とある魔術の禁書目録 20フラグ目

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952名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 05:37:13 ID:MlNjEhP0
出来るなら自分でたてろよ
953名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 07:23:54 ID:WB9ZI+PI
>>923
誰も続き書いていませんね。では、もう一度だけ……


「いやぁー。セキュリティーがしっかりしたマンションですねぇ、春生さん」
「あ、ああ。仕事柄そういう事には気を配らないと上がうるさくてな」

エレベーターの天上を眺めて、ホヘェーとしきりに感心している少年。
あー、少年ではなく当麻と名前で呼ぶんだったな。
男性の苗字なら呼び慣れているが、名前で呼ぶのは構えてしまうな……変に体が熱くなるし。
それに私から言い出したとはいえ、下の名前で呼ばれるのも…その…何だ……、
恥ずかしいような…その……嬉しいような――――。
ええい、何を動揺しているのだ私は。
こういう時は思考の切り替えが必要だ。
ふむ。見た目じゃ分からない監視カメラに気付く事と言い、ここに来るまでに聞いた話を総合すると、
当麻はなかなか稀有な人生を歩んで来たようだ。
私はカウンセラーではないから最適な対処法は分からないが、一般的にはこうするのか?
私は頭に浮かんだ行動を無意識に実践していた。

「……(ギュッ)……」
「な、なななナニを…はは、春美さん…!?」

あれ? 私は何をやっているんだろう。
えーっと、両手を当麻の体に回して締め付けているな。なるほど、いわゆる抱擁と言うやつか、これは。
………………………!?
慌てて腕を離し後に飛び退くが、狭い室内ではそれほど離れることなど出来ない。
私はぶつかった扉に方向転換すると、どくどくと早鐘を打つ胸を手で押さえ何とか静めようと試みる。
しかし鼓動は、無駄な努力と嘲笑うかのように一向に治まってくれない。

「そ、その…済まない。突然、変な事をしてしまって……」
「綺麗なお姉さんに抱き締められるなんて幸運を、変な事だなんてトンでもないっ!!
 こんな日が訪れるなんて……、上条さんの心は感動の嵐に包まれています。
 ……………………い、生きてて良かった」

とりあえず謝罪しなければ、と口した私の言葉に予想外の反応が返ってきた。
ちらっと後を振り返ると、そこには瞼を閉じ目から大量の涙を流す当麻の姿が。
プッ、思わず噴き出してしまった。
込み上げる笑いの発作を抑えていた時、微かな駆動音を響かせ扉が開く。
私が住む部屋の階に到着したのだ。
こっちだ、と当麻に声をかけ扉から出たところで限界がきた。
私は笑いながら部屋へと向かう。
何時の間にか、胸を押さえていた手がお腹へと移動していた。
不意に私は気付く。
笑ったのなんて、あの子達と過ごしていた時以来だった事に。
……そうか、私は笑っているのか。随分笑ってなかったんだな。
そしてもう一つ気付いたのは、部屋に男性を招待するのが始めてだった事。
あー、こういう時は何て言えば良いんだったかな? 私は部屋のロックを解除しながら、
昔ちらっと見たTVドラマで気の利いた台詞は無いかと思い返してみる。
確かこんな風に言っていたな。
私は部屋のドアを開け後を振り返り、その台詞を口にした。

「私、一人暮らしで部屋には誰もいないから」
954名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 07:24:35 ID:WB9ZI+PI
私は何か可笑しな事を言ったのだろうか?
部屋に入る当麻の動きがぎくしゃくしている。
普通、手と足は左右交互に出すものだが、どうして同じ方を出しているのか。
まあ気にしないようにしよう。そんな事より夕飯の準備を考える方が先決だ。
食品売り場に『今夜はすき焼きだ!』、とデカデカと書かれていたから何となく買ったが。
一人だとあまり鍋料理はしないからな。どこに鍋を仕舞ったか先ずは探さないと。

「当麻はここに座って待っててくれ。なるべく早く準備するから」
「トンでもないです。 わたくしめもお手伝いさせて頂きますとも」
「いや、客にそんなはさせられないだろう。すき焼き用の鍋を探すから――」
「す、すき焼き!! やはり上条さんが睨んだ通り、このおネギさんはその具材であったんですね」
「あ、ああ」
「野菜の下拵えは、不肖わたくしめにお任せ下され。春生様はお鍋の探索を」

お、押し切られてしまった年下の少年に。
少し情けなさも感じるが、その方が早くて効率が良いと納得しよう。
それに、当麻も義理で言っている訳でもないようだ。
袋から材料を取り出す度に、お、おおー、と目を輝かせて喜んでいるしな。
しかし、私は割り下は使わない関西風が好みなんだが。
元教育者として未成年に供する食べ物にお酒を使うのは如何なものか? と少し躊躇われる。
そう言えば、無礼講という言葉もあるな。
アルコール分もほとんど飛ぶだろうし、今日くらいは構わないか。
良し、そう納得しよう。

「はふはふっ、この牛肉と生卵のハーモニーに上条さんはクラクラですぅぅ。ぅ熱っ!?」
「もうちょっと落ち着いて食べないと火傷するぞ」

私は自分の箸も進めながら、至福の表情で食事をする当麻を観察する。
ほんとによく喋り、よく食べる。
見ているこちらまで食事が美味しく感じられる。
いや、実際に美味しいのか。誰かと一緒に食べる食事というのは。
お陰で私も普段以上に食べているな。
鍋物と言う事もあるだろうが、そのせいか? さっきからやけに体が火照って暑いんだが。

「ぶほぉぉ――ッ!? なななナナナ何で服なんか脱いじゃってんですかぁぁ――ッ!?」
「いや、暑いから」
「……暑いって!? はっ、春生しゃん……ししし下着ぃぃ――ッ。下着が丸見えですよぉぉ!?」
「ああ、そーだな」
「なッ!? ナンでそう平然としてんですかぁぁあああ!!」
「下着は水着と同じだから問題ない」
「へ!? いやいやいや、あのー、黒のブラジャーが透けたりなんかして地肌が見えちゃってんですけど。
 それで水着と言うのは無理があるじゃないか、と上条さんは思いますがどうでせうか?」

私は当麻の指摘に自分の胸元を眺めて見る。
……なるほど、確かにレースの刺繍の他の生地は薄いから透けているな。だが、

「乳首が見えてないから問題ない」


……キーワードのネギに到達するのに1レスじゃ収まらなかった。ノリがいい人がいて面白かったぜいw

ついでに、次スレです

とある魔術の禁書目録 21フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256077315/
955名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 08:05:58 ID:XZLH1VUp
>>954
いろいろ乙
956名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 08:20:31 ID:sEtD870R
>>954
957名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 08:41:02 ID:TRBSdm18
で、完璧超人がなんの借りを作ったというんだ。
958名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 08:45:55 ID:sEtD870R
原作読め。読んだことあるなら読み直せ
959名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 09:24:38 ID:i2dpDzK6
いちいちageんな
960名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 09:48:58 ID:XZLH1VUp
>>953-954の続きを俺が


「ち、乳首ってアンタ……いいから服を着てください!!」
当麻はいったいどうして慌てふためいているのだろうか。
そもそも布面積は下着の方が水着より若干上回っているし、
私自身はあまり関心は持たないが、最近の流行からいえばもはや水着と称しても相違ない服装が主流だ。
水着が下着とほぼ同じであることは先に述べた通りだ。
いったい何の問題があるというのだ?
「い…いやその……目のやり場に困るというかなんというか…」
「…なるほど確かにな。私のように起伏に乏しく肌も荒れ始めた女の肢体は見るに耐えないからな、はぁ………」
………私はなぜ落ち込んでいるのだろうか。
「んなこと言ってないですよ!!その………春生さんが色っぽいというか…エロいというか………」
「そ、そうか………」
………私はなぜ喜んでいるのだろうか。
それにしても暑いな……
「冷蔵庫から飲み物を取ってくる…」
「は、はぁ………」
今日の私はどうかしているな…少し頭を冷やそう。
次の行動をそう定め歩を進めようとした瞬間、世界が歪んだ。
「あらっ?」
「春生さん!?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
961名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 09:50:08 ID:XZLH1VUp
どうなったのだ……?
ガシッと体を誰かに掴まれた気がしたが……
ん?どうして目の前が天井なんだ?
ああそうか、私は倒れたのか。
「春生さん!?大丈夫ですか?」
心配そうに覗き込む顔が写った。
ああそうか、私の体を抱いているのは当麻か。
「春生さん…?」
当麻の顔がどんどん近づいてくる。
まったく心配性だな、私は何ともないというのに。
「ちょっ、春生さん待った待った!!」
ん?私の腕は……彼の頭?
ああそうか、私が彼の顔を近づけているのか。
「春生さん!!まずいですって!!」
まずい?何がまずいというのだ?
もう少し論旨を正確に話したまえ。
近年の若者たちの日本語の乱れというのは想像以上に深刻だな。
「日本語とかそんなじゃなくてですね!!春生さんがまずいんですって!!」「まずい?私が?」
「はい!!」
「そうか………」
個人の勝手な想像や空想、予想を結論としてしまうのは、研究者の姿勢としてはいただけないな。
「は……春生さん?」
結果とは一回の試みから生まれる。
そして常識とは億万回の結果の積み重ねだ。
自分勝手な妄想を常識と定義されるのは、甚だ不快だな。
「は、るみさん………待っ」
「まずいかどうかは…試さないとわからない………ン」
「ング………………」


――本当に、今日の私はどうかしているな。――


本番は苦手なんだ
次を誰か頼むぜ
962名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 22:41:01 ID:MlNjEhP0
ミサカネットワークについて考えてみた

「…」
「…」
「ねー」
「…」
「ミサカはミサカは質問します」
「…」
「あれあれ?聞こえてないですか?…と、ミサカはミサカは
返答を求めてみたり」
「…」
「…白髪」ボソッ
「おいコラッ、聞こえてんぞっ!」
「聞こえてるのに聞こえてないふりするとか学園都市最強のロリコンが
聞いてあきれます…と、ミサカはミサカは蔑み哀れんでみたり」
「!!ロッ、ロ、リ…いっ、一体どこでそんな言葉覚えてきたんだテメェはっ!」
「みんな言ってます…と、ミサカはミサカは真実を述べてみたり」
「嘘こいてんじゃねぇぞクソガキ!!」
「くらえぇっ!!…と、ミサカはミサカは証拠を突きつけてみたり」
「なっ!?…『学園都市在住の10001人に対するアンケート結果』だと!」
「一例を読み上げると
・学園都市在住のSスターSさん

『私のときは助けてくれなかったのに、幼女になったとたんランチをご馳走したり、
自分は長椅子で我慢してまでも暖かい寝床を提供したり、
あまつさえ路上で幼女の服をはぎ全裸にするなど正気の沙汰ではありません、
間違えなくロリコンです…とミサカはジャッジメントやアンチスキルに言いふらしました』

同一回答一万件です」
「全部テメェの主観じゃねぇか、ふざけんなっ!」
「…別の回答も一件あるから聞いてください…と、ミサカはミサカは懇願してみたり…」
「ウゼェ…聞いてやるから泣くな」
「・学園都市在住のLストOダーさん
『助けてくれてありがとう…」
「ふ、ふんっ、別にテメェのために助けてやったわけじゃねぇんだから誤解すんじゃねぇよ///」
「…と、ミサカはミサカはロリコン野郎に感謝してみたり☆』」
「テメェ、頭ン中きれいにしてやる、削除削除削除削除削除削除…」
「ミサカの記憶はシスターズにバックアップしてあるから大丈夫だったり☆」
「俺は学園都市最強のレベル5だぁーーーーっ!!」
「ビリビリ☆」
Never End...


なんとなくこのスレってエロいの書きづらい雰囲気になってる気がする…
963名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 22:58:50 ID:TRBSdm18
で、完璧超人がなんの借りを作ったというんだ。
964名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 23:11:29 ID:h0LwzUrN
やっぱり一通さんはツンデレ属性も併せ持ってなくちゃ駄目だよね
965名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 23:36:06 ID:MyY9dQZG
>>963
あぁ、その調子でずっとそのセリフを書き込んでくれて構わんよ。
ただし次スレには来るな。
966名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:02:32 ID:JeQgrUJY
こうやってレスするから居つくんだろうな
967名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:03:35 ID:TRBSdm18
>>965
疑問と暇つぶしを混同されても困るんだが
968名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:14:59 ID:y031+Q6A
聞き方ってモンがあるだろう
それがわからない年じゃないだろ
969名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:17:59 ID:9gFuvMVW
そこまで必死になる疑問でもないだろう。ネットで維持をはる方が馬鹿げている。
970名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:24:06 ID:C63UmO8b
さげろよ
971名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:24:09 ID:JeQgrUJY
即死って980だったっけ?
972名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:41:10 ID:vpRoce3I
>>962
>エロいの書きづらい
そんな事は無いでしょ?
むしろそんなレッテル貼られたら一書き手として困るんですが。

話は変わりますけど、今スレのage率は異常でしたね。
ご新規さんが多かったのか、はたまたおっちょこちょいが増えたのか。
とにかく次スレでは気を付けて欲しいですよね。
973名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 00:43:27 ID:C63UmO8b
>>972
じゃあなんか書いて
974名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 01:22:07 ID:0BPtsbti
>>972
女王様美琴×愛玩奴隷上条か
はたまた飼い主上条×ペット美琴か
どっちでもいいんでお願いします
975名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 01:33:56 ID:nQkZI/DP
重福×佐天をよろしくお願いします。
976名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 02:16:08 ID:JyR3S/yL
佐天をだせばみんな笑顔
977名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 02:30:42 ID:9gFuvMVW
で、完璧超人のねーちんがなんの借りを作ったというんだ。
978名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 04:08:07 ID:syg0l+0I
>>977
いいかげんにしてください
979名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 06:40:18 ID:eONspIqO
>>977
>>969をそっくりそのままお返しする
つか本スレで聞けよ
980名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 09:07:02 ID:Wfjguxq1
おまえら専ブラって知ってるか?
なんでもNGとかsageとかがすごく簡単にできるって噂だぞ
981Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 11:10:38 ID:oY1Kpohw
>>974-976
何か発言に責任取らなきゃいけない空気を感じたので投下します。
ちょうど案だけ考えてたやつの序章ですが投下します。
美琴×上条の極々微エロ(偉そうなこと言った割に)です。
『堕落の園、序』2レス消費します。
でわ。
982『堕落の園、序』1/2 ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 11:11:28 ID:BolselgP
『堕落の園、序』



 休日の朝、上条当麻は寮を出るととぼとぼと歩いていた。
 本日の目的はいつものごとく追試である。
 上条は、右手をかざして青い空を見上げた。
「太陽が黄色いぜ」
 そう呟いてもうすぐ定年間近の窓際サラリーマンばりの疲れた背中を見せる上条には目下大きな問題が発生していた。
 それは、数ヶ月前にさかのぼる。
 上条当麻の記憶喪失が、何故だかわからないが御坂美琴――常盤台のエースにして学園都市でも七人しかいない超能力者(レベル5)の一人、天下御免の直情型超電磁少女――にばれたのだ。
 口止めには成功したものの、上条が支払った代償は大きかった。
 それは『デート』……だけで済めば良かったのだが。
 その言葉にプラトニックなものを想像していた上条は、お安い御用とその条件を飲んだ事を今でも後悔している。
(チェリーボーイのカミジョーさんが、まさか中学生を食っちまう羽目に陥るとは誰も想像しねーよなぁ)
 そう、上条は初デートにしていきなり美琴と事に及んでしまったのだ!!
 だが、それだけなら上条もここまでは悩まないでいられたはずだ。
 実はこの問題にはさらなる落とし穴があった。それは……、
(はあ……、今日が休みで良かったぜ……。こう毎日毎日搾られたんじゃカミジョーさんこの歳で赤玉を拝む羽目になってしまいますんで)
 そう、初めての日から妙に積極的になった美琴はすっかりエッチにハマってしまっていたのだ。
 最近では毎日の様に体を求めてくる美琴に、上条は正直少しまいっていた。
 すると、そんな事を考えながら歩いている上条を見つめる1人の少女がいた。
 それは、先ほどから上条が心の中で何度もイメージしたあの少女、美琴だった。
「あ、当麻だ」
 いつもの様に上条を見つけた美琴は、満面の笑顔で上条の元まで走ってくるが、
(大体何なんだあのサカリようは? あれじゃまるで初めてナニを覚えた猿と一緒だぜ?)
 上条は考え事の真っ最中で、いつもの様に美琴には気付かない。
「やっほー、当麻ぁ」
(大体この1カ月で何回やったんだ? え……1……、2……、3……、4……)
「ね、当麻ぁ」
(17……って)
「おいこりゃ土日抜かして毎日じゃねーかよ!! 不こ――」
「当麻ったらぁ―――――」
 上条の叫びと、背後からの美琴の抱きつきアタックが交錯した!!
「どわっ!? み、御さ――」
「美琴でしょ? み、こ、と」
 上条の言葉を人差し指で遮った美琴は、にっこりとほほ笑んで見せる。
 雷撃なら瞬時に対応できる上条の右手も、美琴の新技には無力の様だ。
「み、美琴さん……。今日はどうしたんでせう?」
「やぁーねー、そんな事言わせたいんだー。も、ち、ろ、ん、当麻に会いに来たんじゃない」
「とか言いつつ早速カミジョーさんの股間をまさぐってるそのいけないお手々をどけて下さいませぐが!?」
 上条は、いつの間にかと言うか、最近は挨拶代わりに毎度忍び寄る美琴の手を振りほどこうとしたのだが、美琴に先手を打たれて、大事な玉をすり合わせる様に弄ばれると身動きできなくなってしまった。
「なぁにカタイ事言ってんのよぉー。お互い『そう言う』中なんだから……。フフ、カタイのは頭の中だけじゃないのよね当麻の場合」
(不幸だ……)
 上条は不幸の味と共にじわじわと這いあがってくる快感を噛締めていた。
 すると、美琴はそんな上条の顔を楽しそうに覗き込んでくる。
「じゃ、今日はどこでしよっか?」
「え?」
 呆ける上条の前に回り込んだ美琴は指折り数えながら、
「昨日は公園のベンチだったし、一昨日は公園の芝生の上、その前は公園のトイレ……」
983『堕落の園、序』2/2 ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 11:12:15 ID:BolselgP
「あ、あの……」
「うーん、公園はもう駄目だわね。そしたら最初みたいにホテル? ん……、何か物足んないわね」
「美琴さん?」
「こう何ていうの? 刺激? こうビリビリっと来る刺激が欲しいのよ! そうそれよ!!」
(ビリビリって、ビリビリはお前だろーが)
 拳を握り締めてはしゃぐ美琴に、上条は顔を抑えると、指の隙間からうんざりとした視線を送る。
 ところが、
「何か悪い事考えたでしょ今?」
「何で心の声に反応すんだよお前は!?」
 心の声に突っ込みを入れられ思わず吠える上条を前に何故だか美琴は身をくねらせる。
「考えたんだ」
「え?」
「そうなんだ……、考えたんだ……。ふーん、当麻ってそんな事考えちゃうんだ?」
「あの……」
「いいわよ。私の体、当麻の好きなようにして」
「…………。へ?」
 美琴の言葉に上条の思考はピタリと考える事を止めてしまった。
「体に跡が残ると困るんだけどぉー、私はなんたって当麻の『所有物』ですからぁー」
「『所有物』って一体何の……」
「縛っちゃう? 蝋燭ぽたぽたぁってしたり、鞭でお尻叩いたりしちゃう? 『ご主人様、この卑しいメス豚をお仕置き下さいー!!』ってふぎゅ!?」
 あまりの話の飛躍ぶりに上条の動作は一瞬遅れた。
 それでも何とか美琴の口を右手でふさいだ上条は、美琴を抱え込む様に抱きしめる。
 そして美琴の耳元に唇を近付けると声を押し殺して、
「(ば、馬鹿やろ!! 天下の往来で何トンチキな事騒いでやがんだ。ほら見ろ。みんなお前の事見てんぞ!! ただでさえ目立つ常盤台の制服着てんのにどれだけ人目を引きゃ気が済むんだっつーの!!)」
 上条は早朝の町を行き交う人たちを無遠慮に次々と指さす。
 これで少しは自分のした事を自覚してくれれば、と思った上条だったのだが、気が付けば美琴が小刻みに震えている。
「お、おい」
 声をかけるが、美琴の震えは大きくなる一方で止まる気配も無い。
 ここで上条は自分の右手が、美琴の口だけでは無く鼻までふさいでいる事に気付いた。
 慌てて右手を離した上条だったが、すでにその時には美琴は上条の腕の中で盛大に痙攣していた。
「だ、大丈夫か美琴!? お、俺、お前が苦しいの気が付かなくて……。大丈夫か? なあ! おい!」
 上条は、顔中真っ赤にしてぐったりと呆ける美琴の両肩を掴むと、必死に美琴に呼びかけた。
 ところが――!?
「んく。苦しくって……、み、皆に見られたら……が、我慢できなくなっちゃった……」
 そう言って美琴が2人の間にかざしてみせた右手の指は、糸を引いて妖しく輝いていた。
「あ……」
「行くわよ当麻。今日は私の事いっぱいいっぱいお仕置きしてもらうんだから……。フフ、ウフフフハハハハハハハハ!!」
 またもや呆然とする上条の手を、美琴は高笑いしながらぐいぐい引っ張って歩いて行く。
 そんな美琴の後ろ頭を眺めて、
「た、太陽が黄色いぜ……。不幸だぁ……」
 上条は風船から最後の空気が抜けるような弱弱しいため息をついたのだった。



END
984Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 11:13:49 ID:oY1Kpohw
以上です。
本編&重福×佐天はごめんなさい。
でわ。
985名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 11:31:20 ID:Pz/rfwT/
相変わらずのスタイリッシュエロ、GJだぜ
俺もエロが書けるようになりたいぜ
986名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 11:50:38 ID:0BPtsbti
>>984
GJ!
987名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 11:59:24 ID:OiwJ2rib
>>984
美琴さんハジケちゃってますねぇー。上条さん御愁傷様。
もし本編書いていたとしたら、メス豚プレイから、露出プレイへと変遷するのか……。
際限無くエロく出来る人だから、終着点はどの辺りになるのやら予測不能です。
988名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 15:24:50 ID:6cs+le/N
くそう…佐天さんか
超電磁砲未読なんで酷くおいていかれた気分だぜ!
989Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 16:17:15 ID:oY1Kpohw
さてここも残りわずかですが書きましたよ重福×佐天。
何かやっつけ気分で申し訳ありませんが、埋めネタには丁度いいでしょうか?
今回は微エロ上くらいでしょうか?
では『嫌よ嫌よも』、2レスで投下します。
990『嫌よ嫌よも』1/2 ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 16:17:52 ID:oY1Kpohw
『嫌よ嫌よも』



 日が傾くにつれ部屋の中の暗闇が勢力を伸ばし始めた頃、この部屋のベッドの上では幼い2人の少女が、白い肌を重ね合わせて妖しいダンスを踊っていた。
 衣擦れの音と肉と肉がぶつかり合う音、2人の少女の嬌声と心の暗い部分をくすぐる水音が、2人の少女の様に絡み合って艶美なハーモニーを奏でる中、やがて2人とも体を弓の様に逸らせてひときわ高い声を発すると、同じく同時に脱力してベッドの上に沈んだ。
 やがて、覆いかぶさるようにしていた方の少女は、ゆっくりと体お起こすと深く長いため息をついた。
「ああ……、これは『麻薬』ね。もう止められない」
 満足そうな笑みでそう零したのは、特徴的な長い前髪の下に、これまた特徴的な太い眉毛がチャームポイント――昔はとある事情で大嫌いだったが、これもとある人物に褒められてからは大好きになった――の重福省帆である。
 一方、
「くぅ……ぁ……、あ、あんたなんて事すんのよ!」
 息も絶え絶えながら必死に噛みついて行くのは、この部屋の主でもある佐天涙子である。
 涙と汗とよだれとそれ以外の何かでぐしゃぐしゃになった顔の中、両の瞳はまだ力を失わずに重福を睨みつけていた。
 すると重福はそんな佐天の額に張り付いた前髪を指で払いながら、
「『あんた』、何て無粋な呼び方じゃ無くて『省帆』って呼んでよ『涙子』さん」
 まるで佐天の態度など気にした風も無く、夢見る様に言った。
 そんな重福の態度に佐天は、全身をさらに真っ赤に染めて怒りを露わにすると、
「だ、誰があんたなんか名前で呼ぶもんですか!! も、あんたなんて『あんた』で十分よ!! じ、『重福さん』て呼んで欲しかったらさっさとこの手錠外してあたしを解放しなさいっての!!」
 そう言って佐天が手を動かすと、がちゃがちゃと手錠が金属音を立てた。
 それぞれが佐天の手足とベッドの支柱を繋いでいる。
 何故この様になったのか? それはほんの数時間前の話になる。
 とある事件から親しくなった佐天と重福は、この日、重福のたっての頼みで佐天の住むこの寮に招かれていたのだ。
 本当は初春も一緒になるはずだったのだが、彼女は風紀委員(ジャッジメント)の仕事がどうとか言って早々に2人の前から姿を消した。
 以前から何かと積極的な、一つ年上の妹に戦々恐々としていた佐天だったが、邪険にする事も出来ずに約束通り部屋に招き入れた――それが全ての間違いだった。
 重福のお手製ケーキを食べて、次に気が付いた時には全裸でベッドに縛り付けられていた。
 そして、兼ねてから深い関係を望む重福に、『快諾してもらう為』と称して何度も性的に弄ばれていたのだ。
「涙子さんも強情よねえ。私は一向に構わないんだよ。むしろ『望む所』なんだから」
「フ、フン! そんな事くらいであたしをどうこう出来るとでも思ってんの? あたしはそんなにお安くないの。だから勝手に値切んないで欲しいわね!」
 相変わらず余裕の表情を見せる重福に、佐天は神経が焼き切れるほどの怒りを感じたが、ここは相手に乗るまいとあえてこちらも余裕のそぶりを見せた。
 しかし、
「『そんな事』ねぇ」
 そう呟くと、重福は佐天のまだ幼いふくらみの頂点を親指と人差し指でつまんだ。
「くっ」
「まだ残り火が? 嬉しいなあ」
「くっ……、はぁ……」
 重福の指が佐天の固くなった乳首を転がすと、佐天は先ほどと打って変わって切なげな呻きをあげる。
「消えないうちに新しい『燃料』をくべましょうねぇ」
「や、止めろって言ってんでしょ!」
 悲鳴にも似た叫びで重福を止めようとする佐天だったが、
「『そんな事』くらいなんだから我慢して。あ、音を上げてもらっても全然オッケーよ? その方が色々と助かるから」
 そう言って重福は、今日5度目となる佐天との情事を開始する。
 まずは先ほどまで弄んでいた乳首に舌を這わせる。
「ひぅ……」
 佐天の喉から絞り出される声に攻めのポイントを確認しながら、舐め、転がし、時には強く吸い上げると、
「あひっ、ひぃぃいいいいい」
 さらには歯を立ててしごく様にこすり上げる。
991『嫌よ嫌よも』2/2 ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 16:18:26 ID:oY1Kpohw
「駄目っ、駄目ぇぇぇぇえええええええええええええ――――!!」
 佐天は、強烈すぎる快楽から逃げる様に身をよじるのだが、そんな佐天の乳首の先に、重福は自分の糸切り歯を食い込ませた。
「きひっ!? いぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃ……」
「ふいほふぁん、おほあふふふへへ(涙子さん、大人しくしてね)」
 涙を流して何度もうなずく佐天に満足した重福は、糸切り歯の拘束を解くと、真っ赤に充血した先端を舌先で丹念に転がした。
 すると、
「くふぅん、はぁぁ……」
 急に佐天が媚びるような鼻にかかった声をだした。
(うふふ、やっぱりもう『堕ち』始めてる)
 重福はその感覚を確かめるために大胆な行動に出た。
「2度目の時に噛まれてからずっと痛かったの。ね、慰めてくれる?」
 そう言って重福は自分の小さな右の乳房を寄せると、まるで赤ん坊にミルクでも与えるかのように佐天の唇に近付けた。
 すると、呆けた顔をしていた佐天は、おずおずと口を開いて頭を持ち上げて、その乳房に吸いついたのだ。
「きゃふ! す、ステキよ涙子さん……。私がしたみたいに、したみたいにして……」
 狂乱する重福の言葉に、佐天は従順に命令を実行する。
 先ほど自分がされた様に、舐め、転がし、時には強く吸い上げる……。
「何これ!? 違う、全然違う、あひ、ひひ、ふふううううう……」
 佐天の責めに我を忘れてさらに乱れる重福は、貪欲に快感を求めて佐天の頭を自分の乳房に押しつける。
「いい!! もっと吸って!! もっと吸って!! 噛んで!! 噛んでええええええええ!!」
 狂ったような重福の叫び、佐天はそれに答える様に――、
『コリッ』
「――――――――――――――――――――――――――――!!」
 佐天の歯を通して軟骨を噛んだ様な音が聞こえたその時、重福の体がばねの様に跳ねあがった。
 重福の乳首が千切れた訳ではない。
 証拠に佐天の口の中には血の味は全くしない。
 それでも声も無く右の胸を押さえて、何かに耐える様に天井をまっすぐに仰いて震える重福を、佐天はただぼおっと下から眺めていた。
 やがて、
「あ゛う゛っ」
 何か空気の抜けるような呻き声を最後に、重福は佐天の隣にばったりと倒れた。
「あふっ」
 重福の重みに佐天は小さくあえぐ。
 するとそんな佐天の耳に小さくあえぐような小さな声が聞こえてくる。
 その声に顔を横に向けると、そこには焦点の合わない瞳でよだれどころか涙と鼻水まで流している重福の顔。
「(るぅ……いひぁ……、わら……わらひ……駄目ぇ、へ、えへ、えへへ……)」
 なおもぶつぶつと何か呟く間抜け顔を見ていると、何だか彼女がすごくいとおしい様な気がして来て、
(初春ぅ……、早く助けてくんないと、あたし『堕ちちゃう』よぉ……)
 佐天は自分の気持ちにただただ混乱していた。



END
992Aサイド ◆/d34KM07wDGN :2009/10/22(木) 16:22:38 ID:oY1Kpohw
以上です。
とにかく重福のキャラを膨らませるのが難しいです。
ホントは眉毛動揺に下の方も……、なんてネタも考えたのですがまとまらず。
ダミーチェックも使えなかったし……。
折角の良キャラなので誰かもっと膨らませて下さい。
でわ。
993名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 16:59:03 ID:JyR3S/yL

願いがようやくかなった
994名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 17:17:09 ID:GjipSpmW
乙ー
声がゆかりんってのもいいよねいろいろと
995名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 17:40:46 ID:0BPtsbti


ところで眉毛コキってどう思う?
996名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 17:58:19 ID:YBwdEics
どうと言われても・・・
997名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 18:01:25 ID:GjipSpmW
無いと思います
998名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 18:26:25 ID:ZMRaPY57
糞ワロタwww

お前ら1000取るの我慢しすぎだろ
999名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 18:34:03 ID:OiwJ2rib
>>992
重福って誰? と思ったらアニメのキャラなのか……話題についてけないぜ。
SM、陵辱……『堕』への渇望を感じましたので、遠慮せず行っちゃって下さいw
次スレでは、以前のようなSS投下ラッシュが見られたら良いんですけどね……
1000名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 18:38:54 ID:0BPtsbti
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。