■■ 大正野球娘。でエロパロ… ■■

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40『をとめ の みさお』

 南京錠、と言う物をご存知だろうか。
 U字型に曲げた金属の棒に、箱状の本体。いわゆる錠前と呼ばれる物で、土蔵や大店の金蔵などに用いられているアレである。
 簡単に図示するなら…『⊂田』…こんな風だろうか。今宵は、その南京錠のお話をしよう。

 東邦星華高等女學院。その學舎は、學院長・バーバラ女史の意向と趣味もあってか、大正モダニズム溢れる西欧風のモノであった。
 それは、厠も例外では無く。
 學院内、婦女子用お手洗い。その個室の一つにて、鈴川小梅は御花を摘んでいた。
「…」
 彼女が腰掛けている便座もまた、洋式の物であった。何やら難しい顔の小梅。
「どうも、踏ん張りが利かないんですよね…」
 実家の厠は当然和式だ。幼い頃からソレを用いてきた小梅にとって、この學院の洋式便座はかなりのデカルチャーであった。
 もとい、カルチャーショックであった。最初は使い方すらよく判らなかった。
 それでも慣れねば用を足せない。それしかないから、だ。戸惑いながらもレクチャーを受け、回数を重ねるごとに何とか用は足せるようになっていた。
「でも…」
 なーんかすっきりしない。力が入れにくいと言うか何と言うか。残尿感ってやつ?
「はぁ」
 溜息一つ。備え付けの桜紙で丁寧に拭き、帯を締め直す。さて、後はとっとと教室に帰る…
「…?」
 ここで小梅は、隣の個室から妙な音が聴こえてくるのに気付いた。お隣は確か。
 親友である小笠原晶子。彼女と連れ立ってここへ来て、ごく当たり前に隣り合った個室に入って。
 その彼女がいる個室から、小さな鈴のような… 金属音。
「???」
 はっ。まさか。
 晶子さんの身に何か異常でも起きてしまった?!
 さて、友を思うが故に小梅の、お転婆な一面が出てしまった。蓋を閉めた便器に乗って、小柄な体躯を精一杯伸ばして。
 貯水槽によじ登り、個室を仕切る木製の壁に両手をかけ、晒し首よろしくお隣を上から覗き込んだら?
「晶子さん、何かあったんで…」
 言いかけた言葉を呑んだ。
 はしたないコトを、かつ失礼なコトをしているのは判る。まずは普通に、壁越しに声を掛けるべきだったかもしれない。
 でも、体が先に動いてしまい、小梅は自分の軽率な行動を反省する前に衝撃を受けることとなる。
「こ、ここっここ小梅さん?!?」
 自分を見上げる端正な顔。その表情は羞恥と驚愕に満ちていて。それでも普段と変わる事無く、艶めかしく美しかった。
 むしろ耳まで真っ赤に上気した肌が、思わず劣情を催させてしまう。殿方なら間違いなくアヤマチを犯してしまう所だったであろう。
 が、小梅は女子であった。というかそんなことなど問題に成らないほどの驚きが小梅を貫いていた。
 晶子の丁寧にたくし上げられたプリーツスカート。太腿に下げられた、舶来物の白いショーツ。
 その奥には、両腿の付け根には、当然、乙女の花園競技場…
41名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 21:44:19 ID:Dm2yHQsJ
 ?
 が無かった。変わりに、何やら茶色味を帯びたズロースのようなものが股間を覆い、その中央にはキラキラと煌く、南京錠。
 小ぶりなそれは、年季の入った職人の手によるかの様に磨き上げられ、華美な装飾まで彫り込まれている。
「な、ななな、何ですかそれぇ?!」
 大声をあげて非難しても良い場面だが、余りの驚きにか晶子嬢は素直に答えてしまっていた。
「こ、これは、その… 貞操帯です…」
「てーそーたい?」
 そんな鯛ってあったっけ。家じゃまだ料理したことないなあ。
「…サカナじゃありません。貞・操・帯、です」
「何です、それって?」
「これは…」
 貞操帯。その歴史は古く、十字軍遠征の頃にまで遡ると言う。
 簡単に言うと、純潔を守っていることの物理的証明として、女子の性器に取り付けられる器械のことである。
 一度付けられたら最後、性交はもちろん自慰すら出来なくなる代物だ。
「私に、許婚が居ることはご存知ですわよね」
「え、ええ… え?」
 初耳だよ…
「その、正式な結婚の日がやって来るまで、この間お父様に取り付けられてしまったんです…」
「はいいいいいいいいいッ!?」
 そ、そそそ、そんなもの付けて。
「お、お手洗いはどうするんですかっ!! いや、て言うか、その」
 女子の血の道の処理は如何にせん。
「これは、亜米利加の最新式でして… セルロイド製で、軽くて丈夫で、用足しも生理の処理も完璧に行えるものなんです。ただ、その」
「その?」
「しゅ、しゅしゅしゅ、手淫は出来ないようになっていまして、この南京錠の鍵を外さない限り、無理なのですわ… くすん」
「晶子さん…」
 ここで涙をきらりと見せる晶子に、小梅はどきんとするものを感じた。
「そんなモノ、壊してしまいましょう! 幾ら何でも非道すぎです!」
「そ、それはいけません… お父様に叱られてしまいます…」
「だって…」
 小梅は憤慨していた。あ。
「普段は鍵を外しておけば… 結婚の時だけ付けとけばバレないですって。普段はスカート穿いてるんですし」
「それが、その…」
 困ったような顔の晶子。
「鍵は、許婚の… 岩崎様が鍵を持っているんです」
「うぇ?」
「将来の夫となる方ですから…」
「そんな…」
 酷い。あんまりにも酷い。それが正直な感想だった。そしてピンと来た。
「まさか、その鍵を返して欲しくて、野球を始めたいんじゃ…」
「その、まさかですわ」
 うなづいた。便座に座ったあられもない格好で真面目に。
「岩崎様が通う朝香中学。その野球部に勝てでもしたら、鍵をくれる… そういうことなのです」
「…うん。判った」
「小梅さん」
 激しい怒りの焔を燃やす小梅。上流階級だか何だか知らないが、女の子をモノ扱いするのは許せない。
「待ってなさい岩崎ぃ! 打棒でそのヘボ頭、スイカ割りにしてやります!」
「や、野球はそういうスポーツでは…」
 晶子、おたおたしてしまう。その大切な所の上で、ちりん、と南京錠が鈴の様な軽い音を立てた。
 大正の世。まだまだ古く、淫靡な風習が残る時代であった。


 後味悪く終わり


「あ、でも、胸と上の口はまだ大丈夫ですよね?」
「な、ななな何をおっしゃってるんです小梅さん?!」
42名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 21:48:10 ID:Dm2yHQsJ
エロくない… 何か変な物が出来上がりました
岩崎氏の絶対情報量が少ないので、こんな風になってしまいました
男よりも、女の子の絡みの方が書いてて楽しいです… ご指摘、批判をよろしくお願いします
失礼しました
43名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 21:49:32 ID:ouY1lLbs
失礼だと思ったらこんな所に投下出来ないはず
44名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 21:51:06 ID:Tw7QorXn
時代的な風俗を良く知らないと書けないよな
難易度が高い
45名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 00:14:16 ID:sOdKDbOG
面白かったよ
乙!
46名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 01:49:01 ID:QTTw2ga9
ハヤテ観終えてから来ました。皆様感想ありがとうございます。
1話観ただけだと、こんな感じになってしまいました。男女の絡みを期待された方はごめんなさい。
貞操帯グリグリして無理やり手淫しちゃうとかの方がHだったか。
ただ調べたら結構痛そうです… お尻の穴とかに金属差し込むんだとか。うわ。

一つ目のSS、公式によるとお嬢普通のソックスでストッキングじゃない→ガーター使う余地無いじゃん! し、しまった。
さて、叶うなら次の課題をくださいませ。個人的には百合を書きたいなー、と。


 …
「お嬢は貞操帯付き、と… メモメモ」
 學院内、婦女子用お手洗い。その天井裏にて、羽目板の隙間を覗き込みながら川島乃枝は万年筆を走らす。
 自作の懐中電灯に照らされた顔が不気味だ。
「この御時分に、テーソータイねぇ… 小笠原家も意外と古風ね。いや、むしろ西洋カブレ、かしらん?」
 乃枝は淡々と。
「でもちょっと、面白そうですわね… もっと快楽を追求したものを開発すれば…」
 薄闇の中、眼鏡がきらりと光る。
「ふふ、これから流行るかも。ふふふ」
 貞操帯が平成の世にまで、違う用途で生き残っていくなんて。
 先見の明、が彼女にはあったのかもしれない。

 余禄、終わり
47名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 02:58:31 ID:IVpvFs7C
乙!
作者さんの好きなように書いたら良いと思うよ!
48名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 03:03:01 ID:t4JsLkg5
うを、人がいらっしゃった
感想ありがとうございます。お言葉に甘えて、のんびり書くことにします
百合スレの方でも投下させていただきましたが、難しかったです…
で、でわっ(逃避)
49天然香料cpms ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/28(火) 09:29:02 ID:THYeLuZV
トリ付けることにしました。これからもSS書いていきたいですが、NG指定が必要な方はどうぞです。
50天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/28(火) 09:30:16 ID:THYeLuZV
コピペ間違えた、こうです
51名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 13:19:06 ID:n9iQJz8l
>>49-50
もともと過疎だし、貴重な人材だから、こっちこそよろしく
52名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 19:56:24 ID:jgZA7F6N
巴が最低の奴にアナルファックされるやつ
頼む
53名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 20:14:25 ID:YxC1ye4M
タマちゃんが官能小説よんでモンモンしてるやつも頼む
54天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/28(火) 20:31:06 ID:70m0il27
了解です。ありがとうございます。
百合の方で指摘を受けたので、もう少し調べてから書きます。
時間がかかるかもしれませんが、気長にお待ちくださいませ。
55天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/29(水) 14:42:08 ID:Gcs+0JE4
おk、小説読破してる間は無いので、コミック版カテキタ
絵柄はこっちの方が、線しっかりしてて好み
まずはアナルですね わかります
56名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 15:29:22 ID:veE/yE77
そうですね
巴が雄野郎に、アナルです
57天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/29(水) 16:11:10 ID:Gcs+0JE4
コミック版1〜2読破完了。大体判った。
巴嬢の印象、大分変わりましたわ。小梅好きなのはともかく、活発と言うよりは冷静な印象。
さーて、どう料理して差し上げようかw

ご注文の品、繰り返します。巴が雄野郎に、アナルですね わかります
では暫くお待ちくださいませ...
58天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/29(水) 21:37:50 ID:Gcs+0JE4


『餓鬼 gaki』


 女學院、女子寮。甘味な響き。もう、夜も遅い頃合だ。
 少しだけ欠けた月が、雲に消えたり、隠れたり。宵闇が支配する時間と空間。静かだ…

 ぐうぅううっ。

 …静寂を破り、誰かの腹の虫が鳴いた。
「…お腹、空いた…」
 月映姉妹の部屋。
 部屋着姿のショートカットの少女、巴。彼女がその虫の親だった。つぶやきながら部屋の中、敷かれた布団の上を転がる。
 ごろん、ごろん。左右にころころ。
「あー、お腹空いた〜!」
「お姉様、はしたないですよ」
「って、別に良いじゃない、私達二人しか居ないんだし」
 姉に苦言を呈するは、双子の妹、静。巴とは対照的な、長く伸ばした黒髪を、櫛で梳いている。巴とお揃いの部屋着姿。
「良くありません」
「何でよ?」
 鏡台の前にて元々きちんと正座していたが、静は更に居住まいを正す。
「お姉様に憧れる下級生も多いのですよ? お姉様には皆の模範となる様、常に凛々しく美しくあって欲しいものです」
 淡々とお説教。
「うぇー、面倒臭い…」
 巴は下級生や同級生、果ては上級生にまで人気が有る。それは事実。
 背の高さ。整った、まるで人形の様な美しい顔立ち。そしてきりりとした、凛とした性格。まるで王子様の様。だが。
 その人気者は布団の上に転げたまま、本当に面倒そうな顔を見せた。案外、これが彼女の本当の姿、なのかも知れない。
「それに」
「ん?」
 続ける静。実は彼女も人気者だ。月映姉妹は二人セットで人気があった。
 巴同様、お人形さんのような美貌。いかにも大和撫子という、楚々とした立ち振る舞い。誰にでも分け隔ての無い優しさ。
 その彼女は、静はこう言った。
「まず私が、お姉様にそうあって欲しいのです」
 じっと、巴を見つめる。
「そんなコト、言われても、さ」
59天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/29(水) 21:39:14 ID:Gcs+0JE4
 ここで巴は起き上がり、
「お腹が空いたのは紛れも無い事実だ。いやっ、真実だ! ああもう喋ってたら余計にお腹空いてきた気がする… そうだ」
 そう言って、静を見つめ返した。
「しずか〜」
「…何ですか、急に猫撫で声なんか出して」
 此処で巴は悪戯っぽく、とある提案を示した。
「…食堂に忍び込んでさ、何か作ろうよ。お夜食」
 静、唖然とする。
「って、何言ってるんですかお姉様。もうすぐ消灯なのですよ?」
「だから、こっそり。さー行こ」
「私は同意してません」
「何よー、静のカタブツ」
 むーと、むくれる巴の一言に、静も少々カチンと来た。
「なっ… 大体お姉様? お夕飯をあれだけ召し上がって未だ足りないのですか?」
「あれだけって… あれだけだぞ? 皆の前もあって我慢した位だぞ?」
「足りないんですか…」
 幻滅したようにうなだれる静。と。
「大体やきゅーの練習で、何時もに増して身体使っ… ん?」
 言いかけて、巴は急に聴き耳を立てた。そのままきょろきょろ周囲を見渡し。
「夜鳴き蕎麦…」
 何という聴覚。静の耳には聴こえなかったのに。
 あ。
 姉の次の行動を察した静が血相を変える。
「まさか、姉様!」
「ちょっとだけ、行かないか…?」
「いけません! 夜間は外出禁止ですよ?! 見つかったら訓告、謹慎、停学、ひいては…」
 退学?
「大丈夫だって。さっと行ってさっと帰って来るから」
「だ、だだだ、ダメですっ! 夜道は禁止です! 危険です! 危い!」
 冷静だったはずの静は駄々をこねる子供の様に、両拳を胸元でぶんぶん。
「落ち着け」
「はぁ、はぁ…」
「判ったよ、もう」
「お姉様!」
60天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/29(水) 21:39:57 ID:Gcs+0JE4
 静は、やっと判ってくれたかと、ぱあっと明るい表情に、
「独りで行ってくるから」
「おね… ゑ?」
 なった後暗転した。
「静は来なくてもいいよーだ。べー」
「おおお、お姉様ッ!」
 軽く舌を出し妹を一瞥した後、巴は部屋着をさっさと脱ぎ捨て、何時もの制服に着替え始める。
 静の見立てによる、清楚な下着が色っぽい。
「ダメです、危ないです、お姉様!」
 必死に制止する静だが、姉が一度言い出したら聞かない性格なことも、嫌という程承知していた。
「だから、ホントに大丈夫。すぐ帰って来るって」
「せ、制服は不味いのでは?」
「何で? 外出する時は制服着用だろ? 基本的にってか校則で決まってるし」
「いえ、その、制服を着ていたら學院の生徒だともろ判りでは」
 此処で、今度は静にもはっきりと、夜鳴き蕎麦のあのメロディーが聴こえた。
 それを聞いた巴は焦ったような表情になる。
「一々面倒だな静は… もういいっ!」
「お姉様っ! そ、そうだ、お夜食、私が作り」
「もう待ってらんないの! お腹が空いて死にそうなのっ! 行ってくるっ! それじゃあねっ! べーだ!」
 一気にまくしたてて。売り言葉に買い言葉、ついつい静も、かあっとなってしまった。
「お、おおお… お姉様のばかぁッ!!」
 …子供じみた喧嘩だ。仲の良い証拠なのかもしれないが。
 兎に角、ぷんすかしたまま巴は部屋を出て行ってしまう。
 着てしまった制服に、防寒用に上着を軽く羽織って。寮長に見つからない様、慎重かつ大胆に。通い慣れた廊下をずんずんと。

 …

 独り、寮の部屋に取り残されてしまった静。基本、二人一緒に行動するコトが多い。急に、寂しく、不安になる。
「お姉様…」
 でも、こうも思う。
「な、何ですか! 自分勝手なお姉様なんて、もう知りませんっ!」

 こうして、妹を一人残し、巴は夜の街へ脱け出て行ってしまったのだった。
 自分の身に何が起こるかなぞ、知る筈も無く。


 続く
61天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/29(水) 21:41:35 ID:Gcs+0JE4
今夜は後一回くらい投稿できるか出来ないか...あんまり期待はしないでね(愛)
62名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 22:31:28 ID:sSYNUVnp
分かった
期待はしない
63名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 22:45:49 ID:viVuDzg7
このアニメ、需要ないのかな?
こんどの冬コミ、既に取り掛かってるんだけど・・・
64名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 23:45:13 ID:s8dREbhp
お嬢が出てくるなら俺は買う
65名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 01:30:03 ID:krkJhh3c
>>61
いいねぇ
その調子だ!

続き楽しみにしてるよ^^
66天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 03:59:44 ID:CUs6CmiA

『餓鬼 gaki』続き


「えっと、この辺だったような…」
 如何に厳格な女子寮とは言え、其処に住んでいる身だ。建物の構造は目をつぶっていても判る。
 当然、抜け道の類も知っていたりする訳で。宵闇に乗じて、裏口から上手いこと抜け出し、巴は學院周辺の小道を歩いていた。
 目的は当然、夜鳴き蕎麦。見え隠れする、少しだけ欠けた月。
「逃しちゃったかなぁ…」
 右の人差し指で、ぽりぽり首筋を掻いた。月が、雲に隠れた。闇が覆う。街灯など、まだそんなには普及していない…
「…誰だ?」
 首筋を掻きながら、巴は冷たい声を出した。
 武道の心得が有る彼女。ゆっくり右手を下ろしながら、じりっと、重心を落とす。
「ご安心ください」
 闇の中から声がした。若い男の声だ。
「怪しい者です」
 思わず苦笑する巴。
「自分からそう言うなんて、面白い人ですね。で、何の御用でせうか?」
 何時でも戦える様、場合によっては逃げられる様、巴は身構えた。姿ははっきりとは見えないが、男は言う。
「実は、お願いがありまして」
 次の瞬間、巴は予想だにしなかった方向から打撃を受けた。ショートカットの髪が流れる、首の後… 延髄に重い一撃が加えられた。
「…?!」
 そうか、もう一人、居たの、か…
 恐らくは、自分より遥かに遣い手、だ。気配をまったく感じさせなかった、いや、会話に気を取られ、注意を怠ってしまったか。
 薄れる意識の中、彼女は自分より大きな何かに華奢な身体を抱え込まれるのを感じ取り。
 ブラックアウト。

 …

 次に目を覚ましたのは、それからどれ位経ってのことだろう。
67天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 04:02:50 ID:CUs6CmiA
「…?」
 まず判ったのは、裸電球の鈍い灯りだった。それから。
「くしゅんっ!」
 何だろう、肌寒い。寒い…???
「あ、え?」
 自分が一糸纏わぬ姿であることに気付いた。さらに。
「ちょっ………」
 両腕は束ねて背中側へ。両脚は、左右それぞれ膝で折り畳まれ、足首の所と腿の付け根を一巻にして荒縄で括られている。
 つまりは、イモムシの様なダルマの様な。
 兎に角四肢が使えない状態で、脚を大きく広げされられ、立膝に仰向けと言う姿勢で転がされている事に気付いた。
 全裸で。
 その事が何を意味しているか位、花も恥らふヲトメであっても判る。
「風邪引いたらどうするのよっ!」
 …判っていない様な。と、兎に角。
「がーっ!」
 とりあえず、もがいてみた。勿論、自由が利く筈も無い。ここで、現れた者があった。
「お気付きでありますか」
「!」
 見てみると、この部屋はかなり広い様だ。背中に感じるざらついた感触は… 畳だろうか。恐らくは、武道場?
 神聖な武道場で、こんなコトをするなんて。気恥ずかしさよりも先に、頭に来た。
 巴は人影に怒鳴りつける。
「一寸、あなた…! これは一体どういうことですか!?」
「…それは自分がご説明しましょう」
 もう一人、出て来た。随分と渋い声… ん、そうか。夜道で自分と会話していた奴とは違う人物。こいつが遣い手の方か。
「訳有って、身の上は明かせません。ご承知の程を」
 自分の身上をぺらぺら話す変質者はまず居ないだろうが。
「…で?」
 気丈にも、床に転がされた状態から巴は熱く燃える瞳で睨みつける。二人の男達は、覆面をしていた。目だけが開けられた覆面。
 ややくぐもった声で渋い声の方…若い声の方はひょろりとし、こいつは随分とがっしりした体格だ…が答えた。
「貴女に、お願いがあったのですが」
「お願い?」
 あくまで冷静に訊き返す。
「はい。こやつを… 男にして欲しかったのです」
 そう言ってひょろりとした覆面を示した。
「…はぁ?」
 話が見えない… !!!
68天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 04:04:26 ID:CUs6CmiA
 そういう事にやや疎い巴であっても、ようやく判った。頭に血が上る。
「そーゆーコトならねぇ、花街に行けば良いでしょうが!」
 ふと、後輩の菊坂胡蝶の控えめな笑顔が浮かんだ。彼女の母親も、確か芸子… いや、そんなことは取りあえず置いて。
「我々は、訳有って… 大っぴらには動きにくい身なのですよ」
 渋い声は続ける。
「それに、可能なら、清い淑女の方が良かれと思いましてな」
「…」
「アテはありませんでしたが、女學の周りを数日前から見繕っておりまして」
 思い出した。昼間に不審者を目撃した生徒が居て、アンナ先生にも注意されたんだった。そうか、だから静の奴、あんなに必死に止めてたのか…
 馬鹿だ、アタシ。
「今夜も彷徨していたのですが。そうしたら偶々、貴女のようなはねっかえりが現れた。いや果報ですな」
 こいつらも馬鹿だ。女を何だと思っているんだ。
「仔を産む存在、ただ、それだけでしょう?」
 …馬鹿どもを殺してやりたくなった。心底そう思った。
「ですが、その必要は無くなりまして」
「はい?」
「こいつは… 男しか愛せぬのですよ」
「は… はいぃ?!」
 いやさ、そう言うご趣味の人が居ること位は巴だって知ってはいるが。じゃあ、こんな格好の自分は何なのさ。
「失礼とは思いましたが、あなたが眠っている間、身体の隅々まで見学させていただきました。いや、なかなか御美しい」
 お前等に誉められても反吐しか出ない。
「ですが…」
「…?」
 ひょろりとした方が、ばつが悪そうにしている。
「こ奴は、残念ながら、ぴくりともせんかったのです」
 ビキィ。違う意味で頭に来た。
「ひ、ひひ、他人をひんむいておいて、興奮もしなかった… ですってぇ!!!!!」

 がーーー!

 コロス! 殺してやる!! 女の敵以下!!!
「ですが…」
「何だッ!」
「こいつが唯一反応した箇所がありましてな」
「えっ」
 どっきん。ちょっと嬉し…いや、嬉しくない。…ひょろりとした方がおずおずと声を発した。
「貴女の肛門です」
「は」
 はいぃ?
「殿方とはまた違う、美しい肛門… 初めて見ました。…お願いです」
 何をだ。
「自分は矢張り、男しか愛せません。そこで、女を忘れる… 決別する記念に、貴女の肛門、味見させて下さいッ!」
「へ、へへ、へへへ…」
 巴、あまりの驚愕に震える。

「変態だーーーーっ!!」


 今宵は此処まで。どうなるんだ巴。
69天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 04:07:42 ID:CUs6CmiA
レスくれた皆様、ありがとうございます
アナルを煮詰めたらこんなんなりました。
続きは明晩に。では〜
70天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 04:10:15 ID:CUs6CmiA
sage忘れました。ごめんなさいorz
71名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 04:17:06 ID:St9Qn5Dl
72名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 08:09:53 ID:lraqT0N9
巴がアッー!される展開に期待
いや、女だからケツでもアーにはならんか
73天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 08:34:45 ID:wFk6a1QS
感想ありがとです。書いた分だけ続き行きますw
74天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 08:40:39 ID:wFk6a1QS

『餓鬼 gaki』続き


「変態… 嗚呼、最高の誉め言葉です」
 ひょろりとした方が恍惚の笑みを浮かべた。様に見えただけであって、素顔は相変わらず覆面の下だ。
「では、早速…」
「ちょ、この馬鹿!」
 ゆっくりと歩み寄る蕨の様なひょろひょろ男の手から逃れようと、巴は必死で身をよじる。
 だが悲しいかな。四肢の自由を奪われている状態では、捕まえられるのは時間の問題でしかなかった。
「美しい… 何て美しい」
 巴の両膝を掴み、大きく押し広げて。男は秘所を覗き込む。
「…菊門なんだ」
 全く嬉しくない誉め言葉。と言うか仮にも男なら違う所を観て何か言えよ!
 いや、その。違う所を観られるのもイヤだけれど。現に観られてて、ああやだ、夢なら醒めて欲しい。
 さて、黙って観られている巴ではない。仮に縛られていようとも、この距離なら膝蹴り位。
 と思った時、渋い声の覆面に押え付けられた。
「若を… おっと、こ奴を蹴られる訳にはいきませんでな」
「…」
 仰向けの巴に覆い被さるように、渋声は両手足で彼女の自由を改めて奪った。
 さっき… 若を、と言ったか? どっかの華族か、それとも皇… いや、そんな。それは恐れ多い。
 ともかく、何処ぞの若様ってか。ケッ、御偉い方の御趣味は判んないね!
 …
 巴は腹を括った。この状態では如何ともし難い。じゃあ。
 アンナ先生の言葉、ベストが無理ならばベターを選ぶしかない時も有る。それを思い出す。
 …
 下手に抵抗を続けたら、それこそ命に危険が及ぶかもしれない。だったら、おとなしく、まあそれも癪なんだが。
 …言う事を、聞いてやるか。
 どうやら相手は尻にしか興味がないらしいし。嫁にイケナイ身体にされそうではない様だ。
 で、でも、お尻に、その。

 挿入するの?

 そ、その、殿方の、あ、アレを? ええええええええええ。
 …やっぱりお嫁に行けなくされてしまいそう…
 半泣きで苦悩する巴を他所に、若様は勝手におっぱじめていた。


 続く
75天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 10:15:31 ID:wFk6a1QS

『餓鬼 gaki』続き


「あン」
 覆面を半分だけ持ち上げ、若様は蜥蜴の様な蛇の様な舌を出した。それもひょろりと細長い。そして。
 おもむろに巴の菊門を舐め始める。
「や、やだァっ!!」
 身をよじって抵抗しようにも、渋声に押さえつけられ動けない。
「…美味、まっこと美味です!」
「この… 変態…!」
 ぴちゃぴちゃと敏感な所を舐め続けられ、どうにも気持ち悪い。これが気持ち良いなんて言う奴がいたらその神経を疑う。
 抵抗しても無駄なので、巴は身体から力を抜く。すると。
「ッ!!」
 にゅりゅうり。…舌が、巴の肛門へ入り込んできた。
「や、あ…」
 細長い舌が腸壁をくすぐる。
「御味は如何です哉?」
 渋声に、若様はニタリと笑った。面長らしい顔の下半分だけで。
「苦くて、少し柑橘の味がするよ… 中々の美味である。フフフ」
 変態め… また舌を差し込んできたこの馬鹿に、巴はささやかな抵抗をした。きゅっ、と肛門を締め上げたのだ。
「!!」
 流石に若様も驚いたらしい、が、舌を引き抜くとこう返した。
「締まりも良いねぇ。そうかそうか、この締まりを味わうのなら」
「え。ちょ」
 巴は軽はずみな行動を後悔した。若様は、己がベルトのバックルに手を掛け、立った状態で暫くがちゃがちゃしていたが。
 すとん、とズボンが落ちた。その下には下着を付けていない…
「!?」
 自分は何を見ているんだろう? 渋声の股座越しに見つめる巴の眼を疑わせ、絶望させたそれは。

 天井を指して屹立する、ラムネ瓶… いや、麦酒瓶程はありそうなイチモツであった。

「う、ぞ、でしょ…」
 何かの間違いではと願うも、ソレはびくびく震えながら激しく勃起している。
「そ、そんなの」
 挿入されたら壊れちゃうよぉ!!
76天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 10:17:53 ID:wFk6a1QS

「や、やぁっ」
 頭を軽く振りながら、ゆっくり歩いてくるそれに、巴は逃げ出そうと必死だった。だが、その願いは叶わない。やがて。
 しっかりと太腿を掴まれ、臀部を持ち上げられる。渋声もそれに合わせ上手く拘束をずらし抜かりない。
 麦酒瓶のぬらぬらとした切っ先が、巴の菊門に押し当てられて。
「うむ? やはり少し硬いか。だが稚児よりは柔らかい…」
 え。必死で、抵抗、して…

 ずん。

「ア''ぁあアッー?!」
 声にならない声。ちょっと強く力を込めて、若様の不埒な大松茸は、いとも容易く巴の菊門を突破した。
「…あっ、あ、あああ」
 それしか言えない。それしか声を出せない。いや、勝手に声が出る。
 極太の松茸が、巴の排泄物と腸を押し広げ、腹部を大きく膨らませた。まるで妊娠しているかのように。
「…」
 もう声すら出ない。巴は真珠の様な涙をぽろぽろ零しながら、大きく口を開け痙攣する。
「これがおなごの尻、柔らかい、それでいて程好く締まる… うむ、おなごもなかなか美味なものなのだのう」
 若様の口調が、さっきと違いおかしい。随分と古風な、いや雅な? こいつ、一体…
 だが、巴にはもうそんな余裕など無かった。

 静。
 ふふ、二人並ぶとまるでお雛様の様。
 お父様、だあいすき!
 …えっ、學院? 寮? そんな。
 …
 小梅。
 何時も明るくて、ちいちゃくて、子猫のように愛らしく、太陽のように暖かく…

 若様の松茸は、激しくピストン運動を繰り返した。もう抗うことのない巴の身体は、お人形のようにゆらゆらと揺らされる。
「どれ、あの体位を試してみるかの」
 菊門に挿入したまま、ぐるりと回され。寮の部屋の布団の上で、ころころ転がっていた時のように、簡単に。
 後背位となり、松茸はより深く巴の腹を抉ることになる。お腹を空かせ、夜鳴き蕎麦に誘われたお腹を。容赦なく。
 どれ位、運動は続いたろうか…

 どくん。どぷ。ぴゅりゅっ。どぴゅぴゅぴゅぴゅ。

「ひあッ?」
 不意に更なる脈動と異物を感じ、仰け反る巴。
 突然太さと硬度を増し、大きくなった松茸は。白く、やや黄色く濁った粘液を巴の腸内に噴出したのだ。
「…」
 もう、何の感想も浮かばない。
77天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 10:21:13 ID:wFk6a1QS

「はぁ、はぁ、はぁ」
 若様は暫しの後、瞳を輝かせて渋声に告げた。
「爺や」
「はは」
 事の最中、何時の間にか消えていた渋声が、若様の傍に控える。
「…おなごとは、中々良いものであるのだのう。うむ、このままこのおなごの…」
「それは、いけませぬ」
 渋声は、相変わらずの渋い声で諌めた。
「何故じゃ? 庶民の娘、事が済んだら何処ぞに捨て置けば良いではないか」
「なりませぬ」
 続ける渋声、いや、爺。
「おなごに興味を持たれたのは喜ばしいこと。いずれ良き御相手を見繕いましょうぞ。しかし」
「しかし?」
 疑問な表情を若様は浮かべた。暑いのか、何時の間にか覆面は外してしまっていた。
 末成りのキュウリのような、生白く細長い顔。
「この娘の秘所を観て、若様は『このような気持ち悪いものは嫌じゃ』と申され、『尻だけでよい』と言われた筈ですぞ」
「そ、それは」
「タダでさえ、見も知らぬ娘御を手にかけておるのですぞ。約束を破り、さらにこの娘を辱めるのは…如何かと」
 そう言い、爺は口をつぐみ若様を見る。…若様は。
「…それも、そうか。まあ今日はこれ位の収穫で良かろうて。だが」
「若様?」
「娘。…綺麗にせい」
 そう言ってにたりと笑った。そのまま、巴の口に汚物と精に塗れた一物をあてがって。
 呆けたように。まるで心を無くしてしまったかのように。巴は言われるがままにそれを舐め始め…

 翌日。早朝。
 何故か警視庁の車輌に乗せられ、巴は學院寮に帰ってきた。
 夜鳴き蕎麦の屋台で寝込んでしまい、どうしても起きないので、夜も遅いことだし警察が一晩預かった…
 それが、警官の説明だった。
 帰ってこない姉に半狂乱になり、一睡もしていない静は文字通り泣いて巴の帰還を喜んだ。
 巴の制服と上着はきちんと…勿論下着に靴下まで…着せられており、見た所何処にも異常は無いように思われた。
 警官の説明もあり、學院側は後ほど正式な処分を下すとして、巴を受け取った…

 女學院、女子寮。姉妹の部屋。
 勝手に寮を抜け出し、またそれを止めなかったとして、月映姉妹は二人とも謹慎処分となっていた。
 …良家の子女が夜鳴き蕎麦の屋台で寝込むなどと言う不祥事、退学になってもおかしくなさそうだったが。
 何故か、何処からか。學院に強い圧力が加えられたと言う噂も有るが、あくまで噂で終わった。
 さて。
「お姉様、本当に何も覚えていないのですか?」
「うん… 何でだろ…」
 巴の頭からは、一連の悪夢のような事件がすっぱり抜け落ちていた。
 人は理解を越えた恐怖や衝撃を受けると、記憶障害を起こすと言う話もあるが、はて、さて。
「でも、お姉様」
「なぁに、静」
 部屋の壁にもたれて。二人仲良く足を伸ばして座って。静はそっと巴の右肩に、自分の頭を乗せた。
「もう、独りは嫌です」
「…」
「今度は私も。…連れて行ってくださいね?」
「…」
 巴は少し間を置くと、きゅうっと静を抱き寄せた。
「ああっ!」

 空は、何処までも青く晴れていた。


『餓鬼 gaki』 終わり


(…でも何で、お尻、痛いんだろ…?)
78天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 10:23:53 ID:wFk6a1QS
おk、完結しました。巴を汚すアナルセックス… 難しかったですぅ。
…寝ます。起きたら次はタマチャンですね。ひひひひひひひ。
79名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 17:05:30 ID:b9rDZVSe
うん、GJでした。
華族の坊ちゃんにやられるって発想はなかったわw。
80名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 18:49:13 ID:krkJhh3c
いいねぇ!!!
こりゃたまらんわ!
初投稿の長編が大好きな巴に関するもので
これほど嬉しいことはない!
GJ!!!

絵画能力のある人、これの同人化キボン
81天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 19:00:47 ID:NwFiyeQr
うお、人がいらっしゃった。感想ありがとうございます。
ついつい完徹して書いてしまったので眠くて仕方なかったですw
第1話とコミック版しか観てない状態なので、姉妹の口調が合ってるか不安です。
喜んでいただけたなら幸いです〜(愛)
82名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 19:50:53 ID:vTFH3gGx
おぉぉ…
巴の尻が柔らかそうで凄く読んでて挿入している側の
気持ちよさが伝わってきました

純潔が無事ならそれでおk!
掘られている時の巴が可愛かったので、俺のそのうち
巴アナル陵辱で一本書いてみたいです。
ラブラブのでもいいかなwとにかくお尻に拘って。
83名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 20:33:04 ID:jNWKQY89
なんて投下以外の部分がウザイ職人なんだ
84天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 22:44:28 ID:NwFiyeQr

『星 star』


「何を読んでるんですか?」
 そう呼びかけられ、私は読んでいた同人誌から顔を上げた。
「…小梅、か」
 昼休みの教室。同級生達はあちらこちらの机に群がり島を作って、お喋りに花を咲かせている。
 もしくは、天気が良いから中庭か、活発な者は運動場か。
 とにかく、それぞれの昼休みを満喫している訳だ。私も私なりに、貴重な独りの時間を満喫していたんだが…
「随分平べったい雑誌ですね〜、粕取りですか?」
「あのな… それは昭和に入ってから、しかも戦後だぞ」
「しょーわ??? せんご???」
 私の席の傍らに立ったおかっぱ髪は、瞳をきょとんとさせる。
「ああいや、wikiの情報だからあまり気にするな」
「うい、き?… ????」
 それはともかく、だ。
 彼女は小梅と言う同級生の一人。ちみっこくて、同じく同級の巴の台詞じゃあないが可愛い。
 小動物のような感じの可愛らしさだな。うん。
 実家は洋食屋で、大分繁盛しているらしい。
 名のある作家方もちょくちょくいらっしゃるそうで、ああ私も、もうちょい小遣いが貯められたら行って見たいとは常々…
「で、何を読んでるんですか?」
 あ。そうだった。
「…同人誌、だよ」
「同人誌」
 鸚鵡返し。多分意味は判ってないと直感しt
「コミケとかで売ってる奴ですね! 判ります!」
 ぐっと、握り拳を胸元でガッツポーズ。
「だからそれは昭和、いや平成か? …お前な、判っててボケ入れてるだろう」
「それはともかく、ですう。同人誌って、何ですか」
 まったく…
「この時代の同人誌はな、和歌とか詩とか小説とか… そう言った物の同好の士が、集まって創る雑誌を示してる。アニメや漫画が加わってくるのはもう少し後の世にならないと… って何言ってんだ私は」
 …某るろ剣じゃないがバーチャル大正だ。気になるなら読み飛ばしてくれ。
85天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 22:46:54 ID:NwFiyeQr
 んで。本題。
「つまり、大正における、元々の意味の同人誌だよ。これは」
「へえー…」
 小梅、感心したようにうなずく。
「流石は文学少女、作家志望の環ちゃんですね〜」
 石垣環。それが私の名前だ。父は作家、母は記者。ペンとインクと原稿用紙と。文章に縁の深い家に育った。
 だから私も、叶うなら、いや叶えたい。作家を目指している。
「で、どんな同人誌なんです?」
 小梅は興味津々といった様子で覗き込んできた。私は本を軽く持ち上げ、表紙を示してやる。
「『星座』、というお題ですか」
「ああ」
 ここで私は一息入れた。窓の外は、やや雲が多めだが綺麗な晴れ。植えられた樹々もよく繁っている。
「家には… 父の仕事の関係でな、全国から雑誌や同人誌の類が集まるんだ。これはその一つ」
「へぇ…」
「それでこれは… 今年出たばかりのものでな。青森の中学生が作ったものだそうだ」
「あ、青森、ですか?」
「ああ」
「あの林檎と恐山が特産物の」
「…恐山は特産物じゃねぇ。名所だ」
 思わず突っ込んだ。
「地理の時間に習ったろ? 本州最北端、北海道の下。それが青森県。そこの中学生が作ったんだと」
 そう、大正十四年。今年だ。
「はるばる青森から、凄いですねー。鉄道網の威力恐るべし」
「まぁね」
 あちらにある雑誌社の出張所。そこの記者がこの雑誌を入手し、父へと送ってくれた。
 家に届いたこれをパラパラと読んでみて。どうも気になる一作品があって。
 それで父に借りて、此処で読んでいた訳だ。
「それでそれで、ご感想は?」
 うーん。
「…正直言うと、稚拙、か」
「うわ、手厳しいですね。男子の書かれた物なのでしょう?」
 小梅はじっと見つめてくる。
「全体でみると、矢張り稚拙な印象が強いんだが… 所々に、煌くものを感じるんだ」
「煌く、モノ」
 そう。それが正直な感想だ。稚拙ながらも、時折心を突き刺す鮮烈な輝き。
 棘のようなそれが、私の心に引っかかって気持ち悪い。
「あれ、環ちゃん、もしかして…」
「…何だよ」
「嫉妬。してませんか?」
 ええっ!?
「そ、それは」
86天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 22:51:07 ID:NwFiyeQr
 そうか。そうだったのか。小梅の一言でようやく気付いた。

 私は嫉妬していたんだ。その、あまりにも光り輝く才気の片鱗に。

「ふ、あはははは」
「たまちゃん?」
 小梅が、急に笑い出した私を心配そうに見つめる。おや、同級生連中も、普段人と交わらず、唐突に野球なぞも始めた変人たる私を何やら不安げに見つめているぞ。
 何か、愉快だ。
「いやさ、何でもない」
 そっか… 嫉妬か。お嬢が許婚殿の不躾な一言に切れて野球などを始めたように。
 私も彼の才能に嫉妬してしまってたんだな。胸の悶々はそれだったんだ。
 でも。
 私に書けるのか? まだ稚拙とは言え、光を内包する彼の作品を越えられる物を。急に不安になる。
「あら、お二人さん、どうなさいましたの?」
「今度はお雪か」
 宗谷雪。呉服屋の令嬢でこの学級の級長。幼馴染みだ… 未だにちょっとニガテな面があるが。
「環ちゃんね、同人誌に嫉妬してるんですって」
「あらあら、まあまあ」
 大げさにうなずくな。だから腹黒いっていわれるんだゾ。
「他所様の作品に嫉妬ですか… 作家志望らしい悩みですわね」
「ふん」
「で、書けそうですの? たまちゃんなりの作品は」
 う。
「か、書けるさ。…多分」
「あら、珍しく弱気ですわね」
 雪が面白そうにこちらを見つめる。一々腹が立つな、もう。
「じゃあ書いてやるっ! 何かお題を示せ! それを書いてやるよ!!」
 やけくそになっちゃった… 何言ってんだ私。
「では、そうですわねぇ…」
 少々考えて雪は、飛んでもない事を言い出しやがった。
「私達櫻花会の会員を題材として」
「だ、題材として?」
 次の台詞はこうだった。
87天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 22:52:47 ID:NwFiyeQr
「官能小説を書いてみては如何でしょうか」
 官能、あの官能。いや、他には知らんが。何言ってんだおい。
「普段書けるハズもないようなことに挑み、成し遂げる… これぞ真の小説家ですわっ!」
「は…」

 馬鹿だこいつー!

 だ、だが、売られた喧嘩は買ってやろうじゃないか!
「ようし待ってろ、思い切り扇情的なのを書いてやる!」
 そして家に帰り、自分の部屋、机に向かって一晩かかって書き上げたのが…

 翌日。
「…をい」
「環様…!」
 巴と静が憤怒の形相で私に詰め寄る。
「何だこの本、『餓鬼』はぁっ!!!」
「このスレの>>58-77と言う内容だなんて… 酷い、酷すぎます!」
「い、いや、これはあくまで小説であってダナ…」
 巴が詰め寄ってきた…
「仮にも仲間をこう書いてしまえるとは… 制裁ーっ!」
「えええー? お、お雪、元はと言えばお前が」
 お雪は心底気の毒そうに。
「此処まで書いてしまうとは思いませんでしたわ… よよよ」
「う、裏切り者ーー!」
 こうして環は、怒り心頭の月映姉妹にこっぴどく苛められてしまったのだった…
 ご愁傷様。
 さて、同人誌『星座』に寄稿した、青森の中学生とは。

 その名を津島修治と言った。…後の、太宰治である。


『星 star』 終わり
88名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 22:57:32 ID:GYYwD+86
>>83
どう思おうが自由だが
うっとおしがられるだけだからストレートに書かない方が
いいんじゃないか?
89天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/07/30(木) 22:59:08 ID:NwFiyeQr
皆様感想ありがとうございます。SSがどんな画になるか、同人は私も見てみたいです。
ウザイのは… すいません。思考が腐女子なので。
さて、エロパロスレなのに一般向けに成ってしまいました。雪から借りた官能小説を読んで、
思わず自慰をしてしまう環のネタは折があったら書こうかと思います。では〜。
90名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 00:17:08 ID:5+j6E906
SS以外のレスは1回の投下につき1レスくらいにしとけ
91名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 00:20:14 ID:87Heem59
エスプリの効いたオチ、大変おいしゅうございました。
気が向いたらまたその筆力で愉しませてくださいまし。
92名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 00:22:33 ID:w14ej5MU
三郎は小梅の○○らしいね 原作だと
93名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 00:40:39 ID:Yvq1ZPAd
アニメでも次回あたりでそうなりそうだな
94名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 07:32:17 ID:aD7Bp6RV
奴隷?
95名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 02:56:39 ID:Y2Hf/JST
個人的には百合のほうがいいな

アニメのほうはなんか意識してるな
96天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/02(日) 04:00:13 ID:+FPC6k1r

第2話から小ネタ


 新聞部、部室。部員達がせっせと、學院新聞の作成に勤しんでいる。だが。
「ちょっと巴ー、貴女も部員なんだからちゃんと手伝ってよー!」
 お下げ髪の女生徒、記子が部長席から声を投げる。
 名を呼ばれた半ば幽霊部員、巴は、突っ伏していた机から顔を上げて応えた。
「んー… 今、それ所じゃないー…」
「…お姉様」
 長い髪を巫女のように結った巴の双子の妹、静が呆れたようにつぶやく。
「野球、の件ですわね?」
「まーね」
 ずっと考え事をしていたのか、気の抜けた風な返事。
「…まったく、いれて欲しいならいれて欲しいって、ちゃんと言えばいいのに」
 そんな巴に、記子が続く。するとそれに対し、巴はにやりと笑って返した。
「何だ記子ー、なーにを『挿れて』欲しいって?」
「なっ…」
 途端に赤面する記子。
「あー赤くなったw 記子ってばやらしー」
「な、と、巴が変な言い回しをするからでしょう?」
 記子、逆襲。
「いい加減にしてください」
 妙な会話を打ち切るように静が静かに、しかし威圧感たっぷりの声で二人に釘を刺す。
「締め切りが近いのですよ。お二人ともちゃんと仕事を」
 言い切る前に、突如部室の戸が開く。
「ハァーイ、皆さーん」
「カートランド先生?」
 陽気な声と共に入ってきたのは、金髪豊満な美形の白人女性。アンナ先生だ。
 疑問気に訊いた静に構わず、巴を真っ直ぐ見て話す。
「はい、巴」
「は、はい?」
「貴女先程の体育の授業で、タマを投げていましたね?」
 唐突な質問だが思わず答える。
「ええ、まあ」
 そして先生はこう言った。
「どうして… どうしてブルーマーではないのですかッ!」
「は、はぁ?!」
 巴、唖然。いやさ、確かに制服のまま体育をしてたけれど。
「かのブルーマー女史が、女性の身体向上のため開発したブルーマー… はい、今からでも遅くありませーん」
 言いつつにじり寄る。
「さぁ、このブルーマーを穿くのです! つーか穿け! 魅せなさい!」
「な、何だこのセンセイー!!」
 野球の話は何処へやら。ブルーマーを手にした先生に追いかけられる巴を、他の二人は茫然と見ていた。
 ら。
「貴女も、ブルーマーです! 何時もキモーノの静さん、貴女はもっと露出しなさい! 特に乳、尻、太腿ー!」
「い、今頃、かの横島忠夫の名ゼリフですかーー!?」
 そうして、何故か静も追いかけられるのだった。
「あ… アタシは蚊帳の外…?」
 記子は、ちょい涙目だった。
「もっと構ってよー! 出番も増やしてくださーーい!!」


 終わり
97天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/02(日) 06:33:24 ID:2HYxjLls


『新月 new moon』


 さて、石垣家。本と雑誌に埋もれた、それでも綺麗に整頓されている、自分の部屋に環は居た。
「官能小説、ねぇ…」
 新たな分野にチャレンジしたら? と幼馴染みの雪に出されたお題がそれだった。
 お陰で酷い目に遭ったが。
 そう言う分野(ジャンル)があることは勿論知っている。作家である父の影響もあり、自分も作家志望であり。
「だからと言って、そうそう書ける物じゃないんだな…」
 文章を、作品を創り上げる。その難しさと辛さを改めて思い知らされた。
 故に。
 ぜひとも新たな一文を書き上げ、皆をあっと言わせたい… のだが。
「書けん…」
 原稿用紙に向かった万年筆は、ぴくりとも走り出せなかった。
 殿方とのマトモな恋愛経験なぞ無い自分。文章が思いつかない、と言うのもあるが。
 怖い、え、怖い?
 批評されるのが? 鼻で笑われ見向きもされないのが?
 まあ女學の生徒に見せるのだ。少女向けの御伽話のような小説ならともかく、官能小説って。
「頭に血が上ってたとは言え、よく書けたよな、私…」
 そしてよく人前で見せられたものだ。今頃痛感する。その前によくそんなお題を出してくれたな、お雪。
「…」
 正座して向かっていた平机から、そのまま後へころんと寝転がった。天井の羽目板を何とはなしに見つめながら、考える。
 ………
 どれ位そうして居たか。ああ、いけない。思わず寝てしまった。
 夕餉は終わって片付けも終えて。宿題もきちんと済ませて。そうした上で小説書きに向かったのだが。
 今は、午前零時?
 うー。
 半端に眠ってしまったせいか、どうにも目が醒めてしまって仕方がない。ああもう。
 こうなったらまた徹夜するか。どうせ早朝には朝餉の支度をしないといけないし、野球の練習もあるし。
 それまで、書いてみるか。
 ………
「うあぁぁぁああ!」
 やっぱり。書けない。何だか、煮詰まってきた… こんな時、世の文豪はどうしているんだろな。
 そもそも文豪に、書けない、何てことあるんだろうか。
 そりゃ、あるのかも。巴が言っていた。
『剣術の試合で緊張しないなんて事は無い。それが、人間ってものだろう?』
 武道の達人たる彼女がそう言うのだ。そうなのだろう。自分が今感じているこの気持ちも、あって当然のモノなのかも。
「うぅん、と…」
 此処で環は、以前読んだ一文を思い出した。
98天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/02(日) 06:34:31 ID:2HYxjLls
 とある作家は煮詰まった時に。

 ますたぁべーしょん、をするのだと。

 そうすると頭に冴えが戻り、再び筆が走るようになる。
 …
「って、おい!」
 ぶんぶんと頭を振った。そ、そんな、じ、自慰行為だなんて、そんなの。
 い、いや、したことが無いとは言わないぞ? 自分だって、鬼も十八番茶も出花。腐っても婦女子。
 そーゆーことが嫌いな訳でも。無い。
「…」
 赤面しながら思う。も、ものは試し。…やってみようか。
 もぞもぞと、環は動き出す。
 着ていた寝巻きの上から、そっと自分の秘密の箇所に触れてみる。こするように。なでるように。
「あ」
 最初はただくすぐったいだけ。でもそれが段々、気持ち良くなってきて。何時の間にか、寝巻きも肌着もはだけてしまっている自分が居た。
「はぁ、はぁ」
 吐息が零れ始める。しっとりと濡れ、そこから身体総てに熱が伝わってゆくのが判る。
 っ!
 もっとも敏感な、小ぶりな鞘から顔を出し、ぴくぴくと震える充血した部分に指先が触れてしまった。
 もうちょっと、あともうちょっとで、いけ…
「…環、まだ起きてるのかぁ?」
「!!!」
 部屋の出入口の襖越しに。きちんと閉めたその向こうから父の声が突然響いた。
 慌てて寝巻きの前を合わせる。
「お、おおお、起きてます!」
 父は作家、締め切り間際には徹夜することもざらだ。己が書斎から偶々厠にでも出てきて、襖から漏れる電気に気付いたのか。
 思わず馬鹿丁寧な口調で応えてしまう。
「お前も小説書きか? ま、あんまり根は詰めんようにな」
 襖越しにそれだけ言って。父の足音が遠ざかっていく。
 …ああ、驚いた…
 へたり込んでいる自分に気付く。さて、どうしよう、続き。ん? どっちの続きだ? 物書き、それとも。

 自分のあまり大きくは無い胸に、触れることにした。

 再び夜着をはだけ、既に硬くなっている乳頭に触れ。
99天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/02(日) 06:36:22 ID:2HYxjLls
「んんっ!」
 準備が整っていたせいか、すぐにまた気持ち良くなる。そのまま柔らかく、時折激しく、揉み解して。
 とろとろと蜜が溢れてくるのを感じる…
 右手の人差し指を。そうっと刺し込んで行き。中でくんっと曲げる。
「…あぁんッ!!!」
 声が、出てしまう。すぐ近くの部屋では、父が仕事をしている。もし、この声を聞かれたら。もし、こんな所を見られたら。
 でも、もう、指は止まらなかった。
 くちゅ、くちゅっ、にゅりゅうっ!
 狭かった入口は何時の間にか緩み、他の指もするん、と入ってしまう。
「あ、あ、ああっ」
 激しく右手を動かし、左手は乳房を苛んで。そして。
「!」
 環は、果てた。蜜を畳一面に溢れさせて。
 …

「で、書けましたの? 例のショウセツ」
 朝の教室。雪がにこやかに話し掛けてきた。
「…書けなかった」
 環は正直に言った。
「でも」
「?」
 ぽうっと、頬を染めて。
「『かいて』は、しまった、かも」
「???」
 何のことか判らな気なお雪をそのままに、環は何時ものように本を開いた。
 深い密林の宵闇の中、月さえもその光を隠した時。誰にも知られること無く、大輪の花を咲かせる蘭のように。
 自分の花弁を開いてしまったなんて。

 …言えるか。


『新月 new moon』 終わり
100名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 13:24:31 ID:shsfuth8
おじゃんことお雪の黒さがにじみ出てますなw
101天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/02(日) 14:16:35 ID:1h5XFnam
感想ありがとうございます。お雪さんは見ている分には素で腹黒っぽそうな印象がありますw
何かリクエストがあれば書かせていただきます。自分の文筆修行のためにも、です。
102名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 01:08:16 ID:v45G4kCn
103名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 11:46:41 ID:ZAR36JOG
肝心の仕事ぶりと関係ないところで評価を下げるタイプだな
実社会にもよくいるわ
104名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:30:24 ID:AoO1oruV
巴と静とで3Pはどうか。華族の坊ちゃんとのランデブーでそうなったってのは自分でも
思いついたはいいけど普通にコトに及ぶ以上の筋が思いつかない。何か面白い味付けは
できないものかと悩んでる。
105天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 05:50:11 ID:H0OUNXoi


『垂乳根』


 野球の練習を終え、実家である洋食屋《すず川》を手伝うために急いで帰ってきた小梅は、驚くこととなった。
「ああ、お帰りなさい、小梅」
 店内にて接客に当たっていた、小梅の母である八重。彼女が、仕事着の上に乳飲み子を背負っていたのだ。
 たすきを上手いこと背負い紐とし、首がようやく座った位の赤子をおんぶしている。頬の真っ赤な、赤ん坊。
「い… いつ産んだのですか?!」
「産んでません」
 母はおっとりと、しかし、しっかりと否定した。そしてこう続ける。
「お隣さんから、預かったのよ。何でも、急な用事が出来たとのことでね」
 赤子をよいしょと背負い直しながら、八重は言った。
「丁度良い所に帰ってきてくれたわ… 今日はお店はいいから、お隣さんが戻るまで、この子のお守をして頂戴な」
「は、はい」
 素直にうなずく小梅。
「おう、帰ったかぁ、小梅」
 店の奥、厨房から父親、洋一郎も顔を出す。
「今日はそんなに混んではいないんでな。よろしく頼んだぜ?」
「はいっ!」
 小梅は元気良く返事をした。

「ねんねんころりよ、おころりよ〜♪」
 母の真似をして赤子を背負い、小梅は自分の部屋であやし始める。男の子、だそうだ。
 背に触れる温もりが、熱い程に感じられる。
「赤ちゃんって、あったかいんだ…」
 ひとりっ娘な小梅。もし、自分に、きょうだいがいたなら。
「こんな感じなの、かなあ」
 何だか、頬が緩んでくる。と、不意に。今頃厨房で忙しく働いている… 三郎さんの顔が浮かんだ。
 父親が決めた許婚である彼。その三郎さんと、その、結婚したら。
「私にも… 赤ちゃんが?!」
 あはははは。うふふふふ。きゃっきゃっ。
 親子三人。仲睦まじく笑いあう姿が想像された。自分と、自分の父母のように。ああ。
「何だか、良いなあ…」
 ほわわわわん。何だかとっても、ほんわりとした気持ちになる。
 ところで。
「赤ちゃん…」
 が産まれると言うことは。その前段階、作成する必要がある訳だが。
「…」
106天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 05:51:21 ID:H0OUNXoi
 小梅は赤面した。一応、それ位は。それがどんな内容か、は。知っているつもりだ。
「うぇぇえぇええん!」
 ここで突然、赤子が泣き出した。
「え、え? どうしたの?」
 慌てておんぶから抱っこに切り替え、おしめを触ってみる。
「濡れてはいないから、おしっこじゃあない、よね」
 それじゃあ。
「お腹が空いたのかな?」
 幾らあやしても泣き止まない赤子。小梅は母から預かったものを思い出す。この子の世話道具一式。
「えーと、みるく…」
 森永のドライミルク。乳幼児用のそれを、お隣さんはご丁寧にも用意してくれていた。
「つ、作り方っと」
 缶に記された注意書きを必死で読んでいると、赤子は泣きながら、もぞもぞと動いた。
「!?!っ」
 自分の胸のふくらみを不意にまさぐられ、小梅は飛び上がる。赤子が触れているのだ。
「うぇえええ? そ、その、私は出ませんよ、おっぱいっ」
 そう言えど伝わるはずもなく、赤子は火の点いたように泣いている。
 その泣き顔を見ていたら、小梅の心中にむくむくと起き上がるものがあった。
「え、ええい、こうなったらっ」
 小梅はいったん、赤子を畳に下ろした。帯を少し緩め、袂から両腕を亀のように引っ込めて。
 襦袢ごと、着物の前をはだけた。乳房が露わになる。あんまり大きくはない。
「大きなお世話です」
 座布団に寝かせていた赤子を、再び抱え上げ。
「ど、どうぞ召しませっ」
 何故か馬鹿丁寧な口調になりつつ、その口に、右の乳首をあてがってみた。
「あ」
 はむっと噛まれ、軽く声が出てしまう。驚いたことに、赤子は小梅の胸に吸い付くと、ぴたりと泣き止んだ。
 一生懸命、出るはずのない乳を吸っている。
「…」
 そのひたむきで愛らしい姿を見つめていたら。何だかとっても、幸せな気持ちになってきた。
「ああ…」
 まだおっぱいは出ないけれど。お母さんって… いいな。
「そうだ!」
 これはあくまで時間稼ぎ。赤ん坊の空腹が解消される訳ではない。小梅は缶の注意書きを読む作業に戻った。
「お湯を沸かして、哺乳瓶…」
 ちゅうちゅうと胸を吸われている。それがどうも、気になる。気になるというか。…気持ち良い…
「…あああああ」
 複雑な気分だ。母性を刺激されながら、同時に女としての快感を与えられている状態。
「ん…」
 自分が、濡れていることに気付いた。
「や、やだ、この子がいるのに」
 それでも。自分の劣情は抑えられなくなってきて。帯を解く。
「…」
 まだつるりとした恥丘に、左手を持っていき。右腕に赤子を抱えたまま、小梅は自慰を始めてしまった。
 くちゅり、くちゅり。
 こんなはしたない真似をしている自分なのに、この子はおっぱいを吸ってるの。
 無垢なその眼を見てしまうと、物凄くいけないことをしている気持ちになってきて。より、感じてしまう。
「んんっ」
 指まで裂け目に入れてしまった。激しく指を動かして。
「あああ」

 気持ち良い… 昇天しそう。

「お嬢さん、入りますよ?」
107天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 05:52:13 ID:H0OUNXoi
 不意の声に、独りよがっていた小梅は現実へと引き戻された。三郎さんの声だ。
「だぁ、ダメですっ!」
 戸の向こうの三郎氏に大きく声を出してしまう。
「は、はい」
 こちらの勢いに居住まいを正す気配が伝わってきた。
「赤ん坊の声が聞こえたもので。親父さんもおかみさんも手が離せないもんで、自分に手伝って来いとお達しが出たものですから」
 生真面目な、三郎の声が届く。
 この人と。結婚するんだ… 私。そして、赤ちゃんを。
 …
「こ、こっちは大丈夫ですから。三郎さんは、厨房へお戻りになってくださいな」
「はぁ… 判りました。それじゃ、失礼します」
 戸の向こうの気配が、一礼の後去っていく。
「はひぃ」
 一息つく。危機一髪、なのか? とりあえず、こんな姿を見られずには済んだ…
「痛いッ!?」
 右胸に鈍い痛みを感じて、小梅は赤ん坊を見た。何時まで吸っても出て来ない乳に、痺れを切らしたらしく。
「ほぎゃあああああっ!」
「あああぁあああ」
 また泣き出した赤子に、小梅は慌てて着物を直し。粉ミルクを用意する作業に戻らされた…

 その晩、赤子がお隣に戻った後。
「三郎さん…」
 小梅は何時もよりも激しく、昼の続きをしてしまったのだった。
 好きか、どうか。まだ自分でも良くは判らない。
 …許婚との初夜を、想像しながら。


 終わり
108名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 08:13:02 ID:N2RwWQ2q
カーブは捨てろ
109天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:16:21 ID:SO+MfzHN
>>108
ありがとう。何かつかんだ。直球で行くことにする。


※今から投下するSSには、救いはありません。読み飛ばしたい方は、トリップかIDのNG登録をしてください。
110天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:17:37 ID:SO+MfzHN


『雛祭り』


 それは、女子寮消灯後のことだった。
「…こんな話が有るんだけれど、知ってる?」
 薄闇の中、桜見鏡子はルームメイトである、菊坂胡蝶に布団の中から話し掛けた。
「なーに、何の話?」
 おしゃべり好きな少女らのこと、胡蝶は同じく自分の布団から鏡子に尋ねる。
「この女學に伝わる、あるお話」
 そう前置きして、鏡子はおでこをきらりと光らせつつ話し出した。
 …この學院には、ある人形師が納めたと言う、雛人形があるんだけれど。
 それはもう素晴らしい出来で、まるで生きているかのよう、と評されていたわ。
 ところがある年の雛祭りの時、ある女子生徒がその雛人形の女雛(めびな)を、うっかり落として壊してしまったの。
 人形の頭は粉々に割れてしまい、直すに直せない状態だった。
 男雛(おびな)だけ飾る訳にもいかないから、新たに女雛を求めて。飾りつけは済み、雛祭りは無事終わったのだけれど。
 次の年の雛祭りの時、箱を開けて見たら。女雛の頭だけ、粉々に壊れていたの。年に一度の事、その間誰も触ってなんかいなかったのに。
 そうして、幾ら新しい女雛を用意しても、毎年次々と壊れているのが見つかる。皆気味悪くなって、何時しかこう言うようになったわ。
《残された男雛が元の女雛を求めて、代わりの女雛を壊すのだ》と。
 でも元の女雛は人形供養に出されてしまっていて、もう無い。
 そこで、學院側は何がしか考えたらしく、その男雛を何処かに仕舞い込んで。新しい雛人形を一式、揃えた。
 そうしたら、女雛が壊れることは無くなった…
「て言う、怪談」
 一拍置いて、鏡子は訊く。
「どう? 怖いでしょ?」
「…あんまり」
「え」
 期待外れ、と言う風な胡蝶の答えに、鏡子は拍子抜けした。おでこの光も薄れてしまう。
「大体祟るんなら、女雛じゃなくて、その壊した女子生徒にじゃないの?」
「うぉ」
 軽く溜息をつき、胡蝶は言う。
「それじゃ、おやすみー」
「…私は、初めて聴いた時、怖かったんだけどなー?」
 納得いかないというようにぶつぶつ言いながらも、鏡子も寝ることにした。
 …

 翌日。學院の授業がおじゃんとなって、野球の練習も終えて。鏡子と胡蝶は女子寮へと帰ってきた。
 同じ女子寮に住まう月映姉妹は、何やら別に用があるとのことでまだ戻っていない。
 此処で二人に、寮母が声をかけた。
「あら、お帰りなさい」
「「只今戻りましたー」」
 二人揃って明朗にお返事。そして寮母は続ける。
「丁度良かったわ。悪いんだけれど、今手が離せなくて。裏手の蔵へ行って、持ってきて欲しいものがあるのよ」
「はい、お安い御用ですわ」
 元気に鏡子が応えた。おでこがきらーんと光る。
「それでね、急なお客様があるとのことで…」
 …
 寮、裏手の蔵。様々な備品が納められている蔵だ。頼まれた品物を取りに、二人はやって来た。
111天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:18:38 ID:SO+MfzHN
「この鍵で、と」
 かちゃり、と戸口の錠前を開ける。二人がかりで重い閂を外して、ようやく蔵の扉が開いて。ううっ、何だか、かび臭い。
「あーもう、暗くなってきたし… さっさと頼まれた物見つけて、帰ろう、胡蝶」
「うん」
 ぶら下がっている裸電球。そのつまみを回し、明かりを点けた。
 大小様々な茶箱やら何やらが並んでいる。幸い、中身を示す名札は付いていた。
「ああ、これこれ。このお皿ね。…って、でかっ!」
 目ざとく目当ての、古伊万里の大皿を見つけた鏡子。おでこを輝かせながら胡蝶へと向き直って。
「この箱持つの手伝ってよ、こちょ…」
 言いかけて止まった。さっきから胡蝶が妙に静かだと思ってはいたが。その理由が判った。
 何時の間にか彼女は、蔵の一番奥に突っ立っていて。じっとある棚のある箱を見つめている。
「何、それ」
 尋ねながら近付いて、箱に書かれた文字を見て驚いた。と言うより戦慄した。そこには、こう書かれていた。
《男雛。扱い注意》
 …
「ね、ねえ、これってさ」
 声を少々震わせながら、鏡子は話し掛ける。
「まさか、例の話の」
 胡蝶は答えない。無言のまま、箱に手をかけ。
「ちょっと、胡蝶ってば?」
 そのまま彼女は、手にした紙箱の蓋を開いた。びりっ、と。何かが千切れたような音。
 古びた紙片が床に落ちて… 箱の中には名札通り、古びた男雛が一体、納まっていた。
「あああああ」
 思わず叫んでしまう鏡子。慌てて胡蝶に詰め寄る。
「胡蝶! 何やってんのよ! 何かあったら」
「…何にも起きないよ」
「はい?」
「確かに男雛だけ有るけれどさ… 別に何も、起きないじゃない」
「え、あ」
 そう言えば。白い煙が出る訳でも、怨霊の類が声を上げて襲い掛かってくるでも無し。ただ箱に納められた、人形が一つ。
 ぽつん、と。寂しそうに。
「…」
 沈黙したままの人形を前に、一人で騒いでいた鏡子は何だか馬鹿馬鹿しくなってきた。
「なーんだ… 結局、ただのお話でしか無かったってコトかぁ…」
「さ、お皿、見つかったんでしょ。早く持っていこ、鏡子」
「うん」
 そうして二人は男雛の箱を元に戻し、注文の大皿を寮まで持ち帰った。
 その時、裸電球に照らされた胡蝶の影が。何か、二重にゆらめいていたことに… 鏡子は気付かなかった。
 …

 夜中の事だった。
 むくり、と胡蝶は自分の布団から起き上がった。長い髪は一まとめに束ね、右肩から前へと流している。そして。
「…匂う」
 その眼は爛々と輝き、普段の大人しい彼女とは明らかに様子が違っていた。
「この匂い、懐かしい」
 隣の布団では、しどけない寝姿の鏡子が、鼻提灯を膨らませて熟睡していた。
 …
 少し、後。女子寮の別室、月映姉妹の部屋。
112天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:19:31 ID:SO+MfzHN
 双子の姉、巴は、布団の中で何度も寝返りを打っていた。…何だか、眠れない。それは妹の静も同じようであった。
「姉様」
「静もか?」
 流石は双子、と言った所か。阿吽の呼吸ぴったりに二人は話し出す。布団から起き上がって、巴。
「何か、眠れない。と言うか、寝苦しい。何だ? この感じ」
「姉様も、ですか」
 静も起き上がる。
「何なのでしょう、何やら不吉な予感がします」
「ああ…」
 すると。部屋の戸を叩く者がいた。
 こん、こん。
「…誰ですか?」
 静が問うた。返事はこうだ。
「菊坂、です。お姉様方、夜分に、すみません…」
「菊坂?」
 巴が訝しげにつぶやいた。だが、聞こえる声は確かに胡蝶のものだ。しかし、気配がおかしい。
 武術の鍛錬の結果、姉妹はある程度の気を詠むことが出来るようになっていた。
「どうする?」
「…」
 少し考え、静は。
「開けて見ましょう。そうしてみ」
 言いかけた時だった。めきり、と嫌な音。かけていた筈の鍵がいとも容易く引き千切られ、するりと戸が開いた。
「…お姉様方」
 瞳に異様な光を湛えた、寝巻き姿の胡蝶が音も無く部屋へと入ってくる。
「ああ、この匂い、久しぶりです…」
 すうっと息を深く吸う。枕元に置いていた木刀の柄に手を掛けつつ、巴が訊く。
「胡蝶、じゃないな。誰だ」
「あら、いけない。実際に顔を合わせるのは初めてでしたね」
「?」
 疑問気な顔の静。そんな彼女を見て、胡蝶は微笑んだ。
「あああ、静お姉様。此処で逢えるとは思いもしませんでした」
「なん、なのです?」
 静の問いに。
「私は、お二方の… 弟ですよ」
「?!」
 何を言い出すのだろうか。
「もっとも今は、この娘の身体を借りてはいますがね…」
 くつくつと笑う。
「さて。ご説明、しましょうか」
 …

 胡蝶、の身体を操る何者かは、大人しく座布団に正座していた。
 その向かいに、巴が何時でも抜けるよう木刀を持って座り、すぐ後に静が控える。
「さて、と」
 それは話し出した。じっと聴く双子。
「お姉様方。当然ご承知でしょうが、お父様は人形師です」
「それが、どうした」
 ぶっきらぼうに巴が答える。少々機嫌が悪いようだ。
「私は、お父様が作った雛人形の男雛、です」
「ええっ」
 静がつぶやいた。
「そんな、馬鹿な。人形が喋るか、普通」
「そうですね、それが人形。普通は、ね」
 意味深に胡蝶は答える。
「お姉様方が産まれた後、お父様は次第にお二人を遠ざけるようになった…」
「で?」
 自分達の過去に触れられて、苛ついたように巴は睨んだ。
「自分の娘と自分の人形、その美貌を比較されることをお父様は嫌がり、お姉様方をこの學院に入れられた。そして」
 胡蝶のようなものは、こう続けた。
113天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:20:43 ID:SO+MfzHN
「娘を超える美しい人形を作ろうとした。その結果の一つが」
「あなただ、とおっしゃるの?」
「ええ」
 静に応える胡蝶…
「胡蝶。これが悪い冗談なら張り倒す所だが」
 木刀を離さずに巴が言う。
「今のお前からは妙な気配を感じる。それだけははっきり判る」
「ふふ」
 そして。胡蝶の口を借りた何かは言う。
「ただ、お二人に… 必死のお願いがあって来たのです」
「お願い、ですか」
 静が訊く。
「私を… 成仏させて、欲しいのです」
「成仏」
 巴はただそうつぶやいた。
 …

「話が、見えん」
 頭を掻きながら巴が言った。静も続く。
「一体どういうことなのです?」
「私は男雛。一対の雛人形の、片割れです」
「…」
「ところがある時、私の番い… 女雛を失ってしまいました」
「…そんな風な怪談、聞いた気がするな」
 巴が独りごちた。
「それ以来、私は独りです。代わりになる女雛なぞこの世にはありません。お父様から同じ魂を込められた伴侶は、もういないのです」
「…」
「何年もの間、箱の中に独り。次第に寂しさが募ってゆきました」
 そして一息ついて。
「ですが、今日。この娘が、私の封を解いてくれた。そこで早速、この娘の身体を借りさせていただいたのです」
「…!」
 はっとする静。胡蝶から感じる嫌な気配は、それか。
「お願いです。私を、成仏させてください。こうして出逢えたのも何かの縁。それは、お二方にしか出来ないことなのです」
「…だから、具体的にどうしたらいいんだ。その人形の頭でもかち割れば良いのか?」
 木刀の峰で肩を叩きつつ、怒ったように巴が言う。
「そんなコトをしてももう無駄です。私の魂は、今はこの娘の中に在りますので」
「じゃあ、どうしたら」
「手っ取り早く、お見せしますか」
「何?」
 言うと胡蝶は、ゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと寝巻きの帯を解いた。
「ちょ、胡蝶! って、えええ?」
 思わず制止しようとする巴の手は間に合わず、晒される白い胡蝶の裸身。その股間には、何故か屹立する男性器があった。
「…!?」
 真っ赤になって目を逸らしてしまう静。彼女を守るように巴が前に出る。
「何々だよ、それ」
「ですから、私は男雛。男のものがあって当然でしょう」
「って言われてもな」
「雌雄一対の雛人形。魂の片割れを、べたーはーふを亡くしてからずっと、私は独りだったのです」
「で?」
 巴の問いに胡蝶は答えた。
114天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:22:25 ID:SO+MfzHN
「同じお父様から産まれた姉様達なら出来る筈。私を、逝かせて…いや、イカせて欲しいのですッ!」
 一体、何を言い出すのだろうか。
 …

「本ッ当に、こうすれば胡蝶から脱け出るんだな?」
「ええ、早く… もう辛抱たまりません… お二方の甘い匂いで、ああ、はちきれそうです…」
「だからって、その、こんな…」
 胡蝶は、胡蝶の身体を支配するモノは。大きく脚を広げて立っている。その股間には怒張したペニス。
 そうしてその前にしゃがみこんでいるのは、巴と静だった。

 片割れを失い、男雛としての精気が凝り固まってしまっている。それを二人の女雛としての力で解き放って欲しい。
 そうすればこの世から旅立てる…と、胡蝶は説明していた。

「ああもう面倒臭い! さっさと終わらせるぞ」
 言うや否や、巴は胡蝶の一物を握りしめた。
「ああっ」
 いや、木刀の柄よりもずっと太く、両手でやっと支えられる大きさだ。滾る血流が熱く、感じられる。
「ほら、静も手伝え」
「え、ええええええ」
「早くっ」
「はいぃ… 何で、こんなコト…」
 やや涙目で、静も手をおずおずと添えた。二人の両手の中で、びくびくとペニスは脈打っている。
「柔らかい手… ああ、もっと激しく、しごいて、コスって、吸ってください」
「こ、胡蝶の声でそーゆーこと言うなっ!」
 そう言いつつも仕方がない、巴と静は、男雛を成仏させるため、ペニスを刺激し始める。
「もっと、強く」
「こ、こうか?」
 両手でしっかりと握りしめ、しこしこしこしこ。やがて先端からは、透明な液が噴き出し始める。
「く、臭いですわ…」
 本当に泣き出しそうな静。そんな彼女の口に、いきなり亀頭が押し付けられた。
「む、ぐ?」
 小さな口を無理くりこじ開けられ、静は声も出せずに泣き出す。
「ああ、やっぱり、静お姉様の方が具合が良い…」
「ど、どう言う意味だよ! 私がヘタだってのか!」
 変な所でむきになる巴。
「巴お姉様は、男雛… 本来は私と同じ側なのです。それが偶々、女の身体で産まれてしまっただけ…」
「なにい」
「静お姉様、もっと強く吸ってくださいな」
「ん、んんんっ」
 涙を零しながらも、可愛い後輩を取り戻すため、静は言われるがままに吸い付きだした。
115天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:23:26 ID:SO+MfzHN
 ちゅう、ちゅぱっ。ちゅ、ちゅ、にゅう。
「そうです、もっと舌先で、ああ」
「な、な、なーっ!」
 此処で巴がやおら立ち上がる。
「わ、私だってその位、いやもっと、凄いことしてやれるっ!」
 そして寝巻きを脱ぎ去った。下着も外してしまう。静ほど白い訳ではないが、健康的に薄く焼けた肌が露わになって。
「ほら、これでどうだ!」
 自分の胸で、胡蝶の男性器の茎を挟み込んだ。柔らかく潰れた乳房が、ふにゅふにゅと心地良い刺激を与えてゆく。
「ううっ、と、巴お姉様もやりますね」
 胡蝶が頬を染める。
「こ、こうなればもうヤケです!」
 巴に悪影響されたか、静まで寝巻きを脱ぎ去った。均整の取れた、女性らしい美しい裸身だ。
「…こう、ですか?」
 静も胸で挟み込み、ペニスを苛める。人形の様な美しい姉妹の乳房で左右から挟まれ、人形のペニスは膨れ上がった。
「!」
「や、嫌ぁ」
「あああああああああああああっ!!」

 どぷん、ぴゅちゅっ、びゅくびゅるんっ!

 たっぷりの精液が、次々と吐き出される。その度に胡蝶のペニスは震え、姉妹の身体は白くねっとりと染まってゆく。
「こ、これが男の」
「臭いです、いやあ、もう」
「はぁ、はぁ」
 かなり長い射精を終え、胡蝶の身体を奪っている男雛は、満足げに言った。
「前戯はこれくらいでしょうか。さあ、次は」
「次は、って、え、嫌」
 静がいきなり押し倒された。胡蝶のペニスは、まだ激しく、いやむしろ最初よりも大きくなっていて。
 普段の胡蝶からは想像も出来ない膂力で、静の股座を押し開いた。
「あ、あ」
 犯される。その恐怖が、静の脳一杯に占めていた。
「やめろっ!」
 巴が木刀を手に取り、一閃した。だが。胡蝶は左手一本で軽く受けると、爪楊枝でも手折るかの如く、堅い木刀を軽々とへし折った。
「嫌ですわ、巴お姉様…」
 その口調と声が、胡蝶本来のものになった。悲しげな声色でこう述べる。
「まず、巴お姉様にお仕置きが必要だなんて」
 そして素早く次の行動に移った。半分になった木刀で打ちかかる巴を軽くいなし、その手から木刀を叩き落とす。
 巴の頭を両手で掴むと、その口に亀頭をねじ込んだ。
「ん。んんっ!」
 もがく巴。
「ずっと、ずうっと独りでしたの。ですから…」
 胡蝶の声色で、胡蝶でないものは。
「お姉様への想い、溜まりに溜まって、こんなになってしまいましたのッ!!」
 言いつつ、強引に巴の口を犯す。
「んぅ、ん…」
「うーん、静お姉様と比べると、ちょっと固いですね…」
 そうして無理やり亀頭を押し込んだ。
(あっ、あご、はずれちゃ)
 大きすぎる亀頭を激しく前後させ、やがて。ペニスは再び膨れ上がり、二回目の射精の総てを巴の口内にぶち込んだ。
「むぐぅううっ!!」
116天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/04(火) 17:24:28 ID:SO+MfzHN
 あっという間に口と鼻から溢れ出し、豊かな乳房にどろどろと滴る。だがその大半は、巴の肺及び胃の腑へと流し込まれていた。
 げほ、げぼおっ。
 その場で咳き込み動けなくなった巴を尻目に、胡蝶のペニスはくるうりと、静の秘部に照準を合わせた。
「い、いやぁっ」
 巴が犯されている間、静は恐怖で動けなかった。あやかしの気に押され、腰が抜けていた、のかもしれない。
 へたり込み、恐怖に震えながらも。静は本能的に逃げようとする。そんな彼女の尻を、後からあっさりと捕まえて。
「!!!」
 後背位。濡れてもいない静の女陰に、極太の男根がずぶりと差し込まれる… それは何の容赦も無いものだった。
 ぶちぶちと処女膜を引き千切りながら、亀頭は進む。
「あ、あが、あうう」
 もうそれしか声が出ない。獣のような激しいセックスだ。
「おおお… 流石は雌雛の静お姉様。最高の締まり具合、最高の肉圧ですわ!」
 胡蝶は紅潮した頬で叫び声を上げる。同時に激しく男根を出し入れし。
「!」
 巴の口内に発射した、いやそれ以上の量の精液が、静の膣に、子宮に注ぎ込まれて。
 元々大きすぎるペニスで膨らんでいた腹部が、さらに大きくなった。
「…」
 絶頂も何も感じない、ただ痛いだけの。それはまさしく強姦だった。茫然自失とする静は、痙攣しながら横たわる。
「さて、次は…」
「え、ええっ」
「巴お姉様の番ですよ…」
「い、いやぁアあああッ!!」
 巴の、女としての悲鳴が響く。
 …

 胡蝶の責めは果てしなく続いた。そう、それこそ夜明けまで。
 存分に姉妹の胎内を、人形のように美しい身体を味わった後。意識を失った姉妹を残して、胡蝶は部屋を後にした。
 丁寧に着直されたその寝巻きの前は、不自然に膨らんだままで。
「まだ、し足りない… まだ、逝けない… そうだ」
 鼻提灯を出して眠っていた、おでこの広いるーむめいとがいたっけ…
「鏡子の膜は、どんな味かなあ…」
 不遜に笑いながら、もう胡蝶ではない…
 いや、胡蝶と入り混じった何かは、次の女雛を求めて、女子寮内を歩んでいくのだった。



 終わり
117名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 18:05:34 ID:N2RwWQ2q
内角のコントロールが甘い
118名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 23:58:26 ID:kxpNTuFU
むしろピッチャー交代を要求する
119名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 00:47:17 ID:QT+RdCgz
オレは好きだけどなぁ
極力オノマトペを排して状況描写でここまでエロが書けるのは並じゃないよ
120名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 00:58:51 ID:ZNmCZUIO
GJ
121名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 01:14:19 ID:rgmnR/lV
男出せよ
122名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 02:19:55 ID:bgPcm3iJ
うん、センスはあるな
123名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 16:28:54 ID:6R2rwT1o
だな
男あってこそだな
124天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:29:57 ID:atbsGGzQ
 交代要員は確かに欲しい所。ですが、それまでは。自分が頑張らせていただきます。

※今よりSSを投下します。読み飛ばしたい方は、NG登録をお願いします。
125天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:30:38 ID:atbsGGzQ


『初心』


 晶子は唇を重ねていた。夫である荘介と。夕食の時のワインが効いて来たのか、身体が火照るように熱い。
「ん…」
 絡めていた舌が離れる。つうっ、ときらきらした細糸が引いた。洋式のランプの灯かりがちらちら揺らめく。
「来て… あなた…」
 そのまま晶子は、天蓋付きの寝台に激しく、かつ優しく押し倒される。
 …

「野球は足腰が肝心なのです!」
 女學の制服を来た晶子が高らかに宣言した。小笠原邸、玄関先。今日も良い天気だ。
「と言う訳で、わたくし、今日からは歩いて學院に通うことにいたします」
「い、いけませんお嬢様!」
 事情を知る運転手・松坂が必死に止める。ご令嬢の身に何かあったら、それこそ只ではすまない。
「だーいじょうぶ、ですわ」
「しかしながらお嬢様」
「他の皆様だって歩いて通われているのです。わたくしに出来ないハズがありませんわ」
「お嬢様!」
 松坂、なおも食い下がる。当たり前か。自分の職にも係わってくる責任問題だ。
「松坂は家を出てから、途中まで送ってくださればいいの。後は歩きます」
「し、しかしですね」
「お父様には絶対内緒にしますから。適当に時間を潰して戻れば良いのですよ。ふふ」
「はぁ…」
 口調はおっとりと、しかし芯は強情なお嬢様に、松坂は遂に折れるのだった。
「その代わり、もし疲れて無理なようであれば。きちんとお車に乗っていただきますよ?」
「はいっ!」
 元気に答える晶子。
 …
126天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:31:21 ID:atbsGGzQ

「…」
 見知らぬ、うらぶれた住宅街。黒猫が一匹、道を横切っていった。
「ここは… 何処なのでしょう?」
 蒼天の下、晶子は早速迷子になっていた。
 毎日自動車で通っている道。しっかり覚えているつもりだったのに。途中まで車で送って貰い、残りの道を歩き始めて。
 真っ直ぐ、右へ、左へ、真っ直ぐ…
「あららら?」
 覚えているようで、覚えていなかったらしい。女學の門は何時までも見えてこず、何時の間にかこんな所に。
「困りました…」
 そう、小笠原家のご令嬢が、こんな所に独り…
「このままでは、遅刻してしまいます…」
 あの、困る所はそこではないと。ともかく妙な所で呑気なお嬢様は、暫し考えて。
「そうだ!」
 ぽんと両手を合わせた。
「誰かに道をお尋ねしましょう!」
 さも名案を思いついたかのように、左右をきょろきょろ見回し始める。丁度その時、一人の男が通りかかった。
「あの、もし」
 にこやかに話し掛ける晶子。男は立ち止まる。
 無精髭を生やし、長めな髪を後で束ねて黒ぶちの眼鏡をかけた、もやしのようなひょろっと背の高い男。
「…はい?」
 男は晶子の整った顔と、綺麗に着こなされた女學の制服を交互に見る。
「少々、道をお尋ねしたいのですが」
 晶子の問いに男は答えた。
「ええ、良いですよ…」
 …
127天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:31:59 ID:atbsGGzQ

「さあ、どうぞ…」
「はい、お邪魔いたします…」
 案内されたのは、アパートの一室だった。薄暗く、天井にはクモの巣まで張っている。
 生活用品が雑多に置かれ、万年床は薄汚れている… キノコまで生えていそうだ。
「?」
 革靴を脱いで丁寧に揃え、玄関から室内に入ったは良いが。ここで晶子はようやく気付いた。
「あのう、もし?」
「はい」
 男は入口のドアを塞ぐように立っている。後ろ手で、がちゃり、と鍵をかけた。
「わたくしは、東邦星華へ行きたいのですが?」
 ここで男は思わず吹き出した。
「お嬢さん… 貴女、本当に可愛いね」
「?」
 小首を傾げる晶子。
「優しくて、素直で、どこまでも真っ直ぐで… そうしてお馬鹿さんだ」
「なっ」
 侮辱されたように言われ、おっとりした晶子も流石に怒った。
「な、なな、私の何処がお馬鹿さんだと言うのですっ!」
 女學の成績だってそんなに悪くないし、運動はその、ニガテですけれど、野球だって始めましたし。
「それが判っていない、そこが馬鹿だ」
「なーっ!」
 ぷんぷん。革の通学鞄を手に、両手を握り締めて怒る。
「自分がどう言う状況にあるか、本当に判っていないのですか?」
「はひ?」
 そう言われて晶子は考える… ここはどう考えても女學ではなし、この部屋にこの方と二人きりで、戸には鍵が…
「あ」
 もしかしてわたくし、その、カドカワ、じゃなくて、…カドワカサレタ?
「え、ええええええ」
 急に怖くなる。身の回りのもの総てが。だが、もう、後の祭りだった。
 …
128天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:33:21 ID:atbsGGzQ

「いやぁ」
 あっさりと万年床に押し倒される晶子。スカートの裾がめくれても、それを直す余裕すらない。男に、しっかと押え付けられ。
「本当に、可愛いなぁ」
「あ、あの」
「そして本当に、お馬鹿さん」
 晶子の頭に血が上った。
「ま、まだおっしゃいますの?!」
「だって本当に馬鹿なのだもの。自分がこれからどうされるのか、お判りかな?」
「えーと…」
 どうなるんだろう?
 男はさも愉しげに笑う。
「ああ、憧れの女學の制服… それにこんなに可愛い女の子。何て美味しそうなんだ…」
「へ」
 美味しそう? わたくしが? …
「!!」
「ようやく判ったようですねぇ」
「い、嫌ですッ。離してください」
「そう言われて、折角の獲物を離す変態なぞいません。それこそお馬鹿さんだ」
「お、お馬鹿さんお馬鹿さん言わないでくださいっ」
 お嬢は心からぷんすかして言った。
「さて、どこから食べようか」
「ゑ」
 必死で抵抗を試みた。だが、如何にもやしの様とは言え、男の力にかなう筈もなく。
「んっ…」
 男の唇が、晶子の桃の花弁のような唇に重ねられる。無精髭がちりちりと痛い。強引に口を割られ、男の舌が口内に入り込み。
 晶子の舌を味わう。
「んー、んーっ」
 四肢はしっかと抑えられ、幾らもがいても外れやしない。抵抗しても無駄と理解したのか、晶子は力を抜かざるを得なかった。
129天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:33:43 ID:atbsGGzQ
「そうそう、女の子は素直が一番」
 唇と口内を存分に味わって、男は言った。
「あの、もし」
「んー?」
 晶子はおずおずと尋ねる。その表情は曇り空で、今にも雨が降り出しそう。
「お家に、帰してください…」
「ふ、あはははははははは」
「!」
 男は晶子を押し倒した姿勢で、心底可笑しそうに笑い声を上げる。
「馬鹿だろ、あんた」
「!!」
 男はこう続ける。
「これが自分だからまだ良い… もし、出会ったのが人攫いだったらどうするね?」
「え…」
 何を言っているんだろう、判らない。
「貴女の様な可愛い… しかも女學に通うような美形のお嬢様だ。高く売られて、そうさねぇ」
「…」
「今頃は女郎屋か、それとも海外の御大尽へ売られて船の中か、いやいや、人を料理して食べる趣味がある奴が居るとも聞くね」
「…!!!」
 此処まで説明されて、やっと晶子は自分が置かれている状況を理解した。
「お、お父様っ、お母様っ」
「誰も来やしないよ。こんな寂れたアパート」
「大声を出しますよっ」
「だから、誰も来ないって。女の一人や二人攫われた所で」
 晶子は泣き出した。ぐすん、ひくっ。
「うえぇええええぇん!」
「やれやれ、お馬鹿さんを通り越して、赤ちゃんだな、貴女は」
「くすん」
「まあ好きなだけ泣きなさい。こっちは勝手に始めますよ…」
「あ、あ」
 男は言うだけ言って、制服のプリーツスカートを…丁寧にアイロンがけされた綺麗な制服…一気にめくり上げた。
 メイドの貞子さんが用意してくれた、舶来物の下着。すかーとを穿かれるのでしたら、こうでなくてはいけません…
 貞子さん…
「おおお」
 ごくり、と男は唾を飲み込んだ。白いレース仕立てのペチコートに、同じく白く清潔なズロース。
 その清廉な花園に、男は顔を突っ込み嘗め回し始めて。
 …
130天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:34:32 ID:atbsGGzQ

「うわぁ」
 幼い頃の晶子。洋物のドレスに身を包み、まさしくフランス人形のよう。お父様から贈り物を頂き、歓喜の声を上げる。
「ありがとうございます、おとうさまっ」
 豪奢なお人形を贈られ、晶子は早速ままごと遊びを始める。それを微笑ましく見守る両親。
 …
「もう、あきてしまいましたわ」
 お人形は、子供部屋の片隅で埃を被っていた。
「おとうさま、わたくし、こんどはくまさんのぬいぐるみが…」
 …
 さて、玩具の寿命というものをご存知だろうか。いわゆる耐用年数、ではない。
 子供に飽きられた時。それが寿命だそうだ。
 …

 晶子は思っていた。
 今は、自分が玩具なのだと。
 飽きられたら、捨てられる。何処へ?
 …
 小梅の顔が、桜花会みんなの顔が、不意に浮かんだ。
 ああ。もう。逢えないんだ。
 小梅さん…
131天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:35:26 ID:atbsGGzQ

「ううっ… うええぇん」
 泣きじゃくる晶子。何時もの気丈な彼女は何処へやら。抵抗も出来ず、彼女はただ泣くしかなかった。
 男は構わずに、次のステップに入る。捲り上げた清潔な制服。純白の下着。ズロースに手を掛けそろそろと脱がして。
 露わになる漆黒の繁み。
 そこへ男は舌を差し込む。
「ん!?」
 大切な所へ、敏感な所へ入り込む違和感に、晶子の太腿が反射的に閉じられる。その綺麗なつるつるとした脚に挟まれた男。
「うん、脚も美味しそう…」
 無精髭をざらざらさせつつ、ぺろぺろ。太腿を嘗め回して。
「美味しい…」
 そして男は、いったん身を離した。
「?」
 不意に束縛を解かれ、晶子はぼんやりと男を見上げる。あ。
 に、逃げなきゃ…
 そうしようとした彼女の腹が軽く蹴られた。
「げほっ」
 ころころと、鞠のように転がされてしまう。何て華奢な身体。男はベルトを外し、肌着ごとズボンを下ろした。
 貧相な男性器が、それでも自己主張している…
「!」
 お父様以外の殿方のモノを見て、真っ赤になってしまう晶子。そして男は再び晶子に圧し掛かり。
 彼女の女性器に自分の物をくっ付けた。大きく脚を押し広げられた、正常位だ。
「嫌ァっ!!」
 叫び抵抗する晶子を気にする風もなく、男は先程まで嘗め回していた晶子のオマンコへ、自分の小さなムスコを差し込んだ。
「嗚呼ッ?」
「おおお」
 さっき感じた異物よりも大きなものが、自分の中へ入り込んでくる。と、引っかかる部分があった。
「お、お嬢様の処女… 最高のご馳走です!」
 男は一気に腰を挿れた。どこにそんな力があるのだろう。ぷつり、と何かが壊れるような感触。
 どすん、どすん。腰が激しく前後に振られ、柔らかな陰嚢がぽふぽふと軽やかに晶子の尻に当てられる。くすぐったい。
「はあぁ… しっかり腰を入れて… 何事も腰の入れ方が肝心だ…」
「…」
 痛い。痛くてしょうがない。気持ち良さなぞ微塵も感じない。これが、せっくす、なのですか?
 晶子はまた泣き出した。
「泣いてばかりの子猫ちゃんだねぇ」
 心から愛おしそうに男は言った。
「だが、この締まり具合… あああ、俺の童貞を、こんな可愛いお嬢様で捨てられるなんて…」
 へ? あ、あなたも初めてなの?
「う、イク…」
「え、えええ?」
132天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:36:32 ID:atbsGGzQ
 イク、って、何ですの? その疑問はすぐ解消される。

 どぴゅ。

 ぴゅるぴゅると何か熱いものが注ぎ込まれる。自分の膣内に。気持ち良くなんか無い。ただ異物感があるだけ。
「はぁ、ハァ…」
 達した男は、さも満足げに言った。
「最高ですよ、貴女… 貴女をモノに出来る男は、大変な果報者だ」
「…」
 何を言っているんだろう… よく、わかんない。
「さぁ、まだ日は長い。次は… そうだ、まだ胸を味わっていない。口の中にも挿入してみたい… ああ、何て幸せな日なんだ」
 そして男は、晶子のタイに手を掛けて。セーラー服を脱がしにかかり。
 …

「もうすぐお湯が沸きますよ」
 どれくらい、経ったのだろう。もう時間の感覚なんてない。
 何度も、何度も苛まれ、ぴゅっぴゅっと精を注ぎ込まれ、かけられ、飲まされて。
 全裸の晶子は、心を無くしてしまったように。お人形さんのように、万年床にお嬢様座りしていた。
 綺麗な肌は、粘液で白くぬらめいていて…
「すぐ、綺麗に拭いてあげます。流石にそのままじゃ人目につきますからねぇ」
「…」
 答える思考すらない。
「着付けはご自分でお願いしますよ。女の服を着せ替えたことなんて無いもので」
「はい…」
 ぼんやりと答える。やがて薬缶が軽く噴き、男は手拭いを用意して。
 …
133天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:37:16 ID:atbsGGzQ

「さぁ、着きました」
 東邦星華高等女學院、正門。何処をどう歩いてきたのだろう。男に手を引かれ、制服を着直した晶子は鞄を手に突っ立っていた。
「…はい」
 やっぱり、ぼんやりと答える。
「私も、咎人にはなりたくないもので。お嬢様の初めてを頂けただけで満足です。くく」
「…はい」
「それじゃあ、これで。ま、二度と逢うことも無いでしょうが。中々の御味でしたよ」
「…はい」
 そうして男は、夕刻の空の下、鼻歌交じりに雑踏へと消えていった。
 ふらありと向き直って。とぼとぼと晶子は歩き出した。からくりの仕込まれたお人形さんのように。すると。
 運動場。その片隅で野球の練習に励んでいた小梅が捕手の面を上げて飛び上がる。
「あ、あああ晶子さんっ!!」
「あー、小梅さぁん…」
 にっこりと、力無く笑う晶子。
「い、今まで何処に行ってたんですか! 學院には来ないし、お家の方は血相を変えて怒鳴り込んでくるし… 皆で探したけど、見つかんないし…」
「何処…」
 輝きを失っていた晶子の瞳に、急に光が戻り始める。
 そうだ、わたくし。
 迷子になって、声をかけて、付いて行った先で…
 ………
「い、いっ、嫌ァああああああああああああああ」
 鞄を落とし、両手で頭を抱え込んで叫ぶ晶子に仰天する小梅。
「あ」
 一気に再生された嫌な記憶の総量が、晶子の脳のきゃぱしちーを軽々と超えた。
「…」
 お目めをぐるぐるさせ、頭から前に倒れ込む。
 どさり。
「晶子さぁんっ!!」
 小梅に上半身を抱き起こされるも、晶子の瞳はぐるぐるのままだった。
 …
134天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/05(水) 18:38:00 ID:atbsGGzQ

 小笠原の令嬢が傷物にされた。それはけっして世に知られてはいけないタブーとされた。
 その家柄を考えたなら、当たり前と言えば、当たり前だが。
 お嬢様が迷子になった挙句、身も知らぬ輩に初めてを、総てを奪われたなんて。
 そんな伝聞など、あってはならない… 厳重に、情報は隠滅された。
 自動車通学があっさり復活し、運転手のみならず、メイドまでもが學院内に付いてくるようになった。
 …

 さて。
「あ、ああんっ!」
 夫妻の寝室。晶子は仰向けに横たわる荘介に跨り、激しく腰を振っていた。
「あ、晶子、今日はまた随分と激し… ううっ!」
 ぴゅるんっ。
 荘介の精液が晶子の胎内に発射される。それでもなお、晶子は腰の運動を止めない。
「も、もう出ない… もう出ないよォ、晶子…」
「あら」
 悪戯っぽく晶子は微笑む。跨ったままで。
「まだまだ、夜は長いのですよ… ふふ」
「あ、明日は銀行の大事な会議が…」
「岩崎家の当主たる者が、昼夜両方の務めを果たせずして如何するのですぅ?」
「晶子ぅ… 勘弁してくれい…」
 ふふふ。
「野球も、夜伽も」
「?」
 意味深につぶやく晶子を、荘介は不思議そうに見上げる。
「…足腰が、肝心なのですわ」
 そう言って、晶子はにっこりと笑った。
 まだ夜は始まったばかりだ…
「そうですわ」
「?」
 荘介が見つめる。その夫人たる晶子は聖母の如く微笑んで。

「二人目は… 何時にしましょうか…」


 終わり
135名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 21:08:47 ID:bepqJWAL
ドラッグバント狙えるぞ
136名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 00:00:26 ID:prOUqVLx
早くどっかに行かないかなあ、こいつ
137名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 03:14:55 ID:zY6LyqIn
文体の叙事性高く、多分に官能的。
ノイジーマイノリティがかまびすしいようだが、
己がよしと思える作をこれからも是非投稿いただきたい
138名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 07:57:45 ID:ag8ubzvz
GJ
晶子、可愛かった
139名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 10:38:54 ID:AQW7ZZys
素晴らしい!!
もっともっと続けて!!
やっぱ男絡んでこそナンボだよな
140天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/07(金) 00:08:29 ID:7sN11DpR
 皆様、感想ありがとうございます。

※これよりSSを投球いたします。見送りたい方はNG指定をお願いします。
141天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/07(金) 00:09:24 ID:7sN11DpR


『絵筆萌ゆ』


 この街に、こんな所があったのだろうか。
 鬱蒼たる鎮守の森。その中央に在す(おわす)は、古びた御社。
 その拝殿の裏手、御神体を祭る本殿の前にて。小梅と彼女の許婚、三郎は。激しいランデブーの真っ最中だった。
「あ、ああ」
 小梅の可憐な声に。
「…はぁ、はぁ」
 三郎の鬼気迫る息遣い。
 如何に人気の無い御社とは言え、少々罰当たりな気がしないでもない…
 でも、そんなに小遣いは無い二人。二人っきりになれる静かな場所は限られていた。
 二人とも衣服は脱いで、几帳面にも綺麗に畳んで脇に仲良く並べて置いて。生まれたままの姿で激しく性交している。
 敷かれた玉砂利の上に四つん這いになり、尻を高く上げ喘ぐ小梅。そんな彼女の腰を掴み、三郎は男根を雄々しく衝き立てる。
(小梅さんも、大分こなれて来たな…)
 きゅっきゅっとペニスを締め上げる小梅のヴァギナ。
 最初はどちらもおっかなびっくりで、挿れる前に射精してしまったり。あまりに痛くて小梅が泣き出してしまったり。
 だが今は二人ともすっかり慣れ、呼吸ぴったりに愉しめるようになっていた。
 因みに、二人は。まだ結婚した訳ではない。小梅は相変わらず女學で野球に没頭しているし、三郎は店にて甲斐甲斐しく働いている。
 いわゆる、婚前交渉、だ。
「お、おおお」
「い、イクの? イっちゃうの?」
 歓喜の声を上げる三郎に、小梅はどうにか振り向いて確認する。
(さ、流石に、膣内はマズイ…)
 絶頂寸前の三郎は、そのまま小梅のぷるぷるおまんこに気持ち良く発射したかったが… かろうじて止めた。
 ちゅぽんと引き抜くと、それを感じ取った小梅はくるうりと方向転換。そそり立つ三郎の前に、巫女の如くしとやかに正座する。
 小梅の朱に染まった顔。彼女はそうっと口を大きく開けて、ぺろり、と可愛らしい舌を出す。
 そんな彼女の顔に、口に。三郎の精液がどぴゅどぴゅと降り掛けられた。あっという間に、ぬらぬらと染まってしまう小梅。
 右手で、愛液塗れの息子を激しくしこしこしていた三郎は、射精を終えてその場に座り込んだ。
 大きくだらしなく広げられた脚の間に小梅は潜り込んで。
「勿体無いですぅ…」
 ちゅっちゅっ、尿道に残った最後の一滴まで、美味しそうに吸い取ってゆく。
「苦くて、酸っぱい… 三郎さんの味…」
 恍惚の表情で、満足そうに小梅はつぶやいた。
 …
142天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/07(金) 00:10:15 ID:7sN11DpR

 洋食屋、すず川。夕刻。
「いらっしゃいませーっ!」
 うぇいとれす姿の小梅が、元気に客を迎える。
「あら?」
 ドアを開け店内に入ってきたのは、老人と子供の二人連れだった。
「白蛾翁先生」
 そう呼ばれたのは、白髪白髭を長く伸ばした和装の老人。この近所に住まう、日本画家だ。そして。
 彼が連れていたのは、歳の頃は十〜十一くらいか。小学生と見て取れる男の子だった。半ズボンの洋装だ。
「太郎君、今晩は」
「…こ、今晩は…」
 微笑む小梅に太郎と呼ばれた少年は、恥ずかしそうに翁の後ろに隠れる。
「これ、太郎。ふふふ」
 翁は愉快そうに笑う。
「太郎の奴、また小梅さんに逢いたい、と申しましてな。こうしてお邪魔した次第ですよ。ほっほ」
「お、お爺様、それは言わないでって…」
 太郎君、おずおずと抗議。そんな彼に小梅は楽しげに笑う。
「ふふ、嬉しい。たろーくんっ」
「小梅お姉ちゃん…」
 頬を染めて、太郎は小梅を見上げた。老人はにやにやしつつ。
「太郎がもう少し歳上でしたら、小梅さんを嫁に頂きたい所ですがな」
 太郎少年も祖父に似てか、絵筆を取っていた。小梅は以前、自分の似顔絵を贈られたことがある…
「嫌ですわセンセイ、わたくし、許婚が居る身ですの」
「ほっほっほっ、そうでしたな。これは失敬」
 そうして続ける。
「さて、私は何時ものを、太郎は」
「はんばーぐっ!」
 元気良く答える。
「はいはい」
 小梅は厨房に向き直って。
「先生と太郎君、何時ものをお願いしまぁーすっ!」
 そうして、二人を何時もの定席に案内した…
 …
143天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/07(金) 00:11:02 ID:7sN11DpR

「?」
 働く小梅は、自分に向けられる視線に気付いた。その元を探してみると。…太郎少年だった。
 何時もの席に腰掛け、時折ちらちらと、こちらを見ている。その視線は… 小梅の胸元や、尻や、脚や、顔… ???
 何だぁ?
 不思議に思いつつも、小梅は接客の仕事を続けてゆく。と。
 ぶるっ。不意に。…尿意を催した。
「どうしたい、小梅」
 厨房から料理を出してきた父・洋一郎が不思議そうに尋ねる。小梅は苦笑いを浮かべてこう応えた。
「そ、その、お花摘んで来ますッ!」
「あ、おい」
 残された洋一郎は鼻息一つ、ふはっと吹いて。
「全く…」
 そう言いつつ思う。何だか最近小梅の奴、みょーに色っぽく、女っぽくなって来やがったな… まさか。
「おい。…サブロウ」
「はい?」
 野菜を刻んでいた三郎は、苦虫を噛み潰したような主にギクリとする。
「まさかたぁ思うが… お前、小梅に『もう』手を出したんじゃねぇだろうな」
 うぉお。冷や汗が流れる。
「な、何をおっしゃってるんですか。お嬢さんとは許婚の身。清い交際であります。神掛けて、そんなことしてはいません、はい」
 大嘘をついてしまった。
「ふーん」
 どき、土器。
「まぁ、そう言うんならそうなんだろうな。悪い、お前はそんなコトをする奴じゃあなかったな」
「ははは…」
 スミマセン、そんなコトをしてしまう奴です。しかも神社で。そんな会話の後、再び厨房の作業に戻る…
 …
144天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/07(金) 00:12:01 ID:7sN11DpR

「はぁ、すっきりしたぁ…」
 女子の厠内。個室から出て来た小梅は仰天した。
「へ?」
 太郎少年が、突っ立っていたのだ。思わず注意する。
「た、太郎君。殿方の厠は隣ですよ?」
「うん… 判ってる」
「じゃあ、どうして?」
 小梅は不思議そうに尋ねた。
「お姉ちゃんが厠に行くのが見えたから… 僕もおしっこがしたくなっちゃって、来たんだけれど…」
「???」
「おしっこ、出せないんだ…!」
「はいぃ?」
 訳が判らない。
「見て、これ…」
 言いながら太郎少年は半ズボンを下ろす。
「!」
 現れたのは、少年らしく皮を被り、小ぶりで可愛い… だけれどしっかり勃起した一物だった。
「なーっ!?」
 小さな状態のものは小学生の時、同級生のを見たことがあるし、三郎さんとは性交までしてしまう仲だ。
 だが、こんな状態のペニスは初めて見る。
「おしっこしたいのに、堅くなって。お姉ちゃんの顔が、身体が浮かんで、おちんちんがじんじん痛くて…」
 そう言う太郎少年は、今にも泣き出しそうだ。
「お姉ちゃん、僕、病気なの…?」
 ああ、そうか。小梅はピンと来た。
「…太郎クン」
「お姉ちゃん」
「それはね」
 小梅は優しく話す。しゃがみこみ、少年の目線に合わせて。
「キミが、大人になったってコト」
「大人…?」
 泣きそうな顔に、少しだけ光が灯った。
「おしっこ、出ないと困るよね…」
「うん」
「じゃあ、お姉ちゃんが… 手伝ってあげる」
145天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/07(金) 00:13:01 ID:7sN11DpR
「え?」
 そう言って小梅は、太郎少年の後ろに回りこんだ。しゃがんだ姿勢で、自分の右掌をぺろりと嘗め。唾液を、たっぷりと付ける。
「ああっ?!」
「はい」
 小梅の右手が、後から。太郎少年の皮被りなチンポをそっと握りしめた。柔らかな手。
 しこ、しこ、しこ。激しく上下に動かし始める… さらに左手は、玉袋をこりこりと、優しく揉み解して。
「お、お姉ちゃん、お姉ちゃんッ!」
 太郎少年はなすがままに、小梅の悪戯に翻弄されていた。そんなに時間はかからずに、少年は声を上げる。
「お姉ちゃん…? な、何だか、おしっこが出ちゃいそうな…」
「あ。出ちゃうんだ」
 小梅はくるりと前に出る。
「あーん」
 ぱくり。少年の陰茎を咥え込んだ。驚く太郎君。
「小梅お姉ちゃん、そ、そんなコトしたら、汚いよ…」
「ひはあふはんは、はひほ?」
「?」
 ちゅぱ。口を離して言い直す。
「汚くなんか、無いよ… こんなに可愛い、美味しいおちんちんだもの」
「え? え?」
 そして、小梅は咥え直して。
(皮を剥くのは、まだ早いか…)
 ズルムケな許婚のモノを思い浮かべながら。それでも舌先でちろちろと、皮と亀頭の隙間、恥垢を嘗め取り始める。
「あ。あ。あ」
 びっくん。びっくん。太郎少年のモノが激しく脈打ち始めた。
(来るぅ…)
 小梅の予想通り。少年は初めての射精を、憧れのお姉ちゃんの口内に行ってしまっていた。
 ぴゅるぴゅると、可愛らしく。でも量は意外に多い。その総てを小梅は飲み干す。…ごくん。
「はあ、はあ」
 少年のモノはしばらく固いままだったが、溜まっていた欲求を吐き出させてもらったせいか、次第に柔らかくなってゆく。
 やがて、もとの可愛らしいおちんちんに戻った。
 ぶるっ。
「? どうしたの?」
 小梅の問いに。
「お、おしっこ…」
 ああ、そっちが本題だったか…
「いいよ… 全部飲んで、あ・げ・る」
「ええっ、ああっ!」
 三度、チンポに吸い付いて。その甘味な衝撃に、たまらず少年は放尿してしまう。
 しゃー、しゃー。ごくん、ごくん。
 身体という濾過装置を通ってきた少年の美味しい尿を、小梅は満足げに飲み終えた。少し、胸元に零してしまったが。
「ぷはーーっ!」
 親父臭い、というか、酒を飲んだ時の洋一郎そっくりなリアクションで、小梅は立ち上がり。
146天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/07(金) 00:13:43 ID:7sN11DpR
 そのまま、少年を抱きしめた。
「お姉ちゃん…?」
「おめでとう、太郎君」
「え?」
「お年頃になった男の子はね、みんなこうなるのよ」
「そ、そうなの?」
「そう」
 小梅は微笑む。
「だけど、今日は特別よ。この続きがしたかったら、太郎君が自分で良い人を見つけてね」
「え… まだ、続きがあるの?」
「そうよ。とてもとても、気持ちの良いコト…」
 にっこりと笑った。小梅の腕の中から、甘い匂いに満たされながら見上げる少年。
「でも…」
「?」
「どうしても切なくて、ガマン出来なくなったら… また、来てね。また、ごっくんしてあげる」
「お姉ちゃん…」
「ふふ」
 小梅は、そう言って少年の手を取った。
「お姉ちゃあん…」
 甘える太郎少年…

 厠を出、明るい店内へと戻ってゆく。二人、並んで。
 まるで仲の良い姉弟のように。手を、しっかと繋いだまま。


 終わり
147名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 00:50:08 ID:262jv7MA
もういいよ
148名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 01:52:06 ID:O6OHPjrb
三郎もうちょっと甲斐性出せw
面白かったです。期待しております
149名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 06:25:41 ID:uSuR0xqi
お嬢は処女喪失で泣き喚きそうだな。。。婚約者に少し同情
150名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 09:08:30 ID:oMk+jyFJ
>>147

嫌ならNG指定。
151名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 16:55:26 ID:yHCBK32+
うーん…お嬢の話のときも思ったが、このくらいの短編ならひとつの話に一組のカップルエロのほうがいいな
それなりに面白いけど何を伝えたい話なのかいまいちピンとこない
小梅とショタが書きたいなら三郎との関係は説明程度にしてそっちをメインにするか、
小梅と三郎のエロが書きたいならショタエピ抜きで濃い純愛エロ話だけををつらぬくかしたほうがずっと良くなると思うんだが…
期待してるんで頑張ってください
152名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 17:33:55 ID:CPrq71+A
>>146
GJ!!
素晴らしい
もっとその調子で頑張って!

あと別に交代までとか気を使わずに、自分のペースで進めれば
いいと思うよ

ここは忙しい社会人紳士も多いと思うから
みんながみんな暇な学生ではないからな
153名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 19:07:15 ID:rde3GPU+
>>146
いいねぇ…
たまらんなぁこういうの
太郎って小学生野球チームのかと思ったが…ただの偶然か。

できたら小学生チームと櫻花会の絡みもキボン!
巴中心で。
近いうちに俺無職になると思うんで、そしたら一杯支援できそうだな!
154天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:46:44 ID:TrDeYdt3
 感想ありがとうございます。皆様に喜んでいただければ幸いです。
 エロスを追及するなら、絞り込んだ方が良いかもしれません。が、サービス精神からか、濡れ場をてんこ盛りにしてしまいました。
 …太郎は偶然ですw

※これよりSSを投球します。漫画版ネタが混ざったエロパロです。見送る方はNG指定をお願いします。
155天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:47:49 ID:TrDeYdt3


『狼王投手開発記』


 洋食屋、すず川。
 その一人娘である、小梅を含む家族が住む自宅部分。の、客間に、とある人物が来訪していた。
 小梅の同級生、川島乃枝である。卓を挟んだ向かい側には、小梅とその許婚…三郎が正座している。
 ずず、と出された番茶を一口啜り、乃枝は切り出した。
「小梅」
「はい」
「実は、お願いがあるのだけれど」
「何でしょう」
「三郎さんを、ください」
「グーで逝きますよ」
 暗く微笑んで立ち上がり右拳に息を吹きかける小梅に、乃枝はあくまで冷静に訂正した。
「もとい。採寸させて、ください」
「…はい?」
 小梅と三郎は、顔を見合わせた。乃枝はこう続ける。
「桜花会の練習において、以前。人造投手を投入したことがありましたね」
「ああ…」
 あの。顔がついた投球装置。笑ってるし。該当する頁を思い返してみる小梅。
「私は現在、その弐号機を開発中なんです」
 きらり。眼鏡を光らせる乃枝。そんな彼女に小梅は提言する。
「あのー、それはもう止めといた方が良いんじゃ」
「なぁにを仰いますか小梅さんっ!」
 びしい、と何故か右の人差し指で小梅を指差し。
「私は、桜花会の更なる発展と向上を願うが故に、日夜、備品の研究開発に没頭しているのですっ!」
 そーれは、ただ単に自分の趣味なんじゃ。そう思ったが小梅は言わないでおいた。
「そーこーでー」
 座り為す乃枝は、こう繰り返した。
「小梅の許婚たる三郎さんっ」
「は、はいっ」
 思わず居住まいを正す三郎。
「貴方を採寸させていただきたいのですっ!!」
 …
156天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:48:54 ID:TrDeYdt3
「で、乃枝?」
 小梅の問いに、乃枝は。
「何でしょう」
 素直に返してくる。
「その人造投手と、三郎さんと… どういう関連があるのでしょうか?」
「ふふふ」
 乃枝は右手の人差し指と中指で眼鏡を直す。
「以前の人造投手は、ただ球を『打ち出す』だけのモノでした」
「はあ」
 あの笑ってる奴。
「そこで気付いたのです! 壱号機に欠けている要素にッ!!」
 小梅はどーも嫌な予感がしてならない。
「投打の練習をするのです。人造投手も… 私達と同じ人型でなくてはならないと!」
「はあぁ」
 よくわからん理屈だ。
「そ・こ・で」
 乃枝は卓にずずいと身を乗り出して。向かいの二人を嘗めるように見る。
「採寸させてください」
「えーっと」
 ここで小梅は思ったことをそのまま述べた。
「三郎さんに、私達の練習に付き合ってもらえばそれで済むことなんじゃ」
「しゃらっ!」
「ひぃ」
 言いかけた言葉を一閃した乃枝に、びくつく小梅。思わず三郎の背に隠れてしまう。
「人間が人間の相手をする、それではあまりにも当然過ぎて…」
 番茶をごくり。
「この国の、いえ、ひいては世界の科学の発展が滞るではないですか!」
「はぃい…」
 言っている理屈は良く判らないが、とにかく乃枝はその弐号機とやらを作らねば気が済まないようだ。それだけは伝わった。
 …
157天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:50:05 ID:TrDeYdt3
 で。
「だから何で三郎さん…」
「殿方を相手に野球をするのです。練習相手も殿方の姿をしていた方が良いに決まっています」
 決まってるんだ。うーん。
「因みにこちらをご覧ください」
 そう言いつつ、乃枝は自分の左隣を示した。
 …
 実は最初から気になっていたのだが。来訪者はもう一人、居た。乃枝そっくりの… 女の子? 妹さん?
「私が作り上げた、私の忠実なるこぴー… ノエまーく2ですっ!!」
「ノエまーく2デース。キャピッ」
「…」
 乃枝そっくりの人形は、そう言って笑った。笑った… 因みに東洋初のロボット、學天則の誕生はもう少し後である。
「あの」
「はい」
「乃枝のこぴー、何ですよね?」
「はい」
 えへんと胸を張る乃枝に、小梅は言う。
「美形度が廿割増くらいになってませんか?」
 …確かに、乃枝の隣に正座するお人形さんは、乃枝より遥かに美人… あうっ。蹴られた。
「わ・た・し・の、こぴーです!」
 …乃枝の中では、自画像はこうなっているようだ… それはともかく。
「あのー、それじゃ、そのこぴーでの練習で十分なのでは」
 尋ねる小梅に乃枝は残念そうに首を振って見せた。
「この子は、女性のこぴー。男性のこぴーではありません」
「はぁ」
「私達が打倒すべき朝香中の男子野球部を打ち倒すには、男子型の練習相手が必要なのですよっ!」
 段々話が見えてきた。小梅は聞いてみる。
「その男子のこぴーとやらを作りたいので、三郎さんを採寸させて欲しい… と言うことかしらん?」
「ご名答っ」
 えっへん。いや、乃枝が胸を張っても仕方ない気が。
「そこでなのですが」
「は、はい」
 立ち上がり、にじり寄って来た乃枝に、三郎は思わず後退する。座布団に座ったまま。
「ズボン、脱いでください」
「はいい?!」
「ちょっ、乃枝!」
 自分の許婚に何を言い出すのか。防衛本能が働き小梅は二人の間に割って入った。
158天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:50:56 ID:TrDeYdt3
「なーんでズボンを脱がなくてはいかんとですか」
 口調がおかしいぞ小梅。
「決まっています。男性器の採寸のためです」
「な」
 平然と言ってのけた乃枝に、小梅は怒るのを通り越して唖然とした。
「…なして?」
 だから口調(略)。
「男性が男性たる理由、それは当然、男性器の存在にあります」
 乃枝、ニヤリと不敵に微笑む。眼鏡まで光る。きらーんと。
「投球の際の重心移動、そこには当然ながら、ぶら下がる男性器も影響しているのですよ」
 仮にも年頃の女の子が映像付きで性器性器言うな。はしたない。
「これも科学の発展の為ッ! 私は科学と結婚したのですっ!」
 格好良いんだか馬鹿なんだか。紙一重な台詞を吐きつつ、乃枝は巻尺を取り出した。
「残念ながら私は女性。男性器など付いてはいません」
 当たり前だろ。乃枝。
「そこで手近な殿方を見繕った結果ァ!」
 番茶をごくり。最後まで飲み干して。
「あ、お代わりいただけます?」
「は、はい、ただいまっ」
 そそくさと茶の支度を始めてしまう小梅… 乃枝は続けて。
「貴方しか居ないのですよ、三郎様」
「…」
 三郎も唖然としている。いきなり自分のちんこを計らせてくれ… と言われて、驚かない方が珍しいだろう。
 とにかく。小梅は茶を出しながら反論した。
「ダメです。いけないです。許さないですっ!」
「小梅」
「だって三郎さんは私の許婚。私だけのちんこなんですッ!」
 お前にとっての三郎の存在意義はちんこだけかっ!!
「だから、ダメです。却下です。お引取りやがれです」
「こ、小梅さん、そこを何とか」
「いーやーでーすー! ね、三郎さんもそうでしょう?」
 ここで三郎は意外な答えを返した。
「…小梅さん達の野球の為になるのでしたら。この自分、文字通り一肌脱いでも構いません」
「へぇっ!?」
「さ、三郎さぁんっ(愛)」
「ただし」
 念を押すように三郎は言う。
「自分は小梅さんの許婚です。採寸は、小梅さんにお願いします!」
「は…」
 小梅、さらに唖然として。
「はひぃいいいい?」
 …
159天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:51:47 ID:TrDeYdt3
 こうして、良く判らん理由の下。三郎はお年頃の女学生二人の前に立ち、下半身を雄々しく晒していた。実に漢らしい。
 乃枝はお手製の写真機を手に、わくわく。巻尺に計りを手渡された小梅は、ひたすらもじもじしている。
 その、なんだ。許婚と言う間柄。三郎と肌を重ねたことが無い、とまでは言わないが。
 こんな風に改まった形で殿方のモノを計るなんて、前代未聞の経験だ。
 天才と何やらは紙一重と言うが… ちらり、と乃枝を見る。
「?」
 乃枝は不思議そうに見返してくる。露わとなった一物を見て、何とも思わないのだろうか。この娘。
「ですから、私は科学と結婚」
 …はい、判りました。何はともあれ、小梅は採寸を始めざるを得なくなった…
「あれ…」
 三郎は勃起していた。
 許婚の小梅に、女學の同級生でそれなりな、
「それなり?」
 あ、いえ、《美形な》乃枝に全裸の下半身を見つめられているのだ。興奮しない男など居るまいて。
「困りましたね」
「な、何がでしょう?」
 小梅、聞いてみる。乃枝はこう返した。
「投球時に男性器を屹立させている投手なんていないでしょうから… 小梅、元に戻してあげてくださいな?」
「何ですってぇ」
 平然と言う乃枝に、小梅はそろそろ本気で彼女の思考回路を心配し始めた。でもまあ、確かに。計り難いか…
 仕方ない。
 小梅は、おずおずと三郎のモノに手を添えて。小さな唇を開き、ちゅるりと口に含んだ。
 皮はとうに剥け立派にエラを張る亀頭。ピンク色のその部分を舌先でくすぐりながら、両手で肉茎をしごきだす。
「ふぅむ、そうやるんですか… 興味深いです」
 かしゃり、と乃枝はシャッターを切った。かしゃかしゃとお手製写真機をフル稼働させる。
 もう構ってもしょうがないと思うので、小梅はひたすら三郎への愛撫を続ける…
 …
160天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:52:52 ID:TrDeYdt3
 ちゅっちゅっと吸い上げ、嘗める内に。三郎の睾丸がきゅううと上がって。
 ぴゅんっ。小梅の口内に、彼の熱い精液が注ぎ込まれた。
「こ、これで、どうでしょう…」
 口中の精を嚥下した後、小梅は許婚のモノを見つめる、が。…びく、びく。
 異常な状況下に置かれ何時もよりも興奮しているのか、三郎の勢いは衰えていない。むしろ、さっきよりも大きくなってしまったような。
「? 小梅? 普通は射精後に、陰茎は萎むものと読んだ記憶があるのだけれど…」
「乃枝ってば、何でそんなに冷静なのよう…」
「決まっています。科学と結」
 それはもういい。とにかく。
「元の大きさに戻るまで、続けてみて下さいな」
「え、えええ」
 かしゃり、と乃枝はまたシャッターを切った。驚いている小梅の顔を、だ。
「すなっぷしょっとの一つくらい、有っても良いでしょう?」
「はぁ…」
 続けざるを得ない… こうなったら。小梅はやおら服を脱ぎ出す。
「おおっ?」
 かしゃかしゃ写真機を動かす乃枝に構わず、全裸となった小梅。その全身を使い、三郎に奉仕を始める。
 繊細かつ、大胆に。
 …
161天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:53:41 ID:TrDeYdt3
 どれ位、続けたろうか。
 三郎の勢いは一向に収まる気配が無かった。いやむしろ、乃枝と言う第三者に観察されつつの性交故か、ますます興奮している様子。
「ああもう、じれったいっ!」
 乃枝は写真機を卓に置くと、自分も和服の帯を解き始める。小梅、びっくり。
「乃枝? どうするの?」
「私は早く家に帰って、弐号機の竿と球を完成させたいのです! いつまでも此処で時間を潰してはいられません」
 言いつつ御腰まで脱ぎ去り。? つるんとした割れ目…
「い、良いじゃないですかソコはっ」
 乃枝が初めて赤面した。どうやらコンプレックスは人並みにあったらしい。彼女も一応女の子、だったか。
「とにかくですねぇ… 私も、手伝います」
「そ、そんな。三郎さんは私の許婚なのですよっ?!」
 立ちはだかる。そんな小梅に三郎が。
「良いじゃないですか、小梅さん」
「三郎さん」
「偶には、その… 三人で、と言うのも」
「えええ」
 小梅もまた赤面してしまう。
「決まりですね」
 きゅぴーん。眼鏡は外さない乃枝。そうして小梅の隣に正座し。仰向けに横たわる…流石に勃ったまま立っているのはキツイだろう…
 大きく脚を広げている三郎の股間を見下ろした。その頬が若干染まっているのは気のせいだろうか。
「こ、こうでしたかしら…」
 そろうりと、両手で握りしめて。初めて見せる女の子らしい仕草に、小梅は何だか嬉しくなった。
「あは」
「…?」
「乃枝も、女の子なんじゃない」
「あ、当たり前ですっ」
 怒って見せつつ赤面している… 小梅の手ほどきを受けながら、乃枝はゆっくりと手コキを開始した。
「…ん…」
 唾液をとろりと、狙い澄まして零し。もう濡れている亀頭の先端を咥えてみる。
「!? に、にがぁい… それに、男臭い」
 素直な感想を述べた。述べつつも、彼女の瞳は好奇心で熱く燃えていた。
「この透明なのが、カウパー腺液… 本物は初めて見ます。本当に、興味深い…」
 ちゅぱぁちゅぱぁ。口にペニスを含み、ゆっくり嘗めながら頭部を上下させて。
 小梅以外の女の子に咥えられたのが、余程新鮮な体験だったのか。びゅるっ、と。三郎は乃枝の口に容易く発射してしまう。
「ああん… こ、これが、精子、精液… ぬるぬるしてて、粘っこくて、温かくて、あれ?」
 驚く乃枝。
「どろどろだったのに… お口の中で、溶けていきます…」
「お、お味は如何ですかっ?」
 普段自分も味わっている三郎の精。その第三者の感想を聞きたくて、裸の小梅はぺたんこ座りのままにじり寄った。
「そ、そうですね。苦くて、ややプールの塩素剤のような感じ… それとも栗の花、でしょうか?」
 ごっくん。恍惚とした表情の乃枝…
「でも、美味しいです…」
「良かったァ…」
 ほっとしたように、小梅は笑った。乃枝も思わず吹き出す。
「ふふ」
「あははっ」
 そうして二人は、今だ元気な三郎を見つめる。
「三郎さん…」
「そ、そのですね…」
 乃枝は赤くなりながら。
「来て… ください…」
 …
162天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/08(土) 03:54:50 ID:TrDeYdt3
「流石にあそこはマズイんじゃない?」
 小梅の一言が、三郎に次の行動を取らせていた。
「…あ…ああ…………ぁあっ!」
 犬のように四つん這いの乃枝。その肛門に、激しく出入りする三郎のペニス。乃枝は、彼に後ろを捧げていた。
「乃枝さんっ、乃枝さんのおしり、凄く締まりますッ!!」
 もみゅもみゅ。小梅は二人の脇から、三郎に貫かれてよがる乃枝の… 小ぶりな乳房を優しくマッサージ。
「でも嬉しいなぁ」
「…えっ…」
 ぐちゃぐちゃにされつつ、乃枝は心底嬉しそうにつぶやく小梅を見る。
「乃枝も、ちゃんとした女の子、でさ」
「ああ… あ」
 びくん、と痙攣。何度目かの絶頂が乃枝を襲う。
「い、や、イク、いっちゃ、あああああん!!」
 それに合わせるように、三郎も巧みに精液を発射して。
 かしゃり。
 セルフタイマーの写真機は、淡々と主の痴態を写し取ってゆく…
 …

「今日は本当に… お世話になりました」
 ぺこり、としおらしく。乃枝は頭を下げた。
 すず川、裏口。そんな彼女を見送る小梅と三郎。にこにこ微笑む。
「また、何時でも来てね。乃枝」
「自分で良ければ、お相手しますんで」
「はい…」
 貴重なデータが取れた。そう、それこそ、色々と。…
「では、また學院で。ごきげんよう、小梅」
「ごっきげんよう、乃枝っ!」
 微笑みあい、互いに手を振り合い。一人と二人は別れていった。
 空はもうすっかり、赤く染まっている。綺麗な夕焼け、明日も晴れだろう…
 ………
 ……
 …

「ハァーイ、ワタクシ、ノエまーく2デース」
 忘れ物が、一つあった。
「イラッシャイマセー、ゴ注文ノオ品ハ…」
 ノエまーく2。乃枝以上に美形な眼鏡ッ娘たる彼女は、小梅と並んで、すず川の看板娘となっていた…

 か、どうかは。戦中に資料が失われ定かではない。


 終わり
163名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 09:29:19 ID:2WjTuSg4
GJ!!!
いいねぇ
次は野球娘チーム×小学生で!
164名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 23:09:01 ID:nZmglXjX
たまらんなあ
もっと書いてくれ
165名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 23:05:35 ID:X2Jxzqv/
おぉぉ…
166名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 23:18:01 ID:MLm5lVvl
ぎぎぎ...
167名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 23:27:52 ID:DW/yRcl4
コォコォ・・・
168名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 00:45:16 ID:S+1gJAIO
ハヤテ ハジマタ
169名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 03:22:26 ID:oXpWqKY/
ぬぬぬ…
170名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 04:51:42 ID:yMVbCASj
むむむ
171名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 11:34:49 ID:U98kvq0u
何だこの流れ
172名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 16:44:38 ID:7MR8pFOi
保守小話(Hなし、時代無視)

「今日の試合は絶対に勝てます! 自信を持って!」
アンナ・カートランドは檄を飛ばした。
そして現れた相手チームは……。
「わー、べっぴんじゃ!」
「さすが東京の女は違うのう!」
「うー、悔しいが負けじゃ!」
誰もユニホームを着ていない。
それどころか、裸足の者もいる。薄汚れた服はボロボロ、どう見ても野球チームに見えない。
まさしく荒くれ者、アウトローという言葉がピッタリの男女たち。
「こ、これが相手チームですか……?」
小梅がひそひそとアンナに聞く。
「そう、わざわざ四国から来て下さった、『アパッチ野球軍』の皆さんでーす!」
「あ、あぱっち……!?」
その時、アパッチ野球軍の中のただ一人まともそうな男が声をかけてきた。
「監督さんですね? 私、アパッチ野球軍監督、堂島剛と申します」
「初めまして、ミスター堂島。遠路はるばるお疲れ様でした。
東邦星華高等女學院野球同好会、櫻花会監督、アンナ・カートランドと申します」
「日本語がお上手ですね。今日は、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
二人は握手を交わした。
「よーし、みんな! 長旅の疲れは試合で吹っ飛ばそう! 気合い入れて行くぞー!!」 
「うおーっ!!」
アパッチたちの咆哮にも似た雄叫びが、グラウンドに響き渡った。
「なんて卑劣な! よくあんなチームを探したもんだね」
巴が吐き捨てる。相手には聞こえないように。
「試合になるんでしょうか?」
晶子もつぶやいた。

そして、試合終了後……。
「ばかー!! 半分死んでるチームに負けるとはなんですかー!!」
アンナは烈火の如く怒った。53対0。5回でコールドゲーム、ボロ負けもボロ負けだった。
「とんでもない、死んでるどころか試合が始まった途端、まるで超人のような動きですよ!」
小梅が真っ先に弁解した。
「大きい当たりをキャッチされるし、連携プレーはしっかりしてて、点なんか取れないよ」
巴も弁解する。
「聞けばあのチーム、地区大会で優勝したそうじゃないですか。全国大会には行けなかったけど、
それくらい強いチームだったなんて、見かけで判断したアンナ先生のミスですわ!」
晶子の声に、周りからも、そうだそうだとばかりに抗議の声が上がる。
「ウッ……」
アンナはタジタジとなった。確かに相手を見くびり過ぎていた。
「ま、まあ、失敗は誰でもあります。次からは気をつければよろしい。さあ、めげずに練習練習!」
(自分のミスをごまかしてる……)
一同、内心呆れていた。
173天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:22:46 ID:JW0dNvxD
 交代要員キター!!
 BS視聴組なので、野球少年ネタはまだ先になりそうです。

※これよりSSを投球します。見送る方はNG指定をお願いします。
174天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:23:38 ID:JW0dNvxD


『第参話・異聞』


 お嬢、こと晶子の呼びかけから始まり、何とか九人の面子を揃えた、野球なるモノを志す少女達。
 その名は、流行りの『欧化』、とかけた… 『櫻花會』。となった。
 身分はあくまで同好会止まりであったが、それでも根城となる同好会室が、學院長より与えられた。
 さて、そのおんぼろな物置小屋だったものを、彼女らは己が手で直していたのだが…

「あら?」
 女學の敷地内、運動場の片隅。そこに随分と前から建てられていた、今にも倒壊しそうな小屋…
 それが、私達の牙城だ。頑張って直そう。目立った破損の修復は終えた、その木の壁に。
 刷毛にてペンキを塗っていた、制服姿の利発そうな少女…巴が、驚いたような声を上げた。
「どうなさいました、巴お姉様?」
 上げた前髪、大きなおでこがきらりと光る。長い髪の少女。桜見鏡子が即座に駆け寄った。
 因みに彼女は巴達より年下、後輩になる。
「ペンキ、切れちゃった」
「まぁ、どうしましょう?」
 すっからかんになった、空っぽ軽がるなペンキ缶を示されて、鏡子も驚く。
「え? もう使い切ってしまったのですか?」
「静お姉様っ」
 巴の双子の妹。和装の袴姿が似合う、大和撫子を絵から抜け出させたような少女…静もやって来る。
 恋愛感情にも似た、憧れの対象な月映姉妹を前に、鏡子は有頂天にご機嫌さんだ。
「困りましたね、もうペンキ… 在庫が無くなってしまいましたの」
「え?」
 心底困ったように言う静に、巴が尋ねる。
「学校に有った分、これが最後の缶だったってこと?」
「はい」
 応える静。木製の壁は、まだ塗り終わっていない…
「ご心配なさらないで下さいっ」
「鏡子?」
 ここで元気一杯にこやかに話す者がいた。思わず訊く巴に、鏡子は。
「ちょっとペンキ屋さんまで行って来ます! すぐ戻りますから、お待ちになっててください!」
 そう言い残し、疾風の如く駆け出す彼女。
 …
175天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:24:27 ID:JW0dNvxD

「えーと、この辺りに在ったような」
 商店街の片隅に、ペンキを仕入れにやって来た鏡子は、やがて一軒の店の古びた看板を見つける。
「衣部塗装店(きぬべ・とそうてん)」
 そう、読めた。年代物の金文字。
「ごめんくださいませー」
 やはり古びたガラス戸をからからと開きながら、鏡子は脳天気に明るい声で店内に呼びかけた。
 薄暗い店の番台には、一人の老人。白髪を刈り込み、いなせに短くした、梅干しのようにしわくちゃな殿方だ。
「あのう、ペンキを求めたいのですが」
「…ん」
 鏡子の注文に、老人はそれまで寝ていたかの如く。ゆっくりと顔を上げた。
「ほう、珍しいこともあるものだ」
「はい?」
「いやいや」
 そう言って老人、店主だろうか、は、ふおふおと笑う。
「最近は他に新しくペンキ屋ができてのう。皆そっちへ行ってしまってウチは閑散としたものだったんじゃが」
 ゆっくり立ち上がりつつ、続けた。
「こんな愛い(めごい)娘さんが来るとは、いや今日はらっきぃじゃ。ほほ」
 そうして鏡子の目の前に立つ。
「それで、どれをお求めかな?」
「えーっとですね… ええっ?」
 同好会には部費は支給されない。
 そこで櫻花會の面々は、女學の備品を使わせてもらったり。それぞれ個人的に持ち出しをしたり、していたのだが。
「うう、結構しますです…」
 後弐缶、いや参缶は欲しい所。が、向こう見ずに飛び出してきた鏡子は、自分のお小遣いしか所持していなかった。
 それだと壱缶が精一杯だ。どうしよう。
「あ、あのですねぇ…」
 そろうり、と尋ねてみる。
「もう少しだけ、勉強できないでしょうか」
「ほほほ」
 老人は愉快そうに笑う。
「びた一文負けん」
 簡潔に言い切られた。
「うえぇ」
 仕方ない。今は壱缶だけ買って、後で出直し…
「じゃがの」
「?」
 疑問符を浮かべる鏡子に、老人は。
「婆さんが先に逝っちまって以来、話し相手が居らなんでのう。お嬢ちゃん、茶でも付き合わんかの?」
「えっ」
 皆はまだ修理の作業中だ。自分だけお茶なんて。
「そしたら、少々オマケをしても良いがのう」
 言って、並んだペンキ缶を見遣る…
「お茶させていただきますわっ」
 鏡子、即答だった。
 …
176天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:25:14 ID:JW0dNvxD

 店の奥、住居部分。その居間らしき部屋に鏡子は通された。
 ちゃぶ台に向かい、大人しくしとやかに正座をして待っていると。老人が茶道具一式を携えて台所からやって来た。
 茶の支度をして、やがて茶請けの羊羹二切れと共に、一杯の緑茶が差し出された。
「ささ、お嬢ちゃん… お飲みなさい」
「はーい、いただきまぁす」
 素直に明るくお返事をして。ごくん… ?
「あれ、これって」
 お茶にしては妙な味。何だか香りが強く、こう、身体の芯が熱くなるような。
「ワシは、薬草を煎じるのが趣味でのう」
 向かいに胡座をかいた老人は言う。
「それは、只の緑茶に、碇草(いかりそう)の焼酎漬けを混ぜて居るんじゃ」
「イカリソウ?」
 面白そうに老人は続けた。
「さて、お嬢ちゃん。お名前を… 聞かせてはくれんかのう」
「はい…」
 鏡子は答える。
「桜見鏡子です。お花見の桜に、見ると言う字。姿見の鏡の子どもで、きょうこ、です…」
 …何か、体調がオカシイ…
「ほほ」
 老人は笑った。
「ところでお嬢ちゃん、身体が火照って… こう、ドキドキしてこんかの?」
 そう言えば。熱く感じるのは相変わらずで、その、何…?

 お股が、むず痒い…

「…な、な?」
「ひょひょひょ」
 また、笑った。能面の『高砂の翁』のように。
「碇草とは、漢方では淫羊霍(いんようかく)と申してな…」
「…」
「それを食んだ(はんだ)羊は、一日に百回もまぐわうと言う… 強精の薬なのじゃよ」
「へ」
 能面のように固定された笑顔を鏡子に向けて、老人は。
「ほんに、めんこいのう… それに若くて、幼い位で」
「…はぁ、はぁ」
 鏡子の呼吸が荒くなってきた。まともに正座していられなくなり、しどけなく膝を崩してしまう。
「婆さんが逝って何年になるかのう。ワシももう、枯れたつもりだったんじゃが」
「…」
 くらくらしてきた…
「ワシも、まだ雄じゃったんじゃな。ほほ」
 そう言うと、倒れ込んだ鏡子を両の腕で軽々と抱え上げる。
 老人とは、思えない力で。
 …
177天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:25:56 ID:JW0dNvxD

 寝室、だろうか。障子越しに陽の光が入り、店とは打って変わって明るさに満ちている。
 その片隅に、セーラー服姿の鏡子はそっと横たえられた。
「暫しお待ちをじゃ。すぐ布団を敷くからの」
「…」
 ぼうっとする思考がこう判断した。…貞操の危機だ。喜々として正絹仕立ての豪華な布団を出してくる老人を見ながら、鏡子は思った。
 何で? 何でいきなり、こんな目に?
「それはこれが官能小説じゃからじゃよ(微笑)」
「???」
「おっとこっちのこと。布団、布団♪」
 あああ。どうしよう。どうなるんだろう。身体は甘く痺れて動悸は激しく、声が… 出せない。
 四肢はぴくりともしない。何者なんだこの爺。程なく布団を敷き終えた老人は、相変わらず能面のような張り付いた笑顔で。
「衣部とは代々草の者でのう」
 何を言い出すんだ。
「かの服部の御家に仕えておったのじゃよ」
「…」
「だが、頭首たるワシは、餓鬼の頃に麻疹を患っての。…その、種無しになってしもうた」
「…」
 自分語りを始めた老人の言葉を、動けない鏡子はじっと聞く。怖くて仕方ないのに、震えもしない身体。
「養子を貰い、家は続いたが… 今のご時世、下っ端にはそうそう裏の仕事は無くての。倅は堅気になってしもうた。半ば喧嘩別れじゃったのう」
「…」
「何年も前に婆さんが逝き、その墓を守りながらワシも逝くつもりじゃッたが… 何でかの」
 言いながら老人は、鏡子を布団に寝かしつけた。自身は何時の間にか全裸になっている。
「やって来たお嬢ちゃんを見た途端。ワシは自分の魔羅が熱くなるのを覚えた」
「…」
「お嬢ちゃんは、まだ自分でも気付いとらんと思うが… 将来物凄い別嬪になる。ワシが保証する」
「…」
 保証する前に解放してくださいませんか。
「安心せい… すぐ終わる… ほほほ」
 そうして老人は、鏡子にゆっくりと跨って。
 …
178天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:26:39 ID:JW0dNvxD

「おうっ、おうっ」
 盛りのついたオットセイのような声を出しつつ、老人は自分の愚息をしこしことしごいていた。
 鏡子に跨り、彼女のまだあどけなさの残る顔に向かって。
 嫌な、雄の臭い…
「この歳になるとのう、腰がキツうての」
 だったらマスなんてかくな。縁側で猫と将棋でも指してろ。
「だが見ての通り… ワシの魔羅はビンビンビンじゃ。お嬢ちゃんは本当に罪作りなおなごよのう」
 うっさい、ヒヒジジイ。
「お嬢ちゃんの容姿、甘い匂い、スラリとした美味そうな脚、それにその…」
「…」
「富士額」
 転がしてやらうか! 人のちゃーむぽいんとで欲情すんなー!
「ほ、ほ、ほ」
 笑う老人。右手は止めない。
「生きて居ったなら、お嬢ちゃんくらいの歳かのう」
「?」
 何のお話?
「倅の子、ワシの孫じゃな。可愛い娘じゃッたが…」
「…」
「おっと、まぐわいは明るくやらねばいかん。覚えておきなされ。きっと役にたつ」
 うっせー、じじー。鏡子は額を光らせて睨む。
「…歳を、取るとな」
「…?」
「それこそ、傍に居てくれるだけで… 手を繋いで、添い寝してくれるだけで。こう、満たされて、嬉しくなるんじゃ」
「…」
「ワシも、婆さんが恋しくて、な…」
「…」
 何だかしんみりした空気になる。が、老人の右手は。一層、激しく動き出す。
 そして雄叫びを上げた。
「…うゥっ!! 鏡子… 鏡子ちゃん! きょうこちゃぁあん!!!」
「!!!」
 な、何? まさか、ぽっくり逝くんじゃないでしょうね?! 嫌よ! こんなトコで、爺の亡骸と添い寝して果てるなんて!!

 ぴゅ。

 声に出せず、身動きも取れず。ただ呪いの言葉を念じる鏡子の額に、小量の精液…随分と黄ばんだ…がかけられた。
 …ぬるぬるした生暖かいものが、ゆっくりと、つうっと髪へ零れてゆく。
「はぁーーーーん… きょうこちゃん………」
 老人はさも満足したように、悦楽の表情を浮かべていた。生きながら極楽を垣間見たかのように。
 …
179天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:27:46 ID:JW0dNvxD

「さて、ワシばかり気持ち良くてもいかんいかん♪」
 え。ちょっと、何をする気。
「ナニをするんじゃよ」
 やめてえ。泣きたい気分なのに声が出ない。涙だけが、つうと流れた。
 ぺろっ。
「!?」
「お嬢ちゃんの涙、いや甘露じゃのう」
「…」
 いや。
 そう願う彼女に構わず。…唇が、老人の舌でれろれろと嘗め取られてゆく… 口を吸い、満足したか。
 爺は次の行動を始めた。
「どれどれ、観音様のご開帳じゃ」
 全裸の…歳の割には随分引き締まった、鍛えられた身体…老人は場所を変えた。鏡子のスカートに手を掛け、めくる。
「んーーっ!」
「おおぅ… 白亜の花園。いやさ、こんな年寄りには刺激が強い」
 だからそう思うんならとっとと解放してください。ペンキを買いに来ただけなのに、こんな爺に花を散らすの?
 ええん。
「身体が火照って気持ち悪かろう? すぐにイカせちゃるでのう」
 え。ええ。えええええ。嫌ぁ。

 くちゅっ。

 老人は鏡子の下着を脱がす事無く、布地の上からそっと触れた。濡れている花弁をつうっとなぞり、充血した雌蕊を。
 くりん。
「?!」
 …上手い! 鏡子はそう感じ取った。勿論自慰をしたことはある。だが。自分で慰めるのに比べ、老人のテクニックは数段の格上であった。
 声は出ない、出せないのだが。指先で数度、くちゅくちゅされただけで。鏡子は身悶えして。
 ぷしゅううううううっと潮を吹いてしまい、下着をグッチョリと濡らして… 絶頂、失神してしまった。
 気を失った鏡子の濡れ濡れぱんつを、制服を。老人は脱がし始め、そして、再びいきり立った魔羅を、彼女の濡れたオマンコに…
 …
180天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:28:37 ID:JW0dNvxD

 流石は忍者、か。
 短時間の内に、存分にコトを終えた…マスをかき、さらには鏡子の身体にたっぷりと悪戯をした…老人は。
 まだ動けない鏡子と幾つかのペンキ缶を背負い込み、風のように裏道を駆け抜けた。
 鏡子の財布には手をつける素振りも見せなかった。ぱんつは、汚れた制服は綺麗に乾かしてくれたようだが。
 やがて女學につき、小屋を直す皆に見つからないくらい離れた小さな木陰に。鏡子を寄りかからせる。
 そして深々と一礼すると。
「にいぃっ」
 心からの、どうやら本当に心からの、微笑みを見せて。また風のように去っていった…
 …

 ?
 暫しの後。鏡子の身体に自由が戻った。そうして気付く。自分の胸元に、小さな鏡が置かれていることに。
 そうして、何とか立ち上がって。
 …
「これって、魔鏡(まきょう)、ですね」
 ペンキ缶を手に小屋へと帰ってきた鏡子。自分が妙な事件に巻き込まれたことは、気恥ずかしくて流石に言い出せなかった。
 さて、乃枝に、鏡を見せてみると…
「魔鏡とは、日光などの光を反射させることにより、本来何も描かれて無いように見える鏡から」
 一息ついて。
「表面には無いはずの像が… 反射した光の中で、影として浮かび上がる鏡のことです」
「…そうなんですか…」
「ええ。かなり前から伝わっている技術で、切支丹が隠し本尊にしていた、という話も聞きますね」
 …
「これ、いきなりどうしたんです?」
「え? いえ、その」
 言えないよ。マスかきと、悪戯のお礼らしいなんて。小量とは言え、おでこに… ぶっかけられたなんて。
 もしかしたら、気絶している間に、もっともっとイヤラシイことをされてるかも…
 まだまだ初心な(うぶな)鏡子、恥ずかしくて、悔しくて、真っ赤になってしまう。すると。
 雲間から、うつむく彼女のおでこに射しこんだ光が反射し、鏡に照り返されて。小屋の壁に浮き上がったのは。

 さまざまな事 思い出す 桜かな

 一首の歌だった。
「あら… 松尾芭蕉の句ですわね」
 おっとりと、雪がつぶやく。
「この句は、元禄元年… 芭蕉が、奥の細道の旅に出る一年前位でしょうか」
「…」
「故郷の伊賀の国に、帰省した時に詠んだ句… と伝えられています。しんぷるですが、深い印象を与えますね…」
「…」

 お嬢ちゃんは、将来物凄い別嬪になる。ワシが保証する。

「…」
「どうしたのです? 鏡子ちゃん?」
「い、いえ、何でもないですっ」
「?」
 雪の問いに、鏡子は赤面しつつ答えた…
 あの老人は何でこんなものを。何でこんな歌を、くれたんだろう。鏡子には、良く判らないままだった。
 …
181天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/10(月) 17:29:20 ID:JW0dNvxD

 後日。あの塗装店へ、勇気を振り絞って再び一人で行ってみた鏡子。場合によっては警察に… すると。
 建物は綺麗さっぱりと無くなり、更地になっていた…
 訊くと、店の主であった老人はつい先日ぽっくり逝ってしまい、喧嘩別れしたと言う息子はこの土地を売り払って仕舞ったのだと言う。
 …
 もしか、したら。あの老人は。

 最後に出会えた自分に、己が生きた証を託そう、そう思ったのだろうか。…今では答えなんて判りようも無いが。
 ただひたすらに。
 鏡子は、魔鏡をぎゅっと抱きしめた。
 あの指の感覚を思い出し、お股をきゅんっと湿らせながら。


 終わり
182名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 18:03:35 ID:fuKroDIB
3球目に外角真っ直ぐが来る
逆らわずに打て
183名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 23:52:17 ID:jk4hi5cj
>>181
GJ!!!
頑張れ!こっちはこれから忙しくなる
184名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 13:45:18 ID:NOnPk1kJ
乙!!!
185天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:24:20 ID:dyOHiq9d
 皆様、感想ありがとうございます。

※これよりSSを投球します。見送る方はNG指定をお願いします。
186天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:25:44 ID:dyOHiq9d

 人の力では、どうにもならないことがある。
 幾らもがいて、泣き叫んで、呪った所で。一切、力及ばず変えることが出来ない、既にさだめられたこと。
 それを、運命、って。言うんだそうだ。


『烙印』


 それは、ある日の夕方。女子寮に帰って来た時のことだった。ん…? 寮母さんが、入口に立っていて。誰かを待っている様子。
「ああ、来た来た。胡蝶ちゃん、鏡子ちゃん」
「はぁーい。行こうよ、呼ばれてるよ。胡蝶」
「うん」
 胡蝶。菊坂胡蝶。それが私の名前だ。寮のるーむめいとである鏡子、大切なお友達でもある桜見鏡子に促され、私は軽く駆け出す。
「胡蝶ちゃん」
「はい」
「その、お客様がみえられてるのよ。胡蝶ちゃんに」
「はい?」
 誰だろう。私の知り合いなんて、実はあんまり多くない。
 …
 まあいいか。とにかく、お客様と言うのなら。
「応接室にいらっしゃるから… 案内するわね」
「はい。…ごめんね、鏡子。先に、お部屋に行っててくれる?」
「うんっ、了解であります〜 >∇<ノシ」
 鏡子はおでこをきらんとさせて、私に手を振りつつ廊下を歩いて行った。さて。お客様なんて。一体誰だろう。
 …
187天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:27:38 ID:dyOHiq9d

「お待ちしていました」
 腰掛けていた猫足の洋椅子から立ち上がりつつ、その人は言った。かっちりと背広に身を固めた、男の人。
 私より、少しだけ歳上のように見える。顔立ちは、まあ整っている部類だろう。丸い眼鏡をかけている。
 背は私よりずっと高い。天井に付きそう。
 寮母さんはその人に一礼して、部屋の戸を閉め出て行った。…この部屋に、二人きり、だ。
「貴女が、菊坂胡蝶さん、ですね。いやあ、写真よりずっとお美しい」
「あのう」
「はい」
「失礼ですが… どちら様、でしょうか」
「ああ、いけない」
 苦笑いを浮かべながら、男の人、青年は言う。
「自分の名は、齋藤兜率(さいとう・とうそつ)と言います。よろしくお願いします、胡蝶さん」
「は、はい、菊坂胡蝶、です…?」
 ?
「家は薬種問屋を営んでおりまして。自分も中学に通う傍ら、手伝いなどをさせてもらっております。ははは」
 ???
「あの」
「はい」
 齋藤と言う…彼はにこやかに答えた。私は続ける。
「私を、ご存知なのですか? それと、どういった御用なのでしょうか?」
 そうだ。私はこの人を知らない。なのにこの方は、随分親しげに微笑み、話し掛けてきている。
 何なのだろう?
「ああもう、また失敬なことをしてしまいましたね。すみません。まずは、座って話しましょう」
「はい…」
 齋藤兜率、と名乗った青年の向かい。モダンな装飾が施されたテーブルを挟んで、私も椅子に腰掛けた。
 彼はわざわざやって来て、椅子を引いてくれた…
「それで、用件なのですが」
 齋藤氏は切り出した。じっと聴く、私。
「自分たちの婚礼の日取りなどについて、色々と相談したかったものですから。まずは正式に、使者を遣わすべき所なのでしょうが」
 ちょっと、待った。
「気が逸り(はやり)、居ても立ってもいられず… 直々に来てしまいました」
「…は」
 はいぃ? 今、何て? 何? ええ?
「婚礼ですよ。自分たちの。ああ、楽しみだなぁ。さぞかし白無垢が、いや、洋風なドレスも良いか… ごくっ」
 長く喋ったせいだろうか。彼は台詞を言いつつ、唾を飲み込んだ… いや、何を言っているんだ、この人。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「?」
 私は思わず立ち上がっていた。後ろで椅子が派手に倒れたが、気にしない。
「何を仰っているのですか? その、婚礼とか、私は、失礼ですが、貴方のことは」
「あーあー」
 齋藤氏は合点がいったようにうなずいた。手までぽんと叩いて見せる。
「いや、また失礼しました。あまりにもお美しく、あまりにも嬉しかったものですから、つい先走ってしまいました。さあ、お座りください」
「…」
 倒れた椅子を、また、わざわざ直しに来て。再び私に座るよう促す…
 …
「順序だてて、お話するべきでしたねぇ」
 そう言って、彼は話し出した。
 …
188天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:28:51 ID:dyOHiq9d

「貴方のお父様のことから、ご説明しますか」
 ゑ?
「…お父様、ですって?」
 私は。芸者の子だ。お母様に、大切に、大切に育ててもらい… この女學にまで、入れていただけた。
 …お父様なんて、最初からいなかった。顔も、名も。何も知らない。訊く気は毛頭無かったし、ぺらぺらと教えられることも無かった。
 ただ、いつも何処か儚げに微笑む、お母様だけが居てくれたら。それで、良かった。そのつもり、だった…
 なのに、この人は。何を言い出すんだ。
「お父様の事は、御存知ありませんか」
「…ええ」
 私は淡白に答えた。
「失礼ながら、貴女は芸妓の娘。本来なら、良家の子女のみが通うこの女學には… 近付けもしない身分です」
 ぎりっ。思わず、そう言われるのは慣れてはいるが、それでも思わず唇を噛んだ。
「学費だってけして安くは無い。貴女のお母様が逆立ちしたって… 本来、貴女は… 通えるハズがないのですよ。ふふ」
「何が仰りたいのですか!」
 私は… 柄にも無く激昂してしまった。
「事実です」
「…」
 お母様を侮辱するのなら、この方を引っ叩いてやる。そう思っていると。この実に失敬な齋藤氏はこう続けた。
「総ては… 貴女のお父様のお力です」
「…え」
 どうやら話は、核心に… 私の好む好まざるに関わらず、近付いてきたようだ…
 …
189天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:31:25 ID:dyOHiq9d

「貴女のお父様は、華族です」
「は」
 はい?
「その名を松平某と言い… 著名な昆虫学者でも在らせられます」
 何を言ってるんだろう。
「妾の子とは言え、仮にも自分の娘。学者としても、高い教養はあって欲しい… そう言うお考えの下、貴女をここに通わせているそうですよ」
 …そんなことって。
「ですがこの方、若い時分より中々の豪遊家でもありましてね」
 …い、いや。嫌だ。聞きたくない。そんな私に構わず、齋藤氏は言う。
「十数年前、とある芸者に随分と入れ込んで。足繁く通いつめ、やがて… 一夜の契りを交わした…」
 やめて。お願い。
「それが、貴女のお母様です」
 あああ。
 私には自分の血の気が引く音が、はっきりと聞こえた。
「ま、それだけなら、よくある話です。貴女のお父様はご自分の家庭を持ちつつ、一方で良い旦那衆の一人でした」
 でした?
「学者としては中々に優秀な方なのですが… 何分放蕩に過ぎた。近頃では、家計は火の車になっているそうですよ」
 …
「そこで、お父様は考えた」
 …
「そうだ、自分には、外に可愛い娘がいたっけ… 定期的に花代を、生活費を仕送りしている… その母親から様子を聞く限りでは」
 …
「素直な良い娘に育ったようだ…」
 …
「この娘を、嫁がせよう」
 …?!
「有体に言えば、政略結婚… になるのでしょうか。貴女のお父様と自分の父は、旦那衆仲間の悪友同士でしてね」
 …
「話を持ちかけて来られたのです。丁度自分の父も、自分にそろそろ嫁を迎えたいと考えていた所で」
 …何だか、話が見えてきた… 凄く嫌なことなのだが。
「松平家への融資と引き換え、と言う条件で。自分の父は御輿入れを快諾しました。父も写真を見て、貴女を大層気に入った様子です」
 ああ。
「写真も中々でしたが、実物がここまでの美形とは… 正直、動悸が鳴り止みません。ははは」
 …
 何て、こと。何てことなの。自分の及び知らない所で、そんな事実が、そんな事柄が蠢いていたなんて。
 私は、思わずこう言っていた。
「…帰って」
「は?」
「もう、帰ってくださいッ!」
 齋藤青年は、ぽかんとした顔になり、やがて面白そうに笑った。
「まあ、驚かれるのも無理は無いでしょう」
 そして。
「流石に、唐突すぎましたからね。それは、失礼をば致しました」
「…」
「ですが」
 にやりと下卑た笑いを浮かべた。この人の本性が垣間見えた気がした。
「貴女は、この僕のモノです。既に、ね」
「…!」
 にたにたと嫌らしく笑って。
「今日はこれで失礼します。そうそう、婚礼の事ですが…」
 …
「こちらで決めた方が良さそうですね。貴女はそれに従うだけで良い。いや、実に簡単なことでした。失敬失敬」
 言いつつ、この下種な青年は立ち上がる。
「いやあ、初めての夜が愉しみで仕方ありません」
 この人は、何を言っているんだろう。そしてこう続けてくれた。
「んじゃ、僕は行くよ… 『胡蝶』」
 実に朗らかに笑いながら。青年は私の肩をぽんと叩くと、部屋を立ち去って行った。後に残された、私。
 そんな私の足元に。数滴の雨が零れた。
 …
190天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:34:21 ID:dyOHiq9d

「さいっていですわッ!!!」
 鏡子が寝巻き姿で激しく怒っていた。
「新月は何時だったっけ、静」
 巴お姉様も激しく怒っていた。
「…何をする気ですか姉様」
 静お姉様も怒っていたが、ツッコミは忘れなかった。
 その日の、夜だった。私と鏡子の、寮の部屋。
 声は出せず、正座したまま、ただぽろぽろと涙を零す私を前に。三人は寝巻き姿で憤っている。
「胡蝶を何だと思っているの!? 仮にも、その、事情は有るんだろけど、自分の娘なんでしょう?」
 鏡子が私を抱きしめた。まだ制服から着替えていない、そんな気力は到底起きない状態の私を。
「しかし、何だ…」
 巴お姉様が腕組みして言う。
「松平、と来たか。世が世なら、お姫様(おひいさま)じゃない。胡蝶」
「姉様」
「あ… 胡蝶、ごめん…」
 静お姉様にたしなめられ、巴お姉様は頭を掻いた。
「いえ、いいんです… お姉様方」
 私はつぶやく。
「でも胡蝶、どうするの? そんな最低男と結婚だなんて」
 鏡子が尋ねてくる。
「どうする、たって」
 どうしよう。わからない。おそらく、お母様にも話はもう届いているはずだ。
 そのお母様から何の連絡も無い。無い… と、言うことは。
 …
「とにかく、皆と話してみましょう。特に、晶子さんと小梅さんに」
「静お姉様」
「三人寄れば文殊の知恵、と言いますが… 殿方とのことになると、流石に難しいですわ。私達だけでは」
「…」
 それも、そうか。
「…お父様に、振り回される… か」
 少し暗い顔で、巴お姉様がつぶやいた。
「嫌だよね、そーゆーの」
 やけに。実感のこもった言葉だった。
 …
191天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:37:32 ID:dyOHiq9d

「結婚、ですか」
 晶子お姉様は、心底驚いた様につぶやいた。
「け、けけけ、結婚しちゃうんですか胡蝶ちゃん?!」
 小梅お姉様が続く。
「判りません… 判んないんです…」
「それで、皆に相談したくって、さ」
 私に代わって、巴お姉様が言ってくれた。
 翌日の、放課後。櫻花會の部室… という名の半ば物置小屋。いえ、実際そうだったのだけれど。
 とにかく、私を含めた九人全員が、いや、十一人だ。監督であるアンナ先生はともかく。何で記子さんが?
「乙女の危機、力を合わせるのは当然じゃない!」
 はぁ。…まあ、それはともかく。
 このメンバーの中で許婚がいる、のは。先にお名前の挙がった晶子お姉様と小梅お姉様だ。
 そう言えば、何でアンナ先生は未だ独身なのでしょう?
「それは、大きなお世話小さな不親切でーす」
 はいぃ。
 …小梅お姉様と許婚の三郎様は、傍から見ていてもすごく仲の良い… あまりに微笑ましくてこちらが照れてしまう位だ。
 一方、晶子お姉様と、その許婚の荘介様は… かなり険悪なむーどになっている、と鏡子から聞いている。ううむ。
 それでも、お二方とも許婚の有る身。私のこの問題の、良き先達になってくださると嬉しいのだけれど。
「兎に角」
 アンナ先生が先陣を切った。
「女性をモノのように扱う… 女性の社会進出を謳うこの大正の世に、あるまじき行為だ。とワタクシは思います」
 それに続く形で。小梅お姉様が。
「うちは、お父さんが決めたのだけれど。その… 三郎さんは良い人だし、えっと…」
「………」
 元々赤い頬を更に染める小梅お姉様に、何やら複雑な表情の巴お姉様。
「結婚する、ことに、不安が無い訳じゃないけど。だけど、それで良いと思う。でも。…胡蝶ちゃんのはちょっと違う気がするよ?」
「そうですわね… 政略結婚、ですか。嫌な響きです」
 晶子お姉様もお顔を曇らせる。
「けれども、親が決めたこと。従うつもりです。ですが、荘介様に、負けたくはない。できるなら、わたくしを認めていただきたい」
 一息つく。
「実を言うとその一心で、野球を… 始めたのですから」
「…」
 私は何も言えない。晶子お姉様は続ける。
「しかし、胡蝶さんの場合は… お金のため、だなんて………」
「…」
 私は。いったい。何なのだ?
 この歳まで、母一人娘一人で暮らしてきて。いきなりやんごとなきと言う父親の事を知らされたと思ったら。
 実質の、身売り… そんな。そんなのって。
「薬種問屋の齋藤… 仕事は堅実とのことですが、何と言うか… あまり評判は良くないですわ」
「結婚、ですか… 研究第一の私には、想像も付きません」
 皆があれこれと相談する中、段々何も聞こえなくなってきて。自分が椅子に腰掛けたまま、深い深い奈落の底に落ちてゆく。
 そんな錯覚に囚われた。総てが遠く、自分とは無関係な… 只五月蝿いだけの、ノイズに、聴こえてきた…
「…よ」
「え? 何? 胡蝶?」
 鏡子が鏡のようなおでこを曇らせて尋ねてくる。次の瞬間、私は、こう叫んでいた。
「勝手だよ… みんな、全部、勝手だよッ!!」
 驚いて静まる皆。わたしはなにをいっているんだろう。
「ちょっ、こ、胡蝶!」
 私は、訳の判らないことを。自分でもよく判らないことを叫んでしまって。部室を、飛び出してしまった…
 …
192天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:41:00 ID:dyOHiq9d

 何処をどう歩いたのだろう。何時の間にか。
 周囲をぐるりと見渡せる… 緑の樹々生い茂る、小高い丘陵にやって来ていた。吹き抜けるそよ風が心地いい…
 あっ。東屋が、あった。
「…」
 夕刻の空。ほんのりと紅くなり始めて。歩き疲れた私は、その木製の長椅子にぐったりと腰掛ける…
「よろしいかしら?」
 いきなり声を掛けられ、驚いた。
「えっ?」
 このご時世には珍しい、洋装の… 女物のスーツを着こなした、一人の女性が立っていた。何時の間に。私のすぐ傍に。
「え… ええ。どうぞ…」
 長椅子には十分過ぎるほどの余裕がある。洋装の女性は腰掛けた。少しだけ、離れた。絶妙な距離の位置に。
「私は。…貴女の、お目付け役です」
 はい?
「な、何の話です?」
 思わず訊く。
「伝言が、ありまして。それと、先日の件について… 個人的に、少々お話したくなったものですから」
「伝言? 先日… !!」
 まさか。あいつの。
「ええ。私は、齋藤の家の者です。御輿入れのその日まで、貴女の身にコトがあってはいけませんので」
「…」
「陰ながら、見張らせて頂いておりました」
「…」
 あの齋藤と言う男の部下、ということ? 自分でも気付かぬ内に、睨みつけていたらしい。女性は、ふっと笑い。
「そんなに眉を吊り上げないで。せっかくの美貌が台無しですよ」
「…それで、そのお目付け役サマが、一体何の御用でしょうか」
「ああ、嫌われてしまったわね」
 困ったように微笑みながら。
「主は、兜率様は。確かに嫌な人物かもしれません」
 へ?
「ですが私にとっては主。その命は絶対です」
「…」
「その主からの伝言です」
「…何でしょう」
 睨んだまま訊く。どうせろくなことじゃ…
193天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:42:19 ID:dyOHiq9d
「野球などと言う粗野なもの、さっさとお止めなさい。大切な身体に傷がついたら大変だ、と」
「!!」
 な、な、な。
「か、勝手な… 自分勝手なこと言わないで!」
 身体がわなわなと震えた。
「…胡蝶さま」
「名前を呼ばないで!」
 長椅子から立ち上がり、私は絶叫した。
「…」
「私から、野球まで奪うの? 私の総てを、奪い去るの? 呑み込んでしまうの?!」
「…」
「嫌よ、イヤ。そんなの嫌ぁッ!!!」
 何時の間にか、また涙が零れていた。私は泣きながら、お腹の中に溜まっていたものをぶちまけた。
「小さい頃から、ずっと。芸者の娘と言われ続けて。それでも、女學に入れて。陸上を頑張って、それでこれからは、野球を頑張ろうって」
「…」
「それが、何よ! 急に父親だの、結婚だの。お金のため? 笑わせないでッ!! お母様がそのお金を手にするために、どれだけ、どれだけ…」
「…」
「どれだけ… ぐすっ」
 もう、声にならなかった。
 ひたすら嗚咽する私を。洋装の女性はそっと、優しく抱きしめた。
「…?」
 何で?
「私の名は… 松虫と申します」
「え」
「長いお付き合いになるでしょう… 今後とも宜しく、お見知り置きを」
「…」
 抱きしめられたままだ。香の匂いがする。何だか、お母様の匂いの様。
「…おなごは、辛いものですね…」
「えっ?」
 思わず顔を上げ、見つめてしまう。松虫と名乗った女性は、洋装に合わせ、短めでモダンな髪型の彼女は、一礼して。
「今は、今は。耐えてくださいませ… では」
 何時の間にか濃くなっていた夕闇の中に。音も無く消えた。
 消えた…
 …
194天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:44:11 ID:dyOHiq9d

 何日か後の、日曜。女學はお休みだ。
 私は… かの齋藤氏と、らんでぶーしていた。
「お互いのことを、もっと良く知っておくべきでしょう。長い付き合いになるのですから。はっはっはっ」
 という、齋藤氏の提案によるものだ。もっとも、私に。断る、と言う選択肢なぞ… 最初から無かった。

 …
 そんな二人の後を、尾いてゆく(ついてゆく)謎の一団。…櫻花會一同+アルファだ。
 有事の際のため、晶子はお抱え運転手つきの自動車まで控えさせていた。…いた? え、そこまでする?
(あ、あの、これってまずいんじゃ?)
 何故か防空頭巾姿の小梅。変装のつもりだろうか。どちらかと言うと、妖怪・雪ん子のようだ。
(いいんだっ!)
 アヤシイ男装… すーつ姿の巴。色眼鏡までかけて、怪しさったらこの上ない。
(らんでぶー中、間違いがあっては一大事ッ!! 何か有ったらあの馬鹿ボンボンをぶった斬る!!)
 言いつつ、明らかに洋装には不似合いな、腰の日本刀に手をかけて。
 他の面子も、粉砕バットや硬球や箒やキャメラを手にし、ミョーに殺気だって… いや一名ほど、ミョーにシャッターチャンスを狙い嬉しそうな…
「君達」
「何だっ… って、え」
 日本刀に手をかけていた巴は、物々しい一団は。自分達に呼びかけた相手を見て青くなった。
 …一人の警官が立っていた。
 …
195天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:45:48 ID:dyOHiq9d

「さて、食事は何処が良いかなあ」
 さも嬉しそうに齋藤氏… いや、向こうが呼び捨てなのだ。こちらもそうしよう… 兜率は、言う。
 女學の正門前まで、自家用車でわざわざ迎えに来てくださいまして。所は銀座。今は車を降りて、二人だけで歩いている…
 因みに私は、わざと制服で出てきてやった。何枚も無い他所行きの私服なんて、勿体無くて見せてやるもんか。
 あちらは、この間とは違う背広姿だ。一応サマにはなっている。それは認める。ふんだ。
「おや、顔色が悪いですよ?」
 はっ。お前のせいだ。
「そうそう、銀座松屋に、フルーツパーラーが出来たのですよ」
 ふうん。へー。
「僕は、甘いものに目が無くてね… 特に…」
「…」
「鉄かぶとが… 西瓜が、好きなんだ…」
「えっ?」
 何処か遠くを見るようにつぶやいた。意外な、答え。すいか、何て単語が、この若旦那の口から出るとは思わなかった。
「あの瑞々しい素朴な甘さが、ね。おかしいかい?」
「いえ、そんな」
 何だろう。思いがけない言葉を聞いた気がする。何でそんな庶民的な、急に親近感…
 待って。騙されちゃいけない。相手は海千山千の商人(あきんど)だ。口八丁手八丁はお手の物だろう。私は頭をぶんぶん振った。
「どうしたんだい?」
 髪を揺らした私を、物珍しげに見る兜率殿。
「い、いえ。何でも有りません」
 嫌な奴、だけれど。でも、ちょっとは。良い所、有るのかも… そう、思った…
 …
196天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:48:20 ID:dyOHiq9d

 移動のため、車に戻った私達。後部座席に乗り込む。
「れでぃーふぁーすとです」
 その言葉に、従って。私が前を見て右奥、彼は左ハンドルたる運転席の後ろ、左奥。
 ばたん、とドアを閉めて。…?
 車は動かない。兜率も、指示を出さない。華美な内装の、ふかふかな椅子。傍らには、小さなお酒の瓶が並ぶ戸棚。
「食事の、ことだけれど」
「…はい」
「食べたいものが、あるんだ」
「…はい?」
 何だろう?
「君を…」
「?」
「君を食べたい」
「!」
 言うや否や彼は私のセーラー服の両肩に手を掛け。強引に… 唇を重ねてきた。
 …壱回の表が始まった。
「…やめてくださいッ!!」
 彼の無理やりな接吻を、やはり無理やり私は引き剥がした。
「さ、最低です!」
 正直な感想。かなり大きめとは言え、それでも天蓋付きで狭い車内。扉には鍵が掛けられて、逃げる場所なんか、無い。
 どうしよう。
「運転手さんっ」
 私は居合わせたその人に声を… !?
 帽子を目深に被っていて、これまで気付かなかったが。振り向いたその人は。松虫と名乗った女性だった。
 彼女は少し困ったような顔を見せると、また、無言で前を向く。ああ。絶体絶命か… そして、兜率と言う最低な男は言った。
「もう、我慢できないんだ…」
「…」
 私は冷たく一瞥する。そんな私に構わず、彼は自分の股間を示す。そこは大きく膨れ上がっていた。
「…」
 足先で蹴り上げたら、思い切り踏んでやったら。どんな顔をするだろうか。ふん。
「胡蝶… いや、胡蝶さん」
 ? 今度は何? 急にさん付け?
「僕は… 僕は。実は… 童貞なんだ」
 は?
「女の子と、まともに口を利いたことなんか、これまで無かった…」
 …
「学校は、ずっと私立の男子校で。君の話を聞いて。君の写真を見て。僕は凄く興奮した… どきどきした」
 …
「こんな、こんな可愛い女の子が、お嫁さんになってくれたら、どんなに嬉しいだろうって、考えて」
 …
「幸せな生活を夢見て、夜も、眠れなくなった…」
 …はっ。そのモノをおっ立てて、ですか。
「この間は、ううん、今日も、今まで、ごめんなさいッ!!」
 ええ?
「その、君と仲良くしたいのに。お嫁さんになって欲しいのに。話し方が、判らなくて」
 …
「あんな強がりを、あんな酷いことを、言ってしまった」
 ………
「本当に… ごめんなさい!」
 私の他に… 松虫さんはともかく… 人目の無い空間だから、だろうか。
 御曹司たる彼が、彼が。椅子に頭を擦り付けて謝った… これはまた、何の悪い冗談だろう。だけれど。
 私は。彼の次の言葉にどきりとした。
「君と、君と。一生… 添い遂げたいんだッ!!」
 再び顔を上げ、こちらをうるうると涙混じりに見つめる瞳の光には… 嘘は感じ取れなかった。
 …
197天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:50:25 ID:dyOHiq9d

 どうした、ものだろう。困ってしまった。いけ好かない若旦那だと思っていたその彼が、土下座して謝っている。
 はて、さて。とに、かく。
「あの…」
「…はい」
「その、お顔を上げてください… 困ります」
「胡蝶さん」
 困惑しつつも声をかけた私に、彼は顔を上げ、女の子のような不自然な横座りで、こちらを見つめてくる。ああ、もう。
「…女々しいですよ。仮にも殿方でしたら、きちんと… ちゃんと堂々とお座りくださいな」
「は、はいっ!」
 言葉通りに、素直に座り直した。…何だか、可笑しい。ふふ。
「胡蝶さん?」
「あ、いえ」
 思わず笑ってしまった。何だか、肩の力が抜ける。
「おかしな、人ですね」
「胡蝶さん…」
 不意に、ある言葉が浮かんだ。

 運命。

 さだめ、か………
 ようし。私は、改めて眼鏡の青年を見つめた。
「齋藤様」
「…兜率、と呼んでくれて構いませんよ」
 彼は言う。そうか。
「では、兜率様。お願いが、あります。一つだけ」
「…はい」
 兜率も改まった瞳でこちらを見つめた。私は、言う。
「…野球は。野球だけは。続けさせてください」
「胡蝶、さん?」
 意外な言葉を聞くかのように彼はつぶやく。
「あんな乱暴な遊び…」
「遊びじゃありません!」
「!」
 驚いた様に眼鏡が揺らぐ。
「大切な、大切な… 私のお友達との、お姉様方との。大切な絆なんですッ!! だから、だから!」
「胡蝶さん」
「だから。その代わり、それを。認めてくださったのなら」
 一息ついて。
「これも、これも運命、なのかもしれません…」
「…」
 思い切って、言った。
「私を… 私の総てを。貴方に、あげます…」
 壱回の裏が始まる。
 …
198天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:53:45 ID:dyOHiq9d

 私は腰掛けた状態でつついと近付き。そっと、彼の顔を両手で包む。そして。
「んくっ…!?」
 くちづけを、した。さっきとは違う、優しくしっとりとした… 接吻。彼の背骨が、容易にとろけるのが判った。
「ふふ」
 微笑んで、舌を差し込む。殿方の基本的なあしらい方は、お母様に教わっていたりする…
 どうすれば、心地良く… イカせられるのかも。大きく膨らんだ彼の股間に、右手を伸ばして。
「それで、お答えは… どうなのですか?」
 ちゅぱ。唇をそうっと離して、こすりあげる。
「や、野球、ですね… あ」
 右手の速度を上げる。こしこしこしこしこ。
「わ、わかり、ました… それは、み、認めます…」
「!」
 やったあっ!!
「う、う…」
「あら、もう…? もう少し辛抱できませんの?」
 小悪魔のように微笑んでみる… とは言うものの、私も初めてだ。どきどき…
 なのに身体は、ごく自然に次の攻撃に移っていた。
 背広の前を開き、ベルトを緩めてあげて。ファスナーを下ろすと。洋物の肌着から、元気の良いムスコさんがこんにちわ。
「あ、あ…」
 美味しそうな、殿方の匂いが… 私の脳髄をもとろけさせる。素直に、あ〜ん、ぱくっ。
「あうう!」
 童貞だ、という兜率様。びくっと仰け反った。あああん、可愛いよう。私の口撃はまだまだこんなものじゃない。
 半分皮を被った、敏感な亀頭の先端。おつゆが溢れていて。舌先で注意深く剥いていく。右手で肉茎を、左手で二つの睾丸を。
 優しく苛める。
「も、もうダメ… 出ちゃうよう…」
「我慢しなさいっ。オトコノコでしょう?」
「そんな、あっ」
 剥けた♪ 流石にお風呂で綺麗にしているのか、恥垢はそんなに溜まっていない。醍醐味のあるそれを美味しく嘗め取る。
「お、お願い…」
 兜率クンが情けない声を出す。
「んー? 人にモノを頼む時は?」
「お… お願いしますっ! お口で、お口で吸ってくださいっ!! も、もう、我慢、ああ!」
 ふふふふ。私は微笑みながら、ぱくんと咥えてあげた。いきなりトップスピードで上下運動を… あら?
 舌の上で、亀頭が爆発した。びくびくと痙攣しつつ、勢い良く精液が… ねとねとしたそれが口中に注がれる。
 …
 ごっくん。とろりと美味な、総てを飲み干して。自分の石竹の唇を、白く汚れた舌でぺろん。
「さ、まだまだこれからですよ。次は、兜率様の番です…」
 弐回の表だ…
 …
199天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:57:28 ID:dyOHiq9d

 広めな後部座席、余裕に寝転がれる。そこに、押し倒された。制服の上から、さわさわとぎこちなく触られる。本当にぎこちない。
「…もう」
「す、スミマセン…」
 私は自分で、セーラーとスカートのファスナーの位置を教えてあげる。彼は壊れ物でも触るかのように、ゆっくり金具を下ろし…
 ああもう! じれったい!
「自分で脱ぎますっ!」
「え、ええ?」
 ぱぱっと手早く、制服を一気脱ぎした。下着姿になった私に、兜率クンのチンポは再び元気良く勃ち上がる。
「さあ… 後はお判りですよね。…ささ、召しませっ♪」
 ごくり。唾を飲み込む兜率クン。おずおずと、胸に触れてくる。その手を掴んだ。
「こうです、こう!」
「は、はひぃ…」
 強制的に胸を揉み解させられて、彼は興奮しながら涙目だ。その落差がとんでもなく… 可愛い。
「うふ」
 彼の右手を、私の股間に持ってゆき。割れ目の位置まで、開き始めた花弁まで誘導して差し上げる。
「此処に、挿れるんです。貴方のものを」
「そ、そこが、おまんこ…」
 つつつ。鼻血を流す… ああああ、もう。ホントに初めてなんですのね。ハンカチを取り出し、そっと拭う。
「ほら。脱がして、嘗めて、ぬるぬるに解してから、挿入するんですよ。でないと…」
「で、でないと?」
 兜率クンは鼻を押さえながら尋ねる。もー。これだから童貞はっ。
「私もハジメテなんです! 濡れてないと痛くて、受け入れられないでしょう!」
「はいぃい」
 彼は私の指示通り、どぎまぎしながら胸当てとズロースを脱がし、…靴下は脱がさないで… 大きく広げてあげた脚の間に頭を入れて。
 従順な飼い犬のように、ぺちゃぺちゃと私のまんこを嘗め始める。うふふ、最初の勢いはどうしたんでしょう。本当に可愛くて仕方がない。
「あ」
200天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 06:59:16 ID:dyOHiq9d
 びくっ。彼は私のクリトリスまで嘗め始めた… そ、そこは、さすが、に、と、とけちゃ…
「あああああああん!」
 しょおぉおおおお。…や、やだ。思いがけない彼の舌遣いに、お漏らし… しちゃった。
「胡蝶さん… 胡蝶ォ!!!」
 激しく勃起し脈打つ、彼のペニスが。わたしのまんこの入口に、押し当てられ。
「や、柔らかい… あったかいよぉ… お、女の子の、からだっ!」
 堅い亀頭が、慎重に、でも確実に、膣内に挿入されてくる…
「!」
 途中で、処女膜に引っかかり。彼は力を込める。…ぶつりっ。意外に力強く、彼は男に… そして私はあっさり女、に。なった…
「ああああ」
 私も流石に感じ始める。異物感はやがて快感へとすんなり変わり、自慰なんか比べ物にならない程の悦楽が私達に押し寄せる。
「胡蝶、こちょうぉッ!!」
「兜率様… とーそつサマぁ!!」
 私達は互いに腰を振り合い、くちづけを交わし、舌をぴちゃぴちゃといやらしく絡め、柔らかかった玉袋がきゅっと硬くなり、クリちゃんがコリコリ…
 初めて、なのに。まるで獣のような… 性交。
「う」
「あっ」
 彼が達した。少し遅れて、私もこれまでで最高の絶頂を迎えて。

 どっぴゅん!

 どく、どく、どく… 私の子宮に注がれてゆく子種。あああああん。幸せだ…
 お母様、あなたも。こんな風に私を創られ、産むことを決意されたのですか。
 …
 今なら、判る気がします…
 …
「さ、て」
「え?」
 柔らかくなり始めたペニスで繋がったまま、私と兜率様… ううん、未来の旦那様は乳繰り合っていた。
 色々、行き違いや、誤解や、喧嘩があったけれど。
 こういう運命も、悪くないかもしれない…
「ささ、弐回の裏の開始ですよ♪」
「えええっ。も、もう出な」
「若人が何を言うのですかっ! 若い内はとにかく回数っ、ですの!」
「ひええええええ」
「野球は九回まで… 時には延長戦もあるのです♪」
 旦那様が情けない声を上げる… 私は気にせずペニスを咥え…
 銀座の片隅で、路上駐車された大き目の洋車。天蓋付きで、その窓は閉められ。内側にはカーテンまで付いている。
 そんな車が、またぎしぎしと激しく小刻みに揺れ始めた。
 …
201天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 07:01:49 ID:dyOHiq9d

 こうして、順番は多少前後したのかもしれないが。私達は結ばれた。
 お母様。
 私は、胡蝶は… きっと幸せを、掴みとって見せます! 旦那様の手綱も、しっかり握って!
 …

「これで良かったのかい、松虫?」
「ええ」
 齋藤家、兜率の部屋。らんでぶーの数時間後。まだ興奮した表情で、兜率は言った。
「中々お見事な演技でございました」
 ふふ。悪魔のような微笑み。
「どきどきしたよ… でも、とっても気持ち良かった… 松虫とはまた違う味で」
 大きな机に両肘をつき、さも愉しそうな兜率。
「それに、美味しいマクだったし… 童貞なんて嘘をついてしまったけれど、一週間禁欲した甲斐があったよ。長かった…」
 天然な微笑みを見せた。
「うふふ…」
 松虫がその隣に寄りそう。
「これで齋藤家は、松平の血を取り込めますわ。一層の箔が付くのです」
「ああ」
 話す松虫に、兜率は応えて。
「あんなに可愛い娘、どうしてもモノにしたかったんだ。でもこのままじゃ、お金で買ったようで… 嫌われてしまいそうで」
 ふふ。松虫が微笑する。
「兜率様から、お話を受けまして。それで少々強引とは思いましたが、この度の篭絡術を考えさせていただきました」
 兜率も笑う。
「最初にワザと嫌われて、次に少し良い所を見せて… 最後は泣き落とし。確かに強引で不安だったけれど、結果は大成功だったね」
 子供の様に無邪気な、でも何処か残酷な笑みを見せる…
 …
「それと、あの娘…」
「んー?」
 悪戯っぽく笑う松虫の尻を撫でながら、兜率は尋ねた。
「神輿は軽くて派手な方が良いですからね。あのお馬鹿なお人形さん、もう少し着せ替えて差し上げないと」
「そ、そうかな? 僕は西瓜のように、純朴で可憐な少女も好みなんだけれど」
「まあ。ではこの手は何なのですか?」
 何時の間にか、松虫の下半身は露わになり、くちゅくちゅと秘部に指を差し込まれている…
「松虫は松虫、あの娘は… 胡蝶は胡蝶さ。はははは」
「ふふふ… いけないお方」
 兜率は己がスーツのファスナーを下ろして…
「そうそう」
「?」
 激しく腰を抽送しつつ、松虫の独り言に不思議そうな顔を見せる兜率。
「野球の件… よろしかったのですか? あれは計算外でしたが」
「ああ、それか… うっ」
 ぴゅるりと射精しつつ。
「それ位の我儘は、聞いてあげるさ。僕はそこまで器の小さな男じゃないよ」
「まあ、流石は兜率様…」
 密談を交わしつつ、人の姿をした悪魔たちの宴は続く…
 …
202天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/14(金) 07:05:37 ID:dyOHiq9d

 運命、か。それを司る神がいるのだとしたら。何と皮肉屋で、そして悪意に満ちた… 演出家なのだろうか。

 胡蝶は鼻歌混じりに、今日も野球に汗を流していた。
 櫻花會の皆には、女學を卒業したら… すぐに結婚する、という旨を伝えた。当然、全員ぶったまげていたが。特にアンナ先生。
 それでも、野球は続けられる…
「いっくよー、きょうこーっ!」
「うんっ!」
 自分の運命を自分で切り開いた、そう、信じ込みながら。
 胡蝶は白球を投げた。青く澄んだ、空の下で。
 何者にも負けない、煌きを。揚羽蝶の鱗の如き、鮮烈なる輝きを放ちながら。
 その羽根が大きければ大きいほど、蜘蛛の糸は嫌らしく強固に絡み付くことを知らずに。


 終わり
203名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 07:43:05 ID:AY80YfYb
長い割につまらない
204名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 11:17:55 ID:mUFRcUUK
野球とはそういうものです
205名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 16:32:02 ID:K/f02JGi
藤子・A・不二雄っぽいテイストで面白く読めました
乙です
206名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 20:30:33 ID:08Sx+AYz
原作にない要素に力を入れてくれても、読む方はそんなの求めてないからなあ
207名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 01:43:05 ID:XkEZRoeT
百合っぽいの希望
208名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 09:27:10 ID:B00EerCW
「小梅さん、あなたに相応しい夫は、あの人ではなく私です!」みたいな?
209名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 10:26:19 ID:jXRVn8Bm
今夜BS民は、4話を観るのか。お嬢のお見舞いに行った小梅が、何故かお嬢の部屋に監禁されて...
「私の愛奴(メイド)として一生を捧げていただきますわ(愛)」
210名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 15:32:48 ID:DBjSw/TO
>>207
そういうのはいらない
211名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 01:57:11 ID:8VxtySLT
4話見終わった。百合っぽいの書いてみたいが、ここで良いんだろうか
それとも百合スレ行きかな
212名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 02:08:19 ID:ui7eStH0
最初に百合っぽいとでも注意書きすればいいいんじゃないかと
スレとして始まったばかりなんで雑音はでるだろうが
俺は彼女らが活躍する話ならなんでもおk
213名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 05:37:14 ID:SGlawuTB
小梅のマンコにバット突っ込まれるようなのがいい
214名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 06:23:06 ID:EFALvLFv
>>211
百合スレでもエロは可なので、レズエロなら百合スレへ
でもその行為を男が見てたり、途中から男女3Pになったりはこっち
「殿方との予行演習に女同士で〜」みたいなのは微妙だが、あっちじゃ嫌がられるだろうからこっちが無難かと
てか男が関わったらこっちにしときゃ荒れないはず
215名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 16:22:05 ID:5i1z18U9
同意
216名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 17:55:53 ID:TxDbS57Y
あまり拘らず、玉石混淆上等くらいの気分でいた方が、職人も来やすいし盛り上がるよ。
百合はイヤ、って人が多数派なら仕方ないだろうけど。
217名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 20:26:16 ID:KKM3z8jI
皆様、貴重なご意見ありがとうございました。
お嬢と小梅しか出てこないほのかなエロなので、完成しだい百合板の方に投稿することにします。
218名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 01:22:31 ID:fNubNi/w
その方がいいね
219名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 20:15:31 ID:IYNv3WUq
女同士の恋愛要素皆無のアニメで百合とかね
220名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 07:34:52 ID:qP9GlzEx
皆無じゃないだろ
221名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 09:03:50 ID:HydrVRms
どう考えても、皆無ではないなww
222名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 14:47:13 ID:TD8WMZ/a
いや皆無だよ
百合厨が勘違いしてるだけ
223名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 17:32:00 ID:8d02VZGl
禁止事項をちゃんと明文化しておいた方がいい
まず百合が出たけど他には?
224名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 18:30:58 ID:/5cZ2q88
百合厨フィルター(笑)
225名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 20:45:08 ID:M/Lkr8qP
オリキャラ禁止
226名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 05:59:03 ID:tJQbrxgc
俺はレズ好きじゃないけど、本編でも百合の花咲いてるように見えるぞ

しかしこの時代の女の(特に10代の)貞操観念てどうなんだろ
227名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 18:36:52 ID:6HUgRzh4
百合の花(笑)
最近は女同士が仲良くしただけで百合と言うキチガイが増えたな
228名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 21:30:41 ID:AJlhLc98
百合とオリキャラの他には何を禁止するの?
どんどん意見出してね
229名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 21:46:25 ID:zkDARIvD
原作などの雰囲気からいくと和姦もありえないな
230名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 22:07:28 ID:2GmDHYLt
嫌百合厨が湧いてるなァ。
かなり百合要素が多い作品だと思うがな。
原作も読めよお前ら。

別に百合ばっかりやれとも言わないが、ネガティブなことばっか言ってると寂れる一方だぞ。
231名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 00:07:58 ID:wxkJ2HSP
いちいち燃焼させるのが好きだね百合厨は
この話はもうこれで終わりでいいのに

自分らの居場所あるんだからいちいちここ来て荒らすなや
232名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 02:19:18 ID:TGZwzlRc
百合は専用板があるのでそっちで、オリジナルも控えた方がいい、
しかし、和姦を禁じられると何も書けなくなるぞw
…野球の部室で打棒プレイをしてしまう、小梅と三郎を書いてる途中でありますので
233名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 04:16:28 ID:fH/y5353
>>231
おまえ荒らすのが好きだな
234名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 07:32:16 ID:WyRQzvco
仲良くしろとは言わないが喧嘩はすんな
235名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 21:31:36 ID:7k8qo3R6
贅沢言ってるとまじで過疎るぞ。好みに合わない作品はスルーしとけ。
236名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 22:08:04 ID:eo0y8qO8
もう遅いかもなぁ。
気に入らないジャンルはくそみそに言う風潮ができちゃってるし、
投下してくれてる職人少ないし。
237名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 23:41:42 ID:FoDyBdge
三郎×小梅マダー??
238天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/08/25(火) 03:53:56 ID:nZ06KhpE
書いてますよ〜 色々バタバタしてたので、近日中にはうp予定です
本物の粉砕バットも挿れちゃったりw
239名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 04:15:31 ID:sQqWE+oc
期待してます
240名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 07:01:52 ID:gYNhgAoy
だれか凌辱もの書いてくれ〜
241名無したん@ピンキー:2009/08/25(火) 11:09:55 ID:2pm/aaQo
えーと・・・
すいません ここで聞くことではない話なんすけど
普通のSSとかはどこに行けば良いですか?
それとすこしでもエロ描写あれば ここですか?
242名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 12:03:57 ID:JQ6SI31E
一応、エロ、パロ、板だから、事前に注意書きすればいいんじゃないかな。
例:※このSSはエロを含みません、とか。
それなら読み飛ばす人はそうするだろうし。職人さんは多いほうがいいから、頑張ってほしいです。
243名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 05:32:04 ID:Gcq4087q
<241
とりあえず投下
話はそれからさ
244名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 09:23:21 ID:MIvwatAH
さあ皆さん、野球の練習を始めますよ
245名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 08:47:42 ID:SSUNQG4F
アンナ先生、バットはここであります! と、自分は己が股間を指差して...
246名無したん@ピンキー:2009/08/31(月) 22:55:04 ID:+lUDfnx0
誰かこのプロットでSS書いてくんなまし。
非エロですが…
◎主人公は桜花会の誰かの孫、或いはアンナ先生の曾孫、趣味は「ノートPCに歴史の年表書き込み。」
(当人は現在生存、しかし他の娘達全員は戦中・戦後の動乱によって…)

◎主人公、あるプロ野球観戦でホームランボールが頭に直撃して精神体だけ
大正時代にトリップ出来る能力入手(夢幻の戦艦大和のクルスと似たような能力)

◎後に「身につけた範囲での物品の移動も可能」になって「金属バットやスパイクシューズ」
「肘膝プロテクター」「スポーツドリンク・冷却スプレー」そして・・・
「現代野球の戦術DVD」と「これまでのプロ野球の試合の録画DVD」と『ノートPC』

◎紆余曲折をえて、これで現代に帰ったらもう大正に来れないと理解したとき、
これから起こる歴史の事を教えるべきか…と思った瞬間、強制的に体が送還され始めて…
回収し忘れた「ノートPC」が乃絵の前に…

◎現代に着いて目が覚めて祖母の部屋が騒がしい…そこに行って部屋に入ると・・・。

・・・な感じのホロっと来る感じのSSを誰か書いて下さい。自分文才無いもんで・・・。
247名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 06:03:28 ID:Y963dity
アンナ先生、バットなら光画部にあります

>>246
それなんて旋都ミカエラ学園
248名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 07:59:31 ID:zxnZf60j
多田野がタイムマシンで大正にイって野球を教える展開で
249名無したん@ピンキー:2009/09/02(水) 08:12:14 ID:zyj5QWoj
>>246
>>◎現代に着いて目が覚めて祖母の部屋が騒がしい〜
…きっと、動乱を無事生き延びた娘達とその「孫娘」達がいて、
『平成野球娘』へと続いて行く・・・そしてその娘達とエロパロ…フヒヒ。
250名無したん@ピンキー:2009/09/02(水) 08:15:30 ID:zyj5QWoj
>>249
書き忘れてたっ、その「孫娘」達、「隔世遺伝」で祖母たちの若い頃にそっくりW。


251天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:35:21 ID:8UqNApcR
 お久しぶりです。三郎×小梅+粉砕バット、行きます。

 ※これよりSSを投球します。見送る方はNG指定をお願いします。
252天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:36:37 ID:8UqNApcR


『雨天決行(交?)』


 さて、私。某とでも名乗りましょうか。
 随分と長い間、神職の真似事などをしてきたのですが。それなりの珍事なぞにも出会っては来たのですが。
 あのような出来事は、流石に初めての部類でした。

 それは、とある雨の日の事。
 麻布十番の片隅におわす、小さな御社。その隣に住む我が家は代々、御社の管理を行っていました。
(…)
 朝から雨が降り続く、日曜の一日。
 昼日中、私は窓辺に立って、ガラス越しに濁る空を見上げていると。妙な、胸騒ぎを覚えました。
 自宅の隣、深い樹々に護られし御社。そちらから、不思議な感覚を受けます。
 気になった私は、番傘を手に家を出て。小道を通り御社へと向かいます。
 …

 静かな境内。人一人、いや猫の仔一匹居やしません。
 おや?
 賽銭箱の向こう、拝殿の扉が薄く開いています。強い雨の音に紛れながらそっと近づき、縁側に上がって。
 音を立てぬよう番傘を畳み、息を殺して拝殿の中を覗き込むと。次の様な光景が目に入ってきました。
 薄暗い拝殿内。雨空がもたらす陰りと、神棚のか細い灯明。それら陰陽に挟まれ際立つ、二人の人物。
 一人は袴姿の、小柄な少女。花の髪飾りが可愛らしい。ほう、彼女はこの間、活動写真を撮ったという十番小町…
 洋食店《すず川》の看板娘、小梅さんではないですか。
 もう一人は、彼女よりずっと背の高い好青年。小梅さんの許婚という、三郎君ですね。
 二人は。
 神棚に供えられた二本の蝋燭、その揺らめく灯かりに照らされた二人の影は、一つに重なり合っていて。
 口づけをば、していました。
(何と言う…)
 小さな、寂れた御社。
 人気の無いのを良いことに、そこへ入り込み、不埒なことを致してしまう輩は偶にいます。
 この二人もまた、そうなのでしょうが。しかし、何故か。
 私は何時ものように大きな声を投げ付ける事が出来ずに、板戸の隙間に顔を押し付けて。
 じっと、二人の行為に魅入られてしまったのです。
 そうっと、どちらからともなく、互いの唇を離す小梅さんに三郎君。
 小さいとはいえ、それなりの建物。時折り町内会の寄り合い等も行われる拝殿。
 神棚前の二人から戸口まで、距離は割と離れているというのに。
 その影は、聴こえる筈の無い、二人の甘い息遣いまで伝えて来そうです。
 …
253天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:38:04 ID:8UqNApcR

 ぴちゃり、ぴちゃりと。幾度も舌を絡め合い、口はもう満足したのか。二人は次へと歩を進めました。
 衣服を身に着けたまま、立ったまま。互いの身体をまさぐり合います。
 三郎君は小梅さんの背に回り込み、彼女の着物の胸元へと。するりと右手を滑り込ませました。
 ああ。小振りながら、何と柔らかく美味しそうな右の乳房。激しく地を叩きつける雨音など何処へやら。
 私は固唾を飲んで、さも愛おしげに悪戯をする、三郎君の幸せそうな顔に嫉妬にも似た感情を覚えるのでした。
 彼の左手は着物の上から、小梅さんの左胸を弄びます。彼女も負けてはいません。
 小梅さんは己が右手を、既に十分すぎる程に盛り上がった彼の股間へ、おずおずと這わせました。
 ズボンの上からなぞるように、さするように。でも一物はしっかと捉えて。
 しこしこしこ。
「ああっ」
 三郎君の声が聞こえた気がしました。小梅さんは彼の手から蝶のように脱け出し。
 立つ彼の前にしゃがみ込むと、御神体でも扱うかのように、丁寧にベルトを外し、ボタンを外して。
 すとん、と。三郎君のズボンが下着と共に落ちました。
 押さえるものが無くなった彼の男性器が、正座する小梅さんの眼前でびくんびくんと脈打っています。
 雄々しく臍まで反り返ったそれを、小梅さんは。優しく両手で包み込み、ちゅっ。アイスクリンでも舐めるかの如く。
 キツイ雄の匂いと、とろとろの粘液を心地良く味わいながら。
 その紅梅花のような色の舌と唇で、存分にご奉仕を始めるのでした。
 あああ。何時の間にか、私も。巫女装束の中に手を挿し込み。自分の花弁を指で押し広げて、…自慰を。
 …
254天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:39:21 ID:8UqNApcR

 堅くそそり立つ三郎君のペニス。その皮はとうに剥け、亀頭はギンギンにえらを張っています。
 その左右からの、びくびくと震えるえらが合わさる裏筋の部分。小梅さんは舌先でぺろん、と舐め上げました。
「こ、小梅さん」
「もう、二人きりの時は… 小梅、と呼ぶ約束ですよ?」
 少々不満そうに言い返された三郎君は、今度はしっかりと名を呼ぶのでした。
「小梅」
「はいっ、旦那様」
 幸せそうな小梅さん。
「もう我慢できないよ… 口に、射精する(だす)よ?」
「ああ…んぐ」
 お返事の代わりに小梅さんは、ぱっくりと三郎君を咥え込むのです。小さなお口一杯に、喉まで使って。
 最初はゆっくり、次第に激しく。
 小梅さんはちゅぽちゅぽと大きく音を立てて吸い、三郎君も負けじと腰と陰嚢を叩き付けます。やがて。
「おおうッ!!」
「んん………」
 びゅびゅうっ、とぴゅ、びゅるん!
 三郎君の熱い精液が、小梅さんのお口一杯にぶち撒けられました。と、同時に。
(こ、声を出しちゃ、だめぇ…)
 しゃああああああああ。
 制止を振り切ってこみ上げて、噴き出して行く悦楽に対し、必死に口を、呼吸をも押さえる私。
 まとう緋色の袴は、お漏らししてしまった潮によって。お尻までぐっしょりと、黒く濡らしてしまったのでした。
 …
255天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:41:02 ID:8UqNApcR

 幸いにも、まだ私の存在には気付かれていないようです。小梅さんと三郎君は、更に次へと進みました。
 未だ衰える事を知らないペニスをぷるぷるさせながら、三郎君は小梅さんを優しく押し倒します。
 板張りの床に。
「行くよ、小梅」
「だんなさまぁ…」
 二人は呼吸ぴったりに、互いの着物を脱がせあい、帯を解いて。
 やがて。板床に敷き詰められた、二人の衣服から成る寝所が出来上がります。
 全裸となった二人は激しく求め合い… 仰向けで、大きく脚を広げる小梅さん。
 ぱっくりと口を開いたおまんこは、唇と同じ紅梅色。濡れそぼるその秘所の具合を、三郎君は指で確かめます。
「大分こなれて来ましたね。握り拳まで入りそうだ」
「そんな、恥ずかしいです…」
 赤面した顔を両手で覆いつつも、乙女の大切な所は全開なままです。
「そうだ」
 ここで三郎君、何か思いついたようにこう提案しました。
「今日は後ろに、お尻に挿れたいな」
「ええっ?!」
 不意の言葉に、小梅さんも驚いた様子。そうです、お尻だなんて言われたら驚き…
「お、おまんこに欲しいですよぅ…」
 …以外に貪欲なのですね。というかそこを心配するのですか。
「大丈夫、そっちには…」
「?」
 何でしょう。何をする気なのでしょう。全裸の三郎君は壁際に置いた二人の傘やら荷物やらをごそごそ。
 暫しの後に取り出したのは、一振りの打棒。野球で用いるバットでした。
 バットを手に、にじり寄る三郎君。
 …
256天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:43:00 ID:8UqNApcR

「だ、ダメですそんな」
 そうですよ! 女の子の敏感な場所に、そんな大きくて武骨なもの入る訳が。
「バットに染み、付いちゃいませんか?」
 どうも小梅さんは、心配する所がずれているようです。
 それは置いておくとして、そんな大きなもの。果たして挿入出来るのでしょうか。
 私の心配を他所に、二人の行為は続いてゆき。四つん這いになった小梅さんが、高く腰を上げます。
 その臀部を捕らえて三郎君は、彼女の肛門をいじくり回し始めました。
「あぅっ、あああ」
 愛しい旦那様の卑猥な指で、舌で。
 己が菊門をほじくられ、小梅さんは驚きとも歓喜とも付かない嬌声をあげます。
 やがて、準備完了と判断したのか。三郎君はいきり立つペニスを、小梅さんの肛門にしっかとあてがい。
 ずん。ずみゅみゅ…
 堅き男根が荒らぶるままに、肛門を簡単に通り抜け、大腸を押し広げて進んで行き。
 竿の根元に在る玉袋が、ぽふんと小梅さんのお尻にぷぬぷぬ衝突して。
 予想より、遥かに容易くあっけなく。三郎君は、小梅さんの後ろを制圧したのでした。
 犬の交尾のような、奥の奥まで深く差し込み安定した、その結合状態のまま。
 女の子供におしっこでもさせるように、彼は彼女の両腿をつかんで、ぐいと持ち上げます。
 びくんびくんと脈打つペニス一本きりで、軽々と小梅さんは支えられ、総てを支配されているのです。
 彼女の表情は恍惚とし、額からは汗の珠が、口元からは涎が。灯明に照らされきらきらと光ります。
 流石に、その体勢を維持するのは辛いのでしょうか。
 三郎君は結合姿勢を保ちつつ、その場にゆっくりとあぐらをかきました。
 孫を抱える爺婆と言った具合に、きゅうっと小梅さんを抱きしめます。勿論肛門は味わったままで。
 暫くそうやって、互いの感触と体温と、鼓動を通わせながら、二人はまぐわっていたのですが…
 三郎君の手が、傍らのバットを引き寄せます。
 …
257天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:45:31 ID:8UqNApcR

 今日は雨降り。せっかくのらんでぶーなのに。
 それでも私達は傘を差し、お父さんとお母さんに見送られてすず川を出ました。
 勿論二人には、ただのらんでぶーとのみ伝えてあります。ただで済んだことなんて、これまで無かったのですが。
 許婚、と言われ最初は戸惑ったけれど… 今ではすっかり、本物の夫婦同然です(ぽっ)。
 三郎さんと結ばれて、何だかとっても、充実して。
 これまで以上に、野球も、家事も、ついでに勉強も! あらゆることに打ち込んでいけそうな気力で溢れていますっ!
 晶子さんも、岩崎様ともっと仲良くしたらよいのに。うーん。男女の間とはむつかしひ。
 そうそう、三郎さんったら。らんでぶーに私のバットを持って来てなんて、変なお願いをしてきました。
 こんな雨の日に、野球でもするのでしょうか?
 …
258天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:46:28 ID:8UqNApcR

 バットの先端は流石に大きすぎたようです。三郎君は、照準を握りの方に変えました。
 座位にて背中側から小梅さんの後ろを堪能しつつ。
 彼女は無防備にも大開脚で、ぱっくりと広げられたままの、そのあそこに。
 三郎君は小梅さんのバットを…勿論、彼女の手により丹念に手入れがなされ、綺麗に汚れを拭い去られている…
 その、台尻(ぐりっぷえんど)をあてがいます。
「はぁ、はやくぅ…」
 お尻をぬるぬると犯され、普段とはまた違った快感を得ているらしい小梅さん。
 それでも。更なる高みと興奮を求めて。彼女自身が、大きく卑らしく縦長の口を蠢かせました。
 くちゅう。
 あっ、挿いった。ずず、ずずずっ。ドアノブのように丸く膨らんだ、バットの握りの終わり部分が。
「ああああんっ!」
 まんこに木製のバットを入れられ、小梅さんはたまらず声を出してしまいます。
「はぁ、はぁ」
 驚いたことに、バットの握りの部分はするするとオマンコに呑み込まれてしまい。
 かなり長いはずの打棒は、半分位まで挿入されて、ようやく止まりました。挿れている、光景なのですが。
 まるで、小梅さんがバットを産み落としている最中のようにも見えて。私は興奮しながらも吹き出しそうになりました。
 前と後ろを同時に満たされ、小梅さんは快感の絶頂のようです。
 可愛らしいその口はだらしなく開き、唾液が幾筋も滴ります。
 とろんと潤んだ両の瞳は、愛する人に身体の空虚を、心地よく満たしてもらったその証。
「お、お口にも、くださいな…」
「それは、もう一人いないと無理だよ」
 困ったように笑って。はっ。一瞬、こちらを、見たような? いや、気のせいでしょう。
 お尻にはペニスを。おまんこにはバットを。深々と差し込まれ、なお求める彼女に応えるように。
 三郎君は自分の右手の指先を、小梅さんに吸わせてあげるのでした。
「ん、んく」
 赤ちゃんが母の乳房に吸い付くように。小梅さんは指先をちゅっちゅと吸い始めます。
 三郎君の左手は、そんな彼女の雌蕊に伸びて行き。
「んんっ!!」
 クリトリスをこりこりされて、小梅さんの快感は更に高まったようです。右手を口から離してもらうと。
「い、いく…」
「んー、何処に行くのかな?」
「意地悪な、旦那様」
 本当に意地悪そうな声色でささやく旦那様に、未来の花嫁は上気した顔でむくれます。
「ほら、はっきり言わないと、ご褒美をあげないよ?」
「い、言いましゅ、言いましゅかりゃあっ!!」
 呂律も回らなくなり始めたその舌で。小梅さんは。
「お、おしりに、旦那様のおちんちんを挿れらりぇてぇ!」
「うん」
「オマンコには、大事な櫻花會のばっとまで捻じ込まれてぇ!」
「それからそれから?」
「く、くりとりすをクリクリされて、おっぱいまで揉まれて! 小梅は、こうめはとってもイヤラシイお嫁さんですぅ!!」
「で、どうして欲しいのかなぁ?」
「だ… 旦那様のおちんちんから、精液… いっぱいのせーえきを、小梅のお腹に注ぎ込んで、満たしてくだしゃいましぇえええ!!」
「よし、良い娘だ。僕もそろそろ射精したいし。ご褒美を、あげるよ…」
 再び四つん這いに、いいえ、もう力が入らないのでしょう。上半身はくたりと衣服の寝所に寝そべって。
 三郎君に高々と抱え上げられたお尻が天を指し、汗が浮き腸液が滴る肛門は、旦那様の激しい攻めをしっかと受け止めます。
 小梅さんの秘所には、バットが差し込まれたまま。三郎君の激しい突きに合わせて、ぶるぶると震え。
 え?
「あうッ!?」
 さも楽しげにピストン運動をしていた三郎君でしたが。次第に大きくなるバットの振れには気付かなかったようで。
 …バットの真芯が、三郎君の二個のボールにジャストミートしてしまいました…
「あああああんんっ!!!」
 その衝撃で、彼は思わず発射してしまったのでしょう。上手いタイミングで、丁度小梅さんの絶頂と重なったようです。
 腸内にバックから大量の精液を注ぎ込まれ、小梅さんは涎と汗を飛び散らせながら、何回目かの絶頂を迎えたのです。
 …
259天然香料 ◆P0rVy5O8t6 :2009/09/02(水) 19:47:57 ID:8UqNApcR

 私は愛欲の宴から目を逸らし、再び番傘を手に取りました。激しい雨の中へと、踏み出します。
 家へ戻ったら、雨に濡れたとでも言って、着替えなくては。愛液に濡れたままでは、もっといけない事をしてしまいそうです。
 何で、今日は、声を掛けられなかったのでしょう。ここで私は、この御社の御神体を思い出しました。
 この国を産んだ兄妹の御神。伊邪那岐神(いざなぎ)と伊邪那美神(いざなみ)。
 ああ。
 愛し合う二人は、まるでそんな神の御姿をだぶらせていたような。そんな気がします。
 でも、それでゆくと。
 イザナギ様は、イザナミ様が産んだ最後の子を。
 …

「…」
 三郎は沈痛な面持ちで、一振りのバットを手にしていた。
「お、折っちゃだめですよ? 大事な備品なんですから」
「わ… 判ってますとも」
 そう言いつつも、自分のタマをホームランしてくれたバットに、八つ当たりしそうな雰囲気満々の三郎。
 元はと言えば、三郎本人が、バットを入れよう等と言い出したのだが。
「あら?」
「小梅?」
 ここで小梅は、あることに気付いた。
「バット、間違えて、持ってきちゃいました…」
「え?」
 その、間違えた、と言うバットには。こう刻まれていた。


  こ  て  つ


「ふぇくしっ!」
「姉さん、風邪ですか?」
 同時刻。寮の自室にて、何故か派手にくしゃみをする巴の姿があった。


 終わり




「でも…」
「なんだい、小梅」
「他人に… 巫女さんに覗かれながらのせっくすも、とっても良いものですね(ぽっ)」
「おいおい、すっかり変態さんだね」
「ええ… 見せ付けてる感じがまた、そそります…」
260名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 21:21:55 ID:r1BTv5EJ
ふうん
261名無したん@ピンキー:2009/09/02(水) 22:33:37 ID:zyj5QWoj
天然香料先生 GJっす。

>>246のネタで何か書けれませんか?
262名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 01:51:04 ID:F7lypGOE
気持ちは分かるが、まああまり無理言いなさんな

こういうのは自分が書きたいと思うものを書いてナンボっしょ
263名無したん@ピンキー:2009/09/03(木) 07:28:06 ID:ABbZAM3/
>>262
確かにそうですね…。
焦って無茶言っちゃいました。(汗 しかし文才無い自分が恨めしい…(泣
264名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 07:50:40 ID:CO//MsqV
つたなくてもいい。まずは手を動かしてみるんだ。そうしたらきっと何か出来るはず。
求めよ、いや今は、ねだるな勝ち取れ、か。さすれば与えられる、はずだっ!
265名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 16:56:36 ID:SkV7SGtO
乃枝と吉村さん
266名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 00:09:05 ID:0TXD9/1+
>>259
GJ!!
肛門責めたまらんね!
是非とも巴で尻と肛門重視の書いてほしい・・・
267名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 03:12:54 ID:Z3MTwnb/
>>264
>まずは手を動かしてみるんだ
右手をか
268名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 20:15:05 ID:PQE/Oh2D
>259
GJ&お疲れさん。
激しいなオイ。

>261
そもそも他人から提供されたプロットで文章書くのは、非常に難しくつまらない。
ネタ振り程度ならともかく、自分で話膨らませられないし、そのプロットを面白いと思うかどうかも解らん。
「書いて書いて」より1レス程度の妄想を雑談代わりに垂れ流したりする方が建設的。

あとこのスレは平和だが、「自分は文才がない」と無闇に卑下するのは投稿スレや2chでは嫌われやすいよ。
中華一番でも言ってるだろ、人に作ったものを出す以上は胸を張れと。
269名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 06:05:46 ID:OzerzwtX
張るほどの胸があればだが


小梅をブルーフィルムAV女優として銀幕デビューさせたい
270名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 09:56:52 ID:kARMYr4+
>>269
まだ無声映画ですが。

日本では昭和8年から声付きトーキーになるけど、
小梅らは、その頃でも20代前半か。
271名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 10:57:40 ID:FlONf6NW
ほどなく戦争にぶちあたる時期のお話だと思い出しちゃうと、
明るい話なのに切なくて直視できなくなるんだよなァ。
ばあちゃんになるまで生きてて欲しいが。
272名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 12:44:36 ID:a41NC1jG
>>271
1クラスで1人死ぬかどうかという程度の確率だから
安心しろ
273名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 13:08:58 ID:OQE0KF3+
アニパロって難しいよな
登場人物の口調は当たり前、舞台背景、その他もろもろ壊さないように気をつけないと
274名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 14:11:11 ID:FlONf6NW
>272
そんなもんなん?
大空襲に遭った地区じゃなければそんなもんか。
275名無したん@ピンキー:2009/09/05(土) 14:55:43 ID:j3V7WjuO
>>271>>272>>274
…もしも大正野球娘の後の歴史で、
「太平洋戦争までば歴史どうり、しかし…『アメリカ原爆実験失敗、コロネット作戦実施…』」な事になったら・・・
果たして、皆生き残れるかっ!?。
276名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 16:00:28 ID:a41NC1jG
>>274
日本全国平均して民間人はそんなもん。
広島長崎沖縄満州とかは当然もっと上がるけど。
277名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 17:51:28 ID:1PFdn8pn
先生みたいに日本で働いてる人ってどうなるんだろう

習ったかもしれんが百パー記憶にねえww
278名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 19:53:16 ID:WbwI/ZXv
虐殺ネタも行けるなこりゃ
279名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 21:11:19 ID:jtbOFGcn
是非とも記子が酷い目に遭う系のやつ書いてほしい…
280名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 23:30:36 ID:d0mq+iZc
戦争が起こって民間人が死なないところは死なないが
空襲があった所は死人もしくは生きてても
肉体的に大きなダメージありだからな
彼女らが疎開してることを祈ることだな
281名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 00:09:27 ID:AQQfxFil
野球拳SSまだ〜
282名無したん@ピンキー:2009/09/06(日) 00:10:21 ID:Wcpztmk/
>>275
コロネット作戦って…確か関東上陸作戦だっけ?
(神奈川と九十九里から上陸して東京目指すとか言う…)
283名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:07:55 ID:hthLwReU
保守小話(Hなし)

小話(時代無視)

「今日の試合は今度こそ、絶対に勝てます! 自信を持って!」
アンナは檄を飛ばした。
そして現れた相手チームは……。
「わー、すごい美人!」
「さすが中学生は違うなあ!」
「しかも、お嬢様学校だもんね」
今度はまともそうだ。ユニホームも着ているし、変そうな奴もいない。
「今日の相手は、練馬から来て下さった、『剛田ジャイアンズ』の皆さんでーす!」
その時、ジャイアンズの中の、いかにもガキ大将といった少年が声をかけてきた。
「か、か、監督さんですね? お、俺……いや、ぼ、僕、ジャイアンズの監督の剛田武と申します」
「初めまして、剛田くん。東邦星華高等女學院野球同好会、櫻花会監督、アンナ・カートランドです」
「きょ、きょ、今日は、よろしくお願いします。(あー、すげー美人。野球やってて良かったなあー)」
「こちらこそ、よろしくね」
二人は握手を交わした。
「よーし、みんな! しまって行こー!!」 
「おーっ!!」
のび太、スネ夫以下、ジャイアンズのナインの雄叫びが、グラウンドに響き渡った。
「みんな四年生でしょ? 今度は勝てるよね」
巴がつぶやく。
「いえ、今度こそは勝つんです」
晶子は拳を握りしめた。

そして、試合終了後……。
「やったー!! 勝ったぞー!!」
「連敗脱出だー!」
大喜びなのは、櫻花会……ではなく、ジャイアンズだった。
今日に限って、チームのお荷物ののび太が打っても守っても大活躍。
ドラえもんの道具に頼らず、つまり全くのズルなしで。
「のび太、今日は良くやったぜ。見直したよ」
ジャイアンがねぎらいの言葉をかける。
「ありがとう」
のび太は笑顔を見せた。
「お、おい……」
大喜びのナインに、スネ夫がためらいがちに声をかける。
みんなが振り向くと、櫻花会ナインはグラウンドにうずくまったまま動かない。
泣いている者もいる。
「みんな、帰ろうぜ……なんか、かわいそうになってきた」
ジャイアンズはすごすごと帰って行った。
「……今まで、何やってきたの? ちっとも成長してないじゃない」
アンナはみんなの方を見ようともしない。
「もうだめ。あきれて怒る気力もないわ」
誰も返事ができない。
「あなたたちみたいなガラクタ、百年かかっても朝香中に勝てないわ。
いや幼稚園児にも、猿にも勝てないわ」
ナインの中で、何かがブチッと切れたような音がした。
「ひ、ひどい……そんな……いくらなんでも……」
「先生! 今のは聞き捨てなりませんわ!! どういう意味ですか!!」
「あーそうですかそうですか、悪かったですね! どうせ私たちはガラクタですよーだ!!」
「どうせ幼稚園児以下、猿以下ですよーだ!」
「もう野球なんかやめます!!」
ナインはみんな怒るが、アンナは平然としていた。
「その方がいいわ。みんな、野球に向いてない」
ついに、櫻花会は空中分解してしまった。
284名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:35:50 ID:zbVp9RjE
どうせ書くなら卑劣な展開書けよ
いかにもガキが書いたような文章だな
285名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:47:52 ID:HSXBoAMl
お嬢は小梅に中だしされてしまい悔しくて涙目で睨み付けたがやがて我慢できなくなってしまってビクビクビック(ry
286名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:48:28 ID:HSXBoAMl
晶子「さあ、小梅さん。一緒の布団で寝ましょう」
小梅「ええ?でもあたし…分かったわ」
晶子「私お布団って初めて…うん?この硬いのはなんなのかしら…小梅さんあなたの足に何かあるわよ」
小梅「あっ、そんなに掴んだら」
晶子「何これ!!どうして小梅さんにこんなものが。あなた女の子なのよね?!」
小梅「ああ、晶子さんの手柔らかくて気持ちいい。もうたまらない」
晶子「いや、そんな口に!うぐっ!」
287名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 05:13:45 ID:+2Pn3HVC
 小梅はいわゆる「フタナリ」だったのだ。骨を挽いたりバケツを運んだり、女子に似合わぬ膂力もそれなら納得できよう。
 夫婦になれ、と言われ小梅は晶子とは違う意味でドキドキしていた。ああ、夜に。いけないことをしてしまったらどうしよう。
 それが今、現実になってしまった。
 晶子の柔らかい手で握られたペニスは硬くそそり立ち、ついつい、彼女の口を犯してしまった。
 激しいイラマチオの末、イカされて、しまった。もう歯止めは利かない...
 さあ、次は。ネグリジェの下の。さっきから美味しそうな雌獣の匂いを溢れさせている、晶子のオマンコだ... おや?
 小梅の精液をお口一杯に含まされた晶子は、その桜色の唇から涎と白濁液を滴らせながら。
 物欲しげに小梅の一物を見つめて、自分から... 脚を開いていた。
 そこにあるはずの下着は、存在しなくて。自分の指で晶子は、大きく陰唇を広げる。ぱっくり...
「来て... 小梅さぁん...」
 甘えるような晶子の声に、小梅のチンポは勢い良く復活する。晶子は小梅がフタナリであることに気付いていたのだ。
 それを知った上で、大好きな小梅に初めてをあげるため、すず川へと泊りに来た... 同じ部屋に泊めたという事は、小梅の両親も気付いているのだろう。
 婿としては三郎を、嫁としては晶子を、とでも考えているのかもしれない。
 さて、女の子同士の官能の夜は、まだ始まったばかりだ。

 やがて、晶子の処女膜を堪能した小梅は。晶子の膣... いや子宮内に。何度も、何度も! どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅうっ!!
 はぁ、はぁ...

「...今度は小梅さんのオマンコを、悪戯したいですわ...」
「そ、そんな、晶子さん... ああっ! ゆ、指三本も、挿いっちゃっ...!」
288名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 05:17:39 ID:MBF84V5e
>>280
うちは疎開先で空襲にやられたらしいぞ
持って逃げた荷物全部焼けたって
自宅は全然無事だったらしいが


>>282
上陸してきた※兵にデカマラで蹂躙されるんですね
先生は裏切り者として犯されるか
それとも敵国人として日本人に性的に処断されるか
289名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 23:27:46 ID:SOyGJXJj
小話

ついに小梅、晶子ともに下着一枚になってしまった。
控えめな胸もあらわに、しかし目は相手を見据えていた。
「では、いきますわよ!」
「うん! せーの!」
二人は息を合わせた。
「♪野球するならこういう具合にしやしゃんせ、投げたらこう打って、打ったらこう受けて、
ランナーになったらえっさっさ、アウト! セーフ! よよいのよい! よよいのよい!
よよいのよい!!」
決着がついた! それは……また次の機会!
290名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 12:21:51 ID:bC13KsO0
関東大震災に被災した一同が身一つで焼け出されたり
炊き出しの列に並んだり草陰で野糞垂れたりする過去話もできるな
291名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 00:32:11 ID:5oHKD70C
>>290
かわいそうに、弟を亡くしてしまったんだね
292名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 05:14:44 ID:IdtvUdVb
そうか、ちょうどあの頃の話なんだよな
三郎と両親が死んで家が丸焼けになったり
晶子の家に賊が惜しいって・・とかも有りか
293名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 11:26:49 ID:d+qJYVFu
ぐぐったら本編の2年前になるのか
登場人物の通う学校のモデルが同じだったりもするんだな
294名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 02:22:37 ID:ve844b7z
辻撃ち回に登場した小倉矢八郎の邸宅は現在のホテルオークラのあるところだから
東京タワーのある芝公園とは目と鼻の先。
麻布十番を通って避難場所になった学園に向かったわけで、当然三人は一ノ橋ジャンクションも通過している。
295名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 07:29:23 ID:81hZwn+R
一ノ橋ジャンクションてなんでつか?
296名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 09:43:31 ID:6HaMv9G4
実力が認められ、日本を代表する強豪リトルリーグチームの練習に
参加させてもらえることになった巴だったが…
的な展開希望です
297名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 21:30:20 ID:PxWD2bY+
保守小話

あれから矢のように時は流れ、昭和が終わって平成になり、時は21世紀……
「東北楽天、鈴川梅衣奈(メイナ)!!」
テレビで、ドラフト会議の中継をやっている。
「見て! メイちゃんが選ばれたわよ」
娘の声を聴いて、90余歳の小梅が、穏やかに微笑んだ。
曾孫が、プロ野球のドラフト会議でプ史上初となる、女性選手での1位指名を受けたのだ。
間もなく帰ってきた曾孫の梅衣奈が、小梅に飛びついた。
「ばばちゃん、やったよ!! 私、プロ野球選手になったよ!!」
「メイちゃん……おめでとう」
「あらあら、ばばちゃんばっかりで、おばあちゃんはお忘れかしら?」
「えへへ、ごめんなさぁい」
「うふふっ……三郎さん……メイちゃん、プロ野球選手になりましたよ……」
明るい笑い声が響く、鈴川家の居間だった。
298名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 12:31:32 ID:TXOqKwRs
太郎に桜花会メンバーが性教育を施すSSまだですか
299名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 17:04:11 ID:2dzJF0ct
いいねぇ
小学生チームにドロドロした性教育カモン
300名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 17:18:55 ID:ADeGYT/U
スペースコブラの暴力野球チームと戦わせてやりたいな
301名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 08:41:42 ID:c+jnRFrT
実力が認められ強豪リトルリーグチームの練習に参加させてもらえる事になった巴ちゃんの巻き(その一)

カキーン、ドドドドドドッ!ズザザー!!

巴「す、すごい。これが日本一の実力なの?小学生なのにパワーもスピードも
  朝香中に匹敵するわ…」

 −中略ー

巴「このままでは、相手ピッチャーからホームランを打てない。どうすれば…」
練習が終わり、制服に着替えながら巴ちゃんは考えていました。
と、引き戸の隙間に数人の影…
男子A「(お、おい、見えるか?)」
男子B「(しっ。静かにしろ!)」
男子C「(ス、スゲー。本当に胸がふくらんでるぞ。)」
男子D「(おいっ、そろそろ変われよ。)」
男子C「バカッ、押すな!!」

ガタタタッ!!教室に崩れ落ちる男子たち。

巴「なっ、何してんのよ、あんたたち!!」
男子A「いや、あの別に…」
男子B「べっ別に覗きとか、そんなんじゃねーんだぞ。…そっ、そうだ。お前が女だからって特別扱いされてるのが
    ムカツクんだよ!」
男子C「そっ、そうだ。お前だけ違う部屋あてがわれて俺たちの使える部屋が減っちまったんだぞ!!」
男子D「そっ、そうだぞ!!俺たちはお前の事チームの一員なんて認めねーからな」
巴「なっ、何ですってー!(…っは。)」

 −回想ー

アンナ先生「いいですか、巴。郷に入りては郷に従え。そのチームで自分のポジションを得たければ
      まずはそのチームに溶け込むことを一番に考えなさい。」
巴「わかりました、アンナ先生!!」

 −回想終わりー

巴「(はっ、そうか。自分が女だからって特別扱いされてたら、いつまでたってもチームに溶け込めない…。
  自分も男のつもりでやらなくちゃっ。)なっ、何だよお前ら、そんな事で怒ってたのか?私は同じ部屋で
  着替えるの全然恥ずかしくないんだぜ!!」ポロリン!
男子一同「おー。」
男子A「す、すげー。」
男子B「何か乳首の形が俺らと違うぞ…」
巴「(は、恥ずかしくない、恥ずかしくない。私は男だ、男だ…)」
男子C「何か、この姉ちゃんの乳首硬くなってきてるぞ…」
男子D「俺親戚のサブロー兄ちゃんに聞いたんだけど、女って興奮すると乳首が硬くなるらしいぜ」
巴「(なっ何言ってんのよ、こいつら。はっ恥ずかしい…!!)」
302名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 08:43:15 ID:c+jnRFrT
実力が認められ強豪リトルリーグチームの練習に参加させてもらえる事になった巴ちゃんの巻き(その二)

なんやかやあって、とりあへず着替えはみんなと同じ部屋ですることになった巴ちゃん。
巴ちゃんも自分が男のつもりでいることで、ようやくチームに溶け込むことができた(と思い込んでいる)ので、
少年たちが鬼ごっこにかこつけて巴ちゃんの体を触りまくり揉みまくりなのにも平気の風を装って、
一緒になって笑って遊んでいたのですが、そんなある日…

巴「なっ何すんだよ!!」
あろうことか着替えの最中にAが自分のおち○ちんを巴ちゃんの口元に押し当ててきたのです。
これには巴ちゃんも怒りと言うより驚愕の表情。他の男子たちも一体Aが何をしているのかもわからず唖然。と…
男子D「俺親戚のサブロー兄ちゃんに聞いたんだけど、メリケンでは女が男のあれをなめるらしいぜ。
    何でもそれがすげー気持ちイイらしくて…。」
巴「なっ何だよ、それ!?そんな野蛮なこと!(…っは。)」

 −回想ー

アンナ先生「いいですか、巴。マネをするのは決して恥ずかしい事ではありません。ベースボールの優れた所を
      野球に取り入れて実践する、それが欧化の精神だと思います。」
巴「わかりました、アンナ先生!!」

 −回想終わりー

巴「(はっ、そうか。野蛮だと決めつけて何もしない。そんな事で野球がうまくなるわけない!!)
  い、いいわよ。なめてやるわよ。メリケンの女に出来て、私に出来ない道理はないわ!!」
男子一同「おー。」
303名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 00:35:18 ID:k9+1met/
素晴らしい
それを巴でやるところがいい

もっと続けて!
304301:2009/09/17(木) 08:31:12 ID:PYd4JhJQ
>>303
ありがとうございます。
またネタが思いついたら投下させてもらいます。
305名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 17:32:01 ID:8yfDICKa
シンプルな展開でいいから読みたい秋の日だお
306名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 06:16:01 ID:61t78o+u
大正野球拳娘
307名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 22:07:02 ID:9/0ukKDO
308名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 03:11:27 ID:kjVn9u6S
岩崎「晶子さん、やらせてください!!!」
晶子「えええええっ!!!」(かあ〜)
309名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 05:19:35 ID:M7yQJSFO

ところで小梅たんは何着のセーラー服を手に入れたのだらう?

父上と三郎は小梅が欲しがってたの知ってるし
お嬢もおれいみたいな感じでくれるだろうし
タカハラからの…は受け取らないとして
お雪さん家も 以下略
310名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 13:01:42 ID:zCniw50M
最終回直後なのに人少ないね。大正の純情娘にバットにボール、
こんなにも材料がそろっているのに…
ということで投下です。

巴好きなので基本巴萌えで書いてます。
311名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 13:03:32 ID:zCniw50M
第一話 「男子がすなるという、アレ」

晶子「小梅さん、男子がすなるというアレ、今夜もいたしません?」
小梅「えー、またぁ?私やっぱりああゆうの恥ずかしくて…」
晶子「何をおっしゃいます。あくまで教養のためですわ。重要なことです。」
小梅「う、うん。わかった…。」
晶子「じゃあ、今夜お待ちしています。」
二人の様子を訝しげに見つめる巴。
巴「…?」

その夜…

貞子「お嬢様、ご学友の方々がお見えです。」
晶子「はい。わかりま…、えっ、方々…?」

巴「おじゃましまーす。」
静「ちょっと姉さん、行儀よくなさい。」
小梅「こ、今晩は。」

晶子「(ちょっと小梅さん、どういうことですの?どうして巴さん達が。)」
小梅「(ごめんなさい、巴さんが投手とだけじゃなく、4番バッターとも親睦を深めるべきだって…。静さんは
   姉さん一人じゃきっと粗相をするからって。何をするかは説明してないんだけど…。)」
晶子「(えぇっ、知らずに付いてきてしまったんですか?まあこの際仕方ありません。
   それに…、たまには大人数もいいかもしれませんね。)それではみなさん参りましょうか。」

やってきたのは地下にある映写室。
巴「すごーい、自宅に映画館があるなんてー。」
静「本当に。流石は名門小笠原家。」
巴「ねえ、何の映画?何の映画??」
小梅「…。」
晶子「さあ、始まりますわ。」
…と、始まった映画は何やら怪しげな雰囲気。異国の男女が濃厚に絡み合って…。
312名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 13:04:08 ID:zCniw50M
晶子「商社をしておりますと、こういう珍しい異国のものが手に入ったりしますのよ。」
巴はとても画面を直視できません。真っ赤になって俯いてしまいました。
静「わー、すごい。あんな大きなモノが!ほら姉さんすごいわよっ!!」
静も十分恥ずかしくて死にそうなのですが、ここぞとばかり巴をからかって楽しんでいます。
と、その時
小梅「ん、んんっ。」
ピクッ。小梅の怪しげな声に巴が反応しました。
巴「ちょっと、晶子さん!鈴川さんに何したのよ!!」
晶子「あらっ、小梅さんがかわいい声を出すからバレてしまいましたわね。私こうして
   夜な夜な小梅さんを気持ちよくしてさし上げてますの。小梅さんも大層気に入って
   いますわ、ねえ小梅さん?」
小梅「ん、あぁっ…。」


巴「そんなー、晶子さんでばっかり気持ちよくなっちゃヤダヤダ!私でも気持ちよく
  なってくれなきゃヤダヤダ!!」
静「ちょっと姉さん…?」
晶子「フフフッ、私には投球練習で鍛えたこの指技がございますのよ。大味なホームランにしか
   興味のない巴さんには土台無理な芸当ですわ。オーッホッホッホッホッホッ!!」
巴「くっ…。(悔しいけれど晶子さんの言う通りだわ。私にあの器用さはない…。)
  晶子さん今日のところは引き下がるわ。でも私あきらめませんから!!」
晶子「精々精進なさって下さいな。それまでに小梅さんを私なしではいられない体に仕上げて
   おきますわ!オーッホッホッホッホッホッ!!」(クチュクチュクチュッ)
小梅「ああー!!(ビクビクッ、ビクビクッ)」
巴「くっ…。(泣)」
ダダダッ…。走り去る巴。
静「ちょっと姉さん!」追いかける静。

続く
313名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 13:05:06 ID:zCniw50M
第二話 そぞろに下半身の打ち騒ぐ

巴はぼんやり考えながら歩いていました。
巴「(このままでは、鈴川さんは本当に晶子さん無しでは生きられない体に…。でも
  どうすれば?ああー、鈴川さんを私の虜にできるなら悪魔に魂を渡してもいい!!)」
その時ざぁっと風が吹きました。
雪「悪魔の呼び出し方を教えてやろうか。二枚の鏡を向かい合わせに置き、そこに無限の反復を
  作るのだ。満月の晩にその無限の道を異国の悪魔が通る。そいつに魂を売ればどんな
  願いも叶うだろう。キッヒッヒッ。」
そして再びざぁっと吹いた風と共に女の姿は消えてしまいました。
巴「えっ、えぇっ?宗谷さん??…まさかね。ボーっとして夢でも見たかしら。」

その夜。
巴「こんな事して、バカみたい。悪魔なんて迷信に決まってるのに…。」
巴が立てかけた鏡を仕舞おうとした、その時。
シュルルッ、シュルルルルッ。バオーーン!!
そこに現れたのはこの世の何物にも似ていない恐ろしい異形のもの。
巴「あ、ああ…。あなたが悪魔さん?お、お願い!私の…、私の願いを叶えて!!」
悪魔「クッフフ、これは中々に澄んだ良い魂だ。よかろう、契約は成立だ。」
バオーーン!!

気がつくと巴はベッドの中にいました。
巴「やっぱり、夢だったのかしら…。」
しかしその直後、巴の下半身に異変が!
巴「はっ、はあああーーー!!」
ズモッ、ズモモモモーーッ!!
何という事でしょう。巴の女の子の一番敏感な部分から、昨日チラと見た異国の男より
遥かに太くて厳ついモノが生えてきたのです。
巴「(こ、これって。これって…、もしかして、お、おち…、おち…!!)」

続く

次回 第三話 麻布八景性戯
   最終話 汁と精○にまみれます
314名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 19:04:14 ID:sMhFNvzT
ワロタ
続き期待
315名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 00:21:13 ID:IzuVHyR4
何か一本くらい書きたいな……
316名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 07:21:57 ID:qvJnr0Ga
百合はいいからもっと気持ちのいいの頼む
317名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 09:59:34 ID:bZ57f7sC
野球乙女手帳に小ネタが隠されている
318名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 12:23:20 ID:2bCI6jG2
age
319名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 01:02:19 ID:QNjA44Kx
320名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 07:26:08 ID:i/N2AGZ2
そういうのはいらん
321名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 07:33:09 ID:QNjA44Kx
なんで?
322名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 14:38:44 ID:ZDaGIff+
お嬢は小梅に中だしされてしまい悔しくて涙目で睨み付けたがやがて我慢できなくなってしまってビクビクビック(ry
323名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 16:44:56 ID:hIIIyXkf
324名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 18:55:24 ID:+aYwa5to
325名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 13:13:20 ID:yAAylGoy
ほしゅ
326名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 04:30:26 ID:LN72oju2
327名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 04:19:37 ID:aVAWBhPL
川島さんのエロ希望age
328名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 22:24:51 ID:8d9mYamS
大正風が薄れてもいいんだけどな、彼女達がいればさ
329名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 00:55:12 ID:40ChZd1s
     _
   〃   `ヽ
  }`! イ从ハ从リ
  zノ (!| ゚ ー゚八  <卑怯者!
  イ ! くリ水リ、!.〉
.   ``く/j_j|〉ミ)
     ヒヒ!`´
330名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 09:04:46 ID:VEFKnrKS
    / :  ::    :: :  : :::: ::::  :::::::::   :::    |
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  (:_i_::i   :\::  :::i:: :::| ::::::::/::i ::: !::::: u |::::    |      i
    `┴凵_ミ、 ::」´川二彳二´レ´リ:::::::   |:::: ::   |     人
━━━/ :::| {υ::ゞ  イソ=ρ:::::77 ::::::   |::::::: :  |━━<   >━━━━━━━─── ─ ─
    /  :从 弋/      弋 ソ´::::::   ,':::::::::::::: : | .    `Y´
   / ::::::::::|           ̄ /:::::::   八:::::::::::::::: |.     !
  / ::::::::::ハ   丶       イ::::::   ,':::::::::::::::::::::: |       この感じ・・・!
  |: : ::::::::::::丶.    __      从:::  ,':::::::::::::::::::::::::|
  ヽヘ::::::::::::::::::\  ´ `      ノ::::  , ':::::::::::::::::::::::::::,'
     ヽ::::∧:::::::::::::ト _  ,.イ::: /::::::::∧::γヘ::リノ
      ヾ| \::ヽ:ヾ::ヾ::ヽ  レ'"メ'"-―´¬
              ,./{  .//      ',
        , -‐ T ̄ // //     ,.  ⌒ 丶.
       /   /  /,//    ,. '       `ヽ
331名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 19:41:38 ID:xZUN0HcU
                          / ̄ ̄ ̄ ̄ \
                    /      だ  |
              _____  |     抱    /
             /.:.: . : : : : ::.:.:ヽ|    い     |
     ☆   /.::::::::/:/::{:::ヾヽ:::::|    て    |
            /::::〃メ、{:::ハ斗ハ::::::\  !!   /
      *  ,':::::::jYf沁ヽ Y沁.!::::::::::|\    /
        l:!::::::}弋ソ  弋ソ|!:::::: !|  )/ ̄
        |ハ: 人"" f⌒ヽ"'uリ::::::::リ   ,
         ` ヽ:::::{≧ーz-z</ノ}/   ☆´
           `/ (^ヽrヘj/ヽ
           { /´Y Y`\ハ
              ゝ、_ノ  ヽ、_ノ
             _ん-─―-、  \
         f乙〜〜〜‐ヘ`ー‐-ヘ
         ヾ>/^)__r-,_>ー‐'
           /゙7   /7
332名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 00:29:50 ID:1jvxwcm1
リ ゚ヮ゚リ おジャンでございます
333名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 14:26:25 ID:1GemU78P
あのね、たまちゃん。
男子とすなるというアレを私はたまちゃんとやりたいの!今夜は寝かさないの!
334名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 22:12:17 ID:fXmnvMCL
335名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 18:26:47 ID:Z3A4gydV
コチョローかわいい
336名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 06:25:08 ID:KwGn81g6
                        ,. -―――- 、
                       //´ ̄ ̄ ̄`\:\
                  /: /-―――――- ヽ: ヽ
                /: : /: : : : : : : : : : : : : : : :i: : i
                    f : : !: :〃 : i:|: : : : |: |: :i : :|: : |
                    | : : |:,:斗--|:|: : : : l斗-|-、|: : |
                 从:__!_;从N:从:__;从!Ll从|: : |!
               i| : : | __`     ´__  |: : |!
               l| : : | ´ ̄`     ´ ̄` / : ;ハ
               |N:从      '      /ィ,:イ : !
               | : : i :\     ー   /: : | :| おジャンでございます♪
               | : : | : :| `ト . __ . イ: :| : :|: |
                 /: : :/ : :ルイ      |\ : : l: : : :,
              /: : ;厶 '´  !--   --j   \:! : : : :,
.              /:,rく\     V ´ ̄`V    ,>x:_ :,
    r、-、   n   /:/  \\    マニニマ   //   `ヽ  /7   ,. ‐ァ
   ヽ\\_| !   i :|!  { \\  :,  /   // |    / ,ハ//__,///
     \` ー、\|:| 、  { 、  丶≧=∨=≦ イ  /./ /  |/ ,. 一 ´/
      ` ー-、   Y´  \| \`ー‐><‐一' / {/  ,r〈  __,/
          ∧_ノ`h    !     ̄´YニY` ̄     !  ./  V{
            {´   ノ! { :|      |r‐、!     | 八   八
         `Y´{  '、 \:.       八 !     j/j  `7´〉: i
          ∧    ヽ ',     i    :,     ./ /    ハ : |
          i : \    Vi     |     〉     !/    /: :i: :|
          | : : : {     jノ     !   /    {    イ : : !:|
337名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 23:00:10 ID:bQ8iwbzg
キンタマー
338名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 10:30:32 ID:YGdgUoow
冬コミでのたいやきネタ情報って今のところある?
339名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 17:31:52 ID:uErDxsm1
340名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 02:09:48 ID:Pcb2BHVl
  . '⌒´`ヽ
 i. l(_i!_i!_i!)
 从!j゚ω゚ ノj  お断りします
 /´j__ソ_jヽ
 ∪/ソ个∪
   rュ‐rュ'
341名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 09:40:06 ID:+VJ02UlY
能登の声でSSを再生するといいよね、でも
「はい、おじゃんどすえ」
とかSS上で語尾を変えるとイメージが壊れそうで怖いっス
342名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:49:19 ID:59PmarTo

343名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 03:46:01 ID:7xzCCFv/
344名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:08:28 ID:7lZWOG4R
小梅×胡蝶なSS期待ほす
345名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 19:37:54 ID:20FuhhBz
ここで大正野球娘。の名を見るとは
346名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 19:26:43 ID:PC30MYRl
捕手
347名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 20:24:05 ID:uh0Xmt/9
348名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 15:48:31 ID:F70ocveh
野手
349名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 12:56:48 ID:lfrYmUr3
投手
350名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 00:58:39 ID:IC1DyM+9
ニダーランのアンケートで三郎が一番人気とかw
351名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 19:30:52 ID:nIIoOi9x
352名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 16:33:04 ID:1NBw3TWj
          _  -──-
       ,  ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..`丶、
      /..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..\
    /.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.: /^ヽ/ハ.:.:.:.:.:.:.ヽ
.   /.:.:.:.:.:/.:/..:. {.:..:.|'"⌒⌒`l:..:..:..:..:..:,
   l.:.:.:.:.:.:|:`ト:.:.」_:.:.:|     }:.:.:ノ:.:.:.:|
   |.:.:.:.:.:.:L⊥-─≧ー    -≦┬r‐┘ 
   |.:.  -v:::{┏ ━┳   ┳ ┓:.|    
   |.:.:.{ ⌒{::l ヽ   ┃   ┃ ハ::|  ぐぬぬぬぬ
   |.:.:.ヽ  \             {: |
   | :.:.:.:.:`ーヘ、   ____      イ:.:|
  !:.:.:、:.:.:.:.:.:.:ト  .. _ ....:::´::ノ:. |
.   ヽ:.:.:\ / \   リ\:.:./:.:.:/
    \/^\  \ /  \:.:/
.      /    \ /  ,ハ ヽ
    /     }/  /  / l  l
    /     |  /  /  l  l
   /      |===r===f===┐ l
353名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 19:19:00 ID:J0K7LurO
354名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 15:06:04 ID:QpscI2bF
age
355名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 17:04:15 ID:J8CBr1B1
支援
356名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 09:31:59 ID:vHFqAmGX
保守
357名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 12:24:52 ID:BukHc6Z9
おk声出していきましょう
358名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 13:21:36 ID:7vxwnsvT
はい
359名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 14:43:47 ID:YRC8MRbt
えい
360名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 04:09:14 ID:L6zYcBmf
えいっ!
361名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 12:57:58 ID:YMBgf3Ih
入りました
362名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 07:16:10 ID:nzXbL3IV
363名無しさん@ピンキー:2010/12/21(火) 21:33:40 ID:tG3OkVE6
しゅ
364名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 01:58:24 ID:aiuXsFHa
365名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 06:23:47 ID:BjJkXh5H
試合に負けて全員が男の野球部員達と下半身的な意味でランデブー
366名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 10:57:23 ID:zqZuvd/g
保守

もしも、第3話の後、朝香中に再戦を申込に行ったら……
小梅「たのもーっ!」
晶子「再試合を申込みに上がりました!」
一同「……」
岩崎「失せろーっ!! 汚らわしい!!」
校門の外に放り出される二人。
高原「俺たちは負け犬は嫌いだ! どうしても対戦したいのなら、あの不甲斐ない戦いぶりを
なんとかしてこい!!」

……これだったら、岩崎と高原の好感度は上がったかも?
367名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 11:14:32 ID:zqZuvd/g
初戦の終了後、朝香中の監督が……
「バカモン!! 1回コールドにできるくらいなら、2アウトまでなぜ、1点も取れないんだ!!」
バシーン!(岩崎殴られる)
「2アウトになるまでお前たちは、明らかに手を抜いた!」
バシーン!(高原殴られる)
「たとえ明らかに勝てる相手でも、手を抜くのは相手に対して失礼な行為だ!」
バシーン!(他大勢の選手殴られる)
「たとえ相手が初心者でも女性でもグラウンドに出たら関係ないんだ」
バシーン!
「あれほど言ったのがまだわからんのか。この痛みと一緒に何度も反省するんだ!」
バシーン!

こっそりのぞいていた晶子と小梅……
(勝ってさえああですものね……)(ガクブル)
(手を抜かれなかったら何点取られてたのかな……)(ガクブル)
368名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 04:57:16 ID:jrP/pbIB
いつ落ちてもおかしくないし保管庫欲しいね
369名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 03:20:25.76 ID:w4HQff/9
370名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 09:25:24.93 ID:0LEhkq+q
保守

三郎「僕はですね、あなたに文句が言いたいんですよ。僕には野球のことは良くわかりませんが、
あなたは生徒たちに何を教えてきたんですか?
いくら男相手とはいえ、1回で19対0ってのはちょっと点の取られ過ぎじゃないんですか?
歌舞伎の『暫』だって十八番ですよ。恥ずかしくないんですか?」
アンナ「死ぬほど恥ずかしいです」
三郎「でしょうね。小梅さん、どんなに惨めだったか。かわいそうすぎますよ」
アンナ「私は野球の本場、アメリカから来た女です。その私が指導するんだから、子供達には何でも教えてやれる、
何でもしてやれるって、そう思い込んでました。思い違いでした。とんでもない思い違いでした。
あの日私の心の中は、怒りで煮えくりかえってました。このバカどもが、私の言うこと聞かないからこんな
ザマになるんだって、そう心の中で罵り続けてたんです。私は選手の一人に代わって、
グラウンドに飛び出していきたい気分になりました。もし私が試合に出てたら、一人で4点や5点は取れたと思います。
そうすれば、他の選手たちだって奮起して、 対等に戦えたかもしれない、いや、ひょっとしたら、勝てたかもしれないんです」
三郎「何を言ってるんですか。中学生の試合に、あなたが出られるわけがないじゃないですか」
アンナ「その通りです。あの試合の間じゅう、うちの選手達がボロボロにやられ続けている間じゅう、
私は何もできなかった! 何一つしてやれなかった! 何一つ助けてやることができなかったんです! 
野球とはそういうスポーツです。一旦試合が始まってしまえば、時々タイムをかけて選手を呼びつけて注意をすること、
サインを出して動かすことくらいしかできないんです。あの試合で、私にできた事は、ただ、心の中で選手たちに謝り続けることだけでした。
ごめん、みんなにこんな惨めな思いをさせたのは私の責任よ。ロクに鍛えもせず、万一に望みをかけて試合に出した私が悪かった。
ごめん、許してって。そう、心の中で呟き続けるしかなかったんです。あの時以来、私は、野球の本場の名誉も誇りも、捨てようと思いました。
19対0でボロ負けに負けたチームの監督として、選手たちと一から出直そう、そしていつかきっと、
子供たちに勝つ喜びを教えてあげよう、そう決心したんです。でもだめです」
三郎「だめ? それじゃ今の選手たちじゃ、とても見込みがないと言うんですか?」
アンナ「違います! だめなのは私です! 私は勝つために、彼女らに技術だけを教え込もうとしてました。
一番大切な『心』を教えることを忘れていた。いえ、私自身が、野球の基本精神をどこかに置き忘れていたんです。
ミスをしたといっては叱り、そのくせいざとなると放任主義でほったらかし、そんな人間に人を教える資格なんかありません。
監督になる資格なんかないんです。私が監督では、桜花会は決して勝てません」
371名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 13:36:12.37 ID:Do5w9kXk
あげ
372名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 22:33:33.96 ID:Phxcwvge
age
373名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 19:02:09.56 ID:u75LbvHQ
374名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 06:06:17.91 ID:zqKamFyy
保守で長文書いてる人、寒いね
375 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/29(日) 17:30:38.84 ID:GJZ6i4Yz
捕手
376名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 02:12:19.08 ID:BZJ5OEyg
377名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 06:54:18.99 ID:oOfRbMy/
投手
378 忍法帖【Lv=8,xxxP】 【東電 87.8 %】 :2011/06/28(火) 16:46:58.03 ID:IWB8QcBX
一塁手
379名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 22:09:52.26 ID:fdnhOr0T
まだ堕ちてなかったのかw
380名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 00:01:25.99 ID:fZLkZ+18
381名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 20:54:42.26 ID:WeiQgacy
小梅ちゃんと三郎さんの性交
382名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 21:12:14.57 ID:YNAYb675
『櫻花會のスターティングメンバーをお知らせします』
「ん……」
『1番、ライト、川島』
「うんうん……」
『2番、セカンド、宗谷』
「よし、いいだろう」
『3番、ショート、石垣』
「ん……」
『4番、サード、月映・姉』
「あれ?」
『5番、ファースト、月映・妹』
「……」
『6番、キャッチャー、鈴川』
「……」
『7番、ピッチャー、小笠原』
「……」
『8番、レフト、桜見』
「……」
『9番、センター、尾張』
「あれれ?」
『留守番、菊坂』
「ぶーっ!!!」
383名無しさん@ピンキー
イラッ☆