618 :
同調:2010/02/02(火) 13:44:17 ID:Rxfv7IIK
「ぎゃははっしょーた!ギブッ!」
慌てて翔太から離れる透太は、もー用意したもん、と両手を腰に当てた。
なるほど、改めて見ると、透太はリトルリーグのユニフォームに身を包んでいる。
「もう行く時間だろ?」
「おぅっ今日はホームラン打つんだ!!」
「ははっ、うん!頑張れ!」
意気揚々と部屋を出ていく透太を見送って、翔太はやっと、ベッド脇で光る携帯電話を発見した。
翔太が携帯電話を開くと、『不在着信 1件』との表示、相手は……『黒沼爽子』。
慌てて通話ボタンを押しかけ直す。
今日の話かな、なんて思いながらコール音を聞く翔太にやっと爽子の声が届いた時、さすがに狼狽を隠せなかった。
なぜなら、爽子が泣いていたのだから――……
「くっ黒沼!?なに、どうしたの?何かあった!?」
『……ひっ、く……ぐす…………か、風早、くぅん……』
甘えるような爽子の声に、翔太は体の中心が疼くのを感じる。
そういえば『アノ時』の黒沼はいつもそんな声で……って違う!翔太は首をぶんぶん振ると、気を取り直して爽子へ話し掛ける。
「黒沼、落ち着いて?何があったの?」
『んくっ、何、というか、あの、何かあったと言えばあったのだけど、なかったと言えば、その、なかったので』
間に嗚咽を交えながら、爽子はしどろもどろと言葉を紡ぐ。
「え、何?黒沼、どういうこと?」
理解が出来ずに混乱する翔太に、思いもよらない爽子のセリフが降ってくる。
619 :
同調:2010/02/02(火) 13:45:10 ID:Rxfv7IIK
『と、とにかく今日の、デデ、デート、には行けません……!』
「え!?ちょ、待って、黒沼!」
そうなると翔太は焦るしかない、理由もわからずに会えない、と言われたって、そんなのは横暴でしかない。どうして、と聞く翔太に、まだ涙が止まらない様子で爽子は言う。
『だ、だって……このままじゃ外を歩けないよ……っ!』
このまま、というのが何を指すかわからないものの、病気や怪我ではなさそうで、翔太は一息つく。
「じゃあさっうちに来なよ!親父と弟はリトルリーグだし、今日は母さんも出掛けるらしいから、それなら大丈夫?」
外でのデートが無理だとしても、爽子に会える予定の日に会えない、なんて翔太には耐えられない。なんとかならないか、と翔太は会える方法を探す。
『えっ……か、風早くんの、おうち…………』
「…………嫌?」
『うっううん!嫌なわけないよ!……だけどっ』
なおも拒否する爽子だったが、『嫌ではない』と言う言葉を受けて、翔太は押し切り、ついには爽子が風早宅を訪ねる約束を取り付けた。
620 :
同調:2010/02/02(火) 13:45:54 ID:Rxfv7IIK
――ピンポン
チャイムの音に、既に家族は皆出掛けており、そわそわしていた翔太は飛び上がるように玄関へ向かう。
「黒沼っ!いらっしゃい……どうしたの?」
翔太が玄関を開けると、爽子はそこに立っていたのだが、そのいで立ちがいつもと違う。
胸の前で両手をクロスさせて自分を抱きしめるように小さくなり、俯いたその顔は耳まで真っ赤になっている。
「く、黒沼、入って。とりあえず」
翔太の言葉にこくりと頷き、爽子は促されるまま中へ入る。
「ど、どうする?俺の部屋……か、今日はリビングだっていいけど」
気遣うような翔太に、爽子はぶんぶんと首を振る。とにかく落ち着いて話をしようと、翔太は爽子を自室へ招き入れた。
「……黒沼、体どうかしたの?」
翔太が何を言っても、爽子は首を激しく横に振るだけである。
「言ってくんなきゃ、わかんないよ、俺。……俺、何かした?」
「……ち、違うの。私、私もう、どうしたらいいのか……!」
やっと爽子が言葉を紡いだかと思うと、切羽詰まった表情で翔太を見上げる。
涙の浮かんだ瞳と上気した頬、眉毛を下げた頼りない顔――
「〜〜〜〜!」
ずくん、と翔太は血が煮えたぎるように感じる。
「く、黒沼……」
「き……嫌いにならないで、ね?…………あの、これ……」
そう言って爽子は、やっと両腕をおろし……
***
「黒沼!?何それ……!」
う、うわあぁ!やっぱり風早くん変に思ってる……!
そうだよね、私も信じられないもの!!
私の胸が大きくなったなんて――
621 :
同調:2010/02/02(火) 13:46:47 ID:Rxfv7IIK
***
「黒沼!?何それ……!」
言ってしまってから、しまった、と思う。
爽子のもともと赤かった顔が、湯気が上りそうなほど染まる。
「お、おかしいよね!変だよね!私やっぱり帰……」
「待って黒沼!」
翔太は目を疑った。目の前のものが信じられない。
放心しながらも、部屋を飛び出そうとする爽子の手首を掴む。
「……それ、本物?」
爽子はぎゅっと目をつぶり、ゆっくりと頷いた。
『それ』と翔太が表したもの、それは、爽子の――胸。
「あ、合う下着がなくて、それに、ブラウスはボタンが閉まらないし……」
翔太が視線を外せないそこは、普段の爽子では考えられないボリュームを誇っていた。
朝起きたら急にこうなっていたの、と言う爽子に、翔太の妄想は止まらない。
***
ま、まじで……でかい!
E、いや、Fカップくらいある、かも。
ってか、黒沼なら胸が小さくても大きくてもいいんだけど。
ってか何これ。夢、じゃないよな。
さ、触りたい。つーか揉みたい。
う……やばい勃ってきた。
こんなに大きかったら、は、挟んだりとか出来るんじゃないかな。
お、お願いしてみようかな。
「や、やっぱり変だよね……」
いきなり黒沼がそう言って、俺は肩をびくりと揺らす。
な……っに、考えてんだ、俺!
黒沼、こんなに不安そうにしてるのに!!
622 :
同調:2010/02/02(火) 13:47:43 ID:Rxfv7IIK
***
翔太は爽子を引き寄せて、ぎゅっと強く抱きしめた。
「風は……」
「変じゃ、ないよ。びっくりはしたけど。大丈夫、黒沼は胸の大きさなんて関係ない」
爽子を安心させるように、一言一言区切るように翔太は話した。
「ほ、ほんと?」
「もちろんだよ、俺『黒沼爽子』がすきなんだから!」
翔太の腕の中で、爽子の力がほぐれたのを感じて、翔太はそっと爽子を覗き込んだ。
「……落ち着いた?」
そんな翔太に爽子は頷くが、今落ち着いてないのは翔太の方だ。
抱きしめた時に、いつもは感じない感触があったのだから。
翔太の体に潰されるように形を変えた爽子の大きな胸。しかも爽子が言うには下着を着けていないのだ、感触はダイレクトに翔太に届いた。
「……あのさ」
「え?」
「さ、触ってみても、いい?」
「!!」
爽子とて、その意味がもうわからないわけではない。かあっと顔を赤くすると、俯いた。
「……いい?」
なおも尋ねる翔太に、爽子は小さくコクリと頷いた。そして――
「ふ、あっ」
服の上から、だけど下着を着けていない胸を触られて、その刺激は敏感な爽子を震わせる。
「おっき……」
手の中に収まり切らないその胸を、翔太は好き放題に揉みしだく。そのまま親指を乳首に触れさせると、爽子の声が一際高く上がった。
「あっ……!!」
623 :
同調:2010/02/02(火) 13:48:26 ID:Rxfv7IIK
下着ごしとも直接とも何だか違うその刺激に、爽子はびくびくと体を震わせ、やがて足ががくがくとする。
「……立ってられない、んだ?」
耳元で翔太に囁かれてはたまらない、爽子はがくっと崩れ落ち――る前に翔太にそれを支えられる。
「ベッド……行こうか?」
優しいのか何なのか、翔太のその言葉に、爽子はこくこくと何度も首を縦に振る。
そんな爽子に口の端をあげると、翔太は渇いた自分の唇を一舐めした。
「服の上から触られるのがすき……?」
ベッドになだれ込みながら、翔太の手は爽子の良い所を探る。
爽子は指と衣のダブルの刺激を受け、何だかやるせない気持ちになる。
「かっ風、早くん!もっ……もうっ」
「もう、なに?」
ニヤリと笑う翔太にすら、爽子は背筋をぞくぞくさせられる。
「んっふ、んんっ」
自分だけが乱れているという羞恥の気持ちに、背徳感からか爽子は余計に感度を増す。
翔太の方でも、はち切れそうな自身を抑えられなくなって来ていた。
翔太は爽子のトップスをたくし上げ、熟れた果実に舌を這わせる。
ぴちゃり、と音がなる前にも既にそこは固く尖っていて、翔太はちろちろと舌の先端で念入りに舐める。
爽子の喘ぎとぴちゃぴちゃといやらしい音だけが部屋に響く。
624 :
同調:2010/02/02(火) 13:49:38 ID:Rxfv7IIK
「ふあっん、風、あっ、風早くんっ、せつっせつない、よぅ……」
今にも泣き出しそうな爽子の声に、翔太はきゅうん、と心臓に衝撃を受ける。
「黒沼っ」
翔太は、既に潤っているであろう秘所に手を伸ばす。
触れるとやはりそこはとろとろにほぐれていて、なんなく中指を泉に埋める。
「あっ、うあっ……は、ふぅ、はうぅうんっ」
爽子は何かを言おうとするのだが、口から出る言葉は意味を成さない。
その間にも翔太は、指を二本に増やし、爽子を責め立てる。
器用に自分の服を取り払うと、避妊具に手を伸ばしかけたが、ふとした思いに頭を支配される。
「はっ……あ、風早くん…………?」
動きを止めた翔太を、爽子は不思議そうに見上げる。そして次に翔太から飛び出したセリフに、爽子は耳を疑った。
「胸でしていい?」
「……えっええぇ!!?」
爽子から承諾を得た翔太は、いつもより上の方の位置で爽子をまたぎ、大きな胸と胸の間に自身を差し込んだ。
「…………っ!」
爽子に胸を両側から押さえてもらえば、暖かくてふわふわに包まれる。
避妊具を着けて泉に押し入るのとはまた違う刺激に、翔太は眉根を寄せた。
「動く、ね」
言うと、翔太はゆるゆると腰を前後に動かし始めた。
爽子は始めこそ、これが気持ちいいのかぁと思いながら翔太を見上げていたのだが、ぬるぬるとした翔太のそれが胸の間を行ったり来たりを繰り返すうちに、先程よりももっと切なくなって来る。
625 :
同調:2010/02/02(火) 13:50:41 ID:Rxfv7IIK
爽子は無意識に胸を押さえた手からそのまま指を伸ばし、それを待つであろう乳首に触れた。
「…………っあ!」
自分の良いように腰を動かしていた翔太だが、爽子の自慰を目ざとく見付け、にやりと笑う。
「黒沼、気持ちいいの?」
はっとしたように、爽子は翔太を見上げた。
「続けて。ほら、摘んだり、潰したり、引っ張ったり、指の腹でコリコリ撫でてごらん?」
「んふっ、あっは、はうっか、風早くっ、きもちっ……」
一時は辞めようとした爽子だが、翔太に促され、言われるがままに乳首を弄る。
普段は診られない爽子の姿に、翔太は放出してしまいそうになる。
せっかくなら爽子の中に出したい、と、翔太は素早く避妊具を着けると、そのまま爽子の中に収まった。
「黒、沼っ、俺今日はもうっ……」
「んっいいの、いいのっ……きてっ」
もう持ちそうもない翔太がそれを告げると、爽子は喘ぎの中で翔太を求めた。
そして、そして――……
・
・
・
626 :
同調:2010/02/02(火) 13:51:43 ID:Rxfv7IIK
***
「冷た……っ!?」
翔太は自室でばちっと目を覚ました。
さっきの今だ、夢の内容も容易に思い出せる。
トランクスの中の冷たい感触……翔太は全てを悟って言葉を失う。
「〜〜〜〜っ」
そうだ、今日は黒沼とデートなのだ、と、頭を無理矢理切り替え、汚れた下着を処理すると、身支度を調え待ち合わせ場所に向かった。
***
「か、風早くんはっ、その、大きい胸がすきですかっ!?」
滞りなく進んだデートの最中に、顔を真っ赤にした爽子が言った。
「!?」
途端に今朝の夢を思い出し、翔太も顔を真っ赤にする。
夢の中で、さんざん爽子を弄んだ翔太は、申し訳なさも相まって慌てて答えた。
「くっ黒沼はそのままでいいと思う……!」
「そっ、そっか……!よ、良かったぁ…………」
あからさまにほっとする爽子を不思議に思いながらも、その後は楽しくデートを終わらせた。
そして、実はお互いに同じ夢を見ていたことなど、二人とも気づくはずもなかった――…………
おわり
おわりですー
パラレルくさいので投下ためらってて忘れてたのですが、投下祭に便乗させていただきました。
たゆんたゆん爽子、いいですw
あと、先ほどは無知な私めにご指南いただきありがとでした。
2chはあんまり詳しくないですが、このスレの発展を強く願っておりますー
巨乳な爽子って新しい視点だなw
GJでした〜〜!
GJですーー
スレも500ちょいでいっぱいになってしまうね
埋まるの早い!
630 :
*86* :2010/02/03(水) 03:54:33 ID:C4C0rzj0
最後の締め・・・ですかね?
すごいいい作品です―。
GJでっす!!
新作にwktkしてまっす!
>>598 確かにそうだなとはおもいます。
自HPでうPしてる人もいたので私もそうしてしまいました。
以後気をつけます。
>>625 >
>
>
> 爽子は無意識に胸を押さえた手からそのまま指を伸ばし、それを待つであろう乳首に触れた。
>
> 「…………っあ!」
>
> 自分の良いように腰を動かしていた翔太だが、爽子の自慰を目ざとく見付け、にやりと笑う。
>
> 「黒沼、気持ちいいの?」
>
> はっとしたように、爽子は翔太を見上げた。
>
> 「続けて。ほら、摘んだり、潰したり、引っ張ったり、指の腹でコリコリ撫でてごらん?」
> 「んふっ、あっは、はうっか、風早くっ、きもちっ……」
>
> 一時は辞めようとした爽子だが、翔太に促され、言われるがままに乳首を弄る。
> 普段は診られない爽子の姿に、翔太は放出してしまいそうになる。
>
> せっかくなら爽子の中に出したい、と、翔太は素早く避妊具を着けると、そのまま爽子の中に収まった。
>
> 「黒、沼っ、俺今日はもうっ……」
> 「んっいいの、いいのっ……きてっ」
>
> もう持ちそうもない翔太がそれを告げると、爽子は喘ぎの中で翔太を求めた。
> そして、そして――……
>
> ・
> ・
> ・
>
この板の仕組みがいまいちわかってないのですが、もしかして
新スレをたてたほうがいい状況ですか?
>>632 容量500まで、みたいなのでそろそろ必要と思います。立てられるならお願いしますー
>>631 えっと、誤字の指摘、でしょうか……?
すみません、精進します!
スレは501KBでいっぱいになっちゃうから、490くらいになったら立てたほうがいいかも。
あと立てた人はこのスレにご一報お願いします!!
乙カレー
スレ立て乙です!
乙なの…!
>>545のバストのアンダーの話を読んでみたら
>>404のジジさんの画像思い出してしまった。
絵、作品とも乙でした。
もう新スレに作品投下されてるー
てことはここは埋める?
641 :
ある昼休み:2010/02/05(金) 17:42:01 ID:qiiztyCi
(埋めついでに、小話。エロなしです。)
とある昼休み。
「師匠、普通の女子高生ってどんなかな?」
と突然爽子はケントに質問する。
風早の彼女として可愛くなりたいんだろうな、とケントは思う。
「うーーん、貞子ちゃんはどんな感じだと思う?」
「うーーん、髪の毛が可愛くて、スカートが・・・
うーーん、口で言うのってむずかしいな。」
「じゃあ、ちょっと絵で描いてみて」
「わかった、やってみるね」
ノートに描かれた爽子のシュールな絵をみてケントは思わずふきだした。
そこに描かれた女子高生は、どこからみても、可愛い女子高生というより
子供が描いた変な女の人のようだったのだ。
「ぷっ!」
「貞子ちゃんの絵ってシュールだね!」
「え、そ、そうかなあ?」
642 :
ある昼休み:2010/02/05(金) 17:43:48 ID:qiiztyCi
「じゃあさ、ちょっと話変わるけど、俺描いてみて」
シュールという言葉をほめ言葉と思った貞子ちゃんは
次に俺を描く。
「ぷっ、なんだ、これは〜〜(笑)」
ははははっ、と思わず大きな声で笑ってしまった。
「え!おかしかったかなあ・・?」
「ちがうちがう、すごくいいな、って思って。」
その騒ぎを聞きつけて、あやねとちづもやってきた。
「あー、爽子の絵だ。これってなんかもう・・・いいよね!」
と吉田も笑う。
あやねも絵を見て「ぷっ」と笑いながら、
「じゃあさ、彼氏の風早描いてみてよ、爽子!」
なんか気をよくした貞子ちゃんは
「うん」
と言って、一生懸命風早を描き出す。
できた風早は・・・
どこからどうみても、風来坊。
爽やかとかイケメンとか、そういうのから遠く離れてる。
たぶん、近くにいて、好きで、よく見てて、
観察しすぎてるのか、それが逆効果を生んでいる。
643 :
ある昼休み:2010/02/05(金) 17:45:38 ID:qiiztyCi
「これ、すげー、いいな!」
とケントも楽しくなる。
「じゃあさ、爽子!ためしにジョー描いてみて」
「うん、やってみる。」
で、できあがったジョーは、
なんとシンプルで、一番普通だった。
要するに、あんまり見てないんだろう。
でも、一番かっこよく見える。この不思議!
そんなこんなでみんなで大笑いしてるところに
昼休み外でサッカーをしてた風早が教室に戻ってきて、
この騒ぎに気がつく。
「何してんの〜?」
と爽やかに寄ってきた。
「あ、風早、これ、爽子が描いたんだよ、あんただって。」
それを見て風早も「ぷっ」と笑った。
「あ、それでね、これが爽子から見たジョーだよ」
「え!?」
どこからどうみても、絵だけ見ればジョーのがかっこいい。
内心、ちょっと風早はショックを受けた。
「黒沼から見たら、俺とジョーはこんな感じなのか・・・」
「いーじゃん、爽子はあんたの内面が好きなんだよ!」
「爽やかとかそういうので惚れたんじゃないんだよ、よかったじゃん!」
「そ、そうか、だよな・・・」
と風早は複雑な心境に陥ったようだったけど、
「うん、うん、それはよかった、嬉しいことだよな」
と独り言を言いながら席に戻っていった。
おわり
埋めのための、ちょっとつまらない小話でした〜〜
爽子の絵、大好きなんです!
シュールという言葉をほめ言葉と思った貞子ちゃんは
次に俺を描く。
→爽子は次にケントを描く、でした。
人称がごちゃごちゃになってしまった。すみません。
GGGGJ!
すごく面白かったですw
画伯の絵はいいですよね!
「私、絵には少し自信があるので!」とか言いそうな爽子が大好きですw
>>639 おっと!ありがとうございますw
爽子のおっぱいは貧乳じゃないに一票・・・
ほしゅ
埋めついでに〜
エロ無し会話のみ
ただのバカップル
『君たち絵になるのでやっていきませんか』
「えっ……な、なに?」
「黒沼!インタビューみたいなものみたい!」
『あなたから見て、相手は『何』ですか?』
「……彼女!」
「かっ…………か、かかかか彼、氏……」
『告白は、どちらから?』
「…………俺」
「えっ、私だよね?」
「俺だよ!俺じゃん!」
「わ、私だと思う……!」
『『すき』の気持ちはどちらが大きいと思いますか?』
「俺!」
「わっ私だよ!」
「俺だって!絶対!」
「ううん……!私!」
「……絶対俺だけど、同じってことにしてもいいよ?」
「お、同じだなんて、おこがましい……!で、でも嬉しいから、それでいいです……」
『恋に気づいたきっかけは?』
「んー………、秘密」
「じゃ、じゃあ私も、秘密で!」
「何?教えてよ」
「か……風早くんは?」
「…………秘密」
「それなら……私も秘密です…………」
『今ぱっと思い付く、相手の好きなところは?』
「笑顔!(混声)」
「……へへっ、一緒だ!」
「う、うん……!嬉しいなぁ!」
『初めてのキスはいつ、どこで?』
「〜〜〜!しっしてねーよ!まだ!」
「キ、キ…………キ、キス……!」
『初めてのえっ……』
「それ以上言うな!」
「えっ、『えっ』て何かな、風早くん」
「黒沼は知らなくていいから!まだ!」
「う、うん……!わかった…………!」
おわり
もいっちょ。
エロ無し会話のみ。
ピンと風。
653 :
恋愛指南:2010/02/09(火) 10:56:45 ID:hQNZEY0q
「おい、翔太!」
「げっなんだよピン!」
「お前、黒沼と付き合っているんだろう?俺様は優しいからな!恋愛について教えてやろう!」
「いっいらねーよ!もうほっといてくれ!」
「いーな?まずは初デートだ!どうせまだだろ?」
「うっ、だ、だからほっとけってば!」
「初デートでは何もするな!手をつなぐくらいにとどめておけ!お前は辛抱が足りん奴だからな〜、そこが一番心配なんだが」
「うるせーなっ!ほっとけっつってんだろ!?」
「まぁ、その後は紆余曲折を経てとうとう初体験だ!」
「お前殴るぞ!ほんとに!」
「その時はこーしてあーして……ごにょごにょごにょごにょ」
「〜〜〜〜っ!」
「ごにょごにょごにょごにょ」
「もー帰れ!帰ってくれ!!」
そしてピンの耳打ちに、眠れなくなってしまう風早なのです
埋めということで梅。
自分の思った梅の気持ちなので、ちがーう、と言う人もいっぱいいると思うので、
「梅の物思い」でスルーお願いします。
エロなし、ただの自己満になってしまったかもです。
寝る準備をしてベッドの上に転がったくるみは物思いにふける。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日、学校は風早と爽子ちゃんのことでもちきりだった。
心が痛くない・・・って言ったら、それは絶対嘘。
だけど、前みたいにナイフを心の奥深く刺されるような痛みはない。
それどころか、どこか安堵の気持ちがある。
なんだか不思議。
あんなに好きだった風早。今でもたぶん好きな風早。
ずっと見てきた。いつかとなりに並びたいといつも思ってきた。
だから、自分なりに考えて、計算してがんばってきた。
女子たちの心無い中傷は、容姿のせいでいっぱい受けてきたから、
そこをうまくカバーする方法も考えてきた。
風早とつきあったらこうかなー、とかキスとかこんなかなー、とか
いろいろ想像もしてたけど、
今考えると、それはマンガやドラマや小説のひと場面のカップルに
自分と風早を当てはめてるだけだった。
だって、恋してる風早って見たことなかったから。
でも、恋してる彼を今は知ってる。
その視線の先はいつも爽子ちゃんだって知ってる。
その姿を自分の想像に置き換えることなんてできない。
告白するつもりなんてなかったよ、ほんとは。
だって、女子たちもこわかったし、だから、彼が私を好きになってほしかった。
そのためにいろいろしてきたけど、結局彼の一番嫌いなことを
いつの間にかしてしまっていたな。
なんでそんなことに気がつかなかったんだろう。
でも、そんなのも言い訳だな。だって爽子ちゃんは噂のこと彼に伝えてない。
彼の中では私は悪い人間じゃない。
結局告白もして、ちゃんとふられちゃったな。
あんなひどいことさえしてなければ・・・気持ちを伝えてれば・・・
そういう言い訳、もうどれも使えない。
こういうのを完敗っていうのかな?ちょっと笑える。
でも風早と爽子ちゃんがうまくいってないときは、ぎくしゃくしてるときは、
どうしても「もしかしたら・・」とわずかな期待を持つ自分がいたんだ。
そんな期待空しいだけだってわかってたんだけど。
だからかな、2人がうまくいって、それが学校中で騒がれてて
ちょっとは悲しかったけど、意外と・・・自分でもびっくりしたけど
意外と平気だった。
祝福するとかそういう気は全くなかったけど。
学校での騒動は風早が爽子ちゃんを守るため、
自分の気持ちをはっきり回りに伝えて
変な噂を避けるためなんだろうな。
なんて、彼らしいんだろう。
失恋したからもう恋なんていいや、って思ってない自分にもびっくりする。
恋してた自分は可愛かった。苦しかったけど楽しかった。
また恋したいな。自分が今そう思えて本当によかった。
もう、自分の恋の想像相手に風早を置き換えることはないだろうな。
今はまだ知らない誰かになるだろうな。
今度誰かに恋したら、今度は絶対真正面からぶつかろう。
そうして、絶対爽子ちゃんに報告しよう。
今はまだだめだけど、いつかは爽子ちゃんとそういう話をまたしよう。
学校の人だったら、協力してもらおう。
「私でできることなら」と笑って今度は協力してくれるはず。
なんか絶対そうなはず。
もしそのとき爽子ちゃんが風早と倦怠期とかだったら
思いっきり笑ってやろう。
爽子ちゃんがおろおろしてる姿みて、
「あんた何やってんの!」って言ってやろう。
いつか絶対そんな日がくると思う。
なんだか、意味のない確信みたいのあるし。
私最強に可愛いし、計算上手だし。
あー、不思議。ちょっと前まで先のことって考えられなかったけど、
未来のことがいろいろ想像できる。ちょっと嬉しい。
だから、今日はこのまま久しぶりにぐっすり寝よう。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「よかったね、爽子ちゃん」
思わず口から言葉が出て、くるみは自分にびっくりした。
そして、ひとりで苦笑してしまった。
おわり
くるみ……
よしよししてあげたい
埋めに使用するにはもったいない作品の数々
投下乙です!
バカップルいいなぁ…w
これで埋まるかな?
風視点、エロ無し、おばか。
途中で切れたらすんません。
俺は今、自分の部屋で正座をしていた。
俺の目の前、部屋の真ん中にはテーブルがあって、その上には手鏡がひとつ乗っている。
えっと。
えーっと。
よ、よし、行くぞ。
俺は手鏡を手に取ると、そっと口を開く。
「…………さ、さわ……こ」
だめだ。
全然ダメ。
ものの見事に俺の顔は真っ赤になっている。
こんなんじゃ、全然自然じゃない――
『爽子!あ、ごめん黒沼、つい名前で呼んじゃった!っていうか、もう名前で呼んでもいんだよね?』
という自然の流れに乗っかって、黒沼を名前で呼ぶ。それが今の俺の目的で。
し、自然ではないのかもしれないけど……!
俺が考えついた中では一番まともなんだっ!
って、誰に弁解してんだろう……
と言うか……一人でだってまともに口に出せないのに、自然になんか出来るのか、俺…………
も、もう一度……!
「さ、さ……爽、子」
うあーっ!やっぱだめだ!無理!なし!
呼びたいけど!
ものすごく呼びたいけど!
…………だめだ、ホントに。呼ぶだけで、黒沼の笑顔が浮かんだりして、っていうか、もう、黒沼の名前を思い出すだけでも心臓がばくばく言ったりして。
「あ〜〜〜〜〜っ!もう!!」
だめだ、俺。だめだめだ。
手鏡を裏返してテーブルに置くと、ぐしゃぐしゃと頭を掻いた。
あぁもう。いつかとかじゃなくて、なるべく早く、自然に黒沼の名前を呼べますように。
おわり
497KBか・・・
新スレには大作が目白おしなので、梅作品。
いけるかな?
「ここ置いとくよ!」
親に頼まれたコンビニの買い物袋をテーブルの上に置いて
急いで翔太は自分の部屋にあがった。
そして、おもむろに携帯を取り出して、爽子に電話をかけた。
「もしもし」
「風早君?夜遅くの電話なんてめずらしいね。」
そう、夜遅くは寝てるかもしれないから、いつもメールにしていた。
「うん、大丈夫だった?」
「大丈夫だよ、ちょうど寝ようかな、って思ってたところ。」
寝る・・・という姿を想像して翔太はちょっとどきどきしたけど、
あえて、学校の宿題のことや今日のこととか話して取り繕った。
話ながらパーカーのポケットをまさぐり、突然堰を切ったように
「黒沼、大好きだよ。」
と言う翔太。
「えっ!・・・わ、私も。でも、突然どうしたの?」
「うーん、なんか、すごく言いたかっただけ。」
電話を切ったあと、パーカーのポケットから
おもむろに四角い箱を出す翔太。
「うーーん、これ、使える日、来るかな・・・じゃなくって!」
「いつか絶対使えますように。」
赤面しながら、ニコニコしながら、
ひとり漫才をする翔太は人には見せられない
ただのヘタレだったかもしれない。
その夜、布団の中でもぞもぞ翔太がやっていたのを知る人は
誰もいないw
おわり
GJGJ!!
皆様新スレでもがんばってください(`・ω・´)
次スレ
>>60ですー。
梅ネタ便乗して、爽子のひとりエチ書いてみましたw
あれの一週間後くらいと思ってください。
では
このあいだ、風早くんと初めて…してから、毎晩なんだかそのことばかり思い出してしまう。
翌日は体のあちこちが痛くて、風早くんを心配させてしまったけれど、
今はあの時の疼きみたいな感覚だけが鮮明に残っていて、なんだか落ち着かない。
おふとんにもぐり込んでもなかなか眠りは訪れず、あの時の風早くんの表情とか声とか動きとか…
ひとつひとつはっきりと思い出されて、ひとりで身もだえてしまう。
あぁ、恥ずかしい…。
そっと指をくちびるに当ててみる。
最初はこうしてキスをして…ぎゅうって抱きしめてくれて…
それから顔中いっぱいキスしてくれて、首に降りて…
彼のくちびるが触れた場所を辿るように、指の背で触れていく。
くちびる
頬骨のあたり
おでこ
もう一回おでこ
まぶた
あっ違う、先にこめかみだ
それからまぶた
頬…
耳もとで風早くんの息遣いが聞こえて、熱くて…。
キュッと目を閉じて、自分の手を、彼が辿った通りに這わせてみる。
頬、首すじ、肩、胸…
心臓が壊れそうなくらい、ドキドキして…触られたところから順に火がついていくみたいだった。
恐る恐る、胸をゆっくり揉んでみる。
なんだかいけないことしてる…私。
でも、体が彼を覚えている。
先端を指先で摘んで、くるくると転がして…
それから、もう片方の手でわき腹から胸の下、ウエスト、おしりを何度もなぞって…
下着に手がかかった。
あの時みたいに、足を捩らせながら、少し腰を浮かせて抜き取る。
『黒沼…』
風早くんの声が頭に響き渡る。
じっと覗き込む顔も、いつもと違う人みたいで。
目を閉じてしまうのが惜しくて、でも恥ずかしくてまっすぐ見れなかった。
くちゅ。
指先を、彼がしたように、そこに滑らせる。
最初はゆっくり、それからここのあたりを…
「あっ…」
思わず、声が出てしまった。
でも手は止まらなくて…次第に早く、強く動かす。
「んっんっ…」
必死で声を抑えながら、あの時風早くんがしたように、手を動かし続ける。
腰を浮かせ、頭ものけぞらせ、そしてあの日のように彼の名を口にする。
「かぜはやくん…かぜはやくん…っ」
指を噛んで、キスをするように吸い付きながら、下の方から迫ってくる大きな波に飲み込まれていく。
ビクビクっと全身に痺れが走り、そしてくたりと身を投げ出す。
「私…どうしよう、こんなこと…っ」
目を閉じれば、風早くんの「男のひと」な表情が次から次へと浮かんできて、
抱きしめて欲しくて、ぎゅっと自分の腕を体に巻きつけてみたけれど、
足りなくて、もどかしくて…。
「風早くん…」
こんなことしてたって、もし知られたら、嫌われちゃうかな…。
どうしよう。恥ずかしい…。
絶対、秘密にしておこう。
こんなこと、今日だけ。今日だけだから…。
おわり