【ひぐらし】07th総合part23【うみねこ】

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952名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 10:51:47 ID:1Ha1Ae+W
バトベアktkr!
超乙
953名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 22:09:49 ID:jTHYJdo3
ベアトかわいいよベアト
GJ!
954名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 23:23:42 ID:EuZBstQJ
バトベアGJGJGJです!
かわいいですねベアト
955898:2010/09/26(日) 23:44:14 ID:S3H2Kz0R
書き込めるかテスト。
>>946
そして仕事の速さと内容が神すぎる。GJ
956898:2010/09/26(日) 23:47:54 ID:S3H2Kz0R
Error Game
ベルンとウィルと理御と触手とか色々詰め込んだ話。
前半はノリノリで書いたベルン×理御で、後半はウィルリオです。

「ふうん」
ベルンカステルの声。
薄暗い照明に照らされる、重厚な調度。観劇の魔女のための劇場。豪奢な木の細工が施されたビロード張りの座席の一つに座る、銀の翼に約束された少年。少女?
ここはどこなのかこれは誰のものか、知らないはずなのに知っている風景。血のにおい。
どこかに見た空間、どこかで見た流れ。これは似通った、シナリオの一つ。
ゆっくりと壇上から降り立つ魔女の名前を知っているはず。手には鎌。湖の底のような光を通さぬ冷たい瞳。運命をつむぎ奇跡を織り上げる魔女にして、気まぐれにそれを引き裂く猫の女王。
何もかもがかつてのシナリオをなぞったまま。

しかしあなたは違和感を覚える。
「ふふ、判るわよね、貴方なら」
ベルンカステルはつぶやく。
彼女が後にする、舞台にぶちまけられた赤いものは何だろう。
白い花びらと、端正なレースの白い布と絡まる、みずみずしく赤い果実のような色をした、何か。
目敏いあなたはその果実からこぼれる粘質のある蜜が舞台をゆっくり濡らしていくのを見つけるだろう。

「また同じなのよ、呆れるほどにね」
だから、物語は省略されるの。魔女のゲームもそうだったでしょう?
同じ展開の繰り返しは飽き飽きだものね。
だから、この先は少し違うから。こんなカケラをのぞくあなただもの、嗜好の違いはあれど気に入るはずよ。
床を鳴らして、魔女が近づく。彼女の後を追う長い影、時折そのシルエットが、不定形に揺れる。
「まったく、金蔵も、ひどい事をするわよね。貴女もそう思わない?」
言いつつも、口調には哀れみなどひとかけらも存在しなかった。
そして、観覧席で俯いたまま固まっている理御の前に立つ。
貴方たちの知っている「青年」とは少し違う、「少女」の元に。
9572:2010/09/26(日) 23:48:49 ID:S3H2Kz0R
「…ね、花を散らされた処女みたいな貌してないで、問いかけに答えてくれないかしら」
びくっ、と理御の肩が震える。
魔女は、わざとらしいまでに馴れ馴れしく手を握ると、顔を寄せる。
吐息が耳をくすぐるように。
「金蔵は、あなたにはどうしたの?」
まぶたがめくれかえるかのように、茶色の目が見開かれる。
「あ…あ、あ…」
小さな肩が、小刻みに震える。

悲鳴が、薄闇を引き裂いた。

その叫びは文字にはできなかった。声ですらなかったからだ。近い音を探すのすら困難。
「あらあら」
耳に息を吹きかけただけなのに、この怯えよう。
ベルンは無表情のまま、同じ質問を繰り返す。
「質問に答えてくれないのかしら。ならこちらにも考えがあるのだけれど」
ベルンの手がほの青く光る。観測者権限だ。
「こ、こたえます、から」
よわよわしく、言葉が途切れる、続きは、「覗かないで」だろうか。
おわかりいただけたかしら?ベルンカステルは誰に言うとでもなく、つぶやいた。
「素直なのはいいわね。でも、一度で素直に従わなかったから、お仕置き」
ベルンの影が何十倍にも膨らんだ。いや、違う。背中だ。背中に、何かが「憑いている」

「……………………!」
それは、無数の尻尾だった。ふわふわとした黒い毛に覆われているそれは一見愛らしくも見えるが、その正体は一つ一つに意思を持つ、おぞましい何か。
「百年を生きた猫は尻尾が割れて「猫又」って呼ばれる化け物になるって何かの本で読んだことがあったわ。私はそんなに生きてないけど…」
するすると体に巻きついた無数の尻尾たちは、新しいおもちゃを手にした子供のように、せわしなくさわさわと表面を這い回った。
「これは、そういうものだと思っていてくれてかまわないわ」
振りほどこうとしても無駄だ、相手を楽しませるだけ。理御はきつく唇を噛んでただその感触に耐える。
ほどなく、まるでキャラメルの包みはがすかのように無数の尻尾が蠢動し、白い胸元が観覧席の暗い照明の中、ぼんやりと浮かび上がった。
「きれいな体ね。でもやせっぽっちで色香がないわ、これじゃまるで男の子じゃない。金蔵も物好きよね。」
羞恥で顔がゆがみ、顔を背ける。ベルンは口元をゆがませると、尻尾で貌をこちらに向けさせた。
「それでも、って事はそんなにこっちがよかったのかしら。ね、…何度してくれたの?」
服の上から、くにくにと入り口を探ると。下を向いて歯を食いしばる理音の頬がゆっくりと色づく。
「……一度だけ、です」
はき捨てるように言い切って、ぎりっと唇を噛む。必要最低限の声以外は漏らさないように耐えるかのようだった。
「そうなの。あいつのことだから、もうそれは猿のようにしたのかと思ったわ。やっぱり、男の子みたいだったからなのかしら、それとも…」
ファスナーを器用に降ろし、下着の上からそこをなぞりあげた
「くっ………っ」
「始末の仕方がわからなかったのよね、仕方ないわ」
ざわざわ、と全身を這い回る尻尾が震えた。全身を這い回る悪寒に、理音は目を見開いた。
「ごめんなさい、この子たち、新鮮な血のにおいで興奮する癖があって」
痩せた身体を、黒い尻尾が縛り上げる、柔らかなフワフワとした毛が、肌を触れるか触れないかの刹那でくすぐる。そのくせ芯には骨が入っているかのように、締め上げる力は強い。柔肌に黒い影が食い込み、潰し、ねじりあげ、歪ませ、白い肌をいっそう際立たせた。
「んっ…………く…………」
唇を噛みすぎたのだろう、口端から血がこぼれている。
「口を開けなさい。それとも、こっちも無理矢理こじ開けられるのが好きなのかしら」
「んむ………ん…」
羞恥に顔を背けようとした瞬間、口に、尻尾が滑り込んだ。のど奥を突いてもっと口を開けろと促す。
こみ上げる嘔吐感に耐えながら、尻尾に噛み付こうと歯をたてる。
「……………!」
9583:2010/09/26(日) 23:51:48 ID:S3H2Kz0R
ベルンが、さっと尻尾を引く。
「…凶暴だわ、どういうしつけをされてきたのかしら」
クスクスと忍び笑いをもらした。
「殺すなら、早くしてください。…私を嬲り殺したころで、満たされもしないくせに」
ベルンが破顔した。両手のひらをかわいらしく合わせて、花のように微笑む。
「嫌だ、それで挑発のつもりなの?温室育ちも困ったものだわ、悪態の一つもつけないなんて」
興奮と悦びに顔を歪めたような表情を「作って」ペルンが近づく、理御の頬を両手で包んで、顔を傾けて、舌をのばす。
「ね、体中まさぐられて気持ちいいの我慢しながら、下手な悪態をついてもっと、もっと私を楽しませて。うふふふふ!!」
虚無の瞳が潤んでかすかに、揺れた。ここに来て初めて表情のようなものを見た気がした。
同時に、尻尾が脇腹を、膝裏を、背中を、フワフワとなぞり上げる、くすぐったさに身をよじって、力が入らない。
「いただきます」
「んっ、…ふ、…う…」
小さな少女の唇の奥には、ぬらりと唾液の絡まる舌が待ち構えていた。他人の唾液を流し込まれるという違和感に、驚いていると、たちまち舌を吸われた。複雑な舌使いに、口内が熱い蜜で満たされたが、ずるりと啜られてすぐにそれすらも奪われてしまう。
怒りの意識がこそげるほどに、気持ちがいい。頬に触れる手がゆっくりと胸まで降りていき、細い指先に胸をきつくつままれた。
「んっ!」
びくりと肩を震わせて、宙に浮いた手が震える。
「キスが好きなの?やっぱり女の子ね」
くす、と笑われる。
「でもあげない。だってもう悦いでしょう?」
白い指先がお腹をなぞる。魔女の尾は太腿に巻き付き、内股の柔らかな感触を楽しんでいる。
汗ばむ柔肌に爪を立ててベルンが嘲笑を浮かべる。
「すらっとしてるけど柔らかい脚ね、張り詰めてて、少しでも力をこめたら、破ってしまいそうね。痛いのもいいわよ、でも思い出しちゃうかしら」
破瓜の痛みはもっと痛いものね、心に爪を立てられる。
「私を…愚弄するのが、そんなに楽しいですか」
「楽しくないわ。特にこのゲームは全然、あなたに張り合いがないもの。このゲームのあなた、負けた犬の目をしてる。私の知ってるあなたは、こんな簡単に堕ちないわ」
「だから、過去のゲームの貴女を思い出して、重ねて、楽しむの。みんなだってそうよ、きっと」
ぎりっと、爪を立てた、張りつめた太ももに、ぷつりと赤い珠が浮かぶ。
「……………はぁ……はぁ…っ」
理御は痛みに顔を歪ませるも、声をこらえる。
「だからいいのよ、もっと声を出しても、わたし、あなたにそんなに期待してない。」
だから、そう言った瞬間、理御の顔が今までになくきつく歪むのを見た瞬間、ベルンはこれ以上ない笑顔を見せた。
9594:2010/09/26(日) 23:52:32 ID:S3H2Kz0R
下腹をなぞって、ズボンごとショーツを膝まで脱がせる。
身動きが取れずにもがく身体をたやすく制し、後ろに束ねられた髪を引きながら、金色の茂みをなぞった。
「貴女は考えたことはない?日本人の黒髪は優性遺伝で、ハーフは大体がこんなきれいな金の髪にならないものなの。だから、もしかしたら貴女はベアトリーチェと金蔵の娘ではないかもしれない、って」
湿り気の少ないクレバスを、指の腹で丹念にいじる。わずかに染み出したものを潤滑油にして、きつい入り口を広げて冷たく細い指を滑り込ませた。
「だめ………っあ……………つっ!……………」
なれない秘所を強引にこじ開けられ、身体に亀裂が入るかのような痛みを感じる。
「たくさんの「かもしれない」が、絡まって、魔女の幻想ができるのよ。貴女が金蔵に犯されなかったカケラだって、ある「かもしれない」」
理御にはベルンの言っている意味がわからない。ただひたすらに口を押さえて嫌悪感と異物の感触をこらえるだけ。
「かわいいお人形さん。ほら見なさいな、これが猫箱の中身よ」
ぐりっと、膣の中で指を広げる、ベルンの白い手のひらを、白い粘液が汚した。
「…はぁ、は、はっ、こんなことに、何の意味があるっていうんですか…」
「無いに決まってるじゃないの」
心底興味がなさそうに睥睨する。
次の瞬間、ベルンの取った行動を理御は理解できなかった。
「ん…んむ、じゅる…」
口をつけて、理御の中に舌を探りいれた。
「や、やめてください、汚いです、あ…っ、ふぁぁぁっ」
舌がさらに深くもぐりこむ。もうこれは人間のものではない。猫のようにざらざらとしていて敏感な内側を苛める。
「ん、ずるっ…ぴちゃ、ずるるるっ…」
「やめ…あ、熱い…んんっ…」
ベルンの口が動くたびに理御の白い腹部がびくびくと跳ね上がる。啜るような音を立てて最後に、口をつけて入り口に吸い付く。
「んんんんんんんんっ……………!」
ひときわ高く腰が跳ねた後、ぐったりとその場にへたり込んだ。
「ふ………」
口を離したペルンが乱れた髪をかき上げながらこちらを見る。顔が近づいてくる、
「………んんぅ?……な…にを…んん…」
理御に口付ける。口移しに与えられるもの感触に。目を丸くして驚き、思い至り、首を振って拒絶しようとするが、鼻をつままれて息を止められた、反射的に、それを飲み込んでしまう。
「う…………げほっ、が、かはっ………」
 激しく咳き込む理御。
 ベルンは特に表情を崩すこともなく無言のまま、残ったそれを吐き出した。口の端を、白く汚したまま。
「ハラワタを引き出して食らうのが私の趣味なの。ふふ、すっごく不味かったわね。でも気持ちよかったでしょう?」
耳を、胸、足を。尻尾で撫で回し、つつき、締め上げる。全身の性感をなぞり上げられて、抱えた太股が熱くなる。かたくなだった入り口が、ゆっくり開いていくのを感じる。
「そうだわ、一つ黙っていたことがあるの。ごめんなさいね。そろそろ気づいているかもしれないけど。何か足りないと思わなかった?」


「どういう…意味…」
ぼんやりとしていた意識が、急に引き戻される。遠くに鳴り響く鋼のぶつかる音。
「そういうわけで。大人しくしていてくれたご褒美に、悲鳴を上げる自由をあげるわ」
背後を向くベルン。うごめく千の尻尾の合間から、血だらけの男の身体が割り入る。
「ウィル…」
「お互い、いい格好だな」
「どうして、こんなところに来たんですか…」
「ようこそ、運命の袋小路へ。理御で遊ぶのにも飽きたわ。さ、茶番を始めましょう?私が飽きるまで生きていられたら、良いものをあげるわ。お古で良ければだけど」
クスクス、と嗤う。
「俺だけ命懸けかよ」
「魔女は退屈で死ぬのよ、お互い様じゃない」
9605(後半):2010/09/26(日) 23:53:30 ID:S3H2Kz0R
「茶番か、くだらねェな」
ベルンカステルが姿を消し、静まり返る劇場。忌々しげにウィルはつぶやいて、剣をしまいこんだ。
<終わったんだ>
ベルンに与えられた観測者権限の名残か、時折ノイズのように理御の意識が、流れ込んでくる。
<ベルンカステルは、どこに行ったのだろう>
<震えてるの、気づかれないようにしないと、余計心配させる >
<恥ずかしい>
<なんて答えたらいいのだろう>
<本当に、ごめんなさい、クレル>
さまざまな思考が浮かんでは消える。
ウィルは理御の肩をそっと掴むんだ。
「すみません…」
うつむく理御。
「なんで謝るんだ」
理御の瞳は困惑に震えていた。
「せっかく、あなたが、助けてくれたのに…こんな運命で」
「バカだな」
<ほんとうに。私はバカだ>
口を引き結んで、理御は目を伏せる。
ウィルは、ばつが悪そうに視線をそらすと、地面に落ちた理御の上着を拾い上げて肩にかけさせた。まだ理御の身体が震えているのに気づくとその場にひざまづき、理御を抱き寄せた。
<あたたかい…>
目をつぶる。
<だめだ、甘えてはいけない >
「負けてしまったんです。クレルに、合わせる顔がありません…」
「そんな風に考えるやつぁあるか。だから付け込まれるんだ」
やさしく、背中をなでる。
<きもち…いい…>
<あんなことがあったのに、わたしはやはり駄目だ>
「ウィル、私はやはり…」
<こんな風に優しくしてもらえる資格なんて無いのに >
「やめろ」
耐え切れなくなって、ウィルが声を上げた。
「………………!」
<そうだな、しっかりしないと…>
「ちがう。そんな風に考えるのはよせ…あー、ったく」
ぼりぼりと頭をかく。
「だめだ、白状する。うまく説明できねェ、今俺は、お前の考えていることがわかるんだ。その、観測者権限がな…」
<覗かれていたんだ、全部>
ベルンは元々理御の願いなど聞いていなかったのだ。
そして、その力を共有する彼にも、聞かれてしまっているのだ。
<……………っ>
理御の顔がみるみる顔が赤くなる。
<いやだ、いやだ、いやだ、どうして、こんな…、嫌です、見ないで…>
あわてて距離を撮ろうとしてよろけた。
「落ち着け。離れたところで変わらねェよ」
「こ、困ります…だって」
<気づかれてしまう、そんな>
「思い浮かべたことだけが見えるだけだ、覗いたりしない。なるべく見ないようにも、努力する。」
<…駄目だ、絶対気づかれる…>
そのとき初めて、理御の目に涙が浮かんだ。
「……………う」
手で口を押さえるしぐさがいちいち女っぽくて困る。
(泣かせているみたいだ、いや、これは確実に泣かせている)
「いいか、余計なことを考えるな。頭の中で数字でも数えてろ」
触るのもまずいだろうな、と理御の体から手を離す。
<あ……………>
なんともいえない不安な感情が流れ込んでくる。
<数字、数えないと…い、1.2.3.よん.5.ろ…く.…>
几帳面に数字を数え始めた。
9616(後半):2010/09/26(日) 23:56:01 ID:S3H2Kz0R
<さんじゅう、よん、…さんじゅう、ご…>
理御の声が、ゆっくりと流れていく。
「大丈夫か?」
<…………………………………………………>
頭が真っ白になってしまったらしい。
(しまった)
<大丈夫って、体のこと…かな、大丈夫とは言えないけど、そう言いでもしたら心配を掛けてしまう…もしかして頭のほう…なんだろうか、どうしよう、変な奴だと思われる。気づかれる、相棒なんか駄目だって言われる…ただでさえ、こんなに近いのに…>
「悪かった。返事しなくていいんだ」
ウィルは目を合わせているのがまずいのかもしれないと、背を向けて座りなおした。
<………ありがとう…>
沈黙が続いたせいか、意識に集中してしまうらしい。
<…さむい、な、ここ…>
乱れた衣服はウィルが直してくれたが、身体が妙に冷えた。
<…ほしいとか、困らせてしまうだろうな…じゃないのに>

ウィルがこちらを振り向いた。
<ウィル、こっち見てる>
<金色の、目>
<どうしよう>
がたん、と理御が座らせられていた椅子が音を立てた。
「…ん……」
口に、暖かな感触。
<キス…された>
<どうして?>
<あたまがふわふわする >
<きもち…いい…な…>
とろんと、瞳が細められる。ふっと唇を離した。
「どうしてキスしてくれるのですか?」
「消毒だ」
ぽん、と頭に手を置かれる。くしゃくしゃとなでられた。
「あ、あの、それなら」
「どうした」
<何を言ってるんだろう、私>
<でも、欲しい。もっと>
<記憶を、塗りつぶして欲しい>
「くち、あけてください」
ふるふると震えながらも、焦れたように瞼を伏せる。
<おねがいです、拒まないで>
ウィルは驚いた顔をするも、すっと目を閉じてそれに従った。
理御の唇が重なって、その隙間から遠慮がちに舌が伸ばされる。
「ん…」
理御が目を瞑って、首に手を回してくる。ぴったりとくっついたやわらかな体の感触に、すこし狼狽する。
<ウィル、驚いてる>
<当たり前ですね、いやらしい奴って思われるのかな。お爺様にもあんなことされて、ベルンカステルに辱められて、でも、まだこんなことしたがるんだ、って >
<ウィルの、体、温かい。舌、届くかな。どうしたらいいのかよくわからないけど、せめて、気持よくなってもらわないと…>
頭の中が見えていることをぼんやりしてきて忘れてきたのかもしれない。それとももうどうでもよくなっているかもしれない。
理御の舌が触れてくる。たどたどしい舌の動き。
「んっ……ぁ……ふ………んっ」
暖かさに溺れて目をとろんとした表情と、鼻にかかる声が淫靡だ。
背中を撫でてやると、首に回した腕にぎゅっと力をこめてきた。
9628(後半):2010/09/26(日) 23:57:03 ID:S3H2Kz0R
コートを脱いでカーペットの上に広げて、理御の肩を掴んで覆いかぶさった。
口を離して耳元に囁きかける。
「触ってもいいか?」
「はい…お願いします…ひ…っ」
あまりにも成すがままなので耳たぶを噛んでやると、目を堅くつぶってむずがった。
耳の裏を舌でなぞると、目をつぶったまま、ぴくぴくと頬を引きつらせた。そのまま舌先で耳の中までくるりと差し入れる。耳がよほど感じるのか。
おとなしくされるがままになって、心の声も聞こえてこない。
「大人しくなったな」
「あ…は、はい…」
<きもち、いいから…>
そんな顔されるとこちらがきついんだが。うかつに触れない。身体の昂ぶりを抑えたいだけなのか、ただ怖くて人肌がほしいだけなのか、肝心なところが読めない。
不意に、ウィルの裸の胸に冷たい手の感触が触れた。
「お返しです」
「…ちょ、冷てェって!…ったく、」
理御の両手首を掴んで、地面に押し付ける。
そっと指で腹に触れる。びくっ、と理御の肩が震えた。
肋の軽く浮いた華奢な凹凸をなぞって、身体の震えを手に感じながら胸まで手を伸ばして脇腹をぎゅっと掴む。
「待ってください、ウィル、あ…」
初めて抵抗らしい抵抗を見せた。
「嫌か?」
「それは…。そ、それに、貴方も、気持ちよくないでしょう?」
親指で小振りな胸の輪郭をなぞると、
「やっ…、…本当に、やめ」
両手で肩を押していやいやと首を振る。
「…さいですから、その…」
〈男の子みたいね〉
連鎖して理御の記憶の中のベルンカステルの声が流れ込んでくる。
(こりゃ、ひでェ反則だな…)
「そんなことねェよ」
薄く色づいた乳首を口に含む。軽く音を立てて吸いながら、もう片方を指の腹でつまみ上げて、形を確かめるようにこりこりとひねる。
「ん、…くぅ…ふぁ…っゃ……」
肩を突き放そうとした手がそっと添えられ、わずかに爪が食い込むのが猫のようで、ウィルは目を細めた。
繰り返し波のように快楽を呼び起こされ、涙で潤んだ瞳が揺れ、摩耗したこころが溶けかかっている。
〈…ぁ、好き…〉
流れ込む意識も霞かがって熱っぽい。とろけるような思考を共有するウィルも次第に息があがり始める。
「……………ウィル…私は…んっ!」
もじもじと服のすそをつまんで、言いにくそうにする理御の口を手で塞ぐ。
「恥ずかしいなら黙っとけ、そんな必死にならなくてもいいんだ」
「そんな、必死になんてなってません」
つっと下着の中に手を差し入れる。入り口は熱く溶けて、ぬらりとしたものが手に絡みついた。
「ま、大丈夫みたいだな」
「……意地が悪いです…ぁ…」
焦らすな、とその目が語っているような気がする。
指を抜いて足を持ち上げると、一気に貫いた。
9639(後半):2010/09/26(日) 23:57:25 ID:S3H2Kz0R
「ウィル……っ…んっ……あ……ふぁぁぁっ…」
「痛くないか」
そのまま奥まで沈めると、理御が顔を押し付けて下を向く。やわらかい襞をかき分けて壁を叩いてやると、柔肉が絡み付いてくる。
「はっ…はい………っ………ん………」
押し殺した声の合間に、張り詰めた吐息が漏れる。
「声、我慢すんな」
「んっ、…ん、そんな…できません」
両手で頬に触れて顔を上げさせる。
「強情な奴だな」
目が潤んで、顔が熱い。
「…む…無理です」
<見られた…>
<恥ずかしい>
顔をそらせないように向き合いながら、反応を聞きながら、ゆっくりと腰を揺らす。
「やらしい顔してんぞ」
「こんなに…するからでしょう」まぶたを薄く閉じて、視線をそらす。
理御のお腹を軽くなでて、きゅっと、胸をつまみあげた
「………………!」
びくん、と大きく上体が揺れた。
「あ…っ、はっ、や…だめ、あ、あああっ…」
どこが好いのかは手に取るようにわかる。ゆっくりと襞をめくりあげながら、すでに言葉になっていない理御の心の声をひろっていく。
そうでなくても正直にこちらを締め付けてくるのだが。
「ウィル、ウィル、…離さないで…っあ…あ…ああっ」
絶頂を迎えそうなのか、理御の震えが大きくなる。
名残惜しげに思いつつも中から抜こうと腰を掴む。
理御はウィルの名を何度も呼びながら胸にしがみつく。
<や、ふぁ、ウィル、好きです、好き…>
「…………!」
ウィルが硬直した。
「…ウィル? ……………………あ…」
ぼんやりした顔の理御の瞳が見開かれる。
「ち、違っ、だめです、いや、今のは、その…」
往生際が悪いことこの上ない。
「違ェのか、残念だな」
にやにや笑われて、おでこをつつかれた。
口をへの字に曲げて、何か言いたげにこちらを見る。
「いや、好き…ですけども」
顔を伏せずに言えた。

「俺もだ」
96410(終わり):2010/09/26(日) 23:59:55 ID:S3H2Kz0R
******
「むー、なんだかんだでうまくいっちゃったのー?つまーんなーい!」
カケラを手の中でもて遊びながらラムダデルタが頬を膨らませている。
「あんた、まだそんなのみてるの?」
すでに興味を失っているのか、ベルンカステルはゲーム盤の駒をいじりながら、視線すらよこさずティーカップに口を付けた。
「もうちょっと遊べると思ったのに。山羊に犯させるとか。壊れるまで精神的に追いつめてみるとか」
「…あんなゲーム盤で何が見たいのよ、あんたは」
「そうねぇ、一時的にウィルが金蔵に見える幻覚を見せるとか、素敵じゃない?」
頬に人差し指を当てて、はしゃぐラムダ。
「…頭が痛くなってきたわ」
「だいたいなんで、あんなちょー手加減で、ぽいっとくれてやっちゃうのよ」
「…あれはね、失敗なの」
「なによ、それ」
ベルンにつめよる。ベルンはうんざりしたように手を止めると、
「あのカケラはもともと「理御が無事に生き延びれる」ように調整に調整を重ねて作ったものよ、かつてのゲームと同じにね」
「えええー。どういう意味?」
「試しに、上手く行くか実験したの。まさかあの短い時間でやらかすとはね、あきれてものが言えないわ」
かすかに自嘲が含まれていた。
「じゃあ、さっきのって」
「信じられなかったから猫箱を開けただけよ、あんな子に興味は無いわ」
「………………………………」
「後始末も面倒だから。なんなの、その目は」
じっと見るラムダに、不機嫌そうなベルン。
「そんなこと言って、ハッピーエンドを見てみたかったんじゃないの?」
「興味ないわ」



長々とスレ消費申し訳ない。
普通のラブラブな話はすごく時間がかかるのだと実感した。
965名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 00:43:12 ID:imISsuB9
数回ペルンがあるのはなぜだい
966名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 04:06:12 ID:3P5O+zcq
>>956
GJ!!
理御可愛いよ理御
それと金蔵ェ・・・
967956:2010/09/27(月) 07:20:23 ID:UZnuRqSS
>>965
かな打ちでタイプミスした。申し訳ない、腸流してくる。

>>966
ジジイと絡ませてうまく書ける自身が無かったのでこうなった。
その手のをうまく書ける職人さんの登場に期待したい。
968名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 14:37:23 ID:41FMUsME
ベルン×クレルとかって需要あるのだろうか
というかクレル受けを見たいが難しいか・・・
969名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 19:59:19 ID:cQaXGxLk
>>956
GJ、萌やさしてもらった。
口移しエロすぎる。
主がベルン好きなのがなんとなく分かったww

ところで、ベルエリかベルン×ベアトを書いてみないか?
970名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:58:35 ID:/I6HCtKA
>>956
乙です!そして超GJ!!理御たんも我が主も可愛いなあ
触手採用してもらえるとは思わなかったのでまじ感謝
971名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 08:36:39 ID:SiQBy2Mp
あと1作位で次スレだな
972名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 12:37:19 ID:7ufjJvWe
恋する理御は切なくて以下略、を覗いてしまう朱志香
973名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 21:46:11 ID:WA7Iwwvh
ヱリカ……胸ねえなぁ
974名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 01:50:42 ID:xKVfEF2Y
おおかみかくしのエロパロってまだ1作も投下されてないのか?
975名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 08:25:57 ID:LxFWUoVN
別にスレがあったと思うが
976名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 17:27:41 ID:sQ2UV89r
>>974
おおかみかくし自体がエロゲ風味だからな
需要があっても供給がないよ。今のところ
977名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 01:21:06 ID:0RFSKdlc
ベアトってノリノリでしてくれそうなのがいいよな
978名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 01:27:47 ID:mjej7rVX
>>990位の人で次スレお願い
979名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 02:21:54 ID:3KCrmi+y
やだ
980名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 02:23:27 ID:3KCrmi+y
y
981名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 02:25:20 ID:3KCrmi+y
982名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 02:27:40 ID:3KCrmi+y
983名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 02:28:29 ID:3KCrmi+y
984名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 13:49:54 ID:V3Yw9TVn
本スレの「風邪で弱ってるウィルさんを味見にきたベルン」が見たい

985名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 22:49:10 ID:OvtxC5pL
ho
986名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 02:41:12 ID:wx4jikC8
987名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 03:19:33 ID:PG9eBciQ
エロくて甘々なウィルリオとか見たい
988名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 12:43:54 ID:uYvU1q3P
アッ――――
989名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 00:19:32 ID:H06ktI3Q
みー☆
990名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 20:53:47 ID:PEIF56lH
991名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 21:14:40 ID:RqirB1BB
>>990おつ〜
992名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 21:31:33 ID:Dhym9YCM
>>990
乙です

数年前に投稿した自分の作品見ると恥ずかしいな
コメントに救われてるけど
993名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 21:39:51 ID:iJ2/gxqs
乙です
994名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 22:48:23 ID:w6aUW+zG
>>990
995名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 23:17:48 ID:RqirB1BB
(・3・)
996名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 23:58:00 ID:XJdWMFwF
>>990
997名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 00:02:20 ID:znUbbgK6
うめ
998名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 01:38:42 ID:vi+lghgo
うめ
999名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 01:49:40 ID:j3waaF6A
うめ
1000名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 01:50:02 ID:j3waaF6A
   i .         l
   i .         l
   i           l
   i           l
   i           l
   i           l クチュッ・・クチュクチュッ…
.   !             __ !         グチュッ・・         ピンッ
    !      __/  `77y'7:7フ⌒`:.ー-- 、_     ,. -‐:::r:、      あぁ・・あぁ〜ん・・・ いぃ〜・・・気持ちいぃぃ〜・・・
    |'. /⌒`く一'__  ,イ-‐':⌒ヽ ̄ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ-y'´     ヽ.      んはんっ・・いや〜ん・・アソコがぐちゅぐちゅしてる〜・・・
 _r_‐"   、  ,>_、  ̄入:.:.:.:.:∠:二:入,. --一‥' ´ ̄`ヽ         '.__        --、=-、 んっ あっ・・あ〜っ・・あはっっん!!
┴――‐<´∨/:/´ ,ゝ-、.:_ア´:.:.:.:.:.:.}.:/_         ,. ---- 、    i--/ヽ          \::`ヽ、 やっ!やんっ、やぁんっ〜・・・。
       `//:/ /.:.:.:.:.:.\---一(´:/           /    ..._.. ヽ   ヘ. ̄ ̄`'.  _ 二≧ニミ、:::::::::\
          \l /:\:.:.:.:.:.:.:\-:一!:f        /       :::`:'::: '.   ヽニニト/  r_ァ .::ヘ、r\::__:::::`:ー-- 、 はぁはぁ・・・んっ・・
        /ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:|_|,. -───‐┴、          }   __}___ト!    .::::::::    '´ `丶、\::::::`!
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