咲-Saki-でエロパロ2局目

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
こちらは咲-saki-を題材としたエロパロ創作の為のスレです。
※投下される方へ
オリキャラ有り等の理由で人を選ぶ作品を投下する場合には
必ず本編投下前に注意書きとして明記し、NG指定推奨の単語等を提示して下さい。
エロパロ板では1レスあたり、最大約2,000文字(4KB)、最大60改行、1行最長120文字が基準になっています。
【共通】
1)こちらでは男女カプのSS、妄想補完を優先とし、百合ものについては専用スレの利用を推奨しています。
但し、こちらでの百合ものの投下を禁止する程ではありません。
2)苦手なネタやジャンル、趣味との不一致等はスルーやNG指定でご自衛下さい。
【それぞれの住人へのお願い】
(読む人)
書き込む前にリロード、過剰な催促をしない、好みに合わない場合は叩かずにスルー、
荒らしはスルーマジレスカッコワルイ、噛み付く前に専ブラであぼーん、特定の作品or作者をマンセーしない
特に理由がなければsageる。
(書く人)
書きながら投下しない(一度メモ帳などにまとめ書いてからコピペ投下推奨)、
連載形式の場合は一区切り分まとめて投下する、投下前に投下宣言&投下後に終了宣言、
誘い受けしない(○○って需要ある?的なレスは避ける)、
初心者を言い訳にしない(却ってスレが荒れます)、
内容が一般的ではないと思われる場合も閲覧注意を呼びかけること、感想に対してのレスは控え目に、
作品か意見の区別上、投下時以外のコテは非推奨。特に理由がなければsageる。
2名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 11:07:17 ID:zKi6JnrZ
関連スレ
【小林立】咲-Saki-80巡目【ヤングガンガン】       ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1250177853/
咲-Saki-@麻雀板 12巡目(麻雀・他板)            ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mj/1248790290/
咲-Saki- 231飜                        ttp://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/anime/1250323043/
咲-Saki-で百合萌え 6局(レズ・百合萌え板)        ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1249890471/
ヤングガンガンオフィシャル                ttp://www.square-enix.co.jp/magazine/yg/introduction/saki/
アニメ公式HP                           ttp://www.saki-anime.com/

・基本的に咲-Saki-登場キャラ同士のカップリング作品をお待ちしてます。
・気に入らない嗜好(百合、ハーレム、特定のカップリングなど)への攻撃は控えましょう。
 四人で打つのが麻雀です。あなたの好きな作品ばかりが投下されるとは限りません。
・書き込みの前に深呼吸。 気持ちが腐ると、配牌もツモも腐ります。腹が立ったら気持ちをリセット。
※注意事項
書き込みが>>1-20の間と>>980-1000の間にある場合は、
比較的簡単に保管庫に強制移管されます。職人の皆様には支援投下をお願いします。
1スレ当たりの容量オーバーが500KBのため、次スレは容量480KB超え時点か>>980踏んだ人が
スレ立て宣言し、テンプレートのリンク先更新等チェックの上、建ててください。
3名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 11:43:16 ID:5Y66UJhI
百合物投下されてウダウダ言うくらいなら禁止にしろよ
4名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 13:38:00 ID:DJO4mmVW
>>3
百合もの投下するとウダウダ言う奴がいるから
テンプレで禁止していないことを明確にしているのに、
それじゃ本末転倒だろ
5名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 19:46:03 ID:HCZsyAJ3
いっそのこと百合禁止でよかったのに
6名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 21:25:51 ID:ippa3Grc
排除したがりはどっかいけよ
お前らが黙ればいいだけ
7名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 19:36:47 ID:cXIijsu0
この「投稿してもいいけど専用スレの方がいいよ」ってどっちつかずはまずいと思う
容認派からすれば「投稿していいって書いてあるだろ!」となり
否定派からは「専用スレでやれって書いてあるだろ!」となる

「百合歓迎、嫌いな人はスルーしろ」
にするか
「百合は駄目、専用スレでやれ」
って感じでどちらかにしないと荒れるだけ
8名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 19:41:23 ID:KMVYktQ8
9名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 01:40:11 ID:TBMUGwVh
う〜んしかしな
原作が百合風味出しまくりな上に男キャラもあまりいないからなぁ

まぁエロいSSなら何でもいいよ。嫌いなの来たらスルーするから
10名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 07:17:44 ID:rciXDBFT
お前は何を言ってるんだ
モブ男とかオリ男とか色々あるし、京太郎なんてエロゲ主人公ポジだろ
だいたい世の中に出回ってる咲同人の殆どは男相手だぞ?
百合が少数派なんだよ、現実は
11名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 08:16:56 ID:PTMSmOmG
>>10が買った或いは落としてる同人がそういう傾向で、咲−Saki−全体では違うだろう。
アニメ化時点で総集編を出せる薄荷屋とか、人気サークルはほとんど百合だ。
12名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 09:05:29 ID:eBFCAWTl
エロパロ同人誌では百合はほとんどないよ
少なくとも数ではのどっちのノーマルエロ>百合エロ
その意味では>>10は間違ってはいない
流石にこのスレでエロパロ以外の同人誌の話を出すのは違うと思う
13名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 10:24:02 ID:208bURds
>>10
一つだけ

咲同人では百合が大多数
14名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 10:26:23 ID:208bURds
>>12
あれ、そうなのか

夏にノーマル無いか探し回ったが、百合ばかりだったから男×女少ないのかと思った
15名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 10:35:15 ID:E2HNoaV4
>>14
委託してるところに行くといいと思うよ
どこを見に行ったか知らないけど三日目がメインじゃないかなー
そういう本は
16名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 11:12:23 ID:eBFCAWTl
真っ先に出た同人ゲームも男相手の脱衣麻雀だったし
エロジャンルはやっぱり男×キャラのが強い
17名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 20:46:39 ID:urqE9Zgh
アニメ組は男×キャラ、原作組は百合って感じだなぁ
18名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 23:44:11 ID:a8u/+jmy
どのみち皆が終わってることには変わりないということだな
19名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 07:34:15 ID:jYXTpwok
半角二次元の咲スレにあがってた同人誌一覧見ると、男女モノのが少ないじゃん。
20名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 07:54:45 ID:ysx4P5XD
機能の夜メロンの通販で咲の同人あさってみたが、
55作品中29作品が男にヤられてる物だったよ。
21名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 07:59:17 ID:SyZ9j0sF
大体は健全=百合、エロ=男女って感じだな
そして健全作品はスレ違い
22名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 08:37:23 ID:m7OmLZLk
どっちが多かろうがどうでもいいよ
それよりキャプテン×京太郎マダー
あれだけイケメンなんだから女子校のキャプテンがコロッといっても不思議じゃない
23名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 09:11:44 ID:6LQlfqrK
>>21
健全=百合って感覚がおかしいからw
24名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 09:14:55 ID:jYXTpwok
委託するような同人ゴロは男モノしか書けないってことだろ。
大手の薄荷屋他百合系はエロのあるなしに関わらず、委託率低い。
本スレでの報告じゃ半々か百合大目。
25名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 09:20:43 ID:m7OmLZLk
もう自分の陣営を有利にみせようとする捏造データ合戦はいいから
ここは同人誌データ分析スレじゃないんだぜ

だからキャプテンに押し倒される京太郎が見たいです
26名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 09:26:00 ID:xzDCHvnF
男モノ=ゴロという短絡的な百合厨思考に失笑せざるを得ない
しかも半角二次とか割れ厨もいるしもうね
27名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 10:09:36 ID:6LQlfqrK
>>26
男モノ=ゴロという短絡的な百合厨思考に失笑するとかいいだすアンチ百合厨思考丸出しの粘着きめえ
28名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 10:19:51 ID:OInVvJ0x
いや、ゴロは男モノで百合はゴロじゃないと言わんばかりの論調は
流石に百合厨と言われてもしかたないと思うぞ
うたたねとか百合だったけどゴロじゃないっすか
29名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 10:22:15 ID:YRlljAKg
ここまで投下なし
30名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 21:07:37 ID:m5Z8syOV
エロパロに百合レズSS専用立てろよもう
31名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 21:14:54 ID:4/SNMYJ9
ここで両方出来るのに専用スレいらんだろ
32名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 21:17:28 ID:jYXTpwok
>>28
わざわざチ○コ生やしてふたなりにしてエロにするののどこが百合だよ。百合とレズと混同してる奴の多いこと。
33名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 21:31:07 ID:ysx4P5XD
うたたねが描いてたのはハギヨシのチンコ使ってる奴だな。
他に二人描いてたけど、点棒ディルドー?ふたなり?と、各校の百合カップルにチンコ挿入+咲が男の娘って話。

百合厨ならこれを百合とは認めないだろ。これを百合と言い張れるのは嫌百合厨の証だ。
34名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 21:31:47 ID:YRlljAKg
で?
35名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 21:39:31 ID:6LQlfqrK
まあ、何投下しようがエロきゃいいんだよ
エロなしはいらんがw
36名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 23:27:13 ID:m7OmLZLk
だから京太郎ハーレムでいいんだとあれほど
37名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 23:29:22 ID:m5Z8syOV
京太郎影薄いじゃん・・・
38名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 23:56:11 ID:4/SNMYJ9
>>33
百合厨かどうかはどうでもいいが、うたたねのハギヨシはディルド扱いだろ
あれは精神的に百合だと思うのだが
39名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 23:58:25 ID:DCePq+3M
らきすたとかけいおんのエロパロじゃどれだけオリキャラ男
出そうがレイプ書こうが問題なしなのに・・・柔軟性を持とうぜ。

こういうssは文才より熱意で書くものだと誰かが言った。
好きなように書けばいい。どれだけ下手でもエロくなくても気持ち悪くても
キャラと作品への愛を込めれた完成品は自分色に輝く。
それに自分以外にも読んだ世界中の誰かに需要があるだろう。
40名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 00:14:16 ID:ClQ0l1Ws
まあエロパロに文才を求めるのもあれだしねぇ
41名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 00:20:06 ID:xUfOOPmZ
>>40
というか文才を求めるのは作者であって、
読み手は文章力は求めても文才を求める必要無いだろ

作者側の意見として言ったならすまん
42名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 00:36:53 ID:ClQ0l1Ws
>>41
俺の文章おかしかったわ、スマソ
43名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 00:37:09 ID:SeMOzlO4
>>39
百合厨とそれにちょっかい出す変なのがペアで暴れまわってるから仕方ない
44名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 03:35:00 ID:1Zo5g0M0
百合厨ならここ見ないだろ
百合スレも荒らされてるし放送中のスレにはよくいる荒らしだろ
どんなSSでもウェルカムウェルカム
45名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 06:21:12 ID:JtbUchoL
なにがなんでも百合厨が悪いって馬鹿かw
>百合厨とそれにちょっかい出す変なのがペアで暴れまわってる
そういうことにしたいだけだろw
46名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 07:39:09 ID:Dst2H5R5
自覚症状がないってこわいね
47名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 10:48:21 ID:xUfOOPmZ
自分が嫌いなものは厨ってことにしたいんだろ
48名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 10:54:07 ID:MK+ioqcz
スルーすりゃいいだけなのにいちいち突っかかるのは厨としか思えんけどな
俺もスルーすればいいんだが同じ事でこんなにループしてると愚痴りたくもなる
両方荒らしだから出てって欲しい
49名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 18:36:37 ID:JZyiaoUX
透華×ハギヨシが見たい

それはさておきなんで前スレ埋めずに新スレ伸ばしてんだ?
50名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:07:42 ID:YKO19crv
 エトピリカになりたかったペンギンになりたかった京太郎。
 略してエトペン太郎。或いはエトペ郎。もしくはトペ郎。
 ネタ的にはありきたりですが、書いてみようと思って書いたら書けたので投下します。
51名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:08:50 ID:YKO19crv
 全国高校生麻雀大会県予選、その団体戦に優勝という結果を残した我が清澄高校。
 しかし部員の一人でありながら自分に出来た事といえば優希にタコスを買ってきたくらいだ。強い
て言えば合宿でPCを背負って歩いた程度である。
 確かに自分は麻雀覚えたてのほぼ素人だ。大会の現場では驚き役を務めるのが精一杯。同じ
一年の3人娘が堂々と他校と渡り合う中で、果たして自分はこれから如何にあればいいのだろうか?
「なるほど。それで、せめてサンドバッグくらいにはなろうってわけね」
「ふむ。確かに今のままだと道端の小石くらいでしかないからのぅ」
「小石……っスか」
 叩かれ役くらいにはなっていたかと思ったが、どうも部長達から見れば数合わせの一面子でしか
なかったらしい。流石に凹む。
「あ、あら? そんなに大マジで落ち込まなくっても。須賀君だって役に立ってるじゃない……ええと」
「PCで牌譜の整理してくれとぅのは有難いでぇ」
「そそ、そう! 皆頼りにしてるわっ」
「……そうなんですか?」
 そういう訳で、ある日の放課後。1年の3人娘が帰った後で、俺こと須賀京太郎は竹井部長と染谷
先輩に相談を持ちかけたのである。何か自分に出来る事は無いか? 或いは俺に何が出来るの
か。今後、どうあれば皆の役に立てるのか。
 これからの個人戦を前に、俺は俺で清澄の麻雀部の一員である事を自覚したいのだ。裏方で
いい。試合に出れなくてもいい。だが同じ高校生として、そして男として、良いとこ使いパシリという
立場はどうなのか? そう考えての相談だったが、一応はこんな自分でもちゃんと役に立っている
らしい。少し安心した。
「ま、咲や和は牌譜なんてほとんど見とらんけど。あ、わしと部長もな」
「どちくしょーッ! これだから才能で麻雀打ってる奴はっ」
 和はともかく、咲はPCなんて合宿で触ったくらいだしなあ。やっぱ俺、役立たずか。
 涙目でへたり込むと、流石に部長が気まずそうにぎこちなく微笑んで俺の肩を叩いた。
「ま、まあまあ。焦る事ないわよ。須賀君だって勉強してるんだから。来年には個人戦にも出られる
んじゃない?」
「はぁ……。そうですかねえ」
「うんうん。時間は掛かるかもしれないけど、努力次第で誰もが一目置く選手にもなれるわ」
 中学の頃からブイブイ言わせていたらしい部長に慰められても、正直実感が沸かないのだが。
まあ、美人に優しく宥められるのは悪い気分ではない。悔しいけど感じちゃう。
52名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:09:32 ID:YKO19crv
「で、須賀は麻雀部でどんなポジションにつきたいんかの? 言うてみぃ」
「どんな……ポジション?」
「そうね。現状でなら、自分に何が出来るかではなく、どうありたいかを先に見定めるのがいいかも
しれないわね」
 どうありたいか。
 ちびっ子ながら場を明るくする優希、意外な程の熱意で部を牽引する和、引っ込み思案だが強力
な打ち手として部に光明を灯す咲、そして一歩引いた所から参謀役を務める染谷先輩と、そんな皆
を上手く纏める部長。
 この面々の中で、自分は一体どんな立場でいたいのか。
「そうじゃのう。この際、多少は現実感が無くてもえぇ」
「須賀君が本当に心から願うのは、どんなポジションかしら?」
 現実感が無くても良い。本当に俺が心から願う、そんな在り方。ポッ、ポッ、ポッと普段の部員達の
姿が頭の中に浮かび、そこに理想の自分を探す。
 時間を掛ける必要は無かった。常日頃から「こうありたい」と思っている自分は、合宿の時以来どん
な場面にもいた。
「俺は……エトペンになりたい――」
 ひゅうるりと部室に風が吹いた。窓、閉めてあるのに。
 ズズイと俺に詰め寄っていた染谷先輩と部長が、柔らかい笑顔のまま急速に後ずさっていく。何で
か知らないがその視線が酷く痛い。大真面目に答えたんだがなあ。
「さて。帰りにラーメンでも食べていきましょうか」
「お、ええのう。あの屋台じゃな。いつもの場所に出取ればいいが」
 思いっきり俺の事をガン無視し、上級生コンビはそそくさと帰宅の途についた。
 如何に麻雀の名手とは言え、やっぱり女子供に男のロマンを理解しろというのは無理があったかだ
ろうか。一人部室に残った俺は腕を組んで頭を捻る。
 エトペンになりてぇなあ。そして和に抱きかかえられ、常時おっぱいを支え続けるのである。中核戦力
のサポート要員として、これ以上重要な存在は無いだろう。あのおっぱいでなら世界とも戦える筈だし。
 それは俺が急に桜井章一クラスの達人になる以上に現実感のない妄想ではあった。
 人がヌイグルミになるなど。
 が、神様はちゃんといるらしい。
 部室を閉めて帰り道をトボトボ歩いていた筈の俺は、いつの間にかエトペンになっていた。
53名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:10:38 ID:YKO19crv
「ふぅ。宿題も終わったし、お風呂入ってこよう」
 気がつけば暖色系で纏まった部屋にいて、視線の先には全自動雀卓を挟んで変に高価そうな椅子
に座った和がクールな顔で机に向かっていた。彼女なりの部屋着なのだろうか、制服でも寝巻きでも
ない異様にフリフリの白っぽい服である。
 状況を察するのに時間が掛かったが、和が俺の事を一切気にしていないのと、自分の体が全く動か
ない事でおおよその見当はついた。どうやらここは和の家で、俺は彼女の所有するぬいぐるみになっ
てしまったのだと。しかも和が毎日抱いて眠っているエトペンであったのだ。
 素晴らしい。神様グッジョブ。正に俺が望んだポジションだ。
 無邪気に喜ぶ俺に気付く事無く、和がスタスタと部屋を出る。
 うはー、早く麻雀始めないかな。彼女は家でネット麻雀を打つ時、いつだって俺ことエトペンを抱える
筈だ。楽しみでならん。
「はあ……良いお湯でした。宮永さんも、今頃はお風呂かしら……」
 ウキウキしつつ待っていれば、やがて風呂上りの和が帰って来た。下ろした髪がまだ湿っており、おっ
とりした目付きが色っぽい、しかも淡いピンクのネグリジェという格好だ。生地が薄いのか、蛍光灯の
下で微妙に透けており良く見れば下着の柄が薄っすらと浮いている。
 どうしよう。エロいよ。そんなんで抱きかかえられたら、俺はどうすれば良いのか。
「さ。おいでエトペン。今日も、しよ?」
 何をっ!? そんなポヤーッとした顔で「しよ?」とか言われた俺は何すればいいのっ?
 え、エエ……エロい事?
 思わず興奮の余り架空の鼻血が脳内で噴水状態だが、まあ冷静になれば何をするかは明白だっ
た。俺を小脇に抱えた彼女はPCの電源を入れ、そして何故か部屋の灯りを消す。
 目が悪くなるぞー、と思ったが。それを伝える術はなく、またそんな些細な事を気にする余裕も無く
なった。
 ふにゅっとしてプヨンだったからだ。そしてプニプニでぽよんでもあった。
「……んしょ。んっ」
 ほおおおおッ!
 細いのに柔らかいお腹がっ! 華奢なのにムッチリ感のある太ももがっ! 何より圧倒的重量感が
ありながらフワフワで弾力があってふんわりしたおっぱいがっ!
 椅子に座ってマウスをカチカチ鳴らす和が、キュッと俺を抱き締めたのだ。太もも、お腹、おっぱいで
包み込むように。
54名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:11:27 ID:YKO19crv
 温かくて柔らかく、しかも風呂上りで良い香りが漂いまくる。その組み合わせによる感触は、例えれ
ば男の魂を溶かしてダメにする女性の胎内そのものであった。
「ん、ふぅ……はぁ。んっ」
 しかもネットでの対局が始まると彼女は例によって妙なトランス状態に入り、熱の篭った吐息がダダ
漏れだ。そしてピッタリと抱きかかえられて分かったのだが、和は僅かに体を揺すりながら下腹をエト
ペン、即ち俺に擦り付けていた。
「んんっ、はぁ……ふぅ。ハァ――」
 傍目に分かる身動きではないが、体の中がウズウズしているらしい。
 そうかー。これが和の本気モードなのかー。体温と息が上がるだけじゃなかったんだー。
「んふ……んふふ。ぁ、はぁ……良い感じ」
 俺を撫でる腕に力が込められ、ムギュとおっぱいが押し当てられる。こんな気持ち良さがこの世に
あっていいのだろうか。ああ、もう一生このままでいたい。ほぼ全身で彼女の柔肉を受け止めた俺は、
元の人間に戻れる保証が無い事をむしろ喜んでいた。
「んっ、ハァ。ロン……4000オール。ふふ……んっ」
 自宅で端っから人目が無いのを良い事に、和はトランス全開だ。上気して熱くなった肌を俺に擦り
つけ、鼻に掛かるくらいの甘い吐息を引っ切り無しに漏らしている。
 画面を見れば東3局で早くも起家が飛ばされていた。チャットのメッセージボックスに何やら文字が
浮かんでいたが、全く意に介する事無く対局を終了し、次の対戦者を求める。
「ふぅ……ふぅ。んっ、ハァ……今日は、これくらいに」
 ボヤーっとしたまま恐ろしいほどの勝率で数回の半荘を終えた和は、ブラウザを閉じて前傾した。フル
フルと震えながら俺をギュッと抱き締め、闘牌訓練後の余韻に浸っているらしい。
「はぁ、ふぅ。エト――ペン、ん、んっ。私……また」
 だが、どうにもそれだけではなさそうだ。何やら熱に浮かされたような顔で俺を撫で回し、頬擦りまで
して来る始末。物言わぬぬいぐるみの身が恨めしいやらホッとするやらだ。ちょっと俺の方もおっぱい
に喜んでばかりはいられない。唯一自由に出来る頭の中は大暴走だ。
「ふふ……んふふ。ねえ、エトペン。宮永さん、今頃何してるかな?」
 俺に聞かれても。フラリと椅子から立ち上がった彼女が、俺に正面を向かせて問いかけてくる。そし
て危なっかしい足取りでヨロヨロとベッドに向かい、そのまま崩れるように倒れて横になった。当然なが
ら俺はおっぱいに埋もれたままだ。
55名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:12:09 ID:YKO19crv
 一晩中この姿勢でいられるのかと思うと、嬉しさの余り脳ミソが溶けそうだ。が、事態はそれだけに
留まらなかった。
「んっ、エト……ペン。はぁ、んッ! ふぅ、はぁ……あ、あぁ」
 あろう事か。和は思いっきり俺をかき抱いて悶え始めたのだ。
 ちょ、何やってんだ!? そう驚く暇も無く、エトペンの羽、即ち俺の手を乳房に押し当てる。ぽよん
と柔らかい肉の中に、一部違う感触があった。むしろそこをこそ重点的に擦りつけられる。
 ちち、乳首やーっ! のどパイの先っちょやーっ!
「んっ。ダメぇ……エト、ペン。そんなに擦っちゃダメぇ……ん、んぁ」
 擦り付けとぅのはアンタや! 思わず突っ込んだが彼女の耳に届く筈もなし。徐々にヒートアップし
てきた和は、俺の手をグリグリと乳首に擦り付け、ベッドの上で身悶えしている。
「んっ、やぁ……そっちは。んっ、ダメ……エトペンっ」
 ダメダメと言いつつ、俺を動かしているのは彼女本人である。おっぱいからお腹に、そして身を起し
て今度は足でギュッと挟んで来る。口ばしが、つまりは俺の口が、和の秘密の花園を突付いている
のだ。困った事に。
 お……おおおおっ! エトペンと和はそんな関係だったのか! 何となく想像することはあったが、
まさか自分自身が体験するとは思わなかった。
「あっ、あ。ん……やんっ! そんな、ダメなのに……んっ」
 ネグリジェである。しかも生地薄々の。当然ながら裾は緩く、足を広げたり物を挟んだりすると容易
に捲れ上がってしまう。というか彼女は、むしろ自分からネグリジェの裾を捲って俺を股間に押し当て
始めた。
 ギュム、ぎゅむと大事な場所を俺の口で刺激する。パンツ一枚隔てて生割れ目だ。俺が元の体で
あればツバを飲む所の騒ぎではないだろう。
「んぁ……あ。や、エトペン、そんな……そんな事されたら、んっ。私……」
 和の声のトーンが一段高くなった途端、乾いていた下着にジワリと別の感触が加わった。それを俺が
口の先で突付いた瞬間、だがパッと持ち上げられてしまう。
「んやあ、やっ。はぁ……ハァ。んっ、エトペン、焦っちゃダメ……んしょ」
 ここまで来てそんな殺生な、と思ったが、彼女は単に下着が濡れるのを嫌がっただけだったようだ。
俺が真正面から見つめる前で、もどかしそうに体をくねらせながら、スッと下着を脱いだ。
56名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:12:58 ID:YKO19crv
 脱いだ。脱いだっ!?
 部屋の灯りは消えているが、まだPCの電源は落ちていない。そのモニタの薄明かりの中、和の
綺麗な女性器が目の前に現れる。
 肉付きの割りに陰唇が薄く、割れ目はピタッと閉じられ、外見以上に子供っぽい。が、タラリと蜜を
一筋垂らしていて、それがまた目の離せないエロさである。
「はぁっ……ハァっ! え、エト、ペン。私……私……」
 パンツを脱いで膝立ちになった彼女は、そのまま息を荒げて大胆にもネグリジェを脱ぎ捨てた。残
るのはブラジャーだけだが、それにも手を掛けている。
 うはああっ! の、のどっ、和さんっ。ご自宅ではそんなんなんスかっ! 対局中のトランス状態以
上に目をトロンと垂れ下げ、熱湯で茹でられたかと思うほどのぼせ上がった顔で、ついに和はブラ
ジャーをも脱ぎ捨てた。
 身に一糸も纏わない。全裸。すっぽんぽんだ。
 プラスチックの瞳をひん剥いた俺は、食い入るように彼女の全身を見つめる。頭の中の懸命な一部
器官が必死に映像記録に励むが、それ以外はあらゆる感覚を使って凝視に努めた。
 無い筈の脳みそにドーパミンが溢れ、見るという行為だけで快感が沸いて来る。こんな状態で和の
体に押し付けられでもしたら、俺は大変な事になってしまうだろう。
「ん……んむ。エトペぇン、んっ……はぁ。んッ!」
 だが待ってくれるような彼女ではない。和は最早我慢ならんという表情で俺を抱き上げ、夢中で頬
擦りし、こちらの体中にキスをする。挙句、さっきまで股間に押し当てていた黄色い口ばしを自分の
唇で挟み、その先端をチロチロと舌で舐め挙げた。
 お、俺……今、和とディープキスしてるのかッ!
 向こうにその気は無くとも、こちらはまんま大人のキスである。どういう仕組みなのかはともかく、
彼女の少しだけザラリとした舌の感触が細かい部分までダイレクトに伝わってきた。こうなると舐め
返せないのはちょっと残念だ。
「んはぁ……あ、あっ。お願い、エトペン。こっちも……んっ、はぁ」
 口先に唾液を含まされた俺が、再び胸に当てられる。今度は生おっぱいだ。肌触りが、その滑らか
さが明らかにグレードアップ。官能的とはこの事か。
「んああッ! あ、あッ。や、やぁ……だめェ。んっ、んあぁ」
 充血して膨らんだ乳首を擦りつける俺の口ばし。合宿では優希に「自分のパイの使い方を覚える
べき」などと言われていたが、中々どうして十分に使いこなしているではないですか。エトペン相手
限定だとしても。
57名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:13:39 ID:YKO19crv
 ブラジャーから解放されて、揺れ動き、跳ね回る豊かな乳房に俺を押し当て、擦り付ける。固くなっ
た乳首は特に重点的に口ばしで。そこにツバを垂らしたのは、エトペンに舐め回されている感覚が欲
しかったからだろう。うーむ、可能なら自分の意思で舐め挙げたいものだ。
「ふうっ、ふぁ……。やあぁ、私、おかしくなって来た」
 どんどん行為にのめり込んで来た和が、ついに俺で股間を擦り始めた。壁に寄りかかってベッドに
座り、両足は膝を曲げて開く。俗に言うM字の格好だ。あわあわと言葉にならない喘ぎ声を盛んに上
げ、両手で俺を押さえて腰を揺する。
「はぁッ! あ、エ……エト、エトペンっ! んあぁッ、あっ」
 そして擦り付けられるほどにジワリジワリと粘性の液体が俺の体に染み込んでくる。
 いつからエトペンオナニーをやっているかは知らないが、さて、このぬいぐるみは過去にどれだけ
和の愛液を吸ってきたのか。これを人前で持って歩ける彼女は流石に大物の貫禄である。
 いや、それはともかく。
 和がヒートアップしているなら、それは俺にも言える事だ。彼女にこれだけの痴態を見せ付けられ、
ジュプジュプと音が立つほど割れ目を擦らされているのに、自分からは何一つアクションを起せない
のである。嬉しさは臨界点をとっくに突破しているが、もどかしさもまた大きく膨れ上がっていた。
 触りたい。撫でたい。擦りたい。何より挿れたい。
 畜生! せめてエトペンに秘密のアタッチメント装着機能があればっ! そういうテディベアが確か
存在した筈。だが彼女には、まだ膣に何かを挿入するという概念は生まれていないらしい。知識とし
て知っていても、自分には早いと思っているのだろうこの淫乱ピンクめ。
 ふつふつと俺の意識の中に暴力的な衝動が沸き起こってきた。身動き取れない状態で延々と嬲ら
れているようなもので、正直辛い。これじゃ生殺しだ。
 くそう! 動け、動け、動けっ! 今動かなきゃ何にもならないんだよッ! と、近年リメイクされて
劇場版になった某アニメの主人公とシンクロしつつ、必死にエトペンボディに力を込める。
「んああッ! エトペンっ、ん……い、良いのっ。んっ、私……あンっ」
 完全に欲情しきった和が派手に俺で股間を擦り、或いは前傾して乳房を押し当てる。
 うっ、がああああ! もう辛抱堪らんっ。こ、こ、こうしてくれるわッ!
「え……あ? ああンっ。え、エトペン? んん――ッ。あ、あぁ」
58名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:14:49 ID:YKO19crv
 乱れまくっている彼女に包まれて、ついに俺の中で何かが覚醒したらしい。自分でも気付かない
内に、俺は羽根を広げて和の腰をキュッと掴んでいた。そして涎を零す陰唇に口ばしを差し込む。
 動いていた。動けていた。ホンの僅かではあるが、自分の意思でエトペンボディを動かせていた。
 神様ありがとう。
 それだけではない。見える人には見えていただろう。俺の丸々とした体から立ち昇る青いオーラ
が。今の俺なら分かる。県大会で風越のキャプテンとかウチの部長なんかが似たようなオーラを
纏っていた事を。
 物凄い勢いで「お前のとは違う」と叱られそうだが、風越のキャプテンさんに叱られるならむしろ
本望かもしれない。
「え、あ、あああッ! え、エトペンっ? あ、嘘……ンっ、何かが、私の中に……」
 最高にテンションの高まった俺は凄かった。自らが発したオーラを思い通りの形に束ねる事すら
出来たのだ。恐らくはそうやって内部に発したオーラで羽を動かしていると思われる。意思の力って凄い。
 念願の、触り、擦り、撫でる事が出来たのなら、後は挿れるだけだ。和には見えていないらしい青い
オーラをエトペンボディの下腹部に集結させ、棒状に束ねて男性器を形作る。そして狙いを定め、お
もむろに挿入した。実体がある訳ではないから彼女に傷を付ける事は無い。だが膣口を割って入った
オーラチンコは確かに和の胎内を感じていた。
 ヌヌヌと侵入した彼女の膣内。未開通ながらも愛液でトロトロになり、無数の襞が俺の物を淫らに
舐め上げる。
「はァんっ! んっ、んんッ。あ、あぁ……い、いつもより、凄……い。んんッ」
 表面をぬいぐるみで擦るだけのオナニーとはまるで違う感覚に、彼女はブルブルと下腹を震わせ
た。鼻に掛かる嬌声は更にトーンを上げ、未知の快感を、だが貪欲に味わっているようだ。
 喜んで貰えて何よりである。それじゃあ、俺も楽しませて貰おうかなっ!
 下腹部にしっかりと抱えられた俺は、羽根を広げて和の両足の付け根を押さえ、膣内に挿入した
オーラチンコを出し入れした。エトペンの体をパンパン打ち付けるほどには動かせないので、むしろ
チンコの方を伸ばしたり縮めたりする感じだ。
「あ……あッ! 嘘、こんなの、んぁっ! は、初めて……ん、んんッ」
 根性で亀頭までちゃんと形作ったオーラのペニスで、狭い膣内を擦り上げる。蠕動する襞にヌルヌル
と絡みつかれ、それを引き剥がしながら奥へ。そして子宮の入り口を先端で撫でてから再び膣口
付近まで。時に大きくゆっくりスライドし、或いは短い範囲で速度を上げて、彼女の無垢な膣を隅々
までたっぷりと貪る。
59名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:15:50 ID:YKO19crv
「んああぁぁっ。あ、あッ! 気持ち、良すぎて……あ、あっ! 私、んああっ」
 本物の固い肉棒ではないから一切の痛みは無く、和が受け取るのは快楽だけだ。俺を抱えてひ
たすら甘く悶え、上の口からも涎を垂らしている。瞳は焦点を失い、ドロリと濁って普段の凛とした
印象が完全に消えていた。
 ああ――和。俺の和。可愛いったらないぞ。
 擬似セックスに浸りきっているのは俺も同じで、女の子を、しかも原村和を悦ばせるという感動は
オナニーの比ではなかった。
「んっ、んふ……あ、ああ。え、エトペン。私、わたし……もう。んああっ」
 しかしながら、お互いにそろそろ限界だ。半荘にもエッチにも終わりはある。
 大きく足を開いて俺をギュウと股間に押し込んだ彼女は、虚ろな目に涙を溜めて顎を上げたり引
いたりしていた。こちらもオーラの強さこそ加速度的に高まっているが、渦巻く欲望を解放したいと
いう衝動が抑えきれなくなっている。
 よし、ラストスパートだ。そう決心し、俺はついに固形化しそうなほど存在感を増したオーラチンコ
を和の膣内深くに挿入。ヌプヌプと音が立つほど掻き回した。
「ん、くぅ……。ひっ、あ、あンっ。や、や、やあああぁぁッ!」
 10秒か20秒か。もっと長い時間かもしれないし、実は数秒だったかもしれない。そんな時間を経て、
彼女は一度思いっきり身を縮め、そして跳ねるように大きく背中を反らせた。
 膣内の壁がキューっと締まり、中に入った俺の意思そのものを搾り上げる。
 そこにこちらも欲望を吐き出した。エトペンボディの体内からオーラチンコを通り、先端から正体
不明のオーラ精液が溢れ出す。一体それが何なのかは自分でも不明だが、射精感はあったし、魂
が震えるほど気持ち良かったのでよしとしよう。
「ふぅ、はあ……ふぅ。んっ! エ、ト……ペン。んっ、ふぁっ。はぁ……」
 絶頂に達した和がグッタリとベッドに横たわり、うわ言のように俺の名を呼ぶ。いや、俺というかエト
ペンの名前をだが。まだ快感の波が引いたり寄せたりしているようで、落ち着いたかと思ったら急に
股を閉じて細かく痙攣したりしていた。
 俺はというと纏っていたオーラがすっかり消え失せてただのぬいぐるみに逆戻りだ。まあ良い。望み
は果たせたのだから。
「んっ、ふぅ……はぁ。何だか……凄かった。エトペン?」
 暫くして己を取り戻した彼女が、ベッドに転がった俺を拾い上げ、可愛らしく首を捻る。何となく不思議
に思っているようだが、それより早く服を着るべきだと愚考する次第。個人的には嬉しいけど、風邪でも
引いたら俺の所為だ。
「んー? うふっ。ねえエトペン、今日の事、宮永さんには秘密よ?」
 顔を赤くして照れ臭そうに笑い、ぬいぐるみに語りかける和。そんな子供っぽい所も可愛いよなぁと
内心でニヤける。ああ、本当にエトペンになって良かった。
60名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:16:50 ID:YKO19crv
 柔らかそうなタオルで体を拭き、身繕いを済ませた彼女が一度ベッドを離れてPCの電源を落しにいく。
 そして暗くなった部屋の中をフワフワと歩いて戻り、改めて布団を捲った。
 当然のように俺は和の胸元に収まり、そのおっぱいのたっぷりとした柔肉の感触に包まれる。もう元
の体になんか戻れないよ。ゴメン、父ちゃん母ちゃん。俺、今から須賀京太郎の名前を捨てて、エトペン
として生きるから。残った遺体は灰にして諏訪湖に流して下さい。
「おやすみ、エトペン……」
 おやすみ、和。

 で、翌朝。
 俺は当たり前のように須賀京太郎として目を覚ました。場所も自宅の自分の部屋だ。
 いつも通りに寝巻きに着替え、極々普通に自分のベッドの中にいた。強いて言うならトランクスの中
がベトベトだったくらいだ。
「こんな事だろうと思ったよ畜生っ!」
 在り来たりな青春の暴発だ。まあいいや。良い夢見させて貰ったのは感謝しよう。
 着替えを済ませて学校に向かい、道すがら咲と合流して一緒に道を歩く。良い天気だなと空を見上
げた所で、傍らの咲が嬉しそうに手を上げて走り出した。
「お早う。原村さんっ」
「あ。み、み……宮永さん。お早う御座います」
「あれ? 顔、赤いけど風邪?」
「え、いえ。昨日、ちょっと……その」
「ちょっと?」
「エトペンが……い、いえッ。何でもありません。さ、学校行きましょう」
 何かを思い出したように顔を赤らめる和。思わずボウッとした表情で何事かを口走りかけ、慌てて手
を振って歩き出す。その、やけに充実したようなスッキリしたような腰周りを眺め、俺は内心で呆然とした。
 いや何と言うべきか、どうにもこうにもハッキリはしないが。
 神様は実在するのかもしれないな。


 了


 −*−*−*−

 京太郎を京太郎らしく書くのは諦めました。野郎、意外につかみ所が無い奴です。
 タコスと絡めば彼らしく動いてくれるのかね?
 翌朝の話はタコスがエトペンにダイブしたら汁が滲んできて和が焦るという展開も考えましたが、如何せん生々しいので止めました。
 こういう夜の翌日は、朝から天日干しされていると思います。
61名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 21:30:24 ID:vKHU+ZfX
>>59
GJ
62名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 22:24:58 ID:f9RkWEAE
GJ、意外と在りそうでなかったぞww
ちくしょう京太郎俺と代われ

63名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 17:36:20 ID:U4e5Js08
>>57
前に読んだ漫画に出てきたぬいぐるみが、
股間のチャックを開けるとバイブが飛び出す、って奴だった。
64名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 11:37:21 ID:DTstysJj
オーラチンコで噴いたw
GJ!
65名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 11:40:08 ID:B740Su+m
GJ
66名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 03:16:02 ID:oyayTkG0
京太郎の瞬殺っぷりがたまらない。
67名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 10:27:27 ID:PlNFk5wu
所詮は犬
噛ませ犬なのさっ!!
68名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 11:13:55 ID:6uKQqtj8
>>50
超GJ
所々挟まれるネタも良い
69名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 21:29:20 ID:PcwfQw5W
タコスに酷いことをする夢を見てしまって、翌日タコスを意識しまくってしまう京太郎と
それを知らずいつものようにスキンシップをしかけるタコスという電波を受信した
70名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 20:56:22 ID:+Lzw0m2o
>>69
あきらかなおの同人ですねわかります
71名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 06:28:55 ID:0IPysReJ
旧スレおわたから新スレに移住


で、どんな酷いことをするんだね?
72名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 07:23:02 ID:R3aGGNvh
タコスを取り上げる。
73名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 13:51:27 ID:v8YECLg4
タコ鳴きをする
74名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 14:53:04 ID:lIz/YOvO
目の前でタコスを食う
75唐突に投下:2009/08/28(金) 16:10:53 ID:UeUd/0rl
『眠れないじょ』
真夏日の真夜中。汗だくなパジャマで。
「犬に相手させるじょ」
突然思い付くと、風呂上がりに着たキャミソールなミニワンピに着替え愛車を跳ばす。

犬は犬小屋を網戸にし、布団を放り出し寝間着は半脱ぎで転がっている。
窓を乗り越え不法侵入すると、寝顔を見つめてみる。
ほっぺを撫でたら、抱き付いてきた。
状況が状況なので騒ぐ訳にいかずにいる。


京太郎は、和の夢を見ていて、乱入してきた少女を寝ぼけたままで抱いてしまった。
そして、暴れないのを良い事に貫き通し、中に暴発させてから、夢から醒め。


野良犬に噛まれたじょ
初めてが野良犬なんて屈辱だじょ

と、引き裂かれた服を羽織って、愛車を伴っに、半泣きで帰った。
しかし、何故だか良く寝られ、スッキリと朝を迎える。


昼休み逃げ廻る京太郎を追い掛けては絡む優希を、相変わらずと思っている4人。
だが、優希は噛み付いた野良犬を躾たいと思っている。
京太郎は、和の代わりに抱いてしまったショックで廃人になりかけている。
76名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 16:16:01 ID:UeUd/0rl
>>69-72位を見た衝動で書いた。
考えなど無い。
77名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 16:16:57 ID:L5x9wJz+
愛車?ああ、カバー裏のあいつですか?
78名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 23:19:03 ID:A4Kbs4hP
愛車 って 自転車です。
県大会に出るために早朝の駅に集まったとき載っていた自転車です。
79名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 00:04:04 ID:io1WOiKR
あれか。
あのMTBですね。京太郎を殺そうとしたあれですね。
80名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 11:44:14 ID:cgicc6Tz
そういえば
なぜユウキはキョウタロウにセクハラを仕掛けるの?
っていうか無防備を演じるの?

オベント盗んで押し倒されたり。
メイド服着てパンチラしたり。
県大会では椅子に寝るし、膝立てて。

キョウタロウの性格が違っていたら「確実に」餌食になると思うよ。

アニメも入れて良いなら
合宿の時も、県大会の帰りも。
81名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 11:47:21 ID:YBm/gwIe
>>80
誘い受け
82名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 12:34:50 ID:2dJQrSJn
ああいう派手なアクションは起こせても、一緒に歩いてる時そっと手を繋いだりはできない。
そんなタコスでいてほしい。そしてとっとと京太郎とくっついて子宝に恵まれろと。ばんばん産めと。
「うちの亭主は鬼畜だじぇ! まさか子供だけで雀卓囲めるようになるとは思わなかったじぇ!」とか。
京太郎安月給なのにバンバン膣内射精孕ませをさせまくるタコスマジ鬼畜。
83名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 23:40:15 ID:SBDHdUVN
そして逆ポンパドゥール夫人といわんばかりに京太郎をロリ、貧乳派に転向させるタコス
84名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 00:06:33 ID:x2mYAqiZ
ん?

エロパロ敵に考えると(的でなくて敵)
お昼の饅頭を奪い取って押し倒されたとき
「だめ・・・・いまは」
「俺の饅頭はヤルからタコスを今すぐ食わせろ」
って
白昼2人の前で襲い掛かる。
周りの包装紙を剥いて、タコスを美味しくいただくわけだ。
とーぜん和と咲は「京ちゃんは優希ちゃんを好き」って思うわけだ。

って言うか、おそらく、優希は京太郎を「男」とは思っていないよ。
85名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 03:28:08 ID:93txBn6n
それ、普通にネタにして投下できたんじゃ……w
86名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 04:38:27 ID:x2mYAqiZ
>>75 程度の文で良いなら、>>84 を書き直すが?
87名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 07:32:47 ID:nr0bjtjL
おねがいします
88名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 16:15:31 ID:8QZEGdF8
乳のサイズのトップ3は和、キャプテン、モモ辺りだろうか
89名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 21:11:39 ID:QVKWkzfw
90名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 21:41:46 ID:8QZEGdF8
智紀や佳織は意外と大きく描かれてるんだな

というか全体的にサイズの大きい深堀さんを忘れてたw
91名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 22:51:33 ID:WbejA3Lp
確か乳の比較画像があったはず。
92名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 01:17:15 ID:BFXNaVwZ
>>82
京太郎安月給確定かよ・・・
もしかしたら日本一の男性声優とかになって大金持ちかもしれないのに。

タコスは子沢山で貧乏よりタコスも食えない貧乏になったら和の家に押しかけそうだ。

93名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 06:13:42 ID:S9t6dVrj
>>89

ステルスと龍門縁のメガネ、初心者メガネけっこうでかかったんだな
なんかこの画像だけでも妄想できるぞ
94名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 06:33:30 ID:vmkcioAA
>>89
ドムがいてふいたw
95名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 15:17:33 ID:k+S4QDp1
「るんるんっ♪通販で買ったこの小学生用ブルマ、きつきつで良い履き心地ですわ。はふぅ、今宵の淫宴が待ちきれませんわっ。」
「ハギヨシ、ブルマの前後におちんぽ様挿入用の穴を開けておいてくださいまし。」
「はじめ様は張り型をお使いになられるのですか?」
「いえ、はじめはわたくし専用のハメ穴ですわ。ブルマは、弟(京太郎)に気持ちよくなっていただく為に履くのです。」
「しっかりと性欲処理を行っておかねば、弟が淫獣と化して清澄に迷惑をかけないとも限りません。ひいては龍門淵家の名誉を汚さぬ為ですわ。」

髪の色が同じっぽい透華とかおりんが京太郎の実姉、という設定はいけてると思うんだ。
96名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 22:18:03 ID:bKkYm46C
>>89
これかなり適当だな。
97名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 00:17:10 ID:N9R//4Hh
>>92
>タコスはタコスも食えない貧乏になったら和の家に押しかけそうだ。

タコスはタコスを食べられなくなったらタコスになってしまうから、押しかけるも何も出来ないどころか家族に美味しくいただかれてしまうのよ。
98名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 05:26:52 ID:zlk09YVc
みんなで美味しくいただくことにします(性的な意味で)
99名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 16:56:11 ID:fsxK4dyk
タコス喫茶(性的な意味で)
100名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 02:42:13 ID:Q2Pkk8e/
「お帰りなさいませご主人様だじぇ」
「なんだこれはぁ!!」
「ご主人様にえっちなサービスをするタコス喫茶だじょ」
「…む?パイズリコースだと!?ま、まさか原村さんがあんなことやこんなことを…!」
「やるのはもちろんあたしだじぇ」
「アホかーーー!!」
101名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 03:10:58 ID:Z3MTwnb/
タコスのパイズリ
擬音で表現するとゴリゴリ

それならフェラサービスで頼もうか
102名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 09:32:12 ID:2n3VDJ0s
パイはパイでもお胸のパイではなくてマージャンの牌なのですね?
優希牌を両手に持って、ガシガシ扱くのですね?
103名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 11:33:31 ID:xgV5gzFY
>>101
鳩尾コキハァハァ
104名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 17:08:12 ID:HlxTiRN1
のどっちにパイズリしてほしい
105名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 17:37:43 ID:733/RXw4
子供扱いされるのを嫌う衣に、
大人にしてあげると言いつつ前には一切手を出さず、
お尻だけでイケるようになるまで可愛がってあげたい
106名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 20:20:53 ID:MrOHIpuI
>>84 の書き直し。
京は京太郎または京ちゃん、見境有りません。
優って優希つまりタコスの事
エロパロなんで女の子は下着を着てません。


書きながら投下なんでモタツキます。
107名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 22:25:49 ID:5fnJ6YuN
ゆっくりでいいからきちんと書いてくれ
ちゃんと待ってるから
急いで文章のクオリティが下がるのはいやだろう?
108名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 05:58:50 ID:OzerzwtX
脱麻しながら待ってるぞい

>>105
嘘つき!
「大人の女」になってないじゃないか

もちろん噴乳と放尿でもイけるようにするんだろうな
10984:2009/09/05(土) 10:29:19 ID:HdTW45bc
あれを書いてしまった後なんで
色々、情景を考えてしまってマトマラナイのですよ、現実には。


>>105
 >>108 を見て思ったのですが、
だったら、おトイレで大しながら逝ってしまうくらい開発しないと。。。。。と。
つまり外から何かの固形物を入れての刺激だけでなくて、自分から出す固形物でも、感じまくって。

でも、噴乳は、衣の場合難しいと思うのですよ。
乳首攻められ舐められで逝かせる事は出来なくはないでしょうけど。
110名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 10:37:10 ID:HdTW45bc
饅頭を取り上げて押し倒される所までは、本でもテレビでも出てますから、
また
優希はタコスを食べないとタコスになるのも、本でもテレビでも出てますから、
これらは共通認識で良い筈です。

で、
「いらね」状態の京太郎がどういう風に理性を失うか。
または
優希はなぜ京太郎を受け入れられたのか。
を書きたいのですよ。                       
111名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 11:15:14 ID:U6qQi9ue
過去に一悶着あって、絡み合った時に再燃したというのはどうでしょうか。
京太郎が咲のブラジャーを着て「お前は本当に胸が薄いなあ」とか言いながら自慰していたら、優季に見られて「異常性癖を矯正してやるじぇ」
112名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 13:09:31 ID:Z3kXovyH
その話は面白そうです。温めて、何か産まれたら書いてみますよ。
京太郎が咲の下着を手に入れる方法も有りますから。
盗み出したのか、それとも、手渡しなのか。


今のところ、
ばんつはシモの管理が出来ない幼女か老婆が利用するもの。学生が穿くのは恥ずかしい。
ブラジャーは 以下略 なので、身に付けるのは恥ずかしい。
ただし、特殊な職業の制服としては、有り。


で書いてます。
なぜなら、和が雨の中咲を追い掛けた時や、雑誌付録クリアファイルなどで、素肌に制服を着てる様に見えますから。
それに、咲のお胸、ブラジャーが必要とは思えません。
113名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 20:49:18 ID:d9NIwTQ6
>>105
大人は乳だけでイくものだ。
114名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 23:41:51 ID:GM04U6Fd
アニメを見て思ったんだ。
純はダークホースだと。
一や歩も意外と。
115名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 23:55:27 ID:vrVYY5qK
〜タイトル〜
『Tenパイ』
〜内容〜
合宿でのこと。何故か咲達の上着がはだけており、京太郎を誘惑している。
エロは部長から始まって、まこ→タコス→咲→和の順で犯していき、最後は五人全員に顔射。


という京太郎の夢オチ。



こんなの思い付いた。死にたい。
116名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 02:33:44 ID:AsnpKEDL
タイトルがイカす
117名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 03:04:35 ID:t59PbClf
>>115は京太郎
118名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 06:06:54 ID:4rzkyqIM
>>115
そんなあなたは、アニメ25話(恐らく最終話)必見。
119名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 10:18:16 ID:1koZkuw8
死ぬ前に尋ねるが
その夢を観たのは、
場所は何処?
時間は何時?


まさか部室の仮眠ベッドは無いだろうな?
アレは皆の寝汗が付いていてその気にさせるモノ
だけど
オマエの夢精で汚したとなると、許せない。
120名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 10:53:09 ID:p0m7WDGr
仮眠室でむしろ疲れるんですね。
121名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 11:09:37 ID:+Yz+0G5J
>>119
イメージとしては合宿初日の深夜。

> まさか部室の仮眠ベッドは無いだろうな?
> アレは皆の寝汗が付いていてその気にさせるモノ

それもありだねぇ。部室で寝てて京太郎の股間が立直するワケだ。優希が悪戯で京太郎のズボンとパンツを脱がした状態で放置。
そしてフルボッキ状態のを皆に見られる。

久「平均以上じゃない。よかったわね」

まこ「そ…そうじゃ!だから落ち込むこたぁないぞ」

咲「…京ちゃんの」フラフラ

和「わ私は何も見ていませんっ!!」

優希「流石は私の犬だじぇ」


真昼間から何やってんだ俺は……
122名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 15:53:47 ID:jqxCBlqF
何か、憑かれて居る京太郎がいるな。

個人的には大幅なキャラクター改造したくない。
と、言うか、先日の課題だけど
例えば、放課後の部室で。
個人戦対策で京太郎の調教を、久、まこ、和、優希、が行っている所に咲が来る。
咲は、まだお子様なお胸だけど級友に合わせて体育など着替えが有る時にブラジャーを使う。
だが麻雀ではブラジャーも靴も靴下も大敗アイテムだから脱ぐ。

で、数時間京太郎と咲は入れ替わり。


みたいな感じとかどうなんだろ
123名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 16:16:47 ID:jqxCBlqF
なんだか、後ろ半分が切れて意味不明だな。
京太郎は、仮眠ベッドで咲の靴下とブラジャーに戯れていたら、組み合わせから外れた優希に見つかり、

以下 >>111
な流れ。

まあ、変だな?
124名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 20:17:20 ID:LM10+Z8+
着ている物でジャミラに変身する少女がいるのだから、着ている物をほいぽい脱ぎ捨てる少女がいてもおかしくないような。
優希はタコスを買いに行って戻ってくればいいのではないでしょうか。
縺れ合う優季と京太郎の狭間で揺らめく咲の靴下に期待。
125名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 23:22:16 ID:jCzFDoWG
>何か、憑かれて居る京太郎がいるな。

「このド素人がっ!」
126名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:32:14 ID:RXuL1vw0
>>125
ええ、ど素人ですよ。ええ

>>84 の書き直し。

京ちゃん、見境有りません。
優希ってタコスの事
エロパロなんで女の子の下着は、
ばんつはシモの管理が出来ない幼女か老婆が利用するもの。学生が穿くのは恥ずかしい。
ブラジャーは 以下略 なので、身に付けるのは恥ずかしい。
ただし、特殊な職業の制服としては、有り。
と言う世界観です。

ただし今回の投下は前半。
127名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:33:06 ID:RXuL1vw0
季節は春、麻雀部同期生4人で校庭の一角に集まり昼飯を食している。

京太郎は憧れの和の対面を陣取る。和の隣に咲が座る。
と、京太郎の右隣に優希が座る。しかも、袖がふれ合うくらいの位置に。

京太郎は和の上品な手作りお弁当と、さらに上品な食べ方に見とれている。
(ただし、京太郎の脳内補正は99%を遥かに超えている。実は咲と和のシグサは大差ない)
『嫁に欲しいな。ふりふりエプロンで、食べさせくれないかな。』
『咲と、ましてや優希と比べると雲泥だし』

「食べないなら、冷めないうちにモラウじょ。」
妄想に割り込みが入る
「それ、俺の饅頭。返せ!」
優希が京太郎の中華饅頭に食い付く。京太郎は取り返えそうとするが優希が体を捻り逃げるので、思わず押し倒してしまう。
奇跡的に優希の食べかけ饅頭は優希の胸に載った。

驚いたのか、大きく見開いた涙目がそそる。
『あれ?俺、誘われてる?』
両手が頭を保護する様に顔の後ろに廻って、セーラー服の裾か捲れ上がりヘソが見える。
スカートも乱れ、魅惑的な三角地帯が現れて。

「だめ・・・・いまは」

顔を右に向け、視線を逸らす。体も捻る。
そのため、スカートがさらに乱れ、隠されていた白桃が美味しそうだ。


「俺の饅頭はヤルからタコスを今すぐ食わせろ」
食べかけの饅頭で口を塞がれ返事が出来ない。
あまりの出来事に放心の二人の前で
「タコス力が無くなるとタコスになると言ったな?ならばオマエは人の形をしたタコスなんだから、たべるぞ」

そういい終わるとタコスの中身が押し出されない程度に体重をかけ、暴れる優希を押さえ込む。

首のリボンを外し、左手で饅頭を押し付け動きを封じ、右手を相手の左脇の下に突っ込みファスナー(ヅィッパーとかチャックとか言うのかな?)を一気に裾まで動かし。
首に半端に引っ掛かり、背中には引き込まれている、半脱ぎのセーラー服から幼女のような、男の子のような、小さい双子の山が出てくる。

手前の左側の山を口に含んでみるが固いツボミだ。
でも、女の子の美味しそうな匂いはする。
128名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:34:26 ID:RXuL1vw0
続く と思う。優希と京太郎の性格は、これで原作から離れていないか不安だったりする。
129名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 02:43:04 ID:E3vkn0r6
現在、アニメ最萌トーナメントで <<竹井久(部長)@咲 -Saki->>が出場しております。そこで、皆様のお力添えを頂きたいのです。方法は簡単!下のコード発行所にアクセスし、2時間待つだけです。再度アクセスすると、コードが発行されます。後は、
  [[ 発行されたコード ]]
  <<竹井久(部長)@咲 -Saki->>        と投票するだけ!
●コード発行所(PCは発行まで最大2時間かかります。携帯電話は即時発行。)
  http://www.as2009.eek.jp/
投票先は、投票板の「アニメ最萌トーナメント2009 投票スレ」です。現行スレは以下になります。
アニメ最萌トーナメント2009 投票スレRound94
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1252249016/
部長の魅力を伝えるための支援物資もたくさん紹介されると思うので、覗いてみて損はないはず!
http://mig380.chez-alice.fr/up0/file/u1_003192.jpg よろしくお願いします!
130名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 10:27:06 ID:diYg4X5o
ご苦労さま
131名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:01:26 ID:Qk3J6/Zc
京太郎の妄想力には関心する。
132名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 18:02:58 ID:VrUxRmel
>>127
期待
133名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 23:51:13 ID:/u15s5wi
>>126
>ええ、ど素人ですよ。ええ

おまえのあまりのド素人っぷりには失望した。
究極の一打を極めようとする玄人の幽霊が泣いてるぞ。
134名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 00:02:51 ID:/7Axo1dD
「この割れ目が擦れて気持ちいいじょ〜」

「脱いでもいいですか?」

アニメ見てると悶々としてくる
135名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 07:10:30 ID:GHKcwrUB
>>133
それは囲碁だ。
136名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 21:58:06 ID:0FxDCDap
靴下を咥えたまま、白い喉に齧り付かれ、仰け反りながら唾液を撒き散らす優季

匂いが癖になり、自分の足指をフェラしようと、胡坐をかいて体を折り曲げ懸命に舌を伸ばす優季
137名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 14:55:09 ID:aQOF1HtX
>>136
お前は>>111か?それとも>>124か?
138名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 19:30:30 ID:Vx+LPh7k
和、咲、と、マコ、は家や家族の話しが出てる。
でも、優希と京太郎は出てない、一よりも情報が少ない。
どんな家庭なんだか。
139名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 01:27:16 ID:01edtCxC
新婚家庭

学校ではバレないように中が悪い振り
140名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 02:11:40 ID:rCvbAQAy
京太郎と優希ねぇ。
テレビでは
優希は京太郎に、お菓子を渡すとき「はい、あーん あなた」と言っていた気がする。
(大会前の強化合宿で)
「『あ・な・た』じゃねぇ!」
「おこっちゃ やーよ あ・な・た」
だったか?

男としてみてない、ただの使い走り程度と考えている
のか
とりあえず、友達以上に仲良くしたい、とか、飼いたい、
のか
141名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 14:50:53 ID:X8j67YWD
優希を調教して従順に躾けて飼いたい
142名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 23:49:55 ID:aJU/O+ad
>>140
「あたしに惚れ直したか!?」
「いや全然」
みたいなやりとりもよくあるよな

優希はことあるごとに京太郎の気を引こうとしているようにも見えるんだけどねぇ
143名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:21:18 ID:Be5ayEcE
キャプテンのエロを書くぞ!!
144名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:40:43 ID:6IkbLJQp
どのように表現しようかな?
「お子ちゃま」の「好き」っていう感じなんですよね。優希ちゃんの場合。
幼稚園児位の子の「およめさんになりたい」みたいな。

男の子は(物語上)京太郎しかいないので何とも言えませんが、「お友達」と言うには京太郎との距離が近すぎですし。
つまり、どの男の子に対しても見境無く、食べ物を取ったり、スカートたくし上げたり、しないと思いますし。
145名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:57:48 ID:SSJWRnVs
アニメを見て、思いついたので書いてみました。
注意事項
京太郎×衣ものです、一応純愛かな?、鬼畜ではありませんが一部キャラの性格、
言葉遣いがおかしいな箇所があるかもしれませんがご容赦ください、あとかなり長いです。
146甘い衣 01/30:2009/09/13(日) 01:58:41 ID:SSJWRnVs
「さて、どうすっか」
 駅に降り立ってそう呟いたのは須賀京太郎、清澄高校唯一の男子部員だ。
 土曜日、授業も無くそれでも本来ならば麻雀部の活動があるのだが、今日は武井久が生徒会の用事があり、染谷まこも実家の手伝いがあるので、部活は休みになった。
「う〜〜ん、最近麻雀部に入りびたりだったからな」
 一日寝て過ごす、というのも考えたが母親に無理やり起こされ、家にいるのもなんなので、最寄りの駅から数駅の少しは遊ぶ場所のある所に来たのだが、それ以上はなんの計画も無く、途方にくれていた。
「・・・・」
 駅前でぽつりぽつりと見えるは、仲良さそうに歩くカップルの姿。
「くっそ〜〜〜俺も恋人が居りゃあなあ」
 京太郎の脳裏に同じ部活の原村和の姿が浮かんだ。

「京太郎さ〜ん」
 たわわな胸を揺らしながら、待ち合わせの場所に走ってくる和。
「はぁ、はぁ、すみません、お待たせしてしまって」
 切らせていた息を整える間も、魅力的な胸が揺れていた。
「いや、俺も今来たところだから」
 実は一時間近く待っていたが、そんなことは大して気にならない。
「良かった・・・それじゃあ行きましょうか」
 安堵の息を漏らした和は少し考えてから、京太郎の腕で自分の腕を絡めてくる、むにゅと柔らかくでも少し弾力のある和の胸が肘に当たり、京太郎に至福の瞬間に包まれる。
「あの・・・だめでしたか?」
「いや、良い、全然良い!」
「よかった、それじゃあ行きましょうか」
「お、おう」
 こうして二人のデートが始まる。

「でへでへ・・・・はぁぁぁ」
 妄想を膨らませていた京太郎だが、現実との差を肌で感じると虚しくなり大きなため息をつく。
 いつものならこの辺りで、片岡優希が絡んでくるが今日は一人なのでそれもない、それがさらに虚しくなる。
「止めだ止め、ゲーセンにでも行くか」
 虚しくなって落ち込んだ気分を変えるために、京太郎は近くにあるゲームセンターに移動するのだった。

「うん?」
 ゲームセンターについて店内に入ろうとした京太郎だったが、入り口にある物に目が止まり足を止めた。
「これって、あれだよな・・和が持っていた確かエドペンだっけ?」
 そこにあったのは、和が大局中に抱いていたペンギンのぬいぐるみの巨大なバージョン、1メートル少しあろうかというほどの物がケースに入っており、
どうやらその隣にあるUFOキャッチャーで巨大ペンギンと書かれた紙が入ったカプセルを取ると、この巨大なエドペンがもらえるようだ。
「これをやったら和も俺のことを・・・・無いか」
 これをプレゼントしても付き合えるとは思えないし、それにこのサイズでは下手をすれば迷惑がられる可能性も。
「まあ、話題程度にはなるかも知れないな」
 そう思い京太郎は携帯のカメラでその巨大エドペンを撮影する・・・と。
「うん?」
 撮影した瞬間に、何か赤い布がカメラの下の方を横切った。
 何かと思いその布の下を見ると、そこに居たのは長いうさぎの耳のようなカチューシャをした、一見すれば人形と見紛うばかりの美少女、そしてその少女に京太郎は見覚えが有る、というか前に会っていたので、思わず少女の名前を口にした。
「天江衣?」
「うん?」
 自分の名前を呼ばれた衣は、振り返って自分の名前を呼んだと思しき京太郎をじっと見つめる。
「おっ、あっ、えっ〜と・・・」
 呼びかけたつもりも無く、思わず出た言葉に反応をされて少し焦る京太郎。
「衣は確かに天江衣だが、お前は誰だ?」
147甘い衣 02/30:2009/09/13(日) 01:59:44 ID:SSJWRnVs
 怪しんでいる感じではない、衣はただ不思議そうに首を捻っているだけ。
(まあ当然か、いきなり自分の名前を知らない奴に呼ばれたら、そんな反応もするよな・・・)
「衣呼んだのは、お前ではないのか?」
「あっ、いや、俺だ」
 このまま無視するのもなんなのと、呼んでしまったのは自分であると言う点から、京太郎は素直に答えた。
「お前、どこかで会ったか?」
 まあ衣が覚えていないのは無理も無いだろう、なにせ京太郎が衣と会ったのは一度だけ、しかもその時に衣が話したのは、友達になった和と大将戦を戦った咲だけなのだから、名乗ってすらいない京太郎の事を覚えている方が奇跡に近い。
「覚えてはいないだろうけど、この前にプールで会っただろう、一応咲や・・お前と大将戦を戦った宮永咲と原村和と一緒に居たんだけど」
 覚えているはずが無いと思いつつも、京太郎は一縷の望みを託し覚えている可能性の高い咲と和を交えて説明をする。
「プール・・・はらむらののか・・・おおっ!」
 何かを思い出して声を上げる衣、よもやの事に京太郎も驚く。
「思い出したのか?」
「ああ、今思い出した、はらむらののかと、清澄の大将とあとちっこいのと、もう一人いたな、確かにお前だった気がするぞ」
「おお、凄いな」
「当然だ」
 衣の記憶力に素直に感心する京太郎、褒められた衣は小さな胸を精一杯誇らしげに張る。
「それで名前は・・名前は・・・」
 誇らしかったのもつかの間、また考え込んでしまう衣、しかしそれが思い出せるはずもない、なぜならば京太郎は名乗ってすらいないのだから。
「ああ、いい、良いんだ、それだけ思い出してくれれば良い、前には名乗れなかったが、清澄高校一年の須賀京太郎だ、咲達と同じく麻雀部な」
「すか・・きょたろう?」
「須賀だけど・・まあいいか、きょうたろうだ」
 間違っているので訂正する京太郎だったが。
「きょたろう?」
「きょうたろう」
「きょたろう?」
 言いにくそうな衣を見ながら、そういえば和もののかって言っていたなと思いつつ、一瞬諦めそうになる京太郎だが、なんとか訂正しようと間違えている部分だけを強調して。
「きょう・・・たろう」
「きょう・・・たろう?」
「そうだ、続けて」
「きょう・・たろう、きょう・たろう、きょうたろう・・京太郎!」
「おう、そうだ、京太郎」
 根気よく続けて結果、ちゃんと京太郎の名前を言えた衣。
「京太郎、もう覚えたぞ、ふふ〜ん!」
「そうだ、偉いぞ」
 ちゃんと言えた事で自慢げに笑う衣を見て、京太郎は自分まで嬉しくなり、自然に衣の頭に手を伸ばしてごしごしと撫ぜる。
「うっ・・こら、頭を撫ぜるな、衣のほうが年上なんだぞ!」
「おっと、悪い悪いついな」
 見た目だけなら、どう見ても・・だが、こう見えても衣は京太郎のひとつ上なのだ。
「ううっ、それで今日は原村ののかは居ないのか?」
「えっ、ああ、今日は俺一人なんだけど」
「そうか・・・いないのか・・・」
 それを聞いた衣は非常に残念そうな表情で肩を落とした。
(まずいこといったか、けど居ないのは本当だし・・)
 なんとか話を逸らす方法を考える京太郎の視線に、先ほどの巨大エドペンが目に留まった。
「そ、そういえば、さっきこれ見ていたみたいだけど」
「うん・・・ああ、それか、原村ののかの持っていたペンギンに似ているなって思って」
 どうやら衣また、これを見て和の事を思い出していたらしい。
(って、そんなこと聞いたら、余計に落ち込むんじゃ・・・)
 だが京太郎の予想とは違い、衣は黙ってじっと巨大エドペンを眺めていた・・・ただじっとそしてその視線から読み取れるのは。
148甘い衣 03/30:2009/09/13(日) 02:01:10 ID:SSJWRnVs
「もしかして、これ欲しいのか?」
「えっ?」
 まるで子供の様に(見た目的には十分に子供だが)物欲しげにエドペンを見る衣に、京太郎は思い切って尋ねてみた。
「いや、なんか欲しそうにしている気がしたからさ」
「渇望はする・・だが、これは衣では手が届かぬ存在だ」
「手が届かないって、そんなことは無いだろう、挑戦すれば」
「いや、獅子奮迅、何度挑戦しようとも、手に入れること叶わず」
 京太郎にもようやく理解できた、衣は何度もUFOキャッチャーに挑戦してはみたが、この巨大エドペンを手に入れることはできなかったのだろう。
 さきほど衣をがっかりさせてしまった京太郎、別に京太郎の責任ではないがなんとなく後ろめたく感じていたので、今の衣を見てある決意をした。
「よし、俺が取ってやる」
「取るとは・・・このペンギンを?」
「そうだ、でとったらお前にやるよ」
「ほ、本当か、本当に良いのか?」
 京太郎の言葉が信じられないといった様子の衣、自身が何度も挑戦してあきらめかけていたので、すぐに信じるとはいかないようだ。
「任せとけ」
 自信満々な様子の京太郎だが、別段UFOキャッチャーが得意という訳ではないが、何度かやって幾つか商品をゲットしたことはある。
 確証はないものの、一度決めた以上は後には引けない状況が出来上がっていた。

 五分後、クレーンが巨大ペンギンと書かれた紙の入った紙の書かれたカプセルをしっかりとつかみ、そのまま持ち上げる。
「おし、そのまま・・そのままいってくれ」
「おっ・・・おおっ」
 京太郎の願い通り、ゆっくりとクレーンは出口に向かい・・・そして。
 クレーンが開くとカコンと音がして、商品出口からカプセルが出てきた。
「よし、ああ、ちょっと!」
 カプセルを取り出した京太郎は近くの店員を呼んで、それを見せる。
「おめでとうございます・・・・・こちらが商品になります」
 店員はマニュアル通りの、あまり感情のこもっていない祝福の言葉を述べつつ、巨大エドペンの入ったケースを開ける。
「おお、おおおっ!」
 ケース越しではない巨大エドペンに、歓喜の声上げる衣。
「それでこちらはどうしましょうか、袋にはお入れしますか?」
「はい、お願いします」
 さすがにこれをこのままもって帰るのは困難だろうから、袋を頼む京太郎。
 二分ほど経って、梱包された巨大エドペンを店員が持ってきた。
「こちらになります」
「どうも、ほら」
 商品を受け取ると、京太郎はすぐに衣にそれを渡す。
「良いのか、本当に貰っても良いのか?」
 貰えるとは聴いていたものの、本当にもらえるとわかると衣も少し戸惑いを覚える。
「その衣は今日お前の・・・京太郎の名前を知ったばかりだぞ」
(まあ俺の名前なんて知らないのは当然だろうし、とはいえ断られたとしてこれをもって帰るのか・・・)
 この大荷物をもって、電車に乗るところを想像する京太郎。
(嫌だ、それはなんか嫌だ、せめて女子が隣に居れば良いが、一人でこれをもって帰るのはすごく嫌だ)
 知らない人達がひそひそと話すところが想像できてしまい、どうしてもそれを拒否したくなった京太郎、とはいえ衣も簡単に受け取ってくれそうにない・・・。
(おっ、そうだ)
 窮地の京太郎にある名案が思い浮かんだ。
「天江は和の友達だろう、俺も和の友達・・みたいなものだから、俺と天江も友達てことで駄目かな?」
 無茶苦茶な理論にも思えるが、あるいは・・・。
「友達・・京太郎は衣の友達になってくれるのか?」
 友達という言葉に敏感に反応する衣。
149甘い衣 04/30:2009/09/13(日) 02:02:04 ID:SSJWRnVs
「もちろん、天江が嫌でなければだけどな」
「い、嫌じゃない、京太郎は衣の友達だ!」
「おう、だから遠慮せずに、この巨大エドペンを受け取ってくれ」
 友達になることを受け入れた衣に、京太郎は巨大エドペンの入った袋を渡す。
「わかった・・・・えへへへ」
 凄く嬉しそうな笑いながら衣は巨大エドペンの入った袋を受け取る。
「喜んでくれ、よかった」
「感謝感激、ありがとう京太郎」
 ドキン!。
 感謝を述べながら凄く可愛らしい笑顔を見せる衣、その笑顔を見て京太郎の胸が高鳴る。
(あれ・・・これって、いや、まさか・・・そんな・・・な)
「うん、どうした京太郎?」
「あっ、いや、なんでもない・・・というか、それもって帰れるのか?」
 衣とぬいぐるみの大きさを比べると、ほぼ同じサイズであることに今更ながら気がついた京太郎。
「当たり前で、この程度・・とと・・とと・・よっと・・・とと」
 巨大エドペンをなんとか持ちあげたが、大きさと重さのためか衣の足はふらついて、見ていて分かりやほど危なっかしい。
「はぁ・・・仕方ないな、ほれ、家まで持っていてやるよ」
 衣から巨大エドペンの入った袋を取り上げて、背中に担ぐ京太郎。
「良いのか?」
「良いって」
(さすがにこのまま帰るのも気が引けるし)
 このまま事故にでもあったら、目覚めが悪い等と言うレベルではすまなくなるだろう。
「何から何まで至れり尽くせりだ、ありがとう京太郎」
「良いって、で天江の家ってどっちなんだ?」
「衣だ」
「えっ?」
「衣は京太郎のことは京太郎と呼んでいる、だから京太郎も衣のことは衣と呼ぶがいい」
「でも、良いのか?」
 知り合っていきなり一つ下の異性に、呼び捨てにされる事に抵抗はないのだろうか、などと柄にもない事を考えつつも一応尋ねる京太郎。
「京太郎は衣の友達だろう、だから許す」
(本人が良いといっているのだから、無下にするのもなんだし・・・)
「わかった、じゃあ衣の家まで案内してくれるか?」
「もちろん、こっちだ」
 こうして京太郎は巨大エドペンを抱えつつ、衣の家に行くことになった。

「ここが、衣の部屋だ」
「へ、部屋って・・おい・・・これがか・・・?」
 そこそこ大きな門(衣曰く裏門らしい)に広い庭、それだけでもかなり驚いていたが、案内された衣の部屋を見て京太郎はさらに驚愕した、
そこにあったのは部屋とは名ばかりの大きな建物、よくお城の様なとは表現されるが、衣が部屋と指差した建物は実際のお城だった。
「おかえりなさいませ衣様」
「うぉっ!?」
「ハギヨシか、今帰ったぞ」
 突然出現した執事に声を上げて驚く京太郎、衣は慣れているのか至って普通に帰ってきたことを知らせる。
「大変失礼なのですか、あなた様は?」
(ああ、そりゃ怪しいよなこんな大荷物抱えていれば・・・)
「京太郎だ、衣の友達だぞ、この大きなぬいぐるみをプレゼントしてくれた上に運んでくれたんだ」
 緊張している京太郎の代わりに、衣がハギヨシに京太郎のことを紹介する。
「清澄高校一年、麻雀部の須賀京太郎です、よろしくお願いします」
 そこまで畏まる必要は無いのだろうが、なぜかじっとハギヨシに見られていると緊張してしまいそんな態度をとってしまう京太郎。
「そうですか、衣様のお友達で、それは大変失礼をいたしました」
 ぺこりと丁寧に頭を下げるハギヨシ。
「いや、良いんです、俺はただこれを持ってきただけですから、すぐに帰りますんで」
150甘い衣 05/30:2009/09/13(日) 02:02:49 ID:SSJWRnVs
「えっ・・・京太郎もう帰るのか?」
 京太郎の帰るという言葉に、衣が落胆の表情を浮かべる・・・優秀な執事である、ハギヨシはそれを見逃さなかった。
「すみませんが、須賀様はこの後何かご予定がおありでしょうか?」
「い、いえ、何も」
「では是非お茶を飲んでいってはくださいませんか、衣様のお友達を、しかも荷物まで運んでいただいて、ただ帰したのでは龍門渕の名折れですので、どうかお願いします」
 さすがにここまで頼み込まれたら、すぐさま帰るということは京太郎には出来なかった、それにこの後用事が無いの本当の事。
「わかりました、それじゃあお茶だけでも」
「ありがとうございます、それでは衣様、須賀様とご一緒にお茶の時間にされてはいかがでしょうか?」
「おおっ、京太郎に一緒におやつか、それは良い」
「それでは後で、お持ちいたしますのでお部屋でお待ちください」
「うん、頼む」
「では」
 最後一言に断りを入れて、ハギヨシは何処かへと消えて行った。
「よくわからんが、凄いな龍門渕は」
「何をしている、こっちだ京太郎!」
「あっ、ああ」
 扉を開けて手招きする衣、それに招かれるまま京太郎は龍門渕の別館の扉を潜った。

「はぁ〜〜〜」
 見かけに違わず、館内もまた大きく感心したが、衣がメインで使っているであろう部屋に物はあまり無く、
だだっ広い部屋にベッドにテーブルと椅子に全自動の麻雀台、それと大小さまざまなぬいぐるみが置かれていた、
だがそれだけ通ってきた廊下とは違い、あまり調度品らしきものは置かれていない。
「ふふ〜ん、ペンギンだ〜ペンギンだ〜」
 部屋に入ると衣はさっそく京太郎から巨大エドペンを受け取って、袋から出してぎゅっと抱きしめる。
「ふかふかもふもふ、ふかふかもふもふ」
 楽しそうに巨大エドペンにじゃれ付く衣。
「それって、ただのペンギンじゃなくて、エドペンだろ」
「エドペン、こいつはエドペンという名前なのか?」
「確か前に和がそんなことを言っていた気が・・・」
「そうか、こいつは原村ののかのエドペンの友達なんだな?」
「まあ、そうなんじゃないか?」
 エドペンが何匹もいるのか、当然京太郎は知らないので適当な答えだが、衣はそれを聞いて満足そうに笑い。
「じゃあお前は、今日から大エドペンだ」
 巨大エドペンに名前を付けた。
「だいエドペンね」
「よろしくな大エドペン」
 名前をつけて、さらに愛おしいそうにぎゅっと大エドペンを抱きしめる衣。
 そんな無邪気な楽しそうに笑う衣を見て、京太郎も胸が少し温かくなるのを感じた。
「・・・思いつきだけど、プレゼントしてよかったな・・・」
 そんな言葉を零しながら。

 龍門渕高校、衣と同じく麻雀部の一員である国広一は、同じく麻雀部で龍門渕高校の理事長の孫である龍門渕透華の専属メイドだ、だからこの屋敷内では当然メイド服で過ごしている。
 そんな一が衣の部屋がある別館にやってくると、廊下に居るハギヨシを発見した。
「あっ、ハギヨシ、衣もう帰っている?」
「はい、お部屋でおくつろぎですが、何か御用でしょうか?」
「うん、折角だから透華達が一緒にお茶しないかって、どうかな?」
「そうですね・・・」
 一は透華に頼まれて衣を呼びに来たのだが、ハギヨシは少し考えこむ。
「どうしたの、もしかしてお昼寝しているとか?」
「いえ、そうではなくて、今衣様はお友達とお茶をしていらっしゃいますので」
「えっ、衣が友達連れてきたの!?」
151甘い衣 06/30:2009/09/13(日) 02:04:25 ID:SSJWRnVs
 ハギヨシの言葉に驚く一、あの地区大会団体決勝戦の後で衣の心境に変化があり、
態度がだいぶ柔らかくなったが、自分達龍門渕のメンバー以外の人間をこの邸に呼ぶのは一の知る限りでは初めてである。
「ど、どんな子、どうしよう挨拶した方いいかな、あっでも今ボクメイドだし、いやそれよりも透華に知らせるべきかな」
「そうですね、聞いた限りでは学年は衣様より一つ下だそうですが」
「そっか、ちょっと気になるな、どんな女の子だろう・・・ちょっと覗いちゃおう」
 扉をほんの少し開けて、衣の部屋を覗き込む一。
「あっ、いえ、女性ではなく・・」
「えっ・・・ええっふぐぅ!?」
 覗きこんで京太郎の姿が見えた瞬間、叫び上がりそうになった一・・しかし叫び声は響かない、なぜならばハギヨシが間一髪のところで一の口を塞いだからだ。
「あまり五月蝿くされますと、衣様とお友達に気づかれてしまいますよ」
「・・・(うん、うん)」
 こくこくと声が出せないので、頷いて返事をする一。
「失礼しました」
 一の口から手を離すハギヨシ、自由になった一はと言うと。
「こ、衣が男の子を連れてくるなんて・・・・と、とにかくボク透華に知らせてくるね」
 そういい残して、一は邸を飛び出して透華達の待つところに向かった。

「大変大変たいへん・・たいへんたいへん・・」
 一はぶつぶつと呟きながら廊下を走り、勢いよく扉を開けて部屋の中に飛び込んで叫ぶ。
「へんたい、透華!」
「ぶぅぅぅ!」
「きゃぁ!?」
「おっ、汚ぇな・・・」
 一が入ってきたかと思えば、同時に自分が変態呼ばわりされたのに驚き、透華は口に含んだ紅茶を噴出して横に居たメイドの歩の顔面を汚してしまった。
「だ、誰が変態ですか!?」
「あっ、ごめん、間違えた大変だった」
「いや、案外外れてないんじゃないか?」
「そうかもしれませんね」
 茶々を入れるのは麻雀部の井上純と沢村智樹だ。
「誰がですか、たくぅもう失礼な方々ばかりで・・・・ごめんなさいね、歩」
 紅茶を吹きかけてしまった、メイドに謝罪を述べる透華。
「い、いえ、お嬢様のお口に含まれたものなら・・・別に、あっいえお嬢様はお気になさらないでください」
 ハンカチで顔を拭う歩だったが、その表情はどこか嬉しそうに頬を染めていた。
「そう、なら良いのだけど・・・」
 さきほどの前半部分は小声だったためか、どうやら透華には聞こえなかったようだ。
「・・・変態はこいつだったか」
 だが純にはしっかり聞こえていたようだ。
「それで、何が大変ですの一、というか衣は居ましたの?」
「うん、居るには居たんだけど、その衣が大変なんだよ、衣が友達を連れてきたんだ!」
「あら、衣がお友達をあの邸に、それはおめでたいことじゃありませんか」
「そうか、衣がな・・・あいつも変わったよな」
「いい傾向だと思います」
「大変喜ばしいですね」
 一の報告に、驚いてはいるがそれは好意的な驚きで、皆衣の友達が遊びに来たことに喜んでいた、一以外は。
「しかし衣のお友達となると、後で私が挨拶をしにいかなければなりませんわね」
「そうか、まあ見たい気持ちはわかるが、あんまり仰々しいのも相手を引かせるだけじゃないか?」
「一声あいさつをするだけですわ」
「ならいいが、まあ俺も後で見に行くかな、衣がどんな奴を連れてきたか」
「野次馬根性はおよしなさい」
「まあ、そういうなって」
 楽しげに衣の友達を想像し話しながら、紅茶を飲む透華と純。
「それが・・連れてきたのが一学年下の男の子なんだけど」
「ぶぅぅぅぅ!!」「ぶっ!!」
152甘い衣 07/30:2009/09/13(日) 02:05:22 ID:SSJWRnVs
「きゃぁ!?」
 一の言葉に、透華と純が同時に紅茶を噴出す、透華が噴出したお茶は再び歩を汚し、純はテーブルを汚す結果になった。
「げほげほ・・・ほほほ、本当ですの!?」
「ごほぉ・・本当に連れてきたの男なのか!?」
 息を整えながら、信じられないと言った顔の透華と純、だけではなく智樹や紅茶を吹きかけられた歩も呆然とした表情で一を見ていた。
「うん、本当だよ、ちゃんと見てきたから」
「純みたいに、限りなく男に近い女ではないの?」
「誰が限りなく男に近いだ、俺はどこからどう見ても女だ!」
 純から上がる抗議の声を、平然と無視する透華。
「それで、どうですの?」
「間違えないよ、ハギヨシも衣の一学年下の男だって言っていたし、見たけど確かに男の人だったし」
 一も最初はわが目を疑ったが、見紛う事なく衣の部屋に居たのは男だった。
「こ、こうしちゃ居られませんわ、行きますわよ!」
「おう!」
「うん」
「そ、そうですね、どのような殿方か見ませんと」
 透華達は全員で、衣の居る別館に向かった。

 一方の衣の部屋。
 京太郎と衣は向かい合って座り、それぞれ緑茶と芋羊羹を食べていた。
「う〜ん、まさかこんな邸で緑茶を飲むとな・・」
「京太郎は紅茶か珈琲のほうが良かったか?」
「いや、この緑茶もうまいし特に文句は無いが、なんとなくこう言う邸には紅茶か珈琲っていうイメージが、まあ芋羊羹なら緑茶だと思うが」
「そうだ、和菓子には日本茶が良く合う」
「天江は和菓子が好きなのか?」
「違うぞ、衣だ」
 苗字で呼ばれて、頬を膨らまして不満げな表情を露にする衣。
「ああ、悪い、衣は和菓子が好きなのか?」
 ちゃんと名前を呼ばれると、衣から不満げな表情は消えて、京太郎の質問に答える。
「うむ、洋菓子も好きだが、和菓子の方が好きだな、母君がおやつによく買ってきてくれた」
 懐かしそうに語る衣を見て、京太郎の脳裏にある疑問が浮かぶ、京太郎はその疑問を素直に口にした。
「衣の両親って・」
「死んだ、事故でな」
 何をしているのか、京太郎の言葉はそう続くはずだったが、衣の答えに沈黙した。
(こいつも・・・苦労しているんだな・・・・)
「悪い」
「いや良い、辛くないわけではないが、もうなれた・・・」
 それでも衣の雰囲気は沈んだままだ、なんとか話を逸らそうと京太郎は普段は考えないほど考え込む・・・そして、あることを思い出した。
「な、なぁ、衣って饅頭は好きか?」
「饅頭、好物の一つだが」
「そうか、清澄高校の近くに美味い焼き饅頭の店があるんだ」
「焼き饅頭とな、興味津々、それはそんなに美味いのか?」
「ああ、かなり美味いぞ、どうだ、今度一緒に行かないか?」
「一緒に行ってくれるのか?」
「もちろん、どうせなら友達と一緒に食ったほうが美味いだろう」
「うむ、確かに皆で食べる食事やおやつは格別だ」
「じゃあ、約束だ」
「おお、指きりだな」
 京太郎は衣に向かい小指を差し出す、何をしたいのかわかった衣も自分の小指を京太郎の小指に絡めた。
『指きりげんまん〜』
 いつの間にか、衣の沈んだ雰囲気はどこかへと消えていた。
 
 そして衣の部屋の外では、透華達が全員で隙間から衣の部屋を覗き込んでいた。
153甘い衣 08/30:2009/09/13(日) 02:06:22 ID:SSJWRnVs
「あれが、衣がつれてきた男性ですの?」
「なんだ、あんまりいい男に見えないが、衣はああいうのが好みなのか?」
「いや、好みじゃなくて、単に友達らしけど・・・でも、あの人どこかで見覚えがあるんだけど、確かみんな居た気がするけど・・・何処だっけ?」
「一の勘違いでなくて、私は覚えがありませんわ」
「俺も無いな・・」
「私も見覚えがある・・・けど思い出せない」
「ううっ、よく見えません」
 部屋を覗き込みながら、好き勝手なことを言い合う龍門渕麻雀部のメンバー。
「一と智樹が覚えているのなら何処かであったかも知れませんわね、ハギヨシ」
「はい、ここに」
 透華が呼ぶと、どこに隠れていたのかハギヨシが突然姿を現した。
「あの人について、知っていることを全て話してちょうだい」
「はい、衣様がお友達だと紹介してくださり、清澄高校一年で須賀京太郎様と名乗っておいででした」
 京太郎に聞いた情報をそのまま、透華に伝えるハギヨシ・・・だが。
「清澄・・・清澄ってあの原村和が居る、あの清澄ですの!?」
 透華が反応を示したのは、京太郎の名前よりもむしろ高校のほうだった。
「おそらくはその清澄かと」
「ああ、そうか、前にプールで清澄に会ったときに居た男の子だ!」
「そうですね、確かに・・・」
「えっ〜居たか、そんな奴」
 一と智樹はハギヨシの言葉で思い出したようだが、純と和の事を考えている透華は思い出せないようだ。
「透華も兎に角、今はのどっちの事よりもあの須賀君・・だったけの事を考えないと」
「お、おほん、そうでしたわね、それで衣のお友達だから通したんですわよね?」
 一に言われて、少し落ち着きを取り戻した透華がハギヨシに尋ねる。
「はい、衣様がお友達だと紹介なれた上に、衣様に贈り物の巨大なぬいぐるみを持ってきてくださり、しかしそれを置いてそのまま帰ろうとなされたので、
及び止めをして、この後は特に予定もないとの事で、勝手ながらお茶を振舞わせていただきました」
「ハギヨシあなたのとった行動は正しいですわ、それで返したら龍門渕の名が廃るというものよ」
 透華に褒められて一礼だけするハギヨシ、透華達は改めて部屋の中を見直す。
「あ〜あれかな、あの巨大なペンギン見たこと無いと思ったら贈り物だったんだ」
「でけぇな、あれって原村が持っていたぬいぐるみのデカイ版に見えるが」
「同じ種類のものでは」
「あら本当、大きいですわね、衣と同じ位かしら」
 透華達が大エドペンに目を奪われていると、歩むが一人別のところを見て声を上げた。
「あっ、あれ、見てください、衣様があの殿方と凄く可愛らしい笑顔で指きりを」
 歩の言葉に、大エドペンを見ていたはずの全員が衣の方に視線を移す。
「ええっ、なんですって!?」
「なぁ、おお、本当だ!」
「うわぁ〜衣凄くかわいい」
「本当に・・・」
「重い・・も、もう駄目・・」
 一番下で、みんなに潰されてヒキガエルのような声で鳴く歩であった。
 
「ふふ〜ん、約束だぞ努々忘れる事なかれ」
「わかっているって、それじゃあいついくかだけど・・」
 細かい日時を決めようとした京太郎だが、そこに突然バタンと扉が開き。
「きゃぁ!?」「うぉ!?」「へぇ!?」「あっ!?」「うきゅ!?」
 衣を除く龍門渕の麻雀部のメンバーとメイドが一名なだれ込んできた。
「な、なんだ!?」
「透華、純、一、智樹、歩、どうしたのだ?」
 突然のことに驚き、京太郎と衣も何事かと様子を見に来る。
「お嬢様、お手をどうぞ」
「っっっっ、もう・・皆さん野次馬根性を出しすぎですわよ」
 ハギヨシの手を取りながら、自分のことを棚にあげて文句を言う透華。
「っぅ〜透華にだけは言われたくないな」
154甘い衣 09/30:2009/09/13(日) 02:07:13 ID:SSJWRnVs
「いたぁ〜・・・と、透華大丈夫?」
「・・・・」
「うきゅ〜〜〜」
 透華以外のほかの面々(伸びている歩は除く)も次々に立ち上がる。
「えっ〜と、確かに全員龍門渕の麻雀部の人ですよね?」
 いきなり奇抜な登場の仕方をした相手に、京太郎は恐る恐る尋ねてみる。
「その通り、私が龍門渕透華、龍門渕透華ですわ、以後見知りおくが良いですわ、ほほほほ」
「は、はぁ・・」
 なぜか自信満々に笑いながら名乗る透華。
「あっ〜先鋒の井上純だ、よろしくな」
「次鋒の沢村智樹」
「ボクは中堅だった、国広一だけど覚えているかな、あっそこで伸びているのは歩ってメイドだから気にしないで」
「はい、どうも清澄高校一年、麻雀部の須賀京太郎です」
 全員名乗ったので京太郎も名乗り軽く会釈した。
 「君って確か前にプールで会ったときに居たよね?」
「あっ、は、はい、俺も麻雀部員なんで一応」
「やっぱり」
「ああっ〜そういえば居ましたわね」
「いや、お前は絶対覚えてないだろう」
 適当な事を言う透華に小声でつっこみいれる純。
「それはそうと、須賀さんでしたかしら、衣のお友達だそうだけど」
「あっ、はい」
「おお、そうだ紹介が遅れたな京太郎、ここに居る皆も衣の大切な友達だ、皆こいつが京太郎だ、新しく出来た衣の友達だぞ」
 衣が改めて京太郎と透華達を交互に紹介する。
「・・・・・・」
 上から下へそしてまた上へと、隅々までじぃぃっと京太郎を見る透花。
「えっ、えっ〜と・・・」
「透華、そんなに見たら須賀君に失礼だよ」
「黙らっしゃい、もし悪い虫ならどうするんですの・・・衣に悪い虫がついたら・・ついたら・・・あっ〜」
 一の注意も意に介さず、透華は勝手な妄想で京太郎をぎろりと睨み付ける。
「ああ、なると無理だろうな・・・」
「そうですね」
 純と智樹は透華を止める気も無くあきらめ気味だ。
「え、えっ〜と・・・」
 透華に睨み付けられてどうすれば良いのか悩む京太郎、しかし助けてくれそうな人は居らず、
とはいえ衣に助けを求めて話がさらにややこしくなりそうだし、と色々考えて何か無いかと部屋を見回す京太郎、そこで目に留まったのは・・。
「そうだ、麻雀打ちませんか」
「えっ?」×5
 京太郎の言葉にその場に居た(ハギヨシと気絶している歩は除く)声を上げる。
「だ、駄目ですか?」
 別に京太郎は挑発するつもりなど微塵も無い、龍門渕のメンバーがかなり強いということはわかっている、だがあのまま透華に睨み付けられているよりはましだと考えた。
 透華、一、純、智樹は小声で話し始める。
「お、おい、どういうことだ、俺たちに戦いを挑むって事は相当自信があるのか?」
「わかりません」
「う〜ん、強そうに見えないけど」
「わかりませんわ、わかりませんが、挑まれた勝負を逃げてはこの龍門渕透華の名がすたりますわ」
 あれを挑発と受け取ったのか透華はすこぶるやる気だ。
「いや、しかし、ほれ衣の相手をさせるのは・・・」
「そうだね・・・」
「それは・・そうですけど・・・」
 一と純は麻雀における衣の特殊な能力を心配しており、透華もそれは気にしているようだが・・・・。
「京太郎・・・京太郎は麻雀強いのか?」
「いや、弱いけど、咲達とはよく打っているぞ」
155甘い衣 10/30:2009/09/13(日) 02:08:14 ID:SSJWRnVs
 衣の質問に素直に答える京太郎。
「おい、自分で弱いって言っているぞ」
「謙遜の可能性も」
「う〜ん、本当に弱いって事も・・・」
 京太郎の言葉にますます混乱する一達。
「でも折角、麻雀できる奴が揃っていて、それに麻雀卓もあるんだからどうかなって、衣もどうだ?」
「えっ、こ、衣もいいのか?」
「当たり前だろう、それとも麻雀打つのは嫌か?」
「嫌ではないが・・・」
 自分が麻雀を打ったことで、離れていった人のことを思い出したのか衣は苦い表情をする。
「なら良いだろう」
「わかった・・・やろう」
 京太郎に説得されて、衣は渋々ながらやる気になったようだ。
 そしてこの返事により、龍門渕の他のメンバーの答えも決まった。
「衣がやると言ったのなら、やらないわけにはいきませんわね」
「わかった、ボクも入るよ」
「しゃあないな・・・」
「そうですね」
 こうして京太郎と龍門渕高校麻雀部との麻雀が始まった。

 そして・・。
「ぐはぁ・・」
 見事にぶっ飛ぶ京太郎の姿がそこにはあった。
「本当に弱いですわね」「弱いね」「弱いな」「弱い」
「・・・弱いぞ」
 想像より弱かったのか次々に弱いと口にする、龍門渕のメンバー。
「うっ、事実だがそうはっきりと言われると・・・」
「あっ・・」
 さすがに少し落ち込む京太郎、それを見て今までの事を思い出したのか衣が悲しそうな表情をする、今までこうやって衣と麻雀を打ち人が離れていった、あるいは京太郎もとそんな悲観的な想像が衣の脳裏によぎる・・・だが。
「えっ〜い、もう一回だ!」
「なぁ!?」×4
「えっ?」
 京太郎の言葉に驚く龍門渕メンバーが声を上げた、そして衣もまた信じられないと言った表情で京太郎を見た。
「な、なんだ、やっぱり弱いから駄目かな?」
「い、いえ・・・そうではなくて」
「京太郎は・・・衣が怖くないのか?」
 恐る恐る疑問を口にする衣、そして他の面々もそれを重苦しい雰囲気で黙って見つめていた、だが当の京太郎はというと。
「へぇ、なんでだ?」
 まったく気にした様子もない。
「なんでって、その・・・須賀君が一人負けなんだけど・・・」
 トータルの結果を見れば、衣の圧勝、透華と一は飛びこそしないもののかなり得点に差がついていた。
「う〜〜ん、でもいつも咲達と打っていたらほとんど勝てないからな、負けるのには慣れているから、特に気にならないけど・・・」
「慣れていると気にならないものか・・・」
「いや、そりゃ負けるのは悔しいけど」
 さすがに京太郎も、負けなれているとは言え多少は悔しいという感情があるようだ。
「衣が麻雀を打つと、皆が皆・・・怖がる衣の特殊な力に・・・」
「っても、咲もかなり変わっているからな」
 嶺上牌が必ず有効牌なるなど特殊能力以外の何ものでもない、それを見慣れている京太郎は衣の能力も特に気にならないようだ。
「咲・・・清澄の大将か、確かに不思議な・・・衣の感覚を上回る、打ち手だったな」
「それによ、こうやって話しながら麻雀打っているだけでも楽しくないか?」
「楽しい・・・楽しいのか?」
「ああ、確かに勝ったほうがうれしいけど、こうやってみんなでわいわい言いながら打つのも麻雀の醍醐味だろう」
156甘い衣 11/30:2009/09/13(日) 02:10:04 ID:SSJWRnVs
「醍醐味か・・・衣は相手を倒すのみの麻雀しか打ってこなかったし、
確かにあの大将戦の時は楽しいと思ったが・・・あの時ともまた違う、そうか・・・こう言う麻雀もあるのか」
「だからもう一回打たないか?」
「うん、打とう、もう一回楽しい麻雀を」
 京太郎の呼びかけに、とても嬉しそうに笑う衣。
 その笑顔を見ていた透華、一も笑った。
「衣・・・そうですわね、一度といわず何度でも付き合いますわよ」
「うん、ボクも何回でも付き合うよ」
「よし、だけど次は俺も勝ちにいくぞ」
「あら、次こそ私がトップに決まっていますわ」
「ボクも負けないよ」
「遊びとはいえ、衣もただで負ける気はないぞ」

「はぁ〜やれやれ、わいわいと楽しむ麻雀か・・・・俺には言えないな」
「私も・・・」
 椅子に腰掛けて羊羹を頬張りながら感心する純と智樹。
「お茶のおかわりです」
「おっ、サンキュー、しかしあれだけ衣の心を簡単につかまれると、少し嫉妬しちまうな」
 歩から受け取ったお茶を飲みながら苦笑する純。
「純様が、嫉妬ですか?」
「ああ、俺達が時間をかけてようやく本音を聞かせてくれたのに、それがあいつは簡単に衣の心に入りこんじまったからな・・・」
「でも、衣が幸せそうだから」
「そうだよ、だから文句言うわけにもいかないからな・・・・さてと、俺は帰るよ」
「あら、もうお帰りに?」
「ああ、どんな奴か心配だったけど、あいつなら変に衣を傷つけることもなさそうだし、それにこれ以上いると嫉妬が爆発しそうだしな」
「私も帰る」
「あっ、では私がお送りします、ハギヨシ様」
「はい、後はおまかせを」
 ハギヨシに見送られて、純と智樹は龍門渕家を後にした。

「かぁぁぁぁ、やっぱりだめだったか」
「あと一歩及びませんでしたらわ」
「う〜ん、ボクはあんまりだったな」
「衣の勝ちだな・・・」
 結果は上から衣、透過、一、そしてやはり最下位は京太郎になった。
「でもそれを抜きにしても今日の麻雀は楽しかったぞ、京太郎また衣と麻雀を打ってくれるか?」
「うん、ああ、弱くてよければだけど」
「強い相手と打つ麻雀も好きだが、衣は京太郎と打つ麻雀も大好きだ」
「うっ・・・そ、そうか、ならいいけど」
 麻雀のことだが、華やかな笑顔で大好きという衣の言葉に、再び胸の高鳴りを感じる京太郎。
(・・どうしちまったのかな俺は・・・)
 などと考えていたが、ぐぅ〜と言う自分の腹の虫の鳴き声で考えるのを止めた。
 携帯を取り出して時計を見る、そろそろ夕食の時間になろうかとしていた。
「ってやばっ!、あんまり遅いと飯抜きにされちまう」
「おっ、京太郎の家は時間に厳しいのか?」
「まあ電話すればなんとか」
 急いで帰っても間に合わないかもしれないな、とりあえず母親に電話をかけてみる京太郎、数回コールがなって電話が繋がる。
「あっ、もしもしお袋か、京太郎だけど」
『ああ、はいはい、何かしら?』
「いや夕飯のことなんだけど、ちょっと帰りが遅くなりそうなんだけど」
『何言っているの、母さんと父さん今日明日と旅行だって言ってでしょう』
「えっ・・・ああ、そっか、そんなこと言っていたな」
 一週間前くらいにペアの旅券が当たったから次の週末に行くと、母親に言われたのを京太郎は今思い出した。
157甘い衣 12/30:2009/09/13(日) 02:10:49 ID:SSJWRnVs
『そうよ、だから適当に食べなさい、あっ、お金置いてくるのを忘れたけど、いくらかもっているわよね、じゃあね』
「あっ、ちょっと、ま・・・って切れたな」
 呼び止めようとしたが、無常にも電話は切れてしまった。
 携帯をポケットにしまって財布を取り出す京太郎、その財布に残るのは二千円と小銭のみ。
「今日の晩と明日の朝、昼、晩、ぎりぎりか・・・いやでもな・・」
 京太郎の頭に三食カップめんの図が思い浮かぶ、これならば余裕でクリアだろう。
「どうした京太郎、電話を切ったと思ったら、財布を見て百面相して」
「いや、親が旅行に行くって言っていたの忘れてて、それで飯をどうするかって・あっ」
 反射的に衣の質問に答えた京太郎だが、よく状況を考えてみれば今はまだ衣の部屋で、そして目の前には衣と透華と一がいる状態だった。
「なんだ、もしかしてご飯が無いのか?」
「いや、大丈夫だ、ぎりぎりあるし、カップめんで食いつなげばなんとか」
「京太郎それは駄目だ、医食同源、食事はとても大切なんだ、それに栄養が無ければ頭も働かないぞ」
「いや、でもな・・」
 衣の注意ももっともだが、とはいえそれを聞き入れたところでお金は増えない。
「でしたら、食べていけばよろしいのでわ?」
 先ほどまで会話を黙ってみていた透華がそんな提案を出した。
「いや、でもいきなり一人増やすのは迷惑なんじゃ?」
「ハギヨシ、一人増えますけど大丈夫ですわね?」
「はい、問題ありません」
 透華の問いに考えるまもなくハギヨシが答える。
「一もいいですわね?」
「うん、問題ないんじゃないかな」
「というわけですから、問題ありませんわ」
「でも・・・おやつもごちそうになった上に食事もってのは・・」
 さすがにいきなり始めて訪れた家でそこまでするのは、京太郎にも気が引けた。
「あら、私が構わないのですから構いませんわ、それとも私や衣と一緒に食事をするのは嫌ですの?」
「いや、嫌ではないですけど・・」
 再びあの時と同じようにギロリと京太郎を睨みつける透華、そこで一が横から京太郎に小声で話しかけてきた。
「ごめん須賀君、こうなると透華は人の話は聞かないから、嫌でないなら食べていってよ」
 確かにこの空気の中を一人で帰るのは何だし、今の財布の中身よりは絶対ましなものが食えるだろう、考えた末に京太郎の結論は・・・。
「わかりました、ごちそうになります」
「ええ、そのようにしてちょうだい、それと今日はお父様もいないので衣と一も一緒に食べますわよ」
「えっ、で、でもボク今メイド・・」
「あら、こうなると私は人の言うことを聞かないのでしょ?」
「えっ・・あっ・・」
 一の顔が青くなる、先ほどの京太郎に小声で伝えたことは透華にも聞こえていたのだ。
「というわけよ、ハギヨシ」
「かしこまりました」
 ハギヨシは指令きくと何処かへと消えていった。
「と言う訳で衣、今日はみんなでご飯ですわよ、良いですわよね」
「みんなで一緒にご飯か・・・・凄く楽しみだ」
 衣だけはただ無邪気に笑っていた。

 食事が終わり、食後のお茶の時間。
「ふぅ・・・美味しかった、なぁ京太郎」
「あっ、ああ、そうだな、想像していたのと次元が違ったが、滅茶苦茶美味かった」
 龍門渕家の夕食は豪華すぎて、京太郎には良くわからないものだった、ただどれも味は美味しかったのだが。
「おほほ、満足いただいてお誘いしたかいがありましたわ」
「お気に召していただければ、幸いです」
「う〜ん、これでよかったのかな・・・」
 一は最後まで微妙な面持ちで食事を終えた。
「さてと、それじゃあ俺はそろそろ帰らないと・・・ああっ!」
158甘い衣 13/30:2009/09/13(日) 02:12:05 ID:SSJWRnVs
 時間を見ようと携帯を取り出した京太郎は大きな声を上げる。
「きゃぁ、もうなんですの、いきなり大きな声を上げられたら、驚くではありませんの」
「ど、どうしたの須賀君?」
「うん?」
「いかがなされましたか?」
 全員の視線が京太郎に集中する。
「いや、その・・・時間的に終電に間に合わないんじゃないかなって」
「ああっ、そっか今からだと車でもきついかな・・・」
 一も時計を見ながら最終電車の時刻を思い出し、さらにこの家から駅までの時間を考えるが、間に合うか間に合わないかとぎりぎりだった。
「あら、それなら家まで・」
「ならば泊まっていけばよいのではないか?」
「えっ?」「へぇ?」
 さも当たり前の様に語る衣に、ハギヨシを除く全員があっけにとられていた。
「あっ、いや、衣さん何を仰っておられるのですか?」
「言葉遣いが変だぞ京太郎、泊まっていけば良いと言ったのだ」
 京太郎の口調に一瞬眉を顰める衣だったが、特に気にせず先ほどの言葉を繰り返す。
「いや、その・・・さすがにそれはまずいんじゃないか?」
 食事ご馳走になるだけでもあれなのに、まして今日友達になったばかりの相手の家に泊まるのはどうかと思う京太郎。
「問題無い、衣の部屋のある別館ならいくらでも部屋は余っている」
「いや、そういう意味じゃなくてな」
「困っている友達を助けるのは友達として当然の事、心配無用だ」
 どうやら困っている京太郎に対しての、衣なりの助け舟だったようだが、この助け舟に即座に乗り込むわけにはいかない事は京太郎自身も理解していた。
「こ、衣、それはさすがにあれではなくて?」
「あれとはなんだ透華?」
 さすがの事態に透華が止めに入るが、衣の首を捻るのみ。
「ですから、あれよ・・その、ですわよね一?」
「えっ、ぼ、ボクに振るの・・・」
 困った透華が一に話を振る、突然の事に焦る一だが、それでもなんとか透華の役に立ちたいと思う一はいろいろ考えた末に。
「その、年頃の女子の家に男子を泊めるのは不味いんじゃないかなって、事じゃないかな?」
「そうですわ、そう、一の言う通りですわ」
 上手いこと言った一に乗っかる透華・・・だが。
「疑問・・・なぜ男を泊めてはいけないんだ?」
「えっ、いや、それはその・・・一!」
「無茶言わないで、ボクにも説明できないよ!」
 花も恥らう乙女二人、その意味を説明することは出来そうに無い。
「あっ〜〜とにかく、駄目といったらだ・」
「駄目か?」
「うっ・・」
 いつも通り我を通そうとした透華だが、衣の潤んだ瞳に言葉を詰まらせた。
「衣はどうしても京太郎を助けてやりたいんだけど、透華は駄目だというのか?」
「・・・・ううっ」
「駄目・・なのか?」
 今にも泣き出しそうな衣を見ていると、駄目の一言がどうしても透華は言い切れず・・・そして。
「か・・・構いませんわ」
 透華の方が折れる結果になった。
「本当か?」
「ええ、この龍門渕透華に二言はありませんわ、須賀さんは今日あの別館に泊まっていただきます」
 完全に開き直る透華の言葉を聴いて、衣の顔がぱぁっと明るい笑顔になった。
「よかったな京太郎」 
「えっ、あ、でも着替えとか無いし」
 なんとか断る口実を考えた京太郎だが。
「ハギヨシ」
「はい」
「うぉ!?」
159甘い衣 14/30:2009/09/13(日) 02:12:55 ID:SSJWRnVs
 透華が一声かけると、いつの間にか京太郎の前にハギヨシが現れた。
「パジャマにシャツにバスローブ、下着はブリーフとトランクスを各サイズ揃えております」
「それで問題は無いですわね?」
「は、はい」
 退路を立たれた京太郎は首を縦に振るしかなかった。
「衣、これで良いですわね?」
「うん、ありがとう透華」
「うっ!?」
 とても嬉しそうな衣の笑みに、思わず胸がどきりとする透華だった。
 
 部屋に戻ってうな垂れるように椅子に座る透華。
「はぁ・・・どっと疲れましたわ」
「お疲れ様透華、でも須賀君を泊めて本当に良かったの?」
 労いの言葉をかけながら、一は透華の前に紅茶を置く。
「はぁ・・良かった何も、一あなたにはあんな表情をした衣に駄目って言えまして?」
「あっ〜〜〜無理かな・・・」
 悲しそうに『駄目?』と聞いて衣の顔を思い出して苦笑する一。
「と言うわけですわ」
「泣く子と地頭には勝てない事か」
 しみじみとその意味を噛み締める一。
「それにあの方悪い人ではなさそうですし、まあ麻雀は弱いですが」
「そうだね、須賀君って良い人そうだね・・・みんなでわいわい麻雀しているだけでも楽しいか、
麻雀始めたばっかりの頃の事を思い出しちゃったよ、あの頃はみんなでわいわいと打っているだけで楽しかったな〜って」
「そうね、強い相手でもないのに、衣が凄く楽しそうでしたわ、案外ああ言う方が衣の寂しさを埋めてあげられたのか・・・って、あんまり悩むのは私らしくありせんわね!」
 落ち込むのを止めて、紅茶を飲んで気分転換を図る透華。
「そうだな、でも本当に須賀君を泊めてもよかったのかなって思うけど」
「あらまたその話に戻るんですの?」
「透華を攻めているわけじゃなんだ、ただ・・」
「ただ?」
「衣が須賀君を見る目って・・・恋しい人を見ているような、そんな感じが・・・」
「こ、衣が須賀さんに恋をしているって言うんですか一は!?」
 一の予想外の言動に動揺が隠せない透華。
「いや、そのね、もしかしたらただ単純に初めてできた男友達だからって可能性もあるけど」
「そ、そうですわよね、初めてできた男友達ですから・・多少私達とは違う目で・・・見ますわよね」
 落ち着きを取り戻したように見える透華、しかし紅茶を持つその手は小刻みに震えて動揺を隠しきれない様子であった。

 ガラララ・・・。
「はぁ〜〜〜、やっぱり風呂まで広いんだな」
 マンガでよく見かけるような、西洋式建築の建物に似合う所々に彫刻が施された豪勢なお風呂、想像していたものよりさらに豪華な作りに、京太郎は感嘆の声を上げる。
「だけど・・・あれはどうなんだ?」
 普通ならライオンの口からお湯が出ているところなんだろうが、それが透華の顔になっている。
「シュールだな・・・金持ちの考えることはよくわからんな、しかしまるでプールだな・・・」
 ここまで広いと飛び込んでしまいたくもなるが、あまりに豪華な作りに別の心配が京太郎の脳裏によぎる。
「あんまり汚れてはいないと思うが、飛び込んで汚してもなんだよな・・・先に洗うか」
 京太郎は自分の体を見ながら、ここを汚してしまったときの事を想像すると、体も洗わず飛び込む気は完全に失せた。
「えっ〜と洗い場は、あっちか・・・」
 京太郎が洗い場まで移動すると、入り口のほうから衣の声が聞こえてきた。
「京太郎〜」
「衣〜どうした〜?」
 言い忘れたことでもあったのかと、洗い場の椅子に座ったまま声を出して衣に尋ねる京太郎だったが・・・。
「京太郎〜、お〜い」
「こっちだ、洗い場の方だ」
160甘い衣 15/30:2009/09/13(日) 02:13:39 ID:SSJWRnVs
「なんだそっちか」
 京太郎が場所を答えると、衣の声はどんどんと京太郎のほうに近づいてくる、だんだんと湯煙に移る衣のシルエットが大きくなってゆく・・・・そして。
「あっ、居た!」
 湯煙の向こうから衣が現れた・・・一切何も見につけていない、生まれたままの姿で。
「ぶぅぅぅ、こ、衣お前なんちゅう格好を!?」
「どうした、何かおかしいか?」
京太郎に指摘された衣は、不思議そうな顔をしながらも、その場でくるりと回って自分の姿をみる。
「うっ!?」
その瞬間、衣の小さなお尻がしっかりと京太郎の目に入った、思わず目を逸らす京太郎。
「何も変なところは無いぞ?」
「いや、だってよ・・・お前裸じゃないか」
「意味不明、何を言っているんだ京太郎、入浴するのに裸になるのは当然だろう」
「いや、確かにその通りではあるが・・・」
 衣の言っていることは間違いではない。
(落ち着け俺、落ち着くんだ俺、相手は子供だぞ、年齢的には年上だが、とにかく焦ることじゃない)
 反論することをあきらめた京太郎は、なんとかどきどきしている自分の心を落ち着けようとする。
「それで、衣は何しにきたんだ・・・って、風呂に入りにきたに決まっているか」
 裸でこの場に居るのだから、それ以外の理由はとくに思いつかない。
「もちろんだ、でもそれだけじゃないぞ、京太郎流しっこをしよう」
「流しっこ・・って、背中を洗いあうのか?」
「そうだ、友達と風呂に入ったら流しっこをするものだと聞いたぞ、衣も一度してみたいと思っていたんだ」
 目をきらきらと輝かせながらそう語る衣。
 京太郎も漫画や話の中なのでそういう話はあるが、それはあくまでも同姓の場合だろう、とは言えこの衣の期待に満ちた目を裏切る気にはなれなかった。
「わかった、どっちが先にする?」
「衣だ、衣が京太郎の背中を流す」
 京太郎の言葉に、さらに乗り気になった衣は京太郎の後ろに椅子を置くと、それに座りスポンジにボディーソープを付け泡立てる。
「じゃあ頼むな」
「準備万端だまかせておけ、しっかりと洗ってやるぞ」
 やる気十分でさっそく京太郎の背中を洗い始める衣。
「どうだ、京太郎気持ち良いか?」
「う〜ん、もっと強くしてくれるか」
「もっと強くか・・・う〜〜ん、これくらいか!」
 衣は洗う手に思いっきり力を入れる、とは言え衣の腕力では強すぎることは無く京太郎にはむしろ心地よいほどだ。
「おおいいぞ、そのくらいで頼む」
「うん、わかった」
 京太郎に褒められた衣は嬉しそうに手を動かす。
「京太郎の背中は大きいな、透華や一とはずいぶん違う」
「そりゃ男と女だからな、だいぶ違うだろう」
 さすがにあの二人と比べて、小さければ京太郎も少々へこむだろう。
「うむ・・・幼少の頃に父上の背中を流したことを思い出す・・・」
「衣・・・」
「幼少の頃はまだ衣も小さくて、父上の背中を洗うのは一苦労だった・・・、でも洗い終わった後に父上が労いの言葉をかけてくれて、すごく嬉しかった」
 懐かしむように手を動かしながら、衣は父親との思い出を京太郎に語って聞かせた。
「それって、なん・・」
「さて、終わったから流すぞ」
「あっ、ああ、頼む」
 尋ねようとしたところで洗い終わってしまい、仕方なくそのままお湯で背中を流してもらう。
「うんしょ、うんしょ」
 衣はお湯の入った桶を必死に持ち上げて、二回お湯をかけて京太郎の背中についたボディーソープを落とす。
「ふぅ、清掃完了だ」
161甘い衣 16/30:2009/09/13(日) 02:14:12 ID:SSJWRnVs
 自身の仕事に達成感のある満足げな笑みを浮かべている衣の方を向いて、京太郎は頭を撫ぜながらお礼を言った。
「ありがとう衣、気持ちよかったよ」
 その瞬間。
「えっ・・・」
 カラン・・・と衣の手から桶が零れ落ちて、徐々に衣の目に涙が溜まってゆく。
「・・・えっ、あっ、わ、悪い、頭撫ぜられるの嫌いだったな?」
 ゲームセンターの前でのやり取りを思い出して、京太郎は慌てて手を退けて謝るが、衣は首を左右に振った。
「・・・違う、頭を撫ぜられたのが嫌だったわけではない」
「じゃあ」
「昔、父上にも頭を撫ぜられながら同じ言葉を言われた、寝耳に水と言うかあまりに突然だったんで、つい・・・」
「衣、その・・・大丈夫か?」
「うっ・・・うっく」
 衣は涙を飲み込み、今度は嬉しそうに笑った。
「問題ない、それに衣は嬉しかったんだ、父上を思い出せて、だからありがとう京太郎」
「そうか、それなら良いんだけど・・・さてと、次は衣の番だぞ」
 これ以上何も言うべきではないと思い、京太郎は背中の流しっこに話を戻す。
「おおっ、そうだったな」
 衣は京太郎に背中を向けて座る、京太郎はスポンジを手にとって衣の背中に当てた。
「それじゃあ、いくぞ」
「うん、頼むぞ京太郎」
 力を入れすぎないように注意しながら衣の背中を洗い始める京太郎。
「どうだ?」
「うん、気持ち良いぞ、京太郎は背中を流すのが上手いんだな」
 よほど京太郎の洗い方が上手いのか衣は上機嫌だった。
(しかし、小さな・・・女の子は小さいとかて聞くけど衣は特にか、まるで子供みたいだな)
 子供の体を洗う機会など無いが、○学生の女の子だと衣位の大きさだろう。
「うん、どうしたんだ京太郎、急に黙って」
「いや、本当に子供みたいだなって・・・あっ」
 考え事をしていたため、衣に聞かれて京太郎はつい本音を漏らしてしまった。
「なん・・だと?」
 先ほどまで上機嫌だった衣の表情と雰囲気が一変すると、衣は立ち上がりくるりと反転した。
「いっ!?」
「子供じゃない衣だ、そして活目せよどっからどうみても衣は正真正銘の大人だ!」
 自信満々に一切隠そうとせずに、京太郎の前で仁王立ちする衣。
 膨らみの無い胸、くびれていないがぽっちゃりもしていないおなか、
そしてタオルを巻いてない上に毛も無いので完全に丸見えのあそこ、背も低く、顔つきも幼い、頭の先からつま先まで、どこからどう見ても子供だろう。
 だが肌は白くとても柔らかそうで、見ているだけで吸い込まれそうな、そんな感覚を京太郎は感じていた。
 (ああ、やばい・・・あんまり見ていると、変な気分になってくる、相手はお子様体系なのに、駄目なのに)
 ジレンマを感じながらも、京太郎は自分の一部が固くなりつつあるのに気づいた・・。
(やばい、これは・・・)
「どうだ、衣は大人だろう?」
 衣が京太郎の顔を覗き込んだ瞬間、京太郎は衣からボディーソープではない何か甘いとても匂いを感じた。
(うわぁ、なんだこれ・・・これが女の子独特の香りとか言うやつなのか!!)
 それを意識した瞬間、京太郎のペニスが完全に勃起した。
「どうした京太郎・・・うん、京太郎それはなんだ?」
 衣が指差した先にあるのは、ペニスによって突き上げられ膨らんだタオル。
「何か膨らんでいるみたいだが?」
「これは、なんでもない、なんでも無いから、まだ背中流してなかったな後ろ向け」
 よもやタオルをずらして、衣に見せ付けるわけにもいかないので話を逸らす。
「うむ、そうだったな、でもそれは」
「さぁ流すぞ」
「う、うん」
 京太郎がお湯の入った桶を持ち上げると、衣も仕方なく大人しく黙りお湯をかけられた。
162甘い衣 17/30:2009/09/13(日) 02:14:43 ID:SSJWRnVs
「ほら綺麗になったぞ」
「うん、ありがとう京太郎・・・ところで」
 衣は何か聞きたそうなしたが、それをさっちした京太郎は衣の手を取る。
「さぁ、洗い終わったら湯船につかるぞ」
「えっ、ああ、そうだな」
 さきほどの話題に戻されないうちに湯船に急ぐ京太郎、そのまま湯船に入った。。
「ふぅ〜〜良い湯だな」
「風呂は良い、心の洗濯とはまさにこのことだ」
 京太郎も衣も、気持ちよさそうに声を上げて肩まで浸かる。
「なぁ、京太郎さっきのことだが?」
「いや、あれはそのなんと言うか・・男特有の・・」
「うん、何を言っているんだ京太郎、衣が言いたいのは衣はちゃんと大人だっただろうということだ」
「えっ、ああ・・・そっちのことか」
 先ほどの自分のナニの件で無いことに胸を撫で下ろす京太郎。
「う〜ん、なんの事かはよく分からないが、とにかく衣はちゃんと大人だっただろう?」
「えっ・・・ああ、どうだろうな?」
 大人とは言い切れないが子供といえば衣はまたへそを曲げてしまうだろう、だがそんな京太郎の態度もまた衣の神経を逆立てしてしまうのだった。
「うっ〜まだ衣を大人と認めぬか、もう一度心して活目せよ!」
 衣が立ち上がり再び京太郎に自分の体を見せ付ける、京太郎の目の前にはちょうど衣の大切な部分が・・・。
(うっ、こ、これが衣の・・・)
 ようやく収まりかけていた京太郎のペニスが再び硬さを取り戻しだす。
(こ、これ以上はやばい・・・)
 これ以上衣を見ていると、京太郎は超えてはいけない一戦を超えてしまいそうなので、視線を逸らすが・・・。
「視線を逸らさずに見るが良い」
 といってその先に回り込む衣。
「お、おい・・・こ、衣・・・」
「どうだ、隅から隅までよく見ろ!」
 京太郎は止めようとしたが、衣も意地になっているのか止める気配が無い。
 我慢の限界に達したのか、京太郎が立ち上がる。
「いい加減にしろ!」
「ひっ!?」
 京太郎の大きな声に、驚いた衣は肩を震わせた。
「うっ・・お、怒ったのか・・京太郎」
 涙目の衣を見て、京太郎は自分の仕出かした失敗に気づく。
「悪い・・・けどな衣、大人の女性だって言うなら、男にそんな風に裸を見せるものじゃないぞ」
 謝りながらもちゃんと注意する京太郎、それを聞いた衣は不思議そうに首を傾げた。
「そう・・なのか?」
「ああ、そういうのは好きな男にだけするもんだからよ」
「でも衣は京太郎が好きだぞ?」
 衣に好きといわれて、嬉しく思う京太郎だが、それが今言っている好きだとは何か違う気がした。
「嬉しいけど、それは友達としてだろ?」
「そうだが、好きとは千差万別なのか、それほどの種類があるのか?」
 衣が真剣な表情で京太郎に聴いてくる、しかし当の京太郎もそれを正確に知っているとはいえない。
「えっ〜とな、相手を思うとドキドキしたり、相手が他の異性と楽しそうにしているのを見るともやもやして嫌な気分になったりとか・・・かな」
 どこかの漫画やゲームなどからの受け売りだが、衣はそれを真剣に聴きながら自分の胸に手を当てる。
「ドキドキしたり・・もやもやしたり・・・それは心が惑うと言うことか?」
「あっ、ああ、そんな風に好きなになった男にしか裸は見せちゃいけなんだ、わかったな?」
「理解不能・・・衣には良くわからぬ、だが京太郎がそう言うのだから、そういう好きもあるのだろうな・・・、すまぬな・・・京太郎、無理に裸を見せてしまって」
 神妙な面持ちで謝罪を口にした衣はそのまま湯船に遣る。
「いや、わ、わかってくれれば良いんだ、大きな声出して悪かったな」
「ううん、京太郎・・・衣とまだ友達でいてくれるか?」
163甘い衣 18/30:2009/09/13(日) 02:16:13 ID:SSJWRnVs
「当たり前だろう、友達の間違いを指摘するのも友達の役目だろう」
「そうか、良かった」
 友達でいてくれると言われた、衣はようやく安堵の息をついて笑った。
「じゃあ、ちゃんと温まろうな」
「うん、なぁ・・・京太郎一つ聞いても良いか?」
「なんだ?」
「その・・・そんな心惑う好きになったら、衣はどうすれば良い?」
「どうすればって・・・告白とかで思いを伝えるしかないんじゃないか」
 京太郎も告白することが全て正しいとは思わないが、それでもその感情をどうにかするには告白しか無い気がした。
「告白、伝えれば相手も衣を好きになってくれるのか?」
「わからないけど、上手くいけばな・・・」
「そうか・・・」
 そう呟きながら衣は天井を見上げる、京太郎もつられて天井を見上げた。 

「ふぅ・・・」
 風呂から上がり濡れた髪を乾かし終えると、衣はため息をついた。
 鏡に自分が映る、お風呂では京太郎を怒らせてしまった。
「ああいうことをしてはいけなんだな・・・うん、注意せねば」
 反省をしつつ考えるのはお風呂で京太郎に言われた事・・・。
「好きにも色々と種類がある・・・衣は京太郎も透華も一も智樹も純も歩もハギヨシも原村ののかも好きだ」
 友達はみんな好き、それが当たり前だと思っていたのに、いろんな種類があることを知った、だから全員の事を思い浮かべる、その中で京太郎に対しての好きだけは少し違う気がした。
「京太郎と居ると楽しいドキドキする、京太郎は衣といても怖がらないし、楽しそうにして話してくれるし、友達になってくれて凄く嬉しかった」
 突然できた友達は、今日一日でとても多くのこと衣に教えてくれた。
「もっと一緒に居たい、でもこれは・・・透過達と同じ友達として・・?」
 鏡を見て映っているのは、いつもと自分と変わらないはずなのに、少し違って見えた。
「他の異性と楽しそうなのを見るとか・・・」
 目を閉じて衣は想像してみる、和と咲と仲良くしている京太郎の姿を。
 楽しそうに話す・・・その中に自分は居ない、寂しい・・・そう思う、自分混じりたい・・・そう思う、
想像の中で京太郎は笑っていた、でもその笑みは自分に向けられている訳ではない、そう思うと・・・チクリとした痛みを感じた。
「・・・・なんだ今の」
 寂しさなどとは違うその感情、心に黒い靄の様なものが掛かる。
「曖昧模糊、これはなんだ・・・この感情は初めてだ」
 突然振って沸いた感情に戸惑う衣。
「こんな感情は聞いたことがな・・・いや、ある」
 そうお風呂の中で京太郎の言葉を思い出す。
「もやもやする、これが京太郎の言っていた感情・・・これは嫉妬か?」
 本や何やら知識はあったが、それは衣が初めて体験した嫉妬と言う名の不の感情。
「衣は京太郎ともっと仲良くなりたい、莫逆之友に・・・違う」
 口か出た言葉を即座に自分で否定した衣。
「そう・・・先ほどのが嫉妬だというのならきっとこの思いは・・・」
 いろんな言葉を知っていて、いろんな言葉を思い浮かべるが、衣の今の気持ちにぴたりと合う言葉はとても短い言葉・・それは。
「恋」
 
 風呂から上がった京太郎は、用意されていたゲストルームで、椅子に座り水を飲んでいた。
「しっかし、広いな・・・俺の部屋の何倍だよ」
 衣の部屋よりは狭いが部屋としては十二分に広い、椅子や机やベッドなどが一々高そうだ、壊したり汚したりしたら大変だなと思うが・・・・そんな事より気になることが京太郎にはあった。
 風呂での衣に聞かれた事・・・・。
『そんな心惑う好きになったら、衣はどうすれば良い?』
「告白とかで思いを伝えるしかない・・・なんて言ったけど」
 もしも本当に衣が誰かに告白したら、そんなことを想像すると、京太郎は自分の胸にもやもやと嫌な感情に気づく。
「これって、やっぱり・・・」
164甘い衣 19/30:2009/09/13(日) 02:16:44 ID:SSJWRnVs
 それと同時に気づいた、今日友達に、しかもプレゼントを渡す理由として友達になった純粋無垢な少女に、いつのまにか自分が引かれていることに。
「はぁ、どうすりゃ良いんだよ」
 ため息をついて、天井を見上げる京太郎。
「でも、あんな格好で見せられたらな・・」
 団体戦決勝の時は咲を苦しめた、凄い打ち手だと思ったが、今日会って話してみればただの純情無垢な少女。
「たぶん恋とか無縁だっただろうな」
 それ以前に異性とすら無縁なのだろう、知識はあるだろうにあれほど無防備に肌を晒すとは、あるいはただ・・・。
「友達が嬉しかっただけなのかな・・・」
 それならば怒るべきではなかったと反省する京太郎、だがもしもあのまま衣の裸を見せ付けられていたら・・・。
「襲っていたかもしれん・・・」
 子供などと馬鹿にできない、あるいは自分がそう言う趣味なだけなのかともんもんとした考えが京太郎の脳裏に浮かぶ。
「う〜ん、俺は和みたいなナイスバディに興味が・・」
 前にプールに行った時の和の姿を思い浮かべると・・・・やはり鼻の下が伸びる、
でも衣の姿を・・・先ほど見た裸を思い浮かべると、興奮している自分に気がつく京太郎、そのまま想像の中で衣を押し倒して・・・涙を浮かべる衣の顔が浮かんできた。
「さ、最低だ・・・俺最低だ」
 想像で自己嫌悪に陥る京太郎、その時、コンコンと部屋の戸がノックされた。
「は・・はい、開いていますからどうぞ」
 たぶんハギヨシか使用人が何か言いに来たのだろうと思い、返事をすると。
「入るぞ、京太郎」
 戸が開いて入ってきたのは、にこにこと笑顔を浮かべた衣だった。
「えっ、こ、衣!?」
 さきほど妄想の中で、押し倒して泣かせてしまった相手の登場に驚く京太郎。
「あっ・・・そうだな、さきほどの風呂の事まだ怒っているのか?」
 京太郎の反応を見て衣は、お風呂の件で機嫌悪いものだと思い込んでしまい落ち込む。
「ああ、いや、そうじゃなくて、今さっきまで衣の事を考えていたら、衣が来たんで驚いただけで、別に怒っちゃいないから」
「怒っていない、それに衣のことを・・・良かった、それに嬉しいぞ」
 落ち込んだ顔が一変、怒っていないのと自分の事を考えていてくれた嬉しさからか、衣はとても明るい笑顔を浮かべる。
「ふぅ・・・それで、何か用事か?」
「おっ、そうだったな、実は部屋に戻り京太郎に言われたこと熟考した、好きはいろんな種類があると、それで京太郎がどっちの好きなのかも熟考した、
色々と想像して京太郎といると楽しくてドキドキした・・でもそれだけじゃわからなくて、だからそれでもう一つのこと想像した、
京太郎がののかや清澄の大将と一緒に・・仲良さそうにしているところをだ」
「・・・ごくっ、それで、どうだったんだ?」
 固唾を呑む京太郎、判決を待つ被告のような感覚だ。
「仲良き事は美しいはずなのに、京太郎の言うとおりだ、胸に黒い霧でも掛かっているようにもやもやが溢れて、それが嫉妬だとわかると・・・同時分かった」
 衣はまっすぐに京太郎を見つめて、とても綺麗に清々しい笑みを浮かべた。
「衣は京太郎が大好きだ、これがたぶん恋なんだと思う」
 衣の告白を聞いて、京太郎もまた自分の思いを確定させる、そして笑いながら衣の気持ちにこたえた。
「衣・・・俺も衣の事が大好きだ、俺もこれが恋なんだと思う」
 その言葉を聴いた瞬間、衣はぽろぽろと涙を流す。
「衣!?」
「京太郎!」
 告白に答えた瞬間泣かれてしまい焦る京太郎、衣は涙を流しながら京太郎に抱きついた。
「あはぁ・・・すまない、悲しいわけではないんだ、感慨無量喜びが溢れて涙に・・」
「そっか・・・」
「京太郎は凄い、京太郎の言うとおりだ、心を惑う恋をしたら告白するしかない、その通りだ、そして通じて相手が答えてくれるとまさに至福」
 目には涙をためながらも、笑顔に一切の曇りがない心から喜ぶ衣をみて、頭を撫ぜる京太郎。
「ああ、俺も嬉しいぞ・・・って、頭を撫ぜられるのは嫌いだったな」
165甘い衣 20/30:2009/09/13(日) 02:17:15 ID:SSJWRnVs
「子ども扱いされているみたいで好きではない、けど京太郎に撫ぜられるのはとても心地が良い」
「そ、そうか・・・」
 頬を紅く染めて照れ臭そうに笑う衣を見て、京太郎も照れくさくなってしまう。
「なぁ京太郎、寝屋を共にしても良いか?」
「えっ、ね、寝屋を共に・・・ってあれだよな・・その・・」
 突然の衣のお願いに戸惑う京太郎、はたして自分が想像しているのと同じなのだろうか、それ以前に衣はその言葉の意味を理解しているのだろうか・・と。
「そうだ、衣の部屋でもここでも良い、衣は京太郎と一緒に寝たい」
「で、でもな、そのいきなり一緒に寝るのは早くないか?」
「なぜだ、恋人や夫婦は寝屋を共にして、互いの仲を深めるものと聞いた気がするが」
「それは、そうかも知れないが・・・」
 今日の風呂で衣の裸を見てそれが目に焼きついているのと、おそらく無防備に寝るであろう衣を想像すると、京太郎に自分を抑える自信などかけらもなかった。
「それとも京太郎は嫌か、衣と寝屋を共にするのは?」
「嫌じゃないけど、わかっているのか?」
「何がだ?」
「あのな・・・あっ〜〜〜つまりだな、衣が言っている寝室を共に仲を深めるってのは寝るだけじゃなくてすることがあるんだよ、衣はそれがわかっているのか!?」
 埒が明かないと思った、一応言葉は濁しながらもなるべく直接的に京太郎は衣に聴いてみる、衣は自身ありげに答えた。
「衣だって知っているぞ、恋人や夫婦が寝屋を共にして秘め事を行うことは」
「その秘め事がどんなことかわかっているのか?」
「それは・・・情交を結ぶ・・性交するのだろう」
 恥ずかしそうにしながらもしっかりと言葉にする衣。
「知っているんだな」
「経験皆無、ただ女子の最初は痛みを激痛必至とは聞いたことがある」
「俺も良くわからないけど、人によってはかなり痛いらしいぞ」
 経験がないと、自分で言っていて少し空しくなるが京太郎だが、変に見栄をはっても後で失敗する怖さのほうが大きく感じた。
「痛いのは・・・嫌だ・・・」
 まだ見ぬ苦痛への恐れか、衣の表情は暗く言葉。
「わかっただろう、だから今日は、別々に・」
 京太郎が衣から離れようとした瞬間、衣はきゅっと京太郎の寝巻きの袖をつかむ。
「痛いのは確かに嫌いだ・・・だけどそれでも、衣は京太郎と仲を深めたいと・・心底願わずにはいられない・・・」
 恥ずかしそうに自分の心根を語る衣、そして最後に上目遣いで京太郎に問いかけた。
「駄目・・・か?」
 少女の必死の告白に、その可愛らしさに、京太郎の我慢が限界に達し、結果。
「衣ぉぉ!!」
「きゃぅ!?」
 京太郎は衣をベッドに押し倒し、そのまま衣の顔を覗き込む。
「ああっ、もう衣は可愛いな、そんな表情でそんな事を言われたら我慢できねぇよ」
「きょ、京太郎・・・?」
 京太郎の態度の急変振りに驚く衣だが、次の京太郎の言葉で表情が変わる。
「本当にしても・・・いいんだな?」
「・・・うん、互いに愛念できたと思えるほどに深めたい・・・京太郎」
「衣・・・」
 二人の距離が縮まり唇が重なる、唇が重ねるだけの簡単なキス・・・なのに。
「はぁぁ・・これが接吻、こんなに凄いのか・・・気持ちが溢れて胸が・・五体が満たされてゆく」
 衣は今にもとろけてしまいそうな表情で、不思議そうに自分の感情を語る。
「ああ、確かに気持ち良いな、でもこれは序の口だぞ、接吻だけでももっと凄いのがあるんだからな」
「これが序の口だど、接吻でもこれより凄いのがあるのか!?」
 京太郎に言われて愕然とする衣、そんな衣を見ていると京太郎の悪戯心に火がつく。
「怖いなら、止めるがどうする子供?」
「子供じゃない衣だ、ううっ、京太郎は意地悪だ」
 すぐさま反応した衣だったが、京太郎にからかわれた事に気付くと恥ずかしそうに顔を逸らす。
「悪いな、衣が可愛いからついからかいたくなって・・・」
166甘い衣 21/30:2009/09/13(日) 02:18:05 ID:SSJWRnVs
 頭を撫ぜて衣のご機嫌をとりながら耳元で呟く京太郎。
「次はもっと凄いキス・・・接吻するぞ」
「もっと・・凄いの・・うっ!?」
 その言葉に衣の興味は掻き立てられて、顔を逸らすのを止めて元に戻すと、京太郎は再び衣と唇を重ねる・・だが、先ほどとは違い衣の口の中に京太郎の舌が侵入してきた。
「ふっ!?・・・う・・ん・・」
 突然の事態に驚いて固まる衣・・・だったが、次第に京太郎の舌を受け入れ迎えるように自分の舌をそれに絡める。
「ふっ・・ふふ・・・」
 衣の順応性を喜びながら京太郎は舌を絡める接吻を楽しみ、衣また同じく楽しむ・・・空気を吸うことすらわすれるほどに。
「はぁぁ・・はぁぁ・・・」
「ふぅぅ・・・はぁぁ・・はぁ・・」
 息か続かなくなりやがてどちらともなく離れた。
「これがぁぁ・・大人の接吻かぁ、物凄すぎて・・身魂が溶けてしまいそうだ」
「確かに凄いな、想像よりも何倍も・・・気持ちよかったぞ、でも大丈夫か、今日はここまでにしても良いんだぞ?」
 蕩けそうな表情の衣を見て、今度はからかうのではなく心配で訊ねる京太郎。
「心配・・無用・・・しよう京太郎」
「わかった、じゃあ脱がすぞ」
 衣の意思が変わらないのを確認した京太郎は、衣のネグリジェをゆっくりと脱がす。
「あっ・・・うっ・・」
 だが脱がされ終わった時に言葉を詰まらせて戸惑う衣は、自分の胸を手で覆い隠した。
「どうした?」
「その・・・京太郎に見られていると思うと、急に・・」
「恥ずかしいのか、風呂の時は平気だったのに?」
 風呂では隠そうとせず裸を見せつけようとしたのに、今になり羞恥心が出てきたのだろうか。
「そ、それもあるが、それだけではなく、男は原村ののかの様な立派な乳房が好きだと聞いたことがある、衣は子供では無いと思わないが・・・胸はののかに比べて貧弱、だから・・」
「もしかして、小さい事気にしているのか?」
「ああ・・・」
 照れながらしゅんと凹む衣を見て。
(ああ、もう可愛いな衣は・・・それに)
 実際は無用な心配なのだ、なぜならば京太郎のモノは既に・・・。
「安心しろ衣、そのな・・・」
 京太郎が寝巻きとトランクスを脱ぎ捨てると、そこには硬く大きくそそり立ったモノが、それを見た衣は目を丸くする。
「きょ、京太郎・・・それは・・な、なんなのだぁ!?」
「これはその・・あれだ、男の大事な部分って言うか、ペニス、男根、おちんちんとかマラとかって言えばわかるのか?」
 どれで言えば分かりやすいか、それがわからないので京太郎は知っている表現を適当に並べてみた。
「それが・・・男性器、おちん・・ちん・・か、こ、こんなに大きく腫上がってしてい、痛くはないのか?」
 初めて完全勃起したペニスを見た衣にとって、それは苦しそうに腫上がっているようにしか見えなかった、そのため心配そうに京太郎に訊ねた。
「う〜ん、痛いというよりは苦しいかな、でもこれは衣のせいだからな」
「こ、衣のせいなのか、衣なにか悪いことを・・」
 からかい半分で言った京太郎の言葉に、戸惑い焦る衣、自分の思い人を不快にあるいは傷つけてしまったかもしれないと言う焦りからだろう。
「はぁ、あのな、男が女を前にして勃起する理由は一つだよ」
「勃起・・・それはその、つまり・・衣に性的興奮を感じてくれているのか?」
「ああ、別に胸が貧弱でも、衣の体と可愛い態度で興奮しているんだよ」
「そうか、衣で・・・・・ふふふ」
 安心したかと思うと、次は恥ずかしそうして頬を染めて、最後に嬉しそうに笑う衣。
「喜んでいるところ悪い、触っても良いか?」
「京太郎・・うん、触り放題好きにしろ」
 衣から許可を貰い、京太郎は衣の胸に触れる。
「ぷぅ・・く、くすぐったいぞ京太郎」
 どちらも慣れていないからか、最初衣にはくすぐったくしか感じられないようだ。
167甘い衣 22/30:2009/09/13(日) 02:19:11 ID:SSJWRnVs
「少し我慢だ、だんだん良くなる・・らしい」
 京太郎も初めて触れる女性の肌に興奮を隠しえなかったが、突っ走ってしまいそうな自分をなんとか抑えて、痛みを与えないように優しく衣の胸をふにふにと揉む。
「うっ・・・あぅ・・へ、へんだぁぞ京太郎」
「それが、気持ち良いって事だ」
「これが・・ふあぁ、きもち・・いいっあふっ!?」
 初めて感覚に戸惑いながらも、京太郎を信じて身をゆだねる衣。
「衣の胸、小さいけど柔らかくて気持ち良いぞ」
「気にいって・・・あふっ、くれたかぁぁ!?」
「ああ、何時までも揉んでたくなるな、癖になりそうだ」
「よか・・ふあぁ・・った・」
 京太郎に褒められて、快楽に身を焦がしながら衣は嬉しそうに微笑んだ。
「さて、こっちの準備もしないと」
 胸を味わい、衣がだいぶ気持ちよくなったところで、京太郎の右手が衣の胸から離れ、下に向かいそのまま無毛の領域に・・。
「あっ、京太郎・・・そ、そこは・・ふあぁぁ!?」
 京太郎の指に、自分の大事な部分を撫ぜられて瞬間、衣は声を上げて体を震わせた。
(少し濡れているか、さっきのキスと愛撫で感じたのか・・・って無いか、たぶん衣が感じやすいんだろう)
 自分にはエッチの才能がある、と思うほど京太郎も自意識過剰では無いようで、衣の身体的及び精神的なものが大きいと考える。
「きょ、京太郎・・そこ弄られるのぉぉ・・・気持ちいけど、・・き、きたなくはないのか・・・?」
「大丈夫だよ、それ風呂に入っただろうさっき」
「そ・・そうふぁ・・」
 話しながらも指先を止めず、優しくわれめの周囲を撫ぜながら衣のわれめに軽く指を一本挿入してみる京太郎。
 くちゅ・・。
「ひゃぁ!、な、なんだぁぁ・・なにをしたんだぁ、京太郎・・」
「もしかしてここ触れたことないのか?」
 京太郎は挿入した指動かし、衣の膣を嬲りつつ訊ねる。
 くちゃ・・くちゃ・・。
「ひゃぁぁ!!、お風呂と・・・トイレぇぇ!・・の時くらいだ・・」
「そっか・・・自慰の経験も無いのか・・・」
 衣の答えに納得する京太郎、自慰の経験も無いのだろう、何物も侵入した事の無い衣の膣はきつく京太郎の指を締め付けていた。
(じ、自慰・・自分で慰める・・、確かそれは性的に・・・・なら、いま京太郎の触れているのは・・ころもの・・ち・つか・・?)
 くちゃ・・くちゃ・・くちゃ・・。
「ふあぁぁ!!、きょ・・たろう・・これは・・準備だろう・・」
「ああ、知っているんだよな」
「あっ・・ああ、確か・・その衣の膣に・・京太郎の男性器を・・」
 性交の知識を、ただたどしい言葉で説明しようとする衣。
「う〜ん、膣じゃなくておま○こ、男性器じゃなくておちんちんって言ってみてくれるか?」
「おちんちんに・・おま○こ、そういう名称もあるのかか、何故か恥ずかしい気分になるな」
「でも、なんか衣がそう言ってくれると興奮するから、嬉しいな」
(は、恥ずかしいけど、京太郎が興奮して喜んでくれるな・・)
「わかった・・衣のおま○こに・・・京太郎のおちんちんを挿入するのか?」
 恥ずかしそうにしながらも、京太郎に言われた通りにする衣、そしてその思いと言葉が届いたのか京太郎のペニスはさらに硬く勃起すると同時に、我慢も限界だった。
「そろそろ挿入してもいいか?」
「き、京太郎のおちんちん、お、大きすぎないか・・そんなの衣のおま○こに入るのか?」
 改めて硬く勃起した京太郎のペニスを見て目を丸くする衣、衣からみればそれはただの凶器に見えて、とても自分の膣内に収まるとは想像できなかった。
「わからない、けど怖いなら止めるぞ」
「怖い、怖いけど・・・衣は京太郎との仲を深めたい、もっと京太郎と仲良くなりたい」
 まだ知らぬ恐怖に震えながら、衣の瞳には不安と期待、そして決意の色がにじみ出ていた。
「衣・・・衣の決意しっかり伝わった、挿入するぞ」
「う、うん、頼む京太郎、その・・激痛から絶叫してしまうこともあるかもしれない、なるべく耐えるが続け・うっ!?」
 悲痛な願いを語る衣の唇を、自分の唇で無理やり塞ぐ京太郎。
168甘い衣 23/30:2009/09/13(日) 02:19:52 ID:SSJWRnVs
「わかっているから、ちゃんと最後までやるからな、どうしても駄目な時は『止めて』って言え、それ以外ならいくらでも続けるから」
「・・・わかった、衣も痛みが伴えば正直に言おう、だからしてくれるか京太郎?」
「もちろんだ、いくぞ」
「うん、京太郎、衣のおま○こに京太郎のおちんちんをいれてくれ」
 その誘い文句が最後になり、京太郎はペニスを衣のおま○こに押し当ててゆっくりと膣内に挿入した。
「ぐっ・・くぅ・・苦しい・・・」
 くちゃ・・くちゅ・・ぐちゅ・・。
 ゆっくりとゆっくりと衣の膣内に沈んでゆく京太郎のペニス、だが進むごとに衣の顔が苦痛にゆがむ。
「ぐっ・・ぐぅ!」
 京太郎もまた体と顔に力が入っていた、衣の膣内は京太郎の潜入を拒むかのようにきつすぎるほどきつく、一気に挿入するわけにも出来ず徐々に進めていくことしかできない。
 しかしまだ序盤で、しかもまだ先っぽが入ったかどうか・・・ようするに、まだこれからが苦痛も苦しみも快楽もこれからだ。
「・・うん?」
 京太郎は動きを止めた、ペニスの先になにやら当たる、拒むのは衣の膣内力だけではない、そう・・これは衣の処女膜だ。
「衣、これからは少し痛いぞ」
 届いているか否かは判断できないが、京太郎は衣の耳元で注意を促した後、力を入れて一気にペニスを押し込んだ。
 ズブッ!。
「いだぁぁ!!」
 処女膜を貫き衣の一気に置くまでペニスが到達した、衣は悲鳴を上げ表情は苦痛に歪み、それを証明するように衣と京太郎が繋がっている場所からは血がこぼれ出ていた。
「いたい・・よな、悪いな無茶して」
「もんだい・・ない、きょう・・たろう・・これで・・おわりはないのだろう?」
 痛みで目に涙を浮かべ、息を切らし苦しそうにしながらも、衣は続きを要求する。
「まあな、でも・・・」
「あうぅ・・」
 少しでも痛みを和らげようと、キスをしながら時間を稼ぐ京太郎。
「少しは痛いましになったか?」
「うん、それでわかった、京太郎のおちんちんは熱く大きくて自己主張が凄い・・」
 自分の下腹部を撫ぜながら、体験したことの無い感覚に戸惑っている衣。
「衣のおま○こも凄く熱くて、ペニスを締め付けてくれているな」
「それは、気持ち良いのか?」
「おう、気持ち良いぞ」
 気持ち良いという答えに満足げな笑みを浮かべる衣。
「そうか、でもまだ足りぬ、衣は知っているぞ、男が最高潮に達すると射精するのだろう?」
「ああ、沢山動かすと気持ちよくなって・・な」
(とりあえず・・やるとしたらゆっくりだけどな・・)
 いきなり激しくしたのでは衣の痛みを増すかもしれない、京太郎はそう考えていたのだが。
「ならば、衣のおま○こでもっと快楽を感じて欲しい、激しく動いて沢山射精してくれ」
 潤んだ瞳で頬を紅く染めながら願う衣を見て、京太郎のそんな考えは一気に吹き飛ぶ。
「うぉぉぉ!!」
 叫び声を上げたかと思うと・・。
「きょうた・・うぐぅ!?」
 ズブッズブッズブッ!!。
 京太郎は激しく腰を動かし、ペニスを衣のおま○こから引き抜いては押し込み、それを繰り返す。
「はげ・・あぐぅ!・・すぎるぞぉ・・きょうたろう・」
「わるい、衣があんまりにも可愛くて我慢できない!!」
(うっ、痛いけど、京太郎に可愛いって言われると・・け、堅忍してみせる!)
 謝りながらも京太郎は一切動きを止めず、抉りとるように押し込み引きずり出す。
 ズブッズブッジュブッッッ!!。
「ぎゅぅ・・きょうた・・ひゃぐ!!・・ろう、きもち・・」
「ああ、良いぞ、締め付けが凄すぎて気持ちよすぎて、もうすぐ射精しそうだぞ!」
「そ・・そうか・・いいか」
(少し苦しそうだな、ってこんなに激しく出し入れされれば苦しいか)
169甘い衣 24/30:2009/09/13(日) 02:21:08 ID:SSJWRnVs
 衣が激痛に耐えていることは、京太郎の目にも見て取れたが、ここで止めれば折角ここまでやってきた衣の頑張りを無効にしてしまう、
それに京太郎自身、今止まり耐えるだけの精神も無い。
「衣!」
「なんだぁ・・ひゃぅ!あふぅ!」
 チュ・・チュ・・チュ。
(き、キス・・首にも!?)
 堅忍する衣の頬や首筋にキスをして、少しは痛みを紛らわせようとする京太郎。
「どうだ、少しは楽になったか?」
「あっ・・う、うん、京太郎に・・あはぁ!、せ・接吻されると楽になる・・」
 キスをされると心が暖かくなり、衣も痛みが少しずつ引いてくる気がした。
「そうか、じゃあ」
 チュ・・チュ・・・チュ。
「ひゃあぁあぐぅ・・あきゅ!」
 衣に何度もキスを繰り返す京太郎、キスされる度に少しずつ痛みが引いてくると感じる衣に、今度は別の感覚が襲い掛かる。
「あぅ・・あっく、な・・なんだぁこれはぁ!?」
「うん、どうした・・衣?」
 衣の声の変化に気付いた京太郎はキスを止めて、衣に状態を聞く。
「わ・・わからぬぅ・・理解不能ぅぅ!!、キスされていない・・お腹の奥がとても暖かくてぇぇぇ!!、こ、これは・・なんなのだ京太郎ぅぅ!!」
 自分の体に起こっている正体不明の感覚に、不安そうな顔を曇らせる衣。
(衣、まさか?)
 なんとなくだが京太郎には、今の衣の状態が理解できる気がした。
「な、なぁ衣・・うっ、お前まさか気持ちいいのか?」
「わ、わからぬぅ・・だが、暖かくて・・嫌じゃないぃぃ!」
 ペニスの動きに合わせて、表情をころころ変える衣を見て京太郎は確信した。
「そうか、衣もイキそうなのか・・・」
「い・・いくぅ!・・ど、どこにぃぃ!?」
「えっ〜とな、絶頂に達するのがイクって言うんだ、わかるか?」
「頂点に達すると・・あくぅ!?・・つまりは・・射精みたいな・・ものか?」
「ああ、そうだ、俺も衣も気持ちよくてなるだ、衣も俺と一緒にイキたいよな!?」
 衣が感じていると思うと、京太郎の腰使いにも自然と力が入る。
 ズュブブッッッ!ズュブブブブブブ!!
「けんこうなぁぁ!!、きょうたろうのペニスぅぅぅぅ!!、すごい・・い・・いきたひぃ衣もいっしょに・・きょたろうとぉぉ!!・・いっしょにぃ・・」
 気持ちよさからか、だんだん呂律も怪しくなってきた衣の答えだが、それは確かに京太郎の耳に届き、さらに京太郎を興奮させて快楽の階段を一気に駆け上らせた。
「イクぞぉ、衣、衣ぉ!!」
「きょうたろうぅぅぅ!!いくぅぅぅぅぅ!!」
 ドクン!!ドクゥゥン!!ドクゥゥゥン!!
 京太郎が射精されると同時に、衣も絶頂に達した。
「あふひぃ!!しゃふねふれぇぇやけるぅぅぅぅ!!」
 大量の精液が吐き出されて衣の膣内が満たされる、だが絶頂のためピクピクと震える衣の膣内は、さらに精液を求めるように京太郎のペニスを締め上げる。
「くぅぅぅ!まだでるぞぉ!!」
 ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!
「たい・・たいりょぅぅ!・・ころものなかぁ・・ぜんぶ・・そまるぅぅ!・・」
「はぁぁ・・・はぁ、ふぅぅ、大丈夫か・・衣」
「だ・・・いじょう・・ぶ・・だ・・きょう・・たろう・・は?」
 息も切れ切れ、初めての絶頂に、しかも体力のほとんどをもっていかれそうになったのに、少し苦しそうな表情をしながら衣は逆に京太郎の様子を気にしていた。
「俺はまあ平気だけど、とりあえず抜くぞ」
 男女による体力の差か、それとも京太郎が性行為に強いからか、どちらかはわからないが京太郎はすでに息も整え終えていた。
「そうか・・よかった・・・」
 京太郎が無事を確認して胸を撫で下ろして微笑む衣。
「気持ちよかったぞ、ありがとうな衣」
 チュ
 御礼を言いながらキスをする京太郎。
170甘い衣 25/30:2009/09/13(日) 02:21:42 ID:SSJWRnVs
「ふふ・・・京太郎が喜んでくれるとは欣快の極み、衣も気持ちよかったぞ」
「痛いだけで終わらなくて、安心した」
 互いに気持ちよかった事を、再確認して京太郎も衣も嬉しそうに笑顔を浮かべた。
「・・・そろそろ抜くな」
 未だ硬く、衣のおま○こに突き刺さったままのペニスをゆっくり引き抜く京太郎。
「あぅぅ・・・・うっ・・」
 敏感になっているため膣内が擦れて衣の体を快楽が走る、・・・そして抜けて数秒後に衣の膣内に収まりきらなかった精液が逆流してきた。
「うお・・、我ながらよくこんなに・・」
「すまない、折角京太郎が射精してくれたのに・・力が入らず溢れさせてしまった」
「そんなの一々気にするな、量が多いのはそれだけ気持ちよかったって事だから」
 落ち込む衣の頭を軽く撫ぜて慰める京太郎。
「そう言って貰えると、楽になると同時に嬉しくなる、優しいな京太郎は」
「全部本当の事だからな、でもこのままじゃシーツが汚れるから、拭こうか」
「そうだな、うっ・・足に力が入らない」
 激しい性行為からくる疲労と痺れで、衣は下半身に思うように力を入れられなかった。
「じゃあ、俺が代わりに拭くぞ」
 京太郎は衣の代わりに近くに置いてあったティッシュを数枚手にとり、溢れ出た精液をふき取り、更に溢れ出を防ぐために衣のおま○こにもティッシュ押し当てた。
「うっ・・何から何まですまないな京太郎」
「良いって、射精したのは俺だしな・・終わったかな?」
 もう溢れてこない事を確認して、京太郎は汚れたティッシュを丸めてゴミ箱に捨てた。
「綺麗にありが・・きょ、京太郎のおちんちん血が出ているけど、だ、大丈夫なのか?」
 お礼を言おうとした衣の視界に、京太郎のペニスに血がついているのが見えた。
「えっ、ああ、これは俺のじゃなくて衣の処女を貰った時についた血だ・・・ほれ」
 精液やら愛液やら破瓜の血を、ティッシュで拭き取り無事な事を証明しようとして、ペニスを衣に見せつける京太郎。
「怪我では無いのかそれなら良い、と、ところで京太郎はまだ満足できないのか?」
 ペニスに傷が無いことを確認して安心する衣、しかし次第に不安そうな表情に変わり京太郎に訊ねた。
「いや、凄い気持ちよくて満足したけど、なんでそんな事聴くんだ?」
「男が射精して満足すれば、おちんちんは小さく柔らかくなるはず、でも京太郎のおちんちんは硬くて大きいままだ、こ、衣に気を使って物足りないのではないか?」
「本当に満足しているって、でもまあ衣が魅力的だからどうしてもな・・」
「衣が魅力的だから、興奮して硬いままなのか?」
「そうだ、衣が魅力的過ぎるから満足しても、満足しきれないってとこかな」
「魅力的だからか・・・不思議だ、そう言われるとさきほどの不安が嘘のように消えてゆく、そんな暗い感情よりも、もっと衣を感じて欲しいと思う、京太郎もう一回しよう!」
 よほど京太郎の言葉が嬉しかったのか、もの凄くやる気を見せる衣だが、京太郎は首を縦には振らなかった。
「気持ちは凄く嬉しいけど・・・まだ足痺れているんじゃないか?」
「うっ、図星を射ている、その通りだが・・」
 衣自身、下半身はまだ思うように動かない状態であることは理解している、だが気持ちが逸り抑えきれない。
「京太郎知らないか、衣がおま○こ以外に京太郎を感じさせる方法を」
「う〜〜〜ん、あるにはあるが」
 京太郎も歳相応の性的好奇心はあり、ネットや本で得た知識を記憶から引き出す。
(足は駄目だろ、素股もきついだろうな、アナルは準備がいるし、ぱいず・は絶対無理)
 衣の胸を見ながら、自分の愚かしい考えを否定する京太郎、最終的に上げたのは二つ。
「手か・口かな?」
「手と口、それはどうすれば良いんだ?」
(こんなこと教えてよかったのかな・・)
 と思いつつも、期待の眼差しを向ける衣を今更裏切るわけにもいかず仕方なく。
「まずは失礼して・・よっと、それで俺はこんなものかな・・・まずは握ってくれるか?」
 京太郎は衣を持ち上げて座らせて、ちょうど衣の顔の前にペニスが来るように自分の体勢を持ってゆく。
「握るとは・・こういう風にか?」
 衣は京太郎のペニスに右手を添えて・・・そして握る。
「それでそのまま前後に動かして扱くんだ」
「わ、わかった、始めるぞ」
171甘い衣 26/30:2009/09/13(日) 02:22:16 ID:SSJWRnVs
 少し緊張しながら、京太郎の指示通り衣は右手を前後に動かしてペニスを扱き始めた。
 しゅ・・しゅ・・しゅ
 ゆっくりとした動きだが、ペニスには刺激があり京太郎は確かに快楽を感じた。
「おおっ、もう少し力を入れて、もうちょっと速くできるか」
「こうか?」
 恐る恐るだが、衣は京太郎の指示通りに握る手に力を入れて、スピードも上げる。
 しゅしゅしゅしゅしゅ
「うおっ・・気持ちいいぞ」
「・・喜んでいるな京太郎、よし、衣の手でもっと感じさせるぞ」
 京太郎の言葉に、衣は喜びやる気が上がりペニスを扱く手にも力が入る。
「ところで京太郎、さっき手と口と言っていたけど、口はどの様に使うんだ?」
「今手で扱いているだろう、さきっぽとかを舐めるんだ」
「そ、そんな行為が本当にあるのか・・?」
 予想外だったのか、驚いた衣の右手が止まる。
「あるんだけど、嫌なら別にしなくても良いんだぞ、今のままで気持ち良いし」
 いきなりペニスを舐めるのは抵抗があるのは京太郎にも分かっていて、決して無理強いはしない、衣も抵抗は否めないが・・・それでも。
「京太郎は・・その・・衣が京太郎のおちんちんを舐められると嬉しいか?」
 衣に聴かれて、衣がフェラチオをしているのを想像してみる京太郎。
 緊張した面持ちで口を近づけ、恐る恐るペニスに口付けして舐め上げるが、深い味に驚いて涙目になりながらも、それでも自分を喜ばせるために必死で続ける衣・・・。
「ごく・・良いな・・、衣のフェラチオしてくれたら、凄くそそられる」
 京太郎は思わず唾を飲み込み、そんな妄想に反応するようにペニスがピクッと動いた。
「フェラチオと言うのか・・・よし、衣はするぞフェラチオを」
 抵抗が無いわけではないが、京太郎の期待に満ちた目を見ていると、衣にふつふつと京太郎を喜ばせたいという意思が、その抵抗を上回った。
「良いのか?」
「二言無し、その・・痛んだら言って欲しい」
「わかった、じゃあしてくれるか」
 それが排泄器官だということを衣は知っている、だがそれよりも衣が気になっていたのはペニスが男の急所であると言うこと、
仮に傷つけてしまったらどうしよう、そんな考えが浮かんでいたが、京太郎のお願いで意を決する。
「う・・うん・・」
 京太郎の想像通り、緊張した面持ちそして恐る恐るペニスに口を近づけて一舐め。
「うっ!?」
「痛かったか!?」
「いや・・驚いただけだ、それに気持ち良いぞ」
 初めての感覚に驚いた京太郎だが、直ぐに笑顔で衣の頭を撫ぜる、それが衣のやる気を出させる。
「なら、もっと気持ちよくなってくれ!」
 れろれろれろ
 今度は恐れることも戸惑うことも無く、衣は舌を使い亀頭の先をれろれろと舐める。
「おおっ、これはかなり・・・下のさおの部分も頼む」
「さお・・ここか?」
 ぺろーーーん
 指示されて衣が舐めたのは裏筋の部分、舐められた瞬間、京太郎の体に電流の様な快楽が走る。
「うっ、いい、良いぞ衣!」
(褒めてくれた、京太郎が喜んでいる!)
 京太郎の表情と態度で、自分が喜ばせていると言う事をまじまじと感じる衣、それは同時に衣にも喜びを与えやる気をさらにかきたてた。
 ぺろーーーん・ぺろーーーん・・れろれろれろ
 裏筋や亀頭を舐め取り、ただ一心不乱にフェラチオをする衣、目で京太郎表情や仕草のチェックも忘れない。
「くぅ〜〜これはすぐに射精するかもな、先っぽを銜え込んでくれ!」
「うん、はむぅ」
 京太郎もそうだが衣また興奮状態で、亀頭を銜え込むと言うことに一切躊躇無く・・むしろ進んで、亀頭を銜え込んだ。
「うっ!、よ、よし、そのまま舌を使って舐めて、吸ったりしてくれ!」
「(こくん)」
172甘い衣 27/30:2009/09/13(日) 02:23:03 ID:SSJWRnVs
 れろれろれろ・・ちゅゅゅ
 衣は軽く頷くと、銜え込んだままで舌を乱雑に動かして亀頭全体を舐めとり、吸い込んだりする。
「いいっ!!」
(苦いしそれに臭いが凄い、でも京太郎が感じてくれていると凄く嬉しい味だ・・)
 先走り汁の苦味も強い雄の臭いも、最初の戸惑いも嫌悪も無く、衣の中に溢れるのはただの喜びのみ。
(そうだ、両方すればもっと)
 れろれろれろ・・ちゅゅゅゅ
 思い立つと衣は直ぐに行動に移し、フェラチオをしながら右手でペニスを扱く。
「くっ、でるぅぅ!、のんでくれ衣ぉぉ!!」
(飲むって、なに・!?)
 衣がその言葉を理解する前に、射精が始まった。
 ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!
(うっ・・おさえきれない!?)
 射精の勢いで衣の口からペニスが飛び出した、そしてそれでも射精は止まず。
 ドクゥゥン!ドクゥゥゥゥンン!!
 残りの精液は衣の顔や体に降り注いだ。
(すごい・・それにあつい・・これが京太郎の精液・・)
 初めて目撃した射精と精液の熱さに呆然とする衣。
「ふぅぅ・・気持ちよかった、って大丈夫だったか衣・・・口から垂れて・・」
「えっ・・うん!?」
 京太郎に声を掛けられて、衣は我を取り戻し半開きだった口を押さえ込む、そして思い出したのは京太郎が射精寸前に言った言葉。
(のむとは・・精液のことか)
 口を塞いだままで口内に射精された、精液を飲み込む衣。
 こくこく・・・と喉を鳴らして飲むが、粘り気が強く味も今まで口にした物とは違い臭いも強く、不味さ不快さが口内に広がり、吐きそうになるがそれを耐え切り衣は飲みきる。
「うっ・・ぷはぁぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
「衣大丈夫か、さっきは勢いで飲んでくれって言ったけど、別に飲まなくてもいいんだぞ」
 京太郎自身飲んだことはないが、美味しくない精液を衣が無理やり飲み込んだのは理解できた。
「はぁ・・そうなのか・・京太郎は自分の精液が飲まれても嬉しく無いか?」
「いや、そりゃああれだけ不味いくて臭いのを飲んでくれたら、それだけ俺のことが好きなんだなって・・・すっげぇ嬉しいけどよ」
 その言葉を聴いた瞬間、衣はさきほどまで感じていた不快感が消え去り、喜びが胸からあふれ出した。
「ならば良しだ、衣は京太郎を喜ばせたくてしたんだ、京太郎が喜んでくれたなら、それで良しだ」
「衣・・・気持ちよかったし、嬉しかったぞ、ありがとな」
 笑顔でお礼を言いながら京太郎は衣の頭を優しく撫ぜる。
「衣もうれしかったぞ・・これで・・衣と京太郎のなか・・は・・ふかまったな・」
 衣はにこにことしているが、少し口調がおかしくなっていた。
「そうだな」
「ふふ・・うれしい・・ぞ・・」
 ストン、と笑顔のままベッドに倒れこむ衣。
「衣!・・・って、あっ〜疲れたのか」
「すぅ・・すぅ・・すぅ・・」
 笑顔のまま寝息をたてる衣、フェラチオで全ての性も根も使い果たしたのだろう。
「頑張ったもんな、ふぅ・・このまま静かに寝かせてやりたいけど」
 衣の全身は精液塗れ、このまま夜を明かせばどうなるか京太郎には想像もできない。

 京太郎は寝ている衣を起こさないように、ゆっくりと丁寧に精液を拭き取る。
「ふぅ・・・終わったな、しかし・・我ながら節操が無いな、はぁ」
 未だに硬いままの自分のペニスを見つめて、あきれ気味にため息をつく京太郎。
「どうするか・・一人でするのもちょっとな・・」
 さすがに京太郎も、寝ている衣を起こす気にはなれなかった。
「う〜ん・・きょうたろう・・・」
「あっ、やべぇ起こしちまったか・・」
 失敗したかと思い衣の顔を覗き込む京太郎、しかし衣は寝息をたてたままだった。
「寝言か・・・しかし本当に可愛いな」
173甘い衣 28/30:2009/09/13(日) 02:24:12 ID:SSJWRnVs
 京太郎は安心して胸を撫で下ろし、改めて衣の可愛らしさを噛み締めていると、次の寝言が聞こえてきた。
「ころもは・・きょうたろうが・・だいすきだ・・」
 それを聞いていると、京太郎の性欲も殺がれて何かをする気も無くなった。
「衣・・・俺も衣が大好きだ」
 そう言って京太郎は衣の頬にキスをして。
「おやすみ、衣」
 衣の横に寝転んで、衣と自分に布団を掛けて目を瞑った。

「うっ、う〜〜ん」
 差し込む日差しの眩しさで京太郎が目を覚ますと、見慣れない天井が目に飛び込んできた。
「うっ・・ここは・・」
「ここは衣の家だぞ、京太郎」
 京太郎は声が聞こえたほうに視線を向けると、可愛らしい生物が横になりながらにこにこの笑顔でこちらを見ていた。
「衣・・・あっ、そうか」
 ここが衣の家で、隣に寝ていた衣と自分が裸の事を認識すると、昨日のことが夢ではないと京太郎も理解した。
「おはよう京太郎・・」
「おはよう衣・・」
 互いにあいさつをし・・目覚めのキス。
「ふふ、なぁ京太郎お風呂に入らないか?」
 京太郎も衣も互いの汗やらなにやらで、体は汚れてべたべたしていた。
「そうだな、朝飯はまだだよな?」
「まだのはずだ」
「じゃあ一緒に入るか?」
「もちろんだ・・・でもその前に、もう一回」
 衣は京太郎に抱きつきながら顔を近づける。
「衣・・」
「京太郎・・・」
 チュ・・っと再びキスして、二人は幸せを噛み締めるのだった。

 同時刻
 ゲストルームの外では一が中の様子を見て、固まって立ち尽くしていた。
「なっ・・・!」
 叫び声を上げそうになった一は、なんとか手で口を塞いで押さえ込む。
(な、なに?、なんで衣が須賀君と抱き合ってキスしているの・・しかも裸で!?、えっ、なにスキンシップ?、
それとも・・まさかボクの予想が的中したって、あっ〜ボクの目に狂いは無かったね・・・って、そうじゃないでしょう!)
 口を塞いだまま、頭の中でボケツッコミをする一。
(ここは注意するとか、でも衣すごく幸せそうだし、人の恋愛に口出しすべきじゃないよね、まずは透華に相談を・って、なんていえばいいんだ?、まさか朝声をかけにきたら、須賀君と衣が裸で抱き合ってキスしていたんだよね、って素直に・・・)
 透華に今の状況をありのままに話した状況を想像すると・・・。
『あら衣と須賀さんが裸でキスを・・、こここここ衣がははははは裸ぁぁぁ!?』
 顔面・・いや全身を真っ赤に染めて、ショックで気絶する透華が一の想像の中には居た。
(できない、できないよぉぉぉ、できるわけないよぉぉ!!、っていうかなんで須賀君の着替えを置いて、起こしにきただけなのにこんな目にあうのぉぉ!!、ボク何か悪いことした、小学生の時に事は反省したって神様ぁぁ!!)
 一は混乱していた、もう今までに無いほどに、しかしそれでも中から聞こえてくる音を聞き逃さなかった。
「・・それじゃあ、お風呂だお風呂に行くぞ」
「おお」
(危ない!)
 急いで物陰に隠れる一、その直後寝巻きを着た衣と京太郎が出てきた。
「そういえば着替えは・・と、おおもう洗い終わっているのか、さすがは龍門渕だな」
「衣は部屋から取ってくるから、先に風呂に入っていてくれ」
「ああ、先にまっているぞ」
 衣も京太郎も部屋の前から居なくなり、一が廊下に姿を現す。
174甘い衣 29/30:2009/09/13(日) 02:24:57 ID:SSJWRnVs
「はぁぁ・・あっ、そういえば、須賀君に朝ごはんの事を知らせないと・・ここで待つか」
 大きなため息をつきながら、仕方なく部屋の前で京太郎と衣の帰りを待つ一であった。

 朝食後、透華の部屋にて。
「一・・衣と須賀さんの事ですけど」
「えっ、なななな、なにかな?」
 いきなり透華に聞かれて、一は今朝の光景を思い出し頬を染めて慌てる。
「どうしたんですの、そんなに慌てて」
「ううん、なんでもないよ・・あはは、それ須賀君と衣がどうかした?」
「いえ、今朝のお二人を見ているとなんと言えばいいのかしら、
凄く仲よさ気に見えて・・それは良いのですけど、もしかして須賀さんと衣は深い仲に・・」
ドキン!、透華の鋭い一言に一の心臓は爆発しそうに脈打った。
「って、そんな訳ありませんわよね、ほほほ」
「そ・・そうだよね、そんな訳ないよ・・うん、あはは」
(はぁ・・・透華、本当は大当たりなんだよ・・)
 口では笑いつつ、心でため息をつく一だった。
 
 同時刻、京太郎と衣は衣の部屋で二人で過ごしていた。
「それで衣、体は大丈夫なのか?」
 京太郎は膝の上に座っている衣に体調を聞く。
「う〜ん、まだ京太郎のおちんちんが入っている様な感覚だ、それに少し歩きにくい」
「やっぱりか、辛くないか?」
「これは京太郎と仲が深まった証だからな、そう思えば辛くなど無い」
「なら良いんだけど」
 嫌な顔ではなく、笑顔で答える衣の頭を優しく撫ぜる京太郎。
「出かけられないのが少し残念だ、でも京太郎は一緒に居てくれるから、それだけで大満足だ」
「な〜に、付き合い始めたばっかりだから、チャンスはいくらでもあるさ」
「そうだな、今日はこうしてのんびりと部屋で過ごそう、なぁ京太郎」
 そう言って前に回されている京太郎の腕に抱きつく衣。
「ああ」
「なぁ京太郎、衣と京太郎の関係を透華達に教えても良いか?」
「いいぞ龍門渕さん達は衣の大切な友達だからな」
「そうだ、透華達は大切な友達だ、だから京太郎の恋人になれた事もちゃんと教えたいし、言いたい、告白して寝屋を共に・」
「ちょっと、スットプ、衣ストップだ!」
 衣の口から出る言葉に、やばさを感じて慌てて止める京太郎。
「うん、どうした京太郎、何か間違いでもあったか?」
 突然止められた衣は不思議そうな首を傾げる。
「そうじゃない、そうじゃないが、もしかして寝屋でした何をしたか言う気か?」
「当然だ、ありのままを包み隠さずに話すぞ、何か不都合があるか?」
(不都合というか、普通はそんな事を・・・いや話す奴もいるか、クラスとかにも何人とヤッタとか話している男子も居るな、
それなら女性が話しても不思議じゃないか、でも・・)
 龍門渕メンバーに衣がそれについて話しているところを想像する京太郎。
(・・・なんとなくだが、あの龍門渕さんは怒りそうな気がする・・そうだ!)
「黙り込んでしまって、どうしたんだ京太郎?」
「あっ、いやほら、あれは秘め事だろう、それならあんまり大っぴらに話すことじゃない気がするんだが・・」
「おおっ、そうだったな秘め事は秘めてこそ、すまないな京太郎、つい嬉しくて事細かに説明してしまうところだったぞ」
「ああ、そうだな・・あはは」
(下手すると、キスや挿入からフェラチオの事まで話していたかもな・・・はぁ)
 感心しながら謝る衣の言葉を聴いて、京太郎は止めておいて本当によかったと思った。

 夕方になり、帰宅することになった京太郎は見送りを受けていた。
「お帰りになるなら正門からお帰りになれば宜しいのに」
「いや、あそこから出るのはちょっと・・・それにあんまり大人数も少し・・」
 今、京太郎達が居るのは裏門で見送ってくれるのは、衣と透華と一と歩にハギヨシの五人、
十数メートルはあろうかと言う正門にしかも大量の使用人の見送り付は、京太郎には少々耐え難いものがあった。
175甘い衣 30/30:2009/09/13(日) 02:29:15 ID:SSJWRnVs
「えっ〜と、美味しい食事をご馳走になった上に宿泊まで、何か何までお世話になりました」
「あら、お礼なんて宜しいのに、衣のお友達なのですからお気になさらず、いつでも来てくださって宜しくてよ」
「お気に召していただけたのでしたら光栄です、またのお越しをお待ちしております」
「はい、またのお越しくださいね」
「い・・いつでもきてね、須賀君・・」
 それぞれ見送りの言葉を口にするが、一だけは今朝の事を思い出してか微妙な雰囲気を醸し出していた。
 そして、最後は恋人である衣の番、一旦とは言え別れに少し残念そうな表情の衣。
「京太郎、今日はこれでさよならだが、また来てくれるか?」
「当たり前だろ、絶対会いに来るし、衣も来てもいいんだぞ、これ電話番号な」
 自分の携帯番号が書かれた紙を衣に手渡す京太郎、紙を受け取った衣も笑顔で答える。
「確かに・・受け取った、衣も会いに行くし、電話もするぞ」
「おう、まっているぞ、それじゃあそろそろ行くな」
 全員に挨拶を終えて、京太郎が帰ろうとすると。
「あっ、京太郎、忘れていたことがある」
 衣が突然声を上げた。
「あら、須賀さん何かお忘れですの?」
「えっ、いや、別にとくには・・・」
 一応、京太郎は自分の持ち物を調べてみるが、持ってきた物は全て揃っていた。
「違うぞ、物ではない・・・これだ」
 チュ・・。
 衣は京太郎に飛びついて唇を重ねた。
「なぁ・・なな・・」「えっ・・ええっ・・」
(あっ〜やっちゃったか・・)
 突然の出来事に驚いて言葉も出ない透華と歩、一は今朝の事もあり声に出さず目の前の出来事を受け入れた、
ハギヨシはなんのリアクションも起こさない。
「こ、衣、いったい何を?」
「うん、恋人や夫婦が相手と別れる時は、こうやって接吻をするものだと聞いた事がある、それを今思い出したのでやってみた」
「えっ、ああ、そうか・・」
 衣が京太郎と離れると、透華も何が起こったのかを認識して衣に詰め寄った。
「こ、こここ衣、どういうことですの、いいいいきなりキスなんてぇ!?」
「おお、そうだ、聞いてくれ透華、一、歩、ハギヨシ」
とても健やか笑顔で楽しそうに、そして誇らしげに衣はその場に居る全員に宣言した。
「衣は京太郎と恋仲になったんだ!!」
「こ、こここここ、恋仲!?」「ええっ!?」「はぁ・・」
 透華と歩は驚き、一は短めのため息をついた。
「衣、ここ、恋仲って、その、あの、恋人って事ですわよね?」
「そうだ、衣は京太郎の恋人になったんだ」
「と言う訳です、よろしくお願いします」
 京太郎に抱きつきながら自慢げに話す衣と、覚悟を決めて頭を下げた京太郎。
「こいこいこいこい・・こいびと・・あはは・・はぁ」
「と、透華!?」
「お嬢様!?」
 ショックのあまり倒れこむ透華を受け止めたのはハギヨシ、そして慌てて駆け寄る一と歩。
「大丈夫、ショックが大きくて放心状態なだけです」
「どうしたんだ透華は?」
 何故透華が倒れこんだか分からず、不思議そうに見つめる衣。
「さ、さあな・・・」
 自分達が原因とは言えない京太郎は、同時にこの事態をどう収集するかと迷っていると。
「でも、これで衣と京太郎の仲は周知の事実となったな、改めてよろしく京太郎」
「ああ、改めてよろしくな衣・・大好きだぞ」
「衣も京太郎が大好きだ」
 どうにかなる、衣の太陽の様な笑みを見ていると京太郎はそう思えた。
    終わり。
176名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 02:32:20 ID:SSJWRnVs
以上です、途中sage忘れてすみませんでした。
177名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 02:47:24 ID:bVPsiaOF
よくやった
178名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 03:05:26 ID:BQae/boZ
超GJ!
179名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 03:25:36 ID:Tc1SGxRV
久々に大作キタ━━━━━━━━( ゚∀゚)━━━━━━━━!!
GJ!!!
180名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 06:33:53 ID:bQDNvb9f
京太郎ロリコ・・・アレ?
うん、GJ!!
181名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 07:28:28 ID:1Ym56hYf
>>167
GJ
182名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 07:36:03 ID:zM2bbgqu
これは…GJっ!!
183名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 08:48:26 ID:nHRLwxab
京太郎は巨乳の真逆と結ばれる運命なのか・・・ちょっと俺と変われw
184名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 09:35:51 ID:bCqjNIo4
一言な
「えとぴりか(etu・pirka) に なりたかった ぺんぎん」で、エド でないからな? 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%AA%E3%82%AB
http://nijigencospa.com/detail/id/0000029840


で?京太郎は衣の所有物になったのか。
和、咲、優希 の敵ぢゃぁないか!

185名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 10:29:51 ID:U/2KFJgo
なんだかなぁ
きっと京太郎は、龍門渕さんたちに責任を取らされるのだろうなぁ。
キズモノにした責任は重いぞ。

明日にでも引き抜かれ、龍門渕さんの奴隷になっている気がする。
一はメイドさんだけど。
執事にはなれないだろうし。
一応飲食と寝床は与えられ学費免除だが、強制労働(名目は衣の世話)・給与なし、手足には鎖、学校の成績がトップクラスでないと罰則
みたいな
186名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 10:40:34 ID:HsFMdwFe
その裏で龍門渕メンバーによる京太郎争奪戦が始まるわけですね
そして和、咲、優希が一時共闘して奪還作戦を敢行すると
187名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 11:04:27 ID:nHRLwxab
>>186
衣がヤンデレるは嫌だなあ
というか衣の性格からして絶対に他の奴に渡さんだろw
188灰色 猫:2009/09/13(日) 12:33:14 ID:xIdQshtS
大作GJ
こういう、前フリの段階から丁寧に書かれてるSSって素晴らしい。
189名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 12:46:50 ID:z9olWBnB
4ヶ月後に、衣の変化に皆が気付いて・・・・
「はい、妊娠4ヶ月です。母体のことを考えると中絶出来ません」
みたいな?
次回「京太郎が抹殺される日」
ぢつは、龍門渕地下牢に幽閉される。
190名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 13:14:15 ID:z9olWBnB
>>187
ヤンデレも何も
仲を引き裂く人は全員、湖の底に沈められるだろう?
咲だけは山頂に逃げ切れるかもしれないけどな。
191名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 13:38:33 ID:HsFMdwFe
>>187
別に全員を愛して満足させてもいいのだろう?(by 京太郎)
192名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 13:59:29 ID:nHRLwxab
>>191
ハーレムはあんま好きじゃねえんでw
193名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:39:15 ID:sereBUgC
>>176
あなたはエロパロ版の埃
194名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:39:49 ID:sereBUgC
すまん・・・

埃→誇り
195名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:40:23 ID:qza2vX1H
良作乙

>>193
ひでえ誤字になってるぞw
196名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:40:52 ID:qza2vX1H
すまない
リロードが遅れた
197名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 16:44:05 ID:sereBUgC
だが・・・・・・ここは本当にいいスレだな・・・
荒れないように頑張ろうぜ!
198名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 17:34:32 ID:1Ym56hYf
>>190
麻雀で戦うのか。
ちょっとほっとした。
199名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 18:37:30 ID:bwQoiqfL
いいぞ
200名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 18:49:48 ID:uJCeO0t2
>>198
今時期、麻雀以外に闘う方法が有るのか?
しかし、とーかとのどか、の場合、オーラと言うか虚像が天使か悪魔かヴァイシュ・シュバルツになるからなあ。

201名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 21:07:06 ID:MFnfZJ0t
>>191
何かに似てる気がしたが、アーチャーかw

だがそれは死亡フラg(ry
202名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:25:15 ID:5rT4Ckul
注意事項
麻雀内容はなし。かなり妄想で偏ってます。
純愛か鬼畜かは読んだ人にお任せします。

風越女子キャプテン福路美穂子応援SS


全国大会出場のかかった個人戦最終日

我らが、いや俺の愛すべき聖母風越女子高校キャプテン福路美穂子様の
最後の大局。
俺はすでに敗退が決まった風越の個人戦出場選手と共にキャプテンの試合を
モニターから見守った。キャプテンの勝利を願い、祈り、命がけで見守った。

そして結果は―

アナ  「試合終了!全国大会出場選手が決定しましたー!!」
俺   「嘘・・・だろ・・・?」

キャプテンは上位3名にわずかの差で全国に届かなかった。

俺達は団体戦敗退後その悔しさをなんとか振り払い最後の大会になる
キャプテンに何としても全国に行ってほしかった。それは部員全員が願っていた。
俺達下級生の不甲斐なさで団体戦の全国出場を逃した。
ならば個人戦で俺達が他の強豪達を倒しキャプテンの全国出場をアシストしようと
気合を入れて望んだんだ!!

だが結果・・・俺たちは敗れた・・・さらに悪夢のように今日、いまこの場所で
あの絶対無敵の聖母で女神でヒロインで俺の将来の結婚相手のキャプテンも・・・

キャプテン 「ありがとう。最後のあなたと最高の勝負ができてよかった・・・」
部長    「これが最後じゃないでしょう?またいつか勝負できるわよね?」
キャプテン 「ええ。そうだと私も嬉しいわ・・・」

俺     「キャプテン・・・」

試合後の清澄の部長とのやりとりを俺は静かに見守った。

203名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:26:57 ID:5rT4Ckul

数分後キャプテンが控え室に帰ってきた。

ガチャッ
みんな    「キャプテン!!」
キャプテン 「ただいま。みんな本当にお疲れ様。最後まであきらめず戦ったこと
       感動したわ。あなたたち全員私の誇りです。」


吉留   「キャプテン!!」
文堂   「キャプテン!!」
池田   「キャプテ〜〜〜〜〜ン!!」ガバッ!!
俺    「!!」(てめえ!?)
キャプテン「あらあら、華菜。そんなに泣かないで。」
池田   「だってキャプテンが・・・キャプテンが〜〜〜!!!」
俺    「そうっすよ!キャプテンは・・・日本で一番・・・世界で一番強いんですよ!
      ・・・何かの間違いですよこんなの!!チョーつまんねえ!!」
キャプテン「華菜・・・○○君。(以下俺の名前)
      それから他のみんなも最後まで本当にこんな私を応援してくれてありがとう。
      私は3年間の最後にこんな素晴らしい仲間と出会えて、一緒に戦えて
      全力を尽くせたから悔いもないし本当に幸せだったわ。」
みんな  「キャ、キャプテン・・・ううう」
キャプテン「来年みんなは間違いなく今の私より強くなるわ!だから胸を張って。
      来年はあなたたちが風越を引っ張って全国へ導いてちょうだい!!」
みんな  「は、はい!!」

俺    (ああ・・・キャプテンなんて素晴らしい人なんだろう。マジでどうにか
      なりそうだ。でも敗退を受け入れられない自分がいるよ。
      くそっくそっ!涙が止まらねえよ・・・俺とキャプテンのラブストーリーは
      まだ始まったばかりだってのに!!)

キャプテン「それじゃ帰りましょう。」
みんな  「はい!!」
キャプテン「あら?コーチは?」
吉留   「急用があるから先に学校へ戻っててくれとのことです。」
池田   「てゆーか人数少なくない?たしか応援で1年生30人ぐらい来てたはず
      だし。ここにいる全員合わせても8人しかいないし。深堀さんもいないし。」
文堂   「どうしたんでしょうか?急にいなくなるなんて・・・」
俺    「何も聞いてないしなあ。会場にはもういないようだし先に学校戻ったのかな?
      まったくキャプテンに一言もないとは。どうしようもない奴らだじぇ!!」
キャプテン「まあまあ。それじゃ学校へ戻りましょう。部室にみんな集まる予定だったしね。」
池田   「優勝して祝賀会の予定だったんだけどな・・・気が重いし。」
俺    「みんな忘れものするなよ!!キャプテンの荷物なら俺がお持ちするぜ!!
      どんなものでも持たせてください!!お体でも・・・」
池田   「お前の存在を忘れたいし!!」



だが明るくキャプテンとみんなが一緒に帰っても
風越女子の団体、個人全滅、消えた部員にコーチ。すべてが不吉だった。
そしてこの後あんなことになるなんてこの時点で誰も知る由もなかった・・・
204名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:29:03 ID:5rT4Ckul
学校に戻ってすぐ俺たちは部室へと向かった。そこには部員60人ほどが
すでに揃っていた。みんな1,2年生である。いなくなった応援メンバーも
先に帰ってきていたようだ。
みんな今日の敗戦をすでに知っているだろう。どことなく表情が暗げだ。
部室は今日は練習用の麻雀台は退けてあり後でみんなで祝賀会の用意をする
予定になっていた。とりあえずはキャプテンが今日の試合の報告をすることに
なっていたためキャプテンが前に出てみんなに報告を始めた。

キャプテン 「私達は今日名門風越女子高校に恥じない戦い精一杯しました。
       戦えなかったここにいるみんなの気持ちも私達と一緒にあった。
       みんな一丸となって戦いました!!
       全国にこそ行けなかったけれどこれから先の未来のためにこの
       敗戦を糧にみんながこれから新しい風越を創っていってください!
       1年間情けないキャプテンで本当にごめんなさい。
       3年間この麻雀部にいれてみんなと出会えて幸せでした!!
       本当にありがとうございました!」

レギュラー 「キャ、キャプテン・・・」

俺や池田のレギュラー勢は溢れ出る涙でキャプテンが見えなくなったいた。
本当にこれで終わりかと思うと心が張り裂けるような悲しみに襲われた。
当然これを聞いた1、2年生達も号泣の洪水だなと思っていた。
・ ・・だが予想だにしない答えが返ってきた。

下級生   「本当に情けないキャプテンでしたね・・・」
キャプテン 「え?」
池田    「な!?」
俺     「WHY?」
下級生   「何が精一杯ですか?何が恥じないですか?何が気持ちですか?
       惨敗が偉そうによくそんなこと言えますね!?」


1人のバカがこともあろうにキャプテンに喰ってかかったのだ。
こんなことは初めてだ。動揺するキャプテンのためにさっさとそいつを
口封じしようと思ったら・・・

「そうだよ!あんたを信じて厳しい練習にも鬼ババアにも耐えてきたのによ!
 あんまりじゃねーかよ!!」
「名門高校ってゆーからわざわざ高い学費払って入ったのに!!
 全国に行けないなんて詐欺じゃないですか!!」
「団体戦も個人戦もボロボロ!!よくそれで幸せとか言えますね!!全部あなたの
 せいでしょう!!それなのに自己満足してふざけるな!!」
「全国に行けなかったのに次があるとかそれを私達に押し付けるなんて許せない!
 あなたは引退するからいいでしょうけどこっちのことも考えろ!!」
「超最低!!シンジラレナーイ!!」
「うぃ」

205名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:31:00 ID:5rT4Ckul
みんなが一斉にキャプテンに罵声を浴びせはじめた。それもハンパなく
大声で怒りまくって今にも殴りかかってきそうな勢いで。そのパワーを
何か他のことに生かせばいいのに。

キャプテン 「あの・・・私は・・・そんな・・・」

凄く動揺しているキャプテンの美しい瞳には涙が滲んでいた。
こんなこと一刻も早く辞めさせなければキャプテンのそんな姿一秒たりとも
見たくない!!俺はキャプテンのために前に飛び出した!!

俺    「やめろやめろ!!これ以上言うならこの俺が許さない!!」
キャプテン「○○君・・・」
俺    「ここは俺に任せてください!!この暴徒共を一蹴してみせます!!」

俺    「おい!だいたい君達はね〜」
下級生  「下がってろや変態野郎!!」
俺    「おお!?」
下級生  「キモいんじゃでてくんな!!」
     「使えないキャプテンさんに話があるんだよ!!」
     「帰って臭えチンポでオナニーしてろタコ!!」

俺   「そ、そこまで言わなくても・・・」
池田  「お前じゃ無理だし!!どいてろ!!」
俺   「悔しいです!!」

俺を突き飛ばすと池田達が今度は暴徒共を鎮圧に乗り出した

池田  「みんないいかげんにしろ!!キャプテンにずっと助けてもらってたろ!」
吉留  「そうだよ!!みんな何があってもキャプテンについていくって言ってたよ!
     なんでそんな酷いこと言えるの!?」
文堂  「キャプテンは何も悪いことしてません!!」
下級生 「黙れ戦犯共が!!もう騙されないぞ!!」
    「そうやって周りの人間にいい子振りまいて自分の良いように洗脳してんだろ!」
    「汚い女ね!!美人で腹が立つ!!」
    「エロい体しやがって許せない!!」
池田  「なにこれ・・・マジで悪夢だし・・・」

何か嫉妬めいた怒りも混じって俺達がどれだけ説得してもどんどん下級生達の
怒りはエスカレートする一方だ。なんとかしなければ・・・どうしよう・・・

そんな平行線の嵐の中でさっきまで泣きそうだったキャプテンが動いた!

キャプテン「・・・」
池田   「キャプテン?」

キャプテンは無言で俺達と下級生の間に入るとその場で座り込みそして―

キャプテン 「部員同士でこんないざこざを起こしてしまった責任は私です。
       すべて私がいけないの。あなたたちの好きなようにしてください。」

そのまま床に深く深く土下座したのだ―
信じられない光景だった・・・俺は愛する人にこんな惨めな姿をさせてしまった自分の
不甲斐なさに拳を床に打ちつけた。
そしてあまりの手の痛さに悶絶した―
206名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:32:34 ID:5rT4Ckul
池田    「キャプテンやめてください!!頭を上げてください!!」
キャプテン 「止めないで華菜。これは私の責任。私がすべて責任を取ります!!
       さあ、あなたたちの好きなようにしてください!!」
下級生   「う・・・」

そのキャプテンの覚悟を決めた気迫に下級生達は動揺しざわめき始めた。
俺     (さすがキャプテン!!これで勝った!!)

俺は泣きながら拳をフーフーしもう片方の手で小さくガッツポーズを決めていた。

だがこの期に及んで予想だにしない黒幕が姿を現した。

「へー。そうなんだ好きにしていいんだってさ!!」

キャプテン「あ、あなたは!?」

「久しぶり〜。今日惨敗で個人戦もダメだったらしいじゃん?
 まああんたみたいなウザイ奴が勝てるなんて思っちゃいなかったけど!」

ぞろぞろと30人ほどの下級生より大人びた学生が部室に入ってくる。
こいつらは3年生の連中だ。聞くところによるとキャプテンがキャプテンになるときに
大反対した連中でキャプテンのことをウザイと思っていたらしく
麻雀の実力も人間性も美貌も頭もスタイルも遠くキャプテンに及ばないため嫉妬に狂って
みんな退部したろくでもない奴らだ。
だから現在の風越女子はキャプテン以外の3年生がいないに等しい。
その後も学校でキャプテンの陰口や悪口言いまくってたらしいが直接的な被害は何も
なかったと聞いていた。もちろん俺や池田が執拗にガードしたおかげであるが。
それが今何故ここにー!?

キャプテン 「あ、あなたたちどうして・・・」
3年生   「下級生にあんたがどうしようもない女だって教えてやったのよ。
       それで実際今日このザマ。これでわかったでしょ?こいつはこの
       程度の選手でチームを敗退に追い込んだ戦犯なのよ!!」
      「そうそう!!ウザいだけで何もできないどうしようもない女!!」
      「土下座して許して貰えると思ってんの!?甘すぎねお嬢様!!」
      「アンタが犯した2年連続敗退は一生消えない汚名なのよ!!」
俺     「な!?こいつら!!」
下級生   「そうよ・・・そうだわ!!」
池田    「にゃ!?」

下級生   「先輩達の行ったとおりです!!騙されるとこでした!!」
      「美貌や人柄で人を騙して罪を隠すなんて最低!!」
      「こんなこと平気で出来るなんて悪質極まりない!!」 
      「その体も悪質極まりない!!けしからんわい!!」

キャプテン 「そんな・・・違う!私はそんな!!うう・・・」

一度収束した怒りがリバウンドしてキャプテンに襲い掛かってくる。
もうキャプテンは完全に泣いていた。今までキャプテンを慕ってた連中が
こんな悪鬼のように変われるものなのか。俺や池田達は人の恐怖を感じていた。

池田   「お、お前たち!ずっと下級生にありえないこと吹き込んだな!!」
3年生  「そんなことしてないわ!!事実しか言ってないわよ。それも信じるも
      信じないもその子達しだいだし。」
     「つまりここにいるみんなの総意が福路美穂子はみんなを騙した
      最低の悪女ってことよ!!」
下級生  「そうだそうだ!!」
     「福路美穂子に制裁を!!制裁を!!」
俺    「この・・・」
207名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:33:24 ID:5rT4Ckul
この乱は間違いなくキャプテンを嫌う3年生が綿密に計画したものに違いなかった。
予選敗退でショックが大きくなおかつ心も未熟な下級生に強力な毒を仕込んで
キャプテンを弱らせ、痛めつけ、苦しめるために。
特に一番部員を大事にするキャプテンがその部員に傷つけられることがもっとも
キャプテンにダメージを与えるということをわかって・・・
なんと卑劣な!!

3年生  「さてキャプテン?みんながアンタに制裁を望んでる。
      それにどれだけ好きなことしても言いって言ったわよね?じゃあ。」
ビリビリッ

キャプテン「きゃああああ!!」
3年生  「私達の好きなようにやらせてもらうわよ!!」
俺    「な!!」
池田   「お前ら!!」

ありえないことをしやがった!!キャプテンの制服を強引に千切ると
さらに他の3年生がキャプテンに次から次へと襲い掛かったのだ。
それを見た俺達はもう我慢の限界!!キャプテン救出へ駆け出していた。
だが。

3年生  「お前らそいつらを押さえろ!!」
下級生  「イエッサー!!」

3年に命じられた下級生共が行く手を阻む。
キャプテンを救いたい想いが誰よりも強い俺達が負けるわけがないと思ったが・・・

吉留   「痛い痛い!!押さえないで!!」
池田   「はなせー!!耳を掴むなー!!」
俺    「くそーー!!キャプテーーン!!」

たった8人で下級生60人は多勢に無勢。1人が5人ぐらいに押さえられ
完全に動きを封じられてしまった。

吉留  「うう。せめてコーチと深堀さんがいれば・・・」
3年生 「残念だったわね、あの2人は来ないわよ。」
俺   「どういうことだよ!?」
3年生 「コーチには試合後池田が家に来てくれってことを言っておいた。
     2人きりで話があるからってね。おそらくずっと待ってると思うわ。
     ああ見えて池田が一番お気に入りだしね。」
池田  「げげーー!!」
3年生 「深堀には連邦の白い奴が来た!ってメールしたらすぐ出撃したわ。」
俺   「ドムじゃん!!」

3年生 「つまり援軍はもう来ない!!思う存分福路をお仕置きできるって
     わけ。あんた達はそこで愛しのキャプテン様がボロボロになる様を
     指を咥えて見てるがいいわ!!」
俺   「おのれえええ!!」
208名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:35:13 ID:5rT4Ckul
キャプテン 「やめて!!みんなに酷いことしないで!!」
3年生   「ふん。もとから狙いはアンタだけよ!!アンタを慕ってるあいつらには
       アンタのキャプテンとしての、いや女としての最後を見届けさせて
       やるのよ!!」
キャプテン 「どういうことなの・・・」
3年生   「こういうことよ。」

奴らは俺たちに見せるためのスペースを開けキャプテンを囲んでいた。
そしてあいつらの手にはハサミやカッターナイフが見えた!!まさかキャプテンを殺す
つもりなのか!?そんなことさせるものかよ!!俺が奴らを刺し違えてでも・・・!

ジョキジョキ

3年生   「大人しくしておかないと綺麗な体に傷がつくわよ?」
キャプテン 「うう・・・」

どうやらキャプテンの服を次から次へと切り刻んでいるようだ。とりあえず
キャプテンの命が助かったのも束の間。これ以上切られたらキャプテンの大事な
トコが見えてしまうではないか!!ハアハア!!

そして数分後・・・
3年生  「はい、これで全部と。ブラもパンツも色気の無い純白とはね。
      まあこうやって切り刻んだら色気も糞もないか。」
キャプテン「うう・・・酷い。私の服が・・・」
3年生  「おら!これからがお楽しみよ!!」ドンッ
キャプテン「きゃあ!!」

刃物を持つ凶悪3年生軍団に抵抗も出来るわけがなく時間をかけて全裸にひん剥かれて
しまったキャプテン。
無残にも切り刻まれた制服や下着を心配する暇もなくキャプテンは3年生に
囲まれた中心に転ばされた。

池田   「キャ、キャプテン!!くそ!放せ!!」
俺    「お前らキャプテンにそれ以上うらやま・・・いや酷いこと
      してみろ!!この俺が絶対に潰す!!」
文堂   「もうやめてください!!同じ風越生徒で部員だったのに!!」

俺たちの状況は変わらず最悪。1年共に思いっきり押さえられたまま動けず
精一杯大声を上げて抵抗とキャプテン解放の哀願をするしかなかった。
ああなさけなや。

キャプテン 「み、みんな・・・」
3年生   「よく慕われてますこと。こんな最悪の女によくここまで尽くせるな。
       まあこいつらも予選敗退の戦犯だしどうしようもない奴らだな。」
キャプテン 「みんなのことは悪く言わないで!!私のことを恨むのも嫌うのも
       構わない。でも私の誇りを傷つける発言は絶対許しません!!」
俺達    「キャ、キャプテン!!うう・・・」
3年生   「そうかい。なら予定通りあいつらの見てる前でお前を徹底的に
       ボロボロにしてやるよ!!」
      「ずっとウザくてムカツイてたんだよ!!覚悟しろ!!」
      「美人だからって調子に乗りやがって!!」
      「どれだけ男を垂らしこんだんだ!?ああ!?」
キャプテン 「くっ。」
209名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:36:49 ID:5rT4Ckul
キャプテンの最高の発言にもまったく耳を貸さない奴ら怒りも頂点か。
キャプテンに何か仕掛けるつもりだ!!

3年生   「よーししっかり撮れよお前ら!!」
キャプテン 「な!?」

なんと奴らはデジカメで録画撮影を始めた。それも10台はあるだろうか。
キャプテンの顔や体を様々な角度から撮影し始めた。
当然全裸であるキャプテンは座り込んだまますぐに大事な場所を隠した。
ビデオに撮られる恐怖と恥ずかしさにキャプテンの顔は火が出るほど赤くなり
俯きビデオから視線を背ける
そんなキャプテンに3年生数人が襲い掛かる。

ムニュッ!
キャプテン 「ひああ!!」
3年生   「いやらしい巨乳だな!!何カップあるんだこらぁ!?」

いきなり1人がキャプテンの後ろから胸を揉みまくる。そのまま倒されると
他の3年生も巨乳を集中攻撃する。

キャプテン 「いやああ!!触らないで!!揉まないで!!」
3年生   「これだけでかけりゃ色々大変だろうな!!」
      「やっぱ乳首が敏感なのか!?」
      「触りまくって確認してやるよ!!」
キャプテン 「ひいい!!やめてえええ!!」

いくつもの手がキャプテンの胸を弄り揉みまくり乳首を触り抓る。
激しい手の動きに巨乳は大きく揺れまくりキャプテンも涙を流しながらも
ハアハアと激しく息を乱す。他にも手は太ももや尻も撫でまわしていた。
そして

3年生   「そろそろこっちも確認してやろうか!!」
キャプテン 「そ、そこはだめ!!」

そこはキャプテンの・・・そうオマンコである!!
まさか奴らそんなとこまで・・・

3年生   「そらご開帳だぜえ!!」
キャプテン 「いやああああ!!!」

3年の1人がキャプテンの両足を大きく広げ指でさらにアソコを拡げて見せた。
それと同時にいくつもの録画部隊がズームでキャプテンのアソコを撮りまくる。

キャプテン 「あああああ!!!見ないで撮らないでえ!!!」
3年生   「うはー。綺麗なもんだな!!こんなサーモンピンク本当にあるんだな!!」
      「陰毛も綺麗に生えてるしな!!へへ。ヒクヒクしてる!!」
      「胸も尻もエロけりゃここもエロマンコってか。エロ人間だな!!」
      「ただちょっとオシッコ臭いんじゃない?」

どうやら3年の女共から見てもキャプテンの体はかなりドエロいらしい。
そしてアソコは百パー処女。そしてメチャ綺麗なピンク色・・・
やはりキャプテンは最高ですたい!!

ただ一番大事なところをみんなに見られまくったうえにビデオに録画されてる
キャプテンを思うとメチャ悔しいし悲しいぜ。どれだけ恥ずかしいことか
検討もつかない!!ここら辺で勘弁してやってくれよ!!!
210名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:37:47 ID:5rT4Ckul
3年生  「へー。プニプニしてるんだな!!」
キャプテン「さ、触らないで!!」
3年生  「真ん中のトコはクチュクチュいってるぜ。」
     「おおっ摘めるじゃない!!こうしてみるとちょっとグロいけど。」
     「おっなんだこの水滴は!!汗じゃねえな!!まさか・・・」
     「さっきの愛撫攻撃で感じたとか!?へっエロ女が!!」
キャプテン「な、何を言うの!?お願いだから触らないで!!もうやめて!!
      そんなことしないでえ!!」
3年生  「バカ言うな。貴重な処女マンなんだからみんなで楽しまなけりゃ
      面白くないしな!!おいしっかり録画してるな!!」
     「バッチリよ!!」
キャプテン「いやあああああ!!!」

奴らがキャプテンのアソコに食いついて囲んでるためこっちには一時的に
見えなくなっている。だが奴らの会話とキャプテンの絶叫を聞くと
キャプテンが辱めを受けていることは猫でもわかる。

池田   「うう・・・キャプテンが・・・」
吉留   「もうやめて・・・こんなの・・・」
俺    「・・・」

池田達はボロボロと泣き崩れさっきの大声ももう出ず言葉すら
かろうじて聞き取れるぐらいのかすれた涙声のみだ。

だが俺には明らかに変化が起こっていた。そう。死ぬほど勃起していた!!
さっきのキャプテンの裸を見ただけで俺は気が狂うほどみなぎっていた!!
キャプテンがピンチなのにこんな最悪の状況なのに!!最低だ俺は!!
だが今までキャプテンでオナニーしまくり同じような状況でイキまくり
数え切れない同胞達(精子)を亡くしてきた。夢と同じ状況が、二度と来ない
チャンスがここにある!!いける気がする!!そんな欲望との葛藤が
俺の頭の中で激しく宇宙戦争し大変なことになっていた。
そしてそれは自分では抑えられず顔に出ていたようで・・・

俺    「ハアハアハアハア」
下級生  「何こいつ・・・キモっ」
     「うわ〜もう押さえておきたくないよ・・・」

押さえている下級生共もヒくほどだったとか。
だが1人の3年生がそんな俺を見ていたことにこの時俺は気付いていなかった。

211名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:39:34 ID:5rT4Ckul
数分後キャプテンの体やアソコを嬲っていた奴らも満足したのか
とりあえずキャプテンから離れていく。これでキャプテンを助けられるか!?

キャプテン  「ハアハア・・・」(もう終わったのかしら?助かったの・・・?)
3年生    「さてどうしようか!?ビデオの尺もまだまだあることだし・・・」
       「このまま終わらせるわけにはいかないっしょ!」
       「さてどうするか・・・」
       「いい考えがあるよ。」

そんな中1人の3年生が前に出てきた。それがさっき欲望と戦う俺を見ていた女
だった。そして3年達の輪の中で話し出したと思うと・・・

3年生    「そりゃいい!!もっとも屈辱的なんじゃないか!?」
       「すげー映像撮れそうだな!!」
       「やっちゃえやっちゃえ!!」
俺&キャプテン (なんだろう・・・凄く嫌な予感がする・・・)

3年生    「おい!お前ら!そいつを前へ連れて来い!!」
下級生    「はい!!」

3年が俺を拘束している1年達に命じるとキャプテンの前まで連れて行かれた。
俺とすればキャプテンを助けるチャンスだったが・・・

俺      「キャプテン大丈夫ですか!!」
キャプテン  「○、○○君・・・心配かけてごめんね・・・」
俺      「何言ってるんですか俺はキャプテンが心配で!!う!!」
キャプテン  「あ・・・み、見ないで!!」

こんなときもキャプテンは俺達のほうを心配してくれている。やはり聖母だ!!
だがやはりキャプテンの裸体に目が止まってしまいキモいぐらい凝視してしまった。
キャプテンもそれをわかってもの凄い恥ずかしがってる。やはり男の俺に見られたんじゃ
恥ずかしさも違うのだろうか。

3年生   「よーし○○。服を全部脱いで裸になりな!!」
俺     「は!?てめーそういう趣味があるのかよ!?お断りだな!!
3年生   「キャプテンがどうなってもいいのか!?」
俺     「うっ!」
池田    「とりあえず脱いどけ○○!!お前の裸でキャプテンが救われるなら
       安いもんだし!!」
吉留    「そうだよ!!キャプテンのためだよ!!」
俺     (こいつら・・・俺の心配はなしかよ。いい気なもんだぜ。)
キャプテン 「○○君!私のためにそんな辱め受けることないわ!!」
俺     「!!キャプテンのためなら裸ぐらい喜んで差し出すぜ!!」

というやり取りがあって俺は1分もかからず全裸になった。

キャプテン 「あ・・・ご、ごめんなさい!!」

もろチンポを見てしまったキャプテンは誤りすぐに目をそらす
キャプテンならいくら見てもらってもいいんだけど。
他の奴らは興味と嫌悪と好奇心の声を上げながら俺の裸体をみつめる。
当然カメラも回っているがそんなものどうでもいい。

212名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:42:16 ID:5rT4Ckul
3年生   「たしかお前はキャプテンのストーカーでキャプテンに説得されて
       男なのに風越女子に女装して通い麻雀部に入った。そしてレギュラーに上り詰めた。」
俺     「ああ。それがどうした。」
3年生   「今でも異常なほどのキャプテンに執着しキャプテンをものにしようと
       盗撮やストーキングやレイプ未遂を繰り返してるそうだな?」
俺     「そんな犯罪みたいな言い方すんな。好きな女の子がいれば誰だって
       それぐらいやって当然だ。なのにいつも池田とか親衛隊が邪魔しやがって・・・」
池田達   「それは絶対お前が悪いからだし。」
3年生   「まあいい。今からお前の望みを叶えてあげよう!!」
俺     「え!?」
キャプテン 「!?」
池田達   「!!?」

3年生   「お前がキャプテンの処女を奪ってやれ!!」
俺     「なあ!?」


その瞬間俺の頭で天使と悪魔が壮絶な殺し合いを始めたのは言うまでもない。
当然俺のチンポはすでに準備万端。キャプテンのアソコももしかしたら・・・
だがこれでキャプテンと初体験しても奴らの思う壺。何よりキャプテンがそんなの
望むわけがない!!
人生で貴重な一度きりの初体験をこんなとこで終わっていいものかよ。

吉留    「○○君!!そんなことしないよね!?」
池田    「○○!!今だけはお前を信じるぞ!!」
文堂    「○○先輩!!キャプテンを助けられるのはあなただけです!!」
キャプテン 「○○君・・・あなたを信じてる。大丈夫。」
俺     「みんな・・・キャプテン・・・」

俺の覚悟はもう決まった!!・・・かに見えたが!!

3年生   「おらあ!!」
キャプテン 「きゃああ!!」
俺     「なに!?」

3年生2人が急にキャプテンの背後に回りこみキャプテンの両腕をコードで縛り上げた。

3年生   「これで抵抗は出来ないだろ!!」
キャプテン 「うう!!酷い・・・」
俺     「この野郎!!う!!」
3年生   「どうした!?これでもかかってこれる!?」

なんと3年生数人でキャプテンの体を押さえて俺の目の前にキャプテンのアソコが
思いっきり丸見えになるようにしたのだ!!当然俺はキャプテンの美しいピンクの
アソコがくっきりと。俺は目が飛び出るぐらいみつめてしまっていた。
213名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:43:04 ID:5rT4Ckul
俺     「おおおおおおおおおおおお!!!!!!」
キャプテン 「いやああああ!!!!○○君見ないでえええええ!!!!!」

頭が沸騰し血管が膨張しチンポが数倍固くなったようにビンビンになる!!
今までどれだけその形を想像し妄想しオナってきたかを思うと感動して涙すら
出そうだった。そして俺の脳内戦争で悪魔が一気に天使を蹂躙し始めた!!

それと同時に3年生達が煽りまくる

3年生   「ほうら!キャプテンのアソコは今にでも食べてほしそうに
       おねだりしてるぞ!!」
      「エロい汁も滲み出てきたしこのくそエロい体だ!!セックスして
       ほしいに決まってるだろ!!」
      「今までずっとヤりまくりたいと思ってたんだろ!?今なら出来るぞ!!
       お前の思うままにヤリたいほうだいキャプテンをヤれるんだぞ!!」
      「お前のキャプテンへの愛はそんなもんなのか!?
       男ならチャンスを逃すな!!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!!」

俺     「そうだ・・・今ならずっとヤりたかった愛し合いたかったキャプテンと・・・
       ついに俺のものに・・・俺の・・・俺だけのキャプテン・・・」

池田    「やばいあいつ!!」
文堂    「キャプテン!!逃げてええええ!!!」
キャプテン 「大丈夫よ。私は○○君を信じて・・・」
3年生   「ええい!じれったいな!!」グイッ
キャプテン 「きゃあ!!」
3年生   「てめえがヤらないんならこの何十本も固めたリーチ棒で
       盛大にキャプテンのマンコを貫通してやるよ!!」
キャプテン 「ひ・・・いや!やめてえええ!!!」

プツッ
―俺の理性はどす黒い欲望を押さえきれず性欲とキャプテンへの愛が爆発した瞬間だった―

俺     「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ドンッ!!
3年生   「うわああ!?」

すぐに俺は体当たりでキャプテンを押さえていた3年生を吹っ飛ばした!!
そしてキャプテンに駆け寄る。

キャプテン 「○○君!!やっぱりあなたは私の―」

恐怖から解放され安堵の表情を浮かべ聖母の笑顔すら見せるキャプテン。
だがそれが最後の笑顔になった―
214名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:44:13 ID:5rT4Ckul
俺    「ハアハア!!ゲヘヘヘヘエッヘヘヘヘh!!」
キャプテン「え!?」ドサッ

俺はすぐにキャプテンを押し倒すとすぐにキャプテンの股を開き
キャプテンの聖母処女マンコに俺の極悪チンポを押し付けた。
触れただけでイきそうになるが必死で耐える俺。

キャプテンはまだ突然のことで何のことかわかってない。なら今こそ・・・

俺    「キャプテン!!いただきます!!」
キャプテン「え!?え!?」
俺は思い切りキャプテンの腰を掴むと一気に挿入した!!

ズブッブチッブチチッグチャッ!!

キャプテン「ひっ・・・ああああああああああああああああああ!!!!」
俺    「うぐおおおおおおお!!!!!」

強引に力任せに思いきりブチ込んだせいで痛みとキツさが尋常じゃなかった。
だがキャプテンの処女を俺が奪い愛する人の中に進入したというだけで
俺はもうイキそうになるのを全身の至る所で力を入れ死ぬ気で耐えてみせた。
若干ちょい漏れしたが。

キャプテン「痛い!!!痛いのおおおおお!!いやあああああ!!」

あまりの激痛はキャプテンも同じだったやはりこんな奥まで貫かれたら
誰だって痛いだろう。それもキャプテンは準備がまったく出来ていなかったし。

3年生 「ふははははは!!!!やったやった!!福路の奴処女奪われてやんの!!」
    「それもあんな気持ち悪い奴に臭そうな童貞オナニーチンポで!!ちょーウケる!!」
    「せっかくのサーモンピンクも見納めね。ずっぷりハマっちゃって痛そ〜」
    「一生忘れられない思い出が出来たわね!!あははははははは!!!」

後ろで凄い声が聞こえている。これが3年達の望んだ通りのことなんだろう。
俺はイクのを我慢するだけで精一杯でほとんど聞こえちゃいなかったが

池田 「○○――――――!!!!貴様――――――!!!うあああああ!!!」
文堂 「キャ、キャプテンが・・・犯されて・・・」ガクッ←失神
吉留 「血・・・血が・・・う・・・ぷ!」ドサッ←失神

あまりのショックにこの次点でレギュラーメンバーも池田以外は
失神してしまったことも後で知った。

少しして3年生の罵声や歓声が響く中俺とキャプテンは激痛から
少し解放されてきた(俺はなんとかイクことも耐えたぜ。)
だがキャプテンは今までで見たことないほどボロボロに泣き崩れていた。
215名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:45:40 ID:5rT4Ckul
キャプテン 「えっえっ・・・○○君・・・どうしてえ・・・わ、たし・・・あなたの
        こ、と・・・しんじ、て、グスッうっうう・・」

普通の俺ならキャプテンのこんな顔を見てしまったら心が張り裂けお詫びに腹を切る
ぐらいはしただろう。だが理性が崩壊した俺にはこんなキャプテンに性欲を滾らせまくってしまうのだった!!
俺は腰は動かさずキャプテンの愛しき巨乳に顔を埋め堪能しまくった!!

俺    「おおお!!ハアハアッ!!キャプテンのおっぱい!!た、たまりません!!
      うはっ!すげえ柔らかい!!それも生乳で乳首もコリコリだあ!!」
キャプテン「いやあああああ!!」

先ほどの3年生数人の触りまくりより激しく揉み味わい触り
そして舌と口で吸いしゃぶり舐めまわす!!まさにおっぱい天国!!
瞬く間に俺の涎でビショビショのグチャグチャになっていくキャプテンのおっぱい。

3年生はデジカメを回しまくる。こういうのを待っていたとばかりに
かなり熱が入っているようだ。3年生も下級生も俺とキャプテンの公開セックス
に興奮し視線を集中させている。

俺は胸を味わい尽くすとキャプテンの溢れ出る涙でぬれまくりの顔に両手で
美顔を掴むと思い切り顔を近づけ・・・

俺    「初キッスしましょう!!キャプテンのお口も味わわせてください!!」
キャプテン「や、やああああああ!!!んぐうううううううううんんん!!」

キャプテンが言い終わる前に俺は思い切りキャプテンの唇を俺の汚い口で
塞ぐ。キャプテンは手を縛られてるので顔を背けようとも邯鄲にキスできるし。
キャプテンの甘い口の匂いを唾液を、下と歯も味わいまくり
何度も何度も濃厚なキスを味わう。身長はほぼ同じぐらいなので
いつのまにかキャプテンと正上位なような形になり俺のチンポも少しずつ
コツコツとキャプテンを突いているのがわかった。

キャプテン「もうやめてええええええ!!!!お願いいい!!!」

どうやらキャプテンはまだかなり痛いようだ。だが俺は痛みと同時に
かなり気持ちよくなっていた。そしてもう・・・限界だった!!

俺    「ぐうう!!キャプテンもう出る!!」
キャプテン「出るって・・・あ!ダメ!!出しちゃだめええええ!!!」


このときキャプテンは右眼が開いた。俺の考えを瞬時に読み取り
キャプテンもわかったらしい。今から何をすることかが!
俺は妄想では常に中出しだったが
さすがにリアルで中出しは自重するべきだろう。でも出したい気持ちが
大きいのだ!!そしてそれを後押しするのは・・・
216名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:46:46 ID:5rT4Ckul
3年生  「出せ出せ出しちゃえ!!本当は福路も出してほしいのよ!!」
     「フィニッシュはやっぱ中でしょ。思いっきりイケイケ!!」
     「せっかくのチャンスを逃す手はないでしょ!!」
     「愛しのキャプテンに中出しするほど幸せなことはないわよ!!」
下級生全員「なーかだし!!なーかだし!!なーかだし!!」
池田   「やめろおおおおおお!!!それだけはやめてくれえええええ!!」


周りの全員がそれを望んでいる・・・答えはここにある!!
俺に迷いはなくなった!!再びキャプテンの腰をがっしり掴むと力いっぱい
奥に突きおそらく子宮であろう場所に密着させた!!そして・・・

グチャグチャッ!グチュウ!!

俺    「ああ・・・出る!!キャプテンに中出しの夢叶うううう!!!」
キャプテン「出さないで!!それだけはお願い許してええええええええ!!!」
俺    「おっおっおおおおおおおおお!!!!」
キャプテン「いや!いや!!助けて!!らめええええええええ!!!!」

ドプドプドピュウウウウウウウウウ!!!!ピュッピュッビュルッ

俺    「おおおおおおおおお!!おふっおふっふぉううううう!!ふう〜う〜」
キャプテン「あああああああああ・・・あっあっああ〜あ〜・・・」

生きててよかった・・・もはや何を言うことがあるだろうか。
愛する人と生命の営みを行いそしてその奥に命を注ぐ。
夢を叶えるとはかも美しきことかな。



俺はあまりの射精と余韻の気持ちよさにそのまま倒れこみキャプテンを思い切り抱きしめていた。
キャプテンは中出し後真っ白になったように呆けていたが現実に戻されると・・・
217名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:48:56 ID:5rT4Ckul
キャプテン「えっえっ。ふええええええええええん!!!」

今まで見たこともない小さい子供のように大声で泣き出してしまった。
それを見て大爆笑する3年生達。俺はそんなキャプテンも超可愛いと
慰めるが俺を拒絶し泣き叫ぶキャプテン。ちょっちショック。
しかたないのでチンポを引き抜くとキャプテンのマンコからゴポポと
俺の送り込んだ愛が溢れ出た。
そしてすぐにビデオ隊がそれを撮影しまくる!!
俺はそれすらも快感になっていた。2人のセックスをこんなに真剣に
撮影してくれることに感謝の言葉すら送りたくなってしまう。

やがてキャプテンが泣きやんだ。涙も枯れ果てたように収まっていたが表情は暗く
絶望の色を覗かせていた。

3年生  「いやー。凄かったねえ。あれだけいいもん見せられちゃあ煽ったかいが
      あったよ!!」
     「そうそう!あの風越の美人キャプテンガストーカーのキモチンポで
      犯されてひいひい泣き叫びながら中出しされるなんてドラマだね!!」
     「最後にアソコから滴るキモザーメンがキャプテンの中に今も大量にあると
      思うと・・・おおキモい!!」
キャプテン「・・・」

キャプテンはもうほとんど彼女らの言葉は耳に入っていないようだった。
沈んだ瞳でぐったりし次から次に飛んでくる罵声にも反応はなかった。

だが3年の1人が耳元で囁いた一言が状況を変えた。

3年生  「ところで・・・あんなに出されて大丈夫なのかしら?
      アンタ妊娠とかしちゃうんじゃないの!?」
キャプテン「!!あっあ・・・」

その一言でキャプテンが反応したかに思うと
一気に3年生が集中口撃を開始した!!

3年生  「そうそう!あんな量多くて濃いいの出されて無事すむわけないって!!
      間違いなく妊娠確定ね!!」
     「こんな大勢の前で初体験でビデオ撮られまくりながら中出しされて
      妊娠なんて役がつきまくりで倍満じゃない!!」
     「いいんじゃないの!!そんなエロい体してるんだから十分子供産める
      わよ!乳も尻もでかいしセックスも好きだしね!!」
     「ただ父親がこんなキモい奴なんて悲惨ね!!でもどんな子供が出来るか
      楽しみでしかたないわ!!」

キャプテン「あ・・あ・・・あ・・・うあああああああああ!!!!!!」
218名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:50:28 ID:5rT4Ckul
おそらくこの絶叫はその3年生の言葉とこの状況を良すぎる頭で処理した結果を
想像したんだろう。もしくはその後の未来までも。
俺は童貞だったんで病気の心配はないがやはり妊娠の心配を第一に考えるだろう。
俺には申し訳ない気持ちも不安も何もなかった。
あるのはただただ気持ちよかったことの高揚感、幸福感、満足感と
2人の愛の結晶が出来たら絶対責任とるという漢の覚悟だけだこの野郎!!

キャプテン 「あああああああ!!そんなのやだあああああ!!」

ただキャプテンの今まで見せたことのない狂乱状態は収まる気配がない。
さらにビデオ隊がそれを撮影しまくる。

キャプテン 「出させて!!お願い!!精子を出させてええええ!!!」
3年生   「暴れんじゃねえよ!!お前はもう終わってんだ!!」
キャプテン 「ひっひっ・・・うー、ううう〜・・・!!」


両手を縛られ尺取虫のように這いつくばって逃げようとするが3年生が
キャプテンの美髪を掴んで地面に伏せさせる。
床に顔をつけられすすり泣くキャプテンの声がその場に響く。

俺の眼前にはキャプテンの美しいぷりぷりのお尻が丸見えになっていた。
そしてアソコから先ほど出した俺汁もボタボタとキャプテンの処女血と
入り混じって美しい愛の滝となって流れ落ちていた。

そしてここに俺は復活したのだ

俺    「ぬおおおおおおおおお!!!」
3年生  「え!?」ドオンッ

再び3年生を吹っ飛ばすと俺はキャプテンの生尻にむしゃぶりついた!!
ベロベロと骨をしゃぶる獣のように尻全体をなめまわす!!

キャプテン「ひいいいい!!!気持ち悪い!!やめてえええ!!」

処女だったキャプテンが男に尻をなめまわされたことなどあるわけがない。
俺がキャプテン人生初の尻舐め達成だ!!そしてそのままお尻の穴にも
吸い尽くすような濃厚キスで攻めあげた!!汗とキャプテン特有の芳しい匂いは
忘れることができません!!

3年生  「うお〜すげーなおい。変態もここまでくるとは・・・」
     「ここまでキモい奴に惚れられてヤられると人間終わりですね。」
     「いや、想像以上のことを福路にやってくれてる奴は今回のMVPだな!!」
219名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:51:41 ID:5rT4Ckul
キャプテン「やああああああ!!そんな汚いことまで・・・ひっううう!!」

幻滅したような言い方されたがこれが俺のキャプテンへの愛の形ですよ!!
いずれ時間をかけてわからせてあげます!!
尻を堪能しまくったところで今度はこの体勢で
1発目からチャージ完了したマイチンポを先ほどのホールへ照準セットし・・・

俺    「うりゃああああ!!!」ズブズブズブ!!!
キャプテン「ひぎいいいいいい!!!」

先ほどと同じ奥底へ侵入完了。さっきより大分スムーズに行けたのはやはり
2人の愛が強まったおかげでしょう。今度はゆっくりチンポを出し入れして
妄想でやりまくってたように腰を動かしてみました。

ズブッズブブッグチャグチャ

俺    「おっおっおお!!」
キャプテン「ひぐっ!ひう!!あっあぐう!!」

俺の先ほど出した分身達がもの凄く卑猥で淫靡な音を奏でてくれている。
俺はさっきほど痛くないしむしろ数段気持ちよくなっている。すごく暖かいし。

キャプテン「もうらめえ!!やああ!!痛いのおおお!!」

キャプテンはまだまだ痛いようです。まだ2回目じゃあ無理もないし。
俺のこの行動も傍から見れば痛いかもしれない。それでも俺はキャプテンの
中にいたいんだ!!

グッグッズブズブ!!

俺   「キャプテンキャプテンキャプテンキャプテン!!」

俺はさらにキャプテンの体を抱きしめギュギュッとチンポを深くに押し込み
子宮にチンポキスをかましまくる。そのまま手を伸ばしキャプテンの胸を揉みまくり
背中に耳にキスをする!!

キャプテン 「あああああ!!!もういやああああ!!!」

3年生   「ははははは!!まるで犬の交尾だな!!血統書付きの高級犬が
       捨てられて臭え野良犬に種付けられまくる様そのものだ!!」
      「こんなことされたらまともな恥ずかしくて生きてられませんよ!!」
      「まあどっちもまともじゃないし生きてて恥ずかしい奴らだから関係ないだろ!!」
      「さあ堕ちるとこまで堕ちるがいい!福路美穂子さんよお!!」
220名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:52:52 ID:5rT4Ckul
人生は短い。そしてヤれる時間はもっと短い。
ああ・・・限界だ。キャプテンのすべてが愛しすぎてあっという間に第二波が
押し寄せる・・・

俺    「うおお!!キャプテンイクイクイク!!愛してますううううう!!」
キャプテン「ああああ!!もう出しちゃダメえ!!中は絶対だめなの!!だめ!!らめえええええ!!!」

ドピュドピュウウウウ!!!ビュビュルブブチュ!!

俺    「おお・・・おおおお・・・出た出た出したたああああ・・・
キャプテン「うああああ・・・ひ、酷いいいい・・・やあああ・・・」

今度は他の誰も煽るまでもなく自分の意思で決意でラブでキャプテンに
中出しフィニッシュを成功させた!
キャプテンの奥底にビュビュっと流れ出ていって膣壁に跳ね返った一部が
中をジワ〜と暖かく満たしていく感覚・・・快感快楽快子作りですなあ!!

俺    「ふうう・・・」ヌビュッ

ゆっくりとキャプテンの腰を下ろしチンポを引き抜くと運命の赤い糸の
ようにチンポ先端から糸を引く2人の愛液。そして溢れ出るミルクセーキ。
この光景もキャプテンとしたからこそ心から嬉しい。

キャプテン 「あ・・・ああ・・・もう・・・だめ・・・」
3年生   「どうやらこっちはもうあきらめたようだな。だがお前はまだまだ
       イケるよな?キャプテンはお前に滅茶苦茶にされるのをお望みだぜ!?」

ぐったりと息も絶え絶えに横たわるキャプテン。
だがキャプテンがそれをお望みならば。そして俺もキャプテンを望んでいるなら。

俺     「まだ頑張るし!!」


それだけで言葉は十分だ!
221名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:55:32 ID:5rT4Ckul
他に見ている約100人のギャラリーなど覚えていない。どれだけビデオで撮影されようが
どれだけ2人が野次られようが2人の愛の世界には誰も踏み込ませない!!
そうやってキャプテンと俺はセックスし続けた・・・

そして数時間後・・・

俺    「うっうう!!」ピュピュッ
キャプテン「は・・・あ・・・・あう・・・」

俺はコミックスと同じ数の中出し射精を終えた。さすがにもう金玉も空っぽらしく
残弾も数滴しか出なかった。チンポも痛くてしかたない。俺はここまでなのか。

キャプテン「や・・・め・・・ゆ・・・る・・・・・・・・・て」

キャプテンも体がビクビクッとわずかに動くぐらい疲れ果てその場に横たわる。
全身俺の汗と涎でベチョベチョになりアソコもザーメンで大量に溢れかえっていた。
ずっと叫んでいたキャプテンも声は枯れまくり辛うじて聞き取れるぐらいの
微かな発言。そして涙も体の水分が出きったようなのか乾ききり
光を失った目からはもはや何も感じとれなかった。
さすがにキャプテンも初体験からこれだけヤったら疲れて当然だな。

そういえば・・・と思い俺は池田達に目をやった。池田以外は気分が悪くなって
そうそうに失神。別の場所に移されたようだ。
そして池田は血の涙を流し耳がとんでもない状態になっており妖化寸前になっていた。
だが初戦猫。力尽きそのまま気絶したようだった。

3年生  「よーしちょうどビデオのバッテリーも切れたし十分だな!!」
     「これだけいいもん見せられたら大満足だぜ!!ざまみろ福路!!」
     「間違いなく妊娠してるしこれからが楽しみだね!!」
     「まあぶっ壊れたらおもしろくねえからな。毎日地獄を味わわせてやるんだ!」
     「セックスにハマって天国になるんじゃねえの!?」
     「ありえるねえ!!」

俺は疲れでそのまま座り込んでいたら
むこうで3年生達が集まってなにか盛り上がってるようだ。
そしてぐったりしたキャプテンのところへ行くとキャプテンの髪を掴み
顔を上げさせると耳元で話を始めた。
222名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:57:06 ID:5rT4Ckul
3年生  「いいか福路。今日のことは当然誰にも言うんじゃねえぞ。
      お前の可愛い後輩共にもそう命じとけ。もしここにいる奴ら
      以外にバレたら今日のこのエロ映像全国にばら撒いてやるからな。
      あっという間に裏ビデオデビューが決まっちまうぞ!!」
     「おっと明日からもちゃんと学校に来いよ。逃げたらばら撒く。
      学校ではちゃんと普段通りの聖母で通すんだぞ。」
     「それからこれからは毎日○○とセックスするんだぞ。
      私達が毎日撮影してやるからありがたく思え!!」
     「ちゃんと妊娠する過程を鮮明に記録してやるからな!!
      ボテ腹になってもガンガンヤらせてやる!!」
     「前代未聞の部室出産したら解放してやるからな!!
      はははははははははは!!!!」

すでに視点も合ってなければその声に反応もせずただただ人形のように
固まったままのキャプテン。だがその言葉が終わったとき
もう出るとは思わなかった一筋の涙が頬を伝った。
それはキャプテンが本当に堕ちた瞬間だったのかもしれない。

そんな3年生の恐ろしい計画と聞き愛するキャプテンの最後の涙を見た俺は
とんでもないことに加担したと心で思いつつも
これからキャプテンとイケるとこまでイケる!と期待とエロに胸を膨らませ
心が躍っていた。
そして俺のチンポもいつのまにかギンギンに復活していた。





咲-Saki-   完
223名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 01:00:01 ID:5rT4Ckul
俺   「と、いうわけでキャプテンがもし今日の個人戦で全国行けなかったら
     こんな未来が待ってるんだぞ!!そんなことにならないよう!!
     絶対キャプテンに全国行ってもらうんだ!!
     フレ!フレ!!キャプテーーーン!!」

池田  「お前が消えればこんなこと起こらないし!!」


絶対に負けられない戦いがそこにはある!!

キャプテンは果たして今夜全国へ行けるのか!?
224名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 01:03:11 ID:5rT4Ckul
以上です。
キャプテンへの愛と欲望のみで書きました。
俺は毎日こういうことばかり考えています。

今日の個人戦勝てるといいですね。
225名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 01:09:13 ID:MqMoTrRX


負けてほしいね
226名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 03:31:17 ID:GYSNVPqR
甘い衣を書いた奴です
読んでいただいて&感想ありがとうございます
お礼と共にお詫びを。

>>177-182
サンクス

>>184
ご指摘のとおり「エド」ではなく「エト」ですね、
勘違いして覚えていました、すみませんでした。


それとは別のもう一点、生徒会ではなく学生議会でした、
こちらも間違えてしまいすみませんでした。

>>185-186
責任は取らされそうだけど、その展開でいくと・・・。
透華の命令によって京太郎が捕らわれる→衣の世話係りに任命(ほかにも色々と注文が付く)
→咲、優希が京太郎を取り返すために龍門渕に乗り込む、和は二人の付き添い(京太郎にはあまり興味なさげ)
→咲達は何日かかかり勝負に持ち込む→京太郎、そんな事とはつゆ知らず衣の世話(傍目に見れば、あまあまの恋人生活)
→激戦の末に咲がなんとか勝利→でも二人の甘たるい雰囲気を見て、咲と優希がっかり→透華「こ、こんな・・」と言って倒れこむ。
という位しか思いつかない。

>>187
今(団体戦決勝後)の衣はヤンデレないと思う、恋敵があらわれても絶対に引かないとは思うけど。
ヤンデレになりそうなのは和、咲、一、かな勝手なイメージですが。

>>188
ある程度前フリを書くと長くなってしまうのが弱点ですが、でも気に入っていただけてよかったです。

>>189
妊娠は続きを書くとしたらありそうな展開、
母体が危険と言われても衣なら「絶対に産む」と言いそうだが・・・。

>>194-195
気に入っていただけたのなら良かったです。

続きは・・・一応構想はあるけど、書くかどうかは気が向いたらかな・・・、
でも続けると衣との甘い関係だけじゃなくて、ハーレム展開になると思います。
227名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 03:38:25 ID:IDu4YLii
全レスいてえ
228名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 04:25:43 ID:doSRUQsv
>>226
ハーレムktkr
229名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 09:20:05 ID:OexikXiE
>>226
ハーレムだと…

自分の大好物だ いいぞもっとやれw
230名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 09:28:12 ID:CQoBRuUc
ナイチチ達が繰り広げる京太郎争奪戦かぁ……

やっちゃって下さい

そして衣は可愛いな
231名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 09:39:58 ID:ygnJvQMA
「」の前に発言者の名前は読む気が失せる
232名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 17:10:29 ID:QHfaosH+
こども可愛いよこども
233名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 17:11:41 ID:ADeGYT/U
>>188
久しぶりに見かけた
234名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 20:44:51 ID:yy/NjyyV
>>226

何か書けたら投下お願いします。
衣と京太郎なカップルは思わねーですた。
235灰色 猫:2009/09/14(月) 21:44:52 ID:7VhatKc2
>>226
ハーレムでもかまわない。
メガネだ、次ぎはメガネをお願いしたい。


チラシの裏
アニメ版の乳の書きわけには心底絶望した。
236名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 00:27:36 ID:IKWyRDzS
>>226
ハーレム超期待
他校相手だと難しそうだけど
237名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 00:36:46 ID:MF3UfoNz
>>230
キャプテンだって和だって参戦してくれるさ
238名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 01:47:16 ID:pRii4AZk
>>139を見て妄想した

触れ合わせた唇から熱を感じる。
彼の膝の上で向かい合い甘えるように擦り寄らせてくる身体を強引に寄せると
少女は全身を震わせる。
そんな少女の姿に気を良くした少年はその小さな唇をついばむように食む。
息を忘れ、時間を忘れ、唇を重ねあう。
互いの体温にやられ、少し汗ばんだ制服の上からでも、うらわかき二人の情念はすでに重なり合っていた。

「んっ…」
さすがに限界がきたのか
苦しそうに、そして残念そうに少女が唇を離す。
呼吸を整えながら少年を見つめる少女の目はどこかうっとりとしていて、これから起こることへの期待を覗かせている。

「まだちゅーだけなのに、激しすぎるじょ……きょおたろぉ……」
瑞々しい頬をまるで若い桃のようにうっすらと赤らませながら少しだけ目を座らせ、スねるように京太郎を非難する。
しかしその音色にはまったく嫌味はない。
「馬鹿、こんなもんでネをあげんな。これからもっと激しいことするんだぜ?」
「あう、あんまり激しくするとあたし、死んじゃうじょ…」
身体を前のめりで寄せながら少年の胸元に頭を摺り寄せながら「いやいや」と頭を振らせる少女。
その姿はまるで幼い子犬のように愛らしい。
そんな少女の首もとを撫でると、うれしそうに小さく喉を鳴らした。

「ほら、今日は寝させないぜ」
「あうー、きょうたろお」

抱き合い、唇を重ね、まぐわいながら地面に倒れる二人。
互いの舌を味わうように絡ませあう二人は、まごうことなき馬鹿ップルである。

つづくかもしれない
239名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 07:52:22 ID:Dt3yKvoi
>>238
GJ
240名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 12:04:40 ID:xD5YgMh0
地面ってことは青姦か! 青姦なのか!?

GJ!!!
241名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 21:08:03 ID:+kz72AER
>>240

> 地面ってことは青姦か! 青姦なのか!?

屋外だろう。多分。
作者でないからわからないが。
着目点は
まず、この文章には制服と書いてあるから、学校か登下校だろう?
自宅なら私服か下着、または、裸、だと思う。

それから、原作では、校庭というか、新校舎と麻雀部室が有る旧校舎の間は、木々や小川が有ったり、椅子が置いて有ったりして、小さな公園という感じを受ける。


最後に
実際に京太郎は優希を押し倒してる。咲と和の前で、昼に。


優希、ぱんつはいてないから、受け入れは簡単だし。
242名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 23:13:53 ID:pRii4AZk
作者だが、部屋と地面を間違えたとは今更いえない
243名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 03:29:06 ID:tifRc5No
続きちょっとだけかいた


最初は意識などしていなかった。
須賀京太郎という男は今も昔も性癖的には至って普通の高校生男子である。
出っ張りも凹凸もない片岡優希の身体なんて色気もないとまさに眼中の外だったし
人並み以上に性欲旺盛な京太郎なら、すぐ周りに原村和という若さがはちきれんばかりのわがままボディを持つ美少女がいれば、当然そちらに目がいく。
もちろん、たゆんたゆんと揺れる和の乳を見ながら鼻の下を伸ばす京太郎を見ながら優希が内心穏やかではなかったのは言うまでもないわけだが
京太郎と優希の関係は最初のうちは「同じ部活の仲間」以上でも以下でもなく
なんら特別なものでもなかった

その一方で美少女に囲まれた生活を送りながらも、京太郎は色恋沙汰など自分に縁がないとも確信していた。
男性を魅了するたわわな谷間を持つ和と幼馴染という同じく男の夢とも言うべき羨ましい属性を持つ咲が
キマシ状態で自分の隣で毎日ヘブンヘブンするという悪夢もあって
自分に迫ってくる優希のアプローチだって冗談か何かにしか思っていなかった。
優希からすれば、実は照れを隠した必死のアプローチだったのだとしても。

照れ隠しの裏の本気を見抜けないのは悪い男の性である。
幼馴染とクラブメイトが隣で愛を深めている間に
この鈍感な朴念仁が、少女の行動に隠れた真の想いを知り
彼女の魅力に気づくまでには少しばかりの時間と幾度の迂回を重ねるわけだが、それはここでは割愛する。
ともかく、色々あって二人は恋人で、毎日身体を求め合う関係、というわけだ。
244名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 03:31:23 ID:tifRc5No
親がともに出かけており、今は京太郎の家に二人きり。
そうなると十代の若く、青い欲望は膨らみ、滾るもの。
二人は湿った音が部屋中響き渡るのも気にせず舌と唾液を絡ませ、その味と温もりを重ねあい
互いの制服を中に手を滑り込ませながら互いの肌に直接触れる。
京太郎の手は優希の小さな背中を包み込むように伸び
優希は京太郎の意外なほど引き締まった胸元のたくましさにうっとりとする。
唾液の味は恋人同士でしか味合えない甘い味に変わっており
京太郎はいつものように「なんでタコスばっかり食ってるのにこいつの唾液ってこんな甘いんだろうなあ」とぼんやりと熱にやられた頭で考える。

と、そんなことを考えていると、優希はひょいと身体を反転させ、いつもとは違う優希が上の体勢に変える。
それと同時に、驚く京太郎を横目に普段は最後は優希に飲ませている二人の唾液を京太郎の喉下に送り込む。

(ん、熱い……)
優希の小さな口内から送られてくる二人の唾液
喉を通る熱を持ったそれは、身体を包みこむような温かさを持っており
その初めての感触を無心で味わうと、自分の身体の上の少女を抱き寄せ、その額に再び小さくキスをする。

「で、どういう風の吹き回しだ?わざわざこんな体勢になって」

額にキスをされ、嬉しそうに乱れた制服の胸元に顔を埋める少女に、京太郎は声をかける。
すると優希が、身体を起こし、その小さな体重を少年の腰の上に預けると

「いつもやられっぱなしだもん。
 今日はあたしの魅力で京太郎を骨抜きにしてやるんだじぇー」

と悪戯そうな笑みを浮かべ、京太郎の制服のボタンに手をかける。
と、威勢よく手をかけたものの

「ありゃ、うー。
 なかなか脱げないんだじぇ」

といった風に、その手つきはどうにもつたなく
そんな優希の様子に、内心「やれやれ」と呆れながら
少年の下半身はすでにこれから起こることへの期待感に鎌首をもたげさせるのだった。
245名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 03:59:56 ID:LSgHrgc5
割り込みますけど。
せっかく >>242 で「いまさら言えない」と書いておきながら、>>244 を書かれたのですね?。
「いまさら言えない」なら「屋外」での情事を書いたほうが良いと思います。
246名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 04:03:03 ID:tifRc5No
こ、今回は屋内で…
今日はつづきはあしたかく
247名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 05:11:34 ID:jBmu2OKS
こまけぇこたぁ(ry
248名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 11:23:53 ID:CdmXx1ej
>>244
期待
249名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 00:26:50 ID:f4emMZDY
一の私服を着た和が見たい
250名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 00:36:46 ID:7kwpgu83
>>249
一瞬でも一がいそいそと透華に着せてあげると想像した俺に謝れw
…だがまあ咲が和に着せてあげるのもいいかもしれない。
251名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 08:41:47 ID:oukILyk1
>>249
サイズがぴったりで、逆にエロくなかったり。
252名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 10:08:54 ID:1xOd3rPq
百合スレに行った方がお仲間が見つかると思うよ
253名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 10:25:21 ID:kqu8T9p0
勝手に誘導するな
百合スレはここの出張所じゃありません
254名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 10:42:30 ID:erZEwtiX
逆にあっちから出張してきてるんだろ
それに百合はテンプレで専用スレ使用が推奨されてる
やるなとかならともかく誘導は文句言うような事じゃない
255名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 12:12:58 ID:7kwpgu83
テンプレの文句専用スレ推奨部分すら、今スレで勝手に加えられたものだろ。
どっちもやればいいのに、排除しようとするのがおかしい。
256名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 12:46:14 ID:LCr72LY8
勝手って…テンプレは自体話し合ってたじゃん
いまさら勝手とか言ってゴネるなら立て直せばよかったのに
257名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 12:57:14 ID:erZEwtiX
いつもの人だろ
構うなよ
258名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 12:59:09 ID:7kwpgu83
全然話し合ってないだろ前スレラストは。
過度な百合排除テンプレが作成される(>>932-933)→さすがに汚さと排除文面に見かねた
有志がソフトに手直し(>>937-938)→それでももっと大幅に手直しすべきかどうか議論(>>939以下)
→結局gdgdのままこのスレが立てられる(>>952)だったじゃないか。
このスレに入っても初っ端から議論。読まなきゃいいって選択肢はないのか。
259名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 13:07:24 ID:5GpsExIK
お前もいちいち議論ふっかけないという選択肢はないのか
しかも自分が気に食わないテンプレは無視とかすげえ迷惑
260名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 15:21:07 ID:r7rcWMIB
百合やだ
261名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:24:58 ID:BQBKlk2K
麻雀でも見てろ
262名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:28:58 ID:oEGT89qL
女の子同士が駄目ならハギヨシか京太郎をイジルしかないな?
解説者や記者も男の子だがパロディに出来る情報が少ない。

で、京太郎にチョッカイ出すのは優希だから優希が攻めで京太郎が受けか?

ハギヨシは、夜伽の相手か?
話が造れないじょ



咲が実は男で、娘として育てられ本人も女の子と自覚しているのだ。
そして、気が付いていない男分が和に反応した。

とか投下したら、おいら、投下の翌日、上半身は諏訪湖の底に顔だけ出して埋められ、下半身は白馬岳の山頂に足首から足先が出るように埋められているな。
絶対に。
263名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:45:07 ID:r7rcWMIB
>>262
じゃあ投下しなければいいな
264名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:54:01 ID:oukILyk1
>>262
男が受けは、いや。
265名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 20:19:59 ID:O7H3sd4B
みんな仲良くしようぜえええ・・・
所詮俺とてめえ等は屑なんだから・・・

書き手のみが神!














調子乗ってすんません
266名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 21:19:58 ID:oQUGgkaw
百合がどうだとか、オリがどうだとかは関係ない。
マナーを守ればERO IS HERO。
それがエロパロ版じゃないのか?
267名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 00:24:09 ID:WEQz2E/o
京太郎はクギミーの犬はオレの知ってる中で唯一使える犬だよ。

虚無の使い魔とか手乗り虎の世話係と比べると。
268名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 00:45:41 ID:UDtXkQDT
主人公格じゃない分一番目立たないのがなんとも
269名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 00:50:14 ID:MRssKKXO
何言ってるんだ?
ハーレムポジションで美味しい目を見てるじゃないか
咲とタコスからは好意をよせられてるし部長とは間接キスだし
あとは和を落とすだけだぜ?
270名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 01:23:23 ID:8xVGIKA2
>>267
くぎみーの犬はほっちゃんに憧れちゃうの法則があるのか!?
271名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 02:23:57 ID:7t1soeMP
京太郎というナチュラルジゴロを活かせない立ちゃんとアニメスタッフは遺憾
272名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 02:32:47 ID:wUK0CtxK
>>269
テメー今まこさんディスったな?
273名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 05:08:34 ID:quk5huEp
甘い衣の続きです
注意
甘い衣の後日談を少し書こうとしたら、色々とあって長くなりました。
エロが少ないです。
274間の話1 01/13:2009/09/19(土) 05:10:20 ID:quk5huEp
 京太郎と衣が恋仲になって数日後。
「美味いか?」
「うん!」
 平日の放課後、暇になった京太郎は衣を誘い、前に約束した焼き饅頭屋で焼き饅頭を仲良く食べていた。
「京太郎の言うとおりだ、この焼き饅頭は凄く美味しいぞ」
「気に入ってくれたならよかった、よかったけがここ安いけど良かったのか?」
 泊まった時の夕食の事を思い出し不安に思う京太郎、出されたのは豪勢な料理ばかりであれを食べていると言う事は、衣の舌はかなり肥えているのではないかと、味に自信があるがこの店で満足できるのかと心配していたのだが、衣はそれをあっさりと否定した。
「何を言う京太郎、価格と真価は別だ、安いから不味いと言う物でもないだろう?」
「まあ確かに、高いから美味いって訳じゃないよな、好みもあるからな」
 高くても不味いものもある、あるいは口に合わないものなども。
「そうだ、ここの焼き饅頭は美味しい、衣はここの味に大満足だ」
「まあ、満足してくれているなら、良かったけどな」
「それに・・誰かと一緒に食べるおやつは特に美味しい、それが京太郎なら尚更だ」
「そうだな、俺も衣と一緒だからいつもより美味く感じるな、もう一個食べるか?」
「うん・・・でも一個は多いから、半分ずつだ京太郎、ほら、あ〜ん」
 京太郎から焼き饅頭を受け取って、半分に割ってお約束の言葉をつけて京太郎に差し出す衣。
「うっ・・あ〜ん」
 照れくさそうにしながらも、京太郎はちゃんと声を出し口を開けて焼き饅頭を食べる。
「美味しいか?」
「ああ、美味しいぞ、次は衣の番だな、あ〜ん」
 残り半分を手に取った京太郎は、お約束の言葉を口にしながら衣に焼き饅頭を差し出す。
「うん、あ〜ん」
 嬉しそうに焼き饅頭に齧り付く衣、二人は焼き饅頭より甘い空気を振りまきながら、美味しく幸せそうに焼き饅頭を堪能した。

翌日の龍門渕の麻雀部部室。
 衣がお土産の焼き饅頭を準備しにハギヨシと共に部室から出て行くと、その姿を見送りながらため息をつく純。
「はぁ〜あいつが衣の恋人にか・・・」
「うん、ボクも最初はびっくりしたけどね」
「私も驚いた、でも良いのでは」
「そうだな、あんなに嬉しそうな顔するんだからな」
 京太郎と衣が恋人になった事を聞いた純と智紀は、最初は驚いたものの楽しそうに話す衣を見て特に何も言わず納得した、一も特に反対する理由も無くまたあれを見た以上は納得せざるを得なかった、だがここに一人だけ不服な顔をしている人物が居た。
「し、しかしですわね、いきなり恋人というのは早すぎるのではなくて?」
 その不服そうな一人である、龍門渕透華は三人に対して一応の反論するものの。
「早いとは思うが、でもよ、さっきの笑顔を曇らせることができるのか?」
「うっ・・・・」
 純にツッコまれ言葉につまる透華、透華自身も幸せそうな衣を見て、諦め半分で納得してはいたのだが・・。
「わかっていますわ、けど須賀さんが衣を泣かせるような事をしたら許しませんことよ!」
 微妙に納得しきれないのか、負け惜しみのような言葉を吐き捨てる。
「・・・まあ確かに、あんまり悲しい思いさせたら、ただじゃ済ませないけどな」
衣を悲しませたら許さない、その気持ちには一も智紀も頷き同意する。
「しかし、俺達の中で最初に彼氏ができたのが衣とは・・・そういうことには一番遠いと思っていたんだけどな〜」
「ボクもそう思っていたけど、そんな事言っている純どうなの、彼氏とか欲しいの?」
「俺か・・俺は別に〜、ファンの女子と居るのは楽しいけどな」
 一に問われて、少し考えたもののあまり興味なさげに答える純。
「さすが女の中の男」
「誰が男だ、・・そういう沢村さんや国広君はどうなのかな?」
 皮肉っぽい口調で智紀と一に訊ねる純。
「・・興味はある、けど惹かれる相手が居ない」
「ボクは・・・・・」
 智紀は少し考えて直ぐに答えたが、一は純の質問によく考える。
275間の話1 02/13:2009/09/19(土) 05:12:38 ID:quk5huEp
(恋人か・・あんまり興味なかったけど、ここ数日の衣を見ているといたら楽しそうだなって思えてくる)
 男、といっても一に男性の知り合いはあまり居ない、家族を除けばハギヨシともう一人・・・浮かんだのは、衣の恋人である京太郎の顔。
(須賀君か麻雀していると情けなく見えたけど、でも衣にボクや透華達とは違う道を示してくれた、衣に対する態度を見ていると凄く優しいみたいだし・・・ああいう恋人だと居たら楽しそうだなと思うけど・・ボクも恋をしたら衣みたいに)
 そんな事を想像している時に思い出したのは、衣と京太郎が裸で抱き合いキスしているシーン、その瞬間一の頬が紅く染まる。
「一、どうかしましたの?」
「へぇ・・な、なにかな?」
「何って顔紅いぞ、まさか意中の相手でも居るのか?」
「えっ、そ、そんわ・」
 一が言い訳しようとした瞬間、バン!っと大きな音がした。
「はははは、一まで誰かと恋仲ですの!?、さぁ言いなさい相手は誰かいますぐに!?」
 大きな音は透華が机を叩きつけた音、そして顔を真っ赤にして一に食って掛かる勢いで一を問いただす透華、一瞬なんとも言えない静けさが辺りを覆う。
「お、落ち着いてよ透華、ボクにはそういう人はいないからさ」
「そ、そうですの・・・それは失礼・・ほほほ・・」
 一にそう言われて落ち着きを取り戻したのか、笑いながら座りなおす透華。
「そんな反応をした透華はどうなんだ、というかお前さんは・・誰か好きになったことあるのか?」
「あ、あるに決まっているじゃありませんの!」
「えっ!?」×3
 純に聞かれて透華の叫ぶ様な答えに、驚いて固まる三人。
(だ、誰だろう、っていうかどんな人なんだ、透華に好きになって言わせる相手って、誰・・・ボクの知る限り、
側に居るのってハギヨシ・・は無いと思うけど、じゃあ誰・・ま、まさか須賀君とか!?、でも相手は衣の恋人だよ・・いい人だとは思うけど・・・ぼ、ボクどっちを応援すればいいんだろう?)
 いろいろな考えを一がめぐらせている中、あっけにとられていた純が左手を上げた。
「あっ〜驚いてついでに聞くのもなんだが、良ければ誰が好きか教えてもらえるか?」
「興味がある・・・」「あっ、ぼ、ボクも!」
 純の言葉に反応するように智紀と一も声を上げる、すると透華は頬を染めながら恥ずかしそうに三人から視線を逸らした。
「そ、そんなの決まっていますわ、こ、衣とあなた達の事き、嫌いなわけありませんわ!」
 期待はずれの答えを聞いた三人は項垂れる。
「あっ〜たくぅ〜、なんだよぉそういうことか、はぁ〜」
「納得、しかしがっかりもしました」
「あはは、そっか・・うん、ボクも透華も皆も好きだよ・・ほぉ」
(よかった、けど今の透華・・衣に負けないくらい可愛かったな・・・)
 面白くなさそうな純と智紀、一は一人胸を撫で下ろしていた。
「な、なんですの、その反応はむかつきますわ・・」
「あのな、話の流れからすれば、異性の話だ異性の、そりゃ俺も透華の事は好きだけど、そういう意味じゃなくてだな・・」
「そう、私も透華達は好き、でもそれは友達、あるいは家族の様なもの、そうではなくて恋人にしたいような異性はいるかと聞きたい」
「そう、そのとおりだ、それだよそれ、そういう恋しい男か、もしくは気になっている男が居るかって事だ」
「わ、わかっていますは、さっきのは冗談ですわ、冗談!」
 実際冗談だったのかは分からないが、三人が三人ともちゃんと自分の事を好きと言ってくれたので、透華はあまり嫌な気分にはならなかった、だがつっこみを受けた恥ずかしさからか、それとも好きといわれた恥ずかしさからか、適当に誤魔化して再び考える。
「男性ね、男性は・・・そうね・・・ハギヨシは執事ですから違いますし・・」
透華も考えるが知り合い、龍門渕なのである程度付き合いのある男性なら居るが、それは外面上の付き合いで深く知り合ったのは居ない、となれば今思い浮かぶの、やはり一人しか居ない。
(気にはなりますわね、あの人が・・・しかし好きかと聞かれればそうでは無いと思いますわ、けどここで男性の名前一つ上げないのも何か悔しい気がしますわ・・)
 このメンバーで意地を張る必要も無いのだが、そこで意地を張るのが龍門渕透華である。
「そうですね、須賀さんかしら」
276間の話1 03/13:2009/09/19(土) 05:14:07 ID:quk5huEp
「ええっ!?」
 突然透華の口から出た京太郎の名に驚く一。
(えっ、や、やっぱり透華も好きになっちゃったの、なんでか良くわからないけど、で、でも・・それなボクは透華を応援しなくちゃだめなのかな・・・で、でも衣も裏切れないし・・ど、
どうすれば・・・そ、そうだ二人とも恋人になっちゃうとか・・・、駄目な気がする・・・けどそれ位しか思いつかないよ、そ、そうすれば・・・ボクも少し位は二人の手伝いで・・って、な、何考えているんだボクは!?)
 悩んだ末に思考が暴走した一は、自分でもよくわからない結論に達しようとして、頭を左右に振ってその考えを吹き飛ばす。
「それは気になるっていっても、どうせ衣を大事にするかどうかだろう?」
「あら、当然でしょう、それ以外に何かありまして?」
「あはは・・・そっか、そうだよね・・・はぁぁぁ」
 純の冷静なツッコミと透過の答えに、一は安堵してとてもながいため息をついた。

 話も終わった所に頃に衣がハギヨシを引き連れて部室に戻ってきた。
「皆、これが焼き饅頭だ!」
 衣が焼き饅頭が大量に盛られた皿を四人が居るテーブルに置くと、四人ともそれぞれ手を伸ばす。
「おっ、待っていました・・うん、うめぇ」「これが・・・おいしい」
「衣が凄く美味しかったといったら、京太郎がお土産にと持たせてくれたんだ」
「うん、凄く美味しいね」「うっ・・確かにおいしいですわ」
 純、智紀、一はただ満足げに、透華はどこか悔しげだが美味しそうに焼き饅頭を食べていた。
「そのままで良いから聞いて欲しい、その皆に聞いてみたい事があるのだが良いか?」
 珍しく遠慮がちに全員に尋ねる衣、四人は笑顔で答える。
「なんだ、そんなに畏まらなくても良いんだぞ」
「そうだよ、ボク等で答えられることなら何でも答えるよ」
「うん」
「当然ですわ、さぁ衣、このお姉さんにどぉーんと質問なさいまし」
「衣の方がお姉さんだぞ、でもまぁ・・今は相談に乗ってもらえるから感謝だ」
 そんな頼もしい四人を見て、衣は安心しながら質問を続けた。
「恋人と逢引するなら、どのような場所に行くのが良いと思う?」
「!?!?」×4
 四人全員が驚き揃って饅頭を喉に詰まらせた。
「お茶でございます」
 四人に素早くお茶を渡すハギヨシ、四人とも一気にお茶を飲み干す。
「はぁ・・はぁ・・死ぬかと思いましたわ」
「助かった・・」「なんとか・・・」「う、うん・・」
「こ・・こ、衣は何かイケナイ事を聞いたのか?」
 さすがに全員が喉をつまらせたため、おろおろと慌てふためく衣。
「あっ〜、いや大丈夫だ、よく考えたら予測はできるからな・・」
 初めて恋人が出来てすぐならば、そんな質問をされるのも不思議な事ではない、それは四人とも理解していた。
「う、うん、ちょっとびっくりしただけだから大丈夫だよ、衣」
「そ、そうですわ、たまたま、たまたまタイミングが悪かっただけで、衣が悪いわけじゃございませんわ」
「そ、そうね」
 純も一も透華も智紀の様子を見て、少し安心しながらも落ち込む衣。
「すまない、衣はこの様な知識を持ち合わせてはいない、だが皆ならそういう知識をもっていると思ったんだが・・どうだ?」
「・・・・・・・・」×4
 衣の言葉に誰も答えない、いや正確に言うなら答えられない、なぜならば全員恋人が居たこともないのだから。
「うっ、やはり駄目か・・・実は今週の土曜日に京太郎と逢引するのだが、京太郎は行きたい場所があるなら行こうと言ってくれた、しかしこれでは・・提案すらできない」
 今にも泣き出しそうな顔をする衣、それを見て純、一、透華が焦る。
「ちょ、ちょっと、ど、どうするんですのこれは、だ、誰か何か案を出しなさい!」
「自慢じゃないけど、女子と遊んだことなら数え切れないが、男とは無い」
「純、なんて男らしい答えなんだ・・・って言っている場合じゃないよ!」
 三人が集まりながら、話していると一人参加していなかった智紀が突然案を出した。
277間の話1 04/13:2009/09/19(土) 05:14:54 ID:quk5huEp
「・・・・PCショップのジャンクコーナー」
「PCのショップのジャンクコーナー?・・よし、良くわからないが京太郎に・」
「だめぇぇ!!」「そうですわ、落ち着いて考えるのですわ衣!」「そうだ、それは駄目そうだ!」
 智紀の提案に納得しそうになった衣を、慌てて一、透華、純が止める。
「駄目なのか?」
「何故、いい場所だと思うけど・・・」
「いいからお前は黙っていろ、えっ〜とそうだな食べ歩きとかどうだ、買い食いとかしながら」
「それは純が好きなことでしょ、それに衣はそれほど食べられませんわ、それならば私がよく使うレストランで食事とかいかがかしら?」
「お前の金銭感覚で語ると、あの男は確実に破産するぞ」「そ、そうだね」
 一応、一般的な金銭感覚がある純と一は透華の案にも当然賛成できない、透華がよく使うレストランは高級店、とても普通のしかも高校生である京太郎には手が出るわけがないのはよくわかっていたからだ。
「うん、京太郎もあまりお金が無いといっていたから、衣もお金は持ってない・・」
 透華の案にも同意できず落ち込んで肩を落とす衣。
「な、なら、あなた達他の案を早く出しなさい!」
 慌てて考えた一は適当に思いついたことを口にした。
「そ、そうだ、遊園地とかどうかな?」
「遊園地・・遊園地か、うん、衣も行ってみたいぞ!」
 遊園地という言葉に、目をきらきらと輝かせる衣。
「おおっ、ナイスだ、そうだなデートといえば遊園地だからな」
「さすがは一ですわ、そうでわね、デートにはちょうどよさそうですわね」
「無難・・・けど、まあ良いかも」
 衣の様子に他の三人も一の意見を支持した。
「遊園地か・・あっ、けどそれもお金は掛からないのか?」
 楽しそうにしていた衣の顔が一転、心配そうな表情になる。
「う、うん、入場料とか乗り物にのったりしら、結構掛かるかな・・・」
 一も思い出してみるが、遊園地などは何かお金が入用になったりする事が多い、やはり金欠気味の京太郎では少しきついかもしれない。
「そうか、ではそれも無理だな・・・何せ京太郎にはいつも出してもらっているからな、あまりお金の掛かるところに行きたいと言うのは忍びない」
 衣が落ち込みかけると、折角見つけてチャンスを逃してなるものかと透華が動いた。
「ハギヨシ!」
「はい」
 それだけで全てを理解したのか、ハギヨシが姿を消したかと思うと、また現れてその手には二枚の紙が握られていた。
「龍門パークの一日無料パスでございます、こちらがあれば園内の全てのアトラクションを無料で楽しむことができます」
「さぁ衣、これがあればいくら須賀さんにお金が無くても楽しむことはできますわ」
 ハギヨシから無料パスを受け取った透華は、それをそのまま衣に手渡した。
「えっ、し、しかし良いのか、こんな物を貰ってしまって、透華達だって」
「いいに決まっていますわ、それに残念ですが私達土曜日はたまたま全員用事が入っていますし、ねぇ・・・皆さん?」
「う、うん、そうだね」「お、おう、そうだったな」「決定事項」
 透華にギロリと睨まれた、一、純、智紀は空気を読んで口裏を合わせた。
「そ、そうなのか、けど・・・」
「すみません衣様、それは今週の土曜日が最終期限なので使っていただかないと無駄になってしまう、ですからお気になさらず須賀様とのデートにお使いください」
「あっ、本当だ・・・」
 衣が日付を確認すると、確かに今週の土曜日が期限になっていた。
「と言うわけですわ、仮に衣が使わなければ無駄になりますから、どうぞじゃんじゃん使ってくださいまし」
「感謝するぞ透華、これで京太郎と一緒に遊園地に行ける、ふふふ・・わ〜〜い」
 子供の様にはしゃぐ衣を見て、透華はほっとすると同時に凄く幸せな気分に包まれる。
「ふふ、あんなに喜んで・・・良かったですわ」
 一や智紀もにこやかに衣の様子を見守っていたが、純だけはハギヨシに近づいて疑問に思ったことを訊ねる。
「ハギヨシよ、一つ聞きたいんだけどいいか?」
278間の話1 05/13:2009/09/19(土) 05:15:43 ID:quk5huEp
「なんでしょうか?」
「さっきのあれの期限、衣が気を使わなくてもいいようにそうしたのか、って言うか一瞬でそこまで考えて持ってくるって、どれだけ凄いんだお前さんは・・」
 するとハギヨシは表情を崩さず、いつのも執事スマイルのままで答えた。
「龍門渕家の執事たるものこの程度の事ができなくてどうしますか」

 土曜日、京太郎と衣は遊園地のゲートを潜り案内板の前に立っていた。
「しっかしよかったのか、無料パスなんて」
「うん、今日までの無料券だからな、物を無駄にするのは良くない、だからそれほど気にする必要は無い、それに今は・・折角の京太郎との初めての逢引だ、そのような事を気に掛けず楽しみたい」
「そうだな、折角だから心行くまで楽しもうぜ」
「うん、いくぞ京太郎、まずは回転木馬だ」
 衣は待ちきれないといわんばかりに、京太郎の手を引いて駆け出した・・・・その後ろに四人の怪しい人影がいるとも知らずに。

「で、俺達はいったい何をしているのかな、透華さんや?」
「こら、本名は止めなさいI、ここではコードネームですわ」
「あっ〜、はいはい、でRさんやここで何をする気なんだ?」
 仕方なく話を合わせるIこと純、そしてRこと透華の後ろに付くのは、Kこと一とSこと智紀だった。
「もう、わるかでしょIここにきたんだから」
「やっぱりなのか・・・」
「そう、逢引の追跡」
 透華達の用事、それは京太郎と衣の逢引の追跡・・・といっても乗り気になっているのは透華のみで、他の三人は仕方なく付き添できたのだけ、別に透華も邪魔をするつもりは無い・・・ただ、この透華に付いていっていいのか迷ってはいた。
「いい、いくら付き合いを認めたとは言え、それは健全な付き合い、須賀さんが強引に衣に・・衣になにかしようとしたら止めなければならないじゃありませんの!?」
「あっ〜まあ、そうだな・・・けどよ、良いのか?」
「当然ですわ、たとえ衣に多少恨まれても、衣の安全が第一ですもの」
「いや、そうじゃなくて・・・衣と須賀、見えなくなりかけているぞ」
 純がぎりぎり見えている、衣と京太郎の後姿を指差す。
「た、大変ですわ、みんな追いますわよ!」
「はいよ」「承知」
 透華が駆け出すと純と智紀が後に続いた、そして最後に一が。
(も、もしももう深い関係になっているって知ったら、透華寝込んじゃいそうだな・・な、なんとかボクが頑張って、フォローしないと)
 決意を新たに透華達の後を追うのだった。

「少し恥ずかしいな・・・」
 年齢のためかメリーゴーランドの馬にまたがるのに、少し抵抗をしめす京太郎だったが。
「何を言う、似合っているぞ、そうしていると京太郎は本物王子様に見える」
 そんな楽しそうな衣の姿を見ていると、京太郎も抵抗を感じなくなり。
「じゃあ、衣はお姫様だな、可愛いお姫様を俺のものにしたいな」
「う、こ、衣のもう京太郎のものだぞ・・・」
 なにやら馬の上でじゃれあっていた。

「うぬぬぬぬ・・・なんですの、あ、あの甘ったるそうな雰囲気は・・」
「あはは・・・こ、衣が喜んでいるから良いんじゃないの」
 悔しそうにハンカチを噛み締める透華を、何とかフォローする一。
「う〜ん、楽しそうじゃないか衣、おっ、このポップコーン美味いな」
「バター塩コショウ味」
 純と智紀は、衣の楽しそうな様子に満足しながら、そこの売店で買ったポップコーンを食べていた。

 コーヒーカップから降りてきた衣は足元がおぼつかないようで、フラフラしていた。
「ううっ・・・ちょっとまわしすぎた」
「ごめんな、衣が喜ぶから俺もつい調子にのって」
「京太郎は悪くないぞ、衣が己の力量を過大評価したためだ・・気にするな」
279間の話1 06/13:2009/09/19(土) 05:16:31 ID:quk5huEp
「ああっ、ほれ、そこにベンチがあるから、休もうぜ」
 ベンチに座った京太郎は、自分の膝を枕代わりにさせて衣を横に寝かせる。
「男の膝枕なんてあまり気持ちよくないかもしれないが、我慢してくれ」
「そんなことは無い、京太郎の暖かさを感じて・・京太郎の顔まで見られる、天にも昇る心地よさだ」
「大げさだな・・」
 嫌な気分が抜けてゆくのか、京太郎の顔を見上げながら満足げな様子だった。

「こ、衣が気分を悪くしていますわ、早く助けにいきませんと!」
「お、落ち着いてR、今僕らが出て行ったら後を付けたのがバレるよ!」
「あっ〜俺も昔、あれなったわ、やりすぎて気分悪く」
「私はいくら回しても平気だった」
「もう、二人とも手伝ってよぉ〜」
 一人、透華を止める一は悲痛な声を上げていた。

衣の気分もよくなり、少しすると昼食の時間になったので、京太郎と衣は売店でホットドックを注文することにした。
「お子様にはマスタード抜きをオススメしますが」
「むっ、子供じゃない衣だ、マスタードはたっぷりだ!」
 店員の言葉が衣の対抗心を生み、衣はマスタードがたっぷり入ったホットドックを注文した。
「あはは、俺はマスタード抜きをお願いします、あとメロンソーダを二つ」
 そのやりとりに苦笑しながら、自分の分のホットドックと飲み物を注文する京太郎。
「あっ・・はい」
 戸惑いながらも注文を受けて、直ぐに注文した品を仕上げて手渡す店員。
「ふん・・」
「えっ〜と、これで・・」
「はい、ちょうどですね、ありがとうございました」
 会計を済ませて近くにあるテーブルに座る衣と京太郎。
「あむぅ・・・ううっ、か、辛い・・・」
 辛さに眉を顰め、目に涙をためながらもなんとか飲み物でそれを流し込む衣、マスタードがたっぷり塗ってあるので当然なのだが、それ以上は食べられないのか、じっとホットドックと睨めっこしていた・・。
「はぁ・・やれやれ、ほら、これと交換だ」
 想像していた通りになったのか、京太郎はマスタードを塗っていない自分のホットドックと、衣のマスタードたっぷりのホットドックを迷うことなく交換した。
「か、辛いぞ・・・良いのか?」
「良いんだよ、こっちのほうが美味そうに見えたかなら・・早く食べようぜ、この後も遊ぶんだろう」
 笑って衣の頭をなぜながらホットドックんかぶりつく京太郎。
「うん・・・京太郎はやっぱり優しいな・・ふふ、あむぅ・・」
 衣も嬉しそうに、そして今度は美味しくホットドックを食べきるのだった。

「上手だね、衣の機嫌をそこねずに・・ううん、むしろ大満足させちゃうなんて」
「衣は子供あつかいされるのが嫌いだもの」
「た、確かに・・衣の事はよくわかっているみたいですわ・・・」
 一も透過も透華も、ホットドック屋の件に関してはただただ感心していた。
「ふまいな、あいふ」
「純、食べてから喋ろうね」
 純は一人、ホットドック齧りながら満足げに京太郎と衣を眺めていた。

「う〜〜ん、ふふふ」
 嬉しそうに手の中にあるぬいぐるみを抱きしめながら歩く衣。
 衣が抱いているのは、今しがた京太郎がゲームコーナーで獲得した龍門パークのマスコットキャラのぬいぐるみだった。
「小さいのしか取れなかったけど、それでよかったのか?」
 得点によって得られる商品が違うゲームだったのだが、今衣が持っているのは10センチのぬいぐるみは一番得点の低い商品で、一番得点の高い商品では60センチオーバーのぬいぐるみがあった。
やはり大きいほうが良かったかと思った京太郎だったが、衣は笑顔でそれを否定した。
280間の話1 07/13:2009/09/19(土) 05:17:06 ID:quk5huEp
「愚問だな京太郎、何を貰うかではなく誰に貰うかが需要なのだ、恋人である京太郎からのプレゼントの時点で、これはただのぬいぐるみではなく衣の宝物だ、これでよいのではなくて、これがよいのだ」
「そうか、少し照れくさいけど・・・そういってもらえると、嬉しいな」
「ふふ、これで大エトペンにも新しい友達ができたぞ」

「あっ〜俺たち何しているんだろうな」
「追跡」
「純は主に食べ歩きだと思うよ」
「まあそうだな・・・」
「ほら何していますの、純、智紀、一、行きますわよ」
 透華は無駄話をする三人に注意を促して、早足で衣と京太郎の後を追う。
「おいおい、既に自分で決めたコードネームとやらも忘れているぞ」
「むしろ今まで覚えていたほうが凄いかと・・」
「ああっ、待ってよ透華」
 急いで透華の後を追う一、仕方なく純と智紀もその後を追った。

 遊びまわり夕日が辺りを照らす頃、京太郎と衣が最後にと選んだのはデートではお約束的な観覧車だった。
「うわぁぁぁ、凄いぞ京太郎、どんどん高くなっていくぞ京太郎」
「乗ってから聞くのもなんだが、高いところは平気なのか衣?」
「当たり前だ、高所を怖がるほど衣は子供じゃないぞ」
(高所を怖がるのに、大人も子供も関係ないのだが・・・むしろ高所を喜ぶほうが子供っぽい気が・・)
 と京太郎は心の中で思いつつも、当然そのことは口に出さない。
 しかし京太郎にも今の時間帯ならば、子供でなくても夕焼けに映える風景に心躍るのも理解できたが・・・。
「えも言われぬ美しさだ」
 短いその言葉を呟き、夕日に負けぬほどのきらきらとした目で窓からの眺めを楽しんでいる衣、それが京太郎には一番綺麗に見えた。
「本当に綺麗だな・・・」
「そうだ、夕日に映える町が・」
「衣がだよ・・・」
 そう呟くと、京太郎は隣に座る衣の肩に手をかけた。

「綺麗ね」
「そうだね、たまにはこう言うのも良いね」
「そうだな、ほら透華、お前も衣の方ばっかり見てないで、少しくらい外を眺めろよ」
 透華以外の三人は、追跡ごっこを止め、観覧車から見える景色を楽しんでいた。
「もう、あなたたちは今日はなんのために・・・いいっ!?」
 文句を言おうとした透華が突然叫び声を上げた。
「なんだなんだ、どうした・・うぉっ!!」「どうしたの・・おおっ!!」「な・・あっ!?」
 透過の声に一つ前のゴンドラ、つまり衣と京太郎に何かあったのだろうと思い三人が前のゴンドラを覗くと、衣と京太郎がキスをしていた、しかもすぐに離れるのではなく・・かなり長めのキス。

「い、いきなり何をするんだ京太郎、いいい、今は風景を愛でる時ではないのか!?」
 突然のキスでさすがに混乱した衣は、外を指差しながら文句を言う。
「悪い・・・衣が綺麗だから我慢できなかった」
 冗談やからかっているわけではなく、京太郎が本心からそれを言っていると衣は瞬時に理解した、したからこそ頬を染めて・・。
「そ、そんな顔で、そんな嬉しい事を言われたら、文句も何も言えなくなるだろう・・」
 照れくさそうに小さな抗議の声を上げる。
「照れた顔も、可愛いぞ衣・・」
「京太郎・・・」
 もはや外の風景など目に入らない、京太郎と衣に見えているのは互いの姿だけだった。

「・・・・・・・・・・」×4
 目の前のゴンドラで繰り広げられるラブラブ空間に唖然とする四人、そしてゆっくりとその空間が四人の前から消えていった・・。
281間の話1 08/13:2009/09/19(土) 05:17:47 ID:quk5huEp
「す、すげぇな・・」「ラブラブ・・キスキス・・」「ね、熱烈すぎるよ二人とも・・・」
 純、智紀、一はキスシーンを思い出し、顔を真っ赤にさせていた。
(恋人同士って、あんなになのか・・)(羨ましい・・?)(羨ましい・・)
 三人が三人とも自分が、先ほどの衣みたいにキスをしているシーンを思い浮かべたが。
「あはは、が、ガラじゃないな」「・・・そうかも」(気持ちいいのかな・・あれ透華は?)
 純と智紀は照れくさそうに笑い飛ばし、一は一人自分の唇を指でなぞりながら、一番騒ぎそうな人物が静かにしていたのに気付いた。
「そういえば、透華!?」
 一が慌てて透華に目をやると、透華が立ったまま気を失っていた、どうやら透華にはさきほどのラブラブシーンは刺激が強すぎたようだ。

 ゴンドラが一周しきる少し前に、ようやくキスを止めて離れる京太郎と衣。
「も、もう京太郎、折角の眺めを半分も堪能できなかったぞ」
「悪い悪い、もう一回乗るか?」
 笑いながら謝る京太郎、衣も本気で怒っている訳ではないが、文句は言いたげだった。
「今度は先ほどの様にいきなり接吻するのは無しだぞ・・・」
「ああ、わかっている、キスはしないよ」
「・・・それはそれで残念なのだが」
 そんな可愛らしい衣の言葉を京太郎が聞き逃すわけも無く、この後、京太郎と衣はもう一周終えた後、更に一周することになった。

「たくぅ・・仕方ないな」「駄目な子・・・」「透華・・・大丈夫?」
 透華を抱えて観覧車から降りる純と智紀、一は心配そうに透華の顔を覗き込んでいた。
「あ、あの大丈夫ですか?」
「ああ、ちょっと気分が悪くなっただけで平気だから、気にしないでくれ」
 透華の様子に心配して駆け寄ってくるスタッフ、しかし本当の事を話すわけにもいかず、純達は適当に言い訳をして急いで透華を抱えて近くにある休める場所に移動した。

「今日はありがとうな、楽しかったぞ衣」
「うん、衣・・も・・たのし・・かった・・・ぞ」
 必死に答える衣だが、今日一日動き回っていたためかうつらうつらとしていた。
「眠いのか衣?」
「へ・・へいきりゃ・・ねむりゅ・・らんれ・・」
 そう言いながら眠気からか、呂律が回らなくなる衣を見て、京太郎は微笑ましく思いながらしゃがんで衣に背を向けた。
「ほれ、背中に乗れ・・・」
「いいにょ・・か・・」
「ああ、これも恋人の仕事だ」
 遠慮よりも眠気が勝ち、そして衣も心のどこかで京太郎の背で眠りたいと思っており、素直に京太郎の背中に乗る衣。
「・・・ありがと・・きょうたろ・・ろう・・くぅー・・」
 京太郎の背に乗り前に京太郎の首に手を回すと、衣はすぐに寝てしまった。
「さてと、帰るか・・・」
 衣の重み、それがどこか心地よく感じながら京太郎は帰路についた。

「今までは俺かハギヨシの仕事だったんだけどな・・・」
 少し寂しげに京太郎の背に乗る衣を見つめる純。
「そうだね、でも今は須賀君の役目かな・・・」
「はぁ・・もうすっかり衣の恋人ですわ、須賀さんは・・・」
 京太郎と衣が二週している間に、透華も自分の足で歩ける程度には回復していたが、所々まだダメージを引きずっていた。
「ようやく認めたのね」
「ええ、仕方ありませんわ、衣の事をちゃんと理解して、あれだけ衣を楽しませてあげられるなんて、それにあまり五月蝿く言って衣に嫌われるのも嫌ですから・・」
 諦める、というより納得せざるを得ないと言った感じの透華に、うんうんと他の三人もうなずいた。

「じゃあ、俺はこのまま帰るぞ」
「私も」
「またね、純、智紀」「ええ、それではまた」
282間の話1 09/13:2009/09/19(土) 05:18:27 ID:quk5huEp
 龍門渕正門前で透華と一は、純と智紀に別れを告げて見送った。
「さて、それでは着替えを済ませて、衣に会いに行きますわよ」
「うん」
 二人は一度着替えに戻った後、衣の邸に向かうのだった。

 龍門渕家別邸前では、衣と京太郎の帰りをハギヨシが待っていた。
「お帰りなさいませ、衣様、須賀様・おや、衣様はお休みで?」
「ええ、今日は遊びまわったからつかれたみたいで、途中で」
「それでは、ここからは私がお運びしましょうか?」
「えっ〜と、お願いしても良いかとも思うんだけど・・・その」
「おや・・・これは」
 衣の左手は人形を、そして右手はしっかりと京太郎の服を握り締めていた。
かなりしっかりとつかまれているので、服を脱ぐ以外衣を引き剥がすのは不可能だ。
「須賀様、更にお願いを重ねるようでなんですが・」
「ああ、良いですよ、それに・・・」
 京太郎とハギヨシが衣をちらりと見ると、凄く幸せそうな寝顔で衣は・・。
「ふにゃ・・きょうた・・ろう・・といると・・・たのしいぞ・・」
 楽しげな夢を見ていた。
「起こすのも忍びなくて」
「そうですか、それではお願いいたします、さぁ、どうぞお入りくださいませ」
 ハギヨシが扉を開けてくれて、京太郎は衣をおんぶしたまま邸内に入る。
 衣の部屋の扉もハギヨシが開けてくれ、なんとか衣をベッドに寝かせるが、それでも衣の右手はしっかりと京太郎の服を掴んでいた。
「このまま衣が起きるまでまっています」
「はい、ではせめて、こちらのお茶を飲んでお待ちください」
 そういってハギヨシはどこからか、急須と湯飲みを取り出して、ベッドの側に一人分の椅子とテーブルを用意して、テーブルの上に湯飲みを置いた。
「それでは、ごゆるりとおくつろぎください」
「あっ、はい、ありがとうございます」
 俺を言うと、ハギヨシはどこかへと消えていった、おそらく呼べば出てくるのだろうが、今はその必要も無く、京太郎は衣の寝顔をただじっと見つめていた。

「うっ、衣は間違えなく眠っているん・・ですわね?」
「はい、須賀様の服を掴んだまま、解くには起こすしかないので、しかし起こすのは忍びないと、それでお願いをしたしだいで」
 部屋の中を見ながら、ハギヨシの二度目の説明を聞く透華。
「た、たしかに天使の寝顔を崩すのが惜しいのはわかります・・け、けど、眠る女性の横に年頃の男子というのはいかがなものかしら・・・」
「と、透華、認めたんじゃなかったの?」
「認めましたは、ええはっきりと、と言ってもそれは普通に付き合うのをと言う事です、ふ、ふか・・・深い仲になるのは!・・・あっ」
 一が口の前に指を一本立てると、自分が五月蝿くしていたのに気付いて慌てて口を押さえる透華。
「と、とにかくですわ、そういうのは・・・もう少し衣が大人になってからですわ」
「そ、そうかもね・・・でも一度認めたなら、須賀君を信じてあげても良いんじゃない?」
 まさかすでにそういう仲になっている可能性が高いとは、言えない一であった。
「一応信じてはいますわ、とは言え男は一皮向けば狼と言うではないの、そ、その衣の愛らしく無防備な寝顔を見ていて、つい間がさして・・などと言うことが無いと言えまして?」
「須賀君はそんな・・衣が泣くような事はしないって」
 あるいはそれすら衣は喜ぶかも知れない、とそんな考えが一の脳裏に浮かんでいた。
「透華お嬢様、今日は当主様と御食事会のご予定が」
「あっ、そ、そうでしたわ、う、う〜〜ん」
 考えるが、さすがの透華も当主である父との食事会の予定をキャンセルしてまで、ここで見張りを続けるわけにもいかない、もしそうしたなら衣を恐れている透華の父が衣に何をするかわからないと言うこともある。
「私はお父様と食事会に行ってきます、一あなたは須賀さんが万が一にでも変な気を起こさないように、見張っていてくださいな」
「えっ、み、見張るの?」
「そ、そうですわ、須賀さんが衣に襲い掛からぬように見張ってくださいな、それに今日のお父様との食事会にはハギヨシにも同行してもらわなければなりませんから、あの二人の夕食の準備や、お世話諸々もあるでしょ?」
283間の話1 10/13:2009/09/19(土) 05:19:30 ID:quk5huEp
「あっ、そうか・・」
 他のメイドは衣をまだどこか恐ろしげな目で見ているため、ハギヨシが居ない以上、衣の世話をする適任は一か歩、ならば歩よりは同じ麻雀部の一の方が慣れているだろう、それに京太郎の事を考えても一の方が良いはずだ、それは一にも理解できた。
「うん、わかったよ」
「ええ、お願いしますわ、あっ、車も使えないのかもしれませんから、須賀さんには泊まっていただいて構いませんわ」
「うん、後で須賀君に伝えておくよ」
「泊まるのは前回使用した部屋を用意しておきました、着替えもそちらに前回と同じものを、料理については・・・」
 ハギヨシは丁寧にしかし素早く必要な事を一に伝える。
「うん、わかった、大丈夫だから透華行ってらっしゃい」
「ええ、行ってきますわ、ハギヨシも行きますわよ」
「はい」
 そのまま振り返らずに透華とハギヨシはこの邸を後にした。

「うっ・」
「おっ、起きたか?」
 衣が目を覚ますと、見慣れた天井と京太郎の顔が見えた。
「う〜ん・・・ここは衣の部屋か?」
 起き上がり目蓋を擦って衣が周りに目をやれば、そこは見慣れた自分の部屋だった。
「そうだぞ、帰りに寝ちゃったからおぶって帰ってきたんだ」
「そうだったな、とても幸せな夢を見ていた・・・父上と母君が出てきた、それでな京太郎との事を祝福してくれた」
「そう・・か」
(やっぱり衣、寂しい・・・よな、当然)
 両親が突然の死、それも慣れたという少女、でもその心内はどうかはわからない、心の奥底ではやはり、と色々な考えが京太郎の頭の中に浮かんでは消える。
「京太郎そのような顔をするな、衣は嬉しかったんだぞ、夢とは言え父上や母君に会えて、少しは寂しいが、今は透華や一や純や智紀やハギヨシが居る、そしてなにより京太郎も居てくれるからな、だから平気だ」
「そうか、うん、そうだな側に居るからな」
 にこっと寂しさを吹き飛ばすようなそんな衣の笑顔に、京太郎も悩むのは止め笑顔で衣の頭を撫ぜた。
「衣、須賀君、入っても良いかな?」
 扉がノックされると、すぐに一の声が聞こえてきた。
「良いぞ」
 衣が許可を出すと扉が開いて、メイド姿の一が入ってきた。
「夕食の準備がすぐに出来るけど、どうする?」
 メイド姿をしていると言っても、他の使用人が居ないためか、一の口調はいつもと変わらず堅苦しい物ではなかった。
「ハギヨシは?」
「ハギヨシは透華と一緒に、当主様とのお食事会に参加するから」
「そうか、今日も皆でと思ったんだが・・・京太郎は一緒に食べてくれるか?」
 衣は一人での食事は慣れている、とは言えやはり一人の食事は味気ないのだろう、そのため京太郎をちらりと見る。
「えっ、で、でも・・」
「安心して、もう須賀君の分も用意しているから、だから良かったらね」
「じゃあ、頂きます」
 ここで断るのもなんだろうし、それに京太郎自身も衣と食事がしたかったので、申し出を素直に受け入れた。
「それじゃあ、直ぐに準備してくるけど、衣は何時まで須賀君の服を掴んでいるの?」
「・・・・あっ、す、すまない」
 自分がしっかりと京太郎の服の握ったままの事に気付いた衣は、顔を赤くしながら慌ててその手を離した。

 仕事も全て終わり後は眠るだけの一は、使用人用に割り振られた部屋で寝巻きに着替えていた、ちなみに一の寝巻きは私服と違わず、薄ピンク色の肌が透けて見えるきわどいネグリジェだ。
284間の話1 11/13:2009/09/19(土) 05:20:25 ID:quk5huEp
「ふぅ・・・やっぱり須賀君は優しいんだな」
 思い出すのは今日の出来事、衣と京太郎の遊園地デート。
「須賀君、ちゃんと衣も見ているし、色々気遣ってもいるし、何より・・二人とも凄く楽しそうだな、須賀君みたいな人良いな・・・ボクも・・」
 それは友達の恋人だからか、あるいはただその男性に引かれているだけか。
「って、だ、駄目だよ須賀君は衣の恋人なんだから・・・そうだよ、駄目だよ、そんなの、か、仮にだよ、仮にもしも・・もしも衣と須賀君が許してくれたら・・・」
 妾、愛人などと言う言葉が一の脳裏に浮かび、裸の衣の横に自分が居て、その前には裸の京太郎が・・。
「な、ななな、何考えているのボクは、そ、そんなのイケナイし・・だいたい・・」
 否定しきれないのは、それが一自身の望みだからだろうか、しかしそれはどこか現実味に乏しく、空しく感じた。
「・・・寝よう」
 一がベッドに横になろうとすると、廊下から足音が聞こえてくる。
「うん?・・・これって」
 おそらくハギヨシは帰ってきていない、きていたとしてもこんな跳ねるような足音では無い筈だ、今この邸でこんな風に歩くのは衣だけだろう。
「トイレじゃないよね・・・」
 お手洗いならこの部屋の前を通る必要は無い、衣の部屋からここを通り行き着く先は・。
「須賀君の・・・部屋?」

「・・・」
 息を殺して、一が隙間から覗き見るのは京太郎が泊まっているゲストルーム。
 部屋の中では衣と京太郎が裸で唇を重ね抱き合っていた。
「・・・っぅ!?」
 叫びそうになった一は自分の口を慌てて押さえ込んで、声を押し殺す。
(こ、ここここ、これって、やっぱりあれだよね・・あれ・・)
 もう一度、正しく確認しようと覗き込めば、先ほど変わらず、いや正しくは先ほどより進み京太郎の手が衣の体を優しく愛撫して、衣は声を上げてそしてキスを求めていた。
(や、やっぱり、二人はそういう関係だったんだ、ど、どうしよう止めた方がいいのかな?)
 透華との約束を思い出す、透華は『須賀さんが衣に襲い掛からぬように』と言っていたのを思い出す。
(この場合、須賀君は襲ってないよね、むしろ夜這いに来たのも衣だし・・・それって衣がこれを望んで、でもやっぱりそのそう言う男女の肉体的かんけ・)
「ああっ!!」
 考えを巡らせていた一だったが、衣の声に慌てて部屋の中を覗く。
 見えたのは京太郎の下で喘ぐ衣、一もそれ相応の知識があるため、それが何をしているのかは理解できた。
(せ、セックスしている、衣と須賀君が・・・・・)
 目の前で繰り広げられる男女の秘め事に、一は見せられ目を離せずに居た。
「京太郎いい!!、京太郎のおちんちんきもちいぞぉぉ!」
「ころももいいぞぉぉ!!、衣のおま○こ気持ちいいぞぉぉぉ!!」
 卑猥な言葉のやりとり、ぶつかる肉体、京太郎が大きく腰を引くと衣の膣内からペニスが引き抜かれる。
(お、おっきい!?・・・あ、あんなのが衣のなかに入るんだ・・衣に入るなら、ぼ、ボクにも・・)
 一は自然と自分の股間に手を伸ばし・・・触れる。
「ひっくぅ!!」
 一の肉体に快楽が走る。
(気持ち良い、このまま思いっきりしたい・・・けど)
 このままここでし続けて声を上げれば、衣と京太郎に感付かれる危険もある。
 でも一は手を止められず目も離せない、衣と京太郎のまぐわいを見ながら自分を慰める。
 くちゃ・・ぐちゃぐちゃ
「あっ・・くぅ・・」
 指で割れ目を弄れば、感じている証拠である液体が溢れてくる。
(ああっ、いい、いいよぉぉ!!・・気持ちいい、いつもしているのとちがって・・ああ、こ、衣も・・須賀君も・・・気持ちよさそうでいいなぁ・・)
 一は自慰行為の経験もあったが、友達のまぐわいを見ながらの自慰に、今までとは比べ物にならない快楽を感じていた。
「はぐぅ・・・ら、らめぇ・・・」
285間の話1 12/13:2009/09/19(土) 05:22:17 ID:quk5huEp
 声が漏れそうになる一、このままでは衣と京太郎が何時気付いても不思議ではない、しかし理性を上回る快楽に我慢などできなかった。
 くちゃくちゃくちゃ
「はぁぁくぅぅぅ・・・」
 一の膣内からあふれ出る液体は量を増して、それと同時に今までの感覚からも自分がもう達するのだと一は理解する、と同時に。
「くぅ、い、いくぅぅ!!」
 声を上げ、体を震わせ、絶頂を味わう一・・・徐々に波が引いていき、膝が落ちた。
「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・すぅ・・はぁ・・」
 快楽の余韻から息を切らせる、その息を整えると・・・一は今しがた自分が大きな声を上げたのに気付いた。
(も、もしかして・・・ば、ばれ・・た・・)
 恐る恐る中を覗くと、衣と京太郎も息を整えていた、偶然絶頂のタイミングが重なったようで二人が始めに気づいている様子は無い。
「は、はぁ・・・よ、よかった・・・」
 安心すると同時に一は眠気に襲われる、激しい快楽と緊張、更に今日は衣と京太郎の後をつけて動き回っていたため、体力も精神力も消耗しきっているのだろう。
「うっ・・少しだけ・・あとで・・部屋に・・」
 眠気に勝てず、ほんの少しだけ眠ってから部屋に戻ることにした。
(みつからなく・・て・・・よかった・・・けど・・)
 自分自身でも分からないが、少し残念な気持ちを感じながら、一は眠りの世界に足を踏み入れた。

 一が目を覚ますと、そこは見慣れた場所で衣の部屋、そのベッドの上だった。
「どうしてボク、廊下で・・」
 眠りに入った時は間違えなく廊下だったはず、寝ぼけてここまで歩くとは考えられない、ならば残る可能性は誰かが一を運んだということ。
「だ、誰が・・・」
 一は必死に考えてみる、ハギヨシなら自分を使用人用の部屋に運ぶはずだ、仮に運んだとしても衣のベッドに自分を寝かせるとは考えられない、
衣は自分をここまで運んでくるのが無理だろう、見つけたとしても起こすか毛布を掛けてくれるかだ、となれば可能性のある人物は一人しか居ない。
「す・・須賀君・・・」
 納得できた、京太郎ならば使用人用の部屋を知らないことも、衣のベッドに寝かせることも全て。
「た・・確かめないと、で、でもその前に朝食の準備も・・しないと」
 万が一、いや億が一違うことを願いつつ、使用人用の部屋でメイド服に着替えを済ませてメイドの仕事に取り掛かった。

 仕事・・といっても戻ってきたハギヨシが全て終えており、後は京太郎を呼びに良くだけだった。
「すぅ・・・はぁ、すぅ・・・はぁ」
 何度目かの深呼吸を終えて、意を決し扉を叩く一。
「どうぞ〜」
 中から京太郎の返事が聞こえて、一声掛けて扉を開けた。
 部屋の中には寝巻きではなく、普段着を着た京太郎がベッドに腰掛けていて、その膝の上にこちらも着替えを済ませた衣が座っていた。
 一の中でその姿が一瞬、昨晩の二人の姿と重なった。
「おはよう、一」
「おはようございます、国広さん」
「お、おはようございまちゅ、衣、しゅ、しゅが君」
 いけないことを考えている時に挨拶をされ、慌てて返答しようとしたためにお辞儀はしたものの噛んでしまった一。
(や、やっちゃった・・)
 顔面を真赤にしながら、顔を上げると衣と京太郎が不思議そうに一を見ていた。
「どうした一、顔赤いぞ?」
「・・あっ、いや、ほらあれだろう、寝坊して焦ったんじゃないか?」
 何かに気付いた京太郎が助け舟を出し一は飛び乗り、話を合わせた。
「う、うん、実は寝坊しちゃってね・・ご、ごめんね」
「なんだ寝坊か、気にするな衣もよく寝坊するからな」
286間の話1 13/13:2009/09/19(土) 05:24:35 ID:quk5huEp
 どうやら衣はそれを信じたらしく納得していた。
「うん、もう朝ごはんの準備ができているから」
「それじゃあ、行くぞ京太郎、一緒に朝ごはんだ」
「あっ、ああ」
 衣は京太郎の膝から飛び降り、そのまま部屋から出ると京太郎も後に続こうとしたが。
「あっ、あのう・・須賀君」
京太郎が部屋を出ようとした時、一に呼び止められた。
「な、なんですか国広さん?」
「ご、ごめん、その・・廊下で寝ていたのを須賀君が運んでくれたんだよね?」
「あっ、は、はい、部屋分からないから衣の部屋に運んだんですけど・・良かったですかね?」
「うん、ありがとう、助かったよ、そのお手洗いに行った後で・・そのまま寝ちゃったみたいで」
「そ、そうですか・・気をつけてくださいね」
「う、うん気をつけるよ」
(須賀君、ボクがしていたのは・・気付かなかったみたいで、よかった・・)
 一は自分が廊下でしていた事が、ばれていないことに安心して胸を撫で下ろす。
(お、俺と衣がしているのがばれてないみたいだな、気付かれていたら色々と言われるだろうし・・もしくはこんな普通に話してもくれないだろうから)
 京太郎も自分達が部屋でしていたことが、ばれていない様子に安心して胸を撫で下ろした。
「とにかく、運んでくれてありがとう、おかげで風邪を引かずにすんだよ」
「どういたしまして、それじゃあ衣が待っているんで行きましょうか」
「うん、そうだね」
 京太郎の後に続き部屋を出た一は、歩きながら先ほどの事を考えていた。
(気付かれていなくて助かった・・でも、透華には言えないよね、ボク自身の事もあるし)
 まさか衣から京太郎に夜這いしていたなどと報告できるわけも無く、それに衣と京太郎がまぐわう姿を見ながら自分で慰めていた、なんて一は絶対に言えそうになかった。
(秘密かな・・しばらくは、でも、昨日のは気持ちよかったな、今までより何倍も)
 昨晩のあの京太郎と衣の姿を、そしてそれを見ながら自らを慰めていた事を鮮明に思い出すと、昨日感じた快楽を少しだけ感じた。
(やばい、クセになりそう・・・いや、なるねきっと・・)
 おそらく、次の機会があれば、きっと自分は再び覗き見をして・・・と一は思った。
(ねぇ、衣、須賀君、透華には秘密にしておくから、ボクも少し位楽しんでも良いよね?)
 前を歩く二人を見ながら、一は妖しくそして楽しそうに悪戯っ子の様に微笑んだ。
終わり。
287名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 05:25:24 ID:quk5huEp
以上です、誤字脱字があったらすみません。
288名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 05:42:37 ID:QHv5QQiS
GJ
そして国広君は今すぐ俺のもとに来て慰められるべき
289名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 06:39:11 ID:KVQNw/fW
GJ!

誤字脱字変換ミスは気にするな
こっちの脳内で修正して読むから
290名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 10:21:59 ID:9qILLdgQ
続編もクオリティーたけー
291名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 13:17:50 ID:jkeOwJsD
>>285
家政婦は見たGJ
292名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 15:42:48 ID:6K1tgSEk
この職人様さえいれば百合とか他のはいらないな!
293名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 23:11:12 ID:lZFMOG+/
>>287
またしてもGJ!
衣可愛い。一も可愛い。
そして京太郎はパネェ。
294名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 12:25:33 ID:dwx1MEhC
このままハジメも美味しくいただいてしまうのか?
295名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 02:38:05 ID:TbpAkrU9
アニメ版スラムダンクみたいな終わりかただなアニメ版
296名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 14:30:39 ID:jW6sDl9E
だから百合は駄目だって
297名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 22:27:46 ID:39x3QP61
かじゅのエロ尻責めSS希望
298名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 09:06:37 ID:UMshHXhE
だから百合は駄目だって
299名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 20:22:42 ID:W0c0WdOx
納豆をまぜまぜする華菜ちゃん可愛い。
300名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 20:36:57 ID:LZ+8GHSv

>>287の職人様GJ!

甘さを堪能させていただきました。

いい仕事してますね〜

ついでに300GET!
301名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 00:25:23 ID:tX5JuvW+
百合禁止となると京太郎かハギヨシぐらいしかチンコ担当がいないわけだが
オリキャラとかは駄目なのか?
302名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 00:43:06 ID:mSydZdFO
「女の子同士はダメ」「百合ダメ」と約1人が騒いでるか気にしないで言いと思う
たが、あまりにナマナマしい百合なら、百合スレに投下してくれや。

出来るだけ性格や言葉使いは原作に近い物にしてくれれば良いのでは?
303名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 01:04:02 ID:i4/Ch9AM
百合は構わないが百合厨は消えてくれ
まあことあるごとに男死ねなんていうアホはこのスレにはいないと思うが
304名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 02:05:51 ID:tvQV9zbM
>>303
なのはとかいたなそういうの。
ノマカプじゃないと萌えない(純愛百合とか見ると「うわぁ…」って気分にしかならないのに)
自己投影厨きめぇとかたたきまくるやつ、まあもしかしたら投影してるかもしれんが、お前ら人のこと笑えるのかと
まあエロが入ってりゃどっちでもいいんですけどね
305名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 02:23:30 ID:3VZjJvJU
エロけりゃなんでもいい。作者あってことなんだから無理やり個人の嗜好押し付けんようにな。
自分と合わなけりゃ全部厨呼ばわりは相当痛いぞ。
306名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 02:47:01 ID:2vKztqj7
百合厨の痛さは本物だよ
307名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 02:50:26 ID:gZ16BZH/
おーおー
308名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 03:26:26 ID:Ou4rwVy8
京太郎だと限界が在るし
京太郎と話した事が有るとか会って何かしら印象を残している相手って
同じ学校の子だけだし
ソレだって手を出せそうな相手は、咲か優希だし。
309名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 03:47:42 ID:MfCb24NQ
> 京太郎だと限界が在るし
二次創作なんだから唐突にキャプテンに惚れられたって別にいいんだよ
どっちにしろここで百合やるような馬鹿はいないと思うからどうでもいいけど

>>301
なんでオリキャラ駄目って話になってるのかわからん
310名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 04:29:02 ID:0N5LvYea
>>309
> 二次創作なんだから唐突にキャプテンに惚れられたって別にいいんだよ

だな。二次小説家がきっかけを与えてあげればいいだけだしっ!

オリキャラの方は……どうだろ? 読み手を選ぶし、スレが荒れるから敬遠されがちなのかも。
311名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 04:38:32 ID:yrrAN/zu
オリキャラは前にもあったし歓迎されてたぞ
エロパロなんだからオリキャラ上等だろう

ただし百合、てめーは駄目だ
最近は百合もなくて快適だからこのままいって欲しいな
312名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 04:44:08 ID:/W9VyCGQ
庇う訳じゃないけど、二次創作なんだから百合でもいいじゃん、てのはどうなの?
313名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 04:51:52 ID:0N5LvYea
エロパロだからエロければなんでも良しか……なんという広義。
314名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 05:04:01 ID:MfCb24NQ
この板だとオリキャラって普通じゃないか?
スレにもよるがオリキャラで文句言われるところってあまり見ないが

>>312
百合は専門スレ推奨
テンプレ嫁
315名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 05:51:56 ID:0N5LvYea
>>314
> スレにもよるがオリキャラで文句言われるところってあまり見ないが


そうなのか。自分の認識ではどのスレでもオリキャラは作者の化身なイメージがあるからあまり好まれていないかと思ってた。自己投影のし過ぎとか俺最強とかあるし。
316名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 05:57:24 ID:OgWfjK+R
エロパロ板なのにエロ要素0のSS投下されるよりは百合のがまだまし
317名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 06:14:41 ID:61t78o+u
チンコ要員もう一人いるぞ
つ 司会者(白石稔)

>>304
いたいた
そいつ殺人予告までしてたな

>>315
俺もそう思う
オリキャラSSが投下されるとGJレスが他に比べて少ない上に叩く奴もいた


まあ百合だろうが純愛だろうが凌辱だろうが
なんでも投下お待ちしてます
318名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 09:24:49 ID:jTejQfAO
百合イラネ
専用板まであるのになんで必死にこっちで市民権主張するのかわからんね
感じ悪いわ
319名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 09:46:05 ID:YpbHHKTA
オリジナルな子を連れてくるよりは、話に出てきてる子たちの交遊のほうが良いと思うよ。
仲良く、食事作って食べたり、お風呂で洗いあったり、一緒に寝たりするのが悪いとは思えない。
なんか「百合反対」って言ってる(書いてる)人は、SSをよく読まないで、条件反射してるだけみたい。
冗談に冗談で返したり、はしゃいで・じゃれあって・いちゃいちゃするの、悪くないとおもうけどな?



アニメ見てると、京太郎、咲、とも優希に対しての面倒見が良すぎるなぁ。
特に京太郎は、口では何を言っても結果的に言うこと聞いてるし。
320名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 10:44:56 ID:tgBUWQbH
百合もオリキャラも陵辱も嫌だから禁止
321名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 10:56:15 ID:7ymqAocd
>>320
ご希望は?
322名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 12:21:23 ID:QMQeaQcQ
百合も京太郎もオリキャラも禁止
そんなに何でもかんでも禁止にしたいならいっその事このスレ潰せよ
323名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 12:54:26 ID:tgBUWQbH
>>321
原作キャラのカプのみでの純愛
324名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 12:54:57 ID:+C88DuBv
百合厨はなんで嫌われるのか自覚できないんだな
325名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 13:25:01 ID:eB481FvQ
>>1
326名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 14:32:34 ID:MfCb24NQ
百合以外なら別に文句言われないし、スレ違いでもないんだから文句言う奴は荒らしだよ
強引に他のと同一視してこれが駄目なら全部駄目だろとか言っちゃうのがわかりやすいというかなんというか

>>319
>仲良く、食事作って食べたり、お風呂で洗いあったり、一緒に寝たりするのが悪いとは思えない。
そういうのは別の場所でやってください
ここはその手のSSを投下する場所じゃありません
327名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 14:40:14 ID:tgBUWQbH
百合とオリキャラと陵辱禁止
328名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 14:59:40 ID:3VZjJvJU
単発で毎日百合排除言い出す奴はなんなんだろうな?
少しは口開けて馬鹿みたいに待ってるんじゃなく、自分で書いてみたらどうだ?
329名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 15:04:10 ID:tX5JuvW+
ふたなr(ry
330名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 15:04:46 ID:BVGOQ73I
ただの荒らしだろ
331名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 15:11:56 ID:7V7D2nwv
京太郎が部員みんな監禁して犯しまくるSS見たい
332名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 15:42:18 ID:6SnAwWZd
エロエロSS読みたい。
333名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 17:05:16 ID:VB919PG/

とりあえず、百合関連の議論を装ってすれ荒らす奴がいるから
徹底してスルーするって結論が出たの忘れた?
334名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 17:07:45 ID:tX5JuvW+
なんかすまんな俺のせいで
335名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 17:26:53 ID:bNbR0x6P
エロパロなんだから厳密に言えばエロなしはスレチだよなあ。
百合も専用のスレがないなら注意書きしてこのスレに投下で問題ないと思うけど、
事実百合スレがあるんだから住み分けすべきだと思うよ。

咲に関しては男キャラがほとんどいないっていうのと女キャラばかりという点で
あまり他のスレの話は参考にならないかもしれないけど自分が常駐してる他のスレでは
801は801板があるからそっちでやるのは当たり前、百合スレはないから百合作品も許容って感じなんだけど、
百合も801も同性愛なのになんで801はエロパロ板じゃだめなんだと言われたら
専用板・スレのありなりしでしか説明できないんだよね。
男同士の方が抵抗あるかもしれないけど女同士だって結局のところ同性愛であって
拒否反応があるのはしょうがないし拒絶する人がいて、さらに専用のスレがあるなら
平和にやっていくために住み分けすればいいだけのことじゃないのかな。
百合を許容できる人よりできない人の方が少ないから百合OKとかそういう話じゃないと思うよ。
336名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 17:30:58 ID:/W9VyCGQ
はいはいそうですね。
337名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 17:45:25 ID:tgBUWQbH
百合とオリキャラと陵辱書いた奴の住民特定してやろうか
338名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 19:28:28 ID:5waoSr75
>>337
そこまでする事ないだろう。
でも、脅して書けないようにするというのは確かに名案だ。明確に脅すとスルー不可能になってしまうな。
339名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 01:35:59 ID:i1UJTKuH
何こいつら本気でキモい。
普通にスルーでいいだろうが。
340名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 02:47:42 ID:7eHLK3p4
触れないであげてくだせぇこの子は百合に親を殺されたのでさぁ。
341名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 06:00:51 ID:MqLv2Orb
つまりは母親が元百合で結婚したのに嫉妬した百合相手がナイスボートというわけですね
342名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 08:27:35 ID:tkBTfjbS
>>339
そうでもしないとスレが良くならないだろ
俺らはスレの為を思ってやってんだよ
343名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 08:28:55 ID:WMRP2GFB
わかりやすい工作だなぁ
344名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 09:01:44 ID:ae0v92Th
顔真っ赤にした百合厨がDQNな敵対勢力のふりしてるか騒動に引き寄せられた荒らしってところか
どちらにせよしばらくは抜き打ちスルースキル検定期間だな
345名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 09:07:59 ID:QiLp/xKf
テンプレには百合スレ推奨と書いてあるけど百合禁止とまでは書いてない
だから投下前に注意書きすればおk
百合禁止と強く主張するの結構だが
嫌いだからといって追い出すのはテンプレに違反しているんじゃないか?

まぁ嫌なもんはスルーしろってこった
346名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 09:50:11 ID:6RDyHmUY
テンプレに別スレ推奨なんて付け加えたからいかんのだろう。
作者に文句は禁止、スルースキルを上げましょうでよかった。
物かける人を常駐させるっていうスレ住人の意思が感じられないもんな。
347名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 09:53:39 ID:BcFz9DYY
白銀厨うざい
348名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 10:21:03 ID:iHC2S25g
そんな事より制服のスカート丈の話しようぜ
349名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 10:31:18 ID:fXuXr0Qu
一年生だけ短いだろ

先輩たちのも見てえよ
350名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 11:01:37 ID:JnyPGGR/
一年生は男を挑発するために短いスカートをはいている説

>>346
百合は専用スレで住み分けすればどっちの住民も平和じゃない
ここに百合なんて投下されてないし普通のエロで盛り上がってるわけで
なんで今更百合云々でぐだぐだ言うのか理解できない
火種を一生懸命撒こうとしてるのか?
351名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 11:09:38 ID:QiLp/xKf
>>350
そんなわけない
352名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 11:21:40 ID:oUKkSoJw
スカート丈?膝出しの子?。
清澄の麻雀部以外の女生徒で良ければ、連載の最初の頃に出てきてるよね。
あとは、
他校の生徒たちとか。
http://nijigencospa.com/detail/id/0000029770
とか?
まあ、多分、咲、和、優希、は丈32cmくらいのを利用しているのだろう。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11303120090902
http://nijigencospa.com/detail/id/0000029840

だけど、マコの店で咲が「スカート短くて落ち着かない」だっけ?
何か言っているから、制服のスカート丈も気になっているハズ。
353名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 11:31:17 ID:oUKkSoJw
ああ、32cmの根拠ね。
http:
//www.hirax.net/dekirukana2/miniskirt/
(個人の自宅サーバーなので、接続は運しだい)
354名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 12:06:48 ID:qidDJGAH
もうエロ禁止にしろ
3552:2009/09/24(木) 12:13:04 ID:YOSHQqYd
356名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 12:31:24 ID:TP2qq266
>>354
本末転倒だろうが。
357名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 19:47:49 ID:qHcAMHBy
http://imepita.jp/20090924/711250
このモブに優希が犯される展開を期待した
358238:2009/09/24(木) 21:16:37 ID:Jv5q/c9Z
>>244のつづきや
359238:2009/09/24(木) 21:18:18 ID:Jv5q/c9Z
高校生男子としては細めの腰周りに、しかし恥ずかしくない程度には引き締まったお腹。
制服のシャツのボタンを外した優希は、いとし恋人の肌蹴た胸元に擦り寄る。

「ふふふー、今日は京太郎をあたしの美技の虜にしてやるんだじぇ?」

そう言いながら腰をくねらせるが、どうにも色気が足りない。
「はいはい」と苦笑しながら頭を撫でるが、当の優希はそれが不満なようで
林檎のように少し赤らんだ頬を膨らましたあと

「ちぇっ、また子ども扱いして。
ちっこいからってなめてると痛い目みるじぇー」

と、愛撫を始める。
男子のそれとしてはやはり細い、しかし少女のそれに比べれば若干肉付きのいい首元と
そのくびれの周りを、まるで恋人の証をマーキングように可愛く音を立てて口付け
また慈しむように舌を這わす。

「んっ」

思わず吐息を漏らす京太郎。
そんな京太郎に対して、愛撫を止めず、今度は首元から下へと向かう。
子犬が飼い主の頬を舐めるように、優希はちろちろと京太郎の胸元を愛撫し始める。

「きょうたろうのむね、女の子みたいだじぇ…」

汚れが少ない乳輪、まだ立ち上がっていない乳首。
自分がそうするように優希は手も使って京太郎の胸を丹念に、優しく、愛撫する。
初心者だからか巧くはない、しかしそれゆえのくすぐったさが甘ったるい幼い行為。
しかしその感覚は普段は「する」側で、「される」ことがあまりない京太郎には非常に刺激的なものだった。
そんな恋人を見て、嬉しそうに優希が上目遣いで京太郎の瞳を見る。
360238:2009/09/24(木) 21:19:00 ID:Jv5q/c9Z
「男も胸で感じるんだなー」
「か、感じてねえよ」
「むー、うそつきめー」
「う、うるさい!」

恥ずかしさからか、顔を赤くしながら優希の髪を片手でくしゃくしゃと撫でる京太郎。
突然の京太郎の反撃を受けながらも、めげない優希は。

「なら、これならどうだじぇ!」

胸を唇で強く吸いながら、小さく立ち上がり始めた頂上を八重歯で噛む
これまでの舌によるやんわりとした刺激から、突然加わった強い刺激に
京太郎は思わず高い声を上げる。

「いっ、つ……!」

痛みと甘さが共存するこの感じ。
京太郎も優希に対してよく使う愛撫だ。

「ふふー、やっぱり感じてるぅ。」

うれしそうににやっと笑う優希。
右の胸を手で揉みしだきながら、左の胸を唇で味わう。

(まったく、どこでこんなことを覚えたのか。)

まあ、俺が覚えさせたんだけど、と頭の中で自分でツッコミを入れながら
そろそろ次へ……とばかりに優希の小さなお尻に、じわりと熱を孕みはじめた自分のそれを服越しにすりつける。
361238:2009/09/24(木) 21:21:19 ID:Jv5q/c9Z
「ん…はっ。きょうたろう、おっきくなってきた?」
「ああ、そろそろ」
「うん…」

自分の臀部で小さく主張する目標へと再び舌を這わせていく優希。
胸元からお腹へ、お腹から臍を経由して、ズボンの下からでも膨らみを見せるそこを目指し、たどり着く。

「あはっ、やっぱり、おっきくなってぅ…」

目をうっとりと据わらせ、子供をあやすように、それを手で撫でる。
そんな恋人の小さな手の感触に、京太郎は軽く息の温度を上げるのだった。

(なんか、これだけでイっちゃいそうだ…)

思った以上の刺激に興奮を隠せない。
しかし、せっかくのエッチなのにこれでイってしまうのはちょっともったいない。
京太郎は自分のベルトを自らで外し、優希の耳元に語りかける

「なあ、これ、口でしてもらえるか」
「…うん」
362238:2009/09/24(木) 21:21:57 ID:Jv5q/c9Z
主に命じられた人形のように、普段の彼女からじゃ想像できないほどしおらしくなった優希は
ズボンのホックに手をかけ、ファスナーを下ろす。
恋人のそれを、口を使って愛撫する行為。
口でするのはあまり多くはないほうだが、かといって優希はフェラチオが嫌いということはない。
スキンシップ馬鹿な優希にとって、むしろ恋人の熱く滾ったそれも大好きで
触れたり擦ったりはむしろ大歓迎なくらいだ。
しかし

(きょうたろう、いつもえっち激しいから疲れちゃってあんまりできないんだじぇ…)

野生的にリードするタイプの京太郎のセックスは優希の小柄の身体には割と大変なようで
いつも優希はいつも奉仕できずじまいで倒れて終わってしまう。
しかし今回は恋人への直接の「ご奉仕」

(……きょうたろうの、おっきい)

割と久々に対面する恋人のそれに、優希は自分の秘部を密かに湿らせた。


ぴちゃり、ぴちゃりとミルクをなめるような水音が部屋に響き渡る
しかし、もちろんそれはミルクをなめる音ではない。
少女が愛しい恋人の熱くたぎったペニスを舌で味わっている音だ。

「んっ、ちゅ……どう、きょうたろう…」
「ああ、すごくいいぞ」

上目遣いの問いに頬を撫でて答えると、優希はまた嬉しそうに愛撫を再開する
膨らんだ棒の部分に、亀頭と皮を繋ぐ裏スジ。
露出した溝に、透明な液体を先走らせる先端。
まるで電熱棒のように熱くなったそれに口付けながら、舌で味わう。

ぴちゃ、ぴちゃっ、ぴちゃ…

小さめの口にはとうてい入りきらないそれだが、その分愛情溢れる愛撫でカバーする。
両手でそっと包みながら、一見グロテスクなそれに舌を這わせ続ける優希。
京太郎もまた、そんな優希の必死の愛撫に睾丸でせり上げるマグマをぐつぐつと煮えたぎらせるのだった。

(でも、なんかものたりないかも…)

ここは野生派。「される」だけじゃ収まらない。
一心不乱な恋人に対して、今度は京太郎が悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「ゆう、き……ちょっとお尻向けてみろ」
「っ……こう…?きょうたろぉ……」

恋人の要求に素直に答え、その臀部を京太郎に向ける優希。
すると京太郎は待っていたかのようにスカートをめくり上げ
白にリボンと控えめなレースをあしらった少女らしい下着越しに唇を押し付け、わずかに歯を立てながら…

「ひゃうん!」

攻めたてた。
363238:2009/09/24(木) 21:22:21 ID:Jv5q/c9Z
きょうはここまで
364名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 21:57:31 ID:PNBbcL/K
GJ!

スカート丈は1年生だけ短いは本当。
アニメ版の部長の回想シーンの中では、1年生の部長もまこも
スカート短いじぇ!

もちろん、理由はわからない。
365364:2009/09/24(木) 22:09:18 ID:PNBbcL/K
あー、学年あがるごとにスカート長くなるっぽいな。

2年の部長は膝くらい(今のまこくらい)のスカートはいてた。
366名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 22:15:40 ID:IUrN/Q4w
百合も陵辱も何でもいける俺勝ち組すぎるw
エロパロ何だからエロあれば何でもいいのさ
脅してる奴とかアホだろ
367名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 22:19:10 ID:fXuXr0Qu
きっと二、三年生はかすかな風が脚にかかるだけでも感じちゃう位に開発されてんだよ
368名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 22:54:23 ID:IWoMVQbY
職人乙


>>364
マジで?
下級生に羞恥プレイを強制する校風なのか? 清澄って。
369名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 22:55:15 ID:QiLp/xKf
若い娘の生足のほうがいいから
370名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 01:09:41 ID:Ljq9Ld8W
>>362
>下着越しに唇を押し付け


雑誌掲載の絵をみてると、少なくても、そういうモノは利用していないような気がする。
っていうか
お尻の山や谷間が見えてるから、股下部分が無いのか、あったとしたらかなり細いはず。
股下部分が細い(例えば幅2cm弱)とか紐みたいな縄みたいなパンツなのかもしれないし。

そういう形状でも、「色や装飾などが少女らしい」のは有りだね。

371364:2009/09/25(金) 02:14:28 ID:qbUFPod1
確認してみたが、部長のスカートが膝上になったり膝下(まこくらい)
になったりで一定しない模様。

>>369
ちなみに、1年次の部長はミニだが生足にあらず。
パンストみたいだけどそれはそれでイイ!
372名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 06:57:32 ID:Rej3EoKe
373名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 09:16:51 ID:fTBxT4Rn
>>362
GJ
374名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 09:35:42 ID:+677dxjh
>>364
理由は男だな、間違いない
375名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 11:13:21 ID:Tc6VqCWo
部長好きな俺としてはずっとミニにしたりメイド服着てほしかった・・・
さすればエロパロや同人で活躍してくれたろうに
ほとんどが和だもんなー
376名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 12:03:10 ID:h+aqOv/D
>>375
あなたが妄想して書けば良いのじゃない?
377名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 13:16:22 ID:mmJ+eyv+
京太郎が、清澄の5人から1人に婿入りするとしたら誰が良いのかな?

久だと一日中手伝いで振り回されそう。
まこが良くわからないんだよね。
和がお嬢様すぎて、お父様と京太郎は合わないと感じる。
咲 かな?割と庶民だし
優希だと、いまの性格のままだと、京太郎が母親で優希は駄々っ子て感じかな?
378名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 14:20:05 ID:fTBxT4Rn
>>377
そりゃ当然、君の好きな組み合わせに決まってるだろ。
379名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 14:58:11 ID:CoueqLNG
麻雀のルールとか用語がいまいち分からんから妄想はできても文章化するまでに至らない
380名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 19:43:48 ID:TQlyp2cC
エロパロ板で男×女はOKだよな?
      女×女もOKだよな?
  百合板で女×女はOKだよな?

エロければ神、それが真理・・・・・・
俺は男×女も女×女も大好きだ!!
381名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 23:48:37 ID:PRasHoCG
>>380
> 女×女もOKだよな?
このスレでは非推奨
…もしかして釣られてるのか?
382名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 23:52:46 ID:+677dxjh
釣られてると思うなら相手にするな
かなりあからさまだろうが
383名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 23:53:10 ID:CoueqLNG
>>380
うん、女×女もおk
テンプレに書いてあるのは禁止じゃなくてあくまで推奨だから、どっちに投下するかは自分で決めてくれ
384名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 23:54:56 ID:+677dxjh
…な?
385名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 23:56:46 ID:PRasHoCG
すまん、反応しないようにするわ…
386名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:05:21 ID:Ay8QYy51
        _ , ..
  ⌒>,.‐''": : : : :`゙'
  ≠ミィ◯: : : : : : : : : ヽα<^
 イ./://|: : :/:/}::}::}:::}:|:ヾ.ヾ,ミヽ
   {::{:|::|: i/Χ'|.从/孑}:}:}::|::!::}
   》ゞ!: : | >  <. !イ j/j/ エサを見るや飛びつくとはとんだ駄犬だじぇ
   {: ::ゝ从 /` _,.  }: ::リ
   ゙`ヾ丶x,ゝ,./_, .ノ!::ノ    .____ _,.、__
.    /::::\∽}:::::/´ ̄ ̄"´ {‖{´ィミ/¨~
    ,'、`ヾ__,∨彳 _,,.‐''" __ ,,-‐' ̄´
    , \ ≡イ_.」´ |,. - ' ´
    |   |  |::!!  }
    | \|  |::|| │
    {   |  |:::||  !

387名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:14:47 ID:c7CJhdAr
ここにいるやつらはどっちにしろキモイんだから釣られようが釣られまいがどうでもいいのに
388名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:18:25 ID:0UcQbBtQ
とりあえず百合投下したら住所情報特定して晒してやろうか
389名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:08:09 ID:om/3356w
>>380
百合板でも女×女は駄目だよ
あそこの百合嫌いはここよりもっと酷い
以前百合を投下した奴が住所特定されて殺された事があるくらいだ
390名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:25:14 ID:KHhUZ5G4
>>389
ネタにしてもセンスがないな
391名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:43:27 ID:fvHrO/uz
>>381
>1)こちらでは男女カプのSS、妄想補完を優先とし、百合ものについては専用スレの利用を推奨しています。
>但し、こちらでの百合ものの投下を禁止する程ではありません。
男女カプ推奨とは言えこのスレで百合の投下をしていいんだぞ
いい加減百合を投下できないよう暴れてる奴は自重してほしいわ
392名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:45:40 ID:Xl1+3Vck
レズ娘が男にレイプされる話はここでいいんですか?
393名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:50:57 ID:c7CJhdAr
ここでやっといて
394名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 02:56:13 ID:4rU4NuN0
>>392
OKOK
395名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 04:00:07 ID:BQsisIJD
甘い衣、間の話1の続きです
今回は衣×京太郎×優希なので、苦手な人は注意してください。
いつものどおり長いです。
396優希印 01/23:2009/09/26(土) 04:01:31 ID:BQsisIJD
「最近、京太郎が私を見る目が変わったじぇ」
 そんな発言が優希の口から飛び出したのは、片岡優希、宮永咲、原村和の清澄麻雀部女子一年が揃って部室に向かい歩いているときだった。
「そうでしょうか?」
 いつもの事と割り切っているのか和は眉一つ動かさない。
「あぃ、咲ちゃんも最近京太郎が変わったと思うじょ?」
「えっ・・・う〜ん」
 優希に聴かれるがまま、咲は少し考えてみると。
(そういえば、京ちゃん少し変わった気がする・・・・一週間前くらいかな?)
 それは気にするほどでもない些細な変化の様な気もしたが、よく思い出せば少し引っかかりを覚えるほどではあった。
「うん、少しだけど変わったかな・・・」
 何と具体的な所までは判らないが、変化を感じたという点では優希の言葉は間違っていないと咲には思えた。
「きっと今更ながら私の魅力に気付いてしまった京太郎は、どうしたら良いか悶々とした日々を送っているんだじょ」
 自信満々に語らう優希に、咲は再び最近の京太郎の様子を思い返す。
(そうなのかな、なんか違うようにも感じるけど・・・でも、よくわからないかな)
 やはり多少の違いは感じるものの、それ以上は思い当たらない咲。
「でも、ゆーき、その・・須賀君が本気になったらどうするんですか?」
「まあ、京太郎がどうしてもって言うなら、付き合ってやってもいいじぇ」
「えっ、優希ちゃん、本気なの?」
「当然、どうでもいい相手にあそこまでするほど私は軽い女じゃないじぇ」
 優希の本気の発言に驚く咲と和。
「宮永さん、ど、どうなんですか、その須賀君は・・優希の事を?」
 優希の親友故に和も話を聞いていて、京太郎の気持ちが気になっていた。
「う〜ん、どうだろう・・・京ちゃんが変わったのは本当だけど、でも好きなのかな?」
 咲も京太郎本人ではないし、まして京太郎に何があったかを知らないため予測する事ができない、ただ一つある事を思い出し咲はそのまま口に出す。
「そういえば、この前に駅の近くにあるお饅頭屋さんで、京ちゃん女の子と一緒に食べたけ・・」
「な、何、さっそく浮気か許すせないじょ!」
 咲の話に怒りを露にする優希、咲はそれをなだめ様と必死に自分の記憶を思い出すが。
「でも遠目だったから、よく分からないよ、小さかったし近所の子かも・・」
 遠目で一瞬しか見ていないので、ぎりぎり小さめの女の子っぽかった事しか思い出せなかった。
「むむむ、それはいかん、子供に手を出す前に大人の女を教えてやら無いといけなじぇ」
 小さな女の子という言葉が、逆に優希の決意を新たにする、しかし咲にはそんな優希の決意より引っかかる事があった。
(その子ってどこかで見た気がするんだけど、どこだったかな・・・う〜ん一瞬見ただけだから、覚えていないや)
「とにかく、心配無用たとえ京太郎が私の専属の犬になっても部で使うことは許すじぇ、それにのどちゃんは私の嫁だじょ」
「嫁じゃありませんよ・・はぁ」
 気楽な優希の様子に、心配にしていたのが馬鹿らしくなりため息をつく和。
(ふふ〜ん、今日こそ決めてやるじぇ!、絶対に犬にしてくださいと言わせてやるじょ!)
 あくまで上から目線だが、決意を固める優希。
(どうなるんだろう、でも京ちゃんが優希ちゃんに答えたら、二人は恋人に・・・あれ?)
 京太郎と優希が恋人なる、そう考えると何かどす黒く嫌な感情が咲の胸に広がる。
(えっ、い、今の何・・・気のせいなのかな?)
 だが、それを何か意識する前に咲の胸からその感情が消えていた。

 京太郎は部活に向かう最中携帯電話を開く。
「今日は部活に出ないとな、あとで電話でもするか」
 京太郎の携帯に移っているのは、恋人である衣が大エトペンに抱きついている写真。
「そろそろ咲達にも言っておかないとな、駄目だよな」
 まさかの敵の大将をしていた人間と恋人関係になったとは、さすがに最初の一週間は言い辛く、まだこの学園で京太郎に恋人が居ると知る人物は本人を除き誰も居ないはずだ。
「はぁ・・・優希のアプローチ・・雰囲気がな・・」
 今までは何も感じなかった、優希に触れられる、飛びつかれる、見つめられる等のアクション&スキンシップが、衣と恋人になったあとでは完全なアプローチに思えてきた、そしてそれはどこか衣の恋人に向けるものと気配が似ていた・・・つまり。
397優希印 02/23:2009/09/26(土) 04:02:31 ID:BQsisIJD
「あいつ、本気だったのかな?・・・それなら俺って鈍かったんだな」
 もしかして自分は凄くひどい奴なのかもしれないと落ち込んでしまったが、それはそれ、これはこれ、ちゃんと決着をつけないと衣に申し訳が立たないだろう。
「もしも・・・」
 if、もしも、京太郎が衣に出会うより先に、優希の気持ちに気付いてあげていればあるいは・・結ばれていたのかもしれない、けど今はそれもないだろう。
「ちゃんといっておくか、それがけじめだしな・・・まあ、勘違いなら良いんだが」
 ただの勘違いで、友達としてのスキンシップだったのなら、自分が笑いものになるだけで済む、京太郎はそうなる事を祈りつつ部活に向かい歩く速度を上げるのだった。

「先輩たちはもう来ているんだろうな」
 京太郎が部室の扉を開けようとしたちょうどその時、廊下から何やら聞き覚えのある賑や声が聞こえたのでそちらを見ると、咲、和、そして優希の一年生三人娘がこちらにやってきた。
「おっ、京太郎〜」
「あっ、京ちゃん、先生に頼まれ事はもう終わったの?」
「ああ、たいしたこと無い事だったからな、お前らはちょっと遅くないか?」
「タコス買いに学食に行ってきたんだじぇ」
 誇らしげにタコスの入った袋を右手で掲げる優希、ちなみに左手には残り一口のタコスが握られていた。
「相変わらずタコス好きだな・・・で、咲と和は?」
「私達はそれに付き合って、ついでに新入荷の飲み物を買ってきたんだよ」
「・・これも新しい味だそうです」
 咲と和が持っていたのは、京太郎がまだ見た事のない新しい味のジュースだった。
「そんなの入ったんだ、へぇ〜」
「ふ〜ん、それよりも京太郎、私に何か言うことはないか?」
「何かって・・・うっ」
 屈んで胸元を見せ付ける優希だが、どれだけ強調しようとしても無いものは無いのだが、無いために隙間から優希の小さな膨らみが見えそうになり、慌てて視線を逸らす京太郎。
(あっ、京ちゃん視線を逸らした)(須賀君、やはり変わったんでしょうか?)
(ふふ〜ん、やっぱり京太郎は私にメロメロのキュアキュアなんだじぇ)
 優希の話を聞いていたため、三人にはその行動がいつもの京太郎とは違うと感じ取る、いつもなら別に気にも留めないはずだ・・・だが、優希の思惑とは違い。
(うっ、いかんな・・・こんなことで一々どきどきしていたら、しょうがない部活終わりにでも報告しておくか)
「あっ〜今日はさ、後で大事な話があるから聞いて欲しいんだけど、良いか?」
「もちろん、OKだじぇ」(きた、きたじぇ!)
「えっ、う、うん」(えっ、や、やっぱり京ちゃん、今日優希ちゃんに告白するの?)
「大事なですか、なんですか?」(優希の件でしょうか・・・)
 三人一様、優希の話を聞いていた三人にはその話以外想像できなかった。
「あっ、いや、後にするわ、部活の邪魔になってもなんだし」
(なんせ敵の大将が恋人だからな・・・)
 別に先延ばしにしたいわけではない、もしかしたら衣が恋人ということでぎくしゃくするかも知れない、それならば部活終わりのほうが多少はましだろうと京太郎は考えていた。
(ふふ、照れちゃって・・かわいいじょ)
 京太郎の態度を勘違いしている優希はにやついていた。
「とにかく、入ろうぜ」
 いつものように扉を開けて、いつものように部室に入る京太郎。
「京太郎〜!」
 ただいつもとは違う声が聞こえて、いつもとは違い衝撃が京太郎を襲った。
「うわぁと!?」
 体勢が崩れそうになったものの何とか踏みとどまる京太郎、飛びついてきたのは今しがたまで携帯に移っていた少女、京太郎の恋人天江衣であった。
「こ、衣、なんでここに?」
「会いたかったぞ、京太郎!」
 にっぱ〜と元気な笑顔で京太郎に話しかける衣、後ろから入ってきた咲、和も予想外の人物がいたので驚いている。
「こ、衣ちゃん?」「え、天江さん?」
 和と咲を見て、京太郎から飛び降りて挨拶をする衣。
「おおっ、久しいなののか、咲、こんにちはお邪魔しているぞ!」
398優希印 03/23:2009/09/26(土) 04:03:49 ID:BQsisIJD
「う、うん、いらっしゃい衣ちゃん」「は、はい、いらっしゃいませ、天江さん」
 なんだ動じぬ衣の態度に、驚きの声より先に返事を返してしまう咲と和。
「なななな・・」
 あっけに取られる咲達、そこに落ち着いた、いや落ち着きすぎた二つの声が聞こえた。
「あら、あなた達遅かったわね」
「待ちくたびれたぞ」
 部長の武井久と唯一の二年生部員の染谷まこが優雅に紅茶を飲んでいた、それを淹れているのは龍門渕家の執事であるハギヨシであった。
 京太郎達を見ると、ハギヨシは軽く会釈する。
「あっ、どうもです」「こ、こんにちは」「こんにちは」
 優希を除く三人がそれに応じる。
「えっ〜と、それでどうして衣とハギヨシさんが・・」
「二人が須賀君を訪ねるついでに、ここに挨拶をしたって言うから通したのよ、そしたら」
「見てみぃ、この豪華なケーキのお土産を!」
 どどーん、漫画ならそんな文字が後ろ出そうな勢いでまこが開けた箱の中には、色とりどりの季節のフルーツがふんだんに使われたケーキが7個入っていた。
「あっ、このお店のケーキ知っています、前にTVで見ました、確かものすごく高いんですよね?」
「はい、ですがそれ以前に大人気で入手するのも難しいはずですが・・・おいしそう」
 豪華なケーキの登場に興奮する咲と和、やはり二人とも女の子と言ったところか。
「衣、あれどうしたんだ?」
「うん、ああ、焼き饅頭のお礼を言いに行こうと思ってその旨を透華に話したら、何か返さなければ名が廃ると、手配は自分とハギヨシでするからまかせろと」
「あっ〜なるほど」
 透華が『あれは確かにおいしかったですわ、それ相応のもの・・・いいえ、それよりは数倍目立って、味も確かで、なおかつ高級なケーキを』と、言うシーンが京太郎にもなんとなく想像がついた。
「それで、どうせならののか達にも持っていきたい、といったら更にやる気をだして、まあ、衣も前に食べたことがあるから味は保障する、確かに美味しいぞここのケーキは」
「まあ、確かに美味そうだ」
 一目見れば、メロンや何やらおそらくそれらも最高級の食材なのだろう、だから京太郎には気になる事がある、どうしても聞きたいことが。
「野暮なことを聞くが、あれっていくらなんだ?」
「さぁ、衣は知らん、手配と支払いはハギヨシがやってくれたからな」
 京太郎がハギヨシを見ると、ハギヨシが話を聞きつけて歩み寄ってきた。
「値段の話をするのは無粋ですが、どうしても聞きたいとおっしゃるのならお答えします、たいした値段ありませんが一つ2000円程です」
「ぶっ、に、にせん・・・ちょっと、まってください、俺が前に衣に私のって、焼き饅頭二十個・・・それと同じ値段ですよ」
 焼き饅頭は一つ100円、そしてこのケーキは一つ2000円、材料が違うとはいえ値段の差に唖然とする京太郎。
「何を言う、あの焼き饅頭は透華達にも大好評だったんだぞ、だから味では負けていない」
 味では負けていなくても値段で大敗、京太郎が言葉を失っていると。
「はい、透華お嬢様をはじめ、一様、純様、智紀様、そして衣様と全員で美味しく頂かせていただきました、ありがとうござます」
 焼き饅頭のお礼を言うハギヨシ、それも少し空しく感じたが・・。
「あっ、いえ、こちらこそ、すみません気を使わせちゃって、衣も別にいいんだぞ気を使わなくても」
「衣はただ、お礼を言いにきただけだ」
「そうか・・」
 そんな話を片耳で聞いて、感心するのは久とまこの二人。
「へぇ〜あの焼き饅頭がね・・」「すごい錬金術じゃのぉ」
「あ、あの、これ食べてもいいんですよね?」
 咲が有名高級ケーキを前にそわそわと落ち着かない様子だった。
「ええ、天江さんの分もあるし、どうせなら全員で食べようと思ってまっていたのよ」
「それならお茶を淹れますね」
 和が立ち上がろうとすると、ハギヨシがそれを静止した。
「紅茶は私が淹れますので、皆様はどうぞおくつろぎください」
399優希印 04/23:2009/09/26(土) 04:04:50 ID:BQsisIJD
「あっ、で、でも・・」
「その執事さんが淹れる紅茶びっくりするほど美味しいのよ、折角だからお願いしようと思うんだけど」
「お気に召していただければ、幸いです」
 久の助言もあり、和もハギヨシに任すことになった。
「それではお願いします」
「はい、少々お待ちください」
 と、言ってものの一分で人数分の用意をするハギヨシ。
「なんど見ても、どこからカップ出しとるんかわからんな・・」
「お気になさらずに、執事のたしなみですので」
 笑顔も一切崩さず、人数分のお茶とケーキをとりわけてティータイムの準備が整う。
「さぁ、早く食べましょう」「そうじゃな」
「楽しみ」「そうですね、私もここのは初めてです」
「ほら、京太郎、衣たちも一緒に」「ああ、そうだな」
 盛り上がる衣と清澄高校麻雀部面々、一人を除いては・・・。
「ま、まつじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
 その一人である優希が叫ぶように、いや実際に叫び声を上げた。
「ななな、なんじゃ?」「あら、どうしたの優希、ケーキは全部同じ種類よ?」
「ど、どうしたの優希ちゃん?」「どうしたんですか優希、ケーキ好きでしょ?」
「・・・五月蝿い」「あっ〜耳がキンキンする、どうしたんだよ優希?」
 全員の視線が優希に注がれる、するとそこには半泣き優希が立っていた。
「どうしたもこうしたもないじぇ、っていうか京太郎、この小さいのは京太郎といったいどういう関係なんだじぇ!?」
 衣を指差して、京太郎に詰め寄る優希。
「えっ、ああ、みんなには話して無かったな、悪い今日話すつもりでいたのも、そのことなんだ」
「ど、どういうことだじょ?」
 今度は全員の視線が京太郎と衣に集まる。
「京太郎、衣との関係はまだ話していないのか?」
「ああ、色々とあって今から話すところだ、良いよな?」
「もちろんだ、それに友達であるののかにも知っておいて貰いたいからな、えへへ」
 友達に恋人が出来たという報告をする事に胸が踊り嬉しそうにする衣、優希から発せられる空気などあってないがごとく。
「えっ〜、この度、俺は天江衣さんとお付き合いすることになりました」
「ええっ、そ、そうなの!?」「い、いきなりですね・・」「あ・・あぅ・・」
 咲、和、優希は京太郎の宣言に驚いていたが。
「そう、おめでとう」(まあ、須賀君が来るまでの天江さんの態度を見る限りね)
「ほほう、まあ、おめでとうさん」(あの抱きつき方に、あの笑顔じゃな・・)
 久とまこは衣の態度と仕草から察していたため、特に驚かず祝辞を述べるのみ。
 それを見て少し落ち着きを取り戻した咲と和も続き。
「えっ〜とおめでとう、京ちゃん、衣ちゃん」
(それで京ちゃんが変わったと思えたのは、恋人かそれは変わるよね、けど京ちゃん原村さんみたいな人が好きなんだと思っていたけど、衣ちゃんか・・・なんだろう少し寂しく感じるな)
 一応祝福しながらも、自分でもよく分からない喪失感苛まれる咲。
「お、おめでとうございます・・・というべきなんでしょうね」
(須賀君って、天江さんみたいな子が好みだったんですね、それなら何故優希には反応しなかったんでしょうか、優希よりも天江さんの方が幼く見えますが、もしかして・・ロリコ、い、いえ天江さんは年上ですよ、年上)
「なぁ、なななな・・・」
 概ね歓迎ムードの様子に優希は一人言葉を失っていた。
「祝辞、感謝するぞ」
 一人その声に答えた衣、京太郎はあまりにあっさりしていたので、逆にあっけに取られていた。
「・・・えっ、そ、それだけですか?」
「それだけって、ああっ、祝儀は出ないわよ結婚式じゃないんだから」
「いや、そうじゃなくて、その・・恋人が敵の大将だと、いろいろとまずいとか、無いんですか?」
「良いんじゃないの、別に情報を漏らすとかも無いわけだし」
「そうじゃの、京太郎じゃたいした情報も渡せんだろうし」
400優希印 05/23:2009/09/26(土) 04:05:48 ID:BQsisIJD
「よ、良かったような、なんか駄目なような・・・心配して損した」
 久とまこのあまりのあっけなさに、力なく膝をつく京太郎。
 そんな京太郎を無視して、話を始める優希を除く面々。
「まあ、それは良いけど、どうして須賀君と天江さんが知り合ったか、気になるわね」
「うん、ゲームーセンターとかいう場所で声をかけられた」
「ええっ、京ちゃん、衣ちゃんをナンパしたの?」
「いや、まて、確かに衣の言っていることは間違いではないが、ナンパした訳じゃないぞ」
「そうだ、京太郎は衣の欲しがっていた大きなぬいぐるみをとってくれて、しかもそれを家まで運んでくれたんだぞ」
「須賀君・・」「京太郎・・」「京ちゃん・・そ、そんな」「須賀君・・」
 衣の説明を聞く限りで、久、まこ、咲、和は「物で衣を釣って、家に上がりこんだ」という印象を持った。
「まてまてまて、違うぞ、いいか君達、その想像とはまったく違うからな!」
 四人の視線に耐えかねて慌てて否定する京太郎だが、四人は何やらひそひそ話まで始めだす。
「須賀様はお荷物をお運びいただいただけで帰られようとなさいましたので、無理に呼び止めたのは私なので、どうか勘違いをなされぬ様にお願いいたします」
「あら、やっぱり」「あはは、冗談じゃ冗談」「ええ、そこまで鬼畜とは思っていません」
「わ、私は最初から京ちゃんの事、信じていたよ」
「嘘付け、全員疑ってだろうが!」
 ハギヨシの言葉を受けての態度の翻すさまに、さすがにツッコミを入れる京太郎。
「もう男の子なら、その程度気にしないの、それで仲良くなって好きあったって事かしら?」
 怒る京太郎を無視して話を戻す久。
「そうだ、そしてこれが京太郎にもらった大エトペンだ!」
 服の中か一枚の写真を取り出す衣、それに映っていたのは京太郎が部活に来る時に見ていたのと同じ写真。
「うわぁ・・立派・・・」「大きいのぉ・・」「これって原村さんの・・」
「うわぁ〜大きいですね、少し欲しい気もしますが、私の部屋には大きすぎてなんとも・・」
 和も欲しい気持ちはあるが、写真から見て取れる1メートルオーバーの大きさに躊躇した、過ぎたるは及ばざるが如しと言ったところか。
「見たいなら今度遊びに来るといいぞ、ののか」
「そうですね、では遊びにいかせて貰いますね」
「うん、その時はあの人形も持ってきてくれると嬉しいぞ」
 和と遊ぶ約束が満足そうな衣、それは和も同じだった。
「しかし天江も恋人が他校と辛いやろ、なかなか会えへんし」
「そんなことはない、京太郎はちゃんと電話もしてくれるし、時間が空けば会ってもくれる、会えないのは寂しいが、その分会えた時の嬉しさが大きい」
「あっ〜ええ子じゃ、ほんにええ子供じゃのう、天江は」
「こ、こら、頭をなぜるな、それに子供じゃない衣だ!」
 衣の健気な態度、その可愛らしさからまこは衣の頭をぐりぐりと撫ぜるが、子供扱いが嫌いな衣は不服そうに直ぐに脱出する。
「もしかして、この前焼き饅頭屋で京ちゃんと一緒に居た女の子って・・衣ちゃん?」
「うん、あの時食べさせっこをした焼き饅頭は美味しかったな」
 焼き饅頭屋での出来事を思い出し、とても幸せそうな笑顔になる衣。
(こ、これは、ぐっとくるわね)(あっ〜この笑顔じゃ、男じゃなくても撃沈するな)
(か、可愛い、こ、これなら京ちゃんが好きになるのも、仕方ない・・よね)
(こ、これは、なんでしょうかこの気持ち、天江さんを今すぐ抱きしめたい)
 それを見ていた優希を除く清澄女子が全員撃沈される、だがやはり優希だけはなんとか堪えて衣を睨みつける。
(くっ、た、確かにかわいいけど、この顔で京太郎を誑かしたに違いないじょ!)
「さて、話も終わったところで、さっそくケーキを食べましょうか」
 久が話をまとめようとした瞬間。
「納得いかないじょ・・」
「ゆーき?」
優希が再び口を開いた。
「この、この小さいのが京太郎の恋人だなんて、私は認めないじょ」
「認めないって・・お前な、別にお前に・」
 京太郎が優希に文句を言おうとしたが・・・。
「私は絶対に認めないじょ!!」
401優希印 06/23:2009/09/26(土) 04:06:38 ID:BQsisIJD
 目に悔し涙を溜めながら叫ぶ優希を見て、黙り込む京太郎。
「・・・優希・・お前・・」
(ゆーき、本当に本気なんですね、須賀君の事)(優希ちゃん本気なんだ・・)
 部活に来る途中で話していた、優希の言葉が嘘ではない事をようやく理解する和と咲、そして京太郎もそれをなんとなくだが理解した。
「で、でもだなゆう・」
「まて、京太郎」
 何か言おうとした京太郎を止めたのは、他でもないもう一人の当事者である衣だった。
「小さいの・・」
「誰が小さいか、お前よりは大きいじぇ!」
「むっ・・ならば名乗るが良い、衣は天江衣だ!」
 優希の言葉に少しイラっとしながらも、自分が名乗り優希に名を問う衣。
「片岡・・優希だじぇ!」
 涙を拭き取り、優希もしっかりと名乗りを上げた。
「して、片岡とやら、どうすればお前は京太郎と衣の事を認めるのだ?」
「ここで決めるとなったら決まっているじぇ!」
 優希が指差したのは部に置かれている雀卓、つまりは麻雀勝負。
「お、おい、優希、お前分かっているのか!?」
「そうじゃ、相手はあの天江衣じゃあぞ、お主が勝てると思っとんのか!?」
 京太郎とまこが止めに入る、天江衣という牌に愛されている者を相手に、多少東場の得意な優希が勝てるとはとうてい思えなかったからだ。
「衣に麻雀を挑む、その意味がわかっているのか?」
 衣も余裕の笑みを浮かべていた、咲に負けたとはいえ麻雀の自信が失われたわけではない、咲クラスの特殊な相手以外なら今までどおり打てば勝利を疑う余地など無かった。
「わかっているじぇ、でも私も天才だから負けない・・・それに、女には逃げちゃいけない勝負があるじぇ!」
「ゆーき」「優希ちゃん」
 優希の目には決意の炎が宿っていた、それは誰にも止められないほど燃え上がっていて、優希の気持ちを知っている和と咲、だけではなく京太郎やまこも止められなかった。
「有象無象など相手にする気は無いと言いたいところ・・・だが、良いだろう受けよう」
「こ、衣!?」
 衣の言葉に驚いて、衣の方を見る京太郎・・・だが衣に先ほどの余裕の笑みは無く、真剣な眼差しで優希を見ていた。
「京太郎、片岡は女の意地をかけて真剣に勝負を挑んできている、だから衣は絶対に引く訳にはいかないんだ、わかってくれ」
 衣の言うとおり、今の状況のまま何もせずに終わらせるのは無理なことだろう。
「わかった・・・」
 京太郎もその空気感じ取り止めるのを止めた。
「ちょっと部長、止めんでええんか!?」
 まこだけは納得できないのか、最後の希望である久に話を振る・・が。
「やりたいなら、やればいいんじゃないかしら」
「ちょ・・・たくぅ〜、勝手にせい!」
 久の止める気の無さに、呆れたまこも止める気も無くなった。

 参加するのは、当事者である衣と優希、そして残る二人はくじで久とまこになった。
「はぁ・・やれやれ」
「すまない、京太郎」
「いや、まあ・・いいよ、俺にも責任はあるしな、もう少し早く話していればな・・」
 優希の気持ちに気付いてやれなかったことに、京太郎も多少は責任を感じずには居られなかった。
「衣・・そのな」
「安心しろ京太郎、壊す気など無い・・片岡も京太郎の友達だからな」
 京太郎の心配そうな表情から言いたいことを読み取る衣、それを聞いて安心する京太郎だったが、次の衣の言葉に表情が曇る。
「ただし、本気で倒しに行くがな」
「衣・・・」
「すまない京太郎、だがやはり京太郎との事は皆に祝福されたいと思う、衣の我侭だ許してくれ」
 本当にすまなそうに謝る衣を見て、京太郎は衣の頭を優しく撫ぜて笑った。
「良いぞ、いって来い、本気でぶつかれば優希もきっと理解してくれるだろうからな、そして勝ってこい」
402名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 04:17:04 ID:Rs1kmW/V
ここって連投規制きついっけ?
とりあえず支援。
403優希印 07/23:2009/09/26(土) 04:21:56 ID:BQsisIJD
「ありがとう京太郎、必勝を期する!」
 衣は開いる最後の椅子に腰掛ける。
「じゃあ、ルールの確認よ、ありありで手持ちが2万5千、半荘終了時点に優希か天江さんの得点の高いほうが勝ち、どちらかが0を下回ればその場でそちらの負け、私達の得点は関係ない、で良いわね?」
「万事了承、問題ない」
「OKだじぇ」
 久のルール確認に同意する衣と優希。
「あとは、天江さんが勝った場合、優希は天江さんと須賀君の関係を認める」
「わかっているじぇ」
「それで、優希が勝ったらだけど・・どうするの天江さん、別れるとかは無いはずだけど」
「そうだな・・では、今後一切清澄には近づかず、清澄近辺で京太郎に会わない」
「ほうぉ・・」「えっ、そ、そんな約束していいの!?」「天江さん・・」
 驚くまこ、咲、和に対して、覚悟を決めたのか京太郎は何も言わず衣を見守っていた。
「それでいいじぇ」
「両者納得したところで、始めましょうか」
「全身全霊を掛けて、参る!」
「こいだじぇ!」
 こうして衣と優希、女と女の意地を掛けた麻雀勝負が始まった。

「リーチ一発ツモピンフにドラ2、6000オール」
 最初に上がったのは親である優希。
「ふふ〜ん、このままバリバリ良くじぇ」
 幸先の良いスタートにすっかりいい気になっている優希。
(まあ、優希はスタートダッシュが得意じゃからな・・)
(さてと、これで天江衣はどんな反応を・・)
 まこと久がと衣の様子を窺うが、衣は表情を変えずに居た・・・だが。
「ふっ、これなら私の圧勝で認めなくてすみそうだじぇ」
 優希が余裕からの発言をした瞬間、衣は両目を大きく見開いた。
「それは駄目だ、必ず認めさせる!」
「!?」×6
衣が言葉を発した瞬間、その場に居た衣以外の者は空気が変わるのを感じた。
(な、なんですか、この感じは?)(これって、決勝の時にも感じた・・)
(これが、天江衣!?)(すごいのぉ、よくわからんが・・体が震える)
(な、なんだじぇ・・これは!?)
(衣・・大丈夫だよな・・優希も、お前も・・)
 清澄女性が震える中、京太郎だけは衣と優希の身を案じ無事に終わることを願っていた。

 結局勝負は・・。
「ロン、清一色、一万八千の二本場で一万八千六百だ」
「なっ・・」
 南にも入らず衣が優希を飛ばして決着した。
「う、うそだじぇ・・」
 自分の得意な東場での、しかも自分が飛ばされての決着に信じられない様子の優希。
 そしてそれを見る他の清澄メンバーも信じられない様子だった。
(強い、いや・・強いつぅレベルか、咲はこんなんどうやって戦ったんじゃ?)
(強いですね・・ものすごく・・)
(驚いた、これはまた桁外れね・・団体戦より強くなっているわ)
(衣ちゃん、前に戦ったときよりも強くなっている)
 最初の一回、それ以降優希はおろか久やまこも全く上がれず衣の圧勝、久やまこも油断していた訳ではない優希の運が落ちたのでもない、ただ天江衣と言う成長した豪運の力に認めさせるというやる気が加わり、強すぎるその力の前に為す術もなく敗れただけ。
「ふぅ・・終わったぞ京太郎」
「お疲れ・・」
 衣を気にかけながら、力なくうな垂れる優希も京太郎にはやはり気になった。
「片岡・・これで認めるな」
 衣に問われた優希が顔を上げる、ぼろぼろと涙をこぼしながら。
「ぐや・・ぐや、ぐやじぃ・・な、などぐできなぃじぇ・・」
今の麻雀の結果からか、それとも京太郎を盗られたという悔しさからか、どうしても納得できない様子の優希。
404優希印 08/23:2009/09/26(土) 04:22:58 ID:BQsisIJD
「ゆーき・・・でも」
「わ、わがっじぇるじぇ・・なっどくじなきゃ・ならないのばぁ・・」
 和に諭される優希、理屈では分かっているのだろう、しかし心から納得はできないようだ、それは一つの疑問もあったからだろう、そして優希は涙声でその疑問を口にする。
「ど、どうじて・・ぎょうだろうが・・こいづにごくはくしたのかっでおもうど・・」
 そう言って京太郎と衣を見る優希、すると衣が一歩踏み出して優希の勘違いを指摘する。
「何を勘違いしている、告白したのは衣の方だ」
「えっ・・・?」
「衣が好きだと認識して、どうすれば良いかは京太郎に先に聞いていた『心惑う好きになったら告白するしかない』と、だから告白した、そして相思相愛の仲になったのだ」
「そ・・そんな・・・だったら・・私にも・・」
 衣の衝撃の言葉に、泣くのも忘れて肩を落とす優希。
(あったんだじぇ、チャンスはいくらでも・・自分から踏み出していれば、犬なんていってないで告白していれば・・・京太郎と私も・・・こいび・・とに・なれたんだじょ)
 そんな可能性を考えれば、優希の納得しかけた心が再び騒ぎ出す・・もはや手遅れと知りながら、そして衣もそんな優希の心境が手に取るように分かった。
「今のままでは納得尽くのは無理か、おい片岡納得したいか?」
「そうしたいのは山々だけど、そんなのいきなりは無理だじぇ・・」
 優希は必死に納得しようとしている、だがどうしても考えてしまう・・・自分があと少し踏み出していれば、あるいは・・・と、だから優希は納得尽くことができなかった。
「ならば衣と京太郎とついて来い、あるいは納得尽くかもしれんぞ」
「えっ・・・で、でも・・」
「京太郎、良いな?」
「えっ、ああ、まあ優希が納得するならそれで・・・」
 衣が何をしようとしているのか、京太郎には想像できなかったが、それでも優希を今のまま数日間、下手をすれば数週間そのままにしておくよりはましに思えた。
「よし、では邸に戻るぞ、ハギヨシ」
「はい、それではお車の用意をしてまいります、新しい紅茶はこちらで使っているカップに淹れておきますので、お飲みください、それでは失礼します」
 ハギヨシはさっと片づけを済ませて、新たに淹れた紅茶を用意すると、足音もたてずに部室を後にした。
「ど、どうも・・・って、いないわね」
「それじゃあ、行くぞ京太郎、片岡も」
「おう」「う、うん・・・」
「では、邪魔をしたな、失礼する」
 衣はそう言い残して、京太郎と優希を引き連れて部室を後にした。

「ふぅぅぅ・・・なんていうか、台風の後みたいね」
「じゃな、心情的にもそんな感じじゃ、しかし強いと思っていたがあそこまでとはな・・はぁぁ」
 試合に参加していた二人は長いため息をつく、圧倒的な差を見せ付けられての惨敗に意気消沈していた。
「わしはあれじゃが、部長はまだチャンスあったやろ、あのまま続けといたら」
「どうかしら、今日の天江衣は凄かったわよ、勝ちたいという意思が溢れていたから、決勝の時よりも凄かった風に見えたけど、咲はどう思ったかしら?」
「はい、凄かったと思います、あの時にアレだけのものを出されていたら、私も勝てていたかどうか・・」
 勝って当然の状態で挑んできた決勝の時とは違い、今回は勝って認めさせると言う明確な意思が垣間見えた、そういう意味で今日の衣は決勝の時とは一味も二味も違っていた。
「勝負の事はもう良いです、それよりもゆーきは大丈夫なんでしょうか・・」
「ふぅ、わからないは・・けど少しでもましになるんじゃないかしら」
「何か吹っ切れることがあればええんじゃが・・」
「優希ちゃん・・・」
 優希を心配し全員で部の入り口を見るが、誰かが戻ってくる様子はなかった。
「さて、じゃあ・・ケーキでも食べましょうか」
「そうじゃな、腐っても勿体無いしの」
「部長とまこさんは、ゆーきの事心配じゃないんですか!?」
「そ、そうですよ、こんな時にケーキなんて」
抗議する和と咲を見て久が苦笑しながら諭した。
「今の私たちに出来るのは待つことだけよ、それに同じ麻雀部の須賀君も居るんだから、彼を信じましょ、麻雀はたよりないかもしれないけど、二人の女性を惚れさせちゃう男よ、だからね・・」
405優希印 09/23:2009/09/26(土) 04:24:09 ID:BQsisIJD
「あっ、そ、そうですね・・・」「うん、私、京ちゃん信じます」
「部長の言うとおりじゃ、今のわしらじゃ何もできひん、せいぜいケーキを食べる位じゃ、ほれ、和も咲も食わんと」
 和も咲も久の言葉に諭されて納得して、まこからケーキの皿を受け取る。
「いただきます」×4
さっそくケーキを食べ始める四人。
「うん、おいしいわね」「うま・・これが値段の差というやつか・・」
「おいしい、これってゆーきの分、置いておくことできますか?」
「おいしい・・・京ちゃんや優希ちゃんとも食べたかったな、それに衣ちゃんとも・・」
(衣ちゃんが告白したのか・・・それで京ちゃんの恋人に・・・)
「・・うらやましい・・・かな・・・」
 ぽつりと言葉を零す咲、その言葉がたまたま耳に付いた久は首を傾げた。
(あれ、もしかして・・・惚れさせちゃったのって三人だったのとか?)
 
 衣達がたどり着いたのは、京太郎が衣の邸に宿泊時に使うゲストルームだった。
「ここに何があるんだじぇ?」
 大きな部屋に驚き、少し警戒しながら部屋を見回す優希。
「おい、衣・・・ここってまさか?」
 京太郎もここに連れてこられて、何をするか・・自分の考えた事が間違いだと思いつつも衣に確認する。
「そうだ、今からするぞ、京太郎」
 ここで、そして衣の「する」という言葉が意味するのはただ一つ、それは男女の交わり、秘め事、情事。
「ちょっとまて、優希の前でか!?」
「そうだ、これを見れば納得尽く・・どのような結果になるかは不明だがな」
「いや、しかしだな・・・」
 衣に何か考えがあるのはわかったが承服しかねる京太郎、当然といえば当然か、失恋のしかも諦めきれない状態で、好きだった相手と恋敵の性行など見せられたらどの様な状態になるか分からない、少なくとも相当のショックは受けるだろう。
「ま、まつじぇ、何をすんだじょ!?」
「まぐわい、交わり・・いろいろと言葉はあるが、百聞は一見にしかず、見るほうが早かろう、重々納得したいのならば目を逸らすな」
「・・・・わ、わかったじぇ」
 衣の口にしている言葉の意味すらわからない優希、だがそれでも胸のもやもやした気持ちを晴らしたいという思いがあり大きく頷く。
「ということだ、するぞ京太郎、優希を納得尽くしてやろうではないか」
「・・・わかった、中途半端にするのはよくないからな」
 あるいはこれを見れば優希も自分の事を完全に諦める事ができるかもしれない、京太郎もそう思い衣の案に同意した。
 そして、ゆるやかに京太郎と衣が顔を近づけて・・・唇が重なる。
「つぅ!?」
(き、ききききき、キス!?、なんだじぇ、なんで・・こんなこと私の前で・・)
 思いを寄せていた者が別の誰かと仲睦まじく恋人同士のキスをしているシーン、目を逸らしたくなる・・それでも。
(なんで、なんでこんなのを見せるんだじぇ、京太郎ぅぅ・・それにこのままいくと・・)
 恨めしい、羨ましい、嫌気もさすが納得もしたい、納得したいからかそれとも・・優希自身にもよく分からず、二人のキスから目が離せない。
 京太郎も言葉を出さずじっと見ているそんな優希が気にかかるが。
「京太郎・・・今は」
 そんな京太郎に視線で集中するように訴える衣。
「悪い・・」(今は衣としているんだからな、優希を見るのは駄目だよな)
 再び唇を重ねて、今度は舌を絡め取るとり、互いの口の中の唾液を熱をやり取りする。
(あ・・あんな熱烈に・・あんな・・すごいじょ・・)
 視線を逸らすことすら忘れ、ただただ京太郎と衣のディープキスに見入る優希。
 京太郎と衣は息もせず互いの唇に集中する、そしてそれを見ていた優希も息をするのを忘れていた。
「・・はぁ・はぁ・・はぁ」
「・・はぁ・・はぁ」
「・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
 京太郎と衣は唇を離すと息を整える、それを見て優希も慌てて空気を吸う。
406優希印 10/23:2009/09/26(土) 04:25:26 ID:BQsisIJD
 衣はちらりと優希を見るが、息を整えるのに必死で文句や怒るわけでもなく、泣いて逃げる訳でもなければ、止めに入る訳でもない、だがもし優希が止めに入ったとしても無駄であろう。
「・・・京太郎、最後までするぞ」
「ああ、そうだな、するぞ」
 衣も京太郎も今までのキスで興奮して、既に押さえが利かない状況になっていた。
「今日は衣が脱がせてやるからな、少し待て」
「えっ、ああ」
 衣は自分の着ていたものを全て脱ぎ捨てると、既に京太郎は上着だけは脱いでいたので、ズボンを脱がして、膨らみがあるトランクスに手を掛け・・それを脱がせる。
「で・・でかいじょ!」
 トランクスの下から現れた、京太郎の勃起したペニスの大きさに思わず声を上げて驚く優希。
「そうだ・・京太郎のおちんちんは大きいぞ、情交は知っているか?」
「じょ、情交・・・よくわからないじぇ・・、け、けどぉ・・」
(間違えなく・・京太郎と・・今から・・するんだじょ・・)
 衣の言葉は分からずとも、今から京太郎と衣がすることは優希にも理解できた、そして理解したことを衣も優希の表情から読み取る。
「意味を知るならよし・・京太郎」
 何をもとめるのか、知っている京太郎はそのまま衣の股間に手を伸ばして、衣のおま○こに触れる。
「ふぁっ・・!?」
 くちゅ・・くちゅ・・・
 キスを見られていたことに興奮していたのか、衣のおま○こは既に濡れており、準備が整っていた。
(あっ・・京太郎の手が・・天江衣の・・あそこに・・)
 それを羨む様に見つめる優希は自然と自分の股間に手が伸びていた・・・。
「京太郎・・今日は衣がするから、そこに座ってくれるか?」
「じゃあ、頼むぞ・・」
 京太郎がベッドに腰掛けると反り返ったペニスが天井を差す、衣はその上に自分のおま○こがくるように合わせて腰を下ろす。
「えっ・・う、うそぉ・・だじぇ・・そんなの無理・」
 優希がそういい終わる前に、ゆっくりと衣の膣内に京太郎のペニスが飲み込まれてゆき・・。
 ツプゥ・・ツプゥ・・ぐちゃ
「うんっ!!・・うくぅ・・はくぁぁ!!」
「くぅぅ・・きついなぁ・・・」
 少し苦しそうな声をあげながら衣が腰を下ろして終わると、京太郎のペニスが衣の膣内に納まった。
「はぁぁ・・入ったぞぉ京太郎・・」
「ああ、上手に出来たな・・」
 京太郎に頭を撫ぜられて褒められると、衣は目的を達成したのと褒められたので満足げに微笑む。
「は、入った・・い、痛くないのかじょ?」
 予想をはるかに上回る光景に優希は一瞬呆けるが、直ぐにサイズオーバーのペニスを納めている衣の事が気になりだす。
「最初は腹部を無理やり切り裂かれると思うほどの激痛だった・・・」
「う・・うげぇぇ・・」
 少し想像してしまったのか、痛そうな表現に顔を顰め優希。
「ふぅ・・だが、徐々に慣れていった・・・すると心地よく、いや気持ちよくなる」
「で、でも最初は凄く痛いんだじぇ?」
「ああ、本当に好きでなければ耐え切れぬ・・・」
「えっ?」
 衣の言葉に、優希は驚いて目を見開いた。
「好きだから、本気だから、だから耐えられる・・どんな激痛も、どんな苦しみも、それを凌駕する恋心を持てば・・・、今は中から京太郎の熱さを感じて、心地よい幸せだ・・京太郎はどうだ?」
「やっぱり好きな女性とできるって言うのは凄く幸せにだ、それに凄く気持ち良いぞ衣」
「そうか・・ふふ、じゃあ動くぞ!」
407優希印 11/23:2009/09/26(土) 04:26:06 ID:BQsisIJD
 衣がゆっくりと腰を上げて・・・落とす、それを繰り返す。
 ズブッ・・ズン!ジュブ・・・ズン!
(ああ、こいつは・・・京太郎の事を本気で好きなんだじぇ)
 目の前で繰り広げられる行為、今は痛そうではないが、きっと最初は・・その痛みに耐え切った衣の恋心を本物だと優希はようやく理解した。
(私はどうだ・・・耐える自信はある・・耐えてみせるじょ、でも・・)
 自信があろうとも、それに挑戦する機会すら与えられない、諦めきれないが諦めるしかない。
 目の前で京太郎と衣が・・・。
「くっう・・いいぞ、衣、衣の腰と膣内が連動して・・凄く良い!!、もっと早くだぁぁ!!」
「わ、わかっふぁぁくぅ!!、こ、衣もいいぞおぉぉ!!、京太郎のおちんちん気持ちよくてぇぇ!!」
 ズブッ!ズン!ズブッ!ズン!ズブッ!ズン!
 二人の顔が快楽に染まる、衣は京太郎のリクエストに答えて更に速度を上げる。
(ああっ・・めちゃくちゃ・・気持ちよさそうだじぇ・・京太郎、あんな顔するんだ・・じょ)
 恋した者の悦楽に浸る表情、それが例え他人が与えているものだとしても愛おしく見えるのは恋故か。
(わたしも・・したい、きょうたろうぅぉ・・うはぁぁ・・よろこばせたいじぇ!)
 欲望、愛情それらの交じり合う願望、優希は・・・。
「くぅぅぅ!衣のおま○こよすぎてぇぇぇ!!」
「ふぁぁぁぁ!!おおきくなるぅぅ!!じこ・・しちょうううう!!きょうたろうのおちんちんがころものなかでぇぇぇぇ!!らめぇぇぇもうらめぇきょうたろうぅぅぅぅ!!」
「おれもいくからぁぁ!!ころももいけぇぇぇ!!」
「いぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「ああっ・・」
 二人が絶頂に達する、瞬間優希も体が火照るのを感じた。
 ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
「りょうおおひぃぃ!!うまるぅぅぅれんふうまるぅぅぅぅぅ!!」
 衣の膣内が京太郎の精液で満たされてゆく、熱い精液は衣を感じさせながらそれをでも直、それを求める様に痙攣する膣内にペニスは射精を続けた。
「まだ終わりじゃないぞぉぉぉぉ!!」
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
「いっぱぃぃ・・いっぱいぃぃになっているのにぃぃぃ・・・あはぁ・・」
 抜いてもいないのに、収まり切らなくなった一部の精液が、京太郎と衣の結合部のすきまから少しだけ溢れていた・・。
「はぁ・・はぁ・・ふぅ・・衣、今日は頑張ったな・・ありがとう凄く気持ちよかったぞ」
「あはは・・はぁ・・はぁ・・、奮闘したかいが・・あったな・・・京太郎」
 チュ・・チュ・・
 頑張った分のご褒美といわんばかりに、京太郎に顔を近づけてキスを強請る衣、もちろん京太郎はそれに答える。
「衣・・」
「京太郎・・・」
 キスをしつづける京太郎と衣、終わらないように見えたその行為も。
「す・・すごいじぇ・・」
 そんな優希の声が二人の耳に届いて、どちらとも無く離れて二人は優希を見た。
「優希・・・」
「片岡・・どうだ?」
 衣にそう訊ねられた優希は、ゆっくりと一度だけ首を縦に動かして口を開いた。
「納得した・・確かに天江衣は京太郎の恋人だじぇ、もう反論はしないじょ」
 二人の営みを目の当たりにして、もはや優希に否定する気は起こらなかった。
「優希、衣・・これでよかったんだよな?」
 これで全て終わり解決したと思った京太郎、だが衣は違っていた。
「京太郎帰結は尚早、衣達は一番大切な事を片岡から聞いていない」
「えっ・・」
「な、なんだ・・これ以上私に何を求めるじょ?」
 衣の考えがわからず、京太郎も優希も混乱していた。
「片岡よ、お前は京太郎への思いを断ち切ることできたのか?」
「衣!?」
 追い討ちの様な衣の問いに京太郎も止めようとしたが、衣の真剣に優希に見つめていた、その問いが優希を傷つけるためでは無いとすぐに分かり、そのまま見守ることにした。
408優希印 12/23:2009/09/26(土) 04:26:56 ID:BQsisIJD
「そ、それは・・・まだだじぇ」
 優希は納得していない訳ではない、でも心と頭は別、納得できても恋心と気付いてしまった京太郎への思いは、切れず消えず積もるばかり。
「そうか、ではなぜ告白しない?」
「なぁ!?」(ど、どういうつもりだ衣は・・)
「ええっ!?」(な、何言っているんだじぇ、こいつ・・そ、そんなことしても・・無駄なだけなのに)
 衣の問いには見守るつもりだった京太郎も驚いて、思わず衣に訊ねた。
「こ、衣、言っている意味がわかっているのか・・・衣って恋人が居るのに、告白って・・」
「そ、そうだじぇ、恋人がいる相手に告白って・・そ、そんなの無理だじぇ・・、それともあ、天江衣、お前・・京太郎と別れてくれるんだじぇ!?」
「衣が京太郎と別れる訳ないだろう!」
 優希に聞かれた衣は大きな声で即座に否定した、その答えに優希は特に驚かない、予想通りの答えが返ってきただけなのだから。
「だったらなぜそんなこと聞くんだじょ?」
「別に恋人が一人である必要は無いだろう?」
「へぇ・・?」「はぁ・・?」
 間の抜けた声だった、衣のあまりに予想外の発言に2人ともしばし言葉を失い、ようやく京太郎の口からでてきたのは。
「えっ、いや、その衣さん、日本一夫一妻制ですよ」
 そんな当然の話だった。
「京太郎、その程度の常識、衣だって知っているぞ」
 馬鹿にされた感じがしたのか、少し不機嫌そうな衣。
「だ、だったらなんで?」
 優希に再び聞かれて、衣は不機嫌そうな表情を止めて真剣な表情に変わる。
「妻は一人だが、妾や愛人のいる者もいる、京太郎の恋人の座を譲る気はない、だが二番、三番でもいいというのなら好きにするが良い、無論京太郎が良ければだが・・・」
 優希から京太郎に視線を移す衣。
「こ、衣はそれで良いのか?」
「構わない、片岡を見ていて想像したのだ、もしも・・もしも衣より先に誰かが京太郎の隣に居たとして、それでもしも今と同じように京太郎を好きなったら、衣は京太郎の事を諦めきれるかと・・・・」
 衣は緩やかに首を横に振った。
「無理だと思った、たぶん今の片岡みたいに情交を見せられても、それでもなお・・思い続けるだろう、思いの前では理性も常識もなんだ意味をなさない、だからもし情交を見てもまだ片岡が京太郎の事を諦めきれないなら・・・機会を与えようと思った」
 衣の言う機会、それは二番目の恋人になるか否かの選択、普通なら馬鹿な話と一蹴してしまいそうだが、それでも優希は考えていた。
(恋人が居るのに告白、確かに諦めはきれないじょ・・でも・・)
「い、良いのか・・たとえばだけど優希と、情交を交わしても」
「構わないが・・・あまり片岡ばかりに感けるなよ、あくまでも一番の恋人は衣だということを忘れるな」
 放っておかれている場面を想像し、頬を膨らませて拗ねる衣。
「安心しろ・・俺は衣が一番好きだよ」
 京太郎の言葉を聴いて、膨らませていた頬を萎めて笑う衣。
「ならばよし、さぁ・・どうする片岡よ、うっ・・くはぁ・・京太郎はまだまだ行けるぞ」
 衣がゆっくりと腰を上げて立ち上がると、衣のおま○こに収まっていた京太郎のペニスが現れる、一度射精したにも関わらずまったく萎えず、入る時と変わらず勃起したままだった。
「んんっ・・溢れてくる・・・」
 押さえるものも無くなり、衣の膣内から大量注がれた精液があふれ出る。
(あ、あんなに射精したのに、大きいまま・・・すごいじょ・・でも、きっと痛んだじぇ)
 優希も知識がまったく無いわけではない、でも限りなく無い等しく男性器も見た経験は無い、それでも京太郎ものが大きいのは理解できた、だからきっと伴う痛みも大きいのだと思えてくる・・・が、同時に。
(あれを受け入れたら・・京太郎はよろこんでくれるじぇ・・・で、でも、それは告白を受け入れてくれたらで・・・・もしも断られたらじぇ)
 京太郎を喜ばせたいと思う気持ちも大きかった、でもそれはあくまで告白を受け入れられた場合、断られればそんなこともなくなる、あるいは今よりも遠い関係になってしまうかもしれない、それならばいっその事・・・と思ってしまう。
409名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 04:28:03 ID:Rs1kmW/V
支援。
410優希印 13/23:2009/09/26(土) 04:28:12 ID:BQsisIJD
(駄目だ、駄目だじぇ、そんなことじゃ・・このままじゃあの繰り返しだじぇ)
 告白しておけばと思った、あの時衣の言葉を聴いたあの瞬間に、それは後悔、取り戻せない後悔。
「望むなら踏み込め、望まぬなら去れ、さぁどちらだ片岡?」
 だから衣に最後の問いを受けた瞬間、優希がしたのは告白するでも、逃げるでもなく、スカートのチャックを下ろす事、当然スカートは重力に抵抗することも無く床に落ちた。
「優希!?」
「京太郎、私は京太郎が好きだじぇ、二番目でも・・何番目でも良いんだじぇ、本気で好きだから・・・だから側に居させて欲しいじょ」
 優希は一歩踏み出す。
「良いんだな・・・?」
「無論だ、でなければここまでお膳立てなどせん」
 衣は焦らない、言葉通り良くなければここまでのする必要は無い、つまり最初から逃げなければ受け入れると、決意していたのだろう。
(衣は良いというけど、でも・・・本当に良いのか優希・・うん?)
 京太郎は優希が体を小刻みに震わせているのに気がついた、いつも生意気で自信満々な態度を取っている優希とは違う、瞳も震えて今にも泣きそうな表情をしていた。
(馬鹿だな俺は・・・、アレを見て告白するなんてのは、そんな簡単なことじゃねぇだろう、つまり優希は・・・)
 本気、その一歩がどれほど重いく勇気がいるか京太郎には想像もつかない、でもその勇気に答える術なら知っていた、だから両手を広げて優希に答えた。
「俺も優希は好きだぞ、今までは友達としてだったけどな・・・今は女の子としてな」
「あ・・ああっ、それで・・・・それで十分だじぇ!」
 感極まった優希が京太郎に飛びつく、その衝撃で飛びついてきた優希ごとベッドに倒れこむ京太郎。
「おっと・・」
「京太郎!京太郎!京太郎!」
 抱きつき名前を連呼しながら、京太郎の顔を覗きこむ優希・・・。
「少し五月蝿いな・・・」
「えっ・・あっ、ごめんだじぇ・・」
 怒られたかと思い少しへこんだ優希が謝ろうとすると、京太郎は笑いながら顔を近づけ。
「口・・塞ぐぞ」
「うっ・・!?」
 優希が五月蝿くできないように、自分の唇で優希の唇を塞ぐ京太郎、優しく触れるだけの単純なキス、時間も長くない。
「・・・どうだ、少しは静かになったかな?」
「・・な、なるじぇ・・しずかにぃ・・私のファーストキス・・だじょ」
 唇が離れると少し意地悪な質問をする京太郎に、ファーストキスの衝撃に優希は少ししおらしい返事だった。
「ふふっ、京太郎との初接吻は凄いだろう、全身から力が抜けるみたいだろう?」
「う・・うん、確かに凄いじぇ・・・話に聞いていたのの何倍も凄いじぇ・・」
 衣の問いにも、幸せそうにはにかみ答える優希。
「これは序の口だぞ、先ほど見せただろう・・なぁ京太郎・・・」
「ああ」
 衣は京太郎と優希の間に頭を割り込ませて京太郎の唇を奪う。
「あっ・・・これってさっきの・・」
 ディープキス、京太郎と衣に性交の前に見せられたのを思い出す優希、互いの味を味わうようなキス、それを羨ましそうに見つめる優希。
「はぁ・・京太郎・・」
「衣・・・」
 唇を離してもじっと見つめあったままの二人、優希はそれを面白くない・・いや寂しく感じた、そして頭に浮かんだのは。
「京太郎ぅぅぅ!!京太郎ぅぅ!!」
 大きな声で京太郎の名前を連呼する優希、それに驚いた京太郎と衣は優希に見た。
「無視して、わるかったけど・・どうしてそんな大きな声出すんだ?」
 京太郎に聞かれた優希は、照れくさそうに頬を染めて顔を背け、指を遊ばせながら答える。
「だ、だって・・五月蝿いと、また塞いでくれるかもしれないじぇ・・」
 声を出したのは知識も場数も衣に負けている優希が、必死に京太郎の注意を引こうと考えた作戦だったようだ。
411優希印 14/23:2009/09/26(土) 04:28:56 ID:BQsisIJD
「そうだな、今は優希の相手をしないと」
「そうだったな、では衣は二人の手伝いに回るとしよう・・」
 衣が頭を引くと、京太郎は優希に再び唇を重ねる・・・今度は舌もつけて。
「うっ・・ううっ!?・・ふっ・・ふふん!・・」
 最初はどう対応すれば良いのかわからず迷っていた優希だったが、徐々に京太郎の舌導かれて舌を懸命に使い出す。
「う〜ん・・・うんく・・・うん・・ぷはぁ・・・はぁぁぁぁぁ」
 必死に答えた末に、息切れで唇を離した優希は荒い息遣いをしながらなんとか呼吸を整える。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・すぅ・・はぁぁぁ、す、凄いじぇ・・あらまがぼうっとするじぇ・・」
「満足したか?」
「えっ・・私は満足だけど、京太郎は・・まだ・・だじょ?」
 優希の視線が京太郎の、もっとも自己主張が激しい部分に注がれる、まだ硬く優希のお腹を押し上げるペニスに。
「まあな、じゃあキスはこれくらいにして・・・バンザイしてみろよ」
「えっ、ば・・バンザイだじぇえっ!?」
 優希が両手を挙げると、後ろから衣が優希の服を一気に脱がした。
「裸にならないでも、できるが・・・双方裸のほうが、互いの肉体の温かさをよりよく感じることが出来るぞ」
「そ、そうなんだ・・ありがとうだじょ」
 衣のアドバイスに従う優希、優希は必要ないからかブラを付けておらず上を脱げば、残るはパンツのみだった。
「ブラしてないんだな?」
「うっ、小さくてごめんだじぇ・・・」
「気にするな・・・って、俺はそんなこと気にしてないぞ」
 体勢を入れ替えて、優希と京太郎の上下を入れ替わり、優希が下、京太郎が上になった。
「そうだ、京太郎は胸の小ささなど気にするはそんな器の小さな男ではない」
 そういって優希以上に無い胸を自信満々に張る衣。
「で、でも京太郎は、のどちゃんみたいなおっぱいが好きなんだじぇ?」
「まあ否定はしないが、でも小さい胸も好きだぞ」
 大きい胸に惹かれるのは年頃か男の性か、それは分からないが京太郎が大きなおっぱいが好きなのは事実、でも衣とした後で・・というか衣の裸に反応してから、小さい胸も良いという結論に京太郎は達していた。
「そ、そうなんだ・・・じゃ、じゃあ好きに弄繰り回すといいじぇ」
「そうさせてもうぞ」
「ひゃう!・・あっはぁ・・」
 胸に京太郎の手が触れると、一瞬びくっと体を震わせる優希、だが直ぐにそれを受け入れて気持ちよくなってゆく。
 小さいが、硬くなく少女らしい肌は、揉み上げる京太郎の指に吸い付く様だった。
「優希、優希はここや・・ここを自分で弄ったりするのか?」
 京太郎は片手で優希の乳房を揉み上げながら、もう一方の手を優希の下着の上からわれめをなぞる。
「ひゃっあ!?・・じょ・・じょぉ!そ、そこは・・・」
 優希の下着は中に納まっている部分から分泌される液体によって、湿り気を帯びていた。
「ここは?」
「す・・するじょぉ!!、もんもん・・したときにぃとか・・するじょ」
 どうやら優希はそれとは認識せずに自慰行為をしていたようだ。
「よくできました・・と」
 褒めながらちゃんと答えられたご褒美にと、優希の頬にキスをする京太郎。
「こ・・・答えてよかったじょ」
「もう、準備できているみたいだな・・」
「だ、だって京太郎と天江衣の・・を見てだじぇ、京太郎にキスして弄られたら・・じゅ、準備万端になっちゃうじょ」
 顔を真っ赤ににしながら、可愛らしい言い訳をする優希を見て、ドキッとする京太郎。
「今の優希・・すげぇ可愛いぞ」 
「は・・はうっ、きょ、京太郎・・そろそろ・・お願いだじぇ」
 濡れて少し脱ぎにくそうにしながらも、悪戦苦闘の末になんとか下着を脱ぎ捨てる優希。
 優希のおま○こはほんの少しうぶ毛の様な陰毛が生えていた。
412優希印 15/23:2009/09/26(土) 04:35:01 ID:BQsisIJD
「ああ、わかった・・・痛かったらちゃんと言えよ」
「えっ、で、でも・・・京太郎がや、やりづらいじぇ?」
 優希は戸惑う、自分が痛いと連呼すれば京太郎がし辛くなるのではないかと、そんな優希に二人を見守っていた衣が助言をする。
「大丈夫だ、素直に痛みを口にしたほうが痛みがましになる、どうしてもの時は『止めて』と言うんだぞ、それを約束してもらえば、それ以外にどれだけ言おうとも京太郎は続けてくれるぞ、そうだろう京太郎?」
 自分の経験からくる知識を、教える衣は小さいくてもしっかりとしたお姉さんに見え、思わず微笑んでしまう京太郎。
「ああっ、そうだな、衣の時にちゃんと言ったよな」
「そ、そうなのか・・じゃ、じゃあお願いするじぇ・・」
「わかった、ちゃんと最後までするぞ」
「ありがとうだじぇ」
「おおっ、それとな・・・」
 何かを思い出して、ごにょごにょと優希に耳打ちする衣。
「えっ・・そ、それ言うのか・・なんか恥ずかしいじょ・・」
 何を言われたのが京太郎にはわからないが、優希は何かを口にするのを迷っているようだ。
「これは・・・京太郎が喜ぶぞ、初めての時にこういわれると京太郎が興奮すると言っていたからな・・」
「ほ、本当か・・すぅ・・はぁ、じゃ、じゃあ言うじぇ!」
 深呼吸をすると意を決し、その言葉を口にする優希。
「わ、私のおま○こに京太郎のおちんちんを入れてください!・・だじぇ」
 京太郎は確かに自分が教えた事だと思い、自分を興奮させるために恥ずかしそうにしながらも口にした優希を見て愛おしく思い、それに答えるために。
「ああ、いくぞ」
 押し当てられる剛直なペニスが、優希のおま○こに割ってはいる。
「うっ・・ぐっ!・・おし広げられるじぇ・・」
 言葉通り優希の膣内を押し広げながら、少しずつゆるやかにペニスを押し入れる京太郎。
「ふっ・・くっ、やっぱりきついな・・」
 衣の時と比べれば、京太郎も経験したために少しはなれていたが、それでも優希の膣内はきつく締め付けて少しずつ進むしかない、やがて・・京太郎の動きが止まる。
「うん・・ここは、どうする優希、今から優希の処女を完全に貰うけど、一気に行くか・・・それともゆっくり挿入して欲しい?」
 せめてもの選択肢を優希に与える京太郎、優希は考えずに・・いや待ちきれずに直ぐに答えた。
「い、一気に来てほしい、早く京太郎を感じたいじょ!」
「わかった・・痛いから・・そうだな深呼吸でもしてれば楽になると思うぞ」
「わ、わかったじぇ・・すぅ・・はぁ・・すぅ・・はぁ」
 優希が息を2度目の深呼吸を終えた瞬間、京太郎は優希の膣内の全てを手に入れようと、力を入れて処女膜を突き破る。
 ズブンッ!。
「い、いだいぃぃぃ!!・・いだぃじぇぇぇ!!」
 突き破れて、一番奥まで挿入を許した瞬間、凄まじい激痛が優希の体に駆け抜けて悲痛な叫び声を上げさせる。
「はぁく・・・はぁく・・・」
「よく耐えました・・・」
 痛みからから口をぱくぱくと開いたり閉じたりを繰り返す優希、京太郎は優希を褒めてあげながら頬にキスをする。
「は・・はぅ、ほっぺにキスされると・・少し楽になるじぇ・・」
「そうか、じゃあ・・もう一、二回・・」
 京太郎は頬にキスを繰り返した、さらに優希の頬を舐める。
「ひゃぁつく・・く、くすぐたいじょ・・京太郎」
「楽になったか?」
「う、うん、楽になったじぇ、ありがとう京太郎・・・それで、これから・・なんだじょ?」
 衣と京太郎との情交を見ている優希には、当然これが終わりでないことはわかっていた。
「ああっ、激しく動かないと、射精しないからな・・・動いても大丈夫そうか?」
「ま、まだじんじん痛いけど、京太郎のおちんちんの熱を感じるじょ、熱くて大きくて・・・これが私のおま○こで暴れたら、お腹が引き裂かれるそうだじょ・・・」
413優希印 16/23:2009/09/26(土) 04:37:05 ID:BQsisIJD
「なら・・」
 京太郎が『止めるか?』と聴こうとしたが、優希はその言葉をキスで止める。
「だ、だめだじょ、ちゃんと気持ちよくならないと・・・それに『止めて』って言って良いのは私だけ、だ、だから動くじぇ・・そしていっぱい、いっぱい気持ちよくなった証拠が欲しいじょ」
 痛みからか悲しみからか涙を目に浮かべながら京太郎にお願いをする優希、切な優希の願いを京太郎は叶えることにした。
「じゃあ・・・動くぞ!」
 ズブッッズブッッズブッッ!!
「ぐっぅ・・が・・がなりぎぐじぇぇ!」
 激しい動きにあわて優希にも激痛が襲い掛かる、けど・・『止めて』とは絶対に口にしない。
(優希が少しでも楽になる方法は・・・そうだ)
思いついたまま京太郎は優希に顔近づけて、頬にキスをして・・舐めて吸う。
ちゅ・・ちゅ・・れろ・・ちゅぅぅぱぁ
「ひゃあっく?!?・・・きょ、京太郎!?」
(な、なんだじぇ、今のは・・ほっぺたに京太郎がキスしてくれたら・・なんだじぇ?)
「どうだ、少しは楽になるだろ・・・優希はこの可愛いほっぺが感じるみたいだからな・・」
「ら・・らしかに・・・・キスとか・・すわれると、びりびりくるじぇ」
(これが気持ちいってこと・・だじぇぇ・・)
 自慰経験からか、素直にそれを快楽と認識して受けいれる優希、一度受け入れてしまえば。
 チュ・・チュ・・ちゅぅぅぅぱ・・ちゅぱ
「こそばいけど・・き、きもちいじょ!!」
 声を出して感じることが出来た、だがそれとは同時に優希には気になることがあった、それは・・・自分は気持ち良いが相手はどうなのかということ。
「きょ、京太郎は・・どうだじぇ、私のお・・おま・・おま○こは?」
「わかるだろ・・俺のが熱くなって暴れているのが!」
ズブッッズブッッズブッッッ!!
「あっぐぅぅ!!・・わ、わかるじぇぇえぇぇ!!、あつくてすごくぇぇぇ!!」
「ああ、気持ち良いって証拠だぞ」
 膣内で主張し続けるペニスの熱と腰の動きで、京太郎が感じてくれていることを認識する優希。
「ふぁ・・う、嬉しいじぇ、きょたろうが・・きょうたろうが感じてくれているじょ」
 痛みはある、だが快楽もある、そして喜びも、だから優希は楽しく嬉しくなる、今自分が好きな相手を喜ばせ楽しませているのだと。
「きょ、きょうたろう・・き、気持ちよくて・・あ、あたまが真っ白に・・」
「優希、気持ちよくてイクんだな・・?」
「イク・・きもちよくなって・・イクってぇぇぇぇぇぇ!!」
 もうすぐ絶頂に達すると考えた瞬間、膣内を突き上げられながらさらに感じる優希。
「優希がイッたら・・俺もイクな・・」
(京太郎も・・京太郎も気持ちよくなってるじょ・・・なら・・もっと・・)
 ズブッッズブッッッズブッッッ!!
「いっれぇぇぇ!!きょうらろうもいっれれれじょぉぉぉ!!」
 暴れるペニスが優希を最高潮に導く、そしてその優希の声が、仕草が、おま○こが京太郎の快楽を引き立てて・・そして。
「きょ、きょうらろぅぅぅいくぅじょょょょょょ!!」
 優希が先に絶頂に達して、膣内がぎゅっと締め付けると。
「ゆうきぃぃぃ!!俺もいくぞぉぉぉ!!」
 京太郎も一気の絶頂に達した。
 ドクン!!ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!
「きらぁぁぁぁじょょょよ!!きょうらろぅのらぁぁ!!あふひぃぃぃぃ!!」
 既に満ちているはずの優希の膣内は、まだ足りぬといわんばかり京太郎のペニスを締め付けて、更に射精を催促する。
「ほら、まだだぁぁぁ!!」
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!!
「ふあぁぁぁ!!・・いっぱい・・だぁぁぁじょぉぉぉ・・まられれるじぇぇぇ・・」
 激しい快楽、そして激しい射精から、一応解放された優希だが、体は絶頂の余韻からかまだぴくぴくと痙攣していた。
「はぁ・・はぁ、ふぅ・・よく頑張ったな優希」
「きょ・・・きょうたろ・・きもちよかっ・・たか・・じょ?」
「これだけ射精したんだからわかるだろうっていいたいけど、ああ、気持ちよかったぞ」
414優希印 17/23:2009/09/26(土) 04:38:29 ID:BQsisIJD
 京太郎が感想を言って、優希の頬を軽くなぜると。
「ほぉぉ・・あ、安心・・した・じぇ」
 優希も嬉しそうに微笑んだ、そしてそんな二人の行為をじっと見守っていた衣が、終了を確認して話しかけてくる。
「終わったな・・・京太郎」
「ああ、ありがとうな衣、その・・優希との事を認めてくれて」
「よい、片岡も気持ちが実ってよかったな」
「ほ・・本当に・・かんしゃ・・しているじぇ・・あ、ありがとうだじょ」
 限り無く諦めに近かったところに可能性を提示してくれて、しかもその許可まで貰った優希は、素直に感謝の言葉を述べた。
「よいといっている、円満解決・・・だがな京太郎」
「なんだ?」
「やはり、京太郎が他の女性ばかり構っているのは寂しいぞ・・」
「あっ・・ごめん」
(当たり前だよな、いくら許可したって言っても、やきもちは焼くよな・・)
 少し寂しげな衣の瞳を見て反省して謝る京太郎、だが直後衣の表情は一変する。
「そうだ・・だから、次は衣も混ぜろ」
 にこっと笑うと衣はそのまま京太郎に抱きついて唇を奪う。
「・・衣、ああ、次は三人でするぞ、優希も良いよな?」
「もちろんだじぇ・・」
 まだ情交の疲れからか、少し力の無いもののなんとか返事をする優希、その顔は笑顔で衣と京太郎の関係もしっかりと認めた。
「じゃあ、まず綺麗にしないとな」
「そうだな・・・」
 京太郎がゆっくりと腰を引いて、優希の膣内からペニスを引き抜くと、衣の時と同様、納まりきらない精液が逆流してきた。
「あはぁ・・きょ、京太郎・・おおすぎるじょ・・」
「それだけ優希のおま○こが気持ちよかったって事だよ」
「なら嬉しいじょ・・」
 京太郎の言葉を聴いて、ただただ嬉しそうに優希は笑っていた。
「京太郎、ティッシュだ」
「サンキュー衣、じゃあ拭くぞ優希」
 衣からテッィシュの箱を受け取り、京太郎はそれから何枚かテッィシュを取って優希のおま○こにそれを押し当てる。
「うっ・・じ、自分でするじぇ」
 なんとか自分でしようとするが、やはり体が上手く動かせない優希。
「快楽と痛みで上手く動けないのだろう、京太郎に任せるのが吉だ」
「うっ・・京太郎お願いするじょ」
 動かないのは事実なので、衣の助言通り京太郎に頼むことにした優希。
「まあ、射精したのは俺なんだから任しとけ」
 なるべく優希が恥ずかしがらなくて済むように、優希のおま○こについた血と精液と愛液を手早く拭き取る京太郎。
「ほれ、終わったぞ」
「ううっ・・な、なんか今のが一番恥ずかしかった・・じょ」
「ほら、片岡、何時まで落ち込んでいるつもりだ・・次は衣達の番だぞ」
 衣は優希の手を引いて優希の体を起こす。
「な、なんだじぇ・・なにをするんだじぇ?」
「言ったであろう、次は衣達の番だと・・京太郎」
「えっ・・ああ、そういうことか・・」
 衣が何をしたいのか理解した京太郎は、衣と優希の目の前にまだ硬いままのペニスを突き出す、当然まだ拭いていないので精液と優希の処女を奪った証が所々についていた。
「京太郎のお、おちんちんに血、血がついてるじぇ!?」
「それはお前のだぞ片岡」
「あっ、そ、そうだったじょ」
 驚いたものの、衣に指摘されて自分が処女喪失した事を思い出して、頬を紅くする優希。
「ほら、テッィシュだ」
「いらないぞ・・衣はこっちでキレイにするからな」
 京太郎からテッィシュを受け取らずに、そのまま口を近づけてペニスについた、色々とまじったモノを舐め取る。
415優希印 18/23:2009/09/26(土) 04:40:06 ID:BQsisIJD
 れろ・・れろ・・
「お、おい、衣!?」「な、なななななななんだじぇ!?」
「うん、フェラチオを言って、おちんちんを口で愛撫する行為の一つだ」
 衣は知っている知識を自慢げに披露する。
「き、汚くなくないのかじょ!?」
「ついているのは京太郎の精液と、片岡の液と破瓜の血だろう、気になるが微々たる事だ」
 れろ・・れろれろ・・れろ
 そういって、先ほど舐めたところとは違う場所を舐めとる衣。
「うっ・・くぅ・・衣の舌良い・・」
「そ、そうじゃなくて、お・・おちんちんだじょ!?」
「最初から気にならなかった訳ではない、だがフェラチオをすると京太郎が凄く喜んでくれるからな」
 衣は嬉しそうに笑いフェラチオを続ける、この行為で京太郎が喜んでくれている、それは衣の中の嫌悪感など塗りつぶして、上書きして余るほどに幸福感と満足感を与えていた。
 れーーーーろ・・れろれろれーーろ
「ぅく・・そこいいぞ、衣・・・気持ち良いぞ」
(ふふ・・喜んでいるな京太郎、いつもと少し味が違うのは片岡の味か・・・血は少し不味いが、でもこれはこれで楽しいな・・・ふふ)
 衣はフェラチオが好きだった、他の行為ではどうしても京太郎まかせになってしまう、だがこれは自分が一方的に京太郎を気持ちよく出来るという行為だからだ。
「あっ・・あぅ・・」
 優希が見守る中で、京太郎のペニスから完全に付着していた様々のモノが衣によってキレイに舐め取られた、衣は当然の様に舐め取ったものを吐き出さず全て飲み込んだ。
「ありがとうな衣、綺麗にしてくれて」
「どういたしまして、衣はお姉さんで恋人としても先輩だからな、この程度はできて当然だ」
 京太郎頭に頭を撫でられながら、衣は自慢げに胸を張り優希に色んな意味で先輩である事を教える。
「うっ・・た、確かにしゅごいじぇ」
(い、良いな・・・京太郎に頭を撫ぜてもらえて・・あれ京太郎は気持ち良いんだじょ・・で、でも・・)
 頭を撫ぜられる衣を羨ましく見つめる優希、だがやはりペニスに口をつけると言うのに少し抵抗を感じていた。
「衣、その・・悪いんだけど、あと少しでイキそうだから、もうちょっとやってくれるか?」
 フェラチオによりペニスの清掃で、京太郎は限界にほど近いところまで高ぶりを感じていたおり衣にお願いをする。
「了解だ、京太郎・・衣の口でたくさん気持ちよくなってくれ!」
 京太郎からのお願いに、衣は俄然やる気を出して口を開けて亀頭をくわえ込む。
 ちゅれろ・ちゅれろ・れろれろれろ
「くっぅぅぅ、いいぞ衣ぉ!!」
(ふふ、感じているな京太郎、それに匂いも強くなってきている・・・もうすぐイキそうなんだな)
 さきほどの京太郎の言葉どおり、すでに限界は近いようで衣も何度かの経験から、匂いやペニスの動きでそれがわかるようになっていた。
(す、すごい・・あ、あんな風に銜え込んで、そ、それに京太郎、気持ちよさそうだじょ)
 初体験の時に優希には見る余裕すら無かったが、今は外にいるからはっきりと見て取れた京太郎が快楽を感じている顔を・・。
 れろれろれろ・・ちゅぅぅぅぅ
「くっ、で、でるぅぅ!!」
(くるっ!)
 そう思った瞬間、衣は手を使い京太郎のペニスを激しく動かない様にする、そして。
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!
「ううっ!?」(あ、あいかわらず・・すさまじぃ・・)
 本日三度目の射精だが量も勢いも劣れず、大量の精液が衣の喉に口に吐き出された。
(絶対に、全部飲みきる!)
 そんな決意を胸に勇猛果敢に口内に出された精液を、喉を鳴らしながら飲み込み続ける衣。
(の・・のんでる、京太郎のを・・飲んでいるじょ・・)
 ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!
「うっ・・おぐぅ・・」(りょ、量が多すぎて・・く、くるしい・・)
416優希印 19/23:2009/09/26(土) 04:41:26 ID:BQsisIJD
 止まらない射精に、精液でむせ返り溺れそうになりながらも、衣は口を離さず・・・そして。
「・・・・ごくん、ぷはぁ・・はぁぁ・・はぁぁ・・」
 射精が終わり、口内の精液を飲みきったのを確認すると、衣はようやく口を離して苦しそうに息を整える。
「衣、前にも言ったが無理しなくてもいいんだぞ」
 京太郎にも衣が無理して飲み込んでいる事は理解できたが、射精している途中で、しかも押さえられているのに、無理にはずすというのもできなった。
「ふぅぅぅ、いいんだ、これは衣がしたくてやっていることだ、それに飲み込んだほうが嬉しいのだろう?」
「無茶はするなよ、それで衣がどうにかなったらそっちの方が俺は嫌だ」
「うっ・・す、すまない、京太郎・・」
 京太郎を心配させてしまったことに、落ち込んでしゅんと肩を落とす衣、そんな衣の頭部に京太郎は手を伸ばして優しく撫ぜる。
「でも、すげぇ嬉しかったぞ、それにすげぇ気持ちよかった、ありがとうな」
「ふふ・・どういたしましてだ」
 最後に褒められた事で、落ち込んだ気分も吹っ飛び衣は嬉しそうに笑った。
「しかし京太郎のおちんちんは固いままだな、やはり三度程度では満足しないか」
 経験上からか、三度射精しても萎えないことに衣は特に驚きはしない、むしろ感心していた。
「うん、ああ、でももう良いんだぞ、二人とも疲れているだろう、放っておけばそのうち納まるから」
 京太郎は衣と優希の体を気遣い、これ以上するつもりは無かったのだが。
「京太郎、まだだぞ・・なぁ・・片岡」
「えっ、ええっ!?・・・そ、それって・・するってことだじょ?」
 突然衣に声を掛けられた優希は驚くが、なんとなく衣が何を言いたいのかは理解していた。
「そうだ・・・」
「衣・・・・優希別にしたくないなら無理にしなくても良いんだぞ」
(抵抗はあるだろうな、やっぱり・・まあそれも不思議じゃないし)
 京太郎は無理やり銜え込ますと言う事をする気は起こらず、またどうしても嫌なら我慢してまでフェラチオをして欲しいとは思わなかった、してくれれば嬉しいと言う気持ちもあったのだが。
「きょ、京太郎は・・どうだじぇ、私がしたら嬉しいのか?」
「うっ・・」
 優希に問われて迷う京太郎、ここで嘘をついて嫌がると優希を傷つけるかもしれない、だから京太郎に選択肢などなく、正直に答えるしかなかった。
「そりゃ、まあ・・嬉しいかな」
「京太郎・・」
「しないのなら、衣がするぞ」
「や、やるじぇ!絶対にフェラチオをするじぇ!」
 京太郎の本音に、衣の挑発が会い重なり、優希のやる気は最高にまで引き上げられた。
「じゃ、じゃあ・・頼む」
 京太郎がペニスを優希に向けると、優希は少し戸惑った表情を見せる・・。
「ううっ・・す、するじぇ・」
 決意は叫んだものの、優希は排泄する部分を舐めると言うのには抵抗感じ、目を瞑り恐る恐る舌を出し・・・ゆっくりと一舐め。
 ぺろ・・。
「うっ・・」
(な、なんか変なにおいがするじぇ・・)
 近づいてすんすんと嗅いでわかるのは、性器と精液の独特のにおい、今日が初めての優希にはあまり好ましくないにおいだった。
 優希が微妙な表情をしているそんな時、衣はそっと耳打ちをした。
「辛いか片岡、ちゃんと目を開け、しっかりと両方の眼で京太郎を見ながら舐めるんだ、そうすればそんな気分も無くなるはずだ」
「うっ、わ、わかったじょ・・」
 今日一日の経験から、衣の助言に素直に従う優希、目を開けてしっかりと京太郎の顔を見ながら、もう一度舌を出して・・鈴口のあたりを舐める。
 ぺろぺろ・・ぺろ
「うっ・・くぅぅ、いいぞ優希・・その調子だ・・」
(!!・・・い、今のって・・)
417名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 04:42:11 ID:Rs1kmW/V
支援!
418優希印 20/23:2009/09/26(土) 04:42:40 ID:BQsisIJD
「どうだ、京太郎の感じている顔をみていると、嫌気が春先の雪のごとく消えてゆくだろ?」
 衣の言うとおりで、京太郎が気持ちよくなっていると思うと優希の胸は高鳴る、そしてやる気が満ちてくる。
「こ、これって・・そのまま舐めれば・・」
 優希はさきほど衣がしていた事を思い出して、舌を使い竿の部分を舐めとる。
 れーーろ・・れーーろ
「少し違うぞ・・・こうだ」
 れーーーーろ・・・れーーーーろ
「こ、こうだじょ・・・」
 衣と優希は競うように京太郎のペニスを舐め上げる、結果二重の快楽が京太郎を襲う。
「うっぉぉぉ・・いいぞ、優希!・・衣!」
(京太郎が感じてくれている・・・ま、負けられないじょ)
「きょ、京太郎・・・頑張るんじぇ」
(ふふ・・教えはするが、負ける気は無い!!)
「衣も頑張るぞ、またいっぱい射精してくれ」
 れーーろ・・れーーーーーろ・・れーーーーろ
「くぅぅぅ、き、きくな!」
 双方からペニスを舐め上げられる、その快楽、そしてそんな行為を可愛い二人がしてくれていると言う事実が京太郎をさらに興奮させる。
「ふふ・・汁が出ているぞ、片岡・・さっきは衣が飲んだからな、ここは片岡に譲ろう」
「汁って・・ああ、やってやるじょ!」
 亀頭の先から、ぷっくりと液が出ているのを見つけると優希はそれを舐め取る。
 ぺろぺろ・・れーーろ・・・れーーろ
「うおっ!!」
(うっ・・ま、不味い・・・けど!)
 美味しいものでは当然無いが、しかし京太郎が喜んでいる、そして自分の舌に感じてくれていると思うと優希のやる気は衰えない、さらに衣も舐めているので衣に対する対抗心もあった。
(た、確か・・こうやってくわて・・・舐めて吸うんだじょ!)
 れろれろれろれろ・・ちゅぅぅぅ・・れーーろれーーろ
「うっ・・両方ともいいぞ、衣!!優希!!」
亀頭を銜え込み、舌を乱暴に動かしながら尿道を吸い上げる優希、衣もそれを邪魔する気は無いのか竿や裏筋の部分を舐めるのに集中していた。
二人の舌技にさきほどの絶頂の残り、それらが重なり合い京太郎も早めに限界が近く感じた。
(京太郎が喜んでいるじぇ!)
(京太郎、気持ちよさそうだな・・・それにもうそろそろか)
 ただただ一心不乱舐める優希と多少余裕がある衣、だが優希も衣も好きな相手に快楽を与えている事に興奮して喜びを覚えていた。
 ちゅぅぅぅぅ・・・ぺろーーん
 優希が尿道を吸い上げ、衣が裏筋を舐め取った瞬間、京太郎は限界に達した。
「い、いくぅぅ!」
 ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!!
(あっ、京太郎気持ちよさそだじょ・・うっ!?)
 優希も京太郎が射精したことは認識したが、想像以上の勢いと量に・・。
(うっぷ・・く、くるじい・・・)
「ぷはぁ!?」
 押さえきれずに優希の口から、射精の最中にあるペニスが飛び出す。
 ドゥゥクン!ドクゥゥゥン!!
 射精は止まらず、優希と衣の髪の毛や顔に降り注いだ。
(耐え切れなかったか、まあ初めてでは致し方あるまい・・)
「熱いな・・ふふ」
 冷静に観察しながら、降り注ぐ精液の熱を楽しむように衣は笑っていた。
(こ、これって確か飲み込むんだ・・じょ?)
 衣のしていた時の事を思い出して、口内に残る精液を飲み込もうとする優希・・・だったが。
「う、うげぇぇぇ、ま、まずい、それに臭い・・」
 精液独特の味と臭いに飲みきることが出来ず半分ほど吐き出してしまう。
「別に無理して飲まなくてもいいだぞ・・」
 テッィシュを数枚とって、優希に手渡す京太郎。
419優希印 21/23:2009/09/26(土) 04:43:39 ID:BQsisIJD
「ううっ、ご、ごめんだじょ」
 謝りながら、受け取ったティシュで口を拭い、自分が吐き出してしまった精液を拭き取る優希。
「でも、飲もうとしてくれたのは嬉しかったぞ」
 不味いものを無理してでも飲もうとしてくれた事を喜び、京太郎は優希の頭を優しくなぜた。
「うっ・・」
「どうだ、京太郎が喜んでくれているとわかると、においも味も好きなってこないか・・」
 衣に耳打ちされ、ティシュに染み付いた精液の臭いを嗅いでみる優希、すると先ほどよりは嫌な気分にならなかった。
「少し好きになれそうだじょ、京太郎・・次はちゃんと全部飲むじょ」
「ああ、無理しない程度で頼むよ」
 誓いをたてる優希を見て苦笑しながらもお願いする京太郎。
「ふふ、これで京太郎も満足して・・へぇ?」
 降り注いだ精液を拭き取ることもせずに満足げな笑みの衣、だったが一箇所で視線が止まり黙り込んでしまう。
「うん、どうした、そんな・・えっ?」
 優希も同じ箇所を見て同じく固まる。
「うん、どうした二人とも?」
「きょ、京太郎・・それは・・その、あれなのか?」
 衣は京太郎のペニスを指差す、まだ硬そう勃起しているペニスを。
「そ、それって大きいままなのか?」
 優希もまだ大きいままのペニスに疑問を感じているようだ。
「えっ、ああ・・そのうち納まると思うから、衣も優希も疲れただろう休んでくれて良いんだぞ」
 四度の激しい射精の末、いまだ硬いままの京太郎のペニスに驚く衣と優希、二人ともかなり疲れていたのだが、京太郎の気遣いが二人のやる気に火をつけた。
「まだだ、まだ終われないぞ、衣は京太郎にも満足して欲しいんだ!」
「私も、私もだじょ」
「えっ、いや、満足はしているぞ」
 実際京太郎は満足していない訳ではない、ただ単に精力が強くてまだ萎えていないだけだ、だが衣と優希はやはり不満そうな表情を見せた。
「駄目だ、折角だから京太郎を大満足させるぞ片岡!」
「おう!」
「えっ、お、おい・・ちょっとまって・」
 京太郎の止める声も聞かず、衣と優希は京太郎に飛び掛った。

「はぁ・・はぁ・・はぁ、ようやく終わった」
「はぁはぁはぁ・・はぁ・・だじぇ」
 言葉通り性も根も尽き果てベッドの上に倒れこんでいる衣と優希は、自分達と同じく倒れこんでいる京太郎の小さくなっているペニスを見て、疲れながらも満足げな笑みを浮かべていた。
「はぁ・・ありがとう、そしてお疲れさん、衣、優希」
 労わりの言葉をかける京太郎に、なんとか息を整えながら指を折り回数を数える衣。
「ああ、本当に疲れたぞ、なにせ衣が六回で・・」
「私が四回・・・どんだけ無尽蔵なんだじぇ」
 思い出しながら少し厭きれる優希。
「でもすごい気持ちよくて大満足だぜ、ありがとうな衣、優希」
 起き上がって衣と優希にお礼を言ってそれぞれの頬にキスをする京太郎。
「ああ、それを聞けて、衣も大満足だ」
「えへへ・・照れるじょ」
 そのお礼に衣と優希は満足げな笑みを浮かべていた。
「ふぅ、これで片岡も」
「さっきから片岡って呼んでいるけど、優希でいいじぇ」
「名前で呼んで良いのか?」
「当然、だってころちゃんは京太郎の恋人いろんな意味で先輩だじぇ」
 笑いながら衣の事をオリジナルのあだ名で呼び、親しげに話しかける優希。
「こ、ころちゃん・・それはあれか、衣のあだ名か?」
「そうだじょ」
420優希印 22/23:2009/09/26(土) 04:44:16 ID:BQsisIJD
「しかしあだ名とは友達が呼ぶものではないのか?」
「京太郎の恋人同士って言うことは親友も同じ、それともころちゃんは嫌か?」
(いきなりあだ名はどうなんだろうか?)
「ううん、嫌じゃない、衣はあだ名で呼ばれるのは初めてだ、嬉しいぞ」
 京太郎の心配をよそに、衣はあだ名で呼ばれることを嬉しそうに受け入れる。
「よろしくなころちゃん」
「うむ、よろしく頼むぞ優希」
 どちらとも無く手を差し出し、友情の握手を交わす衣と優希、感動的場面だったのだが・・。
 ぐぅ〜と衣と優希、二人のお腹が同時鳴る。
「うっ・・そういえば、今日はおやつも食べていないからな」
 おやつを食べていない上に、京太郎との激しい情交での体力と精力の消費、疲れて空腹になるのも仕方のないことだ。
「ケーキ食べ損ねたじょ・・・あっ、そうだ」
 残念そうなのも一瞬、優希は立ち上がり脱ぎ捨てたスカートの所まで歩いて行き、ポケットに手を突っ込んで中から二つの包み紙を取り出した。
「優希、それってまさか・・」
「タコスだじぇ、後で食べようと思って取っておいたのを思い出したじぇ」
 大好物のタコスを握り締め、嬉しそうにベッド戻ってきた優希は一つの包みを衣に差し出す。
「ほれ、ころちゃんにもやるじぇ」
「えっ、優希がタコスを・・・いいのか大好物だろう?」
 無条件のタコス進呈に驚く京太郎、前に自分が落ち込んでいるときに優希からくれそうになった事はあったが、他の時に貰うことなど無いほどの優希の大好物、優希はそれを惜しげもなく衣に差し出していた。
「良い・・のか、そんな好物を貰っても?」
 京太郎の反応を見て、受け取るか否か迷い優希の態度を見守る衣。
「もちろん、何せころちゃんとは京太郎の恋人同士で親友、だからこのタコスは友情の証だじょ!」
「で、では、ありがたく頂く・・・ありがとうな優希」
「良いって事よ、さぁ一緒に食べるじぇ」
「うん」
 包み紙をとってタコスを食べ始める衣と優希。
「冷めてもタコスはうまいじょ」
「うん、確かに美味しいなタコスは」
「そうだじぇ、ころちゃんもわかっているな、あはは」
 楽しそうに、そして美味しそうに食べている衣と優希を見て、自分も空腹であることを思い出すと、ぐぅ〜と京太郎の腹の虫も鳴き始める。
「なんだ、京太郎も空腹なのか?」
「う〜ん、タコスはこの二つで最後だじぇ」
 自分のタコスを見ながら、空腹の京太郎を気にする優希。
「いや、良いよ、二人で食べちゃって、俺はまだ我慢できるから」
 そう言うものの、腹の虫は正直に再び鳴いて空腹を訴える。
「・・・そうだ、優希」
「なんだじぇ、ころちゃん・・・・おおっ、それは良い作戦だじょ」
 衣に何かを耳打ちされると、優希もその案に賛同し二人は楽しそうに笑いあい、京太郎の前にタコスを差し出す、そして。
「あ〜〜〜ん」×2
「えっ・・・?」
 二人同時のあ〜んに戸惑う京太郎だったが、二人はそれも気にせずに続ける。
「あ〜〜〜ん」×2
「あ〜〜ん」
 このままでは埒が明かないと判断した京太郎は、一口ずつ衣と優希のタコスを齧る。
「どうだ、京太郎」
「美味しいか?」
「・・ああ、美味しかったよ、ありがとうな衣、優希」
 礼を言い頭を撫ぜる京太郎と、それを受け入れて嬉しそうにする衣と優希。
「ふふ、どういたしましてだ」
「ふふ〜ん、感謝するといいじぇ」
 この後三人は美味しく二つのタコスを食べきった。
421優希印 23/23:2009/09/26(土) 04:45:23 ID:BQsisIJD
 優希が京太郎の彼女になった翌日
「片岡優希完全復活だじょーーーー!」
 部室で靴を脱いで椅子の上に立ち、腕を突き上げて高らかに他の部員に宣言する優希。
「復活したのね、良かったわ」(どうやら須賀君のこと振り切ったみたいね)
「ほんに、よかったの」(強がっとる訳じゃなさそうじゃの)
「復活したのは良いけど、ゆーき椅子に立つのは止めた方がいいですよ、危ないですから」
(落ち込んだ雰囲気も無くて、立ち直ったみたいで本当によかった・・)
「復活おめでとう、優希ちゃん」(これで、京ちゃんと衣ちゃんはみんな公認の恋人か・・)
 心配していた分、しっかりと立ち直った優希に拍手と祝福の言葉が送られる。
「どもども、ありがとうだじぇ・・おっと!?」
 ぺこぺことみんなにお辞儀をした優希だが体勢を崩して椅子から落ちる。
「ゆーき!?」
「おっと!」
 優希を助けようとして和が立ち上がるが、先に立っていた京太郎が優希を受け止める。
「おっ、ありがとうだじぇ、京太郎」
「はぁ〜気をつけろよ」
 礼を言う優希を、そのまま椅子に座らせる京太郎は少しあきれながら耳打ちをした。
「・・昨日の今日だから、少し痛くて動きづらいんだろう?」
「あっ・・そ、その通りだじょ」
 京太郎に指摘されたとおり、優希は昨日の痛みが残っており自分でも動きづらさを感じていた。
「たくぅ・・あんまり無茶するなよ」
「うん、ありがとうだじぇ京太郎」
 恋人を心配する京太郎と、心配されて少し照れくさそうにしながらも嬉しそうな優希。
 それを見ていた久、まこ、和、咲は全員首を傾げる。
(どう見ても恋人よね・・ま、まさか別れたとか?)(恋人に見えるが・・まさかなぁ・・)
(凄く仲良く見えますが、きっと一つ問題が解決して仲良くなっただけですよね)
(なんだろう京ちゃん凄く優しい目で優希ちゃんを見ている気がする・・・まるで恋人を見るような、そんな・・・まさかね)
 よもや二人目の彼女などという選択肢があったなどと、想像すらできない四人は少々困惑気味だった。
「ね、ねぇ優希、その・・・天江さんを須賀君の恋人として認めているのよね?」
 どうしても疑問が解けない久は少し遠まわし気味に、優希に訊ねた。
「当然、ころちゃんは京太郎の恋人だじぇ」
「こ、ころちゃん・?」
「衣だからころちゃんって・・・」
いきなり飛び出したあだ名と、迷うことなく笑顔で答えた優希を見た四人は話し合いを始める。
「いまのって、どうなの、まこ?」
「な、なんでわしに振る、ほれあれじゃ、殴り合いの後に・・」
「殴りあいなんてしてないわよ?」
「と、兎に角、同じ男を取り合った末に新しい友情が生まれたんと違うか!?」
 よく分からない例えをしようとしたところに冷静につっこみを受け、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら叫ぶように答えたまこ。
「よくはわかりませんが、ゆーきが元気になってくれてよかったと思います、けど・・」
「う、うん、そうだね、でも・・・」
(あの視線はいったい?)×4
 結局疑問が解けぬまま、首を傾げるしかない四人であった。
 そして京太郎と優希はというと・・・。
「これからも、ううん、これから改めてよろしくだじぇ、京太郎」
「ああ、こちらこそよろしく頼むな、優希」
 そんな四人をよそに、仲良さそうに恋人としての挨拶を交わすのだった。
 終わり
422名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 04:47:00 ID:BQsisIJD
以上です、一部キャラの喋り方が変だったらすみません。
423名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 04:51:13 ID:Rs1kmW/V
GJ!
とうとう優希も毒牙にかけましたか。
しかも潜在的には国広君に清澄の嶺上使いまで…

なんというか京太郎、ひんぬーマグネティックテンペストの使い手じゃん。
424名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 07:37:55 ID:0UcQbBtQ
とりあえず>>383のSSには期待しなくていいな。ルールも知らん奴が書くなんて生意気だ
仮に文章化できても投下しなくていいよ。百合だったら尚更


>>422
GJだし
425名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 08:24:05 ID:80MOJr7E
>>422
GJ!
426名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 09:06:21 ID:rrAQ/MQZ
>>411
GJ
この貧乳キラーが!
427名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 09:14:17 ID:M3TK9RD/
素晴らしすぎます。

GJです!
428名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 12:59:54 ID:MFFI0T8Y
>>422
GJだじぇ!
ヒンヌーにモテる京ちゃん
429名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 14:46:15 ID:49jHXa+e
>>424
俺ルール知らないままで見てたわw
430名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 15:49:40 ID:IPIC1E5D

GJ!

       ______       |
    ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` 、   i        あ
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、  ヽ   つ   .あ
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  〉   ぎ   :
  |;;;;i "'`~  "`~ `i||i" '' ゙` " |;;;;;;|  /   は   :
  |;;;;|       ヽ`     u  |;;;;;| |   
  .|;;| ,-;;;;;;;;;;"フノ  ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ |;;;;| |    
 ,,ト;| ',,_==-、く    >゙-==、  |/ i |   咲
 |i 、|   ' ̄"彡|         || | |   
 |'. (|       彡|          |)) | .|    
  ! 、|      i,"(_ ,, 、,      |" i  |   だ
  ヽ_|        `         .|_/  ノ_
   .|゙      、,.−-‐ 、,,     |     ヽ、_,,,、_ノ
   .i ゙、    '  ̄ニ ̄     /|
   |   、      ̄ ̄    , ' |
   |  i ` 、    (    , "   |
    |      ` ー---― "|    |
   |  |          i     |

つーか、優希に手出したこと、他の部員に公表しなかったけど、
知られたら、超波乱の展開だな。和あたりの反応が面白そう。
「須賀くん、不潔です!」とか
431名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 15:50:35 ID:Devtq8h6
GJ……
しかしこの時、京太郎の毒牙が国広君や咲だけならまだしも鶴賀や風越に伸びるとは誰も予期していなかった……
432名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 16:01:16 ID:Rs1kmW/V
>>430
それより前に、この優希を交えた3Pを
「家政婦は見た」でないかい?

もう頭の中めちゃくちゃな国広君に萌え。
透華がこのこと知るとあっというまにインヘルノw

>>431
そうか、貧乳キラーは池田さんを巻き込みますか…
鶴賀は平均的が高めでひんぬーは……あえて部長のカマボコさんか?
「ハッハッハ、この貧乳スキーさんめ」とか言われて燃え上がる京太郎!
「蒲原さん、アナタがオーラスリーチかけてくれたおかげで咲が全国行けたよ、有難う」
的なエロを所望する。
433名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 16:22:36 ID:0UcQbBtQ
次スレからテンプレに

・百合禁止
・オリキャラ禁止
・陵辱禁止
・SSを投下していいのは麻雀経験者及びルールを完全に把握してる人のみ

これを追加しろ
434名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 22:44:40 ID:KHhUZ5G4
>>433
純愛だけが残るな。
一番下の項目は麻雀の場面出さなかったら済む話なんじゃね?
435名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:36:19 ID:Ay8QYy51
>>434
な ぜ ふ り こ む し
436名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:41:09 ID:80MOJr7E
>>435
うまいなw
437名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:52:09 ID:0UcQbBtQ
>>434
せっかくの麻雀アニメなんだから場面出てきた方がいいに決まってるし
麻雀やらないなら他の作品でもいいじゃんってことになる
438名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:55:33 ID:Rs1kmW/V
・オリキャラは禁止だがベタオリキャラは寧ろ推奨

に変更してもらえませんか?
439名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:59:41 ID:Fujz5zfE
440名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 00:33:09 ID:EcqjeiOk
>>431
京ちゃんが誠氏ねになるのか
441名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 03:27:50 ID:pcYOo0qI
1000枚切ったー
442名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 03:28:12 ID:pcYOo0qI
誤爆
443名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 05:53:03 ID:Yg43e1+6
>>437
キャラが好きで麻雀知らないやつはどうするよ
444名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 09:37:29 ID:aiKVSh4V
>>443
それはもう別作品でやるべき
445名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 16:23:28 ID:v2fBvG4R
何て勝手な奴らだ。マジで引く。
嫌いな作品はスルーってのが常識だろうに。
446名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 16:26:27 ID:fhj6IEOx
ほざいてるのは一人だから無視でおk
447名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 21:41:17 ID:6/dKJUCY
このスレとしては何でもいいからエロイの書いてくれる人を歓迎する。作者の方を縛ろうとしてる馬鹿は放置でおk。
448名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 22:44:46 ID:VEtiENiC
>>433 を本気で実行出来る職人は、おそらく、ほとんどいないと思う。で、過疎化ね。
449名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 23:28:50 ID:4JQ5PM7w
多分、某軽音部アニメスレと同じような雰囲気になるんじゃないかな
450名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 03:51:53 ID:tCaB5GD+
百合でも純愛でもいいが、どちらかというと凌辱ものを待ってる

>>444
麻雀知らなくてもキャラ萌えはできる
シチュエーションを書きたい訳じゃなくて
咲のキャラが好きでそいつをいじり倒したいんだよ
わかってないなぁ
451名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 08:01:16 ID:ehcBaIes
百合は勘弁して欲しい
それ以外なら何でもおっけーだが京太郎ハーレムが好みかな
452名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 08:20:31 ID:kZADKKmp
ここに百合投下したら殺す
453名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 08:52:22 ID:HmT5PJqc
別に禁止じゃないから投下はいいけど俺も百合はスルー対象だわ
女同士とか阿呆じゃねえのとか思うし
454名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 08:59:06 ID:kZADKKmp
とにかく百合は禁止
投下した奴は池沼ってことで住所特定する
455名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 09:42:39 ID:dQ1xKGwW
京太郎以外なら白石がやってた実況の人ならオリジナルじゃないし
比較的自由な設定で書けるからいいよな?
456名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 09:46:15 ID:HmT5PJqc
住所住所言ってる奴が百合厨の工作員にしか見えない

>>455
何を気にしてるのかわからないけどオリキャラでも全然おk
もちろん実況でもカメラマンでもいい
457名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 09:55:54 ID:3Qu2gmlD
京太郎とハギヨシが合同合宿に参加してなかったので書き始めたものが駄目になってしまったでござるの巻
458名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 09:58:28 ID:nNw/dXpM
>>457
参加するという設定にすればいいじゃない
459名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 10:03:15 ID:kZADKKmp
>>457
その程度で駄目になるなら投下しなくていいよ
460名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 10:08:01 ID:+ZXR98/p
>>457
パロなんだからアニメでどうかとか気にしないでそのまま投下おk
気にしてたらエロなんてそもそも書けない
461名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 10:41:44 ID:Dto1PlUA
百合アニメなのに百合投下するなってのが意味不明だわ
462名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 11:00:07 ID:EwWWjY7j
>>457 >>458-460
もしかしたら、漫画(ガンガン掲載 後 単行本化するほう)では、京太郎が合宿に参加するかもしれない。
その代わり、他校が出ないとか、藤田プロが誰か連れてくるとか、色々考えられるぞ?
463名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 14:22:32 ID:kZADKKmp
そんな捏造お断りだ
余所でやれ
464名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 14:51:55 ID:+ZXR98/p
>>462
漫画がどうだろうと関係なく京太郎が参加したら、というIFでいいと思うよ
相手を選り取りみどりだし美味しい展開だと思う
夜に四校それぞれから部屋にお呼ばれしてどこに行くかで展開変わったりとか
465名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 15:51:28 ID:zB5gZNps
エロ漫画じゃないのに、エロにするのか。
そんな捏造お断りだ
余所でやれ


こう書かないと、どれだけキ印なこと言っているか判らないのかね。
書き手だけど、間違ってもこのスレに投下する気にはならないね。
投下しようとしている人がいること自体に驚く。
あれこれ文句をいうクズに限って書きもしねえw
466名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 15:59:41 ID:3Qu2gmlD
避難所でも立てたらどうよ
467名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 16:39:00 ID:PAi/Kh7Z
もう京太郎がギアス使ってハーレム建設で良いよ中の人繋がりで。
468名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 16:53:23 ID:4CpIW52L
もう行商人の京太郎が狼耳つけた和と旅しながらキャッキャウフフ
でいいよ中の人繋がりで。
469名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 17:07:55 ID:3Qu2gmlD
もう京太郎はガ●ダムに乗っちゃえよ
470名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 17:10:40 ID:+ZXR98/p
たった一人のキチガイ荒らしがわめいてるのをスルーできずに
スレに投下する気にならないってんなら黙って去りなよ
そいつ無視してる進行しようとしてるのにスレ自体のネガキャンされても困る
471名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 18:57:25 ID:KYgDkMz1
よしわかった、嶺上おっぱいだ
472名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 20:38:52 ID:3Qu2gmlD
とりあえずもう一回最初から見直そうか
473名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 01:42:12 ID:D7dmp7Jr
おっぱいが見えたよ!
474名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 05:24:57 ID:pOCRM9PL
「あれこれ文句をいうクズに限って書きもしねえ」
というのは>>465自身のことを言っているのだろうな
475名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 09:23:20 ID:D7dmp7Jr
パンツが見えないよ!
476名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 09:59:45 ID:PtXmsyPo
>>475
パンツって何ですか?
食パンの親戚ですか?
477名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 10:06:37 ID:TnN2q5hq
>>476
親戚ですね
パンの表面には、青カビによる物なのかシマシマがあります
味のほうはと言いますと、クリームチーズだったかな
あれに近いような弱い酸味がします
478名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 10:31:44 ID:+jxC+sND
多少スレが荒れているみたいだけど、投下します。
小生は咲や国広君、ステルスモモが好きなのですが、貧乳組には神SS書きがいらっしゃるの
で、京太郎×福路美穂子で書いてみることにします。

エロありですが、遅筆の質な上、少しずつ投下していくのでエロシーン出るの相当先かも。
479憧れのキャプテン その1:2009/09/29(火) 10:33:07 ID:+jxC+sND
(優希のヤツ、追試頑張っているかな…っとそれよりも、今日の和の浴衣姿、楽しみだなぁ、デヘヘ)
京太郎がそんなことを考えながら清澄高校の中を歩いていると
「ん…?」
見慣れぬ制服を着ている、きょろきょろそわそわと落ち着かない人影を見つけた。
「あ、あれは!」



今日は清澄夏祭りの日。
それはとりもなおさず、片岡優希の数学の追試の日でもあるということだ。
既に追試は始まっており、京太郎は苦労している(といっても、自業自得なのだが)
優希のために、学食で好物のタコスを買っていってやろうと決心したところで、その人影に気付いたのだ。
(金色の柔らかそうな髪、制服の窮屈さに反抗するように自己主張するバスト、あれは風越の超美人のキャプテン!)
さっきまで和の浴衣姿を妄想していたことなんかすっかり忘れて、京太郎はその人物、福路美穂子に声をかけた。
「あの、福路さん。いったいこんなところでどうしたんですか?」
突然声をかけられてビクッとした彼女だが、声をかけてきたのが京太郎と気付いて、やはりびっくりした顔をした。
「あ、あなたはあの時の…」
480憧れのキャプテン その2:2009/09/29(火) 10:37:12 ID:+jxC+sND
時は遡って団体戦県予選初日。
パァン
「なんださっきの試合は!キャプテンのお前が生ぬるいから下があんな打ち方をするんだ!!」
買出しの帰り、京太郎がある部屋の前を通ると、とんでもない罵声が響いていた。
「な、なんだ?」
風越女子高校控室、と書かれたドアを薄く開け、京太郎は中を覗いてみる。
中では、怖そうなコーチが選手達を叱っていた。
(はあ、やっぱり名門はコーチも厳しいんだねぇ。お、さっきのすごいきれいな人だ…)
その時の京太郎はまだ名前を知らない、その福路美穂子に見とれていると、鬼コーチがドアの方に歩いてきたのであわてて身を隠した。
そのコーチが控室を出て行った後もしばらく身を隠していると、福路美穂子も控室からでてきた。
(あ、泣いてる?)
京太郎は無意識のうちに後を追いかけていた。


会場の外に出て、しばらく探していると、とある木陰に目的の人はいた。
関係ない自分が声をかけても何か役に立てるとも思えない、などと考えつつも、意を決して声をかけてみる。
「あ、あの…これ、どうぞ使ってください」
福路美穂子は突然声をかけてきて、ツメシボを差し出している男の子をびっくりした様子で見やる。
その時、あまりに驚いたせいで、普段意識して閉じている右目を閉じるのを忘れてしまっていた。
「あの、どなたですか?」
「あ、いきなりでスミマセン。僕は清澄高校麻雀部1年の須賀京太郎といいます。実は買出しの帰りに風越の控室から怒声が漏れていたの聞こえて…その、あの、見ちゃったんです。」
福路美穂子はため息をついた。
「そう…恥ずかしいところ見られちゃったわね。」
「いえ、そんなことより、頬が少し腫れてますよ。これ使ってください!」
京太郎は改めてツメシボを美穂子に差し出した。
「そんな、悪いわ?」
「い、いえ、気にせず使ってください。それに、ここで断られちゃっても、俺、いや僕の立つ瀬ありませんし。」
そう言いながらも、京太郎は美穂子に見惚れていた。
「あら、どうかしましたか?」
「あの、その、あまりに綺麗な人なんで見とれていたというか何と言うか…その、きれいな瞳ですね!」
「……!!」
京太郎の言葉を聞いたとたん、美穂子ははっとした表情で固まってしまう。
(この人、あの人と同じことを言うのね……上埜さん……)
美穂子は、まさか目の前の男の子がその上埜久、現在は竹井久が部長をしている部の部員であるとは夢にも思わない。
京太郎は京太郎で、急に固まってしまった美穂子を見て、自分が何か言ってはいけないことを言ってしまったのではないかとあわててしまう。
「あの、僕何か失礼なこと言っちゃいましたか?」
「え?あ、ああ、何でもありません。」
481憧れのキャプテン その3:2009/09/29(火) 10:38:05 ID:+jxC+sND
それからしばらく、京太郎と美穂子は木陰で話しこんでいた。
「…で、そのコーチ、久保コーチっていうんだけど、癇癪もちですぐ手を上げるから、後輩を守るのが大変なの。」
「えー、やっぱり名門だけあって風越って大変なんですね。って、そんなこと他校の僕に話しちゃっていいんですか?」
はっ、となる美穂子。
(上埜さんに似てると思ったら、気が緩んで話し過ぎちゃったかしら。でも、この子なんだか話しやすいから…)
「あ、ちょっと話しすぎちゃったかしら。ごめんなさい、聞かなかったことに…」
「ははは、でもそれで落ち込んでたんですね。そうだ、これ食べて元気出してください。」
京太郎は持っていたお茶とタコスを差し出した。
「え?」
「僕は男だし1年だから、女の人の悩みや上級生の苦労は分かりませんが、気分が落ち込んだときは、おいしいものを食べて気を取り直すくらいしか思いつかなかったので…」
「あら、いただいちゃってもいいのかしら?」
「どうぞどうぞ。俺、いや僕にはそれくらいしかできませんが、元気出してください。」
(何か不思議な子、一緒にいると安心する…私、お姉さんなのにね)
「キャプテ〜ン!」
と、遠くから美穂子を探す池田華菜の声が聞こえてきた。
「あ、もう行かなきゃ。えっと、タコス有難うございます。私は福路美穂子。さっきは突然で聞きそびれてしまいましたので、もう一度お名前聞いてもいいかしら?」
「あ、清澄高校の須賀です、須賀京太郎。」
「清澄って、明日決勝で当たるところじゃない。こんな敵に塩を送るようなことしていいのかしら?」
「あー、まあいいんじゃないでしょうか。」
頭をかきながら笑って答える京太郎に、美穂子も微笑んで言った。
「フフフ、本当に有難う。またどこかでお会いしましょう。」


(またどこかでお会いしましょう、またどこかでお会いしましょうだってさ。やったぜオレ!)
だらしなくニヤけた顔で清澄高校の控室へ戻ってきた京太郎に、片岡優希が声をかけた。
「遅かったな京太郎。タコスをだせぃ!」
「ああ、あげた。」
「は?」
「だからあげた。」
「にゃにをぅ!この使えん犬め!」
優希の蹴りが京太郎の股間にヒット。
崩れ落ちる京太郎に向かって、無常の一言が突き刺さる。
「もう一回買いに行って来い小僧!」
482憧れのキャプテン その4:2009/09/29(火) 10:38:53 ID:+jxC+sND
そして翌日。一方の、福路美穂子は
(須賀さん、っていったかしら?今日は会えないのかしらね…って、今日は決勝、気持ち引き締めていかなきゃ)
対局室に入って試合開始を待っていると、泣き声が聞こえてきた。
見ると、清澄高校の制服を着た可愛らしい女の子がびーびー泣いている。
「どうしたの?怖いお姉さんにイジメられたの?」
頭を撫でつつ声をかける。
「あのノッポがタコスを盗んだじょ…」
「わりぃ…オレも悪気は無かったんだ。」
(タコスね…って、タコス?じゃあ、昨日須賀さんがくれたのって、この子の分のタコスだったんだわ。それにしても、お腹が空いてるのかしら)
「そうだわ。」
美穂子は自分の作ったお弁当を優希に渡す。万感の思いを込めて。
(昨日、あなたの学校の須賀さんに元気付けてもらったお礼、それと、おそらくあなたが食べるはずだったタコスをもらったお礼ね)
「はい。」
「なにコレ?」
「私の作ったお弁当。それじゃダメかしら?」
(フフフ、手加減はしてあげられないけど、お互いに頑張りましょうね)
483478:2009/09/29(火) 10:41:03 ID:+jxC+sND
とりあえずはここまでです。
麻雀好きなもので、日常のシーンの他に、闘牌のシーンも書き込みたいと思っております。
とすると、思ったよりかなりエロは先になっちゃうかもな〜。
484名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 10:57:25 ID:TnN2q5hq
>>483
GJ!

少し気になったんだけど、カップリングがかぶるのはどうなのかな?
まだ出てないカップリングではあるんだが…
485名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 11:10:19 ID:EsmSj/O5
>>483
GJ!
まさかこんな荒れ果てた荒野に神が舞い降りるとは・・・
頑張ってくれ、半裸で応援しつつ部長とのからみも期待して待ってるから!
486名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 13:23:25 ID:jvkUgho0
ぶつ切りうぜえ‥
文章力も神ってほどじゃないな


でもまぁ>>465よりましだな
487名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 18:21:25 ID:yBc7YIQD
>>486
どちらかというと世紀末救世主だな。
>>465やら百合厨(アンチも含む)みたいなモヒカンもこのスレにはいることだし。
あと嫌ならスルーしろ、ただでさえスレが荒れてるんだから。
488名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 18:27:31 ID:b1trMvBz
>>481
巨乳期待
489名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 18:31:28 ID:Up4/df+8
百合厨と荒らしはまとめて出てってくれると助かるんだが
そうもいかんのだろうな

>>483には期待してる
490名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 19:49:31 ID:wlAAVZs2
>>489
俺百合厨でも荒らしでもないけどお前が出て行けば?
491名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 19:53:05 ID:YcBMspCN
>>490
百合厨か荒らし乙
492名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 20:01:40 ID:p72gVD/T
百合禁止と言われると

百合を書きたくなる
493名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:06:26 ID:MCUIP0t4
この板に百合投下する人って、キャッキャウフフな萌え重視じゃなくて
ネチョネチョグチュグチュな男好みのエロが好きな人なんだろうか。
と、ふと思った。
494名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:11:48 ID:D7dmp7Jr
ネチョグチョも好きだがまったりニヤニヤも好きだぜ俺は。
495名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:12:43 ID:Mkh4Gm1T
なんか百合スレは女ばっかで行きたくないんだよな
496名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:29:39 ID:21xnT2jw
>>492
このドMが!
497名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:16:36 ID:yBc7YIQD
エロけりゃキャッキャだろうがグチュグチュだろうがかまわんが。
エロくないガチ百合(キスするだけとか)は…どうも「うわぁ…」って気分になってしまう。
普通に百合っぽいだけならいいんだけど。
498名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 00:05:51 ID:mLgnISW2
なら投下されてもスルーすればいいじゃない
499名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 00:11:49 ID:G+WCO7sR
個人的には百合なんて不要だし投下されてもいないんだから議論するだけ無駄
それより京太郎が各校の乙女をどうやって落としていくか考えるほうが建設的
500名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 00:20:07 ID:qmE9qEA8
百合は禁止だといつになったら理解すんの?池沼かよ
ぶっ殺すぞ
501名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 00:29:51 ID:SK0DSzq1
池田かよに見えた。
502名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 00:43:28 ID:0VRy6IeX
>>500
早くぶっ殺せよwwww池沼wwwwww
503名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 03:49:26 ID:amr/cTky
どうでもいいけど麻雀打ってるとこを文字に起こすのは難しいよな
参考に某ラノベ読んだけど無理っぽいわ
504名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 07:58:40 ID:JaVBEzSc
505名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 14:07:41 ID:mLgnISW2
咲の相手は原村さんか照姉あたりか
506名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 14:52:12 ID:awEj18F6
京太郎をめぐるライバルか
和は京太郎が思いを寄せる巨乳、照は同じ幼馴染属性
どっちの相手も強力そうだ
507名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:00:48 ID:XfvMapAA
>>506
てか、京太郎は知ってるのか?幼なじみだけど。
508名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:25:54 ID:awEj18F6
幼馴染だし当然知ってるんじゃ?でも離別した時期によるのか
子供のころは二人で京太郎を取り合ってたとかの方が
エロ展開につなげやすいからいいんだけど
509名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:42:25 ID:qmE9qEA8
>>505
麻雀のことだよな?
百合だったら殺す
510名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:59:49 ID:ewcj1/rv
今日のNGID:qmE9qEA8
511名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 16:52:32 ID:cvBfCMNr
麻雀を文字でやると麻雀詳しくない人は完全置いてけぼりだから書く書かないは書き手の裁量だな。
弁当に付いてるパセリ程度になら書いても大丈夫かね。
512名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 17:38:58 ID:mLgnISW2
>>509
残念、百合的な意味だ

京太郎は、多分照姉の事知らないと、思う
513名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 17:53:47 ID:ewcj1/rv
正直百合は勘弁
514名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 17:57:15 ID:mLgnISW2
テンプレに

好みに合わない場合は叩かずにスルー

って書いてあるじゃない。スルーだよスルー
515名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 18:13:44 ID:awEj18F6
>>512
じゃあ、気に食わない妹の彼氏を奪ってやるってのでもいいかもしれない
咲と姉妹なわけだし男の好みが似てるなら原作の咲と同じく
京太郎に好意を持ってもおかしくないしね

和は身近だし、麻雀でもライバルなわけで意識すれば恋のライバルもいけるかな
一応気にはかけてるみたいだし、雑用をこなす彼の姿を見るうちに…とか
親友と同じ人を好きになるとかアリガチだけどな
516名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 18:22:31 ID:JhA/Z2qs
叩くつもりはないけど俺としては百合はないわ
517名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 18:28:14 ID:qmE9qEA8
>>514
個人情報特定して晒されたくなければ百合投下するな
518名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 20:07:13 ID:yllJFU50
ふ、不毛すぎる…
519名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 20:30:23 ID:JaVBEzSc
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
520名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 20:30:47 ID:JaVBEzSc
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合
521名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 20:39:20 ID:QUCranLA
ビッチ姉を妊娠させて、中絶させたい
522名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 21:21:54 ID:fBXpjGp+
だからテンプレにはっきりと百合禁止と書いとけと言ったのに
中途半端に百合を許容するから百合厨と百合禁止厨が沸くんだ
523名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 21:31:56 ID:qmE9qEA8
だから

・百合禁止
・オリキャラ禁止
・陵辱禁止
・捏造カプ禁止
・麻雀のルールを理解できない人投下禁止
・SSには必ず麻雀描写を入れなければならない

これを現スレの>>550から実行しろ
524名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 23:15:37 ID:oAm9kE4i
作品の傾向について禁止するより

・百合を話題にするの禁止
・オリキャラを話題にするの禁止
・凌辱を話題にするの禁止
・捏造カプを話題にするの禁止
・麻雀シーンの有無について討論するの禁止
・全般的に主張、討論、意見、反論、その他諸々口出し行為禁止

の方が住人がルールを守ってる限りスレは荒れない気もするけど
525名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 00:16:35 ID:v9wu6CDj
百合厨の必死の工作が見苦し過ぎ
526名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 00:36:43 ID:tWn4J55S
今更感あるけど

百合アンチを装った荒らしが沸いている。
奴らの目的は
「百合作品を投下させない」ことではなく、
「スレを荒らす」ことが目的。

だから
「人の話を聞くつもりは無い」
「議論するつもりも無い」
「自重もしない」
「スレから出ていくつもりも無い」

ということ?
つまり、基地外をスルーできずに百合スレが分裂して、
向こうは繁盛してるのにこちらは過疎ってる時点で荒らしの大勝利ってこと?
527名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 00:41:10 ID:aYpSN+8d
>>526
もともと作品の趣旨的に百合スレのほうが盛り上がるのは仕方ないだろう。
528名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 01:05:47 ID:0kmFephC
本当に妥協策になるけど、こういうのはどうだろう?要は、
・百合のみ読みたい派(百合板住民)
・純愛のみ読みたい派(百合は百合板でと言ってる人たち)
・両方()できれば一つのスレで読みたい派(百合アンチうぜぇといってる人たち)
がいるわけだから、時期は早いけれど保管庫(まとめ)を作っちゃえば良いんじゃないかな?
ただ、俺はできないから誰か慣れてる人お願い!!
529名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 01:29:42 ID:apQ8SIXG
>>526
そういうことだね
>>524
明らかに嵐なんだから、こちらが自重しても重箱の隅をつついたようなネタで攻めてくるよ

放送は終わったし、そのうち消えるでしょ
530名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 01:51:27 ID:HQRFxHEw
まあ職人さんは嵐なんぞ無視して作品を投下して下さいって事だな
531名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 02:54:48 ID:cPNJP9Uw
しかしもう何投下しても荒れるんだろうな

>>521
どうせなら産ませてみようぜ?
532名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 06:25:51 ID:xTcJ6hG6
そうそう、文句が多いだけで自分は何も書かない奴なんだから
荒らしが勝手に決めた規約なんて無視していいんだよ。
しかも荒らしは一人だけ。充分無視できる。

書き手さん応援してるよ。怯えず頑張ってくれ。
533名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 08:12:54 ID:LqEBHGsU
>>526
最初から二つにわかれてたから分裂ではないね
繁盛してるかどうかは知らないけど、こっちが過疎ってるのは構ってる人達にも一因があるだろ

>>528
ここに百合のみ読みたい派なんていないと思うけどな
大体、百合関係は百合スレで需要と供給のバランスは取れててこっちでは荒らしがネタにしてるだけ
逆に建前でも百合OKって主張する人がスルーすればいいのに荒らしに釣られて毎回議論になってるように見える
534名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 08:30:34 ID:qzOetqUD
だから百合投下禁止すりゃ解決だろ
それくらい分かれよ
ここで百合やるなら俺ら全員が納得する理由を言え
言えないなら出ていけ。たとえSS書きでも迷惑だ。そんな職人はこっちから願い下げだし
殺すぞ
535名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 09:11:00 ID:v9wu6CDj
今日のNGID:qzOetqUD

荒らしは荒らしでも顔真っ赤にした百合厨がこのスレで暴れてるだけだろ
どっちに話を持っていきたいかバレバレな誘導してるし
536名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 09:50:28 ID:qzOetqUD
本日のNGID:v9wu6CDj
とにかくここでは百合禁止
537名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:11:56 ID:tg7OpeGm
というかテンパってる奴にふりこみ過ぎだお前ら。
何待ってるか見え見えじゃないか、勝負せずベタおり安定だろ。
538名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:12:17 ID:9VTyBM6d
もういいよ毎日同じことしてさ。
心配しなくてもここまで荒れたトコで投下なんてしないよバカ!
539名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:15:42 ID:l/WG8LwA
>>537
このスレは河見ないでとにかく突っ張る奴が多いからな
ベタオリ回し打ちする奴なんて殆ど見ない
540名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:20:17 ID:nVqX/hcS
>>537
そんな場面を女子団体副将戦で見た気がする……
どうにも自己主張の激しいステルスさんみたいですが。
541名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:25:58 ID:u7NrwVjV
♀×♀って本格的に書いたことないけど、結構難しいもんだなw
542名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:29:31 ID:v9wu6CDj
百合スレ行けば?
キチガイに組する気はないけど正直ここに落とされても微妙だ
あっちならアドバイスなり感想なりもらえるだろうし
543名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:33:46 ID:u7NrwVjV
そう思うならスルーすればいいじゃない
544名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:56:19 ID:l/WG8LwA
まあ百合スレ推奨ってのにわざわざここに落として住人の神経逆撫でとか
荒らしにエサを与えるとか何をしたいんだと思わないでもない
スルーもなにも現状でやったらどうなるかは火を見るより明らかだし

と、差し込んでみたり
545名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 12:42:29 ID:kn+F2URr
ハギヨシの本名は萩原嘉博。
546名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 16:10:43 ID:wtt+7E90
つまり俺らは頭カラにして全裸で待てば良いと言う事さ、
全裸待ちを麻雀のテンパイに変換すると、一体どん状況なのだろうか。
……オープン?
頭カラでオープンリーチ……これぞ悪待ちの極致………ッ!!

547名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 16:56:19 ID:vOWUepvO
全裸を待ちに喩えるならやはり裸単騎だろう
548名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 01:20:10 ID:52QX9he1
Cブロック決勝
<<ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔 〜三美姫の輪舞〜>>
<<東横桃子@咲 -Saki->>
http://up3.viploader.net/anime/src/vlanime002932.jpg

アニメ最萌トーナメント2009 投票スレRound145
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/vote/1254412930/
549名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 03:15:17 ID:IqhQAYXc
保管庫ってどこだ?
550名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 06:08:20 ID:m4MESAmx
>>548
ルイズとステルスが麻雀で戦ってるところを想像した
551名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 06:15:32 ID:PfhTXck8
>>549
んなもんない
552名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 09:20:20 ID:VBNbi+hp
>>548
いったいルイズは一人で何と戦っているんだ・・・(・ω・)
553名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 17:20:38 ID:dmWGQZZU
>>551
誰か作ってー
554名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 21:27:19 ID:33u+rH8w
話題がないので唐突に原作でも一応ありえそうなノマカプを適当にあげてみる

優希×京太郎 咲×京太郎 部長×京太郎(微妙…)

清澄しか思いつかんが多くてもこんなもんかね……まあ仕方ないが。
妄想入ってるかもだが、それは百合カプも一緒だし。
555名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 21:38:19 ID:Vzveiv/Y
>>554
とりあえず、部長×京太郎は書き始めているが……
556名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 22:10:48 ID:uaufswOg
百合でもなんでもいいから孕む裸さんのおっぱいがぐちゃぐちゃにもみしだかれる話希望
557名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 22:34:22 ID:i9hy0T/4
>>554
妄想にしても百合のが男女より遥かにありえないから気にするな
百合厨は女が二人いるだけですぐわめき出すからな

ハギヨシと門渕メンバー、カメラマンと記者、のどっ父とのどっち、咲父と娘達も行けると思う
558名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 22:42:51 ID:OsYYnaO5
>>557
なんでいちいち煽るんだよ
559名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 22:43:11 ID:nSaTB/dW
そこまでして百合排除したいのか
今日もご苦労なこって
560名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 22:55:45 ID:i9hy0T/4
別に間違った事言ったつもりもないが余計な一言は悪かったよ
だが排除したいなんて言ってないのに勝手に言った事にしないで欲しいね

お前だって咲がレズアニメとか思ってるわけじゃないだろ?
561名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 23:16:45 ID:kg+fJBIw
>>560
ちょっと口は悪かったが>>554を後押しようとした気持ちはわかるしお前は悪くないよ。
このスレで百合連呼してる連中の事はあまり気にしないほうがいい。
相手にしてるとまたスレが荒れる。
562名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 23:34:49 ID:HNe0iKOb
どうでもいいが百合厨というのはどこに出てきたのだろうかとちょっと思考

男女カプのみで百合排除を言い出す奴はいるが
百合のみで男女カプ排除を言い出す奴は一人もいないんだよなぁ
563396:2009/10/02(金) 23:39:32 ID:TgFEYHaY
564名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 23:40:15 ID:OsYYnaO5
>>554
とりあえず京太郎×咲は書き始めているが……


脳内で
565397:2009/10/03(土) 00:20:36 ID:O7oFiS7P
566名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 00:55:23 ID:hj1WRRwc
>>562
かつてリリカルなのはという作品があってだな……
まあエロパロ板には来なかっただけあっちのがましかもしれんが。
567名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 01:17:18 ID:8RVt1CJs
>>566
いや、俺の中では
百合厨=百合のみで男女カプ排斥しようとする奴
嫌百合厨=百合カプを排斥しようとする奴
って認識なんだが、少なくともこのスレでは(大荒れ時を除いて)見かけてないのに、
百合厨がどうのこうのってので百合出て行けって言っているのは

一体みんな何と戦っているんだ…(AA略

って疑問に思ったのよ
(このスレの百合誘導テンプレも、嫌百合が暴れ回ったので便宜上という感じで追加したはずだし)

しかしあのスレ見てなかったがそんなことになっていたのか
568名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 01:46:32 ID:hj1WRRwc
>>567
まあ心の底から百合が憎い人がいるのか。
それとも百合にいい印象を持っていない人はみんな屑だと思わせたい人がいるのか。
どっちにしてもウザイのには変わりないな。
569名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 02:34:20 ID:1cYWAlPm
>>557
ハギヨシは鬼畜役させるのに丁度良さそうだけどキャラが上手くつかめんなぁ
570名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 02:48:59 ID:qknPwYq1
上手くつかめないことをそのまま表現できれば良いと思う それが難しいが
話し方はものすごく丁寧に ハギヨシ主人公なら、神の視点もありかと
571名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 08:33:57 ID:VCmwBGFl
>>567
>嫌百合が暴れ回ったので便宜上
前スレの百合厨と百合嫌いによるバトルを読んでないのか?
あんなのが起こるくらいなら個人的には百合禁止のがいいわ
572名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 08:45:31 ID:ZLB4J7nk
ここはクロスオーバーおk?

たとえば誠京麻雀に負けて性奴隷にされる池田とか、
鷲巣麻雀に負けて血吸われて死姦される池田とか、
高レート麻雀で御無礼食らって売春宿に売られたり援交物の裏DVDに売られる池田とか。
573名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 08:54:53 ID:Tvya1Tt3
>>568
単なる愉快犯かアンチが荒らしてる可能性が出てこないあたり対立の根は深いな
574名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 11:35:25 ID:8RVt1CJs
>>571
いやだから、俺前スレからいるってばw

百合完全排除、男女以外は認めないという奴はいても
百合のみしか認めないなんて奴はいなかった……
(上記したように、俺の認識では百合厨とは百合カプ以外認めない人間)
わけではないが、落ち着いている状態でいきなり
「百合は出て行け」を連呼する奴が現れて、それに両方おk派が反論、
大荒れ時に思い出したかのように百合厨(もどきの愉快犯?)が出てくる感じ

毎回荒れとなる原因を起こしているのは嫌百合で、
エロけりゃどっちでもOKっていう人間と嫌百合厨(便宜上この名前を使わせてもらう)がずっと戦ってた
575名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 12:58:08 ID:ZLB4J7nk
>>574
昔のAA虐殺荒らしのときと似たような状況だな。
虐殺厨VSしぃ厨みたいな。
虐殺厨(しぃ完全否定派)がしぃ厨という仮想敵を作りあげて延々戦ってたっけな。
576名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 13:30:14 ID:v79lJYdU
もう面倒臭いから百合無しでいいよ
577名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 13:40:26 ID:Jhl0uapx
ここはエロパロなんだぜ?
百合だろうと陵辱だろうと何でもおーけー
書き手は書きたいの書けばいいし、読み手は読みたいの読めばいい
これが出来ないガキは来なきゃイイ
578名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 14:19:15 ID:8RVt1CJs
今回の流れの発端は>>253かな?
(このスレの最初の方は前スレからの延長なので今回の流れとは別物と判断)

正直、これだけじゃ百合厨なのか両方おkなのか判断つかないが、
誘導の話題も百合の話題も全く出ていなかったのに、
なぜいきなり言い出したのかよく判らんな……

これ以降の全レス確認したが、百合厨の可能性があるのは253のみ
やはり完全に両方OK vs 嫌百合厨だな
というわけで


一体みんな何と戦っているんだ…(AA略
579名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 14:26:08 ID:ZLB4J7nk
この流れだと誰かがSS書いてもスルーされるんだろうな…
580名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 14:46:40 ID:hj1WRRwc
むしろ投下が無いからこうなんだろ。
581名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 15:10:55 ID:v79lJYdU
百合しか受け付けない人がいないなら百合は百合スレで、で平和だと思うが
正義は達成されないかもしれないけど嫌いな人が暴れるならそれが双方平和だし誰が損するのさ
せっかくSS投下されたりしはじめてるのに正義にこだわって
この場にいない連中の権利保護議論とかバカらしい

ぶっちゃけこんな議論始める方がスレにとって有害
582名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 15:20:43 ID:8RVt1CJs
誰が損をするわけではないと思うが、荒らしが得する(目的を達成する)のもどうかと思う
583名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 15:25:33 ID:VCmwBGFl
>この場にいない連中の権利保護議論
プロ市民みたいだな

ところで幼い照をお父さんがぐっちょんぐっちょんしててそれを黙って見てたから
照が咲を怒ってるという話をどっかで見たんだがそうだと過程すると現在に至るまで
お父さんが咲に手を出してないはずがないと思うんだがどうよ?
584名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 15:31:17 ID:v79lJYdU
>>582
荒らしをへこませるのが目的なら別の場所でやってくれ
そんな不毛な事より京太郎がのどっちの寝込みを襲う妄想をしていたいんだよ
俺は
585名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 15:36:06 ID:ZLB4J7nk
カジキマグロってエロい響きだよな。
586名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 15:45:50 ID:Y2VrpNwU
おばあちゃんが言っていた

全ての女性は等しく美しい
587名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 16:15:24 ID:dSwvN0o4
>>583
父×照読みたい。
588名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 18:41:45 ID:hj1WRRwc
>>583
実際はそんなことあるわけない…が妄想は自由だ
どんなありえないカプだろうとSSにしてここに吐き出していい。
そして、それを馬鹿にする権利は誰にも無い!!

イメージBGM ディケイドの説教BGM
589名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 19:19:46 ID:dSwvN0o4
>>588
二次創作の守護者乙彼
590名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 19:28:40 ID:Y2VrpNwU
クギュウライドゥ
591名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 20:30:23 ID:VCmwBGFl
>>588
いちいち萎えること言わないと気がすまないのかね、君は

そんな暇があるならどういう体位がありえるのかとか
子供の頃は前にはまだ入らないだろうからローション使って尻でやってたのかとか
照は処女のまま尻が開発されてて今でもアナルオナニーが日課だとか
そういう事を言え
592名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 20:57:47 ID:hj1WRRwc
>>591
咲×京太郎は絶対騎乗位。
京太郎の童貞奪ったのは照だといいなぁ。
593名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 21:03:12 ID:8RVt1CJs
>>592
背面立位でおもらしだろJK
594灰色 猫:2009/10/03(土) 21:07:18 ID:aaz6a3oJ
パパンが咲きに手を出してるのが母親にバレて離婚。
母親が泣いてる姿を見た照が、咲を恨むようなったと言うドロドロな宮永家の人々。
595名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 01:03:39 ID:8F1Osuya
はい、問題!
和は京太郎のことをなんと呼んでいるか?

・・・答えはドラマCDで!!
596名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 01:36:27 ID:8F1Osuya
すまん・・・・・・誤爆った・・・

なんかもうホントごめん・・・
597名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 01:53:16 ID:3wbrvBN2
優希印の続きです
今回は一応、衣×京太郎×優希×咲です、苦手な人はスルーで。
ただ今回は咲中心の話のため、衣と優希のエッチシーンがほとんどありませんので、その辺りもご了承を
598咲き誇る花 01/23:2009/10/04(日) 01:54:54 ID:3wbrvBN2
「・・・・だめ」
 勉強が手に付かず宮永咲は筆記具を放り出し天井を仰いだ。
(なんだか集中できないな)
 咲が勉強に集中できない理由、それはどうしても気になることがあったからだ。
(京ちゃんに恋人か・・)
 幼馴染の須賀京太郎に恋人ができた事、それ自体は祝福すれば良い事、実際咲も聞いたときは祝福したのだが・・・家に帰ってくると、何か大切にしていたモノが消えてしまった、そんな喪失感に苛まれた。
(寂しいけど、けど応援しなきゃ、ちゃんとおめでとうって言ったんだし・・でも)
 祝福はした、けど引っかかりも覚えた、それは幼馴染を心配する気持ちだろうか。
(衣ちゃん・・・いい子そうだし心配する必要なんて無いはずなのに)
 悪そうな人間なら心配にもなるが、でも相手は天真爛漫で悪意とは無縁そうな少女、だから心配する必要は無いはず、そのはずなのだが。
(優希ちゃんも納得してくれているから・・・だから・・)
 最初は京太郎と衣の関係に納得していなかった片岡優希も、一日経った今日には説得されたのかすっかり納得して、今まで通り・・いやむしろ京太郎と仲良さそうにしていた、だから何の問題も無いはずなのに、咲に心は晴れない。
(なんだろう、このもやもやする感じ・・)
 見上げた天井に浮かんだ京太郎の顔に手を伸ばす・・だが。
「あっ・・」
 近づいた瞬間、消え去る京太郎の顔、けれど胸のもやもやは消える事は無かった。
「はぁ・・」
 ため息をついていると部屋の戸がノックされた、今の時間自分の部屋に訪ねてくるのは父親位だ、仕方なく頭を振って余計な考えを飛ばして立ち上がると、咲は戸のノブに手を伸ばした。

「で、なんの用事なんだ?」
「今日部活は休み、なのに突然の召集」
 龍門渕高校麻雀部の部室にて集まったのは、衣を除く龍門渕麻雀部の面々だった。
「緊急事態ですから仕方ありませんわ、一あれを」
「う、うん・・・これなんだけど」
 一が純と智紀の前に一枚の写真を置く、そこに写っているのは京太郎の腕に笑顔で抱きついている優希の姿が写っていた。
「これって、須賀と清澄のタコス女か?」
「そう、純がタコスを盗み食いして、ペースを乱したあの子ね」
「わざとじゃねえよ、ってこの写真が何だって言うんだ?」
 純はその写真を見せられた意図が理解できず、見せた本人である透華に尋ねる。
「お分かりませんの?」
「分からないか聞いているんだろう」
「はぁ・・まったく」
 純の態度にやれやれといった感じで、呆れ気味にため息をついた透華は純の顔をじっと見て、もう一度ためいきをつく。
「はぁ・・やはり殿方は疎いですわね」
「誰が殿方だ俺は女だ!」
「智紀は何か感じたかしら?」
 純の抗議を無いものの様に無視して智紀に意見を尋ねる透華、智紀は純と同じ扱いを受けるのが嫌なのか、じっくりと写真を見つめ答えた。
「・・・仲が良すぎる気がする」
「そうか?」
 智紀の答えに首を捻る純、だが透華はその答えに満足げだ。
「智紀の言う通りですわ、このえっ〜と・・」
「片岡優希さん」
 名前を度忘れしていた透華に、耳打ちしてすぐさまフォローする一。
「そう片岡さん、この二人いくら同じ麻雀部とは言え、少し仲が良すぎるじゃありませんこと?」
 透華の言葉に、再び全員の視線が写真に集まり、今度は全員でじっくりと見つめる。
「う〜〜ん、言われて見ればそんな気もするが、けど須賀とタコスは仲良いのはわかっているだろう、決勝の時も態々タコス差し入れしていたみたいだからな」
「そもそも、これは何時撮られた物なのか、という疑問が」
 写真には日付やそれの参考になるものは無く、最近であろう事はわかるものの正確な日にちまでは分からなかった。
「これは本日、清澄の方に行く用事があって、その帰りにたまたま撮影したものですわ」
「うん、その時ボクも一緒に居たから間違いないよ」
「それで、生で見た感想は?」
 純の質問も当然だろう、写真より生で見たほうがより関係がはっきりと見えるのだから。
「えっ〜と・・・かなり仲良さそうには見えたよ・・・」
 若干躊躇して答える一、それを聞いた純と智紀の表情が曇る。
599咲き誇る花 02/23:2009/10/04(日) 01:58:05 ID:3wbrvBN2
「おいおい、それってまさか・・・」「浮気・・?」
「いや、実際仲良い友達って可能性もあるしさ、別にこれが即浮気っていうのは・・」
「そうですわ、浮気が確定したわけではございません、片岡さんが一方的にアプローチしているだけかもしれませんし」
 一が京太郎を庇うと、透華も別の可能性を挙げた。
「まあ、その可能性もあるわな」
「彼はいつもどおりにしていたとしても、彼女はそう思っていない」
「それに、須賀君が衣を泣かせるような真似をするとは思えないんだ・・・」
「俺もそんなに悪い奴には見えなかったが」「私も悪い人でないと思う」
 遊園地デートの一件である程度の信頼は勝ち得ているのか、京太郎をあまり悪く言う者はこの場には居なかった、まさか二人目の恋人と言う発想をする者もさすがに居なかった。
「う〜ん」×3
 考え込む一、純、智紀だったが、この写真と情報だけではそれ以上はわからない。
「まあ、このまま考えていても結果が出ませんわ、そこで明日全員で清澄に行きますわよ」
「おいおい、突然だな、っていうか行ってどうするんだよ、まさか全員で須賀を尋問か?」
「尋問するだけなら全員は要らない、色仕掛けなら私、力技なら純で十分」
「なんで俺が力技担当なのかはあえて聞かないでやるよ」
(ボクには智紀が色仕掛け担当なのが気にかかるけど・・)
 純はツッコミまずスルー、一は心の中でツッコミを入れるが話が逸れそうなので口には出さない。
「尋問なんてナンセンスですわ、明日交流戦という名目で勝負できるようにしておきましたので、勝ったらチームが負けたチームの言うことを聞くという条件を提示するんですわ、華麗に勝利して全員で須賀さんから訳を聞きだすんですわ、ほほほ」
(それを尋問って言うと思うんだが)(ツッコミを入れたら負け)(智紀が色仕掛けなら、ボクはご奉仕・・・って、ボク何考えているんだ!?)
 純と智紀はツッコミをせずにスルー、一は一人まったく別の事を考えて頬を紅く染めていた。
「いったい誰だよ、こんな作戦考えたのは?」
「一のアイデアですわ!」
 透華が一を指差すと、純と智紀が詰め寄る。
「お前は何を考えて・・」
「はぁぁ、透華が歩いている須賀君を、その場で連れ去ろうとするから仕方なく・・」
「すまん・・それよりは百倍ましだ」「身内から犯罪者を出すのは忍びない」
 ため息交じりで答える一、純と智紀も連れ去るよりは全員で交流戦をするほうがましに思えた。
「でもよ・・あいつ、負けたときの事考えていないだろう、きっと」
「まあね・・」「それは確実」
 三人は自分の勝利を疑わず高笑いをする透華を見て、揃ってため息を漏らした。

「と言う訳で、今日は龍門渕の人達と交流戦だからよろしくお願いね」
 京太郎を含む清澄麻雀部全員が集められたところで、部長である久の口から出てきたのはそんな言葉だった。
「また唐突じゃのぅ」「そうですね、昨日は何も言ってなかったじゃないですか」
「仕方ないわよ、申し込まれたのも昨日だから」
 突然の事に少しあきれ気味のまこと和に、久はあっけらかんと理由を話す。
「それで今日なのか・・唐突だじぇ」「龍門渕なら衣ちゃんもですよね」
「そうよ、けど他の四人も強いわ、特訓相手にはもってこいよ」
「じゃな」「そうですね」「納得だじぇ」「そうですね」
 やる気を漲らせる清澄麻雀部女子部員達、そんな中ただ一人男子である京太郎は、一人蚊帳の外といった感じで話を聞いていた。
「俺は相変わらず雑用ですね」
「まあ・・そうね、参加したいなら参加しても良いけど、どうする?」
「止めときます、面子足りていないならまだしも、交流戦なら女子同士の方が良いでしょう?」
一応交流戦ならば女子同士やるのが良いと思い、京太郎は自ら辞退を申し出た。
「まあ、そうじゃのぅ」
「いいじゃねぇか、龍門渕ならころちゃんもいるから京太郎も退屈しないじょ?」
「まあな、でなくても見ているだけでも勉強になるだろうし、退屈はしないだろう」
 とは言う京太郎だが、やはり一番の恋人である天江衣に会えると思うと心が弾んだ。
「いちゃつくのは良いけど、試合が無いか、試合が終わってからにしてよね」
「そうですね、試合中は避けて欲しいですね」「じゃあな、あんな見せられながら打たされるのは独り身には地獄じゃ」
「わかっていますよ、さすがにそんなことするわけ無いでしょう」
 苦笑しつつ答える京太郎だが、からかわれているのも満更でもない様子だ、そんな五人の会話にも加わらず、咲はじっと京太郎を見つめていた。
600咲き誇る花 03/23:2009/10/04(日) 01:59:20 ID:3wbrvBN2
(衣ちゃんは京ちゃんの恋人、だから楽しそうにするのは当然・・・なのに、どうしてそれで胸がもやもやするの、なにこれ・・・気持ち悪いよ)
 それが何か解らないのは幼さ故か、それとも・・。
(お願い、もっと側にいてよ・・京ちゃん)
 幼馴染として友達として簡単に口にできそうな言葉、それが口にする事が何故かできないのは、その言葉が幼馴染としてではなく、別の何かからの来る言葉だからか。
「まあ、ころちゃんが相手してない時は私が相手をしてやるから安心するじぇ」
 そんな事を言いながら、無邪気に京太郎に抱きつく優希、他の部員が知っている京太郎なら優希を鬱陶しそうに払うところだが、そうではなく。
「まあいいけどよ、お前も試合だったらやっぱり手持ち無沙汰になるよな」
「おお、そうだったじぇ、まあ暇だったらって事で、よろしくだじぇ」
「ああ、そん時は相手してもうよ」
 普通に流す、むしろ優希の頭を軽くぽんぽんと軽く叩いて、優希の相手をするといっていた、そんな京太郎の態度に優希も楽しそうにじゃれ付いていた。
(やっぱり、昨日から変よね)(恋人ができたのにこの態度、本気じゃなかったかのぅ?)
(ゆーき、無理しているわけではなさそう、開き直って友達として仲良くなったんでしょうか)
 京太郎と優希が恋人関係になったことを知らない四人は、不思議そう仲良さそうな二人を見つめていたが、咲だけは少し違う思い出見つめていた。
(どうして、どうして衣ちゃんと恋人になったのに、優希ちゃんにそんな優しそうな顔をするの、なんで・・友情が深まったから、私にもそんな顔見せてくれなかったのに・・)
 疑問と同時に胸のもやもやしたものが更に増大するのを感じた咲、何故かはわからないがこれ以上見ているのが辛くなり、京太郎と優希から視線を逸らした。
「うん・・咲?」
「どうしたじぇ、京太郎?」
「いや、なんでもない」(一瞬咲に表情、ずいぶん辛そうだったけど・・気のせいだよな)
 京太郎は咲の表情に違和感を覚えたものの、それが何かまではわからなかった。

交流戦の話を久から聞いて十分ほどたった頃、麻雀部の扉がノックされた。
「どうぞ、入ってきて」
 久の声と共に扉が開く、そこに経っていたのは龍門渕麻雀部のメンバー。
「お邪魔しますわ!」
 先頭を切るのは、部長である龍門渕透華、その後に純、一、智紀と続いた。
「まずは本日の交流戦をお受け頂いて感謝いたしますわ」
「いいえ、こちらこそ、よく来てくれて嬉しいわ、まああんまり綺麗な所じゃないけど試合を楽しみましょう」
「そうですね、あまり綺麗とは言えませんわね」
 思ったことを正直に口にする透華の言葉に場の空気が凍りつく。
「と、透華!?」(うわぁ、いっちまったよこのお嬢さんは)(空気を読めない子)
(しょ、正直に言うか普通)(あらら・・)(ムカッときたじぇ!)(あるいみ龍門渕さんらしいけど)(人の学園の部室をなんだと・)(そんな・・・ひどい)
 一触即発な雰囲気になりそうだったが。
「でも、暖かそうな雰囲気で悪くはありませんわ」
 その言葉で大分空気は落ち着きを見せた。
「透華・・ほぉ」(最初からそう言ってりゃいいものを)(一言多いんだから)
(おおっ・・)(ほう・・)(そういわれては、文句が言えません)(気に入ってくれたみたいでよかった)
「京太郎、今のは褒められたのか?」
「ここが気に入ってくれたんだろう」
「そうか、ならいいじぇ」
 京太郎の答えで納得いったのか、優希から不満そうな気配が消える。
「ところで、衣は?」
「衣なら先にくると言って・・いいっ!?」
「どうしたの透華、あっ!?」「うん・・おおっ!?」「おやまぁ・・」
 龍門渕の面々が驚いたのは、京太郎の腰に優希が抱きついていたからだ、まさか恋人の居る男がここまで易々と、しかも堂々と抱きつかせているとは予想していなかった、四人は少々焦りながらも集まり話し合いを行う。
「ど、どういうことですの、あ、あんなに簡単に、も、もしかして須賀さんは・・」
「こりゃ、浮気が濃厚か?」
「いや、ほら、もしかし衣と付き合う前から、あんな感じかも知れないよ」
 一人京太郎を庇う一だったが、京太郎と優希の話をする姿を見ていると、ただ仲のよい友人という枠には収まらない気がした。
(ど、どうして・・須賀君は衣を悲しませるつもりなの、そ、そんなことしたら許さないけど、もしかして衣だけじゃ満足できないとか?、で、でもあの子も衣とあんまり体格かわらないよ、それならボクに言って・・)
「一顔が赤い」
 智紀の発言で透華と純が一の顔を見る。
601咲き誇る花 04/23:2009/10/04(日) 02:02:29 ID:3wbrvBN2
「どうしたお前、まさか頭に血が上って」「おおおお、落ち着くのですわ一、まだ決まったわけじゃありませんから、おおお、落ち着きなさい」
「あっ、う、うん、大丈夫」(ぼ、ボク何考えて・・)
 一番慌てている透華に落ち着けといわれて、少し冷静になった一はもう一度、京太郎と優希を見る。
「と、とにかく、あれを衣に見せるわけには」「ええ、いきませんわ」「だな」「同意」
 幸い今この場に衣は居ない、だから優希を京太郎からなんとか引き剥がそうと透華達が画策していた、ちょうどその時。
「失敗失敗、迷ってしまったな・・あっ、京太郎!」
 道に迷っていた衣がある意味ベストなタイミング、部室に入ってきて真っ先に京太郎を見つけた。
「しまった・」「だ、だめですわぁ!」「くぅ、まにあわねぇ」「あっ!」
 透華達が声を掛けるよりも捕まえるよりも早く、衣は京太郎に抱きついた。
「京太郎!」
「よぉ衣、会いたかったぞ」
 今回は不意打ちでないので、しっかりと衣を抱きとめて恋人との再会を喜ぶ衣と京太郎。
「衣も会いたかったぞ・・あっ!」
 合えた事を喜びながらも微妙な違和感を覚えた衣が、視線をしたに下げると京太郎の腰に抱きついていた優希と目が合った。
(だめぇ!)(終わりましたわ!)(最悪だ・・)(修羅場突入)
 透華達は衣が傷つくことを覚悟した、次の瞬間。
「優希ではないか、元気だったか?」
「おう、元気バリバリだじぇ、そういうころちゃんは?」
「ふん、衣も元気だぞ、でも京太郎に会えたから元気百倍だな」
「さすがだじぇ、私も京太郎からもっと元気を貰うじぇ!」
 京太郎に抱きついている二人は、仲良さそうに話をしていた、あまりにも普通・・むしろ楽しげな会話に、問題が解決した事を知っている久達ですら驚いていた。
(納得はしただろうけど、あそこまで仲良くなれるものなのね)(納得したって言うのは本当みたいだじゃのぅ・・)(知ってはいましたが、こうしてみると安心しますね)
 久、まこ、和は問題解決したのが本当だとわかり胸を撫で下ろす。
(良いな、衣ちゃんも優希ちゃんも仲良さそうに、京ちゃんに抱きついて・・あれ、私何考えているんだろう?)
 京太郎に抱きつく、二人を羨ましいく思う自分の感情がやはりよく分からない咲。
「はぁ、呆けている場合じゃねぇだろう、おい!」
「あっ、そ、そうだね」「まさかの事態に放心していた」
「こ、衣、あなたその須賀さんの腰に抱きついている女性を知っていますの?」
 純の声で現実に引き戻された一と智紀は少しショックが残っており、透華は急いで衣と優希の関係を問いただす。
「うん、そういえば透華達には話してなかったな、優希とは一昨日に友達になったんだ」
「おう、片岡優希だじぇ、よろしく・・そこのタコス泥棒以外はよろしくだじぇ」
 タコスの恨みを忘れていないと言わんばかりに純を指差しながらも、他の面々には挨拶をすませる優希。
「誰が・・ああっ、あんときゃ悪かったよ、一応井上純って名前があるんだから覚えろよ、タコス娘」
「純もちゃんと覚えようね、ボクは国広一」「沢村智紀」「龍門渕透華ですわ、以後見知り置くとよいですわ」
 衣が友達と紹介した人間を無下にはできず、透華達もちゃんと挨拶をした。
「これで互いに紹介が終わったな、ののか、咲、こんにちは」
優希の紹介が終わると、衣は和と咲に挨拶をする、透華達はその間に再び集まって話し合いを始めた。
「ねぇ、抱きついていても怒らないよ、あれが普通なのかな?」
「わからんが、衣が友達と言って怒ってないんだから、俺たちがとやかく言うことじゃなんじゃないか?」
「衣が泣かないし文句も言わない、しかも友達であだ名で呼び合う仲、私はいいと思う」
「でも、気になるだろう」「そうだね・・やっぱり」
「こうしていても埒が明きませんわ、それも須賀さんに聞けばはっきりしますわ!」
「・・だね」「だな」「そうね」
 透華の言うとおり、これ以上考えても答えが出るとは思えず三人は頷いた。
「あっ〜、もういいかしら」
 ちょうど話が纏まった所で、久が透華に話しかけてきた。
「ええ、お待たせして申し訳ございませんわ、ハギヨシ」
「はい、少々お待ちください」
 透華の合図でハギヨシがどこからとも無く現れ、手早く全自動麻雀卓と椅子を用意する。
「これで、同時にできますでしょう」
「準備ええのぅ」「確かに一つだと四人ずつしか出来ませんから」
「そうね、これなら待たなくても出来るわね、じゃあさっそく始めましょうか」
「お待ちを!」
 準備が整い早速始めようとする清澄の面々を制止する透華。
「なにかしら?」「なんじゃ?」「なんですか?」
602咲き誇る花 05/23:2009/10/04(日) 02:05:37 ID:3wbrvBN2
「普通に交流戦をするだけでは、つまらなくありません?」
「そうか、普通にやるだけでも楽しいじぇ」「うん、私もそう思うけど」
「まあまあ、内容を聞いてみようじゃないの、それで普通じゃない交流戦ってどういうことをするのかしら?」
 久は透華の言葉に疑問を口にする優希と咲を宥めつつ内容を尋ねる。
「それは負けたほうが勝ったほう言うことを聞くんですわ!」
 透華は自信満々に発表するものも、清澄部員の反応はあまり芳しくなかった。
「ベタね」「ベタじゃ」「ベタベタだじぇ」「あまり奇抜なのもどうかですから、良いんじゃないんでしょうか」「そうだね」
 特に驚くべき内容でもなく、予想内の内容に清澄の女子全員落ち着いた反応だった。
「な、なんですの、この反応は?」 
(ある意味当然だな)(誰でも思いつく内容だから)(う〜ん、まあそうだよね)
 反応に不満そうな透華と、反応を予想していた一達は納得していた、そして衣は。
「京太郎、言うことを聞くとはどういう意味だろうか?」
「う〜ん、たぶんだけど、相手の願いを適えるって事じゃないか?」
「おおっ、願いを適えるとはまるでランプの精だな」
「いや、そこまでなんでもは適えられないと思うが・・・」
 相変わらず京太郎に抱きついたまま、目をきらきらと輝かせていた。
「その条件はええとして参考までに聞くけど、龍門渕の部長さんは誰を指名するんかの?」
「ふっ、私が指名するのは」
 まこに聞かれて透華かビシッと指差したのは当然、従来の目的である人物。
「須賀京太郎さん、あなたですわ!」
「えっ?」「ほぉぉ」「なんと!」「須賀君を・・」「ええっ、きょ、京ちゃんですか!?」
「えっ、お、俺!?」
 突然の指名に驚く清澄の面々、一番驚いているのは指差された京太郎自身だが。
(いや、私はてっきり・・・って、須賀君は天江さんの恋人だからかしら?)
(意外ちゃあ意外じゃ、でも・・まあ天江の恋人じゃからか?)
(なぜ須賀君なんでしょうか、あっ、もしかして天江さんを思って)
(もしかしてこいつも京太郎を・・)
(なんで京ちゃんを・・こ、この人も京ちゃんの事好き・・なのかな?)
「なんと、勝てば京太郎がどんな願いでも適えてくれるのか!?」
 恋人が願いを適えてくれるということで衣の目はさらにキラキラと輝く。
「さぁ、お受けいただけますでしょうか?」
「う〜ん、そうね、まあいいちゃ良いけど、こっちも幾つか条件付けをしてもいいかしら?」
「どうぞ、なんでもおっしゃってくださいな」
「須賀君に言うことを聞かせるのはかまわないけど、もう少し条件をはっきりさせたらどうかしら?」
「と言うと、何か妙案がおありにあるのですか?」
「ええ、こんなのはどうかしら、1から5までの番号の振ってあるくじをそれぞれが引いて、1・2は左の3・4は右の卓でしましょう、
でそれぞれの卓の一位と5が決勝でやるっていうのは、そして最終的に勝った人が、須賀君とあと一人誰かに命令できるっていうのはどうかしら?」
「確かにそれだと勝ち負けが明確ですわね、良いですわ、では一回戦目は東風戦、二試合目の決勝が半荘でよろしいくて?」
「ええ、その条件で良いわ、それじゃあさっそくくじを作って」
「ちょ、ちょっとまった!」
 ルールが細かく決まろうとしていたところで、京太郎が部長同士の話し合いに割っている、自分の意思と関係なく商品にされそうになったら当然か。
「あら、どうしたの須賀君?」「なんですの、須賀さん?」
「お、俺の意思はどうなるんですか、そんな勝手に・・」
「あら、なら須賀君も参加する?」
「私は構いませんわ、それならば最下位の人間が言うことを三つ聞くに変更した方がよろしいかしら?」
 京太郎の抗議にも、久も透華も焦らずそんな事を提案してにやりと笑う。
「うっ・・そ、それは・・」
 京太郎が周りを見渡せば。
「俺はどっちでも良いぞ」「同じく」「ボクも良いかな」
 指をしきりに動かしてやる気満々の純、静かにやる気を漲らせる智紀と一。
「私はどちらでも、でも来るなら全力で、負ける気はありません」
 あまり条件自体に興味を示さない和。
「わしもどっちでも、京太郎が参戦してわしが勝ったら三日はただ働きじゃがの」
「あっ、それいいわね、なら私は・・そうだ部活以外の買い物をお願いしましょう」
 労働力として京太郎を必要とするまこと久。
(京太郎が出れば、三日間京太郎を独占できるじぇ、あ〜んなことやこ〜んなことも思いのままだじぇ!)
603咲き誇る花 06/23:2009/10/04(日) 02:06:35 ID:3wbrvBN2
(勝てば、京太郎がなんでもしてくれるぞ、どうするか・・一日だっこも良いし、一日膝の上に乗せて頭を撫ぜてもらうのも・・・うう、迷うな)
(私達の誰が勝っても須賀さんに聞けるのは変りありませんわ、衣が勝った場合は隙を見て聞くことにしましょう)
 己が勝利を疑わず願い考える優希と衣、算段を企てる透華、そして。
(勝てば・・京ちゃんが言うことを聞いてくれる、そうすれば、この胸の・・良くわからない感じ、なんとかできるかな・・?)
 京太郎に何でも、そう思うと咲の胸が少し高鳴った。
「・・・・参加せず、一ついうこと聞きます、入った瞬間に飛ばされそうですから」
 猛獣の檻に投げ入れられた羊の気分を味わい、戦意を喪失する京太郎は久の出した最初の案を渋々承諾した。
「OK、じゃ始めましょうか」
「ええ」
 くじを引くために、それぞれに別れる清澄と龍門渕。
「はぁぁぁ、なにやらされるんだろう・・」
「安心しろ京太郎、今回も絶対に衣が勝つ!」
 不安そうな京太郎を安心させようと笑顔で必勝を誓う衣、そんな衣を見ているとため息をついている自分が情けなくなってきた京太郎はため息をつくのを止めた。
「ありがとな衣、頑張れよ」
「任せておけ、衣もくじを引いてくるぞ」
 自信満々な態度で京太郎から離れて、龍門渕の輪に加わる衣。
(衣なら変なお願いもしないだろうからな、龍門渕さんのお願いはなんか怖いんだよな、染谷先輩と部長は単純に大変そうだし、ふぅ・・龍門渕さんと染谷先輩と部長以外が勝つことを祈るか)
 勝負を降りた京太郎は、存在するかどうかわからない神様にただ祈るしかなかった。

 くじの結果、左の今まで部室に置いてあった1番卓には和、久、一、智紀が右の先ほどハギヨシが用意した2番卓には優希、まこ、純、そして透華が座っていた、自動的に決勝行きが決まったのは大将戦で戦った二人、衣と咲だ。
「咲と衣が自動的に決勝か」
「ふふ〜ん、衣の相手は誰になるか楽しみだ」
 京太郎の膝の上に座り、上機嫌な様子でお茶を飲みながらそれぞれの卓を見る衣。
「東風戦なら私の天下、タコス泥棒にも目にもの見せてやるじぇ」
「あの時みたいにほえ面かかしてやるぜ」
「なんとでも言うがいいじぇ、勝つのは私だじょ!」
「何を言っていますの、勝つのは私に決まっていますわ!」
「まあ、ぼちぼちとはじめるかのぉ」
 それぞれがやる気をみなぎらせながら、2番卓の試合が始まる。
「さぁ、始めるわよ」
「どうぞ」「・・・・」「うん、始めよう」
 一番卓は静かながらも、内に闘志をみなぎらせて試合が始まる。
「始まったか・・咲もこっち座ったらどうだ?」
 一人たっている咲に声を掛けて、自分の隣の椅子を指差す京太郎、だが。
「京ちゃん・・・ううん、いいよ、私ここで見ているから」
(衣ちゃんと仲良くしている京ちゃんを、これ以上近くで見るのはつらいな)
「そうか」(咲の奴、少し様子がおかしいように見えるけど、気のせいかな?)
 咲の態度に変わったところを感じながら、観戦もまた修行と思い京太郎は勝負の行方を見守ることにした。

「ツモ、断幺九、三色、ドラ2、六千オールですわ」
「くっ、バカづきしすぎだ」「くそう・・追いつけなかったじぇ」「あちゃ〜〜」
「どんなもんですの、これが私の実力ですわ!」
 2番卓はバカづきした透華か完全に三人を飲み込んで試合を終えた。
「ツモ平和、七百オール」
「あっ・・」「逃げ切られた」「今回は普通の待ちか」
「三十六計なんとかってね、勝っているなら逃げるだけよ」
 1番卓は接戦だったが頭一つ抜け出していた久が、安い手だが逃げ切りを果たす。
「龍門渕さんと部長か・・・こりゃどっちが勝っても大変そうだな」
「京太郎、先ほども言ってであろう、勝つのは衣だ、そして京太郎にお願いを聞いてもらうんだからな!」
 勝負と商品が楽しみなのか、衣は嬉しそうに微笑んでいた。
(別に衣なら普通にお願いされたら聞いてやるんだけどな・・でも、あの二人に勝たれるよりはいいかもな)
「頑張れよ衣」
「うん、大船に乗ったつもりで構えておればよい」
 京太郎の膝から降りて勝負する卓に向かう衣、そんな衣の背を見る京太郎だったが、ふともう一人の対戦者の姿が視線に入った。
「咲・・?」
「・・・何、京ちゃん?」
 呼びかけられてから少し間が空いて、ゆっくりと京太郎の方を見る咲。
604咲き誇る花 07/23:2009/10/04(日) 02:08:01 ID:3wbrvBN2
(いつもと雰囲気が違う、相手が相手だから緊張しているのかな・・でもなんか)
「京ちゃん?」
「えっ、ああ、悪い、咲も頑張れよ」
「うん、勝つよ・・絶対に」
 咲は笑顔で勝利を誓うではなく、表情は変えずにただその言葉を呟いたのみ、ただその短い言葉には強い・・いや異常な強さの意思を感じさせる。
(咲・・やっぱり、なんか変だな・・)
 何か起こるのではないか、そんな言い知れぬ不安が京太郎の胸に広がっていた。
 座席と親を決め準備が整い、二回戦が始まる。
「それじゃあ、さっそく始めましょうか」(さてさて、どんな勝負になるか)
「ええ、早く始めませんと時間の無駄ですわ」(勝って、あの片岡さんと須賀さんの関係をはっきりさせますわ、そして衣とどこまで進んでいるのかも)
「さぁ、やるぞ」(楽しい試合になりそうだ、だが京太郎が商品ならば勝つのは衣だ!)
(勝って、聞いてもらうんだ・・京ちゃんに、私のお願いを!!)
「始めましょう」
 咲が短く呟いた瞬間、その場の空気が急変した。
(何、これ、あ、あの時の衣と対戦した時みたい)(なんだこの異常なのは・・わからん、わからんがまがまがしい雰囲気を感じる)(これは・・異常事態)
(な、なんじゃこりゃ!?)(宮永さんの周りの雰囲気が・・そ、そんなオカルトありえません!)(な、なんだじぇこの雰囲気は・・咲ちゃん、変だじぇ)
(咲、やっぱりおかしいぞ・・)
 観戦して居る者もその異常さを感じ取り、凄まじい空気に冷や汗をかいていた。
(な、なんですのこれは!)(咲・・よね、今いるのって・・)
(これは・・・どうしたというんだ、これではまるで・・)
 対戦者達は、周りのものよりも遥かに異常な空気を感じていた、咲から発せられる黒いオーラの様な・・・そんな異常すぎる空気を。
「どうしたんですか、早く始めましょう」
「・・えっ、そ、そうね」
 咲の言葉で現実に引き戻された久はサイコロのボタンを押した。

 勝負は開始前の空気に負けないほど異常な、いや異様なものになっていた。
「嶺上開花、小三元、中、白、二千、四千です」
「なぁ!?」「これは・・」「・・・」
 本日三度目の嶺上開花で咲が上がり、他の者から点数を奪い取る。
「おい、おいおいおいおい」「ここまでとは・・」「異常」
 想像以上の事態に観戦していた者達も騒ぎ出す、それも当然か目の前で繰り広げられるのは異常な事態だった。
「宮永さん・・」「さ、咲ちゃん、なんか変だじぇ・・」「なんつぅか、いびせぃの」
 一位は今上がった咲が七万点でトップ、二位の衣が二万千点とぎりぎり粘っているが、透華と久は五千点を切っておりもはや勝負外のところまで追いやられていた。
(こ、衣を倒したから強いとは思っていましたけど、なんですこの異様な雰囲気は・・・まるで昔の衣を、いえ、それ以上ですわ!)
(どうしたの咲、あなたらしくないわよ、でもこの感覚はあの時の天江さんと似ているから、どうしても勝ちたい理由があるのかしら?)
(咲よどうしたというのだ、全然楽しそうじゃないぞ、あの時のお前はもっと楽しそうに麻雀をしていたじゃないか!)
(咲・・・お前どうしちまったんだ、)
 そんな他の者の気持ちなど知らず、咲は勝利にひた走る。
(ここで勝てば京ちゃんは・・・)
 それぞれの色々な感情が入り混じりながら、透華が親の大ラスが始まる。
「こりゃ、ほとんど勝負がついたな・・・」「そうだね、可能性があるのは連荘か、あるいは・・」「役満、しかも直撃のみ」
「あるいはダブル役満だじぇ」「それはさすがに」「あまりに可能性が低いじゃろう」
 外野が話している間に配牌が終わり、それぞれが自分の配牌を見る。
(だ、だめですわ、これではとてもダブル役満で逆転劇は・・・ううっ、め、目立てませんわ!)(駄目ね、でも最後の最後まで諦めないわよ)
(いける、これならこのまま!)
 透華と久は苦虫を噛み潰した様な顔をして、咲は自分の勝利を確信して微笑む、そして衣は。
(これは・・・咲はかなり良い手がきている、透華と清澄の部長はあまりか、衣はこの手感覚では微妙だが、いや、それはあくまで感覚の話、ここには衣を凌駕する者もいる、ならば・・)
 対戦者の手牌の気配を感じながら、何かを決意して勝負に挑む衣。
 ぽつぽつと何かが窓を叩く音に気付き、京太郎は外を見た。
「あっ、雨・・・・」
 いつのまにか空はこの場と同じように、暗く淀んだ色に変わっていた。
605咲き誇る花 08/23:2009/10/04(日) 02:09:34 ID:3wbrvBN2
「ポン」
 五順目、透華の捨てた一萬をポンする咲。
(これは・・)(おそらく・・)(きたな)
 対戦者は全員気付いたこれはカンの嶺上開花の予兆だと、そして咲が二萬を捨てて、次の衣が牌を自摸る、衣は四順目までの捨て牌自摸切りを含む牌八萬と三萬二つずつ、そして今の自摸で手牌の中から捨てたのは三萬。
(衣の奴何考えているんだ、三萬はツモ切りじゃなくて、手牌から態々暗刻崩してまで)
位置的に衣の手牌が見えない京太郎には、衣の行動はいまいち理解できなかった、だが他の面々はそうではない。
(お、おい、衣)(まさか・・本当に)(衣なら不思議じゃない)
(ここで・・ですか)(さすがころちゃんだじぇ)(やっぱり天江も怪物じゃ)
(衣・・きていますわね)(天江さん、たぶん・・)
 衣が何をしようとしているのか理解していた、気付いていないは京太郎ともう一人。
(きた!)
 咲が自摸ると、それはさきほどポンした一萬。
「カン!」
 早速カンを宣言し、嶺上牌に手を伸ばそうとした・・その時。
「それだ・・」
 衣が上がりを宣言して自分の手牌を倒す。
「えっ・・?」
「槍槓、国士無双だ」
 普段の咲ならば、その捨て牌で気付いていたかもしれない、だが今は勝利しか見えていなかった、その結果。
「役満直撃で、咲が七万点から−三万二千点で、三万八千点で・」
「衣が+三万二千点で五万三千点ですから、逆転で衣が一位ですわ」
 勝利は咲の手から零れ落ちた。
「私・・負けたんだ・・・」
 あまりの事態に衝撃を隠せない咲、直撃でなければ逆転は無かった、勝負を降りていれば、あるいはポンやカンをせずにいれば負けなかったかもしれない。
(私・・・なにを・・・ちゃんと見ていれば)
「衣の勝ちだな・・・」
(ああ・・これで、京ちゃんに・・・)
 咲は改めて自分が負けたことを認識した。
「咲よ、如何したと言うのだ、前の・」
 衣が話しかけるが咲の目に衣は映っていない、その目に映るのはただ一人京太郎だけだ。
(もう・・駄目なんだ、京ちゃん・・)
 目の前にあった、ただひとつの可能性を失い目に涙を溜める咲。
「さ、咲・・」
 京太郎に名を呼ばれた瞬間、涙が溢れると同時に咲の感情が一気にあふれ出した。
「そんなの嫌ぁぁ!」
 突然叫び声を上げながら立ち上がり咲は部室を飛び出した。
「咲!」「くっ、衣も追うぞ!」「宮永さん!」
 咲を追って部室を飛び出す京太郎と衣と和。
「ちょっと、はぁぁ・・もう仕方ないわね」「私も追ったほうが良いかじょ?」「いや、ここは須賀達に任せるんが吉じゃ」
「あいつ大丈夫なのか?」「明らかに様子がおかしかったね・・」「確かに」
「衣は何かを感じ取っていたようですし、任せるとしましょう、いえ・・・任せるほかありませんわ」
 残された全員が、京太郎と衣それに和の健闘に期待しつつ窓から外を見ると、さきほどぽつりぽつりと降っていた雨は、音を大きく感じるほどに勢いを強めていた。

「はぁ・・はぁ」
 勢いで飛び出した咲だが、どこかへ行く当てがあるわけでもなく、ただ我武者羅に走って行き着いたのは、昼休みに一人でよく本を読んでいた木陰だった。
「私・・何しているんだろう、それになんでここに・・」
 考えながらその場にしゃがみこむと思い出すのは、ここでの出来事。
「そういえば、ここで本読んでいると、京ちゃんよく来てくれたよね、それでいっつも学食でレディースランチを頼んでくれって、あは、それだけだよ酷いよね・・」
 思い出しながら愚痴を零す咲、態々それを頼むためだけに学食に行く、そんなの嫌だと思っていた面倒だと、でも友達のお願いだから聞いていた、そう思っていたのだが。
「違う・・友達だからじゃなくて、京ちゃんのお願いだから聞いていたんだ・・・」
 それを口にして咲はようやく、今までの嫌な感情の正体を理解した。
「私、やきもち焼いていたんだ、あははは・・・馬鹿みたい、こんな、こんなことに今更気付かないなんて、遅いよ、おめでとうって言ったのに、優希ちゃんみたいに直ぐに反論もせずに今頃なんて・・・」
 空を見上げるが太陽も無く、ただ雨粒が落ちてくるのみ、咲にも雨粒が当たり頬を辿り零れ落ちる、でも零れ落ちたのは雨粒だけではなく。
606咲き誇る花 09/23:2009/10/04(日) 02:10:59 ID:3wbrvBN2
「どうしよう・・・心配しているだろうけど、もどりたくないな・・・」
 このまま帰ってしまおうかとも思い、鍵を入れたポケットを探るが、そこには鍵が無い、どこかで落としたんだろう。
「あはは・・・とことん駄目だな、私ってば・・・こんなことなら」
 そこで言葉をつまらせる咲、京太郎に告白しておけばよかったなどと、絶対に言えない事に気がつく。
「気付きもしなかったのにそんなこと言えないよ、辛い、胸が痛いよ・・・優希ちゃんもこんな気持ちだったのかな・・・、教えてよ優希ちゃん、どうしたらこんな気持ちから立ち直れるの、ねぇ・・・教えてよ」
 当然、居もしない優希から答えが返ってくるはずもなく、聞こえてくるのは雨の音だけ。
(私、今・・世界に一人ぼっちなのかな、本当は見えているのは幻想で、この木以外は全部偽者で、それで・・・世界には私一人・・)
 そう思ってしまえば、直一層の寂しさに犯される。
「やだ・・やだぁよ、京ちゃん・・」
 その声もまた空しく響く・・・はずだった、だが。
「咲ーー!!」
「えっ?」
 咲の方に走ってくる一つの影、それは・・京太郎だった。
「咲ぃ!、居た!」
「京・・ちゃん」
「はぁはぁ・・やっと見つけたぞ」
 京太郎は咲の前で立ち止まり息を整える。
「ど、どうしたの京ちゃん・・・?」
「どうしたもこうしたもあるか、心配だからに決まっているだろう」
「ほ、本当に心配してくれたの・・?」
 京太郎の言葉を聴いて、ぱっと表情を明るくさせる咲、しかし。
「当たり前だろう、みんなも心配しているだろうから、戻るぞ」
(そっか、京ちゃんが迎えに来たのは、同じ部活の仲間としてか・・)
 嬉しさと悲しさが交じり合う複雑な感情、本当は迎えに来ただけで満足しなければならないのに、恋と知ってしまった咲の心はそれだけでは満たされない。
「ごめん、今は戻りたくない・・・」
「・・・・はぁ、じゃあこのまま帰るか?」
 我侭を言う咲に、あきれ気味にため息を吐きながら訊ねる京太郎。
「そうしたけど鍵なくしちゃって」
「おじさんは?」
「お父さん、今日は帰れないって」
「あちゃぁ・・・そりゃまいたな、俺も今日鍵忘れて誰かが帰るまで帰れないし」
 このままだと部室に戻るしかないが、京太郎も今の状態の咲を見ていると、戻ろうとは言いにくくなってしまった。
「家か・・どこか今すぐ行ってもいい家」
「ならば、衣のところに来るがよかろう!」
 悩んでいる京太郎の前に突如現れたのは、京太郎と同じように咲を探しに飛び出した衣だった。
「衣のところか・・・」「衣ちゃんの家・・」
「そうだ、衣のところならば着替えや風呂も直ぐに用意できる、車で行けばさして時間かかるまい」
「衣の邸か・・・咲はそれでも良いか?」
「・・・うん、私は良いよ」
 好きな相手の恋人宅、そこに行くことに多少の抵抗はあったが、それでも思うところもあった、それは・・。
(優希ちゃんは衣ちゃんの家に行って、納得できたみたいだし、それなら私も・・・)
 衣の家に行けば、あるはこのざわつく心も収まるのではないか、そんな淡い期待を抱いてしまったから。
「それでは行くぞ」
「ああ、部長には報告だけしておくぞ、心配しているだろうからな」
「えっ・・あっ、そ、そうだね・・・」
 連絡という言葉に少し表情を曇らせる咲、そんな咲の気持ちがわかるからか。
「安心しろ、俺が話すから」
「・・・ありがとう、京ちゃん」
 そう言って咲を安心させるのだった。

「須賀君、うん、そう見つかったのね、・・あっ、うん、わかったわ、了解伝えおくわ」
 京太郎からの連絡を受けて、必要な内容だけ話して電話を切る久。
「見つかったのかじぇ?」「無事なんか?」
「ええ、大丈夫、ただそのここには戻らないって・・・」
「家に直接帰る気か・・・」「分かるかな、あんな飛び出しかたをしたら」「戻り辛いのは確実」「そうですわね」
 咲の様子から、ここに戻らないと事を驚いたり攻めたりするものは居なかった。
「うん、戻ってこないことは戻ってこないんだけど、その・・鍵を無くしちゃったから、今日は天江さんのところに行くって言っていたんだけど、で天江さんが龍門渕さんによろしく伝えてくれって」
607咲き誇る花 10/23:2009/10/04(日) 02:12:10 ID:3wbrvBN2
「衣の邸にですの、まあ良いでしょう、ハギヨシ車の準備を」
「はい、透華お嬢様もご一緒にお帰りになられますか?」
「私はここに残りますわ、あまり大人数で乗っていたらきっとあの清澄の大将さんも緊張してしまうでしょう」
「だね、あの状態じゃ、透華の言うことが正しいと思うよ、ボク達は後で帰るんだね」
「いいえ、一は衣達と一緒に帰って、衣達のお世話をお願いしますわ」
「えっ、でも・・そんな、あっ、そうか、女の子だからか」
 透華の言葉に驚いて躊躇する一だが、透華の考えを読み取ると納得した。
「ええっ、ハギヨシは優秀ですけど、やはり男・・・同じ女の方が多少は気が楽でしょうから、メイドで一番信頼して頼めるのは一、あなたですからお願いできるかしら?」
「もちろんだよ、ちゃんと透華の信頼には答えるから、安心して」
 透華たっての願いを一は嫌がる訳も無く、笑顔で引き受ける一。
「お願いしますわ」
「じゃあ、俺達は残りだな」「当然ね」
 純も智紀も今回の透華の提案はまともなため、愚痴も文句も漏らさずに従う。
 龍門渕メンバーで話が纏まると、今まで見守っていた優希が透華に話しかける。
「あ、あのぉ・・私も一緒に行ってもいいじょ?」
「あなたもですの?」
「咲ちゃんもころちゃんも大切な友達だじぇ、だから・・」
 理由を聞いて透華は少し考える、心配そうにしている優希を連れて行くべきか否かを。
「私からもお願いするわ」「わしからも頼む」
「わかりましたわ、ハギヨシ、一、片岡さんも一緒に行きますからそのつもりで」
 特に断る理由も無く、同じ部員の女性ならば話しやすいこともあるだろうと思い、久とまこにも頼まれのもあって、連れて行くように指示を出す。
「はい」「うん、まかせてよ」
「では、それでお願いしますわ」
「了解しました、では先に行って車の準備をしておきます」
 ハギヨシは相変わらず凄まじい速度で車を用意しに消えていった。
「片岡さん、行こうか?」「おう、お願いするじぇ」
 一と優希も二人揃って部室を後にした、それを見送ると久は携帯を取り出して電話をかける。
「どうした部長、どこにって・・ああ、和か」
「うん・・・・だけど駄目ね、電源が入ってないみたい」
「切っているんじゃろう、試合中に鳴らすのはマナー違反じゃから、わしが一走り行ってみてくるわ」
「お願いね、電源は入れておいて、和が戻ってきたら連絡するから」
「了解じゃ、行ってくるわ」
 和を探しに飛びしてゆくまこ、これで部室に残るのは久、透華、純、智紀の四名だけだ。
「さてと、後は結果を待つだけか・・・」
「では、一局如何です?」
 何もできることがなくなり、久が椅子に座って天井を仰ぐと透華はそう言って麻雀卓を指差した。
「ふぅ・・・そうね、しましょうか、そちらもいいかしら?」
「ああ、いいぜ」「私もかまいません」
 透華も久も今麻雀が打ちたい気分では無かったが、それでも今このまま何もせずに結果を待つよりは気がまぎれると思えた、それは純や智紀も同じだった。
 
 十分後、まこが和を連れて戻ってきた、戻ってくるまでにまこからある程度話を聞いていて戻ってきた和は落ち着いていたが、それでも久達が麻雀をしているのは信じられない様子で久に詰め寄って事情を聞く。
「なんで麻雀を打っているんですか?」
「もうすぐ終わるけど、和も入る?」
 久の提案に反応したのは和ではなく透華の方だ。
(の、のどっちと、あまり目立てる場面ではありませんが、決着をつけるチャンスですわ)
「結構です、今はそんな気分にはなれません」
「そう、残念」
(な、なんで、ですの・・折角のチャンスなのに、け、けど、今は仕方ありませんわね)
 あっさりと提案を蹴る和、それを聞いても全然残念そうじゃない久、透華は本気で残念がっていた。
「よく麻雀が打てますね、心配じゃないんですか?」
「そりゃ気にはなるけどね・・」
 心配する和をよそに、牌を自摸りそれをそのまま切る久。
「大丈夫ですわ、須賀さんなら何とかしてくれますから」
「京太郎をえらい評価しとるんじゃのぅ、何か訳でもあるか?」
 まこに理由を尋ねられた透華はふっと口元に笑みを浮かべながら答えた。
「決まっていますわ・・・衣が好きになった殿方ならば、その程度の事できて不思議ではありませんわ、でしょう?」
608咲き誇る花 11/23:2009/10/04(日) 02:14:52 ID:3wbrvBN2
「まあ、確かにあいつならどうにかしそうだな」「ええ」
 透華の言葉に純と智紀は笑顔で同意した。
「そうね、優希の時もちゃんとしてくれたみたいだし」
「そうじゃの」「確かに・・・」
「片岡さんですか・・・うん?」
 優希の名前を聞いて何かを感じながら牌を自摸る透華。
(はて・・そう言えば、私達はなぜ交流戦をしにきたんでしたっけ?)
 色々あって当初の目的が思い出せず、それに思考が向いてしまい、そのまま自摸切りする透華。
「ロン、三色同刻、赤三、八千点ね」
「あっ・・・・」
 久に振り込んでしまい固まる透華。
「こりゃたぶん、忘れているな」「ここにきた目的」
 純と智紀はちゃんと当初の目的を覚えていたが、本人たちの居ない中での疑問の解決は不可能だと理解していた。

 雨に打たれて体を冷やした咲と衣は、邸に着くと優希と一緒にお風呂に入ることになった。
「相変わらず広いじぇ、なぁ咲ちゃん」「ほらみろ、あれは透華の顔を模しているんだぞ」
「・・・・うん」
 優希と衣が話しかけるが、咲は返事をするも心ここにあらずと言った感じだ。
「ほら、背中流して上げるからじぇ」「衣は頭を洗ってやろう」
「・・・うん」
 やはり短い返事、手を引かれるまま置いてある風呂用の椅子に腰をかける咲、優希は背中を衣は頭を洗い始めた。
「お客さん、痒いところはありますか?」「目を瞑っていろ、シャンプーが入るぞ」
 言われるまま目を瞑る咲、目の前が真っ暗になると考えてしまうのは京太郎の事。
(私、何しているんだろう・・・ここに来て、衣ちゃんと優希ちゃんに洗ってもらって、それ以前に・・私どうしたの・・・奪いたいの?、それは無いか、だってそんなことしようとしたらきっと京ちゃん嫌われちゃうから)
「終わったから流すぞ」「こっちも、流すじょ」
 咲についたシャンプーとボディーソープをお湯で落とす衣と優希。
(暖かい・・・でも、寒いよ、寒くて・・・寒くてどうにかなりそう、誰かが側に・・違う、側に居て欲しいのは・・・)
 咲が心から願うのはただ一つ、幼なじみの少年が側に居て欲しいという、祈りというにはささやか願い。
「ひっく・・・」
(嫌だ・・そばにいてよ京ちゃん、私を置いて・・いかないで・・)
 咲の目から涙が零れ落ちる、ささやかな願い、だがそれを願えば願うほど、京太郎が遠くに行ってしまうそんな気がしてならない。
「ど、どうした咲、目にしみたか!?」「さ、咲ちゃん!?」
 突然泣き出した咲を見て衣と優希も焦る、シャンプーが目にしみただけならばどれほどましだっただろうか、それなら目を濯げば幾分かましになるだろう、だが咲の痛んでいるのは心だからどうしようもない。
「ち・・違うの・・しみて・・ひっぐぅ、ないよ、ごめん・・本当にごめん」
「咲・・」「咲ちゃん・・」
 なんとか声を振り絞り謝る咲だが涙と声のつまりは止められない、それで衣と優希は心配した表情で咲を見つめていた。
(衣ちゃんも優希ちゃんも悪くないのに、この二人は・・自分の気持ちに気付いて、ちゃんと言っていたのに、私は・・・今更になって気付いて・・・それを攻められるわけも無いのに・・)
「止まらない・・ひっぐ・・駄目・・・わからないよ、どうしたら・・えっぐ、いいのぉ・・」
(咲ちゃん、どうしたんだじぇ・・)(咲、もしかしてお前も・・)
「ねぇ、優希ちゃ・・んぐ・・はどうやっで・・納得できたのぉ、衣ちゃんと京ちゃんの関係に・・うぅ」
「そ、それは・・・」
 言いよどむ優希、まさか目の前で情交を見せ付けられたとは言えず、どうしたらいいか迷った末に口を開く・・・衣が。
「情交を・・・性交を見せ付けた」
「性交って、えっ・・そ、それって本当なの優希ちゃん!?」
 流石に恋人たちの交わりまで見せ付けられたと思わなかった咲は、驚いて一旦涙が止まる。
「本当だじぇ・・京太郎ところちゃんが、キスして愛し合っている姿をこの目で見たじぇ」
(キスに愛し合う姿、それなら私も・・・)
 咲は必死に想像する、京太郎と衣がキスしているところを愛し合っているところを、辛いだけ、でも・・京太郎が離れてゆくと感じると、ただただ心が寂しくなり孤独感に苛まれる。
「だめ・・諦めきれきれないよぉぉぉ、どれだけ想像しても諦められないよ、好きなの京ちゃんの事、そばに居たいの・・・」
(私、京ちゃんの事こんなにも凄く好きだったんだ・・)
言葉があふれ出すと同時に涙も溢れ出した咲、実際に見ていない以上想像で語るしかないのだが、それでも思いを断ち切れるとは思えなかった。
「それほどに、狂おしいほどに愛おしいのならば・・・何故告白をしない?」
609咲き誇る花 12/23:2009/10/04(日) 02:16:44 ID:3wbrvBN2
「えっ・・」「ころちゃん」
 優希には分かった、その言葉の意味が、なぜなら自分も同じ言葉をかけられたから。
「そ、そんなの・・・だって京ちゃん・・・衣ちゃんの事すごく好きだもん、だから・・」
 無意味、無駄、無価値、咲の脳裏にそんな言葉が浮かんでくる。
「それだけではあるまい?」
 そんな咲の心内を見透かしたような衣の言葉、咲も理解していた、それらは言い訳だと、言うだけならば自由のはずだ、それなのに・・。
「咲ちゃんの気持ちわかるじぇ、怖いんだじょ・・これ以上京太郎と離れるのが」
 かつて同じ気持ちを持っていた優希は当然理解していた、その気持ちも、辛さも、苦しさも、不安も。
「うん、怖い・・凄く、側に居てくれた人が離れると思うと凄く・・」
「ならばこのまま告白をせずに明日帰るか、そうすれば莫逆之友で居られるかも知れんぞ」
「それは・・・」
 このまま帰れば、そうすればと咲も思う、思うが気付いてしまったこの気持ちを抑えきれる自信などどこにも無かった。
「告白すれば、どうなるんだろう?」
 幼なじみで、よく知っているからこそわかった、京太郎は絶対に衣を捨てないと、だから・・そんな幼なじみの側には居てくれなくなると、それが恐ろしくて体が心が震えた、だが・・。
「わからぬ、わからぬが運がよければ、衣や優希の様に恋人になれるかもしれないぞ」
「えっ・・、ど、どういうこと、京ちゃんの恋人は衣ちゃんでしょう!?」
 咲の驚くのも無理はないだろう、突然の二股に聞こえる言葉、それも本人達はなに一つ気にした様子もないのだから。
「情交・・だったかじぇ、それを見せられてころちゃんが恋人って事には納得したけど、私は京太郎を諦められなかったんだじぇ、それを言ったらころちゃんが好きなら告白しろって・・」
「えっ、で、でも、衣ちゃんは良いの、そんな自分の恋人に他の人ができても」
「心中穏やかでは無い、だが衣にもその狂おしい気持ちもわかるのだ、だから他に恋人が居てもよいとも思う、ただ愛しき者の側に居たいという気持ちに罪などあろうはずも無い、無論京太郎がよしとすればだがな、衣も京太郎の嫌がることを無理強いする気はない」
「あっ、そっか・・」
 いくら衣の許したとしても、京太郎に断られればおしまいである。
「私は・・衣ちゃんみたいに可愛くないし、優希ちゃんみたいに元気で明るくも無いから、京ちゃんが嫌がるかも・・・」
「咲は可愛いと思うぞ」「そうだじぇ、結構いい線いっているじょ」
「背も・・胸も・・お尻も・・・」
 衣と優希の言葉も今の咲の耳には届かなかった、一度不安に思うと次々に不安な理由が浮かんできて、思考がネガティブな方向へとひた走る。
「咲!!」
「えっ、は、はい・うぷっ!?」
 衣の大声に反応して咲が顔を上げた瞬間、勢いよくお湯が襲ってきた。
「うっ・・けほぉ・・けほぉ、な、なにするの衣ちゃん」
「何故勝負を諦める、あの時、団体戦決勝の時は諦めなかったでわないか、あの時、衣の支配から脱した咲は、逃げてなかったぞ、なのに今どうして逃げるのだ!」
「あっ・・・」
 団体戦決勝の日、あの日、あの場所は衣の支配下にあった、普通なら絶対に諦めてしまいそうなあの時でも、咲はあきらめなかった、楽しみたいと思ったからもあるけどそれだけではなく、欲したから、勝利を自分が望む形を。
 その言葉が咲を目覚めさせた。
「私・・なりたいよ、衣ちゃんや優希ちゃんみたいな、京ちゃんの恋人に、何番目でもいいの、恋人になりたい京ちゃんの側に居たい、そう思うから、告白したい」
 咲の目には涙はもう無い、その代わりに力が満ちてあふれ出しそうに優希には見えた。
「す、すげぇ、すげぇ気合だけじぇ、咲ちゃん」
「そうだ、その眼だ、悪鬼さえも吹き飛ばすほど気合を感じるその眼だ」
「うん、ありがとう衣ちゃん」
「礼を言うのは早いぞ、それに結果がどうなるかは予測不可能だ」
「うん、けど、私は私のできる全力を尽くすだけだから」
 全てを決めた咲はもう不安そうな表情はしなかった。
「では京太郎のところに行くぞ」
「うん!!」「おうだじぇ」
 三人は京太郎の部屋に向かうため、風呂から上がるのだった。

「それでは、私は透華お嬢様達を向かいに行ってまいります」
「うん」「行ってらっしゃい」
 京太郎が使用人用シャワー室でシャワーから浴びて着替え終えると、透華達を迎えに再び清澄に向かうハギヨシ。
「須賀君、お水ここに置いておくね」
「あっ、すみません国広さん」
「良いよ、透華にもちゃんとお世話をするように頼まれているんだから」
610咲き誇る花 13/23:2009/10/04(日) 02:19:38 ID:3wbrvBN2
「そうですか龍門渕さんが、龍門渕さんって最初は怖いかなって思っていましたけど、優しいんですね」
「うん、目立ちたがり屋でちょっと誤解されやすいけど、透華は凄く優しいんだよ」
 自分の大好きな主を褒められて嬉しそうな一。
「さて、ボクは台所に居るから、何か用事があったら呼んでね、それじゃあ」
「はい」
 それだけ言い残すと一は部屋を後にした、それとほぼ同時に京太郎の携帯が鳴って、着信相手を見ると武井久と表示されていた。
「あっ、部長ですか、あっ、はい・・俺はいまシャワー浴び終えたところです、咲は衣と優希が大浴場・・みたいなところに連れてって温まっていると思います、一応大丈夫そうですけど」
 とはいえ車の中では優希が必死に話しかけるものの、咲はどこか上の空で、聞いているのかいないのかよくわからなかった。
「ええ、上がってきて少し落ち着いてから話します、あっ、鍵見つかったんですか、わかりました咲に言っておきます、はい、俺と咲は今日泊まろうかと・・・咲、家に一人だと可愛そうですから、はい、わかりました、それじゃあ」
 用件を済ませて電話を切ると、これまたタイミングよく扉がノックされた。
「京太郎居るか、衣だ、優希と咲もいるぞ」
「開いているからどうぞ」
 携帯をベッドの側に置きながら返事をすると、すぐに扉が開く音がして京太郎は振り返りながら話しかける。
「あっ、そうそう今部長から電話があって、家の鍵が見つかったって・・へぇ?」
 京太郎は固まった、入ってきたのは衣、優希、咲で間違いは無いのだが、その三人の格好が問題だった。
 まだ風呂から上がりたてだからか、体に湯気をまとい、肌はほのかに赤く色づいて見える、だがそれに負けない位に赤いのは三人の顔だった。
「えっ、えっ〜と、その・・な、なんでその格好なんだ?」
 京太郎は理由を訊ねる、無理も無いだろう何せいきなり三人の少女が柔肌にバスタオルを巻いた姿で現れれば。
「こ、こうしたら京太郎が喜ぶと、優希が」「う、うん」
「その・・雑誌に彼氏を喜ばす格好って、書いてあったから・・どうだじょ?」
「いや、どうって・・その、それは・・やっぱり、こ、興奮するかな・・」
 この姿だけでも興奮するが、それが自分のためと思えば二重、三重の興奮を覚える京太郎。
「おおっ、やったな優希」「えへへ、大成功だじぇ」
 京太郎の喜んでいた姿に歓喜する衣と優希、咲も言葉には出していないが嬉しそうにしていた。
「それで、その衣や優希はわかるけど、咲もその格好をしているってことは、その・・」
 京太郎の問いで、今まで歓喜に染まっていた三人の表情が真剣な表情に変わった。
「そう・」
「ま、まって衣ちゃん、わ、私ちゃんと自分で言うから」
 返事をしようとした衣を止め、一歩踏み出し京太郎をまっすぐ見つめる咲。
「きょ、京ちゃん」
「お、おう・・」
 咲の緊張が感染したのか、京太郎も思わず身構えてしまう、そんな中で咲は必死に続けた。
「その・・こ、こんなこと言うとめ、迷惑かもしれないけど、衣ちゃんが恋人になったて聞いた時におめでとうって言っておきながら、今更何言っているんだって思うかもしれないけど、
で、でも、聞いた日、帰ってから・・ううん聴いた瞬間から凄く胸がもやもやして、それが今日ようやくわかったの」
 深呼吸をして、目を開いて、しっかりと京太郎を見つめる咲。
「わ、私は京ちゃんがす、好きなの・・幼馴染としてだけじゃなくて、お、男の人として好きです」
「咲はさ・・俺と衣と優希の関係を知っているんだよな?」
「うん、お風呂で聞いたよ」
「それでも、変わらないのか?」
「うん、それでも好きだよ、だからその・・私も京ちゃん達の輪に加えてほしいな、だ、駄目かな?」
 聞かれれば軽蔑されるかもとも思っていた京太郎にとって、咲の告白は予想外だった、それだけ咲は本気だと、そしてこの告白に驚いていない以上、衣も優希もこれには納得しているということがわかる、それらを理解すると京太郎の答えは自然と決まった。
「まあ、良いんじゃないか・・・俺も咲好きだしな」
「京ちゃん・・ひっぐ・・」
 ぶっきら棒に返事をする京太郎、その答えを聞いた咲の目から大粒の涙が零れ落ちる。
「えっ・・さ、咲、えっ〜と」
「あっ、ご、ごめん、その・・嬉し過ぎて、つい・・平気だから」
 喜びがから溢れた涙を拭き取って、咲は京太郎に笑顔を見せた。
「おめでとう、咲」「咲ちゃん、おめでとうだじぇ」
「ありがとう、衣ちゃん、優希ちゃん」
 新たな仲間を祝福し歓迎する衣と優希、咲も嬉しそうにお礼を言った。
611咲き誇る花 14/23:2009/10/04(日) 02:21:25 ID:3wbrvBN2
「・・京太郎」
「どうした衣?」
 とことこと京太郎の方に歩いてゆく衣、そんな衣を不思議そうに見ていた京太郎、そして京太郎の側に付くとジャンプ抱きつく、その反動で巻いていたバスタオルが外れて落ちるが、衣はそんなことを一切気にする風も無く、そのまま京太郎の唇を重ねた。
「あっ〜〜私もするじぇ」「あっ・・」(こ、衣ちゃん、だ、大胆だな・・)
 京太郎と衣のキスを見た優希は声を上げ、自分もしてもらおうと京太郎に近づくと同時にバスタオルが落ちるが、やはり気に止めることない。
「京太郎、私もしてほしいじょ」
「・・ああ、良いよな、衣」「うん、順番だからな」
 衣をベッドの上に下ろすと、優希が京太郎に抱きついて唇を重ねる。
「あっ・・あっ・・ああ」
 二人が京太郎の恋人だと言うことは理解しているとは言え、キス二連発に唖然とする咲。
(キ、キスしている・・衣ちゃんもそうだったけど、優希ちゃんも凄く幸せそうな顔をしているな・・いいなぁ)
 羨ましそうに京太郎と優希のキスを見つめる咲は、少し寂しげに右手の人差し指を噛んだ。
「ふぅ・・」「はぅ・・」
 京太郎は優希から唇が離すと、衣と同じようにベッドの上に下ろす、そしてじっと自分を見つめていた咲に声をかける。
「どうしたんだ咲、こないのか?」
「そうだな、しないのか咲?」「咲ちゃん、どうしたじぇ?」
「えっ・・良いの?」
 自分がしてもらえると思っていなかった咲は突然の誘いに驚く。
「幼馴染じゃなくて、恋人なら良いだろ、まあしたくないならむり・」
「し、したいよ!・・・あっ、こ、これは・・そのち、違うよ京ちゃん」
 京太郎は冗談のように言ったのだが、咲は思いっきり叫んでしまう、直後自分が何を言ったのかに気付いて恥ずかしさからか言い訳を始める。
「はぁぁ、そうか・・・俺は咲とキスしたかったのに」
 ため息をついて残念そうな態度を見せる京太郎。
「あっ、そ、そうじゃなくて、私も京ちゃんと・・」
 再び違う方向へと言い訳を始める咲、見ていた京太郎は。
「くっ・・ははははは」
「えっ・・あっ、ああ!!、私の事からかったの!?」
 耐えかねて笑い出してしまう京太郎、それでようやく咲は自分がからかわれたことしる。
「ああ、悪い悪い、だってお前があんまり予想通りの行動するからよ」
「ふっ、ふーん、そ、そんな意地悪な京ちゃんは知らないよ」
 笑いをこらえながら謝る京太郎だが、咲はいじけてしまい視線を逸らす。
「はぁ・・やれやれ、からかって悪かったから、いい加減機嫌直せよな」
「ふ、ふーん・・」
ため息をつきながら謝る京太郎、しかし咲も今この状況でからかれたのがショックだったのか、なかなか機嫌を直さず拗ねたまま。
「じゃあ、これならどうだ・・お嬢様」
「えっ・・」
 咲の頬に手を当て自分のほうに向かせると、そのまま咲の唇に自分の唇を重ねる京太郎。
(き、きき、き、キス・・いま、わわわ、私、京ちゃんとキス・・しているんだ・・)
 拗ねていた事も全て吹き飛ぶような衝撃が咲を遅い、永遠とも一瞬とも感じとれる時間、やがて唇が離れた。
「少しは機嫌直ったか?」
「あっ・・そ、その・・も、もう一回してくれたら直る・・・かな?」
「分かったよ・・咲」
 離れた寂しさからか機嫌を言い訳にキスを強請る咲、京太郎もちゃんとそれに応じてもう一度唇を重ねる。
(京ちゃんの唇・・あったかいな・・うん!?、えっ、口に何か・・ええっ!?、こ・・これって京ちゃんの舌!)
 口内に進入してきた異物に驚く咲、だがそれが京太郎の舌だと分かると受け入れる。
「うっ・・うう・・・うく・・」
 京太郎にされるがまま、自分の舌を弄ばれた咲の頭の中は真っ白になって、息をするのを忘れてしまう。
「ふぅ・・おっと・・・大丈夫か?」
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・う、うん」
 息をせずに居た咲は少し酸欠気味になり体勢を崩してしまい、京太郎は慌てて受け止めてベッドに寝かせる。
「ふふ、突然凄い接吻をされたから、混乱してしまったのだろう」
「確かにあのキス、最初の時はびっくりしたじぇ」
「う、うん・・・本当、凄かった・・・」
 自分達も経験があるからか、衣と優希は今の咲を見ても焦った様子はなく笑っていた。
「それで、どうするんだ、その・・・このままするんだよな?」
 咲の様子を気にかけて念のために訊ねる京太郎。
「ふっ、愚問だな京太郎」「当然、するじぇ!」
612咲き誇る花 15/23:2009/10/04(日) 02:23:03 ID:3wbrvBN2
 それを聞いて京太郎は着ていた服を脱ぎ捨てる。
「わかった、それじゃしようか衣」
 当然の様に、最初は一番の恋人である衣を誘う京太郎だったが、衣は少し考えた末に。
「・・・いや、今日は咲に譲ろう」
 咲に順番を譲る、この行動には譲られた咲だけではなく京太郎や優希も衝撃を受ける。
「良いのか、それで・・?」「ころちゃん、良いのか?」「衣ちゃん、良いの?・・私何番目でも良いよ」
「よい、今回だけ特別だ、それに譲るのはあくまでも今回の順番であって、京太郎の一番の恋人の座は絶対に譲らないからな」
 それに関して絶対に引く気を見せない衣、それは咲も当然理解して納得していた。
「うん、分かっているよ、悔しいけど京ちゃんの一番は衣ちゃんだから」
「ならばよし、京太郎、ちゃんと咲を愛してやれ京太郎・・・それと後で衣も愛してくれ」
「分かったよ、あとでちゃんとな」
「きょ、京太郎!!京太郎!!」
 順番を譲った衣の頭を何故ながら笑顔で約束する京太郎、一人取り残された優希も必死に叫んで加わろうとする。
「優希も後でな、少し静かにしような・・」
「う、うん・・よろしくだじぇ」
 優希も衣と同じように、笑顔で頭をなぜられると静かになった。
「さてと、するぞ咲」
「う、うん・・そ、その・・や、優しくしてね京ちゃん」
(うっ・・そ、そんな顔でお願いされると、興奮して激しくなっちまいそうだな・・)
 恥ずかしそうにしながらお願いしてくる咲の可愛い姿に、京太郎は鼓動が高鳴り暴走しそうになる欲望をなんとか押さえ込む。
「なるべく優しくするよ・・・脱がせるぞ・・」
「うん、どうぞ・・」
 咲の体に巻きついていたバスタオルを外すと、スレンダーな咲の裸体が京太郎の眼前に晒される。
「そ・・その、お、おっぱいもお、おしりも大きくなくて・・ご、ごめんね」
「どうして謝るんだ」
「だ、だって、京ちゃんって・・その、原村さんみたいな、大きい人が好きなんでしょ?」
 咲は今までの記憶から、京太郎は巨乳好きと認識していた、それは正しいくもあり間違ってもいた。
(俺って、周りからそんなに巨乳好きと思われているのか・・まあ、実際好きだけど)
「はぁ・・まあ否定はしないけどな、けど小さいくても好きだ・」
「小さくても良いのだ、でなければ衣の胸を京太郎が喜んでくれるはずか無い」「そうだじぇ、私ものおっぱいだって好きだっていってくれたじぇ」
 京太郎がフォローしきるより早く、衣と優希が咲に噛み付く。
「あっ、そ、そっか・・そうだよね、よ、良かった・・・その・・京ちゃん、私のおっぱいも好きになってくれるかな?」
「まあ、咲が好きだからな、咲のおっぱいも好きだぞ・・」
「ひゃっ?」
 京太郎が咲の胸に手を触れると、咲は体に微量の電気を流されたような衝撃に襲われた。
「どうした・・気持ちよかったのか?」
「う、うんたぶん・・つ、続けて・・」
(い、今の気持ち良いんだよね、痛くなかったから・・)
 突然の感覚に戸惑いながらも、再び京太郎が咲の胸に触れるとやはりぴりぴりとしたものを感じる・・。
「あっ!・・ひゃう・!?」
(この声って、痛がっている訳でもくすぐったい訳でも無いよな、もしかして咲って、感じやすいのかな?)
 今度は胸を揉んでみると咲の明らかな反応を見せた。
「ひゃぁぁぁ!?、な・・なにこれぇぇ!?」
 強い快楽に驚いて混乱する咲、なので京太郎は一旦手を止めた。
「どうしたんだ咲は」「感じているみたいだじぇ」
「そうだな、どうやら咲は感じやすいみたいだな」
「そ、そうなのかな・・?」
 本人は良くわからない様子で、それも当然か比べるような相手が居たことなど無いのだから。
「それなら・・そろそろ、こっちもいいのかな?」
「えっ・・どっち、って・・そ、そこなの!?」
 京太郎が手を伸ばす先が股間だと言う事に気付くと、咲は驚きながら慌てて訊ねる。
「解しておいたほうが痛くないかなって思うんだが、それとも今日は止めておくか?」
「う、ううん・・・折角、こ、告白したのに、ここでちゃんとしてもらわなかったら後悔しそうだから、だから・・お願い京ちゃん」
「わかった、じゃあ・・触るぞ」
「う、うん」
613咲き誇る花 16/23:2009/10/04(日) 02:24:48 ID:3wbrvBN2
 咲が覚悟を固めたところで、京太郎も咲の少しだけ毛の生えているおま○こに触れて、そのまま弄る。
「ひゃっぁぁぁぁ!?」
(な、なにこれ・・さ、さっきのより数倍強いよぉぉ、こ、こんなところど、どうにかされちゃうの・・)
「濡れているな、やっぱり感じているのか・・しかし」
 キスと愛撫で感じているのか、咲のおま○こはしっかりと濡れていた、京太郎も経験上初めてでこの濡れ方はやはり感じやすい体質なのだと思えてきた。
 京太郎は咲のおま○こを弄る指を止めず、指を膣内に少し入れて揉み解すように動かす。
 くちゃ・・くちゃ・くちゃ
「あひっっ!だ・・だめなんかへんにぃぃぃ!」
 動かされると、咲の頭に流れ込む快楽はさらに強さをまして、一気に限界まで持ってゆくと、咲の体を大きく揺らして、その後小刻みに体を震わせた。
「はぁはぁ・・はぁ、わ、私、どうし・・ちゃった・・の?」
 自分の体に起こった変化、そして襲ってきた感覚に戸惑う咲、それに答えたのは京太郎と衣だった。
「気持ちよくてイッタんだろう」
「そうだ、咲は京太郎の巧みな指使いで、気持ちよくなって絶頂を迎えたんだ、頭が真っ白になるような感覚だろう?」
「ううっ・・うん、・・そ、そうなんだ・」
 指だけで達したことを聞かされると、気恥ずかしさと京太郎に感じさせられた喜びが咲きの中で入り混じる。
「でも、咲ちゃんは気持ちよくなった時は『イク』って言ったほうが良いらしいじぇ」
「そう・・なの・・京ちゃん?」
「まあ、そう叫んだほうが気持ちいいらしいぞ・・俺も言ってくれた方が嬉しいかな」
「わかった・・・じゃあちゃんと言うね・・・」
 京太郎が喜ぶとわかると、咲は嫌がるそぶりを見せず言う事を誓う。
「さて、じゃ・・これからが本番だ、始めると途中で止められないかもしれないが、良いな?」
「えっ、そ、それって・・・」
「そうだ、これを・・さっき弄っていた咲の膣内に挿入する」
 京太郎は自分のペニスを手に持って咲に見せ付ける。
「お、大きい棒みたい・・そ、そんなの入る・・んだよね・・衣ちゃんも優希ちゃんもしているんだから、でも痛そう・・」
 衣と優希がしているから自分も大丈夫だと思えるが、それでもやはり凶器的な京太郎のペニスを見て少したじろぐ咲。
「最初は痛いじょ」「けど・・京太郎が好きなら、耐えられるはずだ・・」
 優希と衣が、それぞれ左右に分かれて咲に話しかける。
「そ、そうかな・・」
「ああ・・咲なら、大丈夫だ」「そうだじぇ・・咲ちゃんなら、大丈夫だじぇ」
 手を伸ばした衣と優希は、それぞれ先の片手をしっかりと握って励ましながら最後に声を合わせた。
「京太郎を愛しているなら耐え切れる!!」×2
「う・・うん、そうだね、京ちゃんの事大好きだもん!」
 二人に励ましと自分の心底から惚れているという気持ち、それらに自身を持ち自らを奮い立たせた咲は京太郎をしっかりと見つめて、今度はためらわなかった。
「京ちゃん・・わ、・・私に恋人の証を刻み込んでください」
 とても良い顔でのお願いに、京太郎も興奮と喜びがあふれ出す、そして。
「ああ、咲の初めて貰うな」
「うん、その・・私で気持ちよくなってください」
 それが止めになり、京太郎は咲のおま○こんにペニスを押し当てると、ゆっくりと挿入した。
 くちゃ・・くちゃ・・くちゅ
「うっ・うはぁ・・あぅ!・・」
 さきほどの愛撫で分泌された液体が、いやらしい音を奏でながらゆっくりと京太郎のペニスが咲の膣内に埋まってゆく、少しして・・強い抵抗を感じた京太郎は腰を止める。
「どうする、ここから痛いと思うけど・・ゆっくりいくか?」
「う、うん・・ゆっくりときて、京ちゃんのを・・ちゃんと確認したから」
「わかった」
 京太郎は腰に少し力を入れて、ゆっくりと咲の処女膜を突き破る。
 ぐ・・っぷじゅ・・ぷじゅ
「い・・いだぁ!!?」
「耐えろ、その痛みは京太郎を受け入れる痛みだ」「少ししたら、ましになるじぇ!」
「う・・うぐぅん・・」
「頑張れ咲・・もう少しだからな・・くぅ・・」
 左右の衣と優希に励まされながら、引き裂かれるような痛みに耐える咲、少しは衣や優希よりも体が大きいとは言え、やはり処女である咲の膣内はきつく侵入は容易ではない。
 しかし咲の我慢と衣と優希の励まし、そして京太郎の頑張りで徐々にだがペニスが咲の膣内に埋まってゆく。
「うっ・くはぁ・・・一番奥まで入ったぞ、咲」
「うっ・・あっ、ほ・・本当だ、痛いけど・・なんかお腹の中で京ちゃんを感じるよ・・」
614咲き誇る花 17/23:2009/10/04(日) 02:26:04 ID:3wbrvBN2
 痛みからかはたまた喜びからか、咲の目には涙が溜まっていた。
「頑張ったな・・いい子だぞ」
「あっ・・う、うん・・がんばってよかった・・」
 褒められて頭を撫ぜられると、咲は嬉しそうにそして少し照れくさそうにはにかんだ。
「でも、これで終わりじゃないぞ・・」「そうだじぇ、京太郎にいっぱい動いて、気持ちよくなってもらって精液をいっぱいだしてもうんだじぇ」
「あっ、そ、そうなんだ・・じゃ、じゃあ京ちゃん、その・・動いてくれるかな・・」
 左右からのアドバイスを受けた咲は、そのまま京太郎にお願いをした。
「まだ痛いんじゃないのか?」
「う、うん・・・でも大丈夫、痛いけど、そんな耐え切れないほどじゃないから」
「そうか・・じゃ、これは痛みが引くおまじないだ」
 そう言って京太郎はキスをした・・舌を絡める・・キスを。
「これでちょっとはましになっただろう?」
「う、うん・・だいぶましになった・・それに京ちゃんの凄く熱いんだね、中から伝わってくるよ」
「ああ、じゃあ・・動くぜ」
 ズブ・・ズブ・・ズブ・・ズブ
「こ・・これぇぇ!!・・か・・かんじちゃうう!!」
 既に痛みはほとんど引いたのか、それとも痛みよりも快楽が大きくなったのか、咲は最初から気持ちよくなっていた。
「気持ちいいいのか、咲は感じやすい・・エッチな娘なんだな」
「いじぃぃ!わるぅぅいわないでょよぉぉ!!」
 悲しそうに抗議する咲だが、快楽には逆らえないのか声を上げて感じてしまう。
「安心しろエッチな咲も好きだぞ、うっぉ!」
 好きと言った瞬間、咲の膣内はきゅっとペニスを締め上げる。
「ふあぁぁ!!、な・・ならいいよぉぉ、京ちゃんがすきならエッチでもぉぉぉ!!」
 嫌われるかも、そんな危険が無いと分かると咲はさらに乱れ快楽を食らう。
「そうか、じゃあもっとエッチになっちゃえよ」
 ズブッッ!!ズブッッ!!ズブッッ!!
 京太郎が動きを激しくすると、感じやすい咲はいともあっさり。
「い、イクゥゥゥゥ!!」
「えっ・・くっ!?」(は、早い・・まだいくわけには)
 高らかに声を上げて絶頂を迎えた咲、咲の膣内は柔らかいがしっかりと京太郎のペニスを捕まえて締め付けた、がなんとか京太郎はそれに耐え切り射精することはなかった。
「あはぁぁ・・はふぅぅぅ・・・ご、ごめん・・ね京ちゃん・・はぁ・・一人で・・気持ちよくなっちゃった・・」
「いや、良いって・・でも、本当に感じやすいんだな」
 一人で達してしまったことをすまなそうにする咲に、気にしないように声をかけながら、その感じやすさに驚きながら感心する京太郎。
「その・・きょ、京ちゃんは私の・・なかは感じてくれているのかな・・」
 自分だけ達してしまったからか、咲の顔が今度は不安そうな表情に変わる。
「はぁ・・あのな、こんなに硬くて・・熱くなっているんだぞ・・気持ちよくないわけないだろう・・なぁ」
 慰めながら咲の頬にキスをしながら、少し腰を振ってペニスを主張する京太郎。
「あん!、わ・・わかるよ、じゃ、じゃあ、今度は・・京ちゃんが気持ちよくなって欲しいな、そ、それで精液を出してほしいな」
「じゃあ、一気にいくぞ!」
「う・・うんひゅう!!」
 ズブッッッ!!ズブッッッ!!ズブッッッッ!!
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!!、すごいぃぃ!!ま、まらかんじちゃうぅぅぅ!!」
 激しく腰を動かされて、先ほど絶頂を見たはずの咲、そのせいで膣内が敏感になっており膣内に京太郎のペニスが暴れるたびに、大きな快楽を感じていた。
(ら、らめぇ・・京ちゃんが、次は京ちゃんが気持ちよくなるまで・・)
 声、表情、そして膣内の感覚から、咲の感じているのは京太郎もわかっていた。
「ほら、もう一回イっていいんだぞ」
 動かす腰を止めずに咲きに話しかける。
「ら、らめぇぇ!!・・きょ、京ちゃんもきもちいいいい!!」
「俺も気持ち良いよ、もうすぐ射精するからな・・・」
 京太郎が長持ちしないわけではない、さきほどの絶頂による膣内の痙攣、その残りと今ピストン運動を繰り返すと、それに合わせてさらに咲の膣内が締め付けたりして、限界が近かった。
「じゃぁぁあぁ、いってぇぇぇぇ!!きょうちゃんもいってぇぇ!!」
 その言葉が嬉しかったのか、咲の気持ちと交互するように膣内は激しい閉めて解放を繰り返す。
 ズブュュュュ!!ズブッッッッッッッ!!ズブッッッッっ!!
「だめぇぇぇぇ!!ま、またイッチュウヨォォォ!!」
615咲き誇る花 18/23:2009/10/04(日) 02:27:29 ID:3wbrvBN2
「ぐっ・・お、俺ももういくぞぉぉぉ!!」
 再びの絶頂が強いからか、咲の膣内が京太郎のペニスを占め下る。
「き、きてぇぇぇぇぇぇ!!ぎ・・ぎもちよくなってたくさんしゃせいしてぇぇぇ!!」
「ああ、しゃせいするぞ!!」
 京太郎が気持ちよくなってくれているという満足感、そして激しい腰使いからくる快楽に、咲は再び絶頂に達する。
「きょうちゃゃゃゃゃん!!わたしまたいっちゃううううううううう!!」
 達した瞬間から、とてもきつく絶え間なく、きゅぅぅぅぅぅぅぅとペニスを締め付け手締め上げる、まるで精液をちょうだいとお願いされているようにも思えてくる。
「くっ!だすうぞぉぉぉぉお!!」
「きれぇぇきょうひゃん!!きれぇぇぇぇぇぇぇ!!」
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
 大量の精液が搾り出されて咲の膣内にあふれ出す。
「あふひぃぃぃぃ!!やふぇるぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 咲が喜んで京太郎の精液を受け入れていると言うのは、京太郎にも咲の手を握っている衣と優希にもしっかりと伝わる。
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!!
「ひゃぁぁぁあぁ!!まらぁぁぁくるぅぅぅいっちゃううう!!!」
 射精が快楽を生む、快楽が絶頂を生む、再び達する咲。
「うっ、うぉぉぉぉ!!」
 再びの絶頂に咲の膣内は京太郎のペニスを更に締め付けて、もっともっととお菓子を強請る子供が如く精液を強請っているようだった。
 ドクゥゥゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥゥン!!
「あひゃう!!・・も・もふ・・りゃめ・・あはぁぁあ!!」
 最後に精液をお腹が感じながら、呂律は完全に回らなくなってしまったが、それでも咲は気持ち良さそうに・・そして嬉しそうに笑っていた。
「はぁぁぁ、大丈夫か咲?」
 射精が終わって落ち着いた京太郎は、咲があまりに感じていたので心配そうに声をかけた。
「はぁぁぁ・・はぁぁぁ・・はぁぁぁ・・ら・・らいりょうふ・・はぁぁぁ・・きょうひゃん・・」
 息も切れ切れ、回らない呂律でなんとか答える咲は、一応大丈夫なように見えた。
「ならいいんだが、気持ちよかったぞ・・ありがとうな咲」
「あはぁぁぁ・・はぁぁ・・う・・うれしいけろ・・あまり・・なれられるろ・・かんり・・ちゃう・・はぁぁぁ・・」
 京太郎はお礼と感想を言いながら優しく頭を撫ぜると、嬉しそうにしながらも少し困った様子で苦笑いをする咲。
「おっと、それは悪かったな、じゃあ・・とりあえず抜くから少し休んで・・」
 京太郎は咲を休ませるために、ペニスを引き抜こうとゆっくりと腰を引く、だが。
「あっ、ら、らめぇぇ!?」
「えっ、ど、どうした?」
 慌てて動きを止める京太郎、だが次の瞬間。
「らめぇぇぇ!!」
 咲の叫び声としゃぁぁぁぁという音と共に、京太郎の腰辺りに生暖かい感覚が広がる。
「えっ、こ・・これって・・」
「おしっ・・こ」「もらしたのか・・?」
 絶頂の余韻か下半身に激しく刺激させられたからか、咲はおもしらしてしまった。
「うっ・・とまってよぉぉ・・」
 咲の悲痛な叫びも届かず、また咲自身も止めようとするが一度あふれ始めたものを制御することはできなかった。
 京太郎も突然の事に対応できず、全てが出し終わるまで身動きが取れなかった。
「・・・ううっ・・やだぁ・・」
 ようやく尿が勢いを失い、ほっとすると同時に激しい運動と快楽の疲れから咲は眠気に襲われる。
「咲・・」
「ご・・ごめんね・・京ちゃ・・ん・・・」
 咲の意識はそこで途絶えた。

ぴちゃ・・ぴちゃ
(なに、なんの音だろう・・)
「うっ・・」
 咲は浅い眠りのから誰かが何かを舐めるよう、そんな不思議な音で目を覚ます。
「うっ・・なに・・痛っ!」
 瞼を擦りながら起き上がると、鈍い痛みを下半身に感じた。
(あれ・・私どうしたんだろう・・)
「えっ、わ、私どうして裸、そ、それにこれ」
 意識がはっきりとしだすと、自分がバスタオル一枚で寝ていたのと自分の膣内から白濁色の粘り気の強い液体溢れているのに気付いた。
616咲き誇る花 19/23:2009/10/04(日) 02:29:26 ID:3wbrvBN2
「あっ、咲ちゃんが起きたじょ」
「ぷはぁ・・起きたか・・咲」「よぉ、お目覚めかな咲お嬢様」
 咲の目に飛び込んできたのは、自分に笑いかけてくる優希と、京太郎のペニスから口を離す衣の姿。
「えっ、優希ちゃん、衣ちゃん、京ちゃん・・な、なんで・・あっ!」
 三人が裸なのをみて、京太郎に告白した末に結ばれたことを思い出す咲、それと同時に自分が粗相してしまった事も思い出してしまった。
「あっ、きょ、京ちゃん、さっきはご、ごめんなさい、私・・京ちゃんにお、おしっこ・・うぐぅ」
 お漏らしをした上に、それを京太郎に掛けるという失敗に謝りながら涙ぐむ咲。
「気にするなって・・・言っても無理だろうけど、なるべく気にするな」
「う、うん・・ところでその、こ、衣ちゃんは何をしているの?」
「うん、これか・」「うぉ・・」
 尿道に残った精液を吸い上げる衣、忙しそうな衣の変わりに優希が咲の疑問に答えた。
「あれはフェラチオっていうんだじぇ」
「えっ、フェラチオ・・って、そ、その京ちゃんのを舐めるんだよね?」
「・・うんく、そうだ、京太郎のおちんちんを舌や口全部を使って愛撫するんだ」
 口の中にある精液を飲み込み、楽しそうに答える衣。
「で、でも、おちんちんだよね、その・・おしっこの出るところだよね?」
 前の優希同様、排泄器官に口をつけるのに抵抗を見せる咲。
「う〜ん、私も最初は気になったけど、でも京太郎を気持ちよくさせられるんだじぇ!」
「えっ、その・・フェラチオされるのって気持ちいいの京ちゃん」
 これも前の優希同様、やはり好きな相手を気持ちよくさせられるのには魅力を感じる咲。
「えっ、ああ、まあ・・かなりな、気持ちよかったぞ衣」
「うむ、京太郎が気持ちよくなってくれて衣も嬉しいぞ」
 満足そうな京太郎に褒められて嬉しそうな衣を見ていると、優希の言葉が嘘や大げさでないことを理解する咲。
「咲ちゃんも、フェラチオするのか?」
「えっ、そ、その・・・しようかな」
「じゃあ、こっちだじぇ」「う、うん」
 優希に手を引かれるまま京太郎の前に座る咲、眼前で見る京太郎のペニスは挿入前に見たときより迫力があり大きく見えた。
(す、すごい、こ、こんな大きいのが私の膣内に・・)
 ペニスが膣内にあったことを思い出し、咲はぶるっと体を震わせた。
「咲、どうした・・しないのか?」
「えっ、あ、あの・・優希ちゃんはしなくても良いのかなって」
 ペニスの迫力に少し怖気づいてしまい優希に話を降る咲。
「私はもうしたじょ、口とおま○こに一回ずつ精液を貰ったじぇ」
「えっ、京ちゃん、衣ちゃんにもさっき一回、それで衣ちゃんに二回、で私に一回で・・四回も射精したの?」
「違うぞ衣はおま○こに二回射精してもらっているから、さっきのフェラチオで六回目だな」
「ろ、六回も・・ふ、普通そんなにできないんじゃ?」
「侮るで無い、六回や七回では京太郎は納まらんぞ」
「この前、計十回だったけ・・・凄かったじぇ」
 無尽蔵な京太郎の精力に開いた口が塞がらない咲。
「・・十回も・・・凄いな」
「咲、したくないならしなくても良いんだぞ」
(うっ・・したくないわけじゃないんだけど・・抵抗が無いわけじゃないし・・け、けど)
 京太郎は咲を気遣い提案するが、咲も少し迷うがやはり京太郎が喜んでくれるという思いが強い。
「す、するよ・・ううん、したな、その私も京ちゃんを気持ちよくさせたい」
「良いのか、衣や優希にさせておいて言うのもなんだけど、おしっこも出るところだぞ」
「うっ、け、けど私も京ちゃんにお、おしっこかけちゃったし、京ちゃんも我慢できなくなったら、かけてくれて良いよ・・」
「えっ、あっ・・いや、それは・・・」
 さすがに放尿プレイをする気にはなれない京太郎だったが、ここで露骨にいやな顔をすれば咲を傷つけてしまうかもしれないと思い言葉を押し殺した。
「うん、そ、それじゃあするね・・その初めてで下手かもしれないけど、私・・頑張るから、き、気持ちよくなってください」
「あっ、うん・・頼むよ」
「よし、衣も手伝うぞ」「私も手伝うじぇ」
 必死な形相の咲に手伝いを申し出る衣と優希。
「ありがとう衣ちゃん、優希ちゃん、それで何からすればいいのかな?」
 咲は恋人として先輩の二人に、フェラチオの仕方を訊ねる。
「う〜ん、じゃあころちゃんと私が左右から舐めるじぇ」「うむ、では咲はこの膨らんでいる亀頭の部分を舐めるよい、銜え込んで吸ったりするのも良いぞ」
617咲き誇る花 20/23:2009/10/04(日) 02:31:19 ID:3wbrvBN2
「わかった、やってみるね、すぅ・・・はぁ・・あむぅ」
 やり方を教わり深呼吸をすると、意を決し亀頭を銜え込む咲、それを見て衣と優希も左右から舌を出す。
 ちゅぅぱちぇろちぇろ・・ぺろーんぺろーん
「うっ・・す、すげぇ・・三人にされるなんて・・」
 快楽の三重奏に思わず身悶える京太郎。
(これが京ちゃんのおちんちん・・・・銜え込んでいると口いっぱいに匂いが広がるな・・でもこの匂い好きかも)
(一人でするのも楽しいが、咲と優希と一緒にするもの楽しいな・・)
(おお、これだと京太郎の表情が一人でしている時よりも、集中して見えるじぇ)
 三者三様、それぞれの楽しみながらでフェラチオをして京太郎を気持ちよくさせる、咲、衣、優希。
「くっ・・さ、三人ともいいぞ・・」
「ふん・・」(ああ、これが京ちゃんが気持ちよくなっている時の顔なんだ・・、私の口でも気持ちよくなってくれているんだ・・よし、もっと頑張ろう)
 ちゅぅぅぅぅぅ・・れろれろれろ
 京太郎の声と表情で感じていることがわかると、咲の気持ちは高ぶりやる気が満ちてフェラチオする口にも力が入る。
「うっ・・くぅ、いいぞ咲・・上手いぞ」
(咲め・・京太郎の感じている顔を見てやる気を漲らせたな、負けんぞ)
(咲ちゃん・・・こっちだって負けないじぇ)
 手伝いをする筈が対抗心からそれらも忘れ、フェラチオを集中する衣と優希。
 ぺろーーんぺろーーーん
「うっ・・衣も優希も良いぞ・・」
 感じていた京太郎のペニスから先走り汁が分泌される。
(ちょっと苦くて・・匂いが濃くなって、で・・でも嫌いじゃないな・・)
 独特の味もあまり嫌そうな顔をせず、咲は先走り汁を舐めとる。
 れろれろれろれろ・・ぺろーーんぺろーーん
(うん、そろそろだな・・)
「くっ、早くて悪いが、そろそろ出そうだ・・・」
 衣の読み通り京太郎は限界が近かった。
「吸い上げろ、咲」「そうだじぇ咲ちゃん」
(ここで吸うんだ!)
 二人のアドバイスを受けて、しっかり銜え込んで思いっきり吸い上げる咲。
 ちゅぅぅぅぅぅぅ・・ぺろぺろぺろぺろ。
 咲が吸い上げると同時に、射精へと導こうと衣と優希は小刻みに舐める。
「くっ、イクぞぉぉ!!」
 ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
「うぶっ!?」(えっ・・こ、こんなに出るのぉ!?)
 初めて口で味わう射精の勢いと量に驚きながらも、必死に口に収めようとする咲、だがそれをあざけ笑うが如く、射精は止まらない。
「くぅっ・・まだ終わらないぞ!!」
(えっ、ま、まだくるのぉ!?)
 驚いく咲に追い討ちをかけるようにペニスが脈打つ。
 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!
(だ、だめ・・凄い量で、それに・・匂いも凄くて・・・)
(咲・・頑張るな、でも・・)(さすがに初めてであれは無理だじぇ・・)
「あぶっ・・」
 
 衣と優希の予想通り、口の中には収まりきらず射精の勢いでペニスが飛び出す。
 ドクゥゥゥン!ドクゥゥゥン!!ドクゥゥゥン!!
「七回目で・・この量とは」「さ、さすがだじぇ京太郎」
 前に十回も射精させとは言え、七回目で衰えない射精に驚き顔や体に掛かる精液をぼんやりと眺める衣と優希。
「はぁぁぁ・・ふうぅ・・」
 射精が収まると少し息を吐いて落ち着く京太郎。
「うぶっ・・うんぐぅ・・・・」
 咲は口内に残る精液に飲み込む・・。
「咲、無理しなくて、駄目ならはいても良いんだぞ」
「そうだな、味は・・かなり独特だからな」「うん、正直私は少し苦手だじぇ」
 京太郎、衣、優希が心配そうにする中、精液を飲みきった咲は意外そうな顔で口を開く。
「あ・・あれ、そんなに嫌じゃないよ、ううん・・」
 自分の顔に飛んだ精液を指で拭って、それをそのまま口に運ぶ咲。
「う・・うん、私はこの味好きかな・・匂いはちょっと苦手だけど・・」
 精液の味と匂いをよく確かめて答えは変わらない咲。
618咲き誇る花 21/23:2009/10/04(日) 02:32:53 ID:3wbrvBN2
「あの味が好きな人ってやっぱりいるんだじょ」
「でも良いではないか、飲んだら京太郎は喜ぶからな」
「そうなの京ちゃん?」
 衣に言われて不思議そうに訊ねる咲。
「まあそりゃ、飲んでくれたら嬉しいけど」
「そうなんだ、匂いはちょっと苦手だけど、京ちゃんが喜んでくれるなら好きになれそうだよ」
 そう言って微笑みながら、咲は顔に付いた精液をもう一度指で救って舐め取った、その仕草にドキッとする京太郎。
「そういわれると嬉しいな、それに気持ちよかったぞありがとうな咲」
「ちゃんと京ちゃんを気持ちよく出来てよかった・・」
 お礼を言われると、安心して胸を撫で下ろす咲。
「よかったな、咲」「立派だったじぇ、咲ちゃん」
「うん、ありがとう衣ちゃん、優希ちゃん・・・・本当に・・うっく」
「ど、どうした、なぜ泣く!?」「そ、そうだじぇ、あっ、もしかして痛んだのか!?」
 お礼を言う咲の目には涙が溜まっていた、突然の涙に狼狽する衣と優希。
「ち、違うの、これはその・・京ちゃんの彼女になれたんだって実感がわいてきて、嬉しくてつい」
「ほぉ・・・安心したじぇ」「そうだな、でもそれならば今こそ笑うべきだぞ、咲よ」
 涙の理由がネガティブなものでないと分かり安心した優希と衣は、咲が笑顔になれるように二人ともにこっと微笑む。
「うん、そうだね、ありがとう・・二人とも、二人がいたから、私は京ちゃんの彼女の一人になれたんだよ、だから・・・本当にありがとう、これから、よろしくね」
「うん、改めてよしくな咲」「よろしくだじぇ」
 咲と衣と優希は京太郎の恋人同士笑顔で固い握手を交わした。

「あっ、お父さん、実は今日友達の家に泊まることになったから・・えっ、お、男の子じゃないよ、女の子の家だよ、そう・・うん大丈夫、家の人にはちゃんと挨拶するから、うんそれだけ、じゃあね・・・はぁぁぁ」
「男の子じゃないか・・良いのかな?」
 咲は受話器を置くとため息をついた、そんな咲に苦笑しながら話しかける京太郎。
「う、嘘はついてないよ、ここは衣ちゃんの家だから」
 ここは龍門渕の別邸で衣が住んでいるから衣の家、それに間違いは無くそこに京太郎がいると言うだけ、咲は一つも嘘はついていない、ただ言葉が足りないだけ。
「まあ、間違いじゃないよな・・限りなく嘘に近い気もするが」
「うっ、京ちゃんの意地悪・・・ふん」
 京太郎の意地悪な口調に、咲は拗ねてそっぽ向いて歩き出す。
「あっ、おい、待てよ、悪かったって」
 機嫌を損ねてしまった咲を謝りながら追いかける京太郎、でも幼馴染として慣れっこなのか焦った様子はない。
「知らない、だって京ちゃん本気で悪いと思ってないんだから」
「いや思っているって、なんでもするから機嫌直せよ」
「・・・本当になんでもしてくれるの?」
 疑わしい視線で京太郎に問いかける咲。
「えっ・・・ああ」
「それじゃあ・・」
 反射的にもとれる京太郎の返事を聞くと、咲は楽しそうにある手案をした。

「昨日、勝手に飛び出して、ご心配させてすみませんでした」
 部室に女子部員全員が揃って、咲が最初にしたのは昨日の謝罪だった。
「う〜ん、まあ私達は良いだけど」「そうじゃ、心配するんは同じ部員として当然じゃ」
「宮永さん、その・・・もう大丈夫なんですか?」
「うん、大丈夫、原村さんも心配かけてごめんね」
「それなら良いのですが」
 気にかけてくる和に笑顔で大丈夫であることをアピールする咲、それを見て安心した様子の和。
「それで、あちらの方には?」
「はい、その龍門渕さんには今朝、迷惑かけたことへの謝罪と後泊めてもらったお礼を言ってきました」
「それで、どんな反応したんじゃ?」
「えっ〜と『別に気にすることではありませんわ』って、龍門渕さんって凄くいい人なんですね、私もう少し怖い人かと思っていました」
 似せる気があるのかどうか分からない声真似をする咲、しかしそれを聞いた他の部員にはしっかりとそう言っている透華が思い浮かんだ。
「あの人らしいはね」「そうじゃの、少し口が悪い気もするがええ人なんは間違いないの」
「咲ちゃん、改めて復活おめでとうだじぇ」
「うん、優希ちゃんも、心配かけてごめんね、それに昨日はありがとう」
 咲の様子を見て一安心した久とまこは、話をしている咲と和と優希から離れて話をする。
619咲き誇る花 22/23:2009/10/04(日) 02:33:42 ID:3wbrvBN2
「大丈夫そうで、ほっとしたわ」「そうじゃの、しかし・・・咲のやつ少し変わったか?」
 まこの言葉に久は咲をじっくりと見つめて考える。
「そうね・・・少し変わったかしらね、なんていうか色っぽくなった?」
「問題を一つ乗り越えて女のとして成長したのかのぅ?」
 咲の変化を不思議そうに見つめる久とまこ、その時京太郎が部室に入ってきた。
「ちぃーす」
「おっ、京太郎だじぇ」「こんにちは、須賀君」「あっ・・・京ちゃん」
 京太郎の姿を見た途端、咲は笑顔で頬を染める。
「あれ・・今の表情っておかしくないかの?」「そうね、まるで・・ねぇ、咲、もう一つ聴いておきたいだけど、良いかしら?」
 咲の表情に違和感を覚えたはまこと久、疑問のままにはしておけないのか久はすぐさま咲に訊ねた。
「あっ、はい、何ですか?」
(とはいえ、なにかあったのって直接的には聞きづらいわね、答えづらいでしょうし・・なら)
 下手に聴けば、折角解決した問題を掘り返すかもしれない、その可能性を危惧した久は少し回りくどい聞き方をした。
「ねぇ、須賀君と天江さんって、どう思う?」
「う〜〜ん、私から見るとお似合いだと思いますけど、どうしたんですか?」
 質問の意図が理解できなかったからか、今度は逆に久に訊ねる咲。
「うん、いいの、ちょっと気になっただけだから」「そうそう、気にするな」
「そうですか」
 そういわれてそれ以上聞くのも、何かと思った咲はそこで話を終わらせた。
「咲、今日はもう帰るんだろう」
「うん、何も無いと思うけど、一応家の様子見ておきたいから」
「あっ、そうだったわね・・はいこれでいいのよね?」
 机の引き出しから、落し物の鍵を見せる久。
「あっ、はい、これです、ありがとうございます」
「いいのよ、それよりも気をつけて帰るのよ」
 確認が終わると、久は鍵を咲に手渡す。
「はい、それじゃあ失礼しますね」「あっ、咲を送っていくんで、俺もこれで」
「あら、そうなの、じゃあまた明日ね二人とも」
「須賀〜送り狼になったらあかんぞ」
「なりませんよ、たくぅ・・帰るぞ、咲」「うん、京ちゃん」
「また明日なぁ〜京太郎、咲ちゃん」
「また明日、宮永さん、須賀君」
 他の四人に見送られて、京太郎と咲は部室を後にした。
 二人が出た後で、久とまこは和と優希には聞こえないように、小声で話をする。
「しかし、さっきの咲の笑顔」「そうじゃの・・目茶苦茶嬉しそうな笑顔じゃったの」
 まるで好きな相手が現れた様な、そんな感じを久とまこはあの時の咲の笑顔から感じていた、だが・・・。
「でも、天江さんと須賀君がお似合いって」「そうじゃな・・こりゃ優希の時みたいに、友情が深まっと考えるべきなんかな?」
 よもや衣公認で恋人が増えているなどとは夢にも思わない二人であった。

「はぁ・・・しっかし、咲と手を繋いで帰るとはな」
 帰宅の途についた、京太郎と咲は学校を出た辺りで手を繋いでいた。
「だって京ちゃん、なんでもするって・・・」
 そうこれが、咲が昨日京太郎に意地悪された事を許す交換条件に使ったお願いである、ちなみに正式な内容は咲の家まで手を繋いで帰ると言うものだ。
「どうしても嫌なら止めてもいいよ?」
 京太郎の本気で嫌がることをする気は咲にも無かったが、それでもこれを楽しみしていたのか、どこか悲しげに京太郎に問いかけた。
「あっ〜そんな顔するなって、嫌じゃないけどよ、ただ・・少し恥ずかしいだけだ」
「そっか、よかった」
 嫌がってないことがわかると、咲の悲しげな表情は嬉しそうな表情に変わった。
「でも、なんで態々こんな事頼むんだ?」
「うっ・・そのね、笑うわないし馬鹿にしない?」
「ああ、笑わないし馬鹿にしない」
「本当にだよ・・」
 咲はもう一度念を押し話し始める。
「実はね、昔お姉ちゃん、こうやって手を繋いで歩いてくれたんだ・・・」
「うん」
「昔は繋いでくれる人がいたけど今は居なくて、それに今日帰ったらお父さんが帰ってくるまで一人ぼっちだし・・・それを想像したら凄く寂しく感じて、それに・・捕まえてないと京ちゃんもお姉ちゃんみたいに・・」
「どっかにいっちゃいそうか?」
620咲き誇る花 23/23:2009/10/04(日) 02:34:21 ID:3wbrvBN2
「う、うん・・」
 得て失い、再び得て、再び失うかもしれないという恐怖が咲の中には渦巻いていた。
「ごめんね・・・本当はこんな事お願いしちゃいけないのに・・でも今日だけは、お願い」
 繋ぐ手に力が入る咲、でもそれはどこか弱く、まるで子供が宝物を離さない様に必死に掴んでいるようにも感じられる。
 そんな悲願する咲を見て、京太郎は呆れてため息をついた。
「はぁぁぁ、馬鹿だな咲は」
「うっ、馬鹿にしないでって言ったのに・・・ひどいよ」
「そりゃ馬鹿にするよ、恋人になったのに何遠慮しているんだ、寂しいなら手ぐらいいつでも握ってやるよ」
 京太郎は咲と繋いで手に力を入れた。
「あっ・・・」
「衣が一番だけど、咲も俺の恋人になったんだから、少しは我侭言ってもいいんだぞ」
「・・・うん!」
 京太郎の言葉を聴いて、咲は力強く頷いた。
「それに俺だけじゃなくて、優希や和、部長に染谷先輩って麻雀部の仲間も居るだろう」
「うん、そうだね・・」
「それによ、恋人仲間で友達の衣だっているんだろう、あんまり寂しいなんていっているとあいつらに怒られるぞ『ふざけるな』って」
「あっ・・そうだね」
 冗談っぽい京太郎の喋りを聞いて、咲はようやく笑顔を見せた。
「ふぅ、やっと笑ったな、やれやれだ」
 咲の笑顔を見て、京太郎も安堵した。
「うん、ごめんね気を使わせちゃって」
「いいよ別に、幼馴染で恋人だからな」
「うん・・・ねぇ、京ちゃん、ありがとう」
「別にたいしたこと言ってないぞ」
 咲にお礼を言われて少し照れくさそうな京太郎。
「今さっきの事もそうだけど、それだけじゃなくて今日までの事を振り返ってもう一度お礼が言いたいなって」
「そりゃまたどうして?」
「だって、京ちゃんが私を麻雀部に誘ってくれなかった、麻雀部のみんなや衣ちゃんにも出会えなかった、だからそのお礼、本当にありがとう」
 凄く嬉しそうに楽しそうに幸せそうに、お礼を言う咲に京太郎も茶化す気も殺がれてしまう。
「ああ、ちゃんと受け取っとくぞ」
「私・・京ちゃんの恋人になれて、改めて今改めて良かったて感じるよ・・」
「そうか・・・そりゃよかったな」
 照れくささからかこの会話を早く流そうとする京太郎。
「うん、ねぇ京ちゃん」
「なんだ?」
「私は京ちゃんの事が大大大好きだよ!」
 それは京太郎が今まで見た中で、一番可愛くて素敵な咲の笑顔だった。
      終わり
621名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 02:34:57 ID:3wbrvBN2
以上です。
622名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 03:47:26 ID:iKwcoFcv
GJ!
ホントに京ちゃんたらひんぬーキラーの名を思いのままに…
623名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 04:16:25 ID:4WapIVvb
GJだじぇい
どこまで増えるか楽しみでもある
624名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 07:09:56 ID:MtGMFVgG
>>621
GJだし!


にしてもなんだ、別に百合無しでも普通にSS投下あるんじゃん
とりあえず>>579は謝って
625名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 07:12:47 ID:jb6XGURx
超GJす!
もちろん次は国広君だよね、ね?
626名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 07:23:38 ID:/7vmxS3t
>>612
GJ貧乳キラー
627名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 07:58:34 ID:iKwcoFcv
国広君の妄想はもう爆発寸前ですな。
衣は国広君も告白しちゃえと焚きつけるのかな?
それとも、家政婦と秘密の情事か…

国広温泉の出番かもな。
628名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 09:16:39 ID:MtGMFVgG
ところで>>621氏は百合禁止派ですか?それとも保守派ですか?
629名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 09:34:20 ID:0w+/EEVX
その振り込み ちょっとまて
630名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 09:55:07 ID:j5YvCWrF
咲の麻雀競技ではドーピング検査とかあるんかな?
おしっこ出てるところをバッチリ見られ、尿検査みたいな。
631名無しさん@ピンキー
>>621
GJですよん。
一が可愛すぎるな。

咲はエロい子。