強制女性化小説ない?Part37

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540414:2009/10/13(火) 17:30:58 ID:4LL1mIXj
 正直、意味が良くわからない。
「で、まあ、こうしてめでたくセイも女への道を歩き始めたわけだし、色々とぶっ
ちゃけちゃってもいいんじゃないか?」
 ナツがタオルで脇とかおっぱいの下とかを“ごしごし”と擦りながら、一同を見
回した。
 やってることはものすごくオヤジっぽい――というか、体育系なんだけど、ナツ
のその“ものすごい体”でそれをやられるとロケットみたいに“どかん”と前方に
思い切り張り出した紡錘方のおっぱいが“たぷんたぷん”“むにゅんむにゅん”
“ぼにょんぼにょん”と揺れまくって、それはもうスゴイ眺めになっていた。おま
けに湯船に腰掛けた状態で“ぱかぁ”と脚を開いてるものだから、油断すると“もっ
さり”したあそこの毛も、その中に隠れている赤い亀裂も“ずがん”と僕の目に飛
び込んできたから、ほんとに参った。早いトコその体を拭いているタオルであそこ
を隠して欲しい。
「おれ達が元々は男だったってのはセイも身をもって知ったわけだしな!」
 ユウが銭湯みたいな洗い場で頭の泡を洗い流し、ネコみたいに“ぶるるっ”と振
りお湯を飛ばしながらあっけらかんとそう言った。
「二週間、ずっと騙されてた僕の立場は無いわけ?」
「あらぁ? 騙してただなんて、人聞きが悪いわぁ。私達だって、好きで黙ってた
わけじゃないのよぉ?」
 アヤが湯船から立ち上がって「ああ〜熱いわぁ」とか言いながらナツみたいに湯
船に腰掛けた。立ち上がった時にナイヤガラの滝みたいにGカップのおっぱいから
水が“ざあっ”と滴り落ち、僕は目のやり場に困って天井を見上げた。
「ボクも、まだ完全に女になったわけじゃなかったし、たぶん説明してもわかって
もらえなかったと思うから」
「そうそう。実際自分がなってみないと、こればっかりは理解出来ないと思うぜ?
 『案ずるより産むが易し』ってヤツ?」
 ミツがなんだか申し訳無さそうに僕をちらちらと見ながら言うと、ユウが“ざば
ん”と勢い良く湯船に飛び込んで「ぷはっ」と息を吐いた。
「あらぁ? 『郷に入れば郷に従え』……じゃなかったかしらぁ?」
「どっちも違うんじゃないか?」
「じゃあナツ言ってみろよ」
「なんでだよ。そういう事をアタシに聞くな」
 右にIカップのナツの98センチおっぱい。
 左にGカップのアヤの92センチおっぱい。
 そして正面にあけっぴろげなユウの小ぶりなおっぱいと、僕の左隣にミツのぺっ
たんこなロリロリおっぱい。
 爆乳・巨乳に美乳と微乳の揃い踏みに、僕の頭はもうおっぱ……いっぱいいっぱ
いだった。
「この中で、一番最初にここに来たのは誰?」
 僕の質問に、4人がなんとなく互いを見合った。
「アタシがここに来た時には、もうアヤがいたからな」
「うぅ〜ん……順番としてはぁ、私、ナツとユウ、最後にミツ……だったかしらぁ?」
「うん」
「おれとナツは一緒って言っても1週間違いだったぜ? 俺より後に女性化が始まっ
たくせに、そんなにでっかくなりやがって」
「うるせぇ。アタシだって好きでこんな胸になったんじゃない!」
「ナツはお胸の話になるとすぐ怒るのよねぇ。私はむしろ、それくらい欲しかった
わぁ」
「イヤミか? どうせおれはCもねーよ! って揺するなチクショウ!」
「……それだけあれば十分だと思うけど……」
「ミツはまだ完全に女性化したばっかりだからそう思うんだよ! いいか? 女に
なったらやっぱオッパイだろ!?」
「なにがだよ。アタシは減らしたいくらいだ」
 お風呂の中に「彼女」達の黄色い声が反響して、僕は今更ながらここは女湯なん
だと再確認した。
 でも。
「みんな、女になったこと後悔してないの?」
 ワイワイと『女三人集まれば姦しい』を地で言ってたナツ達が、僕の一言でピタッ
と口をつぐんだ。
 4人の視線が一斉に僕へと集中する。
541414:2009/10/13(火) 17:31:22 ID:4LL1mIXj
 別に責めてるわけでも怒ってるわけでも、ましてや哀れんでいるわけでもなかっ
た。みんな、なんだか眩しいものとか懐かしいものとかを見るような、妙に優しい
視線だった。
 そしてそれは、マスターベーションがバレてた時の、あの時のユウの眼差しと、
とても良く似ていた。
「後悔しなかった……と言えば、嘘になるわねぇ……」
 額に張り付いた髪をかき上げ、アヤが「ふう」と吐息を吐きながら言った。まあ
るくってやわからそうで重たそうなおっぱいが“ゆさん”と揺れてポタポタと雫が
落ちる。
 言葉遣いも物腰も仕草も、彼女達の中では一番女の子っぽくて、なるほど一番最
初に女性化しただけのことはある……と、なんとなく僕は思った。
「おれはさ、ここに来る前は陸上の選手だったんだ。中学の時は県大会でも結構イ
イ線行ったんだぜ?」
「何だっけ? 短距離?」
 懐かしげに目を細め、遠くを見るように天井を見上げたユウに、ミツが首を傾げ
る。
「そう。100メートル。中3の夏は県大会2位だった」
「なんだ。1位じゃないじゃん」
「そういうナツだって水泳部だったんだろ? 大会とかどうだったんだよ」
「前に言っただろ?」
「忘れた。もう一回言えよ」
「やだよ」
「セイも聞きたいよな?」
 急に話を振られて、僕はあたふたと視線を巡らせ、なんとなく恥ずかしそうなナ
ツに頷いてみせた。
「……セイに振るなよ」
「ひひひ。ナツの弱点は見逃さねーよ」
「うるせぇ。……アタシはバタフライの選手だったんだ。全国大会まで行ったけど、
予選落ちした。中2の夏だったかな」
「中2?」
「なんか自分に限界感じちゃってさ。スッパリやめたんだ」
 そう言って肩を竦めると、それだけでものすごく重たそうなロケットおっぱいが
“ぼゆん”と揺れた。
「ナツもおれも、男だった自分に誇りを持ってる。だからって、女になった事を心
から後悔した事は無かったな」
「どうして?」
 ユウの言葉に、僕じゃなくてミツが尋ねた。
 見ると瞳がものすごく真剣で、とても口を挟めるような感じじゃなかった。
「リフレクターが、地球(アース)の命運も左右しかねない、惑星間国家規模のプ
ロジェクトだからさ」
「それまでの自分を全部捨てることになったのに? それまでの自分を全部否定さ
れたのに!?」
「捨てたりもしてないし、否定されたりもしてないよ」
 勢い余ってお湯から立ち上がったミツに、ナツがものすごく優しい目で言った。
ナツは、ミツに対してはよくこういう目をすることがあった。母性に溢れた、お母
さんみたいな目だ。……中身は男なんだから「父性」?……なのかもしれないけど。
 それよりも隣に凹凸の少ない、ロリっぽい白くて綺麗な裸があるってのが結構す
ごい圧迫になっていて、僕はどうにも目を下げられなくて仕方なくナツの方ばかり
見てた。
「男だったアタシは今もアタシの中に生きてるし、今のアタシがあるのは今までの
自分を全部肯定したから、だからここにあるんだ」
「……それは……詭弁でしょ」
「そうかもね。でもいいんだ。少なくともアタシはそう思ってるし、だからってミ
ツにそれを強制しようなんて思ってないから」
 諭す……と言うより、ただ自分の想いを告白したみたいなナツの優しい声音に、
ミツはそろそろとお湯に身を沈めた。
「ほんと……ナツはミツには甘いわよねぇ」
「そうだな。やっぱ弟とか思い出すのか?」
 タオルを絞ってオヤジみたいに頭の上へ乗っけたユウの言葉が、僕の中にするり
と入ってきた。
542414:2009/10/13(火) 17:31:49 ID:4LL1mIXj
 目の前の彼女達にも親や兄弟などの家族がいる。そんな当たり前の事が、今まで
頭の中からすっかり消え去っていたことが不思議だった。
「弟がいるの?」
 僕の言葉に、ナツが曖昧な笑みを浮かべた。
「いたよ。2人」
「……いた?」
「事故でね」
「あ……」
 痛みを堪えるようなナツの無理矢理な笑みに、僕の胸が“きゅうん”と引き絞ら
れたように痛んだ。
「ナツは、セイやミツにその弟を重ねるんだよ」
「言うなよそういうことは」
「いいじゃん。じゃないと誤解されるぜ? ミツん時みたいにさ」
「ほらぁ、セイが困ってるわよぉ?」
「誤解って?」
 僕が聞くと、ナツもミツも微妙な顔を見合わせて、照れたように笑った。
「ナツはさ、こう見えて世話好きで繊細なところがあるから」
「こう見えては余計だ」
「まあまあ。で、ミツがここに来た時に、今のセイみたいに世話係を買って出たん
だ。それはそれは甲斐甲斐しく世話しててさ」
 ユウはそう言って「にひひ」と笑い、ナツは憮然として腕を組み唇を突き出した。
組んだ腕で「ものすごいおっぱい」が寄せて上がってもっとものすごくなってたけ
ど、拗ねたように唇を突き出すものだから、なんだか可愛くて可笑しかった。
「それをミツがちょおっと、誤解しちゃったのよねぇ?」
「だ、だって。こんな綺麗な人がすごく丁寧に世話してくれたら、そりゃ、ちょっ
とは勘違いしちゃうよ。ねえ?」
「え? う、うん……って、ええっ?」
 お湯でのぼせたのかそれとも他の理由でか、真っ赤に火照った顔でミツが僕に向
かって聞いてきて、僕は思わず返事をしちゃったけど、つまりは、そういうこと?
 ミツが、ナツを……
「あの告白シーンは劇的だったよな!」
「もうっ!やめてよっ!」
「まあまあ。夕日が沈む屋上で、ナツの目を見詰めて真っ赤になったミツが」
「やめてってばぁ!!」
「ぶごごごっ!!」
 飛び掛ってユウをお湯に押し込み、強引にその口を塞いだミツを横目にして、な
んだか身の置き場が無いようにヘンテコな顔をしているナツを見上げた。
「アタシは最初からそんな気は無かったんだよ」
「好きじゃなかったってこと?」
「い、いや、好きは好きだよ? 素直だし、可愛いし、で、でも好きにも色々ある
だろ?」
「僕は好きだよ?」
 言葉は、僕が自分で思ってるよりずっと簡単に“するっ”と出てきて、言った自
分でびっくりしてた。
「ふえっ!?」
「あ、もちろん好きって言っても、恋とか、そういうのとは違うけど……」
「だ、だろ? そうだよな? うん、なぁ?」
 しどろもどろになるナツが、ものすごく可愛く見えて、僕はどうしてもほっぺた
がゆるんでくるのを抑えられなかった。

■■【5】■■
 風呂につかりっぱなしですっかりのぼせかけた僕とミツを考慮して、続きは休憩
室(というかリビング)でする事になり、僕らはその後、体と頭を洗い、着替えを
着て一旦自分の部屋へと戻った。正直、色んな事を一度に聞いたせいか、頭はあん
まりよく動いていなかった。
 各々、ミネラルウォーターやジュースを持ち寄り、広いリビングに集まってソファ
に身を横たえると、ようやく人心地ついたように溜息が出た。
 話を聞いても、根本的な悩みや疑問が解消されたわけじゃなかったから、すっき
りしたわけじゃなくて、どうしても周りのナツ達を順々に量るように見てしまった。
 支給されるパジャマを着ているのは、僕とミツだけだ。
543414:2009/10/13(火) 17:44:16 ID:4LL1mIXj
 ユウはTシャツと短パンだし、アヤは透けそうなくらい薄い……こういうの何て
言うんだっけ? キャミソール? を着てる。ナツに至っては、襟ぐりがやたらと
深くて上からも横からもおっぱいがはみだしてるタンクトップと、あそこの毛が薄
く透けてるレースのパンツだった。首にタオルを引っ掛けているから、まるで風呂
上りにテレビを見ているオヤジみたいだ。
 ただ、みんなブラジャーとかしていないから、乳首のふくらみとかが目立ってて
目のやり場に困った。
 お風呂であれだけ見てるから今さらなんだけど、でも、その、興奮するとかそう
いうのじゃなくて、普通に気まずい気分になるのだ。
 男同士だってちんちんを眺めあったりしないでしょ?
 つまりはそういうこと。
 ナツなんて、あんな話の後であそこの毛が透けて見えるようなパンツ履いてくる
なんて、ちょっとどうかしてると思ったくらい。
 一応女の子なんだから、羞恥心くらい持って欲しかったよ。

「おれ達がどうして女に転換(か)えられたか、それが知りたいんだよな?」
 ユウがぐびぐびとミネラルウォーターを煽ってげっぷを一つすると、ソファの上
で胡坐をかいて僕に言った。
「うん。でも、もっと根本的な話が先かな」
「……リフレクターとは、なにか」
 オレンジジュースの入ったグラスを片手に、薄いキャミのレースを弄りながらア
ヤが呟いた。
「そう。僕は、それを全く聞かされないままここに連れて来られて、そして何も知
らないまま女に変えられようとしてる」
「うぅんと……『地球(アース)の命運も左右しかねない、惑星間国家規模のプロ
ジェクト』……じゃぁ、納得出来ない?」
「……僕には、それで納得出来るって思える方がどうかしてるって思う」
「テキビシイッ!」
 ユウが“ぴしゃん!”とおでこを手の平で打った。
 可愛そうだけど無視した。
「国(アース)がやることを疑ってるわけじゃないけど、具体的に何をするかも聞
かされないまま、本人の意思を無視して強制的に女性化して、それが法治国家のや
ること?」
「リフレクターになるって時点で、男のままでは無理だって……わかってただろ?」
「何かの間違いだって、思ってたんだよ。リフレクターは女にしかなれないって聞
いてたから。まさか、男を女に出来るなんて、誰も思わないでしょ?」
 難しい顔をしたナツの言葉に、僕はすがるような目を向ける。
「……重視されるのは責務を全うする事の出来る資質……適性資格があるかどうか、
だからな。性別は無視されるんだ」
「過去にもね? 男性が選ばれた事が無かったわけじゃないのよぉ? でも女性の
方が圧倒的に適性資格者……適合者が多かったからぁ、結果的に男性の方は無視さ
れていたカタチねぇ」
「昔は男を女にする方法も技術も、そういう発想も無かったからな。人権団体とか
もうるさかったみたいだし」
 ナツ、アヤ、ユウの言葉を、僕だけじゃなくミツも神妙になって聞いていた。
 ミツにしてみれば、ひょっとしたらほんの少し前まで僕と同じ気持ちで、同じよ
うにこうして3人に問いかけていたことの再現だから……なのかもしれない。
「ヴィジターの方達が地球(アース)に居住されるようになってぇ、文化的・技術
的交流が活発化した……そうねぇ……ここ十数年のお話かしらぁ? 適性さえあれ
ば男性でもリフレクターになれるよう、肉体そのものを変化させる……させられる
ようになったのはぁ」
「そんなに前から?」
「これでも遅過ぎるって言われてるけどな!」
「ユウも、ここに来るまで女になるって聞かされてなかったんでしょ?」
「おれだけじゃねーよ。ここにいる誰一人として聞かされてねーって!」
「まあ……『リフレクターになるには女になるしかない』って言われて本気にする
ヤツも少ないだろうけど、だからといって気持ちよく『なります』って言うヤツも
いないだろうからな」
 ユウの言葉に、難しい顔を崩さないままナツが言った。
544414:2009/10/13(火) 17:45:13 ID:4LL1mIXj
ここまで。
NGワード「414」

次から女性化をじっとりねっとり出来たらいいなぁ、と。
545名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 18:02:48 ID:zsaRr8PA
あなたの文いつも楽しみにしてるよ。
今回はさらに期待しておくぜ
546名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 19:29:38 ID:xJWnesfX
その擬音…智樹と篤志の人か。GJ
547名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 21:19:22 ID:aKvpBXQT
('A`)
548名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 02:43:36 ID:HiaTMAXU
GJ
549名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 11:01:30 ID:ss/VhtOe
Hシーンないまま女体化か……
550名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 11:29:24 ID:h74X3QsB
別になくちゃいけないって訳じゃないし、新鮮でいいんじゃないかね
551名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 11:30:03 ID:Pth1DrrF
あけ
552名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 11:56:09 ID:NX/winP5
この後だろ
553名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 22:28:19 ID:vWx1YoOV
女と間違えられる→男だと言う→強制女体化→なんだ。女じゃん→いじめ
554名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 09:27:33 ID:/V7xy19r
これから女性化が進んでいく描写があるんだろうな
巨乳になる過程が楽しみっす
555名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 16:10:52 ID:eeqzI4vn
ほす
556名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 19:49:17 ID:MwRbEolu
新作来てる
gj
これから楽しみw
557名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 18:35:17 ID:w9Try496
BL?俺のヒミツと男子寮

ってどうなの?
やってみようかな…
558名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 23:08:15 ID:WqyZxoV7
>>557は誤爆?
559名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 02:53:18 ID:awR2CnYG
保守レスかもしれんぞ
560名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 11:14:33 ID:v+IlDV+j
>>558
アプリで男が女になるアプリがあるんだよ
なんかヤった奴居ないから〜と思ってね
561名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 12:27:40 ID:Xbmuuc1/
そういうのは半角の朝おんスレのほうが盛り上がるかもな
562名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 15:36:29 ID:12zzsx0A
>>544の続きはまだかなあ
563名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 01:40:32 ID:933xn6cd
>>560
プレイしたことがある
タイトルが「BL?〜」となっているが思いっきりBLだ
男の状態の主人公に惚れている奴がいたり男同士のキスシーンがある
564名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 05:41:20 ID:qBTLWn/B
>>563
そうなの?
ありがとう
565544:2009/10/27(火) 19:47:13 ID:sLQ17elV
ぼちぼち。
566544:2009/10/27(火) 19:47:50 ID:sLQ17elV
「ただ、詳しく聞いたらきっとセイも納得すると思う。いや、それどころか早く女
の体にならなくちゃって思うだろうな」
「ナツは……そう思ったの?」
「ああ」
「その気持ちが強過ぎて、こんな馬鹿デカイおっぱいになったんだぜ?」
「馬鹿デカイとはなんだ!!」
 首に掛けていたタオルをナツが投げ、ユウがそれをひょいっと避けて壁に当たっ
て落ちたのをなんとなく目で追っていた僕は、“ゆっさゆっさ”と揺れ動くナツの
ロケットおっぱいに“重そうだなぁ”とか“大変そうだなぁ”とか、いささか場違
いな感想を抱いていた。
「で、だ。男を女にしてまでその適性資格を優先する『リフレクター』が、いった
いどんな仕事なのか……ってことなんだけど……」
 そこまで言って、ユウはのんびりとオレンジジュースを飲んでいたアヤを見た。
「……そうねぇ。ちょっと専門的かつ長くなるけどぉ……それでもいい?」
 アヤはそのぷっくりとしたピンク色の唇を色っぽく“ちろっ”と嘗めて、「んふ」
と可愛らしく笑った。
 その仕草はどこからどう見ても生まれた時から女の子をやってるそれで、とても
元は男だったなんて、到底信じられなかった。

         §         §         §

 「イクステア」という種族がいる。

 彼等はアース(地球)のある第12島銀河(便宜上の名前で、銀河標準言語だと
地球人の声帯では発音出来ないし、文字にも出来ない。聞いても音域に幅があり過
ぎて蜂の羽音みたいにしか聞こえないから、何て言ってるのかさっぱりわからない)
の統合銀河評議会の重鎮……らしい。
 僕も、特選進学で中央統制政府設立の経緯を習った時にちらっと出てきただけだっ
たからあんまり覚えていないけど、確かイクステアは、一周期前(ビッグバン以前)
の宇宙の支配者だったとされる、半不死のグロル星人「イクストル」から派生した
亜種が起源だと言われている。
 「イクストル」と言えば、体内の原子を操り、金属をすり抜け、数光年先を感知
し、エネルギーを操り、光エネルギーだけでも生き続け、人間などより遥かに高い
知能・知性を持ちながら種族存続の本能のままに銀河間を数十億年漂っていた『緋
色の悪魔』と呼ばれる半不死の超完全生命体で、人類の深宇宙探査船ビーグル号の
乗務員との間で繰り広げられた壮絶な闘いは、数十年前に制作されたドキュメンタ
リー映画「THE VOYAGE OF THE SPACE BEAGLE(邦
題・宇宙船ビーグル号の冒険)」でも有名だ。
 あの闘いでイクストルは、ビーグル号の乗務員を自らの卵の宿主として確保しよ
うとする。あの映画で描かれるイクストルの生態は、アースでのコマユバチのそれ
に良く似ている。コマユバチ種は寄生蜂(きせいばち)であり、親蜂が他種の昆虫
の体に産卵すると、卵から孵った幼虫が寄主(きしゅ)の体内を食い荒らして成長
し、成虫になる前に寄主の体から脱出して繭を作って蛹(さなぎ)になるんだ。イ
クストルの生態が本当にあんな風だったのかは定かじゃないけど(なにせ産み付け
られた卵は全て主人公によって孵化する前に被害者の体内から取り出されてしまう
んだから)、体内に産み付ける…という所までは本当らしい。
 イクストルは、自分の寄生宿主(グール)となる種族を本能的に識別していると
か言われている。なぜなら寄生宿主になる生物は、ほとんどが知性体だって言われ
ているから。

 で、「イクステア」……なんだけど、彼等はそのイクストルから派生した亜種を
祖先に持つ、ヴィジターの中でもかなり特殊な生物らしい。
 「イクストル」がほぼ不死の完全生命体だと言われているのに対して、イクステ
アは限りなく不死に近くはあるが、とても脆弱で不完全な生命体なのだという。
567544:2009/10/27(火) 19:48:24 ID:sLQ17elV
 なぜなら、ある程度成長したイクステアの幼生体は、その成長過程において、長
い長いその寿命からすればほんの一瞬の時間ではあるけれど特殊な『育成嚢』を必
要とし、そしてそれは、主に高位知的生命体の「雌体」の「子宮」が最も適してい
るから……らしい。つまり、成長するためには一定期間、他種族(しかもかなり高
位な知性体)の女性のお腹の中で、まるで赤ん坊のように大切に保護されなければ
いけないというのだ。

 ――他種依存。

 それが、超生命体のイクステアが、限り無く不死に近い寿命と万能じみた能力を
祖先のイクストルから受け継ぎながら、「脆弱」で「不完全」で「特殊」な生物と
言われているゆえんだ。
 アース(地球)が銀河知性体連合に進出し、迎え入れられた背景には、評議会の
イクステアの力添えがかなりあったというらしいけど、それを聞けば納得だった。
 イクステアは、おそらく他のどんなヴィジターよりも切実にアースノイドを必要
としているのだ。
 だって、過去に何度も行われたっていう、いわゆる「アブダクションケース
(abduction case)」の一部は、人間がまだ連合加盟に相応しい知的生命体かどう
か審議される前に行われた、イクステアの宿主としての適合試験だった……とも言
われているんだから。

「じゃ、じゃあ僕達は……リフレクターは、そのイクステアへ『体を提供する』の
が仕事……ってこと?」
「『リフレクター(reflector)』っていうのはねぇ……そのまんま読んで字の如く、
反射物とか反射器、反射鏡、反射体……って意味。主に、肉体的にとっても脆弱な
彼等の幼生体を受け止めてぇ、体の中で強化してぇ、そして再び世界へ送り出すの
が、リフレクターのお仕事」
「もっとも、肉体的に強化して産み出すんだから、アタシはどっちかって言うと増
幅器……『ブースター(booster)』って言った方が合ってる気もするけどな」
 そう言ってソファに勢い良く身を預けたナツは、その拍子に“ぷるっ”と飛び出
した乳首を、なんでもないようにタンクトップを引っ張って仕舞い込んだ。
「奴らには、よっぽど地球人(アースノイド)の体が性に合ってたらしいな。連合
に加盟する前は、人工子宮より安価で性能の良い素体として人間の女はイクステア
のコミュニティの間で流通してたらしいし、地球人をクローン化して子宮だけを有
用化しようって動きもあったらしい」
「そんな……」
「ま、奴(やっこ)さん達の種族は、ここ数百年でゆるやかな滅亡を迎えつつあっ
たっていうらしいから、それだけ必死だったって事だろ。そん時は第12島銀河の
中でも個体数なんて200切ってたって話だぜ? それって種族的な最低維持個体
数を軽く割ってるよな。ここ(アース)じゃありえねぇよ」
 アヤもナツもユウも淡々と、何でもない事のように話していた。
 僕はといえば、ほんの少し前まで、地球人の女の子が銀河の彼方で人間以外のモ
ノ達に道具のように売買されてたなんて、にわかには信じられなくて、言葉も無かっ
た。
「だが、アブダクションも同然に地球の外に連れ出され、宇宙で育成体として“使
う”には、アースノイドは繊細過ぎたらしい。ただでさえ幼生体が子宮にいる間は
妊娠状態とそっくりの肉体的、精神的な状態になるっていうのに、なかば奴隷状態
のまま環境が激変すれば、それだけ具合も悪くなるし病気にもなる。挙句はノイロ
ーゼになって自殺者も出る始末だ。だからといって薬を使ったり精神改造したりし
ても結果は最悪。育成期間を終えないうちに今度は子宮内のイクステアが精神異常
を起こして自己破壊してしまったらしい」
 ナツが皮肉げに顔を歪め、唇の端を少し上げた。
「クローンニングしたり遺伝子を弄ったりして、肉体だけ利用しようとしたことも
あるらしいが、それも軒並み失敗したらしいぜ? そうなりゃもう八方塞がりだ。
それで評議会はアースノイドを『原種保護法』で無理矢理に隔離保護して、他のど
んな地球外知性体との混血も認めない事にしたんだ。まあ、絶滅危惧種とか特別天
然記念物扱いだな」
「え!? ヴィジターとアースノイドって子供がつくれるの!?」
 ユウの「混血」という言葉に反応して、ミツが不意に声を上げた。
「作れるわよぉ? もっとも、純粋な意味での『混血』じゃないけどぉ」
568544:2009/10/27(火) 19:49:03 ID:sLQ17elV
「どういう意味?」
「えぇとねぇ、珪素生物とはまだ無理だけどぉ、同じ炭素系生物だったらぁ、子孫
を残すのはぁ、そんなに難しい話じゃあないわよぉ? うぅ〜んと……そもそも
『子供をつくる』ってぇ、どういうことか、わかるぅ?」
 いきなり僕に振られた。
 悪戯っぽい瞳からは、思春期真っ只中の僕をちょっとからかってるのが見て取れ
たけど、僕だって伊達に2週間、この蒼の塔でカリキュラムをこなして来たわけじゃ
ない。
「『双方の遺伝形質を受け継いだ後継者をつくる』こと……かな」
「正解」
 アヤは覚えの良い生徒を見る教師のような瞳で優しく微笑んでいた。

         §         §         §

 アヤののんびりした話し方はとても長くて、聞いてる僕らもじれったくてしょう
がなかった。

 ながーい話を要約すると、こう。
 そもそも炭素系生物の場合、その生物を構成する肉体の組成は、根本的にはどれ
も似たような構造らしい。たとえば、外見的に全く違うように見えるアースノイド
や昆虫型ヴィジターの『セグネット人』も、スライム状ヴィジターの『ヘカテ人』
やムカデ状節足型ヴィジター『ロムナ人』も、不死じゃない以上……ええと、つま
り“有限の命を持つ系統樹において進化”した以上、その体の中には必ずと言って
いいくらい、次の世代に自分の形質を伝える機構を持っているんだって(この辺は
カリキュラムの『宇宙生物学』でも習ったから、理解出来た)。
 そのため、アースでは『遺伝子』と呼ばれてる『生命原質』さえ発見して、それ
を塩基配列どころか分子レベルで解析が出来れば、基本的にはどんな生物とだろう
と、遺伝因子の変換と融合及び再構成で両方の形質を受け継いだ、いわゆる『子供』
を作る事は可能……ってことらしい。
 その証拠に、宇宙広域文化圏の銀河文明種には、進化系統がまるきり違う種族の
形質を取り込んだスペシャル・ハイブリットが、僕が思うよりずっとたくさん存在
しているみたい。
 ちなみに、アースノイド(地球人)の『生命原質』はかなり特殊なうえ、島銀河
でも相当古い形質みたいで、生物起源的な『根源原質(起源因子)』をたくさん含
んでいるらしく、過去に何度も『混血』を望むヴィジターによって研究されている
みたいだけど、まだ全ての解析が済んでいないため、実際には「アースノイドとは
子供は作れない」……ということになっているらしい(実際にはとっくの昔に解析
は終わってて、ただ「子供は作れるが、遺伝子融合の結果どうなるかわからない」っ
てことらしいけど)。
 以上、説明終わり。
 長いようだけど、アヤの喋りでこの倍以上の事を聞いてた僕らの忍耐力には、む
しろ拍手が欲しいくらい。

「でもねぇ……せっかく見つけた望みうる限り最上の『宿主』……ううん『育成体』
を、むざむざ失うわけにはいかないから〜って、彼等はアースを連合に加盟させた
けどぉ、結局、扱いは『原種保護法』を適用させた、絶滅危惧種扱い……でしょ?
 『人』にはしたけど基本的な人権……この場合は『統合銀河評議会での発言権』
ね、それは与えられていないのよぉ」
 アヤは薄いキャミの下で豊満なGカップおっぱいを“ゆさり”と揺らしながら、
そんな事を口にした。
「え?……それってどういう……」
「ええと……アースの近代史で言えばぁ、植民地支配みたいなもの……かしらぁ?」
「というよりあれじゃね? アメリカでのネイティヴアメリカンとか、アフリカ系
奴隷っつーか、この特区でのアイヌっつーか」
「ひどい」
 地球人類はイクステアの奴隷……なんだ……。
 その認識が、僕の胸を“ぎゅうっ”とキツく締め付けた。
「ごく一面を見れば、ねぇ。でもぉ、仕方ないのよ? 空間歪曲航法(ハイ・ジャ
ンプ)の技術を確立してから、まだ数十年だものぉ。中央(汎銀河中央議会)から
見たら、まぁだまだよちよち歩きの赤ちゃんみたいなものだしぃ」
569544:2009/10/27(火) 19:49:48 ID:sLQ17elV
「いやー、それ以下でしょ。今もここじゃ一部のヴィジターが送り込んだ調査官と
の局地的ないざこざは絶えないし、「アース」の中央統制政府なんか政治的介入さ
れ放題だし。宇宙のお偉いさん達は、おれ達のことなんてちょっと利口な犬とか猫
くらいにしか思ってねえよ。それどころか『リフレクター』の事が無かったら、もっ
と最悪な事態になってたかもな」
 アヤとユウの言葉が、その時の僕の耳にはほとんど入っていなかった。
 明かされた事実が、あまりにも衝撃的だったから。
 だって、つまりはこういうことなのだ。

 手を加えたり持ち出したりすると価値を失う(駄目になる)ため、保護して他の
人が手を出せないようにして有効利用している子供育成用の容器(ベビー・ベッド)。

 それが『リフレクター』。
 それが『僕等がなろうとしているもの』。
 それが『アースノイドの女の子達が「名誉な仕事」だと思い、毎年ものすごい倍
率の中から適性を認められたごく少数の者だけがなる事が出来る憧れの職業』。
 でも、蓋を開けてみれば真実は残酷だった。
 所詮、アヤが言うように基本的な人権も無い、便利に使われるだけの『道具』に
過ぎないのだ。
「あ、セイが固まってわぁ」
「おーい」
「いっぺんにバラし過ぎたかな?」
「ナツが悪いんじゃね? 『安価で性能の良い素体』とか『流通してた』とかさぁ?
 しかも『地球人をクローン化して子宮だけを有効利用』とか」
「アタシのせいか!? ユウだって『クローンニングして、体だけ利用しようとし
た』とか『絶滅危惧種とか特別天然記念物扱い』とか言ってただろ!?」
「それを言うならアヤのがトドメじゃねぇ? 『絶滅危惧種扱い』とか『基本的な
人権は無い』とかさ」
 アヤとユウが言い合ってる間、喉がどうしようもなくひりついていた僕は、ユウ
に差し出されたミネラルウォーターを“ごくごく”と飲み干すと、
「み、みんな、それで平気なの!?」
 顔を引き攣らせながら4人の顔を見回した。
「何が?」
「僕達人間なんだよ!? いくらなんでも、それってひどすぎるっ!」
「あのさ、アースノイド(地球人)は、アースでは人間だけど、宇宙では『人間』
じゃないんだって。ちゃんと話聞いてたか?」
「そんな話じゃ、ないっ! そんな、道具みたいに扱われて、そんな、保護とか、
子宮を貸すとか、そんなっ……」
「話の通じる相手なら、とっくに主義主張してたろうさ。おれ達がいまさら言わな
くてもな。わかってると思うけど、アースがヴィジターと意思の疎通をなんとか可
能にしたのは、あっちが会話を望んでから、の話なんだぜ? それまでアースは
『たぶんこう言ってるんだろう』とか『こう言ってるに違いない』とか、そんな想
像と憶測でしか奴さん達の気持ちを考えられなかったんだから。それでも一方的に
詐取されたり虐殺されなかったのは、利用価値があったから、その一点に尽きるん
だ」
「でもっ……でもっ……」
 涙がぼたぼたとこぼれて止まらなかった。
 悲しくて悔しくて忌々しくて、激しい怒りとか胸の苦しみとか、そういうものが
一気に押し寄せて眩暈さえしていた。
「セイ。落ち着け」
「だっ……でもっ……」
「落ち着け」
 誰かに“ぎゅ”と抱き締められ、その胸が大きくてやわらかくていいにおいがし
て、相手がナツなんだと思った途端、僕は不思議と胸の奥の黒くて熱くてどろどろ
したものが清廉な何かに押し流されていったのを感じた。
「はぁいはいはぁーい! 難しい話はぁ、これでおしまぁーい!」
 気まずくなった空気を吹き払うように、アヤがGカップの胸をキャミ越しにゆさ
ゆさ揺らしながら言った。
「女性化の途中は、何かと情緒不安定になるもんだ。悪かったな。気遣ってやれな
くて」
570544:2009/10/27(火) 19:52:01 ID:sLQ17elV
「……まあ、おれもちょっと不真面目だったかもしんねー。ゴメンな?」
 悪びれたユウの声を聞きながら、僕はただ、頬を包むナツのおっぱいのやわらか
さに身を任せていた。

■■【6】■■
「これがイクステア」
 数分後、僕はナツの部屋で、モニターに映ったその半透明に輝く姿に食い入るよ
うにして見入っていた。

 イクストルは映画に出てきたものも、記録映像に残っているものも、どちらも真っ
赤(『緋色の悪魔』と言われるゆえんだ)な体に手足が4本ずつあるというちょっ
と不気味な姿だったけど、ナツに見せられたイクステアは赤いというより琥珀色っ
ぽくて、上半身と下半身からそれぞれ出ているものも「手足」というより「触手」
に見えた。
 細長い円筒形の頭部には、真っ黒な球……眼球が大小4つあり、それが薄い膜の
ような瞼(爬虫類とかの発達した瞬膜みたいなものかな)に覆われている。眼球は
大きいのが2つあり、その下に半分以下の小さな眼球(複眼?)があって、頭部の
前面に「ハの字」になって張り付いて見えた。
 一見して、なんだか琥珀色の水ダコみたいな感じだ。
 蛸と違うのは眼球の下に剃刀で横一文字に切り込みを入れたみたいな「口」があ
るところかな。イクステアはこの亀裂を震わせてコミュニケーションを取っている
らしい。人間が聞くと、イルカとかの海生哺乳類が出す音に良く似ているようで、
そう考えると「キュイキュイ鳴く琥珀タコ」って感じ?
 イクストルは不気味だけど、意外にもイクステアはそんなに気持ち悪いって感じ
じゃなかった。これも僕が日本人だからなのかもしれない。子供の頃から、タコな
んて普通に見慣れてるもんね。
 でも、これをお腹……子宮の中に入れるとなると話は別だ。
 いくら銀河評議会の重鎮、宇宙先鋭のテクノロジーを有する超知性体と言われて
も、胎内でこの水ダコがにゅるにゅる動くとか想像したら、それだけで卒倒する女
の子とかいそうだった。
 今までの『リフレクター』は、そういうのをどうやって克服したのかな?

「"ライナスの毛布"って知ってるか?」
 机の横のベッドに横になって天井を見上げながら、ナツは呟くようにしてその言
葉を口にした。
 Iカップのロケットみたいなおっぱいがタンクトップの脇からこぼれて赤い乳首
がはみ出ているのを、僕はモニターを見ながらチラチラと横目で盗み見ていた。
 いくら男性的な性欲が薄れて来てるからって言っても、僕はまだ半分男なんだ。
気になって仕方なかった。
 第一、ナツの部屋には彼女の甘いような甘酸っぱいような、濃密な女の子の匂い
が充満してて、気を抜くとすぐに頭が“ぼうっ”としてきた。
 ちんちんが勃起してくる気配はちっとも無かったけれど。
「ラ、ライナス? なにそれ?」
「前代史にアメリカで愛されていたギャグ漫画のキャラクターでさ、いつもお気に
入りの毛布を持ち歩いてる面白いヤツなんだ。で、そのライナスはお気に入りの毛
布に並々ならぬ愛情と執着を持ってて、それを取られると落ち着かなくなったり、
時には禁断症状が出たりするくらいなんだよ」
 ナツが寝返りをうってこちらを向く。僕の頭くらいあるその98センチおっぱい
が、“だゆん”と揺れ動いて折り重なり、まるで特大の鏡餅みたいに見えた。
 ドキドキした。
 大切な話をしているはずなのに、小指くらいになってしまったちんちんが“じん
じん”と熱くなるのを感じた。
「……それが?」
「"ライナスの毛布"っていうのは、それから派生した心理学用語でさ、子供、特に
幼児が特定の人形や玩具を肌身離さずに持ち続け、それに執着することで安心感を
得ている状態の事を言うんだ」
「精神安定剤?」
「まあ……そんなようなものだ」
571544:2009/10/27(火) 19:52:37 ID:sLQ17elV
 僕がおっぱいを盗み見ていることなんてちっとも気にしないナツは、そう言って
すらりと伸びたその太腿を、オヤジみたいに“ポリポリ”と掻いた。そして僕はと
言えば、ナツが告げ始めた事実が胸に浸透してゆくにつれて、その重要性に“ぼうっ”
としかけていた頭が急速に冷えていくのを感じていた。
「大事なのは、イクステアにとって『育成体』が"ライナスの毛布"だってことなんだ」
「……いつもそばに置いて、執着することで安心感を得ている……?」
「自分の『育成体』に精神的な安定を求めるってことさ。実際、子宮から出た後も、
イクステアは自分の『育成体』をそばに置いておきたがって、そのまま宇宙に上がっ
て秘書官兼世話係のようなポストに落ち着くことも少なくは無い。だから『リフレ
クター』もその候補生も、ここでのカリキュラムによって知性と教養を身に付けるこ
とを義務とされるんだ。もっとも、宇宙でどこまで通用するかわかったもんじゃない
けどな」
 『育成体』に執着? 秘書官兼世話係?

 『奴隷』なのに?

 『道具』なのに?

 『便利な容器』なのに?

 このアースのある第12島銀河統合銀河評議会の重鎮的種族が、惑星間公式航路
からも外れた辺境惑星のアースノイドに、並々ならぬ愛情と執着を持ってるって??
「イクステアが『リフレクター』の腹の中にいるのは、およそ1年から1年半の間
だ。アタシ達人間の通常の妊娠期間よりも遥かに長いが、イクステアの不死に近い
寿命に比べれば瞬きほどの時間だろうな。だが、その短い間にイクステアは『リフ
レクター』から驚くほど多くのものを吸収し、そして多大な恩恵をアースに与えて
くれる」
「恩恵?」
「リフレクター・センターの事は、もう聞いたか?」
「うん」
 数十年前まで「東京」と呼ばれた特区首都地区の、直径50キロの湖の中央にあ
る、広大な敷地を有する人工島。そのほぼ中央にあるセントラル・ビルの姿は、ホ
イップクリームを混ぜた時に出来る“ツノ”そっくりで、ゆるやかなカーブを描い
て先端の尖った円錐を天に向けている。高さは地上50階建て。アースの建築技術
にヴィジターの建材技術をプラスしたそれは、堅牢で真っ白で、地殻変動や地震な
どものともせず、遠くから見ると陽光を眩しく反射する“白亜の塔”だった。
「現在、そのリフレクター・センターには、35名の『リフレクター』がいる」
「そんなに?」
「その数は時期によっていくらか上下するらしいが、大抵は常時それくらいの人数
が常駐している。もちろん、服務中の、だ」
「ということは……」
「その腹ん中には、イクステアの幼生体がいるってことだ。それがどういう意味か、
わかるか?」
 ヴィジターの中でも最重要の要人であり、統合銀河評議会でも多大な影響力のあ
る重鎮の一族をその身に宿した『女』達。
 その彼女達が暮らす、外界から完全に隔離された“白亜の塔”。
 ということは、言ってみればそこは、イクステアの「託児所」……というか「産
婦人科病院」……?
「アースが未だヴィジター達の暴力的かつ理不尽な物理的搾取にあっていないのも、
評議会での発言権すら無いにも関わらず、奇跡のような数々の特権が与えられてい
るのも、全てこのアースにイクステアが『居る』からだ。彼等の幼生体に何かあれ
ば、ことは連合の問題どころか、惑星間紛争にまで発展しかねないからな。『リフ
レクター』が、地球(アース)の命運も左右しかねない、惑星間国家規模のプロジェ
クトって言った意味がわかったか?」
 僕は“ごくっ”と喉を鳴らして頷いた。
 『リフレクター』は“基本的な人権も無い、便利に使われるだけの『道具』”だっ
て、僕は思った。今も基本的に、その考えを変えるつもりはない。でもその反面、
『リフレクター』はその身をもってこのアースを護っている、いわばヴィジターに
対するアースノイドにとっての『切り札』だという事も理解したのだ。
572544:2009/10/27(火) 19:55:17 ID:sLQ17elV
 僕は、ここに来る時に出会ったロイヤル・ガード(RG)のお姉さん……銀髪さ
んの事を思い出していた。
 銀髪さんは、『リフレクター』がどういうもので、何をして、何をもたらす存在
なのかを知っていたんだ。だから僕みたいな子供の警護をしていても、まるで国家
元首かヴィジターにでもするような礼を尽くしてくれたんだな。
 僕がいずれ、このアースを護る『切り札』に、『盾』になるのだ……と、そう思
えば、礼を尽くしても尽くしきれないって、思ってくれたのかもしれない。
「怖いか?」
 不意に“ぶるるっ”と身を震わせた僕に、ナツはやわらかく微笑んで目を細めた。
「ナツは……怖くないの?」
「……怖いよ」
「やっぱり」
「違う。あ、いや、どうだろう? アタシが怖いのは、セイが聞いてることの意味
とは、ちょっと違うかもしれない」
「意味?」
「ああ。アタシはさ、この役目をきちんとこなす事が出来るかどうか。それを考え
ると震えるくらい怖いんだ。考えてみろよ。アタシのここに出来た子宮は、もとも
とココにあったものじゃない。女性化してから“出来た”ものだ。いわば紛い物…
…偽物なんだよ」
「で、でも、今までだって、男から女になって、それから『リフレクター』になっ
て、ちゃんと責務を果たした人だっているんでしょ?」
「もちろんだ」
「だったら……」
「今まで問題無かったからといって、これからも何も問題が起きないとは限らない。
アタシがその問題の第一号にならないっていう保障はどこにも無いんだ」
「そ、そりゃそうだけど……」
「知ってると思うけど、アタシ達にも生理はある。卵巣はあるし排卵もあるからな。
でも、受精は出来ない」
「受精?」
「男とセックスして膣内で射精されても、子供は出来ないってこと」
 頬をほんのりと赤らめながら、それでも言うべき事は言わなければという感じに
(なんだかこういうところは変に男らしいと思う)で、ナツはむしろ毅然とした口
調でそう言った。
「セッ……」
 不意に、脳裏にナツがどこかの誰かとベッドで絡み合ってる姿が浮かび、心臓が
鼓動を激しくした。
 そしてその激しい動悸を不思議に思った途端、ナツみたいな美人でグラマラスな
女性の裸を想像したら興奮するのは当たり前じゃないか?と思い、そしてすぐに今
度はナツが元は男だと思い出して不思議に思った自分を肯定するものの、僕自身の
女性化が進む中、まだ女性の体に興奮することも出来るのだと思って安堵したりも
した。
 正直、混乱した。だからそれを誤魔化すように、その時浮かんだ疑問をナツへそ
のままぶつけてみた。
「し……したこと、あるの?」
「ないよ! っていうか、女になったのはここに来てからだって言っただろ? こ
の蒼の塔の、どこでンなことするんだよっ!!」
「ご、ごめん。そうだよね。うん」
 ベッドから跳ね起き、特大のおっぱいを“だゆんだゆん”と揺らしながら真っ赤
な顔で全力否定するナツを、僕はなんだかひどく可愛いって、思った。
 元は男だとしても、今は完全な(?)女の子なんだと思える一瞬だった。
 そして、そんな可愛い姿を眼にして胸が高まっても、体が熱くなっても、僕のち
んちんにはちっとも力が入らない事も、改めて自覚していた。
 僕の体は、興奮する事は出来ても、もうそれがちんちんの勃起には直接繋がらな
くなってしまったのだ。
「遺伝子的に、アタシ達の卵子には受精に必須とされる塩基がいくつか欠けている
らしい。それはたぶん、女性化の際に施された人為的なものなんだろうな」
「わざと子供を作れないようにされたってこと?」
「『リフレクター』になるためだけに女性化するんだ。それ以外の目的で子宮を使
う事は想定していないし、させるつもりも無いってことだろ」
「……でも、それって……」
573544:2009/10/27(火) 19:55:48 ID:sLQ17elV
「まあ、うん。そうだな。女になったからって、普通の『女の幸せ』みたいなもの
を求められるようには、アタシ達は出来ちゃいないってことだ」
「じゃあ、ナツは……処女(ヴァージン)?」
「ぶうっ!」
 僕のその言葉に、ナツは盛大に吹き出した。
「なんだよそれ!」
「あ、その、つまりセ、セックスしてないん、でしょ?」
「当たり前だ! アタシ達の中に体験者は1人もいねーよ! 当然だろう?」
 この場合のアタシ達というのは、聞くまでもなくナツ、アヤ、ユウ、ミツのこと
なんだろうな、と僕は思った。
「第一、この蒼の塔は、別名『処女宮(しょじょきゅう)』なんて呼ばれてたりす
るんだぞ? ここで女になったヤツに、非処女は過去1人もいねーよ」
「『処女宮』?? 乙女座??」
「そっちじゃない。ハレムの『後宮』に引っ掛けて、『処女の宮』。処女しかいな
い宮殿とか、そんな意味だろうな」
「……どうせならギリシア神話のアルテミスとか、そういう処女神に引っ掛けて、
もっといい名前にすればいいのにね」
「指してる意味は変わらないだろ。それにアルテミスには多産をもたらす出産の守
護神って一面もあるし、実際、妊婦たちの守護神でもあるから、それはちょっと違
うんじゃないか? リフレクター・センターで広めたら信仰が復活するかもしれな
いけどな。いや、特区だから日本由来のものの方がいいのかな? イザナミ・イザ
ナキとか木花咲耶姫(このはなのさくやびめ)とか……鬼子母神とか」
「それ、洒落になってないよ」
「だな」
 ナツと僕は互いに顔を見合わせてひとしきり“くすくす”と笑うと、なんとなく
くすぐったいような感じに身を任せた。
 こういうの、なんだろう?
 仲の良い憧れの先輩と一緒にいるみたいな、そんな感じ?
 あったかくってむずむずして、それでいてちょっとドキドキする。
「でも、普通の……その……本当の女の子の場合は、どうなの? ここに来る前に
体験とかしてたら……」
「さあな……。既に初潮を迎えた14歳以上15歳未満の女の子から選出された適
性者のみが『リフレクター』候補としてこの『栄華』に集められる。わかってるの
はそれだけだ。処女かそうじゃないかなんて、関係無いんじゃないか? なにせ、
性別だって無視しちまうんだから」
 自嘲するようにそう言うと、ナツはタンクトップの下の、自分の体から前方へと
勢い良く飛び出している砲弾状の山盛りおっぱいを見下ろし、右手で“むにゅぅ”
持ち上げてみせた。
 ものすごく重そうだった。
「女性化したら、僕もナツやアヤみたいに爆乳になるの?」
「バクニュー言うな。恥ずかしいヤツだな。大体な、そんな事を言うとユウに怒ら
れるぞ? あれで本人、結構気にしてるんだから」
「ごめん」
「ま、いいけど。どうも、女性化する際には母方の遺伝形質が顕著に現れるようだ
な。アタシの場合は母さんが胸大きかったし、アヤは母方の祖母が若い時ものすご
いグラマーだったみたいだし」
「重い?」
「そりゃ重いさ。でも、ただそれだけだ」
「それだけ?」
「こんなのは単なる脂肪の塊に過ぎん」
「『リフレクター』になるのに、おっぱいって大きい方がいいの?」
「そんなの聞いた事無いな。イクステルは母乳なんて飲まないし。もし飲んだとし
ても乳腺の発達と乳房の大きさはあんまり関係ないし」
「ないの?」
「ないよ」
「触っていい?」
「ああ。いい……うえっ!?」
 質問のついでにいつも思ってたことが“するっ”と口をついて出た。
 なんだかここに来てから、僕は前より口を滑らせる……というか、自分に正直に
なったような気がした。
574544:2009/10/27(火) 19:57:00 ID:sLQ17elV
「あ、ううん。嫌ならいいんだけど、なんとなく男のうちに触ってみたくて……」
「彼女とか、いなかったのか?」
「うん」
「そか。あ〜……うん。まあ、その、じゃあ、いい、けど……」
 もにょもにょと口篭りながら、ナツは後ろ手にベッドの上に両手をついて、僕に
胸を突き出すようにした。
 ナツの胸板から“どかん”と張り出したおっぱいは、それはもうものすごい迫力
だった。タンクトップを前方に引っ張って、横からも下からもお肉がはみ出してる。
僕は“ゆらゆら”と揺れてるおっぱいに両手を“たふっ”と置き、そのまま“むにょ
ん”と押してみた。
「んっ……」
「あ、ごめん。痛かった?」
「い、いや、別に」
 ナツのおっぱいは、思ってたよりしっかりした質感だった。感覚的なものだけで
言えば、なんかお尻みたい。
 “ぱっつんぱっつん”に張り詰めて、でもやわらかくてあったかくて、僕は思わ
ず夢中で、無言のまま何分も“もにゅもにゅ”とナツのおっぱいを揉み立てていた。
 ちんちんが“じんじん”して、腰のあたりが“ぼんやり”と重たくなってたけど、
それでもやっぱり勃起まではしなかった。
「も、もういいか?」
「もうちょっと」
 いつしかナツの顔は赤くなり、吐息が小刻に早くなって肌がしっとりしてきてい
た。そのうえ、いつも“キッ”と凛々しい瞳が薄い膜を張ったように潤んで、目尻
がほの赤く染まってて、なんかもう、ものすごく可愛かった。
「気持いいの?」
「ちがう……」
 言葉は正直だな、って思う。
 その意味するところは違ってても、言葉の震えとか湿った感じは、ナツが気持ち
良いって思ってるとしか思えないものだったから。
「ナツ……可愛い……」
「ば、ばかっ。からかうなよ」
「だって、本当だもん」
「も、もうっ……恥ずかしいヤツだなっ!」
「今まで散々僕の前で裸になったりトイレ入ったりしてたのに?」
「……だからって、恥ずかしくないわけじゃ……ないんだ」
「そうなの?」
「ア、アタシ達の中でさ、そ、ういう……のは、やめようって話に……なったんだよ」
「そういうの?」
「こ……今度、んっ……あ、新しく入ってくるヤツの前じゃ、ひっ……必要以上に、
恥ずかし、がったり……しないように、さ、な、なんでもないように、振舞おうっ
て……んっ……セイ、なんか手付きがいやらしいぞ!?」
「……なんで?」
 僕はナツの抗議を無視して、なお一層優しく、大きくおっぱいを揉んだ。
 乳首が硬く尖ってるのを、わざと手の平で押し潰すようにして。
「んぅっ……」
「ねえ、なんで?」
「そ……そりゃ、は、早く、ん、慣れてもらうため……さ。い、いずれ女に、なる、
んだ。なのに、お、女の裸、なんかで……はぁっ……動揺してちゃ、こ、こ、この先、
やってけない……だろう?」
 ナツがもじもじと両脚をすり合わせるようにしたのを見て、僕は「おしっこがし
たいのかな?」と思った。でもすぐに、これはナツが「女の子」として興奮してる
んだと気付いて、なんだかたまらなくなってしまった。
「ねえ、ナツ」
「ん……んん?」
「おっぱい、見せて」
「なっ……やだよ」
「見せてよ」
「駄目だってば」
「見るね」
「ばっ……」
575544:2009/10/27(火) 20:00:45 ID:sLQ17elV
 僕はナツの返事を待たずに、タンクトップを捲り上げておっぱいを剥き出しにし
た。“ぶるん”というか“ぼるん”というか、とにかくこぼれ出たおっぱいの大迫
力な光景が僕の目に飛び込んで、僕はしばらく“ゆらんゆらん”と揺れ動く白いおっ
ぱいに釘付けになっていた。
「ばかっ」
 でも、ナツは抵抗らしい抵抗もせずに、“ごくっ”と喉を鳴らす僕を「仕方ない
な」とでも言いたげな目で見ていた。

■■【7】■■
 おっぱいに合わせるかのように大きいナツの乳輪や乳首を、僕は夢中になって吸っ
たり嘗めたりしていた。
 “ぴるぴる”してて“ぷっくり”してて“くにくに”で“ぷくぷく”だ。
 その僕を、ナツは困ったような、何かを懸命に我慢しているかのような目で見下
ろしている。
「……おっぱい、好きか?」
「うん。ナツのおっぱい、好き」
「そ……そうか」
 “ナツの”という部分をちょっと強調して言うと、ナツは耳たぶまで真っ赤にし
て目を瞑った。
 僕はひたすら乳首を“ちゅぱちゅぱ”と吸い、“れろれろ”と舌で転がして、
“ちゅううう”と吸い上げる。
 そのたびにナツの体が“ぴくんぴくん”とはぜるように震えるのが嬉しかった。
 ナツの匂い。
 ナツの味。
 ナツの舌触り。
 全てが“美味しい”と思った。
「ねえナツ」
 僕の唾でべとべとに濡れたナツの乳首を指で“くりくり”したり摘んだりしなが
ら見上げると、ナツは“とろん”とした目でうっとりと僕を見下ろした。
 乳首はすっかり硬くなって立ち上がり、乳輪も“ぽこん”とパンケーキみたいに
ふくらんでツブツブがハッキリしてきている。
「……うん?」
「女の子になったら、性欲とかはどうなるの? 無くなっちゃうの?」
「そんなわけ、あるか。ア、アタシ達にも性欲は……ある。普段は、薬で抑えて、
るけど、生理前は、特に高ぶって……どうしようもなくなる」
 そっか。薬で抑えているんだ……。そういえば、あのドキュメンタリー映画「T
HE VOYAGE OF THE SPACE BEAGLE(邦題・宇宙船ビ
ーグル号の冒険)」でも、乗務員は長期の宇宙航行中、乗務員内でのトラブルを避
けるために食事に混入されていたっけ。
「そういう時どうするの?」
「自分で……」
 そこまで言って、ナツは真っ赤な顔で口をつぐんだ。

 うわ可愛い。

 なんて可愛いんだろう。

 僕は単純にそう思って、ナツの股間に左手を滑り込ませてみた。
「調子にのるな」
 すぐに“ぺしん”と頭を叩かれた。
 でも、ちっとも痛くない。
 過保護な母親が出来の悪い我が子にするような、そんな甘い叱り方だった。
「ここ?」
「あっ」
 僕はナツのあそこの毛が薄く透けてるレースのパンツにもう一度手を当てて、
“くにゅ”と捏ねてみた。
 “くちゅ”と小さな水音がして、僕の右手の指先に湿った感触があった。
「濡れてるね」
「セ、セイって、こんなヤツだったのか?」
576544:2009/10/27(火) 20:01:22 ID:sLQ17elV
「さあ……僕にもよくわからない。でも、ナツのこと可愛いなって思ったら、なん
だか止まらなくなっちゃった」
「アタシが、可愛い?」
「あ、ごめん。そういう風に言われても嬉しくないよね?」
「いや、うん。その」
「キスしていい?」
「ええっ!?」
「駄目?」
「だ、駄目っ……んむむむぅっ!!」
 もちろん、無視した。
 キスしたのは初めてだったけど、夢中だった。えっちな漫画とかで描かれてたこ
とを思い出しながら、一所懸命になってナツの唇を吸った。口の中に舌を挿し入れ
たら、びっくりしたように踊ってる舌があった。僕はそれにぼくのを絡めて、“く
ちゅくちゅ”と音を立ててナツの口を味わった。
 ナツの唾……唾液は、何の味もしなかったけど、すごく良い匂いがした。舌は
“ぬるぬる”で、歯は“つるつる”で、唇は“ぷくぷく”だった。
 ものすごく気持ち良かった。
 ナツの唾液を啜って、口の中で“くちゅくちゅ”して、またナツの口に注ぎ込ん
だ。飲んで、飲ませて、最初は気乗りしない感じだったナツの唇が、そのうち“もっ
ともっと”とせがむような感じになった時、僕はようやく唇を離した。
 ナツは震えていた。
 目尻に涙が光ってた。
「だ……だめって……いった、のにぃ……」
「僕って、キス上手いの?」
「知るか、ばか」
 『ばか』だって。
 ねえナツ。
 今の、ちょっと甘ったるい『ばかぁ』って感じだったよ?
 僕はそう思ったら嬉しくなって、自分の体を支えられなくなって“くたぁ”とベッ
ドに伸びたナツに、もう一度キスをした。

         §         §         §

「それは、だめ……ほんと、たのむよ……」
「見たい」
「だめ」
「見せて」
「だめだったら」
「見るね」
「あ〜〜……」
 ナツの無駄な抵抗を無視して、僕は黒いレースのパンツを“するするする〜〜っ”
と引き下ろした。
 口ではああ言ってたけど、僕はナツがパンツを脱がせやすいようにちょっと腰を
上げたのを見逃さなかった。
「だめ……だめ……」
 うわ言のように呟いてるナツの長い足からパンツを引き抜くと、クロッチの部分
にべったりぬるぬると粘液がこびりついているのが見えた。
 すごいな。
 こんなになるんだ。
 僕はそんな感動が胸に満ちて、息苦しくさえ思えていた。
 すべすべの太股に“ちゅうっ”とキスすると、ナツの体が“ぴくん”と震えて、
胸板の上の山のようなおっぱいが“ぷるん”と揺れた。
577544:2009/10/27(火) 20:04:55 ID:sLQ17elV
 強引に両脚を開いて、閉じられないようにその間に体を入れると、目の前に雄大
な景色が広がっていた。

 すごい綺麗な顔!

 すごいおっぱい!

 すごいおなか!

 すごいあそこ!

 何もかもすごかった!

 僕はこんなにすごい女の子のからだを、こんなに間近でこんなに隅々まで、今ま
で見た事がない。
 真っ赤に染めて僕の目から逃げるように顔を背けているナツの綺麗で可愛くて女
の子らしい顔。
 視線を下げれば、捲り上げたタンクトップからこぼれ出した特大の山盛りおっぱ
いがナツの浅くて早い呼吸に合わせて“ゆらんゆらん”と揺れていた。
 僕の唾液でべとべとに濡れた乳首と乳輪は赤味が強くなって膨らんでて、ふるふ
ると震えているのはホントに可愛いかった。
 贅肉のカケラも無いすべすべしたお腹は、うっすらと紅潮してピンク色に汗ばん
でいた。
 そして、大渓谷。
 すらりとした脚の白い太股はむっちりとして、さっきキスしたところが赤くなっ
てて、そのキスマークは僕が「ナツは僕のもの」って付けた印みたいだった。
 その2本の脚の狭間、太股の付け根、ナツの体の中心が、今まで無かったくらい
のアップで、角度で、開き加減で、僕の目の前に広がっていた。
 色が濃くてもっさりとしている毛が、ぼわっと広がってタワシとかイソギンチャ
クとか、そういうものを連想させた。
 言い方がひどい?
 でも、綺麗で可愛いお嬢様顔のナツのあそこが、こんなに毛がぼーぼーしてるな
んて、たぶんナツを一目見た人は誰も想像出来ないんじゃないかな?
 今はその中心のあそこ……お、おまんこ? が、肉の亀裂のように赤い隙間をうっ
すらと開いていた。
 そこから、しわしわのびらびらがちょっとだけはみ出してる。
 これが小陰唇なんだと思ったら、クリトリスが見たくなったけど、でも今はまだ
襞に隠れて見えなかった。
 基本的に、元はちんちんとクリトリスは同じものだって聞いた事がある。
 小陰唇と大陰唇は、きんたま袋と同じものだってことも。

 すごい。

 すごいすごい。

 僕は今、ナツの体の中心の、一番恥ずかしいところをこんな近くでまじまじと見
てるんだ。
 男から女になって、こんな風に変わってしまったところを、誰よりも近くで見て
るんだ。
 そう思ったら嬉しくて嬉しくて、顔に出てたんだと思う。
「ア、アタシのそこ……おかしいのか? やっぱり、ヘンなのか!?」
 不安そうなナツと、目が合った。
 無意識に笑ってたらしかった。
「おかしくないよ? 可愛い」
「か、かわ……んなことあるか。嘘言うな」
「嘘じゃないよ」
「嘘だ」
「嘘じゃないよ」
「嘘だ!」
「だって僕、ナツのあそこだったら舐めれるもん」
578544:2009/10/27(火) 20:05:59 ID:sLQ17elV
「え!? あ、だめ!だめだめだめだめ……ぃうひんっ!!」
 もちろん、無視した。
 女の人のあそこにキスしたのは初めてだったけど、夢中だった。これもまたえっ
ちな漫画とかで描かれてたことを思い出しながら、一所懸命になってナツのあそこ
を舐めて、吸って、舌でこねた。ぬるぬるしたびらびらの間に舌を挿し入れたら、
びっくりしたように“ぱくぱく”してる穴があった。僕はそれにぼくの舌を挿し入
れて“じゅぷじゅぷ”と音を立ててナツのあそこを味わった。
 ナツの蜜……愛液は、最初はしょっぱいような酸っぱいような味だったけど、ね
とねとしてたのがさらさらになって、その内何の味もしなくなってきて、でも匂い
はチーズみたいな、発酵乳製品みたいな匂いがした。ナツの中は“ぬるぬる”で、
びらびらは“にゅるにゅる”で、毛は“もさもさ”だった。
 不思議な気持ちだった。
 普通だったらオシッコとか下り物とか出てくる場所なんだから不潔なんだろうけ
ど、お風呂の後だからってのもあったと思う。
 ナツの愛液を“じゅるるっ”って啜って、口の中で“くちゅくちゅ”して、また
ナツのあそこに塗りつけた。
 何度も何度も啜って、舐めて、襞から顔を出して尖ってきたクリトリスを舌でつ
ついて、最初は「だめ」とか「やめろ」とか言ってなんとか逃げようとしていたナ
ツの腰が、そのうち“もっともっと”とせがむように“くねくね”した感じになっ
た時、僕はようやく唇を離した。
 ナツは泣いていた。
 目尻から涙が垂れてシーツを濡らしていた。
「セイ……ひどい……ひどいよ……」
「気持ちよくなかった?」
 言いながら、充血して広がってきたナツのあそこを指で“くぱっ”と広げてみた。
 クリトリスは僕の唾液なのかナツの愛液なのかわからない粘液でべとべとに濡れ
ていた。
「あぁ……」
 すると、吐息のようなかすれた声と共に、広がったあそこから“とろっ”と白っ
ぽい愛液が垂れ落ちてきた。
「あ、もったいない」
「くぅ……」
 “ぱくん”と噛み付くようにしてナツのあそこ全体に口を被せ、口内で“れろん”
と嘗めたくって“くちゅくちゅ”と穴とその周辺の粘液を、舌をねじ込むようにし
て啜った。
「ひっ……ぃひいんっ……」
「ナツって、美味しいね」
「……ばか」
 ぽろぽろと涙をこぼしながら、揺れ動く山のようなおっぱいの向こうから僕を睨
み付けるナツは、本当に可愛かった。
 とろんとろんにとろけて、今にもベッドの上でフライパンに落としたバターみた
いになっちゃいそうな(あれ? バターになるのってトラだったっけ?)ナツのあ
そこは、嘗めても嘗めても愛液が溢れ出して、尽きる事が無いように思えた。
 ザクロみたいに赤く腫れたクリトリスは、ちろちろと舌で撫でるだけでナツを釣
り上げた魚みたいに跳ねさせるスイッチみたいで面白かったし、そうすると僕の頭
くらいもありそうな98センチのIカップが“ぶるんぶるん”と揺れ動いて、もっ
ともっと気持ち良くさせてあげたくなってきた。
 でもナツは
「も……もう、許して……許してくれぇ……」
 そんな事を泣きじゃくりながら言うものだから、僕は素直じゃないナツのあそこ
に人差し指と中指を“くにゅう”と挿し入れて掻き回したりもしてみた。
 ナツの体の中……膣の中に指を入れるという行為そのものに、なんだかものすご
い興奮を覚えた。
 一種の、代替行為なのかもしれないな……と、ちらっと思った。
 つまり、その、ちんちんを入れることの。
「あぁ〜〜〜……あ〜〜〜……」
 泣き咽ぶような、引き絞るような、苦しそうで嬉しそうで哀しそうな、後を引く
鳴き声を上げるナツのあそこが、根元まで呑み込んだ僕の指を“きゅきゅきゅ”と
締め付けた。
 処女膜は、無かった。
579544:2009/10/27(火) 20:06:47 ID:sLQ17elV
 そもそも処女膜って、膜なの? お習字の半紙みたいな薄い薄い紙みたいな膜が
張ってあるの?
 聞いてみたかったけど、ナツにはそんな余裕は無いみたいだった。
「んひっ……ひいっ………ひぃくぅ……」
「ひく? あ、イクの?」
 僕は、女の子がイクところを見るのは初めてだった。
 えっちな漫画とかだと女の子は簡単にイクのに、ナツは今まで散々おっぱいとか
あそこを弄りまわしてたのに、イッたような感じが全く無かったのだ。
 やっぱり経験が決定的に少ない僕では、ナツをイカせられないのかな?……なん
てがっかりしかけていたから、その時の僕は嬉しくて嬉しくて、もっともっとナツ
に気持ちよくなって欲しいと思ったんだ。
「こうかな?」
 ねっとりとして熱いナツのあそこの中で、僕は挿し込んだ2本の指を“ぐりっ”
と上向きに返してみた。
「ぃ……っ……!!!!!!!……」
 “ぷしっ!”と、炭酸ジュースのプルトップを引いた時みたいな音がして、僕の
手首に透明な液体が“ぽたたたっ”とかかったのを見て、僕はナツがおしっこ漏ら
しちゃったのかな?と思ったけど、尿のあの特有のアンモニア臭がちっともしなかっ
た。
 アダルトビデオとかでたまに見る「潮吹き」とかいうのだろうか?
 そんな事を思いながら、
「ここ? ここがいいの?」
 そう言って指を軽く曲げてお腹側を“くにくに”したり、“ちゅぷちゅぷ”と擦っ
たりすると、ナツはいやいやと首を振ってシーツをキツく握り締めた。
 可愛い。
 ものすごく、可愛い。
 ナツを可愛いと思うキモチが溢れて、もうどうにかなっちゃいそうだった。
 僕のちんちんにまだ勃起出来るだけの大きさと機能が残っていたら、たぶんここ
で挿入したんだろうな。
 そう思った。
「ナツ、大好き」
 だから、そう言ってナツの胎内を指で弄りまわしながら、襞の奥に引っ込んじゃっ
たクリトリスを舌で掘り起こすようにして“ちゅっ”と吸い上げた。
「ああっ!だめっ!だめっ!だめっ!だめっ!だめっ!だめっ!だめぇ!!!!」
 “びくくくっ”とナツの全身が震え、白いお腹がしゃくりあげるようにして波立っ
て、ナツは今度こそ本当に“しょわ〜〜〜”と、おしっこを漏らしてしまった。
 部屋中に充満するアンモニアの匂い。
 “びちゃびちゃびちゃびちゃ”と僕の腕にかかるおしっこの匂い。
 僕は激しい興奮に喘ぎながら、不思議とあったかい気持ちのまま、おしっこで濡
れたナツのあそこを“ぺろっ”と嘗め上げた。

 ちょっと、しょっぱかった。
580544:2009/10/27(火) 20:11:02 ID:sLQ17elV
ここまで。
NGワード:名前で「544」

男同士のはずなのにゆりんゆりん。

「もうちょっとだけつづくぞい!」
(訳:まだまだ続きます)
581名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 21:32:18 ID:c7TbmGVV
('A`)
582名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 21:58:43 ID:MU2smfGR
残り容量僅かなので、次スレ。

強制女性化小説ない?Part38
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256648115/
583名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 22:40:35 ID:8+MeWsDf
GJ
584名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 23:51:11 ID:fMEn+qty
>男同士のはずなのにゆりんゆりん。
いちおうセイはなりかけであってまだ女じゃないからゆりじゃないんじゃね?

と思ったがGJだからどうでも良くなった
・・・ふう
585名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 00:40:31 ID:Yd3JIXFG
gj
まだまだ続くのが楽しみ
586名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 01:40:05 ID:T2+7rBvH
>>582
おつ
587名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 15:43:34 ID:7XYdlUtG
「幸せ……なんだろうな」
「なんだろうな?」
「……幸せだ」
「よろしい」
 篤志と智樹は婚約している。
 何をどうやったのか知らないが、智樹の両親が法律的な問題をクリアし、智樹は
新しい戸籍と名前を手に入れたのだ。
 法的に効力を発揮して、公的機関のデータベース改変と共に文書で通達されるの
は、10月1日からとなっている。
 その時、『智樹』は『智華』となるのだ。
 そして……やがて「彼女」は「山崎智華」となる。
「するの?」
「だめか?」
「いいけど、さっきのが、まだ……やん」
 篤志は応えず、智樹の下着を“するっ”と膝まで引き下ろしてソファの上に「彼
女」を引き上げた。そうして四つん這いにさせ、適度に肉のついた魅惑的なヒップ
を開く。そこは“ぬるぬる”と濡れそぼり、ついさっき中で射精した残滓が“ぷりゅ”
と可愛い音を立てて膣口から垂れ落ちてきていた。
 手馴れた調子でトランクスを下ろし、篤志はそこに――自分の精液の溜まった智
樹の膣内に、“再び”分身を“ぬるる……”と挿し入れていった。
「ぁあ……きもち、いい……」
 愛しい人にお尻を捧げ、溜息のような熱く湿った言葉を紡いで、智樹はソファに
頬を付けたままゆっくりと瞳を閉じる。
 テレビの液晶画面には、黒地に白地でエンドロールが流れ始めていた。

 一人息子が一人娘になり、あまつさえ数週間後には婚約するに至って、智樹の両
親が発した言葉は
『孫はいつ頃?』
 だった。
 まだ生理も無い、このまま女でいつづけるかどうかもわからないのに、だ。
 ひょっとして、何もかもはこの2人が仕組んだ事なのではないか?と、「形だけ
でも」と婚約の挨拶に行った際、篤志は智樹の両親を前にして考えなくはなかった。
そこそこ名の知れたやり手弁護士の父親と、某有名薬品会社の主任研究員である母
親。あまつさえ弁護士の父親が所属する大手事務所は、母親の薬品会社のお抱え顧
問弁護団もしていなかったか?
 小さい頃から篤志のことを気に入ってて、冗談交じりに「ウチの子になっちゃえ
ば?」と言っていたが、まさか……ねぇ。
「ハメられた……?」
「何が?」
「なんでもない」
「ハメられてるの、僕の方なんだけど?」
「下品な事は言わなくてよろしい」
「はぁい」
 篤志は智樹の肉付きのいいヒップを掴み、その狭間に股間を押し付けて分身をさ
らに圧し込むと“ぐにぐに”と揺すった。
「ぁうん……ふん……ぁあん……」
 篤志の腰の動きに合わせて“くねくね”と、智樹の腰がうねる。
 体の奥深くに挿し込まれた篤志の分身が、たっぷりと濡れた膣壁に“むちゃむちゃ”
と「食べられる」。
「あぁ〜〜〜……」
 ソファの上に四つん這いになって篤志の分身を受け入れる智樹は、心から嬉しそ
うに身を震わせた。タンクトップを捲くり上げ、滑らかな白い背中を剥き出しにし
て、篤志はその背骨の一つ一つを確かめるようにして指を滑らせる。そうすると分
身を締め付ける智樹の膣口が、面白いくらいハッキリと“くにくに”脈動する。
588名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 15:44:05 ID:7XYdlUtG
 篤志は智樹の脇から右手を差し入れ、重力に引かれて垂れた重たい巨大乳房(メ
ガおっぱい)を手のひらを大きく広げて掴んだ。しっとりもっちりとした吸い付く
ような肌触りは、クーラーが効いた部屋であっても変わらない。そして、この充実
感は、例えハメられたのだとしても文句など言いようも無かった。

 ――確かに自分は幸せなのだろう。

 篤志は思う。
 可愛くて素晴らしく魅力的な体を持った、自分のことを誰よりも理解(わか)っ
てくれる、子供の頃からの一番の理解者。
 智樹が女にならなければ決して得られなかったとはいえ、それでもそれによって
最上の伴侶を手に入れたと思えば、それを不幸だと思う方がどうかしている。
「はっ……はんっ……んっ……はんっ……」
 鼻に抜けたような声が聞こえる。
 智樹の悦びにむせぶ声だ。
 篤志の腰の動きが無意識に早くなる。
 自分の太腿と智樹の尻の立てるちょっと間抜けな“ぺちっ…ぺちっ…ぺちっ…”
という肉打つ音が、やがてリズミカルな“ぱんっぱんっぱんっ”という小気味良い
ものへと変わってゆく。
「はあんっ……はっ…はっ…はっ…はうっ……うっ……んっ……」
 智樹の体が、乳房が、尻が、揺れる。
 吐息が、甘ったるい喘ぎ声が揺れる。
「アッくん! ア、アッくぅん!!」
 射精を望む声がする。
 中に出してと智樹が泣いている。
 夏休みに入ってから、ほとんど毎日のように智樹を抱き、ほとんど毎日のように
その膣内に射精している。
 子供は出来るだろうか?
 篤志はぼんやりと思う。
 もし出来たとしても、まだ高校も卒業していない自分が子供を育てられるわけも
ないことを彼は自覚している。
 だが、子供が出来たら智樹は自分で育てると言っている。
 篤志のサッカーへの情熱を消さぬよう、子供が出来ても出来なくても、結婚は篤
志のプロ入りを待つらしい。
 それだけの財力が相沢家にはある。そしてそれは相沢家のみならず山崎家……つ
まりは篤志の両親も含めた総意らしい。
 あとは篤志が高校を卒業してプロサッカー選手になる「だけ」だ。
 なれないなんてこれっぽっちも思っていない智樹が、そう思っているのだ。
『逃げられねぇよなぁ……』
 逃げようなんてこれっぽっちも思っていない篤志は、そう思ったりもする。
 全ては、7月13日の月曜日の朝にはもう、決まっていたのかもしれない。
 だから篤志は思うのだ。

 まあ結局、現実なんてのは、こちらの都合なんぞお構い無しに、ある日突然、変
わってしまうものなんだ。

 ……と。

         −おわり−
589名無しさん@ピンキー
   Jeux interdits : 00


 光の洪水だった。
 スタジオに組まれた室内セットに、真夏を思わせるライトがたくさん輝いている。
 僕は目を細めながら、乾いた唇をなめた。
 せめてサングラスをかけさせて欲しい。
 まともに開けていたら視力が悪くなりそうだった。
「いいね、その表情。男の嗜虐心をそそるよ」
 ライトのむこう、カメラの側にいる監督から声をかけられる。
 嗜虐心ってどういう意味だったかな。
 考えても思い浮かばない。
 それに、これは作った表情じゃない。
 本音が出てるだけなんだから。

 まさか僕がバニースーツを着る日が来るなんて……。

 Hなグラビアモデルをしている姉が旅行に出かけている間、顔のそっくりな僕が、どういうわけか代役をさせられている。
 他の女優をみつけることができなかったのか、高額なギャランティーを支払いたくないのか。
 あるいは、姉の『森咲ひと美』でなけれならない理由があるかのどれかだろう。
 おっぱいと股間のライン、体型も姉とそっくりに見えるようにと、華奢な体にスタッフがとりつけた特殊メイク。
 まるで本物みたい。
 ただでさえ、普段から写真を撮られることには慣れていない。
 写真だけでなく、動画まで撮られるなんて恥ずかしい……。
 グラビアモデルでは、物怖じした態度がなによりよろこばれる。
 あらがいながら屈服しかけの顔こそ、そそるのだ。
 監督の言葉を聞き入れてはみたものの、どう表現すればいいのかわかるはずもない。
 ただ言われるポーズをしながら、カメラとスタッフの目から少しでも逃れようとしているだけなのだ。
「両手で胸をはさんでみながら、笑顔をくれるかな」
「こうですか?」
 僕は言われるまま、大きな果実を抱えるように人工乳房を両手ではさみ、笑ってみせる。
「それだと引きつってるよ。はにかむ感じで」
 作り笑顔は苦手だな。
 にしても、作り物とはいえこの胸、よくできている。
 重く垂れ下がる感覚やコスチュームに締めつけられる感じ、両手ではさみながら持ち上げる感触も、まるで本物。
 女ではないので、実際の感覚はわからないけど。
 でも、どうしてかわからないけど、どきどきしてくる。
 恥ずかしさのせい、かもしれない。
 自分の胸を強調しながら笑うと、背筋がぞくっとして、一瞬からだが震えた。
「いいよ、その表情。すてきだね」
 褒められるとうれしくなる。
 肩の力が抜けて、素直に少し笑った

強制女性化小説ない?Part38
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256648115/