イナズマイレブンでエロパロpart3

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952名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 10:19:25 ID:GPAd+wEr
まだ次スレ大丈夫じゃね?
あと1つ2つは投下できそうだべ
953名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 10:29:23 ID:Z9QGR5fq
容量的にもうすぐ落ちそうだから、
落ちる前に次スレ立てておいて誘導貼ったほうがいいじゃない
954名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 11:21:45 ID:FIkvSFaT
いよいよ4スレ目か
過去スレに比べて流れが緩やかだよな
955名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 13:39:11 ID:uklDShId
容量は現在453KBで作品投下1,2個ならいけるし(テンプレでは490KBで次スレ)
スレの流れも緩やかなんでこのスレから>>970が立てることにすればよろし
反対意見あったら理由も一緒に書き込んでほしいのねん
仕切ってるみたいな印象もたれたら申し訳ないのねん

まぁおいらはイナズマのエロ及び文章を見に来てるわけだから
本人の意思でオリジナルに行くなら止めはしないけど、そうじゃないならイナズマ書き続けてほしいのねん
そんなわけで本スレ職人もしたらば職人もみんなファイト!と声援を送っておくのねん
956名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 23:56:39 ID:grHA2A2m
反論はないけど、エロパロの投稿制限とかイマイチわからんのよね
490KBで落ちちゃうってことなの?詳しい人降臨キボンヌ
957名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 23:26:56 ID:BIgLkEn5
円堂の頭のアレって何?
バンダナ?ヘアバンド?ハチマキ?
958名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 00:29:17 ID:cTlpTs/W
>>957
バンダナだとおも
959名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 13:21:23 ID:Fq2K4gpJ
どんなプレイを書く気だよ
960名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 09:53:13 ID:fYjRper/
・女の子の腕を縛る
・女の子の足を縛る
・女の子の目隠しをする
961名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 14:21:33 ID:VDbDOTx5
・自分のあれを縛る
962名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 16:35:32 ID:Ycy1mU3X
・タイヤで四肢を拘束されたうえ、バンダナで目隠しされる円堂
963名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 22:22:29 ID:UoVKVeoI
タイヤで拘束って、この前鬼道にやられてたやつか
964名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 22:24:34 ID:Etjh1ijO
円堂が女キャラを犯す話が読みたくなった
965名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 03:19:47 ID:1YbRW5sh
円堂+豪炎寺+鬼道×夏未をかいてもいいですか?
966名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 07:04:57 ID:jE2Gysvr
いいよ
967957:2009/11/02(月) 13:06:08 ID:e/G4U9i+
>>958
ありがとう〜


よっしゃ投下するべ、といきたいとこなんだけど
>>965を待ったほうがいい?
968名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 14:12:51 ID:/CkvLBkE
いや>>965はかれこれ12時間近く経ってるから先に投下しても大丈夫だろう

楽しみにしてるぞ
969コテハン ◆vagXVzAsTw :2009/11/02(月) 22:09:38 ID:e/G4U9i+
まりがとー


今から投下するものは2の最終章〜ラストまでをネタにしています
当然ネタバレ全開です
嫌な予感がする人はIDをNGワードに突っ込んでください
こっちに落とした理由は上記の通り「IDであぼーんができるから」です
・これはアッー!です
・ネタバレ注意…って今更ですね
・嘘八百文章です、内容も電波です
・設定はアニメ1割、ゲーム4割の双方のいいとこ取り




※おことわり
原作ゲームの特色である引き抜きシステムやスカウトシステムについて
また、原作ゲームの根本的テーマを否定する意思は一切ありません
アニメ千羽山戦の「勝てないと思って助っ人呼んだんだ」発言からの発生です
ご迷惑をお掛けしますがご理解の程、宜しくお願います
また気分を害し不快に思われた方に謝罪申し上げます
「終わったんだな……全部、ぜんぶ」
「……ああ」
宴が終わった後に寄り道した河川敷。
各々が解散した後もふたりは帰宅せずに語り合う。
話したいことがいっぱいあった。
言いたいことも、伝えたいことも。数えきれないくらい沢山。

『思い出せ!みんなーーッッ!!』
円堂の必死の咆哮によって正気を取り戻した風丸たち。
富士山ろくの爆発と首脳陣の逮捕。
もうエイリア石による悲劇が繰り返されることは無いだろう。
「改めてさ。…おかえり、風丸」
「ああ…円堂も、おかえり」
「おう!ただいま!!」
とびきりの笑顔につられ風丸も笑い出す。
特に珍しくとも何とも無い、ごくありふれた日常のやりとり。
それさえも今は愛おしかった。
「ところで、さ」
笑顔から急に真顔になった円堂に風丸は身を硬くする。
「何も…ないよな?」
「…はぁ?」
主語の無い言葉の意味が分からず問い直す。
「だからさ…その、エイリア石の後遺症とか、そんな感じの」
「あ…ああ……大丈夫だ、何も無い」
「そっか、よかった!
 あの石、強化人間にするとかなんとか聞いてたから気になってたんだ」
「………」
彼は嘘をつかない人間だ。
風丸の身を案じてくれたことには間違いないだろう。
「やっぱさ、強くなるにはまず特訓だもんな!」
「円堂」
「他人から与えられた力で強くなっても…って何だ?」
「気になるんだろ…なんで俺たちがダークエンペラーズになったのか」
「え…あ、いや……」
言葉に詰まった円堂の目が泳ぐ。
彼は隠し事などできる性格ではない。全くもって判りやす過ぎる反応であった。
「でも…風丸が言いたくなかったら、その……」
「本当にそう思ってる?」
「う……」
判りやすいを通り越して単純、風丸は思わず吹き出した。
からかわれたのだとようやく気付いた円堂が
反論せんばかりに身を乗り出そうとするものの、すぐに腰を落とし不機嫌に呟く。
「……なんでバレたんだよ……」
むしろ判らないほうがおかしいのだが、と言おうとして引っ込める。
これ以上機嫌を損ねさせるのはかわいそうだ。
「何年越しの付き合いだと思ってんだよ」
「………」
若干むっとした表情を見せるものの、どことなく納得したようなそぶりを見せる。
この微妙な変化に気付けるのも長年の付き合いの賜物であった。
「あれは、俺が戦線離脱してしばらく経った頃だったかな……」
円堂の心のささくれが緩和したのを確認してから風丸は語り始める。
悪魔に魂を売り渡してしまった苦い過去を。
グラン率いるジェネシスの集団攻撃によって再起不能となった風丸は
福岡の救急病棟に搬送され、長い処置の末なんとか後遺症持ちは免れた。
しかし満身創痍である彼はキャラバンを降りることを余儀なくされてしまう。
その後地元である稲妻総合病院に転院し、入院病床に案内された先に広がった景色は
先に長旅から下りてしまった染岡と栗松、キャラバンに乗ることも無く去ってしまったメンバーたち。
終わりの見えない戦いに疲れきり歪んでしまった風丸の心には声無き声が脳裏に響いた。
「ああ、お前もなのか」と。
その鬱屈した想いは次第に彼の精神を蝕んだ。
もっと、力があれば。宇宙人を超越する力の源――神のアクアがあれば。
だがここで想いをぶちまけるわけにはいかない。
入院生活を共にする仲間たちもまた宇宙人の被害者であった。
自分"だけ"が被害者面をするわけにはいかない。前向きにリハビリを続ける姿を見れば尚のこと。

暫く経った頃、医師から外出許可を得て河川敷にてサッカーでのリハビリを開始する。
今まで当たり前にできていた行為ができなくなってしまったことへの戸惑い。
早くよくなりたいという想いからの焦り、思い通りにいかない苛立ち。
風丸も例外なくその理想と現実のギャップに思い悩んでいた。
今までのように走り抜けても風を感じない。
まだキャラバンに同行していた頃に吹雪から言われた「風になろう」という言葉が薄ら寒く感じた。
所詮、人間は人間だ。
全てのしがらみをかなぐり捨てて叫んでしまいたい。
「……今日はこれくらいにして帰るぞ」
染岡がその場に居るメンバー全員に呼びかけ、帰り支度を促す。
ぞろぞろと河川敷グラウンドを後にしようというとき、ふと背後に人の気配を感じ振り向いた。

「やあ、練習お疲れ様です」
軽く手を打ちながら心の篭っていない感想を述べる、顔色の悪い男がひとり。
「誰?」
「申し遅れました、私は…」
「はいはーい」
会話を成立させようとする男と少林寺の間に松野が乱入する。
「怪しい人には関わってはいけません、って学校で習ったね。
 ほっといて帰るよー」
入院生活で曜日を把握する感覚が鈍ってはいたが
言われてみればこの平日の昼間という時間帯、スーツ姿の大人が居るという状況は確かに妙である。
そしてこちら側を知っているかのような口ぶり、警戒するに越したことは無いだろう。
再び戻ろうと歩み始めたときまたもや声が掛けられる。
「入院生活は快適ですか?早く退院したいとは思いませんか?」
「ちょっ…」
「無視して」
神経を逆撫でする言い方に反応する後輩を影野が注意する。
しかしこちら側の事情を把握している一言を発したことで"不審者"であることが決定的となった。
歩調を速めつつポケットから携帯電話を取り出そうとしたところ
「おっと、困りますね」
「なっ…!」
「半田!」
素早く駆け寄った男に手首を締め上げられ、思わず手から携帯電話を滑り落としてしまう。
「何するんだ!放せよ!!」
「話だけでも聞こうという気にはなりませんかね」
「ほ、本気で通報…」
「待ってくれ」
慌てて通話ボタンに指を滑らそうとしていた宍戸の手を風丸が押さえ込んだ。
「ほう……理解のある対応に感謝します」
「おい風丸……」
「早く退院したいかと訊いてきたよな?あんた、何かアテでもあるのか?」
「ふふふ…そう焦らずとも。
 ここでは難ですので場所を移しましょうか」
場所は移り、高架下。
「これをご覧いただきましょうか」
そう言ってスーツの男が取り出したのは頑丈な銀色のアタッシュケース。
中には宝石のような輝きを放つ小さな結晶が大事に詰め込まれていた。
「これは……」
見覚えがある紫色の光。
「真・帝国学園から逃げ出してきた子供が持ってたペンダントじゃねーか…」
愛媛県の"海ボウズ"からペンダントを身につけずに命かながら逃げ出してきた
子供からのエイリア学園追跡のための手がかり。
この地で染岡は地上最強のチームから離脱したのだ。
最後の外界のできごととして深く印象に残っていたのだろう。
「帝国……影山つながり……」
「そっ…そんなのに手なんて出せるわけないじゃん!」
参加していない者でも理解できる程の、安全とは言いがたい代物。
男は気にせず話を続ける。
「これはエイリア石と呼ばれるものの結晶です。
 これだけの少量でも凄まじい効力を秘めていて…」
「エイリアだって?!」
ここに居る全員が傷つけられた大元の名前が飛び出し、皆が一斉に反応する。
諸悪の根源に手を出すなど、ますますできるわけがない。
「早とちりは損をしますよ…」
話の腰を折られたことに若干苛立っているのか男が意見する。
「その力はもう皆さんの身をもって体感しているはずなので説明は不要ですね。
 これさえあればあなたたちは世界一、いや宇宙一の強さを手にすることができます」
「そんな物を…なんで、俺たちに……」
「力が欲しいのだろう?風丸くん」
「…どうして、それを……?!」
当時、福岡にて心情を吐露したことを聞かれていたとは露知らず
この男が陽花戸にて出合った重鎮・吉良星二郎の側近であったことは彼の記憶の中では
忘却の彼方へと追いやられているらしい。

「力を……」
これさえあれば強くなれる、念願の力を手に入れられる。
相手だってこの力の源を使って強くなったのだ、こちらからも使ってやっと五分五分になる。
こうこうと光を湛える結晶に手を伸ばしかける。
「風丸やめろ!」
「いけません!センパイ!!」
が、寸でのところで引っ込められた。
「……駄目だ」
伸ばしたほうの手を胸元に引き寄せ、反対側の手で擦りながら答える。
「円堂が言っていた…他人から与えられた力なんて素晴らしくともなんとも無い。
 こんなものに頼ってるエイリア学園には尚更、自分の力で勝たないと駄目だって……」
仲間の顔からは安堵の色が現れ、対照的に男の顔からは笑みが消え失せた。
「ならば、これを見てもそんなことが言えますかね?」
懐から新たに取り出された機械、携帯型のノートパソコンであった。


「ここは…『りあるわーるど』でやんすか?」
無言のままカタカタとキーボードを打ち込む男の背後から液晶画面を覗き込んだ栗松がぼやいた。
「なんだそりゃ?」
「ネット掲示板でやんす。実はオレもあまり詳しくないでやんすが…」
「その通り」
作業を終えた男が話しに割り込む。
「ネット上にある巨大匿名掲示板群『りあるわーるど』
 話題によってカテゴリ分けされ、ひとつのスレッド内にて多数の人間が語り合う。
 ジャンルはTVの感想などの娯楽から政界まで様々」
説明に一区切りをつけ、改めて風丸たちに向き直す。
「…当然、あなたたちのことも彼らは興味津々のようですよ」
 666 名前: 五十嵐先生  ID:PfoexUk5
 しっかしマジで患者増えたなぁ…8人目かよ
 しっかりしてくれよ…きみら雷門イレブンが潰れたら地球壊滅しちゃうよ…

「……!?」
自分たちは地球の命運を託されて旅立ったのだ。負ければ地球の未来は無い。
その使命を果たすことができず、今は病院で燻っている。
「酷く落胆したでしょうね…文面から書き込み主の心境が伝わってきます。
 あなたたちは人類の期待を裏切ったんですよ」
「………」
改めて説明され、皆うつむき視線をモニターから逸らす。
非常に申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。
「目を逸らさないでくださいよ、まだ続きがあるんですから」
正直なところ、彼らのコンプレックスを直に刺激する文字が並ぶこのネット掲示板を
今の彼らが閲覧し、その意味を受け止めることは拷問に近い。
しかし任務を放棄してしまったと思い込む彼らは責任を感じ、意を決して読み進めていく。

 668 名前: ソウル1万超える君  ID:3Sdafv3s
 ケガなら仕方なし
 離脱者の子らにはゆっくり傷を癒してほしいところ
 しかし疑問なんだが、完治したらキャラバンに合流するのかな?

 669 名前: らんらんるー☆  ID:KlSfVc9J
 それはないでしょ、今戻られても正直戦力にならない。
 入院してるから回復に精一杯で特訓なんてやる暇ないだろうし。
 それよか強豪校回って強い奴集めたほうが確実。

 670 名前: マジ恋  ID:03+mMlmd
 所詮、離脱者は戦いについていけなかった弱者だからねぇ
 監督「戦力にならない人は降りてもらいます!」(キリッ

 671 名前: カブトムシ  ID:Vsqnr9rb
 怪我人相手に血も涙もねぇなw

 672 名前: 伴  ID:zHbEzj3d
 でも事実は事実
 弱いからケガなんてするんですよってばっちゃが言ってた

 673 名前: もしもしアニヲタです  ID:mwhxurhm
 ばっちゃが言うなら間違いない
 そもそも雷門って弱小の無名校だったんだろ?
 なんでそんなところがFFで優勝できたのか甚だ疑問

 674 名前: ジジイ  ID:uuCAj6xs
 マネージャーに雷門家のお嬢が居るからでFA

 675 名前: ガチャ  ID:SuxMgVtO
 確かに大会中に他校から引き抜きとかコッスイ手使ってたもんなw
 準々決勝に帝国学園の鬼道が雷門の選手として出て来たときは流石に吹いたわ
 こんな時期に転校?んな馬鹿なwwwwwwwwwwww

 676 名前: ぶど子名無しさん  ID:8AQKgpsA
 えっそんな奴らが地球の命運かけた戦いに立候補したってこと?
 身の程を知れ
 677 名前: 鉄乙女  ID:IX5W2Q16
 財力と時の運で優勝できたもんなのに勘違いして討伐に名乗り出ちゃった連中
 それが雷門中
 今の生き残りのメンツ見りゃ明らかやろ

 678 名前: 山本  ID:1OnXNHIL
 大半が他校からの助っ人やもんな…
 エースストライカーからして木戸川からの転校生やし
 もうおまえら雷門イレブン名乗るのやめれ

 679 名前: 五十嵐先生  ID:PfoexUk5
 おまえらよく暢気に構えてられるな…
 あいつらが潰れたら地球滅亡の危機だっつーのに

 680 名前: 閣下  ID:ThePenis
 厨房に託すこと自体まちがっとるやろ
 政府仕事しろ

 681 名前: C.C.のケツ  ID:j4DxpyF2
 いや違うね
 奴らは大会でやってきたこと(他校の強い選手の引き抜き)を正当な理由で実行している
 財前総理はその実績とノウハウを見込んで依頼しているのさ

 682 名前: 評価豚  ID:PWOBE2pj
 仲間との絆より実力者か…まぁある意味間違っちゃいないけどさぁ……
 そんなだからプロは相手にしないんだろうな、緊急事態とはいえサッカー侮辱されたんだもん
 そんな奴らプッシュする総理に頼まれても答えはノーだ

 683 名前: セバスちゃん  ID:3EktHH9e
 けど大会規定には反してないんだろ?>大会中に他校選手の引き抜き

 684 名前: 初代  ID:kJjJKrTE
 だから余計に性質が悪いんだっちゅーに

 685 名前: べホイミ  ID:U9A6Xo/H
 今までそんな手使う中学無かったものw


「非道いっ!!」
匿名を笠にして包み隠すことの無い本音の応酬に、とうとう堪えきれなくなった少林寺が叫ぶ。
「人の気も知らずに言いたい放題言いやがって……!」
半田もやるせない想いを連鎖的に吐き出した。
雷門中とエイリア学園との試合は全国を通じてTVで放映されている。
当然、試合中に怪我をした自分達の失態も。
今や日本中で大注目されているものである。話題に上がるのも自然なこと。

標的になってしまったときに上手く攻撃をかわすことができなかったのは事実。
バランスを崩したときに受身をとれず、派手に地面にぶつかったのも事実。
負傷した身体のケアを怠り無理を通して結果的に悪化させてしまったのも事実。
志半ばで旅から降り、現在入院生活を余儀なくされた。
鍛錬が足りなかったからこうなってしまったのだと思い込む彼らに
改めて目に見える形で再確認し、傷付いた心に新たな言葉の刃物が突き刺さる。
言われるとおり回復…怪我をする前に戻ることで精一杯、特訓などもってのほか。
"生き残り"と称される現メンバーは尚も特訓を積み重ね更なる高みへと昇っている。
彼らと自分たちの実力の差は歴然。今更戻ったとしても何の役にも立てない。
それについて非難されるのは心が痛むものの、仕方ないことだと無理やり納得できる。
怪我をしたくて故意に怪我をしたわけではない!と叫びたくなる気持ちを抑えてでも。
自分たちが悪く言われるのはまだいい。
だがしかし、何故マネージャーやチームメイトが槍玉に挙げられなければいけないのか。
何故ホームチームの雷門中学サッカー部が悪く言われなければならないのか。
何故信頼し大役を任せてくれた政府や財前総理がバッシングされる羽目になるのか。
追い討ち的なフットボールフロンティア優勝の実績の根本否定。
「鬼道さんは自らの意思で雷門に来たんですよ?!それなのにこんな…」
「引き抜きじゃないでやんすっ!」
何と言っても恐ろしいのは、所詮空想が事実のものとしてまかり通っているということ。
中には嘘や勘違いも混じっており、正されることもなくネットの世界では事実になっていること。
「だから何だと?彼らには"これ"が『正解』ということになっています。
 訂正意見など聞き入れられないでしょうね…逆に加速の燃料と化して終わりです」
何も言い返すことができずに表情を歪める宍戸と栗松。
握り締めた拳は指先が白く変色し、手のひらの薄い皮に爪が食い込み今にも血が流れそうだ。

名誉毀損などというレベルを通り越した酷い言葉の羅列。
画面の向こうの悪意。膨大な数のユーザーの否定意見。
眺めたのは氷山の一角にも満たないほどの、ほんのわずかな一部分にしかすぎず
閲覧を中断した以下にも延々と討論は続いている。
この全てを受け入れることは、若干中学生のメンバーには未熟すぎた。
「どうして…」
ただ見ているだけの第三者に"どうして"ここまで言われなければいけない?
「まさか「今まで頑張った」のに理不尽だ、とでも言いたいのですか?」
「なんだと…!?」
まるで嘲笑うかのように言い放つ男に激昂する染岡が吠える。
「何を仰る…無様にも怪我をして離脱したあなた方が!」
「………!」
一番気にしていることを一刀両断され言葉を詰まらせる。
「頑張った?ッハ!結果も出さずに!
 過程が評価されるのは学校まで!社会に出れば結果が全てなんですよ!」
無情にも義務教育の保護下に置かれる彼らに世間の厳しさを説いていく。
宇宙人に負けて結果が出せなかったから失望された?
仲間がそれこそ危険と隣り合わせで戦っているのに、自分達は遠くからただ養生しているだけ。
弱いから負傷した。弱いことは罪。
弱いから、他人を巻き込んだネガティブな噂が作り出された。
弱い自分たちのせいで仲間が悪く言われる。
「だったら強くなればいいんですよ」
じわじわと闇に侵食されようかというタイミングで放たれた、救いの手を称した悪魔の囁き。
「強くなれば仲間も道連れに評価を落とすことは無かった。
 力を手に入れれば再加入しても足を引っ張ることは無い、むしろ即戦力以上になるでしょうね」
「………」
風丸は考える。
『サッカーの世界も最高のスピードで駆け抜けてみせるぜ!』
陸上部からサッカー部へ転部する際に円堂と交した言葉だ。
だが実際に、その自慢のスピードは宇宙人相手には通用せずに
「風になろう」の言葉通り風のようにフィールドを走る吹雪に嫉妬すら覚えた。
どれだけ自分は井の中の蛙であったのだろう、と。力を手にすればそんな感情は抱かなくなるだろう。
でも。
「……だからといって…それは、受け取れない……」
心の内を影野が代弁した。
敵の力を使うなどという裏切り行為なんてできるわけがない。
何より、本当に仲間を失望させたくない。
「むしろ強くなれば皆さんに喜んでもらえるんじゃないでしょうかね?
 他人から与えられた力は駄目?そんな綺麗ごと、建前だけでしょう」
「円堂を侮辱するな!!」
カッと頭に血が上り即座に反論する。
ネット上だけでなく、目の前に居る人物にまで仲間を誹謗中傷されるなど許せなかったのだ。
「円堂はそんな奴じゃない!円堂は…円堂は!!」
怒りに任せて擁護の言葉を発する。
くだらない書き込みをするあんな奴らと一緒にされるなど、たまったものではない。
「本当にそう断言できるのですか?」
「何だと?!」
やれやれという様子で息をつき、核心に迫るために男が表情を検めた。
「今までの彼らの行為を振り返ってみてくださいよ。
 あなたたちが外れた穴を埋めるために、彼らは何を行ったか。
 人員の補充です。
 それも、あなたたちよりも"強い"選手のね」
人員が不足していればそれを補うのは当たり前。
正当化して、ためらうこともなく新しい選手をスカウトしていった。
女で子供であるにも関わらず、大人に混じり引けを取らないプレイを魅せた、塔子。
実力も十分な豪炎寺に代わる新しい"雷門"のエースストライカー、吹雪。
大会に出場していれば優勝候補だと噂される漫遊寺の、補欠だが莫大な潜在能力を持つ選手、木暮。
エイリアの残した地下訓練場を「遊び場」に日々特訓をしていた天真爛漫な少女、リカ。
故人・円堂大介の残したノートに記された究極奥義を円堂より早く成功させた素質を秘める、立向井。
沖縄で出合ったという、サッカー未経験者だが驚くほどの適応力と身体能力の持ち主、綱海。
誰も彼も相当な実力を持った"強い"選手ばかり。
見舞いに来た円堂が嬉しそうに彼らの活躍を土産話として語っていた。
「そ…そんなこと……」
普段ならば自信満々に発言する松野が言いよどむ。
その覇気を消沈させるほど、今の彼は動揺している。

確か、ついこの間豪炎寺がチームに戻ってきたことを嬉しそうに報告していた。
『すっげーよな!アイツ、離れている間ずっと特訓してパワーアップして帰ってきたんだぜ!』
パワーアップ、すなわち"強く"なって帰ってきた。
どんどん成長していく、彼には限界という言葉など存在しないのかというくらいに。
――円堂が喜んでいるのは、豪炎寺の帰還なのか? 本当は"強く"なったことでは?
「くっ………!!」
また出てきた"強さ"という単語に陰りが生じる。
「円堂に限って…そんな……」
そういえば、フットボールフロンティアで思い出した。
準々決勝の千羽山の『無限の壁』を破るべく探し出した『イナズマブレイク』の秘伝書。
円堂の母が鍵を預かり、部室内の通称『開かずの間』に保管されていた、それだけ貴重な必殺技。
そのパートナー選抜の際、円堂が指名したのはエースストライカーの豪炎寺と
当時突然「転校してきた」と雷門に訪れたばかりの鬼道だった。
迷うこともなく、しっかりと見据えて。
――やっぱり、円堂も"強い"選手が……?
皆、男の思惑通りどんどんと深みにはまっていく。
不安が不安を呼び、スパイラルの連鎖を巻き起こし、止まらない。

「今は怪我をしていて実力が劣るのは当たり前でしょう、が。
 怪我をする前のあなたたちと彼らを比較して、劣ってなどいないと、そう断言できますか?」
あと一歩のところで潰れる、そう読み男はスパートをかける。
「打倒宇宙人という目的のために地上最強のチームを作る、あなたたちのしてきたことだ。
 …そのチームから外れたあなたたちは、戦力外ということですよ」
「戦力外……」
薄々自覚はしていたことだ。
大会で着けていた背番号。今は新生雷門イレブンのメンバーが使用している。
つまり、戻っても自分たちの席は無いということ。
傍らにあるエイリア石のペンダントがより強く発光する。
まるで、疑心暗鬼な彼らの心境に共鳴するかのように。
「だってそうでしょう?今のメンバーはあなたたちより"強い"!!
 今戻っても戦力になるどころか足を引っ張るだけ!!」
「もう…やめてください!!」
「数合わせにすらならない!役立たずなんだ!」
「やめろって言ってるだろ!!」
「弱いから見捨てられるんだ!!弱いことは罪なんだ!!」
非情な単語が容赦なく発せられる。
やめてくれ、もう聞きたくない、悲痛に叫ぶも止まることは無い。
本音の吹き溜まり、ネット掲示板の大量の非難する内容の書き込みとデジャヴを感じる。
みんなそう思っているんだ。
世間の総意なんだ。
戦いについていけなかった弱者。今戻られても正直戦力にならない。
強豪校回って強い奴集めたほうが確実。弱いからケガなんてする。
…自分たちが弱いから、ここまで言われる。弱いから、仲間を巻き込んで。
…もしかして、円堂をはじめとする仲間も皆同じことを思っている?
イナズマブレイクのくだりからしてそうだ、豪炎寺が"強く"なって帰ってきたことも
土産話に聞かされる、円堂曰く"凄ぇ奴"である新メンバーの活躍を嬉々として語るのも。
暗に弱者は要らない、そういう意味が含まれているのではないか。
実は陰で嘲笑っていたのではないか、この"弱い"自分たちを。
「……ぐ………!」
あの見舞いは弱者の自分たちを見下すための行為だったのではないか。
「自分はこうならなくて、本当に良かった」と安心するための行為だったのではないか。
止まらない後ろ向きな思考はやがて最悪の結論をたたき出す。
仲間との絆より、実力者。
「くそおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
憎くなった。彼だけは味方だと思っていたのに。結局は強い選手が好きなんじゃないのか。
もう誰も、何も信じられない。自分たちに向けられるのは悪意しか存在しない。
はじめて見た電子越しの、手加減無しに降り注ぐ罵倒の雨を凌ぐ術の知らない彼ら。
身も心もボロボロな上に更に鞭を打たれた耐性の無いかわいそうな彼らが、今、闇に呑まれた。
「このエイリア石を使えば、あなたたちは強くなれる!!
 念願の力を手に入れることができるんですよ…さあ!!!」
言われるがままに、先程よりも強い光を放つ石を躊躇することなく鷲掴みにした。
覚醒したかのように指の隙間から光源が爆発的に広がり周りの景色を紫色に染める。
暗黒面に堕ちた瞬間であった。

身体が軽い、今まで無理に動かそうとすると痛みを生じていたことができるようになった。
光が収まった後の彼らの感じたこと。身体が言うことを利いてくれる。
もうもどかしい思いをしなくて済む。限界を感じることも、何も。
「おめでとう、きみたちは宇宙一の力を手に入れた!!」
高らかに宣言する男。確かに身体の奥底から力が溢れてくる、そんな気がする。
その力を確かめるのに、丁度いいところに目の前に転がるのはサッカーボール。
河川敷でのリハビリのために使用していたものだ。
染岡が踏み込み、蹴飛ばした。
すると凄まじい破裂音を発しながら弾け飛び、空中でバラバラに分解していく。
「すげぇ……!」
両の手をわなわなと震わせながら当の染岡が呟く。必殺技を使ったわけではないのに、この威力。
驚きの表情を見せるものの、口角はつり上がっている。
皆が皆、手にした力の余韻に浸っていた。
「ダークエンペラーズの誕生ですね…これで世界は私の……
 ふふふ…はははははは!!!」
男が高笑いを木霊させるその側で
かくして人間兵器と化した彼らの瞳からは、輝きが失われていた。
「そんなことが……」
信じられないという想いと、彼らのされた仕打ちに対する憤りを露にしながら円堂が呟く。
「…ごめん……俺……」
沈み込む風丸は静かに肩を震わせている。表情は伺えない。
最後まで仲間を信じ切れず裏切ってしまったことへの謝罪。
追い詰められていたとはいえ、勝手に暴走して恨みまでも抱いてしまったことへの後悔。
洗脳されたわけではなく、自らの意思で力を手に入れたという消えない過去。
彼らは無事に正気を取り戻すことはできたが、その傷が完全に癒えることはないだろう。
時間を巻き戻すことはできない。
「風丸………」
掛ける言葉が見つからない。
気にするなよ、余計に気にするだろう。
悩んでも仕方ないだろう、そんな無神経なことなど言えるわけもなし。
考えている最中にふとあるやり取りの光景が頭を掠めた。
「……そうだ!!」
これぞ名案とばかりに円堂が立ち上がり駆け出した。
「………円堂?」
遠く離れていく円堂が遠近法で豆粒くらいの大きさになったとき、風丸が顔を上げ首をかしげる。
一体何をしようというのか。
「風丸ー!」
「円堂!一体何を……」
「約束!!」
「……はぁ?」
急に駆け出したかと思えば、今度は行動と無関係なことを口走る。
風丸の頭上からクエスチョンマークが浮かぶ。
「約束!!したじゃないか!」
「だから何の?!」
「必ず追いつくから先に行っててくれって!!忘れたのかよ?!」
言われて脳裏に浮かんだのは、離脱の際に陽花戸校門前にて交した説得の言葉。
当時はもうその時点で戦意は喪失していた。
だがそうでも言わなければ頑固な友人のこと、納得などしてくれなかっただろう。
「追いついて来いよ!!」
「だからって…そういう意味じゃ……」
「早く!」
思い付いたら一直線、いい意味でも悪い意味でも一途な彼のことだ。
反対意見は聞き入れられないだろうと長年の勘がはたらく。
「………」
しかたないと諦め、渋々ではあるものの彼の要求に応える。
スタートを切れば加減無しで駆け抜けていくのは身体が覚えているからなのだろうか。
一心不乱に、走る、走る。
離れていた距離が近づいていく。待ち構える円堂が両手を広げていたのが見えた。
「ゴールってうわあ!!」
手を伸ばせば余裕で届く距離まできたとき、円堂に飛び込む形で踏み切りをつけた。
予想外の、だが想定内の行動に抱きとめたものの支えきれずに尻餅をつく。
「…あっはは、やっぱ早いなー風丸は」
「……円堂」
「ん?なに?」
「ごめん…俺…!」
風丸は恥じた。信じきれずに逆恨みした過去の己を。
彼は何ひとつ、変わっていない。
「風丸はさ、弱くなんてないよ」
そのことを確信へとする言葉。
今も尚、彼はずっと信頼し続けてくれている。
「だってさ、こんなに早く走れるんだぜ?
 これは風丸が今まで頑張ってきたから、だろ?」
「それと…約束、果たしてくれてありがとな。
 やっと追いついてきてくれたな」
「おかえり!…って、さっきも言ったか。へへ」
照れ笑いを浮かべる円堂。
温かい言葉の数々に風丸は感極まり、一層強く縋りつき涙を一筋流す。
「……円堂」
「うん?」
ごめん、は場違いな気がする。
「ありがとう……」
「…うん」
先程とはアクセントの位置が違う同じ単語を返し、円堂も風丸の背に回している腕に力を込める。
互いに密着状態となり、息苦しくなるまで抱き合っていた。


先に動いたのは円堂だった。
背に回っていた手が風丸のユニフォームをたくし上げ、直に素肌に触れる。
「…!」
人差し指一本でスッと背骨をなぞられ、風丸がぴくりと身を震わせた。
そのまま前に移動させ、へそを通過し胸板へと指を這わせた。
触れられ慣れない部分を撫ぜられ、風丸の右肩がやや上ずる。
「円堂」
「………」
まるで誘うような言い方をする風丸に円堂も指の動きを止めない。
無言のまま進める円堂のバンダナを掴み、目元まで引きずり落とす。
「わっ!」
急に視界が真っ暗になったことに驚きやっと口を開く。
「かぜま…」
る、と紡ごうとした円堂の口からは声が発せられなかった。
目隠しに気を取られている隙をついて風丸が塞いでいたからである。
そのまま彼らの接吻は激しさを増し、お互いの口腔をむさぼる。
呼吸がかち合わずに唾液が滴り落ちてもお構い無しだ。
「…ぃ?!」
もう一度唇を重ね合わそうとしたとき、また円堂の口から驚きの声が発せられる。
風丸が円堂の股間を握っていたからだ。
「おい、風丸」
ずり下げられたバンダナを戻しながら嗜める口調で相手の名を呼ぶ。
「欲しいか?」
「えっ?」
「俺が欲しいか?円堂」
確かに下半身は爆発寸前、できることなら早急に抱いてしまいたい。
けれど切羽詰ったように答えを懇願する風丸が気がかりに思えた。
「…どうした?なんか変だぞ」
「別に…聞きたいだけ。円堂の口から、直接」
「俺も聞きたい。なんでそんなこと言うのか」
「………」
強い意志を込めた瞳で風丸を見返し、そのまま無言の時間が流れる。
根負けした風丸がとうとう口を開いた。
「…知りたかった。円堂が、こんな俺でも……求めてくれるのか」
「あ、当たり前だろ…俺は、その」
「別にただの性欲処理でも構わない…それだけのことを俺はやった」
「言っただろ!?俺たちは仲間だって!」
許すも許さないも仲間同士。声を荒げてあのときに言った言葉をもう一度繰り返す。
風丸は未だに裏切り行為を引きずり自分に罪の意識という後ろめたさを気にしている。
相手の望むように、欲情のまま喰らい付くのは簡単だ。
だがそうしてしまえば彼の心を救うことはできなくなるだろう。
思い起こせば部員不足で練習試合どころか部の存続すら危うかったとき。
陸上部の活動中の合間ではあったが特訓に付き合ってくれた。
とうとう廃部の条件を提示されたとき、真っ先に助けてくれたのが風丸だった。
その後も、様々なかたちで円堂及びサッカー部を支えてくれている。
「今まで風丸はさ、頑張りすぎてたんだよ。それで疲れちゃったんだ。
 ゴメンな。俺、風丸に頼りすぎてた」
「そんな…こと……」
「風丸が居たら、なんか安心するんだ。絶対大丈夫だって。
 いつも助けてくれててさ、今度は俺が助ける番だって、そう思った」
「………」
「風丸は速いんだ。さっき追いついたって思ったらもう追い越して行った。
 俺、頑張って追いつくから。それでまた一緒に…」
「いいのかよ」
続きを遮るように言葉を重ねる風丸。
「それで、いいのかよ」
「いいも何も、俺は風丸が好きだ」
改めての告白。風丸も円堂も、その顔は熟した果実のように真っ赤に染まっている。
どちらからともなく抱き寄せ合い倒れこむ。
赤く染まった顔と同じくらい熟れた身体。唇を重ね合わせ、丁寧に味わっていった。

ふたりのすぐ側の河川の流れる水音に、卑猥な水音が呑まれていく。
「ふ……ぅ、ぁ!あ…!」
股を割り、風丸が円堂の指を受け入れている。
ぬるついた異物が出し入れされる度に風丸の口から切ない吐息が零れる。
「ひゃ…あっあああっ!!!」
二本、三本と増やされていく指。ばらばらと各々が蠢き、中を蹂躙していく。
その中の一本がある部分に触れ、ひときわ甲高い悲鳴が上がった。
「ああぁ…はあっ!……ひあああああ!!」
直後、重点的にその部分を攻められる。
「んん…んあ!…えんど……えんどう……あああ!!!」
快楽のせいで霞がかる頭で嬌声に混じり円堂の名を呼ぶ。
やがて全ての指が一斉に引き抜かれ、身震いすると同時に肢体が脱力する。
だがその入口におおよその臨戦状態の陰茎があてがわれ、再び身体を強張らせる。
その様を見て、円堂が若干意地の悪い質問をした。
「なぁ風丸、俺が欲しい?」
「…ぃ……今更……!あ、当たり前……」
「じゃあ、力、抜いて」
指示通り風丸が深呼吸し、息を吐ききった頃を見計らい挿入が開始された。
「ひぎ……!ぁ……が……ああっ!!」
じわじわと、ごく僅かずつの進行ではあるものの
久々に受け入れた括約筋は本人の意思とは裏腹に収縮を繰り返す。
その締め付けがきつくなるたびに侵入を停止し、少々緩くなると進行が再開される。
こちら側に合わせてくれている。
脳がそう判断を下すと生理的な涙とはまた別のものが風丸の目に溢れた。
時間は掛かったものの全てが収まる頃、円堂もまた荒く息をついていた。
「……全部、入った…ぞ」
「は……ぅ………」
「風丸の、風丸がいいってときに、動かすから…」
円堂が言い終えるとすぐに風丸は相手の首に腕を回した。
「え…大丈夫なの、か?」
「ん……早く、動いて……」
風丸が円堂を求め、円堂もまた風丸を求めた。
はじめは緩やかだった旋律が、次第に強く、より激しさを増していく。
突き動かされる都度、風丸は歓喜の声を漏らした。
ふたりの限界が来るのは時間の問題。大きく身体を痙攣させ、白濁を吐き出す。
性交を終えてもふたりは離れずぴたりとくっつき寄り添い合う。
もう、エイリア石による悲劇は起きることは無い。
再び灯った鉄塔の電光が象徴する平和を、幸せという形で実感していたのだった。

終了
「顔色の悪い男」は文中にてとってもアレな人になってしまったため
固有名詞はとても出せませんでした。
例の部分の元ネタは言わずもがな。
名前欄(アニメサロン板)と過去スレの自身の書き込み(一部を除く)ID以外のコピペはやってません。
983名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 22:25:33 ID:e/G4U9i+
次スレ! 次スレ!!

イナズマイレブンでエロパロpart4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257168271/
984名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 22:31:51 ID:e/G4U9i+
スレが落ちるとき
総レス1000超え 容量500KB超え→越えた時点から書き込めなくなる
板の総スレ数が800を超えると行われる『圧縮』(普段から書き込んでたら落ちない)

投稿制限
1レス全角2048文字、改行60行まで 1行に書き込めるのは最大で全角128文字(256byte)
名前欄とメール欄は64byte(全角42文字)までらしい…けどよくわからない
数値参照文字(unicode)が使える(中国人の人名漢字等が表示できる)
SETTING.TXTのtimecount=10、timeclose=8より連投規制は8まで
 板内の最新書き込み10件中8件が同一IDで連投規制が入る
 (なので別のスレで投下がかぶらなければ規制されて数時間アウト)
 つまり何が言いたいかというと、8超えたら用心

エロパロ板の即死判定(コピペ)
レス30未満で最終レスから7日間経過
以前はDAT容量でも判定があったようですが、今はこんな感じですかね
どこかに明記されているわけではないので、いつの間にか変わっていることもありますが

―――
必要かなぁと思った、他になにか知りたいことはある?
985名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 23:22:29 ID:DM6EaG8s
>>969
糞つまんねーからしたらばに篭ってろよ
986名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 23:54:07 ID:gbR8c5UI
>>983

よく分からない前置きがあって長いな〜とは思ったが積極的な風丸もエロくてよかったよ
キャプテンが裏山
987名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 23:55:25 ID:gbR8c5UI
ってお前コテハンかよ…感想書かなきゃよかった
988名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 00:11:05 ID:GHTFnXrn
スレ最後にして粘着厨が釣れまくりですね…コテ氏乙

前置きが長いのは2のエンディングのネタバレだから仕方ないんじゃ?
まだクリアしてない人でネタバレ嫌いはIDあぼーんの必要あるし
989名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 00:44:52 ID:xLB6wct8
だからさ、腐女子特有の長い前書きはもう慣れたからいいよ。
でも
>ご迷惑をお掛けしますがご理解の程、宜しくお願います
>また気分を害し不快に思われた方に謝罪申し上げます
こんな畏まってまで2ちゃに投下する意味がさっぱり分からない。上の方でも言われてたけど、そこまでするなら自分のサイトでやれよと思うわ。
そうすれば自分の文章を読みたい人しか来ないだろうし、わざわざこんな注文書きしなくて済むだろ。
990名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 01:00:06 ID:qLWnGh+f
まーたお前等は…ちゅーか議論やめてください大迷惑です
やりたいならお前等こそしたらば行ってくれない?

991名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 01:11:47 ID:WahHMLt6
感想書かなきゃよかったとか、わざわざアンチ意見言うために書き込みするお前等の意味もさっぱりわからんわ…
これ以上はしたらば池、コテハン氏に直接物言えるぜ

>>969
GJです、円風好きなので投下嬉しかったです、めげずに頑張ってほしいけど無理はせんでください
あとエロパロの投稿制限とかも教えてくれてどうもありがとう、次スレも乙でした
992名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 01:30:11 ID:/KiqMOOI
ごめん>>969の何が悪くてみんな議論してるのか俺には分らんので
>>986-989はしたらばの議論スレにその理由書き込んできてくれない?
>>984情報によると今492KBだし残りレス数も少ないし、何よりスレ違いなもんでね

>>969
GJGJ!円堂も風丸もらしくてヨカッタヨー
993名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 01:57:13 ID:g+9PIN3N
>>970
GJ&乙です!
よかった
994名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 03:35:41 ID:xOzeBG7a
>>970
風丸エロイ!GJ!!

でもちょっと気になったんだけど、風丸たちが弱いとか戦力にならないとか…入院組み(初期メン)嫌いなの?
引き抜きスカウト助っ人は卑怯せこいみたいなのが散々協調されてた印象が強いんだけど…貴女はゲーム版のアンチなの?ねぇ答えて?
995名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 03:37:15 ID:xOzeBG7a
協調じゃなくて強調ですね、ごめんなさい…>>970は2が嫌いなんですか?
996名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 10:07:02 ID:Pr4ZO7mE
989 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2009/11/03(火) 00:44:52 ID:xLB6wct8
だからさ、腐女子特有の長い前書きはもう慣れたからいいよ。
でも
>ご迷惑をお掛けしますがご理解の程、宜しくお願います
>また気分を害し不快に思われた方に謝罪申し上げます
こんな畏まってまで2ちゃに投下する意味がさっぱり分からない。上の方でも言われてたけど、そこまでするなら自分のサイトでやれよと思うわ。
そうすれば自分の文章を読みたい人しか来ないだろうし、わざわざこんな注文書きしなくて済むだろ。


65 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2009/08/29(土) 21:36:42 ID:f0A1RTN7 
あのスレを見ていたらもうどうでも良いのかな、って気分になった。今更どんな意見が出ても腐女子に占領されるのは目に見えてるし。
てかこれからは堂々と腐作品が投下されて、腐作品でスレが埋まるのか。もうエロパロ板なのか801板なのか分からないな。
何を言っても「もう決まった事だからw」「嫌ならスルー」の決まり文句か。あああ憂鬱だ。
誰か801禁止のスレ立てないかな。それなら今書きかけのSSを急いで仕上げて真っ先にうpするのに。それかもうシチュスレに移り住もうかな…。


文体一致するんですが、もしや同一人物ではあるまいな?
>>935以降サイトサイトとうるせーのも乱闘スレで801801うるさかったのも一致するし
お前腐女子嫌いだから別スレに移り住むんじゃなかったのかよw
997名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 11:28:59 ID:Olnddd62
面白かった!!GJGJGJ
998名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 13:09:34 ID:ZFTjsre2
>>996
文体一致はむしろこっちじゃね?「腐女子特有」とか腐女子にやたら拘ってんのも一致する
207: 2009/07/22 15:35:05 G4EKlf9e [sage]
全部読んだけど、なんかお嬢と秋が風丸の引き立て役みたいだな。
てか◆gYCSAIVZniW6は腐女子だよね?素直に風丸×円堂にして801スレに投下した方が良かったんじゃない?
まあ乙でした。
221: 2009/07/22 17:57:17 G4EKlf9e [sage]
このスレはマンセーしか書き込んじゃいけないのか?
てか◆gYCSAIVZniW6も、2ちゃんに作品を晒してる時点で酷評もあると思って投下してるよな?
自分は◆gYCSAIVZniW6に期待していたからこそ、思った事を書き込んだまでだけど。
234: 2009/07/22 23:26:43 G4EKlf9e [sage]
荒らし紛いのレスをしてすみません。自分にこのスレは合わなかったんだとつくづく思いました。
ただ、女キャラを当て馬にするのは読後感が悪く、それならばいっそのこと完全な801にしてしまえばいいのに。と思った勝手な感想でした。
それと、まとめ人◆gYCSAIVZniW6さん、お手を煩わせますが、まとめサイトにある自分の投下作品を削除して下さい。
・女女の夏未×秋
・混合のガングロ×一之瀬&秋×一之瀬&土門×一之瀬
上記2作品です。
あと>>145は誰かが勝手に転載したやつだからまとめサイトには載せないで下さい。
あと途中まで書いた豪炎寺+円堂×鬼道さんを今から投下します。まとめサイトには載せないで下さい。未完です。
ただ、このスレに投下する為に書いてるものだから行き場が無いんです。
それではお騒がせしました。

このスレ合わないんじゃなかったのかよ
帰って来たならさっさと続き書いて投下しろよ
999名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 13:49:01 ID:VBDTAjc1
>>1000なら本編でパンチラ解禁
1000名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 13:51:17 ID:mjQeFlCP
何の関係もない通りすがりの俺が颯爽と1000ゲト
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。