【ガスト総合】アトリエロSS・part7

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659名無しさん@ピンキー:2013/08/30(金) NY:AN:NY.AN ID:EIvfZ8jR
乙!
651ではないけど、ユーリスで読んでみたいと言ってみる
660名無しさん@ピンキー:2013/09/02(月) 19:38:15.22 ID:nwhGhsGa
GJ!
ていうかバレバレww
後日ソールにちくちく言われて胃痛に陥るロジーを幻視した
661名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 19:55:09.88 ID:X1MuAWva
『甘いリンゴ』の筆者です。
ユリアシャの要望がありましたので、先に書き上げました。エロに至るまでが長い! エロが短い!
それでも良いという方のみ、読むことをお薦めいたします。
本当ならもっと時間をかける予定でしたが、二週間ほど多忙になるので、またもやほぼ勢いで書いてしまいました。
それでは投下の前に、感想を頂いた方へのコメントを。

>>658
リンカに対するロジーのフォローが無かったことに対するコメントですかね。すみませんでした。
それにしてもロリー……。つまり、コレは次回作でリンカさん(とマリオンさん)が若返るフラグでしょうか!?
>>659
ユリアシャの要望があったので、先にユリアシャを仕上げることとなりました。
アーシャ本編のイベントを見直してみたら、確かに良い感じの二人なんですよね。
>>660
ソール「まぁ、職場恋愛も結構ですが、開発班の業務に支障が出ない程度でお願いします」
ロジー「ハハハ……」
こうですかわかりません! それと、声が聞こえたのはあくまでリンカのみです。
リンカがマリオンに尋ねたので、マリオンは「あっ(察し)」という感じになりました。

それでは五分後に投下します。
662名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:01:13.51 ID:X1MuAWva
フィルツベルクでは一ヶ月に一回、十日から十九日までの期間でバザーが行われる。
このバザーは商会の前オーナーであったハリー・オルソン氏が考案したもので、この街に莫大な経済効果をもたらしたこの催しは、彼の補佐を務めていたメリエッタ・ミューアが商会のトップとなった現在でも、定期的、そして盛大に行われている。
――やはり今回も、彼女は現れなかったな。
バザー期間中、狩猟の有明という店を営むユーリス・グルンデンは心中でそう呟きながら、店じまいの準備をしていた。
かつて、自分が出店していた場所の向かい側に店を出していた少女の姉、アーシャ・アルトゥールの姿を今回のバザーでも見ることは叶わなかった。
数年前に竜を狩ったことで、名実ともに超一流の狩人ともなった彼だが、三年ほど前から心の中にぽっかりと穴が出来たような寂寥を覚えている。
その原因は一人の女性、つまりはアーシャがこの地を去ったからだと、周りの知人たちから指摘された。
自分でもそれは認めた。いや、認めざるを得なかった。
初めて、異性だと認識した女性なのだ。最も、その事すら彼女が去ってから一年ほど経過した頃にようやく自覚したのだが。
時折、彼女から手紙が送られてくるが、年に一度あるかないかという頻度であり、最近ではそれを心の支えにして、狩猟に励む日々を送っている。
663名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:05:08.89 ID:X1MuAWva
自分の妹のナナカ・グルンデンに悩みを相談した際には、
『お兄ちゃんって馬鹿よ』
そう言われて一週間ほど凹んだのを覚えている。
ホルンハイムの酒場でマスターを営む友人のカイル・タレンバートに、
『ユーリス。俺はまさかお前がここまでバカだとは思わなかったよ……』
腕組みをしながら呆れられた。お前だって、未だ女性に相手にされないのに。
その言葉が喉まで出かかったが、交友関係の少ない自分にとって、こういった話が出来る存在は希少だと思い直し、グラスに入っている度数の弱い酒を飲み干す。
『ま、アーシャちゃんに恋しているって分かっただけでも前進じゃないか? あとは、本人にどう想いを伝えるか……ってところだと思うぜ』
とは言っても、自分の意志を相手に伝えるのが苦手だと自覚しているユーリスにとって、また超えなくてはならない壁であった。
ユーリス個人から見た難易度は、竜狩り以上ではないかと考えている。
そんな思いに耽っていると、周りの出店は完全に片付いていた。ユーリスはそれを確認すると、売り上げ金の入った麻袋を手に商会本部へと歩き出す。
バザーの最終日の手続きとして、売り上げ金の合計額を商会に報告し、その一部を納めることが出店条件の一つとなっている。
場所代に関しては出店手続きの際に先払いしてあるので、この行為がバザーの最終義務だと言っても過言ではない。
その瞬間、ふわり、と花の香りがした。
まさか、そう思いながら辺りを見回すものの、ユーリスが捜し求めている人物はいない。
気のせいだろうかと思いつつ、歩みを再開する。
その頃、フィルツベルク全体を一望できる街の高台に、金髪の女性が一人佇んでいた。
ユーリスの想い人、アーシャ・アルトゥールその人である。
「久しぶりに……帰ってきたんだね」
様々な追憶の感情が彼女の中に渦巻くが、突如として現実的な問題に引き戻される。
「今日の宿、どうしよう……」
バザー期間中の宿はどこも満席に近い状態だったと記憶しているし、今日は最終日ということもあって、打ち上げやら何やらが企画されていたような記憶も、頭の片隅にあった。
「……メリエッタさんに相談してみよう」
知り合いの女主人を尋ねて、それから決めようと彼女は思った。
アーシャは軽やかに階段を下りながら、メリエッタの経営する黒猫の散歩道を目指す。
664名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:09:27.69 ID:X1MuAWva
「はい。次の人、どうぞー」
だいぶ慣れてきたとはいえ、このバザー最終日の業務はかなり精神的にキツイ。そうメリエッタは感じていた。
何せ、店の数が数百単位である上、この報告を怠る店まで最近では出てくる。
そういった店は出店お断りのブラックリスト行きが確定するにも関わらず、後を絶たない。
店名、代表者を変えながら巧妙に、バザーへの出店を登録してくる。コレはそろそろ本格的に手を打たないとマズいかもしれない。
そんなことを考えていた矢先であった。
「オーナー。ご面会希望の方がいらっしゃるのですが……」
「面会希望?」
この忙しい時に一体、誰だろう。少しばかり腹立たしくもなったが、流石に相手にも相手の都合があるのだ。
「ちなみに、名前は?」
「たしか……薬士のアーシャ・アルトゥール様だと」
その名前を聞いた瞬間、先程まで苛ついていた彼女の心に驚きが走る。
手紙でのやり取りは確かにしていたが、本人の来客となるとほぼ五年ぶりとなる。
とはいえ、この業務がもう少しで終わろうとしているのも事実であった。それを個人的な理由で放り投げることは、メリエッタのプライドが許さない。
「とにかく、ここの業務を急いで終わらせて向かうわ。お待たせして申し訳ないけれど、丁重におもてなししてあげて!」
「は、はい!」
そうと決まれば、気合いを入れてこれを終わらす!
意気込んだ彼女の前に、体格の良い男性が一礼をしてコール金貨の入った麻袋を差し出す。
「売り上げ金の報告と、一部納金に来た。よろしく頼む」
「あら、ユーリスさん。お疲れさま」
十年近くバザーに出店を続けている彼のことを、メリエッタは模範的な店主だと思っている。
こういった報告を怠ったことは一度も無いし、出店手続きに関しても期間内にちゃんと済ましておく人物であるからだ。
また、口下手でこそあるものの、他者の意見を尊重できる人物であることも、彼女の評価に入っている。
「そういえば、ユーリスさんはこの後、時間は空いている?」
「空いてはいるが、何故だ」
当然のように疑問を口にするユーリスに、メリエッタは微笑んで返答する。
「会わせたい人がいるのよ」
外で待っててね、という言葉を残し、メリエッタは凄まじい勢いで帳簿に数字を付けていく。
ユーリスの持つ優れた動体視力でも、見切れるかどうかが困難なほどの早さだったと、彼は後に語る。
665名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:13:27.40 ID:X1MuAWva
「ごめんなさいね。待たせちゃって」
「構わん。職業柄、待つのには慣れているからな」
メリエッタはその言葉に嫌味が無いと分かりつつも、苦笑を浮かべる。
「そう? でも、それはあまり異性の前で言っちゃダメだと思うよ。特に意中の人の前では」
むぅ、と眉を寄せて考え込むユーリス。
「では、どう言えば?」
「自分も来たところ、とか大丈夫、とかそういった感じかしら? ま、女の子は待たせてはいけないけれど、待った場合の言葉選びも重要ね」
「なるほど。ところで……会わせたい人というのは?」
「……アーシャよ。アーシャ・アルトゥール」
その名を聞いたユーリスの表情が、驚きに変わったのをメリエッタは見逃さなかった。
通常の人物なら表情の変化に気付かないだろうが、数年来の付き合いともなると、彼の表情の変化ぐらいはわかる。
「私も、連絡係の人から名前しか聞いていないんだけれどね。まぁ、あの子の名前を語るような不届き者はいないだろうし……。本人だと見て間違いないわ」
「しかし……連絡も無しに何故、こちらに?」
「そればっかりは見当がつかないわね……。まぁ、ナナカちゃんにも聞いたし、あなたの想いを伝えるには絶好の機会じゃない?」
「な……!? ナナカのヤツ、喋ったのか!?」
ユーリスはまた驚いた後、苦虫を噛みつぶしたような表情を浮かべていた。
「まぁ、まぁ、あんまり怒らないであげて。彼女も、悪気があって私に喋ったわけじゃないんだから」
彼をなだめながら、先を歩くメリエッタ。
これは敵わない、そう思いながら大きく溜息をつきながらユーリスはその後を追う。
そして歩くこと数分、メリエッタがおよそ十年以上、店主として働いている黒猫の散歩道の店前に二人は立っていた。
頷き合った二人はドアに手をかけ、ゆっくりと開ける。そして二人の耳に、懐かしい声が飛んできた。
666名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:17:56.43 ID:X1MuAWva
「ああっ! メリエッタさんにユーリスさん! お久しぶりです!」
「待たせちゃってごめんねー。それにしてもお久しぶり!」
「随分と……久しいな」
金色のウェーブがかかった髪、実物だと言われても信じられるほど精巧な花の髪飾り、緑を基調とした可憐な服装。
二人のよく知る、アーシャ・アルトゥールその人であった。
「それで、急にこっちに来たのはどうして?」
「ちょっとした調べ物の都合です。それで、一晩の宿があればと思ったんですけれど……」
「宿かぁ……。確かに全部満室なのよね。あ、でもあそこが空いていたわ」
ぽん、と手を打ってメリエッタが席を立つ。数分後、戻ってきた彼女の手には一本の鍵があった。
「はい。これ、数年前までオーナーがアーシャに貸してた部屋の鍵。あそこ、まだ空き部屋だから。宿代わりに使って」
「ありがとうございます!」
深々と頭を下げるアーシャ。本当に、数年前の彼女と変わってないのだと二人は感じた。
「私、まだちょっとやらなきゃいけない事があるの。ユーリスさんに送ってもらったらどう?」
「……俺がいなくても」
途中まで言いかけたユーリスだっが、余計な事言わないで! とメリエッタに小声で言われ、ついでに肘うちも脇腹にもらった。
彼は思わず苦悶の声を出すところだったが、寸での所でポーカーフェイスを保つことに成功する。
若干、脂汗は浮いていたが。
「それじゃあ、お願いしてもいいですか?」
右手を頬に当てて、ユーリスを上目使いで見るアーシャ。
「……分かった」
そんな意中の美女の願いを断れる筈もなく。アーシャと共に店を出ようとしたユーリスだったが、ふと視線を感じ、後ろを振り向く。
そこにはメリエッタがウインクをしながら、親指を立てていた。
「上手くやりなさいよ」
彼女の口の形がそう動いたように見えた。当分の間、頭が上がらないと考えながら、ユーリスは後ろ手に店のドアを閉める。
満天の星空が、二人の歩く階段を明るく照らしていた――。
667名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:21:05.31 ID:X1MuAWva
ハリーがかつてアーシャに貸し与えた部屋は、連金釜がないことを除けば当時のままと言って差し支えない内装だった。
定期的な部屋の掃除も行っているらしく、埃が積もっている様子も見られない。
「うわぁ……。あの時のままだなぁ」
「俺から言わせてもらえば、お前も変わっていないように見える」
率直な感想をユーリスが言葉にする。
「そんなに変わってませんか?」
右手を頬に当てる例のポーズで、考え込むようにしてユーリスの方を向いた。
「そういう仕草が、変わってないと俺は思う」
彼は苦笑しながらソファーに腰掛ける。眼前の女性は、変わってないかなぁと呟きながら、同じく腰を下ろした。
他愛ない昔話や、他の地方の話に花を咲かせながら、ユーリスは機会を伺っていた。
狩人ならば機会を作り、機会を逃すな。一族の教えにもある言葉を思い浮かべながら、アーシャに話を振る。
「アーシャ。俺が送ったお守りはまだ持っているか?」
「あ、これですね。大切にしています」
かつて、竜狩りを達成した際に協力してくれたアーシャに送った首飾りである。
これを送った際に、彼は彼女に竜を狩る決意をさせてくれたことや、共闘の感謝、そして当時の自分には言葉に出来なかったものを、首飾りという形にして送ったのだった。
「……あれから、もう一匹竜を狩った。今度は、これを付けてみてくれないか?」
それは、鮮やかな色彩の竜鱗を一枚一枚加工し、花とも見紛う出来の装飾品。
加工度合いは、首飾りよりも遙かに高いと言えるだろう。
「これを……お前に受け取ってほしい」
「ユーリスさんが作ってくれたものなら、喜んで」
はにかむように笑うアーシャ。よく似合う、と頷きながら、ユーリスは言葉を続ける。
「それの誓いは、贈った者への愛だ」
「愛、ですか?」
少しばかり戸惑いの表情を浮かべた彼女とは対照的に、彼の表情は揺らぐことのない大地のような真剣そのものであった。
「アーシャ・アルトゥール」
「は、はい」
「数年前から、俺はお前を異性として愛している。……妻となってはくれないだろうか?」
直球すぎるプロポーズの言葉であったが、これ以外の言葉を思い浮かばなかったのが、彼らしいといえば彼らしい。
「ユーリスさん……」
あまりにも、突然すぎて話の展開に追いつけなかったのだろうか、アーシャは呆然とユーリスを見つめていた。
すると突然に、ぽたぽたと涙を流し始める。
「嫌……だったか?」
「違います。ただ、思ってもいなくて……」
ふるふる、と首を振るアーシャ。
「わたし、わたし、錬金術の真理を求める旅に出て、ユーリスさんに会えなくなったのが辛かったんです!」
思いもしなかったその言葉に、後頭部を殴られるような衝撃にユーリスは襲われた。
「最初の一年は、その感情を押し止めることが出来ました! でも、年月が経つに連れて、その感情に対する歯止めが効かなくなっていって……」
涙を流しながらも、一生懸命に言葉を紡ぐように喋るアーシャ。彼女を泣かせていることを考えると、ユーリスの心の中に計り知れない罪悪感が沸き上がってくる。
「今回、調べ物もありましたが、ユーリスさんに一目、会いたかったんです! お話ししたかったんです!」
堪らず立ち上がると、ユーリスに向かって抱きつくアーシャ。
泣きじゃくる彼女の頭を撫でながら、ユーリスはアーシャの言葉を待った。
「わたしも……ユーリスさんのことが好きです……愛しています」
「アーシャ……!」
昂ぶる想いを、抑えられる術を二人は知らなかった。ただただ、互いの身体を抱き締め、唇を重ねる二人の姿がそこにはあった。
668名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:24:27.66 ID:X1MuAWva
明かりを落とし、二階のベッドにユーリスとアーシャは腰掛けていた。
二人の服装も、ほぼ下着姿である。
これから何をするのか、ということについて二人は無知、というわけでもない。
ユーリスは一族の先輩たちから、アーシャは錬金術以外の本を読む過程などで、互いに性に関する知識はある。
意を決したユーリスが、大きく息を吐いてシャツを脱いだ。
そして、背中に走る一本の新しい傷跡を見て、アーシャは息を呑んだ。
「ユーリスさん……傷が……」
「なに、日常生活に支障はない」
半月ほど前、あるキャラバンが魔物の集団に襲われており、撃退する際に不覚にも傷を背中に負った。
幸いにしてそれほど深い傷でもなかったが、魔物の持っていた独特の毒で完治するまでにはまだ至っていない。
「それにしても、綺麗な肌だな」
「あ、あんまり見ないでください……」
まるで、アーシャの内面を体現したかのような白い下着姿は、可憐な花の妖精というイメージがぴったりと合う。
男と女という体つきを、二人がこれほど体よく表現しているのも珍しい。
「わ、わたしからします……ね」
そう言うと、慣れない手つきでアーシャはブラジャーを外す。
彼女の胸の大きさと形は、まさに理想と呼ぶに相応しい。小さすぎもせず、大きすぎもせず。形も、重力に従わないで一定を保っている。
そして、アーシャがユーリスの足下に跪く。そして次の瞬間、彼は驚きの声を上げた。
「あ、アーシャ……!?」
「お、男の人って、こういうのが好きだって、その、読んだ本に、書いてあって……」
自分の肉棒が、愛しているアーシャ自身の胸乳に挟まれている様子を見て、まるで夢ではないかとも思ってしまう。
だが、柔らかい感触と温もり、そして漂う何とも言えない甘い香りが、この光景が現実なのだということを改めてユーリスに認識させる。
「あむ……ぺろっ……」
「ぬぅっ……!?」
未知の感覚に、思わず腰が震える。亀頭の先端部分を、彼女の舌が的確に捉えてくるのだ。
緩急をつけたその舌遣いで、ユーリスの射精欲求は急激に高まり、陰嚢から精液がせり上がってくるのが自分でも分かった。
「ちゅぷ……んっ……ふぁむ……」
「で、出る……っ! アーシャっ……!」
アーシャの口に出すべきでない、と頭では理解しているのに、快楽を求める本能は真逆で、アーシャの頭をユーリス自身に掴ませていた。
当然、逃げる術の無い彼女は、彼の射精を口内で受け止める事となる。
「んぐぅ!? んむぅ……こくっ……こく……」
頭を掴まれたことに驚いたものの、アーシャは自然にユーリスの精液をゆっくりと飲み込んでいく。
口内射精が収まり、彼女は恍惚とした表情で胸に零れた精液を拭うと、口へと運んだ。
「不思議な味です……。若干苦いですけれど、クセになっちゃうような……」
その眺めを見ていたユーリスは、気が付くとアーシャをベッドに押し倒していた。
射精したばかりだというのに、未だに欲望が衰える気がしない。
「アーシャ……。今度は、お前の中に……中に出したい……!」
「わ、わたしも……ユーリスさんのが欲しいです。こ、ここに……」
秘唇を指で割りながら、上気した顔で懇願するアーシャを見て、ユーリスは危うく理性を手放しかけた。
しかし、初めてなのにそれでは色々と台無しであろうし、自分が良くても彼女が駄目だろうと、何とか踏みとどまる。
669名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:27:48.79 ID:X1MuAWva
肉棒を静かに秘唇へ当てると、アーシャの顔が少し強張ったように思えた。
「……怖いか?」
「実のところ、少しだけ。でも、ユーリスさんがお相手なら、大丈夫だって思えます」
健気な答えである。かつて、無茶だと周りから言われていた竜狩りの協力の際にも、こんな感じの答えをしてもらった記憶があった。
その時から、無意識下でアーシャに恋をしていたと思うと、ユーリスの胸は自然と熱くなる。
「行くぞ……」
「ん……くぅっ……」
じゅぶり、という音が聞こえてきそうな感触と、赤い処女の証。顔を歪めているアーシャを見て、思わずユーリスは腰を止める。
「大丈夫か? 辛いなら無理にとは……」
すぐにでも動きたい衝動を抑え、彼女を気遣う。先程より、彼自身も理性の面が強くなっているのも要因だろう。
一度しかない初夜だからこそ、大事にしたい。ユーリスはそういう考えの持ち主である。
「だ、大丈夫です。ユーリスさんと想いが通じ合った喜びの方が、大きいですからぁっ!」
「アーシャっ……!」
アーシャの両腰の部分を持つと、ユーリスは動き出す。最初はゆっくりと、徐々に速度を上げながら。
ユーリスは奥まで挿入する度に、締め付けるような感触と、ヒダのようなもので亀頭が撫でられるような感覚に襲われる。
対するアーシャは、言葉に形容しがたい充実感に満たされ、もっと、もっと動いて欲しいと願った。
彼女の欲求に応えるかのように、彼も速度を上げる。早く、早く、更に早く。
「アー……シャッ……! そろそろ……限界……だ……っ!」
「お願いです……! 膣内に、膣内にください……!」
もはや迷うことは無かった。彼女の一番奥まで肉棒を挿入すると、ユーリスは、欲望の全てを解き放つ。
「くぅっ……!」
「あぁっ……とぶっ……とんじゃいますっ……!」
彼の熱い精液を一滴残らず絞り取るかのように、彼女の子宮は律動し、二人にはそれが途方もない快楽と変換される。
アーシャの身体が二、三度大きく痙攣したように震えた後、互いに唇を重ね合わせ、ベッドに倒れ込む。
充実した幸福に、二人は包まれていた。
670名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:30:34.93 ID:X1MuAWva
行為が終わり、互いの温もりを感じながら一つのベッドで休息をとる二人。
しかし、ユーリスは心の何処かで思っていた疑問を口にする。
「アーシャ。お前はまだ、ここへ戻ってくるつもりではないんだろう?」
「はい……。まだ、錬金術の真理には至らないんです。こちらに戻ったのは、先程も言ったとおり、ちょっとした調べ物があったからですから……」
「そうか……。アーシャ、俺は狩人だ。獲物が来るまで待ち続ける。……それが何年後でも、何十年後でもだ。だから、お前はお前が信じる道を行け。かつて、俺が竜を追い求めたように」
「わたしも……頑張ります。頑張って、錬金術の真理に辿り着いて、ここに戻ってきます! ですから、その時まで……」
待ってもらえますか? という言葉は無かったが、代わりにその双眸が訴えているようにユーリスは感じた。
「待つ。待ってみせる。ユーリス・グルンデンの名に誓って」
彼は軽く、アーシャの頬に口づけをする。彼女はそれで、顔を真っ赤にしながらベッドに潜り込んでしまった。

新しい約束を交わした二人は、それぞれの未来に向けて歩き出す。
いつの日か、再び会えることを信じて。
671名無しさん@ピンキー:2013/09/03(火) 20:33:40.84 ID:X1MuAWva
今回は以上です。
ユーリスって書くのが難しいですね。それに尽きます。ラブもエロも相変わらず表現が難しい……。
それとバザー関係の設定は完全に創作です。実際、バザーの運営費用は商会単独だけでは無理でしょうし、参加者の皆さんから少しはお金を取っていると考えました。
アーシャが戻ってきた理由も完全にこじつけです。
キースさんが「若いのに研究ばかりさせているのもあれだし、ガス抜きさせよう。オレや姪っ子みたいになってからでは手遅れだし」と思い立ったことにしていただければ……。
あのEDで言っているのと違うって突っ込みは、スルーしてください。
ただこのSSを書くにあたって、アーシャのユーリスイベントを見直していたら、やっぱりアーシャのお相手で一番需要があるのは彼なんだなぁと思いました。
下手なりのSS、楽しんでいただければ幸いです。
今後の予定としては、キスアシャ以外だとロジエスでコスプレSSを書きたいです。DLCが出ましたし。
テイルズバトラー(狐耳執事)なロジーに責められる、マジックタルト(魔女っ娘)かアップルパイレーツ(女海賊)なエスカ……。
新ロロナが発売される前に、書き上げられればと思います。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
672名無しさん@ピンキー:2013/09/04(水) 20:19:33.33 ID:B1Wnue3+
GJ!
やっぱりユリアシャはいいな
673名無しさん@ピンキー:2013/09/13(金) 23:49:45.90 ID:YJ4wQqUx
速筆な方ででありがたいな。
コスプレのロジエス楽しみにしてます♪
674◇AsZVcJ8kDV:2013/09/20(金) 20:48:11.27 ID:cuYDVY73
『甘いリンゴ』の筆者改め◆AsZVcJ8kDVです。今回は箸休め的な小ネタで、時間軸は『甘いリンゴ』の数ヶ月後になります。
執筆時間半日なので、表現や描写におかしいところがあると思われます。
新ロロナにトトリとメルルが参戦決定しましたね。未来から来た設定だとか。これで少しはスレの人たちも戻ってきてくれますかね……。
それとエスカ&ロジーのイラスト集も買いました。表紙の二人が良いですね。
ただ、『イチャイチャ未満の微妙な距離感を表現しました』というあの表紙がイチャイチャ未満なら、イチャイチャって何なんでしょうね(遠い目)。
それでは、投下の前にコメント返信を。
>>672
感想ありがとうございます。
さて、キスアシャを書かなければ……。
>>673
こちらこそ、感想を書いていただいてありがたいです。
ただ、執筆速度は遅い方だと自分では思ってます。この三週間であまり書けませんでしたし……。

それでは、五分後より投下いたします。
675◇AsZVcJ8kDV:2013/09/20(金) 20:53:17.87 ID:cuYDVY73
『エスカの挑戦』

年中無休に見えるコルセイト開発班にも休日はある。
そんな休日の昼下がり、ロジーの自室でお菓子を食べていたエスカはぽつりと呟いた。
「ロジーさんは、ずるいです」
「ずるい……って、何がだ?」
「いつもロジーさんに……その……されるがままというか、何というか」
その言葉を具体的に口にしなかったのを察したロジーは、今まで彼女と身体を重ねてきたことを思い返した。
確かに。今までの行為を省みても、エスカの方から一方的というのは記憶にない。
「つまり、エスカは俺に主導権を取られっぱなしなのがイヤなのか」
「イヤっていうか、わたしの方からしたことってないじゃないですか」
とはいえ、エスカ本人が無意識なだけで、彼女の方から明らかに誘ってるだろうという時も、何回かはあったとロジーは記憶している。
「……じゃあ、次はエスカがやってみるか」
「はい! 頑張ります!」
その自信はどこから来ているのか……。ロジーは苦笑しながらそんなことを考えていた。


「じゃあ、ロジーさんは横になってください」
「わかった。……これでいいか?」
エスカの指示で上半身のみ服を脱いだロジーは、ベッドに仰向けで寝転がる。
「はい! それじゃあ……えいっ!」
「っ!?」
エスカはロジーの足許に立つと、片足で彼の肉棒をズボン越しに柔らかく踏みつける。
普段履いているスパッツもいつの間にか脱いでおり、ニーソックスと同色の白い下着が、エスカが動く度にロジーの視界へ姿を見せる。
「こ、これが気持ちいいんですよね。ろ、ロジーさんのここも固くなってきましたし……」
断続的に伝わる柔らかい衝撃と、蠱惑的な情景に興奮した自分の肉棒が固くなっている事実に、ロジー自身が否定できる材料が見つからない。
「エスカ……くっ」
「ま、まだ出しちゃダメです!」
これをどこで習ったのか、そう聞こうと思ったロジーの言動を、もう限界だと受け取ったエスカは足での作業を中止する。
そして、ズボンと下着を脱がせたエスカは、ロジーの腹部へゆっくりと腰を下ろす。
「このシッポで……ろ、ロジーさんのを気持ちよくさせてあげますね!」
「そ、そんな事が出来るのか……?」
「大丈夫です! ……た、多分」
最後の言葉に若干の不安を覚えたが、恋人の頑張りを無下にする訳にもいかない。
そんなことを考えていると、いつの間にか肉棒はふかふかとした感触に包まれていた。
今まで味わったことのない感触に、ロジー自身、驚きと戸惑い、そして興奮を隠せない。
「き、気持ちいいですよね? さっきよりも固くなってますし、いつでも出しちゃって大丈夫ですよっ!」
エスカのシッポは段々、速度を上げながらロジーの肉棒をスライドしていく。
未知の感覚に、ロジーは頭がおかしくなりそうになった。
「エスカっ……もう、限界だっ……!」
「い、いいですよ! ロジーさんのいっぱい出しちゃってください! 最高に気持ちよくなっちゃってくださいっ!」
その言葉が、ロジーの理性の限界を断ち切った。
今まで耐えてきたロジーの性欲が、精液となって迸る。
エスカの髪、腰、足、そしてシッポへ雨のように降り注いだ。


「……ちなみに、誰からこんなプレイの仕方を聞いたんだ?」
え、ええと……と目を逸らすエスカ。やがて観念したのか、ぽつりぽつりと語り出す。
「クローネが言っていました。『特殊な男性には至上の快楽』のプレイだとか……」
「……なるほど」
「ろ、ロジーさんがイヤならもうしませんから!」
そう言いながら涙目でロジーを見上げるエスカ。彼女の頭を撫でるように、ロジーは呟く。
「俺は普通に、こういった可愛い反応をしてくれるエスカが好きだな」
その言葉を聞いたエスカは顔を赤くしながら、ロジーの胸の中へ転がり込む。
一方で、たまにならいいのかもな……と、心の中でそう思うロジーだった。
676◇AsZVcJ8kDV:2013/09/20(金) 20:57:41.58 ID:cuYDVY73
Sに全然なりきれていない、けれども頑張ってみたよ! という感じを出してみました。
トトリが終わらない……。新ロロナまでにメルルも終わらせなくてはいけないのに……。
それともし、黄昏シリーズでカップルSSのリクエストがあったら書き込みをいただければ、出来るだけ善処はしてみます。
今回みたいな小ネタになりそうですが……。
それでは、拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。
677 ◆V05sleryz2HV :2013/09/22(日) 17:47:55.29 ID:AsR25lou
◆AsZVcJ8kDVです。一昨日、小ネタを投下した際のHNのミスに本日気付きました。
トリップの付け方を勘違いしており、大変失礼な書き込みになってしまったかと思います。
この書き込み自体もお目汚しとなってしまい、申し訳ありません。
678名無しさん@ピンキー:2013/09/27(金) 17:41:28.06 ID:BELTbeqk
>>677
だれでも一度はしでかすことよ
乙乙

エスティさんが夢の中でくらいハーレム築いているお話がいつか読みたい
679名無しさん@ピンキー:2013/10/16(水) 01:01:35.55 ID:gQcyklw2
誰かマリオンさんがロジーくんを射精させまくるSS書いて
手で一発、口で一発、胸で一発、外出し1回、中出し1回って感じで
680名無しさん@ピンキー:2013/11/17(日) 16:16:01.35 ID:bYhP7xpW
俺はロジーとリンカが読みたい
681名無しさん@ピンキー:2013/11/20(水) 09:58:37.72 ID:W7tx4jTx
エスカが輪姦されちゃうの見たい
682名無しさん@ピンキー:2013/12/10(火) 23:36:46.18 ID:l6YBjc5Q
>>677
いいね
もっとロジエス描いてくれ
683名無しさん@ピンキー:2013/12/12(木) 02:45:21.31 ID:hUXL/BCh
むしろロジーとウィルベル頼む
684名無しさん@ピンキー:2013/12/26(木) 20:39:04.32 ID:QHE8C93m
ロジーさんとベルちゃんの裏路地ックス
ーニオは見ていたー
685名無しさん@ピンキー:2014/01/01(水) 11:07:44.43 ID:IJEQjl0k
ここでエスカとロジーの姫始めを
686 ◆V05sleryz2HV :2014/01/01(水) 22:10:20.78 ID:GGf52dHm
前回書き込んでから、急に仕事が忙しくなってSSを放置してました。
新ロロナも買いましたけれど、全然プレイ出来ません……。
エスロジアニメ化ですね。2クール25話構成でないと、無理があるとは思いますが、制作会社には頑張ってもらいたいです。

>>678
フォローありがとうございます。
エスティさんのハーレムSS……。難しいですね。
逆ハーレムってどう書いていいのか分からないので……。
ちなみにカップリングなら、相手候補の最有力はやっぱりステルクさんなんでしょうか?

>>679
>>680
3Pを想定して導入部だけ書いてみました。

マリオン「中央にいる同期の友人たちから、結婚の知らせが来る度に心が折れるわ……。お酒でも飲まなきゃやってられないわよ……」

――三十分後。

マリオン「処女で何がわるいってのよ。中央の高官連中、お気に入りの娘は手許に置いておくクセに、あたしのようなのはすぐに地方へ左遷とか……ふこーへーよ」
リンカ「……流石に飲み過ぎです、マリオン。これ以上の飲酒は、仕事の効率に支障が出ると思えます」
マリオン「なぁによぉ。たまには職場で飲んだっていーじゃない。支部長は出かけているんだしー」
リンカ「そういう問題では……」
ロジー「班長? 報告書です。って、どうしました?」
リンカ「ロジー、実はマリオンは今、お酒をヤケ飲みしているんです」
ロジー「何かあったんですか?」
リンカ「何でも、同期の友人たちが結婚をしていくのが気に入らないようです」
マリオン「リーンーカー? あたしは結婚とかが気に入らないんじゃないわよ。ただ、素敵な出会いとか、そういうのが欲しいって……思って……」
ロジー「班長? 本当にだいぶ酔っているみたいですが、大丈夫ですか?」
マリオン「……みつけた」
ロジー「え?」
マリオン「リンカ。ロジー君を確保して」
リンカ「? 了解しました」
ロジー「え? え?」
マリオン「ふふふ……。部下の教育は上司の務め。まずは、ロジー君に女性を、リンカには男を知ってもらいましょうか」
ロジー「何言っているんですか!?」
マリオン「らいじょーぶ、だいじょーぶ。おねーさんにまかせなさい!」
ロジー「ちょ、ズボンを脱がさないでください! リンカさん、離してくださいよ!」
リンカ「ロジー……。こうなってしまったマリオンは、止められません……」
マリオン「さて、まずはこの右手で……」
ロジー「う、うわあぁぁぁぁ……!」

こうでしょうか、わかりません。
687 ◆V05sleryz2HV :2014/01/01(水) 22:16:31.27 ID:GGf52dHm
>>681
陵辱モノ……ですか。苦手ですが、いつかは挑戦してみたいです。
ただ、あの世界観だと相手が人間より、スラグの方が書きやすい気がするんです。個人的な主観ですけれど。

>>682
ありがとうございます。良いSSと認められるものを書けるようになるのが、今年の目標ですね。

>>683
>>684
ロジーとウィルベルですか……。

ロジー(えーと、ウィルベルの新しい箒にコレとコレとコレを付けて……錬成っと)

数日後。

ウィルベル「ろ、ロジー! あ、アンタわざと、この箒に変な突起を付けたのね!? め、メンバー交代の時に大変なんだから!」
ロジー「ウィルベルの新しい箒、どうしてもその形状じゃないと駄目みたいなんだ。特性そのままにして前のに戻すか?」
ウィルベル「い、イヤよ! 前のはデザインも古くさいし、性能が落ちるくらいだったらこの箒で良いわ!」
ロジー(……涙目で赤い顔をしながら、息を荒くして……エロいな)

こんな感じでどうでしょうか。
ニオは……ちょっとまだ、イメージが沸いてこないんで。

>>685

エスカ「ロジーさん」
ロジー「エスカ? その服はどうしたんだ?」
エスカ「スレイヤさんが言っていました。何でも、前時代のある文明で、年を越す際にはこの『キモノ』というものを着るのだと」
ロジー「へぇ……」
エスカ「それで、そのですね……」
ロジー「ん、どうした?」
エスカ「こ、この『キモノ』を着た女性が、す、好きな男の人と年の始めに身体を交えるのが……前時代の習慣だと……あぅぅ……」
ロジー「え!?」
エスカ「あ、あくまで前時代の事みたいですから! 今、そういった事をする必要は無いですから……」
ロジー「……エスカ」
エスカ「は、はい」
ロジー「じゃあ、今日の仕事が終わったら……な」
エスカ「……! はい!」

全部が台詞だけ、しかも18禁なしでしたがこれで勘弁してください……。
明日から仕事詰めなんで……。
688名無しさん@ピンキー:2014/01/06(月) 04:44:11.72 ID:c6/Hfaek
686-687
ありがとう。
文才あるね。
やっぱ仕事してるだけあってリアリティある描写や自然な話の展開に秀でてますね。
689名無しさん@ピンキー:2014/01/11(土) 09:55:05.72 ID:+oYTBFxS
>>686
おはようございます。
エス×ロジで興奮の余り早漏するロジーをエスカが慰めるシチュでお願いします。
アニメも始まるので。
690 ◆V05sleryz2HV :2014/01/23(木) 01:13:28.74 ID:lrWGMz4a
>>688
ありがとうございます。でも、自分に文才はあるとは思えないですね。
文才があるのなら、長編SSだって月イチくらいで書ける筈ですし。
世の中に出回っている本を読んで覚えた、付け焼き刃的な表現しか出来ないですよ。

>>689
エスロジ4月からアニメですね。
多少はこれでスレも賑わってくれればいいのですが……。
要望シチュエーション『早漏するロジーをエスカが慰める』。
うーん……。よし、閃いた。
と言う訳で五分後に投下開始します。
691 ◆V05sleryz2HV :2014/01/23(木) 01:19:12.09 ID:lrWGMz4a
『天使と呼ぶにはあまりに淫ら、淫魔と呼ぶにはあまりに天然』

辺境の地、コルセイトに存在する未開発地方調査局の仕事は、多忙である時もあれば暇な時は本当に暇になる。
今は後者であり、所属している役人の殆どがのんびりとした日常を送っているようだ。
……約一名、机の上の書類と年中必死に戦っている女性がいる事はいるのだが、深く話すと長くなるので割愛させていただく。
簡単に言ってしまえば、やる時はやる。その一言に尽きる。
そんな中、コルセイト未開発地方調査局に存在する開発班の一室から、微かな光が伸びていた。
中では一人の男性が、無言で図面を何枚も作成している。
彼の名前はロジックス。しかし、愛称のロジーで呼ばれることが多く、本人もそれを気にする様子はない。
ロジーが今、行っている作業は彼にとって必須の業務ではなく、彼自身の趣味のようなものである。
先日、遠征先で見つけた遺物を分解してみたところ、珍しい特性が付いていた為、武器か防具に活かせないかどうかを考えているのだが、これといった名案が浮かばない。
「……これと組み合わせると、許容量をオーバーするな。かと言って、他の特性を外す訳にもいかないか……」
脇目で時計を見ると、時刻は午前三時に差し掛かろうとしていた。
一応、必須ではないが仕事があるのもまた事実。
「流石に、少し眠らないとキツイかな……」
欠伸を堪えながら、机の図面をまとめて整理しつつ立ち上がる。
入口近くにある簡易的なソファーに重たい足取りで向かい、身体を横たえて薄い毛布を一枚羽織った。
寝心地は良好と呼べるものでは無いが、疲れた身体ではそれを気にする余裕も無い。
彼の意識が微睡み、眠りへと誘われていくのにそれほどの時間はかからなかった。
692 ◆V05sleryz2HV :2014/01/23(木) 01:24:41.97 ID:lrWGMz4a
すれ違う人々に元気な朝の挨拶をしながら、エスカは自らの仕事場であるアトリエへと軽やかに歩いて行く。
エスカの出勤時刻は大抵、朝八時くらいである。
これと言って、未開発地方調査局への出勤時間が厳密に決まっているわけではない。
朝の陽が昇り始めれば、コルセイトの人々はゆっくりと活動を開始し、沈み始めれば各々の家へ帰る。
それは今も昔も変わらない、この地のゆっくりとした空気に人々が感化されているようでもあった。
総務オフィスと開発班オフィスを経由し、アトリエの扉を開けるエスカ。
最初に目に付いたのは、正面の一番奥にある机の上に、二十枚ほどの図面が重ねて置いてある光景。
次に目に付いたのは、公私ともに互いを必要としている人物、ロジーの寝姿であった。
――ロジーさん、泊まり込みでずっとあの作業をしていたのかな。わたしにも何か手伝える事があればなあ……。
彼女がそう思いながら、ロジーの寝姿をじっと見つめていると、ある一点に視線が集中した。
薄い毛布の上からでも分かる、彼の股間部が山を形成しているのが。
――こ、これってロジーさんの……。
聞いた事はあった。男性は、朝起きる際にそういった生理現象があるのは。
何回も情事をしている間柄ではあるが、それを実際に見るのは初めてである。
自分の身体が熱くなっていくのを、エスカは感じていた。
胸の鼓動が早くなり、息も自然と荒くなっていく。
――わたしは、悪くない。悪いのは、ロジーさんの方なんだ。
ごくり、と唾を飲み込みながら、そっと毛布を外し、ロジーのズボンに手をかける。
彼を起こさないように細心の注意を払いながら、ゆっくりとズボンを下ろしていく。
――わたしをいけない気分にさせた、これのせいなんだ……。
眼前にそびえ立つロジーの男性器を凝視しながら、エスカは自分に言い聞かせる。
――落ち着かせてあげなくちゃ。わたしが、わたしがやらなくちゃいけないんだ。
そうしなくてはいけないという決意を胸に、彼女はロジーの肉棒を口の中へと含む。
「んっ、はむ……。ちゅる……」
朝日の差すアトリエに、淫らな音色が響く。
693 ◆V05sleryz2HV :2014/01/23(木) 01:29:56.82 ID:lrWGMz4a
――気持ちいい。
暖かい何かに自分が包まれるような、そんな感覚の夢をロジーは見ていた。
「……ん。朝、か……」
朝日が丁度、窓から差してきて彼の意識は夢から現実へと覚醒していく。
だが次の瞬間、目前に飛び込んできた光景に言葉が詰まった。
「……!? エ、エスカ、一体何を……!?」
何故、エスカがこんな事をしているのか。
その行為に及んだ原因を考えていたものの、迫り来る射精の快楽に抗えそうにはなかった。
「エスカっ……! で、射精る!」
「んむっ……! んっ、んくっ……」
ロジーの肉棒から射精された精子を、エスカはゆっくりと嚥下していく。
射精が終わり、全ての精子を呑み込んでから彼女はようやく、肉棒から口を離した。
「ロジーさん、おはようございます」
蕩けたような笑顔で、朝の挨拶をするエスカ。
「あ、ああ……。おはよう……」
まだ、夢を見ているのではないか。そんな感覚にロジーは陥った。
自分の頬の内側を噛む。鈍痛が走り、現実である事を再認識させられる。
「って、そうじゃなくて! 何故こんな事を!?」
至極当然の疑問をエスカに投げかける。
彼女は顔を上気させながら、早口でその疑問に答えていく。
「お、男の人って朝はこうなるって聞きました! ロジーさんの……それを何とかしなくちゃいけないと思ったんで……。それに最近、ご無沙汰でしたし……」
最後の方は、ロジーに聞こえるか聞こえないかの微妙な小声であった。
そんな彼女の言い分に、雄としての本能なのか妙な優越感のようなものをロジーは感じていた。
そのせいなのか、射精したばかりにも関わらず肉棒の硬度は相変わらずであり、性欲も静まる様子がない。
694 ◆V05sleryz2HV :2014/01/23(木) 01:34:09.89 ID:lrWGMz4a
「わ、まだこんなに……」
そう言いながら、エスカはスパッツと下着を脱ぎ、騎乗位の体勢へと移行していく。
ロジーは止めさせようとしたものの、言葉が告げず、身体も動かない。
それはまだ目覚めたばかりのせいなのか、それとも本能が快楽を求めているせいなのか……。
「ロジーさんの溜まった精液、ぜーんぶ射精しちゃってくださいね」
ぬぷり、と音を立てながら肉棒全体がゆっくりとエスカの膣へ収まる。
その刹那、急に射精が始まった。
「うっ……!」
「んっ!? あっ……ふぁぁ……」
自分でも驚いた。いつもこんな早く射精するわけではない。
この背徳的な状況が、そうさせているのだろうか。
ロジーがそう考えている最中に、二回目の射精が終わる。
「沢山出ましたけれど……。んっ、硬い……。ロジーさん、まだまだ溜まっているみたい」
未だ互いの性器が繋がっている自身のお腹を撫でながら、慈愛と淫靡に満ちた微笑みを浮かべるエスカ。
天使と悪魔のような真逆の存在を一身に宿した恋人の姿に、ロジー自身も興奮を抑えきれない。
「……それじゃあ、エスカの思うように動いてくれるか?」
「はい! ロジーさんをもっともっと気持ちよくさせちゃいます。我慢出来なかったら、いつでも射精していいんですよ……!」
腰を早すぎもせず遅すぎもせず、絶妙な速さで動かしながら彼女の膣内は彼の肉棒を刺激する。
そんなエスカの行為に、急速な速さで射精欲が昂ぶっていくのをロジーは感じていた。
誰も来ない事を祈りながら、彼と彼女は快楽に身を任せていく。
まだ、二人の宴は始まったばかりだ――。
695 ◆V05sleryz2HV :2014/01/23(木) 01:40:48.74 ID:lrWGMz4a
短めですが、こんな勢いだらけのSSで満足していただけるなら何よりです。題名ももう少し考えるべきだった……。
ちなみに表現の質問なんですが、射精の表現で『出る』と『射精る』ってどちらが適切なんでしょう。
今回は『射精る』と書きましたが、以前は『出る』と書いたので。
漫画だと『射精る』と表現されている事が多いと感じていますが……。
それと保管庫へのまとめ依頼は、一年以上保管庫のまとめが更新されてない場合に依頼すべきなんでしょうか。
それでは、バレンタインネタを書けるように頑張って時間を作ろうと思います。
696名無しさん@ピンキー:2014/01/28(火) 21:39:30.99 ID:5Jh5nVcu
ロリックス・フィクサリオ
697名無しさん@ピンキー:2014/01/31(金) 01:37:14.33 ID:3IbWSeAp
「粘度をあげるよ!」

アトリエで仮眠をとっていると
エスカの声が聞こえて来た。
何やら調合を始めたようだ。

「固さを増すよ!」

いつもと違うフレーズが聞こえた気がした。
だか、眠気がそれの追求を止める。

「後ろにも入れた事にするよ!」

妙に腰の当たりが重い気がする。
そして何とも言えない気持ち良さ。

「子種の数を増やすよ!」

うぅ…ヤバいこの感じトイレに起きないと、いけない気がする。
重い瞼を必死に開ける。
ボヤケた視界に知った顔が見えてくる。
エスカの顔だ。
だか、何か違和感が。
そうだ、今日のエスカは全体的に肌色い。
エスカ何をして。

「これで最後です!」

その瞬間、俺は心地よい開放感と共に再び眠りに落ちた。

「上手に子供が出来ましたー!」
698名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 01:08:41.40 ID:7nDDE7Mo
ロジーさん最低です!
699 ◆V05sleryz2HV :2014/02/03(月) 05:00:13.51 ID:wGAeqREy
『コルセイトの節分』

「エホーマキ?」
「エホウマキです」

ロジーが報告書の作成を終え、公私のパートナーであるエスカとの雑談でその言葉は出てきた。
スレイアが研究している前時代の文献によると、毎年二月三日に決まった方角を向きながら、炊いた米に様々な具材を海苔で巻いて食べる習慣だという。
その際、自分の願い事を思い浮かべながら最後まで口を離さずに食べきると、願いが成就するらしい。

「ちなみに今年は東北東がその方角らしいです」
「でも、米と海苔ってこの辺りでは手に入らないだろ」

コルセイトの街で酒場兼定食屋『竜の拳』を経営するデュークから、米はかなり生産出来る場所が限られていると聞いた覚えがある。
水や土壌が豊かでないと育たない上に、病気や害虫に弱い為、どうしても小麦などの農作物を優先する集落が多いらしい。
海苔も海が近くないと採取できないようで、かなり内陸に位置するコルセイトとは縁が遠い食物であろう。

「あ、それに関してはハリーさんが手配してくれたみたいです。新規に開拓した流通経路を使って、コルセイトへお米と海苔を届けるようにしてくれたとか」
「そういう面で凄いよな、ハリーさん」

探検家としての才覚はどうかと思うが、そういった商業面での手腕は、本当に確かなものを持っていると改めてロジーは認識させられる。
そして一つ、気になることがあったので何気なくそれを口に出した。

「エスカは何か、叶えたい願いがあるのか?」
「え!? わ、わたしは……その……」

急に顔を真っ赤にして、目を泳がせるエスカ。
何か変な質問をしてしまっただろうか、そんな風にロジーが考えていると、がっくりと項垂れながらエスカが答える。

「ま、まだ考えてないです。……ロジーさんはどうなんですか?」
「俺か? うーん……」

言われてみて言葉に詰まる。深く考えてみても、明確な答えが浮かんでこない。
飛行船の開発や未踏地への探索が一通り終わった現状では、尚更である。
強いて言うなら、眼前にいる彼女と一緒に居られる時間が今よりあればいい。
しかしそれを言葉にするのは野暮だし、それに何より、気恥ずかしいものだ。

「俺も実際、まだ願いは決まってないな。まぁ、当日まであと一週間はあるし、その間に決めておく」
「そ、そうですか……」
「それじゃ、仕事に戻ろうか」

安堵と不安が入り交じった表情を浮かべるエスカを背に、報告書を持って開発班オフィスへと向かうロジー。
何を願うかを考えながら、階下への階段をゆっくりと降りていく。
願い事を何にするのか思案しながら、一日、二日、三日と日が過ぎていき、そして二月三日を迎えた。
700 ◆V05sleryz2HV :2014/02/03(月) 05:06:02.23 ID:wGAeqREy
「諸君! エホウマキに使う米と海苔を持ってきた! 存分に使ってくれたまえ!」

二月三日の朝、声高らかにハリーは米と海苔をコルセイトへと運んできた。
調理を任されたデュークは米炊きと海苔の切り分け、更に具材の選別と巻き加工に追われていたが、その表情には嬉々としたものが浮かんでいる。

「これだけの貴重な食材を、無償で提供してくれるなんて本当にありがてえ。それに応えてこそ、男ってもんだろうよ」

そんなデュークの手によって調理された恵方巻きは、昼を少し過ぎた頃にコルセイト支部の全員へと行き渡った。
だが、それを見たコルセイト支部の人間は大半が驚愕し、それは開発班の錬金術士二人も例外ではなかった。

「……思っていたより、長いな」
「そ、そうですね」

恵方巻きを初めて目にした二人の第一印象は、『恐ろしく長い』。
ハリーの持ち込んだ米と海苔が大量だった事と、デュークの豪快な性格が相乗効果を生んだのだろうか。
ロジーの武器である錬金剣よりは短いだろうが、それでも明らかに長い。

「大食い大会を開催する人だから、豪快なものだとは思っていたけど、これまでとは……」
「と、取りあえず、食べてみましょうよ」
「そ、そうだな」

恐る恐る、恵方巻きを手に取る二人。
型崩れが起きないのは流石といったところだが、果たしてこれを一気に食べられるのかという疑問もあった。

「東北東は……こっちか」
「じゃ、じゃあ願い事を思い浮かべて……」

意を決した二人は、東北東を向きながら口へと恵方巻きを運ぶ。

「……準備はいいか? エスカ」
「だ、大丈夫です。ロジーさん」
「よし、じゃあ……行くぞ!」
「は、はい!」

口にした恵方巻きの味は美味しいものだったが、いかんせん長すぎる。
それに、これを一気に食べないといけないので、水分補給が出来ないのが苦しい。

「もぐ……もぐ……」
「もぐっ……もぐっ……」

横目でエスカの方を伺うロジー。
若干涙目になりながらも、一生懸命に恵方巻きを頬張る様子はまるで……。

――何を考えているんだ、こんな時に俺は!

心を落ち着かせながら、一心不乱に恵方巻きを食べ進める。
何とか二人が恵方巻きを食べ終わったのは、それから数分後の事だった。
最も本人達にすれば、十分単位の出来事であったと思われる。

「終わった……な」
「は……はいぃ……」

以前の大食い大会とまではいかないが、これはこれで腹が重たくなる。
苦しい中、喉の渇きを潤わせる為に水分が欲しいのも確かだった。

「エスカ、スカッシュティーでも飲もうか」
「そ、そうですね。水分が……欲しいです」

ロジーはアトリエに常備してあるスカッシュティーの蓋を開け、二人のカップに注ぐ。
味の自己主張が普通の紅茶に比べて激しいが、この際は文句を言っていられない。
701 ◆V05sleryz2HV :2014/02/03(月) 05:16:23.29 ID:wGAeqREy
「あ、ありがとうございます。ロジーさん」
「気にするな。……しかし、これで願いが叶う、か。どんな習慣なんだ……」

そう呟きながら、ロジーがスカッシュティーを飲もうとカップに口を近づけた瞬間、

「……あーっ!!」
「!? エスカ、どうした!」

唐突に大声を上げたエスカに目を向けると、彼女は頭を抱えて震えていた。

「ね、願い事……」
「?」
「願い事を思い浮かべるの、すっかり忘れてしまいました……。食べるのに、夢中で……」
「……そ、そうか」

あの恵方巻きの強烈なインパクトに、ロジー自身も願い事を思い浮かべながら食べるというのを最初は忘れかけていた。
しかし口にする瞬間、その事を思い出してかぶりついたのをロジーは思い返していた。

「ちなみに、なんて願い事だったんだ?」
「……じゃあ、ロジーさんも言ってくれますか?」
「分かった。……それで?」
「……ロジーさんと、一緒にいたいなって……」

うっすらと頬を上気させ、少し涙目になりながら呟くエスカの独白は、ロジーの理性にヒビを入れるくらいの破壊力があった。
静かにスカッシュティーを飲み干すと、彼はエスカを抱き寄せ、強引に唇を重ねる。
目を見開いて戸惑うエスカだったが、舌を絡めると段々、その表情も蕩けていく。
二人の唇が離れ、唾液のアーチが二人の間に懸かる。
息を荒くしながら、ロジーはエスカの耳元で囁く。
702 ◆V05sleryz2HV :2014/02/03(月) 05:20:18.47 ID:wGAeqREy
「……俺も、そんな事を願っていたんだ。エスカ」
「……!」

一瞬、驚いた表情を浮かべたエスカは、歓喜の表情を浮かべて、今度は自らロジーの唇と自分の唇を重ねる。
互いの舌と舌が絡み合い、そのまま舌が蕩けてしまいそうな感覚に陥る。
唇と唇が離れると、ロジーの方を見上げながらエスカが話す。

「願い事を思い浮かべながら……もう一度、エホウマキを食べたいんです」
「……多分、デュークさんの所にももう残っていないんじゃ……」
「ち、違います。その……ここ……」

白い絹を思わせる色合いのエスカの手が、ロジーの股間部へと伸びる。
そんな彼女の様子を、ロジーは苦笑しながら見ていた。

「すっかり、エッチになったな。エスカ」
「こ、こうしたのはロジーさんですよぉ……」

露わになったロジーの肉棒の前に屈むと、両手で優しく竿の部分を包む。

「……願い事は思い浮かべたか?」
「こ、今度こそ大丈夫です」

そう言うと、エスカはロジーの肉棒を口へと含む。
舌先で亀頭を刺激しつつ、緩急をつけて肉棒全体を絶え間なく蹂躙する。
そんなエスカの奉仕に、ロジーの本能もやがて限界を迎えた。

「……っ! え、エスカ……出る!」
「んっ……! んっ……んっ……」

最後の一滴まで絞り取らんとする如く、肉棒に吸い付いていたエスカが離れる。
そして、ロジーに向けて笑顔を浮かべながら呟いた。

「……これで、願い事は叶いそうですね」
「そうだな」

余談ではあるがこの日、独身の男性職員が、前屈みになっていたり、トイレに入ったまま十分以上出て来なかったりもしていたらしい。
何が理由なのか、何をしていたのかは……本人達のみぞ、知るところである。
703 ◆V05sleryz2HV :2014/02/03(月) 05:24:27.95 ID:wGAeqREy
以上、時事の節分ネタでした。
例によって勢いだけのSS、エロ少なめですが……楽しめていただければ、何よりです。
鬼退治は思い付かなかったので、恵方巻きにしてみました。
米は大食い大会のイベントCGでもあった気がしますが、海苔はこの世界でどうなんでしょうかね。
バレンタインネタは……思ったより苦戦しそうですが、頑張ってSSにしたいです。
それと、>>697さんのような短編エロも書ければなぁ……。
704名無しさん@ピンキー:2014/02/08(土) 13:13:02.11 ID:n2U+jsYp
新作きてた乙
エスロジはアニメで更に燃え上がるといいなぁ
705名無しさん@ピンキー:2014/02/08(土) 22:01:12.35 ID:wyxdJunZ
ベル「もうすぐバレンタインだけど、エスカとルシルはどうなのそのへん」
エスカ「とりあえず身の回りのお世話になってる人に配ろうかと思ってます」
ルシル「私もエスカ先輩と同じです」
ベル「ふーん……本命とか考えてないの? 特にエスカ」
エスカ「ええっ!? 本命って別にわたし、ロジーさんとはそういうのじゃ――」
ベル「あれー? ロジーの名前なんて一言も出してないんだけどなー(ニヤニヤ」
ルシル「や、やっぱりそうだったんですかエスカ先輩!」
エスカ「ち、違うってばー!」
ベル「はいはい。そんな奥手なエスカに、魔法使いのお姉さんからプレゼントです」
エスカ「何ですかこれ? 製菓用のチョコチップっぽいですけど」
ベル「まさにチョコチップよ。ただし、魔法のね」
ルシル「魔法のチョコですか。何だかメルヘンチックですね」
エスカ「そうだね。それに香りも良いし、美味しそう」
ベル「美味しいだけじゃないわよ。これは恋する乙女のための特別製だからね。溶かして固めるもよし。トッピングに使うもよし。甘〜い本命チョコに変身させて、気になる彼に食べさせたら……」
エスカ「食べさせたら……?」
ベル「3時間は超ビンビン」
エスカ「媚薬じゃないですかーっ!?」
ベル「そうよ。元々チョコって媚薬効果があるって言われてるし、魔女のアイテムとしても真骨頂だからね」
エスカ「だからって生々しすぎますよ! メルヘンが羽根はやしてどっか飛んでっちゃったじゃないですか!」
ベル「これが大人のメルヘンってやつよ」
エスカ「わたしはまだ子供でいいです……」
ルシル「あの……エスカ先輩、ウィルベルさん、ちょっといいですか?」
エスカ「ん? なぁにルシルちゃん?」
ベル「どうしたの?」
ルシル「ビンビンってどういう意味ですか?」
エスカ「」
ベル「」
706名無しさん@ピンキー:2014/02/12(水) 17:13:28.73 ID:gyCjJkbF
おつ!
真っ昼間どころか早朝からサカりおってw
707 ◆V05sleryz2HV :2014/02/16(日) 00:44:39.98 ID:sr1FVf7K
エスカ「……そう言えば、一昨日はバレンタインでしたね」
ロジー「ん、そうだな」
エスカ「錬金術の作業で、すっかり忘れてました……」
ロジー「そんな年もあるだろ。俺は気にしていないよ」
エスカ「でも、やっぱり渡したいんですよ。女の子的には」
ロジー「かといって、今からチョコレートを作るのか?」
エスカ「すぐに出来るものなら知ってます。五分ほど待っててくださいね」
ロジー「?」

――五分後

エスカ「出来ましたー!」
ロジー「これは……ココア?」
エスカ「ホットチョコレートです! 確かにココアとも言いますけれど、これもれっきとしたチョコレートなんですよ!」
ロジー「わ、分かった」
エスカ「それではロジーさん、どうぞお飲みください」
ロジー「ああ。……ん? この甘さと風味はチョコレート単体じゃないな……」
エスカ「ふふ、気付きました?」
ロジー「チョコレート本来の甘さはどちらかと言えば控えめで……この甘さ、蜂蜜か?」
エスカ「正解です! 最近、リンゴ園で採取した蜂蜜を使ったんですよ」
ロジー「なるほどな……。エスカも飲むか? これ」
エスカ「ええっ! で、でも、それって……か、間接……」
ロジー「……キスよりも踏み込んだ事をしているのに、何を今更……」
エスカ「それはそれ! これはこれなんですよう!」
ロジー「じゃあ、いらないのか?」
エスカ「……欲しい、です」
ロジー「素直が一番だな。ほら」
エスカ「か、カップじゃなくて、その……直接……」
ロジー「えっ」
708 ◆V05sleryz2HV
時事のバレンタインネタが中々まとまらないので、即興の小ネタを投下させていただきました。
カップリングをエスロジにしなかったせいか(舞台はエスロジ)、SSの方は完成に手間取っています。
近々、投下したいと思いますのでそれまでお待ちください。
最後に>>704さんと、違うかもしれませんが>>706さんのように感想を書いていただいたり、
>>705さんのようにSSを書いて頂ける人がいることが本当に嬉しいです。
それでは、また。