンスに脱帽
113名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 14:05:21 ID:WWe9lJC+
とりあえず褒められていないことは分かった
114名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 18:18:49 ID:xHdXCDEe
自分では拍手喝采のつもりだったんだ、すまん
115名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 18:24:41 ID:0hwsH4nT
>>111
GJ
116名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 20:58:52 ID:mltol9E6
とりあえず6に期待

バーバラと妹が消えないエンディングになるだろうからこの二人のSS書こうかな
117名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 21:22:48 ID:lfVmRHNl
バーバラは別に消えてもいいな
118名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 22:10:43 ID:i4Tne0Ol
>>111
GJ!
こんなの大好きだぜ
119名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 22:24:51 ID:ucQ4SCSc
>>114
そうだったのか、勘違いしてごめん
120名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 01:15:21 ID:sMm9w3SS
9はサブキャラが生き生きしてていいな
台詞が楽しいし、数も多いし
121名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 15:12:02 ID:tI02bQp/
ニードの妹が微妙にブラコンぽくていいなとおもったり
122名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 16:06:51 ID:p8O6bo0F
サマルトリアの王女を連れ回したかった…あんなへなちょこトンヌラじゃなくて
123名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 16:50:55 ID:FQ7uj/kr
>>122
サマル王女がメンバーだとゲームバランスが崩れるからボツになったんだよ。
124名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 18:46:15 ID:ZQcAxpa+
DQ9、今のままのペースでクエスト配信が続けばリッカが仲間になるのはちょうど正月になるんだが、
リッカをパーティーに加えた姫始めSSとか見てみたいな。
しかもウェディング装備一式付きで、なおかつニードの宿屋で「ゆうべはおたのしみでしたね」して、
失恋して悔しがるニードを妹が(性的に)慰めるというオマケもつけてw
125名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 19:54:15 ID:SG00asl4
リッカ「見て見てトンヌラー、ほら、おとしだま○こ!」

リッカ祖父「リッカー!!!そんなことどこで覚えてきよったんじゃあああ!!」
126名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 21:25:22 ID:A63Ka8bQ
リッカよりもオリガが仲間になってほしいなぁ・・・・
127名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 21:39:04 ID:Kf6zVE84
ウォルロ村の宿屋で、壁に穴が開いてるのを知りながら女天使とやっちゃうおっさんバトマスと、
二人の痴態を覗きながらオナニーに耽るニードという妄想なら今でも使ってる
128名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 01:20:21 ID:8Onh3VeK
ボケとか突っ込みとか見たいというニードの妹に
おちんちんを突っ込むというボケをかましたり、
客が夢精したシーツを使ってリッカちゃんがオナニーに励んだり、
船の長旅で性欲の溜まった男たちにオリガたんが色々されちゃったり、
グビアナの沐浴上にいる幼女に「何で入ってきたの?」と詰られながら襲われたりする妄想なら、
30分くらいで文章にまとめられそうな気がする。
129名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 01:56:11 ID:UJz7t7SV
35分経過
130名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 02:00:46 ID:8Onh3VeK
まとめるなんて言ってない
131名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 18:25:26 ID:sS7QmwdX
>>128
期待してる。
132名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 20:41:30 ID:KezhyMe3
まとめないのか
133名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 20:42:16 ID:H7cZBkNF
もうまとめたんだろ、レスにしてないだけで
134名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 16:57:50 ID:7QFD2mbS
V主人公「タイトルは花嫁だし、勇者は息子だし」
135名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 21:14:14 ID:DjNhUPVY
配信クエストでゼシカが来たよ

ヤンガスが来てほしかったよ、ハッサンは来たのに
136名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 03:02:21 ID:q+sqwskp
>>95

アルマリいいねぇ。
M男で通ってるアルスだけどDQ主人公最強なんだし、
できればマリベルに対してSっぽいのがみたいなぁ
力の差で抵抗できないツンデレ娘ハァハァ

てゆうか5、7、8、9の優しげな主人公たちは実は隠れSだと思っている
137名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 17:47:08 ID:s/ykd8KD
マリベル「あん、あ、あ、あ、アルス…、アルス…! イクっ…、イクっ…!
あ、あ、ああ、ああん! 来て…! 中に…、奥に、いっぱい、出してぇ!! 
あああああああーー!!」

 どっくん! どくどく…
138名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 08:32:47 ID:yPAX1hhe
俺の中では、男主人公は全員鬼畜。
139名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 15:44:37 ID:nfwVeZbl
>>138
確かに、ここのスレの作品じゃないけど、ドラクエのエロSSはそうゆうの多いな
140名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 15:52:57 ID:rcCo/cd+
エロゲ主人公の大半は普段どんなにおとなしいキャラであってもHシーンでは鬼畜
141名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 03:10:15 ID:P39tmVhX
そういうもんなのか。
142名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 10:09:09 ID:6NahuT7i
タイツという字が出てくるだけで勃起するようになった俺に慈悲を下さい
143名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 11:28:53 ID:GsfQG1vq
自分はビュアールだな…
144名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 19:08:16 ID:BImXHgxf
誰かこれの続き書いてください

チャモロ「ハァハァ・・・バーバラ・・・ハァハァ・・・ううっ!!」
http://unkar.jp/read/yutori7.2ch.net/news4vip/1260176055
145名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 09:14:28 ID:gz9O/kR+
6はドラクエの中でいちばん影が薄いしストーリーが意味不明だったからな

今度のリメイクでどう変わるか・・・
146名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 15:05:40 ID:Y3weMD1n
いや6はスゴいよ。
シリーズ中一番ストーリーが濃くて深い。

確かにスケールでかくて理解するのに時間がかかったが、4、5に繋がる伏せんに気付いた時は鳥肌が立った。
147名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 16:50:35 ID:fHqwj8iO
そういやルビスやゼニス王が出てるあたり、ロトシリーズとも繋がってそうな雰囲気だよな
148名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 19:15:05 ID:EmHI9YOI
談義とかイラネから>>144の続き投下しろよ
149名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 23:27:27 ID:N3aK3G5k
他人様の話の続きを勝手に書くのは、書き手さんに対して大変失礼なことだろう。
(ってか、マナー以前の問題かと)
そういうことを他人に強要するなら、テメエで書け。
他人の手を煩わせるな。
150名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 23:35:30 ID:NNsvIcFZ
そんなん聞いてないし
それに2ちゃんにうpした以上は勝手にリミックスされるのは承知の上のはず
マナーとか自治乙もたいがいにせいよ
151名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 00:04:06 ID:NCwJLOKt
マナーとかはどうでもいいが、>>148みたいな言い方されて、
何か書く書き手はほとんどいないと思う。
さらにそれが人が書いたものの続きとかだったら余計に書く気がしない。
152名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 00:08:59 ID:vIUNzQwc
荒らしに構うのも荒らし
アホに構うのもアホ
どっちもクズ
153名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 13:00:41 ID:0r7rpPjJ
マーニャとアリーナがバルザックとキングレオに犯られる想像で
2日は生きていける
154名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 12:17:37 ID:MxMrCDpt
ミネアも入れてあげてください
155名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 16:35:16 ID:GZsy2KWO
>>154
じゃあ、ミネアは俺が犯っとくよ。
156名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:56:07 ID:8Bn7BcbE
お前はエビルプリーストに掘られとけ
157名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 23:05:53 ID:eRyFewUb
こんばんは。
夜風が肌寒いですね、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。
今回はひとつお願いしたくて参上しました。
日頃みなさまの精力的な活動をみて、感嘆している者です。
先日他板で投下された次のようなSSがございます。
http://unkar.jp/read/yutori7.2ch.net/news4vip/1260176055

このスレですが、作者が途中放棄し、その後三日連続でスレが立てられたものの作者は現れず、
事実上廃棄されたちゅうぶらりんの状態に止まっております。
モティーフがリメイク間近の6ということもあり、是非ここでこのSSを完走させることでDQ全体を盛り上げていけるのではと思います。

師走も半ばにさしかかり皆様お忙しい日々をお過ごしのことと思いますが、是非ご一考いただき叶うならば続きを(あるいはこのシチュをリミックスしたSSを)作っていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
158名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 23:20:03 ID:/lojeQeP
主人公×ミレーユが見たい
159名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 02:13:25 ID:nleiEfk9
スレ違いは承知でお願いがあります

「[ドラゴンクエスト限定]1行小説リレー」(スレタイの記憶が曖昧で申し訳ございません)
の新しいスレッドを立てていただけないでしょうか?
私では立てることが出来ませんでした
出来る方がいらっしゃいましたら、是非お願いいたします
160名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 02:35:13 ID:i9qPqgGz

ヽ(´ー`)ノ
161名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 14:37:18 ID:R2cizVm2
  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

天気のいい昼下がりの日。漁師なりたてのアルスが今日は久々の休日なので
昼すぎまで寝ていた。
「アルス、起きてよ! アルス!」
 という大声がアルスを眠りから覚ます。
 アルスが目を開けると、目の前のベッドの向かい側に腰に手を当てているマリベルの姿があった。
 「あ、マリベルおはよう…。」
 そう言って、アルスは半分寝ぼけた顔をして体を起こす。
「おはようじゃないでしょ! いつまで寝てるの? お昼過ぎよ!」
「うん…。」
 寝ぼけていて気の抜けたような返事しかかえってこない…。
 アルスは背筋と両腕を伸ばして大あくびをした後、右手で目をこする…。
「まったく漁師がこんな遅くまで寝てたんじゃ、先が思いやられるわね…。」
 マリベルは呆れて漏らし愚痴を言う。
 完全に眠気が覚めたアルスは視線をマリベルに集中する。
 目を凝らしてみると、マリベルは頭巾をつけておらず、癖がついたロングヘアだった。
 なぜか体にはピンク色のエプロンをしていた。さらに肩には白さ輝く素肌があらわになっていた。
「あれ? マリベル、なんでエプロンなんかしてるの?」
「今日は退屈だからアルスの家に遊びにきたの。そしたらボルカノおじさまとマーレおばさまが
お城に招待されていないから、あたしが変わりに留守番するように頼まれたの。アルスは寝坊すけだから任せられないんだって…」
「あ、そっか…」
 忘れてた…、ということを手で頭をなでることで示した。
「まったく相変わらずドジなんだから…」
 マリベルは呆れてため息をつけた。
「今日は特別にあたしが昼ごはんを作ってあげるわ。感謝しなさいよね。」
 そういってマリベルは髪をなびかせると同時にアルスの前で背を向けた…、その瞬間、アルスは目を大きく開いたまま固まってしまった。
「!??」
 マリベルの後姿は、全身素肌が露になっていた。後半身にエプロン生地が挟まれた、白く輝く背中、もっちりとした尻頬と大きな美しい
ヒップライン、白く繊細な脚線美…。それらは均整の取れた体形を表現していた。
「ま、マリベル??」
 きょとんとしたアルスの声が、階段はしごに向かおうとする裸エプロン姿のマリベルを静止する。
「何よ?」
 アルスの方に振り向くマリベル。
「エプロンの下、何も着てないの?」
「そうよ」
「何で???」
「暑いからに決まってるでしょ」
「あ、そう…。そういえば熱いよね…」
 その日のアルスの部屋内はじめじめしていて異常に暑かった。室温は50℃以上はあるだろう。
 寝ていたアルスの服は汗でびっしょりと濡れていた…。だが、アルスにとっては後半身裸のマリベルが熱い…。
「それに、あたしもあんたももう大人よ。異性の裸を見慣れておかないと、結婚相手が見つからなくなるわよ」
 再び腰に手を当ててそういった。
「い、言ってることはそうかもしれないけど…、なんか勘違いしてる気がする…」
「フン。何よいやらしい目で見ちゃってさ。そんなんだから女がよってこないのよ」
 再びマリベルは背を向けてはしごに向かった。
「昼ごはんもうすぐできるから、着替えたらすぐに降りてきてね」
 マリベルはそういい残してはしごを降りた。

彼女の言うことに従って、アルスは着替え始めた。だが、その動きはしぶしぶ
と遅めな動きだった。
(人の家の前であんな格好されると、困るんだけど…)
 そう呆れてため息をつけながら、着替えのシャツに腕を通す。そして、ズボンも着替え終え、
部屋のはしごに向かい、下のフロアへと降りていった。
 アルスの足が、はしごの足場の、下のフロアの床に着く前のところでとまる。はしごを降りる体勢のままで、マリベルを見る。
 彼女はキッチンをにらみつけるように向かい合っていた。その表情は大人の女性が料理を作る真剣さそのものだった。それからの下は、裸エプロン姿が目に映った。
 いつのまにか、マリベルも女性らしくなってきたなあ…、そう思ってじーっと裸エプロン姿のマリベルを見つめた。
「暑いわねえ〜…」
 そういってマリベルはエプロンの前掛け、下半身部の裾の部分をつかんで、ばさばさと上下に仰ぎ始めた…。
 そのシチュエーションがアルスの視線を釘付けにした。
「!!!」
 エプロンの下半身部を仰ぎ続けているうちに、マリベルの下半身裸体が露になっていった。美しいヒップラインに
太もも、腿…、なにもかもがくっきりと見えていた。その光景がアルスの鼻息を荒くさせ、性欲情を起こさせる…。
「あら、アルス、もう来てたんだ」
 マリベルはエプロンの裾を捲くりあげ、エプロンの下半身部の裏側でもぞもぞと動かしながら、アルスの姿を捉えていた。
 本人は手についた汗を拭いているのだが、アルスはその様をセクシーショットとして見ていた。が、マリベルがこちらに向いた
ことに驚いていた。
「え、あ…、うわわわわっ!」
 驚いた表紙で力が抜け落ちてしまい、その表紙ではしごから落ちてしまった。
「バッカねー、何やってのよー?」
 マリベルは倒れいるアルスを見て、呆れていた。
「いててて、あ、足場をとられて落ちてしまったんだ…」
 アルスは体を起こす。
「間抜けな性格は相変わらずね…」
 そう呟きを漏らした後、彼女は再びキッチンに向けた。
「今日はアンチョビの塩焼よ。今日は暑いんだし、塩分はきちんととって置かないとね。」
「う、うん…。ありがとう…」
 そう元気のなさそうな返事で返した。
 だが、顔を挙げてみてもどうしても視線がマリベルの後半身の方にいってしまう。胸はまだ成熟しきれてないが、白く輝く背中に、もっちり素肌の尻頬と美しいヒップライン、
白く繊細な脚線美が色っぽさを放っており、それしか目に入らず、息ぐるしくなるほどの鼓動と荒い息が繰り返される。
 アルスはしばらく、マリベルのお尻を見つめてたいた。と、そのとき。彼女のお尻の右の頬に蜂がくっついているのが見えた。


「マリベル、危ない!!」
 アルスは蜂を振り払おうとマリベルの背中に目掛けて駆け寄った。だが…
「うわあっ!」
 床に落ちていたテーブルふきんに足をとられてしまい、その勢いでマリベルのお尻にアルスの顔面が迫り来る…。
 ムニュっと、アルスの顔がマリベルのお尻にうずくまってしまった。
「!!」
 マリベルは驚いたと同時にぞくっとした感触が下半身全体に走り出した。
「ま、マリベル…ごめん…、うぷぷ…」
 マリベルはお尻にうずくまっいるアルスの顔を払いのけた後、あらかじめ沸かしておいたお湯で
アルスの顔面にぶっかけた。
「あちちちちーー!!」
 アルスは頭燃を払うがごとく、両手で顔をあちこち触ることで熱さをこらえていた。
「何考えてるのよ、エッチっ!!」
 顔面の熱さが治まったアルスが顔をあげると、メラミを唱えて放つ準備をしながら
殺意の目つきでアルスをにらみつける裸エプロンのマリベルの姿だった。
「ま、マリベル! 違うんだよ! 誤解しないで!!」
「問答無用よ!!」
 狼狽するアルスの言葉を聞く耳もなく、マリベルはメラミの火の玉をアルスに目掛けて放った。
 アルスはなんとかこれを交わしたが、マリベルはとまらずにメラミを何回も打ってくる。
 たまらずアルスは上の部屋へと非難した。
「待ちなさい、こらっ!!」
 アルスの後を追うべく、マリベルもはしごを上った。

「今日という今日は許さないわよ!!」
 右手でメラミの玉を構えながら、殺意のあふれる目つきで腰を抜かしているアルスをにらみつける。
「や、や、やめてよ、マリベル! 家が燃えちゃうよ!」
「うるさいわねっ! 覚悟しなさいっ!」
 腰抜け狼狽のアルスは、両手を左右に振るそぶりを見せる。
「だ、だから違うんだよ! 僕は、マリベルのお尻に虫がついてたから、それを追っ払おうとしたんだけど、足を滑らせてぶつかってしまったんだ! 不意の事故だよ!!」
「あ、そう。じゃあ、あんたの下は、何を思ってるの!?」
 アルスの下半身は、一箇所だけ大きく膨れ上がっていた。
 あわててアルスは両手で股間を隠す。
「フン。あんたがむっつりスケベなのは分かってんのよ。考えてることなんか、みーんなお見通しなんだからね」
「ぼ…、僕だって男だよ…、『もっこり』ぐらいはするよ…」
 と、そのとき。マリベルのメラミの火の玉が消え、構えを解いた。
「じゃあ、だったらみせないさいよ」
「え…? ぼ、僕の裸を…?」
「違うの! 『男』をみせなさいっての!!」
「お、男…?」
 アルスはきょとんとした表情を浮かべる。
「あんた、漁師でしょ? 危険な荒波の中に飛び込んで、たくさんの取れた魚をあたしたちの村まで届けてくれてるわ。確かに女からしたら、そういうのって『男』って
感じがするけどさ…。」
 すると、マリベルは真剣な表情になってアルスを見る。
「アルス、あんたが今こうやって帰ってこれたのは、あんたの力じゃないのよ。あんたが生きて帰ってこれたのは、あたしが祈ってたからなのよ!」
「え…?」
それにあたし、パパを通じてシャークアイとメルビンたちから聞いたの。あんたは、お腹の中にいたとき、シャークアイの奥さんのアニエスって人から海底王によって未来に送られた孤児だったってね。
でもそれで、ボルカノおじさまとマーレおばさまのおかげでこの世に生まれることができた。
でも、それはある意味、アルスは一度、人から見離された孤児であることに変わりはない。」
「う、うん…。その話は、僕も知ってる…。でも、やっぱり…、一度お腹から出たからには…、そういう風になるの…かな…」
 少々ぎこちない口調でアルスはつぶやいた…。
「そのことに、あんた、傷ついてるんでしょ? 普通の人間じゃないからって。」
「……」
 アルスはうつむいたまま、黙り込んでしまった。
「だったら、あたしがその傷を少しづつ癒してあげる。」
「え?」
 アルスは顔をあげた。すると、マリベルの目が潤んでいるのが見えた。
「この村の中で、あんたのこと一番知ってるのはあたしなんだからね。あたししか、あんたの傷を癒せる人、いないんだからね」
 裸エプロンのマリベルはゆっくりとアルスに歩み寄る。両手を伸ばし、いとおしげな手つきでアルスの頬に触れた。
「これからもずっと、あんたの傷をあたしが癒してあげる…。キーファがライラさんと結ばれたみたいにね。」
「マリベル…!」
 マリベルは両手を離すと、立ち上がった。同時にアルスもゆっくりと立ち上がり、マリベルを見つめる。
 だが、今度はマリベルの目がうつむき始めた。
「でも…あたし、自分でも分かってるつもり…。感情表現が不器用だから、相手に自分の気持ちを伝えることなんかできない…。だから、すっぴんひとつで、この気持ちを打ち明けることに決めたわ」
 マリベルは両腕を後に動かし、腰についているエプロンの紐を解いた。そして、首にかかっているエプロンの首賭け紐をはずす…。
 しかし、やはり恥ずかしいのか、エプロンを脱ぐのをためらった。体を隠すように、エプロンを体にくっつけ、落ちないように右腕を胸に、左腕をお腹に押さえつける。
 少し恥ずかしがるマリベルを見て、アルスは右人差し指を自分に指した。
そ、それは…、僕に…プロポーズするってこと…?」
「…でなきゃ、あたしがわざわざ他人の家の中でこんなはしたない格好なんかするわけないでしょう?」
 アルスは会心の笑みを浮かべた。そして、ゆっくりと裸のマリベルをやさしく抱きしめた。
「ありがとう…、マリベル…。うれしいよ…、僕のこと見守ってくれてたなんて…」
「そ、それは…あたしだけじゃないのよ…。ガボもアイラもメルビンも、ボルカノおじさまもマーレおばさまも、パパもママもみんなそうなんだから…」
「ううん…、誰かの幸せのために涙を流す気持ちがうれしかったんだ…。自分でも信じられないくらいうれしかったんだ…。
マリベル、裸もきれいだけど、台所で料理していた君の姿、女性らしかったんだ。
僕のために料理を作ってくれる気持ちがうれしかったんだ。誰かの幸せのために自分の気持ちを向ける。
それを僕に向けてくれたことが、すごくうれしいんだ。」
「アルス…」
 アルスは裸のマリベルを抱きしめる力をさらに入れる…。
「ありがとう、マリベル…」
 ゆっくりとアルスの唇が近づく…。アルスはマリベルのおでこにキスをした。
「アルス…!」
 はにかみながらもマリベルはつぶやく…。
 しばらくした後、アルスはマリベルから少し離れ、彼女の顔を見つめる。
 マリベルは会心の笑みを浮かべた。おでこのキスは気持ちが伝わったという証。彼女はそれがうれしかったのだ。
 そして、エプロンを抱えた両腕が降ろされ、体を隠したエプロンがはだけ落ちる…。そこには彼女の美しい全裸が露になった。白く輝く胸、お腹に臍、腿…。何もかもが均整を取れていたマリベルの裸は魅力的だった。
「じゃあ、責任とってくれるのね。あたしの裸を見たからには…?」
「うん。」
 アルスはこくりとうなずいた。そしてアルスも服をすべて脱ぎ捨て、裸になった。
 白くたくましい筋肉をした体形は、幾千の海の修羅場のくぐりぬけた証拠である。
 裸のアルスは再び、裸のマリベルを抱きしめた…。そして、彼女を引き寄せ、自分の胸のうちを打ち明ける…。
「僕からもお願いするよ。お付き合いしてください。」
 彼女を引き寄せる力を強くすることで、自分の気持ちを表現する。マリベルはこくりとうなずき、アルスとの恋を認めた。
「これからも、よろしくね」
「うん」
 一旦顔を離した後、口をマリベルに近づけた。マリベルも口を近づけ、承諾のキスを交わした。
 そのまま1分…、2人の顔が離れた…。

じゃあ、さっそくデートに行こうよ。場所はどこがいいかな?」
「そうねえ…。クレージュに行きましょうよ。今そこでドレスのバーゲンセールをやってるわ」
「あはは…、君らしいや。じゃあ、クレージュに決まりだね」
 2人の体が離れた後、アルスは床に落ちていた服を拾い、腕を通す。裸のマリベルはアルスに背を向け、両手でお尻を覆い隠しながらはしごに歩み寄る…。しかし、手前で立ち止まってしまった。
「ちょっと、気が利かないわねえ〜下にあたしの服があるからさー、取りに行ってきてよー。」
 アルスは拍子抜けしてずっこけた。
「しょ、しょうがないなあ〜…」
 そして服に着替えた後、2人は外に出て家の前に出た。強い日差しがまぶしさを与える。
「それじゃ、行きましょう。」
「よし、ルーラ!!」
 アルスはルーラを唱えた。輝きのオーラに包まれた2人は一斉に飛び上がり、クレージュ方面へ向かって飛んでいった。今からがデート…、2人の恋はまだはじまったばかりである。

終わり
169名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 08:42:23 ID:fM85PE3Q
170名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 09:12:24 ID:wknc+eiN
リメイクではバーバラがテリーに惚れているようです
なので、テリーが仲間になった直後テリーに抱かれてヤリ捨てられるバーバラSSをお願いします

http://www.4gamer.net/games/098/G009882/20091216087/SS/033.jpg
171名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 14:41:33 ID:ZXemWBcn
もともと主人公とはエンディングで唐突にお似合いとか言われただけだろ(しかも親父に)
今更騒ぎ出すほうが間違ってる
172名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 15:01:59 ID:dpbj9RUc
誰一人として騒いじゃいないと思うわけだが
173名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 15:51:41 ID:xvcreBzr
バーバラのエロが読めるならテリバでもいいんだが、
このカップルだと少女漫画展開になりすぎて引きそう
といってハッサンやチャモロじゃ一発セフレネタくらいにしかならなさそうだし
リメ6同人ではどうなるのかね
174名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 16:14:44 ID:Tfoo5wvQ
なんでもいいから書いてくれよ
少女漫画展開だろうが一発セフレネタだろうが今さら騒ぎ出すほうだろうが
なんでもいいから書いてくれよ
175名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 16:33:20 ID:xvcreBzr
そうだなスマン
書き手の皆さん、何でもいいから抜かせてくれ〜
176名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 18:56:54 ID:NGfRhM++
>>173
お互いツンデレな態度しか取れない初々しいカップルとか
遊び人バーバラに押し倒されて童貞を奪われるテリーとか
177名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 19:01:26 ID:0TDOFAJr
困ったことに神崎コミック版のおかげで
バーバラは主人公とくっつく姿しか思い描けないんだ・・・
178名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 19:02:48 ID:Tfoo5wvQ
>>177
それでいいんで、書いてください
179名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 19:59:13 ID:r8mWg+Hs
ターニアがテリーに惚れますとか言われたら切れてたが、
バーバラならどうでもいいや
180名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 20:17:07 ID:YGAyqlQL
>>215からバーバラ*テリーあります(*^ー^*)

DQ6のバーバラがかんなぎのナギやヨヨ化した件
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1261021377/l50
181名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 22:29:55 ID:ZNx9yiLc
>>177
チャモロといいハッサンといいアモスといい
あれこそ捏造モンだろ
目を覚ませ
182名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 23:15:07 ID:znBVaKCM
6は元のゲームが色恋沙汰要素薄すぎて
組み合わせとかどうでもよすぎる
183名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 23:29:34 ID:hRkOxmfM
>>170
これをどう見れば惚れてるように見えるのか
184名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 23:52:07 ID:ZNx9yiLc
わざわざ公式の紹介文に「テリーが気になっているようだ」なんて書いてある
185名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 00:17:58 ID:UTdglJoy
俺だって気になってるぜ
186名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 00:19:11 ID:Bdf4YOCp
そりゃあ出自不明の胡散臭い人物が仲間になりゃ、別の意味で気になるわな。
魔物の親分(?)と友達だし。
187名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 00:35:43 ID:7CywvUO/
6の男女の組み合わせってしっくりこないよな

ハッサンやチャモロは絵的に問題があるしバーバラとターニアはED後はアレだし・・・・

同人誌でも人気が無いし
188名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 01:31:15 ID:cW/L3l6Q
主人公(青)×ミレーユ(黄)=4主人公(緑)

しっくりきます
189名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 01:43:29 ID:UTdglJoy
日本人同士のカップルから黒人の赤ちゃんが生まれたこともあるらしいぜ
駒田とか言ったかな
190名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 03:28:11 ID:DIMauJb0
バーバラはSFCの頃からテリーのかっこよさに参った、みたいな会話なかった?
191名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 07:30:49 ID:P0y8EdfU
イケメン見て「格好良い」って言ったところで、それが恋愛に直結するわけでもないだろ。
動物園でパンダ見て「可愛い」って言ってるのと同じもんだ。
192名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 08:34:57 ID:UvhpgCpn
漫画は偽ミレーユの色仕掛けが良かった。
193名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 13:38:36 ID:Ny2CHqgn
>>191
親父から「お似合い」って言われただけで
恋愛に直結するわけでもないけどな…
194名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 16:54:03 ID:XUngH6mh
ミレーユはミレーユで童貞狩りと化してるらしいですね
この勢いだとターニアにも毒牙が及ぶ危険がかなり大きいと思われますが、いかがですか
195名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 21:29:38 ID:rVLDhYjK
>>186
今更ながらにその事実に驚いた自分がいる…
そーいやそーじゃねぇか\(^o^)/
196名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 08:32:19 ID:u4vzApqb
>>194
ミレーユ×ターニア、美味しいです。
197名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 17:25:05 ID:UTA360bf
>>180
見れないんだが
198名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 18:02:22 ID:3/poyKpM
もうそのスレ落ちたよ
199名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 18:14:24 ID:UTA360bf
俺主×バーバラ好きなんだがNTR属性も持ち合わせてるもんで
どっかで見れないかな?是非見てみて鬱になりたいw
200名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 19:12:35 ID:XO8dTdoL
>>199
http://www.geocities.jp/mirrorhenkan/

NTR好きにはかなりグッとくるSSだと思うw
ただ終わり方が超鬱なので注意
201名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 21:08:45 ID:UTA360bf
サンクス…今読み終わったよ(´・ω・`)
最後ひどすぎ吹いた。

リメイク発売されたらこんなSSがぼんぼこ投下されるのかな
嬉しいような悲しいような
202名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 22:18:32 ID:XO8dTdoL
主人公は端から蚊帳の外だろうから
単純にラブラブなテリバが投下されるのでは。
203名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 00:02:40 ID:UTA360bf
そう考えると主人公焼死エンドはある意味主バの亜種ということになるな
204名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 18:28:32 ID:B+DQFHzk
悪いけど6リメイクしてもビアンカジャミほども盛りあがんないと思う
賭けても良い
205名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 01:37:29 ID:U8LGkJn3
>>162

いい!GJ!!
次はエロも含めて頼むよ!
ありがとう!
206名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 15:15:49 ID:fIrwWG+R
ビアンカってRPGでは数少ない人妻兼ヒロインなんだよね
ロリからムチムチまで何でもこなすはXヒロイン全員に当てはまるけど
207名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 19:32:47 ID:a8Niainl
>>206
フローラなら、寝とりも出来る。
208名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 14:19:52 ID:dBI7zxzI
9のイザヤール絡みの話に需要はあるでげすか?
209名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 14:27:14 ID:FD5cav8h
あるずら
210名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 22:13:37 ID:gCGmvy2O
>>208
あるあるある〜! ノシ
DQ板にあるイザ主スレは
板の性質(全年齢板)上、過度なエロNGだから読みたい読みたい!
211名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 22:16:51 ID:aSMP6ulC
>>210
208にイザ主とは一言も書かれていない件。
212名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 23:07:25 ID:sRrpEfxD
あるから早く投下してー

あと誰かwikiの編集してー
213208:2009/12/27(日) 23:16:23 ID:dBI7zxzI
意外に需要があってびっくりしてる208でげす

ごめんなさいイザ主とちゃんと明記するのわすれましたor2

なるべく急いで執筆するので出来たら投下しやす!
214名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 23:26:56 ID:sjxdPITR
>>210
同意!

つーわけで、>>208支援!
楽しみにしてます。
215名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 00:39:43 ID:habUcz/g
>>213
でもsageようぜ
216213:2009/12/28(月) 01:09:47 ID:PpJE4qN4
ダブルですいませんでした・・or2
217名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 19:21:57 ID:XqMl1VOr
微妙にノリがうざい
218名無しさん@ピンキー:2009/12/29(火) 18:56:06 ID:u98GwP8B
小説はエロけりゃなんでもいい
カプ萌え話は勘弁
219名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 02:46:12 ID:3RUv0l7c
ここで投下して冷たい反応をもらうよりこちらがいいのでは↓
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1259676948/
220名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 21:04:49 ID:ztb9sDg0
エリザがルーフィンに書斎で立ちバックで犯されているSSきぼんぬ
221名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 06:20:24 ID:cKdTE7/1
>>220
しんどくてSS書けない
あらすじだけ書く

 ある日いつものようにエリザはルーフィンの書斎に遊びに来た。
興味本位でルーフィンの本棚を眺めていたエリザは、
偶然そこに官能小説が置いてあるのを見てしまう。
しかもその小説の主人公はルーフィンで、ヒロインはエリザ。
なんとルーフィンは自分でこの小説を執筆したのだ。
エリザに恥ずかしいものを見つけられ、狼狽するルーフィン。
慌てて取り返そうとすると、エリザは小説を返す代わりに
この小説の内容を体で教えてほしいという。
羞恥に震えながら、小説の内容どおりにするルーフィン。
エリザのスカートをたくし上げ、下着を引きずり下ろし、
露わになった尻を手で愛撫する。
やっと恥ずかしいという感情が芽生えたエリザを立ったまま
本棚に押さえつけ、犬のような姿勢をとらせる。
真っ赤に染まったエリザの耳や頬を唇で愛撫しながら、
服の上から乳房を刺激し続けると、びくんとエリザの体がはねる。
露わになった女性器がしっとり湿り気を帯びたのを知ると、
ルーフィンは獲物を求めて猛り狂う自分自身をエリザの中に挿入する。
ぎちぎちと締め付けるエリザの膣。めりめりと侵略するルーフィンの肉棒。
どろりと破瓜の血が流れるのを感じ、二人の理性は崩壊した。
獣のように吼え狂いエリザの名前を呼びながらエリザを犯し続けるルーフィン。
何度もルーフィンの名を呼びながら雌豚のように尻を振り答えるエリザ。
もはやこの書斎には互いに互いの肉を貪りあう、雄と雌しかいなくなったのだった。

と、ここまでをルーフィンは小説に書き、本棚にしまっておいた。
次の日の朝、エリザに見つけられるとも知らないで。

おしまい。
222名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 20:13:29 ID:acdGsgBk
>>221
お前の優しさに全俺が泣いた
223名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 07:13:13 ID:KsVoXxfy
書き込みなさすぎ
224名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 02:06:55 ID:lB/4MuUg
じゃあ書き込むけどいいよね?答えは聞いていない

「ねえ、レックス。」
「何?」
「私たち、もう子供作れるかな。」
レックスは双子の妹のその一言にひっくり返りそうになった。
が、何とか踏みとどまった。
「だ、誰か好きな人ができたの?」
タバサの言い方が紛らわしかったために自分が意味を取り違えただけだ。
多少無理があるがそう思い込み聞き返すと
「何で?」
「何でって……。じゃあ何でそんなこと聞くの?」
「だって旅をしてる時にお父さんと一緒にいるとお父さんが小さい時にできた子供だって誤解された

でしょ。
ならもう作れるのかなって。」
「じゃあできるのかもしれないけど……。」
試してみるつもりじゃないだろ、という言葉は飲み込んだ。
さすがにデリカシーがない。

「レックスのお嫁さんになる人、羨ましいな。」
レックスは全くつながりがない話にわけがわからなくなる。
「え?」
「レックス、かっこいいから赤ちゃんもかっこよくなるんだろうなと思って。」
ああ、そうか。
レックスは何となくつながりが見えてきた。
要するに自分がその内立派な母親になれるか不安なのだろうと。
「大丈夫だよ。それならタバサの子供も可愛くなると思うよ。」
「本当にそう思う?」
「うん。」
そう答えると突然タバサが顔を自分の顔の前に伸ばしてきたのに驚いて飛びのく。

「……タ、タバサ?」
「じゃあ私とレックスの子供ならかっこよくなる?それとも可愛くなると思う?」
一瞬あっけにとられた後、タバサの顔が赤くなっているのに気付いた時、レックスは自分の顔が熱く

なっていく感覚に襲われた。
なぜなのか、それを自覚するのに少し時間がかかった。
でもいけない感情だ、それは、持っては、禁断だ。
無茶苦茶な語順で言葉がレックスの頭の中に浮かぶ。
「ねえ、レックス。可愛いって言ってくれるのは私のことが好きだからだよね?レックス、私、レッ

クスのこと……」
混乱した頭でその発言を止めさせる方法を考える。
言葉を遮るだけじゃ不十分だ。手でふさぐにしてもここからじゃ時間がかかる……
タバサの自分の口と瓜二つなそれをふさぐにはそれを使うのが一番良い。
タバサの口を離したらだめだ。
考えている暇はない、ええい、行け!
そう思った時にはすでに行動は終わっていた。
225名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 02:07:49 ID:lB/4MuUg
結果、レックスはタバサを思いきり抱きしめてキスをするという体制を取っていた。
それに自分の腕の中でタバサが暴れている感触で我にかえって気が付く。
「ご、ごめん。でもこういう時女の子の方から言わせるのは悪いと思っちゃって……。
今気がついた。僕はタバサが好きだったんだ。ずっと。」
「レックス、私もレックスが好き。
何で私がレックスを「お兄ちゃん」って呼ばなくなったかわかる?
だってそれって兄妹の呼び方でしょ。気づいてもらえなくてもいいけどレックスが好きだから……。
でもそれじゃ我慢できなくなって受け入れられなくてもいいからって思って……。
嫌われちゃったらどうしようって……。」
途中からは泣きじゃくりながら言っているためつながりがなくなっていくがレックスはタバサの言いたいことがよくわかった。
タバサを優しく抱きしめるとタバサの髪の毛が鼻をかすめた。
その柔らかな匂い。
駄目だ、もう。

レックスは右手をタバサの体から離すと少しかがんだ。
そのまま右手をタバサのひざ裏に持っていく。
「レックス?」
「先に言っとく、ごめん。」
「ひどいよ。」
タバサはそう言って、笑った。
できる限り優しくタバサをベッドに乗せる。
レックスはタバサに覆いかぶさると再びキスをした。
口を離すと銀色の糸ができる。
そしてこのままでは服を脱がせられないし脱ぐこともできないと気付いた。
タバサの横に自分自身を横たえる。
これまでもここにいるときは同じように2人とも同じベッドで寝ていたのに今はまるで感じ方が違う。
これ以上行ったらこれからはさらに変わってしまいそうな気がする。
「後悔、しないよな。」
「レックスとならしない。絶対。」
レックスは自分に言い聞かせたつもりだったがタバサが答えた。
タバサに確認しない自分のひどさが嫌になった。それを言わない卑怯さも。
タバサが言った通りひどい。
だからせめてもの贖罪として言った。
「ごめん。」
タバサは笑った。

レックスは自分の服を脱ぐとタバサの服もはだけさせ、下着を下ろした。
「こわいよ。」
そう言ったタバサを抱きしめ、さらにキスをする。
腕を離すとまだ成長途中の胸の突起をそっと触る。
とたんにタバサの顔の赤みが増し、レックスはそれを可愛いと思った。
口を離す。
「れっくすぅ……。」
少しすねたような口調で言う。
レックスはたまらなくなって思いきりタバサを抱きしめた。
こんなにもかわいいタバサは確かに、間違いなくここにいる。
それを確かめたくなった。
タバサも思いきりレックスに抱きついた。
「痛いよ……でも……。」
お互いの肉体を確かめ合い満足すると、いや、満足などできはしないものだが一応充分というところでお互いに腕を離し、レックスは再びタバサの胸の突起に触れた。
「あっ……うぅん……れっくすぅ……。」
226名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 02:10:03 ID:lB/4MuUg
「もう、いい?」
しばらくタバサの体を責めた後レックスは聞いた。
何も言わずに赤くなってうなずくタバサ。

自身をタバサの中に侵入させる。何か抵抗があったがなくなった。
タバサが顔をしかめるのを見てレックスは動きを止めた。
歯を食いしばって何とか苦悶の声を押しとどめようとしているのがわかった。
今、何か聞いたら駄目だ。そう直感し、そのまま奥まで侵入させ続ける。
思いきりタバサを抱き締めるとタバサも抱きついてくる。
掴まれた腕が痛い。だがタバサはもっと痛いのだろうと心配する気持ちとタバサの肉体を確かめることができて何か喜ばしい気持ちでそれはどうでもよく思えた。
タバサの腕の力が弱まったのでレックスは自身を動かす。
「んんっ……。」
タバサの口から声がこぼれる。
このあとは何も考えず、本能のまま動き続けた。

「私の中、レックスでいっぱいだよ……。」
「僕たち、もう子供作れそうだね。」
レックスはふざけてさっき言ったタバサの質問に答えるように言った。
「本当にできちゃってたらどうするの?」
「それは……できてから心配しよう。」

2人は裸のまま抱き合いながら眠りに落ちていった。
その次の朝、グランバニア城はいつもよりも少し騒がしくなったそうな。
〜終

最初の書き込みの文の途中での改行はメモ帳のバグです。
227名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 01:18:28 ID:QdV4Adtu
タバサかわええ
228名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 23:07:42 ID:EPJjnh7W
リメ版「6」も出たし、景気付けにあげ。
229名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 23:51:25 ID:un1AQbu2
6やってて、会話がかなり増えたから妄想してまつた。

アモっさん絡みが以外といけるかと。あのメンバーの中では年齢高そうだし。

ターニア対面時のセリフとか。ロリ?
230名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 00:20:17 ID:FpvQxsQ3
私はリップス
人間の体液が好物なの

私達の捕食方法を皆に教えてあげるわ


人間を見つけたらまず顔を舐め回すの
大概の人間はそれで身動きが出来なくなるからその隙にみんなで全身に吸い付くの


その時に股間に吸い付くと人間は力が入らなくなるから楽に捕食ができるわ


次に唇を奪って助けを呼ばれないようにするわ


後は私達の体液で人間をベットベトにして逃げられないようにしたら完璧
231名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 00:11:35 ID:F/3c+i8J
お兄ちゃんが別人になって悲しむターニアを慰める主人公のSSください
232名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 10:54:42 ID:/mfl+pAe
アルマトラ×ラテーナの純愛SSを……
233名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 02:24:06 ID:4sUBgHcA
リメイク版6やってるとドランゴとセックスしたくなるから怖い
234名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 19:02:44 ID:B+rnlZD8
携帯テスト
書き込めたら3でも書いてみる、とか書いてみる。
235汚い、さすが勇者汚い1:2010/02/07(日) 20:53:15 ID:B+rnlZD8
「あー、かったりーなー。」
そういいながら勇者は森の木の根っこに腰をかけ、ジパングのお土産売場にあったキセルをふかしていた。
この勇者は今、ジパングという国のヤマタノオロチという怪物を倒し、休憩している最中であった。
「なんつーか、なんで親父が勇者だからって俺が勇者になんなきゃいけねーんだ?職種ぐらいえらばしてくれよ。選択の自由とかなんとかっつーのがあるだろ。」
と、ルイーダの酒場をでて約半年、ただただ父オルテガのあとを周囲の希望に反論する気もなく勇者になった自分を何かと後悔している日々であった。
「城下町じゃあ、勇者の息子ってだけでちやほやされて、女にも困らなかったってのに…あーこんなめんどくせー上、しんどいんならなんなきゃよかった。」
「だいたいもう旅に出てSEXなんかしてねーしな。もう少しラフにやらせろよ。」
と、勇者はなげく。
勇者はルイーダの酒場で女戦士、女僧侶、女武闘家を仲間にした。もちろん下心があっての編成である。
しかし、勇者の性格とは裏腹に真面目な三人組のためまったく勇者が望んだ行為などなかった。
特にうるさいのは僧侶で、なにかと刺のある言い方をするのは武闘家、戦士はまぁあまりうるさくなく、むしろ内向的な性格であった。
また、口うるさいのは町でのナンパや夜のそういう店や女の子との行為にたいしてもであった。

〜とある町〜
「ねーねーおねーちゃん、俺勇者なんだけどさ、今晩この町にとまるんだけどよかったら…」
と、声をかけようとすると、
「勇者様!」
と、いきなり後ろから大声がして、
「何をなさってるのですか?あなた様はまがりなりにも勇者なんですよ。なんでそんなことをなさるんですか!?」
などと、いってきたり、


〜とある砂漠の町の夜〜
「ちょっと出かけてくるな。」
というと、
「どこに行こうとなさってるのですか?ダメです。そんな明日からは砂漠を抜ける過酷な旅があるというのに、そんなことで体力を使うなど…」
と言われ、反論で、
「いや、俺だってたまには一人きりになりたいんだよ、いいじゃねーか少しぐらいよー、だいたい…」
等と言おうものなら、
「いーえ、我々は世界を救うために旅をしてるのですよ、そんな個人的なことを優先してはいけません!」
や、
「そうそう、そんなことする気力があるなら少しは明日を頑張る努力するべきよ。」


などと言われ、辟易していた。
236汚い、さすが勇者汚い2:2010/02/07(日) 20:58:22 ID:B+rnlZD8
「あーもーやめちまおうかな、けどやめたら俺ニートになっちまうし、その後何も残らねーからなぁ。むしろ地元に居れなくなりそうだし…。」
などと辞めるにも辞めれない昨今の不況事情であった。
「でもさすがに性欲はがまんできねーな…どーすっかなー。」
などと考えてふと勇者は不適な笑みを浮かべた。
「そーかそーか、簡単なことだったな。へっへっへっ。」
と、一人森のなかでほくそ笑みながら休憩をやめ、パーティーのもとへ戻った。
「なぁなぁ、」
というと、仲間三人はなんだ、という顔で勇者の方を見た。
「せっかくジパングにいるんだし温泉に泊まっていこうぜ?ヤマタノオロチを退治した俺等ならただで個室にまで泊めてくれると思うぜ。」
と、提案した。すると武闘家は、
「いいじゃーん、私もたまにはゆっくりしたいよ。」
といい、戦士は、
「そうですね、溶岩など暑い場所にいたから汗も流したいですね。」
というと僧侶は、
「まぁたまにはいいんじゃありませんか?今晩はジパングでゆっくりしていく、ということで。」
など、みんな賛成意見であった。
『けっ、てめー等の欲望にだけは素直に賛同しやがって。』 
と勇者は心のなかで毒吐きながらジパングの首都へ向かった。

ジパングの首都では盛大な祭りが開かれ最高のお持て成しがなされた。
そして、一人一人がゆっくり休める個室を用意してくれて(勇者が口添えしたのは言うまでもない)ヤマタノオロチとの疲れをとるためみんな個室にこもった。
そこから勇者が動きだした。
「さて、じゃあまずは戦士のとこでもいくかな。」
と、勇者は戦士の部屋の前にいきノックをした。
「はい、どなたでしょうか?」
と、恐る恐るドアをあけて顔を出してきた。
「あ、勇者様…どうなさったのですかこんな夜更けに?」
と顔を出したまま話してくる。
「おまえと話があるから来たんだよ。なかにいれろよ。」
と、ドアの取っ手をつかみあけようとした瞬間反対の取っ手を握る手に力が入りあけさせないようにひっぱられ、
「あ…あのぅ、私もうパジャマでして、…だからできればこのままでお話が…」
などと顔を赤らめ下を向きながら言ってくる。
「はぁ?何言ってんだ?俺は勇者でおまえは戦士だろ?なんで俺が尋ねてきたのにおまえは俺を追いだそうとするんだ?えぇ?」
と、勇者が言うと、
「でも…あの…夜中ですし…」
など、しどろもどろの返事をするため、
「うっせーな、いいから入れろって言うんだよ。勇者に逆らうのかおまえは?何のためにルイーダで選んでやったんだよ?」
と言うと、戦士はあきらめたようにドアをあけ勇者をなかにいれた。
「けっ、最初からいれりゃあいいんだよ。ったく。」
と中に入り勇者は戦士をみた。いや、見たというより視姦するようにみた。
それに居心地の悪さを感じた戦士は、
「あ…あのー、どのような御用事で…?」
と、気まずい口調で言った。
237汚い、さすが勇者汚い3:2010/02/07(日) 21:14:14 ID:B+rnlZD8
ここで勇者は一言、
「犯らせろよ。」
とだけ言った。
戦士はその言葉を理解するのに数秒ようした。そして、
「え!?あの…そ…それは…」
と顔を真っ赤にして豊満な胸と股間を隠すようにぎゅっと腕を強ばらせて言った。
「あーそのまんまの意味だよ。簡単に言うとHさせろってこと、どぅーゆーあんだーすたん?」
といい戦士に近付き肩をつかんだ。
その瞬間より一層筋肉が収縮してかたくなり自然と女としての防衛反応が行われた。
「わ…私はそういうためにいるのではなく、ただ、世界を救いたいために…だからあの…」
と、勇者になにかを伝え言おうとするが、勇者にとってここまでは想定内であった。
「はぁ?俺は頼んでんじゃないの、命令してんの。さっさと脱げよ、な。」
と、戦士を近くにあったベッドのうえに投げ飛ばした。
「…あ…い…いゃぁ…いやぁ…」
と、戦士は泣きながら拒否しようとする。そんな戦士の上からかぶさりながら、
「はぁ?いいよ、いやなら辞めても。」
といい、戦士は少し顔をあげた瞬間、
「その代わり俺勇者辞めるから。」
と、言った。そして戦士は、
え!?
といった顔をした。
「だから、おまえがいやっていうなら無理矢理やんねーけど、じゃあ俺は勇者辞めるよ、っていってんの。」
と言い、
「その代わり、俺が世界救うのやめた理由はお前だって言い触らしてやるからな。」
と言い放つと戦士は泣きながら、
「そんな…ひ…ひど…」
と言おうとした瞬間に
「ひどくねーよ。大体おまえらが俺の性欲を毎回邪魔してたんだから、性欲処理ぐらいしろよ。」
と怒気をいれた声で言った。
「そ…れは…ぁ…」
「あ?いいんだよ、いやなら、お前のために世界救うの辞めてやっても。どっちがいいんだぜ?」
「そ…そんなひどっ…ひどっ…ぃっ」
と泣きながら言うと、
「お前が夜拒んだってことで俺が勇者辞めたとしられたらおまえどーなるかな?きっとお前だけじゃなく家族親類たいへんなことになるぜ。」
と、にたにたしながら言い、
「犯られるのと辞められるのとどっちがいいんだよ?」
と睨みながら戦士に言った。


「うっ…あっ…あ…あ…」
その後戦士はずっと泣きながら、本能では嫌がる体を無理矢理勇者のために開いた。
「へっへっへっ、いい体してんな、半年分だ今晩はゆっくりさせてもらうぜ。」
と、勇者は楽しそうに言った。
「あ、ゴムねーな、ま、いっか。」
というと戦士は泣きじゃくったそしておどろいた顔を勇者に向けた。
しかし勇者はそんなことはおかまいなくズボンを脱いだ。


「っ…っ…ぅっ」
事が済み戦士の啜り泣きと、勇者のタバコの煙が部屋を彩る。
『いやー、勇者って肩書きもいいもんだな。世界を救えば最近流行りの孤独死都下とも無縁だろうし…役得役得。』
と、ダーマ神殿産のタバコをふかしながら勇者はのんびり考えていた。
その後勇者は久しぶりの女に満足し、自分の体だけキレイにして戦士には一瞥もせずに部屋を出ようとする。そして取っ手に手を掛けたとき、
「あ、夜はこれから頼むぜ、あと俺が望むときは外でもな。他の奴に言いたかったら言えよ、まぁそんときゃ…わかってるよな?」
といい勇者は出ていった。
勇者はにたにたと笑いながらゆっくりと自分の部屋に戻っていく。
そんな勇者の心の中は、すでに次のターゲットをどっちにするかを考えていた。

つづくかも(予定は未定)
238名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 21:22:33 ID:fz3LhRx+
誘い受け乙
239名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 22:55:46 ID:tWIOKFNq
ドラクエに忍者は出てこないぞ
さすが汚い!
240名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 10:22:20 ID:lVllUer+
9で・・・と思ったけど姿がイメージしにくいんだよなw
241名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 11:20:39 ID:g69C4+h1
9もいろいろ職人が作ってくれてるけど、自分のぼうけん書で作った主人公では想像しないな
男主人公はオープニングやジャケットに出ててる野郎
女主人公は取扱説明書に載ってるアマだな
仲間は空気過ぎてイメージしにくいな・・・
242名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 15:15:04 ID:TqQrWeNU
>>241
逆に最初から主人公をOPの男と同じ顔でやってる
自分の分身ではなくて「9の主人公キャラ」という認識だ

イザヤールとラフェットが好きだが師匠は弟子とが流行っていて全く見ない
243船乗りの記録:2010/02/10(水) 22:43:44 ID:hnaijSQh
あの航海は悪夢だったかもしれねぇ…

サンマリーノからレイドックへ向かう夜の便

戦闘慣れしている屈強な海の男達が乗っている船はモンスターが襲ってきても追い払うこともできたはずだった


あのピンク色の霧が立ち込めるまでは…

ベテランの船乗り達は次々と眠りに落ちた


俺は幸い船室にいたため眠りに付かず甲板の様子を見ていた


青い体に分厚い唇をもつ巨大なうみうし

おばけうみうしが船に乗り込んできたのだ




おばけうみうし達は船乗り達の衣服を器用に脱がせ裸にしはじめた

肉棒を見つけた途端に口に入れてチューチューと大きな音を立て始めたのだ


新入りだった俺は助ける事も出来ずに船室で震えてしまっていた


震えが止まり甲板を覗き込むとおばけうみうし達は跡形もなく消えていた



船乗り達は3日間寝込んでしまったが
後におばけうみうし達の性交尉だと聞かされた




これから船で航海する冒険者はおばけうみうしには気を付けてほしい
244名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:37:49 ID:PhN0Wf6M
にわかブロンティストは死ねばいいのに
245224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/02/13(土) 04:23:54 ID:EYp3P7wR
続いた。バレンタイン通り越してホワイトデーネタ

「ほらレックス、こっち。」
「ま、待ってよタバサ……。」

1か月前のお返しに1日だけタバサの言うことを聞いてあげる。
確かにレックスはそう言った。だがまさかこんなことになるとは……。
数時間前、グランバニア城内。
「ね、ねえ、本当にこれで外に出るの……?」
おずおずとレックスは尋ねた。
「うん。そんなに縮こまらなくても大丈夫だよ。」
普段は自分よりも多少背の高いレックスを自分が見下ろす形になっているのが面白いのかタバサは妙に上機嫌だ。
(ここで襲っちゃおうか……。)
レックスがすがるように自分を見つめ、両手で自分の腕を握っているのを見てタバサはそうも思った。
なぜレックスがこのようにしているのか。
それはレックスはマントの下には何も着ていないからだ。
1か月前、タバサと1日中交わり続けたレックスはそうするよう言われたのを断ることはできなかった。
「それとあとこれもつけて。」
タバサはレックスにヘアバンドとひもの付いた尻尾のようなものを渡した。
グランバニア王家が飼っている、というよりも古くからの王の相棒のキラーパンサーの耳としっぽを模したものである。
「うん、これでいいね。」

「それじゃあ行ってきます!」
「……い、行ってきます。」
思いきり元気なタバサと不審に思われないように無理に胸を張っているレックスが両親に出発を告げる。
「ああ、行ってきなさい。」
「似合ってるわよ、レックス。」
グランバニア王も王妃も2人が恋人のようにふるまっていてもそれを気にかけたりはしない。
むしろ当然であるからだ。

数か月前、レックスとタバサが交わった次の朝、それがばれてしまったが、その時に王家とレックスは家族の縁を切り、そしてレックスはタバサの婚約者としてグランバニアへの滞在を許されることとなった。
無論縁を切るというのは形式上のものであり、レックスの王位継承権も実質的にはそのままであった。

2人が向かった先はサンタローズ。
一度滅ぼされた村だがそれなりに復興は進んでおり、それなりに栄えている。
その建物の陰に2人はいた。
「う、ああ、タバサ、やめてよ……。」
「ふふ、女の子見たいな声。大丈夫だよレックス。誰も見てないって。」
タバサはレックスの前にひざまづいてレックスの「それ」を手でさすっていた。
緩急をつけてじわじわと。
レックスの快感は高まっていくが何とか耐える。
「ふうん、我慢してるんだ、じゃあ……。」
タバサは「それ」を口にくわえこむ。
温かく湿度の高い空間で蒸らされることで「それ」は確実にさらに硬く大きくなる。
そしてさらに舐められると……。
「だ、駄目だよタバサ……こんなところで……。」
しかしタバサはやめようとはしない。さらに口を前後させ始める。
「や、やめてよ……。やだよ……。」
やはり止まらない。しばらくそのようなことをレックスが言い続ける。
「あ、ああ……。」
レックスのそれは突然脈打ち始める。
タバサの頬が膨らんでいくのとそれは連動していた。
タバサがレックスのそれを口から離すと白い糸ができた。
タバサののどが上下する。
「タバサ、そんなの飲んで……。」
レックスは自分のマントの前がはだけているのも気にせずにタバサの心配をする。
「大丈夫。レックスのだから……。おいしいよ、レックスの味だから……。」
タバサは恍惚として言う。
その顔を見て、レックスは恥ずかしい思いをしたのもどうでもいいような気になってきた。
246224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/02/13(土) 04:24:39 ID:EYp3P7wR
数分後、レックスはそう思ったのを後悔していた。
レックスはタバサの背中にしがみついている。
タバサはマントの前をはだけて歩くように言ったためである。
何とか洞窟の中の小部屋の奥にたどりついた。
「もう大丈夫でしょ。」
タバサは自分からレックスの体を離す。
と、そのとき物音がした。
再びレックスはタバサの後ろに隠れる。
「ぷるぷる。ぼくはわるいスライムじゃないよ。こわがらないでね。」
「な、なんだ。スライムか。」
出てきたのが人でなかったのを見てレックスは一安心。
「「わるい」のはそこのおんなのこみたいだね。ぷるぷる。ちょっと「えす」っぽいっていうか「あくじょ」というか。」
洞察力の鋭いスライムだったようだ。
「だいじょうぶだよ。だれもこないようみはっててあげる。」
そう言うとスライムは小部屋の先のわかれ道へとはねて行った。

あっけにとられていたレックスは突然押し倒されたことで現実へと引き戻された。
「た、タバサ?」
「だってさっきからレックス可愛いんだもん。」
「あの、タバサさん?」
「だからいいよね?」
タバサは自分の服をはだけさせる。
レックスが見たその下には何もつけていなかった。
そう言えばスライムが行ったあと何か服の下から下ろしていた気がする。
タバサはレックスの「それ」を「そこ」にあてがい、腰をおろした。

「いいよぉ、レックス、ああ、もっと、もっとぉ!」
自分の上で乱れていくタバサを見て、そして「それ」への刺激でレックスの興奮も高まっていく。
「あはっ、硬くなったぁ。」
そしてタバサが悦んでいるのを見て、その悦びも自分の一部となっていくような感覚に襲われる。
「ああ、もう駄目、駄目ェッ。」
レックスの「それ」はまた脈打ち始めた。
力なく崩れ落ちてくるタバサをレックスは受け止めた。
タバサの口は穏やかな呼吸をしている。眠ったようだ。
このままじゃ風邪をひいてしまう。
そう思ったレックスは自分のマントの前をしめるとタバサを背負って宿屋へと向かった。
たまにはされる方もいいかもしれない、そう思いながら。

「ねえレックス……。」
「だ、大丈夫だよ。僕がついていてあげるから。」
とっくの昔に門限が過ぎたグランバニア城内。ルーラを使えるタバサが眠っていた上、
キメラの翼を買うだけのお小遣いも持っていなかったため帰ってくるのは朝となった。
当然怒られるだろう、そう思って城の上層部、レックスたちの住居の玄関に相当する扉を開けたが両親は出てこない。
何かうめき声のようなものが聞こえてきた。
どうやら「おたのしみ」の最中のようだ。
「ねえ、レックス。今から……しない?」
「うん。」
「じゃあ先に部屋についた方が上ね。」
「あっ、こら、ずるいぞ。」
走り出したタバサをレックスが追いかけて行った。
「空気を読んだら出番がなくて……サンチョめは悲しゅうございます……。」
双子を叱るために待ち構えていたサンチョはすごすごと自分の家へと戻って行った……。

247名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 17:59:24 ID:fj+/Mp2B
ああ次は妊娠だ・・・・
248名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:57:53 ID:aapxNYHY
あるマリベルのエロ同人を読んだんだが、その、なんというか…




マリベル似てねえ……
249名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 09:14:15 ID:bS7DRmSl
題名なんていうの?
250名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 11:54:44 ID:cWl+cK9D
>>249
タイトルはわからんかったが黒髪直毛のマリベルだった
251名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 13:52:54 ID:DLPrGmkL
>黒髪直毛
……………………マリ、ベル……?
252名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 17:19:02 ID:LQZmteS/
まさかのアイラ疑惑
253名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 18:25:01 ID:cWl+cK9D
これね

http://imepita.jp/20100214/659580

作中でマリベルと言ってるからにはマリベルとして読み進めるしかなかった
254名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:42:01 ID:g4hxavCZ
ビアンカは俺の嫁。
255名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:44:32 ID:Vy4yRLJF
ドランゴ×テリーって需要ある?
256名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:11:28 ID:LmapFknH
まぁとりあえず見てみんことには
257224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/02/15(月) 00:37:07 ID:kJ9Zt5gY
>>247
畜生、つい書いちまった……

レックスは飢えていた。なぜか。
「ねえレックス、ほら、また動いたよ。」
答えは単純である。互いにむさぼりあうように交わり続けたタバサの妊娠が発覚したためである。
おなかの子供に影響が出たら困るということだ。
「レックス、どうしたの?」
不思議そうに顔をのぞきこんでくるタバサ。
「え?ううん、何でもないよ。」
そう、何でもない、何でもないんだ……。レックスは心の中で自分に言い聞かせる。
「でも、ここのところポーッとしてること多いし……。」
いつも当たり前のようにしていたことができなくなるとこんなにもつらいなんて思わなかったからね

。レックスはそう心の中でつぶやいた。
「ううん、最近までこんなふうにいつまでも一緒にいられるなんて思ってなかったからね、すごく幸

せなんだ。だからかもしれない。」
そう、いくらまだ思春期とはいえ性欲だけでできているわけではない。むしろこう思っていることの

方が多い。
「そう。」
タバサはレックスの頭を優しく両手で自分のお腹へと持っていく。
「ほら、聞こえるでしょ?私とレックスの子供たち。多分なんとなくだけどわかるの。」
レックスの耳に音が聞こえてくる。
とっくん。とっくん。とっくん。とっくん。
「名前は男の子がポール、女の子がアンナ、でいいかな。」
とっくん。とっくん。とっくん。とっくん。
「レックスもわかるの?」
とっくん。とっくん。とっくん。とっくん。
「うん。だって僕たちと同じなんだからね。」
とっくん。とっくん。とっくん。とっくん。
しばらく沈黙が続いた。
とっくん。とっくん。とっくん。とっくん。
とっくん。とっくん。とっくん。とっくん。
258224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/02/15(月) 00:37:39 ID:kJ9Zt5gY

と、レックスはタバサを押し倒した。
「れ、レックス!?」
「ごめん、タバサ。」
レックスはタバサのマタニティドレスのボタンを外していく。
「だ、駄目だよ、ポールとアンナが……。」
「大丈夫。」
レックスはタバサの下着を下ろすと横に寝かせた。
「えっ?そ、そこは……。」
レックスはタバサの後ろで横になるとタバサの形の良いお尻をなめ始めた。
「レックス、そこは汚いよぅ……。」
「タバサに汚い所なんてないよ。」
いつだったかピピンがとりあえずこういう場合にはそう言っておくよう言っていた言葉を思い出しながら言った。
そして言ってから思った。本当にきれいだと。
「う、ん……。駄目だよ、こんなのおかし……んっ。」
感じ始めているようだ。
「大丈夫。ここでも気持ち良くなるのは変なことじゃないよ。」
多分。心の中で本当に小さくつぶやく。
「じゃあ入れるよ。」
タバサの腰をつかむとレックスは言った。
「レックス、ちょっと、待って……、あっ!?」
タバサの目が細められる。赤く染まった頬とあいまって妙に艶っぽい。
動きたい、けどタバサと一刻でも長くつながっていたい。
レックスはそう思い、穏やかに動く。
「タバサ、こっち向いて。」
顔を向けたタバサの唇を奪う。そのまま舌を入れる。
タバサの顔がさらに赤くなっていく。
タバサを解放する。
「レックス、ひどいよ、息、できな、かったん、だからぁ。」
259224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/02/15(月) 00:38:08 ID:kJ9Zt5gY
息を切らしているタバサがいとおしく思えた。
だからもう一度キスをした。今度は舌を入れない。
口を離す。
レックスは1年ほど前とはうって変わって大きくなったタバサの乳房を手でつかみ舌でなめる。
「ああ、レックスぅ……。」
その先を赤く彩るものに吸いついた。
「駄目だよレックスぅ、それはポールとアンナの分……んっ。」
「大丈夫だよ、多分2人が生まれてくる頃にはもっと大きくなってるから。うん、おいしい。
2人も喋れたらそう言うと思うよ。」
タバサのもう片方の乳房ももう片方の手でいじり始める。
三度レックスはタバサにキスをした。
そしてそのあと、特に盛り上がるでもなく。
「あっ……タバサぁ……。」
「レックスの……おなかの中熱いよ……。」
レックスは全ての性欲を吐き出した。

「ねえ、レックス、前に言ってたよね。」
「うん?」
「私とレックスの子供なら可愛くなるかかっこよくなるかって。」
レックスは微笑んで言った。
「アンナはタバサに似てかわいくなると思うよ。」
「ふふっ、じゃあポールはかっこよくなるんだね。」
「うん、多分ね。」
レックスはお尻のあたりに違和感を感じた。
そこにタバサの右手が伸びていた。
「た、タバサ?」
「レックス、「はじめて」……もらうね。」
「そこは汚……、んっ」
「「レックスに汚い所なんてないよ。」」
さっき自分の言ったことをそのまま言われレックスは赤くなった。
「私のも無理やりだったんだから……レックスにも拒否権はないんだからね?ふふ、赤くなっちゃって……可愛い。」
260224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/02/15(月) 00:39:49 ID:kJ9Zt5gY
そして数ヶ月後
「おめでとうございます、レックス様、元気な男の子と女の子ですよ!」
レックスとタバサは自分たちが幸せの絶頂にいるような気がした。
だが彼らはこれから作っていくのだ。今以上に幸福な日々を……。

〜完〜
多分もう続かない。
最後なのにまたメモ帳バグを確認しないでやらかしちまった……。
名前はPoleとAnnaをつなげるとPollyannaになる。
261名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 23:31:07 ID:o0fBYJcz
まさか最後はレックスの方のはじめてまで奪われるとは思わなんだよw
とりあえず乙
262名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:55:20 ID:1n4G0L2d
なんでサンディのエロss無いの?と思って書いてみました
拙い文ですけど、あたたかい目で見てやってください
ドラクエ9よりナイン(主人公♂)×サンディ




「サンディ。好きだ。結婚しよう」
「え?」

 気がついたら、ベッドの上にいて、真正面からナインに抱きつかれて、耳元で囁かれた。
 なにコレ。いきなりすぎてムードもへったくれも無いんですケド。
 ていうかあんたそんなキャラだっけ。たまに何考えてるのか分かんないくらい無口キャラだったよネ?

「我慢できない。脱がすよ」
 ナインの指がアタシの胸元へ緩慢に伸びてきた。
 そして状況を把握する間もなく、服の縁に引っかかり、そのままズリ下げられた。
 露になるアタシのおっぱい。咄嗟に左腕で隠す。
「ちょっ!何してくれんのよ!」
 右手でナインの頬をはたこうとする。けれど、それは失敗に終わった。ナインの指が手首をがっしりと掴んでいる。
 振りほどこうにしても、流石は世界の危機を2回も救った天使、力の差は歴然として現れる。
 まさかこんな形でナインの実力を見せ付けられることになるなんて。思考のカケラにすら無かったんですケド。
 左腕を動員しようにも、胸を隠しているのでそれも出来ない。頭突きも、足をバタつかせようと、無駄だろう。八方塞がり。

「手を離してよ」
「指……綺麗だよ。ネイルアート、上手だね」
「こんな状況で褒められても……嬉しくないし。アタシが合格した時は褒めてくれなかったクセに」
「すねた。可愛いね、サンディは」
 バカ、バカ。
 何を言い返せばこの天使をぎゃふんと言わせてやれるのだろうか。
 と考えていると、ナインの右手がアタシの左手首を掴んで、上に挙げた。……え?
「おっぱいも可愛いよ」
「やだ、やだ!ホントにやだ!なんでこんなことするの、ナイン!」
「乳首が真っ黒だ。ぷっくりしてておいしそう」
「やめて、ねぇ、ナイ――ひゃあっ!」
 瞬間、電気が走った。
 両手を挙げさせられて無防備なアタシの胸を、ナインが舐めた。
 突然現れた快感にわなないていると、休ませるつもりはないと言わんばかりに、責め立ててきた。
 乳首を中心にナインのぬめったモノが這いずり、弾力を確認するように舌の先端でつつかれる。
 下から上に向かって舌の腹で持ち上げられ、落とされる。まるで、アタシの胸で遊んでいるような動き。
 ――なのに、なんでこんなに気持ちがいいの?!

「乳首、硬くなってるよ。感じちゃってるんだね」
 否定できない。ナインの舌が気持ちよすぎる。
「その調子じゃこっちも……やっぱりね」
 ナインはショートパンツを剥ぎ取り、アタシのパンツを凝視した。そこがどうなってるか、なんて……考えるまでもなかった。
 羞恥心で顔が真っ赤になる。淫乱なヤツだと思われてしまう。
「違う、違うの」
「ぴったり張り付いててきもちわるいでしょ。これも脱がせてあげる」
「ぁ……」
 いつの間にか両手は自由になっていたが、反抗するだけの力は残されていなかった。
 もう体に身につけているのはアクセサリーとニーソックスだけ。
 
263名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:55:55 ID:1n4G0L2d

「サンディの可愛いオマンコ、触るよ」
 宣言するのが先だったか、指がアソコの入り口を上下に摩る。
 毛も生えていないのでそこはまるで子供のようだったが、ナインのせいで大人の液が中から漏れていた。
 ナインは息を少し荒げながら、指を挿入してきた。
 初めての経験だった。
 割と長いコト生きてきたので、自分で慰める時は少なからずあった。
 けれど表面を軽く擦ったり胸を揉んだりするだけで、中にまで自分の指が及ぶことはなかった。
 それなのに――

「あ、ぁ、ひ、あ」
 ナインの指がより深くへと入ってくる。
 それだけでも快感だった。とにかく気持ちいい。味わったことのない感覚に、頭がおかしくなりそうだった。
 第一間接、第二間接と入ってきて、指が根元まで入った。自分のそこがナインの指に吸い付くようにうねっている。
 ぐにぐに、と指が動かされる。壁が刺激され、思わず声が出る。自分でもビックリするほど甲高い。
 ナインがアタシの耳元で「いくよ」って囁いて、思考を逡巡させる間もなくうなづいてしまった。
 この先がどうなっていくのか、自分でもわからないし、そして先へ行くことを無意識のうちに望んでいた。 
 指が引き抜かれ、指先が入り口までくるとまた埋まっていく。
 アタシ自身の液のせいで、ピストンのようなその動きはどんどん円滑になる。
 次第にぬぷ、ぬぷという音の感覚は早くなっていき、声を出さずにはいられないほど快感は増して、息も荒くなる。
「ナインっ、ナインっ!アタシもうイっちゃう!!!」
「いいよ、イっても」
「バカ、バカぁ!ぁあ、っ、っん!んぅぅぅっ!!」
 頭が真っ白になる。


「じゃあ、挿入れるよ」
「ま、まって、あた、アタシ、まだイったばっ」
 アタシの言葉を待たずして、衝撃はやってきた。
 さっきまでの指とは一回りも二回りも大きいナインの"それ"は、一気に根元まで入ってきて、アタシの最奥を叩いた。
「ひぐぅぅう!!」
「サンディの膣内、キツキツだね」
 目の前に閃光が走り、下半身からは圧迫感と少しの痛み、そして一瞬で極まってしまう程の快感。
「はは、またイってるのか。少し待ってあげる」
 


 繋がったまま数分が経った。
「落ち着いた?」
「うん……って、『落ち着いた?』じゃない!なんでこんなことするの?!」
「だって、サンディが好きだから」
「……」
 言葉が出ない。
 アタシはベッドに押し倒されてて、その上にナインは覆いかぶさってる。
 だから、顔と顔との距離は数センチしかない。目の前。セントシュタイン城とその前で取れるどくがの粉くらい目の前。
 ついでに言えば、下半身は繋がっている。一番深いトコロまで。
「サンディは僕のこと好き?」
 なのに、こんなコトを聞いてくる。ひどい天使だ。エルきもすみたいに堕天しちゃえ。
「それとも……嫌い?」
「……嫌いじゃ、ない」
 そうだ。
 嫌いなワケないじゃん。だってあんなに長い時間一緒に旅したんだよ。
 汽車動かしたり、テンチョー見つけてもらったり。色々助けてもらったし、それだけじゃなくて世界ごと救っちゃったし。
 そういう時はカッコいいかも、なんて思ったりした。
264名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:56:27 ID:1n4G0L2d

「へぇ」
 こつん……と、ナインのあれが最奥を叩く。
「ひゃあ!」
 ナインは少しだけ、振動させ始めた。それだけでも、体の奥が火照ってくる。
 もう、拒むことはできない。そこから生み出る悦びを、アタシは受け止め続けることしか出来なくなっていた。
 必死にその揺さぶりに耐えていると、ナインはあたかも雑談でもしようかというような風に喋りだした。
「ところで、僕が外した後の装備」
「え?」
「気がついたらよく無くなってるんだよね。で、宿屋に泊まった翌朝になぜか出てくるんだ」
 ま、まさか……。

「サンディ、装備の使い方間違えてるよ」
 気づいてたの?!
 アタシがナインの装備を……その……あれに使ってたのに、気づいてたの?!
「なんで僕のを?」
 ナインのニヤけた顔が目の前にある。
 あぁもう、認める。

 けっこう前からナインが好きだった。一緒に旅をしている内に、いつのまにか好きになっちゃってたんだろうね。
 ハッキリと気づいたのは、ナインが完全に人間になった後だった。
 ナインがいないことがあんなに辛いなんて知らなかった。
 別れた後、一日も経たずに地上に降りて会いに行ったけど、あんた、アタシのことが見えなくって。
 それでもいっしょにいたいって思ったから、あんたの後ろをずっとついてまわってたし。
 果実を手に入れたのだってほとんど奇跡だよね。運命感じちゃったほど。
 なのにあんた、一瞬食べないような素振り見せたから……叩いちゃったのも、仕方ないよ。

「その……ナインが………好きだから」
 最後のほうはほとんど声に出ていなかった。
「嬉しい」
 ぐっ。
 ぐっ。
 奥の方に、自身に込められた力が伝わる。すごく、切ない。もっと欲しい気持ちが募る。
 
「ナイン……好きだよ」
「僕も」
 ナインがゆっくり腰を動かしだす。
 先のほうのカサになっている部分がアタシの壁を引っかきながら、入り口付近の浅い所まで戻った。
 かと思えばすぐさま勢いよく、一番奥まで衝撃と共にくる。
 ナインがアタシのあそこを抉る度に、アタシの分泌液は量を増していく。これは気持ちいいって証だ。

「ん、ん、ぁ、ぁ」
 熱い。ナイン自身の熱がアタシに伝わってきて、アタシも熱くなる。
 脈を打っていて、時折アタシを突きながらびくん、と震える。きっと、ナインも気持ちいいんだ。
「ナイン、きもち、いい、よぉっ」
 アタシがナインを見上げながら言うと、口に吸い付いてきた。
 ナインの舌が唇の裏側をこそぐように蠢く。アタシもそれを真似する。
 自然と互いの舌を探り合う形になる。くちゅ、といういやらしい音が室内に響く。
「ん、ふむぅ、ん、んん」
 これ、すごい。
 すごく、興奮してる、アタシ。
 目がとろん、となってしまっているのは自分でも分かっている。だけど、矯正しようがない。 
 
265名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:57:08 ID:1n4G0L2d

「……ぷはぁ。これ、ファーストキスなんですケド」
「くく、嬉しいなぁ。サンディの初めて、2個目だ」
「違うよ。……旅も、これも。アタシの初めては、ほとんどナインだよ?」
 ぐぐ、とナインのあれが大きくなる。嬉しかったのかな?
 腰を打ちつけるのが強くなって、ぱんぱん、というぶつかり合う音が響きだした。
「はげしっ、よぉっ!、んはぁっ、ぁ、ぁあ、んぁっ!」
「……」
 ナインは無言で腰を打ちつけながら、胸に手が伸びてきて、強く揉まれる。
 親指と人差し指が乳首を摘むと同時に、子宮口の少し上を強く突く。
 まるで、アタシの気持ち良いトコを知り尽くしているかのように責めてきて、アタシは何回も小さな絶頂を繰り返していた。 
「ナインっ、そこ、いいっ!ぁっ!」
「ぅう、サンディの膣内が、キュッ、キュッ、って締め付けて……気持ちいいよ」
「あぅっ、うれし、かもっ!も、ぅ、アタシ……、ナイン無しじゃ、ぁあぁあ!!生きられないよぉっ!!」
 
 ナインに抱きつく。
 思っていたよりも逞しい胸板、腕、首筋。その全てがアタシを狂わせる。
「ナインの匂いが好きなのぉっ!ふぁああ!!!」
 そうだ、だからアタシはナインのを借りてたんだ。でも、もう必要ない。
 本人に抱きつき返され、ナインがアタシと繋がっていることを強く実感する。

「んんぅっ!ぁっ、ふぁ、んぁああ!きもちいいよぉ!
 ぁあ、ふぁああっ!ぁあん!あぁ、んううぅうう!」
 ナインのモノが一際大きくなった。アタシの膣がいっぱいになる。
「サンディ、イきそうだ。膣内に出していい?」
「うんっ!膣内で出してぇっ!ナインとアタシの、天使と妖精の子供産ませてぇっ!」
「わかった」
 打ち付けられる腰のスピードが速くなるにつれて、ぱちゅ、ぱちゅ、という水音が少しづつ大きくなっていく。
 響いてる、奥に響いて気持ち良いのが溜まってきてる。
 あぁ、ナインがいとおしい。本当に、冗談じゃなくて、ナインとの子供が欲しい。
 もし異種族間というのが壁ならば、果実をお姉ちゃんに作ってもらって、二人で人間になってもいい。
 心からそう思えてしまえるほどに、ナインに陶酔している。
「あん、ぁ、あんっ!」
 声が止まらない。

「ナイン、もっかい、ちゅー、したいっ!んぁ、ふぁああ!」
 首に腕を回すと、ナインはすぐに唇を重ねてきた。
 舌を絡ませて、互いの口腔内を探りあい、上から落ちてくるナインのドロドロの唾液を飲む。甘露だ。
 その間もナインは腰つきを一層激しくしていく。ナインも絶頂に登っていってるのが分かる。
 アタシ、もう……っ!

「イっひゃぅ、からぁっ!むぅっ、んんん!中に、出してぇぇっ!!」
「っ……!」
「んむっ、ん、んぅ、ふぁ、ぁ、んんんんん〜〜〜っ!!」
 アタシの一番奥のトコロにぴったりくっついたナイン自身の先から、
 もっと奥の赤ちゃんの部屋に向かってどくん、どくん、びゅー、びゅーと赤ちゃんの素が来ているのが分かる。
 アタシの子宮がナインの愛でいっぱいになっちゃう。

「ふぁぁ……ぜったい、赤ちゃんつくろうね」
「うん。じゃあ、もう一回」
「うん、うん!」
 ナイン自身がまた硬さと熱を取り戻し――



266名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:57:42 ID:1n4G0L2d




 がばっ。
「……」
 身辺確認。異常ナシ。

「ゆ……夢……」
 ホッとしたような、残念なような。まぁ、どちらかといえばホッとしたほうが強いかな。
 ていうか、なんだか色々とおかしいんですケド。ナインとアタシが……えっちしちゃう夢なんて……超うける!
 どうやら欲求不満だったみたいネ。妖精にだって欲求不満は訪れるモンよ。



「はぁ。……バレないうちに、皮のこしまき、返してこよっと!」



 おわり

サンディと9主のサイズの違いや膣・子宮があるかに関して謎ですけど、
ありがとうございました
267名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 03:27:12 ID:/RR8fRbq
>>262
GJ! 読み始めてすぐサイズが違うのはどうするのかなーと気になって
モヤモヤしてたんだけど、途中から何だかもう気にならなくなってしまった。
堪能させていただいた。
268名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 03:34:25 ID:1DiCo+bu
サンディのギャル服は主人公平気で着られるから問題ない
夢オチにしちゃ冒険が足りないがカップリング的に貴重なのでおk
むしろ冒険だったのはサンディ一人称
ガングロ妖精も実は普通の女の子というコンセプトだったのかもしれないけど、フツーな語り口調て拍子抜け
ぶっとび度が足りないし、時の文の状況説明もできるだけセリフ調で書いてほしかった。テンション保持が大変だけど
サンディみたいな個性的なキャラの一人称を書くなら、一行一行、単語一個一個、気を抜かずに書こう
269名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 17:43:04 ID:9cUkmCz+
じゃあお前が書けよ
270名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 21:58:40 ID:1DiCo+bu
まず感想書いてあげてくれよ。話はそれからだ
271名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 16:08:39 ID:gDrlxDpY
グビアナの沐浴場にいる幼女と人妻がエロい
272名無しさん@ピンキー[sage]:2010/02/23(火) 02:55:07 ID:CraR7nQz
お城の仕事をサボって城の横でイチャついてるカップルでエロssを誰かしてみて
273名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 11:49:08 ID:lfoDqzR1
ピピンにいたずらされるタバサ
274名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 16:57:04 ID:qz4csGnz
サンチョにいたずらされるレックス
275名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 01:59:13 ID:Kfz+QJ+h
ペットのスライムに犯されるエミリアたん
276名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 22:17:06 ID:4HCKd+3r
投下してもせいぜい2レスしか感想のつかないスレ
それでいてリクエストだけは垂れ流しまくるスレ
277名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 22:22:58 ID:1uhUIGLy
玉の輿を狙って幼女のうちからタバサを口説くピピン
278名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 02:20:29 ID:Gpn/lNi4
>>276
感想がつかないことの何がいやなのか、
私には分からない。
279名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 08:33:39 ID:7TGEaf+8
>>278
そういえば他スレで
叩かれるよりも感想がない方が嫌だって言ってた職人の書き込みをみた事がある
その書き込みに同意した他の職人もいたり
280名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 14:45:47 ID:HAB9UwGj
初投下しますw

メインはテリー×ミレーユ近親相姦の純愛ですが、無駄に話が長くなってしまい途中
ギンドロ組×ミレーユ凌辱
ガンディーノ王×ミレーユ
ショタテリー凌辱
テリー売春
デュラン×テリー凌辱
ミレーユ自慰
テリー自慰
とメチャクチャになってしまったので、苦手な方は見ないでください。
テリー凌辱は801になるので、リンク式にしようと思います。
281金と銀のハーモニー:2010/02/25(木) 14:47:55 ID:HAB9UwGj
―――静寂の夜、二人の吐息と脈打つ鼓動、淫猥な水音だけが鳴り響く。


 暗鬱な過去を断ち切り、これから背負っていくであろう決して許されない罪に堕ちて逝く悦び。


「やっと逢えた―――」

 薄暗い部屋の中、金と銀が混ざり合う―――。


………………………………


「何も心配しなくて大丈夫よ。お姉ちゃんは、お城の下働きに行くだけなんだから。だからテリーもお義父さんとお義母さんの言うこと聞いていい子にするのよ」
 お城の下働きが何を意味するかは、十歳のテリーにははっきりとは分からなかったが、決して評判が良いとは言えないガンディーノ王、先日義理の両親のもとへやって来たガラの悪い客人に不安を感じていた。
 何より、大好きな姉が自分の傍から居なくなることが辛かった。
「………姉ちゃんは俺と一緒に居れなくて淋しくないの?」
 ミレーユは、今にも泣き出しそうな幼い弟を優しく抱き締めた。
「大袈裟ね、テリーは。いつだって会えるんだから大丈夫よ」


 翌日、ガラの悪そうな男二人に連れられ、ミレーユは家族のもとから去っていった。
282金と銀のハーモニー[2]:2010/02/25(木) 14:50:30 ID:HAB9UwGj
「お義父さん、お義母さん、私のことは気にしないでね。テリーも、ちゃんといい子にね」
 そう言って、心配かけまいと思い切り微笑んでみせたが、その表情は何処か哀し気だった。
 ミレーユが立ち去った後、居ても立ってもいられなくなったテリーは、家を飛び出し懸命に姉を探し続けた。
 城には入ることは出来なかったので、街の人に金髪で長い髪の少女を見なかったかと聞いて回り、気が付けば辺りは暗くなっていた。
 そして、趣味の悪い豪邸の前を通りかかったとき、中から叫び声が聞こえた。
「………姉ちゃん…の…声だ…」
 テリーは一目散に趣味の悪い豪邸の扉を開け、中に入って行った。
「誰も居ない…?」
 そのとき二階から再び叫び声が聞こえたので、広間に飾ってあった派手に装飾された剣を手に取って階段を駆け上がった。


 扉を開けると、一人の男がテリーを睨んだ。
「何だ?てめえは」
 部屋の奥で、もう一人の男がミレーユに覆い被さっている。
 衣服はビリビリに裂かれ、抵抗しようとする細い手首は力任せに掴まれていた。
「テリー、何故ここに…?」
 奮える唇を噛み締め、持っていた剣を振り回した。
283金と銀のハーモニー[3]:2010/02/25(木) 14:51:52 ID:HAB9UwGj
 ミレーユに覆い被さっている男を目がけて剣を振りかざすと、切り付けられた男は怯んで傷口を押さえのたうち回り出した。
「ぐおぉぉぉっっ!!!!」
「姉ちゃんを返せ!!」
 もう一度、剣を振りかざそうとすると、さっき迄扉側に居た男が、背後からテリーの襟首を掴み持ち上げ壁に叩きつけた。
「調子にのってんじゃねーぞ!!ガキが」
 叩きつけられた衝撃で、剣は床に落ち、背中を強く打ち付けて呻いた。
 切り付けられた方の男が起き上がり、テリーに近付く。
「さっきはよくもやりやがったな」
 思い切り蹴り上げたテリーの口端からは、血が滲んでいた。
「や、やめて…!!」
 ミレーユの必死の訴えも届かず、二人の男はテリーを殴り続けた。
「ねぇ…ちゃ…」
 テリーは半ば、血と涙でぐちゃぐちゃになったまま、意識を失いかけていた。
「お願い、やめてっ!私は何でもするから…、その子には手を出さないで…!!お願い………」
 二人の男は動きを止めた。
「けっ!!そんなにこのガキが心配かよ」
284金と銀のハーモニー[4]:2010/02/25(木) 14:53:21 ID:HAB9UwGj
「そういや姉ちゃんとか言ってたな?そうか、こいつお前の弟なんだな。面白え!こんなところまで助けに来ようとするなんてな…。その勇気に免じて殺すのはやめてやるよ。大事な姉ちゃんとやらが、目の前で犯される姿でも指くわえて見てやがれ!!」
「や…め…、ね…ちゃ…さ…わる…な」
 テリーは意識を保つのが、精一杯の状態だった。


―――目が霞む。

 朦朧とした意識の中、額から流れる血と、最愛の姉が嬲られる様だけが視界を染める。
 テリーは己の無力さに腹が立ったが、ぽろぽろと涙を溢すこと以外、何も出来なかった。
 助けに来たことで、返り討ちに合い、余計に姉を傷付けてしまった―――。


「おいっ!もっと深くしゃぶれ!!可愛い弟がどーなってもいいのかっ!!?」
「んっ…う…」
 ミレーユは頭をわしづかみにされた状態で、男のモノを銜えさせられていた。
 男が腰を前後させる度、ミレーユは口端から唾液を垂らしながら、苦しそうに藻掻く。
「兄貴ばっかりズルいっすよ〜」
 もう一人の男が、先程テリーにやられた傷を薬草で手当てしながら言う。
285金と銀のハーモニー[5]:2010/02/25(木) 14:55:41 ID:HAB9UwGj
 最も、薬草ごときで治る怪我でもないのだが、なんとか傷口程度は塞がったので自分もおこぼれに預かろうと、とミレーユの背後に回り、後ろから形の良い柔かな両胸を力任せに揉みしだいた。
「この女、マジでいい身体してんぜ!」
 ハアハアと息を荒くして、今度は指で薄紅色の中心を摘んでぐりぐりと弄ぶ。
 ただ荒っぽいだけの快感とは程遠い酷い愛撫に、ミレーユは痛みを感じ思わず仰け反った。
「おいおい、危ねーだろうが!もうちょっとで歯が当たって怪我しちまうところだったろーっ!!」
 己のイチモツをミレーユの口から抜き取り、兄貴と呼ばれていた方の男は言った。
 そして、チラリとテリーの方を目で伺う。
 絶望に満ち、呆然としたまま言葉を発する元気も無くなってしまったテリーを見て、男は高らかに笑った。
「クックッ…ガーハッハッ…、どうした?てめえの大好きな姉ちゃんが無理矢理ヤラレてんのに、言いたいことは何も無しか!?それともガキのくせに案外興奮してたりしてなぁ!!!」
 そう言い放つと、男はミレーユのボロボロになったスカートをたくし上げ、下着を引きずり下ろし、自らのモノを一気に突き立てた。





続く
286名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 15:21:30 ID:qxIKka6s
わっふるわっふる!
287名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 22:56:05 ID:cIoQPuJH
はやくしろっ!! 間にあわなくなってしらんぞーーっ!!
288名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 19:23:39 ID:demHjJG5
わっふる!わっふる!
289名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 19:24:49 ID:ZLykEuAy
ミレーユ「おちんぽ〜♪おちんぽ〜♪毎晩しゃぶった王様ちんぽ〜♪」
290名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 22:22:09 ID:RAVadzw+
規制にでも巻き込まれちゃったのかね?>テリミレの職人さん
291名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 23:11:36 ID:w1eCbxUj
ここのひと、DQ2って知らね世代かな?オリジナルは80年代後半だし。
292名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 23:40:12 ID:zrBT+dn2
>>290

すいませんwww

携帯で書いてるんでメモ帳の容量でいっぺんにうpできないから、ちょこちょこ分けて投下します
293名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:10:06 ID:bAunDz0j
>>291
たしか携帯アプリ(今でも遊べるのか?)もあるから
けっこう若い子も知ってるんじゃないか?
wiiでダウンロード販売とかやってないのかな?やればいいのに>DQ2
(それよりはDSリメイクか?)
294名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 01:07:29 ID:fThgYjY4
ロト3部作DSリメイクして欲しいねぇ

旦那が漁で出払ってるザハンの女達に美味しくいただかれる王子達…ゴクリ
295金と銀のハーモニー[6]:2010/03/01(月) 07:17:27 ID:ax2I4qL5
>>280-285続き





「ひぃっ!!!!イヤ…ぁ、痛っ……アァ―――」
 体験したことの無い恐怖と激痛に、ミレーユは涙を浮かべ呻く。
「ハアハア…、流石に処女はきついな!おい、動けねーからちょっと力抜け!!」
 そうは言っても、力の抜き方なぞ分からない。
「チッ…」
 舌打ちした後、強引に腰を前後させた。
 もう一人の男も、両手にわしづかみにした胸をいっそう激しく揉みしだき、しゃぶり付いた。
「―――っ、んぅッ…」
 殆ど、声にならない悲鳴を上げ、ひたすら苦痛と屈辱に耐える。
「ほら…、もっとよく見せてやれよ!お姉ちゃん大好きなシスコン野郎にな!!」
 そう言って、動きを加速させていくと、ぱんぱんに膨れ上がったソレを勢いよく抜き、ミレーユの躰に溢れんばかりの白い液体を放った。
「ふぅ…、お前はガンディーノ王に献上する大事な商品だからな!妊娠の心配が無いよう、外で出してやったぜ。感謝しろよ…」
 ガハハハと下品な笑い声を飛ばし、もう一人の男に指図する。
「大親分様が帰って来る前に、とっととそのガキを始末しとけよ」
 言い残すと、さっさと自分の着衣の乱れだけ直し、部屋から出ていった。
296金と銀のハーモニー[7]:2010/03/01(月) 07:19:39 ID:ax2I4qL5
「ちぇ…兄貴のヤツ、いつも一人でいいとこ持って行きやがって…」
 仕方なく立ち上がると、テリーの襟首を掴み、窓から突き落とした。
小さな悲鳴と、地面に叩きつけられる音が響く。
「………っ!!…酷い…、あの子は助けてくれるって言ったのに…」
ミレーユは、か細く消え入りそうな声で言った。
「俺様にこんな怪我させたお詫びだ!!運が良けりゃ生きてるだろうよ!!」
 放心状態に陥ったミレーユは、まだ欲望を吐き出していない男にされるがままとなっていた。


………………………………


「お〜い、こんなところで寝てたら魔物に食われちまうぞ」
 通りすがりの酔っ払いの中年男が身体を揺すってみるが、反応は無い。
 血と無数の痣でぐちゃぐちゃではあったが、よく見ると白い肌に流れる銀髪の美しい少年だった。
「こりゃ酷え。魔物にでもやられたのか?まだ子供じゃねーか」
 酔っ払いの中年男は、少年を教会まで連れて行き、神父にいきさつを説明すると、神父は少年にホイミを唱えた。
 少年はすぐには目を覚まさなかったが、傷口はみるみる塞がっていき、虫の息だった呼吸は、いつしか規則正しい寝息へと変わっていた。
297金と銀のハーモニー[8]:2010/03/01(月) 07:21:08 ID:ax2I4qL5
「しばらくはここでお預かりしましょう。もう、夜更けですし、貴方の奥さんも心配していることでしょうから、もうお帰りになられた方がよいですよ」
 神父は慈愛の微笑みを浮かべると、酔っ払いの中年男は鬼嫁の顔を思いだし、一目散に帰って行った。


「………ん…」
 暖かいベッドでテリーは目を覚ました。
「ここは…?」
 きょろきょろと周りを見渡す。
 すると、扉が開きシスターらしき女性と目が合った。
「目が覚めたんですね。貴方が行き倒れてるのを見付けた方が、ここまで運んでくださったんですよ。服はボロボロだったので、勝手にお召し替えさせてもらいましたけど…」
 テリーはハッとした様に身を起こした。
「そうだ!姉ちゃん…、姉ちゃんは?」
 全身にズキンと痛みが電流の様に走る。
「まだ動いてはいけませんよ。命に係わる大怪我だったんですから…」
 いつの間にか、傷口は塞がり血で汚れた全身は綺麗に清められ、寝衣に着替えさせられていることに気が付いた。
 それと同時に、昼間の悪夢が蘇ってきた。
298金と銀のハーモニー[9]:2010/03/01(月) 07:22:29 ID:ax2I4qL5
 目の前で繰り広げられる惨劇。
 自分を庇って、いいように嬲られ痴態を晒す姉の姿が交錯する。
 カタカタと身体を震わせる。
「よっぽど怖い目にあったのでしょう。今、ハーブティーを入れてきますから。とてもリラックス効果があるんですよ」
 シスターは、にっこり笑うとお茶の用意を始めた。
 差し出されたカップに口を付ける。
 温かい…と、同時に再び意識を失った。


………………………………


「これはこれは…、噂通り美しい…」
 ガンディーノ王は、いやらしい目付きしでミレーユをじろじろ眺めた。
 実際、白いドレスを身に纏ったミレーユは、他の奴隷として献上されたどの娘よりも、飛び抜けて美しかった。
「…ミレーユと申します。宜しくお願いします」
 昨日のギンドロ組の暴行で受けた傷跡は、全て薬草で治癒されていた。
 テリーのことが気になってはいたが、今出来ることは両親が安心して暮らせる為に、ガンディーノ王の機嫌を損ねない様、努めをしっかり果たすことくらいだと、何度も自分に言い聞かせていた。


 汗ばんだ掌とねっとりとした生暖かい舌が、耳たぶ、首筋、胸元へと徐々に這い回る。
 気持ち悪い…。
299金と銀のハーモニー[10]:2010/03/01(月) 07:23:55 ID:ax2I4qL5
 ミレーユは悪寒で身震いしそうになったが、為す術もなく、ただ黙って耐えていた。
 昨日のことはともかく、王の相手をすることに関しては、元々覚悟を決めていたことなのだから。
 優しい両親と、自分を慕ってくる幼い弟、貧しくはあったがとても幸せだった家族の姿が浮かんだ。
「どうしたのじゃ?そんなに身体をこおばらせて。それとも声も出ない程、気持ち良いかのう?」
 鼻息を荒くしながら、下卑た声で王は問い掛ける。
「すみません…、お城に来たばかりなで少し緊張してしまいました。大丈夫ですから、続けて下さい」
 苦痛ではあったが、昨日ギンドロ組に輪姦されたときに比べれば、恐怖がないのと最初から覚悟していた分、いささかマシではあった。
「そうかそうか。ミレーユよ、お主はほんに美しいのう…」
 王は、ミレーユの脚を掴んで持ち上げると、秘所を眺めむしゃぶりついた。
「―――ん、アッ…」
 羞恥と屈辱で頭では拒否するもの、不思議なもので躯はそれと関係なく反応してしまう。
 ざらついた舌先で舐め上げられる度、紅く染まったクリトリスは硬さを増し、躯中は熱を帯び膣腔からは蜜が溢れ出す。
 早く終わって欲しい…。
300名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 07:25:35 ID:ax2I4qL5
続きます
301名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 20:38:14 ID:P/Ni59St
せっかくなんですから、もう少し丁寧に書きましょうよ
こっちはいくらも待ちますから
302名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 21:04:05 ID:Jd/36VNR
>>301>>268疑惑。
303名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 21:48:18 ID:vzSim66u
どうでもいいわ
304名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 15:59:06 ID:im2ixu9c
やっぱりミレーユはいいね
誰と絡ませても映える

主ミレなら
レイドック王子と元奴隷の過去を持つ神秘的な占い師
童貞が経験豊富な美女に筆卸し
けして結ばれることは出来ないけどカラダだけでも…
踊り子の服やバニースーツをミレーユに装備させられるのは主人公だけ
めいれいさせろ

ハッサンミレ
典型的美女と野獣
DQキャラで最大級の巨根に蹂躙されるミレーユさんが見たい
妊娠させられて果ては大工の女房か
5、6人産まされそう

テリミレ
禁断の姉弟愛、近親相姦
美男美女でヘタレ攻め、シスコン
姉さん、アネキ、お姉ちゃん…実姉に欲情する背徳

ミレーユさんギシアンなら3Pでも4Pでもバッチ来い
ハッスル、ハッスル〜♪
305名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 16:26:55 ID:9SExFqZ6
個人的にはXのバーバラの金髪はミレーユが由来と読んでいる
306名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 17:37:44 ID:IQJW0X9k
>>305
おまえIDがSEXな
307名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:58:04 ID:im2ixu9c
>>305
ビアンカのことかい…
どのシリーズでも金髪美人はいいね
308名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:31:51 ID:NGSv7Kyk
バーバラ需要なさすぎだな。
上の方で地の文をセリフ調にしろって書いてあるけど、小説みたいにするよりそっちのほうがエロパロ板ではウケがいいのかな?
309名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:46:40 ID:sBwR4Goy
そんなことはないんじゃね
310名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:05:29 ID:i47vW9n0
>>309
一人称で語らせるキャラによる
テンション高いキャラは、内証はもちろん描写もしゃべるように記述するだろうし、
落ち着いているキャラなら、分析しつつ書くように記述するはず
311名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:27:19 ID:im2ixu9c
バーバラって実態が無いから現実世界でセックスしても子供出来ないのかね?
夢の世界なら想像妊娠できる?
312名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 23:35:30 ID:0HF9mvkb
中出しし放題が判明して生セックスしまくるバーバラでよろしくお願いします
313名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:37:21 ID:9nAhsvpb
性奴隷だったトラウマを持つミレーユを
童貞主人公が若さと情熱で癒してあげる話が読みたい
314受難:2010/03/09(火) 16:39:46 ID:8GPDEFvB
生き別れの姉と再会して、早数日…
テリーはいまだ距離を保ちつつだが、パーティーになじみつつあった。
それもこれもすべては気立てのいい姉のおかげである。
テリーはミレーユに感謝しつつ、床に付いた。

…しかし、どうも眠れない。
ミレーユと再開した翌日は長年の緊張の糸が緩んだせいか
ぐっすり眠れたものだが。
「夜風に当たるか…」

眠れなかったのは自分だけではないらしい。姉と同室だったバーバラも外に出ていた。
物思いにふけっているのか。邪魔をすまいとテリーは早々に部屋に戻った。
自室の隣の姉の部屋を通り過ぎた、その時。

「バーバラはどうした?」
姉の部屋から、ハッサンの声が聞こえた。
「…気を利かせてくれたみたい。シャワー浴びてくるわ。」

テリーは動揺していた。姉さんが?…「あの」ハッサンと?
ガチャリ。扉が開いた。
「…テリー?」
「あ…ね、姉さん」
ミレーユは寝巻き姿だった。こんな時間にこんな姿で懇意の男以外を部屋に招き入れるはずが無い。
「…聞こえてた?」
「あ…いや…盗み聞きするつもりは」
ミレーユは少し羞恥に頬を染め、目を伏せた。
「隣が少しうるさくなるかも知れないけど…早く寝てね。」
姉の言葉で、テリーは今から起こる事を確信した。
しかし同意の上でなら、「弟」には何も言えない。
「……おやすみ、姉さん。」
テリーは部屋に戻り、着替えもせずに布団に潜った。

眠れない。
胸の中に泥を流しこまれたような気分だった。
やがて、隣の部屋から「声」が漏れ聞こえてきた。
ギシッ…ギシッ…
「あ…あっ…」
ギシッ…ギシッ…
「アアン…」
ギシッ…
「…っく…ミレーユ……」
「…ッあ、……」

壁の向こうで姉があの筋肉隆々とした野獣のような男に抱かれている。
隣の部屋で起こっている行為がリアルに想像できてしまい、テリーは本当に気分が悪くなった。

(続く予定)
315名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 18:43:59 ID:B+3paAcI
バーバラがヤリマンで色んな男とやる小説サイトを昔すごく見てたんだが
あれってまだあるのだろうか
黒い目線の入ったバーバラがトップのやつ
316名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 19:01:13 ID:lIYDnVhu
それ原作のことだろ
317受難:2010/03/09(火) 22:43:38 ID:8GPDEFvB
朝食時、しばらくこの町付近を散策する…との話がレックからあった。
「まあ今日は骨休めもかねて自由行動なー。」
昨夜あまり眠れなかったテリーにとってはありがたい申し出だった。
今日は…少し一人になりたい。

「おはよう…みんな。」
ギクリ、とテリーの動きが止まった。
…姉さん。
「おはよう、ミレーユ。」
「うふふ、おはようレック。…みんな早いわね。」
ミレーユは朝だというのに妙に疲労が顔に出ていた。
テリーは彼女の目が見れなかった。

…昨夜、ハッサンに散々求められ、喘がされたミレーユ。
辛そうな声。快楽にむせぶ声。
テリーの知らぬ「女」としてのミレーユがそこにいた。

なんだってあんな野獣のような男と…
テリーにはそこが理解できなかった。いや、理解したくないというべきか…

「よう、おはようさん!シケた顔してんなテリー!」

テリーが今一番顔を合わせたくない男が、そこにいた。
妙にさっぱりした顔しやがって…
悪態のひとつも言ってやりたかったが、無言で部屋を出る。
ハッサンは気にも留めずにミレーユに話しかける。
「のど渇いてるだろミレーユ、昨日からアモールの水冷やしてあるぜ!」
「まあ…ありがとうハッサン、気が利くわね。」
とても、親しそうな会話。笑い声がテリーの背中から聞こえた。

ズカズカと足音荒くテリーは廊下を歩く。
「お客さん、おはようございま…ヒエッ!」
宿屋の主人がのけぞって道を開ける。
青い閃光と呼ばれた彼の顔は、今や怒りで真紅に染まっていた…

(…続く?)


318名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 22:57:19 ID:gukHcm2/
わっふるします
319名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 23:04:17 ID:sNJAZYvw
ここでドランゴに期待
320名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 23:40:37 ID:jyMsXCLd
書き上げてから投下しろよ
321名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 14:40:01 ID:fAaZ3iUX
>>315
kwsk
322名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 20:03:50 ID:17nGdYVH
>>315
結構前に無くなった
323名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 00:50:44 ID:YV6QzL0G
なんでもいいからバーバラ小説くれよ
どんだけ無いんだよ
324名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 00:31:35 ID:8hj6H6X4
>>322
それは残念…

>>321
アモス(多分)と洞窟の中でやったりペスカニの漁師とやったりいろいろですよ
325名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 00:35:29 ID:4+1PsRBj
コスプレか乱交あるならうp
326名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 16:46:14 ID:6VTKnjBt
ペスカニってなんかエロい予感がするよな
327名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 20:00:04 ID:0kK6iNqm
janeの隠し機能

1.真ん中あたりの右側にある赤×アイコンを右クリック
2.小さいメニューの色を好きな色に指定
3.他にも色々いじれる
328名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 22:59:49 ID:yQd++6Yp
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
329名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 21:16:02 ID:pkURtH9h
どんだけ6の小説に飢えてたんだよw
330名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 21:33:47 ID:16wVOMRZ
だってほとんどみねーし
331名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 09:47:28 ID:kWJ1AnIj
確かに6と7は同人誌でも見たこと無いな〜
332名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 10:00:44 ID:Tl5Mem14
7はキャラが微妙だから書きづらいし、需要あるかどうかも微妙すぎて同人誌のネタにしずらいんだろうな。

333名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 10:07:32 ID:82abc4iT
発売後しばらくはそこそこ出てたが・・・
7の出来は結構微妙だったからなー・・・
334名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 16:27:36 ID:SH+iCH5l
5信者乙
335名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 18:50:25 ID:qPpTqHxG
さすがに初戦闘まで最短ですら2時間もかかるってのはなー……>DQ7
336名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 21:58:45 ID:2HIHm+MR
キャラの差別化がほとんどできてなかったのもな。
特技や呪文つけすぎたんだよ。
全員が全員ジゴスパークとか平気であったからな。
337名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 22:38:47 ID:pZQr3giH
>>336
それは6に言えることじゃん、7は職多いし、プレイヤー次第。
6はすぐ全員勇者で落ち着くからつまらん
338名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 23:48:54 ID:0bJN25py
主人公以外勇者解禁できない程度で普通にクリアできるのにすぐねえ…
339名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 01:14:23 ID:mKGWk49l
まあ何だかんだでドランゴ様だよ
かがやくいき無双

と関係ないが、ピサロとかは人気あるのに他のボスキャラは一向にSSで登場しないな
レイプ物以外にし辛いってのもあるんだろうけど
340名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 01:47:07 ID:7+IE5p90
DSで簡単になったからな、フォーン城あたりで主人公馬車行きで作戦行動で事足りる。
難易度は
7はレベル99になる<<<<全職業マスター
6はレベル99になる>>全職業マスター
だからね。
341名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 10:30:09 ID:BbmMgYTd
つか、「嫁」という即セックスに突入できるようなシチュエーションのある5が異端なんだよなあ
342名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 11:38:25 ID:1TPoPzzS
うるせえよカスが
343名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 18:01:15 ID:jdn+uNI3
トゥース!
344名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 23:39:19 ID:0SIhxErZ
ドラクエの城、街でラブホとしてもっとも有能な宿があるのはどこだろう
部屋の雰囲気、ベッドの広さ、宿泊料金など含めて総合で
345名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 23:42:40 ID:EXffXCNL
フレノール一択
346名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 00:07:25 ID:S3o4p/Ow
ポートセルミも捨てがたい
347名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 00:55:33 ID:Z9CTG90X
ガンディーノ王に召し上げられたミレーユ
初夜はきぬのローブが赤く染まった
王はミレーユの体をいたく気に入り、上等な服を着せて毎晩可愛がった
豪奢なおどりこのふくを着せて王のための舞を躍らせた
体が締まるかわのドレスで自由を奪い束縛した
ぼってりしたフリルの服を着せることもあれば、召使いの格好をさせることもあった
果ては各王族にのみ伝えられる秘蔵の品、「とてもいえないもの」を着せようとしたため
ミレーユは王妃の怒りを買い、奴隷の身に落とされる事となったのだ…
348名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 15:40:25 ID:Z9CTG90X
ちなみにウィキペディアによるとミレーユは22歳だが、
ミレーユがガンディーノ王に召し上げられたのは「十年前」とゲームに出ている。
わずか12歳で性奴隷だと…
(ちなみに小説版では、14歳の時だったはず)

立派な非実在青少年だったんだな…ミレーユさん…
リメイクでガンディーノイベントが削除されなかったのは奇跡としか言いようが無い
349名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 22:54:19 ID:dE2HafgU
じゃあモンスターズの直後にガンディーのに献上されたのか・・・・

ちなみにミレーユはガンディーのに喰われてんの?
それとも喰われる前に牢屋行きになったの?
350名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 12:29:47 ID:nLRYVjOI
>わずか12歳で性奴隷だと…

困ったことに現実の古代〜中世では割と当たり前にあったからなあ・・・
それどころか少年まで・・・

古代ギリシアやローマだと両刀使いが当たり前、
女性しか愛せない者は「男女両方とも愛せるのになぜ片方だけ?」と変な目で見られる時代だったからなあ・・・
351名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 15:39:18 ID:t2wZEmnj
いい時代じゃないか
352名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 17:58:19 ID:BhtMI1Ke
>>349
喰われてんのが確定だったらゲームが全年齢通らないよ…

いいんだよ、ミレーユ姉さんの魂だけは誰にも汚せないんだから。
ミレーユ姉さんは女神だ。ハッスルダンス踊ってくれる女神だ。
353名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 05:26:05 ID:La7UcC6H
5のビアンカ/フローラは絶対ジャミに犯されてると思う
354名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 10:57:23 ID:BzBcSEI8
攻略スレで種という種をぶち込んでタンクにするしかないと言われたバーバラ
ハッサンの子種もぶち込んでかまいませんね?
355名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 11:59:31 ID:WLTOYIjy
>>354
構わんよ、どうせ現実(下のリアルの世界)に影響ないし
356名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 07:26:18 ID:PzVpht3/
>>354
ドラゴンクエスト官能小説委員会がSS化を許可します。
速やかに投稿すること。
357バーバラたんの立場:2010/03/23(火) 11:20:50 ID:qNq5l8vU
「なあ、バーバラ…お前、自分の立場わかってるか?」
「え…」

「どんなに弱くても、前線に出すたび死んでも、常に馬車にお前の席は用意されている。」
「………」
「みんなもっとレギュラーになるため努力してるんだ。
 ミレーユはスーパースターを極め、テリーはダーマの神殿の炎をコンプリートするため
 魔法戦士の熟練度を上げてる。ピエールは格闘場で勝ち進んでる。」
「………」
「ハッサンとドランゴは主戦力だ。チャモロとアモス、どちらかにルイーダに行って貰うか悩んだが…」
「………」

「…なんでお前、ルイーダに預けられないんだろな」
「そ、そんなこと言われたって…レックだってそうじゃない!」
「いやオレは主人公だし。旅の指揮とらなきゃいけないし。
 で、お前はこのパーティーにどう貢献してくれるわけ?」
「え……え……」

「……………」
「……………」
「……………体で貢献してもらうしかないな。ハッサン、連れてけ」
「了解」
「えっ、やっ、ちょっとぉ!」
「手始めにハッサンの性欲処理な。フェラでも本番でもアナルでもいいから。
 後でオレとチャモロも頼む。テリーはミレーユにしてもらうからいいってさ。」

(終)

358名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 11:31:44 ID:PzVpht3/
なあ、>>357…お前、自分の立場わかってるか?
359名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 12:07:58 ID:jDvR9rlL
知らん。
360名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 16:16:12 ID:KsAYbeJO
>>357
そこで終わるなよ!
361名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 23:00:17 ID:a9YJwVd1
弟にいやらしく攻められるミレーユ姉さん!
362名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 23:01:02 ID:9mhmmOAU
テリミレ読みたい
363224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/24(水) 02:16:40 ID:0btY55H7
何となく思いついたので投下。

「全くお父さんったら……。」
「いいんじゃない?10年ぶりに再会したんだから。」
ここはグランバニア城内のルイーダの酒場。
10年ぶりにようやく会うことができたグランバニア王と王妃は、王妃が戦いの勘を取り戻すためにと

2人きりで出かけているのである。
「それはわかるけどさあ……。」
「暇なのは確かね。」
王子レックスと王女タバサ、そのような理由で彼らはルイーダの酒場にいることになった。

「ほら、お二人さん、愚痴ってばかりいないでこれ、飲んだら?」
2人の前には紫色の液体が入ったグラスが置かれる。
「ありがとうルイーダさん。」
2人は同時に言う。
ちょうどのどが渇いていたので一気に飲み干す。

「る、ルイーダさぁん……。」
しばらくして机に倒れこむレックス。
グラスが落ちて割れた。
タバサは座り込んで動かない。
「あら?退屈だったんでしょ?」
ルイーダのほんのいたずら心。
「誰もぶどうジュースなんて言ってないわよ。酒場なんだから当たり前じゃない。」
「で、でもぉ……。」
「うふふ、赤くなっちゃってかわいいじゃない。キスしてあげようか?」
「こらぁ、レックス……。」

低い声にビクッと身をすくませるレックス。
自分の前にタバサがいた。仁王立ちで。

「ルイーダさんばっかり見てないでわらひも見なひゃいよぉ。」
ろれつが回っていない。
だがレックスは確実に気圧されている。
いつも自分を「お兄ちゃん」と呼んでついてくる、どこか弱気な妹の姿はそこにはない。
いや、それどころか真逆の性格になっているのだから。
「ルイーダさぁん……。」
「レックス、わらひよりルイーダさんのほうがおっぱいあるとおもってるんでひょう……。
ひょんなことないんだからぁ……。わらひのダイナマイトボディ、たひかめてよ、ひょら、ひょら、

ひょらぁ……。」
レックスは顔をつかまれタバサのほとんどない胸に押しつけられる。
そこまでいってタバサは倒れた。

364224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/24(水) 02:17:11 ID:0btY55H7
「レックス君、よかったらお姉さんといいことしない?」
「いえ……、ボクはタバサを……、」
「襲います?……きゃーっ。男って本当に狼なのねえ。」
「やめてください……。怒りますよ……。」
レックスの足取りもおぼつかないが何とかタバサを担いで階段を上る。
目指すは自分たちの部屋だ。

「う……ん……。」
タバサの気がついたようだ。
「タバサ、大丈夫?」
「うん……。私、ルイーダさんに……、」
「飲まされた、お酒を。……僕も。」
「体がふわふわしてる……、変な感じ……。」
と、レックスが再び倒れた。
気が緩んだせいだろう。
「いたっ……。」
「ご、ごめん。」
手をついて起き上がろうとするレックス。
ふにゅっ、何か覚えのある柔らかい感触、そうだ、確かさっき……。
レックスの手はタバサの胸の上にあった。
「れっくすぅ……えっちぃ。」
顔の赤さが、言い方が、そして感触が胸を締めつけた。
レックスにとってその時の妹の姿は何よりも煽情的だった。
レックスは自分の足をベッドの上に乗せた。
そしてタバサと向かい合う。
タバサの服は自分に脱がされやすくするためにこんなのを着てるんだ、酔っぱらって正常な思考が働

かない頭でレックスはそんなことを考える。
「え?」
タバサは驚いた顔でレックスを見つめる。
レックスの手はタバサの服の帯を取り払った。
「やめてよ、へんたいぃ……、妹にこんなこと……。」
「タバサのダイナマイトボディ、僕が確かめてあげるよ。」
「……え?まさか私さっきそんなこと……。」
タバサの顔が赤くなる。
「言ったよ。」
「うぅ、もういいよ……。好きにして……。」
タバサの思考も相当乱れている。

365224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/24(水) 02:18:40 ID:0btY55H7
「妹にするのは変態……か……。じゃあ兄に触られてこんなになっちゃうのはなんていうのかなあ。」
レックスは胸を突起に触らないようになでている。
「う……、いじわるぅ……。変態でいいです……。」
「じゃあご褒美だよ。」
突起をつまみあげる。
「あぁっ、れ、レックスぅ……ん……。」
タバサはその感覚で思わずレックスに抱きつく。同時に体が痙攣する。
「これ、イっちゃうって言うんだって。」
レックスは得意げに言う。
「これじゃ何もできないなあ、放してよ。……いやなの?しかたないなあ。」
レックスはタバサにキスをする。
舌をねじ込み、タバサの舌と絡める。
苦しくなって自分から放れるだろうと考えてのことだ。
が、タバサはそのまま転がった。
すぐ横はベッドの端だ。
レックスは背中から床にたたきつけられる。
「い、いたた……。」
レックスの酔いがさめた。
僕は一体何をしようとしていた?
いくらタバサが可愛いからって、好きだからって……。
レックスの頭にはタバサが人を呼びに行くかもしれないなどということは浮かばなかった。
「レックスぅ……。」
「ごめん、タバサ。僕、何でもしてあげるから……。」
「何でも?」
「うん。」
「本当に?」
「当たり前だよ。」
レックスはタバサの目がまだうつろなことに気がつかない。
366224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/24(水) 02:19:04 ID:0btY55H7
タバサは突然レックスの胸の突起をつまんだ。
「ひゃっ、た、タバサ?」
跳ねるレックスの体。
「何でもしてくれるんだよね、じゃあ動かないで。」
タバサはレックスの首筋に舌を這わせながら、レックスの服の帯に手をかける。
次に下着。
「う、うあ……ん……。だ、めぇ、だよ、こ、んな……」
レックスの首筋に吸いつくタバサ。
「これでレックス、私のものだよね。」
首筋についた赤いしるしを見て満足そうに言うタバサ。
「私のものなのに言うこときかないなんて……。ルカナン!バイキルト!」
タバサはレックスの胸に指を這わせる。
ルカナンでレックスの肌は敏感になっている。もう、耐えられない。
「あっ、んっ、や、やあ……んっ、だ、めぇぇっ!」
白い液体がタバサのお腹にかかる。
タバサはそれをすくい取った。
「レックスの……。」
うっとりした心地でそれを見るタバサ。
口に含んだ。
レックスは腰が抜けて動けないようだ。
「次は私の中にお願い。」
タバサはレックスの腰を抱くとレックスで自身を貫いた。
「タバサ……血が出てる……。」
「大丈夫、これはレックスのマグマの杖から出たマグマだよ。
あれ?でもレックスのって天空の剣だよね。じゃあ凍てつく波動もでるのかなあ。」
間違いない、タバサはいつもは冗談でもこんなことは言わない。
まだ酔っぱらっている。レックスはそれがわかった。
「レックスぅ、白いマグマいっぱいちょうだい!」
「だ、駄目だよぉっ、あぁっ!」
「レックス……。」
タバサはレックスの上にそのまま倒れこんだ。
タバサの目は閉じ、穏やかに呼吸をしていた。
レックスはタバサをベッドの上に乗せてやる。
タバサの手がレックスの腕を握った。
「レックス……一緒に……。」
寝言のようだ。
一緒に寝てやろう。レックスはそう思うとタバサと向かい合い、その頭を抱いて横になった。

367224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/24(水) 02:19:43 ID:0btY55H7
次の日、レックスが目を覚ました時、まだ王と王妃は帰ってきていなかった。
「お兄ちゃん……私まさか……。」
タバサはすっかり元に戻ったようだ。
「ごめん、タバサ!」
「ああっ、もう!私の初めてはお兄ちゃんとってのはうれしいけど、覚えてないなんて!」
「……え?」
まさか、タバサも……。
「何となく思い出せてきたけど肝心のところが……。それにお兄ちゃんをレイプしちゃうなんて……。」
「いいよ、タバサ。僕もタバサが好きなんだから。」
「お兄ちゃん……。それなら私の覚えている初めて、もらってくれない?」
「え?う、うん……。」

「あっ、いいよ、お兄ちゃん……んっ……。」
「タバサ……。」
柔らかく弾力のあるタバサの胸、それはレックスにとって何よりも心地いい感触だった。
右胸の突起を舌で転がす。
「いいの……。うんっ」

「そろそろいいかな?」
「うん、お兄ちゃん、来て……。」

緩やかに、互いをいつくしむように2人の腰が動いている。
と、レックスの腰が止まった。
「あっ、タバサ……。」
「うん、出てるよ……、お兄ちゃんのが……。」

行為が終わった後、2人はどちらからともなく身を寄せ合った。

「ところでさ、タバサ。」
「なに?」
「お風呂、入らない?」
「……うん。」

グランバニア王と王妃が帰ってきた翌日、彼らは仲間の魔物とともに魔界へと旅立った。
「お兄ちゃん……。」
「僕がタバサを守ってあげるよ、ずっと、ずっとね。行こう。」
「うん、約束!」
368名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 03:44:30 ID:UD+SezC2
妹に搾られる王子(*´Д`)ハァハァ
幼リュカやティミーみたいなショタっこが幼棒を飲まれてじゅっぽんじゅっぽんされてミルク搾られるシチュがいい
かわいい見た目のあのコに自分を重ねてそのコが発射する瞬間に合わせて自分も発射するのが最高に気持ちいい
同じチンポ付きでも男性ホルモンに蝕まれた野郎になんざ汚くて自己投影したくない私はこれが唯一の抜けるシチュなのです  
369名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 02:17:32 ID:6Cg1aOGK
途中で終わってる小説全部続き書いてくれ
370名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 06:36:34 ID:ZzQSaLyi
欲望の町の住人並みに強欲ですね・・・
371名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 01:42:10 ID:+6We+kZq
住人並みではなく、住人なんだよ
372名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 20:25:16 ID:v+cZAxih
なんかエロいドラクエアイテム
「ファイトいっぱつ」
Xで嫁さんにたくさん持たせよう(特にデボラ)
373224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/29(月) 22:17:41 ID:yhysEVnf
イブールを倒した。これでアルスの妻、ビアンカを助けることができる、

そのはずだったのに。
「お前は……ゲマ!」
「ほっほっほ、イブールを倒したのですか。それでは……。」
ゲマはなにごとかをぶつぶつと唱える。

「お……父さん……、タバ……サ……早……く……逃げ……て……。」
アルスの隣にいたレックスがうめくように言う。
「ゲマ!貴様は……!」
アルスはドラゴンの杖をゲマに向けるが、
「相手を私の操り人形にする呪文ですよ。
おっと、私に攻撃しないように。勇者に当たってしまいますよ。」

「タバサ、下がっているんだ。」
「何度見てもいいものですね、親が子をかばう姿というものは……。」

レックスに攻撃はできない。
もしかしたらレックスに当たってしまうかも……。
アルスは防戦一方になり、そしてついにドラゴンの杖が跳ね飛ばされる。
体には無数の剣を受けた傷。

「あなたは探し求めた天空の勇者に殺されるのです。それも自分の息子にね。
気分はどうです?」
「ぐ……ゲマ……くそっ!」
悪態をつくも何もできない。
「お……父さ……ん……。」
「どうですか?自分が尊敬する父親をあなたの手で殺める気分は。」
「やめ……ろ……。」

倒れたアルスの胸に天空の剣がつきつけられる。
が…………。
「ほう、なるほど。さすがは天空の勇者、この呪文にも耐性があるのですか。
ですが、心の奥底に秘めた感情はどうですかね……?」
ゲマはレックスをアルスの先にいるタバサへと走らせる。
374224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/29(月) 22:18:03 ID:yhysEVnf

タバサは妖精の剣を抜く。
が、直後、跳ね飛ばされた。
やはり呪文主体のタバサと剣で戦うレックスの力には雲泥の差がある。
レックス、もしかして私を憎んでいるの……?
タバサは思う。
天空の剣がタバサめがけて振り下ろされる。
が、痛みは来なかった。
レックスは剣を投げるとそのままタバサへと向かって来る。
レックスはタバサの方を掴むとそのまま押し倒した。
タバサのその体があらわになる。
レックスはタバサの服を切っていたのだ。
「タバ……サ……、ごめん……。」
「レックス……。」
タバサの目に涙が浮かぶ。

「ゲマ……!貴様は……!」
だが歩くこともできないアルス。
「ほっほっほ、何をおっしゃるのです?これこそがあなたの息子が望むことなのですよ。」
レックスのベルトがほどかれる。
レックスは下着を下ろすと、タバサに迫る。

「いや……レックス……。」
が、レックスの動きが止まる。

「おやおや、あなたは自分の妹が悲しむのは嫌なのですね。それでは耐えてみなさい。
どれだけ持ちますかねえ。もしかしたら精神が崩壊して二度と戻らないかもしれませんよ……?
家族を思う気持ちとは見ていてこれほどまでに気持ちいいものなのですねえ……、ほっほっほ。」
「タバ……サ、ご……めん……。」
レックスの目にも涙が浮かんでいた。

タバサは思う。
レックスが自分の前で苦しんでいる。
このままでは……。
レックスのことが好きだった。
だからこそこんなゲマのようなものにレックスとの「はじめて」の思い出を汚されるのは嫌だった。
375224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/29(月) 22:18:46 ID:yhysEVnf

だが、今はそんなことを言っている場合ではない。
「レックス……、私はいいよ……。レックスがレックスじゃなくなっちゃうなら……。
好きなの……」
レックスが。
「ごめん……本……当に……。」
「がっ――――。」
タバサは痛みに背中を張る。
まだ何者の侵入も許しておらず、濡れてさえいなかったそこからはとめどなく血があふれる。
この上なく乱暴な動き。

ああ、レックスのが出てる……。
タバサはそれを知覚するが、痛みに何もできない。
ただレックスとの愛を汚されたという心と体の痛みで涙を流すだけだ。
「タバ……サ……、ボク……のせいで……。」

二人とも悲しみの涙を浮かべながら自分の好きな相手と交わっている。
父の敵、ゲマのせいで。
それを見ていたアルスに蓄積した怒りにドラゴンの杖が反応する。
アルスは竜となった。
ゲマに向かって足を振り下ろす。
ゲマは何とかよけたが、次もよけられるという保証はない。
「くっ、このままでは危ないですね……。ここはいったん退くとしましょう。」
レックスとタバサの動きが止まる。
レックスはタバサから自身を引き抜く。

「あ……。」
タバサはそれきり何も言わなくなる。
タバサからピンク色の液体がどろりと出てきた。

元の姿に戻ったアルスはレックスとタバサの元へと歩き出す。
レックスはタバサの首を抱きながらすすり泣いていた。
「ごめん……ごめん……。」



それから3人はビアンカをストロスの杖の力で元に戻し、グランバニアへと戻ってきた。

「そう、そんなことがあったの……。」
アルスはビアンカにそれまでに起こったことを話した。
ゲマが二人に何をしたのかも。
「うん……。それでレックスもタバサもお互いに傷つけたと思ってるんだ。」
「でも、あの子たちを見てると小さい頃の私たちを思い出すの。
そんなに似てるってわけじゃないけどなんだかうまくやって行きそうで……。」
「じゃあ、いいんだね。」
「うん。」
376224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/29(月) 22:19:20 ID:yhysEVnf

「お父さん、ボク、タバサにいくら謝ってもいけないことをしたんだと思う。」
「大丈夫、タバサは許してくれてるよ。タバサを傷つけたのはお前じゃない、ゲマなんだから。」
「でも……。」
「それなら僕からレックスに罰を与えよう。」
一息置いてレックスに告げる。
「判決、レックスは一生タバサのそばで守って生きていくように。」
ニコリと笑って言う。
「それでは退廷するように。」
「うん!」

「ねえタバサ、今日一晩、言うことを聞いてあげるよ。」
言う前はどうやってタバサに話しかけようかということで頭の中がいっぱいだったが、
思ったより簡単に言えたことに安堵する。
「じゃあレックス……。」

レックスは今、タバサの上にいる。
二人とも服は着ていない。
「ねえレックス、どう?」
顔を赤くしたタバサが聞く。
「すごくかわいい……それに、きれいだ。」
「ふふっ、ありがと。」
「触っていい?」
「うん……。」
沈黙が二人の間に流れる。
377224 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/03/29(月) 22:19:55 ID:yhysEVnf

レックスはタバサの胸に手を伸ばす。
タバサの背中を抱いてタバサにキスをする。
自分の顔も真っ赤なのだろうと思いながらも止められない。

口を放し、二人のものが混ざりあった唾液が橋を作る。
「いいよ、レックス。すごく。」
橋が、切れて落ちた。
「もっとレックスのあったかさ、感じたい……。」
そう言ってタバサはレックスの脇の下から背中へと両手を回す。

二人の元にお互いの心音が聞こえる。
それは心地いい音として二人の全身にいきわたる。

「ねえ、レックス、……来て。」
最後でさらに顔を赤くするタバサ。
レックスはタバサの首をだき、キスをした。

「レックス……中に入ってくる……。」
「タバサ……。」


「あっ……もう駄目……レックス……。」
「んっ……あっ……タバサ……出ちゃう……。」


二人はそのまま抱き合って話をする。
「ねえ、タバサ。ボク、ずっとタバサのそばにいるからね。」
「でもお父さんとお母さん、許してくれるかなあ。」
「大丈夫、昨日お父さんがずっとタバサのそばで守っていていいって言ったから。」
「そう、じゃあ大丈夫だね。」

彼らは魔界から帰ってきた後、結婚し、双子を含む何人かの子を生み育てたというが、
それは昔のことのため、結婚したのはいつか、何人の子供がいたのかはわかっていない。
378名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 12:26:00 ID:RwbYn/VL
バトルロードで頑張ってる二人が……!
おもいつかんかったよ!
379名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 21:42:14 ID:ZkPVq5D9
あらすじ乙
380名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 06:43:10 ID:H/rhnfVD
Xで言えばビアンカみたいな、メインヒロインってYでは誰なんだろ?
最初から居るって時点でミレーユが最有力だけど。ターニアも捨てがたい
381名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 11:25:55 ID:ctpFbEDz
ハッサン!だろ!
382名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 12:20:56 ID:H/rhnfVD
ホモはお帰り下さいと言いたいけど
あながち間違いで無いのはハッサンの凄い所だよね
383名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 12:49:16 ID:WKxizZLp
誰かミレーユとバーバラにダーリンと呼ばれたくて〜の画像とコピペもってこいww
384名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 04:45:55 ID:Pe9WxAQ7
>>380
リメイクの特典についてたカードでお察し下さいな気もするが
385名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 10:55:32 ID:LVwRarm6
>384
カード化は人気があるからだろうけど
イコールメインヒロインと捉えるのはちょっと違うと思う
6には明確にメインと言えるヒロインはいないのが正解じゃない?
最初からいるのがミレーユ、EDで目立つのがバーバラだけど、どっちも只の仲間の一人に過ぎないし
386名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 11:29:36 ID:4coIUvGl
つまりターニアが嫁だと
387名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 14:17:30 ID:nV+owpHe
6は特定の相手が決まってる仲間の女ってドランゴくらいだし…
388名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 14:34:33 ID:LmPO2VWv
カップル固定でないのがYのいいところ
389名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 01:27:17 ID:3FNjpD+D
ミレーユとテリーはできてるよね
テリー仲間後ミレーユが一層可愛くなるし
誰かSS書いてくれ…既存のは有り難く読み尽くした
390攻略本より抜粋:2010/04/06(火) 19:15:28 ID:5nUhBCb8
リップス…唇と舌が異常に発達した軟体モンスター。唇で吸い付くほか、舌でなめまわしてくることもある


ブチュチュンパ…ぶ厚い唇で数々の命(ファーストキス?(笑))を奪ってきた恐ろしいモンスター。青い舌によるなめまわしや、体内で発酵したあまいいきが危険だ。


ナニかの参考にしてくださいな
391名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 01:01:41 ID:jZ7iwYkL
ベホマン×マリリンのラブコメ読みたい
392名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 03:03:49 ID:h8CiJqv0
>>391
その組み合わせだとバブルスライムが生まれます
393名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 21:59:52 ID:oyzQdUwH
ドラクエの作品別の人気ってのは同人誌の数に如実に反映される

今度の夏コミで9と6が一般的にどれくらい受け入れられたかわかるから楽しみだな〜
394名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 22:27:40 ID:RLrKsay4
デスピサロを倒し、魔物の動きがおとなしくなっても戦いは終わらない
人間VS魔物から人間VS人間の戦いに移っただけだった

サントハイムも新興の国に滅ぼされ、アリーナは国民を人質に取られ敵国の王の奴隷にさせられてしまった


王「ほら、さっさと歩け」
アリーナより小柄で、アリーナよりも圧倒的に弱い男の命令により全裸で四つんばいになり
その背中には王が跨り、馬代わりにされるという恥辱を受けるアリーナ しかし国民を人質に取られているため従わざるをえない
アリーナ「はぁっはぁっ」
王「お前のような怪力女ならこれぐらい大したことないだろう」
そう言って尻を叩き、時折尻穴に指を入れる その都度アリーナが喘ぐ
膣と肛門にバイブを入れたまま広大な庭を何週もさせられたことに比べればこの程度は大したことはない
そのように考えてしまう憐れな姫 それが今のアリーナだった

王が背中から降り、次の命令が下される
王「今度は私を背負え」
アリーナの体力からすれば自分より小柄な男を背負うぐらいはなんてことはない
しかしここでのおんぶとは…
アリーナ「んひぃっ!」
王のペニスがアリーナの尻穴に挿入される そのまま王を背負い、歩かされるのだ
アリーナの体に王の手がまわる、胸を弄られアリーナは胸と肛門の快感に絶えながら必死に歩く
アリーナ「あっ、あんっ!」
王が射精をするまでアリーナはひたすら耐え続けなければならない

10分後、ようやくアリーナは王を降ろすことができたが体力を削られ、息があがっているところに更なる命が下る
王「腕立て伏せをしろ お前の力なら大したことはないはずだ」
無論ただの腕立て伏せではない。背中に王を乗せ、馬にさせられたときと同様に鞭が飛び、穴を責められる
鞭に耐えながら腕立て伏せ20回を終えると、いよいよ膣内への責めがはじまる

アリーナは王を抱っこするように抱え、ペニスを膣に受け入れる
逆駅弁ファックともいうべき状態で、アリーナは自らの体と王の体を前後に揺さぶり、射精を促す
アリーナ「あっ…あんっああんっ」
巨大モンスターを一撃で倒すアリーナの力であれば造作もないことだが、これまでの責めで体力は限界に近づいており、手が止まってしまう
アリーナ「はぁっはぁっ…」
王「誰が休んでいいと言った!」
王はアリーナの乳首を噛み、もう片方の乳首を思いっきり抓った
アリーナ「い、いぎぃっ! お、お許しを!」
最後の力を振り絞り必死で王の体を上下に揺さぶるアリーナ そこに大魔王と戦い、魔物を恐れさせた女の面影は無かった

アリーナが力尽き、動けなくなっても王の陵辱は続く
体力の限界が過ぎているところを再び犯され、意識が朦朧としているところに口へペニスをねじ込まれる
そうして王が満足してようやく宴は終わる そして次の日も…
395名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 00:03:53 ID:XQRJJzR2
>>394
宜しければ死んでいただけますか?
396 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/04/13(火) 20:23:21 ID:V75UrRkt
レックスとタバサ

むかしむかし、あるところにグランバニアと言う国がありました。
その国の王子と王女は双子でレックスとタバサといいました。
彼らはあるとき、お父さんとお母さんに内緒で妖精の森へ遊びに行ったのです。
そして、
「お兄ちゃん、ここ、どこ?」
「ごめん……。」
見事に迷ってしまいました。
「リレミトも使えないし……。」

2人が森の中をさらに進んでいくと、何か良い匂いがしました。
レックスは匂いにつられてそちらのほうへとふらふらと歩いていきます。
「お兄ちゃん、だめだよお。」
タバサはレックスを追って行きました。
「わあ……。」
レックスは思わず歓声をあげました。
そこにはお菓子の家があったのです。
屋根はチョコレート、窓枠と壁はビスケット、窓は水あめです。
「いただきまーす!」
走り出そうとしたレックスをタバサはひきとめました。
「駄目よ、お兄ちゃん。この家に人が住んでいるかもしれないでしょ。
中の人がいたら道を聞いてみましょう。」
「う、うん……。」

「ごめんくださーい!」
ビスケットのドアを開けると、レックスとタバサは同時に声を出しました。
が、返事はありません。
「誰もいないみたいだね。」
「帰ってくるまでここに居させてもらわない?」
タバサの提案にレックスは同意しました。

夜になってもだれも帰ってきません。
「それじゃ、私がご飯作ってあげる。」
タバサは1人で台所に行きました。
「ごめん、お兄ちゃん。実はリレミト使えないって言ったの嘘。」
タバサは独り言を言いました。
「ベッドは1つだけ……。」
お兄ちゃんに私をおいしく食べてほしいな……。
そう思って1人で顔を赤らめました。

タバサはちょっとだけ悪い魔女だったのです。
もうすでに人が帰ってくるかもしれないなどと言うことは忘れています。

レックスの前にうな重が出されました。
「デザートもあるからね。」
デザートは卵をたっぷりと使ったアイスクリームでした。

「お休み、タバサ。」
「うん、お休み。」
タバサはドキドキして止まりませんでしたが、レックスはいつもどおり眠りにつきました。
397 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/04/13(火) 20:24:28 ID:V75UrRkt
そして何日かが経ちましたが住人は帰ってきません。
そしてその夜、
「た、タバサ……。」
「お兄ちゃん?」
「ボク、何か変なんだ……。」
タバサは心の中で喜びながら、心配した顔で聞きます。
「大丈夫?どうしたの。」
「なんだか体が熱くって……。」
「それは大変!服を脱いで見せて!」
レックスはタバサに言われたとおり服を脱ぎました。
タバサが自分の病気を知っていて治してくれる、そう思ったためです。
そしてタバサは震える手でレックスの下着に手をかけました。
「え、タバサ……、ここも?」
「う、うん、そこに原因があるって聞いたから……。」
仕方なくレックスが下着を下ろします。
すると下着のしめつけから解放されたレックスのそれが飛び出しました。
「お兄ちゃん、やっぱり……。」
「ど、どうしたの?あっ……。」
タバサはレックスのそれを両手で包みこみ、さすり始めました。
さらに口を近づけ、それの先端を舌でやさしくなめ始めました。
「た、タバサぁ……、汚いよ……。あっ……。」
注意をしてはいるもののレックスが本能的にタバサの愛撫を求めているのが口調でわかりました。
「でもお兄ちゃんの病気が……。」
タバサがレックスに嘘をついていることで罪悪感を感じている表情が、レックスには本当にタバサが自分を心配してくれているように見えました。

「あっ、なにか……きちゃう!あっ……」
レックスの体が一瞬弓なりになり、跳ねました。
「ごめん、タバサ。おしっこ……顔にかけちゃった……。」
「これはおしっこじゃないわ。悪い膿よ。お兄ちゃん、このままだと死んじゃうかも……。」
「え、本当?」
「大丈夫、たまった膿を全部出しちゃえば大丈夫だから……。」

そう言うとタバサは服を脱ぎだしました。
「た……タバサ?」
レックスは自分の心臓の鼓動が大きく、速くなっていくのを自覚していました。
タバサが自分の下着に手をかけた時、さらに大きく、速くなり、
「お兄ちゃん……恥ずかしいから……。」
そう言って自分の体を手で隠しているのを見たとき、レックスの心臓の鼓動は痛いほどになっていました。

「膿を出すにはここが一番いいって言われているの……。」
タバサの顔は真っ赤です。
一番大好きな人に自分の一番大切な場所を見せているのですから。

「でも、はじめて治療するとき、痛いらしいから……。お兄ちゃん、思いきり私を抱きしめていて。」
レックスもこれ以上ないほどに顔を赤くしながら話を聞いています。
タバサは再び秘所と胸の先端を手で隠すとベッドに身を横たえました。
「お兄ちゃん……。」
レックスはタバサの横に身を横たえると、タバサの体を思いきり抱きしめます。
「えへへ、ありがとう。」
「ううん、ボクのほうが……。」
そのあとは言葉になりませんでした。
398 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/04/13(火) 20:25:29 ID:V75UrRkt
そしてレックスは自身でタバサを貫きました。
「うう……お兄……ちゃん……。」
「タバサ、痛いの?」
タバサは思いきりレックスを抱きしめ、それでレックスはタバサがどれほど痛がっているかが分かるように思えました。
「痛いならこのままでいるから……。」
「いいの……動いて……。」

レックスは動き始めました。
「んっ……。」
タバサの声が苦痛だけのものではないことをなんとなく感じ取り、そしてその声に対し
「タバサ……かわいいよ……。」
もっと何かを感じたのですがとりあえず一番近いと思う「かわいい」という言葉を使います。

「変な感じ……。」
「いや?」
「ううん、そんなことないよ。気持ちいいんだけど……、よくわからない。」
だんだんその感覚にレックスの理性は崩壊していきます。

「あっ、タバサ、そんなに動いたら……。」
「お、兄ちゃんも……、そんなに……んっ、お兄ちゃ、ん……。」
「タバサぁ……。」
2人の体は同時に弓なりになって痙攣し、タバサはレックスが自分の中で脈打っているのがわかりました。

そのまま眠りについた2人は物音に目を覚まします。
この家の住人が帰ってきたのです。
「お兄ちゃん、早く服を着て!あっ、その服、私の!」
「タバサこそ、そのパンツ、ボクのだよ!」

その後、妖精のおかげで2人は無事、森の中から出ることができました。
2人は自分の家に帰るとお父さんとお母さん、そしてサンチョにたっぷりとお説教された後、幸せに暮らしたということです。

「あっ……、ここじゃ駄目だよ、タバサ……。」
「お兄ちゃん、体はいいみたいだよ?」
タバサはレックスのそれに服の上から手を這わせました。
タバサはそのあと正直にレックスに自分がしたこと、そして自分の思いを伝えました。
そしてレックスもまた自分のタバサへの感情の正体に気付いたのでした。
「いいんだね?」
レックスはタバサの胸元に手を差し入れ、胸の先端をつまむと聞き
「ひゃっ……意地悪ぅ……。」
タバサはそう答えました。

こうして勇者はちょっとだけ悪い魔女と末永く幸せに暮らしたそうです。

めでたしめでたし。
399名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 20:45:45 ID:REpdwPYs
乙〜

ショタ×オネは偉大だなショタ×ロリも素晴らしい
ショタ=自分と快感をより共感できる外付けクリ○リスのような
かわいい形状をしたパーツのついたボーイッシュなょぅι゛ょもどきとしての使い道があるからな
いわば、ぶち込む場所が一つ減ったボーイッシュふたなり幼女

それがオネエサンやロリっこにちんちんグチョグチョされるのは最高に抜ける
ショタが射精する時に合わせて自分もドピュッすんのが死ぬほど気持ちいい

成熟した野郎×女も読めるには読めるが
男性ホルモンに蝕まれた汚い野郎や無名の顔ナシなんぞに感情移入なんか汚くて出来んのでな
よって精子ももったいなくて使えん

やっぱ同じマン娘の相手なら汚い野郎より
ちょっと股間が変わった特殊な体をした女の子に見えるショタの方がいいよな
女×ロリもどきの擬似レズは至高だな
成熟した汚い野郎になんざ感情移入はしたくないぜ
こいつらにルパーンダーイブ!!!して3Pしてえ
400名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 23:25:22 ID:Ha94PHKD
ロリに見えるショタを望むならふたなりを勧める
ショタらしいショタも独特の可愛さがあるぜえ

それはそうと >>396 GJ!
401名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 09:03:54 ID:4WcLIvVE
ふたなりは成熟したババア体系ばっかなのがなぁ・・・
160cm以下の女子中高生クラスの体格だったら神なんだが

正統派?ショタも応援はしたいが、
未だゴミだと思ってるヤツがいるのも現状
女装させるとか、ロリっぽさを強調してようやくだ

まぁ関係ない話だな

それと
>「あっ、なにか……きちゃう!あっ……」
この直前に「やがて舐めているうちに先まで覆った包皮がめくれ、窮屈そうにしていたピンク色の中身が半分ほど顔を出したその時です」
って入れたほうがもっとよくなるよ
ショタっこの象徴は皮が向け切ってない幼棒だからね
これは今後の創作に取り入れてくれると今よりさらにいい作品になるよ
402名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 23:04:55 ID:tmeuzhoA
9の主人公がラスボスを倒した後、天使界が消され仲間をお星様にされて意気消沈してるのを
パーティの仲間が立ち直らせてその後・・・

って小説需要ありますか?
403名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 23:12:23 ID:ILqrim8F
需要アンケートするようなものなら需要ない
書くなら書け
人気がなくてGJもらえないなら書かないという姿勢なら最初から書くな
404名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 16:00:57 ID:txJW2mH7
女主人公だったら読んでやってもいい。
405 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/04/17(土) 22:31:34 ID:XOuhowJP
「タバ、サ、そんな、に動か、ないで、よ、あ、あんっ!」
「おに、いちゃぁ、ん、こそ、っ……あっ、ああっ!」
2人が兄妹で交わった罰を受けてからどれほどの時間がたったのだろうか。
あたりに飛び散った精液と愛液が混ざりあったもの、お互いの顔にかかった唾液は乾ききったものがほとんどである。
そして2人の喉も渇ききっていた。
少し動いただけでそれは相手に刺激を与え、自分に何倍にもなって返ってくる、その繰り返しだ。
「おにいちゃ……っんんっ、駄目、子供、できた……らぁっ、もっとぉ、怒られちゃっ、んっ」
「ごめ、ん……ああっ!駄目ぇっ、出ちゃう……よぉっ!」
2人の体を激しい快感が包む。絶頂で敏感になっている2人の体に挿さったおもちゃはさらに追い討ちをかける。
2人は同時に痙攣し始める。そして1分ほどの長い射精。
その間もうわごとのように2人は相手の名前を呼び続ける。
2人が1つになっているところから尋常でない量の白い液体があふれ出る。
「お、兄ちゃん、の……どう、せ、できちゃって、るだろうし、ぜん、ぶ、私の……中に……」
「うん、全部、ボクの……タバ、サに……んっ!」
その覚悟が体力をさらに削り続けるのもかまわずにレックスとタバサは強く抱き合った。
息もうまくできないのに相手の唇を求めあった。


グランバニアに昔から伝わる近親間での相姦に関する掟、それは2人の間にこの上ない快感と消耗をもたらすものであった。

その頃、
「キミを助けだしたらボクはどう言えばいいんだろう……。レックスとタバサの間にさらに子供が出来てましたなんて言えないし……。」
アベルは困った気分と孫ができる喜びの板挟みにあっていた。
406 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/04/17(土) 22:34:08 ID:XOuhowJP
2人が解放されたとき、かけられた言葉は信じられないものだった。
「お前たち2人は、兄妹でなく、赤の他人であるものとする。」

もともと人口が足りなかったグランバニアでは近親相姦となった場合に、結婚を認める必要があった。
だが方は法である以上、罰は与えなければならない。
その結果、あのような形で罰を与えることになっていたのだ。

「えへへ、ちょっと嬉しいな。これからはレックスって呼んでも誰も何も言わないから。」
「タバサ……ボクもいつもそう呼んでほしかったんだ。」
2人は無邪気に笑い合ったものだった。

その夜、2人は交わっていた。
「んっ……レックス……」
「タバサ……」
だが、何かが足りない。
次の夜も、その次の夜も。交わっても刺激が足りない。

「だめっ、レックスっ!こんなところで……えっ……」
「ボクは足りない……タバサもそうなんだよね?」
果てはいつ誰が来てもおかしくないところで。
そして人通りの多いところの影で。
交わってもそれでも足りない。

最後に2人は父親に頼んだのだった。

「あっ……ふぁああっ!レックス!レックスぅ!」
「だっ……め……ええっ!タバサぁぁっ!」
2人の後ろには出力最大のバイブが挿さっている。
その上、お互いにルカニ、ルカナンとバイキルトがかかっている。
もはや2人とも何の判断もつかない。お互いの存在以外は見えていない。
今の2人にとってお互いに快感を共有し、むさぼる以外のことはどうでもいいことだった。

そしてその数年後、大魔王ミルドラースを倒したのはタバサの使う天空の剣であった。
本来勇者にしか使えないその剣をタバサが使えたのはタバサのうちに宿る天空の勇者のおかげだったのではないかと考えられた。

そしてそれから10年が経ち、今日もレックスとタバサは、いや、その子供の何組もの双子の勇者たちもお互いの体をむさぼりあうのだった。
407名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 14:34:52 ID:iUTFc6O0
クリフト×ミネアが読みたい
408名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 01:42:04 ID:Vhdcifwa
悪魔の騎士×リップス


ゴメン 嘘
409名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 11:10:00 ID:0G71cL9X
なにげにエルシオン学園はネタの宝庫だと思うが
ロリ担当マリア先生
吉野家臭がするフェイ先生
お父さんのゲンカク先生は校長ポジション?
410名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 19:00:27 ID:rkTymjo1
>>407
同意するが、シチュエーションによる
個人的には二人とも昼とは別人のようにハッスルハッスルなのがいい
普段のストレス発散的に
411402:2010/04/20(火) 23:40:35 ID:REqDcCKy
いや、GJされないのは別にいいんだけど無反応だと困るっていうか・・・
412名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 23:56:35 ID:CZQl4X5d
無反応が怖いならやめておいたほうがよいのでは
413名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 00:16:07 ID:2GYjPtPm
>>411
そもsageないあたりすごい自己顕示欲だよな
それともよくわかってないのか

このスレ全体的にそういう行為は「誘い受け」って呼ばれてあまり好かれない
414名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 00:18:54 ID:Ntlycpdf
>>411
書きたいなら書け、書きたくないなら書くな
ただそれだけだ
415名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 00:30:19 ID:ODoA1dmk
こういう書き込みをしたばっかりに、うざい構ってチャンと認定されて
叩き出された書き手は何処のスレにもいたな
416名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 09:37:41 ID:KFhh1UBA
417名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 17:25:21 ID:0gTEItZi
「書きたいんだけどこれって需要ある?」等の質問は控えましょう。
初代スレ760より「需要など投下したその瞬間に沸くものだ」
某スレからコピペ

418名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 13:47:08 ID:klsUVXFE
419名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 21:42:28 ID:GrsEjHgv
モンスターズジョーカー2やってるけど

リップスでけぇ!!

追いかけてくるからさらに恐ぇぇ
420名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 22:21:14 ID:WE9fjGwe
ベビーパンサー仲間にならねえ
仲間になる確率:20%じゃねえよ
421名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 07:20:14 ID:DitH7ovk
序章 名も無き村戦士

傷だらけのその男はジュナバ村の戦士「オカト」

村周辺のモンスターを退治しては宿で傷を癒し
モンスター退治に出かけるという毎日を過ごしていた

いつか世界に平和を取り戻してくれる勇者を待ちながら・・・

オカトは宿のベットの上で苦しんでいた
青い獣の毒にやられたのだ

最近は特に魔物が凶暴で今までより強力なモンスターがジュナバ周辺に出現するようになった
遥か遠く、海を越えた西の大陸の魔王が倒されて一時は平和を取り戻せたと思ったのも
束の間、空が赤く染まり今までよりも強力な闇に包まれてからだ

オカトの嫁「エスダ」は宿の女将で40代後半のぽっちゃりとした女性で
頭に巻いた長い黒魔獣皮のターバンがトレードマークだ

オカトの腕の傷をジュナバ名産の清き水で癒していた
「あなた・・・・もう少しよ。がんばって」
オカトは意識もなく、うめいているだけだ

獣の毒は体中を蝕んでいた
傷口を清き水で癒しながら、下半身から溜まった毒を抜いてやらないと
1日も持たないほどの強力な毒だった

ちゅっぱちゅぱちゅぱ
部屋中に響く卑猥な音も今は気にしてはいられない
エスダは口とベットをドロドロに汚しながらも必死に看病していた
422名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 07:20:42 ID:DitH7ovk
何時間・・・何日経っただろう?
オカトは少しづつ毒が抜けて、意識は無いがうなされる事もなく
顔色がよくなってきていた

村が騒がしい
ジュナバ近辺最強のモンスター、紫と黄色のドラゴンが勇者一向によって倒されたのだ
これにより、ジュナバには平和が訪れる
村人は喜んだ エルダが知らせを聞いた時、オカトは意識を取り戻していた

勇者「セブン」、戦士「サリュー」、賢者「ルージュ」、魔法使い「マルシュ」一向は
ドラゴンをジュナバの塔の最上階でドラゴンを死闘の末に倒し、ジュナバに立ち寄ったのだ

「はぁ〜疲れたなぁ〜」巨漢の魔法使いマルシュは一刻も早く食事にあり付きたく
キョロキョロと村を見渡している
無口なサリューは話しかけてくる村人には目もくれずにそのまま村の奥に消えた
「ねぇ〜セブン?もう自由行動だよね〜?」ルージュは誰もが驚くほどの美人で
ナイスバディの持ち主だ
「ああ、ゆっくり休もう。好きに行動してくれ」セブンは村人を見定めつつ村の奥に進んだ

宿の前でエルダを見つけて、セヴンはいやらしく微笑んでいた
「ふふふ ぽっちゃりは好みじゃないんだけどな〜。まぁいいか」
熟女好きなセブンはエルダに狙いを定めた
疲れていた足取りも速くなる

それに気が付いたエルダは勇者様、ありがとうございます
と声をかけようとした瞬間・・・・

急激な眠気に襲われた

目が覚めた時にはベットの上に縛り付けられ自由を奪われていた
423名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 07:21:14 ID:DitH7ovk
「うっ な、何を!?」
エルダは動かない両手両足を精一杯動かしながら叫んだ

「何って・・・・?分かってるでしょう?命を懸けてあんなに大変な魔物を退治してる
勇者様をきもちよーーーーくするくらいは罰も当たらないでしょう?(笑)」

自由のきかないエルダの頭を撫でながらゆっくりとターバンを外していく
「あんまり暴れないでくれr?ムカつくんだよね〜 黙って・・・言う事聞けよ(笑)」

セヴンは外したターバンをベットの横に投げ捨て、ベルトを外し始めた
カチャカチャと音がするのを見ているしかないエルダの顔が恐怖に染まる

「ほら、まずはお口で・・・」
必死に抵抗をするエルダのほほに固くいきり立ったものが押し付けられる

んーん ん

口を堅く閉じ、横を向いて抵抗を続けるエルダの異変に気が付いたオカトが
まだ動きにくい身体を起こした時、部屋の入り口に綺麗な女性が微笑みながら立っていた

「ふふふ ワタシ好みだわ〜 どうしたの?傷だらけね
治して あ げ る(笑)」
オカトは身体が一瞬で癒されていくのと同時に物凄い力が湧き出してくるのを感じた
体中からあふれ出してしまいそうな程の力
「一晩中でも楽しめるわよ(笑)」

ルージュは着ていた服をもう脱ぎ始めていた・・・
424名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 11:24:17 ID:0ax/g1dB
オリジナルスレでやれ
425sage:2010/05/02(日) 22:18:26 ID:8Bi+ZAm9
2の三人は公式だと名前はなんなんだろうな
ゲームブックだとローレが「ぼく」
サマルが「カイン」
ムーンが「ナナ」だったが
426名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 22:20:25 ID:8Bi+ZAm9
ふおw
初心者みたいなミスしちまった
427名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 22:50:34 ID:P1WeK78R
サマルトリアって小説でも人気ないな

だけどぼくのゆうしゃ
428名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 22:45:12 ID:U7ytDfV1
アマゾンで探したら
2のゲームブックプレミアついてやがった
1500円ってそんな
429名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 23:52:13 ID:+YYAq6uu
ひどい
430名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:00:11 ID:gaa47PbZ
さて、突然だが
ゲームブックゲームブック騒いでいたら
何か書きたくなったので投下する
ゲームブックを素体にするのでついていけない奴もでてくるだろうが
そこは勘弁してくれ
しかも消防の頃の記憶を手繰りながらだから不手際もあると思う
とんでもなく長くなると思うけどつきあってくれたら嬉しいな
431名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:01:34 ID:gaa47PbZ
とりあえず一話目を投下する
エロまでたどり着かないので覚悟はしていてほしい
432名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:04:12 ID:gaa47PbZ
ローレは僕で
サマルがカイン
ムーンはナナ
三十分ほど見直すのでそれから始める
433名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:22:00 ID:gaa47PbZ
それに気付いたのはいつ頃だっただろう。
僕は知っていた。
知っていながら、何もしなかった。何も言わなかった。
今日、僕達は負けた。世界は闇に包まれる。
光の力は、闇に負ける事などないと信じている。
そう、こうして倒れ死を待つ今でも。
いつか必ず人々の祈りを叶える者が現れるだろう。
光は負けない。
でも「人」はそうじゃないんだ。
だから僕達は負けた。
あぁ、カイン。ごめんね。君がナナにそうまで焦がれていた
なんて気付きもせずに。
僕は止められたのに。

「ハーゴンさまぁ」

僕はいくじなしだ。

「はいっ、ハーゴン様……。なかにっ!」

剣を振るうだけが戦いじゃないって、気付いていたのに。

「ナナのなかにっ、ハーゴン様の熱い子種!」

ごめんナナ。

「全部注いでくださいっ!」

……ごめん。
434名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:23:12 ID:gaa47PbZ
わたしが初めて犯されたのは、忘れもしない、ムーンブルクへの
お墓参りの時だった。
それが堕落の始まり。どうしようもないくらいの、幸せの始まり。


わたしは一人で廃城となった壁にもたれて、泣いていた。
もうあれから随分と日が経つのに、悲しみは薄まることはなかっ
た。
泣いても泣いても涙は止まらず、二人はわたしを気遣ってか
離れた場所で野営の準備を始めている。
ぱきりと物陰で誰かが枯れ枝を踏んだ音がした。
「誰、カイン?」
まっさきに頭に浮かんだ人はカインだった。
彼はぶっきらぼうだけど、わたしをいつも気遣ってくれる。
きっと私は今ひどい顔をしているだろう。
「ち、ちょっと待って。いくらあなたでもこんな顔見せられない」
「いえいえ。なかなかどうして、泣き顔も素敵ですよ」
……誰?
「ナナ王女殿下」
カインじゃない!
わたしはとっさにいかずちの杖を手に取る。
しかし姿さえはっきりとさせない相手からは呪文が聞こえていた。
間に合わない!
「疾く眠れかし、ラリホー」
くらりと頭の芯が揺れて、耐え難い眠気が襲ってくる。
ダメ、ここで眠ったら絶対にダメ!
歯を思い切り食いしばって、立ち上がろうと足に力を入れた。
「無理はいけませんよ、殿下。お眠りなさい」
知的で、けれど冷たい声の誘惑にどうしても逆らえない。
地面の感触を頬に受けて、わたしの意識は遠のいていった。
435名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:24:04 ID:gaa47PbZ
ゆっくりとまぶたを開ける。
夢を見ているのかしら。
ここは……間違いなくわたしの部屋。
これはやっぱり夢。だって、もう無くなってしまったんだもの。
何もかも。優しいお父様も、尽くしてくれる臣下もわたしを慕
ってくれた民達も。
何もかも、燃えてしまったんだから。
懐かしい自分のベッド。
シーツをどけると、旅の装束のままの私がいた。
やっぱり夢なのね。
わかっていても悲しさは止められない。
ダメよ。さっきあんなに泣いたのにこれ以上。
「そうよ、わたしさっき誰かに……」
呪文で眠らされた!
慌てていかずちの杖を探すけれど、旅仕度すらどこにも見当たら
ない。
当然と言えばよね。わたしを捕らえておきながら、武器も取り
上げないなんて、ありえない。
唇を噛み締めながら、呪文の詠唱をしようにもその言葉だけが
喉から出てこない。
何度も経験がある。マホトーンだ。
キメラの翼も……鞄の中。
「あのポシェット、お気に入りだったのに」
そう考えたら、なんだか段々怒りが込み上げてきたわ。
「わたしだって、伊達に旅をしてきたわけじゃないんだから!」
436名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:25:41 ID:gaa47PbZ
誰に喧嘩売ったのか思い知らせてやるんだから!
しかも、こんなまやかしまで使って……絶対に許さない!
テーブルに置いてある花瓶を床に叩きつけると、小気味の良い
音をたてて割れた。大きく尖った破片に枕のカバーを巻きつけ
て持ち手を付けると、即席のナイフのできあがり。
「無いよりはまし、よね?」
呪文が使えないわたしがどこまでできるのか。
覚悟は決まった。どうせ扉には鍵がかかっているにきまってる。
なら狸寝入りでもして油断させるべきかしら。
でもそんな計画はあっという間に破綻した。
誰かが扉の鍵を回す音がして、あっけなく誰かが入ってくる。
何度か見たことのある仮面と魔術師の装束、人でありながら邪神を
崇める者達、悪魔神官だ。
「これは王女殿下、お目覚めでしたなら御用の鈴を鳴らしていただ
ければすぐに参りましたものを」
この声、あの時聞こえたラリホーのものと同じね。
「うかがいもたてずにわたくしの部屋に足を踏み入れるなんて、教
育がなっておりませんわね?」
久しぶりの言葉遣い。なんだかわたしじゃないみたい。
「わたくしを殿下と敬うのであれば、それなりの作法と礼儀を見せ
て頂けるかしら?」
悪魔神官が仮面の奥でくぐもった笑いを漏らす。
「いやはや、これは一本取られましたな」
大仰な仕草でそいつは仮面を取ると、跪いて頭を垂れる。
あら、まだ若かったのね。くやしいけど、以外といい男じゃない。
「殿下に非礼の御座いました事、何卒、御容赦賜りたく存じます。つ
きましては」
「もういいわよ、嫌味な男ねえっ。こんな手の込んだ事してまでわた
しをかどわかした理由をさっさと話しなさい!」
437名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:28:09 ID:gaa47PbZ
いつのまにわたしはこんなに御転婆になったんだろう。ううん、これ
が地なのよね。お城での生活は幸せだったけど、堅苦しいのだけは苦
手だったもの。
「ふはははは、いや、失礼、かどわかされた身には思えぬ胆力で御座い
ますな。こちらと致しましても、無教養無作法の身、砕けた有り様をお
許しいただけますか?」
「あなたねぇ、その嫌味ったらしい口調なんとかならないの。今度やっ
たらバギで刻むわよ!?」
本当は呪文は使えないけど、勢いで負けるわけにはいかない。
「これはまたなんとも。ではお許しも出た事ですし、楽をさせ
ていただきますよ」
それでも地なの。皇太子のカインでさえああなのに、いえ彼は
ある意味特別なのよね。
「それで、なんでわたしを攫ったのかしら」
こいつはゆっくりと腰を戻し、仮面を身に着ける。
「それはですね、ナナ殿下」
その隙間で、こいつの口元がにやりと歪んだ。
「あなたに、二人の王子を裏切っていただきたいのですよ」
「え?」
何を言い出すのこいつ。そんな事できるわけないじゃない。
「馬鹿なのあなた」
「いいえ、殿下。言い方を変えましょう。二人の王子を裏切っ
ていただきます」
その言葉に、一気に頭に血が昇った。
「そんな真似。殺されたってするもんですか。わたしはロトの
末裔、光の子よ。邪神の手先に落ちるくらいなら死を選ぶわ!」
「そうでしょうね。あなたはロトの末裔。光の祝福を一身に受
けた光の子。ですが、同時にか弱く優しい少女でもある」
そう言って悪魔神官が手をかざすと、そこに暗い鬼火が灯った。
438名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:29:08 ID:gaa47PbZ
「これが何かわかりますか?」
嫌な予感がした。揺ら揺らと燃えるそれに、わたしの魔術師とし
ての直感が告げる。
「……まさか、そんな事って」
「ほぅ、言わずともお気づきですか。その魔術師としての素養は
やはり目を見張るものがありますね。そう、あなたのお父様です
よ。正確にはお父様の魂……ですが」
頭に昇っていた血が、今度は音をたてて引いていった。
「酷い……殺しただけでは飽き足りないの。死者を貶めてまで!」
わたしに、何をさせようというの!?
「致し方の無いことなのですよ。こうでもしない限り、あなたは
我々の言葉に耳を傾けることは無いでしょう」
「つまりは……逆らえばお父様を」
言わずともわかることなのに、口にせずにはいられない。
「ご理解いただけて、感謝いたします殿下」
意外な事に、こいつの言葉には何とも言いようの無い悲しみが
あった。
「このようなやりかたは、なんとも……遺憾なかぎりです。邪
教とて死者を弄ぶ教義などあろうはずもない。殿下がこちらに
協力していただければ、お父上の魂は即座に開放いたします」
たった今、この場で。
悪魔神官は、苦々しい口調で、最後にそう付け加えた。
彼の言葉に、嘘は無いように思える。ひょっとして、根は善人
なのかもしれない。
そう、つまりは今この場で返答を求められているという事。
わたしが首を横に振れば、彼は悔やみながらもお父様の魂をど
うにかしてしまうのだろう。
それはきっと、取り返しのつかない事で。
わたしは、首を縦に振るしか……なかった。
439名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:31:31 ID:gaa47PbZ
「本当にそうすれば、お父様を解放するのね?」
「はい。これを殿下に着けさせていただきます」
わたしは、ワンピースの裾をはしたなく捲り上げて、ベッドの
上に四つん這いになっていた。
下着は脱いでいる。
生涯を共にすると誓ったヒト以外には、絶対に見せられない部
分をさらけ出している。
「この、悪魔の尻尾を着けさせていただきます」
ベビーサタンのそれよりも、ふたまわりは細いだろうか。悪魔
神官の手にあるのは、萎びた干し物と言ってもいいものだった。
「そして、先ほども言いましたが、私の呼び出しには常に応じ
ていただきます」
「条件が増えたわね」
「はい、私の求めるのは、あなたを大神官様の花嫁に仕立てあ
げることですので」
今、彼は……なんと言ったの?
「なにを!」
言いようの無い恐怖を感じて振り向くと、彼の手にあったそれ
は、ぴたりとわたしの皮膚に押し付けられていた。
言い様の無い痛痒感。
びくりとそれは脈を打って、木が根を張るようにわたしの肌に
緩やかに沈んでいく。
「は……そんな」
恐ろしい。堪らなく恐ろしい。
「いかがです、ナナ殿下」
わかる。わかってしまう。
もう無理。引っ張ったくらいではこれは外せない。
それに……。
440名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:32:28 ID:gaa47PbZ
「痛みも、違和感も、ございませんでしょう?」
そう、ヒトですらない生き物の体の一部が、わたしの体を犯し
てしていると言うのに、痛みも無ければ、違和感すらない。
まるで、初めから自分に有って当然のような感触。
「あぁ……どうして?」
なぜわたしはこんなに落ち着いていられるのだろう。
いっそ、叫び散らすような痛みでもあればいいのに。
尻尾は、次第にその根すら形も無くなり、完全にわたしのもの
となった。乾いていた皮膚も生きた張りを取り戻し、艶かしい
光沢すらある。
「いかがですか、心地は。動かすことすらできましょう?」
「ぅあ……」
悪魔神官の声は優しかった。
そして、わたしは無意識に尻尾を動かしてしまう。
あぁ、間違いなく、これはわたしの体の一部なんだ。
「あなたはこれを外す事ができない」
「ル、ルビス様の加護があるわ」
「アクセサリーとして身に着けただけならば、ね。こうしてあ
なたの体の一部となった以上、ルビスとて手の出しようはあり
ませんよ」
「そんな事ないっ、そんな事があるはずがないわ!」
「いいえ、魔物とて、父なる者が存在を認めるからこそ在るの
です。それ……は、あなたの体の一部なのですから、なおさら
のこと」
全身から力が抜けていく。
441名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:33:48 ID:gaa47PbZ
「さぁ、これくらいで驚かれては困りますよ。あなたはこれから
大神官様の花嫁になるのですから」
なにを言っているの?
誰が、誰の……何?
「大神官様を心より愛する花嫁。時として邪神の尖兵となり嬉々
として人を殺し、夫の望む通りに盲信し、肉欲に耽り、それら
に悦楽を覚える闇の花嫁にあなたはなるのですよ、ナナ殿下」
いつのまにかわたしは肩を抱いたまま、震えていた。
「な……ならないわ。わ、わたし、ぜったいに、ならないもの」
もう虚勢を張っていることすらできない。涙すら出てこない。
「いいえ、なりますとも。人は痛みに強い。苦難に強い。あなた
なら尚更でしょう」
ですが……。
「人は快楽には抗えない。それがどのような事であろうと、心地
よいと自らが認めてしまえば、あとは流されるのみ」
嘘よ。わたしはルビス様の祝福を受けたロトの……。
「たとえロトの子孫であろうと、いかに強い女神の祝福があろう
と、あなたはヒトなのですから」
わたしの心の拠り所を見透かすように悪魔神官は言った。慈しむ
ように優しさを込めて。
「ナナ殿下も、すぐにあの狭量な女神の価値観などどうでもよく
なります。奪いたければ奪い、殺したければ殺し、犯したければ
犯す。それが真実だと気付く時が」

何故だろう。わたしはその時思った。

それは遠い未来の事ではない。

それもまた……魔術師としての直感なのかもしれなかった。
442名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 02:38:26 ID:gaa47PbZ
とりあえず一話目はここまでで
ナナは御転婆カインはツンデレ
原作イメージとはかなりはなれてるが
懐かしいと思う人もいるんじゃないかと
また今日中に二話目は投下します
443名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 15:38:09 ID:Q/mSbj9h
GJ!楽しみに待ってるよ!
444名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 20:22:54 ID:cUHPo44M
二話目まだー
445名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 23:12:39 ID:TCvKR/Kw
うん
あと一時間ばかり待ってほしいんだ
日付が変わって少し経つと思う
446名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:19:13 ID:pLPdhZFC
それじゃ続きを投下するので
よろしく
447名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:20:09 ID:pLPdhZFC
わたしはあの後すぐに開放された。
意外なほどあっけなく、お父様の魂も開放された
それがどういう事なのか。
つまりはわたしにこの悪魔の尻尾を着けさせる事が目的だったと言うこと。
お父様は完全にわたしのための餌だった。
カインも彼もあの時何があったのかを知らない。
もちろん、わたしからは何も話せなかった。
当然の事よね。
お父様を助けるためにあなた達を裏切ります……なんて。
あの後ムーンブルクの廃墟に戻ったわたしを、二人は暖かく迎えてくれた。
わたしが離れていたのは、どうやらそう長い時間ではなかったらしい。
二人とも何も疑うことなく、わたしが塞ぎ込んでいるのも、故郷を失くした
悲しみゆえと思っているようだ。夜営の準備は終わっていて、焚き火の前で
暖かいお茶を振舞ってくれる。
その優しさが痛い。どうしようもないくらい胸が痛い。
二人の顔をまっすぐに見ることさえできない。
話しかけられても、後ろめたさとこれからの自分の未来を思うと、明るい声
を出すことさえ難しかった。
今はあの尻尾は無い。
暖かいお茶をすすりながら、あの年若い悪魔神官の言葉を思い出す。

「それは、隠すことができます」
どこまでも彼は慇懃で、冷たい声をしているのに、優しい。
「魔物とて、人に化けることができますので」
彼の態度はまるで自らが仕える主家に対するものの様。
そう、恐らく彼の中ではわたしはもう敬愛する大神官の許婚なのだ。
だから粗末に扱うつもりなどないのだろう。
「先ほども申しましたが、後日、またお迎えにあがります」
その時をお楽しみにしていてください。
彼はそう言ってわたしをエスコートした。
誰が……楽しみになんて、するもんですか。
448名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:21:02 ID:pLPdhZFC
悪魔の尻尾、いえ、わたしの尻尾はうっすらと赤い痣になって、今は姿
を消している。まるで引きちぎられた断面のように。
ダメよ諦めちゃ。絶対になんとかなるんだから。
するんだから。
とりあえず今は体を休めよう。
寝て体力と気力を戻して、それから考えよう。
折角彼がいれてくれたお茶も、結局半分も飲めなかった。
毛布を体に巻きつけるようにして、目を閉じる。
ルビス様、どうかわたしをお護りください。邪悪から逃げない、打ち勝つ力
をお与えください。
毎晩つぶやくお祈りが皮肉で、悲しくて、わたしは少しだけまた泣いた。


そして……。
その十日後……。
わたしの心が犯されてから、十日後。
とうとう悪魔神官からの呼び出しがあった。


宿屋で一人きりになったわたしを悪魔神官は待っていた。
わたしは無言のままでリードに任せて、キメラの翼でどこかへと運ばれてい
った。
そこがどこなのか、予感はあった。あの時と同じわたしの部屋だ。
高度なまやかしなのかもしれない。
夜だというのに陽の光は高く、開けた窓からは春の風が吹き込んでくる。
穏やかな雰囲気に、ほんの少しだけ懐かしくなる。
449名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:21:44 ID:pLPdhZFC
「おひさしぶりでした。お加減はいかがでしたか、ナナ殿下」
「……いいわけないじゃない」
心は鉛のように重くて、一時も軽くなることなんてない。
常にそばにいる二人の顔を見ることさえ気がはばかられる。
何かの拍子に秘密がばれてしまうんじゃないかと、気が気じゃなかった。
「そうですか」
そう言って悪魔神官は仮面ごしの口元に手を当て、何か考えこんでいるよう
な様子を見せた。
「では、のんびりとお茶でも楽しむといたしましょう」
そう言ってテーブルのハンドベルを一度鳴らすと、すぐさま廊下から正体不
明の音が近づいてきた。
かこかこ……とでもいえばいいのかしら。
木と木の触れ合う音のような。
程なく扉の向こうから現れたのは、一体のパペットマンだった。
でもそれは普通じゃない。断じて普通なんかじゃない。
老執事。
そう、それは老執事を気取っているとしか思えないありようだった。
鼻にはモノクル、首には蝶ネクタイ、木組みの体には落ち着いた赤い色合い
のベスト。
おまけに上唇にあたる部分には着けヒゲ……。
ほら、絶対普通じゃない。
それがお茶の準備を整えたカートを押して現れたのだから、わたしは目を丸
くしてしまった。
足を止めて一礼。かこんと首がずれた。
あわてた様子で位置を直して、テーブルへとカートを横付けすると、椅子を
引いてわたしに向かって小さく一礼。
あまりの予想外の展開に、戸惑うわたしに悪魔神官は小声で言った。
「殿下、座ってあげてください」
「え……えぇ?」
450名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:22:23 ID:pLPdhZFC
うろたえるわたしに、パペットマンがその姿勢のまま、かこんと首を傾げる。
えええええええええ!?
「殿下、殿下」
肘で小さく悪魔神官がわたしの背中をつついて促す。
パペット執事は、先ほどから同じ姿勢のまま固まって動かない。
背中には催促のつんつんがまだ続いている。
呆然とするわたし。しかしその無言の空気に勝てずに、結局はおずおずと腰
をおろした。
「あ、ありがとう」
わたしのその一言に、パペット執事がしゃきーんと……いえ、かこーんなん
だけど姿勢を正す。
もしかして、本当にもしかしてだけど、わたしが座ったのが嬉しかったのか
しら?
テーブルの向かいに悪魔神官も腰を下ろし、お茶の準備が手早く進められて
いく。なんというか、意外なほどの手際のよさで。
カップからはお茶のとてもいい香りが漂って、わたしがそれを堪能している
と、パペット執事がブランデーらしき小瓶を片手に、かこんとまた首を傾げ
てくる。
「そうね、せっかくだからいただくわ」
ナイトキャップ代わりにはいいかもしれない。ここは昼だけど。
ほんの少し垂らされたブランデーに、砂糖をふたつ。
熱いそれで唇を湿すと、わたしは思わず感嘆の溜息をもらした。
「……すごく美味しい」
わたしの言葉に、軽く身を乗り出して悪魔神官が応える。
「左様ですか。いや、それはよかった。なるべく口に合うものをと、今日の
今日まで探し歩いていたのです」
かこんかこんとパペット執事も小躍りしている。
「執事さん、このお茶あなたがいれたの?」
まだ出会って短い時間ではあるけれど、わたしはこのパペット執事が憎めな
くなっていた。だってなんだかとても愛嬌があるんだもの。
かこんかこんとパペット執事は何度とうなずく。着けヒゲが斜めにずれてし
まった。

451名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:22:58 ID:pLPdhZFC
「とってもお上手よ。わたし素直に関心しちゃった」
それと……。
「立派なおヒゲがずれてるわよ?」
かこっと動きが止まる。
あわてて背後を向いて口元に手をやり振り向くけれど、残念、まだずれてるわ。
「もぅ、仕方の無い執事さんね」
手を伸ばして整えてあげると、嬉しそうに一礼。
「あなたいい子ね……」
なんだか子犬みたい。
「えへん、それではあなたの心からのもてなしに、感謝を」
思い切りふざけて、わたしは左手を差し出した。
「キスを許すわ」
向かいで仮面を外してお茶を飲んでいた悪魔神官が、思い切りお茶を吹くのと
大変なパニックになったパペット執事が意味不明な踊りを踊りだしたのは、ま
ったくの同時だった。
「でででっ殿下、それはなりません!」
「なんでよ。わたしはこの子が気に入ったの。だから手を許すわ。何か文句あ
る」
わたしはこのパペットマンに感謝すらしていた。
こんなに素直に楽しい気持ちになれたのは、本当に久しぶりだったから。
たとえそれが一時の気休めでも、わたしは嬉しかった。
「さぁ、早くキスなさい、サンチョ。あぁ、あなた今日からサンチョですらね
。異論はみ・と・め・ま・せ・ん!」
その言葉に観念したサンチョがわたしの手にキスをして、悪魔神官の『なにゆ
えサンチョ』というつぶやきが耳に届いた。

452名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:23:32 ID:pLPdhZFC
その日はただのお茶会として解散することになった。
わたしは危害ひとつ加えられず、お気に入りになった執事を手に入れた。
そして次に呼び出されたのは一週間後。またお茶を楽しんだ。
次は五日後。ディナーを楽しんだ。驚いたのは、サンチョが見事なバイオリ
ンを披露してくれたこと。わたしは手放しで彼を褒めちぎり、また手にキス
を許した。
さらに次は一週間後。ディナーの後で、サンチョの演奏に合わせて様々な魔
物達が楽しく踊ってみせてくれた。わたしはそれがとてもおかしくておかし
くて、おなかを抱えて涙を浮かべながら笑ってしまった。
魔物達は、一体一体それぞれに愛嬌があって、とても可愛らしい。わたしに
もとてもよくしてくれる。虫っぽいのは苦手だけど。
でも、ゴーゴンヘッドと悪魔の目玉とはなんとか仲良くなれたわ。あと、ド
ラキーやオークとも。
そして最後が五日前。
わたしには品の良い黒のドレスが用意されていた。黒はあまり好きじゃない
のだけれど、久しぶりに着飾れるとあっては、わたしも年頃の女の子だもの、
素直に嬉しかった。
でも、背中がぱっくりと開いていて、さらに腰の付け根に意味深な穴が開い
ている。それがなんなのかわたしにはすぐにわかった。
尻尾の穴だ。
戸惑いはあったけれど、結局わたしはその日初めて自ら尻尾をさらした。
言い様の無い開放感。
今まで尻尾を閉じ込めてきたのは失敗だったみたい。予想以上に今まで知ら
ずに無理をしていた事に気付いた。
どうせ普段は全身を覆うワンピースなんだもの、たまにはこっそり開放する
のも悪くないかも。
ちなみにわたしの姿は魔物達にはとても好評で、尻尾に視線を注いでくるの
が少し恥ずかしかった。

453名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:24:11 ID:pLPdhZFC
そして今日、連れられて行ったわたしの部屋には、何着ものドレスが運ばれ、
ドレスルームの中身を全てひっくりかえしたような騒ぎになっていた。
色の洪水のようなドレスの山、山、山。
アクセサリーと靴は、数だけならドレスよりも遥かに多い。
思わず黄色い声をあげてわたしはドレスに抱きついた。
あぁ、あっちの白いのいいかも。でもちょっと幼い感じ。
夜のパーティなんだし、ある程度はそれっぽく、ね。
うわぁ、こうして見ると結構際どいのも多い。さすがにわたしの歳にはまだ
まだ早いし、ちょっとはしたないわ。
悩みに悩んだあげくわたしが選んだのは、髪の色に合わせた紫色と、黒の入
り混じったドレス。
お化粧もばっちりで、頭には銀の小さな略冠をのせた。
そして、鏡で全身を見回して少し考えた。
うん、やっぱり着けよう。
ドレスと同じ生地のレースのリボンを、わたしの尻尾の先にきゅっと結ぶ。
「うん、わたし可愛い!」
鏡の中でにっこりと笑うわたしは、ここ最近で一番いい笑顔だったと思う。


今日は雰囲気をがらりと変えて、城のホールで夜会の趣だった。
紳士淑女の代わりに魔物しかいないけど。
皆わたしとこぞって踊りたがり、わたしは程なくへとへとに疲れてしまった。
夜会が終わり、喉が渇いたわたしに、サンチョが李らしいワインを持ってき
てくれる。
それがまた飲みやすくて美味しくて、わたしはすっかり酔ってしまった。
悪魔神官が、湯浴みされて酔いを醒ましてはいかがかと訊いてきたので、わ
たしはふらつく足取りで浴場に向かった。

454名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:24:49 ID:pLPdhZFC
給仕として、ホイミスライムとゴーゴンヘッドがついてくれる。
酔っていては万一のこともあるし、殿下の身を清めるにも手が要りましょう、
との彼の気遣いだ。
勝手知ったる我が家とばかりに脱衣へ赴くと、二匹が優しくドレスを脱が
してくれる。あぁ、こんな贅沢久しぶり。
花と香草の香りのする湯船にゆったりと浸かって、深く息を吐く。
安らいだ気分に、体がふにゃふにゃになったみたい。
とろみのついたぬるいお湯に浸かっている間も、二匹は甲斐甲斐しく尽く
してくれる。
レモンを垂らした冷たいお水を持ってきてくれたり、湯が冷めれば、熱い
湯を足してくれる。
これも全て昔は当たり前だった。こんな贅沢が許されていたなんて、今考
えると信じられない。
「ふふっ、二匹ともいい子ね」
すっかりご機嫌なわたしは、二匹の頭……らしき部分を撫でてあげるので
した。
すると、二匹はマッサージ用のオイルの瓶を見せて、専用の台へと手を引い
てくる。
「あら、マッサージまでしてくれるの?」
わたしは嬉しくて、引かれた手のままに、いそいそとベッドほどもの大理石
の上へ、うつぶせに寝転がる。
ちょろちょろと湯の流れているそれは暖かく、昔からわたしのお気に入りだ
った。
二匹は、その触手と蛇の両方を最大限に活用し、とてもいい香りの香草のす
るオイルでゆっくりとわたしの体を揉み解していく。
「珍しい香りだけど、すごくいい匂い……」
遠い異国のものなのかもしれないわね。とっても心が落ち着く。
ゴーゴンヘッドは蛇一匹一匹の舌でもって、わたしの体を清めてくれる
つもりらしい。いたる所に、舌を、触手を伸ばされわたしはその心地よさに
身をゆだねていた。

455名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:25:35 ID:pLPdhZFC
酔いも手伝って、夢心地の中、尻尾を撫でられ、くすぐったさに声が漏れる。
そっかぁ、尻尾ってくすぐったいのね。
そんな事を思っていると、ゴーゴンヘッドの舌がわたしの股間へと伸びてい
るのに気付いた。
どうせあの頃は給仕がここも洗ってくれたのだし、かまわないわよね。
少しだけ走った緊張を解いていくと、細やかな舌がわたしのお尻の穴とお大
事を丁寧になぞっていく。。
「あはっ、くすぐったぁい」
わずかに身をよじらせるも、ゴーゴンヘッドは洗うことをやめない。
お尻のほうはオイルで濡れているせいもあり、なんだかとてもくすぐったい。

でも、なんだか、これ少しだけ心地いい。

なんだかお腹の中がじんわりと暖かくなってくる。
不思議な気分……。
頭がぼぅっとして、体がふわふわしてる。
あはっ、お大事も丹念に綺麗にしてくれるのね?
「二匹とも……本当にいい子ね」
うっとりと目を細めて、またわたしは二匹の頭を撫でてやる。
なんだか眠くなってきちゃった。
「二匹とも、そのまま……お願いね?」
背面をくまなく、しかも同時にマッサージされる気持ちよさに、段々と頭が
空っぽになっていく。

そして、もうその時のわたしには、それからどれだけ時間が過ぎたのか、す
でにわからなくなっていたのだった。
456名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:26:27 ID:pLPdhZFC
「ふぁ……そこ、とってもいいの」
あら、わたし、いつのまに仰向けになったのかしら。
まぁいいわ。
んぁっ、ぬるぬるとってもいい。
ホイミスライムの触手ってこんなに器用なのね。
ふふふっ、胸をもみしだくように洗われるのがこんなに気持ちいいなんて知
らなかった。
「あはっ、こら、胸のっ、さきっぽは噛んじゃ……いけないのよ、ゴー君」
もうっ、いたずらなゴーゴンヘッドの頭が、さっきからわたしの胸のさきっ
ぽをあむあむしてるの。
敏感な部分なんだからもっと優しく洗ってくれないとねっ。
「ほら、さっきみたいに、ながーい舌でぇ、きゅきゅって、して?」
わたしの希望どうり、ゴー君がぷっくりしたそのふたつのさきっぽを舌で巻き
上げてくれる。
「ひあぁっ、そうっそうよゴー君っ、それがスキっ、スキなの!」
あ、ゴー君はわたしが付けたゴーゴンヘッドの愛称。本名じゃ長いもんね。
ホイミスライムの方はホイミン。ありがちかもだけど、悪くない名前だと思う。
「ふあぁぁぁぁっ!」
ゴー君の舌が擦ってる!
奥の方まで擦ってる!
そういえば、いつのまにゴー君の舌はこんなに奥に入ってきたんだろ?
それに何本でぺろぺろしてるの?
むずむずして、くすぐったいようだけど、ぺろぺろされているところが
とろけてしまいそうな感覚。

なんだか……もっと奥までしてしほいかも。

「ゴー君……」
大きなゴー君の瞳がわたしを見る。
「ねぇゴー君?」

「おしりのおくまで、もっとぺろぺろ……して?」

457名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:27:15 ID:pLPdhZFC
言うが早いか、ゴー君の舌が、何本もの舌が、わたしのお尻を掻き分けるよ
うにして入ってくる。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、ゴー君っそれっ、それすっごく気持ちいいの!」
触れられているのはお尻なのに、気持ちの良さが走っているのは全身。
わたしの体は脱力しきっていて、下半身がなくなってしまったみたい。
お大事の上のほうを舐められる度に、腰がびくんびくんと震えてしまう。
それに、なんだか股の所だけやけにオイルがぬるぬるしてる。
「何これぇっ、わたし知らないっ!」
知らない知らない!
どうしてお尻の穴をぺろぺろされると気持ちいいの!?
もっと奥まで嘗め回してほしい!
もう何がなんだかわからない。どうしようもないくらい気持ちよくて、声を
抑えることもできない。
「きもちいいっきもちいいっきもちいいのぉっ!」
少し奥に来ただけで、こんなに気持ち良いんだったら……。

もっと奥までされたら……どうなっちゃうんだろう?

「ごーくんおくぅ、もっともっとおくぅ!」
ぬぷりという感覚があって、今までとは違うものがわたしの奥へと入ってくる。
「ひぁっ、ひあぁぁぁぁっごーくんそれっ、したっ、ひたりゃなひぃぃっ!」
舌が届かないほど奥……。
ゴー君の蛇は驚くほど簡単にわたしの中へと滑り込んでくる。
「ごーくんっ、わたし変……へんよぉ」
おしりの奥でゴー君がうねる度に、うっとりしてしまう。蛇の頭がぐりぐりと
わたしのお腹の側を擦り上げる度に、お大事の奥の子袋が気持ちよくて仕方な
い。
「いいっ、いいよゴー君、そこたくさんしてっ、してしてっ!」


458名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:27:42 ID:pLPdhZFC
そこは特別だった。
蛇の頭が出入りする度に、お通じしてるみたいな気持ちよさがある。
お大事の上のほうのぷくっした所を優しく噛まれると、全身にびりびりが走る。
でも、そこだけはどことも違う。
そこをぐりぐりとされると、気持ちよさだけじゃない幸せな気分が込み上げて
くる。それは時間が経つほどに強くなり、わたしの心は今まで感じたことの無
い幸せで満ちていく。
何かにしがみつきたくて、ゴー君とホイミンを胸にかき抱く。
ゴー君の蛇の動きに合わせて腰を動かすと、もっともっと気持ちよくなった。
とっても素敵な気分。
体中気持ちよくて、ゴー君とホイミンは可愛くて、幸せ!
「ごーくんっ、いいこっ。とってもいい子ぉっ!」
体と心を満たす幸せが、きゅっといっぱいになった時、わたしは言葉になら
ない叫びをあげて、闇の中へとまどろんでいった。



459名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:29:23 ID:pLPdhZFC
こんな感じで二話目終了
体よりも心が堕ちていく感じがだせたらいいなと
続きはまた後日で
460名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 02:52:23 ID:sLH138+i
GJ!途中からエロくなってきてドキドキしました。……触手……?しかもファミコン版なのが尚更良いですね!
461名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:02:36 ID:HT8R25jV
>>460
あざーす
ムーンの髪は紫水晶
でもってベレー帽
これ最強
異論は認める
それで短めの三話というか閑話休題というか
投下します
462名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:03:37 ID:HT8R25jV
目が覚めた時、わたしはひとりで宿屋のベッドの中に居た。
悪魔神官が気を利かせて運んでくれたのかもしれない。
夕べの記憶を手繰ると、ワインをたらふく飲んで、湯浴みをしたあたりから
曖昧になってくる。
「わたし……華の盛りの乙女なのに、酔いつぶれて記憶が無いなんて」
軽い自己嫌悪。いいえ、重い自己嫌悪。頭痛が無いのがせめてもの救いね。
「んふ……でも楽しかったわぁ」
にやけてくる頬に手を当てて、思い出す夜会の記憶。
ダンスパートナーのわたしの足を踏んで、おろおろと謝るオーク。
まだ幼いスライムを胸に抱いて、くるくるとターンして。
疲れたわたしを、キラータイガーが背中に乗せて運んでくれた。
「……ワインも美味しかったなぁ」
李のワインはちょっと酒精がきつかったけど、飲みやすかった。
えいっ、と掛け声をひとつ、体を起こしてベッドを降りる。
「あれ……?」
なんだかお尻に違和感が。何かしらこのむずむず。
確かめるように、きゅっと力を入れると、感じたことの無い疼きが産まれた。
ひくん、と体に震えが走る。
「やだ……なんだろこれ」
お通じが出そうでも無いし……まぁ、違う用事はあるけど、朝だしね。
とにかく、言い様の無い感覚がある。
入り口じゃなくて、奥。
痒みでもなくて、痛みでもない……もやもや。
「えっ?」
つぅっと右の腿の付け根に、生暖かい感触が走る。
「えぇっ、この間終わったばかりなのに!?」
わたしは周期は正確だから、そんなことあり得ない。
463名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:04:17 ID:HT8R25jV
慌てて下着を降ろすと、クロッチが透明なぬめりで溢れていた。
それがなんなのか気付いた途端、顔が真っ赤になるのがわかった。
「やだ、嘘っ!」
なんでどうしてなにゆえに!?
「ひょっとして……その手の夢でも見てたのかしら」
それはごくごく稀にあることで、わたしだってごくごく普通の女の子なんだ
から、もちろんそういう欲求だってあるし……自分を慰めることだってある
けど。
たまには。
週に一度くらいは。
よく眠れるし。
気持ちも……いいし。
「そうじゃなくて、なんでこんなにぬれ……!」
危ない。安宿なんだから。壁が薄いんだから隣に聞こえたらどうするの!?
……何発殴ったら人の記憶って飛ぶのかしら。
落ち着きなさいわたしッ!
そうよ、こういう時は素数を数えればいいってお婆様が言ってt
「じゃなくてっ!」
相手は誰?
自分で触れても、一度だってこんなになることなんて無かった。
だとすれば、きっと夢の中の相手が!
候補は……いくら考えても、悲しいけれどあの二人しかいない。
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……。
一人は人間の枠を超えた朴念仁。基本困ったときは力技。いい人だけど。
一人は意地悪だし馬鹿だしスケベだし、絶対論外。論外ったら論外!
ふと、三人で水遊びした記憶が甦る。
裸の上半身の二人。

464名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:05:04 ID:HT8R25jV
無駄な贅肉の無い、逞しい体。
細身でしなやかで、色の白い肌。

首すじから盛り上がった肩の筋肉にかけてのライン。

細身だけに突き出た腰骨。

逆三角のシルエット。
くやしいくらい細くて長い指。

いろっぽいさこつ……。

鎖骨……。

鎖骨鎖骨鎖骨鎖骨鎖骨っ!

「いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!」
駄々漏れになった妄想を振り払うように頭を振って、ぱんぱんと枕に八つ当
たり。
うん、まぁ、二人とも体に関しては合格だけれど!
あぁ、あの二人って、足して割れないかしら。
ハイゴウ!
はいごう、ハイゴウって何かしらふと頭に……。

「なんだよ朝っぱらからうるせー姫さんだなぁ。もすこし淑やかにしやがれ」

がちゃりと扉が開き、見馴れた金髪の三白眼が、ドアノブを片手に固まってい
る。

わたしは下着を膝まで降ろした、透けるような薄い夜具姿で、枕を頭上高々
と振り上げている。
465名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:05:44 ID:HT8R25jV
こういうのも天使が通ったって言うのかしらね。
互いに動けず、二人無言のまま……。
カインの目だけが、動いている。
股間、胸、下着、そしてまた股間……。
えへ、殴るなんてダメね。何発殴れば忘れるかわからないし。第一淑女がは
したないわ。

だから殺しちゃえっ♪

「えぇと、ナナ、その……なんだ」
「死になさい。それ以外に償うことなんてできないのよ?」
「綺麗だよなんて、ははははは」
「イオナズン!」
耳がやられそうな大爆発。
吹き飛ぶ木片。吹き飛ぶカイン。
天国のお父様、わたし、とうとうイオナズンが使えるようになりました。
ナナは今日も元気です。
困っちゃうくらい。


「いやぁ、驚いたのなんのって、あの爆発の中こいつときたら高いびきだっ
てんだからなぁ」
「あんたなんで生きてるのよ」
普段は真っ先にやられるくせに!
ここぞって時こそやられるくせに!
ちなみに宿は半壊して……、全壊、ううん、半壊して、三人とも見事に追い
出されました。
466名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:06:47 ID:HT8R25jV
「ははははは!」
「笑ってるんじゃないわよ麦わら」
「む……むぎわら」
「黙りなさい全身耳たぶ男」
「ナナ……それは」
「濡れたこよりが口をきくんじゃないわよ」
「それは俺が貧弱ってことで、……いいのかな?」
「今すぐおおなめくじに弟子入りしてらっしゃい。多少ましにはなるでしょ」
「いや、あいつら、すごく……やわらかいです」
「……最後まで言わせたいの?」
「い、いえっ、お、俺はっ……おおなめくじ以下です、ってそろそろ許してく
ださいナナ様ぁ!」
町の大通りの中、みっともなく洟をすすり始めたカインの肩に、彼が優しく手
を添える。
「ナナ、あんまりカインをいじめると、そろそろほんとに泣きそうだよ?」
「どうせ嘘泣きよ。子供の頃から一度だって本気で泣いたことなんてないんだ
からこいつ」
そして嘘泣きで油断させて、かえるとかバッタとかを投げつけてくるのがこい
つの手なのよ。
ちなみに、イオナズンで半壊した宿屋の建て直し費用は、サマルトリアの叔父
様に書簡でお願いしました♪
「あのねナナ、今回はなんだか心の傷を深々とえぐってるみたいで」
「あらそう?」
「え、えぇと……」
「きゃぁっ、あの帽子かわいーいっ!」
「……ぁりーな……な」
467名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:07:23 ID:HT8R25jV
「何か言ったかしらカイン?」
「アリーナ姫みたいだなって言ったんだよこのおてんばぁッ!」
「はぁ、何それ?」
ほら、泣いてなんかいないじゃない。やっぱり嘘鳴きだったわ。
「知らないのか、この辺りじゃお前みたいなお転婆のじゃじゃ馬のことを昔
っからそう言うんだよッ!」
「あっ、あの靴も可愛いっ!」
「今度はマーニャだ」
「いいから買ってきなさいトルネコ」
「……かしこまりました」
そして役立たずのお財布係の男の事は、なぜか昔からそう呼ぶのよね。
甘いのよカイン?
本当はとっくに機嫌なんて治ってるけど、意地悪した。
今はまだ何も無いけれど、この先わたしがどうなるかわからないから。
「あら、あそこのペンダントも素敵!」
「おいおい、そろそろ勘弁してくれよ!」
「あれも買ってくれるならクリフトにしてあげてもいいわよ?」
「……なんだよそれ」
「あら、そこまでは知らないのね。さぁ、なんなのかしらー?」
愛しい日常は、そんなに続かないかもしれないから。
この気持ちも、伝えられなくなるかもしれないから。
「いいから買ってらっしゃい、ク・リ・フ・ト」
「だからなんなんだよそれ。あぁ、くそっ、とんだ散財だぜ」
わたしがアリーナなら、あなたはクリフト。
今はペンダントを無理やり買わせても、いつかあんたから跪いて指輪を贈ら
せてあげる。
そうしたらわたしは嘘泣きしてやるんだから。
そして「そんなのいらなーい」ってけらけら笑ってやる。
子供の頃の仕返しにね。
愛すべき日常。
きらきらしたいつかの未来。
こんなに楽しい時間なのに……。



わたしのお尻のうずきは

強くなるばかりだった
468名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:10:50 ID:HT8R25jV
以上です
エピソード2.5ってところだと思う
直接的なエロがないです
でも変な穴に変な棒突っ込むだけがエロじゃないと思うので
まぁ見ててくださいや
469名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:51:29 ID:KkWyqhgW
GJ!!!!続き楽しみ
470名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:59:50 ID:rLGUvw6G
ナナの作者です
明日は続きを投下できないかもしれないので
今まで書き溜めたものだけを投下します
471名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:01:29 ID:rLGUvw6G
>>469
ありがとう
あなたが第三話をリアルタイムで読む
最初の読者ですな
472名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:02:57 ID:rLGUvw6G
「事の進み具合はどうじゃ?」
神殿の最深部、暗き闇の中枢に響く威厳溢るる問いに、彼は伏して
答える。
「は、殿下は幾度も我等の食するものを食べ、飲み、なんのお疑い
も持たれてはおられません」
「ふむ……良きかな」
「このまま行けば完全なる肉体の侵食まで、半月、と申せましょう」
もっとも……。それが愉快でならないとばかりに、彼は続ける。
「半月と申すか。それはちと早くはあるまいかの」
「いいえ猊下。殿下はすでに王子達との間に距離を感じておられる
御様子。あれだけ大きな秘密を抱え込むは、どれほどに意思の強い
殿下とて、容易ではないので御座いましょう」
思案するような返答に、彼は気を良くして続けた。
「ましてや、殿下はすでに欲の味をたっぷりと……」
豪奢な衣装。美味な食事。服従する愛嬌ある僕たち。
「昨晩など、マンイーターの実から作られる酒を、そうとは知らず
とてもお喜びできこしめしておられましたうえに、浴室では我を忘
れて尻穴での快楽にむせび泣いておられました」
「ほほぅ、尻か」
興が乗ってきたとばかりに話にくらいつく。
「はい。処女を散らしては痛みがございますゆえ。すでに体の半分
は魔に堕ちております上に、マンイーターの人の肉をして育つ実の
魔酒、オイル。ゴーゴンヘッドの毒と蛇、ホイミスライムの回復呪
文と触手……ここまで振舞えば歳若い蕾とて花開きましょう。その
上で腸の奥から子袋を揺すってやりますれば、いかな処女とて……」
関心したようにうなずく気配。
473名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:03:40 ID:rLGUvw6G
「まこと猊下のおっしゃるとうり」
「左様、人はなんと快楽に弱いことよ」
「三人のみの長旅はいかほどに辛うございましょうね」
「あらゆる拷問の痛みに耐え抜く者が、くすぐられて墜ちるなど、ま
まあることよ」
「秘密を抱えた、心の声無き痛み、痛み無き痛み」
「それに引き換え、過去を髣髴とさせる贅沢はさぞかし骨身に染みた
ことだろうて」
「王宮に生まれ、王宮の贅を知っていては堪えられますまい」
しばし二人低く笑いあう。
「時に猊下、処女はどうなさいましょう」
「どうとは?」
「お召し上がりになりますか?」
「よいよい。初物など面倒なだけよ。闇の花嫁が未通女というのも格
好がつかん。お主が散らすもよし、魔物に破らせるもよし。結果とし
て、儂の一物を喜んでくわえこむようになれば、どうでもよい」
その言葉に彼の心は踊りだした。
どうしてくれよう。力にまかせて奪い、痛みに泣かせようか。
痛みこそを喜びに変えて泣かせてみようか。
散々に穴を慣らした上で、痛みすら無く喜びのままに。
こちらから奪うか。
いや、快楽に溺れさせ、あちらから捧げさせてみせようか。
尻穴と交互に刺し貫き、どちらが良いか言わせてみようか。
なんと!
なんと胸の躍ることか!
「では……有難く、有難く頂戴いたします」
「うむ……ところでお主」
474名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:04:10 ID:rLGUvw6G
「は」
「破廉恥じゃの」
一転して助平親父の顔で笑う彼こそが、大神官ハーゴン。
絶大なカリスマと強大な魔力、そして誰より人の闇を識る者。
「ぶふぅっ!」
「かかかかかっ、それ、図星であったわ!」
稀代の悪魔神官と称される彼が、決してかなわぬと心服する、ただ一人
の存在である。


あぁ、また眠れない。
わたしの体はどうしてしまったのだろう。
体が火照ってふらふらとする。満足に物が考えられない時すらある。
そしてそれは、昼であろうと、夜であろうと、永続的ではないにしても
かなりの頻度で訪れる。
火照りの中心は子袋。
そこに火を点すのは……。
「おしりの……あな」
夜営の毛布の中、わたしはやり過ごせない火照りに寝返りを打った。
焚き火の番をしているカインが船を漕いでいるのが見えた。
魔術師としては一人前のカインが、眠気に負けるなんて珍しいことだ。

彼は見ていない。

少し離れた背後でも、深い寝息が聞こえてくる。

彼も見ていない。

とくりと胸が脈打った。

奥深い森の中、ふくろうの声さえしない。
火の中に魔除けも焚いてある。

だから誰も見ていない。

くちゅりと、右手の指先が下着に沈む。
「ふ……ぁ」
漏れ出た声は、毛布を噛んで殺した。
もうぬるぬるになってる。やだ、わたしいつからこんないやらしい娘に
なったのかしら。
不意に悪魔神官の言葉を思い出す。
『夫の望む通りに盲信し、肉欲に耽り、それらに悦楽を覚える闇の花嫁
にあなたはなるのですよ、ナナ殿下』
嘘よ。だって、わたしまだ清らかだもの。
475名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:05:01 ID:rLGUvw6G
お大事のぷっくりした所をゆるゆると撫で回すと、体中にびりびりが走る。
ダメ……声、でちゃう。
週に一度だったものが、今は三日に一度。
いえ、夜一人になった時に火照りが来た時は、必ず慰めてしまう。
宿屋のベッドで、浴室で、一人になれない時は部屋を抜け出してでも。
一度など、隣の部屋の客が激しく愛し合う声に、壁に耳を押し付けたこと
さえある。
あの時は凄かったなぁ。
肉のぶつかり合うぱんぱんって音に合わせて、腰を揺すって、お大事を全部
ぐちゃぐちゃに撫でまわした。
片手じゃ足りなくて、両手を使って、おつゆを塗り広げて。
いくら達しても満足できなくて、何度も何度も何度も。
もしわたしにもう少しだけ勇気があったなら、指で処女を散らしていたかも
しれない。
だって、隣の部屋の女の人、すごく気持ち良さそうなんだもの。
初めては痛いって伝え聞くけど、慣れたらあんな声をあげちゃうくらい気持
ちよくなれるんだったら。

しちゃおうかな。

「ダメっ……ひぅっ、それだけはダメよ」
考えるだけでも指の動きが激しくなっちゃう。
あぁ、もうダメになりそう。わたし、考えただけでも、もう……。

だけど物足りない。

わかってる。わかってるの。
足りないの。これじゃないの。
そう、ここじゃないの。

くちゅくちゅしたいのはお尻なの!

変なのはわかってるけど、こうしてお大事を触っていても、お尻がいう事を
きいてくれない。
そう、お尻の違和感がなんなのか、わたしには判ってきた。
物足りないのだ。
476名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:05:40 ID:rLGUvw6G
おしりに何か入れておきたい!
ありえない事だけど、おしりに触れると気持ちよくて仕方が無い。
わたしは、いくらでも溢れ出てくるぬるぬるを満遍なく指にまとわせる。
よく濡らしておかなきゃ、少し痛いから。
大した抵抗もなく、恐れも無く、わたしの指がおしりの中に飲み込まれる。
「ふあぁ……」
とろけるような快感に、甘えたような声がもれてしまう。
あの時、隣から聞こえてきた声。
甘えた、だらしない声。

わたしも、あんな声出してみたい。

あんな風に気持ち良くなってみたい。
でもダメなの。どうしてもダメなの。
「やっぱり……今日も届かないよぉ」
そう、求める部分に、指ではどうしても届かない。
もっと奥がいいのに、ぐりぐりしたいのに。こんなに中途半端なのに。
「なんで……、なんれおだいじよりきもちーのぉっ?」
お大事の触り方が下手なのかも。
それともわたしがまだ処女だから?
誰かに捧げて、慣らしてもらえばおしりよりも気持ちいいの?
それとも……。
それとも、わたしがお大事よりおしりが好きな変態だから?
「ちがうっ、ちがうわ、ひぁっ、わたし、へんたいじゃないもん」
言いながらも、一本指が増えてしまう。始めて二本入れた時は、少し後で
痛んだけれど、今ではそんな様子は微塵も感じられない。
もし後で痛くなったとしてもいいわ。
いいから、今は……もっともっと気持ちよくなりたい
「ひぅっ、へんたいじゃないもん。へっ、へんたいだったら、カインにき
らわれちゃうっ」
だから違うの。わたしは変態なんかじゃない。
ちがうけど、達しちゃう。
もうきちゃう!
毛布、きちんと噛みなおさないとっ!
はしたない声聞かれちゃう!
477名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:06:38 ID:rLGUvw6G
あ、そう、これ……やっぱりこれがいい。おしりで達するのが一番いい。
お大事で達すると激しいけれど、気持ちよさがすぐに薄れてしまう。
でもおしりは違う。長くて、重くて、続く。
そのくせ、達しながら続けても限界は遠い。
荒い息を整えながら、二人の男の気配を探る。
うん、二人とも、起きていない。
よかった、聞かれていたら恥ずかしくて生きていられないわよ。

一度達したからか、体の火照りは我慢できるくらいには収まっていた。
しばらく放心したあとで、手を洗いたくなったわたしは、近くに小川が
あったのを思い出し、そっと抜け出した。
くん、と鼻に甘い匂いがつく。
あら、この匂い……。
最近よく嗅ぐことがある。そう、あれは、わたしの部屋だ。
「もしかして、居るの?」
もしやと思い声に出して呼んでみる。
すると、すぐ近くで魔術の明りが灯った。
「こちらに」
やっぱり。もうすっかり馴染みとなってしまった悪魔神官の彼だった。
「ひょっとしてあなた、眠り薬か何か焚いたわね?」
「潔く申せば、お察しのとうりです」
そうじゃないかと思った。一流の魔術師たるカインが居眠りなんて、変
だと思ったのよ。
「ひょっとして、また夜会のお誘い?」
「いえ、今日は違います」
「じゃあ、なんなのよ」
「様子見にうかがいましたところ、殿下がお困りでしたので、薬を焚か
せていただきました」
声にならない驚きに、じわりと涙がにじみ出てくる。
「み、見てたの?」
「御意に」
478名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:07:14 ID:rLGUvw6G
「最初から?」
「いえ」
「嘘よね?」
「いいえ、断じて嘘などではござ」
「ありがと」
「は?」
「気を……使ってくれて、ありがと」
洟をすすりながら、言う。きっと彼は全部見てた。その言葉が、わたし
を傷つけないための優しさであることくらいはわかる。
「礼など御無用にございます。私は、殿下の味方でございますので」
味方……。その言葉にきゅっと胸が締め付けられる。
思えば彼はいつだってわたしを気遣ってくれる。
お茶会に始まり、全てのことが、おそらくはわたしを和ませるための事
だったのは、もう気付いていた。
わたしを寝返らせるための、算段だとしても、彼はわたしを極力傷つけ
ないようにと、優しく懐柔してくれている。
考える時間をくれて、少しずつ邪教の教えを説いたりしながら、わたし
が少しでも苦しまずに済むようにと。
「名は」
「殿下、なんとおっしゃいました?」
「そなたの名はなんと申すのかと、問うているのです」
「殿下?」
「答えよ。我が忠賢な臣下たろうとする者よ」
この、中途半端な王女に、いったいどれだけの威厳があるだろう。
それをこれから起きることに全て注ぐ。
「それとも、主たるムーングルク皇太子である我に、名は告げられぬと
申すか」
聡い彼は、王女としての顔を見せたわたしに、何かを感じ取ったようで、
跪き、頭を垂れる。
「アルハドと、申します殿下」
「よろしい。ではアルハド、今後一切、主たる我の前に姿を現す折には、
その仮面を着けることはまかりならぬ」
「御意」
「アルハド、そなたは何ぞ」
479名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:07:42 ID:rLGUvw6G
「騎士にございます。殿下を守る盾となり、敵を切り裂く剣となる。家名
無き、位無き騎士にございます」
へぇ、なかなか嬉しいこと言ってくれるじゃない。
「それで良いと申すか。位も無く、家名すら持たぬ平民の身で、我を守る
騎士となると」
「それが……成りますれば、この先私に一片の迷いも悔いも御座いません」
「よろしい。この杖を略杖としてそなたに近衛の任を授ける」
いかずちの杖を彼の両肩に押し当て、迷ったあげく、結局わたしは口にした。
「汝が神、シドーの祝福がそなたに大からん事を」
「な、なんと恐れ多い」
彼の声が涙で滲んでいた。何故、何故彼はそこまでわたしに?
「これよりそなたは我が騎士、さぁ、仮面を外し、誓いの口付けを」
仮面をはずし、恭しく彼がわたしの右手を取る。
そういえば、彼の仮面の下から、素顔が見えるのは本当にひさしぶりの事。
驚いたことに、彼は本当に泣いていた。
「ふうん、やっぱりなかなか男前じゃない」
突然素に戻ったわたしに、呆気にとられたアルハドに隙ができた。
もちろんそれを見越してなんだけどね。
「えい」
思い切り彼の腕を引き寄せ、彼の頬を伝う涙を、ぺろりと舐め取る。
「でっででででででで殿下!?」
慌てて飛び退る彼に、わたしはとびっきり可愛らしく笑ってあげた。
「お父様以来初めてよ♪」
締めに、ばちんと片目をつぶってみせる。
「とっても貴重なんだからね?」

それからわたし達は互いの事を少しだけ話し合った。
今までの旅のこと。幼い日の思い出。
アルハドの昔のことも。
彼の少年時代は悲惨なものだった。
実の親に売られ、男娼としての日々を送るくだりには同情した。
もう人が信じられなくなりました。
そう言った彼の瞳は、深い悲しみに彩られていた。
つまりそれは、今でも人を信じているという証拠。
それでも人を信じたいという証拠。
「アルハド……」
無言のままの彼の頭を、わたしは胸に抱きしめた。
「殿下、困ります!」
「あら、どうしてぇ。たまには素直に人に甘えてもいいと思うんだけどぉ?」
思い切り意地の悪い声を出してやる。
「あぁ、それとも、わたしなんかの小さな胸じゃ魅力なんて感じないってこ
とかしらぁねぇ?」
散々人を悩ませた罰よこれは、ひーっひひひ!
480名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:08:12 ID:rLGUvw6G
「いえ、その、そんな事は、断じてありません!」
そう言って、居心地悪そうに……。

彼がもぞりと腰を動かした。

とくん、とあの感覚がまた甦る。
うそ……。なんでこんな時に。
「殿下は私にとって女神にも等しい御方。敬愛するハーゴン様と同様に!」
「ふぅん……そう、なんだ」
あぁ、またお大事からぬるぬるが溢れてきてる。
わたしの目は、吸い寄せられるように一点へと注がれている。
あの布の向こう、確かにそれは大きくなっている、そこへと。
「でもね……」
わたしは、何を言おうとしてるの?
「わたしは女神なんかじゃないのよ」
わたしは、何を言おうとしてるの?
「女神は……おしりの穴に指をくちゅくちゅして喜んだりするかしら?」
わたしは、何を言おうとしてるの?
「あなたが女神と崇める人は、おしりの穴で自分を慰めたりするのよ?」
あぁ、もう遅い。止まらない。
「あなたはそれでも、わたしを崇められるかしら?」
その言葉に彼は、躊躇うことなく、首を縦に振った。

ぞくりと背筋に妖しい痺れが走って

わたしは……。

自分の中で何かが変わったことに今更気付かされた。


彼の手が、欲情に燃えて痛いくらい乳房を握ってくる。
荒々しくて、ぞくぞくした。
強く首筋に吸い付かれて、体中をなでまわされると、言い様の無い興奮
が沸いてくる。
拒む理由なんてない。痕になるほど吸われても、わたしにはそれが喜び
にしか感じられなかった。
481名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:08:56 ID:rLGUvw6G
わたしはずっと無抵抗で、全てを受け入れる。

あはっ、わたし、これから犯されちゃう……!

何をされるの?
決まってるわ。男の人のあれを入れられるのよ。
お大事に、それともおしりに?
お大事はダメ。将来の旦那様のモノだもの。
彼が切ない目で、そこに入れたいって言ってきたら?
ダメよ。ダメダメ。わたしそこまで節操の無い女の子じゃないもの。
じゃあ力任せに入れてきたらどうするの?
荒々しく?
そう、荒々しく。わたしが欲しいって態度で示されたら……。
困る。困るわ!
そうよね、困るわよね。
えぇ、だって……。

わたし、きっと受け入れちゃうもの。

わたし達はもどかしさに焦れながら、互いに服を脱がせ合い、絡み合った。
わたしは蜜に溢れたお大事を彼の腿に夢中でこすりつける。
お腹で熱い彼の肉の棒がこすれると、子袋がきゅんきゅんときしんだ
脱いだ服をシーツ代わりに寝そべり、体中にキスされる。
たくさんの赤い痕がついていくのを、わたしは悦びの声をあげて受け入れた。
彼はわたしの様子を見て、満足そうに太股の内側に吸い付いてくる。
わたしはその髪をくしゃりと撫でて応える。
あぁ、たくさん痕がついてる。
まるで、わたしに自分の女だって、証をつけるみたいに。
ふふふ、それいいかも。いいわ、今夜は、あなたのものになるわ。
そう心が決まるとわたしは一層大胆になれた。
482名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:09:35 ID:rLGUvw6G
「ねぇ、アルハド?」
「はい、殿下」
「殿下じゃないわ……ナナよ」
「……ナナ」
「あのね、わたし……」

「今だけシドーの信徒になってあげる」

彼の顔が驚きに染まっていくのがとても可愛らしい。
「だって、ルビス様の教えにそむいているものこんなこと」
これが……わたしが男を誘惑するときの声なんだ。
わたしにもこんな声出せたのね。
「本気、ですか殿下」
「殿下じゃないわ。ナナよ。ルビス様の教えでは肛姦は禁忌だもの」
そう、それは近親での交わりに匹敵する禁忌。
「だったらシドー様を崇めるしかないじゃない」
くすくすと笑いが込み上げてくる。
「ね、わかるでしょアルハド……。もう一度言ってあげましょうか」
なんだかとっても愉快な気分。
「わたしは、あなたのおちんちんを、おしりに入れて欲しいの。だから今
晩のわたしはシドー様の教えを信じるっていっているのよ」
ゆっくりと言い含めて、彼の目の前で指をおしりにつぷりと入れてみる。
「シドー様はおっしゃったのよね。肉に抗うことなく、産み、殖えよ」
そう、シドーの教えでは、肉欲とはあって当たり前のもの。それを、無いも
の、恥ずべきものと扱うことは自然の理に反すると説かれている。
「あなたが教えてくれたことよ?」
我慢しなくてもいい。
彼を肩を押し、仰向けへと誘い、彼の顔の上にゆっくりと跨る。
そして、両手の指でお尻とお大事を開いてみせた。
「ね、だからシドー様の教えに従いましょう?」
首肯した彼は、迷うことなくわたしのおしりに舌を差し込んできた。
最初は抑えていた声も、次第に大きくなり、悦びを声にあらわすほうがより
自然な事なのだと気付いた。
483名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:10:06 ID:rLGUvw6G
あまりの心地よさに、時が経つと体を起こしていることすらできなくなる。
彼の体の上に寝そべると、目の前でそそり立った彼のおちんちんが、ふるふ
ると揺れていた。
「あ……男の人ってこんな風になるのね」
ぱんぱんに腫れ上がり、肉の槍のよう。
それにすごく濃いにおいがする。
汗と雄の匂い。
わたしの股間からひどい雌の匂いがしているように。
ためらいなく指を伸ばして握ると、それはびくんと震えた。
「もしかして、今の、気持ちよかったの?」
「あぁ、そうだよ、ナナ」
名前を呼ばれて、なんだか嬉しくなってしまう。
それにしてもなんて硬いのだろう。大きくて、太くて、熱くて……。
「これ、女を喜ばせるためのものなのね」
それを本能で理解したわたしは、ゆっくりと手の中の肉の塊を撫で回す。
彼がこんなにわたしに尽くしてくれるのだもの。わたしだってしちゃう
んだから。はしたなくなんかないわ。だってそれがシドー様の教えなん
だから。
そう、わたしは邪神の信徒。
484名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:12:49 ID:rLGUvw6G
途中だけどとりあえずここまでで
ここまで仕上るのにほぼ五時間
正直今日は眠いっス
それでは俺の頭の中のエロ袋からあふれたものが
みなさんの股間を刺激することを祈って
また後日
485名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:15:38 ID:rLGUvw6G
あ、これでナナはまだ堕ちてません
ハッピーエンドにもなりません
ナナは幸せでしょうが
アルハドとのラブエンドなんて腐れた考えは微塵もありません
ご心配なきように蛇足かもしれませんでしたが
それでは改めて後日
486名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:03:26 ID:10nrtBCO
酔っ払ってヤリ手になったクリフト×実は処女だったミネア

が読みたい
487名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 12:14:56 ID:poJ/XHlu
GJ!!
ナナかわいいよナナ
488名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 19:58:13 ID:wrHXZgam
続き頼む
489名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:24:43 ID:m3RKcsLN
ナナぁ…
490名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:35:16 ID:aLOCTaPt
GJ!
凄く文章が上手くてぐいぐい引き込まれる…………
エンドがどうなるのか私には全然わかりません!
ナナはどうなってしまうのだろう。
素敵なSSありがとうございます。楽しみにしてます!
491名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 01:15:59 ID:Vqnzoj5X
>>458の読んでたら久々に2熱が再燃してきて保管庫も見に行ってしまった
ローレサマルムーンの関係はやっぱりいいなあ
三人のバランスがいいし
亡国の王女と王子二人ってのもいい

>>458の続きも楽しみにしてる
ナナかわいいしエロい
492名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 08:52:20 ID:C1DsgVkx
Uのトリオは最高の組み合わせだよね
493名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 10:33:13 ID:s8fdzsWZ
sage

6の主人公×ランドの姉(名前思い出せん)で書く人いないか?

祭の夜に店で彼女一人休んでいるところへ行って「はい」を100ほど実行したがナニもないので残念だったorz
494名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 11:10:23 ID:eOwmgKfD
名前なんてあったっけ?つか、あれはランドのかーちゃんだと思ってたんだが…
495名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 11:54:48 ID:EmnU7hs3
姉だよ。
ぱふぱふする?って誘ってくるんだよなw

みんなが祭りで盛り上がってる裏で
友人の姉とセクロスってエロいよな
496名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 17:11:41 ID:s8fdzsWZ
>>495

ランドが姉貴って呼んでいた記憶があるから、そうだよね。彼女から誘っておきながらおあずけを喰らうんで、起ちかけるエビルワンドの行き場がなくて困ってしまう。

>>494

名はないんだったかな。仮に母親(であれば未亡人)だとしても、グラからして容姿がなかなかなので、それはそれで燃えるなwww

で、長くてスマソけど導入例としてはこんな感じでいけるかも↓

「・・・それは冗談(あの一件)として、私の歳っていくつ位だと思う?」
唐突といえば唐突であった。女性の年齢に触れるのは失礼であるが、この場合はどう答えるべきなのか。イザは躊躇したが無難な数字を見出してみた。
「え・・と18ですか?」
当たり障りなくと考えてだったが、彼女は不満をもらす。
「私はランドより歳を喰っているのよ。お世辞はいいから正直に言いなさい」
少し怒るようにすねた感じでイザを袋小路に追い立てるように問う。
「え・・と、失礼ですけど・・・2・・2だと思い・・ます」
なにか説教されて言い訳をするかの如く、自信もなく消え入るように答える。
「そのワケは?」
「(困ったな)・・・ランドはもうすぐ18になるから、お姉さんにはその位かな・・・と」
さきほどのぱふぱふの件なぞ、もはや脳裏にない。なんとかして次々と降ってくるこの場を逃れたいが、理由らしいものはなく適当に答えるしかない。しかし・・・
「それだけ?」
イザにはもう選択肢がなかった。ここまで袋の鼠にされてはたまったものではなく、主観から抗うしか術はない。
「もう!理由なんかなくても、僕から見ればお姉さんが22に見えるんだから仕方ないんです!」
「・・・・・・」
飲みかけたグラスを宙に留め、自身の姿を映しているイザの瞳に目を見張るランドの姉。その表情は怒っても笑っているのでもなく、ただただ見つめるばかり。
「あ・・・(やばい、まずかったかな)」
もう少し誉め言葉という語彙を知らないのか。自らの言動に気遣いがなかったことに悔いた。しかし彼女の反応は憶測と矛盾したものとして返ってきた。
「ふふ・・・私ってまだまだずぅっと若いのかしらね、イザ?」
「!?」

・・・とかなんとか未亡人が質問攻めした挙句に美味しくいただいてしまう展開ができそうだな。しかし本当のところ姉は何歳なんだろか。
497名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 20:05:57 ID:YmOs3bXi
あんなモブなんて魔王の使いにくれてやればいい。
498名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 20:50:51 ID:5SNP4IN1
ナナのSSの作者です
更新は明日か今日の深夜になりそうです
ところで小説ルビス伝説に出てくるブラックオーブを
ご存知の方はどれくらいいるんだろう
あのアイテムも涎が出そうなエロアイテムだと思うんだが
499 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/07(金) 20:53:08 ID:e9m5uiiX
レックスとタバサはパジャマに着替えながら話をしていた。
「ねえ、おにいちゃん……。」
「なに?」
「私たち、明日から……。」

レックスとタバサは明日6歳になる。
「うん、お父さんとお母さんを探しにいくんだよね。だから今日はもう……。」
「私、怖いの……。もし、お父さんとお母さんを探しているときに……死んじゃったら……。」
タバサは上着だけでなく、肌着も脱ぎ始める。
「タバサ……?」
いつもお風呂で見慣れているはずのタバサの体。
でもなんで今……?
その憂いを帯びたタバサの体がレックスには普段のタバサの体とは別物に見えた。
「ボクがタバサを守る。」
そう言いたかったはずなのにその言葉が出てこない。
タバサはさらに下着まで脱ぎ始めた。

ひんやりした外気に触れていた全身に何か温かくて柔らかいものが触れる。
裸のタバサの体だった。
「お兄ちゃん……世界で一番大事な人とだけすることがあるんだって。もし私が……。だから……。」
言葉にならない部分はたぶん自分にとってもタバサにとっても恐いものなのだろう。
レックスはそう思い、タバサを抱きしめ返す。

レックスは肌着と下着だけでベッドに横たわっていた。
その上にまたがるようにしてタバサがいる。
「お兄ちゃん、バンザイして。」
レックスがその指示に従うと、タバサはレックスの肌着を脱がしにかかる。
肌着から顔だけが抜けた時、タバサとレックスは目があった。

「ん、んん……ちゅう……」
ただ口づけるだけのキスでは足りない。
2人はお互いの口の中に舌を入れていた。

次はレックスの下着を脱がしにかかる。

「お兄ちゃんのおちんちん……大きくなってる……。」
と、タバサは手を伸ばし、被っている皮を下におろそうとする。
「いたっ……」
「お兄ちゃん、大丈夫……?でもこれが大事だって聞いたから……。」
「なんだか……ヒリヒリする……」

「それで次はね……、私の胸をお兄ちゃんが触るんだって……。」

「どう?タバサ。」
「……よくわからない。」
まだ性感体が発達していないタバサの体では何も感じることはできない。
それに性知識もないレックスもとくに何か感じることはないのだが、2人は何か神秘的な秘密を共有している気分になっていた。
「でも、なんだかドキドキする……。」
500 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/07(金) 20:53:38 ID:e9m5uiiX
「それで最後はここにお兄ちゃんのおちんちんを入れるんだって。」
タバサは自身の秘所をレックスに見せながら言う。

レックスはタバサの上にまたがると、お互いに無言で抱き合う。
レックスは自身をタバサにあてがうと、まだ自身がヒリヒリして痛いのをこらえてタバサにゆっくりと侵入させ始める。

「あっ……お兄ちゃ……いたっ……」
「ボ……ボクも……」
だが、2人ともそれ以上の声は出さない。
そうしてしまうとこの神秘的な儀式を壊してしまうような気がしたからだ。

「……どうだった?」
「よくわからなかったけど……でもずっと大事にするからね、タバサのこと。」
「うん、ありがと。」
501名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 22:46:49 ID:aLOCTaPt
GJ!レックスとタバサちゃんー!!
双子の性行為はヤバい…………
バトルロード頑張れぃぃ!


ナナの作者さん。ブラックオーブですか。読んだのに覚えてない……たしか久美氏の小説ですよね?
ナナお話待ってます!
502名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 23:12:48 ID:GsUxzBg4
暖かいGJをくださった皆さん
本当にありがとう
ナナSSの作者です
そうか、俺のエロ袋から漏れ出でたナナは可愛いのか……
なんか予想外の嬉しい感想にびっくりというか
あぁ、ファンレターに励まされる漫画家ってこんな気分なんだなと
本当にありがたい限りです

ちなみにブラックオーブというのは、その名のとうりの形状で
絶えず血を流し
その血に触れた者は闇に堕ちる
という最初の魔王を生み出すきっかけになったという
どっからどう考えてもエロアイテムですありがとうございました
古い作品なので若年層には存在すら知られていない
ルビスがいかにして精霊王となったかを解く小説に出てきます
知ってる方には懐かしいでしょうし
作者としてはとても使いやすいエロアイテムです
503名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 00:25:56 ID:PqzVOdN5
>>502さん
オーブの説明ありがとうございます。
精霊ルビス伝説懐かしいですね……(歳がバレる)

確かにエロにつかえそうですね。

自分はエロSS1回しか投下したことないのですが、エロって難しいですね。
それを上手く調理できる職人さんはすごいと思います。

ナナちゃん、楽しみにしてますね!
504名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:24:16 ID:92TXlRvJ
>>503
あたたかい応援本当にありがとうございます
エロSSはですね
自分は書こうと決めた時
三日くらいですね
我慢するんですよ
何をってナニを
そうすると頭の中のエロ袋から
出なかった何かのかわりにマイベストエロが溢れてくるんですよ
そのマイベストエロの合間合間に普通のシーンを入れていくと
自然とお話ができあがっているという
まぁあくまで自分の場合なんですが
笑い話ていどに聞き流していただければ幸いです
いえ
聞かなかったことにしてください
むしろ
忘れてください
さぁエロ袋を絞る作業に戻るんだ俺
505名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:40:05 ID:LDJ2bPxU
投稿者の一人語りはうざい
506名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:03:04 ID:92TXlRvJ
>>505
真摯に受け止める

では三話目の続きを投下しましょう
507名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:04:20 ID:92TXlRvJ
だから、男の性器にキスをすることだって平気でできちゃう。
大きな大きな肉の槍。
その先端の小さな小さなお口。
ホントにお口みたい。ここの所が薄い唇みたいになってて……。
「アルハド、良いこと教えてあげましょうか?」
うふふ、今夜は思いついた事全部しちゃう!
だって我慢しなくていいんだもん!
どんなにいやらしくなっても誰も見てないんだもん!
「あのね、わたし、男の人とキスしたことないの」
体をくねらせて、彼の瞳をじっと覗き込む。右手だけはくにくにと肉の
槍の先っぽをもみしだきながら。
不思議ね、ここだけはは柔らかい。
さぁ、ちゃんと見ててね。あなたの女神様はこんなにいやらしいのよ?
「何が言いたいかわかる?」
さようなら、わたしの心の純潔。
「わからない?」
そして、ようこそ……ようこそ、なんだろう?
「今から、あなたのこの小さなお口にキスしてあげる」
なんだっていい。
きっと、このキスはわたしをまた変えてしまう。それだけは確かで。
わたしはそれがどうしようもなく嬉しくて堪らないんだから。
唇をそっと寄せていく。
彼のその唇からは、じくじくと生臭い露が溢れていて、薄明かりの中でキ
ラキラとぬめっている。
これ、なんなんだろう。おしっこかな?
それとも男の人もいやらしい気持ちになると濡れてきちゃうの?
ふふっ、どっちだとしても、そんなものを口にする女の子はいやらしい
わよね。
だったらどっちでもいいもん。
今のナナはシドー様の信徒だから、そんなの関係ないもん。
508名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:05:32 ID:92TXlRvJ
ゆっくりと目を閉じて、顔を寄せる。
あぁ、どうしよう、顔のにやにやが止まらない。
唇に彼の体温を感じて、わたしは薄く口を開いた。少しだけ吸い上げて
慈しむ。
雄の匂いを胸いっぱいに吸い込むと、頭の中をかき回されるような強烈
な目眩に襲われた。
きゅうっと全身に甘い痺れが走って、それを存分に楽しんでから唇を離
す。
短い糸を引いて切れた、彼のぬるぬる。なんだか涎みたい。
「ほんとに貴重なんだからね?」
わたしはウィンクの代わりに、ぺろりと唇に移ったぬるぬるを嘗め取
った。
やっぱりおしっこでもなんでもいいわ。
だってこれ、ぜんぜん嫌じゃないもの。
「まさかこれ、子種なの?」
くぷくぷとお尻の浅いところをかき回していたアルハドが、舌を離して
答える。
「それは薄い子種だよ。悦びが高まると溢れてくるのさ」
そっか、これ子種なんだ。
うふふふふっ、そうなんだ。子種なんだ!
わたし子種飲んじゃったんだ!
「でも、わたしまだ何もしてあげてないのに」
「こうしてナナの柔らかさを感じているだけでも……わかるだろ?」
や、やぁね、そんな事言われたら嬉しくなっちゃうじゃない。
「うん、それは、わたしも……同じ」
ぺたりと逆向きに彼に体を摺り寄せる。互いの汗がぬめって、何とも言
えず気持ちいい。
「男の人のいい匂いがしてどきどきしちゃう」
今度はおちんちんの先っぽのでっぱりをぺろりと舌で舐め上げる。
「こうしてアルハドの逞しい体にぴったりくっついてると、わたしは女の
子なんだなって……思う」
509名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:06:26 ID:92TXlRvJ
何度も何度も舐めあげていると、不自然に上向くような姿勢に、首が疲れ
しまった。
ぺたりと彼の股の辺りに左の頬を寝かせると、すごく楽になる。
うん、これならいくらでも舐めてあげられる。
「そっか、男の人に抱かれたいって、とっても自然なことなのね」
口の中いっぱいに雄の味が広がっていく。
そう、相手を気持ちよくしてあげたいと思うのも自然なこと。
「えぇ。とても自然なことです。あるがままの欲を、まずは自覚し、偽り
なき心で受け止める事こそシドー様の教えの基礎なのです」
「欲を、受け止める……」
「犯したければ犯す、というのは、何も強姦を意味しているのでは無いの
ですよ。つまりは……いや、もう、ナナにはわかってるんだろう?」
うん、わかる。
「ナナ……言ってごらん。どうしてほしい?」
わたしの欲……偽りなき、その姿は。
「わたし……アルハドにおしりをぺろぺろされて、すっごく気持ちよくなっ
ちゃった。奥の方がきゅんきゅん疼いて、もう待ちきれないの」
犯すとは……。
「おちんちんでおしりの奥まで可愛がってほしくて仕方ないの……だから」
つまり……。
「わたしを、犯して?」
こういうこと。

アルハドは応えの代わりに、わたしの下から身を抜き、背後へとまわった。
逞しい力で、ぐい、と腰を抱え起こされ、四つんばいにされる。
わたしは振り向きながら、彼がこれからどんな風にわたしを犯すのか、見逃
さいように気をつけた。
彼がじっと見ているのは、わたしのおしりの穴。
いいよ、もっと見せてあげるね?
あははっ、すごいすごい!
わたしのおしり、指でこんなに広がっちゃう!
それにお大事もどろどろで、この感じは……うん、たぶんあのどろどろした
白いのが出てる感じ。特別に気持ち良い時だけ出てくる露の感じ!
いやらしいでしょ、アルハド?
あなたの女神様は、夫婦でもない、愛してもいないあなたのおちんちんが欲
しくて、自分から指でおしりの穴を広げてるのよ?
犯されるのに、拒みもせず、楽しむためだけに男と交わろうとしてるの!
510名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:07:18 ID:92TXlRvJ
アルハドがおちんちんの唇を、穴に触れさせながら、わたしの耳元で、祈り
の言葉を囁く。
「やん、アルハド、くすぐったい♪」
「さぁ、ナナも一緒に」
「うん、二人で唱えればいいのね」

「主よ。大いなる許しの神シドーよ、喜びの神シドーよ。今日ここに、敬虔
なる我々に甘美なる肉の悦びを与えたもうことに感謝をいたします」

目を閉じ、厳かな心持ちで唱え、振り返ろうとしたわたしのおしりに、彼の
肉の槍がずぶりと突き刺さった。
「あっ、ああああああああああああああああっ♪」
わたし……達してる。
入れられただけで達してるよぉ……!
なんでこんなに気持ちいいの!?
おちんちんだから?
おちんちんだからこんなに気持ちいいの!?
「痛くないかい、ナナ?」
「……ふぇ?」
「その様子じゃ痛みはないみたいだね」
「うん、きもちーよ……おひりがあちゅいの♪」
「そう……さぁ、シドー様に感謝のお言葉を」
「し、シドーさまぁ、偉大なるシドーさまぁ。この肉の悦びに感謝いたしますぅ」
あぁ、犯されてる……。ずぶって、根本まで収まってる。
すごいよぉ、この充実感。なんて逞しいの♪
ひっ、抜かれてるっ、こ、今度はっゆっくりゆっくり抜かれてるぅっ!
これ……すき♪
ふとぉいお通じしてるみたいで気持ち良い……。
「ナナ、これから君にシドー様の御心をたっぷりと教えてあげるからね?」
「うん、うんうんっ、教えて教えて。あなたのおちんちんでたくさん教えて!」
ゆっくり……動いてる。もう、そんなに気を使わなくていいのに。
おしりとあなたのお腹が、ぱんぱんって鳴るくらい激しくしてもいいのに。
そう、あの時の宿屋の隣の二人みたいに。
ベッドの軋みが聞こえたくらい。お大事のいやらしい水音が聞こえたくらい。

おもいっきり犯してほしい。

でも達した余韻が残っているせいで、なんだかわたし敏感になっちゃってる。
おちんちんが入ってるのはお尻なのに、気持ちいいのは体全部。
あれ、この感じ、前にどこかで……。
「どうだい、ナナ。自分から禁忌を貪っている気分は?」
「えぇ……とっても、素敵。しちゃいけないことなんだって、考えるだけで
頭の中がとろんってなるの」
511名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:08:12 ID:92TXlRvJ
直線的な動きから、円を描くような動きに。
あ、これ、おしりとおなかがくっついてる感じがスキ……。
「ねぇ、アルハドお腹の内側のとこ、それでぐりぐりしてぇ?」
「こうかい?」
「ふぁ……そう、そこらのアルハドぉ。やめないでね、それっ、おねがいだ
からやめないでね?」
不思議……子袋をぐりぐりされると、どうしてこんなに気持ちいいんだろ。
うーんと……、ダメ、とろんってして、またあの時みたいに幸せになってき
ちゃった。
なんでこんなに幸せな気分になれるのに、おしりにおちんちんいれちゃいけ
ないの?
だってゆびじゃ、ここまでとどかないんだから、おちんちんいれるしかないじ
ゃない。
あはっ、アルハドもとっても気持ちよさそう……。
そうよ。女の子も男の人もこんなに気持ちよくなれるのに……。
お通じが汚いから?
そんなのりゆうにならないわよね。だってこんなにこんなにきもちいいのよ?
ううん、そんなきたないところで、こんなにきもちいいからぞくぞくするんじ
ゃない。
「アルハドぉ……」
「うん?」
「あたししあわせぇ……へんかなぁ」
「ナナ。だんだん判ってきたんだね?」
「うん。ルビスさまってへん。こんなにきもちいいのに……」
「そうだね」
「そう……禁忌だからこそ、気持ち良いのよね」
貪るような自慰の激しさとは違って、悦びがゆっくりと体を満たしていく。
ううん、もうとっくに満たされているのに、溢れそうでいて、溢れない。
溢れてもいいはずなのに、まだまだ、どんどん注がれていく。
512名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:09:03 ID:92TXlRvJ
あたし……ほんとにシドー様の信徒になっちゃおうかな。
「そうだよ。そのとうりだよナナ。さぁ、可愛い声で鳴いてごらん?」
えっ?
円の動きが徐々に激しさを増していく。
「ふぁっ、それダメ……アルハドっ、達しちゃうっあたし達しちゃう!」
ほんの少し強くされただけなのに……!
「なにこれっ、なんなのこれっ。こわっ、こわいよアルハド!」
うそうそうそ!
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
達してる!
「きもちいいーーーーーーーーーーーっ!」
どこが?
「おひりっ、おひりが気持ちいいの!」
どんなふうに?
「とけちゃうっ、おしりのあなあちゅくてとけてゅのぉぉぉぉぉっ!」
気持ちいい気持ちいい気持ちいい!
「あはっ、あはははははっ、達してるのとまんないっ!」
これ。これなの?
「素敵素敵ぃっ、おしりのあなだいすきいっ!」
これがシドー様の御心!?
「おだいじよりいいのっおしりがいいのっあたしへんたいでもいいよぉ!」
だとしたら……。
「ナナしんじるっ、シドーさましんじるぅっ!」
なんて素敵なのかしら!
「さぁ、ナナ、もうすぐ子種が出るよ?」
子種っ!
「出るのっ、子種出るのっ!?」
「はい、もう我慢できませんっ」
「あはっ、うれしいっ、あたしのおしりで気持ちよくなってくれたのね!?」
こだねっ、こだねでるのってどんななの!?
513名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:09:59 ID:92TXlRvJ
「こだねらしてっ、おくにらひてっあたしまだ達してるのっ!」
きもちーのかしら、こだねきもちいーのかしら!?
「こだねたのしみでもっと達してるのぉっ!」

あ……。

出てる……。
おっきくふくれて、あっついのでてる……!

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
あっついのがたまってく。
いっちばんおくで。
びゅくんっびゅくんって
まだでてる。
うそうそ、こんなにでるの?
おしっこみたいにでてるわ
「ひ、ひあわせぇ……」
おしっこ……あたしもでる。
あはっ、あったかぁい。
うしろからぎゅってされてあったかい。
こだねおしりのおくにだされてあったかい。
あたしのおもらしもあったかい。

あ、あたし……キス、されてる。

おもらししてるのに、そんなのかまわないって、ぎゅぅってされて。
どうしよう。
あたし……。
こばまなきゃいけないのに。
達した余韻、唇で味わってる。
自分から舌もからめちゃってる。
514名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:10:50 ID:92TXlRvJ
「ん、ぁ……」
「いかがでしたか、殿下」
「まだ……ぼうっとしてて」
すごい満足感。
いけないわ。
これ……絶対クセになる。

あ、段々小さくなってく。
「ひゃぅんっ!」
あ、抜けちゃった……。
「んぅ……なんだかおしりが物足りないかんじよ?」
えっ、これあたしの声なの?
「ねぇ、アルハドぉ、ゆび入れてて、ね?」
「指ですか?」
「だって、子種出て行っちゃうのよ……やなんだもん」
なんて甘えきった声なのかしら。
「ぎゅってして、またキスもぉ」
寝転んで、両手を伸ばす。

しゃりん、と音がして、唇に冷たい感触がする。

なにこれ、あぁ、カインからもらったペンダントね。

「んー……」

ぐいっと引くと鎖はいとも簡単にちぎれた。

それはそれは簡単に。

それを無造作に脇に放って。

「邪魔」

わたしはカレの首にしがみついて自ら舌を差し込んだ……。
515名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:14:29 ID:92TXlRvJ
投下完了で。

次回はまた明日の深夜になるか日曜になるか
次はローレ視点で行こうと思います
それでは
516名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 08:36:09 ID:IttG9tkH
GJ
ローレ視点楽しみ

あと、>>504みたいな書き手側の語りがしたかったらSS書きの控え室スレ行くのオススメ
517名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 14:43:47 ID:lf4dgJYz
>>496
ターニアとジュディも入り乱れて4P希望

そしてそれを覗いて涙目で一人シコるランド
518名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 22:01:26 ID:tSk8lA87
>>517

496だけど私は読み手に過ぎんのだが。。。ご指名とあらば及ばずながらやってみようかね?

ちょっこしダーマヘ行ってくるんで待っててけろ

519 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/09(日) 00:07:33 ID:f/dh+URX
そしてそれから、カデシュは帰ってきた。
「ドリスお姉ちゃん、きれいだよ。」
「うふふ、ありがと、ソラ。」

それから事態は急転し、カデシュとドリスは結婚することとなったのだ。

「ほら、テンも。」
「おめでとう、ドリス。それとカデシュも。」


「きれいだったね、ドリスお姉ちゃん。……私もいつか……。」
「そう言えばソラ、またコリンズから手紙が来てたよ。」
「そうなの、じゃあ返事を書かないと。」
「ソラ、コリンズと結婚するんだよね。」
「え?」
「大丈夫、たぶんコリンズもソラのことが好きなんだろうし。でもちょっと寂しくなるな。」
多分テンのことだから仲がいいということと結婚をそのまま繋げているのだろう、
ソラはそう思ったものの何かが引っかかった。

「ソラが幸せになるんなら何でもするよ。」
テンはそう続けた。
「何でも……本当に、何でも?」
ソラは聞き返す。
「うん、当たり前だよ。たった一人の、僕と一緒に生まれてきた妹だからね。」
「じゃあ、ついてきて。」
ソラは自分の部屋へ歩き出した。
「……テンの馬鹿。」
その言葉はテンには届かなかった。

テンと向き合うとソラはやはり自分は女でテンは男なのだということを思い知った。
そしてテンに抱きつくと、自分は少しつま先立ちになり、テンの腰を曲げさせる格好で口づけた。

「え……ソラ……?」
一瞬あっけにとられた後にテンは言った。
「動かないで。」

テンには先ほどからソラが不機嫌なように見えた。
だが、テンが驚いたのはそのあとのことだった。
「私がテンを好きって言ってもこうしないと気付いてくれないんだよね?」
ソラはテンから何歩か離れたその場所で、自分の服に手をかける。
ソラの体は窓からの光が逆行になってテンにはよく見えない。
だが、見てはいけないような気がして後ろを向こうとすると――。
「駄目。ちゃんと見て。」
520 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/09(日) 00:08:31 ID:f/dh+URX
「テン、どう?」
テンの前には身に何もまとっていないソラの姿。
だが、テンは唖然として何も言うことができない。
ソラはさらに不機嫌な顔になるとテンを押し倒し、テンの足の間に手を伸ばす。
「ソラ……?」
テンはソラの手を払いのけようとするが、
「動かないでって言ったでしょ。」
「でもこんなの……。」
「そう、私がおかしいんだよね。こんなにテンが好きだなんて。でも、私はテンと一緒じゃないと幸せにな

れない!」
最後は叫ぶようだった。

ソラは唇に何かの感触を感じた。そして目の前にテンの顔があること、
そして自分の唇に触れたものが何だったのかを理解した。
「ごめん、気づいてあげられなくて。」
テンが言った。
「動かないでって……、それにただの同情なら……。」
「ごめん、それも。今の僕にはソラを妹としてしか見られない。
でも、ソラにとって僕がソラを女としてみることが幸せなのなら……、
時間はかかると思うけどそうなりたい、いや、なってみせる。」
テンは起き上がると、服を脱ぎ始めた。
そしてソラをベッドに横たえる。


次の朝、テンは自分の父親に言った。
「僕は、ソラと結婚する。そして絶対にソラを幸せにしてみせる。」
「ソラは?」
「私は……、ごめんなさい、お父さん。私はテンと一緒じゃないと、幸せになんてなれない。」
「2人の意思なら私たちの言うことは何もないわね。」
「そうか……。わかったよ。」

テンとソラは顔を見合せて笑った。
これでずっと一緒だね。 その意味を込めて。



ソラがテンを逆レイプする話にするつもりが展開が変わっていたでござるの巻
521名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 20:28:01 ID:eYMLUKwQ
496です。

6で冒頭(エロ無)が大体仕上がってきたので、明日位には出せるかと思います。

で、496といえばアレを思い出すので、ヨンクロと名乗ります。

携帯でポチポチ打ってるんで遅々気味ですが以降よろしくです。

もし一行につき何文字ぐらいがよいかなどご指南下されば大変ありがたいです。

それでは
522名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 20:46:40 ID:f/dh+URX
皇帝か
523名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 21:15:06 ID:KajNhcCT
ナナの続き待ち
524名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 22:57:57 ID:XgHYO2k7
>>521

携帯・PCに関わらず、
このスレ的には出来上がってから一気にうpする方が喜ばれると思われ

期待して待ってる
525名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 23:00:21 ID:XgHYO2k7
>>524

すまない
ageてしまったorz
首吊ってくる
526名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 03:06:13 ID:+obzAtvX
>>521
がんばってね
楽しみに待ってるよ!
527名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 19:07:41 ID:86Aww7BU
>>524
ナナの作者です
確かに完成させてからのほうがいいですよね
未完にもならずにすむし
今日はなんとか日付が変わる頃には続きを投下できそうです

>>523
期待していてくれてありがとう
頑張ります
528 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/10(月) 19:44:58 ID:MXCXZTZo
ゲームブックみたいに選択式だけどいいかな

レックスが目を覚ました。
横からは妹、タバサの吐息。
普段通りの朝だ、レックスがタバサよりも早く起きたこと以外は。
そして
「お兄ちゃん、おはよう……、あれ?お兄ちゃん、その髪どうしたの?」
「た、タバサこそ……、なんで髪の色、青いの!?」
そしてレックスは見た。その後ろにいつも通りの、つまり金髪のタバサ、そして黒髪のタバサがいることを。
「んー、お兄ちゃん……うるさいよ……。……?」
「お兄ちゃん、何が……、……?」

「きゃああああああああああああああ!」
「うわああああああああああああああ!」
四人の声が、グランバニア城に響き渡った。

父親のアベルが駆けつけてくる。
「何があったんだ!」
そして
「レックス、どうしたんだその髪!それに……タバサが3人……?」

「レックスはいつの間にか髪が白く、そしてタバサはいつの間にか3人に、か……。
実はね、お父さんが結婚するとき……。」

「……つまり?」
「なんだけどお父さん、どの人と結婚したのか覚えてないんだよ、今気付いたんだけど。
多分何かこれと関係しているんだと思う。誰かに魔法をかけられてしまったんだろう。」

レックスとしてはありがたいことに、3人のタバサは仲がいい。
4人で話していてもその様子には変わりがないようだ。
不思議なことにレックスは金髪のタバサが若干多いものの、どのタバサとの思い出もあるのだが、
そのタバサと話をしているときは、ほかの二人は不機嫌そうだった。

夜になり、子供用の浴場でタバサ達は話をしていた。
女友達もいないからか話がはずんでいる一方で、レックスは普段とは違い1人でつまらなそうにしていた。

そしてそろそろ就寝という時間になり、四人は寝間着に着換えた。
部屋の照明を消し、ベッドに入る。
529 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/10(月) 19:45:41 ID:MXCXZTZo

「ごめんね、お兄ちゃん(レックス)。」
3人はそろってレックスの上に乗った。
いくら勇者で1人だけ男とはいえ3人がかりではかなうものではない。
あっという間に着ているものをはぎ取られ、大の字になって未発達の「それ」まで晒されてしまう。
タバサ達はレックスの上で着ているものを脱ぐと、各部を責め始めた。
金髪タバサは、大声を出されないように唇で唇をふさぎ、レックスの胸をなでまわし、
黒髪タバサはレックスの、早くも反応を始めた「それ」を手で包み、
青髪タバサはレックスの後ろに手を伸ばし、指で貫いた。

「お兄ちゃんの後ろのはじめては私が貰いたかったんだけど……、
もう一人の私にだし、初めてお兄ちゃんのミルク飲めるんだしね。」
黒髪タバサが言った。
「お兄ちゃん……ごめんなさい……私が無理やりはじめてもらっちゃって……。」
青髪タバサが続けて言う。
「私はレックスのファーストキスもらえたし……。」
金髪タバサが口を放して最後に言った。
そして3人で一度に責め始める。

「んっんんんんーっ!んーっ!」
「お兄ちゃん、出るんだね?じゃあ……」
黒髪タバサがレックスの「それ」を口に含む。
レックスの体が痙攣をおこし……

「ふふ、ごちそうさま。」

ぐったりとしたレックスを3人がのぞきこむ。
「ねえ、お兄ちゃん(レックス)……私たち、はじめてをお兄ちゃん(レックス)にもらってほしいの……。」


そしてレックスは誰に手を出したか、複数指定可で。
530名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 22:56:52 ID:JJ8Yjevb
524
526

ありがとうございます!
とりあえず己の願望である主人公×ランドの姉only(前・後・後日談)で話を書く予定なのでよろしくです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーヨンクロです。

前編を挙げたいのですが、約9.5キロバイトあり、一本または数本に分けて投下したらよいものか・・・他の書き手さんの流れを妨げたりしないか不安なので、許可をもらってから投下しようと思います。

ちなみに前編はエロに入る少し前までの過程です。ですのでイメージ提示くらいにみていただければ幸いです。(主人公を姉の場へ誘導させるため、内容がワッフル気味なのはお許しを)

後編・後日談はほぼ形になっていますが、書き込みが足りず投下できませんので悪しからずに。全て完成してからが望ましいんですが、後編も既に8キロバイトあるんで・・・

ちなみに別ルートとして、この前編からイザ×三人娘(構想中未執筆)へと派生させる予定です。
いきなり4Pだと自爆しかねないので、とりあえずランドの姉ONLYで様子みます。
531名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 00:17:56 ID:pVHQPKSd
そういや、文字数だが>530
携帯なんだよな?

別のスレで言ってたが40文字前後のキリの良いトコで改行したらいい感じらしいんだわ

上の一文で丁度40字な。
ついでに、投下時の行数は60行まで。
参考までにー。
532名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 00:22:06 ID:cr7nvbSX
>>527投下待
533名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 03:21:57 ID:1Zg0PSWM
>>530
おk!
534「宴の逃げ水・前編(1/5)」byヨンクロ:2010/05/11(火) 08:01:48 ID:8p8Ii2sW
宴の逃げ水


星天の下、青髪の青年は宴に興じる村の衆を避けるようにし、
気の向くまま歩を進める。彼は一寸刻前の出来事を頭に巡らせていた。

イザよ・・・ あなたはふしぎな運命を 背負いし生まれてきた者 ・・・
(略)・・・ 旅立ちなさい それが あなたに 与えられた使命なのですから

(運命に使命・・・か。突然のことだったけど、村長もああ言うし、行くしかないよなあ・・・)

別に外が嫌いだとか物怖じしているというのではない。ただ一つ気掛かりがあった。

「ターニア・・・」

両親はこの世になく、家族は兄妹二人きり。自分が家を出れば、たった一人の妹を残すことになる。

振り返ってみると、お互いが支えあって生活を営んできている。
人の字の如く、片方がいなければ具合いが悪い。小さい頃から・・・

「?」

・・・何故か思い出せない。一緒にこの村で育ってきたはずなのに、思い出の欠片ですら・・・
近所のおばさんが言うには母親が美人だったと・・・しかし母の顔すら思い浮かべることは出来なかった。

(???)

そもそも、自分が幼いときの記憶が朧気なのである。特技の「思い出す」にしても、聞き慣れない言葉使いの人々、
得体の知れない怪物しか出てこない。まさか、一斎の自身の歴史がほぼ皆無なのではないのか・・・と疑い始める。

「僕は一体・・・」

薮から棒に湧いて降った機会と問題に戸惑いながら、ふと見上げると、星々が一筋の光をなして降り注ぐ。

「綺麗だな・・・何か願えば・・・思い出せるかな?」

・・・しかし、そんな思いは長くは続かなかった。

「ぐっ!?・・・(どてぼきぐしゃっ)」

流星を見届けた途端に視界の天地は引っくり返り、一瞬の内に闇へと引きずり込まれた。

「何をす・・・!」
「シーッ!!今いいところなんだから・・・」

不満の吐き口を塞ぎ、声を潜めて静かにしろといわんばかりに青年Aは促す。

「ぶは・・・何なんですか、もう」

一時の拘束から解放され、青年Aに倣って体を潜めた。彼の視線の先を辿ると、見慣れた二人が見える。

535「宴の逃げ水・前編(2/6)」byヨンクロ:2010/05/11(火) 08:10:37 ID:8p8Ii2sW
「ランド・・・結婚とか年のことなんかより・・・私ね・・・自分のことがよくわからないの」

ランドと呼ばれた金髪の青年に背を向け、茫然と述べる青髪の少女。

「何を言って・・・、一体何がわからないというんだい、ターニア?」

彼女の正面に回りこんで聞くランド。想いをぶつけても受け流されるので気が気でない。

「わからないわ・・・世界のことも、私自身のことも・・・少し考えさせて・・・」

首を振り、ターニアと呼ばれた少女はランドの元から、何かに引かれるようにして去っていった。

「ターニア・・・」

夜空を見上げて彼は何かを呟いたが、花火の爆音によってかき消された。
夜空の花が散るのを見届けると、彼もどこへとなく去っていった。


「・・・(可哀想にランド・・・反面ちょっこし安心してはいるが・・・
しかしターニアも僕と同じ様なことを考えて・・・何か関係が・・・それとも・・・)」

だが、その思考を隣人が打ち破る。

「いいなぁ、僕も青春したいし恋人が欲しいよ・・・」
「は!?」

いつのまにか青年Aの手はイザの肩へ伸びている。

「しかし、こうしているのも悪くはないねぇ、君?」

もう片方の手・・・どころか青年A自身がイザのほうへ覆い被さってくる!

「さ、△?●※な□×!〜っ!!」

身の危険を察し、魔の手をかいくぐり猶且つひらりと身を翻し、
声にもならぬ悲鳴を上げつつズザザザザっと逃げ出した。
これを青年Aが瞬く隙の内にやってのけた。何とも器用なものだ。

「はっはっは、ウブだね・・・ちょっとまずったかな?さてと」

青年Aは標的が去るのを見送ると、夜空の花を独り愛でるのであった。


「はぁっはぁ・・・何だったんだあの人は・・・喉がカラっカラだよっ」

しかしすでに飲み物はなく、空瓶が散乱している。村人に聞こうとしたのだが・・・
厳かであるはずの宴の場が近付き難い雰囲気を発していた。
536「宴の逃げ水・前編(3/6)」byヨンクロ:2010/05/11(火) 08:21:05 ID:8p8Ii2sW
「も、もうダメだ・・・死むぅ」
「そうか、ならば飲め、ワシはやる!」
「・・・・・・(返事がない、ただのアル中のようだ)」
「あっはっはっはっはぁ〜っ!」

「どうか儂のタキタキ踊りを見てくだされ〜」
どこからともなく笛の音がこだまするが、誰が吹いているのかは知るよしもない。
「お笑い草ですな!私のサカサカ演舞の方が勝っておりますぞい」

「わあっ、なんか変な人が混ざってるよぅ」
「うむ、そうじゃろう、そうじゃろう・・・」

倒れるまで踊り狂わされ、そこへ酒をしこたま流し込まれる。そんな地獄絵図が目前に広がっていた。


「駄目だ、こりゃあ・・・」

悪いことに水源の井戸はあの中央に、帰ろうにも位置的にあの集団を越えねばならない。

「仕方ない・・・あ、ここなら何か恵んでくれるかな?」

ちょうど近くにランドの家もとい酒場があったので、喉の潤いを求め、
チリリンと鳴らして入店する。しかし残念ながら店には誰もいない。

「流石に出払っているか・・・勝手知ったる他人の家だけど、無断で持ち出すのは良くないよな・・・」

「あら、誰かいるのかしら?」

階上からの声に振り向く。手摺から乗り上げるようにして、こちらへ声を
なげかける女性は、この酒場の主人であり、ランドの姉でもある。

「あ、お姉さん」

自然に委せた亜麻色のストレートな髪型と青いローブ兼作業服が、彼女の外見的な特徴だ。
着飾るということには無関心で、清楚な雰囲気を具えながらも気さくに働き掛けてくれる女性である。

「なんだイザ君じゃない。あなたは踊りに行かないの?」
「ええ、踊りは苦手なもので・・・(あの場に行けば間違いなく翌日は戦闘不能だからな・・・)」
「ふぅん・・・だったら上がってくる?話し相手がいないから
丁度退屈していた所だったのよ・・・というか来てくれないかしら?」
「それじゃ、お言葉に甘えて・・・」

つかつかと上がると、卓上にロウソク一本のみを光源とした少し暗い感じの室内が広がっている。
卓にグラスとワインボトルが置かれているのを見ると、彼女は独り晩酌に興じていたようだ。
537「宴の逃げ水・前編(4/6)」byヨンクロ:2010/05/11(火) 08:23:56 ID:8p8Ii2sW
「もう今日は死ぬかと思ったわよ〜そこに掛けてちょうだい」
「はあ、どうも」

主人は客人を誘い入れると、すぐさま不満の捌け口を得たとばかりに、
堰を切った様に口を開いた。飛込んでしまった彼は相槌を打つしかない。

「だいたい祭の準備だというのに、あの弟のバカはどこかへ逃げちゃうし、
父さんは騒ぎが苦手だからって建前で既に飲んでいて、ついでに武器屋のオヤジと
出来上がった挙句にステテコで踊り狂ってるしぃ・・・もう私ってなんなのよ!」
「そりゃ大変でしたね・・・」
「わかる?もう、イザだけよ!私の苦労がわかってくれるのは・・・ううっ」
「あ、泣かれると・・・困ったな」

しかし、そんな思いも長くは続かず・・・

「ねぇ、ぱふぱふしよっか!」
「え!?」

突然の彼女からの意外な申し出に対し、彼の時間が一瞬止まった。

「え・・と、コホン。もう一度聞いていいですか?」
「だ〜か〜ら〜、私とぉ〜ぱふぱふしないかって〜聞いてるのよぉ」
「ほ、本当に、いいんですかぁwww!!」
「・・ぷっ!ウソよウソ!あっはっはっはっ!イザったら意外とエッチなんだからぁ」
「だぁっ!!そ、そんなぁ」

期待は打ち砕かれ、思わずorzの姿勢をとってしまった。

「ふふ、すねちゃってかわいい〜」

自ら与えた不幸にも何ら構わずに、彼女はツンツンと愛用のマドラーで青髪に悪戯して追い討ちをかける。

「ああ、僕って一体・・・」

冒頭とはまた別の意味で、戸惑いを隠せない。ランドの姉に対し、清楚な印象を抱いていたイザ。
しかし酒が入ると、開放的に変貌する彼女の姿を目のあたりにし、正直面食らってしまっていた。

「あ〜笑ったわぁ。笑ったら喉が渇いちゃった。ワインワインっと・・・」

女主人の手がボトルへ・・・ふと、イザはここへ来た目的をやっと思い出し、とっさにそれを取り上げた。

「あ・・・私の」
「すみません、実は僕も喉がからっからなんです!是が非でもお水をくださいっ!!」
「い、いいわよ・・・(そんなにぱふぱふして欲しかったのかしら・・・)」
「まあ今度は僕の愚痴を聞いてくださいよ・・・」

形成逆転か、今度はイザが捌け口のターンを握った。
538「宴の逃げ水・前編(5/6)」byヨンクロ:2010/05/11(火) 08:25:53 ID:8p8Ii2sW
しばらくして

イザのターンが一段落し、階下に降りて瓶の底を覗く酒場の主人であったが・・・

「あら、水・・・もうなかったかしらね?」

確かにあったのだが、その水は彼女が給事に奔走している間、
酒呑みの衆によって全て平らげられてしまったのだ。彼等のほとんどは、
今ごろ草場の上ですやすやと寝息をかいていることだろう。

「しょうがないわね、全く・・・売り物もほとんど捌けちゃってるようだし・・・」

客人の渇きを癒さなければならないので何かないかと猶も探す女主人。

「井戸へ行けば教会へ担ぎこまれるはめになると、あの子が言うし・・・」

あまりにも必死にイザが弁明するので、迂濶に外へと出るのは控えたかった。

「まいったわね」


一方イザは・・・

「とうとうランドのお父さんも倒れたか・・・神父さんとシスターも大変だな・・・」

イザは窓から宴の様子を眺めていた。広場を見る格好の特別席である。さっきまでの殺伐とした雰囲気は
和らいでいたが、その中でなおも踊りつづける約二名によって、その尋常でない空気を維持されていた。

「まだいるよ、あの二人・・・というか・・・村にあんなオヤジいたかなぁ?」

首を傾げ、宴の成り行きを見守るのを止めてカーテンを閉めた。

「遅いな・・・」

と待ちかねていると、カツンカツンと聞こえてくる。

「ふぅっ、おまたせ!」

ドンっと卓に瓶が並べられた。

「やった・・・って、随分色々と持ってきましたね・・・」

果実を浸けたものからジュースらしきもの、ワイン、何か得体の知れないモノが漬け込まれた酒・・・

様々にあるが、残りの在庫を掻き集めたのだろう。よくも一度に持ってこれたものだ。

「さっき外を見たら、お父さんが教会へ担ぎこまれてましたよ」

「・・・準備をさぼってたんだから、ほっとけばいいわよ・・・
今行っても身の危険に晒されるし、神父さんにおまかせていれば
死ぬことはないでしょうし・・・バカな弟の事も知らないわ」
「(かなり根に持つんだな、このヒト・・・)で・・・お水は?」
「ないわよ?だから酒をもってきたんじゃないの」
「そんなぁ・・・全部がそうですか?」
「まぁキミにはちょっこし早いのかもしれないけど、お酒でも渇きは癒せるわよ」

※お酒は二十歳から。勧めても駄目です。水も飲まないと危ないです。
539「宴の逃げ水・前編(6/6)」byヨンクロ:2010/05/11(火) 08:46:39 ID:8p8Ii2sW
「うーん・・・」
「大丈夫、とりあえず度数の低いのを選んであるから、試してみてよ」

グラスをイザの前へ置いて、彼女は選択を促す。

「・・・では、これをください」

チンっと心地好く乾いた音を鳴らし、淡くレモン色をした液体が、注ぎ口から
トクトクトクっとグラスへ流し込まれる。それを客人へズイッと差し出す。

「・・・いただきます」

はじめはチビチビとすする程度だったが、すぐにグラスごと天を仰ぐようにして
グイっと流し込んでしまった。そして空のグラスが卓へトンっと降り立つ。

「まぁ」
「意外と美味、ジュースみたいですね」
「美味しく飲んでくれて嬉しいわ・・・それ5%だから飲みやすいけど、あの飲み方は感心しないわね」
「あ、はい・・・」
「お酒は楽しんで飲むものだからね・・・外の連中みたいになっては台無しよ」
「そうですね、気を付けます」
「さ、次はこれを飲んでみなさいな」

ボトルが差し出される。

「これは・・・とっとっと」

芳醇でフルーティな黄金色の液体がチョチョチョンっとグラスに注がれた。

「このワインはね、なんと私の名前と一緒なのよ」
「へぇ、じゃあ銘柄はオザンナっていうんですか」
「ええ、そのせいかお気に入りなのよね、これ」
「・・・うん!もう一杯いただけます?」

かなり口当たりがよかったので、グラスを差し出して更に求めたが・・・

「ダメ!これ結構高いんだから、もうあげない」
「美味いのになぁ・・・」
「次はね〜」

宴の端で密かな二人の酒宴が静かにはじめられた。

前編・完

後編に続く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うう・・・結局六回に分割せざるをえませんでした。申し訳ないです。

10000バイトまで入力できると思ったら一度に2000バイト未満しか投下できないんですねorz

→531
助かります!
とりあえず一行で基本40字前後、区切りにくいところは55前後でやりました。
不備があったらまた指摘してほしいです。

→532・533
許可どうも!
長ったらしくなりましたが、読んでもらえたら幸いです。
540名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 14:19:52 ID:APd0d2Zk
>>539
乙!
青年Awwwww
いろいろネタが仕込んであって面白かった
エロ部分にも期待!
541名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 00:01:43 ID:OelLkWtL
イザのターン!
とキタキタ親父に噴いたwww
542名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 00:26:48 ID:gg17Q3mH
>>529
じゃあ青で
543 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/12(水) 02:15:41 ID:xdQRb63p
名前で呼んでも区別がつかないと考えたレックスは青髪のタバサの手を取った。
「お兄ちゃん……私?」
「さっき、「はじめて」取られちゃったんだから……お返し、してくれるよね?」
レックスが抱きしめると青い髪のタバサも抱きしめ返してくる。

そのタバサとの思い出を探る。みんなからもおしとやかだと言われていたタバサ。
レックスは身を縮め、タバサの腕から抜け出る。

足を掴み、そしてM字を描くようにする。
「お兄ちゃん……恥ずかしいよ……。」
大切なところをレックスから丸見えにされたタバサは顔を赤くする。
「お兄ちゃんにしてもらえるのならそれぐらい……。」
黒髪のタバサが言う。
「レックス……。」
そこまで言いはしないが金髪のタバサも同じように思っているようだ。

「タバサ……。」
レックスは顔をタバサの秘所に近づける。
それに比例してタバサの顔も赤くなる。
「ひゃっ」
舌で少しだけそこを刺激してやると出た声を聞き、思わずタバサの腰に抱きつく。
そしてタバサの顔を見上げると、こちらを向いていた。
顔を近づけてくるタバサ。しかし突然動かなくなる。
このタバサはこうしたことを自分からすることをはしたないと思っているのだ。
先ほど、レックスの上半身も、「それ」も担当できなかった理由はそこにあるのだろう。

「いいよ、タバサ。ボクも欲しい、タバサの唇……。」
タバサはレックスの頭を両手でしっかりと抱くとキスをしてきた。
いったん覚悟を決めるととたんに大胆になるようで、舌を差し入れてきた。
その情熱に押され、レックスは息ができなくなる。

「レックスが!レックスがー!」
金髪のタバサが声を出したおかげでようやく青髪のタバサは現実に戻ってこられたようで、
ようやくレックスが頬を膨らませて顔を赤くさせたり青くさせたりしているのに気がついたようだ。

「ごめんなさい……。」
「いいよ、ボクもあんな風に来られてうれしかったぐらいだし……」

「ねえ、お兄ちゃん。……優しく、してくださいね。」
「うん……。」
レックスはタバサの腰を抱くと自身をタバサの秘所に導く。
「痛くない?」
「……はい。」
少しずつタバサの体の中にレックスが入っていく。
先ほど絶頂を迎えたばかりのレックスは自身が限界に近付いているのに気がついた。
抵抗を感じた。
「タバサ……行くよ。」
声をかける。
「来てください。私を……お兄ちゃんのものに……。」
「ーーーっ!」
タバサの声にならない悲鳴がした。
レックスは再び絶頂を迎えないようにこらえていたが、その声に驚いてこらえ切れなくなってしまった。
レックスの背中が震える。
「あ、た、たばさ……。」
ドクン、ドクン、ドクン
タバサの中に注ぎ込まれるレックスの子種。
「ごめん、ボクだけ……。」
「いいの、お兄ちゃんが私で感じてくれたってだけで……。」
そのけなげさに強い愛しさを感じ、レックスはタバサについばむようなキスを何度もする。
544 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/12(水) 02:16:44 ID:xdQRb63p

そして次の日――
「メラ!」
メラが3回放たれる。
タバサ達3人の方が1人で戦っている自分よりも強い、そのことが気になる。
「ねえお父さん、ボク、いるのかなあ……。」
「何を言っているんだ、レックスは僕の子供じゃないか。いるにきまっているだろう。
それに……」
「あの、お兄ちゃん……」
青髪タバサがレックスの服の袖を引っ張る。
「レックス……」
金髪のタバサは後ろから抱きつき、
「だーい好き。」
黒髪のタバサは腕に体を摺り寄せてくる。
「みんな、お前がいないとついてこないって言ってるんだぞ。
……先に馬車に戻っていていいぞ。」
今日は野宿することになった。
星空の下で寝転ぶレックス。
雨も風も嵐も友達だった、そう言える日がいつか来てほしい。
そう思っていた時だった。
「隣、いいですか?」
青髪のタバサが話しかけてきた。
「もちろん。」

「レックス。」
「私たちも……いい?」
金髪と黒髪のタバサも近づいてくる。

4人で星空を見上げる。

2回目の選択肢
545名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 02:30:03 ID:gg17Q3mH
ショタ×メスのエロは本当いいのう

546「宴の逃げ水・中編(1/6)」byヨンクロ:2010/05/13(木) 15:03:39 ID:Vu4JqZcM
しばらく歓談をして、お酒はほとんど空になっていた。

「結構キミもいけるクチね〜」
「つい遠慮を忘れて・・・すんません」
「あら、一人でも酒飲みが増えてくれたら店の収益につながるし、気にしなくてもいいのよ」
「はぁ・・・(そういうもんか?)・・・しかし・・・ちょっと暑いですね・・・」

お酒のせいか身体が上気してきて、イザは耐えかねずに上着を脱いだ。

「掛けとくわ」

そう言うや、有無を言わさず服をひったくられた。酒が入っているためか、少し手荒い。

「あ、どうも・・・」
「少し換気もしとくわね」

桧の棒で天窓を解放して溜った暖気を外へ追いやるようにし、オザンナは階段口へ消えた。
しばらくしてから酒瓶を携えながら戻ってきた。彼女もそうだったのか、
青い服を脱いで白いフリル付のワンピース姿になっている。

「ごめんね、もう残っているのはこれだけよ」

そう言って、卓に五本の新しい酒瓶が並べられる。

「そんな、もう十分に・・・って、店の酒が底をついたんですか!」
「ええ、まあ暫くは休業ね」
「そんな・・・お酒の味も教えてもらったし、何かしなければ僕の気が済みませんよ」
「何かするって・・・何を?」
「まぁ、ただ働きでも何でも・・・」
「何でも?・・・なら、ちょっこし揉んでくれないかしら?」
「ど、どこおですか!」

思わず声をあらげてしまった・・・

「どこって・・・もぉ・・・本当にエッチなんだから・・・」

瞳に閏いを込め、胸をとっさに隠す様な仕草をし、上目遣いに悪戯っぽくこちらを見つめてくる。

「いや、そんなつもりじゃ・・・どこか言ってくれないと、その、何もできませんよ・・・」

もう、まともに見れないのか、頭を掻きながら、そっぽを向いて返答する。

「ふふ・・・始めに聞いての通り今日はとっても疲れてるの。肩がこってるからマッサージお願いね」
「了解・・・です、じゃあ行きますよ」

肩に手を掛け、疲労でこわばっているところを探るように揉み始める。

「あ〜そこそこ、ん〜もうちょっと右かしらね」

首を右手側に傾けて促す。

「はい・・・ここですか?」

普通を装ってはいるが、オザンナの髪から香り立つ異性の匂いに蝕まれて硬直気味だ。

547「宴の逃げ水・中編(2/6)」byヨンクロ:2010/05/13(木) 15:10:39 ID:Vu4JqZcM

「ん!なかなかいい手付きをしてるわね」
「どうも」
「いい、いいわあ・・・」
「・・・・・・(赤面)」
「あっそこ!もっと強くして・・・んっ!んっ!あん・・・」

お酒のせいなのか、彼女はとても敏感に反応してくる。イザはこれに訴えるように・・・

「あ、あの・・・耳がムズ痒くなりそう・・・です」

理由の建前として耳のせいにしてしまったが・・・訴えとは別の部分が悲鳴を上げており、腰は引け気味だ。

「だって本当にキモチよかったんだもん・・・もっとしてほしいなぁ?」

背後へ見返り、甘えるようにして上目で懇願してくるオザンナ。

「わ、わかりました・・・」
情けないことに、ますます腰が引けてしまう。

「あ、今度は後ろでなくて前の方から、親指で鎖骨の窪みをグイグイって感じで・・・ね?」
「正面・・・からってことですか?」
「そうよ、押しやすいでしょ?」
「そういう問題じゃ・・・」

そんなことしたら、悲鳴を上げているモノが彼女の目に入ってしまう・・・

「文句言わないの、さ、早くはやく!」

椅子の前へもう一脚の椅子を持ち出し、向かい合わせてルンルンとしているオザンナ。

「・・・あ、お盆と水に濡らしたタオルを持ってきてくれます?」
「どうして?」
「え・・と、どうせなら足の裏も揉んであげようかな〜と思って・・・」
「あら、願ってもない申し出ね・・・いいのかしら?」
「ええ、だから早く持って来てくださいよ」
「はい、はい・・・」

しばらくして、椅子に座っているイザが彼女から受け取ると、お盆を自分のちん・・・モモの上へ置いた。
これにより、ナニが起立しようとしても盆が押さえ付けてくれるので、気にせずに対峙できる。
タオルは無くてもよかったのだが、盆だけだと不自然で、用のないコースターと同様である。

「じっとしていてくださいね」

足裏に移り・・・先ほどのタオルでオザンナの足を拭いているところだ。

「あん、くすぐったぁい」「ちょ・・・動かさないでくださいよ」
「そんなの無・・・ひぃやぁぁぁぁっ!?」

指の間をなんとか拭おうとするが、対象が逃げてしまう。

「逃がしませんよ、観念してください」
「だっ駄目ぇ・・は・ああんっ・・・ぅんんんんんっ!もぅ許してぇ・・・」

椅子の縁をギュッと握り締めながら、痛くはない痛みから逃れたいがために必死に懇願する。

「よく辛抱してくれましたね・・・今度はこっちです」
「あん!駄目だってば・・んんんんんっ」
「はい、足拭き終りです」
548「宴の逃げ水・中編(3/6)」byヨンクロ:2010/05/13(木) 15:15:37 ID:Vu4JqZcM

悶えから解放し、足をモミモミと柔らかく揉み始める。

「はぁ、はぁ・・・きもちいいよぅ・・・」
「・・・」
「うん・・・そこを強くしてみて・・・あっ・・あん・・」
「はい・・・」
「はぁぁ・・・そこ・・いい・・・」
「ここはどうです?」

イザの指に一際力が込められる。

「いっ・・・痛い痛い痛ぁ〜い!」
「相当に疲れていますね・・・ということは」
「あっ痛痛痛痛痛ぅ・・・むぅ〜何なのよ!」
「ここが痛いってことは、肝臓がだいぶ弱っているということなんですよ?」
「そ、そうなの?」

まさか酒を辞めろとか言われるのではと内心ハラハラするオザンナであったが・・・忘れたことを思い出す。

「ねぇ、肩を忘れてない?」
「・・・(避けたつもりだったんだけどな)」
「ちゃんと前からしてね」
「はい・・・あ!?」

しかし肝心のことを忘れている。それはお互いの膝を凹凸に組まなければ、肩に手が届かない。

「・・・(まずい)」

満員電車で足場がない場合、席に座る人の膝の間へ差し入れて立つしかない原理がある。その原理に留まらず・・・

「届かないのね・・・じゃあ・・・こうやって脚を開くから・・・両膝を・・・私の下のところに入れて・・・」

それ以上のことを・・・ワンピースの裾を腰まではだけ、両脚を持ち上げる彼女。引き締まった素足が晒される。

「・・・はやくぅ・・・差し入れてよ・・・」
「は、はい・・・(お盆を用意してもらってよかったよ・・・)」

両膝へオザンナのふくらはぎを載せ、菱形を成して合体、密着未満までズィッと椅子を前進させた。

「あん・・・もっと近くまで来てもいいのに・・・」
「い、いえ・・・ここで十分です・・・」

これ以上近接したら・・・当たってしまう・・・

「・・・行きますよ」
「ん・・・鎖骨をなぞって・・・ん・・・あああん・・・いいっ・・」
「ん・・・・・・」

イザを半目で見下ろしながら、うっとりと半開きの口から感嘆を洩らし、生温かい吐息として首筋をくすぐる・・・

「いい、いいわ・・・」
「ん・・・・・・」
「ねぇ・・・グイっと親指で強めに・・・窪みの中を・・・」
549「宴の逃げ水・中編(4/6)」byヨンクロ:2010/05/13(木) 15:21:05 ID:Vu4JqZcM

なんだかイケナイ背徳感を催してきそうで・・・息も絶え絶え・・・たまらない・・・

「ああんっ・・・そう、ソコよ・・・んはぁ・・いいよぉ・・鎖骨の・・ん・・下も・・」
「・・・・・・」
「あん・・・キモチ・・いい」

手を動かす度に、オザンナの幸悦な表情が何かを求めるように艶めかしく揺らされる。その都度、お盆が傾く・・・

「もっと・・・くぃくぃって・・・」
「はい・・・」
「ん、そうよ・・・もっと・・し・・・下も揉んで・・・」
「そ・・・そこは」

もうそこは肩の範疇ではない。

「・・・触ってくれないの?」
「・・・」

コクリと頷く。

「そう・・・」
「・・・・・・」

無言で肩をマッサージするイザだったが、オザンナが声を低くして口を開く。

「そんなに魅力ないのかしら、私って・・・」
「え!?突然何を・・・」

思わず手を止めるイザ。

「だって、私がどんなことしても、キミ自信から手を出してこないじゃない」
「それは・・・」
「やっぱり・・・酒乱な女には興味が削がれるのかしら・・・」

イザの膝にかけていた脚を上げ、90°回転させて下ろし、ぷいっとイザの視線から背けてしまう。

「そんなことは・・・」
「ううん・・・普段しっかりなお姉さんしてるから・・・幻滅しちゃったわよね?」

自身の昼と夜のギャップに悩んでいた。普段は清楚で通っており、紳士面の男達が言い寄ってくるものの、
彼女の隠れた一面を見ては萎えてしまい、去っていくのだった。今回もその懸念がなかったわけでないが・・・

「・・・ぷっくくくっ!」
「な、何がおかしいのよ」
「いや、あんまり可愛かったもんで、つい・・・」
「どこがよ!」

悲しそうな表情はとうに消え去り、むっと頬を膨らませる彼女。

「あの・・・僕のマッサージ・・・終わってないんですよ」
「え・・・?」
「肩と足は終わりましたが・・・まだ続きがあるんです・・・ご希望はその後で・・・駄目ですか?」

一寸の間。

「・・・してくれるの?」
「もちろん!それと言い忘れたんですが・・・」
550「宴の逃げ水・中編(5/6)」byヨンクロ:2010/05/13(木) 15:24:09 ID:Vu4JqZcM

「?」
「ここから先は服を脱いでください・・・僕も脱ぎますけど・・・脱がないと続きができません」

照れ隠しに頭を掻きながら語りかける。すぐに返答はなかったが、やがて・・・

「じゃあ・・・こっちへ来て・・・」

オザンナは椅子から立ち上がると、イザの手を引いて通路の奥にある別室へと誘う。
ドアノブをカチャッと捻って扉が開くと、そこは寝室であった。二人はベッドに腰掛ける。

「じゃ・・じゃあ・・・」
「あ・・・ちょっと待ってて」

彼女はイザを残してゆっくり立ち上がり、すぐ戻るわ、と促して衣装箪笥の陰へと消えた。
しばらくしてシュルシュルっと布同士が擦れ合う音、次いでそれがトサっと落ちる音が聞こえてきた。
シュ〜ルっシ〜ュルっと聞こえてきたかと思えば、パチン、パチンと聞き慣れない音がこだます。

「脱いでくれているのか・・・でも、そんなに着ていたかなぁ?」

交錯した腕でシャツの裾を掴み、一気にまくり上げてバサっと脱ぎ捨てた。男は簡単でいいものだ。
・・・なおも布の擦れる甘美な音が、オザンナのいるところから響き渡ってくる。
そしてシュルシュルシュルっと布が擦れ合う音を最後にし、彼女は帰ってきた。

「?」

表情は硬かったが、別段変わった様子はなく、白いワンピースのままである。

「・・・脱ぐわ」

ボタンを外してゆく・・・白いカーテンが落ちると、黒い下着姿のオザンナの肢体が露わになった。
美脚を覆い隠すかのように同色のタイツが履かれ、それを腰のガーターベルトで吊り上げている。

「どう?その名もね・・・エッチな下着っていうのよ」
「エッ、え・・エッチ・・・」

間抜け丸出しに上擦り、情けなく復声してしまった。
その名に違わない、女性の魅力を最大限に際立てる魅惑のランジェリー。いわゆる勝負服である。

「ふふっ、レプリカだけどね・・・まずは腕からお願いするわ・・・」

イザと彼の下腹部の反応を見て微笑んだオザンナは、彼の横にチョンと座り、片腕を差し出した。

「これ、使っていいですか?」
「あら、いいけど・・・いつの間に?」

取り出したのは、果実酒である。連れられる直前に、さきほど残った酒の一本を掴んでいたのだった。

「これを塗りこんでマッサージします、いいですか?」
「ふふ、面白そうね・・・是非とも」
551名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 15:43:46 ID:SCqtPzUV
なんでドラクエの世界で満員電車の話がwwwクソフイタ

イザにマッサージしてもらいてえ〜〜
552「宴の逃げ水・中編(6/6)」byヨンクロ:2010/05/13(木) 15:51:18 ID:Vu4JqZcM

お酒を手に塗り、彼女の腕を両手で優しく包みこみ、ゆっくりと上下に摩擦させて、揉みしだく。

「触れ合うだけで・・・なんだか安らぐわ」

頼りない僅かな薄布を身に纏うことで、禁断の色香を与えられた女の身体・・・それが男の目前に晒される。

「ぼ・・僕も・・・・・・ゴクッ」

弾力ある綺麗なオザンナに欲望の限りを放って果てたい・・・そんな願望が下腹部に集中する。

「まあっ・・・・・・ポッ」

溢れ出るイザの精力を感じるままに、気の遠くなる地へと誘われたい。そんな欲求が躰全体に往き渡る。

「い、今更ですけど、シーツにお酒が溢れちゃいますが、いいですか?」
「うん、これから二人でいっぱい汚しちゃうんだから・・・溢したところでどうなるの?」
「あの・・・」
「・・何を言わせるのよ、ばかぁ・・・」

あまりにもそっけなく言い放ったものの、振り返ってみると少々恥ずかしい後悔の念が湧く。

「・・・」
「・・・」

緊張とも言い難い雰囲気が二人を包みこむ。しかし半分はお酒のせいだろう。


・・・胞満な女の温もりを感じたい
・・・剛直な男の力強さを感じたい」

互いの欲求は一つになって果てることで達成されるはずだが、それはもう少し先の話である。


中編・終

後編へ続く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヨンクロです

けっこう長引いたんで、中編としてまとめました。
設定にはないですけど、ランドの姉はオザンナと名付けました。オズアンナとも読むんですかね?

→540
青年A気に入ってくれましたかw
彼をまたチョイと起用しようかと考えているんで、時がくればうpするつもりです。

→541
あのオヤジは宴の場によく出没・乱入しますからねw
そうゆーことで、村人のほとんどを黙らせるには、彼が適任だと思って起用しました。酒のみキャラもですけどね。


それでは
553名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 16:06:07 ID:Vu4JqZcM
>>551

あ・・・乗り合い馬車にでもするんだったorz

まだまだマッサージは続くんで、よろ
554名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 21:31:24 ID:GU+vT/Xg
やっと規制解けた!

闇の花嫁ナナの作者GJ
パペット執事サンチョに和んだ
尻穴プレイは好物なのでごっつ興奮する
続きを心待ちにしております
555 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/13(木) 23:05:05 ID:r2PiB27l
レックスは1人、ほかの3人の寝息を聞いていた。
「……そろそろいいかな。」
寝袋から抜け出すと、馬車の外に出ると、彼の父親が最も信頼を寄せている魔物たち、
キラーパンサーのゲレゲレとスライムナイトのピエールが見張りを続けていた。
「後はボクがやるから眠っていていいよ。」
レックスはそう言う。
父親やタバサ達と違って魔物と分かりあう力に長けていないので多少不安はあったが、
馬車の横に行き眠り始めたのをみて再び馬車の中に入った。

数分後、馬車の中から、レックスは1つの寝袋と一緒に出てきた。
その寝袋で寝ていたのは黒髪のタバサだった。
タバサを寝袋の中から出してやると、抱きしめてキスをする。
「……ん、お兄ちゃん?まだ夜なのに……。」
目をこすりながらタバサが不機嫌そうに言う。
「夜だからだよ。」

レックスはタバサの服に手をかける。
「お兄ちゃん、こんなところでしたいんだ……。」
「恥ずかしい?」
「うん、ちょっと。でも、お兄ちゃんと恥ずかしくなるのなら……いいの。気持ちよくて。」

レックスがタバサの下着にも手をかける。
「待って。」
制止され、レックスの手が止まる。
「私だけ恥ずかしいのは嫌。……脱いで、お兄ちゃんも。」
レックスは自分の服を止めているベルトに手をかけ、下着一つになる。
タバサの上にまたがり、タバサの下着に手をかけると、タバサもレックスの下着に手をかける。
一緒に手を下ろす。タバサが少し腰を上げたのを見て、
「ご褒美だよ。」
タバサの唇に自分の唇を軽く押し当てる。
「ふふ、ありがと。」

お互いに足を動かし、下着から足を抜きとる。
「今、僕たちじゃ手に負えない魔物が来ちゃったら……。」
「お兄ちゃんの体で私の大事なところ、隠してよ。私もお兄ちゃんの大事なところ隠してあげるから。」
「隠さなかったら?」
「……一緒に恥ずかしくなろうね。」
556 ◆0wT8qFn8cStZ :2010/05/13(木) 23:06:55 ID:r2PiB27l

レックスはタバサのすべすべした太ももをなでる。
タバサはレックスの腰を抱き、いつも自分を守っていた背中を感じている。
「ん、ちゅう……」
合わせた唇から吐息が漏れる。
レックスの手が太ももからだんだん上の方へと動いていき、タバサのやわらかいお尻をもむ。

レックスが唇を離すと、名残を惜しむかのようにタバサとの唇との間に銀色の橋がかかった。
レックスはタバサの秘所に手を伸ばす。
「……いい?」
「うん。」
少し顔を赤らめながらもタバサは嬉しそうに言った。

抵抗を突き破ると
「……痛いよ。」
タバサは苦痛に顔をゆがめながら言った。
「ごめん。」
「その分、気持ち良くしてね。」

「う……出る、出しちゃうよ。」
「中に注いで。私もイっちゃいそう。」
静かに、しかし情熱的に言う。

タバサからピンク色のどろりとした液体があふれ出る。
「……まだパンツははけないね。」
服だけを着るタバサ。
「お兄ちゃんも、服だけ着て。」
タバサに言われ、レックスが従う。
「どう?」
「……スースーする。」

レックスが腰を下ろした横に、タバサは座り込む。
レックスの肩に頭を傾けて乗せ、肩に手を回すと、レックスも同じようにした。

それを物陰から見ている影が1つ。
金髪のタバサだった。
「レックス……、私もレックスの欲しいよ……。」
自分の秘所に手を這わせ、指を出し入れしている。
こんなものじゃ全然足りない、そう思いながら。

3回目の選択肢
いっそのこと金髪タバサはまだ焦らしたり、結局最後までレックスとはできなかったりという展開もありかなとは思う。
557名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 07:20:02 ID:4ZTcQ4nw
青年A×イザきゅん展開マダー?(チンチン
558名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:41:38 ID:813BB8mG
ナナの作者です
ようやく続きがあがりました
ローレ視点で外側から見た描写にひどく手こずりました
正直納得がいかないんですが
とりあえず投下します
559名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:42:25 ID:813BB8mG
夢を見ていた。
子供の頃の、まだ三人が互いの立場など知りもしなかったあの頃の。
ぼく、カイン、そしてナナ……。
あの頃は楽しかった。毎日が大好きなモノに溢れていて。稽古事は嫌いだった
し、普通の子供達よりは面倒な事もたくさんあったけれど、周りの大人達は一
身にぼくを愛してくれた。
三人で、泥だらけになって遊ぶ毎日。
あぁ、ナナがぼくの頭にシロツメクサの冠を乗せてくれる……。
あの頃は君は、おしゃまって言葉が良く似合うやんちゃな子供だった。
膝を出して、男の子みたいに走った。
いつだって、三人一緒。
でも、再会してからのぼく達は、少し違う。
二人と、一人。
二人の男と、可愛い女の子。
君はおしゃまなんて言えなくなっていた。
カインはお転婆なんて言うけれど。
あのころをそのままに、大人になっていた。
でも、もうあの頃の君じゃない。
いや、変わったのはぼくの方なんだろうか。
君がわんわんと声をあげて泣いたとき、昔はあんなに素直に抱きしめることが
できたのに。
今は、かける言葉にさえ戸惑う。
あの頃から、君が好きだった。そして今でも。

ぼくがどんなに君を好きか……。
君は知らない。

「あぁ……」
また昔の夢だ。
うろんな頭で確認して、僕はころりと寝返りを打った。
いくら野営に慣れても、地べたに毛布一枚じゃ、どうしても背中は痛む。
そういえば、最近昔の夢を見ることが増えた。
あの頃に帰りたいのかもしれない。
告げられない想いを抱えて側に居る今よりは、男でも女でもなかった、子供の
頃に戻れたら……。
火の番をしていたカインが、小さく寝息をたてている。
560名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:43:06 ID:813BB8mG
無理も無い。今日は深い森の中を一日歩き通しだった。
ナナを起こさぬように、そっと毛布を抜け出すと、ぼくは静かにカ
インの肩を揺さぶった。
「カイン、無理しないで。今日はもうぼくが代わるから」
余程疲れているのか、起きる気配がない。普段なら近づいただけでも目を覚
ますのに。
そっと荷物からカインの毛布を取り出し、肩からかけてやる。
「お疲れ様、カイン」
楽な姿勢で寝られればそれに越したことはないのだけれど、無理に起こすの
も気が引ける。
乾いた小枝を消えかけていた火に放り、ぼくは水筒の水をぐびりとあおった。
不意に違和感を感じて、辺りを見回す。
なんの匂いだろう。
腐臭というか、毒の沼地に漂うあの邪気に近い何かがぼくの鼻を刺す。
この辺りに腐った死体でも出るのかもしれない。
奴らは群れを成す。魔除けの香に邪魔されて、近づけずに遠巻きにぼくらを狙
っているのだとしたら?
それよりも、魔除けも効かないほどの上位の魔物だとしたら、尚始末が悪い。
二人を起こしたほうがいいだろうか。
眠りにつく直前まで、森の息吹に包まれていたというのに。
風向きが変わって近くの沼から匂いがやってくるだけかもしれないけれど。
そういえばナナは魔術師としての素養なのか、周囲の気配に敏感だ。起こ
して意見を聞いてみるのもいいだろう。
「ナナ……?」
夜営の時は、彼女に気を使って僕ら二人は少し離れて横になる。
普段どうり、今日も少し離れた所に彼女の敷布が見えた。
そして、毛布、荷物……あれ?
ナナの姿がそこには無かった。
彼女が愛用するいかずちの杖も見当たらない。
用でも足しに行ったのか。それなら特に問題も無いだろう。
だが、もしもぼくと同じ、何かを感じて辺りを探りに出たとしたら!?
彼女は強いけれど、それも魔術あってのこと。接近戦にはひどくもろい。
僕は光の剣を引っつかんで、慎重に駆け出した。
月明かりは木々の隙間から僅かに差し込んでくる。
昔ならいざ知らず、旅慣れた今となっては夜目も利くようになった。
561名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:43:46 ID:813BB8mG
木の根に足をとられぬよう、いくらか進んだ先に、ぼくは明りを見つけ
た。松明の火なら揺らぐ、魔術の明りは揺らがない。それは間違いなく
魔術の光だった。
ナナかもしれない。ろくに音も聞こえないところを見ると、魔物ではな
かったのかもしれない。
だとしたら、明りを目指すほどに強くなるこの腐臭はなんだっていうの
だろう?
気配を殺し、木々に紛れて、ぼくは慎重に距離を詰めた。
声をあげれば届く距離まで近づいて、様子を窺う。
そして木の幹からそっと顔を出した。

「ほら、また大きくなったわ」

ナナ……?

「あたしのお口、ちゃんと気持ちよかったのね」

何をしてるんだ?

「きゃっ、もうっ次はあたしが上になるって言ったのにぃ!」

何が起きているのか、ぼくにはわからなかった。
眩しいほどの白い肌がくねる。
隆々とした剛直に、小さく口付けて……。
胡坐をかいたそいつの上に、彼女はゆっくりと腰を降ろした。

「あ……やっぱりこれ気持ち良い」
ふるりと身を震わせ、胸板に額を付ける。
「男の人って、何度も何度もできるものじゃないんでしょ?」
長い足をそいつの腰に絡めて、ナナはゆるゆると腰を動かし始めた。

なんで……。
なんでナナが……。
魔物と交わっているのだろう。

そう、それは間違いなく魔物とナナとの交わりだった。
男の背中には蝙蝠のような皮膜の羽。全身は鱗に覆われ、頭部は豹。
尾は蛇だ。
562名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:44:35 ID:813BB8mG
ナナは甘い吐息を漏らしながら、魔物の胸元に舌を這わせている。
ゆっくりと舐め上げ、一点を執拗になぶり始める。
「あははっ、さきっぽがからくなっらわよ。つんってひてゆ……」
静寂の中、喘ぎ混じりに彼女の舌が踊る。
魔物は、満足そうにそんなナナの頭を優しく撫でて、言った。
「ナナ、今度はもっとゆっくりと楽しもうか」
「うん、ナナのおしり、たくさん可愛がって?」
胸元から口を離し、魔物を見上げてナナは応えた。そしてそいつの頬に
手を添えると、そちらに舌を伸ばしてゆく。
魔物もそれがどういう意味なのか心得ているらしく、すぐさま舌を伸ば
し始めた。
触れる舌先……。
見詰め合うままに舌だけがくちゅくちゅと絡み合い、魔物の胸元に、どち
らのものとも言えない唾液が一滴こぼれた。
「あっ……」
ナナが見ていて欲しいと言わんばかりに、上目遣いでそれを舐め取る。
「激しいのもいいけど、ゆっくりするのも素敵ね」
普段の彼女からは想像もできない仕草、声。
ぼくは、まだ夢を見ているのか?
ありえない。こんなことありえない。
魔物の魔術に操られているのか?
どちらにしても、はっきりとひとつだけ言える事がある。
彼女は自ら望んで彼と交わっている。
「シドー様シドー様、わたしのおしりをもっともっといやらしくしてくだ
さい。カレのおちんちんも、もっともっといやらしくしてください」
今なんて……?
「きゅって締め付けます。カレがたくさん気持ちよくなれるように、たく
さんきゅって締め付けます。ですからカレのおちんちんから、あったかい
子種がたくさんびゅぅって出ますように♪」
まるで、小さな女の子が父親にお菓子をねだるような口調……。
「ふふふっ、これできっとたくさん子種が出るわねっ」
563名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:45:09 ID:813BB8mG
頭がくらくらする。腐臭が強くて吐き気が抑えきれない。
あぁ、そうか、この腐臭はあの魔物から……。
ナナはなんで平気なんだろう。
そんなことよりナナを止めなくちゃ。
そうだよ、ぼうっとしてる場合じゃない。止めなくちゃダメじゃないか。
ナナが危ないんだ。だって相手は魔物なんだぞ。でもあのナナはひょっと
して偽者なんじゃ。いや、たぶんあれは本物。信じたくないけどたぶんあ
れはほんもの。わなだったらどうするとにかくとめなくちゃとめてからそ
のさきはかんがえればたとえわなだってぼくはかまわないとめなくちゃ

とめられるのか?

とめて?

もしも……。

あれがほんもののナナだったら?

もしもあれがナナののぞんだことなら?

みてみろよ。

あんなにきもちよさそうにこしをふってる。

あぁ。

しりだ。

しりのあなでつながっているんだ。

きづかなかった。
564名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:46:02 ID:813BB8mG
「ねぇっ、アルハド。このまま達しそうなままでいたら、あたまがおか
ひくなっひゃうっ!」
「まだだよナナ。もっともっと気持ちよくしてあげる」
「あはっ、でもそれもいいかも……あたまおかひくなるのもいいかもっ。
あぁんもうっ、こんなにきもちいいことされて、くせになったらどーす
るのよぅっ!」
いやだ。
「何度でもしてあげるよ。ナナが望むなら」
見たくない。
「んぅぅぅぅぅ……らめらもん。あたひもどれなくらっひゃうもん」
聞きたくない。
「ねぇっ、アルハドっ、らからあっつい子種びゅーしてっ。あたしのお
しりにびゅーってしてよぉ」
なのに……。
「ナナ、ひょっとしてそれは子種が欲しいだけなんじゃ」
どうして……。
「そんらことないよっ。子種はらいしゅきだけど……うん、子種しゅきっ
おしりにだされるとぞくぞくってするの。ふぁっ、でもでもおくちにださ
れるのもスキっ。いやらしいからスキ♪」
ぼくの体は動かない?
「アルハドっアルハドっ、子種びゅぅってされると思ったら、もうダメな
の、たっしそうらのっ、たっしてもいいよねっ。ねっ、アレして。たっし
ながらぐりぐりしてっ、あれしゅきなのっあれすっごくきもちいいのっ!」
二人の動きはゆっくりと激しさを増していく。
「ごめんねっアルハド。先に達しちゃってごめんねっ、でももう我慢できな
いの達したいのっ!」
「じゃあほら、さっき教えたみたいに……」
「うん、うんっ言うよっ。聞いててねっ、ちゃんと聞いててね!」
ナナが愛しげに魔物にしがみつく。
565名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:46:31 ID:813BB8mG
「シドー様、ナナは達しますっ、カレのおちんちんれたっしまひゅ。きもち
いいれすシドーさまとってもきもちーれすシドーさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
きもちいいよぉ、おひりさいこぅなのぉ、禁忌とかもうどうでもいいのぉぉ
ぉぉぉぉぉぉぉ!」
「どうでもいい?」
「うんっ、どうでもいいっ、こんなきもちいいことやめられないもんったっ
しながらおちんちんぐりぐりさいこうですシドーさまぁ♪」
「ふふっ、それじゃあ私もそろそろ出しますよ?」
「きゃはっ、出るの、子種出ちゃうのっ。いいわよ、出して出しておもいっ
きり出してよんかいめのこだねナナのおしりどろどろにしてっ達してるナナ
のおしりにあっついどろどろらしてぇぇぇぇぇぇ!」
あぁ……出ている。
魔物の子種が、ナナの尻に注がれている。
「素敵素敵ぃっ、こだねあっついのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
やがて、ぐったりとする二人は、ゆっくりと唇を押し付けあって動かなくな
った。

ぼくは、最後までそれをじっと見ていた。

何も、できないままで。
566名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 04:49:05 ID:813BB8mG
とりあえずここまでで
週末を利用して少し書き上げようと思います
なんとか日曜の夜には投下したいです
続きを楽しみにしていてくれている方がいたらごめんなさいでした
それでは
567名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 12:37:59 ID:f0pI4Vin
待ってたよ!
よりによって一番壊れてるときのナナを目撃してしまったローレシア王子かわいそす

続きも期待
でも作者さんのペースで投下してもらって全然おk
568名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 23:01:21 ID:OWp38QPf
ちょっと気になったんだが
「子種」って「しだね」じゃないのか?
「こだね」で合ってて俺が間違いなのか?

何はともあれ期待してます
みさくらナナにおっきした
569名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 23:16:41 ID:ZakBkE9+
こだね
570「宴の逃げ水・後編(1/6)」byヨンクロ:2010/05/15(土) 23:25:55 ID:VAS3vsdB

「次は・・どうしてくれるのかしら?」
「先ず、うつ伏せになってください」
「こうでいい?」

枕を抱きかかえ、顔を半分埋めながら応える。壷の湾曲を思わせるような形のよい女体がそこへ横たわる。
「・・・(お尻、綺麗だな・・・)」
「どうしたの?」
「い、いや・・・始めに脚を揉んでいきますっ、うん・・」

タイツがあるため、酒を塗り込まずに足首をとり、爪を立てないよう絞るようにして揉みほぐしてゆく。

「あ・・・あ・・そこ、もう少し強めでね?」
「はい」

言われたところのふくらはぎを中心に揉みしだく。けっこう弾きのある硬めの肉質だ。

「はぁ・・ちょっと痛みがくるけど、キモチいいわ・・・」

そしてふくよかなモモへと差し掛かる。立ち仕事で日頃鍛えられているのか、張りと弾力で揉み応えがある。

「あ・・・内側がいいわ・・・もっとつけ根の方も・・」
「ダメ、そこはもう脚じゃないんで」
「ケチぃ・・・ん、ん、んんんっ」
「はい・・・では背中にいきますが、ちょっとごめんなさい」

そう断ると、酒をオザンナの背中に垂らす。

「ひぁんっ!!」
「こいつをまた一帯に塗りこんで行きます」
「ん・・・なんかスーッとしてくる・・・んんんっ」

背中から、シュッシュッとくびれた曲線を滑らせて、次第に臀部へと手を広げて行く。

「あん・・・そこ・・・もっとまさぐって・・・」
「はい・・・」
「んっ・・いい・・・」

やわらかい二つの豊満な肉に指先と掌を添え、歯車の動きを成して撫で回した。

「あん、もっとグルグルして・・・そう・・・」

そして掌を肌に密着させた後、垂直に離す・・・この動作を連続させ、
ペチュっプチュッペチュップチュッ・・・と湿らせた肌を鳴らしてゆく。

「んっ・・・吸い付いてきて・・・んんんっ・・・しみちゃう・・」
「ふう・・・では腰を指圧していきます・・・よっと」
「ふうっ・・・んっ・・ん・・・」

中腰に跨られて、押される度に痛みが襲うが、それはすぐに快感へと変わり、ジンと熱くなる。

「ん・・・もうちょっと下・・・
「ここですか」
「ん、そのへんよ・・・」

571「宴の逃げ水・後編(2/6)」byヨンクロ:2010/05/15(土) 23:28:12 ID:VAS3vsdB

二つの親指の腹を当て、体の動きを利用して押し出す。最初はゆっくりと、次第に大きな動きとなっていた。

「あっんっんっんっ」

ベッドがギシギシと鳴り響く。その反動を利用し、さらに指に重心がかけられる。

「あんっくっ・・ふ・・腰が軽くなった感じ・・・」

そして次第に上へと・・・背中を伝い、首筋にまで刺激が加えられる。

「んん・・いいわ・・・もっと」
「・・・」
「首をコリコリして・・ああ・・・」
「ん・・・とっ・・・」
「はあ・・・重いものがスゥっと消えちゃった・・・」
「もういいですかね?じゃあ・・・仰向けになってください」
「・・・うん」

もう十分に熟成された躰がそこにあったが、まだまだ仕込まなくてはならない。

「はぁ・・・(やっと・・・)」
「では、して欲しいところを言ってください」
「えっ!おまかせじゃあ駄目?」
「駄目です」
「もう・・・」
「早く言わないとやめますよ」
「じゃあ・・・胸を」
「そこを、どうするんです?」
「う・・・揉・・むに・・・決まってるでしょ!」
「はっ、はい・・・でも、少し寄り道させて下さい」

すると、お腹に酒を流し込んだ。

「ひゃっ、なによぉ」
「お腹周りを忘れてたんで、こっちを先にやります」
「・・・早くしてよね」

腹部を中心になぞり、腰へと手が掛けられる。

「ん・・・・・・」

下着のラインを沿い、際どい間接部分を這わして、求めていた心地好い刺激が襲いかかる。

「そこっ・・いい・・・あん!」

そして内股をがばっとこじ開けられ、隠された窪みに容赦なく指がめり込まれる。

「あん、あんっ・・ん・・・もっと中に来て・・・」

しかし、そのまま脚を閉じさせ、イザの手はまた腹部の泉へと戻っていった。

「むぅ・・・」
「な、何ですかっ」
「別に・・・んんっ」

お腹の上をぐるっと回転させながら、そして脇腹のほうへと手が延びてゆく。

「んん・・・ん・・・きゃ、ふふっ・・はぁ・・あん」
572「宴の逃げ水・後編(3/6)」byヨンクロ:2010/05/15(土) 23:30:22 ID:VAS3vsdB

胸へと近付くに従い、くすぐったさが徐々に込み上げてくる。そしてさらに上へと・・・

「あ、肩は塗ってませんでしたよね?」

そう言うと、イザの手は白い谷間を麓から飛び越え、肩へと移動させた。

「そ、そうだけど・・・もうっ!」
「あ、おへそに滴が残ってるんで、取りますね」
「え・・・?」

イザは腹部に顔を寄せ、オザンナのおへそにたまった滴をちゅっと吸い、舐めとった。

「ひゃあっあんっ!そんな・・・くすぐったい・・・」
「うん、胡麻も美味でしたよ」
「何言ってんのよ・・・私も何か飲みたいわ」
「これはマッサージ用だから駄目です」
「もう!だったら・・・君ので我慢してあげるわよっ」
「あ!?」
「あむ・・ん・・・」

イザの口許へオザンナの唇が重なる。そして彼の唾液を求め、口内を間探るようにして舌を踊らせた。

「ちゅ・・・ん・・んん・・・」
「あ・・・む・・・」

突然の口内マッサージを受けたイザは、初めて得る心地好さに、暫し放心してしまった。

「ん・・・んん・・・っはあ」
「は・・・ああ・・」
「はぁ・・・ちょっこしお酒が残ってたかな?」
「・・・・・・返して下さいよ」

そして口付け返した。

「ん・・ん・・ちゅ・・・・ん・・」
「んん・・・ん・・はぁ・・・やっと・・キミの方から・・・来てくれたね」
「光栄です・・・お姉さんとこうして・・・」
「お姉さんって・・・この場だと・・・」
「・・・近・・ん・・・姦って感じです?」
「ふふ、そうね・・・いっそのこと、お姉ちゃんって呼んでも・・・いいわよ・・・」
「うわ・・・なんか燃えますね・・・でも・・・名前で呼びたいな」
「・・いいわ・・・その代わりに、敬語はやめて・・・よそよそしくて嫌よ?」
「は、はい」
「はい、じゃないでしょ?」
「・・・うむ!」
「なんかオジンくさいわね・・・」

その批判は無視して、ブラを外そうと試みたが・・・

「あれ?どうやって・・・」「仕方ないわねぇ」

見かねたオザンナは、それぞれの手を掴みとり、自分の胸の狭間へと導く。
573「宴の逃げ水・後編(4/6)」byヨンクロ:2010/05/15(土) 23:32:04 ID:VAS3vsdB

「ここにホックがあるから、こうして・・・カチャッと」
「うはっ!!」

解いた反動で、押さえ込まれた乳房がぷるんっと震わせながらイザの前に飛び出した。

「まだふるふる震えてる・・・」
「もうっ恥ずかしいわ」

イザは喜々とし、酒をからませた手で胸にあてがった。

「あ・あったかい・・・」

ふくよかな優しい感触に暫し妙な感動を得ながら、やんわりと揉みこんで行く。

「あん・・押さえ付けないで・・・持ち上げるようにして優しく・・」
「こ、こう?」
「うん、その調子で・・ああ・・いい・・・」

コツをつかむと、お尻にしたようにして、柔らかな肉に指が包まれつつ、リズムよく動かす。

「あ・あんっ、あん・・あっ・・あん・・ん」

オザンナがあえぐたび、それぞれの胸の頂上にある赤い実が、互いを背いてピンっと起立してゆく。

「お、おっぱい・・・」

オザンナの丘に実りつつある食べ頃の美味しそうなグミに、イザは辛抱たまらなくし、むしゃぶりついた。

「はあっあああんっ」

赤ん坊に戻ったかの如く、ちゅうっちゅうっちゅうっと一心不乱にオザンナの母乳を求めた。

「あん・・あん・・・んんんっ」
「ねぇ、お乳がでないよ?」
「ああん・・で、出るわけないでしょ!」
「そんなのわからないよ・・はむ」
「なッ!・・・ああっそ・・そんなぁ・・・んっ」

しかし渇望する悪戯な舌が再び乳首を捕えると、ねぶって転がしいじめて、出もしない母乳を催促した。

「ああっ・・はぁ・・でも・・ん・・悪くない・・あんんっ」
「ちゅぱぁ・・・もっと吸ってもいい?」
「ん・・あらあら、甘えん坊ね・・・」
「早く吸いたいよぉ」
「ふふ・・いいわ・・・でもこっちにしてね」

まだ吸われていない乳房を持ち上げて促されると、すかさず美味しそうにちゅうちゅうっと吸い始めるイザ。

「ほんと赤ちゃんみたい・・・」

無理もない。兄妹二人きりで、責任は全て彼に委ねられ、イザには甘えられる場所がなかった。
母も知らない。すると何にすがりつくべきか?それが目前にあるオザンナの豊かな乳プリンなのであった。

「ん・・・ちゅう・・ちゅうっ」
「はあっ・・・あ・・ん・・・」

オザンナのミルクなき甘い甘い授乳が続く。安らぎを覚える頃、やっとイザのおしゃぶりが止むのだが・・・
574「宴の逃げ水・後編(5/6)」byヨンクロ:2010/05/15(土) 23:34:07 ID:VAS3vsdB

「な、何故だ・・・」

記憶が曖昧だった。気付けばオザンナの乳房にしゃぶりついており、思わず翔び退いてしまっている。

「あらら、あんなに情熱的だったのに、憶えてないの?」
「僕が!?」
「ママぁ〜って、私のおっぱいにすがりついていたのは誰だったかしらね?」
「うっ嘘だ、そんな!」
「見て・・・両方ともキミの涎れでベトベトなのは、否定できないじゃない?」

イザの唾液がたっぷりまとわりついた豊かな乳房を嬉しそうに両手で寄せ上げて見せるオザンナ。

「あう〜〜〜」
「ふふっ、とぉ〜っても可愛かったわよ・・・イザちゃん?」
「うう・・・末代の恥だっ」
二度目となるorzの体勢をとってしまうイザ。やってしまったんだからしょうがない・・・

「・・・次は?」
「もう・・・言わなくても分かってるくせに・・・」
「む・・言ってくれないと、何もできないよ」
「・・・・・・あそこ」
「え?」
「だから・・・あ・そ・こ・・よ」
「はっきり言わないと駄目」
「もう、いじわる」
「・・・」
「・・ォマ・・n・・」
「なに?」
「だから・・私の・・・オマ・・ン・・コ・ぉ・・」

頬をかぁっと紅に染めながら、たどたどしくであるが、オザンナはやっと発した。

「ど、どうするの?」

とうとう次へのステップが目前に迫り、そのせいで思わず毅然さを失いかける。

「・・・イザのエッチな指と舌で・・・とろっトロに・・・揉みほぐして・・・ね?」

彼の瞳を懸命に見つめ、ゆっくりと、自身の欲求を、オザンナは言葉にして綴り終えた。

「・・・うむ!」
「だからオジンはやめてってば」

緊迫を解放し、彼女の両脚の間に入り込み、奥の細道へと顔をゆっくり埋めてゆく。

「はぁぁ・・・」

下着の上から指先の腹で黒い渓谷をなぞる。

「ああっ・・やぁん・・・」

黒布の陣に深淵なる黒の湿りが湧き拡がる。するとイザは自分の指先を自らの口内に含んで
満遍なく皮質を拭い去り、しっとり酒気帯びなそれを、隠れた闇の草叢へと滑り込ませる。

「く・・んっ!」
「ん・・温かく包まれちゃうな」
575「宴の逃げ水・後編(6/6)」byヨンクロ:2010/05/15(土) 23:35:11 ID:VAS3vsdB

熱い花弁の内に貯められた蜜を中指のマドラーで、くちゅっくちゅっちゅっと掻き混ぜてゆく。

「やっ・・・ああん・・んっ・・だめぇ・・・」
「うわ・・・」

もう下着はビショビショ・・・肌にぴったり張り付き、布の上から彼女自身がくっきりと形を表していた。

「・・・すごい」
「あん・・・早く脱がしてよぅ」

そしてぐいっと、粘りのついた黒布が引き下げられ、蜜の溢れる草叢がイザの目下に晒された。

「ゴクリっ・・・」

初めて垣見る女性自身を前にし、意図もなく喉唾ごっくんと反射してしまう。
艶やかな黒々とした茂みの中に、赤く熟れた果実がパックリと口を開け、悩ましげに涎れを垂らしている。

「そんな・・・繁々と見ないで・・・」
「ハッ!!つい・・・はやく揉み舐めて欲しいよね?」
「ち、違っ・・く・・はぁっ・ぁああああああん!!」

ピチャピチャピチャっと溢れ出る蜜を舌に踊らせ、オザンナの滴を、ぢゅるぢゅるぢゅるっと吸い尽してゆく。

「ああっあん・・・音なんかぁんんんっ・・・立てちゃ・・んんっ」

そして舌端を蜜源へと挿し入れた。

「はぁうんっんっんっ・・・もっとぉ・・入ってきて・・・」

入口付近を探るようにし、柔らかな壁のヒダを右往左往して舌が迷いこむ。

「あん・・はあ・・・ああっあっ・・ああん・・いくぅっ!」

壁のヒダがキュッと狭まり、舌がぎゅうっと圧迫をかけられる。それでもなお、動きを止めはしない。

「うっ・・んんっ・・・はあっはあっ・・・」
「じゅるっちゅ・・・はあ・・・美味しかった」
「はぁはぁ・・・あああ・・もう我慢出来ないよぉ」
「うん・・・脱ぐから待ってて」

イザはズボンに手をかけようとしたが、オザンナの手により邪魔される。

「脱がせてあげる」
「あっそんな、いいよ・・・」
「遠慮しなくて・・きゃっ」

ぴょこんと熱り立ったものが、オザンナに元気よく挨拶した。

「これがイザの・・・」

この逞しいものが私の膣中に・・・期待に膨らむオザンナだが、同時に或る覚悟を決めていた。


後編 完

続編へ続く
576名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 23:48:25 ID:hev86zJ9
オリキャラのSSはどうでもいいや
577名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 00:15:53 ID:MRZkTzdy

うーん、画面上には出てきても、名無キャラはオリキャラにしかなれんのか・・・
578名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 00:20:00 ID:TWTjZ5JG
メダル王女とかは?
579名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 00:34:30 ID:9W99wtPB
マニアックなプレイだなw
萌えたよ
580名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 00:37:50 ID:rzbi01YD
ナナの作者さん
まさか王子が見ていたとは……王子視点だと魔物にしか見えないという表現に吃驚しました!好きだから余計に衝撃的ろうな……。ナナどうなってしまうの……?続き待ってますね。

イザの作者さん
イザのマッサージテクにワロタ!赤ちゃんプレイかぃ!
後編と来て続編とな?期待してますぜ!

アンカーつけたほうが良かったかな……
581「宴の逃げ水・続編(1/6)」byヨンクロ:2010/05/16(日) 09:26:13 ID:MRZkTzdy

「そっちへ行っていいかな」
「もちろん」
「オザンナ・・・」
「・・・来て」

オザンナの腰に手が添えられ、秘所にイザの切っ先を当てがわれ、じっくりと重力が込められる・・・

「ん・・・」
「?(何かつっかかるな)」

そして、プツっと小さな破裂音と同時に、ぢゅぷりっとイザの剣がオザンナの鞘に深々とくわえこまれた。

「あっっっ!いっ・・・あああああああん」
「はぁぁぁう・・・き、気持いい・・・」

オザンナは悲痛を、イザはたまらなく声を漏らす。

「痛・・・」
「わわ、血が出てるよ・・・」
「大丈夫・・・処女膜を破られちゃったから・・・」
「初めてだったの?」
「ううん・・・一度っきりだけど・・・またできちゃったのね」
「::・・:・:::・・」
「え、何?」

イザは結合部に両手をかざし何やら呟きはじめた。温かな優しい光がそこに集い、締めの言葉を切り出す。

「・・ホイミ!」

集い介した聖なる光が解き放たれ、かざした先へと注ぎ込まれた。

「あっ!?」
「ふう、痛みはどう?」
「不思議・・・痛みが・・・あ・・快感に・・・あん・・」
「うわ、僕も・・・」

膜どころか、血を見て少し萎え始めたイザの剣にもホイミがかけられたらしい。

「ああん・・・イザの・・・どんどん大きく・・・」
「う・・・い、痛くはない?」
「ええ・・・キミのがジンジンと感じるだけよ・・・」
「僕も・・・オザンナの中がすごく温かくて・・・早くバコバコしてもいいかな?」
「もう、イザったら・・・やっぱりエッチなのね」
「それはお互い様でしょ!!」

それを合図に恥骨と恥骨とを互いに打ち付け始めた。

「あっ、あんっ、ああん・・あんっ・・・」
「ん・・くっ・・・」

ズパンズパンズパン・・・とリズミカルに湿った淫美な韻を踏んで部屋へと響かせる。
それがまた二人の耳に入り、更なる性欲を求めてむさぼり合うサイクルができつつあった。

「はぁん・・・はっ・・・ああああっ!!」
「だ、駄目っ・・・も、もう限界・・・出る!」

耐え切れなくなり、発射前に抜き出し、オザンナの上に白濁を散き散らした。
582「宴の逃げ水・続編(2/6)」byヨンクロ:2010/05/16(日) 09:28:23 ID:MRZkTzdy

「あん、温かい・・・」
「はあ、はあ・・・・・」
「お掃除しなくちゃ」

お腹にかけられた熱い白濁を両手にすくい、ジュルっとすする。

「あ、そんなの不美味いよ・・・」
「ちゅるっちゅばっ・・じゅるん・・・」
「それと・・・先にいっちゃって・・・ごめん」
「じゅるっ・・・ううん、いいのよ。初めてだった?」
「うん・・・」
「仕方ないわよ。じゃあ・・・ちょっとまっててね」

酒瓶をとって口に少し含み、そのままイザの熱き棍棒にむしゃぶりついた。

「お・・オザンナ・・・汚いよ・・熱いよ・・・」
「んっ・・ん・・ちゅるっ・・」
「あ・・う・・・」
「はむ・・・おいひぃあよ・・・」
「くうっ・・・」

くわえながら喋ったため、尺八の要領で、萎えたものが一気にピンっと起立してしまった。

「・・・ん・・ん・・じゅるん・・・ちゅ・・・ごくっ・・んんっ・・・」
「あ・・・あ、あ」
「ふふっ元気になった・・・まだまだいけるわよ・・・ね?」
「う、うん!」

ザオラルをかけられたようにして、イザのそれは復活を遂げた。

「あ・・・中に・・・」
「え?」
「今度は・・・中に出して・・・もっとイザを感じたいの・・・」
「そんなことしたら・・・」

しかし、オザンナは続けてイザに語りかける。

「明日・・いや、今日ね・・・出て行くんでしょ?」
「お告げで言われたからって行くかどうかなんて!」
「でも、あんなかしこまった書状を見る限り、そうは見えないんだけどな」
「?」
「レイドックへの紹介状・・・上着の中にあったの見ちゃった」
「あ」

村長から頂いた大事な書状を上着に無造作に入れたことを悔いた。そして彼女はさらに続ける。

「で、キミが赤ちゃんのように私のおっぱいにむしゃぶりついている時にね・・・」
「・・・(聞きたくない・・・)」
「なんだか愛おしさを切なく感じて、妙な安らぎを覚えたの・・・」
「・・・(?)」
「だから、本当に赤ちゃんが欲しくなっちゃった・・・もちろんキミのね!」
「・・・(うう、なんてことだ・・・!)」
「イザ、観念しなさいよ」

今度は逃がさない、と言わんばかりに、イザの上に跨ってくるオザンナ。

「わ、わかったよ・・・」
「はげしく・・・してね・・・遠慮したら許さない・・・ん」
583「宴の逃げ水・続編(3/6)」byヨンクロ:2010/05/16(日) 09:32:37 ID:MRZkTzdy

背中に腕を回して覆い被され、優しい口付けを受け取る。それに応えるように不馴れに舌を絡めてゆく。

「「んっ・・・あむ・・ん・・ちゅ・・・・

それは長い長い時間をかけたものであった。お互いの未来を誓い合うように。

「オザンナ・・・」
「ん・・・イザのエッチなミルクを沢山・・・ビュッ、ビュッ、ビュッて・・・私の中に・・・n!!」

同意を求める接尾の語はかき消された。イザが合図もなく前後運動を開始したからだ。

「あん、そ・・あ・いきな・・・ん・・・っるい・・あん・・・」

もう我慢は限界だ。素直になってしまおう。そういい聞かせた。

「ああっあん・あん・ああっあああん!!」

オザンナの腰を掴んで揺らす度、反り立つ彼女のたわわに実る葡萄の房もたぷんたぷんと艶めかしく揺れ動く。

「はあっはあ・・」
「んあああっ・・・あん・・素敵よ・・・」
「ううっ・・・イキそっ」
「く、来るのね・・イザっ・・・キミの愛をいっぱい・・私の膣中に注いでっ」
「うあああっ・・くっ、くぅぅぅっ!!」
「ああっあん・あん・あん・・・あ・・んぁああああっ!!」

膣内でぎゅぅぅぅっと絞られたイザ自身から、エッチなミルクが噴き出した。その熱き白濁流が
オザンナの膣内を駆け巡り、ドクドクドクっ!と最果の子宮を切なく、容赦なく痺れさせた。

「あっ・・はぁっ・・・子宮が満たされてゆく・・・ああ・・幸せよ・・」

口を半開きにして震え、肩で息をしながら喜びを口にするオザンナ。

「いっぱい出してくれたね・・・んっ」

結合を解くと、そこに白濁とした悦楽の名残が流れ落ちた。

「・・・お掃除しなきゃ」

衰えゆくイザのものにまとわりついている二人の愛液を丹念に舐め尽す。

「あ、あ・・・オザンナ・・・」
「ちゅ・・む・・・赤ちゃん・・・できるかな?」

自分の中で暴れたものがまたすくすくと育つのを愛おしく眺めながら、下腹部を優しく撫でる。

「さあね、こればっかりは・・・不安なら、もう一発しようか?」
「もう!」

言葉とは裏腹に喜びを隠せず、イザへと飛び付く。

「する?」
「うん・・・でも疲れちゃったなぁ」
「え〜!?」
「あれから揉まれっぱなし・・・体も休めなくちゃ」

疲労感が蓄積するのも当然である。が、それは許されなかった。

「・・・いやだ」
584「宴の逃げ水・続編(4/6)」byヨンクロ:2010/05/16(日) 09:35:41 ID:MRZkTzdy

「きゃっ」

急に体が浮いたと思えば、お尻をイザへ突き出すような格好にされてしまった。

「あん、何するのよぅ」
「そのまま、じっとしていて」
「う、うん・・・」

突き出た白い丘に掌を添え、女の部分と菊門の境目に親指を当て、断続的にピストンして押し込んだ。

「はぁぅっんっんっ!!」

痛とも快とも言えぬ刺激がオザンナの全身に伝波してゆく。彼女の目は心なしかぼんやりとしてしまう。

「な・・何なの?また体が熱くなって・・・」
「活力が湧き出るツボを押したんだ」
「でも・・・力が抜けて動けないわ・・・」
「ふふ、それは好都合!」

言うと同時に、くびれの突起を両手に捕え、そのままの体制でイザ自身をオザンナの膣中へと突き込んだ!

「あん!」
「また濃いのを注いであげるよ」
「んっあんっ・・・無理はしないで」
「え、全然?」
「もう、どうしてそんなに元気なのよっ」

オザンナの口内に残っていたそれが、イザのものへ神秘の効果をかけたとは、まさか思うまい。

「さあ・・・体が熱くて・・・どうしようもないんだ」
「頼もしい・・・好きにして・・・」

辛味がそれ程なく気付いていないが、二人は唐辛子のお酒を飲んでいた。こいつは一種の媚薬効果を持つ。
「・・・綺麗だよ」
「嬉しい・・・んん・・」

オザンナのマッサージ時の過敏な反応はこのためだった。その症状が、イザにも現れ始めたのである。

「・・・ァンナ・・オザンナァっ!!」
「あはぁっっ・・・またい・・くっ・・イッちゃうよぉ!!」

腰を前後に激しく振り、彼女を何度も悦ばせる。この調子ならば、懐妊もそう難しいことではないだろう。

「・・・まだ元気だよ」
「えっ、またあ!?」

宴はその夜遅くまで盛大に行われた。人々は謡い、あるいは踊り狂い、年に一度のお祭りに酔いしれた。

「はむ・・・ん・・ちゅ・・」
「ん・・んふっ・・・ん・・愛してるわ・・」

しかし宴は一向に終焉を迎えようとしない。いつもより時が緩やかになっているのは気のせいだろうか。

「も、もう駄目だっ」
「んんっ、どうにかなっちゃいそ・・・あああんっ!!」

・・・結局このあとイザは二回もオザンナの膣中へと精を放ったのであった。酒とは恐ろしいものだ・・・
585「宴の逃げ水・続編(5/6)」byヨンクロ:2010/05/16(日) 09:52:19 ID:MRZkTzdy

「頼みが・・・あるんだ」
「・・・何かしら?」
「それは・・・」

流石に後の伝説として語られるに値する素質を持つだけあり、精力も大したものだ。しかし夜が明けて・・・

「お、お兄ちゃん大丈夫!?」
「あ、ああ・・・・・・」

酒と寝不足のせいでもあるが、やはり相当の代償はあったようである。
吹いて飛ぶような枯れ葉のようにやつれている。彼の自慢の青髪も、心なしか空色にみえなくもない。

「・・・明日はここを起とうと思う」
「やっぱり行っちゃうのね・・・」
「で、僕が出ていったら、どうするんだ?」
「わからないわ」

そこへ客人がやってきた。

「おはようターニアちゃん!あらら、イザくん・・・だらしないわねぇ」

つい先刻まで自分とナニをしていた彼女は何事もなく・・・というより艶やかさが際立って快活に見える。

「なっ!!・・・・・・」

すこし悪態をつきたかったのだが、妹がいるのでそれは止めておいた。

「ねえターニアちゃん。料理は上手いのよね?」
「はい、自慢じゃないですけど」
「では唐突だけど、私のところの調理で働く気はないかしら」
「え!?」
「どう?」

薮から棒の提案であったが・・・

「あの、その・・・よろしくお願いします!」
「よし、決まりね」

オザンナは、肩から荷を下ろすようにして、背伸びをした。

「あ、お兄ちゃん、ちょっと水汲んでくるね」

そういうと、ターニアは桶を片手に、そそくさと井戸へと向かった。

「・・・すんなり決めたわねぇ」
「オザンナ・・・妹をよろしく頼むよ」
「まかせなさい。まあ彼女は可愛いし、看板娘として目をつけていたのよね」
「そう・・・なのかい?」
「あと弟の馬鹿が変な事しないようにしとくわ。後々は義兄妹になるんだし」
「はは・・・そりゃあ頼もしいや・・・」

そして、イザの寝るベッドの横に彼女が腰かける。

「また帰ってきなさいよね・・・」
「・・・zzz」
「・・・無理もないか」

そして健やかに眠りにつく彼に軽く口づけをし、しばしまどろんだ。
586「宴の逃げ水・続編(6/6)」byヨンクロ:2010/05/16(日) 11:05:07 ID:MRZkTzdy

エピローグ

イザ一行がデスタムーアへ挑む頃、オザンナが双子の赤ちゃんを出産し、村中を驚かせることになる。
赤ん坊の髪の色から、すぐに父親は判明してしまうので一騒ぎとなったが、村人の皆から温かく祝福された。

「いやー、ターニアちゃんがいて本当に助かるわ」
「そんな、お義姉さんこそ・・・ほーらジーナちゃん、いい子にしてえらいでしゅねぇ」
「だあっ」
「おい姉貴、炭酸水がねえんだけど、どこにある?」「そこのカウンターの左から二番目の下側の戸棚にないかしら」
「お、あったあった。さすが姉貴」
「忰よ、たまには儂の仕事も手伝え」
「嫌だぜ親父。それに誰のお陰で飯が食えると思ってるんだよ」
「ううっ、どうせ・・・イリアちゃんは儂の猟師を継いでくれるんでしゅよねぇ」
「うっ・・びぃやああああああん!!」
「あ〜あ、泣かしちゃ駄目じゃん」

ターニアは酒場の家の一員となり、姉と兄、父、イザの分身である双子の甥と姪を家族に持った。だが・・・

「・・・下では元気にしているかしら?」

魔王をイザ一行が倒したことで二つの世界を行き来することは叶わなくなった。

彼が上の世界で最後に訪れたのが、この村だった。子どもが産まれたことなぞ全く知らなかったが、
それはオザンナがギリギリまで懐妊を周囲に隠し通していたからだ。その理由を聞くのは野暮である。

世界を救ったというのにイザと彼の築いた家族が共に人生を歩むことが叶わぬとは、なんとも残酷な話だ。

「ふうっ、重い・・・今日も何も起こらず平和よねぇ・・・今日はシエーナが見えるわ」

その最後の日、お互いの記憶に刻みつけるため村で小さな式を挙げた。村人と仲間たちから盛大に祝福され
お祭り騒ぎへと便乗された。その夜は名残惜しく肌を重ね合わせたのだが・・・それは大当たりだった。

「ふふ、また蹴ってるわ。勇者の血が流れているだけあるわね。三人目は彼の名前をいただこうかしら」

新しい生命の胎動がここに。彼女は幸せであった。


続編 完

おわり
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヨンクロです。
けっこう急いでやった感があって、荒いところもあると思いますがよんでいただければ幸いです。
「宴の逃げ水」はこれで終りですが、次は>>517氏要望のものを書いていこうと思います。やっと次にいける・・・

>>557
青年A希望ですね?次の4P編(暫く執筆中だけど)には出番があるんで、しばらくお待ちを。

>>576
今回で本話は終わりなので次書けたらよろしくです

>>578
確かに名前が・・・でも格が高(笑)で、5のフローラ選択時のアンディの嫁も名前が・・・?

>>579
>>580
閲覧どうもです。古いソフトでこんな場面があり、かなり無理な展開だが、けっこう萌えたり・・・発想はそこからきています。赤ちゃんプレイは・・・思い付きでやりました(笑)
587名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:54:29 ID:p1onid2i
ナナの作者です
今回は早くあがりました
早くてあたりまえなんですがね
では投下します
588名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:55:31 ID:p1onid2i
目が覚めた時、わたしは毛布の中に居た。
またアルハドが気を利かせて運んでくれたのかもしれない。
夕べの記憶を手繰ると、二度目のおしりでの交わりのあと、互いにワイン
を口移しで飲ませあったあたりから曖昧になってくる。
「わたし……華の盛りの乙女なのに、また酔いつぶれて記憶が無いなんて」
しかもおしりでつながりながらだなんて。
軽い自己嫌悪。おしりが痛まないのがせめてもの救いね。
「んふ……でも気持ちよかったぁ」
にやけてくる頬に手を当てて、思い出す交わりの記憶。
わたしの胸の先っぽを強く噛みすぎて、おろおろと謝るアルハド。
たくましい胸に抱かれて、くちゅくちゅと腰を振って。
疲れたわたしを、アルハドが胸に抱きしめて包んでくれた。
「……子種も、飲んじゃった」
子種は匂いも味もきつかったけど、心配していたよりは飲みやすかった。
えいっ、と掛け声をひとつ、体を起こして、毛布をはぐ。
「あら……?」
なんだかお尻に違和感が。ん……まだ彼の肉の槍の余韻が残ってる。
確かめるように、きゅっと力を入れると、お馴染みの疼きが産まれた。
ひくん、と体に震えが走る。
「やだ……いつもより、強いかも」
お通じが出そうなわけじゃない……まぁ、違う用事はあるけど、朝だしね。
とにかく、言い様の無い感覚がある。
入り口から、奥までずっと。
痒みでもなくて、痛みでもない……甘い甘い疼き。
「えっ?」
つぅっと右の腿の付け根に、生暖かい感触が走る。
「えぇっ、全部拭いたはずなのに!?」
その後もさんざんアルハドに嘗め回されたから、そんなことあり得ない。
慌てて下着を降ろすと、クロッチが透明なぬめりで溢れていた。
カレの子種……だけじゃない、かも。
それがなんなのか気付いた途端、顔が真っ赤になるのがわかった。
「やだ、嘘っ!」
なんでどうしてなにゆえに!?
「ひょっとして……余韻でその手の夢でも見てたのかしら」
589名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:56:13 ID:p1onid2i
それは充分にありえることで、あんなに気持ちよくて何度も何度もしちゃ
ったんだから。もちろんまだちょっとしたいし、お大事もくちゅくちゅだ
し……疼きが定期的に来るようになってからは、激しくしちゃうと次の朝も
響いてたりはするけど。
そう。
たまには。
週に一度くらいは。
自分でしても満たされないし。
お大事もくちゅくちゅだし。
ちょっとだけ触っちゃおうかしら……。
「ぁん……!」
危ない。野宿なんだから。壁が無いんだから二人に見られたらどうするの!?
……何発殴ったら人の記憶って飛ぶのかしら。
落ち着きなさいわたしッ!
そうよ、こういう時は今まで食べたパンの枚数を数えればいいってお婆様が言ってt
「じゃなくてっ!」
しちゃダメなのよそもそも!
自分で触れていた頃、一度だってこんなになることなんて無かった。
だとすれば、おしりの気持ちよさを覚えちゃったから!?
理由は……いくら考えても、昨夜の行為しかいない。
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……。
舌先で奥までたくさん嘗め回された。気持ちよかった。
肉の槍で奥までたくさんぐりぐりされた。とっても気持ちよかった。
ふと、カレの膝の上で繋がった記憶が甦る。
裸の二人。
長身で無駄な贅肉の無い、細い体。
そのくせ力強くて、逞しい腰使い。

首すじにかけて流れる艶やかな銀髪。

優しく見つめてくる切れ長の瞳。

細身だけに突き出た腰骨。

滑らかで女のような肌。
くやしいくらい細くて長い指。
590名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:56:36 ID:p1onid2i
そしてかたいかたぁいおちんちん……。

おちんちん……。

おちんちんおちんちんおちんちんおちんちんっ!

「いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!」
駄々漏れになった妄想を振り払うように頭を振って、ぱんぱんと枕に八つ当
たり。
うん、まぁ、あの体は合格だけれど!
あぁ、あの体もう少し筋肉質にならないかしら。
ガチムチ!
がちむち、ガチムチじゃやりすぎよね……。

「もう、なんだよナナ……まだ陽も昇りきってないじゃないか」

むくりと、起き上がった見馴れた黒髪の天然ヅラが、欠伸を噛み殺したままで
固まっている。
わたしは下着を膝まで降ろした、透けるような薄い夜具姿で、枕を頭上高々と
振り上げている。

こういうのも天使が通ったって言うのかしらね。
互いに動けず、二人無言のまま……。
彼の目だけが、動いている。
股間、胸、下着、そしてまた股間……。
あ、たらりと鼻血が垂れた。
うふふ。やっぱり貴方も目は反らさないのね?
さて、何発殴れば忘れるかわからないし。第一淑女がはしたないわ。

やっぱり殺しちゃえっ♪

「えぇと、ナナ、その……これは」
「空なる風の精霊よ。我が祈りと古の契約に応え給え。我が目の前で、にっく
き敵を八つ裂きにし給え」
「あの……事故だよね、ははははは」
「バギ!」
耳がきいんと痛む激しい真空の刃。
591名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:57:05 ID:p1onid2i
吹き飛ぶ枯葉。吹き飛ぶ彼。
「ちょっ、ナナ、痛いよっ!」
「なんで死なないのよ。バギ!」
「いたっ、いたたたたたたたっ!」
「あーんもうっ、バギバギバギっバギったらバギっ!」
「ほん……ごか……てば……ナ」
「真空だからきこえなーい。ていうか貴方、普通死ぬわよねjk」
「本気で殺すつもりだったのかっ!?」
「あら、本気なのはこれからよ。光の精霊よ。我にその加護をもたらし、そ
の力を我が仇敵の前で解放し給え。聖なるいかづちを我が仇敵の頭上に落と
し給え」
「いやっそれはいくらぼくでも本当にっ!」
「カインみたいに軟らかかったら無駄に苦しまなかったのにね♪」
「カイーーーーーンっマホトォォォォォォォォォンッ!」
「へんじがないただのしかばねのようだ」
「カイン裏切ったなっ、ぼくの気持ちを裏切ったんだ!」
「作品が違うって叩かれないといいわね。イ・オ・ナ・ズ・ン♪」
天国のお父様、わたし、とうとうイオナズンを使いこなすまでになりました。
彼もカインも今日も元気です。
ほんとぉぉぉぉぉぉぉぉに困っちゃうくらい。


「いやぁ、驚いたのなんのって、あの爆発の中カインときたらずっと狸寝入りだ
ったんだからなぁ」
「あんたなんで生きてるのよ」
魔術には弱いくせに!
力では常識の通じないロトの一族も呪文には……とか言われてるくせに!
ちなみに森は見渡す限り吹き飛んで、大規模な山火事になったのに、三人とも見
事に生還しました。
「あ、あははははは!」
「笑ってるんじゃないわよ腐った死体」
「く……くさったしたい」
「黙りなさいくびかり族」
「ナナ……それは」
「パペットマンが口をきくんじゃないわよ」
「それは俺がバカっぽいってことで、……いいのかな?」
592名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:57:37 ID:p1onid2i
「今すぐおおなめくじに弟子入りしてらっしゃい。多少ましにはなるでしょ」
「いや、あいつら、すごく……その」
「……最後まで言わせたいの?」
「い、いえっ、ぼ、ぼくはっ……おおなめくじ以下です、ってそろそろ許してく
ださいナナ様ぁ!」
ムーンペタの町の大通りの中、みっともなく洟をすすり始めた彼の首に、カイン
がどっかりと腕をかける。
「ナナ、あんまりこいつをいじめると、そろそろほんとに泣きそうだぞ?」
「泣いたっていいのよ。子供の頃から一度だって本気で泣いたことなんてないんだ
からこいつ」
ムーンブルクのお城のてっぺんから落ちた時も『あーしぬかとおもったよ』とか言
って、ぼろっとしてても無傷なのがこいつなのよ。
ちなみに、イオナズンで炎上した森はそのままにして逃げてきました♪
「あのなナナ、今回はなんだか自分でも自覚があるらしくて、だな」
「あらそう、自覚、あったんだ?」
「え、えぇと……」
「きゃふっ!」
「……ん、どうしたナナ」
「な、なんでもないわカイン?」
「顔が赤いな、さっきの山火事で火傷でもしたか?」
「はぁっ……ほんと、何でもないの」
やだ、おしりが、また疼いてる。
「無理はするなよ。お転婆は仕方ねぇけど……お、女は女なんだからよ」
「ありがと……カイン」
うん、そうよ。わたし女の子なの。昨日ね、いやってほど実感したところ。
「ま、何かあったらすぐ言えよ?」
じゃあ、今すぐわたしのおしりにぐりっておちんちんねじ込んでほしい。
「女の子には言えないことだってあるのよ」
うん、言えるわけないわよ。
「あー、そういうのは、なんだ、、その、なっなんでもねぇ」
でも、カインとだったら……。好きな人とだったら、もっと幸せなのかしら。
「……」
「カイン、顔真っ赤よ?」
知ってるんだからね。ほんとはあなたが優しいこと。
あなたはどんな風にわたしを抱くの?
「う、うるせぇよバーカ」
593名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:58:07 ID:p1onid2i
服の中、しっぽの先で優しくおしりの入り口を弄ってみる。
こんな風に優しく?
「お、お前みたいなガキはまだまだ女じゃねぇよ」
ふぅん、そんな風にいじわるにするの?
こんなふうに、気持ちいいところに届かないぎりぎりで、わたしがおねだり
するまで焦らすの?
「これでも女じゃないんだ?」
ちらりと服の襟を指で押し下げて、最近成長著しい谷間を見せて、上目遣い
でにっこりと笑ってあげる。
「ちょっ、おっ、まおまお前っ隠せバカ他の男に見られたらどうするっ!?」
ほーら、とってもいい反応。
甘いのよカイン?
わたし色っぽいでしょ、あたりまえよね。だって見えない所でこんなことし
ちゃってるもの。
聞こえない?
わたしのおしり、カレの子種とわたしのでくちゅくちゅ言ってるんだけど。
「ん、それって自分だけに見せてほしいってこと?」
いっちょまえに独占欲とか出しちゃうんだ?
なんだかちょっと可愛いかも。
「あのね、カインなら、いい……わよ?」
あ、ダメ、達しそう……カインの可愛い顔見てたら、我慢できなく……!
「だだだだだっ、だめだだめだ!」
ダメなの。達しちゃダメなの?
やっぱり意地悪するんだ?
おねだりさせたいの?
やっぱりわたしが自分で拡げて、『カインのおちんちんでして?』って言わな
きゃ達しちゃダメなの?
「カインの……ぁふっ、ばっ、ばか」
ひとりでして達しちゃダメなら、いますぐおちんちんちょうだい?
街中でもいいの。ちょっと路地裏なら見つからないから。
あぁ、でも誰かに見られたらって思うと、ちょっとぞくっとくる♪

あれ、わたし、いつのまにかすごくいやらしい子になってる?

「かっ、カインなんて知らないっ、しっ知らないもん!」
カインがしてくれないなら、自分で達するもんっ。
594名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:58:29 ID:p1onid2i
ほら、ダメになっちゃうよ。ほんとにここで達しちゃうんだからねっ?
ほらっほらほらほらほらほらほらほらっ!
ほらっ、わたし達してるよっ!
あなたの見てる前で何気ないふりして達してるっ!
「シ……ーさま……こん……ろで……ナナは……ございます」
すっかりクセになってしまったらしい感謝の言葉。
何度も何度も言わされた感謝の言葉。
背徳感が言いようのない悦びに繋がることを、わたしはすっかり覚えてし
まった。
その後、何度達しても何度達しても……。


わたしのお尻のうずきは

強くなるばかりだった

595名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 15:01:59 ID:p1onid2i
今日のところはこんな感じで
布石を生かさせていただきました
次回は週の真ん中水曜日くらいで
それでは
596名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 23:51:10 ID:fcHqfXoY
ナナの作者です
続きがスラスラと書けたので投下しようと思います
ただエロ無しの方向ですが
六話目くらいになるんですかね
GJくれる皆さんいつもありがとう
あんまりアンカーとかしないですけど
本人は凄く喜んでます
それでは投下します
597名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 23:52:13 ID:fcHqfXoY
あの日から僕はナナの様子を気に掛けるようになっていった。
あの夜ぼくが見ていたことを、彼女は知らない。
貪るように魔物と交わっていた事を、知らない。
翌日ちょっとしたハプニングで、ぼくは半死半生の目にあった。あんなに死を覚悟したのは、幼い頃に城のてっぺんの旗を取りに行ったとき、墜ちて以来だ。
その時も、ナナは普段と変わらずぼくに接している。
カインもあの様子では何も知らないようだ。
ぼくだけが知っている。
ナナに取り返しがつかない何かが起きていることを、知っている。
数日の間、ぼくはそれとなくナナを監視し続けたが、やはり主立って何かが変わったとは思えなかった。
強いて言うならば、時折夜更けにムーンブルク跡に花を手向けに行くくらいか。ぼくもカインも、幾度か「危険だから付いて行こう」と言ったが、心配に過ぎると苦笑された。
あとは、日増しに綺麗になっていくことくらいか。
年頃の女の子のことは、ぼくにはよくわからない。
なんであんなにきらきらしているのか。
時折息を呑むほどに胸を締め付けられることがある。
たまにはと、飲酒して頬を染めたナナの愛くるしい乱れかたにはいつも参ってしまう。普段からさして遠くもない距離が、ぐっと縮まってしまうのだ。
暴力的になるでもなく、絡むでもなく、人恋しくなるのか甘えたくなるのか、時には犬の真似などして擦り寄ってくるのは……あぁ、あれは昔の習慣が残っているのかもしれないけど。
話が反れた。
つまりは彼女が大人になっていく過程に、毎日ぼくはどぎまぎさせられているということ。
彼女はあまり肌を露出しない旅の装束なので、判り辛いかもしれないけれど、ぼくにははっきりわかる。
最近……胸のあたりの布地の皺が、ちょっと前とは違ってきた。
つまりその、それはそういうことで。こちらとしては嬉しかったり切なかったり。
今さっきも宿屋の浴場から彼女が出てきたばかりで、ぼくとすれ違った。
ナナはとても上機嫌で、「今日もお墓参り行ってくるわね」とはしゃいでいた。
それなら、と気を使って近場の花屋から花束を買って来たぼくは、彼女の部屋の前で立ち尽してしまった。
598名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 23:53:06 ID:fcHqfXoY
ナナの作者です
改行ミスったのでもう一度やりなおします
599名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 23:58:17 ID:fcHqfXoY
あの日から僕はナナの様子を気に掛けるようになっていった。
あの夜ぼくが見ていたことを、彼女は知らない。
貪るように魔物と交わっていた事を、知らない。
翌日ちょっとしたハプニングで、ぼくは半死半生の目にあった。あんなに死
を覚悟したのは、幼い頃に城のてっぺんの旗を取りに行ったとき、墜ちて以
来だ。
その時も、ナナは普段と変わらずぼくに接している。
カインもあの様子では何も知らないようだ。
ぼくだけが知っている。
ナナに取り返しがつかない何かが起きていることを、知っている。
数日の間、ぼくはそれとなくナナを監視し続けたが、やはり主立って何か
が変わったとは思えなかった。
強いて言うならば、時折夜更けにムーンブルク跡に花を手向けに行くくら
いか。ぼくもカインも、幾度か「危険だから付いて行こう」と言ったが、
心配に過ぎると苦笑された。
あとは、日増しに綺麗になっていくことくらいか。
年頃の女の子のことは、ぼくにはよくわからない。
なんであんなにきらきらしているのか。
時折息を呑むほどに胸を締め付けられることがある。
たまにはと、飲酒して頬を染めたナナの愛くるしい乱れかたにはいつも参
ってしまう。普段からさして遠くもない距離が、ぐっと縮まってしまうのだ。
暴力的になるでもなく、絡むでもなく、人恋しくなるのか甘えたくなるのか、
時には犬の真似などして擦り寄ってくるのは……あぁ、あれは昔の習慣が残
っているのかもしれないけど。
話が反れた。
つまりは彼女が大人になっていく過程に、毎日ぼくはどぎまぎさせられてい
るということ。
彼女はあまり肌を露出しない旅の装束なので、判り辛いかもしれないけれど、
ぼくにははっきりわかる。
最近……胸のあたりの布地の皺が、ちょっと前とは違ってきた。
つまりその、それはそういうことで。こちらとしては嬉しかったり切なかっ
たり。
今さっきも宿屋の浴場から彼女が出てきたばかりで、ぼくとすれ違った。
ナナはとても上機嫌で、「今日もお墓参り行ってくるわね」とはしゃいでいた。
それなら、と気を使って近場の花屋から花束を買って来たぼくは、彼女の部
屋の前で立ち尽してしまった。
600名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 23:59:36 ID:fcHqfXoY
三度ノックして、勇気を振り絞ったにも関わらず返答がない。
もう行ってしまったのかと扉を開くと、
「ルーラ」
ナナがちょうどあの光に包まれて消え行くところだった。
一足遅かったか。嘆息して、ふと思い出す。
「ナナ……いつのまにルーラが使えるようになったんだろう」



ルーラの感覚っていつまで経っても慣れないのよね。
小さく舌を出しておえっとえづく。
目を開けて場所を確認する。うん、いつもどうり「わたしの」部屋。
そう、ここはわたしの部屋。幾度も訪れ、寛ぎ、夜を過ごしたわたしの部屋。
あの日から、わたしは変わった。
おしりの穴でカレに抱かれ……、ううん、おしりの穴をカレに犯されてから、わたしは目覚めた。
もう尻尾を隠すこともやめた。体がうずく日は一晩中でも自分を慰め、昼に
は尻尾でおしりをいじりまわした。
この間からは自ら慰めることすらしなくてもよくなった。
呼べばいい。
魔物達はいつ何時であれ、わたしが呼べばそこに現れる。
わたしはナナ。ムーンブルクの王女であり多くの臣下と民草に傅かれた身。
それは今もそう。多くの魔物に傅かれ、自由にならないことなど何もない。
命じればいい。
『わたしを慰めなさい』と。
ホイミスライム、ゴーゴンヘッド、ポイズンキッス、マドハンド、ダークア
イ……わたしを悦ばせることに長けた者達は、数え上げればきりがない。
彼らは皆、喜んで奨んでわたしに奉仕する。
胸を、お大事をおしりを、首もとからつま先まで。
舐めろと言えば舐め、擦れと言えば擦る。
もちろん……
「入れろと言えば……」
入れる。
この間など、サーベルタイガーの子供に相手をさせたら、とてもかわいらし
かった。わたしのおしりに一生懸命におちんちんを突き立て、みゃふみゃふ
言いながらたくさん子種を出した。
601名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:00:09 ID:fcHqfXoY
あの子……大人になったら人間の女を犯すようになるかもしれない。
そう思うとなんだか笑いがこみ上げてきた。
「ほんとどうしよう。こんなに淫らなことが楽しいなんて知らなかった♪」
笑いながら、ぽふんとベッドに身を投げ出す。
今日はなにをしよう。誰としよう。どこでしよう。
「もう……ルビス様に顔向けできないかも」
何人、ううん、何匹としたかな?
嫁入り前なのにね。普通は魔物となんて嫌がるのにね。
だって仕方ないじゃない。
わたしもう魔物だもの。
自分の体のことくらいわかるわよ。
尻尾を植えつけられてからこっち、わたしの体はどんどん変わっていった。
まず味覚が変わった。いつも食べているものが美味しくない。

ここでの食事は別だけど。

眠る時間が短くてもぜんぜん平気になった。
特に夜はいつでも元気いっぱいで、いやらしいことがしたくてたまらなくな
る。
「あ、それは昼間もおんなじかしら♪」
あとはそう、体がいやらしくなった。
乳房なんてふた周りは大きくなったし、肌も白さを増して、いつもつやつや
している。
おしりはおちんちんを入れられるくらい柔らかくなったし、恥ずかしいくら
いくちゅくちゅになる。
わたしのおしりは、もうただの排泄するところじゃない。
とてもとても気持ちよくなれて、殿方をとてもとても悦ばせるところ。
変わったところはまだある。
今まで使うこともできなかった魔術が、使えるようになった。
そして、呪文の詠唱には、ルビス様を選ぶよりシドー様を選ぶほうが集中も
しやすい。
だから何?
わたしはわたし。何も変わらない。
そう、たとえ魔物になっても何も変わらない。自信を持って言えるわ。

わたしはなにもかわっていない。
602名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:00:58 ID:fcHqfXoY

アルハドは気がついていないみたいだけど、このムーンブルク城がどういう
仕掛けでこの現世に存在しているのかもわかっている。
これは幻。強力な魔術で作り上げたまやかし。
こんな大規模で永続的な幻術を扱えるのは、恐らくハーゴン。そしてシドー
様の御力。その力には恐れすら抱いてしまう。いったいどれだけの修練を積
めばそこまでになれるのか。
このまやかしはいたる所に仕掛けられている。
わたしが口にするもの全て。お茶から料理、そしてお酒にいたるまで。
ちょっと目を凝らして見れば、今のわたしには全てお見通しなんだから。
それらは人の食べ物に見せかけられているけれど、本当は魔物が好んで口に
するものばかり。
もしくは魔物の体そのもの。花であるとか、葉であるとか、実であるとか。
だからって食べないわけにはいかないじゃない。美味しいんだもの。
ひょっとしたらそれは人間を食らった上で蓄えられた養分なのかもしれない
けれど、見ず知らずの方々の死にまで悲しみは持てないものね。
それに、アルハドの解くことが正しいなら、魔物に殺された人々は、シドー
様の御許でひと時の悦びに身を浸すことになる。
そこは全てのしがらみから解き放たれた自由の野。
闇はその身を癒し、押さえ込めて来た欲に耽り、新たな生を迎えるまでの安
らぎの地。
地の獄でも天の獄でもなく、そこには安らぎだけがある。
人は、厳しいこの世の規律に耐え忍び、欲を押し殺し、審判を経て、地獄か
天国へと召される。
悪人は責め立てられ、善人はまた欲を押し殺し、耐え忍ぶ。
そんなところへ行くくらいならば魔物に殺されたほうがましかもしれない。
闇は暖かく傷を癒す。光に照らされるだけでは人は生きていけないのだから。
飢えに苦しむこともない。好きなだけ食べればいい。奪い合うこともなく満
たされているのだから。
交わりたい者も好きなだけ交わればいい。身の美醜に悩むことなどない。肉
の悦びは誰にも公平で、老いと飢えから開放された地。拒む者などありはし
ないのだから。
いつしかわたしは、それを始めとしたハーゴンが説くシドー様の教義に興味
を持つようになっていった。
この世は今ある姿で本当に正しいのか。万人が幸せと言えるのだろうか。
ハーゴン本人と会談してみれば、何かがわかるかもしれない。
603名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:01:39 ID:p9THoDab
何故わたしを魔物へと変えてまで求めようとするのか。
第一わたしを花嫁として迎えたいなどと言っておきながら、本人は一度も
わたしと会ったことすらないなんて。
「ちょっとふざけてるかも……」
ぷくっと頬を膨らませてつぶやく。子供っぽいから辞めたいんだけど、昔か
らのクセはなかなか直らない。
ベッドの脇のハンドベルを手に、ちりんと振ってみる。
なんだか喉が渇いちゃった。冷たいお茶でも持ってきてもらおう。
「お呼びですか、殿下」
程なくしてアルハドが現れた。もちろんあの仮面は着けていない。
「喉渇いちゃった」
その一言だけでいい。
「承知いたしました」
カレはわたしが自らここを訪れても何も言わないし、驚きもしない。
だってここはわたしの部屋だから。
自分の部屋に持ち主がいつ戻ってこようが自由。
家臣に用を言いつけるのは当然のこと。
ほどなくしてサンチョが現れた。後ろにはブリザードも控えている。
かこかことお茶の準備を始めるパペットマンの執事にも見馴れてしまった。
たくさんの魔物達と触れ合って、そう、文字道理に触れ合ってきたけれど、
やっぱりこの子がわたしの一番のお気に入り。
ブリザードは銀のバケツにかろんかろんと氷を吐き出している。
うーん、便利な子。魔物達って、どの子も一芸に秀でているからバカにでき
ない。
例えばフレイムとブリザードなんかは言うに及ばず、飛べる子達は高いとこ
ろでの活動に、ギガンテス達なんかはとっても力持ちだし、キラータイガー
なんて背中にわたしを乗せて運んでくれたりする。
あとスライムはぷにぷにで癒されるしホイミスライムはまさに癒しだし、に
ょろにょろした子達は、とっても気持ちいい♪
手際よくサイドテーブルに氷の浮かんだ冷たいお茶が用意される。
「二人ともありがとね」
慈愛を込めて微笑むと、二匹は浮かれて小躍りしはじめる。
本当に……可愛い子達。
この子達はまだわたしに伽を命じられていない。そうね、今日はこの子達に
するのもいいかもしれない。
「殿下……お楽しみの前に少しお話が御座います」
604名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:02:10 ID:p9THoDab
「どうしたのアルハド?」
そういえばカレともしばらくしてないかも。なんだかんだでわたしを一番悦
ばせてくれるのはカレだから、今日はやっぱりカレにしようかしら。
それともこの子達も交えて四人でしてみるのも気持ちよさそう♪
「こちらを」
そう言って袱紗から差し出されたのは……。
「これ……どこにあったの?」
「はじめて君と交わった森で」
「そっか……わたし、あの時あの場に」
邪魔にして……、千切って、捨てた。
「君にとって、大事なものでしょう?」
「うん、大事なもの」
そう、何度も探した大事なもの。
「君を、大切に想う人からの、贈り物でしょう?」
「うんっ、うんっ!」
これを失くしたと気付いたとき、わたしは泣き崩れた。失くしたことすら気
付かなかったことに気付いて、また泣いた。
「もう失くしちゃダメだよ?」
ぽろりと涙が落ちた。それを受け取り、胸にかき抱く。
「でも、アルハド、あなたにとってこれは……」
「そうだね」
「だったらどうして!」
「私は……僕は、君の騎士だからね」
「アルハド……」
照れくさそうに微笑むカレを、わたしは見ていることができなかった。
あとからあとから涙が零れてくる。
「ナナ、ここに来るのはかまわない。全ては君の望むままに」
泣き顔を見ないように、アルハドは背を向けて続ける。
「でも、きっと君を抱きしめたいと一番に願う者は、ここにはいないよ?」
「どっ、どう……してっアルハドっ、あ、あなたはわたしをハーゴンの……」
「そうだね。でも、誓っただろう、君を守るって」
「だったら、あなたがわたしを自分のものにしたって!」
「僕の望みは、君の幸せだ。それこそが大切なんだ。僕が、じゃない。誰が、
でもない。君が……望む人と。それだけは貫いてみせる。そのために僕はあ
りとあらゆる全てを排除しよう。喉笛に食らいついてでも、君の望みをかな
えよう」
605名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:02:44 ID:fcHqfXoY
カレはわたしに背を向けたままで、続ける。
「だから、行っておあげよ。僕の可愛いお姫様」
嬉しかった。アルハドの心が嬉しかった。カレの忠義が嬉しかった。
「どうして……どうしてそこまでしてくれるの?」
アルハドの答えがもしどんなものでも、わたしはその通りにしよう。
もしも、わたしに恋しているというのなら、わたしには捧げられるものがあ
る。
たったひとつだけ、今まで大事にしてきたものが、たったひとつだけ。
「僕がそうすると誓ったからだ」
「誓った、から?」
「そう、君は魔物達にすら惜しみなく慈愛を与えてきた。闇に生きるものと
て、光無しでは生きられない。君は光だ。どれだけ魔に堕ちようと、君はこ
の世を遍く照らす光だ。君はきっとこの先世界のありようを変える。他の誰
にもできないことを君はやるだろう」
「アルハド……?」
「それと同時に君はどうしようもなくお転婆で、騙されやすくて、調子に乗
りやすくて……」
「ア、アルハド……?」
「影から見ていれば魔術でぽんぽんぽんぽんと王子達は吹き飛ばすし、弱い
くせに酒を飲んでは異性に無防備なところはさらすし、いくら年頃の女の子
とはいえ、路銀も少ない旅中にあれはねだるこれもねだるとだね……」
「あんた、全部見てたのね?」
「あぁ、見ていたともっ、最近王子達には同情の念が軽く沸いてきて……す
まなかった、すまなかったからそのトレイを降ろしてくれ。僕は君のところ
のバカ王子のように頑丈じゃないんだよっ!」
「もうちょっとあなたが続けていたら、『縦』でいくところだったわ♪」
つまりだ、と仕切りなおしてアルハドが言う。
「君を守ろうと思うんだよ。ほっとけないだろ、だって」
それが全てだと、言わんばかりにアルハドは口を閉ざしてにっこりと笑った。
606名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:03:22 ID:p9THoDab
「あなたが、笑ったところ……はじめて見たわ」
「貴重だろう?」
「ふふふっ、そうね」
「とても貴重だろう?」
「はいはい、何が言いたいかはわかったわ。はいこれ、つけて」
私は髪を前に垂らして首筋をさらす。アルハドはしてやったりと鼻で笑って、
それを首につけてくれた。
「じゃあ、わたし行くね?」
「待ちたまえ、大切な夜なんだろう。ここにあるものを忘れてはいないか
い?」
ぱちんとアルハドが指を鳴らすと、扉から魔物達がなだれ込んで来る。
それはもう凄い勢いで、数えることすらできないほど。
手にはドレスから靴からアクセサリーからはたまた下着まで。
それこそ山のように。部屋を埋め尽くさんばかりに。
部屋は見る見る間にわたしが喜びそうなもので埋め尽くされていった。
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪」
「さぁ選ぶといいっ、どれだ、あれか、これか、僕としてはあっちの赤い透
けてるのがお勧めだ!」
「あんなの初めての夜に着て行ったらびっくりよ、あの世でお父様が腰抜か
すわっ!」
「なら、そこのレース網の白いドレスはどうだっ!」
「アレは婚礼衣装よっ。カインが腰抜かすわっ!」
「そ、そうなのか。じゃあそっちのきらびやかな金糸銀糸の……」
「アタシはどこの業つくババァよっ。あんなの着てたら重くてアタシが腰抜
かすわよっ!」
あー、ダメだ。こいつにまかせてたら夜が明けちゃうっ!
「そうねぇ、下着はこれっ、下品じゃない程度にセクシーにっ。季節的にも
爽やかなサマードレスがいいわ。できるだけ簡単に脱がせそうなのっ!」
初めての夜にまごまごまごまごされたら雰囲気も覚めちゃうもの!
「あとは嫌味じゃないくらいのアンクレットと……!」
ぽいぽいと裸になってその場で着替えていく。他人の目なんて気にしない。
どうせ何度もここでは見られてるんだからっ!
「そこのキラーマシンっ、香油を持ちなさいっ、ちがうわよ、きちんと人間
用の。全部バレてるんだからねっ。マドハンドとブラッドハンドはお化粧と
髪にブラッシングっ!」
てきぱきと指示を出して武装を整えていく。
607名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:05:24 ID:fcHqfXoY
待ってなさいよカイン、普段とは違うわたしを見せてあげるんだからっ!
逃げられるなんて思わないことね、我慢なんてさせないわ。あんたのほうか
らさっくり襲わせてあげるっ!
「ほらっ、どうよアルハドッ!」
全てを整えて可愛らしくポーズを取ってみせる。
「クるものがあるでしょ。ムラっとくるでしょ。可愛いでしょっ?」
「んーあー、その言葉に萎えるな」
「ヒババンゴッ!」
指を鳴らすと、心得たもので、一匹のヒババンゴがアルハドを殴り飛ばす。
「と、とてもお綺麗です殿下」
「わかってんじゃない」
むふー、と鼻から息を吐いて、つかつかカレに歩み寄る。
「行ってくるわね」
ありったけの感謝を込めて、カレの額にキスをする。
「おにいちゃんっ♪」
照れくさくてカレの顔なんて見られなかった。
すぐに踵を返して、ルーラの詠唱に入る。
「いっておいで、ナナ」
霞む意識の中で、アルハドが言うのが聞こえた。
ほんのちょっと、泣けた。
608名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:06:54 ID:p9THoDab
こんな感じで今日はここまでで
次回
二人がヤります
カイン視点で
オチが読めた方もいらっしゃるでしょうが
がんばって書きます
609名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 08:29:47 ID:SK0wsMNG
いや読めないw
エロと違うけどシドーの教義とか面白かった
続きも期待してます!
610名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 18:05:35 ID:MwNM8o61
素敵なアルハドに惚れたwww
二人がヤりますに噴いた!
頑張って下さいな〜
611名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 20:39:22 ID:erCMiRiR
ナナの作者です

>>609
ありがとう
よくあるエロENDですよ
エロゲとかにありがちな展開になると思うんですけどね
>>610
ですよね
アルハド二枚目すぎますよね
意外なほどバカだし


ようやくここまで来ました
あと半分くらい
お付き合いいただけたら光栄です
612名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:30:32 ID:wfTQogJr
ナナの作者です

カインの動かしやすさにびっくり
続きを投下しようと思います
ナナがみんなに受け入れられるといいなと思います
エロはまた後日になりますが
とりあえずどうぞ
613名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:31:19 ID:wfTQogJr
「ナナについてどう思う?」
はぁ?
なんだよ、お前アイツに惚れてんのか?
「いや、そりゃあナナは凄く魅力的だしさ、最近綺麗になったとは……」
はいはい。男が頬染めたって気持ちわりぃだけなんだよ。
まぁ、なんだな。デカくなったよな。
「ちょっ、カインお前いつもそんなとこ見てるのか!?」
ハァ?
俺は背丈の話してるんだぜ?
「あ、あぁ、背丈ね背丈っ。うん、それはまぁ確かにね。大きくなったよね
ぇ。あれから何年もたったもんなぁ、いやぁ時が経つのは本当に早いよね」
やましいものを抱えるときほど、多弁になるよなぁ?
「そそそそそそっそんなことなっ……うん、最近なんだかさ、色っぽくな
ったよね」
けけけけけっ、そうそう、素直にそう言やいいんだよ!
ま、今晩は鬼の居ぬ間のなんとやらだ。ほら、呑めよ、さっきから呑みが
足らないんじゃないのか?

風呂から上がると、珍しくこいつの方から誘いが来た。

ナナが墓参りに行ったし、下の酒場で一杯どうだい?

断る理由も無ぇし、俺はふたつ返事で頷いた。
ナナがこう度々墓参りに出掛けていくおかけで、こちらとしても羽を伸ば
せるってもんだ。
まったくあいつときたら、あの歳になって意外と潔癖なとこがありやがるか
らな。たまに男二人で夜の街をぷらついてただけで、
「あーら、遅いお帰りねぇ。で、楽しかったの、そう、楽しかったの。ふ
ぅんいいわねぇよかったわねぇ、さ・ぞ・か・し・た・の・し・か・った
・ん・で・しょ・う・ねぇ♪」
と来る。
614名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:32:53 ID:wfTQogJr
オトメってのは皆あぁいうもんなのかね。
それとも男でも知れば多少は変わるのか?
ないな。ないない。まず相手がいない。
こう旅から旅への毎日じゃ、淡くてはかない恋のきっかけすら見当たらない。
第一、ナナはこいつのこと……。
「なんだよカイン、さっきからじっと見て」
なんでもねぇよ。あぁ、ねぇちゃん、つまみが切れちまった。乾きもんで
いいからなんか適当に頼むわ。え、俺達。いねぇよいねぇよ。なんなら一
緒に飲むかい。あぁそ、お子さんいらっしゃる。へぇ、若いお母さんなんだ?
「うわぁ……カインってよくそういう風に女の子に声かけられるよね」
天然野朗に言われたかねぇんだよッ!
ぽんぽんぽんぽん落としやがって!
あ~ん、なんつったっけかぁ?
……ミリア?
「ん、ミリアがどうかした。あ、すいません、この肉もう一皿」
え、お前なにそれ。素なの?
ルプガナ船団長の娘さんのミリアちゃんですよ?
「やだな、ぼくだって彼女のことは覚えてるよ。この魚いけるなぁ、追加
お願いします」
だーかーらぁ、二度も魔物に襲われてるところを助けた、ルプガナ船団長の
一人娘のミリアちゃんですよ、ってよく食うねお前?
「うん、運の悪い子だよね」
死ねよお前ッ!
「ちょっと、何怒ってるんだよカイン」
モテる男は死ねっ全員っ一人残らずここに並べ!
殺す。ザラキで殺すっ。ベギラマで焼く。隼の剣で四分割にしてやるッ!
「ははは、ならカインがまず死ぬべきだと思うんだけどね」
615名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:33:41 ID:wfTQogJr
ハァ?
なんでそこで俺が出てくるんだよ。
「ナナは……きっとカインの事が好きだよ」
んなわけあるか。あいつはきっとお前のことが好きなんだよ。
それにお前、よっく考えろよ?
例えば俺とお前が夜遊びに行くとする。
「うん、たまにやるよね」
戻るだろ。
「うん」
お前ひっぱたかれたことあるか?
「ないけど?」
お れ は あ る !
それにだ、この間の森ひとつふっとばしたのは別としてだ。
たとえばナナのスカートがめくれるわな?
「うん、たまにあるよね」
色気のねぇ下着が……見えたかな、あ、いや、服の裏地かな?
ぐらいの一瞬があるだろ。
「うん」
お前イオナズンくらったことあるか?
「ないけど?」
お れ は あ る !
こないだなんかな、偶然あいつの尻に手が触れたんだよ。
わしづかみとかじゃねぇ。手の甲が尻の上のほうあたりに触っただけだ。
大泣きされたんだぞ?
いっそ殴れと。吹き飛ばせと。
泣くか普通常識的に考えて!?
「ごめんなさい、お姉さん、この肉もう一皿いいですか?」
ああそりゃあ、あんなんでも年頃の娘さんですからァ?
スカートん中ってのは秘めたる部分なんでしょうよ!
オトメのヒミツってのが隠れてるんでしょうよ!
だからって、ちょっと掠めただけで泣くかよ!?
アレか?
シッポでも生えてんのか?
まだそこだけ犬のままで尻尾でも生えてんのか?
まぁそうだとしたら怒るわな。隠してんだもんなァ?
もしアイツが俺に惚れてるなら、
『もぅ、ばか♪』
くらいで許されるだろ?
ほら、見てろよ?
616名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:36:08 ID:wfTQogJr
こうやって給仕のねぇちゃんの尻触ったってなぁ、
『きゃっ、こらっ、ダメよおいたしch



「おい、カイン、生きてるか?」
……ヒババンゴになぐられたってここまでにゃならなかったよ。
「ぼく時々思うんだ。ひょっとしてカインは女の人に殴られるのが好きな
んじゃないかって」
んな訳あるかバカ!
マンドリル馬鹿!
あーもう腹たってきた!
寝る!
あんまり飲みすぎんなよ。ほれ、勘定。こんだけありゃ足りんだろ。



「ナナが俺に惚れてるだぁ?」
目が腐ってんじゃねぇのかあいつ。
俺は宿屋の自分の部屋に戻ろうと、階段を昇っていった。
酒場の喧騒を遠く聞きながら、部屋の扉にもたれかり、斜向かい、ナナの
部屋を見やりながら、打たれた頬を撫でる。
「……つまんねぇもん触っちまった」
どんな女もつまらねぇ。特に城に居た頃の女達なんざ最低だ。くだらねぇお
べんちゃらに、ありありの下心。

あいつだけなんだ。

あいつだけがあの頃からずっと胸に住んでいる。
617名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:37:20 ID:wfTQogJr
何と引き換えにしてもかまわない。
一度だけでもいい。抱きしめたい。この胸の中の叫びをぶちまけてしまい
たい。お前がどんなに綺麗なのか教えてやりたい。どんな花よりも宝玉よ
りも、あの夜空の星でさえお前にはかなわない。
ルビス様だって、お前よりは美人かもしれないけど、お前よりも可愛くは
ねぇだろうよ。
いっそ出会わなければよかった。
ずるりと扉にもたれたまま、廊下に腰を降ろす。
あーあー、やだね、無様だね。
恋に酔って、報われない自分に酔って、こんなとこで半ベソかよ。
墓参りに行ってる?
こんな頻繁に?
そんなわけあるかよ。
誰かいい奴がいるんだろ、常識的に考えて。

それでもかまわない。

抱きしめたい。貪りたい。俺だけを見て欲しい。
わかってる。そりゃ欲だ。全部俺が気持ちよくなるためだけのもんだ。
だから、誓ったんだ。
たとえ誰があいつを射止めようと、どこに行こうと、俺は必ず守るんだって。
俺じゃなくてもかまわない。きっと報われない。
それがどうした。
守る。あいつを傷つけようとする全てから。そのためなら俺はあいつだっ
て殺す。ハーゴンも殺す。シドーも殺す。俺の力が敵わないのなら、この命
と引き換えにしてでも。
そのための覚悟も準備も、とうにできてる。
師匠、グランログザーには叱られちまうだろうけどな。
使うなって言われたし。なら教えるなよ。
「やべぇ、堂々巡りだ。くそ、酒なんか飲むんじゃなかっ……」
不意に、俺の上半身を支える力が消えた。
受身を取ることもできずに、後頭部から堕ちて行く。
がすん、と来た。
つまりは誰かが部屋の内側から扉を開けたということ。
刺客か!?
ちくしょう、酒なんか飲むんじゃなかった!
618名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:38:23 ID:wfTQogJr
「もぅ、いつまで見てるのよばか」
知らない女だ。
真っ白で綺麗な足だった。灯りの無い暗い室内でもよくわかる。
いや、正直いい眺めですナ。もちっと足を開いてくれると嬉いんd
「いつまで覗いてんのよ大バカっ!」
ぐしゃりときた。銀のアミュレットの音も涼しく、サンダルの裏で視界が
埋めつくされる。
あぁ、この一切の力の加減を知らない一撃は……。
「……ナナ?」
「いいこと。目を開けたら殺す。いいって言うまで閉じてなさいよ?」
「……承知いたしました殿下」
足を払いのけるってのもありなんだけどな。まぁ、なんて言うかだ。惚れ
た女には弱いもんだよな、男ってのは。
「いいわよ」
足音がして気配が遠ざかる。
目を開けて起き上がると、やはりそこには知らない女がいた。
「あの、どちらさん。そういうご商売なら間に合ってるんだけど」
「はぁ、あんた何言って……ふぅん、そんなにわたしに見えないの」
見えないんだぁ、とかなんとか言いながらくすくす笑う女。
なんだなんだ、頭の中があったかい感じの女なのか?
こんなあほは刺客にはならんだろうな。普通なら毒を塗った短剣のひとつ
も飛んできてる頃だ。
ため息ひとつ、備え付けのランプに火を点し、まじまじと女の顔を見る。
「かわいい?」
「嘘だ。アイツはこんなじゃない」
「見違えた?」
「不覚ながら……誰だかわからかなった」
本気でどこの可愛いお嬢さんかと……。
「似合ってる?」
「くやしいがな」
「かわいい?」
「はいはい、可愛い可愛い」
なんなんだよなんなんだよ。酔っ払ってんのかこいつ。
つうか直視できねぇ。眩しすぎる。
「あははっ、カイン照れてるっ!」
619名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:39:44 ID:wfTQogJr
ころころと笑ってベッドにぽふんと腰を降ろし、恐るべきことに、ナナは
空いた隣を叩いてみせた。
座れ、と?
そこに座れ、と!?
「あんたの部屋でしょ、いつまでつっ立ってるの?」
「あ、あぁ」
いや、正直それは辛くないか?
何考えてんだこいつ。何そんなに上機嫌なんだよ。
わかんねぇ、さっぱりわかんねぇっ!
とりあえず取り乱すな俺。そう、俺はいつだって斜に構えて皮肉小僧で、品のねぇ下ネタ言って殴られて……そう、それが俺!
大丈夫、大丈夫だ。
とりあえず人一人分の隙間を保てばなんとかなる。
何気ないふうを装ってゆっくりとベッドに腰を降ろす。
「あら、カイン、こっちのほっぺどうしたの?」
熱を持つ頬に、細い指が触れる。
「誰かに殴られたみたい」
ダメでしたッ!
一気に距離を詰められましたッ!
「いや、何、ちょっと酒場で、な」
「女の子のおしりでも触ったの?」
うわ、掌すげぇ気持ちいい。それに、すげぇ甘い匂い。こいつ香油かなん
か塗ってやがる。
……正直たまらない。
「偶然だ偶然」
「もう、ダメよ。女の子は、許した相手になら何されてもいいけど、それ
以外の奴には触ったり触られるのも嫌なものなんだから」
じゃあこの手はなんなんだよ。いつまで触ってんだよ。
「我らが癒し主、光を司る精霊ルビス様。心のお力により我が身を癒し
給え」
柔らかい光に、痛みが瞬く間に引いていく。
「あ、ありがとよ」
「だから、カインもそういう女の子を作っちゃえばいいのよ♪」
何を言っているんだお前は!?
つうかお前何しにきた!
「アホか。そんな事してる暇あるかよ。旅から旅の身でそんな相手作った
って」
620名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:41:06 ID:wfTQogJr
「あら、それでもいいって女の子だっているわよ?」
柔らかい微笑みに、きゅっと胸が締め付けられる。
お前は、そういう相手を見つけたんだな。そうか。
くそっ、覚悟はしてたつもりでも、やっぱり堪えるな。
「お前は……そういう相手が、できたんだな?」
よし来い。いっそさくっと殺ってくれ。
「うん、居たわよ。ずっと前から」
キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
「そうかそうか。お前みたいなじゃじゃ馬でもいいって奴が居たんだな。
よかったじゃねぇか。なんだったらいっそそいつと暮らしちまえよ。旅な
ら俺とあいつに任せとけ。お前はそいつの子供ころころ産んで、笑い皺が
できるぐらい幸せにババァになれよ」
ルビス様。
俺は笑えていますか。
上手に笑えていますか。
どうか俺に力をください。
今この一時、涙をこらえる力をください。
もしも俺を少しでも哀れに思うなら、どうか。
「ん、別に旅はやめなくてもいいでしょ?」
「そりゃお前の好きにしろよ。そもそも俺はお前がついてくるのには反対
だったんだよ」
「ふふふっ、危ないから?」
「当たり前だ。そのつもりならなんの苦労も背負わずにいられた身だろ。
サマルトリアは、お前ひとりが贅沢に居候したくらいじゃ傾かねぇよ」
「うん、じゃあいずれお世話になるわね」
いかん、泣きそうだ。
「で、そいつはどんな奴なんだよ」
「んー、とってもカッコいいわ」
俺は何余計なこと聞いてますかね?
「あと、軽薄で、助平で、ひ弱で、中途半端で」
「どこのどいつだぁぁぁぁぁっ殺してやるぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「あなたのことに決まってるじゃない」

この肩口にかかる柔らかい重みはなんだ。
うそだ。うそだうそだ。
621名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:42:13 ID:wfTQogJr
「あなたは確かにひよわだけど、頼りがいが無いわけじゃないわ」
あぁ、直視できない。
この肩に触れているのは、本当にナナの額なのか。
「ひよわなのに、いつだってわたしを後ろにかばってくれる」
柔らかい手が、きゅっと俺の肘を包み込んだ。
「軽薄なのも、意地悪なのも、助平なのも、全部ふりだけ。ぜんぶぜーん
ぶ優しさの裏返し。お父様が昔言ってたわ。本当の優しさは、言葉じゃな
くて行動で示されるものだって」
優しい強さで擦り付けられる額。
「どんなに雄々しい誓いも、詩的な愛の囁きも、わたしはいらない」
違うんだ。俺はそんなじゃないんだ。
「あなたの背中と、後ろから見える横顔を見ているだけで、全部伝わるから」
俺はそんな大層な奴なんかじゃない。
「あなたみたいな人と長い間一緒に居て、惹かれない女の子がいると思
うの?」
嘘だ。こんなの嘘だ。
どうしてこんなに……。
「旅が終わってからじゃ遅いの。きっと誰かに取られちゃうもの」
俺が望んだ言葉ばかり。
「いいよカイン。今、何してもいいよ?」
そう言って、俺の手を、ナナは自らの胸元へ導いた。
「カインがしたいことしていいよ」

「黙れクソ野朗」

一瞬で目が覚めた。
「途中までは上出来だ。よくもまぁ人様の心覗いてくれたじゃねぇか」
心の中がドス黒い嵐で満たされている。
「でもな、お前はやっちゃいけないことをしたんだよ」
殺せ。
「うまいこと化けたつもりなんだろうがな。色仕掛けだけはいただけねぇよ」
目の前のこいつを殺せ。
「あいつはな、ナナはそんな安い女じゃねぇんだ。何より俺なんかが触れ
ちゃいけねぇんだよ。いやぁ、本気で俺を怒らせてくれたのはお前が初め
てだぜ?」
ナナを汚す奴は許さない。俺の一番大切なものを汚す奴は許さない!
622名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:43:54 ID:wfTQogJr
「憎しみで誰かを殺すのは初めてだ。俺の前であいつを貶めた罪、万死に
値する……楽に死ねるなんて思うなよ。一分刻みになりながら、ナナに詫
びて死んでいけ」
あーあー勇者にあるまじき行いだな。
でもな。それだけは許せねぇんだよ。

「ふふっ、うふふふふふふふふふっあはははははははははははっ!」

何笑ってやがる外道が。開き直りやがったか?
「そう、カインの中でのわたしはそんななんだ?」
っと、そんなにベッドの上で転げまわるんじゃねぇよ。ナナの足が見える
だろうが。
「そんなに、そんなに怒っちゃうんだ。わたしがそーーーんなに大切な
んだ?」
トチ狂ってやがるのかこいつ。
「あはははははっ、さいっこうっ!」
腹を抱えて笑い転げる。
いい度胸だ。
「あははははっ、お母様、可愛く産んでくれてありがとうっ。ナナは生涯
ただひとりの殿方を今見つけましたわっ♪」
「はぁん?」
「幸せにしてねっ、カイン♪」

有無を言わさぬ勢いで唇を奪われる。

「ねぇ、カイン、これなーんだ?」
そう言って彼女がサマードレスの胸元から取り出したのは、俺が贈ったペ
ンダントだった。

「……(声にならない悲鳴)」

「返品不許可よ。浮気も禁止。そのかわり、全部許すから。ぜーーーーん
ぶ許すからっ。ねぇ何したい。何してほしい。膝枕、頭なでなで、ほっぺ
にちゅう、どれからがいい?」

やっちまったなぁ。
623名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:45:30 ID:wfTQogJr
「とりあえず、アタシはこれね、むぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♪」

死にたい。
あぁ、死にたい。

「んーーーーーー、これよ、この鎖骨がまた、ん……ちゅっ♪」

あれか。
これが黒歴史ってやつか。
思い出すたびにのた打ち回る羞恥ってやつだな。

「カインカインカインカインっカインの匂いっカインのくびすじーカイン
のー、さーーこーーつーー♪」

うわ、こいつめっちゃくちゃ柔らけぇ。
つうか、どっから搾り出してんだよその可愛さは?

「うふふふふっ、いつも見てたのよ、この色っぽい鎖骨ちゃん♪」

てかお前どんだけ鎖骨好きだよ。
さっぱりわかんねぇよ。鎖骨ってそんな要素微塵もねぇだろ。

「もう我慢しないんだからっ。とっとと襲ってくればいいのに、カインが
バカなのがいけないんだからねっ?」
624名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:46:16 ID:wfTQogJr
いや、待て、展開についていけねぇよ。
俺だけじゃねぇよ。
誰が想像するよ。こんな急展開。
普段の俺達知ってる奴がいたら、ぽかーんってしてるだろこれ。

「ひゃっほぅっ、服を全部脱ぎなぁっ、下着もだぁっ♪」

だからそれ作品違うってんだよ。
どこの世紀末だよ。

「あはー、可愛いの出てきたっ、胸のさきっぽさんにご挨拶っ、んー、ちゅっ♪」

あーもう、可愛いなぁこいつ。
てか性格違うだろ。
あれか、流行りなのか、最近こういうの。
なんつったっけか、普段はつんつんしてんのに、ある瞬間を境にこう。

「やだ、アタシばっかり恥ずかしいことしちゃってるじゃない。カインも
してっ、してしてっ♪」

受け止めよう。
ありがとう。
天国の母さん。俺……お と な に なりまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすっ!

「ナナ……」
「ん、なぁに、カイン?」
「愛してる」
「……うん。わたしも。あなたの事、愛してる」

俺は、ゆっくりと体を入れ替えて、愛しい彼女におおいかぶさった。

きっと、忘れられない夜になる。
625名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 00:50:04 ID:wfTQogJr
以上なんですが
すんませんいいとこで切って

つうか投下して読み終えてから
締め方に吹きました。
もうやり直しきかないし
どこの乙女だカイン

さて続きはまた後日で
少しふざけすぎたかもしれません
ではまた後日
626名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 01:04:29 ID:4V+aetPQ
やったぁ!リアルタイム投下遭遇!起きてて良かった。
大人になってくださーい!www
丁度頂きますで〆てあったので次がたのしみだ。
627名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 01:15:59 ID:wfTQogJr
ナナの作者です

>>626
そこまで喜ばれると照れちゃうんですけどね
でもがんばろうって気になるんですよね
ありがとうございます
628名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 18:34:59 ID:lCNrdv6f
定番だけど、ビアンカとの愛の営みをJr.達に見られて聞かれる話が見たい
629名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:04:40 ID:qWd916eS
ナナの作者です
続きが書きあがったので投下します

630名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:05:30 ID:qWd916eS



そっと手を伸ばして、ゆっくりと頬に触れる。
こいつ顔小せぇな。柔らかくて、すべらかで。
情けない話、俺の手は震えていた。緊張と喜びと、畏れと、自分でも言い
表すことができない感情に、体が言うことをきかない。
くすぐったそうに目を細めるナナが、同じように俺の頬に手を触れてくる。
柔らかな指先が、俺の顔の形を確かめるように、耳元から、頬へ、そして
顎先へと。
それだけで幸せだ。
互いに、なんのしがらみもなく触れ合えるということ。
触れても許されるということ。
あぁ、少しだけだけど、わかる。
誰かに受け入れて貰える幸せ。
こんなに近くで、二人きりで、熱を感じながら、俺は今ナナに触れている。
無言でもいい。
第一、この喜びを、どんな言葉で表したらいい?
「その……抱きしめても、いいか?」
ナナは小さく笑った。
「言ったでしょ。何してもいいよって」
ランプの弱い明かりが照らしだすナナの顔その笑顔は、どこか幻想的ですらあ
った。
日に焼けにくい白い肌。和毛がうっすらと浮かんだ頬に、深い紫水晶の瞳は俺
を優しく見つめてくる。薄く引かれた口紅の乗った柔らかそうな唇。優美な頬
の輪郭。
何もかもが愛おしい。
サマードレスの背中に手を差し入れて抱きしめると、ナナが小さく息を漏らし
て、俺の首筋をくすぐる。
女にしかない柔らかさ、薄い生地越しの熱、吐息のひとつさえ愛おしい。
「もっと、ぎゅってして」
「だめだ。これ以上力なんか入れられない、お前が壊れそうだ」
お前は知らないんだ。
どんなにお前の体が柔らかいか。
まるで花みたいだ。強く握ればつぶしてしまう。花びらは強く触れただけでも
裂けてしまう。
631名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:06:17 ID:qWd916eS
「カインの重さも、力も、全部が好きよ。強くぎゅってされると、『あぁ、わ
たしはこの人の恋人なんだな』って気分になれるんだから」
単純でしょ。そう言ってまた笑う。
でもな、俺には無理なんだよ。お前は、いくら可愛いからって猫を力いっぱい強
く抱きしめたりするか?
できないだろ、あんな柔らかい生き物。
「臆病だ、って笑うなら笑え。俺には無理だ」
「あなたもわたしを女神様扱いするのね」
ナナの唇がそっと俺の耳に寄せられる。触れるか触れないかの位置から、ちゅ
っと唇を吸う音が聞こえた。
「だったらわたしにも考えがあるんだから」
吹き込まれた言葉は堪らなく蠱惑的な声色で、一瞬別人かと疑ってしまう。
「ねぇ、カイン……」
俺にしか聞こえないだろう小さな囁き。
くちゅりと音をたてて、濡れた舌が俺の耳に差し込まれた。
「大好きよ」
とろけるような甘い声。
「大好き」
ぞくりと体に震えが走る。
「カインはナナのこと好き?」
子供の頃のように舌ったらずで、それでいてあくまで蠱惑的に、ナナは繰り返す。
くちゅくちゅと、俺の耳に舌を遊ばせながら、微かに乱れた吐息まじりに問う。
「好きだ。好きに決まってる」

そう。

笑ってナナはそう言った。
舌が這う。
何度も何度も。
吐息は常に俺をくすぐり、時にはわざと吹き込み、ナナは延々と囁き続けてくる。

「好き」

「大好き」

そのすべてが次第に俺を追い詰めはじめる。
632名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:06:53 ID:qWd916eS
舌が、吐息が、濡れた音が、囁きが……頭の中を直接揉み解されているような
感覚。その刺激に、意識さえ陶然としてくる。
我慢していた瘧のような痙攣もいつしか激しさを増し、いつしか俺はナナの体
にしがみ付いていた。
ありえない。
刺激が強すぎて狂いそうだ。
緩やかに緩やかに狂わされてしまいそうだ。
そう、それを堪えるには、体裁も恥もないままに、強くしがみ付くしかない。
結可的にはナナの思うとうりに、彼女は俺に強く抱きしめられている。
ナナの指が、俺の下穿きをずらしているというのに抵抗することさえできない。
「カインったら、もう、こんなにしてる」
何がそんなに嬉しいのか、くすくすと笑い続けるナナに、俺は声さえ上げるこ
とさえできない。
もし今口を開いたなら、俺は間違いなくだらしなく声を上げていただろう。
ナナの手が、俺の性器を緩やかにしごきたてる。
「これも……熱い」
先を掠める爪の感触、くるくると指先でそこを弄ばれるだけで、根元からびく
りと震えてしまう。
「あぁぁあっ!」
あっけない終わり。我慢の効かない快楽に、弾けるように吹き出る子種。
無意識に腰を振りながら、俺はナナの背中に指を食い込ませている。
「出てる……カインの子種」
その手が汚れることもいとわないのか、ナナは俺の先端を包み込んでくれた。
信じられない。こんなにもあっけなく。奥から奥から噴出すなんて。
「嬉しい。たくさん出してくれたのね、カイン」
溢れ出た子種の感覚を確かめるように、ナナの手は萎えはじめた俺を弄う。
「だめだ……ナナ、きたない」
「なんで。カインのだもの。汚くなんてないわ」
「そんなことない。何かで拭わないと」
言いようのない羞恥。くそ、なんだって俺は。いくら初めてだからって、こん
な情けないことってあるかよ。
「あら、信じてないの。だったら……えいっ」
気だるい余韻に浸る俺は、あっけなくナナにひっくり返され、膝を両手に支
えられ、股を広げてしまう。
シャツ以外のすべてを剥ぎ取られても、頭の中のもやが消えない。
633名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:07:26 ID:qWd916eS
「そんなに気にするなら、すぐに綺麗にしてあげる」
なんの躊躇いもなくナナがぱくりと俺をくわえ込んだ。
舌がこそぐように全体をぐるぐると這い回り、吸い上げるままに唇から引き抜
かれる。俺はそれがただただ信じられなくて、見ていることしかできない。
俺の反応を確かめるように視線を送り、子種まみれの指を、一本、二本と舐め
しゃぶるナナは、信じられない程に俺を興奮させた。
「んふっ♪」
俺の上に覆いかぶさり、至近に寄ってゆっくりと口を開く。
舌を蠢かせると、白い濁りがゆるりと揺らいだ。
「……あー♪」
声に出して舌を伸ばすナナ。
とろりと糸を引いて、胸の中心に唾液交じりの子種が垂れて行くのを、俺はし
びれた頭で見ていた。
「ほら、汚くないわ?」
知らなかった。こんなに淫らに笑う奴だったなんて。
「ちょっと苦くて……」
言いながら、ナナの指先が子種に浸る。
「しょっぱくって……」
くすぐるようにそれを俺の胸全体へと塗り広げていく。
「不思議な味♪」
楽しんでいる。ナナは俺という男とこういったことをすることを、心から楽し
んでいる。
「そんな目で見たって駄目よ?」
まさか、と思った。
「これは全部アタシのなんだもん」
指に残る残滓をぺろりと舐め上げて、
「カインにはあげない♪」
ナナは俺の胸に広がる子種に舌を伸ばし始めた。
悪戯な笑みを湛えて細められる瞳は、決して俺の目を離れない。
そう、淫らな自分を見て、俺がどう感じているか確かめるようだ。
右の桃にひやりとした感覚があるのに気付いた。
そこにはナナの股が押し付けられ、ゆるゆると擦られている。
「えへへっ気付かれちゃったわね」
笑う様が妙に得意げなのはなぜなのか。
「うん、そう。もうとろとろなの。この部屋に来て、カインの匂いがするって
思っただけで、きゅんってなっちゃって」
634名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:08:10 ID:qWd916eS
ナナの太ももに触れている俺が、もう固さを取り戻している。先ほどとなんら
変わらない硬さでだ。
「もう、してもいいよカイン」
俺の子種をぺろりと飲み干した舌で、ナナが唇を舐めあげる。
「もう何にもしなくてもいいよ」
意味ありげに、俺の根元に指をあて、つうっと先端まで指を這わせていく。
「そのまま、ずぶってきて……」

「ナナを犯して」

もう限界だった。力任せにナナを押し倒し、首筋にむしゃぶりつく。
胸を鷲掴みにするとナナの口から甘い声が上がった。
「カインっ、カインカインっ。いいよ、乱暴でもいいからしてっ。犯されても
いいのっ、カインになら犯されてもいいよ。アタシよかったのにっ、乱暴に奪
われてもよかったのにっ!」
サマードレスのボタンが飛んで、下着越しの胸が飛び出た。
「なんで今日まで何もしなかったの!?」
「うるせぇよ。今からやってやるから覚悟しとけ」
「あぁ、カイン……嬉しい」
激しくナナの舌を吸い上げた。嫌がりもせずに応えられる舌に、俺は夢中で舌
をうごめかす。
「カインっ、来てっ、脱がさなくていいからっもう待ちきれないの!」
自ら下着を脱いで、ナナが指でそこを押し広げている。
あぁ、そこなのかと考えるまでもなく、俺は腰をそこへと突き入れていた。
「いたぁ……!」
苦痛にナナの顔がくしゃくしゃにゆがんだ。
「悪い、俺、もうやめられないっ」
しゃにむに腰を振った。こんなにいいことがあるなんて知らなかった。
「カイン、いいからっ、カインが気持ちよければそれでいいからっ!」
気遣いなんてしない。ナナもそれを望んでいる。
俺はただ吐き出すためにひたすらに動いた。
急激に子種が競りあがってくる。あっというまだ。
一番根元までずぶりと差し込んで、歯を食いしばる。
限界だった。
最高だ。
止まらねぇ。
635名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:08:38 ID:qWd916eS
「ぁうっ……出てるよ。カインの、たくさん出てる」
出し終えてもひくひくと動いてやまない俺が、ゆっくりとしぼんでいく。
余韻にひたる俺の頭をナナの手がかき抱いた。
「カインは、気持ちよかった?」
「あぁ、最高だった」
それ以上の評価なんてない。まさに最高の一瞬だった。
「ならよかった……」
頭を撫でて来る手が優しい。
胸は柔らかくて、いい匂いがする。
このまままどろんでいるのも幸せかもしれない。
目を閉じると、ゆっくりと眠りの幕が頭の中に下りてくる。
あぁ、もう少し優しくしてやればよかった。
そんな少しの後悔と共に、俺の意識は緩やかに絶えていった。

だから。
俺は知らない。

この後、何があったのか。

俺は何も知らない。





わたしの胸の中で、カインが寝息を立てている。
くぅくぅと小さな寝息。とても可愛らしい寝顔。

でも今はそんなことはどうでもよかった。

「瞼の上と下は一つに。全ての生ける物は、母の腕の中のような安らぎの園へと。とく眠れかし。ラリホー」

念には念を入れて。だって起きるもの。そしたらできなくなっちゃう。

おしりくちゅくちゅできなくなっちゃう。
636名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:09:33 ID:qWd916eS

「ごめんね、カイン。ちょっと痛いからね」
もう期待で体が震えちゃってる。
早くおしりいじりたくて、わたし震えちゃってる。
わたしはカインの内腿に手を伸ばし、爪をたてて思い切りつまみ上げた。
声ひとつあげずにカインは動かない。
よかった。だってカインに見られたら、わたしきっと嫌われちゃうもの。
それだけは嫌。
嫌なんだけど。

「そっ、それとこれとは別……だもん」

カインの体をベッドに預けて、わたしはしっぽを開放した。
「ふぁ……これ気持ちいい」
なんて開放感。カインに抱かれている間、よく我慢できたものね。

でも我慢しなきゃカインに嫌われる。

これから先カインに抱かれている間はずっと隠し通すんだから。それだけは絶
対。いくら窮屈でも我慢してみせる。

「は……ふっ」
胸をさらけ出して、右手は尖りきった胸の先っぽを軽く捻り、左手はお大事の
先っぽを。そしてしっぽは当然おしりの中に。
我慢も限界だった。いつもどうりわたしのしっぽは、わたしの一番気持ちいい
ところまでつるりと入ってしまう。
「あ、ダメっ、やっぱりここが一番気持ちいいのぉ」
カインに抱かれた。愛しい人に抱かれた。その証は確かに残っている。そう、
この粘り気を失いつつある子種がその証拠。
嬉しかった。カインがわたしを求めてくれているんだって、彼の行動ひとつひ
とつが教えてくれた。
わたしは、それが嬉しくて嬉しくて。
わたしの体がカインを魅惑しているのが嬉しくて嬉しくて。
いまだに仔袋がきゅんきゅんと切なく鳴き続けているのがその証拠。

でもちっとも気持ちよくなかった。
637名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:10:15 ID:qWd916eS

女の子の初めては痛いっていうから、当然なのかも。
でもこっちで達せられるなら、達してみたい。
「明日も……カインとしよう、かな?」
どうしよう。本当におしりよりも気持ちいいの?
本当に?
こんなにおしり気持ちいいのに?
声が我慢できなくなっちゃうくらい気持ちいいのに?
枕に口元を押し付けて、声を殺す。
だらしなく突き出た舌先から、緩んだ口元から、あふれた唾液がそれを濡らし
て行く。
「あ……ふ、おしりきもちいい♪」
言葉に出すともっと良くなれることを、もうわたしは知っていた。
だから遠慮はしない。カインは寝ているし、いいわよね?
彼に抱かれている間も、本当はおしりをいじっていたかった。
お大事に走る痛みを、おしりの気持ちよさで紛らわしたかった。
「おしりに欲しかったよ……カイン」
愛するあなたにしてほしかった。
「おしりっ、寂しかったよぉ……カイン」
大丈夫だもの。わたししっぽでもきちんと達せるのよ?
あなたのだったらしっぽより太くて長いもの。
きっと大丈夫よ。
うん、大丈夫。

すぐ、終わっちゃったけどね。

うん、わたし、いやらしい女の子だから大丈夫。きっと達せるもの。

カレのより小さかったけどね。

だから、それは大丈夫なんだもん。しっぽでも達せるんだもん。

「や……だっ、わたし達しそう」
考えちゃダメなのに。
「うそっ、ぞくぞくきちゃうっ」
思い出しちゃダメなのに。
638名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:21:47 ID:qWd916eS
「アルハドのっおちんちんっ思い出しながら達しちゃうっ!」
彼がいい。カインがいい。
でも入れてくれるならカレのがいい。
あの……。
「ごつごつしてるのがいっぱいついてるのがいいのにっ!」
やだ。
わたし、しっぽじゃ物足りなくなってきてる。
「ある……はど」
悪魔神官で、わたしの忠実な騎士。
そして兄のような人。
愛してはいない。愛してはいないけれど。
わたしの体を一番悦ばせてくれる人。
「らめ……ほしい」
ごつごつしたのがいくつもあって、それがたくさんわたしの中を擦ってくれる。
何度わたしが達しても、かちかちのままで。
わたしがおしっこ粗相しちゃうくらいになってもまだかちかちで。
最後にはわたしのおしりの中いっぱいに子種をご馳走してくれる。
「アルハドのがほしいっ!」
声に出して認めるともう止まらなかった。
あぁ、たまらない。やっぱりおしりがいい。
ほら、達してる。ぜんぜん終わらないよ?
さっきカインが子種出してたよりずっと長いよ?
「ん……ぁ」
余韻に体がぴくぴくしちゃってる。

「ねぇ、アルハド。見てるんでしょ」

ベッドにうつぶせになって膝を立て、とっておきの甘い声で問いかける。

もう、いいや。

「きて……おにいちゃん♪」

ほら、わたし、いやらしいわよ。
自分でわんこの格好しちゃってる。
自分でおしりの穴も広げちゃうんだから。
639名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:22:20 ID:qWd916eS
ねっ。おちんちんおっきくなるでしょ?
だから犯して?
あのときみたいに犯して?

ぎしりとベッドがきしむ音がした。

期待にまた体が震えてくる。

「ふふふっ、やっぱり見てたんだ。お・に・い・ちゃ・ん♪」

無言のままに、わたしの腰に手が添えられる。
それだけで、カレの手が触れられた瞬間に、これからされることの期待に頭の
中が真っ赤に染まった。
欲しかった。いくらカインを愛しく想っても、肉の欲は満たされない。
カインに満たして欲しかった。欲しかったのに。
だからしょうがないわよね。
自分への言い訳に夢中になっている間におしりは深々と貫かれていた。
「ひっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♪」
嘘みたい……不意打ちで貫かれただけで達してる♪
ほらっ、やっぱりこれすっごく気持ちいい。
なんでカインのおちんちんはこんなじゃないの?
カインのにはこんなごつごつ……。

あぁ。アルハドって魔物だものね。

ほんとは人の形なんてもう捨てちゃってるんだものね。
そうなんだ。だからこれこんなに気持ちいいのね。
アルハドのおちんちんは、わたしが落ち着くまで動くことはなかった。
「入れられただけで達したんだね、ナナ」
「うん……わたし、はしたないわよね」
「あぁ。はしたなくて、とても素敵だよ?」
褒められた。それだけで、お腹の奥がきゅっと甘くうずく。
「ん……うれしい」
あぁ、アルハドのおちんちん久しぶり。すっごく久しぶり。
きっとわたしまた達しちゃう。たくさんたくさん気持ちよくされちゃう。
「アルハドは……わたしのおしり、気持ちいいの?」
640名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:22:57 ID:qWd916eS
「知ってるだろう。何度も何度も絞り取っておきながら」
知ってる。だっていつも何度も出してくれるもの。
おいしくて、熱くて、どろどろしたの。
「アルハドは、わたしとしたいと思わなかったの。その、この間から」
「何度も君を思って自分を慰めたよ。今だって、見ていて嫉妬したさ」
その言葉に、また仔袋が鳴く。甘く甘く。
そしてわたしはその鳴き声に逆らえない。
ううん、とうに逆らうことなど考えもしなくなった。

犯したければ犯せばいいのに。

頭の中で、誰かが言った。ううん、それは当たり前だけどわたし自身。
だけど、いいの。誰かが言ったの。わたしじゃないの。
「カインのおちんちんね?」
だからこれも誰かが言わせてるのよ。
「とっても気持ちよかったわ」
嘘だけど。
「あなたよりも、よかったわよ」

さぁ、わかるでしょうアルハド?

わたしが何を言いたいか。

「左様ですか殿下」
冷たい……ううん、意地悪な声。
「えぇ、そうよ」
どうしよう。わたしどきどきしてる。
「アルハドなんかよりずっとずっと気持ちよくしてくれたわ」
カインのときより……どきどきしてる。
「そうまで言われては私の矜持が傷付きますね?」
ゆっくりとカレのおちんちんがおしりから引き抜かれていく。
何をするのアルハド。おちんちん、おしりから抜いてどうするの?
「だから、あなたはもういいわ。だってカインがいるもの」
きゅっ、と優しい力で両手をつかまれた。
わたしは四つんばい。拘束されちゃったらもう身動きが取れない。
「では殿下。どちらが良いのか、味わっていただきましょうか」
641名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:23:42 ID:qWd916eS
「アルハド、あなた何をするつもりなの。この手を離しなさい?」
つん、とわたしのお大事の入り口に触れる何かがある。
びくりとわたしの体は震えた。
「あなたまさかっ、いやっ、いやよアルハド!」

逆らえばいつでも抜け出せるのに。

「いいえ、やめませんよ殿下」

わたしは逆らわない。

そして言葉の通り、ずぷりとわたしの中は埋め尽くされた。
「いやっ、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
なんて充実感。
なんで?
どうしてこんなにわたしを満たすの?
痛いのに、痛いのに、入れられただけで痛いのに。
「き……ち、……い」
「何かおっしゃいましたか、殿下」
ぐりっと押し込まれると、奥の奥で淡い悦びが生まれてくる。
あぁ、これ、知ってる。仔袋を直にぐりぐりされてるんだ、わたし。
「い、いたいって、言ったのよ。それよりも早くっ」
動いてほしい。
カレの指が優しくわたしの顎を持ち上げる。
首を捻じ曲げられて、唇を奪われた。
当然のようにわたしは侵入してきた舌を受け入れる。
もう下手な芝居は必要なかった。
「アルハド?」
「なんでしょう」
「犯して」
「もちろんです」
そのやりとりだけで充分。
カレの舌に、ゆっくりと舌を伸ばして絡める。こうして、沢山舌に唾液を乗せ
て、お口のまわりをべとべとにするキスが好き。
目は閉じない。互いに見詰め合ったままでこんな風に舌を絡めていると、たま
らなくぞくぞくする。
642名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:24:34 ID:qWd916eS
愛情よりも淫らで卑猥なことを確認するキスは、わたしを狂わせる。
ううん。本当はわかってる。
わたしが好きなのは、淫らに振舞う自分。
自分がどれだけ淫らなことを進んでしているのかと考えるだけで、わたしの中
の清らかな部分は塗り替えられていく。
それがたまらなく気持ちいい。
おちんちんをおしりに入れられるのは好き。
おくちでカレのおちんちんを咥えて、満足させてあげるのも好き。
でもそれは行為として快楽が伴うから。だから好き。
最近になって気付いた、それはわたしが気付かぬうちに求めているものとは違
う。
まだはっきりとはわたしもわからないけれど。

ゆっくりとカレのおちんちんが引き抜かれる。
わずかに戻されたそれが、くちゅりといやらしい水音で、また仔袋に触れる。
「ふぁ……何、これ?」
とっても甘い。中にはまだ純潔の名残が痛みを叫んでいるのに、仔袋からはと
てもとても甘い悦びが滲み出してくる。
あぁ、また抜かれてく。そのままでいてほしかったのに。
抜かれると痛むの。動かれると痛むの。
そしてまた、カレのおちんちんの先がわたしの仔袋に触れる。
「これっ、これなんなの、なんなのアルハド?」
「さぁ、僕は男だからね。これが奥に触れると、そんなに気持ちいいの?」
「うんっ、うんっすっごく気持ちいいっ♪」
「じゃぁ、もっと奥まで、いくよ?」
ぎゅぅっと仔袋が押されていく。
「っ……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♪」
言葉にできない。なんで、どうしてこんなに気持ちいいの?
643名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:25:38 ID:qWd916eS
仔袋ってこんなに気持ちいいものだったの?
だってさっきのカインのときはこんな風にならなかったわ。
相手がアルハドだから?

あぁ、カインの、ここまで届かなかったっけ。

一生懸命ごんごん腰を振ってたけど、わたしのここには掠りもしなかった。

「きもち……いぃ♪」
痛い。まだ痛い。でもこうして動かずにじっとしていると、すごくいい。
みちみちと音がするほど広げられて、満たされて、そのたくましさにうっとり
してしまう。この痛みさえ、この逞しさを受け入れるための代償なのだと納得
できる。
うん、しかたないわよ。こんなにすごいの入れてもらえるんだもん。
ちょっと痛いくらい我慢できる。
「あぁ、素敵だよ、ナナ。こうして入れているだけなのに、搾り取られそうになる」
「ほっ、ほんとっアルハド。嬉しいっわたし嬉しいっ!」
あぁ、アルハドが喜んでくれてる。
「いいよ、アルハド。好きなときに、びゅうってしていいよ?」
「だけど、ナナはまだ……」
「ばか……女の子はねっ、それだけが気持ちいいんじゃないのっ。女の子はね
、子種が大好きなんだからっ。殿方が自分の体で悦んでくれてるって思うだけ
でぞくぞくしちゃうんだからっ♪」
644名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:26:06 ID:qWd916eS
だから遠慮なんてしなくていいのに。いつもみたいに、あっついのいっぱいい
っぱい出して、仔袋でどろどろ味わわせて?
あぁ、そんな風に思っただけで、わたしも達しそう……。
「でも、ナナ……せめて、せめて王子よりはっ長くっ!」
あ……ほんとに嫉妬してたんだ。
うわ、アルハド、一生懸命我慢してる。
ちょっと、ううん、凄くかわいいかも。
うん、とってもかわいい。



「ねぇ、にぃさまぁ。ナナね、にぃさまのあっついこだね、ほしぃの♪」



ほら……出しちゃった。
女の子はみーんな悪魔♪
わたしは仔袋に注ぎかけられる熱い雫を、余すところなく受け止めた。
自分からおしりを押し付けて、くちゅくちゅと揺り動かしながら、気持ちよく
カレが最後まで達せられるように刺激することを忘れない。
「やぁん、にぃさまの子種すっごいよぉ♪」
だからサービス。達してるときのだらしない声で、まだ演じてあげる。
「あぁ、凄いっ、凄いよナナっ!」
「うんっ、ナナもナナもすっごいのっ、幸せっ仔袋がとってもしあわせぇ♪」
カインよりも早かった。
でも、カインよりずっと気持ちいい♪
それに、なんだろう、この幸せな気持ち……。
ずっと、ずっとこうしていてほしい。
徐々に悦びがひいていくのに、幸せな気持ちだけは胸に残ってる。
「アルハド……ぎゅってして?」
後ろから抱きしめられる。息苦しくて、痛いくらい。
ずるずるとベッドに寝そべり、わたしはキスをねだって首を傾けた。
「ぅん……」
唇だけを優しく触れ合わせる。
645名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:26:49 ID:qWd916eS
わたしの腿に、むくりと反応している何かがあたる。
「あ、アルハド……おおきくなってきてる」
「また、ほしいかい?」
「……うん、ほしい」
それを拒む理由なんてない。今度は仔袋を思い切りぐちゃぐちゃにしてほしい。
おちんちんを押し付けられただけであんなになっちゃうなら、いつもみたいに
おしりがぱんぱん鳴るまで打ちつけられたらどうっちゃうのかしら?
カレは抱きしめる腕を離して、膝立ちにわたしの顔へと腰を寄せた。
目の前に垂れ下がる半起ちのそれ。
「ぬるぬる、して……る」
カレの指先が、わたしの顎に触れた。
優しい強さで顔を向けられる。
「あ……♪」
それが何を意味するのか、もうわたしはわかっている。
わたしはなんのためらいもなく口を開いて、彼の腰に腕を回した。
引き寄せて、くわえこむ。
ゆっくりと子種を舐め落とし、口の中にいっぱいに広がったその味わいを、こ
くりと飲み込む。
口を離すと、ぶるりと震えて、いきりたったそれが上を向いた。
「素敵……」
それが愛おしくて、尖らせた舌で、根元からゆっくりと舐めあげる。
「今度はどっちにほしいのかな、ナナは」
そう言われてふと気付く。
そっか、普通の女の子は、お大事にしか入れてもらえないのよね。
あはっ、だったらわたしって凄く幸運な女の子なんじゃ?

「ちゅっ……んっ、ちゅぱっ。うん、と……アルハドがしたい所で、して♪」

今は、とりあえずこのおちんちんの逞しさをお口で感じていたい。
そう思って、わたしはカレのごつごつのひとつにまた舌を這わせた。
この瘤ひとつひとつがわたしのおしりを、かき回して、こね回して、おちんち
んに慣らしてしまった。
そう思うと愛着さえ湧いてくる。
646名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:27:23 ID:qWd916eS
「すっかり上手になったね、ナナ」
あ、頭撫でられてる……。
褒められるのは好き。大好き。嬉しくてもっともっと頑張ってあげようと思う。
「うん。アルハドのたくさんしたもの」
根本よりももっと下、ぷらぷらした袋にも口付けて舌で転がすと、すごい勢い
でカレのおちんちんが跳ね上がる。これはカレがとっても気持ちいいってい
う証拠。このびくんっていうのがおしりの中でするたびに嬉しくなる。
「嫌じゃないのかい?」
「なんでぇ?」
どうしてそんな不思議なこと言うのかしら。
雄の匂いがして、汗と子種の味がする。あとはおしっこ。
「アルハドだってわたしのお大事とおしり舐めてくれるじゃない♪」
袋の中には、こりこりした玉が入っている。
ひとつひとつ口に柔らかく含んで吸ってあげる。こんな時いつもなら、指でお
ちんちんの胴を可愛がってあげるんだけど、カレの腰を抱きしめているから、
今は無理。お口だけで可愛がらなきゃならない。
このこりこりの中で子種が今も作られていると思うと、不思議な気持ち。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。
全ての玉を順番に可愛がって、わたしは身を起こした。
カレの体と密着したまま、ぬるぬると汗で身を滑らせてそこにたどりつく。
とろりと蜜をにじませた先端に吸い付いて、ちゅっと吸い出すと、雄の味が口
の中に広がっていく。
「これっ、んっ、おいひぃわよ?」
他の女の子はしないのかしら。もったいないのね。
あぁ、恥ずかしいのかも。ふふっバカみたい。恥なんて吹っ切っちゃえばとっ
ても気持ちよくなれるのに。
「ねぇ、アルハド。今日は何回する?」
「君が満足するまで」
「ありがと……たくさん気持ちよくなろうね♪」

さぁ、たくさん楽しもう。
まだまだ朝はこないから。
647名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:33:10 ID:qWd916eS




ナナの作者です
こんな感じで今日のところは
ええと
カインを笑いものにする回でした

ちなみにナナの台詞のある言葉を真に受けての
レイプとかはしませんように
あの某エロ本所持規制とか大嫌いなので余計な一言でした
それではまた後日

次回
ナナ自分を振り返る
カイン天狗になる(笑)
ハーゴン様重い腰をあげる
の三本でーす♪

じゃーんけーん

なんでもありませんすいませんでした
648名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 21:47:58 ID:bXBsp/o0
>>647

グー!
で、おまけにJも出しとくよ
行為中の生々しさがぞくぞく来てgj
予告ありでも先の展開が読めないし、投下中に立ち合えて嬉しいな
649名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 22:03:23 ID:qWd916eS
>>647

くだらねーネタに付き合っていただいて
ありがとうございます

まぁ、ありていに言うとナナの恋心にカインが調子こいて
ハーゴン様がそろそろわしも動かなきゃ♪
ってだけの話ですたぶんエロとか無いです

でも頑張りますんで、みなさんまた見てやってください
650名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 22:36:46 ID:A66HVuUH
おっと……リアルタイム投下に間に合わなかった……っ
GJ!
カインの大きさがどんなもんか気になったのは私だけではあるまい……。
次回予告がサザ○さん調でワロタ!
651名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 23:04:39 ID:qWd916eS
>>650

実際の数字を出してしまうと
カインとか俺とか俺が悲しくなるでしょう?

実際ペットボトル大の友人がいて
風俗嬢に哀れまれたそうです

あまりふざけると怒る人が居るので、もう次回予告は控えます
雑談はこのへんにして
楽しみにしていただいているようで本当にありがとうございます
652名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 03:19:16 ID:RGx7qabI
1.5リットルのペットボトル大の御立派様だと!?
653名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 04:51:54 ID:DUJJEHGs
自分のおじいちゃんのサイズがそれくらいだった、ってのをどっかで見たことがあるなあ……
お父さんが500mlサイズとかいう……
654名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 09:34:58 ID:8TGapNb2
>>387
リメイクの会話でバーバラ→主人公は確定でしょ。
バーバラ→テリーはむしろきっぱりと否定されてた。
655名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 10:01:35 ID:aLcFQ5S2
でもバーバラ不人気だな
リメイクでSS増えるとか言ってた奴死ねよ
656名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 12:14:16 ID:8TGapNb2
>>655
と言うか6自体の人気が大して盛り上がってない・・・
657名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 17:07:39 ID:nIR/UMmR
あえて主人公×ミレーユ
ミレーユ×チャモロでもいいけど
658名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 17:52:25 ID:q5k9e2zj
ミレーユ×チャモロ……考えたことも無かったわ!
チャモっさん受けか!
659名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 18:46:47 ID:nIR/UMmR
オネショタ^^b
660名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 19:54:47 ID:3Si28MSE
>>647

待ってたよ!
いつもグッジョブですね
ひょっとして作者の中の人は女の人ですか?
ツンデレとはちょっと違う可愛いさですよね
ひさしぶりに覗いたらこんな大作があったなんて
一気に読みました
続きを楽しみに待ってます!
661名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 13:27:21 ID:fLir1JJA
久々のヨンクロです。

ナナの作者さんが湿り気あるエロシーンを見事に披露してくれた所で、そろそろ投下しようかと思います。

宴の4P編へ移行しますが、基本は三部構成で。前回は収まりきらずに続編と苦しい策をとりましたが(笑)

ちなみに前回の話の別ルートという形をとり、設定はそのまま、>>535からの続きという流れで行きます。
662「宴の呼び水・前編(1/6)」byヨンクロ:2010/05/23(日) 13:31:00 ID:fLir1JJA
宴の呼び水

青髪の少女は、夜空を見上げながら自らの身に起きた出来事を反芻していた。

あの時、私の身に何者かが入り込んできた。その間は覚えてはいないけど、しかし、何か懐かしい感じ・・・
そう、母なる胎内へと抱かれるような安らぎ・・・すべては青々とし、清々しく私を包んでくれたあの時・・・

「あれは一体、何だったのかしら・・・」

残念ながらランドの一件は片隅に、降臨体験ばかりに囚われていた。が、その思考は突如として遮られる。

「・・ィ〜タキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタぁーーーーーっ!!!!!」
「きゃあっ!!」

突如、彼女の目前におぞましい動きを経て、人間らしき半裸の腰簑オヤジがターニアの行く手を妨げた。

「この私めのタキタキ踊りを無視してゆくとは50年早いですゾ!!」

シカトされたことが我慢ならなかったのだろう。目で追いきれないほど、手足が残像の軌跡を描いている。

「なっ・・・何ですか、あなたは!」
「儂は踊りの後継者を探すため、世界中をあちらこちら巡っておるのですじゃ」
「はあ・・・」

外観とは裏腹に強かな野望を持っているのね・・・青髪の少女は呆気にとられながらもそう思った。

「ところでお嬢ちゃん、踊りはいかがですかな?」
「嫌です!」

半裸にスネ毛・・・こんな格好をされて誘いを受けても「はい、そうですね」と言えるわけがない。

「ならば仕方がありませんな・・・お嬢ちゃんには何が何でも踊っていただきますゾ・・・はぁぁ〜〜っ・・・」

オヤジの背後から怪しい霧が立ち込め、どこからか気の抜けそうな笛の音がこだましてくる!

「な、何・・・」

手首をくの字に曲げ、振向き様に粒羅な瞳でターニアを捉えた瞬間、オヤジは奇妙な踊りを仕掛けてきた!

「っ!?」

ターニアの身体は何かに掴まれたかのように身動きできず、視線はオヤジの踊りへと注がれた。すると・・・

「あっ・・・そんな!勝手に身体が・・・」

もう自分の意志はことごとく無視され、身体はマリオネットと化してしまった!

「ほっほっほ、誘う踊りが効きましたかの・・・それでは、儂の動きについて来られますかな?」

突然オヤジの目が光った!なんと彼が動くに従い、ターニアも同じ動きを強いられてしまった!

「イヤァーーっ!こんなの嫌よ!」
「ほぉ〜、お嬢ちゃんには踊り子としての適正がありそうですな?」
「全く嬉しくありません!」

彼の仕掛けた不気味な眼差しとは・・・対象を強制的に踊らせてラーニングさせるという端迷惑な技である。

「そうそう、腰はこんな感じで動かすんですゾ〜」
「あうう・・・はしたないわ・・・こんな動き・・・」
663「宴の呼び水・前編(2/6)」byヨンクロ:2010/05/23(日) 13:33:50 ID:fLir1JJA
乙女にとっては屈辱的な仕打・・・華麗な舞いは欠片もなく、下品に滑稽な動きばかりを強いられてしまう。

「ううっ、もうお嫁にいけない・・・」

と、草むらからガサッと何かが飛び出し、宴の場へと飛込んだ。

「彼女を解き放て!」

青年Aはオヤジへ足払いをかけた!

「おわっ!?」

オヤジはすっ転んだ!

「はぁ・・・はぁ・・・」

ターニアはようやく踊り地獄から解放された。

「あ、ありがとうございます!」
「そんなことより、早くここから離れるんだっ」

そういい捨てると、彼は体制を建て直しつつあるオヤジの前へとおどり出した。

「でも」
「いいから・・・あと、君の兄さんによろしく!」
「?」

チョキを振りかざしながらの最後の発言に首を傾げつつも一礼をすると、ターニアはその場から離脱した。

「くうっ・・・せっかく後継者を探し当てたというに・・・それを邪魔立てするとは許しませんゾ!」

腰簑に付着した砂を払いながら、突然の訪問者に怒りを隠せぬオヤジ。

「何を訳の分からんことを・・・黙って私のステテコダンスの前にひれ伏せな!」

青年Aは手を腰に回し、どこからかステテコパンツを二丁取り出し構えをとる。

「ほほほ・・・笑止千万!(・・・まぁ細工は流々ですし・・・相手してあげましょう)」

そう言うやいなや、くの字に曲げた手つきで青年Aに百烈拳を放ってきた!

「・・ィ〜タキタキタキタぁーーっ!・・・どうです、この手捌きは!」
「うわわっ!?」

しかし青年Aは二刀流パンツをマント代わりに、ひらりひらりと見事にオヤジの猛撃を受け流している!

「・・・よっ・・・はぁっ、なんと!・・・とんでもねぇ動きをするねっ!」
「お・・・おぬし、なかなかやりますな?」
「オヤジさんだって・・・とっても人とは・・・思えん動きで・・・こっちもびっくりだよ・・・」

半裸な腰簑オヤジにパンツを両手に構えた青年A・・・宴の場はますます神聖さを失いつつあった・・・

「ほほっ、久々に燃えてきましたゾ!」
「私に萌えてもらってもな・・・流石にオヤジは趣味じゃないから困るっ!」

二人の背後で焚き火が天まで届くかのように燃え盛る中、死烈な闘いが繰り広げられるのであった・・・
664「宴の呼び水・前編(3/6)」byヨンクロ:2010/05/23(日) 13:36:17 ID:fLir1JJA

「はあ・・・今日は何なのよ・・・」

自分の身に不馴れな事態が降りかかるので、ターニアは辟易としていた。

「でも、あの人は一体・・・見たことないけど、お兄ちゃんの友達かしら?」

危機から救ってくれた青年Aのことを考えながら歩いていると、目前に何かの影が見える。

「・・あれは?」

草場の上に誰かが横たわっている。近付いてみると赤い服を着た亜麻色のポニーテール・・・知った女性だ。

「ジュディさん!?」
「あるぁ〜タ〜ニアじゃあないの〜」

ろれつが回りきらない口調からして、かなり酔っているようだ。

「どうしたのよ、こんなに飲んじゃって・・・って、まだ飲んじゃダメでしょ!」
「だってぇランドの馬鹿がぁいけないんだもぉん」
「ランド?」

自分だけでなく、ジュディにも・・・ターニアは少し腹立たしくなってしまった。

「う〜なんか踊っちゃってぇ〜一升瓶ガボガボ飲まされて〜それからね・・・」
「と、とにかく水を・・・」

しかし、井戸は先程のところへ戻らないと駄目だ。

「・・・戻るのは無理ね」
「ねぇ〜たぁにゃ〜あなたも一緒にお酒飲もうよぅ」
「もう完全に駄目ね・・・」

何か諦めた感じでいうと、仕方なく彼女に右肩を貸した。

「どこ連れてくの〜」

「どこかはわからないけど、とりあえず静かなところへ行きましょう」

こんなところで女性一人放っておいては危ないので、どこか安全なところへ・・・と思ったのだが、

「あはは〜そんなこといってぇあたしのことが目当てじゃないのぉ?」
「なな、何を言うのよ!」
「ふふふ〜じゃあねぇ・・・こうしちゃう!」

ジュディはターニアの上に覆い被さって来た!

「きゃ!?」
「ランドも当てにならないしぃ今宵はたぁにゃちゃんと一緒にあつあつしっぽりとでもいいや〜」
「よくないわよ・・・って、ちょっと聞いているの!」

ターニアの制止も聞かず、ジュディは構わずにターニアの口許へ!

「ちょ・・ん!」
「はむ・・・ん・・ちゅ」
「あん・・んっ・・・」
「んんっん・・・」

お酒の味が混ざった甘い接吻がターニアに襲いかかる。突然のことに、顔を背けることもできなかった。
665「宴の呼び水・前編(4/6)」byヨンクロ:2010/05/23(日) 13:38:04 ID:fLir1JJA

「ちゅっ・・ん・・・はあ〜」
「ジュ・・ジュディ・・・」
「うふふ、ターニアだぁ〜い好きぃ♪」
「もうっ!知らないわよジュディなんか・・・」

友人の豹変に戸惑いながらジュディの手から抜け出ると、彼女を放って一人で歩き出した。

「あん、まってよぅ」

足をフラつかせながらも、ターニアに付き従って何とか追って行く。

「どこかに水はないかしらね?」
「だったらぁ、あたしが潤わせてあげるのにぃ」
「普通の女の子でいたいから、お断りするわ・・・」
「ぶぅ」

しばらく歩き・・・拓かれた場所に出ると、二人の前に酒場が見えた。

「あの馬鹿の家じゃん」
「そうね・・・でも飲み物があるはずだと思うから、少し寄ってみましょうよ」
「異議なぁ〜し」

途中最中でランドとの件を打ち明け合った二人は、先の一件のことはよそに、意気投合していた。

「中は流石に暗いわね」
「いいじゃん、入っちゃおうよ」

静かにカチャリとドアノブを捻り、二人は入店する。

「ごめんください・・・って、やはり誰もいないわね」
「ねぇ二階に行ってみようよ」
「え、勝手に?」
「だったらランドを探していたってことにすればいいじゃない♪」
「そうね・・・」

空き巣でもないが、何故だか階段を静かに上がって行く二人。すると明かりがドアから洩れるのが見える。

「誰かいるようね・・・」
「じゃあ開けるよ〜」
「ち、ちょっと!」
「ひらけ!ぽん○っ○ぃーーっ!!」

バンっとドアが開け放たれた。するとそこに、女主人と青髪の青年が向き合ってマッサージし合っていた。

「わわっ!ジュディ・・・・・・それにターニア!」
「やっほ〜イイことしてるわねぇ〜イザ?」

突然の訪問者に驚きを隠せないイザ。さらに妹がそこにいたことは、正直兄として立場がなく感じた。

「ご、ごめんなさい、何かお邪魔しちゃって・・・」
「じ、邪魔だなんてそんな・・・」

何故だか弁解を試みてしまうイザであったが・・・

「あらぁ?エッチ丸出しで喜んでたくせに♪」
「なっ!?」

酒場の主人は胸を隠すような仕草をして、嬉しそうに且つ残念そうに呟いた。
666「宴の呼び水・前編(5/6)」byヨンクロ:2010/05/23(日) 13:39:26 ID:fLir1JJA

「お兄ちゃん不潔よ・・・」
「きゃはははははは!」
「うぐっ・・・」

多勢に無勢・・・逆らうと何を言われるのか知ったものではない。これ以上の弁明は止めておいた。

「あっ、オザンナさん、水をいただきたいんですけど・・・」
「残念だけどないわよ?」
「ないんですか・・・」

「まあ炭酸水ならあるから、これでも飲みなさい」

二人にグラスが差し出され、シュワシュワっとした液体が注がれる。

「ありがとうございます!これで一息つけるわ・・・」
「わ〜い飲むどぉ〜」
「あっ、それは・・・」

イザは何かいいかけたが、それを無視して二人は枯渇した喉へと炭酸水を流し込み、一気に飲み干した!

「ふぅ、美味しい・・・これ味がついてますね」
「味・・・?あらら、これレモン酎とブレンドしちゃったやつだったわ」
「えっそんな、飲んでしまったじゃないですか!」

それをよそに、ジュディは一人で勝手にレモン酎のおかわりをしている。

「ごめんごめん、でもまあいいじゃない?ちょっと早いけど、これであなたも大人の仲間入りよ」
「な、なんかいい加減ですね」

普段のオザンナの性格とは打って変わって粗野だったので、少し驚いてしまう。

「ターニア、大丈夫か?」
「うん、ちょっとくらくらする・・・かな」

兄はいつでも優しい・・・だから、ターニアは彼にいつでも甘えたくなる。

「おっと・・・」

ターニアはその身を兄の腕に委ね、安らぎを求めた。

「しょうがないなぁ」

そう言うと、頭をくしくしっと撫でてくれる。これが彼女にとっての安息のひとときなのである。

「い〜なぁ、あたしもお兄さんがほしぃ〜」

物欲しそうに二人を眺めるジュディ。彼女もターニアと同様のことをしようとしたのだが・・・

「ダメっ、私だけのお兄ちゃんなんだから!」

と制止されてしまった。

「はいはい、ジュディちゃんはこっちに来なさいな。私がお姉さんになってあげるわよ」
「あん、お姉さまぁ〜♪」

そのように甘えた声を出すと、オザンナのふくよかな胸の谷間へと顔を埋めた。
667「宴の呼び水・前編(6/6)」byヨンクロ:2010/05/23(日) 13:46:26 ID:fLir1JJA

「あらあら、相当に甘えんぼさんねジュディは」
「だってぇ、あたしんちにはお父様しか・・・不満はないけど・・・何だか寂しいんだもん・・・」

ジュディは三人と違い一人娘。心を委ねる家族が父だけでは、彼女にとって少し物足りなかったようだ。

「そうだったわね・・・」

オザンナは本当の妹のように、ジュディの頭をやさしく撫で撫でしてあげた。

「あはっ、いい子いい子されるって、いいなぁ・・・」

ターニアは羨ましそうにジュディを眺めている。

「なんだ、あっちに行きたくなったか?」
「う・・ううん、お父さんがいても、満たされないことがあるんだなって・・・」

主意はそこではなかったが、それも真意であった。

「それに、私はお兄ちゃんがいるだけで十分幸せよ」
「あ、ありがとう、ターニア・・・」

改めて言われると、つい照れてしまう。

「・・・なぁ、両親のこと覚えているか?」
「えっ・・・」

突然の問いだった。


前編 終

中編へ続く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヨンクロです。

とりあえず前編を投下しました。中編は書き出したばかりで、まだ時間の猶予をいただきたく思います。

ということで、先を決めずに見切り発進しましたが、しばしのお付き合いの程、よろしくお願いします。
668名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 16:44:36 ID:8/4GpOCG
キタキタ親父出過ぎwww
彼女を解き放て!ってwww
6を最初っからプレイしようと思ったのに宴のシーンでこの話を思い浮かべそうだ……
669名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 18:28:20 ID:06UkrmZ7
4P楽しみじゃてw
670名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 01:23:13 ID:HQmJnn8L
ナナの作者です

ヨンクロさんお疲れ様っス
ひょっとして控え室で顔を合わせてるかもしれないですね
俺はたまに覗いてるので
キタキタ親父とかネタに使うあたり
たぶん同年代なんだろうなぁ

Yが盛り上がってないとか言うけど
盛り上げればいいじゃない?
だからなんか書きます
気晴らしになんか書きます
別に>>657のためじゃないんだからねっ勘違いしないでよバカっ!

ナナとミレーユの違いを味わってもらえたらいいなと思います
ではまた後日
671名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 09:31:38 ID:ICt8iqou
ヨンクロです。

>>668

せっかくYを遊技されるのに、私のせいでイメージが・・・ホントすみません(笑)
確かに今回の話の1/3がオヤジ占めてますね〜orz・・・でもちゃんと意図した役割を与えてるんでお許しを。


>>669

ありがたいです。まだモワっとしか構想できてないんですが何とか湿り気のあるように努めて行きますよ。

>>670

労いどうも。ナナの作者さんもお疲れ様です。あの乗りに乗った連続投下こそ、乙!と言わせてください。
ナナのおかげで手をつけなかったゲームブックを買っちゃいまして、なるほど・・・と併せて読んでますよ。
控え室は残念ながらまだ行ったことがないんです。ググって覗いてみようかな?
オヤジで世代が(笑)単行本で四巻辺りが初版で出た頃にはまりましたね。わんわんの呪いが懐かしい・・・
(たぶん)同世代として、お互い頑張りましょう。


世代やハードによるところもあるだろうけどYが盛り上がらない原因というのは・・・

・FC作品までで止めてしまい、SFCをやらなかった
・本作でも内容は十分なのに、あまりにも過去の作品の印象が強すぎた
・過去のリメイク作品が続出してYの存在感が薄れた又はそっちに時間を使った
・PS2でYを出さなかった
・遊んで詰まって途中orz
・高いので買わなかった
・親にYを無断売却された
・それどころではなかった

よくわからんけど、あらゆる不遇がYに降り掛ったんではないでしょうかね?と・・・長々と失礼しました。
672名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 00:48:15 ID:jSOCpBwj
>>670

ナナの作者さんが書くミレーユ楽しみです
作者さんの無理にならないように頑張れ!

ヨンクロさんもGJです
たぶん私も同年代だと思います懐かしいですよね
673名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 11:10:49 ID:B3oFQ9+0
ミレーユ楽しみです
金髪美人のフェロモン…
清楚だけどHなカラダ…
674名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 17:45:39 ID:m3SJDmAq
どうやら私も同世代のようだ……
675名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 18:17:06 ID:Qn35Yy1X
>>670
ツンデレ乙w
待ってるよ!
676名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 22:20:33 ID:yGPZ/LCl
職人同士の馴れ合いウザい
677名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 22:34:39 ID:qjlkVFwx
>>676
じゃあお前が書けよと言いたい
678名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 22:42:44 ID:6M/cgR/R
>>676

なら見るなよ
別にお前のためにあるスレじゃねえよ
お前の理想のスレでも立ててさびしく1000まで埋めてろ
679名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 23:58:48 ID:2wrpvQzB
>>671
バーバラ救済ルートがないから
680名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 00:29:45 ID:QzLsKruq
>>671
・DS6のすれ違い通信が、ひょうたん島を手に入れるまで不可能だということを知り
 ゲームそのものをやる気も、ついでにエロを書く気も失せてしまった。
・・・も追加で。w

せめて、下のムドーをやっつけた=ダーマ復活くらいで開放して欲しかったわ。
ひょうたん島までなんてモチベーションが持たん。
9のすれ違いが大ヒットしたのって
小一時間もやりゃすれ違い可能になるお手軽さもあったと思うんだ。
かくいう自分も、下のムドー討伐寸前で止まりっぱなし。w
681名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 07:30:20 ID:jm5pdCJj
>680
君もうこのスレに来る必要無いと思うんだけど…
682名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 07:09:48 ID:wOJlU9w5
あの
ナナの作者なんですが
荒れると投下するにも、し辛いんで
仲良くいきましょうよ
こっちゃハム並みのハートなんですから
ね、あんまり雑談ウザいなら控えるんで
明日くらいには投下できると思うんでね
仲良くいこうよ仲良く

>>660

応援ありがとですよ
こんなヒゲの濃い女居たら大変ですがな

俺の中では、ナナはツンではないです
女の子って、綺麗なものだけで出来上がってると気持ち悪いです
ほんの少しわがままなくらいが可愛いと思うんで
それが反映されてるんだと思います

>>672
ありがとうございます
定職についてるんで
どうしても眠いときがあるのでご理解いただけるとありがたいっス

>>673
うん、ごめん
たぶん俺皆が想像してるようなミレーユは書いてないと思う
エロゲだったら何人かはディスクへし折られてると思う
でも頑張るんで、読んでみてください
あとすんません。こっちもスゲェ長くなりました。

>>676
ウザくてごめんね
ある程度自重するから許したって?
でもレスくれた人にある程度返事するのは許してください
応援してくれるのは
ほんとに嬉しいものなんでね?

皆なかよくいこうよ

それでは今度は続きを投下のときに
683名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 07:48:31 ID:QCsg7fbN
とりあえず続き投下待つ
684名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 08:35:03 ID:PsAujkHp
作品は好きだが全レスはうざい
685名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 08:39:33 ID:mvwZkb+N
作品も酷い
オリキャラオリ設定臭しかなくて
ドラクエ作品を読んでいる気がしない
686名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 12:26:48 ID:d6/k0uwm
作者ちょくちょく書き込むなら、コテつけてくれNGするから
687名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 13:44:47 ID:Rb4Y4phy
なんで定期的に注文のうるさい奴がくるんだ
どのスレも初期の頃はまったりしてるのにスレが長く続くににつれてどんどん空気が悪くなる
それだけ、痛い人にも知られるようになるのかね
688名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 13:50:08 ID:L7ltGI27
だな、このスレに来るなよと言いたくなるわ。
そういう、自分では書かない、注文だけの奴こそ、コテとか付けろよ。
689名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 16:53:57 ID:VCOOvxsL
興味ないならスルーすればいいだけ。

俺は楽しみだから大人しく待ってる。
690名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 19:44:40 ID:DmmU4xj2
私も大人しく待ってる
691名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:17:40 ID:uKxwlrvo
官能小説というよりは
ただの淫乱。
692名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:41:48 ID:PdegG6i1
ナナの作者です

>>689
>>689
ありがとう
基本スルーで行きましょ

とりあえずミレーユのほうが軽くできたんで
エロとかあんまり無いんですが
とりあえず投下しときます
続きはまた後日になりますがご勘弁を

結構な鬱展開かもしれません
苦手な方はスルーでよろしく
693名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:42:39 ID:PdegG6i1
わたしは皆が楽しむ様子を遠くに眺めていた。
今日は珍しくわたしもお酒を飲んだ。お酒には弱いから、あまりたく
さんは飲めないけど、今日は嬉しいことがあったから。
ほんの少し、ほんの少しだけ。
それにお酒の匂いは嫌い。
酔った誰かの吐く息も嫌い。
嫌でもあの頃を思い出してしまうから。
「夜風……きもちいい」
ほんの少しだけふらふらする。バルコニーの手すりに上半身を預
けて、ほぅっと深く息を吐く。
あんなこと、思い出さなきゃよかった。
いつまで経っても忘れられない悪夢。
折角、ほんの今さっきまで楽しい気分でいられたのに。

「どうしたの、こんなところに一人で?」

その声に、とくんと胸が躍る。

「あ……なんでもないの。ちょっと酔っちゃって」

長い髪を指で耳にかけてから、ちょっと失敗したかもしれないと思
った。わたしの耳は不意打ちに赤くなっているに決まっている。

知らないでしょう、貴方は。

「主役がこんなところにいてもいいの?」

「それがさ、まだ実感が湧かないって言うか。僕がこの国の王子な
んだって言われても、ね」

困ったように微笑む貴方。

やっぱり貴方は素敵。眩しくて、まっすぐに見られないくらい。
そう、貴方は本当に素敵。

ほら、だから、どうしていいかわからないなる。
どんな顔で貴方に接していいかも、わからなくなる。

「本当の自分を見つけられたんですもの、素敵なことよ」

だからどうしても貴方の前では言葉少なになってしまう。
わたしは貴方のその目にどんな風に映っているのかしら。
陰気な女?
無愛想な女?

「うん、だけど、いいことばかりじゃないよ」
「ひょっとして、ターニアちゃんのこと?」
「どうしてもね。どっちの僕にとっても、ターニアは大切な人だった
んだね」

あぁ、そしてまたわたしはどんな顔をしていいかわからなくなる。
そんな顔をしないで?
抱きしめたくなってしまうから。
そんなことできっこないから。
そしてわたしはまた自分が嫌いになる。

「会いに行って、あげたら?」
694名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:43:20 ID:PdegG6i1
「ターニアに?」
「本当に大切な人がいるなら、決してその手を離しては駄目よ」

嫌い。自分が嫌い。
何もかも嫌い。
嫉妬するだけで、自分からは何もできない自分が大嫌い。
言いたくも無い言葉を告げる唇も。
冷たく見える瞳も。
男の目を惹きつける体も嫌い。
長い髪もこんなときはさわさわと体に触れていらいらする。

「じゃあ、僕はやっぱりここに居るほうがいいと思うんだけど」
「ターニアちゃんとここで待ち合わせしてるの?」

なんて羨ましいことを。
でも、あの子って今日は呼ばれてないような……。
ずるいわよ。わたしだって妹に生まれていたら、義理でもいいから
妹でいられたら……。

『今日もいいお天気よ、にぃさんっ♪』

あ、それ、ちょっといいかも……。

『ご、ごめんなさい。いつも付いてきてもらって。だって、夜のお手
洗いって恐いんだもの……』

きっと貴方は優しく手を引いてくれるわ。

『にぃさんっ、お願いだから耳を塞いでいてね。絶対よっ、絶対
の絶対ですからねっ?』

でもいいわ。貴方ならいいわ。
聞かれたっていいっ!
でも恥ずかしいっ!
わたしもう死んじゃいたいくらい恥ずかしいっ!

でも……ど・き・ど・き♪

「えっと……気分でも悪いの?」
「少しだけ。心配しないで」
「なんで鼻をつまんで首をとんとんしてるのさ?」
「くせなの。気にしないで」
「それで、どうかな、君の答えを聞かせてほしいんだけど……」

答え?
なんのこと?
あぁ、ターニアちゃんとのこと?

「いいんじゃないかしら。どんな間柄であれ、愛があるなら」
「あぁ……よかった。ありがとう、君も同じ気持ちでいてくれたんだね」

そう言って、貴方はわたしの手を握った。
あぁ、なんて暖かい手。
剣を振り続けて硬くなってしまった、ごつごつして力強い手。
誰かを守るために、守ろうとして、たくさんの血に濡れた手。
時々、わたしの傷に触れて、それとは知らずに癒す手。
なんて素敵なのかしら。こんなに素敵な手ってあるの?
695名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:43:54 ID:PdegG6i1
ないわ。あるはずないじゃない。他の人と比べるべくもないわ。
比べるだけバカらしいわよ。
たまに盛りのついた勘違い野朗に触られることがあるけど、全然違う。

藁の御座と、極上も極上の絹布くらい違うわ。下着にしたいくらい違
うわ。上下一揃えで、いつでも身に着けていたいくらい違うわ。
ちょっと汗ばんでいるのがまた素敵。
潤いは大事よね。かさついていたら、触れられたときに痛むもの。
きゃっ♪
わたしったら、どこを触らせるつもりなのっ、もうっ!
どこを……。
そうね、まずほっぺたかしら!
包み込むみたいに優しく、そっと撫でられたら……!
死ぬわ。きっとわたし死ぬわ♪
そしてあなたはそっと唇を寄せてくるの。
そう、こんなふうに、ゆっくりと目を閉じて……。

「ん……」
「ぅんっ♪」

あぁ……このまま、いっそ誰か殺してほしい。
貴方の唇のぬくもりを感じたままで……うちころしt




「っ……きゃーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」





今起きたことを言うわ。
妄想に溺れていたら本当にキスされていたの。
幸せすぎて死にそうよ。
何を言っているかわからないと思うけど、幸せだからどうでもいい♪


神様……。

わたし

いま

はなぢ

ふいてませんよね?



「たっ、大変だっ、ひどい血だよっ、本当に具合が悪いなら言って
くれたらよかったのにっ!」
「なんでもないわ。ちょっと幸せだっただけのことよ」
「なんでもなくないよっ。破裂音させて鼻血出す人初めてみたよ!」
「大丈夫よ。ほら、こうして一枚のハンカチの両端を捻って、ほらき
ひんほほっはは、へ?」
「しゃべらないでっ。今すぐベッドまで運ぶから!」
696名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:44:19 ID:PdegG6i1
あぁ、貴方の腕のたくましさに抱かれて、どこに行くの?
ベッドだなんて、なんて積極的なのかしらっ♪
されちゃうの?
わたし、されちゃうの?
えへへ……おっぱいおおきくてよかった♪
かわいく生まれてきてよかった♪
だから奴隷にされたんだけど、オールオッケーよね。
練習よ練習!
あれは貴方に喜んでもらうための練習だったのよ。
どんな経緯でこうなったのかさっぱりまったくわからないけど、全部
良しとしましょう♪
さぁ、行きましょう。
チャペルの彼方へ!




妙に痛む頭に顔をしかめながらわたしは目を覚ました。
見知らぬ部屋。ふかふかのベッド。とても豪華でまるでどこかの王
宮みたい。

「気がついたんだね、よかった」

貴方の声に我に返る。
わたし、そういえば宴の時に……。
星降るバルコニーでキス。

「ごめんなさい。取り乱しちゃって、もう大丈夫だから」
「ダメだよ体起こしちゃ。一晩ここでゆっくりするといいよ」

貴方に促されて、わたしはゆっくりと導かれるままに枕に頭をつける。

「なぜわたしにキスしたの?」
「え、だって君が受け入れてくれたから」

わたしが妄想の国に飛んでいっている間に何かがあったのね。

「ひょっとして、わたしに……」
「まだ混乱してるんだね。なら、もう一度言おうか?」
「まっ、待って!」

お願いだから少しだけ待って欲しかった。
ひょつとしてこれから起こることも、さっきあったことも、本当はわた
しにだけ都合のいい夢なんじゃないかって。
ひょっとして、よくあるただの妄想なんじゃないかって。

「いいわ。もう一度、お願い」
「うん。君に恋人になってほしいんだ」
「恋人……」
「大好きだよ。きっと幸せにするから」
「だって、貴方は王族で……」
「そうだね。重い、よね」

王族からの求愛。
つまりここでわたしが頷けば、わたしは未来の王妃様。
軽々しい気持ちで告げていい言葉じゃないのはわかっている?
697名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:45:14 ID:PdegG6i1
「やっぱり、重たいよね。いきなり将来のこと決められるわけないし」
「だっ、ダメっ。絶対、ダメ!」
「そうだよね。明日になったら僕はいつもどうりだから、君も……」
「そうじゃないの、そうじゃなくて」
「いいんだよ。無理しないで。僕なんかが君みたいに綺麗な人と、
なんて、やっぱり釣り合わないし」

どうしてわたしはこんな時にこんなにももどかしいの!?
嬉しくて、こんなに、ほらっ!
ぽろぽろ泣いちゃうくらいなのに!
でもなんて言えばいいのかわからなくて。
どんなに貴方に焦がれているかっ。
どうして、わたしの唇は動いてくれないの。
ねこさんにだっていぬさんにだって、言えたわ。
可愛いって。
頭も撫でてあげられる。

「いいんだよ。君が泣くことなんてない。どうしても伝えたくて。君の顔
見てたら、我慢できなくなっちゃって」

違うの!
大好き。
誰よりも大好き。
こんなわたしに、貴方だけが、何より、誰より……。

「おやすみ。ゆっくり休んでね?」

行かないで!
でも何て言えばいいのかもわからない。
ううん、わかってる。
だけど、どうしていいのかもわからないだけなの!
そう、この胸の内を見せられたら。
この鼓動をわかってもらえたら!


「えいっ!」


失敗した。
わたしにとりあえずできたのは、このどきどきをわかってほしくて、貴方の手を押し付けただけ。

谷間じゃなくて、左胸の真ん中に。

これじゃ痴女じゃない!?

「ちっ、違うの、そうじゃないの」

あぁ、ほら、ぽかんって顔してる!
スライムに噛まれたみたいな顔してる!

「行かないで」
「あの……」
「何してもいいから」
「え?」
「何、されても、いいから」
698名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:45:38 ID:PdegG6i1
それくらい好き。
貴方の子供、生んでもいいくらい好き。
「ごめんなさい。わたし、うまく言えないから」

いっそ襲ってほしい。
そうすれば、きっと貴方に伝わるから。
きっとわかってもらえるから。
そうしたら、きっとわたし嬉しくてバカみたいになっちゃうから。

「あの、それってつまりどういう……」

そうよ。こっちからいっそ襲っちゃえばいいじゃない!
慣れてるじゃない。だっていろんなことしてきたもの。たくさんたくさん
いろんなことされたもの。
どうして目の前の貴方にそれができないの?

わたしは有無を言わせぬ勢いで彼の首に手を回して、ベッドにな
だれ込んだ。唇に吸い付いて、舌を差し入れて、たくさんねぶって
飲み込んで、飽き足らなくて、何度も何度も口付けた。

「貴方は……何もしなくていいから」

唇を舌でぺろりと舐めあげて、ゆっくりと服を脱いでいく。
そう、彼の欲情を誘うよう。その方法は叩き込まれているから。
下着を外すとき、たぷんと胸が震えるようにわざとひっかけた。小さ
く声をあげて、腕を当てて、押し上げて強調すると貴方の喉元がこ
くりと上下したのが見えた。
貴方がそこに触れようとした手を掴んで、指をゆっくりと口に含む。
まだダメ。もっともっと焦れて、我慢して、我慢できなくなるまで。
うっとりと貴方を見つめながら、反応を確かめて、ゆっくりと時間を
かけて綺麗にしていく。
人差し指が終われば中指へ。指の股は敏感なところ。手のひらも。
あとは間接。手首の内側から肘の内側へ。
皮膚が薄くて、血の管が浮くような場所が人は感じやすい。
彼の腕を持ち上げて、わきの下から、下っていく。
腰骨、おへそ、今度は上がって、乳首へ。
教え込まれたとうりに、丁寧に、気持ちのあるように見えるように。
わたしがどれだけ淫らな女なのか男に見せ付ける。
下手なら殴られる。酷いことをされるから、きちんとしないと。
乳首に舌を這わせている間に、彼の下穿きは脱がしてしまう。
そそり立った肉棒を、ゆっくりとしごきながら、硬さを確かめる。
大丈夫。もう爆発しそうになってる。わたしはきちんとやれてる。
これなら殴られない。今日は大丈夫だった。よかった。
この間来た子はへたくそだったから。鼻血が止まらなくなるまで殴
られた。それ以来、あの子を見なくなった。
大丈夫。今日は大丈夫。
だから、御主人様の御不興を買う前に繋がってしまおう。
そうすれば後は喘いでいれば終わってしまう。
獣ののように腰をぶつけられて、痛みをこらえているだけでいい。
針を刺されたり、鞭で打たれたり、息もできなくなるくらい縛られるく
らいなら、ずっとまし。

「それじゃあ、わたくしの体で、今日もたくさんたくさん遊んでくださ
いね」
御主人様。
699名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:46:04 ID:PdegG6i1
肉棒に手を添えて、またがったわたしの膣へと導き、腰を降ろす。
「ひぐっ!」
あぁ、どうしよう。濡らすのをすっかり忘れていた。これじゃ入るわけ
ない。
そう、お口で奉仕している間に唾液でこっそりと膣を濡らしておか
なきゃいけないのに。
今日はあんまり順調だったからすっかり忘れていた。

「あの、これは違うんです御主人様。すぐに入りますからっ!」

どうしよう、急がなきゃ。こんなに御主人様が上機嫌なことなんて、
滅多にあることじゃないのに。

「えっと、あの、あぁ、入らない。し、少々、ほんのすぐですので」

いっそ乾いたまま力任せに入れてしまおうか。
数日は使い物にならなくなるけど、折檻されるくらいなら!

「あ、あぁ、あの、そうだ。お薬くださいっ。お薬飲めば、すぐですから。そう、あのお薬大好きなんですっ。ふわふわして、なんにもわかん
なくなっちゃうくらい気持ちよくて、だからっ!」

ほんとは嫌。きっとあの薬はいけないもの。
あの薬のせいでおかしくなってしまった女の子も何人も見た。
でも殴られるのは嫌っ!
もう痛いのやだっ!
どうしてっ、どうしてわたしこんな辛い目にあわなきゃならないの?
だけどこうしなきゃおじいちゃんもおばあちゃんも!

「あぁ、ごめんなさいゆるしてくださいすぐぬらしますから」

ダメだ。どうしても入らない。
いっそ狂ってしまえればよかったのに。わたしよりも後に入ってきた
子だってもう何人も壊れてしまった。
心の底からこんなことが好きになってしまった子もいる。
白痴のようになってしまった子もいる。
わたしもそうなれていたら、辛くないのに。
殴られることもないのに。

「だからたたかないでくださいいたいのやなのっ。いいこにできますっきちんときもちよくできますからっ」

もう嫌なの。痛いのだけは嫌。
いやいやいやっ!

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


あぁ、御主人様の手が伸びてくる。
殴られる。髪を掴まれて、めちゃくちゃになるまで……。

「あ……ごしゅじんさ……」

暖かい腕。
優しく抱きしめられる強さ。
ゆっくりと撫でられる頭。
700名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:46:37 ID:PdegG6i1
「あ……あぁ」

わたし、今何を。
貴方の前でわたし。

取り返しのつかないことを!

「いやっ、いやぁぁぁぁっ、見ないでっわたしを見ないで!」

嫌われる!
絶対に隠しておかなきゃいけないことだったのに!
どうしよう。
どうしよう。
嫌われちゃう!
嫌われちゃう嫌われちゃう嫌われちゃう!

「もういやっ全部いやっ誰か殺してっわたしを殺して!」

もういや……。
なにもかも。
もういいの。
全部どうでもいい。
ほら、眠くなってきた。
このまま眠っちゃおう。
おやすみなさい。

おやすみなさい。










「ほぅ、そのようなことが」
「うん、僕には、何もできなくて」
「御身をあまり責めなさいますな、王子」
「だけど僕には……僕に、僕はっ!」
城づとめの歳のいった学者に全ての経緯を告げて、ランドは唇を
噛んだ。
喚き散らして気を失って、ミレーユはそれから二日眠り続けていた。
「爺の見立てでは、この娘さんは金で売られて男の慰みものにさ
れておったんでしょうなぁ。よほど……手ひどい扱いをされていた
と見える」
惨いことを。
歳経た学者はそう言って苦々しげに深い顔の皺をゆがめた。
彼はランドが生まれる前からこの城に召抱えられていた学者だった。
幼いランドの記憶にあるのは、もう少し若い彼で、様々な知識をラン
ドは彼から学んだ。それは勉学という形ではなく、楽しいおしゃべり
や遊びの一環としてもたらされた。側仕えのじいと同じく、ランド
にとっては祖父のように慕う者だ。
信用できるその学者にだけ、ランドはことのあらましを伝え、彼女を
診せた。
よう、この爺めに打ち明けてくださいました。
701名無しさん@ピンキー
そう言って学者は、夜更けであるにも関わらず部屋に駆けつけた。
話を聞いた学者にできることは少なく、できた事といえば、簡単な
触診と、自らの住まいから妻を呼び、ミレーユの体を清めて、着替
えをさせること。
あとは彼女の目覚めを待つことだけしかしてやれないと言う学者に
、ランドはそれでも深く感謝していた。
自らではまるでお手上げだった。おろおろとする以外何もできなか
ったのだから。
「王子、人の心とは、時にひどく脆いものなのです。体がひどく傷
ついた時には傷跡が残りましょう。元のように動かなくなることもまた
しかり。心にも同じことが言えるのです」
「傷ついたまま、戻らないと?」
「左様です。やはり王子はあの頃のまま、利発でいらっしゃる」
「やめてよ爺。恥ずかしいよ」
場合が場合であったし、そう手放しに褒められるようなことでもない。
しかし、昔と同じように孫のように可愛がってくれるのが、ランドには
嬉しかった。
「僕は、どうしたらいいんだろう」
「側に居ておあげなされ。王子の愛を、注いでおあげなされ。支え
となり、日に影に。いずれ心からの笑顔を取り戻せるよう。それ、あそこの畑の花のように。水をやり、虫を取り、笑顔が咲くまで」
それはランドにしかできないことだと、学者は言って、優しい優しい目
で微笑んだ。
「僕にできるのかな。僕は、爺みたいに学があるわけじゃないよ。少
しばかり剣が振るえて、魔術の心得があるだけだ」
「愛とはッ!」
曲がりかけた腰をぴんと伸ばし、学者は声を張り上げた。
「与えるものですじゃッ。そこには学も力もありゃせんのです。ただ
己の信ずるままに、呼ばれるままに、心の向くほうへとお行きなされ。

そこに暖かさがあるなら、微笑むことができるのなら、そりゃあ間違
っておらんのです。それは掛け替えもなく、尊いものなのです。
王子になら、わしはできると学者としての命を賭けて言えますぞ!」
「できるのかな、僕に」
「できますともっ。王子の優しさはこの爺がよぉく存じ上げております
とも。そうあの時のように。あの頃の王子ときたらそりゃあもう!」
「じいの中で僕はどんなんなっちゃってるのさ……」
そう言ってランドは己もそうと知らずに二日ぶりに、少しだけ笑った。
やれるかもしれない。
いや、やるんだ。
彼女が笑えるまで。
そう、向日葵のような大輪の笑顔を見るまで、続ければいい。
生涯をかけてでも。そう、それにはそれだけの価値がある。
きっと、ある。
「やってみるよ、僕」

甘えた考えは今捨てよう。
できるさ、きっと。
何より、僕がそうしなくちゃいられない。
だって、僕の心は、彼女の笑顔に向いているんだから。