【MH】モンスターハンターでエロパロ 20匹目【モンハン】
小タルの中に、水4:ネンチャク草1を入れ、一煮立ち。
よく溶けたそれを、ダマにならないようにかき混ぜながら、ドロドロになったところで、真ん中に適度な太さの棒を立て、一晩放置。
手ごろな柔らかさと弾力を備えた物体が出来上がる…
そう、それは名づけてネンチャク草X!
期待に手を震わせながら、男はそれを股間に装着する…
「おぅ…」
陰茎をギィギに吸わせているような感触に、彼は吐息をこぼした。
このまま腰を前後に振りたい…が、いかんせんこれだけでは滑りが悪い。
なにか、潤滑油になりそうなもの…そうだ。
彼は夜の帳の中、アイテムボックスを漁って、一つの瓶を取り出した。
「これなら…」
それはハチミツのつもりであった。
つもりであったのだ。
「どうしたんですか、チャチャの仮面なんて、股間に着けて」
「あ、これ? どう? カッコいい?」
「そんなわけないじゃないですか、下品ですよ…」
「あ、やっぱり? ま、ギャグだよギャグ。面白くなかったかぁ。ハハハ」
ハハハハ…
乾いた笑いがこぼれる。
「どうしたんだ、それ」
「なんだい、それは」
「キャッ。なんですか、それ」
道具屋へ行く、たった数メートルの間に、村じゅうから声をかけられた。そして変なものを見るような目で見られた。
取れなくなっていたのだ。
「接着剤はがしをくれ」
「はい?」
道具屋の娘に小声で伝える。娘は眉をひそめた。
「取れないんだ」
娘は目を丸くした。
普段からよく店を利用してくれる常連客が。
ハンターギルドからも見放されたこの村を救った英雄が。
股間にタルをはめ込んで“取れないんだ”と泣きつきに来た。
「はあ」
意味がわからない。
とりあえず彼女は、男の面子も考えて、いったん店を閉め、自宅へ男を案内した。
モンスターの体液だったのだ。
甲虫の類が吸い集めた、飛竜等々モンスターの体液。それは彼の腹の中で化合し、人間はそれを採取して強力な接着剤として用いる。
男が潤滑油を求め、ハチミツのつもりでネンチャク草Xの中に垂らしたそれは、モンスターの体液だったのだ。
ゆえに、取れなくなってしまった。
仕方がないから男は、小タルをに落書きを施して奇面族の仮面に仕立て、村中から指をさされながら、道具屋に助けを求めに来たのだ。
「はあ」
聞けば聞くほど、馬鹿みたいな話である。
残念なことに、店ではモンスターの体液を無効化できるような商品は取り扱っていなかった。というか、そんな代物は聞いた事もなかった。
「とりあえず外せばいいんですね、これを」
「うん、おねがい」
涙目で哀願する目の前の男は、とてもこの村の英雄には見えなかった。
娘は仕方なく、男の股間に手を伸ばす…
(この樽の向こうに、この人の“アレ”があるのよね…)
そう考えるとなんだか気恥ずかしい。樽に手を添えるのも…大きなソレに触れているようで、年頃の娘がすることではないように思えた。
釘抜きを持ってきて、樽の底を留めている釘を外しにかかる。
「うっ、ううっ」
「えっ?」
釘を一本抜いたところで、男が変な声を出したから、彼女もひどく慌てた。痛かったのだろうか?
「いや…動かされると感じてしまって…」
「…バカ!」
だったら自分でやれ、と言いたくなったが、何故か彼女は言わずにおいた。顔を真っ赤にしながら作業を続ける。
その真意は何なのか、戸惑いながらも、自分でも理解していた。
見てみたいのだ。男のソレを。この樽の向こうにあるものを。
釘を取り除く作業が一回りし、樽の底が外される。
胴だけになった樽の中には、弾力を持った透明な物体が詰められていた。白く濁ったその物体の中に…黒ずんだ何かが見える。
(あれがきっと…)
ごくり。娘は唾を飲んだ。
何も考えないようにしながら、作業を続ける。
樽を全部壊す必要はない。男から生えた“杭”にこの透明な物体がくっついているのだから、その中に切り込みを入れることが出来れば、外すことは出来るはずだ。後は“杭”にくっついた部分を剥がしてやればいい。
…自分がそこまでする必要があるのだろうか?
刃物で、男の体を傷つけないように注意しながら、透明な物体を切り込んでいく。注意さえしていれば、外すことは容易に出来る。問題はその後だ。
(…そこからは自分でやれ!)
円筒状に刃物を回しながら、胸中で毒づいた。でもやはり口には出さない。
普段から店を利用してくれている礼だと思えば、自分がやってあげてもいい気がする。とりあえず、目の当たりにしてから考えよう。出来なければ、それでいいのだ。
出来ると判断した時は…
やるのだろうか? 自分は?
切り込みを入れているこの手応えから言って、この透明な物体は、おそらく自分の手でも割れるだろう。男の“アレ”の周りに、円筒状に残ったそれに指を立てて、割って…
割ったら…
それを間近で見ることになる。
どうしよう。どうしたものか。
切り込みを入れる手が止まってしまった。泣いてしまいそうなほど顔が熱い。心臓が早鐘を打って、呼吸は荒れていた。この状態で刃物を操るのは危険だ。
「…あの?」
男が心配そうに呼びかけてくる。わかってる、わかってるんだから。ちょっとほっといてよ。あんたがしょうもないことをするのが悪いんだから。
深呼吸を一つ。息を落ち着かせて、作業を再開する。
やがて円が完成し、樽を引き抜く。
男の裸の股間に、透明状の物体が円筒状に残して、小タルは脇に置かれた。
さあ、このゼリー状の筒に指をかけて…
(うう…!)
恥ずかしくないわけがなかった。“男の股の間に手を伸ばして、棒状のものを握る”のだ。いやがおうにも連想してしまう。
弾力を返す物体に指を立てる。どの程度に硬いものだったのか、果たして、彼女の指は埋没していき、その芯に触れることが出来た。
「…ひいっ!」
理解が一瞬遅れた。それはあれでこれはあれなのだ。その“芯”とはつまり男の人にしか生えていないアレなのだ。アレを触っちゃった。触っちゃった。触っちゃった。
指先に当たる特殊な感触に嫌悪と何故かわからない魅力を感じながら、意を決して筒を左右に引き剥がす。
(…えいっ)
割と簡単に筒は裂け、かくして男のものは解放された。彼女の目の前に、男の赤黒い陰茎が晒された。これまでの作業の間に、男のものは色々な刺激をもらっていたから、既に完全な勃起を済ませていた。
しかし竿の先端から根元にかけて、まだ透明な粒が多少残っている。なんでもっときれいに取れなかったのだ。なんで毛にまで残っているいるんだ。なんで毛は根元にしか生えていないんだ。
なんで血管が浮いているんだ。なんでこの棒だけ他と肌の色が違うんだ。なんで先端だけまた色が違うんだ。ばか。
彼女は恨んだ。もしこの世に天地創造の主がいたのなら、その人は何を考えてこんな忌まわしい形状にしたのだ。もっと頭を撫でたくなるような愛らしさを備えていてもよかったのではないか。
「ああ…ありがとう。助かったよ」
男は感謝の言葉を述べて、そそくさと帰り支度を始めにかかった。まだ付着しているところもあるが、洗えばきれいになるだろう。
ここからは一人で片付けられる。娘には感謝しているが、もうだいぶ困っているようだ。早くこのはしたないものをしまって、すべてを水に流そう。というか早く帰らせてくれ。
しかし娘の震える手が、粒の一つに触れたから、男は立ち上がるのをやめた。
「えっと」
男が呟くが、娘は何も答えない。その粒一つ一つを指で摘み、取り除いてくれている。それは好奇心なのだろうか。
もちろん、粒にだけ触れるという事はできない。粒を取ろうとしたら、どうしても男の陰茎そのものに触れることになる。粒を持ち上げられれば、皮も一緒に引っ張られる。
次の粒を摘むため、娘の指が男のものを撫でる。彼女は初めて見るそれに恐る恐る、指で触れ、はがれにくいものには爪をこすらせ、そして、竿全体を手で握った。
その方が手っ取り早く、一度に大量に落とせると思ったのだ!
男の体から粒をそぎ落とすため、握り締めたその手で上下に擦る。引き剥がされた粒は彼女の手に移り、二人の間で転がった。
「お、おお…」
男が呻き声を上げる。娘の手つきがぎこちなく、力も入りすぎで、若干痛かったのと、その手の中に残った粒が、自分の上を転がり回り、ちょうどいい刺激を与えてくれていたのだ。
娘が丹念に愛撫、いや掃除してくれたから、側面についているものは、すぐにきれいに取れた。まだねばつく感じはするが、さすがにそれは水洗いしないと落ちないだろう。
娘は思った。まだ先端に残っている。あの色の違う地帯に、いくつか。
取らなきゃ…
「えっ。あ、いいよ、そこは。だってそこは敏感なとコッ、だから」
言葉の最後が上擦る。だって娘が遠慮なく触ってきたんだもん。
粒は亀頭の表面だけでなく、特に雁首の影にたくさん付着していた。娘はそれを一つ一つ、丁寧に掻き出していく。
「おっ、おおっ」
粒の一つが取れるたび、男も一つ喘ぎを上げる。
困ったことに、粒は尿道口にもたまっていた。指先を立ててみるが、上手く入れない。
なにか水のようなものが必要な気がした。
(ええと…)
娘は辺りを探すようなことはしなかった。発情した頭では、もはやこれとアレくらいしか思いつかなかったのだ。二つに一つのもう片方の答えは、自分もパンツを脱がないといけなかったので即座に却下した。
口を開け、唾液を男の先端へ…自分の手が握るその中へ垂らす。
露にまみれた手のひらで、男の先端を撫で回す。
「ああ、ああ…いい…」
(いい、じゃないよ。うう…)
人の気も知らないで楽しんでいる男に、娘はちょっと涙目になった。
手の中に握ったそれは、なんだか潰してしまいそうなほど柔らかくて、触り心地が良かった。自分が指を動かすたびに、男がびくりと震えるのが面白い。だからどんどん動かした。
娘は知らずのうちに、陰茎を弄ぶ行為に、夢中になり始めていた。
しかし本来の目的は忘れていない。取りにくいと思っていた。濡らしたことに効果はあったのだ、それでもやはり、取りきれない。唾液はすぐに乾いてしまう。量が足りないのだ。もっと唾液を…絶えずかけ続けなくては…。
「あの…、いいですか」
ずっと男の股間に注視していた娘が、久方ぶりに顔を上げる。羞恥に真っ赤に染まっていた。
「はい」
男は娘の迫力に押されて、改まってしまう。
「足りないと思うんです」
なにが? 男が問う前に、娘は行動に出ていた。
口の中に唾液を溜め、一気に口に含んだ。
「ングッ!」
思い切って口の中へ押し込んだものだから、喉を突いてしまった。娘がえずいたのを見て、男も慌てる。
「あ、そんな無理しなくていいから」
言われるまでもない。娘は苦しくない程度まで、口に含む量を浅くした。
懸念の尿道口を舌先でくすぐる。感触の違う硬い部分を何度も、何度もしつこく責めているうちに、粒が剥がれて口の中で踊った。
飲み込んでいいものとは思えなかったから、唾液と一緒に口の端から外へ逃がす。
やり足りないと感じていた雁首の裏側も、この際だから一緒に舐め上げる。また硬いところを見つけて、彼女はそこを丹念に舐めた。実はそこは付着物ではなくて、男の肉体そのものだったのだが、彼女は知る由もなく、執拗に舐め続けた。
口端から唾液がどんどんこぼれている。男の竿を伝って、根元の茂みを濡らしていたから、悪い気がして手で拭き取った。それなのに自分がどんどん唾液をこぼすから、拭いても拭いても根元が水浸しになってしまう。
彼女は逆に考えた。ぜんぶ濡らしてしまえばいいんじゃないかな…と。
根元からさらに下って、自分の唾液ですっかり濡れた手のひらを、陰嚢に擦り付ける。ここにも粒が残っているようだ。きれいにしなくては…
「ああ…」
男はつま先まで痺れが走るのを感じた。敏感なところを舌で責められ、唾液まみれの手で玉を揉まれ、彼は幸せを噛み締めた。
娘の頭がストロークを始めた。水洗いする予定だった側面を、唇で以ってきれいにしてくれる。
どうしてこの娘はここまでしてくれるのだろう。自分に気があるのだろうか。それとも単に熱心なだけなのか…。
わけはわからないが、今は厚意に甘えようと思う。結局、昨夜は抜きそびれたから、一昨日の晩から溜まっているのだ。このまま出させてもらおう。
(私なんでこんなことしてるんだろう…)
陰茎の全体を舐め始めた辺りから、娘は冷静になりつつあった。自分のしていることに疑問を抱きつつも、止めるタイミングがわからなくて、とりあえず続けていた。
そもそもなんでこんなことになったのか。
目の前の男がマヌケなのが悪い。
熱に潤んだ瞳で男の顔を見上げる。気持ち良さそうな顔が、自分の視線に気付いて微笑んだ。それは悪い気がしない。むしろ照れくさくてこちらが目を逸らしてしまう。
(この人が、あんな変なことをするから)
そうだ、だからこんな面倒なことになった。次からはそんなものに頼る前に、自分に頼めばいいと言いたい。口が塞がっているから言わないが。
…口が塞がってなければ、言っていたのだろうか?
(空いてるときならいつでもしてあげるから…って?)
自分が何か変なことを考えている気がして、ふと口腔の動きを止めた。
「あ…」
呟いた男が、やめちゃうの? なんて情けない顔をしてこちらを見ている。
だから娘はやめなかった。ムキになって最後まで続ける決心をした。
根元をつまみ、激しく縦にこする。頬肉を吸い上げて、側面の全てを包み込み、舌は先端を跳ね上げるように舐め回した。
「あっ…で、でる…出ちゃう…から…」
男が娘の頭に手をかける。制止するように。どちらかといえば、引き剥がすように。
ここまで来て引き剥がされてたまるもんですか!
娘は男の体に吸い付いた。ギィギも見せないほどの吸引力で男の陰茎を吸い上げた。
「う…っ!」
「っ!?」
喉に何かをぶつけられた。口の中いっぱいにそれが溢れる。口に含んだ男の先端からそれは出ているようだった。
初心な彼女でもその正体はすぐにわかった。精子だ。男が気持ち良い時に出す体液。赤ちゃんの種。本来は膣の中に出されるもの。口の中に出しても意味がないもの。その証拠といわんばかりに、濃厚なその汁はひどい味がした。
(まずっ…。不味いっ…)
こんな物を味合わせた男の顔を恨めしげに睨む。
「ああっ、ごめん、でも、だって」
男が慌てているが、口内射精を選んだのは自分なのだから、仕方がない。それよりこれだ。
口の端からこぼれ、竿を伝って指の隙間を下りていく、濃密な白濁液を見送りながら、口の中に残ったものの処分に困った。
これはどうすればいいのだろう? 飲む人もいると聞いたことはあるけれど。こんなに不味くて、喉に絡まりそうな液体を飲み込めるのか? いや、いつまでも口の中に入れておくくらいなら、いっそ…
「い、いいんだよ。無理して飲まなくて。吐いちゃっても…」
「……」
いや、そんなことより。
娘はある一つの事件に気付いていた。
それは、彼女にとっても、男にとっても、まごうことなき一大事だった。
目線だけで、男の顔を見上げる。
彼女の目はもう、色に溺れたものではなかった。素の状態に戻っていた。
その目が投げかけている。どうしよう、と。
「どうしたの?」
娘は答えられなかった。
「…くっふいはっは…」
口が開かない。
舌が動かない。
手が…指が剥がせない。
「え?」
こちらを見上げる娘の目に、涙が溜まってきていた。
それからしばらくして、娘の母親が家に帰ってきて、辺りに気まずい空気がたちこめる。
男の股間に顔を埋めたまま、こちらを見ない娘。血の気の失せた顔で、こちらを見ている男。
言葉を失う親、言葉を放せない娘。
男は言葉に迷って、母親にこう告げた。
「すいません、娘さんを僕にください」
「6000zになります」
おしまい。
落語のようなオチである。