【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ7【本家も】

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1名無しさん@ピンキー
【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ7【本家も】

本編等に登場するポケモンのエロパロSSスレです。
主にポケモン×ポケモンSSやポケ姦SSをここで扱います。
救助隊も探検隊も歓迎!みんな笑顔で明るいスレ!

・ポケ姦・原型・擬人化もOKですが、投下前にどちらか宣言してください
・投稿する際には、名前欄に扱うカプ名を記入し、
 冒頭にどのようなシチュのエロなのかをお書き下さい
 女体化/ポケ姦/スカトロ/特定カップリング等が苦手な住人もいます
 SSの特徴を示す言葉を入れ、苦手の人に対してそれらのNG化を促しましょう
・ここは総合スレです。さまざまな属性の住人がいます。他人の萌えを否定せずマターリ行きましょう。

人間キャラのSSはこちらに
ポケモン その15
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243152196/

過去スレ
【ポケ同士】ポケモン不思議のダンジョン総合スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190991108/
【ポケ同士】ポケモン不思議のダンジョン総合スレ(2スレ目)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199007221/
【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ3【本家も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237022355/
【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ4【本家も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246619016/
【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ5【本家も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248710461/

前スレ
【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ6【本家も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1249662019/
ポケモン系保管庫
ttp://green.ribbon.to/~eroparo/contents/pokemon.html
2名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 22:50:43 ID:ytomF79i


エビワラー♂のスカートを
パンチがヒットするまで
素早いフットワークでめくり続けたい
3名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 22:55:59 ID:On5UK9M9


2を見て エビワラー パンチラポケモン ってネタが4コマ漫画であったのを思い出した
4名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 23:11:24 ID:7qj2M615
乙でーす。

カポエラー おっぴろげポケモン
5名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 23:14:19 ID:ly2UGAJZ
>>1乙ー

カポエラーには負けるがサワムラーもおっぴろげているんだぜ!
PBHのカイリキーたんのSSが読みたいな ネタギャグじゃないので
6名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 00:19:10 ID:Wdm05ebQ
1乙。
そしてHGSS発売日最初のレスは私がいただく。
7名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 00:20:25 ID:QqNvO55y
乙!

今エビワラーで小説考えてる所だったから
この流れにはビビったわw
8名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 17:43:52 ID:o59V67Iz
1乙

これは乙じゃなくてピカチュウのしっぽなんだからね(AAry
9名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:44:57 ID:NxpJN93Z
ええい!エロはまだか!
10名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 21:59:45 ID:RyyGHIki
いっちおつ
11名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 23:51:28 ID:IieqOfdR
最近ポケダン空買ってきたんだけど


追い回されて怯えてるショタユキカブリたん可愛いよユキカブリたん…しかも仲間に!?マジで!?ktkr!!!これで勝てる!そしてあの後襲われたってまさか性的な…!?ああもうユキカブリ可愛い!!




その後どん底に突き落とされたのは俺だけじゃないはずだilliorzilli
12名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 00:18:51 ID:GILMUMye
>11
>そしてあの後襲われたってまさか性的な…!?ああもうユキカブリ可愛い!!
ここが一般人とここの住人との分水嶺だな。
しかし、激しく同意せざるを得ないw
13名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:44:01 ID:JE6St609
逆に考えるんだ・・・
逃げ出したあいつらを、ギルドメンバーor他探検隊の誰かがとっ捕まえた後
「更正してやんよ」という名目で
白ユキ時のような、いやそれ以上の弱気従順キャラになるまでエロ調教してやればいい、と考えるんだ
14名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 03:18:13 ID:vANfHKLB
やっぱりお尋ね者とか犯罪者らは更正という名の元のエロお仕置きを受けるべきだ!

魂銀買った。アーボたんを連れ歩いていたら腹をつんつん突かれて俺のアーボも勃起した。
このゲームはヤベェ……道を踏み外すトレーナー続出するだろ!
15名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 04:37:12 ID:vhOMeGBM
俺なんてズバットたんに抱きしめられたんだぜ。
オーダイルみたいな大型ポケが腹をつんつんしてきたり小躍りしたりするとこ想像しても滾る。
いちいち道を踏み外しすぎて全然進まねえw
16名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 08:50:35 ID:QSlXbnn5
>>15
ルギアに抱き締められたぜ!!昇天しそう!
17ヒコザルの人:2009/09/13(日) 13:49:36 ID:GILMUMye
HGSSの影響か、静まってるし。書き時かな〜。

ヒコザルの話完結編。
考えなしにちりばめといた伏線を消化しつつ、
似合わないけど二人のハッピーエンド目指して突っ走ります。
カップリングは今回投下分は、リオル♂×ヒコザル♂のみの予定。
リオルが仲間になって、マスターのポケモンはヒコザルを合わせて5体になった。
ヒコザルよりも前にマスターの手持ちだったピカチュウとザングース、
そしてヒコザルの次に加わったコリンク。
今更言うまでもないけど、みんなオスばかりだ。
それもこれも…マスターの、あのヘンタイ人間のどうしようもない性癖のせいだ。
ほぼ毎日、夜になるとマスターは気に入ったポケモン(時には複数)を相手取り、性欲を満足させている。
そしてその一方で、自分のポケモン同士がそういう行いをすることも黙認している。
そんな中、リオルが仲間になったことからヒコザルの境遇に大きな変化があった。
1つは純粋にマスターのポケモンが増えたことから、
マスターの夜の相手をさせられる頻度がほんの少しだけど減ったこと。
そしてもう1つは…

「ねぇ…ヒコザル。今日も…しよ?」
また来た。
ほんとに、マスターの相手をしてる日以外はほとんど毎日だ。
「ん…」
寝ぼけたままちょっとだけ困ったような声をあげてみるが、それが聞き入れられた様子は全くない。
「えへへ」
青い腕が伸びてきて、ヒコザルの頬を撫で、首筋を伝い、胸のあたりの毛をくすぐる。
手の先にある柔らかな肉球がピンポイントで毛皮の上から小さな乳首を探り当て、
擦るようにしてそこをゆっくりと刺激していく。
「んんっ…!」
半分眠りかけていた意識がすぅっと浮き上がるように上昇してくる。快感を浮き輪にして。
「リオル…」
そっと横を向くと、大きな瞳を輝かせながらこっちを見ているリオルの顔があった。
目と目が合って、無言のまま短い会話を交わす。
それをこれから行われる行為への同意とでもとったのだろうか、
胸に這わせた手をそのままに、リオルはすっと顔を寄せてきて、
無抵抗なままのヒコザルの唇を奪い取り、一気に舌まで絡め始めた。
くぅん、くぅんとリオルの鼻先から漏れ出る熱い吐息がヒコザルの耳に吹きかかった。

抵抗…しようと思えばできるのかもしれない。
「もうやめよう。こういうのイヤだから」
体を押しのけ、そう言えばいい。
でも、ヒコザルはそれだけのことができずに、リオルを受け入れ続けていた。
「ヒコザル…気持ちいいよぉ。ヒコザルの柔らかい心も、体も、ボク大好きだよ」
「あっ、ふぁぁっ!」
快感を感じ、徐々に高まってくる性的興奮。
ヒコザルの体の感触と、そして心から漏れ出る波紋を感じ取っているリオルはそれに酔いしれている。
「ヒコザル…好きだよ、ヒコザル…!」
そうなのだ。
リオルは…本当に大好きなのだ。自分のことが。
それが分かるから、こうして毎日のように体を求められても拒絶することができない。
犯され慣れてしまい変調したのか、それとも元々ヒコザルが持っていた性格なのか、
素直な心で強く求められると、どうしてもはねつけられず譲ってしまう。
そして、流されるままに気持ちよさに酔ってしまう。
性的興奮は麻薬のようなものだ。
相手のことが好きでも、そうでなくても、興奮を高められてしまうとそれに酔い、共に溺れていく。

口腔内をゆっくりと犯されながらそんなことを考えていると、
あっという間にリオルの指が無遠慮にヒコザルの局所を摘みあげ、
すっかり慣れ親しんだその小さなツボミを撫で、擦っていく。
大事に、大事に、柔らかな肉球の間で扱きあげられると、
そこはあっという間に真上を向いて立ちあがってしまった。

「もうこんなに硬くなっちゃったよ」
「んくっ!あっ…!」
ぎゅっと根元を握りこまれると、早くも先っぽからねっとりとした淫猥な分泌液がにじみ出る。
皮を押しのけてちょこんと突き出たピンク色の粘膜の先端に、透明な雫が垂れていくのが見えた。
それを待っていたかのようにリオルの舌が伸びてきて、ぺろんっと舐めとる。
ただそれだけの刺激で、ヒコザルの背筋にぞくぞくっと快感が走り抜けていった。
「リオルぅ、気持ち…いいよぉ」
「どんどん出るね」
リオルの言葉通り、くちゅっくちゅっとリオルの手がヒコザルのオチンチンを根元から絞り上げるたびに、
とぷっ、とぷっと先走り液が尿道口から雫を作り上げ、舐めとられる。
「んっ!ああんっ!」
このままあっという間に、白いミルクまで搾乳されてしまいそうな激しい刺激に、
ヒコザルは大事なところを握りこまれたまま、身をよじって抵抗する。
そんなヒコザルの様子を波紋で感じるのか、リオルはいつもヒコザルが「もう限界」と思う瞬間に愛撫をやめる。
そして、突然止んだ愛撫に性器が空虚感を感じ始めた瞬間に、愛撫が再開される。
その巧妙さだけなら、マスター以上だ。
オチンチンを弄られ続け、陰嚢まで唾液が伝うほどに舐め続けられ、
あまりの性欲の高まりに、頭の芯まで痺れていく。
そんなヒコザルの頭に浮かぶのは、もうたった1つの欲求だけになっていった。

(……入れて、欲しい…!)
早く、オチンチンを刺激されるだけじゃなくて、後ろから体を突き刺して刺激してほしい…。
いくつもの男性器を受け入れ広げられた孔も、擦られるのに慣れた粘膜も、
根元から突き上げられる感覚に悦びを覚えるようになった前立腺も、一刻も早い挿入を待ちわびている。
そして、オスなのにそんな恥ずかしい感覚が湧き上がる己の体に羞恥して、
ヒコザルの体がかぁっと燃え上がり、より熱い先走り液をリオルの口腔内へと送り出し始めた。
それが分かってるんだろう。
お互いが逆向きに向き合うようにくるりと体位を変えたリオルの腰が、目の前にやってくる。
「こ、これ…!」
思わず声が漏れ出た。
「これ…ほしいよぉ」
ピンときれいに反り上がったリオルのオチンチン。
マスターやザングースのに比べるとちっちゃいけど、先っぽまですごく硬くって…気持ちいい。
「ヒコザルってば、ヨダレでちゃってるよ」
性器への愛撫を中断してこっちの顔を見たリオルが、少し笑い混じりの声を上げる。
恥ずかしい。
でも、自分を気持ちよくさせてくれるものを目の前にして、
ヒコザルは夢中になってそれにむしゃぶりついていた…。
ちゅっ、ちゅぶっ、くちゅっ…くちゅ…
「ふぁっ!んっ!ヒコザル、気持ち…いいよぉ〜。大好きだよぉ…」
慣れた調子で、後の挿入が楽になるようにたっぷりと唾液を絡ませながら口撫をするヒコザル。
程なくそれに満足したリオルは、ヒコザルの欲求を満たしてあげるべく
更に反り上がって唾液に光るその幼茎を引き抜くと、ヒコザルの股間へと体を滑らせるように移動した。
「ねえ、ヒコザル、ボクのこと好き?ボクのこれ、入れてほしい?入れてイきたい?」
「うん。うん…。ここ…早くぅ…」
オシリを焦らしながらも、ゆっくりとオチンチンを責めてくるリオルの手つき。
ヒコザルはただ体の欲求のままに腰を持ち上げ、自らの指でそこを左右に広げて、
ヒクヒクとうごめく小さな粘膜のスボミをさらけ出した。
淫乱なその姿。
マスターにゲットされた、ほんの数か月前までには考えられなかった痴態だ。
小さなオチンチンをいっぱいに興奮させ、霞みがかった目で頬を染めてオスを誘うその姿は、
リオルを満足させ、より興奮させるのに十分だった。
ちゅぷっ…ぐちゅうぅっ…
「んっ!ふあぁぁん!」
分け入ってくる。
硬く、細くなった先端が容易に侵入し、すぐに深いところまで刺激を始める。
「あっ、あっ、リオ、ル…!」
「んくっ、あっ、ヒコザル…!」
あまりの快感に許しを乞うようにリオルに腕を伸ばすと、
リオルはそっとその腕の中に体をうずめ、ぴっとりと体を合わせて抱き合う。
お互いの体温が余すところなく素肌越しに伝わっていき、性感が一気に高まっていく。
「ああっ、リオルのオチンチン、気持ちいいっ!おっきくなってる!おいらも、いっちゃいそ…う…!」
「うん、ヒコザルの気持ちいいの、ボクにもわかる…よぉ。いいよ、ボクのチンチンで、イっていいよ…!」
「あっ、ふぁぁっ!んんっ!」
ぎゅっとしっかりお互いを抱きしめあったまま、
リオルの先端からはヒコザルの体内に、ヒコザルの先端からはリオルのおなかの上に、
勢いよくオスの液が飛び出していった…。


ほんのちょっとだけど、眠ってたみたいだ。
ヒコザルが目を覚ますと、いつものようにリオルの丹念な後戯が続いていた。
そりっ、そりっと舌先でヒコザルの毛皮を撫でていく。
下の方では、役目を終えて柔らかくなった幼いオチンチンを擦りつけてくる。
「えへへ。ヒコザル、気持ちよかった?」
ふっと目が合うと、リオルは本当に嬉しそうな光を目に浮かべ、にっこりとほほ笑んだ。
その幸せそうな表情を見て、ヒコザルはうらやましいと感じていた。
大好きと感じる相手と抱き合える。
(ほんとに…嬉しいんだろうなぁ…)
嫉妬、羨望。
今までにない感覚だった。
マスターはリオルの種族は元来オス同士の性行為に対する抵抗感が薄いと言っていた。
リオルがこうして正直にヒコザルに好意をぶつけてくる下地として、確かにそれはあるんだろう。
でも、オスに対してでもメスに対してでも…こんな風に自分以外の相手に対して
正直に好意をぶつけることができ、性的興奮まで満足させることができるなんて。
本当にうらやましい。
マスターやザングース、ピカチュウから犯されながら、ここまで「好きだ」という純粋なメッセージを感じたことはない。
そしてそれは、自分にも言えることだ。
相手のことを、今のリオルのように強く、「好きだ」と思って肌を重ねたことはない。
それが今、ヒコザルの心に新たなコンプレックスを生もうとしていた。
これだけ複数の相手と、数え切れないほどの肉体的接触を重ねているけれど、
自分が本当に好きだと感じる相手はいるだろうか。

1日だけ交わりを持ったメス。ニューラのことは今でも心に深く残っている。
初めて味わうメスの体の柔らかさ、優しい匂い、そしてねっとりと包みこむ女陰の感触。
同時に、マスターと一緒にニューラを犯したときの、
自分に向けられた、汚いようなものでも見るかのようなその目つきも浮かんでくる。
あんな形で出会い、別れてしまったけど、自分はニューラのことを好きだと感じていただろうか?
そしてオスで言えば…コリンクだろうか。
初めてコリンクを見たとき、その可愛さに心を奪われた。
そして、コリンクの初めての相手となったのも自分だ。
あの瞬間、確かに自分の中には好きな相手と結ばれた歓びがあった…ような気もする。
しかし、それは恒久的なものではなかった。
今リオルが自分に抱いているような好意が、自分とコリンクの間にあるようには思えない。
コリンクの態度は常に目上の先輩に対する態度であり、自分もコリンクに対しどこか遠慮している感覚がある。

ここまで考えて、ふと、マスターの顔が浮かんだ。
自分が性行為を行った相手としては、最も多い。
そして今では“波紋の契り”で強固な主従関係を結んだ仲でもある。
しかし、その一瞬後にヒコザルは激しく首を振ってその顔を打ち消した。
ありえない。
(マスターは…おいらを、こんなにした人間だ。マスターにさえ会わなければ、捕まらなければ、
こんな生活を送っているはずじゃなかったんだ…!好きなわけ、ないじゃないか!)

しかし、その一方で、昼間の優しくバトルを教えてくれたり、食事を作ってくれるマスターに
ヒコザルが惹かれているのもまた事実であった。
その葛藤が存在するが故に、かえって強くマスターに対する己の気持ちを否定しようとしていることに、
ヒコザルはまだ自分でも気が付いていなかった。

隣ではリオルがその手をヒコザルの胸の上にそっと重ねたまま、すやすやと寝息を立てはじめている。
あどけないその表情を見ながら、ヒコザルの自問自答は続いていく。
自分が好きだと心から感じることのできる相手に、果たして出会う日はくるのだろうか。
もしかして、一生好きだという感覚を覚えないままに終わるのではないか…。
それはとても悲しく、恐ろしいことのようにヒコザルには思えた。
出口のない迷路でさまよい歩く子供のように、ふらふらと迷走を続けながら、
ヒコザルの心はやがて眠りの中へと落ちていった。
次の日の朝。
その朝はなんだかいつもとは違う感覚がしていた。
何が違うのかはわかんないけど…何かがおかしい。
「マスター…?」
不安に駆られ、近くで寝ているはずのマスターを呼んでみるが、全く返事がない。

いないのかな…と思い、寝袋に近寄ってみると、ちゃんとそこにいるのがわかった。
(なんだ、寝てるのかな)
でも、胸騒ぎがおさまらない。
ヒコザルはもう一度呼びかけながら、そっと頬を撫でてみた。
「ねえ、マスター?」
「う…ん…」
苦しそうな顔を浮かべながら、ヒコザルの手を振り払うマスター。
その体が、熱い。
すごい熱だ。
息遣いも荒い。
(これは…まずい…)
ヒコザルの頭の中で、警告音が鳴り響く。
病気に違いない。
「ポケモンセンターに…、いや、病院に連れてかないと…」

マスターの病気。
これが今からとんでもない事態へと発展していくことになるとは、ヒコザルには想像もできなかった…。


続く


そのまま連続して、「その1」をお届けします〜。
23マスターの過去〜記憶の中へ〜 その1 1/7:2009/09/13(日) 13:57:05 ID:GILMUMye
「う〜〜む。…検査結果は全部異状なし、か」
いつものポケモンセンターとは違う、人間用の治療施設。
病院のベッドの上で横たわるマスターは、いまだに目を覚まさず熱にうなされている。
マスターが倒れた朝にボールから出ていたヒコザルとリオルの前で、
白衣を着たドクターがその顔を険しくしかめていた。
「発熱の原因も、意識障害の原因も不明だ」
どうやら、この人間がいろいろしていた検査では、マスターの病気の原因は分からなかったようだ。
(そんなぁ…)
落胆するヒコザルの前で、ドクターはおもむろに長白衣の下に手を差し込むと、
驚いたことにモンスターボールを取り出した。
「少々非科学的だが。これは…こいつの出番かもしれないな」

いつも見慣れた、モンスターボールからポケモンが出てくる光景。
しかし、白を基調に統一された病室の中、白衣を着た人間の手でそれが行われると
とてつもない違和感を感じるものだとヒコザルは思った。
白光が収まり、徐々にその姿があらわになる。
幾何学的にも見える模様の入った羽を折りたたみ、どこか遠くを見ているような瞳で佇んでいるそのポケモンは…
ネイティオだ。
つ――と首だけ動かしてドクターの方を向き、無言のまま今度はマスターの方へと向き直る。
「ネイティオ、どうやらこの患者、お前の領域みたいなんだ。スキャンしてみてくれるか?」
(一体何をするつもりなんだろう…)
心配そうにリオルの方を見ると、リオルもヒコザルと同じように緊張した面持ちでじっと状況を見つめていた。

「了解した」
ふわ…
羽ばたくというよりは、宙に浮かぶようにしてネイティオは飛び上がると、
音もなくマスターの枕元へと降り立つ。
そしてそのままじぃっと体を凝視し始めた。
「……」
一点を見つめ、ネイティオの体は固まってしまったかのように身じろぎひとつしない。
じれったい時が過ぎていく。
しん…とした部屋の中、壁にかかった時計の秒針の音がやけにうるさく耳に響いた。
たっぷり3分はそうしていただろうか、
突然ネイティオがその口を開き、語り始める。
「この男…。心が2つある。不完全に分離したその心が…お前と、お前にそれぞれ結びつき裂けそうになっている」
そのクチバシが、ヒコザルとリオルを順に指し示していった。
(おいらたちの…せい…?)
その事実は、想像以上の強さでヒコザルの胸を打ちつけた。

24マスターの過去〜記憶の中へ〜 その1 2/7:2009/09/13(日) 13:58:07 ID:GILMUMye
「ふむぅ。心が2つ…か。解離性障害というやつかもしれないな。心が結びついているというのはよく分からないが」
「いろいろな不確定要素が介入しているようだ。ワタシにも心の結びつきの理由は不明だ。
しかし、心が裂けそうになっていることがこの男が苦しんでいる原因とみてまず間違いないだろう」
予想だにしていなかった結果に、ドクターも困惑気味にネイティオと会話を続けている。
情報が決定的に足りずに首をかしげているドクターとネイティオ。
難しいことは分からないけれど、自分のせいでマスターが病気になってしまった事実に衝撃を受けるヒコザル。
ただリオルだけが冷静に今のマスターの状態を把握できていた。
「そっか…。聞いたことがある。幼いころに心にとてつもなく強い衝撃を受けたり、苦しみを与えられたことで、
その心を守ろうとして人格が割れてしまうことがあるって」
「その通りだ。ひどくなると多重人格と言われる状態になってしまったりする。
ネイティオが言うには、この患者はそこまでは至っていないようだ。
だが、人間だれしも少々の二面性は持ち合わせているものだ。
それがあるからと言ってこんな…意識不明の状態にまでなるとは考えにくいのだがね」
生徒に意外に優秀な質問をぶつけられた教師のように、
半ば得意げに、半ばむきになったような口調でドクターが解説する。
「心が…2つにかいり…?」
その頃になってやっと、ヒコザルの心に事実が染み込みはじめていた。
言われてみれば、思い当たることだらけだった。
昼と夜のマスターの二面性、リオルの言う突然の波紋の色の変化…。
そういうことだったんだ。

心の結びつき、つまり“波紋の契り”に関してリオルがドクターとネイティオにかいつまんで説明をしていた。
「――というわけで、ボクたち2体とマスターは心がつながった状態になっているわけです」
「ふぅむ…不思議なこともあるもんだね」
ポケモンのことは専門外と言いたげに、突然言葉少なになってしまうドクター。
そっちに関しては、ネイティオの方が分かるようだった。
「“波紋の契り”…か。確かに人間と精神的に結びつきを行うことができる種族がいるということは聞いたことがある。
しかし、それは精神にかなり負担をかけるはずだ。同時に2体とそんなことができるのか?
いや、そうか、心が2つ…。そういうことか――」
そうだ。マスターも言っていた。
『元々2体と同時に契りを結ぶなど不可能なはず』と。
マスターはその原因をヒコザルとリオルとの間にすでに深い関係があったせいだと考えていたようだったが、
そうではなかったのだ。
マスターに、“波紋の契り”を行った人間の側に、不完全ではあるものの2つの心が存在したがゆえに、
2体と同時に精神を結びつけるなんて離れ業ができてしまったんだ。
しかし、その心の分離が不完全であったがために、
今度は逆に、2体と別々に結びついた心が引き裂かれそうになって苦しんでいる。

「このままだと…どうなっちゃうの?治す方法は、あるんだよね?」
ドクターとネイティオ、眠ったままのマスター、そしてリオルを交互に見つめながら
誰に問うとでもなしにヒコザルが呟く。
その隣で冷静に事態を捉えていたリオルが、淡々と解答を導き出した。
「普通に考えて…“波紋の契り”を解消すればいいってことだよね」
ああ、そうだ。
言われてみれば簡単なことだ。
心が2体と繋がっていることで裂けかけているのならば、どちらかがつながりを解消すればいい。
こんな時冷静なリオルがいてくれて助かる。
解消方法なら、ヒコザルにはないけれどリオルにはある。
他の“波紋の契り”を行っているトレーナーとの“波紋の契り”。
普通であれば困難なその条件も、今回はあてがある。
自分のトレーナーと“波紋の契り”をしているリオルの妹。
あの女トレーナーに事情を話せば、協力も得られるだろう。
育てやのあるあの町に戻って、探せば…
急いでその事実をネイティオとドクターに説明する。
しかし、帰ってきたのは冷酷な宣告だった。
25マスターの過去〜記憶の中へ〜 その1 3/7:2009/09/13(日) 13:59:23 ID:GILMUMye
「無理だ。それでは、間に合わない」
希望を見つけて喜ぶヒコザルの心に冷水を浴びせるように、ネイティオの声が病室に響く。
「間に…合わないって?」
「そうだ。ワタシには対象物の過去と、未来を見通す力がある。
この人間の未来――数日後の未来が――見えない」
(見え、ない?それって、どういうこと?)
「そうか…。精神は身体に強い影響を及ぼしている。
精神が原因とはいえ、この高熱と意識障害が持続すれば、数日のうちに脳に高度な障害が――」
「そんな!そんなこと、あるわけない!」
昨日まであんなに元気にしてたのに、突然こんなのって…。
「ねえ、マスター。そんなこと、ないよね。
おいら達のせいで死んじゃったり…しないよね」
たまらなくなったヒコザルは、ついにマスターのベッドの上へと飛び乗り、
その頬をそっと撫でてみるが、全く反応はない。
いつもならすぐにでもその手でヒコザルの尻を撫でてきたというのに…。
「方法が、無いわけではない」
「ほんとっ?」
悲しみが病室を包む中、おもむろにネイティオの口から出たその『方法』は驚くべきものだった。

「この人間が心を割いてしまうことになった、原因が過去にあるはずだ。
それを修正することで…心が修復される可能性がある」
「過去を…修正?」
現実味のない言葉だ。
文字通り過ぎ去ってしまった過去を、変えることなど出来るはずもない。
そう、伝説のポケモンと言われているセレビィでもなければ…。
後ろでリオルも怪訝そうにしているのが分かる。
しかしネイティオはかまわず、淡々と説明を続けた。
「誰も過去を変えるとは言っていない。過去の記憶そのものを塗り替えるのだ。
先ほど言ったように、ワタシには対象物の過去と未来を見通すことができる力がある。
そして、このドクターの持つもう1体のポケモン、スリーパーと協力すれば、
対象物の過去を夢として蘇らせ、そこに異物を送り込むことで修正することが可能なのだ」
「それは修正っていうより、記憶の改ざんだね」
「そうとも言う」
瞬時にネイティオの言う方法を理解したリオルが、今度はヒコザルにも分かるように説明を始めた。
「つまりねヒコザル。マスターの心が割れてしまうようなことがあったのは事実だし、
過去に起こったその事実は変えようがないんだ。
でもね、マスターの記憶の中でだけなら、その事実をなかったことにできる。
そうしたら、割れてしまった心も少しよくなるかもしれないってことだよ」
そうか。解説されてみれば、簡単なことだ。
マスターが助かる手段がある。
それだけでヒコザルは沈んでいた心が再び浮き上がってくるのを感じた。
26マスターの過去〜記憶の中へ〜 その1 4/7:2009/09/13(日) 14:00:10 ID:GILMUMye
「で、誰を送り込むの?」
「それは…もちろん、お前か、お前だ。この人間と心が結びついているものの方がいいだろう。
1体しか送り込めないから、どちらか決めてくれ」
再びクチバシで指されるヒコザルとリオル。
先に結論を出したのは、リオルだった。
「ボクは、行かないよ」
あっさりと、まるで切り捨てるように言い放つ。
「えっ!?リオル…」
マスターを助けたい。
その気持ちはリオルも一緒だと思っていたのに。
リオルの口から出たのは、ヒコザルには思いもよらない言葉だった。

「その過去に入り込む方法。簡単なものじゃないんでしょ?それだけためらうほどだ。
もしかして、過去から戻ってこれなくなっちゃうことがあったりとか、
余計に悪くなる可能性だってあるんでしょ?」
「……」
無言のまま、ネイティオはリオルの言葉を肯定していた。

「ボクはね、このニンゲンのことが…大嫌いだ。無理矢理ゲットされて、騙されて契りを結ばされて…!
確かに今では“波紋の契り”を結んだ主人ではあるけど、なんで、なんで、命の危険を冒してまで、
こんなニンゲン助けなくちゃならないんだ!」
「そんな…」
「ねえ、ヒコザル。ヒコザルだってそうでしょ?このニンゲンにされたこと、思い出してみなよ。
どうやってゲットされた?本当に…好きだと思ってる?」
リオルの言葉が胸に突き刺さった。
その心情も痛いほどに理解できる。
(マスターのこと好きだと思ってるかって…それが分かんないから、苦しいんじゃないか…)
押し黙ってしまったヒコザルに、なおもリオルは言い募った。
「ねえ、ヒコザル…。こんなこと言いたくないけどさ、
このニンゲンに心が割れるような出来事があったのは可哀想だと思う。
でもね、無理やりボクらと“波紋の契り”をして、病気の原因を作ったのは全部このニンゲンなんだよ?
自業自得じゃないか!
そんなニンゲンを無理して、危険を冒して助けなくても…いいじゃない。
それに…。このニンゲンがいなくなれば…ボクも、ヒコザルも自由なんだよ?
ボクと一緒に、生きていこうよ…一緒に暮らそうよ…」
ベットの上に登ってきて、ぽんっとヒコザルの肩に手を置いて語り続けるリオル。
その温もりを感じながら、ヒコザルの頬をつぅっ…と温かい雫が流れた。
27マスターの過去〜記憶の中へ〜 その1 5/7:2009/09/13(日) 14:01:05 ID:GILMUMye
「ダメだよ。リオル。おいら、マスターを助けに行く」
ゆるゆると首を横に振るヒコザル。
無理矢理捕えられてやりたい放題にされたとはいえ、契りを結んだ自分のマスターを見捨てようとするリオルへの失望。
マスターを捨ててでも自分と一緒になりたいという、その一途な愛情への喜び。
そして、それ程までに相手を好きになれることへの羨望。
いろんな感情が渦巻き、涙が止まらなかった。
「なんでだよ…。だって、ダメかもしれないじゃん!
帰ってこれなかったらどうするんだよ!ヒコザルがいなくなったら…ボク…」
リオルの瞳にも涙が浮かんでいた。
「おいら、難しいことはよく分かんないし、マスターのこと好きかなんてもっと分かんない。
ひどいことされながら、『ヘンタイ、死んじゃえ!』って思ったことだって、何度もあるよ。
でも、マスターは…やっぱりおいらのマスターなんだ。
助ける方法がちょっとでもあるのに。見捨てるなんて、おいらにはできないよ…」
ヒコザルの迷いも、苦しみも、波紋を使えるリオルにはその手を通じて伝わっているはずだ。
「わかったよ…。ボク、ここでヒコザルが帰ってくるのを…待ってる」
覚悟を決めたヒコザルの濡れた頬をすっとその手で拭って、リオルは退いた。


落ち着いた…というか、事務的にすら感じられる口調でネイティオが記憶の修正の説明をしてくれる。
「――というわけで、ワタシがこの人間の心の分裂の原因になっていると思われる記憶を探し当てる。
そこで、お前に中に入り込んでもらうわけだ。
お前はそこで自由に動いて構わない。
お前が動いたことで記憶に変化が生じ――その結果だけが残ることになる。お前の記憶は残らない」
「結果だけ?」
「そうだ。例えばこの人間の記憶で、事故に遭う記憶があったとする。
そこでお前がこの人間を事故から助けることに成功した時、
この人間の修正された記憶に残るのは、『事故にあったが奇跡的に助かった』という結果だけで、
お前に助けられたという経過は残らない。
現在出会うはずのお前に過去に会っていると、それがまた心を混乱させる原因になってしまうからな」
「ふーん」
「そして、万が一だが、この人間の記憶の中の出来事とはいえ、
お前が無理をして命の危険を招くようなことになると…ワタシには救いようがない」
「え?救いようがないって…」
「この人間の記憶の中で、お前がいくら重症をおったとしても、
自力でその記憶から脱出してこなければ助けられないし、死ぬ場合もある」
「……。死ぬって…」
さっきリオルが警告してくれてたおかげで少しは覚悟してたけど、やはりその言葉はショックだった。
(でも…、おいらがやらないと!マスターの命が危ないんだ)
「おいら、やるよ。マスターを助ける!」
ネイティオの瞳を見つめ返して決意を伝えると、
ずっと無表情なままだったその瞳に、少しだけ優しい光が浮かんだように見えた。

ドクターが新たにスリーパーをモンスターボールから出す。
事情を説明すると、慣れているのか2体はすぐに協力体制を整えた。
「準備はいいな」
「うん」
「ドクター、いいですね?」
「ああ」
ヒコザルがネイティオに、ドクターがスリーパーに向かって頷く。
「では、いくぞ…」
同時にそう言って妖しい輝きを放ち始めたネイティオと、スリーパーの瞳にのまれ、
ゆっくりとヒコザルの精神はマスターの記憶の奥底へと導かれていった…。
28マスターの過去〜記憶の中へ〜 その1 6/7:2009/09/13(日) 14:02:02 ID:GILMUMye
覚醒状態から急に眠りに落とされる意識。
ぐるぐると目の前が回り、瞬き、まるで全身の臓器が逆向きに動きだしてしまったかのような錯覚に陥る。
次にふっと目を覚ました時ヒコザルが立っていたのは、見たこともないような世界だった。
ヒコザルが立っている場所。その前から後ろに無数の流れ星がゆっくりと通り過ぎていく。
体はゆるやかに宙に浮き、いったいどこが天井なのか分からない。
(きれいな…星だなぁ)
近くを流れる1つに意識を寄せると、その中にマスターの姿と、意識が込められているのがわかった。
(この小さな星が全部、マスターの記憶なんだ)
1つ1つの記憶が逆向きに再生され、後ろに向かって流れていく。
マスターの記憶の中の世界は、意外なことにヒコザルにとって不快なものではなかった。
記憶には常に、感情が伴う。
何と言っても、あのマスターの心の中だ。
ヒコザルは正直、かなりドロドロしたものを想像していたのに、その内部は驚くほどに澄んでいる。
リオルがマスターの心の色を『綺麗に澄んだ紫色』と表現していたのをふと思い出した。
そしてもう1つ意外なことに、最近の記憶の中には、ヒコザルとのやりとりがかなり色濃く刻まれている。
すぐ近くにあるキラキラと煌くフレームに縁取られた記憶の断片の片隅にも、無邪気にはしゃぐヒコザルが映っていた。

「これ、いつのだろう…?」
少し興味を惹かれ、そっと顔を近づけて覗いてみると、
マスターの視線に映っているのだろうそのヒコザルは、嬉しそうにこっちに走ってきて…
ひしっとマスターに抱きついた後、突然どこを触られたのか、「くぅんっ!」と悩ましげな声をあげた。
「なんだ、こんなので感じるのか?エロいやつだな」
バカにしたようなマスターの声。
(見なきゃよかった…)
げんなりしてその記憶から離れようとしたヒコザルだったが、
その時にマスターが抱いていた感情がふっと聞こえてきて、ヒコザルの動きを止めた。
(え?これって…)
『ヒコザル、お前は可愛いな。大好きだぞ』
普段は決して聞くことのないマスターの心の声が、はっきりと聞こえた。
それは紛うことない、純粋な好意の言葉。
大好きだぞ……大好きだぞ……
心の中で何度もこだまするその声。
(そんな、そんな…)
「今になっていきなりそんなこと言われても!知らないよ!いっつもそんなこと言ってくれなかったじゃん!
いっつも…無理矢理エッチなことばっかりしてきたじゃないか!」
混乱の余り、思わず叫んでいた。
それほどまでに、衝撃だった。

マスターが自分に好意を抱いている。
ヒコザルは、そのことを少しは理解していた。
そうでなければ、自分にあんなに優しくバトルを教えてくれたり、ごはんを作ってくれたりするはずもないだろうと思っていた。
しかしその一方で、「マスターはおいらのこと嫌いなんじゃないのか」とも思っていた。
一度も表立って好意を口にすることはないその態度。
そして何より、ヒコザルの嫌がることをあえて強いながら、性的行為を強要され続けるのだから…。
マスターにゲットされて以来数ヶ月もの間、その2つの心のはざまで
ずっと、ずっと悩み続けていたのに。
こんなになって、記憶に潜り込んで初めて、「大好きだ」と告白されるなんて。
(遅すぎるよ!突然すぎるよ!ウソ…ウソばっかり!)
しかし、記憶の中の心の声が嘘をつくはずもない。
リオルが自分に寄せる好意とたがわない程の強さの想いをヒコザルに伝えてくるその記憶。
必死でそこから身を翻して逃れると、
はぁっ、はぁっとヒコザルは荒い息をついた。
過度の愛情があるゆえに、相手を傷つけることに倒錯した歓びを覚えることもある。
そして、それによってしか満足を得られない人間もいる。
そのことを理解するには、ヒコザルはまだ幼すぎた。
29マスターの過去〜記憶の中へ〜 その1 7/7:2009/09/13(日) 14:03:30 ID:GILMUMye
ヒコザルの混乱をよそに、マスターの記憶を遡る旅は続いて行く。
やがてヒコザルをゲットした時の記憶が通り過ぎ、
ついに、ヒコザルが知らないマスターの過去へと侵入が始まった。
ザングースとの出会い、ピチューとの出会い…
そして更に遡っていくと、次第に記憶が薄れていくのか、
無数の流れ星のようだった記憶の断片はぐっとその数を減じ、
強く心に残っている出来事だけ、ぽつぽつと残るようになっていった。
その画面に浮かぶマスターの顔も次第に幼さを帯びていく。
すると、これまでの数々の記憶の中でも一際光り輝く断片が到来した。
歓声の中、屈強なポケモン達に囲まれ、トロフィーを掲げる姿。
見たこともないような、巨大なポケモンばかりだ。
これは…なんだろう?
小さなオスポケモンばっかり連れている今のマスターからは、想像もできないような姿だ。

歓喜の記憶。
しかし、明るい記憶はそれが最後だった。
そこを過ぎると、次第に流れくるその記憶が薄暗く、陰ったものになる。
流れ出るマスターの感情も重苦しいものとなり、息苦しさすら感じられる。
と、突然ぼんやりとネイティオの声があたりに響いた。
「もうすぐだ。この人間の心に強く影を落とす出来事の記憶が現れる。そこに…お前を導くぞ」
その声が終わるのと同時に、マスターの心の奥底から、
今までとはまるで違う様子で、ぼうっと浮かび上がってくるようにして、記憶の断片が出現した。
(なんだか…イヤな感じだ)
夜の闇をありったけかき集めて纏ってるかのような、その欠片。
その表面には、サムネイルのように少年時代のマスターの幼い顔が浮かんでいる。
整った顔立ちを恐怖に歪ませて…。
(マスター、今助けに行くからね)
ヒコザルは心を奮い立たせ、その中へと侵入していった。


続く

30ヒコザルの人:2009/09/13(日) 14:07:05 ID:GILMUMye
マスターの過去に何があったのか?
マスターの過去を暴く、「マスターの過去〜記憶の中へ〜」 その2、その3
近日公開予定!
…って、すぐ書きあげます。ちょっとだけ待って下さい。すんまそん。

あと、いつもながら病名とか設定とか、少し現実と違います。お気になさらず。
31名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 14:37:32 ID:aN6htoOp
お待ちしておりました
わっふるわっふる
32名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 14:41:59 ID:8hNBWvte
>>30
あなたの文才に軽く嫉妬w
続き楽しみにしてます。
33名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:41:10 ID:rXWbNszH
>>30
GJ!
続きがめちゃくちゃ楽しみだ!

ヤドンの井戸のヤドンは可愛い
ということで、前スレのオドシシのやつを読んでくださった方、
ありがとうございました
ヤドン(複数匹)×カブトプス♂を投下します

ヤドンは♂♀の複数
ヤドンの井戸が舞台
レイプ、逆レイプ、ホモ描写がありますので苦手な方はスルーしてください
34ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:42:06 ID:rXWbNszH

最近はつまんねぇ、体が飢えてやがる。
少し前までは毎日のようにメスとヤっていたもんだがそれも途絶えてしまった。
しかし、実際にはメスのことが原因だった。
集落のオスとそのことで争い、結果おれが集落を離れることになった。
おれが奴らに負けた形みたいで気に喰わねぇがのうのう居座ることも胸糞悪りぃ。
顔も見たくねぇしな、こっちから出てってやるぜ。

「あー、くそっ!」
岩窟を越え、海を渡り、砂浜に足跡を残し、草むらを当てもなく彷徨い続け……。
この広い世界、誰の縄張りでもない場所ではおれの居場所だと言い張ってもいいはずだ。
だが一匹で寂しいなんてことはねぇが、仲間くらいは欲しいよな。
新しい仲間を探すには住処に適した海の沿岸や岩場で探すべきであるのは分かっている。
分かっているが、何処か草むらに可愛いメスでもいるんじゃないかと思ってしまう。
おれみたいに群れを離れてたった一匹で……そんな奴はおれしかいないことは知っている。気付かないフリしているだけだ。


ひたすら歩き続け洞窟を抜ける。
ここはどこだ、辺りを見渡すと近くにはヒトの住む町があるようだ。
引き返そうとした時、おれは窪地に作られた井戸を見つけた。
古びたそれを覗くとどうやら底からどこかに繋がっているように見えた。
どうせ行く当てもねーから中に飛び降り、その先へ行ってみることにした。
中はまた洞窟になっていて、奥は大きな岩で塞がれている。
それを退かし更に進んでいくが出口は見当たらない。
外れだったか、それとも水中に新たな道でもあるか……。
洞窟の奥に十分溜まっている水に口を微かに浸してみる。なかなか美味くて綺麗な水だ。
それを確認して喉がすっかり渇いていたから口を完全に付けて一気飲みした。
暫くはここにいてもいいかもしれない。
水面から顔を離した時、おれのいる向こう岸の岩盤の上にポケモンの姿が見えた。
――ヤドンか。
のんびりと気持ちよさそうに眠っている。
……こんなポケモンとヤりてぇとも思わないはずだが、今日は我慢の限界だ。
一匹ですんのにも飽きたし物足りんと思っていた所だしな。
音を立てないよう水中に身を沈め、湖底まで潜る。
向こう岸までゆっくり…と。
おれさま、このカブトプスさまから逃れられる者はいねぇ。
アサシンとはおれのこと。影に溶け込み忍び寄り、自慢の鎌で獲物を狩りとるのだフハハ。

湖中はおれを含めても驚くほど静かだ。
試しに目の前を通過した魚を鎌で音もなく突き刺した。
毒々しく拡散していく血の色に満足したおれは、そいつを口に放り込んだ。
問題はあのヤドンがオスだったら糠喜びってとこか?
岸の傍まで寄って頭上を見るとはみ出したヤドンの顎が見えた。
湖底をしっかりと足で掴み、身を屈める。
……今だッ!
存分に溜めた力で湖底を蹴り飛ばし、水を巻き込みターゲットに飛び掛った。
大きな水音を立てたと同時に、おれの鎌がヤドンの身体を掠め岩盤に深々と突き刺さる。
ヤドンに覆い被さった瞬間飛沫が雨となっておれに降り注いだ。
「動くな!」
右の鎌を岩盤から外しヤドンの腹の下に鎌を突っ込む。
引っ繰り返すと腹には小さな突起が幾つかあって、股には何も付いていねぇ……ビンゴだ。
35ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:42:51 ID:rXWbNszH

ヤドンのツラを見ると目がぱっちりと開いた所だった。
しっかりと目を見てやり鎌を喉元に突き付ける。
「騒ぐな。言うこと聞かねーとどうなるか分かってるな?」
だがヤドンは怯えた様子もなく、おれを見てんのか何処見てんのか…、ぽかんとしている。
何とまぁマヌケなツラしてやがる。
だけどそれも今に欲望に歪んだ顔に変わるんだぜ、おれに媚びて肉棒をせがむメスの顔にな。

おれはヤドンに顔を更に近づけ、嘴に割って入った。
嘴とは言っても硬くはない。
最初は啄ばむように嘴を口で挟みこむようにして啄ばむようなキス。
そして色んな角度からおれの舌を差し込む。
最後には深く深く舌を入り込ませてヤドンの舌に絡ませる。
カブトプスのものよりも柔らかいな。
口内ではお互いの唾液が混ざり合ってどっちのともつかない。
それをヤドンの柔らけぇ舌に擦り付けて感触を楽しんだ。
おれの口の中の唾液をヤドンの中に注ぐと、溢れ出た液が顎を伝っていく。
ヤドンは全く抵抗しない。
もうおれに落ちたのか、いや、最初から犯されることを望んでいたのかもな。
舌を何度も吸い、先端を使ってヤドンの中全てを小突いていく。
「おい、おれのにも絡ませろよ」
未経験か?悪いことしたかなと頭の中では思ってヤドンの顔を見ると、優越感に浸ったおれの目とガン開きの目が合った。
うんともすんとも言わず、おれをぼけーっと見つめて、口から唾液を垂れ流している。
「な、お前!おれをばかにしてんのか!!」
怒鳴りつけても表情は一向に変わらない。何なんだこいつは!

おれも自棄になって、どうにかしてヤドンを鳴かせてやろうと思った。
首に舌を這わせ、乳首一列広範囲を鎌の背で刺激する。
だが何の反応も見せない。
乳首にしゃぶり付き存分に弄ぶ。
「ふぁ……」
「へっ、どうよ?」
「あ〜あ……」
ようやく感じてきたかと思ったが、ヤドンはただの大きな欠伸をしただけだった。
「このっ……!これなら!」
無防備なヤドンの腹の下に鎌を伸ばして、微妙に膨らんだ所に割れ目を見つけた。
鎌を使って開くと、ヤドンの毛色よりも濃いピンクの性器が露になった。
クリトリスが鎌で傷つかないよう先端を押し付け、アソコを舐め回す。
不感症なのかもしれねーから少し乱暴気味に触り、穴には舌をぐりぐりと挿れる。
ソコが濡れてきたが、こいつが感じて出してるんじゃなくて、どうやらほとんどがおれの唾液らしい。
暫く攻め続けていたが段々悲しくなってきたぜ。
「おい、何か言ってくれ…」
「…………………………………やあん……」
これは「いやーん」と言っているのか単に鳴き声を発しているだけなのかどっちだよ!?
全く、同じポケモンであるはずなのにこいつの考えていることは読めねぇ。
少なくとも色気も素っ気もない声だった。
36ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:43:30 ID:rXWbNszH

早くおれ自身を挿れてしまいたいのだが、勃つどころか萎えちまってる。
ヤドンを濡らすのは後にしてとりあえずフェラでもさせとくか。
普段は鎧に守られている所を捲ると、だらりと垂れたおれのムスコが姿を見せた。
「ほら、咥えろ」
膝を立ててヤドンの体を少し上へと持ち上げる。
あんぐり開けたヤドンの口はでかいから挿れるというより、中に置くという感じだった。
ヤドンの頭を下へ押して口を閉めさせる。
――なかなかいいじゃねぇか。
唾液で濡れた粘膜の滑らかな感触が、おれをそれ全体で包み込んだ。
体に関して言えば申し分ねーが、ちゃんと反応してくれればなぁ……。
働いてくれるよう促すためにまずは自分から動く。
体に力を入れてかたくなるを使うと、少しだけ勃って安定しやすくなった。
準備が整い、腰を前後に振り動かす。
やっべ、久々だぜ。
一匹じゃ味わえねぇこの快感、メスを犯す支配感、ムスコも反応してきている。
ヤドンを両腕の鎌で挟み、激しく腰を打ちつける。
まるで衝撃で火花でも散るような、すっかり硬化したおれに掻きまわされた口の中は、ぐちゃぐちゃと大きな音をたてる。
ヤドンは奥まで突っ込まれても何の文句も言わずに、ただ零れた唾液を撒き散らしている。
それも物足りなくて、
「お前からもしてくれよ、なぁ?」
と頼んでヤドンの頭を軽く叩く。
――ぱくん。
頭を叩いた軽い衝撃によって、余裕を持たせておいたヤドンの口は無残にも閉じてしまい、カリッという残酷な音がした。
…………うん。
「……ぎゃあああああああああああああ!!」


「もういいよ!チクショーが!」
ヤドンは諦めることにした。ついてねぇなぁ。
あの後は喚いても離してくれなかったし、暴れるとますます歯が喰い込んでしまった。
頭を再び叩くとようやく口が開いてくれて、おれは暫くうずくまった。
どういう仕組みしてやがんだあの口は、それにおれはエサじゃねぇッ!
ムスコを見ると、くっきりと残った歯型。
痛みを思い出してゾッとし、まだ少し勃っていることにもやるせない気持ちになる。
無理にでも鎧の中に戻し、最後に足で蹴飛ばして立ち去ろうとしたが、考え直して腹ごしらえでもすることにした。
さっきから動かないヤドンの尻尾辺りを鎌で傷つけ、傷に今度はおれの歯を突き刺さした。
そこを吸い込むと、血の味がしてから大量の旨みが口の中に広がった。
メガドレインでこいつの栄養を吸い取っているのだ。
あまり動かないせいか体力も十分にあり、何しろヤドンの尻尾は甘くて美味いことで有名だ。
煮えくり返った腸も少しは鎮静し、うっとりするような甘さでちょっとだけ幸せな気分になった。

「ごちそーさん」
口の周りに残った汁を舐めずり、おれはヤドンを見下ろした。
未だに何を考えているか、ただ黒の湖に映る自分の姿を見ている。
唾液で濡れた地面と、尻尾に滲む少量の血。
おれはいよいよ立ち去ろうとした、だが、
「やああああああん、やああああああーん!」
急にヤドンがでけー声で鳴き出した。
驚いて立ち止まると、周囲の陰からぞろぞろとヤドンが這い出てきて、おれとヤドンを取り囲んだ。
「なっ、何だ!?」
マヌケな顔から一変、ヤドン達の目は微妙につりあがった。
まぁ、それでもマヌケな顔だが。
さっきのメスヤドンを見ると、やぁん、と寂しそうに鳴いて尻尾を痛そうに庇っていた。
今更すぎるだろ……。
37ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:44:12 ID:rXWbNszH

集団の内の二匹はメスヤドンを慰め、残りの五匹はおれに向かって低い唸り声を出した。
おれは一瞬だけ気後れしてしまったが、何匹集まってもヤドンはヤドンじゃねぇか。
おれはカブトプスさまだぜ、ばかにすんなよ、と鎌を振り上げて威嚇のポーズをした。
するとヤドン達の様子が変わると同時に、両腕の鎌が急に重くなった。
鎌は後ろへと引っ張られ、そのせいで体もバランスを崩し、後ろから倒れこんでしまった。
ねんりきか、舐めたマネしやがって!
今のは集団の力が合わさっただけで、一匹一匹の力は大したことない。
おれはすぐさま起き上がって飛び上がった。
鎌を掲げ、勢いをつけて振り下ろした。
まぁ、マジで切り刻むわけではねぇ。
ヤドン達の目前に深く突き刺し、それを奴らにまざまざと見せつける。
そして鎌を引っこ抜き、それからヤドン達の体の上で振り回した。
見よ、この鎌捌き。
得意になっているとヤドン達の目が一瞬光り、おれの体が硬直した。

何が起こったのか分からない。
再び後ろへと倒れ、何の抵抗も出来ない体を地面が受け止めた。
声も出せねぇ、目はただ一点、青い空を映している。
そこへ、マヌケな目が幾つもおれを覗き込んできた。
ちっ、かなしばりでもされたんだな。
意識と感覚だけは鮮明で、何とか逃れようと試みるが体が重くてどうにもならん。
そうしている間に更なる重さを感じた。
ヤドン達が乗ってきたのか、くそ、しくじったな……。
早く解けろ、解けろ、と願ってると、おれの鎧に何かが触れた。
丈夫な鎧とは言ってもおれの体である。
なめくじでも這ったような感覚に、思わず寒気を覚えた。
それがおれの顔にも這った、が、それはヤドンの舌であり、無論巨大なめくじではなかった。
まさにおれはヤドン達に体を舐め回されているのだ。
やめてくれ、気持ち悪ぃ……。
メスヤドンにヤったことをこの場でお返しされるとはな。

ある一匹の舌がおれの股間に触れた。
鎧越しでもその刺激に体が跳ねてしまいそうだったが、逆に全く動けないおかげでヤドンにバレることはなかった。
……というのは甘い話で、ヤドンは鎧を捲って隠れていたモノを見つけられてしまった。
ソレをヤドンは大きな舌で包み、体の重みは下腹部へ集中した。
お、おれはヤるのは好きだけどヤられるのは嫌いなんだよ!離れろコラァあっ!?
複数の舌の存在。
なんとかして振り払おうとすると、ようやく上半身だけが動いた。
少し麻痺して両腕もまだ動かねぇが、体を起こして今の状況を理解しようとする。
予想通り、群がったヤドン達がおれの取り合いをしていた。
そそり立ち始めてきたおれにヤドンの舌がうねりせめぎ合う。
たった一本に一匹は亀頭を独占して口に含み、残りの四匹は空いている所を下から上へと舐めている。
「はっ、ちくしょう、やめろよぉ」
やっと声が出た。
だが聞く耳を持たないこいつらには大した意味を持たない。
はぁ、もう見たくなんてねぇよと体を倒し、光景が視界に入らないようにする。
見なくたって体が勝手に反応しやがる。
嫌だってのに下腹部からゾクゾクと昇って来るものが堪らない。
自分が犯されて感じちまうなんて情けねぇ……。
溜息を吐くと、おれの顔の横を三匹のヤドンが横切った。
「え!?お前らも行かなくていいんだよ!」
38ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:45:03 ID:rXWbNszH

結局おれの下半身には八匹ものヤドンが詰め寄った。
もう一度体を起こして見てみると、ヤドンの上にヤドンが乗っているという、えらいことになっていた。
さっきおれに襲われたヤドンも参加してやがる。
あんだけ反応が鈍かったのに一体全体どうしたんだよ。
「ぐっ、は、はぁん、うぅ…」
このおれさまがヤドンにしゃぶられてこんな声出しちまうとは。
常に何処かに刺激を加えられ休まることはない。
ヤドン達の舌も他の舌と絡み、ディープキスをしているように見える。
って、何思ってんだおれは。

おれの亀頭を咥えるヤドンはそれを鈍く丹念に舐め転がす。
何か美味いものでも味わうようにねっとりと。
「うっく……ヤドン、もっとくれぇ……」
マジでどうかしちまったんだな、おれ。
もっと速くしてほしいともどかしく思う一方で、おれはこの緩慢な動きの虜になっていた。
じわじわとくる腰の気だるさが遅くも確実にやってきておれの領域を侵食していく。
目を瞑って絶頂がくるのを待っていると、一匹のヤドンがわざわざ腹と胸を通って顔に密着した。
下腹部をおれの口に向けて、行為を要求しているようだ。
やめてくれ、もう自身はないんだ、と言おうとする直前、ごりっと嫌な感触が口に当たった。
「げっ、お前オスじゃねーか!オスのおれさまがチンチンなんか舐め、むぐ!?」
ビタンビタン、ヤドンはおれの顔の上で腰を打ちつけ、無理やり口に押し込んだ。
どうやらおれに拒否権はないらしい。
つーかオスを咥える以前に、おれ、オスに気持ちよくされていたとは……。
軽く仮死状態に陥っても、ヤドンは早くしろと言わんばかりに腰の振りをエスカレートさせる。


上も下もめちゃくちゃにされて訳分かんねー、だが、あーーくそ、気持ちいい……。
……本当はもうかなしばりの効果は切れていた。
逃げることは至極簡単なのに、今おれは狂ったように腰を振り、絶頂を迎え入れようとしている。
「あっ、あっ、くぅう!」
そして恐ろしく単調な動きに気がどうにかなっちまいそうだ。
こいつらはおれが何と叫ぼうとも、あくまでマイペースで駆け引きすることを知らない。
「もうダメだっ、んああっ、んんむぅ!!」
おれが奉仕を止めると、すかさずヤドンは体を叩きつける。
そんなことされても、頭ン中がぐるぐる回って何をすればいいか分からない。
体の何処を動かしてんのか、動かす方法も忘れちまうくらいだった。
熱くギンギンに硬くなったモノがこんなにも溶かされちまってる。
柔らかくぬるぬるしている舌がまるで別の生き物のような、それぞれが未知のうねりを見せてくれていた。
「で、出るッ!」
重いヤドン達を蹴散らすように、腰が勝手に暴れる。
体ごと絶頂に昇りつめるかのように腰を高々と突き上げた。
「イッ…………っ…………うあ……」
おれは今日まで解消されなかった不満をヤドンにぶちまけた。
それは全てヤドンの大きな口の中に溶け込んでしまったようだ。
落ち着くまで変わるのことないペースで舐め続けられた後、終わりを知ったヤドンは次々におれから降りていった。
39ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:45:44 ID:rXWbNszH

はー……何してんだろ、おれ。
イッちまうと頭が急に冴えて現実に戻らざるを得ないんだよな。
さっきまで見せていた痴態が恥ずかしい。
まぁ、あいつらは別に気にしてもねーだろうが。
目を鎌で遮って天井を仰ごうとするが、でんと太った腹に遮られていた。
「……お前か」
また奉仕の止まっているおれを促すため、ヤドンは再び顔の上で体を弾ませた。
「痛ぇ!重ぇ!分かったよ!」
とりあえずさっさとイかさねぇと顔と首がぶっ壊れそうだぜ。
ヤドンのモノはそれほど硬くはなく、丸々として柔らかい。
何も言わない、めちゃくちゃ鈍感、そのせいでいつになったら終わるのか検討もつかねぇ。
ただひたすらに硬い舌でふっくらとしたソレを溶かしていく。
鋭い歯が刺さりかけてもヤドンは何も言わない。
これだけ鈍感だとかなり本気になってもいいんだな?
おれはムキになってどうにかしてイかせようと本気モードに突入した。
こうなりゃもう相手がオスでもカマでもなんでもいいぜ。

皮の部分には歯を軽く当てて強めの刺激を出し、亀頭は丁寧に舐めしゃぶる。
それに集中して気付かなかったが、さっきからなにやら妙な音がおれの耳に届いていることに気付いた。
ぱこぱこぱこぱこ……ってオイィ!
ヤドンの腹をどかし隙間から辺りを窺うと、他のヤドン達がつがいと行為の真っ最中だった。
「おれの周りで何してやがるッ!」
おれの顔の上のこいつが抜けてるせいで3Pをしていたり、あるいはオスメス仲良く突っ込んでいたり……。
あのメスヤドンもオスにチンチンを突っ込まれ腰を振られていた。
な、なんか悔しい……。
見たくもねーのにそれに気を取られていると、突然おれの口内に熱く苦いものが注ぎ込まれた。
「ッ!」
「…………」
ああ、イッたのか。
急なことに驚いたのとちょっとした満足感を感じた。

ヤドンはおれから体を退け、他のヤドン達に加わろうとしている。
おれは口から精液を吐き捨て、体を洗いに行った。
くそ、ちょっと飲んじまった。おれは口を漱ぐ。
下半身も精液と涎でベトベトになっていて、鎌ではなかなか汚れを取り難い。
ムスコはだらしなく垂れ下がり、なんだか虚しくなった。
悪戦苦闘しているおれは、またしても急に後ろへ引っ張られた。
天井を見上げるとマヌケなヤドンの顔……。またお出座しですか。
「もうできねーよ、いい加減にしてくれ」
水中に逃げようとしたがヤドン全員がおれに襲い掛かり、おれは無残にも引き摺られてしまった。
最中だったからか、オスのヤドンからはゴリゴリが、メスからはぬるぬると愛液が押し付けられる。
「や、やめろ……」
ヤドン達を振り払おうとしたが、再びかなしばりをかけられてしまった。
これでおれはなすがままにされてしまう。
本当にヤドンが憎いなら鎌で切り裂いて皆殺しに出来たはずだ。
だが、何で、何でそれが出来ねぇんだよ、おれは……。
必死に理由を求めて今までのことを考えていると、不覚にもおれは勃ってしまった。
それを見つけた一匹のヤドンは、おれのムスコにマンコを押し付けた。
ま、まてよ。
ぬるりとした感覚に悶えそうになるが、それでも我慢していると、ずぶりと音を立てておれはメスに飲み込まれてしまった。
声が出てしまうかと思ったが、かなしばりで声も出せない。
吸い込まれちまいそうなおれは情けなくて泣きそうになった。
40ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:46:27 ID:rXWbNszH

ヤドンの中は柔らかく温かく締め付けてくる。まぁ、カブトプスのメスもそうだが。
悔しいが気持ちよすぎて頭ン中が弾けてしまいそうだ。
また別のヤドン、今度はオスがおれの開けっ放しの口に硬くなったソレを突っ込んだ。
口を動かせないおれの中をヤドンは腰を振り掻き混ぜた。
そして周りからは、ぱんぱんぱんぱんと音がする。
おれは強制的に乱交パーティーに参加させられていたのだ。
さっきのかなしばりで少しは慣れたのか、おれの首は少しだけ動いた。
なんとかしておれを体に入れているヤドンを見るとそれはあのメスヤドンだった。
お前、逆におれをレイプしようってのかよ。
……最初に襲ったおれが言うのも何だが、メスのお前が簡単にオスにあげても構わないのかよ?
なぁ、お前にはさっきのオスがいるんじゃねーのか?
そいつが彼かどうかは知らんが……こんなことでいいのかよ……。
声に出来ない言葉をメスヤドンに投げかけた時、おれもこいつらと同じなんだな、と思った。
息を荒げ快感だけを貪り、おれの今までしてきたことと全く変わらない。
マジでばかだよな、おれ。

「っはぁあ!むぐぅ、や、ヤドンッ!」
いつの間にやらおれの声は洞窟に響き渡り、プライドと自我が崩壊していた。
まだ体の方は自由が利かなくて、じわじわと攻めてくるヤドン相手にどうしようもなかった。
ぶっ壊れて腰を振りまくりたいのだが、かなしばりはおれにその権利を与えない。
全てはヤドンの勝手でペースで物事は進んでいく。
ギチギチとおれを締め付け、穏やかな快感が与えられる。
腹の奥から声を出し、喉を震わせ、速めてくれと叫びたい。
「ぐぐっ、うあっ!はやくッ、速くイかせてくれぇ!」
叫んでも叫んでも、ヤドンはおれの懇願など聞いちゃくれねぇ。
ゆっくりと時間が止まってしまったのではと感じる程の動きに気が狂いそうだった。
頭はいつまでも白のまま。めまいがする。
愛液と内壁に舐め取られ、おれから、メスヤドンから、双方からの痙攣が伝わってくる。
その粘液の量も更に増えた気もして滑りがよりスムーズになる。
だがそれを理由にスピードは上げてもらえず、最後までもどかしさを我慢する他なかった。
奥まで押し付けられ、最奥の柔らかい部分が当たる。
子宮に続く穴の僅かな隙間に亀頭が挟み込まれた。
微かにメスヤドンが仰け反り、おれも気持ちよさに喘いだ。
口に埋まるヤドンのせいで呼吸が上手くいかないのも相まって、段々とめまいがしてきた。
だがそれがまた心地よい。
こんなにヤバイのは初めてだ。

「おれはっ……おれはぁ!」
そろそろラストスパートか、2匹のヤドンのスピードが僅かに上がった気がした。
「はぁっ、はあっ、ひゃは!」
何が何だか分からねぇ。
もうすぐで頂点に達するということしか分からない。
おれはどろどろにヤドンの中で溶け合い、口の中でもヤドンは溶けている、のか?
「むぐぐっ」
ヤドンは顔の上で飛び跳ね、口の中で存分に暴れた後……、
「ッぶは!?」
ビクビクと震えながらヤドンは口内に精液を撒き散らした。
滾りは途切れることなく溢れてしまいそうな程注ぎこまれた。
苦味が来る前に全てを飲み込み、オスの臭いを鼻から抜き去る。
吐き気と苦しさを感じる前に、下からやってくる快感に掻き消されちまう。
もう、もう、おれは……。
「あーっ、あっ、イク……ッ!!」
メスヤドンの動きが酷く遅くなりやがった。
時間が止まってしまったようにイク直前だけが幾度となく繰り返される。
内壁に四方を押され、肉棒全体が訳の分からないものに絡まり……。
おれの体の中で火花が弾け飛んだ。
41ヤドン×カブトプス♂:2009/09/13(日) 16:47:32 ID:rXWbNszH

時間が止まったおれをメスヤドンが現実に戻すかの如く、腰を打ちつけた。
直前の感覚が一挙に登りつめ、絶頂へと一気に導いた。
「……ッおおお!!」
メスヤドンの中に全てを吐き出し、中に飲み込まれていった。
おれが中でドクドクと注ぎ込んでいるのが正確に分かる。
一瞬だけメスヤドンの動きは止まった。
この無様なおれさまを見て嘲笑ってでもいるんだろうな。
深く考察する間もなく、すぐに再開された後、メスヤドンは体を震わせおれをきつく締め付けた。
おれは小さく呻き、いつまで続くとも分からない痙攣をただ感じていた。


かなしばりが切れた頃、重苦しいヤドンを鎌の側面で押し退けた。
折角洗った口は唾液と精液が、下半身は愛液と精液がこびり付いているかのようだった。
「……最悪だぜ」
おれを犯していたヤドンは他のヤドン達との行為に勤しみ、おれ一匹だけが取り残された。
いや、それでいいのだが余計に屈辱を感じちまうだろーが。
当分はヤるのなんてまっぴらだ。
自分でするのですらトラウマを思い出すかもしれん……。
深く溜息を吐くと、うな垂れるおれの背後にヤドン達がやってきた。
「何だよ、お前らだけでやってろ!」
そう吐き捨てるとヤドンは背後からおれの頭に飛び掛り、その重さでおれは顔面から岩に顔を叩きつけてしまった。
衝撃に頭をくらくらさせていると、重石のように背中にヤドン達が飛び乗った。
嫌な予感が過ぎったおれの予想通り、ヤドンはおれのバックを探り出した。
……おれの尻を。
尻を守る鎧が剥がされ、そこにヤドンが群がる。
「まさかな、おい、冗談じゃねぇぞ……」
周りを慣らしていくかのように探られ、舌で舐められる度に一々体が反応した。
後ろは全く見えねぇが、このままだと何をされるのかは安易に想像がつく。
「ひっ、待てよ?なぁ」
ヤドン達によって足を広げさせられ、尻にオスが押し付けられた。
血の気がサーッと引き、冷や汗がどんどん出てくる。
「やめろ!ヤドン!」
マジでそれだけはやめてくれ!
ヤドンなど力でどうにでもなると思っていたが、それは甘かった。
上から押さえつけられた体はビクともしない。
かなしばりをかけられよーが何だろーが関係なかった。

「退け!どけぇええ!」
おれの声は虚しく洞窟内に反響する。
助けてくれる者は誰もいない。
もしかして一生ヤドンの奴隷になるなんてことねぇだろうな……。
より強く肉棒が押し付けられる。
おれは反射的にビクリと尻を縮みこませるが、何の意味も持たない。
ただおれが辛くなるだけだ。
「なぁ、やめてくれよヤドン。おれが悪かったよ、だから、だから……」
おれがそう言うと、ヤドン達は嬉々とした声で一斉にこう答えた。
「………………………やあん……」
と。


――end
42名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:49:04 ID:rXWbNszH

レス数書くのを忘れてましたが
以上8レスで終了です
43名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:55:39 ID:i9Exd0n6
>>30
怒涛の新展開に目が離せないな。わっふるわっふる
44名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 17:11:42 ID:Rna0jUeK
やあん
45名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 18:21:42 ID:i9Exd0n6
>>33
数の暴力に屈服させられちゃう、ちょっとおバカなカブトプス萌え。
ヤドン「戦いは数だぜ、やあん!」
46名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 21:00:38 ID:I2Ovw6Ha
2人とも乙
そして>>11に激しく同意ww
アニメのユキカブリの可愛さも反則並みで萌えが止まらなかったなー
誰かユキカブリでエロ書いてくれたら死んでも良い
47名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 21:41:53 ID:9L38EGf/
カブトプスかわいすぎるwww

やあんなヤドンもかわいすぎるw
48名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 21:43:06 ID:vhOMeGBM
>>30
乙です!
ものすごく続きが気になる終わり方で、続きが楽しみすぎるw
完結編ってことで、なんか終わるのが寂しいけど正座して待ってます。

>>42
GJ!
先に襲った側なのに、どんどんヘタレてくカブトプスに萌えたww
そしてヤドンの鳴き声のエロさにやっと自分も気がついたw
49名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 21:46:50 ID:FDykeDK+
「やあん」がじわじわ来るw
50名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:13:00 ID:4oW514p3
GJ
51名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 01:32:31 ID:BZDwdiIR
・・・・・・・・・・やあん
52名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 06:42:35 ID:MNyvpBMl
そういえば化石から復元したてのポケモンって
メチャクチャ性欲とか溜まってそうだ

研究所で復元されて外に出た途端…
53名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 07:30:09 ID:tTAfGYsz
HGSSでずっと一緒に先頭の一匹と歩いてると
2番目以降からの嫉妬が凄いんだろうなぁと思った
54名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 09:59:25 ID:evj8BKdR
「私は狭かったり拘束されてたりする方が好きなので問題ありません
 あ、首輪や鎖や轡つけてくれるなら連れ回されてもいいですが」
というドMなポケモンもいるかも知れんぞ

わざ構成も「がまん」「こらえる」「カウンター」とか総受け前提だったり
55名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 10:59:57 ID:RAYWk5qa
技って聞いて思い出した。

ポコモンは技を4つしか覚えられないってどう思う?
俺は『公式戦でのみ技数制限をする』っていう某漫画の設定で考えてるけども
56名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 11:46:12 ID:b1QBmVCM
記憶容量の問題
57名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 13:12:36 ID:BZDwdiIR
実際はシステム的な問題なんだとして
6匹までしか連れ歩かない、と同じでトレーナーのモラルの問題とか

58名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 17:47:23 ID:wRqIkA1b
四つしか覚えられないように、人間によって作られたからじゃね?
質量保存則無視してボールに入ったり、パソコンの中に入ったりするから、
ポケモンは物体より情報に近い存在かも。
59名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 18:39:07 ID:b1QBmVCM
>>58
的外れにも程がある
60名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 19:03:08 ID:Nr0bL2+s
>>59
そもそも想像上の存在に的外れも何もないんじゃない?
それとも59は任天堂関係者?
61名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 19:15:59 ID:JcXQenEY
こんな話し合いなんの意味があるんだよ^p^

ポケモンといちゃいちゃぐちゃぐちゃしたいでおk
62名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 19:17:47 ID:bv3boYtQ
スレ違い的な意味で的外れなんじゃない?
そういえば昔ポケモンの世界観を考察するスレで、
ポケモンは古代兵器の末裔とかいう仮説があって面白いなあって思った
63名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 19:26:56 ID:wRqIkA1b
ミュウツーとかポリゴンは人間製だね。
性的快感とかは人間のものを参考にして作られたと妄想。
変態科学者にエロい習性を植えつけられて誕生したポリゴン萌え。
64名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 19:39:34 ID:evj8BKdR
アニポケ小説版だと
「むかしむかし、ポケモンという生物は存在しなかったんだけど
 ある晩、何も無いところから数百種が一気に光とともに自然発生した」
という話があったような。伝承かお伽話の類かも知れないけど

…アレ?真面目に想像してみると古代兵器以上に怖くね?
外宇宙からか異世界からか、どこから来たかわからないけど
ある意味超スケールのコズミックホラーじゃね?
65名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 19:47:41 ID:VUlG2TNp
ノアの箱舟みたいにファンタジックに考えるとこわくない!ふしぎ!

アルセウス様が万物の創世主?みたいな存在らしいし
人間から作られた説はどうなんだろう。
想像の余地はいろいろあって楽しそうだな

何はなくともブイズ萌え
66名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 20:18:21 ID:p71Iu6/C
シンオウの図書館で、昔はポケモンも人間も同じだったけど、
途中で分化したみたいに書かれてなかったっけ
うろ覚えなので多分間違えてる
でもポケモンと人間が結婚してた時期があったのは、はっきりと覚えてる
67名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 22:44:30 ID:wTDAd/tD
>>62
古代兵器の末裔で思い出したのがアニメのモンスターファーム
68名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 00:40:57 ID:qGRlXOmQ
なんでホウオウ様の美脚がパワーアップしてるの?犯されたいの?
69名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 00:41:38 ID:LSEuRNj/
いつになったらポケモンがこの世に生まれるのかな
70名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 02:29:35 ID:kGfmWDCx
ポケモン世界の設定と絡めた話もよさげだな。
ブリーダー、レンジャー、ポケスリート、とかポケモン関係の職種も増えてきたし。
ジョーイさんはラッキーと、ジュンサーさん・おまわりさんはガーディとよろしくやってそうでいいな。
71名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 06:48:13 ID:aCH/TROl
ポケモン(性的な意味で)だいすきクラブですね、わかります。

やけに熱っぽいポケモンが運び込まれてきたけど
実際は発情期というだけだから
検査しようとするジョーイさんに襲いかかるとか。
72名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 07:19:28 ID:hncMeWQ/
女ブースターとフレアドライブを覚えた男ドーブル
「ドーブル!そいつを(卵技として)寄越せぇー!」

しぼりとる

無理でした
73名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 12:31:24 ID:UjI/6EYv
ゆいつしんでもできそうですね

いや、あれは♂のイメージしかないか・・・
74名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 13:20:30 ID:EPuuSsHN
エンテイはスイクンとライコウに蔑まれながら逆レイプされてればいいよ
75名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 20:07:46 ID:CAZGIkFw
泣き叫びながら射精しちゃうエンテイ様テラカワユス
76ヒコザルの人 ◆GShikoDN72 :2009/09/15(火) 20:43:40 ID:pUELmpDN
保管庫の更新の早さにびっくり。いつもお疲れ様です。
レスで応援していただいている皆さん、本当にありがとうございます。
励みになります。

『マスターの過去〜記憶の中へ〜』
その2の中であるカップリングは、バクフーン♂×ロコン♀ 半強姦

森に囲まれた草原の中。
人間の腰ほどにまで育った草を撫でながら、一陣の風が流れていく。
辺りには鳥ポケモン達のさえずりが響き――
ごぅんっ!
突如響き渡った轟音に、空気が一瞬にして凍りついた。
炎が一瞬渦巻きながら立ち上り、消えていく。
森の静寂を切り裂いたのは、炎ポケモン同士のバトルの喧噪だった。

「へっ、効かねぇなぁ〜」
ロコンの渾身の一撃。
自らの能力を下げるという代償を払って放たれたそのオーバーヒートは、
バクフーンの無造作に払った右腕にはじかれ、その毛皮の表面をわずかに焦がしただけに終わった。
「くっ!」
一見しただけで分かる、圧倒的な実力差だった。
ロコンの後ろに陣取る少年は、動揺の色を隠せない。
しかしその顔にはまだ闘志が感じられた。
「まだ…まだだ!」
自らのポケモンの最大の攻撃が通用しなかったというのに、何か秘策でもあるのだろうか。
そんな少年の姿を見て、元々吊り上がったバクフーンの目尻がくくっと細められ、嗜虐的な輝きを帯びた。
「炎ってのはなぁ、こうやって吐くんだよ」
言うが早いか、大きく開かれた口から燈色の炎が迸る。
それは一直線にロコンの体を捕らえ…
一瞬かぁっと体が燃え上がったかと思うと、そのまま燈色を帯びてロコンの毛皮がふわりと広がった。。
オーバーヒートの影響で弱っていた目の光も、同様に橙色に爛々と輝きだす。
「へへっ、ロコンの特性“もらいび”だ。お前の炎も効かない!まだ勝負は…わかんないぜ!」
自信を持って放った自分の炎が吸収され、一瞬呆けたような表情になったバクフーンだったが、
すぐにその目つきがより凶悪なものに変わっていく。
「ふん、めんどくせぇ。ガキがいい気になりやがって」
口の中に残った炎をぺっと横に吐き捨てると…
「はぁっ!!」
強烈な意志を込めた眼光が、ロコンの炎がたゆたう瞳をまともに貫く。
一瞬怯えたようにビクンっと足をすくませた後、ロコンは…
後ろで指示する少年トレーナーの言うことを聞こうともせず、
ころんっと腹を上にして寝転がると、甘ったるい、情けない声を上げ始めた。
「ふぅっ、くぅっ、きゅぅぅ〜ぅん」
鼻にかかったその声。
さっきまで険しくしかめられていたその目は、とろんと溶けてしまっている。
「な、何やってんだよ!?ロコン!」
「ははっ、てめぇほんとにガキなんだな。分かんねぇのか?こいつオレに発情してやがんだよ」
メロメロを使われたのだ。
技の名前は分かっても、実際にその影響を見るのは初めての少年。
生々しいそのロコンの姿は、幼い少年の心に衝撃となって響き、動きを止めさせていた。
「ロコン!正気に戻れよ!ロコン!」
「うっせぇなぁ。黙ってそこで見とけ。ボクちゃんに社会勉強ってやつをさせてやるよ」
「な…何を…?」
ゆっくりと近寄っていくバクフーンを、
ロコンはまるで新婚の夫の帰りを待ちわびるかのような表情で見つめている。
「さぁて、いただいちまうかぁ」
「う…あ…」
のそっと体を起き上がらせたバクフーン。
その下からあらわれたのは…白い毛皮の中、赤々とした粘膜をねっとりと液で湿らせた、オスの欲求そのものだった。
「ち、チンチン…?立ってる…」
少年の持つものとは全く形状が異なるその威容。
にょきりと上を向いて立ちあがったその大きさは並外れている。
「はぁぁんっ!すごいっ、これ、すっごぉい〜」
それを見た瞬間、すっかり娼婦のような表情になってしまったロコンは、
言われもしないのにそこにすがり寄り、小さな舌先を伸ばしてぺろぺろと全体を舐めはじめた。

「ロコン、何してんだよ。そんなとこ舐めて…」
さっきまで激しくバトルをしていたはずの2体。
それが今や…
性的知識に乏しい少年の目の前で、オスとメスの、本能のままの営みが生々しく行われていた。

「おいしいかぁ?もっと頬張っていいんだぞ?」
「はむっ、むぐっぅぅん…、おっきぃよぉ、んぐっ…」
ちゅぶっ、ちゅぶっと淫猥な音が響く。
バクフーンはわざとロコンのオシリをつんと突きあげさせて少年の方へと向けると、
「ほぉら、しっかり舐めとかないと、ココが裂けちまうぞぉ」
と言いながら、まだ何も入り込んだことがないであろうそのヒダを、両手でめりっと左右へとめくりあげた。
「ひぅぅっ!もっと、もっとぉ〜!」
あられもない姿を晒しながら、時折ペニスから口を離し、嬌声をあげて己自身を辱めるロコン。
「へへへ、メロメロの効果で淫乱な処女ってのもオツなもんだなぁ〜」
少年の目の前で、無遠慮なバクフーンの指先がヒダの最奥部までぐいっとねじ込まれ、粘液を絞り出す。
その瞬間、ロコンがそこに異物を受け入れるのが初めてであった証の鮮血が一筋流れ出た。
「ふぐっ、ううっ!」
相当の痛みを感じただろうに、ロコンの目は未だにとろんと垂れ下がったまま、
口いっぱいにバクフーンの逸物をくわえ込んで離さない。
「見ろ。メスなんてこんなもんだ」
「そんな…」
心底メスを馬鹿にしきったその言葉。
少年はただ目の前の光景を眺めていることしかできなかった。
「ロコ〜ン、お前が今しゃぶりあげてるオレのチンチン、中に挿れて欲しいかぁ?」
「んぐっ、はぁぁっ、うんっ!すっごいのぉ、これ、感じたいのぉ…!」
「ふーん、そうか。じゃあ…自分で挿れてみろ」
人間の前だというのに、完全に無防備になったバクフーンは、
腰を地面につけて座り込み、後ろ手に手をついて、少年の目の前に股間をまともにさらけ出した。
ぽってりと大きな2つの膨らみまで丸見えだ。
「は、はい…」
バクフーンの協力が得られず、自分だけの力でその肉棒を内部へと導かねばならないと知ったロコンは、
健気にもよじよじとその体に登っていくと、
お腹に4つ足を踏ん張らせて一生懸命に己の秘部へと先端をあてがおうと腰を振る。
しかし、メロメロで精神が犯されているとはいえ、経験のなさはどうしようもない。
わざとヒクヒクと揺らされるバクフーンの肉棒の先端をなかなか探り当てることができず、
焦らされるままにヒダの中央から粘液がヨダレのように垂れ、流れる。
その全てが、少年の目に刻まれていた。

「はっ、あああっ!きたぁっ、これっ、ああん、入ってくぅぅ!すっごい、太いよ!お腹が、感じるよぉ!」
「だろ?オレのは気持ちイイだろ」
ついに粘膜の先端が入るべき穴へと導かれ、みちっ、みちぃっと淫猥な擦過音を響かせながら内部へと進んでいく。
本来ならばその異様な大きさは、ロコンの体の限界をとっくに超えているはずだ。
しかし、強力なバクフーンの精神の縛りは肉体の悲鳴を超えてロコンに快楽を感じさせ続けていた。
あまつさえバクフーンは、快楽に喘ぐロコンの背中に熱風を浴びせかけ、
“もらいび”を発動させて、蕩けてしまうほどに体温を上昇させ、興奮を高めている。
こんなことが許されるのか…
ぐちゅっ、ぐちゅっと音を立てて、目の前でロコンの秘所に出入りを繰り返す赤い肉棒を見ながら、
少年は呆然と立ち尽くしていた。

「はぁぁっ!あっ、来るっ、ダメ、ダメぇっ!もう、狂っちゃうよぉ!イクぅ!」
肉体はとっくに限界を超え、ついに精神も限界を迎えたのか、
突然ロコンはビクビク―っと体を震わせると、完全に気絶してしまった。
「ふん、使えねぇ。もっと持つかと思ったがな」
ずぽっ…と音を立てて反り上がった己の棒を引き抜くと、
ぐったりと身を横たえるロコンの前でそれをごしっ、ごしっと扱きあげるバクフーン。
「おい、ちゃんと見とけよ」
ちら…と少年の方を確認すると、その直後
どぷっ、びゅるぅぅっ!びゅるっ!
硬く、大きく反り上がったその先端から、ねっとりとした白色の液体が噴き上がり、
ロコンの顔に、お腹に、だらしなく開かれたままの股間に降り注いだ。
「ひっ…、おしっこが…白い…」
知識のない少年にはその物体が何かを理解することはできなかったが、
ただロコンが完全にバクフーンに凌辱されてしまったことだけは分かっていた…。
思いのままにロコンを犯し尽くしたバクフーン。
満足してその場を去るかと思いきや、次は少年に向かって歩を進めてきた。
その股間は、あれだけ大量の精液を放出した後だというのに、まだ硬さを保って大きく前にせり出している。
「おい、どうだったよ?すごかったろ?」
「……」
少年は言葉もない。当たり前だ。
しかし、バクフーンはなおも語りかけた。
「なんとか言えよ。目の前で手持ちのポケモンが犯られた気分はどうだ?目の前が真っ暗になってしまった…か?」
突然猛獣の檻の中に放り込まれてしまった人間のように、少年はぴくりとも動くことができず、
ただ自分にこれから起こる運命を神に祈っている。
そんな少年の首元にバクフーンの指先が伸びて…

がっ、ビリッ!ビリビリビリーッ!
首元から股間まで一直線に。
バクフーンの小さいけれども鋭い爪が、少年の薄っぺらい洋服を下着ごと全て裂き切ってしまった。
「わああっ!!」
その瞬間、弾かれたように少年の体が反応する。
まるで女の子のように両手を前に当てて、肌を隠そうとする。
しかし、ボロボロになった服の下から露わになった股間の形状を、バクフーンは見逃していなかった。
「やっぱりな。てめぇ、勃起しまくってんじゃねーか」
「ぼ、勃起…?」
「チンチンおっ勃ってんだろ?このどヘンタイが。自分のポケモンが犯されるのを見ながら興奮しやがって」
少年の手の平に収まりきらない程に、幼い茎が膨らみきって上を向いている。
その姿を見て再び興奮を高めたのか、バクフーンはとんでもないことを言い出した。

「大サービスだ。おめぇも、犯してやるよ」
「え?ボクは男…」
「関係ねぇよ。穴があればいーんだよ。ケツにこれをブチ込んでやる。2度と俺をゲットしようだなんて思わなくなるよーにな」
バクフーンは、本気だ。
元々オスでもメスでもイけるに違いない。
「やぁっ!やめ!イヤだっ!」
「抵抗すんじゃねーよ。チンチン握りつぶされてーのか?」
人間の、か弱い10歳そこそこの力でバクフーンに抵抗できるはずもない。
あっという間に組み敷かれ、
ぴと…と少年のおなかに、熱い液でねっとりと濡れたバクフーンの憤りが密着した。
「一度ニンゲンの体ってのも味わってみたかったんだよなぁ。いい泣き声、期待してるぜぇ〜」
「ひぃっ…!」
犯される。ポケモンに。それもオスに。
恐怖におののく少年の心の中で、その事実だけがどうしようもなく刻みつけられようとしていた。
その瞬間――
「やめろぉぉっ!!」
草原に、声が響いた。
ネイティオに導かれ、マスターの過去へとやってきたヒコザル。
その眼前に広がっていたのは、目を疑うような光景だった。
恐らくは野生のポケモンだろうバクフーンに、衣服をボロボロにされた少年が押し倒されている。
少し離れたところでは、メスのロコンが全身から白濁液を滴らせてひくひくと足を痙攣させている。
周囲を、ヒコザルの鼻には慣れた性臭が色濃く漂っていた。
(マスター…)
一目で分かった。あの少年がマスターだ。
そして、一瞬にして今の状況を理解した。
マスターの心が割れてしまった原因。
それは、この目の前のバクフーンに犯されてしまったからに違いない。
自分がここに現れなければ確実にそうなっていた。
(マスターを、助けるんだ!)
今ここにいる意味を、果たさなければならない。
「やめろぉぉっ!!」
ヒコザルは声を張り上げた。

「何だてめぇ?」
短く反応したバクフーンの言葉。
その中にはとてつもない怒りが込められていた。
せっかくお楽しみの最中だったというのに、最高潮に盛り上がっていたというのに。
何の権利があってこんなチビがオレの邪魔をしようというのか。
怒りが立ち昇る炎となって、その襟元から噴き上がっている。
しかしその狂ったような眼光を浴びながらも、ヒコザルは全く怯まなかった。
鋭い眼光なら、イヤと言うほど浴び慣れている。
「その人間を放してよ」
「うるせぇ」
突然気配もなく現れたヒコザルが、なぜこの人間を助けたがるのか。
そんなことはバクフーンにとってどうでもよかった。
邪魔をする奴は理由が何だろうが関係ない。
叩きのめせばいい。ついでに犯してやってもいい。
自分にはそれだけの力があるのだから。いつもそうしてきたのだから。
バクフーンは無造作にヒコザルに向かって歩みよると、怒りにまかせて前足を振り上げ…
ドカッ!
「っ!?」
一瞬にして目の前の生意気なチビを叩きのめすつもりで振り下ろしたその腕は、空しく宙を切り、地面を抉った。

確かにバクフーンのレベルは高い。
新人トレーナーに太刀打ちできるようなものではないだろう。
炎の効果が薄いことを知ってか、爪を伸ばし、連続で斬るようにしてヒコザルに襲いかかってくる。
その腕力は強く、かすっただけで木々を薙ぎ倒す程だが、いかんせん荒削りで動きも単純だ。
マスターの下でいつもザングース達とバトルの練習をしているヒコザルにとっては、
それをかわすのは造作もなかった。
(ちょっとだけど、ザングースに感謝しなくちゃね)
そんなことを考える余裕すらあった。
「無理をせず、体が小さいなりの戦い方をしろ」
優しくバトルを教えてくれたマスターの言葉がよみがえった。
教えられた通りに的確に技を当て、じわじわと体力を削いでいくと、
バクフーンの動きはより鈍ったものになっていった。
「てめぇ…!野生じゃねぇな…!」
ヒコザルの動きが訓練されたものだとやっと気がついたのか、
既に足を引きずるようにして歩くことしかできなくなったバクフーンがじりっ、じりっと後退を始める。
徐々に彼我の距離が開いて行き、その口が開いて…
「覚えといてあげるよ」
「くぅっ!」
最後の捨て台詞までヒコザルに奪われてしまい、
悔しさを噛み殺してバクフーンは去っていった。
バクフーンを退けて少年のもとへ戻ると、
少年は戦闘不能になってしまったロコンを、いまだ呆然とした面持ちでボールに戻していた。
少年時代のマスター。
知っているのに知らない相手。
「あの…大丈夫、だった?」
心臓の鼓動がやたらと早くなるのを感じながらヒコザルは話しかけた。
「助けてくれてありがとう、ヒコザル。ほんとに…助かったよ。死んじゃうかと思った。
…君は、誰かのポケモンなんでしょ?バトルも強くて慣れてるし。
トレーナーはどこにいるの?お礼を言いたいんだけど…」
まさか、トレーナーはあなたですとは言えない。
あれだけのバトルをしといて、野生ですとも言い難い。
結局ヒコザルは嘘を言うことにした。
「あ、あの、その、ちょっとはぐれちゃってて。
探してたらキミが襲われてるのを偶然見つけて、それで…」
相変わらず嘘は苦手だ。
しどろもどろに弁解するヒコザルだったが、
ついさっきあれだけのことをされたばかりの少年は、疑う余裕もなくその言葉を信じたようだった。

「あの、とりあえずさ、服…着たほうがいいんじゃないかな?人間ってそういうの、気にするよね?」
少年の服はバクフーンに真っ二つに引き裂かれたまま、きれいに前だけはだけたような状態になっている。
その真ん中で、まだ幼いままの無毛の皮に包まれたオチンチンが寒そうに縮んでいた。
(今のマスターのとはずいぶん違うなぁ)
「わわっ!」
あっという間に顔を真っ赤に染めながら、手でヒコザルの視線を遮ってそこを必死で隠す少年。
ボロボロになってしまった服を脱いで、リュックに入れてあったらしい、代わりの服を着始めた。

「ねえ、ヒコザル。君のトレーナーの名前はなんて言うの?」
マスターをバクフーンから助けることができた。
多分これで病気も少し良くなってるんじゃないだろうか。
そう思って立ち去ろうとするヒコザルだったが、
どうしてもお礼がしたい――そう言って少年に引きとめられた。
(こういう強引なところは、昔からなんだなぁ)
お礼と言われても、何も欲しいものなんてないし。
そっけなくそう言うヒコザルに、少年は自分の特技だという料理を振舞いながら、話を始めたのだった。

(おいらの、トレーナーの名前…)
正直、ヒコザルは迷った。この少年はマスターに違いない。
名前が同じだと、ヘンだって思われないだろうか。
しかし、咄嗟に別な名前を思いつくほどヒコザルは器用ではなかった。
「みんな…マスターって呼んでる」
「マスター?」
怪訝そうな顔を浮かべる少年。
(やっぱり…同じ名前だとヘンだよね)
しかし、少年の反応は意外なものだった。
「それは、ホントなのかな?マスターっていうのは称号で、すごく優秀なトレーナーに贈られるものなんだけど…
もしホントなら、すごいことだよ?」
「いや、おいら、よく分かんないけど…」
『マスター』ってそんな意味だったの?
マスターって名前なんだとばっかり…
ちら…とさっき垣間見た、マスターの歓喜の記憶が頭をかすめた。
強そうなポケモンを引き連れて、トロフィーを抱えていた。
もしかしてマスターってば、優秀なトレーナーだったの?

「他に、名前って知らない?」
「うーん、おいら、マスターとしか聞いたことないから…」
マスターに別の名前があるなんて、考えたこともない。
他の人間とマスターが話をするところでも聞いたことがあれば違うのかもしれないけど、
思い出して見てもマスターがあんまり他の人間と親しく話しているのを見た記憶がない。
「ふぅーん。もしかしたらヒコザルは、有名なポケモンマスターの持ちポケモンだったりしてね。
ま、そんな偶然はさすがにないと思うけど。
でもね、ヒコザル。その人にもきっと、本当の名前があると思うよ。君が知らないだけで」
「本当の名前…」
知りたい。マスターの本当の名前。
そして、その手段はほんの顔先にある。
それはまさしく、目の前の少年の名前であるはずなのだ。
「じゃあ、キミの名前は…?」
「ごめん、自己紹介がまだだったね。ボクの名前はショウ。ポケモンマスターを目指して旅立ったばかりなんだ」
「ショウ…」
それがマスターの、本当の名前。
おいらの知らないマスターの姿。
初めて名前を知ったことで、自分の中でマスターへの興味が更に湧き上がってきているのをヒコザルは感じていた。



続く
84ヒコザルの人 ◆GShikoDN72 :2009/09/15(火) 20:51:59 ID:pUELmpDN
今夜はまだまだ続きます。
次で一気に完結。

マスターの過去〜記憶の中へ〜 その3
カップリングは、ヒコザル♂×ショウ(マスター)♂

ハッピーエンド…かな?
「ふわぁ〜おいしかったぁ〜」
特技と言うだけあって、ショウの手料理はかなりのレベルだった。
もっとも、いつもマスターが作ってくれるのと味は同じなんだけど。
(マスターってば昔から料理は上手だったんだ)
小さい体にいっぱいに食べてしまったから、
ちょっとコミカルなほどにお腹がでっぱってしまった。

「ねえ、ヒコザル、お願いがあるんだけど…」
「なぁに?ショウ」
「あのね、今日はもう遅くなったし、ここら辺でいいところを探して野宿しようと思うんだ。
ポケモンセンターのある町までは遠いし。
でも、ロコンはさっき戦闘不能になっちゃったし、もし野生のポケモンに襲われたら…」
ショウの目に怯えの光が揺れる。
無理もない。さっき命の危険を感じるほどの思いをしたばかりなんだ。
もしここでヒコザルがいなくなってしまったら、誰もショウを守ることができない。
それに…
さっきまではマスターを助けるという目的も達したし、
さっさとマスターの過去から離れようと思っていたヒコザルだったが、
なんとなく、ショウのことがもっと知りたい…そんな気持ちが強くなっていた。
「うん、分かったよ。おいら、今夜はショウと一緒にいてあげる。
おいしいご飯もご馳走してもらっちゃったしね」
ショウの顔がぱぁっと明るくなった。
「ありがとう!ヒコザル。ほんとにありがとう!」
「うぇ。く、くるしいって…」
ぽんぽんになっていたお腹をぎゅうっと抱かれて圧迫されて、ヒコザルは目を白黒させた。

なんでも、ショウは今年10歳になったばかり。
普通なら初心者用ポケモンをもらって旅立つ予定だったのが、
寝坊しちゃって争奪戦に遅れ、代わりにロコンをもらって旅立ったんだとか。
(マスターってば、よく寝坊するもんね)
今でもやや朝が弱いマスターを思い出して、ヒコザルは少し可笑しくなった。
目の前にいる少年の未来の姿を知っているというのはおかしなもんだ。
なんだがちょっと優位に立っている気分になれる。

「でも、ロコンは大丈夫かな…あんなこと…されて」
ロコンの入ったモンスターボールを手の中にぐっと握りしめて、
ショウはとたんに曇った声になってしまった。
「きっと…大丈夫だよ」
根拠のない慰めの言葉をかけるヒコザルだったが、その言葉に力がないのは自分でもわかっていた。
さっきちらりと見た姿が頭をよぎる。
全身に白濁液が絡み、性器からは血が流れていた。
(もしかしたらあのロコンは…もうダメかもしれない)
もう少し早く、ロコンが凌辱される前にネイティオが自分を送り込んでくれれば、
ロコンも助けられたかもしれないのに!
今更どうしようもないことではあったが、ヒコザルは理不尽な怒りが湧き上がるのを感じた。
「ねえ…ヒコザル」
「何?」
あたりはすっかり夜になっていた。
寝る準備をして…
何度もショウが話しかけようとしているのは気づいていた。
そして、その内容もなんとなく予想がついていた。
だからこそ、ワザとそっけない感じを装ってきたけれど…。
ついに意を決して、ショウはヒコザルの目を見つめて聞いてきた。
その瞳の力は、ヒコザルに(ああ、マスターだ)と思わせるほどに強く、逆らえないことを感じさせた。
「さっきのバクフーンとロコンのことだけど、あれ、何をしてたの?」
やっぱりだ。
これは…説明をしないわけにはいかなかった。

「じゃあ…バクフーンはロコンが好きだったの?」
オスが性器を興奮で硬くして、好きな相手に挿入する行為。そうすると気持ちいい。
そんな説明でショウが納得してくれると思っていたわけではないけれど、
案の定その質問は鋭いものだった。
(もともとマスターって頭いいもん。おいらに説明なんて無理だよ…)
どうしたものか悩みながら、ヒコザルは一生懸命にショウを納得させようと頑張る。
「そうじゃないんだけど…。その…オチンチンを入れると、気持ちいいから…
多分それで、ロコンの中に、オチンチンを入れたかったんだと…思う」
「好きじゃなくても?」
「うん…」
「好きじゃなくても、好きでも同じことするの?」
「それは…」
オスの欲求、支配欲、征服感。
バクフーンの行為に理由を求めるとするならば、そういうことになるのだろう。
しかし、それをしっかりと説明する語彙はヒコザルにはなかったし、
己自身その理由を明確には理解できていなかった。

「ショウは、誰かのこと好きって思ったことない?抱き合いたい…とか」
結局困った末に出てきたのは、そんな質問だった。
ショウはまだ子供だけれど、そういう気持ちがあれば、性行為の意義を理解できるかもしれない。
「好き…かぁ」
質問を質問で返されたことを不快と思った様子もなく、ぼうっと中空を眺めるショウ。
それに続く言葉を期待したヒコザルだったが、帰ってきたのは予期せぬ言葉だった。
「全然ないね」
あっさり、きっぱり。切り捨てるように言われてしまった。
「ボクには親と呼べる人はいないし、友達だっていない。元々人間が嫌いなんだ。
だから…ポケモンなら信頼できるかなって思って、ポケモンマスターになろうって思ったんだ」
「そう…なんだ…」
人間嫌い。
それは、今でもそうなのかもしれない。
だから、マスターが他の人間と話しているところなんてほとんど見たことないんだ。
買物だって、ヒコザルをお遣いに町まで行かせるほど人間との接触を避けている。
突然、重い空気が立ち込めてしまった。
一見優しくて聡明で、料理も上手で…
マスターのいい所だけを抽出したみたいなこの少年だけど、やはり心に闇を抱えていた。
「多分ボク、一生他人を好きになるなんてことはないんじゃないかな。
そういうのって、よく分かんないし」
止めを刺すように放たれたショウの言葉は、ヒコザルの心を打った。
(一生…好きだと感じないかもって…。それって、おいらと同じ…)
そう、それは、ヒコザルをずっと悩ませていたものと同じ感覚だった。

相手のことを好きって感じるって何だろう?
リオルのように強い想いはどこからくるのだろう?
強い想いを込めて魅かれあう者同士を見る度に、己の中に空しさが募る。
自分にそれが訪れないかもしれないという不安感が溢れる。
(ショウは…おいらと同じだ…。ショウはおいらなんだ)
助けたい。
助けてあげたい。そんなショウの心を。
その想いは悲痛な叫びとなって、ヒコザルの心を駆け抜けていった。

「ショウは…ポケモンなら信頼できるって言ったよね?」
「ああ、そうだね。ポケモンってほら、あんまり裏表とかないし、
自分のポケモンなら決して裏切られるようなことはないしね」
ドライな言葉だ。
ショウの生きてきた境遇を聞かされた後では、その言葉はやや悲しく響いた。
「じゃあ、おいらのことは、好きだって思える?」
マスターの顔をショウに映し、恐々とした表情で聞くヒコザルだったが、
ショウはなんでそんな不安そうに聞くのかとばかりに、あっさりと首を縦にふった。
「あたりまえじゃん!ヒコザルはボクの命の恩人だよ。
すっごく可愛いし、そのくせバトルも強くって頼りになるし。
そう考えてみると、会ってすぐなんだけど、ボクはヒコザルのこと大好きだよ」
大好きだよ…大好きだよ…
再び。ショウのその言葉が、さっきの過去の映像で見たマスターの言葉と重なり、ヒコザルの胸に反響した。
「そっかぁ。さっき一生好きって感じないかもなんて言っちゃったけど、
言われてみれば、あれ間違いだね。今ヒコザルのこと好きだって思ってるもん。
ヒコザルは、ボクの初めての友達だね!」
「ショ、ショウ…」
純粋なショウの表情。あどけない笑みの奥から伝わってくる透き通った好意。
(おいら…このショウのこと、好きになってる…)
ドクン、ドクン、ドクン…!
胸の奥で、まるで運動会でもしちゃってるんじゃないのって思うほど、
大音量で心臓が鳴っていた。
「おいらも…ショウのこと、好き…だよ」
言ってしまった。
言葉にすると楽になるかと思ったけど、言うほどに想いが募った。
「ヒコザルも?嬉しいなぁ。相思相愛ってやつだ…ね」
10歳にしては難しい単語をふざけたように言うショウ。
しかし軽口気味に言ったその言葉は、すぐに勢いを失ってしまった。
「ヒコザル…何で、泣いてるの?」
「うっく、ひくっ。ショウ、ショウ…。おいら、好きだって、ショウのこと好きだって思ってる…!」
自分の中に湧き上がっているその感情が嬉しくて、
そのあまりの激しさに心がどうしようもなく辛くって、
涙という形になって、ヒコザルの頬をとめどなく伝っていく。
ただしゃくりあげるヒコザルを、ショウはそっと優しく抱きとめた。

「ショウ、お願いがあるんだ」
「なに?ヒコザル」
「おいら、ショウと一緒にいられるの今夜だけなんだ。だから、ショウといっぱい触れていたい…」
「いいよ…ひゃぁっ」
ショウの返答があるかないかのうちに、ヒコザルは舌を伸ばして
ぺろっ、ぺろっとショウの耳元からうなじのあたりを舐めはじめた。
「く、くすぐったいよぉ、ヒコザル」
「ショウも…、おいらをぎゅってして欲しい…」
一瞬ヒコザルの体を離しかけたショウだったが、
ヒコザルの切なさを感じるほどの言葉に何かを感じたのか、再び手に力を込めてその体を抱きしめた。
ぺろっ、ぺろっ…
「ふぁっ、ちょっ、ヒコザル、そこ、なんかゾクゾクってする…!」
当たり前だ。マスターの性感帯なんだから。
子供とはいえ、ショウだって感じる。
その証拠に、ぴったりと頬を寄せて感じるショウの呼吸があっという間に荒いものになっていった。

「はぁっ、あっ、ヒコザルぅ。ヤダよぉ…」
「ゴメン、ショウ。でも、でもおいら、ショウのこと好きすぎて、どうしようもないんだ」
ショウと――大好きだと感じる相手と抱き合うことが、こんなにも気持ちいいなんて。
刺激しているのは自分なのに、ヒコザルの背筋にもまるで性器を直接刺激された時のような快感が走り抜けていく。
静かに口元をずらすと、はぁはぁと息を吐いていたショウの小さな唇をはむっと咥えあげるように奪い取った。
「っ!」
くちゅっ、ちゅっ、くちゅぅっ…
口が開いていたのをいいことに、一気に舌まで突き込んで内部までねっとりと犯し、体温を伝える。
初めて他人に唇を覆われたショウは、陸に上がって息の仕方が分からない魚のように
ただ目を白黒させていた。
ぷはぁっ!
「ヒコザル、なにするんだよ…」
「ショウ、もしかしてキス初めてだった?」
さすがにちょっと非難めいた調子になってしまったショウだったが、
ヒコザルの言葉に図星をつかれ、思わず黙り込む。
その隙に、ヒコザルは今度はあっさりとショウのシャツをめくりあげ、体への愛撫を開始していた。
「んくっ、あ…!」
ぐいっと持ち上げられたシャツの下から、少年らしい華奢な体がのぞく。
筋肉の発達しきってない薄めの胸の中央にある2つの小さなツボミを、
ヒコザルの温度の高い舌先がゆっくりと拭い、刺激していく。
他人から体を触られることに慣れていないショウの体が、初めての刺激と経験に喘いでいた。
「ショウ、好きだよ。大好きだよ。ずっと、こうして触れていたい…!」
一心にショウの体を愛撫するヒコザル。
その毛皮が興奮でぽかぽかと燃え上がり、抱きかかえるショウの体と心を温かく灯した。
「ヒコザル…なんか、すごく気持ちいいよ…。ヘンになっちゃう…」
(かわいい…)
初めての性的刺激を受ける少年の顔はあどけなく、素直な恍惚の表情が浮かんでいる。
それは、そっと顔をあげて上目遣いに覗き見たヒコザルを満足させ、より興奮を高めた。

「あっ、んんっ!」
手を下にやると、ショウの股間で硬いものが勢いよくパンツを持ち上げているのが感じられた。
その先端にぐっと触れると、座り込んだままのショウの腰がひくっと震えた。
「ショウのオチンチン、勃起してるね」
「勃起…?」
少年がそれを指摘されるのは、今日2度目のことだ。バクフーンにも言われた。
パンツを脱がなくても分かる。
オチンチンが硬くなって、大きくなって、立ちあがっている。
これを、勃起と言うんだ…。
今までもオチンチンが硬くなることはあった。
しかしそれを特に性的なことと意識したことはなかった。
自分の、男の子の体のしくみを理解しようとしているショウは、
困惑した表情でヒコザルの手の下でピンとテントを張った股間を見つめいていた。

「見ても…いい?」
「…うん」
促されるままに服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿で横になったショウの股間を、
股の間に入り込む形になったヒコザルが見つめる。
「すごい…。カチカチだね」
「うん」
全く体毛に守られていないその性器は、細部までくっきりとその姿を晒している。
(勃起しても、今のマスターのに比べるとずいぶんちっちゃいなぁ)
その大きさはリオルと変わらないか、小さいほどだろうか。
そっと手で握って硬さを確かめると、ショウも恥ずかしそうに片手を重ねてきた。
「ヒコザルに握られてると、なんかドキドキしちゃうな。恥ずかしいし」
そう言うショウの幼茎の先端は、ヒクヒクとゆっくり上下し、
だんだん綻びかけた皮を押し広げて、内部のピンク色の敏感な粘膜が顔を出しはじめていた。
よく見ると、小さくスリットが入った尿道口から透明な雫が滲んでいるのが見えた。
(こんなにコドモなのに、やっぱり興奮すると液が出るんだ…)
じぃっと見ていると、ちょっとほっとしたようなショウの声がした。
「あはっ、ヒコザルのオチンチンも…勃起…してるんだね」
ショウのオチンチンのすぐ前で、ヒコザルの股間からもピンク色の肉の芽が、毛皮からちょこんと顔を出している。
「うん。ショウと一緒だよ。だって、ショウのこと好きだから」
いつもみたいな恥ずかしさは感じなかった。
むしろ大好きなショウに見てもらいたかった。
身を寄せてお互いの股間を並べあい、すり寄せた。
「うわ、ヒコザルのオチンチン、熱い…」
子供の自分より更に小さなヒコザルの体。
その股間からめいっぱい元気に横を向いたオチンチンの熱が、直接性器に伝わってくる。
肌を寄せる以上の他人のぬくもりが、ショウの心を狂わせようとしていた。
「オチンチンも…キスだよ」
そう言ってちょこん…と合わせられたその先端同士が、ねと…っと糸を曳く。
「すごい…、オチンチンが、痺れそう」
「ふぁっ、んっ、ショウ…、おいらの、これ、触ってよぉ」
ぬちゃっ、くちゅっ…
ヒコザルの性器からはどんどん粘液が溢れだし、次第に淫猥な音を立てて擦れあいはじめる。
ヒコザルはたまらず、ショウの手を己の股間へと導いた。
そこは、いつものように貪欲に刺激を求めていた。
「こ、こう…?」
「あ、ふぁぁっ!くぅんっ!」
小さなその肉の芽を摘みあげるようにして、優しくショウの指が前後する。
今までそこが受けてきた愛撫に比べるとはるかに拙いその動きであったが、
大好きな相手に弄られているという心の満足感は、ヒコザルをあっという間に絶頂へと持ち上げていった。
「あっ、ゴメンなさい、おいら、おいらもうイっちゃう!」
「え?イヤなの?ヒコザル…」
「ヤだっ!ショウ、やめないで…!もっと、もっとつまんで…きゅぅって!あっ、ふぁぁぁっ!!」
一瞬止まりそうになったその手をぎゅっと掴んで愛撫を続けさせ、
ヒコザルは欲情のままにその手の中に絶頂の印を噴き上げてしまった。
「はぁっ、はぁっ…ショウ…イっちゃったよぉ」
「ヒコザルも…オチンチンから白いのが出た…」
自分の手にねっとりと絡んだ白濁液と、ぐったりとしてしまったヒコザルを交互に見つめるショウ。
その頭の中で、性的興奮の高まりと、絶頂に伴う白濁した液の性器からの噴出が初めてイコールでつながり始めていた。

「それ、精液っていうんだよ」
「ボクも…出るかな?」
半ば不安げに、半ば期待を込めて自分の股間を見つめるショウ。
そこはさっきからカチカチになって上を向いたままだ。
先端からせり出すピンク色の粘膜が、かつてないほどに大きく顔を出している。
「じゃあ、おいらがしてあげるね」
慣れた様子でそう言うと、ヒコザルはそこにぐっと顔を近づけて
大好きなおもちゃを見つけた子供のように楽しそうにそれを弄り始めた。
くちゅっ、くにっ…
「あっ、すごっい…、ヘンな感じ…」
短いその茎を根元からいっぱいに握りこんで、先端に顔を近づけて匂いをかぐと、
先端に絡む先走った粘液から、子供とは思えないような淫猥な香りがした。
ぺろっ、とろぉ〜
「ああんっ!あっ、くぅっ!」
先端に熱い唾液を垂らし、ゆっくりと皮と粘膜の間に舌先を滑らせていくと、
意外に抵抗なくそこが後退していくのが感じとれた。
「ショウ、剥いちゃうね」
「え?…いっつっ!」
くびれのところまで一気に剥きあげられたそこは綺麗なピンク色をしていて、
ショウに少しだけ痛みを覚えさせたようだったが、
その感覚はすぐに快感の波へ飲まれ、泡のように消えていった…。
くちゅっ、ちゅくちゅくっ、ぺろっ…
「ひもひいい?」
「う、うん、すごいよ…」
気持ちいい?と聞いたのだろう。上目遣いにショウを見つめるヒコザル。
オチンチンを全部はむっと咥え込まれ、舌先で包まれたまま喋られると、
不規則な刺激が性器を撫でるように襲いかかり、ショウを痺れさせた。
性的経験が全くないショウが相手だというのに、ヒコザルの愛撫は容赦ない。
しかも、マスターが気持ちいいと感じるように奉仕を仕込まれているのだから、
ショウにはもはや、抵抗する手段もなかった。
「えへへ、さっきよりちょっとだけおっきくなったね。ぷくって膨らんできた」
「あっ、ああっ、もう、ダメ、オチンチンが、気持ちよすぎて、おしっこ出ちゃいそう…!」
「大丈夫だよー。おしっこじゃないから」
限界が近いことを感じ、ヒクヒクと痙攣する幼茎をぺろぺろと舐めあげるヒコザル。
「くぅっ、んっ!ああっ、出る、なんか…出ちゃうっ!」
(ショウが…イっちゃう)
少年の初めての絶頂。
目の前でひときわ大きく幼茎が跳ね上がり、小さな陰嚢がひきつる。
しかしその先端からは…オトナになった印の液が出ることはなく、
代わりにとぷっ…と申し訳程度の先走り液が一筋流れ出ただけだった。

「ボク、白いの出ない…ね。でも、すごく気持ちよかったぁ」
快感に頭を痺れさせながら、ぼうっと自分の股間を見つめるショウ。
「大丈夫だよ。すぐ出るようになるから。おいらが言うんだから、間違いないよ」
(この可愛いオチンチンだって、あんなに立派になるんだし)
カラ射精を行ったばかりのその幼茎は、まだかなりの硬度を保ったまま、
ヒコザルの手の中で律動的に前後している。
その温もりを感じながら、ヒコザルはいつもの欲求が強く湧き上がってきているのを感じた。
(これを…入れたい。中で感じてみたい)
すでにヒコザルのオチンチンは後ろからの刺激を待ちわび、
再びその身を固くして、2回目の絶頂を求めてヒクついている。
「ねえ、ショウ。まだ大丈夫だよね。これ、入れさせてよ…」
「えっ?ボクのオチンチンを、ヒコザルの…中に?」
「うん、おいら、もう欲しくって…。ゴメン、耐えられないんだ」
(おいらをこんなにしたのは…未来のキミなんだよ?
だから…いいじゃないか、おいらが…キミを犯しても。
いつも未来でしてるみたいに、それを挿し入れておいらを感じさせてよ)
自分勝手な欲求だ。
でももう…、理性でそれを押さえつけることなど出来ないと分かっていた。
ショウの上に馬乗りになって、ヒコザルは唾液でベトベトになったショウのオチンチンの先端を握りこむと
ゆっくりとそこを自らの淫猥な孔へと導いて行った…。
つぷ…
「ぅあっ…!」
「んくぅっ!」
筋肉できゅぅっと締まったその孔が、ゆっくり、ゆっくりと拡げられ、幼茎を飲み込んでいく。
異物を受け入れるのに慣れきったそこが、全てを咥え込むのにさほど時間はかからなかった。
「あっ、すごい…、オチンチンが全部にゅるにゅる包まれてて…熱い…!」
「んっ、ショウ、ショウのオチンチン、1回出した後なのに…硬すぎ…!」
やはり人間のオチンチンだ。
大きさはリオルより小さいほどでも、中に受け入れるとぶっくり膨らんだ先端が内部を容赦なく刺激してくる。
「うぅぅん…すごいよぉ、やっぱり気持ちいいよぉ」
「ヒコザル…動き…すぎだよぉ、痺れちゃうぅ…」
初めての挿入の快感に酔い、性行為に溺れていきながら、
健気にもショウはヒコザルにも快感を与えてあげようと、その股間から硬く突き出た小さな肉の芽を
ゆっくりと指で刺激してあげていた。

「うぁっ、あっ、また、また出そう!ヒコザルの中で、出そうっ!」
「いいよぉ、おいらもイっちゃいそう…!」
ショウにとっては初めての他人の体内での絶頂だったが、ヒコザルには慣れた行為だった。
体内でぐぐっとその幼茎が射精前の拡張を行うのを感じながら、自らも絶頂へと向かっていく。
「ふあぁぁっ!イくぅっ!」
「ああっ!あ、す、すっご…いぃ!」
ヒコザルの体内で再びカラ射精を行い、狂ったように暴れる幼い性器を感じながら、
後ろからの刺激で絶頂を迎えたヒコザルのオチンチン。
2度目の放精だというのに、その先端から勢いよく飛び跳ねた白濁液は
ショウのお腹をとび越え、その胸元から首筋までねっとりと張り付いた…。
「うわぁ、すっごい…熱い…」
「ふあ…、ショウぅ、気持ちよかったよぉ〜。いっぱい飛ばして…ゴメンなさぁい」
いつものマスターにするように、飛ばしてしまった自分の液をぺろぺろと舐めとりながら、
ショウと一緒にヒコザルは、深い眠りに落ちていった…。
夢の中、ぼんやりと声が聞こえる。
「…コザル、ヒコザル。帰ってきたか?それでは…お前をこの人間の過去の夢から連れ戻すぞ」
過去の夢の中で眠ること。
それが過去から戻る手段であった。
マスターの過去へ侵入した時とは全く逆に、今度はヒコザルを中心に早送りで記憶が再生されていく。
ものすごい勢いで記憶の星々が後ろから前へと流れ…
一瞬めまいを感じ、くらっと目を閉じて、
次に目を開けた場所は…マスターの病室だった。

「ヒコザル…よかったぁ、目が覚めたんだね!」
リオルが嬉しそうに目を輝かせて抱きよってくる。
辺りを見回すと、ネイティオ、スリーパー、そして人間のドクター。
まだ寝たままのマスター。
先ほどと変わらぬ光景だった。
「マスターは?おいら、マスターを助けることが…?」
不安げに聞くヒコザルに答えたのはドクターだった。
「つい先ほどから解熱傾向にある。うなされている様子もなくなった。じき目を覚ますだろう」
その言葉を継いで、ネイティオが話し始める。
「スキャンをしていた限りでは、この男の心は以前よりずっとそのひずみを減じている。
その影響か、心のつながりもお前…ヒコザルとの結びつきはほとんど変わらないが、
リオルとの結びつきはずいぶんと薄くなってしまったようだな。
そして、今回のことでこの男の性格にどういった影響が出るかは…全くもって不明だ。
最悪別人のようになってしまうかもしれないし、全然変わらないかもしれない」
「でも…、命は助かったんだよね?」
「うむ。それは間違いない」
ネイティオの言葉は難しかったけど、ヒコザルが最も知りたかったことはしっかりと理解できた。
マスターは助かった。
この上ない安堵の気持ちが、ヒコザルを包んでいた。

それからマスターが目を覚ましたのは、丸1日経ってからのことだった。
まるで普通に朝起きるように、
いつもみたいにちょっと寝坊しちゃったとでもいうように、あっさりと目を覚ました。
ヒコザルとリオルから説明を受け(主にリオルがちゃんと筋道立って説明していたけど)、
「あんたはヒコザルに助けられたんだよ」というリオルの言葉に憮然としながら…
マスターは至って元気そうで、全く変わりはなかった。
性格も。
そして性癖も。
喜んで飛びよるヒコザルを抱きしめると、
反射的とも呼べる早さでその手が伸び、
そっとオシリのスボミから、前方の柔らかな2つの膨らみまで前後する。
「くぅんっ!」と悩ましげな声をあげるヒコザルの上から、
バカにしたようなマスターの声が響いた。
「なんだ、こんなので感じるのか?エロいやつだな」
ただ、その瞳に灯る感情が少しだけ柔らかくなったようにヒコザルには感じられた。
病院を退院し、ヒコザルを連れてマスターが歩いて行く。
今日はボールから出てついて行きたいとヒコザルがお願いしたのだ。
町を出て森の中、小さく開いた草原へと差し掛かり、
ヒコザルはそっと後ろからマスターに話しかけた。
「ねえ、マスター」
「何だ?」
「マスターの名前ってなんて言うの?」
振り返ったマスターの顔に、一瞬だけ険しい影が挿した。
「名前?そんなものに意味はない。マスターと呼んでいるだろう?それが名前だ」
ぶっきらぼうにそう言うと、ヒコザルに背を向ける。
その背中に、再び声をかけた。
「ショウ…」
「お前、なんでその名前を…?」
ビクンと全身で反応したマスターが、今度は滅多に見せることのない驚きをその顔に浮かべて振り向いた。
(当たり前のことだけど、やっぱりショウはマスターなんだ)
その事実の前で、心臓をぎゅっと握られているような想いの中、ヒコザルは声を絞り出した。
「マスター。おいら、今のマスターのこと、大嫌いだよ。ひどいこといっぱいされてきたし。
でも、でも…、どうしようもないくらい、ショウのこと大好きに…なっちゃったんだ」
「ヒコザル…」
目を潤ませ、両腕をしっかり抱えて、ヒコザルは懇願する。
「2人っきりの時だけ、時々、ショウって呼んでいい?」
「……ふん。勝手にしろ」
仏頂面でそう答えるマスター。
表面上、その顔からも口調からも、何の感情も読み取ることはできなかったけど、
そこに確かに自分に向けられた愛情があることを、ヒコザルは理解していた。






95ヒコザルの人 ◆GShikoDN72 :2009/09/15(火) 21:01:48 ID:pUELmpDN
もう、ほんと長々長々とすいません。
レス消費しまくってしまった…。

今回は全体的にちょっと暗いお話になってしまいましたが、
ハッピーエンドと感じていただけると幸いです。
ではまた、今度は別なお話でお会いしましょー。
96名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 21:16:15 ID:Br+gSc2u
乙!
やばいもう

やばい
97名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 22:11:36 ID:CAZGIkFw
>>95
完結おめでとうGJ!
人の心に入り込んで童貞を奪うとか、ヒコザルもなかなか鬼畜だw
マスターの深層心理にヒコザルの存在が色濃く残るだろうな。
あと、ラストで忌み名の風習思い出した。本当の名前を知られると支配
されちゃうんだよな。
ケモショタコンの俺には至福のSSだ。素晴らしい。
98名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 23:51:00 ID:kGfmWDCx
>>95
完結乙!
ずっとスレで実際に一話から読んできてたけど、まさかこんなに長編になるとはw
もう全話が大好きだ
別なお話も楽しみにしてます


99名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 00:14:44 ID:g3DkTDTl
ごめん、ここしか読んでないけど
ロコンは捨て置いたってこと?
100名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 00:38:54 ID:cWD6fId3
近々投下しようと思ってるんだが
ポケモン♂×人♀って大丈夫だっけ
つーかトレーナーの名前って適当に付けちゃっていいのかな
101名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 01:11:24 ID:PHA18Q5T
乙、イイハナシダナー
バクフーンとマスターのがちょっと見たかったのは内緒
102名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 01:41:44 ID:+mIAsdfn
ままままじGJ!
そして完結おめー!

けどロコンが凄く可哀想です(´;ω;`)
103名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 02:47:40 ID:Y7ayyy/U
>>100
人主体の奴だったら、同じ板にある別スレの方が喜ばれると思う
104名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 04:26:38 ID:sXdGLPPp
結局リオルはどうなるんだよ
初恋破れてマスターと性奴隷の契りのままかよ
105名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 04:33:19 ID:kwXAva9o
>>100
保管庫みてきたらいいよ。
ポケモン♂×人♀作品はけっこうあるし、別スレとこのスレの傾向の違いは分かるんでないかな。
106名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 06:06:05 ID:WRlx/RN4
すげーよかった・・んだけどロコンの件やリオルの件や
色々未解決っつーかすっきりできない・・・
107名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 12:37:06 ID:0XwQ+u1A
しかしメロメロとはこんなにエロい技だったのか・・・

・・・ん、ってことは、ポケダン系だと
「うぁ・・・い、やだ・・・っ、こんな・・・おれ(orわたし)、ニンゲンなのに・・・っ」
と恥じらいながらポケモン相手に発情しちゃったりするのか
あまつさえモンスターハウスだったりしたら・・・その上1フロア全員異性だし・・・
108名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 12:37:17 ID:cWD6fId3
どうも、>>100です。
ポケモンと人の恋愛っぽいからこっちのほうがいいかなと思う
向こうはキャラをポケモンが凌辱するっぽいというか…
109名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 12:57:46 ID:vtdlMIMJ
ポケ×ポケが読みたくて保管庫でヒコザルシリーズ読んで
続きは現行スレかな?と思ってここ来たらちょうど連載終了に立ち会えるとは!
あとで読もう
110ヒコザルの人 ◆GShikoDN72 :2009/09/16(水) 13:01:28 ID:QgjhFFm3
いろいろ感想、応援ありがとうございました。
こんなにいっぱいレスいただけて嬉しいです。
可哀想な2匹のいいわけ
ロコンは…マスターがメスポケモンを連れなくなる原因も考えて、こんなことになってしまいました。もうフォローのしようもないです。
リオルは、この前から辛い思いばかりさせて、自分としても心苦しいものがあります。
まあ、彼にはこれからがありますから。今後フォローできる可能性はありますよね。

>>107
激しく同意。メロメロはやはりポケモン史上最強のエロ技と思います。
111名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 13:09:38 ID:vtdlMIMJ
しかしメロメロを覚えてるバクフーンってのも妙なもんだw
112名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 13:41:18 ID:1xpQdIhc
リオルが一番かわいそうだw
本気で嫌いなザングースとは一生和解できないだろうし
ヒコザルはマスターとくっついちゃったし…
コリンクとは仲良くなれるのかな?
113名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 13:47:55 ID:6rqheDbW
>>112
ルカリオになったらマスターの興味が完全に無くなって契りも途切れるよ!

それで捨てられてむしゃくしゃしてまだ幼いポケモントレーナーを犯して回るんだよ!


きっとバクフーンもメロメロ持ちって事は昔は幸せに飼われてたんだろうなあ
114名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 14:55:44 ID:vtdlMIMJ
>>113
> きっとバクフーンもメロメロ持ちって事は昔は幸せに飼われてたんだろうなあ
きっとヒノアラシ時代にメロメロとか覚えたんだけど
バクフーンになって「可愛い」とは言えなくなったから捨てられたのか…(ノд`)

そしてやさぐれて幼いポケモントレーナーを…って
そうしたらリオルは理由が違うとはいえバクフーンと同じ道たどるじゃないかこの野郎ww
115名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 15:18:24 ID:15I7lcHP
1:ハンサムなマスターは開き直ってハーレムエンドを目指す
 ちなみに攻略中キャラによって毎回オープニングアニメが変わる
2:「お前が…お前たちが、俺の翼だ!」とか言ってどちらか選ばずにお茶を濁す。キラッ☆
3:中に誰も居ませんよ。現実は非情である

俺がマルをつけたいのは答え2だが期待は(ry

あと>>107のネタで一本読みてぇ
116 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:35:15 ID:tNR6bBG7
>>ヒコザルの方
おぉぉぉぉ……!!完結お疲れ様です!
随分と長いシリーズだったようで、完結させるにも決断は大きかったのではないでしょうか。
素敵な小説をありがとうございます。また新たな作品をお待ちしています!

と、言うわけでMADとか書いていた者です。新作を投下させていただきます。
注意点と説明
・ポケダン チームMADの話
・以前に投下したMAD話の更に続編
・前作の2作と話が繋がっているので未読だと今回の話が理解出来難いかと
・スペシャルエピソード(ビッパの願い事)ネタ含みます
・今回投下分にエロ展開は無し
117赤星願 12/1 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:37:53 ID:tNR6bBG7
マニューラの様子が何かおかしい、と最初に不信に思ったのはドラピオンだった。

飛行のピアノと言う財宝を手に入れるため、天空の階段へ挑んだのは少し前の事。
そこでマニューラは隙をつかれて敵の手中に嵌められ眠りに落とされた。
数分眠りに落ち、目覚めた後に敵を撃破したマニューラから話を聞けば、悪夢を見せられたと彼女は答えた。
何でもそれは、自分たちが頭(かしら)であるマニューラを裏切る悪夢であったと彼女は言う。
裏切るとは、どう言う意味でなのか?と、ドラピオンは疑問に思っていた。
その後の会話の流れからして、MADを自分たちが抜けると言う事だったのだろうかとも思った。だが──

財宝を手に入れた後、トレジャータウンに戻った時は既に夜もふけていた。
そこで宿に泊まる事になったのだが、何故かマニューラは自分だけ別室をとり、そこで眠ったのだ。
資金の節約と称して3匹とも同室で眠るのが普段の事。
何故別室で眠るのか、とドラピオンが疑問を投げかけると、
彼女は一言「別に良いじゃないか」と返すだけだった。
別に資金繰りが苦しい訳でもないので、部屋を2つとっても特に問題は無い。
疑問を投げかけたドラピオンは、自分の胸が少し痛んだのを感じつつ、そうですか、と返した。
しかしマニューラのその不自然な行動は後にも続き、
野宿をする際も、普段ならば焚き火を囲って互いが互いを守る形で草の上で眠るのだが
マニューラだけは木に登り、太い枝に跨って眠るようになった。
……まるで、自分たちを避けているようでは無いかとドラピオンは愕然とした。
いや、ようではなく、正しく避けているのに他ならない。
宿で別室を取る事に関しては、アーボックは特に気に留めていなかったようだが
さすがに野宿でもマニューラが自分たちから離れるようになった事に関しては不信感を抱いたらしい。
そしてマニューラが彼らを避け続ける事により、ドラピオンはとある不安を常に抱えるようになった。
それとは──────



「星の洞窟ぅ?」

トレジャータウンの交差点地下に存在する、パッチールのカフェでそのような声が響いた。
声の主は鉤爪の手に持ったグラスの中身を飲み干し、空になったそれをテーブルの上に置くと
ジロリ、と目を鋭くさせて目前の男を睨みつけた。
「えぇ、さっき交差点を通り過ぎようとしたビッパをシメていたら
その洞窟のありかを教えてくれたんですさぁ」
男はケラケラと笑い、頭部から生えた両腕を揺り動かした。
「おいおい、八つ当たりもいい加減にしとけよ。この町に居辛くなるじゃねーか」
隣では別の男が鎌首をもたげながら、呆れ気味にため息を吐いた。
「…で?その洞窟がなんだって言うんだい?凄いお宝が眠っているとか言うのか?」
テーブルに肘をつけ、組んだ鉤爪に顎を乗せて女が言った。
すると男はヘヘヘ、と含んで笑った。
「いやいやいや、もぉっとスゲェモノがあるんですよ…マニューラ様」

「御託はいいからさっさと言えよ、ドラピオン」
「焦るなって、アーボック。…なんでもですね…
星の洞窟には、ジラーチって言うヤローが眠っているそうですよ」
ドラピオンは長い腕でマニューラとアーボックを囲うように回し、今のように小声で話した。
「ジラーチ?」
「……あぁ、伝説のポケモンだろ。聞いたことがある。
訪れた者の願いを、何でも1つだけ叶えてくれる能力を持っているって──」
マニューラが言い終わる前に、ドラピオンが「そう!」と叫んだ。
「そうですぜ!これはいい情報だと思いませんか、マニューラ様!!」
瞳を輝かせ、ドラピオンが鼻息を荒くしそう言うが、マニューラは瞳を閉じ、ハァ、とため息を吐いて
「…くだらないね」
と、切り捨てた。
118赤星願 12/2 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:39:31 ID:tNR6bBG7
「……な…!
な、何でですよぉマニューラ様!ジラーチに会えばなんでも願いが叶うんですぜ!」
ドラピオンが反論すると、マニューラは赤き瞳を開き見せた。
「願いが叶う?それがどうしたって言うんだい?」
「え…?で、ですから!
ジラーチのヤローにゼロの島の財宝を全部寄越せって頼めば…」
「それがくだらないと言っているんだよ!!」
マニューラが声を張り上げると、カフェにいる全ての者たちの視線が彼女へと向けられた。
だが、すぐさまマニューラが睨み返すと
彼らはそそくさと視線を逸らし、何も見なかったように不自然に振舞った。
マニューラはドラピオンへと視線を向き返し、足を組んでその上に鉤爪を組み合わせ
苛付いた口調でドラピオンへ言葉を吐いた。
「お宝はね、自らの力で手に入れるから、光り輝くものになるのさ。
それを誰かに頼んで手に入れたって、何になる」
「…う、じゃ、じゃぁオレ達、チームMADを世界一の盗賊団にしてもらうとか…」
「って言うか既に世界一だろうが」
アーボックが尻尾で絡み掴んだグラスの中身を飲んで言うと
ドラピオンは喉の奥を詰まらせたように、ぐぅ、と呻いた。
マニューラは肩を大きく上げ、わざとらしくため息を吐いて部下のドラピオンへ不満をぶつけた。
「本っ当…馬鹿なヤツだね、お前は。
そんなくだらない情報を手に入れるよりも、ゼロの島の攻略する情報を集めてきな!」

──あっ…ボス、それはヤベェですぜ…──
アーボックがゴクリと喉を鳴らして身を引いた。
「なっ……そ、そんな言い方ありますか!」
さすがに今の暴言にドラピオンも頭にきたらしく、バンッとテーブルを爪で叩きつけて身を乗り出した。
だが、マニューラも負けじとテーブルを叩いて牙を剥き出して吼えるように声を出した。
「だいたいね!ゼロの島で真っ先にやられるのはお前じゃないか!」
ゼロの島の財宝を手に入れるため、果敢にもゼロの島に挑んでいる彼女らであったが
レベル1から始まる場所もあれば、持ち物の持ち込みに制限がかかる場所もあり
百戦錬磨と言われるチームMADであろうとも、そう易々に突破出来る場所ではなく
本日、彼女らはかれこれ12回目の失敗を迎えていたのであった。
「うっ…そ、それは確かに悪いと思っていますが……」
2匹を止め宥める事を端から諦めていたアーボックは、
テーブルが叩かれた衝撃で倒れたグラスを尻尾で立て直しながら、2匹を静観する事に決めた。
ドラピオンは一瞬身をたじろがせた。だがマニューラはそれに構うこともせず
ゼロの島を攻略できずにいる苛付きと怒りの鬱憤を晴らすがごとくにドラピオンに暴言を吐き続けた。
「場所によっては復活の種が出ないところだってあるんだ!
貴重な種を消化しているのは誰だ?お前だよ!おかげでワタシとアーボックが倒れる時には
種が一粒も残っていない事をお前は知らないのかい!?」
「ぐっ…うっ……」
──あーあーあー。本っ当バカだよなぁ…口喧嘩でもボスに敵うハズなんかねーのによぉ…──
アーボックは桃色グミで作られたジュースをストローで通じて飲みながら、そんな事を思った。

「…ったく。弱い部下を持つと苦労するよ」
「よわっ……て……」
額の体毛を掻き上げながら、グラスを鉤爪に持ち中身を飲みながらマニューラが呟くと
その呟きに反応し、ドラピオンは彼女のセリフの一部を復唱した。
するとマニューラはジロリと鋭い瞳でドラピオンを睨んだ。
「本当の事じゃないか。お前が弱いから失敗続きなんだろう」
「で、でもマニューラ様だって倒れてしまうんじゃないですか!」
「あぁ!?何、それじゃぁワタシも弱いって言いたいのかい!!」
椅子を蹴飛ばす勢いで立ち上がり、マニューラは鉤爪の手で拳を作ってテーブルを叩いた。
ひぃぃ、とパッチールとソーナンス・ソーナノ姉妹がその音と彼女らの気迫に怯え、
カフェの常連であるバリヤードとパチリス、オクタンはカフェの隅へとコソコソと避難していたが、
MADの3匹にとってどうでも良い事であった。
119赤星願 12/3 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:40:46 ID:tNR6bBG7
「チームのリーダーが倒れない限り、ダンジョンの探索はいつまでも可能なんじゃないですか!
でもマニューラ様も倒れてしまうから、そこでゼロの島の探索も終ってしまうじゃねぇですか!」
「なっ……お…お前なぁ!!あの時、ワタシがどう言う思いで───」
──そこで、マニューラは口を開けたまま言葉を止めた。
頭に血が上っていたドラピオンも今の彼女の言葉にハッとしたように口を止め
「あ…」と喉の奥を鳴らし、マニューラは口を噤み唇も閉ざしたまま奥歯を噛み合わせた。

……あの時、チームかまいたちに良い様に陵辱されたのは事実だった。
しかしマニューラはその事を悔いてもいないし、その理由を部下2匹に押し付けるつもりもなかった。
…全ては、己の力が及ばなかっただけであり、その報いを受けただけだったのだから。
だが、今の彼女の言葉はドラピオンに対して責めの意を取らせてしまったらしい。
「…チッ」
次に続ける言葉を失い、マニューラは舌を打って椅子に座りなおした。
ドラピオンはワナワナと両腕を震わせるが、それを誰に向ける事無くただ突っ立っていた。
「……ふ、ふんッ!星の洞窟をくだらないとおっしゃるなら、オレだけで行ってきますよ!」
腕を組み、首を大きく揺らしてドラピオンが言うと、マニューラもまた腕を組んで「へぇ」と返した。
「行って来ればいいさ。そして願いを叶えて貰ったらどうだい?えぇ?」
互いに背を向け、売り言葉に買い言葉。
そんな2匹から離れ、アーボックは金色グミのポタージュをパッチールに作るよう頼んでいた。
「えーえーえー!頼んできますさぁ!」
「どうせなら、お前じゃぁ絶対に果たす事が不可能な願いを叶えて貰いな。
…そうだね、例えばゼロの島を突破出来るほどの力が欲しい、とかなぁ?」
今の言葉にドラピオンは組んだ腕を解き、マニューラへ視線を移して彼女を睨んだ。
「……あ、あぁそうですね!でもそれだとマニューラ様よりも強くなるかもしれませんぜ!」
「ははは!ワタシより強くなる!?それは面白いじゃないか!!」
声で笑ってはいるが、マニューラの顔は笑っていなかった。
彼女が明らかに自分を馬鹿にしているのを知り、
ドラピオンはまたテーブルを叩きつけて身を屈めマニューラの瞳と視線を合わせた。
「……」
「……」
『フンッ!!』
しばし睨みあった後に互いに目を逸らし、
ドラピオンはドスドスと爪で床を突き刺しながら地上への階段を上り、その姿をカフェから消した。
穴が開いた木製の床を見て、パッチールは「あぁぁ……」と、頭を抱えて嘆いていた。
「………ちぃ…」
ドラピオンが姿を消した階段を睨みながら、マニューラは小さく舌を打ちテーブルに肘をつけた。
「ボス〜…あんまりドラピオンを責めねぇでくださいよぉ」
尾にポタージュが入った皿を乗せて、アーボックが彼女の元に戻りながらそう言うと
マニューラはフン、と短いため息を吐いた。
「うるっさいね。……分かっているさ………」
手に頬を乗せ、肘に重心を傾けながらマニューラはアーボックへ返した。
瞳を閉じ、顔をしかめて大きくため息を吐き、
椅子の横に置いていたバッグから黒いグミを取り出して、それをアーボックへと差し出した。
無言の命をアーボックは悟り、それを尻尾で受け取りパッチールのカウンターへと置いた。
「あ……く、黒いグミ入りました〜……」
「ソ……ソォー……ナンス……」
マニューラたちの覇気に負け、カフェの主人であるパッチールと
従業員のソーナンスらはかなり精神的消耗が激しかった模様である。
それでも、パッチールは注文を受けたからには作らなければならず
震える手を抑えようとするほど腕は震え、いつもよりも激しくグミをシェイクする事となり、
パッチールは出来上がったスムージーをグラスの中へと流し入れた。
「く……黒いグミスムージー……ですぅ…」
「ふん」
アーボックは尻尾でグラスを乱暴に引取り、それをマニューラの前へと置くと
マニューラは何も言わず、頬を肘で支えたままグラスを握ってその中身を飲んだ。

……好みの味であるはずなのに、彼女にはそれが全く感じられなかった。
120赤星願 12/4 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:41:59 ID:tNR6bBG7


「邪魔だぁっ!どけぇ!!」
頭を振るい、頑丈な兜の腕でコロボーシを叩き飛ばすと、
コロボーシは水晶の壁に叩きつけられ、キュゥ、と目を回して水晶の床へと倒れ気絶した。
「…ちっ。雑魚相手に何を……」
倒れこんだコロボーシを睨み、頭を振って冷静になろうとドラピオンは息を吐いた。
「…っかし、こんな弱ぇ雑魚共が居る洞窟に、マジでジラーチが居るのかぁ…?」
どのような願いでも叶えてしまう、伝説のポケモンが眠る洞窟ならば
もっと強固な守りであるのかと思っていただけに、ドラピオンは拍子抜けした様子で今のように呟いた。
腕ごと頭を回すと、チラチラと小さく輝く水晶の壁と天井が彼を照らしていた。
「…ま、別にいいけどよッ!これならジラーチに会うのもそう難しくはなさそうだしな」
そう呟いた後、彼は爪の生えた脚で水晶の地面を歩み始めた。

──………マニューラ様…本当、最近様子がおかしいよなぁ…。
  何か今日に限らず、苛々なさっている日も増えたしなぁ…。
  それにしても、今日は本当酷いと思ったぜ!
  そ、そりゃぁ確かにオレが最初にゼロの島で倒れるのは本当の事だけどよー。
  だからって、あんな言い方あるか!?いいや、ねぇよ!!
  いくらなんでもマニューラ様だからって、あんな言い方は無いだろうよ!
  ……ま、まぁでもやっぱりオレが悪い…のか…?
  ………。マニューラ様……様子が変わられたのは、ゼロの島で鎌野郎共にヤられてからだよなぁ…。
  何か、よそよそしいっつーか…。マニューラ様はさ、気にするなっておっしゃっていたけど
  目の前でンな場面、見せられたら…なぁ……。
  アーボックのヤツは見てないから本気で気にしてねーようだけど、オレは違うんだよ。
  ……だから、よーやっと吹っ切れたと思ったら、天空の階段から戻ってきてからのアレだよ。
  何で別室に泊まられるようになったんだ?それに野宿でも……。
  ……夜以外はマニューラ様はいつものマニューラ様だ。
  でもやっぱり何か、オレたちを避けている感があるんだよな。……………。
  ……まさかな。…………いや、でも…まさか…マニューラ様は…──

心の中で自問自答を繰り返し、はた、とドラピオンは唐突に歩みを止めた。
小さな輝きを放つ色取り取りの水晶の床を見つめ、彼は再度心の中で考えを呟き始めた。

──…マニューラ様が、あそこまでゼロの島の財宝に執着なさっているのはどうしてだ?
  ゼロの島が陥落不可能とまで言われるダンジョンだからだろうか?
  それとも、そこに眠るお宝が、究極とまで言われているからだろうか?
  ……あんまりそこのトコロは考えないでマニューラ様に付いて来ていたけど……
  ……でも、よぉ。今はオレがアレだからゼロの島の財宝は手に入らず仕舞いだけど
  いずれかはマニューラ様の事だ。絶対手に入れる事になるだろう。
  何だかんだで南部のは手に入れることが出来たんだし。…………。でも──

考えを巡らせながら、ドラピオンは再び歩みを始めた。

──でも、ゼロの島の全てのお宝を手に入れた後はどうするんだ……?
  マニューラ様はいつも『ゼロの島の財宝は必ず手に入れるよ』とおっしゃっていた。
  しかし、全てを手に入れた後は……………MADを組んでいる必要性はあるんだろうか…?
  ……まさか、まさかな………解散する、とか……言わないよな、マニューラ様……──

一つの予想にしか過ぎないが、マニューラの最近の行動の意図が理解出来ずにいるドラピオンには
その事しか思い当たらず、そして自分の胸がサァッと冷めて行く錯覚を感じていた。
ありあえるわけが無い、と考えを振り払うように頭を振るい、ため息を吐いた時だった。
121赤星願 12/5 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:43:14 ID:tNR6bBG7
「いらっしゃ〜〜〜〜い」
唐突に、足元から陽気な呼びかけを受けてドラピオンは「おぅ?」と軽く驚き歩みを止めた。
見下ろしてみると、正方形の赤い絨毯が部屋の床を埋め尽くすように何枚も敷かれており、
その中心に目立つ緑の身体を持った男が、長い舌と丸まった尾を揺らし
顔の左右から飛び出た丸い瞳をギョロギョロと好き勝手に動かして、座っていた。
「カクレオン商店・出張所です〜。さささ、どうぞご覧になってって下さいね」
カクレオンはそう言いながら、絨毯の上に置かれた商品を示した。
どうやら、ドラピオンは気がつかぬうちにカクレオンの店の中へと入ってしまったようだったが
彼は特に道具を買う必要が無かったので
「…いや、すまん。考え事をしていたんだ。だからいらねぇよ」
そう言いながら、背をカクレオンへ向けて絨毯の上から出ようとした時
カクレオンが彼の尾を掴み、待ってくれと呼び止めた。
「あぁ!ま、待って下さい!!
この場所ってお客さんがめったに来られなくって、お兄さんが久しぶりのお客さんなんですよぉ!!
どれか一つでもいいので、買って行って下さいよぉ!お安くしておきますからぁ〜!!
このままじゃぁ当店は閉店を余儀なくされてしまうんですよぉぉぉ!!」
兜の尾にしがみ付き、カクレオンはドラピオンを引きとめようと必死になっていた。
「……しゃぁーねーなぁ…何を売っているんだ?」
ため息を吐き、ドラピオンは首を回して自分の尾にしがみ付いているカクレオンを見下ろすと
カクレオンはパァッと顔を輝かせ、即座に尾から離れては商品の一つを手に取った。
「当店は不思議球専門店です!天気関係のほとんどを取り揃えておりますよ〜」
両手で青い球を掲げ、カクレオンはドラピオンへと見せた。
「不思議玉…かぁ……」
カクレオンの手の中の不思議球を眺めると、自分の姿が歪んで映りこんでいるのをドラピオンは見た。
ドラピオンもアーボックも、特に天気に左右される属性を持っておらず
強いて言えば砂嵐などの身体を傷つけられる天気の時に、晴れに変更する程度でしか
天気関係の不思議球を使う事は無い。
だが、天気の恩恵を受けるメンバーが居る事をドラピオンは知っていた。

「……んー、じゃぁー…霰球を寄越せ」
右腕の爪を軽くカクレオンへ差し向けると、店主は残念そうに首を傾けた。
「すいませんねぇ。霰球は扱って無いんですよ〜」
「なっぁ!?…おい、今、天気関係のほとんどはって言ったじゃねぇか」
「ほとんど、であって、全てじゃぁありません」
当然だと言った表情でカクレオンは首を振っていた。
それを見て、ドラピオンは舌を打ちしぶしぶと別の商品を示した。
「あー……じゃぁ雨球でいい」
「はい!雨球ですねぇ〜。えぇっと、何処に置いていたっけ」
手に持った球を絨毯の上に置き直し、カクレオンはドラピオンの注文の品を探し始めた。
その間、ドラピオンは虚空を眺めてまたもや己の疑問と不安を入り混ぜた思いを巡らせ始めた。
まさかとは思いたい。マニューラがMADを解散させるとは己の予想にしか過ぎない。
しかし、あの様子の変化はどうした事か。
「はぁい、お客さん。雨球です」
カクレオンがドラピオンの右爪の窪みに雨球を置いたが
当の彼は考えに耽るのに夢中になっており、それに気がついていなかった。

──……あー…。でもなぁ……。マニューラ様がオレたちを避けているのは
  もしかしたら後腐れなく解散しようとしているからかもしんねぇし……。
  今日、うっかり啖呵を切ってこうして星の洞窟に来ちまったけど
  それもマニューラ様の狙いだとしたら………──
122赤星願 12/6 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:45:16 ID:tNR6bBG7
「あっ!ちょっと、お金…!!」
「へっ……? あ、あぁ!」
カクレオンに呼び止められ、ドラピオンはビクリと胴体を震わせると
自分の右爪の窪みに雨球が置かれているのと、前脚が一歩、赤い絨毯から飛び出しているのを見た。
慌てて前脚を絨毯の上へと置き直し、そろそろとカクレオンへと視線を向けてみたが
店主は身を屈め、普段は焦点の合わぬ瞳をドラピオンへ向けており
その肩からは、赤黒いオーラが漂っているのを、ドラピオンは間違いなく目撃していた。
「あ、か、金なら払ッ……!」
「みんなぁぁぁ〜〜!!ドロボーよ!ドロボーーー!!」
首を振って弁解しようとしたドラピオンの言葉を遮り、
カクレオンが洞窟内に向って今のように絶叫すると、その声は反射して洞窟内に響き渡った。
「何だって!?」
「泥棒だと!!?」
洞窟の端々からそのような声が上がり、ドラピオンは慌てた様子で周りを確かめると
部屋と部屋を繋ぐ水晶の廊下から店主と同じ姿をした者たちが揃って店へ向って来ているのが分かった。
「ち、違ッ………ち、ちきしょーーーーー!!!!」
弁解の余地も許されない事を理解し、ドラピオンは今のように叫ぶと赤い絨毯を蹴り上げて店から脱出し
追いかけてくるカクレオンたちの姿が見えない廊下を選んで駆け抜けた。
「逃げたぞ!追えー!!」
「逃すかぁ!!」
「くそぉぉぉー!!こんな所で捕まったらマジでシャレになんねーよ!!」
鱗の眉を生やす目に涙を溜め込み、ドラピオンは絶叫しつつも逃げ惑っていた。
──その右爪には、雨球を乗せつつも。



左膝を尖らせてその鉤爪で頬を支え、
右腕を木製のテーブルに押し付けその鉤爪でテーブルをカツカツと叩き、
椅子の上で組んだ脚を揺らしながらマニューラは大きくため息を吐いた。
「……まだ、戻ってこないのかい、あの馬鹿は……」
そう言いながらもテーブルを叩く鉤爪の動きを止めず、
マニューラはリサイクル店の後ろの壁にかけられた時計を睨む。
ポッポの絵が描かれた六角形の時計は、長針が3を指し短針が4を過ぎた辺りを示していた。
ドラピオンが出て行ってからそろそろ2時間近く経とうとしていたが、
それでも彼が戻ってくる様子は一向に無く、マニューラの苛付きは最高潮に達しようとしていた。
「げふっ……ボスぅ〜。もうアイツはほっといて、オレさまたちだけで探検に行きましょうよぉ…
ドリンク飲んで時間潰すのも結構苦行になってきたんですけど」
カップに入ったスープを飲み干し、胃の中に溜まった空気を吐き出して
アーボックが誘うがマニューラは首を横に振った。
「そうもいかないよ」
「どうしてです?」
「……どうもしない、けどさ…とにかく、そうもいかないんだって」
「……そうですかぁ…」
素直じゃねぇの、とアーボックは心の中で呟いて笑い、空になったカップをカウンターへと返却した。
マニューラは時計からカフェの出入り口へと視線を移した。
彼女たちが座るテーブルは、ソーナンスとソーナノ姉妹のリサイクルショップ前に位置し
マニューラが座る椅子の位置的には、階段の下段が少々眺められる程度であったが
それでも誰かが訪れる時になると影が階段に映って視覚に入るので、マニューラにはそれで十分であった。
その時、影と足音が階段の上よりカフェへと下ってくるのをマニューラは聞き、そして見た。
「!」
戻ってきたか、と思う前に身体が動き彼女はテーブルに両鉤爪を押し付けて立ち上がった。
……だが、彼女はすぐさま腰を落とす事となった。
123赤星願 12/7 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:47:04 ID:tNR6bBG7
「あ……MADさん?」

階段と出入り口を繋ぐ場所より姿を現したのは、
長い耳を揺らした首に巻かれた豊満な体毛が特徴的な、イーブイであった。
イーブイの後ろより、赤茶の体毛と頭部に巻かれた体毛と同じ色をした6本の尾を揺らすロコンが続き
そして最後に4足歩行の彼女達とは違い、2足で歩む白と赤で隔てられた体毛を持つポケモンが姿を見せた。
「あー。お久しぶりです!」
ロコンが跳ね飛びながらマニューラ達のテーブルへと歩み、ペコリと頭を下げると
マニューラは「…あぁ」とぶっきらぼうに返した。
顔を軽く伏せ、チラリと彼女たちの後ろに続いているポケモンを見ると、
そのポケモンは手の先端より生えた太い黒い爪と、
掌の桃色の肉球をマニューラに見せるかのように手を振った。
「今日は…」
「ザングースちゃん!もっと元気に挨拶しなよ」
「え、え…は、はい!こ、今日は!!」
ロコンに急かされ、ザングースのメスは長い耳を揺らして背を前へと曲げ、今のように声を出した。
「…うるさいぞ、お前たち」
マニューラはため息を吐いて挨拶の変わりに文句を言うと、
ザングースはおろおろとしながら「ご、ごめんなさい…」と謝った。
「ん?オマエ、あん時のザングースじゃねぇか」
アーボックが首を伸ばし、喉奥より低い唸りを上げながらザングースの顔をまじまじ眺めながら言うと
イーブイが「はい」と、ザングースの代わりに答えた。
「前にたまご頂きまして…その子ですよ。
ゼロの島でもお世話になりました。あの時はありがとうございました」

以前に、マニューラたちは宝箱を鑑定した際にその中よりポケモンのたまごを手に入れた事があった。
時期的にゼロの島であの陵辱を受けた直後に手に入れた事も有り、
マニューラはあの時を思い出させると考え、MADのメンバーはもう必要無い事を口実にして
ギルドを設立したばかりのイーブイとロコンへ押し付けた。
一つの肩の荷が下りたと思ったが、ゼロの島西部へと探索へ出た時、たまごを孵した彼女らと
そのたまごより孵化したポケモンと偶然にも対面してしまったのは数ヶ月前。
しかも、そのたまごから孵ったと言うのがザングースであったと言うのだから
マニューラは何の冗談だ、と心の奥底で絶叫した。
しかし、孵ったザングースがメスであったのは唯一の救いだったかもしれない。
これでオスだったなら、マニューラはあのザングースと彼女を重ねてしまい、
間違いなく攻撃を仕掛けていただろう。

「世話…と言うか、食料を分けてやっただけだろう。感謝されるほどの事でもないよ」
「えぇー!?でもぉ」
「あの時は余裕があったからね。無かったら、逆にお前たちを襲っていたさ」
テーブルに肘をつけ、背を屈めてマニューラはイーブイとロコンを見下ろし、クククと笑った。
「そぉ…ですかね…?MADさん、お優しいですし」
「優しいぃ〜〜?」
イーブイのその言葉に、マニューラは牙を噛み合わせて口の形を一文字へと変えた。
「ははは!馬鹿言ってるんじゃないよ」
屈めた背を伸ばし、今度は大きく声を上げて笑い、即座に口を閉ざした。
「…だが、あの時はたまたまだ。次にダンジョンで会う時はどうなるか知らないからね」
「は、はぁ………あれ?サソリのお方はどうしたんです?」
長い耳を垂れさせて、イーブイはドラピオンの姿が無い事に気がつき
キョロキョロと辺りを見回しながら今のように言った。
「…今は別行動中なんだよ……って、ここに来たんなら用事は他にあるんだろ。さっさと行きな」
テーブルにつけた肘を尖らせて頬を支え、
もう一方の腕を前後に振ってイーブイたちを追い払う仕草をマニューラが見せると
イーブイたちは少し寂しげな表情を見せた後、ペコリと頭を垂れてソーナノのカウンターへと移動した。
124赤星願 12/8 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:48:53 ID:tNR6bBG7
「今日は何が入っています?」
「きょうのめだましょうひんは、れんけつばこナノ!」
「じゃ、それを──」
頭部より生やした赤い羽根越しに、後ろで行われる会話に耳を向けつつも
マニューラの視線は出入り口の階段に向けられていた。
アーボックはそんな自分の頭を眺めてため息を吐き、
先端が二股に分かれた舌を揺らして顎をテーブルへと乗せた。
「それじゃ、失礼します」
豊かな体毛で太く見える尾に連結箱を抱えたイーブイが、そう言いながら頭を再度下げて
仲間を引き連れてマニューラの前を通り過ぎ、出入り口の階段を上っていった。
トン、トン、トン、と彼女たちが階段を上る足音は一定のリズムを保っていたが
「きゃっ」
急にそれは崩れ、一瞬音を途切れさせた。
「わっ?おい、気をつけろよ」
「すいません。では」
階段を踏み鳴らす重い音が1度響いて今の会話がなされた直後、再び一定のリズムが階段を上り
やがてそれは聴覚の鋭いマニューラの耳にも聞こえなくなった。
「あの白いコ、やっぱりかーわいいなぁ〜。イーブイとロコンもイイけどさ!」
「相変わらず幼いメスが好みだと言うのか。愛おしいと思う気持ちは分かるが…解せん…」
「俺はこうなぁー。フェロモンムンムンの大人のメスがやっぱり至福であって」
何と言う頭の悪い会話なんだろうか、とマニューラは口元を引きつらせていた。
理由はそれだけではなく、その会話の主たちが誰であるかをも理解していたからだ。
体重の軽いイーブイたちの軽やかな足音とは違った重い音を階段から鳴らし、
その会話の主たちの姿がマニューラの視界に入った。

「…おっ…おぉ!?」
「………」
上下の睫を触れさせるほどまでに瞳を細め、マニューラは自分を太い黒い爪で示す男を睨んだ。
白と赤で隔てられた体毛は、先ほどの幼いザングースと良く似ていた。
それもそのはずだろう。マニューラが睨んでいる男は、その彼女と同種であったのだから。
「MADじゃねぇか。よぉー」
「……かまいたち、かい…チッ…」
マニューラは舌を打ってため息を吐き、頬を支えていた鉤爪を離してテーブルの上へと置き、
首を横に動かして彼らから視線を逸らした。
「へへへ。どぉーも…」
視線を壁に移しているマニューラの視界を遮るように、
ザングースはその白い体毛の胸を彼女の視界に入れた。
「……」
顔を動かさずに瞳だけを動かし、マニューラはザングースを見上げるがすぐさま目線を逸らした。
「おいー。つれねぇなあ」
ザングースは不満そうに白い尾を揺らすと今のように言い、
右手でマニューラの顎を掴んで彼女の視線を己の目線へと無理矢理合わせた。
「……離しな」
左腕を振るい、パシン、と鉤爪とザングースの肉球が叩き合う音を響かせて
マニューラは彼の手を自分の顎から離させた。
「おっ。……へへへ、何、随分気取っているんだな」
「……うるさいね。ワタシに用があってここに来た訳じゃないだろ。
だったら本来の目的を済ませてさっさと消えな」
マニューラはそう吐き捨てて、椅子の横に置いておいたトレジャーボックスから
モモンの実を取り出して立ち上がろうとした。
だが、ザングースの左手がモモンの実を握るマニューラの右手を、
甲の上から実ごとテーブルへと押さえつけ、彼女の動きを止めさせた。
「っ…何を……」
マニューラがザングースを睨みつけて椅子に座り直すと睨まれた本人はくっくっと喉を鳴らし、背を屈めた。
125赤星願 12/9 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:50:34 ID:tNR6bBG7
「いやぁさぁ…ま、同じ探検家として交流をはかりたくってさ」
「ワタシらはアンタたちと交流はかる気なんか無いね」
「うわ、本当つれねぇ。……なぁ、さっきのイーブイたちが連れていたあの新入りなんだけどさ。
あの娘、オマエが渡したたまごから孵ったってマジで?」
「……何処から仕入れたんだ、そんな情報」
「以前に町中で会った時教えてもらったんだよ。…でよぉ、あの娘って……だったりしねぇ?」
マニューラの鼻先にまで顔を近づけてザングースが嫌らしく笑うと、彼女は「何がだ」と返した。
するとザングースは空いている右手でマニューラの頬を撫で、もう一度喉を鳴らした。
「決まってんじゃねぇか。オマエと、俺のガキじゃねーのかって事だよ。ん?」
「………」
口を閉ざし、瞳も閉ざし、マニューラは鼻で息を吐いた後に
「…本っ当……馬鹿だな、アンタは」
と、ザングースを文字通りせせら笑った。
「え…違ぇの?」
「メタモンが相手以外ならば全て、産まれ来るたまごの中の子供は母親側と同種になるのだぞ?
我らの生殖の仕組みを知らんのか無知鼬が」
頬を撫でられたザングースの右手を払い、
左鉤爪を彼の胸へと当てて前へと押し込み彼の身体を押し退けた。
「っとぉ。…なーんだよ。んじゃぁ、オマエは孕まなかったのか?」
後ろへ数歩身体を崩し、体勢を整えながらザングースが言うとマニューラは当たり前だ、と返した。
「ちぇ、ちょっと期待していたんだけどよぉ…」
ザングースは自分の首後ろを両手で支えるように腕を回し、ニヤリと笑いながら呟いていた。

「…さっきさぁ、交流はかりたいって俺言ったよな?」
唐突に、ザングースは体勢を崩さずにマニューラへと呼びかける。
「……自分の発言を5分も経たない内に忘れるのか?痴呆を疑え」
マニューラは皮肉を込めて今のように言いながら、モモンの実を握る鉤爪を離そうとせずに
また肘をついて頬を支え、鉤爪の先端でテーブルをカツカツと叩き始めた。
マニューラとザングースをチラチラと交互に眺めながら、テーブルに顎を乗せたままのアーボックは
ふぅ、と鼻から細い息を吐き出し、ストライクもいつの間にかアーボックの隣の椅子へと座り
彼と同じく彼女らを眺めながら鎌の腕を組みつつ、翅の開閉を繰り返していた。
「クク…相変わらずの辛口だなぁ。ま、ソコが結構イイ所……。
で、さぁ。オマエたちさ、ゼロの島で俺たちを襲った上に食料と道具を強奪したっつーにも係わらず
この町に平然と居られるのって、何かおかしいと思わね?」
「……さぁな?」
「ほら、言っていたじゃねーか。オマエたちが他の探検家たちを襲った時は
通報するなって脅すって。でも、俺たちは脅されたわけじゃねぇのに、通報してねぇ。意味分かる?」

テーブルを叩く鉤爪の動きを止め、マニューラは静かにザングースへと瞳を動かした。
「……逆にワタシを脅迫する気かい」
ザングースの企みを読み、マニューラは瞳を尖らせてギロリと彼を睨んだ。
「脅迫って!いやいやいやー。ただ交換条件しようぜって言っているワケで」
腕を首から解いてザングースはマニューラへと近寄り、彼女の肩に腕を回して抱き込むように引き寄せた。
「テメッ……!」
とっさにアーボックが背を上げて止めに入ろうとしたが、マニューラがそれを征した。
「止めなアーボック。…ここで騒ぎは起こしたくない」
「えっ…でも」
「いいから」
「……」
アーボックはザングースを睨み、蒸気音に似た威嚇音を喉から鳴らして顎をテーブルの上に乗せた。
126赤星願 12/10 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:52:47 ID:tNR6bBG7
「何が望みだ。金か?それとも他に道具でも欲しいか?」
鉤爪でテーブルを叩きながら、マニューラはザングースに視線を向けずに問う。
その視線は丁度常連たちが避難しているテーブルへ向けられ、彼らはなるべく係わりあわないようにと
そそくさと彼女に背を向けたが、突き刺さるようなプレッシャーが圧し掛かるのを感じていた。
「金も道具もいらねぇよ。……何を渡すかは、ボスのオマエ次第だよなぁ?」
「………下衆が…」
ザングースが何を望んでいるのかをマニューラは容易に想像がつき、
彼女がテーブルを叩くのを止めた直後、ガリッと鈍い音が代わりに響いた。
マニューラの鉤爪が、握り込むモモンの実に一筋の傷を作り、そこからジワリと果汁が溢れ出た。
ザングースは引き寄せる腕の力を強め、彼女の耳元へと口を近づけ小声で囁いた。
「それによぉ……俺、未だにあの時が忘れられなくってさぁ……?」
「………」
マニューラは何も言わず、モモンの実を削り続けていた。
溢れた果汁が彼女の手首までに広がった頃、不意にマニューラは立ち上がった。
「……分かった。そうしよう。今から別の場所で話し合おうじゃないか」
何本もの傷がついたモモンの実を持ち上げ、マニューラはジロリとザングースを睨んだ。
「おぉ…!そう来たか」
「…おい、ザングース。いくらなんでもそれは」
見かねたストライクがザングースの企みを止めに入ったが、彼は何処吹く風の如く次のように返した。
「なーに言ってんだ。嫌じゃねぇって言ってるんだからイイんだよ」
牙を見せつけながらザングースは肩を揺らして笑い、マニューラを抱き込む力の腕を強めた。
「おい、サンドパン!お嬢さんが俺らと話し合いたいだとよ」
リサイクルショップのカウンターで、背から生やした棘を揺らしているサンドパンへと
ザングースが呼びかけるが
「ソーナノちゃん!次はベタベタフードを洗濯球にリサイクルしてくれるかなぁ?」
「はいナノー!」
彼は店員のソーナノに構うのに夢中になっており、話しを全く聞いていないようであった。

「あぁ、もう可愛いなぁ……」
長く鋭い両爪で頬を支えながら、尾を上下に振ってソーナノの動きを眺めているサンドパンであったが
不意に首元を誰かに掴まれ、後ろへと引きずられたのを感じた。
「わっ!わわっ!!?」
「ったく…。リサイクルは後でいいから、こっちに来い。話し合いだ」
左腕にマニューラを抱えたまま、ザングースは右腕でサンドパンの首根っこを掴んで転がした。
「とぉ……えー。何だよぉ…」
床に腰を落とし、掴まれた部分を右手で擦りながらサンドパンは不満そうにザングースを見上げるが
彼がマニューラを抱き込んでいる事に気がつくと、「…あぁ。そう言うコト」と、納得した表情を見せた。
「…なぁ、話し合いって俺も混ざってイイわけ?」
「俺はそのつもりだけど。どうする、お嬢さん?」
「……構わない」
チッ、と舌を打ってマニューラが吐き捨てると、ザングースとサンドパンは揃って小さく笑った。
「…ボス……」
首を伸ばし、アーボックがマニューラの顔を覗きこむと、彼女は果汁が滴るモモンの実を彼へと差し出した。
「……話し合いはボスのワタシが済ませるから、お前はこれで飲んで待っていな。
……あぁ、傷をつけてしまって悪いが、な」
「?」
マニューラの今の言葉に何かが含まれているとアーボックは思う前に、
彼女はモモンの実をテーブルへと置いた。
「そんじゃぁ行きましょうかね、お嬢さん」
「…そうだな。出来るだけ人気の無い所で話し合いたいね……」
「確かに、誰かに聞かれたら困るかもしんねぇよなぁ」
「おいストライク、オマエも来いよ」
「なっ……俺もか?」
ザングースとサンドパンの『話し合い』に混ざる気など全く持たないストライクは、
翅を一瞬開かせてすぐに首を横に振った。
「別に混ざれって言ってるわけじゃねーよ。ただ、見張りが……な」
「………言っておくが、俺は手出ししないからな」
「いいぜ?でも、途中で混ざりたいっつっても駄目だからなー」
ケラケラ笑うサンドパンを見て、ストライクは大きくため息を吐いてから椅子から立ち上がった。
127赤星願 12/11 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:54:18 ID:tNR6bBG7
「じゃ、行こうぜ」
マニューラの肩を抱いたまま、ザングースは歩き出しその動きにつられて彼女も歩み、
その後をサンドパンとストライクが続き、彼らは地上へ続く階段を上り、姿を消して行った。
「………」
彼らの姿が見えなくなるまで目で追っていたアーボックは、
軽く息を吐いてマニューラが置いたモモンの実を見下ろした。
3本の縦の傷とそれに被るように短い横線が2本入ったその実を見て、彼はしばし動きを止めて黙りこくり、
やがてその実を尾の先端で絡んで持ち上げ、パッチールのカンターへと乗せた。
「おい」
「は、はいっ!!」
「……何かをこれで作っておけ」
「は、はいぃぃ!!」
傷のついたモモンの実を両手で受け取りながらパッチールは慌てた様子でドリンクを作り始め
アーボックはそれが出来上がるのを待つために、テーブルの上に顎と胸を置いて息を吐いた。


「っ…はぁーーーー……やっと振り切れた…」
水晶の壁に右腕を寄り掛け、ドラピオンは頬から顎へ垂れる汗を左の爪で拭いながら階段を下っていた。
カクレオンたちの襲撃を受けながらも逃げ続け、
ようやく次の階へと続く階段を見つけた彼は無事に逃げ切る事が出来、今は安堵の息を吐いていた所だった。
「店をほっぽって別の階に行く事は出来ねぇーっぽいしな。へへ、助かったぜ」
胴体から生えた太い爪で水晶の階段を下り、
それが途切れて床が広がる場所まで来た時、彼は「お…」と呟いた。
たいして広くも無い、だが天井は高い1ホールのみの部屋に辿り着いたのだ。
「おっ…おぉ?行き止まりじゃねぇーか」
キョロキョロと首を腕ごと振りながら、ドラピオンは部屋を見回したが
水晶の壁と天井は相も変わらず小さく光を放ち、彼を淡く照らしているのしか確認できなかった。
「……んっだよ。宝箱があるわけでもねぇみたいだし……ジラーチが居るってのはデマかよ!」
願いを叶える力を持つと言うジラーチに会おうと、頭と仲間を誘ったが本気にされず馬鹿にされてしまい
つい、頭に血が上って啖呵を切って単独で来た物の、実はデマであっただなんて。
「……あんな事言っちまった以上…会えなかったとどんな顔して戻りゃいいんだよ……」
ドラピオンはマニューラの言葉を思い出し、ガクリと首を落としてため息を吐いた。

「……むにゃぁ……ボクを呼んだのはだぁれ〜……?」

「!?」
頭上から突然呼び声を聞き、ドラピオンは顔を上げて長い首を伸ばして今の言葉の主を探した。
「だっ…誰だ!」
「誰……ってぇ…それはぁーこっちのセリフ…ふぁぁ」
天井の中央より生えた太い水晶が虹色に瞬き、先端へその光を集め始めた。
そしてその光は小さな球体へと姿を変え、ゆっくりとドラピオンの元へと降りてきた。
「おっ…お…?お、オレは……ドラピオン…だ」
光の球体が上げた顔の高さまで降った時、球体はポン、と音を立てて弾け飛び、その中より星が姿を現した。
──いや、星ではなかった。正しくは、星の化身のポケモンの姿であった。
「ふわぁー…ボクはジラーチ……ボクに何かよぉ?」
星を模した頭部を持つポケモンは、自分の事をジラーチと紹介して瞑る目を両手で擦った後に瞳を開いた。
緑色の縦に細長い瞳はトロンと潤い、寝起きであると言う事を見据えているポケモンへ教えていた。
「お…オマエは本当にジラーチなのか?」
身体の大きさはドラピオンの頭部と同等くらいであり、
願いを叶えると言う強大な力を持つポケモンにしてはいささか迫力の無い姿に
ドラピオンは疑いの眼を向けると、ジラーチは首に巻いた長いスカーフを揺らしながら頬を膨らませた。
128赤星願 12/12 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:56:07 ID:tNR6bBG7
「失礼なお兄さんだね!ボクは本当にジラーチだよ!」
瞳を閉じたような腹部の模様を擦り、ジラーチはプイ、とドラピオンに背を向けた。
「あ、あぁ悪い悪い。ただちょっと疑問に思っただけだって」
「……ま、別にいいや。で、お兄さんはボクの名前を呼んでいたけど、何かご用ぉ?」
振り返り短い両腕を背に回しながらジラーチが問うと、ドラピオンは大きく頷いた。
「そ、そうだ。…オマエはどんな願いをも叶える力を持っているって本当か!?」
「うん、そうだよ」
「……た、頼めば叶えてくれると言うのは本当か!?」
「うん、そうだよぉ…ふぁー眠い……なぁに、ご用はそれ?」
ジラーチはユラユラと身体を揺らし、早く用件を済ませろと言いたげに大きな欠伸をドラピオンに見せた。
「そ、そうだ!オレの願いを叶えてくれ!……誰よりも強い力を寄越せ!」

「──────それがお願いなの?」
一瞬黙り、ジラーチはドラピオンを見つめて聞き返した。
「………お、おぉ。そうだ」
ジラーチに確認され、ドラピオンは声を詰まらせたがそれで良いと頷いた。
「……ふぅん……じゃ、叶えてあげるからちょっとまってねぇ」
ジラーチはそう言ってドラピオンに背を向けて、両腕を前に伸ばし瞳を閉じた。
「……そうそう、前に来たお兄さんも似たよーなお願いして来たんだよ」
「はっ?」
唐突にジラーチがドラピオンへ会話を投げかけ、
ドラピオンはどう答えていいのか分からずに間の抜けた声を出した。
「茶色くてモコモコのお兄さんがねぇ、世界一の探検家にしてくれって言ったんだよ」
「…あぁ、あの…」
ジラーチが誰の事を言っているのか、ドラピオンはすぐさま予想がつき、
この洞窟の在り処を聞き出した1匹のビッパの事を思い出した。
考える事は皆同じか、とドラピオンは声を出さずに笑ったが、すぐにはた、と笑うのを止めた。
「……おい?それにしてもあのビッパは随分とヘタれてんじゃねーか」
「そぉーなの、お願いを叶える前にね、違うお願いにしてって変更されちゃったの」
「…違う……願い?」
「そ。可愛い後輩が、欲しいってお願いだったの」

「……後輩…」
ドラピオンはジラーチの言葉を思わず呟き、視線を水晶の床へと移した。
初めて──イーブイとロコンの探検家と出会った時は
プクリンのギルドの掲示板の前だったのを良く覚えている。
彼女らはギルドに入りたての新人であり、ビッパの後輩であると教えてくれた。
「……そうか、アイツらが……」
1年を待たずとしてギルドを卒業したと聞いた時は、只者ではないと思ったものだった。
ビッパが先輩風を吹かせていられたのも、随分と短い期間だったんじゃないかとドラピオンは思ったが
それでも、彼はいつも嬉しそうで幸せそうだとも思っていた。
……ドラピオンが、通りかかったビッパにちょっかいを出してしまったのは
もしかしたら嫉妬していたのかもしれなかった。…仲間がいる、と言う事に──

「………あ゛ーーーーーー!!ストップ!ストップ!!!」
「わぁっ!!」
ドラピオンが突如叫び、ジラーチは願いの儀式を中断して彼に振り返った。
「なに!大声出さないでよ」
「す、すまん…い、今の願い取り消してくれ!」
「えぇ!?」
ドラピオンの無茶な要望に、ジラーチは顔を顰めて口元に指をあて、しばし考え込み始めた。
「んー…まぁ、まだ途中だったから出来るよ。でも、変更は1回っきりね。何度もやるとボク疲れちゃう」
腰に両手を添えて、ジラーチは背を屈めてドラピオンを見つめると、彼はコクリと頷いた。
「…あぁ、分かった」
「うん。………で、お願いはなぁに?」

星の頭部とスカーフを揺らしてジラーチが緑の瞳でドラピオンを見据えると、
ドラピオンはゆっくりと口を開き、願いをジラーチへ教えた。
「………オレの願い、は──────────」
129 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/16(水) 17:57:52 ID:tNR6bBG7
今回投下分は以上です。続きはまた後日にでも投下させていただきます。

前回のレントラー話ではありがたいコメントをありがとうございました。
ブーバーとフローゼルにフラグは立てましたけど
今の所彼らで書く予定はないです。すいませんw
130名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 18:53:37 ID:yDqFVn63
あのバクフーンは罰として俺が飼っておきたいもんだ
131名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 00:43:10 ID:qMlS3pWT
>>129
乙!ムキになるドラピオンとマニューラ様可愛いwww

ところでシンオウの三神の話意外とまだ無いのか〜
ジュプトルに襲われるユクシーさんとか最高のシチュじゃないかハァハァ
132名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 02:09:54 ID:IsfioMfk
ドラピオン『マニューラ様とアーボックとずっと一緒にいれますように』

が性的な意味で叶えられるんだな 俺は騙されないぞ
133名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 02:12:50 ID:p+n9d+Y1
マニュともエロい事できるけど、何かの間違いでアーボックともしてしまうんですね
134名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 06:24:00 ID:S/PBRzF0
イタチうぜえぇwww
この小悪党っぷりがたまらんな
135名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 08:11:33 ID:kSDt1Tla
このシリーズ大好きだ!乙!
MADの面々が可愛すぎてヤバいww
チーかまとマニュ様の行方に、アーボックに渡されたモモンの傷の意味、ドラピオンの願い、どれも気になるな
136名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 14:37:51 ID:p+n9d+Y1
ザングースがわめもんにしかみえないw

ストライクとアーボックがそろそろ不憫です
彼らに良い目を見せてやってください・・・
137名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 14:38:12 ID:p+n9d+Y1
わめもん→わるもん
138名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 17:54:25 ID:zRXDom2F
>>129
並行線引くのうまいなあ。ドラピオン早く帰ってきてー
139名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 19:59:09 ID:qn/YUdWL
メロメロって、ヒカリのお母さんのニャルマーやブラッキーもだけど、アニメ版ポケダンのガバイトも覚えてたよな
確かにほとんどのポケモンが覚えられるけど、意外にごつい感じのポケモンが良く覚えてるなあ
140名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 20:27:58 ID:0DXx1Pmz
だってかわいい系のキャラに甘えられるよりは
お姉さん系のキャラに甘えられた方が興奮するし……
141名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 23:01:47 ID:HpP2fJH4
急にオクタンの吸盤とヌルヌルタコ足にメロメロになる女トレーナーが脳裏をよぎった。

ナギサ横の砂浜に、とっくに進化レベル迎えてるのに
何度再戦しても未進化のままのテッポウオと幼女のコンビいるじゃん
あれが進化したら…
142名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 23:26:54 ID:Bp5ESvNj
船乗り「B!B!B!B!Bーッ!」
143名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 23:50:33 ID:wxOELvSX
ポケダン的に♀ポケになってあのバクフーンにメロメロレイプされたい変態な俺ガイル
144名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 02:35:33 ID:s4k6a/s9
変態!変態!

よし、そのシチュエーションで書いてみないか
145名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 06:51:46 ID:XQHm4TKP
チーかまに襲い掛かって返り討ちにあって身体を良いように以下略
チャームズに襲い掛かって返り討ちにあって身体以下略
MADに襲い掛かって真っ二つに

これらの動作を全裸で行うっていいなぁ…
146名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 17:44:45 ID:USRklKsd
全裸にスカーフ。全裸にリボンのスタイルこそ究極。
147名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:07:07 ID:7iR4K5oC
素晴らしい作品が続いてる中で恥ずかしいですが、明日からの連休となる前に投下させていただきたいと思います。
HGが一段落したので道中の妄想をつめました。

注意書き:ポケモンHGSS、特にゲームのネタバレはありません。
モココ♂×マグマラシ♂、ショタ物、微エロ、挿入なし、例によって趣味全開。
誤脱は一応見直してはいますが、誤脱に併せて、書式等にお見苦しい点ありましたらごめんなさい。
148やきもち 1/12:2009/09/18(金) 19:08:40 ID:7iR4K5oC
「ヒビキおそいなぁ…」

此処はジョウト一番の大都市コガネシティ。
眠ることを知らない街は、自然の光が存在しない世界においても、なお、色とりどりの光を放っている。
大通りから一本外れた路地には酒を出す店や小さな飲食店が並び、さらに奥に進むと、地下街や怪しい商店までも存在している。
そんなコガネシティの目抜き通りに面した一角に、ポケモントレーナーなら誰もがお世話になるであろう施設、ポケモンセンターがある。
ポケモンセンターはポケモンの治療以外にトレーナーの宿泊所も兼ねている。
そのポケモンセンターの一室に主人の帰りを待つ一匹の炎ポケモンの姿があった。
_____________________________________________________________________________________________________________________________

「暗くならないから帰って来ないのかなぁ? いつになったら夜になるんだろう?」

僕はワカバタウンってところからトレーナーのヒビキといっしょに旅をしてきた。
ワカバタウンは静かなところで、通りに沿うように樹木が立ち並び、町のいたるところで草花が生い茂っていた。
そんなところで育ったから、高い壁ばかりのこの街の風景は見慣れないもので、
大きな家の明かりも看板についている赤とか緑のチカチカするのもみんな知らないものばかりだった。

「僕もいっしょに行けばよかった…。」
僕はこの街の明かりがニガテだから、遊びに行こうって誘ってくれたヒビキの誘いを渋った…。
…でも、今となってはそのことを後悔していた。

「そのうち帰ってくるよ。」
「っ!? 起きてたの?」
ベッドに腰掛けながら窓の外を見つめていた僕は自分の後悔の念を知らないうちに声に出していたみたい。
そのつぶやきを聞いて僕に声をかけたのは、ピンクの身体に白い綿毛のポケモン。

「心配しないでも帰ってくるよ。 きょうぐらいは自由に遊ばせてあげたら?」
「そんなことキミに言われなくてもっ…」
このピンクのポケモンはモココっていうらしい。
少し前までは白いモコモコだったのに、この街でのジムバトルの後、ちょうど進化したところだ。
きょうのジムバトルで疲れたのか、ポケモンセンターについたとたん、ずっとこの部屋のベッドの上で眠っていた。
僕ははっきりいうとこのポケモンがキライだ。
よくわからないけど勝手にヒビキについてきて、特にヒビキがゲットしたわけでもないのにいつの間にか旅の仲間になっていた。
もっとも僕はこいつのこと仲間なんて思ってないけど…。

「キミはずっと眠ってればいいのに…」
「…何でそういうこと言うの?」
僕がこいつを嫌いな理由は…、こいつがヒビキに勝手についてきたこと…。
ううん、それよりも…こいつのせいで僕がずっとヒビキに甘えられなくなったから!
今まで僕がヒビキの後ろをついて歩いていたのに…、最近ではそこにこいつが割り込んでくる。
そしてこともあろうか僕のヒビキに擦り寄ったり、飛びついたりっ!

「…理由は言わなくてもわかるでしょっ!」
「…そんなのわかんないよ。」
さらにこいつはメスらしい。
ポケモンにはオスとメスがあって、オスとメスが一匹ずついるとけっこんができるらしい。
けっこんっていうのはスキな相手とずっといっしょにいられるすごくしあわせなことだって…
昔、ウツギ博士の研究所でそんな話を聞いたんだ。
けっこんしてしあわせになったらタマゴができる?なんかそんな話だったと思う。
僕は幼馴染のチコリータ、ワニノコといっしょにその話を聞いていた。
149やきもち 2/12:2009/09/18(金) 19:10:36 ID:7iR4K5oC
オスとメスの違いを見分けるのはすごく簡単で、おなかの下におちんちんがあるのがオス、ないのがメス。
けっこんの話を聞いたあとに僕らは研究員の人にオスとメスの違いをたずねてみた。
その人がこういうふうに教えてくれた。
教えてもらったあと、すぐに僕らはお互いのおなかの下を食い入るように見つめていた。
僕もチコリータもワニノコもみんなおちんちんがあるからオス。
ワニノコは身体の中におちんちんがはいっていたから、最初はメスだとおもったんだけど…
よく考えればいっしょにおしっこするときにいつもみていたはずだった。
でもメスはおちんちんがないのにどうやっておしっこするのだろう?
ってみんなで考えたけど…結局僕らはメスのポケモンに出会うことはなかった。

人間にもポケモンと同じでオスとメスがあるらしい。
見分け方もポケモンといっしょで、ヒビキはおちんちんがあるからオス。
いっしょにお風呂に入ったときに何度もみてるから間違いないはず。

でもヒビキがオスだと…、僕もオスだから…どんなにヒビキのことスキでもけっこんはできない。
僕はダイスキなヒビキとずっといっしょにたいのに…。

「……ねぇ…? …マグマラシ?」
急に名前を呼ばれてはっとわれにかえった。

「…何?」
僕は不機嫌そうに返事をしてみる。

「前から思ってたんだけど? …マグマラシって…、ボクのこと……、キライ……なの…?」
………
「…っ!? …うっ…う……う…ん…。」
キライ? キライじゃない? どっちにもきこえそうなヘンな返事をしてしまった。
急に思っていたとおりのことを聞かれたから、ちゃんとキライって言えなかった。

そうだよ、僕はキミのことがダイキライだよ!
図々しくも勝手についてきた上に、ヒビキに馴れ馴れしく甘えるしっ!
おまけにメスでヒビキとけっこんができるなんてっ!
僕のほうが絶対にヒビキのことスキに違いないのにっ!
僕のほうがっ!
僕のほうがっ!
………
………

「ねぇ…? 今の返事チョットわからなかったんだけど…?」

モココが僕の背中を擦りながら言った。
そして僕の肩に手をかけて、

「ねぇ…? マグマラシ…? …聞いてる? …ね…っ!?」
「っさわるなっ!!」

次の瞬間、僕はモココに勢いよく たいあたり をしていた。
モココは不意をつかれたのか、僕の たいあたり の勢いのままベッドの上から転げ落ちた。
150やきもち 3/12:2009/09/18(金) 19:12:49 ID:7iR4K5oC
「っ!?」
僕がずっと鬱々していた自分だけの世界はモココに当たって一瞬にして弾けとんだ。
僕はすぐにモココに駆け寄った。

「ごめん…モココ…。…だいじょうぶ…?」
こわごわながらモココに聞いてみる。

「…う、…うーん…。」
仰向けに倒れたままのモココがゆっくりと目を開けた。
「もぉ…、いきなりなにするの!?」
「…ごめんなさい。」
いくらキライな相手とはいえ、バトルでもないのに突然こうげきをするのは許されることじゃない。
また、僕の体当たりを受けたモココが予測できないほど派手に転がったため、そのダメージが気になっていた。
僕はモココのほっぺたをなでながら、その手を頭の後ろ、肩へと動かしていった。
「…だいじょうぶ? どこかケガしてない?」
僕の口からは自然とこんな言葉が漏れていた。

「だいじょうぶ、だいじょうぶだよ、マグマラシ。」
モココは少し身体を起こして僕にそう入言ってくれた。
「…ごめんなさい。…どこか痛いところはない?」
僕は泣き入りそうな声を出しながら、モココ身体をなでる手を背中からおなかに移した。

「だいじょうぶだよ、もうだいじょうぶだよ。それ、くすぐったいから。ねぇ?」
モココはまた少し身体を起こして、伸ばした手で僕のほっぺたをなでてくれた。
それだけで僕は気持ちが落ち着いた。
僕はモココのお腹をなでていた手を止めて、あらためてモココの身体全体に目を向けた。
当たり前のことだけど、進化したばかりのモココの身体をこんな間近で見るのは初めてだ。
進化前の白いモコモコしてたときでも、こんなにじっくりと見たことはない。
まあ、それは僕がモココを嫌って避けていたからだけど…。
僕はもう一度頭からゆっくりとモココってポケモンを見てみたいと思った。

…ピンクの身体に白い綿毛。…つぶらな瞳にやさしそうな口元…
モココは僕がみても可愛いポケモンだと思う。キライなはずなのに……可愛い……
モココが可愛く感じるのは…やっぱり、メスだから…? …ヒビキは僕じゃなくてモココとけっこんしちゃうのかな……

ん…メス…?
僕は仰向けに寝てるモココのおなかの下に目を向けた。

「あっ………、あれ…? なんで……?」
オスとメスの違いはお腹の下におちんちんがあるのがオス、ないのがメス。
あの研究員の人は僕らにそう教えてくれた……はず。
これは何なんだろう…?
ぷっくりふくれたモココのピンクのおなかの下に、不自然に見えるちいさな突起物が、ぴょこんと飛び出ていた。

僕は無意識のうちにその突起物に手を伸ばしていた。
「…やわらかい……」
さっきまでなでていたモココのおなかと同じ手触り。でもそれ以上にふにふにとしたやわらかい感触。
最初は指先で軽くつまんで見ただけだったけど、いつの間にか僕はその突起を手のひら全体で握りこむように触っていた。
151やきもち 4/12:2009/09/18(金) 19:14:41 ID:7iR4K5oC
「ねぇ…? マグマラシ。…キミ、何してるの?」
「何って…いわれても?」
モココが僕にこう尋ねたけど、僕にはモココの問いかけの意味がわからなかった。

「っ…ふふっ。」
僕の返事を聞いてモココは目を閉じてクスっと鼻で笑った。
僕にはその笑いの意味もわからなかったけど、
ひとつだけ、どうしてもモココに聞かなくちゃいけないことがあった。

「ねぇ?モココってね?」
「なぁに?マグマラシ?」
「モココって…もしかして? ………オス…?」
………
………
「…っ!? ……ぷっ。…なんで…ふっ…クスっ………。」
僕の問いに対して、モココは一瞬目を丸くしたが、すぐに目を閉じてさっきよりもうれしそうに笑った。

「ねぇ。マグマラシ?キミはボクのことオンナの仔だと思ってたの?」
「オンナノコ…?…オンナノコって何?」
モココはチョット不思議そうな顔をしたけど、すぐに僕におしえてくれた。
「うーんと…、オスがわかるなら…。オンナの仔っていうのは…メスっていったらわかるかな?」
「あっ!メスは知ってるよ。」
「オンナの仔っていうのはメスの別の言い方って言えばいいのかな…?うん、まあメスのことだよ。」

そうだったんだ…僕は研究員の人から聞いた言葉しかしらないから…
「…それでね、オスのことはオトコの仔って言うんだよ。」
モココは僕の知らなかったことをもうひとつ教えてくれた。

「マグマラシはオトコの仔とオンナの仔の違いは知ってるよね?」
僕は無言でうなずく。
「マグマラシはオトコの仔だから…」
モココは完全に身体を起こして僕のおなかの舌を指差していった。
「ココに、おちんちんがあるよね。」
僕はモココの指の先に目を向けた。普段から見慣れている僕のおちんちんがぷるんとゆれた。

「あっ…。」
「これでおあいこだよ。でも、マグマラシもそろそろ手を離してほしいなぁ。」
手って…?
……ああっ、そういえば…、ずっとモココのおなかの下を触ったままだった。

「っ…ごめんっ。」
「いいよ、気にしてないから。」
モココはさっきからの笑顔のままでそういってくれた。
そして、うれしそうな顔で僕に尋ねた。
「マグマラシはどうしてボクのことオンナの仔だとおもってたの?」

…どうしてだろう?ただ単にモココのおちんちんを見たことがなかったから…
うん…、進化する前はたしかにおちんちんがなかったはず?

「………モココに、おちんちんがついてないと思ってたから…。」
152やきもち 5/12:2009/09/18(金) 19:16:49 ID:7iR4K5oC
モココはまた目を丸くして、不思議そうな顔をして僕を見つめた。
きょうだけでモココのこの表情を見るのはもう何回目になるんだろう。

「そっかぁ、メリープのときは毛で隠れてたしね。」
モココはそういってうなづいた。

「モココは進化する前はおちんちんついてなかったよね?」
僕は率直な疑問をぶつけてみた。
「前からずっとあったよ? そうそう、メリープのときは毛があったから、マグマラシには見えなかっただけだと思うんだ。」
…進化前の白いモコモコはメリープって言うんだ。
でも僕も毛があるけどおちんちんがついてることは見ればすぐわかる。
僕はメリープの白いモコモコはそういう身体のポケモンだと思っていた。
現にメリープが白いモコモコを動かして技を繰り出しているのを何度も見ている。
あの白いモコモコが全部毛だったなんて? その毛の中におちんちんがついてたなんて?
僕の幼馴染のチコリータもワニノコも毛がないつるつるの身体のポケモンだった。
僕も全身に短い毛が生えているだけ。
でもメリープはおちんちんが隠れちゃうほど毛の長いポケモンだったなんて…

「ねぇ、マグマラシ?」
「っ!? …あっ…ごめんチョット考え事を……。」
「マグマラシってね、あまり他のポケモンのこと知らないのかな?」

モココの問いは的確だった。
「うん…」
僕はそうひとこと返事して、ヒビキに出会うまでのこと、僕がどういうところで育ったのか、モココに話し始めた。

僕はジョウトのスターターポケモン、ヒノアラシの一進化になる。
当然生まれたときの僕はヒノアラシで、ヒビキと出会ったときもヒノアラシだった。
僕は新人トレーナー用のポケモンとして、幼馴染のチコリータとワニノコといっしょに、ずっとワカバタウンの研究所で管理されながら育った。
これはヒビキと旅に出ることが決まった後で、ウツギ博士から教えてもらったことだ。
ワカバタウンは前に言ったとおり、自然に囲まれた町だから、町中にも僕らが自由に走り回れるような草原がたくさん存在している。
野生のポケモンは基本的に整備された町の中に入ってくることはない。
僕らが町中の草原で遊んでいる時に野生のポケモンに出会ったことはなかった。
ヒビキと出会って旅に出るまでは、僕はチコリータとワニノコ以外の他のポケモンに会ったことはなかった。
正確には、たまに研究所に運ばれてくるポケモンを目にする機会はあったけど、本当に遠くから見る程度で、顔を合わせて話したことは一度もなかった。

その後、ヒビキとの出会い…
チコリータ、ワニノコと僕は研究所の机の上に並んで誰かを待っていた。
研究所に入ってきたちいさな人間は遠くから僕らをひと目見たと思うと、すぐに僕の前に立っていた。
その人間の顔を見ようと僕が顔を上げ、二人の目が合った瞬間、僕はその人間に抱き上げられていた。

「ヒノアラシっ、キミに決めたっ!」

その日初めてあったにもかかわらず僕はその人間の胸に顔をうずめ、今まで経験したことのない温もりを感じていた。
153やきもち 6/12:2009/09/18(金) 19:19:07 ID:7iR4K5oC
そうそう、ヒビキとの旅に出ることが決まった後、ウツギ博士に教えてもらったことがもうひとつあった。
研究所では博士も研究員の人も ホンヤクキ というポケモンの言葉がわかる機械を使っているらしい。
これを使って僕たちのようなスターターポケモンの教育をするとか…、僕が研究所で何を教えてもらってきたのかはよくわからないけど。
研究所以外の人間はこの ホンヤクキ が使えないために僕らポケモンと話しをすることはできないらしい。
それはヒビキもいっしょで、僕の声はヒビキには届かない。

「じゃあ、どうすればいいの?」
僕は博士に聞いてみたけど、博士は、「それは自分で考えなさい。」って。
でも、それに加えて、自分が思っているとおりのことをヒビキに伝えれば、きっとヒビキは答えてくれるはず。
っていうことを教えてくれた。

博士に教えてもらったからかどうかはわからないけど、僕はヒビキの後ろをついて歩いて、
ことあるごとにスキンシップを求めていた。
ズボンの裾を引っ張ったり。足にすりついたり、時には抱きついてみたり。
ヒビキはいつも笑顔で僕のことを抱きしめてくれる。
僕の中ではそれだけで辛いバトルのことなんかどこかにいってしまう。
ただ、しあわせな時間だけを感じることができた。

「ごめんね。ジャマするつもりとかじゃ…」
ずっと黙って僕の話に耳を傾けていたモココが突然口を開いて言った。

「ボクがヒビキについてきたのは…、キミがすごくしあわせそうだったから。」
モココは続けてそう言った。
「マグマラシがやっぱりボクのこときらってたんだよね…? ヒビキをとられると思ったから…?」
モココの言葉はやっぱり的確だった…
でも僕はなぜかうなずくにもうなずけなかった。
「ボクが気になっていたのはヒビキじゃなくて…、うん…マグマラシなんだよ…。草原でヒビキに甘えるキミの笑顔を見たときドキッとしたんだ。」
モココは何を言ってるんだろう?
さらにモココは言葉を続ける。
「何であのポケモンはあんなにしあわせそうなんだろう? 何であんなにいい顔で笑えるんだろう? そう思うとボクは知らないうちにキミたちの後を追っていたんだ。」
なるほど、それでヒビキについてきたんだ。
「キミがしてるようにボクもヒビキに甘えてるけど…、確かにヒビキはやさしいし、抱きしめられると温かい。」
それは当たり前だよ、ヒビキは僕の大切な人だから。
「でも、あの日キミを見たときに感じたあの感覚とは何かが違うんだ。」
違うって? …何?
モココは一呼吸おいて、また話し始めた。

「ねぇ、マグマラシ。ボク、さっきキミにたいあたりされたでしょ?」
「あっ…う…うん、…ごめんね。」
「ううん、もぉおこってないよ。そうじゃなくて、あの後すぐにキミがボクのこと心配してそばに来てくれたでしょ?」
「う…うん…。」
さっきからモココの口調がいつもと違う気がする?

「…キミがね、ボクの身体をやさしくなでてくれてるとき……、ボクはあの日…キミに初めてあった日…、そう、あの時と同じ感覚がした。」
154やきもち 7/12:2009/09/18(金) 19:22:06 ID:7iR4K5oC
モココのピンクの顔が赤くなってるように見える。
「今までキミに避けられていたから、自分でもわからなかったみたいだけど…。」
僕はいつの間にかモココの顔から笑みが消えていることに気づいた。
「今…、…キミが隣にいることでやっとわかったよ……。マグマラシっ…」

………
………
………!?

モココの口が僕の口を塞いだ。
それはほんの一瞬のうちの出来事だった。
でも、僕にはすごく長い時間に感じた。

「…モココ…!?」
「ごめんね…、イヤだったよね?」
モココは潤んだ目で僕を見た。
僕はそんなモココを見て、胸の鼓動が早くなるのを感じた。
ヒビキにじゃれつくときとは違う、胸がドキドキする不思議な感覚。

「…ねぇ…モココ? …今、何したの…?」
モココは僕の言葉を聞いた後、ゆっくりと目を閉じて、少し俯いたと思うと、また、クスッと鼻で笑ってこう言った。

「…マグマラシは、ほんとうに…、何も知らないんだね…。」
少しだけ、またモココの顔に笑みが戻っていた。
………
少しの静寂が訪れた後、モココが重い口を開いて言った。
「…マグマラシは…やっぱりボクの事キライだよね…?」
………
………どうなんだろう? 自分でもわからないけど昨日までは口も聞きたくなかったけど、今はそんなことは全く思っていない。
逆に今はもっとモココと話していたいし、できればさっきみたいな………

「ごめん、ヘンなこと聞いてこまらせちゃったかな…。」
モココが僕から顔を背けて言った。

「キライ…じゃないよ…。」
僕は素直な気持ちでそう答えた。そしてキッチリと今までのことをあやまろうと思った。
「今までは…、…モココのこと、勝手に嫌ってて…、ずっと、避けてたけど…。……ごめんなさい………っ!?。」
僕が謝罪の言葉を発したとほぼ同時に、飛びついてきたモココに僕は押し倒された。

「ありがとう、マグマラシ…。」
「…モココ…痛いよ。」
「あっ…ごめんね。でもさっきの たいあたり のお返しだよ。」
「じゃあ僕もさっきのお返し…」
「…っ!?」
………
………
155やきもち 8/12:2009/09/18(金) 19:25:12 ID:7iR4K5oC
今度は僕がモココの口を塞いだ。
唇と唇を合わせるだけのこの行為は、なぜだかよくわからないけど、不思議な感覚になるみたいだ。
それは少し恥ずかしく、でもすごく気持ちがいい。
さっきはほんの一瞬だったから、今度はずっと続けていたいと思った。
そう思った次の瞬間、ぬるっとした生暖かいものが閉じていた唇の間から僕の口内に滑り込んできた。
それは器用に僕の歯の表面を撫でながら奥に奥にと侵入し、ついには僕の舌と重なり合った。
それがモココの舌だということはすぐにわかったけど、お互いの舌を舐めあうことが、こんなにも気持ちのいいことなんて……
歯茎をなぞり、お互いの舌先を合わせる、そのままねじりこむように互いの舌を絡めあう。
僕は今まで味わったことのない、また味覚では味わえない感覚を堪能していた。

僕の息が乱れてきたことを察知したのか、モココは僕の口内から舌をもどし、唇を外した。
僕は息遣いが激しくなっていて、自分で呼吸を整えることができなかった。

モココはそんな僕を抱きかかえ、ベッドの上に寝かせてくれた。

「…モココって小さいのに意外と力があるんだ? それとも僕が軽いのかな?」
「ボクだって、お姫様を抱っこするぐらいはできるんだよ。」
モココは笑いながらそう言った。
オヒメサマってなんだろう?

ベッドに寝かしてもらうとすぐ、僕の呼吸は元に戻ったような気がした。
モココはボクの顔の前に座り、僕の頬に手を伸ばす。
「だいぶ落ち着いたかな? マグマラシ?」
モココの手が僕のほっぺたにやさしく触れたとき、僕はヒビキに抱きしめられるのとおなじような温かさを感じた。
「ありがとう、モココ。」
本当は当たり前のことだけど、僕の口から自然とこぼれた感謝の言葉に、はっとさせられる。
何だろう? まだはっきりとはしないけど、僕はモココに、ヒビキと同じような気持ちを感じている?

僕は寝転んだままモココの顔を見上げた。
モココのピンクの顔はやっぱり赤くなっている。
つぶらな瞳はまっすぐに僕をとらえ、その優しそうな口元は…ううん、さっきまで僕が塞いでいたやわらかい唇は、キュッとかみ締められていた。
僕はそのままモココの身体を眺めるように徐々に視線を下げていく。
さっき僕の身体と重なっていた、モココのピンクの身体を見ると、僕はなぜかドキドキする。
ふっくらとしたそのおなかはモココが息をするたび、火にかけたおもちがぷくーっと膨らむかのような、収縮を繰り返す。
僕はそのおなかの動きから、モココの息遣いが大きくなっていることがすぐにわかった。

モココのおなかをチョットつついてみたいな。僕がそう思ったとき、
ふっくらとしたモココのピンクのおなかの下で、モココの身体と同じピンク色をした指みたいなものがモココの呼吸に合わせて上下していることに気づいた。

僕の好奇心は自然とそちらのほうに向かっていた。
…ツンッ……と僕の指先がそのピンクの指にふれる。
モココはビクッと身体を振るわせる。

「…マグマラシ?…そんなに…、ボクのココが気になるの?」
僕にはもうそれがモココのおちんちんだということはわかっている。
でも、さっきさわったときよりも大きくなっているように思った。
「モココのおちんちん…、大きくなってる?」
僕の口からは、今思ったとおりの小さな疑問が声となり漏れていた。
モココは優しく微笑んだ。
「マグマラシのおちんちんも、大きくなってるよ。」
156やきもち 9/12:2009/09/18(金) 19:28:04 ID:7iR4K5oC
そういうとモココは僕のとなりに寝そべった。なぜか僕の頭と逆の向きで。
「オトコの仔はね、スキな相手に胸がドキドキすると、おちんちんが大きくなるんだよ。」
そうなんだ…?僕のスキな人はヒビキ…。でも今は…
「…モココのスキな人って?」
返ってくる答えはなんとなくわかっていたけど、僕はなぜかこんなことを聞いていた。
モココはまた優しく微笑んだ。
「スキな人はきっとキミと同じだよ。」
…ヒビキのことってすぐわかった。
「でも一番スキなのはマグマラシってポケモンだよ。」
モココは間合いを置かずにこう言った。
………僕もきっとモココのことが…

「…あっ………!?」
モココの手が僕のおちんちんにふれる。
「オトコの仔のおちんちんはね…、スキな相手に…、ダイスキって気持ちを伝えるために…あるんだよ。」
………そんなこと…、…研究所ではおしえてくれなかったよ……
「ねぇ…モココ…どうすれば、ダイスキってことが伝えられるの…?」
この体制だと顔が見えないけど、きっとモココはまた優しく笑って言ってくれたと思う。
「…今から、教えてあげる。」
モココはそう言うと僕のおちんちんを優しく撫で始めた。

…モココにおちんちんを触られている。こんなところ今まで他の誰かに触られたことはなかった。
以前、チコリータやワニノコとふざけてつつきあったことはあったけど、こんなにもゆっくり、じっくりとは……
…自分でふれるのとはぜんぜん違う、不思議な感覚に僕は自分でもすぐわかるぐらい息が荒くなるのを感じていた。

モココは僕のおちんちんの先っぽに指を当てて、側面を優しく撫で上げる。
おちんちんを軽くつまんだその指が上下するたびに僕は何ともいえない快感に小さく身体を震わせる。

「マグマラシのおちんちん、まだ赤ちゃんと一緒で可愛いから、優しくしてあげないと。」
モココが何かつぶやいた。

そう言うとモココは両方の手で僕のおちんちんを挟みこみ、すり合わせるように優しく僕のおちんちんを手のひらで転がした。
「…んっ!?」
「マグマラシ、気持ちいい?」
うん、なぜかよくわからないけど気持ちいい…
…モココからダイスキって気持ちが伝わってくるからかな?
それなら、僕もモココにこの気持ちを伝えないと…

ちょうど僕の目の前で、ピンク色したモココのおちんちんがぷるぷるとふるえていた。
モココのおちんちん…僕のとは色も大きさも違うけど、形は……たぶん、大体いっしょかな?

「モココ…?僕もモココのおちんちん、触ってもいい?」

一瞬モココの動きが止まった。
「うん…いいよ…、でも、やさしくしてね。」
157やきもち 10/12:2009/09/18(金) 19:31:23 ID:7iR4K5oC
モココの返事が先だったのか、僕の手がモココのおちんちんに触れたのがはやかったのか、
僕はモココの答えを待たずにそのピンクのおちんちんに手を伸ばしていた。
こんなに間近で誰かのおちんちんを見たのは初めてだ。
僕はモココがしてくれたとおりに、ゆっくりと…そして、できる限り優しく、モココのおちんちんを撫で上げた。
ぎこちない手つきだったと思うけど、モココは時々、僕と同じように小さく身体を震わせた。
僕の手はモココの一部分から伝わる、さっきとは違う、温かさを感じていた。

「モココのおちんちん…、あったかいんだね…。」
「…ん…、マグマラシのも…、あったかいよ…。」
僕らはお互いにおちんちんから伝わる温もりを感じとっていた。
………

不意にモココは僕のおちんちんから手を離し頬を擦り付けた。
「マグマラシのおちんちん、可愛いから食べちゃうね。」

次の瞬間、僕のおちんちんは生温い空間に包まれていた。
その空間の主であろう、さっき僕の唇をこじ開けて、僕の口内に侵入してきた、あのぬるっとした生暖かいものが…、今度は舌ではなく、僕のおちんちんに絡み付いていた。
自由に動くことができない僕のおちんちんは、その生温い空間内で、そこの主であろうぬるっとした存在、そう、モココの舌の上で一方的にもてあそばれる。
モココは舌の上で僕のおちんちんを転がし、時々、舌先で先っぽを刺激する。僕はそのたびに身体をビクッとのけぞらせた。

「マグマラシは、ここがいいみたい?」
「…っん…ん………」
僕は声にならないあえぎ声を出していた。

モココはちゅぱちゅぱと音を立てて、僕のおちんちんを吸い続ける。
僕は全身の力が抜けたように、頭がボーっとしていた。
そんなとき、いっぱいまで大きくなったモココのピンクのおちんちんがぴょこぴょこと動いては僕の頬にこすれる。
僕はなんとなくそのピンクのおちんちんを手にとり、その先っぽに舌をはわせた。
「…あっ……」
モココが小さな声をあげる。
僕はお構いなしに舌先でつつくように無心のままモココのおちんちんの先っぽを撫で続ける。
そのとき僕の舌はモココの先端の穴…、ちょうどおしっこの出るところに…ぬるっと滑り込んだ。

「…ン…あっ……っん……」
急にモココが高い声を発した。
突然耳に響いた高い音波は僕の肩をビクっと大きく震わした。
今まで朦朧としていた意識が一瞬にして戻ってきたようだった。
僕はすぐに身体を起こしてモココの顔を見た。
ほぼ同時にモココも身体を起こしてきて、潤んだ目で僕を見つめたかと思うと…
モココは僕の口を塞いでいた。

「うん…モココ?」
「マグマラシ…。」
モココはすぐに唇を離して、そして、うれしそうに笑いながら言った。

「…いまのキスは…、キミのおちんちんの味がしたかな…?」
…キスって言うんだ、…お互いの唇を合わせるだけで不思議な気持ちになる。
「でも、ボクもマグマラシにおちんちん舐められちゃったから…ふたりの味がまざっちゃったかな?」
……モココは…、さっきからなんでヘンなことばかり言うんだろう。
158やきもち 11/12:2009/09/18(金) 19:33:37 ID:7iR4K5oC
……
「ねぇ、マグマラシ。」
少しの間を置いてモココが僕に呼びかける。
「なぁに?」
またヘンなこと言うのかな?
「…次はね、お口の中じゃなくて……」
…ぽふっ、と言う音とともに、モココの たいあたり を受けた僕はまだベッドに押し倒される。
「…ボクのおちんちんとマグマラシのおちんちんを………直接…」
押し倒された僕をまたぐように、モココは僕の上に腰を下ろす。
僕らの身体が最初に触れあった部分はおなかの下の突起物、ではなくて、さらにその下についている…
きっと僕の身体で一番柔らかい部分。バトルのときには、守らなければならない、きゅうしょ っていわれる場所だ。
僕の身体と同じように、モココのおちんちんの下にも、モココの身体と同じ色をしたピンクのぷっくりした きゅうしょ がついていた。
モココはこの きゅうしょ どうしが合わさるように僕の上に腰を下ろした。
ふにっとしたやわらかい感触とひんやりした心地よい冷たさが僕の きゅうしょ を通して伝わってくる。
やっぱりそこはモココの身体でも一番柔らかい部分に違いないだろう。
モココは きゅうしょ を合わせたままのそのままの姿勢で、片方の手で僕のおちんちんつかんで…
もう片方の手でモココ自身のおちんちんをつかんでいた……

「…っん…ん………」
自由を奪われた僕のおちんちんは、モココの手の動きに合わせて、モココのピンクのおちんちんと擦れ合う。
ふたりのおちんちんの先端が擦り合わされる度に、僕はよく耳を澄まさないとわからないぐらい小さな声で喘いでいた。

「やっぱり、マグマラシも僕といっしょで先っぽスキなんだね。」
そう言ってモココはふたりのおちんちんの先っぽを合わせて、少し力をこめて、ぐにぐにと擦り合わせた。
「…あ…っんんっ…っん………」
僕の口から自然と喘ぎ声が漏れる。
ふたり重ね合わせた きゅうしょ の冷たさと対照的に、僕らのおちんちんは体温以上の熱を帯びているような気がした。
………
………
やがて、僕の顔に疲れが見えたのか、モココは手を止めて、そのまま倒れこむように僕の上に覆いかぶさった。

「マグマラシ…」
モココの手が僕の頬に触れる。
「…モココ…」
僕が手を伸ばしモココの頬に触れようとした………そのとき、

…カチャ

不意にドアのロックが外れた。
僕は反射的にモココを突き飛ばしていた。

「ただいま〜。」
ドアが開くと同時に小さな人間が部屋の中に入って来た。
手にはなにやら荷物を下げている。

「ごめんね、遅くなっちゃったっ。」
言うまでもない、僕らのトレーナーのヒビキだ。
159やきもち 12/12:2009/09/18(金) 19:38:31 ID:7iR4K5oC
部屋に入るなり、ヒビキは表情を曇らせた。
きっとシーツの汚れと僕らの姿のせいに違いない。
モココを突き飛ばしたのも何でかわからないけど、この状況は本当は見られちゃだめなような気がした。
僕はとなりのモココに目で合図を送る。
モココは目を閉じて首を横に振った。

「もしかして…、ふたりとも…、お漏らししちゃったのかな?」
そう言うとヒビキはいつもの笑顔に戻り、
「シーツを取り替えてもらうから、ふたりは身体洗っておいで。」
ヒビキは手際よく汚れたシーツを丸めて、部屋から出て行った。と思ったけど…
「あっ…シャワーの使い方はわかるよね?」
完全に閉まる前の少し開いたドアの隙間から、ヒビキは僕に尋ねた。
僕は無言で首を縦に振り、その合図を汲み取ったヒビキも僕に微笑を残してドアを閉めた。

「ヒビキに見つかっちゃった…」
身体の汚れを落としながら僕はモココに語りかける。
「別に気にしてないみたいだったから…」
モココは笑いながらそう言った。
「でも、お漏らししたと思われるのもねぇ…ボクはマグマラシと違ってそんなことしないから…」
「僕だってしないよっ。」
笑いながらモココが続けた言葉に、僕はチョットむきになって言いかえした。
「可愛い、マグマラシ。これからもふたりきりのときだけにしようね。」
僕はモココの顔を見ないように、小さく頷いた。

シャワーの水を止めて、僕は温風を出しふたりの身体を乾かした。
バスルームから出ると、ヒビキはすでにベッドに新しいシーツを張り終えたみたいで、その上に座って、僕らが出てくるのを待っていた。

「どう、さっぱりした?」
僕とモココは同時に頷いた。
「そう、よかった。チョットふたりともこっちにおいで。」
ヒビキに呼ばれて僕らはベッドの上に飛び乗った。
ヒビキはさっき持ち帰った荷物の袋の中から何かを取り出し、僕とモココの首に順番に巻きつけた。
「おそろいだよっ。よかった、ふたりともよく似合ってる。」
僕とモココはお互いの首に巻かれた白い布を不思議そうに見つめていた。
「ホントはデパートで何か買ってあげたかったんだけどね。あまりお金がなかったからゲームセンターで…」
ヒビキはこの布のためにこんなに遅くまで…?
「キミたちふたりはあまり仲がよくなさそうだったから、おそろいにしたんだけど…」
やっぱりヒビキは僕がモココのことを嫌ってたのわかってたんだ。
「…でも、いつの間にか仲良くなったみたいだし要らなかったかな?」
そう言うと、ヒビキは満面の笑顔で、僕ら二匹を同時にその小さな胸の中に抱き寄せた。

僕はヒビキの胸の中で、その温かさを感じながらこう思った。
…やっぱり僕はヒビキのことがダイスキっ…。
…でも…、モココのこともキライじゃないよ…
ううん………きっと…、


ヒビキの胸の中で、小さな僕の右手は、モココの左手にふんわりと優しく包まれていた。

fin.
160名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:42:34 ID:7iR4K5oC
以上です。
長々とレスを頂戴いたしました。
お目汚し大変失礼いたしました。
161名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:52:16 ID:FHEUFDFP
乙ー。

ヒビキKYすぎる…
俺も一緒に寸止め食らっちまったぜ
162名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 20:10:22 ID:m2RCGtqW
誰か戦闘シーンの上手い書き方教えてください^q^

戦前緊迫したバトルが描写できない
163名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 21:18:56 ID:cJEwtkT2
>>160
おちんちんわぁい
164名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 21:36:22 ID:/rTbbFhD
>>162
邪気眼系ライトノベル+80年代サイバーパンク+動物文学 これでおk

爪だけでも横薙ぎ袈裟懸け縦一文字、逆胴もあれば突きだってある
狙う場所は首筋、腹、股関に瞳、腱を断つかもしれないし相手の攻撃を逸らす為に使うかもしれない
フェイントを混ぜれば動揺が誘えるし相手のポケモンによっては堅くて通らない事もある
なりきって考えるんだ、どうポケモンが動くか、身長が違うなら視界はどうなるか、
どういう状況での戦闘なのか、どうしても勝ちたいのか負けてもいい戦いなのか
爪だけじゃない、電気ショックがあるかもしれない、火の粉がだせるかもしれない、尾もおそらくあるだろう
地形は?天候は?体調は?


そしてマニューラ様萌え、ドラピオンにさっさと尻穴貫通されて欲しい
165名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 21:37:24 ID:QdhU0Q1A
>>162
俺は一文を短くするのがコツだと思ってる。あと体言止め。
個人的な見解だから、自分でちょっと試してみてくださいな。
166名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 21:42:42 ID:glxZZ6Sw
バトルの書き方ならここよりもポケ板の二次創作スレで聞くのをすすめる

>>164
逆にマニューラ様がドラピオンの尻穴を貫通しそうだと思った
いや、爪でね
167名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 21:45:43 ID:USRklKsd
>>147
初々しいマグマラシにハアハア
触りっこするショタの可愛さは異常

>>162
強いもの同士をたたかわせる
死の恐怖を描写する
高いリスクを孕んでいる選択肢を複数提示し、主人公にどれか一つ選ばせる。
168名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 23:57:02 ID:cktjrjVc
>>160
ショタっ子の触りっこは至高
モココもマグマラシも可愛いな、GJ!
169名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 00:00:24 ID:P6Xdtoas
>>147
可愛すぎる…マジGJハァハァハァハァ
170名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 07:11:26 ID:CxOhN0i/
>>162
相手、または自分の強さを際立てるために噛ませ役を用意する
負傷した際の描写を明確にする
片方を動かすときにもう片方の動きを止めない



できれば勝者が敗者をレイプ希望
171名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 08:49:05 ID:cDQtH4Xd
>>160
GJ!マグマラシはショタの王道。
あまりの寸止めっぷりに吹いたw

ぜひ続編を〜。何も知らないマグマラシにいろいろ教えてあげたいハァハァ
172名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 12:22:36 ID:msGuX5HF
前スレにも続きが投下されてないままのSS結構あるよね・・・
173名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 12:43:36 ID:JMq2uphh
前スレどころか前々スレ以前のもあるよなあ・・
ルカリオと♀マニュ2匹のSSと♂キュウコンのSSをずっと待ち侘びてる
174名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 15:11:51 ID:NML05lno
このスレに限ったものではないが
「途中で止まったままいつまで待たせるんだよ!」
とか思ってても、自分が書き始めると
「やべぇ俺も人のこと言えんわ…すんません」
となる人は少なくないと思われる
175名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 15:21:59 ID:OzEelP3T
俺「続き物は書くなとあれほど言ったのに……俺まるで成長していない……」
176名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 15:23:06 ID:QbWgocKG
>>173
それ続き無いだろ
177名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 17:28:27 ID:JMq2uphh
>>176
どっちも作者さんが続く予定って書いていたから期待していたんだが・・
保管庫読むと未完作品いっぱいあるなあ
178名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 18:30:19 ID:PeSqaxxl
皆ポケモン世界にトリップしてしまったんだよ
6V性格一致来た!これでかつる!とか思ってたら
ゲットされて繁殖用種牡としてそれはそれは逆レイプ三昧の日々を送っているんだよ
179かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:47:20 ID:lY+m+IYu
良作が沢山の中、無謀にもその中に投稿してみようと思います。
かなり昔の作品の続編(?)です。前の作品は保管庫にあるので良ければどうぞ。

注:♂×♂×♂です。が、今回はエロ無しです。
180かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:48:02 ID:lY+m+IYu
「それでは、チームかまいたちのリーダー争奪戦を始めたいと思います!」
唐突にサンドパンが叫びだした。しかしそれ自体はよくあることなので、ザングースもストライクも対して気にはしなかった。だが、その内容はザングースにとってはとても気になることで……けれどもザングースはあくまで冷静に返す。
「馬鹿なこと言ってる暇があったら買い出しにでも行ってこい」
「さて、今回のチームリーダー争奪戦ですが」
サンドパンはザングースを完全にスルーして説明を始める。
「俺たち三匹で戦って勝った一匹が1日だけチームリーダーになれるっていう戦いです!ちなみに参加しないとその時点で負けが決定します!」
「そういうことだから頑張ろうね。リーダー」
「またお前たちは……」
ザングースは思わずため息をつく。この二匹が何かを言い出すと絶対に自分が嫌な目に合うからだ。
だが、参加しないとその時点で負けだというのならば参加するしか選択肢はなかった。サンドパンもストライクもホントにザングースを負けたことにして無茶苦茶するのが目に見えている。
「とりあえず展開が早すぎるから一旦落ち着け……」
「そうだね。この早さはちょっとついていけない感があるよね」
181かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:48:25 ID:lY+m+IYu
ストライクはニコニコ笑いながらそう言った。その言葉を聞いてサンドパンは一度深呼吸をする。
「まぁ、じゃあ詳しいルール説明をするぜ?さっきも言った通り俺たち三匹で戦って勝ったやつが1日チームリーダーになれるっていう単純なもんだ」
「チームリーダーの俺が勝ったらどうするんだよ?」
「そんときはリーダーが俺たちを好きにしていいぜ」
その条件にザングースは敏感に反応し、こう思った。
(これは日頃の恨みを晴らすチャンスだ)と。
いつも二匹から受けている(性的)嫌がらせの恨みを晴らすのにこれほどいい条件はない。自分で決めたルールならサンドパンも受け入れるしかないだろう。
すでにリーダーとしての地位が危ういザングースはそんなことには気づかずに意気揚々と言い放った。
「いいだろう。やってやる!」
「そうこなくっちゃ!」
「それでこそチームかまいたちのリーダーだぜ。なぁ?」
サンドパンはそう言ってザングースの肩に腕を回す。
その不自然な行動にザングースが怪訝に思ったその時、サンドパンはニヤリと笑って唐突に呟いた。
「じゃ、バトルスタートだ」
「は?っっ!!」
182かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:48:48 ID:lY+m+IYu
サンドパンは言うと同時に肩に回していない方の手でザングースの腹を思いっきり殴った。
「げほっ…げほっ!ひ、卑怯だぞ…お前」
いきなりの攻撃をマトモに受けたザングースは腹を押さえて呻くように言う。
だが、そんな声を全く気にしないようにサンドパンは、
「このバトルにはルールは存在しない。ただ最後に生き残った奴の勝ちだ!じゃあな!」
と、言って何のつもりなのか走り去って行った。
そしていつの間にかストライクの姿も見えなくなっている。
「くっそ、あいつら……覚悟しろよ!チームリーダーの強さを思いしらせてやるからなっ!!」
ザングースは吠える。
こうして、チームかまいたちのリーダー争奪戦が始まった。

「……とはいえ、どうするか」
もう二匹の姿はとっくに消えている。どこに行ったのかはザングースにはわからないが、何かを企んでいることくらいはわかった。
そこで、さっきのサンドパンの言葉を思い出す。
「ルールは存在しない……。最後に生き残った奴の勝ち……か。」
言い換えればなんでもありで、自分が相手を倒さなくても最後に生き残っていればそれでOKということだ。
(本当にアイツは質が悪いな)
183かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:49:19 ID:lY+m+IYu
どうせストライクとサンドパンは組んでいるだろう。明らかにザングースが不利な勝負だ。
けれども、ザングースにも一応チームリーダーとしての意地があり、止めることは出来ない。
ザングースは深い深いため息をつき、それから辺りをキッと睨みつけた。
(やるからには絶対に勝ってやる)
ザングースはそう決意して、どこかに隠れているであろう二匹を探すために走り出した。

太陽はとうに沈み、変わりに出てきた月と星が地上を薄く照らしているなか、ザングースは一匹で住処まで戻ってきていた。
いくら探しても二匹の姿は全く見当たらなかったのだ。当然住処にも帰ってきていない。
「ったく、どこに行ったんだあいつらは」
この戦いはいつまで、とは言われていないのできっと決着がつくまでなのだろう。
ザングースのやる気はすでに萎えてきていた。
(とりあえず、今日は終わりにするか)
そう思い、ザングースは少し休もうと横になった。

誰かの足音で、意識が眠りの底から浮かび上がってきた。けれどもまだ意識はハッキリとせず、寝ぼけたまま目を開いた。
(? ……なんだ?)
184かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:49:55 ID:lY+m+IYu
薄暗い中にギラリと光るするどそうな鎌が視界に入ってきた。そしてそれはザングースめがけて大きく振りかぶられている。それが降ろされるとどうなるかを考え、ザングースは一気に目を覚ます。
そして、その瞬間にそれは勢いよく振り下ろされた。
「うぉわっ!!」
反射的にザングースは体を横へと回転させる。見るとザングースがさっきまでいた場所には鎌が深々と突き刺さっていた。
「おまっ、殺す気かストライク!!」
夜襲を仕掛けてきた相手に向かって大声で叫ぶ。すると、その相手はニヤニヤと笑いながら、
「だってそうしたら1日とは言わずにずぅっとリーダーになれるでしょ?」
と、言いながら地面から鎌を抜いた。それは月明かりに照らされてギラリとなんとも不気味な光を放っていた。ザングースは体を震わせる。
(こいつら…ガチだな……)
今のストライクの行動を見て、ザングースの中の余裕が一切消滅した。
油断していると本気で殺されかねない。
「いいぜ、やってやるよ」
ザングースは爪を光らせ、ニヤリと笑う。
「本気でヤっていいんだな?」
その目は鋭く、見たものをその場に縫い付けてしまうほどの迫力がある。
185かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:50:17 ID:lY+m+IYu
「……後悔するなよ?」
水を一瞬にして凍らせてしまいそうな冷たい言葉を短く吐き、ザングースは動いた。
低い姿勢で素早くストライクに近づき、下から爪で切り上げる。
「ぅ…っ!!」
ザングースの迫力に少し気圧されながらもストライクは素早く反応し、手の鎌で受け止めてすぐさま後ろへ下がる。
「……チームかまいたちの結成前を思い出すね。リーダー、あの時みたい。すごい迫力だよ」
「ば〜か。まだマシだろ?あの頃に比べりゃあ丸くなったっての」
「はは……確かにね。それでも怖いなぁ。死んじゃうかも」
「死んでも恨むなよ?」
「ゴーストタイプ付きでまた戻ってくるよ」
話しながらも二匹は常に警戒を続けている。
「行くぜぇ!しっかりついて来いよ?」
「出来たらね」
またザングースから動き出す。ストライクの前まで走り込み、連続で切りかかる。
ストライクはそれを受け止めつつ、攻撃を返すがそれは簡単に受け止められる。
「ってい!!」
ザングースは身をかがめてストライクの足を払おうとする。
しかし、ストライクはそれを飛んでかわしてしゃがんでいる状態のザングースめがけて鎌を振り下ろす。
「くっ!!遅いんだよっ!!」
186かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:53:44 ID:lY+m+IYu
ザングースはギリギリのところで爪で受け止め、開いている手でストライクの鎌の後ろを掴んで引っ張った。
「うわっぁ!!」
ザングースはそのままストライクを地面に叩きつける。ストライクは地面に顔から落ち、土をつけたまま立ち上がった。
ザングースもすぐさま立ち上がり、構える。
「いててて……。早いなぁ」
「別に、普通だろ?」
その言葉にストライクは呆れたように笑う。
実際、ストライクはついていくのがやっと、という状態だった。
それでもザングースは容赦はしない。
低い姿勢から重い一撃をストライクの腹めがけて叩き込む。
「く……っ!!」
その素早い攻撃にストライクは防ぎきれず、まともに喰らってしまい、大きく後ろに下がる。
ふらつく足でなるべくしっかりと地面を踏み、ストライクは鎌を目の前で交差させた。
「つるぎのまいっ!!」
そう叫び、両手を広げ、足でステップを踏む。それに合わせて両手の鎌をカチカチとぶつけ、舞いを続けていく。
剣と剣をぶつけ合わせるかのような勇ましい舞いはストライクの力を大きく上げていく。
「チッ、厄介だな……」
187かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:54:57 ID:lY+m+IYu
「リーダー、大丈夫?押されてるんじゃない?」
「チッ、全然だ。速さが足りねぇなぁ!!」
「強がらなくてもいいのに。油断してるからこんなに簡単に形成が逆転しちゃうんだよ。リーダーが言ってたんじゃない」
初めはザングースが押していたこの戦いだが、ストライクのたった一撃によって状況は真逆になってしまっていた。
それほど、戦いの流れが変わりやすいということはザングースがストライクに教えたことだった。
しかしザングースは余裕の笑みを浮かべたままそれを消すことはない。
「そろそろ決めさせてもらうよっ!!」
ストライクは急に重い一撃をザングースに叩き込む。
ザングースはやはりギリギリ防いだが、唐突な重さの変化に体制を崩し、膝をついてしまう。
そこへストライクは勝負を決めようと、鎌を大きく振り上げた。
ザングースの頭を目掛けて。
「じゃあね、リーダー」
そして、決着がついた。
ザングースの爪が、ストライクの開いた腹を完璧に捉え、先を少し食い込ませている。そこからは血が一筋流れていた。
そのまま力を入れればストライクの胴体は切り裂かれることになるであろうことはストライク自身簡単に想像出来た。
188かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 19:55:37 ID:lY+m+IYu
「だから遅いって言ってんだよ」
ストライクが鎌を振り上げる瞬間のスキをザングースは狙っていた。
ストライクはそのままの体制で、動くことが出来ない。少しでも動けばその爪はきっと命を切り裂いてしまうだろう。
「だから言っただろ?戦いの流れは変わりやすいってな」
「あはは……やっぱりリーダーにはかなわないのかなぁ」
「当たり前だ。俺が、このチームのリーダーなんだからな」
そして、ザングースはそのままの体制で叫ぶ。
「見ているんだろ、サンドパン!!早く出てこないとストライクを切り裂くぞ!!」
「はいはい、わかりましたよ。出てくるから待ってくれって」
ザングースに答えながらどこからか音もなくサンドパンが姿を現した。
降参するかのように両手を上げ、薄く笑いながらザングースの元へとやってくる。
ザングースはそれを見て、ストライクから爪を離した。そしてサンドパンの方へ歩けと指示する。
「ははは…。ごめん、負けちゃった」
サンドパンの元へ戻りながらストライクは言った。
「いやいや、頑張ったよお前は。後は俺に任せろ」
サンドパンはそう言って、ストライクの鎌と手を合わせる。
「それじゃ、バトンタッチ。ってことで。僕は観戦させてもらうよ」
ストライクはそう言って、二匹から距離をとった。
「じゃ、始めようぜ。リーダー争奪戦を、な」
「ストライクにも言ったが……死んでも恨むなよ?」
189かまいたち3P そのさん:2009/09/19(土) 20:00:10 ID:lY+m+IYu
今回は以上です。
とりあえず開始〜ストライク戦終了まで。
次回はサンドパン戦です。
戦闘シーン難しい……。

書くのが遅いので、時間がかかるかもしれませんが、次もよろしくおねがいします。
190名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 20:06:30 ID:msGuX5HF
>>189
おお!久々のかまいたち3Pだw
ザングースが勝つのか負けて犯されるのか?
続きに期待w
GJ!
191名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 21:56:51 ID:CfyD4Fo+
リーダーがいつになくマジだw
戦闘描写についてはちょっと前に話題になってたから参考にするといいかも
192名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 22:05:59 ID:A9t4N6xv
>>189
久しぶりのちーかま3Pきた!
結局ザングが負けてしまいそうな気がするけどw続き期待してるよ!

チームメンバーでバトルって展開すごく好きだー
チャームズやMADとかがメンバー同士で戦ったらどんな感じになるんだろう
チャームズだとチェーレムが有利なのかな
特性やかしこさも考えると色々縛りが出てきそうだけど
193カイリキーとかの:2009/09/19(土) 23:49:37 ID:CxOhN0i/
長くなりそうなので途中まで。
・育て屋ネタ
・ちょいエロ(後に濃いのを予定)
194『育て屋でのバイトにおいて』:2009/09/19(土) 23:51:46 ID:CxOhN0i/
「じゃあ、鍛練用の器具の準備の仕方を順々に説明するね。」

ポケモン育て屋アルバイト募集 時給 ――――円〜 三食 空き部屋使用可

男はポケモンを一匹も所持していないしポケモンに体して特別な興味があるわけでもなかった。
幼少期のトラウマも無かったし至って普通よりやや上の家庭で育った。
「──この薄いのが的。で、この線の上に等間隔になるように並べる。」
ただ、父母の仕事は一切ポケモンに関係しないものだった。
「で、このレバーを引くとセットしてある巨岩が坂から転がってくる。」
なので男は給料が高いからこのバイトを選んだ、訳ではない。

──育て屋の実態について興味があったのだ。

「えーと、このボタンを押すと丸太が動き始める。もう一回押すと止まる。」
育て屋。

例えば力不足のトレーナー等の代わりにポケモンを育ててくれる施設の名称。

「床の変動のON/OFFはこのスイッチ。変動する床の面積の変化はこのスイッチ。」
そして、何やらブラックな施設でもある。
『ポケモンがたいして育ってないのに高い金をふんだくってくる』等と噂が流れている。

「このプールの流れの早さを変えるのはこのレバー。早さは三段階変えることができる。」
もしブラックな一面をバイト期間中に見つけることが出来たならば、
用意した『音の出ないデジカメ』で撮影した写真をバイト期間終了後に
軽い説明を添えて大手の週刊誌に売り付けるつもりだ。

給料は貰える、
情報料は貰える、
週刊誌は売り上げが上がる、
ブラックな育て屋は潰される。
まさに良いことづくめ。
「…大体説明は終わったね。空き部屋を使いたいんだってね。
私達の家へ案内するよ。…お父さん達と挨拶もしなくちゃ。」
今まで説明をしていた男より背の低い動きやすい服を着た女性が建っている家に向かって歩く。
──この女、自分のやっていることがマズいことだと気付いてないんじゃ…

…しかし悪はこの自分が裁く。……女は直々に更正させる。
男は色々考えながら女の後を追った。
195『育て屋でのバイトにおいて』:2009/09/19(土) 23:52:50 ID:CxOhN0i/
「ここが、私達の家。貴方の使う空き部屋もそれなりにマメに掃除してるつもり。」
ポケモン鍛練用器具の脇に建てられた、
四文字で表すなら、『質質剛健』というような感じの家。
ここが、悪の潜む家か。物騒なものが屋根裏に隠されていて、秘密の地下室にはアブないものがたんまり。
……どうやらこの男はこれが実質初めてのアルバイトという事と、
若干やばめの臭いがする施設に潜入するという自己設定のシチュエーションに
相当舞い上がっているようだ。
(…最後にはこの家ごと爆破し、囚われのポケモンを逃がし、
……女を直々に更正させる!)

それにしてもこの男、第三の目が開ききっている。
「やあ、君がバイト君?こんな辺鄙な場所によく来たねぇ…」
口髭を生やした、部屋の中だというのに何故かコートを着込んだ気さくな中年の男。
「こちらが私のお父さん、…かつ育て屋の経営者。あなたのお給料も扱いも匙加減ひとつ。」
「ハッハッハッ、まあ頑張り次第で優遇させてもらうよ。夕食を大盛りにするとか。
……娘とフラグを立たせる気はないけどね。」
(こいつこそが、悪の根源!絶対に尻尾をつかんで…貴様の行った悪事を暴ききってやる!)
「……君、なにか不満な点があるのかい?ポリゴンZみたいな眼をしてたけど…」
「!いえ!何もございません!」
「そう…じゃあ何か質問は?」
「ハ、ハイ!何か裏で悪どいこと…をし…てい…るという……噂を…聞いた…んです…けど…」
「……………」
(まずい、これはまずい。このまま自分は殺されてポケモンの餌に……)
「……ハッハッハッハッハッ!そんなことは天地神明にかけてしてないよ!
昔は預けたポケモンを働かせて日当を貰っていたらしいけど…
今の育て屋は……少なくともここは、健全経営だよ。」「…ああ!そうだったんですか!てっきり、犯罪の片棒を担がされるのかと…」
(……上っ面だけ気さくなおじさんを演じたとしても、
この自分の眼は誤魔化せない。…絶対裏で何かしているだろうよ。)
……だるい、第三者視点がだるい。もうやだこの男。
196『育て屋でのバイトにおいて』:2009/09/19(土) 23:54:02 ID:CxOhN0i/

さて、唐突だが男がバイトをはじめて一週間後。
この一週間という日付は、一月の四分の一と区切りが良いからであって、
他の意味は一切含まれていない。……本当だってば。
男はこの七日間を曜日関係無く働き、気さくな父親の息子のように過ごした。
朝は新鮮なミルク(CERO A指定)が必ず食卓に並び、
昼は柔らかなパン類、夜は明日に精をつけるために豪勢な食事をこの一週間食べた。

「──じゃあ、今日は『床』をやってもらうから。」
「……ハイ。」
一週間前と同じように本日の仕事場所を言い渡される。
(『床』は、はじめてだな……)
男はこれまでに、『祭壇掃除』、『ドミノ起こし』、
『今日は寝てていいや』、などの仕事を体験した。

……暇なのだ。
どの器具もポケモンが使うのは大体一、二時間に一匹程度。
自分が仕事したのかもよくわからない。それを娘に話してみると、
「ああ、器具を使うとポケモンの疲労が増えるからあまり使わないの。……楽でしょ?」
確かに楽だけどここまでもてなされてバイト代まで貰えるなんて少し申し訳ない気がする。
今現在もポケモンの来る気配がない。このまま寝てても良さそうだな、と思い始めた男の耳に足音。
装置を見ずに機械的に床の変動スイッチをONにし、床の面積を変えるスイッチを押す。
「………あ。」
男の目の前には変動する、男の片足より少し大きいくらいの床、というより柱が。
床の面積を間違えた。慌てて男は修正しようと装置の方を向き、

その真後ろに何かが着地したような音。「…随分、意地悪なのね、新入り君。」
振り返ると、オレンジに近い色の羽毛で包まれた豊潤な身体。

雌のバシャーモが男に話し掛けていた。
「…ふ〜ん……君、結構いい身体してるね…」
「へぁ!?…あ、えっと……」
「私のことが気になるなら、夜中に小屋に来なさい。待ってるから。」
小屋とは、ポケモンが休息をとるために建てられている家よりも遥かに大きい建物のことであり、
夜のポケモンの寝床である。

夜。寝床。雌。待ってる。

男はテンパりながらもピジョット以上の早さで行くべきだと判断した。
197『育て屋でのバイトにおいて』:2009/09/19(土) 23:54:51 ID:CxOhN0i/
「最近、ここに来るトレーナーが減ってきたんだよね。良いことだけど。」
「………はぁ」
「ポケモンがいないとき育て屋はどんなことをしてると思う?」
「……内職ですか?」
「なんかね、お父さんは聞いても「心配御無用さ、ハッハッハッ!」としか言わないの。」
「…………はぁ」
日も落ち、ポケモンの鍛練が終わって夕食を待つ間他愛もない話で暇をつぶす男と娘。
男は何か他のことに気をとられているのか、
例の全裸の浮いてるヤツからの桃型の矢でも心臓に刺さったのか、
返事に力が入っていない。
ちなみに男の第三の眼は二日目夕方に封印された。

…ククッ……!再び開かれる時…偉大なる災厄が男を包むだろう………

「さて、お待ちかねのスタミナ料理だよ〜!」
娘の父親が湯気の上がるフライパンをテーブル上の鍋敷きに乗せる。
そして椅子に座り、全員が手を合わせて

「「頂きますっ!」」「いただきまー…」
今日も今日とて、三人が一斉に料理に襲い掛かった。

「──ポケモンの雄と雌をここに預けるとタマゴをいつの間にか
持っていたりするんですよね?……三枚チェンジ」
男は夕食後の暇潰し、ポーカーを興じている最中、ふとした疑問を口にした。
「うん。確かに朝起きたらタマゴを持ってましたなんてことはちょくちょく見るよ。
……二枚チェンジ、そういえば、なんで?お父さん」
「…それはね、とてもとても神秘的で生々しいことが私達の
寝ている間に行われているんだよ。…このままでいい」
男がその言葉を聞き取り、エンドルフィンの分泌量が増加していることはこの二人は知らない。
「生々しいこと?」
「ああ、見たものは動機、呼吸量増加、目眩、不整脈、などの症状が現れ、
最悪の場合死には至らないけど、とにかく若い時には見ない方が良い。
……見るべき時が来たら、見せてあげるよ。」
「本当?」
「ああ、本当さ、…だから君も夜には小屋には行かないようにね?──ショウダウン」「……はい。ストレート」
「げぇっ!スリーカード」
「ハッハッハッ。ストレートフラッシュ」
「「ゲェーッ!」」
かくして夜は過ぎる。
198『育て屋でのバイトにおいて』:2009/09/19(土) 23:55:51 ID:CxOhN0i/
『草木も眠る時間』『妖精の時間』
半日経てば日が最も高くなる時間。
男は少し前に部屋の窓から抜け出し、小屋の前にたっていた。
寒い夜風は涼しさを求める者には絶賛されるくらいの温度で、
寝巻き一枚の男には涼しさを通り越して寒さを感じさせる。
(…本当に、待ってるんだろうか。)
男はこのまま小屋に入るよりかは部屋に戻ってベッドの中へ眠ってしまいたかった。
しかしあのバシャーモの言葉がやけに気にかかる。
……落ち着け。どちらが良いか考えるのだ。


夜。暖かなベッド。快眠。一人。


夜。ポケモン用の小屋。雌。待ってる。



男は扉に手を掛け、小屋の中へ入った。
「やあ、やっぱり来てくれたんだ。」
おっ…! いい バシャーモ !
「そんな薄着でよく来てくれたね。嬉しいわ。…よっと」
「え、うわっ…何を……」
いきなりバシャーモは男の背中と膝裏に手を差し込んで男を持ち上げる。
所謂お姫様抱っこだの呼ばれている持ち方だ。そのまま小屋の奥の方へ歩き出す。
(…暖かいなぁ……)
バシャーモの体温は人より高く、触れ合っている身体からじんわりと熱が伝わってくる。
まるで身体の芯から暖まるように。
「ここではね、雄も雌も同じ小屋で眠るの。」
「はぁ……」
「でも、みんな鍛練とかで疲れてここでは眠るだけ。」「…はぁ」
「だから、色々と溜まっているのよ。」
「……はぁ」
「でも、ここの人間はちょっと範囲外。でも、あなたが来てくれた。」
「えっ…えぅっ……何を……」
バシャーモが器用に手を使って男の寝間着を脱がし始めた。
ボタンを丁寧に外し、ズボンを下ろされる。何故か力が入らず、
瞬く間に下着姿にされてしまった。
「メロメロって技は知ってる?異性を誘惑する技なの。こんな風に…」
「あぅぅ……」
下着越しに自身を擦られ、ふるふると身体を震わせながら下半身を勃ち上げてしまう。
「…もうすっかり元気なのね、大丈夫、気持ち良くしてあげるから……」

下着も脱がし、丸裸にした男を運ぶバシャーモ。
向かう小屋の奥には、無数の眼がそれを待つように覗いていた。
199『育て屋でのバイトにおいて』:2009/09/19(土) 23:57:35 ID:CxOhN0i/
今回はここまで。
ん、誰か来たようd
200名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 15:31:19 ID:rwOI1Ptm
テラモン●ターファー●www
201名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 21:38:45 ID:VdS8QVpY
モンスターファームのエロパロスレに来てしまったのかと思った
うーんダブルパロってやつなの?だったら一言書いていたほうがいいんじゃないか?
202名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 21:59:20 ID:nDYKkb5U
申し訳ありませんでした。
どうしても育て屋がどうポケモンを育てているかが
思い浮かばなかったのです。
203名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 22:04:04 ID:7yZ5MKkG
俺モンスターファームやったことないから意味わかんなかったわ。
そういうことだったのね
204名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 22:12:46 ID:VdS8QVpY
設定は借り物って書いておかないと
知らない人には通じないし知っている人にはパクリに見えてしまうよ
でも本当は書き手なりに考えてもらいたいけど
205名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 22:44:00 ID:nDYKkb5U
>>204
どうもすいません…
これから気を付けます。
あるいは、ダブルパロらしき行為は致しません。
206名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 01:11:31 ID:1AYl7s7z
なんという殺伐
207名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 01:21:00 ID:YmjP6Lyd
殺伐としてもいいじゃない
2ちゃんだもの
208名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 01:23:03 ID:oV44F+z+
HGのせいでssの手直しが進まないww
209名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 01:50:43 ID:68YLkHEK
妄想が抑圧された反動で、一気に作品ができあがる展開ですね!
210名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 06:34:54 ID:WkxKFCG7
人間×ポケで書いてるんだけど人間がどうしても変態になってしまう。
これってお約束ですか?
211名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 06:52:18 ID:EojdCotS
>>210
何の問題も無い。
212名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 08:30:10 ID:HI7Wwfwd
ていうか、人間×ポケもので人間が変態でないSSのほうが珍しいような…
ヒコザルの人とか…うわなにをするやめr
213名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 09:49:36 ID:8KreVk3y
ポケモンに欲情してる時点で変態だろ^^
214名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 10:53:23 ID:MGHN+g1l
キモオタトレーナーくらいか。トレーナーの中で唯一まともなのは。
215名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 12:59:18 ID:qq5umYWx
もし自分がポケモンになってゲットされるならキモオタトレーナーがいいなあ
しっかり育ててくれそうだし。でもこっちの都合を無視して育て屋に連れていかれる可能性もあるか…
216名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 13:03:25 ID:peHrJ3kj
育て屋にいったらいったでヘヴンじゃないか
217名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 13:13:15 ID:WkxKFCG7
みんなありがとう
保管庫にある作品もいくつか参考にしてみる
ポケモン萌え意識して頑張ってみるよ
218名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 17:32:38 ID:xlX1BeFt
ふと思ったんだが、ポケモンがモンスターボール拾ったら
他のポケモン捕まえたりできるのか?

つーかボールで捕まえられるってどう解釈してる?
強いポケモンだと一度捕まってもボールから出された瞬間に逃げられそうな気がするが
初期アニメのピカチュウ見る限り、ボールに入るのをポケモン側が拒否することもできるみたいだし
219名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 18:39:14 ID:1AYl7s7z
完全にスレ違いですね
220名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 19:15:15 ID:xlX1BeFt
主従関係を強制したり逃亡を防いだりする仕組みがあるなら
エロにも利用できそうだな、と思って言ったのだが
221名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 20:11:17 ID:ywN2c7PB
作者が決めることだと思います
222名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 20:15:38 ID:OxjEOUwi
残念だがモンスターボールの機能で捕まるんじゃなくて
『ポケモンは生命の危険に陥ると身体を収縮させて狭い所に隠れる』
って特性を利用したものって設定だった気がする。
その後ボールに戻り続けるのはただの縄張り意識。
223名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 20:54:47 ID:gCUs6MMx
それ小説設定だっけ

洗脳効果があるとしか思えない描写もあるけどな
サトシ(元ヒカリ)のブイゼルとか
224名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 21:09:58 ID:XkEEofi4
映画だと、ボールが無い時代でもポケモンと生きていたんだよな。
奴隷的な拘束具をつけられたチコリータというのはエロいものだった。
225名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 22:25:50 ID:JnHwbdIF
アニメではモンスターボールがあるせいで屋敷から出ることが出来ないキュウコンが出てきたけど
少なくともアニメのボールにはポケモンをある程度束縛する機能がある気がする
226名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 22:33:53 ID:+VWgDOTE
あれはモンスターボールが存在する事で、主人が帰ってこない事を諦め切れていないんだと思っていた。
だから出ようとしても、やっぱり戻ってしまうと。
しかしあそこまで長い間待ち続けるキュウコンは萌える。

もしタケシがあのまま囚われの身になっていたら結婚していたんだよな、確か。
幻想の女の人かキュウコンか、どっちとエッチしていたのかが気になってしまう。
227名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 23:37:01 ID:EojdCotS
ボールがあろうが無かろうがポケモンに対する愛は変わらないって
どこかのトレーナーが言ってた。そういえばそのトレーナー、
手持ちらしきポケモン達がしきりに身体を擦り付けていたな…
228かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:51:43 ID:BX0ILlnr
関係ないかもしれませんが、モンスターボールの中ってどうなっているんでしょうか?
モンスターボールとスーパーボールでは中身に違いがあるのでしょうか?

と、いうことで「かまいたち3P そのさん」の続きです。
今回はサンドパン戦。少し短めですが、区切りがいいのでここまでにしております。

注意!:♂×♂×♂ ですが今回もエロはありません。すみません。
今回はグロ注意です。(それほどでもないかもしれませんが念のため)
229かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:52:22 ID:BX0ILlnr
「ストライクにも言ったが……死んでも恨むなよ?」
ザングースは爪についたストライクの血を舐め、そう言った。
「そんなのが怖くないことくらい、わかってるだろ?」
「よく言うよ、お前は……」
「まぁまぁ、……でも、今は最高の時だと思うぜぇ?俺も、リーダーも本気の命のやり取り。そんなのなかなか無いからな」
サンドパンはニヤリと笑いながらそう言った。
その言葉でザングースはあることに気づき、そして溜め息をついた。
「そういうことか……。そのためにこんなことを」
「まぁ、な。いいじゃねぇかよたまにはさ。……受けてくれるんだろう?再戦」
「……この場合、受けるしかないんだろう?」
「リーダー分かってんじゃん!そんじゃ、始めるか」
言うが早いか、サンドパンが動く。ザングースに向かって一直線に、駆ける。
サンドパンの隙の少ない素早い攻撃を、ザングースは受け止めずに、後ろに下がってかわした。
サンドパンは何度もザングース目掛けて攻撃を打ち出すが、ザングースは受けることなく、全てを避ける。
「どうしたよ、リーダー?受けないのかぁ?」
「無意味に受けることもないだろ?今のお前は力が上がっているんだからな」
230かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:52:44 ID:BX0ILlnr
ザングースはサンドパンの攻撃をギリギリのところで避け、大振りに頭上から爪を振り下ろした。
それを当然のようにサンドパンは後ろに下がって避けた。そして、二匹の距離が少し開く。
「あぁ、やっぱ気づいてたかぁ」
「バトンタッチ。自分の上げた能力を引き継がせる技……さり気なくやってもわかっているからな」
ザングースは当たり前だという顔でそう言った。
「まぁ、どちらにせよこれは俺の方が有利って感じなんじゃねぇの?」
「ばーか。だとしても関係ない」
「……何故に?」
「勝つのは俺だからだよ」
そして、ザングースからの攻め。
右腕を真横から、払うようにサンドパンの顔を目掛けて振るう。
サンドパンはそれを下がって避けるが、ザングースはそのまま回転し、その力を乗せて裏拳でサンドパンを叩く。
それをサンドパンは片手で受け止め、痛みに顔を歪めながらも開いているもう片方の手でザングースのわき腹へ爪をもって切りかかり。切り裂きにかかる。
「――ッ!!」
ザングースはすぐさま反応し、離れたが遅く、わき腹を傷付けられてしまう。
痛みはそれほどでも無いが、ザングースは反射的に傷口を押さえた。
傷口の辺りの白かった毛が赤く染まる。
231かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:53:11 ID:BX0ILlnr
(このくらいは、大したことないな)
それに、今はその程度のことを気にしてはいられなかった。
サンドパンは間髪いれずに切りかかってくる。
そこで初めて、ザングースはサンドパンの攻撃を受け止めた。
爪と爪がぶつかり合い、鋭い音が辺りに響き渡る。何度も、連続して。
そのぶつかり合いの中で、ザングースは慎重に隙を伺う。だが、今は単純に力だけならサンドパンの方が上で、ザングースはそれに徐々に押されていた。
待っていても、隙は出来ない。
(そこは流石、といったところか……)
サンドパンの攻撃をザングースはかわす。サンドパンはそこを追撃してくる。
右手での攻撃、ザングースから見て左。ザングースはそれを左手で払った。
内側から、外側へ。
その結果、サンドパンの右はがら空きになる。
ザングースは払った左手をすぐさま返し、サンドパンの腹を目掛けて殴りかかった。
「あ、ぐぅ……っ!!」
ボディへの深い衝撃。数歩後ろへと下がる。それなりの痛みがあるのだが、サンドパンは止まることはなく、すぐに反撃へと転じた。
「スピードスター!!!」
サンドパンが腕を振るうとそこから星形の衝撃波がザングースに向けて一直線に飛んでいった。
232かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:53:31 ID:BX0ILlnr
「チィッ!!」
ザングースはそれを切り裂こうとするが無意味で、腕に痛みが走るだけだった。
スピードスターは必ずヒットする技……逃れることは出来ない。
サンドパンはそのまま離れながらスピードスターを放ち続ける。
大きなダメージとはならないが、それでも何度も当たれば痛みは増してくる。
(あの野郎……チマチマと姑息なマネを!!)
ザングースは左腕を盾に、サンドパンへ向かって走る。
「鬱陶しいん、だよっ!!!」
ザングースはサンドパンの頭を狙い、爪を振り下ろす。
そして、それはサンドパンを切り裂いた。
「なっ!?」
しかしそのサンドパンの姿は完全に消えていた。
「残像だ」
後ろからの声に、ザングースは振り向きながら全力で、
「それは身代わりだっ!!」
と、突っ込んだ。
サンドパンはそれを綺麗にスルーして、ザングースへと向かっていく。
サンドパンの爪が、ザングースの顔の横を抜けていった。風の音が、とても乱暴にザングースの耳に届く。
ザングースの爪が、サンドパンを切り裂こうと肩から斜めへと振られる。あと数瞬避けるのが遅ければ完全に致命傷だったと、ゾクリとする。
233かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:54:00 ID:BX0ILlnr
そんなやりとりのなか、サンドパンの頭を上から狙ったザングースの大振りの攻撃が外れ、その勢いでザングースの体が前へと倒れてしまう。
その動作のなかで、サンドパンはザングースの体が倒れきるよりも先に攻撃の構えをとった。鋭い爪を、倒れていくザングースに狙いをつける。
わずかの間にサンドパンは考え、次へと繋ぐ動作を行い、そして勝利を確信した。
(倒れたリーダーの背中に爪を突き立てれば……多分死ぬ!!)
などと適当な確信ではあったがサンドパンはそう思った。
だが、ザングースはサンドパンの思い通りには動かない。動かなかった。
ザングースはすぐさま地面に手をつき、前に倒れた反動を利用して足を上げ、逆立ちの状態へともっていく。
サンドパンはその予想外の行動に、一瞬戸惑ってしまう。
その一瞬だけで、充分だった。
「――あ……ッッ!!?」
サンドパンの声。と、言うよりはサンドパンの口から漏れた音だった。
ザングースの大きなフワフワした尻尾が細くまとまり、堅くなる。
それはまるで鋼のように。シャキーン!
そして、その尻尾はサンドパンの頭へと直撃する。
234かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:54:21 ID:BX0ILlnr
その尻尾の、アイアンテールの威力を頭にまともに喰らえばかなりのダメージだ。
「ぅ……ぐぅ……」
サンドパンの額は割れて、血が、赤い血がダラダラと流れていた。それをサンドパンは腕で乱暴に拭き取った。
そのせいで、ほぼ顔中が赤く染まる。
ザングースは距離をとり、警戒しながらその様子を見ていた。
「く……ふ、はは。あははははっ!!」
苦痛に歪んだ顔は、唐突に笑顔へと変わる。それは決して純粋なものとは取れないが。
(……ついに頭がおかしくなったか)
そんな感想を抱き、真面目に心配しているザングースにサンドパンは言葉を投げかける。
「今のはかなり効いたぜぇ。頭がズキズキしやがる。……楽しいなぁ、リーダー?」
(前後の文がイマイチ繋がらないし、お前がSなのかMなのかわからなくなるような発言は止めてくれ!!)
今が何となく突っ込みにくい雰囲気だったので、それはザングースの心の中だけに留めておいた。
「リーダー、お願いがあるんだが」
「……なんだ?」
「先に言っとくけど、俺は別にリーダーが憎いとかそんなことは全然思ってないからな」
「……あぁ」
「リーダー」
「……」
「死んでくれ」
235かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:56:48 ID:BX0ILlnr
見えなかった。とまではいかない。けれども全く反応は出来なかった。
「――ぅ…げほっ!!ぐぇっ!!」
ザングースは血を吐いた。紅色の血を、吐いた。それはサンドパンの腕に、かかってしまう。
サンドパンの爪が、ザングースの腹に深々と、突き刺さっていた。
その爪はザングースの腹の中でひんやりとしている。ひんやり……なんてものではなく、異様に冷たかった。
ただ、冷たかった。
サンドパンが爪を思い切り引き抜く。
ザングースはそのまま重力に引かれて、地面に倒れた。
傷口から血が流れ出す。それは異様に熱かった。
ひどく、熱かった。
火傷をしてしまいそうなほどに。
体から血を失っていく感覚がとても気持ち悪かった。久しぶりの感覚。
「くく、ふふふ、ひゃははははははは」
サンドパンは笑っている。
何が楽しくて笑っているのかはザングースにもなんとなくわかる。
自分の無様な姿が面白く、可笑しいのだろうと、ザングースは思った。
ザングースの背中に、また爪が刺さった。
そして引き抜かれる。
痛みはそれほど感じない。ただ熱かった。
体が痙攣したようにビクッとふるえたのがなんとなくわかった。
236かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:57:11 ID:BX0ILlnr
遠くから、あるいは近くからストライクの「うわ……」というつぶやきが聞こえた。
そして、ザングースは動かなくなった。
まだ息はあるが、あくまで「まだ」息があるだけの状態だった。
サンドパンはザングースに、言った。
「俺の勝ちだぜ、リーダー。いや、ザングース……。そのまましてればすぐに死ぬだろうぜ。最後の時間を存分に味わってくれよぉ?きひひひ、あははははははっ!!!あははははっ……は…ッ!?ぐぅ…!!」
戦いの流れは、変わりやすい。
サンドパンの腹にはザングースと同じように深々と……ザングースの爪が刺さっていた。
「ぅ゛…はぁぁ……げほっ!!ぁ、く……なんで……動けるんだよ?そんな……状態で……ッッッ―――――!!!!」
サンドパンの問いには答えず、ザングースは爪を、動かした。
引き抜かずに、中身を抉るように。
生の肉を抉るグロテスクな音は、サンドパンの声にならない悲鳴によってかき消される。
「――――――ッッッ!!!ァァァァァァア!!!!」
まるで爪という舌でサンドパンの中身というご馳走を堪能しているかのように、優しく、激しく、執拗に抉る。
そして、ザングースは唐突に爪を引き抜いた。
237かまいたち3P そのさん:2009/09/21(月) 23:57:36 ID:BX0ILlnr
サンドパンは当然、倒れる。すでに意識はない。
ザングースも、倒れる。まだ微かに意識は残っていた。後ろに仰向けに倒れて、そこで目に入ったのはストライクの姿だった。
ザングースに向けて、ザングースの首に、鎌を当てている。切り落とそうとすればすぐにでも切り落とせる。
そんな状態でストライクは、
「リーダーってさ、精子に関してはドMだけど、生死に関してはドSだよねぇ」
と、呆れるように言った。
「っていうか、二匹とも……今かなり危ない状態だけど、わかってる?」
いつでも殺せる状態に構えている奴のセリフだとは到底思えなかったが、ザングースは頷いた。
「まぁ、あとで僕が治療しておくけど……。リーダー、普通そんな傷じゃ動けないよ?」
「主人公……補正だよ……」
「リーダーが主人公かどうかは怪しいから、ご都合主義って言った方が合ってると思うよ。あぁ、それと……」
ストライクは何かを思い出したような、演技をしてこういった。
「ルール無用、最後に生き残ったもの勝ち……だったよね?」
ストライクはニッコリと笑ってそう言った。
「……好きにしろ」
ザングースはかすれた声で、そう言葉を発した。

こうして、チームかまいたちリーダー争奪戦は、ストライクの勝利で終わることとなったのだった。
238かまいたち3P そのさん:2009/09/22(火) 00:04:54 ID:pYp0gFCk
以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
前に書かれていたことを読んで頑張ってみました。とても参考になりました。
技とか使ってみたのですが…描写が難しいですね……。

次回はエロありです。
予想通りリーダーがヤられますw
次がいつになるかわかりませんが、その時はまたよろしくお願いします。
239名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 00:07:59 ID:Tt+bIBbc
GJ
毎回楽しみにしてるのぜ

モンスターボールの中身の話題で
どんな強情な子でも従順な子に調教しちゃう新型ボール、って電波を受信した
240名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 00:17:45 ID:ww96iZEI
すでにフレンドボールがあるじゃないか
性格まで変えられるっていうなら厳選が多少楽になるかな
241名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 00:20:48 ID:MpLhiUTV
>>239
>>240
ロケット団とかは普通にフレンドボール強化版とか作ってそうだな。
そうなると性格はどうなるんだ。「じゅうじゅん」とか「きよわ」とかそんな感じになるのか
242名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 00:21:38 ID:Vjr5jgP8
「じゅうじゅん(せいてきないみで」
243名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 00:21:58 ID:b2q0hZIH
むしろ「どれい」とか「おもちゃ」とか
244名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 00:52:27 ID:mA7f1C0I
かまいたち3PGJ!
シリアスな♂同士の死闘は大好きだ!!
相討ちのシーンはグッときました!!
エロシーンでも熱い戦いになることを期待します!
245名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 01:12:40 ID:xZX0Y5zA
>>238
これ二人とも助かるのかwww
緊迫感あるバトルをありがとう、次回のエロを全裸で待ってる

>>239
ぜったいふくじゅう
けんしんてき
けなげ
いんらん
にくべんき
いぞんしょう
くりむぞん

まで考えたらもう性格じゃなくなっていた。
やっぱり洗脳する方が楽だけど理性を残して抵抗を楽しみたいなーって輩はいないのか
246名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 03:31:23 ID:4mHIV/6T
チーかま続きキター!でもシャキーンで吹いたw
つかサンドパンこえー
247名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 14:32:07 ID:sUkDgK0O
サンドパンは本気でザングースを殺すつもりだったのかw
次回のドMザングースwktk
248 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:00:34 ID:S+MwK6Tg
>>247
緊迫したバトル、いいですね!サンドパン怖いよサンドパン。
続き待ってますよ!

ではMAD話しの続きを投下させていただきます。
注意点は前回と変わりません。
249赤星願 12/1 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:01:55 ID:S+MwK6Tg
トレジャータウンを縦断するように流れる小川の水は、底が見える程澄んでいてとても美しい。
深さは足首までが浸かる程度であり、疲れた身体を癒すにはうってつけの場所であろう。
だが、今この場所を訪れた者たちは生憎そうもいかない様子であった。

上流側に上った町からやや外れたこの場所に、ザングースとサンドパンはマニューラを連れて来ていた。
川に背を向け、マニューラは腕を組んで砂利を踏みしめるように立っており、
自分と向い合せに立っているザングースとサンドパンを睨みつけていた。
その向こうには丈の高い草木が垣根の様に生え、
それにより隠れて見えないが、川の流れに沿うように道が続いている。
そしてストライクがその草木の垣根の向こう側で見張りの番をしていた。
「ここまでくれば、誰かが来る事はないだろうな」
首を傾げる仕草で辺りを見回しながらザングースが言うと、マニューラは「そうか」と返す。
「大声を上げても、気付かれる事はないから安心してイイんだぜ?」
「………そうか」
「そーかそーかってつれねぇなぁ。ま、大人しくしてくれる方が楽だけどさ…」
そう言いつつ、ザングースはマニューラの前へと歩んで彼女の顎を右手で掴み、
自分の顔と合わせるように持ち上げた。
「…あ、そうだ」
「……どうした」
「や、さっきさぁ…オマエの部下、あの蛇しかいなかったけどよぉ。化け蠍の方はどうしたのさ?」
「……教える必要は無いね」
マニューラはそう吐き捨て、またもや腕を振るってザングースの手を叩いて顎から手を離させた。
数歩後ろへ歩き、叩かれた掌を左手で擦りながらザングースは口の端を上げてにやけた。
「ははーん……喧嘩でもしたのか?」
「……」
腕を組みなおして視線を逸らして黙るマニューラを眺め、ザングースは自分の予想通りだなと確信した。
「いけねぇなぁ。チームのボスともあろうお方が、部下と喧嘩して追っ払うマネなんかしちゃってさぁ」
「追い払ってなどいないよ!!」
ザングースへ顔を向け、マニューラは牙を剥き出して吼え、
ようやく己の意思で彼女が自分と視線を合わせた事に、ザングースはニヤリと笑って言葉を続けた。
「ふぅーん……ま、そちらの事情なんぞ知ったこっちゃねぇけどよ。
しかし、喧嘩するってコトはさ……まだ、アイツらとはヤッてねぇわけ?」
「ッ…ふざけるな!!」
ザングースの言葉に声を張り上げ、マニューラは怒りを彼にぶつけ、
組んだ腕を解き、鉤爪で空を切るように右腕を横に振るう素振りを見せた。
「あの時も言ったが、我らはそこまで堕ちてやいない!ワタシを侮辱したければ、好きなだけ侮辱しな!
……だけどね、ワタシの部下たちを侮辱するのだけは許さないよ!!」

──川の流れる音と、風が草木を撫でる音がしばし彼女らの周辺を支配した。
マニューラは噛み合せた牙を見せるようにザングースを睨み、
そんな彼女をザングースとサンドパンは眺めていた。
「…随分と必死な様子じゃね?」
その支配を、ザングースが喋り出した事で打ち破った。
「……必死、だと…?」
腕を振るったままの姿でマニューラは彼の言葉に眉を顰めた。
「そ。部下を侮辱されたってーコトよりも……関係を持つって事に恐怖感持ってねぇ?」
ザングースがそう言いつつ、稲妻の様な赤い体毛の模様が走る左目を瞑って見せると、
マニューラはギクリと身体を強張らせた。
「前も言ったけどさぁ、あのドラピオンは確実にオマエを慕っているだろうし、
アーボックも同じだろうよー。だったら応えてやってもイイじゃねーか」
250赤星願 12/2 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:03:24 ID:S+MwK6Tg
「……うるさいね…。アンタが他のチームのやり方に口を出す筋合いは無いだろう」
マニューラはそう言って横を向き、ザングースは「まぁな」と、肩を揺らして軽く笑った。
そんな2匹のやり取りをザングースの後ろで黙って眺めていたサンドパンだったが
彼はそろそろ待ちくたびれたようで、その欲求を口に出した。
「なぁ、リーダー…ンな話なんてどーでもイイからさぁ。早くヤろーぜー」
長い爪を生やした両腕を上下に振り、背から生えた棘を左右に振りながら
駄々を捏ねる子供の様にサンドパンが言うと、ザングースは首を彼へと向けて「あぁ」と返した。
「あ、リーダー、今度は前に挿れさせてくれよなぁ〜」
「お?オマエ、年増は好みじゃねーんじゃなかった?」
「年増で悪かったな!!」
マニューラは2匹の頭の悪い会話に心底嫌悪の念を発しながら、腕を組んで息を深々と吐いた。
「でも、コイツの後ろ側は結構イイ具合だったし…だったら前も試して見たくてさぁ」
砂利を踏みしめながら歩き、サンドパンはその爪をザングースの左肩に置き、軽く笑うと
ザングースもまた同じく軽く笑った。
「じゃー、俺は後ろだな。でもまず最初に1回ずつヤッてから、な?」
「もち、それでイイよ」
ザングースとサンドパンはそう言いながら視線を合わせ、瞬きをすると同時に揃ってマニューラへ視線を向けた。
太陽の光を水面で反射させている川を背にした彼女は腕を組んで彼らを睨み、
不機嫌さからか、うなじから生えた羽根を吊り上げており、瞳と眉も同じように吊り上がっていた。
「まぁまぁ、そう怖い顔すんなって」
ザングースが歩き、マニューラの両頬を両掌で包むように掴んでは背を屈め、
彼女の顔と自分の顔を向かい合うように動かした。
マニューラの瞳とザングースの瞳がかち合い、ザングースはニヤリと笑った。
「…しっかし、アイツらもイイボスを持ったなぁ」
「………何がだ」
「へへ。分かっている癖によぉ……」
そう言い、ザングースは目を閉じてマニューラの唇に自分の唇を重ね合わせ────

────ようとした時、彼の目前に星が散った。

脳天にまるで丸太が降って来たかのような衝撃を喰らい、ザングースは目を見開いて呻いた。
見開いた視線の先には、マニューラの顎が映り、次に赤い付け襟に腹の体毛に股とその後ろに見える赤い尾羽へと、
スローモーションがかかったかのように流れ、最後に見えたのは影に潰された砂利の姿であった。
──マニューラの右鉤爪の側面が、彼の脳天を叩き付けたのであった。
その鉤爪には橙の光を纏っており、それはザングースの弱点そのものであったのだから、
無防備にも脳天にそれを喰らってしまった彼はたまらず倒れてしまったのだ。
「り、リーダー!!」
サンドパンが叫ぶと同時に、ザングースがうつ伏せに倒れこんだ。
その彼を飛び越える形でマニューラが前に飛び跳ね、
ザングースに気を取られたサンドパンの顎を下から蹴り上げた。
「ぐぎゃっ!」
顎に喰らった衝撃と痛みに呻き、サンドパンは後ろへと倒れ、
マニューラはそのまま自分の背後へと飛び跳ねてザングースを再び飛び越えると、川の中へと足を入れた。
バシャバシャと水を踏み鳴らす音が響き、ザングースは脳天に喰らった衝撃に頭部を押さえながら顔を上げ、
マニューラの後姿を目で捉えると反射的に声を上げた。
「ま、待ちやがれ!逃げる気か!!」
彼のその言葉に反応し、マニューラは川の中心に来たところで足を止めた。
「……逃げる?まさか」
そう言ってからマニューラは倒れこむ2匹へ振り返り、腰に両鉤爪を寄せた。
251赤星願 12/3 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:05:15 ID:S+MwK6Tg
受けた衝撃の勢いが和らいだらしく、ザングースはふら付きながらも上半身を持ち上げ、
右指から生えた太い爪をマニューラへ向けた。
「そ、それに…オマエ、あの時と違う技使ってんじゃねーよ…!」
するとマニューラは失笑の息を吐き、嘲いては彼らを見下した。
「はっ。挑む場所によって技を使い分けているんでね。いつまでも同じ技しか使わないのかい、アンタたちは」
「う、うっせぇ!!…って言うか逃げるなよ!」
「逃げなどしないさ」
「じゃぁなんで川の中に入ってんだよ!」
ザングースが吼えると、マニューラは彼のその言葉に口の端を上げて牙を見せつけながら声を出さずに笑った。
腰を押さえていた両鉤爪を離して腕を下ろし、ザングースを眺めながら言葉を続けた。
「……アンタさ…あんまりマシンを使って技を覚えた事無いだろう?」
チャプリ、と言う音と共にマニューラの足元の水が軽くうねったが、
ザングースの視線は彼女に向けられており、彼はその事に気が付かないでいた。
「? あ、あぁ…まぁ……って!それがどうしたってんだよ!」
「………マシンを使ってみるとね、意外な技が使える事が分かって結構面白いんだよ」
ザワリと風が吹いて水面のうねりは力を増し、バシャリと小さく波を打った。
「…って、ぇ…?……ま、さか!」
さすがにその様子にはザングースも気が付き、ハッとした表情を浮かべて体勢を立て直そうとした、が──

「え、何、何だよー!?」
仰向けに引っくり返ったままのサンドパンは四肢を動かしながら身体を起こし上げようとし、
首を動かして2匹の方向へと視線を向けた時、彼はその大きな瞳で今の状況を確認する事が出来た。
──しかし、彼の瞳が映し出したその状況を一言で表すのならば、まさに絶望であっただろうか。
ザングースの身長を余裕で超す高さの波が目前に上がり、
その波の頂点にマニューラが浮かんで乗り上がっていたのだ。
「げ!」
「ちょ!な………」

『うっそおぉぉぉぉーーーーーー!!!!?』

ザングースとサンドパンの絶叫が上がり、
その直後に水が彼らを叩きつける音に空気と水が混ざり合う音も響き渡り
ストライクは鎌の腕を組んだまま動かずに、その三部合唱を聞いていた。
そして水が引く音が響き、しばし騒ぎが治まったと思った時、背後にした草木が揺れ動き
それを掻き分けながらマニューラが姿を現した。
「ふぅー……」
彼女は脚を振りながら付着した水分を飛ばし、そんな彼女をストライクはただ眺めていたが
不意にマニューラが彼に視線を向けて、ニヤリと笑って声をかけた。
「……馬鹿な仲間を持つと互いに苦労するな?」
「……確かにな」
ストライクが腕を組んだままため息を吐くと、マニューラはケラケラと笑った。
「全くだよ。さて、ワタシは戻るとするから」
「そうか」
「……じゃぁね、蟷螂野郎」
マニューラはそう言ってストライクに背を向け、
左腕を軽く振りながら別れの辞儀を見せてトレジャータウンへ続く道を歩いて行った。
「……」
ストライクはマニューラの後ろ姿を眺めたまま、右腕の鎌を口元に当ててうーむ、と呻り始めた。
と、その時に彼の背後に面した草木がガサガサと音を鳴らし、
全身を水に濡らして長い耳と尾をペッタリと垂らしたザングースが
胸と腹を地に押し付ける姿で草木の間から這い出てきた。
252赤星願 12/4 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:07:14 ID:S+MwK6Tg
「お……い、ストライク………ッ!!」
「ん?あぁ、ザングースか。大丈夫か?」
ザングースを下目で眺めてストライクが声をかけると、ザングースは牙を剥き出して怒りを彼へとぶつけた。
「大丈夫かじゃねーよ!!聞こえていたんなら援護しやがれ!!」
ザングースの後ろ側では、サンドパンが目を回して仰向けに倒れていたが
ストライクは彼にも心配を抱いている様子を見せずに
「俺は手出ししないと言ったじゃないか」
と、サラリと言ってのけたのだった。
それを聞き、ザングースは大きく息を吐いて頭を抱えた。
「ったく、この武人気取りが……」
「…あぁ、そうだ。聞いてくれ」
「……は?何だよ」
「………羽虫から蟷螂に昇格したぞ」
「…………知るかよ!バーーーーカ!!」
少し嬉しそうな様子のストライクに、ザングースは唾を飛ばしながら吼えて
ガクリと頭を落として項垂れたのであった。



階段を踏みならす音を聞き、アーボックはモモンの実のシェイクを飲むのを中断して
上半身を起こしてはその方向へ首を伸ばすと、見慣れたポケモンの姿が視界に入った。
「戻ったぞ」
マニューラはそう言いながらテーブルへと歩み、椅子の横に置かれたトレジャーバックを掴んだ。
「結構早かったですねぇ」
「まぁな。アイツらを潰すのは簡単だし」
バックを掴んだままマニューラはパッチールのカウンターまで歩み、
アーボックと会話を続けながらバックの蓋を開いた。
「モモンの実を渡された時はちょっと心配しちまいましたけど……
『沈めてくる』って書かれてあったんで、まぁ大丈夫ですかね、と」
「アイツらはニューラ族が刻むサインを読めないらしいからね。お前たちに教えておいて良かったよ」
木の実が詰まったバックの中を眺め、オレンの実があるのを確認したマニューラはその中へ腕を突っ込み、
チラリとテーブルの方へと視線を向けた。
「……まだ、戻ってないのかい、アイツは………」
「心配してるんですか?ボス」
「……別に!」
視線をテーブルに向けたままチッと舌を打ち、鉤爪で木の実を掴んでそれをカウンターへと叩きつけた。
パッチールはビクリと肩を震わせ、マニューラが置いた種を見ては「えっ?」と呟き
種とマニューラを交互に眺め始め、その視線に気がついた彼女はジロリと下目でパッチールを睨んだ。
「あ、あのっ…こ、これ……」
「あぁ!?」
「ヒッ!…い、いえ、何でもありません!!」
マニューラの気迫に怯え、パッチールはカウンターに置かれた木の実を両手で掴むと
それをシェイカーの中へと放り込んだ。
パッチールが振るシェイカーの音を聞きながら、マニューラは大きく息を吐いた。
「……別に心配なんかしてないさ。ただ、もう今日の探索は無理だと思うと腹が立つよ」
「はは。まぁ確かにそうですかね」
「……笑い事じゃないだろう…」

「え、えぇ〜っと……で、出来上がりましたけど…」
パッチールが、グラスになみなみと注がれたジュースをカウンターへと置いてマニューラに声をかけた。
マニューラは何も言わずに鉤爪でグラスを引ったくり、それを口に付けてグイ、と飲み出した。
喉を鳴らしながらジュースを飲み干す彼女の様子を見ながら、
パッチールはあわあわと心配そうにマニューラを眺めていた。……何故ならば──
253赤星願 12/5 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:08:32 ID:S+MwK6Tg
「────!!!」
最後の1滴を飲み干した所でマニューラは口を一文字に結び、グラスを掴んでいた腕を震わせ始め
それを手放し、グラスが床に落ちて割れる音が響いたと同時に、彼女は口元に鉤爪を当てて背を丸めた。
「ぐっ!」
目を見開いて呻き、彼女は床の上に膝を崩して倒れ込んだ。
「ボ、ボス!?……おい!テメぇボスに何を飲ませやがった!!」
アーボックはマニューラへ声を掛けてから即座にパッチールへ吼えると
彼はカウンターの影に身体を隠しながらも、顔を出してアーボックへ答えた。
「い…いえ、手前は渡された木の実で作ったまででして……確認しようとしたんですけど、その…」

「……オレソの実………でして……」

「は、はぁっ!!?」
アーボックが間の抜けた声を上げると、マニューラが椅子に肘をつける形で自分の身体を支えたが、
口中に広がった不快な味に体力も気力も失ったようで、彼女は顔を青白く染めていた。
「責めるな、アーボック……間違えたワタシが悪い…うっ…」
嘔吐きながら口を押さえ、マニューラは力なく鼻から息を吐いた。
「ボスぅ……大丈夫ですか?」
尾の先端でマニューラの背をさすり、アーボックが彼女の顔を覗くが
額の宝石を椅子に押し当てるようにマニューラは顔を伏せた。
「……駄目…だね……はぁ…」
「…横になった方が楽ですかね。宿に戻りましょうぜ、ボス」
「いや、それは……まだ、アイツが……」
顔を上げてアーボックと視線を合わせて首を横に振るが、彼もまた首を横に振り
マニューラの腰に尾を絡めて自分の背に彼女を乗せ、そして尾の先端にトレジャーバッグを引っかけて
「じゃぁーな」
と、パッチールへ言いながら蛇腹を滑らせた。
マニューラを背に乗せたアーボックの姿が階段から見えなくなったのを確認し、
パッチールを始めとしたカフェに居る全てのポケモンたちが、ほぅ…と安堵の息を飲んだのであった。



洞窟を抜けだして空を見上げてみれば、少し前まで真っ青だったそれは茜の色へと変貌を遂げようとしていた。
いや、少しだけだと感じていたのは思い過ごしであり、相当なまでに時を過ごしてしまった事に気が付くと、
ドラピオンは大きな身体を揺り動かしながらトレジャータウンへ戻る道を辿っていた。
「しぃまったー…!もう夕方じゃねーか。早く戻らないと……」
星の洞窟からトレジャータウンへ続く道を走り、彼は少し前の出来事を思い返していた。
それは、ジラーチによって願いを叶えてもらった事、なのではあるが
それが本当に叶ったのか、ドラピオンには分からなかった。
何故ならば、それはドラピオン次第で変わるかもしれない、とジラーチは言ったのだった。

---------------------------------------

「…は、ぁ?オレ次第……だと?」

虹色に光る水晶に囲まれ、ドラピオンは目前を浮遊する星の化身へそう言った。
「そ、お兄さん次第で、どーなるかは変わるの」
星の化身であるジラーチは後ろの腰に両手を絡め、首に巻いた長いスカーフを揺らしながらそう言った。
「おい、テメェは願いを何でも叶える力を持っているんだろ?」
「それはそーだけど、それだけだと色々つまらないじゃない?」
「つ……つまらねぇって……」
マニューラと似たような事をジラーチが言うのだから、
ドラピオンは彼女と口論した事を思い出し、言葉を詰まらせた。

254赤星願 12/6 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:09:43 ID:S+MwK6Tg
「……ボクはお願いを叶えるけど、それはあくまでもお手伝い程度の叶え方。
だから、後はお兄さんが頑張ってね。そうすればお願いは叶うから」
ジラーチはクスリと笑い、短い右腕を伸ばしてドラピオンの角を撫でた。
そうして大きく欠伸を見せ、長いスカーフを操って自分の身体に巻きつけるように包み込ませると
「それじゃー…ボクは眠いからもう寝るね〜……おやすみー………」
瞳を瞑り、全身から淡い光を帯びさせてフワフワと天井へと昇って行った。
「え、あ、お、おいっ!!」
首と腕を伸ばして、ジラーチを掴もうとしたが寸での所でドラピオンの爪先は掴み損ね、
ジラーチを包んだ淡い光は天井の中央から生えた太い水晶の先端へと昇り、
スゥ…と吸い込まれてしまったのだった。
「おっ……おい!こらぁ!!」
ジラーチを吸い込んだ水晶に向ってドラピオンは吼えるが、
それは虚しい程に自分の声が反射して響き渡るだけだった。

---------------------------------------

「オレ次第……っても、意味わかんねぇぜ……」
足を止め、沈みかけている太陽で作り出された長く伸びた自分の影を眺め、ドラピオンは大きく息をついた。
そして再び走り出し、そしてやがて何度通り過ぎたか分からないと思うほど見慣れた交差点を見つけ
南側に位置する地下へ続く階段をドラピオンは下った。
「い、今戻りま……あ、れ?」
太い兜の尻尾を階段に乗せたまま、ドラピオンはパッチールのカフェの入り口で足を止めて声を詰まらせた。
己の頭と相棒が居る筈の席には彼女らの姿は無く、代わりにカフェの店主の姿があり、
彼は床に散らばったグラスを片付けている所だったのだ。
「あ。チームMADさんの……」
パッチールはドラピオンの姿を確認すると彼から顔を逸らし、
彼の渦巻きの瞳でも分かるくらいの苦い表情を浮かべたが
「おい、マニューラ様とアーボックは何処へ行った?」
ドラピオンに問われて即座に視線を戻した。
箒と塵取りを手に掴んだままパッチールはドラピオンに
「え、えぇ。女性の方が御体調を崩されて……ご宿泊先に戻られましたが」
と、彼を刺激しないように振舞ったがそれは無駄に終った。
「な、何だとおおぉ!!!?」
ドラピオンはパッチールの言葉に大きく吼え上がり、爪で床に穴を再び空けながらパッチールへ走り寄り、
両腕の爪でパッチールの首を掴むと、彼を持ち上げて揺さぶり始めた。
「おい!体調を崩したってどう言う事だ!」
「ヒィー!!て、手前が作ったドリンクで、そのー!す、すいませんんんんん〜〜〜!!」
持ち上げられ、足をジタバタと動かして離してくれとパッチールが行動で示していると
ドラピオンは彼に構っている場合では無いと気がついたのか、爪の力を弱めてパッチールを解放した。
持ち上げられたまま解放されたので、パッチールは丸い尾のついた臀部で床の上に落ちて小さく悲鳴を上げた。
「っと……じゃ、邪魔したなッ!!」
腕と尾を大きく振り回し、テーブルをなぎ倒しては再度床に穴を開けながら階段を上って行った。
しばし、皆はドラピオンが去っていった階段の方向へと視線を向けていたが
ふと、カフェの店内を見回してみれば、いくつもの穴が開いた床に、なぎ倒されたテーブルの足は折れ
まるで一部にだけ嵐が来たのかの状況に、パッチールは頭を抱え
「……もう、来ないで下さい……」
と、涙を流して呟いた。そして、カフェの住人全員が彼を慰めようと、必死になっていたのは蛇足的な話。



トレジャータウンの外れに位置する森の中にひっそりと佇む宿は、探検家たちの一時の癒し場所である。
家を持たぬ者、旅をする者、理由はされどあれ来る者を拒む事のないこの場所のとある部屋で、
マニューラは藁のベッドの上に仰向けになって横たわっていた。
255赤星願 12/8 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:10:38 ID:S+MwK6Tg
「ボスぅ……大丈夫ですか?」
「……あぁ、かなり楽になった……。だけどまだ視界がフラフラするよ」
額の宝石に左鉤爪の甲を押し当てながら息を吐き、マニューラは首を軽く動かして左側へと視線を向けた。
木を薄く削った板と岩石を積んで作られた壁の一箇所には外へ繋がる四角い穴が開き、
細い木の棒が十字に通って仕切りを作っている。
外の様子がそこから見えるのだが、マニューラの位置的には日が沈んで群青に染まった空と星しか見えておらず
彼女は大きく息を吐き、首を反対側へ動かして自分の横で腰を据えているアーボックへ視線を移した。
部屋の四隅には油の入った皿が小さく燃え上がり灯りを作っており、
日が沈んだ夜でも、部屋は明るく保たれていた。
「……アイツ、まだかな……」
もう一度窓へ視線を向けて、赤い瞳を細めながら闇夜に浮かぶ星を見つめてマニューラは呟いた。
「さぁ、どうですかね?でもさすがにこの時間まで戻らないってーのは結構ヤバいと思いますけど……」
「………」
アーボックの言葉を聞き、マニューラは身体を捻ってうつ伏せの形を取り、
肘を曲げて上半身を起こし上げようとしたが、それをアーボックが止めに入った。
「ボス、寝ていて下さいよ」
「で、でも……」
「そんなに心配するなら、あの時追い払うような事しなけりゃ良かったじゃねぇですか」
「……お、追い払ってなんかいないよ…」
マニューラは口ごもり、曲げた肘を伸ばして藁の枕へと左頬を押し付ける形を取ってから
身体を動かして左脇腹を下にする形で横になった。
「……眠りますか、ボス?」
「あぁ……そうしたい」
「そんじゃぁ、オレさまは隣の部屋に戻──」
アーボックが部屋に戻ると言い切る前に、部屋の入り口を塞いでいる藁の暖簾が動いた。

「!!」
マニューラが上半身を起こし上げ、アーボックが広がった胸を更に広げ、
2匹が同じ場所へ視線を向けると藁の間から赤紫色の兜を被った男が姿を現した。
「……い、今……戻りました………」
巨大な牙を口から生やした男は長く伸びた首を動かして頭を垂れ下げ、
頭部から生やした角をマニューラへと見せた。
「……他に言う事があるだろう、ドラピオン…」
マニューラはようやく戻ってきた部下へ今のように呟くと、
上げた身体を再度藁のベッドへ落とし、彼に背を向けた。
「えっ…あ、あの………」
顔を上げ、ドラピオンは何を言えばいいのか分からぬ様子を見せると、
相棒のアーボックが長い尾を揺らして先端で空を切るように横へ動かし、
こっちへ来るようにと無言で指示を見せたので、ドラピオンは大柄な身体を動かしながら
マニューラの横へと歩み寄った。
「……その、マニューラ様……先ほどは失礼を…」
「それじゃない」
顔を正面に向けたまま、マニューラがドラピオンを言葉を切り捨てた。
「えっ?……え、えっと?」
爪先を口元にあて、ドラピオンが文字通り首を傾げていると
アーボックはため息を吐いてドラピオンの耳元まで口を寄せ、小声で彼に語りかけた。
「おい、ドラピオン」
「な、何だよ?」
「……オマエが出てってから、ボスはどうしていたと思う?」
「はぁ?」
「……ほとんどずっとな、『ドラピオンはまだか、ドラピオンはまだか』って言っていたんだぜ」

256赤星願 12/9 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:12:05 ID:S+MwK6Tg
ドラピオンは瞳を数回瞬き、口を結んで今のアーボックの言葉に自分の言葉を失った。
黙るドラピオンの横顔を眺め、アーボックはキシキシと笑い彼から離れてマニューラを静観する態勢に入った。
「……そ、の………御心配、おかけしました……」
そう言ってドラピオンは再度首を動かして頭を垂れた。
マニューラは彼に背を向けているのでそれが見えるはずも無いが、その言葉でドラピオンの行動を読み
ふぅ、と肩を揺らして大きく息を吐き
「……全くだ。馬鹿な部下を持つと本当苦労する」
と、背を向けたまま彼女はドラピオンへ不満をぶつけた。
「うっ…!」
マニューラの言葉がガツンと響き、ドラピオンは一瞬怯んだ素振りを見せた。
「……ドラピオン」
「は、はい?」
マニューラはドラピオンの名を呼び、彼らに向けていた背を動かして藁のベッドへ押し付けて仰向けになり
首を横へ動かして彼らへと視線を向けた。
「……もっとこっちに来い」
マニューラは左鉤爪を腹の上に置き、右鉤爪の先端を曲げながらドラピオンを呼び寄せると
ドラピオンは戸惑いながらも彼女へ更に近づくが、それでもまだ足りないと言うかのように
マニューラは再度鉤爪の先端を曲げる。
「え?あの…」
これ以上近づくと言っても、ドラピオンがマニューラに圧し掛かるしかないのだが、
それはさすがに出来ないと彼は考え、首を伸ばしてマニューラの顔へ自分の顔を近づけた。
「……マニューラ…様?」

──顔を傾げた時だった。
突然、マニューラが両腕を大きく広げ、ドラピオンの頭部と首の付け根を抱きかかえたのだ。
「!!!?」
ドラピオンは驚き、とっさに身を引こうとしたが兜の首をマニューラの胸に押し当てられ動けないでいた。
「あ、あのッ!?ま、まままま、マニューラ様ッ!!?」
「……本っ当……馬鹿な部下だよ、お前は。おかげで苦労が絶えやしない」
マニューラはドラピオンの首を抱えたまま、クスリと笑って言葉を続けた。
「だから……あまりワタシを心配させないでおくれ…」
「え…?」
ドラピオンが聞き返そうとしたが、マニューラは彼の首を解放し、
両鉤爪を彼の顎下に押し当て、上へと押し退けさせた。
「っ…は、はい……」
数歩後ろに下がりながら抱えられた箇所を撫で、ドラピオンが戸惑ったまま返事をすると
その様子を一部始終眺めていたアーボックがまたもやキシキシと笑ったのだった。

「……あ、あの、マニューラ様!御体調を崩されたって……」
「あぁ、あのカフェでだよ。あの渦巻き兎のドリンクでちょっと、ね…」
「え!?」
「いや、ワタシが間違ってオレソの実を渡してしまったんだ…
まぁ、おかげであまり正常な考えが出来ていない」
ドラピオンを抱きしめた行動はそのためだ、とマニューラは言葉に含めて伝えて息を吐き、
ゴロリと身体を横へ動かし、再度彼らへ背を向けた。
「ボス、眠りたいっておっしゃっていたからオレさまが部屋に戻ろうとした時、丁度オマエが帰って来てよぉ」
尾でドラピオンの腕を突きながらアーボックが言うと、ドラピオンは「そうか…」と呟いて返した。
「んじゃ。ドラピオンも戻ってきた事ですから、オレさまらは隣の部屋に戻りますんで」
「で、では。マニューラ様……また明日…」
アーボックが軽く頭を垂れ、ドラピオンも同じ行動を取り、
2匹は部屋から出て行こうと彼女へ背を向けたが──

「──待ちな。お前たち」

マニューラが、それを引き止める命を出した。

257赤星願 12/10 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:14:07 ID:S+MwK6Tg

「……え?」
「はい?」
部下の2匹は出口の前で立ち止まり、後ろへと振り返って自分たちの頭へ視線を向けたが
マニューラはまだ彼らに背を向けたままの格好だった。
「……聞きたい事がある」
「聞きたい事、ですか…」
「……その前に、教えなければならない事もあるねぇ…」
マニューラは瞳を閉じて息を吐くと、赤き瞳を隠した瞼を上げた。
「……良いかい。今、ワタシはオレソの実の影響で正常な判断がついていない。
簡単に言えば、軽い混乱状態にある」
「は、はい…?」
マニューラの言う事が理解できず、ドラピオンは首を傾げながら返事をしたが
しかしそれに構わずにマニューラは言葉を続けた。
「だから、今からワタシの言う話は、戯言だと思って軽く流せ」
「はぁ。で、何ですかボス」
尾を揺らしてアーボックが問うと、マニューラは混乱状態に陥っているとは思えない程の
はっきりとした口調で話し始めた。

「……天空の階段の時の事、覚えているかい?」
「はい?…あぁ、ボスが影ヤローに眠らされた事がありましたな」
「そうだ。そこでワタシは悪夢を見せられたと言ったな……」
「えぇ、何でもオレたちがマニューラ様を裏切るとか、何とか…?」
「そうそう。でもボスを裏切るって、なぁー?」
尾と胸を揺らしてアーボックは笑いつつも訝る様子を隠そうとしなかった。
2匹の声を聞きながらマニューラはクスリと笑い、身体を動かして仰向けの形になり
額の宝石に右鉤爪の甲を押し当てた。
「裏切る、と言うのは間違いじゃない。
……しかし、それはお前たちがワタシから離れるとか、そう言うのとは違ってね…」
天井を眺めると、闇が火に照らされてチラチラと揺れていた。
「で。どー言った悪夢だったんですかー、ボスー」
痺れを切らした様子でアーボックが尋ねると、マニューラはまた大きく息を吐き、
そしてゆっくりと首を動かして、2匹へ視線を向け軽く笑みを見せた。

「お前たちに……な。犯された」

「────…………は、い?」
ドラピオンは呼吸をするのを忘れて黙り込み、ようやく息を吐くと共に今のように言葉を出したが
それは到底言葉とも言えるものではなく、マニューラもアーボックもそれに構う事はしなかった。
「……マジですか、ボス」
アーボックはさほど驚く様子は見せなかったが、それでもそれなりの衝撃を受けたようだった。
マニューラは自分の腹の上に両鉤爪を組み、右膝を軽く曲げた。
「そうさ。全く、碌でも無い夢を見せられたものだよ」
クッと喉を鳴らしてマニューラは笑い、ふぅ、と息を吐いた。
「しかもな……悪夢の中で、言われたんだよ。………お前たちに抱かれるのはワタシの望みだと」
再度首を動かし、天井を上げてマニューラは呟いた。
「…で、でも…それってあの影ヤローが操ってもいる夢だったんですよね?ならそれは…」
「そうだな、出鱈目だろうね。……しかしねぇ」
寝転んだまま肩を竦め、マニューラは苦笑いを浮かべて言葉を続けた。
「あの白鼬共がね、異性でチームを組んでおいて身体の関係が何も無いって変だと言って来たんだよ」
「え?」
「あー、今日な、あの鎌ヤロー共が来たんだよ。でもすぐにボスが潰したからそこんトコロは安心しろ」
首を傾げたドラピオンにアーボックが説明すると、
彼らは互いに視線を合わせた後、即座にマニューラへ視線を戻した。
「前の時にも言われてさ……余計なお世話だって思っていたんだけどさ。
……これと、悪夢のその言葉が嫌に胸に引っかかるようになった。どうにも、すっきりしないんだよ」
258赤星願 12/10(正) ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:15:49 ID:S+MwK6Tg
瞳を閉じ薄く開くと、闇と灯りの境界線が大きく揺れた錯覚を見た。
「………話しておく事は話した。さぁて、次に移るよ」
「は、は…ぁ……」
「……さっきも言ったが、今の私は混乱状態にある。だから今から馬鹿げた事を聞くけれど気にするな」
「はぁ。で、何ですか?ボス」
「………お前たち…」
マニューラは揺れ動く影が映る天井から部下たちへと視線を向け
「……ワタシを抱きたいと思った事はあるか?」
と、聞いたのだった。

────しばしの間、沈黙が彼らを包み込んでいた。呼吸の音すらも聞こえないくらい、空気が張り詰めた。
「…どんな答えになろうが怒らないよ。正直に言いな」
黙り込む部下たちを急かすようにマニューラが息を吐くと、
ドラピオンが落ち着かない様子で彼女から視線を逸らし、アーボックが瞳を数回瞬いて舌を揺らした。
「……ボスぅ。答えを言う前に質問させて下さい。…それで返って来た答えに応えて下さったりします?」
「ん?うーん……どうしようかねぇ」
アーボックらしい質問だ、とマニューラはニヤリと笑い、わざとらしく考える素振りを見せた。
「部下の……欲求に応えてやるのも、ボスとしての務めだもんねぇ。
でも、ただの欲求なら自分で処理しろと突っぱねるよ」
歯を噛み合わせた口を見せつけながらマニューラが笑うと、アーボックもまた同意しながら笑った。
「やぁっぱり。そぉーですよねぇ」
「当たり前だ。で、どうなんだい?」
「どうって、そりゃぁー決まってますでしょう。思った事があるどころか」
アーボックは蛇腹を滑らせてマニューラの横へと移動し、寝転ぶ彼女の顔へと鎌首をもたげて覗きこんだ。
「…ボスを抱きたいなんて、いっつも思っていますさぁ」
広がった胸に描かれた模様を眺めてからアーボックの瞳へ視線を向け、マニューラはクスリと笑った。
「……そうかい。で、お前はどうなんだいドラピオン」
「なっ!!」
マニューラがドラピオンへ声をかけると、呼ばれた彼はビクリと身体を跳ね飛ばせて顔を伏せた。
「え、えぇっと……そ、そのっ……………あり、ます……」
一気に顔から首にかけて熱くなったのを感じ、ドラピオンはますます顔の体温を上げた。

「同じかぁ……」
マニューラは瞳を閉じ、フッと笑った。
「考える事はオレさまもドラピオンも同じになりますって」
「いや、そうじゃないよ」
「は?」
瞳を閉じたままのマニューラの顔を眺め、アーボックは尾の先端を揺らした。
「ワタシも、同じだと言う事だよ……ドラピオン、来な」
「えっ!あ、は…はい…」
マニューラは瞳を開けて上半身を起こし上げ、アーボックの横から顔を覗かせてドラピオンを呼ぶと
彼は一瞬戸惑いを見せつつも、太い爪を動かして彼女の横へと着いた。
「同じ…って、ボス?」
身体を横に滑らせてドラピオンのためのスペースを作りつつ、アーボックがマニューラに問うと
彼女は近くに寄ったドラピオンの兜の胸を撫でてから答えた。
「……さっきさ、悪夢の中でお前たちに抱かれるのはワタシの望みだと言われたと教えたな」
「はぁ。でもそれは…」
「そう、ワタシを陥れるための出鱈目。
……ワタシはお前たちに抱かれたいんじゃない。お前たちを抱いてやりたいのさ」
259赤星願 12/11 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:17:01 ID:S+MwK6Tg

「…ま、でも色々面倒が起こるのもまた事実さ。だからワタシは……」
ドラピオンの胸に額を押し付けて頭部の羽根を揺らし、
「逃げていたんだよね……」
と、マニューラは呟いた。
再び沈黙が彼女らを包み、ドラピオンとアーボックはマニューラを見下ろしていた。
彼らが言葉を失った理由をマニューラは悟っており、
それならばと彼女は顔を上げてドラピオンへ視線を向けた。
「ドラピオン。お前、ジラーチには会えたのかい?」
マニューラがドラピオンに問う事で沈黙を打ち破り、聞かれた彼は「えっ」と、首を揺らした。
「えっと……その…あ、会え……ませんでした…」
──何故か、ドラピオンは虚言をマニューラに返した。
マニューラは真っ直ぐにドラピオンを見つめ、その赤き瞳の視線に彼は重圧を感じたが、目を逸らせずにいた。
「…………なんだい。デマに踊らされていたのかい、お前は」
クスリとマニューラが嘲笑すると、アーボックも似たような笑みを浮かべて隣の相棒の腕を尾で軽く叩いた。
「バッカじゃねぇーの?ボスと喧嘩してまで探しに行ったのによぉ」
「う、うるせぇな!誰がバカだ!」
ドラピオンは首を左に回し、相棒へ咆哮して発言の撤回を求めたが、
アーボックの言葉にマニューラは同感の意を見せた。
「それはお前だろう。本当、お前ってば……」
それから先の言葉はあえて止め、マニューラはドラピオンの身体に寄りかかる形で立ち上がり
彼の顎に自分の両鉤爪を寄せた。
「ドラピオン」
「は…」
はい、と返事をして振り向こうとした時、マニューラがその開きかけた口を封じた。

ドラピオンの頭部の兜はほぼ横一直線に割れており、そこが唇全体となっていては
その両端には太い牙が口内から飛び出している。
牙と牙の間にマニューラは顔を埋め、ドラピオンの唇に自分の唇を重ねていた。
数秒間、唇で彼の感触を味わった後に顔を離し、マニューラはドラピオンに視線を合わせ
「……馬鹿な部下だ」
と、呟いた。当のドラピオンは何が起こったのかが思考がついて行かず、しばらく茫然としていたが
「……………あ!なっ!あ、ぁ、あッ!!??」
マニューラが自分に起こした行動をようやく理解してから、声を上げて動転した様子を見せた。
「ちょ、ちょ、ちょ…!ま、マニューラ様ッ!い、い、い、今……の……!!」
「2度目だぞ?今更何を」
「え……!?」
焦り狂うドラピオンを宥める事もせずにマニューラは失笑すると、
彼は彼女の言葉の意味が理解出来ずに首を傾げ、そんなドラピオンを眺めてはアーボックが声を出さずに笑い
マニューラの顔へ自分の顔を寄せて、小さな不満を彼女へ投げた。
「ボス…ドラピオンばっかりずるいですぜぇ」
「ん?じゃ、お前もな」
マニューラは右腕を伸ばして鉤爪でアーボックの頭部を寄せると、
顔を傾けから瞳を閉じ、アーボックの唇と口付けを交わした。
そうして口を離して薄く瞳を開き、マニューラは鼻から短い息を吐いて顔を伏せ気味に笑った。
「……ボス、こー…キスして下さるって事は、期待して良いんですかねぇ?」
「さぁ、どうしようかね?さっきも言ったけど単なる欲求なら受け入れないよ。
……お前たちが、ワタシを抱きたい明確な理由次第、だ」
アーボックの頭部から鉤爪を離し、マニューラは口元にそれを寄せ
上目使いで部下たちを眺めては今のように言った。
260赤星願 12/12 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:17:59 ID:S+MwK6Tg
「だ…抱きたい理由って、そ、それは……」
「何ですかぁ。ンなの決まっているじゃねぇですか」
口ごもるドラピオンとは対称的にアーボックは澱み無くその答えを出した。
「ボスに、惚れているからですぜ」
マニューラと視線をかち合わせると、彼女は「そうかい」と頷き
面と向かって言われた影響か、マニューラは胸の奥底をくすぐられる錯覚を感じていた。
「で?ドラピオン、お前は?」
「えッ!?」
マニューラに見上げられ、ドラピオンはギクリと身体を強張らせた。
「え、あ、の!そ、の……」
「……ボス、言わせなくても、もうこの反応で答えなんか分かりきっていません?」
相棒の反応に呆れ、アーボックがマニューラにあまり追い詰めるなと暗に示したが
彼女はニヤリと笑って首を横に振った。
「駄目だ。この際だからケリをつけさせる」
「うひー。ボスってば酷」
「ふん、何を今更。……で?どうなんだい、ドラピオン」
「ッ……そ、の……」
強張らせた身体が更に固まった。マニューラの瞳に見据えられ、まるで身体が氷ついたかのように。
しかしそれは錯覚で、現実は彼女がドラピオンを見上げているだけであり
普段は縦に細く尖ったマニューラの瞳孔は、
部屋の灯りの少なさも相まって今は楕円を描く形になって彼を眺めていた。
その瞳に、ドラピオンは自分の心臓の鼓動が早まるのをはっきりと感じた。
そうして、一度兜の歯を噛み合わせて喉奥を短く鳴らしてから、答えを告白した。

「……お、お慕い……申し上げて……ますッ!!」
言葉を言いきる前にマニューラから視線を逸らして、ドラピオンは言い捨てた。
顔から首の体温が更に上がり、心臓を包む胸の兜は痛いくらいに鼓動を鳴らし、
ドラピオンは穴を掘って逃げ出したい衝動に駆られていたが、寸での所でそれを抑えていた。
そんなドラピオンを見上げたまま、マニューラはクスクスと笑っては息を吐いた。
「…そぉー、かい。それじゃぁ応えてやっても良いかねぇ」
「……良いんですかい、ボス?」
「惚れた相手を前にしておきながら、突っぱねられたら辛いだけだろ。
それにな、ワタシは今、混乱状態にある。正気に戻ったら混乱していた時の事は全て忘れている。
……ワタシとそうしたいのなら、今しかないぞ?」
ニッと、マニューラが歯を噛み合わせた笑顔をアーボックに見せると、
彼もまたニヤリと笑って舌を揺らした。

「で……ですがね、マニューラ様!」
逸らした顔をマニューラへと向き直し、ドラピオンは彼女へ異論を出した。
「先ほど……おっしゃっていましたが、務めと……
オレたちを抱かれるのが義務だと思われるなら、オレは……結構です」
ドラピオンは赤く染まった顔でマニューラを見下ろし、マニューラは赤い瞳でドラピオンを見上げたが
真顔で彼を眺めた後に、彼女は眉を下げて微笑を浮かべた。
「……本当、お前ってば馬鹿だよ」
「は…?」
「義務だとか、務めとかでお前たちを抱いてやりたいなどと思うものかい……」
マニューラはそう呟いて顔を伏せ、両腕を広げてドラピオンの首とアーボックの胸腹を包み込むように抱えた。
──異性の彼らを束ねるために、マニューラはメスである事を捨てて向き合ってきた。
しかし、それが彼らを逆に抑えつける結果となり、そして同じく彼女も己を抑えていた。
ならば、と。今、けじめをつけてしまおう、と──

「愛しているよ。お前たち」
マニューラは顔を伏せつつも、彼らに想いを披瀝した。
261 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:19:34 ID:S+MwK6Tg
今回投下分は以上です。続きはまた後日に投下します。
かっこいいチーかまが投下された後にマヌケなチーかまで失礼しましたw
あと番号に7がありませんが、間違えただけなので話しは繋がっています。
262 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/22(火) 16:21:14 ID:S+MwK6Tg
しかもレスアンカー間違えた。
>>248でのアンカーは>>238氏へのです。重ね重ねすいませんorz
263名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 17:45:34 ID:ZLaSS3pu
>>262
MAD待ってましたー!乙!
もうこのシリーズのMADが大好きなんだがwこのチーかまもw
純情一直線なドラピオンも、飄々としたアーボックも、二人とも愛してる器の大きいマニュ様もたまらん
この後のエロ展開も楽しみすぎて、今から続きが待ち遠しいw
264238:2009/09/22(火) 20:19:47 ID:pYp0gFCk
>>261
GJ&乙です!!
チームMADシリーズ大好きです!
書かれている作品全部読ませていただいてます!
描写が丁寧でストーリーもすごく良いですしとても感情移入出来ます!!
マニューラ様格好良すぎる!
チーかまの性格は本来こっちなんですよね、自分のは崩壊気味です。
次も期待しています!!
265238:2009/09/22(火) 20:20:07 ID:pYp0gFCk
>>261
GJ&乙です!!
チームMADシリーズ大好きです!
書かれている作品全部読ませていただいてます!
描写が丁寧でストーリーもすごく良いですしとても感情移入出来ます!!
マニューラ様格好良すぎる!
チーかまの性格は本来こっちなんですよね、自分のは崩壊気味です。
次も期待して待っています!!
266238:2009/09/22(火) 20:21:39 ID:pYp0gFCk
間違えて連投……orz
すみませんでした……
267名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 20:27:27 ID:4mHIV/6T
ザングとドパンはバカかww
マニューラ様って部下思いだなあ。こんな上司欲しい。
エロ展開すごい楽しみに全裸で待ってる!
268名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 00:35:09 ID:GiNnc+4m
途中で混乱解けちゃって素に戻ってしまって羞恥心爆発ですね!わかります!
でも正直ドラピオンのは入らないと思……
ああ、だからジラーチはドラピオン次第だって言ったのか。
269名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 03:29:53 ID:adx/d1qM
ちょっと嬉しそうなストライクがかわいいんだが

ストライクといいドラピオンといい虫の子はおいしいとこを持っていくな
270名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 04:35:09 ID:Bx7sDPPB
同じくストライクが可愛いと思ったw
MADもチーかまも皆いいキャラしていて好きです、GJ!
271名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 22:39:12 ID:ClMtnhZe
読む人を興奮させる文章を書くにはどうしたらいいのでしょうか?
ただ書いていてもこれを読んでくれる人は果たしてエロいと感じてくれるのだろうか?この文章で。と思ってしまいます。
こんな感じの文章なら興奮する。っていうのを教えてください。
お願いします。
272名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 22:42:30 ID:1PL1x2EJ
読む人はたくさんいるから、「こう言う文章なら興奮する」ってのはない。
作風を確立し、質の良い文章を書けるようになることが先決。
273名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 22:51:48 ID:t8wAAOdC
ポケモンに萌えさえできれば俺は満足
274名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:17:31 ID:MR68IBmk
良い作品に感化されて、その作品の属性が興奮するようになったりすることもあるからね。
あえて言うなら個人的には・・・、
本能に従ってやり過ぎて受けの身体を壊してしまうぐらいの荒いリバの喧嘩ップルに興奮するかな。
275名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:21:46 ID:i+pmCceV
他の職人さんが書いた文章を読んで、考えてみるとか。
自分はどんな感じの文章に興奮してエロいと感じたかとか、参考になるんじゃないか。

コイルとかを性的に苛めるにはどうしたらいいのか最近悩む。
性別不明、無機物とか萌えるが難しいな…メタモン相手に卵ができるんだから何とかなるはずだが。
しかしさすがメタモンさん。
276名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:25:50 ID:e07bJKx0
コイルなら、磁石のUの部分に突っ込むとかあるだろう!!
飛び出たネジを突っ込ませるとかあるだろう!!!!

しかし、どう書けば興奮する?とかこう言う状況はどう書けばいい?とか質問は
控え室や書き手読み手で聞けばいいと思うんだが・・・
277名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 01:10:22 ID:WAA3B+/e
コイル系は個人的にカタカナじゃなくて普通に喋る方が萌える
ネジ穴からオイルが漏れるとか…某所に凄く可愛いコイルのエロ絵があったな
それとかメタモンの身体に包ませて壊れる(ダブルミーニング)寸前まで攻めるとか
278名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 01:49:52 ID:K8y1uSzS
硬いポケモンを軟らかいベッドに寝かすだけでも萌える
279名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 03:14:33 ID:JmtNGEEn
ん〜ポケモン♂×人間♀のシチュ物が少ないな…
書いてくれる職人さんもっと増えて欲しいな〜
280名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 03:35:51 ID:0N6VH2xo
>>271
>>271が興奮するシチュエーションを想像して、それを文章にするのが良いと思うよ。
シチュエーションが決まったら、それまでの状況になる世界観とか設定とかキャラがすぐできるはずだよ。
けど、このやり方は短編かショートショート向けかな。

と、キレイハナが申しております
281名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 08:31:03 ID:RM1KwgIp
山に特訓しに行ったそれなりの腕のトレーナー♂がグラエナの群れに(このスレ的な意味で)襲われ
手持ちポケモン達に見られる(開閉スイッチ破壊されちゃって助けられない)羞恥プレイを書こうとしたんだ。


正直小説を甘く見ていたぜ…
282名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 08:33:19 ID:RM1KwgIp
おっと本題を書いてなかった
なんかポケモンを強制的に束縛させる(上だとスイッチ破壊)ってなんか良いよな
283名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 13:47:17 ID:bZRnbOQk
女の子主人公になってとくせい・テクニシャンなペルシアンに翻弄される夢見た。
なんか書きたいな
284名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 15:26:24 ID:MyBFVNFP
エテボースやハッサムのことも時々でいいから思い出してあげてください
285名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 16:06:28 ID:nmok9RKk
エイパムは好きだが、エテボースはビミョー
286名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 16:19:36 ID:+lgHjM6r
>>285
エテボ可愛いだろ
ってかシンオウポケで一番最初に萌えたのはエテボだった。
あとアニポケに出てきたメイドコスはエテボースが一番似合ってた

ってな訳で誰かエテボース♀のエロSS希望
287271:2009/09/24(木) 22:10:00 ID:6ar7YkHX
色々な意見ありがとうございます。
他の方々の作品をあらためて読んできました。
これから頑張って執筆しようと思います。
288名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 00:15:04 ID:f+IS+RZe
>>283
それは読みたいなw是非書いてくください
289名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 20:26:01 ID:MBrB+JK+
ポケモンのエロパロスレが増えてるけど、一応知らせておいた方がいいかな?ということで。
ポケットモンスター擬人化総合スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252753542/1-100

ところで、このスレのテンプレの↓とか削ってもいいんじゃないか?
>>・ポケ姦・原型・擬人化もOKですが、投下前にどちらか宣言してください
テンプレにはもう別に「ポケモン×ポケモンやポケ姦SSを扱う。投稿時にカプ名とどんなエロなのかを記入する。」ってのは入ってるし。
擬人化が投下されるとも思えないし。
290名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:17:00 ID:8Jds5uLt
>>289
以前擬人化っぽいの投下されてなかった?
人×ザングとかガブリアス×人とか
291名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:33:43 ID:gutat4kz
>>290
ガブリアス×♀トレーナーのはともかく、トレーナー×ザングは原型だと思っていたが。
292名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:19:23 ID:mlg6n41R
人♂×ザング♂はザングの体毛や尻尾や牙・爪の描写もあったから原型じゃね。
ガブリアス×♀トレーナーのも、エンペルト編で「スリットから雄の象徴〜」とか描写があったし原型じゃないのか。
293名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 04:18:52 ID:d8u1pZgL
ではこれからは、このスレでの擬人化SSの投下は禁止でいいのかな?
んでポケ姦・原型SSは今まで通りおkで
294名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 08:36:35 ID:JKKj3GuF
専用スレがあるうちは、そっちでやればいいんじゃね?
で、落ちたらまた受け皿になってあげればいいと思う。
まあ、擬人化SS自体あっちのスレでも投下もないし、需要も供給も少なそうだけどね。
295名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 14:29:39 ID:Gk9l8ngN
文字で擬人化ネタやってもなあ、って感じだしな
296名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:33:43 ID:gutat4kz
明日は大阪でポケオンリーか
原型のエロ本って存在するのかな?
297名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:37:50 ID:5rDm/AZq
あいにく明日は腐った人たちが好きそうなやつしかでないです
298名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:58:19 ID:gutat4kz
そうなのか…ケモノ系オンリーとかあったら出すサークルはいるかなぁ
小説でもマンガでもポケモン原型のエロ同人誌が欲しくてさ
でも昔に色々あったし難しいのかなこのジャンルだと
299名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 02:08:06 ID:ZNcrNoX5
ポケ×ポケ原型エロの同人誌なら多少は見るがポケ原型×人はほとんど見ないな
ポケ♀×人♂ならともかく人♀×ポケ♂ならそれなりに描く人居てもいいと思うがなぁ
ポケ姦同人誌を描くサークルもっと現れんものか…
300名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 03:02:14 ID:X2ioe7Bj
常識的に考えれば人♀×ポケ♂の方が多そうなんだけど
決してそんなことないのは意外だよな
301名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 04:44:20 ID:DuTcM+p9
>>300
ポケモンに対して動物らしい人格を投影する人より人間らしい人格を投影する人のが多いんじゃね?
人格が人間対人間で対等なら立場の弱い側が性的搾取を受けるのが普通の流れで
トレーナーが主でポケモンが従だから
人♂×ポケモン♀が妥当だろう
302名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 09:33:56 ID:VY1P8c1+
トレーナー♀がうっかり発情期のポケモン♂に遭遇してモンスターボールを出す間もなく押し倒されて
服を破られて犯され気が付いたら周りに同種族のポケモン♂がわんさかいました、とか
30355:2009/09/27(日) 09:56:49 ID:XU1e9HWP
>>299

一昔前にピカチュウ×サトシのエロ同人誌を描いて逮捕された事件が
あったしな(逮捕理由は同人誌とは全くの無関係だが)
その事件以降ポケモン×人間のエロ同人誌は殆ど出なくなった。
ポケ×ポケの同人誌は今でもコミケとかで販売されてるけど(健全・獣八禁問わず)
304名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 09:59:00 ID:XU1e9HWP
>>303
名前枠の数字は気にしないで、そういやまだ
ミミロル×ピカチュウのエロSSが見たいな〜
305名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 15:20:20 ID:UXkNddWs
ええいエロはまだか!
306名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 16:17:13 ID:Aaev5d8t
そろそろチーかまSSの続きとMADSSの続きが来る頃だろうから全裸で待機してみる
どっちもエロ展開が楽しみすぎているんだゼ
307名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 18:48:05 ID:TgMvMFaC
ジュプトル×桃ビィを空発売直後から待ってる俺
308名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 19:20:50 ID:56msv+X5
>>307
リクエストばっかりしないで書けばいいじゃない

試しにリクエストしてる同士>>307>>304でお互い書きあったら
両方得じゃね?
309名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 22:59:32 ID:VY1P8c1+
>>306
つ【真っ赤なスカーフ】
310名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 00:30:00 ID:uJNth4Oi
>>307
一回フルボッコ…とまでは行かんでも中々に凹まされて俺には無理と悟ったんだ(´・ω・`)
311名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 00:32:51 ID:ijM3oVzB
次はフルボッコにしてやんよ
312かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:03:40 ID:oBr7pNTa
夜中にこんばんは
やはり小説書くのは難しい……。
今回はエロ有りです。が、途中まで。すみません…長くなってます。


注意:♂×♂×♂です。
313かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:04:13 ID:oBr7pNTa
チームかまいたちリーダー争奪戦から数日後、ザングースは縄で縛られていた。
「唐突過ぎるだろっ!!何故俺が縛られなくちゃいけないんだよ!縄で!!」
「そりゃあ……ねぇ?」
「いや……ねぇ?って聞かれてもわからねぇよ!!」
腕を後ろ手に縛られ、その縄は天井に固定されている。 足は自由だが、逃げ出すことはできない。
そんな状態でザングースは叫んだ。
ストライクの勝利で終了したリーダー争奪戦。その決着のあと、ストライクはこう言った。
「僕、正直言ってチームリーダーとか興味ないから、リーダーとサンドパンを好きに出来るって方がいいかなぁ」
そして、現在に至る。
「じゃあ何でサンドパンは縛られてないんだよ?何故お前と並んで俺を犯そうとしてるんだよ!?」
「サンドパンは僕の手伝いだよ。サンドパンは嫌だったらしいけど、無理矢理手伝わせてるの」
「あぁ……嫌だな。本当に嫌だ。リーダーに(性的)暴力なんて振るいたくはないんだ……。でも、ルールだからな、仕方がない」
サンドパンは棒読みで、そう言った。言ったと言うよりもそれは喋った、に近かった。完全に嘘だということはザングースにはまるわかりである。
「このやろう……」
314かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:04:39 ID:oBr7pNTa
ザングースはサンドパンへ静かに、憎しみを込めてその言葉を贈った。
「それに、リーダー。犯そうとしているんじゃないよ?拷問しようとしているんだよ」
「より最悪だ!!……ってて」
大声で突っ込み、ザングースは痛みに顔を歪める。
「ダメだよリーダー、あんまり騒ぐと傷にさわるよ?」
ストライクはザングースの腹に巻かれている包帯を見ながらそう言った。
「そう思うなら縛るなよ!!」
「まぁ、ボケとツッコミはこのくらいにして……。始めようか、リーダー」
ストライクはいつものニコニコ顔で、言った。
「はぁ……もう好きにしやがれ」
「そんなこと言ってぇ。ホントリーダーはツンデレなんだから」
「ツンデレって言うな!」
「そんなこと言ってぇ。ホントリーダーはツンデレなんだから」
大事なことなので二回言いました。
「まぁ、リーダー元気そうだし多少無茶しても大丈夫だよね?」
「面と向かってそんなことを言われて頷く奴はそうそういないと思うがな」
「でも元気すぎても話が進まないし、ちょっと大人しくしてもらうよ」
そう言ってストライクはザングースに顔を近づける。
気は引けるが、ザングースは条件反射のように目をつむってしまった。
315かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:05:01 ID:oBr7pNTa
「んっ……」
お互いに唇を重ねる。もう何度も行った行為だが、ザングースはいつもこれが一番ドキドキしてしまう。
無意識の内に体が強張る。
それを見越してかいつの間にか後ろに回っていたサンドパンがザングースの体を撫で回してきた。
相変わらずのいやらしい手つきでザングースの体をほぐすように触る。
ザングースは嫌がるように体をよじるが全く効果はなく、いいように触られ続けるのだった。
「んむっ……くちゅ、ちゅ」
そんなことには全くお構いなしにストライクはザングースの口の中に舌を侵入させる。
口の中で重なる舌はとても熱く感じられる。柔らかく、ヌルヌルしていて求めずにはいられない。
「ぁ……ふぅ、んっ。ぴゃ、くちゅ」
この時はストライクよりもむしろザングースの方が積極的に舌を絡めている。貪るように、けれども優しく。
しばらくの深いキスのあと、ストライクの方から唇を離した。
二匹の間に唾液による糸ができ、それでは足りないかのようにザングースの口からは唾液が流れ落ちた。
「ふぅ……。リーダーってさ、キス大好きなんだよね」
一息つきながらストライクは感心するようにそう言った。
316かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:07:36 ID:oBr7pNTa
その言葉を聞いたザングースの顔はみるみる赤くなっていく。
「なぁっ!?ば、バカか!!そんなこと……ねぇよ……」
ザングースは声を荒げて反論するが、図星なのかどんどん声が小さくなっていく。
「へぇ、リーダーってそういうソフトなのが好きなんだなぁ?ま、してることはソフトじゃないけどな」
ザングースの後ろからサンドパンが耳元で囁く。
その間もずっとザングースの体を弄る手は止めてはいない。
「……どういう意味だよ?」
ザングースは不機嫌そうに聞き返す。それは思わず出てしまいそうな声を押さえる意味も込めて、だったので少し不自然になる。
サンドパンはそれに気付いているのか気付いていないのか唐突にザングースの股関へと手を伸ばしながら、
「だってそれはそれは激しいキスだったぜぇ?もう音がジュルジュル聞こえてたし」
「ふぁっ!?くっ……う、うるさいんだよ、いちいち!」
「ん〜何だって?よく聞こえなかったけど?」
サンドパンは言いながら執拗にザングースの股関を撫で回す。
ザングースは快感で腰を引くが、たいした効果は無かった。
「んぁ!!…や、やめ」
「やめてほしいのかよ?……こんなにもおっきくなってるのにかぁ?」
317かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:08:09 ID:oBr7pNTa
ザングースの意志に反して大きくなったモノをサンドパンが掴み、激しく擦りあげる。
ザングースを責めるサンドパンの顔はものすごく楽しそうに笑っていたが、ザングースには見えないし、見る暇もなかった。
「くっ……うぁっ!!はぁ……!」
サンドパンは勢いを緩めずにザングースのモノを擦り続ける。
下半身から徐々に快楽が体を支配していくのを、ぼんやりと感じていた。
気持ち良くないと言えば嘘になるが、だからといって体を任せることはザングースには出来なかった。いつも頭のなかは羞恥心や罪悪感でいっぱいになっているからだ。それでも結果は同じなのだが……。
「リーダー、ちょっと下ろすよ〜」
ストライクの声。
それに返事をする前にザングースの体を唐突に地面に向かって落ちた。
そしてまた唐突にそれが止まる。
ザングースは膝をつき、縛りつけられた手で倒れないようになっている。顔はちょうどストライクの腰あたりに……。
一度離れていたサンドパンはまた執拗にザングースのモノに手を伸ばし、責めをやめることはない。
「さて、勘のいいリーダーなら今から何をするか、わかるよね?」
「……」
318かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:08:29 ID:oBr7pNTa
目の前に大きく反り返ったモノを突き出されたらいくら勘が悪かろうが何をするか……いや、させられるかはわかるだろう。
ザングースはせめてもの反抗、と顔を逸らした。
「あれ?どうしたの、リーダー?具合でも悪いの?」
「く……ぅ、あぁ、かなり具合が悪いよ……」
ザングースは吐き捨てるようにそう言った。
後ろの方から「気持ち良すぎて具合が悪くなったのかぁ?」という声が笑いと共に聞こえてきたがそれは無視した。
「ん〜、それは良くないね」
ストライクは何か考えるような仕草をする。が、それはやけに演技っぽい。
ザングースはため息をつき、こう言った。
「これでおしまいにでもしてくれるのか?」
「ううん、違うよ」
素でそう返された。
そして、ストライクの次の言葉。
「僕のモノをお舐め」
「そんなので元気になるかぁぁっ!!」
ザングースはとりあえず突っ込んだ。
このままでは先に進まないと考えたザングースは言う。
「はぁ……。とりあえず舐めてやるからもっと近くに寄れ」
「おぉ、リーダーがデレた」
「デレてねぇ!!」
このままではホントに先に進まないのでザングースはストライクのモノに口をつけた。
319かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:12:44 ID:oBr7pNTa
下からツーっと舐め上げ、先っぽだけを口に含んで舌で舐め回す。
「れろ、んっ……くちゅ」
「ぁっ……ふぅ。リーダー、相変わらず上手だね」
その言葉にザングースは口を離して反論する。
「こんなの……誰がやっても同じだろ?」
「そんなことないよ〜?なんていうかリーダーは……気持ちいいところを的確に責めてくるんだよね」
「別にそんなことは考えてないぞ」
ザングースは不機嫌そうに返す。
そこにずっとザングースにひっつき続けているサンドパンが口を挟む。
「根が淫乱なんだろうよ。なぁ、リーダー?」
「もうお前は黙ってろよ……」
ザングースは心の底からそう呟いて、フェラを再開する。
ストライクのモノはどんどん固く大きくなっていく。
それに舌を絡め、舐めて刺激を与える。
口から溢れ出した涎がストライクのモノをベタベタにしていく。いや、それだけではない。ストライクの先っぽからも透明な汁が溢れ出してきていた。
モノ全体を綺麗に舐め回す。
いつの間にか慣れてしまった行為。
初めはいつもイヤイヤながらやっているのに、どうしても求めてしまう。
普通こんなことはするべきじゃないのに……。
320かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:13:07 ID:oBr7pNTa
罪悪感を感じるが、それが何故か興奮に変わっていく。
「リーダー……聞い、てるっ!?」
「ぇ……?な、なんだよ?」
ストライクの切羽詰まったような声にザングースは我にかえる。
「だから……もう、イキそうだって」
どのくらい舐め続けていたのかハッキリとはわからないが、それなりの時間がたったのだろう。
ザングースは意識がなかった自分に驚いた。
「じゃあ、さっさとイケよ」
ザングースは今までより激しく舐め責める。
ストライクのモノを口に含み、まるで精子を吸い出すように吸いあげる。
「んっ…ちゅ、ちゅぅぅ」
「あはっ、リーダー……それ、いいよっ!」
ストライクがイキそうなのが、感覚でわかる。モノは限界まで膨張し、精液を吐き出す寸前。
ザングースはトドメを刺すように、ストライクの先っぽを、尿道を刺激してやった。
「やっ、ダメッ!イクッ!!んんっ!!」
ストライクのモノが口の中でビクンビクンと大きく跳ね、それと同時に精液がザングースの口の中に勢い良く発射された。
「んぐっ!?んーー!ッ!!」
ザングースがモノを深くくわえ込んでいたせいで精液はザングースの喉の奥に直接流れ込んだ。
321かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:13:32 ID:oBr7pNTa
ドロドロした粘液が喉をゆっくりと流れ落ちていく感覚はとても気持ちが悪い。だが、それを想像すると不思議と興奮してしまう。
「……ふぅ。リーダーすごく良かったよ」
ストライクはうっとりした表情を浮かべながらザングースの口からモノを引き抜いた。
「そりゃどうも」
ザングースはまだ喉奥の違和感を感じながら出来る限り素っ気なくそう返した。
「あ〜あ……またツンに戻っちゃったね」
「だから俺はツンデレじゃねぇ!!」
「じゃあ、次はリーダーの番だね」
ストライクはザングースの突っ込みをスルーして、ザングースの下に潜り込んだ。
ずっとザングースのモノを弄っていたサンドパンはそのまま先っぽを指で撫で回す。
「ぅ…はぁっ。んんっ!」
ザングースの先っぽから溢れ出していた先走り液を指に絡めとり、ストライクに見せた。
「ほら、フェラしてたらこんなになってるんだぜ?ちゃんと舐めてやれよ?」
「うん、しっかり気持ち良くしてあげるからね、リーダー」
ストライクはそう言うと嬉々としてザングースのモノにしゃぶりついた。
「ひっ……んぅ、にゃぁっ!あぁぁ」
わかってはいても、その強烈な刺激にザングースは我慢出来ずに甘い声を漏らす。
322かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:13:59 ID:oBr7pNTa
「エロい声出しちゃってまぁ。そんなに感じてんのかよ?」
いつの間にか目の前にはサンドパンが、モノを勃たせて立っていた。
どうしても興奮を抑えられないザングースは思わずそれをジッと見つめてしまう。目を逸らすことが出来ない。
「そんな物欲しそうな顔で見ないでもちゃんとやるっての。ホント、リーダーは淫乱なんだからよぉ」
「うる……さいっ。ぅあっ!!く……」
自分のモノに伝わる暖かい舌の感触に翻弄されながらも、なんとか言い返す。
それは全く意味を持たないものだったが…。
「まぁ、俺もリーダーの淫乱なとこ見せつけられたら我慢出来ないしな。ほら、これが欲しいんだろっ!!」
サンドパンは言うと同時にモノを無理やりザングースの口に突っ込む。
「あぐむっ!?んぐっ!むぅぅ!!」
突然に口の中をサンドパンのモノに支配され、驚きと息苦しさに呻くが、サンドパンは抜こうとはしない。むしろザングースの頭を押さえてくる。
「ほら、ちゃんとくわえろよ!」
ザングースは仕方なくモノに舌を絡めるが、なかなかやりづらい。
とにかく苦しくて辛い。
サンドパンのモノの先っぽが喉の奥にまであたり、吐き気を催す。
323かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:15:22 ID:oBr7pNTa
「リーダー、ちゃんとやってくれよ。ほら、こういう風にさぁ」
サンドパンが無理矢理ザングースの頭を前後に動かす。自分の意志で動くことの出来ない辛さを初めて実感する。
「んぐっ、んぐぅっ!!んんんっ!!!」
そんな風に苦しいまま、強制フェラチオは続けられる。
上は地獄のように苦しいのに、それとは逆に下は天国のように気持ちよかった。
ストライクの舌が丁寧にモノ全体を舐め回し、唾液でベタベタにしていく。
急激に快感が押し寄せてくる。腰にも足にも力が入らない。
どんどん溢れ出してくる先走り液をストライクは全部舌で絡めとっていく。
甘いような刺激が体を支配して、逆らえなくなる。無意識に腰を押し出してしまう。
「んぐっ、むぅぅ!!」
ザングースは苦しいのと気持ち良いのでわけがわからなくなってきていた。正常な判断が出来なくなってきて、それでもただ自分が興奮していることだけは認識できた。
やがて、サンドパンのモノがザングースの口から抜かれる。
「ぅ、げほっ!!けほっ、えぅ……。お、お前……。殺す気か……」
もはや怒る元気さえも残ってはおらず、力なくそう呟いた。
それに対してサンドパンはまったく悪びれた様子もなく、
324かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:15:44 ID:oBr7pNTa
「今は殺し合いじゃないからそんなつもりはねぇって。ただ無理矢理した方がリーダーにはいいかなぁって思ったんだよ」
と返した。
「ふざけんな……。こんなので……喜ぶかよっ」
「でも興奮しただろぉ?」
「……」
ザングースは言い返すことが出来ずに黙り込む。
実際興奮していたことは事実だ。だがそんなことは決して認めたくはなかった。
「つまりなぁ、リーダーはやっぱりドMなんだよ」
「んなっ!!ふざけんな!誰がドMだっ!!」
ザングース自身、そう思ったことは少なからずある。しかし、やっぱりそれも認めたくはなかった。
「リーダー、ドMのうえにツンデレだもんね。そりゃ、認めないかな」
いつのまにかフェラを止めていたストライクがザングースの下から出てきながらそう言った。
「俺はドMでもツンデレでもないっ!!」
「まぁまぁ、とりあえず落ち着いてよリーダー」
ストライクになだめられザングースはとりあえず落ち着くことにする。いくら噛みついたところで結果自分を傷つけることになるのは明白だった。
この二匹には力では勝てても口では勝ったことは一度たりともないのだ。
「それはそうとストライク……なんでこんな中途半端に止めるんだよ?」
325かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:18:38 ID:oBr7pNTa
ザングースは不満そうに訊ねる。まだサンドパンもザングースも絶頂には達していない。中途半端な状態だ。
「ん〜、リーダーはこのあとイかされてサンドパンにぶっかけられて僕たちに挿れられて終わりと思ってるみたいだけど……甘いよ?」
ストライクはそう言ってニヤリと笑った。
その笑みに嫌な予感をひしひしと感じながらザングースは問う。
「じゃあ……これからどうすんだよ?」
「えへへ〜それはねぇ」
ストライクはどこからともなく一つの宝箱を取り出した。
「なんだよ、それ」
「なんだと思う〜?」
ストライクは焦らすように聞き返してきた。
「どうせロクなものじゃないんだろ……」
とりあえずそのくらいにはザングースも予想が出来た。
「そう思うなら見てみてよ……じゃーん!」
声での効果音とともに、宝箱が開けられる。そこには……
「! お前、これは……」
そこにはいつかの媚薬効果をもつ木の実が入れられていた。
「じゃあ、ここからが本番だからね、リーダー」
326かまいたち3P そのさん:2009/09/28(月) 02:22:14 ID:oBr7pNTa
今回は以上です。
次回で最後までいけたらいいなと思います。が、多分時間がかかりそうです。
次の時もまたよろしくお願いします。
327名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 03:27:08 ID:uJNth4Oi
3匹とも可愛すぎるよハァハァハァハァ
328カイリキーとかの:2009/09/28(月) 15:51:46 ID:gwtw0gHb
前の続きです。

・アッー表現有り…アレ?
・人×獣の描写有り
・この間はすいません
329『育て屋でのバイトにおいて』1/5:2009/09/28(月) 15:53:31 ID:gwtw0gHb
「皆飢えてるのは分かってるけど、丁重に扱ってね?」
男を抱えたバシャーモの周りには、無数の影、それと視線。
(…こんなに、相手出来ないよ……)
男はもしかすると精も根も全て搾り取られると予想し、
その快感はどれ程強いのか、と小さく身震いした。
「…それじゃあ頑張ってね……とても気持ち良い筈だからね。」
そう言ってバシャーモは男を腕から降ろし、


そのまま小屋の外へ行ってしまった。
「え?…あっ……」
「へーえ、結構触り心地良いな♪」
「間違えても怪我さすんじゃねーぞ、優しくしてやるんだ。」
「全員に回るかなぁ……」
「…………」
いきなり背後から抱きつかれ、もふ、という感触。
同時に脇腹辺りに鋭い爪のついている白い毛に覆われた腕が回され、すりすりと撫でられる。
そして周りの視線の原因となっていたポケモン達の影。

妙に声が凄みがある、
いやむしろボーイッシュ、所ではなく
「……雄?」
「あったり〜♪で、これは正解のご褒美♪」
白い手が男の逸物を掴み、その刺激にびくりと震えたが、構わず上下に擦りあげる。
「やっ…あっ……」
「ホラホラ、もうヌルヌルしてきたよー?」
言った通り逸物から先走りが溢れ、逸物全体が滑りを帯びている。
「…このあとこいつどうするつもりだ?」
「…確かに手コキだけじゃ見る分には少しつまらないなぁ……」
「…ねぇ、しごくのを止めて欲しい?」
「……止めて…はやく…」
「それなら四つん這いになってよ♪そしたら止めてあげるよ♪」
なぜ四つん這いに、などという考えは浮かばず、
ひたすら周りのポケモンに達するのを晒したくない一心で膝を床につき、同様に掌を床につける。
「……コレで、いい?」
眼が薄暗い小屋の中に慣れ、四つん這いのまま後ろを見るとザングースが立っている。
「オッケー♪その格好、最高だよ♪」
顔立ちは幼く、人間の年齢で表すなら男の二、三個下ぐらいの歳だろう。
「それじゃあ、慣らすからね…」
そう言うとザングースは男の両股をしっかり掴んだ。
「…な、なにぃっ……」
そのまま男の後孔へ顔を近づけると
「ひゃあっ!?」
孔周辺に舌を這わせ始めた。
330『育て屋でのバイトにおいて』2/5:2009/09/28(月) 15:54:38 ID:gwtw0gHb
「ひゃっ……やぁっ…!」
ザングース特有のザラついた舌で後孔の周辺から双球の裏までべろべろと舐められる。
舌が好き勝手這い回り、後孔の入り口をノックするように舌で押し、わざとらしい水音がたてられる。
ひくひくと孔が震え始めたところで、そのザラザラした舌を孔の中へ侵入させ始めた。
「きゃぅっ!?うあっ…!」
男の口から漏れる声は甘く、か細くて情事中の女のそれと大差無かった。
うねるたびに勃ち上がった逸物の先端から透明な先走りが飛び出す。
しかし今はザングースの言う通り慣らし中なのだ。
こんな経験どころか女性経験も無い男が何故ここまで感じているのか。
「…『メロメロ』かな?それも強力な」
「…あー、それがあったな。確か雄を人形みたいにするヤツ。」
主に異性を誘惑し、それでトレーナーの命令を聞かないようにするなどのような効果を持つメロメロだが、
野生では雄は雌を惹き付けるため、つまり自分の仔を宿すためにメロメロを使う。
が、雌の場合はそうはいかない。
いい雄が自分を選んでくれたなら幸せだ、だがしかし
自分を雄が見向きもしなかったら?
自分は子孫を残せぬまま死んで行くのか?
それを避けるために雌のメロメロは雄のメロメロの効果とは全く違う効果のものが存在する。
その中に『異性の動きを封じる』『異性の性感を上げる』等の効果が存在する。引用:裏0KID博士のいけない技集『しおふきのちアンコール』より

「…ひっ…あっ……!」
舌が奥まで差し込まれ、それが動く快感に身をよじらせる男。
「ぷはっ!……そろそろ、良いかな?」
舌を孔から抜き、一息ついたようにザングースは呟く。
「ねぇ皆、僕が『ハジメテ』貰って良い?」
「まあ、いいよな?というかお前が一番ちっこいから……」
「…それは少しコンプレックスなんだけどなぁ……じゃあ、僕が貰うね。」
短い会話が終わり、ザングースは身を起こし、男の腰を両の爪でしっかりと掴んだ。
今まで息を整えていた男の後孔に熱いものが押し付けられる。
「それじゃ、力抜いててね?……よっと」
「えっ……ふあぁぁっ!?」ザングースの逸物は男の内部に簡単に侵入、
男のものの半分よりやや長いくらいの長さも相まって全体が完全に入り込む。
331『育て屋でのバイトにおいて』3/5:2009/09/28(月) 15:55:44 ID:gwtw0gHb
それには人間には無い、逆向きに生えた肉刺がびっしりと生えていた。
本来、同じザングースの雌の排卵を誘発するものだが、
今回の相手は『ザングース』でも『雌』でもない。
「ん〜、凄いなぁ♪ぎゅうぎゅう締め付けてくるよ♪どこも切れてないし♪」
「あっ…ひゃぅっ…中でっ……引っ掛かってっ…」
「うんうん♪痛いかと思ったけど感じてるなんてねぇ〜♪よかったよかった♪」
ぱこぱこと男を速めのストロークで責め立てるザングース。
引き抜かれる際に刺が中の粘膜を掻き、
その度に男の身体はビクンと跳ね、逸物は先走りを噴き出す。
「…んぅ〜♪そろそろだね。……特別サービスでこっちも良くしてあげる〜♪」
爪が男の逸物を掴み、激しく扱き始めた。
「ひゃっ…そんなされたら……もうっ…!」
「ほらっ…一緒に……くうぅっ…♪」
「ひゃぁぁぁぁっ!?」
体内でザングースの逸物が弾け、腰と臀部が密着した状態で白濁を注がれる。
ほぼ同時に男の逸物も絶頂を迎えて、床に吐き出したそれはむっと雄臭さを辺りに充満させた。
「ふぅっ…すっごい良かったよ〜♪気持ち良かったでしょ?」
「…はっ…はぁ…っ……」
「でもまだまだ気持ち良くなって貰うみたいだからね♪ヨシヨシ♪」
「あっ…うぅっ……」
逸物を抜き、男の頭を可愛がるようにザングースが撫でる。
後孔からはあふれた白濁がゆっくりと床に垂れていた。
「…随分蕩けてるみたいだな。俺からヤっても平気そうだ……」
「いや、大きさ順でしょ?それなら俺の次だよ。…早めに回ってよかった。」
「…………」
青く長い身体が男に絡み付き、空中で開脚する姿勢で固定される。
尾の先の珠が両足の間から見えていて、その体色とは対照的な肉色が奥に、
言うならば男の後孔辺りに見てとれる。
そうした用意を済ませたポケモン──ハクリューは、そっと顔を男の耳元に寄せた。
「…今から挿れるよ。ゆっくりやるけど、もし痛かったら言ってね。」
「あ…あぁぁぁっ……!」
そして、言葉通りゆっくりと男の中に埋められてゆく。
332『育て屋でのバイトにおいて』:2009/09/28(月) 15:56:51 ID:gwtw0gHb
男の中を丹念に味わい尽くすかのようにひたすら遅く、慎重に、確実に埋まってゆく。
「ぁ…っ…ひぃ……っ…まだ…?」
その快感はガツガツと喰われるように強くなく、
飴を舐め溶かすような弱く、小さく、しかし脳の奥まで届くくらいの持続的なもの。
「んー…確かに、すごい締め付けだね。中もトロトロだし。」
「あ…っ……うぁぁ…」
体内のザングースの白濁が潤滑油代わりとなり、てこずる様子もなく埋まり続ける。
しかし、その動きは、ようやく逸物の半分程が挿入ったくらい緩慢だった。
「辛くないよね……?」
なおも挿入し続けながらハクリューが男の耳を舐め上げ、
全体を口に含んだり、耳朶を甘噛みしたりと直接的でない愛撫を行う。
「はっ…あぁ……ぁっ…」
ようやくハクリューの逸物が全て収まり、それは中でビクビクと自己主張していた。
「さて、動くからね。…大丈夫だよ、そーっとやるから。」
そう言って身体を揺らす、
のではなく長めの身体を優雅にくねらせ、内側から拡げるように逸物を動かす。
「ひ、あぁぁぁっ……!」
「……そうだよ。そんな顔が見たかったんだ。」
涙と涎に濡れた男の顔は身体と同じく紅潮し、開きっぱなしの口元には涎が垂れている。
その眼はうるみ、更なる快楽を待ち望んでいるかのようにじっと、ハクリューの顔を見据えている。
「激しくしたらうっかり締め落としちゃうかもしれないから」と、
ゆっくりと身体をくねらせ続ける。
「お願いだからぁ…もっとしてよぉ……」
「駄〜目、やり過ぎると明日に響くからね。」
「ひゃぅぅっ…!?」
内壁をなぞるように動かしている逸物が前立腺を擦り上げた刺激に短く悲鳴を上げる。
しかしハクリューはそれを気にかけず、逸物がそこを再び擦るようなことはしなかった。
「お前……ここまでサディストだったとはな…」
「え?」「にしても、ここまで墜とすとはね〜♪」
「…へ?そんなこと無いよ……っと、そろそろ出そう…」
逸物が途中で抜けないように尾を反らせ、ついでとばかりに弾力のある尾を男の逸物に絡ませた。
333『育て屋でのバイトにおいて』5/5:2009/09/28(月) 15:57:59 ID:gwtw0gHb
「ひっ…ふぁぁぁっ!」
「んんっ…締まって……」
ぐるりと逸物に巻き付いた尻尾は男を絶頂に導き、
それによって内壁で締め付けられたハクリューの逸物から白濁が飛び出す。
どくどくと注ぎ込まれ、結合部から溢れた白濁が床につくくらいの量を噴出した後、
ゆっくりと男の後孔から抜くと、後孔は閉まらず、ヒクヒクと栓を求めるかの如く動いていた。
「…どうにも冗談抜きで良かったよ……って、聞こえてないみたいだね。」
絡ませた身体で揺すり、粘液でまみれた尾でぺちぺちと頬を叩くが、
男が目を開いて覚醒するような様子は見られない。
「無理に起こすのもアレだし…今日はこれでおしまいにしようか……」
「さんせーっ♪」
男を味わったハクリューが提案し、同じように味わえたザングースがそれに賛同する。
「オイコラァ!今更我慢できるか!」
味わうことのできなかった者は無論欲求不満で、無理矢理続行しようとハクリューから男を奪おうとする。
「………間違えても怪我さすんじゃねーぞ…」
「ッ!?」
「………優しくしてやるんだ…」
別の者が、不満を述べた者の声を真似て、
不満を述べた者が先ほど放った言葉を一字一句間違わずに呟いた。
「…ああ畜生!足りない理性で気遣いなんてしなけりゃ良かった!」
「モノのサイズで順番決めなんてしなけりゃ良かった〜♪」
「……ぬああああああっ!」



柔らかな朝の日差しが差し始めたころ、男は目覚めた。
寝るのには申し分ない木製のベッドから身を起こし、掛け布団をたたみ、


夜の情事が鮮明に思い出された。
とりあえず、夜に部屋を抜け出すのに使った窓を確かめる。

……しっかりと鍵が掛けられていた。
「なんだ夢か…」
苦笑しながら独り言を呟く。
にしても、随分リアルな夢だったなあ。
そういえばバイトしてから一回も処理して無いな。適当に見計らって──

こつこつ。窓に固い物が当たる音。

…ああ、確か昨日も後ろから音がして──

振り返ってみると外には──

ああ、確か昨日もそこにいたのは──

鍵を外し、窓を開けると──

ああ、確か昨日もこんな風に──


「今日も、待ってるから。」

1.とてもとても長い夢である
2.このバシャーモは自分を誘っている
3.昨日の夜も含めて 全て が 現 実 で
334カイリキーとか:2009/09/28(月) 15:59:22 ID:gwtw0gHb
Q.どうしてこうなった

A.趣味

以上です。そして以前は申し訳ありませんでした。
335名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 16:09:06 ID:lugZ92RB
お詫びにバシャーモ♀のエロSS書いてこい
336名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 20:50:23 ID:0Yb15uqV
むしろ人間がポケモンをヤるのが見てみたい。
337名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 22:02:52 ID:gwtw0gHb
トレーナー×バシャーモ♀か…

了解しました、それなりに頑張るます。
338名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 23:14:34 ID:oQI77hq1
期待して待ってるぜ
339名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 23:29:22 ID:ggIBHW5X
>>326
おお、チーかま続ききてたのか!乙です!
相変わらずこの三匹のキャラがすごくいいなw
Sっ気なストライク、サンドパンとMっ気のあるザングースがツボすぎる
340名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 23:34:22 ID:oRmkPEA/
>>326
とりあえずあれだ。おまえらチームのリーダーをもっと労わりなさい!w
いや、Mなザングには丁度いいのか?続き楽しみだー

>>334
トレーナー×バシャーモ♀待ってるぜ!
341名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 14:40:03 ID:QUG4tr+M
ポケダンのチーかまのおかげもあるんだろうけどこのスレ、ザングの登場機会多いよなw
しかも書く人書く人のザングのキャラみんな違うし(もちろんいい意味で)
俺みたいなザング好きにはまさに天国だなw
342名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 14:57:37 ID:nGE10Vma
そりゃあPixivで人気のポケモンだからな

伝説・御三家・プッシュポケじゃないのに1000件超えてるんだぜ?
というか御三家ですら1000件なんて行ってないしな
Pixivでのザングースはピチューやポッチャマとほぼ同人気 とかけば人気っぷりがわかるかと

343名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 16:48:33 ID:fW7Jhqgd
二足歩行・モフモフした体毛・ちょっとデブ、なのがケモナーにも人気なんだと思う
基本ポケモンは描かないけどザングは描くって人結構多いな

このスレではザング以外だと♀ピカチュウやルカリオが目立つかな
個人的には♀ザングのエロが読みたいな〜
344名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 20:03:37 ID:WSFgO7mr
>>312
キス好きなザングース可愛いです。俺もちゅっちゅしたいぜ。
>>328
からみつくハクリューはエロいやらしい。
345 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:45:41 ID:/A+3EuBE
MADとか書いている者です。続きを投下させていただきます。
注意点は前回とほぼ同じで今回からエロ展開。
♂+♂×♀の3Pですが、3P物と言うにはちょっと微妙かもしれません
346赤星願 13/1 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:47:17 ID:/A+3EuBE
一言に、愛と言ってもその種類は様々である。
生まれて最初に抱く愛は、両親や兄弟に対しての家族愛である者が多いだろう。
友に対して友愛を抱き、世界に対して愛郷心を抱き、そしてやがては他人に対し恋をして──

しかしながら、恋愛とはまた別の愛を彼女は自分たちに対して抱いているのだろう、と彼は思っていた。
それは慈愛。部下である自分たちを大切に思う気持ちはそれ他ならず
彼女は自分たちに慈しみを注いでいるのだと。
だから、この行為もそれ故にしかならないと、普段の彼ならそう考えていただろう。
だが、今、彼はその考えを思考に巡らせる事が出来ていなかった。


「ふ……ぁ、ん…」
「はっ…は…」
部屋の四隅に置かれている油の入った皿のうち、三皿の火の灯りは消され
藁のベッドの位置にある一皿だけが、この部屋を照らす唯一の灯りであった。
……正しくは、窓から入り込む星と月の灯りもあったのだが、今は雲がその灯りを隠していた。
小さな灯りに照らされた1組の男女が重なり合い、互いの唇を重ねては離す事を繰り返し、
時折長く重ねて鼻で呼吸を行い、口の中を動かして互いの舌を味わっていた。
「んっ…ふはっ、はぁ…」
女が熱い息を肺より吐き出しながら唇を離し、口から出した舌先から唾液の糸を垂らしては
それを男の口中に流し込むように、再度唇を重ねた。
腹を天井に向ける形で仰向けになった男の首に乗り上がり、
マニューラは部下の1匹に己の愛情を行動で示していた。
「ふぅっ…は…マ、ニューラ…様……」
頭の名を呼び、ドラピオンは彼女の背と腰を爪で抱くと、マニューラも彼の兜の首に腕を回した。
「う、ん………はぁー…」
ドラピオンの唇と舌を存分に味わって満足したのか、
マニューラは互いの唾液が混ざり合った液体を飲み込んでから
彼の首から腕を解き、身体を起こし上げて口元を鉤爪で拭った。

「ふぅー……はあ……」
ドラピオンが深く息を吸い込み、そして吐き出すと腹部と首が上下に揺れて
それに乗り上がっているマニューラも軽く揺れ動いた。
ドラピオンの瞳では、火の灯りでマニューラの身体の輪郭が浮かび上がっている程度しか確認出来ていなかったが
突如、風が吹いて月と星を隠す雲を撫で流し、サァ…と木々が揺れ動く音と同時に窓から灯りが注がれ
彼女の姿がはっきりと映りこんだ。
青白い光がマニューラの身体に纏い、太陽の光に照らされる時の姿よりも
妖艶に見えるのは錯覚だろうか、とドラピオンは思った。
「……マニューラ様…」
「ん?何だいドラピオン」
「あっ…い、いえ……お、お綺麗です、ね……」
言葉を濁らせながらドラピオンがマニューラを褒めると、彼女は瞳孔を丸く広げ数回瞼を瞬いた。
「……何、馬鹿な事言っているんだい。無理にムードを作ろうとしてもお前じゃぁ白けるだけだよ」
マニューラが短く息を吐いて呆れた様子を見せると、ドラピオンは「ぐ」と呻き
彼女らの後ろ側では、壁に背を寄り掛けているアーボックがうんうんと頷いていたが
彼は首を伸ばし、マニューラの肩を口先で突いて彼女の顔を覗きこんだ。
「ボスぅ…オレさまにもして下さいよぉ」
舌をチロチロと揺らして不満を表すが、マニューラはそんなアーボックの額を撫でては「駄目だ」と切り捨てた。
「お前は後だ。2匹同時に相手してやれる程、ワタシは器用じゃないからね」
そう言ってマニューラがアーボックの額に軽く口付けをしてみせると、
彼はキシキシと笑いながら伸ばした首を戻して再度壁に寄りかかった。
347赤星願 13/2 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:48:45 ID:/A+3EuBE
「ドラピオン、腕を離しな」
「あ、は、はい…」
マニューラに言われ、ドラピオンは彼女の背と腰を抱いていた爪を離してそれを藁のベッドの上へと置いた。
すると彼女は身体を捻ってドラピオンの顔に背を向けては、彼の首と腹部の根元へ腰を落とし
背を屈めて下腹部へと顔を寄せ、腹部の節と節の間を鉤爪で探り始めた。
マニューラが何をしようとしているのか、ドラピオンは即座に理解してビクリと身体を震わせた。
「ま、マニューラ様っ!そ、それは……」
「お前の何処にあるんだい?」
ドラピオンの制止する声を無視し、マニューラは滑らかな彼の腹部を撫でつつ目的のモノを探していた。
そして、尾の付け根から二節目の腹部を探った際に掌に違和感を覚え、
マニューラはその部分をまじまじと眺めては鉤爪の先端で軽く引っ掻いてみせると
ドラピオンがまたしても身体を震わせたので、ここだな、とニヤリと笑ってはその節目に舌を這わせた。
「う、うわっ…」
弱点を当てられてドラピオンは小さく叫んだが、マニューラが与える感覚に意識を奪われてしまっていた。

「んっ…」
舌を圧迫される感覚を見て、マニューラは顔を上げると舌を這わせていた節目から
粘膜を帯びた肉棒がゆっくりと伸び出て来る様を確認した。
赤紫色の兜の皮膚よりも赤みが多いその肉棒を眺め、マニューラはへぇ、と呟いた。
両鉤爪で根元を握ってみると、掌に収まる程度の太さである事が分かったが
長さは彼女の顔と頭部を超す程であり、それに圧巻された様子を見せながら、
マニューラはドラピオンのペニスに口を寄せた。
悪夢で見せられた彼のモノとは似ているが、所詮はゲンガーの操っていた夢でもあるのだから
偽物とは違う事実に彼女はやや安心したように息を深く吐いた。
「随分……大きいな。ワタシのナカに納まるかねぇ、コレ…」
ふぅ、とペニスの尖った先端に息を吹きかけると、ドラピオンは「うっ!」と、呻きを上げた。
その声がマニューラの心をくすぐり、彼女はドラピオンへの愛おしさを込めて彼のペニスの先端を口に含んだ。
口に含みながら舌で先端を転がす様に舐め回し、鉤爪で陰茎を扱いていると
マニューラは自分の下腹部が熱くなってきているのを感じ、
ドラピオンの硬い兜の皮膚に自分の秘所と陰核を押し付けながら、無意識に腰を左右に振った。

「あ、ぁ……マニューラさ…まぁ…」
脳が痺れる感覚に溺れながらも、ドラピオンはマニューラを呼ぶが
彼女はそれを無視して彼への愛撫を続けていた。
口を離すと、舌先とペニスの先端が体液の糸で結ばれたが、それはプツリとちぎれてペニスへと落ちた。
その落ちた糸を舐め取るように、マニューラはペニスの先端から竿へと舌を滑らせては右鉤爪で先端を撫で回し、
左鉤爪で竿を扱きながら根元に舌を這わせていた。
「んっ…はぁ…ドラピオン……どんな感じだ…?」
「は、は、は、い…その……」
兜の口から唾液を垂らし、息を荒げながらもドラピオンは素直にマニューラへ答える。
「すごく…は、ぁ……いい、です……」
ドラピオンの返事に、マニューラはゾクゾクと首筋と背の体毛が逆立ったのを感じ、クスリと笑った。
「じゃ、もっと良くしてやりたいかな…何処が良いんだい?」
「えっ!?」
ビクリとドラピオンは身体を揺らし、マニューラの言葉に一瞬怯みを見せたが
ペニスの先端を舌先で突かれ、その感覚に理性を奪われてしまった。
「あ……っの、う、裏側…を…」
「裏?」
マニューラは顔を動かしてペニスの裏側を覗いてみると、
太い一本の筋が皮膚から浮き出て根元から縦に走り、ペニスの先端まで続いていた。
348赤星願 13/3 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:49:48 ID:/A+3EuBE
マニューラはその筋の根元に舌先をあてがい、つぅー、と先端まで一気に滑らせると
ドラピオンがその刺激に嬌声を上げた。
「お、おぁッ!そこっ…」
ペニスの先端から透明な液体を垂れ流しながら、ドラピオンはマニューラの舌に溺れては更なる快楽を求めた。
「マニューラ様……も、そのっ…」
「ん?出しそうか?」
「は、はい……」
ドラピオンの返事にマニューラは口を離した。
そして鉤爪で肉棒を扱き続け、時折ビクリと鉤爪の中でペニスが跳ねる感触が妙に面白いと思った。
「……ドラピオン、どうして欲しい?」
唐突にマニューラが彼へ問いかけ、ドラピオンは彼女の問いの意味が分からず、
首を上げて自分に背を向けるマニューラを眺めた。
「え?あ、あの…どうって……?」
「……飲まれたいか?かけたいか?どっちだ」

「な、なぁあぁッ!!??」
マニューラの言葉にドラピオンは驚愕の声を上げるが、即座に「うるさい」と怒られてしまった。
「静かにしな。この宿は情事目的の宿じゃないんだよ…」
「ま、でもこの部屋は角っ側ですし隣はオレさまらの部屋なんで、まだ平気じゃないですか?」
アーボックが相棒の反応に呆れながらマニューラへ切り返すと、彼女は「確かにな」と頷いた。
「しぃっかし……妙にサービス良くないですかぁ、ボス」
羨ましいと言いたげにアーボックはマニューラを眺めて息を吐くと、
彼女はドラピオンのペニスを握り締めたままニヤリと笑みをアーボックへ返した。
「ま…少しくらいは可愛がってやりたくてな」
そう言いつつ、マニューラはまたドラピオンのペニスに舌を這わせた。
「う……ま、マニュッ…マニューラ様ッ……」
ゾクゾクと腰に悪寒が走り、兜の尾も浮いてはブルブルと震えていた。
「はぁッ!……あ、も、イき……ッ!」
兜の歯を噛み合わせ、フー、フー、と呼吸を繰り返すと、マニューラが乗り上がっている首と腹も上下に揺れた。
「早く言え…そうしないと出させてやらないよ?」
両鉤爪で根元を強く握りこみ、射精を塞き止める事を暗に示しながら
マニューラはペニスの先端を再び口に咥えた。
「んんんッ……!!の……飲んっで…く、下さい……!」
ドラピオンはマニューラの背から視線を逸らし、羞恥で顔を更に赤く染めたが
彼女がその事を知る由も無く、彼の言葉にほくそ笑んで喉奥までペニスを咥え込み、
根元を握った鉤爪の力を弱めた。

「ッ…!マニューラ様ッ…マニューラ様!マニューラ様!!マニューラ…さ………!!!」
ドラピオンは頭の名を連呼し、呼吸を一瞬止めたと同時に目を見開き、
ガクン、と大きく身体を震わせるとマニューラの口の中に絶頂の証を吐き出した。
「う…あ…ぁ……ぁ……」
「ふっ…んぅ……」
マニューラは喉と口に粘着質な液が放出されるのを感じ、それを飲み込んでは鼻で呼吸を繰り返すが
「ん……ん、んうっ!?はっ…」
放出される勢いと飲み込む勢いが合わず、マニューラは口からドラピオンのペニスを引き抜いてしまい、
尚も続く射精で彼のペニスはビクビクと震え、溢れた白濁液はマニューラの額と頬へと降り注ぎ、
鼻腔を突き抜ける生臭さに彼女は嫌な顔も見せずにそれが治まるのを待っていた。
鉤爪の中で脈打つ動きが弱くなり、やがて治まると同時に射精も止まった。
「ふぅ……量が多過ぎるぞ、お前…」
マニューラはドラピオンのペニスに再度舌を這わせ、垂れた精液を舐め取ると
上半身を起こし上げては彼の顔へと視線を向けつつ顔に付着した精液を鉤爪で拭っては、それを舐めるのを見せた。
「飲ませるだけでは飽き足らないのか?贅沢な奴だねぇ、お前は」
蔑むようなマニューラの視線に、ドラピオンは軽く呻いた。
349赤星願 13/4 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:51:20 ID:/A+3EuBE
そんなドラピオンを眺め、マニューラは愛おしさとは別の感情が胸内に広がったのを感じ、
身体を捻って彼と向き合い、背を屈めて口付けをした。
口中に残る精液を舌で彼の口中へ流し込み、
「…お前の味だ……」
と、味わらせ、己もまた彼の舌を味わった。
鉄と砂利が混ざり合ったような味と食感に、ドラピオンは気乗りがしない様子を見せたが
それでもマニューラの舌を拒絶する事をせずに、自ら彼女の口の中へ舌を入れた。

「ふ…はぁ……ひとまず、お前は休んでな…」
ドラピオンから口を離し、頭部の角に軽く口付けてから彼女は両鉤爪をドラピオンの首へとあて、
肘を伸ばして腰を持ち上げた。
──彼女が腰を落としていた位置から粘り気のある糸が引かれていくのをドラピオンは見、
マニューラの身体が興奮している事を知るやいなやそそくさと視線を逸らした。
マニューラはそんなドラピオンの気遣いに気がつく事無く、
壁に寄りかかっていたアーボックへ声をかけて彼のとぐろを巻いた腹部に乗り上がった。
「じゃ、次はお前だね…」
そう言いながら背を伸ばし、アーボックの首に鉤爪を回して引き寄せては、彼の唇に自分の唇を重ねた。
ドラピオンとしたのと同じく、軽く唇を重ねては離し、また重ねては離す事を繰り返し
少し強めに唇を押し付けるとアーボックがマニューラの唇に舌を触れさせたので、彼女も彼と同じに返した。
「ん……ふ、ぁ……」
肉厚で広いドラピオンの舌では互いの舌を味わう程度の行いしか出来なかったが、
アーボックの舌は彼女のそれと良く似ており、且つ蛇特有の長さも持っているため
マニューラの舌に触れるだけでなく、口内を二股に割れた先端で撫で上げる事も出来る。
アーボックはマニューラの舌に自分の舌を絡ませながら、ふと、自分の相棒へと視線を向けると
仰向けに寝転んだままのドラピオンと目が合った。
マニューラと舌を絡ませ合ったまま、口の端を上げてニヤけて見せると
相棒は喉を詰まらせて歯を食いしばった姿をアーボックに見せた。
自分の方が上手いだろう、とアーボックは笑う事でドラピオンに優越感を見せつけたのだ。

「はっ……ボス」
舌を引き抜き、アーボックは彼女の首筋に鼻先をあてがいながら言葉を続けた。
「して…もらえませんかね?」
マニューラが乗り上がっている腹をアーボックが動かすと、彼女の尾羽の付け根に何かが当たったので
マニューラは振り返ってその部分へと視線を向けると、既に勃起した彼のヘミペニスが突き当てられていた。
「分かったよ。今してやるよ…」
アーボックの頭部に軽く口付けてからマニューラは身体を捻ってアーボックの胸に背を向ける形を取り、
彼のヘミペニスを眺めるように背を屈めて、手前の方を右鉤爪で軽く握り締めた。
「……ちょっと、その…し辛いね、お前のは…」
悪夢で見せられたアーボックのヘミペニスは一言で表わせばグロテスクその物であり、
本物の彼のヘミペニスも、それに近いと言えた。
伸びた陰茎の長さはドラピオンのよりも短く彼女の顎から額を超す程度であり、
太さも片手で握りこめる程度ではあったが、問題はその形状であった。
竿にはボコボコとした瘤が浮かび上がり、先端は二股に分かれ更に短い棘が幾つも生えている。
根元に比べて先端は2倍近くの太さを持っているので、
マニューラは果たして彼のも自分に入るのかやや不安を抱いていた。
「無理しなくていいですぜ、ボス」
マニューラの戸惑いを悟りアーボックが彼女を案ずるが、彼女は大きく息を吐いて、大丈夫だ、と笑った。
「平気だよ……多分、な。ふふ」
そう笑いつつ、彼女はヘミペニスの根元に舌を這わせ、瘤と瘤の間を通るように舌先を滑らせた。
「ぅ……」
小さく背を震わせてアーボックは小さく呻き、その呻きを聞いたマニューラは更に舌で舐め回して見せた。
350赤星願 13/5 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:52:34 ID:/A+3EuBE
唾液で十分に濡らしてから右鉤爪で扱き、次にもう一方のヘミペニスに舌を這わせては
二股に分かれた先端の中央部を左鉤爪でコリコリと引っ掻いてみると、
アーボックが息を飲み込みながら荒げた呼吸を鼻で繰り返し始めた。
「ふっ……う…ボス、すっげぇイイですぜ…」
「そうかい?じゃ、これはどうかな……」
扱いていた方のヘミペニスの先端に舌先をあてがい、先走りが流れ出ている尿道口をチロチロと刺激すると
アーボックは短い息を吐き出し、その快楽に夢中になっていた。
「は……あー…ボスぅ…」
背を仰け反らせ、重心を壁に寄せてアーボックは深呼吸を繰り返しては彼もまた、己の頭を呼んだ。
マニューラは彼の呼びかけに答えずに、ひたすら愛撫を続け、
次に口を大きく開いてはヘミペニスの先端を咥え込んで頬張った。
「んっ………ん、ぷはッ…!」
だが、頬張ったのも束の間でマニューラは一瞬呼吸を止めてはその直後に呻き、
息を吐き出すと同時にヘミペニスを口から出してしまったのだった。
そして左鉤爪で口を押さえ、彼女は舌で自分の口中を探っていた。
「……すまない。ちょっと無理かな…」
苦い笑みをアーボックへ向け、マニューラは彼に詫びた。
「棘、痛かったですか?」
「頬に刺さったよ。傷はついてないけどね」
そう言いつつ、マニューラは右鉤爪でヘミペニスを扱き、左鉤爪で尿道口を引っ掻いて
自分の口の中を痛めつけた罰を与えていた。
「う、はっ…!!ボス、それは強いですって……!」
ビクリと背を揺らし、アーボックは口を食いしばってはマニューラに訴えるが
彼女はそれを無視して鉤爪の動きを更に早めた。

「ボスッ…オレさまも、そろそろ……」
「そうか。じゃぁお前はどうしたい?」
マニューラはアーボックにドラピオンと同じ事を聞き、その返事を待った。
だが、アーボックから返って来た言葉は、彼女の予想を上回っていたものだった。
「じゃぁ……オレさまの…も、飲んで、浴びて下さい」
「は、はぁっ!?」
自分で情事目的の宿で無いから静かにしろと言ったのに、
彼女はその事を忘れて大声を上げてはアーボックへ振り返った。
すると、ドラピオンとアーボックが同時に「シィー」と、マニューラを静めようとした。
「っ…お、お前ねぇ……」
マニューラは一度喉を詰まらせてからジロリとアーボックを睨むと、彼はケラケラと笑った。
「だって、ドラピオンにはそうしたのにオレさまはどっちかだなんて、それは不公平ですぜぇ、ボス」
「ま…全く。本当贅沢な奴らだよ……ん…」
拒否する事無く、マニューラはアーボックの要望を聞き入れたようで
彼女は再びヘミペニスを口に咥え、もう一方のヘミペニスも左鉤爪で扱きながら
その噴射口を自分の額へと向けさせた。
「お、お……お……あー、マジ、イイ……」
「出す時はちゃんと…ふ……言いな」
尿道口に唇を付け、音を立てながら先走りを吸い込んで見せると、アーボックが限界の呻きを上げた。
「ボスっ…ボス!イク……!!」
その声を聞き、マニューラが瞳を閉じると同時に握った対のヘミペニスが震え、
直後に彼女の口の中と額へと、白濁の精液が放出された。

「んっ…ん、んっ…」
アーボックの精液は卵黄の卵帯のような弾力と粘りを持ち、飲み込もうとしても喉に引っ掛かってしまい
マニューラは嚥下に少々手間取りを見せていた。
その間に額と頬に降り注ぐ生暖かい感触にも、マニューラはゾクリと肩を震わせて受け入れていた。
351赤星願 13/6 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:54:19 ID:/A+3EuBE
口中に放出された精液を全て飲み込んでから、マニューラは閉じた瞼を持ち上げて
アーボックのヘミペニスから口を離し上半身を起こし上げた。
「は……あ……」
大きく息を吐き、アーボックの胸に背を預けて顔に付着した精液を拭おうとしたが、
それはベタリと彼女の頬と鉤爪を繋ぎ、マニューラは苦い表情を浮かべてそれを眺めた。
「ったく……はぁ…」
鉤爪で拭った精液を口に運び、吸い付きながらそれを舐め取っていると
アーボックが彼女の顔を見下ろして、クックッと、喉を鳴らして笑い始めた。
「ボスの黒い毛には、映えますねぇ…」
「……馬鹿な事言っているんじゃないよ、もう…」
爪と爪の間を舐め上げ、マニューラはアーボックと視線をしばし合わせ、
そうして彼の首に腕を伸ばし、顔を引き寄せては唇を重ねた。
「ん……ぁ、は…」
アーボックはドラピオンとは逆に抵抗を見せずにマニューラと舌を絡ませて己の精液を味わい、
彼女の口に残る精液をも舐め取っても見せたのだ。
「ボス…こんなマズイのよく飲めますね」
「…ふは……飲ませた本人が何を言う…」
「くく、確かに。……で、ドラピオンとどっちのが美味かったですか?」
絡ませた舌を解かせ、マニューラは一言、「馬鹿が」とアーボックに返した。

「それじゃぁマニューラ様……次は」
身体を起こしたドラピオンがマニューラとアーボックへ歩み、彼女の顔を覗き込んで声をかけた。
「ん?あぁ、じゃぁ次はお前……」
マニューラは腰を浮かせ、ドラピオンの額を撫でるために腕を伸ばそうとしたが、
それをアーボックの尾が邪魔をした。
彼の尾の先端が伸ばした彼女の右腕に絡み、そのままマニューラの胸を押さえて
アーボックの腹へと押さえ付けたのだ。
「えっ?あ、アーボック…?」
腰を再度落とし、何をするんだと瞳でアーボックに訴えると、彼は口の端を上げて声を出さずに笑っており
そしてドラピオンも同じく声を出さずに、首と腕を揺らして笑っていた。
「ボス……オレさまたち、してもらってばっかじゃ悪いんで」
「次はオレたちがマニューラ様に、して差し上げますよ」

「え……い、いいよ!今はワタシがお前たちを……」
「ダメです。だってボス濡れていますでしょう?乗っかられているだけでも分かりますぜ」
「い、いいって……あ、こら!」
ドラピオンが両爪でマニューラの両脚を掴み、持ち上げては左右に開くと
黒い体毛の一部がテラテラとぬめっている様を確認した。
「お……マニューラ様。キスとフェラで随分興奮なさっているようじゃないですか…」
ドラピオンはそう言いつつ、爪の側面を濡れている体毛に押し付けてゆっくりと離してみると
細い粘膜の糸が長く繋がり、月明かりに照らされた。
「んっ……あ、もう…馬鹿共がっ…!」
マニューラは顔を顰めて部下たちを罵倒するが、今の彼らには彼女の咎めを聞き入れる必要性は無く、
各々、彼女を善くしてやるべき事をするだけであった。
「ボスがオレさまたちを同時に相手出来なくても、オレさまたちは同時にボスを相手に出来るんですぜぇ…」
アーボックが低く笑っては、長い舌を伸ばしてマニューラの首筋を撫でると、
彼女は目を硬く瞑って、「んっ」と、小さく喘いだ。
そしてドラピオンがマニューラの下腹部から胸へと体毛を逆撫でるように舐め上げる事を繰り返していた。
「あ……ん、ぁ…!は、ぁ…」
悪寒が背に走り、マニューラが背を反らして部下たちに与えられる愛撫に悶えていると
アーボックの舌が彼女の付け襟の中へと潜り込み、平たい乳房を揉みしだいては
尖った先端に舌先を触れさせ、マニューラは軽い電撃を浴びたかのような刺激を受けた。
352赤星願 13/7 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:56:06 ID:/A+3EuBE
「ひぁっ!……ん、ふぅ…」
アーボックの舌はマニューラの胸から顎を撫でるように滑ってはうなじへ移り、そこから生えた羽根を弄り出し、
ドラピオンの舌は脚へと移っては膝の裏から足首へと滑らせては撫でる事を繰り返し、
部下たちによる甘い責めは彼女の身体のほぼ全身に行われるが、肝心の部分だけには触れる事をしなかった。
無意識的にか、意識的にか。マニューラは脚を動かしてはその部分を触れと無言で訴えるが
アーボックもドラピオンも、わざとそれに気がついていない振りをしていた。
「お……お前たちぃ…!じ、焦らすんじゃないよ……!」
痺れを切らし、マニューラが言葉で訴えるが部下の2匹はニヤニヤと笑って「焦らす?」と返した。
「えぇ?焦らしているだなんて、心外ですぜぇボスぅ」
「そうそう。ちゃーんとマニューラ様を善くしていますのに」
「んっ……ちゃ、ちゃんと、そこもっ…!」
マニューラは息を荒げながら、脚を広げてトロトロになった秘所を見せ付けたが
「あぁ、ここですか?」
ドラピオンの舌は右脚の付け根へと移り、膝裏へとかけて滑らされた。
「ふぅっ…違うよッ!も、もうちょっと横…」
「あ、こっち側ですか?」
今度は左脚の付け根から膝裏を舐め上げると、マニューラは再び「違う!」と叫んだ。
「もっぉ…いい加減にしなッ……!!」
今にも泣き出してしまいそうな表情でドラピオンを睨むと、さすがにやりすぎたかと彼は思ったようで、
右腕の爪で傷つけぬよう細心の注意を払いながらマニューラの秘所を開いた。

くちゃ…と、粘着性のある音と共にマニューラの黒い体毛の一部が開かれ、
真っ赤に充血した粘膜が露わになり、その奥から男を興奮させる香りとトロトロとした液体を流していた。
ドラピオンはその個所をまじまじと眺めては、己の胸の鼓動が高まっていくのを感じた。
「すっかりとろけていますよ、マニューラ様」
「お前たちのせいだろう……」
マニューラが小声で文句を言うと同時に、ドラピオンの舌がマニューラの閉じた花弁を下から上へと舐め上げ
彼女はその刺激に震え、嬌声を上げた。
「ひゃっ……あ、ぁん……!」
ようやく与えられた甘い感覚に、マニューラは背をアーボックの胸に押しつけながら悶え、
ドラピオンの頭部に右鉤爪を添えて、更に強請った。
「あ…ん、そこっ……もっと、な…」
マニューラが腰を左右に振りつつ快楽に浸っていると、その唇にアーボックの唇が触れた。
「ん……」
空いている左鉤爪でアーボックの頭部を抱え、舌を絡ませ合っては腰を振り、ドラピオンの口淫を強請っていた。
傍から見れば何とも淫乱な女だろうか、とマニューラは想像しては更に秘所を濡らした。

ドラピオンは舌先を花弁に捻じ込み、広げようと懸命に動かしてみるが
彼の分厚く広い舌ではそれはままならず、仕方無しに筋に沿うように滑らせて陰核へと移した。
「はっあ、ぁあ……そこぉ…いい、よぉ…」
最も敏感な部分を探られ、マニューラは悦楽の笑みを浮かべた。
アーボックはマニューラの舌を解放し、彼女の顎と頬を舐めながら喉奥を鳴らしながら笑った。
「くくく……ボスってめちゃくちゃイヤらしいですよねぇ……」
「はぁ……何が、だ…?」
火照った瞳でアーボックを見上げてマニューラが問うと、彼は舌をチロチロと揺らして彼女の羽根を梳いた。
「あ、ぅんっ…」
「オレさまたち、本気でボスに惚れてるっつーのに……惚れてるメスがオスのチンコ咥える所を見せつけて、
でもって直後に別のオスのチンコまた咥えて……酷いですぜぇ…結構精神的にクるんですけど」
「はぁ、あ、んぅ……ふ、ふふ…。ワタシが優しく無い事くらい知っているだろう、馬鹿が……あっ、んぁ!」
アーボックに妖艶な笑みを見せていたが、ドラピオンの舌の感触に意識を奪われ、
マニューラは再度背を反らして彼の頭部を掴む鉤爪に力を込めた。
353赤星願 13/8 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:57:45 ID:/A+3EuBE
「マニューラ様……イきそうですか?」
舌を這わせながらドラピオンがマニューラへ聞くと、彼女は呼吸を荒げながらもそれに返した。
「う、ん…っ…イくよぉ……」
恥じらう事も無く、マニューラは絶頂が近い事をドラピオンへ知らせた。
すると、ドラピオンは舌の動きを止めて、マニューラへチラリと視線を向けたので
その視線に彼女も返し、どうした、と言いたげに首を傾けた。
「……?ドラピオン…?」
「マニューラ様…どっちでイきたいですか?」

「………お、お前、なぁあ!」
「シィー!ボス、さっきっから大声上げているのボスだけですぜ?」
マニューラはパシッと自分の口を両鉤爪で押さえ、
ジロリ、とアーボックとドラピオンに睨みをきかせたが、彼らはケラケラと笑うだけであった。
マニューラはドラピオンの企みを読み、口から鉤爪を離しては彼を睨み付けた。
「くっ……本当、馬鹿な事考えるね、お前は…」
「そんな、心外ですねぇ。マニューラ様が気持ち良くイかせて下さったから、
オレもマニューラ様を気持ち良くイかせて差し上げたいだけですよぉ?」
「分かったよ……の、上、の方で、な…」
マニューラは大きく息を吐き、ドラピオンに要望を出したが
彼はニヤニヤ笑っては、マニューラの下腹部を舐め上げたのだった。
「ひゃ…ん、そこじゃ無いよ…」
「え?じゃぁこちらですか?」
そう言いつつ、今度は彼女の胸元を舐め上げた時、マニューラの鉤爪の拳がドラピオンの頭部へと落とされた。
「あだっ」
「違うよッ!馬鹿が!!」
叩かれた頭部を擦り、ドラピオンはバツが悪そうに笑っては彼女の発言を認めた。
「そうですねぇ…オレ、バカですんで、ちゃんと言って貰わないと分からなくってですねぇ……」
「………ほ、ほんっ……本当、馬鹿……だね…!」
マニューラはそう吐き捨ててから両鉤爪を下腹部に寄せて、その箇所を爪先で示した。
「こ、ここだって……」
「ここ、と言われましても……名称で教えて貰いだっだだ!!」
マニューラが再度鉤爪で拳を作り、それをドラピオンの頭部へ2度振り落としたのだった。
マニューラとドラピオンの漫才のようなやりとりを眺めつつ、アーボックは声を出さずに笑っていた。
「ボス〜手加減しないとドラピオン死にますぜ。バカは死んでも治らないって言いますし」
アーボックはキシキシと笑いながら、マニューラを止めに入り
その言葉を聞いて彼女は4度目の鉄拳を振りかざそうとした所で腕を止めた。
「全く……早くしな…」
「いててて……へへ。で、何処に?」
「…………だ、だか、らッ!その……………ク……」
触れて欲しい名称を言いかけて、マニューラは下唇を噛み締めては瞳を硬く瞑った。
「ク?何ですか?」
「……ク…………あああぁぁああ!!もう!馬鹿!馬鹿!!馬鹿ぁああぁッ!!!!」

マニューラは顔を頭部の羽根の色と同じになる程に紅潮させ、ドラピオンを罵っては両鉤爪で顔を覆った。
「…え?」
「……ボ、ボス…?」
ドラピオンとアーボックはマニューラを眺めては互いに視線を合わせ、
数回瞬いて再びマニューラへと視線を向けた。その瞳は小さい円を描き、文字通り、2匹は目を点にしていた。
マニューラは顔を覆ったまま背を屈め、身体を小刻みに震わせながら
「……馬鹿がぁ…」
と、震える声で呟いた。
354赤星願 13/9 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 22:59:33 ID:/A+3EuBE
「……あー。ボス?……えっとぉ……」
マニューラの腕に絡ませていた尾を解き、その先端で自分のこめかみを掻きながら
アーボックは彼女に呼びかけるが、マニューラはそれに答えずにただ黙り込んでいた。
「…あの、マニューラ様……えー…そのー……」
ドラピオンは顔を上げて自分の相棒に、声にはせずに口を動かして『どうすればいい?』と聞き、
アーボックもまた声にはせずに口を動かして『こっちが聞きてぇよ』と返した。
「……のー…ボス、顔、上げてくださいよ」
尾の先端でマニューラの顎を持ち上げようとしたが、パシン、と鉤爪で払われてしまい
アーボックは自分には打つ手が無い事を理解すると、
ドラピオンの頭部を尾で小突き、『アホ』と、無言で口を動かした。
「………マニューラ様…その……調子に乗ってしまって申し訳ございません…」
ドラピオンが頭を垂れて詫びの言葉を向けると、マニューラはようやく鉤爪を顔から離した。
「……本当……馬鹿だよ、お前はッ……」
赤らめた顔に赤い瞳でドラピオンを睨んでから、マニューラは息を吐いてアーボックの胸に寄りかかった。
「だからワタシは苦労が絶えないんだよ。少しは労われ」
そう吐き捨ててから、フン、とマニューラは横を向いた。

「……あ」
アーボックが何かに気が付いた様子で、唐突に呟いた。
「ボス」
「……どうした?」
「すいません。また勃起しました」
「は……あっ!?」
マニューラはアーボックへ振り返り、彼の胸に右鉤爪を添えては素っ頓狂な声を上げた。
「いやぁ〜まさかボスがこんな可愛い反応するなんて思わなくって、つい興奮しちまいました」
ケラケラと笑い、アーボックがマニューラを乗せた腹部を突き上げて見せると
マニューラは自分の尾羽の根元に硬い何かが押し当てられるのを感じ、
それが彼の勃起したヘミペニスと理解すると同時に大きく息を吐いた。
「何……馬鹿な事言ってんだい、お前まで」
「いやぁ?でも本当可愛いと思いまして」
「か、可愛いとか…下らない事言っているんじゃ、ない…よ…」
ボソボソと声を小さくさせて、マニューラは呟きながら彼から視線をそらすと
ドラピオンとアーボックは彼女の思いもよらぬ弱点を知り、互いに鼻から息を吐いてニヤリと笑った。

「…って。早くしておくれよ、もぅ……」
身体の疼きは治まらず、マニューラはその解放を求めるようにとドラピオンの額を撫でた。
「おねだりするマニューラ様も可愛いですねぇ…ん、オレもまた勃起したみたいです」
「……また殴られたいのかい?お前」
ドラピオンの額に添えた鉤爪で拳を作って脅すと、彼は首を揺らして笑い、
「いやーそれはもう勘弁してもらいたいですね」
と、言ってはマニューラの胸元を舐め、そのまま舌先を下腹部まで滑らせて
彼女が言い損じた箇所へと辿り着き、膨らんだ小さな陰核を突いた。
「はっ……あ、そこっ…そこだよぉ…」
声で強請りながら腰を捻るように振り、マニューラは陰核に与えられる刺激を自ら増した。
ドラピオンの舌先がマニューラの陰核をグリグリと潰すと、
彼女は背を反らして天井を見上げながら喘ぎ、快楽に溺れた。
「あ、ぁ…は、ぁんッ、いい、よぉ…ドラピオ…ぅんッ!?」
唐突に口を塞がれ、マニューラは驚きの声を上げる間もなくその舌を絡められた。
再びアーボックがマニューラに唇を重ね、長い舌で彼女の口中を撫で回しながら
尾を付け襟の中へと潜り込ませては、胸を弄り始めたのだ。
「はっ、あ……はぁ、あ、あ…」
アーボックの頭部に縋り、ドラピオンの頭部にも縋り、
マニューラは部下に与えられる甘美な感覚に夢中になっていた。
秘所がキュゥキュゥと締まっているのを自分でも感じ、彼女はゾクリと身体を震わせた。
「マニューラ様…固くなっていますねぇ……」
押しつぶしていた陰核の弾力が増し、ドラピオンはそんな事を呟いた。
355赤星願 13/10 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 23:01:35 ID:/A+3EuBE
そして舌先で不器用に包皮を剥き、ぷっくりと膨れた陰核に濡れた舌で掬うように舐め上げた瞬間、
マニューラが下半身を大きく跳ね上げた。
「あッ!……あ、ぁぁ、あ……ん…!!!」
ビクビクと震える脚でドラピオンの首を固定しては、快楽の絶頂を最後まで味わおうと彼に縋りついた。
「んっん……は、はぁー……」
アーボックの頭部に回した腕を離し、唇も離しては彼女はくたりと彼の胸に身を預けて
深い呼吸を繰り返しては顎に垂れた唾液を鉤爪で拭った。
「イき…ましたか?マニューラ様……」
マニューラの愛液で口元を濡らしたドラピオンが彼女の身を案ずる様子で顔を覗きこんだので
彼女は瞳を動かしてドラピオンに視線を向け、コクリと頷いて見せた。
「それじゃぁ、お返しです」
そう言って、ドラピオンはマニューラの唇に自分の唇を重ねた。
「! ……ん」
ドラピオンの企みを読み、マニューラは瞳を瞑っては眉を下げて小さく笑い
彼の舌に自分の舌を這わせ、絡ませた後に唇に付着している自分の愛液を舐め取ってやったのだった。
「は…ぁ……へ、へへへ…マニューラ様。ご自分のお味はどんな感じですか?」
「ん?さぁ、良く分からない味だね……」
クスリと笑い、マニューラはドラピオンの角に口付けをした。

「ボス、そんじゃぁ次はオレさまがしますね」
マニューラの背を舌で舐め上げてアーボックは今のように言うと、
返事を待たずに尾を彼女の腹に巻きつけ、持ち上げては藁のベッドの上に寝かせた。
藁特有の香ばしさが鼻をくすぐり、マニューラはうつ伏せに寝転ばされた事を知って
アーボックへと振り返ろうとしたが、
「ひゃっ!あ、こ、こらっ…!」
濡れてヒクついている秘所を二股の舌で舐められてしまい、とっさに藁の枕に顎を乗せた。
「今はぁっ…ダメ、だって!い、イッたばっかりだから…」
「でもクリトリスでイッたんですし、ナカなら平気ですよね?」
そう言うが早く、アーボックはマニューラの秘所に舌先を埋め、
閉じた花弁を開かそうと捻じ込み始めた。
「ひゃぁ、んッ!だぁ、め、だって、あ、ぁん…!」
陰核で絶頂したからと言っても敏感になっている事には変わりなく、
マニューラは右腕を身体の下へと潜り込ませ、アーボックの舌を払うために鉤爪で彼の舌を叩くが
彼はその鉤爪を避けるために、口先を彼女の秘所へと吸い付けた。
「やっ……こら!やぁ、めッ!!」
鉤爪でアーボックの顎を引っ掻くが強烈な刺激に力が入らず、彼の顎を撫でる結果となってしまい
それに促されたのか、アーボックは口元から溢れる彼女の液を吸い込み、飲み込んだ。
わざと彼女の耳に入るようにジュルジュルと音を立てると、
マニューラは羞恥心からか、藁の枕に額を押し付けて首を横に振った。

花弁の入り口ですら、侵入を防ごうと懸命にアーボックの舌を締め付けていたが
逆にそれがアーボックの欲求に火をつけてしまい、彼は舌先を更に奥へと突き進めた。
「えっ………あ、やだッ!こら!やめ、なッ!!」
マニューラは一瞬目を見開いてビクリと腰を震わせたが、
即座にアーボックの顎を叩いては止めるように指示をするが、彼はそれを無視して舌を更に埋め込ませた。
「ひゃ…は、入って……止めな、って……ばぁ…!」
「ボス。止めろと言われましても、めっちゃくちゃ狭いですぜ?
ちゃんとほぐしておかないと後が辛いですからねぇ」
舌を埋め込ませたまま器用に喋り、アーボックは口元の舌を軸にして
ゆっくりとマニューラの膣内を掻き回し始めた。
ねっとりとした内部は熱く、それでいて適度な締め付けがある事をアーボックの舌へと伝えた。
356赤星願 13/11 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 23:03:10 ID:/A+3EuBE
アーボックが膣壁を二股の舌先で撫で回していた時、
マニューラの腹部側の膣壁の一部に違った感触を覚えたと同時に、彼女の2本の尾羽がピンと張り上がった。
「はッ…!!」
ビリビリと電流に似た感覚が撫でられた箇所から走り、マニューラは身体を支える両脚を小刻みに震え始めた。
「お?ここ…弱いんですねぇ…」
ねっとりとした他の膣壁とは違い、ざらついたその部分に狙いを定めてアーボックは舌で責めて見せると
マニューラはビクリと脚と腰を震わせ、彼の顎を掴んで行為を止めさせようとした。
「そ、そこは、や……ひゃぁッ!あ、ぁあ、ぁッ!!」
アーボックの責めでは嬌声を抑え切れないとマニューラは悟り、
抵抗する事を諦めて左鉤爪で口を押さえ、声を抑える事にした。
「ふっふぅッ……ん、ぅん…ふッ!」
「マニューラ様…口を塞ぎたいのなら、手伝いましょうか?」
のそり、とドラピオンがマニューラの横から顔を覗かせた。
マニューラは横目でドラピオンを眺め、彼の言う『手伝い』の意味を理解しては
何度呟いたか分からないお馴染の言葉を心の中で彼に投げ、
口から鉤爪を離してそれをドラピオンの頭部へ乗せて彼の顔を自分の顔へと引き寄せた。

「んっふぅっ…!」
唇を重ね、ドラピオンの舌を自分の口中に吸い込んではその中でチロチロと舐め、
彼の舌を彼のペニスにしたのと同じように愛撫した。
「んっ、ん………ん!ぅ、んっ!んんん………!!!」
彼女の膣壁はアーボックの舌をオスの陰茎と見立てて、種子を搾り取ろうと締め付けては痙攣を繰り返したが
本能が望むものは与えられず、代わりに舌先で最奥を撫でられる事で絶頂を促され、
ドラピオンの舌を口に咥え込んだまま、マニューラはアーボックの責めによって2度目の絶頂を迎えた。
快楽の波に溺れながらマニューラは悶え、無意識的に咥え込んだドラピオンの舌に牙を立てしまったが
ドラピオンには逆にそれが彼女への愛しみとなり、抵抗をせずにそのまま噛ませる事にしていた。
「ふは……ぁ……」
絶頂の勢いが弱まった頃、マニューラは口からドラピオンの舌を抜き
それと同時にアーボックも自分の舌をマニューラの秘所から引き抜き、
唾液と愛液が混ざった太い糸を舌先から垂らしていた。

張り上がっていたマニューラの赤い尾羽はペタリと秘所を隠すように垂れ、
彼女自身も身体を崩して深く呼吸を繰り返していた。
「はー……はぁー……は…ぁ……」
遠ざかりそうになる意識を保とうと、もう一度大きく息を吐いてから
マニューラは首を動かしてアーボックを睨み付けようとしたが、
彼女の行動を予想したのか先にアーボックが動いてマニューラの顔を覗き込み
濡れた舌先で彼女の唇をなぞってはその中へと捻じ込ませた。
「あ……も、ぅ…」
マニューラが彼にしたのと同じ事をアーボックが彼女にし、マニューラは苦い笑みを浮かべては
その舌に付着した自分の液を味わった。

「ふー……ボス、どうでした?」
マニューラの舌を撫でてから自分の舌を収納し、アーボックが唐突に彼女へと質問を投げた。
「……良かったよ……でも頼むからさぁ…あんまり無茶させないでよ。
ワタシはお前たちみたいに頑丈じゃないんだからね」
マニューラは含んだ笑いを見せてから、今の言葉をアーボックに返して藁の枕に頬を埋めた。
「ほぅ、そりゃ失礼を。……で、どっちが良かったです?」
「……はぁ?」
眉を顰め、枕に頬を埋めたままマニューラが返すと、アーボックが質問の内容を詳しく説明した。
「オレさまのと、ドラピオンの。どっちが気持ち良かったですか?ボス。
ま、オレさまの方がテクは上……」
「お、おい。どーゆー事だよそれは」
ドラピオンがアーボックへ詰め寄り、兜の腕で彼の広い胸を叩いては詰問をすると
アーボックがキシキシと笑いながら言い返した。
357赤星願 13/12 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 23:04:22 ID:/A+3EuBE
「童貞丸出しのテクじゃぁ、ボスが満足するわけねぇだろ」
「どっ……」
アーボックの悪態にドラピオンは声を詰まらせ、兜の歯を食いしばらせた。
が、すぐに口を開いては大きく息を吐き出し、首を後ろへと傾けて下目でアーボックを睨んだ。
「……つか、オマエの方がどーよ?
オマエがクンニしている間、マニューラ様は一言も気持ち良いなんて言わなかったぜ?」
「お……バカの癖して中々の言い返しじゃねぇか…」
アーボックは背を屈めて鎌首をもたげながらも、目を細めて下からドラピオンを睨み付けた。

「ちょ……お、お前たち……?」
マニューラは部下たちの険悪な空気を読み取り、呼び掛ける事で止めようとしたが
彼らはそれを無視して、それぞれの男としてのプライドを賭けた口論を始めてしまったのだった。
「へっ。キスすら満足にしてやれねぇ癖に、よー言うぜ」
「はっ。でも、どーせオマエなら噛まれると舌を外すんだろ?ほれ見ろよこの歯型」
「けっ。ボスを焦らしまくったからこそ、あんだけボスも善がったんだろ」
「ふっ。焦らせるのもテクの一つだろ。敏感になってる場所に無理矢理突っ込むのは最速拷問だろうが」
「お、お前たち…ってば……」
「ほぅ?ならほぐしもしないで突っ込む所だったのか?そっちの方が相手の身体を何も考えてねぇ証拠だろ」
「はぁ?ちゃぁーんとして差し上げるつもりだったぜ?」
「へぇ?舌はデカ過ぎて入りそうにもねぇし、爪でも突っ込むつもりだったのか?」
「あぁ?そうだけど?毒は出さねぇよ。悪いか」
「お、お前…た……」
「バッカじゃねーの!?切れるだろ!も、本当オマエボスの事考えろよ!」
「うるっせーな!切らねぇよ!!そこまでオレはバカじゃねぇっつーの!」
「………」
「あ、やっぱりオマエ自分でもバカだと分かってんじゃねーか」
「な、何をぉ?誰がバカ……」

「 止 め な ッ ! ! ! 」

────瞬時に、沈黙が訪れた。
アーボックとドラピオンは互いの眉間を擦り合わせ、目先で火花を散らしては
一触即発の事態に陥っていたが、マニューラが声を張り上げる事で彼らは硬直し、
揃って彼女へと視線を移したのだった。
マニューラはいつの間にか臀部と脚を藁のベッドに乗せる形でしゃがんでおり、
彼らに顔を向けずに代わりに藁のベッドへと視線を落とし、俯いていた。
「……下らない事で、争っているんじゃないよ。……馬鹿共が…」
普段なら、笑いながら投げかけられる彼女なりの慈しみを込めた罵倒。
だが、今のこの言葉にその張りは無く、あるのは悲哀。それだけであった。
「………あ…」
「……そ、の……」
2匹は背を正しては顔を離し、マニューラへと向けるが彼女にかける言葉が思いつかずにいた。
数秒間、彼らが考えて思いついたのは彼女への謝罪であり、ドラピオンとアーボックは彼女へ頭を垂れた。
「ボ、ボス…すいませ…」
「マニューラ様…も、申し訳…」
「違うだろう」
彼らが謝罪の言葉を言い終わる前に、マニューラが口を挟んで否定を示した。
「……謝る相手はワタシじゃないだろう…」
マニューラの指摘に、2匹は声を詰まらせた。
そして、互いに視線を合わしては即座に外し、口ごもりながらも謝罪の言葉に出した。
「っ……あ……わ、悪かった、な…」
「……お、オレさま…も、な。わりぃ……」
358赤星願 13/13 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 23:05:26 ID:/A+3EuBE
項垂れる頭部の羽根越しに2匹のその声を聞き、マニューラは俯いたまま息を吐き出しては彼らに語りかけた。
「……なぁ、お前たち。さっきのワタシの言葉、覚えているかい…?」
「え?えっと……どのですか、ボス…」
尾で自分の頭を掻きながらアーボックがマニューラに問うと、彼女はポツポツと心境を語り始めた。
「……お前たちを抱いてやりたい…しかし色々と面倒が起こるのも事実だって…。
で、今がまさにソレだよ、馬鹿共が」
マニューラの語りに、ドラピオンとアーボックは胸が打ち抜かれたような衝撃を受けた。
「…ぁ……」
声をかけようと口を開いてみるが出てくるのは呻きだけであり、ドラピオンは口を噤んでは悲しみに暮れた。
「…だから嫌だったんだよ。お前たちと関係を持つ事で亀裂を生じさせたくなかった。
お前たちをさ……抑え付けていたのは悪いと思っている。
でもそれ以上に…壊したくないのさ。MADと言うチームを。
お前たちが今みたいな下らない争いをすると言うなら、この続きはしない。ここで終わりにする。
……ワタシから誘っておいて悪いけどさ……」
マニューラはそう苦笑してから、鉤爪で自分の顔を拭った。
「………」
ドラピオンとアーボックは静かにマニューラの呟きを聞き、
彼女がどれだけ自分たちを想っているかを痛切に感じていた。
マニューラが自分たちに何度も投げかけた馬鹿と言う言葉は、まさしく確かであるとも思い知っていた。

「…マニューラ様……」
「…ボス……」
2匹は同時に歩み、しゃがむ彼女の元へと寄って呼びかけると
マニューラは「何だ」と顔を俯かせたまま返した。
「……ボスって…すっげぇ考えて…いるんですねぇ…」
「…当たり前だよ。上に立つ者…特にワタシみたいに、メスがオスを従える場合は
きっちり考えていないと、あっと言う間に秩序は崩壊しちまうよ。
ワタシの苦労を知らないんだから、のんきでいられるんだよ、お前たちは」
感謝しろ、と最後に続け彼女はまだ彼らに顔を背けたまま肩を揺らしては笑った。
「……え、と。マニューラ様……ありがとう、ございます…」
彼女の言葉に促され、ドラピオンが感謝の意を言葉で表わすと、
アーボックもまた同じく感謝の意を言葉で表わした。
「ボス…いつもいつも…ご苦労様、です」
部下たちの謝辞を受け、マニューラは鼻から短く息を吐き、
背を正して顔を上げたが彼らにはまだ彼女の顔が見えずにいた。
「……お前たち」
「は、はい?」
「……下らない争いはしないと誓えるか?」
「……は、はい!」
「……え、えぇ、しませんぜ、ボス!」
部下たちは焦りながらも断言し、その返事を聞いたマニューラはゆっくりと口の端を上げた。
そして首を揺らして頭部の羽根も揺らし、マニューラは「そうか」と返した。

「それじゃぁ……抱いてやろうじゃないか。お前たちを、な」
首をゆっくりと後ろへと動かし、マニューラは赤い瞳で彼らへと視線を向けた。
──その瞳に微かな潤いが保たれていたのを彼らは見たが、その潤いの正体を聞き出す事はせずに
はい、と承認を返しては、彼女の肩に顎を乗せて誘いに乗り、
マニューラは彼らの頭部に鉤爪を寄せては、交互に頬を擦ってみせた。

「…あ、マニューラ様」
「ん?なんだい、ドラピオン」
「えっと……萎えてしまったので、またお願い出来ます?」
「あ、オレさまもオレさまも」
「……も、もう…!このっ…馬鹿共がぁ……!!」
359 ◆iXE5QnS4Jg :2009/09/29(火) 23:06:37 ID:/A+3EuBE
今回投下分は以上です。続きはまた後日に投下予定です。
残り2回か3回は必要となりますかな…相変わらず長くて失礼。
360名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:29:00 ID:FyLloHKj
まだ続いてたんだこの話
前回が斜め読みしたら幸せになりましたとさおしまいみたいな感じな気がしたから終わったのかと思った
361名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:39:10 ID:fW7Jhqgd
>>359
ふおー!MAD続き来てた!ドラピオン童貞なのは否定しないのかw
あなたの話しは読みごたえがあって好きです
いつも続き楽しみにしているよ!
362名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 05:55:43 ID:v7ELFcjv
ウインディ×キュウコンは
ノーマルでも801でも百合でもおいしくいただける自信があるんだが
いざ妄想するとなると二匹の80cmの体格差と約7倍の体重差につい躊躇いが…

でも保管庫のバン×ピカとか読んでたらちっぽけなことに思えてきたよ!
ウインディが圧倒的な力の差でねじ伏せるってのもいいし
手練れでテクニシャンなのキュウコンがまだ進化したばかりの若造ウインディを手玉にとるのもいい
363名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 05:59:22 ID:v7ELFcjv
しまった
「手練れの」を「手練れで」に書き換えた時に「の」を消し忘れた
「手練れでテクニシャンなキュウコン」でFA
364名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 11:32:40 ID:pbHRva+W
>>359
おおお続きキター!いつも楽しみにしてます!
マニューラ様がかっこよくて可愛いくてたまらん
そしてこんなときにケンカする男達ww
調子に乗っちゃってもやっぱりドラピオンは童貞なのかw
365名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:12:24 ID:Y6DHm6Uw
アーボックは遊び慣れている感じだな。ドラピオンは童貞だけどw
しっかし恥ずかしがっちゃうマニューラ様可愛い可愛い
366カイリキーとかの:2009/09/30(水) 22:59:50 ID:0DLob/gJ
さて、色々と含めて出来上がりました。

・トレーナー♂×バシャーモ♀
・発情期ネタ

どうぞどうぞ。
367「俺と彼女が仕方なくなくなった話」:2009/09/30(水) 23:01:13 ID:0DLob/gJ
「なあ、こんな話を知ってるか?」
学校、晴れた日の昼下がり、食堂内、
いつものように他愛もない会話が繰り広げられようとしていた。

「昔は、人もポケモンも同じだったんだって。」
「…ふ〜ん……」
今日の他愛もない話の、語り手はコイツ。
歴史とかをかじってるから大体の話が『昔は──』で始められる。
聞き手は俺。
身長は四捨五入して190cm。それ以外は実につまらない男。
「だから、人もポケモンも同じだったわけよ!分かるか?」
「分かった。」
「つまりだな…人とポケモンが結婚できたわけよ!すごくね?」
「……へぇ〜」
その話は俺が10歳くらいのとき読んだ本にあったな。
あの時はあまり関心が無かったが…
「ちなみに昔はそれが常識だったそうだ。」
「ふーん…」
既知の話を再び聞くのもアレなので、食べかけのベーグルを手に取る。
「それを禁止・廃止するような文書・条約の類いは一切存在しない。」
「もご…ふご……」
味には文句は無く、美味しさも抜群。
尋常じゃない歯応えと重量でボリュームも最高レベル。
お陰で夕食時まで飲まず食わずでも平気。
「よーうーすーるーにぃっ!今でもポケモンと結婚することは『可能』なのだぁっ!」
「もがっ…かふっ…!……ゴクン。ああ、そう…」
一瞬死を覚悟したが、おいしいみず1Lボトルがノドのベーグルを胃に落としてくれた。
…次からもっとよく噛んで食べよう。
「と、ゆーわけで今から結婚申し込んでくる」
「誰に?」
「サナちゃんに」「ああ……」
この学校にはサーナイトが住み着いている。実際には他にも色々住み着いている。
名前はつけられてないが皆勝手につけている。
そいつに今から告白しようと言うのだ。…告白後のビジョンが手に取るように分かる。
「そんじゃ、行ってきます!赤飯用意して待ってろよ!」
「うーいっ…」
早々とトレーを指定された位置に返し、風のように走る後ろ姿を見届け、

この食堂が弁当持ち込みOKであることにささやかな喜びを感じた。
……さて、文庫本でも読むか。

学校で線香は手に入りそうにないな。
シャー芯でいいか。
368「俺と彼女が仕方なくなくなった話」:2009/09/30(水) 23:02:36 ID:0DLob/gJ
そして今日も何のトラブルもあること無く学校が終わり、校舎から出る。
「あ、サナさん。」
「あら……一体何ですか?」
箒で目立つ落ち葉を掃き集めていて、
少し動く度にスカートっぽい白い部分がヒラヒラと揺れ、
俺の呼び掛けに反応して笑いながらこちらを見るサーナイト。
そりゃあアイツも惚れるよなあ。
おまけに感情を読めるんで色々と気がきく。
例えばサナさんに疑問・質問があるなら近づいた時点で待ち構えてくれるしな。
「えーと───を知りませんか?午後に入ってから
姿が見えないんですk「すいませんが分かりませんね。ごめんなさい…力になれなくて」
胸元の赤い角みたいなのに手を当て、尚も笑顔で答える。
どうやら俺はアイツの事をメチャクチャ軽く考えていたようだ。
これでアイツの事を深く考えていたら
「ごめんなさい、どうにも鬱陶しくて……」くらいは言うだろう。
さて、まずはアイツを探していや、家に残ってる食材、余裕があったっけな、

確か今日はあそこのスーパーで野菜が安かったような……


結局野菜はジャガイモのみ買って、ついでに買った板ガムを噛みながら家路に着く。
途中川にアイツの履いていたのと同じ靴と靴下とズボンと上着がそれぞれ一直線に流れていた。


随分な偶然もあるもんだ。
上着の前には何か黒い海草みたいなのが流れていた気がするな。

まあいいか。

味の無くなった板ガムを紙に包んで丸め、ガムの容器内の奥に詰め込む。
三枚目を取ろうとしたが家はもう目の前。ポケットの中を探り、
中に何も入っていないことを確認すると、ドアのハンドルに手を掛け、
引くと軋みなど一切無く開いた。
「ただいまー」
「おかえりなさーい。」
触り心地良さそうな紅蓮の羽毛で、凛とした綺麗な眼がこちらを見ている。
『何よりも特筆すべきはその身体!
羽毛に包まれていながらボディーラインはハッキリしており、
その胸、その腰のくびれ、その下半身のムチムチ差!PERFECT!』
とアイツからお墨付きのバシャーモ。

一応俺のパートナーでもある。
369「俺と彼女が仕方なくなくなった話」:2009/09/30(水) 23:03:40 ID:0DLob/gJ
「スーパーで安かったんで…」
「ジャガイモねぇ……ポテトサラダでも作る?」
「ああ、手伝うよ。」
学校ではポケモンの持ち込みが禁止されているから、普段は家においている。
しかし野生のポケモンがやたら学校に住みついているから、持ち込んだとしてもバレない気がする。
でもバレた場合はポケモン没収、
ではなくて反省文五十万字以上。
過大なリスクを乗り越えるよりは家においた方が良い。
「じゃあ、皮を剥いてくれる?」
「りょーかい。」
その点においてはバシャーモは素晴らしい。俺より背が少し低いくらいの人型なので、
大概の家事はこなせる。
─剥いたジャガイモをそのまま鍋に放り込み、
包丁を手に取って手頃な大きさに切り始めた。
たまに料理のレシピ本を欲しがり、
買った次の日には既に本に載った料理が食卓に並ぶ。
─茹でたジャガイモを笊に揚げ、
水気を切ったそれをボウルに入れ、マッシャーでつぶしている。
まあ、ポケモンと人との『主従関係』よりかはルームメイトに近いんだよな。
もしくは同棲相手。
─フライパンにベーコンと共に薄切りのジャガイモを炒め、
百何十度ぐらいの油に粉をまぶして揚げて…何品作る気だろうか。




本日のメニュー。
フライドポテト、ポテトサラダ、ハッシュドポテト、ジャガイモの煮物………
見事なジャガイモ祭りが食卓の上で開催されている。
「ちょっと作りすぎたかな?」
黄色いエプロンを着てフライパンをさらに食卓に置こうとする彼女。
これが人間ならば見事な裸エプロnまあいいか。
席に着き、食事前の例の一言を言って料理をつまむ。
ポテトサラダ以外は量は少ないので全種類を食べることは容易かった。味も文句なし。
サラダは明日、サンドイッチの具として使われるだろう。
「…どう?」
「すごい美味しい。」
「ホント?良かった。」
本当に素晴らしい奴なんだよなぁ…
もしコイツが人間だったらなぁ……言っても仕方ないか。
風呂に入ろう。

「あの……マスター?今日…よろしく……」
……仕方ないんだよなぁ…ポケモンなんだから。
370「俺と彼女が仕方なくなくなった話」:2009/09/30(水) 23:04:40 ID:0DLob/gJ
自宅、月明かりが照らす夜、俺の寝室内。

風呂で一日の疲れ、汚れを洗い流し、身体の水気をぬぐってから、
そのまま一糸纏わずに寝室に直行、ベッドを整え、
現在は全裸のまま部屋で仁王立ちをしている。
ここは俺の家だから特に何の問題も無いだろう。

それに何度か彼女が脱がそうとして爪で切り裂いちゃったこともあったしな。
服をオシャカにしたくないだけであって断じてこういう趣味はない。
のしのしと足音が部屋に近づき、ドアのハンドルが回され、
ゆっくりと開けられる。
「マスター、ごめっ!?あっ……」
バシャーモは驚きながらも、こちらの一部分を凝視している。
「ますたぁ…そんな格好だと……もう…」
股間を押さえながら絞り出すような声を出されるとは、よほど溜まっていたようだ。

しかしポケモンだから仕方はない。
「ほら、我慢できないんだろ?おいでおいで」
「……っ…!」
一歩一歩足場を確かめるように歩いて俺の目の前まで来ると、
ギュッと俺の身体を抱き締めた。
俺もお返しと、両手を彼女の背中に回してその赤い羽毛を存分に堪能する。
「ふっ……うぅっ…ますたぁ…」
執拗に俺の身体に全身を擦り付けるバシャーモ、でも仕方無いことなんだよなあ。

見た目で分かるように人間とポケモンは違う。
ポケモンには性機能が活発化する時期があって、その時に子孫を残すことが多いらしい。

その際ナントカのナントカで活発化が異様に激しい奴がいるようで、
家のバシャーモがまさにそれなのだ。
あまり溜めすぎるのは身体に悪いことは良く知っているので、
度々今みたいにバシャーモを抱くことなる。
「ふやぁっ!?ますたぁっ…!」
「…ここまで活発になってるのか……」
ただ利き手じゃない左手で軽く全体を包むように胸を揉んだだけだが、
それで身体が跳ね上がって、股間から流れる雌の臭いが強くなる。

だがしかしここで妥協しては男としてアレな気がするので、次の段階へ移行する。
「ひゃぁん!?」
右手を彼女の股間に押し当て、指を使い掻き回す。
この時点で秘部は十分に溶けており、中は火傷しそうなくらいに熱い。
371「俺と彼女が仕方なくなくなった話」:2009/09/30(水) 23:05:44 ID:0DLob/gJ
「ますたぁっ……そんなしたらぁっ…きゃうっ!?」
秘部から粘液が溢れ、絶頂が近いのが分かるが、あえて手を引き抜く。
右手は粘液でびしゃびしゃで、外気の冷たさを感じている。
「ほら、もう充分だろ?」
俺は未だ背中に回されている両腕を引き剥がすと、一歩下がって自身の屹立したナニを見せつける。
「あっ…くぅん……!」
多分バシャーモは、これを口に含んで余すこと無く味わいたいのだろう。
しかし、口を使う行為は禁止している。
どうにも、最中にキスなんかしたら、一線を越えたまま戻ってこれないような気がするから。
バシャーモは俺を床に仰向けに寝かせ、秘部に俺自身が埋まるように腰を沈めた。
「んきゃぁっ!?ますたぁ…!」
そして猛烈な勢いで腰を振り始めた。
「ひゃぁっ…!マスターのがっ…気持ち良いよおっ!」
赤い羽毛。涙ぐんだ眼。口から溢れる甲高い声。そうした顔で腰を振り続ける貪欲さ。
一番肝心なのは秘部。ぐちゃぐちゃと音を激しくたてながら俺のモノが根本まで入ったと思えば
外気にさらされ、再び余すこと無く根本まで飲み込んでくる。
内部はぎゅうぎゅうと引き千切らんばかりに締め付け、火が付くように熱い。

要するに俺に余裕が無い。
「くっ…!バシャーモ……そろそろ…!」
「ひっ…良いよぉ……来てぇ…ますたぁっ!」
俺のモノが秘部に完全に埋まり、内壁が搾り取るように吸い付いた。
「ぐうううっ…!」「ひあああっ!?」
一瞬、自身が爆発したかと思うくらいの快感、それに見合ってるのかは分からないが、
普段よりも明らかに多い量の射精。それも放たれる感覚が何十秒も続いた気がした。


「…ごめんなさい、マスター…どうしても我慢できなくて…」
何にしろ終わった後は何でこんなに虚しいんだろうか。
バシャーモは俺の隣で、ティッシュで事後処理をしている。
「いや、いいよ。仕方ないことだし。」
「うん…私はポケモンでマスターは人間だから。」
今までに何度もこの言葉を事後に聞いたものだが、何か引っ掛かる。

……あ。

「なあ、バシャーモ、こんな話を知ってるか?──」


学校、始まった朝、教室内。

何か用?え、口元に切り傷がある?うん、知ってる。
372カイリキーとか:2009/09/30(水) 23:07:24 ID:0DLob/gJ
これで終わりです。

にしても何故かバシャ♀は攻めのイメージが強いんだよな…
373名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 00:46:07 ID:xnH7a737
ぐぐぐぐグッジョブ!
俺もバシャーモの恋人が欲しいです…
374名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:03:38 ID:uMdlR51E
何言ってんだ馬鹿野郎
ポケモンだからいいんじゃねえかこの野郎
本気で羨ましいな畜生

こういう一般的な日常にポケモンって類の話好きだ
375名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 16:33:49 ID:sdtTvt9T
やはりポケ姦も萌えるな〜GJ!

しかしそろそろポケモン♂×人♀物も投下されないかなー
職人様達頼むぜ!!
376名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 19:07:47 ID:AyQ3aWeB
GJ!
バシャ♀はエロ可愛くていいよなあ
この小説みたいな性格でも、攻め攻めなSな性格でも、バシャ♀は萌え

>>375
つ言い出しっぺの法則
クレクレより、まず自分がポケモン♂×人間♀を投下しようぜ
このスレの職人様達に触発されて、俺も人生で初めてSSに挑戦中だ
377名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 22:55:08 ID:lhLQ27UC
あとだし…「経験値」に関係なく相手より後にイく。
あめうけざら、ちょすい…ぶっかけられるとHPを回復する
いかりのツボ…急所に攻撃を受けるとくやしいでも感じちゃうry
おみとおし…相手の心境、身体の状態がわかる。
きけんよち…相手が自分の弱点をつくテクを持っているのがわかる。ただ逃げることはできない。
きゅうばん…至る所へ吸い付く。
きょううん…急所に当たりやすい。
しぜんかいふく…相手から引き抜くとすぐに回復する
しめりけ…名器だが中で暴発することはできない
スナイパー…急所に当たったとき快感が倍になる
テクニシャン…拙い技の効果が1.5倍になる。
ねんちゃく…相手のモノが抜けない。
ふくつのこころ…相手にイかされると次にイくまでの時間が早くなる


いやあ特性ってホントにいいもんですね
378名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 22:59:34 ID:VJ5GYOX4
エロエロボディとシンクロがないとは何事ぞ
379名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 23:01:24 ID:lhLQ27UC
それは言わずもがな
380名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 23:08:27 ID:xnH7a737
>>376
最近良く思ってたけどリクしただけですぐその反応ってのはどうなの?
前にも一回投下して不評だったからやめた、って言ってた人居たし特にしつこい訳でも無いのに…
それにある程度あった方が職人のネタにもなるんじゃ無いかと思うんだけど(勿論「ある程度」を過ぎたらウザい事この上無いけど
381名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 23:10:39 ID:MYe3KitD
>>375
wktk!
382名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 00:08:05 ID:x0DcAk2t
>>380
ポケモン♂×人間♀なら、>>279でも催促されてるぞ。
>>362>>377みたいなのはネタにもなるだろうけど、職人さんがリク募集してるわけでもないのに
「○○×△△書いてくれ」みたいなリクだけ書いてどうすんの。
383名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 00:54:39 ID:2cHUNnl6
頻繁に何々を書いてくれ言われたら別の作品を投下しにくくなるし
作品が投下されてもあんまりコメントがつかなかったりすると職人のモチベーションも下がると思うよ
雑談で盛り上がることが多いけど投下作品についてあまりコメントついてないよね最近・・
投下は過密しているのにコメントは過疎って淋しいね
384名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 08:00:44 ID:gTr3jm5q
すごくいい作品とかでもコメントが10レスいかないぐらいだもんなぁ。
作品投下のその日のうちに、GJも言わずに別な話題振ってくるレスもあるし。
まあ、そういうのはスルーされてることも多いけど。

みんなGJくらいはコメントしてほしいね。
385名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 14:24:10 ID:FJCsBdAm
投下直後に雑談するのがちょっとなぁ…
これだと自分が投下してもスルーされそうだしやめとこって人も少なくないだろうし
>>335みたいにいきなり命令されるようなレスついたら
モチベーションも下がるよ(カイリキーの人はちゃんと書いてくれたけど)

かまいたち3Pの人も久々に投下してくれてるし他の職人さん方も頑張ってほしいな
386名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 17:59:42 ID:mMt1roqh
本家スレには

※読者さんへのお願い
・SSを読んだ場合、感想を書くと喜ばれるかも

ってテンプレに入っているんだよな
必ずGJつけろとはいわないけどなるべく感想を書き込んだりしようぜ
雑談も投下されたSSにちなんだものとかでワイワイと語りたいね

そんなわけでシンオウ地方の昔話はエロい
結構いろんなSSで使われているよなー
ポケ姦好きには妄想が膨らんで膨らんでたまらないぜ
387名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 19:38:37 ID:qFIz0Tkt
>>359
チーム内で三角関係かあ。
確かに、目の前で好きな女を寝取られるのを見せられるのは辛いかも。
どう折り合いをつけるか、マニューラ様の手腕に期待。
>>372
くちばしキッスは良いものですよねw

388名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 13:01:42 ID:DmuerTV2
他にチーム内で三角関係が起きそうなのはフレイムか?
ポニータとバクーダのセリフからして、二匹ともマダツボミを大切に思っているっぽいし
でも草と炎だからな…まさに燃え上がってしまうw
389名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 13:36:08 ID:jmyz7nXu
(性的な意味で)タベラレル
390名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 15:35:08 ID:6bhBC5Cv
>>388
ウツボットに進化すれば……!
391 ◆JPS7UUK2Es :2009/10/03(土) 22:49:30 ID:LFR+97sJ
投下します。
・ビークイン×スピアー♀の百合
・8レス
392ビークイン×スピアー♀ 1/8:2009/10/03(土) 22:50:18 ID:LFR+97sJ
ビーッ!ビーッ!

ミツハニーが何やら騒いでいる。
彼らが騒がしいのはいつものことだが、今日は様子が違っていた。
「女王様!女王様!」
一匹のミツハニーが慌てて飛んできた。
何やら捲し立てているが、慌てて早口で話すので聞き取れない。
「落ち着いて話しなさい」
一言命じてやると、ミツハニーはすぐさま深呼吸をし、今度ははっきりと話しだした。
「女王様!我らの縄張りにスピアーが一匹、迷い込んだようです!追い払うか、ひっ捕らえるか、どうぞご指示を!」
「スピアー、ね。……オスならば追い払い、メスならば捕らえなさい」
「はっ!了解いたしました!」
また慌てて飛んで行こうとするミツハニーを止め、一言付け加える。
「メスならば、なるべく丁寧にもてなすこと。いいわね?」
「はっ!我等が偉大な女王様の御心のままに!」
飛んでいくミツハニーを見送りながら、メスならばいいと考えていた。

その思いが通じたのか、私のもとに一匹のスピアーが連れてこられた。
「……」
腕を後ろ手に縛られ、スピアーは無言でこちらの様子をうかがっている。
ミツハニーとスピアーに疲弊した様子や傷がないのを見ると、大人しく捕らえられてくれたのだろう。
「御苦労。私は自室でスピアーと話をする。お前達は、私が呼ぶまで決して自室に近付くんじゃないよ。」
「「はっ!我等が偉大な女王様!!」」
ミツハニー達の返事を背に、スピアーを自室へと案内する。
393ビークイン×スピアー♀ 2/8:2009/10/03(土) 22:50:46 ID:LFR+97sJ
「どうぞ。お入りなさい」
私の群れは巨大な樹木の洞に巣を形成している。
その入り組んだ巣の一番奥、一番広い場所が私の自室だ。
「……失礼します」
ここへ来て、初めてスピアーが口を開いた。
落ち着いた、女性らしく澄んだ声だ。
私は彼女の後ろへ回り、腕の拘束を解いてやった。
拘束に使われた蔓は強度はあるが柔らかく、締め付けも強すぎるということはなかった。
ミツハニー達は『危害を加える危険性』を考え拘束したが、『丁寧にもてなすという命令』もできるだけ守ろうとしたのだろう。
「外しても、よろしいのですか?」
戸惑ったようにスピアーが尋ねてきた。
他種族の群れに迷い込み拘束され、その群れのボスの前に引きずり出され、二人きりに。
何をされるのか、内心では恐れていたのだろう。
「ええ、いいのよ。私はあなたとお話がしたかっただけだもの。あなた、蜜はいかが?」
そう言い、部屋に常備してある甘い蜜を手に取る。
ぼんぐりや木の実をくり抜いて作った蜜入れは、ちょうど手に収まる大きさだ。
「は、はい。いただきます」
蜜入れを差し出した私の手から、スピアーは器用に両腕の毒針で挟んで受け取った。
しかし飲もうとはしない。
「ふふ……そんなに緊張しないで。本当に、お話がしたいだけなの。敬語も使わなくていいのよ?」
そう笑いかけてやり、まず私が蜜を口に含んだ。
ミツハニー達が集めてくる蜜は、とても甘くて美味しい。
「い、いえ!群れは違えど、あなたは女王蜂で私は働き蜂ですから……」
スピアーは慌てて答え、誤魔化すように蜜を啜った。
「働き蜂……ねえ。スピアー、あなたの群れにオスはいる?メスは?」
「え!えーと……働き蜂はメスですが、群れにはオスもいます。オスは働きませんが」
突然の私の質問に、スピアーは戸惑いつつ答えた。
私の群れとは違い、オスもメスもそれなりの数がいるようだ。
スピアーのオスは働かないというのには少し驚いたが。
「そう……私の群れの働き蜂はみんなオスなのよ。この群れに、メスは私ただ一匹……」
ふう、と溜息を吐く。
そう、私がスピアーを捕らえた理由。
「ねえ、私、メスの蜂とお話しするのは初めてなの。ずっと、お話ししてみたかったのよ……」
少し顔を伏せ、寂しげに呟いた。
スピアーの緊張が取れないのは、私が何か失敗したせいなのだろうか。
落胆していると、スピアーが呟く声が聞こえた。
「あ、あの……私でよろしければ……お話、しても……」
顔を上げ、スピアーの照れたような表情を見たとき、私の胸の内に温かい何かが流れ込んだ。

それから、私たちはたくさんお話をした。
好きな香りのこと。好きな蜜の種類のこと。群れのこと。いろいろ、たくさん、たくさん。
こんなにも誰かと話していて楽しいと思ったことはなかった。
彼女の話はどれもキラキラと輝いているようで、彼女の声が心地よかった。
誰にも話したことがないことも、彼女になら話せた。
それに答えるスピアーの優しい眼差しを好きになった。
今日出会ったんばかりだというのに、私は彼女にどんどん惹かれていった。
394ビークイン×スピアー♀ 3/8:2009/10/03(土) 22:51:26 ID:LFR+97sJ
「──ビークイン様、そろそろ……」
時間も忘れて話し込んでいたら、そろそろ陽が落ちてきたようだった。
「もう?もう少しお話しましょうよ、ね?」
「すみませんが……一度、巣へ戻らねばなりませんので」
スピアーは名残惜しそうに言った。
それでも、真面目な働き蜂らしく巣へ戻るという。
「迷い込んだ私に良くしてくださって、ありがとうございました。それでは……」
そしてスピアーは背を向け、そのまま部屋を──
「──待って」
考える前に呼び止めていた。
「あなた、私の群れに入る気はないかしら?」
私の突然の提案にスピアーは振り向いた。
驚いているようで、困惑した様子が伝わってくる。
それもそうだろう、私自身驚いているのだ。
ほんの一時を共に過ごしただけの、出会ったばかりの他種族の働き蜂に、こんなことを言い出すなんて。
しかし、私の言葉は止まらなかった。
「あなたは働き蜂でしょう?いつも命令されては蜜を集めに飛び回っているのでしょう?
 でも、私はこの群れであなたにそんなことはさせないわ。私と一緒にいるだけでいいの」
スピアーは未だに困惑した様子だったが、口を開いた。
「お誘いは嬉しいのですが、私は私の群れに帰らねばなりません」
はっきりとした口調で、微塵の迷いも感じられない答えだった。
その返答は、自らの群れの女王蜂に絶対の忠誠を誓う一介の働き蜂として、当然のものだった。
しかし私は訳のわからない焦燥に襲われ、声を荒げて言葉を連ねた。
「私と同じ生活をさせてあげる!ミツハニー達に命令だってしていい!
 望むのなら、女王蜂にのみ許されるロイヤルゼリーだって与えてもいいのよ!」
「……失礼します」
再びスピアーが私に背を向けた。
行ってしまう。
彼女が、行ってしまう。
彼女とのあの一時を失いたくない。

──どうすればいい?──
395ビークイン×スピアー♀ 4/8:2009/10/03(土) 22:52:26 ID:LFR+97sJ
「なっ……!?」
スピアーの体がバランスを崩した。
床に倒れこむ前に、優しく受け止めてやる。
「あっ……こ、これは一体……」
私の腕の中でスピアーが呟く。
「『あまいかおり』よ…スピアー。女王蜂のフェロモンに抗える働き蜂が存在すると思う?」
クスクスと笑いながら言ってやる。
すっかり力の抜けたスピアーが、私の腕の中で呻いた。
「な、何故ですか……ビークイン様……」
「あなたが行ってしまうからよ」
私はスピアーを床に仰向けに寝かせ、上に覆いかぶさった。
背の翅を押しつぶして痛めてしまうかもしれないが、今の私にそんな気遣いをする気はなかった。
まずは彼女の触角を爪で弄ってやる。
「ひゃあっ!や、やめてくださいビークイン様!!」
私の下でスピアーが身じろぎするが、そんなものは抵抗にはならない。
触角を撫で上げ、擦り、摘む。
香りによって彼女の体が発情するまでの時間つぶしだ。
「あ、あぁっ……!ひぅっ!」
だんだんと反応が良くなってきた。
まだ触角を弄っているだけなのに、なかなかいい声を上げてくれる。
右の触覚に口をよせ息を吐きかけてやると、体ごとビクンと揺れた。
触覚の先端を舐め上げてやり、そのまま口に含んで奉仕してやる。
口内にたっぷりと唾液を含ませ、わざと音を立ててやった。
まるで私がフェラをしているようだ、ふとそんなことを思った。
「ん、はふっ……ぅん……」
ぐちゅ、じゅぽっじゅくっ……
「ひあっ!はあ、あ……んうううっ!」
執拗な触覚への刺激で、もうスピアーはすっかり発情したようだった。
更なる刺激を求めて体を熱くしている。
ぬちゃ……
触覚から口を離す。
ピクピクと震える触角からは私の唾液が伝い、ぬらぬらと厭らしく艶めいている。
スピアーは刺激から解放されて、荒い息を吐いている。
その顔は上気しているが、未だに快楽に押し流されまいとしているようだった。
彼女に顔をよせ、囁いてやる。
「女王蜂にご奉仕された気分はいかがかしら、働き蜂さん?」
スピアーはキッと私を睨みつけ、怒鳴り付けた。
「あなたは私の女王蜂ではないっ!!こんなことをして、どうするおつもりかっ!」
……なんとも忠誠心の強い、理想の働き蜂だこと。
何としてでもその気持ちをこちらに向けさせたい。
「あなたは私の働き蜂になるのよ、スピアー。誰があなたの女王蜂なのか、その体に教えてさしあげるわ」
妖艶に笑んだ私が、スピアーの赤い瞳に映った。
396ビークイン×スピアー♀ 5/8:2009/10/03(土) 22:53:40 ID:LFR+97sJ
スピアーの尾の毒針は両腕の毒針とは違い、体色と同じ黄色である。
そして常に鋭い両腕の毒針とは違い、尾の毒針は非戦闘時には意外と柔らかくなる。
その違いは、尾の毒針が産卵管を変化させたものだからだろう。
蜂の群れは女王蜂しか卵を産まないので、働き蜂の産卵管は通常は必要ないものなのかもしれない。
しかし、女王蜂が突然いなくなった巣やトレーナーのもとでは、働き蜂も卵を産むという。

行為に及ぶため、自分とは異なる種族の働き蜂であるスピアーの性の構造について考察してみる。
他種族とはいっても蜂ではあるのだから、まあ大体は分かるだろう。
そう考え、私は彼女の尾の前まで下がり、尾の毒針──産卵管へと手を伸ばす。
「ひ、いぃっ!?」
香りによって弛緩した体はその部分も例外ではなく、戦闘時とは比べ物にならないほど柔らかかった。
外側を両手で包み、上下に擦りしごいてやる。
ビクビクと尾を持ち上げ、腹側へ丸まろうとする姿が可笑しかった。
「ひっ……!や……やあ、ぁっ!くっ、ふぅ……!」
「なんだかさっきから、私がフェラや手コキでご奉仕してるみたいだと思わない?
 女王蜂からこんなにご奉仕される働き蜂なんて、きっとあなただけよ。光栄に思ってくれるかしら?」
「誰、が、思うもの、ですかっ……!」
口ではそんなことを言うが、体は正直なものだ。
ぽた、ぽたっ……ぐちゅ
戦闘時には毒針として毒液を出す器官。
しかし今は産卵管としての機能をしっかりと果たし、蜜を溢れさせている。
溢れた蜜は床に染みを作っていき、それは外側を擦る私の手にも触れて、粘着質な音を立てた。
「……すごいわね、スピアー。あなたのココから、どんどん蜜が溢れてくるわ」
「はっ……はぁっ……!」
一旦手を止め、蜜が溢れてくる様子を眺める。
なんだか花の香りがするような気がした。
そっとその先端に口をつけた。
そして、花の蜜を吸う時のように吸い上げる。
「やああああぁっ!!ひゃ、ああ、あ!!」
……甘くて美味しい。
花の香りと蜜の味だ。
「あなたの蜜、美味しいわ。あなたもいかが?」
そう言ってまたスピアーの上に覆いかぶさり、キスをした。
彼女に自らの味をしっかりと味あわせるために、何度も角度を変え、舌を絡め、唾液ごと飲ませた。
「んんっ……ん」
「美味しい?」
「…………」
もうスピアーは何も言わず、ただ私を睨みつけるだけだった。
彼女の濡れた赤い瞳が美しい。
397ビークイン×スピアー♀ 6/8:2009/10/03(土) 22:54:23 ID:LFR+97sJ
「ふふっ……大丈夫よ。もっと気持ち良くしてあげるから……」
先程の体勢に戻り、左手で産卵管を掴む。
そして右手の爪を一本、蜜の溢れる入口へと押し当てる。
「……ぅ、んっ……」
小さくスピアーが震えた。
産卵時には卵が通るほど広がるとはいえ、今の産卵管は大分狭い。
それに、真面目な働き蜂である彼女のことだ、経験もないのかもしれない。
私の爪一本を入れるだけでも、かなりの圧迫感があるだろう。
「力を抜いて……じゃないと、裂けちゃうわよ」
「う、あっ……」
蜜で既にドロドロに解けきっていたことが幸いして、なんとか先端を入れることができた。
きつくて熱い中を慣らすように、掻き混ぜながら押し進める。
「ひあっ!あ、んっ……!ふ、うぅ……!」
「ん……もう一本、いけそう……爪、全部いれるわね」
「っ……!ひ、ぅっ……!は、ぁ……っ!」
ぬぷ、ずっ……ずっ
二本目の指が、産卵管に飲み込まれていく。
スピアーは声も出せず、ふう、ふう、と辛そうに息を吐いている。
「……すごいわね、スピアー。こんなになるのね……」
スピアーの産卵管は私の爪を全て飲み込み、その形を浮かび上がらせている。
これがあの鋭い毒針だとは思えないほどだ。
「もっ……!だめ、え……!動か、さ……ない、でえっ……!」
ビクビクと体を痙攣させながら、スピアーが懇願した。
その瞳からはボロボロと大粒の涙を流している。
よほど辛いのだろう。
「動かさないでほしい?」
聞き返すと、スピアーは何度も頷いた。
「……働き蜂の命令を聞く女王蜂が、どこの世界にいるのかしら?」
「っ……!ひ、あ、あああああっ!!か、はっ……!あっぁあっ!」
二本の爪をバラバラに動かす。
内壁をなぞり、引っ掻き、突く。
スピアーの尾が激しく暴れるのを押さえつけ、より強く。
「ああぁ!ひゃ、あっ!んっ……ひ、あ、ああ、あっ!あぁーっ…!!」
スピアーの尾がビクビクと跳ね、痙攣を繰り返した。
私の手によって翻弄され絶頂に導かれた彼女を、愛おしく思った。
「気持ちいい?スピアー……もっと、もっとしてあげる」
痙攣する産卵管の中を更に広げるように、内壁を擦りながら二本の爪を開いた。
「ひっ……!やっあ!やあああああっ!!」
達したばかりで敏感になっているのだろう。
気持ち良すぎて、それが辛いのだろう。
「ああ……好きよ、スピアー……」
私の言葉は、悲痛な喘ぎに掻き消された。
398ビークイン×スピアー♀ 7/8:2009/10/03(土) 22:54:48 ID:LFR+97sJ
それから幾度も絶頂に導いてやり、『あまいかおり』の効果が切れるころに漸く刺激から解放してやった。
「は、あっ……は……はぁー……」
スピアーの荒い息が少し落ち着いてきたのを見計らい、爪を引き抜いた。
どぷっ、と蜜が溢れる。
その光景が嬉しくてたまらない。
私はスピアーに問いかける。
「スピアー。あなたの女王蜂は、誰?」
私はスピアーの瞳に、快楽の余韻が残っていることを期待した。
私こそが自分の女王蜂だと、私に忠誠を誓う瞳を期待した。
「……私のっ、女王蜂は……我が群れの女王蜂、ただ一匹……っ。……離れなさい、ビークイン」
息も絶え絶えにそう言うスピアーの赤い瞳には、軽蔑の色がありありと浮かんでいた。
「……っ!」
私は反射的にスピアーから身を引いて立ち上がった。
彼女の瞳を見た瞬間、私の胸の内に何かが這い上がってきた。

どうしても引き止めたかった
自分の傍にいてほしかった

己の所業を見下ろす。
弛緩した身を床に転がし、産卵管から蜜を垂らしているスピアー。
力ずくで体を開いたのだから、相当辛かっただろう。
体の下敷きとなった背の翅も、見るからに痛めている。
そして、彼女の軽蔑の眼差し。
その眼差しに射竦められて、私は胸の内に這い上がってきたものの正体を悟った──恐怖だ。
生まれて初めて心の底から欲したもの、それが絶対に手に入らない恐怖。
……いや、それよりも。
彼女の優しい眼差しが、もう何をどうやっても己に向けられることがないという事実。
向けられるのは軽蔑の眼差しだけだという事実に気がついた、恐怖。

ふらふらと起き上がるスピアーを、私は茫然と眺めていた。
「……さようなら、ビークイン」
その声に弾かれたように、私はスピアーの腕を掴み──

「──ごめんなさい!!」

生まれて初めて、他者に許しを乞うた。
「ごめんなさい、ごめんなさい!!」
女王蜂の私が、他種族の働き蜂に縋りついて謝罪を繰り返した。
みっともなく涙を流し、己よりも小さなスピアーに縋りついた。
スピアーがどうやっても手に入らないことが分かってしまった。
己に縛り付けても、彼女の群れに返しても、私の欲しかったものは手に入らない。
私は彼女に嫌われたかったわけでも、体だけが欲しかったわけでもない。
ただ彼女と過ごした優しい一時を終わらせたくなかっただけなのに、私は手段を誤った。
でも、どうすれば良かったのか分からない。
これから、どうすればいいのかも分からない。
もう私には何も分からなかった。
399ビークイン×スピアー♀ 8/8:2009/10/03(土) 22:55:21 ID:LFR+97sJ
「ごめっ……なさ……ぃ」
グスグスと泣きながら謝罪を繰り返していると、はぁー、と溜息が聞こえた。
「…………」
恐る恐る顔を上げ、スピアーを見る。
呆れたような、困ったような、そんな顔だった。
瞳に軽蔑の色が浮かんでいないことに、ほんの少し安堵した。
「……ビークイン、あなたは何がしたかったんですか?」
スピアーが私の瞳を見つめて尋ねた。
私がしたかったこと──
「……また一緒に蜜を飲んだり、お話ししたり……」
はぁー、と再び溜息が吐かれた。
今度は呆れの色が強い。
「……それだけのことで」
その言葉に、つい反論してしまった。
「だっ、だって、あなたは私の群れに入ってくれないって言ったじゃない!もうお別れだって、ことじゃ、ない……」
また涙ぐんでしまった。
泣きたいのはスピアーの方だろうに、私が泣いてどうするのだろう。
「……お願いですから、泣かないでください……」
スピアーが腕の毒針の側面で、私の頭をよしよしと優しく撫でた。
毒針で傷付かないように、ひどく優しく。
頭を撫でられたのは、生まれて初めてだった。
「……ビークイン、あなたは手段を間違いました。あなたがすべきことは、たった一つだったんです」
「私が、すべきこと……?」

「『私とお友達になってくれませんか?』……たった一言です」

「あなたはこの群れの女王蜂で、私は私の群れの女王蜂に忠誠を誓う働き蜂です。
 あなたは私の女王蜂にはなれない。私はあなたの働き蜂にはなれない。
 それでも……」
スピアーが、澄んだ赤い瞳で見つめてくる。
私の言葉を待っている。
「私と、お友達になってくれませんか……スピアー」
蜂蜜色の私の光。
もう二度と向けられることがないと思った優しい眼差し。
初めての、お友達。
「喜んで、ビークイン。お友達から、始めましょう」
400 ◆JPS7UUK2Es :2009/10/03(土) 22:55:50 ID:LFR+97sJ
以上です。
ありがとうございました。
401名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 23:20:14 ID:r1ME6orY
貴重な百合キター!!!
いいなぁ…女王蜂と働き蜂、しかも種族違いってすごくいい
スピアーの事が好きすぎて暴走しちゃうビークイン様が可愛い
402名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 23:23:46 ID:3Xja+TR4
>>400
GJ!
まさか蜂に萌える日が来るとは思いにもよらなかったぜ……
403名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 23:55:35 ID:ROExiF3v
百合の文字を見て飛んできました
GJ!ちょっと切ないのがすごくいい!
404名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 23:57:49 ID:yEAwd+fW
チーかまのストライクを武士気質から脱却しようと試みた結果

ストライクの年齢がどんどん幼くなってしまった
まあいいや

>>391
いつのまにか攻め受け逆転しそうで
蜂可愛くてGJ
405名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 00:09:20 ID:/ILF2UFt
>>391
乙!なんとも可愛い蜂娘たち
いいお友達から恋人に発展するんだよな!そうだよな!

>>404
ストライクkwsk
やつは武士道精神溢れるイメージが強いけどw
進化前だから幼くてもありだと思う
406名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 00:49:46 ID:B6ivHWQE
>>391
虫ってこんなにエロかったっけ…超乙!
このスピアーになら刺されたい
407名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 00:53:51 ID:P1e8P538
>>391
GJGJ!
ちょうど虫エロを考えてたとこなんだがあなたを超えられそうにねえ…!
関係ないがビークインのスカートの中はエロいと思う(図鑑説明参照)


893のお家騒動的な事件で、一刻も早くタマゴを産まなきゃならなくなったお嬢ドンカラスが
周りの手下はみんな小さい頃からの身内だし、技も遺伝する優秀なDNAは欲しいし…
ということで部下に命令して適当な鳥ポケ♂をさらってきて、監禁後逆レイプして処女喪失するという妄想が絶えない
だが戯れに大勢の部下ヤミカラスに身体を委ねて酒池肉林する女首領も捨て難い
408名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 01:57:15 ID:bjmfc3J/
>>391
最後のスピアーの言葉で何かボロボロ泣いちまった…
GJ過ぎる!蜂のエロさに初めて気付いたよありがとう
409名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 03:28:12 ID:O6aBnhGU
>>391
GJ!

どうでも良いけど雪山で長い事禁欲生活を強いられるお人好し救助のプロデンリュウ兄さんに萌える
410名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 11:36:38 ID:Rz++RLri
>>391
リアル蜂の生態を上手く話に盛り込んでいるなあ。
感じまくるスピアーテラカワユス。
身分の差と精神力のギャップに萌えました。GJ
411名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 13:39:12 ID:gfEIfstK
雪山っつーか空の頂でマスキッパにフルボッコされたニューラ萌え
絶対輪姦されたと思ったのは俺だけじゃないはずだハァハァハァ
412名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 18:15:36 ID:d1xS2Iws
>>409
シェイミちゃんと一夜の過ちをしちゃうわけですねわかります
413名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 23:41:22 ID:ov03N7ic
ニューラを寝かせてて我慢できるわけ無いよね
電気責めして強制射精ぐらいは
禁欲生活の反動でしてそう
414名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 01:40:19 ID:bJnssEDB
そしてお互い孤独だった2人に愛が芽生えるけどニューラはそれが怖くなっちゃって黙って出て行く訳ですね。








やべえ萌える…
415名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 03:18:21 ID:QWIEBSzK
おまいらオクタンの存在忘れんなw
オクタンが♂ならまだしも、♀だからデンリュウを触手で攻めるというのはちと想像つきにくいな
416ヒコザルの人 ◆GShikoDN72 :2009/10/05(月) 08:10:36 ID:cSWf1V1k
>>400
GJ!なんというエローヤルゼリー…

しかし、ちょうど今ビークインものを書いていたというのに、完全に被ってしまったotz
417名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 11:36:45 ID:pVffxT0d
メガニウム♀×リザードン♂を見てみたい。
418カイリキーとかの:2009/10/05(月) 12:30:13 ID:U6bywEcC
途中まで。
・チーかまに挑戦状が届きました
・エロは次。
・若干のグロ
・何処までもぶっ飛んでしまいました
419鎌砕き:2009/10/05(月) 12:34:09 ID:U6bywEcC
・ストライクがショタ寄り。注意漏れ。

そのポケモンは、ほぼ毎日を暇潰しで浪費している。
高い知能と有り余る力を備え、その上自分の力量を熟知している。
だからこいつの頭脳が俺より遥かに高いことをこいつは知っているし、
こいつの出した謎掛けが俺の頭を抱えさせるのを見ることこそこいつの暇潰しだとは分かっているんだが。
「…どうした、『レックウザ殿』?もうすぐ時計の砂が無くなってしまうぞ?」
「黙れッ…!畜生……」
「問題の聞き逃しはないか?
『とあるフローゼルが、首に丈夫な紐をかけて死んでいた。場所は完全な密室。
殺したのは誰か、また犯行の手口は?』
…おっと、言っている間に落ちきってしまったな。」
「なっ……!」
「また駄目だったな、『竹細工君』?まあ、次を頑張るが良いさ。」
「…クッソォォ……!」
最近こいつがハマっている遊び。まず俺に謎掛けを出す。
砂時計の砂が落ちきるまでに答えを言い当てたら俺の勝ち。
こいつはここから出ていく。
言い当てる前に砂が落ちきったらこいつの勝ち。
一週間俺がこいつに実にムカつく激しく屈辱的なアダ名で呼ばれる。
ちなみに謎掛けの答えを聞くとプラス二日。
「…そういえば、最近、勢いがすさまじいチームを見つけてな……」
「ああ、そうか…」
こいつはやたらと好戦的でもある。
何処かから情報を集め、時折戦いたい相手に挑戦状を送りつける。
それが相手をこの馬鹿高い俺の住みかに呼び寄せるから相手はたまったものじゃない。
でも相手も相当強いみたく、
「今まで挑戦状を送った中で来なかった者は一人もいない」らしい。
その後こう付け加えた。
「同様に私に勝った者も一人もいない」と。
「ちなみにどんな奴なんだ?」
「一般的な三人編成のチームでな…」
こいつは調べた奴の情報は笑みを浮かべながら快く教えてくれる。期待をしているのだろうか、
こいつを負かした上頂上の俺の元まで来る奴がいることを。
「…まずチーム全員が鋭いカマ・爪を持っていて、
未開の地の開拓などが得意と自負している。
基本的にはトレジャータウンを拠点としている。チーム名は、"かまいたち"。
今回は"チーム"でなく"チーム中の一体"に限定して挑戦状を送る。
送る者の名は───」
420鎌砕き:2009/10/05(月) 12:35:12 ID:U6bywEcC
そのドリンクスタンドとリサイクルショップは、
何時ものように常連、少しの興味本意の新顔、誰とでも等しく接する店員、で構成されていた。

「さて、今回の探検についてだが、最奥の宝を見つけ、収穫も多かった。しかしだな……」
「うん。リーダーが復活の種をいつもより多く使った。
バッグの中の食料ももう無い。
せめて唯の種でも良かったから残して欲しかったなあ……」
「………」
「リーダー、何から何まで食べちゃうんだから。」
「……お前ら、何をしたのか忘れたのか?」
三体のポケモンが椅子に腰掛け、丸テーブルを囲い、話をしている。
どうやら探検から帰ったばかりで、その反省を行っているようだ。
「まずな、サンドパン。お前、カクレオン出張販売店で、何した?」
リーダーと呼ばれた白と赤の体毛で全身包まれたポケモン、ザングースがその手の黒く鋭い爪を
サンドパンと呼んだ茶色の棘が背中にびっしり生えた同じく爪を生やしているポケモンに問う。
「えーと、通過スカーフと白いグミが売っててカクレオンに薦められたからスカーフを首に巻いて……」
「それで?」
「遠くに階段を見つけたから、一目散に走った。」
「ソ、ノ、ト、キ、俺を、どう、した、?」
ザングースはサンドパンをびきびき、等と音のたちそうなくらい鋭く見据えている。
「……あっ」
カクレオン出張販売店は、ダンジョン内で取得物や役立つものの売買が出来る便利な場所であるが、
万が一商品の代金を踏み倒して逃げた場合、カクレオン達は容赦しない。
何十、何百ものカクレオンが犯人とその仲間までも執拗に追跡、捕獲、リンチを行い、
最終的には犯人には何も残らない。
今回の場合、何を買うか迷い状況把握に遅れたザングースが標的になったのだろう。
「お陰でどれくらいボコられたと思ってんだ!久々に死を覚悟したぞ!」
「……でもサンドパンはリーダーの事を思ってそんなことしたんじゃないのか?」
今までやり取りをずっと聞いていた、
緑色の外骨格に覆われ、背中に四枚の羽がくっつき、
両腕の部分が鎌になっているポケモン、ストライクがそう呟いた。
421鎌砕き:2009/10/05(月) 12:36:14 ID:U6bywEcC
「……そうだな、確かにあの時持ってる金は少なかった。
グミ一つ買えば何も買えなくなっていた。だから俺は念入りに考えていて、その結果打ちのめされた。
でも、白いグミが手に入ったのは事実だ。」
「でしょう?だからサンドパンはリーダーの事を思って…」
「…しかしストライク、」
「…えっ?」
何もやらかした覚えの無いストライクはいきなりの指摘に戸惑う。
「お前はサンドパンの後を追って俺を置き去りにした。
だがな、その後、お前は、サンドパンに、何を、していた、?」
ザングースは体毛を逆立て、自分がどれだけ怒っているか示す。
「えっと……サンドパンに自分の分の食料を分けてあげました!」
怒りに気づいてないのか、元気よくストライクは答える。
「……それだけか?」
ザングースはあの冬の日のように毛が逆立ち過ぎて見た目が毛玉のようになっている。
「……リーダーが抜け出したかと思って、リーダーの食料全部あげちゃった。」
言った途端にザングースはテーブルの上に乗り、ストライクの小さめの頭を凄まじい力で掴む。
「なあ、ストライクくーん。なんでそんなことしたのかなぁ?」
「だ、だって!」
頭からミシミシと嫌な音が出て、ストライクは圧迫感を堪えながら必死に弁明する。
「つ、通過スカーフは、お腹が減りやすくなるって、か、カクレオンが言ってたもんっ!」
次の瞬間、ストライクの頭から爪が離れ、ザングースは呆れ果てたように椅子に座った。
「……言っておくが、腹が減るのは、壁を通り抜ける時だけだ…それ以外は、普通のスカーフと変わらない」
「え!?そうなの?…でもサンドパンはお腹減ってたみたいであげたもの全部食べたぞ。」
「ストライクから貰ったものなら水瓶に一杯でも食べられるさ〜♪」
「……頭痛ぇ…」
サンドパンは発達しきった大人のポケモンよりかは、むしろ未発達、発達しかけの子供のポケモンが好みらしくて、
ルカリオよりリオル、ミミロップよりミミロルをタイプと言い張るような性癖を持っている。
一方ストライクはチーム内では一番若い。見た目より遥かに若く、言動に若干あどけなさが残っていて、

要するにサンドパンの好みなのだ。
422鎌砕き:2009/10/05(月) 12:37:42 ID:U6bywEcC
「なんか、もう疲れた……」「そういえば三日前に、カメールに道を尋ねられたんだ〜♪可愛かったなぁ〜♪」
「……さっきの言葉、どういう意味?」
「…え、三日前に可愛いカメールに道を尋ねられたって話で……」
「いや、その前の『オレから貰ったものは水瓶に一杯でも食べられる』って…」
「…あぁ、それは〜♪」
「…オレの事を……」
「そうそう!たぶん予想通りだと思うよ!」
「……餌として見ているんだなっ!」
「大当……え?」
「だからオレを見るたびにお腹が減って…」
「……いや、食べたいのは本心だけど、
そういうマニアックなのは範囲g「うわぁぁっこっち見るなぁっ!」
「……1ポケ川に落としたのを二時間かけて探したなぁ」
ストライクとサンドパンが話に華を咲かせ、ザングースが頭痛と胃痛、その他諸々の理由で机に顔を伏せる。
この光景は、主に探検が大失敗したときにたまに見られるもので、
周りのポケモン達はストライクとサンドパンのお気楽さも相まって
ザングースがひたすらに不憫に、場合によっては哀しみのオーラを背負っているのが見える。
その哀しみの大きさ、見るに見かねた心優しいポケモン、
あるいはドリンクスタンドの店員のパッチールがドリンクを奢ってくれたりする程である。

そうして、曲がりなりにもチームかまいたちの時間は平常運転している。
次は探検スポットの選択、
その次は選んだスポットへの探検、
その次は反省会、
のように活動は一定のリズムで行われる、筈だった。
「…すいませんが、チームかまいたちでしょうか?」
「「え?」」
一体のニューラが鉤爪で封筒を器用に持ち、サンドパンの隣にポツンと立っていた。
「…そうだよ〜♪俺達がチームかまいたちだよ〜♪」
「あ……そうですか…じゃあこれを、ストライクさんに……」
持っていた封筒をテーブルに置くと、速やかに去っていった。
「…ストライク宛だってさ。フフッ……ラブレターかな?」
「ラッ、ラブレター!?」
爪で封筒をストライクの方へ押しやり、笑いながら茶化す。
「どんな子がストライクの事を好きになったのかな〜♪
あのニューラだったらかまいたちに入ることは許されるだろうな〜♪」
「…何でオレより嬉しそうなんだろ……」
腕の鎌で封をビリビリと破き、中の手紙を引っ掛け、引きずり出す。
「こっ、コレはっ!」
その手紙の内容とは、
423鎌砕き:2009/10/05(月) 12:38:57 ID:U6bywEcC
『拝啓 チーム かまいたち隊員 皆さま方
気温もそれほど高くなく、湿度も程良い中、いかがお過ごしでしょうか。
腕利きの探検隊と評判になっているのを耳にして、筆を執った次第でございますです。
さて、私は同居しているポケモンからお前は強いと腕比べのちに何度も言い聞かされ続けていますが、
私もそのポケモンも住んでいる場所は最果てと言い切っても何の問題も無い所。

無論、世間の情報等全く流れることなく、私の強さが世間にどれ程通用するのか、ひょっとしたら平凡より遥かに下かもしれない、
と自分に疑念を抱いていました。
しかしとある探検隊が私の住居に訪れ、様々な情報を教えてくださりました。その情報の中に、
あなた様方が腕利きの探検隊であることも含まれていたのでございまです。そこでどうか御願いがあります。
隊員の中で最も若いストライク様と私とを腕比べをさせてもらいたいのです。腕比べをさせて頂いたならば、
結果に関係なく黄金の林檎 10個を報酬としてお渡しいたしでます。K愚』
「な、な、何だってーっ!黄金の林檎!?」
黄金の林檎──金色に際限無く輝き、
香りは林檎畑の真ん中で深く息を吸い込んだように強く、
その味はまるで爽やかな風が口内へ吹き込んだような旨味が溢れて──
「ストライクー、涎が溢れてる。」
「え、あっ、ジュルッ!ごめん…」
「全く、どんな内容だったのかなぁ、見せてー」
爪を使ってサンドパンはやや強引に手紙を奪い取り、ストライクは封筒にもう一枚手紙が入っていることに気付く。
「…うんうん……な、何だって─っ!黄金の林檎!?」
二枚目の手紙を引き寄せ、文面を見る。
『腕比べについて

報酬:黄金の林檎 10個

場所:天空の階段 中腹よりやや下

条件:ストライク様一体で来ること。』
「ねぇサンドパン…涎、涎。天空の階段って何処?」
「ん、ああ…ズビッ!挑戦状、みたいだね……」
「うん。そうみたい。負けても報酬貰えるって。」
この時点でザングースが内容の怪しさに待ったをかけるのだが

「坂道で転んで……泥沼に突っ込んで…
皆に笑われて…誰も手助けしてくれなくて……」
今のザングースの背中にはこの世の終わりのような色をしたオーラが纏わりついている。
424鎌砕き:2009/10/05(月) 12:40:37 ID:U6bywEcC
「でも、ストライク一体だけで大丈夫?…ついていってあげようか?」
「平気平気!だってオレも『かまいたち』の一員なんだから!」
自分の胸を鎌でポンと叩き、威勢良くいい笑顔でストライクは高らかに言い放った。
「!?!??ウン、気ヲツケテネ…」
サンドパンに こうかは ないようだ …… ?
「分かった!じゃあ、行ってきまーす!」
そうしてストライクは元気良く羽をブンブンと動かしながら、騒がしく外へ駆け出していった。
「…何だ、今のストライクは……」
「ったく、何でガキがここに来てるんだか……おい、そこのネズミ。
今すぐ席をゆずりやがれ」
「…………」
「…聞いてんのか?三秒以内に椅子から立ち上がらねーと痛い目に合わせ「ごぼろひゅっ」
鼻孔から血が流るること、ハイドロポンプの如し。
たちまちに床を真紅に染め、水音をたててその上に倒れ、
しかし尚も血の溢るること、
湧水の如し。
「う、うぉああっ!?」
「どんなカクテルを作ってもらおうか…ん、どうし……わああぁっ!?」
「五月蝿いねぇ…屋内でいちいち大声張り上げてんじゃ……」
「マ、マニューラ様、これは…」
「……アーボック、あんた一体何をs「ぴぎゃぁぁぁあぁっ!!?血がああぁぁっ!」
「キャ──ッ!店内殺サンドパン事件ナノーッ!」「ソ───ナンスゥゥッ!!」
「まさか殺っちまうなんてねぇ…」
「ち、ち、違いますっ!断じて手を出してはいませんっ!
…あ、ほらっ!こいつかまいたちの一員で、こいつがリーダーの筈です!
…おい、イタチ!てめぇ俺が手を出してないことを見てる筈だよなぁ?」
「…まず背中の肉を抉り取りぽっかりと空いたそこに砂鉄を詰める。痛さと重さでうずくまるのを無理矢理仰向けにし、腹の上に乗っかり、
ふざけて飛び跳ねたりもする。そうして口周りに溢れた吐瀉物を目一杯綿に吸わせ、再び口に詰め込む。
呼吸困難になり、あまり動かなくなったことで飽きたのか、終に心臓を抜き取って……」
「そんな…アーボックが…あぁぁぁ……きゅう。」
「ドラピオンッ!……アーボック、なんて事を…!」
「俺は無実ですぅぅっ!」
このあと、パッチールが赤色恐怖症になったり、
ドラピオンがアーボックに話し掛けられる度涙目になるようになったのは、

別のお話。

425カイリキーとか:2009/10/05(月) 12:42:20 ID:U6bywEcC
つづく。

パッチールなんかメソメソ泣いているところを
優しく介抱されてしまえばいいんだ
426名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 13:39:39 ID:QWIEBSzK
最近の流行りはチーかまなのか?
つかあんた書くの早いなー乙!
続きワクテカしながら待っている

しかし、ドパンがショタロリ好き設定が
チーかまネタ書いている職人全員共通なのは吹いたw
427 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/05(月) 18:19:55 ID:zBl2uEoe
携帯から投稿しますね
続きは需要があれば書きます。
リザードン、ジュカイン、オーダイル
♂×♂ レイプ描写あり
428 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/05(月) 18:21:12 ID:zBl2uEoe
「かーっ、もうやってられるか!」
俺は砂地にゴロンと大の字になって寝そべると、伸びをした。
強い日差しが気持ち良い。
…ここは育て屋コガネシティ支店。
俺の主人は、少しでも俺たちを強くしようと、
パソコンではなくここに預ける怠けぐせがある。
しかも一緒にいる時は外に出して連れ歩き、
用事もないのに時々振り返ってはニヤニヤしてくる。
戦闘は相性の悪い岩タイプ相手に平気で出すわ、道具はケチるわ…
お陰でここは唯一俺の気が休まる場所だった。
…少し前までは。
「よう、リザードン、毎度お疲れさん。」
池からオーダイルが顔を覗かせている。
…なんだ、今回はジュカインが連れていかれたのか。
「今回はお前と相部屋か…」
はぁ、とため息をつく。

429 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/05(月) 18:22:01 ID:zBl2uEoe
本来、育て屋は卵を作るために、つがいが預けられる場所。
…というのが暗黙の常識なのだが、
俺もオーダイルも、そしてジュカインも皆、雄である。
ここで出されるエサは美味しいし、部屋は清潔なのは良いのだが、
エサは精力がつく成分が多かったり、ねぐらが所謂、ダブルベッド的な感じになっている為、嫌でも意識してしまう。
「何だよ、嫌そうにするなって。」
「…この前、寝床で寝ぼけてアクアジェットして来たのは忘れてないだろうな?」
…あれは痛かった。本気で。
あの後、確かオーダイルには罰として床で寝てもらう事にしたんだっけ。
「あぁ、忘れないって。
…カウンターで瀕死にされて床で朝まで気絶させられたんだからな。」
…あー、条件反射って凄いな。
オーダイルは陽気に笑っている。
…目は笑っていなかったが。

日も暮れ、俺たちは小屋に入った。
俺は周りを見回し…
寝台から離れた部屋の隅に伏す。
「そんな隅で何してるんだ?」
「…俺はここで寝る。また寝惚けて攻撃されたら堪らないからな。」
オーダイルは溜息をつく。
「…悪かったな。だったら俺が床で寝るから、寝床は使ってくれ。」
そう言い、反対側の床にオーダイルは伏せた。
「…。」
俺は躊躇いながらも寝床に横になる。
430 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/05(月) 18:22:28 ID:zBl2uEoe

あの時、瀕死になったのはオーダイルだ。
先に攻撃して来たのも彼とはいえ、俺にも少し引け目がある。


…と思っていた俺が馬鹿だった。
寝ていると、またしても攻撃されたのだ。
しかも今度はカウンターできないよう、ハイドロポンプで。

「ぐぅっ…オーダイルっ、何のつもりだ!?」
「お前に抵抗されると面倒だからな。
…抵抗できないよう、瀕死になってもらっただけだ。」
オーダイルは俺の側にゆっくりと歩み寄る。
俺は身体を動かそうとするが、身体はいう事を聞かない。
「もう我慢出来ねぇ…。」
オーダイルは台の上に横たわってる俺の下腹部…尻尾の付け根を撫で始める。
俺はこの後に起こる事を想像し…
「や、止めろ…!」
抵抗虚しく、俺の逸物は大きく勃起を始める。
オーダイルはそれを握り、荒っぽく扱き始めた。
「あぁっ、くっ、止め…」
当然止めるはずもなく、次第に固くなり扱き易くなる逸物を扱く一方、
彼の利き手は彼自身のものを扱き始める。
「お前が…俺を見てくれないから…
俺の物になってくれないから…
俺は…こうするしかないんだ…!」
「…オーダイル…?」
尻尾の付け根に当たる、ヌルリとした感触。
それは俺への入り口を見つけると、迷わず侵入してきた。
「ぐぅっ…!」
俺の中で乱暴に暴れ回る彼の物。
俺は激痛に身をよじらせる。
目を閉じ、苦痛をこらえ…
「俺を…見てくれ…!俺を…!俺だけを…!
あんな奴の事なんか…ジュカインの事なんて忘れてしまえ!」
オーダイルの表情は、怒りと悲しみの混ざったような、そんな感じだった。
「リザードン、お前が好きだっ!!」
「オーダイル…」
431 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/05(月) 18:22:49 ID:zBl2uEoe

ジュカイン…
俺は彼に初めて合った瞬間、何か運命的な物を感じて以来、
ずっと、俺は彼を見続けてきた。
彼は俺の事なんか見向きもしないが、
いつかは俺を認めてくれると信じて…

あのクールな目、素早い身のこなし…
俺は彼を見れば見るほどに惹かれ、
いつしか俺の物にしようと思うようになっていた。

しかし、何度アプローチをしても彼は俺を見てはくれない。
それどころか、俺を避けるようになっていた。
彼の目の中には、いつも俺以外の誰かがいた。
…その相手がオーダイルだと気付いたのは、彼を瀕死にさせてしまった後の事だった。

主人が瀕死のオーダイルをポケモンセンターに連れて行く間、
俺とジュカインがここに残された。
『…何故、オーダイルにあんな事をしたんだ?』
『あ、あれは正当防衛だ。いきなりオーダイルの馬鹿が…』
『…もういい。お前はオーダイルに近づくな。分かったな?』
誰が近寄るものか、と返事をする。
ふと、彼の方を見る。
俺と話をしているにも関わらず、彼の目に俺は映っていない。
彼はオーダイルがいつも休んでいる池の方をただ、見続けていた…。


「やっぱり、俺を見てはくれないんだな…。」
オーダイルの動きが止まる。
想いを放ち終え、萎えた逸物を抜くと、彼は俺の前に立った。
「…。」
俺はオーダイルの身体を見た。
身体に着いた幾つもの治りかけの傷跡が生々しい、が…
この傷跡の形は…
「…この傷か?…ジュカインにやられたんだ。『もう、リザードンの事は諦めろ』だとよ。」
その言葉が俺の為のものだったら、どんなに良かっただろうか。
しかし、実際はジュカインがオーダイルを欲する為に出した言葉。
…どうして俺たちはこんな事になってしまったのだろうか。

続く
432名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 18:55:57 ID:PnZ6DmB8
続きwktk

一方通行な三角関係いいよ!
433名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 19:09:47 ID:+6LmN40p
続き待ってる!
434 ◆JPS7UUK2Es :2009/10/05(月) 22:11:55 ID:0Cy7okFy
>>416
ありがとうございます。
自分はポケモン被りは全く気にならないので、お気になさらずぜひ書いていただきたいです。
むしろ激しくヒコザルの人のビークインものを読みたいです。

>>418
乙です!
ショタっ子ストライクもいいですね
そしてやっぱりショタロリ好きなドパンw

>>427
怪獣系の御三家ポケは萌えます
三角関係がどんな結果になるのかwktk
435名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 22:55:23 ID:Nfd0/U7T
>>427
何弱気になってるの?
男同士で三角関係とかニヤニヤが止まらなくて困るんですけど?







とにかくお願いします。是非書いて下さい。
436名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 14:28:06 ID:A9JjRjrJ
HGをやってからサンドパンとライチュウのエロさに気付いた俺
後ろをついてくるサンドパンかわええww
437名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 23:13:45 ID:G4CDp7sj
何か最近過疎ってるなあ
俺もそろそろSS投下したいんだが、気分が乗らん…
438名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 23:17:11 ID:yrdRVRH0
昨日二作も投下されたばかりですが
439名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 23:19:37 ID:xAQ+FP+/
一週間に二〜三作も投下されていれば十分じゃないか

投下SSに対してコメントは過疎っているよな
一度活発になったと思ったら次はもう過疎化してて寂しくなったが・・・
440名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 23:25:45 ID:MZb4Urcz
チーかま好きとして続きwktk待機してます
441名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 23:36:08 ID:/bQBImpA
感想とか萌え語りは少ないよな……。
昨日の最後の書き込みから24時間で2件か。まあ皆リアルが忙しいんだろうな。良い事だ。
442名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 23:41:53 ID:iX98e8KD
連載物は完結した時に一気に感想を書き込もうと思っていたんだが
投下ごとにレスした方が盛り上がるのかな?
これからはそうしよう

さて、チーかまとMADとストライクを待っています
今日は寒くて全裸じゃつらいw
443名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 23:45:56 ID:z/XmARrJ
>>427
なんだこれはー!!
俺の特別大好きな御三家じゃないか!GJGJGJ!
続き激しくwktk…!!
444名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 00:05:19 ID:AsaK23Tz
なぜザングースはあんなに人気なのか
445名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 00:11:58 ID:ciD5II9l
チーかまの影響が一番大きいだろうな
446名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 00:48:58 ID:1mEu+iPz
逆じゃないか?

チーかま人気はザングースの影響・・・
447名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 01:26:57 ID:qc1F5t0d
ストライクは俺が横からさらって行きますね
448名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 01:34:48 ID:ku9ntBwg
ドパンは自分がいただきます。
背中が刺だらけだけど抱き着きたい…
449名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 07:22:01 ID:6s1WiHhv
ザングースはケモナー人気高いもんな。
ザングースからポケモンに入ったって人もわりといる。

あと、受けにも攻めにも使いやすい。
450名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 14:26:09 ID:YRJ1R0dr
俺も最近まで「ザングースとかただの目がキモいピザデブじゃんw」とか思ってたけどいつの間にか大好きになってました。
451名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 14:33:11 ID:YcotO7yB
けも系もツルツル系も虫系も甲殻系も無機物系もいて、ポケモンは美味しいよな
可愛いのからゴツイのまで、まさに選り取り見取りw
452名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 14:47:57 ID:ciD5II9l
人間と並ぶとポケモンが余計にエロく見える
常に裸だもんなw
453夢のありか:2009/10/08(木) 00:37:29 ID:LmISXriM
こにちわー。
レントラー♂×トレーナー♀(適当に名前付けました)投下します。
携帯からで不都合あったらごめんなさい。
続き物ですので今回はエロはありません。が、よろしかったらどうぞ。

苦手な方はタイトルNGにしてもらえるとありがたいです。
454夢のありか その1:2009/10/08(木) 00:39:50 ID:LmISXriM
私はポケモン。種族はレントラー、性別はオス。
愛称はレンという。というよりトレーナーがそう呼び出したのでそれで通している。
そのトレーナーの名前はチナツ。優しい、というよりお人好しで人に流されやすい。私はその様見ていつもやきもきしてしまうほどだ。
彼女はいわゆるポケモンマスターを目指して旅をしている最中だ。
必死で一生懸命頑張っているのを見ていると自分も頑張らなくと思う。
チナツは何よりも大事な存在なのだ。

昨夜は野宿だったが、特に問題なく夜はすぎた。
我らチナツのポケモン達が順に目を光らせている故、安心して眠ってくれているのだろう。
時々私が彼女の添い寝をすることもあるが、正直よく眠れなくなるような、複雑な気持ちになってしまうのだった。
チナツのテントの中では、チナツと一匹のポケモンが眠っていた。
変な帽子の男からもらったタマゴがかえり、リオルなる幼いポケモンが生まれたのだ。
生まれたばかりの彼は色々手間がかかる。しかしチナツはリオルを大切にし、可愛がっていた。他のポケモンたちも同様にそれを認めている。
いまやリオルはチナツの小さな護衛として立派に努めている。
毎日彼女に抱かれて眠っている事に関しては、皆黙っているが正直羨ましいよな、などと話して見ることもあった。
455夢のありか その2:2009/10/08(木) 00:44:34 ID:LmISXriM
無事に朝を迎え、仲良く朝食を終える。今はというと、日課のブラッシングをしているところだ。あのリオルはチナツの隣で不思議そうにそれを眺めていた。
自慢のたてがみを丁寧にブラッシングされるとつい目を細めてしまう。
「今日も元気だね、レン。毛づやもいいし。ポケモンフーズ替えたのが良かったのかな?」
チナツのやさしい手つきに私はふんふんと鼻を鳴らして、チナツの頬に擦り寄る。
「あはは、やめてよレン!つぶれちゃうよ!」
逆にぎゅっと抱きついてくる、彼女の明るい笑顔。
ずるい!と怒るように彼女の足に抱きつくリオル。
ああ、私もチナツが大好きなのだ。君と同じように。

チナツとはもうずいぶん長い付き合いだ。
自分がまだ小さなコリンクだったころ、幼い彼女に保護されたのだ。
タマゴを託され、愛を注がれ生まれたリオルとは違い、生まれてすぐ私は捨てられたのだ。
個体値なるものが関係しているらしいが、チナツはそんなことは特に気にしてはいないようだった。
ただ幼い私を可愛い、可愛い!と大喜びで抱いてくれたことを覚えている。
タマゴからかえったばかりの自分は、親の顔もろくにわからないままに、ただ呆然とするばかりだった。
その頃チナツも子供だったが、彼女は愛をこめて自分を育ててくれた。弟のように…いや、違う。まるで、自分の親友のように。
彼女が幼い自分を優しく抱き締めてくれた感覚を決して忘れることはできない。
そして彼女の側で成長し、ルクシオになり、レントラーにまでなれたのだ。
チナツ、彼女がいなければ私はどうなっていたのだろうか?
456夢のありか その2:2009/10/08(木) 00:55:21 ID:LmISXriM
その日は一日中歩き、ヘトヘトになりながらも何とか夜までに町にたどり着くことができた。
今日は月が綺麗ですよ、とジョーイさんが教えてくれた通り、その夜はとても月が美しい夜だった。
いつものようにポケモンセンターの宿舎に宿を借り、ようやく皆で一息着く。
ベッドの上でぽんぽんはしゃぐリオルをミミロップがしなやかなでんこうせっかで嗜めていた。
「静かにしなきゃダメだよー」
笑いながらポケモンたちの大騒ぎを見守るチナツ。
そんな姿を見ながら、私は前足を器用に使い窓を開け、そっとベランダに出る。
ベランダからは夜空がよく見えた。私は夜が好きだ。なぜかは分からない。どこか、自分に似ている気がするからだろうか?
色も、雰囲気も、性格も。
いつのまにか部屋が静かになっている。仲間たちもボールに入って休んでいるのか、もしくは誰かがチナツの横に潜り込んだのか。
澄んだ空気を堪能しながらたたずんでいると、そっと窓が開いた。この気配はチナツだった。
「レン…そばにいってもいい?」
いつになく不安そうな顔つきだった。私はチナツにそっと近づき擦り寄った。
チナツは私のたてがみをやさしく撫でながら小さい声で言う。
「私ね、心配になるの。これからどうなるのかなって…」
今彼女はギンガ団なる組織と戦っている。まだ幼い彼女一人にその責務は重すぎるのではないかと思ってやまない。
「ギンガ団が世界を滅ぼしたら、この世界が壊れたら私たちはどうなっちゃうんだろう?」
チナツはそう言って俯く。
世界が滅ぶ。世界が壊れる。ポケモンも人もみんないなくなる世界。
いや、もはやもうそれは世界ではないのかもしれない。ただの空間でしかなくなってしまう。
「もちろん、できることは全部するよ。だけど、私だけで何ができるんだろう?」
彼女は一人だった。仲間のポケモンたちはいたが、ほとんど一人で戦っていた。いつも。
「レン、私、ちゃんとできるかな?」
できる、できる、君ならできる。声に出せたらいいのにもどかしくて。
せめて態度で示そうと、小さな体ににやさしく寄り添った。
「…ありがとう、レン」
チナツにぎゅっとしがみつかれて、私は何とも言えない気持ちになった。
「皆大好きだよ。皆大切に仲間だもん。でも、レンは特別…レンは、いつも優しくて、淋しいときはいつも側にいてくれて…」
ぽろり、と水滴のようなものが頬に落ちた。チナツの涙だった。
私は、チナツの涙を拭うように舐めとる。チナツは何も言わなかった。ただ、私にしがみついていた。
暖かくて、ほろ苦い気持ち。
本当に考えていることは彼女には伝えることはできない。
私はチナツを心から愛しているなんてことを。
457夢のありか その4:2009/10/08(木) 01:00:05 ID:LmISXriM
「もし願いがかなうとしたら?」
唐突な話だった。
噂では聞いたことがあるが、願いをかなえてくれるポケモンがいるらしく、どうやらチナツがそのポケモンを偶然もらったそうなのだ。
どうやらハンバーガーを食べていたらもらったとかなんとか。
ちょうどチナツがどこかのジムリーダーと、かせきほりに張り切って行ってしまった間、我らの間ではその話で持ちきりだった。

「なあ、レン。お前は何を願うんだ?」
リオルは若い割にしゃべり方が大人っぽい。
しかし、その問い掛けに答えることはできなかった。
「…わからん」
「わからんって何だ?願いたいことがないのか?」
不思議そうに首を傾げるリオル。
「願いと言われると想像できんのだ」
「ミミロップはね、もっと強くなってチナツに誉めてもらって耳をなでなでしてもらいたいなー」
のんきなミミロップは1人でもふもふと耳を触っている。
「三色パンチとか欲しいなぁ」
「リオルは?お前はどうしたいんだ?」
もうこれ以上話を聞かれたくなくて、私はリオルに話をふる。
「私は、強くなりたい!チナツを守る力がほしい!」
「ホットだねぇリオルはー」
ミミロップがまたのんきに笑った。
「チナツは私の最高のトレーナーでパートナーだ!だから、私も最高のポケモンでいたい!」
一行はすこし呆気に取られたが、すぐに笑いが起こった。
「ミミロップがチナツの最高のポケモンだもんねー。最高の座はリオルには渡さないもんねー」
「私が一番になる!」
くだらない喧嘩を聞きながら、私はリオルの熱い言葉にすこし驚いていた。
強くなりたい。ミミロップもリオルも純粋な気持ちなのだな、と。
願い。今私がかなえたい願いは余りにも不純すぎて…
ポケモンと人は、つながることができるのだろうかとそんなことばかり考えてしまうのだ。
458名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 01:04:10 ID:LmISXriM
とりあえずここまでです。
次はすごく獣姦になります。
ちなみにトレーナー♀はヒカリではなく、そこら辺のトレーナーの女の子です。
歳はちょっと上かも。姿は考えていません。

それでは拙い文章失礼しました。
読んでくれた方ありがとうございました。
459名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 01:19:19 ID:Wguglcm1
>>458
GJ!
携帯からすごいな、レントラー視点の文がカッコいい
言葉が通じない世界観の話も切なくて好きだ
あと、ハンバーガー食べてジラーチもらうとか現実ネタもw
次の獣姦も楽しみにしてます!乙!
460名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 01:23:18 ID:Vk6EZhwH
>>458
レントラーいいよレントラー!!
次回が本番か…楽しみにしてるぜ!!
461名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 02:13:55 ID:xHNjgb0J
>>458
ハンバーガー糞ワロタwwwいいよいいよー
次も全裸で待ってる!
462名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 09:06:43 ID:zbKduyGs
>458
GJ 綺麗で丁寧な文章ですね。
状況が浮かんでくるようです。
次回のエロに期待。
463名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 18:52:01 ID:KSw6R/pZ
(´・ω・`)わっふるわっふる
464名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 19:08:21 ID:NMNWXlII
連載もの増えたなー
沢山SSがよめるし、楽しみが増えてうれしいぜ!
465名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 19:47:18 ID:qA/jFsix
これはかっこいいレントラー、GJ!!
466名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 20:19:27 ID:KBqnoEvh
>>458
レントラーかっこいいよGJ!
獣姦楽しみに待ってるぜ
467名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 21:30:43 ID:MbEevvgV
>>458
GJ!!携帯から乙です!
これはいいレントラー♂だなートレーナー♀も可愛いぜ!勿論リオルとミミロップも
文章もよかったです。そしてハンバーガーには吹いたw
次の獣姦をwktkして待ってます!!
468 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:27:35 ID:+oRDVk/L
今晩は、MADの者です。
続きを投下させていただきます。
注意点としては前回と同じで♂+♂×♀物になります。
469赤星願 12/1 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:28:27 ID:+oRDVk/L
ドラピオンは再び藁のベッドの上に仰向けになり、
マニューラが彼の首と腹部に乗り上がり、硬さを失っていた陰茎を鉤爪で包んでは舌を這わせていた。
扱く事はせず、焦らす様にゆっくりと根元から先端へと撫でていると
柔らかかった肉棒はじょじょに硬さと熱を取り戻し、天井を仰ぐ形で勃ち上がった。
「このくらい…で、大丈夫かねぇ……」
鉤爪で握り込み、返って来る弾力を確かめては今の様に言い、
マニューラは今一度陰茎を根元から先端へと舐め上げてはドラピオンの腹の上で膝立ちになり、
くるりと身体を回転させて彼と向かい合わせになった。

両鉤爪を腹部に押し当てて肘と背を伸ばし、曲げた膝で腰を突き出した格好は
端から見れば発情した猫そのものである。だが、今のマニューラはそれと類するのだから間違いではないだろう。
肩を揺らして大きく深く息を吐き出し、マニューラは上半身を正して背を伸ばしては
膝を後ろへと流し、ドラピオンのペニスを跨ぐ所まで来て動きを止めた。
「……」
下目で自分の股の下にそびえるドラピオンのペニスを眺め、マニューラは口を閉ざしてしまった。
抱いてやる、と自分から誘ったものの、いざ、そうしてみようとしても躊躇が生まれてしまう。
「……マニューラ様…あのぉ……」
ドラピオンが首を上げてマニューラに呼びかけると、彼女は彼に視線を向けた。
「あ、…あぁ。今やるから」
「いえそうでなくて…その、無理……なら、止めてもいいんですけど」
ドラピオンの気遣いを受け、マニューラはドキリと肩を揺らした。
自分が抱く僅かながらの恐怖心を読み取られ、マニューラは自分に宛てて失笑した。
「…お前に心配されるほど、ワタシはヤワじゃないよ。ま、やっぱり引けてしまうのは確かだけど…」
フッと息を吐き、マニューラは右腕を後ろに回して、股の下にそびえるドラピオンのペニスを掴んで固定し、
左鉤爪を自分の秘所へと寄せて3本の爪で広げてみると、とろぉ…と、愛液がドラピオンのペニスへと垂れた。
「……ちゃんと…見ていなね…」
上目遣いでドラピオンへ視線を向けたと同時に、マニューラは膝を更に曲げて腰を屈めた。
「っ…マニューラ様……」
ペニスの先端がマニューラの秘所に触れ、ドラピオンはビクリと首を揺らした。
あてがっているだけなのに、マニューラの秘所はドラピオンのペニスを吸い付けていた。
「……ドラピオン」
「は、はいッ!?」
マニューラは大きく息を吐き出してから、顔を正してドラピオンに呼びかけると
彼は素っ頓狂な返事をしては、首を捻った。
そんな彼を眺めてから、マニューラはクスリと笑い
「──愛しているよ」
と、言っては腰を落とした。

「んっ………!つ、はッ…!!」
ジュプ…と、粘膜が擦れ合う音が響いた。
マニューラは自分の秘所の中心部にドラピオンのペニスを埋め込んだが、それは到底挿入とは言えず
先端をほんの少しだけ花弁で包んだだけであった。
「う…んっ……は…」
腰を更に屈めて深く挿入させようとしたが、マニューラは痛みに今のように呻いては
秘所を広げていた左鉤爪をドラピオンの腹部へと乗せて、背を屈めた。
「……マニューラ様」
「ん、だ、大丈夫だって……」
先端から伝わるマニューラの温もりを感じつつも、ドラピオンは彼女自身に意識を向けていた。
「いえ、でも…」
「うるさい、黙っていな……くぅ…!」
秘所と入り口を押し広げられる感覚に、マニューラは呻きつつも腰を下ろして行った。
ミチミチと膣内は悲鳴を上げるが、潤滑の液をじっとりと湿らせたおかげか
苦痛を伴いつつもそれとは別の感触を覚え、マニューラは胸を震わせながら息を吐いた。
470赤星願 12/2 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:29:29 ID:+oRDVk/L
「はあぁぁぁ……ふふ…お前のがワタシのナカに入ってるぞ…」
ドラピオンのペニスを固定していた右鉤爪を離し、それを自分の下腹部に寄せて
マニューラはドラピオンへ首を傾げて笑った。
ドラピオンのペニスは太さが均等になった所まで埋められたが、それはまだ半分にも満たず
マニューラの膣内もまだ奥に余裕は残されているが、経験の少ない彼女の膣内は侵入を拒み続けていた。
経験の少なさだけで無く、ドラピオンとの体格差もあってスムーズに事が進まないでもいた。
「う……は、はい…」
ドラピオンもまた、彼女の中に入れ込まれた感覚に呻いては息を吐いた。
暖かな甘い感覚は、ドラピオンのペニスからじんわりと脳へと伝わり、
彼はそれをもっと深く味わいたいと思っていたが、それをマニューラは許そうとしなかった。
「動くんじゃないよ……ワタシがお前を抱いてやっているんだからね…ワタシが動く…」
両鉤爪をドラピオンの腹部に押し当て、彼のペニスを更に入れ込もうと腰を左右に回してみると
2匹の粘膜が混ざり合う音がグチュグチュと響き、膣壁に擦られる感覚にドラピオンが喘いだ。
「うぁっ…!」
それだけで絶頂してしまいそうな程であり、ドラピオンは耐えようと兜の歯を食いしばった。
その間も、マニューラは腰を回しては彼のペニスをより深く、より奥へと導き
しばらくしてから動きを止め、右鉤爪を再度自分の腹部へと寄せたが、
それは臍よりも少し上の部分に当てており、その深さまでドラピオンのペニスを入れ込んだ事を暗に示していた。
マニューラは荒げた呼吸を整えるために深呼吸を繰り返しながら、ドラピオンへ視線を向けた。

「はぁ……ど…やら、ここまでしか…はぁー……入らない…みた、い…だねぇ…はー…」
身体を支える左腕と両脚を小刻みに震わせながら、マニューラは口の端を上げて笑った。
「は、はい…」
ドラピオンは自分とマニューラが繋がる箇所を眺め、今のように返す事しか出来なかった。
彼のペニスは半分程しか入り込んでいなかったが、それは仕方が無い事だろう。
しかし、それでも彼にとってはマニューラの体内に居ると言う事だけで十分であった。
「んっ…それじゃ、動くからね……」
再度ドラピオンの腹部に両鉤爪を当てて腕を伸ばし、沈めた腰をゆっくりと上げて行った。
「く…ぅんッ……」
「う、うわ……」
マニューラは腹部が張ったかのような痛みが抜けて行く感覚に悶え、
ドラピオンは自分のペニスに絡みつく彼女の膣内の感覚に喘いだ。
膣壁は抜かれて行く彼のペニスを逃さないとばかりに締め付けては、目的のモノを求めていた。
マニューラの膣内からドラピオンのペニスが一度引き抜かれた時、
彼女の秘所からは滑りの液と彼の先走りが混ざりこんだ液体がトロトロと流れ出て、彼のペニスへと垂れた。
そしてそれは再度彼女の膣内へと送り込まれる事になった。

「はっく……ふ、ぁ…」
もう一度、ドラピオンのペニスを自分の膣内へ入れるためにゆっくりと腰を落とし
限界まで入れ込んだところで再度引き抜いた。
それはあくまでもマニューラのペースに合わせたものであり、痛みと異物を膣内に入れる感覚に慣れるために
彼女の動きはぎこちない上に非常に遅く、ドラピオンが絶頂に至るまでのものにはならず
脳を溶かされそうなまでの緩い快楽に、彼は首を仰け反らせて喘いでいた。
「ま…マニューラ、さ、ま…あ、ぅッ…!も、もっと早く…」
動くなと命を受けたからにはそれを破る訳にも行かず、腰を突き上げてしまいたい欲望を抑え
ドラピオンは言葉でマニューラに強請った。
「す、少し待ちな…もう少し慣れてから……」
「あぅ……」
しかしマニューラは自分の身を優先し、ドラピオンは生殺しを余儀なくされてしまった。
471赤星願 12/3 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:30:28 ID:+oRDVk/L
腰を上げて粘膜に塗れた陰茎を抜き、腰を下げて粘膜と陰茎を送り込み、
少しずつマニューラは自分の動きを早めさせていった。
始めはグチュ…グチュ…と、ぎこちなさの残る音だったが
次第にジュッジュッと滑りを含む音となり、マニューラも止める事無く腰を動かしていた。
「んっ…は、ぁっ…はっ、はぁっ…」
膣内を圧迫する痛みはまだ引かないが、それ以上にゾクゾクと背を走る悪寒にマニューラは夢中になっていた。
そしてドラピオンもまた、滑りを含んだペニスを包む膣壁の感触に酔いしれていた。
「ドラピ…オン……わ、ワタシのナカ…は、どう、だ?」
熱い息を吐き出しながらマニューラが問うと、ドラピオンは唾液が垂れる口からその答えを吐いた。
「は、は、はい…その……い、いい、です…」
「ふぅん?……どんな、はぁ…風にだ?」
「っそ、そのっ……!あ、暖かく…て…うっ…く…ぬるぬるしていまして……とろけそう、です…」

「……超無難な感想だなぁ、オイ」
マニューラたちの後ろで一部始終を眺めているアーボックが呆れ気味に口を挟むと
ドラピオンは茹で上がったかのように顔を赤く染め、相棒に向って「う、うるせぇ!!」と吼えたが
すぐさまマニューラに咎められた。
「うるさいのは…お前だろ……ぅんッ…!アーボックも…さ…あまりからかうんじゃない、よ…は、ぁ、あ…」
腰を動かしながらマニューラはアーボックへと視線を向けて嗜めると、
彼は鎌首をもたげては、「へぇい」と、含んで笑った。
そんなアーボックを見て、マニューラも鼻を鳴らして笑ってはドラピオンへと視線を戻した。
「お前…まだ、かい?」
「あ…?あ、は、はい…」
マニューラの言葉の意味が一瞬分からず、ドラピオンは首を傾げたがその直後に理解しては
鱗の眉を下げて申し訳無さそうに答えた。
マニューラの膣内は申し分無く、その上惚れている相手に抱かれていると言う精神的な刺激もあるのだが
自分のペニスが全て包まれていない事と遅いストロークにより、
ドラピオンは未だに絶頂の予兆を感じていなかった。
マニューラはドラピオンを長く抱いてやりたいと思う気持ちを持っていたが、
身体の負担と次にアーボックを控えている事もあり、早く終らせてしまいたいと思うのも、また事実であった。
「も……早くしなぁ…」
腰の上下運動を一度止め、グリグリと腰を左右に回してドラピオンの絶頂を促して見せる。
「うっあ!……マニューラ様…も、申し訳ございません!!」
「え?」
いきなりのドラピオンの詫びの言葉に、マニューラは一瞬動きを止めた。
しかし、その動きは即座に再開されることとなったのであった。

「──! ひゃぅッ!あ、や…こ、こらぁっ!!」
ドラピオンは両爪でマニューラの腰を掴み、勢い良く彼女を上下に揺さぶっては自らも腰を突き上げ始めた。
マニューラからの緩い感覚に耐え切れず、ドラピオンは彼女の命を破り快楽に溺れる事を選んでしまったのだ。
「も、申し…申し訳ございま、せん!申し訳ございません…う、あ…」
「ば…馬鹿っ!馬鹿ぁ!!い、今は、あっ、ひゃ…ぁ…ワタシっが、ぁあぁあ!!」
突き上げられる苦痛と慣れによって得始めた快楽に、マニューラはドラピオンを罵りながらも悶えていた。
「つよ…あぅんッ……い、痛いってば!ドラピオン!や、めぇっ!」
マニューラは膝立ちさせた脚を上下に振り足の甲でドラピオンの腹部を叩いては悲鳴を上げるが、
彼の耳には既に彼女の声が届いておらず、それが効果を発する事は無かった。
無理矢理突き上げられる感覚に、マニューラの膣内は彼女の意思とは関係なく、収縮を始めた。
「ひゃ、ぁん……!」
マニューラはようやく痛みが消えて悦楽に浸る事が出来、ビクリと身体を震わせ、
その様子を見てドラピオンはニヤリと笑っては彼女を揺さぶる腕の動きを早めた。
472赤星願 12/4 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:31:39 ID:+oRDVk/L
「はぅッ!…あ、あん……はぁっあ…!」
唾液が垂れる口元に鉤爪を寄せて、マニューラは快楽に身を捩っていた。
「マニュー…ラ、様……気持ちイイですか?」
「う、んっ……も、本当、お前ってば、馬鹿……はぁっ…気持ち…良いさ…」
「へへ…オレ……も、マニューラ様の…う…締まりが…良くて、最高、です……」
「……お前のが大き過ぎるだけ、だ、ろ……んっ!あ、あぁ、はあぁ!」
腰を掴まれるドラピオンの爪を鉤爪で掴み返し、マニューラは自らも腰を振り始め、
ジュブッ、ジュブッ、と2匹の性器が擦れ合っては互いの粘膜を散らした。
「あ、んっ…いい、よぉ……もっと…」
マニューラは笑みを浮かべてドラピオンに強請った──が、
「う……そ、そろそろオレ、イきそうです…」
ドラピオンは限界が近い事を口にした。
「なっ…!お、お前ッ!!」
自分の命を破り、快楽に溺れた上に自分までをも同じ波に落としたにもかかわらず
ドラピオンが絶頂を迎えそうな事に、マニューラは息巻いた。
「ここまで……ぁ、んッ…しておいて!それっは!無い…だろ、う!」
「も、申し訳ございま…せん……でも、もうっ…!!」
「馬鹿!馬鹿っ!!わ、ワタシ、もぉ……ッ!」
「マニューラさ……まあぁッ!!!」

兜の歯を噛み締め、大きく腹部を跳ね上げると同時にドラピオンは焦らされ続けた白濁液を
マニューラの膣内へと注ぎ込んだ。
「ひはぁあっ!あ…ん……」
体内の奥深くに熱い液体が注がれ、マニューラは体内から溶け出してしまいそうな錯覚を感じ、
身体を小刻みに震わせては背を反らして喘いだ。
「う…っ、うぉ……!!」
ただでさえ体格の関係でドラピオンの精液の量は多いのだが、
散々焦らされた為か射精は長く続き、ドラピオンは粘着質な液が尿道を抜ける快感に悶え
マニューラは腹部が精液で圧迫される感覚に大きく息を吐いた。
膣内で痙攣するペニスの感覚が治まり、マニューラはそれでドラピオンの射精が終った事を理解してから
ギロリと瞳を鋭く細めて彼を睨むと、ドラピオンが快楽の余韻に浸って笑みを浮かべているのが見えた。
「……ドラピオン!!!」
マニューラが吼えると、ドラピオンはビクリと首を震わせ慌てて彼女へ視線を向けた。
「……お、お前、ねぇっ…!せっかくワタシが抱いてやっていたのに……この馬鹿!!」
「ヒィッ!も、申し訳ございません……でも、我慢出来なくて…」
ドラピオンはマニューラの腰から腕を解き、自分の顔面手前まで寄せてマニューラの叱咤に怯えた。
「しかもお前だけ先にイッて!……ワタシはまだだったのに……」
マニューラは身体の奥の疼きに喉を鳴らし、ギリギリとドラピオンの腹を鉤爪で引っ掻いた。
「いたっ!いたたた!申し訳ございませんんん〜〜!」
「……まぁまぁ、ボス。童貞だったからつい興奮しちまったんでしょ。許してやりましょうぜ」
涙目で呻くドラピオンを嘲笑い、アーボックがマニューラの肩越しから顔を覗かせて彼女を鎮めようとした。
「む……」
マニューラは唇を尖らせながらも、アーボックの忠言を聞き入れて鉤爪の動きを止めた。
「ひぃ……あー…」
ドラピオンは痛みが引いた事に、ほっと息を吐いたが
マニューラの機嫌は損ねさせたままであり、彼女はそっぽを向いてはフン、と鼻を鳴らした。
「へへ…ま、物足りないんなら、オレさまのでイけば良いんですよ、ボス」
アーボックは低く笑っては、マニューラの腰に尾を巻きつけて持ち上げると
彼女の股からドラピオンのペニスが抜かれ、それと同じく膣内に放出された白濁液が
コポコポと音を立てて秘所から足を伝い、ドラピオンの下腹部に垂れ落ちた。
「んっ…」
抜かれる感触にマニューラは小さく喘ぎ、自分の秘所から流れ落ちていく精液を見ては顔を赤らめ
アーボックがその様子を見逃さず、ニヤリと笑って彼女の首筋を舐め上げた。
「ひゃ…ぅ、ん…」
「今更恥ずかしがっているんですか?可愛いですねぇ」
「か…可愛いとか……馬鹿言ってんじゃない、よ…」
473赤星願 12/5 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:32:52 ID:+oRDVk/L
顔を伏せてブツクサ言うマニューラに、アーボックはケラケラと笑っては自分の下腹部に乗せて尾を解いた。
「そんじゃボス。オレさまも抱いて下さいねぇ…」
「…分かっているよ……ふふ」
マニューラの肩に顎を乗せて強請ると、彼女は彼の首に腕を回し
子供をあやす様に頭部をポンポンと軽く叩いた。
「準備は万端なんで、すぐにでもしてもらえますか?」
「ん?」
マニューラが乗せられたアーボックの下腹部を眺めてみると、
既に勃起したヘミペニスが一対、彼女の下腹部に擦り付けられていた。
マニューラはその内の一本を鉤爪で握り、軽く力を入れては硬さを確かめてから腰を浮かした。
「……ちょっと、その…や、やっぱりしにくいねぇ…」
アーボックのヘミペニスは長さも太さもドラピオンより劣るとは言え、
先端が膨らみ棘までもが生えたそれを自ら挿入するのは、マニューラにとって一苦労となるだろう。
浮かした腰を軽く屈め、両鉤爪で広げた秘所をアーボックのヘミペニスをあてがい、
マニューラは苦笑しながら今のように呟いた。
「……ボス、無理だったら…」
「お前までそう言うのかい?大丈夫だと言っているだろう……
……アーボック。お前も、愛しているよ」

ズチュ…と、音が鳴った。
「んっ……く、はぁ…!」
「うっ…」
マニューラの秘所はアーボックのヘミペニスを受け入れ、その先端を飲み込んだ。
ドラピオンとの行為により、アーボックのヘミペニスを挿入する事は容易かったが
問題はその後であった。棘の生えた先端を奥へと導こうと腰を更に屈めたが
棘が膣壁を引っ掻く感覚に、マニューラは呻いて動きを止めてしまった。
「つっ!…は、ぁ……す、少し…待って、な…」
秘所から鉤爪を離してアーボックの背にしがみついては、マニューラは大きく息を吐き出し
ゆっくりと、だが確実にと彼のヘミペニスを埋めて行った。
「あ…ぅ、……んぅッ!!」
一気に腰を落とし、マニューラは自分の太腿をアーボックの下腹部にピッタリとくっつけた。
「はぁ……ん、お前…のは、全部……入った、な…」
アーボックの背に回した腕を解いてそれを彼の胸に押し付け、首を下へ向けてはマニューラはクスリと笑った。
「じゃ、動くよ…」
そう言いながら、膝に力を入れて腰を持ち上げようとした──が、
「い……は、つぅ…!!」
膨らんだ先端と棘がマニューラの膣壁に引っかかり、その感覚に彼女は呻いては動きを止め、
ピクン、と身体を震わせてはアーボックの胸に寄りかかり、熱い吐息を吹きかけた。
「ぅ、んっ…はぁ…」
「ふ……う……ボス、動かなくても十分イイですぜ…?」
それは本当だった。
ドラピオンとの行為の影響か、マニューラの膣内と秘所は収縮してはうねりを上げ、
アーボックのヘミペニスを締め付けては滑りの液体でぬるぬると包んでいた。
「ん……でも、さぁ……は…やっぱり、動いた方が良いんだろ…?」
「えーと……まぁ、確かにそうですけどー」
尾の先端を揺らしてアーボックは正直に答え、それを聞いたマニューラは「仕方ないね」と呟いて微笑んだ。
「じゃ、また動くから、な…」
アーボックの胸に寄せた身体を起こし、彼の胸に鉤爪を押し当てながら
マニューラは再度、動こうと腰を持ち上げた。
「うくッ!…ん、ぅう…」
膣を引っ張り出されそうな痛みにマニューラは顔を顰めて呻いたが、止める事はせず
震える脚で懸命に腰を持ち上げた。
474赤星願 12/6 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:34:05 ID:+oRDVk/L
滑りの液で塗れた竿が秘所から覗き、一度全て抜こうとマニューラは腰をもう少し高く持ち上げようとしたが
膨らんだ先端が秘所の出口で引っかかり、中々抜ける気配がしなかった為、
彼女は全てを引き抜く事を諦めて再度腰を落とした。
「はっ…あ、ん…はぁっ…」
「ぅ、ん……ボスぅ……」
自分が感じるアーボックの痛みよりも、彼が感じるマニューラの快楽を優先し
マニューラは腰をゆっくりと上下に振っていた。
「ボス……ボスのナカ、マジたまんねぇですぜ……」
「んっ、ふぅ……どんな、風に?」
「はぁッ…とろっとろなのにすげぇ締め付けて…あったけぇ…すぐにでもイッちまいそうだ…」
「……お前も、ドラピオンとあんまり変わらない感想だねぇ……あ、ん…うんッ!」
挿入していない方のヘミペニスがマニューラの下腹部と陰核を擦り、
ビリビリとした感覚が彼女の全身を走り、一瞬呼吸を止めてしまった。
「あ……あっ?やっ…あ、ん!」
それがきっかけとなり、マニューラは痛みが完全に消えてジワリとした快楽に溺れた。
「あ、あ……こ、これ…!いい、よ……はぁっ」
腰を落とし、陰核をもう一方のヘミペニスにグリグリと擦り付け、
さらに擦り付けるために左鉤爪でヘミペニスを掴んでは、陰核に押し付けて再び腰を上下に振り始めた。

「あぁ、…ん…気持ち……良いよぉ、アーボック…」
ジュプジュプと2匹の結合部は水音を鳴らし、
その嫌らしい音でさえ、今の彼女らにはただの興奮剤と成り果てていた。
「オレさまも、です…は、ぁ…」
「んっ……あ、も、……イっちま、う…!すまな、いね…!」
自分から抱いてやると誘ったはずだったが、ドラピオンの責めでお預けを喰らった事もあり
マニューラはアーボックを絶頂させる前に自分が果ててしまう事を詫びた。
だが、アーボックはその事を咎めずに「いいですぜ」と返した。
「オレさまもそろそろ…ボス、お先にどうぞ……ふっ、く…」
彼の言葉に遠慮を捨ててマニューラは快楽を貪り続け、
絶頂の予兆を膣内で感じ、さらに登り詰めるためにマニューラは腰の動きを早めた。
「んっ、んっ……あ、アーボック…アーボックぅ…!」
部下の名を連呼した瞬間、マニューラはビクン!と背を弓なりに反らした。
その反らしと同じように膣内がビクビクと痙攣し、ヘミペニスに潰された陰核もヒクヒクと小さく震えていた。
いつの間にか赤い尾羽も真上に張り上がっており、アーボックはそれを見てマニューラが絶頂した事を理解した。
「ボス……っ!!」
アーボックは牙を噛み締めて、肩を震わせたと同時に一対のヘミペニスから精液を吐き出した。
「ひゃっ!…あ、熱……はぁぁ…」
絶頂の余韻に浸っていたマニューラは、膣内と下腹部に注がれたアーボックの精液の熱さに驚き
今のように呟いては瞳を瞑り、うっとりと微笑みながら大きく息を吐いた。
───が、すぐさま目を見開き、バッと自分の下腹部へ視線を向けた。

左鉤爪で握っていたアーボックのヘミペニスは彼の精液で白く汚れており、
それと同じ汚れがマニューラの黒い体毛を生やした下腹部と、そして股に付着していた。
「………あ、アーボック!!お、お、おまっえ!……ナカに出したな!?」
「あー……あ?えぇ、そうですけど…」
アーボックは治まった射精の余韻に浸ろうとしていたが、マニューラに今のように言われて
何が悪いのか分からずに、舌を揺らしては首を傾げた。
するとマニューラは彼を睨み付け、火を吹く勢いで怒りをぶつけた。
「ば、馬鹿かいお前は!!お前だと、は…孕んじまうだろうが!!」
475赤星願 12/7 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:35:07 ID:+oRDVk/L
────しばし、アーボックはもとよりドラピオンまでもが凍りついた。
「馬鹿!馬鹿!!は、早く抜け!!」
マニューラはアーボックの胸を拳に形作った鉤爪で叩き、ヘミペニスを抜いてから彼の腹から降り、
立ち上がっては鉤爪で秘所を開いてみるとドロリとした精液が零れ落ち、
それを見てマニューラは眉を八の字に下げてため息を吐いた。
「……ボスぅ…えーと」
あっけにとられていたアーボックだったが、ようやく事の重大さに気がついたようでマニューラに声をかけると
彼女は赤い瞳に涙を溜め込み、ギロリと彼を睨み返すだけであった。
「っ……ボス?……え、えぇー…?」
マニューラの言葉に、アーボックは尾の先端で自分のこめかみを掻いては苦く笑ったが
彼のその表情を見てマニューラはまた咆哮した。
「何、笑っているんだい!笑い事じゃないよ!」
「えぇ〜?…マニューラ様、ナマでヤッておいてそれは…」
身体を起こし上げていたドラピオンが口を挟んでマニューラへと歩み寄ると、彼女は次に彼を睨みつけた。
すると味方をつけたアーボックがうんうんと頷いてはマニューラに首を伸ばし、自分の身の潔白を主張した。
「そぉですよ、ボス。それにドラピオンにも中出しさせたなら、オレさまもイイんだって思いますぜ?」
「で、でもねぇ!…出すんならちゃんと言っておくれよ。そうしたら外に出させたのに……」
「……ボス、そんなに中出ししたの、怒ります?」
アーボックは彼女の顔を下から覗き込み、マニューラを真っ直ぐ見つめた。
「はぁ?当たり前……わっ!?」
言葉を言い切る前に脚をアーボックの尾で掴まれ、視界がグルリとひっくり返ったので彼女は驚きの声を上げた。
気がついたら正面に闇と灯りを映す天井が見え、それをアーボックとドラピオンが遮った。
マニューラは今度は仰向けではあるが、再び藁のベッド上に落とされた事を知り
ふぅ、と息を吐いて自分を見下ろす部下たちを睨んだ。
アーボックは二股の舌をチロチロと揺らし、寝転ぶマニューラの首筋に鼻先を埋めた。
「妊娠したら、産めばイイじゃねぇですか。オレさまは構いませんよ?」

──アーボックのその言葉に、今度はマニューラが凍りついた。
「……ば、ばっ……馬鹿言っているんじゃない、よ!」
数秒後、彼女は鉤爪でアーボックの頭部を引き剥がし、憤慨しながら彼を睨んだが
その顔は赤く、決して先ほどの情交によるものでは無いと、部下たちは分かっていた。
「バカだなんてヒッデェ〜。認知するって言ってんですぜ?」
「馬鹿だろう!あ、あのねぇ………あぁ、もう…」
ぽふり、と藁の枕に後頭部を埋め、マニューラは呆れながらため息を吐いた。
「はぁ……オスは気楽だねぇ…メスはそうにもいかないんだよ……」
額の宝石に腕を寄せて、マニューラは不貞腐れた様子で呟いた。
「まぁ中出ししても、確実にたまごが出来るってわけでもないですしね、マニューラ様」
ドラピオンが首を下げてマニューラの顔に自分の顔を寄せて語りかけると
彼女は「…そぉだけどさぁ…」と、割り切れない様子で答えた。
「先にオレが出していたし、まだ平気じゃないですか?」
「うぅ…ん…」
「でも、オレさまとしてはボスにオレさまの子供を産んで貰いたいとは思いますがー」
「ば、馬鹿言ってんじゃ、ないって、ば!!」
「うーん、でもマニューラ様とオマエのガキだなんて、あんまり想像出来ねぇな」
マニューラは顔を赤らめたまま尚も憤慨し、アーボックを怒鳴りつけるが彼はそれにとり合わず、
ドラピオンの呟きに対してリアクションを起こした。
「ボスがたまごを産んだら、孵化するのはニューラだよなぁ?うむ、オレさまが蛇だからすげぇ違和感」
「猫目じゃなくって、蛇目のニューラが孵化するんじゃね?」
「おぉ、それだ!それは非常にカッコイイぞ。だったら息子がいいな」
「メスだったらマニューラ様に似てさぞ美しいお嬢様になるんだろうなぁ……」
「言っておくが、娘でもテメーにゃ渡さんぞ」
「…はっ!なっ!な、なななな……!!」
ドラピオンはとっさに首を上げ、アーボックへと詰め寄ろうとしていた。
部下たちのかけ合いを眺めていたマニューラだったが、あまりにも下らないその光景に
彼女は短い息を吹き出して笑い出した。
476赤星願 12/8 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:36:05 ID:+oRDVk/L
「ぷっ…あはははっ。なぁに馬鹿な事言っているだい、お前たちは…」
寝転んだままのマニューラが眉を下げた笑顔で部下たちをからかうと
2匹は彼女へ視線を移し、「えー?」と不服な表情を見せた。
「いやぁ?だぁってボス、コイツにオレさまらの子供を渡せますかぁ?」
アーボックが自分の尾でドラピオンの兜を突いて見せると、マニューラはそれに同意の仕草を見せた。
「確かにねぇ……ドラピオンじゃぁ甲斐性が無さそうな気もするけど」
「な!ななな…ま、マニューラ様ぁ!?」
「ふふふ、冗談だって」
腕を軽く上げてはヒラヒラと振り、マニューラはドラピオンをたしなめ、
それにつられてか、アーボックも同じく笑ってはマニューラへと首を伸ばした。
「ボス。……たまごを産んだら、ちゃんと孵化させて下せぇよ?
あのザングースの小娘みたく、誰かに押し付けたりしたら嫌ですぜ」
「……まぁ、そうなったらそうするしか無いけどね…」
マニューラはクスリと笑い、アーボックの首へと腕を伸ばした。

が、その腕が彼の首に触れる前に、アーボックの尾でクルリと身体を横に回され
マニューラはうつ伏せの形を取らされてしまった。
「え?」
瞳を瞬いて今の呟きを声に出す前に、マニューラの胸と腰にアーボックが巻き付き
彼女の背に胸で乗り上がっては、腰を浮かさせた。
「ちょ……あ、アーボック…?」
両鉤爪を藁に押し付け、身体を起こし上げようとしたが身体を拘束された事と
アーボックが彼女のうなじを顎で押さえつけた事が重なって、マニューラは動く事が出来ないでいた。
そしてアーボックがマニューラの股の間に身体を滑り込ませ、
未だに愛液と精液を吐き出している秘所へと、ヘミペニスをあてがった。
「…あ……」
ここでマニューラはアーボックの意図を読み、ゾクリと肩を震わせた。
「ボスぅ…オレさま、今度はこっちを挿れてぇんで……」
そう言うと、アーボックは先ほど彼女の鉤爪に握られていた方のヘミペニスを、
マニューラの充血して膨らんでいる花弁を広げるように押し込んだ。
「こ、こっち……って、ひゃ…!」
何をだ、と言い切る前にアーボックのヘミペニスが秘所に埋め込まれ、マニューラは思わず喘いでしまった。
「んっ、ぅんん……は、ぁん……」
再び訪れる下腹部を圧迫される感覚に、マニューラは小さく呻いては熱い吐息を漏らした。
うつ伏せに寝かされているせいか、アーボックのヘミペニスは彼女の膣壁を上から斜めに押し込むように刺激し、
膨らんだ先端と棘で強く膣壁を擦っては、滑りの液を染み出させていた。
「あ、あっ…も、お、まっえ……あぁ、あ、ああ、ぁんッ!!」
制するマニューラの声を無視しながらアーボックは腰を沈めては浮かす事を繰り返し、
腰を浮かすとヘミペニスの竿部分が秘所から覗き、愛液と白濁液の混合液が零れ落ち、
それはさながら膣内に残る精液を掻き出しているかのようでもあった。

「んぅっ…は、ぁ、あ…アーボ……ック、ちょっと、重い…」
首と背を押さえつけられ、自分よりも体重が二倍近いアーボックに乗られているのだ。
マニューラが苦悶の表情を浮かべながら呼びかけると、
アーボックは彼女のうなじと背を押さえ付けていた顎と胸を上げた。
圧し掛かられる感覚が消え、マニューラはホッと息を吐いた。
だが、それもつかの間で、彼女は突然上へと持ち上げられ、後ろへと落とされた。
「ひゃっ!?……あ、え?」
胸と腰には未だアーボックの尾が巻かれたままで、ヘミペニスも挿入されたままである。
「おー…マニューラ様、イイ格好していますねぇ…」
正面に見えるのは、マニューラを眺めてニヤニヤと笑っているドラピオンで
彼女は何が起こったのかしばらく状況が掴めずにいた。
477赤星願 12/9 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:36:57 ID:+oRDVk/L
「は…………あ!こ、こらっ…!」
ようやく、マニューラは後座位の形を取られている事を知り、
首を後ろへ動かしてアーボックへ怒鳴りつけたが、彼はヘラヘラと笑っているだけであった。
アーボックを睨み付けていたマニューラだったが、脚に違和感を覚えてそっちの方へ視線を向けると
ドラピオンが両爪で彼女の足首を掴んでいる所が見えた。
それをマニューラが制する前に、ドラピオンは彼女の脚をそのまま上へと持ち上げ
マニューラはV字に開脚した姿を披露する事となってしまったのだった。
「や……こ、こらぁっ!離しなぁ……!」
「おぉ、マニューラ様…丸見えですよ」
脚を上げられた事により、アーボックのヘミペニスは浅く挿入され
それを逃さないとばかりにマニューラの膣内と秘所は絡み付いて離そうとせずに、グチュリと音を立てた。
「うわぁ、咥え込みながらヒクヒク言っていますよ……」
「ばっ…馬鹿!見るんじゃ無いって、ばぁ…」
腕を伸ばしてドラピオンの爪を払おうとしたが、胸をアーボックに押さえられている為それは届かないでいた。
「おっ!?」
その時、アーボックが小さく呻いた。
「ん?どうした?」
ドラピオンが声をかけると、アーボックは首を傾げつつ喉を鳴らして答えた。
「いやー……マニューラ様ン中、締りが増してさぁ…」
「へぇ。チンコを咥えている所を見られて興奮したんですか?マニューラ様」
「ち、違っ……ん…」
否定しようとしたが、その口をドラピオンの口で封じられてしまい
マニューラは鼻から息を吐いて笑い、彼の首に腕を回した。

しばらくマニューラはドラピオンの舌を味わっていたが、
アーボックが腰を揺らし始めるとドラピオンは顔を離し、マニューラは名残惜しそうに腕を伸ばしたが
すぐに突き上げられる刺激に意識を奪われてしまった。
「あ、ひゃぅッ!あ、あ…」
「マニューラ様のに、アーボックのが出たり入ったりしていますねぇ…
ジュプジュプとヨダレ垂らして、そんなに気持ちイイんですか?」
「やっだ…もぉ、見ないでおくれよぉ……は、ぁん…!」
アーボックの舌がマニューラの耳を舐め上げ、その愛撫に彼女の膣内は更に締め付けを増した。
「おっ…おー…やべー……またイきそう…」
挿入していない方のヘミペニスがビクリと跳ね、先走りをマニューラの下腹部に散らした。
「あ、アーボック…!こ、今度は外に…」
「嫌…です、ねっ!」
「ばっ……駄目だって!ナカは、あ、ん…駄目っ……ひぁっ…!」
「一度出しちまっているんですし…ふぅ…同じじゃねぇですか?」
「変わる、よ!馬鹿!!」
アーボックは突き上げる動きを早め、その度にマニューラは大きく揺さぶられては嬌声と罵倒を飛ばしたが、
彼はそれに構う事無くひたすら彼女の膣内をヘミペニスで突き上げる快楽を貪っていた。
そしてマニューラも、浅く挿入されたヘミペニスで膣内の入り口を執拗に責められる刺激に夢中になっていた。
「はっ、は…あん、んッ!ふぁぁ…あ、あぁん……」
瞳はトロンと蕩け、呼吸を繰り返す口の端からは唾液が垂れ、
マニューラのその姿を見てドラピオンはニヤニヤと笑った。
「マニューラ様、イイお顔していますねぇ……すっげぇ気持イイみたいで」
「声も色っぽくなってきたしなぁ……ボス、イイですか?」
「んッ!!あ、あ……いい、よぉ……」
「へぇ……どんな風にですかい?」
「っ……と、棘がぁ…っ!ゴリゴリって……ナカに、引っかかって……ひゃッ!?」
マニューラがアーボックの呼びかけに答えた直後、強烈な刺激を受けて彼女は驚きの声を上げた。
478赤星願 12/10 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:38:04 ID:+oRDVk/L
マニューラの足首を掴んでいたドラピオンが、ヘミペニスを挿入されている秘所を軸にして
ゆっくりと彼女の足の爪先で円を描くように回し始めたのだ。
それによりヘミペニスの先端が膣壁を撫でるように擦れ、マニューラはその快感に背を反らして鳴いた。
「ひゃ、あ、ああぁぁ…!!や、だぁ…気持良いよぉ……!!!」
「ふ……ぉ…ったく、ボスもう本当可愛いですねぇ…お、そろそろマジで出そう……」
「はぁっ…!ナカ、はぁ……駄目、だから、ねぇ……」
胸に巻かれたアーボックの尾を掴んでマニューラは首を横に振るが、
既に彼女には抵抗する余裕も無く、それを分かっているアーボックが彼女の懇願を聞き入れる訳も無かった。
「そんな事言いましても、ボスぅ……ふぅ…ボスの中、ぎゅうぎゅうに締め付けて…
オレさまの精液、欲しがっているんですぜ?だから、出して上げますぜぇ……」
「ば、かぁあ!!嫌だって、言って…!」
「………すいません、もう手遅れ…ッ!!」
マニューラを締め付ける尾に力を込めて彼女を抱き込み、一瞬身体を強張らせたが
その直後ヘミペニスから白濁の液が噴出し、それは弧を描いてはマニューラの下腹部へと降り注いだ。
「う、お、おぉ…」
「ひゃ、ぁ……腹のナカ……熱いよ……」
挿入している方も、ビクビクと跳ねながら精液をマニューラの膣内へ吐き出しており
それを全て絞り採ろうと、膣壁がヘミペニスに絡んでいた。

「ん……ふぅ……あー、マジ良かったですぜぇ、ボスぅ…」
射精が治まり、アーボックはヘミペニスを抜いてはマニューラの首筋に鼻先を埋め、
擦り寄っては満足そうに今のように言った。
「……も、ぉ……出すなって、は…言った、だろう……」
鉤爪で拳を作り、コツンとアーボックの額を叩いてはマニューラが文句を言うと
叩かれた彼は「いてっ」と小さく呻き舌を伸ばして叩かれた額を撫でた。
「でもマニューラ様、すっごく感じていらっしゃったじゃないですかぁ」
マニューラの脚を下ろし、爪を足首から離してドラピオンが言うと
彼女はギロリと彼を睨んでから大きく息を吐いた。
「はぁ……それとこれは、別、だよ……もぉー…」
下腹部に付着した精液を拭いながら、マニューラはブツブツとむくれていた。
「マニューラ様またイけませんでしたでしょ?」
「……そうだよ。まぁ、アーボックには一度イかせてもらったけど、さぁ…」
「物足りません?」
「足りないさ……アーボック、いつまで絡みついているんだい。離しておくれよ」
「へいへい」
アーボックはそれに応じ、マニューラの身体を拘束していた尾を緩めると
彼女はスルリと抜けて出しては藁のベッドの上に腰をつけた。
──と、思ったら両脇で身体を支えるように掬われ、彼女は再度持ち上げられてしまった。
「え……あっ?こ、こらっ!ドラピオン!?」
後ろから、ドラピオンの爪に持ち上げられて彼女は身体を捻って彼へと振り返ると
彼は三度後ろへと寝転んで仰向けになり、マニューラを抱えたままニヤリと笑みを返した。
「じゃぁ、マニューラ様……オレが満足させて上げますよ?」
479赤星願 12/11 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:39:13 ID:+oRDVk/L
「……テメーのテクじゃぁ満足はムリだろ」
アーボックが呆れ気味に首を横に振って相棒の言葉を否定すると
ドラピオンは「う、うるせぇ!」と咆哮した。
「…満足…と、言うか物足りない分は埋めて差し上げますよ」
しかし、やはり否定は出来ないものだったようで、ドラピオンはマニューラへそう言い換えると
持ち上げていた彼女をゆっくりと自分の腹部へと降ろし、マニューラは彼の腹部に膝立ちの形を取らされた。
「う、ん…?」
股の間にドラピオンのペニスを感じ、マニューラが反射的に首を下へ動かすと
ドラピオンの両爪は彼女の腋から腰へと移り、軽く彼女を掴んだ。
「ん……あ…ん…」
ズ…と、粘膜が擦れ合いながらドラピオンのペニスがマニューラの膣内へゆっくりと挿入された。
先ほど、マニューラが自分から受け入れた時はギチギチに強張っていた膣内だったが
今はすっかりと柔らかくなり、難なくドラピオンのペニスを受け入れる事が出来た。
「んっ……ここまでですかね…」
先端が硬い壁に突き当たったのを感じ、ドラピオンはマニューラを下げる爪の動きを止めた。
「ふっ…ふぅ……んっ……」
マニューラは腹部に鉤爪を寄せて深く呼吸を繰り返していた。
だが、それもつかの間で彼女は深い呼吸から、浅く荒い呼吸を余儀無くされた。

「ひゃ…あ、ぁ!あっんぅッ」
ドラピオンが腕を上下に動かし、爪で掴まれるマニューラも上下に揺らされ
彼女はその刺激に喘ぎ、悶えながら身体をくねらせた。
膣壁から滲み出る愛液と、膣内に放出された精液でマニューラの中は滑りを増し
その感触も相まってドラピオンは喉を鳴らして軽く呻きを見せていた。
「く……う、マニューラ様……どうですか?」
「あ、ぁんッ…良い、よ……もっとしておくれよぉ…」
その言葉の通り、膣壁はドラピオンのペニスを逃さないとばかりに絡みつき、
マニューラも自ら腰を揺らし、快楽を求めていた。
「へへ…どのように気持ちイイですかぁ?」
「んっあ、あん!あ、ぁ、お…奥まで…!届い、てぇ……腹のナカが…は、はぁんッ!?」
ビクリと肩を揺らし、マニューラは悲鳴を上げた。
「いやー、ホントイイ眺めですぜぇ、ボスぅ…」
アーボックがマニューラの正面に立ち、尾の先端を伸ばしては彼女の陰核を弄ったのだった。
「よく、こんなぶっといの入りますねぇ。まぁたまごを産めるくらいだから当たり前ですか」
ドラピオンのペニスがマニューラの秘所を出入りする様子を眺めながら
舌をチロチロと揺らしては、陰核を弄る動きを止めようとはしなかった。
先端で軽く突くと、マニューラはその度に肩をビクリと震わせて首を横に振った。
「あ、や、嫌、だぁよぉ…!そこは、駄目……見るな、ひゃ、ぁんッ」
嫌だと口で言うものの、突かれると強烈な快感がビリビリと脳まで伝わり
膣内もその刺激から締まりを強め、今度はドラピオンの種子を強請り始めた。
「お、おー……締まってる締まってる…」
「ボスーすっげ気持ち良さそうな顔していますぜぇ……そろそろイきそうですね…」
「マニューラ様、イきます?」
「ひぁっ……あ、ぅん、うんッ……イ、イきそ…う……で、でも、もう少し…」
もう少し、ドラピオンを味わいたくマニューラは絶頂を促す事を止めるように指示するが
それに従う訳もなく、部下たちはそれぞれ彼女を絶頂へ登り詰めようとした。
480赤星願 12/12 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:40:27 ID:+oRDVk/L
アーボックは溢れ出る体液を尾の先端に絡めてその側面で陰核を擦り、
ドラピオンは揺らす腕と突き上げる腰の動きを止めず、
そしてマニューラは、背を反らして唾液が垂れる口に鉤爪を寄せて鳴いていた。
「ひゃ、あッ!あ、あ、あ、あぅッん…!やぁっだぁ……イッちまうよぉ…」
ゾクゾクと背の体毛が逆立つのを感じ、尾羽も天を仰ぐ様に張り上がった。
「お…マニューラ様、尻尾…上がっていますよ」
マニューラの後姿を眺めながら、ドラピオンが悠長に言うが当の彼女は既にそれに構う余裕は無く
ゾワゾワと競り上がる快楽の波に溺れていた。──そして
「……ふっ……あ、ひゃぁッ!あんっん、あ、ぁあ、ぁぁ……!!!」
今一度、大きく身体を揺らし、ビクビクと肩を震わせて、マニューラは絶頂を迎えた。
「んぅっ…」
ドラピオンは顔を顰め、痙攣するマニューラの膣内の感触に悶えたが
そこで精を吐き出す事はせず、彼女を動かしていた腕を止め、落ち着くのを待っていた。
「はぁっ、あ、ん……はぁー………」
くたりと身体を後ろへ落とすと、張り上がっていた尾羽も同じように垂れ下がり
マニューラは瞳を薄く開いては心地良い絶頂の余韻に浸っていた。
「……マニューラ様、イッたようですね」
そう言いながら、マニューラを持ち上げて彼女から自分のペニスを引き抜き、
未だ呆然としている彼女を藁のベッドへとうつ伏せで寝かせた。

「はぁ……はぁー……も、う…お前たちねぇ……」
絶頂の余韻も治まり、マニューラは藁の枕に腕を乗せて部下たちへ振り返っては今のように言うが
彼らはヘラヘラと笑っているだけであった。
「一対一でセックスされていると、余った方はヒマなんですよぉ、ボス」
「そそ。見ているのもイイんですけどやっぱり混ざりたくなるって言うかー」
「むぅ……だったらさぁ…余った方は口でしてやっても良いけど…」
部下たちの不満を聞き、マニューラは枕の上に腕を組んでその中に顎を入れてため息を吐くと
アーボックが彼女の後ろへ蛇腹を滑らせ、のそりと彼女の顔を横から覗いた。
「それもイイんですけど…やっぱり、ボスのナカでイきたいんですねぇ…」
「えぇ?でもそれだとさぁ…」
マニューラは眉を下げ、口を尖らせてアーボックを眺めては自分の不満を投げた。
「お前たちは1回でもワタシには2回、つまりは倍、お前たちを相手にしないといけないんだよ。
さすがのワタシもくたびれちまうからさぁ……」
瞳を閉じてはため息を吐き、勘弁してくれと言葉に含めて返した───が、
マニューラは即座に瞳を見開き、ビクッと腰を揺らした。
「あ……なッ!!」
肘を曲げて両鉤爪を藁へと押し付け、後ろへ振り返るために身体を捻ると
アーボックの尾が、マニューラの尾骨から臀部の割れ目を沿うように撫でていたのだ。
尾下板部分でゆっくり下から上へと撫でると、マニューラはアーボックの企みを読み取り、奥歯を噛み締めた。
「う…ちょ、ちょい待ちッ!ま、まさかこっちも…」
恐る恐るアーボックを上目で眺めると、彼はニヤリと口の端を上げては
「えぇ、そーですぜぇ、ボス。こっちも使えば、同時に相手に出来ますぜ?」
と、返したのだった。
481 ◆iXE5QnS4Jg :2009/10/09(金) 01:42:19 ID:+oRDVk/L
今回投下分は以上です。次回で完結になりますので
もうしばしお付き合いくだされば嬉しいです。

…カイリキーの人がMADネタを書いて下さってテンションだだあがってる自分がいるw
482名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 01:43:13 ID:xClXCpe0
リアルタイム遭遇するとは思わなかった……もう三匹とも可愛すぎて鼻血が出る
そしてやっぱりマニュ様はおしりも頂かれてしまうんですねw
483 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/09(金) 07:08:59 ID:VfjLvz6f
需要があったので続きを書きました。
視点が変わっていくので注意してください。
リザードン、ジュカイン、オーダイル。
♂×♂ 流血のある戦闘描写あり エロなし
484 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/09(金) 07:11:50 ID:VfjLvz6f
オーダイルに襲われて数日。
流石に異常を察知したのか、育て屋の主人はオーダイルを別の区画に移動させた。
襲われた時の体の傷はすっかり回復したものの、
心の傷は癒されることは無い。


きぃ、と入り口が開く音が聞こえる。
「あ…ジュカイン…」
ジュカインは辺りを見回し…軽く舌打ちをする。
「今回はあいつが連れていかれたのか…」
彼は木蔭の草むらに腰掛ける。
俺は彼の隣に立った。
「き、今日はいい天気だな。実は俺が日本晴れで…」
「…暑い。」
いつものように素っ気無い態度。
「…ジュカイン、俺…」
「…失せろ。」
「俺…お前の事が…」
「…聞こえなかったのか?さっさと失せろ。」
構わず言葉を続ける。
「ジュカイン、お前が好きだ。」
「俺はお前が嫌いだ。」
「っ…!!」

予想していた言葉。
それなのに、実際に言われると、もう何も言えなくなってしまった。

------------------

「ジュカイン、お前が好きだ。」
「俺はお前が嫌いだ。」
俺の放った言葉に、リザードンは黙り込む。
俺は更に追い討ちをかける。
「もう、知っているんだろう?
俺がオーダイルを好きな事を。
…そしてオーダイルがお前を好きな事を。」
…そう、オーダイルはこいつを愛している。
俺ではなく、こいつを。

こいつさえ居なければ、オーダイルは瀕死になる程の怪我をしなかったのだ。
こいつさえ居なければ、オーダイルとずっと二人きりで居られるのだ。
こいつさえ居なければ、オーダイルは俺を愛していた筈なのだ。
こいつさえ居なければ…
こいつさえ…

-------------------
485 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/09(金) 07:12:53 ID:VfjLvz6f
「…リザードン」
低く冷たいジュカインの声に、俺は顔を上げる。
「…?」
ジュカインがゆっくりと俺に歩み寄る。
「本当に俺の事を想っているのなら…」
「…。」

「死ね。」

瞬間、ジュカインの刃が俺に襲い掛かる。
回避が間に合わず、腕で攻撃を防ぐ。
「ぐぅっ…!?」
刃が腕の肉を抉り、焼け付くような痛みが走る。
ジュカインは周囲の岩石を尻尾で俺の方へ弾き飛ばし、俺の身動きを封じ込める。
続けて二回目の辻斬り。
背後から翼の薄膜が切り裂かれる。
「ぐっ、や、止めろっ!」
しかし、ジュカインは攻撃を止める様子は無い。
そして三撃目。
正面から…来る!
カウンターの構えを…いや、ダメだ!
ジュカインを攻撃するなんて…!
「うぐっ…!?」
腹部が切り裂かれる。
俺は地面に膝をついた。

「これで…最期だ。」
ジュカインはゆっくりと刃を振り上げる。
もう…最期なのか…。
結局、ジュカインには認められないままだったな…。
俺はグッと目を閉じる。

…ごりっ、と鈍い音。
痛みは…感じない。
続けて、どさり、と何かが崩れ落ちる音。
俺は恐る恐る目を開いた。
ジュカインが地面に横たわり、オーダイルがその後ろに立っている。
…口を真紅に染めて。
「オーダイル…お前…どうして…」
「お前が心配で…逃げ出してきたんだ。…立てるか?」

----------------------
486 ◆Ivgyg0cn3w :2009/10/09(金) 07:14:37 ID:VfjLvz6f
「オーダイル…お前…どうして…」
リザードンが驚いた表情でこちらを見ている。
「お前が心配で…逃げ出してきたんだ。…立てるか?」
俺が差し出した手をつかみ、リザードンは立ちあがる。
…手遅れになる前に間に合って良かった。
振返ると、ジュカインが首元から血を流しながら、よろよろと立ち上がろうとしているのが見える。
ちっ、急所を噛み砕いたつもりだったが外していたか…。
「くっ…邪魔をするな…っ!」
ジュカインがこちらに飛び掛かって来る。
俺はジュカインをギッと睨みつける。
「よくも…俺のリザードンをここまで…やってくれたな…!?」
俺は怒りに身をまかせ、冷気を込めた拳でジュカインに殴りかかった。
「…っ!?」
…ジュカインは回避が間に合わず、大きく弾き飛ばされる。
「ぐはっ…!!…くっ!」
「ふん、まだまだ行くぜ!」
素早い動きでジュカインを翻弄し、爪で切り裂く。
…回避不可能だろう。
…予め、竜の舞で攻撃や素早さを上げておいたのだ。
「ぐぁっ…!?」
ジュカインは攻撃を受けると、地面に倒れた。
「トドメだ!くたばれぇっ!」
俺は最期の一撃をジュカインに…

瞬間、周囲が光に包まれる。
…なっ…ソーラービーム…だと…!?
ジュカインは既に意識を失っている。
放ったのはジュカインではない…となると…
「オーダイル…もう…やめてくれ…ジュカインを…傷つけ…ないで……」
どさり、と、背後でリザードンが倒れる。
馬鹿か…そんな事で…打つか…?
もう、戦う力なんて…残って無かったんだろ…?
無理しやがって…。
それ程にジュカインの事を…想っているのか…?
…俺の意識は次第に薄れて行った。

-続く-
487名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 07:51:52 ID:a/CaJ5pK
>>481
ドラピオンのがっつきぷりと先にイッちゃう所がまさに童貞だなww
アーボックのちんちんがどんななのか何となく想像ついていたけど
ヘミペニスでググル先生に画像を探して貰ったら、一枚目からすげーのが出てきた。
こんなん自分からいれちゃうマニューラ様パネェっす!

>>486
おお続きキター!!
複雑な三角関係だなぁ…どう解決するのか見物だな
488名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 13:13:40 ID:Xct4uaU2
>>483
修羅場キター!!やっぱ三角関係はこうでなくちゃな。
アンタの小説は結構ツボだから続きも全裸で待ってるぜ!!
489名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 17:10:12 ID:rZUbSzI5
見るのが怖い…でも、見ちゃう! (ビクンビクン
490名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 20:47:11 ID:RE3Wljx3
>>481
続き待ってましたー!GJGJ!
毎回エロも心理描写も濃くて俺の興奮が大変なことになってるぜ!
見せられた夢と同じに、マニュ様は両方を頂かれる運命なのかw
次回で完結ってことで今からwktk

>>486
修羅場って怖えー!
命とる気満々なジュカインとオーダイルが怖ええー
こうなるとこの三匹のトレーナーは大変だなw
491小ね:2009/10/10(土) 00:25:15 ID:wAktC9cw
○月×日
今日もおやかたさまに呼ばれ、夜中にセカイイチをあげるハメに。
止めてくれと忠告したが、聞く様子なし。
○月□日
ダグトリオが行方不明。
あくまでギルド一員としてメンバーが減ると色々と困るからであって
心配など全くもってしないまま捜索。海岸で発見。
○月△日
久々に何も起こらず眠る。
しかしどうにも寝つけない。変な違和感がある。
お化けなんていないし全く怖くない、
そもそもお化けと言う存在自体が曖昧な全く怖くないもので、
真後ろに白い影がいたとかそんな全く怖くないものは元々心理的な思い込みで全く怖くない。
○月▽日
今日はタウンでセカイイチの在庫があるか調査。
一つしかないと言われ、やむ無く購入。
昨夜の違和感がまだ消えていない。お化けなんていないし、全く怖くない。
そもそもお化けとは……
(以下同文)
○月◎日
マニューラに絡まれる。
礼儀の悪さを指摘してやったらドラピオンとアーボックに囲まれた。
一瞬の隙をついて逃走。
違和感なんか無い、お化けなんか(以下同文)
○月☆日
ようやく違和感の正体を掴んだ。
夜に薄目を開けて眠ってたら、誰かの眼が開けっ放しの扉から、
こちらを覗いているではないか。面白い。今捕まえてやってもいいが、それでは面白くない。
三日以内にジバコイル保安官に引き渡してやる。
このギルド副所長を甘く見たことが貴様のミスだ!


「これで、何日目だっけ?」「もう、八日目でゲス……やっぱり…」
「駄目だよ…本当に、それだけは……」
「……ゴメンでゲス」
492名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 17:49:25 ID:VtUoyqx8
>>491
ワロタんだが、オチがよくわからん

ここ最近の投下SSでチーかま3Pは性欲に忠実
MADの3Pはラブラブってイメージがついてしまったw
493ヒコザルの人 ◆GShikoDN72 :2009/10/10(土) 18:21:41 ID:gwytwcIV
>>481
GJ!! 今回ずっとエロですねw
次回の完結楽しみです。文章きれいだし書くのも早くてうらやましい…
セリフと情景描写・心理描写のバランスがよくて、読みやすいなぁといつも思ってます。
見習いたいです。

>>483
GJ!! 三角関係の緊張感と相まって、バトルの緊迫した雰囲気が伝わってきます。
果たしてどんな結末になるのか、期待してます。


さて、3連休みなさまいかがお過ごしでしょーか。
みんなが遊んでいるときに黙々仕事してると、空き時間に筆が進むもんですねww

新作はブイゼルが主役。
アニメのせいでショタポケの地位を確立したポケモンにも関わらず、前作で登場させられなかったため、
いじりまくりたいと思います。

題名は
「ビークインの呪い」
今回はその1をお届けします。
注意事項:ショタ系。強姦系。
カップリング:最初ちらっと人間×ブイゼル
       ブイゼル×ビークイン

あ、あと、設定がちょっとぶっ飛んでいる部分がありますが、
全体としてギャグと思っていただけると嬉しいです。
494『ビークインの呪い』その1 1/11:2009/10/10(土) 18:24:23 ID:gwytwcIV
たった一度の過ちが、取り返しのつかない結果をもたらすことがある。
いくら反省しても元に戻ることは決してない、己の運命全てを歪めてしまうほどの転機。
それが、この世の中には確かに存在する。
そのことを…ブイゼルは噛みしめていた。


「お前は可愛いな、ブイゼル」
「あっ、くぅっ!んっ、あんっ…!」
体の後ろから伸びた男の手がゆっくりと脇腹を撫であげ、そのまま全身を滑るように刺激していく。
首元には暖かい息が吹きかかり、そっと頬のあたりに寄せられた男の唇が次第に中央へと移動してくる。
横を向くと、その男、自分の主人である人間の優しそうな目が瞳に映った。
もう何を言いたいのかが、見ただけで分かる。
ブイゼルはこくんと頷くと、さっきまで愛撫に悶えて喘ぎ声を流していたその口を自分から動かし、人間のそこに重ねた。
くちゅ…くちゅ…
唇を割って躊躇なく温かい舌先が侵入し、動き回る。
ポケモンである自分が相手だというのに、この人間は非常に楽しそうに口腔内を愛撫してくる。
長時間口を塞がれ、ブイゼルの小さな黒い鼻からくぴくぴと荒い息が漏れた。
1分…2分…
執拗に。
その言葉がぴったりくるぐらい、人間の口撫が続く。
肉厚の舌がねっとりと絡ませられ、口腔内の全てを撫で、擦り、刺激する。
元々水タイプで少し体温が低めのブイゼルの内部へ、粘膜ごしに直接人間の熱が送り込まれ、
脳が茹でられているかのようにぼうっと意識がぼやけてきた。
くにっ…
それまで腹部を愛撫していた人間の手が、そっと股間に伸びる。
触られてもないのにキスだけで既に半分立ち上がりかけていたそこは、
余程敏感になっているのか、握りこまれただけで先ほどの2倍くらいまでに大きくなって、
人間の手のひらから元気に顔を出してしまった。
甘い香りが周囲に広がっていく。

「今日も元気だな」
やっと口を解放してくれた人間が、今度はゆっくりと局部を撫で上げながら満足そうにほほ笑む。
ブイゼルはただただその手つきを眺めながら、頬をピンク色に染め上げ、身を預けていた。
無抵抗なその姿。
一瞬だけこの1人と1体の姿を見ただけならば、お互いが進んでそういう行為をしているように見えるかもしれない。
しかし、もしじっと観察していたら、このブイゼルが決してこの行為を楽しんでいるわけではないと気付いただろう。
確かにブイゼルの目は性的快楽に潤んではいるものの、
その瞳の奥には、絶望から来る諦観の色が深く刻まれているのが見て取れただろうから…。
495『ビークインの呪い』その1 1/11:2009/10/10(土) 18:25:09 ID:gwytwcIV
「気持ちいいか?ブイゼル」
「ん…あっ…、は、はい…。すごく、いいです…」
くにゅっ、くりっ…くちゅっ、くちゅっ…
まだ立ち上がったばかりのブイゼルの肉茎を、人間の器用な長い指がこねあげていく。
ふとその人差し指が小さく鈴口の開いた先端にあてがわれると…
ねと…っとその先っぽから黄金色の糸が伸びた。
「ふぁっ…!」
「もう出てきたな。毎日毎日エロい奴だ。さあ、今夜もしっかり愉しませてくれよ。こいつらもお待ちかねだ」
薄暗い小屋の中、人間が顎で示した方を見やると、
既にお馴染みとなったポケモン達がじっとこちらを見つめているのが目に入った。
物欲しそうなその顔。
ヨダレを垂らしているやつまでいる。
「まずはピチュー。お前からだ」
「やったぁ!一番だぁ!」
トコトコと嬉しそうに駆け寄ってくる幼い顔。
その目の前で、ブイゼルの局部を握りこむ人間の手が少しだけ強めに根元を絞りこんだ。
「んっ…、はぁぁっ…ん…」
とぷっ…
たまらず快感に喘いだその先端から淫猥な雫が膨らみ、あっという間に肉茎を垂れて滑り落ちていく。
その雫が…黄金色だった。
赤く染まった粘膜を伝い、それが皮との境目に達しようかというその瞬間、
ピチューの小さな舌が伸びて、まるで子供が溶けそうなソフトクリームを舐めとるように
肉茎の先端までつつーっとなぞっていった。
「うぁっ!んっ!」
そのひと舐めがまた新たな刺激となって、
ブイゼルの興奮しきった先端から黄金色の粘液がとめどなく溢れだし、甘い香りで辺りを満たしていく。
「今日もよく出てるな。おいしいか?ピチュー」
「うんっ!」
口の周りをもうベトベトにしながら、嬉しそうに答えるピチュー。
後ろでは他のポケモン達が待ちきれないとばかりに目を血走らせている。
「んぐっ…!」
くちゅっ、くむっ…
肉茎をピチューの好きにさせながら、人間はまたブイゼルの口を犯し始めた。

ああ…
なんで、なんで、こんなことになってしまったんだろう?
いや、原因は分かっている。
ただその過ちがもたらしたあまりに過酷すぎる現実を、受け止めきれずにいるだけなのだ。
そう。あの時あの場所で…
ブイゼルは、己の中の運命の歯車が突然不協和音を奏で始めた音を確かに聞いたのだ。

496『ビークインの呪い』その1 3/11:2009/10/10(土) 18:26:22 ID:gwytwcIV


「琥珀の森?」
「えー、ブイゼル聞いたことなかったの?甘党には有名だよ!」
それはまだほんの数か月前のこと。
遊び仲間だったブルーとのそんな会話がきっかけだった。
ブルーは頭がキャンディみたいな形をしてるだけあってかなりの甘党で、
ブルーの勧める甘いものにはハズレがないって評判だ。
ブイゼルも実はかなりの甘いもの好きで、甘い木の実なんかには目がない。
この前なんか、自分の顔くらいの大きさのカイスの実を全部食べてしまったほどだ。
そんな2体のこと、会話も当然のことながらそういう話題が多くなり…
そこでブルーが言いだしたのが、「琥珀の森」だった。

「琥珀の森はね、ビークインが住んでるんだ!」
「ビークイン?」
「うん。ミツハニー達の親玉だよ。でね、ミツハニー達がいつもせっせと運んでくるあま〜〜い蜜をね、
いっぱいためこんで、ものすっご〜〜〜〜っく甘い蜜を作ってるんだ!」
「ものすっごく…甘い蜜…」
じゅるっ…ごくんっ…。
垂れそうになるヨダレを慌てて飲み込んだ。
聞いただけで全身が震えそうになるほどの、美味しそうな名前だ。
甘い蜜だけでもかなりの美味しさだというのに…。
隣のブルーは目をきらきらと輝かせながら中空を見つめている。
「でも…」
と、突然その瞳の色が輝きを失い、口調も一気にトーンダウンしてしまった。
「でも?」
「気性が荒いミツハニー達がいっぱいで近づけないんだけどねー」
がくっ。
「ダメじゃん…」
「うん…」
頭を垂れる2体。
その場はそれでおしまいだった。
でも、夜になっても、また次の日になっても、
琥珀の森のビークイン。ものすっご〜〜〜〜っく甘い蜜。
その言葉がブイゼルの頭を離れることはなかった。
ほんのちょっと、一舐めでいいから、味わってみたい……。
497『ビークインの呪い』その1 4/11:2009/10/10(土) 18:27:30 ID:gwytwcIV
結局数日後には、ブルーに聞いたその場所へとブイゼルはやってきていた。
琥珀の森。
その名前がつけられているだけで、普通に生えているだけの木々がまるで黄金色に輝いているかのように見える。
新緑の葉に太陽の光が反射してまたたき、垂れ落ちる朝露はまるで本物の蜜のようだ。
甘い蜜。
甘い蜜。
ものすっご〜〜〜〜っく甘い蜜。
ブツブツと呪文のようにその言葉を繰り返しながら、ブイゼルはその森奥深くへと進んでいった。

「おい、お前!この森に何の用だ!?」
突然後ろから浴びせられた鋭い声に振り向くと、
1体のミツハニーが音も立てずに空中をホバリングしていた。
普段花の蜜をあつめて飛び回っている時とはまるで異なり、
その声の端々から警戒心が露骨なまでに顔を出している。
いきなりそんな目を吊り上げて話しかけてこなくても…と思いつつ、話し始めたブイゼルだったが…
「あのー、実はここにビークインがいるって聞いて、ものすっごく甘い蜜っていうのを…うわっ!」
言えたのはそこまでだった。
ここに来た理由を言い始めたまだ途中だというのに、
ミツハニーは突然、その言葉を遮るようにしてブイゼルを攻撃してきたのだ。
猛烈な勢いで突進してくると、真空状になった空気の刃がブイゼルを襲い、地面をえぐった。
よけなければ…当たっていた。

「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
必死で避けるブイゼルの声を聞こうともせず、連続で空気の刃が撃ち込まれてくる。
「そっちがその気なら…!」
ブルーから琥珀の森のミツハニーは気性が荒いから気をつけた方がいいとは言われていたけど…。
ポケモン同士、そんなに話が通じないはずがない。
もしかしてちゃんと話せば、少しくらい蜜を分けてくれるかも…なんて甘い考えを抱いていたブイゼルは、
いきなり攻撃されて頭に血が上ってしまった。
得意の水の中とまではいかないまでも、素早い動きには自信がある。
あまごいを使って雨を降らせ、2倍のスピードになったブイゼルには
空中を自在に飛び回るミツハニーの動きでさえ、スローモーションに見えた。
ミツハニーの体当たりを余裕をもってかわすと、隙だらけのその背後から冷凍ビームをお見舞いしてやった。
「わあぁっ!」
パキッ!ビキビキッ!
雨で濡れていたミツハニーの体が一瞬で氷に覆われ、地面へと落下していく。
弱点をつかれ、完全に氷状態になってしまったミツハニーは、満足に動くこともできなくなってしまった。
(なぁんだ、こいつら大したことないじゃん)
タイプ的にも、実力でも己の優位を確信したブイゼルは、ちょっとした高揚感に包まれながら更に森の奥を目指していった。
498『ビークインの呪い』その1 5/11:2009/10/10(土) 18:28:58 ID:gwytwcIV
実際、ブイゼルにとって琥珀の森を進んでいくのはそれほど困難なことではなかった。
森の中に小川が流れていたのだ。
琥珀の森を巡回するミツハニーも、他の虫ポケモン達も、水の中を進むぶんには全く問題にならない。
川の中を遡って行き、その水がめである大きな湖にたどり着くと、
その湖畔に目指すべきものがあった。
琥珀色に輝く大きな巣。
いや、それはもはや、巣というよりは城と呼んだ方がしっくりくるかもしれない。
琥珀色に塗り固められた壁が幾何学的な形態を呈し、
内部にいる女王、ビークインを守るべく張り巡らされている。
(すごい…)
想像以上の美しさとその威容に、思わず気押されそうになったブイゼルだったが、
あまい蜜への好奇心と、突然問答無用で攻撃をしかけてくるようなミツハニー達への怒りが背中を押して、
そっと水路からその城へと侵入していった。

ビークインを見つけるのは容易かった。
大きな城だというのに、その外側と違って内部には全くと言っていいほどミツハニー達がいないのだ。
やっと見つけた1体のメスのミツハニーを襲って凍らせると、
女中として女王の世話をしているというそのミツハニーは、怯えた目つきでペラペラと喋り出した。
城の中は男子禁制で、今ここにいるのは自分と女王のビークインだけであること。
女王はまだなりたての、若いビークインであること。
ミツハニーが集めた蜜の中でも最上級のものを女王のもとへ運び、
それを女王が体内で熟成させて、最高に甘い蜜を作っていること…。
全てをしゃべり尽くした上に、寝室の場所まで教えてくれた。
まったく、ビークインもいい部下を持ったもんだ。
他に誰もいないと分かると、もう何も遠慮することなどなくなった。
教えられた寝室へと進み、バンっと大きな音を立てて扉を開けると、
ふかふかした白い繭のようなベッドに横たわるビークインの姿があった。

「あんたがビークイン?」
「何奴っ!!どうやってここに入ってきた!?」
ブイゼルの姿を認めた瞬間、ブォン!っと羽音を立てて飛び上がるビークイン。
すごいプレッシャーだ。
まだ若い…というより幼いくらいの年齢と聞いていたけれど、とてもそうは見えない。
腕を広げ、眼を鋭く光らせるその姿からは女王の風格とも言うべきものが感じられた。

「まあ、そう怒らずに話を聞いてよ。ボクはただキミの作ってるっていう、
ものすっごく甘い蜜っていうのを分けてほしいと思って…」
低姿勢に話し始めたブイゼルだったが、ビークインの反応はミツハニーと同様、取り付くしまもないものだった。
言葉を遮るようにして、怒声が響き渡る。
「貴様…!わらわの蜜を分けろ、だと?汚らわしい!!
誰が貴様ごときに!その口が開くのを見たくもないわ!消えるがいい!」
……。
もしかして女王なら少しは話が通じるかもと思っていたけれど、
やはりそれも無理だったみたいだ。
(話くらい聞いてくれたっていいじゃないか!そんなに無理を言ってるわけじゃないのに!)
あまりの話し合いの通じなさに、これまでの期待が逆に失望から怒りになってブイゼルを包む。
その目の前で、ビークインがあからさまに戦闘体勢をとってきた。
これはもう、力ずくでいくしかない。
ブイゼルは覚悟を決めた。
499『ビークインの呪い』その1 6/11:2009/10/10(土) 18:30:49 ID:gwytwcIV
「去ねぃっ!!」
ビークインを中心に、放射線状に音波が走る。
それはそのまま部屋中の壁を揺らし、城全体に広がっていった。
しかし、1秒…2秒…と時が過ぎても、何の変化も起こらない。
「っ!?」
不思議そうに辺りを見渡すビークインに、ブイゼルは余裕の表情で説明してやった。
「キミの攻撃司令も、防御司令も、外には聞こえないよ。今ボクが外で大雨を降らせてるからね。
雨が城の外壁を叩く音で、城の外のミツハニーには全く音が届いていないから」
ゆっくりとビークインに歩み寄る。
動揺したその顔を見つめながら、最後の説得を試みた。
「ねえ、ちょっとだけでいいんだ。キミの作る甘い蜜をわけてくれないかな」
しかし…部下を呼ぶこともできず、窮地に立たされたはずのビークインに、一片の変化も見られなかった。
「ふざけるな、まだ言うかこの下郎が!貴様ごとき下賤の者にくれてやる蜜などないわ!」
(はぁ……)
この強硬で高慢な態度は何なんだろう。
ビークインの作るものすっごく甘い蜜って、そんなに大事なものなんだろうか?
これだけ強く拒絶されると、かえって是が非でも欲しくなってしまうのが人情ってもんだ。
ついに己の体で襲いかかってきたビークインの技を難なくかわすと、
「後で後悔しても知らないからねっ!」
その体に勢いよく水流を叩きつけた…。

羽を湿らせ、冷凍ビームで凍らせる。
ミツハニーに有効だったこの作戦は、当然のことながらビークインにも効果的だった。
部下から切り離され、羽を凍らされ、凍傷で動きを封じられたビークインはただ悔しそうに顔を歪めて横たわっている。
飛翔していた時はスカートのように広がっていた下半身も、水に濡れややしっとりと細まった姿へと変化していた。
「ほら、言わんこっちゃない。ねえ、甘い蜜はどこ?」
「き、貴様…!」
「ねえ、いい加減あきらめたほうがよくない?命は惜しいでしょ?蜜を分けてくれるだけでいいんだしさ」
このセリフ、まるで悪役だな…と思いつつ言葉を投げかけると、
さすがのビークインもついに観念したらしい。
「くっ…。仕方がない。下賜してやらんでも…ない。我が蜜を」
まだかなり上から目線だったけど…。

「ほんとっ!?ねえ、どこにあるの?」
「……。こ…、ここ…だ」
目を輝かせるブイゼルの前で、ビークインの凍える細い腕がゆっくりと己の下半身をまさぐる。
水に濡れて細まったヒダをそっとめくり上げていくと、
その奥深くから、綺麗なピンク色をした粘膜のスリットが顔を出した…。
500『ビークインの呪い』その1 7/11:2009/10/10(土) 18:32:47 ID:gwytwcIV
「えっ!?」
ドキッ!!ドクン、ドクン…!
その姿を見た瞬間、ブイゼルはかぁっと顔が熱くなり、心臓がとてつもない速さで脈打ち出すのを感じた。
(そ、それ、あの、それってもしかして…女の子にとって、恥ずかしいところなんじゃあ…?)
自分が同じような体勢をとったらどうなるか、想像してみる。
そこには間違いなく、男の子のしるしがあるはずの部位だ。
ビークインはメスだから、自分みたいなオチンチンはなくて、そこにあるのは…そのぉ…
「ちょっ、あのっ…ビークイン…」
「どうした?欲しいのではないのか、ここから出る我が蜜が…?この…下衆めが!」」
悔しそうに、指でそこをめくりあげるビークインの顔は羞恥で真っ赤だった。
間違いない。
そこはビークインにとっての性器なんだ。
これじゃあ、蜜をくれって言って嫌がるのも当たり前だ。
(こんなひどいこと…するつもりじゃなかったのに…)
ブイゼルは、ほんの出来心でスカートめくりをして女の子を泣かせてしまった小学生のように、
どうしていいか分からない、居たたまれない気持ちになって立ちすくんでいた。

「さあ、早く摂取するがいい。わらわを辱める気か!」
こんな恰好になっていてもまだ、ビークインのその言葉からはプレッシャーが感じられた。
そして、恥ずかしそうに指で示されたその秘所からは、
左右のピンク色の肉襞から湧水が染み出すようにして、ゆっくりと黄金色の液体が滲みはじめていた。
粘性の高いその体液が、ヒダの下端にじざじわと雫を形成する。
と同時に…
ふわぁっ…
(ああ…。いい…匂いだ…)
とびっきり甘い蜜の香り。
今まで舐めた甘い蜜を遥かに凌駕するその強い芳香。
ほんの少し染み出しただけだというのに、その液体から広がった香りはたちまちブイゼルを虜にし、
さっきまでの居たたまれなかった気持ちを隅へと追いやってしまった。
気がつけばブイゼルは、花の蜜に吸い寄せられるミツハニーさながらに
ビークインのその場所へと顔を近づけていた。

501小ね補足的な:2009/10/10(土) 18:33:35 ID:wAktC9cw
※月Ω日
今日、運命の出会いをした。
あそこまで自分のタイプと合致する相手は、そうそういないだろう。
口調やその身体を必死で思い出して自慰を馬鹿みたいにやった。
でもまだまだ元気だ。
※月Θ日
運命の相手を町中で見かける。
カクレオンの店でリンゴを箱一杯買って嬉しそう。リンゴが好きなんだろうか。
笑顔を思い出して、自分を慰める。いくら出しても昂りがおさまらない。
※月η日
運命の相手が路上でビッパを叱りつけていた。
ずいぶん口調が厳しいが、何をしているのか、気になる。暫く調査してみよう、
そうすれば自分は…
○月×日
やった!遂に運命の相手の所在を突き止めた!
なんとプクリンのギルドの副所長をやっているみたいだ。
さすが自分の運命の相手だ!
そこまで賢く可愛く美しく艶やかで自分をここまで虜にしてしまうとは!
○月△日
ギルドの扉は開けっぱなしで、
運命の相手が梯子に止まっているのが外から分かる。
ぎゅっと目を瞑って必死に眠ろうとしているのか堪らなく可愛い。
○月▽日
あのリンゴは、運命の相手が食べるものではないと分かった。
自分だったら、そんなことさせないのに…
今日も眠る姿を見た。朝まで見ても飽きない。
○月◎日
運命の相手がマニューラ他に絡まれていた。
すぐさま血祭りにあげてやろうかと思ったが無事に逃げ出していた。よかった。
しかしこのままでは駄目だ、早く自分が危険の無い場所へ連れていかないと…
○月☆日
今日も眠る姿を見ていたら、薄目を開けてこちらを見ていた。
可愛い、と思ったが、自分の中の気持ちに気付いた。
自分は運命の相手の『愛』を欲していない。
そうだ、ひたすらに運命の相手が欲しい、
その羽根を一枚残らず、その身体を一欠片も余すこと無く、
その心を全部欲しい。
そうだ、ひたすらに快感を与えよう。
狂う程強く、長く、相手の容量をいっぱいにして、それでも止まらぬほどの快楽を。
そうすれば、身体は自分無しじゃいられなくなる、
心は自分だけに向けられる、
それで自分はとうとう…
○月★日
自分だけの場所に運命の相手を連れ込んだ。
優しくリボンでしっかりと飾り付けたけど、まだ身体も心も引き留めていない。
時間はたっぷりあるんだ、だけど自分は待てない、
明日から沢山沢山与えることにしよう。
今日はその用意。
502『ビークインの呪い』その1 8/11:2009/10/10(土) 18:34:01 ID:gwytwcIV
「は…、早く…!舐めとるがいい…!」
じぃっと見つめるブイゼルの目の先で、綺麗なピンク色の陰唇がひくひくと震えている。
(これが女の子の…初めて見る…)
「ひぅっ!」
滲み出る液の出所を探ろうと、くいっと肉球で縦についた唇のようなそこを広げると、
蜜壺からトロッ、トロッと黄金色の雫が分泌されていた。
(すごい…)
少しだけ指を挿し入れると、ざらざらした粘膜のヒダの1つ1つが蠕動しながら、
じゅくっ…じゅくっ…と濃厚な蜜を絞り出しているのが感じられた。
エロい。
まだ性体験というものを経験したことのなかったブイゼルだったが、
本能でそれが淫猥なものであることを理解していた。
そして同時に…
(オチンチンが…すっごい硬くなってる…)
ビークインの秘所に小さく指を挿し入れながら、
性的興奮によって自分の股間が著しく膨張しているのに気かついていた。
つぷっ…と指を引き抜くと、せき止められていた蜜が一筋の糸のようにトローっと流れ出す。
「くぅぅっ!」
指を引き抜いた瞬間のざらっとした刺激がよほど耐え難かったのか、
気丈だったビークインが押し殺した声を漏らしながら、未だ自由の効かない体をヒクつかせた。
ブイゼルは内部から溢れてきたその濃厚な蜜をそっと手ですくい取り、口元へと運んで行く。
じゅっ、ちゅぷっ…じゅるっ!
甘く香るその液体を啜りあげると、強烈な甘さと、濃厚な香りと、そして淫猥な匂いが一体となって
口腔内から鼻腔へと突きぬけ――ブイゼルを狂わせた。
媚薬。
そう表現しても差し支えはないだろう。
もはやその蜜は単なる食物の域を超え、オスの欲求を異常なまでに高める薬効を有していたのだから。

「あ…ふぁぁ…、す、すっごぉい…!おぉいしいよぉ〜〜!」
ちゅうっ、くちゅっ、じゅるっ…!!
「はぁぁぁぁんっ!あっ、いやぁぁぁっ!ダメぇっ!」
一舐めしただけで、理性も、分別も、何もかもが一緒くたになって吹き飛んでしまった。
指をつけるのももどかしいとばかりに、ぐいっと陰唇を左右に広げ上げ、
直接口で秘所を覆い込み、思いっきり吸い上げる。
突然の激しい刺激にビークインはたまらず体をのけ反らせ、ビクビクと震えだした。
「あっ、あんっ!そんなっ!やり…すぎ…だって!」
全体を吸い上げながら、更に貪欲にブイゼルの舌先が内部へと潜り込み、ざらざらと舐めあげる。
ぐいっと突き込まれた鼻先が、ちょうど陰核の部位にぐりぐりと当たって皮を剥きあげ、
そのまま直に鼻息を吹きかけられた、小さいながらも敏感な器官が快感で疼く。
とめどなくブイゼルの舌先に蜜を分泌しながら、ビークインは初めての絶頂を迎えようとしていた。
503名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 18:34:29 ID:wAktC9cw
割り込みごめん…
次から気を付ける
504『ビークインの呪い』その1 9/11:2009/10/10(土) 18:34:55 ID:gwytwcIV
「んくっ、ああっ!ダメぇ…!もう、やめてぇ…!ヘンになっちゃうからぁ…あっ!ああっ!」
懇願するビークインの言葉は、蜜に夢中になったブイゼルには届いていなかった。
ぺろっ、ちゅくちゅく…、じゅぷっ…
蜜を求め、蠢く舌先。
計算された愛撫ではないが故の、不規則な刺激が波のようにビークインに襲い掛かる。
「んぐっ、ああ…すっごいよぉ、おいしいよぉ〜。もっと、もっとちょうだい…」
ブイゼルの刺激は、そのままビークインの全てを吸い取ってしまいそうな勢いで続いていく。
ビークインはもう限界だった。
「ああっ!んっ!はぁぁっ、もう…!…ダメぇ…!っ!」
ビクンっと体が震え、一際濃い蜜がとぷっと分泌され…ブイゼルの口を甘い香りで埋め尽くした。

「ふぁぁ…、すっごい…甘いぃ〜」
「はぁっ、はぁぁっ、うう…。もう、もうよかろう…。わらわを…許して…」
顔の周りをベトベトにして、うっとりとした表情を浮かべるブイゼル。
やっと終わった…とビークインは思ったことだろう。
しかし、性感をこれでもかというほどに高められたブイゼルには、まだ始まりでしかなかった。
ものすっごく甘い蜜を味わう。
当初のその目的は達成していた。
確かにビークインの蜜はこの世のものとは思えぬおいしさで、ブイゼルを満足させてくれた。
しかし、ブイゼルのオスとしての本能は、目の前のメスを求めていた。
いまだ蜜の流出の止まらない秘所を露わにし、ぐったりと横たわるビークイン。
その体を前にして、己の股間は見たこともないくらいに硬く、大きく立ち上がり、
今までしっかりと皮で覆われているだけだったピンク色の粘膜の先端が、
にゅうっと先端から顔を出し、透明な液体を分泌させはじめている。
ブイゼルは今、完全にオスの本能に目覚めてしまっていた。

ズキズキと痛いほどに伝わってくるオチンチンからの脈動。
その大きく反り返った肉茎が、目の前のメスを求めているのが分かった。
さっきまで舌で味わっていた柔らかい粘膜に、オチンチン全体が包まれたがっている。
これを挿し入れたい。
内部までずっぷりと。
それは正しいことだと、当然のことなのだと、オスの本能は告げていた。
「ねえ、ビークイン。挿れちゃうよ…」
絶頂を迎えたばかりでぼうっとしているビークインは、その言葉に気づかない。
返答を待たず、ぴと…とその先端が、蜜でベトベトになった秘所へとあてがわれた…。

505『ビークインの呪い』その1 10/11:2009/10/10(土) 18:36:34 ID:gwytwcIV
「ひぃっ!何をっ!貴様っ!何…あっ!!」
つぷ…
ビークインが我に返った時には、既に遅かった。
まだ氷の溶けない体と、快感の余韻に浸る心も抵抗の邪魔をした。
あっという間にその侵入物は、ビークインの体へとねじ込まれていく。
ぐいっ…ぐりっ…!
「いつっ!!あっ、あっ!痛っいっ!やめっ!」
「んっ、きっつい…!」
さっきまで豊富に蜜を分泌していたその肉壁が、初めての異物の侵入に痛みを覚え、それを阻止しようと必死で締め付ける。
しかし、その蜜が今度は最高の潤滑油となって、ブイゼルのオスのしるしを滑らかに奥へと進めていった…。
ゆっくりとブイゼルの太めの肉茎が内部を押し拡げ、
ビークインの秘所から蜜に混じって破瓜のしるしである赤い筋が流れ出て…
ついにその全てが内部へと導き入れられ、ずんっとビークインの奥底へと突きたてられた。
「うっわぁ…、ぬちゅぬちゅして、気持ちいい…。すごいや」
初めて性行為を行うオスとメス。
オスの方はその快感に酔い、夢中になって己を突き込んでいたが、
メスの方は恥辱と、怒りに体を震わせていた。

「貴様っ!貴様ぁっ…!蜜を奪うだけで飽き足らず、わらわの体まで…!んくっ!許せ…ん!んっ…」
「あっ!すっごい、これ、気持ちいいよぉ、オチンチンが、中で擦れるっ!」
ブイゼルはもう夢中になって、全く何も聞こえてない。
ねっとりとしたビークインの秘部の中に出入りしながら、皮が一段と剥きあがり、
くちゅくちゅと音を立てる自分の肉茎の様子に見入っている。
あっという間に性感が高まり、絶頂を迎えそうな肉茎がピクンピクンと中で跳ねる。
「あっ、イくぅ!もう、出ちゃうぅ!」
「なっ!あうっ!おっきぃぃっ!いやぁぁ…!」
必死で体を動かして肉茎を抜こうとするビークインを押さえつけたまま、
興奮が極致に達したブイゼルが己の欲求を解放する。
その先端から、どくん、どくんと白濁した液が弾け、ビークインの内部で濃厚な蜜と混じりあった…。

「貴様ぁぁ!許さん、許さんぞ!呪ってやる!未来永劫な!」
体内でオスの液が弾ける音を感じながら、ビークインが怨嗟の言葉を吐き出す。
そして、最後の力を振り絞るかのように、
凍っていたはずの両腕でしっかりとブイゼルを抱き込むと、その瞳が妖しく輝き始めた。
「わっ、な…何するんだ…!」
「黙れ!ビークインに伝わる、女王の呪いを…受けるがいい!!」
どこにそんな力があったのか、
ぎゅっとブイゼルを抱きしめる腕は、力を込めてもぴくりとも動かない。
その上、いまだ挿入されたままのブイゼルの肉茎も万力のような力で周囲から締めつけられていた。
(うう…ちぎれちゃいそう…)
息ができず、意識が遠のく。
その霞みゆく意識の中、ビークインの声が聞こえた。
「簡単には殺さん。ビークインの呪いの恐ろしさを…思い知るがよいわ!」
506『ビークインの呪い』その1 11/11:2009/10/10(土) 18:39:07 ID:gwytwcIV
気がつくと、川を流れていた。
ビークインの城に行く時にさかのぼったあの川だ。
はっと我にかえって、自分の体をあちこち見てみたけど、どこにも何も変わった様子はない。
(無事…だった…?)
真っ赤に輝くビークインの目に睨み付けられながら締め上げられ、死を覚悟した。
あれは夢だったのかと思ってみたけど、そんなはずはない。
あのビークインの秘部から流れ出るものすっごく甘い蜜の味も、
初めて味わったメスの体の感触も、しっかりと体に焼き付いている。
そして、あの「ビークインの呪い」の言葉も…。
あれは一体なんだったんだろう。
ただの脅しとは思えないけど…。

ザバッと川から上がり、ぶるっと体を震わせる。
内部にたっぷりと空気を含んだ毛皮がすぐに水気を弾き飛ばし、体を軽くした。
と、辺りに甘い蜜の香りが漂っているのに気がついた。
くん…と鼻を鳴らしてみる。
間違いない。
すごく上等な、甘い蜜の香りだ。それも、すぐ近くから香ってくる。
(どこだろう?)
くん…くん…と辺りを嗅いでいき、ついにその源を突き止めた。
「え…?ボクの…オチン…チン?」
間違いなかった。
皮に包まれ、てろんと垂れた幼い肉茎。
川で流されてそこについていた蜜は完全に流されたはずなのに、
まるでべっとりとそこに蜜が張り付いたままの状態のような、濃厚な香りが漂ってくる。
嗅いでいるだけでヨダレが出そうになるくらいに。
(まさか…まさかコレが…ビークインの言ってた、呪い?)
「は…、ははっ。なぁんだ、こんなのが『呪い』だって!大袈裟すぎじゃん!バッカみたい!」
呪いというおどろおどろしい響きから、もっととんでもないものを想像していただけに、
思わず吹き出してしまうブイゼル。

その時のブイゼルはまだ、ビークインの呪いの効果がどれほどのものなのか、
この後自分がどれほど苦しむことになるのか、
全く理解していなかったのだった……。



続く
507ヒコザルの人 ◆GShikoDN72 :2009/10/10(土) 18:42:09 ID:gwytwcIV
なんか、先の展開が見え見えすぎてちょっと恥ずかしい…
早めに続き書きます。
その3くらいで終わる予定。

>>503
いえいえ。
508名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 19:15:52 ID:RxKVZuAh
設定が壊れててエロいよGJ!!ww
509名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 20:59:49 ID:ChY+4b/R
ぶいぜるのおちんちんらんどはじまった! わぁい
510名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 22:25:13 ID:wAktC9cw
まだ一月経ってないのに容量が残り少ないとは…
とにかく職人皆様に感謝。
511名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 22:44:14 ID:ao7JVzUc
495 KB か・・・
そろそろ次スレ立てるべきかな??
512名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 22:50:01 ID:ZDlxhwa8
ぶいぜるのうるとらおちんちんらんど

始まり過ぎだGJwww
513名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 22:57:12 ID:poWgl/+b
>>511
立てていいと思う。

しかしもう良作がっぽがっぽだな!ハァハァ
514名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 23:55:34 ID:NNlX6v/f
レントラーの人です。
レントラーさんが紳士すぎてなかなか長くなってしまってしまっています。
次スレまで推敲しておりまする…

あとGJありがとうございました!嬉しかったですー。
ミミロップも男子ですがミミロップ無双などもよいかと思っておりますw
515名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 01:13:47 ID:iTk2ijc4
516名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 02:28:04 ID:k1KTMTke
>>507
新作きたー!ショタっ子ブイゼルわぁい!
高貴なビークインが可愛すぎて萌えたぎった!GJ!
ああもうビークイン可愛いよビークイン
この後のブイゼルの性的な受難も楽しみすぐる

>>515
スレ立て乙!
517名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 12:19:51 ID:NMRCBvhp
>>468
ドラピオンもアーボックも絶倫だなあw
長くてねっとりとした濡れ場描写がすげえ良いっす。
>>493
レイプするような悪い子は、きっついおしおきが必要ですよねw
特性があまいかおりになってしまった、ブイゼルテラカワユスw
518名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 21:50:45 ID:edxN6cUp
そろそろAAでも張って告ぎすれ次スレに移動しよう。
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519名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 23:07:18 ID:yDhrErlA
スレ落ちる前に質問
みんなの好きなSSって何?

自分はチームMADのSSが好きだ
520名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 23:37:56 ID:uF3u8RDr
そうですか
521名無しさん@ピンキー
                                     /ヾ,
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