イナズマイレブンでエロパロpart2

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1名無しさん@ピンキー
イナズマイレブンのキャラに萌えられる内容なら
ショタロリホモ百合乱交なんでもおk
リアルタイム投下は禁止、sage進行
次スレは>>950が立てる。無理だったら代わりを指名
またはスレ容量が490KBになったときなど臨機応変に

前スレ
【ショタ】イナズマイレブンでエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236007164/

まとめサイト
http://lightning11.web.fc2.com/eroparo/matome.html
2名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 20:56:48 ID:SrjWTMhv
イナズマイレブンでぬるぽ
3名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 21:01:20 ID:TCi/ghrH
>>1
マジで顔射。出来れば夏未
4名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 22:03:46 ID:R2+yLBXA
いちおつ
5名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 22:18:38 ID:vqmjvsz/
>>1
ショタ・ロリを抜いたのは正解だと思うぜ
やっぱり先入観入るからなぁ。おっさんに期待
6名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 23:16:57 ID:yNHh9xrl
>>1
乙ですー
7名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 13:15:27 ID:4nBoF62s
即死回避
8名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 20:48:36 ID:V8YHIetV
あれか、影山×響木とかもOKになったのか

>>2
ガッ
9名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 21:57:08 ID:Ps5n0SSo
>>8(^p^;)お…おぎゃ……
10名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 22:02:50 ID:WE3dSkl7
>>1
11名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 22:59:10 ID:be7uHaVW
中学生時代ならわりといけそうな気がする

浮島さん(若)は俺の中ではアリ
どっからどうみても爽やかな影野だけど
12名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 01:56:04 ID:0RcQ/87Y
初めにー・・・

 ・更新が遅いかもです。
 ・こういうのを書くのは初めてだから、下手です。
 ・かなり我が入ってます。口調など変なところがあるはずです。
 ・男×男の設定です。嫌いな方はお気を付けください。


では。


 ・こういうのを書くのは初めてです。
 ・誹謗中傷なのはご遠慮を><
 ・下手でしたらスルーしていただいて結構です。
 ・一応1章だけ書いておきますが、反響が良ければ、続き書くかもです。


では・・・、


「はい、これ後ろに回して―」
先生からアンケートを配られた。一番後ろに座っている豪炎寺は
前の席の人から1枚のアンケートをもらった。
一応内容に目を通していると、気になる項目があった。
一瞬表情がこわばった。
「あなたの親友を1人だけ答えてください」
親友か・・・・。あいつしかいないか・・・。
俺のたった一人の親友・・・それは・・・
13名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 01:57:06 ID:0RcQ/87Y
7月13日、午後6時30分頃。

円堂がサッカー部全員に向かって叫んだ。
「お疲れー!今日はこれでおしまいにしようぜ!」
「やったー!・・疲れたー」などという声がちらほら出ている。
一人だけひっそりと部室へ戻っていく豪炎寺を見つけた円堂はすかさず声をかけた。
「おい、大丈夫か?元気ないな?」
「・・・あ?・・・あぁ・・」
「何かあったのか?」
「いや・・・なにも・・・」
「ふーん、そっか・・」
部室に着いた。
11個の部員のロッカーと1つのマネージャー用のロッカーがある。
円堂が勢いよくロッカーを開けた。
「あー、今日も疲れたなー」
「あ、そうだ、なぁ豪炎寺?」
「ん?・・」
「お前、今日一日元気なかったよな、さっきは何も聞かなかったけど、
 本当は何かあるんじゃないか?」
「ん・・・特にない・・・お前には関係ない・・」
「本当に大丈夫か?」
服を脱ぎながら円堂は言った。
俺のことを気にしてくれているのか、そう思うと少しやさしい気持ちになった。
「うわぁー、やっぱりくせーなー」などと独り言を言っている円堂に、豪炎寺は微笑した。
やっぱり円堂は面白い。でも、最近円堂の近くにいると心臓がバクバクする―――
ふと横を見た。円堂が裸の状態で立っている。
円堂の体を素早く見た。
一応キーパーだからか、筋トレはしているようだ。
腹筋、大胸筋は結構発達している。
その瞬間、豪炎寺は心臓がドキッとした。
心臓の鼓動がドクッ・・ドクッと、大きく速くなっていく・・・

いや、俺は男。円堂も男。心臓がバクバクという訳がない。
しかし・・その思いとは反比例に心臓がバクバクと音が聞こえるほどの大きさになってくる。
その大きさはもう、胸を締め付けるほどの苦しさへと化していた。

「っ・・・」
思わず声を出してしまった。
「んっ!?大丈夫か?」
「あぁ・・・大丈夫だ・・・気にするな・・・」
「いや、お前きつそうだぞ、本当は大丈夫じゃないだろ!?
 保健室へ送ってやるから・・・ほら、肩貸してやるよ」
強引に円堂に連れて行かれた。

それが、俺たちの絆を深める、第一歩だと、その頃の俺はまだ知らなかった―――

14名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 01:57:55 ID:0RcQ/87Y
一応こんな感じな設定にしております、リク次第ではどうにでもなるので、
頑張りたいと思っています。

今日はもう寝ます オヤスミー
15名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 02:38:51 ID:ji0m6F9g
>14
まさかのgo園児受けできる?
16名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 03:13:53 ID:2Dt5M/F9
ぶつ切り投下かよ…完成させてからにしろっつーの
感想乞食乙
17名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 03:40:30 ID:yOOB/KjZ
んー、読者の反応見てから続き書くってのは、以前にも吹雪×紺子書いた人もやってたし、皆ノリノリで続き読みたくて「マジで顔射!!」なんて書き込んだものだけど…
あの時は職人が少なくて余裕があったからな…
(枯渇してたともいうけど)
今はなるべく完成してから投下した方が混乱しないし、喜ばれると思う。

リク次第でどうにでもなるというなら、自分は円堂受けがいいと言っておくけど、
基本的に自分の好きなように書くのが一番いいと思うよ。
意見の一つとしてよろしくです。
1816:2009/07/18(土) 03:46:54 ID:2Dt5M/F9
ごめん感想乞食は言い過ぎだった
でもこんな序盤の序盤を投下されて「リク次第で〜」とか言われてもリクしようがないし、リアルタイム投下厨の亜種みたいに感じた
やめろとは言わないけど、作品投下は完成させてからにしてほしい
19名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 06:07:07 ID:y9FLuOD1
流れを全く読まずに投下させていただきます…。

前スレ718-719の小暮くんおっぱいチュウチュウ後です。
鬼道さんが春奈に…という流れが何故か鬼道さんによる小暮君虐めになってしまいました。
挿入はありません。
キャラ崩壊は見ないふりしていただければ幸いです。




打倒イプシロンに燃える雷門イレブン。
染岡の負傷による離脱というショッキングな出来事もあったが、新戦力・小暮の必殺技、旋風陣の完成に沸き立ち、新たなる闘志を燃やしてもいた。
河川敷での練習の後、それぞれが懐かしい我が家への帰路に着く。吹雪・小暮・塔子は帰る家がないため、夏未の手配により近くのホテルが用意された。
稲妻町から少し離れたところに住む鬼道は、帰る前に妹である春奈に声をかけようと、用具整理をしているであろう仮設の部室へと向かった。
しかし妹の姿はなく、ふと今日小暮と春奈がイナビカリ修練場で旋風陣を完成させた事を思い出し、そちらへと足を向けた。
薄暗い階段を下りていくと、人の気配がする。しかしそこにいたのは春奈ではなく小暮一人だった。
「…もうちょっと回転早くしなきゃ…。俺だってできるんだ…」
そう呟いた瞬間打ち出された大量のボールに「うわわわわ!」と逃げ惑い、思い出したかのように旋風陣を繰り出す。
──落ち着きのないヤツだ。鬼道はその様を見て苦笑しつつも自分も手伝ってやろうと近づいた。
「小暮、頑張っているな」
「…!何だよ、見にくんなよ」
秘かに特訓を続けていたのを知られ恥ずかしくなったのか、小暮は顔を背けて座り込んだ。その時またボールが飛んできて逃げ惑う。
鬼道はマシンのスイッチを切り、小暮の側へと歩み寄った。
「へへへ…」
「礼くらい言ったらどうだ?」
「ちぇっ…ありがと」
「ホテルで休まないのか?」
「俺の勝手だろ。…ホテルなんて泊まった事ないから、サッカーやってた方がいいんだ」
小暮は少し暗い表情を見せ、ボールを抱え座り込むとぎゅっとその手に力を込める。
春奈が気にしていた、自分たちと同じく親のいない小暮。鬼道もまた同じように気になり、小暮の隣に転がっていたボールの上に座った。
一瞬ビクっと怯えた様子だったが、その場にいる事を許されたようだ。
「お前、サッカーは好きか?」
散らばっていたボールを拾い、指で回しながら訊ねる。今まで何度も円堂に言われた。雷門にいたメンバーは皆、当たり前のようにそれを誇りにして闘ってきていた。
そして今、自分も同じようにサッカーを楽しんでいる。小暮という人間にもそうであってほしい。鬼道はゴーグル越しに微笑みながら小暮を見つめた。
「…最初は仕方ないからやってたんだ…。俺、捨てられたからさ。漫遊寺はサッカー強いから。でもみんな俺の事バカにしてちゃんとサッカーやらせてくれなかった。
だからいっつも一人で夜に道場であいつら見返してやろうと思って練習したんだ。それでも誰も認めてくれなかった。
だけどお前らのキャプテンと…あいつ。メガネのあいつは俺の事認めてくれた」
小さな声で呟きながら、段々と声が明るくなる。俯きつつも両手はしっかりと握り締められていた。
「お前は自分が思うよりもサッカーが好きなんだろうな。センスもある。しかし落ち着きがなさ過ぎるな」
「何だよ!褒めてんのかバカにしてんのかどっちだよ」
ぷうっと頬をふくらまし、髪をぴょこぴょこさせて拗ねる小暮。
──あの髪はどういう仕組みになっているのだろう。鬼道の頭にどうでもいい疑問がわきあがり、それが理由ではないがポンポン、と頭を撫でる。
「褒めているんだ」
途端背筋を伸ばし固まった姿が何かに似ていると思う。子犬?いや、それは円堂か。こいつはプレーリードッグの日光浴をしている姿のようだなどとこれまたどうでもいい事を思いつく。
「そうだろ!?俺、上手いよな?あのメガネ、お前の妹だっけ?あいつも俺の事褒めてたもんな!」
ウシシシ、といつものポーズで笑った小暮だったが、ふと手のひらをじっと眺めると、やわやわと握ったり閉じたりし始めた。
20名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 06:09:39 ID:y9FLuOD1
「怪我でもしたのか?」
「いや〜?ちょっと感触を思い出して…」
鬼道の質問に答えた小暮は、そこでハッ、として両手で口元を押さえた。訝しげに鬼道が小暮を覗き込むが、表情を見られまいと必死に顔を背ける。
何か嫌な予感がして、鬼道は小暮の頭を両手で押さえ込み無理やりにこちらを向かせた。
「何の、感触だ?」
ゴーグルを冷たく光らせ少し低音になった声で問いかけるが小暮は怯えた表情で視線を合わせない。更に不信感を募らせ、今度は両の髪を掴んで引っ張った。
「いててて!何すんだよぅ!」
「何の感触だ、と聞いているんだ」
じたばたと暴れた小暮だったが、底の見えない鬼道のゴーグルと怒りに怯え小さく答えた。
「…お…おっぱい…」
「……おっぱい、だと…?」
おっぱい。思春期の彼らにとっては口に出すのも気恥ずかしい単語。ましてや男ばかりのサッカーチームにおいて、おっぱいのついている存在といえば監督とマネージャー3人。
その中で小暮に一番近い存在なのは…?
「誰の、おっぱいだ…?」
更に重低音を増した声に涙を浮かべながらぶるぶると震える小暮。
「あの…その…メガネの…あいつの…」
やはり……!春奈の、おっぱいの、感触、だと?混乱しつつも冷静さを失わないよう鬼道は小暮の髪を掴み続けた。
「お前一体春奈に何をした…?」
「ちょっとふざけただけだよぅ!旋風陣見せてやる代わりにぎゅってしてくれ、って言ったら、あいつ胸押しつけてくるから、ちょっとおっぱい揉んだだけだって!」
もう小暮は涙をぽろぽろと溢していた。怖いよぅ。やっぱこいつらも宇宙人みたいに怖いよぅ!ガタガタ震えるその姿を見て、鬼道は嗜虐心を芽生えさせた。
ジャージをぐいっと引き寄せ、一気にファスナーを下ろす。驚く小暮のユニフォームの上から平らな胸を掴んだ。
「揉んだ、だと?」
もう小暮に言葉に出して答える力はない。目を閉じ、頭を縦に動かして肯定した。
がしっと掴んでいたはずの鬼道の手が、急に柔らかくなる。服の上からなのに、小暮はぞくぞくと背筋を伝ってくるその感触に違った意味で身震いし始めた。
「どうやって揉んだ?春奈の胸をどうやって触ったんだ?」
冷たい声色とは違い、鬼道の指は小暮の胸を緩やかに這い回る。
「…ちょ…ちょっと、触って…それから…摘んで…」
その言葉を聞いた途端、感じる刺激。いつの間にかユニフォームの下に潜り込んでいた指が、小さな突起を摘み、ひねりあげた。じわじわと上りつめる快感に小暮は息を飲み込む。
「それから──?」
「あの…ちょっと吸ってみたりなんか…」
21名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 06:11:42 ID:y9FLuOD1
魔法にでもかけられたかのように次々に言葉が引きずり出され、またそれが実際に行われる──。涙が頬を伝って止まらない。
怖いよぅ。こいつ怖いよぅ。でも…でも、気持ちいいよぅ……。
不思議な感覚にとらわれながら、自分の胸を舐め、吸っている男の姿を見つめる。わけのわからない恐怖を感じつつも、逃げ出そうとは決して思えない鬼道の愛撫に小暮は力を抜いていった。
「春奈は、感じていたのか──?」
「知らない…!そんなのわかんないよっ…そっから先はしてないから…あぁっ!」
答えを拒否したととられたのだろうか。鬼道の歯が乳首を軽く噛んだ。顔を真っ赤にして身をよじるが、その体を開放してはくれない。
鬼道は、怒りと嫉妬にかられてほんの少し虐めるつもりでの行動だったが、あまりにも敏感な小暮の姿に思わぬほど欲情していた。
小さな体でふるふると震え、そのくせに体中で自分の感情を抑えている小暮。
初めて体験するであろう「襲われる」という行為に身悶えしつつその時を待っているかの様なその表情。
全てが鬼道のこの自分でも考えもしなかった行動へと繋がっていく。
ゆっくりと体を横たえ、胸への愛撫を止めないまま下半身に手を伸ばす。ビクン、と大きく震え頭を振りつつも抵抗しない小暮を見ると、鬼道はその指をジャージの上から動かし始めた。
布越しに刺激され、すでに勃起していた小暮だったが一段と硬さを増す。時には擦り上げ時には柔らかく袋を揉まれ、蕩けるような快感を覚えて鬼道のマントを掴み、小さな喘ぎ声を出し涎を垂らす。
「やだ…あぁ…っ」
「春奈は、イッたのか……?」
「知らないっ…!知らないよっ…あっ、ああ…っ!」
もうダメだ。思った瞬間、強く握り締められ、小暮は直接触れられてもいないのに射精してしまった。
鬼道はちょっとした達成感を覚えながら立ち上がるが、あまりにもショックだったのだろうか、小さく丸まりえぐえぐと泣く小暮の頭を座り込んでもう一度ぽんぽんと撫でた。
「春奈はお前をいい友達だと思っているはずだ。これからもよろしくな」
先ほどまでと打って変わった優しい声に振り向くと、表情はわからないものの柔らかい雰囲気を持った鬼道の笑みに小暮は小さく頷いた。
再び立ち上がり、マントを翻してその場を立ち去る鬼道。夢でも見ていたかのような気分で小暮はその後姿を見送った。
「やっぱ雷門の奴ら変だ!絶対変だ!これからもよろしくって何だよ…。ん?でも、怒ってなかったよな…。じゃあもしかしてまた同じ事できたりして…ウシシシシ」
聞こえないように笑った小暮に気づく事なく、鬼道は階段を登りつつ考える。
さて。今回の件を俺に秘密にしていた、あまりにも無防備すぎる妹にはどうお仕置きをするべきか──?



ぶつ切り終了。
相変わらずの拙文で申し訳ないです。
同じネタで引っ張るのもしつこいのでまた違ったシチュエーションで一番大好きな鬼×春書ければいいなと思ってます。
お目汚し大変失礼致しました…。
22名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 09:01:21 ID:X2vYwIs5
>>21
GJ!
まさかの鬼道さんと木暮、とても良かった
23名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 11:51:26 ID:gqefJFJt
GJ!!!!!
木暮も鬼道も好きだし昨日このスレ来て木暮×春菜にハァハァしてたとこでたぎる程萌えた…!
また投下まってます
24名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 13:13:24 ID:y6bHWqk9
>>17
先人と二番煎じじゃ二番煎じが叩かれるのは当たり前だろ
過去の討論でも「完結してから投下が望ましい」って結論が出てたし、あのときは怒られなかったのに〜以前にルール違反してる

あと>>21乙。
25名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 13:18:50 ID:GMoV3oom
>>21
乙!面白かった…木暮そんなに思い入れなかったけど
鬼道さんのお仕置きの仕方に萌えた!
春奈へのお仕置きはどうやってするんだ鬼道さん…先が知りたいよ鬼道さん!
26名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 13:45:51 ID:PyDYZpB1
つーか連載(笑)なんてやりたい奴は自分のサイトでも作ってやれ
27名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 15:12:49 ID:YHjedpt1
>>12の注意書きの時点で突っ込みどころ満載なんだよな…
「更新が遅い」
(連載が嫌われる理由:未完のまま書き逃げの恐れがあるから)
初心者を免罪符にしようとしている
そもそも注意書きが2つある時点でおかしい
顔文字
>誹謗中傷『なのは』ご遠慮を 誤字?覚え間違い??どっちにしろ推敲してない
下手でしたらスルーしろなどさらっと開き直っている
本編が始まる前から感想が貰える前提で「反響が良ければ、続き書くかもです」とか言っちゃう

で、「リク次第でどうにでもなる」発言から続きが「全く」書かれていないどころか構成すら練られていないことがことが安易に予想できるため、書き逃げされる危険性が高い
また「完結してから投下」のルール違反から、過去ログを読んでいない(前スレに>>14本人のカキコがあるので存在そのものは知っているはず)
28名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 15:15:47 ID:XCTBS8Yl
>>27
落ち着け、お前も文章ボロボロだぞ

連載すんなとは言わんよ。何を投下するかは職人の自由だし
ただしっかり完結させてくれよと
29名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 15:23:13 ID:SiJxznYx
毎回思うんだけどさ、なんでみんな「下手でごめんなさい」「文章初挑戦です」「○○って需要ある?」みたいな誘い受け発言するの?
堂々と投下したらいいのに
30名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 15:32:40 ID:Q71lY0oD
最近おまえらピリピリしすぎじゃね?
マジで職人去るぞ…
31名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 15:51:14 ID:0p7o+IG+
>>21面白かったっす、GJ!小暮可愛いw

>>12は前スレでさんざん叩かれてた人だよね?ルール守らない人が出ると
皆イライラしてスレが荒れ始めるから、お願いだから守ってくれないか?
32名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 17:01:21 ID:pXbzccav
>>21
乙!!!小暮かわいかった!

>>12
とりあえず続き待ってるよ!自分は円堂受け希望。
33名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 17:05:06 ID:DuA5YUDK
「どんなシュートを打てばいいですか?」そんな事きくなよ
俺はお前の、お前が開発した必殺シュートが見たいんだよ
下手でもいいから思いきり蹴ってみろ
34名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 17:07:18 ID:b7Bs2DSv
>>29
なんでやろなあ
職人さんの注意書きは最低限でよいよ
35名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 17:07:40 ID:V1/VmPl0
>>21乙です!鬼道さんのお仕置き気になるw
これの続きも新しいのも待ってます

>>29誘い受けかどうかは別として職人さんたちなりの気遣いなんじゃないかと
まあ需要の質問はなんでもおkだから必要ないかもだけど
初投下の人も不安なのかもしれないし
ていうかそんなに細かく言われたら職人さんたちも困ると思うんだけど
36名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 17:21:25 ID:PyDYZpB1
>35
お前も誘い受け職人も2chに向いてないって言ってんだよ
初めてだからヘタクソですう叩かないで〜><なんてのは個人サイトでやれ
なんか最近中学生女子みたいな職人多くて臭い
37名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 17:38:47 ID:ji0m6F9g
職人もスレに居る人らも初心者ばかりだから色々しゃーないとオモ。

さ、練習練習!


以下何事も無かったかのように↓
38名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 21:36:38 ID:Ac6GIFUV
↑残念だがそれは無理

>>1に「リアルタイム投下は禁止」ってわざわざ書いてあんのに
なんでこういうことするかな・・・流しちゃっていいだろ
39名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 22:20:59 ID:YkEnDfQO
初心者ばっかりだからしゃーないよ♪って
ここは大人の板なんだから初心者でもそれなりのマナーぐらい
守れるだろといいたい。
40名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 23:28:07 ID:6kyf8Kn+
リアルタイム投下も大概だが>>36の発言は色々と駄目だろー
41名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 04:59:37 ID:O/eMo4jI
リアタイ投下は前出たとおり禁止でいいけど、需要を聞くのは、あってもいいと思う。
やっぱり職人も不安だし、見てるだけの人達も次来るのが大体想像出来たら飛ばしたりするの楽なんだ。
42コテハン ◆vagXVzAsTw :2009/07/19(日) 06:06:18 ID:3EktHH9e
討論の結論が出たら、作品投下させてくださいね。
今は出直します。
43名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 06:39:40 ID:yFyvlc74
>>42
乙です!
投下して欲しいけど、この状態じゃね…
待ってて下さいね。

>>1だと、リアルタイム投下は禁止とあるけど、連載は禁止してないよね?
確か前スレでも、途中で切る場合は
「一旦切ります、次の方、どうぞ」って一言添えれば問題ないって事になってた気がする。

…で、今回の>>12がここまで叩かれてるのは、
色々条件付けつつ、何の一言も添える事なくブツ切り投下、
終いにオヤスミーと来たもんだから、あのリアタイ厨を彷彿とさせ、
謝る事もないその態度のせいではないかな。

問題点は2つで、
これからは連載禁止とハッキリ決めるのか、
またこの手の人が来た時の対応をどうするか。(スルーor注意する)

いちいち叩いてるとスレの空気が悪くなって、職人さんが投下しにくくなるので、懸念している。
44名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 07:33:12 ID:oKHRTl8i
連載も一話書ききって次回へ続くなら気にならない
あと今後はスルーでいいと思う
叩かなくても反応がなければまた書こうという気にはならないだろうし

俺個人の意見ね
45 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/19(日) 08:20:28 ID:STTPGt0L
今書いてるブツがあるけど、かなり長くなったので、途中で切らざるを得なくなると思う
ここの板の連投制限は調べたら10まで
そういう場合は「一旦切ります」って宣言しないとダメだから自分の場合もそうなる

だからその程度の人まで注意するべきではないかと
勿論作品は完成させてから、が最低必要条件だけども

コテハン氏のようにひとつの話のオチまで書ききった上での連載ならおkだと思いますよ
4621:2009/07/19(日) 08:54:11 ID:bBXr34MX
皆さま沢山のGJありがとうございます。

連載するつもりはなくても前に書いた話から続く事がいくつかあり、そういう点では自分も反省しています。
今後更に気をつけますね。

できるならば沢山の方の素敵なお話を読みたいです。
前スレ終盤の皆さまの優しい雰囲気が早く戻りますように…

あと何故か投下した後名前を間違っている事のお詫びに置いていきます。
可愛くないけど苛めて下さい。

http://imepita.jp/20090719/306540
47名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 09:06:26 ID:CXRATJis
>>46じゅうぶん可愛いぞおい

スレが落ち着いたらの作品投下待ってます>職人さん
48名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 09:46:30 ID:TDCuvtFY
最近、敷居が高い気がする。投下するにしても読むにしても。
リアルタイム投下禁止とか、当たり前の事を守っていればぶっちやけ何でも良いと思うんだけど。ルールをガチガチに固められててもつまらないんだよなあ。

49名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 11:15:28 ID:V5CB7jP2
だから一文だけで良いって言ったのに
>>1に反してるのはどこまでもフルボッコにしていいと思ってる奴絶対居るだろ
50コテハン:2009/07/19(日) 12:26:01 ID:3EktHH9e
スレが落ちるとき
1000超え 500KB超え→越えた時点から
板の総スレ数が800を超えると行われる『圧縮』(普段から書き込んでたら落ちない)

投稿制限
全角2048文字、60行まで
数値参照文字(unicode)が使える(中国人の人名漢字等が表示できる)
連投規制は8まで(実際に体験済みなので間違いなし)
 板内の最新書き込み10件中8件が同一IDで連投規制が入る
 (なので別のスレで投下がかぶらなければ規制されて数時間アウト)
 つまり何が言いたいかというと、8超えたら用心


個人的に禁じ手なんじゃないかなぁと思うもの
age、書きながら投下、ぶつ切り投下、細切れ投下、オチを考えずに投下、レスコジキ
無駄な前書き後書き、自分語り、設定語り、同人サイトノリ、慣れ合い思考
とりあえず低評価、誘い受け、粘着、過去ログ読まない、ルール無視
携帯からの投下(変なところで改行する、書きながら投下で当然推敲してない)
基本ルールさえ守ればあとは何しても自由だと思うので好き勝手やらせてもらってますが。
(過去にすべったギャグのセルフフォローや長期連載)
しょっちゅう違反してるけど(現に今も)自戒の念は硬いほうがいい


最初に投下した作品はただ単に「マジで顔射」と言いたかっただけで
(だからタイトルに「ネタ」)
続きを書くつもりなんてまったく無かったのにスレ内がマジで顔射祭りになってて
えらい驚いたのと感激したので慌てて続き書いたらGJやら感想やら乙やらもらって
こっち側がマジで感謝!の気持ちで調子に乗った結果コテハンになっちゃったのですけども。
早くあのときの空気に戻らないかな…
5150:2009/07/19(日) 12:44:19 ID:U9A6Xo/H
携帯から
今度いつ投下できるかわからないので、投下したいときに投下できなくてイライラしていた
不快にさせるつもりも考えを押しつけるつもりもありませんでした
本当にに申し訳ありませんでした
52鬼道養父×春奈・1:2009/07/19(日) 16:20:45 ID:jscWQ3M5
ある日、春奈は鬼道家に呼ばれた。
兄が遊びにおいで、と誘ってくれたからだった。
春奈は喜んで鬼道家に訪れた。そしてその屋敷の大きさに最初は戸惑った。
だが、兄が気を使い春奈に気負わせる事なくすんなりとその場に溶け込む事が出来た。
春奈は兄の部屋へ行き、兄妹水入らずの時間が流れる。
雷門サッカー部の話から始まって、兄の今迄育った過程、春奈の家庭の話
亡くなった両親の話…将来の話。
兄はサッカーは多分、中学生までしか出来ないだろう…と呟いた。
高校はそのまま帝国学園にエスカレータ式で上がるだろうが
大学は渡英し向こうの帝王学を学ばなければいけないだろう、と。
鬼道家を継ぐ為に、自分は引き取られたのだから…と。
今迄、春奈を引き取りたいが為にと頑張ったが
中学を卒業したら、今度は育てて貰った恩を返そうと思っている、と兄は落ち着いた声で話した。
春奈は兄が自分の将来を見据えた上で、今大好きなサッカーに打ち込んでいるのかと思うと
心が押しつぶされそうだった。
春奈は兄の手の上にそっと自分の手を置いた。
「あたし、お兄ちゃんのこと ずっと応援するから」
声が上ずってそんな事しか言えない自分が歯がゆい春奈だった。
兄はいつもよりも更に優しい笑顔見せて、春奈を抱きしめた。
お互いにお互いの温もりを感じて暫くそのままだった。
そしてどちらからともなく、ゆっくりと離れ二人は落ち着いた表情に戻る。
それから兄は春奈の勉強を見てあげたり、屋敷の中を案内したりと、二人の時間が過ぎた。

夜になり、鬼道家の当主が戻ってきた。
春奈は緊張しつつ、兄の養父に挨拶をする。
養父はにこやかに春奈を向かえ入れてくれた。
3人で学校やサッカー部の事を話しながら夕食を取った。
養父は気を利かせて、客間を用意しそこで休むように言ったが
春奈のたっての願いで兄と同じ部屋で寝る事が出来るようにして貰った。
兄の部屋に寝床を一つ作って貰い、そこで休めるように。
部屋に入ると兄のベッドの隣に寝床が一つ作ってあり、そこで休める様になっていた。
そして着替えも用意してあった。
春奈は自分のパジャマを持って来ていたが、折角なのでその着替えに袖を通す。
今迄着た事も無い、サラサラとしとても着心地の良い…ドレスの様なネグリジェ。
お姫様みたい…と春奈は裾をヒラリヒラリと舞わせ喜んだ。
その明るい表情を兄はベッドの上で見て、軽く吹き出した。
お前もやっぱり女の子なんだな…と満面の笑みをする。
いつもは口煩いマネージャーなのにな、と。
お兄ちゃんたらひどーい!と春奈は兄の胸を軽く何度か拳で叩く。
兄はそれを避けるフリをしつつも春奈の手を遮った。
見詰め合いながらも二人の笑いは絶えなかった。
やっと一息ついて、二人は落ち着いた。
兄は小さく、ずっとこうだといいのに…と呟いた。
兄の隣で、頷きたくとも頷けない春奈は口を閉ざす。
あの時…音無家を選んだのは自分だから…
もう寝よう、と兄は部屋の電気を消す。二人は其々の寝床に就く。
明日も一緒に…何をしようか?と優しい兄の声が暗い部屋に響いた。
そしてその後、すぐに寝息に変わった。
春奈は、慣れない環境ですぐには寝付けなかった。
兄の気持ち良さそうな寝息が隣から聞こえる。
目を瞑り横になっていたが、小一時間程してこっそりと部屋を出た。
広い屋敷の中、一人で歩き回っていたがやっと目的地のトイレを見つけ用を足した。
そして兄の部屋に戻ろうとすると…ふと気付くと迷ったらしい。
どれも同じ様な作りのドアをしているので、勝手に開けて見回る事も出来ない。
どうしよう…とウロウロしていると、養父が声を掛けてきた。
53鬼道養父×春奈・2:2009/07/19(日) 16:21:35 ID:jscWQ3M5
「そんなに広い家じゃないのだけれどね」
養父は笑いながら言った。
そうだ折角だからイイ物を見せてあげよう、と春奈を別部屋へと誘った。
ドアを開けると、そこには賞状やトロフィーなどが整然と並べられている。
「これはみんな、有人が貰った物だよ」
養父は少し自慢気に話した。そして小さい頃の写真を見せてくれた。
写真の中には、幼い兄の姿が写っている。
離れ離れになった後の…自分の知らない兄の姿。
最初はぎこちない表情がページを捲る度に、少しづつ柔らかくなっていく。
春奈はそっとその兄の写真を指でなぞった。
「私の妻は身体が悪くて…子供が産めなかったんだ
 けれど、どうしても跡取りが欲しくてね…優秀な男の子が。
 春奈ちゃんには悪い事をしたと思っているよ…無理矢理引き離す事をしてしまって」
春奈は、離れ離れになった時を覚えていた…とても…寂しくて悲しくて…怖かった事を。
二度と兄と逢えないと大泣きした事を。
涙が溢れそうになった。
写真の中の兄は、とても幸せそうに微笑んでいる。
「いえ…いいんです。またちゃんとこうして逢えたし。 それにあたしも音無家で幸せですから…」
声が震えているのが自分でも分かったが、精一杯今の気持ちを声に出して告げた。
そっと、春奈の頭に大きな手が乗った。
「君は良い子だね…音無家のご両親の育て方が良いのだろうな」
養父は春奈を見詰めてそう言った。
春奈は、その言葉でまた泣きそうになった。そしてコクンと俯きながら頷いた。
「…女の子も…良いものだな…」
養父は春奈の頭を優しく撫ぜている。春奈はくすぐったいのを少し我慢していた。
幼児の頃ならいざしらず、中学生ともなるとそうそう頭を撫ぜられる事など滅多に無い。
けれど、何となく…そのままでいる事が良いという考えが巡った。
「その寝巻き、似合っているね。気に入ってくれたかい?」
ハッとして春奈は自分の格好に気付く。
ネグリジェのままでウロウロするなんて…小さい子供じゃあるまいし…急に恥ずかしくなり顔が赤らんだ。
「いやいや、可愛いよ。恥ずかしくなることはない。
 女の子はこういうのが好きだろうと勝手に渡したのだからね」
「…素敵です…こういうの初めて着ました…凄く可愛い服です…」
「そう、気にいってくれて良かった」
養父は微笑みながら別のアルバムを出してテーブルの上に置き、ソファーに座った。
そして春奈を自分の側に座るように持ちかけた。
二人で並びながら座り、春奈は兄の最近の写真を見せて貰う。
大人びた表情の兄の写真を見て、何だか兄が別人の様に感じる春奈。
「これなんか…どうだい?いい顔で撮れているだろう」
養父は春奈の肩に手を乗せて引き寄せた。突然だったので、心臓がドクンと脈打った。
しかし、養父の目線も手も写真へと向けられていたので、春奈は深く考えない様に心がけた。
54鬼道養父×春奈・3:2009/07/19(日) 16:24:18 ID:jscWQ3M5
養父の手が肩から腰まで下りてきた。触り方も身体のラインに沿って動いている。
しかし、養父の目線は写真に向いている。
手が尻に伸びた時、春奈は思わず息が止まり身体が固まってしまった。
「どうしたの、春奈ちゃん?」
春奈は言葉を出そうとするが、声が出なかった。色々な考えが頭を巡って纏まらない事も一因だった。
養父は春奈を自分の胸に引き寄せた。
「…どうしたの?震えて…可愛いね…」
養父の手が春奈の顔に伸びる。つつ…と親指が春奈の小さくて艶の有る口唇を撫ぜた。
気付くと、養父の片方の手は春奈の内股に入っている。
ネグリジェの裾が上がっていて白くて細い腿が露になっている。
その手は腿内を撫ぜつつも徐々に上に上がっていく。
春奈はただ固まったままで身体を任せるしかなかった。
初めての出来事で頭が混乱し何も考えられず、何と言っていいのかさえも分からなかった。
「…いいのかな?」
そう養父に声を掛けられても、声が出なかった。
(…お兄ちゃん…)
心の中で春奈は叫んだ。
養父は春奈をソファーに押し倒し下着を脱がす。
両手で内股を大きく広げさせ、そして露になった下半身に魅入っている。
春奈には恐怖しかなかった。ただただ天井のシャンデリアの見詰めるしか出来なかった。
養父の舌が春奈の割れ目に沿って動く。舌先が春奈の豆を取れそうな勢いで舐め動く。
そして指が割れ目を更に掻き広げ舌がウネウネと何かの生物の様に中へ中へそ侵入する。
「…ふう…美味しいよ…」
養父の息遣いが増すのと同時に舌先の動きも大きくなっていく。
春奈は羞恥心と自分に降りかかった恐ろしい出来事と…不思議な下半身の痺れに
感情が付いていけなかった。
ヌメヌメとした舌先が気持ち悪い筈なのに、下半身が麻痺してるかの様な感覚に戸惑った。
怖くて息も吸えない声も出ない状態なのに…舌が奥へ入る度に背中が反った。
舌先がクリクリと割れ目の先端を舐め上げる度にジンジンとした波が内股に広がる。
けれど、舐められる度に春奈は甘い潤滑液をトロトロと出していくのだった。
養父は深く息を吐き出し、上体を離した。
(…あ…終わったんだ…)
春奈はホッとして今迄上手く出来なかった呼吸をし始めた。
55鬼道養父×春奈・4:2009/07/19(日) 16:25:06 ID:jscWQ3M5
カチャカチャと金属音がする。
春奈が首を上げて見ると、養父は己の反り立ったモノを露にする。
初めて目の前で見る浅黒く太い肉棒に春奈は思わず息を呑んだ。
危機感を感じ、固まって上手く動けない身体をずらした。
「…やっ…」
それしか声が出なかった。
「大丈夫、大丈夫だからね」
養父は優しげな声を出つつも忙しなくズボンを下ろす。
男のモノが春奈の内股に当たる。
(…怖いっ…)
春奈は目を閉じて震えているだけだった。
ヌルヌルした太い棒が春奈の愛液で内股を滑る。
割れ目の肉襞に押し当て、態と棒を包み込ませている。
「…う…ん…イイ…」
養父は呟き、自分の棒がクチュクチュと音を立てて滑るのを楽しんでいる。
何度も何度も往復させては淫らな音に聞き入っていた。
そしてゆっくりと、肉棒が春奈の中に入ろうとする。
先が押し入ろうと圧力を掛けると春奈が大きい声を出した。
「…いっ…たぁい……!!」
静まり返った屋敷にその声が響いた。養父は慌てて腰を引く。
歯を食いしばりながら涙を流している春奈。
養父はそこから先を諦め、春奈の膝をくっ付けた。
そしてまた内股の隙間に肉棒を差し込んだ。
柔らかい太股と春奈の肉襞に己を挟み、ユックリと動かした。
春奈の愛液が充分溢れているのと、内股の圧力が程好い締め付けになっている。
その摩擦に養父は満足気に腰を動かした。
春奈は自分の内側で硬い肉棒が擦れている感覚に麻痺していく。
まるでそういう生物が自分を侵食していく様に感じる。
やがて、養父は小さい声を出し、慌てて腹の上にモノを置いた。
肉棒は春奈の腹の上に乗せられて、その先から白濁した液を出す。
ドクンドクンと浅黒いモノが蠢き、血管がヒクヒクと脈打っている。
生暖かい液は春奈のヘソの辺りに小さな水溜りを作った。
養父はゆっくりと春奈から離れて部屋の隅にあるテッシュ箱まで歩いて行った。
ソファーの上でそのままの状態で置き去られた春奈は、やっと解放されたと深い息を吐いた。

しかし、行ったり来たりする浅黒いモノの感覚は確かに春奈の肉襞に跡を残した。
56鬼道養父×春奈・5:2009/07/19(日) 16:25:41 ID:jscWQ3M5
養父は、シャワーを勧め着替えも用意してくれた。同じ様なデザインのネグリジェだった。
「いつでも遊びに来てもいいように沢山買ってあるからね」と優し気な声で言った。
春奈はシャワー室で何度も何度も触られた場所を洗った。
それでも穢れが取れない様に感じ、溢れ出る涙もシャワーで流した。
兄の部屋へ戻り、自分が持って来たパジャマに着替え寝ようとした。
けれど、言い知れぬ不安が心の中で広がり兄のベッドに潜り込んだ。
兄の背中に張り付く。すると兄の身体の温もりを感じた。
(…お兄ちゃん…)
先程の恐怖をまた思い出して、涙が溢れ出た。
「…春奈…」
兄の声が暗い部屋に響いた。
「どうした?眠れないのか?」
「…怖い…の…」
「何だ、子供だな…」
兄が身体を反転して春奈の方に向いた。
「この家は広いからな…トイレに行く時に迷ったんだろう?」
「…う…ん…」
「大丈夫だ、もう寝ろ」
「…うん」
兄がそう言って春奈を抱きしめた。春奈は兄の胸に抱かれてやっと落ち着きを取り戻した。
(…お兄ちゃんなら良かったのに)
兄のパジャマをギュウと強く掴んで心から思った。
(お兄ちゃんなら…良かったのに!)
春奈の上で規則正しい寝息がする。その息に合わせて春奈も同じ様に呼吸をした。
(お兄ちゃんなら…お兄ちゃんなら…怖くないのに)
春奈は兄の胸に顔を埋めて眠った。

朝になり一緒に食べようと兄に勧められてリビングへと春奈は階段を降りた。
降りつつ…養父と顔を合わせ正気で居られるか怖かった。
しかし、養父は会議があると言って先に家を出ていたのだった。
春奈は安堵感で深い溜息を吐く。

帰る時間になって、兄がまた遊びにおいで、と言った。
春奈は一瞬固まって…お屋敷が広過ぎで怖いから…と精一杯子供らしい嘘を吐いた。
そうか、と兄の残念そうな表情をする。
ねえ、今度はお兄ちゃんがあたしの家に来て!と春奈は兄の手を取って明るく言った。
ああ、そうだな、と兄に笑顔が戻る。
あたしの部屋…狭いけど、ベッド一緒でイイよね?と春奈は兄の手を強く握った。
オレはかまわないけど…いいのか?と軽く兄は笑って答える。

「うん、一緒がイイの…お兄ちゃんとなら…」
そう春奈は兄を見詰めて微笑んだ。


終わり


長い割りにエロの部分が少ないですが、初投下なので大目に見てやって下さい。
本当は「鬼道さん×春奈」が書きたかったです…
次回があれば頑張りたいと思います
57名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 16:39:35 ID:ZFMGBHrl
>>50
なにこれ…コピペ?
気持ち悪い、こいつ異常じゃないのか
普通に投下してれば何も咎められないものをこう曲解するって頭おかしいだろ
もう投下しないでくれここに来るな
58名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 16:52:11 ID:jcSrTlVM
>>52-56
GJ!
春奈イイね
エロエロで良かったです!
59名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 17:02:32 ID:bTBCpj6S
>>57
なんでそんな喧嘩腰なの…?
>>50は投稿する側としては結構役に立つ情報だと思うけど…
60名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 17:09:54 ID:oKHRTl8i
>>56
GJ!後ろ暗い空気がエロかった
61名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 17:53:59 ID:bBXr34MX
>>56
GJです!
鬼道×春奈も読みたいです。
次もよろしくお願い致します。

>>57
それは困ります〜。松×仁楽しみにしてるんで…。
自分も勉強になったんで>>50の意見はありがたかったですよ。
62名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 18:38:44 ID:TDCuvtFY
>>50
確かに上半分はなるほど、と思うけど下半分はキモいな。
ただでさえコテハン使ってるんだから余計な事は書かない方がいいんじゃない?
63名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 21:15:09 ID:oKHRTl8i
全エロパロ職人へ支援
http://imepita.jp/20090719/761370
64名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 21:59:30 ID:yFyvlc74
コテハン氏はAA作ったりとかマジで顔射とか、割と遊び心のあるレスをする人だから、
こういうルールの話題には複雑な思いがあるんじゃないだろうか。

連載については他の職人さんも敏感に反応してるけど、
自分も1話完結の続編という形なら連載もいいと思う。
>>45にもある様に、長編の場合は連続投下規制もある訳だし
やむを得ない場合は理由と「一旦切ります」と書けばいいと思う。

しかし、ここまで来て問題を起こしたのは>>12とリアルタイム厨だけな訳で、
他にも注意された職人さんはキチンと謝って以後普通に投下してるしで、特に問題はなかったように思う。

こんな騒ぎになっても>>12から釈明も謝罪もないから、反省したのか分からず、いつまでもこの話題を引きずる訳で(毎度)
もう次から放っておいていいだろう。
2〜3人が注意したらもうスルーで。

うまく言えないが、この一人の為にスレが止まったり遊び心のあるレスが減るのは嫌なんだな。


話は変わって、鬼道養父×春奈Gj!!
こういうの好きだ!!
65名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 22:25:01 ID:Pv6ItL/g
鬼道養父×春奈、
春奈の感情の動きとか丁寧ですごく良かったです。
書いてくれてマジで感謝!
66コテハン ◆vagXVzAsTw :2009/07/19(日) 23:32:27 ID:3EktHH9e
コテハンを名乗る以上、発言により責任が生じることを失念しておりました。
不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。
再度謝罪させていただきます。

現在、自身が連載をさせていただいているため
それすらも禁止・規制されてしまったら…という不安
またスレが荒れる、作品投下しにくい空気になっているという憤りから
つい感情的な書き込みをしてしまいました。
己の未熟さを恥じるばかりです。

ですが、それでも続きを待っているというエールや
過去作品への意見・感想などをいただき
自身の初投下時の感動以上の感銘を受け、恐縮しております。

以後、発言には十分気を付けます。
後日作品投下に伺わせていただきます。
お騒がせして、本当に申し訳ありませんでした。
67名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 23:34:10 ID:RxTofgWQ
五里夢中なスレの雰囲気をスピニングカットしたい……でも無理かも。
エロなし思いつきネタ2つ投下します。



夕暮れの河川敷。子供たちがサッカーの練習をする声が響く。
病院からの帰り道、ふと立ち止まり豪炎寺はその光景をぼんやりと眺める。
自分の応援に来ようとして事故に遭い、いまだ目覚めぬ妹の夕香と同じくらいの子もボールを追いかけ、走り回っている──。
いたたまれない気持ちでその場を立ち去ろうとした背中に「お兄ちゃーん!」と声がかけられた。
振り返ると、先日不良たちにサッカーボールをぶつけられそうになっていた少女が走って階段を登ってきていた。
「お兄ちゃん、この前はありがとう」
「いや。ケガがなくて良かったな」
ボールを抱えニッコリと微笑むその顔に妹の笑顔を思い出し、自分も自然と微笑み、頭を撫でていた。
「お兄ちゃんのキック、すごかった!私もあんな風にシュートできたらいいんだけどな〜」
話しながらリフティングを披露する少女。途中失敗してボールを落とし、えへへと照れ笑いする。
「できるようになるさ。ボールの中心をしっかりとらえて、体の力を抜いて…ほら」
少女は、軽々とやってみせた豪炎寺に瞳をキラキラさせて拍手してくれた。
「お兄ちゃんも一緒にやろうよ!もうすぐ円堂ちゃんも来るしさ!」
円堂──。その名前を聞き、豪炎寺はリフティングを止めボールを少女に渡した。
「ごめんな…。お兄ちゃん、もうサッカーはやらないんだ」
「何で?もったいないなぁ。すっごく上手いのに!」
切ない表情を浮かべた豪炎寺を見て、少女はふと自分が何か言ってはいけない事を言ってしまったのかと黙り込んだ。
「いつかな…。いつか、一緒にサッカーやれるといいな」
座り込んで少女の頭を撫でてやると、ほっとしたように微笑む。
自分の中のサッカーへの思いは、くすぶったまま。しかしこの少女には何の関係もない──。
立ち上がろうとした時、少女は袖を掴んで豪炎寺の頬にキスをした。
驚いた豪炎寺に、とびきりの笑顔を見せて再び河川敷へと走り出した。
「今のはリフティング教えてくれたお礼ね!絶対だよー!絶対一緒にサッカーやろうね!」
ぽかんとしたまま手を振りかえし、今時の小学生はこれが当たり前なのだろうかと考える。
──夕香。いつかお前が目覚めた時、友達になってくれるといいな。
いつともしれないその時を思い浮かべ、豪炎寺はまた堤防を歩き出した。
68名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 23:35:41 ID:RxTofgWQ
「俺、このチームが好きだ。サッカーが好きだったんだ」
秋と二人並んで座り、久しぶりにゆっくりと話す。
懐かしい、サッカーを楽しく思う気持ち。助け合える仲間たち。
あの時の辛い思いを忘れたかのように、昔のようにサッカーをする俺たちを応援してくれる秋。
雷門に来てから、俺はとても満ち足りた気分だった。

「土門くん、嬉しそう。円堂くんもきっと土門くんと出会えて一緒にサッカーできる事、嬉しいと思うよ」

微笑む秋。俺の中で、あの頃の秋への思いもよみがえる。
いつも一緒だった。アメリカであいつらとサッカーをしていた頃は、秋も一緒にそこにいた。
誰の声援より、届く秋の声。
でも今は──。

「秋。……みんな、円堂のおかげだな」
「そうだね。円堂くんがいてくれたから、またサッカー、好きになれたよ」

ちぇっ。何か悔しいな。
そんな顔して笑うなよ。

「秋」
「何?土門くん」
呼びかけてこちらを向いた秋の額に、キスをする。
ちょっと名残惜しいけど、自分の中でそこで終了の笛が鳴る。
離れると、驚いた秋の瞳。
夕日と同じくらい、真っ赤な頬。

「それと、秋のおかげだ。サンキュ。…さ、行こうぜ。次は日本一か。夢はでかいねぇ」
自分でも上手く笑えたかわかんねぇな。
立ち上がり歩き出すと、秋も後ろを歩く気配を感じる。

ずっと、好きだったんだぜ──。
でも、まぁいっか。
あいつなら、しょうがないや。
秋が笑っててくれれば、それでいい。

俺、サッカー好きだよ。
秋、お前と同じくらいに。
そして、このチームと同じくらいに。

明日も、頑張ろうぜ。
同じ夢を追いかけるくらいなら、いいだろ──?
69名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 23:37:02 ID:RxTofgWQ
ありがちなネタでごめんなさい。
>>33の言葉、いつもびくびくしながら投下してる自分にはすごく勇気づけられる言葉でした。
マジで感謝。
これからもよろしくお願い致します。
70名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 23:54:22 ID:MnjXD7s4
GJ!
和んだ
71名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:03:12 ID:hRVX0dmW
>>52
春奈の魅力が凝縮されていますね
鬼道とのやりとりでの幸せな描写からの転落ぶりがすっごい

>>67-68
これは各レスで別々の話か?
どっちもよかったぞ!


あと、全裸待機絵の人も、>>33もGJ!
前スレの語録を置いておく↓

543 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/20(土) 15:31:50 ID:dUjreaKd
シュート打つ時はためらうな。全力で蹴ればいいんだ。
決まればヒーローだ。外れてもドンマイ、次、次。
俺たちは見たいんだよ、お前のドラゴンクラッシュを!
72名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:12:07 ID:iVMBbVGW
>>36>>57
あんた以前瞳子監督の作品投下したあとのコテハンさんに対してセクハラ発言してた人じゃないの?


733 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/07/03(金) 21:39:43 ID:pJkG3QRD
>729
もしかして、実体験じゃないよね?
73名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:16:32 ID:V1DzQlnk
>>72
なにこれ…
気持ち悪い、こいつ異常じゃないのか
女性メイン=作者の実体験とかこう曲解するって頭おかしいだろ
もう書き込まないでくれここに来るな
74名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:25:54 ID:g4nBQ5z0
マジで同一人物なん?
>お前も誘い受け職人も2chに向いてないって言ってんだよ
偉そうに説教しておいて…
「2chに向いている」あなたは職人に対してセクハラ発言するんですかwwwwwwwwwwwww
リアルタイム投下厨もぶつ切り投下厨もついでに>>36>>57のセクハラ野郎も以降全員スルーしようぜ
75名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:28:46 ID:Kze8Qsz8
なんか荒らそう、追い出そうという明確な悪意を持ってここに来てる奴が居るみたいだな
7657:2009/07/20(月) 00:39:28 ID:41C0+AwF
>>57だけど気になって見てみたら何だこれw
同一人物とか言われるなんて思わなかった
一連の荒れ原因である>>50がバグってるみたいで気持ち悪かっただけなんだが
77名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:40:53 ID:Kze8Qsz8
>>76
弁明しなくていいから帰れ
78名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:41:34 ID:pFQe+M7x
なんつーか、前スレのときからやたらと「腐女子臭い」とかわざわざ書き込んでなにがしたいのかわからんけど女性住人の参入を嫌がってる?っぽい人がいたんだわ
読んだら>>36でも「中学生女子臭い」って書き込んでて、前スレの「腐臭い」って書き込んでる人物と同一なんじゃないかという疑惑?
(わざわざ「臭い」って書き込む辺りが)
で、この理論でいうと、作品からコテハンさんは女性なんじゃないかとその臭いを嗅ぎ付けて>>72の発言をした人物と上記の人物もまた同一では?という疑惑浮上中
つまりこういうこと??
79名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:46:13 ID:o0x44K8i
>>78
>>36に「臭い」は無いけど…
でもなんか「女子」とか書かなくてもいいこと書いてる辺り同一人物っぽい

>>76=>>36=>>57
一連の荒れの原因はお前だっつーの。帰れ
8079:2009/07/20(月) 00:48:12 ID:o0x44K8i
ごめん「臭い」あったわ。見落としてた
81名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:53:51 ID:UtZUBSNP
>>75
エロパロスレにはネタよりもスレ内での討論とか荒らし行為のほうが面白い!
っていう頭のおかしい嗜好の持ち主も存在するらしいっす


>>67-68
土門×秋が好きなので投下嬉しかった。GJ!!
それと>>33はもっと評価されるべき
82名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:54:49 ID:yqD3nVeV
>>78-80
どうでもいい、の一言に尽きる
83名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:02:57 ID:SjfLIoiY
臭いかどうかは解らんが、細かいルールを作ったりやたら排他的になるのは女っぽいなと思った。まあそれが悪いとは思わんが。
男職人が多ければもっとサバサバしたスレになるんだろうな。
>>81
>>33は良い事言ってるけど、このスレでどんな職人も自由に投下できる雰囲気かは微妙だわ。
84名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:08:06 ID:o4lCmONA
一番たちが悪いのはいつまでもこういう流れを続ける連中だけどね
85名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:12:09 ID:XNV1yl9N
こんなときに空気よまずに裏吹雪×木暮投下してもいい?
86名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:14:41 ID:4gRTm+Iv
いいぞ!やってくれ!
スレの空気を浄化する勢いで頼む!

でもsageてね
87裏吹雪×木暮1/5:2009/07/20(月) 01:16:29 ID:XNV1yl9N
「ウッシシシシ、こいつをこん中に忍び込ませてっと、」
俺はある物を寝ている吹雪のマフラー(タオル?)に入れた
あいつがどんな反応するか楽しみだ、ウッシシシ、、、、、


数時間後
「おーい、吹雪起きろよー」
「んん、、、、」
バスの中で眠っている吹雪を起こすとまぶたをゆっくりと開いた
さあ、どんな反応してくれるかな、シシシシシッ
「ああ、木暮君か、起こしてくれてありがとう」
「へっ、感謝しろよ」
「もうっ、素直じゃないな・・・・・んっ?」
おっ、気付いたか?マフラーを気にしているぞ
「なんだろう、もぞもぞするな・・・・・?」
「クシシシシッッ」
「?、なに笑っているんだい?木ぐr、わっ!!」
「クッシシシシシシッッッッ、引っかかったー引っかかったーwww」
いきなり自分のマフラーからカエルが飛び出たからびっくりしている吹雪に笑った
そのままポカーンとした顔をしているからますます笑える、ウッシシシシ
「・・・・・・・・」
「シシシシっ、びっくりしたか?」
「・・・・・・・」
「なんだよ、なんか言えよ」
なんだよ、急に黙っちまって、面白くない
驚いたあときっと『ひどいよ〜、木暮くん〜』とか言いそうなのに吹雪はすっかり黙りこんでる
「どうしたんだよぉ、すごく驚いたのかよぉ」
「やったのは・・・・・    か・・・・・」
んっ?なんて言ったんだ?よく聞き取れなかった
「やったのはお前か聞いいてんだよっ!!」
「ひっ、」



88裏吹雪×木暮2/5:2009/07/20(月) 01:17:33 ID:XNV1yl9N
いつものおどけた吹雪じゃないっ
あの攻撃型の吹雪だ・・・・・・
どうしよぅ・・・・・怖いよぅ・・・・・・・
「なんだよ黙りこんじまって、何にも言わない事っていうことはやったのは木暮かぁ?」
「あっ・・・・その・・・・・」
怖くてなかなか声が出せない、同じチームの人で味方なやつ何だけど今はそんな感じがしない・・・・
ううっ・・・・いたずらなんかこいつにやんなければよかった・・・・・
吹雪は俺のほうに顔を近づけてきた、怖いよ、嫌だよ・・・・・・・
「なかなかシャレたことしてくれるな、覚悟はできてるよなぁ・・・・?」
「かく・・・ご?」
「そうだ、俺が今やる事にだよ」
そんなぁ・・・・言われたって分かんないよ・・・・・
殴られるのかなぁ?蹴られるのかなぁ?それとも、もっと酷い事されるのかなぁ?
でも次の瞬間、吹雪の表情が怒りから小さな笑みに変わった
「安心しろよ、痛いことじゃねえ、むしろ気持ちいいほうだ」
「気持ちいい・・・・・?」
さっぱり意味が分からない、でもいたいことじゃないから安心した、よかったぁ・・・・
「んじゃっ、悪いけど少しの間俺に付き合ってもらうぜ・・・・・」
「へっ?わわわっ、なにしてんだよっ」
いきなり俺のズボンを下げてきやがった
なんだよ意味がわからないよ
「この歳になってもまだブリーフか、予想通りだな」
「ッ・・・・、ばかにすんなっ」
吹雪がばかにするような小さな笑いをだしたあと次に俺のパンツに手をかけた
「あっ、やめろよっ、ばかっ、変態っ、」
「ちっ、抵抗するなよ、ああいいや、こうするかっ」
「ふえっ?わっ」
俺の両腕を背中のほうに動かし、自分のマフラーできつく縛り上げてきた
「こうすれば、抵抗できないだろ?はははははっ」
「くっ、やめろよ・・・・なにすんだよ・・・・・」
吹雪が今からなにをするんだ?
さっきとは違う怖さと不安が頭のなかでグルグルと回っていた
89裏吹雪×木暮3/5:2009/07/20(月) 01:18:25 ID:XNV1yl9N
「さあってと続きだ」
「お願いだからやめてよ・・・・恥ずかしい・・・・」
「やだね、はは、」
再び俺のパンツに手をかけ、容赦なく下までおろした
「ッッ・・・・・・」
「ふ〜ん・・・・やっぱ小さいなぁ・・・・」
「ひっく・・・・見るなよ・・・見るなよ・・・・」
おれは体が小さいから当然あそこも小さい
体全体がチビなことを気にしている
それだけじゃない、俺はまだあそこの毛がはえていないんだ
みんなはもう生えたって言っているから俺だけなんか子供のように感じる
「それにまだツルツルか・・・・・まあそのうち生えてくるんだから心配するな」
「そのうちって・・・・いつなんだよ・・・・・ひっく」
自分でも涙声なことに気付いた
吹雪はそれに対してなんか言うだろうとおもった、でも違った
「そんなに悲しがるなよ、今から俺が悲しみを吹き飛ばしてやることやってやるから」
「えっ・・・、あうっ、、、、」
吹雪がいきなり俺のあれにかぶりついてきた
「たっ、食べるなよ・・・・・痛いことするじゃんかよ・・・・」
「食べなんかしねえよ、舐めるだけだ」
「やめろよ・・・・やめてよ・・・・・」
そんな俺の言葉を構いなしに舌を動かしてきた
最初は全体だけだったけど今度は頭のほうを舐めてきた
「んっ・・・・なんだ・・・変だ・・・からだが熱くなってきた・・・・」
「いいんだよ、それが普通だ、ほれっ」
「ひゃぁ・・・・やめっ・・・・」
舌のざらざらいい感じだ・・・・・頭がボーとする
あんなに変な気分だったけど今は・・・その・・・気持ちいい?
うまく表現できないよぅ・・・・
「へっ、あんなに嫌がっていたのに今じゃこんなに硬くしてるぜ」
「しょうがないだろ・・・・こんな、ッッ・・・・・」
言いかけた途中この快感に負けて、声が出せなかった
そして俺のもさらにおかしくなってきた
90裏吹雪×木暮4/5:2009/07/20(月) 01:19:46 ID:XNV1yl9N
「あっ、ああ・・・・・出る・・・・なんか出ちゃうよぅ・・・・」
「なんだよもう限界か、じゃあ今度はこうしてやるよ」
舌を離し、ぎゅっと俺のを握った
「ふあっ、ダメ・・・・でちゃう・・・」
「ほらほらっっ!、ささっとイっちゃいな!!」
今度は俺の皮を上下に激しく動かし始めた、さっきより刺激がつよ・・・い
だめだ限界だ・・・・・・・っ
「っ!・・あっ!・・・ああっ!・・・・・ッッ!」
見たこともない白くてドロドロした液体が飛び出してきた
その瞬間と同時に今までのより激しい快感が襲ってきた
「・・・・はぁ・・・・・っ・・・・」
「たくさん出したな、これでローション代わりになるな」
息が上がっているおれを吹雪が楽しそうに見ている
吹雪は自分のズボンをパンツを下ろし今度はあいつのをおれにみせてきた
「すこしおまえのと違うけどきにすんなよ、ふふふっ・・・・」
確かに吹雪のは少しおれのとちがう、おれと違う形をしている
そしておれのだした液体を手で拭い、自分のえと付けた
「なにしてんだよ・・・・こんどはなにするつもりだ・・・・?」
「すこし我慢しろよ・・・・・とっ、」
「?、ぐっ!!」
いきなり吹雪がおれの尻の穴に自分のを入れてきた
ちがうよ、そこは出すところだろ?やだよ、痛いよ、気持ち悪いよう・・・・・
「痛いことはしないって言っただろ・・・・、痛ッ、」
吹雪は無視し、そして思いっきり入れてきた
「あっ・・・・ッ!、くぅっ・・・・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・・・、中は温かいんだな・・・・・すぐにいきそうだ」
痛みはもうないけど、変な感じがする
早く抜いてよ・・・・・・
「それじゃあ、我慢してくれよっ」
「うっ・・・ああっ・・・!、やめっ・・・・お腹がっ・・・・」
激しく腰を動かしてきた、ダメだ・・また頭がおかしくなってきた・・・・ッ
「どう、だっ・・・?痛いか?」
「痛くない・・・・・けど・・・・頭が変になる・・・やめてっ・・・・あっ・・熱いよ・・・・」
さっきとは違う快感が来た
なんでだ?吹雪はおれのを触れていないのに何でこんなに気持ちいいんだ?
「その顔だと、また気持ちよくなってるな?
91裏吹雪×木暮5/5:2009/07/20(月) 01:20:34 ID:XNV1yl9N
「ッ!!気持ちよくなんか・・・・・ひゃっ・・・・・」
「へっ、やっぱ気持ちよくなってるな、俺も・・・・だ、くっ・・・・」
またさっきの感じが来た、出ちゃう・・・・また出ちゃうよッ・・・・
「・・・・・ッ、うあっ!・・・・ッ・・・・あっ!・・・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「はぁ・・・・はぁ・・・・・、また出ちゃったよ・・・・・」
同時に出てしまった、俺は二回目なのかさっきよりも量が少ない
一方吹雪は俺の中でたっぷりと出してきた
バタッと力が抜けて俺はバスの座席に倒れかかり、意識が薄れてきた・・・・・





「ごめんね木暮君・・・・その・・・・つい」
「・・・・・いいよ、俺も悪かったんだ」
俺が目を覚ましたとき、目に映ったのはいつもの吹雪だった
ちゃんと服も着せてあり後処理もしてくれた
そして最初に言ってきた言葉が謝罪の言葉だった
「俺が最初にいたずらしちゃったんだから」
「でも・・・」
「気にすんなよ・・・・・それに」
「それに?」
こんな言葉を言うのは恥ずかしいけど言おう
「気持ち・・・・よかったしさ・・・・うん・・・・」
「・・・・・そうか」
「その・・・・また・・・・・・やって欲しい・・・・・」
この事はいわなくてよかったかなぁ・・・・・?
でも吹雪は笑顔で
「うんっ、いつでもいいよ」
と答えてくれた、もしこんどやるときは俺が吹雪を気持ちよくさせてやろう
もちろんいたずらかなんかで吹雪を無抵抗にしなきゃな、ウッシシシシシシ

終わり
92名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:22:59 ID:4gRTm+Iv

1スレ目のときからずっと待ってたぞ!
93名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:23:20 ID:XNV1yl9N
なんか吹雪がかなり凶悪になりすぎたごめん
あと木暮の口調も少し変だった・・・・・・
94名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:29:21 ID:LgD7wiko
乙乙!
>>93
違和感は感じなかったよ
強い奴には弱い木暮らしさが出ててよかった
95名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:36:17 ID:Kze8Qsz8
>>93乙ー
やはりマフラーは便利アイテムだな
96名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:47:40 ID:34gqaa4t
乙!

自分も吹雪と木暮で途中まで書いてみたがどう絡ませて良いかわからず断念したよw
みんな上手にまとめてあってすごく読みやすいなぁ〜勉強にもなったよ。
97名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:58:22 ID:XNV1yl9N
またなんかの機会があったら木暮×表吹雪を書いていきます
もちろん木暮の攻めは足コキで
98名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 02:02:31 ID:fjReRUkt
>>57
「異常」「頭おかしい」「もう投下しないでくれここに来るな」
散々罵倒中傷しておいての言い訳が「バグみたいで気持ち悪かった」とかバカかお前は
お前が二度と来るなセクハラ野郎め
99名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 02:03:46 ID:05FvdQhF
>>98
もういいから引っ張んなよ

>>97
期待して待ってます!
100名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 02:21:31 ID:yqD3nVeV
>>97
乙!
攻められる木暮良いなぁ
攻める木暮も期待してます!
101名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 08:14:06 ID:Hy03oxh1
>>97
GJです!
木暮くん可愛い。ぜひもっと苛めて下さい。
次も期待してます!
102名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 08:58:35 ID:xWrZ0Sy4
>>63全裸待機テラカワイイ
職人さん達乙乙
103名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 09:28:02 ID:fUQ1opNW
職人さんたち皆さんGJっす!
104名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 11:50:45 ID:Hy03oxh1
春奈で書こうと思うとどんどん話が出てくるのに、秋で書けない不思議…。
今日の再放送待ちつつ落書き。
http://imepita.jp/20090720/413220
105コテハン ◆vagXVzAsTw :2009/07/20(月) 11:57:57 ID:kJjJKrTE
この一連のシリーズは
"マ仁マ"という認識で執筆させていただいております。
ですので、互いに優位に立ったり立たれたりの

立場逆転(これ重要)

も存在するわけでして…


投下
106影野とマックス:2009/07/20(月) 12:01:47 ID:kJjJKrTE
・同性愛描写注意
・初代スレ759の続編で、初代スレ849のクロスオーバーです
 別に読まなくても問題ありませんが、読んだほうが話がわかりやすいです
・根幹はゲーム、そこにアニメと個人的な理想と妄想を入り組ませた設定です






理事長室、一般生徒には縁遠い場所。
ノックのあと扉を開けると、そこに立つのは理事長の娘で生徒会長のお嬢様。
「手短に済ませてよね、ボクも暇じゃないんだから」
出鼻をくじかれたお嬢様の目尻がひくつく。
「…呼び出された立場の者が言うセリフじゃないわね」
咳払いをひとつ。
「松野くん。
 あなたは様々な部を助っ人と称して掛け持ちしているとききました」
「まぁね」
「それは学園の校則に違反することです」
「結果は残してるからいいじゃない」
「いけません、規則は規則です」
役職につく立場の人間は頭が固いと客観的に見てつくづく思う。
「帰宅部なら帰宅部で通しなさい。
 部活をするならば、ひとつの部に所属して活動すること。
 掛け持ちは今すぐやめて、入部届けを提出しなさい。いいわね?」
「はーい、わっかりました〜」
口うるさい説教を聞き流して出口方向へと振り返った。
「それから」
「あっ!」
不意に伸ばされた手にトレードマークを奪われた。
「ちょっと何すんのさ!返してよ!」
「帽子は校則違反よ」
男子の長髪は『表現の自由』をうたい文句にセーフだというのに
帽子を含むかぶりものは違反というこの学校の風紀には
前々からどうにも納得いかない。
「…どーせ違反者なんだし、ひとつ増えたってどうってことないでしょ」
すぐさま奪い返して反論してやる。
「なっ…!ちょっと、待ちなさい!!」
反応が出遅れたお嬢様を置いて、理事長室から脱出することに成功した。
107影野とマックス:2009/07/20(月) 12:02:36 ID:kJjJKrTE
「さーって、どうしよっかな〜」
注意はされたものの、善処する気などさらさら無い。
野球、バスケ、テニス、水泳、陸上、剣道。
ラグビーに柔道にサイクリング。
相撲は除外として、運動部はほぼ制覇したと思われる。
「応援団も文化部もボクの肌には合わないしなー…
 あーあ、どっかに面白いことでも転がってないかなー」
サークル棟前でブラブラしていると、誰かに呼び止められる。
「なぁ、俺たちとサッカーやらないか?」

話を聞けば、一週間後に控える練習試合のために
急きょ部員をかき集めている最中だというサッカー部のキャプテンが居た。
「サッカーね。そういえばそれはまだやったことがなかったな」
色々な意味で問題を抱えまくりなそれを見落としていた。
「他のスポーツには飽きちゃったし、今なら入部してもいいよ」
「本当か?!よっしゃー!!」
「じゃ、よろしくね」
いえいえ、こちらも新しい刺激が丁度欲しかったところだったし。
入部しただけで、ここまで喜んでもらえるとはちょっと新鮮。
「ただ!」
声を荒げたため、相手が一瞬ビクついた様子でこちらを見た。
「あんまり退屈させないでよね。
 ボクって飽きっぽい性格みたいだから」
108影野とマックス:2009/07/20(月) 12:03:35 ID:kJjJKrTE
「ふぅん…サッカー部、ね……」
「廃部にならなかったんだし、問題ないでしょ」
突然のスカウトから数日後。
再度呼び出された理事長室で、以前言われたとおり入部届け提出すると
面白くなさそうにお嬢様がひとりごちていた。
「まぁ、これで良しとしてあげます」
「よっし!じゃ、ボクはこれで」
「お待ちなさい」
引き返そうとするのを言葉で静止される。
「何?もう用は済んだでしょ」
「部活動の件についてはね。でも」
一息ついてから、頭に乗っかる帽子を睨んで言葉を続けられた。
「帽子は校則違反、前にも説明したわよね?」
しまった、入室する前に脱いでおくのを忘れていた。
「校則違反はいけません。
 これは理事長の言葉と思ってもらって結構です」
必死に言い訳をひねり出そうと頑張ってみる。
「…バンダナ」
「はぁ?」
「円堂もバンダナしてんじゃん。アレには注意しないの?」
「そ、それは…」
あれ?ちょっといい反応。これで攻めてみましょうか。
「理事長の言葉なんでしょー?
 その理事長がえこひいきするとか駄目じゃない?
 生徒には平等に接しなきゃいけないと思うなーボクは」
言いながら出入り口の扉に手を掛ける。
「円堂がやめたらボクも考えてあげる。じゃねー」
何も言い返せないお嬢様を残して扉を閉める。
後々、校則が『帽子を含む全てのかぶりものを許可する』
に変更されたときには思わず笑ってしまったけれど。
夏未さまファンクラブに今日のことを教えたら、彼らはどんな風に発狂してくれるだろう?
「…ぶっ……!」
想像して吹いた。
大勝利ということで、この日はとても気分が良かったのだ。


「いやぁ〜、お待たせ〜」
「マックスか、遅かったな。何してたんだよ」
「ま、ちょっとしたヤボ用で」
まだルンルン気分が抜けない状態で適当に返す。
「ん?いいの食べてんじゃん、一口ちょーだい!」
先に集まっていた皆のアイスの買い食いに注目する。
「自分で買ってこいって」
「えー、他人のだから美味しそうなんじゃない。
 それに買っちゃったらその味しか食べられないし。
 ボクは少しずつ、色んな味を楽しみたいの!」
「お前なぁ…」
「まぁ、マックスらしいけどな」
ほぼ何でも『マックスだから』で通用する便利な性格に感謝しつつ、恵んでもらった。
「影野、影野」
ひとり隅っこで黙々と頬張る影野にも声を掛けてみる。
「ちょっと、聞こえてるの?
 影野のも一口ちょーだいってば!」
109影野とマックス:2009/07/20(月) 12:04:55 ID:kJjJKrTE
スカウトに来た円堂の側で風丸が突っ込みフォローや茶々を入れており
ふたりの隙間に割り込むことなどできなかったので
仕方なしに眺めていたら、隣に感じた薄暗い空気。
たぶんドン引きっていうのはこのときのことを言うんじゃないのかな、と。
この距離まで近付かなければ気付かなかったなんて、とてもおかしい。
あー、このテのタイプははじめてだ。
孤独をこじらせてしまった末の究極進化形態。
自分の世界に入り浸ったり、気付いたら隅っこに居たりとか
アッチ方面へ超次元に抜き出ている最凶の存在。
最後のひとりを誘ってから部室までの移動のとき、呆然と見上げることしかできなかった。
ぼっちを通り越して孤立にまで登りつめているこの人に、興味津々です。
その、いろんな意味で。

「影野が何の反応もしてくれない件について」
「…動いてはいるから、寝てるってことはないよな……?」
「仁が考え事をするのはよくあることだけど…これは……」
ボクにあげたくないってか。
それでもこの距離でシカトは酷いんじゃない?
「ちょ、おいマックス」
「さっきからアイスばっかだったし、丁度コーン食べたかったんだよね」
腹いせに、手からはみ出ていた部分をかじってやった。
「それでも一番下って鬼畜すぎんだろ…」
「たれてる、超たれてるから」
「マジで?マジで? あっはははは!!!!」
シカトは悪いことだから、これくらいは許されるはず。
「お前ホントSだな…」
「つか呼び覚ましたほうがよくね?
 おーい仁ー、起きてるかー?」
その後、混乱した影野が残りを握りつぶして大惨事になり
腹の底から笑わせてもらった。
まったく、この部はボクを退屈させてくれないね!


サッカー部にとどまる前までは、各部を転々と渡り歩いていたため
人付き合いも多く、うわさ話とかそういった類のものは
自然と集まるかのように自分のところに舞い込んでいた。
元々そういうのが好きだったというのもあるけれど。
その中に一応、影野主体のうわさ話もあるにはあった。
小学生時代の影野を知る人からの情報によると、もとから控えめな性格で
詳細は不明だが、ある日突然ほの暗いのから暗黒へと変貌したという。
昔から彼には多少のからかいの声はあったが
その日を境にピタリと止んでしまい、いつしか神出鬼没の性質が逆に持ち上げられ
ステレス特殊能力の持ち主という噂が広がって、存在そのものがレアとなり
早朝に挨拶することができるとその日の運気は上昇するというジンクスの当人。
…という何とも言えない噂の有名人だったことが発覚。
噂どおりの人物ならば、そりゃ知らないのも無理ないなと思った。
だって普段から気配が無いなら会うこと自体むずかしいし。
人づてに名前は知っていても、姿を知らなければいまいちイメージが沸かない。
「影野さぁ、その年で猥談嫌いっておかしいでしょ。
 もしかしてインポなの?勃たないの?」
「…公然わいせつ罪で怒られたいの?」
「そっちこそキョーハク罪じゃないか」
そんな噂をされてしまって、他人はたぶん、人間扱いしなかったんじゃないかな?
おかげでどんどん取り残されて、気が付いたらひとりしか居なくて。
そして今のようになってしまった、と。
110影野とマックス:2009/07/20(月) 12:05:57 ID:kJjJKrTE
「仁」
「…松野か」
「マックス」
「松野」
「…頑固だなー……諦めなよいいかげん」
全然と言っていいほど、思い通りにならない彼。
「なんで呼んでくれないの?」
「あだ名は他人と自分の間にある好意と信頼で成立するものであって
 無理やり呼んだり、呼ばせるものじゃない」
「本当に頭固いねー。
 これだから面倒くさいんだよいい子ちゃんは」
だからといって離れる気はありませんけども。
予想外の反応がとても刺激的で、つい構ってしまう。
「断りも無く髪を触るのはやめてほしい」
「ん? いやー、指どおりいいなと思って
 シャンプーとか、こだわってんの?」
「いや、特には。家にあるやつを使ってる」
やめろと言いつつも突き放さず、むしろ律儀に返事をするのが面白い。
「前々から思ってたけどさ、仁の髪ってウザイくらい長いよね」
「放っといて」
「手入れとか大変じゃね?面倒じゃない?
 髪の毛長いから、余計に気味悪がられるんだと思うよ」
前髪に隠れた瞳を見た者はだれひとりいないなんていう、くだらない噂の原因なのに。
「それとも、伸ばす理由が何かあるの?」
「別に…」
苦い返事をされた。
何か、とても言いにくいことでも隠してるね。
「…マックスこそ。
 帽子、なんでいつもかぶってんの」
「え?」
反論されて戸惑った。
「別に、いいじゃない。違反じゃないし…今は」
「何か理由でもあるの?」
「…仁がボクのことに興味を持つなんてめずらしいじゃん。
 そうだね、仁が教えてくれたら教えてあげる」
「………そう」
あれから黙り込まれて会話は途切れてしまったけど。
特別な理由なんて無い。
いつもかぶってたから、それが習慣になって今もかぶってるだけ。
でも今決めた、仁のためにかぶることにする。
無意識に気配を消して、だれにも見つけてもらえなくなったときは
この色調の目立つ帽子を目印に、ボクを見つけてくれればいい。
ボクも必死に探すから。



底辺からの再スタートをはじめたサッカー部は
キャプテンの円堂を中心にあらゆるトラブルやイベントを巻き込み
退屈することもなく、大変充実した生活を送らせてもらっていた。
はじめは数週間続けば良いほうだと思っていたが、予想以上に長居している。
サッカーが楽しい。
ひとつのボールを追いかけるこのスポーツが、とても楽しい。
そしてもうひとつ。
「今日もやってるねぇ……」
サッカーを通じて知り合った人が、これまたとても良い。
ふたつのものとの出会いから、帽子以来の習慣となったもの。
サッカーの練習と、家の近所のとある場所で練習する彼の観察。
111影野とマックス:2009/07/20(月) 12:06:56 ID:kJjJKrTE
ボクは器用だから、ひととおり何でもこなせたので苦労はそこまで無いけれど
やっぱり上手になるためには練習は必要で。
そのために訪れたあの場所は、すでに先客に取られていた。
「影野じゃん…何でここで」
はじめたばかりの頃の素人目でもわかる、彼の下手糞っぷり。
学校では一緒に練習しているので、運動能力は知ってたけれど。
目金ほどではないにしろ…
「ま…仕方ないか。せいぜい頑張りな〜」
人に頑張る姿を見せたくない者同士、エールを送ることにする。

それから数日後、小雨の日。基礎は固まってきたように見える。
まぁ褒めてあげよう。進歩おめでとう。
にしても、外見的な意味で雨の日に会うのは結構ホラーかも。
髪の毛が湿気を含んで、こう、のっぺりとしてて。
どっかのビデオみたいに、井戸から這い出てきそう。
「…素顔、どんなんだろう?」
想像してみたが、すぐにやめた。タブーだこれは。
見ようと思えばいつでも無理やり見れるけど、でもそれじゃ意味ない。
相手が自分から見せてくれるからこそ面白いのだから。

雨の日、練習も訓練もお休み。
只でさえこう、じとーっとしていて億劫なのに。
外に出られないのはつまらない、雨の日は嫌いだ。
「……居るわけないよねぇ…」
本当につまらない。

結構日にちが経って、まぁまぁ板についてきたように見える。
あくまでも基本に忠実なスタイルで大地を蹴っている。良い感じだ。
「やるねぇ…よーし!ボクも頑張ろっかな」
あらゆる違いはあるけれど、競い合う相手が居るというのはやる気に繋がる。
「ボクも負けてられないしね」
気合いを入れて自分も練習に向かおうかというときだった。
「…あ、転んだ」
遅れて笑いがこみ上げてきた。やっぱりまだライバルとは言えないかも。

自分のプレイスタイルの確立ができたのか
基本的な動きに交えて、トリッキーな面も魅せてくれる。
まだまだだけど、これでも初期に比べるとかなり上達していた。
「本当に頑張ったね、仁。凄いよ」
影が薄いことを逆手に取ったその機転に脱帽です。帽子は脱がないけど。
一皮むけたご褒美に、何か差し入れでも持って行ってあげようか。
ならば、マネージャーたちの普段の動きなども見ておいて損は無いだろう。

あの奇抜な動きは必殺技の試作段階だったことが発覚。
相手を翻弄する動きで混乱させて、ボールを奪ってしまうというもの。
そろそろ完成間近といったところ。できたら差し入れ持って行こうか。
嬉しいのは仁のほうだろうに、ボクのほうが喜んでいる不思議。
新しい必殺技の名前も一緒に考えよう、万年補欠の命名係りには邪魔させない。
カバンにタオルと特製ドリンク入りのボトルをつめて準備万端。
傘は…要らないか。
天気はあいにくの曇り空で、にわか雨が降ると天気予報が言っていたけど。
仁は真面目だから、持っているだろうから。
持っていないと言えば仁の性格的に考えて、渋々となりに入れてくれるだろうし。
嫌いな雨の日が、今日をきっかけに好きになれればいいなと思う。
112影野とマックス:2009/07/20(月) 12:08:50 ID:kJjJKrTE
「松野の俺に対する態度を腹立たしく思ってる。
 相手をからかう趣味とか相当だと今でも思ってる」
嫌だと言いつつも、なあなあでのらりくらりしていた彼からの本音。
確かに嫌がられてはいるだろうなとは若干思っていたけれど。
こうはっきりと伝えられると、ショックが何十倍にも跳ね上がった。
普段、物静かな人が怒るとこんなにも怖いなんて。
「そんなに暇なら俺以外の誰かとつるめばいいのに
 他人と居る姿をあまり見ないし。
 過去に助っ人で部活を掛け持ちしてたくせに」
頭が痛くなってきた。
嫌だよ、仁と一緒に居たいからつるんでるのに。
「知り合いは無駄に多いけど
 そのなかで友達って、実は居ないんじゃないか?」
気付いたときには、頬に手を当ててこっちを見ている仁と
痛いくらいの力で握り拳を作っている自分。
殴った? ボクが、仁を。
どうしよう。謝らなきゃ。謝らなきゃ…
「ごめん。言い過ぎた。
 謝る、ごめん。
 差し入れとか気遣ってくれてありがとう、嬉しい」
「………」
焦って混乱している間に、相手側が折れてしまっていた。
更に気を遣って礼まで言われたら、もう何も言えない。
雨が降りそうだから帰れとか言っているのを無視して、ちょっと悪態をついてやる。
「…仁は、ずるい」
「……ん、何?」
「言いたいこと言って、勝手に謝ってずるい。
 これじゃあボクが謝れないじゃない、ずるいよ」
言うだけ言って、自己完結なんてしないでほしい。
殴ってしまった落とし前として
腫れているであろう頬の応急手当くらいはさせてもらうから。
「………殴ったりして、ごめんなさい」
ついでに、さっき謝りそびれた分も謝らせてもらうから。

あれから仁もボクも動くことなくただ立ち尽くしている。
態度が腹立たしいのなら、今すぐ振り払って拒絶すればいいのに。
それならそれで、こっちも踏ん切りがつくし。
「雨、降ってきたね」
「………」
「俺も、もう引き上げるから」
「………」
なら、置いて帰ればいいのに。なんでボクに合わせようとするの?
差し入れに行こうってはしゃいでた数時間前の自分がバカみたいじゃないか。
嫌いなくせに。同情なんてしないでほしいのに。
考え事をしていると、急に手を引かれて、危うく転びそうになった。
「こっち、走るよ」
踏み出した足のままで駆け出した。ふたりで。

屋根のあるところへと逃げ込んでから、すぐに雨足が強くなる。
暇つぶしに構うなと、態度が腹立たしいと言ったくせに
こうして優しくしてくれる理由がわからない。
仁に触れられた部分が熱い。
どうしてこんなに自分を振り回すことばかりしてくるのだろう。
そんな態度だから、つい居心地がよくてつけこんでしまうというのに。
113影野とマックス:2009/07/20(月) 12:09:46 ID:kJjJKrTE
どんどん激しくなる雨の様子を窺う背中に体重をかけてみた。
鬱陶しがって突き放してくれという気持ちと
嫌いなくせにどうして今一緒に居てくれるのかという疑問を込めて。
「……どうしたの、疲れたの?」
「………」
返ってきたのは気遣いの言葉。だからなんで。
言葉をひとつひとつ発する唇を眺めていると、さっき殴ってしまったことを思い出す。
痛くないのかな、中、切れてるんじゃないかな。
確かめたい。唇が塞がれる前にこっちから塞いでやった。
「…やっぱり、口の中切れてたんだ」
血の味がする。仁の身体を流れる血が。
「ちょっと、何するんだ」
「切れたところ、痛いでしょ?舐めてたら治るよ」
「何言って……っふ…!」
さっきのはただの確認だからノーカン。今からのやつが本番。
最初は癒すつもりでやっていたけど、段々歯止めが利かなくなってきた。
逃げる舌も、血の味も、漏れる吐息も、もっともっと欲しい。
反射的に逃げを打つ頭を抱きかかえる形で引き寄せた。
「…ふぁ……ぁ…」
口元からこぼれる唾液がもったいない。
抵抗していたくせに流されて、甘い声まで出しちゃって。
嫌なら噛みついたらいいのにそれすらしないなんて。
ボクとのキスに、夢中になってくれているんだろうか。
もしそうだとしたら、どこまで許されるんだろう?
疑問は興味に変化して、首から下の身体に手をつけてみた。
「ちょ…!何するんだ!」
「仁の身体、冷えてる…このままだと風邪ひいちゃう」
これは事実。だけど口実。
「雨も降ってて、ここから動けない。
 …なら、寒くないようにこのまま暖めあうのが手っ取り早い」
もうわけがわからなくて、いっそのこと泣き出したいのに涙が出ない。
中途半端な同情なんて要らない。再起不能なまでに嫌われたかった。
「どうしてそうなるんだ…やめろ!」
「やめない!」
これくらいしないと激しく抵抗してくれないんでしょう?
もっと困らせてやる。全体重を相手にかけてやった。


人間は、危機的状況に陥ったときに本性を表すといわれている
と、どこかできいたおぼろげな記憶。
一瞬、世界が反転したのかと思った。
相手がとっさに取った行動は、凄い力で抱き寄せて。
腕の中に閉じ込められる形で庇われた。
「仁…」
困らせたいとは思ったけれど、傷つけようとは思わなかった。
本日二度目の暴力。
「仁は、優しいね……」
「…ぅ……そんな、こと…無い……」
好きだから嫌われたかったのに。
こんなことされたら、諦められるものも諦められない。
「そんなこと無くなんて無い。仁は優しい」
痛いくらいに。
予定変更、やっぱり嫌わないで。もう手遅れかもしれないけれど。
突っぱねることも無く、むしろ咄嗟に庇われて、受け入れてもらえたんだと。
今までのように内心嫌がられていても
側に居ることを許されているという錯覚をしていたかった。
114影野とマックス:2009/07/20(月) 12:10:41 ID:kJjJKrTE
「仁…好きだよ。
 確かにボク、知り合いは多いけど、友達はあまり居ない
 けど、いい。要らない。仁が居てくれればそれでいい」
うわさ話を広げた張本人も、それを信じた他の人間も。
仁のことを人間扱いせず、孤立させた関係者すべて。
みんな嫌い。
「仁じゃなきゃ、嫌だ」
仁の言う"友達"が彼らのことを指すのなら、友達なんて必要ない。


身体をまさぐる手は休めず、顔全体を啄ばんだ。
前髪に隠れた額から、閉じたまぶた。鼻先を滑って少し腫れた頬。
そこは他の箇所と比べて若干熱っぽい気がした。
「はぁ……うぐっ……!」
ちょっと痛かった?それとも苦しい?
もしかして怖いとか。下ネタは特に嫌いだったもんね。
でもそれは我慢して。こっちだってはじめてで手探り状態なんだから。
「仁…気持ちいい?」
吐息ごと全部飲み込みたい。半開きの口をもう一度むさぼる。
唇を割って、傷を舐めて、ついでに舌も舐めて。
歯の裏側も舌を這わせて…綺麗な歯並びしてんじゃん。
舌の表面のざらざらした感覚を楽しんで、絡めたり突いたりして遊んだ。
今度は唾液を垂らさせないように、溢れてきたら角度を変えて音を立てて吸う。
一度出したものを再度取り込むのは勇気が要るけど、半分は仁のだと思えば平気だった。
「うぇ…ごほっ……」
「どうしたの…?仁……」
さっきとは違って息継ぎのチャンスは結構あげたはずなんだけど。
ちょっと苦しそうな表情にぞくりとする。
煽るつもりだったのに、逆に煽られた。
「冷えたの?風邪、ひいちゃった?
 ごめんね、今すぐ暖めてあげるね…ちょっと、待ってて」
こういうことをするとは全然予想していなかったから(むしろしてたらヤバイ)
ちょっと脱ぐのに面倒な服を着てきたことを若干後悔したけれど。
上手く隙間から滑り込ませて後ろを自分でほぐしはじめる。
物凄く欲しかった。
いつも受け入れてもらってる分、今度はこっちが彼を受け止めたかった。

「げほっ……!」
何事だろう、ビックリして集中力が途切れた。
「ごほっ!!ゲホッゲホッ!!う…げほっ!!」
「え…?仁?
 ちょっと、どうしたの仁?!」
大きく咳き込み、荒々しい呼吸を繰り返す仁。
これは演技ではなく、本当に苦しんでいる。仁は嘘をつける器用な性格じゃない。
地面を引っかく指が白く変色していて、相当な力が加えられていることがわかった。
次に伸びてきた手に全身を引き寄せられ、痛いくらいに締め付けられた。
でもこんなもの、力むことで耐えているのなら、こっちだって我慢できる。
少しでも呼吸の楽になるのならと丸くなった背中をさする。
「かはっ…!ごほっごほっ、げほっ!!」
なのに彼の症状は悪化する一方で
目の前で苦しんでいる仁に対して、何もできないというもどかしさを感じてしまう。
怖い。このまま、もっと、苦しみだしてしまったら。
「いやだ…!ねぇ、どうしたのさ?!
 しっかりしてよ!!仁、仁ってば!!!!
 うわぁああああぁああああああああああ!!!!!」
115影野とマックス:2009/07/20(月) 12:11:37 ID:kJjJKrTE
縋りつく仁からの拘束が解けはじめてきた頃に、別の意味で拘束されていた。
膝元で転がる彼が起き上がり、肩口に顎を置いてもたれ掛かっていた。
「……じ…、ん………」
「ごめん。ありがとう、もう平気だから」
嗄れた声で言われても、あまり説得力が無かったけど。
「本当に、本当?」
「大丈夫だから、泣き止んで…」
弱弱しい力で、ゆっくりとしたリズムで背中をさすり返されてる。
起き上がれるくらいには回復したのは信じるけれど、やっぱりまだ苦しいんでしょ?
なのに、このひとは。
「…ぅぇええええん……」
他人の心配より、自分のことを優先させろとか色々考えて。
自分は何もできなかったのに、相手に逆に気遣われて。
とても申し訳なかった。優しくされて苦しかった。
縋りつかれたときとは違う、倒れこんで庇われたときと同じ痛みで泣いてしまった。

まだすんすん言っていた自分に対してポツリと呟かれた言葉。
「俺に性欲なんて存在しない」
笑えない冗談だった。
本日三度目の、最大の暴力は。あのときの暴走が原因だったなんて。
「もともと存在しなかったんだ、性行為は憎悪の対象でしかない」
俺の前では二度と話題に上げるなと言わんばかりに、続けざまに発せられる。
謝罪も、反論も、全部の言葉を封じられたような気持ちだった。
「無いものは無いんだ」
「だって、でもそんな…」
「雨足も弱くなったし、今のうちに帰ったほうがいいよ」
強引に切り上げられ、目の前に傘が差し出されている。
「え…仁のは?」
「俺は平気。もう少し休んでから帰るから」
「なら、ボクも…」
「いいから、先に帰れ」
強く言われて自分の失言に気付く。
そうだよね、全部ボクのせいだ。一緒に居たくないはず。
「仁…あ、あのさ」
でも、ボクはワガママだ。
最初は嫌われようと振舞っていたくせに、いまさら嫌わないでほしいなんて。
言葉尻を濁していると、彼から先制を打たれた。
「…ボトルとタオルは洗って返す」
予想外の言葉にややずっこけそうになる。
「え?…あ、うん。別にそんなの気にしなくていいけど…」
いや、そうじゃなくて。
つか一口も飲んでないし、タオルもこっちが勝手に濡らして使っただけだよね。
「…別に、軽蔑したりとかしない。
 驚きはしたけど、恨みとかは無い」
急に核心を突くことを言われて戸惑う。
その様子を見て笑っているということは…からかったね?
「差し入れもありがとう、嬉しかった」
でもお礼の言葉で話をしめられると苛立ちが消えた。単純すぎるでしょ、自分。
欲しい言葉をもらえたんだから、そろそろ退却したほうがいいかもしれない。
「傘、ありがと。乾かして返すから」


あんなことをされても軽蔑しないと言い切った仁。
部活でほぼ毎日顔を合わせるから仕方無しに折れてくれたのか、それとも。
自惚れてしまっても、いいのだろうか。
いっそのこと雨に濡れてしまいたかったが
せっかく傘を貸してくれた好意を無駄にはできない。
「やっぱり、仁はずるいよ…」
傘が水を弾く音がうるさく響く。
やっぱり雨の日は嫌いだ。当分の間、好きになれそうにない。
116影野とマックス:2009/07/20(月) 12:12:40 ID:kJjJKrTE
消灯時間がとっくに過ぎた夜の病院。
巡回の看護師を寝たフリでやりすごし、自室とは違う病室に忍び込んでいた。
あれから本当に彼は軽蔑せず、普段どおりに接してくれている。
変わらない態度に心底安堵したということに嘘は無いが。
「やっぱりボクはワガママだね〜……」
だからといって改善する気は無いけれど。
つまりそれは言外に「ありがとう、でもゴメン。これからも友達でいよう」
という意味が含まれているわけであって。
そもそも相手は友達としても見てくれていないかもしれない。
呼び方的な意味で。

あの一件以来、両者とも避けていた性的行為について切り込んだ。
サッカーというやりがいが奪われてしまったので
自然と関心が仁に集中してしまっていた。
…向こうにとっては迷惑極まりないことだろうけど。
「でも、仕方ないよね〜…」
人間の三大欲求のひとつと言われている性欲が欠けているとは、信じたくなかった。
他人が人間扱いしていないのに
自らまでもが人間ではないというような発言は認めたくなかった。
きちんと存在しているということは今宵証明してみせたけど。
行為の後、すぐに眠ってしまった彼を見遣る。
本当によく眠っていて、無理をさせてしまったのではないかと若干後ろめたいけれど。


そういえば以前見たあのホラー映画では、ビデオを見ている最中に画面から出てきた
前髪で顔を隠した女の素顔を見せられると死んでしまうという内容だったが。
もし仮に、その女が仁だとして、自分が見せられる側の人間だったらとしたら。
たぶん死んでしまうだろう。別の意味ででも。
妄想にふけながら、指どおりがいいと以前言った彼の髪をいじる。
「寝る前に最後に会って、今枕元に立ってて。
 いっそ夢の中ででもボクが出てくれば面白いのに〜、あはは」
「……………
 マックス………」

「………………へ?」
空耳? 幻聴?
いやいやいや、あんだけ呼ぶのを嫌がっていたんだから。
聞き間違いだ、絶対。
そう言い聞かせるのに、顔の火照りが静まらない。
ふいうちだ、卑怯だ。本当に自分の夢を見ていただなんて。
寝ぼけて言ってしまっただけかもしれないけど
どちらにしても、呼んでくれた事実は変わらないわけで…
「…ん………」
「え、やばい起きる…!わ、ちょ、待って!待って!!」


くだらない言い合いの応酬をしてから、また相手はすぐに眠ってしまった。
素顔を晒すことを嫌がっている彼が、他人の前で無防備に眠っている。
今なら寝顔が見放題だ。見ないけど。
自分にだけは気を許しているのではという錯覚にすら陥りそうだ。
「こういう事するから、勘違いしちゃうんだってば…」
わかっているのだろうか、当の本人は。
117影野とマックス:2009/07/20(月) 12:13:34 ID:kJjJKrTE
夢から覚醒した彼は、普段どおりの松野呼びで。
相手の態度を見て少し冷静になることができたので
こちらも普段どおりに挑発してやったものの。
「どんな夢見てたの〜?
 寝言でボクのこと『マックス』って呼んでくれちゃってさぁ〜」
「…呼んでないし」
「呼んでたんだってば」
「呼んでない」
遅れて先ほどの照れの波が押しよせて。
「…はいはい、呼んでないことにしといてあげるから」
気恥ずかしさに負け、最後は折れてしまった。
相手の様子も少しおかしかったように思えたが、そんな余裕が無く
赤面顔を見られたくなかったので強制的に瞳を閉じさせる破目に。
得体の知れない敗北感があった。
しかし、あだ名呼びをしてくれただけでこの有様。
さっきの妄想内の"自分から素顔を見せる"をやられた日にはどうなるのか。
「絶対ボク、不審者だ……」
また火照りがぶり返し、両手で顔全体を覆った。

それにしても、明日に手術を控えている相手に対して言った「頑張れ」に
「頑張るのは自分ではなく医者のほうだ」と答えた彼は、やはり彼らしいというか。
「…言ってくれるよね、この頑固者」
そこもまた好きなんだけど。
髪を梳く手を止め、呟いた。
「ボクって本当、ワガママだね〜…」
あの日願った嫌わないでという想い。
先ほど願った自分の夢を見たらいいのにという想い。
ひとつ願いが叶えば、またひとつ新しい願いがうまれる。
人間とは欲深い生き物だ。
そしてまたひとつ。
「…寝ぼけてか、夢の中でかは知らないけどさ。
 ちゃんと『マックス』って呼んでくれて
 恥ずかしかったけど嬉しかったよ」
再び髪に手を近づけ、ひと房すくい毛先に口付ける。
「だって、前に仁言ってたじゃん。
 あだ名呼びは好意と信頼の間に成立するものだって。
 …あっちの世界での仁は、ボクとの間に"好意"と"信頼"が、あるんだね…」
「今度はさ、ちゃんと意識があるときに呼んでね…『マックス』って」
こっちもそろそろ眠たくなってきた。
「……戻るね。お休みなさい、仁」








終了
118コテハン:2009/07/20(月) 12:14:51 ID:kJjJKrTE
次回、最終章です
119名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 12:33:12 ID:Hy03oxh1
>>118
乙です!
マックスいいわ…。
次回待ってます!すごく楽しみにしてます!
120名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 13:57:12 ID:eqxv24G1
ちきしょう可愛いなあ…GJ!
121名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 17:27:45 ID:aG7wPncP
>>105-118
GJです!!独特の世界観と文体
素晴らしい限りですお疲れ様
122【風丸×円堂】1/4:2009/07/20(月) 17:48:09 ID:aG7wPncP
【風丸×円堂】〜羨望の果て〜1/4

「お前のサッカーに対する情熱や負けん気の強さを見ていると、俺までもがパワーをもらったような気持ちになれる。
凄いよな、やっぱりお前はさ…改めて、皆が円堂のことをキャプテンとして全てを任せ信頼しているのがわかったよ…」

雷門中のサッカー部が日本一の栄冠を手にできたのは、ただ闇雲に練習に励んできたからというだけではない。
選手一人一人の卓越した身体能力も去ることながら、お互いが信頼関係で結ばれているからであり、
監督を始めいかなるときも諦めずに部員を統率してきたキャプテン円堂守の気迫と熱意によるものが大きかった。

風丸がひとしきり話すと円堂が照れながら答える。
「なんだよ風丸ー。そんなに褒められると照れるじゃねぇか、ハハハ…」
「なんだかお前が羨ましいよ…」
「風丸もDF陣を仕切ってくれたりいろいろとフォローしてきてくれたよな。
当然俺だけの力じゃどうにもならなかったよ。ホント、ありがとうな!」
「あ、あぁ…」

誰よりも多くの時間を共有し同じ目的に向かって走り続ける仲間。
小さい頃からの気心知れた友達であり、今は共にサッカーを愛する者同士。
それ以上でも以下でもないと頭では理解しているつもりだ…

…つもりなのだが、最近妙に円堂が眩しくて仕方ない。女子に興味がない訳ではない。
なぜだろうか、本当のところ明確な原因は自分でもよくわからない。

サッカーや仲間を愛する情熱だけではなく、嘘のつけないまっすぐで澄んだ瞳、決してくじけない強い心、屈託のないあの笑顔…

自分にはないものや欠けているものを持ち合わせている円堂への羨望の眼差しが、次第に風丸自身の征服欲をかき立てていく。
正直円堂を隣にして胸が張り裂け、心が乱れそうになる。だがそれを悟られまいと拳を固くして胸にやり必死にこらえた。
123【風丸×円堂】2/4:2009/07/20(月) 17:48:36 ID:aG7wPncP
【風丸×円堂】〜羨望の果て〜2/4

居残り練習を終えた2人が部室へと戻る。
「ホント暑くてヘトヘトだなぁ〜…うわっ、きったねー!ハンパない汚れ方だぜ!!」
「…あぁ。汗でベトベトだ。」
埃と汗の混じった汚れまみれのユニフォームを脱ぎ捨てる円堂。部室で着替えなど日常で毎度の光景。

敵味方問わずいくつものシュートに立ち向かいゴールを守ってきた円堂は、童顔な面持ちに似合わない身体つきをしている。
肩や腕にはバランスよく筋肉がついており、しなやかでたくましい肢体は今の風丸にはひときわ眩しすぎる。

鍛錬と血の滲むような努力の証である背中のアザや傷も、円堂のこよなくサッカーを愛するが故の無茶っぷりを物語っているようだ。
風丸は緩慢にユニフォームを脱ぎつつ無意識にしばし円堂の背中を見つめていた。

―――かつて、自分が走り続ける舞台は陸上のトラックではなくサッカーのフィールドだと固く心に誓った。

それは太陽のようにまばゆい輝きを放つ円堂が、今の自分をフィールドに走らせた原動力になっている。

寝ても覚めてもサッカーのことを考えている自分がいるが、そこには必ずと言っていいくらい
仲間と懸命にボールを追い、果敢にゴールを守る円堂の姿が見え隠れする。

悶々とする風丸の横で当然ながら無防備なその姿に何度も自分を失いそうになった。

「円堂…。」
「ん?なんだ?…って、風丸オマエ早く着替え……」

「―――円堂!!」

円堂の言葉を遮断するように瞬時に風丸は背後から抱きついた。頭の中が真っ白になった。
風丸の腕からはらりとユニフォームが滑り落ちる。

「か、風丸!!どうしたんだよ!?」「……!!」風丸の右腕が円堂の両肩を、左腕は腹部を覆った。
「や、やめろってば風丸!」「悪い円堂!しばらくこのままこうさせてくれ…!!」

置かれている状況を把握できないまま円堂は抵抗するのをやめた。

風丸の中の理性と情熱の狭間で揺れ動いていた感情がざわめき立つ。
そして荒々しく崖をも打ち砕くが如く激しい波へと変化していく。
円堂に漂う青く酸っぱい匂いが風丸の鼻の奥をくすぐる。お互いの、成長過程にあるみずみずしい身体が密着し合う。

何も考えず額を預けてしまった。ほどなくして野性が目覚め自分の中で何かが弾けた。
124【風丸×円堂】3/4:2009/07/20(月) 17:49:28 ID:aG7wPncP
【風丸×円堂】〜羨望の果て〜3/4

風丸は左手を短パンのゴムの辺りへと伸ばしトランクスの中へと滑らせた。そしてそのまま膝の辺りまで下げる。
「…くっ、うあっ!!」慌てふためく円堂だがこれから起こりうる先々の展開は察しがつくだろう。
風丸は自身から沸き上がる情熱で以て円堂をねじ伏せた。

「何をっ…風丸…!!」円堂のペニスはダラリと弛緩していたが、手に取り動かし始めると瞬く間に太く硬く変化していった。
「か、風丸…ど、う…して…んはぁ…はぁ、ハァハァ…」
風丸自身も上気し見事にそそり立ってはいたが、不思議とそれをどうこうしたいという感情はなかった。

円堂は必死に歯を食いしばり己の性と闘っている。前かがみになる円堂を支えながら何度もしごき続ける。
「あぁっ、うわぁ…んはっ、うあぁ…」

円堂は俺からは逃れられない。
当然同じ男として何をどうしたら快感であり完結するのか…考えるまでもなく構造や過程は一緒だ。
身体を震わせ苦しみもがく姿を前に風丸は一層の安堵を覚える。

俺の腕の中で崩れていく円堂。おかしいのか、俺は…。

円堂は好きだ。俺はどうしたって円堂にはかなわない…。
けれど越えたい…。そして守りたい…。それなのに、破壊したい……

複雑に交錯する感情を一蹴すべく無我夢中で動かし続ける。
125【風丸×円堂】4/4:2009/07/20(月) 17:50:52 ID:aG7wPncP
【風丸×円堂】〜羨望の行方〜4/4

動かしていた手を止めて人差し指で先端をなぞるとヌルヌルと先走る液が溢れ出ているのがわかる。
「あぁ…ハァ、ハァ、んあぁ…んぐぁっ、か…風、丸…」「…すまない、円堂!!俺は…ずっと……、」

風丸は背中に頬を押しつける。円堂の表情を伺い知ることはできないが呼吸は激しく、鼓動は高ぶっている。
腕を振り払わないところから抵抗するより快感に身を委ねるのがまさってしまったようだ。

次第に円堂の背中から汗が滲み出てくるのがわかる。
規則的な風丸の手の動きは円堂の全てをさらけだし裸にしていく。

「ハァ、ハァ、んはぁ、はぁ、あぁ…あっ、んあぁ…!ダ、メ…だ、…んぁぁ!!」

グチュグチュと淫らな音を立てながら今まさに噴出されようとする瞬間が訪れる。

「…ハァ、ハァ、風、丸…!!うあぁ、んぁぁぁー!!!
あぁ、ハァ…ハァ、んはぁ、ハァ、んハァ…ハァ…」

痙攣するペニスと共に勢いよく大量の濃厚な液体が飛び出しボタボタと床へと落ちていく。
円堂はその場でヘタリとひざまずいてしまった。そして身体全体で荒い呼吸をしつつ振り返り風丸を見る。

大きな瞳で見つめられ風丸は思わず目を伏せてしまった。
円堂は何も言わない。人を責め立てたりむやみに問いただすことはしない。円堂はそんな男だ。

今まで自分は円堂のその姿勢に幾度となく救われた。そんな円堂を前にやるせない気分でいっぱいになってしまった。

「…円堂、すまなかった。」風丸は円堂に近づき座り込むとペニスをそっとくわえ舌で丁寧に舐めとった。

風丸が見上げると大きな目にはうっすらと涙が光り怯えているような表情で心なしか身体も震えていた。
「ごめん、円堂!!何もかも突然で驚いたよな!?本当に悪かった…」「…あ、あぁ…大、丈夫だ…。」

咄嗟に動いた身体はそのまま円堂を固く強く抱き締めていた。
「(やっぱり俺は円堂が好きだ…
お前を越えるなんて無理かもしれないけどこれからも戦友として共に戦っていきたい…)」

自身が不完全で尽きてしまったが、なんとも言い難い感情が渦巻き風丸に襲いかかる。

126122-125:2009/07/20(月) 17:55:49 ID:aG7wPncP
>>121以後何の前置きもなく突然の連投申し訳ございません
前スレの【円堂×塔子】505-506、【鬼道×春奈】507-508を投下した者です
今回は【風丸×円堂】を投下しましたが再び乱文及び稚拙な文章お許しください
127名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 18:23:33 ID:0PEZdne7
>>126
GJでした!!
読みたかったカプなので嬉しい!
風丸の葛藤と男・円堂のコントラストが良かったです!!
また書いて下さいね!
128名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 18:27:59 ID:41C0+AwF
キモw
129名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 19:53:51 ID:W/rB/9fQ
作品ドッサリ増えてる!GJ!GJ!GJ!
130名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 20:02:53 ID:V1gOIR8/
>>105
GJ!相変わらず二人の描写がかわいい^^

>>126
GJ!すごい萌えた
131名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 22:58:26 ID:LYk8xuU1
わずか一週間足らずで100レスを超え、いくつも作品が投下されている
けしからんな 実にけしからん
132名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 23:09:39 ID:yqD3nVeV
>>126
GJ!
風丸と円堂はイイね!!
133名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 00:42:19 ID:EodS/urB
イナズマイレブンでエロパロ
まとめサイト
http://lightning11.web.fc2.com/eroparo/matome.html
134名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 00:43:14 ID:td2Rw8ZN
なにごと?
135名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 00:43:26 ID:EodS/urB
スミマセン誤爆しました・・・orz
136名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 01:12:21 ID:EZvBJ5RL
前に約束していた木暮×表吹雪投下するよ
137木暮×表吹雪1/6:2009/07/21(火) 01:15:15 ID:EZvBJ5RL
つい先日の事だった
――――「そんなに悲しがるなよ、今から俺が悲しみを吹き飛ばしてやることやってやるから」
――――「んっ・・・・なんだ・・・変だ・・・からだが熱くなってきた・・・・」
――――「ごめんね木暮君・・・・その・・・・つい」
「・・・・・いいよ、俺も悪かったんだ」
――――「その・・・・また・・・・・・やって欲しい・・・・・」
「うんっ、いつでもいいよ」
バスの中で木暮くんを犯してしまった
つい、いたずらに過剰に反応してあんなことをしてしまったと罪悪感が感じる
木暮くんはぼくがやってしまったことを罪だと感じていなかったけれど、僕は彼の純粋さを汚してしまった
あの時いつでもいいよ、っと言ってしまった
やる事に僕は木暮くんの純粋を汚していくことになってしまう
この罪はどう拭えばいいんだろう・・・・・
「何やってんだよ吹雪、練習始まってるぞ」
「ああっ、ごめん・・・・」
染岡くんに声をかけられた
そうだ、今は練習中なんだ、しっかり集中しないと・・・・・
僕は染岡くんとのワイバーンブリザードをさらに強化するため練習に取り組んだ
138木暮×表吹雪2/6:2009/07/21(火) 01:16:34 ID:EZvBJ5RL
「よっし、今日はこれで終わりっ!みんな解散!!」
「ふぅ、もうこんな時間か、おい吹雪もう帰るじかんだぞ」
「えっ、ああ・・・もうそんな時間か・・・・・」
結局ワイバーンブリザードは昨日と大して変わらなかった
多分、いやっ、絶対僕のせいだ・・・、今日一日中前のことで頭がいっぱいで練習に集中できなかった・・・・・
自分に対しての言い訳で情けないな・・・・・はぁ、



僕はみんなと遅れてしまい、一人、部室の中で着替えていた
そこに木暮くんが入ってきて、僕に話しかけてきた
「どうしたんだよ吹雪っ!なんか今日のお前変だぞ?」
「そうかな・・・・やっぱり・・・・」
木暮くんにも指摘された、もしかしたらみんなも気付いていたのかもしれない
こんな事じゃ雷門のエースストライカーとして成り立たない
ダメだ・・・・、こんな事じゃ・・・・・
「なあ、もしかして前のあれ、気にしてんのか?」
「ッ・・・・・!」
木暮君は図星を突いてきた、やっぱり木暮くんも・・・・・
「俺、本当に気にしていないからなっ!だからそんなに気にすんなよっ!俺まで気にしちゃうんだからさ。」
「木暮くん・・・・・」
木暮くんの表情は笑顔だ、
作り笑いではなく本当の笑顔で僕に慰めの言葉をくれた
そんな笑顔を見るとなんだか荷が軽くなった気がする
でも罪は決して消えたわけじゃない、まだ残っているんだ
完全には消す事はできないけど少しでも小さくする事はできる
だから・・・・
「ねぇ、木暮くん?」
「なんだよっ」
言ってしまっていいのか、また汚す事になるんだよ
でも、つい・・・つい、言ってしまった

139木暮×表吹雪3/6:2009/07/21(火) 01:17:15 ID:EZvBJ5RL
「またやって欲しい?」
「へっ?!ああっ・・・・えっと・・・・」
少し困惑し、顔の頬を真っ赤に染めていた
やっぱ、言わないほうがよかったかな・・・・・?
「また・・・、やってくれるのか・・・・?」
「えっ、あっ、うん。もちろんさ。」
答えるのが恥ずかしかったんだろう、今までのより声が小さかった
僕も返答するのに戸惑った
罪を小さくするのには木暮くんを満足させ、不快にさせない事だ
それで本当にあっているのか分からない
でも、やらないよりはましだ
次の瞬間、木暮くんが僕のひざの上にぺたんっと座った
顔が近い、するとだんだんと顔を近づけていき、そして
「んっ・・・・あっ・・・・」
「ふっ・・・・ッ・・・・!」
木暮くんの唇と僕の唇が重なりあった
いきなりの事だったので少し驚いたけれど、すぐに対応できた
意外だった、木暮くんの方からこんなことをやってくるなんて・・・・
だから驚いた
「んんっ・・・・・あっ・・・・」
(・・・・木暮くん、意外とうまいね・・・・)
僕の口の中まで舌を入れてきた
こんなこと知っていたとは本当の本当に意外だ・・・・・
僕も木暮くんの舌を噛まないように気をつけて、舌を絡ませる
キスってこんなに気持ちいいことなんだ・・・・・・
そう思ってから5秒後木暮くんが自分の舌を僕の口からゆっくりと引き抜いた
「はぁ・・・はぁ・・・・苦しかった・・・・」
「大丈夫かい?もしかしてずっと息とめていた?」
首を縦にふった、多分15~20秒ぐらいだろう
まったく木暮くんの鼻から息を吸ったりはいた行動が見られなかった
よく我慢できたねっと思ったからぼくは木暮くんの頭を撫でてあげた
「へっ?なにすんだよ・・・・」
「んっ?いやご褒美だよ」
「?、意味が分からないや」
撫でれば撫でるほど恥ずかしそうにしていたけれど、それが可愛くて
ぼくは猫の頭を撫でるようにして、優しく手を動かした
140木暮×表吹雪4/6:2009/07/21(火) 01:18:06 ID:EZvBJ5RL
「そんなことよりさ・・・・」
「ああ、そうだったね、じゃあ始めようっ、わっ!」
急に木暮くんがぼくの事を押し倒してきた
背中を地面にぶつけ鈍痛が走るが、木暮くんがなんで押し倒してきたことに気になり痛みなんて忘れていた
「ウッシシシシ、悪いけど前みたいには行かないからなっ!さぁ、覚悟しろよ、ウッシシシシシシッ・・・・」
「こっ、木暮くん?もしかして今日はきみが・・・・」
「そうだよっ、今日は俺が吹雪を気持ちよくさせる番だっ!だからおとなしくしろよ
シシシシッ・・・・」
今日は木暮くんがぼくを・・・・・
自分が攻められることに不安だけど、しょうがない、これも罪なんだ
ぼくは木暮くんにこんな事をされても仕方が無い
でもすこし怖いかな・・・・ははっ・・・・・
「んっ?なんだよ笑っちゃッて、俺のときなんかすっごく怖かったんだぞ」
「そうだったよね、ごめん、ごめん」
「なんか調子狂うな・・・・」
茶化したら木暮くんに悪い、でも木暮くんちゃんとできるかな・・・?
まちがったやり方でぼくをおかしくしないでね?
そう思っているとぼくのズボンを脱がしていき、局所を隠しているものを遠慮なく脱ぎとった
「わぁ・・・、お前のってやっぱり大人なんだな・・・・・」
「そうかな・・・?」
「だって皮は剥けてるし、毛もちゃんと生えているからいいなぁ〜」
その前に木暮くんはさっきのキスと同様、どうやって情報を得たんだろう?
「それじゃあ、俺のやり方で気持ちよくさせてやるっ!」
「木暮くんのやり方?へっ、あっ・・・・」
木暮くんは手でぼくのものに刺激を与えず、自分の足をぼくのに押し付けてきた
「くあっ・・・・、まっ、木暮くぅ・・・・ッ・・・・・」
「なんだよ吹雪も感じやすいじゃん、へへっ・・・」
まってよ、そんなに押し付けてぐりぐり動かさないで・・・・・
感じやすいんじゃなくて気持ちよすぎるんだよ・・・・・・ッ
「ふっ、あっ・・・・、・・・あっ!もう少しっ・・・優しく・・・・・ッッ!」
「ほらほら、もうイくのかよっ・・・・、ウッシシシシ!」

141木暮×表吹雪5/6:2009/07/21(火) 01:19:07 ID:EZvBJ5RL
これって数日前のぼくと同じことを言っている・・・・っ
そんなこと考えているうちじゃない・・・・もう無理・・・・・っっ!!
「・・っ!ああっ・・・・!!・・・くっ!・・・ッッ・・・・!」
「へへへっ、どうだ気持ちよかっただろ、俺もやられてばかりじゃないんだ」
木暮くんが嬉しそうな顔をしている
これでいいんだ、木暮くんが満足気な感じだと僕も安心する
だから今日は自由にやらせてあげよう
すると、嬉しそうな顔からあの恥ずかしそうな時の顔へと変わった
「あのさっ・・・今度は俺を気持ちよく・・・・してっ・・・・」
と言うことはぼくが今度は責めるのかい?
「うん、俺も気持ちよくなりたいんだっ!だから・・・・っ」
今度は自分の衣服を脱ぎだした、上も下も全部
そしてぼくに
「前みたいにさ・・・・その・・・お前のを俺に・・・・」
お前のを・・・?もしかしていれて欲しいのかい?
「うんっ・・・・その・・・だめか・・・・?」
断る必要なんてなかった、木暮くんが望むのなら構わない
これは嫌がっていたとおもっていたけど、ちがった
ぼくは体を起こし、木暮くんのに挿入する
「・・・・っ!、やっ・・・・・、・・・・くっ」
「痛くないかい?」
「痛く・・・ない・・・早く」
なるべく痛くさせないようにおもいっきり奥へとさしこんだ
「っ・・・・!、気持ちいい・・・・」
よくみると木暮くんのは先走っていてもう限界寸前だ
刺激を少し与えるだけでイきそうな感じだ
そして今回はやり方をすこし変える
「木暮くん、ちょっと動かすよ、・・・よいしょっと」
木暮くんをぼくのほうに向かせるように腰をあげた
今は体をおこして向き合っている状態になっている
そこでぼくは木暮くんのに手をかけた
「まってよ・・・・すぐに・・・・出ちゃう・・・ひゃっ・・・」
刺激を与えると木暮くんは刺激に耐えるように体を動かしてきた
そうなると、なかの僕のがなかの壁にあたり刺激が伝わってくる
「こっ、木暮くん・・・あんまり体を・・・・くっ!」
だめだまたイきそうだ、でも最初に木暮君を気持ちよくさせないと
142木暮×表吹雪6/6:2009/07/21(火) 01:20:47 ID:EZvBJ5RL
「吹雪ごめん・・・・おれもう限界・・・・あっ・・・あっ」
「木暮くん、ぼく・・・も、だから・・・出しちゃっていいよ・・・・」
「・・・っ!射る・・・・!・・・・あぁっ!」
次の瞬間、僕の手の中で精液が垂れ落ちてきた
その同時に僕もイってしまった・・・・
こんどは気を失っていないみたいだ、前みたいになったら大変だ
けれどぐったりとして、僕に寄りかかってきた
ちゃんと優しく木暮くんを抱いてあげた


「ウッシシシシ、今日は俺も吹雪をきもちよくできたぜっ、また今度もやってやる、シシシシシッ・・・・」
「はははっ・・・勘弁して欲しいな・・・・」
僕たちは後処理を終え、帰る支度をしていた
そんな時に木暮くんが
「あのさ吹雪」
「なんだい?」
「別に無理しなくていいからな、」
「?」
どういう意味だろう、また慰めのことばかな?
「お前、もしかして自分がまだ悪いと思っているだろ」
「・・・・・うん」
そうさ、だってあんな事をしてしまったんだ
そう簡単に神様や誰もが許してくれるわけ無い
「じゃあ俺が許すっ!!」
「えっ?」
「神様とか他の人が許さなくても俺が許す、だからこれでお前が悪く思うことは無いっ!」
ビシッと指を僕に向けて言ってきた
どんな理屈でそうなるんだろう、でも
「ふっ、あはははははははっ」
「なっ、笑うところかよ・・・・・」
気分がすっかり晴れた、笑い声と一緒にもやもやが吹き飛んだような気がした
「ありがとう木暮くん」
「へっ、礼をいうぐらいなら今度もまた俺からやらせてくれよなっ!」
「ああ、もちろんいいさ」
僕の罪の十字架はもうほとんど負担をかけることは無かった

終わり
143名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 01:22:56 ID:EZvBJ5RL
木暮×表吹雪ってなっているけど途中から吹雪攻めになりました
あとグダグダでごめんなさい
144名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 01:42:42 ID:PiAqRnGf
>>105>>126>>143にマジ感
いや良いモノ見させて頂きました


ところで半田の口調がイマイチよく解らない
所謂「普通」の喋り方で、+ちょっぴり毒舌気味なのが俺の中の半田イメージなんだが、
文字で表そうとすると違和感する。誰か字幕とかで解る人居ないか?
145名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 08:16:47 ID:iC91rQ1f
風丸スレより転載。
本人は嫌がっていたけど是非書いてほしい。前に円堂スレの人も書いてくれたので期待貼り。
 
「じゃあ俺は下の口に注いでやるわ」
言うよりも早く、俺は四つん這いになっている風丸の細い腰を掴む。緊張したのか、風丸の体が強張った。
俺は構わずに、そそり立ったペニスを風丸のアナルに突き立てた。そして焦らすようにゆっくりと挿入する。
─ズブズブズブズブ
「あ・・や、やめろ───!」
四肢をばたつかせて抵抗しても、風丸の声だけが虚しくこだまするだけだった。
俺が根本まで全部埋め込むと、痛みと恥ずかしさに風丸が震えているのがわかる。俺の目の前で。
風丸の小さなアナルがギチギチと俺の肉棒を締め付けてくる。俺は一気に突き上げてしまいたい衝動をなんとか抑えた。
「はぁ・・はぁ・・」
「…まったく、男をその気にさせんのがうまいよなあ」
俺はわざと嘲るように笑いながら、一度入口までペニスを引き抜く。風丸のいやらしい肉襞が絡み付いてくるのが最高に気持ち良い。
「・・あう、ん・・・」
異物が除かれた事で安心した風丸の体が弛緩する。
それを見計らい、もう一度風丸の体をペニスで容赦なく一気に貫く。
「あ、あぁ─────!!」
狭い肉襞がまるで俺を搾り取るように収縮する。
「う…出る…!」
─ドクンドクンッ
今度は我慢できなかった。俺は精液を全部風丸の体内に吐き出していた。

146名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 08:51:14 ID:l0lZdiae
147名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 11:42:40 ID:bj48o5Mo
ここまで姉ショタ無し
148名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 12:20:48 ID:EZvBJ5RL
夏未×円堂とか?
もしくは春奈×木暮
149名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 12:51:49 ID:/mKUGtnN
>>147
言い出しっぺの法則

頑張れよ!
150名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 17:05:19 ID:UA31d8r9
思いつき一発書き。
武方三兄弟×豪炎寺。
エロ描写ちょっと雑です、本当に申し訳ない。


木戸川清修との試合を数日後に控えたある日、突如訪れてきた武方三兄弟。
豪炎寺は、去年のフットボールフロンティアに妹夕香の事故で行けなかった事を悔やんでいたが、同じように彼らも決勝を全力で戦えなかった事を悔やんでいた。
その思いは豪炎寺への恨みとなり、打倒豪炎寺を目標に日々特訓を積んでいたのだろう。
円堂達と雷雷軒に寄りラーメンを食べた後、豪炎寺は一人もうすっかり暗くなった堤防を歩いて数日後に迫った古巣との試合の事を考えていた。
「お〜や、豪炎寺くん。一緒に帰るお友達もいないのかな?みたいな〜?」
「お前達は…!」
先ほど二階堂監督に諌められ帰って行ったはずの武方三兄弟が、堤防の階段を登りながら声をかけてきた。
「監督がいたから助かったようなものの、俺達のお前への恨みはまだまだ晴らせてないんですよ」
「ちょっとこっちまで来てもらおうか」
抵抗する間もなく、友と努の二人に腕をとられ、半ば引きずられるようにして橋桁の下へと連れて行かれた。
ドン!と放り投げるように腕を離され、その場に尻餅をつく豪炎寺。
「…試合で決着をつけるんじゃないのか」
「それとこれとは話が別。みたいな〜?」
勝がニヤニヤと口の端を上げ、豪炎寺を見下ろしている。友と努の二人は座り込み、豪炎寺の顔を覗き込んで同じような顔で同じような笑顔を浮かべていた。
「俺達がどんなにお前に憧れてサッカーをしていたかなんてわかるわけないじゃん?」
「だからちょっと俺達の気持ちでもわかってもらおうかと思ってるんですよ」
「そんなわけで、これからしばらくお付き合いしてもらおうかな、みたいなぁ?」
言葉の意味を理解できずにいた豪炎寺だったが、再度ガッチリと腕を掴まれ、歩み寄ってきた勝の顔を見てこれから起こるであろう事を予測した。
151名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 17:08:47 ID:UA31d8r9
「やっ…やめろ!」
「やめろと言われてやめられる訳ないでしょ。みたいな〜?」
引きちぎられるかのような勢いで、学ランのボタンが外された。シャツをズボンから抜き、指が胸を這い回る。
「…っく!お前たち…!」
「あれあれ?もしかして、感じちゃってる?」
「ポーカーフェイスのクセに、結構エッチ〜」
隣で囃し立てる弟達を睨むも、近づいてきた勝の口に力を奪われる。分厚い唇が豪炎寺の口に重ねられ、無理やり割り込ませてきた舌がねっとりと口腔内を移動していく。
きつく目を閉じるが、はぁはぁという荒い息が両耳にまとわりついて離れない。気持ち悪さと胸を刺激されている事による妙な感覚とが入り混じる。
その時聞こえた、カチャカチャという金属音。まさか、と見開いた目に映ったのは、勝のむき出しにされた下半身だった。
「ちょっと痛い目にでもあってもらっちゃおうかな、みたいな?」
みたいな、という部分をやたらゆっくり言いながら、豪炎寺のズボンに手をかける──「やめろ!」という声は、友の手のひらの中に押し込まれた。
「さすが豪炎寺修也。持ってるモノもご立派ですねぇ」
「ていうか、立っちゃってるし?やっぱりエッチ〜?」
ゲラゲラと笑いながら、友と努の唇も豪炎寺の頬や耳を蹂躙していく。ぞわぞわと鳥肌が立つような口づけに必死に暴れようとするが、その体を勝が押さえ込んだ。
「さ〜て。いただいちゃいますよ。みたいな?」
「──っ!!」
激しい痛みが豪炎寺の体を突き抜けた。熱いそれが、遠慮なしに豪炎寺の中で移動する。ガクガクと揺らされながら両腕の拘束が解かれていた事に気づくが、
それは友と努もまた自身を取り出し扱いていた事によるもので、目の前に突き出された2本の黒い物体がもうすぐ爆ぜるだろうという状況に、更なる恐怖を募らせた。
「いいねぇ!すっごい、締めつけてくるんですけど!みたいな!」
一言ずつ区切りながら、ズンズンと抽挿を繰り返す勝。豪炎寺のものも一緒に扱かれ、不快感と快感とが頭の中で葛藤する。
「兄ちゃん!俺もう出そうなんだけど!」
「俺も!」
「3人一緒にいくぞ!」
「おう!!!」
一段とサイズを大きくした勝のペニスを締め付けながら豪炎寺は自らの精を腹の上に思い切り飛ばした。
勝は豪炎寺の中で果て、友と努は思い切り白濁した液体を豪炎寺の顔に向けて吐き出した。
ぐったりと力なく横たわるその体に、今度は自分の番だとでもいうかのように友が覆いかぶさってきたが、歌いながら歩いてきた酔っぱらいの気配に、3人はそそくさと服を調える。
「今度の試合が楽しみだぜ、みたいな?」
「次は俺達も相手してもらうからな」
「よろしくお願いしますよ」
「俺は…サッカーでお前たちと闘う…。こんな事で俺は負けない…そして、雷門も…」
「はぁ?意味わかんないんですけど〜?」
ひゃひゃひゃという笑い声を残し立ち去った3人。豪炎寺はその声を聞きながら、しばしの間その場を動けずにいた。

試合後、木戸川清修の監督、二階堂の言葉で去年のあの日何が起こっていたのか初めて知る事となった武方三兄弟。
自分達の今までの言動を詫び、握手をして和解した。しかし。
「でもまだ俺達やらせてもらってないんですよね〜」
「これからますます豪炎寺くんと仲良くさせてもらいたいなんて思ったりして」
「という訳で、よろしくお願いしますよ、みたいな?」
頭上から打ち込まれたファイアトルネードが3人の顔面を移動していく様を遠くから見つめた目金が小さく「ファイアトライアングルの完成ですね…」と呟いた。

終わり。
相変わらずの拙文で申し訳ないです。
152名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 17:29:31 ID:UA31d8r9
エロ描写どころか全体的に雑ですみません。
「みたいな?」ってのが書きたかっただけです。
最後のくだりは何となく書いて、消すの忘れて投下してしまいましたorz
これからも精進します。
またよろしくお願い致します。
153名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 20:29:01 ID:VvQFxJR4
>>151
みたいな?で笑ってしまったw
GJGJ
154名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 21:24:46 ID:bc5XncGj
GJ!! 豪炎寺好きなんで、すごい萌えたw
155126:2009/07/21(火) 22:53:08 ID:lT9i91Xx
>>122-125に感想ありがとうございます非常に励みになります
マネ2人による豪炎寺攻めを投下したいと思います
156【夏未×秋×豪炎寺】1/5:2009/07/21(火) 22:54:03 ID:lT9i91Xx
【夏未×秋×豪炎寺】〜身代わり〜1/5

練習の合間、渇きを癒しにベンチへと上がってきた豪炎寺に夏未が話しかける。
「豪炎寺君。ちょっといいかしら?」「―――…。」
「円堂君のことで相談があるの。練習が終わってみんなが部室を出たらそのまま待っていてくれるかしら?」
「…円堂のこと?」「ええ。」

円堂――豪炎寺が心を許し信頼を置く仲間。
様々な事柄が頭をよぎったが、フィールドに戻り何事もなく練習を再開した。

練習終了後、仲間は次々に部室を後にし、それぞれ帰路へ向かう。
帰宅の準備を終えて長椅子に腰を掛ける。しばらくすると夏未と秋が入ってきた。

「お待たせ、豪炎寺君。」「豪炎寺君、お疲れさま…」
「…円堂のことで相談というのはなんだ。」豪炎寺が立ち上がる。

「実はね、豪炎寺君…」と秋が口を開くと背後から夏未の腕が豪炎寺の両脇と肩をすくい取った。

「早く!木野さん!!」「…な、何をする!?やめろ!!」

豪炎寺は抵抗するが、意外と背後から捉えられると男とはいえさすがにかなわない。
「ごめんね!豪炎寺君!!」と言いながら秋は制服のズボンのベルトを外し、トランクスと共に勢いよく下げた。
157【夏未×秋×豪炎寺】2/5:2009/07/21(火) 22:54:41 ID:lT9i91Xx
【夏未×秋×豪炎寺】〜身代わり〜2/5

「私達、実は円堂君のことが好きなの!!
…でもどうしたら彼が悦ぶかとか全然わからないし、その…あ、でも…その、決して豪炎寺君が……」

夏未が言い終わらないうちに秋は豪炎寺のペニスを手に取り舐め始める。
「うっ、く…!やめろ…こ、こんなことは…!!
…円、堂に惚れ、ている、なら…直接…本、人に…んあぁっ!!」

「……あら?本当にやめろと思っていて?」

瞬く間に秋の口内で膨れ上がった豪炎寺のペニスを見て夏未が言う。
「う、うぅ…」

秋は唾液と先走る体液の混ざるいやらしい音を立てながら両手でしごき始めた。
「あぁぁぁ…んぁ…!!」

「すごく感じているようね。さぁ木野さん、豪炎寺君を長椅子に寝かせましょう。絶対に口を離してはダメよ。」
夏未は豪炎寺を横たえ、学ランのボタンを外していく。続いてワイシャツも脱がせた。

すると透き通るように色白で均整のとれた上半身が現れた。

続いて秋の元へ寄りリボンを取り、ブラウスのボタンを外す。
中からは淡いピンク色のブラジャーが現れた。

「木野さん、とてもお上手だこと!見える?豪炎寺君のあの表情を!苦しがっているけどすごく気持ちがよさそうよ。」

そう言うと秋の背後に周りブラジャーのホックを外した。白くてかわいらしい胸が現れた。

夏未は何のためらいもなく背中から手を回して秋の乳房を揉み始める。
手にすっぽりと収まるその乳房の先端には次第に硬い突起が姿を見せる。その突起を執拗に指でいじくり回す。

「あぁん…ああっ!!」興奮し、つい豪炎寺の先端に強く吸い付いてしまった。
「あぁっ、うぅっ…!!」かつて経験したことのない性欲と闘う豪炎寺。

夏未は秋のスカートを脱がせ、パンティをも取り去った。

「それじゃ、私も…」と夏未は自らブラウスを脱ぎ、ブラジャーを外した。
そしてスカートとパンティを脱ぎ全裸で豪炎寺の顔へと跨り四つん這いになった。

「さぁ豪炎寺君、私のを舐めてちょうだい!!」
158名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 22:54:52 ID:vTHTbtnO
>147
姉ショタってお姉さんキャラは誰になるんだ?
瞳子はお姉さんって感じじゃないし…
サリーさん×円堂なら萌えるけどサリーさんはママだしな
159【夏未×秋×豪炎寺】3/5:2009/07/21(火) 22:57:00 ID:lT9i91Xx
【夏未×秋×豪炎寺】〜身代わり〜3/5

豪炎寺は、もはや抵抗するすべもなく身も心も全て夏未に支配されてしまっている。

夏未に言われるままに舌を這わせてみる。
「あぁん、あぁ…もっと強く!!んん、あぁっ!!」次第に豪炎寺の舌遣いが激しくなっていく。

「今度は強く吸ってみて!…あぁ!…そうよ!…木、野さん…今度は私と…交、代よ…んはぁ…」

秋は夏未と交代し豪炎寺の上へと跨る。今度は夏未がペニスを弄ぶ。
夏未は舌全てを使って全体を舐め回し、激しく先端を吸いながら両手でしごき続ける。

豪炎寺のペニスはねっとりといやらしい音を立てながら、
夏未の手の中でまるで生き物のようにされるがままになっている。

「ん…んあぁ…ハァ、ハァ、あぁぁ!!」豪炎寺は苦しそうに声を漏らす。
秋は小刻みに身体をくねらせて快感を味わっていた。

「…豪炎寺君、そ、そろそろいくわよ…覚悟してちょうだい…」
夏未が言うと、腹部に届きそうな程勢いよく勃起したペニスの上に大胆に足を開いて覆いかぶさる。

グチョグチョに濡れている夏未の秘部は、
2人の唾液と透明な液体がいやらしく混ざり合ったペニスを包むようにくわえ込んでいく。

「はあんっ!あぁぁぁ…んんぁ…」
「うっ、うぐ…あぁ…ハァ、ハァ…」
夏未は動かない豪炎寺の上で腰を動かし始める。

「ど…う?気持ち、い、いでしょ…?もしかして…こんな、経験は…初めて、なのかしら?ぁあんっ…!」
「……うっ、」
「ねぇ…気、持ち…いい、って…言ってちょう、だい…!」

そう言うと夏未は動くのをやめて身体を密着させた。

「……んあぁ、ハァ、ハァ」

快楽へ昇りつめようとする衝動を突然遮断された豪炎寺の身体は、
まるで勢いのある炎が噴出されぬまま内部で果てしなく流動を続けているようだ。

「ねぇ、どうなの!?気持ちいいんでしょ!!早く言ってちょうだい!!!」

夏未自身で動きを止めたはずだが、一刻も早く再開したいといった様子で苛立ちを隠せない。

「木野さん…私の前に来てちょうだい。」
秋は夏未の前に向き合って跨った。
160【夏未×秋×豪炎寺】4/5:2009/07/21(火) 22:58:20 ID:lT9i91Xx
【夏未×秋×豪炎寺】〜身代わり〜4/5

秋は夏未の豊満な乳房を揉み、舌先で乳首の先端を丁寧に愛撫した。
「あ、あぁん!あ、いいっ…!」

感じている夏未はペニスを無意識に締めつける。
「…あぁっ!…ううっ」
「…気持ち、いいって…言わ、ないから…私、たち…だけで、気持ち、いい…こと、して、るのよ!
いい?…あ、なたが、言わ…ない限り、ずっと…そのままよ…!んあぁっ…!!」

夏未も秋の乳首を吸ったり舌先で転がしたりしながら弄んでいる。
横たわる男の上で女二人が時折激しいキスをしながら快楽に身をゆだねている。

豪炎寺は我慢できず秋の白い尻を両手で引き寄せ、先ほどより一段と激しく舐め回した。
「はぁぁ…ん!あっ、いやっ、…あぁぁん!!」

舌を溝に沿って何度も這わせ、膣の中に奥深く舌先を挿入し内壁のあちこちに舌を押しつける。
そして思いっきり吸いこんだ。湿り気を帯びた淫らな音が部室内に響き渡る。
「あっ、いやぁ…ん!あぁっ、はぁっ…!いっ…」

「ちょっと…!?木野さん、気持ち…よさそうじゃない!私だって…早、く!!」
下半身に力をこめて故意に締め付ける。

「ああぁぁぁ!!!」豪炎寺は激しく身悶えた。
「どう?これで…終わりにする?それとも、まだ…続けるつもり?」

今度はそのまま手を後ろに回し、ペニスの根元と袋の辺りを撫で回す。
「き、もち、……うぅっ!」
「何!?聞こえないわ!もっと大きな声で言ってちょうだい!」

夏未は執拗に攻め続ける。


「―――気、持ち…い、い…!!!」
「そう、いいわ!よく…言えたわね。」

豪炎寺の上で馬乗りになったままの夏未は徐々に腰を振り始めた。

「んぐっ…んあっ、あぁ、はぁ…」
「あん、あぁん、ハァ、ハァ、あぁ…んんっ…あぁーんっ!」
夏未の秘部は、愛液や先走り液に唾液にと全てが混ざり合ってグチョグチョに濡れており、
それは激しい腰の動きと共に徐々に溢れ出ていた。それがペニスの根元周辺を悪戯に汚している。

「あぁん、いい!…あはっ、んんっ…あぁっ…あんっ、あぁぁ、んぁ…!」
「んあぁ!あぁ…うぐっ、うぅ、ハァ…ハァ…」

ますます動きが激しくなり、下にいる豪炎寺も自ら動き夏未を何度も突き上げている。

「あぁん、ダメ…!わ、私…、もう…あ、あっ!!あああぁぁ〜!!!…ハァ、ハァ、あん、あぁ…」夏未は果てた。
161【夏未×秋×豪炎寺】5/5:2009/07/21(火) 22:59:41 ID:lT9i91Xx
【夏未×秋×豪炎寺】〜身代わり〜5/5

「…木野さん!、今度はあなたが豪炎寺君を犯してしまいなさい!」
今度は秋のものがヌルヌルとくわえ込む。

「豪炎寺君、あなたはまだイッてはいけません!当然木野さんを先にイカせてあげること!
もし先にイッてしまったら罰としてこの痴態を写真に撮ってバラまくわよ!!」

脅迫まがいに言い放ち、床に落ちたズボンからベルトを引き抜き豪炎寺の両手首を縛った。

「それからあなたは自分からは動いてはいけません!これは理事長の言葉と思ってもらってかまいません!」
「り…理事長……!?」

完全に夏未によって服従させられている豪炎寺。

秋のぎこちない動きと自分からは動けないもどかしさが一層豪炎寺を苦しめる。
お互いに絶頂まで到達するのにはそう時間を必要とはしない。

夏未は秋の乳房を激しく揉みしだきながら乳首をクチュクチュと愛撫する。

「あっ、あぁん、ハァ…!あ、ああぁ、あぁっ!夏、未…さん…!!ダ…メ、あっ、ああぁぁぁ!!!」
秋も達してしまった。

「うぅぅ…くうっ!ううっ、…んあぁぁぁ!ああぁぁぁ…!!!ハァ、ハァ、ハァ、んハァ、ハァ……」
欲求を満たされず我慢を強いられていた豪炎寺も一気に昇りつめてしまった。
ドクドクと大量の精液が放出し続け、到達した。

2人の女に執拗に苛められ、彼女達の優位に扱われ続けた豪炎寺。

穢れを知らずにいた思春期真っ只中の肉体は、夏未と秋の手によって快楽の悦びを知ることになってしまった。

162156-157,159-161:2009/07/21(火) 23:16:13 ID:lT9i91Xx
御拝読有難うございました
推敲に推敲を重ねましたが喘ぐ場面が多すぎたかと反省の念に駆られております
以後益々精進するのみですそれでは失礼致します
163名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 23:58:50 ID:zXSRruWE
豪炎寺受け小説が続けて2作品も…!!
作者さん達すごいGJ!!!!!


164名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 00:26:19 ID:smbTa9lo
まとめサイトが最近更新されてない・・・・・
>>162GJ!!!!
165名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 00:35:08 ID:hAbJGAGx
大分遅くなっちゃったけど
木暮と吹雪のやつ書いてくれた職人さんマジで乙&感謝!!
木暮が大好きだからホントに楽しく読ませて頂きました
これからもよろしくお願いします
166名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 01:04:13 ID:MDK0gSJ1
>>158監督以外にいないだろうが!!
お前は今までイナズマイレブンの何を見てきたんだ!!
167名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 01:14:41 ID:G4EKlf9e
そういえばイナズマってお姉さんキャラが瞳子くらいしか居ないんだな。他の男児アニメだと美人ママンとか出てるのに円堂ママンは微妙だからな。(個人的には可愛いと思うけど)あとはリカママンか?
おっさんならたくさん居るのにw
好みがあるだろうけど、おねショタしたいならオリジナル♀×ショタがいいんじゃね?
168 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 01:33:27 ID:0tx8XCN8
>>164
すまん
投下作品作成中なのでもうちょっと待ってくれ
169名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 01:44:00 ID:pD+eH46J
>167
サリーさん(マコママ)は美人なんだけどアニメに
でてないんだよな
170名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 01:45:00 ID:0Nlf3z49
初めっからwikiにすりゃいいのにと言いながら全裸待機
171名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 03:35:14 ID:0kby2Gs8
>>162
GJ!
結局本命に告白しないままずっと豪炎寺で遊んでそうだ(*´Д`)
172トリプルラブアタック(1/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 07:58:32 ID:0tx8XCN8
やっと完成したので投下。
・円堂×夏未 円堂×秋 円堂×風丸…のハーレム状態、かも?
・エロはほとんどないです
・設定ゲーム寄り、キャラはアニメ寄り
・オリキャラ注意
長くなり過ぎたので連投規制を避ける為に3回に分けます。



 それは、いつもの通りの朝だった。
 変わらない日常、変わらない校舎、変わらない仲間たちの笑顔。
 いや、正確に言えば、フットボールフロンティア関東予選を見事制覇した、雷門中サッカー部にとって、本戦へ向けて練習に勤しむ日々は意気揚々としたものだった。
 今日もサッカー部キャプテン・円堂守は爽やかな目覚めで朝を迎え、心身共に軽快な気分で通学路を歩いていた。
「よう、円堂おはよう」
 右の曲がり角から小学校の頃からの友人、風丸がやって来て円堂に声をかけてくる。
「よっ、風丸。炎の風見鶏の調子はどうだ?」
「バッチリだよ。本戦では必ず決めてやるから、安心しろ。円堂、お前の為にな」
「期待してるぜ」
 風丸の背中をぽんと軽く叩くと、円堂は二人並んで雷門中へ向かう。
「円堂君、風丸君。おはよう!」
 左の曲がり角からマネージャーの秋が駆けてきた。
「おはよう、木野」「木野さん、おはよう」
「もうすぐ、フットボールフロンティア第一戦だね。みんな頑張ってる?」
 円堂を挟むようにして、風丸と秋が三人で並んだ。
「勿論さ! う〜、もうすぐ本戦かと思うとわくわくして止まらねえ〜」
 小さくガッツポーズをして試合への意欲を語り出す円堂に、風丸と秋が微笑ましげに笑った。
「あら? 三人ご一緒で登校? 仲が良いのね」
 雷門中の門をくぐると、生徒会長でやはりサッカー部マネージャーの夏未が話しかけた。
「おはよう」「おはよう、夏未さん」
 と、挨拶する風丸と秋を尻目に、円堂は夏未に突っかかった。
「何だよ、夏未。嫉妬か?」
「だ、誰があなたたちに嫉妬なんかするものですか! 勘違いしないでちょうだい!」
 顔を真っ赤にして円堂を怒る夏未に、風丸と秋が互いに顔を見合わせて苦笑した。
「そんな事は兎も角、試合の方は大丈夫でしょうね? 練習はちゃんとやってる?」
「あったりまえだ。俺もみんなも調子は絶好調だぜ!」
「本戦となると今までと同じようには行かないのよ? 雷門の名を汚す試合にはならないようにね」
「お前に言われなくても、頑張ってるさ」
 本当にいつも通りの朝だった。但し、四人を物陰からじっと見つめる影さえなければ……。
 そして、円堂にとって今日という日が、あんな大変な目に合う最初の日となろうとは。未だ予想もできないのだった──。

173トリプルラブアタック(2/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 07:59:06 ID:0tx8XCN8
 授業が終わり、待ちに待った放課後の時間。
 掃除もそこそこに円堂は教室を飛び出すと、サッカー部部室に向かう。そこへ夏未が待ち伏せるように立っていた。
「円堂君、お話があるの」
「何だよ、夏未。今朝の続きか?」
 溜め息をついて円堂は夏未の顔を見る。はっきり言って余計な話をするよりは、少しでも早く練習がしたい。
「で、なんだよ」
「ここじゃできない話よ。ちょっと来てくれないかしら」
「ええ?」
 ついて来いと、夏未は円堂を手招くと校舎へ逆戻りする。円堂はもう一度溜め息をした。
「だからなんなんだよ、一体?」
 夏未が招いたのは、本校舎3階にある彼女専用に作られた部屋だ。広さは優に教室ひとつ分あり、いくら理事長の娘だろうと、その明らかな優遇っぷりに円堂は舌を巻く。
「もうすぐフットボールフロンティア本戦ね。どう? 頑張ってる?」
「その話はもう、今朝したばっかだろ?」
 円堂は呆れた顔で夏未を見た。彼女はじっと円堂から目を離さない。
「あなた自身の調子はどう? 何処も、何ともないのでしょうね?」
「なんともないって。何が言いたいんだよ、夏未」
 うんざりして円堂は夏未に答える。こうしている時間さえ惜しい。
 だが夏未は視線をそらさないまま円堂にゆっくりと近寄ると、両手をとって胸元へ寄せる。
「私は……あなたが心配でたまらないのよ!」
「はあ? 俺の何が心配なんだよ。俺、さっきから練習がしたくてうずうずしてるんだ。話がそれだけなら、俺はこれで……」
「待って!」
 彼女を置いて両開きの出入り口へ向かおうとすると、夏未は塞ぐように扉を背にし、ノブの鍵をかちゃりと閉めた。
「どいてくれよ。みんな待ってる」
「だめ。行かせない」
「なんでだよ!?」
 訝しげに円堂は彼女を見ると、眉を寄せて困った風な思い詰めた顔をしている。じっと円堂を見つめると意を決したように声を絞り出した。
「だって私、……あなたの事が好きだから」
「……え?」
 ぽかんとして円堂が夏未を見つめ返すと、いきなり彼女は指を首元のリボンに伸ばすとホックを外し、下のボタンも慎重に外し始めた。
「え? ええ?」
 全てのボタンを外し終わると、袷の下から白い素肌とピンク色のブラジャーが覗く。そのまま今度は両手を右腰に動かして、スカートのカギホックを外し始めた。
「お……お、おいっ、夏未っ。な、なんでいきなり脱ぐんだよっ」
 慌てふためく円堂の顔をじっと見たまま、夏未はジッパーを下げ、膝までのスカートをばさりと床に落とす。彼女はスカートを跨ぐと、一歩ずつ円堂に詰め寄った。動く度に白くて柔らかそうな太腿と、ブラジャーと対になっているピンク色のショーツが見える。
「なな、何やってんだよっ! お前」
「あなたの事考えるだけで、私とても切なくなるの。この気持ち、分かって欲しい……」
 胸元に手をやると、フロントホックのブラジャーをぷちっと外した。カップの両側が脇に溢れ、形の良い乳房が現れた。
「わあああああ!」
 近づいてくる夏未を退け、円堂は次第に壁際まで追い詰められた。それでも夏未は構わずに円堂に体を寄せてくる。
 遂に壁に退路を遮られ円堂は、夏未にぐっと体を押し付けられる格好になる。
「おおお、落ち着けよ、夏未。な?」
「いいのよ……円堂君」
 彼女の両肩に手を置き、円堂は止めるように促す。尤も落ち着いていないのは、円堂の方だったが。
「いいのよ。私の体、円堂君の好きにして……。本戦出場のお祝い。だから……」
 夏未は乳房を円堂の胸に押し付ける。ほの紅い上向きの乳首がきゅっと立っていた。ますます円堂は慌てふためいた。
「や、やめろよ……!」
 だが、彼女はゆっくりと瞼を閉じると、濡れた唇をすぼめキスを促した。
「やめてくれ──っ!」
 その時、円堂の視界がぐるんと回った。後頭部に何か凄い衝撃が走り、鈍い痛みを感じる。と、共に意識が急速に失われていった。

174トリプルラブアタック(3/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 07:59:35 ID:0tx8XCN8

「はっ……!」
 気が付けばそこは自分の教室だった。白い天井の所々にうっすらと染みが見える。起き上がると、頭が酷く痛む。
「痛てててて」
 後頭部を押さえて顔をしかめた。途端に気を失う前の事を思い出した。いきなり服を脱ぎ出して、自分に迫ってきた夏未の肢体。
「あれは……一体全体なんだってあんな事が」
 目を白黒させて考えていると、教室の引戸ががらっと音を立てて開けられた。
「円堂! もう練習始まってるぞ?」
 ユニフォーム姿の風丸が教室に入ってくる。床に座り込んでいた円堂を見て、呆れた顔をした。
「何やってるんだよ。みんな待ってるんだぜ? 今まで寝てたのかよ?」
「え、……いや」
 教室の壁にかけられた時計を見ると、針は午後4時過ぎを指していた。
「余裕だなぁ。早く行こうぜ。キャプテンのお前がいないと、みんなの士気に関わる」
「あ、うん」
 頭を擦りながら立ち上がったが、先程の事考えると、どうにもすぐに気持ちを切り替えられない。
「あのさ……、風丸」
「なんだ?」
 夏未に迫られた事を、風丸に言うべきか。だが、彼女の部屋にいたはずなのに、今自分がいるのは2階の見慣れた教室だ。
 一体いつ自分はここにいたのか、それらの事を風丸にきちんと説明できるのか。
 自問自答すると全てを彼に言ってしまうのは憚れる。それに、一方的に女子に迫られただなんて、ちょっと恥ずかしい。
「……いや、なんでもない」
 円堂は風丸への言葉を飲み込んでしまった。
「変な円堂……。さあ、行こうぜ」
 風丸は首を傾げると、サッカー部室に同行するのを促す。
 気にかかる事が多過ぎるが、今はそれどころではない。円堂はなんとか気持ちを切り替えると、足早で急ぐ風丸の後をついて行った。
 本校舎の玄関を出、サッカー部へと急ぐ。そこへ逆方向から女生徒が歩いてきた。夏未だ。
「あっ」
 円堂は思わず立ち止まって夏未を見る。彼女に直接訊くべきなのか。
 部室が見えてきたのか、風丸は振り返ると円堂の肩に手を置く。
「早く着替えて来いよ。俺は先にグラウンドに行ってるから」
「ああ」
 円堂の返事を聞くと、風丸はグラウンドへと走り去った。親友が行ってしまうのを見届け、円堂は夏未へと視線を移す。
「まあ。まだ着替えてもいないの? 随分と余裕ですこと」
 夏未はさっきの事など素知らぬ顔で円堂の顔を見る。その表情に違和感を覚えた。
「……なあ、夏未。さっきの事だけど」
「さっきって何の事かしら?」
 眉をくゆらせ夏未は鼻に小皺を寄せた。
「いや、お前の部屋での話だよ。一体お前、どういうつもりで……」
 円堂は彼女に先程の真意を訊こうとした。だが、帰って来た答えは意外過ぎるものだった。
「何を言ってるの? 私は今まで生徒会の会議で忙しかったのよ。部屋になんか行ってないわ」
「……え?」
 円堂の背中に冷たいものが走った。
「う、うそだろ? それとも恥ずかしいから知らんぷりしてるのか」
「嘘なものですか。何よ、寝ぼけてるの円堂君?」
 夏未は冷たい視線を円堂に投げつけた。
 確かに起きた時は自分の教室だった。となると、彼女が言うようにあれは夢の中の出来事だったのか?
「え……、いやその……」
「もうっ、ちゃんと練習に身を入れてよね。あなたが怠けた所為で、一回戦負けだなんて雷門中の恥だわ」
 夏未はつんと横を向くと、校舎へと歩き去ってしまった。
「どういう……事なんだよ?」
 円堂は訳が分からず、首を捻るばかりだった。


175トリプルラブアタック(4/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 08:00:15 ID:0tx8XCN8
 翌朝、やはりいつもの日と同様の穏やかな朝。
 昨日と同様、風丸と秋と一緒に登校する。昨日あったことなどのとりとめのない会話を交わす。
 だが雷門中の校門が見えてきた時、円堂は咄嗟に身構えてしまった。また夏未が待ち構えているのではないかと。
「どうした? 円堂」
 風丸がぎこちない足取りの円堂に振り返った。
「いや、別に」
「昨日といい、おかしいぞ。大丈夫か」
「なんともないって」
 どうやら今朝は夏未はいないようだ。円堂はほっと胸を撫で下ろした。
(今日はなるべく夏未と顔を合わせないようにしよう。昨日みたいなのはゴメンだ)
 そう心に決めると、正面玄関に入り上靴に履き替えた。小さくガッツポーズをして気分を入れ替える。
 別のクラスの風丸と分かれると、秋と一緒に自分の教室に入った。
「あ。円堂君、今日日直だよ」
 黒板の当番表を秋が指差した。
「日直か〜。今日もサッカー部で猛特訓しなきゃならないのに」
「だったら、私。手伝ってあげようか?」
 秋がにこやかな顔をして提案する。
「いいのか?」
「いいよ、いいよ。私マネージャーだもん。できるだけの事はするから、円堂君は部活に専念して」
 心強い彼女に、円堂は心底安堵した。
「悪いなぁ。じゃ、ちょっとだけな」
 拝むように右手を垂直に上げ、円堂は彼女に感謝のポーズを取った。

 そしてその日の放課後。クラスの皆から集めたプリントを職員室へ運ぶのを、秋に頼み、円堂は学級日誌を広げてシャーペンを取った。これさえ終わらせれば、日直の仕事は終了する。
 教室には皆もう帰ってしまったかそれぞれの部室に移動して、誰も居ない。西へ傾き始めた太陽が午後のうららかな陽射しを窓辺から送り込んでいる。
「ただいま〜、円堂君。あとはもうそれだけ?」
 職員室から戻ってきた秋が引戸をがらがらと開けると、ゆっくりと閉めた。
「ああ。ありがとう、木野。お陰で助かった」
 秋はゆっくりと、席に座って日誌に書き込んでいる円堂の元へ近寄って来る。
「いつも……頑張ってるんだね。円堂君は」
「うん。まあな」
「フットボールフロンティア、本戦に行けて良かったね」
「みんなと木野たちのおかげさ」
「ううん。円堂君が頑張ってたおかげだよ」
 秋の手がシャーペンを握っている円堂の右手にそっと触れる。
「木野……?」
 何故だか彼女の妙な視線を感じ、円堂は顔を上げた。秋の小さく可愛らしい顔がすぐそばにあった。
「本当。円堂君が一番頑張ってた。誰よりも」
 彼女の視線は熱っぽく、円堂の顔に注がれている。小さめのふくよかな唇が微かに震えている。
「私……私ね。感謝してるの。円堂君がいなきゃここまで出来なかったって。だから、私……円堂君にあげたいの」
「あげたいって、……な、何を?」
 何故だか嫌な予感がする。昨日の夏未と秋とが重なって見える。
「私を…………」
 そう告げると、秋はブラウスのボタンを上から順に外し、首元のリボンを取り去った。ブラウスの身頃の隙間から、小振りの胸の膨らみとそれを覆う純白のブラジャーが覗いた。
 円堂の手を取ると、ブラジャーと素肌のあいだの隙間に差し入れる。柔らかな丸みの感触に、円堂は思わず手を引っ込めようとした。だが、彼女はその手をぎゅっと握って離さない。
「ちょっ……、な、何してんだよ、木野!」
「いいんだよ。円堂君の事、大好きなんだもの! 私の処女……もらって」
 見上げたすぐそばにある秋の顔。彼女の頬は赤く染まっている。唇を寄せると、ゆっくりと瞼を閉じる。
「ダメだってば、木野──!」
 その時、昨日と同じようにガツンと後頭部に何かの衝撃を感じて、円堂の視界がぐるりと曲がった。意識が急激に遠ざかる。
 本当に、昨日の夏未の時と全く一緒だった。

176トリプルラブアタック(5/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 08:01:10 ID:0tx8XCN8
「……円堂君。円堂君ってば!」
 柔らかい手が円堂の体を揺り起こした。ふっと意識を取り戻した円堂は、目の前にある巻き毛に驚いて飛び起きた。
「うわっ? な、夏未!?」
 夏未は眉間に皺を寄せて、円堂の顔を睨んでいる。
「何よ? 起こしてあげたのに。って言いますか、あなたこんなところで何サボってるの? もうみんな練習してるじゃない!」
 夏未が窓の外のグラウンドを指差す。開かれた窓から部員たちの声が聞こえてきた。
「あ……、ああ。すまない。どうも寝ちまったようだ」
「全く、キャプテンのくせに居眠りとは余裕ね? こんな事で本戦で戦えるのかしら?」
 立ち上がると、夏未は腕を組んで円堂に嫌味を言う。ぎこちなく苦笑いして、円堂も立ち上がった。
 これもやはり、昨日と同様。起こす役が風丸から夏未に変わっているだけだ。
 秋はどこへ行ってしまったのか。彼女がいれば、夏未にちゃんと理由を話せたはずなのだが……。
 だが彼女の姿はない。さっきは円堂に乳房を触らせて、キスをねだったはずなのに。
 そこまで考えて、流石に夏未にそんな事があったなどとは言えないと気付いた。
「もうっ、さっさと着替えて練習しなさいよね。こんなんじゃみんなの士気に関わるわよ」
「わ、悪い!」
 夏未の叱咤も昨日の風丸と一緒だな……。そう思って円堂は頭を振ると、サッカー部室へと走り出した。

「あら? 円堂君。日直終わった?」
 校庭を横切って部室へ向かうと、両手に大量のタオルを抱えて、ジャージ姿の秋がドアを開けて出てきた。
「き、木野……。さっきは」
「うん? どうかした?」
 目の前の秋はにこにこした笑顔を向けている。やはり、これも昨日と同様なのだ。そう思うと円堂の背に冷たいものが走る。
「もしかして、俺が学級日誌書いてた時の事、覚えてない……のか?」
「何言ってるの、円堂君。私、職員室からまっすぐ部室に行ったんだよ?」
「そ、そうか。は、……はは」
 目の前が真っ暗になってきて、ぐるぐる回りそうになる。秋はきょとんとした目を円堂に向けた。
「変な円堂君……。もしかして、練習のし過ぎじゃない?」
 小首を捻ると、秋は
「じゃ。私、先に行ってるね」
と言い残すと、タオルを抱えてグラウンドの方へ行ってしまった。
「どういう事だ。どういう事なんだよ……」
 昨日と全く同じ現象。自分に迫って来る二人の少女。でも決定的なその瞬間、自分の意識は飛んでしまい、目覚めたら全くその痕跡はなくなってしまったいる。
 昔、母親が居間で観ていたテレビの映画で、同じような内容があったのを思い出した。
 確か、自分がピンチになると、タイムリープして事故が起こる直前に戻ってしまう少女を描いたSFものだった。
 自分にも、もしかしたらそんな能力があったのか?
 だがそれとは違う事がある。その場合は時間が戻ってしまうのに、今、自分の身に起こっているのは時間がそのまま過ぎているという事だ。
 円堂は首を振った。何度も振って、自分の頭がからからと音を立てない事を確認して、失望する。
 いっその事音でも鳴って、自分の頭から外れたネジが見つかってしまえばいいのに。
 だが、ごく普通の現実は非現実な現象を受け入れはしない。その事に円堂は溜息をついた。
 こんな状態でサッカーの練習に身が入るワケがない。
「どうすりゃいいんだよ! 俺……」

177トリプルラブアタック(6/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 08:02:29 ID:0tx8XCN8
 そして更に翌日。やはり昨日と同じようなうららかな朝だ。
 だが円堂の目覚めは最悪だった。昨日と一昨日の事を一晩中考えて、あまり眠れていない。
 ぼんやりとした頭で朝食をとり、両親への朝の挨拶もそこそこに雷門中への通学路を歩く。
「円堂! おはよう」
 風丸が小走りに近寄って、挨拶を交わしてくる。
「風丸……」
 円堂の顔色が悪い事に気付いたのか、風丸が小首を傾げた。
「どうかしたのか?」
「あ、いや。あのさ……」
 次の路地の曲がり角から、いつも通りに秋がやってくる筈だ。だが、今の円堂にはまともに彼女の顔を見れる気がしなかった。
「風丸。悪いけど、俺、先に行ってるから」
「え」
 円堂は風丸に背を向けると、曲がり角を越して、通学路を走り過ぎる。入れ違いに秋がやって来た。
「おはよう、風丸君。あれ? 円堂君は?」
 円堂の姿が見当たらないので、彼女は不思議そうな顔で風丸に尋ねる。
「さぁ……?」
「さぁ、って?」
「俺にも分からないよ」
 風丸は彼女に肩を竦めてみせた。

 その日の授業をなんとかやり過ごした円堂は、時折心配そうに見る秋の視線を躱し、掃除の時間もそこそこにしてサッカー部室へと向かった。
 とりあえず、大会はもう近いのだ。いい加減昨日までの事は忘れて、練習に専念したい。
 早々にユニフォームに着替え、グラウンドへ出て行く。やがて、他の部員たちもやってきて一緒にランニングやストレッチなど、日々のメニューを次々にこなしていった。
 今日は夏未もあまり姿を見せないし、秋とは顔を見合わせないようにしたから、昨日一昨日とは違って、存分に練習が出来た。
「みんな、今日はお疲れ!」
 夕刻を過ぎその日の練習を終え、部員たちはそれぞれ疲れた体を引きずりながら各々の自宅へ帰って行く。
 秋と春奈のマネージャー二人も先に返してしまい、部室に残ったのは、円堂と風丸の二人のみだ。
「はぁ〜っ! 今日はいっぱい練習したなぁ!」
 存分な練習で体は心地良い疲れを抱えている。制服に着替え、大きく伸びをすると、ロッカーの前でユニフォームを脱いでいる風丸に声をかけた。
「どうだ? 風丸。お前の方は」
「ああ、バッチリだよ」
「そっか。なら安心して大会行けそうだな!」
 風丸はシャツを脱いで、タオルで上半身の汗を拭っている。その細めの体は脂肪があまりなく、しなやかだ。
 大きめのタオルを肩にかけて拭っている所為なのか、両胸の辺りが丁度隠れて、風丸の少女めいた顔立ちも手伝い、まるで上半身裸の女生徒と二人きりでいるような感覚が円堂を襲った。
(へ、変だな……。風丸の裸なんて見慣れてるはずなのに。多分昨日のせいだ……)
 溜め息をついて、つい思い出してしまった夏未と秋との出来事を、ぶんぶんと首を振って頭から追い出そうとした。
「なぁ……、円堂」
「な、何だ?」
「俺さ。サッカー部に入ってホント、良かったって思ってる」
「そうか」
「お前のお陰かな?」
「そうかぁ?」
 苦笑いして、円堂は風丸に応える。だが振り向く風丸の顔は真剣そのものだった。
「ホントさ……。お前がいるから、俺、頑張れた……」
 そう言うと風丸はボトムパンツに両手をかけ、下着ごと脱ぎ捨てた。
「……風丸……?」
 風丸はストッキングとシューズ以外何も付けてない状態で、円堂にゆっくりと近寄っていった。
 夕闇で暗くなった部室に、風丸の裸体が白く浮き上がる。
「俺、ずっと思ってるんだ。お前の事……。こんな事言うと、お前ヒくかもしれないけど、お前の顔思いながら毎晩オナってる」
「は、はは……。冗談だろ? 風丸」
 いきなり打ち明けられた告白に、円堂の顔面が引き攣った。まるで昨日と一昨日の再現だ。しかも相手は女子ではなく、親友の風丸である。
「冗談なんかでこんな事言えるワケないだろ。俺、真剣なんだよ」
 風丸は円堂の手を取ると、己の股間に誘導した。そのまま股間のペニスを握らせる。まだ成長しきってない肉茎は屹立の兆しがあった。
「ままま、待てよ、風丸!」
「分かるだろう、円堂。俺、お前の事考えるだけでこんなになっちまう。もう親友のままでいられないんだ!」
 切羽詰まった調子の風丸は頬を真っ赤に染めている。切ない表情で円堂の顔を見上げていた。
「だ、ダメだ。ダメだって! 風丸!!」
 裸体をぐいぐいと押し付けてくる風丸に、円堂はぎゅっと目を瞑ると叫んだ。
 その時鈍い異音が響いた。昨日一昨日と、覚えのある音。だが倒れたのは円堂ではなく、風丸の方だった。
178トリプルラブアタック(7/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 08:03:44 ID:0tx8XCN8
「か、風丸!?」
 自分の目の前で崩れ落ちた風丸に驚き、円堂は一体何が起こったのかと訝しんだ。風丸を助け起こそうとした時、すぐそばの床に何者かの足が見えたのに気付いた。
「あっぶなかったなぁ! 一人に抜け駆けされると困るんだよ、全く」
 見上げると、一人の少年の姿が暗闇に浮かぶ。ブルーのユニフォームのような上下に、変わった形のシューズを履いている。
 だがその顔はまるで自分がいつも鏡で見ているように、円堂に瓜二つだった。
「だっ、誰だ、お前!」
「誰だ、って……。そっか、初めてだもんな。話するのは。俺は……」
 少年は苦笑いして頭を掻くと、にっこりと右の親指を立てた。
「俺はカノン。円堂カノン。2140年からやって来た、ひいじいちゃんのひ孫さ!」
 一瞬の間が空いた。
「はぁ!? カノン? 2140年? ひ孫??? ……って、なんだそりゃああああぁぁ!!!」
 足元に転がっている半裸の風丸の事など吹き飛んで、円堂は叫んだ。頭が混乱する。
「ああ〜……。そりゃいきなり言われたって、信じられないよなぁ。でも、これはホントの事!」
「円堂カノン……俺のひ孫?」
「そう! 俺、エレメントサッカーの選手なんだ」
「サッカー?」
 いきなり飛び出た言葉に、円堂は即座に反応した。どこまでもサッカーバカである。
「そっか。お前も俺と同じ、サッカーやってんのか!」
「そう。でもひいじいちゃんが知ってるサッカーとは全然違うけどね」
「ふ〜ん」
 意気投合しようとして、円堂はとある違和感を覚えた。一体何故、未来から来た人間がここに居るのか。
「カノン。お前なんでこの時代に来たんだ?」
「それがさ……」
 カノンは眉を曇らせると、しゅんと肩を落として下を向く。
「一大事なんだよ。2140年の俺が存在している未来が崩れそうなんだ」
「どう言うことだ?」
「話せば長い事になるよ、いい? ひいじいちゃんは将来結婚もせず、一生サッカーに打ち込む事になり、そして晩年独り身で死んだのさ」
「え、俺結婚しないの?」
 自分を指差して円堂はカノンに尋ねる。
「そう」
「あれ、でもそれじゃ」
「だけど、円堂守の息子は存在した。それが俺のじいちゃん。じいちゃんは所謂デザインベイビーだった……」
「でざいんべいびー? 何だそれ?」
「遺伝子操作によって作られた新たなる人類の事さ。
 ひいじいちゃん、つまり円堂守の遺伝子は国家の特別プロジェクトに委ねられて、新たなる人類の可能性の発展の為、使用される事となった。
 その遺伝子に協力する事になったのは、三人の人間さ。
 一人は雷門夏未、もう一人は木野秋、そしてもう一人は……ホラ」
 カノンは円堂の足元に転がったままの風丸を指差した。
「風丸が!?」
「そう。俺のじいちゃんは、ひいじいちゃんである円堂守とその三人の誰かの子供って事なのさ」
「いや、ちょっと待て、カノン」
 思わず円堂はカノンに掌を向けて、押し止める格好をした。ちょうどゴッドハンドを繰り出すように。
「俺、お前の言ってる事さっぱりよく分かんないけど、これだけは確実に言える。風丸は男だ。いくら何でも俺の子供なんて生めるワケがないだろ?!」
「ああ〜〜、それは……」
 カノンは額を撫でて、やれやれという顔をした。
「つまりさ。今、この時代では無理だけど、来るべき未来では妊娠や出産の自由が確立されているんだ。
 それは男も女も関係なくなって、遺伝子さえあれば卵子も精子も必要ない。
 要するに、未来では男同士だろうと女同士でだろうと子供を作れるんだよ」
「じゃあ、カノン。お前は俺と、夏未か木野か風丸の子孫ってことなのか?」
「そう。でもその三人のうち誰かまでは、どう調べても分からなかったんだ」
「う〜、やっぱりよくわからねぇ……」
 頭を掻きむしる円堂に、カノンは苦笑いで応えた。
「で。お前の何が一大事なんだよ?」
「うん、それがさ。過去の円堂守の事を知った影山ってヤツが、じいちゃんが生まれるのを阻止しようとして、この時代に刺客を送り込んだのさ」
「影山! 影山だって!?」
 カノンの口から出た男の名前に、円堂は驚愕した。
179 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 08:06:13 ID:0tx8XCN8
悪いがここで一旦切ります
続きは昼くらいかな?

投下したい方は遠慮せずにどぞ〜
180名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 08:21:21 ID:G4EKlf9e
>>179
GJです。
ただ、もうかなり出てる情報だからネタバレってほどじゃないけど、カノンが出てるなら一言書いて欲しかったかも。
続き待ってます。
181 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 08:30:43 ID:0tx8XCN8
>>180
すまん言い忘れ
カノンに関してはかなり独自設定とゆーか…
オリキャラ注意の方に入るかも…ね
詳しくは続きにご期待下さい
182名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 08:58:31 ID:uhPfSlCf
>>179
GJ!
SF物好きだからかなり期待
続き待ってる!
183名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 09:18:05 ID:jay5dTQX
>>179
GJ!!
まさかカノンをこんな形で絡めてくるとは
続き期待!
184名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 09:20:22 ID:GOuI5jFi
まさかカノンとは‥すごい!!
とにかくGJ!
185トリプルラブアタック(8/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 12:11:17 ID:0tx8XCN8
 影山零治……。帝国学園の総帥、だった男。フットボールフロンティア優勝の為ならどんなあくどい手をも使う男……らしい。
 しかし、今は警察に逮捕され取り調べを受けている筈だ。
「うん。そいつの先祖もこっちの世界では悪名高いヤツらしいんだけど」
「影山は何故そんな事を?」
「そりゃ自分の野望を成し遂げる為だろ」
「俺の息子が生まれるのを阻止する、ってどんな手段を使うんだ?」
「さぁ……、それが分からないから困ってる」
「う〜〜ん」
 カノンと二人して溜息をついた。
「ま、ともかく。じいちゃんが生まれなかったら、俺自身も未来の世界では存在しないって事になっちまう。俺、そんなの嫌だよ!」
 悲しげな顔のカノンを見て、円堂は心底彼が気の毒になった。
「そうか……。わかったぜ、カノン。俺で役に立つならいくらでも協力する。だから安心しろ」
「ありがとう! 流石、ひいじいちゃんだ!」
「で、何をすればいいんだ?」
「じゃ、とりあえず……」
 カノンは床に倒れたままの風丸を覗き込むと、ポケットから小型の見たこともない機械を取り出した。
「風丸の記憶消すから手伝ってくんない?」
「えっ?」
 カノンは手の中の機械のボタンを押した。ジジッと音がして先端から火花が飛び出る。それを風丸の頭に近づけようとした。
「な、何やってるんだよ? 記憶を消してどうするんだ!?」
「だってマズいじゃないか。こいつ、ひいじいちゃんに告白してたじゃん。そういう余計な記憶はなかった事にした方が良いんだよ」
「まさか……、夏未と木野の記憶もお前が……?」
 カノンはこくんと頷いた。
「そうさ。もし告白でもされて付き合うことになって、ひいじいちゃんと結婚でもされたら、それだけでも未来が変わっちゃう」
「で、でも……」
「記憶を消すと言っても、ほんの30分くらいのぶんだし。全部の記憶が吹っ飛ぶワケじゃないからさ」
 円堂はカノンが現れるまでの、さっきまでの真剣な告白をする風丸を思い浮かべた。頬を真っ赤に染めて、切羽詰まったような表情。
 きっと一大決心での告白だったんだろう。そしてそれは夏未も秋も同様だった筈だ。その思いすらも消し去ってしまおうというのか。
「ダメだ……」
「え?」
 カノンがきょとんとした顔で円堂を見上げた。
「ダメだ、カノン。少しだろうと人の記憶を消しちまうなんて、そんな事は許されないはずだ! それこそ影山がやってることと変わらないじゃないか」
「じゃ、どうすりゃ良いって言うんだよ」
「それは……」
 いざそう言われても、上手いやり方なんて思いつく訳はない。頭を掻きむしってみても、何をやっても無理だった。
「……ひとつだけ、ひとつだけなら方法がある」
 カノンがぼそりと呟いた。
「あるのか? 記憶を消さなくてもすむ方法が!」
「でも、それにはひいじいちゃんの負担が大きいよ。あんまり……奨められないな」
「何だよ? 俺どんな事もするよ! だから教えてくれ、カノン!」
「じゃあ、今から言う事、聞いてくれるかい? ひいじいちゃん」 
 厳かな声で、カノンは円堂に語り始めた。

186トリプルラブアタック(9/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 12:11:49 ID:0tx8XCN8

「まず……。風丸を起こしたら、こいつの告白に応じるんだ」
「応じる、って?」
「つまり、ひいじいちゃんは風丸と恋人として付き合うんだよ」
「へっ? だって風丸は……」
「これでひいじいちゃん狙いの女の大半が消える。男同士で付き合うなんて、大抵の女は引くからな」
 風丸は幼馴染みだぞ、今更そんな事言われても……。そう言おうとして円堂は言葉を飲み込んだ。
「それでも二人だけ諦めないヤツがいる。雷門夏未と木野秋だ。この二人だけはやっぱりひいじいちゃんに迫ってくる。そうしたら」
「そしたら?」
「何でも良いから理由付けて、その二人ととも付き合うんだ」
「はぁっ?」
 あんぐりと口を開けて円堂はカノンを見た。だが彼の顔は真面目そのものだ。
「うん。つまり、ひいじいちゃんは風丸と雷門夏未と木野秋の三人とも自分の恋人にするんだ」
「ははっ、ジョーダンきついぜ。いくら何でも三人いっぺんに、って……」
「だからひいじいちゃんの負担が大きいって言ったのに。ま、恋人っつったって、振りだけで良いんだ。本気で好きになんかならなくていい。
 一番大切な事は、このうちの誰か一人だけを選ぶのはダメ、ってことだ。これさえ守ってくれれば」
「つまり俺は三人と付き合いながら、一生独身を貫け、ってワケか?」
「そう。できる? ひいじいちゃん」
 カノンは真剣な眼差しで、円堂を見る。下げた両手の拳はぎゅっと握られ、それだけでカノンの言っている事が本物なのだと伝えていた。
 その気迫に押され、円堂はゆっくりと頷いた。
「……分かった。お前の言う事、やってみよう」
「そっか! ありがとう、ひいじいちゃん! 俺、思い切ってこの時代に来てホントに良かった」
 破顔したカノンが円堂の両手を握りしめて、何度も上下に振る。心底嬉しそうな顔だ。
「あ、やるときはちゃんとゴム付けろよ」
「ゴムって?」
「避妊しろ、って事だよ、ひいじいちゃん。ホラ、これ使って」
 カノンはポケットからコンドームの束を引っ張り出すと、円堂の手に握らせた。
「あ〜、風丸は男だから、好きなだけ中出しして結構だから。じゃあ、ひいじいちゃん。頼むよ!」
 そう言うとカノンは、軽く手を振って部室のドアから出て行ってしまった。残されたのはコンドームを押し付けられた円堂と、未だ気絶したままの風丸だけだ。
 まるで一陣の台風のようだった。ふうと一息つくと、手の中のコンドームを、どうやって使うのだろうと迷いながらズボンのポケットに押し込む。
「まずは……風丸を起こして、だな」
 円堂は屈んで、床に転がった風丸の肩を抱き起こすと、ゆっくりと揺すりだした。
 がくがくと風丸の頭が揺れたが、軽く呻き声がすると、やがて瞼が反応して開く。
「あ……、円堂……?」
 ぼんやりとした表情で、腕の中の風丸が円堂を見上げた。
「びっくりしたぞ、風丸。いきなり倒れるからさ」
 慎重に笑いかけると、風丸ははっと口を開けた。
「円堂、俺……っ」
「うん。お前の気持ち、よく分かったよ。俺いきなりお前に告白されたから驚いたけど、でも」
 ごくんと息を呑み込むと、円堂は風丸の顔をまっすぐに見つめた。
「お前が親友よりも恋人になりたいんなら、俺……お前と付き合ってもいい……」
「えん……」
 風丸は何度も瞼を瞬かせると、一瞬顔を崩し、その次に喜びの表情に変わった。
「ホントか、ホントに? 円堂!」
「……ああ」
 頷いてみせると、風丸がぎゅっと円堂の背を抱き締めた。頬と頬が擦れあう。
「俺……、嬉しい。嬉しいよ」
「だ、だからさ。もう服着ろよ、風丸」
 抱き締められて何故だか妙に息苦しくなった円堂は、未だ半裸のままの風丸の今の状態を指摘する。
 風丸はぱっと裸の自分を見下ろすと、赤くなって頷いた。
「ゴメン」
 すぐさま立ち上がると、脱ぎ捨てられた下着を拾い上げ、円堂に背中を向けて服を着け始める。
 それをぼんやりと見ながら円堂は心の中で一人ごちた。
(これでいいんだな、カノン……)

187トリプルラブアタック(10/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 12:12:17 ID:0tx8XCN8

 次の日から、円堂に対する風丸の態度が急変した。
 まずは登校時。会うなり、いきなり手を握られ腕を組まれた。
「あのさ……、風丸。ちょっとくっつき過ぎじゃねぇか?」
「何故だ? 俺たち恋人同士じゃないか」
「いや、そりゃそうなんだけど……」
 握られた手も組まれた腕も、妙にくすぐったい。
(あ、そっか。風丸とは公然と付き合わなくちゃならないんだった)
 カノンの言う通りなら、風丸と付き合う事で、自分を好きになる人間はあと二人に絞られる筈なのだ。
「円堂君、風丸君、おはよう」
 曲がり角から秋が顔を出した。腕を組みやけに親密な円堂と風丸を見て、彼女はびくっと肩を震わせる。
「あ、あの……」
「おはよう木野さん。俺たち今日から恋人になったんだ」
「え……?」
 秋が眉を曇らせて円堂を見る。円堂は苦笑いで応じた。
「おはよう、木野。いやその、こ、こういうことなんだ……」
「円堂君……」
 悲しげな表情が秋の顔を彩った。本当の事を彼女に言えないのがもどかしい。
「行こう、円堂。ぼんやりしてると授業に遅れる」
 腕を引いて、風丸が登校を促す。二人連れ立って歩く後を、秋が肩を落として続いた。それを時折振り返り、円堂は内心彼女に謝る。
(……木野、ごめんな……)
 校門に着くと、夏未が待ち伏せしていた。腕を組んでいる円堂と風丸を見て、彼女も顔を曇らせた。
「あの、あなたたち……」
「おはよう。夏未さん」
 曰くありげに微笑むと、風丸が夏未に挨拶した。円堂は困ったように、彼女に手を挙げる。
「お、おはよう、夏未」
 頷いたが、彼女は信じられない顔で円堂を見つめた。後からついてきた秋に話しかける。
「木野さん。一体どうしたのよ、あの二人は」
「私、私……知りません」
 それだけ言うと秋は顔を伏せて玄関へと走り出してしまった。
 彼女を引き止めようと思ったが、風丸がぐっと腕を掴んで円堂を行かせないようにしてしまう。
 仕方なくちらりと夏未の方を見たが、彼女も愕然とした表情を隠せないままでいた。

 その日の授業中は最悪で、クラスメイトや廊下ですれ違う生徒たちが円堂を見るなり、ひそひそと噂をし出した。
「あいつだっけ、風丸と付き合ってるのって」
「男同士だなんて不潔ー」
「風丸って女みたいな顔してるからさ。顔さえ良けりゃヤリ放題ってカンジじゃね?」
 くすくすと、時には下卑た笑いが円堂の背中に突き刺さる。針のムシロに座らせられるとはこういう事なのかと、円堂は実感した。
 同じ教室で、秋が時折悲しげな顔で円堂を見つめている。
 だが彼女の顔を円堂はまともに見られなかった。それは昨日とは全く違った意味で、だった。

 やっとの体で授業が終わると、逃げ込むようにサッカー部室へと走った。
 急いでユニフォームに着替える。こんな事で悩んでなんかいられない。サッカーをやってさえいれば、不安も吹き飛ぶ筈だ。
 だがノックと共に扉から現れたのは、秋だった。既にジャージに着替え、深刻な顔をしている。
「あの……、円堂君。話があるの」
 カノンが言った通り、彼女は諦めていなかったのだ。

188トリプルラブアタック(11/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 12:12:50 ID:0tx8XCN8

「な、何だよ? 木野」
 部室から人目のつかない木陰へと場所を移すと、いきなり秋に質問攻めにされた。
「ねぇ、どうして? どうして円堂君は風丸君と……」
「いや、それがその」
「そりゃ、風丸君は真面目だし成績も良いし、顔だって女の子みたいに綺麗だし、非の打ち所のない人だと思う。
 でも風丸君は男の子でしょ? 円堂君って、女の子より男の子の方が好きなの?」
「すまん。ちょっと黙って俺の話聞いてくれないか、木野」
「だって……!」
「実はさ」
 ここが正念場だな、そう思いながら昨日のカノンの言葉を思い出す。
「風丸と付き合ってるのは……、カモフラージュなんだ」
「えっ?」
「俺が風丸に頼んで、恋人の振りをしてもらってるだけなんだ。俺、サッカーに打ち込みたいから、女の子と付き合うとかそういう時間が惜しいからさ」
「そ、そう……なの?」
「うん。朝ホントの事言えなくて、ゴメンな」
 円堂が頭を下げると、秋はほっと安堵の表情になった。
「なんだ、そうだったんだ」
「木野は……、なんでそんな事気になったんだ?」
 慎重に言葉を選ぶと、秋はぱっと顔を赤く染めた。
「え? だ、だって、私……」
「ははっ、まさか木野が俺のこと好きだから……なんてワケないよな!」
「私…………」
 体をもじもじとさせて秋が顔を俯けた。
「……好き、だよ私。円堂君の事……」
 それは実は一昨日、君の口から直接聞いたんだ。そんな事さえ円堂には彼女に言えなかった。
 秋の告白の記憶は、既にカノンに消されている。
 再びの、彼女に取っては初めての愛の告白。それを円堂は黙ったまま聞いていた。
 それが彼女にできる精一杯の詫びだから。
「ごめんね。迷惑かもしれないね。でも私は円堂君の事好きだって、その気持ちに嘘はつけないの」
「木野、俺さ……」
 正念場は正にクライマックスだった。
「俺、知らない女の子と付き合うのはムリだけど、木野だったら良いかな、って思う……」
「えっ」
「木野はマネージャーだし、サッカーの事よく分かってるし、木野さえ良ければ……」
「円堂……君」
 彼女の目尻から涙がぽろりと溢れた。口元に手を当て、鼻をすすり上げる。
「本当? 本当に? 私、円堂君と付き合っても良いの?」
「あ、ああ。でも風丸の事は勘弁してやってくれ」
「分かったよ、円堂君。風丸君とは恋人の振りで、本当に付き合うのは私と、なんだね?」
 頷くと、秋は円堂の腕に縋り付いて、頭を肩に凭れさせた。二の腕に秋の胸の柔らかな膨らみが押し付けられ、円堂は硬直した。
「嬉しいよ……円堂君」
 だが二人の抱擁を木陰で見つめる者があったのを、円堂は知らなかった。

189トリプルラブアタック(12/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 12:15:12 ID:0tx8XCN8
 その日、夕暮れも近くなってやっと練習が終わった。
 練習中も風丸の円堂への態度は相変わらずで、いちいちべったりとくっ付いてくる。
 そしてベンチからは秋が円堂に向けて、熱っぽい視線を投げ掛けてくるのだ。
 他の部員たちの間に妙な空気が流れていたが、言い訳をすると余計に不味くなりそうなので、円堂は黙っていた。
 部活の終了を皆に告げると、グラウンドに夏未がゆっくりと近づいてきた。
 やはり来たか、と身構えると、夏未は円堂にまっすぐ向かってくる。
「円堂君、いい? お話があるから私の部屋に来てちょうだい」
 頷くと、風丸が話に割り込んできた。
「俺も行って良いか?」
「あなたは来ないで。話があるのは円堂君に、です」
 つんと夏未は風丸に横を向いた。
「じゃあ。俺終わるの待ってるよ、円堂」
「いや、風丸は先に帰っててくれ」
 円堂は風丸に帰るよう促した。今日は長い間彼と一緒に居た所為か、流石に息が詰まってきていた。
「でも俺」「明日、明日にしようぜ」
 肩を軽く叩いて、食い下がる風丸を宥めた。溜息をつくと、やっと風丸は頷いた。
 円堂に時折振り向いては部室に戻る風丸を、横目で夏未が、そして秋が見ていた。
 校舎の3階にある夏未の部屋に通される。実際は二度目だ。だがそれも夏未の記憶からは消されているに違いない。
「何だよ、話って」
 慎重に夏未に尋ねる。カノンの言う通りなら、彼女も自分を諦めてはいない筈だ。
「円堂君。あなた……、誰が好きなの?」
「誰って」
「もう! あなた、風丸君と木野さんのどっちが好きなの、って訊いてるの。私見たんだから! あなたと木野さんが抱き合ってるとこ!」
 夏未は真っ赤に顔を染めている。それは羞恥なのか、それとも怒りなのか。円堂は溜息をつくと、ぽつりぽつりと話始めた。
「そっか、見てたんだ、お前。はは……困ったな」
「ちゃんと答えてちょうだい」
「実を言うとさ。風丸とはカモフラージュだ」
「何ですって?」
 夏未が眉間に皺を寄せる。ぱちぱちと瞬きした。
「木野とは……、う〜ん。彼女の方から一方的に」
「何よ、それ」
 円堂は夏未の反応を確かめながら、慎重に言葉を選ぶ。
「木野がどうしても、って言うからさ。まあ俺、別に彼女とは付き合いたいってワケじゃ」
「あなた、意外にちゃらんぽらんなのね。風丸君とは隠れ蓑のくせに、近寄ってくる女の子とは付き合おうだなんて!」
「いや〜、俺に近寄ってくる女の子なんてそうはいないぜ?」
「そうかしら?」
「ははっ、じゃあ夏未も俺と付き合ってみるか?」
「えっ……?」
 途端に夏未の頬が赤くなった。
「な、何よ……。別にあなたとなんか」
「俺は……、お前となら付き合ってもいい」
 実はお前にはもう告白されてるんだぜ? 一昨々日の彼女の告白を思い出しながら、円堂は頷く。
 彼女にその記憶はなくなってはいるが。だから今度は俺の方から引導を渡してやる、そう円堂は思った。
「嘘……。からかってるんでしょ、私を」
「ウソなもんか」
「嘘よ……!」
 夏未は耳の先まで真っ赤になっている。意外に折れないんだな。苦笑すると円堂は彼女の方を抱くと、耳元で囁いた。
「ホントさ……」
「わ、私…………」
 言葉よりも、肩を抱き締めた円堂の手の方に夏未は反応したらしい。円堂のキーパーシャツを握りしめそのまま胸に手を当ててくる。
「本当? ……本当なの?」
「ホント。本気の本気」
「だったら……付き合ってあげてもよくってよ」
 やっと折れた。
「一応聞いておくわ。風丸君とはカモフラージュで、木野さんとは仕方なく付き合ってるのよね?」
「ああ」
「本気で付き合うのは私だけ、なのね?」
「そうだ」
 答えると夏未ははにかんだ表情で、円堂にぎゅっとしがみついた。
(カノン……。これでもう、お前は大丈夫だ)
190トリプルラブアタック(13/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 12:15:37 ID:0tx8XCN8
 そしてそれからが円堂にとっての本当の地獄の日々の始まりだった。
 まず、登校時と帰り道、部活の最中は風丸がべったりと円堂に寄り添ってくる。
 教室に入れば、秋が熱っぽい視線を送ってくる。それはサッカーの練習中にも、だ。
 休み時間には、まるでストーカーのように夏未が近寄ってくる。
 それぞれ人目を盗んでは、キスをねだったり、柔らかな乳房に触れさせたり、股間を体に押し付けてきては、肉体関係を誘ってくる。
 でも円堂には、どうしても三人と深くまでは付き合えなかった。キスすら交わすまでには至らなかった。
 夜も深く寝付けなくなり、日中寝不足の日が続いた。
 フットボールフロンティアの本戦の日が近づいているというのに、ますますサッカーの練習どころではなくなっている。
 へとへとになり、うっかり授業中もうつらうつらとしてしまったが、その最中にも三人は円堂の心に忍び寄る。
「円堂! 俺たちとひとつになりたくないか?」
「心も体もひとつになりたい?」
「それはとてもとても気持ちのいいことなのよ……」
 裸体の風丸と秋と夏未とが想像の中でぐるぐる回り出し、解け合って円堂を誘う。
「……うわっ!」
 自分の驚き声で目が覚める。教室の黒板にチョークを走らせている教師の後ろ姿で、やっと我に返った。
(カノン……。三人いっぺんに付き合うのって、相当大変だぞ)
 頭を抱えて、白昼夢に弱り果てた。

 その日の放課後も、部室でユニフォームに着替えていると、風丸がそっと近寄ってきた。
「……円堂」
 風丸は学ランを脱いで、シャツ一枚の姿だった。裾の下から引き締まった太腿が見える。
「何だよ、風丸……」
「なあ。そろそろキスくらいしようぜ。俺たち恋人同士なんだし」
「その前に練習しなくちゃ、だろ?」
 やんわりと断ると、尚も顔を寄せてくる。
「だって円堂。お前中々、恋人らしい事してくれないじゃないか。俺……流石に悲しいぜ」
 そう言うと俯いて、悲しげな眼差しを円堂に向ける。
「う……」
 普段そんな事を言うと、たいてい怒りだすので口にはしないのだが、他の皆が言うように風丸の整った顔は少女のように愛らしい。
(まつげ……長いな。それに唇なんかも柔らかそうだ。風丸ってこんなに可愛かったっけ?)
 そう意識すれば、妙に風丸の事が愛おしくなってくる。いつもなら小学校からの付き合いだった所為か、そんな事全く気にも止めなかった筈なのに。
(キス……してぇ……)
 円堂は思わず風丸に向かいあって両の肩を掴んだ。顔を突き合わせると、ぱっと頬を染める。風丸は理解したのかゆっくり瞼を閉じ、唇を突き出した。
(ホントに可愛い……。でも夏未も木野も同じくらい可愛い。……あれっ?)
 風丸にキスしようとすると、何故か目の前に秋と夏未の顔が浮かんだ。
 はっと円堂は顔を上げた。風丸とキスするという事は、同時に彼女たちを裏切るという事だ。
 そしてそれは逆に、風丸自身をも裏切っているという事になる。
 誰とキスしようと、それ以上の関係になろうと、同じ事なのだ。
(俺、……俺にはムリだ!)
「ゴメン!」
「えっ」
 風丸に頭を下げると、円堂はユニフォームを整え部室を飛び出した。シャツ一枚のままの風丸が円堂を呼んだが、構わずグラウンドへ走った。
(俺……、三人とも同じくらい好きなんだ。そんな事があるのかよ! 三人いっぺんに好きになるだなんて……! そんな事あってたまるのか!?)

191 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 12:18:08 ID:0tx8XCN8
ここで二度目の切りです
残りは夕方までに
途中で改行エラー出てハラハラしたぜおい

あと…SFものだと思って読んでると後で泣き見るかもよ?
192名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 12:24:18 ID:smbTa9lo
まさかと思うがBADエンドじゃ・・・・・
193名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 12:44:29 ID:+zcD+276
何というエヴァンゲリオンw
続き楽しみにしてます!
194名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 13:17:07 ID:Ds8pr0Bk
カノンと円堂がこのようなかたちで出会うとは!?
風丸切なすぎだ…面白いです!続きを楽しみにしています
195名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 13:46:33 ID:MDK0gSJ1
196名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 14:34:04 ID:xELWevEV
夕方まで全裸で待機
197トリプルラブアタック(14/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 15:00:06 ID:0tx8XCN8

「あれさ……。どう思うよ?」
 練習の合間のサッカー部員たちの間で、こそこそと話が始まった。
「あれって?」
 マックスが半田に訊く。
「風丸の事だよ。最近さぁ、練習もろくにしないで、円堂にべったり」
「けっ」
 染岡が唾を地面に吐き出した。
「あいつは確か、円堂の頼みでうちに助っ人で入ったんだろ。元々円堂狙いだったって事だろ!」
「お……男同士で、かい……?」
 影野がぼそりと呟いた。
「いや〜、僕は風丸君とはアリだと思いますね」
 目金がずり落ちるフレームを指で跳ね上げながら会話に入る。
「何がアリなんだよ?」
「風丸君て所謂男の娘じゃないですか」
「男の娘って?」
「風丸君のような女の子みたいな外見の男子の事を、我々オタクのあいだでは『男の娘』って言って、最近では萌え属性として一大勢力を誇っているんですよ」
「けっ、お前のオタク談義なんか聞きたくもねぇんだよ!」
 染岡が目金を睨むと、他の皆も同意して頷いた。
「僕……、最近の風丸さん、なんだか嫌です」
 少林寺がしゅんとしてこぼし始めた。
「そうでやんす。ついこの間前までなら、俺たちの練習に付き合ってくれたのに、今はさっぱりでやんす!」
「俺……、昨日練習メニューの件で風丸先輩に相談したら、『テキトーにやっとけば』って言われたッス」
 栗松が言うと、壁山が巨体を揺らせて続いた。
「なんだ、そりゃ。サッカーの練習を『テキトー』扱いかよ!」
 ますます染岡が頭に血を上らせる。地面をシューズで蹴った。途端に土ぼこりが舞う。
「はは……、参ったねこりゃ。今まではそんな風には見えなかったけどな。俺には」
 土門が頭を掻きながら、同意するのか、否定するのか迷っていた。
「おかしいですよ。今までの風丸さんなら、もっと真面目にやってくれたのに。何だか別人みたいだ」
 宍戸が皆を見回すように訴える。すると今まで黙っていた豪炎寺が突然口を出した。
「俺も最近の風丸には違和感を覚える。ついこの前まで俺と炎の風見鶏の特訓をしてたんだが、ここ二、三日は特訓を避けるようになった」
「どういう意味だ、豪炎寺」
「あれは、本当の風丸なのか……?」
「そうですよ。風丸さんはいつも、自分の練習を後回しにしても俺たち一年の面倒を見てくれたよ。もしかしたら豪炎寺さんの言う通りに……」
「んなワケあるかよ!」
 宍戸の言葉を染岡が遮る。
「色ボケになっただけだろ! 円堂といちゃつき始めてからあいつは変わっちまった、それだけの事だ。……風丸の野郎。俺はあいつを見損なったぜ」
「しかし」
 豪炎寺が染岡の言葉を否定しようとした時、またもや影野がぼそりと呟いた。
「変わったの、風丸君だけじゃ、ないね……。実は……木野さん、も」
「ええっ!?」
 一同が驚きの声を上げた。
「へへ……、俺、目立って、る?」
 皆の注目を浴びたので、影野が鼻を頭を赤く染めながらにやにやと口元を歪めた。
「木野のどこが変なんだ?」
「うん……。あれ、を見て」
 影野はベンチに高々と積まれている純白のタオルを指差した。ふたつのタオルの山のうち、ひとつを指差す。
「こっち、が音無さんが畳んだ奴、で……」
 そしてもう一方を指差した。
「こっちが、木野さん、の方」
「なんだこりゃ!?」
「グチャグチャでやんす!」
 影野が指差したタオルの山はよれよれに畳まれており、端っこがはみ出したり今にも崩れそうで、隣の春奈が畳んだものとは、雲泥の差があった。
「俺……いつもベンチ、だからね。こういうの、すぐ分かる」
「どういうことだよ。風丸だけじゃなく、木野にまで何かあるってのかよ……」
 部員たちの間に、言い様の知れぬ不穏な空気が流れ出した。
198トリプルラブアタック(15/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 15:00:38 ID:0tx8XCN8

 部員たちがサッカー部内の異変に気付き出した頃、校庭の人目のつかない隅でこっそりと集まった、三人の男女の姿があった。
 一人はサッカー部のユニフォーム姿、一人はオレンジのジャージ姿、そして一人は他の女生徒とは違う色の制服を着けている。
「どうだ……。お前らの方は」
「さっぱりね。まさかあれ程一杉縄ではいかないなんて」
「あたしもさ」
 彼らの会話の内容を他の皆が聞いたら、思わず目をむくに違いない。それ程までに"彼ら”には違和感があった。
「約束の大会の日まで時間がない。クライアントの要求をそれまでに実行しなくては……」
「あ〜あ。あたし、ブリッコの振りもいい加減疲れてきたよ」
 "秋”がうんざりしたように腕を組んだ。
「俺だって、クソがつく程の真面目ちゃんだぞ。一年の奴らが一々慕ってきやがんの。ウザッたくてしょうがねェ!」
 "風丸”が唾を地面に吐き捨てた。
「あらあら、あんたたちには荷が重過ぎたようね。私は平気よ。……でもちょっと男日照りで体がたまんないわ」
 色っぽい声で"夏未”が胸をぷるんと震わせる。
「お前はヤリマンだからなぁ」
「ふん。ところで、あんたは処女を捨てる覚悟、出来てるのかしら……?」
 "夏未”が"秋”に、曰くありげな視線を送った。
「うっさいわね。あたしはあんたみたいに安っぽい女じゃないんだよ!」
「ドSの癖に処女だなんて、お前も変だよな」
「そういうあんたこそ、どうなのよ?」
 "秋”が"風丸”に苛つく態度を示す。
「……ちっ、ケツを掘られる覚悟くらい出来てらァ!」
「どうだか。声が震えてるよ? あたしが慣らしてあげようか? あとでアナルビーズでもぶち込んでやるからさぁ!」
 高笑いする"秋”に"風丸”が顔を歪めて睨みつけた。
「いい加減にしてよ。仲間割れしてる場合じゃないわ。問題は如何にして円堂守を攻略する事にあるんだから」
「俺さっき、キス寸前まではいったんだが、あの男いきなり『ゴメン』って逃げ出しやがった」
「あたしも何度胸を触らしてやっても、中々自分から手を出して来ないんだよね」
「まったく、この私の魅惑のボディを見ても何も反応しないだなんて。どんだけ純情ボーイなのよ、あの円堂守って奴は!」
 三人は口々に円堂への誹謗を口にする。その中には明らかな焦りが見え隠れしていた。
「……けど、どうするの? クライアントご要望の大会までにはもう日がないよ。このままじゃ」
「ああ。何としても既成事実は作らねェと」
 焦る”秋”と"風丸”に"夏未”はほくそ笑むと、ぷりんとした胸を強調するように突き出した。
「こうなったら、三人同時で襲っちゃうのはどう?」
「三人で?」
「そう。みんなで押さえつけて、無理矢理童貞奪っちゃうの。そうすれば、すぐに私たちの体に夢中になるに決まってる」
「なるほど、俺たちで逆レイプってとこか?」
「だったらあたし、自慢の足コキで悩殺しちゃうよぉ! うふふふふふ!」
「さしもの円堂守も私たち三人の魅力の前では、陥落ってとこね。おほほほほほ!」
「大会までサッカーの事忘れるくらい、SEX三昧にしてやろうぜ。あっはははは!」
「……おお〜い、お前ら!」
 下卑た調子で高笑いを始めた三人に、突如走って近づく者の姿があった。
「大変だ! 不味い事になったぞ」
 三人の前に走り込んできたのは、誰あろう円堂カノンだった。
「……お前! 円堂守の前だけに出てくる約束だぞ。こんなとこ、うろついてんじゃねェよ!」
「なぁに、不味い事って?」
 両膝に肩で呼吸していたカノンは、三人を見渡すと息を切らしながら告げた。
「あいつらが逃げ出した!」
「なんですって!?」
199トリプルラブアタック(16/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 15:01:05 ID:0tx8XCN8

「おい。サボってないで練習、やろうぜ!」
 手洗い場で顔を洗って一旦気分を冷やしてから、グラウンドにやって来ると、妙な異変に気付き始めた部員を前に、円堂は喝を入れて練習を促した。
「……円堂。お前は何か気付いてないか?」
「何が?」
 豪炎寺が円堂に尋ねる。すかさず染岡が続いた。
「風丸と木野だよ」
 その名前に円堂の胸がどきんと高鳴る。
「あいつら最近変じゃないか?」
「ど、どこが……? どの辺りが、だよ」
 具体的に何処が、と言われると部員たちのあいだでも返答に詰まる。
 その時不意に、校門の方から一心不乱に駆けてくる姿を目にし、部員たちのあいだにどよめきが起こった。
「お──い! みんな!!」
 右手を振りながら駆けてきたのは件の風丸だ。だが、皆は部室のある場所の奥からやはり近寄ってくる三人の姿に動揺する。
「え……? 俺目が変になったかな?」
「ままま、待つでやんす! 風丸先輩が二人いる!?」
「奥の方からも校門の方からも同時に風丸さんが!」
「どうなってやがる……?」
 風丸だけではなかった。校門からは彼に遅れて二人の女生徒が駆けてくる。夏未と秋の姿だ。
「木野と夏未さんもだ!」
 口をあんぐりと開けて、半田がきょろきょろと双方向の三人を交互に見る。
 先に走ってきた風丸が部員たちに、息を切らせながら打ち明けた。
「お前ら、心配かけてすまない! 俺たち今まで閉じ込められてたんだ!」
「えっ……?」
「閉じ込められてた、だと!?」
 追いついた夏未が更に皆に言う。
「私たち、変な男たちに数日間捕われてたのよ。風丸君が機転を利かせてくれたから、こうして逃げて来られたけど」
「そうだよ。風丸君がいなかったら、私たちまだ閉じ込められてたままだったよ」
 やはり皆の元へ走ってきた秋も続けた。
「いや俺、大したことしてないよ」
 二人の女子の言葉に、風丸は両手を振って否定の態度を取る。
「何ですかそれっ? 詳しく教えて下さいっ! スクープの匂いがしますっ!」
 元新聞部の血が騒いだのか、春奈がメモを片手に三人の周りで騒ぎ出した。
「あの……、風丸先輩達がどっかに閉じ込められてたんなら、アレは一体なんなんッスか?」
 壁山が巨体を揺らせて、グランドへ近づいてくるやはり三人の姿を示す。風丸たちが思わず息を呑んで見た。校内に自分たちと同じ顔の人間が存在するのを。
「そうか。俺たちがどうして閉じ込められてたのか、ずっと分からなかったけど、こういう事だったのか……」
 冷ややかな顔の“風丸”と“夏未”と”秋”は、同じ姿の自分たちを指差すと部員たちに向かって命じた。
「そこにいる私たちは真っ赤なニセ者よ。さっさと追い出してちょうだい!」
「なっ……!」
「ひどいわ!」
 夏未が“夏未”に近寄り、きっとして睨むと右手を高々と上げる。次の瞬間、パシンと音がして“夏未”の頬が鳴った。
「いい加減にしてよ! 偽者はあなたたちの方。……それに、私はこんなにツリ目じゃないわよ!」
 頬を張った夏未は、“夏未”の目元をぎゅっと指でつまみ上げた。
「いや、どっちも同じくらいツリ目でやんすよ?」
「なんですって!」
 否定する栗松に、二人の夏未が怒り出した。
「やめてよ! 私と同じ格好なんかしないで!」
「あんたこそやめなさいよ! ジャージが脱げちゃう!」
 ”秋”の着ているジャージを、秋が引きずり下ろそうとした。
 二組の同じ顔の女子の姿に、部員たちはおろおろして、顛末を見守る。
 そしてにやりと薄笑いを浮かべている“風丸”と、訝しげに眉を震わせている風丸の姿を。
「ど、どっちが本物の風丸だよ?」
「俺……、流石に、分からない」
 その時校門から駆けてきた風丸は、静かに俯くと、豪炎寺に呼びかけた。
「豪炎寺、炎の風見鶏だ」

200トリプルラブアタック(17/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 15:01:39 ID:0tx8XCN8

 はっと顔を上げて、豪炎寺は風丸の顔を見た。
「……分かった。染岡! ボールを寄越せ!」
「えっ」
 染岡が一瞬戸惑ったがすぐに頷き、そばにあったサッカーボールを豪炎寺と風丸の間にめがけて打った。
「行くぞ、豪炎寺!」
「おう!」
「炎の風見鶏!!」
 ほぼ三日ぶりの間が空いていたにもかかわらず、二人の息はぴったり合っていて、炎を纏った必殺シュートはしたり顔の“風丸”の足元で炸裂した。
「うわああああっ!」
 その威力に、“風丸”はもんどりうって、その場に倒れ込んだ。
「風丸……」
 円堂が地面に着地した風丸を見て、思わず彼に走り寄る。
「みんな、これで分かったろう。炎の風見鶏を打てる方が本物の風丸だ」
 豪炎寺が戸惑う部員たちの顔を見回して、そう宣言する。途端に風丸の周りに一年たちが取り囲んだ。
「そうだ。こっちが本物の風丸さんだ!」
「風丸せんぱぁぁぁい! ちゃんと俺たちの練習見てくれるッスよね?」
 壁山がうるうるした瞳で見ると、風丸はにっこり笑って頷く。一年たちが思わず泣きじゃくりだした。
 風丸の肩に円堂が手をぽんと置くと、振り向いた風丸ははにかんだ顔で応えた。
(こっちがホントの風丸……? じゃあ、今までずっと俺に迫ってきた風丸は……?)
 夏未と秋も同じ顔の自分から離れて、部員たちの方に寄り添ってきた。倒れた“風丸”を“夏未”と“秋”が助け起こす。
「何故、お前が俺と炎の風見鶏の特訓を避けたのか、やっと分かった。お前はシュートのやり方を知らなかったんだな?」
 “風丸”に豪炎寺が立ちはだかるとそう訊く。“風丸”は苦々しい顔をすると唾を地面に吐き捨てた。
「ニセ者はお前たちの方じゃないかよ!」
「おい! なんで風丸たちに化けやがったんだ!? ワケをさっさと言えよ!」
 部員たちが偽物たちを取り囲んで非難の声を上げ始めた。
「……ふう、もう潮時か。ま、折角閉じ込めといたのにあいつら逃げ出しちゃたんだから、しょうがないね」
 偽者の三人の背後から、一体いつからそこに居たのか一人の少年がひょいと姿を現した。
「あっ!」
 その少年の顔を見て、部員たちが驚きの声を上げた。その顔は服装さえ違うものの、円堂にそっくりな顔をしている。
「今度はキャプテンのニセモノが!?」
「カノン! どうなってるんだよ、これは!?」
 当の円堂が思わず叫んだ。元はと言えばこの混乱も、自分のひ孫だと言うカノンが現れてからだった。
「円堂……? 知ってるのかあいつを」
 豪炎寺が訝しげな顔で訊く。
「ああ。あいつは未来からやって来た俺のひ孫で……」
「あっははははは! まだそんなデタラメ信じてるのかよ! そんなの、俺がついたウソっぱちだっての!」
「ウソ……だって??」
 円堂が信じられない顔でカノンを見た。
「仕方ねェな。ホントの事、教えてやろうじゃねェかよ!」
「あたしらはクライアントの要望に応え、裏の社会で秘密の活動を行う実行部隊」
「その名も戦国伊賀島中・諜報部部員、人呼んで“黒い三連星”……よ!」
「俺は“黒い三連星”見習い!」
 名乗りを上げる“風丸”と“秋”と“夏未”に、カノンが一言付け加えた。
「戦国伊賀島中って、まさか!」
「フットボールフロンティア第一戦での、うちの相手校じゃないですか!」
「なんだと! お前ら卑怯な手使って俺たちを陥れようって魂胆だな!?」
 部員たちがその正体を知り、口々に叫び、慌て出す。だが“黒い三連星”たちはにやにやとした笑いをその顔に浮かべていた。
「はははははっ! な〜んだ、全部ニセモノの仕業かよ! あはははははは!」
 突然円堂の笑い声がグラウンドに響いた。何事かと部員たちが円堂に振り向く。
(なんだよ。俺、バカみてぇ。風丸も夏未も木野も、全部ニセモノじゃないかよ。
 って事は三人いっぺんに好きになったのも、ウソだったって事じゃないか。ホント、バカみたいだ!)

201トリプルラブアタック(18/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 15:02:12 ID:0tx8XCN8

「何だって、お前たちは風丸たちに化けたんだ?」
 円堂が“黒い三連星”に尋ねた。
「簡単だ。お前ら雷門中サッカー部はストライカーの豪炎寺が決め手のチーム。……に見えて、ホントはキャプテンの円堂守がいなきゃただの弱小チームって事さ」
「そこであたしらは円堂守一人を潰す作戦に出た」
「ハニートラップであなたを骨抜きにして、サッカーどころじゃなくならせてしまおうって、ワケ。ま、純情君には全く効かなかったけどね」
 “黒い三連星”たちがブチま けた話を聞き、円堂は耳慣れない言葉に目を白黒させた。
「ハニートラップ、……ってなんだ?」
「色仕掛けって事よ、円堂君」
 夏未が顔を顰めて教える。
「ええ〜っ。って事は、私のカッコで円堂君に迫ったのね!?」
 秋が真っ赤な顔で慌て出した。
「そういう事。全くいやらしいったらありゃしない」
「……あれ? じゃあ何で俺にまで……?」
 きょとんとして風丸が自分を指差す。円堂を見て、次に部員たちの顔を見た。
「いやさ、風丸。それは……」
 円堂が顔を赤くして俯く。
「え? 俺が? 俺が円堂に迫った??」
 部員たちが気まずい顔をして、風丸に嫌々と手を振ったが、目金だけが誇らしげな顔で頷いた。
「そうです。風丸君のBLっぷりは半端なかったですね」
「ビーエル、ってなんだよ!?」
「……兎も角! お前らは戦国伊賀島のサッカー部に頼まれたんだな? そんな卑怯な手を使わずに、堂々とサッカーで勝負しろよ!」
 円堂は流れを変えるように咳払いすると、“黒い三連星”たちに手を振り上げて叫んだ。部員たちもそれに続く。
 だが、“黒い三連星”はにやにやとした笑いを崩さない。
「うふふふふ……。うちのサッカー部とは全く関係ないわ」
「俺たちのクライアントはもっと闇の世界の御方さ」
「あなたたちなんかが知る必要はない話なのよ」
「ま、そんなワケだからさっさと撤収!」
 カノンが叫んで地面に何かを投げつけると、途端に地面からもうもうと煙が立ち上った。
 その煙はどす黒く大きくなり、“黒い三連星”たちの姿を隠してゆく。
「あっ! 待てよ! ホントの姿を表せよ!!」
 円堂が叫んだが煙の中の彼らの姿は急激に見えなくなってしまう。
「あたしらの素顔なんて見せるワケないじゃない!」
「だが覚えておけ、お前たち。いつかこの借りは返すぜェ!」
「もしかしたらまた会えるかもね。でも全然別の姿で、だけど」
 煙はすぐに広がって、やがて徐々に消えてしまった。その後には誰ひとりの姿も残されてはいなかった。
「なんだったんだ、あいつらは……?」
「俺たち、あいつらにまんまと騙されてってワケか」
 部員たちが消えた“黒い三連星”たちにそれぞれを文句を言い始めた。
「それにしてもクライアントって一体誰だったんだ?」
「その事なんだけど」
 誰かが口にした言葉に、夏未が眉を顰めて呟く。
「私たちを閉じ込めていた連中は黒服にサングラスの男たちだったわ」
「……黒服!」
 ピンと来たのか、豪炎寺と土門が同時に顔を上げる。
「まさか、あいつらに依頼したのは影山……?」
 部員たちの間に動揺が走った。
「影山って、この間の帝国学園の総帥の?」
「でも逮捕されたんじゃ……」
 またしてもその男の名前が……。だが円堂は皆の顔を見渡すと、言い含めるように諭す。
「もうやめにしようぜ。そんな事考えてるヒマがあったら、その分練習に打ち込もう! 大会はもうすぐなんだからさ」
「円堂の言う通りだな」
 風丸がふっと微笑むと頷く。同時に部員たち皆も緊張から解放されて、やっとほっと息をついた。

202トリプルラブアタック(19/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 15:02:43 ID:0tx8XCN8

「染岡さん。やっぱり豪炎寺さんが言った通り、あの風丸さんはニセモノだったじゃないですか」
 宍戸が話しかけると、染岡は顔を引き攣らせて応える。
「バ、バカ野郎。俺だってあの風丸が変な事くらい気付いてたさ!」
「どうだか……」
 そう呟く宍戸に、染岡が首根っこを捕まえて締め上げた。それを見て他の部員たちがぷっと噴き出す。
 やっと戻ってきたいつもの日常に、円堂は平穏な気分を噛みしめた。だが突然あることに気付く。
(……あれ? 俺はあいつらがニセモノだったと分かったけれど、でも、あいつらに対する気持ちは本物に対する気持ちじゃないのか?
 つまり、俺は本物の風丸と夏未と木野として好きになったんだから……)
 円堂は本当の風丸と夏未と秋を改めて見る。奇妙な程に、皆それぞれ愛らしく映った。
(ヤバいっ! みんな同じくらい可愛いっ! お、おかしいぞ俺。3人いっぺんに好きになるなんて……)
「そう言えば、俺の偽者は円堂だけじゃなく、お前らにも何かしたのか?」
 ふと投げかけた風丸の疑問に、部員たちが表情を強張らせた。気まずい雰囲気が流れ出す。
「いや〜、その……」
「何ていうか、さぁ」
「もういいじゃないですか。ここにいるのは本物の風丸さんなんだし」
 少林寺がそう言ったが、栗松が続けて言い出した言葉が不味かった。
「全くでやんす。本物の風丸先輩はキャプテンに恋心なんて抱いてないでやんすからね!」
「バ、バカ! 栗松、余計な事を……!」
 他の部員が止めたが、既に遅かった。
「……な。何でお前たち、俺が円堂の事を好きだって知って……、あっ!」
 しまったと言う顔で、風丸が自分の口を塞ぐ。見る見るうちに顔が真っ赤に染まった。
 途端に部員たちの間に、諦めと失望がないまぜになった感情が流れた。
「何だよ……。本物も色ボケかよ!」
「おやおや、こちらもBLの世界でしたか」
「だからビーエルって何だよ!?」
 染岡がこめかみを引き攣らせ、目金がにやにやと笑い、風丸は慌てて否定し始めた。
「ち、違う! 今のはそういう意味じゃないぞ。俺はつまりその、親友として好きだって言ってる訳で……」
「もういいじゃん。だって今校内では、風丸が円堂の恋人って事になってるし」
 マックスが真ん丸な目を曰くありげに風丸に向けた。
「な、なんだって!?」
 真っ赤になった顔を今度は青ざめさせ、風丸は悲鳴を上げた。
「ど、どうなってるんだ!? 俺と円堂が恋人って? 一体どうして……!!?」
 赤らめたり青ざめたり忙しい顔の風丸が思わず円堂の顔を見やる。
「か……風丸…………」
「円堂…………?」
 互いに火を吹く程に頬を染めて、円堂と風丸の視線が合った。
「俺、本物の風丸さんとだったら、キャプテンとの交際、応援しますよ!」
 全く空気を読まずに、宍戸が風丸の手を取ると上下に振った。
「は? 何言ってるんだ、宍戸」
 そして豪炎寺がぼそりと呟く。
「……俺は、風丸がちゃんとサッカーに身を入れてくれるんなら、円堂との交際を認めてもいい……」
「いや、だから! どうして俺と円堂が交際するのが前提になってるんだ!?」
 風丸が顔を真っ赤にしながら部員たちを見回した。一年はにこにこと頷き、二年の連中は苦笑いしたり素知らぬ振りをしている。
「ほほ〜ぅ。<スクープ・風丸先輩と円堂先輩の恋は本物! 部員の皆さんは応援中>……っと」
 春奈が今までの皆の会話を元に、熱心にメモを取っていた。
 部員たちの視線に怯え、あまりにもの羞恥に目尻に涙を浮かべ、風丸は円堂に走り寄った。
「え、円堂! た、助けてくれ〜〜!」
「うわ! 風丸!? こっちくんなよ!」
 思わず円堂が飛び退った。
「どうしてだ!? 俺たち親友だろう?」
「もういやだ! 俺に迫ってくるな、風丸!!」
 ここ数日の経験の所為で、すっかりお色気恐怖症気味になっていた円堂が思わず風丸から逃げ出す。
 必然的に追いかけっこを始めた二人を見て、夏未が頭を抱えた。
「もう……。ホント、男の子ってバカみたい!」
「うふふ。そうだね」
 夏未に秋がくすくすと微笑むと空を見上げる。部員たちの笑い声が聞こえる。空は突き抜けるような快晴だった。
 
<終わり>
203(19/19) ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/22(水) 15:05:07 ID:0tx8XCN8
以上です
展開的に騙されちゃった人たちごめんねえぇ
ウッシシシシシ!

ちょっと長過ぎたけど、ここまで読んでくれた人にマジで感謝!

これで心置きなくまとめの人に戻ります
これにて撤収!
204名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:23:43 ID:why3PbvV
>>203
な、なんということだー!これはGJと言わざるをえない
読み応えもありどんでん返しもあり、凄く楽しめた
あんたの書く風丸さんは毎回可愛くて仕方ないぜ
205名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:33:24 ID:xELWevEV
>>203
長かったけど読み応えがあって凄く面白かった
マジで感謝!
206名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:34:32 ID:uhPfSlCf
>>203
なん、だと…?
つまりSF(少し 不思議)じゃなくてSF(思考が 吹っ飛ばされた)だったのか!
騙された…でも面白かった!GJ!
207名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:35:05 ID:G4EKlf9e
全部読んだけど、なんかお嬢と秋が風丸の引き立て役みたいだな。
てか◆gYCSAIVZniW6は腐女子だよね?素直に風丸×円堂にして801スレに投下した方が良かったんじゃない?
まあ乙でした。
208名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:44:11 ID:4t816LKh
>>207
>>72=>>36=>>57=>>76ですよね?
セクハラのターゲットをコテハン氏から>>203に変更ですか?
209名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:44:38 ID:tPbzmN0Y
GJ!
面白かったw
でも黒い三連星にレイプされる円堂も見たかったな〜w
210名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:57:19 ID:why3PbvV
>>207
またコテハン叩きか
腐女子を語り種にして色々言うのはいい加減やめろよ
しかもこれは円堂×風丸だろ、腐女子にしたって投下してくれる事にありがたみを持ったら?
211名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 15:59:40 ID:tw2Se/5s
まとめサイト管理人は後書き前書きのノリからして腐女子だよ
ついでに801スレの>>1らしいわ

463 :風と木の名無しさん:2009/06/18(木) 15:13:10 ID:S4vW2WDsO
帝国祭りの中豚切るが、
某所に投下された小説を書いたのって、このスレの住人じゃないかと思うんだけど。
自分、風丸スキーだし、エロいし上手いしGJだ。
466 :風と木の名無しさん:2009/06/18(木) 15:45:54 ID:7BIoiFGo0
>>463
バレたかw
ごめん、実はこのスレを立てたのも俺
やっぱ801小説読み慣れてる人には分かっちゃうかw

534 : ◆gYCSAIVZniW6 :2009/06/25(木) 13:24:52 ID:A/LrW0sL0
>>532
ちょwおまww
俺がこのスレの住民だってのにその発言か
さくーしゃだから言える事だけど、アレのあとアフロディにもいただかれちゃってます
535 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 15:23:41 ID:Ze7NdEPcO
>>532,534
その辺にしとけ
またヲチしてるって言われるぞ
536 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 17:05:46 ID:Kkl5OZr3O
ヲチしてるって言われてるのは作者本人が原因か
痛いな
537 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 18:13:06 ID:A/LrW0sLI
うん、痛いね
それは重々承知する
だが他人の振りしてレスするのは矜持に反する

それよりも他人にツッコミ入れるよりは萌え話する方が平和だよ
538 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 20:12:15 ID:d+mtKKoJO
>>237
さらっと開き直ってないで
半年ROMれよ
212名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 16:09:01 ID:FmunFNYA
分かったからこれ以上職人を追い出そうとしないでくれ
213名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 16:18:38 ID:lceidroW
>>211
聞かれてもいないのに「このスレを立てたのも俺」とか言っちゃう
一人称「俺」
他スレで鳥晒しちゃう
「さくーしゃ」
他スレで後書き語っちゃう
始終同人サイトノリ
注意されても謝るどころか開き直る、反省の色が全くない
          ____
       / \  /\  キリッ
.     / (ー)  (ー)\    うん、痛いね
    /   ⌒(__人__)⌒ \   それは重々承知する
    |      |r┬-|    |    だが他人の振りしてレスするのは矜持に反する
     \     `ー'´   /
    ノ            \    それよりも他人にツッコミ入れるよりは萌え話する方が平和だよ
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


          ____
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //        だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、         バン! バン!
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
214名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 16:33:57 ID:t6PU7l/f
>あと…SFものだと思って読んでると後で泣き見るかもよ?
>展開的に騙されちゃった人たちごめんねえぇ

読者をおちょくってるの?作品は凄く良いのに不愉快だよ…
あとなんか自分に酔ってる感がするんだけど…
いくら貴女がまとめサイト管理人だからとはいえ、ここは共有の場で私物じゃないんだよ?

でも作品はとても楽しく読みました
大作乙でした!
215名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 16:41:18 ID:/TVGpYxd
さっきから叩いてる奴何が目的なんだよ…
職人追い出したいの?過疎スレにしたいの??
216名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 16:48:38 ID:OE5V0aOc
職人だろうと住人だろうと痛い奴は痛い
職人だからなんでもありがたがらなくちゃいけないって訳じゃない
217名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 17:03:48 ID:Y2Y/b7lC
何が痛いって作品も描けねぇしマスもかけねぇ馬鹿が
頼まれてもいないのにあちこち飛び回ってレス晒して叩いてる気になってるって事かな
218名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 17:21:03 ID:jSCbMX80
>>214
別に読者をおちょくってるとか自分に酔ってるとかそういうわけじゃないと思うよ
SFだと思ってwktkした人がいるかもしれないけど展開がそうならないかもしれないからがっかりしないでねってことじゃないの?
確かに書き方に誤解をまねくところはあったのかもしれないけどそこまで悪く受け取ることもないんじゃないかな
219名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 17:36:00 ID:Hkf0dnbP
最近何かにつけて突っかかる人が多すぎ

>>203楽しかったよGJ!いつもまとめもありがとう。
心ないことを言う人も居るがどうか気にしないでほしい!
ただ腐だからって理由でこうなってるんだと思う。

自分は作品が楽しけりゃ職人さんは腐でも全くOKだけど、なんか目の敵にしてる人がいるね。
220名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 17:48:04 ID:IW5BlcAY
>>203意外な展開の連続で楽しめた!乙です!

>>211>>213過去レスまで持ち出してくるのが疑問
ぶっちゃけ作品そのものと関係ないような希ガス
221名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 17:57:17 ID:G4EKlf9e
このスレはマンセーしか書き込んじゃいけないのか?
てか◆gYCSAIVZniW6も、2ちゃんに作品を晒してる時点で酷評もあると思って投下してるよな?
自分は◆gYCSAIVZniW6に期待していたからこそ、思った事を書き込んだまでだけど。
222名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 18:07:17 ID:tPbzmN0Y
ってかスレの雰囲気悪くなるからもうやめてください
223名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 18:08:56 ID:why3PbvV
空気読めよ
224名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 18:12:38 ID:OE5V0aOc
>>221
マンセー以外の意見を書き込むと>>208みたいにセクハラ(笑)って言われるよ
職人擁護が異常すぎて怖いよこのスレ…
225名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 18:26:18 ID:Y2Y/b7lC
>>221
・カノン出すならネタバレと書け
・腐女子は801スレ行け

さっきから随分偉そうな事言ってるが少なくともコレ二つは酷評じゃなくて只の難癖だろが
エロパロっては黙って口開けてりゃ好みの餌が入ってくる場所じゃねぇし、
気に喰わないからってどこまでも叩いて許される場所でもないんだよ
ちったあ考えて発言しろ
226名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 19:10:07 ID:KFhF3boZ
これじゃまた最初の頃と同じジャマイカ・・・
ガッチリ決まり作った方が良いのかね?
227名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 19:12:04 ID:trhnnri6
>>207
腐女子アンチうざい
228名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 19:13:46 ID:fed6fUPI
確かにこのスレ今まで作品のなかみ自体には酷評っていうほどの
レスする人なかったと思う
でもそれが逆に作品を投下しやすかったんじゃないか?

職人さんたちにとって勉強になることならまだしも、
あのキャラの扱いが〜、このカプにしたら〜
とかいう主観的なものは言っても空気悪くなるだけだし
>>221は自分で書いてみればいいと思うよ
229名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 20:03:10 ID:0kby2Gs8
嫌ならスルーがルールだろ
職人GJ!
230名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 20:07:11 ID:4LAlEXJj
職人さん長編お疲れ様。GJ!
231名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 20:58:59 ID:l9HkcVoK
>>207>>221>>224
「夏未と秋が風丸の引き立て役みたいだ」の一行で終わってたら>>203を読んでの感想ってことでここまで話が膨らむことはなかった
その後に「腐ですか?」といらん一言言っちゃったのがアウト
助言のつもりならおせっかい、ここはイナズマキャラに萌えられたら百合だろーがホモだろーがなんでもOKの場所だしそのことでROMが横から文句言う筋合いは無い
232名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 21:04:22 ID:jZy38QP1
夏休みだしな
変なの湧いてくるだろw


今日のアニメで円堂に萌えたw
233名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:00:23 ID:9rCp/wZu
職人を庇うとかそう言うんじゃなくて、下手だろうが文章作品初めてだろうが、勇気出して作品投下してくれること自体にマジで感謝だな!
234名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:26:43 ID:G4EKlf9e
荒らし紛いのレスをしてすみません。自分にこのスレは合わなかったんだとつくづく思いました。
ただ、女キャラを当て馬にするのは読後感が悪く、それならばいっそのこと完全な801にしてしまえばいいのに。と思った勝手な感想でした。
それと、まとめ人◆gYCSAIVZniW6さん、お手を煩わせますが、まとめサイトにある自分の投下作品を削除して下さい。
・女女の夏未×秋
・混合のガングロ×一之瀬&秋×一之瀬&土門×一之瀬
上記2作品です。
あと>>145は誰かが勝手に転載したやつだからまとめサイトには載せないで下さい。
あと途中まで書いた豪炎寺+円堂×鬼道さんを今から投下します。まとめサイトには載せないで下さい。未完です。
ただ、このスレに投下する為に書いてるものだから行き場が無いんです。
それではお騒がせしました。
2351/6:2009/07/22(水) 23:28:01 ID:G4EKlf9e
フットボールフロンティアで帝国学園が世宇子中に大敗をして数日が経っていた。
その屈辱を晴らす為に鬼道は雷門中に転校した。
この数日間、鬼道の事を認めてくれないメンバーも中にはいた。だが元々の実力や指導力、何よりも仲間を思う強い気持ちが伝わったのか、鬼道はいつしか雷門中の仲間達に打ち解け始めていた。
─そんなある日。
 
 
「歓迎会…?」
「そんな大げさなモンじゃないけどさ、もっとお前と仲良くなりたいって言うか、お前の事を知りたいって言うかさ…。な、いいだろ?」
こんな満面の笑顔を向けられれば誰だって悪い気はしないだろう。少し前までは帝国学園の司令塔として良きライバルであった鬼道も例外ではない。
この、真っ直ぐな円堂の力強い言葉と屈託のない笑顔には敵わない。それに、自分を仲間と認めてくれた事が素直に嬉しかった。
鬼道は断る理由もなく、一つだけ小さく頷いた。
「じゃ、オッケーだな!っと、豪炎寺も大丈夫だよな?」
「ああ…。」
円堂が振り返って尋ねると、腕を組んだままの豪炎寺が無表情で答えた。
豪炎寺は鬼道を雷門中に誘ってくれた張本人だ。鬼道にとって、再びサッカーをする場を与えてくれた、感謝してもしきれない人物だった。
「決まりだな。じゃあ、今日の練習が終わったら部室に残ってるように。以上!」
そんな言葉を残して円堂は自分のポジションであるゴール前に走っていった。
「…円堂、本当に良い奴だな」
「……」
心の底からそう思って、鬼道は無意識に呟いていた。それが聞こえたのか聞こえなかったのか、何も言わずに豪炎寺もまたセンターラインまで戻っていった。
 
 
「じゃあな」
「また明日!」
「何か食べて帰るか?」
練習が終わった後、部室で着替えを済ませるとみんなそれぞれ帰路につく。
鬼道は制服に腕を通しながら「歓迎会をする」と言った円堂の言葉を思い返していた。彼は嘘をつくような人間じゃない。それは鬼道にも良く分かっている。
それに、大勢でわいわいやるのが苦手な鬼道にとって、少人数の方が安心できるのも事実だった。
暫くして円堂と一緒に帰るつもりでいた風丸を何とか追い出すと、結局部室に残ったのは円堂と豪炎寺と鬼道の三人だった。
「さてと…そろそろ始めるか」
口火を切ったのは簡素な椅子に座っていた円堂だ。かといって、何をどうしたら良いのか鬼道には分からない。
二人の動向を伺おうとした矢先、鬼道は不覚にも背後から両腕を取られて羽交い締めにされていた。藻掻いても、思いの外強い力で振りほどけない。
2362/6:2009/07/22(水) 23:29:13 ID:G4EKlf9e
「…な!?豪炎寺か?」
「少しの間、大人しくしていろ」
相変わらずの無表情で豪炎寺が静かに答える。
「何で…こんな事!」
「こうでもしないと鬼道、ヤらせてくれないだろ?」
背後の豪炎寺に気を取られている隙に、円堂がいつもと変わらない笑顔で鬼道の前に立っていた。
「…だから、何の…」
「歓迎会、するって言ったよな。忘れたのか?」
「…ふ、…んんっ?」
拘束されて動けない鬼道の口を円堂は自分の口で塞いだ。鬼道は一瞬何が起こったのか分からなかった。
呆けている鬼道の口内にぬるり、と生暖かいモノが侵入すると、首を激しく左右に振った。それが今できる精一杯の抵抗だった。
「な…何をするんだ…円堂!」
「…キス、だけど」
「円堂、鬼道はキスが好きじゃないみたいだな」
「そっかぁ。じゃ、しょうがねーや」
無邪気というか、悪びれる様子の無い円堂に、豪炎寺が言葉槍を入れる。そんな二人のやり取りに鬼道は目眩を覚えた。
今のこの二人には何を言っても無駄なのだ、という絶望にも似た感情と共に。これから何をされるのか、鬼道は想像するのも恐ろしくなっていた。
 
豪炎寺に背後を取られたまま、鬼道は床に座らされる。膝を立てて広げられた足の間には円堂が入り込む。
円堂はどこか楽しそうに鬼道のズボンのファスナーを下ろす。それには流石の鬼道も、左右の足をばたつかせて暴れた。
「円堂、やめろ…!」
「うわ!危ないだろ、鬼道!」
円堂も鬼道のキック力を知っている。この足でまともに蹴られたらいくら丈夫な円堂でも怪我をしかねない。どうしたものかと考えあぐねていると、豪炎寺が円堂に目配せしてきた。
「…大人しくしていろと言ったはずだ」
抑揚の無い豪炎寺の低い声が鬼道の背後から響く。それと同時に生暖かい舌がピチャピチャと耳の穴を舐められる音がした。
至近距離からの豪炎寺の息づかいや慣れない感覚に鬼道の背筋が震える。
「う…あっ」
豪炎寺が鬼道の耳を嬲る間に、円堂はズボンと下着を剥ぎ取る事に成功していた。
太ももの間には、半分ほど皮を被ったまだ幼さの残るペニスが頭を垂れていた。中学二年生の男子としては未熟な方だろうか。
それを円堂が間近で見つめる。
「へえ…。まだ皮被ってんじゃん」
「…くっ!人の勝手だ。放っといてくれ!」
特に気にしていたわけでも無いが、そんな部分を人に指摘されたのは始めてだった。悔しさと恥ずかしさで次第に顔が熱くなる。
「気にすんなって!俺だってこの前まで、こんな感じだったんだぜ。な、豪炎寺」
「ああ、そうだったな」
2373/6:2009/07/22(水) 23:30:12 ID:G4EKlf9e
また天気の話でもするような、二人の会話が交わされる。確かに中学生くらいの男子は下半身の話が好きだ。しかし、この情況では些か不相応に感じるが。
「ま、その話はまた後でな」
そう話を切ると、円堂はおもむろに鬼道の陰茎を掴み、皮から少しだけ頭を出している亀頭にちゅ、と吸い付いた。
その光景に鬼道の両足がビクンと震える。無意識に四肢が強張っていく。鬼道を背後から押さえている豪炎寺だけが、それに気づいていた。
「…や、やめろ、円堂っ!」
上擦った声で円堂を叱咤する。それでも円堂は止めない。
先端をぱくりとくわえると、包皮の隙間を広げるように舌先でぐるり、となぞる。陰茎の余った皮を上下に擦りながら、時折、陰嚢を緩く揉む。
自分以外の誰にも与えられた事の無い刺激に、いつも冷静な鬼道の呼吸が忙しく乱れてくる。
「…はぁ…やめ、ろ…!」
自分の意思とは裏腹に、鬼道のペニスは次第に形を変えていく。裏筋をゆるり、と舐め上げると先端から滲み出た透明な汁を円堂は舌で丁寧に絡め取り、喉までくわえ込む。
じゅぷじゅぷ、と卑猥な音を立てながら口淫を続けると、鬼道の体が大きく弓なりにしなった。
「くっ…!あぁっ……!」
「…んん?」
円堂の口内へと勢いよく精液が吐き出された。温かくて独特の匂いのする、その白濁の液を円堂は喉を鳴らして飲み込んだ。
はぁはぁ、と肩で呼吸を整えながら、悔しげに噛み締めた鬼道の奥歯がギリ、と鳴る。
「…ぷはっ。いきなり射精すんだもんなあ。ビックリしたぜ」
飲みきれなかった精液を手の甲で拭いながら、円堂は笑っていた。まるでこの情況を楽しんでいるような、いつもの笑顔だった。
そんな円堂の様子を鬼道は歯を食い縛り睨む事しかできない。だが、表情を崩さない鬼道の様子に、その笑顔が段々と曇っていく。
「…気持ち良くなかったか?」
鬼道は酷く混乱していた。こんな辱しめを受けて、どうして“気持ち良く”なれるのか、と。
「…円堂」
鬼道は射精をして力の抜けた体を知らずのうちに豪炎寺に預けていた。その豪炎寺が、再び円堂に何か合図を送る。
不思議な事に円堂の表情は明るさを取り戻していた。勿論、事が飲み込めない鬼道には不安の材料でしかない。
「…俺はさ、その…下手くそだけど豪炎寺はすごく上手いからさ!」
この期に及んで尚、この二人はまだ何かするつもりだろうか?不安は募るものの、二人掛かりで押さえられてはこの通り逃げ出すのは不可能だ。到底勝ち目はない。
鬼道は混乱する頭でそんな事を考え始めていた。
暫くして豪炎寺に拘束を解かれる頃には、大人しく従う方が得策なのでは?と、考えるようになっていた。
2384/6:2009/07/22(水) 23:31:16 ID:G4EKlf9e
羽交い締めされた腕を解かれると、鬼道は力無く床に俯せに倒れてしまった。射精をした後の気怠さと、ずっと同じ姿勢で硬直していた事。それと、何よりも緊張が緩んだ事が大きかったようだ。
「おい、大丈夫かよ?鬼道」
頭上から鬼道を気遣う円堂の声がする。
まだ思うように体が動かない鬼道は顔だけを上げると、本当に心配そうに眉を下げている円堂の顔が目に入った。
そんな円堂を見ていると何故か安心する。仲間を第一に考えてくれるいつもの円堂だった。
鬼道は床に肘をついて、円堂の制服に痺れた腕を伸ばしていた。すると、円堂も鬼道の腕を取り、そして強く掴んだ。
「どうやら、大丈夫そうだな」
「…?!」
そんな二人のやり取りを鬼道の後方から眺めていた豪炎寺が、静かに口を開いた。
振り返る間も無く、豪炎寺に強く腰を掴まれて尻を高く上げられる。いきなり鬼道を襲う浮遊感。
だが、腕を円堂に掴まれ、腰を豪炎寺に抱えられていては鬼道に逃れる術は無い。
鬼道は四つん這いの姿勢を取らされており、普段決して他人に見られる事の無い場所を、豪炎寺に晒す事になる。
尋常ではない恥ずかしさで一気に頭に血がのぼる。
「なっ、何の真似だ…?!」
俯せの姿勢でうまく呼吸ができない鬼道は、それだけ言うのがやっとだった。
「さっき円堂が言った通り、上手いかどうかは…お前の判断に任せる」
豪炎寺は鬼道の尻の肉を鷲掴みにすると、ゆっくりと左右に開く。一瞬にして鬼道の全身の筋肉が緊張する。
その奥にある窄まった場所、排泄器官も例外ではない。鬼道のアナルは、きつく閉ざされていた。
豪炎寺は躊躇うことなく顔を寄せると、そこに舌を這わせた。ゆっくりと、撫でるようにねぶる。皺の一本一本をなぞる。
「…くっ、…!」
時折、鬼道の短い呻き声が聞こえる。
だが、その緩やかな行為にに鬼道の感覚は麻痺させられていった。温かいような、擽ったいような。不思議な感覚だった。
その、不思議な感覚に飲まれないように堅く目蓋を閉じる。
次第にくちゅくちゅと、唾液の混ざる音が、鬼道の鼓膜に響いた。
「んっ…はぁ…」
呻き声が溜め息に変わる。
鬼道の口から快楽の混じる溜め息が漏れはじめると、それを見計らったように豪炎寺の尖らせた舌が鬼道の中に、ぬるり、と差し込まれる。
「…はっ、や、やめろ…!そんな…!」
今更抗議の声を上げても、散々焦らされた場所は簡単に侵入を許してしまう。
入口の襞を広げるように、掻き回され、内部の肉壁を舐められる。更に注ぎ込まれた唾液が、鬼道の太ももを伝う。
2395/6:2009/07/22(水) 23:32:17 ID:G4EKlf9e
「はあっ、あっ…くっ…!」
それでも快楽に飲み込まれまいと、耐えるように歯を食い縛る。押さえ付けられていた円堂の手を、逆に強く掴む。
けれど、鬼道の幼いペニスは本人の意思と関係なく再び反応しはじめていた。
暫くするともう十分だと判断したのか、じゅぷじゅぷっ、と音を立てながら、鬼道の後孔から豪炎寺の舌が引き抜かれた。解放された安心感からか、鬼道の体から力が抜ける。
「はぁ…はぁ…」
肩を揺らして忙しく呼吸する。それは先ほど円堂に射精させられた時の、軽い疲労感によく似ていた。
だが、鬼道の腰を押さえている豪炎寺の腕が、床に崩れ落ちる事を許さない。
鬼道は疲弊した頭で尚、この情況を受け止め、既に覚悟を決めていた。心のどこかで何かを期待している気持ちを掻き消すように、一度だけ強く頭を振った。
 
「…円堂、お前はいいのか?」
制服のズボンの前を寛がせながら、豪炎寺が尋ねた。
鬼道は未だに腕を強く掴まれたまま、円堂の方に目を向ける。視線を感じ取った円堂はまるで夢から覚めたようにはっと、小さく息を飲むと、押さえていた腕の力を少しだけ緩めた。
どれだけ豪炎寺と鬼道の行為に夢中で見入っていたのか、まだぼんやりとしている。
「いや、俺は後で…」
珍しく言葉の歯切れの悪い円堂の股間は、完全に勃起してズボンの布を押し上げていた。豪炎寺の場所からは鬼道の体に遮られてそれに気づかないらしい。
それを、同じようにぼんやりと見つめる。ぼんやりしながらも
─この情況ではさぞかし辛いだろうな、と。頭の片隅でそんな悠長な事を考えていた。
「…そうか」
それだけ短く答えると、鬼道の腰を支えている豪炎寺の手に力が籠る。
─ズプ、ズプズプ、
「…あ!…あぁっ…!」
何の前触れもなく、硬く勃ち上がった豪炎寺のペニスが鬼道の窄まりに捻り込まれる。狭い肉の襞を押し広げるようにギチギチ、と強引に貫かれ、挿入される。
少し慣らしたとはいえ、排泄器官へと異物を挿入するのは容易くない。
鬼道は、一度円堂の方へと伸ばした手を床についた。痛みと羞恥と衝撃と、何か分からない不可思議な感情を堪えるように。
─グチュグチュ、ズッズッ、ズプズプズプ
不規則な旋律を刻みながら打ち込まれる肉茎を、鬼道は根本まで全て飲み込んだ。無理矢理、飲み込まされた、と言った方が正しいだろうか。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「…全部、入ったぞ。…分かるか?」
鬼道と同じように呼吸の整わない豪炎寺が尋ねる。
だが、鬼道に答える余裕はないようだ。ぐったりと頭を垂れながら、激しい息継ぎだけが聞こえてくる。
「…円堂?お前…」
「おい、大丈夫か?鬼道…?」
2406/6:2009/07/22(水) 23:33:15 ID:G4EKlf9e
鬼道の体が前のめりになり遮るものが無くなると、豪炎寺も円堂の下半身に気付いた。当の本人、円堂は背中を丸めて心配そうに鬼道の顔を覗き込む。
「…ったく、そういう事は先に言え」
鬼道にも円堂にも聞こえないほどの、小さな独り言。
慣れない鬼道の狭いアナルにぎゅうぎゅう締め付けられている豪炎寺にも、余裕が無いのは火を見るよりも明らかだった。
だが、変わってやりたくてもこの情況ではどうにもならない。
─とにかく一度、射精をしてから、その後の事を考えよう。
そう、豪炎寺が結論を出すよりも早く、鬼道がもぞもぞと動いて、円堂の股間に手を伸ばしていた。
「き、鬼道…?」
「円堂は…、俺が…」
こんなにも体中を翻弄されても尚、自我を強く保ち続ける精神力は流石と言うべきか。
鬼道は頭を上げると、口元にいつもの得意げな笑みを浮かべていた。あの、試合で見せる司令塔の顔だ。
伸ばした手で円堂の制服の裾を引き寄せ、太ももの間に顔を埋める。続いて手際よく、ズボンのファスナーを下ろすと、既にそそり立った円堂のペニスが現れた。それは、余った皮が無く、綺麗に剥けている点を除けば、鬼道のそれと然程変わらない大きさだった。
だが、目の当たりにすれば一瞬、戸惑ったように鬼道の動きが止まる。勃起した他人の陰茎など、こんな間近で見る機会など無いに等しい。ましてそれを口に入れるなど、考えもしなかった。
さっき、円堂に口淫をしてもらうまでは。
「鬼道…無理しなくてもいいぜ」
「いや、俺がする…」
短くても、その頑なな言葉に円堂は口を閉ざすしか無かった。
鬼道は思い出していた。円堂が、自分のペニスをどうやって舐めたのか。円堂の稚拙だけど、気持ち良かった舌の動きと指の動きを思い出しているうちに、自然と顔が熱くなっていた。
まずは、竿の根本を軽く握る。堅いけれど、温かくて、鬼道のそれと何ら変わらない。下の方から、ペロペロ、と裏筋を舐める。
思っていたほど嫌な気はしない。不思議な気分だった。
続いて、鈴口に滲むカウパー液をピチャピチャ、と舌で掬うように舐める。少し苦味がするが、今はそれをゆっくり味わう余裕はなさそうだ。
「…んん、鬼道…!噛み付くんじゃ…ねぇぞ!」
円堂の切羽詰まった声が聞こえたと思った刹那、鬼道は強く頭を押さえられていた。
「んんっ…?!ぐ…っ!」
“噛み付くな”と言われて咄嗟に口を開くと、強制的に円堂のペニスを喉奥までくわえる結果になった。
慣れない行為の息苦しさと、口内に広がる青臭さに吐き気すらしてくる。だが、鬼道は何とかそれを堪えていた。
241名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:38:42 ID:FmunFNYA
コイツ荒らしよりたち悪いな
触っちゃいけなかったのはこっちだったんだ
当て馬にした表現や雰囲気も無いのに勝手な愚痴吐いて、散々酷評したまとめ管理人に既に載せている作品の削除願い
更には作品の投下まで…最低だな
コテハン追い出せなくて自分が叩かれたからって何でもしていいなんて思うなよ
お前のせいで気分悪くなったわ…もういいから帰れよ
242名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:42:23 ID:4WLlLOTg
職人が職人を潰しあうって相当ですよ
お前も過去に土門×一之瀬ホモ投稿してる時点で腐じゃねーか…同族嫌悪乙
243名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:45:06 ID:zMd9+HrK
>>240
未完ってことはまた今度続きを投下するのかな?
>>234をみると「もう書かない」って風にもとれるけど。そこはハッキリした方がいいかもね。
まとめサイトに載せたやつは削除しなくてもいいんじゃない?
244名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:52:32 ID:4WLlLOTg
>>243
触れないほうがよくね?マジで
つか>>240はローカルルールすら破りまくりで収録不可能でしょ
「一旦切ります」宣言なし、完成してから投下の姿勢も見えない(週刊誌の掲載漫画的な連載の投稿は禁止)
未完で書き逃げする気満々で悪いけど読めたモンじゃない

今収録されてるもんは削除しなくてもいいんじゃ?には同意だけども
245名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:57:06 ID:fxm68uS6
正に口は禍の門ってヤツだな
腐女子認定なんて余計な事言わなきゃこんな事にはならなかったのに
まぁ作品は乙です
246名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:58:53 ID:V9qMafOR
消してっていってるんだから消していいじゃない?まとめの方がお手数じゃなければ。

まあ>>172のは男女カプが二つあるのにカプの並びが最後で男男のをメインに
するなら最初から男男がメインです。書いてくれればいいのにとは思ったけど
247名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:09:25 ID:Y02SHPV9
考えて発言しろって言われて考えた末の行動がコレってんなら俺は絶望する
248名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:10:34 ID:p0zcZtVK
口は災いの元っつーか、愚直だね
どーせ匿名なんだし知らん顔通せばよかったものの素直に自白しちゃって・・・
マネ二人の乳もんだりしてたしカプ表記に誤りはないはずなのに当て馬てw

難癖つけてこき下ろしたまとめタンに最後まで迷惑かけるってどんな気持ち?
ねぇどんな気持ち?(AA略
249名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:11:49 ID:xUJZPJly
>>234を見たら本編一行も読む気しねえよw
どうぞ自分に合うスレに行ってくださいw
250名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:15:34 ID:nteIMVdv
別に男男がメインだったわけでもないと思うけど
とにかくコテ叩きの人はこれからスルーするとしてまとめの方をどうするかだね
本人の意思でも管理人の対応がないと
251名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:16:50 ID:kY8zRmY4
今後はここに投下=まとめに収録されるのが前提、みたいなお約束でも作れば良いんじゃないかな
252名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:21:53 ID:Dlhvy1+8
>>249
同意
てか他の職人への嫉妬に見えるw
253名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:23:05 ID:nteIMVdv
>>251
それは最早まとめサイトが出来た時点で分かることだけどね
今回が異例すぎるだけだから、まとめの削除は管理人に任せて今投下されたのは未完だし掲載無しってのはどうかな
254名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:26:14 ID:lA+s2Bzq
>>249
そんな要素何処にも無いのに「女性キャラ当て馬!腐は801スレに行け!」とか勝手に騒ぎ出す奴に合うスレなんてねぇよw
255名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:36:28 ID:DcDENwt/
>>248
痛い奴が痛いのはこういう理由じゃないのかねw
537: 2009/06/25 18:13:06 A/LrW0sLI [sage]
うん、痛いね
それは重々承知する
だが他人の振りしてレスするのは矜持に反する

それよりも他人にツッコミ入れるよりは萌え話する方が平和だよ

ねー?まとめタンww
256名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:38:38 ID:NNO/dv+0
ageて荒らしてる奴のほうがよっぽど痛いんだがw
257名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:42:10 ID:nteIMVdv
なんか職人擁護vs職人叩きみたいな流れだな
職人擁護なんて気持ちは投下してくれる人に対しては普通だと思うけど
痛いのはいつまでも罵倒を続けてるあんたらだよ
論争してスレ荒げて一体何がしたいの?
258名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:57:52 ID:lMP4pB8A
荒らし紛いのレスをしてすみません→うん、一行目以降が蛇足であっただけで荒らしまでは誰も言ってないよ

自分にこのスレは合わなかったんだとつくづく思いました→謝る部分が違う=どこが悪いのか分かってない以上、どのスレも合わないと思うよ

女キャラを当て馬にするのは→そんな要素どこにも無かったけど?

読後感が悪く→お前の開き直り(「マンセーしか書いたら駄目なの?」)のが後味悪いよ

それならばいっそのこと完全な801にしてしまえばいいのに→あんたも過去に男女&男男(最後は土門一之瀬メイン)の混合エロ投下しといてそれはないわー

途中まで書いた(中略)未完です→スレ荒げといて投下ルールまで無視するって何事?

行き場が無いんです→知りません、闇に葬ればよかったのに
259名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 01:01:04 ID:Y02SHPV9
VSと言うより以前からこのスレに巣食ってた
言動がバグってる奴への不満が一気に爆発したって感じ
たぶん面白がって両者演じてる場合も多そうだが

それはさておき今回みたいな事があるとまとめサイトをコテハン一人に任すのってやはり不安だな
誰でも編集可能になると>>234>>255とかが荒らしそうだがそっちのが良い気がしてきた。
260名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 01:07:32 ID:NNO/dv+0

コテハン一人に任すのが不安って何で?
よほど更新作業に支障が出るなら、誰でも編集可能なまとめを
作りたい人が勝手に作ればいいと思うけど
261名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 01:12:53 ID:29cYQoh2
>>259
こんな問題起こりまくりなスレで誰にでも編集できるwiki形式にするほうが大問題
262名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 01:29:26 ID:Y02SHPV9
>>260
明らかコテハンメインに悪意持ってる奴が居るスレのまとめやらすのって可哀想というか
それで嫌になって放り投げられても困るというか
本人が来てない以上どう思ってるかは知らんが

ここに投下ついでにBBSかろだに同じのを投下で削除パスは自分で管理ってんだと流石に面倒か
263名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 01:34:44 ID:NNO/dv+0
本人がやりたくなくなったらまた誰かまとめを必要としてる人が作ればいいし
可哀相だと思うのは勝手な判断だと思うよ

悪意持ってる人も、このスレに拘って作品を発表したいなら「まとめに収録はしないで下さい」とだけ書いて投下すればいいと思う。
264名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 01:40:32 ID:mJRpvN7B
風丸がらみの腐女子っていつもくだらない問題起こすよな
265 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/07/23(木) 02:01:01 ID:G26Zz0Vb
私が過去に他スレでの書き込み内容で不快感を持たれた方がいたら誠に済みません

但し、今回の騒ぎの件ですが投下作品自体の弁明は一切致しません
作品の内容のみで判断して戴きたいのです

まとめに関してはこちらの時間が思う様に取れず遅れが発生しています
今しばらくお待ち下さい
一旦まとめに収録された物に関しては、削除はしません
作品自体には全て平等に取り扱わせて戴きます

未完作品の収録はしない方針です
完結された時点を持って収録する形にさせて下さい

あと一応、まとめの全ページに検索除けのタグを入れてますが、
Wikiでも検索除けは可能でしょうか
余り詳しくないので不明なものですから
266名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 04:09:55 ID:yohL5f9e
>>203
かなり出遅れたけど投下乙!
途中まで風丸きめぇwと思ってたら本物はまともで安心した
(偽)マネ可愛いし迫られた円堂の反応もイメージ崩れてなくて上手いな
267名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 06:14:58 ID:qeHxDZMw
>>265
まとめさん乙であります
その対応にもGJと言ってあげたい
268名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 07:58:28 ID:7jDL51z8
>>264
いつも問題起こすのは風丸アンチだろ?
>>207もそうだが風丸の話題や流れになるとすぐ「腐乙」だの「腐のせいで嫌いになった」だの一辺倒のレスばっかしてるから丸分かり
子供向けアニメのキャラに粘着して何が楽しいんだろうな、悲しくなってくるわ

>>265
まとめ乙
対応に関してはそれでいいと思う
また作品待ってるよ
269名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 08:28:44 ID:MfG8d13o
暫く見てないうちに何この超展開w
イナズマはよく荒れるねー登場人物が多いし男女CP以外もあるから仕方が無いのか
それにしても皆さんGJでした!特に>>150のみたいな?×豪炎寺と>>156の三つ巴戦は最高でした
どうか是非また投下して下さいお待ちしています

>>234
この3人をずっと待っていたので、凄く良かったし続きが読みたいのに未完・・・
勿論完全にマンセー感想だけじゃないといけないってことはないと思うよ
でも物には言い方ってものがあるわけで腐女子とか801板行けは意味不明だろ
貴方の作品好きだったので残念です
270名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 08:54:36 ID:DcDENwt/
まとめタンは男×女と見せかけて真性のホモ職人だけど、>>234タンはホモ職人と見せかけて実は百合も男女もホモも書ける真性の変態職人だぞ。ただちょっと性格がアレだけど……
まとめタンを擁護してる奴らの方がよっぽどホモスキーに見えるわ。
貴重な百合職人を追い出したお前らも出てけよ。
271名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 09:35:37 ID:Gq8Hxp2p
豪炎寺:「>>229に同感だ。嫌ならスルーする事は守るべき最低限のマナーなのではないか。」
鬼道さん:「このままでは投下する度に物議を醸し波紋を呼ぶのでは、と職人の方も懸念するだろう。
      読み手は作者の背景や前書き後書き云々より純粋に作品を楽しむ事に没頭すればよいのではないか…。」
円堂:「そうだな!近所のチビッコ達は俺達の真似して必殺技の練習に明け暮れてるしな!さ、練習練習!!」
豪炎寺・鬼道さん:「……まぁ、そういうことだな。」
272名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 09:51:45 ID:KY7954Au
>>271円堂wでも同意

やっぱ作品が読めたら嬉しいし慣れてなくても投下してくれてマジで感謝!って感じだわ
作者の前フリとかにケチつけるのは不毛ジャマイカ?
273名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 11:25:31 ID:L4c468bZ
>>270
同意。まとめさんを必死で庇ってるのは腐だろ。
ショタ男と腐とロリが一つのスレで作品投下するのに無理があったのかもな

>>268
風丸腐乙
274名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 11:31:11 ID:7jDL51z8
コテ叩きもまとめ管理人も謝った、住人もこれよりスルーで了承
過ぎた事だしもういいだろ
↓以下普通の流れ
275名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 11:32:23 ID:NNO/dv+0
誰を庇ってるのが誰だとか何言ってんだ?
気に入らないものはスルーという基本を守れてない奴は全員荒らし。
そんだけだろ
276名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 14:25:57 ID:xvB+10WH
ふう、今日も姉ショタは無しか…
277名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 14:27:06 ID:6t54TCkh
>>273
ロリよりも腐が圧倒的に多い作品ですので
278名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 15:54:35 ID:qeHxDZMw
中学生なのに夏未様は姉属性に入っちゃうんだよな
目元がキツいキャラ萌え
279名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 16:04:44 ID:HEv+NZt+
姉属性:夏未・瞳子・サリーさん
こんぐらいか‥
280名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 16:06:49 ID:/byan7uT
自分は兄属性に萌えるけどな
281名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 16:52:55 ID:1CI/kDM6
最近のスレ内に飛び交うイリュージョンボールにメテオシャワーを浴びせたい…でも無理かも。

・夏未・秋・春奈  パジャマパーティー。春奈がアホ。特にエロくない。
・鬼道×夏未 フェラのみ。激短。これまた特にエロくない。


「ここが…木野さんのお宅なのね」
「うん。狭いと思うけど、ゆっくりしてね」
「はい!お邪魔しまーす」
秋の家で、パジャマパーティーをする事となった3人。初めての、友達の家。初めての「お泊り」。夏未はドキドキしながら玄関で靴を脱ぐ。
春奈はいつもの通りのテンションで、小奇麗に片付いた秋の部屋であれこれとサッカーの雑誌やチームのメンバーの写真を眺める。
自分の部屋との大きさの違いに戸惑い、ベッドに腰掛けた夏未に、秋が微笑んだ。
「夏未さん、今日は一緒に晩ご飯作りましょう?」
3人で作ったハンバーグを、秋の自室へと運び食べる。普段食べるそれとは違う素朴な味に、夏未も自然と肩の力も抜けていく。
年頃の女の子のように笑い、話す事がこんなに楽しいとは思わなかった。それは理事長代理として様々な業務を取り仕切る事の多い夏未にとってはとても新鮮な事だった。
片付けを終え、テーブルを挟んで話をする3人に、階下から秋の母の「お風呂入りなさいね」という声が飛んだ。
「じゃあ、そうしよっか。順番どうしよう?」
「みんなで入ればいいじゃないですか!」
屈託なく答えた春奈の言葉に、夏未はまた驚いた。いくら友達とはいえ一緒にお風呂に入るなんて、考えもしなかった行為だ。
「そうだね。じゃあ用意しよっか」
クローゼットから服を取り出す秋と、バッグからパジャマと下着を取り出す春奈。うろたえながら夏未もそれに従った。
「じゃ〜ん。見てください!これ、可愛くないですか?」
春奈が得意気に取り出したのは、肩紐の部分に大き目のフリルと、中央にこれまた可愛らしいフリルのリボンのついたブラジャーだった。
「今日パジャマパーティーするって決まったから、思い切って買っちゃいました」
「うん、すっごく可愛いよ」
秋もうんうんと頷き、二人でこのフリルがどうのピンクの色がどうのと話している。夏未はそれを見てますます顔を赤くした。
「夏未さんはどんな下着持ってきたんですか?」
「えっ…!?」
春奈の質問に、おずおずと自分の下着を差し出す。とても豪勢なレースに彩られた、黒の下着──。秋や春奈の下着を見た後では、自分の物があまりに豪華すぎて恥ずかしく思えた。
「すっご…い!こんなの見た事ないです!」
「うん。大人っぽいね…。でもすっごくいいよ。夏未さんらしくて上品だよね」
「そ、そうかしら…」
照れながら春奈と秋の賞賛を受け入れ、二人に倣って相手の下着を褒めたり見比べたり。盛り上がっているところへ再び秋の母の声がして、3人は笑いあってお風呂へと急いだ。
282名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 16:53:56 ID:1CI/kDM6
秋もベッドではなく布団を敷いて、春奈と夏未と3人並んで床に就く。しかし相変わらずおしゃべりは止まらない。
サッカーの事、学校での事、そして恋の話──。
「夏未さんは誰か好きな人、いるんですか?」
「え…!?」
ドキっとして秋の顔を見ると、自分と同じように照れた顔。
「それは…秘密です」
「ずるいです〜!…でも、私も秘密ですけどねっ。秋さんはどうなんですか?」
春奈の質問に秋もまた驚くが、顔を赤くしたまま小さく答えた。
「いるよ…。でも、私も秘密」
「みんな秘密だとつまんないですね」
「あら、いいじゃない。少しくらい秘密があった方が面白くってよ。…ね、木野さん」
夏未も、自分と同じ相手を好きであろうと考えている秋に向かって話すと、二人は笑顔で頷きあった。
春奈だけが少し納得いかない様子ではあったが、かといって自分の想い人の事を話す事はなかった。
小さく寝返りを打った夏未は、隣にいた秋の胸に触れてしまい、慌てて手を引っ込める。先程までの恋話でドキドキした胸が熱い。
「ごめんなさい…」
「ううん、いいの。どうせ触っても小さいでしょ?」
秋も照れながら笑うと、春奈がガバっと起き上がって二人に顔を寄せた。
「そういえば!…どうやったら胸って大きくなるんですかね?」
ええっ!?と驚く二人だが、さぁ、だの牛乳飲んだらいいんじゃないかだのと曖昧な答えを繰り出す。途端神妙な顔つきになり、腕組みして考え出す春奈。
「クラスの友達が言ってたんです。…揉んだら大きくなるって。本当ですかね?」
自分の胸を揉むなどと考えた事も実行した事もないので、返事のしようもない。と、春奈が「ちょっと失礼します!」と言いながら夏未の胸をいきなり鷲掴みにしてきた。
「きゃっ!何するの、音無さん!」
「う〜ん。夏未さん大きいですよね〜。秋さんはどうですか?」
これまた秋も胸を鷲掴みにされ、小さくきゃっ、と声を出した。軽く揉みながら、春奈は自分の胸のサイズと秋の胸の大きさの違いを確かめる。
夏未はドキドキしながらその光景を眺め、何故か体が熱くなっていくのを感じた。
「やっぱりこれから大きくなるもんなんですかね〜?彼でもできたら違うんでしょうか?」
「それって…その、アレ、しちゃったら、って事、だよね?」
もじもじと話す秋の指す言葉の意味を理解すると、真っ赤になる夏未。春奈はうんうんと頷きながら今度は両手で自分の胸を寄せて上げている。
「…試してみましょうか?」
自分でも何を言っているのだと思いつつ、夏未はそう答えた。えっ、とこちらを向いた秋のパジャマのボタンを外しながら、言いようのない興奮に心が躍る。
可愛らしいピンクの水玉の模様のブラが目に入ると、夏未はそっとそれをずらした。おなじように可愛らしいピンク色の乳首が、ピンと立っている。
入浴中に見た時とは全く違う感覚を覚え、夏未はそっとそこへ唇を寄せた。柔らかく舐めると、軽く身をよじり、秋が身悶えた。
春奈は息をのみその光景を見つめていたが、じゃあ自分は夏未さんのを、とシルクのパジャマに手をかける。先程見た黒い下着が妖艶に映り、フロントホックを外して胸を露にした。
「夏未さんの胸、すべすべですね…」
やわやわと揉みしだきながら呟く春奈。刺激に目を閉じ耐えながら、秋の胸の突起を吸い続ける。秋はもう言葉もなく、涙を流して快感に耐えていた。
ぴちゃ…くちゅ…水音を立てながら、胸を刺激し続ける。秋の指は夏未の頭を押さえつつも、決して抵抗する事はない。
いつ終わるともわからない3人の夜はまだ始まったばかり──。
283鬼夏:2009/07/23(木) 16:54:47 ID:1CI/kDM6
「ん…ふ…」
夕日を受け、更に赤みを増した長い髪。ゆっくりと動くその頭を撫でながら、快感を抑える。
外では運動部の練習終了を告げる声と、沢山の返事。誰もここへやって来る者などいないが。
「…随分上手くなったものだな…」
鬼道は、そう呟きながら自分の分身に奉仕する夏未に呟いた。答える事無く、だが少し癪に障ったのだろうか、今度はきつく先端を吸い上げた。
「…っく!」
思わず背を反らし鬼道はその刺激に耐えた。夏未は少し上目遣いになると、小さく口の端を上げ笑った。
お互い想っている相手は全くの別人──だが、お互いその想いは伝えられない。だから、自分の想う相手を重ねて欲だけを解放するためのこの関係が始まった。
筋を舐め、指が嚢を揉み上げる。すっぽりと口に含み、ゆるやかに上下する。
時折扱きながら、こちらの表情を窺う。だが、ゴーグルに隠れた鬼道の目は感情の全てを伝えない。苦しげな顔をしつつも、ニヤリと笑ってみせるだけ。
その顔にまた悔しくなる。喉の奥まで咥えこみ、頭を動かした。激しくなったそのストロークに、鬼道は堪らず頭を押さえつけ、精を解放した。
口いっぱいに広がる白濁液を飲み干し、ハンカチを取り出して拭いながら立ち上がる。窓辺に立って外を眺める夏未に、服を調えた鬼道が声をかけた。
「今日はお前はいいのか?」
「えぇ…。そんな気分じゃないの」
そうか、と答えると、踵を返しドアに近づく。
「一つだけお願いしてもいいかしら?」
「何だ」
「そのゴーグル…外したところを見てみたいわ」
こちらを振り向いた夏未の表情は見えない。ただ、夕日と同じ真っ赤な髪が眩しい。
ふっと笑い、鬼道は背中を向けた。
「──断る。これを見てもいい者は、一人だけだ」
「そう…」
大して残念でもなさそうな声を聞きながら、重いドアを閉めた。
ドアの向こうで、夏未は小さくため息をつく。いつまで自分の想いをごまかせばいいのだろうか。
考えつつ、鬼道は歩きだす。決して触れてはいけない相手を想いながら。
宙に浮いた二人の気持ちは、どこへ向かうのだろうか──。



相変わらず下手だとは思いますが、今までと同じようにいろんな方向のものどんどん書きます。
男×男だろうが百合だろうがノーマルだろうがどんとこいですよ。
作品に対する酷評はむしろ自分にとっては有難いです。勉強になる。
他の職人さんの作品も、すごく表現も上手いし読んでて面白いしためになる。
だからできればもうあれこれ揉めるのは止めて欲しいです。
みんなイナズマイレブンが好きなのは同じジャマイカ。

お目汚し大変失礼いたしました
284名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 18:34:33 ID:YPGDxXxd
超GJ!乙!
マネたちの話は可愛らしいし
鬼道さん×夏未さんはアダルティだし切ないしですごくいいです!

私もイナズマ好きなんで色々勉強していい作品作れるよう頑張ります
次回も待ってます、ありがとうございました!
285名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 19:20:13 ID:gl/fCoDK
GJ!!
マネ3人も可愛いし、鬼道さんとお嬢のやりとりもソレっぽいし!
凄く良かった〜!!
イナイレはキャラが一人一人立ってるから想像が膨らんでイイよな!
職人達、いつもマジで感謝!
286名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 21:51:22 ID:IHm+QGzs
GJ!
次回あるなら全裸で待ってる。


ここって駄目な投下内容ってあるの?
(男女問わず)輪姦・凌辱・オヤジ受け…etc
流れ見てたら線引きがわからなくなってきた。
注意書きと自己判断でいいんだろうか。
287名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 22:03:51 ID:52ex8hKI
注意書きと自己判断に任せるしかない。
好きなキャラとかシュチュエーションとかは人の好みだから。
読み手も書き手もそれぞれに気を使えば議論せずに済む話

288名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 22:25:16 ID:BY8tBHmL
鬼道さんと夏未ってめずらしい組み合わせだな
期待
289名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 22:41:48 ID:Gq8Hxp2p
>>162です
GJとはありがとうございます非常に嬉しいです
今回は入院先のナースに手ほどきを受ける源王を投下したいと思っております
290【看護師×源田】1/5:2009/07/23(木) 22:42:34 ID:Gq8Hxp2p
【看護師×源田】〜月夜の秘密〜1/5

真・帝国学園として雷門中と戦った源田は、禁断の技の連発で佐久間と共に敢えなく病院送りとなってしまった。
今では快方には向かってはいるものの、当初は症状が重傷であったため集中治療を終えのちに佐久間とは別の個室へと移された。

かつて数々の対戦校より一目置かれていた帝国学園。
彼らの雄姿を目にした者の中には男女を問わず、
長身で均整の取れた身体と端正な顔立ちの源田のファンになったという人は少なくない。

だがそんな源田も現在は入院生活を余儀なく強いられている。

本日最後の検温を終えて担当の女性看護師が9時に消灯し部屋を後にした。

毎回この看護師に血圧やら体温やら計ってもらったりするたびに軽く目眩がしそうになる。
平静を装ってはいるが目線すらまともに合わせられず、
腕を取られたり指が触れられるそのたびに全身の力が抜けそうになっていく。

看護師のため職業柄控え目な化粧。それはむしろ素肌に近い。
抜けるようで色白の肌に大きな茶色の瞳と長いまつ毛。ゆらゆらと揺れる柔らかい髪にふっくらとした桃色の唇…

そして極めつけは…笑顔がとても眩しすぎる。
多感な時期真っ只中の源田にとっては残酷以外の何ものでもなかった。

その瞳で一言一言諭すように話されると男子ばかりの学園生活を送っている源田にとっては逃げ道すらなく、
ついこの場をどのように取り繕うかということばかりを考えてしまう。結果、終始ほとんど無言を貫いてしまう。

「異常はないようね。食事はきちんと取ったしゆっくり休んでね。」

昨日も今日も同じような日、そしておそらく明日までもが同じような日だろう。

退院する日は迫っているのだが、さすがに入院生活は単調で気が重い。
考えることといえばやはりサッカーのことである。

雷門を倒すべく共に戦った佐久間…
かつてチームメイトとして多くの対戦相手を敗北へと導いた鬼道…
フィールドを雷門の仲間と駆け回る鬼道が輝いていて誇らしげで羨ましかった。

あれこれと過去の記憶が走馬灯のように蘇ってくる。

暗い病室のベッドの上で起き上がり掛布団をかけたまま、窓辺から差し込む月明かりをぼんやりと眺めていた。
291【看護師×源田】2/5:2009/07/23(木) 22:43:07 ID:Gq8Hxp2p
【看護師×源田】〜月夜の秘密〜2/5

しばらくするとドアが開き、先ほど出ていったはずの担当の看護師が入ってきた。
そして小さな声で話しかけてくる。

「源、田、君…?」
「……。」
「なんだか元気なさそうだけど…?やっぱり退、屈?…早く退院したいのかな?」
「…まぁ、それは…ここにいても自由には動けないし仲間のことが気になる…」
「そっかぁー…そうだよね…」
と言いながら病室に入り、ベッド脇にある来客者用の小さなイスへと腰をかけた。

両手でベッドにほおづえをついて源田を見上げる。

「…源田君、サッカーやっているんだったっけ?」
「……あぁ。」
「仲間に会えなくて淋しい?」
「……。」
「…退院したらたくさんサッカーできるよ!だから、それまで少しだけ、頑張ろうね。」

源田はいつもこの看護師の大らかな笑顔と前向きな言葉に救われる。
看護師だからと言われればそれまでなのだが、どんよりと立ち込めていた暗雲に光輝く太陽が差し込む瞬間だ。

源田が窓辺に目をやった隙に彼女は掛布団の上に置かれている両手を握った。

―――そして唇を重ねた。

突然の出来事で驚きのあまり源田は唇を離してしまったが、彼女は両腕を源田の首に回し再びキスをした。
「うぐっ、ううぅ…」

抵抗し続けていたが彼女のかすかに動く唇が心地よく、舌が入り込んでくると次第に気持ちが高まっていく。
源田は上気していた。

彼女が掛布団の中に手を入れて下半身に手を伸ばすとパジャマのズボンがそそり立っていた。

表情を悟られ、うつ向く源田。まるで逃げようがない。
彼女は掛布団を剥ぎ、源田の隣に乗ってきた。

「…な、なにを…」
「クヨクヨしていちゃダメだよ!嫌なことは忘れさせてあげるからね…」

再び源田にキスをするとパジャマのシャツのボタンを上からひとつずつ外していく。
鼓動の高ぶりが伝わりそうになるが、源田はされるがままになっている。
投げ出して開いた足の中に彼女がいる…。

そしてそのままズボンを脱がせた。

自分の中で踏ん切りをつけようと決心をした源田はそっと彼女の髪を撫でてみた。

「源田、君…。」

月明かりに照らされた彼女が美しい。
再び温かい唇が近づいてきた。
292【看護師×源田】3/5:2009/07/23(木) 22:43:40 ID:Gq8Hxp2p
【看護師×源田】〜月夜の秘密〜3/5

彼女はトランクスも脱がせ見事に勃起したペニスを手にする。

そのまま舌全体で舐め回した。
まるで傷をいたわるように、手にすると優しく扱う。

全身に今まで経験したことのない電流が走った。
「…う、ぅああぁ!!」

今度は唇をすぼめて先端を吸う。吸ったまま舌先で割れ目をなぞる。
「…んあっ、あぁぁ!!ハァ、あハァ…」

もがき苦しむ源田を尻目に彼女は続ける。

そのまま彼女は自分で肩ボタンを外し制服を脱ぎ始めた。
下着姿になった彼女は源田の太ももの上に座る。

繊細なレースに彩られたブラジャーの中に形のよい乳房。それが自分のすぐ目の前にある。
「源田君。元気出してね。治ってきたのにいつも表情が暗そうだから私心配で…すごく責任感じちゃうんだ。」
「…い、や、それは…」

源田は毎回彼女が来るたびに悶々としてしまう、本当の理由なんて言える訳がない。
293【看護師×源田】4/5:2009/07/23(木) 22:44:43 ID:Gq8Hxp2p
【看護師×源田】〜月夜の秘密〜4/5

「…ねぇ、ブラジャー…脱がせて、くれる?」
源田の切れ長の瞳が驚きを隠せない。

もう後には引けない。彼女の両脇からそっと背中に手を回して手探りでホックに手をかける。
外そうとするのだが構造がよくわからずうまくいかない。

仕方ないわね、と言わんばかりに悪戯に微笑んで彼女は自分でホックを外した。
目の前に現れた丸くて白い乳房と可愛らしい乳首にしばし釘付けになってしまった。
その隙に彼女はパンティも脱いだ。

先ほどより激しく舐め回し、先走る体液を絡め取るとその度に源田は身体を震わせ声を上げる。
「うあぁぁぁ…!うくっ!ううっ…」

源田君の好きにしていいのよ、と彼女は自分で乳房を持ち源田の口元へと近づけた。
目の前の乳房の先端に恐る恐る舌を近づけてみた。

「あぁっ、あぁん…!」
その喘ぎ声によって自信がみなぎってきた源田はそのまま舌先で舐めてみたり口先で吸ってみた。
彼女の声は次第に激しくなっていく。無意識に源田の片腕は彼女の腰へと回していた。

彼女は勢いよく立ったペニスの上に覆い被さるように座った。
しっとりと濡れた彼女の秘部が源田のペニスを受け入れていく。
「あぁぁん、ぅん…」
「うぅぅっ、うぐっ…んあぁ…」

全てを包み込み、彼女は両手を後ろの源田の太ももに乗せて動き出した。
目の前では白い胸が上下に微動を繰り返している。

「んぁ、ぁあっ…はぁっ…あぁっ!んあぁっ…はぁっ、んあぁ…」
「うぅっ、ハァ、ハァ…あぁ、うっ…!」

湧き上がる衝動と共に、襲いかかる不安とちょっとした冒険心。
様々な思いが次から次へと源田の脳裏をかすめていく。
294【看護師×源田】5/5:2009/07/23(木) 22:46:05 ID:Gq8Hxp2p
【看護師×源田】〜月夜の秘密〜5/5

「…最後は、源田君が…上に、なってね…」
初めてのことでまるで勝手がわからない。
どれもこれも全て自分だけが知っている映像の中だけの出来事だと思っていた。

高鳴る鼓動と緊張を悟られまいとしながらも彼女のリードに従う。

彼女は挿入したまま両手で源田の両膝を折り、両足を自分の太ももの上へと乗せる。
そのまま源田を自分の上になるように導きながら体勢を変える。

源田は彼女の上へと覆いかぶさった。
下になった彼女に対してこれまでになかった激しく狂おしい思いが溢れ出そうになる。

彼女はさりげなく腰に手を添える。
「うっ、く…ハァ、ハァ…うぅ、くっ…んハァ、ハァ…」
「あぁん、あ…いぃ!あっ、あぁ…んん…!」

動きがもどかしいが、十分な大きさと硬さを持ち合わせたペニスが彼女の中のあちこちを刺激する。
そのぎこちない刺激が一層彼女を興奮させる。

「ハァ、ハァ、ハァ…んハァ…ハァ…」
「そうよ、上手よ…、んはぁっ、ぁあん…あっ、いっ」

かつて経験したことない快感に、彼女に会うたびに感じていた目眩以上のものを覚える。
徐々に慣れてきた源田の動きは滑らかになる。
身も心もひとつになりひたすら動き続ける。ひとつになった身体に白く光る月明かりがこぼれる。

やがてふたりは果てた。

「源田君……」
そう言い終え、しばらくすると源田の腕の中で彼女は寝息を立て始めた。
激務を終え、疲れが一気に押し寄せてきたのだろう。

傍らでピタリと寄り添って眠る彼女。年上であるはずの彼女がとても可愛らしい。
そんな表情を眺めながら源田も眠りに落ちた。

翌朝、目を覚ますと隣に彼女の姿はなかった。
(…俺は、弄ばれただけだったのか…)

昨晩の出来事がまるで夢のように断片的に思い起こされる。

身体を起こすと深いため息をついた。
身体中が気だるい。

ふと備えつけの机に目をやると事務用の付箋がついていた。

「源田君おはよう!よく眠れた?今日も朝からいつも通りの勤務なんだ。なので先に起きました。ゴメンね!
…また今夜、消灯後に遊びに行っちゃおうかな?…なんてね!」

不覚にも読みながらにやけてしまった。
入院生活も捨てたもんじゃないな…

295名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 00:30:01 ID:sZecCfhx
>>289
名無しのお姉ちゃんは新ジャンルではなかろうか。天才すぎる。
GJGJGJ!
296名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 00:32:23 ID:xYOmEDyy
>>289
普段自信満々なキャラがお姉さんに翻弄されるのはいいものだ!
お姉さんと年下の組み合わせ大好きだからすごく嬉しい!ラブラブでエロいししっとりしててイイ!GJです!
297名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 00:53:49 ID:cBPBg2bZ
1スレの最初の頃はあんなに過疎ってたのに,今は職人さんの数がやばい
いままでの職人さんにマジで感謝!!
298名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 01:29:14 ID:zvQbleUy
最後の1文でフイタw
GJ!
299名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 09:41:41 ID:/pVYw/Bm
>>281 >>289
GJ!
300名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 13:03:44 ID:yUdDclJY
>>281>>150その他いくつかです。
毎度ながらの拙文へのGJ、皆さまありがとうございます。本当に嬉しいです。

今週の放送まで間があったのに、誰もが考えたであろう吹雪・染岡のお別れファイト一発がないのが寂しいのでまた機会があれば書きたいです。
鬼夏に関しては本当に思いつきで書いたものなので前後に関して全く考えてませんでしたが、これもまたちょっと考えます。
基本的に保存せず一気に書くので頭で大体できてたら早いんですが、まとまらないと全く進みません…申し訳ないです。
なにとぞ今後ともよろしくお願いいたします。

>>289
エロいです…GJ!
自分も源王の隣で寝たいです…。
301名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 14:11:53 ID:+BNFUc4w
十日足らずで300レスとは大した奴だ…
302289:2009/07/24(金) 15:53:48 ID:onvv3yFY
「エロい」…最高の褒め言葉を頂戴しありがとうございます
感激の一言です

>>300GJです!!
鬼夏が切なくてよかったです…吹染考えましたが無理でした
是非期待したいです!楽しみにしていますね

今回投下した>>290-294はこれで完結しましたが、続きのような投下もありでしょうか
ほぼできあがりつつあるので、近日中の投下を考えているのですが…
303名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 21:56:46 ID:onvv3yFY
>>290-294【看護師×源田】の続編になります
思いのほか早く仕上がったので投下させていただきます

元々書くつもりはなかったのですが、珍しく続編を書いてみたいと思いました
今回は、前回書ききれなかった箇所と抜けていた部分を追加してみました
そして源田というと何故か月というイメージがあります

今後しばらくROMらせて頂き他の職人さんを研究しながら
エロさの追求wと文章力の強化、そして感性により磨きをかけていきたいと思っております

では最後に今日の格言「エロパロが好きな奴に敵も味方もない!」以上!
304【源田×看護師】1/4:2009/07/24(金) 21:57:24 ID:onvv3yFY
【源田×看護師】〜闇夜の秘密〜1/4

今日一日、ひそかに期待していたのだが彼女は回診には訪れなかった。
急きょ新人のピンチヒッターにつくことになったと代わりの年配の看護師から聞いた。
おかげで必要以上に脈を打つこともなく、いつもより血圧も体温も低めだったようだ。

昨夜はまるで結ばれようとするふたりを祝福するかのように、
窓からは雲ひとつない濃紺の空に、煌々と青白く光り輝く月があった。
だが今夜は昨夜とは違い、星すら見えず、雲に覆われた月が時折切れ間から姿をのぞかせるだけであった。

その光景は源田を一層不安なものへと駆りたてる。
彼女は来ないのか…、ゆうべだけだったのか…、それとも、もう……

何度も手にした付箋を目にして諦めて布団にもぐりこもうかと思ったその直後、

「…遅くなっちゃった!」と小声で言いながら足早に病室に入り源田の側にやって来た。
一瞬目を疑った。そこには普段の制服ではなく、私服姿の彼女がいた。
無言で驚く源田に彼女は続ける。

「…もう寝ちゃったかなって思ったけど急いで来たの。今日は仕事が長引いちゃって…
一旦寮に戻って急いで片付けとか洗濯してたんだ。最近忙しくて全然戻れなかったから。で、着替えてきちゃった!」

ノースリーブの綿のシャツに涼しげな段染めのロングスカート。そして素足に編みサンダル。
その姿は華奢な彼女にとてもよく似合い、夏の夜に映える。
不意打ちな姿と、いい意味で期待を裏切られて源田は心底嬉しかったが照れくさくて褒めることさえできなかった。

「…寮?」
「そう、私たちの勤務って不規則で夜勤もあるし、仮眠取ったり、病院にすぐに駆けつけたりするためにね。
…源田君、そっと連れて行きたいなー…あ、でも男子禁制だった!ゴメンね!!」
彼女が押したり引いたりするたびにクラクラする。よく動く表情に源田は釘づけになった。

ベッドに腰掛けながら言う。
「なんだか今夜は空が曇ってるねー、月は出てるのに…」
「…あぁ。」
305【源田×看護師】2/4:2009/07/24(金) 21:57:46 ID:onvv3yFY
【源田×看護師】〜闇夜の秘密〜2/4

源田の上で激しく舌が絡み合う。
お互いの火照った身体を抱き寄せ合い、昨晩のように再びひとつになろうとする。

彼女は籐で編まれたバッグから銀色のパッケージの小袋を取る。
「…男の子はね、きちんと避妊をしないとダメなんだよ。」

アルミの袋を丁寧に破り、中からコンドームを取り出した。
先端をつまみながらそれをペニスへとかぶせた。
彼女の細くて綺麗な指がコンドームと共に勃起したペニスの根元まで下ろされる。

実物を見たのも、当然試したのも初めてだ。彼女の一挙一動全てを見届けた。
装着した自分のペニスの皮膚感が全くなく、まるでプラスチックを纏った何か別物のように見えた。

彼女は神妙な面持ちで続ける。
「ゆうべは、ゴムが…できなかったけど、…そして、これから、
…これからこの先、源田君が出会う大切な女の子のためにもきちんと、ね…」

それはまるで他人事な口調だった。

彼女のその言葉によって、源田は瞬時に冷たい痛みを覚えた。

「……ちょっと待てよ。」
「……。」
「それはどういう意味だ。」
「―――。」
「もしかして俺が退院したらおしまい、ってことを言っているのか?」

「……私と源田君じゃ何もかもが違いすぎる。年齢だってそうだけど…今更こんなこと言う私を許してほしい。」
「―――。」
彼女は口走ったタイミングを後悔した、と感じたがそのまま続けた。

「源田君には学校生活やサッカーや友達のこと、そして進学や就職…
これからたくさんの世界が待っているの。そして、そのたび人生のいろんな岐路に立たされるはず。
今はよくてもこの先そこには私がいる場所がなくなるのは目に見えてわかる…」

「待てよ、何言って…じゃあ、あれなのか!?今さえよければ、って思ってるんだろ!!」
「…悪いけど、否定はしないよ。
この仕事していると今日こうして生きていられることが本当に奇跡だって思えるの。
そして当然自分が明日生きていられるっていう保証もないし、たとえ明日生きていられたらそれこそ奇跡。
誰でもそう。毎日はそんなことの繰り返しなんだよ。だから何より今を大事にしたい。
…私にとっては今、いや、一瞬が一番大切なの!」

語気を荒げ一気に言い放った彼女だったが、源田は不思議と彼女の言い分を冷静に受け止めることができた。
306【源田×看護師】3/4:2009/07/24(金) 21:58:12 ID:onvv3yFY
【源田×看護師】〜闇夜の秘密〜3/4

「…なんかお前らしくない。そんなこと言うなんて。」
いつもテキパキと業務をこなし、上からの指示もそつなくこなす。
魅力的な笑顔と前向きな言葉によって何度も救われた。そんな彼女の姿が重なり横切っていく。

「…私だって今までこんなにいろいろ考えたことなかった。
源田君が私から離れていって、いつの間にか忘れていって…
そのうちただの過去の女として記憶の中だけの人になっていくんじゃないかってすごく不安になって…
でも、それならそれでいいって、ある程度自分の中でけじめがついた。
だから、退院したらすっぱり諦めてもうおしまいにしなきゃいけないんだって、覚悟した…」

彼女の大きな瞳には涙が溜まっている。今にも溢れて出てきそうだった。
「…なんだよ、それ。ひとりで勝手に突っ走って。」

ふと下に目をやると気がつかないうちに萎えていた。
ブカブカにかぶっていたコンドームを指でつまむとベッド脇のゴミ箱へと捨てた。

彼女の言葉は嘘ではない。むしろ本心である。
自分の中で決着をつけるべく大きな賭けに出たのだ。

源田の気持ちを弄んだわけではない。
しかし先ほどの一言で何も反応がなかったら夏の夜の夢としてこれきりにしようと思った。
もう勢いだけの恋愛はできない自分がいるのだ。

「―――本当に、本当にごめんね、源田君…。」

ぽろぽろと大粒の涙が頬を伝った。一方的な自分勝手を恥じた。
源田は何も言わず彼女を引き寄せ、力いっぱい抱きしめた。

そして、昨日教えてもらったようにキスをした。
307【源田×看護師】4/4:2009/07/24(金) 21:58:41 ID:onvv3yFY
【源田×看護師】〜闇夜の秘密〜4/4

ギシギシと音を立てるベッドがお互いを想う深さを物語る。

「…まだ、あるのか…?さっきの…」
新しいコンドームを取り出すと、源田は彼女の手から取り、自分で装着する。

「―――俺は、もうすでに大切な女に出会っている。」

彼女の全てが愛おしくてたまらない。強く抱きしめるたびに胸が張り裂けそうになる。
「あぁ、あっ、んんっ、あっ、あぁん…」
「…んくっ、うっ、ハァ、ハァ、んあぁ、…ハァ、ハァ」

彼女の体温を感じ、吐息に酔い、柔らかい部分や喘ぎ声に興奮する。
そんな彼女を抱きながら全身で何度も突く。

ふたりの息づかいが規則的な動きと共に一段と激しくなっていく。
そして、絡み合う身体が一気に昇りつめた。

ドクドクと勢いよく放出された精液が行き場を失い、プラスチックの中でヌルヌルとペニスを覆っている。
彼女は起き上がるとそれをそっと外し、丁寧にティッシュで拭いた。

コンドームの口の部分をしっかりと結ぶとティッシュにくるんでゴミ箱へと捨てた。

先程までどんよりと月を覆っていた雲は湿った夜風によって流れていき、次第に深い闇夜が現れた。
昨夜と同じ表情を取り戻した月が室内を神々しく照らす。

ふたりは布団へ潜り込み、彼女は源田の傍らに寄り添った。

学校のことや仲間のこと。愛するサッカーのこと。そして自身の目標や様々な葛藤…
源田からは次から次へとたくさんのことが口をついて出てきた。
その言葉の数々に彼女はひたすら耳を傾けた。

―――ほどよく筋肉がつき引き締まった腕が心地よく、まどろみそうになる。
―――彼女の匂いと吸いつくような皮膚に何とも言い難い気分を覚える。

狭いベッドで寄り添ったふたりは月明かりに照らされたまま眠ってしまった。

そして翌朝、目を覚ますとやはり隣に彼女の姿はなかった。
今朝もまた、同じように付箋があった。何やら見慣れないものと共に…

「源田君おはよう!隣にいると時間が経つのが早くて惜しいです。
今日は非番なんだけど寮に帰って部屋の掃除をしなきゃ!退院したら寮においで。
…もちろん誰にもバレないように、こっそりと、ね!」

付箋の重しになっていたコンドームの小箱を開けると
2個分の切り取られたスペースがあり、残りは整然と並んでいた。

不覚にも読みながらにやけてしまった。
やっぱり入院生活も人生も捨てたもんじゃないな…と。

308名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 01:49:33 ID:V66BJSt2
おお、こんな感じに続きが読めるとは・・・!
GJ!
コメントせざるを得ない内容ですね。ありがとうございました!
309名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 09:33:59 ID:y2TicZZj
>>303GJ!
雰囲気ででますね、エロいです!
310名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 10:06:44 ID:2uWV2ygb
>>301
300レスの半分以上は職人を叩いてるバカと、そいつに釣られたバカな奴らだけどな
311鬼夏 1:2009/07/25(土) 11:47:49 ID:MHjbJZhV
>>303の超GJな話の後に恥ずかしいですが…。
昨日一晩で考えたのでいろいろおかしいところもあるかと思いますが鬼道×夏未です。
またお付き合い願えればと思います…。


練習終了から数時間後、もう誰もいないであろう部室へと鬼道は歩く。
彼は転校してきたため、通学には電車で時間をかけて雷門へと通っていた。途中携帯を部室に忘れてきた事に気がついて慌てて戻ってきたのだ。
──携帯電話は、単なる連絡手段ではなく、今の彼にとっては1日の心と体の疲れを癒すものとなっていた。
とりとめもなくその日の出来事を話したり、メールでやり取りする事。それはサッカーのための転校であり、学業優秀であってもやはり慣れない環境に飛び込んだ彼にとっては心温まるものだったのだ。
遠くに見える部室の窓から明かりが漏れていた。また円堂がバカな特訓でもしていたのだろうかとふと見ると、思わぬ人物が経っていた。
理事長の娘であり、現在はマネージャーの一人である雷門夏未。その彼女が、一つのロッカーの前に立っている。
そっと扉に両手を置き額を近づけるその表情は、普段見せる凛としたものではなく、柔らかく微笑み、だが時に切ない。
それもそうだろうと、何となく入り辛く感じ窓の陰に身を潜めた鬼道は思う。日々サッカーの事しか考えていない人間が、彼女の事を恋愛対象として気にかけるとは思えなかった。
と、急な夕立が降り始める。強い雨に少々弱りつつも相変わらずドアを開ける気にもならず軒下に立っていると、向こうからドアを開けて出てきた。
「……!」
鬼道の姿を見つけると、軽く目尻を拭って雨の中を濡れる事も厭わずに駆けていく夏未。あぁ、きっとやつもわかっているのだろうな。そんな事を思いつつ鬼道は携帯を取って、鞄から取り出した折り畳み傘をさして帰路へとついた。

数日後、突然夏未から理事長室へと呼び出される。先日の話だろうか、と考えつつノックすると、入室を促す声がした。
「何の用だ」
ドアを閉めながら尋ねるが、窓の外を見つめる夏未からの返事はない。すすめられてはいないが、応接用のソファーに腰掛け、腕組みをする。
「この前の事か?あれなら誰に話す気も──」
「私、見たわ」
言葉を遮り、夏未が振り向く。同じように腕組みをし、少し笑みさえ浮かべながら。
「何の事だ?」
「……あなた、彼女が好きなのね。報われないのに」
「……!」
いつもの様な冷静さを保つ事ができずに、鬼道は立ち上がる。その姿を勝ち誇ったように見つめる、栗色の髪と同じ色の鋭い瞳。
二人沈黙したまましばらくの時間が流れるが、鬼道はゆっくりと夏未に歩み寄る。夏未はたじろぎもせず、鬼道を迎える。
「常に冷静沈着な天才司令塔も、彼女の前ではあんなに優しいのね。鬼道有人ともあろう者がそんなバカな事思ってるなんて、考えもしなかったわ」
「──バカな事、だと?」
「ええ。だってそうでしょう?あなた方が結ばれるなんて事、決してありえないもの」
それは、事実。だがその事を指摘され、鬼道はますますカッとなり夏未を睨む。だが瞳に浮かんだ怒りの色は、ゴーグルに遮られ夏未には届かない。
「俺は今までの人生を、サッカーとあいつのために捧げてきた。……それを守るために、悪魔にさえ魂を売り渡そうとすらした。
あいつの幸せのためなら俺は何を失くしてもいいとさえ思ってきた。それが、馬鹿げているだと?」
自分の声が少し震えているようにさえ感じる。自分の大切なものを、誰にも否定する権利はない。それは鬼道の人生そのものを否定される事であり、屈辱的な事でもあるから。
「……そういうお前はどうなんだ。お前の想う相手も、お前に対してそんな感情を持つとは思えないがな」
312鬼夏 2:2009/07/25(土) 11:49:35 ID:MHjbJZhV
それは、小さな抵抗。自分よりは余程恵まれた相手を想うであろう夏未への反論。だがその言葉は夏未の心に鋭く刺さる。
「そのくらい私だってわかっていてよ。……あんなサッカーバカ……何故私の心に入ってきたのかしら……」
途端しおらしく呟く夏未に、鬼道はニヤリと口の端を上げる。そう、自分の感情を追い詰めたこの女を追い込むなら今だ。心の中で何かが背中を押す。
「今まで『雷門』の名の下に望む物全てを手に入れてきたお前にはわかるまい。俺の気持ちも努力も。確かに俺も『鬼道』の名と帝国学園という絶対的な力の下にあらゆる物を手に入れてきた。
だが……決して手に入らないものもあるんだ。お前にその何がわかる。そんな事すらもわからない人間に、俺の気持ちをバカにする資格はない」
「わかると言っているでしょう!……どんなに望んでも、手に入らないの。友達を裏切る勇気もないわ。あなたにだって私の何がわかるというの!」
パン!と静まり返った室内に響き渡る、頬を叩く音。ハッとして手のひらを見た夏未の腕を掴み、鬼道は強引にその唇を奪う。
怒りと、自分よりは想う相手と結ばれる可能性のある人間への嫉妬が、暴力的な口づけへと鬼道を動かした。必死に抵抗する体を押さえつけ、更に深く口づける。
やがて暴れる事を止めた夏未から離れると、鬼道は再度頬を叩かれた。部屋に入ってきた時とはまるで違う、弱弱しく涙する夏未に。
つと背中を向けた鬼道のマントを軽く引っ張る力。夏未は震えながら俯き、その手を離さない。仕方なく向き直ると、その顔を上げ、鬼道に今度は自分から口づける。
拙い舌が鬼道の口を割り滑り込む。息も唾液も吸い上げようと必死に動く。鬼道はその動きに応える事なくされるがまま立ち尽くした。ゆっくりとその顔が離れると、夏未は俯き嗚咽を漏らす。
「……彼が欲しいの……でも……」
──手に入らない相手を望むのは自分も同じか。鬼道の手が夏未の頤に伸び、涙で濡れた顔を上げさせる。今度は二人、どちらともなく近づいていった。

ブラウスのリボンタイを外し、ボタンに手をかける。首筋に口づけながら、ゆっくりと露になった下着をずらしていくと、震えながらも岐立するその小さな蕾が指に触れる。
爪で弾き、摘むと小さく声を上げ、そこが感じる場所だと応える夏未。唇を下へと移動させ、その場所を吸い上げた。程よい柔らかさが心地良い。
右手でスカートのファスナーを下ろし下着に手をかけると小さく抵抗したが、覚悟したかのように鬼道のドレッドヘアにかけていた手から力を抜いた。
またゆっくりと腹部から太腿に口づけを落としながら、その部分へと軽く触れる。濡れながら鬼道の指を誘う秘所は、だがきつく閉じたまま迎え入れるまでには至らない。
「……いや……」
恥ずかしさから呟いた夏未の体を起こし、また口づけた。そしてまた下腹部へと移動しながら、左手を夏未の口腔内で動かした。
両手の指を唾液と愛液で濡らしながら、少し上にある突起を軽く吸うと、大きく弾かれる夏未の体。執拗にそこを刺激すると、「あっ…!」と声を上げ達してしまったようだ。
更に量を増し濡れている割れ目を舌でなぞると、続けざまに襲う快感にもう声を抑える事ができないと頭を振る。
「……声を出しても、いいんだぞ」
「……いや、よ……っ」
唇を噛み締め耐えるその姿に、男として少し悔しく感じる。触れるか触れないかで動かしていた右手の指を、ゆっくりと差し込んだ。
「んっ…!」
十分に濡れたそこは、もう先程までの抵抗を見せる事無く鬼道の指を飲み込んだ。1本2本と増やされる細い指に、淫らな音を立て自分がどれだけ感じているかと鬼道に告げる。
体を割り込ませ、鬼道は自分のものを夏未のそこへと宛がうと、恐怖と、初めて見る男性器から目を逸らせずに、夏未は頬を赤らめその光景を眺めた。
313名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 11:54:17 ID:MHjbJZhV
ごめんなさい、今書いてたやつが消えちゃったのですぐ書きますorz
リアルタイム投下になって本当にごめんなさい。
自分のミスです、すみません。
314名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 12:04:38 ID:MHjbJZhV
「……」
しかし、鬼道は夏未の背中を反転させ四つん這いの姿勢へと移動させる。屈辱的なその姿勢に一瞬振り返るが、鬼道の表情を見て正面へと向き直った。
──自分の想う相手は、この人間ではない。そう思わなければならないと感じたから。
夏未は押し進めてきた鬼道のそれに、痛みを感じ逃げようとするが、鬼道はしっかりとその体を押さえて逃がさない。だから思う。これは、彼のもの。自分の思う、彼のもの。
きつく閉じたその場所に腰を沈めながら、鬼道は目を閉じる。これは、あいつのもの。触れてはいけない、あいつのもの──。
髪を振り乱し快感に耐え、夏未は痛みに耐える。鬼道が時折回転するような動きをみせるともう抑える事のできない嬌声を上げる。
ぞくぞくと背筋に感じる不思議な感覚と、甘い痺れに夏未は大きく背を反らした。その姿を見て、鬼道は限界が近い事を察した。
一段と早くなる動きに一際大きく声をあげると、力を失くしその体をソファーの上に投げ出し、鬼道は瞬時に自身を抜き、その白い背中に精液を吐き出した。
はぁはぁと息をしながらもガラステーブルの下に置かれたティッシュに手を伸ばし、自分の欲望の欠片を拭い取る。それから自らも綺麗に拭き服を整えると、先ほど脱がせたブラウスを拾い上げ、夏未の背中に放り投げた。
起き上がり胸元を隠しながらこちらをみるその姿に背を向けドアへと歩きだすが、立ち止まり声をかけた。
「俺はお前を求めない。あいつではないから。──しかしお前が求めるならば付き合ってもいいぞ。利用されるのではなく、こちらも利用させてもらう事になるがな」
「──。それはお互い様じゃなくて?私もあなたを求めはしないわ。……彼の代わりでしか、ないもの」
その返事を聞き、ドアを開けると振り返る事無く後ろ手にドアを閉めた。静かな部屋に響くその音を聞き、夏未は小さく声をあげ泣いた。


それから幾度か、同じように抱き合い、互いの欲をぶつけ合った。しかしそのどれもお互い向き合う事なく行為を済ませた。
後日──鬼道は、越えてはいけない一線を、越えた。ためらいつつもそっと触れるように、大切に、その相手を慈しむように口づけた。
ふと脳裏に、夏未の姿が過ぎる。常に顔を見る事無く快感を貪る関係の人間。何もかもが自分の想うこの相手とは違う。
あいつの言う通りバカな事をした、と考える。この戻れない感情も、夏未との淫らな関係も。
優しく髪を撫でながら、もうこれ以上夏未には触れる事はないだろうとも思う。何よりかけがえのないものを手に入れた自分。たとえ許されない関係であったとしても。
一人置き去りにする事を詫びつつ、お前はまだいい、と心の中で夏未に話す。自分とは違い、誰に咎められる訳でもない。
純粋にあいつだけを追い求め、それを告げれば良かったのだろうと気づいたのは、もう今更の事。
ようやく手にした幸福感と背徳感、これまでの行為への悔恨が鬼道の胸を満たしていった──。


あああもう何が何だかわからないorz
ごめんなさい、これで終わりにさせてください。
毎度拙文で申し訳ありません。
それにリアルタイム投下で申し訳ありません。以後気をつけます。
本当に申し訳ありませんでした。
315名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 13:33:14 ID:nS4QR28c
>>314まあ,そんな気にすんな
GJ!!!!
316名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 14:35:54 ID:+kxUwwcI
GJ!良かったよ!
317名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 14:37:12 ID:cCbMEoDO
>>314
良かったよ GJ!!
裏を読んで2828してしまった…こういう背徳的なの好きだ!
318名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 17:10:50 ID:2uWV2ygb
職人さんGJです!
ここって和姦ばかりだけど、無理矢理レイープとか投下しても大丈夫?あと裂けたり流血したり微グロとか。触手ウネウネとか。
勿論投下する時は注釈入れるけど、供給がないってことはあまり需要もないのかな?
319名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 17:15:04 ID:chqbWoVG
自分はそういうのも読んでみたい
最初に注意書きしていれば大丈夫なんじゃないかな
嫌な人はスルーするだろうし
320名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 19:51:05 ID:kHQc9N69
>>311
深く描かれてないことで逆に鬼春の背徳っぷりが浮き出ててイイと思った
鬼夏、お互い相手と向き合えない同士というのもいいなぁ

321名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 20:22:30 ID:jGg1OWuT
>>318
円堂のでレイプ(未挿入だけど)あったから注意書きちゃんと入れれば
いいんじゃないかな。
グロは自分ダメなんで注意書きたのむ。
322名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 21:05:03 ID:nS4QR28c
>>318期待!!
323名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 21:19:28 ID:MHjbJZhV
>>314です。皆さまGJ本当にありがとうございます。
まさか投下途中で残り全部消してしまうなどとは夢にも思わず、大変お見苦しいところをお見せいたしました。
本当はもう少しいろいろ書いてたんですけど…自分にがっかりです。

>>318
触手!宇宙人相手に戦ってるんだから触手もアリですよねー。
吹雪くんのマフラーがウネウネ動いたり…。
自分もグロはちょっとダメなので注意書きあれば嬉しいです。

あと、まとめさんへ。
いつもお世話になります。お忙しい中での沢山の更新お疲れ様でした。
非常に勝手ながら、今回の鬼夏、書き足りない部分などもあり、できれば改訂版を書かせていただければと思います。
お手数かとは思いますが、出来次第まとめサイトの方へ寄せていただきますので、ご対応の程よろしくお願い致します。

いつも稚拙な文章ばかり書いておりますが、スレ内の皆さまに喜んでいただけるよう今後とも頑張ります。
これからもよろしくお願いいたします。長々と失礼いたしました。
324名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 23:15:03 ID:nS4QR28c
木暮君がおねしょをして,それを春奈が内緒にする代わりに―――なシュチュでもおK?
325名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 23:15:45 ID:nS4QR28c
木暮君がおねしょをして,それを春奈が内緒にする代わりに―――なシュチュでもおK?
326名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 23:17:57 ID:nS4QR28c
連続投下してしまってすまん,
ちなみに裏吹雪×木暮と木暮×表吹雪の人だけど木暮ネタばっかですみません
327名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 23:18:54 ID:kHQc9N69
>324
木暮好きなんだな
投下待ってるよ
328名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 00:49:56 ID:zmhh9RS6
>>326
ああ全然おkだぜ。むしろ大歓迎。
いずれは春奈が木暮にお尻ぺんぺんしてくれるのも書いてくれると嬉しいぜ
アニメで春奈がやってくれないかずっと待ってるんだが全然してくれないなぁ
329春奈×木暮1/4:2009/07/26(日) 00:52:33 ID:tKC6ppE8
毎回毎回木暮ネタですいません
ちなみに本番はありません,木暮君が春奈にやられる話です
では投下します



「さあってと木暮君を起こしに行かなくちゃっ!」
朝の七時過ぎなのでわたしは木暮君を起こしに行くためにホテルに向かっています
木暮君のことなのできっとまだ寝ているのでしょう
ちなみに木暮君だけがホテルに泊まっているわけではありません
塔子さんや吹雪君も泊まっています
もちろん夏未さんのおかげで泊まっているんです
さあっ、説明している間にもう木暮君の部屋の前にたどり着きました
「こっぐれくぅ〜ん、もう朝だよっ!!」
勢いよく重い高級な作りの扉を開けると、すでに木暮君は起きていました
意外だったので私は一瞬びっくりしました
でも木暮君の様子が少しおかしいです
そわそわとしてベットの周りをうろついています
そしてわたしが来た事に木暮君も驚きました
「わっ!なんだよ・・・・お前か・・・・なにしに来たんだよ・・・・」
「なにって・・・、木暮君を起こしに来たんだよ・・・・」
なんだか少し不機嫌です
なにかあったのかわたしは聞いてみました
「どうしたの木暮君?なんで怒ってるの?」
「べっ、別に怒ってなんかいねえよ、・・・・ただ」
「ただ?」
木暮君がもじもじしていて言おうか言わないか躊躇っているのでさらに心配します
そしてその重い口を開きました
「内緒にしろよ・・・・?」
「?」
「その・・・・えっと、俺・・・・やっちゃった・・・・っく」
やっちゃった?なんのことでしょう、それに木暮君が涙声になってきました
よく見ると部屋の中がすこしにおいます、それに木暮君の着ているパジャマが湿っている気がします
もしかして・・・・・
「おねしょ・・・・しちゃったの?」
「!!、・・・・・・うん」
どうやら本当のようです、これはわたしをいたずらするために仕組んだようじゃないようです
だって本当に木暮君は泣いているからです

330春奈×木暮2/4:2009/07/26(日) 00:53:24 ID:tKC6ppE8
「・・・ひっく、おれ・・・こんな歳で・・・・っく、どうしよう・・・・」
ああ、ついに目から大粒の涙をぼろぼろとだしちゃいました
その涙は木暮君の頬を伝えて床にぼたぼたと落ちていきます
「泣いちゃだめだよ木暮君!!もうなっちゃったことなんだから、ねっ?」
「そんなこと言っても・・・・」
せめて、悲しみをすこしでも癒してあげようと思ったのでわたしは泣いている木暮君をぎゅうっと抱きました
「っ!!なんだよ」
「こうすれば、すこしは泣き止んでくれるかなっと思ってね」
「・・・・、そんな事されても嬉しくねぇよ・・・・・」
その割には木暮君はわたしのお腹に顔をうずくまっています
涙をふいているのでしょうか?
それでも構いません、けれどわたしの心の中の小さないたずら心が動きました
「じゃあ、木暮君、おねしょを止める方法を教えてあげよっか!」
「なんだよ、それ・・・」
今回の事はもうしょうがないことです、じゃあ今度の対策っということを教えてあげようと思います
「じゃあお風呂場に行こうか」
「えっ、なんでだよ・・・・・・」
「いいからっ、ほらっ、それにそんなパジャマじゃよくないでしょ?ねっ?」
「分かったよ・・・・」
体を洗うことが本当の目的ではありません
わたしはこれからやる事にすこし緊張してきます

331春奈×木暮3/4:2009/07/26(日) 00:54:24 ID:tKC6ppE8
お風呂の部屋は一緒についていました
中を見ると雰囲気自体が高級感たっぷりです
「絶対に見るなよっ!絶対だぞっ!」
「分かったよ、ほら早く洗ってきてね」
雷門ユニフォームと真っ白の柔らかいタオルを渡すと木暮君はお風呂場に直行しました
でもそのユニフォームをお風呂上りにすぐに着ることができるかな?
「どぉ〜木暮君?」
「別にどうでもないよ、それよりも早く絶対に開けるなよ?!」
「はいはい」
中からは強い水の音が聞こえてきます
浴びるだけじゃなくて、ちゃんと体も洗うのかな・・・?


数分後、水の音がぴたっと止みました。
どうやらもう終わったようです
「ふぅ〜、終わったって、なんでここにいるんだよ!?」
「えっ?だってこうじゃないと木暮君のおねしょをとめることができないから、ねっ?」
「わわわっ、見んなよっ?!こっちに来るなっ!!」
木暮君は自分のものを隠すものが無いので手で押さえていましたが、わたしはその手をつかみました
「ッッッ・・・・!!見るなよ・・・恥ずかしいから・・・・やめろよ・・・」
「へぇ〜、木暮君ってまだ生えていないんだねっ」
「うるさいっ、どうせ俺はまだ子供だよっ」
いけない、いけない、木暮君の機嫌をこれ以上損ねちゃったらまたあの木暮君に戻っちゃいます
これ以上、余計な事を言わないほうがよさそうです
そしてわたしはそのまだ未発達な木暮君のを手で握りました
「ふえっ・・・・、触んなよ・・・お願いだよ・・・・」
「大丈夫だよ木暮君」
なんども木暮君のを手でいじっている内にそれは硬くなってきました
わたしはそれをアイスを舐めるように、舌の先っぽで頭の部分を舐めると木暮君は子犬のような声をあげています
「・・・ひっ!、あっ・・・・だめっ・・・・!くっぁ・・・・」
「どう?きもちいい?」
「気持ちよくなんか・・・・ないっ、それより・・・もうやめてくれよ・・・・っ!」
そんなことを言っている割に木暮君は全く抵抗はしません、やっぱ気持ちいいのでしょう
332春奈×木暮4/4:2009/07/26(日) 00:55:11 ID:tKC6ppE8
数分舐めているうちにわたしの唾液とは違う液体が混じってきました
それはすこし苦くてしょっぱいです
あともう少しかな?
「はぁっ・・・・!はぁっ、やめろっ、頭が・・・おかしくなるっ・・・っ!」
「もう少しだよ木暮君、あとちょっとだよ・・・」
もうこんなに息が荒くなっているのですこしの刺激でもイッちゃうかもしれません
そしてわたしはぎゅっと木暮君のを握りました
「ッッッ!!くああっ・・・!!あっ・・!!・・・ッ!!」
わたしの手の中に白濁の液体が広がって、青臭いにおいがお風呂場に広がりました
換気扇を回しているのですぐに消えるので他の人にはバレません
「もうこれで大丈夫だよ木暮君、どう気持ちよかった?」
「そんなの・・・・言えるわけ・・・無いだろ・・・・」
言えるわけないと言う事は気持ちよかったに違いません
まだ息が荒い木暮君の体はいつの間にか乾いています
意外と時間が掛かりました

その後部屋にあったティッシュで精液をふき取り、ぐたっとなっている木暮君に下着とユニフォームを着せてあげました
「それじゃあ他の人達も起こしに行こうか」
「うっ、うん・・・あっ、」
「なに?」
部屋から出ようとしたときに声をかけられました
「その・・・・またやっちゃた時・・・お願いしてもいいか・・・・?」
顔を赤らめています、とても木暮君が可愛いです、たまりませんっ!!
「いつでもいいよ木暮君っ!!それにもうおねしょはこれで無くなるんだからねっ?」
「そっ、そうか・・・・、じゃあそん時はよろしくなっ・・・・!!」
「はいはいっ」
さあっ、今日よりももっとうまくならなくちゃ、あっ、でもお兄ちゃんにばれたらやばいかも・・・・・
まあいいかっ!!

終わり

333春奈×木暮:2009/07/26(日) 00:56:36 ID:tKC6ppE8
すいません,何個も書いているうちに段々下手になってきました
オチもいまいちでごめんなさい
334名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 16:10:05 ID:CGCd2qJu
>>333
GJ!
しかし短い間に三作も考えられるのはすごい
木暮が本当に好きなんだな
335名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 19:50:53 ID:+a/95i0K
>>333
GJ!木暮好きだからすごい嬉しい!
張り切る春奈もツンツンしながら気持ち良くなっちゃう木暮もかわいかった!この二人のセット好きだからマジで感謝!
また是非木暮ネタ書いて下さい!
336春奈×木暮:2009/07/26(日) 23:00:50 ID:tKC6ppE8
>>334
>>335
ありがとうございます,今度は触手ネタでも挑戦しようかと
337鬼道と春奈 1/7:2009/07/27(月) 09:37:14 ID:teITbRq9
>>333乙です!次回作楽しみにしてます

けっこう前から書いていた鬼春ができたので投下します。
※時系列で言うと鬼道が雷門に来て少し経った頃 (FF決勝戦の前)
※長い、シリアス、色々想像なので苦手な人は注意





『――お兄ちゃん‥たすけて‥』
めったにない妹からの電話に出れば、聞こえてきたのはそんな言葉だった。
それっきり通話は途切れてしまい、鬼道は未だかつてないほどに動揺した。
休日の午後、練習の予定も忘れて音無家へと向かう。着いてすぐチャイム
を押すものの、返ってくるのは沈黙ばかりで。
は、春奈に何が‥!?
もう一度電話をしてもつながらない。軽いパニックに陥りたまりかねて
ドアを叩こうとしたその瞬間、インターホンから声が聞こえた。
『‥お兄ちゃん‥?待って、今‥開けるから』
弱弱しいもののそれは確かに妹の声で、鬼道はほっと安堵する。
しかし、春奈はドアが開くと同時にその隙間から倒れこんできた。
『春奈‥っ!?』
反射的にその体を抱きとめる。春奈はぐったりと鬼道にしなだれかかった。
突然の接触に驚き、ほぼ同時にその体が熱いことに気がついた。
『春奈、お前、熱が‥!?』
そう訊くと、春奈はかすかにうなずいた。顔も赤く、そういえばさっき、
電話の声の調子もおかしかったといまさら気づく。
とにかく、と鬼道は春奈を抱えなおした。
『部屋はどこだ』
『2階の‥つきあたり‥』。
春奈は薄く目を開けて答える。家の中に人気がないのをいぶかしみ
ながらも、鬼道は失礼します、と声をかけて家に上がった。
春奈は鬼道に身を預けている。なるべく揺らさないように、素早く。
壊れ物でも扱うかのように部屋に向かい、ドアを開ける。
綺麗に片付いた女の子らしい部屋が目に飛び込んできた。
奥にあるベッドへ直行し、春奈をそっと下ろす。
『――ごめん、ね‥』
布団をかけたところで春奈が目を開けてつぶやいた。
『気にするな。――‥音無の、おばさんやおじさん‥はいないのか』
音無家の‥春奈の両親。一瞬何と言えばいいのか分からなかった。
『お父さんとお母さん‥旅行に行ってるの。私は、マネージャーの
お仕事あるからって断ったんだけど‥』
春奈はつぶやくように言う。道理であんな電話をよこしたわけだ。
風邪なのにひとりぼっちで、心細かっただろう。
『そうか‥とにかく、寝ていろ。台所は下だな?』
氷がいる。それからタオルも持ってこなければ。あと飲み水も‥。
軽く頷いた春奈の頭をポンポンと叩き、鬼道は部屋を後にした。
338鬼道と春奈 2/7:2009/07/27(月) 09:37:43 ID:teITbRq9
――それで、今だ。あれからつきっきりで看護して、夕方ごろに
ようやく春奈の熱は下がった。まだだるさはあるらしいが一安心‥と
言ったところだろうか。しかし、心配なので今日は音無家に泊まろう
と決めた鬼道に、春奈はとんでもないことを言ってきた。
‥大体、この年ごろの兄妹は“一緒に寝て”なんて言うんだろうか。
隣でスヤスヤ寝息をたてる妹を見ながら、鬼道はため息をついた。
まあ、断りきれない自分も自分だ。あんなに寂しそうな顔の春奈を
見ていたら、ダメだとは言えなかった。それに‥。
鬼道はベッドの背もたれに預けていた上体を起こし、ためらいながら
春奈の頭に手を置いた。そのままゆっくり撫でる。
妹はまったく反応せず、目を閉じたままだ。
――なぜ、兄妹なんだろうな。俺とお前は。
声には出さず、鬼道は自嘲気味にそう思う。
それはことあるごとに鬼道が考えてしまうことだった。
鬼道有人と音無春奈。苗字が違えど、自分と春奈は紛れもない兄妹だ。
幼少時の記憶がそれをはっきりと証明している。だが、自分が春奈に
抱いている感情はその関係にはおよそ許されないものだった。
すっと手を滑らせ、春奈の頬にかかる髪をはらう。
――再会した時、春奈は昔の面影をとどめながらも、自分の知らない
綺麗な女の子になっていた。ちょっとした仕草や口調も初めて見るもの
ばかりで‥悔しかった。自分と妹を隔てていた年月が。そして何より、
春奈を妹として見られなくなったことがショックだった。
お兄ちゃんと呼ばれる度に、純粋でない自分の気持ちに後ろめたさを感じた。
‥妹が好き、それも恋愛感情でなんて許されることではない。
しかし分かっていてもどうすることもできず、だからこそこの想い
だけは春奈に知られたくない。今この時ですら、ドキドキしている
自分がいる‥など。
「‥春奈‥」
鬼道は春奈の髪を梳く。その目はいとしさとやるせなさに満ちていた。
「俺は、お前が‥」
そこまで言いかけ、鬼道は弱い笑みをもらした。もう寝ようと思い、
ベッドに体を横たえる。そして掛け布団にもぐりこんだ瞬間、心臓が
止まりそうになった。春奈が目を開けていた。
339鬼道と春奈 3/7:2009/07/27(月) 09:38:04 ID:teITbRq9
「‥‥私が、なに?」
そう問われても、とっさに何も答えられない。頭の中が真っ白だった。
「お兄ちゃん‥」
春奈は鬼道のシャツの裾をつかむ。そこでやっと声が出た。
「‥起きてたのか?」
「‥うん。ずっと」
それっきり沈黙がただよう。改めて自分の行動に羞恥を感じ、妹と
向かい合うのが耐えられなくなった。
「‥もう、寝るぞ」
そう告げて、春奈から目を逸らして背中を向ける。そして無理やり
目を閉じた。落ち着け、と自分に言い聞かせながら。部屋の中には
再び静けさが満ちる。春奈は諦めてくれただろうか‥そう思った時、
背中に誰かが抱きつくのを感じた。いや、誰かではなく‥春奈だ。
「‥っどうした‥?」
かなり驚きながらも冷静を装って問う。
春奈は無言のままシャツに顔をうずめていたが、やがて口を開いた。
「お兄ちゃんが、好き」
その言葉が鼓膜を揺らした瞬間、鬼道は息をのんだ。振り返ろうにも
服を掴まれているので無理にできない。
リアクションできずにいると、春奈はぽつぽつと話し始めた。
「気づいたのは、最近なの。また出会えて、お兄ちゃんが雷門に来てくれて。
ほんとに嬉しくて‥気がついたらお兄ちゃんのことばっかり考えてる自分がいて。
兄妹だからかなって思ったけど、なんか違うの」
春奈は震える声で続ける。
「昔のお兄ちゃんになら、『大好き』って簡単に言える。でも今のお兄ちゃん
には‥言えないの。それは嫌いとかってことじゃなくて、お兄ちゃんのこと
考えると胸が苦しくなって、ドキドキするからで‥でも、それで分かった。
私はお兄ちゃんのこと兄としてじゃなく、恋愛感情で好‥――」
そこまでで十分だった。気がついたら鬼道は、振り向いて春奈を抱きしめていた。
「っお、お兄ちゃん‥?」
「‥もう、いい」
「え?」
「俺も、お前が好きだ」
言葉にして初めて、今までにない愛しさがこみあげる。届かないと思っていた
想いは、実は通じていた。春奈は赤くなったが、嬉しそうな笑顔になる。
‥しかし、鬼道はそんな気持ちとは裏腹に、静かに春奈から離れた。
春奈はきょとんとして、怪訝そうに鬼道を見やる。
「‥どうしたの?お兄ちゃん」
「――ダメなんだ、春奈。俺たちは‥こういう関係になっちゃいけない」
「‥!!」
春奈は大きく目を見開いた。鬼道は深呼吸をして続ける。
「俺たちは‥どこまでいっても、苗字が違っても、実の兄妹だ。
俺たちが想いあっていても、周りはそれを許さない。
そうなってお前と引き離されるぐらいなら‥今のままでいたい」
最後は声がかすれた。春奈はふるふると唇を震わせていた。しかし、やがて
力が抜けたかのように目線を落とす。鬼道はたまらず、その細い両肩を掴んだ。
「‥すまない、春奈‥」
この世で一番近い存在なのに、絶対に結ばれてはいけない。自分たちの関係
が呪わしい。本当なら、兄妹なんて関係ないと言いたい。できること
なら‥しかし、そんなことは無理だと分かっていた。この世界は、時に
想像を絶するほど冷酷になる。それは両親が死んだ時に悟ったことだ。
何かあった時に春奈を守れる力を、今の自分は持っていない。‥無力だった。
春奈は目に涙をたたえて呆然としていたが、やがてゆっくりと鬼道を
見上げた。その瞳には言い知れない光があり、思わずゾクリとする。
340鬼道と春奈 4/7:2009/07/27(月) 09:39:04 ID:teITbRq9
「‥今夜、だけ‥」
「‥‥!」
「今夜だけ‥私を妹じゃなくて、ただの“春奈”として見て」
鬼道ははっと目を見開いた。春奈は今にも泣き出しそうに、しかし
まっすぐに鬼道を見ている。言葉の意味は、明らかだった。
「春奈、お前‥」
「お願い‥っお兄ちゃん‥」
その表情は痛々しいほどに、鬼道の胸に突き刺さった。
――ダメだ、と拒否することもできた。説得することもできた。
しかし、鬼道はそのどちらも選べなかった。
カタン、とゴーグルを外して置く。覚悟を決めたような顔の春奈を
見つめると、鬼道は覆いかぶさるようにして口づけた。

深く、深く。今までの想いを伝えるかのように、春奈に口づける。
拙いながらも舌を絡め、激しくなるキスに混ざりあった唾液が口内を
満たしていく。脳がとろけるような感覚だった。
「ん‥っはあ、はあ‥」
一度唇を離すと、春奈は荒い呼吸をした。その姿に体が疼くのを感じながら、
鬼道は春奈のパジャマをはだけた。現れた白い肌は月明かりに輝いて見える。
静かに首筋にキスを落とすと、春奈は体をピクリとさせた。
唇をつけたまま下へおりながら、時折赤い華を咲かせる。刻むように。
「あっ‥」
「痛いか?」
「ううん、続けて‥」
春奈はかすかに笑う。鬼道はその唇にキスをし、下着のホックを外した。
露わになった年齢にしては大きめの乳房に、そっと手を這わせる。
やわやわと緩急をつけて揉むと、春奈は唇を噛んで恥ずかしそうに顔を背けた。
ふといじめたくなり、急に突起を摘んでみる。
「あ‥っん‥!」
途端に春奈はビクリと体をしならせ、鼻から抜けるような声を発した。
反応に思わずふっと笑い、鬼道はコリコリと優しくそこを摘みあげる。
「お兄、ちゃ‥ダメ、なんか‥変‥っ」
首を振りながら春奈が震える声で言う。
「そうか‥じゃあ、これは?」
そう言いながら、鬼道は突起を口に含んだ。舌で舐めころがし、はさんで
つぶし、時折吸い上げる。その間にも左手でもう片方の乳房をつかみ、
先端を親指でふにふにと刺激する。
「っや、あ、ん‥あっ‥だ、ダメ、っや‥!」
春奈は体を弓なりに反らし、高い声をもらす。白い喉元が艶かしい。
感度がかなりいいようで、ひっきりなしに体を震わせていた。
「春奈、可愛い」
「ん‥っそんな、あ‥」
普段はいえないようなことを言うと、春奈は赤い顔をさらに赤らめる。
鬼道はそっと下に手を伸ばした。ズボンをずらし、太ももに手を滑らせて内股へ
移動する。そっと下着に触れると、そこは布越しでも分かるぐらいに湿っていた。
「お兄ちゃん‥」
春奈は漠然とした不安から、鬼道を見つめる。鬼道は大丈夫だ、と言う
ように微笑み、キスしながら下着を下ろした。
「ん、なんか‥はずかしい」
生まれたままの姿になった春奈は、いまさらながら恥ずかしそうに言う。
「‥大丈夫、綺麗だ」
鬼道は黒いシャツを脱ぎ捨てた。スラリとした筋肉質の体に、春奈は
緊張したように深呼吸をする。鬼道はその頭を撫で、春奈の足を広げて
その間に座った。月明かりに秘部が照らされる。
341鬼道と春奈 5/7:2009/07/27(月) 09:39:35 ID:teITbRq9
「お、お兄ちゃん‥そんなとこ、見ないで‥」
羞恥のあまり目を逸らしながら言う。しかし鬼道の視線はそこからまったく
動かない。ピンク色のソコは愛液で濡れ、綺麗に光っている。
鬼道はゆっくりとソコに顔を近づけた。
「あ、何す‥ひぁ!」
ペロリと舐められ思わず声が出てしまう。
鬼道はそのままペロペロと、秘部を舐めあげていく。
「お、兄ちゃ、あっ‥そんなとこ、きたな‥ゃあっ‥!!」
「汚くない‥春奈は綺麗だ」
鬼道はそう言いながら、上部にある敏感な肉芽を舌でつつく。
痺れるような感覚が春奈の体中に走った。
「ひっ、あぁん‥いや、あ‥ああ!」
先ほどとは比べ物にならない快楽の波。兄が自分もよく知らない
ところを舐めている‥ピチャピチャという水音もあいまって、春奈は
五感すべてを犯されていくような感覚に陥った。
鬼道は春奈の様子を見、じっくりと時間をかけた。焦らすように肉芽の
周辺を舐めまわし、徐々にそこへ近づいていく。皮を押し上げるように
口に含んで、舌でつついたり押しつぶしたりして刺激を与え続ける。
方法によって春奈はまったく違う反応を見せた。
そろそろか‥。鬼道は愛撫を続けつつ、愛液をたっぷりと絡めた指を
膣にゆっくり差し入れた。
「ん、いた‥」
「春奈、深呼吸して力を抜けるか」
声をかけると、程なくして強ばった体が弛緩する。ソコは狭く指を締めつけて
きたが、十分濡れていたおかげか何とか指を受け入れた。春奈の反応を見つつ、
押し広げるように内部を刺激する。だんだんと溢れてくる愛液を絡め、もう
一本いれる。春奈は思わず眉根を寄せた。
「春奈‥我慢してくれ。慣らしておかないと後で辛い」
その言葉に春奈はコクンと頷いた。自分のためにしていてくれるんだから、
少しぐらいの痛みは我慢しないと。鬼道は二本の指をバラバラに動かして
中を探っていたが、やがてザラザラした部分を見つけた。そこをこすりあげる。
「っひぁ、やぁ‥っ!」
途端に春奈の腰が跳ねる。ここだ。そう察した鬼道は、その箇所を重点的
に攻める。同時に肉芽への愛撫も再開する。すぐに春奈の様子が
変わり始める。喘ぎが最高潮に達したその瞬間、春奈の体はビクビクと
痙攣した。
「んっ、や、ひゃ、あぁああっ!」
絶頂に春奈の腰が高く跳ね、膣がぎゅっと鬼道の指を締めつける。
指を引き抜くと、愛液が溢れ出た。
342鬼道と春奈 6/7:2009/07/27(月) 09:40:39 ID:teITbRq9
「春奈‥」
鬼道の方も限界だった。カチャカチャとベルトを外し、熱く硬くなった
自身を外に出す。まだ焦点の合わない目をしていた春奈は、ぼんやりと
鬼道を見つめた。
「いいか‥?」
指二本でもキツかったのに、あんなに大きなものが入るんだろうか。
春奈は一瞬怯えたように息をのんだが、すぐに唇を結んで頷いた。
それを確認した鬼道は、自身を秘部へと導く。熱く濡れそぼった入り口
にくっつけると、なじませるように何度か往復させた。
「‥いくぞ」
そう告げて、鬼道はゆっくり体を沈めていく。体重がかかった瞬間
激痛が走り、春奈は刃物をいれられているような痛みに襲われた。
生理的な涙がぽろぽろとこぼれおちる。
「いっ、いた‥っ!」
思わず叫んだ春奈に、鬼道は動きを止める。
春奈は目を閉じて体を強ばらせていた。
「‥春奈、やめるか?」
その声にうっすらと目を開ける。
涙で霞む視界に入ったのは、心配そうに自分を見つめる兄の姿だった。
――ここで、私がうんって言ったら、お兄ちゃんはきっとやめてくれる。
そう確信できるのは、今までずっとお兄ちゃんを見てきたからだった。
優しくてカッコいい‥私のヒーロー。大好きなお兄ちゃん。
「やめないで‥」
春奈は痛みをこらえながら言った。
「しかし、」
「私は、大丈夫。お兄ちゃんにも気持ちよくなってほしいから。それに‥」
なおも心配そうな表情を消さない鬼道に、春奈は精一杯の笑顔を向けた
「はじめては誰だって、いたいんでしょ?だったら、私のはじめては
お兄ちゃんがいいの。ううん、お兄ちゃんじゃなきゃ、イヤ‥」
鬼道はかすかに目を見開き、それからぐっと細める。
「ありがとう‥春奈」
鬼道は小さく笑った。そして、挿入を再開する。何度も止まる度、痛みに
耐える春奈の体をさすり、また進むということを繰り返す。何分たったかも
分からない頃、赤い破瓜の血と共に鬼道のモノはやっと春奈の中におさまった。
「春奈‥入った」
「よかっ‥た。お兄ちゃん‥気持ちいい?」
鬼道は頷いて春奈を抱きしめる。春奈の中は想像以上に狭かったが、
今までに味わったことのない気持ちのよさだった。肉襞はピッタリと
吸いつくようで、中はとろけきっている。すぐに達しそうになるのを
こらえなければいけないほどに。
「痛みは、どうだ?」
「ちょっとあるけど、大丈夫。
それより、お兄ちゃんとひとつになれて‥嬉しい、から」
‥なんでこんなに優しいんだろうか。俺には想像もつかないほど痛いはずなのに。
鬼道は愛しげに妹を見つめ、涙の跡をぬぐった。しばらくそのまま、春奈が
痛みに慣れるのを待つ。やがて、了解を得た鬼道はゆっくりと動き始めた。
343鬼道と春奈 7/7:2009/07/27(月) 09:40:59 ID:teITbRq9
「あっ、んっ‥」
こすられ押し広げられるような鋭い痛みが襲う。しかしそれは鬼道の優しい
動きに徐々に和らいでいき、代わりに快感の渦がすべてを巻き込んでいく。
「はっ、あぁ、ふぁ‥っ」
奥を突かれるたび、春奈は声を上げる。鬼道の動きも段々大きく、激しく
なっていった。まるで鬼道自身をのみこもうとするように、春奈のソコは
熱く締め上げてくる。限界が近づいていた。
「っ‥春奈‥」
「お兄、ちゃん‥っ」
鬼道が名前を呼ぶと、春奈は息も絶え絶えになりながら答える。
気持ちよさにどうかなりそうな頭の中で、ただ一言が浮かんだ。
――愛してる。
「ひっ、あぁっ、お兄ちゃ‥――っあぁあああ‥!!」
ギリギリまで引き抜いてまた挿入した瞬間、春奈は悲鳴のような嬌声を
上げて二度目の絶頂に達した。
同時に中がギュッと収縮し、引きちぎらんばかりに鬼道を締めつける。
「っ‥く‥!」
何とか寸前で引き抜き、鬼道は春奈の腹の上に精を解放した。
射精後特有のだるさと疲れに襲われながら、深く息を吸う。
そして、意識を失った妹にそっとキスをした。

後始末を終えてベッドに潜りこんだ頃には、窓の外は少し明るくなり始めていた。
夜が明ける。
鬼道は唇を噛み、春奈を抱きしめた。妹はかすかに身じろぎし、目を開ける。
「お兄ちゃん‥」
「‥体、大丈夫か」
「うん‥」
微笑みながら答える姿に、鬼道はほっとして顔を緩める。
軽く伸びをした春奈は、そのままふあぁと小さなあくびをした。
「もう一度、寝るといい。まだ朝まで時間はある」
「‥やだ。お兄ちゃんとこうしてたい」
「そう、か」
鬼道は無意識に腕に力を込めた。
春奈も目を閉じ、ぎゅっと身をすくめて兄との距離を縮めようとする。
その頬に一筋の涙が伝ったが、鬼道は気づかないふりをして震える額に口づけた。
――分かっている、お互いに。今夜だけだと。だから、今だけは――。
「‥お兄ちゃん、あったかいね」
「‥そうだな」
「‥お兄ちゃん」
「‥ん?」
「ずっとずっと、大好き」
「‥‥俺もだ」
朝が来なければいい。
薄闇のなかそれだけを胸に、兄妹はお互いを強く抱きしめる。
それはまるで、その一瞬を魂に刻みこんでいるかのようだった。


END.
344名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 09:41:43 ID:teITbRq9

かなりの長さになりました。乱文お許しください。

職人さん方の作品はじめ、いつも勉強させてもらっています。
これからも精進しますので、今後とも機会があればよろしくお願いします。
345名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 10:12:31 ID:MlGGAwsZ
>>344
乙です!超GJでした!
鼻血出そうでした!
自分も鬼春投下しようと思いましたが吹染に変えますw
また書いて下さい!
346名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 12:33:20 ID:K3gkPXgO
>>344
マジで顔謝!!
すっごく読みやすくて良かった!
347名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 14:11:09 ID:XerNmA0K
乙&GJ
348名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 15:33:59 ID:l9aZxwJ2
鬼春好きにはたまらなかった
GJGJGJ
349名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 17:00:40 ID:HIBmx086
職人さん方GJです!!
やはり他の職人さんの作品を眺めていたら、いてもたってもいられなくなりました
源田と看護師を投下後しばらくROMると言った舌の根が渇かない内に投下です
お騒がせしました…そしてGJありがとうございます!!

色々な組み合わせを考えていましたが、今回はアフロディに苛められるポセイドンとディオを投下したいと思います
実際のところは学年はバラバラですが皆タメということでお願いします
エロ要素は少なく短編です…長文失礼いたしました
350【アフロディ×ポセイドン×ディオ】:2009/07/27(月) 17:02:23 ID:HIBmx086
【アフロディ×ポセイドン×ディオ】〜寸止めの刑〜

世宇子中が雷門に完敗してからというもの、キャプテンのアフロディの機嫌はすこぶる悪く、
練習の後には必ずポセイドンとディオを部室に呼び出しては腹いせをする日々を送っている。

広々としたその部室はトレーニングマシンやシャワー室も完備されているなんとも豪華な造りである。
無機質な床が天井のライトによって冷たく光り輝く。

「さぁ今日も自主練をするよ。」アフロディの一言でポセイドンとディオが小さく呟く。
「またかぁー…お腹すいたよぅ」「最近王子は練習よりこっちの方がイキがいいよ…」
「ノロノロしていないで早くするんだよ!!」二人を叱責する。

部室の椅子に立ち、二人をその前に立たせた。
「さぁ裸になるんだ!」しぶしぶウェアを脱ぎだした。全裸の二人にアフロディが暴言を吐く。
「…君達は何をどれだけ食べればそんなにデカくなれるのだ!このブタめ!!」
ポセイドンはディオを見た。
「…オマエもだぞポセイドン。」ディオは反撃する。

アフロディは2つのビーカーに入った液体をそれぞれ頭からかけた。
ドロドロと透明なローションが二人の身体をヌルヌルと流れ落ちていく。
「さぁ今日も僕を楽しませてくれたまえ!!」

「ヌルヌル、するよぅ…」「…芸人かよ。」
「…ハハハ、そうだね!昨夜テレビをつけたらね、いい歳した大人がヌルヌルする液体をつけて
お互いにぶつかったり滑ったりして観客の笑いを誘っていたのさ!その姿がいささか滑稽でね、
不覚にも僕も笑ってしまったよ!さぁ君たちも存分にヌルヌルするがいいさ、ハハハハ!!」

「……(お腹すいたよぅ)。」「……(全くいつも気まぐれだぜ)。」
「腹同士でぶつかりあって転んだ方に手コキの刑だよ。
おっと、当然相手をイカせてはいけないよ、寸止めさ。じゃ、始めてよ!」

「ブボンッ、ヌルッ…」
巨漢同士が勢いよくぶつかり合い鈍い音をたてる。
「うわぁぁぁ〜!!!」…ズルッ、ズドーン!!
「ウヒヒヒヒ…」あっけなくポセイドンが足を滑らせバランスを崩して転んだ。
テカテカに光り輝いたポセイドンが床に横たわっている。

「…アッハハハ!おかしすぎる!!あっけなく勝負がついちゃったね!
…ったくやっぱりローションの力は凄いな!さぁディオ、ポセイドンに寸止めの刑をするんだ!!」

ディオはポセイドンのペニスを恐る恐るつかみ上下に動かした。
ヌルヌルとした手触りにポセイドンは目をつぶって感じまくっている。

あまりの気色悪さにディオも顔をそむけて目をつぶってしまった。
(これじゃ、まるで俺の方が罰ゲームを食らっている…うぅ…)

「あぁぁぁぁ〜!!」興奮に喘ぐポセイドン。そしてディオは手を止めた。
「はぁ、はぁ、うっ、ううっ…」

「いいね、素晴らしいよ!その調子で続けてくれたまえ!!」

ポセイドンとディオ苛めはアフロディの気まぐれ要素がふんだんに織り込まれ毎回メニューが豊富である。
この自主練は今夜も、そして明日も続くのであった。

351名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 17:25:56 ID:G/AkhOQ1
不覚にもワロタ
352名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 19:53:17 ID:IUkn9rym
これが神の力か
353名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 20:11:35 ID:TAs+7voX
>>350
乙。面白かったww
アフロさんSだな
354名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 20:38:39 ID:IVV2YXeb
まさかの26時間TVネタw
笑わせないでくれたまえ!
乙!
355名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 22:10:12 ID:DI8kn3X8
>>350
ごめん、普通に意味不明だった
356名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 22:55:38 ID:qXCZgzS0
>>355
…職人叩きじゃなくて作品批判として話を進めるぞ

>>350>>354も書いてる通りこの前の26時間TVのネタのローション相撲(でいいのか?)が元ネタかと
笑いのツボは誰しもが一致するわけではないので否定もせんし
そもそも26時間TV見てなければ何が面白いのかわからんのも無理ないわな
かく言う俺も見てなくて元ネタを知らんかったので>>354が書いてくれるまで>>355状態だったし

批判書くなら改善策的なものも書いたほうがいいかもね
俺からは「元ネタがあるならそれも注釈として書いてくれ」まぁ読み手の難癖なんですけど
357名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 22:55:48 ID:H+/inxl7
>>355
いくらなんでも読解力が・・・
>>350
乙。さすが神だぜ
358名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 22:59:48 ID:G/AkhOQ1
元ネタ知らないでも笑ったんだがw
359名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:00:12 ID:IUkn9rym
26時間TV見なかったけどアフロがムシャクシャしてローション相撲させるっていうシチュはわかったよ
人選が今までにない感じだから普通に面白かった。なんかポセイドンのキャラ可愛いしw >>350
360名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:09:14 ID:cyyJgA6/
>>356
元ネタに注釈ねぇ・・・
>>350だけじゃなくて(引き合いに出して済みません)>>203も引用ネタは使用しとるね
タイムリープとか、これ時駆けっすよね?
>>105も(本当に済みません)ビデオとか井戸とかホラー映画とかリングっすよね?
一々書いてたらくどくならない?
361名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:23:15 ID:Dqf87Ch+
コテハン二人の引用ネタは別に知らなくても作品そのものは楽しめるしなぁ‥
ローション相撲も知らない人からしたら「?」だろうけどローションプレイだと脳内変換したらいけるぜ
現に俺がそうだった

初代スレからいるんだけど、引用ネタとか元ネタがある作品って結構投下されてんのに
何でその時は突っ込まないで>>350には突っ込んでんだよ
362名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:35:08 ID:KcTNg8BK
こまけぇこたぁいいんだよ!!(AA略

そんな事よりマキュア分が足りない
クリプトやモールも合わせての百合が見たいのに台詞少なくて(なくて)キャラが掴めん
363名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:40:23 ID:xSnrwx/W
ですよね〜
サッカーボール×円堂マダー?
364名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:41:15 ID:4wp6anuX
>>362
マキュアたんは可愛いけどほんと台詞少ないよね。全然書けないですもん。
イプシロンネタ書いた職人さんすごいなぁ…。
365名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:48:05 ID:IUkn9rym
マキュア包茎って大っ嫌い! みっともないし情けないし恥ずかしいと思わないの〜? あはっ白目剥いて
ブタみたいな声上げてよがっちゃって! 女の子にいいようにされて悔しくないの? ほらほら!
早く熱くてくっさいメテオシャワーぶちまけちゃいなさいよ! きゃははははははっ!

366名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:53:11 ID:4wp6anuX
>>365
わっふるわっふる!
367名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:56:48 ID:rXDgcH9N
>>363
つ公式
368名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 23:56:51 ID:j8AY6yoC
>>365
マキュアって扇風機だよな?こんなキャラだっけ?
殆ど喋らないから印象薄いわ。
369名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 00:03:13 ID:kWAsBVms
雷門きらーい 位しか喋ってないし
一人称がマキュアって事しかわかんない
ゼルと一緒にデザーム様生中継に参加する辺り意外と真面目に補佐してるんだろうか
370名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 00:31:45 ID:XJx0+jdX
>>365のお嬢バージョン
あら、貴方包茎なの?こんなに皮が余ってて、みっともなくてよ。
中にこんなにチンカスを溜めて…臭くてとても不潔だわ。
なあに?白目を剥いてブタみたいな声なんか上げて。皮の中を弄られるのがそんなに気持ち良いのかしら?
ふふ、女の子にいいようにされて…本当に情けない男ね。ブタそのものだわ。
いいから早くその臭くて汚いチンポからザーメンをお出しなさい!
371名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 00:49:15 ID:VWfK+TCj
>>370
最後に「これは理事長の言葉だと思っていただいて結構よ」
ってつけないと。
372350:2009/07/28(火) 01:33:04 ID:FBwRiPB8
>>350です。投下に対して反響があり大変嬉しいです。ありがとうございます。
図々しいですが、正直いっぱしの職人になったような気分で感無量です。
そして意味不明瞭な印象を与えてしまいながらもスルーせずにコメントを下さって大変恐縮です。

元ネタの件で注釈を加えさせて頂きますと、こちらはだいぶ昔に遡りますがダチョウ倶楽部の上島氏が
何かのレースで粘性のものに足を取られジタバタしていたシーンがありました。
(こちらがローションかどうかは正直分りかねますが…)
そして確か大胆に滑った箇所もあったかと自分の中では記憶しています。
(相当前なので別番組や他のメンバーだったらすみません)

どちらも私の記憶を糸をたぐりよせ勝手に想像を広げたもので、
26時間テレビは見ておらず内容はわかりませんが、おそらく読み手の方にはアフロディの
「昨夜テレビをつけたら〜」でちょうど時期的にもリンクした部分もあったのですね。

投下に当たってキャラ選びをしていた時に、たまには趣向を変えたいと考えていたところ、
ふとポセイドンが滑るシーンが浮かびました。
滑らせるためにはやはり人為的にローションだと思い芸人の件を引用させて頂いた次第です。

恐らくこの先も投下させて頂く機会があるとは存じますが、感想やクレーム、ダメ出しなども頂けましたら幸いです。

創作に当たって主観にとらわれるのは性格上解せない部分があり、自分が正しいと考えるのが怖いからです。
毎回、背景や状況、言い回し等に辻褄が合わない部分はないかなど
確認をしながらメモ機能やメールを何度も往復し納得するまで手直しをします。
(それでも毎回投下後に反省するのですが…)

住人の方々は捉え方がシビアで、リアルに反響があります。その中でブログなどではなく、
賞賛のみならず叩かれたり荒れたりするリスクを覚悟の上でわざわざ2ちゃんねるを選ぶというのは
一言で言えば腕試しをしたいからなのでは、と思います。

読み手として、書き手として、皆々さまが楽しめるスレになることを願ってやみません。
最後になりましたがここに長文になりましたことを心よりお詫び申し上げます。
373名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 10:36:47 ID:kTsvebgB
長い
374名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 10:54:12 ID:WCtC647c
メトロンとマキュアとかゼルとクリプトとか見たいな
375名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 12:41:06 ID:3aQkdIvd
>>350
うざい
376名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 12:50:12 ID:g6OR5+Xl
そこまで真摯に謝罪しなくてもいいよ
もっと肩の力抜こうぜ
377名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 12:54:37 ID:gb9td0Jx
これだけたくさん小説があるのに半田ネタが一つもないなんて…
378名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 13:58:34 ID:9A0cjPcB
>>372
作品よりも後書きの方が長いってどんだけだよ…
前々から思ってたけど>>303のしばらくROM発言とか今日の格言(笑)とかあんた自分語り多すぎ
>>372ダチョウ倶楽部の竜ちゃんの話できっとけばいいのに関係ない聞いてない事までベラベラ喋ってんじゃねーよ
創作秘話とか苦労話とかしたいなら個人サイト作ってそこでやれっての
腕試ししたいって本気で思ってんならきちんと作品評価してくれる批評サイト行けばいいじゃん
そもそも2ちゃん慣れして無さ杉、文章誘い受けすぎてキモイよ
半年ROMれ
379名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 14:28:08 ID:dtRbq8sc
正直ダチョウ倶楽部諸々もいらねーよ
過去にバラエティ番組でローションレースがあった、で要約しとけばおk
誰もその番組の詳細をきいてないし、下手すりゃイナズマに関係ないってスレ違いだ
あと本人はブログは嫌!って主張してるけど、正直ブログの方が合ってるかもね
こんだけボロクソに言われても投下してくれるなら、読み手のこちらは喜んで全裸待機させてもらいます
380名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 14:59:04 ID:pbH+UxcI
>>378-379
はいはいそういう長々下らない話もお前ら自体も要らないってこと位自覚しような
381名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 15:57:50 ID:g6OR5+Xl
とりあえず
吹雪と染岡全裸待機
382名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 16:13:05 ID:RKBjmZTA
>>381
このスレの中の…といういつものような感じで勢い投下しようと思ってたんですが、
あまりの腐臭・超曖昧表現でもう1回書き直そうかと迷ってたやつでもいいですか?w
口直しの鬼春も書いてありますがまだ完全にできてないのでこれはまた今度…。
383名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 16:15:26 ID:kTsvebgB
マキュアってなんかもっこりしてね?
384吹雪と染岡:2009/07/28(火) 16:20:25 ID:RKBjmZTA
「風が……出てきたね」
「あぁ」
夕日も落ちて、もう誰も来ないだろう病院の屋上で、僕らはただ空を見つめる。並んで座って、ぼうっとして。
隣を見れば、痛々しそうな姿が目に入るから。だから、見ないふりをした。
僕のせいでひどく傷ついてしまったその足──しばらく一緒にいられない、そのサイン。
もっと一緒にいたかったんだ。だけどそれをできなくしたのは、僕。
「そんな顔すんなって言っただろ?」
頭をくしゃくしゃにされても、上手く笑えない。辛いのは、君の方なのにね。
「これからリハビリ漬けの毎日だぜ。……まぁしばらく大人しくするしかねーか」
「ごめんね……」
「バカ。お前のせいじゃない。俺がもっと気をつければすんだ話だ」
もう一度頭に乗せられた手を取って、僕は頬に導く。僕の指とは違う、温かいその手。
ふとぐっと引き寄せられて、僕は腕の中にいた。広く落ち着く胸。
「お前が頑張るって言わなきゃ、安心してリハビリできねーだろうが」
「うん……」
くっついた胸の奥で、激しく動く心臓の音。こんなに元気じゃないか。なのに。
しばらく動けずに、僕は両手を回してしがみついた。このままでいられればいいのに。
やっと、君とひとつになれたのに。
「……おい」
かけられた声に顔を上げると、さっきまで一緒に見つめていた夕日のような君の顔。
「あんまりくっつくな……我慢できなくなっちまう」
「いいよ……我慢しないで」
くすっと笑ってそう言って、僕は唇を近づけた。君のまだ上手くない舌使いが、僕の心に火をつける。
もっともっと、君の事、欲しくなる──。
コンクリートの上は痛いから、ジャージを脱いで下に引いて。ゆっくり横たえた体に、いくつもキスを落とす。
離れていても、忘れないように。僕の事、刻み付けるように。
目を閉じて快感に耐えようとする君の顔がおかしくて、泣きぼくろにも口づける。
逞しい胸も、隆々とした腕も、全部に口づけを。
ケガをしてギプスに覆われたその足にも。──僕が奪った、その自由に謝りながら。
下着を脱がすと、濡れて光ったもう一人の君が姿を現した。
舌でなぞりあげると震える体。指を絡ませると、その低い声がはね上がる。
もっともっと欲しいから、口いっぱいに咥えて、吸い上げる。
苦しそうな声が聞こえるけど、止められない。ごめんね。どうか、僕に力を──。
喉の奥まで弾け飛んだ君の気持ちを、一滴たりとも溢さないように飲み込んで、それから僕も服を脱いだ。
呆然とした君の顔を見ながら、僕は体を沈めていく。
「おい……痛いだろ……」
「平気だよ……」
最初に君の事奪ったのは、僕。だけど、今は君に奪われたい。
痛みに耐えながら、全てを包み込む。だって、君の方が痛いから。これくらい、何てこと、ないんだ。
ゆっくり、ゆっくり。体の上に座っても、痛くないように。君とひとつになれる喜びを噛みしめながら。
385吹雪と染岡2:2009/07/28(火) 16:21:48 ID:RKBjmZTA
「……吹雪っ、もう……ダメだっ……!」
「ふっ……あぁっ……!」
ぐっと腰を引かれ、僕は体中で君を飲み込んだ。僕とは違う、熱い熱い君の全てを。
息を整え落ち着こうと思ったその時、頭の中で声がする。
『……れよ……。俺と、代われよ……』
「いやだっ……!」
きょとんとした顔を見せた君。──僕は、もう一人の僕に、隅っこに押しやられていた。
「染岡……さっさと戻ってこいよ……このまま終わらすなんてふざけた真似しやがったら承知しねぇぞ」
僕の声だけど、僕じゃない声が、語りかける。そして、苦しげに頷く君の顔。
僕じゃない。それは、僕じゃない。
声を限りに叫んでも、届かない。この瞬間だけは奪われたくなかったのに。
僕が言いたかった言葉も、彼の気持ちも奪っていかないで。
あんなに荒々しいもう一人の僕なのに、出来る限り丁寧に彼を扱って、彼の中へと入っていった。
感じる熱さは、僕のもの。だけど、繋がっているのは、僕じゃないようで。
小さな抵抗だと、僕は涙を流した。君と繋がってるのは、僕だと伝えたくて。
気づいて。気づいて。僕は、ここにいるから──。

「なぁ……」
「……何だい?」
また、並んで座って空を見る。もうすっかり暗くなった星空。
「お前……」
あぁ、きっと彼の事だ。唇を噛みしめる僕を見て、君は言葉を飲み込んだ。
「いや。……お前は、付き合い甲斐のあるヤツだな」
「……そう、かな」
「あぁ。だけど、お前はお前だ。俺にとって、大切なパートナーだ」
──いつか、きっと、話すから。
君が言ってくれたのと同じように、どちらの僕も、君が大切で。ずっと君といたくて仕方ない。
だけど、今の君はそれを望んでいないから。僕に前に進んで欲しいと願っているから。
「負けんなよ」
「……うん」
「俺が行くまで、負けんなよ」
「大丈夫だよ。約束するよ」
君が求めてるのは、どちらの僕なのかな。一緒にフィールドを駆け抜ける、強い僕なのかな。
じゃあ、僕はどうすればいいのかな。
だけど、わかってる事はあるんだ。
君がいないのは寂しい。
君ともっと一緒にいたい。
君が、好き。
だから、彼の力を借りてでも、君の力になりたい。
君の喜ぶ顔が見たい。
僕が負けない事で君が喜ぶのなら、僕は決して負けやしないよ。
そこで、見てて。
必ずまた、君のところに戻ってくるから。
386名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 16:23:48 ID:RKBjmZTA
ちなみに前スレで吹雪×染岡書いたのも自分なので、吹雪が染岡さん好き好きな書き方になってます。
染岡さん…早く帰ってきてください。自分も好き好きですよ…。
それでは失礼いたしました…。
387名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 18:32:35 ID:pTLqGxDK
GJ!!!!
388名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 20:16:59 ID:Doz6tkwv
>386
乙です!


読み手の自分だけど、ここの作品を読むと、こう言う解釈もあるのか、といつも感心させられる。
作品を思う気持ちって凄いんだなぁ。
389名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:06:31 ID:36APTmOK
GJ!
確かに、先週表と裏で会話してたしこういう三角関係もアリだよね。
情が深い染岡さんならきっと、表裏両方に愛を注いでくれるはず…!。
390名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 22:33:29 ID:EviXQqcU
>>386GJ!!
吹雪がどれだけ染岡が好きなのかすっごく分かりやすくて,面白かった!!
391名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 22:49:36 ID:g6OR5+Xl
>>386
読みやすいし感情描写がうまいなあ…。読む前は染岡さん分補填されると思ってたけど余計に早く帰ってきてほしくなったw
>>386の染岡さんがすごい理想的だから読んでて幸せだった。マジで感謝!!
392名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 00:00:11 ID:RKBjmZTA
>>386です。
皆さま毎度拙文へのGJありがとうございます。本当に嬉しいです。
鬼夏改訂版と鬼春書きかけでこちらを書いて、ほんとは書き直そうかと思ってましたが皆さんにGJいただけて有難いです。
またよろしくお願いいたしますね。
393名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 00:31:19 ID:G6SmQtXU
ホモばっか(-.-)
394名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 00:39:19 ID:gs1eGyy9
>>333です
今回は円堂君の触手ネタ+アフロディ?を投下させていただきます
触手とは言ってもグロい描写はありません
あとあんまりエロくないです,すいません
395触手注意!!1/4:2009/07/29(水) 00:41:51 ID:gs1eGyy9
「明日はついに決勝戦か……」
全国大会決勝戦、あいてはあの帝国を圧倒的な力で倒した世宇子中―――
結局マジン・ザ・ハンドは未完成のままだ・・・・
俺はベットの中で眠りにつこうとしたけど不安でたまらない
「ふふふっ・・・・その不安を僕が解消してあげるよ」
「ッ!!お前は・・・・」
窓の外には明日戦う世宇子中の選手の一人、―――アフロディ
「どうしたんだい、なんでこんなことができるのかって? ふふふ・・・それは僕が神だからできるのさ」
背中には月の光よりも明るく神々しい翼が生えていた
なんでこいつがこんな所に?
「何の用だ・・・・」
「そんなに敵意むき出しにならなくても、まあ、今の君の様子だと言っても無駄か」
クスクスっとあざ笑うかのようにアフロディは笑った
「何の用だって言っているんだ、馬鹿にしに来たのか」
さっきよりも強く、はっきりと言うとアフロディは笑うのをやめた
「ごめんごめん、決して君をばかにしたわけではないんだ、それよりも・・・」
「それよりも・・?」
開けた窓からゆっくりと入ってきた
本当に何しに来たんだ?こいつ・・・・
「今の君は少し悩みすぎだ、いやっ、悩んでいるっと言うよりプレッシャーに押し潰されているって感じかな?どうだい?」
「―――くっ、そうだよ・・・」
マジン・ザ・ハンドは未完成のままで明日はこいつらと戦うんだ
キーパーとして、キャプテンとして責任重大だ
そんな中でお前みたいに余裕でいられるわけが無い
するとアフロディが近づき、俺の頬をゆっくりと触れてきた
「ッ!、なにするつもりだ」
「ふふふっ、そんなに驚くことはないじゃないか。今から君に楽しんでもらいたい事があるんだ」
「楽しんでもらいたい・・・?」
「そう、悪いけど少しの間、眠ってもらおう」
「?!」
あれだけ眠れなかったのに急に睡魔が襲ってきた
これもこいつの力なのか?
視界がだんだんと黒に支配され、最後には完璧に黒しか映らなかった
396触手注意!!2/4:2009/07/29(水) 00:42:53 ID:gs1eGyy9
「そろそろ起きてくれるかな?いくら時間があるんだからって眠りすぎだよ、ふふっ」
「んっ・・・・ここは・・・・」
どのくらい時間が経っただろうか
ゆっくりと目をあけると、辺りは明るかった
なんだ、もう朝になったのか?
「勘違いしないで欲しい、ここは地上の世界とは違う場所だ」
「地上の世界とは違う・・・?つまりここは」
「そう、僕たちの世界さ」
信じられない、本当にこいつは神様なのかもしれない
ここが俺たちが住んでいる世界とは違うと直感的に感じた
保障はないけど・・・・、ってその前に!!
「こんなに明るいともう決勝の時間じゃないのか?!早く俺をっ」
「安心してよ、ここは時間の流れは地上とちがう。ここでの一時間は地上では一分程度。」
「そうか、ならよかった。って、そんなのはいいから、早く俺の家に戻してくれっ!!」
「ふふふっ・・・、残念だけど君に楽しんでもらわないといけないんだ」
「はあっ?!」
なんだよこいつ・・・・全然理解できねえ・・・・言ってる事がさっぱりだ
楽しんでもらうと言ってもここで何をするつもりなんだよ・・・
「君は触手プレイというものを知っているかい?」
「・・・・・はぁ?いきなり何だよ・・・・」
「それを君にしてあげようと思ってね、ふふふっ・・・どうだい?」
触手ってあれだろ?クラゲとかイソギンチャクとかにあるあの細長いやつ
それを使ってどう楽しむつもりだよ
「まあ、口で言うよりも実践だ。さぁ出て来い」
アフロディが指をパチンとならすといきなり地面から植物の太いツルの様な物がでてきた
そしてその太いツルはおれの手足に絡みつき、自由を奪った
「ッ!!なにするんだっ!!」
「言った通りだ。君に楽しむ、いやっ、快感を与えたくてね。ふふふふっ・・・・あはははははははっ」
楽しそうに俺を見て、楽しそうに高い笑いを放った
「さあ、円堂君の着ているものを全て脱がしてくれるかい?」
また指をならすとその植物は俺の服を無理やり剥ぎ取っていった
「ッッ、やめろっ!なっ・・・やめっ・・・・ッ///」
「恥ずかしいかい?大丈夫、そんなことすぐに忘れるぐらい気持ちよくしてあげるよ、」
「みっ、見るなっ!ばかっ、そんなところ触るなよっ!・・・・くっ!」
上も下も、肌を隠すものを全て奪われた後、アフロディが俺のに触ってきた
397触手注意!!3/4:2009/07/29(水) 00:43:49 ID:gs1eGyy9
いきなりぎゅっとつかんだり、上下に動かし始めた
「ふふふ、すぐに硬くなったね。もしかして円堂君は感じやすいのかい?」
「こんな事されたらだれだって・・・・」
「そうだね、さあ本番だ」
今度は指をならさずにツルが何本か地面から生えてきた
そして今度のは一本一本が細く、粘り気がついた液体が全てのツルについていた
いやっ、まさしくあれこそが触手というものだ・・・・
「大丈夫・・・、痛くないさ。それに気持ち悪く感じるのは最初だけ。」
「やめろよ・・・・やめろよ・・・・」
自然的に涙が出てしまった、情けないと思うより、これから何をされるか分からない恐怖のほうが強かった
そんなことをお構い無しに複数の触手が俺に襲いかかってきた
「ひゃっ・・・・・!やめっ・・・、ッ!」
五本ぐらいの触手が俺のにまとわりついてき、そして上下に俺の皮を動かしてきた
「・・・・っあ!そんなに・・・強くまとわりつくなよっ・・・・・!」
「だめだよ円堂君、もうイッちゃうのかい?まあ、初めてされることだから気持ちいいのかな?ははははっ」
「見るなっ・・・・、お願いだから見るなよっ・・・・・」
そんな言葉をいっても無駄だと分かっていてもつい言ってしまう
くぅ・・・・、だめだ悔しいけど気持ちいい・・・・。頭がおかしくなる・・・・!
「その顔だと本当に気持ちよさそうだね、ああ、ちなみに言っておこう。もし今の行為をやめて欲しい言葉を次から言うと本当にやめるからね?」
「えっ・・・・・」
「あれ?反応したという事はやっぱり・・・・、ふふふふっ・・・・」
「//////」
つい反応しちまった、これじゃあまるで俺が変態みたいじゃないか
でも本当に気持ちいい・・・・やっぱ俺、変態かな・・・?
そんなことを思っているとまた何本かの触手が俺に襲いかかってきた
「ふあっ・・・・、ヌメヌメする・・・・・ううっ・・・・」
「仕方が無いさ、この後でやる事に備えたのさ」
「この後にまだ何かやるのかよ・・・・」
次になにされるか分からない、なぜだか少し期待した
触手は俺の上半身をヘビのように絡み付いてくる
するとアフロディが俺の胸に手を伸ばしてきた


398触手注意!!4/4:2009/07/29(水) 00:44:49 ID:gs1eGyy9
「こうすると気持ちいいかな?ほらっ、」
「んっ・・・、あっ・・・・、」
俺の胸の先端を指でつまんでグリグリと刺激を与えてきた
すごく気持ちいいと言う訳じゃないけど反応しちまう・・・・、ッ!!
「でっ、出る・・・・・もう無理・・・・・」
「ははははっ、もう限界かな?いいよ、思いっきりだしなよっ!ははははははっ」
一段と触手の動きが激しくなりそれにもう耐え切れなかった、やばい・・・射く・・・・っ!
「・・・・うあっ!・・・ッッ!・・・・ああっ!」
「いっぱい出したね、もしかして最近円堂君はやっていなかったのかな?」
白い液体が俺の中から久々に放出された
たしかやったのはすでに一週間前のことだ
一週間我慢しただけでこんなに気持ちいいなんて・・・・・
「はぁ・・・はぁ・・・・、疲れた・・・・・」
「疲れた?だめだよ、まだまださ」
「・・・・・えっ?」
嘘だろ?一回で疲れることを後何回もやるのかよ・・・・・
「悪いけど、あと3,4回君がイクところを僕は見たいんだ、ははははっ・・・はははははははは・・・・・・、はぁ・・・はぁ・・・」
なんでこいつ息が荒いんだ?まさかこいつも興奮しているのか?!
おいおいなんで服を脱ぎだしてんだよ?!
「ごめんね、僕ももう我慢できないんだ。円堂君のなかで僕はイきたい・・・!!」
「なっ・・・それをどうするつもりだよっ・・・」
えっ?!そこって普段だすほうの穴だろっ?!なんでお前がそこに自分のを入れようと・・・・
やめっ・・・・、やめろ・・・・無理!無理!無理!
「やめろぉぉおぉぉぉおッッッッッ!!!!!!!!!!!」
「くらえ!ゴットノウズ!!」
「ぁぁああぁぁぁぁあぁぁ亜亜ァあ亜阿ァ亜!!!!!!!!!」
その後、俺はどのくらいアフロディに遊ばれたかは知らない・・・・・知りたくない・・・
ううっ・・・・・・


終わり

399名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 00:47:16 ID:gs1eGyy9
後半からおかしくなりましたが気にしないでください
本当はもっと長く書こうとおもいましたが,グダグダになるのでやめました
すいません
400名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 01:03:32 ID:RsBxhaKt
>>399
マジで感謝!!
円堂かわいい!!
401名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 01:03:35 ID:YBCVFzJ8
職人さんGJ!なんだけど、最近いちいちお礼書いたり自分語りしたり鬱陶しく感じる。
GJしてくれた人にお礼したい気持ちも分かる。でも2ちゃんなんだから必要以上の馴れ合いはいらなくね?
「こいつはGJしてくれた人にお礼もしないのかよ!」とは誰も思わないだろうし、俺はルールさえ守ってくれれば書き捨てで構わないって思う。
上の方でも書かれてるけど読み手と交流したいならサイトなりサークル作ればいいよ。
402名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 01:18:25 ID:JJGTYIwu
>>401
おっしゃる通りです。すみませんでした。
有難いものでつい書いてしまってました。
ほんとに申し訳ないです。
403名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 01:22:01 ID:BRYKserp
後書き書くも書かないのもどんな内容かも外野が決めるもんではないだろう
404名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 01:41:50 ID:d0J1TASM
あるならあるで良いし、無けりゃ無いでいいんじゃ?
お礼やらGJコメントは作品が読みにくいからやめてって言う人もいるけど、作品はまとめサイトに保管されるんだし後で読めるし。
405名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 02:11:16 ID:e+6CNpPF
しかし>>372級の超長文後書きされても困る罠
406名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 04:51:05 ID:6h6YkxNg
>>399
GJ!
407名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 04:52:37 ID:Ibag06sZ
評価批判スレじゃないんだがら読み手のレスはGJだけでいいよ
職人GJ!
408名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 06:45:49 ID:Yd6XoACh
GJ!最後ワロタww円堂受けはいいな
409名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 07:39:10 ID:12RMXs27
>>395
GJ!超GJ!!
円堂カワユス もっと苛めてくれ〜!!
410名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 09:58:37 ID:YlbNX4ol
中でゴッドノウズワロタw GJ!
411名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 17:04:55 ID:vEpL66ce
なんとなく職人が去っていきそうだと考えているのは俺だけか
412名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 17:27:11 ID:DOLsrwFl
>>411
ごだごだごねてるのは全スルーの心意気でいいじゃん
去る者は追わず来るものは拒まず
413名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 17:56:42 ID:JJGTYIwu
>>411
大丈夫でやんす。
414名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 18:45:58 ID:G6SmQtXU
ホモばっか(-.-)
415名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 20:16:47 ID:wToWIR4i
>>414
よし、お前がホモ以外の作品を投下するんだ
それで万事解決!
416名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 02:28:20 ID:5u5p7HJn
ここはベタに部室に閉じこめられたお嬢とキャプテンが
壁山のエロ本見つけちゃってというのを
417名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 09:57:43 ID:qaMh1pRd
なぜに壁山w
418名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 10:01:23 ID:Zs4b2Y7d
>>417
ゲームで漫研が描いたエロ同人誌を拾ってハッスルする壁山のエピソードがある
でも416のネタは既に過去スレにあるから、似たようなのはよっぽど上手く調理しないと面白くないよ
419名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 11:52:33 ID:5u5p7HJn
マジでか
まとめサイト行ってくる
420名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 13:38:51 ID:3MwkM6In
(-.-)かっばモホ
421名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 20:33:07 ID:R7J4NBef
>>418
アレ気になったんだけど中学生が書いたエロ同人誌ってどんなんだ?
422名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 22:13:03 ID:m5I8EB8O
夏未さんが他校の生徒を引き抜く為に色々する内容
423名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 22:19:45 ID:FrT7MwbO
>>420>>422も自分で書けばいいのに
424名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:16:20 ID:D4hw3IfV
>>421
腐の同人誌って事は無いよな?
女の子のが同人誌とかに目覚めるの早いしww
425名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:18:52 ID:ctAEz+kN
漫研部員は男だったよな
426名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:27:21 ID:/32jVAIV
女子部員もいるが同人誌無くしたって騒いでたのは男
ついでに腐の描いたエロ同人で興奮する中一男子なんて嫌
427名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:39:17 ID:5u5p7HJn
>>422
つまり漫研部員が勝手にお嬢をモデルにして>>416的な状況で
お嬢「いやあああ!何よこれ!?もうお嫁にいけない…!」
円堂「えーと、元気出せよ。大丈夫だ!その…俺が貰うから!」
お嬢「!?」
円堂(…あれ?)
となるわけですね
428名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 00:17:38 ID:VprsxZUW
お嬢がモデルの同人誌の内容は>>370みたいなのがいいなあ。
つかお嬢に罵られて勃起しちゃう円堂が見たい。と思ったけど流石に好きな相手を罵ったりしないか。
429名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 00:21:27 ID:OqqZAykL
ツンデレの女王だからそんなの平気でやりそうだが
円堂のほうがびくともしないイマゲ
430名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 03:09:46 ID:X4lEb4ra
そっか
431名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 03:34:44 ID:vpuw1T32
キャプテンがインポのように聞こえてちょっと吹いた
432名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 04:12:29 ID:kxD5Nsjm
>>429
そこをなんとかしてえっちに持ち込むのが妄想力ジャマイカ
つかお嬢だけじゃなくて秋さんも他の女の子も野郎も頑張れ
433名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 10:26:12 ID:VfutivR0
原作のキャラをリスペクトしつつエロくパロるのが醍醐味であり大前提だが中々難しいもの

それはそうと朝とか不可抗力で立ったキャプテンを見ちゃってキャーキャーしつつ
実は内心ドッキドキで興味津々なお嬢が俺のジャスティス
434名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 12:43:39 ID:urQNGJv4
>>433
エヴァの最終回思い出した

基本的にはみんなあまり知識はないのがいい
「だっ、だめよ私達まだ中学生だもの!もしできちゃったりしたら…せっ、責任取ってくれるんでしょうね!?」とかいうお嬢を
「やっぱりだめだ!続きは大人になってからだ」と止めるキャプテンとか
435名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 21:10:03 ID:PVU1jAjE
なんか最近過疎ってんな・・・・
ここって獣×人でもおk?
キャプテンがお嬢によばれて自分の家で飼っている犬に襲われるシュチュでも書こうかと・・・・
436名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 21:12:50 ID:OUadjJUP
>>435
うわ、キャプテンがワンコに!?
是非お願いします!
437獣×人が苦手な人は注意!!:2009/08/01(土) 22:40:46 ID:PVU1jAjE
※苦手な人は読み飛ばしてください,気分が悪くなっても責任は取りません
けどあんまりエロくないし,描写も少ないから安心?



「円堂君、ちょっといいかしら?」
「んっ? なんだ、ちょっと待ってろ」
練習が終わって、着替えようとした所に夏未が俺のところに来た
みんなはもう帰ったから、今部室にいるのは俺だけだ
「じゃあ、着替え終わったらわたしの部屋に来て頂戴。いい?これは理事長の言葉と思っても構わないわ」
「わっ、分かったわかった、、、すぐ行くから」
行かなかったらたたじゃおかないだろう・・・・・多分、
しかしそこまでして俺を呼び出すんだ・・・・?
「まあ、いいか。早く行ってすぐに終わらせよう・・・・」
練習で疲れてすぐに帰りたかったけど、しょうがないな・・・
俺はどろんこまみれのユニフォームを脱ぎ捨てて、いつものジャージに着替えた
そして、あいつの部屋に向かった。

「夏未〜、入るぞ〜」
「ええ、入ってきて」
扉を開けるとそこには夏未・・・・・だけじゃなかった
なぜか一匹の大型の黒い犬が部屋の隅っこで気持ちよさそうに眠っている
その前にいくら自分の部屋だからといって学校に犬を連れてきていいのか・・・・?
「まあ、そこに座って。いまお茶入れるから」
「あっ、ああ・・・・・」
この犬に関してはスルーなのか・・・・
まあ後で聞いてみよう
「お待たせ、結構高いお茶なのだから残したら承知しないわよ」
「飲むよ飲むよっ!んんっ・・・・」
あんまり紅茶とかそういうのは好きじゃないんだよな・・・
でも残すとうるさく言われそうだし・・・・
おもいっきりグイっと香りが強いお茶をのどに流し込んだ
・・・・・熱い、ばかだ、冷まして飲むんだった
「あっっっちぃイぃぃいいぃいいッッッッッ!!!!!!」
「ちょっと、ふつう紅茶をがぶ飲みする人がどこにいるのよ・・・。もうっ」
「そんなことより水!みず!ミズうぅぅウ!!!!!!・・・・・・あれっ?」
なんだ・・・・?足元がふらついてきた・・・
だめだ、まともに立てない・・・・・もうむりっ・・・・・
「すごいはやい効き目ね、まだ数秒しか経っていないのに。ふふっ・・・」
俺が目を閉じるとき、夏未は不適な笑いを浮かべていた
438獣×人が苦手な人は注意!!:2009/08/01(土) 22:41:35 ID:PVU1jAjE
「起きなさい、もう始めるわよ」
「んっ・・・・、夏・・・・未・・・?」
おもいまぶたを開けて目に最初に映ったのは夏未だった
確か俺は夏未に部屋に呼ばれて、その後お茶を飲んで・・・・・
そうだ急に眠くなったんだ、それで夏未が変なこと言ったんだっけ・・・
それよりなんか寒い・・・・、それにスウスウする
「ふふふっ、案外可愛いもの持っているのね」
「えっ・・・?なっ!?」
自分の姿をよく見ると俺は服を着ていなかった
全部脱がされて、肌を隠すものがひとつも無かった・・・・
腕はロープでグルグルにされて自由に動かせない
夏未が笑みを浮かべながら俺に近寄ってきた
「みっ、見るなっ!わっ、ばかっ!触るなっ!」
「ふふっ・・・いやよ。ほらっ、そんなに嫌がっているのにもうこんなに硬いじゃない」
「・・・・っ!!それは・・・・」
だってそんなに触ったら誰だってそうなるだろ・・・・
そんなにいじられると・・・・もうっ・・・無理っ・・・!
「そこまでよ」
「えっ・・・、そんな・・・・」
「あらっ?やっぱり気持ちいいの?でも円堂君をイかせるのは私じゃなくてあの子よ・・・ふふっ」
夏未がなにかを呼び出すとそいつはすぐに俺のところに向かって走ってきた
そいつは俺の上に乗っかてきて、荒い息をたてていた
「ハァ・・・ハァ・・・・ぐううううっっ・・・」
「なっ・・・犬?こいつって・・・・」
「そうあなたが部屋に入ったときに気にしていたあの犬よ、」
もしかしてこいつが俺を気持ちよくさせるのか・・・・・?
いやだっ、やめっ、あっ!
「うあっああ!そんなの入れるなよ・・・、抜いてくれ・・・・、っ!」
「ハァ・・・ハァ・・・!!」
赤黒く、とても熱く、がっちりとしたものが俺の中に容赦なく入れて
そして激しく腰を揺さぶってきた
やだっ!俺はこんな奴とやりたくなんかっ・・・・・!
「うああああっ!だめ・・・・もう・・・でるっ・・・・こんな奴に・・・・!」
「ぐううううううううううううっ!」
「っ・・・・・!!くはっ!ふあっ・・・・!そんな・・・・・」
439獣×人が苦手な人は注意!!:2009/08/01(土) 22:42:11 ID:PVU1jAjE
犬の白い液体が俺の中に大量に出された
その液体は中に納まりきれず外に溢れ出てしまった
そして同時に俺もイッてしまった・・・・・犬相手に・・・・
「はぁ・・・、はぁ、そんな・・・・俺・・・」
「気にしなくていいのよ、気持ちいいものは気持ちいいもの・・・・」
なんで夏未はこんなことをしたんだ?
「えっぐ・・・・なんでだよ・・・なんでこんな事・・・・!」
ぼろぼろ涙をこぼしてしまった・・・・・
犬相手にイかされて、夏未の前でその姿をみられてもう我慢できなかくて泣いてしまった
ううっ・・・・・情けない、
「ふふふっ・・・、さてと」
「へっ・・・?」
夏未が制服のポケットから携帯を取り出して、それで俺を何回も撮り始めた
「・・・・・!!どうするつもりだよ・・・・それ」
「そうね・・・・みんなに見せちゃうとか・・・・」
「お願いだ!それだけはっ・・・・!」
犬相手に気持ちよくなった奴の写真なんて誰にも見させたくない
夏未は撮った写真を俺に見せると、白い液体でべたべたになっている俺が写っていた
「誰にも見せたくない?」
「ああっ・・・・」
「じゃあ、今度から私の言う事を聞いてくれるかしら?」
「えっ・・・・」
「大丈夫よ、雑用とかそんなのじゃないから。もちろんこの子の相手になれなんて言わないわ」
「じゃあ・・・・なんだよ・・・・」
「それは後でのお楽しみよ・・・・・ふふふふふっ・・・・・」
でも俺はこの後、あんな目にあうなんて思わなかった・・・・・
けどそれは俺を・・・・・・


終わり


440獣×人が苦手な人は注意!!:2009/08/01(土) 22:44:32 ID:PVU1jAjE
吹雪×木暮や触手と円堂を書いた人です
いつも腐向けですいません
ちなみにこれで終わったわけじゃありません,今度は久々にまともなのを書きます
441名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 23:30:06 ID:OUadjJUP
>>440
GJ!! 乙です!!
キャプテンが獣に汚されてる…大コーフン!!(*´Д`)=з
第2章、楽しみにしてるよ!
442名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 00:19:10 ID:l6qsSgxH
このスレの住人は職人も読み手も含めて、愚痴スレを100レスくらい遡って読んでくるといいかもな。
443名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 00:26:50 ID:EU/UA8bb
他スレの話題引きずってくんな馬鹿
444名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 00:49:55 ID:ZVP7yX34
>>443
読まれたら困るのか?
445名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 01:31:50 ID:OcIZLniz
>>443
スルーした方が良いよ

>>437
作品乙です!
円堂は襲われキャラだなw
446名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 02:10:18 ID:xFx4GLOm
ホモバッカ帝国(-.-)
447名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 03:13:37 ID:0hY9ItsO
>446
他スレでは男×男の場合801板行けって言われるけど、ここは男×男も良いらしいからいいんじゃないかな。
スレごとの空気もあるし。
448名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 03:40:19 ID:3uF/QUkH
>>447
夏厨はスルーしようぜ

それに801板では専用の汎用SSスレでの投下がルールってガチガチに決められてる
そこへ大量の特定二次作品投下されても逆に迷惑だろ

ここではオールカプおkって決まったんだからぐだぐだ言ってる奴は全部スルーで
449名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 11:31:41 ID:l6qsSgxH
>>443
他スレと言われても、明らかにこのスレの事が話題になってる時がある。つまり、このスレの住人の職人か読み手が愚痴ってるんだろ?
このスレ内でも住人同士でたまに揉めてるし、自分達の事を完全スルーはどうかと思う。
450名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 12:15:28 ID:rCJf+I1e
801板にイナズマスレあるけど、あそこは雑談だけでSSとか投下できるって感じじゃなかったな
男女書きが投下しにくくなってるってのはあるかもしれないけどそれで分けたりするわけにもいかないし
だからといって男男を投下するのは自粛してくださいってのもどうかと思うし…
451名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 12:19:29 ID:RWY7HURi
愚痴スレは愚痴スレであって「自分達の事を完全スルー」という意識を持つのは間違い。
問題があると思ってる人がいるなら直接このスレで話し合うべき。
452名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 12:53:25 ID:xFx4GLOm
バカホモッ(-.-)
453名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 16:30:55 ID:JGjYEVL0
追い出された奴が粘着荒らしになるのはよくあること
454名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 16:40:30 ID:EU/UA8bb
>>451
なんでこのスレでなく愚痴スレに書き込まれたのかよく考えろや
ついでにお前>>234だろ?何で戻ってきたんだよ
455名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 16:49:01 ID:g4KzQMFz
腐叩く奴出てきたあたりからおかしくなった
456名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 16:49:11 ID:RWY7HURi
はあ?
457名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 16:52:37 ID:RWY7HURi
愚痴スレは基本的に、当該スレに不満を書き込まないかわりに愚痴を吐き捨ててスッキリするためのものだろ
わざわざ読みに行けなんて強要するのはおかしいし、愚痴スレに書き込まれていると教えることも普通ならマナー違反でしょ。
458454:2009/08/02(日) 17:00:18 ID:EU/UA8bb
ごめんさっきの書き込みの安価は>>449の間違い
ごめんなさい
459名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 17:03:22 ID:4cV0c1HK
何ですぐに学級会になるのか…。
愚痴スレ見てないから何があるのかは知らないけど、このままだと職人さんが投下しにくいと思うんだ。
460名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 19:43:38 ID:20kSMIFK
こうやって反応するから>>451みたいな奴が味しめていつまでも涌いてくるんだろな
461名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 19:46:25 ID:20kSMIFK
ごめん>>442の間違いだった
462名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 19:50:49 ID:Arb7H6eJ
間違えたフリをして451を苛めるスレw
463名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 19:59:30 ID:0hY9ItsO
ホモだろうが男女だろうが楽しく読めればなんでも良い。
苦手な物は避ければ良いしね。

↓↓↓以下何事もなかったかのように再開↓↓↓
464名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 23:15:05 ID:aMmNmOE0
>>440前に円堂×夏未、風丸×円堂のリアルタイム投下してた人だよね?
文体一致するし!改心したんだな!!大歓迎だ!
触手も獣姦もマジで興奮するぜ!!次回も全裸待機してます!!
465名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 23:18:01 ID:o2iZBZBh
今度は特定厨が現れる、とw
466名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 23:20:15 ID:zrbGF4xX
もし本当に同一人物だとしても
きちんと投下ルール守ってくれてて、今後も荒らさないってんなら
正直過去なんて関係ないんだぜ
467名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 23:28:21 ID:WgMX1c+9
>>464
正直・・・・そうです
468名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 23:32:42 ID:k32Q4ozg
>>467
>>466と同意見
ふぁいっとぉ☆

本音を言えば、頑張ってスルーしてほしかったが…
469名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 00:01:16 ID:s980DOs+
>>467
死ね
氏ねじゃなくて死ね
どんだけ居座るんだよ
470名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 00:40:18 ID:6IjX9ddz
もはや単なる私怨だな
荒らす材料も尽きたと見える
471名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 01:41:00 ID:M+ybmFge
私怨つーか相手するから余計荒らすんじゃないの?
なんかスルーできない人が多すぎ。
嵐もその他もどっちにも子供が混じってる様に見える
年齢指定がある板なんだけどな
472名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 09:08:51 ID:9LeePCEu
>>471と同意見。
わざわざルール破ってる荒らしに反応する必要ないよ。
473名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 12:46:48 ID:UYsbSIpb
>>467
ちゃんと改心してルール守ってるんだからそれに関してはもう言うことはないよ
でもいつも腐向けですみませんとか、一々謝らなくていい
ただこれだけは言っとく
自分でも分かってると思うけど、だんだん展開がワンパターンになってきてるだろ?
思いついたまんまで形にするな。書いたものを読み直して再考してみろ
今度は文章の向上に努めてみるんだ
そうやって努力のあとを見せれば、噛みつく奴もいなくなるだろうよ
474名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 12:49:19 ID:R99w28Vh
>>472
お前もageながら言う事じゃないだろ。住人を装ったアンチか?
もう二度と来るな
475名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 13:07:28 ID:Ev7zs2wn
このスレ内で一番レベルが高い代表作品ってどれ?
476名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 13:44:29 ID:yUBVARB3
一之瀬君のセックス講座
477名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 13:52:01 ID:fKhug0GX
俺もあれ好きだw
478名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 15:49:52 ID:TdW78a22
あれはすごかった…w
479名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 16:18:08 ID:6O3G5xsh
レベルが高いってどういう意味でのレベル?
480名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 19:27:45 ID:pB0vyKUs
>476に同じ。

面白かったのは個人的には瞳子監督と吹雪。
なんかちょっと意外性があって面白かった。
481名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 21:15:14 ID:i3hwVdVE
>>480 同意w
やはり栗松増殖バグ話が面白くて怖くてヤバかったわ
あと個人的に影野マックス話の心理描写が秀逸だったな
早く最終章が読みたい
482名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 21:50:26 ID:KMyDTyES
円堂がラグビー部でオナニーするの好きww
続き見たいんだぜ
483名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 21:54:38 ID:+aWT2Yy1
>>476
激しく同意wwwww
何度見てもいろんな意味で面白いwwwww
484名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:10:11 ID:ASyh72BZ
オウフ
485名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:28:10 ID:YH/LD0zI
>>484
リアルな話、勝てる気がしない
486名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:40:01 ID:j9HLTHQu
デザームの一人称教えてくれ
デザーム×マキュアで困ってるんだ
487名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:46:28 ID:YH/LD0zI
わたし…じゃなかったっけ?
488名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:53:36 ID:4uR3NLWl
>>486
デザーム×マキュアワクテカ
489名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:58:18 ID:yUBVARB3
490名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 23:16:13 ID:j9HLTHQu
危ないとこだった我で書いてた
マジ感
491名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 23:24:18 ID:R99w28Vh
デザーム×マキュアwktkなんだが、>>365だったらどうしようww
492名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 23:57:14 ID:v1IJmVcv
>>486マキュアじゃないの?

前に「マキュア雷門嫌ーい!」とか言ってたような
493名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 00:06:49 ID:ipTUi3iZ
>>492
文章嫁w
デザームの一人称な
494デザーム×マキュア(1/4):2009/08/04(火) 00:37:21 ID:LhFDK6lr
・マキュア×デザーム
・初投下雑描写注意
・初エロなんで見れたもんじゃないかもしれませんが、よろしければどうぞ読んでいってください。






エイリア学園のチームであるイプシロンの一員のマキュアは、チームメイトと何度か身体を重ねたことがある。といっても、顔が良いからという理由で、ゼルやメトロンか、ランクの違うディアム――たまにはいいかと興味本位でクリプトやパンドラといった雌と夜を共にした。
堅物のメトロンは愛撫一つに恥ずかしがってちっとも楽しくないし、ゼルなんかは愛撫もそこそこにすぐ入れて自分勝手に行為を進めて行く。ディアムは全く自分の言いなりで、つまらない。クリプトやパンドラは問題外だ。マキュアは玩具なんかより血の通う男性器を好んだ。
だが、デザームは違う。
「デザーム様」
デザームの逞しい身体に身を寄せて、マキュアは熱の篭った声で囁くように呼んだ。縋り付くように引き締まった胸元に手を沿える。殆どの男はこの時点でマキュアの色気に惑わされるが、デザームはどこまでも冷静だった。
拒絶もしなければ、腕を回して受け入れもしない。
マキュアは高い位置にあるデザームの頭を引き寄せて、薄い唇に自分のそれを重ねた。
「マキュアよ、再び私を求めるのか」
デザームの抑揚のない声で発せられた問いに、マキュアは欲のままに答えた。
「はい、デザーム様。マキュアはデザーム様が欲しいです」
デザームは自らマキュアを求めたことはなかった。だが、こうしてマキュアの意思を確認するとそれを受け入れ行為に及ぶ。
愛や恋といった青い感情などではなく、地球でよくある部下が出世のために上司に媚びを売るのと同じなのかもしれない。少なくともマキュアは単純にデザームとの媾合が好きだった。
デザームはマキュアをベッドに横たえて、スーツを脱がす。その手際の良さはまるで人形の服を取り外すようだった。
495デザーム×マキュア(2/4):2009/08/04(火) 00:44:51 ID:LhFDK6lr
乳白色の肌。程よく筋肉がついた肢体は滑らかな曲線を描いて雄を誘惑する
。デザームはマキュアの右肩を掴み、持ち上げて俯せにさせる。
すると、やはり白い臀部を撫でた。力強く掴み揉みしだくわけでもなく、壊れ物を扱うようにするすると何度も撫でる。
もどかしい感覚にマキュアは身を震わせた。
「ああ、デザーム様」
デザームは無言で右足を持ち上げ足の親指を口に含み、円を描くように舐める。それから一本一本丁寧に、指の股まで舌を這わす。
そこからゆっくり膝の裏まで舐め上げた。左足も繰り返され、マキュアは耐え切れず微かに鳴く。
更に、太ももを這い上り臀部の中央を舐めた。谷の表面だけで奥には及ばない。
デザームはいつも、女性が最も感じる部分を避けて愛撫する。足の指からへそや脇、手の指までまるで全身を味わうように舌を這わせた。
マキュアはそれをもどかしく思いつつも、そのじれったい感覚が好きだった。事を性急に運ばれるよりも、ゆっくり愛されたい。
マキュアの白い肌は、デザームにたきつけられた興奮で汗ばみ、頬は上気してすっかり情欲に染まっている。
デザームがマキュアを仰向けにさせて乳房に触れるだけで、上擦った声を上げた。
「はあ……デザームさまあ……マキュアは、もう」
「まだだ」
乳房の頂にある赤い乳首は立ち上がり、敏感になっていた。
デザームが人差し指で弾くように触れればマキュアの嬌声が甘く響く。
秘所はすでに濡れそぼっていた。マキュアが股をすり合わせると粘着質な水音が立つ。そこはすでに男を求めていた。
マキュアは限界を訴えるべく口を開くが、乳房の突起を指でこねるように愛撫され言葉にならずに嬌声を上げた。
そしてついに、デザームは身体の中央へ手を伸ばす。指を三本、秘所へ押し付け圧迫する。それだけで、マキュアは鼻にかかったような声で鳴いた。
496デザーム×マキュア(3/4):2009/08/04(火) 00:46:58 ID:LhFDK6lr
「はあ、ん……んふ」
「見ろ。触れただけで濡れたぞ」
デザームはマキュアの愛液で濡れた手の平を見せた。濡れた指がてらてらと淫らに光る。たったそれだけのことだというのになんといやらしいことか。
その瞬間から、デザームは容赦なく攻めた。
蜜壷に指を差し入れ、激しく出し入れしたり、ナカを撫で回したり、無茶苦茶に掻き交ぜるようにして秘所を攻めた。
「ああ、ああ……はあん!デザーム様ぁ」
「マキュア。淫らに鳴いてよがって、そんなに気持ちがいいか」
「はい、デザーム様。はあ……マキュアは感じてます。デザーム様も……」
先程までの丁寧な前戯とは大きく違って激しく、最も感じる部分を攻められマキュアはあられもない声を上げる。
デザームの問い掛けに答えるのにもいっぱいいっぱいで途切れがちだった。
デザーム自身もスーツを脱ぎ、引き締まった裸体を晒す。
その間に乱れた息を整えようと喘ぐマキュアに、仰ぐようにそそり立つ肉棒を見せ付けた。
「私のこれが欲しいか、マキュア」
膨張したそれは、見る雌全てを自身に収まるかと不安にさせる程大きく、赤黒い姿はグロテスクだった。
先走りの液が妖しく光り、欲のはけ口を求めていてまるで別の生き物のように思えた。
マキュアはそのデザームのものに生命力に溢れている、と、頼もしさすら感じていた。
「はい、デザーム様」
メトロンやゼルのものなどと比べモノにならない。
待ち侘びたそれを前にしたマキュアの返答に、迷いはなかった。身体の芯が疼いて仕方がない。
デザームはマキュアの足を持ち上げ、陰部に宛がうと身体を押し進め一息に挿入した。
「あああっ」
マキュアの悲鳴に混じって、デザームは呻く。
十分な愛撫で溢れた愛液が潤滑油となり、すんなり膣に収まったが、マキュアに締め付けられて息が詰まるようだった。
「マキュア」
「入ってます、デザーム様……ああう」
マキュアの足を肩にかけて結合を深くさせたデザームは、腰を引いたり押したりしてピストン運動を開始した。
足を捕われ身動きがとれなくなってしまったマキュアは、デザームのなすがままだ。
497デザーム×マキュア(4/4):2009/08/04(火) 00:49:22 ID:LhFDK6lr
「あああん!はあん、デザーム様ぁっ!もっと……ああ、もっと!」
狂ったように喘ぎ、甘く痺れるような感覚に酔いしれる。
がくがくと揺れる身体が嬌声を途切れさせ、それが欲情を誘う。
快楽に溺れてもはや自分が何を言っているのか判然としなかった。
「イッちゃう!もっと、もっと……ああ!」
「達するがいい!」
「デザーム様!ああ、デザーム様ぁっ……」
昇り詰めるような感覚。徐々に、意識が薄れて夢を見ているような気持ちになる。
否、夢ではない。それを知るマキュアは幸せで満たされていた。
デザームはマキュアの、そして自身の限界を悟り、腰を引いてぎりぎりまで肉棒を蜜壷から出した。
「マキュア……」
「デザーム、様――あ、ああ、ああああっ!」
そして一気に腰を押すと、オーガズムを迎えたマキュアの締め付けに自身も達し、精液をマキュアの子宮に解き放つ。
交接したまま、荒い息を調えて二人はしばらく情事の余韻に浸った。
デザームが己のモノを引き抜くと、詮を失った膣からコポッと白濁の液が溢れる。
マキュアの愛液とデザームの精液が混ざったそれはマキュアの太ももを伝い、尻まで筋を作ってベッドに滴り落ちた。
マキュアは身を起こし、ベッドにできたシミを見つめた。まだ、異物が入っている感覚が残っている。
デザームと自分の液が混ざったシミを見ていると、どうしようもなく満たされた。






終りです。
稚拙で申し訳ない。
致命的なミス
マキュア×デザーム→×
デザーム×マキュア→〇
すまない。
498名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 01:02:06 ID:kjRajCKE
GJ!!
宇宙人達も大好きだから読めて嬉しい
マキュア可愛いし優しげなデザーム様にも萌えた
乙でした!!
499名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 04:14:05 ID:KpxcbF5z
>>494
待望のマキュアたんネタにマジで顔射!!文体渋くてよかったよ
デザーム様ムッツリ過ぎるぜ…
500名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 10:06:46 ID:NQpfLhuM
GJ
受けでメロメロのマキュアも良いな
501名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 12:42:51 ID:iPD1pfsA
マキュア可愛い!GJ
502名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 13:28:01 ID:3gcz4QK8
エロイな〜実にエロイ
レベル高くて正直たまらん
503名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 19:20:56 ID:LhFDK6lr
春奈×カエルとかエロいと思うんだ
キモいと思うのが大多数かもしれないが
504名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 19:33:10 ID:LhFDK6lr
間違えた逆だった
505名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 20:19:21 ID:OVIID/Lp
春菜×野生中DF一年の蛙田達士だなんて超次元過ぎるだろ…
506名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 23:36:42 ID:nCDr0LjX
誰か稲妻KFCのまこちゃんの
学年または年齢を知ってる人いるかな。
507名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 00:05:49 ID:2j9vg81i
>>494
エロイGJ!
こいつら中学生とは思えないエロさw
508コテハン:2009/08/05(水) 03:29:08 ID:8AQKgpsA
おっぱい祭りと聞いて巨乳成分の補填に来ました。
最終章はもうちょっと待っててね。
509やおのさんのゆううつ:2009/08/05(水) 03:30:44 ID:8AQKgpsA
ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou86736.jpg


         /~  ̄`ヽ、___
       /            ̄ヽ、
     /      / ̄、       ゝ
   〃       /-----\       〉__
_ -‐     ____/_____\____ ー‐  ヽ、
     ゝ´     ヽ   / _    \      〉
、   /     `ヽ    ´      ヽ   ノ
.\  }         〈ニ〉ゝ       〉 ∠、   投下だヨ!
〈  \}          ー´        l    )
、__  ヽ、                 ∠_ / ̄
 /" ̄ ヽ、               / ヽ、
/       ヽ、           /    ゝ
           ~ ‐‐---‐‐ ~ ´       ヽ、
510やおのさんのゆううつ:2009/08/05(水) 03:31:20 ID:8AQKgpsA
日の出と共に目覚め、日の入りの頃には寝静まると言っても過言ではない。
深夜の商店街はひどく静かで、誰一人として居座る者は居ない。
この近くには、ひとつの建物の中に沢山の専門店が存在する総合デパートが無いため
ここ80年近く、変わることなく近隣住人に愛され続けていた。
その中に存在する、ある青果店の女将のおはなし。


経営時間を終えて、店のシャッターを閉める。
がらがらと派手な音を立てて、店内と目の前の道路を遮断していった。
この店をずっと支えてきたものだ。所々の錆が年期ものであることを物語っていた。
ひと仕事終えた女将は店内へと戻り、店の女将から主婦の顔へと切り替わる。

朝方干しておいた洗濯物を取り込み、風呂焚きに夕飯の支度。
本日の店の売上高を計算、翌日の準備。
全ての作業を終える頃には日付変更線はとうに飛び越えている。
明日の朝食の下ごしらえをした後、くたびれて床に就く毎日を繰り返していた。
中学生になる息子と夫は既に寝静まっている。
あと数時間もすれば、夫は朝競りへと出かけていく。
第一に店、第二に健康、第三に家庭。
優先順位でいけば、彼女は最下位に近い位置となるであろう。
そのことを承知し、半ば諦め気味に受け入れていた。


少女時代も青春もとうの昔に過ぎ去っていった。
恋も経験し、最愛の人とも出会い結ばれ、子宝にも恵まれた。
決して裕福ではないが、不自由は無く、店も軌道に乗っている。
この恵まれた環境で、強いて不満をあげるとするならば
最近夫に構ってもらえないことだろうか。
もう息子も手の掛かる年齢ではない。
年月を重ねるごとに、胸が高鳴る経験は減っていき、女扱いもされなくなってきている。
最近結成したサッカーチーム『一番街サリーズ』の要であるGKを務めてはいるものの
この熟れた身体の火照りは、スポーツで昇華できるものでもない――。

「はい、これでおしまいっと…」
ふぅ、とため息をつきながらパタンと売上帳を閉じる。
「やれやれ、もうこんな時間…さっさとお風呂に入ってしまおうかね。
 どっこらしょっと…あらやだ私ったら」
ここのところ特に増えた独り言に愚痴をこぼす。
私も年なのかしらねという皮肉を
自分で言い自分で受け止める彼女の表情が残念そうに歪められた。

「ふぅ…昔はボンキュッボンのナイスバディだったんだけどねぇ……」
脱衣場にて、鏡に映る自身の姿に対して言い放つ。
「今じゃぁ、見るも無残というか…この三段腹が忌々しいわ…
 鏡に鏡餅写してどーすんだか……あらやだ!今私、上手いこと言った?!」
空間には彼女しか居ないため、返事は返ってこなかった。
とても虚しい気持ちで風呂場へと進むのであった。

風呂からも上がり、再び台所へと向かったとき
ふと目に留まる、サイドボードに飾られた一枚の写真。
まだ息子が幼い頃に撮った、一家だんらんの写真。
…あの頃はよかった。息子の世話は大変だったものの幸せだった。
そして何よりも、夫が自分を、女として見ていてくれた。
風呂上りの火照った身体から、内側からの熱が静かに発生するのを彼女は感じていた。
511名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 03:32:00 ID:8AQKgpsA
寝巻きを取り去り、自身の手で乳房を揉みしだく。
「あぁぁ…アンタ……アンタぁ……」
その豊満な乳房は上下に揺れ、たゆんたゆんと身体を揺すった。
「アンタ…昔はよく、こうやって…弄ってくれたよねぇ…?」
おおよそ全体を掴んでいた手は次第に支配する面積を狭め、乳首を責める。
大きく肥大した先端をツメでクリクリとこねくり回す。
「はぁ…はぁ…っ、ほぉ〜ら…アンタの好きな干しブドウだよ…ふふっ。
 いつも、美味い美味いって…褒めてくれたもんだよねぇ…?」
その豊潤な胸を下から持ち上げ、自らの口に含んだ。
「私が…ぁむ、前に…『おっぱいは赤ちゃんのためにあるものだ』って言っても…
 ……『おれにも吸う権利はある』って…、んむ……
 あのときは、さすがに私も…あぁん……呆れたものだよ…」
じゅうう、と音を立てながら吸い上げる。
「まったく、男ってやつは……っふ!
 幾つになっても、コドモなんだねぇ……!」
胸への愛撫もそこそこに、彼女の腕は下半身へ伸びる。
壁にもたれ掛かる姿勢から腰を下ろし
フローリングに下肢をだらしなく投げだし、開脚のポーズをとった。
下着の上から女性器の形をなぞる。
すると湿り気を帯び、布が陰唇の形に添って張り付いた。
しばらく弄んでいてが、やがて寝巻きのズボンごとパンティーを取っ払う。
今まで皮膚にぴったりとくっついていたため
引きはなした瞬間つっと愛液がしたたり、両間に卑猥な橋を作った。
「うぅうう……アンタ……寂しかったよ…アンタ…ァ……」
とろけきったアソコにずちゅ、ずちゅ、と猥らな音を響かせながら指を出し入れする。
二本、三本と指を増やしていく最中、ふと台の上に目の焦点が合った。
そこにあるのは、店の売れ筋商品のひとつであるダンボールに詰められたきゅうり。
「アンタ…溺れたいよ……私を夢中にさせとくれよ……」
色欲の魔力に取り付かれた彼女は、きゅうりを一本取り出して
そっと雌の象徴にあてがい、指に代わってピストン運動を再開させた。
「もうオバサンだけど…私だって……
 私だって…女、なんだよおぉ……!!」
この瞬間、青果店の女将でもなく、主婦でもなく、母親でもなく。
ひとりの女の顔をしていた。


荒く呼吸を繰り返すひとりの女性が存在していた。
彼女の利き腕には、てらてらとにぶく光を反射する一本のきゅうりが握られていた。
所々にこびり付いている赤色は血液だろうか。
この野菜の表面にはぷつぷつとした小さな刺がある。
その刺が彼女の内部に傷をつけたのか。
それとも、長い年月が彼女のものを少女に逆戻りさせてしまったのか。
どちらにせよ、このきゅうりを店頭に出すことは許されない。

「ぁぁん…はぁ…ハァ……」
行為の余韻に浸るものの、どこか満たされない何かを想い
喘ぎに混じり切ないため息が漏れる。
疼きは静まったが火照りは未だ冷めず、身じろぎをしない彼女の目に留まる
事の発端となったサイドボードの一枚の写真。
「アンタ…私、は……」50
夜明けまでにはまだ時間がある。
商店街が活気付く朝が来るまで、彼女は何を思うのか。
その写真の意味を、うつろな瞳でどう考えているのか。




終了
512コテハン:2009/08/05(水) 03:33:17 ID:8AQKgpsA
ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou86736.jpg
青果店のおばちゃん。
野菜もボールもしっかりキープ!


一番街サリーズのGKでタフネスブロックの使い手。
豆知識として、サッカー部部室の左で
常時うろついている学生モブに第五章時点で話しかけると
「青果店のまんまるおばさん知ってる?あれオレのおふくろ」と喋るため
彼は息子であるということがわかる。


以上です。
513名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 13:51:17 ID:HszclMRN
乙です!
その発想はなかったわw
514名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 14:50:16 ID:c+zcNaNg
ワロタwwww
斬新だな、乙!
515名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 20:22:27 ID:H/3/yY5P
>>512
もしかして、実体験じゃないよね?
516名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 21:59:49 ID:uT0G7Wf9
>>515
wwwwww
517コテハン:2009/08/05(水) 22:09:29 ID:8AQKgpsA
はい、「増殖バグ」は実体験です
当時消えたのは仁ではなくスカウトキャラのふくろさきですが
おかげさまで5章はとても印象に残ってます
518名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 22:38:48 ID:A/1zsXA3
コテハンさんいつも乙です
面白かったです
519名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 23:08:25 ID:H/3/yY5P
>>510-511
これって、実体験だよね?
520名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 23:25:42 ID:FPJOVJtG
しつこい
521名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 23:27:05 ID:Qx0KFVqZ
秋葉と伊賀島と木戸川ん時に風丸と栗松二軍→強制加入をやらかしたのに
誰も消えなかったし増えなかった俺は運が良かったんだな
522コテハン:2009/08/05(水) 23:30:55 ID:8AQKgpsA
はい、「増殖バグ」は実体験です
当時消えたのは仁ではなくスカウトキャラのふくろさきですが
おかげさまで5章はとても印象に残ってます
523名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 23:36:07 ID:H/3/yY5P
>>511
実体験だよな!?
524コテハン:2009/08/05(水) 23:36:40 ID:8AQKgpsA
はい、「増殖バグ」は実体験です
当時消えたのは仁ではなくスカウトキャラのふくろさきですが
おかげさまで5章はとても印象に残ってます
525名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 23:37:50 ID:H/3/yY5P
もういい!
526コテハン:2009/08/05(水) 23:56:43 ID:8AQKgpsA
はい、どうも。


ところでまとめ氏
補足説明>>512もアニメ派の人用に
収録してもらえるでしょうか?
よろしく頼みます。
527名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 01:54:17 ID:uYRWS7it
コテハンさんのGJな話の後にすまないが、宇宙人書いたから投下する
528ディアム×マキュア(1/5):2009/08/06(木) 01:55:59 ID:uYRWS7it
・ディアム×マキュア
・雑描写注意
・ほんのりデザーム×クリプト




宇宙人とはいえども、地球人が日が沈むと眠るように、彼らも休息を欲する。
今まさにその時であるが、与えられた個室で独りきりになると、マキュアは決まって物寂しさを感じた。
いつもこんな時は、唯一敬愛するデザームの元へ夜伽を求める。
デザームの部屋は、補佐であるマキュアやゼルすら規格外と思える広さで、イプシロンの他のメンバーの個室とは遠くに位置する。
長い廊下を渡り歩き、デザームの部屋の前に立つ。
呼び出しのスイッチに手を伸ばせば、デザームが姿を現すだろう。
上官の私室に断りもなしにおしかけるのは無礼に値するのかもしれない。
だが、情欲を求めて迫るマキュアを、デザームが拒んだことはなかった。
扉に設けられた小型の画面は、部屋の主が応えれば中の人物を映し出し、音声を伝える。
スイッチに指を添えて力を入れようとした瞬間、マキュアは信じられない声を聞いた。
「ああ、ああ……デザーム様」
それは女が情欲に縋る甲高い嬌声だった。確かにデザームの名を呼んだ。
通話状態のまま放置されていたらしい。途切れ途切れに嬌声が発せられる。
まるで、頭から冷水をかけられたような感覚を覚える。
マキュアはその場で凍り付いた。
この声の正体をマキュアはよく知っている。
その者は無口で滅多に喋らないが、確かに覚えているのだ。
――クリプト!
いつも余裕そうな笑みを浮かべたイプシロンの一員だ。
自分とデザームは身体の関係を結べども、互いに想い合う仲ではない。
だから、デザームが誰を抱こうがマキュアに介入の余地はなかった。
とはいえ、敬愛するデザームを寝盗られたマキュアの衝撃は計り知れない。
クリプトはスリムで背が高い。落ち着いた大人の色気を持っていた。対してマキュアは背が低く、言動も顔貌も幼い。
デザームは、クリプトのような女が好みなのかもしれない。
以前マキュアは、興味のままにクリプトを誘ってみたことがあった。
攻める側――俗に言うタチのつもりで行為に及んだが、気がつけば立場は逆転して自分が喘いでいた。寝技は相当なものだ。
「ああ……ん、デザ、ム様ぁっ」
電子音に混じってクリプトの嬌声が響く。今頃彼女はデザームの逞しい胸元に縋り付き、よがっているに違いない。
「やめて、マキュアのデザーム様に……」
無意識に呟いていた。
何がマキュアのデザーム様だ。自分にそんな資格はないというのに。
529ディアム×マキュア(2/5):2009/08/06(木) 01:56:52 ID:uYRWS7it
クリプトのなまめかしい声が耳の裏に張り付くようで、煩わしい。
デザームの愛を受けるのが自分であったなら……。
マキュアはデザームの部屋の前から立ち去った。
悔しくて、払拭できない嫉妬がマキュアの身を焦がす。身の内にある激情が身体の中で暴れ回る。苛立ちが欲情に変わったのはすぐだった。
マキュアはベッドに腰掛け、スーツ越しに自分の陰部に触れた。割れ目に右手の人差し指を宛がい圧迫すると、甘い痺れが身体の芯を駆け抜ける。
「んうっ……」
肢体を震わせながら、左手で小型の通信機を操り耳に宛てる。相手が応答したのを確認すると一方的に自分の元に来るように命じた。
揉むように自らを虐めて荒い息を繰り返す。
するとドアが開いて栗色の髪の少年が姿を現した。
「お呼びですかマキュアさ――ま」
少年――イプシロンの下位ランクであるチーム、ジェミニストームのメンバーのディアムだ。
ディアムはいつも半分閉じた瞼を見張ってマキュアの痴態に驚く。
いつものスーツを脱いで、みずみずしい乳房を晒し、自ら頂の桜桃を摘むように弄る。
細い脚を開いて愛液の滴る陰部をぐちゃぐちゃに掻き交ぜて喘いでいた。
「遅いのよ。マキュアを待たせないで――はやく、こっちに来なさいよ」
言いつつも手を休めることなく自分を攻め続けた。
荒い呼吸でする高圧的な物言いは、ディアムの目にどうしようもなく淫らに映る。
「は、はっ」
ディアムは従順に頷いて、マキュアの足元まで近寄った。
寝静まる頃にマキュアに呼び出されたことは何度かあった。その度にディアムはマキュアと身体を重ねた。それは、マキュアが最初に遊び感覚で自分を誘った結果だとディアムは知っている。
だが今日は、相当不機嫌であると悟った。
「着ているもの全部脱いでひざまづくの」
「はっ」
下位のジェミニストームに所属する自分にマキュアを拒む権利はないのだ。
どんなに屈辱的な命令であっても応じなければならない。
マキュアは手を休めてディアムはスーツを脱ぐ様子を睨むように観察した。
無言でじっと見られるのは気分の良いものではない。気にしてはいけない。ディアムは自分にそう言い聞かせて極力事務的にスーツを脱いだ。
全裸になると、ベッドに腰掛けるマキュアの足元に片膝をつく。
530ディアム×マキュア(3/5):2009/08/06(木) 01:57:39 ID:uYRWS7it
ディアムの小柄ながらに鍛えられ引き締まった身体には頼もしさを覚えるが、それを合わせると下腹部にぶら下がる柔らかな陰嚢の情けなさといったらない。
マキュアはデザーム以外の雄の裸体を見ると、いつもそんな感想を抱く。
マキュアは片足を伸ばしてディアムの肩に置いた。そして酷悪な笑みを浮かべて言う。
「初めてじゃないんだから、何をすればいいかわかるでしょ」
互いが無防備な姿で向き合っている。それでもマキュアは、女王のような身振りで従者役のディアムに問うのだ。
ディアムはマキュアの細く、それでいてしなやかな脚に手をそえて爪先に口付けた。
足の甲、踝、踵、足首から脛、膝まで舌でなぞる。
マキュアのミルクを溶かしたような白い脚には、ナメクジが這ったような筋がてらてらと光る。
その様が煽情的で、脚に特に欲情するような性癖でもないディアムさえ欲望を駆り立てられた。
片方も満遍なく慈しむと、マキュアが自由な足を陰茎に寄せて、足の指で器用に挟んで弄った。
「くっ」与えられた快楽に、ディアムは一瞬気を取られ耐え忍ぶように唸る。
動きを止めた事が気に入らなかったのか、マキュアは足底でぎゅうと睾丸を踏み付けた。
ディアムが顔を歪めて、息を詰まらせたのは、果たして痛みによるものなのか、それとも快感を覚えたからか……。
両者の可能性を悟ったマキュアは、冷笑して見せながらディアムを詰った。
「感じたの? 変態」
――自分に被虐心はない。
ディアムはマキュアに構わず、足の裏に舌を這わせて足の指を味わうように加える。
「あっ」
舌で指の股に触れた時、マキュアは小さく声を漏らした。
女王が吐いた吐息の熱さに、ディアムは外面にさおくびも出さないが勝利を悟った。
531ディアム×マキュア(4/5):2009/08/06(木) 01:58:25 ID:uYRWS7it
「あう――はあ……もう、もういい!ココでマキュアを満足させなよ」
あからさまな強がりだ。それでもマキュアは、ディアムの好きにさせようとしなかった。
脚を広げて秘所を晒し、自ら小陰唇をくつろげる。肉びらに覆われていた肉芽があらわになった。女園はすでに性の蜜でしっとり濡れていた。
ディアムがそこに鼻先を近づけ、息を吸うと甘い女の香りがした。
マキュアが手を離すと肉のマンジュウで再び塞がれる。
ディアムはそれを惜しみ、四本指を太ももにかけて親指で広げた。そして赤く熟れた肉の花に舌を這わせる。
「ああんっ……」
マキュアは快楽に身を震わせた。ディアムが深い所を避けて浅く愛撫していると、じれったそうに腰をくねらせる。
舐めても舐めても、女の蜜は蓋を失ったように溢れ出る。それはぬるぬると粘着質で、味わってみると塩気がある。
「ああっ、んふう……はあ……」
口をすぼめて吸い付くと、マキュアは一際高い声で喘いで腰を突き出した。
軽いオーガズムに達したマキュアは、ベッドにぐったりと寝そべり、胸を上下して息を整える。乳房が呼吸に合わせて突き出され、いやらしい。
ディアムはベッドに上り、女王と同等の舞台に上がった。
マキュアの顔の横に手をついて覆いかぶさる。絹のような肌に薄い陰りができた。そういえば照明を落としていない。だが今は、そんなことはどうでもよかった。
姿勢を低くして、マキュアの薔薇の蕾ような美しい唇に、自分の薄い唇を重ねる。ディアムが舌を突き出すと、マキュアは薔薇を開花させて受け入れた。
ディアムが驚いて舌をひっこめると、マキュアの舌に逃がさぬよう絡めとられる。
いつも女王は接吻に応えないというのに……。今日は本格的に情緒不安定なのかもしれない。
そもそもこの幼い少女に女王という称号は似合わないのだろう。強がりで、それでいて従者の支えがないと倒れてしまうようなプリンセスなのだ。
「はあ……んんっ」
マキュアの甘い唾液をむさぼりながら、ディアムは一つの答えを見つける。
なんにせよ、自身はプリンセスの心を奪うプリンスにはなれないということ。
――それでも構わない、ただ、今は……。
ディアムは身を起こし、すっかりいきり立った自身の剛直を見下ろした。
透明な液が欲望のはけ口を求めて、心臓のように動機している。亀頭と最初に表現したのは誰だったのか。ディアムは陰茎を亀なんかに例えられる事が屈辱的であった。
臆病な亀とは違って引っ込んだりはしない。
そんな事を考えながら、先端を秘所に宛がいやおら沈めていった。
「ああっ」
ディアムと一つになる感覚に、マキュアは身もだえ嬌声を上げる。
532ディアム×マキュア(5/5):2009/08/06(木) 01:59:24 ID:uYRWS7it
自身が完全に収まりきると、一つ息を吐いてマキュアの様子を伺う。恍惚した表情で、交接の快楽に浸っていた。自分たちは地球人の中学生に相当するが、今のマキュアはとてもそうには見えなかった。
更なる快楽を求め、自ら腰を揺らすその姿は少女と称することを躊躇うほどに艶やかで淫らだった。
「動きます」
「待って……ああっ」
腰を引いて一息に突き出すと、ビクリとマキュアの肢体が痙攣した。押し入れるとに肉壁がぎゅうとすぼまり、陰茎を圧迫する。引き抜こうとすると蜜壷が肉棒吸い込もうとする。
痛い程に気持ちが良い。ディアムは息を漏らした。
「ああっ、イイ……はあ、イイのぉっ!イッちゃう!イッちゃううっ!」
普段は高圧的なマキュアでも、いざ本番となると人が変わっように甘く喘ぐ。いくら前戯で虐げられようと、この瞬間のマキュアがとてつもなく愛しく思えるから不思議なものだ。
「マキュア様っ……」
「んう……あああっ、はあ……ああっ――デザーム、さまあっ」
「――くっ!」
二人がオーガズムに達したのは同時だった。
絶頂を迎えてもマキュアは、いつも事後でも意識を飛ばすことはない。しかし、今日はよっぽど思い詰めていたようで、気を失ってすやすやと寝息を立てて安らかに眠っている。
最後の最後に聞いた彼女の悲鳴で、ディアムは全ての原因を悟った。
「そういうことか――」
いくら身体を重ねども、プリンセスの心に従者の自分が入り込む余地はないのだ。
その現実から目を反らすように、ディアムは静かに瞑目した。






終です。
お目汚し失礼。
533名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 03:43:07 ID:r4rSej3H
GJ!!よかったです
534名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 04:25:20 ID:hDwR+NRr
>>528
サイコーですた
ぷ、プリンセス(;´Д`)
535 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/08/06(木) 08:01:38 ID:WNbQblTI
>>526
コテハンさんよ
出来ればまとめへの連絡はここを介せずメルフォからよろしく頼(ヨロ)むんだぜ?

通例のまとめ収録は「終了」表記があるまでなんだが…一応
今回ダケダヨー
536名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 20:04:23 ID:OOaJCKnH
股間が痛い。
537名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 21:50:40 ID:KP0igqtx
>>527
> 「感じたの? 変態」
で興奮した、GJ!
538名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 22:39:45 ID:uYRWS7it
一人が短期間に三回投下はキモいので期間空けてまた投下いたします〜
539名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 23:49:35 ID:r4rSej3H
別にキモくないと思うけどな…待ってます
540名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 23:57:09 ID:CNRqNZ32
まとめ人さんとコテハンさんがメールで連絡を取り合ったらすごい腐の徒党を組みそうだw
541名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 00:48:43 ID:7HeKnsKW
>>537
読み手のこちらからしたらすぐにでも読みたいけどな…
連投とか関係ないと思うんだけど、期待して全裸待機
542名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 00:52:04 ID:b3Tv7FSD
リアルタイム更新で何作品も投下じゃなければ問題ないと思うよ。
543 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/08/08(土) 06:09:06 ID:A/SqD05M
投下すっぞー

>>172-178,185-190,197-202のスピンオフ
・同じく設定ゲーム寄り、性格アニメ寄り
・黒服×風丸、夏未×秋描写ありだけど、基本は風丸と夏未と秋の友情がメイン
・終盤に↑以外に見えるカプ描写があるけど、恋愛感情はない。内容は読んでのお楽しみ

また長過ぎるので3回に分ける。悪かったな長くて
今回から投下時のトリップ外す。NGはIDで判断するか脳内スルーよろ
544脱出・トリプルラン(1/21):2009/08/08(土) 06:09:58 ID:A/SqD05M
「みんな、今日はお疲れ!」
 円堂がサッカーの練習時間終了を告げた。
 夏の始まりの、今頃の時刻は西の空がうっすらと茜色に染まっている。チームのみんなは後片付けを済ませると口々に疲労感を口にしながら、部室へと向かう。
 俺もタオルで汗にまみれた首筋を拭きながら、部室に戻ろうとした。ユニフォームが汗でべとべとに濡れて気持ちが悪い。
 ふとみんなに声をかけながら、やっぱりタオルで汗を拭いている円堂の背中が目についた。
 最近、円堂の様子がどうもおかしい。
 練習中も妙に塞ぎ込んだりしたかと思えば、頭を掻きむしったり。今朝なんか、いつも俺と木野さんで登校する筈なのに、俺たちを置いて先に行ってしまった。
 今日の練習中はそれ程でもなかったので、もしかしたら気分が戻ってるのかもしれない。
 ちょっとそれとなく訊いてみようか。初めての大会本戦出場で気が昂ぶってるのかも。
 そう思って円堂を追いかけようとしたその時、校庭の樹の影から誰かの気配がした、と思ったら、いきなり俺の口元に白い布が被せられた。
 そのまま鼻と口を覆われ、顎のつけ根の辺りの首筋にぎゅっと誰かの指が押し込まれる。そのまま目の前がひっくり返り、俺は気を失っていた。
 記憶に残っていたのは、黒い服とサングラスだけだ。

「……風丸君。風丸君ってば!」
 俺に呼びかける女の子の声で我に返った。聞き覚えがあるな、木野さんの声じゃないのか。
「風丸君、起きてちょうだい」
 もうひとり、別の女の子の声も聞こえる。ああ、これは夏未さんの声だ。
 そう気付いて目を開けた。何だか頭が重い。体が変な風に横倒しになっている。
「やっと起きたわ」
「大丈夫?」
 声がする方を向くと、やっぱり俺に声をかけてたのは、木野さんと夏未さんだ。
 俺はどうしたって言うんだ、こんな所で寝てたのか、恥ずかしい……。そう思って起きようとして、腕が全く動かないことに気付いた。
 俺は後ろ手に縛られて床に転がされていた、って事に気がつくまで、ちょっとの時間がかかった。
「くっ……!」
 痺れた腕を気にしながら、芋虫みたいにやっと起き上がる。木野さんが助け起こしてくれた。縛られた手首が痛い。
「一体どうして君たちが……? あ!」
 ここは何処なんだ。今俺たち三人が居る場所は、殺風景なコンクリートの壁で覆われた部屋だ。
 塩ビの床は薄汚れて剥がれかけ、隅の方は埃だらけだ。窓ガラスは曇ってひび割れている。
 部屋の角にまるっこい円筒状の椅子のようなものが置かれていた。あとは何もない。
 窓の外は真っ暗で、今はどうやら夜中のようだった。
「私たちにも分からないの」
 木野さんが困ったように俺に言う。
「気が付いたらここに閉じ込められていたのよ。私たち……」
 夏未さんが神妙な顔をした。
「誘拐、されたようね」
 俺の背筋に冷たいものが滴り落ちた。と、その時突然ドアが勢いよく開いた。
「よう! お目覚めかい、お嬢ちゃんたち」
545脱出・トリプルラン(2/21):2009/08/08(土) 06:10:27 ID:A/SqD05M
 ドアを塞ぐように、厳つい人相の黒い上下とサングラスの大男が立っていた。
 夏未さんが身構え、木野さんは怯えた表情で身を縮める。
 男は俺たち三人の顔を見渡すと、にやりと口元を歪めた。
「薄々分かっちゃいるだろうけど、お前さんたちの身柄は俺たちが預からせていただいた」
「ここは何処なの? あなたたちの目的は一体なんです!? 身代金目当てなの? それとも……」
 有無を言わせない様子で、夏未さんが矢継ぎ早に男に詰問する。
「おいおい……。ご質問は俺の話を聞いてからにしてくんねぇか?」
 顎を擦りながら、男が苦笑いした。夏未さんは男にまっすぐ睨んだまま黙りこむ。
「そうだな。お嬢ちゃんたちには悪いが、ほんの暫くの間ここで大人しくてもらいたい。
 なぁに、別に取って食おうってワケじゃねぇ。手出しする気なんかはないから安心しな。──但し!」
 男はいきなり低い声を荒げる。
「途中で逃げたりするんじゃねえぞ。そんな真似をしてみろ、お前さんたちの身の保証はしてやれねえ。ここには欲求不満で血気盛んな奴がいるんでね……」
 男はくくっと嫌らしい声で笑う。木野さんがびくりと身を震わせた。
「お金が目的なのかしら? だったら木野さんと風丸君は」
「お嬢さん。余計な口出しはしない方が身の為だぜ」
 男が夏未さんに近づいて、顔を覗き込む。気丈にも彼女は男の顔を睨みつけたままだ。
「残念ながら、俺たちの目的は教えてやれねぇ。そして三人のうち一人も欠けちゃならねぇって事だ。それ以上の詮索はナシにして欲しいな」
 そう言い放つと再びドアの前で仁王立ちになった。
「……あの」
 肩をブルブル震わせて、木野さんが男に話しかけた。
「何だ、嬢ちゃん」
「あの、風丸君の手を解いてあげて下さい。風丸君だけ縛られててかわいそう」
 木野さんは震える声でそう訴える。そんな願いをしてくれるって事に、むしろ俺は彼女に済まないと思った。
 だが男は大股で近づくと、俺の顎を掴みあげた。男の手は汗ばんでいて気色が悪い。
「やめとけ。こんな女みたいなツラしてても付いてるもんは付いてるんだろ?
 俺たちの目が届かない所で、このボウズがお嬢ちゃんたちに悪さしないとも限らんだろうが」
「だったら、別々に閉じ込めれば良いのではなくて?」
 夏未さんが再び男の顔を睨む。
「悪いな。こっちも人手が足りないんでね。お前さんたちにはちょっと我慢してもらおうか」
 俺の顎から手を離すと、男は俺たちに背を向けた。
「話は以上だ。それじゃ仲良く大人しくしてろ」
「待てよ!」
 俺は男の背中に投げかけた。咄嗟にサングラスの男は振り向く。視線が冷たい。
「何だ、ボウズ」
「二人をトイレに行かせてやってくれ」
 木野さんへの恩返しではないが、これくらいの願いは言うべきだ。
「あぁん? 小便がしたけりゃ、それを使いな」
 男が部屋の角にある、円筒状のものを指差す。どうやらそれはポータブルトイレだったらしい。
 俺がそれに気を取られているうちに、男はドアを閉めてしまった。鍵を下ろす音が聞こえる。再び俺たちは閉じ込められた。
546脱出・トリプルラン(3/21):2009/08/08(土) 06:11:00 ID:A/SqD05M
「どうしたものかしらね……」
 三人で話し合った所、俺たちはどうやらそれぞれ同じ時刻に校内で攫われたらしい。
「夏未さんと木野さんと俺……。あと運搬する事を考えると、俺たちを攫った奴らは最低4、5人ってところかな?」
 天井の蛍光灯は内1本が切れ部屋は薄暗く、俺たちの顔に色の濃い影を落としていた。
 ぼそぼそと話しては、その度溜息を付きあう。
 夏未さんと木野さんと俺。何故この三人なのだろう。いくら考え込んでも明解な解答が出なかった。
 今自分たちが置かれている状況。さっきの男は俺たちに手を出す気はない、と言っていたがそれも何処まで本当なのか。
 こんな時、円堂だったらどうするのだろう。心の奥底で俺はそんな事ばかり考えていた。
「…………あの、私」
 木野さんが小さい声でもじもじと言い出した。オレンジ色のジャージに包まれた膝が小刻みに揺すられている。
「ごめんなさい、こんな時に私。あの、おトイレ……」
「ああ……」
 部屋の片隅に置かれているポータブルトイレを見る。俺はできるだけそれから離れると背を向けた。
「耳を塞いだ方がいいかな?」
「大丈夫。だって風丸君、縛られちゃムリだよ」
「私も木野さんの次に使わせてもらっていいかしら?」
 夏未さんが続いて言い出した。
「どうぞ」
 後ろ手に縛られているとはいえ、やはり彼女たちの行為の音を聞いてしまうのは躊躇いがあった。
 できる限り耳にしない方がいい。そうに決まってる。きっと二人とも恥ずかしいに違いない。ましてや俺がいるこの部屋で、だ。
 俺は丁度、国語の授業で習った古文の暗唱をする事で、それをやり過ごそうと決めた。
「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細く、たなびきたる……」
 彼女たちが立ち上がったり、ポータブルトイレで用を済ます気配がしている。俺は目を瞑って暗唱を続けた。
「風丸君」「冬はつとめて」
 枕草子の第一段の二度目を暗唱している辺りで、どうやら木野さんが俺の肩に手を置いたらしい。
「もう終わったよ」
 振り向くと夏未さんがウェットティッシュで両手を拭っているのが見えた。
「風丸君、ひとりで何言ってたの?」
 木野さんが不思議そうに首を傾げる。
「枕草子の暗唱。……と言っても完璧に覚えてるのは第一段だけだけど」
 それを聞いた夏未さんが小鼻に皺を寄せて呆れた顔をする。
「風丸君、あなたね……。バカ?」
「え」
 そんなことをいきなり言われたので、俺は大分おかしな顔になったに違いない。
「私たちが用をする度、そんな事をするの? それにあなたがする時は私たちにそれを要求するの?」
「俺、そういうつもりじゃ……」
 俺が言い繕うとすると、木野さんが手を横に振った。
「違うよ、風丸君。夏未さんは私たちに気を使わないで、って言ってるの」
 夏未さんがつんと横を向いた。
547脱出・トリプルラン(4/21):2009/08/08(土) 06:11:54 ID:A/SqD05M
 空が漸く白々と空けてきた。木野さんに手伝ってもらって、俺はなんとか立ち上がる。
 窓から外の景色を伺った。向かいには人気のなさそうな廃ビルが見える。
 窓の下に見える風景から、ここもやはりビルの何階か上らしい。ビルとビルの隙間から覗く景色は妙に白っぽく見えた。
 ここは稲妻町からどれだけ離れた場所なのだろう。人気がない、という事は居住区ではなさそうだ。
 しばらく経つと、時折かなり近い場所で轟々と窓ガラスを揺らすような音が鳴り響き始めた。
「何の音だろう?」
「飛行機、じゃないかしら」
 夏未さんが轟音に顔を顰めながら言う。轟音に混じるキューンとした金属音からしても、どうもそれのようだ。
「じゃあ、ここって飛行場の側なのかな?」
 廃ビル、そして飛行場。
「つまり、ここは多少の悲鳴がなっても誰にも気付かれないって事か」
 窓の側に後ろ手で立って、俺は上を向くと溜息をついた。これでここに来て何度目の溜息だろう。俺の言葉に二人が、思わず俯く。
 その時、ドアのロックが外れる音が響いた。
「よう。腹が空いただろう。朝食のお時間だ。ほらよ」
 さっきの黒服の男が、顔を覗かせるとコンビニの袋を放る。中身はおにぎりとペットボトルのお茶のようだ。
「あの、だったら食事の間だけでも風丸君を解いてあげて下さい」
 木野さんがおずおずとして黒服に頼む。だが俺は首を振った。
「いいよ、木野さん。無理に頼まなくても」
「だってでも!」
「ほぉ……」
 黒服は愉快そうに口を歪めると、にやにやとした笑いを顔に貼付けながら俺の側まで近づいた。
「何だ、ボウズ。紳士気取りか?」
 俺は思わず顔を背ける。
「そうだな。どうしてもってお願いするんなら解いてやってもいいんだぜ」
 また俺の顎を掴みあげる。ねっとりとした男の指が、俺の顎の裏を擦った。気持ちが悪い。
 黒服は俺の顔をにやつきながら見下ろすと、空いている方の手で俺の太腿に触れ、ゆっくり撫で回した。
 思わず体がびくりと反応した。男の手はナメクジみたいに這い回り、ボトムパンツの裾から脚の付け根の方まで撫で上げる。
 後退りしたかったが、窓を背にしてたので逃れられない。声を出すべきだったが、何故か喉からは吐息だけが漏れた。
 男は嫌らしい笑いを口元に浮かべると、すっと手を離す。そして俺を反転させると手首の戒めを解いた。
 だがそれは、俺を解放した訳ではなく、両手を前に突き出させると再び縛り直した。
「嬢ちゃんに免じて楽な方にしてやるよ。そら、こっち側なら飯も小便も足せるだろ」
 そう言い残すと大股でドアを開け、出ると鍵をかける。
 俺は壁に背を付けたまましゃがみ込んだ。先程の男の行為におののき、思わず息をつく。
「まあ、少しはマシになったじゃない」
 夏未さんが腕を組んで、ちらりと俺の手前で縛られた手首を見た。木野さんは困ったような顔のままだ。
 二人の態度を見る限り、俺があの男に何をされたまでは分かってないようだ。
 やっと嫌な気分から解放された、と同時に違う緊張が俺の下腹部を襲う。
「あの……、悪いんだけど俺もトイレ……」
 なんて恥ずかしいんだ!
548脱出・トリプルラン(5/21):2009/08/08(土) 06:13:11 ID:A/SqD05M
「木野さん、お願いがあるんだけどいいかな?」
 朝食を終え一服すると、多少手持ちぶたさになった俺は木野さんにそっと呼びかけた。
「うん? なあに」
「俺の足首押さえてて欲しいんだ」
「いいよ」
 俺は木野さんに脚を押さえてもらいながら、腹筋を始めた。著しく狭い訳ではないが、この部屋でじっとしていると気が狂いそうになる。
「何やってるのよ、風丸君」
 夏未さんが呆れた顔で、腹筋する俺を見た。
「あまり体力は消耗しない方が良いんじゃなくて?」
「うん。でも、せめてこれくらい運動したいからさ。俺ひとりだけ、練習……出来ないし」
 腹筋とストレッチを2セット終えると、深呼吸しながら膝を抱えて顔を埋めた。
「今頃みんな、授業受けてる頃かな」
「そうね」
「サッカー部、みんな頑張って練習してるかな?」
「……大丈夫だよ」
「1年の奴ら、俺がいなくてもちゃんとやってるかな。……豪炎寺、俺がいないから必殺技の特訓できないだろうな……」
 頭の中でサッカー部のみんなの顔を思い浮かべた。自分が今、その中に居ない事が辛い。
「……円堂君の心配はしないのね?」
「えっ」
 夏未さんが漏らした言葉に俺はぎょっとなった。
「いや、円堂は……俺がいなくても充分やってけるし」
「あらそう。まるで自分だけが円堂君の事、よく分かってるって顔するのね」
 夏未さんの言葉には何処か刺々しさを感じる。変な感じだ。まるで俺と円堂の仲を嫉妬してるみたいな……。
 そこまで考えて俺は夏未さんの顔をよく見る。まさか、彼女は……。
「そう言えば、円堂君と風丸君って不思議だよね。あんまり似てる所ないし」
 いきなり木野さんがそう言い出した。
「昔からみんなそう言ってる。変かな?」
「変ってワケじゃないけど……。私、円堂君と風丸君とは小学校違うから」
「──俺さ。昔っからこんな顔してる所為で、女の子によく間違えられたり、からかわれたり、虐められたりされてた。
 でも円堂だけは違ったんだ。円堂だけは俺をみんなと同じ平等に扱ってくれる。
 いつからだろうな。気がついたら円堂と気が凄く合っちゃって、それから俺、いつも円堂と一緒になってた」
 いつの間にか、俺と円堂の馴れ初めの話になってる。何だか気恥ずかしい。でも、他人にこんな話をしたのはこれが初めてかも知れない。
「へぇ……、そうだったんだ。何だか羨ましいな。ねっ、夏未さん」
「わ、私は……」
 木野さんに話を振られた夏未さんは、乗り出すように俺の話を聞いていたらしく、急におどおどとしだすとぺたりと床に座り込んだ。
「男の子同士の話はよく分からないけど……そういうものかしら?」
「そういうもんだよ」
 俺たちの間にほんの僅かだけど温かな空気が灯り始めた。それまで互いに牽制したり遠慮しがちだった態度は緩やかに解れ、穏やかな気持ちへと変わってゆく。
 それは俺たち三人が、この暗黒で占められた世界で唯一味わえた安息だった。
549脱出・トリプルラン(6/21):2009/08/08(土) 06:14:12 ID:A/SqD05M
 俺たちが閉じ込められていた部屋は、昼過ぎになると西日が入るらしく、夏も近い所為かじりじりとした暑さが三人を襲った。
 夏未さんは時折手を仰いで、襟元に空気を送り込んでいる。木野さんは額から零れ落ちる汗を何度も拭っていた。
 俺も膝を抱えて、体に浴びせられる熱にじっと耐える。ユニフォームは汗でぐっしょりになっていた。
 そういえば昨日練習で汗をかいたままだった。丸一日こんな汗臭いものを着てたのか。だが着替えるものはない。それは夏未さんも木野さんも同じだ。
 俺でさえ気持ち悪いのに、彼女たちの辛さはかなり酷いんだろう。どうにかならないんだろうか。
 まんじりともしない夕方を過ぎると、やがて夜が訪れる。だが俺たちにとって、それは別の恐怖との戦いの始まりだ。
 黒服の男たちは交代で俺たちを見張っているらしく、昼食と夕食を置いて行った男は朝とは別の奴だった。
 朝、俺の太腿を撫でていった男とは違い、そいつは部屋に入ると俺ではなく夏未さんと木野さんをじろじろと見ては、にやにやと好色そうな顔を浮かべていた。
 彼女たちに危害を及ぼすのではないかと危ぶんだが、その時は杞憂に終わった。黒服は俺たちに手出しはしないと約束した。でも、本当なんだろうか。
 食事ごとに出されるものも相変わらず何処かのコンビニで調達したものらしく、3度目ともなると流石に夏未さんが音を上げる。
「もう少し栄養を考えたものを出してもらえないかしら。こう油っぽいものばかりじゃ」
 するとどちらかと言えば背が低い方の男が、鼻白んで睨む。
「ちっ、うるせぇんだよ。文句言うんだったら食うな」
 その場は木野さんが取り成したが、はっきり言って男の機嫌を損ねるんじゃないかと、俺はヒヤヒヤした。
 男が出て行ってしまうと、夕闇が部屋を暗く染める。1本だけの蛍光灯が照らす世界。俺の心も次第に沈み始める。
 弁当の殻をコンビニ袋に片付けながら、木野さんが溜め息をついた。
「いつもだったら今頃勉強してる筈なんだよね……。テスト近いのに」
「そっか、次の試合が終わったらすぐに期末だったな」
「風丸君はいいよ。頭良い方だし」
「俺、別に頭よくないよ。部活やってて成績下がったりして何かと言われるの嫌なだけだ。最低限のことしか」
「でもテストでいつも10位前後は取れてるじゃない。それに夏未さんは毎回トップだし。私、今回はダメかも……」
 木野さんと俺の会話を黙って聞いていた夏未さんが、息をつくと割り込んだ。
「だったら、一緒にお勉強する? 木野さん」
「えっ」
「無事ここから出られたらですけどね。ちょっとの遅れくらい、すぐ取り戻せるわよ。……風丸君も、良ければ」
「え? 俺も」
 横目でこっちを見る夏未さんに、俺は思わず振り向いた。何だか彼女はちょっぴり頬を染めてるみたいだ。
「二人で木野さんの勉強見た方がはかどるじゃない。あなただったらそれくらい楽勝なんじゃなくて?」
「いや、別に、俺そんな……」
 片手を振ろうとして、両手が繋がられている事に改めて気付かされる。
「いいじゃない。三人でしましょう、テスト勉強。ここから出られたら……」
 俺と夏未さん、両方の顔を見回した木野さんが、急に弾んだ声を萎ませて塞ぎ込んだ。夏未さんも同じく俯く。
 ここから出られたら、か。俺たちは何時までこうしてなきゃいけないのだろう。
 まだ丸一日しか経ってないのに、まるで先が見えない。ずっとこのまま永遠にこの部屋に閉じ込められる気がして、その恐ろしさに身震いがした。
 ドアの向こうから誰かの気配がした。鍵を開ける音がしたかと思うと、ぬっと黒服の男が顔を出す。朝の男だ。
「おう、お嬢さん方。風呂のお時間だ。こっち来な」
 黒服が夏未さんと木野さんを何処かへ連れ出してしまう。風呂? ここにそんなものがあるのか。
「ボウズは後だ。待ってな」
 二人を連れて男はそう言い残す。俺はここに来て初めて一人になった。
550脱出・トリプルラン(7/21):2009/08/08(土) 06:15:01 ID:A/SqD05M
 一人になった、というのは正確に言うと間違いかもしれない。昼間の背の低い男が部屋に入ると、溜まったポータブルトイレの中身を何処かへ持って行こうとしたからだ。
 男は俺の顔を見ると、フンと気に入らなさそうに横を向く。この男は俺には興味がなさそうだ。
 掃除をしたのか、少し経つと戻ってきて空になった中身を再びセットする。何故だか手慣れている。
 この部屋はそういう目的で何度か使われていたのだろうか。
 俺は二人が戻ってくるのをじっと待った。多分時間にして30分かそこらか。でも俺には恐ろしい程の時間が過ぎたように思える。
 たった一人きりの時間がどれだけ孤独に苛まれるのか。夏の筈なのに、体中が凍えて震える。
 こんな時いつもなら、側に円堂がいる筈なのに。何も言ってくれなくても、あいつの笑顔があれば耐えられるのに。
 だがこの寂しい部屋は俺一人だけだ。ちりちりと胃の辺りが病んだ。
 漸く待ちくたびれた時に、やっと数人の靴音が聞こえてきた。俺は顔を上げて二人の無事を待った。
 ドアが開けられ、さっぱりした顔の夏未さんと木野さんが姿を見せる。俺はほっとして、やっと肩で息をした。
 だが、すぐに次の恐怖が俺を襲う。
「ボウズ、今度はお前の番だぜ」
 黒服は俺の腕を掴むと、引き立ててドアの向こうに連れ出す。
「離せよっ! 一人でも歩ける!」
 必死で黒服の手を引き離そうとした。だが男の手はがっしり俺の腕を掴んでいる。指が俺の肌に食い込む。
 部屋の外は一本の廊下で薄暗く、昼間の男とは違う黒服が壁を背にし、俺を見て胡散臭そうな顔をした。
 男は引きずるように俺を何処かへ連れてゆく。暗い階段の横を抜けた所にあるドアを開けると、そこへ俺の体を放り込んだ。
 勢い余って俺は床に転がった。洗面台が背中に当たる。
「ほら、さっさと服を脱げよ」
「これでか?」
 俺は戒められた手首を突き出した。それを見て気がついたのか、男が口を歪めて苦笑する。
「ああ、悪い悪い。今解いてやっからよ」
 背を屈めて男は俺の両手首を取ると、縛ってあった革紐を解いた。やっと俺の手が自由になる。
 両の手首に赤く戒められた痕が残っていた。少し痛みがある。俺は痕が消えないかと何度も擦るように拭った。
「さあさあ、服を脱いでこっちに寄越しな」
 男が手招いて、俺が脱いだ服を渡すのを待っていた。
「なんでだよ?」
「そりゃあ、体を洗える代償って奴よ。風呂場から逃げ出させない為にもな」
 俺は奥の風呂場を見る。小さな窓が付いてはいたが、鉄格子に覆われている。
「逃げる気はない。でもこの服は洗わせて欲しい。汗びっしょりなんだ」
 俺はユニフォームの襟に指を掛けて、洗わせてくれるよう懇願した。
「ダメだ。嬢ちゃんたちが着た切り雀なのに、ボウズだけ特別ってワケにはいかんだろうが」
「それは……」
「それに服を乾かしてる間はどうするんだ? 嬢ちゃんたちの前で裸でいるのか? 俺のチンポ見て下さいってか?」
 嫌らしく嘲う男に、俺は俯いてしまう。項垂れて男に背を向け風呂場に入ると、靴と服を脱いだ。手を出して待っている男に、折戸越しにユニフォームとストッキングを手渡す。
「パンツも寄越しな」
 俺は苦々しい気分で、ボクサーブリーフを脱ぐとそれも手渡す。長いポニーテールを纏めていたヘアゴムを外すと、男が更に言った。
「そいつもだ」
 俺は憤ると、ゴムを男の鼻先に突きつけてやった。
551脱出・トリプルラン(8/21):2009/08/08(土) 06:16:02 ID:A/SqD05M
「しかし、髪を下ろすとますます女みてぇなツラだな」
 男はにやにや薄笑いを浮かべて、裸の俺を見ている。視線が俺の体中をねっとりとまさぐった。
 凄い嫌な感じだ。男の目は特に俺の股間と尻に集中している。視姦されるというのはこういう事なのか……?
「いつまで見てるんだよ」
 俺は怒りをあらわにした。あまりにもの気分の悪さに息が詰まってしまう。はっと俺は気がついた。
「まさか、夏未さんと木野さんにも俺みたいに……!」
「ははっ、それはねぇぜ。流石に嬢ちゃんたちの裸にゃ興味ねぇ。どっちかと言うと俺はな」
 男は風呂場の入り口を超えて、大股で俺に迫る。俺は壁際に追い込まれ、顔のすぐ横の壁にがっしりと手を付かれた。
「ボウズみたいに綺麗な男に興味があるのさ」
 長い前髪越しに俺は男を見上げた。男は舌舐めずりをして俺を凝視している。恐怖で身が縮こまる。男の息が俺の鼻先を掠めた。臭い。煙草の匂いだ。
「うわっ!」
 いきなり男のねっとりとした手が、俺の脇腹を這い回った。何度も上下を往復して擦りあげる。気持ちが悪い……。
「綺麗な肌してるじゃねぇか。傷ひとつない。むしゃぶりつきたいねぇ。……へぇ、ここもピンク色だぜ」
「あぁっ!」
 いきなり俺の乳首を摘まみ上げると、太い親指の腹で先端を撫で回す。強烈な刺激に体中が総毛立った。
「おいボウズ。どうせ短い付き合いなんだ、仲良くしようじゃないか。お前さえ良ければ融通してやっても良いんだぜ……?」
 今朝みたいに俺の太腿を擦りあげる。右も左も。男の手が後ろに回って尻を撫で回した。俺の耳元に熱い息を吹きかけてくる。
 尻を弄る手はぬめりを伴って這いずり回り、双丘の合間の割れ目に指が侵入してきた。指の先端が窄みを探り出し、やわやわと解そうとする。
 がくがくと脚が震える。息が出来なくて上擦って呼吸するしかなかった。
 ──こいつに犯される! そう思っただけで目の前が真っ暗になった。
 その時、その場にそぐわないメロディーが俺と男の間で流れ出した。奴の携帯の着信音だと分かるまで一瞬の時を要した。
「ちっ!」
 舌打ちすると男は俺から離れ、胸ポケットから携帯を取り出す。脱衣所まで下がると、俺に背を向け通話に出た。
 男が誰と話をしてるのかは分からない。俺は急いで折戸を閉めると、シャワーを全開にして出した。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、……ああああっ!!」
 何度も息をして嗚咽をあげると、自分の両肩を抱き竦めてシャワーを浴びる。
 ボディシャンプーのボトルが目についた。ポンプから数適出すと、掌のまま男が触った場所を擦って泡立てた。
 何度も擦り上げて男の痕跡を拭おうとした。気持ち悪い。気持ち悪い……!
 俺は薄汚れた風呂場の床に跪いて、嗚咽をあげ続けた。

 シャワーを浴び終え、返されたユニフォームを着けて俺は男に連れられ、やっとの思いで二人が待つ部屋に戻された。
 携帯に出た後、男はあれ以上の事はせず、だがにやにやとした笑いを浮かべたまま俺を元の部屋に引き連れる。
 勿論手首は再び縛られた。ドアの鍵を外すと、男はぐいと俺の体を部屋に押し込んだ。疲れきった体で、俺は二人の前でよろける。
「どうしたの? 何かあったの、風丸君。顔色悪いよ?」
 木野さんが俺の顔を覗き込む。だが俺は首を振った。彼女たちに知られてはいけない。余計な心配はかけさせたくない。
 木野さんが俺の肩に置いた掌がとても暖かい。それだけが救いだ。
「大丈夫、何でもないよ。ちょっと、疲れが出たかな……?」
 二人が風呂場に行っていた間、背の低い方の男が用意していった毛布を手に取ると、俺は壁を背にして座り込む。膝を抱えて、頭から毛布を被る。
 今はただ、眠りにつきたい。何も考えずに──。
552名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 06:17:34 ID:A/SqD05M
連投回避の為、一旦休憩入る
投下したい方、いらっしゃいましたらどうぞ
553脱出・トリプルラン(9/21):2009/08/08(土) 08:49:14 ID:A/SqD05M
 俺は走る。走ってる。ただひたすら。
 何者かが俺を追いかける。それを振り切ると、今度は別の奴が俺の前に立ちはだかる。
 左右に動いて、フェイントをかけやり過ごそうとする。ダッシュで躱そうとしたその時、足を取られてその場につんのめった。
 何か黒いものが俺の脚を掴み上げ、ユニフォームを引き裂く。あらわになった尻を地面から浮かせ、両脚を引き裂くかのように押し開いた。
 必死に叫び声をあげた筈なのに、声は出ない。黒くて太いものが太腿を這いずり回り、やがてうねって
俺の尻に侵入してくる。
「やめろおぉっ!!」
 自分の声で目が覚めた。視界の先にあるのは1本だけが点った蛍光灯だ。
 せわしなく息を吐いて肩を上下させ、今までのは夢だったのだと気付かされた。
 体中が汗でびっしょりになっている。縛られた両手で額を拭い呼吸を整えながら立ち上がった。
 辺りを見回すと薄暗い部屋は相変わらずで、壁を背にして夏未さんと木野さんが膝を抱える格好で眠っていた。
 俺は溜息をつく。攫われてここに閉じ込められたことも夢であって欲しかった。
 窓の外を見ようとして、不意に聞こえた木野さんの声で振り向いた。
「……円堂君」
 俺は彼女の様子を伺った。瞼を閉じた両目が涙で滲んでいる。だが俺が顔を近づけても身じろぎひとつない。
 どうやら寝言のようだ。夢を見ているのか。そう思って、彼女が漏らした言葉にやっと気付いた。
 木野さんは……。いや、木野さんも……?
 俺はずれていた毛布を引き上げると、彼女の肩に掛けてあげた。窓際まで近寄って空を見上げる。半分を超えた月が白い光を放っていた。
「……起きてるの、風丸君」
 夏未さんが俺に呼びかけた。少し眠そうな声。半開きの目で俺をちらりと見ている。
「あ、うん。ちょっと目が覚めただけ」
「寝た方が良いわよ」
「……うん、そうする」
 俺は元の位置に戻ると座り込み、毛布をとって胸まで覆った。縛られた両手で毛布を押さえ、そして脚を投げ出す。
 俺は一体何を怯えてるんだ。三人のうち男は俺一人なんだぞ。彼女たちを守ってやれるのは俺しか居ないじゃないか。
 円堂だったらこんな時、自分を差し置いても必死で二人を守るんじゃないのか。
 俺は自分の掌で自分の頬を叩いた。しっかりしろ!
 両手を組んで額に当てると、俺はこれからどうするべきか考え始めた。どうやったらここから脱出できるのか……。

「おい、朝飯だぞ」
 男の声で目が覚めた。いつの間にか再び眠っていたらしい。
 黒服の手が俺の顎を捕らえる。上向かせて俺の顔を覗き込む。だが俺はそいつの顔を睨み上げた。
 暫しの間睨み合って、やがて男はふっと口角を上げると、傍らにあったコンビニ袋を俺の膝の上に置いて部屋を出て行った。
 息をついて袋の中身を確かめる。サンドイッチとジュース、そしてサラダのパックが入っていた。
 昨夜別の黒服に夏未さんが言ってた事を思い出す。もしかして……。
 二人を見るとまだ寝ていた。少しずつ疲れが来ているようだ。二人を起こして朝食をとる。
 あまり食欲が湧かないようで、二人とも食べ終わるのに時間を掛けていた。俺も、自分の分のサンドイッチを口に無理矢理詰め込むようにして食べる。
 俺たちに対する待遇は少しずつ良くはなっているが、その分だんだんと気力が失われている。
 このじりじりとした焦燥感。俺たちはいつになったら逃れられるのか。
554脱出・トリプルラン(10/21):2009/08/08(土) 08:49:42 ID:A/SqD05M
 その日朝食を食べ終わった後、初めて、俺たちは一人ずつ部屋の外のトイレを使う事が許された。
 尤もそれは朝一回のみだったが。流石に衛生上の理由からポータブルトイレでは大便は出来ないという理由からなんだろう。
 昨夜と違って朝だった所為か、それほど三人の誰かが抜けた後、待つ間の孤独感はなかった。
 最後がやはり俺の番で、俺は黒服に連れられてトイレへ向かう。
 朝の光に満ちた廊下を歩きながら、俺はじっくりと間取りを確かめた。部屋から出て左の方を行くと、昨日見た階段があるのが見える。
 その先に給湯室、そして風呂場、その更に先にトイレがあった。
 流石に男はトイレの中までは入って来なかった。見渡すと小さな窓がひとつ。やはり鉄格子が嵌っている。
 洋式便器に座って用を足しながら、今見た間取りを頭で反芻する。よく覚えておかなければ。逃げる時にまごつかないように。
 部屋に戻る時にも、よく周りを確認した。俺たちのいる部屋の更に奥が黒服たちの待機部屋のようだ。
 数えた感じだと、俺が予想した通り黒服たちの総員は五人と言った所か。
 部屋に戻った俺は、二人に間取りの位置を説明する。夏未さんもその事について考えていたようだ。
 でもどうすればここから逃げられるのか、それだけは三人で考えても答えが見つからなかった。一旦諦めて、溜息をつきあう。
 昨日のように、木野さんに手伝ってもらって腹筋とストレッチをする。今度は3セットずつ。
 それから受けたくても受けられない授業の分を埋めるように、三人で例題を出し合って答えを言い合う。
 数学の公式と歴史をいくつか、それから理科の原子記号と化学式。夏未さんは流石学年トップだけあって、ぽんぽん答えを解いていく。
 木野さんが昔住んでいたアメリカで覚えたという、英語の歌を唄って聴かせてくれた。
 What are little boys made of? 男の子は何で作られてるの……?
「女の子は砂糖やスパイスで作られてる、って変な歌詞だな」
 そう言うと木野さんは、くすくす笑った。

 やがて昼が過ぎ、またこの部屋を西日が襲い始める。じりじりと照りつける熱が、俺たちの体力を少しずつ奪っていく。
 みんなじっと床に座ったまま、動かずに汗が流れ落ちるのをひたすら耐え続けた。
 俺のユニフォームはまた汗でぐっしょりとなり、気分は最悪だった。
 だが、今日は苦行のようなその時間は途中で終わりを告げた。
「さあさあ、ちょっと早いがお風呂タイムだぜ。嬢ちゃんたち、さっさと風呂場へ行きな」
 俺をレイプしようとした黒服が部屋にやって来て、夏未さんと木野さんを連れてゆく。
 何故今日は、昨日より早い時間なんだろう。不思議に思ったが、汗びっしょりなので文句は言えない。
 ただ昨日のように、男に体を弄られたり、もっと酷い事をされるかと思うと憂鬱だった。
 二人が帰って来るのを待ち望んでいると、廊下の方がいきなり騒がしくなった。男たちの喧噪の声。
「あんまりじろじろ見ないでくださる!?」
 夏未さんが毅然とした叫び声を上げている。何が起こったんだ?
 外の様子を伺いながら待っていると、ドアが開けられた。戻ってきた二人の姿を見てあっと声を上げる。
 二人とも、服を着ていない。下着姿のままだ。思わず俺は目を背けた。
「ボウズ、お前の番だ」
 黒服がにやりと薄笑いを浮かべている。俺は引っ立てられ、男に連れ出された。
「二人をどうしたんだ? どうして服を着てない!?」
 男に訊いたが、男はにやにやと笑い返すだけだ。
 昨日のように洗面所に押し込まれると、男もドアを後ろ手にして入り鍵をかけた。
「脱げよ、ボウズ」
555脱出・トリプルラン(11/21):2009/08/08(土) 08:50:22 ID:A/SqD05M
 俺は息を殺して男を見つめ返す。好色そうな男の目が俺の体を上から下までじっくりと眺め回した。
「ほら、どうした。服を脱げって言ってんだろ」
「い……嫌だ」
「風呂に入るのに、脱がないのか? おかしな野郎だな。それに洗濯できねぇだろ」
「何っ?」
 思わず訊き返す。
「お前が昨日服を洗いたいって言ってたから、わざわざ俺たちがしてやろうってんじゃないか。
 お嬢ちゃん方の服もついでに、ってワケだ。感謝しな」
 二人が服を着てなかったのは、その所為だったのか。俺はほっと胸を撫で下ろした。
「だったら、俺のは兎も角、下着と替えの服くらい用意してくれれば……」
「そこまで面倒見きれねぇよ。さ、分かったんなら脱ぎな」
 俺は縛られた両手を突き出した。男が苦笑して革紐を解いた。また忘れられてたらしい。
 靴とユニフォームを脱いで男に手渡す。ボクサーブリーフとヘヤゴムも渡した。全裸の俺は風呂場に入って折戸を閉めようとした。
 だが、黒服は昨日のように風呂場にまで押し入る。
「あ……」
 後退りして俺は男から逃れようとした。だが狭い風呂場の壁が俺を遮る。
「ボウズ、昨日のお前の肌、堪んなかったぜ。今日も宜しく頼むな」
 へらへらと笑い声を出すと、黒服は俺の両肩を掴む。首筋を捕らえると、にちゃりと舌を這わせた。
「ああっ!」
「ははっ、やっぱり予想通り良い舌触りしてやがる。どれ、こっちも」
 男の指が胸に触れ、乳首を触る。つねって転がすと口に含んだ。ちゅうちゅうと乳首を吸われた。
「あ……あっ」
 俺の乳首を舌で責めながら、男の手は俺の脇腹を撫で擦る。尻の曲線を指でなぞり、隠された窄みに侵入しようとする。
 必死に抵抗して、俺の胸を責め立てる男の頭を引き剥がそうとした。だが手に力が中々入らず、汗で滑ってしまう。
 悪夢の中のように、叫び声を上げたくても出せない。ただ引き攣れた息が口から漏れるのみだ。
 俺の脇腹から太腿までを男の手が這いずり回り、尻の窄みは空いた片手で押し込むように撫で回される。
「おいおい……。ボウズのここ、すっかり縮こまってるじゃねぇかよ」
 苦笑いした黒服が俺の股間を覗き込むと、縮み上がっているペニスをぐっと握った。
「うわああ!」
「へっ。お前のチンポ、勃たせてやるから大人しくしてろよ」
 男の指がペニスの皮を押し下げると、にちゃにちゃと絞り出すように擦り出した。思わず俺の喉がえずく。
 いきなり昨日の携帯の音が鳴った。あまりにもその場にそぐわな過ぎる着信音。
 苛立つ声で黒服は俺の体を壁に押しやり脱衣所に出ると、携帯に出る。
「何だっ!? あぁん? 上手くいかねぇだと? そんなのてめぇらが考えろよ。その気になりやがらないとか、つべこべ言ってんじゃねぇっ!」
 俺は急いで折戸を閉める。ふらつく脚でシャワーの元栓に辿り着くと、全開にしてひねり出す。
 最初は冷たい水がやがて暖まった温水に変わる。それを頭から浴びながら、震える頭を抱えてうずくまった。
 激しく呼吸をして、新鮮な酸素を取り入れようとする。
 気持ち悪い。気持ち悪い……っ!
 俺は震える手で拳を作ると、風呂場の壁に思い切り叩き付けた。何度も、何度も。
556脱出・トリプルラン(12/21):2009/08/08(土) 08:51:04 ID:A/SqD05M
 やり場のない怒りを叩き付けたあと、俺は急いで体を洗う。もうこんな所に居たくない。
 がしがしと髪を洗い、ぬるい湯で流す。泡がほんのちょっと残っていたが構わずさっさと切り上げた。
 折戸にしがみつくようにそっと脱衣所を伺う。黒服はたった今通話を終えたらしく、スライド式の携帯を胸ポケットにしまっていた。
「何だ、もう終わったのか」
 俺は黙ったまま頷く。男は肩を竦めると、下着とシューズを俺に寄越した。
 風呂場でボクサーブリーフとシューズを履き、髪を纏めた。恐る恐る折戸を開ける。
 昨日のように男はそれ以上何もしてこない。だが俺のユニフォームを片手で弄びながら、耳元に顔を近づけるとこう囁いた。
「続きは明日だ。それからお前らの待遇良くしてやってるのは、俺のお陰、って事忘れるなよ」
 黒服の言葉がぞわりと俺の背筋を這い上がる。食事の変化、外でのトイレの使用、そして洗濯。全て俺がこいつに肌を許した結果だったのか。
 男は俺の両手を戒めると、下着姿のままの俺を引き連れて夏未さんと木野さんが待つ部屋へと戻った。
「風丸君……」
 俺の背後で鍵が下ろされる。夕陽が射す部屋、逆光の中に下着姿の二人のシルエットが浮かぶ。俺は直視できなくて目を背けた。
「……ごめん、俺が余計なこと言った所為だ。俺が服を洗濯したいって言ったから……」
 俺は二人に頭を下げると、彼女たちに背を向けた。許して欲しいとは思わなかった。
「風丸君、こっちを向きなさい」
 夏未さんが俺に呼びかける。俯いて俺は首を横に振った。
「お向きなさいっ!」
 腕を掴まれて、無理矢理二人の前に向き直される。でも俺は顔を上げられなかった。
「これくらい、何よ。こんなの、水着とそう変わらないじゃない。恥ずかしがらないでちょうだい」
「でも、俺は……」
「大体、お互いおしっこの音まで聞いてて今更でしょ。それに私、あなたのこと男の子だなんてこれっぽっちも意識してないんですから!」
「え」
 思わず顔を上げた。はっと気付いてまた下を向く。
「何よ、そこら辺の女の子よりずっと女の子みたいな顔してるくせに!」
 彼女の罵倒に、カッと頭に血が上った。
「どういう意味だよ!? 俺、ガキの時からずっと、女みたいに言われるのすごい嫌なんだよ!
 いくら夏未さんでも言っていい事と悪い事あるだろ! それだけは俺、許さないからな!!」
 こんな事言うつもりはなかった。もの凄い自己嫌悪。でも一旦上った怒りは収まらない。
 木野さんが慌てて俺たちを取り成そうとした。だが、夏未さんは眼を閉じるとふうと息を吐く。
「それが本音ね? 風丸君」
「えっ」
「やっと遠慮するのをやめたわね。あのね。言っておくけど、私たちに遠慮する必要なんか、ないの。
 私たちはここではいわば、運命共同体よ。一人で困難背負い込んで遠慮されたって、却って迷惑なんですから」
 彼女が言いたい事が、やっと分かった。確かに俺は二人に遠慮している。多分それが夏未さんにとって、イライラさせる原因なんだろう。
「……ごめん」
「いちいち謝らない!」
「……わかったよ」
 俺はやっと顔を上げる。夏未さんが真顔で俺を見ている。いや、どちらかと言えば何か心配してるような顔。
「じゃあ、言ってちょうだい。昨夜あなたに何があったの?」
557脱出・トリプルラン(13/21):2009/08/08(土) 08:51:43 ID:A/SqD05M
 俺の心臓がどくんと跳ねる。昨夜の、そしてさっきの黒服にされた仕打ちを。
「お、俺……」
「言ってよ。遠慮しなくていいのよ。昨夜のあなたを見て、木野さんだって凄く心配してたんだから」
「あ……、でも、俺はっ」
「それとも私たちに言えない事なの? 言いなさい!」
 胸の辺りがもやもやと熱苦しいものがたぎる。喉が引き攣れそうになる。でも、彼女の言う通りなら、教えないわけにはいかない。
「……俺、あいつに風呂場でレイプされそうになった……」
 夏未さんの顔色が変わった。木野さんが小さな悲鳴をあげる。
「昨夜だけじゃない。さっきも。俺たちの待遇が良くなったのも、多分、俺があいつに体を触らせたから……」
「なんて事なの……!」
「風丸君!」
 木野さんが駆け寄ってきて、俺の背中を擦る。
「大丈夫? 怖かったでしょ。でももう、無理するのはやめて」
「いや、無理なんかしてない。あいつが勝手に……」
「分かったわ、ありがとう。もうそれ以上は言わなくていいから」
 夏未さんはこめかみに手を当てて、考え込んでいる。木野さんはずっと泣きそうな顔で、俺の背中を擦り続けていた。
 夕陽が落ちそうになる頃、もう一人の見張り役の男がコンビニ袋をぶら下げて、俺たちの部屋に入ってきた。
 下着姿の夏未さんと木野さんを見て、にへらと嫌らしい笑顔を浮かべる。
「良いカッコだな〜。ずっとその姿でいろよ。目の保養だぜ。ま、オスガキの方はどうでもいいけどな」
 俺を一瞥してフンとそっぽを向いた。コンビニ弁当を置くと、二人の肢体を名残惜しそうに見てドアを閉めた。
 俺の体を弄くった男もそうだが、この男もいつ、二人に被害を及ぼすかと思うとぞっとする。または男たち全員で……。
 俺は嫌な予感を振り切るように首を振った。弁当の袋を取ると、床に並べる。
「食べようよ。食べた方がいい。明日の為にも……」
 夏未さんが頷いて弁当を取る。俺は残った可愛らしく彩りのいい方を、床に座り込んでいる木野さんに手渡した。
「はい、木野さん」
 木野さんは頷いて弁当を手に取ったが、すぐ食べずに俯いてしまった。
「木野さん……?」
 ぽたり、と弁当の器に水滴が落ちた。ぽたり、ともうひとしずく。彼女の顔を覗き込むと、涙が頬を濡らしていた。
「木野さん!」
「ごめんなさい……。なんかね、いつもだったらお母さんの料理食べてるんだろうな、って思ったら、私……私!」
 木野さんは両手で顔を覆うと泣きじゃくり始めた。
「ごめんなさい。ホントにごめんなさい。でも……」
 夏未さんが木野さんに寄り添ってなだめだした。頭を撫でて、そっと優しく囁いている。目眩に似たものを感じ、俺はよろけて壁に凭れた。
 木野さんはもう限界だ。夏未さんは気丈だけど、これ以上ここに居れば彼女だってどうなるか。
 俺は次にあの男と二人きりになれば、今度こそ犯されるだろう。
 どうすればいい? 俺はどうしたらいいんだ!?
 無性に円堂の声が聞きたかった。円堂の顔を見たかった。側にあいつさえいれば、俺はなんとかやれる筈なんだ。
 でも円堂はここには居ない。俺の声は決して円堂に届かない。
 それでも心の中で、必死に俺は円堂に助けを求めていた。
558脱出・トリプルラン(14/21):2009/08/08(土) 08:52:32 ID:A/SqD05M
 洗濯された服を返してもらって、やっと俺たちは落ち着いた。毛布を被って二人は眠りについている。
 でも俺は起きたまま、ずっとここから逃走する手段を考えていた。
 たったひとつだけ、可能性のある考えに辿り着いた。だがかなり危険を伴う。しかも上手くいくかまでは分からない。
 一本だけの蛍光灯が照らす部屋。薄暗く、じめりとしている。俺にはそれに賭ける踏ん切りがなかなか付かなかった。
 目をぎゅっと瞑る。恐ろしさに身震いがする。だけど……二人を守れるのは俺だけなんだ。
 その時、目を瞑っている俺の体が、何故だか暖かい雰囲気に包まれた。
(何クヨクヨしてるんだよ、お前なら大丈夫だって。俺がついてるだろ。な、風丸)
「円……堂…………?」
 俺は目の前に現れた円堂の姿に手を伸ばした。いや、円堂に見えたそれは、窓から差し込んだ一条の月光だった。
 声も姿も、俺が望んだ幻だったんだろうか。でもあの円堂は俺が子供の時からずっと見てきた笑顔だ。
 肩に触れた温もりは紛れもない円堂のものだ。
 現金なもので、自分でもおかしいとは思うが、幻覚だというのに円堂の顔を見ただけで、俺の胸に勇気が湧いてきた。
「……俺、やってみるよ。円堂」
 俺は早速、二人をそっと起こすと、ひそひそ声で脱出の計画を打ち明けた。
「一体どうやってここから出るつもりなの」
 夏未さんが険しい顔で俺に問う。
「まず第一にやらなければならない事は、見張りの黒服を油断させる事だ。そうすれば脱出する隙ができる。
 あいつは……、俺をレイプしようとした奴は俺に気がある。だから」
「やめて! 風丸君。無茶はしないで」
 嫌な予感を感じ取ったのか、木野さんが俺の背をひしと抱き締める。でも俺は迷わない。
「夏未さん、木野さん。俺がこれからやる事、黙って見て欲しい。いや、できれば見ない方がいい。
 でも決して俺を止めたりしないでくれ。そして奴らの隙ができたら、すぐに逃げるんだ!」
 夏未さんは眉を顰めたが、俺の真剣な顔を見据えて言った。
「本気なのね、風丸君」
「ああ」
「分かったわ。でも、あなた自身に危険が及ぶ事になるのなら、すぐに中止するのよ。いいわね」
 俺は彼女に頷く。木野さんは泣きそうな顔で俺を見たが、夏未さんが促したので、やっと頷いてくれた。
 俺は立ち上がると、縛られた両手で鍵のかかったドアを叩いた。一回。そして二回。
「何だ、ボウズ。おねんねの時間だろうが」
 三回ドアを叩いてやっと顔を覗かせたのは、厳つい男の方だった。しめた!
「お……お願いがあるんだ」
 震え出しそうな声を抑えて、俺は奴に懇願する。
「トイレに行かせて欲しい」
「あ〜ん? 今頃クソか?」
 俺は首を横に振る。
「したいんだ……。その、オ……オナニー」
 その単語を言うだけで、もの凄く恥ずかしい。でもやるしかない。
「どうした、ボウズ。昨日のお嬢ちゃんたちの下着姿で興奮したか?」
「……違う」
559脱出・トリプルラン(15/21):2009/08/08(土) 08:53:23 ID:A/SqD05M
 男はにやりと笑いを浮かべている。口元は汚らしい歪みを作っていた。
「我慢できないんだ。……もう丸二日してないから」
「ほぅ……」
 男が部屋に足を踏み入れると、後ろ手にドアを閉めた。ここまでは俺の予測通り。
「だから、その、俺をトイレに……」
「ここでやれよ」
 はっと顔を上げる。だがこれは演技だ。躊躇うようにして夏未さんと木野さんを振り返る。
「でも、二人の前じゃ恥ずかしいし」
「恥ずかしい、か。しょうがねぇな、お前。でも」
 黒服は俺に嫌らしい顔を近づける。
「どうせするなら、ここでやれよ。お嬢ちゃんたちが見てる前でな!」
 俺は黙って男の顔を見上げる。乗ってくるのか……?
「俺……ここじゃ……」
 もじもじと縛られた両手を動かしてみる。サングラス越しの男の目が鈍く光った。
「よ〜し。それじゃ、俺が恥ずかしくないようにさせてやろう。おい、お嬢ちゃんたち。お前ら二人でレズショーでもしてもらおうか!」
「えっ!?」
 俺の予測にない言葉。失敗か?
「な、何をしろと言うの?」
「だ〜か〜ら。ボウズがその気になるように、お前ら女同士でエッチするんだよ。恥ずかしいなんて思えなくなる位こいつを興奮させな」
 黒服が俺の肩を叩く。予想外の出来事に、俺は必死で修正案を頭に思い浮かべる。夏未さんが俺にどうするのかと目配せしてくる。
 俺はとりあえず、夏未さんに頷き返した。今は動向を見るべきか……。
「木野さん。……さあ」
「えっ? な、夏未さん? わ、私!」
 だが夏未さんは木野さんをじっと見ると、彼女の唇を自分の唇で塞いだ。舌を絡める粘り気のある音が響く。
 男が俺の背を押す。俺の耳元で臭い息をまき散らしながら囁く。
「ほら、始まったぜ。どうだ、興奮してきたか? ボウズ。お前も始めな」
「あっ!」
 黒服は俺のボトムパンツを下着ごと引き下ろすと、俺の手をペニスに宛てがわさせた。
 夏未さんが木野さんの胸をさわさわと探るように触り出す。俺は彼女たちの姿を直視できなくて下を向いた。
 ……ごめん。俺の所為だ。俺の所為で君たちに辛い思いをさせる。でも。
 俺はペニスを握ると、ゆっくりと扱き始める。二人の細やかな息づかいが俺の耳に届く。それに合わせて俺は手を動かす。
 でも、俺の縮こまったペニスは、全く勃ち上がろうとしない。大体こんな異常な状況で勃起できるものか。男が覗き込んできた。
「何だ、何だ。ボウズ。全然勃たねぇじゃないかよ。インポか、お前」
「いや……、俺、俺っ。実は」
「あぁん?」
「……俺、相手が男じゃないとダメなんだ!」
 羞恥を押し殺して俺は叫ぶ。男が一瞬口を大きく開くと、すぐに舌舐めずりをした。
「それを早く言えよ、ボウズ!」
 男が遂に懸かった。
560名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 08:55:43 ID:A/SqD05M
二度目の休憩はいります
次は昼前までになんとか
561名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 09:13:11 ID:Ce1+zVu4
>>560
ストーリーがこだわっててすげえ…GJ
残り投下待ってるぜ
562脱出・トリプルラン(16/21):2009/08/08(土) 09:56:13 ID:A/SqD05M
 男が俺の両肩を掴んで向き合う。
「ん? 俺でコきたいのか、お前」
 俺は恥ずかしそうに頷く。
「なんで風呂場の時、言わなかった?」
「そんな事言うの恥ずかしいし、続きは明日、って言ったから」
 黒服が苦笑した。
「だったらもっと良い思いさせてやる。お前、俺のチンポしゃぶってみるか?」
 俺の喉がごくんと鳴った。深く頷いてみせた。男はせせら笑う。
「よし、待ってろ。ボウズ」
 俺の頭をくしゃくしゃと撫でると、ベルトを外し、ズボンのジッパーを下ろした。男のペニスは既に勃起して、赤黒く怒張していた。
 黒服は床に腰を下ろすと、申し訳なさそうに小さくなっている俺を手招いた。夏未さんと木野さんが二人抱き合って、俺たちを見守っている。
「お嬢ちゃんたち、お前らは続けてろ。男同士、女同士で仲良くエッチだ!」
 男に声をかけられ、びくんと体を震わせた二人は、再び唇を重ねあわせた。
 俺は胡座をかいている黒服の前に立って、血管が浮き出たそそり立つ男のペニスを見た。
 本当は逃げ出したい。でも、もう戻る訳にはいかない。男の肉棒は俺の愛撫を今か今かと待ち構えている。
 跪こうとして、未だ両手が戒められてるのに気付いた。
「これ……解いて欲しい。うまく握れない」
 小首を傾げて哀願してみせる。媚を売る俺。自分が嫌で堪らない。黒服が苦笑いして俺の両手を解いた。ひとつ難題をクリア。
 手首を擦りながら跪くと、ひと呼吸して恐る恐る男のペニスに手を伸ばす。
 こんなの嫌だ! 心の奥で叫ぶが、今は抑えた。
 吐き気を堪えて、怒張しているペニスに顔を寄せると、思い切って口に含んだ。
 口の中に広がる、すえた雄の匂いに一瞬恐れをなしたが、俺は構わず舌を鈴口に絡めた。ぴちゃっと唾液の音がする。
 肉棒を握りしめ、空いた手で睾丸を柔く揉み込むと、黒服はおふっと声を上げた。
「おい、ボウズ……。なかなか巧いじゃねぇか。お前、男のをしゃぶった経験はあるのか?」
 俺は男のペニスを口に含んだまま、首を振る。口を窄め、顔を上下させた。
「これで初めてかよ……。なんてタマだ。良いぞ、もっと舌を使いな」
 男が俺の頭をくしゃっと撫でる。そしてフェラチオされながら、パンツが下がって丸出しになった俺の尻に手を伸ばした。
「ん……ふぅ!」
 男の指が俺の尻に触れ、弄ってきた。俺はぎゅっと目を瞑って、男の愛撫に耐えながらペニスに舌を這わせる。
 男の肉棒を咥えている俺からは見えないが、夏未さんと木野さんがいる方から、互いの舌が絡み合う水音と胸を触りあっているらしい衣擦れの音が聞こえる。
「ぁ……ん、あ……ぁ、んんっ……!」
「な……つみさ……ぁ……あ!」
 端から見れば異様な光景に違いない。薄暗い部屋で繰り広げられる深夜の饗宴。男と男。女と女。
 男の指は風呂場での時と同じく、俺の尻の間を探り当て、太い指で直腸へ繋がる窄みの周りを揉み込む。
 指で押される度に、じわりと痺れる感触があったが必死に耐える。俺はこの男を油断させなければ。
 俺自身が快楽に溺れてはいけない。そう言い聞かせながら、男を高みへと上らせた。
 時折、喉の奥を男のペニスが突いたがそれも堪える。終いには舌と顎が疲れてきたが、それでも必死にしゃぶり上げた。
 遂に男に絶頂の時が訪れた。男は雄叫びを上げながら俺の咥内に、粘着性の白濁した熱い液体を撒き散らす。
 それこそが俺が待ち望んでいた瞬間だった。
563脱出・トリプルラン(17/21):2009/08/08(土) 09:56:43 ID:A/SqD05M
「おおおおぉぉっ!」
 俺は精液を噴出するペニスから、急いで口を離すと立ち上がった。だらしなく股間を晒している男の睾丸めがけて、思い切り蹴りを入れた。
 口元を拭いながら、もう一度まだ吐精が終わってない股間を蹴りつけ、踏みつける。
「ぐぎゃあああぁぁッッ!!」
 男がもんどりうって背後の床に転がる。俺はボトムパンツを引き上げると二人に呼びかけた。
「今だ! 逃げるぞ!」
 抱き合っていた夏未さんと木野さんが、急いで衣服を整えながら立ち上がった。ドアを開け、廊下に飛び出る。
 俺は階段のある方を指差し、二人を急がせた。
「あっちに逃げるんだ!」
「風丸君は!?」
「俺は残りの奴らを引きつける!」
 彼女たちとは反対方向を走り出す。背後で走ってる二人の靴音が遠ざかってく。早く逃げてくれ。
 俺たちの部屋から響く異変に気付いたのか、もう一人の見張り人が欠伸をかみ殺しながら待機部屋から出てきた。
 俺はそいつの脇を走り抜ける。
「あっ! てめぇ、オスガキ!!」
 黒服が部屋にいた残りの男たちに声をかけると、俺を追いかけてきた。俺はまっすぐ奥を目指す。
 そこはもう未知の間取りだ。奥の手前に階段があるのが見える。一旦下へ降りるか?
 でも、どうせならもう少し時間を稼ぎたい。夏未さんと木野さんが、無事にこのビルから逃げ仰せれるくらいに。
 背後から男たちの気配がする。俺は踵を返すと、逆方向に駆け出す。疾風ダッシュだ!
 一人、二人、そして三人を抜く。まさかサッカーの技がこんな所で通用するとは思わなかったが。
 多分試合でも、陸上の競技でも、意識して出せなかったくらい素早く俺は体を動かす。それ程に必死だった。
 前方から一人、両手を広げて俺ににじり寄る。俺は少し間を溜めると、次に分身フェイントで躱してやった。
 次の試合で使うつもりだったんだが、まあいいか。上手いこと練習になった。俺は苦笑しながら廊下を走り抜けた。
 昼間見た階段が前方に見えてくる。俺は一気にそこを目指そうとした。した筈だった。
 だが俺の足は、いきなり横からぬっと飛び出た手に引っかかって、よろけた。
「うっ?」
 次の瞬間、足元を勢い良く払われる。俺はその場でひっくり返る。足首をぐっと引っ張られた。
 俺の体は引きずられると、襟首を引き上げられ、そして左頬に思い切り拳を振るわれる。俺の体は廊下の床に叩き付けられた。
「やってくれたな、ボウズ!」
 怒髪天を突いた黒服が俺の前に立ちはだかっていた。
 股間を蹴りつけてやったので、もう少しダメージを喰らってるかと思ったが、思ってる以上に奴の回復は早かったようだ。
 黒服は俺の髪を引っ張って頭を上げさせると、追いかけてきた残りの男たちに命じた。
「おいっ、こいつの服を脱がせ。全員で輪姦すぞ」
 目の前が真っ暗になる。男の手が俺の顎を掴み上げた。
「おい、ボウズ。逃げたら承知しねぇって言っといた筈だろ。今からてめえの肛門が使いもんにならなくなるまで可愛がってやる。覚悟しとけよ」
 俺の目の前に、怒りと好色で血走った男たちの顔が取り囲んでいる。俺の体は震えて、動けなくなる。
 でも夏未さんと木野さんさえ無事なら、俺は、それでいい。
 俺はもう、運命に身を委ねてしまおうと眼を閉じた。円堂、俺にできるのはここまでだ──。
 その時、覚悟を決めた俺の耳に飛び込んできたのは、夏未さんと木野さんの叫び声だった。
564脱出・トリプルラン(18/21):2009/08/08(土) 09:57:26 ID:A/SqD05M
「風丸君っ!」「逃げてぇっ!!」
 思わず目を開ける。廊下の向こう、丁度給湯室の辺りに二人の姿が見えた。二人とも手に何かを持っている。
 木野さんが手にしたものを右脚で思いっきり蹴った。ひゅんと飛んで、それは俺の顎を掴んでいた黒服の顔面にぶち当たった。
「うおっ!?」
 ばしゃんと音がして中身が飛び散り、皮状のものが顔面に張り付く。飛び散ったのは冷たい水だった。もう一つ二つ、同様なものが男たちを襲う。
 男たちに当たって破裂したそれが、コンビニ袋を利用して作った水風船と分かったのは、勿論後のことだ。
 俺は男たちの隙を突いて、再び逃げ出す。猛ダッシュをかけて二人の元に着くと、一緒に階段へと向かう。
 降りようとして、階段の下から誰かの声が聞こえてきた。
「お〜い! 何の騒ぎだぁ?」
 しまった。まだ仲間が下に居たのか。俺たちは踵を返すと上を目指した。階段のずっと先に両開きのドアが見えた。運良く開いたドアの先は屋上だった。
 外はもう、夜が明けて空は白く染まっている。ロープが床にあったので、急いでドアを閉じ両方のノブをそいつで縛ってすぐには開かないようにする。
 そこまでやって、俺たちはやっと息を整えた。三人とも何度も深呼吸する。
「……どうしてだ。どうして逃げなかったんだ、二人とも」
 さっき覚悟を決めた時、俺の耳に飛び込んだ二人の声。絶望のさなかに聞こえたその声が、俺の心にどれだけ安堵をもたらしたか。
 でも同時に、それは戸惑いとなった。二人とも、無事に逃げたと思ったのに!
「……バカね。あなたを置いていける訳、ないでしょうが!」
「そうだよ。私たちが無事なのに、風丸君だけ酷い目に遭ってるなんて、円堂君に合わせる顔がないもの」
「逃げる時は私たち三人一緒よ。これは理事長の言葉と思ってもらって結構です」
「……なんで、こんな時にっ、そんな……」
 本当はありがとう、そう言うべきだった。それなのに、俺の喉は引き攣り、そして嗚咽が漏れる。
 目から思わず涙が零れ落ちた。あまりにもの情けなさに、俺は首を振った。溢れる涙をどうしても押さえきれない。
「お、俺……、俺っ」
「風丸君……」
 木野さんが心配そうな声で俺の肩に手を置く。夏未さんが憤って肩を怒らせた。
「なんなのよ。女みたいにメソメソしてっ! あなた男の子でしょう!?」
「俺……、俺は……」
 実際、夏未さんの言う通りなんだ。結局俺はガキの頃から、何も出来やしないダメな人間だ。
「……俺、小さい時から、円堂に憧れてた。円堂みたいになりたかった。
 あいつみたいに、物事に動じなくて、いつも笑顔でいて、懐の深い、そんな奴にさ……。
 でもダメなんだ。いくら頑張っても、俺は円堂に成れない。
 俺、君たちを守りたかった。でもムリだよな。俺じゃ円堂みたいに上手く出来ない……っ」
 溢れる涙とともに零れ落ちた言葉は、ずっと俺の心で願っていたこと。こんな告白を誰かに話すのは初めてだった。
「……何言ってるのよ。円堂君みたいなバカ、そう何人もいて堪るもんですか」
 夏未さんが呆れた顔で俺を見る。
「円堂君は円堂君、風丸君は風丸君だよ。だって、あんなに速く走れるじゃない。風丸君にしか出来ないこと、一杯あるじゃない」
 木野さんがそう言って俺に笑いかけた。
「俺にしか、出来ないこと……?」
 夏未さんがスカートのポケットからハンカチを取り出して、俺の目の前に突き出す。
「お拭きなさい。みっともない。あなたは結局あなたにしか成れないのだから」
565脱出・トリプルラン(19/21):2009/08/08(土) 09:58:52 ID:A/SqD05M
 俺は夏未さんからハンカチを受け取って、涙を拭った。
 俺にしか出来ないこと。そして俺は俺にしか成れないってこと。俺が──。
 ぼんやり視界に映る景色を見て、俺はとあることに気付いた。このビルの屋上と、隣接してる廃ビルの屋上に。
 俺は身を乗り出して、二つのビルの屋上の違いを確認した。もしかしたら……。
 それは一つの閃きだ。俺たちがここから脱出できる唯一の方法。俺だからこそ可能なその方法。
「どうしたの?」
 いきなり血相を変えた俺に、木野さんが不思議そうに呼びかける。
「ありがとう、二人とも。俺、どうかしてた。脱出できる方法、やっと見つけたよ」
「どうするの?」
 俺はもう一組置いてあったロープを屋上の淵にある柵に縛り付けると、壁の外に垂らす。
「ここから降りるというの……?」
 夏未さんがロープの先を不安げに見下ろす。下は何十メートルもの距離があった。
「違う。これはフェイクだ。俺たちが脱出するのはあそこから」
 俺は逆方向にある、丁度柵が切れている箇所を指差した。
「あの柵がない場所から、隣のビルの屋上に跳び移るんだ」
「えっ!?」
「でも……。結構距離があるよ。もし落ちたら……」
 木野さんが身震いして、隣のビルとの合間と地上とを見比べた。
「いいや。一人一人なら無理かもしれないけど、俺たち三人の力を合わせれば何とかなる。
 それに隣の屋上はここよりずっと低い。充分助走をつければ跳び移れる筈だ。二人とも、体重はいくつだ?」
「え、体重って……?」
「どうして、あなたにそんなこと教えなければならないのよ!」
 木野さんと夏未さんは顔を真っ赤にして口淀む。これだから女の子って!
「俺は46キロだ。二人ともそれは切ってるよな?」
 恥ずかしげに二人が頷いた。
「じゃあ三人併せて、130キロ台ってところか。何とかなると思う。問題は俺が君たちの体を支えきれるかってことだけ」
 その時、階段へ続くドアががんがんと音を響かせた。黒服たちが屋上へ上がろうとしているのだ。もう俺たちに躊躇してる暇はなかった。
「行くぞ、二人とも!」
 俺は二人の手を取って、柵の切れた方へ走る。助走できるギリギリまでの距離に立って、俺は二人の背中から腰に手を伸ばした。
「いいか。二人とも俺の肩と腰にしっかり掴まって。三つ数えるから走り出すんだ。俺が跳べ、って言ったら思い切り床を蹴って。俺が先導する!」
 俺は二人の顔を代わる代わる見る。夏未さんは神妙な顔で頷く。木野さんは怯えていたが、覚悟を決めたのか俺の肩をぎゅっと掴むと頷いた。
 両開きのドアは幾度も蹴りつけられたか、力押しにされたのか、今にも開きそうだ。
 俺は目を瞑って気を鎮める。陸上のトラックを走るとき、いつもやってたコンセントレーション。
 心の奥に円堂の顔を思い浮かべた。俺に力を貸してくれ、円堂!
「行くぞ、一、二の、……三っ!」
 俺たちは一斉に屋上を駆けだした。目の前に屋上の淵の、一段段差がある箇所が飛び込む。俺はその段差に乗り上げると思い切り叫んだ。
「跳べぇっ!!」
 黒服たちの力でぐるぐる巻きに縛って閉じたロープが引き千切られ、ドアが両側にガーンと音を立てて開かれる。
 俺たちの体は宙を飛んでいた。
566脱出・トリプルラン(20/21):2009/08/08(土) 09:59:45 ID:A/SqD05M
 隣のビルの屋上が視界に入った時、俺は両脇に抱えていた夏未さんと木野さんの体を床にめがけて押し込んだ。
 着地した足が段差を踏み、つんのめるが堪えて膝をつく。でも勢いのついた体は支えきれずに床に投げ出された。
「……もう。こんなのは二度とゴメンよ、風丸君」
「俺もさ」
 一瞬の間の後、夏未さんが乱れた髪を整えながら、体を起こす。木野さんはよっぽど怖かったのか、俺の肩にしがみついたままだ。
 どうせしがみつくのなら、俺より円堂の方が良いだろうに。そう思ってふと、俺はやっとあることに気付いた。俺たち三人の共通点。
「あ、そうか。同じサッカー部員ってだけじゃなくて、俺たちって全員円堂のことが好きなんだ」
 俺がそう呟くと、ぴくんと体を震わせて木野さんが俺から離れる。
 立ち上がった夏未さんが俺を見下ろして、頬を赤く染めた。
「……どうしてよ。あなたどうしてそんなことに目敏いのよ。……あなたのそういう所、私は大嫌い」
 そう言い放って体を屈めると、俺の頬に手をかけ、……唇を重ね合わせてきた。
 だけじゃなく、舌を差し入れて俺の舌に絡める。
 思わず夏未さんの肩を突き放すと、俺は口を拭った。いきなりキスされたことに動揺する。
「な、なんでそんなことするんだよっ」
「だって私のファーストキスの相手は木野さんだもの! あなたに円堂君とファーストキスをする権限なんて許してあげないんだからっ!」
「わ、私もっ」
 今度は木野さんが俺に唇を重ねると、舌を探り出して吸い上げた。
「木野さんまで……」
 俺は木野さんに奪われた唇を手で押さえて、困惑する。
「風丸君はずるいよ。私がいくら心配したって、フィールドで円堂君の力にはなれないんだもの。外でただ見守ることしか出来ないんだもの。
 なのにいつも円堂君の側に居て! 私の届かない所に居るのよ! それだけで風丸君は優遇されてる」
 そう俺を非難する木野さんは、目尻に涙を溜めていた。
「なんなんだよ……二人とも。俺は男だから、それだけで円堂の恋愛対象から外れてるじゃないか」
 俺は髪を掻きむしって、頭を抱えた。
「……なによ。今時性差なんて意味をなさないでしょ。兎も角これで私たち平等ってことよ」
 夏未さんは俺の左隣に腰を下ろして、頭と肩を重ねあわせた。木野さんも同じように右隣に座る。丁度三人の体が三角形になるように、俺たちは背を向けていた。
「協定を結びましょう。私たち同じ、円堂君を好きな者どうし」
「協定?」
「円堂君が、私たちのうち誰を選んでも、恨まないってことよ」
「いいね、それ。誰が選ばれても、二人のこと応援しなくちゃね」
「俺は……」
 言い淀んでいると、夏未さんと木野さんが俺を睨んだ。二人を見て思わず膝を抱える。
「いや、勿論祝福するよ。円堂が選んだんなら、俺は別に文句は言わない」
「本当ね?」
 俺が頷くと、夏未さんが再び俺にキスをした。
「約束だよ?」
 木野さんも俺にキスをして、そして今度は夏未さんとキスを交わす。俺は顔を真っ赤にして口を押さえた。
「さ、帰りましょう。みんなが待ってるわ」
 三人で手を取って、廃ビルの屋上に立ち上がる。朝陽が昇る中、俺たちの頭上を掠めジェット機が飛んでいった。
567脱出・トリプルラン(21/21):2009/08/08(土) 10:01:06 ID:A/SqD05M
「ふ〜ん。そんなことがあったのか……」
 フットボールフロンティア本戦の第一戦を勝利で終えた部室で、俺は円堂に、攫われていた間のことを初めて打ち明けた。勿論協定の話は円堂には内緒だ。
「大変だったな、お前」
 俺は円堂に首を振る。確かに大変は大変だったけど、代わりに得たものは大きかった。
「……でさ、お前ホントに……、その黒服のおっさんのチンポ舐めたのか?」
 俺は思わず顔を引き攣らせる。
「やめてくれよ、そんなこと訊くの。もう思い出したくもない!」
「ゴメン」
「……でもな。俺、夏未さんと木野さんに言われたんだ。俺がなりたくても、俺は円堂みたいにはなれないって。
 俺は俺でしかないって。言われて初めて分かったよ。俺……今までずっと無理してたのかな?」
 円堂は首を捻ってる。理解してないのかと思ったけど、すぐにこう言い出した。
「俺はさ、お前が俺にないとこ一杯あるって知ってるぜ。サッカー部のことだってさ、俺の手の届かないとこ、お前がちゃんとフォローしてくれてる。だから俺、お前のこと大好きなんだ」
 俺は円堂の顔をまじまじと見た。一瞬の後、俺の顔面が火を吹くかのように感じた。
「あ、勿論、今のはそういう……意味じゃないぜ?」
 分かってるよ、そう言おうとした時、部室のドアからわらわらと部のみんなが倒れ込んできた。
「な、何だよ、お前たち!」
「だって、キャプテンが風丸さんに愛の告白してたから……」
 宍戸がそんな事を言うので、俺は慌てて否定しようとした。そうしたら円堂が立ち上がってみんなを見下ろす。
「ああ。俺、風丸のこと大好きだ」
「キャプテン。だ、大胆でやんす」
「……でも俺はな。豪炎寺も、染岡も、マックスも、半田も、宍戸も、少林寺も、土門も、栗松も、壁山も、影野も、目金も、勿論夏未と木野と音無も、風丸と同じくらいみんな大好きなんだ!」
 ああ、そうだ。お前は昔から平等だ。それだけはずっと変わらない。だからこそ、俺はお前のことが……。
「何かはぐらかされたカンジ……」
 部員たちから不平の声が聞こえたが、円堂は両手を腰に当ててそろそろ帰るように言い渡す。そこへ夏未さんと木野さんが顔を出した。
「何やってるのよ、あなたたち」
「ああ、ちょっとな」
「風丸君、行こっ。夏未さんの家でテスト勉強するって」
 木野さんが俺に呼びかけて手を差し出した。ああ、そうだ。三人で勉強するって約束してたっけ?
「テスト勉強……って何だ?」
 円堂が俺に尋ねる。
「円堂……、忘れたのか? 明後日から期末テストだぞ」
「えっ? …………あ──っ!!」
 円堂はテストのことなどすっかり忘れてたらしい。慌ててうろたえだす。
「ど、どうしよう。俺何にもしてないよ。風丸ぅ……」
 俺は弱り顔の円堂を見て指差しながら、夏未さんと木野さんに目配せした。だけど二人は首を横に振った。
「ダメ。ダメったらダメ!」
「円堂君のレベルでは私たちのお勉強に到底追いつけません。断固お断りです」
 でも俺は知ってる。二人とも、円堂と一緒じゃ恥ずかしくて勉強どころじゃないもんな。
「ってワケだから。じゃあな、円堂!」
 俺は円堂に手を振ると、二人と一緒に部室を出た。円堂が困ったように俺に呼びかける声が聞こえたが、今は無視だ。初夏の爽やかな風の中、夏未さんと木野さんと一緒に、顔を見合わせて俺たちは笑い出した。
<了>
568名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 10:07:29 ID:A/SqD05M
以上です。長くて済まんかった

あと補足
・風丸の体重は捏造です
・作中で枕草子とマザーグースの一節を引用した
 枕草子は有名な所でってだけだが、マザーグースは作中の話にちゃんと合わせたもの。訳は適当

んじゃ、そんなワケで
569名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 14:00:09 ID:2Zbh0HWN
おっつでーす。
「下着姿なんて水着とそう大差ない」
と風丸を叱咤した夏未に惚れました。
長編でも苦にならず没頭して読みました。
凄くよかったです。
570名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 20:37:46 ID:m2i0AurP
夏×秋好きだからよかった
GJ
571名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 22:29:42 ID:4v6fVd8X
ここは絵の投下はあり?
572名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 23:05:53 ID:wlvG5ppq
個人的には見たいな
でもエロパロって画像貼り付けはだめだった気がするからろだ借りてきた方が良いんだろうか
573名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 23:08:46 ID:sjzS6ATT
>>568
この風丸カッケぇぇぇ!!

終わり方がさわやかで良いね 友情だわ
574名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 00:09:30 ID:+nwGbB0M
長いけどダレなかったし良かったよ、乙!
575名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 00:17:59 ID:LUqsrSKP
ほんとだ
絵の投下NGだった
残念
576名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 00:18:51 ID:JUp0yT8F
GJ!
ストーリーも凄いよかったよ!
577名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 01:43:38 ID:RcpKrX79
>574
ここに投下じゃなくて、まとめサイトにお絵かき掲示板とかつけてもらえば良いんじゃない?
某ゲームのエロパロスレではこんな風にしてたんだけど、あくまでも参考までに。
578名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:07:39 ID:M5FX0hEW
過去に全裸待機の春奈が投下されたことがあるけど、アレは違反だったのか…
可愛くて好きだったけども
579名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:09:33 ID:/ObrCyQn
禁止と言いつつも実際やってるスレは結構あるもんだがな
580名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:14:49 ID:x3KmIDi1
投下されたSSの挿絵やイメージ的な絵をわざわざ描いたのなら、厳密に違反と言わなくてもいいと思うけど
無関係に絵を投下するとしたら、板違いということだね
581名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:19:04 ID:SLnQBDGx
イナズマイレブンのキャラに萌えられる内容なら
(省略)なんでもおk
    ~~~~~~~~~~~~~~
なのに絵は駄目って意味分からん
582名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:21:13 ID:x3KmIDi1
>>581
板のローカルルールくらい嫁
583名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:22:58 ID:0ZYcWTc6
AAも黙認で投下されてるんだし別に絵投下してもいいじゃん
584名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:27:03 ID:c0c08hqx
本来なら801などの同性愛作品もエロパロでは板違いだよ!
ホモ・百合は許されて絵は駄目とかお前らの基準がわかりません!><
585名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:37:45 ID:/ObrCyQn
【この板の趣旨】
一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。

以下は禁止、より相応しい他の板でどうぞ。
キャラ単位、キャラ主体のスレッド →ピンクのキャラサロン
年齢制限付きの作品に関するスレッド →エロゲネタ&業界/エロ漫画小説アニメ/エロ同人等
画像の貼り付け →半角二次元/お絵描き・創作等
実在する人物(アイドル等)を元にした創作 →えっちねたロビー等

別に同性愛モノは禁止されとらんぞ。まあどうせわざと言ってるんだろうけど。
さっきも言ったが他スレでも普通にやられてる事だし、
ろだなり絵板なり借りれば一発で解決するわな。
586名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 02:47:53 ID:gS1ihFrm
>画像の貼り付けは禁止
>>46,63,104,509,512ならこいつら全員叩けよおめーら、違反者だぞ
587名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:00:48 ID:x3KmIDi1
煽りは全員単発だなw
588名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:04:23 ID:RGo6OQJ2
>>509
スレチ氏ね、もう来るな投下すんな

違反者だから文句言えないよねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
589名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:06:55 ID:RGo6OQJ2
>>509
おい違反者!!!!!!!早く謝れよ!!!!!!!そんでさっさと消えろよ!!!!!!!!!!!!!
590名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:08:53 ID:RGo6OQJ2
謝罪マダー?
はやくキモイ長い謝罪文投下しろよー
591名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:11:40 ID:RGo6OQJ2
>>509
こんだけアンチいんだぞ!
さっさと消えろよゴキ腐リ!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
592名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:12:17 ID:x3KmIDi1
要するにただの粘着じゃねーかwwww

SSの書き手がネタのついでや、補足として貼ってる画像まで違反として叩いてるのはお前一人だけw
593名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:15:46 ID:RGo6OQJ2
>>592
はあ????????????
違反は違反だろーが!!!!!!!!!!!!!
それに>>509は公式画像ですよね!!!!!!!!!?!?!!
もっと駄目だと思います!!!!!!!!!!!!!!!!!
594名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:17:04 ID:Um+pfslZ
>>592
NG登録推奨
それにしてもID出てるのにこんだけアンチいんだぞってw
夏休みは楽しいな
595名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:18:37 ID:RcpKrX79
夏ですね。
以下何事も無かったかのように↓
596名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:21:19 ID:RGo6OQJ2
>>593
ですよね!
私もそう思います!!!!

おい聞いてんのか??!!?!
謝罪しろよ糞共!!!!!!!!!!!
597名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:22:49 ID:nDgFOZDx
実際に板で禁止されているんだから、「○○の場合はおk、でも△△の場合は駄目」ってのもおかしいよな。基準を曖昧にするとまた荒れる要因になる。
あと>>585は板のルールを貼っておきながら「他スレでもやってるし、少しくらいならいいんじゃね?」って理由もどこの小学生の言い訳だよと思う。
598名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:26:09 ID:RGo6OQJ2
>>597
その通りです!!
画像貼り付けは違反!>>509はいいじゃないとか屁理屈過ぎる
あなたたち本当に18歳以上なんですか?
それから>>509は早く謝りに来てください!!!
599名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:36:50 ID:KAg++XU9
>>597
まったくもって同感です
禁止されていることをすればそれは違反です

>>598
本当にそうですよね!
あとこの人キャラスレに宣伝書き込みしてるんですよ!!私、見ましたもん!
違反者どころじゃないと思います!
謝罪だけじゃなくて本当にここから消えて欲しいですね!!
600名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:42:21 ID:nDgFOZDx
わかったから取りあえずsageような。
いくら板のルール違反を指摘しても、スレのルールを守ってないと説得力がないぞ。
それに>>509は今、長ったらしい言い訳&謝罪文を考えてる途中なんだから少し待ってろ。
601598:2009/08/09(日) 03:43:14 ID:KAg++XU9
>>599
マジですか!?最悪じゃないですか!!!
18禁じゃないところで、しかも宣伝って・・・
ああ、ひどすぎてめまいがしてきました・・・・そんな問題児には早く消えてもらわねば!!
602600:2009/08/09(日) 03:51:19 ID:KAg++XU9
>>600
ごめんなさい・・・これでいいですか?
>>509はもう言い訳しても許されないことをしていますし・・・これだけアンチがいるのに氏んでわびるべきです!!
あなたもそうおもいますよね!!?!

>>601
本当です!!!子供もいるところでなにかんがえてるんでしょうね
仲間がいると本当にこころずよいです!!!
603名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:55:39 ID:P2UAPRAZ
NG登録したら新着全部消えたでござるの巻
604名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 03:59:21 ID:ibu6ffYZ
自作自演に気付かんとかこんな面白いもんスルーしてたまるかって思うのは俺だけ?
605名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 04:01:54 ID:x3KmIDi1
IDに気づかないフリしてる粘着荒らしだろ
606名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 04:09:43 ID:+D5Nk/dY
キャラスレのは全部>>602の仕業だろうな…

なんでコテハンばっか狙われるんだろうなこのスレ
607名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 04:16:37 ID:dmTGQfBu
荒らしの次は釣りを始めたか
NGして終わりだな
608名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 13:52:37 ID:ywJKyjw4
コテハン氏はコテハンな故に目立って>>588とか>>600とか>>599みたいなカスが沸くのはしゃーない
それからキャラスレにあったと言われてた宣伝書き込みみたいなのは見つけられんかった…
というか「あーここのスレのこと言ってるのかな」的な書き込みはあったけどこれはコテハン氏じゃなくて自重できない厨ちゃんかお前ら粘着の工作だろ


絵は誰かがうpろだ借りてくりゃ一発解決やな
609名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 14:08:33 ID:tVHJjHjV
重大な事発見した

コテハン…>>588-602ほか
まとめ管理人…>>234
>>19…前スレ>>638
過去のリアタイ投下の人…>>469、前スレ大量
>>350>>378-379

怒られたり変な人に絡まれた職人の共通点=801作品を投下したことがある
610名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 14:16:17 ID:BObazvbh
吹雪×春奈書いてたら停電してデータ飛んだorz
もうすぐ完成だったのに…
611名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 14:43:26 ID:mMIqhJvV
つまり801禁止すれば粘着撲滅ということですね!
いいと思います!
612名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 15:03:15 ID:64spaywL
粘着は全部>>442=>>449の仕業だったのか
たまげたなぁ
613名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 15:05:25 ID:nDgFOZDx
吹雪×秋の凌辱物を書いてたら興奮してシコりまくりで進まねーw
いつ出来上がるんだよorz
614名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 15:06:41 ID:pkVqWucw
一ヶ月も経たないうちに600オーバー
やるなぁおまえら
615名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 15:09:58 ID:7O3vu2Pr
>>610
ドンマイ!
>>613
がんばれw
616名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 15:37:03 ID:tixWWBYx
吹雪人気だなw

>>610>>613楽しみにしてる!
617名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 16:09:33 ID:gfqg0BdP
726 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2009/08/07(金) 20:52:59 ID:svOSso3x
前に801書きの人達+擁護人と揉めた時、「801板の投下スレはルールが厳しくて何かあるとすぐに叩かれる。だからエロパロ板で〜」と801書きを擁護している奴がいた。
しかしどんなに厳しくても自分達(腐女子の皆さん)で決めたルールなら守るのは当然だし、厳しくてもルールを守って投下してる人もいるだろ。
それを「ルールが緩いエロパロ板なら(ry」っておかしいだろ。
しかも腐が入ってくるとスレ内のルールをガチガチに固めたがる不思議。
あの時は「もう分かったから腐は巣に籠ってろ」って本気で思ったわ。
618名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 16:45:55 ID:uEk7+e4b
ホモばっか(-.-)
619名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:11:31 ID:FeU5XhYT
501 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2009/07/31(金) 13:32:31 ID:hrgUm6UP
・スレ内の大半がホモ作品
・住人の大半が腐なので、↑についてツッコミが入ると即座にファビョリまくりのマジレスが返って来る
・書きながら投下厨が粘着化
・「今日仕事で〜」などのあとがきと称した日記書き込みがされる
・「GJありがとうございます!嬉しいです」各職人が書き込む
・職人同士で褒め合い慣れ合いマンセー合戦
・ROM同士の雑談チャットなど日常茶飯事
・「あなたは○○さんですよね?」の職人特定行為
・ドリーム小説が何の断りも無く投下される
・「ぼくは18歳以下です」に釣られまくる住人
・新スレ早々エロパロ初心者が来て誘い受けしまくり、二人っきりになるという状況で一旦切りますのぶつ切り投下
「皆さんからの反響がよければ続き書きます、リク次第でどうにでもできます」
・自治厨が入り乱れてカオス状態になる
・荒れた空気にあたったコテトリ付き大御所が大爆発
・職人兼スレ内のまとめサイト管理人が他スレに出張し「私の作品」と宣伝する
・職人が職人に難癖をつけ、職人同士の潰し合いが勃発
・↑で負けた方の職人が「自分にはこのスレには合わない」と捨て台詞を残し、ルール違反の作品を書き逃げする
・住人がその負けた職人を袋叩き
・「○○マダー?」のクレクレが増殖
・作品よりも長い後書きという名の自分語りをする長文馬鹿出現
・「こんなシチュを妄想しましたが、自分では書けないので誰かお願いします」のリク厨で溢れる


こんな問題だらけのスレで尚も投下を続ける職人様様、ご苦労様です(笑)
515 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2009/07/31(金) 19:54:14 ID:8ZRMo1rc
馴れ合いとか自分語りは気にならないがホモフリーはなんかなあ…板違いだし…
ちょっと後ろの話題になっただけで数字に池言われた身としては
518 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2009/07/31(金) 22:30:57 ID:ZI2UDf4m
本物の腐女子が暴れてるスレがあるのか
災難だな
勢いづいた連中を蹴散らすのは至難だぞ
まさにゴキブリだからな
自分らがその時楽しければ何でもいい連中
575 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2009/08/02(日) 17:50:36 ID:kjoXrzLI
だってホモネタ禁止されてませんからー!
ってローカルルール振りかざしてホモネタでスレ埋め尽くすのやめてやめてマジやめて
620名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:13:15 ID:+bldJ9iv
801系で荒れるなら、その手の作品はエロパロ板で唯一ソレ系な
 『ショタとお兄さんでエロパロ』
に投下して、コッチには投下報告だけする・・・
って事にすればイイんじゃね?
621名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:22:58 ID:UxV6cbMH
残念ながらここに投下されてる男×男はショタ×ショタなのでスレ違いである
622名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:38:19 ID:oNdbkJBD
なんでこうピリピリしてるかね
両者とも自己責任でいいやんか・・・

書き手も同性愛等特殊シチュで投下するときは注意書き
感想無くても泣かない
読み手も注意書き読んで合わないと思えばスルー
苦手キャラ&シチュでも文句言わない
623名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:42:54 ID:5HltlqGs
ピリピリしてるんじゃなくて
腐女子って言えば楽に荒らせると学習しちゃった奴が居るだけだから何言ってもきっと無駄
624名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:52:43 ID:oNdbkJBD
あー・・・そうっすか、どうも
しかし最初はイラスト投下の話だったのに何時の間に話題が摩り替えられたんだよ・・・?
625名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:52:52 ID:fX9bfzcB
>>622まさしくその通りだよな
>>623単なる主観に過ぎない
626名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 18:15:47 ID:Oj2e8QDD
まとめ
住人の心得→>>622
イラストの投下→>>608
>絵は誰かがうpろだ借りてくりゃ一発解決やな

もう腐が〜とか文句言うなよ
以下普通の流れ↓
627名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 18:56:25 ID:RcpKrX79
イラストうpできるようなお絵かき掲示板は後のこと考えてまとめ氏に設置お願いした方が良いかなー
628名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 19:54:32 ID:uEk7+e4b
ホモばっか(-.-)
629霧隠×風丸 1/4:2009/08/09(日) 19:55:59 ID:rGS/hV6s
霧隠×風丸 1/4

大阪でイプシロンとの再戦後、風丸はナニワランド内の地下練習場にて一人特訓をしていた。
「―――もっと…もっと強くならなきゃダメなんだ。」

「久しぶりだな、風丸!」
突然自分を呼ぶ声に振り返ると、そこには藍色の作務衣に下駄姿の少年が立っていた。

「お前は!!―――戦国伊賀島の、……くもがく…」「…霧隠だ。」

フットボールフロンティア初戦の対戦校。
戦国伊賀島中のキャプテン霧隠才次。
俺のことを“ふじまる”と呼んだどうしようもなく勝気な男。

「一体なぜここにお前が…!?」
「フッ、俺は常に修行の身。凡人とは違う!忍術でもってできないことなどないのだ!」
「……!」
「お前らと宇宙人の試合の様子、見てたぞ。しかしお前、相変わらずスピードあるな。」
「……。」
「けど、お前なんだか追い詰められている感じがするよな、いっつも難しそうな顔しちゃってな…。
 まぁお互いに多感な時期真っ只中だからな!フフッ!」
「…何の用だ。」
「まぁまぁ、そう険しい顔すんなって!」

「―――お前って女子みたいに…いや、女子以上にキレイな顔してんな。初めて見たとき、本気でビビったぜ。」
「なんだよ、何が言いたいんだ。」
「いや…その…、なんていうか…」霧隠は急に下を向いて黙り込んだ。
だがいつもの負けん気の強さみなぎる表情を取り戻し、朱色の瞳で風丸を見据える。

ニヤリと笑うと人差し指と中指を立て無言で念じる。すると床を影のようなものが縫い、風丸の足を引っ張った。
不意打ちを食らった風丸はその場に尻もちをついてしまった。
「うわぁぁ!!」大舞台で経験したあの悪夢がまざまざとよみがえって来た。
「…っく、お前何を…!」
「ちょっとな…あの雪辱を晴らそうとな。」

霧隠が瞬時に風丸のジャージを脱がす。
「や、やめろ!霧隠!!」無防備な身体に無垢なペニスが現れた。

「伊賀島流忍法、すいとんの術!!」
霧隠は風丸のペニスをつかむと勢いよくしゃぶりつく。
630霧隠×風丸 2/4:2009/08/09(日) 19:56:40 ID:rGS/hV6s
霧隠×風丸 2/4

「…バ、バカ!!やめろ、霧隠!!」ジュルジュルと音を立てながら風丸の竿に食らいつく。
「お前が…!お前が…!!羨ま、し…、こうしてやる!…こうしてやる!!」
「あ、あぁ、…くっ!うぅ、き、り…」

抵抗しながらも本能は正常であり身体は正直だ。風丸のペニスは次第に太く大きくなっていった。
「なんだよ…結構感じてんじゃん。こんなにぶっとくなってるんだぜ?なぁ、見えるだろ!?」
「うぅ、くっ!ハァ、ハァ……」
風丸は必死に己の欲と闘っていたが、ついには霧隠のされるがままになってしまった。

「どうだ?気持ちがいいんだろ!気持ちいいから抵抗しないんだろ!?」「う、うぅ…あぁっ!」
いやらしい音を立てながら、霧隠は風丸の竿を上下にしごき始めた。

「うぅ、んあっ…!うぅっ…」「すげぇな…お前感じやすいんだな…、んっ…!」
しかし霧隠も風丸の姿に興奮し勃ってしまった。

「霧隠…お前、だって…人の、こと…言えるのかよ?…うっ」「うるせえよ!」
「…お互いに、多感な…時期か…」「ったく、うるせえ!うるせえ!!うるせえよ!!!」
霧隠は乱暴に風丸のウェアを脱ぎ去り、自分の作務衣も脱ぎ放ち褌一丁になった。

風丸は心の中が混沌としていた。
雷門はイプシロンと互角に戦っていたはずだ。だが時折自分の不甲斐なさに襲われそうになる。
今以上に速くなりたいのに、今以上に強くなりたいのに、気持ちだけが焦っていく。
葛藤してばかりの自分に対して甚だしく憤りを感じる。乗り越えられる時はやってくるのか―――。

もうどうにでもなってしまえ、と半ば投げやりな自分もいた。
風丸は無意識に霧隠に抱きついていた。
631霧隠×風丸 3/4:2009/08/09(日) 19:57:18 ID:rGS/hV6s
霧隠×風丸 3/4

「風丸…?お前やる気になってきたんだな!?さすがお前も男だな!!」
霧隠は小瓶に入った油に指を浸すと風丸のアナルに伸ばした。
何か植物から採れた油だろうか。かすかな匂いが鼻の奥を刺激する。

風丸は抵抗はしないが、歯を食いしばり必死に堪えている。
油まみれの霧隠の指がヌルヌルとアナルの周りをたどり、内部に侵入していく。
「あぐっ!うぅ…」「お前は未経験だな。…まだまだ固いし、これじゃ何も始められないぜ!」

霧隠は袂から拡張用のポンプを取り出しアナルに挿入した。
「う、ふうっ…うっ」

時間をかけて徐々に広げなければ見事に締まったアナルを奪うのは無理であり、
痛い目に合わせるのは可哀想だと、霧隠のちょっとした同情心がそうさせた。

「お前は可愛いからな…痛い目に合わせるのは気が引ける。…と言っても半ば無理矢理なんだけどな!」
風丸の艶やかな髪や澄んだ水色の瞳を見ていたら本当の女子のように見えてきた。
「…お前の肌ってホントすべすべしてるんだな!」

ポンプの具合を見ながらアナルが緩んでいくのを確認する。
風丸はうっすらと汗をかきながらされるがままになっている。そんななまめかしい姿に霧隠はさらに興奮した。

背後から再び風丸の竿を上下に動かし、玉袋を揉みしだく。
先端から先走る液体と唾液で竿全体がヌルヌルとした感触に覆われている。
「あ、あぁ…んぁっ…!はぁ、はぁ、うぅ…」

ほどよくアナルが広がったところでポンプを引き抜く。
霧隠は褌を取り払い、先ほどの油を自分のペニスに塗りたくった。

「いいか?…いくぞ。」霧隠のものが風丸の中へと侵入していく。
それは拡張する前のこわばったアナルとは違い、柔らかく弛緩している。

霧隠は腰を振り始めた。「…あぁ、いいぞ、風丸…!くうっ、ハァ、ハァ…ハァ、あっ!」
「うっ!く、うっ…」「ハァハァ…ハァ、んハァ…」
632霧隠×風丸 4/4:2009/08/09(日) 19:57:58 ID:rGS/hV6s
霧隠×風丸 4/4

悶々とした思いが風丸を襲う。快感のようで快感には満たない歯がゆさと羞恥心。
十分にそそり立ってはいるが、おそらく今のままでは到達すらできないだろう。

「…なぁ?どうだ?ハァ、ハァ…すげぇ締まって…俺は…気持ち、いいぞ…んハァ」
霧隠は激しく腰を振り続ける。荒い呼吸と共に締まる感覚がなんともいえない。

そして、風丸のペニスをしごきながらついにイッてしまった。ドクドクと風丸の中に放出される。
「はぁ、んはぁ…はぁ、あぁ、はぁ…はぁ」「うぅ、んぐ…」

「…風丸!今度はお前の番だ!大丈夫だ、俺は慣れてるから、好きなようにしろ!!」
霧隠は自分で油をアナルに塗る。風丸は驚いた表情で見上げたが霧隠に諭され背後に回った。
風丸は恐る恐る自分のペニスをアナルに近づける。

「大丈夫だって!気持ちいいぞ!ここでやめたらお前は絶対に後悔するぞ!!」
躊躇する風丸に勢いよく言い放つ。

意を決して少しずつ挿入してみた。思っていたよりも滑らかに入っていく。
今までに経験したことのない感覚だ。挿入する度に生温かくて気持ちがいい。
「おい風丸!浸ってないで早くしろよ!!」「…あ、あぁゴメン。なんか、気持ちいいな…」
「だろ?俺の言った通りだろ?」

四つん這いの霧隠の腰に両手をやり腰を振り始めた。
動くたびに全身の力が抜けそうで頭の中が真っ白になっていく。
「あっ、うっ、うぅあぁ!ハァ…ハァハァ、くっ、うあっ…!」
「お、いいじゃんいいじゃん!気持ち、いいだろ?な!」

ペニスが締め付けられる快感に負けて、ついに達してしまった。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、んハァ…」大量の液体が霧隠の内部へと噴出された。
「これで風丸も快楽の悦びを知ってしまったな!」

床に乱雑に散らばった衣類を拾い上げ、二人は身支度を整える。
「今日は…まぁ、その…突然悪かったな!…また、会えるだろうか?」
お互いに背中を向けたまま霧隠が訊ねる。

「…そのうち、会えるかもな。」
風丸が振り返るとそこにはすでに霧隠の姿はなかった。

633名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 20:13:48 ID:fX9bfzcB
強気で男前な霧隠ウケたGJ!面白かったぞ
634名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 21:33:24 ID:7avqeFgb
GJ!
霧隠かわいいw
635名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 21:54:05 ID:GMBZiCbG
GJ!!!1
霧風すごく読みたかったからマジで感謝。

しかし褌にフイタwwwGJ!!
636名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 22:43:39 ID:vgSX0x71
霧風なんて考えてたの自分だけかと思ってたw
いいもん拝ませてもらいました
637名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 23:21:43 ID:FG3R9Hjd
>>628-629
吹いた
638吹雪×秋:2009/08/09(日) 23:34:33 ID:nDgFOZDx
ホモの直後だけどめげずに吹雪×秋を投下しますw
※凌辱、出血、スカ(お漏らし)があるから読む人は注意!
痛そうな描写もあるから嫌いな人は読むなよー!
あとアツヤがはっきりと出てくる前に考えた話だからその辺適当です。すまん。
639吹雪×秋1/4:2009/08/09(日) 23:35:48 ID:nDgFOZDx
まだ夜明け前、秋は寝苦しくて目を覚ました。周りを見回すとみんなが寝息を立てている。
リカが加入した事で寝返りすら打てない狭いテントの中、真面目な秋は暗い中で考えてしまう。宇宙人の事、地球の事。入院している仲間の事、新しく参加した仲間の事。そして円堂の事。
色々考えているうちに頭が段々冴えてくる。寝直すのは無理だと判断すると、寝袋から起き上がり静かにテントから出ていった。
空にはまだ星が煌めいていた。こんな綺麗な夜空を見上げていると、宇宙人が地球に攻めてきているなんてとても想像がつかない。
まるで夢物語のようだ。歩きながら秋は寂しそうに笑った。
何の気なしに、昼間訪れたナニワランド内にある練習場に足を向ける。
まさかこんな時間に誰かが練習をしているとは思わなかった。本当に、偶然だった。
建物に足を踏み入れると奥の部屋から低い機械音が響いてきた。練習装置が動いている。
「…こんな時間に誰かしら?」
一人ごちる秋の脳裏に浮かぶのは練習が大好きで、サッカーが大好きな円堂の姿だった。
そして秋はそんな円堂の事が好きだった。
最近はみんなで行動する事が多くなり、円堂と二人きりでゆっくり話す機会が少なくなっていた。同じように円堂の事を好きな夏未に遠慮してしまう時もあった。
でもこんな時間なら、今だったら誰にも邪魔されない。円堂と二人きりで話ができる。
もしかしたらそれ以上の事も……。秋はそこまで考えて首を振る。
そんないやらしい事を考えて、もし顔に出てしまったら困る。いつも眠れない夜は円堂の事を考えながら身体を慰めている。
しかしキャラバンで移動する集団生活の中では自慰すら儘ならない。疼く身体を日々、持て余している。
絶対にそんな自分を悟られたくはない。
「いやだわ、私。何を考えてるのかしら…。」
落ち着かせるようにため息をつくと、唸るような機械音のする方向に再び足を向けた。
大きな部屋の中でゴウゴウと回っている装置はシュートの練習をする機械だった。昼間、円堂が使っていたキーパー用のそれとは完全に違う。
つまり、今この場にいるのは円堂ではない。秋は少し残念な気持ちだった。
だけどこんな時間に誰が練習しているのかも気になる。寧ろ、無茶な練習をしているならば止めなければならない。
選手の心や身体のケアもマネージャーの大切な仕事だ。真面目な秋は常々そう考えていた。
「ねえ、こんな時間に誰かいるの?いるなら返事をして!」
秋は装置の向こう側に届くように大きな声を出した。
しかし返事は無い。秋は轟音を立てる機械を横目に眺めながら裏側に回ってみた。
そこには先日の試合でデザームにシュートを止められてしまった吹雪の姿があった。脇目も振らずに一心にシュートの練習をしている。
まだ秋に気づいていない。
「ねえ、吹雪君?こんな時間まで練習しているの?」
「…誰だ?」
ようやく秋に気づいたらしい。でもどうも様子がおかしい。あんな険しい表情の吹雪を秋は見た事がなかった。
「私、マネージャーの木野秋よ。吹雪君がこんな時間まで練習しているから驚いちゃった。」
「うるせぇ…失せろ。」
きつく睨まれて秋は一瞬嫌なものを感じた。だがマネージャーとしてここは引き下がるわけにはいかない。
「そんな事言わないで。無理をして身体を壊したらどうするの?」
なるべく穏便に、優しく諭すように秋は言った。いつも無理をする円堂の相手をしていた秋は、この手の輩には慣れているつもりだった。
「………。」
640吹雪×秋2/4:2009/08/09(日) 23:37:00 ID:nDgFOZDx
秋の説得が効いたのか、吹雪は練習を止めた。
「だからね、休める時にはちゃんと休まなきゃ駄目よ。」
秋は吹雪の傍まで歩いていくとにっこりと微笑んでみせる。まるで聖母のような笑顔だ。この笑顔には誰だって逆らえないだろう。
だが吹雪は違った。
「…失せろと言ったのが聞こえなかったのかよ。」
秋があっと声を上げるよりま早く、吹雪は秋に飛びかかっていた。
「そんなに構って欲しいなら構ってやるぜ。」
所詮男の力には敵わない。簡単に床に押し倒されてしまった秋は、自分の身体に馬乗りになる吹雪を不安そうに見上げていた。
「ちょっ…構うって…?私は吹雪君を…。」
「あー、構うっていうか、付き合って貰おうと思ってな。」
さっきとは違う吹雪の声色に秋はぞっとする。何か、嫌な予感がする。
床に倒され両手をがっちりと押さえられた秋は身動きができない。
「や、やめて…吹雪君…。」
震える声で懇願する。だが無言の吹雪は秋のジャージのファスナーを下ろす。
「いや…!」
続いて中に着ていたTシャツを乱暴に捲り上げると、ブラジャーを付けていない秋の可愛らしい乳房が露になる。秋は真っ赤になりながら逃げようと身を捩る。
「いや、いやぁ───!!」
大声を出してもゴウゴウと回る機械音に掻き消されていく。秋は絶望的な表情で吹雪を見つめた。
吹雪はそんな様子を楽しそうに見下ろしながら、片方の乳房を鷲掴みにした。
「…ひぃっ!!」
思いの外強い力で捕まれたのが余程痛かったのか、秋は小さな悲鳴を上げた。
一度力を緩めてから、また力を入れてギュッと乳房を掴む。吹雪は暫く緩急を付けて秋の小さな乳房を揉み続けた。
秋はもう痛いのかどうなのかよく分からなくなっていた。その証拠に秋の頬はほんのり赤みが差し、悲鳴よりも矯声の方が多くなっている。
「あ…あんっ…。ひっ…ああっ…!」
「ほら、こうするともっと気持ちいいぜ。」
もう抵抗する力のなくなった秋の両方の乳房を力任せにぎゅうっと搾る。すると更に主張するようにピンク色の乳首がピンっと立ち上がる。
「あっ、い、痛いっ……。」
また痛みが込み上げてくると秋は眉根を寄せる。
しかし次の瞬間、吹雪が尖った乳首にちゅうっと吸い付くとビクンッと秋の身体が跳ねた。
ぴちゃぴちゃっ…ペロペロ…ちゅううっ…。敏感な乳首への愛撫は続く。
「あっ、あっ、あああんっ!だめぇ…!」
秋は自分しか触った事のない胸へのはじめての刺激に耐えきれず、激しく首を振る。その顔は頬を赤く染め、目は虚ろ。半分開いた唇からは絶えず吐息と矯声を漏らしている。普段の清楚な彼女からは想像つかないほど、いやらしい表情だった。
「ったく、本当にエロい女だな…。」
「……。」
そんな秋を嘲笑うように吹雪が言った。しかし、秋はまるで何かを欲しがるように黙って媚びた視線を向けるだけだった。
「へえ、もしかしなくても…下も触って欲しいのか?」
乳房を掴んでいた手を離すと、吹雪は秋のジャージのズボンに手をかけて、一気にずり下ろす。下着を見られて恥ずかしそうに視線を反らす秋。
しかし、下着がしっとりと濡れている。一部分に小さな染みができていた。
「おい、お漏らししたのか?パンツが濡れてるぞ?」
「はぁ…はぁ……ち、違うわ!」
「じゃあ、どうしてココが濡れてんだ?言ってみろよ。」
吹雪は染みのできた場所を指でグリグリと押す。触られてもいない秋の淫核は、下着の上からでも分かるくらい隆起していた。そこを強く押す。
641吹雪×秋3/4:2009/08/09(日) 23:38:09 ID:nDgFOZDx
「あっ、あっ、そこは…!」
敏感な部分を乱暴に触られた秋の身体はビクビクと震える。
「じゃあ、言ってみろよ。『私はおっぱいを触られただけでエッチな汁がたくさん出て、もうグショグショです』ってな。」
「……そんな事っ!!」
言えない、とまた嫌々をするように秋は強く首を振った。終いには目尻に涙まで浮かんでくる。
逃げたいのに、逃げられない。もう触られたくないのに、触って欲しい。嫌なのに、本当は嫌じゃない。
秋の心の中は相反する気持ちが交差して、頭の中もぐちゃぐちゃになっていた。
何も言わない秋が面白くない吹雪は、下着の上から秋の大事な部分をきゅと摘まむ。
「ひっ、ひぃ───?!」
痛さというよりも、全身が痺れるような感覚に秋の身体は弓なりになる。その様子が面白かったのか、吹雪はクリトリスを下着ごと捻ったり伸ばしたりした。
「い゛い゛…あ゛あ゛あ゛…!!」
秋は変な声を出しながら、額に粘る汗を滲ませて歯を食い縛る。力の入らない指先が床をカリカリと引っ掻いている。
「ん?気持ち良くなかったかよ!」
「ああああっ…!」
思い切り抓り上げると目を見開いた秋の身体が大きく揺れる。ブルブルっと震えたかと思うと、じょろじょろと何かが溢れる音が聞こえた。
痛みと快楽のあまり失禁してしまったらしい。
「ははは…!汚ねぇな、マジで漏らしたのかよ…!」
吹雪の笑いが止まらない。
中学生にもなって失禁してしまった恥ずかしさは尋常ではない。しかも同い年の男の子の前で。
秋は何故あの時に逃げなかったのか。悔しくて涙を流すしかなかった。
「…いつまでもメソメソ泣いてんなよ。だから女は面倒くせぇんだよな。」
吐き捨てるような吹雪の言葉に秋は萎縮してしまう。
しかし次に掛けられた言葉は意外なものだった。
「まあ、俺は嫌いじゃねぇよ。濡れてたら気持ち悪ぃだろ?」
「…え?」
変に力を入れた身体のあちこちが痛む。特に秘部はまだピリピリと痺れている。
うまく動かない身体を起こそうとした秋は愕然とする。
「…もう、いや…やめて……。」
涙声で訴えても、秋の愛液とおしっこで汚れたパンティは吹雪の手によって脱がされていた。
無駄な抵抗と知りつつも、秋は足を閉じて両膝を擦り合わせる。しかしそれは吹雪の両手で簡単に左右に開き、誰にも見せた事のない女の場所を晒す事になる。
「いやぁぁ……!」
吹雪の目の前に晒された秋の秘部は、まだ薄っすらとしか生えていない陰毛が何故か妙に艶かしい。その下には先ほど吹雪に摘ままれた刺激でぷっくりと勃ち上がった淫核が見える。
そして、愛液やおしっこでぐちょぐちょに濡れている秘裂。
「やめて…!見ないで……!」
秋はすでに抗う力もないのか、ふるふると頭を振りながら小さな悲鳴を漏らすだけだった。
「ああ、こんな汚ねぇマンコなんか見るのも触るのもイヤなんだけどなぁ。」
秋は胸への愛撫に感じてしまった事と、お漏らしをしてしまった自分を酷く恥じた。それと同時にこんな乱暴な行為に感じてしまった自分に恐怖していた。
それが全てこの吹雪によってもたらされた事だとまでは、軽く混乱した頭では考えが回らなかった。
「…ん、あっ?…な、何…?!」
秋が混乱しているうちに何かが秋の秘裂に触れる。ビクリと身体を揺らし、恐怖に瞳を戦慄かせる。
「そこは…やめて…。」
ようやく蚊の鳴くような声を絞り出した。だけど吹雪の態度は変わらない。秋の懇願も虚しく、吹雪がフッと卑下た笑みを浮かべた。
642吹雪×秋4/4:2009/08/09(日) 23:39:42 ID:nDgFOZDx
「ん?お前処女なんだろ?だったら思いっ切りしてやるよ。」
「い…いやぁぁぁ────!!」
ズブズブズブズブ
容赦なく吹雪のそそり立ったペニスは秋の膣を貫いた。
ズボズボ、ずちゅずちゅ
狭い処女の穴はギチギチと音を立てて無様に広げられる。
「あっあっ…はぁはぁ…いや、いやぁぁぁ!」
ぐちゅぐちゅ、ズブズブズブズブ
どんなに泣き叫んでも吹雪の挿送は止まらない。
秋の身体の奥から防衛手段として溢れる愛液が、吹雪の動きを楽にした。
貫かれた場所から、愛液と一緒に鮮血が流れてきた。秋が処女であった証拠だった。
「んんんっ…はぁ…はぁ…あああっ……!」
「へえ、具合イイな。流石処女…。」
「う…うぐぅ…!」
ズボズボと子宮の入り口まで突き上げられると、奥歯を噛み締めて秋は苦しそうに喘いだ。だがそれは男の加虐心を煽るだけだった。
「ははは…こっちも弄ってやろうか?」
吹雪は笑い声を上げながら両手で再び秋の乳房を鷲掴みにする。指の痕が付くまでガシガシと乱暴に揉む。
「ひぃ…!痛い、痛いぃ……!」
それはもう愛撫やセックスなどと呼べる代物ではなかった。ただ女を好き勝手に犯す、そんな行為だった。
「お、こっちを弄ると締まりが違うな。」
「ぐっ…あ゛っ、あ゛…あ…。」
乳房を強く掴むと秋の胎内がきゅっと締まり、吹雪のペニスに絡み付く。絡み付いた肉襞を突き破るように堅い肉棒を突き上げる。その感覚が気に入ったのか吹雪はその行為を暫く繰り返した。
「はぁ…俺も限界。じゃあ中に射精すぜ。」
「はぁ…はぁ……!」
一瞬にしてぐったりとしていた秋の表情が険しくなった。中に射精されれば妊娠してしまうかもしれない。中学生の自分が…好きでもない男の子供を。
「うっ…うっ…、いや……それだけは…いや…。」
抵抗しようにも身体が動かない。秋はポロポロと涙を流しながら唇を噛み締めるしかできなかった。
「妊娠?平気、平気。よっぽど相性良くなきゃ妊娠なんかしねぇよ。」
相変わらず吹雪は笑っていた。
そして吹雪の動きが一段と早くなる。ペニスが肉襞や膣穴の奥に擦り付けられると、限界を訴えるようにビクビクと震える。
「ん…射精る…。」
「あ、ああああ…ぁ……。」
秋の絶望的な表情を眺めながら、吹雪はその胎内にドクドクと熱い白濁を注ぎ込んだ。
「ふぅ…気持ち良かったぜ。」
吹雪は秋の身体から萎えたペニスを引き抜くと、何もなかったように衣服を整えていた。秋が来た頃にやっていたシュート練習に戻ったようだ。
一方の秋は床に転がったまま、まだ呆然としていた。顔は涙でぐしょぐしょ。痛々しい指の痕が付いた胸も露なまま。秘部からは吹雪が吐き出した精液と自分の愛液に、少し血が滲んでいた。
ようやく痛む身体を起こしても、抵抗した時の痣があちこちに付いている。おしっこを漏らして汚したジャージとパンティも傍に投げ捨ててあった。
もう泣くしかなかった。だけど泣いている場合じゃない。
この事を、吹雪が無茶な練習をしている事を誰かに知らせなければならない。
自分だけでは止められない事は立証済みだ。
秋は立ち上がると汚れた衣服を纏い、出入口に向かう。
途中で吹雪がこちらを見たような気がしたが、気にする素振りも見せずに練習場を後にした。
 
終わり

643名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 00:10:46 ID:CZKL5rRA
>>642
GJ!
ねっとりとエロくて、とても良かった!
644名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 01:07:21 ID:6OgM2G/B
GJGJ
なんかこのスレで鬼畜ネタは新鮮だ
645名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 01:26:23 ID:+5yDT23b
GJ!
犯される秋たんがイイ。実にイイ
646名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 07:40:10 ID:Lo3LlIi8
>>638
GJ!
こういう鬼畜エロを待ってた!秋かわえー
 
それと霧風の人は先に投下宣言した方がいいかもね
647 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/08/10(月) 07:41:12 ID:JJQ3jpb7
お絵かき掲示板を只今申請中
申請が通るかは数日かかるのでもうちょい待て
万が一、通らなかったらCGI使える鯖借りてくるぜ…

ただ使用に当たってのある程度の線引きは欲しい
とりあえず考えられるだけで…
・アニメのキャプは禁止。これは許すと連張り状態になるのが目に見えてるから
・個人サイトやpixivからの転載禁止。自分が描いた絵のみ
・性器表現は禁止。ぼかすか最初から描かない
・過度の801絵禁止。ふたばのやおい板あたりでやってくれ
・無論荒しなどもってのほか。荒しに絡むのも禁止。
・自分の嫌いなキャラ絵があっても絡まない。キャラアンチは巣に引っ込んでてくれ

問題はコテハン氏のような、引用の為のゲーム写メうpなんだが…
そこら辺はどうするかね?
648名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 08:30:19 ID:R1bQ9G8V
>>646
タイトル見りゃ予測できる範囲だろ?
長過ぎる前置きあるくらいなら特殊モノに注意書きある程度で十分だと思うのだが
その辺りまで一々外野が職人に口出す範囲ではない
この件はすでに散々論じられていた筈なのだが
649名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 08:37:59 ID:G6I9JCzP
ふたばやおいって復活してたのかw

ゲーム写メは自己責任で適当なろだに上げるか、一切禁止がいいと思う
650名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 08:43:41 ID:Lo3LlIi8
>>648
タイトルなんか見ればわかるっての
ただ宣言無しだと、発言が被るかもしれないだろ
 
>>637: 2009/08/09 23:21:43 FG3R9Hjd [sage]
>>628-629
吹いた
 
別に大した事じゃないならこの件に対してスルーしてくれ
651名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 14:09:30 ID:ve9Vz5Ag
>>647乙乙
補足説明の目的での貼り付けは許可してもいいんじゃね?と思ったが
それだと線引きがあやふやになっちまうわな…
>>649の意見に同意しとくわ(自己責任で適当なロダを探し、絵板に投下は一切禁止)
652名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 14:25:38 ID:7zfEXHgV
>ゲーム写メは自己責任で適当なろだに上げる

まんま今までのコテハンのやり方じゃん
コテハン謝罪しなくてもいいよ
653名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 14:30:11 ID:+rOc+BNS
>>652
蒸し返すなよ
また例の人が暴れちゃうだろ
654名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 14:46:49 ID:5dlKEP+m
しかし粘着の標的にされて大丈夫なんだろうか?
投下するとまた荒れるから…と遠慮してるんじゃないのかな?
655 ◆gYCSAIVZniW6 :2009/08/10(月) 16:10:05 ID:JJQ3jpb7
認証ktkr
http://www17.oekakibbs.com/bbs/lightning/oekakibbs.cgi
既にある注意絵は身バレしないようにわざと絵柄を変えてるので一応
656名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 17:05:52 ID:+5yDT23b
>>655
乙です。御苦労さま
657名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 19:15:16 ID:wZHP6pJE
>>655乙乙
風丸うまいなw女子達も見たいものだ
658名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 20:25:50 ID:swc3yKU/
>>655
風丸と円堂うまいな・・・・・・
うらやましい
659名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 20:54:27 ID:/92/3dp4
…で、携帯写メは>>652でいいのか?
660名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 21:46:22 ID:2VXlBLws
反対意見も無いしそれでいいかと
661名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 21:52:29 ID:QFgtqnTW
>>659
それでいいと思う
あくまで個人的な考えだけど

ところで、今鬼道と塔子で書いてるんだが、塔子って春奈のことなんて呼んでるんだ?
今は「音無さん」にしてるんだが
662名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 22:17:58 ID:11QSjSuU
呼んだ事ねーからな…
「春奈」が塔子らしくていいかもしれん。個人的には
663キャラバンにて 注意:2009/08/10(月) 23:21:08 ID:QFgtqnTW
>>662
d
一応春奈にした。完成したので投下


注意

鬼道×塔子(塔子×鬼道)
本番なし・エロも少なめ
結構甘め
携帯からなので改行とか適当。読みにくかったらすまん
初めてで至らないところもあるかと思うが、気になったらry
664キャラバンにて1:2009/08/10(月) 23:25:02 ID:QFgtqnTW
「あたしさ、鬼道のこと、大好きだよ!」
「……あ、ああ……そうか……」
キャラバンの中、みんなが寝静まったのを確認して、塔子は言った。
いつもなら女子は外のテントで寝るのだが、いかんせん今日は雨。久しぶりに男女そろっての就寝だった。
財閥の息子と、総理大臣の娘。
特別な境遇に加え塔子の明るさとくれば、二人の会話が弾むのはそうおかしいことではないだろう。
遅くまでぼそぼそと話し、鬼道がそろそろ寝ようと言い出したところでの、この発言だった。
鬼道の上滑りな返答に、口を尖らせる塔子。
「そうか……って、それだけか?」
「あ、いや……ありがとう……?」
ぶぅ、と頬を膨らませた塔子の顔が暗闇に慣れた鬼道の目に映る。
これでも気のきいた言葉を返せるようになったのだ、鬼道は口の中で呟いた。
塔子は元々思ったことを素直に口にするタイプらしく、これまでも何度か鬼道に好意を伝えていた。
鬼道にだけではない。円堂や秋にも、好きだと言っているところは多くの人間に目撃されている。
最初こそどもるくらいしかできなかった鬼道だが、最近やっと礼を言えるようになったのだ、鬼道にとっては大いなる進歩にほかならなかった。
665キャラバンにて2:2009/08/10(月) 23:28:09 ID:QFgtqnTW
その進歩を分かっているのかどうなのか、塔子はじりじりと寝袋を動かし、鬼道のそばへよっていく。
「あのさ……あたしの言ってること、わかるよな?」
ドキリとした。
塔子の顔が鬼道の目と鼻の先まできている。
「あー、俺のことが、好きなんだって?」
「違う」
なるべく平静を装って口に出した言葉は、無残に否定された。
塔子は小さく息を吸う。
「大好きなんだ。鬼道を」
一瞬思考が停止する。
もしかしたら重大な思い違いをしていたのか、あるいはしているのか。
臆面もなく言い放つ塔子に、自分にはない強さを見たようなきがした。
「えーと、塔子は円堂が好きなんじゃないのか?」
「うん、円堂は好きだよ。でも、鬼道は大好きなんだ。こういう言い方は陳腐だけど……愛してる」
好きと大好き。そして、愛してる。
その違いが分からないほど鬼道は鈍感ではなく……むしろ敏感なほど繊細だった。
「鬼道はさ、春奈のこと好き?」
「なっ」
いきなりの妹の名前に、思わず大声を出してしまった。
「当たり前だ……妹なんだから」
「妹?」
「ああ。あいつは……春奈は、確かに俺にとって大切な存在だ。だがあくまで肉親として、だ」
「恋愛感情じゃないんだな」
あたしが円堂のこと好きなのと同じで。
そう聞こえたような気がして、一瞬だけ警戒がとける。
その、隙に。

ちゅ

柔らかい感触が、鬼道の唇から伝わった。

それがキスだというのに気がつくまでに、さほど時間はかからなかった。
突然の出来事。鬼道は思わず身をよじる。
「塔子…!?いきなり何を……!」
「あたしは、鬼道のこと、大好きだよ。仲間として、じゃなくて……」
塔子の顔が再び近付く。
「ま、待て。いくらなんでも唐突すぎる。みんな寝ているんだ、明日落ち着いてもう一度話そ……」
「うん。みんな寝てる。だから」
いつの間にか塔子の身体は寝袋から出ていて、鬼道に縋るように腕を伸ばしていた。
伸ばした先には、鬼道の寝袋のファスナー。
「声、出さないで」
666キャラバンにて3:2009/08/10(月) 23:31:09 ID:QFgtqnTW
塔子は器用に寝袋を脱がすと、キスをしながら鬼道の身体をまさぐりはじめた。
キスは触れるだけの優しいものだったが、一生懸命自分の乳首や鎖骨を撫でてくる少女の姿に、鬼道は軽い興奮を覚えずにはいられなかった。
「抵抗、しないんだね」
不意に唇を離し、塔子。
「下手に騒いで他の奴が起きたら面倒だからな」
声を出すなと言ったのはお前だろ、と笑うと、塔子は少しだけ身を縮め、鬼道のズボンに手をかけた。
「それだけ?」
「他に何がある」
「あたしとこういうことするの、嫌じゃないから…とか……ちょっとだけ期待してたんだけどね」
勢いよくズボンを下ろすと、つられて下ろされたパンツから半勃ちのペニスが顔を出した。
塔子は携帯の明かりで鬼道のそれを観察する。
まだ少し皮の被っている亀頭を指でつつき、その度にビクンと揺れる竿を楽しんでいるようだ。
鬼道の息が段々荒くなる。
塔子は見計らったように弄ぶのを止めると、鬼道を端に腰掛けさせた。
「この方が、やりやすいから」
言うなり、充血しかかっているペニスを口に含んだ。
「くっ」
思わず声が漏れる。
塔子の舌使いはたどたどしくはあったが、裏筋や亀頭との境など、鬼道が確実に感じるところを攻めていた。
「ふ…塔っ……子、どこでこんなこと……」
「SPの人達に色々聞いたり……パパの部屋をちょっとあさってみたりしてね。でも実践は初めてだ」
そう答える間も、手を使い刺激することを止めない。
唾液をためているのか、口に含まれる度鬼道のペニスは生暖かい不思議な感触に包まれた。
頭ごと激しく前後に動かし、グチュグチュと水音をたてながら、塔子はフェラを続ける。
水音と、吐息と、時折発せられる呻き声だけが、キャラバンの中に満ちていた。
不意に、塔子の動きが変わる。吸い付くように口をすぼめると、口内でつつくように舌を動かした。
そこまではなんとか我慢できていた鬼道だったが、竿を両手で撫で、上目遣いの塔子と目が合った瞬間、
「塔子……!」
「んぐ!?」
急に大きさを増したペニスに驚いたのか、塔子の口が一瞬離れる。
そしてすぐまた口を戻すと、
ドクン
鬼道の全身が震え、放たれた。
667キャラバンにて4:2009/08/10(月) 23:34:54 ID:QFgtqnTW
塔子は最初こそ喉に絡む精液を飲み干そうと頑張っていたが、鬼道が無理をするな、と笑うと窓を開けてキャラバンの外へ吐き出した。
「ゴメン鬼道……飲めなかった」
バツが悪そうに振り向く。いつの間に出ていたのだろう、月明りで塔子の濡れた瞳がキラキラと光る。
「いや、無理に飲む必要はない。実際無意味な行為だ」
「そうかもしれないけどさー」
笑いながら太股をすり合わせる塔子に、鬼道は気付かないフリをした。
「一つ聞いてもいいか」
ジャージを着る鬼道の姿を名残惜しそうに見つめながらも、塔子はそれ以上求めようとしない。
お互いに分かっていた。これ以上、越えてはいけない。
「なんだい?」
「どうして俺を好きになった」
寝袋に戻りながら、塔子は大きな目をさらに見開いた。
ふ、誰のものともつかない笑い声が響く。
「どうして、なんて聞かれても困るよ。最初は、なんか話が合うなーって、それだけだったんだけど」
二人とも元の芋虫のような姿に戻り、向かい合う。
「楽しみたい、とか頑張らなきゃ、とか。明確な意思を持ってる時以外についいっちゃう場所……一番安心出来る場所が、鬼道の隣りだった。それだけだよ」
「……そうか」
つい隣りにいってしまうのは、自分ではなかったのか。ゴーグルの向こう、塔子がニヤッと笑った。
「ね、あたしからも一つ質問、いい?」
「ん、ああ」
「あたしは鬼道が大好きだ。鬼道はあたしのこと、どう思ってる?」
早口ではあったが、それが照れ隠しであることは分かっていた。
今の感情が、自分をイカせた相手への一時の迷いでないことを確かめると、鬼道はゆっくり口を開いた。


「鬼道くん、ちょっと」
次の日の朝、瞳子に呼ばれ鬼道はキャラバンの陰に連れて行かれた。
「どうしました、監督」
「ここに荷物を入れるためのスペースがあるのはしってるわね」
ぶっきらぼうに、瞳子。
「ここにテントがもう一組しまってあるわ。雨の日は使えないけれど……我慢できるわよね」
確信に満ちた瞳子の声に、鬼道は背筋の寒くなるのを感じる。
「あとこれはプレゼントよ。いざとなったら使いなさい」
「あの、監督、」
「5分後に出発するわ。早く乗って」
いってしまう瞳子の背中を見送りつつ、鬼道は手の中のゴム……正確には「ゴムの入った箱」を握り締めた。
総理大臣の娘を妊娠させたとなれば、困るのは貴方だけじゃないのよ。
そんな瞳子の声が、聞こえた気がした。



668名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 00:52:45 ID:gPTpBP9H
>>629
まさかの霧隠出現最高!面白いぞGJ!!
>>663
健気な塔子可愛いな!今後の展開も気になるぞ!
669名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 01:01:36 ID:JOv+88Nf
>>667
最後の監督wwwwwwww
でも優しいな
670名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 01:09:31 ID:0IS6TVQI
久しぶりに来てみたら大漁だな
>>638
GJ!
凌辱イイヨイイヨー もっとやってくれ!!!!1!
是非、春奈凌辱とかリクエストしたいw
>>663
GJ!
塔子が健気で良かった!
671鬼春1:2009/08/11(火) 03:06:41 ID:TjVZEjP+
鬼×春いきます。
甘いです…。

相変わらずチャイムを押すのですら気後れする家構えだと思いつつ、春奈は目の前の鬼道邸を見上げた。
久しぶりの稲妻町。久しぶりの我が家が見えてきた途端鳴った携帯には、兄の番号。
『今から家まで来てくれ』それだけ言ってぷつりと切れてしまった。
せっかくの両親との再会にお預けを食ってしまった事に少々腹立たしく思いながらも、結局は来てしまった。
一言くらい文句でも言ってやろうかと思い呼び鈴を鳴らすが、すぐに出てきた兄の姿につい顔がほころぶ。
しかし、無表情のままついて来いと言わんばかりにさっさと前を歩く鬼道。
部屋へ通されると、使用人と思しき年配の女性が、お茶の用意をしてくれた。
いつもは自分と同じ熱い紅茶やコーヒーを飲む兄が、珍しくアイスティーを用意してもらっていたが、別段気に留める事もなく礼を言ってお茶をいただいた。
「……染岡先輩、大丈夫かなぁ」
「あいつなら大丈夫だ」
素っ気ない返事。こちらを見る事もしない鬼道。春奈は何か機嫌を損ねる事でもしただろうかと思いながら、他の話題を探す。
「でも、木暮くんの旋風陣、すごかったよね。あの技があればイプシロンだって──」
つとグラスを手にしたまま歩き出した兄。そのままベッドルームのドアを開け、入ってしまった。
ちょっとためらいつつ後を追うと、大きなベッドに腰掛けた鬼道が、黙ったままポンポンと自分の隣を叩き「春奈、来い」と告げた。
急に呼び出しておいてその態度はないんじゃない?春奈がちょっとムッとすると、今度は左手を差し出して、柔らかい声がする。
「──おいで、春奈」
──お兄ちゃんは、ずるい。そんな声出されたら、行かなきゃいけないじゃない。
おずおずと部屋に入ると、鬼道の隣に腰掛けた。身を硬くする春奈の肩に鬼道の腕が置かれる。それだけでも鼓動が早まるのが自分でもわかる。
久しぶりの二人きりの時間。そして、こんなに近くにいられる時間。それはこの旅を続ける中ではほとんどと言っていいほど作る事ができなかった時間で、春奈は嬉しさに自然と鬼道に寄りかかった。
グラスをサイドボードに置き、髪を撫で、そっと額に口づけが降りてくる。そこに血液が集中して流れていくのではないかと思うほど、春奈は優しいキスに酔っていた。
ゆっくりと制服のリボンが解かれると、急に春奈の視界が閉ざされた。
「やだっ……!お兄ちゃん、何!? 」
「黙っていろ」
突然リボンで目隠しされ、一気に恥ずかしさの度合いが高まる。音と体温、それと指使い──春奈は、鬼道に全てを委ねる他なかった。
優しく、ブラウスもスカートも脱がされていく。それから、下着も。何一つ身に纏わないその体を鬼道はそっと抱きしめる。
耳たぶを吸われ、舌が入り込んでくる。それから舌先でなぞりながら鎖骨へ。
「ん……」
思わず漏れる声。体をベッドに横たえられると、急に鬼道の唇が体から離れた。
672鬼春2:2009/08/11(火) 03:07:32 ID:TjVZEjP+
「お兄ちゃん……?」
耳に入る、カランという音。そして感じる、冷たさ。
「きゃっ!」
胸元に乗っているのは……氷?突然襲う感覚に春奈は飛び起きようとするが、鬼道の唇が腹部へと降りてきて、腕でその体を押し戻す。
冷たさが胸全体を右へ左へと移動する。円を描くようにゆっくりと頂点へ辿りつくが、鬼道の指は決して春奈の敏感な突起には触れる事はない。
へその辺りで舌を動かし、舐め上げるのに、そこから下へも動かない。
氷が溶けると、また一つ、新しい冷たさで、同じように春奈を責めたてる。
「おにい…ちゃん……」
恥ずかしくて、それでも熱い胸に触れて欲しくて身をよじると鬼道の指はするりと肝心な場所から逃げ出す。
「──木暮は、随分お前と仲がいいようだな」
「へっ……?」
我ながら間の抜けた声が出たと感じるが、こんな場面でその名前が出てくるなどと夢にも思わず、春奈は戸惑う。
舌がわき腹をなぞり上げ、胸へと近づく。だが、またそのまま下へ下りていく。ようやく下腹部へと下りてきた頃には、春奈の体は溶けた氷と愛液で激しく濡れていた。
そこでまた唇が離れ、カラン、と音がする。と、春名の敏感な芽に感じる急激な冷たさに大きく体が跳ね上がった。
「いやっ……!」
ゆるゆるとそこを刺激した後、下へと下りてきて、入り口に押し当てられた。
「ひっ……あぁっ!」
体の表面は冷たいはずなのに、芯は燃えるように熱い。ぞくぞくと上り詰める感じが春奈の脳を蕩けさす。
「……これは、氷が溶けたのか?それとも、違うのか……?」
「やだっ…やめて…んっ……!」
意地悪な事を聞く、と妙に冷静に思う。分かってるくせに。熱い吐息を感じる内股を春奈は軽く閉じようとする。しかしこれもまた軽く押さえつけられ、恥ずかしい部分を晒したまま震えた。
「きゃっ……!だめぇ!」
氷が、入ってくる──。とろとろに濡れたそこは冷えた氷を何の抵抗もなく飲み込み、体温で溶かしていく。それを押す鬼道の指は、全部を押し込むと、また戻っていってしまう。
「ダメ、という割にここはそう感じてはいないようだぞ?」
「ダメ、ダメっ……!イヤなのぉ……」
必死に頭を振り、何とか声を出して答えるが、その答えとは裏腹に、体は早く触れて欲しいと願って止まない。もどかしくて手を伸ばすと、その手を鬼道の冷たい指が絡め取った。
更に聞こえる、氷の音。もういや。いや。お兄ちゃんが欲しい。早くお兄ちゃんが欲しい。その事でいっぱいになった頭に感じたのは、新しい刺激。
氷を押し込みながら、熱い舌が春奈の秘裂を分け入ってきた。
水と愛液を舐め取り啜り上げる音に、興奮と恥ずかしさで涙が溢れる。
「……いやらしいな、春奈は」
しゃくり上げながらその声を聞き、両手で顔を覆って首を振る。
「どうしてほしい……?」
意地悪。意地悪。お兄ちゃん、意地悪すぎる!
「……挿れて、お兄ちゃん……」
「──いい子だ」
やっと求めていたものが、春奈を貫く。解されてはいないのに、するりと受け入れ、さっきまで冷たかった体の中がものすごいスピードで熱くなっていくのがわかる。
しばらくきつく締め上げる感触を楽しむかのようにじっと動かない鬼道。だが、春奈の両足を持ち上げ肩にかけると、奥をえぐるように突き上げた。
「やぁっ…!いっ…」
「どうした──?」
……まだ、聞くの?どこまで意地悪なの?だが、言葉は止まらない。
「いいのっ…!お兄ちゃん、いいのぉ……っ!」
満足したのだろうか、上から押しつけられ、突き進められる。ずんずんと腰が動かされる度に、衝撃と快感が春奈に押し寄せてくる。
伸ばした手を掴まれ、やっと体に触れる事ができた安堵感に満たされて春奈は思い切り抱きついた。
「あっ、あっ、あっ」
揺さぶられる動きと声が一つになり、体中で熱いものを受け止める。段々と膨らんでいくのを感じ、それと共に春奈の興奮も上り詰めていく。
「おに…ちゃ…もう、ダメ……っ!」
霞んでいく意識の中で、春奈は鬼道から発せられた熱い液体が自分の胸にかけられるのを感じた──。

673鬼春3:2009/08/11(火) 03:08:33 ID:TjVZEjP+
気がついた時には、目隠しも外されてシーツをかけられていた。鬼道は整った上半身をさらけ出したまま、春奈の横で頬づえをついて寝そべっている。
「……恥ずかしいよ……」
思わずシーツに隠れた春奈の髪を撫でる優しい手。先ほどまでの意地悪な兄と同じ人物だとは思えない。
「ねぇ…どうして急にこんな事したの?」
質問に答えず、体を起こしベッドに腰掛ける鬼道。自分だけズボンまで穿いているなんてずるい、とこっそり思うが、自分も起き上がり、こちらも見ない兄の肩に手をかける。
「それに、木暮くんがどうとかって……」
そこまで口にして、ハッと気がつく。でも、まさか。ふとよぎった疑問を口にしてみる。
「まさかお兄ちゃん……妬いてるの?」
更に自分から顔を背けた兄の背中越しに、頬を指でつついてみた。心なしか赤いような、熱いような──。
「お兄ちゃん、木暮くんに何かしてないよね?」
少しきつい口調でそう訊ねると、更に顔を背けてしまった。そんな姿が可笑しくもあり、また自分しか見られない兄の可愛い姿だと思うと、クスリと笑って春奈は鬼道の肩に顎を乗せた。
頭の中で木暮に向かって手を合わせて謝りつつ、『鬼道有人の妹』に何かあったらこの兄が許すはずもないだろうと少し思う。
「お兄ちゃん……私、お兄ちゃんが一番好きだよ」
ぴくっと動く肩。まだ意地はってるのかな。
「……まだ、家に帰る連絡、してないよ……」
だから──、という言葉は、耳元で囁いた。

──再び見えてきた自分の帰るべき家が見えてきた。
兄との甘い時間を過ごした喜びとは裏腹に少し痛む胸。いけない事だとはわかっている。こんな事を知ったらきっと両親は悲しむだろう。
少し曇った顔を浮かべ立ち尽くした春奈の携帯が鳴った。
『もう着いたか?さっきは悪かった。また明日会おう』
ぶっきらぼうな文面のメール。だが、電車の着く時間、家まで帰る時間を見計らい、その間携帯とにらめっこしている兄の姿を想像してくすっと笑った後、携帯を閉じて小さく舌を出した。
すぐ返事なんか返してあげないんだから。さっきのお返しだよ。
そして心の中で今度は両親に向かって呟いた。
今だけは…今だけは、許してね。こんなに幸せなのは、初めてなの。
深呼吸して思い切り元気よくドアを開けると、春名は目の前にいる家族に向かっておどけて敬礼した。
「お父さん、お母さん、ただいま!音無春奈、ただいま戻りました!」


674名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 03:57:05 ID:tbgWNCpF
500KB行っちゃってるんで次スレ立てました
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1249930109/
675名無しさん@ピンキー
>>671
氷すげーえろかった。
最後の春奈も可愛い。

>>674
スレ立て乙!

スレ立ったばっかりだから
少し経ったら立向居×風丸載せるわ