36 :
彼女想1/4:
「――――――――ッ!」
意識を取り戻したアルファルドは鍛えられた戦士としての本能で、まず自己の状態を確認した。
「(体には異常無し、部屋はリャン・チーの個室?衣服は剥がされたか。
拘束は椅子に両手両脚、10分で外せるだろう。リャンめ・・・・・)」
意識を失う前、妙に落ち着かない様子のリャン・チーから受け取った飲料に
まさか睡眠剤が入っていようとは。
「蛇」の総帥である自分への憧憬・忠誠ゆえに部下としての能力はともかく、
信用はしていたリャンに一服盛られるとはアルファルドもさすがに不覚だった。
ましてや手足を拘束され、服を剥がれようとは。
――ガチャリ――
「お気づきになられましたか、姉さま・・・」
すでに尋常ではないほど顔を上気させたリャン・チーが部屋に入ってきた。
シャワーを浴びていたのだろうか、プロポーションの良い体からはほのかに湯気が立ち上り、
羽織っているだけのバスローブも着崩れている。
「フッ――――どういうつもりだリャン」
少なくとも敵に売られた訳ではなさそうだ。
例えそうでも特に問題はないのだが・・・・・・
少しずつ状況を理解し、アルファルドは安堵した。
「ああ・・・・姉さま素敵です・・・・・・・」
「質問に答えろ、リャン」
「申し訳ありません姉さま・・・・私は・・・・私はもう我慢できないのです・・・・・」
「もう一度言うぞ、リャン。拘束を解いて私の質問に答えろ」
怒気を含みつつも冷静に凄んだが既にリャンには届いていないようだった。
「姉さま・・・今宵は私の、どうか私の想いを受け取ってくださいませ・・・・・・・」
「はぁ?――――――――なっ!?」
37 :
彼女想2/4:2009/11/25(水) 02:03:11 ID:TwXnG6PK
ビクンッと体が跳ねる。
今までに経験したことのない感覚が体中を駆け巡る。
全身が熱い。肌は汗ばみ、秘所からは蜜があふれ拘束されている椅子を濡らした。
「姉さま・・・・効いてきたんですね・・・・・どうですか特製媚薬「エヴォリルノ」の効能は・・・・?」
「(媚薬だと・・・?そんなものまで盛られたのか、しかしこの感覚は・・・・・思考が・・・・・妨げられる・・・・・)」
「ご安心ください姉さま。私も・・・・・同じものを飲みましたわ・・・・・一緒に・・・・気持ちよくなりましょう・・・・・・」
「な・・・・・や、やめろリャン・・・・・ん、んっ!」
「姉さま・・・・このクスリが効いてもなお理性的なお姿・・・・・素敵ですわ・・・・・ん・・・」
抵抗する言葉に力を失ったアルファルドの唇をリャンの唇が塞いだ。
「ん、ん、ん・・・・・・・・ふぁ・・・・・・や、やめ・・・・・・」
本来なら頭突き等で抵抗したであろうアルファルドだったが、
媚薬の効果か思考は薄れ、唇は性感帯のように刺激を、快感を脳に伝える。
すでに拘束を解こうという意志も希薄になっていた。
「ああ・・・・・姉さまの唇・・・・・素敵です・・・・・・このキスは・・・一生の思い出にいたしますわ・・・・・ん、ん・・・・・・」
再び唇を奪ったリャンは、さらにアルファルドの舌に己の舌を絡め、存分に味わう。
さらに唾液を流し込みながら口腔を弄りつくす。
右手はアルファルドの形の良い乳房を揉みながら、指先で乳首を刺激する。
「ん、ん、ん・・・・・あ、あんっ・・・・・ああっ、んっ」
媚薬により感度を高められたアルファルドだが、そもそも未体験の感覚によって
ますます混乱を深めていた。思考は薄れるが快感だけは高まってくる。
「姉さま・・・気持ちいいですか・・・・・?はぁ・・・・はぁ・・・・んっ」
アルファルドの顔に唇を這わせた後、耳朶に軽く歯を立て息を吹き込んだ。
「あああああああっ!あんっ!」
「耳もお感じになるんですね、姉さま・・・・・」
38 :
彼女想3/4:2009/11/25(水) 02:05:57 ID:TwXnG6PK
リャンはアルファルドの背後に回り耳の中に舌を伸ばしながら両手で
アルファルドの乳房を揉みしだく。手のひらで乳首を刺激したかと思えば、
次には指で引っ張り上げる。
痛みと快感の狭間でアルファルドの理性は失われていった。
自分でも信じられないような声が洩れる。
「ああん、あっ、あんっ、リャ・・リャン、ああ・・・・、リャン・・・・・ああんっ!」
「お感じになられている姉さま、美しいですわ・・・・・・」
ついにリャンの右手がアルファルドの秘所へと伸びた。
叢をかき分け、すでに潤いきっている秘裂に指を這わせる。
痛々しいまでに尖りきったクリトリスを包皮ごとやさしくさすったと思えば、
次の瞬間には直接ひねり上げられた。
「ああああああんっ!・・・・・・・あん・・・・ん・・・・・・もう・・・ダメぇ・・・・・」
「姉さま、もうおイキになられるのですね?さぁおっしゃってくださいな「もうイキます」と・・・・」
「ああっ、あんっ、あああん、、あっ、あっ、イク、イクっ――――っん!!!!」
あまりの刺激にアルファルドは絶頂へと導かれた。
全身を脱力させたが拘束のため倒れることもかなわず、リャンにもたれかかり、
ハァハァと肩で息をする。すでに思考はマヒし、快感を反芻しているように、目は淀んでいた。
「姉さま、おイキになられたんですね・・・・」
戦いの中に身を置くアルファルドにとって、自分を慰めることすら遠いこととなっていた。
その感覚、性感を久々に揺り起こされただけではなく、媚薬によって何十倍も高められたため
体が慣れていないのだろう。全く体が動かず、目には涙が溜まっている。
「これを外しますわね」
すでにバスローブを脱ぎ棄てアルファルドと同じく全裸となったリャンは
手足の拘束を解いた。脱力のあまり倒れそうになるアルファルドを抱きとめベッドへと誘導する。
ベッドへと寝かしたアルファルドに添い寝しながら再び口づける。
「ん・・・・・、んっ、んんっ」
「姉さま、もう一度・・・・・・・」
39 :
彼女想4/4:2009/11/25(水) 02:08:08 ID:TwXnG6PK
リャンはアルファルドの右の乳首に口づけながら、左の乳房を優しく刺激した。
達したばかりだが、さらに快感を与えられアルファルドの性感は再燃する。
「あっ、あん、ん、あんっ、もう・・・・・もうダメ・・・・・」
「姉さま・・・かわいい・・・・・」
リャンは体勢を入れ替え、アルファルドの秘所に直接舌を這わせた。
「姉さま、私のもかわいがってください・・・・・・・・・あんっ!」
どちらかというと己の秘所をアルファルドに押し付けたリャンだが、
アルファルドも反応して舌を動かした。
「ああ・・・・姉さまが・・・・姉さまが私のを舐めてくださる・・・・・ああ・・・ああんっ!」
負けじとリャンも指で刺激を与える。
右手で秘芽をさすりながら、左手の指で膣内に挿入し、中を刺激する。
「ああっ!あん、ん、んふ、んふっ、んんん!」
「ああ、イキます!姉さま、リャンはイキます!ああっ、あああっ!ん――――っ!」
媚薬の効果か、夢にまで見た光景からか。ほどなくリャンは絶頂を迎えた。
同時にアルファルドも二度目の絶頂に達する。
それからしばらく脱力し動けなかったリャンだが、
まだまだ媚薬の効果は抜けていないようだった。
同じく脱力しきったアルファルドに添い寝しながら、愛の言葉を囁く。
「姉さま・・・・・・愛しています姉さま・・・・・・夜はこれからですわ・・・・・・・・」
「リャン・・・・・・・・や、やめ・・・・・・ん、あんっ」
彼女の想いは・・・・・まだ終わらない・・・・・・・・ 彼女想 ―完―