らき☆すたの女の子でエロパロ61

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603おねえちゃんだいすき1:2009/12/09(水) 00:16:45 ID:bFrRpak8
スー… ハー スー…

「ふっ… ん… おふぇえふぁん…」

大きなリボンを小刻みに揺らしながら、つかさは
姉の下着の臭いを嗅ぎながら、自慰にふける。
下だけ少しずらしたパジャマと下着の間から、
やがてニチャニチャと音が響いた。


「んん…もう、こんなになっちゃった…
 ティッシュ下に置いといて良かったよ…
 ベッドがまたベトベトになっちゃう所だった…」

右手に持っていた下着を広げ、眺める。
姉がお風呂に入っている時に我慢できずに
持ってきてしまった。見つかったらどうしよう、
言い訳できない、しかしその事がよりつかさを
興奮させた。


「…これが…お姉ちゃんの…大事な所を包んでたんだよね…
 ……なんて言うのかわからないけど、すごくえっちな臭い…
 …どんな…味がするのかなぁ…」

純粋な好奇心は、迷わず布に舌を這わせた。
もっと美味しかったりマズかったりするモノと
予想していたが、滑らかな舌触り以外は特に無味だった。

「お姉ちゃんの…舐め…ちゃった…ふぅううっ!」

ヒクッ

つかさは静かに達した。思わず漏れ出しそうな声は
姉の下着を口に押し当てて殺した。しかし同時に
淫らに濡れた割れ目から飛び出してきた雫は止まらず、
ベッドの端まで到達していた。



「あ〜…えへへ、いけないいけない、それだけ
 気持ち良くなっちゃったって事だよね…
 私、お姉ちゃん大好きなんだなぁ…」

つかさも年頃だ。自慰だって当然何度もしている。
アイドルとかマンガを見ながらだってする。
しかし、ここまでの快感を得た事は今まで無かった。

「シーツ拭かなくちゃ…ええと、ティッシュティッシュ」



バタン

「つかさー、私の下着知らないー?」
604おねえちゃんだいすき2:2009/12/09(水) 00:17:26 ID:bFrRpak8
かがみは固まった。

当然だ、目の前では下半身を露出して
手にティッシュの箱を持ち、
口に自分のぱんつを銜えている妹が
こっちを見て目をパチクリさせているのだ。

「あ…あ…あんた、それ…何を…」

我ながら愚問だと思った。誰がどう見ても
アレの現場を見てしまっただけではないか。
ものすごく気まずい。これがこなたなら
キレて怒ったフリをすれば、笑って済ませ
られるのではないか、と一瞬考えたが
それはそれで自分の思考が混乱しているのを
悟るだけであった。


「あのね…お姉ちゃん…これ、これはね…
 違う…違わないけど…ふ… ふぇぇ〜ん」

つかさは追い詰められまくって泣き出してしまった。


あまりの気まずさと、妹をフォローしなくては、という
かがみの思考は、驚くほど早く身体を動かした。

まずドアを閉めた。つかさが掛け忘れていたカギを掛けた。
そして怒るでもなく、呆れるでもなく、毅然と言った。


「つかさ、そんなに私の事が好きだったのね、嬉しいわ。
 でも、黙って下着を持ち出しちゃダメよ。ほら、
 私が今穿いているこの下着を使いなさい」

言った後にものすごく自分が考え無しな事を口走ったと
気が付いたが、つかさは泣き止んで一瞬キョトンとした後、
目を潤ませて満面の笑顔になったのを見て、まぁ…いいか
しょうがない…と流される自分を笑った。

「で、でも目の前で脱いで渡すのはさすがに恥ずかしいし…」

「ならお姉ちゃん、こっちに来て、こうして、こう…」
605おねえちゃんだいすき3:2009/12/09(水) 00:18:10 ID:bFrRpak8
かがみは我ながらシュールな光景だと思った。

こなたが見たら「萌え〜!」とでも言うのだろうか。
みゆきが見たらどう思うのだろうか。

少なくとも、誰にも見せたくは無いが。

ベッドの上で足の間に妹を挟み、顔に股間を押し付けて座って
ボケーとしている私は一体、なんなんだろう?

つかさはこっちにも聞こえるくらい大きな音で
スーハ−スーハ−臭いを嗅ぎ…深呼吸しながら
自慰をしている。額に汗が出て口元がヒクついてきた。
本当に私は一体…


「おっねぇひゃんっ ふっ…ふっ… あっはぁっ…
 いい…におひっ…だよぉ… こんなにいやらしい
 気持ひ… はじめてだよぉお… あっ…」

「こっ…股間で あまり…喋らないでよ…んっ…
 は、早く…その…終わらせなさいっ!」

ヤバイ。一瞬、こなたとこういう状況になったら
どうなんだろうと考えてしまった。ほんの少しだけ
つかさが私の下着でオナニーしてるのを見た瞬間、
お前はヘンタイか!とツッコミそうになったが、
そういう私も似たもの同士かも… あっ

しまった。今、確実に…濡れた。
つかさに舐められたワケじゃない、臭いを嗅がれながら
こなたを想像したら…やってしまった。
マズイ、これ以上つかさとキケンな関係になるのはマズイ。
いやまぁ、今も十分にキケンなんだけど…


ぷはぁ、とつかさが股間から口だけ出して言った。

「お姉ちゃん…感じてる?」

真っ赤になった顔を見られないだけ幸運だ、あくまでも
平静を保って、そんな事無いわよと、ありがちな言い訳を
しようと思った時だった。

「…こなちゃんの事、考えてたんだね、お姉ちゃん」
606おねえちゃんだいすき4:2009/12/09(水) 00:19:10 ID:bFrRpak8
かがみは胸が少し痛くなった。

ゴメン、私は…姉妹でこういう関係はやはりおかしい。
こなたとならば…って、それも女同士で十分おかしい!
頭を抱えて言葉を捜したが、情けない、こういう時に
働かないのか、私の頭は!大した事ねー!うわー!
つうか、私がパニック起こしてどうするんじゃー!


「私は…それでもいいよ。お姉ちゃんがこなちゃんを
 好きでも…私は…お姉ちゃんが大好き」



ほんの少し、時間が止まった。口だけしか見えないが、
つかさは確かに微笑んで、でも真面目にそう言った。

「つかさ、あんたー…」

つかさの顔が再び股間に収まった。つかさの左手が
激しく動き出した。愛液がキラキラと光りながら
部屋に飛び散った。


「う、うわぁっ、つ、つかさっ!」

つかさがかがみのクリトリスを下着越しに舐め出した。
同時に鼻を突き上げ、アヌスを刺激してくる。
それほど激しいオナニーを経験した事の無いかがみには
未知数の快楽に襲われた。

つかさの右手が優しくかがみの太ももを撫でる。
それすら今のかがみには、最上級の愛撫となった。

「あっ、あっ!つかさ、ダ、ダメっ!
 そんなに…ああっあーっ!ああんっ!」

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!一緒に…」

「あぁああああああーっ!!!」
607おねえちゃんだいすき5:2009/12/09(水) 00:19:46 ID:bFrRpak8
「誰にも気づかれなかったでしょうね…
 まったくもー、あんたは大声出しちゃって…」

「お姉ちゃんだってぇ〜、それよりこのグショグショの
 シーツ、どうしよぉ…」

私は台所でコーヒーを2杯入れてきた。万が一見つかっても
勉強の眠気覚ましで言い訳できるからだ。そして一気に
つかさのベッドにぶちまけた。

「…結局お母さんに怒られるかもしれないけどね」

かがみとつかさは笑いあった。


「あの…お姉ちゃん…今日は…ありがと…
 で、もぅ…その…こんな変な事は…
 こ、こなちゃんにも…悪いし…」


「こなたは関係なーい! あ、い、いや
 そのね…お風呂の着替えなんてもぅ
 使わないのよ!こ、今度また…
 ムラムラ…って言うか…したくなったら
 ちゃーんと私に言いなさい!いいわね?
 可愛い妹がお願いするんなら、私なら
 いつだって一肌脱いであげるから!
 わかった?じゃあ、オヤスミ!」


言う事だけさっさと言って、かがみはドアを
バタンと音を立てて自分の部屋へ帰って行った。
耳まで真っ赤になっていたのだけは、つかさは
見逃さなかった。


ふ、と見ると、最初に使っていた下着と、さっきまで
かがみが穿いていた下着、2枚のぱんつが下に
置いてあった。2枚ともビチャビチャだけど、
これは私にくれたんだろうか、うーん…

つかさは少し悩んだが、ありがたく頂戴する事にした。


「えへへ、おねえちゃん、だぁーいすき♪」
608H-Star:2009/12/09(水) 00:20:55 ID:bFrRpak8
以上です。ここは大好きなので、どんなSSでも
荒れないで、まったりしていって欲しいなあ。
609名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 00:54:25 ID:4PVSkJqm
荒れてほしくなかったら投下ルールぐらい読めゆとり
610名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 01:12:22 ID:bFrRpak8
あれ、何か間違えてましたか、それなら申し訳ないです
611名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 01:17:57 ID:PLECGsHc
>>609
>>1
どこが違うのか指摘してみたらどうかね?
612名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 01:32:13 ID:oB8tR6MM
                       - ー -
                     /: :ノ ハ ',: ` 、
                     ,'::_/ (○) \_: ヽ
                 /: : : : : : : : : : : : : : |
             ,  - ー┴========= ‐┴ ‐ - 、
              (:::::::::::::::::;;;;;;=== ヾr===ミ;;;;;;::::::::::::::)
            `゙ ー- r l ((◎_) i|;;(◎))≡l -ー ' "
                 l(|/ ̄ ,r'、_|L;;i ̄ミ |ノ!  
          /⌒\    i_|  /  _ii_ ', ヽ l,/  >>609二等兵!テンプレも読めんのか貴様は!
        / ⌒\ノ     ! ! l"---`l.!! i .!
       /   ⌒ヽノ . ノ: ヽ  ヾ===;ノ|ノ ./──--- 、
     /ヽ ,. ⌒ヽ/ー": :/: :| \  -‐   /l: :\: : : : : :l
   /: : : :`ヽノ`= ': : : : : /: : ヽ/i` - - "l\|: : : :ヽ: : : ::|
613名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 01:36:56 ID:pBXU7rja
欝グロもOKなら
ゆ◯かが電気ドリルで女◯器を壊される話
614名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 01:40:01 ID:5QVrdKyD
感想

何故つかさはかがみに対して恋愛感情を持っているのか、という部分が書けていないので
普通に読むとつかさの気が触れたようにしか見えない(笑)
かがみも、実の妹の変態行為や近親相姦に対して嫌悪感を持つのが普通。
新参なので今回は仕方ないがリアリティという物をもっと研究して下さい。
615名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 01:48:01 ID:LsWsfNvn
>>609
まずはこちらを。
※割込みを防止するため、書き込みや投下の前等にリロードを。

書き込む前に1レス使用して投下する旨を告知すること。
そして作品名や何レス使用するかなどを書き込んでから投下を開始する。
投下が終了したら『終了しました』と書き込む。

これが投下の基本的な流れです。
保管庫に行けば投下のマナーやルールが明記されていますのでご覧になってはいかがでしょうか?

作品の感想については、>>614のおっしゃる通り、キャラの心情や設定に関する描写が不足しているように感じました。
ですが推敲次第でどうにでもなることですし、題材としては大好物の部類ですので次作に期待してます。
ふぁいと☆
616名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 02:58:18 ID:HEQs2N8+
>>614>>579
同じ奴かと思ったが別人
姑息な奴だ
例の粘着作者の自演か
617名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 08:00:11 ID:dj6jIflf
>>608
初投下お疲れ様&ぐっじょぶです。

つかさのほんわかした感じが出ていて良かったですよ。
投下される時は、前の方のレスにもあるように、注意書きをしていただければ大丈夫です。
次回作にも期待していますね。
618名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 10:22:50 ID:ZsxrbFC6
批判もなにもない無菌室みたいなスレ
619名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 17:42:33 ID:ga+mbCTR
>>594


258 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 23:48:54 ID:o0TkXSxN0
ここも荒らし来やがったJ

259 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2009/10/10(土) 00:46:33 ID:zBIVZwdUO
J  (´Д` )

260 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2009/10/10(土) 10:15:56 ID:1BFcXEog0
>>255
難しい漢字が多くて若者(23歳)の私には読めない漢字がいくつかあったけど、面白かったです。
中高の頃、まさに女子の間でこういうのありましたね・・・
私は傍観者だったけど、凄く辛かった。

261 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2009/10/10(土) 12:05:04 ID:amjRhKTY0
 ( ´Д`)   J   (´Д` )  

262 名前:名無しかわいいよ名無し[sage] 投稿日:2009/10/10(土) 12:16:54 ID:VzFQWkvx0

        |   
        |   
        |   
( ´Д`)   J   (´Д` )  
620名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 18:47:25 ID:gcTkTXW4
今晩は、早速ですが>>585-593の続きを投下します。
注意書きは>>568の通り。
なお、今回は所謂濡れ場です。ご注意を。
621酒池肉林:2009/12/09(水) 18:49:24 ID:gcTkTXW4

*

「ねぇ、まだ満足しきれてないんだけど」
 不満そうなかがみの声が、みさ兄の耳に届く。
「うん。いつもより早く果てちゃったね」
 かがみに同調するように、あやのも不満そうに呟いた。
(やっぱ、二人同時に相手ってのはキツイか。
もう搾り出そうとしても出やしねー。暫く休ませねーと、そもそもたたねーよ)
 勿論二人同時相手という無茶も祟っているが、
それ以上にかがみとあやのの旺盛な性欲に負うところも大きい。
それぞれが競い合うようにみさ兄を求め、咥えこみ啜り上げ、そして受け入れた。
実際に競い合っていたのかもしれない。平等に愛する事が出来るかを試すと言っておきながら、
その実どちらがよりみさ兄の愛を多く享受できるのか、
それを競い合っていたのかもしれない。
「なに、勃起せずとも…。愛撫なりなんなりしてやるさ」
 体力的にも辛かったが、サービスの質を落とす訳にはいかない。
「そうね。貴方ってそっちのほうが上手だし。
さっきみたいに過激なヤツ、期待してるわ」
「さっき?過激?どういう事?」
「あっいや…」
「柊ちゃんにだけやって、私にはやらないなんて酷いよ…。
全然フェアじゃない、不公平だもん」
 あやのが拗ねたような顔で、みさ兄を軽く睨みつけてくる。
「実は…さっき暗闇下でのプレイの時、陰毛抜いたり、尿道プレイしたり、
したんだ」
 出来れば言いたくは無かったが、不公平とまで言われた以上、
明らかにするしかない。
このまま黙認を続ければ、「平等じゃないよ。柊ちゃんを贔屓してる」などと
言われかねない。
「私は下の毛薄いから、抜く必要は無いね。でも…
尿道は痛そうだからパスかな?あ、代わりにこっちお願いしていい?」
 桃を連想させる綺麗な小振りの尻を向けながら、あやのが言葉を放つ。
これも尿道と同じく性交用の器官ではない。
排泄用の、器官だ。
「今まで恥ずかしくて言えなかったけど…。
日下部君の前では貞淑でいたかったから言えなかったけど、
今日ぐらいは解き放っちゃってもいいよね。
お尻、試してみたかったんだ」
 はにかむような笑みが浮かべられたあやのの頬を、紅葉のような朱色が彩っている。
恥らいを覚えながらなおも要求するその姿勢に、
普段ならば可愛気を覚え燃え上がった事だろう。
だが精を吸い尽くされた今となっては、性交渉そのものに対して飽食気味だった。
酒の池があろうとも許容量を越えて飲む事はできない、
肉の林があろうとも許容量を過ぎて食む事はできない。
己の許容量関係なく、酒の池を飲み干し肉の林を貪り尽くす事を義務付けられたのならば、
そこは天国ではない。
それは地獄だ。
「分かったよ」
 地獄の中から、彼女たちを天国に導く。
(その役目、全うしてやるよ。それが償いになるのなら、それで責任取れるなら…。
いや、こいつ等が仲良くなるのなら?みさおが元の友情取り戻せるのなら?)
もしかしたら、彼が唯々諾々と彼女たちに滅私奉公する理由は
変わってきているのかもしれない。
 みさ兄はその思考を振り払った。理由がどちらであれ、
やる事に変わりはないのだから。
622酒池肉林:2009/12/09(水) 18:50:32 ID:gcTkTXW4
「ちょっと待ってな」
 みさ兄は机の引き出しから、太い毛筆を取り出した。
かつて年賀状を毛筆で書こうと思って購入したが結局書く事無く、
そのまま眠っていたものだ。買った時の状態のままなので、
ビニール袋に収まっているが、それ故に埃の堆積から免れている。
「お尻、両手で広げて」
「うんっ」
 みさ兄の指示に、あやのは嬉々として従った。
結果、薄紅色の肛門が少しだけ口を開いた形で露出する。
みさ兄はその肛門を、毛筆でなぞった。
「ひゃんっ」
 あやのの口から、擽ったそうな声が漏れ出る。
効果の程を確信したみさ兄は、念入に肛門を撫でる。
「もっと、大きく広げて?そうすれば、穂先が肛門内にまで届くから」
「う、うん」
 拡がった肛門内に筆の穂先を滑り込ませ、小刻みに擽る。
「あっ、す、凄いよ。くすぐったいというか…」
 荒々しく、それでいて蕩けるような呼吸を吐きながら、
あやのが律儀に自分の身体を襲っている感覚の説明を始める。
「なんか…背筋をね、こうゾクゥッって。ゾクゾクするような感覚がね、
背筋を突き抜けて首筋にまで至っているような…。
背中と首がむず痒いよぅ。お尻…痒いよぉ…」
 殆ど意味を為していない発言だが、喘ぐような吐息と垂れ流された涎が、
快楽の渦中にある事を告げていた。
口は言葉により意思を伝達する器官であるが、
今回の場合、言葉よりも口それ自体が意思を伝達している。
 一心不乱にその行為を続けているうちに、
あやのの身体に目に見える形で変化が訪れた。
性器から幾筋も幾筋も垂れていた細い糸が量を増し、
臀部からは汗の粒が噴き出してくる。
やがては、肛門からも腸液が滲み出てきた。
彼女の身体が快楽を敏感に享受している事を示すサインではあるが、弊害もある。
腸液と汗、この二種類の水分は毛筆に沁み込み、散っていた毛の束を纏めさせたのだ。
こうなると、擽るという作用を筆に期待することはできない。
(でも、中途半端に終わらせるワケにいかねーし。頑張るか)
 みさ兄は覚悟を決めると、肛門に口を近づけた。
吐息を肛門に感じたからだろうか、
今からみさ兄が何をしようとしているのか感づいたらしく、あやのが振り向きながら言った。
「えっ。汚いよ…」
 卑怯な言い方だ。そう言ったところで、引き返す人間は居ない。
引き返せば、”汚い”という言葉を肯定する事になる。
まず間違いなく
「あやのの身体に、汚いところなんてないさ」
というこの返答を期待──否、最早確信──しての発言なのだろう。
勿論今までもあやのとの付き合いにおいて、
互いの返答が分かりきっている形式上のやり取りを交わした事は幾度となくある。
だが今回は、彼女の掌の上で踊っている、
というある種不快感にも似た感覚が胸を過ぎった。
その原因についても、みさ兄は自覚していた。
即ち、既に性交渉に倦厭を感じているからだ、と。
そもそもこの性交に、愛も欲もない。
愛や欲ゆえの性交ではなく、みさおに命じられたが故の行為だ。
その上滾る欲情を迸らせる二人が相手という、体力を酷使する状況下では
倦怠に陥るのも当然といえる。
(はは、もしこれが普段通りなら、もっと熱く燃えるセックスが味わえたのにな。
優しさと愛に包まれた、さ)
 もう、あの頃の無邪気な性交はできないのだろうか。
一抹の寂寞感を胸に抱きながら、みさ兄は舌をあやのの肛門に這わせた。
623酒池肉林:2009/12/09(水) 18:51:46 ID:gcTkTXW4
「んっ。筆も良かったけど…。こっちも生暖かさが…良いね」
 筆では伝えられないのは、生暖かさだけではない。
みさ兄は舌を心持丸めると、肛門の中に押し込んだ。
腸液の苦味を舌に感じながら、みさ兄は舌を直腸内で暴れさせる。
「あっ、これっ、凄いっ。ひはっ」
 途切れ途切れに喘ぐあやのは、更なる要求をみさ兄に突きつけてきた。
「もっと…深いトコまで…」
(無理だ…)
 そのみさ兄の心中の声を代弁するように、かがみが言った。
「無理よ。日下部さん、アンタの肛門にがっぷり齧り付いてるから。
それ以上、舌を深く入れるなんて無理でしょうね。指に変えてもらったら?
何より、私が退屈じゃない」
「ひぃらぎちゃん、さっき、私居ない時、愉しんでたくせにぃ…」
 未だみさ兄が舌の動きを止めていないせいか、
あやのの返答は力が抜けていた。
「だから今だけアンタに独占させてやったんじゃない。
これ以上は、駄目。3人で愉しみましょ」
「もぉ、分かったよ」
 あやのの承諾の返事を合図に、みさ兄は舌を引き抜いた。
舌が引き抜かれた後も肛門は閉じられる事無く、
快楽の余韻を主張するかのように小さな拡がりを見せていた。
(顎も舌も、相当疲れんな、コレ)
舌に走る苦味よりも、排泄器官を口に含むという生理的嫌悪よりも、
実際には疲労感の方が辛かった。
「有難うね、日下部君。良かったよ。
次は指でお願いしていい?」
 唾液と腸液を肛門から滴らせながら、あやのが笑いかける。
「分かってる。柊さんは、何をお望みだ?」
「任せるわ。っていうかね、何々をして欲しいって言うの、恥ずかしいのよ。
相手に聞くものじゃない」
「そうだな。失礼」
「でも、さっき峰岸から陰毛が濃いだの汚いだの言われて、
ショックだったかも。だから、ね。まだこの部屋に灯り差し込まなかった時、
此処を手入れして綺麗にしてくれるって言ったでしょ?
その続き、お願いしようかしら。
その他の要求はまぁ…自分の胸に聞いてみなさいよ」
 暗闇の中、胸部を指でなぞられた事をみさ兄は思い出した。
『こわして』と、彼女の指は文字を紡いでいた。
「あー、また私が居なかった時の話してる。
仲間外れにするなんて、酷いよ」
「そうね、仲間外れは良くないわ。
だからまぁ、仲良く、ここは二人そろって彼に気持ちよくしてもらおっか」
 かがみはそう言うと、みさ兄を淫靡な瞳で見つめる。
あやのもかがみに倣うように、上目遣いにみさ兄を見やった。
みさ兄はその挑発的な仕草に、媚びではなく、
早く始めろ、という意味を敏感に感じ取った。 
(分かってるよ。しっかしこの二人、何時になったら満足すんだろ)
「ちょっと待ってて」
 みさ兄はそう言うと、机の抽斗から洗濯バサミを取り出し、二つに割った。
その片割れを右手人差し指に、セロハンテープで幾重にも巻き付けた。
人差し指末節の腹部に、硬い鋭角の突起が山並みを成す形となる。
(これで準備完了。洗濯バサミの挟む部分って、ギザギザが幾つも出てるからなぁ。
即興で陰核責め用の指サックが出来上がる。
硬いし、角度鋭いからちょっと痛いかもしれないけど、
これくらいやんないと柊さん満足してくれないだろうし)
 準備を終えると、まずみさ兄は左手の中指をあやのの肛門に押し当てた。
624酒池肉林:2009/12/09(水) 18:53:01 ID:gcTkTXW4
(これは…このまま挿入しても大丈夫そうだな)
まだ、肛門は拡がったままだった。腸液も未だ肛門から垂れ出ている。
(何も入れてないのに、穴になってるよ。
しかも、穴の円周の皮膚が、ひくついてる。大丈夫、だな)
 安全を確認すると、みさ兄は慎重に中指を挿入する。
思っていたよりも、すんなりと直腸内に中指は迎え入れられた。
第一関節はおろか、第二関節を通り越して基節までもが容易く肛門に飲み込まれる。
先ほど筆や舌で丹念に愛撫したからだけではなく、
湧き水のように溢れ出る腸液が潤滑剤の役割を果たしているせいでもあるだろう。
「あっ。は、入ってきた…ふ、深くまで入ってきた…よぉ。
ね、ねぇ、もっと太く…」
 あやのが何を求めているのか、すぐにみさ兄は察知する。
一旦中指を引き抜くと、人差し指と中指を束ね、もう一度肛門に宛がう。
(二本差し…なんて大丈夫かな)
 先ほどよりも慎重に、徐々に直腸内部へと指を押し進めてゆく。
人差し指のみを挿入した時には感じなかった、
圧してくるような強い抵抗を指に感じる。
「んっ、っ」
 荒々しく吐き連ねられるあやのの吐息も、挿入行為に伴う負担の大きさを示している。
「大丈夫か?」
「ぅ、うん」
 その返事に偽りは無いだろう。実際に、先ほどよりは抵抗を感じつつも、
指は深く深くまで直腸内へと飲み込まれていっているのだから。
例えその返事が、荒々しい呼吸の合間を縫って吐き出されたものであろうとも。
 やがて二本の指は、肛門内へとその姿を隠した。
「ぁっ、さっきより太いし…深いね…」
 太いのは当然として、深いという感想も決して錯覚ではない。
人間の手の構造上、中指のみを挿入するよりも、人差し指と束ねて挿入した方が、
より深くまで侵入させる事ができる。実際に、二本の指はほぼ根本まで肛門に咥え込まれていた。
「ごめん、柊さん。もうちょっと待ってて。
肛門ってデリケートだからさ、ある程度解してからじゃないと。
解さずにそっちの相手まですると、ひょんな拍子に裂けちゃうかもしれないし。
ほんと、ゴメンね」
 小さくゆっくりと肛門の中で指を動かしながら、かがみに声を掛けた。
「いいのよ、放置プレイだと思えば、それもまた燃えるし。
それにね、なーんか面白い仕込みしてるみたいだし。
期待してるわ」
 みさ兄の右手人差し指を流し目で見やりながら、かがみは艶やかな声を響かせた。
「ああ、ちゃんと期待には応えるさ」
 それだけ返すと、みさ兄は再びあやのとの性交に意識を集中させた。
集中して取り組んだ方が安全かつ迅速に肛門を弛緩させる事ができる。
 ゆっくり動かしていた指の動きを一旦止め、円を描くように指で直腸内をかき回す。
あやのの呼吸が荒々しさを増したが、痛みゆえに荒くなったのではなく、
快楽ゆえに荒くなっているのだろう。呼吸に時折混じる喘ぎ声が、
快楽を主張しているのだから。
 腸液が指と絡む度に淫猥な音を奏でるまで、存分にかき回す。
潤滑剤の用意がない以上、代わりとなる腸液を充分に溢れさせるしかない。
「す、凄い。私のお尻から、クチュクチュっていやらしい音がしてる。
身体からこんなネバネバした音出すなんて、なんか、えっちなコだね、私」
 はにかんだ笑みを浮かべるあやのに対し、
みさ兄は正直に言葉を返す。
「そうだな」
「ひどいよ、否定してっ欲しかった…なっ…ぁっ…」
 言葉が千々に途切れたのは、みさ兄が二本の指の関節を小さく曲げて、
ゆっくり伸ばすという行為を行ったせいだろう。
625酒池肉林:2009/12/09(水) 18:54:11 ID:gcTkTXW4
「この痴態見てたら、否定できないさ」
「もぉ、日下部君のせいじゃない」
 指の関節を曲げて伸ばすという動作を、何度も何度も執拗に繰り返す。
徐々に曲がる関節の角度を大きくしていくので、
繰り返すたびごとに直腸内を抉る指の動きは激しいものとなる。
「お尻の中で…動いてるよ…。日下部君の指が…お尻の中で動いてる…。
なんか、変な感じする。排泄の為の器官なのに、玩具にされちゃってて…
なんか…上手くいえないけど、興奮するね」
 彼女が快楽の海に溺れている事を証明するには、
その要領を得ない言葉に頼るより、性器を見たほうが説得的だ。
直接的な刺激を与えられていないにも関わらず、
滂沱の如く体液を滴らせていた。
(もう一息で、柊さんの相手をする事もできそうだな。
てかもう充分っぽいけど、念には念を入れとこう。
柊さんへのご奉仕に気が行き過ぎて、左手の制御失念して直腸や肛門傷つけたら大変だ)
 あと一息、そう言い聞かせると、次の動作へと移った。
次は、ゆっくりと指を引いた。両指の中節まで肛門の外に露出させると、
再び押し込んだ。そして再び引き、また押し込む。
徐々にその往復運動を加速させ、直腸と肛門に摩擦による刺激を与える。
「ぁっ。入ったり出たり、なんかね、いつもはそこね、
出すだけの場所なのに…。入ったり出たりしてると、変な気分になるよぉ。
もっと速くしていいよ。もうね、痛みとかないから」
 言われたとおりに、腕の動きを更に加速させた。
大した抵抗もなく、束ねられた人差し指と中指が滑らかに露出と埋没を繰り返す。
左腕が疲労を訴えるほどの速度で往復させているが、
それでも彼女の肛門は危なげなくその動きを受け入れている。
(もう、大丈夫だろう)
 その判断を下したが、念には念を入れるべきだ。
そう思ったみさ兄は一旦指の動きを止め、人差し指と中指を直腸内で広げた。
直腸内で感じる圧力は大きいが、肛門は大した抵抗もなく拡がった。
「私のお尻の中で…んーん、お腹の中でジャンケンしないでよぉ。
チョキ、作ったでしょ、今」
「悪いな。でも、まぁ、ここまで弛緩したんなら、大丈夫かな」
 みさ兄は二本の指を肛門内で遊ばせながら、かがみを呼んだ。
「お待たせ、柊さん」
「大して待ってないわ。って、説得力ないわね」
 かがみは視線を下に向けながら、自嘲気味に笑った。
その視線の先には、液化した劣情を流している性器があった。
その液体は、太腿に艶を与え、膝の辺りまで濡らしていた。
「…本当に、随分待たせちゃったみたいだね。ちゃんと、埋め合わせるよ」
「期待してるわ」
 その言葉と共に、みさ兄のすぐ近くに寝転び、開脚した。
「このくらい近ければ、峰岸のアナル責めながら私の相手もできるわよね?」
「距離は充分なんだけど…。姿勢をさ、変えてもらっていいかな?
大の字に寝転ばれても、柊さんを攻めづらいんで。
足を持ち上げて、膝折り曲げてもらっていいかな?
足でアルファベットのMの字作るみたいな感じで」
「こう?」
 みさ兄の指示通り、かがみは膝を曲げながら両脚を上げると、左右に開脚させた。
性器を見せびらかすようなその格好に、流石のかがみも羞恥を覚えたのか
顔を赤く染めて呟いた。
「何よこの格好…。完全に性器露出しちゃってるじゃない…」
「その方が、攻めやすいんだ。恥ずかしいだろうけど、我慢してね」
 みさ兄は気遣うような声をかけると、右手人差し指をかがみの陰核に押し当てた。
さきほど取り付けた洗濯バサミの棘状の部分が、
この人差し指の腹部に付いている。
626酒池肉林:2009/12/09(水) 18:55:46 ID:gcTkTXW4
「じゃ、始めるよ。ちょっと、痛いかも」
 言うや否や、ゆっくりと人差し指で陰核を擦り上げた。
「ぁっ」
 喘ぎ声と共に、かがみの口から恍惚とした吐息が洩れた。
ゆっくりと慎重に擦り上げたおかげか、痛みまでは感じなかったらしい。
(ギザギザの部分って硬いから、痛みまで与えちゃうかもと危惧したんだけど…。
ゆっくりとやれば、大丈夫みたいだ)
 要領を掴んだみさ兄は、同じ動作を繰り返した。やはり、緩慢とした動きで。
その動きに慣れてくると、親指と中指でかがみの陰毛先端部分を一本掴んだ。
彼女の要求は、脱毛だ。陰核を攻めるだけではなく、
そちらの要求にも応えなければならない。
そう言い聞かせ、そのまま引き抜こうと力を込める。
 だが、並行作業である事に加え陰毛が濡れそぼっているせいか、指が滑って抜けなかった。
左手であやのの肛門を攻めながら、
右手の親指と中指のみで難なくかがみの陰毛を抜けるほど彼は器用ではない。
また、先ほどの暗闇下でこの作業を行った時もかがみの性器は体液を湧かせていたが、
全ての陰毛が先端部分に至るまで濡れていたわけではない。
 そして陰毛が濡れているという点は、指が滑る以外にも弊害を齎していた。
その弊害とは、陰毛が纏まってしまうという事だ。
陰毛が纏まっているが故に、根本から掴んで引き抜くことも、
指に陰毛を絡ませて引き抜くことも、共に難しい行為となっていた。
他の毛まで巻き込んでしまうのだ。場所が場所だけに、
一本だけでも抜く事は相当に痛みを与えてしまう事が想像できる。
それを纏めて抜いたら、苦痛の激しさは言語に絶するだろう。
(さって、どうするかな…)
 何とか纏まった陰毛を解そうと指を使って悪戦苦闘するが、
人差し指が使えないせいか思った通りに上手くいかない。
(しょうが、ないっか)
「ゴメン、水気吸って毛が纏まっちゃったせいか、一本ずつ上手く掴めないんだ。
だから、何本か同時に抜く羽目になっちゃいそうなんだ。
結構痛いと思うけど、耐えられる?」
 かがみが肯定で返してくれば、一度纏めて抜いてみることに決めた。
もし肯定が返ってきたとしても、どうせ一度で終わる。
尋常ならざる痛み故に、二度目以降の抜毛を拒んでくるだろうから。
「そっちの方が、効率良さそうね。一本一本抜くより、手早く綺麗になりそう」
 かがみは肯定で返してきた。不敵な笑みを添えて。
その態度に、恐怖など微塵も感じられない。
 みさ兄は些かの躊躇いを覚えながらも、比較的細い毛の束を中指に絡ませる。
その絡ませた毛の束に親指を添えて固定すると、一気に引いた。
「つっ」
 放たれた絶句の意味を表すように、かがみの顔が苦痛に歪む。
「あ、ごめん。やっぱり痛かった?」
 一思いに抜くよりも、ゆっくりと抜いた方が痛みは少なかっただろうか。
みさ兄はそう自問しながら、言葉を続ける。
「痛いよね。これ、止めた方が」
「人差し指、休んでるわよ」
「え?」
「ほら、私のクリ…が、退屈してるじゃない」
「あ、ああ」
 毛を抜く際、陰核を攻めている人差し指が離れてしまっていた。
だが、それも無理なき事である。
「ごめんごめん。でもさ、毛を抜く時にどうしても人差し指を離さざるを得ないんだよ」
「分かってる。だから、交互にお願い」
「そのほうが良さそうだな」
 みさ兄は独り言のように呟くと、再びかがみの陰核を攻め始めた。
いや、実際に独り言だった。
627酒池肉林:2009/12/09(水) 18:57:10 ID:gcTkTXW4
(抜きまくったら痛すぎるだろうからね。休ませる意味でも、
毛を抜くのにはそれなりの時間置いた方がいいか)
 陰核を激しく攻めつつも、かがみの身体それ自体は労わっていた。
「ぁっ。ホント、容赦せずに、攻めるのね。
よくもまぁ、二人相手に、ここまで、頑張れるわ」
 快楽に喘ぐ息が邪魔をして、かがみの言葉を途切れさせていた。
それでも節毎に言葉が区切られているのは、
かがみなりの精一杯の努力、そして配慮なのだろう。
こちらが聞き取りやすいようにと、
どうにか頑張って節まで息が暴れるのを堪えているらしい。
「二人とも、可愛いからね」
 指も腕も痛みを覚える程に疲れ果ててはいるが、
みさ兄は気丈に振舞う。
この二人と、みさおの三人に対して証明しなければならないのだから。
二人とも、平等に愛しうるという事を。
そう、傍目には淫行に耽る男女三人といった構図にしか映らないこの行為も、
みさ兄にとっては義務の遂行だった。
ここまで長時間彼女たちと肌重ねながら目的を忘れていないというのは、
みさ兄にとってはこの性交が何ら愉しい事ではない事を意味している。
「でも…柊ちゃん。このままじゃ彼、可哀想だよ。
なんかね、辛そうだもん」
 苦痛すら感じるような性交の最中、
あやのの気遣うような声が、心に優しく染み渡る。
「だから、ね。早く終わらせるお手伝いしちゃおっと」
 言うや否や、あやのはかがみの乳首に舌を這わせた。
「ひゃっ。ちょっと、いきなり何するのよ」
「ん?お手伝い、だよ。柊ちゃんをもっと一杯感じさせてあげるように、ね。
そうすれば、柊ちゃんも早く満足するでしょ?このままじゃ日下部君、
持たないと思うな。私のお尻の中で暴れてる手、本当に激しいもん。
こんな激しさで動いてたら、すぐに疲れちゃうよ」
「それも…そうね。私の陰部を責める手も、やっぱり激しいから。
証明に私達が手を貸すのもアリよね。だって、恋人って助け合うべきだろうから」
「そ。柊ちゃんにも恋人としての自覚、芽生えてきたみたいね。
それでこそ、私と張り合えるよ。幾ら日下部君が頑張っても、
柊ちゃんがだらしなかったら三人の関係成立しないもんね」
 そこで言葉を終わらせると、再びあやのはかがみの乳首に舌を這わせた。
そして、柔らかな唇で優しく包み込むように乳首を挟んだ。
乳首の側部を唇で撫でながら、舌先で乳首の先端を舐める。
舌に乳首が転がされる度、かがみの口から荒く熱い吐息が漏れ出る。
もう片方の乳首も、あやのの手に摘まれ転がされ揉みしだかれと、
蹂躙の限りを許していた。
「んっ、くぁっ。じょ、上手ね峰岸」
「上手ね、じゃないよ」
 拗ねたように、あやのは応じた。
「柊ちゃん、一人で楽してる。お尻以外の私の器官、退屈しちゃってるよ」
「あ、ああ。ごめんね。夢中になっちゃってて、気が利かなかったわ」
 赤い舌を出すと、かがみは右手をあやのの性器に宛がった。
かがみは亀裂を何度かなぞった後、その亀裂内部へと指を滑り込ませた。
「んっ」
「ちょっ、峰岸、そんなに強く噛まないでよ。痛いじゃない」
 その衝撃に堪らず、あやのは口に含んでいたかがみの乳首を噛んでしまったらしい。
かがみの抗議の内容から、みさ兄にもその事が推察できた。
「ごめんね、柊ちゃん。歯型、残っちゃったみたい…」
「ま、消えるでしょ、すぐに。でも、これからクリ責めしたり、
穴深くまで穿り返すんだから、その度に噛まれたしたら堪らないわ。
更に強い刺激が…つまりは快楽がアンタを襲うんだから。
だから、口に含むのは無しにして」
「分かったよ。じゃ、両手で…」
628酒池肉林:2009/12/09(水) 18:59:08 ID:gcTkTXW4
「それも駄目よ。ほら、私もお尻…試してみたいから」
「え?」
「アンタの手で、私のお尻の疼きどうにかしろって言ってるのよ」
「じゃ、胸は放置でいいの?」
「いいわけないわ。でも、胸に関してはこうすれば済む話よね」
 かがみはその台詞を放ちながら、あやのの胸部に己の胸部を押し付けた。
丁度、乳首と乳首が重なりあう形になる。
そのまま、かがみは上半身を蠕動させた。
「んあっ」
 悦楽の轟きを上げるあやのを満足気な表情で見つめながら、かがみは言った。
「ね?二人とも気持ちいい思いが出来る上に、両手が空くでしょ?」
「んん。そ、そーだね。乳首と乳首が擦れて、きもちいぃよぉ」
 喘ぎながら、更なる快感を求めるようにあやのも上半身を振るわせた。
強く押し付け合い激しく擦りあう四つの乳首は、尖るように隆起し、
見目にも分かるほどに硬化してゆく。
 その動作の中でも、二人は器用に指を使い互いの性感帯を嬲っていた。
かがみはあやのの陰核を指で揉みしだきつつ、もう片方の手の指で陰唇内を侵略する。
あやのはかがみの性器から溢れる液体を指に絡め、
塗りこむようにかがみの肛門を指の腹で擦っていた。
 性器・乳首・肛門と、三つの性感帯から送られてくる快感の信号に肉体を蠕動させ、
汗塗れになりながらなおも快楽を貪る二人に、みさ兄は嘔吐を催した。
この二人、何度絶頂に達したことだろう。
性器を源泉とする欲情の液は垂れ流され続けて川を為しているが、
氾濫したように強烈な勢いで液体が溢れ出す事が幾度もあった。
時には勢い余って、霧のような飛沫を空中に散らす事すらあった。
その氾濫が絶頂を示している事くらい、快感の主体ではないみさ兄にも分かる。
氾濫の度に痙攣する身体も、絶頂を訴えるメルクマールの一つとなっていた。
 幾度も絶頂に達しつつも、一向に満足せずに更に快感を求め続ける二人。
その二人の前後無く性的快楽に耽る様が、みさ兄に嘔吐を催させていた。
己は既に食傷気味なのに、
許容量の限界などないかのように酒を飲み続け肉を食み続ける人が眼前に居たら、
胃のむかつきと共に吐き気をすら感じるだろう。
みさ兄の味わった感覚は、それと似ていた。
傍から見れば、上半身を汗と唾液で塗れさせ、下半身を粘性の淫らな液で艶やかに彩る
美しい二つの肢体は官能的に映るだろう。
だが、とうに性行為に倦厭を感じていたみさ兄にとって、
滾る性欲を剥きだして乱れる二人の姿は、嫌悪の情が湧くばかりで性欲など湧くはずもなかった。
629名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 19:04:07 ID:gcTkTXW4
>>621-628
本日は以上です。また。

>>619
あー、その人では無いです。私などが畏れ多い。
もしかしたら>>599の人も、同じ人と間違えてるのかな?
630名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 00:07:37 ID:wOIZGwzJ
99 名前:噬い裂け肉叢27[sage] 投稿日:2009/11/12(木) 21:28:09 ID:S4iIlpaj


「はは……ははは…………」
肩を震わせてこなたは自分を嘲笑い――。
忌々しい左腕に噛みついた。
(………………ッッ!!)
顎に強く力を込めると、激痛とともに血の味が口内いっぱいに広がった。
こなたはその味に酔った。
かなたよりも、そうじろうよりも、ゆたかよりも――。
誰の肉よりも旨かった。
溢れ出す血液は喉を潤す最高級のジュース。
鉄分を多く含んだ飲料はどろりと舌の上に残り、その余韻をいつまでも楽しませてくれる。
新鮮な肉は至高の食材。
やや硬く小振りではあるものの、歯ごたえのある生肉は本来ならば適度に満腹中枢を刺激してくれる。
2度、3度と食い千切っていくと焦げ茶色の骨が露になる。
こなたは恍惚の表情で抉り取られた左腕を見つめていた。
人肉には一種の麻酔作用があるようで、彼女はいつの間にか痛みを感じなくなっていた。
感じなくなったのは痛みだけではない。
もはや味も分からなくなっていた。
痛みも、味も。
自分が今、していることすら彼女は理解できなくなっている。
しかし体だけは予めプログラムされていたかのように咀嚼と嚥下を繰り返している。









 ――肘の辺りを噛み切ったところで、こなたの体は動かなくなった。
631名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 00:16:53 ID:La5XDTha
■■■■■このスレは終了しました。引き続き職人気取りによるレイプをお楽しみください■■■■■
みゆき「今日はらき☆すたの日です。
2003年12月10日発売のコンプティーク2004年1月号より『らき☆すた』の連載がスタートしました。
連載ページ数は3ページのみ。
開始1ページ目にして、タイトルの由来と共に、『アニメLOVE』という、泉さんを表すのに最も適しているであろう煽りが存在しました。
意外に思われがちですが、1回目にはかがみさんは未登場でした」
こなた「私達が世に出てから、もう6年になるんだね〜」
つかさ「そうだね〜でもお姉ちゃんが1回目に出てなかったのは以外だね」
かがみ「一巻を見ればわかると思うけど、こなた、つかさ、みゆきの三人で五本の4コマをまわしたのよねー」
こなた「それにしても……」
かが・つか・みゆ「?」
こなた「太いほうと細いほう、どっちが正しいチョココロネの頭?」
みゆき「……コロネの語源を調べるとイタリア語で角笛を意味する『corno』とのことでした。
角笛を吹くところを想像した場合、先端に口をつけるため、細いほうから食べるのが正しいかと思いますが、どちらが頭かと言われますと……」
かがみ「出題から6年過ぎて未だに答えが出ないのね……」
つかさ「そんなゆるゆるならき☆すたワールドを……」
こな・かが・つか・みゆ「これからも、よろしくね☆」
633名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 06:35:37 ID:vmFtOuBg
>>631
あなたの中で終了したなら、もう来ないでね。
634名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 11:38:54 ID:Pyw59nbI
>>632
連載開始からもう6年になるんですねぇ…。
永いようであっという間な感があります。
原作もこのスレも、これからもまったりゆるゆる続いてほしいものです。

初めてらき☆すたに出会った時の高揚感を思い出させてもらえました。
GJです!
635名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 12:15:07 ID:UzzlmBom
>>599の人はちょっと頭が気の毒なだけだから気にしなくていいよ
636名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 15:27:19 ID:wOIZGwzJ
  |   |  | |   |    |  | |   |   |   || | |
  |   |  | レ  |    |  | |   |  J   || | |
  |   |  |     J    |  | |  し     || | |
  |   レ |      |  レ|       || J |
 J      し         |     |       ||   J
             |    し         J|
             J                レ
637名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 19:33:51 ID:fWXosJms
次スレ立てようとしたが、駄目でした。
638名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 21:44:44 ID:Zi+IFaYs
まだよくね?
639名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 22:13:36 ID:qdf68dSu
>>621-628の続きを投下します。
注意書きは>>568
640酒池肉林:2009/12/10(木) 22:14:51 ID:qdf68dSu
「んっはぁっ」
「ひぐっぴゃあっ」
 一際大きい嬌声が室内に反響し、二人の身体が大きく跳ねた。
分泌される粘液は、火山の噴火のように激しく噴出し、
ベッドシーツとみさ兄の腕に穢れを付した。
「もぉ、いいよ。指、抜いてもいいよぉ」
 あやのの声だ。満足を称えた恍惚の表情で、解放を示す言葉が紡がれる。
「まぁ、仕方ないわね。指、限界みたいだし」
 こちらは幾分か不満足そうな表情で、かがみが言った。
「いいじゃない、柊ちゃん。そろそろ彼の性器も回復しただろうし。
仲良く一回ずつ入れてもらって、それで終わりにしよ?」
「うーん、でも…。後二発、いけるかしら…」
 独り言の体を為してはいるが、
かがみの視線を辿ればみさ兄に問いかけているのは鮮明だった。
「いや…一発が限度だ」
 平等に愛すると言った手前、一人目で尽き果ててしまうという事態が最悪だった。
それを避ける為に、慎重を期した答えを返した。
否、実際にそれが限界だろう。
謀らずも限界と思惑が一致しただけの話だ。
「じゃあ…これでお開きかな。どっちか一人だけ、なんて不公平だもん」
(これで解放される…)
 あやのの言葉に、みさ兄は安堵の念を覚えて胸を撫で下ろした。
かがみは尚も険しい表情で虚空を睨んでいるが、
公平を図ればあやのの提案を呑まざるを得ないだろう。
そうみさ兄は計算していた。
かがみは険しい表情を崩さぬまま、暫し黙していた。
眉間に皺を寄せ顎に指を添える姿は、不満を訴えているようにも
考え事をしているようにも映る。
そして、顎から指を離すと同時に、口を開き沈黙を破った。
「いや…。峰岸、アンタも実際のところは不満でしょ?
私もまだ足りないわ、物足りない」
「でも、柊ちゃん」
「聞いて、峰岸。別にアンタと揉める心算は無いわ。
でも、お互い納得のいく形で、その最後の一発の射精を使いたいの。
そりゃ、時間が無限にあるのなら、更に二発分の回復を待つって手もあるわ。
でも、時間は無尽蔵じゃなく有限でしかない。
増してや、折角上げに上げたボルテージも、二発分の回復なんて待ってたら下がっちゃうわ。
だから、それは無しだ」
「うん、そうだね。だからまた、今度やろうよ。三人で」
「それじゃ足りない…」
 かがみが小声で呟いた。
「え?」
「いや、何でもないわ。でもね、峰岸。ここでその最後の一発を有効に使わないと、
即ち彼に限界まで尽くしてもらわないと、次は無いかもしれない。
だから、その最後の一発を巡る話し合いをアンタとの間で持ちたい。
此処は私の部屋じゃないから、二人っきりで使用したいなんて言うのは、
ちょっと憚られるけど」
 かがみの言いたい事を、みさ兄は理解した。
あやのも理解したらしいが、改めて確認するようにかがみに問う。
641酒池肉林:2009/12/10(木) 22:15:29 ID:qdf68dSu
「つまり…、私と二人っきりで話し合いたいって事?
最後の一発を、どちらが受けるかの話し合いを?」
「どちらも受けないという選択肢を加えれば、その解釈で正解よ。
で、ほんのちょっとの間、部屋貸してくれるかしら?」
 かがみの問いは、無論みさ兄に対して為されたものだ。
分かってはいるが、みさ兄は黙りこくった。
(果たして、貸していいのか?そこまでの信頼関係、少なくとも柊さんとの間には無いぞ?
だが…あやのとは付き合いが長い。柊さん一人ってわけじゃなく、
あやのも居るんだから、盗難やパスハックは無いか)
「あー、それなら私の部屋使っていいぜ?
私だってこの状況を作り出した人間の一人なんだし」
 みさ兄が逡巡しているうちに、みさおが口を挟んできた。
お互いこの部屋にずっと居たにも関わらず、
みさ兄は酷く久しぶりに妹の声を聞いたような気さえした。
「いや、俺の部屋を貸すよ」
 条件にもよる、そう付け加えようとしたが、みなまで言わせずかがみが後を引き取った。
「どちらでもいいけど、お言葉に甘えてこちら借りようかしら。
安心して?3分、それ以上は借りないから。
長引けばヒートアップして、お互い決裂してしまうかもしれない。
だから、短時間でケリを付けるわ。
3分経ってもこちから合図を送らない場合は、つまり結論が出なかった場合だけど、
ノック無しで入ってきていいわ。
そして、そのまま今回のセックスは終了する。
結論が出れば、皆その結論に従って行為する。それでどうかしら?」
「3分の議論時間ってぇ事か。いいのか?そんな短時間で纏まるのか?」
「部屋を借りる以上、あまり長時間取るワケにもいかないわ。
彼の防犯意識に配慮した結果よ。
だから、遊びに来た友人を部屋に置いてトイレに行く状況を想定して、
その時に生じる他人のみを部屋に置く時間よりも短めにしたの。
それともう一点、タイムリミットをシビアにした理由はあるわ。
長引くと、お互いヒートアップして折角の大団円が崩壊しちゃう危険があるでしょ?
だから、タイムリミットを厳しいラインに設けた。
3分なら、ヒートアップする前にリミットが到来して、議論が強制的に打ち切られるから」
「まぁ、3分ならいいよ。全く問題無い」
 みさ兄はかがみの言に、確かな説得力を感じていた。
(言われてみれば、俺も友達を部屋に呼んだ事が何度もあるっけな。
そして俺がトイレに言ってる時間、3分から7分程の間は、
俺が居ない部屋に友達置いてたっけ。それで今まで何の問題も無かったし、
この二人は俺に好意抱いてくれてるから。
確かに3分なら、柊さんの言うとおり何の問題もないな)
 そしてまた、議論時間も3分なら、然程の紛糾も無く終わるだろう。
「ありがとね。日下部もそれで問題無いわね?」
「ああ、部屋から出てくよ」
「峰岸は?」
「付き合うよ、3分くらい」
「そう、良かったわ。じゃ、早速だけど…」
 かがみの発言の意図を察したみさ兄は、腰を上げた。
「分かってる。すぐに部屋から出るよ」
「ああ、私も出るわ」
 みさ兄の後に従うように、みさおも付いてきた。
みさおがドアを閉めようとした時、
「カウント、スタート」
という声と共に、かがみが腕時計を放って寄越してきた。
みさおはそれを器用に片手で受け止めてから、今度こそドアを閉めた。
642酒池肉林:2009/12/10(木) 22:16:50 ID:qdf68dSu

*

 部屋から出たみさおは、かがみから渡された腕時計を凝視していた。
険しい顔付を見れば、それが単に時間確認の為だけではなく、
みさ兄に対するコミュニケーションの拒絶である事が伺える。
 だからみさ兄はみさおに話しかける事はせず、
思考に埋没する事で時間を潰す事にした。
(さて、どんな結論が出るのやら。いや、殆ど分かりきった事か。
3分じゃ、どうせ議論は決着しないだろう。
柊さんは結局、最後の一発を受ける事ができないまま終わる。
でももしかしたら、
柊さんが敢えてあやのとの交渉を提案したのは勝算があるからかもな。
あの時、この話し合いの提案をする前の柊さんの表情、
不満だから険しい表情をしてるものだと思ったけど…
実は思考していたのかもな、最後に一回俺と結合して終わる為の論を練る為に。
不満気な表情と考え込んでる時の表情の区別は難しい。
柊さんとまともに会話したのは今日が初めて、
だからあの表情を不満故に出たものだと結論付けるのは尚早かもしれない)
 この扉の向こうでどのような話し合いが行われているのか、それが気になった。
一体かがみがどのような論で以ってあやのに臨んでいるのか、興味を惹かれた。
(てか冷静に考えてみると…どちらに転んでも俺に不利益は大して無いんじゃね?
仮に柊さんがあやのを説き伏せて最後の一発の権利を手にしたとして、だ。
それがどうした?俺は後一回、柊さんとヤレばいいだけだ。
今日は既に食傷通り越して食中り起こすまでにセックスしてる。
今更一発増えた所で、もう誤差の範囲でしかない。
それに、その一発さえ頑張れば解放される。
 それ以前に、だ。そもそも柊さんの望む結論が出る可能性自体が低い。
あやのを説得できるとは思えないからな。
最後の一発を柊さんが受ける事になれば、不公平が生じる。
そいつは平等に愛し愛される、っていう約束と違ってしまう。
だから、決してあやのは柊さんが最後に一発俺とヤる、っていうのを認めやしないだろう。
それに何より、3分っていう時間制限がある。
あやのが牛歩戦術を取るだけで、タイムオーバーを迎える)
 みさ兄の中で、希望が膨らんでいく。
かがみの望みが成就する可能性自体が恐ろしく低く、
加えて想定される最悪の事態を迎えても、かがみと後一回性交するだけでしかない。
それが、みさ兄にとっては喜ばしかった。
643酒池肉林:2009/12/10(木) 22:17:47 ID:qdf68dSu
 だが、一旦は緩んだ気を直ぐに引き締める。
(つっても俺が解放されるのは、今回に限って、の話か。
難しいのは寧ろこれからだぞ。平等に愛していくっていうのは、
今回のセックスで終わりじゃない。これからも、続いてく話だ。
俺達3人の関係は今回で終わりじゃなく、今回がスタートなんだから)
 その時、ドアが開きかがみが顔を覗かせた。
「結論が出たわ。入ってきて」
「2分と47秒。時間内に結論が出たみてーだな」
 みさおが時計をかがみに渡しながら、そう言った。
(時間内決着か。果たして柊さんの要求は通ったのか、
それとも説得を諦めて要求を引っ込めたのか。
その結末を、覗くとするか)
 みさ兄の思考を余所に、かがみはみさおに言葉を返していた。
「ええ、平等な結論が出たわ」
(平等な結論…。即ちそれは、柊さんはセックスをここで終了させるって意味か?
或いは、自分が最後に俺と結合しつつもあやのとの間に不公平を生じさせない論を展開し説得した、
って意味か?
まぁ、どちらにせよ)
 みさおに続いて、部屋の敷居を跨いだ。
(このドアと部屋の境目を跨げば…。日常と非日常を隔てていたこの境界を跨げば、答えは出るさ。
まぁ今更どっちでもいいけどな。その答えなんて、今更些事だけどな
どちらかと言えば、これからの俺達3人の関係の行く末の方が気になるよ)
 みさ兄にとって二人の出した結論に従う事など、
形式的な儀式を執り行うという程度の認識でしかなくなっていた。


644名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 22:20:43 ID:qdf68dSu
>>640-643
本日は短いですが、以上です。後一回か二回で終わります。多分、次でエンド。
なお、スレ立ては私のホストでは弾かれてしまいました…。
645名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 22:24:36 ID:bQzFP1RU
次スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ62
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260451325/l50
646名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 22:25:27 ID:qdf68dSu
お手数おかけしました。有難う御座います。
647名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 06:39:25 ID:lZ/hYtb0
>>645

埋め小ネタ
下らないネタが嫌いな人はスルー推奨

変態よけのお守り

部屋で宿題をしていると、こなたお姉ちゃんが入ってきた。

「ゆーちゃんは、萌え要素満載だからこのお守りあげる。」
「なんのお守り?」
「変態よけのお守り、お守りをもってヘンタイタイサンって言うとゆーちゃんを守ってくれるから。」

お守りを受け取った私は軽い気持ちで、お守りを使ってみた。
「ヘンタイタイサン!」
「うぼぁー!」
こなたお姉ちゃんは悲鳴を上げ服を残して消えてしまった。
「こなたお姉ちゃんー。」


5分後こなたお姉ちゃんは部屋に戻ってきました、全裸で。
648名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 21:07:46 ID:3+1Bnymq
今晩は、>>640-643の続きを投下させて頂きます。
スレ、跨ぐ事になると思いますが。
注意書きは、>>568参照。
649酒池肉林:2009/12/11(金) 21:08:46 ID:3+1Bnymq

*

 部屋に入ったみさ兄は、先ずはあやのの表情を観察した。
「ん?どうしたの?」
 その視線に気付いたのか、
あやのは首を横に傾げながらくりくりとした特徴的な瞳で見返してくる。
「いや、どんな結論が出たのか、早く聞きたいだけさ」
 みさ兄はそう言い放ったが、実の所はあやのの表情から結論を読み取ろうとしたに過ぎない。
(特に不満な様には見えない。寧ろ、満足すら称えられている。
って事は、柊さんが要求を引っ込めたか、
或いは柊さんは俺とやりつつもあやのに不公平感を抱かせない提案をしてみせた、
のどちらかって事かな)
 みさ兄は冷静に分析していた。
あやのとかがみを間違えて卑猥な行為に及んだ直後よりも、
幾分か心は落ち着いていた。
少なくともあの時以上に状況が悪化する事は無い、
そう思えるからこそ出てくる余裕であろうか。
「それは直ぐに説明するよ。でも、説明するのは私じゃなくって、柊ちゃんよ。
柊ちゃんの発案だから、柊ちゃんの口から説明する方が正確を期す事ができるから」
 みさ兄はかがみに視線を流した。
かがみは自信満々の笑みでその視線に応じながら、口を開く。
「結論から言えば、貴方には後一発だけ、頑張ってもらう事になったわ。
でも普通のプレイじゃない。今日は後一発が限界なんでしょ?
だからちょっと趣向を凝らしてみたいの」
 その結論を聞いても、みさ兄はさして落胆しなかった。
(へぇ、目は薄いと思っていたが、そっちが出たか。
って事は、あやのを説き伏せたのか。どういう論を展開したのか気になるな。
まぁ、いいや。どうせ後一発、それで今日は解放される。
気楽なもんさ。まぁ、想定していた最悪の事態ではあるけれども、
その最悪でさえこの程度だもんな)
 後一回で終わる、そう思い気を奮い立たせる。
「んで、その趣向ってのは何?」
「簡単よ、まずはこの椅子に座って?」
 みさ兄の部屋に備え付けられている椅子を指差しながら、かがみが告げた。
「ああ」
 みさ兄は言われたとおりに、その椅子に腰をかける。
「それと、縄か紐か無いかしら?」
「みさお、取ってきてやってくれ」
 みさおは口を一切開かずに部屋から出て行った。
(ふーん、縛りプレイって事か。まぁ予想の範疇だな。
いや寧ろ、尿道プレイだのアナルプレイだのかました事考えれば、
ノーマルに近いプレイだ)
 みさ兄は胸を撫で下ろした。趣向を凝らす、そうかがみが口走った時、
不安に駆られたのは確かだ。
だが、不安の中で想定していた方法のうち、緊縛はかなり易しい部類に属する。
それが彼に安堵の念を植えつけていた。
 程無くしてみさおが戻ってきた。
手には荒縄と、無骨な鋏が握られている。
「柊、ほら。縄と切る用の鋏」
「ありがと。きつすぎたらごめんね」
 かがみはそうみさ兄に告げると、器用な手つきで彼の手足を椅子に縛りつけた。
「縛りプレイ、ってヤツか」
「そういう事。分かってるじゃない」
 続いてかがみは、みさ兄のズボンのチャックを外し、
下着から彼の性器を取り出した。
650酒池肉林:2009/12/11(金) 21:09:49 ID:3+1Bnymq
「じゃあ、最後の一発のご奉仕、お願いね。
憶えてるわね、私と峰岸との間の議論の前に口走った言葉。
その決定に、皆拘束されるって事を」
「ああ、憶えてるよ」
 確かにそう言っていた。記憶のままに、みさ兄は口を動かす。
「日下部は?」
 かがみは次いでみさおに問いかけていた。
「憶えてるよ」
 みさおもみさ兄と同じ言葉で、問いかけに応じていた。
「そう、じゃあ。早速始めましょうか」
「いいなぁー。最後の一回受けられるなんて。羨ましいよ」
 心底羨ましそうな声で言葉を紡ぎながら、あやのはみさ兄の後ろに回りこんで椅子を押さえた。
(転倒防止、ね。確かに激しく動かれると危ないからな。
抑える役は重要だよな。でも、よくあやのはそんな役回りまで引き受けたな)
 みさ兄は益々、かがみの展開した論に興味を持った。
そういった事に興味を抱ける程にまで、
彼は状況を楽観視してしまっていた。
 だが、次のかがみの台詞に、そんなみさ兄の呑気な気分は吹き飛ばされた。
「ほんと、羨ましいわよね」
(ん?)
──違和感。
それが
「でもいいじゃない、峰岸。私達はたっぷりとヤったんだしさ」
決定的になった。
「えっ?」
 思わずみさ兄の口から素っ頓狂な声が漏れ出る。
(ちょっと待て。柊さんが俺とヤるんじゃないのか?
その口振りじゃ、柊さんじゃない。あやのでもない。
じゃあ、誰だ?)
答えは出ている。一人しか居ない。
だが、それは受け入れる事など到底できない現実だ。
「じゃ、日下部。アンタの番よ」
「…えっ?」
「嘘だっ」
 みさおの訝しげな返答と、みさ兄の咆哮が重なった。
「何呆けてんのよ。日下部が彼とセックスする番、そう言ったのよ。
ああ、避妊具が欲しいのか。安心して?まだゴムはあるから。
全く、こんなに備蓄してるなんて、ホント峰岸と彼は仲良かったのね」
「柊ちゃん、まだ詳細な説明を彼もみさちゃんも聞いてないわ。
それ説明してあげないと」
「ああ、そういえばそうだったわね。私か峰岸か、どちらかがその最後の一発を受けたら、
不公平になるでしょ?それは最初の約束である、貴方は私たちを平等に愛する、
ってのに反しちゃうわ。そこで私、考えたの」
 かがみは一旦言葉を切ると、交互にみさおとみさ兄の顔を一瞥してから話を続けた。
「そもそも現状が平等と言えるのか、ってね。
ほら、考えてみなさいよ。一人だけ、交わってない人が居るじゃない。
それこそが、皆仲良くして欲しいという要求を突きつけた日下部その人よ」
 みさ兄は息を呑んだ。確かに、この三人での性交を提案したのはみさおが発端だ。
だが、だからと云ってみさおまで巻き込む必然性が見当たらない。
「だからね、最後の一発は日下部が受ける事によって、
それで初めて不公平が無くなるの。日下部は皆と仲良くしたいんでしょ?
なら、私達三人だけで仲良くするんじゃ足りない、一人足りない、当事者が足りない、
それを求めた人が抜けてるから」
 かがみもあやのに倣って椅子を抑えると、みさおに鋭い視線を向けながら迫った。
651酒池肉林:2009/12/11(金) 21:10:46 ID:3+1Bnymq
「だからね、日下部。これはアンタが望んだ事なの。
皆と仲良くしたいって言ったのはアンタ。なのに私と峰岸だけやらせて、
自分だけ高見の見物なんて許されると思う?
それにアンタも、貴方も、約束した筈よ。
私と峰岸の下した決定に拘束されるって」
 常軌を逸する展開に呆けていたみさ兄だったが、事此処に至って、漸く口を挟む。
「一寸待てよ。仲違いしたのは柊さんとあやのだろ?
だからみさおを巻き込む必要なんて無いじゃないか。
それに、考えてみろよ。てゆーか知ってるだろ?
俺とみさおが、兄と妹だって事」
「どうして私達が仲違いを止めて仲直りしたのか、
その発端は日下部がそれを望んだからよ。
なのに日下部だけ弾いて私達だけ関係進めていくんじゃ、
日下部の望んだ方向へと向かわない可能性が色濃く残る。
だから、日下部も私達と同じ立ち位置に付く必要があるの。
巻き込むというよりは、日下部の要求に私達三人が巻き込まれている感じよね」
 みさおに責任がある、そう言いたげな口振りだった。
これでは、みさおも拒み辛いだろう。
「でも…柊…」
 躊躇う口振りを見れば、かがみの要求を拒みたいという思いが伝わってはくる。
だが、その態度は弱々しかった。
 そんなみさおに、あやのが追い討ちをかけた。
「みさちゃん、私も柊ちゃんや彼だけじゃなく、みさちゃんとも今まで以上に仲良くなりたいな。
一緒に気持ちいい事して、四人で仲良くなろ?
それにね、みさちゃん、彼と仲悪くなっちゃったでしょ?
私はみさちゃんにもお兄さんと仲直りして欲しいな。
恋人の彼と、友達のみさちゃん。この二人の関係がギスギスしてるなんて、
私が板挟みになっちゃうよ」
 みさ兄は愕然とした思いで、あやのの言葉を聞いていた。
(あやのまで…どうして…。どうしてあやのまで、こんな異常な提案を容認してやがるんだ?
こんな提案、どうしてあやのは呑んだんだ?
しかも…僅か3分で…)
 その疑問が脳裏を揺さぶっている最中、一つの可能性が閃いた。
その可能性もまた、倫理に反した内容ではある。
だがその閃き通りであれば、みさ兄とみさおの性交に対して、
かがみとあやのにとっての意味が与えられる。
かがみの要求が必然性を持ち、あやのの認容にも必然性が付与される。
(そんな事があって堪るかよ…)
652酒池肉林
 反発する思いに駆られながらも、みさ兄の脳は凄まじい勢いで回転し、物語を紡いでゆく。
一旦芽生えてしまった疑念は止まらない。本人の意向など無視し、勝手に成長していく。
成長した猜疑は、この部屋で交わされたであろう議論の内容を、
彼の脳裏で二人の声を以って再生させた。


『ねぇ、峰岸。このままじゃ彼、私達二人とも捨てる可能性があるわ』
『えっ?』
『彼がさっきの三人でのプレイの提案を呑んだのは、多分日下部を慮っての事。
日下部に仲直りするよう言われたから、呑んだに過ぎない。
それで私達は日下部の望み通りに仲直りしたじゃない?
でもね、私達の仲違いの原因は、彼を巡ってのものだった。
そして私達が仲直りした今や、彼は私達二人を同時に切る事ができる。
だって、仲違いの原因が消滅するからね』
『そんなぁ、困るよ』
『大丈夫、よ。逃げられないようにすればいい。日下部をこの関係に巻き込んでしまえば、
もう彼は逃げられない。つまり、ね。最後の一発、それを日下部に受けさせるのよ。
妹と関係を持ってしまえば、もう彼は逃げられない。その縁は切れないから。
そしてまた、私達に決定的な弱みを見せる事にもなるわ。近親相姦をした、というね』
『でも…』
『何逡巡してんのよ。峰岸は気付かなかった?彼、私達とヤってる時、
倦怠に満ちた顔をしていたわ。嫌々ながら付き合ってる、そんな感じだった。
だから今日追い込んでおかないと、切られて終わるわ』
『セックスに夢中で、気付かなかったよ…。でも確かに、
その方法に依れば彼を拘束し続ける事ができるね。でも…いいのかな』
『躊躇ってる時間は無いわ。リミットは近い。すぐに決断しないと、
その扉が開いてこの策を使う事はできなくなる。彼を留める手段を行使する機会を、
永遠に失うの。いいの?彼に逃げられても、峰岸はいいの?』
『よくないっ。んー、よくよく考えてみると、みさちゃんと仲良くし始めたのも、
彼に接近する機会を確保する為だったしね。今も尚仲良くしてるのも、
彼の歓心を買う為よ。それに…私今までみさちゃんのお世話沢山々々見てきた。
だから、そろそろ恩返ししてもらってもいいよね。
でも、どうやるの?』
『それは私に任せて。峰岸は、私を援護してくれればいいわ。
まずは彼の身体の自由を奪うから。その後、日下部に畳み掛ける』
『分かったよ』
『あっ、そろそろタイムリミットね。あの扉、開けるわよ。
そしてこの部屋に彼を招き入れて、この関係に彼を閉じ込めるわよ』


「嘘だっ」
 みさ兄はその想像に耐え切れず、絶叫していた。
それは勿論、彼の妄想に過ぎない。
だが、単なる絵空事とは思えない程に現実味のある空想だった。