【MH】モンスターハンターでエロパロ 20匹目【モンハン】
1 :
教官:
乙ガレオス
>>1乙ともアイルー
まあ分かりやすいテンプレやね
4 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 12:40:54 ID:F0gwvf9t
乙ネブラ
スレ立て乙
7 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 16:21:33 ID:C03j31pI
はじめまして。
今擬人化ギザミっ娘エロ書いてるんですが、あげる上で注意点があるなら教えていただきたいです。
言える事が一つある
>>1くらいちゃんと読まない人には、何も期待できないって事だ
なにもしないくせに他人のやることにばかり難癖をつけるクズには、もっと期待できないがな
作者さんは神だとなぜわからない?
>>7 とりあえず投下すべく作成中で、しかもザザ美ちゃんならば大いに期待する。
でも、スレ序盤なのに
>>1に書いてることをモロに無視してageて質問するのは、正直どうかと思うぞ?
>>9 こうですか、分かりません(><)
一乙
がんばれ!これでケータイ小説モドキだったら期待通りだ!
おまえと一緒に「擬人化厨は帰れ」って言ってやるよ!
プレッシャーかけてハードル上げんなよww
>>7に期待
>>19 あちゃ、しまったな。好きな気持ちが先走りすぎてそこまで頭が回らなかったようです。
というわけでファイルは削除しました。お騒がせ失礼しました。
自作絵なら問題ないだろ
22 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:19:36 ID:fBUxLZA/
>>11 あー。すんません。
注意点つーかアドバイスくださいっつー事です
テンプレ 読め
>>22 いいぞ!その調子だ!
しつこく質問した挙句にアドバイスをシカトして我が道をいけ!
ケータイ小説めいた擬人化SSを書きながら投下しろ!
そうすりゃおまえの目論見通り擬人化を叩く流れに持ち込めるぞ!
>>22 とりあえず、テンプレ読めと言われてるのは、sage忘れについてです。
>>1の項目1にsage進行である旨とその方法まで書かれてるので、確認して下さい。
投下時にも意外と忘れがちなので、ご注意下さい。
内容に関するアドバイスは作品をそも見ていないのと、私自身そんなアドバイスできる人間で無いのでご容赦を。
ただ1レスあたり4096バイトまでという限界があるのは留意して置くと良いと思います。
ちなみに、全角1文字2バイトです。
また、改行制限もありますので、併せて留意しておきましょう。
60行位までだったと記憶しております。
>>18 「キッチンに〜」を書いた者です。
(と、言っても証明する手段が無いのですが…)
イラスト描いていただけたとは、むしろこちらが恐縮&感謝の極みです。
ただ、既に消されてしまったのですね…完成してからで結構ですので、また何処かにUPして下さると嬉しいです。
ふたなりナルガたんのシビレ罠なイラストを拾ってフヒヒ
そこで思いついたのだがシビレ罠を改良して長時間ビリビリ出来るようにしたらどうだろう
後ろから突き放題ではないかね
ババコンガに至っては落とし穴でもバッチコイではないか!
>>27 じゃあ武器で突くとか
でも罠使ったレイープじゃゲリョスは無理だなぁ
>>28 ガンナーの俺の出番ですね
麻痺弾睡眠弾撃ちまくるぜ
いっそ捕獲用麻酔弾撃てよww
モンスの訓練所(性的な)で調教もいいが、やはり野生の彼らを屈服させるのがたまらんな
>>彼ら
( ゚д゚ )
訓練所のモンスターがどこからくるか妄想した
卵から育てる→立派に育ったらお別れ→訓練でSATSUGAI
という方向に発展してしんみりした。どうしてこうなった…
>>31 おいバカかお前
たとえばお前が訓練所の教官だったりするとしたら
ひよっこハンターたちを何と呼ぶんだ
「彼ら」だろう? 「彼らと彼女ら」ではないだろう?
つまりはそう言うことだ
ってわかっててわざとツッコミ入れたとは思うが
>>32 ちょww
どうしてこうなった♪
でも実際そうだよな、はぎ取れるってことはヌッ殺したってことだもんな
わがままな第三王女に捨てられたのさ
訓練所という名の屠殺場
作者さんもOK出してるし
>>18の再UP希望。
>>32 まあ食用の鶏や牛を育てるのと一緒だよ。
俺達は所詮人間だ。
どうしてこうなった(';ω;`)
>>33 そういえばクック先生から何で水光原珠がはぎ取れるのだろうか
もしかすると調教用に先生のアナルに入れていたのをハンターが一気に引き抜いて…
でもそこまでするなら殺したのではなくスパンキングでイかせたと考えることも…
すまん思考が暴走したようだ
まあしょせんモンスターだろうが、人に飼われりゃ家畜ですよ
>>36 動物って結構小石とか餌と間違えて飲みこんじゃったりするぜ
消化や泳ぐときの浮力調整のために胃に石を飲み込んだりする動物も居るらしいしな
>>38 のおっしゃってる「消化の為」ってのに丁度鳥類が当て嵌まりますね。
歯が無いので消化器内で磨り潰す為に砂や小石を意図的に飲み込むのだそうです。
鶏とか有名だわな
いやしかしはぎ取った水光原珠が実はクックのンコだったと言う可能性はあ……る訳ないやね
しかしちょっと待て。死んだフリしたゲリョスからも剥ぎ取りはできるよな
で、剥ぎ取りしたからって「いてえええぇぇ!!」とか起きることもない
実は訓練所の武器は、全部捕獲用麻酔薬を塗ってあるだけとか……
あるいは教官がきぐるみを着て頑張ってるとかな
草食竜なんかも小石呑んでるって漫画で読んだなー
眠鳥からはそのとおり石が採れまっせ
>>41 ゲリョスは我慢強いんだよ
どMなんじゃないか
ゲリョス「(剥がれてる!でも感じちゃう!)ビタンビタン」
その後いきなり大暴れするのは興奮しすぎて耐えられなくなる訳か
「あぁっもうだめ! もっと! もっとあたしをいたぶって! その堅くて鋭いので剥いでぇええっ!」
的な
Fでは下位だと死んだ振り剥げないけど、あれは若いから感度が高いのかまだ慣れてないのか・・・
>>25 ぬおお、作者さんからレスいただけるとは。
初めからここでちゃんと聞いてれば面倒起こさずに済んだのに、すみません。
塗りはやるつもりですがちょっと暇取れなくて時間かかってしまうので、
今回は
>>18のラフをUPしておきます。(完成したらPixivの自ページにタグ:ナルクでこっそり・・・
許可ありがとうございました!あとナルクマジカワイイ
カワイイ
>>35 というわけで再うpしておくよ。
属性:アイルーっぽいロリ嘴ケモ擬人化。ケモノ属性苦手な人、うp主の勝手な妄想でナルクのイメージ壊したくない人はスルーしてください。
3日程で消えます。言い訳はしない。
ttp://www1.axfc.net/uploader/Img/so/60442.jpg
毎度毎度馴れ合いが酷いね、このスレ
中がいいことは良い事じゃないか
>>46 また消しちゃったの?それとも貼れてないの?
ナルク見たいよナルク(´;ω;`)
オラージュのSS投下してもいいですか?o(><)o
>>52 余裕でOKだけど(てかそういうことは聞かない方がいいな)、
オラージュ嫌いの人もいるので初めにそのことも明記しとくといいよ。
叩きの的にされやすいからその辺りだけは覚悟を持って。
>>52 いいぞ!その調子だ!
しつこく質問した挙句にアドバイスをシカトして我が道をいけ!
ケータイ小説めいたオラージュSSを書きながら投下しろ!
そうすりゃおまえの目論見通りオラージュを叩く流れに持ち込めるぞ!
>>52 話がおもしろければ叩く人は少ないだろうから
住人を楽しませる自信があれば推敲を済ませてから投稿すればいいと思う
なんで投稿していいか聞くのかねぇ
ジャンルだけ書いてささっと投稿してしまえばいいのに
あれだろ、3で出てくるらしい声マネするモンスター
そいつがスレをカオス化させに来るんだろう
SS書くのに許可が要る作者って、それカプコンだから無理だろw
ここに投稿されたSSを基に絵を描くなら元のSS作者さんの許可を受けた方が良いけど、そのルールをSS自体には適用しないでくれ。
あー「オラージュ」をNGにしててレスに気付かず、別のことを云ってるのかと思ってた。
早とちりスマソ
>>46の絵、すげー見たいのに見れない
悪いが別のロダで再うpしてほしい
ノノたんの背にのって森岡を駆け周りたい。
連携しながらモンスターを狩りたい。
疲れたらモフモフの毛皮で一緒に昼寝したい。
>>49 >>61 ごめん、普段うpロダなんて使わないからどれ使っていいのか分からなかった。
イメぴたにうpしたからこっちから落としておくれ。携帯からでも縮小されるけど見れるはず。
すげー見たいと言われるほどの画力はないから期待はしないで下さい。俺ではナルクの可愛さを表現しきれない。
興味ない人にはごめん。もうこないから許して!
ttp://imepita.jp/20090927/838950
×もうこない
○出直してくる
>>60 なんかNGにしてんなら会話に参加しようとしてくんなよ
イラスト見て気付いたがナルガってクチバシがあるんだっけ
どうも巨大ニャンコか巨大コウモリのイメージがあるから
鳥みたいなクチバシ持ってるってイメージがないんだよな・・・
途中で送信してしまった
イラストのキャラは可愛いから文句ないのだがw
黙って狩りに行って自分で確かめてみろ。
>>62 ちゃんと見れたよ、ありがとう!
ぽよぽよしてて可愛いな(*゚ω゚)=3
おおう可愛いな、サンクス
だがこんな奴でも怒り状態の破壊力は凄まじそうだな……
イラストにしてもらうと実感するが、擬人化にもいろいろあるのだね
擬人化か…
まあ、確かに人の姿を取ってくれればスペース的に飼うのは楽勝そうではあるけどな。
でも、擬人化したとして食性とかも変わるのかね?
普通の肉食、草食なら良いけど鉱物食やらキリンの角食う奴らとかどうすんだろ?
鉱石をバリバリ食ってるガっちゃんみたいな生き物がいてもおかしくはないが
…キリンの角を食う生き物がいるの? F?
鉱石→バサグラ親子 麒麟角→ラージャンじゃなかったっけ?
でも人の体になっちゃったら鉱石とか噛めないし、蒼角なんて口に入れたら歯がポップコーンみたいになりそう。
結局は嫌々人間の飯食うんじゃないかな。
完全に擬人化と、上の絵みたいに元の要素残した擬人化の二つだね
後者は人間の何倍も歯が丈夫とか、顎の力がパねぇとか
イテテ
まさかな……もしナニだったら食いちぎられてるだろうよ
真珠色の柔皮で作ったコンドームでも被せておけばもしや・・・
前にいくつかあったガノトトス擬人化だと
好物のカエルを食べるとき
得した気になるのかな?
元の姿→一口ティラミスのような
擬人化→バケツプリンみたいな
>>46様
ナルクのイラスト、どうも有り難う御座います。
正直、自分の妄文を絵にしていただいたのが初めてで…ぶっちゃけ舞い上がってます。
とっても可愛かったです、重ね重ね有難う。
…絵で見て再認識したのですが、嘴は有った方がやはり「らしかったの」でしょうか?
キスする時に邪魔かと思い、スルーしてました♪
〜〜
舞い上がった勢いといいますか…自分証明の意味も込めまして…
短編ですが、続編を書きましたので投稿します。
以下属性、注意書き等記します。
・ロリ擬人化(?)ナルガのナルクのお話…てか今回の主人公は「ご主人」かも?
・舞台ポッケ村(P2Gしかやった事ない…3早くPSPで出ないかナァ)
・18匹目912〜の続き(?)になってます
・オリ設定多数…を前作から引き継いでいます
・エロ少な目、一応「男ハンター×ナルク」ですが例によって本番無し超すんません
…合わない方、「もう秋なのにまだ夏厨が」程度にスルー願います
NOT ACT:閑話
灼熱の炎を内に篭らす地獄の熱盆、マグマの赤と溶岩石の黒のみで構成された大地が裂け、その彩を引き継いだ赤黒い巨獣が姿を現した。
「あの…ご主人??」
ポカンと口を開け呆けたままの「ご主人」、酒好きで物臭な男ハンターに問いかけたのはオトモアイルー…ではなく、それよりちょっぴり大きく黒い半人半獣の…
「じ…樹海では見た事も無い程…おおお…おっきいですにぁ…」
竜人族と迅竜ナルガクルガとの間に生まれた『借り胎の子』ナルクである。
傍らのご主人を、そしてその遥か向こうに遠近法を無視したかの如く聳え立つ巨大な竜を見上げ、軽く震えながら呟いた。
格好はと言えば、いつものコックコートではなく黒くピンと立った耳は白いフードに包まれ、額上にはゴーグル、肩には暖かそうなショールをかけ…所謂マフモフスーツと呼ばれる耐寒性に優れた服を着ている。
もっとも「決戦場」と呼ばれる火山のカルデラ内部では、ただ只管に暑いだけなのだが…
その火山を体現したかの様な巨大な竜が天へ向け2本の牙を生やした口をグワバと開くや、轟々と咆哮し竜巻を吐き出した。
「…」「…」
怯えるを通り越し、何かを悟りきったかのような三白眼でその「威嚇」を唖然と受けるご主人とナルク。
「…えええ…ええっっと…ボ、ボクのオトモデビュー戦にはちょっと荷が重すぎじゃないですかにぁ??」
コキキと緊張に固まった首を鳴らしながらご主人を見ると…
「あぁ…すまん…間違った…」
同じくギギギと首を鳴らしながら引き攣った笑顔のご主人が済まなそうに目を合わせてきた。
巨竜が頭を振り上げ自らが裂いた大地の内へとその身を躍らせると同時に、2人はアイコンタクトを交わしクルーリと後ろを向く。
「逃げるぞっ!ナルクッ!!」
「うわっっかりましたにぁっ!!」
敵に背を向け全力疾走、だがすぐに足元の地面がゴゴゴと不吉な振動を始めた。
「「うひゃはああああっ!!」」
ハリウッド映画さながらのジャンプで飛び避けんとする2人、だが悲しいかな地面から突き上げられた大顎はその目測を超える範囲と破壊力をもって、ナルクとご主人を天空へと吹き飛ばす。
(…なんでこーなったーああぁぁぁぁぁ…)
(にあああああぁぁぁぁぁぁ…)
文字通り「星になる」様な気分を味わいながら、宙を舞う二人の脳裏にほんの数時間前の光景が浮かんでいた。
…走馬灯の様に…
「オトモにしたら強いんじゃね?」
キッチンでお気に入りの黄金芋酒をあおりながら、さも名案とばかりにご主人が言った。
折しも目の前ではナルクがその腕の自慢のブレードで、おつまみ用に胡椒で味付けしたリュウノテールを寸断していた所である。
「えっ!?ボ…ボクですにぁ??」
驚いたのは指摘を受けたナルク本人だ。
「ああ、そのブレード、ハンパな鉄刀より切れ味良さそうだしな…」
「ちょ!ご主人そりゃ聞き捨てならニェな!」
ネコ武者鎧に鉄刀を愛用し、時折オトモについていくメラルーの「ラッテ」が噛み付いてきた。
その剣幕に気弱な茶トラのアーモンドが「ひっ」とカウンターの裏に隠れてしまう。
「ま、まぁまぁ、ご主人も別にラッテの事を指していった訳じゃ無いニャ…ねぇ?」
とりあえず間を宥めようとする赤ぶちのサルサ…そして…
「ふふ、これまでも持ちまわりでやってますし、どうせまた新しく雇うのは『めんどくさい』なのでしょうニャ?」
アイルー達のリーダー、白アイルーのトウフがクスクスと笑いながら頷いた。
「ナルクにも新しい経験が出来て良いでしょうし…あ、けどご主人?これが「酔った勢い」でもキチンと指導してあげて下さいニャ、オトモの同行は1匹まで、私が教える訳にはコレばかりは行きませんですニャ」
酩酊状態のご主人の頭に釘を刺す事も忘れない。
「へーへー、んじゃ、試しに行ってみよっかぁ〜」
「「「「「今からっ!!??」」」」」
全ネコ+ナルクが驚愕した。
(あ〜これは…相当ダメそうですニャ…面倒くさがりの癖に思い付きをすぐ行動に移すのは困りモノですニャ…)
どうやら、酔っ払いに刺しても「糠に釘」だったらしい…トウフは嘆息するとアイテムボックスの奥から「マフモフスーツ」を取り出し、ナルクに渡す。
「はい、急なんでお下がりで悪いけれどまだギリギリ着れると思いますニャ…」
「…あ!ありがとうにぁ!…って、やっぱ行くしかないにぁ?」
不安げなナルクにトウフはニコリと微笑みを返した。
「大丈夫よ、ナルクは私達アイルーより強いのでしょう?自信を持って、それにご主人も無茶な依頼は受けないと思うですニャ」
「う…うん!ボク頑張るにぁ!!」
いそいそと着替えるナルクをトウフは必要以上に暖かい瞳で見守りながら…ポツリと囁く。
(ちょっと痛い思いはするかもしれないですけどニャ…)
「?にぁ?何かいったにぁ??」
その問いには内心の不安を完封し「ふふふ」と曖昧な笑いで返答した。
「うぉ〜い、何してる先行ってるぞぉ〜」
「あっ!いっ今行くにぁ!!」
ピョンピョンと勇んで出て行くナルクの先、軽く千鳥足で歩くご主人の背を見て…不安が口を付いて出る…
「…ちょっと…で済めばいいのですけどニャぁ…」
「「「「ハァ」」」」と残ったキッチン部隊全員の溜息が見送った。
「ハァイ♪こんな時間から狩り?珍しいわね…あら?その子?」
さて、どこいこうか?等と酔った頭で考えていたのを不意に緑の服を着た受付嬢に中断された。
「…ん?んん?あぁ、ナルクだ…オトモに連れてってみる事にした」
「よ…よろしくにぁ」
考えて見ればお使いくらいでしかナルクは外に出た事が無い、集会所に入るのは初めてである。
ともすれば、当然好奇の目で受付の3人娘が寄ってきた。
「へぇ…話は聞いてるわ、よろしくねナルクちゃん」
「わぁ、ホントだぁナルガみたいなトコもあるけどまだちっちゃいからアイルーっぽいわねぇ」
「武器は持ってかないで大丈夫なの?やっぱりその腕を武器に?」
あうあう、とすっかり圧倒されるナルク、ご主人はご主人でその姦しさに酒漬けの脳が耐えられず頭を抱えた。
「あ〜、すまん、酔ってて頭がマワらねぇ、なんかテキトーに見繕ってクレね?」
「…あっきれた…て言うかこないだ行くって決めたっきり放置してるクエストがあるけど?これいつ行くのよ??他に回しちゃうわよ?」
初めに話しかけてきた上級担当の娘が頬を膨らましつつ、ご主人のサインのある契約書を目の前に叩き付ける。
「んあ〜、そんなんあったっけか?…」
こと、ココに言ってこのご主人の悪癖が最大限に開花した。
「…んじゃ、考えるのも面倒だし、ソレ行くわ手配して…」
ロクに契約書も見ずに答えるご主人…
「え?はいはい…」
…なんとなく「流れ作業」的に手配をしてしまう受付嬢…
その用紙には「起源にして頂点」との文字があった。
「んで…さぁ…ちょーっちお願いあんだけど…」
ご主人がさも具合が悪そうに頭を下げる、キョトンとする受付嬢。
「?なんです?」
「現地までネコタク手配してくんない?ちょと酔い醒ましに寝ながら行きてぇ…」
「あーらら、まったく…特別ですよ?1落ち扱いになりますけどよろしい?」
「あんがと、恩に着る、スマネーなナルク現地着いたら起こしてくれ」
ご主人の酒好きとぐうたらは今に始まった事では無い、ナルクはクスクスと笑いながら…
「了解にぁご主人!」
…と元気一杯に返事した。
かくして不幸は重なり、二人は焦熱地獄の覇竜アカムトルムの眼前に放り出される事となる。
(あ〜ったく、色々迂闊だなぁ俺ってば…っと、回想終わり〜か?ぐげふうっ!!)
かつてない滞空時間を経て地面に叩きつけられるご主人、対してナルクはブレードの翼膜と尻尾を使い、器用に空中でバランスを取りフワリと軟着陸した。
「だっ!大丈夫にぁっ!?ご主人!」
一足飛びでご主人の元へ駆け寄るナルク、と、ご主人は即座に前転し体制を整えた。
「俺を見るな!敵を見ろ!来るぞっ!」
いかにグウタラと言えど場数だけは踏んでいる、空中散歩で酔いも完全に醒めたか、そこにはナルクが初めて目にする凛々しい「ハンター」としてのご主人が居た。
「おおー」思わず感嘆の声を漏らすナルク。
「だから!俺じゃなくて敵を!…あれ??」
振り返り周辺に目を配るご主人…しかし、あれだけ大きかったアカムの姿が見当たらない…
「うん…そなのにぁ…」
ナルクがチョイチョイと「下」を指差す。
二人が着地したのはカルデラの外円部、丁度盆地を見下ろす頂点だった。
恐る恐る切り立った縁から下を覗き込むと、ナワバリに進入され怒り狂ったアカムが悔しそうに暴れているが、その巨体を持ってしてもココに届く攻撃はせいぜい先程見た竜巻のブレスくらいだろう。
「うぉう!ひょっとして所謂安全地帯っ!?こりゃラッキーんじゃ早速…」
「早速?どうするにぁ?」
「どうって…」
思わぬ僥倖に緩んだ頬が硬直する、ご主人の武器は曰く付きの「ヒドゥンブレイズ」…大剣だ。
まぁ、これを見てもナルクがもう取り乱さないか?といったテストも兼ねてのチョイスだったのだが…
そして、当然ナルクは無手である。
「「…」」
二人そろって肩を竦める、こちらに気付いたアカムがゴウと吐いてきたブレスが当たらない位置へと移動し身を潜め…そして再び頭を抱えた…
「ぬがーっ!降りてガチバトるか?くそう、弓かヘビボで来るべきだったか〜」
「ってゆーか暑いですにぁ…ご主人、クーラードリンクもってるにぁ?」
「ん?あぁ…あるにはあるが…こんなトコ来るつもり無かったから1つだけなんだ」
そう、ナルクの「発情」はいつ起きるか判らない為、とりあえずドコへ行くにしろ持って行った方が良いだろうと1つだけ入れて来たのだ。
「なんでそんな1つだけ持って来てるのにぁ?」
「そりゃお前の…いや、なんでもない、まぁ用心だよ…っと」
アイテムポーチからクーラードリンクを出し二人で分けて飲む。
効果は発揮されたが…ともすれば時間がその分短いだろうと予想された。
(ん?…発情の用心…そうか!あるじゃないか飛び道具!)
「ナルク、尻尾だよ!尻尾!!」
「ふぉえ??」
「尻尾の楔だ!こないだ天井崩したアレ!アレで攻撃できないか?」
「あ!成る程ですにぁ!では早速…」
ナルクは四つん這いになりお尻を突き出した格好を取ると、ピンと尾を立てクルクルと回し…
「ん〜…こんなもんか…にぁっ!」
シュババッ!逆立った楔状の鱗を眼下のアカムへと打ち出した。
「どうだっ!?」
ペキキン…軽い金属音めいた音が響く。
「…」「…」
命中はした様だが、その巨大な体表に比して「楔」は余りにも小さかった。
「むむ〜」
悔しそうに眉根を顰め、ナルクは再び、尾を回し始める…
くーるくる「にぁっ!」ペキキン…くーるくる「にぁっ!」ペキキン…
「ははは…効いてないだろうな…アレは…」
懸命に尻尾を振り続けるナルク、その格好を見てご主人は苦笑した。
可愛く、滑稽で…そして…
(…そうだよなぁ、何でアイルーの装備ってのは下半身が無いんだろ?)
ちょっぴり、Hだった。
柔毛に覆われているとは言え、この姿勢だと立てられた尻尾の下のお尻の穴も、その下の緩やかな谷間も突き出され、はっきりと見えてしまう。
その秘めた幼陰が女としての機能を発揮する時があるのだと…ご主人は否が応も無く思い知っているのだ。
(…せめて、もうちょっと大きくなってくれればなぁ…って、それはそれでヤバいか…)
大人のプロポーションでこの格好をされては、流石に自制心がキツイ…けどだとしたら…等とニヤつきながら妄想を膨らませた。
もっとも竜人族は長命な種族であり、そのハーフであるナルクがそこまで成長するのは何時になるか判ったものでは無いのだが…
「にぁっ!にぁっ!…にぁあっ!…う〜…あの…ご主人?」
ひたすら頑張っていたナルクはふと妙な視線に気付き、怪訝そうに首をかしげるとご主人に声をかけた。
ハタと妄想を打ち消す、どうやら本気モードで抑えていた酔いが多少ぶり返していたらしい。
結構だらしない表情をしていた様な自覚があり…コホン、と咳払いで取り繕った。
「あ〜やっぱ大したダメージになってなさそうか?」
「うう〜、悔しいけどその通りですにぁ…それに尻尾の鱗が減りすぎてスースーヒリヒリしてきましたにぁ…そろそろ弾切れですにぁ」
「えっ!?そっか撃ち過ぎると痛いのか…初耳だ、スマンスマン」
驚きナルクの尻尾に近づくと、鱗と体毛の隙間が開き薄い肉色の肌が露出してきていた。
「いあ、痛くはないんけどにぁ…その…普段覆われている所だから敏感に…」
「へえぇ…って…弾切れ?敏感?」
(これは!?ひょっとして発情を治める時に使えるか?)
Hの時の危険回避策…その糸口が棚ボタ的に見えたかと思いご主人はそのナルクの尻尾に指を這わせた。
「きぁぅっ!ちょ、ご主人っ!?」
「まーまーいいから、じっとしてろ…」
その動きが、好奇からだんだんと性感を昂らせるモノに変わってゆくと…流石のナルクも気付き、細々と抗議の呟きを上げる。
「い…今ボク別に発情してな…い…にぁ…」
「まぁまぁ…そう言う意図も無いでもねぇが、ちょっとした実験だ…それに状況に応じてはパートナーに任せるってのも狩場では大事だぞ?」
「はうう…く…くすぐったいですにぁ…」
果たして狩場とは無縁の勝手な言い分だが、ナルクが大人しくなったのを見るや指の動きに遠慮が無くなる。
さわさわスベスベと尾の表面を滑り、多少強めのタッチで敏感そうな肌色の部位を通る度に「にっ!にぁっ!」と高い嬌声が漏れた。
逃れるように尻尾が揺れると根元へ手を戻し、再び先端へ向けツツツと指先を流す…
「やぁぁ、ご…主人…なんか…ヘン…に…」
(あ〜、そっか背筋+お尻みたいな感じで愛撫してやればいいのか…尻尾なんて邪魔なダケだと思ってたが、コレは中々「使え」るか?)
探究心と悪戯心がすっかり盆窪の覇竜を意識の外へ追いやる頃には、ナルクの頬も上気してキていた。
「も…もうだめにぁごしゅじん…ボク…ボクぅ…にあうう…」
クーラードリンクの効果を遥かに上回る熱…ひょっとしたら既に効果が切れてるのかもしれない…体力的にかそれとも性感に浮されてかクニャリと脱力したナルク…
(そろそろ…だな?)
ご主人は意地悪くニヤリと口元を歪めるや、尻尾の愛撫を早め、開いた掌でナルクのあわい目をクチャリとくつろげた。
「にはぁっ!だめだめ!ごしゅ…」
「ふーははは!これも試練なのだ!よぉっし!逝くが良い!!」
もう既にキャラが崩壊しつつあるご主人はナルクの抗議を華麗にスルー。
しとどに濡れたナルクの幼粘膜、開かれ震えるピンクの媚唇を尻尾と同時に乱暴に擦りたてた。
「にぅっ!!にぁ!!あ・あ・あ・」
腰の淫熱を尻尾から駆け上る性触が加速して背骨を駆け上り、ナルクの喉から一際高い艶鳴を轟かせる。
トドメとばかりに、天辺の芽を包皮ごとキツく摘み上げた。
「にぁーーーーーーっ!!!!!」
ナルクの意識を白桃色の閃光が埋め、コポリと幼淫の中心とその下の処女孔から歓喜の証が溢れ出す…そして…
ザギン…
「えあ?」
尻尾を愛撫していたご主人の腕が…瞬突したナルクの尾の棘に「ハリネズミ」にされた。
そう「楔」こそ打ち出されなかったが、かつてトウフを戦慄させたもう一つの必殺武器…その存在をすっかり忘れていたのである…
突如上った黄色い悲鳴と文字通りの悲鳴、カルデラ中に響き渡る妙な輪唱を覇竜は悠々と見上げていた。
[クエストに失敗しました]
右腕を包帯でグル巻きにし、三角巾で吊ったご主人の脇でナルクが小さくなっている…
その前には呆れと怒りを内に秘め、底寒さを感じさせる笑顔のトウフが腕を組んで仁王立ちしていた。
残りのキッチン部隊は…カウンターの向こう側から恐る恐るその様子を見つめている。
帰還し、かの竜人女医の治療を受け、やっとこ戻ってきた二人を出迎えたのはすっかり事情を聞いたトウフだった…と言う訳である。
「心配したんですよ?けどこちらの心配の斜め上を行って下さるとは…いーえ、無事で何よりですニャ…」
トウフのその声はあくまでも穏やかに、あくまでも笑顔で、故に迫力を持っていた。
(これが『無事』かよ…)
と、心の中で言うもした事がした事だけに、ご主人もはっきりと口に出せない。
「…あ…あの…ごめんなさいにぁ…」
「ううん、ナルクはいーのですニャ、謝る事なんて何にも無いのなーんにも、それに私怒ってなんかいないですニャよ?」
「は…あ…あ…」
そう、トウフの持つ迫力はナルクには確かに向けられていなかったが…それでもナルクは先の秘め事の後でなければ失禁していたのでは?と思う程のプレッシャーを感じていた。
初めて会った、傍若無人なナルクの振る舞いを笑顔で流したあの時…他の3人がガクブル震えていたのが、やっと解った気がする。
「あーいや、まてトウフ、ちょと言い訳するとだな…」
語調から責められるのは自分と判断したご主人が先手を打とうとするが…
「言い訳という事は「非が有る」とご自分でご理解戴けてる様でなによりですニャ♪」
スッパリと斬って捨てられる、形無しとはこの事だ。
「黄金芋酒…いえ、当分の間お酒全般禁止しますニャ、仕入れもしませんからあしからずニャ」
「そ!そんな!俺に死ねというのか!?」
必死に抗議するも、トウフは笑顔と同様にその決定を断固として崩さなかった。
「禁酒で死んだ人間はいませんニャ…さ、ナルクは着替えてお夕食作るの手伝って下さいニャ、ご主人はベッドでゆっくりしてて下さい…あとで熱々のお粥をタンと食べさせて上げますからニャ…」
「あ…はいですにぁ…」
ナルクは頷き、ご主人を横目でチラと見ると…
「ぐぁーーーーーーー…」
やっぱり怒ってるじゃねぇかーーーと頭を抱え、ガクリと肩を落とすとスゴスゴと自室へ下がっていった。
「あ…あの…トウフ?」
おずおずとナルクが話しかけると、笑顔はそのままだがふぅっと空気が柔らいだ気がした。
「ナルクは優しいですニャ、けどたまにこうして釘刺さないと、ご主人の酒癖は悪くなる一方なのですニャ…まぁこれが初めてでも無いですし、ずっとと言う訳でも無いから安心しなさいニャ」
「あ…うん」
「まぁ、あの酒癖の悪さも悪い事ばかりでは無いですしニャ」
「え?何か良い事もあったのにぁ?」
さも意外と聞き返すナルクに「ふふ」とトウフが笑い返した。
「ご主人が泥酔していたから、ナルクと会えましたニャ」
「あ…に…にぁ…」
ナルクは軽く俯き下限になると、嬉しそうにはにかんだ。
「さて、じゃぁ今日は何を作りましょうかニャ?折角だから肉×野菜で…レアオニオンでも使って見ますかニャ?」
クスクスと思い出し笑いをしながら、トウフが悪戯っぽく言う。
「あうう〜、トウフってばやっぱちょっとイジワルですにぁ〜」
ナルクはプウと頬を膨らましつつも、笑いながらマフモフを脱ぎ、コックコートに袖を通した。
[休題]…すなわちEND
以上で投稿終了しました。
少しでも、このスレの賑わいになれば幸いです。
起きたらなんか来てたー! 乙乙!
つか裏技成功しとるww
ナルクの活躍は次回にお預け、か……
タイトルにセンスを感じたぜ
今週のFの新クエの依頼詳細が卑猥な気がするw
第一文が
俺の角笛が欲しいってか?
…なんて言ったっけ、あれ
チンコケースしか思い付かない一文だな
>>91 ・依頼主がチ○コを突っ込んだ角笛を吸う女ハンター
掃除機オナニーほどではないが快感を得る依頼主
・オナホにした角笛を女ハンターに渡して
女ハンターが使うところを想像してオナる変態依頼主
・男ハンターにクエストクリアされア゛ッー!
すまん全部忘れてくれ
>>94 下半身の運動(突起)制限の為、只今のデータをすべて消去します……
ピー!ピー!
脳内からの不正アクセスにより、消去が行えませんでした……
また、下半身でオーバーヒートが起こっています……
おい!
>>94!お前のせいで俺の下半身のコンピューターが
オーバーヒートしてしまったじゃないかww
狩猟笛にも穴はあるんだよな…
個人的にフルフルホルンが一番具合が良さそうな気がする
97 :
94:2009/10/01(木) 07:21:18 ID:ZjYBQNXg
>>96 角笛よりフルフルホルンの方がよさそうだな
「俺のフルフルホルンが欲しいってか?」十二分に卑猥だ
…待てよ、武器の譲渡は不可能、そしてハニー氏はアレのことをフルフルホルンと…
ア゛ーー!!
>>95 大丈夫だ!俺は一昨日から全身がオーバーヒートしている!
昨日温度計測したら38.0℃…
赤フルって水に弱いじゃん
俺たちのアルビノエキスで白くしてあげたら強くなるのかな?
それとも液体=水だから全身白くなる前に死んじゃう?
>>97 あんたばかなの?!
こんなとこ見てないでちゃんと寝なきゃ駄目じゃない(´・ω・)
次スレからは「馴れ合い禁止」をテンプレに明記すべきだな
空気が気色悪くてたまらん
作者が淡々と作品上げるだけの殺伐とした空気では良作は生まれない気がする
>>100 雑談がナルクの話やペッコ装備のハンターの話の素になった
禁止すべきではない
板のスレの趣旨に合わない雑談は控えてくれっていうのなら、同意見
どうでもいい馴れ合いするための盾にされたんじゃ、書き手さんに迷惑だろ
ところで俺のジェネシスを見てくれ
こいつをどう思う?
馴れ合いもスルーすれば良いと思うよ、ちんちん
装備にスルースキル付けてこい
ところで今日彼女とデートなんだけど、うちの猫が硬化薬をくれたんだ。
これで張り切ってニャンニャンしてくるニャ…ってこと?
うちの旦那さん、硬化薬なしじゃふにゃちんなのニャ…
とか思われてる訳か
>>106 お前の彼女がリオレイアである場合、
突進する(抱きつきにくる)と見せかけてちょんってキスするでしょ?
あれを動じずに受け止めるためだよ
黒ディア相手なら、うっかりアッー! されないようにケツの穴をきつく締めるためさ
ナナの場合? 知るか!
ええいベリオロスSSはまだか
あいつ超かわいい
いっぱい跳ねさせてスタミナなくなったところでおもむろに近寄って愛撫したい
>>111 食べちゃいたいぐらい好きなんですね分かります
>>111会社で全裸になって待ってるから
部長に見つからないように早く投下を!
ペッコ装備の人様、お願いします。
ファミ通のMHのSS希望
もうちょっと待て
ペッコ装備の人さん、そんな奴はスルーしたほうがいいですよ。
投下予定の職人に期待
それはそれとして、誰かMHP2G(でも何でもいいが)の
実際にゲーム中であるクエをネタにSS書いてくれんかな
いろいろな依頼人から始まって村長とかネコートさんとかの仲介者
ギルドの受付、仲間のハンターとかをからめての話とか読んでみたい
すっげえ長くなると思うよそれ
長くなると内容薄くなるから…
むしろそのシーンだけを題材に書いた方が作品としては面白くなるかもしれない
>>119 それはいつぞやの角笛の時みたいな
「クエをエロく誤解する」ってコト?
別に誤解しなくてもいいんじゃね?
夜通しで自画像眺めてるナルシストハンターが
キリン装備の女ハンターにハァハァしたり
ツンデレ女ハンターにエロいことしたり
大長老がネコートさんを押し倒したりさ
押し倒すというか押し潰すというか
なぜかエヴァの渚カヲルのシーン思い出したw
そういえば大長老って竜人族なんだよな?
なんで巨大化しちゃったんだろう。
竜人族って皆でかくなるのか?
基本的には小さくなる。
若者:ココット村の村長(ピンサロ)、ダゼヨ(人間とのハーフ)
↓
老人:ギルドマスター、工房ジジイ、山菜ジジイ、行商バアちゃん
どこで聞いたか覚えてない記憶だが、
竜人族の中でも王になる家系が(7つだったか)あって、そいつらはでかくなるそうな
ナメック星の最長老みたいなもん
ドンドルマ以外にも竜人族が治めてる街があるそうな。
(ミナガルデは王国から自治権を獲得してるだけ)
一応設定資料集とかは全部買ってるが
王の家系など初めて聞いたわ
そうなのかー!
王族はでかいってことは…側室ひぎぃ…ゴクリ
うーん、誰かの推測を鵜呑みにしてるのかもしんない
2Gの武具屋の恋愛DTおにーさん(おっさん?)と中堅女ハンターの妄想をしたんだが
やはりスレ的にはモンスとヤるべきなのかい?
「反対する理由はない
存分にやりたまえ」(cv立木)
フルフルキャップにフルミナントソードで即席綾(ry
>>129 心配する必要はない!
人それぞれに読みたい物が有るが、
その物を賛美する者は好きに賛美し、
その物を見たくない者は好きにその物をNGに
すればよいのだから。
>>129 投下してもいいけど、ちゃんとした覚悟はあるか?
半端なSSだったら許さんよ?
じゃあ俺は許しちゃう
べつに金のやりとりが発生してるわけでなし
自分が良いと思えばそれでいいんだよ
自分が良いと思ったもんが、人も良いと思ってくれたら、それは嬉しい事だねってだけさ
そうそう、自分の書きたい物を好きに書いて、
好きに投下して、評価してもらって、
もっと評価を参考にしてもっといい物を好きに作る……
こんな風にしていけばいいと思うよ。
だけど、今までおれ達は殆どが只、すごい!とか、
GJ!すっげえ!とか、評価は誉めるだけだった…
だけど、その、只誉めるだけの評価は作者にとって
もしかして気を使って書き込んでいるじゃないかとかで
ストレスを感じてしまい、このスレを去ったんじゃないかなと、
おれは思ってる。だからこれからの評価は誉めるだけでなく、
少々辛口な評価も必要なんじゃないかと思った。
(重度の辛口発言は決して、許してはいけないが…)
いいよ無理なんてしないで
良いと思ったことは良いといえばいいんだし
直した方がいいんじゃないかと気付いたなら伝えてくれりゃいい
無理して重箱の隅を突付かなくてもいいし、
ご機嫌取りのように無理してべた褒めしなくてもいい。
やめたのはエロを扱うことへの心境の変化とか、
プレイベートとの兼ね合いがつかなくなったとか、そんなとこじゃねえの
ちょっとの自己満足が得られるだけで、飯が食えるわけじゃねえもん
まあそのちょっとの自己満足のためにtntnシュッシュしながらsksk書いてますけどね
乙やGJの裏をわざわざ深読みしてまで気疲れ起こす書き手って、そんなにいない気がする
わりと『GJ!』の三文字で有頂天だったりするぞ
単純にネタ切れか、SS書くこと以外に楽しいことがあるか、他所で書いてるか
投下が無いのは、読み手とは関係ない理由もいろいろあるって
辛口評価を望む書き手はそう言うだろうし、変に気負って叩く構えにならんでもいいだろ
許さんよ?(キリッ
人同士だとモンハンの設定をどう生かすかでただの官能SSになっちゃうから頑張ってもらいたい
>>136 たまに作品を投下させていただいている者ですが、そんなに穿ち過ぎなくても
いいと思いますよ。他の方は存じませんが、私はただ単にトライで忙しいから
投下できてないだけでw
書きたい物はいくつもあるので、仕上がったら投下させていただきたいなーと
思っている今日この頃です。
作品投下した直後に他の作者、作品へのラブコールが始まったり
無視されて雑談の方だけ盛り上がったり
具体的な理由もなしにただ叩くだけのレスばかりが並んだら
どんな作者も嬉しくないだろうけど
そういうことだけ避ければ気にしないでいいんじゃね?
いやぶっちゃけマジでGJの2文字だけで作者がどれだけ舞い上がるか知らせたい
俺も忙しくて今かけてないけど
小タルの中に、水4:ネンチャク草1を入れ、一煮立ち。
よく溶けたそれを、ダマにならないようにかき混ぜながら、ドロドロになったところで、真ん中に適度な太さの棒を立て、一晩放置。
手ごろな柔らかさと弾力を備えた物体が出来上がる…
そう、それは名づけてネンチャク草X!
期待に手を震わせながら、男はそれを股間に装着する…
「おぅ…」
陰茎をギィギに吸わせているような感触に、彼は吐息をこぼした。
このまま腰を前後に振りたい…が、いかんせんこれだけでは滑りが悪い。
なにか、潤滑油になりそうなもの…そうだ。
彼は夜の帳の中、アイテムボックスを漁って、一つの瓶を取り出した。
「これなら…」
それはハチミツのつもりであった。
つもりであったのだ。
「どうしたんですか、チャチャの仮面なんて、股間に着けて」
「あ、これ? どう? カッコいい?」
「そんなわけないじゃないですか、下品ですよ…」
「あ、やっぱり? ま、ギャグだよギャグ。面白くなかったかぁ。ハハハ」
ハハハハ…
乾いた笑いがこぼれる。
「どうしたんだ、それ」
「なんだい、それは」
「キャッ。なんですか、それ」
道具屋へ行く、たった数メートルの間に、村じゅうから声をかけられた。そして変なものを見るような目で見られた。
取れなくなっていたのだ。
「接着剤はがしをくれ」
「はい?」
道具屋の娘に小声で伝える。娘は眉をひそめた。
「取れないんだ」
娘は目を丸くした。
普段からよく店を利用してくれる常連客が。
ハンターギルドからも見放されたこの村を救った英雄が。
股間にタルをはめ込んで“取れないんだ”と泣きつきに来た。
「はあ」
意味がわからない。
とりあえず彼女は、男の面子も考えて、いったん店を閉め、自宅へ男を案内した。
モンスターの体液だったのだ。
甲虫の類が吸い集めた、飛竜等々モンスターの体液。それは彼の腹の中で化合し、人間はそれを採取して強力な接着剤として用いる。
男が潤滑油を求め、ハチミツのつもりでネンチャク草Xの中に垂らしたそれは、モンスターの体液だったのだ。
ゆえに、取れなくなってしまった。
仕方がないから男は、小タルをに落書きを施して奇面族の仮面に仕立て、村中から指をさされながら、道具屋に助けを求めに来たのだ。
「はあ」
聞けば聞くほど、馬鹿みたいな話である。
残念なことに、店ではモンスターの体液を無効化できるような商品は取り扱っていなかった。というか、そんな代物は聞いた事もなかった。
「とりあえず外せばいいんですね、これを」
「うん、おねがい」
涙目で哀願する目の前の男は、とてもこの村の英雄には見えなかった。
娘は仕方なく、男の股間に手を伸ばす…
(この樽の向こうに、この人の“アレ”があるのよね…)
そう考えるとなんだか気恥ずかしい。樽に手を添えるのも…大きなソレに触れているようで、年頃の娘がすることではないように思えた。
釘抜きを持ってきて、樽の底を留めている釘を外しにかかる。
「うっ、ううっ」
「えっ?」
釘を一本抜いたところで、男が変な声を出したから、彼女もひどく慌てた。痛かったのだろうか?
「いや…動かされると感じてしまって…」
「…バカ!」
だったら自分でやれ、と言いたくなったが、何故か彼女は言わずにおいた。顔を真っ赤にしながら作業を続ける。
その真意は何なのか、戸惑いながらも、自分でも理解していた。
見てみたいのだ。男のソレを。この樽の向こうにあるものを。
釘を取り除く作業が一回りし、樽の底が外される。
胴だけになった樽の中には、弾力を持った透明な物体が詰められていた。白く濁ったその物体の中に…黒ずんだ何かが見える。
(あれがきっと…)
ごくり。娘は唾を飲んだ。
何も考えないようにしながら、作業を続ける。
樽を全部壊す必要はない。男から生えた“杭”にこの透明な物体がくっついているのだから、その中に切り込みを入れることが出来れば、外すことは出来るはずだ。後は“杭”にくっついた部分を剥がしてやればいい。
…自分がそこまでする必要があるのだろうか?
刃物で、男の体を傷つけないように注意しながら、透明な物体を切り込んでいく。注意さえしていれば、外すことは容易に出来る。問題はその後だ。
(…そこからは自分でやれ!)
円筒状に刃物を回しながら、胸中で毒づいた。でもやはり口には出さない。
普段から店を利用してくれている礼だと思えば、自分がやってあげてもいい気がする。とりあえず、目の当たりにしてから考えよう。出来なければ、それでいいのだ。
出来ると判断した時は…
やるのだろうか? 自分は?
切り込みを入れているこの手応えから言って、この透明な物体は、おそらく自分の手でも割れるだろう。男の“アレ”の周りに、円筒状に残ったそれに指を立てて、割って…
割ったら…
それを間近で見ることになる。
どうしよう。どうしたものか。
切り込みを入れる手が止まってしまった。泣いてしまいそうなほど顔が熱い。心臓が早鐘を打って、呼吸は荒れていた。この状態で刃物を操るのは危険だ。
「…あの?」
男が心配そうに呼びかけてくる。わかってる、わかってるんだから。ちょっとほっといてよ。あんたがしょうもないことをするのが悪いんだから。
深呼吸を一つ。息を落ち着かせて、作業を再開する。
やがて円が完成し、樽を引き抜く。
男の裸の股間に、透明状の物体が円筒状に残して、小タルは脇に置かれた。
さあ、このゼリー状の筒に指をかけて…
(うう…!)
恥ずかしくないわけがなかった。“男の股の間に手を伸ばして、棒状のものを握る”のだ。いやがおうにも連想してしまう。
弾力を返す物体に指を立てる。どの程度に硬いものだったのか、果たして、彼女の指は埋没していき、その芯に触れることが出来た。
「…ひいっ!」
理解が一瞬遅れた。それはあれでこれはあれなのだ。その“芯”とはつまり男の人にしか生えていないアレなのだ。アレを触っちゃった。触っちゃった。触っちゃった。
指先に当たる特殊な感触に嫌悪と何故かわからない魅力を感じながら、意を決して筒を左右に引き剥がす。
(…えいっ)
割と簡単に筒は裂け、かくして男のものは解放された。彼女の目の前に、男の赤黒い陰茎が晒された。これまでの作業の間に、男のものは色々な刺激をもらっていたから、既に完全な勃起を済ませていた。
しかし竿の先端から根元にかけて、まだ透明な粒が多少残っている。なんでもっときれいに取れなかったのだ。なんで毛にまで残っているいるんだ。なんで毛は根元にしか生えていないんだ。
なんで血管が浮いているんだ。なんでこの棒だけ他と肌の色が違うんだ。なんで先端だけまた色が違うんだ。ばか。
彼女は恨んだ。もしこの世に天地創造の主がいたのなら、その人は何を考えてこんな忌まわしい形状にしたのだ。もっと頭を撫でたくなるような愛らしさを備えていてもよかったのではないか。
「ああ…ありがとう。助かったよ」
男は感謝の言葉を述べて、そそくさと帰り支度を始めにかかった。まだ付着しているところもあるが、洗えばきれいになるだろう。
ここからは一人で片付けられる。娘には感謝しているが、もうだいぶ困っているようだ。早くこのはしたないものをしまって、すべてを水に流そう。というか早く帰らせてくれ。
しかし娘の震える手が、粒の一つに触れたから、男は立ち上がるのをやめた。
「えっと」
男が呟くが、娘は何も答えない。その粒一つ一つを指で摘み、取り除いてくれている。それは好奇心なのだろうか。
もちろん、粒にだけ触れるという事はできない。粒を取ろうとしたら、どうしても男の陰茎そのものに触れることになる。粒を持ち上げられれば、皮も一緒に引っ張られる。
次の粒を摘むため、娘の指が男のものを撫でる。彼女は初めて見るそれに恐る恐る、指で触れ、はがれにくいものには爪をこすらせ、そして、竿全体を手で握った。
その方が手っ取り早く、一度に大量に落とせると思ったのだ!
男の体から粒をそぎ落とすため、握り締めたその手で上下に擦る。引き剥がされた粒は彼女の手に移り、二人の間で転がった。
「お、おお…」
男が呻き声を上げる。娘の手つきがぎこちなく、力も入りすぎで、若干痛かったのと、その手の中に残った粒が、自分の上を転がり回り、ちょうどいい刺激を与えてくれていたのだ。
娘が丹念に愛撫、いや掃除してくれたから、側面についているものは、すぐにきれいに取れた。まだねばつく感じはするが、さすがにそれは水洗いしないと落ちないだろう。
娘は思った。まだ先端に残っている。あの色の違う地帯に、いくつか。
取らなきゃ…
「えっ。あ、いいよ、そこは。だってそこは敏感なとコッ、だから」
言葉の最後が上擦る。だって娘が遠慮なく触ってきたんだもん。
粒は亀頭の表面だけでなく、特に雁首の影にたくさん付着していた。娘はそれを一つ一つ、丁寧に掻き出していく。
「おっ、おおっ」
粒の一つが取れるたび、男も一つ喘ぎを上げる。
困ったことに、粒は尿道口にもたまっていた。指先を立ててみるが、上手く入れない。
なにか水のようなものが必要な気がした。
(ええと…)
娘は辺りを探すようなことはしなかった。発情した頭では、もはやこれとアレくらいしか思いつかなかったのだ。二つに一つのもう片方の答えは、自分もパンツを脱がないといけなかったので即座に却下した。
口を開け、唾液を男の先端へ…自分の手が握るその中へ垂らす。
露にまみれた手のひらで、男の先端を撫で回す。
「ああ、ああ…いい…」
(いい、じゃないよ。うう…)
人の気も知らないで楽しんでいる男に、娘はちょっと涙目になった。
手の中に握ったそれは、なんだか潰してしまいそうなほど柔らかくて、触り心地が良かった。自分が指を動かすたびに、男がびくりと震えるのが面白い。だからどんどん動かした。
娘は知らずのうちに、陰茎を弄ぶ行為に、夢中になり始めていた。
しかし本来の目的は忘れていない。取りにくいと思っていた。濡らしたことに効果はあったのだ、それでもやはり、取りきれない。唾液はすぐに乾いてしまう。量が足りないのだ。もっと唾液を…絶えずかけ続けなくては…。
「あの…、いいですか」
ずっと男の股間に注視していた娘が、久方ぶりに顔を上げる。羞恥に真っ赤に染まっていた。
「はい」
男は娘の迫力に押されて、改まってしまう。
「足りないと思うんです」
なにが? 男が問う前に、娘は行動に出ていた。
口の中に唾液を溜め、一気に口に含んだ。
「ングッ!」
思い切って口の中へ押し込んだものだから、喉を突いてしまった。娘がえずいたのを見て、男も慌てる。
「あ、そんな無理しなくていいから」
言われるまでもない。娘は苦しくない程度まで、口に含む量を浅くした。
懸念の尿道口を舌先でくすぐる。感触の違う硬い部分を何度も、何度もしつこく責めているうちに、粒が剥がれて口の中で踊った。
飲み込んでいいものとは思えなかったから、唾液と一緒に口の端から外へ逃がす。
やり足りないと感じていた雁首の裏側も、この際だから一緒に舐め上げる。また硬いところを見つけて、彼女はそこを丹念に舐めた。実はそこは付着物ではなくて、男の肉体そのものだったのだが、彼女は知る由もなく、執拗に舐め続けた。
口端から唾液がどんどんこぼれている。男の竿を伝って、根元の茂みを濡らしていたから、悪い気がして手で拭き取った。それなのに自分がどんどん唾液をこぼすから、拭いても拭いても根元が水浸しになってしまう。
彼女は逆に考えた。ぜんぶ濡らしてしまえばいいんじゃないかな…と。
根元からさらに下って、自分の唾液ですっかり濡れた手のひらを、陰嚢に擦り付ける。ここにも粒が残っているようだ。きれいにしなくては…
「ああ…」
男はつま先まで痺れが走るのを感じた。敏感なところを舌で責められ、唾液まみれの手で玉を揉まれ、彼は幸せを噛み締めた。
娘の頭がストロークを始めた。水洗いする予定だった側面を、唇で以ってきれいにしてくれる。
どうしてこの娘はここまでしてくれるのだろう。自分に気があるのだろうか。それとも単に熱心なだけなのか…。
わけはわからないが、今は厚意に甘えようと思う。結局、昨夜は抜きそびれたから、一昨日の晩から溜まっているのだ。このまま出させてもらおう。
(私なんでこんなことしてるんだろう…)
陰茎の全体を舐め始めた辺りから、娘は冷静になりつつあった。自分のしていることに疑問を抱きつつも、止めるタイミングがわからなくて、とりあえず続けていた。
そもそもなんでこんなことになったのか。
目の前の男がマヌケなのが悪い。
熱に潤んだ瞳で男の顔を見上げる。気持ち良さそうな顔が、自分の視線に気付いて微笑んだ。それは悪い気がしない。むしろ照れくさくてこちらが目を逸らしてしまう。
(この人が、あんな変なことをするから)
そうだ、だからこんな面倒なことになった。次からはそんなものに頼る前に、自分に頼めばいいと言いたい。口が塞がっているから言わないが。
…口が塞がってなければ、言っていたのだろうか?
(空いてるときならいつでもしてあげるから…って?)
自分が何か変なことを考えている気がして、ふと口腔の動きを止めた。
「あ…」
呟いた男が、やめちゃうの? なんて情けない顔をしてこちらを見ている。
だから娘はやめなかった。ムキになって最後まで続ける決心をした。
根元をつまみ、激しく縦にこする。頬肉を吸い上げて、側面の全てを包み込み、舌は先端を跳ね上げるように舐め回した。
「あっ…で、でる…出ちゃう…から…」
男が娘の頭に手をかける。制止するように。どちらかといえば、引き剥がすように。
ここまで来て引き剥がされてたまるもんですか!
娘は男の体に吸い付いた。ギィギも見せないほどの吸引力で男の陰茎を吸い上げた。
「う…っ!」
「っ!?」
喉に何かをぶつけられた。口の中いっぱいにそれが溢れる。口に含んだ男の先端からそれは出ているようだった。
初心な彼女でもその正体はすぐにわかった。精子だ。男が気持ち良い時に出す体液。赤ちゃんの種。本来は膣の中に出されるもの。口の中に出しても意味がないもの。その証拠といわんばかりに、濃厚なその汁はひどい味がした。
(まずっ…。不味いっ…)
こんな物を味合わせた男の顔を恨めしげに睨む。
「ああっ、ごめん、でも、だって」
男が慌てているが、口内射精を選んだのは自分なのだから、仕方がない。それよりこれだ。
口の端からこぼれ、竿を伝って指の隙間を下りていく、濃密な白濁液を見送りながら、口の中に残ったものの処分に困った。
これはどうすればいいのだろう? 飲む人もいると聞いたことはあるけれど。こんなに不味くて、喉に絡まりそうな液体を飲み込めるのか? いや、いつまでも口の中に入れておくくらいなら、いっそ…
「い、いいんだよ。無理して飲まなくて。吐いちゃっても…」
「……」
いや、そんなことより。
娘はある一つの事件に気付いていた。
それは、彼女にとっても、男にとっても、まごうことなき一大事だった。
目線だけで、男の顔を見上げる。
彼女の目はもう、色に溺れたものではなかった。素の状態に戻っていた。
その目が投げかけている。どうしよう、と。
「どうしたの?」
娘は答えられなかった。
「…くっふいはっは…」
口が開かない。
舌が動かない。
手が…指が剥がせない。
「え?」
こちらを見上げる娘の目に、涙が溜まってきていた。
それからしばらくして、娘の母親が家に帰ってきて、辺りに気まずい空気がたちこめる。
男の股間に顔を埋めたまま、こちらを見ない娘。血の気の失せた顔で、こちらを見ている男。
言葉を失う親、言葉を放せない娘。
男は言葉に迷って、母親にこう告げた。
「すいません、娘さんを僕にください」
「6000zになります」
おしまい。
落語のようなオチである。
モンハン関連でXとつくと防具しか連想できなかったので
最初は意味がわからなかったが意味がわかった途端、爆笑してしまった
片栗粉Xが元ネタねw
笑えたしちゃんとエロいし、これはGJを送らざるをえない
乙w
6000zは…俺でも頑張ればなんとかなりそうな予感!
オナホに接着剤の発想はなかった
発想の勝利だなGJ
>>144 GJ!
あーだこーだ考えながらやっちゃう娘さんかわええ
ちょっと接着剤とダンボール探してくる
先日自分も片栗粉Xを作ってみたんですが(取材のため)
けっこう実用的な硬さにするのは難しいですね
冒頭で大笑いして真ん中で萌えて最後吹いたw
これはGJと言わざるを得ない
>>144 GJwwwwバカバカしくて笑ってしまうwwww
道具屋の娘=ネンチャク草Xと同じ扱い=性処理の道具→そのアイテムなら6000zで売りますよ
という暗喩があったんだがちょっと深すぎたかねえ
さすがにお母さんに「そのアイテムは」と言わせると娘が不憫だしねえ(いや値段の時点で…)
ちなみにあの時のお母さんの心境は
「あら良い相手ひっかけたじゃない。欲しいならどうぞどうぞ」
お母さんwwwwwwwwwwwgjwww
素晴しい!
とにかくテンポが良いね。
笑いが畳み掛けてくる。
ところで、ハンターの姿が私の中でどうしても、
ハイメタのバケツを被ってる様に思えてならんのだが。
バケツでネンチャク草Xを作るんですか?
流石ピンクバケツだ!俺たちが出来ないことを簡単にやってのける!
まあ憧れはしないが
特にバケツを被ってるという描写もないのに、勝手に被ってる事にするなよ。
作者さんに失礼だろ。
もしそう思っても、自分の脳内だけにとどめとけよ。
>>143 やばい、普通に面白かった。 GJ。
最後の部分で少しクスっとしてしまった自分がいる
>>162 被ってないとも書いてないだろう
妄想くらい勝手にさせれ
165 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 14:25:02 ID:Qrua+j9P
ちんちんシュッシュッ!
シュッ!シュッ!シュッ!ニャー!
ダウンロード中のアレですね
>>162 テメーは至極にして最強のピンクバケツ様をディスったな!
アッアーキコエマセン
ピンクバケツだけ他の装備と比べて異彩を放っている気がする
神性能なのも含めてな……
まあ3にはバケツないんですけどね
まだ若い村人(男)がドスジャギィ率いる群れに拉致されて、
色々あって性転換した上にジャギィノスと百っ合百合という俺得なシチュエーションが頭の中をぐるぐる回ってるんだ。
で、その妄想の中で、モンスターをお姉さまだとか呼ぶ俺っ娘とか、快楽堕ちしか思いつかないんだが他に何かあるか?
モンスターを逆に手なずけて新手のハンターになって活躍
その者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし
性転換自重せよ。
繰り返す。
性転換自重せよ!
始めから村娘で、何か都合悪いのかね?
>>175 繰り返す。
性転換自重せよ!(キリッ
お前 許さんよ(キリッ の奴だろ…
>>172 お姉さまと百合百合してる所をドスジャギィ兄貴に見初められて、うわやめろ何をするアッーEND
ごめんな、こんなのしか思い付かないw
困ったときは「そのとき、奇跡が起こった!」でなんとかすればいい
ジャギィは竜なのにイケメンすぎる
ちょっと襲われたい。性的な意味で。
イケメンジャギィと不良バギィと♀ハンターとのドキドキ三角関係☆ミ
アタシ
>>172だけどこのスレ的に性転換ってダメなのか気になるの
>>173-174の流れで常時怒り状態ラージャンの背に乗ってモンスターと闘う姿を想像したのは俺だけじゃない・・・はず。
性転換がダメというか
>>172だけ読んで「性転換が必要なのか?」とは思う
ジャギィノスハーレム
最初から女ハンターがさらわれる
さぁどっちを選ぶ
すまない、性転換ネタで昔可愛いショタが女体化されてメイド×お坊ちゃんフラグをヘシ折られた時以来のトラウマががが
まあシンプルには
>>182の通りなんだけど、ただの村人が性転換するギミックが困るな、と。
性転換可能or両性具有モンスターが擬人化した奴の性転換ならまだ理解できるがね。
原形雄龍と♀ハンターはやっぱりある種の王道
♂ハンターと擬人化♀龍も俺は苦手だとけど王道だと思う
勝手の分からない身体になって、戸惑ってる間にモンスに色々されちゃうって言う
半ばれいぽみたいなシチュエーションがとてもわくわくするんだ
ハンターって火事場力とか、窮地で発する何かがあるけど、村人なら・・・とか考えてました
自分で言ってるのと指摘で気付いたけどこれ村人であるって言う意義が見つからない!ふしぎ!
2Gの実践第一な学者の弟子なネーチャンが獣姦・龍姦にもトライするようです
wiki開設した人いるかい?
トップのコメントに相談来てるよー
空行が抜けてるところがあるなあ
190 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 00:31:32 ID:MsXg6P+H
ナルガは尻尾で攻撃とかできるからえっちな事にも使っちゃったりしてな
ないか
貴様は股間のドキドキノコを武器に使うのか?
人間の武器=手、場合により足や口と考えれば無碍に否定するのもアレだが。
攻撃も出来て気持ちよくて一石二鳥じゃないか
防御力低下ってやっぱり防具剥ぎ取られてるのを想像してまうぜ
アカムはアレだが女王ランゴとかナズチとか溶解液で溶かされてる感じ
種一個食べて治るあたり…痛覚を敏感にされているのでは?と推測した。
…いっそ痛覚と言わず性感も…
まあ同じ触覚だからその考えは正しい
単純に敏感になるだけだと、痛風みたいな状態になるかもしれないが
ああそうか、ジョーさん肉ばっか食ってるから…
>>193 女王のそれは酸だからなぁ
酸→子ランゴで麻痺→卵生み付けとかもうフヒヒなシチュ
ていうか、しゃがんで採取しているときにうしろからランゴにさされるのって
スクショ撮るだけでエロ画像完成だよなw
挿入ってます、これ、みたいな
あと状況的に作らないとできないけど、アクション「落ち込む」→後ろからランゴに刺されるとか
酸で敏感に・・・って、ソレ皮膚が爛れて酷いことになってないか?('A`)
>>198 きっと防具だけ溶ける素敵仕様だから大丈夫だよ
>>199 サイボーグクロちゃんにも、そんなネタがあったな。
グロ封印の為とかそんな設定で。
北斗の拳にジャギが神経を敏感にする秘控突かれて触れただけで痛がってたぜ
多分それと一緒さ!
痛覚敏感にされたところで痛みは倍増するだろうけど肉体が受けるダメージ自体は一緒なんじゃないのか?
指に触れただけで絶頂
ハンター生活やっていけそうにないな
お前はもうイっている
流れ途切れさせてスマソ。
前スレで未来系のSSについて聞いた者ですが、SS一部完成したけど需要ある?
ない
書き手から言うと
完成してからの方が良いと思うよ
一回出したら引っ込められないからね
話のデキは知らないけど、お伺いたてる書き手の書いたものかと思うと、それだけで好感度マイナスだな
>>206がこれは面白い、新しい、と自負できる作品なら読ませてもらいたい
住人に伺って平気なのか?
ハードルあがってくぞw
おい大変だ
3買ったんだがアグナコトルが可愛いすぎる
…どのへんが?
ドスジャギィ、ドスバギィ、ラギア、アグナはかっこいい系として良デザイン。
他はキモいか可愛いかアゴかの3択。
アグナは好きだけどゼルダのボスみたいでなんか場違いに感じた
そういやロアルドロス、ジャギィバギィはハーレム形成してるのか、なんかネタになりそう
ポンデは雄一つに雌複数の完全なハーレムだけど
ジャギィバギィはリーダーの雄を頂点とした雄雌混合の社会だよ
まあリーダーがモテるのも事実だろうけど
なんだ穴を掘るのは体が固まるのを防ぐためじゃないのか...
ちょっとがっかりだぜ
>>217 俺も絶対そうだと思ってた
固まったら動きが緩慢になると信じてた
穴掘るのはなんなんだろうな
わざわざ自分で弱くなるなんて、マゾなのか
原形♂龍(獣)×♀ハンター
♂ハンター×擬人化♀龍
我々の業界ではご褒美です
穴掘る穴掘るうるせーな
俺ぁてっきり可愛い龍の娘たちの後ろの穴を開発でもする話だと単語だけ読んでニヨニヨしちゃったじゃねーか
何言ってんの掘られるのはお前だよ?
ミニクックで鶏姦
落とし穴掘って穴の中で待機してくるわ
暇だから(年単位で)久々にSS書いてみた
クシャル原形へたれ攻め×女ハンター誘い受け…のつもり
あと完全クシャル一人称視点、九割ギャグでエロとか雀の涙以下(量とクオリティ的な意味で)
とりあえず投下してみます
やぁレウス君。
「なんだいクシャル君。」
おれっちさ、そろそろ童貞卒業したいんだわな。
「金冠最小(笑)のお前がか?」
体格の事は言わないでくれ
「サーセンwww」
それで最近はもう童貞捨てれるなら同種じゃなくてもいいやと思ってきたんだが
「それはいいがバサたんだけはやめろよ、シマリは極上だが他の奴に見つかった時のリスクがヤバい(実体験)」
誰がロリコンだ、てかヤったのか
「第三ラウンドごちそうさまでした^p^」
このロリコンめ、それより何処かにいい相手居るか知らないか?
「ハンターでいいなら」
何故そうなる、てか絶対バトルになってレイプるフラグだろそれ
「安心しろ、昔俺のガンチャリオットを見せただけで自らせがんできた奴が居るから」
それ、何時の話だ?
「十ヶ月前」
よし、乗った
〜森と丘〜
…で、そいつはどんな奴だ?
「今あそこでイャンクックだかの頭をジャガーノートだかでごっすんしてるガルルガ鎧の娘だ」
おいおい、ちょいとさyれにならないぞあいつは…
「そうか? てか知ってるのか?」
おれっち達の界隈では超危険人物です、てかどう見ても死亡フラグです本当にry
「お前本当にそれでいいのか…;?」
つ【命を大事に】
「まぁいい、とにかく今から密林で暴れてこい。話はそれからだ」
ちょ、マジ鬼t
「暴れろ」
…サーセンorz
…で、なんで人間の持ってる武器の名前を知ってるんだ?
「企業秘密です」
ですよねー
〜数日後、密林〜
さて、言われるがままに密林に陣取ったまではいいがホントにヤれるのか…?
「コロサル=ダオラまで鱗はあと5枚〜♪」
マジで来た、てかあっさり恐ろしい事を言ってやがる…!!
「! 素材(ダオラ)発見、上鱗いただきますか…!w」
ちょ、何、この濃厚な死亡フラグ、マジスルーさせてください
てかおれっちの龍生ここで糸冬了? なんなの? 殴られるの? 死ぬの?
てかマジ童貞のまま死にたく無いんです!! 助けてくだしあ!!(バインドボイス)
「…………………」
…あれ? 攻撃来ない?
「…ヤりたいの?」
え、何、誘われてる?
「そんな勃起龍ちんぽ見せ付けるなんて…、ヤりたいんでしょ?」
ええ、ヤりたいです。てかヤらせてくださいお願いします
「そんなにハンマーの如く縦に首振らなくてもwww わかったわ、ちょっと待ってて…w」
よかった、どうやらおれっちの言葉は伝わらなくてもアクションで解ってくれるようですね
とか言ってるうちにこのお嬢さん、もうスタンバイ完了ですよ
腰防具の外す速さといいぱんつはいてませんといいこのヤる気満々の体位といい、絶対慣れてるでしょこれ
「ほら…、来てぇ…っw」
もう我慢出来ません。 おれっちのグラン=ダオラ、突撃します!
〜それから数刻後〜
ヤバい、ヤバいっす。
何がヤバいかというとまずこのお嬢さんのシマリがヤバい。
あまりに気持ちいいものだから6回も中に出したけどそれでもまだまだ絞られそうなほどヤバい
続いてこのお嬢さんのエロさがヤバい。
喘ぎ声は可愛いし中に出すたび「もっと…♪」なんておねだりしてくるものだからついつい調子にのってヤってしまう。
そして最後に何よりおれっちの精力がヤバい。
絞られすぎてこのままではおれっちの精力がすっからかん
しかも…
「はぁ…っ、あんっ…あっ…っ!」
このお嬢さんは龍相手に自分から腰振ってきて、しかもほぼ主導権も取られてたりしておれっち死にそう
「もっと…、もっと龍ちんぽちょうだい…っ♪」
もうどうにでもなれ、このお嬢さんにおれっちの最後の一発をぶちまけるしかない…っ!!
「ふぁ…っ!? 急にはげしっ…あんっ!?」
おれっちの全力を食らえぇぇぇ…っ!!
「あっ…、あああっ、ふぁぁぁっ…!!!!♪」
そしておれっちは意識を失った…。
〜後日〜
「やあクシャル君、あのハンターはどうだった?」
やあレウス君。色々ヤバかったとしか言えません。
「ははは、そうか。」
もう暫くヤるのは自重したいです;;
「そうかそうか。 ところであのハンターだけどな…」
あのお嬢さんがどうした?
「どうやらお前のせいで孕んだらしい、ソースは友達のアイルー」
…あるぇ〜?(・3・)
「なんか血眼になってお前を探してたぞ(モドリ玉とドキドキノコ大量に持って)」
((((;゚д゚))))gkgkbrbr
「まぁ、見つからないよう気をつけるんだなwww」
…なんだよこのオチOTL
〜終〜
…と、話は以上になります。
とりあえずツッコミ、意見など完全に受け付けますOTL
一気に書いてそのまま投下したので最早誤字脱字その他あっても生温い視線を送ってやってください、推敲なんてしたら俺が死ぬorz
以上、お粗末様でした
オオナズチは俺の嫁、ガルルガ鎧は俺のジャスティス
最後のモドリ玉とキノコは、クシャル君がレウスの手で擬人化させられたって事かw
へたれダオラryの人ですが
日本語って難しいね(´・ω・`)
「なんかそのハンターが(モドリ玉とドキドキノコ大量に持って)血眼になってお前を探してたぞ」
な感じが良かったかも…orz
いや普通に分かるだろ
分からないのは思い込みか読解力が足りないだけ
何はなくとも誤字脱字の確認だけはした方が良いと思うんだ
でもこのノリは好きだ。乙。
こう言うノリの話もいいもんだな
テンポよくて面白かった
たまにはショートなSSもいいよね乙
横でスマンが、保管庫のトップページが荒らされていたので、
修正しておきました。しかし荒らしは無くならないねえ…。
乙です
でも結構久しぶりな気がするな
レウスとクシャルがメッセしてるみたいでワロタwww
こんなノリの話が読みたいとか本気なのかと
人の好みは十人十色
軽いギャグが好きな人もいるんだろ
モンハンの世界観としては、仲良し動物村みたいなノリはどうかと思うわなくもないけど
ギャグにそんなこと言っても意味無いわ
レウスとクシャがお友達設定は面白い
レ「あ、もしもしクシャル君?
俺3になってからお前の真似してみたんだけど、どう?」
みたいな
「嫌なら見るな」は魔法の言葉
でも実際問題おまえらがどこまで許容出来るのかは興味あるな
動物、死体くらいまでは問題ないか?
潰れた死体に蛆までは許容できる
ティガに食われたポポくらいまでなら
ティガさん「たまにはポポ喰いてぇなあ、よし!ちょっと雪山いくか」
ポポ家族達に襲い掛かるティガレックス。
子供をかばいティガに対峙するポポ母
「やめて!子供には手をださないで!」
獰猛に笑うティガ
「へへっ、若いのもいいが、せっかくの据え膳だ。熟したポポってのも乙なもんだ。覚悟しな!」
ティガの毒牙にかかるポポ(母)
「ああっ、
(省略されました
子ポポ「とーちゃんはらへった」
父ポポ「そうだな、そろそろご飯にするか」
ドカッ
子ポポ「とーちゃん?」
ムッシャムッシャ
子ポポ「…………」
ベリオ「ゲップ」
ハンターら「いたぞー」
ベリオ「! ブゥラァァアア!」
子ポポ「! 逃げなきゃ…とーちゃん…こっちでいいのか?」
そっちはドスバギィの巣
おっと、書き込むタイミングをまずった
前レスと続いてるみたいじゃないか
ポポの親子丼ですか羨ましい
ティガさんは贅沢だなぁ
最終的にはティガとベリオの生殖行動か
255 :
251の続き:2009/10/13(火) 01:52:33 ID:n+NvOtEP
バギィ「ヒャッハァー! 生肉×2だぜー!」
子ポポ「ゼェゼェ…とーちゃん、こっちじゃなかった…こっち、こわい…」
ズン
ドスバギィ「うぇるかむ!」
子ポポ「あ…でかい…」
ペッ
子ポポ「とーちゃん…眠い…よ…なんだかとても…眠い…んだ…
逃げなきゃ…逃げなきゃいけないのに…とーちゃん…」
ガス
子ポポ「いて」
モガのハンター「……………。」
その人間は睨んでいるように見えた。苛立たしげに。忌々しげに。
蹴り起こしてくれたのはわかった。でも面倒そうだった。なのになんで助けてくれたんだろう。
その人は巨大な刃物を構えると、ぼくの後ろにいるバギィの親玉に攻めかかった。
取り巻きのバギィも、もうぼくのことなど頭にない。
ぼくは走った。こっちじゃない。こっちじゃなかったんだ。さっきのところへ戻ろう。
見たくないものをもう一度みることになるけれど。でも。とーちゃん。
ぼくはまだ死にたくない。
ハンターA「まてベリオ、逃げるな」
ハンターB「逃がした」
ハンターC「せっかくゲージが赤まで溜まったのに…お」
( ゚д゚ )
子ポポ「こっちみんな」
ハンターD「捕獲しませんか?」
ハンターB「そうしようぜ、もう2落ちしてるし」
C以外「(誰がとは言わないが)」
おなかがすいた。ご飯を食べよう。
おいしい。走り回った。やっとご飯にありつけた。雪見草がいつもよりずっとおいしい。
おいしいのに、涙が出てきた。
涙が止まらない。
ぼくはよわい。とーちゃんはぼくより強いけど、とーちゃんより強いやつらがいっぱいいる。
強くなろう。ぼくは。
一人でも生きていけるように。
もっとご飯をたべよう。
もっとはやく走れるようになろう。
もっと強くなろう。
もう二度と泣かなくてもいいように。
のちのラージャンである。
エロなくてごめんね
>>255 ちょwwwおまwwwww最後wwwwwww
ΩΩΩ<なんだってー
転生…
今気付いた
雪見草?
261 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:43:03 ID:yUJA5ARq
ポッケ村は人口こそ、街に比べると少ないが、発達した情報網と
クエスト依頼数の多さで、モンスターハンター達の聖地として有名
である。
今日も、集会所には屈強なハンター達が集い、クエストを受注し、
仲間を集め、狩りに行き、時には酒や料理を楽しんでいる。みんな、
自らの英雄伝や、失敗談を、豪快な笑い声と共に語り合っている。
とても活気溢れる良い雰囲気の集会所だ。
駆け出しハンターのリーフも、ポッケ村を拠点にするハンターの
ひとりである。ブルファンゴ相手にまだまだギリギリの戦いを強い
られてしまう未熟なハンターではあるが、その穏やかな人柄と聞き
上手な性格が幸いしてか、人望は無くは無い。
もともと、闘争心があまり無い彼が得意とするクエストは、採集。
キノコや珍しい草や虫等、モンスターとあまり関わりの無いクエス
トを好んで選び、生計を立てている。決して豪勢な生活とは言えな
いが、細く長くがモットーのリーフ。いずれはフルフルやティガレ
ックスにも挑みたい気持ちはあるが、やはり採集クエストを好んで
選んでやっている。20代もそろそろ半ばに差し掛かる年齢だが正直
ベテランハンターというにはまだまだである。
友人のハンター達は彼を、親しみを込めて飛脚と呼ぶ。
「こんばんわーっ。」
からんからん、と集会所のトビラが鳴り、いつものギアノス装備
に着いた雪を払いながら、リーフが帰ってきた。
「あらーリーフ君おかえりなさい。」
「あ、どーもですっ。ドンドルマのゲサムさんちに雪山草50束届け
てきましたー。」
そういって、リーフはハンコの押された受注用紙を受付嬢に渡す。
「はーい、いつもごくろうさまー。50束大丈夫だった?」
「ハハ。いつもより量が多いってだけで大丈夫ですょ。合計100束
集めたんで、ポッケポイント還元御願いしますー。」
そういうと、リーフはどさっと道具袋をギルドの倉庫に預ける。
「す、すごいわね…。雪山がハゲ山になっちゃうのも時間の問題か
も。」
「いやー。昨日今日、天気が良くて採集日和でしたよ。」
「オラー!!リーフ帰ってきたならあいさつせんかい!」
瞬間、後ろから怒声が聞こえて来て、リーフは飛び上がった。
「あ、ガンさん!帰ってきてたんですね!いきなりバインドボイス
しないでくださいよー。怖いっす。」
「うっせー!まぁたお前は、ちまちまちまちま草取りなんかしてん
のかよ!」
ガンと呼ばれたその男は、浅黒い肌に、筋骨隆々な体躯、短髪に
豪快な声と、剣士過ぎるほど剣士な男である。
リーフは無理やりガンに腕をつかまれて、隣に座らせられる。
「おーいねーちゃんビール追加だー!」
「はいはい。あんまり飲み過ぎないでね。」
「うるへー!こちとらラオシャンロン倒して打ち上げ中でいっ。」
「凄い!やっぱり倒してきたんですね!!いやー多分達成するだろ
うとは思ってましたが本当に達成したんですね。」
ぱっと、明るい顔になってリーフが言うと、ガンも悪い気はしな
い。ビールの大ジョッキを掲げながら笑う。
「あたぼうよ!今回は撃退じゃなく、討伐してきたからな。早速今
ガオレンズトゥーカを生産中だ。ガハハ!」
「ちょっと待ってよ!あんたがひとりで倒したような言い方しない
で。私のプロミネンスがなかったら絶対倒せなかったわ。」
「レンカさんも、これで龍弓が作れるんじゃないですか?」
「そうねー。ちょっと今どうしようか検討中♪この筋肉バカみたい
に無計画で加工屋に行ったりしないからさ。」
レンカはそういうと長い黒髪をなびかせてクリッとした目をリー
フに向けた。
262 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:43:35 ID:yUJA5ARq
「おまえなんか、ラオの尻尾に吹っ飛ばされてたじゃねぇか。よく
そんな事がいえるな。俺様に言わせたらまだまだだっつの!」
「なんですってぇ!」
ふたりがガタッと立ち上がりそうだったので、リーフがあわてて
制する。
「ちょ、ちょ、ちょっと落ち着いてください!…あれ?ハリーさん
も一緒に行ったんじゃなかったでしたっけ?」
「ハリーはラオに踏み潰されて今頃家でうんうん唸ってやがるよ。」
「ええ!?まじですか!?」
「運が無かったのねー。ま、命には別状無いからだいじょぶよ。」
レンカの言葉を聴いて、リーフはホッと胸を撫で下ろした。
「つーかお前も早くフルフルくらいは倒しに行けよ。割とセンスは
あるんだからさあ。」
「そうそう、腰のヴァイパーバイトが泣いてるよ。」
「いやー。別にフルフルは最近被害ないですからねー。」
「なぁにあまっちょろいこと言ってんだよ!こっちから迎え打たな
きゃ、いつ何されるかわかんねぇぜ?」
「そうよー。この前、私たちとティガ倒した時は凄く良い働きして
たんだから、自信持って大丈夫よ。」
「なんなら、デスパライズの素材集めてやろうか。」
「いいい、いやぁ、だ、大丈夫ですよー。ティガん時は、たまたま
自分の剣でティガが麻痺っただけですから。」
「ふーん。まぁね、リーフのそういう優しいとこはいいとこだから、
私は何も言わないけどさっ。」
「いいや!俺様はさっさとG級に上がって欲しい!考えてもみろ。
毎日こんなアホ顔と狩りに行かなきゃいけないんだぜ!?おめぇが
早く上がってこないとつまんねーんだよ。」
「ちょっと待ちなさいよ!アホ顔って誰のこと!?」
「あ!?お前以外に誰がいんだよ。」
「キーッ!あんたに言われたらおしまいよ!」
「どういうことだそりゃ!」
リーフはいつもの痴話喧嘩が激化する前に、そろそろと集会所を
抜け出したのであった。
外は既にとっぷりと日は暮れており、輝く星と月が積もった雪を
優しく照らしていた。リーフとて、屈強なモンスター達をバッタバ
ッタとなぎ倒す勇姿に憧れていないわけじゃない。ただ、彼はモン
スターハンターと名乗るには優しく、純粋にモンスターを狩る理由
が無かった。
その変わりに、以前起きたティガレックスのポッケ村襲撃等には
むしろ最前戦で戦ったくらいである。片手剣を操る彼は、大剣や、
ランス等にくらべたら脆弱な、小さな盾を駆使し、ティガの攻撃を
受け流しきり、麻痺属性の武器で立派な足止め役として活躍してい
たのだった。
日々の採集で蓄積したポッケポイントで鎧玉に還元し、薄っぺら
かったギアノス防具も堅牢な面持ちになっている。
家に戻ると、先に帰っていたオトモアイルーのトモエと、キッチ
ンアイルーのナツとロッキーの3匹が迎えてくれた。
「ご主人様おかえりなさいニャ!」
「おおーただいまー。」
「今日はどうするニャー?」
「そうだね。野菜を中心とした穀物系で御願いします!」
「了解ニャ!!」
ナツとロッキーはビッと敬礼したかと思うと、早速料理にとりか
かる。トモエも、ご飯を研ぎだした。
「いやぁいつもありがとうね。もっと、俺がバンバン稼ぐハンター
だったらみんなにも、もうちょい楽させてあげられるんだけどね。」
「何言ってるんニャ。主人はあんまり肉を頼まないからお金もかか
らないし、遠慮しすぎニャ!もっとでーんと構えて欲しいニャ!」
ロッキーに激励されて、思わず頭をかいてしまう。
263 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:44:05 ID:yUJA5ARq
「風呂沸かしてくるから、みんなで入ろーねー。」
「やったニャ!今日もあったかく寝れるニャ!」
わいわいガヤガヤと、小さいながらも楽しい我が家と言った感じ
である。
ナツが野菜炒めを慣れた手つきで料理しながら聞く。
「ご主人様明日はどこに行くですニャ?」
「明日は、森丘だねー。なぞの頭骨と、棒状の骨…あと飛竜のフン
を取ってくるよ。加工屋の主人が欲しいんだってさ。」
「ニャニャ!また採集クエストニャ。」
「でもご主人が飛竜と激戦してるのも見てみたいニャ!」
「ハハハ。そうだねーもうちょっと経験を積んでからだねぇ。」
「主人は闘争本能が無さ過ぎるニャ〜。でもそこが好きニャ〜。」
「ありがと。ま、一口にハンターって言ってもいろんな種類がある
からね。俺は俺らしくやるだけさ。」
ニャハハハハ…!と、リーフの家はいつもどおりの平穏だった。
※
「さぁて、トモエ行こうか!」
「はいニャッ!」
朝になり、昨日のあまりでご飯を食べ、早速リーフはトモエと森
丘へと向った。
馬車にゆられて半日。馬車から降りた一人と一匹は早速ベースキ
ャンプを設営し、地図で場所を確認する。
「ええと、ギルドの話しによると、この5番エリアに採取場所があ
るって言ってたな。」
「ニャー…。」
すると、トモエの耳が若干垂れ下がった。
「ん?どしたの?」
「ニャー…このエリアは今リオレイアがいるかもしれないニャ。」
臆病な性格のトモエ。すでに腰が引けている感じだ。
「そっかぁ。確かにここは巣だけど…。でも、飛竜なら戦意の無い
ものを相手にしないんじゃないかなぁ?…甘い?」
「甘いニャ!向こうは恐ろしい飛竜ニャ!見つかったが最後、目玉
をくりぬかれ、内臓は引き出され、体中の毛をひんむかれて――」
トモエはブルブル震えだし、オーマイガッと地中に潜ろうとする。
「ハハ、おいおい。大丈夫だよ。まだ居るとは決まってないんだか
らさ。ちょっと覗いてみてだめそうなら帰るし、いけそうなら遂行
するかんね。」
「わ、わかったニャ〜。」
早朝に出た事もあり、日時計はまだ14時を示している。腹ごしら
えをすませると、さっそくリーフ達は目的の5番エリアに向った。
「おっ。」
途中で、ランポスを発見。こそこそと、見つからないようにやり
過ごそうと思ったのだが、向こうに気づかれてしまい臨戦状態に。
リーフは、腰から愛刀のヴァイパーバイトを抜刀し、じりじりと
近寄っていく。
「ギャーッ!」
ランポスは一喝すると、伸びやかな跳躍力でリーフめがけてダイ
ブしてきた。鋭くとがった爪が降りかかる。
ガキン!!
リーフはうまくランポスの強襲を盾で受け流し、受身を取れてい
ない相手の首めがけて剣を突き刺した。
「ギャ…!ギャッ。」
ぱりぱりっと音がして、ランポスは地にひれ伏したまま動かなく
なった。ちょうど上手い具合に麻痺の効果が発動したようだ。
「よし!トモエ今だ!」
「ニャーッ!!!」
264 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:44:29 ID:yUJA5ARq
トモエは、自分の体と同じくらいはあろうかと思われるタル爆弾
を、ランポスになげつけた。
瞬間、爆発音と焦げた匂いが辺りに広がり、ランポスはその生涯
を終えた。
「よっしゃああ!」
「やったニャー!」
リーフとトモエはハイタッチを交わして喜ぶ。ランポスの皮と鱗
を剥ぎ取って、あたりを見回すと、モスがじーっとこちらの様子を
伺っている。
「お前も毎日キノコじゃあきるだろ!」
リーフはそういうと、モスの方へランポスを投げてやった。トモ
エの爆弾のおかげで良い具合に肉が焼けており、こんがりな匂いが
良い感じだ。
モスは思ったとおり、がつがつとランポスを食べはじめたので、
リーフは先を急ぐ。
「ニャー…。」
トモエの声が弱弱しくなる。それもそのはずで、目的の第5エリ
ア目前まで来たからだ。
「大丈夫だって。ほら、行くよ。」
そこは洞窟の中で、かなり大きな空洞のようになっており、ひん
やりとした空気が頬を撫でていく。ちょうど中心のあたりには人骨
や獣骨とおぼしきものが見え隠れする地帯があり、リーフはおそる
おそる入っていく。
「よし、今は誰もいないみたいだ。トモエ、今のうちだよ。」
「了解ニャ。」
トモエは、早くここから出たい一心でザクザクと地面を掘り出す。
「よしよし。骨はもうOKだ。」
トモエの協力もあって、5分程度で骨は見つかった。さっと、道
具袋に入れると、次は飛竜のフンを探す。
「主人、向こうの奥の方で何か聞こえるニャ!」
「ん?よし、行ってみよう。」
リーフが歩きだすと、トモエはそこに立ち止まったままだ。
「トモエは待っててくれ。」
明るい笑顔をトモエに向けると、トモエはホッと息をついてその
場に座り込んだ。
「さーてと…ん。確かになんか聞こえるな。泣き声か。」
足音を立てずに歩を進めると、奥の方から確かに何かの鳴き声が
する。勇気を振り絞って近寄ると、こじんまりとした巣があった。
「リオレイアの巣だ…はじめて見たな…。」
リーフは心臓の鼓動が早くなるのを感じた。ここはあのリオレイ
アの巣。そして、割れたての卵の中で元気に子供が鳴いている。
このふたつの符号が意味するものは一つ…!
「レイアさんが帰ってくるまでに見つけないと死ぬな…。」
ゴクッ…とリーフは喉を鳴らした。のんびりはしていられない。
早急にフンを見つけて退散しなければ!
ぴー!ぴぎゃー!
「ご、ごめんね。お前たちの母さんじゃないんだ。ちょっと失礼す
るよ…。」
赤ん坊とはいえ、あのレイアの子供。そう思うとか弱い鳴き声も
迫力あるものに思えてくるから不思議だ。
がさがさ…と、巣をなるべく揺らさないように歩くのだが、どう
しても揺れてしまい、レイアの子供の声がだんだんと大きくなって
きた気がする。普通であれば、3、4匹いそうなものだが、今は幸
か不幸か一匹しかいない。
「ううー…あ!あった!よし…。」
265 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:44:56 ID:yUJA5ARq
飛竜のフンを発見。新しい袋を取り出し、とりあえず手に持って
袋に入れていく。リオレイアは自分のフンを使い、子供を守るとい
う。その強烈な自分の分身を巣に残す事によって、自らがそこにい
るという証を残して外敵を寄せ付けないようにし、同時に子供もそ
の母親の匂いで安心するようだ。
しかし、静寂をつきやぶっていきなり人間が来たのだ。子供が驚
かないわけがない。しきりに、その未成熟なくちばしでリーフを突
付いてくる。
「ごめんっ…!ごめんよ!もうちょっとで終るからっ…!許してっ。」
ここで、リーフはあることに気づく。このレイアの子供、先ほど
からしきりにリーフの道具袋をつついている。
「ん…?まさか…。」
リーフは手を叩いて、先ほど剥ぎ取った、ランポスの皮を子供の
頭上に掲げてみた。すると…
ぴぴぃっ!!ガブッ!
「おー。そうか、お腹減ってたんだねー。」
子供とはいえ、体はアイルーであるトモエよりも一回り大きい。
レイアの子は、はぐはぐと美味しそうにランポスの皮を食べている。
「そのままあげちゃったけど、お腹壊さないかな…。」
ちょっと心配になったリーフだが、目を細めて一心不乱に食べる
この子を見ていると、若干安心した。
「…かわいいなあ。」
リーフは食事中のレイアの子の背中をさすってみた。噛まれるの
覚悟だったが、案外おとなしい。それどころか、気持ちよさそうに
手によりかかってくるではないか。
世界広しと言えども、駆け出しのハンターがレイアの子にエサを
与え、あやしている話しなど聞いたことがない。リーフはちょっと
嬉しくなった。
「おっと、こんな事してる場合じゃないや。」
リーフはさっさと最後のフンを袋に入れると、そっと巣を離れる。
すると、レイアの子がこちらの振り返り、鳴いた。
「ぴいい!ぴいぃっ!」
「ハハ。また機会があったら会おうな。」
と、その時――!
「ニャー!!!」
トモエの絶叫が聞こえてきた。リーフがビクッとして振り返ると、
どこからあらわれたのか知らないが、ドスランポスがこちらに走っ
て来る(!)。
「ご主人!早く逃げるニャ!」
「お、おう!」
と、駆け出そうとしてリーフは踏みとどまった。
「貴様…。」
ドスランポスは、赤いトサカをよりいっそう高潮させて、リーフ
ではなく、まずレイアの子を確認したようだ。
リオレイアの子とはいえ、まだ赤ん坊。確かに外敵にしてみたら
これ以上ない栄養源である。ここで、リーフがきびすを返して逃げ
ることはきっとたやすいだろう。
しかし、リーフはその後を想像してしまった。100%、このドスラ
ンポスはこの赤ん坊を食べてしまうだろう…。
純粋に、その光景を見るのが嫌だと感じた。それに、トモエと協
力してこいつをやっつければいいだけの話しだ。
エサをやり、わずかな時間ながら触れ合った時間を捨てるわけに
はいかない。レイアが帰ってくるまでに、こいつを倒す!
266 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:45:18 ID:yUJA5ARq
「トモエ!やるぞ!」
「ニャッ!?正気かニャ!」
「ああ!こんなヤツ俺たちにかかれば――!」
ガキーン!
リーフの盾に重い感触が乗っかる。
「くっ…。上等だ!受けてやるよ!」
ドスランポスも命がけだ。ここがレイアの巣であることは百も承
知のはず。それをかえりみずにここに来たという、そのこと自体が
勇敢さを物語っている。
油断すると、ヤツの爪やキバに切り裂かれそうだ。一発が重い。
「やるな!だが、ティガレックスに比べたらお前の攻撃なんて綿飴
より軽いぞ!」
我ながらへんちくりんな例えだったが、別に向こうに言葉が通じ
るわけではない。
「はっ!!」
愛刀が空を切り、ランポスの胴体にめり込んだ。ランポスは体を
仰け反らせて、一瞬後退する。そこに…
「ニ"ャアア!!」
ガコッ!と鈍い音がして、さらにランポスは体を揺らす。トモエ
の石斧が炸裂したのだ。
「よし!いいぞ!……ん?」
リーフの視界のすみっこに、何かよちよちと動く物が入った。
「お前…!!」
見ると、レイアの子がリーフの足元によろめきながら歩いてきて
いる(!)。
「だめだよ!戻ってなきゃ!!」
リーフの言葉に、一瞬ビクッと身をこわばらさせた子だったが、
すぐまたよろよろと歩きだす。
「ご主人――!!!」
トモエの叫びに、「ハッ!?」と振り返る。すると、ランポスの
体は地上になく、上空からのフライングアタックがリーフではなく
レイアの子にむけられているのがわかった。
コンマ何秒かの世界。リーフはその瞬間、全てがスローモーショ
ンの様に感じた。
ランポスの爪が、レイアの子にせまる。リーフは全ての瞬発力を
駆使して子をかばう。子が驚きの声を上げる。リーフは子を包む様
に体を丸めた。
その刹那の後、リーフは自分の背中が、ぎちいぃっ!と嫌な音を
立てたのを感じた――。
「ご主人ーーーーーーーーー!!!」
ごろごろごろごろ…!とリーフは派手に吹っ飛んだ。
吹っ飛びながらも、丸まった体は強固でレイアの子にダメージを
一切あたえていなかった。かわりにリーフの背中にはおびただしい
量の鮮血が飛び散っている。
レイアの子は、倒れたリーフの陰からぴょこっと顔を出し、天井
に向けて声を荒げた。
「ぐ…あ…。」
背中から、力が抜けていくのがわかる。しかし、ここで負けるわ
けにはいかない。自分が負けたら、トモエも、レイアの子もただで
はすまない。
ランポスはこちらの様子をうかがうように、じりじりと距離をつ
めてくる。
リーフはよろよろと立ち上がった。ずきいぃっと、背中に衝撃が
走ったが、かまっちゃいられない。再度、剣を握りなおし、盾を向
けて、構えた。
冷や汗が全身から噴出し、脳震盪を起こした頭が体を揺らす。
「ギャーッ!!」
ランポスの突進をまともにガードすることができない。今度は、
その鋭い爪が胸元に突き刺さった。
267 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:46:22 ID:yUJA5ARq
鎧を着ていたものの、無防備な状態で受けた攻撃はいとも簡単に
人間の体を吹っ飛ばした。
「しゅ、しゅ、主人!」
トモエが猛然ダッシュしてきて、倒れているリーフをかばう様に
ランポスの前に立ちはだかった。
トモエの足はガクガクと震え、握った石斧もカタカタと音を立て
ていた。
「トモエ、逃げろ…!」
「い、い、イヤだニャ!こ、ここで逃げたら…!い、嫌ニャ!」
「ぴいーっ。ぴ…ぴ…ぴぎゃああああ!!!」
その時、耳をつんざく咆哮が聞こえた。レイアの子が、口を目い
っぱいにひろげ、バインドボイスを放ったのだ(!)。
「おまえ…。すごいね…。」
と、その時…!!
あたりを、すさまじい気配が支配した。悠然とした羽ばたきの音
が聞こえる。
ランポスも、その気配を感じたのか、しきりに顔を左右に振り、
一言も発さずに洞窟の出口へ向っていった。
リーフはその様子をぼーっと眺めながら、ぐぐっ、と体を起こし
はじめた。
トモエはすでに地中に隠れたようで、ちょっと安心した。
どっかーん!!!
出口付近ですさまじい轟音が鳴り響いた。その音の後、どちゃっ
というなんとも不快な音が耳に飛び込んできた。
なんとなくわかっていたが、目を向けると、そこには腹を引き裂
かれて黒コゲになったドスランポスの凄惨な死体があった。
「あ…あ…。」
声が出せない。恐怖と、焦燥と諦め。強烈な感情が身を支配し、
リーフはその場から動けなかった。
ざふうっ…ざふうっ…
羽ばたきの音が洞窟内に響き渡る。
そして、桜色の飛竜が舞い降りた。
口からは火炎の息を吐き、目は憤怒の真紅色に染まっていた。
「リオ…レイ…ア……亜種…。」
リオレイアがリーフをぎろりとにらみつけると、リーフはその威
圧感の塊のような眼力に体がすくんで動けなくなってしまった。
ズシン…ズシン…とリオレイアはこちらへ歩いてくる。そのプレ
ッシャーは途方も無く、リーフは吐き気さえも感じていた。
「グガアアアアアア!!」
凄まじい咆哮が大地と空気を震わせる。
「な…!!」
リーフは息を飲んだ。なんと、徐々にリオレイアの桜色の体が、
金色へと変色していく(!)。
「き……希少種………!?」
268 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:46:52 ID:yUJA5ARq
リオレイアは息をいっぱいに吸うと、口内に火球を作り出した。
気がついたときには、その巨大な火球がリーフの体を大きくはじ
き飛ばしていた。盾で防ごうともその威力、規模は防げない。
再度、地面に叩きつけられて転がっていくリーフの体に、大きく
固いリオレイアの足がめり込んでいく。押さえつけられたリーフは
もうどうすることもできない。背中の傷からは絶え間なく血が流れ
出している。
全身の力が抜けたリーフはふっ…と暗黒の世界へ落ちていった…。
※
「う…。」
「あ…!お、起きたニャ!!みんな!主人が目を覚ましたニャ!」
トモエの声に、アイルー達がとてとてとてっ、と集まってきた。
「わあああ〜!ご主人〜!」
ナツは、その目に大粒の涙を溜め込んでひしっとリーフに抱きつ
いた。それを見て、ロッキーも耐え切れず泣き出した。
「もう起きないかと思ったニャアアア〜!うわーん!」
ぼやけた頭が徐々に明瞭になっていく。そこは、いつもの自分の
部屋であった。
「帰って来れてたのか…。生きててよかったあぁ…。」
ぽそっ、とリーフがつぶやくと、みんながまた泣き出す。
「ご主人が死んじゃったらボク達行くとこないニャ〜!」
「優しいご主人がいなくなったら…私…私…ニャ〜!」
「ハハハ、トモエ…。お前俺をここまで運んでくれたの?ありがと
うね。大変だったろう。治療もしてくれたの?」
「いや、私もよくわからないニャ〜…。」
トモエは腕を組むと、首をかしげてそう言った。
「よくわからないって?」
「リオレイアが現れた瞬間、どうしても怖くて地中に潜ったニャ。
で、第5エリアの外で地上に出て、こっそり覗いたんニャけど…。
もうその時にはもぬけのカラになっていたんニャ!」
またトモエは涙を流して、ごしごしと目をこすりながら続ける。
「で、私は仕方なくトボトボとベースキャンプに戻ったんニャ…。
なんと、ベースキャンプの寝床にご主人が居たんニャ!」
「なんだって?」
首を横に振りながら、トモエは続ける。
「わからないニャ…。私がベースキャンプに着いたときには、ほぼ
完璧に治療がしてあって…。クエスト自体はクリアしてたから、私
は完遂の狼煙をあげて、馬車の到着を待ってただけニャ。」
「誰かが、治療してベースキャンプまで俺を運んでくれたってこと
かぁ…。」
「そうとしか考えられないニャ。」
うーむ…、と考え込むリーフとトモエ。そんなふたりに割って、
ロッキーが手を上げる。
「ご主人!お腹減ってないかニャ!?」
「ん…そういえば、ちょっと減ってるかも。」
「そりゃそうですニャ。まる2日寝てたんニャから。ナツも、料理
手伝うですニャ!」
「OKニャ!寝起きに優しいコーンスープをご馳走するニャアア!」
リーフが目を覚ましてよっぽど嬉しかったのだろう。ナツとロッ
キーはぴょんぴょんと、飛び跳ねながら厨房へ向っていった。
リーフは一応体が動くか確かめた。――なんとか、普通に動く分
には問題なさそうである。ただ、背中の傷とほっぺたの火傷がちょ
っとまだ痛む。まぁ、死ななかっただけでもめっけもんだ。
「トモエ、今何時?」
「夕方5時ニャ。レンカさんとガンあにきも心配してたニャ〜。」
269 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:47:18 ID:yUJA5ARq
「そっかぁ。後で集会所に顔出さないとな…。つっ…!」
リーフはそっと立ち上がろうとしたのだが、背中に鋭い痛みが走
り、思わず顔をしかめた。
「まだ安静にしてなきゃだめニャ〜!治療されていたとはいえ、大
ケガには変わりはないんニャから。」
「うん。鎧玉で防具強化してなかったらランポスにやられてたね。」
「あそこでレイアの子供をかばうなんて…ご主人らしいけど、もっ
と自分の体も大切にして欲しいニャ!ハンターは常に生き残る事を
考えニャいと!」
トモエがびしっとポーズを決めて言うと、リーフはプッと吹き出
して言う。
「ハハハ。そうだね。まぁでもあそこでああしなかったら、ずっと
後悔してただろうからね〜。」
「いつもの『勝つにしろ、負けるにしろ、リーフとして勝ち、負け
たいんだ…』ニャ?」
「あははは、そうそう。まぁしかしホント、死んじゃうとおもった
けどよかったなぁ生きて帰れて。しかも、リオレイア、最初亜種か
と思ったんだけど…体が金色に変わっていってさぁ。いやー相当怖
かったなあ。」
「え!?希少種だったんニャ!?」
「うん。多分そうじゃないかな。いつもは桜色で亜種として暮らし
てるんじゃないかなあ。」
「森丘で希少種が現れるなんて凄く珍しいニャ〜。」
と、その時家のドアがばんっと開けられて、ガンとレンカが入っ
てきた。
「たのもー!おっ!!!リーフ起きたんかああああ!!」
どどどどど…!とガンが巨体を揺らしながらかけてくる。
「ガンさん!レンカさん!」
「リーフ目ぇ醒めたんだね…よかった。」
レンカがちょっと目を潤ませて言葉をかけた。
「すみませんご心配おかけしまして。」
「まったくだぜ。森丘で、リオレイア亜種に遭遇するなんて、運が
いいんだか悪いんだかわかりゃしない。」
「あ、いや、希少種だったんですよ。」
「何?なんだって?希少種!?」
「そうなんですよ。最初は桜色だったんで、亜種かと思ったんです
けど…。自分の子供が襲われてるって思ったんでしょうね。怒って
金色になった感じでした。」
「本当に?私森丘で希少種なんて見たことないわ。」
「運が良かったって事にしようぜ!ガハハ!おっ、そうだ、ほい!
生肉と、黄金芋酒!」
「あっ、ありがとうございます!ちょうど、ロッキーとナツが料理
作ってるんで一緒に食べて行きません?」
「いいの?まだ体痛まない?」
レンカが言うと、
「大丈夫大丈夫!この調子なら明日にゃあ完全回復だな!」
と、なぜかガンが答える。
「なんでアンタが答えるんだよ。」
「ハハハ。大丈夫ですよ。気にしないでください。あ、すみません
なんか見舞い品とか、気をつかってもらっちゃって。」
「リーフ、こいつ自分で食べたくて持ってきただけだから気にしな
くて全然大丈夫よ。」
「おいてめー人の好意にイチャモンつけてんじゃねーぞ。」
「まあまあ。あ、トモエ肉と酒も持って行ってあげて。」
「了解ニャ!」
「で、どうだったの?希少種と戦ってみて。」
「いやぁ戦ったとかそんなんじゃないんですよ。その前にドスラン
ポスにボコボコにされてて、レイアと戦う暇なんてなかったです。」
eigowakanne-yo
nihongodekake!
271 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:47:51 ID:yUJA5ARq
「トモエから話しは聞いたぜ。レイアの子供をかばったんだろ?ま
ったくまぁマヌケというか甘いというか…。」
「いいじゃない。リーフらしくて良いと思うよ。」
「いやーめっちゃ可愛かったんですよ!エサあげたら、喜んでぴい
ぴい鳴いちゃって。…お母さんはめっさ怖かったです。」
「そりゃそうだろ。希少種って言ったら昔、俺様も苦労した記憶が
あるからな。」
「もう、あの赤い瞳ににらまれただけで俺、体が動かなくなって。」
「ダメよそんなんじゃ。さっと行動できるようにしないと。」
「そうですね。やっぱりこれからも採集に精を出そうかと…。」
「バカ!はやく討伐依頼をこなして早く上がってこいっつーの!」
「ハハハ。そうですね。って、ガンさんその武器!」
「おお!よくぞ気づいてくれた!完成したぜ。」
ガンは自慢げに出来立てホヤホヤのガオレンズトゥーカを見せて
豪快に笑った。
「料理できたニャー!」
「よっ!待ってました!!」
今日のリーフ家は賑やかだ。こうして、リーフはいつもの穏やか
な生活に戻る…かと思っていたのだが…。
※
ポッケ村の夜は静かである。しかも今日は雪がしんしんと降って
おり、よりいっそう静寂を増している。月明かりに輝く雪。幻想的
な風景は、この辺り一帯の名物でもある。
こん、こん……。
「…?」
リーフは何か物音がしたような気がして目を開けた。
なんだろう…?
すると、また「こん、こん…」と音がする。
「誰か来たのかな…。扉を叩く音だな…。」
リーフはベッドから降りると、スリッパを履いて玄関に向かう。
「さむっ…。」
ポッケ村の夜は寒い。リーフは思わず首をすぼめてしまった。
この寒さで、寝ぼけている頭もだいぶスッキリしてくる。
こんこん…。
「はいっ、今開けますね。」
リーフはおそるおそる扉を開けた。すると…
「夜分遅くに申し訳ない。リーフ…という人間の家はここか?」
「あ、はい。僕がリーフです。」
「ちょっと、話しがある。入っていいか?」
「え…?あ、は、はい。どうぞ。」
女性だ。それも、一目でとびきりの美人だということがわかる。
髪の毛は茶色というよりかは、赤みがかかった色合いで短め。肌は
透き通るように白く、深緑の防寒服に身を包んでいるその佇まいは
どことなく威厳があり、凛とした雰囲気を醸し出していた。
寝室は暖炉がついているので、ちょっと気がひけたがリーフは、
その女性を寝室に案内した。
寝室は、暖炉もあり、ほのかな明るさを保っている。炎の明かり
を受けて、聡明な女性の顔がはっきりと見える。
女は、深緑の防寒服の上着を脱いだ。上着の下は、ゆったりとし
た長袖厚手の布の服だ。
「こんな時間に、さむかったでしょう。今、あたたかいものを淹れ
ますね。」
「ありがとう。」
272 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:48:33 ID:yUJA5ARq
暖炉の側に置いたヤカンを持ち、紅茶を淹れて運ぶ。
「…なるほど。」
「えっ?」
「いや、こんな時間にすまない。単調直入に言おう。私は先日森丘
に居た飛竜だ。」
「はぇ?」
リーフは思わず素っ頓狂な声を出してしまい、あわてて手で口を
塞いだ。
女性は、静かに紅茶を口に運ぶ。
「ど、ど、どういうことです?」
「察してはいるだろうが、お前が森丘で対峙した飛竜――人間は、
リオレイアと呼んでいるらしいが――あれは普通の飛竜ではない。」
「リオレイア希少種…。」
「そうだ。飛竜属ではあるのだが、どちらかというと古竜と性質が
近くてな。人間と竜の姿、自在に変態することができる。」
「そ、そ、そうなんですか…。」
リーフはこの突拍子も無い話しを、受け入れがたくも信用はして
いた。この人が、そんなデタラメを言っているようには思えなかっ
たからである。
「今日は、お前に謝罪しに来た。」
「え…?」
「私は森丘で、子を待たせていた。エサと、次の寝床を探していた
のだ。ちょっと時間がかかってしまってな。戻ってみると鳥竜種が
巣から出てくるところだった。私は瞬時に誤解した。」
「…。」
「こいつが私の子を食し、出てきたのだろうか、と。」
女の目が、茶色から赤く変色していく(!)。それは、紛れも無く
先日、リーフが対峙したリオレイアのあの真紅に輝く瞳だった。
リーフは思わず冷や汗を流した。自然と身が強張る。
「鳥竜を蹴散らし、巣に戻ると一人の人間が居た。怒り狂っていた
私は、子の無事も確かめずにその人間を踏み潰そうとした。」
リーフは脳裏に、あの時の衝撃、恐怖、焦燥、絶望が蘇ってきて
思わず拳を握り締めてしまう。
「しかし、子はそこにいた。無傷だ。しかも、何かを訴えている。
よくよく聞くと、この人間は子にエサを与え、襲ってきた鳥竜から
子を助けてくれたという。」
女はこれまでの鬼気迫る表情から一変して、穏やかな笑みを浮か
べた。
「愚かな人間達の愚行は散々目にしてきている。あわれな狩人達を
私は幾度となく葬ってきた。この人間もその一味だろうとは思う。
しかし、子を助けてくれたのは事実。」
「…。」
リーフはまっすぐに女を見て話しを聞いていた。
「誤解でお前にケガを負わせてしまった。すまなかった。」
女がペコリと頭を下げた。
「そ、そ、そ、そんな!俺は別にそんな気にしてないです!むしろ
助けてくれてありがとうございました。貴女が治療してくれなかっ
たら、ランポス――鳥竜に殺されちゃってるとこでしたから。」
たはは…と、リーフは頭をかいた。
「そんなわざわざ謝りに来ていただく程の事じゃないのに…なんか
すみません。」
「フフ…。いや、いいんだ。子が心を許した人間だ。一度、会って
見たかった、というのもある。狩人には到底向かない、良い甘さを
持った人間だということがよくわかった。」
「え…。」
273 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:49:03 ID:yUJA5ARq
「見ず知らずの者を家に上げ、紅茶まで淹れてもらえるとは思わな
かったな。」
「あ…。いや、なんか別に悪い人に見えなかったんで、いいかなあ
って思っちゃって…。」
赤面するリーフを見て、女は暖かな笑みをこぼしていた。
「失礼ですが、お名前は…?」
「人間の姿でいる時は、レオナと名乗っている。」
「ありがとうございますっ。レオナさん、ですね。」
「そうだ。ふふふ…。」
心なしか、レオナの顔が赤くなっているような気がする。
「さあ、寝床に戻るがいい。まだ傷が癒えていないのだろう。」
「あ、いえ、だ、大丈夫ですっ。レオナさんが治療してくれたお陰
で、もうなんともないです!」
力こぶを作ろうとして「つ…!」と、背中の痛みに顔をしかめる
リーフ。すると、レオナがつかつかとリーフに歩み寄り、ひょいっ
とお嬢様だっこをいきなりした。
「え!?な…ちょっ…!」
突然の出来事に、リーフは恥ずかしいやら驚くやらでまた赤面し
てしまう。
「無理はするな。今寝かせてやる…。」
レオナはそっ…とリーフをベッドの上に寝かせてあげた。見かけ
は女性とはいえ、元はリオレイア希少種。力は人間とは比べ物にな
らない。
「す、す、すみません…。」
リーフは弱弱しく目をそらしてお礼を言った。
「フフ…。」
すると、寝かされたリーフにレオナが四つんばいになって近づい
ていく。
「え…?どうかしましたか?」
「いや…本来ならば、すぐ帰ろうと思ったのだが…。」
レオナの瞳が再度真紅に輝く。姿は違っても、その眼力、迫力は
竜の姿であるときと寸分も違わない。
リーフはその迫力に気おされて、びくっと体を震わせた。
「お前、つがいは居るのか?」
「え?ええ?つがいって…。」
「人間でいうと、恋人や結婚相手だ。」
「そ、そんなのいないですよっ…!」
「そうか…。今の人間どもは見る目が無いのだな。」
そう言いながらレオナはゆっくりと、確実にリーフに顔を寄せて
いく。
「お前を見ていたら我慢できなくなった。」
「え?」
「いただくぞ…。」
「え?ちょ――ま――!ん――!!」
突然の出来事。レオナの唇が、言いかけたリーフの唇を塞いだ。
「フフ…くちゅ…。」
「ん…!んっ…!」
この突然の事件に、リーフの頭は速攻でパンクし、意識は朦朧と
している様子。
「ぷあっ…!と、と、と、突然何をっ…!」
ぼうっ!と顔を真っ赤に染めて、リーフが抗議する。
「見ればわかるだろう…?じっとしていろ。すぐに気持ちよくして
やる……。」
「や…!ちょっと…!」
再度、レオナが四つんばいになって近寄ってきたので、リーフは
仰向けのまま後ずさりする。
274 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:49:30 ID:yUJA5ARq
「フフ…。どうした…?」
「いきなり…!そんな…!どうして?」
「お前が欲しくなった。お前と居ると心地良い。もっとお前を感じ
たい。それだけだ。」
「そっ、そんなっ…!」
どんっ!とベッドの端にぶつかって、もう逃げ場がないリーフ。
「フフ…フフフフ…どうした…。もう逃げないのか…?」
切れ長の端正な瞳が妖しく細められ、そこから覗く真紅の輝きが
リーフをどうしようもなく圧迫する。まさに、獲物をしとめんとす
る、獣の形相である。
「やっ、やめてくださいっ…!」
「フフフ…我は伝説の飛竜…リオレイア。その我とのまぐわいを、
拒否すると…?」
「だ、だって、今会ったばかりでっ…!そんな…。こ、恋人ってわ
けでもないじゃないですかっ。」
「分かった…。」
レオナはそういうと、するするっ…と自分の腕を、体をリーフに
絡め、手はリーフの顔に添えた。
「我はお前と添い遂げよう…。それで文句あるまい…?」
「え…?ええっ…?」
「もはや文句は言わせん…。フフ…そのかわいらしい顔を見せてく
れ…かわいらしい声をもっと聞かせておくれ…。そら…。」
「え…?やぁっ…!」
レオナの白く細い指が、リーフの胸板をさわさわ…とうごめく。
びくっ…!とリーフの体が跳ね、レオナは妖しい笑みを浮かべた。
「お前…。経験が無いのか…?ふふ…。」
「だ、ダメです…!自分なんか…こんなダメ人間ですっ…!」
「愚かな…。それを決めるのはお前ではない。相手である私だ。」
「う…!はぁ…!」
優しくも力強すぎるレオナの言葉に、反論できないリーフ。
レオナの手と指が、絶妙にリーフの体を刺激して、未経験のリー
フはびくん、びくんとどうしても反応してしまう。
「と、とにかく離れてくださいっ…!」
リーフはどうにかして、レオナの体を押しのけようとするのだが、
まったくもってびくともしない。
「リーフ!」
「は、はいっ…!」
若干荒げて放たれた言葉に、リーフはドキッと身を強張らせた。
レオナは両手をリーフの顔に添えると、再度顔を近づけていく。
「何も、痛い事をしようというのではない…。ただ、ご所望ならば、
痛みを伴わせてもいいのだぞ…?」
「えっ…。」
リーフはその言葉を聞いて、押しのけようとしていた手を思わず
引っ込めた。迫り来るレオナにどうすることもできず、目を潤ませ
てふるふる…と身を震わせるリーフ。
「ふふふふ…。いい子だ…。安心して私に身を預けるがいい…。」
なんとも言えないリーフの表情を見て、レオナは舌なめずりをせ
ざるを得ない。
レオナは、震えるリーフを包み込むように優しく、キスをした。
柔らかで暖かく、すべてを迎え入れるような感触。
「ん――!んんっ…!」
「ちゅ…くちゅ…。はぁ…フフ・・・。」
ぎゅっ…と閉じたリーフの瞳から涙がこぼれた。レオナは優しく
何度も唇を触れ合わせる。
だんだんと、強張っていたリーフの体に柔かさが広がっていく。
「んぁ…!ん――!」
レオナの舌が、するり、とリーフの口内に侵入した。
はじめは戸惑っていたリーフの舌も、レオナの呼びかけに徐々に
答えるようになり、絡みあう舌が静かな寝室に淫猥な音を響かせる
ようになる。
275 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:49:58 ID:yUJA5ARq
「フフ…リーフ、美味しい…。」
舌を伝い、レオナの唾液がリーフの食道へ少しずつ流れていく。
こくん…こくん…とリーフは喉を鳴らす。
「ふぁ…。どうだ…美味しいだろう…?」
「は…はぁ…。」
顔を離し、レオナは顔を覗きこむと、リーフはたっぷりと目に涙
を浮かべて、惚けた表情でレオナを見つめていた。
「フフ…可愛いやつめ…。」
そのリーフの表情を見て、レオナはぞくぞく…と体の芯から欲情
するのを感じた。
「フフフ…。」
「!!ひぁっ!そ、そこは――!」
「カタイ…。」
レオナは既に怒張しているリーフのそれに服の上から手を乗せた。
途端に、びくっとリーフは体を硬直させて、両手でレオナの腕を
どけようとする。
「苦しそうに…びくびくしているぞ…。ふふふ…。」
「ひっ…!や…!やめてくださいっ…!」
顔をしかめて懇願するリーフを見て、レオナは妖艶な笑みを止め
る事ができない。
「やめる…?何をだ?言ってみろ…。」
「え――。あぅっ!」
服越しにレオナの指が自分のそれに絡むと、腰が溶けるような感
覚に、リーフは体を跳ねさせてしまう。
「邪魔な手だな…。」
レオナはそう言うと、桜色の毛に覆われた尻尾をリーフの手に絡
めさせ、リーフの両手を頭の上で交差させて押さえつけた。
「は…!や…やめてくださいっ…。」
無防備な状態になったリーフは弱弱しく言葉を投げかけた。
「だから…何をだ…?言ってくれなきゃわからん…。」
レオナはだんだんと手を動きを強め、悪戯心に溢れた表情でリー
フを責めた。
「気持ちいいだろう…?無理することはない…。私の前では、その
欲情に溺れて構わない…。」
「うう…う…!ん――。」
二人の唇が重なる。先ほどのキスとはうって変わって激しい。
レオナはリーフのズボンの紐をゆるめると、するっ…と隙間から
手を差し込み、じかにリーフのそれに触れる。
「ん――!んんんっ…!」
瞬間、リーフの目が見開いて、レオナにそれを止めるように訴え
たようだが、レオナは当然のように無視しあたたかいリーフのもの
を握り、絶妙な快楽を与えていく。
両手を尻尾で押さえつけられたリーフは、どうすることも出来ず
されるがままになっていた。
レオナの白く細い指が、優しく強くそれを包みこみ、上下に動く。
リーフは絶えず腰に流れる快楽の電流に飲み込まれていく。
「ふぅ…。リーフ…気持ちいいか…?」
レオナの問いに、リーフは思わず顔を背けた。
「ふふっ…。お前というやつは、どこまで可愛いのだ…。私は何も
されていないのに、もう…。」
レオナはすっ…と下着を脱ぎ捨てると、リーフの下着もあっとい
う間に脱がしてしまう。
「は…!あううっ…!」
「リーフも…こんなに濡らして…。私で感じてくれているのか…?」
そういうと、レオナはあらためてリーフにまたがった。レオナの
太ももには既に愛液の流れた跡があり、淫靡な光を放っている。
「レオ…ナ…さん……。」
さんざん自分のそれをしごかれて、リーフの目は虚ろになり拒否
の意思もだいぶ薄くなっている様子である。
276 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:50:27 ID:yUJA5ARq
レオナは自分の秘部にリーフのそれをあてがう。
「あ…!」
リーフは一瞬我に返り、はっと言葉を飲み込む。
「だ、だめで――。」
言いかけたリーフの唇に、レオナはそっ…と人差し指を添えた。
すると、リーフはびくっ!と身を震わせた。
赤みを帯びたレオナの髪の毛が、だんだんと金色に変わっゆく。
リーフは潤ませた瞳で、その様子を見つめていた。
「リーフ…。先ほど言った私の言葉に偽りは無い。私はお前と添い
遂げよう…。だが……。」
はあ…はあ…と、レオナは肩で息をしながらリーフの頬を手で撫
でる。
「もう…我慢の限界だ…。リーフ…お前を…この手でめちゃくちゃ
にしてやりたい…。ただ…それは相手がお前だからだ…。」
レオナはリーフの瞳を見つめた。
「リーフ…。」
彼は、うつろな瞳で、しかし、しっかりとした眼光を瞳に宿し、
レオナの言葉を受け止めていた。
――――。
しばらくの静寂があった。静かな部屋に二人の吐息と心臓の鼓動
が響き渡る。
レオナはゆっくりと、腰を下ろした。
「は――あ――。」
ぴん…とレオナは背中を伸ばしてリーフを迎え入れた。
「や…やあぁっ……。」
リーフは包み込まれていく自分を感じながら、それ以上に、この
飛竜のあたたかさに感極まって涙を流した。
奥底で。深いところでの肉の感触。二人がつながっているという
実感。快楽などという若干下卑た感覚とは違う。もっと、根本的な
暖かさを二人は感じていた。
そこから二人は互いの名前を呼びあうだけで、余計な言葉は必要
がなかった。
リーフの胸板に手をついて激しく踊るレオナ。だらしなく開いた
口から、唾液に塗れた舌を妖しく伸ばしている。
「リーフ…!リーフぅぅぅっ…!!」
――外の雪は既にやんでいた。月と星達が顔を見せ雪をキラキラ
と輝かせている。凍える風があたりを静かに取り巻き、木々はそよ
そよと音を鳴らしている。
冷たいポッケ村の夜。一人の人間と一人の飛竜は、その寒さなど
微塵も感じさせない、あたたかな夜を過ごしていた――。
※
「ニャニャニャニャ〜〜〜〜!ニャッハッハッハ!」
昼食時、トモエの笑いが響き渡る。続いてナツが言う。
「いや〜ご主人様もスミに置けないニャ!」
「昨日のご主人、可愛かったニャ〜!――ニ"ャッ!」
ゴツン!とゲンコツを食らったのはロッキー。
なんとこの3匹、昨日のレオナとリーフの情事をどうしても気に
なって覗いていたらしい(!)。
「まったく趣味が悪いよなあ!あんな…ところを覗くなんてッ!」
ぶつぶつ言いながらも、リーフは顔を真っ赤に染めている。それ
を見て、トモエがまたニャッハッハと笑う。
「また思い出してるニャ〜!」
「うっさい!」
今日は、朝からずっとこんな調子である。
「いや〜でも今日はこれから楽しみですニャ。」
ナツが嬉しそうにほっこりと言った。
277 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:50:57 ID:yUJA5ARq
「そう…だね。」
リーフはなんとも複雑な、それでいて暖かい笑みをこぼして答え
たのであった。
今日、リーフが朝起きるとすでにレオナの姿は無く、置き手紙が
机の上にあった。
手紙には、お礼の言葉と、今日中に用意してこの家に向かうとの
報告。有無を言わさずリーフ家に来るという。
強引にも思えたが、リーフは全く不快な思いがしなかった。昨日
交わしたレオナとの言葉。彼女はリーフの全てを受け入れてくれる。
そう言った。
"だ、ダメです…!自分なんか…こんなダメ人間ですっ…!"
"愚かな…。それを決めるのはお前ではない。相手である私だ。"
ああ言ったレオナの表情はとても優しく、また心強かった。こん
な素晴らしい人にこんな風に言ってもらえるというだけで、リーフ
は本当に嬉しかった。
「やっとご主人にも春が来たニャ〜!ボクは嬉しいニャ!」
ロッキーは涙ぐんで言った。
「でも、なんで俺なんかと…?」
リーフが首をかしげて言うと、あの凛とした表情の声が聞こえて
きた。
「一目ぼれとでも言えば、わかってくれる…信じてもらえるかな?」
「レオナさん!!」
みんなでいっせいに扉の方を向くと、レオナが昨日と同じ深緑の
防寒服を着てそこに立っていた。
「約束どおり、今日からお世話になる。よろしく頼む。」
「わーーーっ!!おにいちゃあああんっ!」
「わああっ!」
レオナの影から、青い服にカッパの様な防寒服に身をつつんだ子
供が飛び出してきて、リーフに飛びついた。
「会いたかったよぅ!お兄ちゃん!」
「え?え!?まさか…。」
リーフが視線を子供とレオナにキョロキョロと移すと、
「そうだ。私の息子、リュウだ。息子が世話になったな。」
と、レオナが言った。
「おにいちゃん、リュウを助けてくれてありがとう!」
「えっ…い、いやいや、そんな。ど、どういたしまして。」
戸惑いつつも言葉を交わして、リーフはリュウの頭をそっと撫で
てあげた。
「てへへ…。」
リュウは嬉しそうに、目を閉じている。
「そこのネコちゃん達もよろしくな。」
レオナが頭を下げると、3匹はいっせいに敬礼をする。
「こちらこそニャ!私が特攻隊長トモエニャ!」
「ボクは料理長ロッキーニャ!」
「コックと医者兼任のナツですニャ!」
レオナは3匹をじっと見ると、こう言い放った。
「昨日は見逃してあげたが、今度覗いたらバラバラにしてフルフル
のエサにしてしまうぞ。」
キラッと悪戯心に溢れた目をしたレオナ。3匹は心底震え上がっ
て最敬礼した。
「了解ニャ!」
278 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:51:19 ID:yUJA5ARq
「さーてと、私もハンター登録でもしてくるとするか。」
「えっ?」
リーフがキョトンとしていると、レオナは笑顔で言う。
「ふふふ…。前々からハンター、というものに興味があったのだ。」
「はあ。」
「これから登録に行くぞ。」
「えっ?ちょ、ちょ、ちょっと待ってわあああっ。」
レオナはリーフの腕をとると引きずるようにして家を出ていった。
「あの二人お似合いニャ。」
トモエがそういうと、残りの2匹もうんうん、と頷いた。
家を出ていく直前、リーフは顔を真っ赤にしていた。
「さっき、聞こえたニャ。」
ナツが言うと、ロッキーがもう抑えきれないといった感じで
「『リーフ、愛している』ニャ!」
と、叫んだ。
後に、ハンター最強コンビと言われるようになる二人。それは、
まだまだ先の話しではあるが、これからどんな難関が待ち受けてい
ようとも、潜り抜けていくことだろう。
「リュウもはんたぁになりたい!」
「まだ早いニャ!まずは私と特訓してからニャ!」
「うん!ネコちゃんよろしくっ。」
「トモエニャ!トモエ師匠と呼ぶニャ!」
すると、リュウはさっきのアイルー達と同じように敬礼の真似を
してみせた。
「ニャッハッハッハ…。」
新しい仲間が加わって、なお明るくなったリーフ家にアイルー達
と、飛竜の子の笑い声が響き渡った…。
〜続く?〜
279 :
そば湯:2009/10/13(火) 16:54:29 ID:yUJA5ARq
以上です。
また機会があれば続きを書こうかと思います。
では、失礼いたします。
注意書きぐらい書けよ!
注意書きぐらい書けよ!
久しぶりに、神がー神キター!(古っ)
すばらしい!久しぶりのGJ!
続き?当然、続・け・て・く・れー!
注意書きがなかったのがアレだが
楽しかったよ。
子と親で親子丼かと思ったらフラグへし折られた。
まだ読んでないから聞いてみるが、どんな注意書きが必要そうな話?
>>279 GJ!
集会所内とか採取とか対ランポスとか結構「メイン」っぽくないシーンが丁寧でイイっすね。
しっかし、子持ちの押しかけ女房とは…ツガイのレウスの怒りが怖そうw
>>283 確かに親子丼フラグが折られたのはちょと痛い。
>>284 う〜ん
『擬人化リオレイア×男ハンター』ってトコ?
>>285 ありがとう
長いわ消費レス数書いてないわ注意書はないわで、読むのためらってた
男の子にだって穴はあるじゃない
擬人は擬人で美味しいな
ご馳走様でした
>>279 擬人化の件なしで別のスレに載せてもうけるだろうね
要するに別段モンハンでやる必要無いよね、他の大概の擬人化モノもだけど
gjです!
つがいのレウスがどうなったかだけ気になりましたが優しいハンターが活躍するのは王道ですけどいいですね
291 :
そば湯:2009/10/13(火) 23:59:20 ID:yUJA5ARq
注意書きや、消費レス数書かずにすみませんでした(汗)。
次回投稿する際は気をつけます!
雑な部分も多々ありますが、お読みいただき感謝です。
ご意見ご感想ありがとうございました。
親子丼は考えましたが、長くなりそうなので回避しました(笑)。
レウスやリュウ君との絡みなど、
またモンハンしててモンモンとしたら書こうかと思います。
モンモンライター
モンスターペアレントポータブル
モンスターペアレントフロンティア
モンスに育てられたある人間の成長ドラマ
な訳が無い
モスって雑食だったのか
ハンター大全には草食と書いてある
リアル豚・猪はほとんど草食に近い雑食(植物9:動物1)
サワガニ・ミミズなどを食べる
ってwikiに書いてあった
肉食動物が植物を食うと割と腹を壊すが、草食動物が動物を食うのは大体平気。
恐竜の角竜類は雑食可能という説があるが、ブロスも同様に雑食可能なのかも知れん。
突進に巻き込まれて轢死したゲネポスとかアプケロスとか。
サボテン食ってたら一緒に小動物も、ってのはありそう
牛が肉喰ったら狂牛病
そりゃあ病死した同種や近縁種を草食動物に食わせたら、病気も一緒に伝染るわ
ハダカ
○鷹
さてなんて漢字を入れたもんか
こまけぇこたぁいいんだよ!
>>296 肉食恐竜でも草食恐竜の体内にある半消化の植物は食ってたらしいな
つまり擬人化したらんぽっぽに半ば噛んだ野菜を口移しとか……ゴクリ
>>302 肉食動物が食うレベルの半消化物って、腸管内にある栄養スープとウンコの境界にあるレベルのモノだぜ?
黒ディアのウンコなら食うぜ、オレは。
ばり☆すた
らんご☆すた
307 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 20:39:17 ID:QgwnVHa0
今思ったんだが、グラビモスの鼻先ってちょっと尖って角みたいになってるよな
レイアの顎の突起は授乳器らしいし、いったい何に使うんだろう
レイアのあごは口で噛み砕いてペーストにしたのを子どもにあげるための哺乳瓶みたいな器官だろ
グラビの鼻はシュノーケルみたいに使えるとずっと思い込んでる
食べる時に岩を削れて便利なんじゃね?
鼻先でクリトリスを弄るような感じで
ぶっちゃけアレは初号機のアンテ(ry
モグラのヒゲみたいなもんじゃね
314 :
太刀厨:2009/10/16(金) 09:23:23 ID:gqeGQ654
どうも、懲りない太刀厨です。
「猛き獣」の次の話(前編)ができたので、投下します。注意事項は以下の通り。
1、古龍擬人化。個人的イメージが多分に含まれております。
2、前後編ともにエロなしを予定。
3、相変わらず太刀厨な作者。
特に「擬人化厨帰れ」って人は見ない方がいいです。ではどうぞ。
「……トレジャーに行きたい、か」
今日のクエストで携えた太刀、鬼哭斬破刀・真打の手入れもそこそこに、『殲滅皇帝』レンは呟いた。
「そう。貴方と一緒に」
視線の先には、翡翠の髪をショートカットにした少女が一人。
名はヤマネ。
またの名を、『浮岳龍』ヤマツカミ。
レンの番いとなった猛き獣達の一人である。
彼女は頷いたきり、無表情にレンをじっと見つめている。返答を待っているのだろう。
対する彼は視線を鬼哭斬破刀・真打に戻し、ため息をついた。
「断る」
「どうして」
「後で他の連中がうるさい」
「……」
黙り込むヤマネ。
「そうおっしゃらず、どうか付き合っていただけないでしょうか、レン様」
すると彼女の後ろで、『風翔龍』クシャルダオラことシャーリーが丁寧に頭を下げてきた。
手はヤマネの肩に置かれている。髪色の違いこそあれど、その様子はどことなく親子を連想させた。
もっとも、そう見えるのはシャーリーが普段から番いの古龍達のまとめ役を買って出ているからに外ならないのだが。
「……何かあるのか」
「ヤマネの、たっての願いなんです」
懇願するシャーリー。対するレンは手を止めぬまま、面倒臭そうに言葉を漏らす。
「知るか。行きたいならお前達だけで行けばいいだろう」
だが、「それでは駄目ですわ」と返された途端、急に興味をそそられた。
てっきり、トレジャーに行く事だけが目的だと思っていたからだ。
行くだけなら、それこそ勝手に行けばいい。しかしヤマネの『たっての願い』とやらは、どうもただ行くだけでは叶えられないらしい。
レンと一緒に行きたい、というだけかもしれない可能性はなきにしもあらずだが、そうなれば一応聞いてみたくなる。
鬼哭斬破刀・真打を鞘に収め、彼は二人に向き直った。
「なら、言ってみろ」
胡座をかいて頬杖をつくのは、彼なりの聞く姿勢。
そして相手を見つめれば、少なくとも彼女達は話し出す。
「トレジャーで出るという珍味が食べたいんです、この子」
のっけから顔がずり落ちた。
姿勢を戻すレンの表情は間の抜けたものに一変。
「……なんだそりゃ」
ほとんど何も考えず、ただ率直な感想が飛び出していた。
対するシャーリーは苦笑。自分もそうだと言わんばかりの顔だが、言葉は続ける。
「信じられないでしょうが、ヤマネは本気ですわ」
「……本気、か。どのくらいだ」
それを受けて、レンが問いかけた。
「他の古龍達が黙っていないだろうという事と、レン様が疲れているだろうという事を懇切丁寧に説明しました」
対するシャーリーの答えは、ともすれば答えとは思えない。
「一時間かけて三回程説明しましたが、『それでも行く』の一点張り。充分に覚悟はおありのようですわ」
だが続けられた言葉によって、それは回りくどくも立派な答えとなる。
なお、彼女の『説明』は自他共に認められている大変な苦行である。生半可な気持ちでは一度聞いただけでも耐えられない。
それを三度聞いて、なおも同じ事を言えるというのだから、これは少し考えを改める必要がある。
覚悟には真摯を以て接するのが、彼女達の好みだからだ。
「……充分、か」
レンは思案を始める。
実は他の古龍達の事とは別に、適当な連続狩猟を口実に番いから少し離れようかと思っていたのだ。
心身共に盛んな番い一同の相手は、ある意味同時討伐よりも体力と神経を使う。
流石に休まなければ厳しいという事を、最近になってようやく自覚してきた所である。
故に、できれば休みたい。
だが、ヤマネは真摯に接するに値するだけの覚悟で同行を持ちかけてきた。これには答えなければならない。
さて、どうするか。
眉間に皺を寄せ、低い唸りをこぼしながら、レンはしばし間を置こうとした。
と、その時。
「意地悪だねぇ。変に勿体ぶるだなんてさ」
唐突に聞こえる第三の声。
シャーリーはぎょっとして、キョロキョロと辺りを見回す。
対照的にレンは面倒そうに鼻を鳴らしながら、視線を一点へ。
「おとなしくしてろと言っただろう」
「じっとするのは性に合わないんだよ……ぁふ」
妙に膨らんだ布団の中から欠伸まじりの台詞と共に突き出たのは、黒メッシュ入りの金色の髪。
『激昂するラージャン』ことラウナである。
彼女はレンに向かって不敵な笑みを投げかけながら、その体に寄り添う。
それを見てシャーリーが眉をひくつかせたが、全くもってお構いなしだ。
「ま、それはとにかくとしてだ。アタシの記憶が正しけりゃ、レンはこういう場合だともう答えを決めていると思うんだけど……どうだい?」
上目遣いに、しかし媚びた様子を見せないラウナの言葉に、レンが顔を僅かにしかめる。
「……よくわかったな」
「当然さね。アタシは雄の事も理解できないような番いを目指した覚えはないからねぇ」
皮肉まじりの呟き。だが彼女は誇らしげに胸を張り、心なしか喜んでいるような笑み。
どうやら人間的な意味での『番い』を目指す彼女は、日々努力を積み重ねているらしい。
なんとなくこそばゆさを感じながら、レンは両手をひらひらさせた。
「敵わんな、全く。……あぁ、思えば最初から決まっているようなもんだった」
「ふん、最初からそう言えばいいのさね」
皮肉を口にするラウナの事はひとまず放っておき、視線をヤマネとシャーリーの方へと向け直す。
何か言いたげな様子のシャーリーだったが、はっとなるとヤマネと共に居住まいを正す。
そして見つめ返し、促すように揃って頷いてきた。
対するレンは、今度は勿体ぶらずに口を開く。
「付き合ってやる。ただし、他の連中を宥めてくれるのが条件だ」
告げた答えに、ヤマネは顔色一つ変えなかった。無表情に「わかった」とだけ呟く。
対照的だったのはシャーリーだ。
「ありがとうございます。他の者達の事は任せてくださいませ」
喜びに顔をほころばせ、満面の笑顔。まるでヤマネの分も喜んでいるかのようである。
「なら、アタシも協力しようかね。話も覚悟も知っちまったわけだし」
そして、ラウナがやれやれといった具合に言えば、シャーリーは「そう?ふふ、嬉しいですわ」と喜びを口にする。
だが、それは一瞬の事。
「……ところでラウナ?」
「ん、なんだい?」
「どうしてレン様のベッドから出てきたのですか?」
笑みのまま、顔が引き攣った。
さりげなくヤマネがシャーリーと距離を置く。
しかしラウナは特に怖れるわけでもなく、さらりと答える。
「そりゃ、ここの布団が暖かい上に、レンの匂いが染み付いてるからねぇ。家じゃ一番落ち着ける所さね」
それが、引き金となった。
「あぁもう!配慮を微塵も感じない行為ですわね!」
ギン、とシャーリーの眉がつり上がる。
「そのような自分本位の態度が他の者達の反感を買っているのだという事がわからないのですか!」
「別にいいじゃないかい……ぁふ」
対するラウナは、欠伸を噛み殺しながら呆れたように言った。
「抜け駆けしてしっぽりやってるわけじゃないんだし、これくらい許せなくてどうするのさね」
「そういう問題ではありませんわ!」
怒号一喝。呑気なラウナに向かってシャーリーは激しく言葉を叩きつける。
「わかりました!貴女には一度、自分がいかに微妙な立場にあるかを嫌という程理解させなければいけないようですわね!」
そして靴音高く歩み寄ると、彼女にずいと顔を迫らせた。
するとラウナは、再びため息をつきながら一言。
「それよりも先にレンの留守をどう守るか話し合った方がいいんじゃないかい?」
「駄目ですわ!」
次の瞬間、シャーリーが彼女の肩を掴んだ。威圧的な雰囲気を漂わせ、彼女は唸るように言葉を積み上げる。
「物事には須らく適切な『時』というものがあります。身に滲みる最も効果的なタイミングですわ。
それが貴女の事については今なのです。いつものらりくらりとはぐらかす貴女が決して言い逃れでき
ない現場を押さえているのですから、これを逃さない手はありません。ですから今夜はまず貴女の配
慮のない行動について納得して頂けるまでみっちりとお教えしてその上でレン様の留守をいかにして
守るかを考えます。なお文句は一切受け付けませんわ。これは既に決定事項なのです。それに貴女の
事なのですから、真摯に聞いていただかなければ話になりません。よって少しでも聞いていないそぶ
りを見せた時には仕切り直させていただきます。一応聞いておきますがよろしいですか、ラウナ?」
「……はぁ」
ため息、三度目。するとシャーリーは冷ややかな目で、咳ばらいを一つ。
「理解できませんでしたか?それでしたら早速始めから説明し直させていただきますわ」
そして先程と寸分違わぬ台詞を、ほぼ同じ速さで並べ始めた。
古龍達が怖れるシャーリーの『説明』の始まりである。
「……」
レンは額を押さえる。
こうなるとシャーリーは周りの事など気にならない。いくら声をかけても一蹴されるのがオチだ。
ただ、ここは自分の部屋。このまま放っておくわけには行かない。
ではどうするかだが、答えは一つしかない。
「ったく、結局これか」
思わず悪態をこぼす。
すると、様子を窺っていたヤマネが首を傾げる。だがレンはそれに構う事なく――
ラウナとシャーリーを押し倒した。
その夜もまた、レンの家から嬌声が響く。獣のような、しかし心底嬉しそうな響きは、いつものように遅くまで鳴り止まなかったのであった。
319 :
太刀厨:2009/10/16(金) 09:34:32 ID:gqeGQ654
前編投下終了。
後編は数日中に投下できればいいと思ってますが、もしかしたら難しいかもしれません。ご容赦を。
どうでもいい話だけど、麻痺太刀ってすごかったんだね。
しゅっ、しゅごいでしゅぅぅぅうっ 麻痺太刀っ、まひたちっ! びりびりしちゃぅぅぅぅ!
らめぇぇぇ回転斬りしちゃらめぇぇぇぇ気刃ゲージ溜めちゃらめぇぇぇ
あっだめっ、またゲージ溜まったっ私の中でゲージが溜まったのがわかるっ
赤ゲージっ、赤ゲージしゅごいのおおおっ 1.3倍っ、1.3倍っ、普段より3割増なんてしゅごしゅぎるぅぅ
暴れちゃいやぁぁぁ肉質の硬い所も弱い所も問答無用に斬っちゃいやぁぁぁあっちこっち刺激されるの、もどかしいよぉぉぉ!
きてっ! こっちきてっ! ランスもハンマーも蹴散らしてこっちに来てっ! あっ! くるっくるくるくるっきちゃうぅぅぅうっっ!
ハァ…ハァ…
…麻痺太刀…すごかった…
>>320 なんだろう、理解できないものなのに、何故か崇めそうになる。
>>320 前にあったの作品の印象がこれのインパクトのせいで消し飛んだ
>>319 乙っしたぁ
折角展開上「あった」のですから、エロシーン描写して欲しかったですねw
太刀は手数稼げますし、状態異常も属性中心も充分に「アリ」ですよね〜
特に「3」の麻痺太刀はかなり凄いと聞いてます、やった事は無いですが
>>320 ちょwまww
正直すまんかった
なんか、久々にエロ物が書きたくなってきたなぁ。
>>320 古龍戦で麻痺太刀せおうと陣取るのは大体尻尾辺り。
やばい……ちょっと頑張ってラージャン麻痺らせてくる。
乙。
ヤマネ観察による羞恥プレイだったんだろうか…
>>325 どうせならルイズコピペでやって欲しかったw
麻痺太刀!麻痺太刀!麻痺太刀!麻痺太刀ぃぃうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!龍木ノ古太刀【神斬】たんの漆黒のしめ縄をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!しめ縄モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
未強化の龍木ノ太刀たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
2Gで強化されて良かったね麻痺太刀たん!あぁあああああ!かわいい!麻痺太刀たん!かわいい!あっああぁああ!
最大強化一歩手前も一発生産できて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!一発生産なんて経済的じゃない!!!!あ…龍木もトレジャーもよく考えたら…
麻 痺 太 刀 は 一本 し か な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!雪山ぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!ハンターなんかやめ…て…え!?見…てる?ヤマツ素材の麻痺太刀ちゃんが僕を見てる?
ヤマツ素材の麻痺太刀ちゃんが僕を見てるぞ!麻痺太刀ちゃんが僕を見てるぞ!トレジャー素材の麻痺太刀ちゃんが僕を見てるぞ!!
斬り掛かる時の麻痺太刀ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には麻痺太刀ちゃんがいる!!やったよ宿神!!ひとりでできるもん!!!
あ、最大強化の麻痺太刀ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあデスパラぁあ!!ア、アイルー様ー!!メラルー様ぁああああああ!!!モンちゃァぁあああん!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ麻痺太刀へ届け!!アイテムボックスの麻痺太刀へ届け!
麻痺太刀!麻痺太刀!麻痺太刀!麻痺太刀ぃぃうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!麻痺太刀麻痺太刀麻痺太刀ぃぃうぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!龍木ノ古太刀【神斬】たんの漆黒のしめ縄をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!しめ縄モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
未強化の龍木ノ太刀たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
2Gで強化されて良かったね麻痺太刀たん!あぁあああああ!かわいい!麻痺太刀たん!かわいい!あっああぁああ!
最大強化一歩手前も一発生産できて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!一発生産なんて経済的じゃない!!!!あ…龍木もトレジャーもよく考えたら…
麻 痺 太 刀 は 一本 し か な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!雪山ぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!ハンターなんかやめ…て…え!?見…てる?ヤマツ素材の麻痺太刀ちゃんが僕を見てる?
ヤマツ素材の麻痺太刀ちゃんが僕を見てるぞ!麻痺太刀ちゃんが僕を見てるぞ!トレジャー素材の麻痺太刀ちゃんが僕を見てるぞ!!
斬り掛かる時の麻痺太刀ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には麻痺太刀ちゃんがいる!!やったよ宿神!!ひとりでできるもん!!!
あ、最大強化の麻痺太刀ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあデスパラぁあ!!ア、アイルー様ー!!メラルー様ぁああああああ!!!モンちゃァぁあああん!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ麻痺太刀へ届け!!アイテムボックスの麻痺太刀へ届け!
「すごかった」とひっかかってないんだ
ソロだと麻痺武器って総じて優先度低いんだよな…
寧ろ、毒の方がさ…
一人の時は弓orデットリィタバルジンです
何だ貴様等、今時ダークネスも使わないのか?
目隠しプレイのこと?
お前ら絶好調だな
擬人化しても知能と思考がモンスター状態のままみたいなのはダメだろうか
猫娘ものだとよく見る
ナルガ娘が鯛焼きを魚と勘違いして食べたらあんこで口の中ヤケドしたから俺はしょうがねぇなあって舐めてあげたんだよべろちゅーだよ貴様等羨ましいだろう
鯛焼きなんてポッケ村にはないのにね
久しぶりに保管庫をのぞいたら、コメントがあってうれしかったので
ちょっと小ネタを投下してみる
ずっと前の作品なのにまだ読んでくれる人がいるのかと感動
ぶっちゃけ今MHFも引退しちゃって続編の構想は無い
お礼代わりになるか分からないけど、暇つぶしに読んで下され
男ハンター×フルフル(極小金冠サイズ) 微エロ
期待sage
346 :
相棒 1/3:2009/10/19(月) 20:21:19 ID:qMPKbYjz
愛用の黒傘を机に置いて、足下に視線をやりため息をつく
ポーチの隙間から白くてふにふにしたモノが、外を窺うようにぴょこりと首を出した
そしてそこが家だと分かるとうれしそうに首を回す
入り口はボタンで留められているためになかなか出てこれないようだ
俺は二度目のため息をつくとポーチからそれを取り出してやった
この白い生き物
のたのたと床を這う様子は、産卵後のウミガメに似ている
ただ甲羅はないし、どちらかというとスッポンかもしれない
(どちらにしろ甲羅はないけど)
こいつの正体は雪山に住む飛竜、フルフル……多分
この姿で飛竜種だって?ププ、とも思うが、言い切れないのは他にも理由がある
とても小さいのだ
俺の片手より若干大きいくらいで、もちろんポーチにも入る
以前沼地で膝までくらいの極小を見たことがあるが、それより増して小さすぎる
「ぶぎゅる?」
不安げに首を傾げて見上げてきた
その仕草は可愛いとも思うけど、いかんせん目もないモンスター
ぬるりとした肌に皮下の血管がうっすらと透けている
(気持ち悪りぃ…)
足にすり寄ってきて、ぶぎゅ、ぎゅぐるぅと潰れたカエルのような音を出す
しっかりと鳴けば通常のフルフルのような声を出すのだが、
あまりにうるさすぎて家の中でも耳栓装備が必要だったため、きつく叱りつけた
要求することは分かったらしく、以後このような奇妙な音を発する
アイテムボックスから生焼け肉を取り出す
ハンターナイフで一口大に裂いてから足下に落とした
ぐちゃぶりゅと気味の悪い音を立てながら、ゆっくり生肉を嚥下していく
鳥肌が立ちそうな光景を前に俺はコイツとの出会いを思い出していた
347 :
相棒 2/3:2009/10/19(月) 20:22:53 ID:qMPKbYjz
二回り前の寒冷期、俺は雪山にてキリンと格闘した
蒼角目当てで乗り込んだのだがなかなか取れず、少々苛立っていた
乱暴に拡散をぶっ放すと岩陰から奇妙な悲鳴が聞こえた
あわてて駆け寄るとコイツが羽から血を流してぐったりと倒れていた
そりゃ、俺はもう数え切れないほどのモンスターを狩っているが、本意でない殺生は寝覚めが悪い
気づくと薬草やら秘薬やらドリンコやらをぶっかけて、懐に入れて山を下りた
手厚い看護のかいがあり、みるみる元気になって今に至るというわけだ
その間何度捨てようと…いや自然に帰そうとしたかしれない
しかしその度に防具に噛みついて離れなくなったり、こっそりと跡をつけて戻ってきたり
今日だって今度こそ捨てようと専用に箱まで作り、わざわざ雪山くんだりまでしたのに
いざフルフルが寝床にしている洞窟に置いてみたのだが
ぎゅるぅぅぅ〜ぷるりゅぅぅ〜ぷぴ〜
と悲痛な鳴き声が止まず俺は立ち去ることが出来なかった
そのうちにドドブラが戻ってきてしまい、焦って箱片手にダッシュで立ち去り途方に暮れた
この種族を超えた懐きっぷりは思わず、いけ!100万ボルトだ!と命令したくなるほどだが
コイツはピカ〜とも鳴かないし、黄色くないし、可愛くもない
いっそのこと可愛い女の子でもなって『恩返しに来ました〜エヘっ☆』とかにして欲しかったと思う
食事が終わったのかちてちてと俺の膝に登ってきた
そのまま這いずって、羽を器用に動かしベルトの当たりをぺしぺしと叩く
「疲れてるから今日はいいよ」
素っ気なく言って退かそうしても、小さな足爪を引っかけて必死に抵抗する
口元からは透明な唾液が滴りだしていた
こうなるともう無駄な抵抗は出来ない
前に放って置いたら腰布から下着まで一通り溶かされてしまった
仕方ないと4度目のため息を付きつつ、そっと下半身を外気に晒す
「いつも通り、噛んだり、溶かしたりしないでくれよな?」
諦めを混ぜて力なく言うと、心得たとばかりに
「ぎゅぶりゅりゅ!」と鳴いた
348 :
相棒 3/3:2009/10/19(月) 20:23:48 ID:qMPKbYjz
まだ柔らかくへたっているモノに頭を近づける
触るか触らないか微妙な位置でじりじりと上下に動かした
何度か往復すると次第にそれは固さを増してくる
次は唾液とは違う分泌液を出し、やや乱暴に塗りつけてきた
ヒンヤリとした感触と柔らかな感じ、後押しするようににゅるにゅるとした液体が
まんべんなく塗りつけられていく
その頃にはすっかり主張したソレは、情けないくらい大きく膨れて
時折ビクビクと脈を打つ
さあ行くぞのかけ声なのか「ぎゅぼっ!」と一声鳴いて、そのまま飲み込んでいく
中は休む間もなく蠢いて、細かく分かれたヒダがなんとも繊細な動きを見せる
あくまで優しく、時には痛いくらいに吸い込まれて
俺は考える余裕を無くしてしまう
次第に快感が波のように押し寄せて、せき髄を圧迫し始める
足に力が入り、行き場のない腕は机の角を握りしめた
「…んっ…うぁっ…っ!」
自分のはぁはぁという荒い息づかいを聞いていると、無性に脱力感が襲ってくる
(また、やってしまった…)
コイツは飯のお礼なのか、親愛の情なのか、時折こうして抜きにくる
最初は食べられたりしないかとヒヤヒヤしたが
この小さい頭でどう理解しているのか、回を増すごとに上達している
腹の上に乗ったまま、見上げて小首を傾げる
出されたばかりの口元には、白濁した粘液が糸を引いて、
とてもエロティックに見えるはずもなく、ただただ気持ち悪い
指で口元を拭ってやってから、連れだってベットに潜り込む
クエスト帰りだというのに抜いてしまって、眠くて仕方ない
目を閉じる俺の頬にぶちゅぅとしてから、またのそのそと布団に潜っていった
脇腹にヒンヤリとした重みを感じて、そっと息をつく
(早く捨てなければ…)
俺だってお年頃で、彼女も欲しい
いくら小さいとはいえ、こんなけったいな生き物を飼っていたら
寄りつく女も逃げ出すだろう
それに所詮モンスターで住まう世界は異なる
この快感が癖になる前に……
思わず名前をつけたくなる前に……
考えながらも睡魔に引き込まれていく
半分眠りに足をつっこんだ状態でぼんやりと呟いた
「そろそろ生焼け肉がなくなるな…焼いてこなくちゃ…ぐぅ」
---fin---
以上!ぬるくてすまない
このスレの発展をお祈りします…
フルフルかわいいよフルフル
このスレで言うのは間違ってるけど、エロなしの方向でも良いものになりそうだね
乙!
…なんというか…
彼女、欲しいな…
白フルフルを愛して3年目の俺が颯爽と登場
フルフルを題材にしたSSが少なくて嘆いてた、シュールだが文体が独特で面白かったGJ
つねにツーマンセルの仲良しなモンスっていたっけ、いないよな
3Pに挑戦しようと思うのだが
>>354 G級ガルルガ二頭なんかは縄張り争いの割に素晴らしい連携をしてくるな
逆襲バサルモスというフロンティアのクエストが
オルガロンがいるじゃんよ〜
グラビ「イヤァァァァァッ!! バサル子ぉぉぉぉっ!!!」
ヴォル「おっと、合流するのが遅かったようだな♪ お前が大事に育ててたバサルは、今や俺様のフェラマシーンだぜ?」
バサル「ちゅぱちゅぱ……」
バサルに手を出すな!
しかしあいつなんであんなに可愛いんだ…
ヴォル妻「こらー!あなた何やってるの!」
ヴォル「あっ…すまん!ゆるしてくれ!」
ヴォル妻「許すものですかー!ズルッ!ズルッ!」(はいずり中w)
ヴォル「グワッ!やめ、グヘッ!バタ……」
ヴォル妻「さてと、二人とも大丈夫?…アッ!」
グラビ「あっはい、大丈夫です。ところでそちらも大丈夫ですか?」
ヴォル妻「えっ、えぇ…(ヤバイ、この人ものすごいカッコイイ…)」
えっ
グラビ男なの?
>>355 つーかあいつら、クエタイトルは「双子」なのに依頼文では「つがい」って事になってたり、
かと思うと縄張り争いしてると言われてたり、どんな関係やねんってのがいつも気になる
オスメスの双子で近親相姦でなおかつケンカップルなのか
>>361 すまん…ちょっとオネエで少し女になってみたい男グラビだと思ってくれ…
はっ!そうだ、この話をリレーして続けてはどうだろう…
すまん、↑の設定だったらなんか納得できなくて、
あんパン食ったら良いアイデアが…
何か身内などに起きると、何故かオネエになっちゃうグラビ男
(ちなみにこのときはアソコもかわってますw)
ということで、みたいな設定に変更します。
もしリレーがいやな場合、時間があったら自分でつくります。
>>363 リレーするのは勝手なんだが、安易に馴れ合いと解釈するヤツもいるから気をつけて
ところでモンス♂がハンター♀をレイプする時にさ、淫語責めするのってやっぱおかしいですかね
モンスたんからすれば、交尾てのは純粋に繁殖のために行うのであって、人間みたいに快楽目的ってことはないだろうし
頭のいい生物ほど快楽目当てでやる
イルカなんかは快楽目的でやるっていうしね
だから頭のいい龍ならありなんじゃないかな
古龍とか含む一部の龍ならありかも
頭の良いと言えば……ガルルガとか? ああでも所詮鳥か
古龍で3Pか、よしよし案が煮詰まってきたぜ!
♀ハンターによる大連続クエスト(性的な意味で)
つまんねぇスレになったな
>>370です。パスわすれてました。
puriです。
>>367 ドドブラやラージャンも知能高そうだな
あとはなんだろう…関係無いけどナズチの舌やヤマツカミニによる触手プレイとかファンゴによる獣姦ものとかが浮かんだ
ヤマツカミがミニと申したか
>>370 今みました
……ちょっと今月苦しいので明日パソコン借りられたら更新します
アイルーメラルーってなんで成猫しかいねーんだ
どっかに仔猫いるはずなのに見つからない
仔アイルーぜってーかわいいのに
猫の里で大事に育てられてんだろ
にうにうみうみう、おかーちゃんのお腹にいっぱい仔猫がひっついてんだぜ
>>370 >>374 SS保管の手伝いしている者です
横からですが、wikiの方修正しておきました
リオ夫婦の擬人化SSはない?
>>376 盗まれたアイテムを取り返しにメラルーの巣に突撃してその大群を見つけ、そっとこんがり肉を置いて立ち去るハンターを幻視した
スレ的には幼メラルーの群れに女ハンターがにうにうみうみうされるに違いない
ふたつしかないおっぱいを子猫に奪い合いされて
やわらかくかみかみされてちゅうちゅうされるような授乳プレイですねわかります(健全な意味で)
>>382 >>378は番いで擬人モノを指しているんじゃないかと
でも、番いじゃ人に化ける必要ないんじゃないか?
ああそういうことね、つか化けなきゃ誰得SSじゃね
いい加減wikiのキャラ別項目に擬人化とその他ってしてくれないかね
ぶっちゃけ擬人化が9割だからその他を削ってもいいけど
化けたらただの人×人で つまらないじゃん
どっちかが原形だからこそ良いんだと思う
擬人軍と原形軍の戦いは続く
原形はついさっきのフルフルが久しぶりだもんね
擬人化やるのはいいけどさあ・・・
♀「ふんたーさーん、あたしですの」
♂「誰だ?」
♀「昼間沼地で会ったゲリョスですの。抱いて。愛してますの」
♂「そうだったのか。モンスターが人になるのは信じられんが、セクロスはよゆーで出来る」
♀「はう〜。ゲリョ美、嬉しいですの!」
的な展開の作品があんまりにも多すぎて、正直残念なんだが・・・
そこで男が嫌がれば良いんじゃね
風呂入ってる間に考えてみたんだけど、
一度は「やらせてくれるなら」って受け入れるんだけど
「やっぱり人間の方が…擬人化とかキモいし…」て浮気しちゃって
あれこれってスクイズで誠死ねでNice boat...ですよねーな展開しか思いつかなんだ
wikiに関しての意見は真面目に提案したら、ある程度は使いやすくできそうな気がする
それこそタグ機能なんてついてるんだから、各お話にそれぞれ属性タグ付けていくとかさ
単純にすんごい手間かかると思うけど…
つーか、投下作品の傾向に不満があるなら、どうして自給自足しようとしないの?
口開けて騒げば餌つっこんで貰える、なんて思ってる精神的お子様なわけ?
>自給自足しようとしないの?
自分の描いた絵、書いたSSじゃ興奮できない人は結構いる
したけど他の作品に埋もれているとか?
同種間のセクロスならまだいいんだけど、
異種間だとエロに持っていくためのストーリーを考えるのが面倒だ
何故異種とセクロスするのか、何故擬人化したとか…詳しく書きたくなる
エロよりそっちに描写割いてしまう。ご都合的展開に逃げたい
誰か俺の脳内妄想.zipを萌えるエロパロにしてくれ
すっごい昔に書いた自分の作品を
久しぶりに読み返してみると、俺こんなこと書いてたのか、なんて思うくらい忘れてたのに
おっきはするんだけど、やっぱり抜けないんだよね
抜けると評判だったのはどれだったかしら
まあここは既出の作品はNGだもんな
いい加減獣姦趣味は隔離しようぜ
人×人や擬人化でスレが維持してんだからいいだろ別に
投下前にジャンルを明記すりゃ問題ないだろ
いやならNGにするかスレを見なきゃいいだけ
スレみるなとかとんだ韓国人だな
スレが細分化されると同じモンハンが題材なのにあっち行けそっち行け面倒くさいのよね
>>1も変え時だな
分けたところで片方の少数派が過疎って消滅するだけ
なんの手間もかからない、ただの純化
>>394 >同種間のセクロスならまだいいんだけど、
>異種間だとエロに持っていくためのストーリーを考えるのが面倒だ
それは「面倒」なんじゃなくて、ただ単に技量がなくて出来ないだけだろ?
俺、出来るけどメンドいからやんねーぜ的なカッコつけしなさんなw
>何故異種とセクロスするのか、何故擬人化したとか…詳しく書きたくなる
そういうの読んでみたいです。ぜひお願いします。お待ちしております。
別に現状維持でいいと思うが?スレ分ける必要性もない。
大体の人は注意書きもしっかりしてあるし、嫌ならすっ飛ばせば十分。
擬人も原型もイケる書き手としては分けられたらめんどくさいの一言につきる。
以前よりスレの過疎化が進んでるのは
自分の嗜好を他人に押しつけようとするお客様の声が目立つからだろうさ
EpuTKcikにムカついたから竜姦でも書くかなw
>>404 じゃあ分ける必要があるな
擬人化を嫌がる奴らが問題の元凶だし
動物園でパンダの精液を搾り取る時はケツに電磁棒を突っ込むんだそうだ
>>407 どう考えてもめちゃくちゃ痛そうなんだが…
まあ、熊だから
人間が真似すると命の保障はしない
擬人化でも原形でもいいから、最初にカポーをかいてくれ
擬人化は苦手だが、注意書きさえあれば文句は言わない
ただSSとは関係なくあんまり擬人化マンセーされるとなんか、嫌
自重しない原形厨も嫌いだけど
面倒だから分けて純化すりゃいいだけだろ
カスな方は過疎って消える、簡単な話だろ
不満があるならわかれりゃいいのにこびりつくとか
やっぱ自分がマイナーで異質でなんかに寄生しなきゃ維持できない存在だって自覚してんだろ
最早荒らしとかわらんな
はいはいNGNG
ノイジーマイノリティが言うと説得力がありますね
いつもの人乙
自己紹介乙でもある。ノイジーマイノリティとか
竜姦も擬人もイケる口だが、両方を同時に楽しめるなら更に良い
でも擬人と竜姦じゃ後者は明らかなマイノリティだよね
マイノリティはあまりでしゃばらない方がいいよ
このスレは人間エロと擬人で価値を保ってるんだから居場所を主張せずに影に潜んだ方がいい
何だこいつ…テンション上がってやがる…
同時回収良いね〜今までにない感じ
なんか18歳未満紛れ込んでね?
モンハンらしくてエロけりゃなんでもいいのに
人でないとヌけないから竜姦隔離してほしいってんなら他スレ行けばー?
つか何か勘違いしてるようだから言うけど
竜姦って人間♀モンス♂の異種レイプじゃなくて
人間♂モンス♀の獣姦のことだから、これ異常性癖で犯罪な
そんなに言うなら勝手にスレ立てちゃえよ。
わざわざこっちに聞かなくていいから。
そっちのスレには擬人化のみの人が行って
このスレには今まで通り擬人化も原型も大丈夫な人が集う。
どうせ口だけだろうがな。スレの立て方もわからんのだろ?
君の思ってるほど犬の交尾で興奮する人は少ないから安心して病院いきなよ
だからスレ立てろって
分かんないの?
立て方もわかんないの?
いや、建てる必要がなくなった
ほっといても純化するな、今現在口がデカい少数派にイラついてる奴らが
次々と出てくるのは目に見えてるし
いい言葉を教えてあげよう
つ「嫌なら見るな」
何のために投下前の注意書き必須だと思ってるんだ
回避方法が提示されてるのに文句こねてるのはガキすぎ
立て方わかんないならググればいいよ!
遠慮すんなよ!あんなに分けたがってたじゃないか!
>>424の言葉が「擬人」VS「原型」を狙ってるぽい中二厨台詞でお茶吹いたw
その執拗な擬人プッシュ…!お前もしかしてS・Sか?
796 名無しさん@ピンキー[sage]
2009/06/01(月) 05:06:09 ID:5r1KHQ32
一ヶ月経った!!!
まだか!!???
797 名無しさん@ピンキー[sage]
2009/06/01(月) 05:11:36 ID:5r1KHQ32
何がだよ
798 名無しさん@ピンキー[sage]
2009/06/01(月) 05:13:21 ID:5r1KHQ32
S・S
799 名無しさん@ピンキー[sage]
2009/06/01(月) 05:15:10 ID:5r1KHQ32
はぁ?
何言ってんだよお前
801 名無しさん@ピンキー[sage]
2009/06/01(月) 05:18:41 ID:5r1KHQ32
>>799 消えろ
こいつかwww
しかしいつ見てもwikiでは人間・擬人9割 その他1割の比率は変わらないね
vsする程の需要がないからただの粛清だな、言い方が悪かったよ
そんな顔真っ赤にすんなよw
構ってもらえて良かったなw
で?
「擬人」VS「原型」を狙った荒らしなのか?
どちらの心証を悪くしたいのかは知らんが
テンプレも読めん奴の声なんて誰もまともに聞きやしねーぞw
Wikiの比率が必ずしも需要と供給の比率とは限らない
ただ自分が気に入らないのを全員の意見を纏めたように需要ないとか言い始めるなよ
そう言う俺はどっちも美味しくいただける派です
というかこの手の1人でごねてる子って毎月のようにでてくるのな
擬人化もジャンルとしてはかなりマイナーだと思うが・・・
龍姦に比べたらメジャーってだけで
スープカレーとカレーラーメンでどっちがメジャーかって戦ってるようなもんだぞ
どっちもおいしくいただくから問題ない
ただ389展開はいい加減飽きたしのは事実w
粛清の字を見ただけで吹いたぞ。どうしてくれる。
粛清なんて現代社会じゃ二次元でしか使わないことばだぞwww
たぶんNG機能もスレ立てもできない初心者さんなんだよ。
きっとこのまま消えるか、あと少ししたら「釣りでしたwww」宣言がくる。
いやー、釣られた釣られたw
釣りカエルに食いつくガノトトスの気持ちがよくわかったw
擬人化にしろ龍姦にしろ、
>>1を守ってれば何も問題ないでしょ
後はうまいうまい言いながら食べるも、食わずに残すも読み手の勝手
>>433 擬人化がマイナーとかよしてくださいよ
貴方はどこの国籍を持ってますか?パレスチナ?アフガン?アフリカ?
少なくとも日本、いや韓国ですらないですねw
今時、ポケモンすら擬人化改造が人気を誇るこの国で
こんなピンク板にいる日本人が擬人化マイナーとかよしてくださいよ
そりゃアフリカでは相手構わずパコパコしまくってるから獣姦の需要もあるかもしれませんが
擬人原形ときて諸外国の名前まであげはじめたか
見事な手際だ。それは認めざるをえない
ついでにsageは入れない方が嫌がらせとしては上だと思うぞw
>>429待て
昨日は擬人9割と言ってなかったか?
この流れ、擬人だろうと原型だろうと投下しにくいからどうにかしてくれ。
文句があるなら擬人化スレたてて、そこで正座して待ってろよ。
なんという釣りフィーバエ
ここの住民は、毎度同じ餌に全力で釣られに行くように見える
そこはゲーム的にカエルとトトスの様式美なのかもしれんが、レス数の無駄遣いもほどほどにな…
夕鶴を国語の教科書に載っけてた我が国において、擬人化萌えはマイナーなんだろうか
今まで
擬人化<獣(竜)姦
だったけどこのスレに来て
擬人化=獣(竜)姦
になった
いいからチャチャくれや
グラビの露出した腹にチンコを擦りつける夢を見た
ラギアたんにお持ち帰りされたい
そんなことよりおまえら
ポッケ村の道具屋の前でくっちゃべってる二人の内
女のほうの髪型を早急に推察すべき
バサルモスがこっち向いて尻尾ふってる時の可愛さは異常
>>447のせいで
火山のBCで尻尾に釣り糸つけて釣りしてるバサル妄想した
ちらっと後ろ見て「んー、つれないなー」とか言ってんの、萌える
で、たまたま泳いでたトトスさんに押し上げられると
ガノスさんの水属性な肉棒でナカを突かれたらバサルたん一瞬で昇天じゃん
「らめっ! らめなのっ……! す、水圧でイッちゃうのぉ……っ! つめたいのにきもちいよぉ……!」みたいな
擬人化でくれ
この流れに伊達眼鏡嬢の夢の話を思い出した。
バサルたん可愛いよバサルたん。
チビクック先生とか出たら夢広がリング
猫たちの生態がわかるなら歓迎
単なる猫視点のモンハンだったらハンターレイプ
>>455 酷い叩かれようだな
アイルー可愛いよアイルー
ネコートさんならなお良し
OPムービーのクオリティだったらなぁ……と俺は夢想する
チャチャ擬人化(少年)と女ハンターの組み合わせはおもろい
チャチャは擬人化しなくても人型してないか?
仮面とったら化物顔かもしれないが……
教官押し倒したい
ムダ毛のない引き締まった太腿触らせてほしい
チャチャは擬人化しないとババコンガと同じく結局はモンスターレイプものじゃん
なんで女教官居なくなったん?
男教官もひげをハヤスなど、お年を召されたのがわかるな?
それと同様に、女性教官も…(ry
正直年増オネーチャンであの太股丸出し衣装は、うん
つーかチャチャをいじり倒したい
勿論うさみみ仮面で
チャチャ(擬人化)いじりSS希望
てかチャチャネタはもう出してよくね?
なんか一人擬人厨がいるな
そんなに人×人が読みたいなら他のとこ行った方が良くない?
擬人化を人と一緒にするんじゃない
元々は人外なのが大事なんだ。人の形をしている人外なのが大事なんだ
熱く語られてもなぁ…
ぶっちゃけMH3は持ってないし、見た目が擬人化してもダメそうな奴が多くてどうでもいいが
チャチャを擬人化した場合、野生児な男か、仮面を付けた美少女か
そこが問題だ
個人的にチャチャ擬人は剣士用のコンガシリーズなイメージ
MHFのチャチャ防具参照でいいんじゃないかな?
「やあ、火竜のお兄さん。いいモノ持ってるじゃない?」
レウス「ああ、ニンゲンのせいで近場の草食竜が減ってね・・・。君の縄張りかもしれないが家族の為なんだ、リノプロス一頭だけ頼む」
「どうぞどうぞ。今の時期は草が多いから、リノプロスくらいすぐ集まるもの。ここに来るニンゲンは少ないしね」
レウス「そうか、ありがとう。ところで君は・・・」
アグナ「炎戈竜、アグナとでも呼んでくれれば嬉しいかな」
レウス「アグナさんか。おかげで娘たちに食べ物をあげられるよ、本当ありが・・・はっ!?」
レウス「くっ・・・!」
アグナ「無駄よ?あなたの炎は効かないし、溶岩の装甲には爪も刺さらないでしょう?」
レウス「くそ・・・・・・あんた、俺を食う気か?」
アグナ「まぁ、ね。でも肉を裂く訳じゃないから安心してね・・・ふふっ」
レウス「わっ!ちょっ・・・どこを触ってるんだおい!」
アグナ「よいしょっと・・・いいコトしてあげるよ?お兄さん家族がいるんだってね・・・あははっ!お嫁さんへの言い訳考えないといけないね!」
レウス「ま、待った!うっ・・・・・・」
今リオレウス×アグナコトルという意味不明な夢を見ていた
もう駄目かもしれん
>>471 擬人化じゃなくても
仮面を取ったら幼女orショタがコンニチハで
美味しく頂くぜ
もちろん人外な顔でもいけるし。
隠れているというのは無限大の可能性だぜ
でも設定資料ではバケモノ顔
ホント時々思うんだけど、開発陣は頭がイカれてるぜ、いい意味でも悪い意味でも
>>474 そんなこといったらレイア×♂ハンターの俺はもっと駄目だから胸を張るといい
>>474 続きを書いてくれ
じゃなかっつあ書いてくださいお願いします
チャチャの擬人化は面白そうだな
どんぐりのお面で生意気な娘
ふさふさのお面でメイド
肉焼きのお面で食意地の張った女の子
ランプのお面で和風な凛々しい乙女
マカ壺のお面で原始的なパワフル娘
古代のお面でロリババァ
アイルーお面で猫娘
仮面変えるだけで何人分も美味しくいただける
最高のパートナーじゃないか、夜のお供的な意味で
>>476 愛があれば(
てか仮面とったらどんな性格になるんだろ
>>480 私のお面返して〜って胸を叩いてくる幼女を想像した
うむ、これは早急にチャチャ擬人化SSが必要だな
流石に擬人化の流れに持って行こうとしすぎ
そのうち、受付のねーちゃんや鍛冶屋のおっさんを擬人化とか言いだしそうだな
んじゃあ逆に教官とか、ハンターを擬竜化すればいいんじゃね?
ギギネブラになったハンターが受付嬢を襲う話なら
>>485 それいいね じゃぁ投稿してくれたまえ!
小説書きたくてもPCは12月まで規制だから書くに書けまシェン
発狂しそう
12月以降はみんなが書きためたSSが一斉に投稿されるのか…
体が保つかしら…
何回読んでも、これは萌える
7:09/14(月) 00:38 iB4SNLH1 [sage]
読物
「旦那さん、今日もボク達のお料理に喜んでくれたニャ」
「なんか嬉しいニャ〜」「嬉しいニャ」
「お礼に食券あげたいニャ」「手作りしてプレゼントするニャ」「うん!うん!」
「紙、買ってきたニャ〜」「おかえり〜」
「ボク、切るニャ!切るニャ!」「ボクも〜」
「ちょっとナナメになっちゃったニャ…」「ドンマイニャ」「エヘヘ」
「『いつでもゆうこう』と…」「字、すごくうまいニャ〜(拍手)」
「旦那さん、きっとすごく喜んでくれるニャ…」「うん!うん!」
真っすぐにしようと何回も切り直してすっかり小さくなっちゃった紙に、
ふにゃふにゃの馴れない字でこんな風に書いてある
それがアイルー食券です
『あいるー しょっけん じょう
〜 いつでも ゆうこう 〜
いつも ありがとうにゃ だんなさま へ』
萌えたっつーか、なんだこの・・・胸が締め付けられるような・・・。
今まで渡したそうにしてても無視してごめんなさい。
渡されたものは大切に保管して余らせるタイプだからなんの問題もなかった
規制解除ヤッダァァァバアアアアアアアアアアアアアアア
さっそくSS作るお
もう一つ
5:11/01(日) 00:15 vIvdpSqb [sage]
出会ったばかりの新しい旦那様、始めはぎこちなく擦れ違いばかり
慣れてきたと思いきや前の旦那様とは勝手が違って衝突ばかり(爆弾とか)
他のオトモの中でもちょっと浮いてて、心の支えは過去の旦那様だけ
それでも少しずつ互いを理解し、キッチンのオトモたち、旦那様と打ち解けていく
クエストに出かけ、釣りを応援して、邪魔な虫を狩り、一緒にバッタを採取する
狩りの帰りは今日の成果を話し合い、キッチンのアイルーへ土産話を届けてやる
そんな日常を過ごすうち、自分が自然体でいられる事に気付く
過去の大事な思い出と同じくらい、今の大事な思い出を抱えている自分がいる
自分が本当の意味で、家族の一員になったと実感したとき、
アイルーは今の旦那様にそっと、呟きを漏らすんだ
「ホント、ここに来て良かったニャア…。」
6:11/01(日) 00:15 vIvdpSqb [sage]
●〜オトモとワタシの10の約束〜●
1.私を気長に育成してください。
2.私を信じてください。キレアジは食べていません。
3.私にもHPがあることを忘れないでください。
4.サボる時には理由があります。
5.私とたくさん狩りに出てください。役には立てなくてもそばにいます。
6.私を崖から蹴落とさないで。本気になったら溶岩もつっきります。
7.私がレベル20なつき度5になっても仲良くしてください。
8.私は死にません。何度でも土の中から蘇り戦い続けます。
9.旦那さんには他のハンターもいます。でも私には旦那さんしかいません。
10.私を解雇するとき、お願いですキッチンからしてください。
どうか覚えていてください、私がずっとあなたを愛していたことを。
先日初めて人からオトモ貰ったばっかりで、ツンツンされてイラっとしてる
自分には耳に痛いレスだw
オトモ…これから大事にしよ……
496 :
小ネタ:2009/11/05(木) 12:30:47 ID:9jmaHbwM
1
俺のオトモアイルー『ジャスミン』が、いつまでも経っても回復の笛を覚えてくれない。
仕方なく俺のペニスを使って練習させる事にした。
「ほらっ、まずは優しく咥えてみろジャスミン」
「ダメ猫の特訓に付き合ってもらって、ありがとうニャ旦那様!! う〜〜〜んとガンバるニャ!!」
パクリ、ゾリゾリ……
※ここで解説。猫の舌上のヒダは、肉を裂き易いように細かい鉤爪状になっているのだ。
だから当然、
「ぎゃああああああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁっ!!!」
終わり。
ケッ!どいつもこいつもネコ共の外面に騙されやがって!
ヤツら生まれついての盗人だ!てめーら忘れたのか!
狩りを始めて間もない頃、高価な調合書を盗まれたことを!
奪われた品を取り戻そうとしているだけなのに爆弾を投げ付けられたことを!
挙げ句に回復薬Gを奪われ、それが原因で初挑戦の大物狩に無惨に失敗したことを!
オレは決して恨みを忘れんぞ!
フィールドでネコ共を見つけたら、必要がなくともすべて蹴散らしてくれる!
ネコ共の巣で地面を漁る乞食ネコにも容赦せん!
ポーチから紅玉まで何もかも奪いつくしてやる!
わざと使えないネコを雇い入れ、一度も仕事をさせずに
海原雄山ばりの怒声をあびせてクビにしてくれる!
ネコババァの元で雇いネコに役立たずの烙印を押し社会的に抹殺してくれるわ!
ザマを見ろ!ふわははははは!
じゃあオレは497に怒られて追い出されてメソメソ泣いてるアイルーを保護する役をするよ。
>>498 お前ばかりにいいカッコさせるかよ、――家にはオトモたちがお前の帰りを待ってるんだろ?
後はおれに任せて先に行け
アイルーで盛り上がってるところ申し訳ないが
グロでバッドなSSを投下させていただく
エロ・擬人&竜姦(異種姦)
グロ・部位破壊
バッド・いろいろと
生態捏造・あり
そんなのノーサンキューの向きはタイトルNGにて
雪山でティガレックスを落とし穴に落とした。
だけど、穴の中には、黄色のかった褐色にエメラルドグリーンの
メッシュの入った髪の、引き締まった筋肉にうっすらと脂の乗った
素晴らしい肢体にあちこち打撲、打ち身、火傷、その他に痛々しい傷を
全身にこさえた全裸の美少女が倒れていた。
それが全ての始まりだった。
僕の名前はシン。村でたった一人のハンターだ。
仲間はみんな黒グラビモスの狩猟で死んでしまった。
だから僕は一人でドスランポスを追い払い、ケルビの角を取りに出かけ、
雪山草を採り、疲れ果てても、替わってくれる仲間もいない。
村人は無責任に「頼りにしてる」、と僕を持て囃すだけで、
愚痴を吐くことも出来ない孤独な日々。
だから、正直彼女が何者であれ、連れて帰ろうと思った。
口移しで回復薬を飲ませて、怪我の治療をしてから抱き起こし、
担ぎあげようとしたら強烈な右ストレートを喰らった。
「テメェ、崖の上から人を狙い撃ちしやがって
正々堂々勝負しやがれこの卑怯者っ」
な、何を言ってるんだこの娘は。
僕は彼女に何かした?いや、なにもしてない。
だって、初対面だ。
彼女は、訳もわからずうろたえる僕の首根っこを
わしづかみ、なおも言い掛かりを続ける。
「テメェみたいな性根の腐った野郎が一端のハンター面するんじゃ、
狩られる仲間が余りにも哀れだ、あたしがテメェを一人前に育ててやるよ」
僕の顔を覗き込む、いや、見上げ、睨み付ける翡翠色の瞳には、
凶悪な光が宿り、まるで肉食獣がするみたいな舌なめずりまで見せる。
殺される……。
命の危険を感じているのに、僕は何処の誰ともわからぬ、
しかも、僕に対して並々ならぬ殺意をぶつける彼女に対して性欲を持った。
吊橋効果という奴かもしれない。
命の危機に瀕した瞬間の、種の保存本能という奴かもしれない。
とにかく、彼女がほしいと思った。
だから、僕は「僕を鍛えてください」そう彼女に懇願した。
むろん、本心なんかじゃない。
女の子に指南を求めるなんて、僕のプライドが許さない。
「そうだ、君に名前を付けないと。お互い名前がわからないと
呼び合う時不便だろ?僕はシン、よろしくね。そうだなぁ、
リーホァなんてどうだろう、僕の国の言葉では麗しい花、君にぴった」
「寝言は寝てほざけ腑抜け」
浮き浮きと話し掛ける僕を彼女が遮った。
「私にはユールンという父母から授かった名がある」
「君、両親がいるのか!?」
本気で驚いた。こんな年頃の娘を裸で雪山に
放り出すなんて酷いご両親じゃないか。
「ずいぶん前に死んだ、二度とその話はするな。蒸し返したら殺す」
じゃあ僕は命の恩人じゃないか。僕がティガレックスを
追い払わなかったら、彼女は死んでたところだ。
因縁つけられて見下されるなんて不条理の極みだ。
村に帰って来てギルドマネージャーに恐ろしい話を聞かされた。
「あなたが連れて来た娘さん、ティガレックスじゃない?」
「えっ」
そんな、彼女、人間じゃないか。マネージャー、おかしな薬を服用でもしたのか?
担がないでください、と反論すると、
マネージャーはころころ笑いながら語った。
「飛竜は時折、怨嗟、恐怖、恋慕、その他強固な意志から、人身に転じる
事があるの。もしかして、とんでもない怨みでも買った?」
そんな……あっけらかんと言う台詞じゃない。
大体、彼女が本当にティガレックスだとして、
そこまで怨みを買うような真似をした覚えがない。
狩猟のたびに怨みを買って飛竜に人化されたんじゃ、
村は大変な事になるじゃないか。
人を担ぎやがって、とんだマネージャーだ。
はたして、確かに彼女はティガレックスの化身だった。
ハウスに案内するなり、縄張りと称して特等席であるベッドを占拠し、
僕は囲炉裏のそばでファンゴの毛皮に包まって眠る羽目になった。
食事は食事で、勝手にアイテムボックスを漁って生肉を貪り、
それでも足りぬとキッチンアイルーにかじりつく始末。
結果、一番新米が逃げ遅れ、臓物を晒した。
「ちっ、小骨がうるせぇ」
満腹すればまたベッドに横になり爆睡状態。
人間らしさなんて皆無に等しい所業の数々。
百年の恋だって醒める光景だ。
眠る顔はこんなに可愛いのに。
……そう、到底元ティガレックスとは思えない。
もう随分昔、仲間と黄金魚を釣りに行った時、飛竜種が人間に進化したら、
きっと皆鰓の張った顔立ちになるだろうと、笑ったことがあったけれど、
ユールンは鰓が張った厳つい骨格どころか、綺麗な鼻梁、形のよい顎、
少し厚めの唇と、美人といって間違いない顔立ちだ。
優雅な弧を描く首筋、鎖骨の浮き出た細い肩、ふっくらと、仰向けになっても
崩れない若さと張りに溢れた乳房、腹は引き締まり、腰は柔らかく円みを帯び、
手足はすらりと伸びた、非常にバランスのとれた肢体。
そんな素晴らしい裸が、襲ってくださいと
いわんばかりに僕のベッドに横たわっているのだ。
どうにかならないほうがおかしいじゃないか。
僕はユールンの唇に唇を重ねた。
飛竜とは思えない、ふんわり柔らかい感触。
ああ……。
そのまま、乳首を摘み、捏ねくる。
「ん……」
少し、苦しげなユールンのため息。感じているのだろうか。
恐る恐る腿の間に手を差し入れ、探る。
実をいうと、見るのが恐ろしかった。彼女を欲しい、犯したいと
思ったのも事実だけど、飛竜が人間の生殖器なんて知る由がない。
もしかして、溝も何もないつるりとした一枚の皮膚に、
ぽつりと穴が一つ、などという悪夢のごとき様相だったら
どうしようと躊躇いもあったんだ。
予想に反して、全くの無毛である以外はそこも人らしい形状だった。
そして、予想が外れた事で僕は安堵し、更に行為をエスカレートさせた。
蜜壷を解し、滲み始めた愛液を指で掬い取って肉の芽に塗す。
尖端を単調に擦り続けるうちに、ユールンの息が乱れ、喘ぎ声を漏らし始めた。
いいよ、そのまま感じて。イカせてあげる。
僕は下半身を晒し、いきり立つ愚息をユールンのそこに宛がった。
吸い込まれるように先端が彼女の下の口を割り……
「テメェなにしてやがる!」
罵声と同時にユールンの踵が眼前に迫り、僕は豪快に宙を舞った。
散々噛み付かれ家をたたき出された僕は、ほとぼりが冷めた頃合いを見計らって
家に戻り、意外な光景を目の当たりにした。
僕のレックスキャップを抱きしめ、ユールンが泣いていた。
それからも、変わらず全裸で生肉を貪る生活スタイルは
変わらなかったが、僕はユールンと暮らし始めて、飛竜が
思いのほか知能が高い事を知らされた。
ユールンはわずか一週間で読み書きをマスターして、
ハンターとして依頼の受注をこなすようになったのだ。
聞くと、ユールンは呆れ果てたというか小ばかにした目つきで答えた。
「飛竜の生活はとにかく食欲を満たすことだ。逃げ回る獲物を追い、
空腹を抱えて砂漠と雪山を何度も往復する……そいつの心配さえなきゃ
こんな物、覚えるなんざ朝飯前だ」
そうして、外に出るときだけは身につけるようになったインナーを履き始めた。
インナーに仕舞われる小さな尻を眺めながら、考える。
ユールン、狩りに行くのだろうか。だったら。
一緒に行こうか?そう声をかけた。
誰かとフィールドに赴くなんて久しぶりだ。
それに、やたら僕を見下すユールンにいい恰好を見せたい、
好意を持ってもらいたい、そんな下心もあった。
ユールンがこちらに向き直った。
初めてあった時のような、殺意の篭った目つき。
なのに、口元は微笑みの形に歪んでいた。
「……いいだろう、来な」
まさか彼女の次の獲物が、こいつだと知っていたら、
行こう、なんて口が裂けても言わなかったのに。
忌まわしい場所……火山。
バサルモスの狩猟。
全身を絶え間無く見えない何かに食まれるような熱い風の中でも、
レッドシザーを担いだユールンは平然としていた。
「私たちは砂漠で暮らしているんだぞ?この程度の暑さ糞くらえだ」
「じゃあどうして雪山くんだりまでポポを狩りにいく?」
ユールンいわく、砂漠には食える獲物は多くないのだそうな。
「アプケロスは内蔵は美味だがそれだけだ、ガレオス、ガノトトスは
臭くて食えたもんじゃない、ゲネポス?あんなもん腹の足しになるか、
ザザミはあの殻だ、やるのに手間がかかる、ブロスはあの角が厄介だ」
「だから雪山に?寒くないのか?」
「砂漠だって夜は冷える。私たちには、外気が下がると体内で発熱する器官がある、
充分な日光欲をとるか、飢えが満たされていれば寒くても動けるんだ。
お前達は本当に何も知らないんだな、あの書物にも
ろくな事が書かれていない。少しは学べ」
嬉しかった。ユールンとこうして話をするのは初めてだ。
でも、地に足が着いた気がしない。
うきうきした気持ちと違う。
どうして僕はせわしなく視線を泳がせるんだろう。
ここには来たくなかったんだ。
岩に擬態するバサルモスをユールンがたたき起こした時、違和感を抱いた。
バサルモスってこんな顔付きだったっけ?
妙に顎が長くて、背が山のように大きくて……。でも、角は二本で、
ブレスに失敗して、毒ガスを噴出している。確かにバサルモスだ。
もしかしたら最大金冠という奴かもしれない。
だったら、ユールンにいいとこを見せて、
もっと打ち解けるきっかけをつくろう。
でも、どうしてだろう。手が震えて止まらない。心臓がバクバク痛い。目が回る。
ここにはいないはずの誰かが笑っている。
(イヤーッきんもー!)
(あんた、うちらとアレとどっち取るのよ)
(アレがついてくる限りうちら絶対一緒になんかいかないかんね)
(しゃあない、みんなでモドリ玉使ってリタイアすっか)
(帰ろ帰ろ)
(オメーラ、後で口裏あわせろよなー)
あんまりだ。
酷い。
だから僕は……僕は……。
「……ってやがる腑抜け!」
ユールンの罵声に身体が感電した。
膜が剥けたように指に感覚が戻ってくる。
足はしっかり地に着いている。
そうだ、バサルモス。
バサルモスを狩りに来たんだ。
ブレスの態勢をとり、胸を反らすバサルモスに水冷弾を撃ち込む。
ユールンはと見れば、喜々とした貌で片手でレッドシザーを振り回していた。
いくら飛竜だからって、それはないんじゃないのか?
僕の忿懣をよそに彼女の振り回す赤い蟹の爪は
岩竜の甲殻を砕き、中の血肉を外気に晒していく。
執拗な攻撃にとうとうバサルモスの顔面がひび割れ、崩れた。
「え………?」
黒い。
どうしてだ?
どうしてバサルモスの顔が黒い?
ブァ、バサルモスが苛だたしげに熱線を吐く。
更にひび割れ、剥がれ落ちる甲殻。
白い殻の中から垣間見える黒い肌。
まさかコイツ。
成体になりかけの個体!
しかも、グラビモス亜種。
嘘だ、やめてくれ。こいつは何の冗談だ。
黒いグラビモスが吠えた。
地獄から甦ったあいつらの嘲笑に聞こえた。
僕には素敵な仲間がいました。
男の僕から見ても惚れ惚れするほど男前の幼なじみ。
村で意気投合した女の子のペア。
僕達はいつも一緒でした。
ほんの少しの片思いと友情の日々は永遠だと信じていたのです。
あの日、僕に、グラビモスを誘い込むから先に行って罠を仕掛けて
待っててくれ、そう言ったまま、皆はいつまで経っても来ませんでした。
僕は不安になって皆のところに戻ろうとしました。
そして、聞いてしまったのです。
あいつらの本音を。
(ちょっとぉ、さっき黒モスちゃんと鬼ごっこになっちゃったじゃない、
したらアイツ、ヘビィだからって割って入って来て
『大丈夫、怪我はない?』だってー!)
(キモーイ!それキモイ!)
(モスなんてスッとろい奴ガードしないっしょ普通)
(超勘違ーい!)
(てかもう限界、モスの前にアレなんとかして。
いつもねちっこい目でこっち見てるんだもん)
(分かるわかるー!アレ絶対うちらでコイてるわ)
(イヤーッきんもー!)
女の子が幼なじみに抱き着きました。
(アタシ達あんたの連れに穢されちゃったわぁ)
(綺麗に消毒してちょうだぁい)
(しょうがねぇなぁ)
ここにはいつグラビモスが来るかわからない、
というのに、三人は防具を脱ぎ出しました。
引き締まった男の身体に、女の肢体が絡み付き、
えもいわれぬ隠微な光景を描き始めます。
僕は美しい交合を影から眺め、鳴咽を堪えて自身を扱きました。
理由もわからぬまま、僕はあの輪から締め出されたのです。
白濁、愛液まみれの三人がようやく身体を離しました。
強走薬を回し飲みする幼なじみに女が言いました。
(あんた、うちらとアレとどっち取るのよ)
(アレがついてくる限りうちら絶対一緒になんかいかないかんね)
(しゃあない、みんなでモドリ玉使ってリタイアすっか)
(賛成)
(そうと決まれば帰ろ帰ろ)
(そろそろモスちゃんも来る頃だしー)
(オメーラ、後で口裏あわせろよなー)
(はーい)
女達は僕が気持ち悪い、いなくなっても構わない、そう口にしました。
幼なじみは友情より女をとりました。
じゃあ、今まで僕が望み、願っていた未来はなんだったの?
ただの妄想なの?
悲しくて、悲しくて、僕は……散弾で裸のままのあいつらを撃ったんです。
何度も何度も撃ちました。
動けないあいつらは僕に罵声を浴びせました。
そして、あいつらはやってきた黒グラビモスに踏み潰されました。
……そうです、僕は仲間から捨てられた、必要とされない存在なのです。
あいつらはユールンを得た僕に、わざわざそれを思い出させるために
地獄からやって来たのです。
「手間こさえやがってこのボケナス!」
ユールンが僕を突き飛ばし、右拳を地面にたたき付けた。
ティガレックス固有の攻撃、岩石飛ばし。
僕の頭ほどもある岩つぶてが、目の前に迫るグラビモス目掛けて
弧を描き、側頭に命中した。
ボグン、らしくない鈍い音がして、黒い身体がよろめく。
「立て腰抜け、仕切直しだ」
隣のエリアで、ユールンは喜んでいた。
「あの黒助、まだ甲殻が硬くなってない、簡単にやれるぞ」
「帰ろう、ユールン」
あれはあいつらの怨念だ。倒せるわけがない。
それに……僕は誰にも必要とされてないんだから、
狩っても意味のない、ただの独りよがりだ。
意味のない事なんだ。
ユールンの表情が一変し、僕の襟首を掴んで怒鳴り付けた。
「やる気あんのかテメェは」
やる気?そんな物。必要とされない物がなんのために頑張ると?
僕は、ユールンさえいれば。
人間なんか信じられない。でもユールンなら。
だって、君は人間じゃないから。
だから僕は君を信じられる。
「逃げよう、ユールン」
ユールンが俯いた。
握った指が震えている。
「…………ろう」
拳が僕の頬をヒットした。
「ふざけるな糞野郎!」
ユールンは泣いていた。
「お前が……目の前に現れた時、匂いがした。私の父と母の匂いだ」
胃がきゅっと縮こまるのがわかった。
あれは……あのキャップは……ユールンの両親だったのか。
あの時の狩猟はいわばゲームだった。皆で拡散弾を撃ちまくって、
番いの轟竜がのたうちまわる様を笑った。
「お前は私の父と母を殺したハンターだ……、どれだけ強いのか、
どうにもならないのなら、狩られても仕方ない、悔いはない、そう思った。
だがお前は……ただ崖の上からひたすら私を的にするだけだった……」
だって、僕一人でどう戦えっていうんだ。
しょうがないじゃないか。
「父も母もこんな風に殺されていったのか……お前みたいな腑抜けに……」
「違う、僕じゃない!」
思わず叫んでいた。
僕だけじゃない!それで僕が責められるのはお門違いだ。
言い出したのはあいつだもの!
「だから私は父母の名誉のために、お前を最低限戦えるハンターに育てよう、
そう決めた……お前が一緒に狩りにいく、そう言った時、私は嬉しかった、
お前だって強くなりたい、そう望んでいる……そう思った」
「あれは仲間達が……!」
ユールンが僕から指を離した。
「……お前は本物のダメ人間だ」
レッドシザーが、防具が、打ち捨てられていく。
「お前に何か期待した私が愚かだった」
冷たい光を宿した翡翠の瞳が僕を射抜く。
「失せろ人間。あれは私の獲物だ」
全裸になったユールンが轟と嘶き、両手を前に突き出す恰好で前のめりに倒れた。
四つん這いになる僅かの間に、ユールンはティガレックス本来の姿に変わっていた。
怒りさめやらぬグラビモスの目の前に再び岩つぶてが飛来する。
「尋常ニ勝負シロ、黒ンボウ」
「オ前ハ、サッキノ変ナ技ヲ使ッタ人間カ」
「私ハ人間デハナイ、ティガレックスダ」
「笑ワセルナ、人間ノ味方ヲスルヨウナ恥知ラズガ飛竜ナドト」
グラビモスが熱線を吐き、ティガレックスを威嚇する。
「誇リ高イ飛竜ノ名ヲ穢シタノダ、償イハシテモラウゾ」
僕は地べたに転がったレッドシザーの傍らにへたり込んで泣いていた。
ユールンにまで捨てられた、酷いよ、あんまりだよ。
人間に捨てられたから僕は君に縋ったのに。
涙でふやけた頭の中でユールンの最後の言葉が谺する。
『お前に何か期待した……』
ユールン……ユールン……!
ユールンはあいつらと違ったんだ。
よくわからないけど、何かを僕に期待していたんだ。
追い掛けよう、追い掛けて一緒に戦おう、そうすればきっとユールンは帰って来てくれる。
期待していたものがなんなのか、きっと答えてくれる!
僕はユールンの後を追い掛け、隣のエリアに駆け出した。
隣のエリアでは信じられない光景が広がっていた。
……黒いグラビモスがティガレックスを組み敷き、犯していた。
脱皮したばかりの最小金冠とはいえ、グラビモスだ。
その巨体に物をいわせ、ティガレックスに跨がり、押さえ付けている。
首筋に食らいついているのは、甘噛みだろうか。
ティガレックスはぐるぐると苦しげに呻き、四肢で地を掻いている。
巻き上げた尾の付け根に、グラビモスの股間から生えた、硬い、赤黒い肉の柱が出入りしていた。
あいつら僕を嗤っただけじゃ飽き足らず……
「てめえぇぇぇぇえええええっっ」
俺のユールンまで犯しやがった……!
「殺してやるあああぁぁぁぁああああ!!」
僕は迷う事なく撤甲榴弾を銃身に装填し、トリガーをひいていた。
迅速かつ滑らかで無駄のない動きだった。
今まで蟠っていた何かに火がついて燃え盛り、身体を突き動かしている。
そんな感じだった。
放たれた弾はグラビモスの股間に突き刺さり、生殖器を吹き飛ばしていた。
黒い巨体がもんどりうって転げ回り、ユールンから離れる。
僕はユールンに駆け寄ると、だらしなく舌を垂らした半開きの口に
クーラードリンク、回復薬G、いにしえの秘薬、活力剤、狂走薬Gを
ありったけ放り込んだ。
ユールンの目は虚ろで、何も見ていないようだった。
待ってて、ユールン。僕が、僕が、必ず!
ユールンの頬を撫で、グラビモスを追った。
逃げ惑うグラビモスの甲殻を拡散弾で砕き、貫通弾で
臓腑を引きちぎり、最後に水冷弾を浴びせた。
グラビモスはどうして自分がこんな無惨な仕打ちを受けるのか判らない、
といった風に首を何度も振ってから、どう、と横倒しになって息絶えた。
ユールンは姿を消していた。
僕は火山を駆けずり回ってユールンを探した。
でも、どこにもティガレックスの姿はなかった。
僕はユールンにも見捨てられのです。
……人間からも飛竜からも捨てられた僕は、この先どこに行けばいいのでしょうか。
終
オトモはだんなさんを見捨てたりなんてしないニャ! 絶対に!
自分が書きたいものをいかに削ぎ落としつつ
人が読みたくなる小説を書くのが作家としての第一歩
そんな言葉を思い出しました、まる
カウンセリングがんばれ
猫科は人間に依存する理由が住み良い環境を得るためだから
今より良い環境があるならそっちに移ると思う
猫も人も駄目な人からは離れていくってことですね
>>500 何が書きたかったのかいまいちわからない、詰め込みすぎ
竜姦あたりはぶっちゃけ不要
3つくらいに分割できそうな話ではあったなw
だが竜姦好きな自分としてはGJGJ。
詰め込み過ぎた感はあるが、GJ
皆が擬人化ヤダヤダ原形ヤダヤダ言うから詰め込んでくれたのは判った
結果的にはすべてが中途半端になったようだけどな
やっぱ詰め込みすぎは駄目だな、ニーズがあるものを一つにしぼらないと
清々しいくらいにダメ人間のどうしようもない主人公でワロタ
GJを送ろうw
テーマやメッセージでも組み込みたかったんだろうけど、滑ってるというか
前半のエロはまだしも後半が完全に息切れ&無理矢理すぎるw
無理に復讐だの竜姦だの突っ込むからおかしくなるんだよ
素直に擬人化は擬人化と一つのテーマに絞れ、小説初心者が一番陥りやすいミスだ
素材はいいが焦りすぎた感はあるな。
もう少し熟成させれば、ものすごく鬱な話になったと思う。
批評の嵐ワラタ。
良いと思うがなあ。
素体はいいと思うが文章量が少ないせいで中途半端感が出るんだろうなぁ
これはセンスねーわ
じゃあ次は、センス有る
>>523様が竜姦を書いてくれますよね
擬人化は気合入ってるけど竜姦がまるでやっつけでワロタ
少数の騒音なんて気にせず擬人化だけを書けばいいのに、無理に入れた結果がこれだよw
こうして書き手がいなくなったとさ
おしまい
いつから投稿作品を評価するスレになったんだ
あと妙に後半を叩くのが多い
誰もがどんな酷い作品でもGJGJ言ってくれると思ってるのか?
まあ確かに今まではそうだったなwww
えっ
>>527 >あと妙に後半を叩くのが多い
どうせ久々に投稿された作品に異物(竜姦)が混じってたからヒステリー起してるだけだろ
今更だけどモンハンは2次創作しにくい作品だな
異種姦は好みが分かれ、人間同士だと世界観を活かしにくい
モンスター側に比べ、人間側のキャラが立ってないことが原因だろうけども
エロ同人誌(マンガ)が大量に存在することからしても
ビジュアル的には人間同士のエロに向いている作品だと思う
逆にテキスト的には人間同士のエロが難しい気がする
ビジュアルというかMHのエロ同人はエロ装備目当てだからな
キリン装備やナルガ装備が多くても、グラビド装備やディアブロ装備のエロ同人なんて一冊もない
モンスターを焦点に当ててもエロ装備風味な擬人化が殆ど
だがそれがいい
モンハン世界の空気感の表現がしっかりした文章の中で
普通の男女ハンターがいい感じになってく話も自分は大好きで萌えるけど、
今日びはそういう方向は流行らんのかな
公式ムービーの中で男女二人組のハンターがいたりすると
ついその仲を妄想してしまう
恋仲に危険な仕事とかこの上ない死亡フラグだな
自身が危険な時ほど子孫を残そうとする本能が働く
つまり子作りするならクエ中が一番良いというわけですね教官
モンスターの惨殺死体の傍でセックスとか最高に燃えるシナリオだよな
えっ
なにそれこわい
>>538 狩りの興奮や血の匂いに発情する女ハンターとかいいと思います
>>541 狩りの後、何故か自分の意思とは無関係に発情する女ハンター、とかもよくね?
お前らのお陰で規制解除されてるのにSS投下されねーわ
解除されてねーぞ
ログ見れば確かに投下する気無くすわな
他所に流れるのも当たり前だね!
Jcomだがまだ解除されてねーんだ(これは携帯)
もう4本出来ちまったぜ
このまま寝かせてたら俺自身が飽きちまうだろうなあ。
まあそんときはその程度だったでいんだけど。
>>545 妙に偉そうな読み手が多いのが原因だな。
過去に投下して注意されたことがある(ちゃんとした理由で)が、
その時に比べ今は個人的に気に入らないだけで批判となると投下する気がなくなる。
ネタは心の中にしまっておくことにする。とにかくスレの雰囲気が良くなるまでは。
…この原因が3発売によるプレイヤー層の低年齢化なんてことは考えたくないが…
安心しろ。P2Gの時点で低年齢化は始まっている。
グラビたんが可愛くて仕方がない。
特に、エリア移動する時のどすどすどす!て歩きかたが尋常じゃない破壊力。
その可愛さ、G級。
お胸破壊したあとのなんとも哀れな痛々しい姿には、思わず鼻息が荒くなるね。
ごつごつしてるくせに肉質は柔らかい尻尾も愛らしい。
この際雄でも雌でも構わん、グラビたんは俺の嫁。
と、主張しても今の流れなら争奪戦にはならないだろう。
書き手としては、気に入る気に入らないをはっきり言って貰った方が気が楽だったりする
あくまで一個人の意見だけどね
どこがダメだったかをはっきり書いてくれるのはとても嬉しい。
何も感想を書かれないのが最も辛い。
雰囲気なんて、擬人一派が自重すればいいだけの話なんだがね
自重するのは一部の獣姦野郎だろ
どうせあのSSだって大好きな獣姦が手抜きだから叩いてるんだろw
始まりました 擬人派の一人の暴走
擬人派仲間なら誰か止めてあげてよ
フヒヒ
どっちの派閥のふりしても簡単に荒れさせられるメシウマなスレだぜ
一派ってより一人
振り回されすぎだろ
じゃあ
>>549がグラビをお持ち帰りしてる間に私は陸の女王様に婿入りして子育てに励みますね
でも防具もなしに目の前に立ったらいい食い物なんだよな
もしくは玩具か愛玩動物程度の体格差だから、さんざん搾り取られた挙げ句、暫く飼われた後にいただきまーすって流れになりそうでワクワクしてくる
自重すべきなのは、自称擬人化派の553
どう考えても擬人化派のふりをして荒らしたいだけ
モドリ玉のドキドキノコで人間になっちゃうってのはわからなくもないが、
オオナズチやらのモンスターが直接ドキドキノコを食べて人間になるというのもいいと思うんだ
ああでもオオナズチは尻尾を上げるときに真っ赤なアナルが見えてエロいから人間にしなくてもいいかな
そんな流れをぶった切って短いの投下させてもらいます。
リオレイアの話でエロ描写は極薄。そして暗い話。
それでもいいという方はどうぞ。
564 :
1/4:2009/11/10(火) 16:43:27 ID:R0e/Xltw
彼女は幸せの絶頂だった。
まだ歳若く、狩りも覚束ないほどなのに、それでも番になってくれる雄が現れた。
彼もまた歳は若く、彼女よりはやや年上といったところだったが、彼女の目にはとても魅力的な雄に映った。
力強い羽ばたきと共に舞い上がり、一度空へ上がれば優雅に飛行するその姿に、彼女は心底惚れていた。
彼は優しかった。
普通ならば、彼の役割は侵入者の排除だが、狩りの下手な彼女のために、自ら獲物を捕まえて彼女に食べさせてくれたこともある。
夜は必ず寄り添い、翼で体を包んで眠ってくれた。その大きな翼の温かさと、体表に感じる彼の確かな鼓動は、彼女に大きな安心感を
与えてくれた。
時が過ぎ、繁殖期が訪れ、彼女の体にも異変が起こった。体の奥が疼き、感じたことのない衝動に怯える彼女に、彼は喉を優しく鳴らし、
気遣ってくれた。その声は彼女の心を鎮め、しかし疼きはさらに大きくなった。
彼が後ろに回りこんだとき、彼女は思わず尻尾で叩いてしまうところだった。しかし、彼は怒らず、再び喉を鳴らして気遣ってくれた。
本能に従い、尻尾を上げる。彼がのしかかり、何かが尻尾の付け根に当たった。その先どうなるか、彼女はおぼろげながら理解しており、
しかし初めての行為に怯え、何度も悲鳴のような鳴き声を上げた。
その度に、彼は首を摺り寄せ、優しく喉を鳴らした。そして彼女が落ち着いたのを見計らい、腰を突き出した。
体が内側から裂けてしまいそうな痛みに、彼女は悲鳴をあげた。暴れて背中の彼を振り落とそうとした。だが、彼は優しく喉を
鳴らし続け、ずっと彼女を宥め続けた。最初こそ、その痛みしか感じられなかったが、徐々に落ち着きを取り戻すにつれ、彼女の中に
大きな快感と、何ともいえない幸福感が満ちてきた。
彼が腰を動かすと、強い痛みが走った。だが、その痛みはなぜか不快に感じなかった。それどころか、知らず知らずに快感の鳴き声を
上げてしまい、彼女は自分の声に驚くこととなった。
何度も何度も、体の奥を突き上げられ、その度に快感の声を漏らす。やがて彼の動きが激しくなり、いっそう強く突き上げられたと
思った瞬間、体の中に熱い物が注ぎ込まれるのを感じた。その感覚は彼女に大きな快感をもたらし、思わず大きな声で叫んでしまった。
彼のモノが、ずるりと体の中から抜け出る。完全に抜け出た途端、彼女は急にひどい疲れを覚え、そのまま地面に突っ伏してしまった。
そんな彼女に、彼はやはり優しく寄り添ってくれた。そんな彼に、彼女は嬉しそうに首を摺り寄せた。
今の行為が何であるか、またそれが何をもたらすのか、彼女は理解していた。
彼女は、幸せの絶頂だった。
565 :
2/4:2009/11/10(火) 16:44:16 ID:R0e/Xltw
しばらくして、彼女はいくつかの卵を産んだ。卵を守らなければならない使命感から、時には彼を追い払うこともあったが、相変わらず
仲は良かった。彼女の気が立っていることは彼も理解しており、そのため彼は縄張りの見回りに出ることが多くなった。
出来ることなら、ずっと卵を守っていたいが、そうもいかない。当然、時間が経てば空腹も覚えるし、卵が孵れば子供達の食料を
確保しなければならない。彼女は狩りが下手だったが、もうそんな甘えたことは言っていられないのだ。
卵を巣に残し、ランポスやアプトノスを狩る。最初はなかなかうまくいかなかった狩りも、少しずつうまくなり始めた。
そんな彼女の成長を、彼は本当に楽しそうに見守ってくれていた。そんな彼がいるからこそ、彼女は頑張り続けることが出来た。
ある日、彼女はいつものように巣で卵を守っていた。彼は見回りに出たまま、まだ帰らない。
いつもならちょこちょこと顔を見に来てくれるはずなのに、今日はまだ一度も見に来ていないのだ。その事に若干の不安を覚え、
また自身も空腹を感じ始めていたので、彼女は巣を飛び立った。
森丘を眼下に見下ろし、大空を飛ぶ。その景色はいつもと変わらないように見えたが、いるはずの彼がどこにも見当たらない。
彼を探しながら飛び続ける。やがて、森の木々の間に彼の姿を見つけ、彼女はそこに舞い降りた。
そこに、彼はいた。たしかに、いた。
尻尾は切り落とされ、爪は折られ、全身は鱗が剥げてズタズタにされていた。倒れた彼の目に光はなく、彼女の気配に起きる様子もない。
不安げに喉を鳴らし、彼女は彼の脇に鼻面を突っ込むと、何とか体を持ち上げてみた。しかし、彼女が離れれば、彼はたちまち元のように
倒れ、動かなくなった。何度も何度も、彼女は彼を立たせようとした。しかし、彼はもう二度と立ち上がってはくれず、彼女に優しく
喉を慣らしてくれることもなかった。何より、彼の体はもう冷たく、あの優しい鼓動も聞こえなかった。
殺された。あの彼が、殺された。
恐怖よりも、彼を失った悲しみよりも、まず思い浮かんだのは卵のことだった。彼はここで殺されている。ということは、殺した相手が
近くにいるのだ。もし卵が襲われれば、ひとたまりもない。
彼女はすぐさま飛び上がり、巣に向かって急いだ。上方の入り口から巣に飛び込み、卵を探す。
卵はなかった。確かに、巣を出る前はあったはずの卵が、どこにもない。代わりに、なぜか彼の匂いと、あの忌まわしい二本足の生き物の
臭いが辺りに満ちていた。
匂いを辿って、彼女は巣を飛び出した。何としても、卵だけは守らねばならない。
森を飛び過ぎ、崖を過ぎ、湖のほとりに何かを抱えた二本足を見つけ、彼女はそこに舞い降りた。急ぎ足で前を行くあの生き物が
抱えているのは、確かに自分の卵だった。
怒りに満ちた声を上げ、彼女はそいつに向かって突進した。途端に、そいつは卵を放り出し、彼女の突進をかわした。
カラリと、絶望的な音が響く。慌てて立ち止まった彼女の足元で、卵は中身を大地に零し、砕けていた。
だが、感傷に浸る間はない。彼女の横で、二本足の生き物は何かを振り上げ、襲い掛かってきた。
腹の底から、怒りに満ちた咆哮を上げる。うずくまったその相手に、彼女は二度三度と火球を吐き出した。
直撃を受け、そいつが吹っ飛ぶ。だが止めを刺そうとすると、どこからともなく毛むくじゃらが現れ、その生き物を連れて
逃げ去ってしまった。
だが、追う気力はなかった。彼女は砕けた卵の元に向かうと、殻をそっと鼻先で突いてみた。
カシャリと乾いた音がし、触った部分だけがぐらりと揺れる。零れた中身は、土の中へと少しずつ染み込んでいく。
もう、彼はいない。卵も、ない。彼女の幸せは、一瞬にして奪われてしまった。
悲しみに満ちた鳴き声を上げ、彼女は空を仰いだ。大粒の涙が一つ、大地に零れ落ちた。
566 :
3/4:2009/11/10(火) 16:45:21 ID:R0e/Xltw
その日以来、彼女は変わった。あの忌まわしい二本足を生涯の敵と認め、同種族の生き物を見れば片っ端から襲った。
この生き物を根絶やしにしなければ、また番となったもの、あるいは卵が襲われるかもしれないのだ。自身の幸せを取り戻すため、
彼女はずっと戦い続けた。
そうして何度も二本足を襲ううち、少しずつわかったことがあった。
二本足は基本的に弱い。だが、何か持っている相手は少し強い。別の生き物の臭いがする奴は、すごく強い。
また、持っている物も様々だった。小さい痛いものを持っている奴、重くて痛いのを持ってる奴、小さい棘を撃ってくる奴など、
同じ二本足でも攻撃手段は色々違う。
殺されかけたことも、何度かあった。尻尾を切り落とされたこともあった。だが、それでも彼女は生き続け、二本足を殺し、
あるいは撃退し続けた。
年月が経つにつれ、彼女は大きく成長していった。それに伴い、力も強くなり、鱗も硬くなり、ますます彼女は暴れ回った。
彼女は知るべくもないが、もはや彼女は二本足、人間にとって大きな脅威となっていた。挑んだハンターはことごとく返り討ちにされ、
被害者の数は数え切れない。ハンターギルドにおいて、彼女の狩猟はG級と呼ばれる扱いを受けていた。
送り込まれるハンターは超一流で、誰も彼も腕には絶対の自信を持つ者達だった。だが、彼等は彼女を苦しめこそすれど、誰一人として
討伐できる者はいなかった。
そして、さらに年月が流れた。もはや、彼女と釣り合う雄など存在せず、彼女は孤独のまま戦いを続けていた。仮に釣り合う雄が
いたとしても、二本足がいる限り、彼女はその雄と番になろうなどとは考えないだろう。
その日も、彼女の前に二本足が現れた。顔まで毛に覆われた、少し歳を取った個体のようだったが、二本足は外見で判断がつきにくい。
相手を探ろうと、彼女は軽く匂いを嗅いだ。その瞬間、妙な違和感を覚えた。
二本足が口を開き、何か鳴き声を出す。その意味はわかるはずもなく、また興味も惹かない。それよりも匂いの違和感の正体を探ろうと、
彼女はもう一度よく匂いを嗅いだ。
そして、違和感の正体に気付いた瞬間。気付けば、彼女は全身から怒りの咆哮を上げていた。
その匂いは、彼女の愛した彼の匂いだった。見れば、二本足が身に付けているものは、彼の鱗と同じ色をしている。
間違いなかった。この二本足は、あの時彼女から全てを奪った、あの憎たらしい二本足なのだ。
二本足が迫る。だがそいつが走るまでもなく、彼女は自分から突進していた。
驚くほど素早い動作で、二本足がかわす。直後、小さな物を振り上げ、彼女に切りかかった。
鋭い痛みと衝撃を感じ、彼女は思わず怯んだ。見れば、切られた鱗が焦げ付き、煙を立てている。炎なら、ここまでなることはない。
恐らくは雷を使うのだろう。
ならばとブレスを吐きかける。しかし、二本足はそれを軽くかわし、再び切りかかる。
斬られる痛みを感じつつ、彼女は体ごと尻尾を振り回した。確かに当たった感触があり、二本足が吹っ飛ぶ。だが、相手は再び
立ち上がると、性懲りもなく襲い掛かってくる。
この二本足は強かった。普通の相手なら怯むような咆哮にも、こいつは構わず突っ込んできた。普通の相手なら避けきれないはずの
攻撃も、こいつは避けてしまった。
こちらの攻撃も、当たらないわけではない。しかし、尻尾の毒を食らわせても、何かを飲み込めば解毒され、追い詰めたと思っても
緑色の何かを飲めば傷が消えている。
長引くほどに、彼女は追い詰められた。爪を折られ、顔にもいくつか大きな傷を作り、とうとう尻尾を切り落とされ、死の危機が目の前に
迫ったのを感じると、彼女はたまらず逃げ出した。あの二本足を殺したい気持ちはもちろんあるが、無理をして殺されてはたまらない。
567 :
4/4:2009/11/10(火) 16:46:31 ID:R0e/Xltw
巣に逃げ帰り、上方の入り口から舞い降りる。だが、そのまま寝ようと思った瞬間、横穴から二本足が侵入してくるのが見えた。
そこで、彼女は理解した。もう、逃げ場はない。この二本足は、自分を殺しに来ている。そして自分も、この二本足を殺す気だ。
殺すか、殺されるか。お互いに残された道は、それしかない。霞みかける目を何とか開き、彼女は咆哮と共に二本足へと襲い掛かった。
二本足も、かなり追い込まれてはいるようだった。全身傷だらけで、動きは当初のような精彩を欠いている。
だがそれ以上に、彼女は追い込まれていた。もはや足は震え、ともすれば力が抜けそうになる。目は霞み、気を抜けば二本足を
見失いかける。それでも、彼女は殺意だけで戦い続けた。
お互いに譲らない戦いが続き、やがて均衡が崩れた。
二本足が、ぐらりとよろめいた。その隙を逃すはずはない。彼女は白く霞みかかる目を何とかこじ開け、二本足に突進した。
だが、そいつを吹き飛ばす直前。彼女の鼻に、懐かしい匂いが飛び込んだ。
何年も前にいなくなった、あの彼の匂い。もう目に頼れなくなっていた彼女は、その匂いに惑わされ、思わず立ち止まってしまった。
直後、目の前の二本足に気付いた。再び殺意が頭をもたげ、彼女は飛び上がりざま、切り落とされた尻尾を思い切り振り上げた。
だが、尻尾には何の感触も残らなかった。代わりに、着地した彼女の体に、強い痛みと衝撃が走った。
途端に、力が抜けていった。目の前に白いモヤがかかり、痛みすら遠くなっていく。足も翼も力が入らず、咆哮を上げる力もない。
それでも、彼女は相手を殺そうと、必死にもがいていた。こいつだけは、何としても殺さなくてはならない。そうでなくては、自分が
殺されるのだ。
必死にもがく彼女の鼻に、再び懐かしい匂いが届いた。
それも、今度は匂いだけではない。彼の体が、優しく首筋に擦り寄ってくる。その懐かしい感触に、彼女はもがくのをやめた。
間違いなかった。ここに、彼がいるのだ。もう何も見えないが、きっと彼が戻ってきて、あの二本足を追い払ってくれたのだ。
弱々しい声で、彼を呼ぶ。それに応えるように、彼は昔のように、優しく寄り添ってくれた。
もう、安心だった。彼が戻ってきてくれて、こうしてまた側にいてくれる。もう、心配することは何もない。
安心しきった声で、彼女は喉を鳴らした。そして、戻らないと思っていた幸せを噛み締めながら、彼女は静かに目を閉じた。
それからもう、彼女は二度と目を開けなかった。
彼女は、幸せだった。
誰も倒せなかった女王リオレイアを倒したハンターの名は、一夜にして大陸に轟いた。
だがその彼が、戻った直後に引退を表明したことは、それこそ大陸中の人間が驚いた。
その理由を問われると、彼はこう答えた。
「俺がハンターを続けてたのは、ある女の尻を追いかけ続けてたからだ。それをモノにしちまった以上、もうハンターはやめだ」
壮年と呼ばれる歳になっても、なおハンターを続ける彼には、多くのハンターが憧れていた。当然、引退を惜しむ声は多かったが、
彼の意思は変わらなかった。
それと共に、彼が討伐から戻ってすぐ、ギルドに要望したとされる言葉も、多くの者の興味を惹いた。
「報酬はいらねえ。契約金も返してもらわなくていい。ただ、あのリオレイアは、死体だけ確認したらそのままにしてやってくれ。
それが報酬ってことにしてくれや」
なぜ彼がそんな要望をしたのか。また、なぜクエストから戻った彼が、長年使い続けたレウスメイルをなくしてきたのか。
それをしつこく尋ねたハンター仲間に、彼はこう答えたと言う。
「一人の女の人生狂わせちまった男ができることなんて、たかが知れてるよな。ほんと、因果な商売だよ」
彼が女と付き合ったと言う噂は聞かない。また、ハンターとしての活動中に、誰かを死なせたと言う記録もない。
彼の引退の真相と、その言葉の意味は、今もなお謎のままである。
以上、投下終了。それでは失礼。
>>568 キャラの個性が強い作品が多い中で
モンハンって感じのするさっぱりとしたいいSSだった
GJ
台詞が殆ど無くてもここまで出来るものなのか、と最初に感じた。
カップリングとしてはレウス×レイアなんだろうか、多少なり苦手な人は居るだろうから、
個人的な意見で申し訳ないのだが注意書きに追加した方がいいかもしれないですはい
何はともあれレイアがもっと愛おしく思えてきた GJ
>>568 GJ!
これからレイアが狩れなくなってしまうかもしれん
>>568 GJGJ!
感動した。暗いが、救いと余韻のあるラストが良いな。好きだ。
そして
>>549と
>>557がグラビとレイアにかまけてる間に自分はクイーンを
嫁にする準備を始めるか……硬化薬は必須だな。
あとは子供をどうにかする策を考えねば……。
俺はレウスと金小フルフルを・・・
レウスは雄とかそんなのはしらん、穴はある
>>563GJです
作中の夫妻もだけど、ハンターの心中を思うとやり切れない気持ちになる
どうだい奥さん?目の前で旦那とガキをバラされる気分はよぉ?
おっと、こうやって奥さんの身体を自由にできる時をずっと待ちわびてたんだ
そう簡単に逃がしゃしねーぜ!
という展開かと最後まで思ってました
フヒヒ汚れ過ぎですねサーセン
3のレイアは卵割られすぎで悲惨なのを思い出した
>>571 確かに言葉が不足してた。これから気をつける、ありがとう。
GJ!
いいね、しんみりと来る。
誰しもが思いつくだろうが、手を出し辛いネタを良くぞ、良くぞここまで。
行商人が街から来ました
さすらいの料理ネコがやってきました
黒狼烏が復活しました
ほぼjp.規制状態で削除人が殴り合いってどういうことなの
>>549 自分が書いたのかと思った
タックル→ズザーの一連の動きが可愛すぎてしかたない
>>582 お前さんとは良い酒が飲めそうだ。ズザーも可愛いよな!
あの巨体で一生懸命飛ぶ姿もなんと愛らしい……大きすぎてよくボディプレス
逃げ損ねて死にそうになるが。当たり判定でかすぎだろ……だがそこがまた良い。
グラビア・モス
モスの写真集が思い浮かんだぞ
これクソワラタwww
658:11/12(木) 06:12 00GFo/3d [sage]
「オラアッ!岸に上がったのがてめえの運の尽きだぜッ!」
おれはヴォルガノスのドテッ腹に渾身の蹴りを入れた。
「グギャゥッ!」
ヴォルガノスは苦しげに呻き、体をくねらせる。だがおれは蹴るのをやめない。
「オラオラセイヤセイヤ!」
「グギャッ、ギャッ、グギャウ〜ン!」
苦しむ姿すら愛らしいヴォルガノス。おれはにわかに興奮を覚えてきた。
カチカチかと思ったが、意外に柔らかく蹴り心地がいいヴォルガノスの体。
蹴る度に生臭ェマグマが跳ね散り、おれの脳髄を刺激する。
こいつぁ・・・たまんねぇぜ・・・ゴクリ。
「オラッ!これからが本チャンだぜ!」
おれはヴォルガノスの体を蹴り上げ、仰向けにした。そこに颯爽と馬乗りになる。
「ヘヘヘ・・・いい眺めだなあ兄貴」
「グギョウーッ」
おれはヴォルガノスの尻尾側を向いて馬乗りになっていた。
ヴォルガノスの下腹部には肉の割れ目があり、そこからツンとしたマグマ臭が立ち上ってくる。
「コイツは・・・」
おれは躊躇いもなくその獣臭漂うクレバスへと手を伸ばし、荒々しくほじくり始める。
「グギャッウー!」
ニチュ、ヌチュ、グチュ!割れ目はすぐにマグマを分泌し始めた。
「へへッ・・・兄貴・・・そろそろ行くぜ」
やおら、おれは自身の男を締める六尺をスルリと解いた。
「グギャウッー!?」
で、続きはまだなんですか!
>>587 上手に焼けました〜(チンコが)となりそうだから見ない方が良さそう
スキルだ、スキル効果を使うんだ!
イボイボ真珠×5 スキル値+15
発動スキル チンコダメージ無効【大】
地形無効【恥丘】
592 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 17:39:04 ID:ANNpMIHj
変態は今日も元気です。
錆付いた車輪
悲鳴をあげ
僕らの体を運んでゆく
明け方の駅えと
ペダルをkグ僕の背中
寄りかかる君から伝わるもの
確かなぬくもり
線路沿いの上り坂を
もうちょっとあと少し
うそ路から楽しそうな声
町はトテモ静か過ぎて
世界中で2人で毛みたいだなと
小さくこぼした
同時に言葉をなくした
坂を二彫り切っとき
迎えてくれた朝焼けが
あまりにきれい過ぎて
笑っただろうあの時
僕の後ろ側で
振り返ることが出来なかった
僕は泣いてたから
券売機で一番端の一番高い切符が行く町を僕はよく知らない
その中でも一番安い
入場券上すぐに使うのに
大事にしまった
音と怒った大きなかばん
改札口にひったかけて
通れずに君はボッ区を見た
目を合わせないでうなずいて
硬くなり引っかかるかばんの紐を
僕の手がはずした
響くベルが最後を告げる
君だけのドアが開く
何万歩より距離のある一歩
踏み出して気が行く
約束だ世必ずいつの日かまた会おう
答えられずうつむいたまま
僕は手を振ったよ
誤爆か?
上3行だけすげー合ってね?
1乙
2乙
3乙
ゲームオーバー
,..-──- 、
/ : : : : : : : : : : \
/ : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :',
{: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :}
. {: : : | ェェ ェェ |: : : : : :}
{ : : | ,.、 |: : : : :;!
.ヾ: : i .r‐-ニ-┐ | : : : :ノ 無理だな
`イ! ヽ 二゙ノ イゞ‐' そうやって「できたら」とか言ってる間は
ノ` ー一'´, ‐'ヽ 絶対に!
/ ! _, ‐" _ !
.,レ‐''´ _, -' !、
. // ,| . , -'´ __ !
// /‐'' /___|
!/ / ,/ ,/ ____!
|' /_--!、 ,/ "l'´ ___ ',
|l7 ! .|`‐イ┘ __ ̄ |
//,| !^i^! | |__ ! ./  ̄|
!/ ! | l | / !、. ̄|-------ーl,
j/ `―‐' ヽ .l-----、 |
,l〉 `i(´`‐-、 ヽ、,|
,l′ ,/ \ `ーイ
| ,/ .\ .\ /
| .,/ . ヽ、 \ ./
,!ノ!、 イ \ \ .ノГ
|.\ \ ,r' .\ \ / |
! \. \ \ノ |
! .\ \ У |
誤爆
ドンマニ!
↑ドンマイ!
orz
ワラタwww
ハンター諸君、ガンス3人でモンスターと戦って転倒させた後、
運が良ければマンコ・アナル・口に同時に突っ込めるはずだ。
え?モンスターは必ず雌とも限らない?敵が雄だった時?
チンコは無視して 気 に せ ず ヤ れ !
1 尿道プレイ
2 むしろチンコに突っ込まれる
ランポスサイズのなら、人間のチンコでも犯せそうだな
クジラの一種の射精は一回で2,000g程度精液を出すという(他の雄が先に出したのを流しだそうとするため)
アカムとかグラビとかのをぶち込まれてみろ、ボテ腹程度じゃすまないぜ・・・
その前に挿入らないと思うがな
ネコートさんを待ち続けて2年…
一体いつになったら俺は服を着られるのか
>>605 武器は折られ防具は壊され、逃げる体力もない、そんな状態で精液塗れにされて、肉奴隷になる姿を想像した
龍の精液風呂もできそうだな
同種同士か同じくらいのサイズ同士なら問題ないじゃない。
アカムやグラだとモンスターだけでエリアほぼ埋まりそうだが。
次のフロンティア 8人で狩猟するデカイモンスター増えるらしいよ
611 :
太刀厨:2009/11/18(水) 11:42:38 ID:R7u4vyDQ
どうも、今更登場の太刀厨です。
浮岳龍ヤマネの後編ができたので、投下します。注意事項は前編と同様で、擬人化嫌いな人はスルーでお願いします。
では、投下します。
「……邪魔」
龍木ノ古笛【神歌】を振りかぶった直後に漏らしたのは、ただ一言。
一瞬の間を置いて、目の前の岩が一発で粉々に砕け散る。
それを目の当たりにしたランポス達は、潰れたうめき声を吐き出し、脱兎のごとく逃げ出した。
黒刀【終の型】を構えて連中と対峙したレンは、その逃走を追う事はしない。構えを解き、岩を砕いた張本人――ヤマネを振り返る。
「どうだ、あったか?」
「ある」
対するヤマネの返答は、極めて無味乾燥。
だが彼女の足元に転がっているのは、無味乾燥ぶりを疑うには充分過ぎる代物だった。
両手で抱えなければならない程の大きさ。
そのくせ果肉はぎっしり。
濃厚な甘さだが、後味は不思議と爽やか。
贈り物としては最上級だが、実際には上流貴族ですらなかなか口にできないという、まさに高級品。
その名も、ラオシャンメロン。
二人が一番の目的としていたものである。
「見つかるかどうか心配してたが、あっさり見つかるもんだな」
抜き身の黒刀【終の型】を肩に担ぎ、レンが驚いた調子の声を上げる。それを受けて、ヤマネはラオシャンメロンを見下ろしたまま口を開いた。
「そうなの?」
「ああ、滅多にお目にかかる事ができない」
「……どうして?」
隣に彼が立ったので下がりつつ、僅かに首を傾げて問いかける。するとレンは、ラオシャンメロンの前に腰を下ろしながら口元を笑みの形に歪ませた。
「随分と前に聞いた話だから本当かはわからんがな」
そう前置いて、言葉を次ぐ。
「こいつは基本的に、飛竜の巣の辺りでしか育たないらしい。仮に育ってもここまで大きくはならない上に、味も落ちる。
どうも飛竜の巣って環境に何かあるらしいが……まぁ、その辺りはどうでもいいな。で、大抵は飛竜が産んだ卵に紛れて成長するわけなんだが……」
黒刀【終の型】の刀身に変なものが付いていないかを確かめつつ、ぽんぽんと軽くメロンを叩く。
「こいつは卵じゃなくてメロン。だから熟す頃には雛が孵化して、親に気付かれる。そしたら、栄養たっぷりなこいつは晴れて雛の餌、ってわけだ。
つまり、熟してすぐに食べられてしまう事が多いから、滅多に見る事ができない。……もっとも、竜は基本的に肉食だから、本当に食べるのかが疑問だが」
「それは偏見。肉食だからって、肉だけで生きていけるわけじゃない。それに栄養が豊富なら、充分雛の成長の助けになる」
「……そうか」
肩をすくめ、ため息。
そしてレンは、黒刀【終の型】をラオシャンメロンに押し当てる。
直後、メロンは僅かな音と共に真っ二つに割れた。切り口を上に向けてコロンと倒れ、下がっていたヤマネが片方に歩み寄る。
レンも黒刀【終の型】の刃に付いた果汁を拭き取ると、残った方のメロンを膝に抱える。
「だが何にしても、こいつが貴重なご馳走だって事は変わらない。気が済むまで味わうとしよう」
そう言って懐から取り出したのは、大きめのスプーン。ヤマネも同じものを取り出し、こくりと頷いている。
そして二人は一瞬顔を見合わせ、ほぼ同時にメロンの果肉をすくい取った。
「「いただきます」」
珍味堪能ツアーもといトレジャーハンター。
ヤマネの希望であった贅沢なそれは、密林を舞台に繰り広げられていた。
数ある舞台の中で密林が選ばれたのは、徘徊するのがイャンクックと明らかに討伐しやすいものであり、なおかつ食用のトレジャーが豊富であったからだ。
受注前に聞かされた希望によると、ヤマネは『何でもいいからとにかく沢山食べたい』らしい。
食べるのには時間が必要になる。
また、食べ物を集めるのにも時間がいる。
となれば、選ぶべきは食べ物の種類が豊富で、なおかつ目玉となる竜食材の調達がいともたやすいもの。
そんなわけで、それらの条件を満たす密林が選ばれた、というわけだ。
ちなみに現在、トレジャーは始まったばかり。イャンクックにばかり気を取られると時間が勿体ないので、優先的に食べたいものから先に探している、という状態だ。
なお、食べる順番については何も言わない事になっている。それを言い始めると、ラオシャンメロンを食べられるかが怪しくなるのだ。
「いないの、イャンクック」
大分量が減ってきたラオシャンメロンを抱えて、ヤマネは抑揚のない口調で問いかける。
それに対し、あっという間に平らげたレンはキノコの群棲地帯をまさぐりながらぼやいた。
「そういう台詞はメロンを食べ終わってから言え。肉とメロン、一緒に食べるつもりか」
「アイルーから聞いた。肉と果物は相性がいいって」
「高級メロンと焼き鳥屋の定番の食べ合わせなんざ聞いた事がない」
顔をしかめながら、ふと竜茸を見つけてつかみ取る。既に見つけていたものと同じように脇に置き、まだないかを探してみると、次に見つけたのは何故か通常弾。
「それに俺は、タンにレモン汁しか認めん」
それを適当に放り投げると、ちょうどよく姿を現わしたランポスの頭に命中した。
下っ端鳥竜は、さながら奇面族がこやし玉をくらったような様子でキョロキョロと頭上を見回している。
「そう。別に興味ない」
ヤマネはそのランポスに近付きながら、スプーンを口にくわえた。
直後、唸るような音。
龍木ノ古笛【神歌】がランポスを見事に吹き飛ばし、壁に叩きつける。
身の丈程はあろうかという得物を片手で振り回した彼女は、その後何事もなかったかのように得物を担ぎ直し、再びメロンを食した。
「……自分から振っておいてそれはないだろ」
はっきりとため息をつき、レンが竜茸を抱えようとする。
と、急にはっとした顔で上を見上げた。
「……」
それと共に、ヤマネが最後の一口を食べ終わり、器のようになったメロンを足元に置いて、同じように見上げる。
洞穴にぽっかりと空いた縦穴。
そこから、見慣れた桃色が舞い降りてくる所だった。
「イャンクック」
ヤマネがぼそりと呟く。
「……なんというか、タイミングがいいんだか悪いんだか」
一方、ため息を漏らしながら頭をかくレンだが、その手には既に抜き身の黒刀【終の型】。
止まった虫をも真っ二つにするという斬羽の刃を怪鳥に向け、彼は静かに息を吐く。
そして、接近。
一気に距離を詰めると、彼の存在に気付いた怪鳥がこちらを向くよりも先に、刃を突き刺した。
頭部を狙った一撃は、僅かに狙いを外れて嘴を貫く。
「ちっ」
舌打ちと共にさっと引き抜けば、虚を突かれた怪鳥は痛みに混乱し、暴れ回る。が、レンは構わずもう一撃。
再び頭部を狙った突きは、今度こそ脳を貫いた。
瞬間、暴れていた怪鳥はぴたりと制止。そして刃を引き抜くと、ゆっくりと倒れ込んでいく。
その一部始終を見物していたヤマネは、スプーンを拭きながらぼそりと呟いた。
「……流石『殲滅皇帝』。狙いが正確」
「いちいち相手にするのが面倒なだけだ。……手伝え、目玉食材の剥ぎ取りだ」
対するレンは何事もなかったかのような顔で、剥ぎ取りナイフを取り出す。すると彼女もそれに続かんとばかりに、さっとナイフを取り出した。
二人は分担して、イャンクックの解体作業に取りかかる。
ヤマネは、剥ぎ取りが比較的容易なカワを中心に。
レンは、少々難しい部位のナンコツ、スナギモを。
それぞれ自分の担当部位をせっせと剥ぎ取っていく。
先に終わったのは、剥ぎ取りには慣れているレン。ナンコツとスナギモを抱え、その目はペリペリと音を立ててカワを剥ぐヤマネの方へ。
しばらく様子を窺ったのち、やはり時間がかかりそうだという結論に至ったので、先に食材を焼いておく事を決めた。
彼女に断りを入れ、近くで肉焼きセットを準備する。
まずは食材が汚れないように布を広げ、そこにナンコツとスナギモ、鉄串を置く。
火を起こし、火力を調節。
普段は骨付き肉をかける所はいつもよりも低く。
代わりに鉄串に食材を刺し、一本だけかける。
後はいつもと同じように、焼き加減を見ながらくるくる回すだけ。自然と頭の中に、小気味よいメロディが流れ始める。
それに合わせるように、レンは鼻歌を歌い始める。
「〜♪〜〜♪」
しばらくの間、その状態で串を回し。
「上手に焼けました、っと」
頃合いを見て串を持ち上げると、お決まりの文句が口をついて出てきた。
「……実際、焼けてるな」
次いできちんと焼けている事に何とも言えぬ不可解さを覚えながら、レンは立ち上がる。
さて、ヤマネの剥ぎ取りは終わっただろうか。そんな事を考えながら怪鳥の骸に視線を向けたのだが。
「……?何、これ」
ヤマネが不思議そうな声と共に、何かを持ち上げる。
自ずと視線は両手で抱えたものに向かい、そして釘付けになった。
秘玉。
生成に幾つもの条件を要す、マニア垂涎の逸品。
それがヤマネの手に抱えられているのだ。レンは思わず目を剥く。
「これ、食べられるの?」
だが、その価値を知らない彼女は首を傾げ、とんちんかんの質問を投げてくる。
レンは苦笑すべきか慌てるべきか考えあぐね、かぶりを振りながら答えを返す。
「……いや、食べ物じゃない」
「そう」
「だがそいつは貴重な」
「なら捨てる」
止める間もなかった。
興味を失ったらしいヤマネは、あろう事か秘玉を片手で持ち上げ、後ろ手に放り投げてしまったのだ。
ガシャン、と派手な音を立てて、マニア垂涎の逸品が砕け散る。
「……へ?」
一瞬、時が止まる。
そして、価値をなくした残骸に視線を落とし、更に少しの間を置いて。
「……よりによって投げ捨てるか」
何とも複雑な表情でぽつりと漏らした。
番いの雌達は人間の中で貴重とされるものを、ぞんざいに扱っている事が多い。
ケルピーナッツを一粒拝借しながらそんな事を思ったのは、離れ小島へと繋がる浅瀬を歩いている時だった。
袋詰めにしたケルピーナッツを抱えた彼の目が、怪鳥の焼き串を黙々と消費していくヤマネに向けられる。
彼女は先程、レア物とされる怪鳥の秘玉を見事に投げ捨てた。
また先日の狩りでは、ハンターの憧れである金色・真の鎧をラウナが乱暴に扱う姿を見た。
それ以外にも思い返せば、様々な場面で似たような光景を目の当たりにしてきた覚えがある。
だが、それらは往々にして意識しないままに行われていた。
わざとではなく、人間の間で通じる価値観を知らないだけ。先程の出来事は、それを認識するのに充分だった。
これは、少し教えておかなければいけないかもしれない。
視線を戻しながら、レンは思案に耽る。
今はまだいい。彼女達は一部を除き、基本的に家から出ないからだ。
しかし、だんだんと人間と関わるようになってきた時、その価値観のズレは必ず何らかのトラブルを引き起こす。
そうなった時、困るのは彼女達自身だ。だから、人間側の価値観を最低限度でも教えていかなければならない。
となれば、どのように教えていくのかが問題だ。何せ暇さえあれば子種を――
と、そこまで考えた所で急にはっとなった。
その場で立ち止まる。
振り返れば、焼き串をぺろりと平らげたヤマネ。
「……何?」
突然自分の方を向いたレンを不審に思ったのか、彼女は首を傾げる。
それに対し「いや、なんでもない」と取り繕って再び歩き始めながら、彼はひそかにため息を漏らした。
大事な事を忘れていた。
そもそも雌達は「強い子孫を残す」という目的で番いになった。
そこに、子供さえできれば人間の番いとは別れるという意図がないとは言いきれない。
仮にそういう意図があるとするならば、人間側の価値観を教えようとした所で無意味。
どうせ本来の生活に戻るのだから、時間をかけるだけ無駄だ。
レンは頭をかき、僅かに下唇を突き出した。
ちょうどその時、目的の離れ小島にたどり着いた事に気付く。
レンは思考を中断し、辺りを見回した。
「あそこの岩だ。割れば多分、砲丸どんぐりが出てくる」
そして遠目からでもわかる白い岩を指さす。するとヤマネはこくりと頷き、さっと駆け出していく。
程なくして岩の前に立った彼女は、龍木ノ古笛【神歌】を振りかぶり、力強く叩きつけた。本来なら繰り返し叩かねばならないはずの岩は、その一撃で見事に砕け散る。
その様子を見ながら、レンは彼女を追うように歩を進める。
と、不意にある疑問が頭をよぎった。
――そういえば、彼女は何故『珍味を食べたい』と言って自分を連れてきたのだろうか。
砲丸どんぐりを探してキノコの群棲地を引っ掻き回すヤマネの後ろ姿を見ながら、レンは首を傾げる。
最も考えられるのは、やはり自分を独占する事でより早く子を孕む事。そもそも、それが古龍達の目的である。
だが、彼女の一応の目的であった『珍味堪能』が口実であったかというと、かなりの疑問である。
何せヤマネは密林の珍味を次から次へと平らげていた。情事前の腹ごしらえと言えなくはないが、明らかに量が腹ごしらえのそれではない。
この事から、珍味堪能が口実ではなく本当に目的だったという可能性も充分考えられる。
はたして、正解はどちらなのか。
「……ヤマネ」
彼女の背後に立ったレンの口から、声が漏れる。
「何?」
ヤマネは振り返らぬまま、言葉を返す。
手元には砲丸ドングリ。龍木ノ古笛【神歌】の持ち手で、硬い殻をコンコンと叩いている。
「一つ、聞いていいか」
「構わない。言って」
「……」
一呼吸。そののち、おもむろに切り出した。
「わざわざ連れ出したのは、独り占めでするのが理由か」
威圧するような低い口調は、古龍に対する癖のようなもの。
殻にひびを入れたヤマネの手が止まる。龍木ノ古笛【神歌】を置いて、彼女はゆっくりと振り返った。
しばしの間、視線が交差。
レンは冷めた眼差しで見下ろす。
ヤマネは無表情の目で見上げる。
そのまま、沈黙が続いて。
「ふぅ」
ため息と共に視線を外したのはヤマネ。砲丸どんぐりを抱えて立ち上がると体をレンの方に向け、再び腰を落とす。
そして、彼を見上げながら静かに口を開いた。
「そのつもりだった」
「そうか」
冷めた呟きが漏れる。
レンはヤマネから視線を外そうとした。
「……でも、どうでもよくなった」
だが、続く言葉と共ににわかには信じがたいものを見て、彼の目は釘付けになる。
眉一つでさえ動く事のなかったヤマネが、輝くような微笑みを浮かべていたのだ。
今までただの一度も見せた事のなかった感情を露わにし、彼女は言葉を紡ぐ。
「メロン、カワ、スナギモ、ナンコツ、茸。それにピーナッツとどんぐりも残ってる。こんなに食べられるなんて思ってなかった。
私は食べるのが好き。美味しいものでもいいし、沢山あってもいい。レンはそれを両方とも満たしてくれたから、満足だし幸せ。
だから子種はいらない。私の為に頑張ってくれたレンを休ませたいし、もう少し食べたい」
彼女にしては珍しく長い。しかも初めて見る笑顔でそれを言う。
その様子に、レンは思わず頬を赤らめてしまった。一拍遅れて、予想外の答えに戸惑いながらそっぽを向いた。
「……そ、そうか。だったら、俺は少し休ませてもらうぞ」
いつにも増して雑な物言いは、照れ隠しの表れ。だがそれに気付かないのか、ヤマネはニコニコしながら頷いた。
「構わない。食べ終わったら言う」
「あぁ、そうしてくれ」
ケルピーナッツの袋を置き、自らも腰を下ろす。そして頬杖をつき、遠くに見える水面を眺める事にした。
どんぐりの殻を剥く音が耳に入る。
レンは時折ヤマネを横目に見ながら、先程の彼女の言葉と笑みについて、思案を耽った。
しばらくして、彼はふと口を開く。
「……ヤマネ」
「何?」
いつの間にか、ヤマネはいつもの無愛想に戻っていた。今にもどんぐりにかぶりつきそうな所で顔を上げ、首を傾げる。
それを横目にレンは問いかける。
「……また来たいか」
すると、ヤマネの目がぱっと輝いた。
「今度は砂漠がいい」
「そ、そうか。考えておく」
その様子を見て、彼は少々うろたえながら、ある事を考えていた。
やはり、人間側の価値観については教えておいた方がいいのかもしれない、と。
619 :
太刀厨:2009/11/18(水) 11:55:20 ID:R7u4vyDQ
投下終了。
密林だったりメロンを食したりと、何だか観察記録の人のと被っているような気がします。
でも食べられそうなものが沢山あるのが密林しか思いつかなかったです。
それと、前書きでラオシャンメロンについての設定捏造があると書くのを忘れていました。すみません。
最近、麻痺太刀でウカムやミラ系を麻痺らせるのが楽しくなってきた。
続き、お疲れさん。
GJだよ。
…ここの主人公も難儀な性格しているな。
>>619 GJ! お疲れです! ヤマネかわいい。
/ ヽ \ \
,' / / l \ ヽ
! / / / ,' | l ハ ヘ、ヽ、_,
. | ! l l / / ,イ ! i ! l ヽ ',` ̄
. l | l l ,/ 〃 ,/ /│ l j l│ ! l
ノ | ! │ | /_// // / ,' ∧ / | / j l│
ノ l ァ| |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/ / リ
イ 八{´l !|<f{矛:下 ' イ孑代フ イ } /
. Vハ | r';;z j r';;zリ /}, '//
ヽ ', |  ̄ ,  ̄ チ' / ・・・邪魔
`ヘ lヽ """ "" 厶 ./
', {.代ト、 ´ , イ | /
\_'i| > 、 _ , イ/ V l./
/ ヽj {`ヽ ′
. _ / 「´ ヽ} \
_, -‐ ´ l‐--‐、 _ -‐ | ` ー- 、
. r<\\ ヽ '´ ̄ ___ `ヽl| / /ヽ
y⌒ヽ \\ V  ̄ _ `ヽl| / / ∧
./ ヽ. \\ ∨ ̄ `ヽ | / / / l
{ ヽ \\ ヽ / / / / │
冒頭のヤマネのセリフを読んで、こんなAAを頭に浮かべてしまったw
アカムたんの鳴き声が可愛すぎる件について誰か突っ込む奴はいないのか。
トトスとキリンの鳴き声も可愛い
アカム?まだ見たことないOTL
アカムの鳴き声は可愛いぞ。あの凶悪な外見にあの可愛い鳴き声はマジ卑怯。鬼畜。
きゅうきゅう鳴くなよ狩れなくなるだろ。
まったくけしからんので閃光玉漬けにして嫌ってほど喘がせてやる。
胸下の敏感なところをナルカミでツンツンして死ぬほどビクビクさせてます
アカム、ウカムともに怒ったときには股間におれの竜激砲をぶち込んで黙らせてるよ
グラビモスを敬え!
629 :
624:2009/11/19(木) 21:26:08 ID:nuqZ9QIZ
アカムの鳴き声が可愛いのは分かった
早く緊急クエストを受けられるように…(ゲームの進行遅!!
ラオとか火事場して弱点みんなで撃ち攻めしてるとどんどん怯むから、
その姿が敏感なところをつつかれているように見えなくもない・・・
そういえばここって、画像の投稿はどういった扱い?
激レア
MH3買ったけど駄目だわこれ
装備が死んでる、エロパロ的に終わっとる
3は致命的に全体のデザインが悪い
一番かわいいラギアたんの投稿も今だに極少だしね
覇竜アカムトルム…(龍では無い)
でかい外見故に動きがすっとろい為、良くランス、ガンランスのカモにされる。
初見殺しではあるが、数回戦うだけで対策が大体分ってしまう為、
村クエのラスボスから一転、報酬金(一度も死ななければ契約金込みで48000Z)、素材の高さ(G級並の素材と同レベル)が祟って
“アカム銀行”とまで言われてしまうハメに…カリスマブレイクも良いとこである。
(一戦約15分〜25分、運が良ければ100000Zぐらい稼げる事も)
体格は何処と無くティガレックスに似ている様に感じるかも。
ちなみに生態ムービーに於けるビームコート、飛竜種という扱いに驚かされた人も多いかと思われる。
あまりの銀行っぷりにその内“もう止めて!” と覇竜の泣き叫ぶ声が、その内聞こえて来るとか来ないトカ。
そしてその期を境に、止めてあげるか、更に泣き叫ぶ可哀相な覇竜を逸物(武器)でどう責め、レイプした後に虐殺するかは…
ハンター(あなた)次第である………
グラ萌え同意してくれた人がいた嬉しさのあまり。
アカムトルムの生態その後ネタでアカムトルム×グラビモス。竜姦、エロありだから気を付けてね。
黒煙に覆われた空へ大牙を突き上げ、アカムトルムは勝利の咆哮を上げた。バインドボイスによって
吹き上げられたマグマが、悪夢のように踊り狂う。
このエリアを縄張りとしていたかつての主は、今や勝ち誇るアカムトルムの足元に無様に倒れ伏して
いた……分厚く強靭な外殻で身を包み、他の飛竜をはるかにしのぐ巨体とパワーを持っている筈の鎧竜
グラビモスでさえ、覇竜アカムトルムの攻撃には為す術もなく敗北するよりほかはなかったのである。
アカムトルムの突進によって砕けた外殻の下からは、柔らかく繊細な皮膚が露出し、痛々しい傷痕を
晒していた。感情の高ぶりに外殻を鈍く光らせ、アカムトルムはまるで弱った鼠をいたぶる猫のように、
倒れ伏すグラビモスへとゆっくり近づいた。
グラビモスの露出した皮膚は微かに上下しており、まだ生きていることが見て取れた。それを確かめ、
アカムトルムは満足げにきぎゅ、と鳴く。その巨体と凶悪な外見からすると、妙に不釣り合いな鳴き声で
あったが、それを指摘するのはあまりに命知らずと言えよう。
砕けはしたが堅牢な外殻と、自らの巨体を支えるべく太く頑丈に進化した竜骨のおかげか、死に至る
ような傷は免れたようだが、グラビモスは激しいダメージにいまだ身動き一つできずにいた。その剥き出しの
腹へ前脚を乗せ、アカムトルムは舌なめずりをした。
触れれば裂ける鋭利な爪の生えた、アカムトルムの強靭な腕にかかれば、鎧を失ったグラビモスのはらわたを
引き摺りだすことなど、造作もないように思えた。
しかし、このアカムトルムの目的は、グラビモスの息の根を止め、縄張りを奪うことではなかったのだ。
横倒しになっているグラビモスの身体を、アカムトルムは前脚を器用に使い、仰向けにする。グラビモスは
いやいやをするように首を振り、弱々しく抵抗して見せたが、それに気分を損ねたのか、アカムトルムは
その頭部を無造作に引っ掴むと、地面に勢いよく打ち当てた!
溶岩が何層にも冷えて固まった硬い地面と、長い年月をかけて鱗を岩のように硬く変化させたグラビモスの
頭部が、づご、と鈍い音を立てて激しくぶつかる。へこんだのは地面のほうだったが、グラビモスはあまり
嬉しくはなかったようで、抵抗するのを止めた。もしかしたら、軽くスタンが入ったのかもしれない。
大人しくなったグラビモスに満足したのか、アカムトルムはその身体へ軽く圧し掛かると、剥き出しの
腹へぐっと顔を近づけた。生暖かな吐息がかかる。今にも触れそうな大牙に、グラビモスは怯えたような
鳴き声を上げた。
飛竜は好き好んで同じ飛竜の肉を食べないものだが、この覇竜がほかの飛竜と同じ嗜好をしているのかどうか、
グラビモスには自信がなかった。
ふんふんとグラビモスのにおいを嗅ぎ、アカムトルムの新緑色の目がぱちりと瞬く。そして次の瞬間、
大きく開かれた顎に、グラビモスは己の最後を覚悟した――が、しかし、グラビモスを襲ったのは鋭い牙が
肉を裂く激痛ではなく、予期せぬ甘い痛みだった。
なんとアカムトルムは、グラビモスの剥き出しの皮膚を、力強い肉厚の舌で熱心に舐めはじめたのだ。
敏感な皮膚をざらついた舌で舐め回され、グラビモスは思わず引きつったような悲鳴を上げた。
鈍い穏やかな痛みと、ぴりぴりとした言いようのない感覚に、グラビモスは身を捩って逃げようと
したが、アカムトルムはそれを許さなかった。強靭な腕でグラビモスの身体を抑えつけたまま、舌を徐々に
下部へと移動させていく。
アカムトルムの舌が生殖器を収納している下腹部辺りを舐め上げた瞬間、痛みとは明らかに違う
予期せぬ感覚に、グラビモスはぎゃあ、と大きく鳴き、身体を震わせた。
アカムトルムはもう一度ぱちりと瞬きをすると、今度は満足げにきゅう、と鳴いた。声自体は可愛らしいが、
やはり外見とはまったく合っていなかった。
舌が明確な意思を持って熱心に下腹部を舐めはじめ、グラビモスの巨体をびくびくと跳ねさせた。
鱗に紛れるようにして隠されていた生殖器が、アカムトルムの愛撫によって徐々に剥き出しになっていく。
グラビモスが弱々しい鳴き声を上げると、アカムトルムはなんの前触れもなく身を起こし、その身体を
ひっくり返してうつ伏せにすると、素早く圧し掛かった……明らかに交尾を目的とした姿勢に、グラビモスは
ぎょっとして頭をもたげた。
グラビモスは知るよしもなかったが、個体数が非常に少ないアカムトルムは同種の異性との遭遇が
非常に難しく、また、そのため交尾には特に慎重になる。
先程のような愛撫の真似ごとは、交尾を嫌がった雌に逃げられないための策であり、そして、外敵への
警戒から野生動物の交尾は短く淡泊であることが常だが、その巨体とパワーゆえにアカムトルムには
外敵らしい外敵が存在せず、より濃密な交尾が可能となるのである。
勿論それはアカムトルム同士の交尾の話なのだが、もう長い間同種の雌に巡り合うことができずに
いたこのアカムトルムには、関係なかったようだ……彼らはサイズの近い異種の雌と出会うことさえ難しい。
その唯一にして非常に厳しい条件を満たしてしまった不幸な獲物へ圧し掛かったアカムトルムは、
身体を捻って顎の大牙をグラビモスの首に軽く引っかけ、完全に逃げられないようにすると、すでに
立ち上がっているペニスを生殖器の辺りへぐいぐいと押しつけ始める。グラビモスは哀れっぽい声で
鳴いたが、アカムトルムが気にする様子はない。
同種ではないため少し手間取ったようだが、ようやく目当ての場所を探り当てると、アカムトルムは
ペニスをそこへ一気に押し入れた!
ぐおん、と大きな悲鳴を上げて暴れるグラビモスを押さえつけ、アカムトルムはしばらくの間
じっとしていた。痛みに収縮し、締め付けてくる内部が気持ち良いのか、薄く目を閉じ、グラビモスの
項を甘噛みする。
内部が馴染み、痛みが治まり始めたのか、ふうふうと荒い息を吐きつつも大人しくなったグラビモスに、
アカムトルムはゆっくりとした力強い動きでペニスを何度も奥へと押しこんでいく……何度か繰り返して
いくうちに、グラビモスの尾は高く持ち上がり、呻くような低い鳴き声は、甲高いものへと変わっていった。
やがて、ようやく満足したアカムトルムがグラビモスを解放した頃には、グラビモスはぐったりと
したまま、立ち上がることもできなくなっていた。薄く開いたままの口からは舌が覗き見え、中途半端に
持ち上げられたままの尾が、時折ぴくりと痙攣するように揺れる。
アカムトルムは満足げに鳴くと、グラビモスをそのままに、のそのそと溶岩の中へと入っていって
しまった。が、その頭が溶岩の完全に沈む寸前、エリアの端をちらりと見、ふんと鼻を鳴らすような
仕草をした。
肉体的、精神的にも満身創痍のグラビモスは長い間その場を動けずにいたが、よたよたと立ち上がると、
小さく鳴き声を上げた。彼らの言葉などまった理解できない人間が聞いても、酷く物悲しい声に
感じたことだろう。
その鳴き声に反応するように、エリアの端……アカムトルムが見ていた辺り……の岩が、小さく
動いたのだった……。
なお、後日そのエリアの端で石竜の涙が大量に見つかるという珍事が起き、また、同エリアで
あの幻の竜アカムトルムが、一定の周期で頻繁に目撃されるようになったのだが、それらを関連付ける者は
おらず、ギルド関係者は首を捻るばかりだったという。
これで終わり。初投稿って緊張するね。
題名を"覇竜の性態"にしようか小一時間悩んだ。
大好きな竜達のセクロスが見れて大満足!
GJです!
しかしムービーで圧倒的な強さを見せ付けてくれたそんな覇竜は、ぶっちゃけGのグラビ以下でしか無い印象…
イベントクエスト以外じゃ、何故かG級アカムは出現しないんだよなぁ…
アカム?俺のスコップでくちゅくちゅにしてやんよ
>>639 GJ!!グラビたんハァハァ…アカムたんハァハァ…アッー!
そういえばモンハンにアカムが登場してから3年くらい経つがアカムのSSは初めてだったような気がする
643 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 01:04:54 ID:CHcsiMaY
初投稿です
SS書くのも初めてなんで
お手柔らかにお願いいたします
ナズチ×女ハンターです
>>643 話に期待はするがとりあえずsageてくれ
ギギネブラの人また書いてくれないかなぁ
個人的に非常によいのだけれど
>>639だけど、レス有難う。火山組好きな人ちらほらいて嬉しい。
書いて良かった。
個人的には男ハンターと竜(擬人化無し)の対等なエロが見たいかな
一応自分も書いてみてるが文章が全然駄目だわ
文章力は筋肉と同じだ。
鍛えなきゃ身につかないし
使わなきゃ衰える。
書けば書くほどおかしな方向に行ってるみたいなんだよね
精神が一番おかしかった頃に比べればまだいいのかも知れんけど不安
当時は箇条書きで1話終わったりとかなり異常だったから
まあここはボディビル会場じゃないし
町内会の運動会くらいのつもりでいいんじゃないかい
休憩しないと超回復もしないんだぜ
規制でうp出来ない暇潰しにゆっくりに読ませてみたが、これもけっこう面白いな
文章の変なとことかよくわかるし
ちょっと動画編集の練習ついでにニコニコにでも上げてみようか
ボディービルの俺が来たぞ
小一時間悩んでやっと意味が分かったw
今更だが、画像が激レアってなんだか意外だったな。
MHは画像のほうが表現しやすいものと思っていた。絵描いてる人も多いし。
まあ色付きで鎧描いて、更に絡ませるのはめんどくさいしなー
人によっては好きな作業だったりするが
一枚絵だと納得出来るの作るの時間かかるしー
pixivなんかでモンハン絵描いてるけど、絵にしやすいってか
それなりの作にするのは割と手強いジャンルだと思う
ジャンルの特性上、装備やモンスの描き方がおざなりだと自分も他人も納得しないし
書き置きしてあったやつを投下していこうと思う
投下してないやつのはず……
男ハンター×ガウシカなので注意
3レスほど拝借
回避は「崖の下のガウシカ」で
小さな村に派遣され、まだひと月程。
ポポノタンをいくつかとってきてほしいとの依頼を受けて、マフモフ一式身に纏い、凍てつく空気に息を白くさせながら。
俺は今、雪山に足を踏み入れている。
「しっかし、本当にポポのやつらいねーなぁ」
出来ることなら山頂付近にはあまり行きたくないのだが、今回ばかりは仕方ないか。
ガウシカ尻目に崖登りつつ、俺は頭の中で依頼内容を反復する。
何故ポポが山頂付近にまで逃げてしまったのか。嫌な予感が身を襲い、自然と歩みが速くなる。
とっとと終わらせて、早く帰りたい。
睫毛に氷の小さな粒が付着しはじめ、瞼が若干重くなってきた。もうすぐ、山頂エリアだ。
吹雪が洞窟に流れ込んできて、幾らか肌が痛い。
念の為、支給されたホットドリンクを一瓶飲み干して、両頬を両手で叩いて気合いをいれると、俺は吹雪に身を投じた。
マフモフなのにさっむい! ひたすらさっむい!
ぶわわっと押し寄せてくる細かな吹雪に、視界が霞む。
普段ならエリア1とか、エリア2とか、比較的山の下の方にもいる筈のポポ。
何を好き好んでこんな吹雪の中に移動したんだよ、やつらは!
おかげで俺はいい迷惑だ。
……いや、舌引っ込抜くなんて御命頂戴するわけだから、これくらいの苦労でも本当は割りが合わないのかもしれないな。
そんなことを考えながらザクザクと雪に足を沈めていくと、真っ白い吹雪の中、黄色い何かが浮かび上がってきた。
黄色に、青いタイガーパターン。そいつの姿をはっきりと確認した途端、背筋が凍る。
身を震わす轟音。飛び散る唾液。その音量からくる衝撃派に、雪でさえ弾き飛ばされる。
――轟竜、ティガレックス。こいつがポポを追いやっていやがったのか。
やばい、今の俺じゃ適わない。立ち向かったとしても、あの時みたいに痛い目見るだけだ。いや、痛い目で済むかどうか……。
だなんて考えながら、体はもう逃走の体勢を取っていた。
逃げるはいいが、本能的にただ突っ走ったのと、吹雪で悪い視界のせいで、どの方向に向かっているのかわからない。
そんな俺に轟竜は大口開けながら、背後から迫ってくる。歩幅が違いすぎて、俺との距離はただ縮まるばかり。
どうする、横に逃げるにももう間に合わない。
足が疲労と、雪でもつれる。轟竜の足音をすぐ背後に、最後の足掻きに思い切り地面を蹴った。
次の瞬間、覚悟した痛みは襲ってはこなくて、けれど最後の噛み付きを掠めはしたのか、マフモフの避ける嫌な音がした。
それでも、俺は死を回避できたことに幸福感に胸を満たす。
だが、それも束の間。
「う、うわああああああ!!」
俺の身は盛大に、宙を飛んでいた。
頭装備が、ふわふわと吹雪に紛れていくのが見えた。
エリア6の崖からダイブした俺は、ごろごろと岩肌を覆う雪の上を転がり落ちてしまう。当然といえば当然のことだ。
ここが雪山でよかった! 今ほど雪に感謝したことはない。痛いことには痛いけど。
ひたすら転がり下って、尻餅をついたところは、崖の中腹と思わしき辺りの岩のでっぱりだった。
少し岩肌が窪んでいて、少しでも吹雪から身を逃がそうとそこに身を寄せる。
そこで初めて気付く。この窪みに、先客がいることに。
――固そうな毛並みに、引き締まった四肢。食性の割にいかつい顔に、その頭から生えたごつごつとした二本の角。
それは、雪山でよく見かける生き物。牝のガウシカだった。
これは困った。こんなところで角を振り回されたら、たちまち崖から落とされてしまう。
お願いだから動かないでくれ。と願いながら、出来るかぎり距離をとって、俺は膝を抱えて座り込む。
ガウシカが伏せたまま、耳をひこひこと動かした。このガウシカもこの崖から落ちたのだろうか。
よく見れば左後ろ足首を怪我しているのか、足首の下の雪が軽く赤を帯びている。
その赤があまり広がっていないのは、傷口がよくも悪くも凍っているからだった。
止血といった意味ではいいが、このままではいずれ壊疽を起こしてしまう。
元気になられて暴れられても困るのに、体が勝手に動いてガウシカの口の中に回復薬をぶち込んだ。
本当は凍った傷口もどうにかしたいが、今ある氷を解かす方法なんて肉焼きセットで炙ることくらいしか……。
最初は暴れたガウシカも、回復薬を全て飲み干すとおとなしくなった。
しかし驚いた。流石野生動物というべきか、みるみる傷口が治癒していく。
「よかった……」
ほっと胸を撫で下ろす。さてそろそろ、リタイアの狼煙を上げるか。
そう思ったところでお約束というかなんというか、狼煙を上げることを妨害したのは、突如始まった横殴りの吹雪。
これじゃあ、狼煙なんてとても上げられやしない。
山の天気は変わりやすいだなんて、もし本当にそうならさっさと吹雪を吹かすのをやめてくれ!
頭装備もなく、破れたマフモフじゃあ、寒さを凌ぐ事も出来ず。
いい加減ホットドリンクの効果も切れて、ガタガタ震える体を支えるので精一杯だ。
刺すような冷たさが身を襲う。やばい、意識が薄れてきた。
――そんな状態だからなのか、吹雪の真っ只中、確かな温もりを感じる。
……ああ、寒いのを暖かく感じるほど、俺は参っちまってるっていうのか……。
少しごわごわした感覚に包まれて、なんだか獣臭さまで漂ってきやがった。これが死ぬってことか。
……いや、まてよ、獣臭い?
いきなり、現実に意識が引き戻される。
はっきり開けた目に写りこんだのは、探るように動かした手が触れたのは、俺に寄り添うガウシカだった。
マフモフに残る仲間の匂いがそうさせたのか、それともただ己が寒さから身を守ろうとする防衛本能がそうさせたのか。
どちらにしろ、助かった。これできっと、凍死はしないだろう。
ボリュームのある毛皮に身を預け、吹雪が止むまで体を休めることにしよう。
暖、かいな……。
吹雪が止んだ崖っぷちで、ゆるゆるとガウシカの毛並みを撫でてやる。
何故だろう、こうしていると、このガウシカに愛しささえ感じてくる。
起きてはいるのにすぴすぴと鼻を鳴らすガウシカは、とても可愛らしい。
そしてこのほのぼのとした空気を打ち壊すかのように、ひょっこり起き上がる息子は可愛くない。
これは登山をすると意志に関係なしに勃ってしまうとかいうあれなのか。
生命の危機を感じた為に、本能が子孫を残したがっているのだろうか。
どうしたらいいんだこれ。
ガウシカは鼻先を俺の顎に磨り寄せてきて、ぐるると甘えるような声を出す。
背中から腿に掛けて撫でてやれば、気持ち良さそうに身を横たえた。
なあ、もうこれは誘ってるんだよな? いいよな?
別に異種交合を嫌悪してなどいないし、どちらかといえば職業柄……ではないかもしれないが、興味はある。
自分の手を相手にするより、いっそのこと……。
気球が飛んでいないことを確認して、俺はそっとガウシカの尻に指を這わす。
開けてはいけない扉を開けたような、そんな昂揚感少し指が震えた。
固く長い毛と、ふわふわの短い毛と二重構造の毛並みを掻き分けて生殖孔を捜し当てると、その上をゆっくりとなぞる。
繁殖期には若干遅いが、濡れてくれるにこしたことはない。
ガウシカが、居心地悪そうに体を起こそうとしたが、跨がるようにして押さえ付ける。
「ちょっとだけ! ちょっとの間だけだから!」
変な言い訳をしながらどうにか湿り気を帯びてきたそこに、指を差し込んだ。
そこはキツいかと思えばそうでもなく、まだまだ指も入りそうなくらいで。
きっと過去に妊娠出産済みなのだろうな。
「人妻か……なんてな」
奥さん、気持ちいい? だなどとガウシカの耳に囁きを落としてみながら、指を増やし動かしてみる。
言葉はわからないだろうが、息がかかったのか耳を震わせる様はとても愛らしかった。
刺激を与えるごとにガウシカの抵抗は薄れていき、生殖孔はさらに滑りを帯びていく。
くぉんと鳴いて、前脚が崩れ落ちる。はっ、はっ、と荒く、空気を白く染めていくガウシカの吐息。
生殖孔周辺の毛が、べっとりと濡れている様はなんともいえない。
崖っぷちということも影響しているのかもしれないが、人間のこういう姿より興奮するかもしれない。
「もういいかな」
己の性癖を自覚しながら腰装備を外して、ガチガチになった息子をインナーの中から解放する。
ガウシカの腰を掴み、狙いを定める。
二重構造の体毛に指が埋もれ、弾力のある腰の肉に指を押し返されながら、ゆっくりと挿入した。
挿れた瞬間、ガウシカの身が強ばったのを感じた。寒い環境にいるせいか、いやに中が熱く感じる。
あまりゆっくりして捜索隊に見られてはまずいので、早々に輸送を開始。
動物ってこんなに濡れるのか? ってくらいガウシカのそこは天然の潤滑液が溢れ出て、滑りが良すぎて逆に達しにくい。
先端が子宮口や壁にあたる感触があまりなく、己の息子は短いのかと萎えそうになったが、動物って異様に長かったりするもんな、と持ち直した。
ガウシカの蹄が足掻き、雪に線を刻む。小さな悲鳴を洩らすガウシカの喉が震える。
優しく包むように締め付けられて、段々と絶頂に近付きながら、ガウシカの後ろ足が突っ張るのを感じる。
締め付けが強くなる。まるで搾り取るかのように痙攣する肉壁に促されて、俺は思いっきり射精した。
ぐったり蹲るようにして、それでも俺に身を寄せてくれるガウシカ。
俺は後悔と自責の念に追われ、ガウシカの毛並みに手を伸ばすことに躊躇していた。
だが、そっと、恐る恐る毛並みに触れて、ゆっくり撫でてやればガウシカはぴすぴすと鼻を鳴らしてくれる。
「一緒に、帰れるかな」
リタイアの狼煙を上げながら、己の足元に寄り添うガウシカの角に、そっと口付けを落とす。
初めて人間以外へした口付けは、ほんのり土の香りがした。
以上で投下終了です
自分の作品はムラがあるなー、と書くたびに思う
GJ!
それにしても、鹿さんとは珍しいな。MH始めたばかりの頃は攻撃が当たらなくて
苛々させられたものだが……こうして見るとかわいい気がしてきた! 不思議!
あと、クエストネタ好きだから地味に嬉しい。今からちょっとマフモフで
ポポノタン取ってくる。
よかった
ホントにニコニコに投稿したよーw
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm8898631 SofTalkの音源作るのに2時間、音声に合わせて文字入れるのに3時間かかったけど
(8時からエンコ待ちして今終わった)
さっくり削除されないか心配だよーwww
笑えねえよ
ジャンルは…隣に越してきたきれいなお姉さんと少年が、的なお話
人×人。竜姦アリ。
せっかく動画にしたんだから、タイトルとかBGMとか入れたら良かったかもね
まあタイトル決められなかったからこれをこういう形にしたっつー理由もあるんだけど
ゆっくりシコっていってね!
これだからニコ厨は…
…うわぁ
ははは、こやつめ。
ていうか、今ふと思ったんだがURL先ってここから飛んでいった奴がほとんど
だと考えると、スルーしてる人もいることを考慮に入れたら、結構住人がいる
ものなんだなあ。
もっと少ないかと思ってたから、投稿するのが恥ずかしくなってきたw
まぁ、けっこう人がいるからこそ、SS作る奴も残っててくれるんだろうがね。
最近は作り手が間違いなく減少してるけどな
感想レスのターン短いしな、このスレ
書き手のモチベーションが上がりにくいんじゃね?
スペクトルマン見てたらゲリョスにそっくりの怪獣出てきてワロタ
>>674 お前のせいでまずグーグル先生の画像検索を試し次にウィキ先生に尋ね
それらしい怪獣を探してみるも分からずとりあえず2、3匹適当な怪獣を
再びグーグル先生で検索してみたがやっぱりわからず結局ここへ戻って
きてお前に尋ねることになった俺に謝れ。"落ち込む"のアクションをして謝れ!
あとそれからもし良かったら怪獣の名前教えてください。
>>675 月世界獣ムーンサンダー。ググったらソフビの画像出てくるけど、あれの首周りのヒレが無くなって、黒っぽくなったようなのが本編にでてくる。
鼻先の突起が発光して敵を攻撃したり、羽根とか色とか似てるといえば似てる感じ。
月面着陸したアポロ22号が月の石と間違えて卵持って帰っちゃって、それとりかえしに月から降りてきた怪獣。
退治しようにも卵取り返しに来ただけの悪い怪獣じゃないんでスペクトルマンも「やめろムーンサンダー」とか言って止めようとするんだが
話し聞いてくれなくて、「どうしたらいいんだ、俺にはわからん!」って悩むんだが最終的に「しかたがない、こうするほかに無い!」って火山の噴火口に二人一緒に身投げして退治される。
ゾーンといいスペクトルといい、あの時代のヒーローときたらまったく……。
と、思ったけどモンハンもわりとやってることは同じだった。
あんな時代から相も変わらず怪獣モノ好きは絶えぬってね
最近やたらと蟹に縁があるんだが、なかなか可愛い面してるくせに、いびきが
妙にワイルドな蟹どもにきゅんとした。
逆に、豪快ないびきかきそうなティガとかが、くうくう可愛く寝てるのもそそるね。
そうか、これがギャップ萌えってやつか……。
初です
ナルガ♂×ナルガ♀
擬人化ではないです
8レス程使う予定なので面倒な方はスルーして下さい。
回避は「ピュアナルガ」
樹海…
春の柔らかな朝の陽射ししが差し込む
温かな風が吹く森の中
小高い木の上で一匹の飛龍が寝ている
朝の清々しさとは不釣り合いな漆黒の体
日差しが体を照らし、滑らかな体毛がキラキラと輝く
日差しに急かされるかのように、漆黒の体は身を起こす
『朝か…眩しい…洞窟で寝とくべきだったわね』
彼女の名前はジェナ少し捻くれ物、そのせいか独り身である
昨夜はハンター達に追い回され、疲れてそのまま寝てしまったのだ
『お腹空いた…とりあえず水辺に行こう』
彼女は重い足どりで、樹海を進む。
今は春
毎日聞きたくもない鳥たちの求愛のさえずりにジェナは苛々した。
『はんッ!馬鹿みたい、みんなそんなに相手が欲しいの!?』
ギリギリと歯を食いしばり、
ジェナは森中に聞こえる程の大声で吠えた
『ギャオォォォ!』
一瞬にして、森が沈黙する…
ジェナは、ざまぁみろとフンッと鼻を鳴らし先へ進もうとした
「朝っぱらからウルセェ奴だな」
ジェナは驚き、後ろへ飛びのく
唸り声をあげ
声の主を探そうと辺りをキョロキョロしたが見当たらない。
敵だったらどうしよう
彼女の脳裏に不安がよぎる
「どこ見てんだ上だよ」
声の主はジェナのすぐ近くの木の上に居た。
雄のナルガクルガ…
決して大きい訳ではないがジェナに比べればかなり、立派な体格をしている。
左目には大きな傷があり。少し体毛がボサボサだ
ジェナは同族だと分かると少し安心した。
でも、今は春。繁殖期…
雌に飢えた雄…、強引に襲われるかも知れないと思った彼女は
出来るだけ体を大きく強く見せようと四つん這いになり胸を張り『グルルル…』と唸った
「身構えてるのか?お前みたいな女、誰も襲いやしねぇよ俺はそんな趣味の悪い男じゃねぇ」
そう言いながら彼女の前にドスッ音を立て降り立つ。
ジェナは悔しいやら恥ずかしいやらで体が熱くなる感じがした
それを隠すように
『あら、ごめんなさいね、そこどいて貰えるかしら?』と、出来るだけ冷静に言った
「辞めた方が良いぜ、今は他のナルガ共が占領してる、他を当たれ」
頭をクイッと水辺の方に傾け雄は言った
いきなり現れた見ず知らずの雄ナルガにボロク
「朝っぱらからウルセェ奴だな」
ジェナは驚き、後ろへ飛びのく
唸り声をあげ
声の主を探そうと辺りをキョロキョロしたが見当たらない。敵だったらどうしよう
彼女の脳裏に不安がよぎる
「どこ見てんだ上だよ」
声の主はジェナのすぐ近くの木の上に居た。
雄のナルガクルガ…決して大きい訳ではないがジェナに比べればかなり、立派な体格をしている。
左目には大きな傷があり。少し体毛がボサボサだ
ジェナは同族だと分かると少し安心した。
でも、今は春。繁殖期…
雌に飢えた雄…、強引に襲われるかも知れないと思った彼女は、出来るだけ体を大きく強く見せようと四つん這いになり胸を張り『グルルル…』と唸った
「身構えてるのか?お前みたいな女、誰も襲いやしねぇよ俺はそんな趣味の悪い男じゃねぇ」
そう言いながら彼女の前にドスッ音を立て降り立つ。
ジェナは悔しいやら恥ずかしいやらで体が熱くなる感じがした
それを隠すように
『あら、ごめんなさいね、そこどいて貰えるかしら?』と、出来るだけ冷静に言った
「辞めた方が良いぜ、今は他のナルガ共が占領してる、他を当たれ」
頭をクイッと水辺の方に傾け雄は言った
いきなり現れた見ず知らずの雄ナルガにボロクソ言われた揚句、他の水辺を当たれですって?
きっと、この雄は嘘をついて水辺を占領したいのね!
させるものか!
『心配無用、良いからそこをどきなさい!』
ジェナは体を屈め相手に飛び掛かる仕草をした。
雄ナルガは、ハァ…と深い溜息を着くと「馬鹿だな」
と吐き捨て道を開けた
その横を無言でジェナは通る
後ろを振り返るともう、あの雄ナルガの姿は無かった…
しばらく進むと鬱蒼とした森の先に開けた場所が映る。
朝日が水面に反射して幻想的だ
ジェナにさっきの雄ナルガの言葉が脳裏に蘇った
「他のナルガ…」
警戒し慎重に水辺まで行く
しかし、そこには誰もいない
ホッと緊張が解け
静寂に包まれた水辺に進む
ジェナは水面に顔お近付け、水を飲み、ついでに水浴び。
『冷たい、気持ちいい』
つい夢中になり、周りが見えなくなっていた。
ガルルルルゥ…
ジェナは聞き慣れない声に気付き水浴びを辞め神経を研ぎ澄ます。
静まりかえった水辺に聞こえるのは
彼女の体から滴り落ちる水の音だけ。
ガサッ!
物音がしたかと思った方向に目を向けようと思った瞬間、
体に激痛が走り、彼女の体は数十メートル、ゴロゴロと転がって岩にぶつかった、ジェナは自分の身に何が起こったのか分からず、
朦朧とする意識の中で体を起こそうとすると
『いっ、痛い!』
首を噛まれたのだ
ジェナは後ろを振り返る
そこには、自分の倍以上はある雄のナルガクルガ
『さっきの奴?いや違う!』
ジェナは混乱した
フゥ…フゥ…と息を荒立て彼女を押さえ付ける
抵抗したくても両手を押さえ付けられて身動きが取れない。
しかも何故か首を噛まれているのに、トロンとした気持ちになる。
まるで体が雄を受け入れてるみたいに…熱い何かが彼女の太ももに触れる、中々目的の場所に収まらないらしい
『これが交尾なの?…嫌、嫌よ…辞めて』
もうジェナには抵抗する力は無い、
諦め、目を閉じ覚悟した
その時
ギャオォォゥ!
叫び声と共に、体の激痛と圧迫感が消えた。
ジェナは虚ろな目で辺りを見ると
今さっきまで彼女を襲おうとしてた奴が倒れてもがいている、その前にはまた違うナルガクルガ…
ひとまず助かった…『今の内に逃げなきゃ!』
もう一度、2匹のナルガに目を向けると…
『あれッ?あいつは…』
ジェナは目をこらして見てみる…
先程、忠告した雄ナルガだった。
呆気にとられ身動きが出来ない。
2匹の雄ナルガは激しくぶつかり合う。噛み付き、2匹とも血まみれになっていた
隙をつき、1匹が相手の喉元に食らいつき水の中に投げ飛ばす。
相手は逃げるように飛び立った。
『どっちにしても私、襲われるちゃうんだ…』
ジェナはずんずん近付いて来る黒い体を見て思った
「おい、大丈夫か?」
冷たい声、だが少し焦っているような感じがした
見上げると先程の忠告雄ナルガの姿
『ありがとう、雄』
ジェナは、言いようの無い安心感に包まれた
「ったくよ!馬鹿な女だ、忠告しただろう?…しかも俺の名は雄じゃねぇ…ギルだ…」
『そうなの…私はジェナよギル、ありがとう、御礼よ、好きなようにして』
ジェナは身を伏せ、ギルを受け入れる体勢を取った
「あー、えーっと、ジェナ…俺は別にしたくて助けたんじゃねぇから」
前の雄が太ももに残した、先走りの液体を見つめ言葉を詰まらせた
ジェナは受け入れの体勢を崩し、ギルにほお擦りをした
周りにふわふわ漂う甘い匂い。
ギルもジェナにほお擦りをお返しをする
2匹は樹海の奥、木の上に移動した
「すげぇ傷だな。」ジェナの首に出来た噛み傷を見てギルが言った
『お互い様よ…』
ジェナは笑顔で返す
そんな他愛もない会話に2匹は幸せを感じながら少し早い眠りに着いた。
どれ位時間が過ぎただろう?
ジェナが目を覚ますと温もりはあるが、横にはギルの姿がない
『ギル?』
ジェナは不安になり彼を探しだした。
クンクンと匂いを頼りにギルを探す
森を進むと匂いが濃くなり丘にたどり着く。
「ジェナ!?起こしちまったか?」
そこにはギルの姿。小走りで駆け寄る
『違うの、起きたらあなたの姿が無かったから不安になって』
強張っていたギルの表情は笑顔になり、彼女を横へ導いた
「綺麗だろ、辺り一面一望できる…」
丘に立つと森が眼下に見え緑の絨毯のようでとても美しい
「嫌な事があっても、この景色を見ると忘れられるんだぜ」
『嫌な事…?』
「あぁ、まぁこんな馬鹿な女と出会っちまった事とかなッ!」
ケラケラと笑いながらジェナの方を見て言った
『なによそれ!?よくもそんな事を』
笑いながらギルを尻尾で叩く
2匹は傷の事もわすれジャレあった
エスカレートしギルがジェナを押し倒し
沈黙…
2匹は見つめ合う。
『好きにして』
ジェナの言葉に、ギルの心臓は飛び出てしまうのではないかという位鼓動した
ギルは軽く首を舐める
ジェナが、ふぅ…と甘い声を出し体勢を変える
うつぶせになり尻尾を高く持ち上げた。
ギルは戸惑ったが甘い匂いに反応した体が出来上がっている
首に軽く歯を当てつつ、後ろからまたがり腰を掴むように手を置く
そしてペニスをジェナに沈めていく。
『あぁぅ…』
挿入と同時にジェナが声を漏らす痛いのか、気持ちいいのか分からない
ギルそれに刺激されゆっくりと腰を打ち付ける
『あん、うっ、やっあぁ』
ギルの耳に卑猥な声が絡みつき、彼を限界に導いた
イヤラシイ音が次第に激しくなる
「あぁ…あッ…くぅッ…あぁうッ!」
ギルが叫ぶと膨張しきったペニスから液体が飛び散った
それをジェナは受け止めた
ギルはジェナから身を下ろし、まだ息切れしている彼女の横に寝そべった
『赤ちゃん、できるかしら?』
嬉しいそうな顔でギルに話す
「できるよ!産まれてくる赤ちゃんは、きっと俺みたいに顔が調ってて、頭よくて、強くて…」
『ありえないわ』
話を遮るようにジェナがギルを見て、フフッ笑いながら呟く。
「馬鹿な女だ…」
ギルは呆れた顔でジェナを見つめる
漆黒の夜、春の暖かい風…月は2匹を照らす
まるで祝福するかのように
‐End‐
長々読んで下さった方本当にありがとうございました
しかも1レス無駄に使ってしまったし、タイトル書いてないし…すみません
文章て難しいですね(・_・、)
投下乙
投下乙。
ただ……敢えて言わせてもらうと、展開が唐突な印象がある。言葉は悪いが、いろいろ雑に思えた。
久々のナルガだっただけに、ちょっと残念だったかな、うん。
そうかな?
確かに少し文章がさばさばしてるが、個人的には嫌いじゃないな。GJ!
脱字が目立つね
でも乙
投下乙
乙。
直前の台詞と、直後の文に矛盾がある所とか、
ギルの性格が一定していないかな?と感じるところとか、
チェックしたら気づけたんじゃないかな?
生竜書きは貴重なので頑張れ。
推敲をする癖を付ければ立派な職人になれると思う。
数少ないSSの供給者なので頑張っていただきたい。
697 :
白黒:2009/11/28(土) 02:53:09 ID:XGguPk7q
保存庫見てて、モノブロスとギルドナイトの待遇がアレと思ったので書いてみました。
ギルドナイトとモノブロス擬人娘です。
長ったらしくなるやもなので、嫌な方はスルーでお願いします。
698 :
白黒:2009/11/28(土) 02:56:49 ID:XGguPk7q
俺はクロノ。本名はクロノウェルズ・クロムシュタイン。
これでもドンドルマに住むギルドナイトの一人だ。
ギルドナイトになったのは16の時。鋼龍を一人で討伐した時、ベテランのギルドナイトから推薦を受けてなった。
別に正義に燃えた熱い(むしろ暑い)思いを胸に秘めていたからとか言う物じゃない。ただ単に、新しい場所へ踏み込みたかったからだ。
大老殿はそうそう入れる場所じゃないし、ギルドナイトにも興味があった。
特に仲間が居る訳では無いから、仲間の心配も無かった。
それから四年。今の装備は制服でもあるギルドナイトシリーズ一式に、得物は龍木ノ古弓【日神】。二年程前に浮岳龍を討伐した際、形も残さず剥ぎ取って作った代物だ。…モンタク?興味無いね。
凡庸性に長け、あらゆる龍との戦いにも対応出来るこの弓は、いつも俺を助けてくれる相棒だ。
今日は久々の飛竜討伐任務。最近はドンドルマでは有名な貴族のお坊ちゃんの「お遊戯」の指導やら、王立書士官達の護衛が殆どだった。
彼らから得る様々な情報も、俺には新しいスパイスとなり充分楽しめたものの、やはり「本物の狩り」への高揚感には遠く及ばない。
大老殿で大臣に告げられた内容は、「モノブロス亜種の狩猟」。
何でも、お墨付きの有名ハンターでも倒せない奴らしいから、ギルドナイトでもそれなりの実力で、今任務の無い俺に回ってきたらしい。
幸いな事に他の同僚達も出払っているので、俺の好む一人での狩猟となった。
街の外で待つ荷馬車の長椅子に寝転がり、行者に出発して貰う様に頼む。
小さい揺れが俺の副交感神経を刺激し、徐々に俺は眠りの世界へと誘われていった…。
699 :
白黒:2009/11/28(土) 02:59:15 ID:XGguPk7q
俺が行者に起こされた時には、既に砂漠地帯の近くに着いていた。暑い日差しがジリジリと俺の肌を刺す。
だが、クーラードリンクを飲めばすぐにそんな事は気にならなくなり、業者に礼を述べた後、俺はザック片手に目標の白一角竜が佇む地へ赴いた。
…のは良いんだが、いかんせん見つからない。全エリア奔走しても見つからないって事は、やっこさんとすれ違いになっているのだろう。
そろそろ千里眼の薬を使う事にする。
小瓶の中身を開け、一気に飲み干す。何とも言えない、一言で言うならば不味い薬の味が口内に広がった。
途端、頭が一瞬にして真っ白になり、そこに研ぎ澄まされた感覚が収まる。
目標を第一にイメージすれば、直ぐにやっこさんの居場所が分かった。
場所はエリア2。…ちなみに此処はエリア3。使わなくても良かったかもしれない。
だが、まぁ見つかって良かった。
そう思ったのも束の間、エリア2に来てもモノブロスの姿が見当たらない。
ちょっと待て。コレ、一応正規の商品だよな?ちゃんと300zしたぞ?
まだ効果は消えていないし、やっぱりモノブロスは此処にいる筈なんだ。潜ってる…のは無いだろう。奴らあんまり潜らないし。
少し歩いてみると、妙な影が。横たわってるって事は、死体か、眠っているか。
多分ゲネポスだと思っていた俺だっが、その予想は呆気なく打ち砕かれた。
700 :
白黒:2009/11/28(土) 03:00:13 ID:XGguPk7q
「人…!?」
横たわっていたのは女だった。それも死体じゃなく、生きてる。脈はあるが、頬を軽く叩いても起きない。どうやら昏睡してるらしい。服は何も着ていない。…あれ?全裸?何故に?
…………気にするなクロノ。その自律型ガンランスを絶対に作動させてはいけない!死ぬぞ!(無論、防具的な意味で)
とにかく、ゲネポスやヤオザミ、果てはモノブロスが居るかもしれない場所に放置は不味い。それに死体なら埋めるだけだが、生きてるなら任務どころじゃない。直ぐに俺は女を抱き上げ、ベースキャンプへと帰還した。
結局、あれからもう一周歩き回ってみたものの、目標のモノブロスは見つからず、仕方なく俺はこの任務を辞退した。ギルドナイトになってから初めてのクエストリタイアだが、見つからないし、人の命には代えられない。
701 :
白黒:2009/11/28(土) 03:01:41 ID:XGguPk7q
ま、取り敢えず連れ帰るは良いにせよ、何であんな所で寝てたのか事情を聞く必要がある。だがまだ意識が無い。
荷車で運ばれながら、俺は触り心地の良い俺の制服を着せた女性を眺めた。
長い銀髪は真っ直ぐに美しく伸び、肌は透き通る様。顔は今まで遊女でも(でもお金無いから行ったこと無い)見た事無い様な別嬪だ。
今時の洒落っ気のある女が着てる服を着て歩けば、間違いなく十人の内十人は振り返るだろう。
なら何故あんな砂漠に一人で倒れていた?それも全裸で。
…考えられるのは、彼女は遊女であり、何か禁を犯して此処に捨てられたか。
…いや、暴行の痕も何も無かったから、それは無いのだろう。
それか、隊商の女で、飛竜とかに浚われてしまったのか。
…それも考えにくいな。奴ら人間=捕食or撲滅対象的思考だろうし、昔の御伽話が本当だとしても、幻獣だとかドスケルビだとか称されるキリンはこんな砂漠にゃ出没したりしない。
…だったら、何故?
…まぁ、考えても仕方が無い。取り敢えず俺が考えるべきは、彼女の報告書の文章だろう。
俺は彼女の隣に横たえると、そのまま目を瞑り、再び眠りの世界へと引き込まれていった…。
702 :
白黒:2009/11/28(土) 03:02:18 ID:XGguPk7q
「―!――!!」
ちょ、煩い。あんま騒ぐな。何時だと思って…って、誰が?
「おい、貴様!私は何故こんな石だらけの所にいる!?答えろ!」
「し、知らねぇですよ!あっしゃそこのギルドナイトの旦那の為に荷車動かしてただけでさぁ!」
見れば、先程拾ったあの女が、アプトノス車の行者の胸倉を掴み、大声で喚き散らしていた。ギルドナイト、の時に俺を指差したせいで女は俺に気付き、今度は俺に向かって来た。
「ぎるどないと、と言ったな!貴様、私が何故此処にいるのか知っているのか!?」
「知ってない事は無いが、その前に俺の名はクロノウェルズ・クロムシュタインだ。確かにギルドナイトだが、それは名前じゃぁ無い」
「クロノうぇ…?あぁ、もう良い!人間!貴様知っている事を話せ!」
可愛い顔とは裏腹に、その言葉は男勝り…というか偉そうで、しかし高飛車では無い様な、そんな態度だった。
だが、俺はその程度で屈する程柔じゃない。こちとら大臣から絞られてもピンピンしている男だ。大声で怒鳴る娘ッ子なんざ屁でも無かった。
「んー…あ、行者さーん。もう着いたのか?馬車止まってるけど」
「え?あぁいや…そこの娘さんがあんまり怒鳴るもんだから、もうすぐだってのにコイツらが止まっちまったんで…」
見れば、車を引くアプトノスは怯えたように止まっている。軽くこの女にビビっているんだろう。…他人事では無いな。早く帰りたいし。
703 :
白黒:2009/11/28(土) 03:02:48 ID:XGguPk7q
「私の質問に答えんかッ!!」
「…や、煩ぇよ。お前、あんまり怒鳴ってると、ランポス共が涌いてくるじゃねーか」
「ハッ、ランポスだと!?あんな雑魚共に貴様は怯えるのか!」
「そらーねぇ。弓師一人だと涌かれたらキツイだろうよ。お前と行者さんに、そこのアプ公まで守らなくちゃなんねーし」
「フン!貴様に守られなくとも、この角で…って、アレ?」
額に何かを探している様だが、恐らく無いのだろう。どんどん顔が青ざめている。
…アレ?角?今角って言った?
「…ギルドナイトの旦那、ちょっと良いですかい?」
「どうしましたよ。もしかしてもうドス系来ちゃった?」
「いやぁ、一匹も来ちゃいないんですがね。…あの嬢ちゃん」
視線の先にはやはりというか、額を必死に探り喚いているあの女の子がいる。俺は「どうしたの」と視線で送ると、それに気付いたのか行者は話を続けた。とっても重々しく。
その空気の重さから、俺は少し唾を飲んだ。ハンターやってて今までで一番の、シリアス展開かも。
「……元、飛竜じゃないですかねぇ?」
「…………………………いやぁ、そりゃ無いんじゃない?」
うん。確かに、飛竜が人間になって嫁ぐとか、そういった与太話は酒場じゃ付き物ですよ?でもさ、まさか現実に起こる事は無いでしょ。うん、無い。つかあり得ない。
だったら、あの巨体がこのちっぽけな人の器の中に入ってるって事になる。…やっぱ、あり得ない。
704 :
白黒:2009/11/28(土) 03:03:16 ID:XGguPk7q
「いやしかし、妙にあの嬢ちゃんの言う事、飛竜共に似てると思うんですよ」
「んな馬鹿な。角って事は、キリンかブロス共に…ブロス?」
…いやいやいや!まさかあの女の子がモノブロス?冗談も大概にしろっての!よりにもよって狩る対象を連れて帰っちまったのか俺は!?
いや、落ち着け。こーいう時は素数を数えるんだ……素数って何だったか?
……あー、もう!面倒臭い!!
「…おーい、そこのお嬢さん」
「…!?何だ!」
「あの…さ。つかぬ事をお聞きしますがね…アンタ、名前、何よ?」
「…はぁ?何を言うかと思えば…私は、誇り高き飛竜の中でも、孤高を司る白銀の一角竜だッ!憶えておくが良い!人間!」
…マジッすか。…こりゃ、今日は頭痛薬でも買う必要があるなぁ…。
705 :
白黒:2009/11/28(土) 03:04:32 ID:XGguPk7q
大老殿はかなりの大きさを持つ、古くからの建築物だ。
大老殿本体の歴史もさることながら、その管理を勤める奴らの歴史もエライ永さを誇る。
大老殿の長、そして我らギルドナイトの文字通り「ビッグ・ボス」こと大長老を筆頭に、大臣やその補佐に回るおねーさま方まで竜人族と呼ばれる長命な種族の奴らで構成されている。
表向きは狩猟関係の管理や、歴史の解明が主だった行動だが、その裏じゃ俺達でも知り得ない「仕事」が飛んでいるとの事だ。
現に、ギルドへ反発するフリーハンターや、何百頭も狩った凄腕のハンターが、いつの間にか消えている事があるが、それは大体にして大老殿が一枚噛んでいるって噂だ。
…まぁ、噂の範疇を超えてはいないし、我が身可愛さが臆病風を吹かすもんだから、誰一人としてこの噂の解明をしようとはしないが。
それにこちとら、あくまで「竜殺し」専門なんでさ。管轄外の事に首突っ込まない。コレ、大人のルールね。
で、何でこんな話をしているかと言えば、おっかないその大老殿のbPと2。大長老様と大臣の目の前にいる訳で。
「…で、結局モノブロスは見つからず、代わりにその少女を見つけ、規約に従い保護したと言う事かの?」
「…というか、女の子ほっぽって…失礼。幼気な少女を砂漠に放置するのは、人として憚られたんで…。モノブロスに関しては、先程話した通りです。思い返してみれば、気配はこの子から出ていた筈」
「成る程…ではクロノウェルズ、ヌシはその少女が件のモノブロスだと申すか」
「…その少女が自分で言っていたんです」
「なんと。…大臣、その少女を連れてきてくれ」
「…承知しました」
「あ、俺…私が行きます。一応顔は憶えているだろうから、警戒されないかも」
「うむ。任せる」
706 :
白黒:2009/11/28(土) 03:08:20 ID:XGguPk7q
「無礼者めェェェェェェッ!」
「ちょ、ま、待てコラ!椅子で殴るのは反則…アッー!!」
「…」
椅子を振り回す件の女の子と、殴られてる同僚とそれを見守る先輩がおりましたとさ。めでたくなしめでたくなし。
「…シン先輩、何したんスかアレは」
「あの少女に接吻をしようとした」
「…やっぱし」
シン先輩は俺と今殴られている同僚の先輩であり、俺を推薦したギルドナイトでもある。
無口な人で、必要以上を喋らない。それでも無視はしないので、会話は成立するのだが。
黒目がちな鋭い瞳と、長い黒髪をキリンテールで纏めた小柄な麗人で、外見の美しさに詰め寄る輩は大勢いるが、殆どが足蹴にされている。
太刀使いで、斬った飛竜は数知れない。凄腕のハンターである。
で、今現在椅子を握って攻撃を止めてるのが俺の同僚であり、一般ハンター時代からの腐れ縁の持ち主たる暑苦しい漢、ジャン。
浅黒い肌に少し短めのココットカットな黒髪の持ち主で、身の丈が俺より頭一つ高いので、シン先輩と並ぶとかなりの身長差がある。
その豪腕でハンマーを振るう馬鹿力野郎だ。当然脳みそ筋肉。
実はこの二人、少し前にめでたく恋仲となったのだが、私情を仕事に持ち出さないシン先輩の心情を馬鹿なりに悟ってか、ジャンが彼女とイチャイチャしているのは勤務外でしか見かけない。
全く、出来る奴らは素晴らしいってモンで。
707 :
白黒:2009/11/28(土) 03:10:07 ID:XGguPk7q
…しかし、目の前で彼氏がタコ殴りにされてるのに止めないのねこの人。
「シン!いい加減にこの娘止めて…ひでぶっ!?」
「…ふっ」
笑いやがった!彼氏の不幸笑ったよこの人!
この上ない戦慄を覚えた俺に、シン先輩は笑いながら持ち慣れた感じのする物を持たせた。
手の中には、円筒の中に光が漂う手榴兵器…正式名称閃光玉。
…投げろと?…投げろと。
取り敢えず眼を閉じて投げる。
途端、瞼の裏からも分かる程の光と二人の若干悲鳴に近い声が響いた。
瞼を開くと、閃光で転げ回る少女とジャンの姿が。
椅子を撤去してジャンと少女を起こすと、シン先輩は早速お叱りタイムに入ったので、俺も少女を連れて行くことにした。
途中、顔以外の部分に二、三発程殴る蹴るの暴行を加えられたのは省略させて貰う。痛いし。
「…やぁ、貴公がクロノの話していた飛竜殿じゃな?儂はこの大老殿の長を務める、大長老と申す者。遠路はるばるご苦労でござった」
大長老は優しげに少女を迎え入れた。大臣は少女の素行が気にくわなかったのか睨んでいたが、少女は全く気にせずに話しを切り出した。
「…フン!…大長老と言ったな!貴殿の歓待には感謝するが、生憎と私はこんな人間だらけの地に長く居る気は無い!今すぐこの身を元に戻し、故郷なる砂と灼熱の地に帰せ!」
「ッ馬鹿!何て口聞いてやがる!」
「よい、クロノ。…貴公の言い分は尤も。だが、その願いを聞く前に、何故に人の身となってしまったかをこの老いぼれに話してくれぬか。聞かぬ事には、戻す事も叶わぬ」
「…良いだろう。一回しか言わないからな!ちゃんと聞けよ!」
708 :
白黒:2009/11/28(土) 03:11:50 ID:XGguPk7q
…要約すると、彼女の話はこんな感じだった。
彼女が草を食べていると、彼女の近くに見た事も無い「龍」が目の前に現れ、彼女を襲い始めたらしい。
彼女は奮戦したものの、組み伏せられ、命も亡き者と覚悟を決めた。
しかし、突如として妙な霧を吸い込み、そこで意識が途絶え、今に至ったそうだ。
それを聞いた大長老は、衛兵の一人に何か言伝を頼み、少女に語り始めた。
「…ふむ。聞く所に依ると、何やらその龍に原因がありそうだの。…その龍は、貴公の様に白くは無かったかな?」
「…確かにそうだ。だが、何故それを知っている?」
「…これはあくまで内密に頼みたいのだが、実は貴公の様な境遇の者が一人、儂らの中にも居てな。…おぉ、来たようだ」
振り返ると、そこにはシン先輩とジャンの姿が。二人とも敬礼の体勢を取って、敬意を示した。…あ、俺やるの忘れた。
…しかし、何故二人がここに?
「そこにいる男、ジャンは…十年ほど前に貴公と同じやも知れぬ龍に、人にされた金獅子ラージャンじゃ」
「…何だと…!?」
予想外だった。まさか、知り合いがあのラージャンだっただと?ここが酒場なら冗談の一つと流されるんだろうが、ここは大老殿だ。冗談では済まされない。
709 :
白黒:2009/11/28(土) 03:12:12 ID:XGguPk7q
シン先輩もこれには目を見開いていたが、やがて落ち着いた口調で話し始めた。
「…大長老、その話は本当ですか」
「あぁ、本当だとも。…お分かりかも知れぬが、儂らでは貴公の、そしてその男に降りかかった怪異を解く術は分からぬ。…だが、足がかりを見つける術ならばお教えしよう。…貴公は強者をどう思う?」
「強者?…私は、出来る限りこの身を強くしたい!その為ならどんな強者と闘うことも拒むものか!」
「それならば話は早い。…貴公をギルドナイトとし、与えし試練の行く先で足がかりを見つけなされよ!長く険しい道だが、今儂が与えられる最善の道はそれしか無い!」
「…良いだろう!ギルドナイトだか何だか知らんが、その道、受けて立ってみせる!」
盛大に意気込んで大長老と少女が話す。中々度胸のある女の子だが、いきなりギルドナイトなど、大丈夫なのだろうか?
「…しかし、私はこの陳腐な体で闘う術を知らん!貴殿はそれを知っているか!?」
「勿論。…されど、それはその男に聞くがよろしい」
「………え、俺?」
大長老の指差す先は、真っ直ぐと俺に向かっている。少女は「おぉ!よろしくなクロノ!」と喜び勇んでいるが、こっちは全く持って嬉しくない。…まぁ、これも仕事の内か。仕方が無い。
「…大長老、給料アップで引き受けましょう。…ただし、一ヶ月見て駄目だったら、この件は白紙に戻しますからそのつもりで」
「うむ。…ならば、クロノ。その少女の身の回りもヌシに任せる。その分沙汰は出す所存故、よろしく頼むぞ」
「…はぁ、身から出た錆かね。…じゃ、お前名前は?」
「む?私に名前など無いわ!必要なかったからな!」
「ふーん…じゃ、モノブロスだし、モノで良いか。よろしくな、モノ?」
「…うむ!」
こうして、俺は妙な同居人を囲っちまった訳です。この話の続き…この場で言えば夜伽でしょうが、それはまた、後日酒でも飲みながらお話ししましょう。
710 :
白黒:2009/11/28(土) 03:14:29 ID:XGguPk7q
こんな感じです。続く予定です。
…後半がテキトーだったという指摘以外で、何か意見あらば是非。
うん。後半は、本当にすまんかった。反省してる。
書いてて後悔はしなんかったがw
GJ! 続きも楽しみにしてる。
なんだかんだ言いつつぽつぽつ投稿が続いて嬉しいな。
GJ!!!!
素晴らしい!早く続きを!
ブロスたんのツンデレ感がまたイイ!
あれ?モノってツンデレなのか?なんか違うんじゃね?
714 :
白黒:2009/11/29(日) 01:22:44 ID:mfCIcDpO
初めて2ちゃんねるとかで書いてみたんだが、予想以上に反応が良くて目からアルビノエキス出てきた…。
これからも頑張るぜ!
モノとか口調以外あんまし決まらないわw最初に決まったのがシン先輩だったしw
取り敢えず、太刀も良いけどランスもね!
なんか昔のこのスレ見てる気分だわ
白い龍って祖龍のことかな?
717 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 10:36:37 ID:wrjsxEdV
口調決まらないとかお前は中学生か
ジーク・ランス!
モノ素材だとG級はキツいから、モノ擬人化はディア素材主用して零点に繋ぐのがマイ野望だったんだぜ
黒ディアに両方の穴を犯される女ハンターとか
火竜の体液(精液・愛液)を頑張って採集する女ハンターとかを想像して
オナネタにしてしまった俺は末期だと思う
>>719 黒ディアはメスですよ
ってのは禁句かね?
金冠黒ディアに押し倒されて胴体丸ごと挿入の挙げ句、締め付けと窒息で種付けしちゃうショタハンターまで到達したオレの方がヤバいから安心汁
草食系なのに勝ち気な乙女っていいよな
でもロンゲって感じじゃないしバサバサショートか
擬人化妄想する時に、髪型が既にあるのがたまらなくいい
妄想する時に役立ったわ。レイアレイヤー可愛い
723 :
719:2009/11/30(月) 15:24:40 ID:EUyeKfbh
>>720 勿論それは分かっている。
百合でハァハァしている。レズ大好き。それが人×人でなくても。
だから末期なんだ。
拙い文章ながら投下させてもらうます。
・微エロ(?)
・竜(原型)♀×ハンター♂
・展開がすっ飛んでるかもしれない
消費レス数は3くらいです。
カップリングがアウトな人は ほんのり甘い暴竜さん をNGお願いしますのです
砂漠。
夜は氷点下まで気温が下がる反面、昼間は灼熱地獄のような気温になる、大自然の神秘溢れる大地。
度々起こる砂嵐と、同じ風景が広がるこの場所は、熟練した人間でも彷徨い、挙句
「・・・こうなる、か。」
人間の頭蓋骨を足で踏むと、粉々になって風と一緒に飛んでいった。
夕暮れの中、私はそんなつまらないことをして一人で思慮に耽る。
明日のメシはどーするかだとか、明後日のメシはどーするだとか、まあ食い物のことばかりなんだが。
兎にも角にも日が暮れる前に寝床へ戻ることにする。
姿勢を低くし、勢いを付けて飛び上がった。
夕暮れ時の暗い空に、一匹のモンスターの影が浮かび上がる。
青と、黄色に近い色をしたストライプ模様。 両腕にある翼はその面影だけを残し、体つきは古代に確認されていた
、「恐竜」と似ているとされているそのモンスターは「ティガレックス」と呼ばれている飛竜だ。
長い時間は飛べない為、少しの休憩を兼ねて一度地上に降りた時、違和感に気付いた。
-ニンゲンの匂いがする-
これがディアブロスであったり、モノブロスだったら面倒だからと放っておいただろうが、ニンゲンとなれば話は違う。
奴らは狡猾で、知恵もある。 捨て置けば何をされるか分かったものじゃない。
小さい牙のようなものや、大きく鋭い岩を振り回し、集団でドスガレオスを襲っていた光景を目撃したことがあり、
最後には何かに足を取られたドスガレオスが白い煙に包まれ、寝てしまったのだけはハッキリと覚えている。
そんなコトを思い返して居る間に、ニンゲンが視界に映る。
・・・が、様子がおかしい。 岩に凭れ掛かり、ガレオスが砂から出てきて今にも喰らい付きそうなのに、動こうともしないからだ。
とりあえずそこのガレオスが邪魔なので、大きく息を吸ってから、咆哮として吐き出す。
いわゆるバウンドボイスというヤツだ。 それに驚いたのか、尻尾を巻いて逃げ出したガレオス。
邪魔者は居なくなったので、今度は自分がそのニンゲンに近付く。
『な、なんだよ・・・・・・今度は、暴竜か。 どうせ永くない、好きに、しろ。』
先程はあまり感じなかったが、血の匂いがする。 どうやら怪我をして、動けなくなって数時間と言うところだろうか。
よくよく見れば足に薬草とは違う何かを巻いていた。 出血は止まっているが、それでも流れた血は少ないわけではないだろう。
私の不可思議な行動をニンゲンは訝しげに見ている。 何を思ったのか、そのニンゲンはまた口を開いた。
『・・・・・・食うなら、意識が無くなってからにしてくれ。』
「何言ってんだ、ニンゲンなんて骨ばかりで食えやしない。」
『・・・?』
向こうの言葉は理解できるのに、此方は唸り声としか認識されないらしい。
ややこしくなりそうなので、とりあえず行動に出ることにした。
『モンスターがニンゲンの言葉を理解する訳も無い、か・・・・。』
「ばっちり理解してるんだけどな。 暴れないで。」
『えっ、ちょっ まっt』
本来なら牙を使って肉を裂き、食らう。が、今やった行動はとても特異なもの。
何をしたか聞かない方がいいかもしれないが、そのニンゲンを口の中に丸々入れたのだ。
凄くやり辛いが、銜えたままだと飛んだときの衝撃で牙が刺さるかもしれないし、背中に乗せて落とした時のことは考えたくない。
舌と口内が砂の感触と、冷たい金属の味。 はっきり言えば不快な上に不味い。
口の中で多少なり暴れているニンゲンのことを呑み込まないように意識しつつ、大地を蹴った。
『・・・・・・』
「・・・・・・」
水場に到着し、そのニンゲンを吐き出したのまではよかった。
だが気付けば先程よりも弱っていて、何事かと思えば精神的に大ダメージを被ったようだ。
とりあえず周囲に他のモンスターは居なかったので、水浴びをさせようと鼻先で促したら、そのまま水中に落っこちた。
私が驚いて慌てている間に自力で上がってきた時、その目は活力を取り戻していたのでホッとしたのもつかの間、無言で背を向けられた。
背を向けるニンゲンと、それを見て困惑するティガレックス。
吟遊詩人も語らないような光景に吹き出したのは、そのニンゲンだった。
『わ。悪ぃ。 どうしても、我慢できなくて、ックシュン!』
「・・・・・・」
やはり濡れたのと、夜の寒さがあいまって身体が冷えてきているようだ。
このまま死なれても寝覚めが悪いし、仕方ないと自分に言い聞かせながら傍まで行って、左腕でその身体を覆い、体温で暖めようとする。
最初は踏み潰されると身構えていたニンゲンだが、こちらの意図が分かると安心しきって身体を寄せてくる。
そして数分もしない内に眠りへと落ちたようで、やはり疲労とダメージのせいだろうと勝手に思いながら、自分にも
眠気が出てきたので、小さな存在を確かめながら寝ることにした。
次の日、朝焼けが綺麗な時間に眼が覚める。
腕の下に居る小さな存在が消えていたのに驚き、飛び起きたのだが、それは杞憂。
近くに肉の匂いがしたのでそちらを見ると、ニンゲンが器用に肉を焼いているのだ。
『お、起きたみたいだな。 食うか?』
焼けた肉を差し出され、私は本能のままにそれに喰らいついた。
その様子を見たニンゲンが笑顔で、よかった、と呟いたのも知るよしもなく。
「で、これからどうするのだ?」
そう問いかけるが、やはり唸り声にしか向こうには聞こえない様子。
何を勘違いしたのか私の頬を撫でてきた。 気持ちいいとは口が裂けても言えない。
身に纏う黒い鱗からは何かが焼け焦げたような、仄かに不思議な香りがする。
『・・・・どうした、何も隠してないぞ?』
そんな声に我に返ると、怪訝そうな顔をしているニンゲンの顔が目の前にあった。
無意識の内にその身体の匂いを嗅いでいたようで、私は驚いて少し後ずさる。
ニンゲンは優しく微笑み、『照れてるのか、可愛いな』と言った。
「ち、ちがう! ちがうったらちがう!」
などと必死に否定している様子も、ニンゲンの目には必死に感情を隠しているようにしか見えなかったようで、更に笑われてしまった。
だけど嫌いじゃない。 寧ろ、好意すらも持てる。
ニンゲンと飛竜が番になったと言う話は聞いたこともないが、私はそんなことどうでもよかった。
どうしたらこの気持ちを伝えられるだろうか。頭をフル回転させ、導き出した結果は一つ。
「ちょっと行ってくる。」
ニンゲンが呆然としているのを尻目に、私は砂漠へと向かう。
「痺れるキノコと、苦い草に、日陰にしか生えない草。」
それだけを思い、日が沈むまで必死に集めようと心に決めた。
『・・・・・・行っちまった。』
残されたニンゲンは、小さなため息を一つ。
ここから離れる気にはならないが、落としたアイテムポーチを探さないと、リタイアすることすら叶わない。
先日よりも少しは楽になった足を動かし、ゆっくりと歩き始めた時だった。
「・・・ちょっと、シリング!」
背後から自分の名を呼ぶ声がして、振り返ると其処には共に砂漠へと来た女性ハンターの姿があった。
目が合うと、駆け寄ってきてビンタを一発。
『てめっ、なにし』
「死んじゃったかと思ったんだから!」
女性が力いっぱいの叫びを伝えると、シリングの口は動きを止めた。
少しの沈黙の後、女性が口を開く。
「怪我、してる。」
『・・・・ああ。』
「座って。とりあえず、処置するから。」
言われたままに座ると、インナーで止血していた傷に回復薬を少しずつかけていく。
染みて痛いのか、顔を歪めるシリングをよそに、その傷に包帯を巻いて処置を終える。
「ね、今回は帰ろ?」
女性が立ち上がり、その手を差し出した。
夕刻。
ティガレックスが戻ってくると、其処にはニンゲンの姿は無かった。
最初は隠れているのかな、と思った。
が、数時間もして太陽が沈み、頭上に満天の星空が広がって、気付いた。
彼は、帰ったのだと。
「別に、元々一人だったから。」
口に出して、小さく呟く。
自分に何度も言い聞かせて、どれくらい言い聞かせたか分からなくなった挙句、何故か涙が出てきた。
言葉にできない喪失感のせいだろうか、半日しか共に居なかったのに、数年の付き合いのように感じた。
しかしそれも勝手な思い込み。 彼は人間で、私は飛竜。
相容れない存在だと分かっていた筈なのに、なぜ私は彼を助けたのか。
必死に集め、食べた不思議な薬も今となっては意味を成さない。
天に向かい、大きく吼える。
誰かが聞いているなら、とても悲しそうな咆哮だったと言うだろう。
『・・・・・・』
声が聞こえる。
『おい、・・・』
焦げ臭いような、不思議な香り。
『おい、起きろ。』
目を開けると、そこには見慣れたニンゲンが居た。
「・・・・・!」
『ちょっと野暮用でな。・・・すまん。』
鼻先を撫でる手が心地良い。
・・・・・・ちょっと怖いけど、勇気を出して。
「いいの。帰ってきてくれたなら。」
あ、やっぱり驚いてる。
そりゃ飛竜がニンゲンの言葉を話すなんて、おかしいのは当たり前。
先程の3つの材料は、ニンゲンの言葉を一時だけ話せるようになるための薬の材料。
正直言って苦くて、酸っぱくて、変な味だった。だけど、こうでもしないと気付いてくれない。
「ね、一つだけお願いしていい?」
そのニンゲンが驚きで何も言えない様子だから、続ける。
「・・・・・・キス、して。」
暫く戸惑っていたニンゲンだが、意を決して『いくよ。』と口にした。
体格差があろうが、関係ない。 彼の小さな唇が、私の大きな口に柔らかく触れる。
舌を入れてきたので、自分も舌先で小突いてやる。
生臭いだとか、血の匂いが残ってるだとかあるのは分かってる。 けど、このニンゲンはそれを嫌わないでいてくれる。
段々と頬が熱くなり、段々ともやがかかり始める頭。
やはり、この気持ちは抑えられない。
番になる相手は、このニンゲンじゃないといけない。
「・・・大、好き。」
口を離して、それから発した言葉はそれだけ。
そのニンゲンを腕の下で寝かせると、また柔らかな口付けをする。
答えは聞かない。
聞いてしまったら、彼が私から離れてしまいそうだから。
だから、今この瞬間を大切にしたい。
深い情愛をストレートに伝えることしか出来ないが、ストレートだからこそ伝わることもある。
(大好き)
同じ言葉を心の中で繰り返す。
ニンゲンじみた月並みな言葉だが、嫌いじゃない。
彼が何かをする前に、私は一足先に眠りへと堕ちた。
その後、彼が何かを言った気がしたが、それは明日になってから聞くことにしよう。
と言うことで投下終了と思ったら消費レス数がオーバーしてしまった。今は反省している。
拙い文章でマジで申し訳ないのですが、少しでも活性化に貢献できたのなら幸いですはい。
わっふるわっふる
拙いなら書いて上達すればいいじゃないか
わっふるわっふる
GJ!
お前らわっふるわっふる言い過わっふるわっふる!
GJ!!
命令だ!可能な限り早く続きを投下しろわっふるわっふる!
わっふるわっふる!
生身で相手を満足させるのはスカルファックでもしないと無理そうなのが悲しいな…
>>735 そんな事やらない訳無いだろう
まったく…
頭なでるだけでも満足です たぶん
純愛いいよ純愛いいよ〜
739 :
730:2009/12/02(水) 21:54:54 ID:Pi5tqh8C
投下した後、一回寝て読み返してみたら超展開になってて吹いてしまったのですが、反省しつつ次回に活かします。
でも(上の話の)続きなんてなかった。
わっふる、GJありがとうございました。 励みになるます!
>>739 つかぬことを聞くんだけど、もし
>>725-729の話の三次創作したいって
言ったら、怒るかな?
三次って言うよりも、2.5次程度で、匂わすくらいなんだけど。
基本三次創作は嫌われるから止めたほうがいいと思う。
勝手に人様のキャラを出して(匂わせる程度だが)荒れた作品もあるし
作者さんがOK出すなら問題ないだろうがね
744 :
730:2009/12/04(金) 01:58:46 ID:Z4p9pz6n
>>740 匂わす程度なら「この人の作品に影響受けて書きましたー^^」って投稿前に書いておいて
あくまで二次創作のオリジナルとして分けてもいいんじゃないかな という結論に至ったのですががが
別にキャラ出すなってワケじゃないですけど、自分のオリジナルとして自信を持たれた方がよろしいのではないのでしょうか。
>>742 よくわからない でも期待はしてる
>>744 すまん、自分の書きかたが曖昧だった。
お話に出てきた女の子のその後を考えてたら色々止まらなくなっちゃった
んだけど、名前も出てこなかった子だからほぼ自分の妄想9割になるじゃないか。
でもお話自体はあくまでもほんのり〜の分岐で、ちょっとリンクした部分も
考えてたって意味で2.5次元。
よく考えると匂わすってレベルじゃなかった。色々ごめん。
工房試作型ガンペニス
龍との共生を願った工房職人が手がけた逸品を改造したもの
その力の前には暴龍でさえも頭を垂れる
イビルジョー「呼んだ?」
対双具ディルホホル
巨龍用のディルドとオナホールを鍛え上げた究極の一品。雄雌の両方に対応している。
>>746 >>748の武具(性具)を使い
性的な意味でのモンスターハンター、処女狩り・童貞狩りと化すハンター
雌竜が性奴隷になるまで調教する凄腕男ハンター(性的な意味の)
雄竜を快楽に溺れさせるのが趣味の女ハンター(性的な意味の)
…あれ?いつだったかこんなSSが投下されてたような…
>>749あれは確かガンランスを
自己流に改造した性具だったな
「アベ」レージヒッターですね
わかります
>>751 ウホッ、いいガンランス……。
いいこと思いついた。お前、俺の○ツの中で竜撃砲しろ。
モツ?
過去に弓(俺)とガンス2人で黒ディアの肛門を崩壊させようと頑張ったことを思い出した。崩壊するはずはないのだが。
スカトロ属性もある俺にとっては妄想のネタだ。
その前にテオの肛門を破壊しようと頑張ったことを思い出さなければ…
テオの棘つきチンポを精液が出なくなるまでしゃぶしゃぶしたい
>>754 股間のあたりは大抵弱点だからな。
何故かはよくわかる。
Fの逆ドスファンでドスファンだけになる頃に適当に当たって火事場状態になってるから
麻痺弾→麻痺る→速射で座薬速射wwとかいってやってたな
何で座薬かってーと、麻痺るとひっくり返ってこっちにケツを向けるからさ
患部で止まってよく効く(?)通常Aか、幹部で止まらないのによく効く貫通@とか言ってたっけな
媚薬弾発射→ビクンビクン→バインドボイス
「感じてなんか…ないんだからぁぁぁ!」
媚薬弾発射
角が刺さって動けない黒ディアをバックからランスで冒すのが楽しみ。
笛でギザミたんのヤドの内側の敏感なところをツンツンつつくのが得意になった。
何故かモンスターが怯んでいるところを見るとモンスターが感じているように見える。
悲鳴をあげながら仰け反りよろけるクック先生、エロいよな
先生のモーションは確かにエロいwww
ナズチを転ばせた時はナズチがイったような声を出して倒れてビクンビクンした
ラオとか急にバイブが強くなって身もだえしたように見える
4人でで火事場して弾幕張ると特になw
そして、もう許してやるか、次は歩かせようってなる
この流れを見て、思いつくままに書いた
置き逃げしていこうと思う
消費は多分1レス
ハンター×原形クック
レイプ物
なので苦手な方は「ランサーとクック先生」でNGを
桃色の怪鳥は、戸惑いと怯えと痛みと、そして快感の入り交じった悲鳴を上げた。
くるくる、と喉で声が震える。今まで幾度となく狩人に遭遇してきた怪鳥だったが、こんな狩人は初めてだった。
――おかしい。こいつはおかしい。
執拗に攻められるのは排卵孔。鋭さを持たない槍が、ずんずんとそこを刺激してくる。
お互い動き回るものだから、それに伴う痛みに、けれどもそれを掻き消そうとする快感に、怪鳥は怯えた。
堪らず、逃げ出そうとする。だが足はもつれて、怪鳥はそのまま地面に突っ伏した。
翼が小刻みに震える。中途半端にあがった尻尾は、そのままその位置から動かない。
覚えのある感覚。力を込めても全身、痺れて動かない。狩人の武器には黄色い鳥竜の、麻痺毒が塗ってあったのだ。
――そこまで詳しく怪鳥は理解できなかったが、何か毒があったということだけは理解した。
狩人が痺れた怪鳥に歩み寄る。何か、狩人が鳴く。
驚いたわけでもないのに、怖くて、怪鳥の瞳から涙が一粒零れ落ちる。
それを拾うこともなく、狩人は槍を怪鳥の孔に押し当てた。
胎内に、槍の先端が侵入する。麻痺の痙攣以外で、怪鳥の体がびくりと跳ねる。
恐ろしさと同時に、生物の本能か、どこかしら悦びを覚え、怪鳥は甘い悲鳴を上げた。
体の構造上、浅い交わり。短い距離の輸送でも、怪鳥の脳は揺さ振られる。
細切れに声を上げながら、麻痺がとけても怪鳥の体は震えた。
痛みが無いわけではない。けれどそれよりも、かつて経験した交尾では得られなかった快感が、怪鳥を支配する。
目の前が白く、チカチカと点滅しはじめる。怪鳥は最後に声をあげながら、大きく仰け反った。
そのまま痙攣した後、ぐてりと地面にへばりつく。
だらしなく嘴からはみ出した舌が、土の味を感じるも、それを引っ込める力もない。
その肉厚の舌に、狩人が触れた。ゆるゆると、嘴を撫でられる。
怪鳥はまた、震えた。また何かをしてくれるのだろうか、と。
きゅるる。甘えるような怪鳥の声が、狩人に向けられる。
狩人の口元が不気味に、弧を描いた。
以上です
まあ、小ネタですよね
このスレの住人はどういうプレイスタイルなのかと想像した結果がこれだった
レウスたんのケツねらって矢を打ちまくる俺
バイアグラ塗った矢でも打てばいいのかな
くくたんかわいいお、ガルルガもかわいいけどくくたんはやっぱり最初の壁だし思い入れがある
>>767 GJ! GJ!
せんせ可愛いよせんせ。
乙クック
お前らは青クック先生と赤クック先生のどっちが好き?
俺は断然両方だ
>>770 もちろんどちらのクック先生も好きだが、俺はやはりあの赤クック先生の
上気したようなピンク色にエロスを感じてだな
ごめん、俺はワイルドなガルルガ派なんだ…
私は耳をたたんだ赤クック派です……という訳でお邪魔します。以前「バサルモスが見てる」という作品を書いた者です。
>>331さんのルイズコピペに触発され、おバカな話を書いてみました。
以下概略など。
1.人(♂)×人(♀×2)ですが、本番ありません。
2.小ネタがそこかしこ。
3.20レスくらいお借りします(オーバーしたらごめんなさい)。
「駄目だコイツ……早く何とかしないと」とか「20レスとかwww長すぎwwwww」という方は、
「オトモカリン製作記」で回避性能が発動しますので、華麗なるスルーをばお願い申し上げます。
では、よろしければご笑納下さい。
――おお。いたよ、いたいた。
洞窟の天井を見上げたまま、僕は胸中でそう呟いた。
視線の先にはフルフルがいる。壁の其処彼処から突き出た水晶が光を放ち、フルフルの異形とも言える姿を妖しく照らし出している。
ぬめりを帯びた真珠色の体。そして、その表面に幾重にも走る赤色の筋。目はなく、顔にあたる部分には口しかない。飛竜という呼び名で
括られるが、その見てくれはかなり異色である。
フルフルは、吸盤のようになった尻尾の先端を天井に張り付かせ、翼をたたんで逆さ吊りになっていた。
時折、体が軽く左右に揺れる様は風にそよぐ奇怪な果実に見える。
「キモいフルーツみたいだな……」
僕は小さく呟いた。
「あたしは、オチ○チ○みたいだと思うな〜」
僕の呟きを聞き、すぐ隣にいたカリンさんが応じるように口を開いたのだが……オチ○チ○とか、この人ストレートにも程がある。
「いつもハンマーで頭叩きながら思ってたんだー。フルちゃんの頭って、男の人のオチ○チ○に似てるなーって」
のんびりした口調でそんな事を言うカリンさんの顔へ、僕はちらりと盗み見するかのように目を向けた。
ヘルムからはみ出ている髪はライトブラウン。顔は丸顔。髪の毛と同色の瞳を持つ目はうる目がちで、桜色のぽってりとした唇と
相まって何とも言えない色香を醸し出していた。
何だか妙にエッチっぽい顔なんだよなぁ――などと僕は思いつつ、今度は視線を首から下へちらりと向けた。
フルフルZ一式に身を包んだカリンさんは、背はそれほど高くないが、出て然るべき所はきっちりと出て締まるべき所はしっかりと締まっているという、
実にメリハリのある体つきをしていた。特に僕の目を釘付けにしてしまうのが胸元で、二つの大きな膨らみが、それはそれは窮屈そうにメイルの中へ納められている。
突っついてみたいなぁ。
いや。突っつくどころか背後から手を回して……揉みたい。揉みしだきたい。五十分針ほど揉み倒したい。
否。そんな程度じゃ辛抱ならん。こうなったらもう、舐めて吸って甘噛みをする。する。断固として――と気持ちよく妄想に入ったところで背後から声が掛かる。
「ポプラン。今、カリンの体を見てふしだらなことを考えていただろう?」
まるで頭の中で願望を暴走させる僕を制するかのような、実に的を射た内容、そしてこれ以上ないタイミングだった。
「そ、そんなこと考えてないっすよ」
図星を突かれて動揺しつつ振り向いた。
「ヘンなこと言わんで下さい、ツバキさん」
「ふふん」
ツバキさんは左手の中指で眼鏡をくいっと上げながら、小馬鹿にするように笑った。
「カリンのおっぱい揉んでみたい――考えていたのは、大方そんなところじゃないか?」
「な、なあーに、訳分からんことを言っちゃってるんすか? いやだなあ。そんなエッチなこと考えてる訳ないじゃないっすか」
懸命に僕は否定したが、意に反して目が泳ぎまくってしまう。それを見たツバキさんは、くくっと喉の奥で笑うと、小物入れ用のポーチから煙草と火竜の骨髄を
加工して作られた小型着火器を取り出した。
「まあ、そういうことにしておいてやるよ。エロポップ」
そうツバキさんは言い、煙草に火をつけて美味そうに吸う。
「エ、エロポップって……」
僕は何とも情けない声を出してツバキさんを見た。しかし――と僕は思う。このツバキという人は、煙草を吸う仕草ひとつ取っても絵になる女性だ。
作り物めいて見える程に整った顔立ち。眼鏡の奥の黒い瞳には理知的な光が宿っている。そして、すらりとした肢体にガンナー仕様のナルガX装備がこの上もなく合っていた。
「ポプランくん、あたしのおっぱい触りたいの?」
不意にカリンさんが眉根を寄せながら言ってきた。
「え、あ、その、そんなことは……」
まずい。ちょっと怒ってる?――僕は慌てて、曖昧な言葉ながらも否定する。だが、返ってきたのは、
「言ってくれればいいのにー」
という予想外の言葉だった。
「へ?」
「だからー、言ってくれれば触らせてあげるよ?」
小首を傾げながら、実に屈託のない笑顔でカリンさんは言った。
「えっと、その……マジ?」
「うん。マジ」
カリンさんがこくん、と頷く。ただそれだけの仕草にすら反応して揺れる二つの膨らみに、僕は思わず生唾を飲み込んだ。
――カリンさんが「はい、どうぞー」と言って、胸を突き出してくる。
ここで遠慮をするのは、カリンさんの親切を無駄にすることになるし、
なにより彼女の女としてのプライドを傷つけることにもなるに違いない。
なので仕方なく、本当に仕方なく、まずは右手を伸ばしてメイルの
上からそっと触れてみる。
フルフルZメイルの怪しい感触と相まって、えも言われぬ触り心地に
陶然となってしまう。
続いて両の手のひらで二つの膨らみを下から軽く持ち上げ、手を離す。
支えを失った膨らみが落ち、たゆん、という音が聞こえてきそうな程に揺れる。
こいつ、動くぞ! けしからん程に揺れるぞ!
こうなったら、とことんまで揺らしてやる。カリンさんが、
『らめぇ……あかちゃんのランチバスケット、ひょんなに揺らしちゃ…らめぇ……』
とか何とか、エロいんだか何だか今ひとつ分かり難い台詞を言うまで許さない。
まあ言っても許すつもりは毛頭ないがな。
そうだ、いっそ生乳で揺らしてやる。そのためには、まずその邪魔なメイルを脱がせ――。
「おーいエロポップ、帰ってこーい」
「帰ってこーい」
ツバキさんとカリンさんの声で、僕は我に返った。
「ただいま……っす」
「お帰り。一応、今は仕事の最中なんだがな」
紫煙をくゆらせながら、ツバキさんは言う。
「カリン、あまり変な誘導はしないように。そっちの持て余し気味の青年も、今はふしだらな妄想を控えめに」
「はあ〜い」
「面目次第もございません……」
青菜に塩をふったかのように僕は萎れた。
「分かればよろしい」
ツバキさんはそう言うと咥え煙草で背負っていたヘビィボウガンを降ろした。そして、そのまま淀みのない手付きで
折畳まれた白いボディを伸ばす。クイックシャフト――幻獣との異名を取るキリンや飛竜ディアブロスなど、素材を
集めるのに一苦労しなくては作れないガンナー垂涎の逸品である。
ツバキさんは薬室を開けて、まずはペイント弾をセットした。スコープを覗き込んで、引き金を絞る。放たれた弾は
狙いを違わずにフルフルの頭へ直撃した。びしゃ、という音がしてピンク色の染みが作られるのと同時に、僕達の
もとにまで強烈なペイントの臭いが届いた。これで、フルフルがこのエリアから移動しても追跡が可能になる。
「さて諸君」
ツバキさんが煙草を口から放し、煙を吐き出す。そして、静かに言った。
「ぼちぼち始めようか」
とある大きな都市に『オッタマケーキから撃龍槍まで』――要するに幅広く商品を扱ってますよというアピールなのだが――を謳い文句にしている商会がある。
屋号をカメリア商会という。
僕は、カメリア商会内にある「ツバキ工房」という部署に従業員兼ハンターとして、つい先日放り込まれた。ツバキ工房は独自に商品を企画開発する部署で、
モンスターの素材を使って新しい製品を作ることがコンセプトになっている。従業員は責任者兼凄腕ハンターのツバキさん、試作品作りの職人のゲンさん、
そして従業員兼優良ハンターのカリンさんと、新人従業員兼十把一絡げハンターの僕ことポプランの四人である。
ちなみに、従業員がハンターを兼ねていることからも察しがつくと思うが、試作に必要なモンスターの素材は全部自分達で調達することになっている。
ギルドやハンター達から買い付けると高くつくので、少しでも経費を節減するために僕らがギルドの仕事を請け負う。こうすれば、報酬は手に入るし素材は
手に入るしで一石二鳥だからだ。
さて、今日は新しい試作品の素材調達のためにフルフルを狩りに来たのだが――僕は散々な目に合うことになった。
「てぇ〜い!」
声が間延びしているせいか、いまいち迫力に欠ける掛け声と共に、カリンさんが「近衛隊機械鎚【撃鉄】」を大きく振りかぶって勢いよくフルフルの頭に叩き込む。
ギョエエエエエエーーー!!
耳を塞ぎたくなるようなフルフルの苦鳴が周囲に響き渡る。フルちゃんの頭って男の人のオチ○チ○云々言っていたカリンさんの言葉を思い出し、
僕は自分の股間を引っ叩かれたような剣呑極まりないシンパシーを覚え、思わず少しだけ前かがみになってしまった。
そんな様子が腰が引けてるように映ったのだろう。背後から、
「臆したかエロポップ!」
とツバキさんの叱咤が飛んで来た。
「誤解ですってば!」
僕はそう言うと、フルフルの左後方から斬りかかる。得物は片手剣のゴールドイクリプス。炎を嫌うフルフルには有効な武器である。ちなみに防具はコンガXの一式をつけている。
ゴールドイクリプスがフルフルの足を捕らえる度、刃から炎が噴出して真珠色の皮膚を焼く。その攻撃を受けたフルフルが軽くよたついた。それを見た僕は勢いづいて、
「オラオラオラオラ〜!」
と叫びながら、ゴールドイクリプスをやたらめったらと振り回す。
だが、これが良くなかった。
調子こいて斬りまくるのに夢中になり、
「ポプランくーん、フルちゃんほえるよー」
というカリンさんの声が聞こえなかったのだ。
ホアアアアアアアアアアアアッッッーーーー!!
フルフルのバインドボイスが周辺の空気を震撼させ、僕の耳をなぶった。剣を振るう手が止まり、巨大な手に掴まれたかのごとく体が微動だにしなくなる。
一方のカリンさんは高級耳栓のスキルがつく装備なので平然としているし、ツバキさんはバインドボイスの効果が及ぶ範囲の外へすでに逃げている。
もろに喰らったお間抜けは僕一人だった。
意識ははっきりとしているのに、ショックで全身の筋肉が硬直して動かなくなる状態に陥りながら、僕はヤバいよヤバいよーと胸中で呟く。
だが次の瞬間、臀部に強烈な痛みが生じて、
「ッアアアーーーー!」
と僕は叫んでしまう。それと同時に硬直が解けた。何事かと振り向くと、クイックシャフトのバレルをこちらへ向けたツバキさんが見えた。
どうやら硬直を解くため故意に僕の尻へ弾を撃ち込んだらしい。
『もっと欲しいか?』
そう言わんばかりの嗜虐的な笑みをツバキさんが浮かべている。このヒトってばサドだ絶対にサドだ――僕はそう胸中で叫ぶ。
更に尻へ弾丸を撃ち込まれてはかなわないので、慌てて引きつった笑みを浮かべつつ、
「ぐ、ぐっじょぶです、ツバキさん!」
と言って親指を立てて、体が動くことを殊更にアピールしてみせた。その仕草を見たツバキさんが舌打ちしたように見えたのだが、それは見間違いだと僕は自分に言い聞かせる。
そうこうしている内にも咆哮を終えたフルフルが体を回転させ、尻尾による引っ叩き攻撃に出た。
「そんな短い尻尾の攻撃なんぞ当たらん!」
僕は右側より迫り来るフルフルの尻尾を華麗に回転回避しようとした。だが体を傾けた瞬間、不幸なことに、先ほど弾丸を受けた尻がキュンと痛んで動きが止まってしまう。
「はぶっ!」
無防備な脇腹へ尻尾の一撃を受け、ゴロゴロと実に無様に転がってしまう。更に僕に取って不幸だったのは、転がった先がカリンさんの攻撃範囲内であることと、
すでに彼女がハンマーの振り上げモーションに入っていたことであろう。
「え? ちょっ!?」
顔を上げた僕の目に映ったのは、風切り音をさせながら迫ってくる近衛隊機械鎚の打撃面であった。
「ポプランくん、ごめ〜ん!」
カリンさんの声が耳に届く。
「ハンマーは急にとまれないんだよ〜」
次の刹那、僕は体が「く」の字になる程の衝撃を腹部に受け、
「ぴぃたごぉらぁぁ!」
と言葉にならない悲鳴を上げた。同時に両足が地面から離れて体が宙に舞う。放物線を描きながら空中遊泳した僕は、ツバキさんのすぐ脇の地面に仰向けで落ちた。
「ぐうっっ!」
気が遠くなるような痛みが全身を駆け巡る。手足を動かそうとするものの、他人の体であるかの如くまったく動かない。
「やれやれ、だな」
大の字になったままの僕を見下ろしながら、ツバキさんがため息をついた。そしておもむろにクイックシャフトの銃口をこちらへ向ける。
――ああ僕、役立たずだから折檻されちゃうのかな。でもこんな至近距離で撃たれたら、防具つけてるとは言っても大変なことになるんじゃないのかな。
最悪死んじゃったりするんじゃ――自分へ向けられる銃口を目にしながらそんなことを考え、
「ご、ごめんなさい。撃たないで……すぐに戦線復帰しますから……」
と、落下した痛みも相まって、思わず半泣きで哀願してしまう。
「その心意気やよし」
僕の言葉にツバキさんはニヤリとする。だがその直後、真顔になって、
「だが断る」
と突っぱねると引き金を絞った。
「わああああーーー!」
パンッという乾いた音がすると同時に腹部へ衝撃を感じ、僕は絶叫する――撃った! この人撃った!
「騒ぐな。男の子だろ? まあ、それだけ絶叫する元気があるなら心配はいらないな」
「ひどい……ひどいですよツバキさん……末代まで祟ってやるぅ」
「……回復弾を使ったのだが?」
「へ?」
ツバキさんの言葉に僕は呆けたような返事をした。撃たれた辺りをまさぐってみるが、血も出ていなければ痛みもない。
それどころか、弾が当たった箇所を中心にじんわりと温かいものが広がっている。
「足りなければもっと撃ち込んで―ー」
「いえ大丈夫です! どう見ても体力全快です! 本当にありがとうございました!」
撃ちたくて仕方がないという表情のツバキさんに対して、僕は必死に言い募る。なぜ回復薬でなくて回復弾なのかを五分針程問い詰めたかったが、
そんなことをすると何かよくないことが起きそうなので言うのは止めておいた。
「そうか。それは残……いや、良かった」
そう言いながら、ツバキさんは弾丸を火炎弾に切り替える。
「尻尾、ハンマー振り上げ、といい感じにコンボが入ったからな。無理は良くない。とりあえず休んでいたまえ」
言い終えると再びポーチから煙草を取り出し、火を着けて実に美味そうに一服する。そして、咥え煙草のままフルフルの方へと近付いていった。
僕はよろよろと立ち上がり歩き出した。ツバキさん達が戦っているところから距離を取り、膝を抱えて座った。それから、せめて二人の勇姿を見守ろうと
ポーチから双眼鏡を取り出して覗いた。
カリンさんのおっぱいが見えた。
――おっぱいが三回上下している。ということはだ、あれはハンマーの定番攻撃、
通称「縦振りセット」を行っている最中だな。容易に推測できるね。
おっと、お次はおっぱいが回転してる。これは誰がみても、回転攻撃――。
と、ここまで来て、僕はハッとする。
「おっぱいしか見てないじゃん」
流石に情けなくなり、慌てて双眼鏡の倍率を下げる。見える範囲が広くなり、ツバキさんとフルフルが対峙している姿が目に映った。
ツバキさんは相変わらず咥え煙草のままだった。ろくに狙いも定めずにトリガーを引いているが、弾は全てフルフルの頭部に命中していた。
それだけでも十分に驚きだが、リロードの仕方を見て更に僕は度肝を抜かれた。
火炎弾を撃ち尽くすのと同時にツバキさんは回転回避を行う。そして、その回転回避を行ってる最中に薬莢の排出と弾丸の再装填をするという離れ技をやってのけている。
ナルガX装備のスキルで回避距離が伸びているとは言え、おいそれと出来る芸当ではない。
ツバキさんはフルフルを中心に、円を描くようにして発砲と回避を繰り返す。フルフルはなす術もなく、一方的にクイックシャフトから撃ち出される火炎弾に弄られ、
あまつさえ合間合間にカリンさんのハンマーも入れられる。時折、発電攻撃やブレスを放つが、二人の前ではすべてが空回りだった。
程なく、抵抗空しくフルフルは倒れた。僕、いらない子なんじゃないかな――そんなことを考えつつ双眼鏡をしまい、二人のもとへと向かった。
「お疲れさまです!」
と、二人の傍へ着いた僕が言うと、
「うむ」
とツバキさんは頷き、ポーチから煙草を取り出して火をつけた。
「ポプランくん、おつかれ〜」
額に汗を光らせながら、カリンさんが近づいてくる――ひとつも働いてないし、おっぱいばっかり見てましたサーセン、などと僕は胸中で呟きつつ、
「お疲れです!」
と、さも自分もちゃんと働いたかのような顔で返しておいた。
「ごめんね。吹っ飛ばしちゃって」
申し訳なさそうにカリンさんが言うが、僕は「イエイエ。ダイジョブナノデスヨ-」と抑揚のまったくない声で返事をしながら、首を横に振った。
ハンマーが当たった場所が洒落にならないくらい痛むが、そこはガマンの子である。
「さて二人とも」
一服を終えたツバキさんが言った。
「剥ぎ取るぞ。今回必要なのは皮だけだ。全部剥ぎ取ってくれ」
「でも、それは規約違反では?」
僕はそうツバキさんに訊ねた。狩ったモンスターから剥ぎ取ってもよい素材の分量に関しては、ギルドの規定があるのでそれを無視してはならないのだ。
例えば、皮なら全体の何割程度、二つある臓器なら一つだけ等々――何十条にも渡る実に細かい取り決めがなされているのである。
「心配無用。他の部位には一切手をつけない条件で話を通してある」
「へえ。そんな条件通るんですか。知らなかった」
「普通はまず通らない。だが、そこはまあ、色々とツテがあってね」
そう言ってツバキさんは薄く笑った。整った顔立ちでそんな笑い方をされると、薄ら寒いものを感じてしまう。どんなツテなのか個人的に大いに興味を
そそられるところではあるが、聞くと何かよくないことが起きそうなので止めておいた。
「では諸君」
ツバキさんが、腰に下げていた剥ぎ取り用のナイフを手にする。
「奮って剥ぎ取ろう」
その言葉を合図に、僕らは剥ぎ取りにかかった。
「やっぱりフルちゃんの頭って、男の人のオチ○チ○そっくりだよー」
再びカリンさんが直截的この上もない台詞をのたまいながら、フルフルの首にナイフを入れる。そういうことを言いながらナイフを入れるのは、
男への精神的暴力に等しいので是が非でも止めて欲しい――思わず自分のナニにナイフを差し込まれる様を妄想して、前屈みになってしまう。
そんな様子が、腰が引けてるように映ったのだろう。
「臆したかポプラン」
そうツバキさんが言う。またこのパターンかと僕は少々うんざりしながら、
「誤解ですってば。カリンさんが妙なことを言うから、痛い妄想に襲われただけです」
と答えた。
「ふふ。君のはこんなに大きくあるまい? なのに、自分のモノを重ね合わせるのはいかがなものかな」
「どういう言われようですか。そうやってお笑いになりますけどね、僕のだってそう捨てたモノじゃ……ってそうじゃなくて、
第一こんなにナニが大きかったら防具はおろかインナーも着られないじゃないですか。いやその前に日常生活が送れないですよ」
「君は実にバカだな」
バカって言ったね、お袋にも言われたことないのに――そう言ってやりたかったが、ツバキさんの心底呆れたような顔に僕は大いに傷ついてしまい何も言えなかった。
粗○ン呼ばわりされた挙句、バカ呼ばわりのお土産までつけられて、これで傷つかない男などいない。
「あは。上手にムケました〜」
そんな傷心の僕を尻目に、カリンさんがフルフルの皮を手にしながら実に聞き捨てならん台詞を口にする。
どうせ僕のは少し、ほんの少しだけだが被ってますよ――まあ逐一反応してしまう僕も僕だとは思うのだが、場所が場所だけについ過敏になってしまう。
「ふむ。見事にムケたな」
「えへへ。あたし、こう見えてもムクのはうまいんですよー」
女二人が、人の気も知らんとデリカシーを欠く台詞を連呼する。
「ムケるムケるって、氷樹リンゴじゃあるまいし」
ついつい険のある口調になってしまう。
「何おこってるのー?」
カリンさんがキョトンとした顔で僕を見る。
「難しい年頃なのだろう」
フルフルの首にナイフを入れながら、ツバキさんはそう言った。
「わあー、ツバキさんすごいー」
カリンさんがツバキさんの手つきを見て驚きの声を上げる。確かに彼女のナイフ捌きは凄く、みるみる内にフルフルの首の皮が剥ぎ取られていく。
仕損じというものが一切なく、数分針もしない内にフルフルの首はズルムケ……いや、すべて剥ぎ取られた。
皮を剥ぎ取られたフルフルは哀れを誘うのと同時に、完ムケでいいなあという下品な羨望をも誘ったりする。
「君もボケーとしていないでやりたまえ」
ケルビのなめした皮でナイフを拭きながらツバキさんが言う。僕は慌てて剥ぎ取り用ナイフを手にし、フルフルの背中へ刃を入れた。
慎重の上に慎重を重ねて皮を剥ぎ取りにかかる。そして僕は見事フルフルの皮の剥ぎ取りに――失敗した。
「……じょうずにムケなかったね。でも気にしなくていいと思うよ」
「ほっといて下さい……」
慰めを装ったカリンさんの追い討ちに、僕はうな垂れるしかなかった。
「いつつつっっ……」
湯につかりながら、痛む箇所を擦る。腹部には巨大な青あざができている。このあざが、カリンさんのハンマー「近衛隊機械鎚」の
拵えたものであることは言うまでもない。
現在僕がいるのは、カメリア商会の建物内にある風呂場だ。従業員への福利厚生の一環として用意されたもので、いつでも利用が
可能というかなり太っ腹な設備である。
広々とした浴室の床は全て木張りで、「アントニオヒノキ」という香木が使われている。湯が張ってある浴槽にも同じ木が使われており、
かぐわしいアントニオの香りが湯煙とともに立ち上って浴室に満ちている。天井からは雷光虫を入れたケージがいくつもぶら下がっており、
浴室の中をあえかに照らし出していた。
今は時間帯が深夜のせいか、僕の他には誰もいない――というかツバキ工房の面子意外の人間は、皆とっくに帰宅していた。
フルフル狩りが終わって三人でカメリア商会に戻ってきた頃には、夜もだいぶ更けていた。戻るとツバキさんは僕に、
「疲れと汚れを落としてきたまえ」
と、風呂を勧めた。サディスティックな表情で弾を撃ったりしていたツバキさんではあるが、優しい一面もあるらしい。
「上がるか……」
体も十分に温まったので湯船から出ようと立ち上がった。すると、出し抜けに浴室の戸が開いた。
「な……」
開いた戸の方へ目を向けて、僕は唖然とした。全裸のカリンさんが立っていたからである。思わず僕は再び湯の中に体を沈めてしまう。
「ポプランくん、湯かげんどうおー?」
屈託のない口調でそう言いながら、カリンさんが入ってくる。手にタオルを持っているが、それで体を隠すこともしない。
大きいくせに少しも垂れていない形の良い乳房が、派手に揺れながら近付いてくるのを目の当たりにして、僕は思わず唾を飲み込んだ。
「ん? 顔がずいぶんあかいよー? お湯、熱いのかな?」
「いや、丁度いいです……ってそれより僕、男なんですけど?」
そう言って僕は一応、紳士ぶって少しだけ顔を反らした。
「ん? 知ってるよ?」
「恥ずかしくないんですか?」
「ぜんぜん。なにが恥ずかしいの?」
こともなげにそう言うと、カリンさんは浴槽の脇に置いてあった桶で湯をすくって体へとかける。瑞々しい肌が湯をはじくさまを、チラチラと僕は盗み見た。
「今日はホントにごめんねー。ハンマー当てちゃって」
カリンさんは風呂に備え付けてあった抗菌石をタオルに包み、全身を丹念に洗い始める。
「痛かったでしょう?」
タオルが、豊かな乳房を押し上げ、引き締まった腰周りを撫で、むっちりとした太腿に伸びる――そんな様を目にしているうちに、僕のムスコが湯の中で
勢いよく立ち上がった。勢いが良すぎて、反り返ったムスコの頭が腹のあざをピタンッと叩き、僕は思わず、
「いつつつ……」
と声を漏らしてしまう――親に手をあげるとは、とんだ愚息である。
「痛む? だいじょうぶ?」
カリンさんが浴槽の縁に両手をついて、身を乗り出すようにして僕の顔を覗き込んでくる。僕は、すぐ目の前にあるカリンさんのおっぱいの迫力に圧倒され、
「大丈夫だったんですけど大丈夫じゃなくなって……痛みも少しは引いてたんですが、また痛くなりました」
と訳の分からない返答をしてしまう。
「ポプランくんの言ってること、よくわかんないよ?」
困惑した顔をしながらカリンさんは言うと、桶で湯をすくって体へかけた。そして、体を流し終えると浴槽の中へ入って縁に腰をかける。
「それから、そんなていねいな言葉使いしなくていいよー。名前も呼び捨てでいいよ。いっしょに狩りをしたら、もう仲間でしょ?」
「それはそうですけど……」
僕がそう言うと、カリンさんの表情が少し淋しげに曇った。
まずい。他所行きの言葉使いがまずかったか――僕は頭の中でそう呟いて、あわてて軌道修正することにした。
「ほら、アレだよ……シャイってやつ? 僕、案外人見知りするんだ」
「そうは見えないけどなー」
カリンさんの表情が明るくなったので、とりあえず僕はほっとした。
「そういえば、カリンさ……カリンは何でカメリア商会に入ったの?」
ふと思いついて、僕は訊いてみた。
「以前はとある猟団にはいってたんだけどね〜」
少しだけカリンは苦笑いをした。
「あたし不器用だから、仲間を必ずハンマーで飛ばしちゃうんだよね。注意してるつもりなんだけど、絶対に飛ばしちゃう。
なぜか離れて戦ってるガンナーの人まで飛ばしちゃうんだよね」
「それは――」
ヒドイ、と僕は喉まで出かかった言葉を飲み込む。
「そんなんだから、誰に声をかけても一緒に狩りにいってもらえなくなっちゃって……」
「……」
「そんな時に、たまたま知り合ったツバキさんが、カメリア商会に入らないかって誘ってくれたんだー。
あ、そういえばツバキさんだけは吹っ飛ばしたことないな〜」
そう言ってカリンはえへへと笑った。だが、すぐにその笑顔は引っ込み、今度は真剣な、そしてどこかすがるような表情で僕の顔を見つめてくる。
「ねえ。ポプランくん。もしもあたしが仕事抜きで狩りへ行こう、って言ったら、一緒に来てくれる?」
カリンの表情と口調はどちらも切実であった。おそらく、誰に声をかけても尽く断られてきたのだろう。僕の答えを待つカリンの体は、怖がるかのように小さく震えていた。
彼女のハンマーを腹に喰らった時の痛みは、リオレイアのサマーソルト直撃に勝るとも劣らない程のもので、正直なところ二度と味わいたくないと僕は思う。
しかし、今の彼女を見ていると、とてもじゃないが断ることなど出来なかった。
「うん。いいよ」
僕はそう言って頷いた。下心がなかったと言い切る自信は、まったくもってないのではあるが。
「ほんと!?」
カリンの顔が、ぱっと明るくなる。
「でも、今日の狩り見てても分かると思うけど、僕はかなり役に立たないよ? 装備G級、腕前下位。それでもいいの?」
妄想力と勃○力には自信ありだけどね――とこれは心の中に留めておく。
「役に立たないなんて、そんなことないよー。ありがとう。うれしーよ。あ、そう言えばポプランくん」
「何?」
「あたしのおっぱいさわりたい、って言ってたよね?」
さらっとカリンは言うが、言われた僕はポカンとしてしまう。
「え?」
言ったような言わないような――いや、触りたそうな顔はしただろうけど言葉にはしてない……はず。
「いいよ、さわっても」
カリンが軽く体を反らし、胸を突き出してくる――これって、一緒に狩りに行くって言ったお礼とかなのかな……それとも手付け金みたいなもの?
「えっと、その……マジ?」
「うん。マジだよ。はい、どうぞー」
実に屈託のない笑顔をするカリンを見て、僕は心の中で打ち上げタル爆弾を十個連続で打ち上げてお祝いをした。
だが、最後の一発を打ち上げ終えると同時に、はたと我に返る――これ僕の妄想じゃないよね? 狩りの腕に覚えはまったくないが、
瞬時に妄想の世界に入り込むことと勃○力に関してはG級の自信がある。
とりあえず僕は現実かどうかを確認するため、眼前に鎮座ましますカリンの乳房へ右手を伸ばす。まず手始めに人差し指でちょん、と突付いて見る。
「ふふ。くすぐったいよー」
そう言ってカリンが身をよじる。当然、その身のよじりに呼応して、巨乳にも程がある両乳が揺れる。
この感触。この迫力。この揺れ加減。紛うことなき現実だ。妄想なんてそんなチャチなもんじゃ決してない――僕は心の中で力説し、いよいよ揉むことにする。
本格的に揉むことにする。胸の高鳴りはすでに頂点にあり、股間の高まりの方はすでに言わずもがなである。
もう我慢出来ないし、その必要も、そのつもりもなかった。カリンのアレを揉み倒すため、音爆弾で水中から引きずり出されるガノトトスのような勢いで、僕は立ち上がった。
だが、その途端。
ふっ、と意識が遠くなる。浴槽の縁に腰掛けるカリンに一歩踏み出したところで、僕は体がよろめくのを感じた。
「ポプランくん!?」
自分の名前を呼ぶカリンの声を聞きながら、僕は意識を失って湯の中へ倒れ込む――ひどい湯疲れに体力を根こそぎ奪われていたのだった。
せめて、ひと揉みだけでもしたかった……。
目が覚めるとソファの上だった。ツバキ工房の詰所にあるソファで、レウスのなめし皮を張った逸品である。
僕は身を起して自分の体を見た。すでに全裸ではなく、誰が着せてくれたのかは分からないが、自前のミナガルベストのインナーを身に着けていた。
「気がついたかね」
「よかった。心配したんだよ〜」
テーブルを挟んで向かいのソファにツバキさんとカリンがいた。すぐ脇の壁にかけてある雷光虫入りケージの灯りが、二人の姿をほんのりと照らし出している。
ツバキさんは黒い長袖シャツに黒ズボンという全身黒ずくめだった。一方のカリンはと言うと、上半身はワイルドアイルーのインナーを身につけているのだが、
下半身には何もつけていないという変な格好だった。いや、そんなことよりも更に変だったのは――。
「何してるの……カリン?」
僕の声は若干硬かったと思う。
カリンはソファに逆さまに座って――説明が難しいのだが、本来ソファのお尻を置くところに頭と肩が来て、背もたれの部分に背中と腰をもたれさせるという珍妙な格好で、
いわゆる世間一般で言うところの「マン○リ返し」状態になっている。
「型をとっているのだよ」
ツバキさんが煙草に火を着ける。何を言ってるのか分からなかった。そんな僕の頭の中を察してだろう、ツバキさんが引き続いて説明をする。
「今、カリンの膣に特殊な素材で出来た液体を流し込んでいる。人の体温くらいの温度に触れると固まる性質を持つ変わってはいるが都合のいい、いや大変便利な液体だ。
これを使ってカリンの膣内の型を頂戴している最中なのだよ」
ああ、なるほど。その液体がこぼれないようにするためにそんな姿勢を取っているのか――いや、そうではなくて。妙なところで納得しかけて、僕は軽く頭をふってそれを打ち消す。
問題なのは何のためにそんなことをしているのか、ということだ。
「機会があったら、性具を作ってみろと上から言われている。そこでまず手始めに、男性ハンターのための携帯用自慰支援性具を作ろうと思うのだ」
「……携帯用自慰支援性具?」
「そう。女の膣を模した自慰用の道具だ」
僕はカリンの股間へ視線を送った。薄い桃色をした粘液状の物が秘所を覆っている。中だけではなく淫核や外側の襞の形までも型取りをしているようだった。
「つまり……その道具を作るための型を、カリンから取っていると?」
「そうだ。私も可愛い部下にこんなことをさせるのは心苦しいのだが、これも商会からの命令だ。カリンも従業員として商会の発展のため、快く応じてくれた次第だ」
とツバキさんは言うが、薄く笑っているように見えるのは僕の気のせいか。
「ツバキさ〜ん、まだですか〜?」
体をもぞもぞと動かしながら、眉根を寄せてカリンが言う。それにしても凄い体勢だ。折りたたまれた両足が、ゆるゆると閉じたり開いたりされている様が、
滑稽でありつつも妙なエロティシズムを醸して僕の股間を刺激してくる。
「すまんなカリン。もう少しだけ我慢してくれ」
「はい〜。がんばります……」
苦しげながらも殊勝な返事をカリンはする。
ツバキさんは更に続けた。
「どこまで話したかな……ああ、そうだ。これは男性ハンター限定なのだが、ひとつ面白い現象があってな。
狩りに出る直前、特にベースキャンプでペニスが勃起して止まない殿方のハンターが結構いるそうだ……覚えがあるかね?」
「はあ、まあ。そう言えば」
僕は記憶を手繰る。結構、そういったことは多かったように思う。ガウシカ狩りやファンゴ狩りではそういったことはなかったが、
レウスやティガなどの強烈な暴威でハンターを圧倒してくる飛竜を相手にする時などは、
『怖いのに……でも、勃っちゃう……くやしい……! バッキバキ』
みたいな状態になってしまい、往生したことが何度かある。
「狩りに赴くハンターには常に死の危険がつきまとう。男性は自分の生命が脅かされる事態になると、本能的に子孫を残そうと――つまり勃起することがあるらしい。
まあ、これは知り合いの竜人族の医師から聞いた受け売りなのだが」
なるほど、と僕は心の中で頷いた。ガウシカ狩りでは生命の危機に直面するケースはほとんどない。だが、相手がレウスやティガなどの時は、
いつ何時命を持っていかれてもおかしくはない。本能がそれを感じ、僕のマンドラゴラを立たせていたという訳なのか。
「そんな時、殿方のハンターは自分で精を放ってから狩りに出ることがあると聞いたのだが?」
紫煙をくゆらせながら、ツバキさんはまるで尋問するかの如く、実に答えにくいプライバシーな部分へ切り込んでくる。
「まあ……そういう時もありますね。そのままだとアーマーが着られないとか切実な問題があるんで、お鎮まりいただく訳なんです。
それとこれは余談ですが、出すと思わぬオマケがついてくるんですよ」
「ほう。そのオマケとは?」
「女性には分からないと思いますが、男には頭の中に賢者が降りてくる時間というのがあるんですよ。その時間というのは――」
「射精後かね?」
ツバキさんが目を細める。
「私は女だから実感や体感としては分からないが、知ってはいるよ。男という生き物は、ついさっきまで情熱的に囁き、熱狂的に求めていたというのに、
出し終わると別人のように冷めてしまう。酷い時にはそそくさと背を向けたりもする」
……過去にそういう扱いを受けた経験でもあるのだろうか。珍しく恨みがましいような口調のツバキさんだった。
「すみません……男を代表して心から謝罪します」
別に僕個人が責められた訳ではないが、何だか謝ってしまった。
「君に謝ってもらっても仕方がない。まあいい。なるほど、賢者が降りてくる時間か。言い得て妙だな」
「……それで、出した後は信じられないくらい頭の中が澄み渡って、冷静になれるんです。まあ、これがオマケってやつですね。冷静になるということは
狩りにとってはいいことです。ただ、代償として若干のスタミナが賢者に持ってはいかれますが」
「ふふ……何にしてもヌく時が往々にしてあるということだ。つまり、そういう殿方ハンターの心に少しでも潤いを届ける為に、自慰用の性具を作ろうという寸法なのだよ」
ツバキさんは愉快そうにそう言って、煙草をふかす。
男性ハンター用自慰支援性具――果たしてどれだけ需要があり、本当に心へ潤いを与えられるのかは定かではないが、試みとしては面白いと思う。
右手は自慰における最高の伴侶ではあるが、時には右手以外の愛人が欲しくなってしまうのが男の性であったりする。
「ツバキさ〜ん。そ、そろそろ苦しいです〜」
流石にカリンが音を上げ始めた。
「ああ、すまん」
ツバキさんは、カリンの股間を覆っている粘液状のものへ指を這わせる。続いて人差し指の爪で軽く二、三度弾いた。
かちかち、という音にツバキさんは軽く頷いた。
「もういいだろう」
その言葉を聞いて、カリンが体の向きを入れ替え――つまりマン○リ返し状態を解除する。
「ふ〜。きゅうくつだった〜」
カリンはそう言うと、脚を思い切り広げてソファに座りなおした。ちなみに僕はその真正面にいる。
無防備にも程があるカリンの股座へ視線を送りながらも、恥ずかしくはないのかしら、と僕は心の中で呟いた。
普段の言動や風呂場での振舞い、加えてマン○リ状態をさほど抵抗感なく受け入れている風な様子を鑑みるに、
カリンという人は羞恥という概念が希薄なのかも知れない。おっぱい触っていいよと言ったのも、ひょっとしたら握手程度
の感覚だったのだろうか。そう考えると、一人胸の中で打ち上げタル爆弾をあげて「ヒャッハー」と大はしゃぎしてた自分が
何だかとってもおバカに思える。
「さて、その型を渡してもらおうか」
悪党のような台詞をツバキさんがのたまう。そして、うらやまけしからんことに、カリンの下腹部へと手を伸ばす。
固まった型取り剤の端を掴んで引き抜こうとしたが――どっこい、カリンのソコがそれを許さない。
「……あれれ?」
カリンが目を丸くする。
「力を抜きたまえカリン」
その言葉に応じてカリンが体の力を抜くが、型は抜けなかった。左右へ動かしてみたり、上下に揺らしてみたりと、
ツバキさんが色々とやってみる。
「あ、あ……あんっ」
そうこうしている内に、カリンが妙な声を上げ始める。頬にほんのりと朱が差して、目が潤んでくる。
「ツバキさん……きもちいーですよぉ……」
珍しく、ツバキさんがため息をついた。
「……多分、カリンのはオクトパス・トラップなのだろう」
「オクトパス・トラップ?」
思わず僕は聞いてしまう。
「骨タコを取る時に漁師が使う道具で、平たく言えばツボのようなものだ。入口が狭く、奥が広い」
「ああ、なるほど」
ツバキさんの説明で合点がいった。それでは抜けないのも無理はない。
「無理に抜くと壊れてしまう」
それは型が? それともカリンが? どっちだろうと僕は思ったが、聞くと良くないことが起きそうなので黙っておいた。
「仕方がない。ポプラン、カリンの隣にきたまえ」
「はあ」
良く分からなかったが、ツバキさんに言われるがまま向かいのソファに移動して、カリンの隣に腰掛けた。それとほぼ同時に、
ツバキさんがカリンのインナーの胴衣を掴んでずり上げた。
「きゃん」
カリンが変な声を出した。一方の僕は、ぶるん、とか音の出そうな勢いでこぼれ出たおっぱいに目が釘付けになった。
「カリンの胸を攻めるのは久しぶりだな」
そう言うと、ツバキさんはカリンの左乳房へ手を伸ばして優しく揉みしだき始めた。
……今、絶対に聞き流してはいけない言葉を聞いた気がするんだが。「カリンの胸」を「攻める」のが「久しぶり」ってどういうこと? ユリなの? エスなの? レズなの?
「ポプラン。クックがライトボウガン食らったような顔をしてないで、君も参加したまえ」
「はいっ!?」
余りにも突飛な展開に、僕は裏返った声が出てしまう。
「カリンの体を性的に攻め、存分に濡らすのだ」
「な、何故?」
「決まっているだろう。愛液で滑りを良くして型を抜いて回収する」
「あ、そうか……い、いや。しかしですね」
何故だか腰が引けてしまう――急速にエロスな事態へとこの場が飲み込まれてゆく様に、僕の頭がついていかないのだ。
第一、複数で組んずほぐれずなんて、そんな究極にエロイことしたことないし。
「つべこべ言わないでやりたまえ。上司命令だ」
嬉しいような恥ずかしいようなカリンに申し訳ないような、でもやっぱり嬉しい上司命令をツバキさんがしてくる。
「……ポプランくん、おねがい。このまま抜けなかったら、ちょっと困るし……」
カリンまでがそんなことを言って、潤んだ瞳を僕に向けてくる。
「ポプランくんなら、いいよ……ううん。ポプランくんに、してほしいな」
僕の耳元へ口を寄せ、熱い吐息交じりでカリンが言う。悩ましげな彼女の言葉に、僕の躊躇という名の壁は、
シェンガオレンに踏んづけられた民家のごとくあっさりと崩壊した。
「こ、これは、仕事なんだからねっ」
デレデレしないよう自分を戒める意味でそんなことを言い募りながら、僕は体をカリンに密着させて右手を乳房の麓に添える。
そして、左手でカリンの肩から二の腕辺りを優しく撫でる。
「あっ……ぞくぞく……するぅ……」
カリンの肌が粟立ってくるのが良く分かった。僕は左手はそのままに右手も動かし始める。乳房の周囲を指の腹でゆっくりと撫で回す。
円を描くように指を動かし、徐々にその円を狭めて頂きの乳首へと近付けてゆく。乳輪に指が差し掛かると、カリンの鴇色の乳首が
僕の指をせがむかのように尖ってくる。
「ひゃうっ……!」
突然カリンが小さい悲鳴を上げた。僕の指はまだ乳首に触れていない――ツバキさんが左の乳首を摘みあげたのだ。
「しこっているな、カリン」
目を細めながらツバキさんは言うと、摘んだ乳首を軽くひねった。その所業にカリンは体をびくん、と震わせて応じる。
僕は指を止め、口をカリンの右乳房へ近付けた。舌を乳輪に当て、そこから蝸牛にも「劣るとも勝らない」ほどのじれったさで舐め上げる。
舌先が頂きに達する頃には、カリンの乳首はかちかちになっていた。ちらり、とツバキさんを見ると、薄く笑みを浮かべながら摘んだ乳首を
弄んでいる――やはりこの人はサドっ気があるようだ。
「あ、ああ……きもち……いいれすぅ……」
ツバキさんからはハードに、僕からはソフトにという属性が異なる攻めに、頬は紅潮して目がとろんとなった状態でカリンが喘いだ。
「あっ……!」
今度はカリンの口から小さく鋭い声が漏れ出る。ツバキさんが乳首に歯を立てたのだ。張り合う訳ではないのだが、
僕も軽く遠慮がちではあるが、歯を立ててみた。
「あああああ……」
身も世もない声がカリンの唇を割って出てくる。僕はそっと肉付きのいい内腿へ手を伸ばす。
すでに型と肌の隙間から溢れ出た愛液で内腿一面はぐっしょり濡れていた。
「!!!!!!!」
突然、カリンが声にならない叫びを上げ、僕にしがみついてきた。ツバキさんが型の端を掴んで引き抜きにかかったのだ。
「だめだめだめぇ……」
カリンがふるふると首を振った。
「うそ……あ、らめぇ……ねえ、ポプラン……きゅん」
きゅん? 一瞬、カリンが僕にときめいてしまったのか、などと馬鹿なことを考えてみたりしたが、
「ね……ポプランくん……」
と言われて、ああ『きゅん』は『くん』だったのか、とやっとのことで気が付いた。自分の察しの悪さに情けなくなる。
「なんだい?」
僕はうわずる声で言って、カリンの耳たぶを甘噛みする。
「イっちゃい……そなの……ねえ、イっても……いいかな……?」
カリンの頬には朱が差し、目は泣きじゃくった後みたいに潤んでいる。ぽってりとした唇は呆けたように半開きになり、
はあはあと熱い息が漏れている。淫蕩、と言っては言い過ぎかもしれないが、とにかくエッチな表情に僕の脳髄が刺激されまくる。
「あ、ああああ……も、だめ……イっちゃう……!」
「締め上げるな……と言っても無理か。よし……もう少し……抜けた」
じゅぽんっ、という派手な水音がし、ツバキさんの手によってカリンから型が引き抜かれる。それとほぼ同時に、
「ふわあああああああああああんっ!」
と、カリンが盛大に喘いで派手に達した。ぶるぶると体を震わせ、目を閉じながらカリンは肩で息をする。
「イったのか」
カリンの呼吸が少し落ち着いたところで、ツバキさんが訊ねる。
「イっちゃいました……えへへ」
カリンが涙目になりながら、はにかんだように応じる。
「イ、イっちゃったんだ……」
多分、僕の口調は変質者染みていただろうと思う。カリンのすごいイキっぷりを目の当たりにして、今まで生きてきた中でも
最上クラスの興奮を感じてしまっていたのだ。インナーの中で、僕の男性自身が危険なくらいに脈打ち、痛いくらいに猛って
自分のモノではないと感じてしまうほどに硬くなっていた――今ならコイツで、ランポスをも殴り倒せそうだ。
「ちょっと……はずかしい……かな」
カリンが照れくさそうに言う。大事なトコロがくぱぁとなって、いやらしいにも程がある液体が、ちょっと信じられないほど溢れでてくる。
こんなものを目の前で見せ付けられて襲わないオスなど存在しない。いや、むしろ存在してはならない――そう思った瞬間、
怒り状態のドドブランゴ並みの速さで肉体が動いていた。
「カリン! ああカリン!」
ツバキさんが脇にいるのも構わず、僕は劣情の塊になってカリンに迫っていた。
「待てっ」
鋭い声でツバキさんがそう言いながら素早く立ち上がり、僕達の間に割って入る。
「待たない待てない待ちたくない!」
僕は思わず立ち上がり、自分でも惚れ惚れするような滑舌の良さで異を唱えた。
「もはやガマンが有頂天に達しています!」
股間のジェネシスはすでに限界突破した硬度を誇っていた――今ならイヤンクックをも殴り倒せそうなナニを、
僕はインナーの上からしつこいくらい指差しながら、
「こいつを見てください! どう思います!?」
とアホのように言い募った。
「すごく……オッキです」
カリンがすかさず合いの手を入れてくれる――嬉しいこと言ってくれるじゃない?
「私が……してあげるよ」
突然、ツバキさんの口から耳を疑うような言葉が出て、僕の獣性が少しだけ収まりを見せた。
「え? ツバキさん……?」
「部下の色々なケアも上司の仕事だからな。私では駄目かな?」
少しだけ伏目がちのツバキさんに、僕は背筋がぞくぞくするのを感じた。普段サドっぽいツバキさんが少しだけしおらしくしている様子に、
限界を超えた限界までナニが硬くなる――僕のナニはどこまで昇る? このままだといずれウカムをも殴り倒してしまいそうだ。
「駄目だなんて……夢みたいっす……」
ついさっきまでカリンに襲いかかろうとしていたクセに、あっさりとそんなことを僕は言う。我ながら最低の極みだとは分かっているのだが、
どうにも自分の「棒力」に抗えないでいた。
「そうか。ならば少しだけ待ってくれ」
「うう、しかしですね……」
本当にもう危険水域を通り越している。
「準備をさせて欲しい。分かるだろう? 待ってくれ。ほんの少しだけだから」
優しくツバキさんが言う。
「……分かりました。待ちます」
「ん。いい子だ」
そう言うとツバキさんは僕の頭を軽く撫で、カリンから取った型を手にして隣の部屋へ足早に消えていった。
「ポプランくんって、結構シリガルだとおもう」
ツバキさんがいなくなると、カリンが至極ごもっともなことを言った。
「うう……」
ぐうの音も出ないぜ……。
「まあ、ツバキさんみたいに素敵な人にああ言われたら、仕方ないかー」
カリンはテーブルの上に備え付けてある薄葉紙でぐっしょりしてしまったオニャノコを拭くと、ソファの肘掛にひっかけてあったインナーのパンツを手早く穿いた。
「その、なんて言うか……ごめん」
「べつにいいよ? ツバキさんの後でエッチしても」
「マ、マジ……?」
思わず聞き返してしまう。だがカリンは、
「う・そ。えへへ」
と悪戯っぽく笑った。
「待たせた」
そう言いながら、ツバキさんが詰所に入ってきた。まるで恥らう少女のように、両腕を後ろ手にして顔を少し俯けている。
普段のサドっぽいツバキさんとのギャップが堪らない――もう、オシッコ的なものが漏れそうにござる……。
「あたし、帰りますね〜」
カリンが気を利かせて立ち上がる。だがなんとツバキさんは、
「カリンにもいて欲しい」
などと言ったのだ。
「え? でも〜」
「頼む」
「はあ。わかりました〜」
戸惑い気味の顔でカリンはそう言うと、再びソファに腰掛けた。
……まさかツバキさんは、人に見られながらじゃないと性的興奮を得られない特殊嗜好の持ち主だったりするのか。
だがオーケー、心配は要りませんよツバキさん。このポプランどこまでも突いて――いや付いていきますからね。
「ポプラン。すこしの間、目を閉じていて欲しい」
「分かりました……」
僕は言われた通り、立ったまま目を閉じる。目を閉じると、イケナイ妄想しか頭に浮かんでこない。
例えば、ソファの背もたれへツバキさんの両手をつかせて、その長くて綺麗な黒髪を引っ張りながら後背位で攻めるとか、
「後生だからそれだけは堪忍して欲しい」とか何とか言うツバキさんの「眼鏡」に無理矢理射精するとか――とにかくそんなことしか頭に浮かんでこない。
「カリン。ポプランのインナーを脱がせてくれ」
「はい」
カリンが僕のインナーのパンツ部分に手をかけるのが分かる。程なくして愚息がインナーから顔を出すのを感じた。
「わあ……すごいですね、ツバキさん。ちょっと怖いかも〜」
「確かに改めて見ると凄いな」
女性二人の、僕のマンドラゴラ賞賛が耳に心地よい。だが、ツバキさんの言葉に少し引っかかりを覚える。カリンが言うのならば分かる。
風呂場ですでに僕マン――僕のマンドラゴラの略――を目撃済みだからだ。しかし、ツバキさんと僕マンは初対面のはず――などと目を閉じたまま考えている内に、
僕マンがひんやりとした感触に包まれるのを感じた。
ツバキさんの手、えらく冷たいなあと思ったのも束の間、結構強く締め上げられて「オウフ……」とか変な声が出てしまう。
「ポプラン。もういいぞ」
その声に応じて僕は目を開けた。ツバキさんとカリンがソファに腰掛けているのが見える。
あれ? と僕は思った。何だこの違和感は。相変わらず男根を締め上げる感覚はあるのに、ツバキさんはソファで腕を組んでいる。カリンの両手も膝の上だ。
じゃあ一体誰が僕のを締め上げている? いや、一体何が僕のを締め上げている? 僕は恐る恐る自分の下半身に目をやった。そして――。
「……なんじゃこりゃあああああああ!?」
腰の脇辺りで両の拳を握りしめながら、僕は思わず絶叫していた。
股間から小さいゲリョスの頭が生えていた。実に精巧かつ本物に似せて作られている。ちゃんと頭部のトサカまで再現されている辺りが
何だかとってもイラっとする――そんなふざけた代物が、セガレの根元までを覆い尽くしているのだ。
「ツバキ工房試作品第伍号、男性用貞操帯・毒怪鳥式」
ツバキさんがそう言って薄く笑う。先刻の恥らう少女の如く、両腕を後ろ手にして顔を少し俯けていた姿は何処へやら、
実にドSな笑みだった――ああそうか。あの時手を後へ回してたのはこいつを隠していたからなのか。恥じらいでも何でもなかった訳だ。
「内部に抜歯したフルフルベビィの口腔が仕込んであるので、どんな大きさの殿方にでもフィットする仕組みになっている。今、君のは猛りに猛っているが、
それが収まっても自動的に締め付けがきつくなって外れることはない。ちなみに専用の鍵を使わないで外そうとすると、内部に仕込んだ火薬が炸裂して
取り返しのつかないことになるので気をつけたまえ」
「うわ危なっ……って、そうでなくて!! 誰が商品の説明をしてくれと言いましたか!? どうしてこんなモノをつけるんです!?」
「今出してもらっては困るのだよ。何しろ今度作る試作品の試験をしてもらわないといけないからな」
「試作品って……さっき言ってた携帯用自慰支援性具ですか?」
「その通りだ。試験時に枯れるまで射精してくれたまえ」
そう言ってツバキさんは煙草に火をつけた。
「ん……存外似合っているよ。惚れてしまうかも知れない」
「うん。よく見るとかわいい〜。あたしも好きになっちゃうかも」
二人してあからさまな嘘を言う。
「ふざぎんなぁぁぁぁぁぁ!!11」
僕は思わず地団駄を踏んだ。するとちびゲリョスが揺れて、頭のトサカがカチカチと鳴った。
「わあ、すご〜い。本物みたい〜」
「そうだろう? 実はトサカの部分が一番苦労したのだよ」
「無駄に凝るなぁぁぁー!」
僕は更に地団駄を踏み続けた。それに合わせてカチカチカチカチカチカチ、と忙しなくトサカが鳴る。
「このままいくと、光ったりもするんですか〜?」
「はは。流石にそこまではないな。だがいい案かも知れないな。光蟲でも仕込むか」
「ちっくしょおおおおおおおおおーーーー!」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ。
詰所内に僕の叫びとちびゲリョスのトサカ音がこだまするのであった……。
ちびゲリョスが生えてから三日後の夜。僕はツバキ工房の詰所にいた。件の性具の試作品が完成したのだ。
今夜はツバキさんとカリン、そしてゲンさんもいた。ゲンさんは壮年の黄昏時くらいの年齢で、苦みばしったいい男だ。
ツバキさんと同じように黒いシャツに黒いズボンと全身黒尽くめである。
ちなみに、僕はすでにインナーのパンツを脱いで、下半身はちびゲリョス一丁になっている。
「さて、大変長らくお待たせしたなポプラン」
ツバキさんが小さな鍵を弄びながら薄く笑う。
「ちびゲリョスを外して欲しいか? 私の靴先に口付けをして請うたら外してやらんことも――」
「そういうプレイは他所でお願いします」
ツバキさんの言葉を遮り、僕は邪険に応じた。
「ポプランくん、ご機嫌ななめ?」
カリンが小首を傾げる。
「ななめどころか、垂直若しくはオーバーハングだっつーの」
不機嫌極まりない口調で僕は言う。ご機嫌ななめなのは当たり前だ。僕はこんな仕打ちを受けてご機嫌になるような性倒錯者ではない。
それどころか――妄想内では地上に存在するありとあらゆるプレイスタイルを実行したが――現実には正常位と後背位しかしたことがないほど
性的には慎ましいのだ。性行為界のアプトノスと呼んでくれても構わない。
まったく、この三日間がどれだけ地獄だったか。排泄はちびゲリョスの口から出来るので問題はなかったが、毎日朝立ちする度にセガレに走る
激痛だけは勘弁して欲しかった。時間が経つと締め付けが勝手に調整されるので、セガレが壊死するという悲しい結末を迎えることは免れたのだが。
「悪かったと思っている」
ひとつもそんなことを思っていない風な顔をしながら言い、ツバキさんがちびゲリョスの根元辺りにある鍵穴へ鍵を差し込んだ。
軽く捻るとカチリと小さな音がして、ゲリョスがぽとりと床に落ちた。
「おおお……」
三日振りに再会したセガレに、僕は思わず感涙にむせびそうになった。
「ゲンさん、アレを」
「はい」
ツバキさんの言葉に応じて、ゲンさんが布のかかった物をテーブルの上に静かに乗せた。そして布の両端を摘み、ゆっくりと取った。
「こ、これは……」
僕はそれを見てほんの刹那、言葉を失った。そこには女性の下腹部があった。猟奇的な表現が許されるのならば、女性の臍下辺りから太腿の付け根
辺りまでを切り取ったような状態のものがそこにあった。まあ実際の下腹部よりもかなり小さいし、色も薄桃色をしているので、すぐに作り物だと分かるのではあるが。
「ツバキ工房試作品第玖号、男性用携帯自慰支援性具・花梨式」
何故だか実に得意気にそう告げて、ツバキさんがニヤリとする。
「さあポプラン、存分に撃つがいい」
「撃つがいいって言われても……。いくらなんでも、これ相手じゃあ勃ちま――」
矢庭にツバキさんが花梨式を掴んで、その秘部を僕の目の前に突き出す。そこには、どう見ても数日前に見たカリンのアソコがあった。
ぺちん。そんな音がする――亀頭が腹筋をノックしたのだ。僕は愕然とする。
『道具相手なのに……くやしいっ……でも、勃っちゃう……! バッキバキ』状態に陥った僕に対し、
「さあポプラン、早く入れてみてくれ」
などとツバキさんが急かす。
「ええと、ここで……?」
僕のそんな問いに、ツバキさん、カリン、ゲンさんが揃って頷く――どいつもこいつも、何だか目が輝いていやがるのは一体全体どういう了見だ?
「無論。上司命令だ」
「ポプランくん、ガンバ」
「男には理不尽だと思っていても、やらねばならぬ時があるんだよ」
三者三様の身勝手な言葉を聞いて、僕の中で何かがプツンと音を立てて切れた。そんなに僕の自慰を鑑賞したいですかそうですか。
散々お預けを食らい、その上に理不尽な貞操帯装着。半ば怒り、半ばヤケになってしまい、もう何が何だか分からなくなってきた。
「分かりました……」
いいでしょう。見せてあげますよ。あなた達が引いてしまうくらいに壮絶な一人上手を。
「思いっきしスケベエになるぜ、今夜は!」
高らかにそう宣言し、僕はツバキさんの手から花梨式を奪うと、両手で掴んでセガレに振り下ろした。
グチュという音と共に、僕は陰茎が包み込まれるのを感じた。装着完了。それじゃあ……。
僕の喘ぎ(ウタ)を聞きやがれっっっっーーーー!!!!
「カリン! カリン! カリン! カリンぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!! カリンカリンカリンぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ! クンカクンカ! スーハースーハー! スーハースーハー! いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ! カリンたんのライトブラウンの髪をクンカクンカしたいお! クンカクンカ! あぁあ!!
間違えた! モフモフしたいお! モフモフ! モフモフ! 髪髪モフモフ! カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
自慰支援性具のカリンたんかわいいよぅ!! あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!! ふぁぁあああんんっ!!
自慰支援性具の試作品が完成して良かったねカリンたん! あぁあああああ! かわいい! カリンたん! かわいい!
あっああぁああ! いやぁああああああ!!! にゃああああああああん!! ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!! 自慰支援性具なんて現実じゃない!!!! あ……カ リ ンは 現実 じ ゃ な い?
にゃあああああああああああああん!! うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!! いやぁぁぁあああああああああ!! はぁああああああん!! カメリア商会ぁああああ!!
この! ちきしょー! やめてやる! ハンターなんかやめて…え!? 見…てる? 自慰支援性具のカリンが僕を見てる?
カリンが僕を見てるぞ! 自慰支援性具のカリンが僕に話しかけてるぞ!!! よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!! 僕にはカリンいる!! やったよツバキさん!! ひとりでできるもん!!!
あ、自慰支援性具のカリンちゃあああああああああああん!! いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあゲン様ぁあ!! ううっうぅうう!! 僕の想いよカリンへ届け!! ツバキ工房のカリンへ届け!」
変質者的な僕の叫びが、夜のカメリア商会に響き渡るのだった。
僕はソファに横たわっていた。もう動けなかった――ちなみにしっかりとインナーのパンツは穿いているので安心してくれていい。
「使い心地はどうだったかね」
「フウー」
「改善した方がいい所などは、どうかね?」
「ニャグー」
ツバキさんが何だか色々と訊いてくるが、体力とスタミナが底をついた今の僕に会話を要求するのは無駄である。
「仕方がない。これを飲みたまえ」
僕はツバキさんから差し出された小瓶を手に取り、中に入っていた液体を飲み干した。
これは……! この味は……いにしえの秘薬の味……!
瞬時にして僕の体は回復した。いやあ、つくづくヤバイ薬だよなあ、いにしえの秘薬って。
「会話が出来なくなるまではりきってどうする」
流石に、少しだけツバキさんは呆れていた。
「ポプランという男は戯れの出来ない男ですので……」
「戯れの塊のような男が良く言う。で、どうだったのかね?」
「え? ああ、もう凄いです。カノジョは」
僕はテーブルの上に寝かされた花梨式に目をやった。何やら色んな液体塗れになっているのが、哀れを誘う。
「中の具合が最高でした」
「内側には、先日君達が狩ってきたフルフルの皮が使われているんだよ」
ゲンさんが僕に言う。
「で、型はカリンの、ですよね?」
「それなんだが……」
何だか申し訳なさそうにゲンさんが頬を掻く。
「入り口――淫核とか陰唇の部分はカリンちゃんのを使ったんだが……諸般の事情があって、内側は俺のを使ったんだ」
「はい……? 仰ってることの意味が分かりませんが? 俺のって何ですか?」
「いやあ、俺の尻穴で採った型だよ」
実に爽やかな口調でゲンさんがとんでもないことをのたまう。それはそれは晴れた日の森丘から望む、限りなく青い空のような爽やかさで。
「そ……」
反面、僕の心の中はと言えば――雨の沼地のような有様だった。じゃあなんですか……僕はあんな恥ずかしい絶叫をしながら、
男の尻穴を模したモノに幾度となく射精したというのですか――全身の力が抜けそうになる。
「あんまりキツイ冗談は勘弁してやってくれたまえ」
ツバキさんが言った一言に、ゲンさんがからからと笑う。
「ははは。すまんポプラン君。罪のない冗談だ」
「冗談なんですか? 良かった。灰になるところでしたよ……」
僕は胸を撫で下ろした。
「あんまり苛めないでやってくれ」
ツバキさんがたしなめるように言うが……貴女がそれを言いますか。そうツバキさんに言ってやりたかったが、またちびゲリョスみたいな
変な試作品をつけられてはかなわないので黙っておいた。
「カリン? どうしたの?」
僕は向かいのソファに座り、何だかもじもじしているカリンに気が付き声をかけた。心なしか目が潤んでいるようだ。
「あの、なんかエッチな気分になっちゃって……」
「ええ?」
「だって、ポプランくんってば……あんなに何度も……あたしの中にだして」
いやいやいや。それ違うし。重大な事実誤認があるってば。
「発売されたら、たくさんの知らないおとこのひとに出されまくっちゃうんだよね〜あたし……」
困ったような、それでいて何処か恍惚としたかのような顔でカリンは言う。この人ってば……やっぱりどエッチだ。
「ところで花梨式の正式な名前はどうします?」
ゲンさんが口を開いた。
「そうだな。『男性用携帯自慰支援性具・花梨式』では対古龍用の兵器みたいな響きだしな」
ツバキさんが腕を組んで眉根を寄せる。
「ハンターホール、とかはどうだろう?」
「それじゃあ何だか分かりませんよ、ツバキさん」
僕も意見を出す。
「賢者の時間、とかはどうでしょう?」
「はは。ポプラン君は意外と固いね。でもそれじゃ自己啓発の書物みたいだよ。
こういうのはね、あんまり深く考えず若干馬鹿馬鹿しいくらいの感じが丁度いいんだ」
ゲンさんが楽しそうに笑う。
「オトモカリン、とかでいいんじゃないかな」
「採用」
すかさずツバキさんが言った。
「うわ早っ」
「響きも何となく可愛らしいし、オトモという辺りが携帯用というコンセプトにマッチしている。決定だ」
ツバキさんはそう言うと、煙草を取り出して美味そうに吸う。
そして、名前と型を提供した本人のカリンはと言えば――相変わらず良からぬ妄想にハアハアしているのだった。
数ヵ月後。
ツバキ工房試作品第玖号男性用携帯自慰支援性具・花梨式は「オトモカリン」と名を縮められて正式に発売された。
「オトモカリン」は口コミで徐々に男性ハンター達の間に浸透し、裏携行品として大ヒットしたのだった。
これに気を良くしたツバキさんは、男性用携帯自慰支援性具の第二弾を出したいなどと言い出した。
「今度は誰の型を使うんです?」
僕がやや呆れながらそう訊ねると、ツバキさんはいつものニヤリとした笑みを浮かべ、
「私のはどうだろう?」
などと言い出した。
「千切れるくらいにギチギチと締め上げる、上級者向けのオトモだ」
「それ何て拷問器具?」
僕は、それはそれは大きなため息をつくのだった。
-了-
以上で投下終了です。前回の投稿同様長々とすみませんでした。
ありがとうございました。
乙!!寝ようと思っていたが続きが気になって一気に読んじまったぜw
真夜中なのにルイズコピペで声上げて笑っちまったよwwww
796 :
白黒:2009/12/12(土) 02:30:21 ID:t+mUIjXm
先駆者がいた!取り敢えずGJでした!
軽いノリが良いですねw
取り敢えず白黒書いた者です。続編が出来たので早速。
今回もエロは無い!それどころか血の表現が有るので注意で。
ではでは、気に入らない方は「白黒」でNGよろしくお願いします。
797 :
白黒:2009/12/12(土) 02:30:54 ID:t+mUIjXm
―――――――ッ!!
…チッ、またアイツかよ。いきなり大声出すなっつーに。
のそのそと起き上がれば、目の前にはアイツの、この間から俺の「同居人」となった角竜女、モノの怒り顔。
これで四日目か。やっこさんがもうちょい良い顔なら良いのにな。
「早く起きろ!朝飯だぞ!」
「はいはい分かったよ。…今何時だ?」
「む…太陽が東の窓に入ってきたぞ!」
「六時か。今日は…あぁ、あの仕事か」
何処で習ったのか知らないが、コイツは凄いくらいの料理を「一宿一飯の恩義」と毎食作ってくれる。
有り難いけど、ギルドナイトって言ってもいつもは質素にしてるんだが…給料低いし。
ん?何で窓で時間が分かるかって?そういう作りになってんだよ。こいつは、死んだ親父の家だからな。
…何でこんな設計かは知らんが。
「今日は私の初任務か!腕が鳴るぞ!」
「そうか。…今日の任務は比較的軽い。だが、何が起こるか分からないから準備を怠るな」
「分かってる!」
そう言うと、さっさと奥へ行ってしまった。
…あの後、俺とシン先輩、それからジャンの指導の成果か、モノは狩猟の技術をどんどんつけていった。
まぁ、半分以上はヤツの闘いへの想いとか何とかが関係してるんだろうが、その腕は悪くない。寧ろ良いくらいだ。
これなら、ギルドナイトとしてもやっていけるかもしれない。それが喜ばしいのかは分からんが。
798 :
白黒:2009/12/12(土) 02:31:29 ID:t+mUIjXm
おっと、俺も着替えなくちゃな。
俺は基本的にインナーでは出歩かない。肌をあまり見せたくないのだ。
だから俺は家でもシャツとズボンだ。貴族の服らしいが、肌をピッチリ隠せて都合が良い。
扉を開ければ、美味そうな匂いが鼻へと入ってくる。今日は何だろうか?
「…今日も凄いな」
「うむ!この身になってからは色々な物が食べられるからな!色々趣向を凝る事が出来る!」
「早速目標消滅の危機かよ?」
「…い、いや!そんな事は無いぞ!私は絶対に元の体に戻るんだからな!」
「はいはい。…じゃ、頂きますかね」
「む…どうぞ召し上がれ!」
コイツは几帳面でポジティブ。だが目的が逸れるのがやや難あり…だな。
今日は頑固パンと熟成チーズ、それからスライスサボテンのサンドイッチか。小食な俺としちゃ有り難い。
口に入れると、マイルドな味と固い食感。それからチーズとサボテンの汁が混ざり合った味が味蕾を刺激する。…うん、美味い!
「…やっぱり美味い。どうやったらこんなに美味くなるんだ?」
「それは秘密だ!隠し味にマイルドハーブを入れてる事もな!」
「…成る程。マイルドハーブね…」
「…あぁっ!?」
…馬鹿正直なのが困りものだな。
799 :
白黒:2009/12/12(土) 02:32:15 ID:t+mUIjXm
自分の分を食べ終わった頃には、もう既にモノは食器を洗い始めていた。仕事が終わってからで良いのに。
「御馳走様」と流しの横に置くと、次から次へと食器は洗われていく。…おぉ、狩りより家事に向いてるんじゃなかろうか。
ギルドナイトシリーズに身を包み、アイテムポーチの中を再確認。
弓の点検、弦の調節も済ませた頃には、モノが扉の向こうで「早く行くぞ!」と言い出した。
「…まぁ、ちょっと早いがこのくらいでも良いかね」
「クロノは遅すぎるぞ!戦士たるもの礼節を持つのが道理だろうが!」
「いや、俺は戦士でも何でも無いし。ただのハンターだから」
「むぅ…お前に誇りは無いのか!」
「そんな物は無いッ!」
「少しは持てェェェェェ!!」
ちょっとボケてみたら怒られた。何だい畜生め。
そんなちょっとしたコントを繰り広げている間に、待ち合わせ場所である大老殿の門前に着いた。そこには既に、門番以外の人間がいた。
レウスSシリーズに身を包んだ少年が、嬉しそうにこちらへ駆け寄ってくる。この坊主が、今日の依頼人だ。
「おはようクロノ!…あれ?後ろのお姉さんは?」
「ん?…あぁ、見習いのモノだ。ちょっと気難しいから気ィ付けろ。…モノ、コイツが今回の依頼主のアーサーだ」
「うむ!よろしくなアーサー!」
「…一応言っておくが、コイツは第二王子。つまりお前より格上だからな」
「なっ…そうだったのか!?」
目を真ん丸にして驚くモノ。それが滑稽だったのか、アーサーは声を上げて笑い始めた。
…お上品じゃ無ェぞ、王子。
800 :
白黒:2009/12/12(土) 02:33:14 ID:t+mUIjXm
「本当に申し訳ない!俗世には疎いもので、良く分からない事が多いのだ!」
「あはは、気にしないで。…それより、早く行こうよ!今日は密林だったよね?」
「あー、そうだな。行くか?業者が来るには早いが…」
「うん!」
意気揚々と、さり気にモノの手を引いて歩き出す。
ちなみに、モノとアーサーは頭一つ分の身長差がある。まぁ若いから仕方が無いが、アーサーは下手をすれば女の子にも見えなく無い。
…こうして見ると、姉妹みt…自重自重。
アーサーには、昔緊急時等に所持していたデスパライズを持たせている。
本人は「太刀とかが良い…」とぼやいていたが、貴族の剣術に近いのは片手剣だ。慣れている方が良い。
荷車に乗れば、俺は早々に休眠を貪る事を即決したが、何処かの漫画作家の如く「だが断る」と言わんばかりにモノに叩き起こされた。
「…寝かせろよ…」
「いや、未だ作戦を決めてない。シン殿から教わったぞ?初見のハンターとやるなら、入念に下準備をしろ…とな!」
「えー!クロノはそんな事一言も言ってなかったよ!?」
「必要無いだろうがやかましい。…じゃ聞くが、今回の敵、分かってるんだろうな?」
「怪鳥、イァンクックだったな!奴には高音が有効らしいから、音爆弾は持ってきているぞ!」
「僕も!」
そう言って取り出したのは、音爆弾がそれぞれ10個…。どんだけハメてぇの。お前ら先生に何か恨みでもあんのか?
「…持って来過ぎだろ。つか、俺の音爆弾持ってきたな!?」
「それしか無かった!」
「自分で作らんかい!…お前ら、他には何持って来たんだ」
「えーと、砥石にペイントボール…回復薬が10個だな」
「僕はそれに樽爆を大小2つずつ持ってきたよ!」
「あぁ、あれな。…先生相手に、何処まで本気なんだよお前ら」
「「全力!」」
…ったく、面倒臭いな。この持ち物だけで充分倒せるじゃねーか。
モノのパラディンランスもアーサーのデスパライズも、下位のクックくらいなら一人で充分倒せるってのに。
「…んじゃ、今回は俺は指示を取るから、お前ら頑張って倒してこい」
「なっ、敵前逃亡するのか!」
「誰がんな事言ったんだ。高台から指示すんだよ。お前らだけで狩れるし」
「うーん…まぁお姉ちゃんもいれば大丈夫か!」
「おう、そーだそーだ。じゃ、俺は寝るからな」
「うぬぬ…」
釈然としない、と言った表情でモノが俺を睨むが、無視。取り敢えず4秒で眠りについた。
801 :
白黒:2009/12/12(土) 02:34:17 ID:t+mUIjXm
目の前に広がるのは大自然。学者が言う「いおん」とか言うヤツのお蔭でここは涼しい。場合によっては糞寒いが。
俺にとって見慣れた光景。だが、モノには初めてな訳で。
「海だーッ!!」
「おぉ、凄い声!」
「バケツ装備にすりゃ良かったかね。高級耳栓とか役立つし」
「?…何を言っている。今回はフルフルでは無いぞ?」
「馬鹿たれ。お前の声だっつの」
耳を押さえても若干聞こえるってのは厄介だよな。
さて、妙に気合いが入っている二人を見守りつつ、エリア3へと足を進める。確かあそこにも出る筈だ。
『くぉーくぉくぉくぉくぉくぉ…ぎょあぁぁぁぁぁ!!』
やっぱし。
目の前には、イァンクックとブルファンゴが三頭…まぁ、寒冷期だしなぁ…。
クック単体ならともかく、ファンゴが厄介だ。これは早々に倒さないとな。
「…んじゃ、一人一匹でファンゴを狩るぞ。クックはその後だ」
「ふむ、周りから崩して落とすのだな!分かったぞ!」
「おー!」
「…お前、それ何処の攻城戦?」
何か俺の書斎から引っ張り出したよね、と聞き出したくなったが、ここはグッと堪えてファンゴに矢を放つ。
立て続けに巨大な矢が突き刺さったファンゴは、恐らく訳も分からぬまま没しただろう。南無。
「「っりゃぁぁぁぁぁぁ!!」」
「…煩ぇ」
雄叫びと共に、モノとアーサーがファンゴを串刺し、あるいは切り裂く。悲鳴も上げず、地に横たえる哀れな猪共よ。恨むなら俺に恨んでくれるなよ。
そんな感傷に浸るのも束の間。すぐに気付いたクックがこちらへ迫ってくる。
俺はまともに戦う気は無いので、ついばみを避けて高台へ逃げ込む。やっこさんはすぐに俺への追撃を諦め、モノ達の方へと攻撃を繰り出す。
ま、俺今回何もせんからね。
「…しっかし、音爆弾使ってねーじゃんよ。使えば早いだろうに」
狩りが始まって何分か経ったが、一行にアイツらは音爆弾を使わない。ま、使わなくても勝てるだろうけど。
802 :
白黒:2009/12/12(土) 02:35:00 ID:t+mUIjXm
グェェ――――!
「…?」
遠くで、ランポスの断末魔が聞こえた。ハンターか?…いや、この狩猟場は貸し切りの筈。他の奴が入ってるとは考えにくい。…よもや、密猟者?
…いやぁ、それじゃ俺にゃ関係無いな。うん。現地のハンターがどーしても、って時もあるだろうし。うん、決まった。…無視!
しかし、いつ何が起こっても良いように、一応準備はしておこうか。
「…まぁ、何かなっても…アイツら逃がしゃ何とかなるわな…」
また、ランポスの断末魔が聞こえた。
803 :
白黒:2009/12/12(土) 02:36:11 ID:t+mUIjXm
***
怪鳥、まさにその名に恥じぬ強さ。私は彼の戦士の猛攻を盾で防ぎながら感心した。
飛竜の時は、自分は強いと思っていたが、世界は広い物だ。案外、この身も己の成長の糧となるやもしれない。
…だが、私は元の身に戻る為に、貴公に負ける訳にはいかぬ!
「せぁぁぁぁぁぁっ!!」
角が我が身の一部の様になり、昔の如く怪鳥へと突き刺す。肉が裂け、鱗を砕く音が聞こえた。
横でも同じ音が聞こえる。アーサー殿の腕は優れている。…よもや、あそこの高台に座って何かを作っているあの男より闘いが巧いのではないか?
『ぐぎょぎょぎょぎょ…ぎょわぁぁぁぁぁっ!!』
「ぬぉっ!?」
「うわっ!?」
急に怪鳥が飛び上がりだした。そのまま別の場所へ飛び立ってしまったのを見るに、逃げたか?
…まぁ、それも致し方あるまい。何せ、彼は一人。こちらは二人。多勢に無勢の時は、逃げるに越した事は無いからな。
だが、敵前からおめおめと逃げると言う事は、彼の縄張りは私の物…いや、待てよ?アーサー殿は私より格上…と言うことはアーサー殿の物か!
「…おい、何かすっとぼけた事考えてねぇか?」
「何がすっとぼけだ!私はここの縄張りの権利をだな…!」
「何言ってやがる。…それより、ベースキャンプに戻るぞ。何かが近づいて来てる」
「何か…って何?」
「さぁな。だが、今日の所は早い所帰った方が良さそうだ」
「えー!?」
アーサー殿が頬を膨らませる。…まぁ、物足りぬが、命を奪うまでも無し。帰るとするか…。
804 :
白黒:2009/12/12(土) 02:36:58 ID:t+mUIjXm
―ズダンッ!!―
「…ッ!」
「…クロノ…!?」
クロノの腹からは穴が空いて、そこから深紅の鮮血が流れていた。ヤツの顔はどんどん青ざめていく。
…って、誰だ!?誰がいつの間に!?
「おーや、矢で弾いたか。流石ギルドナイト。一筋縄じゃいかねぇな」
「…おいおい…飛竜用のボウガンで…撃つかよ普通…」
「ま、ランポス共も居やがるしな?」
振り返れば、野卑な笑みを浮かべた男達が、私達に向けてクロノの持っている様な武器をこちらに向けていた。ボウガンとか言うアレだ。
クロノはこちらに向けて小さく「盾を構えろ」と言ってきた。取り敢えず、盾に隠れる様に構えた。アーサー殿もその中に入れておいた。
クロノは私の傍に近づき、私の耳元で囁き始めた。
「…アーサーをお前のデカイ乳に埋めとけ。ソイツ、失神するから」
「なっ…な、なな何を戯けた事を申すかお前は!」
「良いから。…奴らをどうにかしてから止血が出来ん」
言われてみれば、クロノは血を止めるのも後回しにして、投げナイフを密かに手に持っていた。
…はて、アーサー殿の声が無い。腕の中を覗けば、どうやら既に失神しているらしい。
クロノはそれを見ることは無く、男達に話しかけた。
「…目的はガキか?…俺達にも恨み…有りそうだがな」
「その通りだよ。…テメェらギルドナイトは、俺らの邪魔にしかならねぇからな!」
「まーな。こちとら…それで飯食ってる訳だし。…つーか、自業自得だろ」
「ッ、黙れ乳臭ェ糞餓鬼が!」
「生憎、お前らみてーなクズに…従う気はねー、よっ!」
805 :
白黒:2009/12/12(土) 02:38:07 ID:t+mUIjXm
突然、視界が白に塞がれた。何事かと思い、クロノを探すと、クロノは私のすぐ傍にいた。
手にはアーサー殿を抱えて、すぐに走り出そうとしている。私もそれを追った。あの白い煙は危険だと、本能が告げていたのだ。
逃げ出した事に気付いたのか、ボウガンから先程の弾を打ち出す音がした。私もクロノも必死に逃げた。
…だが、弾は私達に届くことは無く、代わりに届いたのは凄い勢いの熱風と爆音だった。
「ぬぉぉぉぉおおおぉぉ!?」
「チッ…分量が多すぎたか…!」
先程までいた木々は、所々に焼け跡を残し、半壊していた。だが全滅という訳では無く、さして原型を崩していなかった。…自然とは、不思議なものだ…。
だが、あの男達はそうでも無かったらしく、全員呻いて動けそうにない。…何か、色々と面白味が…って、この非常時に何を考えているのだ私は…。
「…モノ」
「うん?…お、お前大丈夫なのか!?」
「…俺の心配より、お前の乳でガキが窒息してねぇか確認しろ」
「…お前、冗談も程々にせんと串刺しにするぞ?」
「その分余裕があるって事だっつの。…イテテ、いにしえの秘薬使ってみるか…」
それより血を何とかした方が良いと思うのだが?そう思ったが、傷が治りかけているのを見て言うのを止めた。
…治り早過ぎだろう…。
「…あー、秘薬パワー凄ぇ。…モノ、ランス貸せ。杖にしたい」
「人の物を杖にするな!…えぇい、私が肩を貸してやる!」
「…悪いな」
肩に担いだが、ヤツの身は思いの外軽く(ち、血が抜けたからだよな!?)、アーサー殿も担ぐのにあまり負担はかからなかった。
男達のリーダー格の前まで来て、ヤツはいつもの気怠そうな口調で喋り始めた。
「…驚いたか?さっきのは、ニトロダケを細かく切って混ぜ込んだ、俺特性のけむり玉でな。粉塵爆発ってヤツで、あんな爆発が出来るんだ。すげぇだろ?」
「な、何なんだよ…お前…どうやって…こんな事…」
「…ギルドナイトだよ」
そう言って、ヤツは投げナイフを男に投げた。男は痛みに呻いたが、やがて意識を失ってしまった。
ヤツは投げナイフを次々と他の男達にも当てていった。
やがて全員に当てると、ヤツは狼煙を上げようとした。それを代わって、私が上げる。もうすぐ、「ねこたく」が来るのだろうか?
…ちょっとした好奇心に思いを馳せていた、その時だった。何かの大きな羽音。翼を動かす音と判断するのが、ヤツより少し遅れた。
806 :
白黒:2009/12/12(土) 02:38:38 ID:t+mUIjXm
「…ッ、拙いな…また来やがった…!」
「…怪鳥…!?」
どうやら休んでいたらしい。あの喧しい声で、ヤツは突貫してくる。
私はガードの構えを取ろうとしたが、肝心の盾はさっき浜辺に置いてしまった。…拙い!このままではアーサー殿までもが…!
「…何やってんだか」
げしっ、何かそんな音が聞こえた気がした。
気が付くと、アーサー殿ごと遠くへ吹き飛ばされていて、先程の場所にはヤツ一人。…ヤツは、よもや私を…!?
「クロノッ!!」
「…駄目だこりゃ。動け…」
ごしゃあっ、そんな音と共に、ヤツは地面に崩れ落ちた。怪鳥は、そんなヤツを見て嘲笑うかの様に勝ち鬨を上げる。
…私の中で、何かが、切れた。
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
807 :
白黒:2009/12/12(土) 02:39:46 ID:t+mUIjXm
…うわ、腹痛ぇ。
そんな感覚で起きた俺は、自分のベッドの上にいた。
…大方、気絶した後運ばれたのだろう。腹の包帯を見るに、命に別状は無さそうだ。
ふと、視線を感じた。見れば、すぐ傍にモノの顔があった。涙とか色んな跡が残ってて、ベッドシーツがそれのシミを作っていた。
「…クロノ…ぉ…!」
「…そこの手拭い濡らして来い。顔を拭きてぇ…」
「…分かった!」
そう言うなり、猛スピードで手拭いを濡らしてきたモノ。…十秒フラット…だと…!?
ベットに上がり込むと、俺の額を拭いd…いだだだだだだだ、強い、力強い!
「ちょ、ま、額破けるわッ!」
「う、あ、すまない…」
「…顔拭きてぇつっても、俺の顔とは言ってねぇよ…」
「?」
アイツの顔の、乾いた涙とかを拭く。ちょっとくすぐったそうだったが、汚れは取れたしまぁ良いだろう。
「…そういえば、あの後どうなった?」
「…怪鳥は、私が気付いた時には死んでいた。多分、私が倒したんだと思う…」
「へぇ、そりゃ良かったな」
「いや…」
どうにも、モノがいつもらしくない。何処かしょんぼりしているな。…ちょっと、カマかけてみるか…。
「…自分が狩って、悔いに思ってるか?」
「……そう、じゃない」
「…?…だったら…」
「…お前を、守れなかった」
モノは、また目に涙を溜めて話し始めた。
自分が怪鳥から俺を守るどころか、逆に守られてしまった事に、失意を抱いているらしい。
…俺からすれば、何でも無い、仕方のねぇ事なんだが…。
「…だから、お前に償わねばならん…お前に…こ、この身を…くれてやる…!」
「………はぁ?」
…なーに言ってやがるのこの小娘は…。
その直後、モノがゆるゆるとインナーを脱ぎ始めた。見る間に大きめの乳に無毛の…って待て待て待て!
「何してんのお前!?ちょ、早く着ろ!」
「う、煩いわ!わ、私が折角してやろうと言うのだ!甘んじて償わせるが良い!」
「言ってる事無茶苦茶じゃねぇかッ!」
「ええい口の減らぬヤツめ…!」
…って、アレ?え、ちょ、何で溜めてんの?なんであの「トリニティアターック!」とか叫びそうなあの構えになってんの!?
「ま、待て。落ち着け!話せば分かる…」
「問答無用ぉぉぉおおお!!」
「ちょ、まぁぁぁぁぁ!?」
アッー!
その日、ドンドルマの街に哀れなギルドナイトの断末魔が響きましたとさ。めでたくなしめでたくなし。
808 :
白黒:2009/12/12(土) 02:47:41 ID:t+mUIjXm
取り敢えず、コレで二話目終わりで。
最近、クロノは面倒臭がり、モノは武家育ちっ娘みたいな感じになってきたなぁ…。
しかし、最近クロノみたく弓使ってるんだが、予想以上に使い勝手良いね。
でもやっぱりランスもね!
809 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 03:12:08 ID:40pQawB6
スレは逃げないんだ、もう少し間をあけて投下するべきでは?
ただただ続き物書いてりゃ良いわけじゃないっていう見本にはなってるね
まぁ何も書かないでウダウダ言ってるような奴らよりは続きモノ書いてくれる方が全然嬉しいけどね
>>794 GJ。長いけどね。
>>808 前の人が投下してから1時間もしないうちに投下って・・・。ローカルルールで決まってるわけじゃないが、あまりにも空気読まないことすると
せっかく書いて投下してもまともな感想つかんぞ。
こういうのって閑散としてるとかえって投下しにくいだろう。
流れに乗りたいってのはよくわかる。
2年来の風邪っ引きの
>>606がいると聞いて。
というわけでネコートさん投下します。
男ハンター×ネコートさん。ややレイプ気味。
ご期待に添えれば幸い。
816 :
1/5:2009/12/13(日) 20:39:58 ID:zqI4j9ut
彼女には悩みがあった。
雪山に程近い場所ながら、温かな温泉が湧き、ギルドの支部も存在するポッケ村。ここの暮らし自体には、不満はない。
村の者は、彼女をネコートさんと呼ぶ。もちろん、敬意を込めて。
村長と加工屋以外、誰にも言うことはできないが、ギルドからの密命を帯びた身でもあり、その使命を果たすには相応の実力を持った
ハンターの存在が必要不可欠である。
そして、この村にはそれがあった。初めて見たヒプノックを容易く退け、ラージャン二頭を同時に狩り、大連続狩猟すらこなしてしまう、
飛び抜けた実力を持つハンターがいるのだ。
だが、だからこそ彼女は悩んでいた。本来なら、それはとても喜ばしいことである。しかし、そのハンターが悩みの種なのだ。
「ふーむ?その顔は、受注したクエストをキャンセルしに来た、といったところだな。図星であろう?」
今、目の前にその悩みの種がいる。クエストを受けたものの、何だか浮かない顔をして自分の前に立つ彼に、彼女はそう尋ねた。
が、それなりに確信を持って尋ねたのだが、彼は首を振った。
「……ふーむ、左様か。用ができたらまた来るがよかろう」
何事もなかったかのように坂道を下っていくハンター。その背中を、彼女は見えなくなるまで見送った。やがて、完全に道の向こうへ
消えてしまうと、ネコートは村長であるオババの方へと向き直った。
「オババ殿、聞いてほしいのニャ!あのハンター殿はいっつも私をからかうのニャ!きっとわたくしが恥ずかしい思いしてるのを、
陰で笑ってるに違いないのニャ!!」
そう一気にまくしたてる彼女に、オババはいつもの穏やかな声で答える。
「ハンター殿は、決してそんな人じゃないよ、ネコートさん。きっと、クエスト前の挨拶のつもりで立ち寄ってるんだよ」
この竜人の老婆に、穏やかな声で言われると、何だか本当にそんな気がしてきた。ネコートはコホンと咳払いをすると、
いつもの威厳ある声で答えた。
「失礼、少し取り乱したようだ。迷惑をかけてすまない、オババ殿」
「いいよいいよ。そんな小さなことは気にしないでも」
そして、二人はまたいつものように定位置へつく。この日も、特にこれといった変わりのない、いつもの日常が過ぎて行った。
ハンターの活躍は目覚ましかった。彼の前では、二頭の轟竜も、密林の迅竜も、そして巨大な覇竜ですら、敵ではなかった。
最初の覇竜が確認されて以来、ここ最近はやたらと覇竜が出現するようになっている。その度に、ハンターは嬉々として依頼を受け、
しっかりとその素材を持ち帰ってくる。そんな日々が続いたある日、ネコートはハンターから妙な提案を受けた。
「ふーむ?報酬はいらないと?その代わり、わたくしが貴殿に一日付き合えばいいのであるな?」
まったくもって奇妙な提案ではあるが、覇竜を野放しにするわけにはいかず、また不可能な条件でもない。何より、彼の顔は真面目である。
「ふむ。なぜそのような提案をするのかはわからぬが、貴殿にも考えがあるのニャ……コホン、あるのだろう。わかった、その提案を
受けることにしよう」
彼女がそう答えると、彼は今までになく軽い足取りで依頼現場へと向かっていった。それからわずか一日も経たぬうちに、彼が覇竜を
わずか五分ほどで討伐したという驚くべき報告が入った。
そして日が暮れかかる頃、彼はネコタクに頼らず、狂走薬グレートをがぶ飲みしながら村へと帰還した。依頼を受けてから到着まで、
討伐にかかった時間、帰還するまでの時間、どれもが規格外といえる早業である。
「う〜む、さすがだなハンター殿。いや、むしろ予想以上と言うべきか。貴殿の力がこれほどとは、正直思わなかった…」
言いかける彼女の言葉を、彼は途中で遮った。
「……何?話はいいから契約を履行しろと?ふむ、それもそうか。現に貴殿は、自分の契約を果たしてここにいるのだからな」
ネコートはいつもいる切り株の上から、ぴょこんと飛び降りた。リン、と、首の鈴が澄んだ音色を立てる。
「ではオババ殿、わたくしは少し留守にするが…」
そう話しかけたものの、オババは鼾をかいて寝ている。ネコートは少し呆れ、しかしオババなら平気だろうと思い直し、ハンターの後に
続いて彼の家へと向かう。
817 :
2/5:2009/12/13(日) 20:41:07 ID:zqI4j9ut
家の中はこざっぱりとしていた。大抵の物がボックスにしまわれているせいもあるのだろうが、それにしても生活感に欠ける感じがする。
ややあって、ネコートはその理由に気付いた。
「ハンター殿、貴殿はオトモやキッチンの者は雇っていないのか?気配が全く感じられないのだが」
それに対し、彼は笑って否定する。
「……空気を読んでくれた??それは一体どういう…?」
言い終える前に、ハンターがネコートの前にしゃがむ。そして彼女が訝しむ間もなく、肩に手をかける。
直後、彼はネコートの鼻先に口づけをしていた。突然のことに、彼女は一瞬思考が停止する。
「ななななな、何をするニャッ……するのだ、ハンター殿!?」
思わずその場を飛び退き、ネコートは全身の毛を膨らませる。しかし、彼はむしろ彼女の反応を意外そうに見ている。
「た、確かにわたくしは貴殿に一日付き合うと言ったが、こんなことをするとは……何?付き合っているなら当然のこと?」
そこでようやく、ネコートは二人の言葉の解釈が違っていたことに気付いた。
「ちょ、ちょっと待つニャ!!いや、待つのだ!!わわわ、わたくしはそんなつもりで付き合うと言ったわけでは……いや、確かに約束は
したが、誤解が……ま、待つのだハンター殿!!そ、そもそもわたくしと貴殿は種族が…!」
ネコートは必死に説得しようとするが、彼は一向に聞く耳を持たない。そのままじりじりと追い詰められ、やがて背中がベッドに当たる。
「ま、待つのだ!落ち着きたまえ!もう少し話を……ふにゃ!?」
ハンターの手が、彼女のコートにかけられる。ネコートは脱がされるかと思い、慌てて押さえようとしたが、彼はコートを掴んで彼女を
自分の方へ引き寄せた。鈴が、カラン、と無機質な音を立てる。
「や、やめるのだハンター殿…!わたくしにこんなことをしては、ギルドの方でもただでは……い、いや、確かに約束はしたが、
だからそれは誤解……ニャッ!?」
ひょいっと、軽く持ち上げられる。そのままベッドに乗せられ、ハンター自身もベッドに上がる。ネコートは咄嗟に首を巡らせたが、
窓はしっかりと閉じられており、前は彼自身に塞がれ、逃げられそうな場所はない。
「やめ……やめたまえ…!そ、そもそもが無理ではないか!?ハンター殿はわたくしよりずっと大きいし、大きさで言えばグラビモスと
ランポスぐらいのっ……いや、優しくするとかそういう問題では……いや、だからやめっ…!」
ハンターの大きな手が、コートの中に入り込み、彼女の体に直接触れた。
「んっ…!」
咄嗟に身を引こうとすると、もう片方の手でしっかりと体を押さえられる。その上で、彼の手が胸を優しく撫でた。意外な快感に、
ネコートの体がピクンと跳ねる。
「うあっ、ハンター殿……やめ……んにゃっ!」
武骨な指が、繊細な動きで彼女の胸をまさぐる。艶のいい体毛を撫でつけ、そこに隠れた乳首を探り当てると、指先でじっくりと
刺激する。転がすように撫で、先端をくすぐり、その度にネコートは短い声を上げ、体を震わせる。
「あうっ、んっ!だ、ダメだと言うのに…!やめるニャ…!」
ハンターの腕に軽く爪を立て、必死にそれを押し返そうとする。だが力の差は歴然で、しかも彼から受ける快感のせいで、
腕に力が入らない。彼は彼で、ネコートの複数ある乳首を丁寧に愛撫している。
「うあぁ…!上の方は……上は、あまりっ……ニャアッ!ハンター殿、もう、本当にやめ……ふにゃあ!?」
いつの間にか、ネコートの体を押さえていた手が離れ、尻尾を掴んでいた。尻尾を扱くように撫でられ、ネコートの背中が反り返る。
それを見計らったように、彼の手がするりと股間に滑り込んだ。
「あっ!?そ、そこはダメニャッ……ダメだ!そんな所を触るなんて……これ以上はっ……ふにぃ…!ハ、ハンター殿……んあうっ!」
誰にも触られたことのないところを触られ、恥ずかしさと同時に、今まで感じたこともない快感が全身を駆け抜ける。
818 :
3/5:2009/12/13(日) 20:42:14 ID:zqI4j9ut
割れ目に指が沈み込み、前後に擦られる。それだけでも十分に強い刺激だったが、不意に指の角度が変わり、それが体内へと侵入する。
「んにゃっ!?い、痛っ!!ハンター殿、やめ……にゃうぅ!」
慣れていない粘膜を擦られる鋭い痛みと、それと同等、あるいは上回るほどの快感。尻尾はピンと伸びてブルブルと震え、足の力は
今にも抜けそうになり、ガクガクと震えながらも何とか立っている。
「ハンター……殿…!頼む、もうこれ以上は……んあっ!」
不意に、ハンターが指を引き抜いた。途端に全身の力が抜け、ネコートはベッドに倒れこんだ。彼は指に付いた粘液を、満足げに
見つめている。一方の彼女は、荒い息をつきながら何とか呼吸を整えようとする。
その耳に衣擦れが聞こえ、ネコートはだるい首を何とか持ち上げた。視線の先では、ハンターが防具のみならず、インナーまでもを
脱ぎ始めていた。一瞬の間をおいて、ネコートはそれの意味するところを悟った。
口を開くより早く、布団を蹴って逃げようとする。が、布団が滑ってしまい、ネコートは見事に顔面からベッドに突っ伏した。
ハンターはそんな彼女の腋に手を突っ込み、優しく持ち上げた。しかし彼女の下では、彼の大きくグロテスクなモノが脈打っている。
「ハ……ハンター殿、冗談にしては過ぎるぞ…!ほ、本気ではないのだろう…!?そんな……そんなもの、わたくしの中に入るわけ…!」
だが、彼はゆっくりと、ネコートの体を下ろし始めた。
「む、無理だ!!そんな大きいのが入るわけがない!!ハンター殿、やめたまえ!!やめろ!!やめるニャ!!」
彼のモノ自体は、人間の基準で言えば決して大きい方ではない。しかしアイルー族である彼女にとっては、それは十分凶悪な大きさを
持っていた。そんなものが、とうとう自身の秘部に押し当てられると、ネコートはぺったりと耳を伏せた。
「嫌ニャ!!やめるニャー!!そんなの絶対無理ニャ!!死んでしまうニャー!!ハンター殿、お願いだから考え直すニャ!!」
必死に叫びながら、ネコートは彼の腕を引っ掻き、噛みつき、何とかその手から逃れようとする。そうして暴れる度、首の鈴が慌ただしく
鳴り響く。しかし、彼はそれにも構わず、自身のモノに押し当てた彼女の体を、グッと下に押し付けた。
「あっ……あっ、あ、あっ!!や、やめるニャ!!!やめてニャー!!!ゆっくりするって、しないでいいからやめっ…!!」
割れ目が強引に押し開かれ、先端部分がごく僅かに、彼女の中に侵入する。途端に、ネコートの動きが止まり、代わりに全身を強張らせる。
「ギニャッ…!い、痛いニャ!!痛いニャアアァァ!!ハンター殿、やめるニャア!!もう無理っ、もう無理ニャア!!
無理っ……いぎぃぃ!!」
必死の訴えを無視し、ハンターはますます強くネコートの体を押し付ける。もはや秘唇は限界近くまで押し広げられ、痛みはそこから
体を引き裂かれそうなほどに強くなっている。
「あっ……がっ…!やめ……い……痛い、ニャァ…!」
自重と、彼の腕によって、少しずつ彼女の中にハンターのモノがめり込んでいく。見た目より遥かに丈夫なアイルーの体は、その規格外の
モノを拒むどころか、どんどん体内に飲み込んでいってしまう。とはいえ、さすがにサイズが違いすぎるため、ネコートの腹はその形に
ぽっこりと膨らんでおり、顔は苦痛に歪んでいる。
やがて、彼のモノがとうとう根元まで埋まりこんでしまうと、ハンターはようやく手を離した。しかし、ネコートは体の奥深くまで
巨大なモノを打ち込まれ、ただ彼の上でぶるぶる震えるばかりである。
「あぐぅ……お腹、がぁ…!かはっ……苦し……破れる……ニャ…!ぬ……抜いてニャア…!」
体が引き裂かれそうな痛みと、内臓を圧迫されるような苦しさに、ネコートは必死に耐えていた。ハンターはそんな彼女の頭を
優しく撫でると、その耳に恐ろしい言葉をかけた。
「う、動く…?や、やめるニャー!!今動かれたら、本当に死んでっ…!」
言い終える前に、彼がグッと腰を持ち上げた。途端に凄まじい圧迫感と痛みが襲い、ネコートは悲鳴を上げた。
「あがっ!!や、やめっ……痛いっ……苦しいニャッ…!ハンター殿……助……け…!」
ゆっくりとした動きで、上下に揺さぶられる。あまりの苦しさに、ネコートはぽろぽろと涙をこぼし、空気を求めて開かれた口からは
唾液が糸を引く。いくら丈夫なアイルーとはいえ、限界が近いのは明らかだ。事実、ひどい痛みと息苦しさの中、ネコートの意識は
少しずつ遠のき始めていた。
819 :
4/5:2009/12/13(日) 20:43:27 ID:zqI4j9ut
鼻先に、温かく柔らかい感触があった。遠のきかけた意識を手繰り寄せ、何とか目を開く。
「……ハンター、殿…」
彼の大きな手が慈しむように頭を撫で、再び鼻先に優しいキスをする。その感覚が、ほんの少しだけ苦痛を和らげる。
「……苦しませるつもりはない、だと…?あくっ……なら、どうしてこんな…!」
そうなじる彼女を、ハンターはそっと抱き締めた。
「す、好きだから、だと…?ばっ、馬鹿なことをっ……わ、わたくしとハンター殿は、種族も……んぐっ……違うし、好きならこんな、
無理矢理っ……い、いや、確かにまともに迫られたら、断ったであろうが…」
ネコートには、まったく理解できない話だった。発情期でもなく、子供を作れるわけでもないのにこのような行為を強要され、
彼女にあるのはほとんど苦痛だけである。
だが、彼を見ていると、それも少しだけ理解できるような気がした。子供が作れるわけでもないのに、それでもこうまでしたい相手。
力づくでもものにしたいと思う相手。確かに、よっぽど好きでなければできないことだろう。
まして、彼はハンター。狙ったものは、力づくで手に入れることしか知らないのだ。気の利いた愛の言葉もなく、手練手管もなく、
しかしだからこそ、獣のようにまっすぐで、わかりやすい。そして、そこまでして求められるということに、ネコート自身、
悪い気はしなかった。
「……もう、いい。わかった。んぐっ……貴殿の好きにするといいニャ……こほん、するといいだろう。で、でも、早めに終わらせて
ほしいニャ……すごく痛いし、苦しいニャ……いや、苦しいのだ…」
その言葉に、ハンターの動きが僅かながら速くなる。その分苦痛も強くなったが、同時になぜか、彼女の中に大きな充足感が生まれる。
「あうっ!ニャッ!!ハ、ハンター殿ぉ…!」
苦しみを紛らわそうとするかのように、ネコートは自分からキスを求める。彼もそれに応え、今度は鼻先ではなく、しっかりと唇を重ねる。
「ん……限界、なのだな…?え……わ、わかった。我慢するニャ……こほん、我慢しよう……は、早めに頼むぞ…?」
ハンターはネコートの体を掴むと、一度自身のモノを引き抜き、ベッドの上へ四つん這いにさせた。そして、今度は後ろから彼女の中に
突き入れる。
「ギニャウッ!……く、う…!だ、大丈夫、だ…!だから、早めに終わらせ……ヒギャ!!」
まるで獣のように、ハンターが後ろから強く突き上げる。ネコートの体は激しく揺さぶられ、鈴がチリンチリンと大きな音を立てる。
「ギャウッ!!ハンタ……殿っ…!!はぐっ!!は、激しすぎ、ニャッ……これ以上はっ……ほ、本当に死んでっ…!!」
ハンターが腰を抱え込み、さらに激しく打ち付ける。そして、一層強く突き入れると同時に、彼のモノが体内で跳ねるのを感じた。
「うああぁぁっ!!あ、熱いニャア!!ハンター殿っ、熱いっ……な、中に熱いのがぁ…!!」
それと同時に、体内に熱い液体が注ぎ込まれる。初めての感覚に、ネコートは怯えたように叫び、背中を弓なりに反らせた。
体内で彼のモノが跳ねる度、熱いものが流し込まれる。それが何度か続き、ようやく動きを止めると、ネコートは凄まじい疲労感を覚えた。
「ふにゃ、あ…」
腕から力が抜け、ハンターに掴まれた腰だけを持ち上げた格好でベッドに突っ伏す。二人はその恰好のまま、しばらく荒い息をついていた。
やがて、ネコートはひどい疲労を感じながら、何とか肩越しに振り返った。
「はぁ……はぁ……本当に、わたくしの中に、子種が……こんなに、たくさん…」
その目は疲れ切っており、今にも閉じられそうに見えたが、その中に微かながら、満足げな光が見えた。
「繁殖期でもないのに……女性にそれを迫るのは、野暮というものだぞ、ハンター殿……いや、そうではない」
謝る彼に対し、ネコートは弱々しく笑った。
「だから、次は……な?」
その意味を察し、ハンターはネコートをぎゅっと抱きしめた。その温かさを感じながら、ネコートは目を瞑った。
鈴が、リン、と静かに鳴る。その音を聞きながら、彼女は辛うじて繋ぎ止めていた意識を手放し、眠りへと落ちて行った。
820 :
5/5:2009/12/13(日) 20:44:39 ID:zqI4j9ut
いつもの日常が、いつもの場所で、いつものように過ぎていく。
焚き火に当たる村長の傍らで、ネコートはハンターに仕事を仲介している。彼は彼で、最近は覇竜討伐ではなく、クシャルダオラなどの
古龍を狙っていることが多い。
「このクエストには、契約金として2000zが必要だ。受けてみられるかな?」
テオ・テスカトル討伐という危険なクエストにも、自ら進んで飛びこんでいく彼。そんな彼に、ネコートは絶対的な信頼を置いており、
彼がその信頼を裏切ったためしはない。
背中に武器を括りつけ、村外れへと向かう彼の背中に、ネコートが声をかける。
「あ、ハンター殿。ちょっと待つニャ……コホン、ちょっと待ってもらえるかな」
きょとんとした顔で振り向くハンター。ネコートはちらりと、村長の方を一瞥する。その先では、相変わらずオババが鼾をかいていた。
「……コホン。ハンター殿、もう少し近くへ…」
彼が眼の前に来ると、ネコートは一生懸命に背伸びをし、彼の耳元に囁いた。
「そろそろ、時期が時期なのニャ……なのだが……報酬を変えたいというなら、わたくしは構わんぞ?」
言い終えると、ネコートは平静を装いつつ、尻尾をぼさぼさにしながらハンターを見つめる。そんな彼女の頭をクシャクシャと撫でると、
彼は満面の笑みでその話に乗った。
「貴殿には、期待している。がんばってくるがよい」
弾んだ足取りでクエストに出かけるハンター。どこか楽しげに言い、頭を下げるネコート。首の鈴が、シャランと楽しげな音を立てる。
以前は彼女を悩ませる存在だった彼も、今では彼女にとってなくてはならない存在となっている。そしてそれは、もはやハンターと
ギルドの仲介としてという立場だけではない。以前はわからなかった彼の行動も、今のネコートにははっきりと理解できる。
話をするわけでもなく、ただ会えるだけで嬉しい相手。顔を見るだけでも元気になれる存在。
「ふふ……期待、しているぞ」
小さく呟き、尻尾を落ち着きなく揺らすネコート。今の彼女は、ギルドの密命を帯びた者でも、村長と並ぶ地位のアイルーでもなかった。
今の彼女は、恋人の帰りを楽しみに待つ、一人のただの女の子だった。
以上、投下終了。
それではこの辺で。
猫姦なんて初めてじゃないか?
でも、直情的な交尾にGJ!!
猫姦…だと…
ネコートさんがこんなにかわいらしいとは思わなかったGJ
きっと
>>606も成仏するだろう
824 :
606:2009/12/14(月) 00:33:46 ID:9sYdoNFH
ふぅ…即レスしようとしたが理性が崩れる方が早かった…
良作品ありがとうございました、GJ
ウッ
っふぅ……
まっ、まあまあかな!
ごめんなさい嘘ですマジありがとう
ネコート萌えのツボを、これほど巧みに余す事なく具現化したSSに出会えるとは。
素晴らしいの一語に尽きる。やっぱコートは脱がしちゃ駄目だよね
>>808 他人の直後に投下とか、後書きで自分語りが多いのは嫌がられやすいので気をつけて。
そういう流れで、楽しみにしてたSSの書き手が粗忽を指摘された結果
恐縮して消えちゃうのを何度も見てきたけど、内容そのものは好きなので頑張ってほしい。
なにこれヤバい可愛い
828 :
SS苦手:2009/12/17(木) 21:11:39 ID:VAM+dBmx
お久しぶりです。擬人化太刀の続きでございます。
連作ですので、お初の人は先にまとめサイトで過去作を確認してからが宜しいかと。
以下、注意書き
舞台:P2G
内容:そんなこともあるかな?程度の自己解釈あり。小ネタ、多数。
エロ:15禁程度。ただし触手カテゴリーの可能性あり。擬人化太刀と、舌が伸びるあいつ。
消費レス:11+1の予定
興味がある方はどうぞ。では爆撃開始。
秋水嬢子 艶霞抄
黒々とした沼地に、青い影が躍っていた。
クルプティオス湿地帯。
山間の盆地に広がる湿地帯は難透水性の土壌と豊富な降水量とが影響しあい、所々で泥濘のぬかるみを作っている。
夜ともなれば泥炭の奥から有毒な腐敗ガスが沸き立ち、生半の生物は寄り付くことも出来ない危険な地域であった。
そんな土地でも動き回っているとなれば、ハンターと相場が知れている。
重く垂れ込めた雲が年中太陽を隠そうが、湿気で鎧の中の不快指数がうなぎ上りだろうが、靴の中が水浸しだろうが、仕事とあれば即参上、である。
青い影とは老山龍の鱗を加工した異国の甲冑である暁丸・皇であるが、その下半身のみが土色なのは跳ねた泥に染められたわけではない。
元々そこだけが別の鎧の拵えであるためだ。
暁丸・皇の草刷りや脚絆には、たいそう貴重な龍の素材が必須となる。その龍は目に見えず、ゆえに体系化された情報も少ない。
そして沼地に踊る影たるオサフネとその相棒、鬼神斬破刀カグラは、演舞のごとく一人で破陣楽を舞っている。
つまり、今日の狩の相手とは、そういうやつであった。
泥濘を蹴たぐり、長大な太刀で虚空を薙ぎ払う。
手応えは無い。しかし何かが後じさりした気配だけが残る。
オサフネは舌打ちした。見えない古龍討伐に飛びついた折に、家のアイルーであるハンゾーが口にした台詞が思い起こされた。
『子供の頃、死体を見たにゃ。めちゃめちゃにやられてたにゃ。すごく暑い年だけにあの悪魔は来るにゃ。
皮を剥がれてることもあるにゃよ。悪魔は人間の死体でトロフィーを作るっていうにゃ』
それはたぶん姿が見えないのは同じでも、赤外線視覚を持ったもっと物騒な生き物じゃ。カグラが笑って否定したものだった。
が、実際に対峙してみると、目に見えないというのはやはり問題だった。
人間は情報の八割を目から得るというが、その八割をあてに出来ないといのだから始末に追えない。
見えない古龍――オオナズチと言うらしい――の巨体が動く際の微細な空気の流れ、泥濘の乱れ、呼気や体から立ち上る異臭、それに培ってきたハンターとしての勘。
それらを全て動員し、なんとか対峙を続けるしかなかった。
ハンゾーのやつが他にも何か言っていた気もするが、真面目に聞いてやらなかったのが悔やまれる。
いや、それもカグラの言う『戦いに敗れたら自爆する物騒な生物』の事なのかも知れないが。
また空気が乱れる。
威嚇だろうか、何かをばたつかせ、泥水が波立つほどの空気の流れを作っている。
オサフネはそれを追って走り、何とは無しの気配に向けて太刀を振るった。ここまでに数度切り結び、オオナズチが決して機敏な反応が出来る生物で無いと見当が付いていた。
切っ先に僅かな手ごたえ。
刹、オサフネの視界に歪みが生まれた。風景の一部が不自然に盛り上がっている。それは彼の目の不具合ではなく、実際の現象だった。
衝撃にか、痛みにか、オオナズチの不可視のからくりに綻びが生じたのだ。
『主っ!その歪みを破壊するのじゃ!!』
オサフネの頭の中に相棒の声無き声が響く。意思を持ち、人の姿にも化ける太刀の声が。
「バイオ粒子反応だな」
即座に思ったことを口走ったオサフネに、相棒たるカグラの声が苦々しく変わる。
「さすがの妾もリアクションしきれんのじゃ。古すぎて総スルーされるのがオチじゃ」
「寒い時代だ…」
力なく呟くと、オサフネは言と裏腹に鋭く踏み込んで太刀を突き込む。
今度はおぼろげながら敵の位置が判る。手の内を締め、勢いの全てを切っ先に乗せ、標的の内面へと衝力が集約するような刺突。
ぷつりと薄皮が破けたような手応えがあった。どうも分厚い鱗を剣先で圧し切りにした雰囲気ではない。
『なんと、こやつ、ふにゃふにゃじゃ!』
カグラも同じことを我が身で感じ取っていた。
が、女の声でそんな不名誉な台詞を聞きたくはない。兜の下で渋面を作りながら、オサフネは歪む気配の元に更に肉薄する。
途端、一瞬前のオサフネの過去位置を、形も見えぬ程の速さの何かが射抜いていた。鞭のようなしなる物だったらしく、空気を叩く快音が響く。
『飛び道具まで持ちよるとは、まったく、なんて生き物じゃ』
カグラは姿も知れぬ存在に舌を巻く。
確かに、不自然に立体視できる風景がオオナズチだとすれば、その輪郭はこれまでの巨獣と趣を異にしていた。
飛竜や鳥竜のように長い足で胴体を支えるわけでなく、胴体が地に根を下ろしているかのように、どっしりと低い重心で佇立している。
それならばそれで飛竜と違ったやりようがある訳だな。
オサフネはオオナズチと思しき輪郭の奥行き、つまりは胴体に沿って走る。太刀を水平に寝かせ、その背に左手を添えて。
何も無いはずの宙空に横一文字に赤い線が引かれ、泥濘の上に新たな液体がぶちまけられる。
『血が出るということは、殺せるということじゃ!』
目ざとく見つけたカグラの力説にオサフネは苦笑。
「いい加減に狩猟感覚で虐殺をする戦闘種族の話から離れろよ」
口にしながら、オオナズチの腹に食い込んでいるように見える太刀に捻りをくれる。体内に侵入した空気が一層の出血を促すためだ。
『主、そのえぐい手管な、どっちが戦闘種族かまるで判らんの』
「今更だな。人類だけだぞ、闘争を生業とできるのは。感謝しろよ」
『なぜじゃ?』
「お前、自分が何様か忘れたのか?」
『…一瞬にして人類の業を背負わされた気分じゃ』
そう言ってカグラは乾いた笑い声をたてた。
軽口を叩き合っている間にも、オサフネはオオナズチの後方に回り込んでいる。泥濘にこちらの動きを追うような激しい乱れは見られない。オオナズチはこちらを見失っているのやも。
楽観をして、後ろ足とも臀部ともつかぬ膨らんだ視界の歪みに斬り付けようとした、まさにその時。
ごう、と一陣の突風が吹いた。オサフネの体が見えない手に掴まれたように、汚泥の上に突き倒される。
口の中に湿った土が入り込み、ざらついた舌触りと腐葉土の悪臭とに顔をしかめた。巨大な風の塊を発生させる部位まであるわけだ。
オサフネは自らの油断に自己嫌悪を覚えながら、兜のずれを直しつつ腰を上げる。だが、油断はそれだけで済まなかった。
立ち上がった瞬間、視界が黄色に染まっていた。
吐息。そう断じた時には、既に肺腑にしこたま吸っている。
『主ッ!?』
カグラの心気遣わしげな声が聞こえるが、それどころでない。
突如としてオサフネの足から力が抜け、がっくりと膝をついていた。まるで命そのものを、匙か何かですくい取られたようだった。
気だるさが瞬時に全身に回り、意識が朦朧となる。太刀が重く、今しも指から転げ落としそうになるのを必死に握りしめた。
『毒か!?主!あるじっ!!』
カグラの声が割れ鐘のようにがんがんと響く。と、その声に混じり、空気を裂く飛来音がした。
『え?ひゃあぁああ――』
カグラの悲鳴がしたかと思うと、声が失せる。それに手の中の重みも。
オサフネが消え入りそうなる意識の中で確認したのは、中空にぷらぷらと浮いた太刀の姿と、泥濘に次々と刻まれる、遠ざかってゆく足跡であった。
汚泥と泥水とを溜め込んだ丘陵の内部は、一変して固い岩盤に縦横に洞窟が走っていた。
壁面の岩肌からは成長した石英の結晶が顔を覗かせ、所々に湧いた雷光虫のほの灯りが洞穴内部を満たしている。まことに幻想的な景観であった。
洞窟内に無数に伸びた横穴のひとつには、巨獣達が身を横たえるに丁度良い規模のものがあり、しばしばそこを仮の住処とする輩が現れる。
が、そのたびに周辺住民の苦情やら何やらでギルドから討伐依頼が下されるのだから、実際のところは快適な住処とは程遠かった。
そのオオナズチも――といっても未だに姿が見えぬので識別も出来ないのだが――件の横穴に目をつけた固体であるようだ。
さてカグラがどうなったかと問えば、実は未だに囚われの身であった。柄にぬめった何かが絡みつき、緩む素振りも無い。オサフネの安否が気遣われたが、結局は巣にまで持ち帰られてしまった。
下手に化身を解いて刺激しても拙い事になるだろう。カグラは見えない古龍に持ち運ばれる空中浮遊感に顔をしかめながら、やがて視界に入る巣の様子に目を見張った。
ちなみに、しかめた顔も開いた目も彼女の心象を代弁する比喩表現であり、彼女の姿はあくまで太刀である。念のため。
「なんとまぁ…」
横穴の側壁に沿って巣を囲むように、夥しい量の武器が並べられていた。
主を失った憐れな同族たちは、洞窟の吹き抜けから洩れ来る陽の光をうけ、一様に鈍い輝きを放っている。肌寒い岩室の中にあってか、その光景はどこか痛々しく、嘆きのように感じた。
どうもこのオオナズチは妙な執着を持った個体らしい。古龍は知能も高いというし、ハンターの道具を掠め取るうちに、余計な物に興味を抱くようになったのやも知れない。
「太刀に大剣、ランスにガンランス。まるで光物の見本市じゃな。おーおー、作るのが面倒な天下無双刀までありよるわ。盗られた者は涙目じゃな」
カグラはもはや感心するよりない。
確かに姿を消して忍び寄れば、隙を見て武器を奪って逃げるのも容易かろう。では武器を奪われたハンターはどうなるのか。
突如沸いた不吉な予感に、胸が締め付けられる。太刀だから胸もないが。
そうこうする内に彼女はようやく拘束を解かれ、巣の中央に横たえられた。音一つたてない丁重な扱いに、いっそ偏執狂的なものすら覚える。
と、巣の中の空気の色が変わる。ようやく巣の主がその姿を晒すつもりになったらしい。
風景に生じた不自然な盛り上がりに、虚空から紫色が染み出すように溢れ、わっと色彩が爆発する。
まるで無から有が生じたようだった。あふれ出た紫が見る間に異形の輪郭を形作り、霞龍とも称される朧な古龍の姿をあらわにする。
おおぅ、とカグラは驚きと溜め息の入り混じったものを吐いていた。幻の生物を間近に見た感動、とは些か違っていた。
「…まるで尻に刺した管から息を吹き込まれた蛙の面じゃな」
あまりの言い様であったが、確かにオオナズチの面体からは目玉が零れ落ちるくらいに突出しており、今にも内側から爆ぜそうに見えなくもない。
しかも『のっぺり』とした爬虫類面とあいまい、珍妙ですらある。
オサフネが感じていたように、胴体は地を擦らんほどに低い。
その理由は短かな前足が胴体の真横から伸び、肘が直角に折れて体を支えているからである。
蜥蜴や鰐と同じ構造であり、意外と機敏に動き回れる体の筈だ。
そのわりに戦ってみれば動きが少なかったり、古龍特有の背の翼がこじんまりしていたりと、やはり素早い挙動とは縁が遠そうに思える。
しかし膨大な生命力を有する古龍のご他聞に洩れず、体のそこかしこにぱっくりと開いた刀創からは、早くも血が止まっていた。
姿を消すというのは保護色の発達したものだろうか、その多大な恩恵を得る代わりに、猛々しさを持ち合わせていないのかも知れない。
それを証拠に巣の中にあってもオオナズチは目玉をぐりぐりと動かし、しきりに周囲を警戒しているようだった。
驚くべきことに、あの目玉は左右が別々に動いて、顔の向きとは全く別の方向まで視界に納めているらしい。
『ほほう、両の目玉を自在に動かせば、体の向きを変えずとも辺りを見渡せるのじゃな。
動かないで済むのなら気配が無いのも道理じゃ。まるで山田風太郎の世界よな』
カグラは驚嘆に膝も叩かん勢いであった。かつてこれほど霞龍に近しい位置で仕草を観察できた者がいたろうか。
『帰ったら、見た事をまとめて本でも出すかの。流行に合わせて珍獣ハンターとか。
いやいや、妖怪ハンター、魔物ハンター、不思議ハンターでも好さげじゃな…
しかし魔物ハンターだと毎回ポロリをせにゃならんし、不思議ハンターだと打ち切りが怖いがの』
そこまで呟き、カグラはか細く溜め息を漏らす。
いつもなら容赦ない突っ込みが入るところだが、今はそれが期待できない。つまるところは、自分がひどく不安になっている事実に気付くだけだ。
狩場に取り残されるなど、思ってもみなかった。主の手の中であれば百戦錬磨の名刀も、ひとたびその手より零れ落ちれば鉄屑に等しい。
俗に卵を握るとも云われる、柄の握りのやさしげなこと。
そして獲物に刃を通す一瞬に、締めた手の内の力強いこと。
切っ先にまで練気が乗り、主と一つになった時の頼もしいこと。
思い出せばきりの無い、常人には理解され難い楽しかった思い出の数々。彼女の意識は暫し現実逃避し、故にオオナズチの変化に気づかない。
その口が開き、桃色をした舌が顔を覗かせたかと思うと、地に着くまでにぶら下がり、更には彼女にまでするすると伸びて来ているのに。
うぞめく桃色の肉塊はまるでミミズのようで、しかし今にも人に巻き付きかねない大きさを考えてみれば、正にこの世ならざる光景だった。
オオナズチは何を思ったか、その舌をカグラに、いやさ戦利品の太刀の刀身にひたりと押し付けると『つつつ』と撫で上げた。
不意を突かれたカグラを、これまで感じたことの無い怖気が襲う。
「ひょわぁぁぁあぁっ!?」
声が出た。声帯を震わせ、空気を振動させる、音の伝播が。もちろん、太刀の姿では発生しない。
はたと気づけば、人間の女が一人と、霞龍が一頭、巣穴の中で見詰め合っていた。
「ま、待て、話せばわかる!!」
驚きのあまり化生の解けたカグラは、まるで青年将校団に居室に押し掛けられた首相のような台詞を吐く。もう色々と混乱しているらしい。
はたしてオオナズチが「問答無用」と思ったかは定かでない。
なにせ話しても言葉は通じない。案外「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!!」とか思っているのかもしれない。
ともかく彼は意外な素早さで後ろに跳びすさると、団扇のように膨れた尻尾――その先端は先細り、くるくると巻いている――をさかんに振りたてた。
とたん、巣穴に堪え難い突風が吹き荒れ、カグラを含めた数多の武器達を根こそぎ倒してゆく。
立て続けに巻き起こる派手な金属音と、それに混じって尻餅をついたカグラの「いたたたたた…」という情けない声と。
「痛ぅぅぅ…主に頼んで文鎮珠でも付けて貰うべきじゃった」
それじゃスキルは発動しない、なんて追及は控えるべきだろう。何しろ非力な娘の強がりである。強がらねば、今すぐにでも泣き出してしまいそうな心細さだった。
瞳が涙で湿るのを覚えながら、カグラは引き下がれない独り相撲を開始する。
「こうなればじゃ、武器たちよ、共に霞龍に一泡吹かせようぞ。やぁっっっっってやるぜっ、なのじゃ!!」
やおら足元に転がる大剣――おそらくブレイズブレイド系――の柄に指を掛けるや、立ち上がりざまに振り抜こうとすると、
あまりの重さにびくともせずに逆に再び尻餅をつかされる。
「くぅぅぅっ、かつての同属のよしみで最初に選んでやれば…ええい、やはり太さではない、長さじゃ!!」
何の?という突っ込みはさておき、今度はランス――たぶんナイトランス――を持って突進しようとするも、
惜しくも先端までは持ち上がらず、槍をつっかえ棒にして自分だけが前転の憂き目に遭う。
「長いだけでも駄目じゃ、駄目!! やはり大事なのは硬さじゃ、硬さ!!」
確かにハンマー――間違いなく、鬼鉄――は硬いだろうが、今度は手を付けるまでもなく、勢いあまり、総金属造りの柄に足の指をぶつけて悶絶する。
暫しうずくまって、足からじわじわと広がってくる嫌な痛みを自虐と共にたっぷりと味わう。
それから彼女は元気を振り絞り、次なる得物に駆け寄る。まだちょっと足の指が痛いので、四つん這いで。
「ふふふ、妾とした事がすっかり失念していたわ。ひそかに重要なのは満足感…つまりは発射量じゃとなっ!!」
武器の話ですよね、と問い詰めたくもなるが、カグラが手を伸ばしたのはガンランス――いぶし銀なガンチャリオット――であった。
それも持ち上がらない物だから、転がしたまま、引き金に指を掛けている。
発射時の反動で跳ね上がる可能性があるので、ガンランスは正しく保持して発射しましょう…今しも注意書きが流れてきそうである。
「シューティングフォーメーション!ビッグ・マグナムじゃ!」
お構いなしに引き金を引き絞るカグラ。しかし、いや、もちろんガンランスは――不思議時空でもないので――火を噴かない。
装薬が湿気っていたのか、それとも精密機械を放置しすぎて機能不全を起こしたか。いずれにせよ、カグラはがっくりと項垂れる。
「…今日のところは勘弁してやるのじゃ」
お定まりの負け犬の台詞を吐くカグラの鼻面に、オオナズチの顔が『にゅいっ』と突き出される。緊張感のない面構えに、思わず力ない笑みが漏れた。
「お前も妾の一人芝居にわざわざ付き合ってくれるとは、情けの解る奴よな」
言った矢先に吹きかけられる、黄色い毒息。もんどりうって倒れるカグラ。
「くはぁぁぁぁぁぁっ!! おのれっ!やはり蜥蜴ばらめには空気を読むような高等な真似は期待できぬかっ!!」
と悪態をつけていたのも最初のうち。すぐにオサフネの時と同じように全身から力が抜けて、変わりに疲労感が爪先から頭の天辺までを満たしてゆく。
「う?」
未知の毒物による体の変調に恐怖を覚えるより早く、吐息の効果で最も顕著なものが彼女に訪れた。
きゅううぅぅぅぅっ、と何とも可愛らしく、そして気の抜けた、腹の鳴る音。
「なんじゃぁ、こりゃあぁぁぁぁぁ!?」
カグラは戸惑いと驚きに絶叫じみた大声をあげた。すると口から大量の空気が入り込み、空きっ腹である事実を改めて認識させられる。
確かに昼餉から時間は経っていたが、そこまでの空腹は覚えていなかった筈だ。
王国の研究者によると血中の糖分を乳酸に変換する分泌物を吐いているらしいが、彼女がそんな専門知識を持っている訳もない。
理由も判らない空腹から来る飢餓感と倦怠感は、カグラの尽きかけていた士気を更に底割れさせてくれる。彼女は引っくり返ったまま、大の字に伸びてしまった。
そして、動きの鈍くなった侵入者に、悠々とオオナズチが迫ってくる。
それでも減らず口を吐かねば気がすまないのは、彼女の天晴れなところ。
「霞龍よ、友愛の精神じゃ。友愛で人と龍の共同体を築くのじゃ」
オオナズチはちょっと首を傾げると、後は我関せずと、のしのし詰め寄ってくる。
「ですよねー、じゃ。言葉も違えば、考えも解らぬ、そんな相手に一方的に友愛とか、馬鹿の所業じゃ馬鹿の」
威勢の良い言葉を吐いたまでは良かったが、鉛のように重い腕をどれほど引き摺ろうと、後退できる距離など多寡が知れている。
あれよあれよと追いつかれ、袖の端を踏んづけられて地面に縫い付けられてしまった。
まるで磔刑に処された咎人のような格好のカグラに、霞龍が圧し掛かっているようだ。
よもや食べられはしまいが。
緊張に体を強張らせるカグラの前で、霞龍はその顎門をひらき、あの長い長い舌を露にする。唾液で艶光りする桃色のミミズのようなそれは、うぞうぞと蠢めいてカグラの額に触れた。
皮膚に広がる粘液質の感触に、カグラは顔をしかめる。
しかし霞龍はお構いなしに、その舌を彼女の頬を伝わせて、首筋まで下げてゆく。
カグラの全身が総毛立った。
「や、やめいっ!」
文句を言っても、最初から言葉は通じていない。そしてオオナズチの意図は解らず、あまつさえその舌は彼女の白磁のような肌に唾液の跡を残しながら、胸元の合わせ目を先端でこじり始めた。
カグラは嫌な予感に脱出を試みるが、二重の袷(あわせ)を破りでもしなければ腕一本動かせそうにない。
なお悪いことに、足掻いている内に合わせ目にねじりが入り、オオナズチの舌に進入を許してしまった。
「う!この痴れ者!破廉恥者!慮外者!!えっち、すけっち、わんたっち!!」
とか言っている内に舌が一閃し、合わせ目が内側から左右に解けた。
「ひゃっ!?た、たわけぇぇぇっ!?」
下着までが押し上げられ、豊かな乳房がふるりと露になった。
オオナズチは唐突に目の前に現れた二つの物体に、二度三度と首を傾げている。
多角的に視姦している訳でもあるまい。そう考えると、カグラの頭にひらめくものがあった。
つまりはオオナズチはカグラが体のどこかに太刀を隠したものだと勘違いし、捜索をする腹なのだ、と。
「そこには無いわっ!!…いや、在ると言えば在るのじゃが…」
かといって、ここで化身する訳にもゆかない。
そうこうする内に霞龍は二つの肉の丘を舌で触診し始めた。
舌先で、それが柔らかな脂肪である事を確かめる。二度、三度と、突つく度に乳房は形を変えるが、すぐにまた元の形に戻っている。
「っ!」
カグラは小さく息を吸い込む。乳房に唾液をまぶされ、弾力のある大きな舌でねぶられるのだ。
主の手で開発されているそこは、怖気(おぞけ)と紙一重の感覚を覚えてしまう。
こんな物になんて、と自分を叱咤するが、筋肉の塊である舌は力も動きも十分に備え、小娘の乳房を蹂躙するのための機能には事欠かない。
舌先が乳房の外縁を幾度もなぞると、カグラの体をはしる怖気が次第に慣れて、薄れてゆく。
「…はっ」
思わず唇からも漏れた熱い吐息に、カグラははっとなった。
しかもオオナズチはそこを見逃さない。勘違いしたまま、そこに隠したのかと、探りの手――舌であるが――を一層強める。
「んくっ!?」
カグラは再び唇を割って出そうになる声を、口を引き結んで耐えた。
濡れた舌が彼女の乳房に巻きつき、中に何か在るのかと、それを探り出そうとうごめいた。
「あっ、んぁ…んっ!?」
すぐにカグラの頬が上気し、唇から小さなあえぎが漏れ始める。弾力あるぬるぬるが片方の乳房に巻き付き、搾り出すように動くのだ。
今まで感じたことの無い、乳房全体を包み込む刺激だった。
「うぁぅ…あぁ…あぅんっ」
ついに唇が半開きになり、切ない声が垂れ流しになる。彼女の乳房は今まで浴びたことの無いほどの量の唾液で、てらてらと輝いている。
カグラはそれを熱っぽい視線で見守りながら、力ない溜め息をついた。
と、オオナズチが舌を勢い良く引き戻した。隠していると思わしき物を引っ張り出すためだ。それも先端のしこりにしっかりと舌を沿えて。
「はっ!ひゃぁあああぁあぁんっ!?」
カグラは突如として襲ってきた強い快感に、背をそらして体を強張らせた。乳首を擦って、ぬるぬるの舌がどこまでも戻ってゆく。
いつまでも続くような強烈な刺激がようやく終わったときには、片方の乳首だけがはしたなくも硬く勃起していた。
「うぁ、あぁあっ…あぁっ…」
人外から与えられる在り得ない快感に、カグラはぐったりと身を横たえ、微かに体を痙攣させる。乳首がじんじんと熱を持ったように疼き、いつまでも鈍い快感が残っていた。
オオナズチの責めは止まない。何しろ目当ての太刀を取り返していない。今度はもう一つの柔肉に舌を絡ませ始める。
「やっ!? 駄目じゃ!両方なんてっ!?」
カグラは目を見開いて哀願する。だが、霞龍の桃色の肉鞭はにゅるにゅると乳房に巻き付き、早くも噴出してきたカグラの汗と古龍の唾液とで淫らな混合物を生成してゆく。
敏感になったカグラの乳房は肉鞭の力の加減を感じ取り、それが今しも引き戻される瞬間を絶望と共に理解する。
もっとも、彼女の絶望とは上気した桜色の頬に浮いたもので、期待との境界は曖昧だ。
乳首にぴりりと甘い疼きが走り、舌が引き戻されて、胸の奥にまで届きそうな快感がずっと続く。
「うあぁあぁぁぁっあぁはああぁぁぁあっ!?…」
最後のほうは声が高くなりすぎ、かすれていた。
霞龍の舌が全て口腔に引き戻り、ようやく声を出さなくとも良いと体が理解すると、喉が貪欲に酸素を吸い込みはじめる。
オオナズチは息も絶え絶えな人間を見下ろし、どうも『そこ』ではないと思い始めていた。
巻いた舌が子供の笛の玩具のように幾度か伸び縮みする。眼球をくるくると回して人間の体を観察し、首を傾げる仕草を見せる。きゅるるぅ、と奇妙な声をだし、それから目線を人間の足の方へと。
手よりも自分の思い通りになる舌を垂らし、人間の足の方へと触れてみる。
「はっ、はぁっ…そこはっ、駄目じゃっ!堪忍してたもっ…」
人間が息を切らせながら鳴いているが、彼には何の事やらさっぱりだった。人間相手に友愛とか、有り得ない。
舌がよじれた帯の隙間から袴の中に進入してくると、カグラは太股を閉じてささやかな抵抗をした。
だが、それが誤りであると彼女はすぐさま知ることになる。下半身を痺れさせるような、強い刺激とともに。
「うやぁっ!?」
舌先が股間に押し付けられ、びちびちとのたうっていた。下帯に覆われた彼女の敏感な恥丘が、巨大な舌でもって圧迫されている。
しかも股を開かせようと暴れるものだから、常に振動とうねりが加えられ、胎の奥にまで刺激が響くようだ。
「ひぅっ!いぃぃっ、うくっ!ふうぅぅぅっ!?」
引き結んだ唇の端から苦鳴と紙一重のあえぎが漏れ続け、絶え間ない責めに唾液までが垂れてくる。
すでに下帯は霞龍の唾液でなく、カグラの内側から溢れる汁でしどどに濡れていた。
霞龍の肉鞭は彼女がひた隠す股の奥を求め――勿論、何も無いのだが(誰もいませんよ)――、一段とうねりを増す。
下帯の上からずっと刺激され、肉丘の結合部に実を結んだ紅玉が充血を始めていた。そこを布の上から舌先がこじり、奥を確かめようと押しつぶしてくる。
「ひいいぃぃぃっ!!」
カグラの脳髄を強すぎる刺激が貫いてゆく。脳裏に光が何度も瞬き、その度にあられもない声が口をついた。
がくがくと体が震え、背がのけぞる。
僅かに股を締める力が薄れ、そこを先途と肉鞭の先端が殺到した。
充血して密かに秘唇から頭を出しかけていた紅玉が押し込められ、くじられ、震えさせられた。
「あかっ、うああああぁあぁぁっぁぁああぁあぁっ!!」
絶叫があがり、カグラの四肢がぴんと張った。胎奥から透明な汁が勢い良く噴出す。まるで失禁のように、けっこうな量が、何度も。
オオナズチは舌先に感じる薄い塩気の奔流に驚き、思わず肉鞭を引っ込めた。
目の前で人間の娘は痙攣を繰り返し、やがて四肢を投げ出すと弛緩する。
躍起になって舌で探したがため、娘の全身は唾液で濡れ光っていた。か細い呼吸で上下運動する乳房の頂点は、刺激と興奮とで硬く屹立している。
上気した頬は肌寒い洞穴にあっても桜色だったが、オオナズチの、それも舌で登り詰めさせられた屈辱に、唇はゆがみ、震えていた。
半開きの瞳には喜悦とは別の涙が溢れ出し、今しも感情の堤防は決壊しそうだ。
が、オオナズチが人間の心情を理解する訳もない。再び口内の肉鞭を取り出し、カグラの片方の足首に巻きつける。
彼女の体に絶頂の余韻とは別の震えがはしる。
ぐいと舌に力が入り、右足が巻き上げられて大股開きの格好にされた。
カグラはいやいやとかぶりを振った。
「もう駄目じゃ、嫌じゃ…」
霞龍の眼球が下帯の奥に隠された秘所に注がれているのが判った。今度はそこに直接舌を潜り込ませるはらか。
「それ以上は、いやじゃ、いやじゃ」
少女じみた防衛本能に体が後ずさろうとする。いつの間にか涙が溢れ、頬を伝っていた。
これから待つであろう耐え難い陵辱に、普段なら気丈である娘の精神は、容易く降参する。
「いや、いやぁ…助けてたも、誰(たれ)かっ」
だが、無常にも肉鞭は彼女の足首にしっかりと巻きつき、荒事と無縁の指先が硬く冷たい岩肌を掴んで傷つこうとも、いっかな、カグラの位置は変わりはしない。
やがて舌がゆっくりと巻き戻り、彼女の体をずりずりと引き寄せ始める。いよいよその時が来るのかと理解すると、カグラの精神を恐怖が満たす。
「助けてたもっ!たすけてっ、いやぁーーーーっ!!」
カグラの哀願の声が洞窟内に木霊した、まさにその時――
「こぉの、助平と書いてスケベと読むーーーっ!」
怒声と共に横穴に飛び込んできた人影が、手にした岩でもって霞龍の後頭部を殴打した。とてもとても鈍い音がして、霞龍は頭をふらふらさせながら後ずさる。
人影の顔を確かめるまでも無く、カグラは聞き覚えのある声に反応していた。
ほんの数時間の別離であったが、狂おしいほどに胸が高鳴る。空きっ腹に空気を吸い、万感の想いを込めて、その言葉を口にする。
「あるじ!」
「…取り込み中だったか?」
ところがオサフネは冷めたもので、カグラに駆け寄るやその惨状に憤るでもなく、片眉を器用に曲げて微苦笑を浮かべた。
なんたる物言いか、もう少し労わってくれても良かろうものを。カグラの頬がぷうと膨れる。その代わりに涙が止まり、瞳が輝きを取り戻す。自分の単純さが悔しくもあり、嬉しくもある。
カグラははだけた袷の前を直し、力の抜けた腕で何とか上体を起こした。
「取り込み中過ぎて、あわや山手線の駅名しか喋れなくなる所であったわっ!」
大丈夫、いつもの調子だ。涙声にならなかった自分を褒めてやりたいくらいだった。
カグラの複雑な胸のうちを知ってか知らずか、オサフネは腰の道具袋から油紙の包みを一つ出すと、放り投げる。少なくとも彼女が同じ毒息を吹きつけられたことには見当がついたらしい。
「それでも食って待ってろ。すぐ終わらせる」
支給品の携帯食料だった。それも乳と糖類を練った甘い砂糖菓子で豆を包んだ、『お腹が空いたら』とかいう売り文句のやつ。支給品に混じっている度、カグラが欲しがる甘いやつ。
つまりは、なんのかんのと気遣われているわけだ。オサフネだって毒息を吹き付けられ、腹を空かしているだろうに。
カグラは些細な幸福感に包まれながら、耐え難い蟲惑の芳香を発する棒状の甘味を頬張った。
「ナッツぎっしり確かな満足〜。ああ、あもうて脳が痺れそうじゃ」
と、別の意味で甘い空間に居心地の悪さを覚えたのか、オオナズチが痛むだろう頭を振り振り、動き始める。
口の周りには黄みを帯びた息が混じり、大分興奮しているようだ。巣にまで入り込まれたことに腹を立てているのだろう。
勿論、怒りと習性は別だった。オオナズチはじりじりと後退しながら、その体が空気に溶ける様に消えてゆく。
カグラの背筋を冷たいものが下っていった。
「主っ、はよう巣から離れるのじゃ!」
「準備は万端、抜かりは無い…ハンゾ−」
オサフネが家猫の名を呼ぶと、巣の入り口に磨き上げたドングリ鎧のいでたちも眩しいアイルーが現れた。
深い海を思わす青い毛並みは、夜の闇の中であれば意外なほどに紛れ込む。
オサフネが雇う以前の経歴は何かと不明な部分が多く、例えば今ハンゾーが頭上に掲げている爆弾の取り扱いなどは、その最たるものだった。
カグラがいる筈の無い家猫が現れた事に目を見張ったのも束の間のこと、すぐにハンゾーは霞龍が消えた辺りに爆弾を投げつけた。
「爆炎龍にゃー!」
ハンゾー、それカプコンとちゃう、別の会社のハンゾーや。カグラが心の中で条件反射的に突っ込んでいるうちに爆弾が爆ぜ、轟音が洞窟の静寂をかき乱した。
刹――何もない空間に色が溢れ、オオナズチが再び姿を現す。それどころか、やつは大きく仰け反るやその場に倒れ付し、びたんびたんと全身でのたうって悶絶するではないか。
してやったり、とハンゾーは人、いやさ猫の悪い笑みを浮かべる。
「心配になって来て見れば、旦那さん、ボクが言ったこと聞いてにゃいから、こんなに苦戦するにゃんよ。オオナズチには音と煙にゃ」
そう言ってハンゾーは刃に龍属性と彫ってあるドスランピッケルを構え、柄を肉球でしごき上げる。
「さぁ、さっさと仕上げますにゃ」
もっともな言い様にオサフネは返す言葉もない。カグラに手を差し出し「いけるか?」と言葉少なに問うたが、彼女はなぜかもじもじと、歯切れの悪い様子で首を横に振った。
「実は、その…腰が、な…抜けておるのじゃ」
「…随分お楽しみだったわけだ」
「ち、ちがっ!? くやしい、でもビクンビクン、な方じゃ!事故じゃ、ノーカウントじゃ!」
「弁明は後で聞こう。仔細込みで」
「なっ!? セカンドレイプとか、主はどれだけ外道じゃー」
どこまでが本気か判らないやり取りをしつつ、オサフネは足元を蹴りつける。
かん、と金属音が響き、風圧で転がされていたランスが跳ね上がった。オサフネは器用にその柄を虚空で掴むと、腰溜めに構える。
「なに、武器は唸るほどある、いけるだろう」
「かぁーっ!? この浮気者ーっ!妾の前で別の武器など使うなー!」
なんと締まらない出陣の遣り取りか。だが、カグラに背を向けたオサフネの眉間には、一変して深い皺が刻まれていた。
目をかけている娘を嬲り者にされたとあれば、やはり雄の感情として面白くないこと夥しいようだ。それとも愛刀を見当違いに扱われたことにだろうか。
ともかく駆け出すや、騎士槍と一体に、まるで一陣の風となって霞龍に衝きこんでゆく。
「お前は、つぶす!」
物騒な宣言の通り、矛先は過たず霞龍の前足の甲を貫き、洞穴の壁面に深々と突き立つ。どう考えても逃がさない下準備でなく、憂さ晴らしであった。
きゅるるるるるぅー、とオオナズチは名状し難い鳴き声をあげてもがき、のたうつが、ここが恨みの晴らし処とばかりにランスがしっかと岩肌に食い込んで放さない。
仕置きの準備が整ったことを確認し、オサフネは足元に転がる武器達の中からブレイズブレイドを取り上げる。
角材から多数の刃が牙のように突き出した、使う側にも一寸覚悟が必要な凶悪な外見の大剣だった。
磔にしたオオナズチの頭の上では、ハンゾーが高速走行する山車(だし)もかくやと器用に均衡を保ち、ドスランピッケルを振り上げて檄を飛ばしている。
「さぁ旦那さん、適度に痛めつけるにゃ!ボクのピッケルが唸りをあげて、角をぽっきり折り易いように!」
有頂天になっている猫のためにではないが、オサフネは重い大剣を担ぎ上げると、腹から押し出るように踏み込む。
こんな重量物は膂力で振り回すものではない。いや、武器とは総じて腹を中心に扱うものだ。そして本格的に扱いだすと、空きっ腹感が再燃してくる。
焦るんじゃない。俺は腹が減っているだけなんだ。
思いと裏腹に、それからのオサフネの立ち回りはひどく荒れていたという。それがオオナズチヘの意趣返しなのか、しかもカグラが原因なのか、空腹が原因なのか。本人にも、いまいち判らない。
「古龍は傷つき逃げ出したようだ、じゃ。ほれ、勝利のファンファーレをあげい」
カグラは嵐の去った後のような巣の荒れようを見渡して、投げやりに言った。
さすがにオオナズチも絶命するまで大人しく磔になっているわけもなく、最後に大暴れをすると、拘束を解いて逃亡した。
幻の見えない古龍、そうそう簡単には人の手に落ちないのだろう。
一仕事終わり緊張が緩んでゆく中、ハンゾーがオサフネの足元で飛び跳ねている。手にランスのような円錐状の物体を握り締め、しきりに自分の活躍を誇示しているようだ。
「ささ、これがボク(龍属性)じゃにゃいと壊せないオオナズチの角にゃ。
旦那さんもボクを置いて行った事を猛省し、ボクのオトモとしての実力を認めてもっと大事にするにゃ。讃えるにゃ、崇めるにゃ」
「大事にするな、讃えるな、崇めるな、か。謙虚だな」
「にゃーーーーーっ!! 旦那さんがアイルーの言語能力の限界を指摘するにゃー」
ハンゾー、解雇された時のような勢いでカグラの膝に取りすがる。どうせ嘘泣きだ。アイルーの神経は繊細なふりをしているが、根っこは岩竜の尻尾より図太い。
そういえばこの猫は加工屋から持ち帰った太刀が娘に化けようが、さして驚きはしなかったな。
オサフネが妙なことに感心していると、その太刀がハンゾーをあやしているのが聞こえてくる。
「おお、おお、ひどい主殿もいたものじゃな。しかし妾はハンゾーがいてくれること、今日ほど嬉しく思うた事はないぞ」
「カグラさん…ボクはここにいても良いにゃんね?」
「うむうむ、ハンゾーはここにいて存分に腕を振るってたも。料理の腕じゃがな」
「まさに外道!!」
「なにしろ妾は空腹至極じゃ。はよう滋養と、あと温まるものを所望するぞ。妾の中のグルメ細胞が活性化するくらいのやつじゃ」
「…はいはい、どうせボクはキッチンアイルーですにゃ。あとカグラさんの中にあるのはG細胞がいいとこにゃ。
リッカーみたいに皮がずる剥けて壁にへばりついて、そんでもって舌が伸びるにゃ」
「舌はもうたくさんじゃ!!」
「旦那さん、それじゃキャンプに戻って、厳選キノコで汁物でもつくって待ってますにゃ」
オサフネが「頼む」と一言答えると、ハンゾーは四足になって素っ飛んでいった。なんのかんのと猫達は働き者だ。
無論、オサフネとてオオナズチの毒息の影響からくる倦怠と空腹には、耐えがたいものを感じていた。
このままでは狩場で食事を求めて「うおォん」とか叫びだしてしまいそうだ。
そうならない為には、さっさと素材を回収して拠点に帰るに限る。
いかにも億劫(おっくう)そうな顔で洞窟内を見渡せば、なぜか先程とうって変わって塞いだ様子のカグラが目に付いた。
「カグラ、霞龍の皮を集めてくれ。早く帰って、熱い汁でも啜るとしよう」
面倒を気にしないのが大人の余裕であり、面倒をいなすのは大人の処世術である。そして小娘の処世術とは、
「聞かぬのか?」
カグラは物憂げな色を顔に貼り付け、伏し目がちにして問うてきた。
「気にはして貰えぬか?妾がどんな目におうたか」
そんなことより腹が減った、とは間違っても言えない。例え思っていても、だ。
「興味は無いな。五体満足、怪我も無し。けっこうな事じゃないか」
「はぁ、主は情けというものを知らん。もう少しいたわりとか、ねぎらいとか、抱擁とか…もうちょっと、なにか、こう、あるじゃろ?」
「本当に気にかけなきゃならん時は、お前が押し黙っている時だ。軽口たたいてる余裕があるなら心配はいらん。それくらいには信頼している」
「卑怯者めが」
カグラはどこか嬉しそうにぼやく。ハンゾーが聞いていたら「騙されてるにゃ」とか呟いたかもしれない。それでも彼女は上機嫌に、
「ならば妾は信頼の証として抱擁と接吻を所望じゃ」
「まて、そのりくつはおかしい」
と、水をさすオサフネ。なにしろ今のカグラときたらオオナズチの唾液まみれであり、躊躇する事おびただしい。
もちろん彼女は気づく素振りもなく、もろ手を広げて童女の様に抱っこのおねだり。
「んー、主は奥ゆかしいの。ハンゾーも行ったものだし、ほれ、恥ずかしがる必要もなかろ」
「まて、話せばわかる」
「えぇい、どこかで聞いたような口を。こうなればカグラブリーカーじゃ、萌え死ねい」
強攻策でさば折り…もとい、抱擁に出るカグラ。ところがオサフネもナルガクルガ装備もかくやの回避を見せる。
レバー一回転して投げ技を空振ったような格好で硬直するカグラと、盆踊りのような格好で硬直するオサフネと。
「んー、主、奥ゆかしいのも過ぎれば嫌がられるぞよ」
「まぁ、なんだ、後にしておけ」
「いーやーじゃ。こまめな愛情の確認は長続きの秘訣じゃ」
すかさずレバー一回転。しかし吸い込み失敗。硬直するカグラに、飛び退って佐渡おけさのような格好で固まるオサフネと。
「や、やはり主は妾が汚れたと思っているのかっ!? 未遂なのじゃ!誤解なのじゃ!そもそも中古にしたのは主じゃ!!」
「誰がそんなことを言った!あとお前の口調で中古発言は色々と物議をかもすから止めておけ!」
「あぁぁあぁぁ…主に捨てられて野良太刀となった妾は、場末で客引きでもして擦り切れて死んでゆくのじゃ。もう駄目じゃ、お先真っ暗じゃ」
「安心しろ。お前が霞龍相手にアヘ顔晒そうが、桃毛獣に輪姦されようが気にはせん」
「今想像した輩共!肖像権の侵害じゃぞ!?」
「どこに向かって言っている!!」
「ともかく主がそこまで度量の狭い仁とは思わなんだ。汚れつちまった悲しみに今日も雪さえ降り積もるのじゃ」
「汚れてるのは観念的な問題でなく、物理的な問題だ。霞龍の唾液塗れだろうが」
「おのれ、言ってはならぬことを」
「…やはり知っててやっていたか」
「ええぃ、ならば主も仲間になれ!」
「何を言っている!!」
飛びつくカグラと、かわすオサフネと。
本気なのか、楽しんでいるのか。だが、それもいつものこと。
少しの不幸に見舞われようと、たぶんこれからも、この調子で。
蛇足
ポッケ村のハンターズギルド支部から出てきたオサフネとカグラは、さっそく金一封の額を確かめる。
オオナズチの巣から持ち帰った武器を、落し物としてギルドに納めた、その謝礼だ。
ギルドマネージャーはあらあらまぁまぁと、あの開いているか閉じているか判別できない目をカグラに向け、
『落し物をきちんと届けるなんて偉いわぁ。まぁ、あなたなら売り払うなんて真似はしないものねぇ?』
と、どこまで知っているのやら、空恐ろしい台詞をはいたものだった。
「ひい、ふう、みい…ま、善意の対価なぞ、こんなもんじゃな」
カグラは肩をすくめて見せる。晩の食卓をギガントミートやオニマツタケで贅沢にかためて、
ハンゾーにこころづけのマタタビでも振舞えば、きれいさっぱり使い尽くすだろう。
「善意の対価は、な」
オサフネは口の端を歪め、なぜか薄笑いを浮かべた。
調度そこにハンゾーが雪を蹴って走ってくる。二人にだけ聞こえるように、小声で報告する内容とは、
「天下無双刀ほかレア素材の武器、すべてヤOオクで買い手が着きましたにゃ。金は東西シュレイドの銀行を経由させますにゃ。
相場の変動で少し減るにゃんが、国をまたぐから洗濯は完璧ですにゃ」
さらりととんでもない事をぬかすハンゾーに、オサフネとカグラは満面の『悪い笑み』を浮かべる。
続いてカグラの口をつくのは、お定まりのあの台詞。
「ハンゾー屋、そちも悪よのぅ」
「いえいえ、お代官様には負けますにゃ」
ハンゾーは手をぱたぱたと振ってお約束の謙遜。
小さな悪事の対価は、結構な額になった。ハンゾーの弾く算盤の数値を確かめると、見る見るカグラの頬が緩んでゆく。
「これはあれじゃな、しばらく暖かい海で豪遊できそうじゃな、ハンゾー」
「白い砂浜に寝転がって、上物のマタタビをくんかくんかして、ごろごろ悶えるにゃ!」
どんな楽しみ方だ?オサフネは首を傾げるが、水を差すのも悪いので黙っている。
いかに南方の話に花を咲かせても、ポッケ村の空気は冷たく張り詰めていた。
薄い大気を通り抜けてくる日差しは強く、それが雪に反射して目をさす。
それでも女性ハンターの装備が露出過多なのは変わらなかった。今しもすれ違うザザミ装備とゲリョス装備の二人組みの、むき出しの太股の眩しい事といったら。
いやさ、オサフネはそれを眺めるために視線を泳がせたわけではなかった。けして、たぶん。問題だったのは、すれ違いさまに耳に入った彼女達の会話の内容だ。
「ねぇ、最近の森丘のうわさ、知ってる」
「知ってるよぉ。女ハンターの間じゃ有名だもん。いきなりインナーがずり下ろされるとか、
気がつくと肌の露出してるところがべったりと濡れてるとか…」
「チャチャブーのイタズラじゃないか、って。触られた娘(こ)もいるらしいよ」
「どこを?」
「そりゃ、インナーの下よ」
「ウソォー!?」
「ぬるぬるが押し付けられて、でも、ちょっと良かったかも、ってさ」
「マジかんべん…って今日からアタシらも森丘じゃん!!」
娘達は人事のように姦しく猥談すれすれの会話を続けながら、ギルドの集会場に入っていった。
カグラの耳にも届いたのか、足を止めると、まる文楽人形のようにぎこちなく首を回してオサフネのほうを向く。
「どうも元気そうじゃな、ヤツは」
「おまけに変な性癖に目覚めたようだな。さしずめ、痴漢龍か?」
「さしずめんでいいっ!!」
カグラは面白からざる記憶を思い返し、肩を怒らせると、どすどすと音でも聞こえそうな勢いで家路を急ぎだした。
オサフネとハンゾーは顔を見合わせて、やれやれと首を振るってから後を追いかける。
古龍、それは神秘の生物。その実はわけの判らない生物はとりあえず古龍とする…それが古龍研究の精々である。
しかし現場のハンター達に問うてみれば、こぞってこう答えるだろう。
獲物、と。
了
840 :
SS苦手:2009/12/17(木) 21:29:30 ID:VAM+dBmx
以上でございます。
オオナズチ、大人気無いので生の姿で頑張ってもらいました。…うん、モンハンで触手はきついね。
狩猟中に武器や防具を盗まれたら危険だなぁ、とか考えてみたら、こうなったのですが。
さて、ちょっとまとめサイトの管理人様にお願いが御座います。
『SS苦手』というコテハンを使っていましたが、今後は『秋水』と変更したいので、まとめサイトの作者名も変更してもらいたいのです。
ちょっと思うところがありまして、我侭ですが、ご足労お願いいたします。
それでは少し気が早いですが、スレ住人様方も良いお年を。
変態だー!
ナズチが変態だー!
いいぞもっとやれ
乙
さて、全身ミズチで固めてあえて負けてくるかな
そんなことよりおなかがすいたよ
おかしいな、モンハンはカプコンゲーなのにバイド反応がする
オオナズチ×雌ハンター
寝れなくて衝動書きした 細かい事は考えるな
古龍は頭が良いのです
「あ、ズッチー発見!犯して犯しt」
ベチン!
「きゃん!」
しかし彼女はお馬鹿でした
「いたた…もう、ズッチーが発情するように全身ミズチ装備で固めてきたのn」
ベチン!
「あんっ」
全身を同胞の亡骸で固められて発情するわけがありません、口からゲロ色の吐息を吹き出し怒り浸透です
「お、怒ってる?なら好都合!エロパロ的にはここから…フフ…ひゅん!」
ベチンと舌でもう一発
賢い彼は彼女が装備している双剣の恐ろしさを知っているので近付いたりしません、ましてや犯すなどと
ベチン!ベチン!
「あんっ!あっ!どうしよう!スナップの効いた舌の鞭!気持ちよくなってきちゃった!ああん!」
彼は標的を倒す為の最善の策を取りました
ですが彼女はお馬鹿で、変態でした
大好きなオオナズチからしてもらう事なら毒ガスで自動回復、ゲロブレスでスタミナが回復する真性なのです…
ベチン!
「はん!たまんないよ!もっとしてズッチー!もっと!」
ふざけた事を叫びながらなんと彼女はぶたれながら腰の鎧を外していくではありませんか なんと器用な
「はぁ、はぁ、ここ…ここぶってズッチー!わたしの生のお尻ぶって!」
馬鹿な娘は懇願しますが彼は賢いのです
鎧を外し、脆い部分を露出したとは言えこれ見よがしにふりふりと降られてる丸い物にちょっかいを出すような真似はしません
ベチン!
「くぅん!いつの間に焦らしなんて覚えたのズッチー?」
いつの間にも何も彼は初めから全力投球です
ベチン!
「あ!ああ…ズッチーに大事なところとお尻以外全部なぶられてる…こんなに焦らされたらわたしおかしくなっちゃう…」
荒く息を吐き、ビクビクとしてる様は弱った様に見えなくもありません
抵抗する力は無い、彼もそう判断したのでしょう 狙いを露出している部分に定めます
…バッチン!!
「っっっ!!!はぁっ、はぁっ、ズッチー、だめ、きゅうには…はぁ!!」
矯正を上げる馬鹿な娘の尻に親の仇を取るように何度もしなる舌を叩きつけます
彼は人間が苦痛を受けると叫び声を上げるのを知っているのです
流石に彼女の場合だけ例外とは理解出来なかったみたいですが
「ああ!だめ!お尻ぶたれてイっちゃう!おまんこ少しも触れて無いのにイっちゃう!あ!あ!ああっっ!!」
最後に体を盛大に痙攣させながら、これまた噴水の如く女汁を吹き出すと彼女はぐったりと地面に突っ伏してしまいました
一方回収アイルー達の存在を知らない彼は同胞の仇を取れたと満足し、肉は若い肉食獣の為に取っておこうとその場をのしのしと去っていきました
慈悲深いのです
ニャッニャッニャッニャッンナーオ
ドサッ
「気持ちよかった…今度はわたしの番だねズッチー…うふふ…」
その慈悲深さがチンポ取りになることも、人知を超えた奇人がいる事も、彼はこれから知ることになるのです…
以上
もしもしから地味に打ってたら良い具合に眠くなってきた
変態すぐるぜ、おまいさん……
どっちもGJ。
やっぱあれだよね、ナズチってやたらエロいよね、変態的な意味で。
なんといういい変態。
でもナズチかわいいよナズチ。
世間は年の瀬、ここは次スレの季節か…
ちょっと遅くなったがGJ
これはいい変態ですね
最近、モンハンに関する記憶を全て抹消して
モンハンを無印からやり直したくなった、初めてプレイした時のwktk感をまた味わいたくて…
息子の為に久々に保管庫を見に行って
見たらどうなるか分かっているのに「forest and the hill」や「孤独を知らない男」を見てしまい
息子からでなく目から液体が…
結局ヌかずに帰ったよ。
チラシの裏にでもかっこりゃく
孤独を知らない男は確かに感動したなぁ。
本当に素晴らしい作品だったなあれは。
今ここ見てたら、金属男の続き書いてくれー!
855 :
きょーかん:2009/12/23(水) 08:39:27 ID:t2Tft5rZ
>>855 乙!!
どんな巨大で凶暴なモンスターも生後数週間くらいなら
小さくてあまり凶暴でないんだろうな。
簡単にレイプできるくらいに。
そうか、それなら絶望的な体格差や素手では触れそうにない子でも……はぁはぁ。
まだ歯も生え揃ってないような子ヤマツカミたんにキノコを舐め舐めしてもらったり
外敵の存在もまだ見ぬつがいの存在も知らないような子レイアたんを俺色に染めたり
溶岩をまとってもいない子ヴォルガノスたんをぬたぬた液体まみれにして好き勝手したり
することも可能な訳ですね実によく解ります。
だがバサルたんよりもグラビたん派な自分は正直絶望せざるを得ない。
染色体異常による小人症等の発育障害の線がまだ生きているはず
ソレはちょっとどうかと思うぞ…
ちびクックやちびガンキンというのがおりまして。
ちびクックのクエストは下着姿じゃないとできないんだよな。
つまり
マッシヴボディと熱血ハートで裸の突き合い
自分が雄だという自覚がないレウスたんやテオたんを雌のように扱ったり
小さいフルフルたんの口でフェラしてもらったり
幼ザザミたんやギザミたんやシェンガオレンたんと戦闘の練習という名のSMプレイをしたり
体長1mくらいのラオたんに性的な意味で乗ったり
絶対に子供にチンコ噛みちぎられない幼トトスたんとセックスしたり
肉は親が噛み砕いてからくれるという考えの幼肉食竜に股間の生肉をしゃぶらせたり
草を食べることしか知らない幼モノたんや幼ディアたんにも股間の生肉をしゃぶらせたり
幼ランゴスタ…これは成体でもサイズが合…うわなにをするやめ…アッー!!
雄を犯したりヤオザミやガミザミやフルベビを忘れたり虫とヤりかけたり…色々間違っている俺は末期なのか…
じゃあギィギは俺が貰って行きますね。
ああ、大福みたいにぷにぷにでもちもちだねうふふ
>>865 気を付けろ!
1/2の確率でチンコから血液を吸い取られるぞ!
>>867 歯抜くなり削るなりすればいいんじゃね。
>>868 水族館の鮫は無闇に周りの魚を襲ったりしない。
そんなめんどくさいことしなくても飼育員さんがエサをくれるからだ。例え小さな魚でも狩りには体力を使うとか。
ギィギなんて自分の何倍もある生物に飛び付くんだ。生きるために必死で。
エサが十分にあるとわかれば無闇に噛んだりしないだろ。
もちろんチンコとエサが区別出来ればだがな……
そこは調教次第じゃね。
サン○ャインの餌やりの仕事やってる友人が「最近担当している水槽のハンマーヘッドが自分を見つける度に遊んで欲しそうに擦り寄ってくる」って言ってたのを思い出した
ハンマーヘッド…もしかしてシュモクザメか?
………想像したら、不覚にも擦り寄って来るガノトトスに萌えた。
何故かこれを思い出した
120 名前:名無しのひみつ[sage] 投稿日:2009/10/17(土) 03:07:22 ID:olagxOQC
タコは頭良いよ
飼っていた頃に、飼い主である俺の顔を覚えた上に識別できていたようで
俺が近づくとタコも近づいて来た。
タコによって性格は異なるけど、大半の奴は人間に危険性はないと判断するのか
1週間程度でなつくようになる。指を握ってもみもみしてきたり。w
おいしかった。
>>872 ハンマーヘッドならどちらかというとガレオスだと思う。
>>873 最後の一行が…
焼きトトスや先生の焼き鳥やレイア料理を想像して泣きそうになった。
形からするとヤマツカミ料理か。
ガレオスのモデルはディプロカウルスだと思う
映画見に行ったらドスアプトノス出てきて笑った。
ランポスやらの鳥竜種に人間犯させる時って、マウントポジションか向き合ってでぃーぷきすしながら だと、どっちが違和感無いか教えてエロい人!
自分はマウントポジションが違和感ないかなと。
でも「ご主人様ので、わたしを犯して下さいませ……」のように誘い受けするんだったらお尻見せて誘うよりかはお腹見せた方が効果的だと信じてる。
コアラの子どもみたいにランポスに抱きついた状態を提唱してみる
>>877 バックに決まってるだろJK
ああもういい全部やれ。
>>877 ランポスにとっての正常位はバックだろうから始めはバックの方が自然だと思う
しかし体位を途中で変えるという選択肢もある
できればランポスがハンターに犯される方も希望
ランポッポハァハァ
ランポス「えっ」
ランポスも良いがどっちかっていうとギアノス派な俺が来ましたよ。
ちょっと前から不思議なんだが、寒い地域の生物が冷凍液を武器にしたり、毒沼の近くの生物が毒液を武器にするのって無駄じゃね?
だって、その地域に住んでる生物はみんな寒さとか毒に強いからその地域に住める訳で、だったら武器としてのアドバンテージが無いだろ。
その観点で言うと、むしろ寒冷地域の食物連鎖の上位は逆属性の火を吐ける奴だし、毒地域で強いのは電撃とかの物理攻撃に優れた奴だと思うんだ。
>>883 雪山だろうが砂漠だろうが容赦なく出現するティガが最強ってことか
グラビモスの熱線は体内にこもった熱を放出するための手段でしかなかった
けど、それが武器にもなることに気が付いたから使ってるだけって話じゃないか。
それと同じで、沼地で毒吐く奴らは毒テングダケを食べているうちに体内に
溜った猛毒を排出する手段として、抗体を持つと同時に直接吐き出す手段を
使ううちに、それが武器になることに気が付いたのかも。
確かに沼地に住んでいる生物に対してその毒はあまり効果がないかもしれな
いけど、それはあくまでも副産物的武器でしかないから、効果があればラッ
キーくらいの感覚で使っているのかもしれないし、もしかしたら彼らは効果
がある相手(ハンター)と効果がない相手をきちんと区別できているのかも
しれない。
だからドスイーオスはハンターに対してしか毒を吐いて攻撃しないんだよ!
とか考えてみたけどゲームシステム上の都合とか突っ込むのは禁止ね。
あと、蛇足だけど火炎吐いたり放電できる奴らは、体内の構造がもとから
そーゆー作りになってるから上記の奴らより生息地域が広いめなんじゃな
いかな、とか思ったけどなにが言いたいのかというとグラビモスが沼地に
いるのはどうにも納得できんってことだ。
あ、バサルモスから成長したてなのか。
鉱物を食いに来てるだけなんじゃないのか?
火山では採れない沼地ならではの鉱物を求めてさ。
グラビモスが沼地にいるのは繁殖期だけだったはず。
つまり・・・?
泥レス楽しいです^^
ってことですね
・雪山に主に生息しているモンスター
…ポポ、ガウシカ、ブランゴ、ギアノス、ブルファンゴ、ランゴスタ
このうち冷気攻撃が効かなそうなのはブランゴとギアノスぐらい。
・沼地に主に生息しているモンスター
…メラルー、チャチャブー、ランゴスタ、カンタロス、大雷光虫、モス、ブルファンゴ
ゲネポス、イーオス、ガブラス、コンガ、アプトノス
このうち毒が効かないのはイーオスとガブラスぐらい。
どー考えても、冷気や毒を武器に使ったほうが便利でございますw
じゃあ無問題じゃね?www
どうでもいいけどサンシャイ○にハンマーヘッドいたっけか?
あけましておめでトトス
虫は守備範囲外だが毒殺したランゴの「きゅううん><」に萌えた。
虫の鳴き声可愛いよなw そしてクイーンランゴスたんは俺の嫁。
ではブナハプラとオルタロスは俺が愛でよう。
イーオスは昆虫食だから、毒使えた方が狩りに便利なんだろうな。
対大型モンスター戦での奴らのウザさは異常だが、集団で狩りしてる
ところは好きだな。無印OPのランポスとか。
イーオスやギアノスが氷や毒使って狩りしてるところも見てみたい。
てか、ランポスって鳥竜種なのになんで肉食なんだ?
>>898 いや、鳥竜種って先生みたいに全部虫食べる奴らばっかりなんだと
思ってたもんで……。
虫食べない鷹とか海鳥とかいるじゃん
そういうもんだよ
関係ないがダウン時のシェンガオレンの鳴き声は萌える
>>902 その通り
シェンガオレンの目を見ながらその鳴き声を聞くと癒される。
>>901 でもそのタイミングって、スーパーフルボッコタイムでは?
癒されながらフルボッコにするのです。
でもフルボッコにする仲間がいないorz
ume
次に産まれてくる時は、OPでドドブラ撃ったカッチョイイハンターになりたい
埋め
梅
/⌒ヽ
/ ゚д゚) 埋めていいんだよな?
| U /J
〜〜〜〜〜〜
/⌒ヽ
/゚д゚ ) 本当に埋めるぞ?
| U /J
〜〜〜〜〜〜
/⌒ヽ
/ ゚д゚ )
| U /J
〜〜〜〜〜〜
罠を設置する時「逃げられんぞー」と呟いてしまう私ジャギ使い
_,,/i-i-i-| |
/i-i-i |-i-/: |
ト ,,="i-iヾ、、i /: : ノ
/ | ,,-"i-i-i-__>__/
)/i、`、 /i^--”^¨/ 、_≧、
/i、 i___>-― 、_ __ ^ ゝ-、
i、/-=-=-、ヽヽ、ニi; ;; ;;i__ | ; ; ヽ,
-、〜^=-、:: :、 :: ゞ, ,, :__ ヽ) ; ; ; ; i
:: ::i :: ##ヽ、:/:- ≦,,zァ>> ; ; ; ; ; i
-、:: :: :ヾ二彡iヽ、゚。:: :: ":,,--=、; ; ;<i
、:: :: :: ::ノ: :'i `ヽ_,゚-iノ<i_、,、<`´`'
V、___ィ:: :i、:: :: i ~^=- 、 i>,ソi
/ : :|i : : ノ <、=ゞ'
ヽ i__: : : `ヽ、 `"
: :`、 'ソ \ノ`
:: i: ヽ
ume
レウスレイア夫妻を両方犯したい。
埋め
レウスのケツにアッーだと…!?
914 :
912:2010/01/09(土) 20:10:26 ID:jb0+Q9yR
>>913 勿論アッー!
レウスは雄だが個人的には萌えキャラ
このスレの影響で雄でも雌でも抜けるようになってしまった…
じゃぁフルフルはもらっていきますね^^
じゃあグラビたんは頂いた。
げねぽっぽの尻は頂いた
わかったギィギは俺のもんだ。
じゃあ俺はバサルたんをもらおうか
>>917 ゲネポスとはなかなかマニアックな。ゲネぽ可愛いよゲネぽ。
だが自分の本命はギアたんだぜ。
ザコ鳥竜種ってわりと好みが分かれるような気がするんだが、
どれが人気だとかどこが良いとか、少し知りたい気もするな。
レウスもレイアも頂いた
アッー!!
ちょっとまて、銀レウスの幼生は譲らんぞ
ザザミは俺が頂く
埋めますね。
ラージャンは俺の嫁
ならガルルガたんは頂きますね。
過去にクック・ナルガ・ガルルガをプレイで疲れさせてお持ち帰りする小ネタが投下されたことを思い出した。
929 :
埋めネタ:2010/01/14(木) 15:38:47 ID:wSa7DyTf
1
その獣は違ったのだ。何故なら人との交わりで産まれたモノだから。
瀕死のナルガクルガを、ハンターが強姦して出来た子供。強姦の後ナルガクルガは逃げ出せたが、しっかりと着床して妊娠した。
そして産まれたのが、人の言葉を話すナルガクルガ。
だが、親からすらも気持ち悪がられ、一度も抱きすくめられる事なく捨てられた。愛を知らぬまま捨てられたのだ。
そのナルガクルガ、全長は人並より大きくならず、餌の狩り方こそ覚えたものの、成功率は低く、餌を喰えない日々が続いた。
ついには空腹で倒れて気を失い、ハンターに捕獲されるのを待つばかりとなった。
しかし、ナルガが目を覚ましたのはベッドの上、すぐ横には美味しそうな匂いを漂わせる冷水スープが皿に盛られている。
「目が醒めたか?」
声を掛けたのは、ナルガを拾い助けたのは、南斗鳳凰拳の先代伝承者 オウガイ。
南斗鳳凰拳の先代伝承者 オウガイに拾われたナルガは
オウガイに実の子のように育てられた!
ナルガはどんな厳しい修行にも耐えた。
オウガイは厳しくも優しく少女ナルガの心にぬくもりを植えつけた!
最後の試練として目隠しでの闘いを強いたオウガイ、
ナルガを待っていたのは余りに悲しい結末であった!
こんなに悲しいのなら、
苦しいのなら愛などいらぬ!
若きナルガの悲しき叫び声がこだまする!!
ナルガは一子相伝の拳、南斗鳳凰拳を使い、人間を恐怖で支配した。
そして巨大な城、聖帝十字稜……別名シュレイド城を建設したのだ。
だがここまで、ナルガはギルドによって討伐された。
「お師さん……もう一度、ぬくもりを」
そう言ってナルガが最後に手を差し伸べたのは、城の地下に置かれたオウガイの銅像。
この銅像の下に、オウガイの亡骸が埋まっている。
そう、この城は、オウガイの墓。
埋めたのだ。師を、このスレと供に。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーー
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ー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーー
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めーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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悲しいナルガよ、誰よりも……愛深き故に。