【トリスタ】マイナーネトゲのエロパロ総合5【ECO】

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133名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 02:38:37 ID:FONxdCFj
ラテールの紳士スレから誘導されました。
本来絵で描くべき任務の奴をSSで書いたのでこちらに投稿します。
・うちの子(オリジ)受け。
・グレル(クラゲ型モンスター)。触手注意。
無理やりヤラレちゃってあんあんしてるような内容なので、受け付けない
方は絶賛スルーでお願いします。
あと、若干NPC名やゲーム内のスラングも混じっております。
134133:2010/07/11(日) 02:48:49 ID:FONxdCFj
一応、初見の人にも説明を入れておくとヤラレる娘はギター使いのアーティスト(ヒーラー)
2次職になって間もない、回復役として頭に乗っているような地雷系です。

「あーもー、最近の野良って地雷多すぎだよ。これならソロでやってたほうが気楽だわ……」
 私はガマガエル洞窟から一人イリスで抜け出し、アトランティスの碑石前でチェリー大瓶の蓋を投げ捨てて中身を一気に飲み干した。
 少し甘酸っぱく冷たい清涼感が心地いい。
 先程野良募集があったので行ってみれば、ヒールの回復範囲に入らない奴がいるわバフもろくに受けずに突っ走る奴がいるわ。
 ろくな連中がいなかったからPT切って抜けだしてやった。
 あんな地雷PTにいたらろくに経験値も稼げない。
 とは言っても、抜けたのはいいがやることがない。茶室を見ても私のご希望に添えるような美味しい部屋はないし……
 仕方なくクエストを見てみる。楽に稼げるような物があれば受けるのだが……と思ったとき、ふとあるクエストに目が止まった。
「グレル60体、報酬……チョコシュークリーム15個!」
 戦闘用品店のイケメン、マッコイからの依頼で深淵の遺跡にいるグレルを倒してくるというものだった。
 ランク2の脆い雑魚だったと記憶していたし、なにより高額なチョコシュークリーム15個とは非常に美味しい。
 私自身は使わないがオークションで捌けば儲け物だろう。
「なにより、マッコイさんみたいなイケメンの依頼なら喜んで受けるってものだよねー……」
 思わず顔が綻ぶ。マッコイさんと手をつないでアトランティスデート……はっ、いけないいけない。つい妄想が。
 これは早く達成しないと。私は相棒のコラーラギターを担ぎ、深淵の遺跡へと駆け出したのだった。


「私の歌を、聞けー! ……なんちゃって。予想通りの柔らかさだわ」
 深淵の遺跡。古代の遺伝子技術で生み出された奇怪なモンスターが野放しになっている危険地帯。
 その1種であるクラゲ型モンスター、グレルは私の演奏でことごとく潰れ、そのまま地面に吸収されるように消滅していく。
 さすが私、悪魔の演奏があればこんな雑魚程度寄せ付けることもなく倒すことが出来る。
 10体少々倒したところで、私は一度演奏中止してドロップ品の回収に回った。こういう地味な作業も忘れてはいけない。
 と、一通りアイテムを拾い終えようとしたとき、突然背後に一匹のグレルが現れた。
「ん、また私の演奏でやられたい可哀想なクラゲ? しょうがないなぁ……」
 そういってギターの弦にピックを添える。しかしそのグレルを倒した辺りで異変に気がついた。
 グレルの数が、先程に比べて多い。
 最初は3〜4体程度を難なく倒していた程度だったのだが、今周囲を見渡すと5、6体。演奏にも怯まずに私への距離を詰めてきている個体が現れてきた。
「え、何。1体だと敵わないからって集団イジメ? 魔物のくせに!」
 演奏でKBしなかった1体がおもむろに私に体当してきた。見た目通りの柔らかな外見と裏腹に、ズン、と重い質量が私へと襲いかかる。
「ちっ……痛いじゃないの」
 演奏は止めれない、ここで止めたら他のグレルも攻撃を開始してきてしまう。
 ポケットからチェリーとラベンダーの大瓶を取り出した。
 これでしばらく持ち堪えられるだろう。と思ったところにグレルの2撃、3撃目の体当たりが私へと襲いかかる。
 気づけば、10体弱のグレルが私を取り囲んでいた。
「え……うそ、そんなアティに10体とか有り得ないじゃない。天とかの仕事でしょこんな抱え込み!?」
 私は叫ぶが、当然ながらグレルがそれで引き下がるわけもないし周りに助けを呼べる人間がいるわけでもない。
 POTの回復時間が切れた、急速に私の生命力が削られていく。
「ひ、ヒールしないと……」
 危機感から慌てて演奏を中止してギタープレイヒールに切り替えようとした、その時。
 ドンッ。グレルの一匹が私の右手にぶつかり、ピックを思わず取り落としてしまう。
「あっ! が、ふ……っ」
 それが命取りだった。
 気を取られたところに残りのグレルが容赦なく飛び込んでくる。堪らずよろめき、その場に倒れ伏せる私。
 思った以上に硬い地面に頭を打ち付け、そこで私の意識は黒く遠く、消え失せてしまった。
135133:2010/07/11(日) 02:50:20 ID:FONxdCFj
 目が覚める。混濁した意識で、身体にうまく動けと信号が送れない。
「あ…、う…んー……」
 瞼越しに光が眩しい。ゆっくりと目を開けると目の前には、
「ようやく起きたの? 愚かな冒険者」
「な……っ?」
 知らない女が、微笑を浮かべて私を見下ろしていた。いや、知らないわけではない。
「ジョアン・ファーム……!?」
「あら、私のことを知ってるんだね」
 ショートカットの白髪に、錨を模した独特の石弓。そして何より……殺気が常人の比じゃない。近くにいるだけで身

が竦みそうだった。
 と、そこで気づく。私の両手両足が、なにやら枷で固定されていた。四肢を動かそうと試みるが、ガチャガチャと金

属音が鳴るだけである。
「深淵の遺跡で好き勝手にモンスターを倒していたらしいじゃない。無様にも一人で挑んで負けたみたいだけど」
「冒険者なんだから、モンスターを倒して何が問題なのよ!」
「それを当然だと思って殺すお前たち冒険者がエゴだっていうことだ!」
 ジョアンは私の目前に石弓を突きつけた、指はトリガーに添えてある。思わず私は短く悲鳴をあげる。
「や、やめて……殺さないでください……っ」
「自分が敵わないとわかると手のひらを返したように命乞いか……無様だね」
 気がつけば私は涙を流していた。怖い、死にたくない。早くエリアスに帰りたい。
 ジョアンはしばらく私に石弓を向けたままだったが、やがて私にも分かる程明らかな侮蔑の視線を向けると石弓をお

ろした。そして背を向けてそのまま離れていく。
 助かった。内心安堵していた私に、ジョアンが背中越しに話しかけてくる。
「元々殺すつもりじゃなかったよ……アナタの身勝手な殺しに対する償いをしてもらうだけ」
「え……?」
 ジョアンの言葉はそこまで。彼女は私の視界から姿を消した。
 私は言葉の意味がわからなかったが、とりあえず
「に、逃げなきゃ……!」
 今手足が拘束されているということしか分からない。ただここから逃げないと危険だと私の勘が警鐘を鳴らしていた


 現状を確かめてみる。周りを見渡すと、そこは真っ白な石造りの密室で、証明もないのに部屋は十分な明るさを保っ

ていた。
 調度品や窓もない。私も床に無造作に張り付けられているだけで、私以外には本当に何も存在しない空間。
 幸い衣服などに乱れは無かったが、アイテムや武器防具などは一式奪われてどこかに持って行かれているようだ。
 とにかく、この枷を外して部屋から抜け出さないと……そう思っていたところで、何やら異質な音が私の耳に入った


 粘着質というか、水っぽいものを引きずっているというか。私がその音の方向へと顔を向けると、そいつはいた。
「グ、グレル……っ」
 先程大量のグレルに押しつぶされた記憶がフラッシュバックし、再び私の瞳に涙が浮かぶ。奥歯が噛み合わさらない


 グレルは敢えて恐怖心を煽るかのようにゆっくり、ゆっくりと私へと近づいてくる。モンスターに知恵があるとは思

えないが、報復に来たのだろうか。

 だが、私の憶測は見事に裏切られた。もっと酷い形で。
136133:2010/07/11(日) 02:55:28 ID:FONxdCFj
 グレルが地面に固定されている私の目の前まで来ると、幾本もの触手を私へと伸ばしてきた。露出している腕や足を軟体のロープが絡めとっていく。
「や、ちょっとやめて……」
 拘束されて動けないのは変わらないが、軟体動物に絡みつかれているということが生理的な嫌悪感を引き起こしてきた。
 背筋に嫌なものが走り、一層もがき身体を解放させようとするがそれが叶うことはない。
 グレルは私の抵抗にもお構いなしに、さらに数本の触手を伸ばすと無造作に私の身体の上をまさぐり始めた。
 それは私の胸、首、頬、大腿とゆっくりとなぞっていただけだったが、やがて私の口に触れた触手がビクリと痙攣すると、勢い良く私の口の中へと触手を突っ込んできた。
「が……んぅ!?」
 海水にも似た塩辛い味。グレルの触手が私の口腔を深く犯すとそのまま無遠慮に前後に動き始めた。
 喉の奥を無理やり押されるたびに嘔吐感がこみ上げ、呼吸もままならないままにえづいてしまう。
 目尻から涙が止まらない。何がしたいんだろうこの魔物。
 すると数回往復した辺りで、グレルの触手が再び跳ねる。と同時に触手の先端から生ぬるい液体が噴き出された。
 奥まで押し込まれて液体が出てきたので、何だかも分からずそのまま食道へと流し込まれる。気管にも入ったのか、私は激しくむせ返ってしまった。
「げほ……っ! うっ、げぅ……」
 触手が引きぬかれたので、迷わず口の中の液体を吐き出した。しょっぱいそれはドロっとした半透明の液体で、仰向けになっている私の口元や顔にも遠慮無く降りかかる。
 グレルの触手の動きは相変わらず、襟などから服の中へと潜り込んでくる物も現れ始めた。
 と、そこに異変が起きる。
 私の身体がビクンと跳ねた。勿論動きがとれないので僅かなものだが。
「何、カラダ熱……んっ!」
 胃と、喉を中心に形容しがたい火照りが生まれてきた。同時にピリピリとする痺れに近い感覚と、何と言うか……カラダの奥から疼く物が私に襲いかかってくる。
 さっきの液体のせいなのは間違いないが、具体的に何かが分からない。
 恐らく、毒の類。そこまで思ったところで、グレルの触手が私の下着……ローライズ越しに私の秘部をまさぐっていることに気がついた。
 さすがに私でもこれの意味することはすぐに理解できる。いや、もしかしたら分かっていても無意識に逃避していたのかもしれない。
「や、やめて……そこはダメ……!」
 軟体動物に泣きながら懇願する私。端から見れば滑稽だったろうが私は必死だ。そして当然のごとくグレルにそんな言葉が通用するはずもない。
 触手は何回かゆっくり私のソコを往復したあと、下着をずらすように滑り込ませてそのまま勢い良く秘裂へと突き刺さった。
「ああ……っ! が…かは…っ」
 カラダを槍で突き刺さるような貫かれるような痛み。破瓜の血が流れ私の絶叫とともに流れ……るかと思った。
 だが、実際は
「ひゃ、あぁ…ん…っ!」
 自分でも想像つかないような、甘ったるい喘ぎ声が私の喉から奏でられた。
 痛みが全く無い。背筋を駆け上がるくすぐったい感覚と、頭を蕩かせる痺れ。それが触手の上下するたびにカラダを揺り動かしてくる。
 私からは見えなかったが、粘ついた音と共に、私の奥からもねっとりとした蜜が触手の動きに合わせて掻きだされ、下着を濡らし太ももを伝っている。
 それが快楽だと分かるのにさほど時間はかからなかった。
「な、なんで……ん、あ…はぁ……ぅ…!」
 中に挿れられた触手が軽く痙攣する、そして口の中に出されたものと恐らく同じであろう液体を私の中へと注ぎ込んだ。
 大分量が多かったのだろうか、流し込まれ切らなかった分が私のソコから溢れ出、床を汚した。
 すると、
「……あぁぁっ! ダメ、ダメ熱い……っ!?」
 秘処を中心に痺れと熱さがカラダを支配した。全身が壊れたようにビクビクと跳ね、だらしなく開かれた口元からは 舌が突き出される。
 気持ちイイ。でも、こんなモンスターにカラダを弄ばれて感じるなんて狂ってる。恐ろしい。
 相反する感情に頭を支配されている中。ふとジョアンの言葉を思い出した。
137133:2010/07/11(日) 02:56:34 ID:FONxdCFj
『アナタの身勝手な殺しに対する償いをしてもらうだけ』

 明らかに生殖的なこの行為と、ジョアンの言葉の意味する物がようやく合致した。

 ――グレルの仔を産み付けられてる――

「い、いやあぁぁぁぁ!?」
 半狂乱になった私は必死に手足を動かすが、触手と枷が嘲笑うかのようにそれを許しはしない。
 そして、ズブリと引きぬかれた触手と入れ替わるように、新たな触手が私のソコを狙い定めて沈み込んでいく。
「あっ、はぁぁ……! ダメダメ入らないで! 入ったらまた変にな……あっ、あ…っ!」
 グレルの触手が奥を一突きするたびに、甘い嬌声が口から漏れる。こんなことで喜びたくない。でも狂うほど気持ちイイ。
 そして、また時間もかからず触手の先端からの吐精。徐々に私の下腹部に重い充足感が生まれてくる。
「やめて、これ以上されたら変に、変になるから……んぅ……!」
 私の哀願を触手の一本が塞ぎこむ。くぐもった喘ぎ声はもはや私自身にも何と言っているか分からない。
 そして、3本目の触手が再び私の膣内に――



 夜も更け、人通りもないエリアス。
 イリスの碑石前に、グチャリ、と嫌な音を立てて一人の冒険者が転送されてきた。
 生臭いような匂いの液体にまみれ、衣服もところどころ乱暴に引き伸ばされている。
 そして少女の瞳に既に生気は無く、虚ろに宙を仰ぐのみだった。
 ふと、そこに3人組の男たちが通りかかる。彼らは少女に気がつくと、物珍しそうに彼女を取り囲んだ。
「おい、こいつこないだの……」
「あー、ガマ洞での地雷アティじゃねえか! さんざん我侭言った挙句PT切ってどっか行った奴」
「大方一人でマントラップかグレルあたりに挑んでヤラれたんだろ。地雷にはお似合いの末路だな」
「あ……ぅ……」
 男は好き勝手に少女を罵るが、彼女の耳には既に人の言葉として認識されているかどうかも分からない。
 と、男のひとりが思い出したかのようにこんなことを言った。
「おい、聞いたことあるか。魔物に犯された女ってどんなことされても感じるらしいぜ?」
「まじかよ? ってことは……」
「こんな使用済みのマグロみたいの抱くのか? 俺は嫌だぞ……」
「まあ、顔は上玉だし洗えば少しは使えるだろ。おい、お前右肩担げ」
「うぇ、こいつドロドロで気持ち悪ぃ……」
「……あっ、ぅぁ……!」
 男ふたりに触れられただけで、彼女の全身が微かに痙攣する。
 そして、彼らに引きずられ少女は街の闇へと連れられていったのであった。


 終

お目汚し失礼しました。
138名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 00:27:34 ID:keyMiOvd
固有名詞の略語等が多すぎてわかりづらい
ゲームやってない人間にもわかる配慮っぽいのを最初でやってるのに、途中の固有名詞やらが解説されてないせいでプレイヤー以外楽しめないモノになってる
139名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 00:37:17 ID:QVJYt8fW
ラテプレイヤーだけどGJ
固有名詞の説明は結構難しいかもね…
ジョアンとかは結構レベル高くないと分からないしね
140名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 00:44:22 ID:i1V4EFEy
説明しすぎると萎えるし難しいところである
シチュはすごく好きだよGJ!
141名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 01:03:30 ID:NWq4tXz1
大人しく紳士スレで投下してればよかったんや!
142名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 01:04:10 ID:QVJYt8fW
紳士スレは行数制限がきっつい
143名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 14:13:21 ID:Tu19ZtZp
感想感謝です。
初見でも分かるようにと思うところと、変に用語を解説しすぎると読む気が
削がれてしまうんじゃないかと思うところの塩梅が難しいです。
あと、紳士スレは絵投下場所だと思ったからあっちだとスレチかな、と。

今後書く時はそれも考えながら作れるようになりたいところ。
144名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 01:03:34 ID:G34Y4Vx7
>>143
元ネタわからないけど楽しませてもらったよー
単語がわからないのはまあ仕方ないし気に留めておく、くらいでいいと思う
無駄に長くなりがちな説明台詞は削りたくなるものだろうし
145名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 18:24:30 ID:k7URHEL3
>>134
・ガマガエル洞窟=ガマ洞・・・PTを組まないと入れないが、経験値がおいしい狩り場
・イリスの碑石・・・「イリス石塔の欠片」を使う事で転送される、または死ぬと転送される
・「イリスで抜け出し」・・・上記「イリス石塔の欠片」を使うこと
・アトランティスの碑石・・・上記イリスの石塔と似た類のもの。アトランティス(地名)にある
・チェリー大瓶・・・HP回復薬
・茶室・・・チャットルーム このゲームではPT募集に利用される
・コラーラギター・・・武器。
・悪魔の演奏・・・攻撃スキル。同時ターゲット数は6体までなので、それ以上の敵がいると攻撃できない。
           また、4体以上居ると攻撃が分散(ダメージが下がる)してしまい、殲滅力が落ちる。
・ラベンダーの大瓶・・・HP回復薬、チェリー大瓶とクールタイムが別なので同時に使える
・天・・・別の職業である「テンプルナイト」のこと。盾を装備できるので防御力が高く、PT時に盾としての役目がある
・ギタープレイヒール・・・自己ヒール。ちなみに、このSSの状況でヒールを使っても手遅れ。

>>135
・エリアス・・・地名。最も大きい街で、オークションなどがあり冒険の基点となる

後はネトゲ用語だからいいかな バフとか地雷とか
146名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 20:13:20 ID:yE/SHF6N
マイナーネトゲなんだから適度に分かりゃいいんだがね
いちいち解説されても逆にウザいわ
147名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 23:24:04 ID:wl18Mc4p
興味ないネトゲのこととか元から読まないし調べないと思うよ
148名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 09:20:08 ID:S6tilNMC
コズミックブレイクやC21がないだと・・・
149名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 21:16:03 ID:rbjuJd4G
ほっしゅ
150名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 00:54:13 ID:7GekDIeL
ほしゅ
151名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 15:40:58 ID:A6eC9tKS
現在トリスタの狸×猫を書いてる。
書いたら投下する予定だけど、
・・・・需要あるかな?
152名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 16:34:37 ID:rjLMWxrA
お待ちしております
153その1:2010/09/23(木) 10:40:49 ID:iM5vzJ6s
151です、中間あたりまでできたので支援投下。
逆レイプ注意。


しんしんと雨が降っている。
その場には、雨粒の音しかしない。
いつもはたくさんの露店で活気づいている、スワンプ1番の町――カルバイガルも、
その日は静かだった。
アーチ橋には、3人の男が、それぞれ違った動物の耳としっぽを付けている。
「…遅いですね…。」
男のうちの一人、茶色の髪をした男がつぶやいた。
彼の名はラクーン。大きなしっぽと、少し先のまるい耳が特徴の、マジシャンだ。
「はは、みんなの事だし、どこかで寄り道でもしてるんじゃないの?」
やわらかい笑顔で答えた金髪の髪の少年は、ライオン。
その名の通り、獅子の耳としっぽを付けているクリエイターだ。
「…確かにあいつらなら、それもありそうだな。」
不機嫌そうに答えた青色の髪の少年は、ドラゴン。
ドラゴンの耳としっぽを付けた、闇魔術師―ダークロード。
ドラゴンがムスッとした表情で、霧で少し見えにくいワープポータルを見ていると、
パシュッと音がし、そこから2人の女性が現れた。
「…バニーとシープがきた。」
ボソッと独り言のようにドラゴンが言うと、パタパタと軽快な音をたてながら、
2人の女性は近づいてくる。
「ごめんね!シープちゃんがどうしてもガルベスタの実験したいっていうから・・・。」
「遅れてすみませんですの。少し検証をしていましたの。でもそのことに関して反省も後悔もしておりませんの。」
申し訳なさそうに謝るバニーと、涼しい顔でいうシープ。
だれから見ても、バニーとシープの言うべきことは逆であろう。
154その2:2010/09/23(木) 10:41:25 ID:iM5vzJ6s
ふと、気付いたようにライオンが言った。
「あれ、キャットは?」
「あ、それが検証の途中にみんなを驚かせるとかいって・・・」
シープがそこまで言ったとき、男性陣は背後に違和感を感じた。
ぬるぬるして、細くて、動いている―――それも、大量の数。
まさかと思ってラクーンが振り返ると―
「うわああああああ!ミミズだあああ!!??」
「え〜?ラクーン、なにミミズなんかでビビってるの〜?」
「は、は、早く取ってくれ・・・!」
絶叫して驚くラクーンと、のんきな顔をしているライオンに、冷静を保ちつつも鬼のような形相で女子にミミズをとるように
言うドラゴン。
そしてそれを投げつけたのはもちろん、
「あははは!なにその顔〜!」
ケラケラと笑いながら、後ろから満足そうな笑み――悪く言えばドヤ顔で、キャットは歩いてくる。
「キャ、キャット!と、とっととこれをとって・・・!」
アイスダンジョンのクーレム並みに顔を真っ青にしたドラゴンが、キャットをにらむ。
が、キャットはさして気にしていないようで、ニコニコ顔で全員の沼ミミズを回収している。
「あ、キャット。僕にくっついた分、ちょうだい?」
「いいわよ。草集めの最中に余っちゃったの。」
わぁ〜い、と喜びながらカバンにミミズを詰めるライオン。
脱力して、はあ・・・とため息をつくドラゴン。
キャットに説教を始めるラクーン。
説教そっちのけで、バニーと会話を始めるキャット。
天然なのかワザトなのか、ラクーンがさもいないかのようにキャットと会話するバニー。
くすくすとその様子を見て笑いながら、シープは携帯電話でその様子をムービー撮影していた。
「(それにしても、よくライオンはカバンにそのまんまミミズ入れるなあ・・・)」
ふとそんなことを考えながら、ドラゴンは空を見上げた。
「(今日は・・・曇っているな・・・)」
「今日は晴れ、ですの。」
天気を気にするドラゴンの心を見透かした様にシープは言った。
「は・・・?なんで分かっ・・・」
「風水特化なめんなですの。天気くらいあてられますの。」
「いや、それは・・・う、寒っ・・・。」
ブルッと寒気を感じたドラゴンは、それ以上考えないことにした。
ただドラゴンは、女って怖いなあ、と思いつつまた空を見上げている。
「くすっ・・・」
「なんだ、シープ。なに笑ってるんだ?」
「くすくす、なんでもありませんの。」
頭に「?」を浮かべたドラゴンは、シープがほんの一瞬、ニヤリと
したのには気付かなかった
155その2:2010/09/23(木) 10:42:07 ID:iM5vzJ6s
「あっつ〜!!今日も良く狩ったな〜!」
そう言いながらラクーンは、カメレオン蛙から奪い取った蓮の葉をうちわにしている。
「先生のハイプレとかよかったよ!・・・魔法痛かったけど。」
ボソッとキャットが言う。君はミラーあるじゃないか!とラクーンが笑顔で反論する。
その時、「あ。」と思い出したかのようにシープがつぶやいた。
「そういえば私、ハロをちょうど6つ持ってますの。せっかくですから、喫茶店で
お茶でもしていきませんの?」
「そりゃいい!僕らの分も出してくれるの?」
目を輝かせながら、ライオンが言う。
シープは「う・・・この目には勝てませんの・・・」とか言いながら、承諾した。
恐らく金を取るつもりだったのだろう、ドラゴンは侮れない女、とブツブツ言っている。
「じゃあシープが出してくれるんだし、喫茶店いこっか!」
キャットがそういうと、全員は軽快な足取りで喫茶店に向かって行った。


「ふわ〜おいしい!」
喫茶店で、ハロ茶を飲みながらバニーが言う。
「うん、おいしい。さすがサラさん!・・と、ハロ取ってくれたシープ!」
「なんなんですの、その『ついで』みたいな物言いは。金とられたいんですの?」
シープがドスを利かせた声で言うと、他の者もブッと吹き出した。
まったりとした時間が流れていた。が。
「おい・・・!?雨、降ってないか?」
突然ドラゴンが外を指さして、言った。
「うわっ、どしゃぶりだねえ・・・。」
次にやはりのんきな声でライオンが言う。
「おいこらシープ、お前今日晴れとか言ってなかったか?」
ドラゴンが怒っていますといわんばかりの顔でシープに問い詰める。
しかしシープは「さあ、私3時間以上前のことは覚えていませんの〜」と涼しい顔。
どこの映画のヒロインだ、などとつぶやきながらドラゴンは外に目を移す。
「でも、どうするんだい?ライオンやキャット達はともかく、僕とドラゴンはキャンプが
メガロポリスにあるじゃないか。」
「しょうがないよ、やむまで待つしかないんじゃない?」
バニーがさも嬉しそうにニヤニヤしながらラクーンに答えた。
「(こっ、こいつ人の不幸を笑ってやがる・・・・)」
ドラゴンは顔をひきつらせながらまた外を見る。
「まーしょうがないんじゃない?とりあえず先生とドラゴンは私たちのキャンプにいるしかないでしょ。」
「まあ、そうなりますの。でも広いキャンプは私とキャットさんしかもってませんの。」
しょうがないなあ、と苦笑いしつつ、ドラゴン達は承諾した。
156その4 さっきの名前はミスです:2010/09/23(木) 10:42:54 ID:iM5vzJ6s
「どう?広いでしょ?。」
「なあ、なんで一緒じゃないんだい?」
キャットの広い部屋に連れてこられたラクーンは紅茶を飲みながらそう言った。
キャットはチッチッチと指を振りつつ答える。
「先生、思春期の女の子1人と、男2人が一緒の部屋にいるなんて、アブないでしょ?」
「いや、僕は別にそんな下心は・・・」
すこし赤面しながらラクーンは答える。
その様子を見たキャットは、ヤダ、先生エッチ〜!と言いながら、部屋を片付ける。
「あった。」
ボソッと消え入りそうな声でキャットがつぶやき、ラクーンが
「なんだい?」
と聞いた。
「ううん、なんでもない!あ、そうだ私鍵閉め忘れてる!」
キャットが不意に立ち上がり、玄関のほうに歩きだす。
「(まあ下心がなくなる・・・ってわけじゃあないか。今だって二人きりなわけだし・・・
って、僕はそういうつもじゃないって!!)」
ラクーンが大慌てしながら自問自答をしていると、
「――わっ!?」
瞬間、電気が消えた。
夕方とはいえ、スワンプは薄暗い沼に位置するため、なにも見えない。
「キャット、大丈夫・・・むわっ!」
何か光るものはないかと立ち上がった瞬間、ラクーンは何者かに体当たりされ、後ろに転倒してしまう。
そして、転倒すると同時に、カチャリと金属音がして、両手の自由を奪われてしまう。
「(なっ、手錠!?こんなこと誰が――)」
「捕まえた。」
え、とラクーンの口から声が漏れる。
そろそろ目が見え始めてきて、ほんのわずかな光で見えた、自分を突き飛ばした人間。
それはキャットだった。
「キャッ・・・ト?君、なにを・・・?」
「先生、往生際が悪い。私がこれからなにするかわかってるんじゃないの?」
「わかっ・・・んんっ・・・。」
いきなり唇を奪われる。
突然のことにわけがわからず、息ができないこともあってラクーンはパニックに陥る。
「んん・・ん・・・。」
キャットの舌がラクーンの口を強引に割って入る。
そしてその容姿や若さからは思いもよらないほどうまく舌を絡める。
「はっ、んっ・・・んんっ・・・。」
キャットはラクーンが苦しむ様子を一通り見てから、唇を離した。
お互いの唇から、どちらのものかもわからない銀の糸が伸びる。
げほ、とむせながらラクーンが肩を上下させて息をする。
ニヤニヤと笑いながら、キャットは全く躊躇せずに自分の服を脱ぎ始める。
「キャット、こんなことはやめ・・・」
「何言ってるの?先生だって感じてるんでしょ?」
ラクーンの言葉を遮るように、キャットは言った。
図星だった。
ラクーンのモノはすでに固くなり始め、ズボンの上からでもそれはみてとれた。
恥ずかしさからかラクーンはさっと顔を背ける。
そんなラクーンの心情を知ってか知らずか、キャットはラクーンのズボンに手をかけた。
157151:2010/09/23(木) 10:44:47 ID:iM5vzJ6s
とりあえずここまで。
続きは・・・スローペースなので遅くなりそうです。
158名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 12:40:22 ID:+BG32JL5
いいところで!!1
159名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:38:43 ID:/Gd18e7L
前スレ>>835の続き
160名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:40:04 ID:/Gd18e7L


「ちょっと、ちゃんと話聞いてたの?」

 テーブル越しに、台所で包丁を握っている龍に確認する。

「聞いてたから」

 返事をしながらも、夕食の用意するその手を休めていない。
 いくら好きと言っても、彼はそれに応えてくれても、普段通り変わらない。
 朝起きたら朝食の用意をして、仕事のない日は家を綺麗にして、夕方にはいまみたいに台所に立っている。
 それが若い専業主婦なら、映える光景なのだろう。だが龍の場合は無言で。少し睨んでいるように見える表情で包丁を持たれると、映えるどころか寒気がしてくる。

「ねえ、たまには外で何か食べてもいいじゃない。羊だってまだ帰ってきてないんだし」

 羊は気を利かせてくれているのか、最近は少しだけ遅くに帰ってきてくれる。
 まだベッドの上で愛し合ってこそいないが、二人の関係が変わって、それが上手くいったと思えるのは事実だ。
 だが、龍が自分から迫ってきてくれるわけもなく、チャンスのあるときに限って一歩踏み出せない自分がもどかしい。
 現に龍は、テーブル越しから睨みを聞かせている可愛い彼女よりも、鍋の中で匂いを漂わせているスープの味を見るのに夢中になっている。

「もったいない。自分で作れるんだから、行かなくてもいいだろ」

 何か声をかけても、一言二言で済まされる。
 小さい頃から変わっていないやり取りである。これがお互いベッドの中でくっ付いた状態で話し合うなら、それはそれで悪くないと思うのだが。残念なことに、外はまだ夕闇すら迫っていない。

「それに、羊が帰ってくるまで待っていないと、あの子が困る」

 せっかく話が延びてると思ったら、今度は羊だ。
 もう何かあるごとに、龍の口からは羊のことが出る。それも仕方ないとは思うのだが。
 ここ最近、羊の話をするときの龍の表情は、いつもどこか穏やかで優しい。
 せめてその表情を、もう少しこっちにも向けてくれていいんじゃないか、と言いたくなる。

「むー……ケチ」

 特に龍の作る料理に飽きたとか、我がままを言いたいとか、そういうことじゃない。
 ただほんの少しは、普段と違うことがあってもいいんじゃないかと思う。
 思っていても、口に出るのは龍に対しての文句や愚痴。しかも本人に直接言ってばかりだ。

「猫は、俺が作る飯は好きじゃないのか?」
「好き」

 そう言われれば、ズルイと思っていても頷くしかない。
 ぎこちなく笑ってる龍を見ていると、それも許せる。
 龍はそれだけ言うと満足したのか、手に持ったお玉から掬い上げたスープにもう一度口をつけてから、鍋の火を止めた。
 着けていたエプロンを椅子に掛けて、隣に座る。

「そうか……」

 改まって聞く彼の横顔は、満足しているようにも見えるが、どこか暗い様子を見せている。そして、普段の彼よりも小さく見える。
 ――それが、本当の龍。誰にも、羊にも見せない、私だけが見ることのできる姿。
161名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:40:48 ID:/Gd18e7L
「龍は、ちゃんと羊のお母さんになれているから、ね」

 お母さん。男の子の龍が、お母さんなのは変。
 龍本人も、変なことだって自分で言うときもある。
 けれども、それが龍の求めているもの。朝に羊が起きたとき、朝ご飯をすぐ食べさせてあげて、羊が帰ってくるまでに、掃除を済ませて綺麗になった家で妹を待つ。羊が美味しいと思ってくれるご飯を毎日作って彼女を待つ。
 おはようからおやすみまで、羊が笑って暮らせるように。
 私がどんなに龍を求めていても、龍が一番求めているのは、自分を愛する誰かの存在じゃなくて、自分が家族として愛したいと思っている羊。
 他人が入り込めることができなくて、それでも私は触れることができて、彼の心に気付いた。

「けど、どうしてお母さんなの?」

 "お母さん”は男の子ではなることができない。
 龍の顔立ちは確かに整っていて、見ようによっては女性のような美しさも垣間見えるが、それでも常日頃から険しい表情を見せている彼には、女性らしさは感じられない。
 ただ、羊のために"お母さん”になりたいという気持ちは、嫌というほど伝わってくる。
 美味しいご飯を作れるようになって、歳の離れた女の子の羊が楽しく話せるように、女の子が好みそうな雑誌の記事にも目を通したり、頑張っている。
 仕事で険しくなった表情を少しでも和らげようと、笑顔を見せるようになった。

「俺は……いや――」

 龍の表情に影が差した気がしたが、それでも、目の前にいる彼は普段と何も変わらずに、

「なんでもない。ただ、羊の母親でいたいだけなんだ」

 言いかけた言葉を飲み込んで、龍はハッキリとそう答えた。





 病院を後にして、メガロポリスの広場に向かう。
 以前の龍は、冷たくて、表情もない無機質な存在で、本当は誰よりも温かい心を持っていた。
 どうして龍が、小さい頃私たちに対して冷たかったのかは分からない。

「龍、おかえり」

 私をはじめて受け入れてくれたとき、初めて龍が本当に欲しがっていたものが分かった。
 ――小さい頃に、彼の両親が死んだとき。羊が両親の変わりに家に来る少し前、初めて私に曝け出してくれた龍の心。

「私、焦ってたのよね、やっぱり」

 龍は帰ってきた。あれだけ龍を苦しめた私のために、約束を守ってくれて。
 いまでもエステルのことを考えると彼女のことが憎くて仕方がない。彼女のせいで、龍が変わったのだから。
 だけど、変わった龍は、龍が欲しがっていたもの――母親のような自分に、なっていた。
 怪我をする前に私と一緒にいたときよりも、いまの龍は幸せなのだろう。いまの龍を見ていると、何度もそう思う。エステルにも、もしかしたら感謝しないといけないのかもしれない。

(もう、焦らない。龍は私の気持ちに応えてくれる。きっと、どんな形でも……)

 龍が戦いに向かう前に口付けをしてくれたとき、どれだけ身体を重ねても満たされなかった何かが、スッと心を埋めていった。
 ――だから、もう大丈夫。私は、私でいられる。
 メガロポリスの広場を抜けて、各所に枝分かれしている階段の一つを上った先に、ギルドオフィスの看板が見えた。


162名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:42:32 ID:/Gd18e7L
 以前よりもさらに閑散としたギルドオフィスだが、無理も無いだろう。モンスターの襲撃を受けてから四日しか過ぎていない。
 オフィスそのものに被害は無かったが、所員は被害があったメガロポリス各所に総出で出払っている。
 いまは被害の報告を受け付ける窓口と、緊急の客が来た場合に対応するための事務員が数人いるだけだった。
 エステルは普段どおり受付の椅子に座り、いつでも各所の新しい被害情報や、緊急の対応がくるのを待っていた。

「え……」

 だが、そこでオフィスに足を踏み入れた人物は、まったくと言っていいほど予想していなかった人物だった。

「……いま、ちょっと大丈夫?」

 ――猫が、あれほど自分を憎んでいるはずの猫が、目の前にいる。
 エステルにとっては信じられないことだった。
 彼女から龍を奪い、龍を壊したのは、形はどうあれ自分なのだ。あのとき、自分がいなかったら龍は怪我を負うこともなく、昔の姿のままでいたはずなのだから。
 しかし、猫からは憎悪も殺気も、なにも感じない。
 以前遇ったときとはまるで違う、別人のようだった。

「は、はい」

 業務中ではあるが、そんなことはすっかりと忘れていた。
 エステルが返事をするや否や、猫はオフィスを出る。エステルも後を追う。
 先ほど猫が上ってきた広場へと続く階段をゆっくりと降りる。
 モンスターと冒険者たちが戦った跡がくっきりと残っている広場は、以前の人で賑わう空間ではなかった。
 中央の噴水はドン・カバリアの像ごと砕かれ、瓦礫として転がっており水は引かれていない。

「私ね」

 階段の半ばで、猫が歩みを止めてエステルに振り返る。
 肩をビクリと震わせ、エステルは身構えたが、その姿を見て猫は苦い表情を浮かべる。

「なにもしないわよ。――ただ、ありがとうって言いたかったから」
「え……?」

 憎まれ続けて、どうしてありがとうなのか、エステルには理解できなかったが、猫が少しずつ言葉を流していく。

「いまの龍はね、昔ずっとなりたかった姿の龍なの。私は、あなたが龍を壊したことを許せなかった。龍が傷ついて、私とのことを忘れたことと……龍が本当に欲しかったものを、私が与えてあげられなかったから」
「龍さんが、本当に欲しかったもの……」
「私はね、いまでも龍がどうしてそれを欲しがってたのかは分からない。けど、ずっとずっと頑張ってきた龍が、ようやく満足することができた。形はどうあっても、あなたのおかげ。……それが悔しいんだけどね」

 苦笑して、それでも猫はエステルを見続けて話す。
 いまでも憎んでいる相手、それでも以前よりはその気持ちは薄れている。
 つい最近までは、一緒に憎み続けるだろうと思っていた相手のはずだったのだが。

「だから、ありがとう」

 ――いまの龍が幸せでいるのは、あの悲しい出来事があったから。私から龍を奪ったことでエステルを憎んでるけれど、昔と変わらないまま時間が過ぎても、きっと龍は満たされなかった。
 嘘偽りのない気持ちを、猫はエステルに吐き出した。
 それはエステルに確かに伝わり、警戒していた彼女は、改まって猫に頭を垂れた。

「私、卑怯です。龍さんには猫さんがいるって諦めようとしてたのに、ずっと諦めることができなくて。龍さんがあのとき退院してから、全然別の人に変わってなにも覚えていなくて、……私は嬉しいって思いました」

 自分を助けたことで怪我をし、再び会った龍はまったくの別人になっていた。
 どこか近寄り難い存在だった人は、人懐っこい笑顔を見せるようになり、口調も、仕草も、なにもかもが変わリ過ぎていた。
 そして、数年の記憶を置いてきた龍を見て、エステル自身は内心安堵していた。――この人の傍にいられる、と。

「龍さんがあんなに苦しい思いをしたのに、私は全部忘れてる龍さんを見て、嬉しいって思った最低な女なんです! だから、そんなこと言われても……」
「いいのよ。だって、女は好きな男と一緒にいたいものでしょ?」

 エステルの言葉を遮る。猫にとって、確かにそのことは憎むべくことだったが、彼女を否定はしなかった。
 逆の立場だったら、自分もまったく同じことを考えていただろう。同じく龍を好きでいるからこそ、そう確信することができる。
163名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:42:53 ID:/Gd18e7L
 むしろ、正直に言ってくれたエステルに、好感すら抱いてしまった。

「お互い様よ。そんなこと言ったら私だって、龍と無理やりセックスして体の関係まで持ってった最低な女よ」

 猫が事もなく言うと、エステルは目を剥いて赤面した。いつの間に、とも思ったが、あの二人ならいつそんな関係になっててもおかしくはない、とも思う。

「けどね、そのせいで龍のこと、傷つけちゃった。私もダメね、他人のこと言えないもの」

 そして、二人は沈黙した。
 お互いがこれまで龍にしてきたこと、思っていたことを曝け出して、初めて互いの心に触れた。
 エステルは、許してくれた猫に、胸が張り裂けそうになっていた。感謝の気持ちが溢れ過ぎて、抑えられそうにない。
 また猫も、エステルは本当に龍のことを愛している、どんなに自分が遠ざけようとも彼女は龍のことを想って止まないということに気付いた。その感情は、自分と同じものだということも。

「いまでもあなたのこと、やっぱり許せない。……だけど、あなたがいてくれてよかったって思う。だから――」

 一瞬、猫は言葉を飲み込んだ。瞼を閉じると、脳裏に浮かぶ龍の姿が徐々に薄れていき、やがていまの幸せな姿の龍へと変わっていった。

「負けないから、ね」

 その言葉で、エステルはすべてを知ることができた。
 あの猫が、自分に対して「負けない」と言った。それは龍の心が彼女から離れようとしていること、その先にいるのは自分自身だということ。
 もしかしたら、離れているわけではないのかもしれない。優しい彼のことだ、きっと猫のことは愛しているのだろうと、エステルは思っていた。

「わ、私も、負けませんから!」

 静かに言うが、自身に満ちた表情を見せる猫に対し、エステルは精一杯声を張って彼女に言う。
 気持ちでは、負けているつもりはないのだから。

「ありがと。あ、それと先制攻撃しといたから」
「へ?」

 エステルの言葉を聞いて、猫は満足そうに頷くと、突然軽い口調で話を続けた。

「ここ来る前に、病室で龍にフェラしてあげたら、すっごく気持ちよさそうな顔してくれちゃったのよね」

 思わずエステルは噴出してしまった。想像してた以上にも猫は積極的に龍にアプローチをしており、その手法があまりにも大胆なこともあるので再び赤面した。
 いまだに龍と行為に及んでいない――とはいっても、一度だけ指でさせてもらったことはあるが、それでも直接男女の営みをしたわけではない。

「わわわ……私、だって……」

 呂律が回らず、その後の言葉が続かない。
 そんなエステルの姿を猫は面白可笑しく眺めて、一頻り笑ったあとにもう一度笑顔を見せた。

「それじゃあ、もう行くわ。ごめんなさい、仕事の途中で無理やり呼んじゃって」
「い、いえ、私も嬉しかったです。猫さんが来てくれて」

 互いに、憎み憎まれる間柄だったのが、まさかこんなに砕けて話せるようになるとは思ってもいなかった。
 猫は踵を返し、広場の瓦礫を越えようとしたところで、ふと立ち止まった。

「そうそう」

 同じくオフィスへと戻ろうとしたエステルは、その声で歩みを止めた。

「私たちよりも、一番の強敵がいるから、それをどうにかしないとね」

 エステルは首を傾げて、自分と猫以外に、龍と親しい女性を思い浮かべた。
 が、特別親しいという間柄は浮かばない。ましてや、龍がそれほど気になっている人物に、自分が気付かないとは思えなかった。
 考えに更けているエステルをよそに、猫は軽快に瓦礫を越えて、広場を後にした。
164名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:43:14 ID:/Gd18e7L
失礼しました。
165名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 00:34:26 ID:Lmh7xpoE
猫かわいー
166名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 23:36:40 ID:d1eJTqnV
久々にきたらトリスタ物が!
どちらもGJ
167名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 23:18:16 ID:USEyYbd9
保守をやめない
168名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 00:51:17 ID:GRRQ1H+i
>>163
最初の投下からもう3年か
完結目指して頑張ってくれ
169名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 07:33:17 ID:Gb1nb3Hh
保守
170名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 06:49:00 ID:8Tlb02Fu
ほしゅ。
171名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 00:01:13 ID:0oX2Y7K/
お久しぶりです、実に4ヶ月ぶりの投稿となります。
お話は前回の続きとなっております。
今回は視姦を取り扱っていますので苦手な方はご注意ください。

それでは投下させていただきます。
1723分さらたんLv2:2010/11/24(水) 00:02:27 ID:VCxeu22G
彼女の名はさらたん。
ソーサラーを目指すべく先ずはウィザードに転職しようとギルド元宮に向かったはいいものの……
「間違っておる、マジックに聞きなおしてきなさい」
これで晴れてアップタウンとダウンタウンを10往復することになる。
「ふみゅ……」
さらたんは思わず言葉を漏らしてしまった。
記憶力の悪いさらたんには酷な試験なのだろうか。
それでもこうして試験を受けていられるうちが幸せだと彼女が知ることはなかった……

あれから何回往復したのだろうか、ようやく試験を合格したさらたん。
「では、全裸になってくだされ」
「ふみゅ!?」
突然のセクハラ発言に彼女は困惑の言葉を発してしまう。
「防御力が高いとうまく転職できんのじゃ、それともウィザードになりたくないのかね?」
「……」
彼女にとっては究極の選択なのだろうか、しかし自分の志した道の為には避けて通れない道でもあった。
「わかった〜 脱げばいいんでしょう〜」
彼女はそう言うと渋々服を脱ぎ始めた。
異様に重くかさばる装備品の数々、それらを脱ぎ捨てるとともに鈍い音が響く。
その音に反応したのか、様々な冒険者達がスペルユーザーマスターの部屋を覗いてゆく。
いつしかさらたんは多くの視線を浴びていた。
その視線による羞恥心が彼女を火照らせてゆく。
「では、ウィザードの紋章を宿そう」
スペルユーザーマスターがそう言うと何かをぶつぶつと唱え始めた。
それによるものかは分からない、だがさらたんの体がさらに熱くなっていくのを彼女は感じていた。
「ああっ、熱いのが体の中に入ってくる……」
このセリフだけを聞いたら確実に勘違いするだろう。
案の定多くの冒険者がさらたんの全裸姿を見ようと部屋の入り口に集まっていた。
「ああ、イっちゃうの、イっちゃうの!!」
視線による羞恥心が快感に変わっていくのをさらたんは感じていた。
そして紋章が体に宿った瞬間だった。
「ああああぁぁぁ!」
さらたんは絶頂、失禁とともに意識を手放した……

「ふみゅう……」
その後めでたくウィザードとなった彼女は雑巾を両手で持って床の掃除をしていた。
「まったく、この先が思いやられるのぅ」
スペルユーザーマスターは様々な意味をこめて呟く。
彼の予想通りさらたんはこれからも散々な目に遭うのだろう。
173名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 00:35:52 ID:Z3/S0jfD

えろい
174名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 22:35:16 ID:nyuu7r2m
175151:2011/01/12(水) 04:49:37 ID:/z9G2BbK
「君はどっちかが好きなのかい?」
羊はマルクト(?)にそういわれドキッとした
マルクトからすれば、冗談として適当に行っただけであろう。
だが、実は女の子ラブな羊に、この質問はかなり動揺を与えた。
数秒カチンと固まったあと、顔がどんどん赤くなっていき、あたふたと言い訳を羊ははじめる。
「bbbbbべつにエリスさんのことが好きとかじゃないですの!
胸でけえうらやましいとかサラサラ髪の毛ハァハァとか決して思ってませんの!」

ここまで書いて飽きた

―――ここからアンケート―――
153の小説ですが、これからというときになんというネタぎれ・・・
見てる人に続きの展開のアンケートとってみたいです

@ぬこに調教されるたぬぬ
Aたぬぬ吹っ切れてぬこと普通にヤる
B実はたぬぬドSで逆に猫を調教
C羊乱入で3P

とりあえず20日くらいにまた執筆はじめます。。
176名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 14:26:18 ID:lJj4FrHM
3で

エルソードはどうだろう。アレも中々だと思うけど
177名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 19:07:13 ID:BAvvd9Rp
178名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 19:43:35 ID:FpyyGfyz
4ですの
179名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 21:47:57 ID:zz0RD6To
>>172さんとは別の人ですが
さらたんを弄るならここがいいよ! ってフレンドに勧められて来ました。
ECOのさらたんとわてたんの話です。
さらたんの一人称視点で書いた和姦?モノです。
180名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 21:48:54 ID:zz0RD6To
さらたん、今日はわてたんとブレマスさんと内藤さんでPTを組んだよ。
休憩してたら、ブレマスさんと内藤さんがズボンを脱いで
「気持ちいいことしようぜ」
って、おちんちんを出して言ってきたよ。
私が顔を赤くしてると、わてたんが酷い事をゆったの。
「さらたんはソロモードでお願いします!」
そして二人のおちんちんを握って、独り占めしちゃったの。
先っぽをペロペロ舐めてから、美味しそうにしゃぶってるの。
「いいなぁわてたん……」
お股がムズムズしてきたから、私も一人でいじったの。
ぱんつに手を入れて、お豆さんをくりくりしたら、思わず声がでちゃったの。
「あぁ……はぅ」
びちょびちょになっちゃうから、ぱんつを脱いで、そっと指を入れてみたよ。
中は湿ってて、しわしわでぼこぼこになってるところを指で撫でたら
とっても気持ち良かったの。
「さらたん、イっちゃう・・・っ」
「ああああんっ!」
ふらふらした頭で横を見たら、わてたんもイったみたい。
おまんこにブレマスさんの、おしりの穴に内藤さんのふっといおちんちんを挿れて
よだれを垂らしてよがってたの。
「い、いいです、のっ!まんこもあなるも気持ちいいですのーっ」
ブレマスさんの上で腰をふるわてたんを見てたら
さらたんまたエッチな気分になってオナニーしちゃったの。
今度は奥まで指を入れようとしたけど届かなかったから
ノーブルロッドの細い方を入れたよ。
「んっ・・・あっ・・・駄目っ・・・・・なのっ・・・」
一番奥をこりこりなぞると、下半身がきゅんってなったの。
杖がざらざらしてて、出し入れすると凄く感じるの・・・。
思わず激しく杖をゆさぶると、またイきそうになったの。
「んあああっ!やっ、またっ・・・!」
「さらたん、凄くエッチな顔してますの・・・♪」
いつの間にか、わてたんがさらたんの手を押さえてたの。
「やぁ・・・イけないよう・・・」
イく直前で杖を止められて、おまんこ全体がじんじんしてたの。
「イきたい?さらたん」
「お願いイかせてよわてたん・・・」
そしたらわてたん、私の顔に跨ってきたの。
「うぐぅっ」
「私のおまんこの中のザーメン、全部飲めたらイかせてあげますの」
わてたんのビラビラを、必死に舐めて吸ったの。
「ああ・・・いいですわ・・・
 さらたんとっても上手♪」
吸ってもすっても、中からドロっとした液体が次々に出てきたの。
それを飲んでたら、さらたんも気持ち良くなってきたの。
「らめぇ!イっちゃう!」
「んー!」
わてたんが急にイったの。
びゅっびゅっびゅ。
さらたんの顔が、わてたんの潮とエッチなよだれでドロドロになっちゃったの。
「んああ・・・わてたん、美味しいよぅ・・・」

それから、ブレマスさんと内藤さんに
朝までおちんちんを入れて貰ったの。
とっても気持ち良かったよ。
181名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 01:57:47 ID:/2zluhmh
182名無しさん@ピンキー
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