素敵なエロ話でスカーッとしましょう♪
エロエロハッピーエロハッピー!!
○SSの神のご光臨お待ちしております。
○sage進行でおねがいします
○雑談OK!
SS貼り付け前や感想を言う前の“気配り”を忘れずに。
過去ログ及びローカルルールや
ローカルルールにするまでもない注意書きは
>>2-10辺り
●気配り例(ローカルルール)●
1.鏝半は連作以外は避ける
2.エロナシはスレ違いなので避難所なり各サイトへ投稿
直接行為がなくてもエロい雰囲気のものは投稿可
3.特殊な設定が出てくる場合は最初に宣言をして嫌な人がスルー出来るようにする
※特殊設定の例:
鬼畜・3P・強姦(じつは好き同士のオチでも)・百合・当て馬・ライバル
その他主人公×男キャラ以外で波紋を呼びそうな場合や
設定上名前だけの登場の場合も各々考えて随時宣言して下さい
4.「こんなの@@(キャラ名)じゃない」等の意見は避ける
5.470KB辺りorレス数970で新スレを立てる
※新スレ即死防止に、職人さんがSSを準備してある状態で立てるのが望ましい
●ローカルルールにするまでもない注意書き●
1.名前欄は 「タイトル」 にしていただくと、倉庫管理の人が助かるかもしれません。
2.1話完結の場合は 何分の何 と名前欄に書いていただくと、割り込みが防げます。
3.続きものの場合は、「今日はここまでです」と言っていただけたら、
続きがあるのかどうか分からなくて書き込みタイミングを迷っている
私達が書きこみしやすいです。
4.長い文章を連投するときは、携帯でもPCでも、いったん書き上げたものを
コピペで貼るのを推奨。書きながらゆっくり投稿されるとその間スレを独占することになり
他の人が困ります。
5.リクキボン・進行状況報告・需要ある?などの誘い受は嫌われます。
4 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 03:10:19 ID:9lhZlyJn
そしてぬるぽ
9 :
Mッティ 1:2009/06/18(木) 22:08:09 ID:SVvkLOoF
>>1乙
景気付けにドSデイジーとMッティ投下。
前スレに投下したバスの中の虐められメッティ書いたもので似た感じになっちゃいました。
======================
「ねえ氷上くん、明日の日曜日私の家で一緒に夏休みの課題をしない?」
そう誘ったのは昨日のこと。お父さんもお母さんも日曜日は夕方まで留守にするってことを聞いたからだ。
「ああ。お邪魔しても構わないのかい?」
「うん。どうぞ。大歓迎だよ。」
「じゃあ、明日午後からお邪魔するよ。お誘いありがとう。」
次の日、氷上くんは約束の時間きっちりにやってきた。
両親が留守なことと、私がすごく薄着だったことに少し緊張した面持ちをしていたけれど、課題を始めるとすっかり
いつもの氷上くんだった。
「んーっ 疲れた〜」
しばらく課題を進めたのち、私は伸びをして後ろに反りかえる。
「そうだね、少し休憩にしようか」
氷上くんもノートを閉じ、アイスティーに手を伸ばした。
「はあ、この課題結構難しいね…」
私は腕とともに足を伸ばして伸びをする。テーブルの下を突き抜け、私の足先は氷上くんの足の間に辿り着いた。
ぐにゅっ とした感触が足の裏に…
「あ、ごめんね」
今のは本当にわざとじゃなかったんだけど、氷上くんが必要以上に動揺するからこっちまで変な気持ちになってくる。
「い、いや、か、構わない。大丈夫だ。」
ゆでダコみたいに真っ赤な顔をして、メガネをかけ直したり服のしわを引っ張って直したり。
「氷上くん、顔真っ赤だよ 大丈夫?」
テーブルに肘をつけて、体を乗り出す。
今日の私は、胸元の開いたタンクトップにスカート。氷上くんからの視界は…思った通りだったみたいだ。
「だっ!? だ、だだだ大丈夫だよ、げ、元気さ」
どうしてこう、思わず虐めたくなっちゃうような反応をするのかなあ?
私はそのままテーブルの脇を4つんばいで移動し、氷上くんの目の前に移動した。
「ほんとだ、元気だね?」
私は氷上くんのある一点を見つめて言う。
「い、いや、ち、違うんだこ、これは…」
慌てて隠そうとするけれど、私はそれを許さない。
「違うの? 私のこと見て興奮したんじゃないんだ? じゃあ、どうして?」
「う… それは」
大きく盛り上がっているそこを撫でる。触ったことで、さらに固さが増したみたい。
「それは… なあに?」
「いや 正解だよ… 僕はいやらしい奴なんだ」
10 :
Mッティ 2:2009/06/18(木) 22:09:23 ID:SVvkLOoF
「ふふ…」
触る力を強めると、ズボンの下でピクン、ピクン、と動き出したのが分かった。
「うっ…」
頭上で声が漏れ始めた。
私は氷上くんのズボンのベルトを外しにかかる。
「え、あ、ちょ、ちょっと待っ…」
恥ずかしがるような、焦ったような声。でも拒否するはずないことは、ココを見れば一目瞭然だ。
ベルトを外し終えると、下着の上からそれを撫でる。
「…っ」
声にならないような吐息。感じてるんだなあって思うと、私も何だかゾクゾクしてくる。
しばらくそれを繰り返していると、氷上くんの腰が少しずつ動き始めた。
もっと、もっととねだってるみたいだ。直接触ってほしいんだろうな、と思うけれどしてあげない。
「あ…も、もう僕は…」
「ん?どうしたの?」
切ない顔を下から覗き見る。
「…も、もっと…」
恥ずかしさに耐えながら、やっとそれだけを口に出したようだ。
「もっと? どうしてほしいの?」
「…う い、言わなくても分かるだろう?」
「言ってくれなくちゃ分からないよ」
「き、君は意地が悪いな… 頼むよ、もう…」
「もう、何? 言って?氷上くん」
「…っあ、あ、さ、最後までしてくれないか…」
この時私は、外で車の音がしていたことを知っていた。あれはうちのお父さんの車の音…
「ふふふっ」
「どうして笑うんだい…?」
切なそうな顔で私を見下ろす顔がたまらない。
その時、「ただいまー」という声が一階から聞こえてきた。
私は氷上くんから手を離し、「おかえりなさーい」と返事をする。
「お母さん達帰ってきちゃったみたい。残念だけどここまでだね。」
「…あ、ああ…仕方ない…ね、それは…」
乱れた髪と呆けた顔。いつもの彼の姿からは想像のつかないような状態だ。
無理やり押し込んでズボンをはき直す氷上くんを残し、私は二人を出迎えに下りて行った。
氷上くんが悪いんだからね。あんな顔されたら意地悪したくなっちゃうもん。
以上です。
私の脳内では、この二人はまだHしてないことになってますww
お目汚し失礼しました〜
gj! 初々しい二人に萌えたw
なんてけしからんwwww
もっとやってくださいお願いします
Hしてない所がまたいいww
GJ!
デイジーがエロくて小悪魔で萌えたw
こんな場面でもメッティは癒しだなぁ
面白かった。
未遂で終わってる所がいいね
デイジー△
いぢめられメッティいいなぁ
△…?どういう意味?
>>16 ケータイ予測変換ミスです
デイジーさんカッケー と入力するつもりが
直すの面倒でそのまま送信してしまっただけで
△はよろしくないな。
さんかっけー……
いいなそれ。
いいよな
20 :
16:2009/06/22(月) 08:35:49 ID:Q9G5rXjS
まさかのさんかっけーwww
嫌味か何かかと思っちゃったYO
メッティはいいがこのデイジーにはいまいち萌えないということかと思ったze
珍しくスレストしてるね
スレストさせんよ!
もし18禁バージョンが出たらいくらで買う?
追加シナリオ
・属性部屋でエッチ(キテル→閉店後の珊瑚礁、若→放課後の化学室、ハリー→休み時間スリルの音楽室、など)
・ソフトレイプ(親友モード中に発生)
・クリスマスパーリィ後のホテル(ときめき状態のみ発生)
・
・卒業式の日に初夜(上記を満たさない場合に発生)
12万4900円までなら出せる
29800円までなら買うw
てすと
>>23 1stキャラで
てんてー→保健室(体育祭スチル的な意味で)・音楽準備室
バイト→屋上で青姦・保健室(学校で1番好きな場所:保健室)
色サマ→美術室
バカ→体育倉庫・更衣室
王子→スタジオ
があるなら34980円までは出すw
よし! ようやく落とせる!
規制に巻き込まれてましたが、前スレの氷室っちと主の本番バージョンです。
もう見直す気力が無かったので誤字脱字は各々方の妄想力でカバーしてくださいませ。
長いけど、お暇な方はおつき合いください。
車の中で、彼女は少し饒舌だった。
「弟は今日から日曜まで校外学習で新潟に行くんですよー、あ、私も弟と同じ中学だから
知ってるんですけど、この時期なのに夜とか肌寒いくらいで!」
矢継ぎ早の会話は沈黙に耐えられないから、とも受け取れる。
「それでえーと…、あ、中学だから格好悪い指定のジャージで…
好きな男子の前でこういう格好は…」
言いかけて彼女は言葉を詰まらせた。この状況で相応しい話題じゃないと気づいたのだろう。
私は苦笑を堪えて先を促す。
「…それで?」
「えーと…それで…嫌だよねってクラスの友達が、そう、友達が残念がっていて」
「なるほど」
上手く逃げたと思ったのだろう、彼女はほっとしたように肩を下げ、
そして話題を変えようと試みた。
「今日は両親も、弟の合宿に合わせて里帰りしているんです。夜は独りで寂しいなーって
先生に…零一さんに連絡したらご迷惑かなって迷っていたんですけど」
ますます私を煽っていることに気づいていない彼女は、無意識にパーカーの前を合わせ、
スカートの裾を直す。そうして彼女の手が伸びるたびに、私の意識がそこに行くのも
全く気づいていない。
話題が尽きたのか、彼女が静かになった車の中。もう少しで自宅に着く頃。
「あの、零一さん…車はどちらに向かっているんでしょうか…」
いくつ目かの信号で止まった時、おずおずと彼女が尋ねた。
「ふむ。君は濡れている。できるだけ早く体を温めた方がいいと思うのだが」
「ぅえ?!」
「それには勝手のわかる私の家の方がいい」
「…せ、せんせい…その…」
「何より、ご家族が不在の状況で君の家に上がり込むわけには行かないだろう」
「あ、はい…でもその、突然お邪魔していいんですか? その、ほ、ホテルとか…」
思わぬ単語が出てきて、会話が噛み合っていないことに気づいた。
「なるほど…」
「れ、零一さん…?」
右手に見えてきたマンションの駐車場へ緩やかに車を滑り込ませて、
シートベルトを外すように促しながら、久しぶりに余裕を持って微笑む。
「君にしては飲み込みが悪い…」
「はい…?」
「そう挑発するものではない」
素早くキスをして車から降りると、助手席に回ってドアを開ける。
緊張に固まってる彼女をエスコートして下ろすとき、
「コホン。ご希望の寝室まで…抱き上げて案内しようか?」
と耳元で囁いた。ようやく彼女は自分の先走った言動に気づいて真っ赤になりながらも
いつものように笑い出し、恥ずかしそうに私の腕に自分の腕を絡めて逆襲した。
「支えていただければ自分で歩けます」
とはいえ、余裕があるのはここまでだった。
大げさじゃなく本当に全身びしょぬれの彼女を長く放っておいたので
体調が気になる。普段はシャワーで済ませることが多いが、
素早くお湯を溜めるよう設定し、リビングで所在なげに立ちつくす彼女にタオルケットを渡した。
「今温かい飲み物をいれよう。濡れたものは脱いでそれに包まってなさい」
ありがとうございます、という声を背中で聞いているとひょこっと台所を彼女が覗く。
「どうした?」
「あの、濡れたものはどこに置けば…」
「ああ、その突き当たりの洗面所にカゴがある。入れておきなさい。あとで洗濯してしまおう」
「うぇ? あ、いや先生、その…私自分で洗います!」
「洗濯機が洗うから心配ない」
私がそういうと、彼女はがっくりとうなだれてから言い直した。
「お手間をおかけするのは本意ではありません。操作法がわかれば自分でやります」
「…ふむ。多分君の家のものと大差ないだろう。スタートを押して洗剤を入れて終わりだ」
「了解です!」
元気よく消えた彼女を見送ると、リビングに紅茶を運ぶ。
洗面所から戻ってきた彼女に座るようソファを勧めると、
真っ赤になって立っているという。すっかりいつも通りになったように見えて
どうにもスイッチが入ったり消えたり、よくわからない。
「なぜだ? そのままでは疲れるだろう。湯が張るまで20分ほどかかる」
「なぜって…」
「それに、体が冷えたままでは体調を崩す。座って温かいものを飲みなさい」
彼女は真っ赤になったままむっつりと黙り込んだ。
「どうした?」
「もう! 先生わかってません!」
きっ! とこちらを睨むとタオルケットの合わせをそろそろと外し始める。
彼女の中で何かが爆発したのがわかった。
「体なら冷えてません! 先生が学校で暖めてくださいました!」
「なっ…!」
「先生が濡れたものを洗えっておっしゃったんじゃないですか!
ようするに! 今私は! …もう!」
胸の谷間が見えるタオルケットの隙間に狼狽し、慌てて駆け寄ると抱きしめた。
「先生だって、…さっき私を抱きしめた時、シャツが濡れましたよね…?」
彼女はタオルケットの裾から出した手で私の上着を脱がせると、ぱさりと下に落とした。
確かに私のシャツは先ほどの包容で濡れていた。が、既に乾き始めている。
「早く脱がないと、風邪引きますよ?」
真っ赤になってネクタイに手をかけて、どうしようか困っている彼女を見下ろした。
先ほど自分がつけた赤い印を胸元に見つけて天を仰ぐ。彼女の蕩けた瞳を思い出した。
呪いはさっき、自分で解いたのだ。
「わかった。君は…」
誘ってるんだな? と言いかけて言葉を飲んだ。彼女の全力の呼びかけを揶揄する資格が
自分にあると思えない。むしろ、長い時をかけてここまで追いつめた自分を恥ずべきだった。
シュッとタイを外して彼女を再び見下ろすと、今度は緊張と恐怖…で強張った顔が見える。
これまでの我慢の反動かただの…独占欲なのか。抑えられない情欲が溢れてきた。
「…零一さん…?」
固くなりながらも、シャツのボタンを外そうとしていた手を止めて彼女が首を傾げる。
「私のものだった」
息をのんだ彼女をそのままお姫様抱っこでソファに運ぶ。
「ひゃ…っ」
彼女を横抱きにしたままソファに座って、目を丸くしてる彼女を見つめたまま口づけた。
ますます目を見開く彼女から瞳をそらさず、深く深く口づける。
そのままむさぼり続け、ようやく口を離したときもまだ彼女は目を開けていた。
「湯が張るまで、私が温めよう」
「…おまかせします…」
真っ赤になって、でも揺るぎない私への信頼や愛をそこに感じて息が出来なくなる。
いつからか止まらなくなった、彼女への想い。そして堪えられない劣情。
何度夢で裸にし、その体を貪り尽くしただろうか。
手に届く距離になってから、欲望が堕ちていくのは早かった。
いま、そこに現実の彼女がいる。
横抱きにした彼女を自分の胸に寄りかかるよう誘導し、背後から抱きしめるように抱えなおした。
蕩けていく彼女を見ていたいが、ここまで待たせてしまった彼女を少しでも高みへ連れて行きたい。
私が見ているという緊張は取り除かなければならないだろう。
私の足を跨ぐように座らせられ、彼女はしきりにタオルケットを直した。
膝からしたはむき出しになっている。
「寒くないか?」
「大丈夫です…」
後ろから抱きしめ、そのうなじに口づけた。彼女は震えて下を向く。
タオルケットの上から、ゆっくりと胸を揉み上げた。下から持ち上げるように。
手に少し余る、一見した彼女の体の細さからは想像できない質量。
初めてだろう彼女には快感に直結する愛撫ではないけれど、
こうして彼女の普段触れることが叶わない場所を執拗に弄るという行為が重要だった。
二人がより親密になっていく過程。そしてその結末を彼女が意識すること。
期待が彼女を敏感にし、愛撫が快感へと繋がる。
とはいえ、実際に快感が伴わないと体に教え込むのは難しい。
彼女が腕を出しているその左の袖口から侵入し、二の腕をなで上げてから肋骨にそって
指を這わせる。触れるか触れないか。もっと触れてほしいと思えるような、
微妙な匙加減。息をのむ彼女の耳たぶをねっとりと舐めて囁く。
「もっと…私に寄りかかりなさい。力を抜いて…」
彼女は息を飲みたいのか吐きたいのか、ひゅうっと喉を鳴らした。
おずおずと少し、重みが増す。
でもまだ、私が重くないかを気にしている余裕があるのが見て取れた。
右手も袖口から侵入させ、ぐっと右乳房を掴む。その指先で、固くなった乳首を挟むと
「んっ」と彼女が声を漏らした。
「やはり君は…覚えが早い。ここが気持ちいいのか?」
羞恥心を煽るように、そして息がかかるように耳元で囁くと彼女は嫌々をするように
ゆるく首を振った。どう反応していいのかわからないのだろう。
左の乳房は全体をもみあげ、右乳房は執拗に乳首を撫で、摘み、弾く。
定期的にそれを逆転させると次第に彼女は息が上がり、
私から体を離して前屈みになってしまった。
その可愛らしい声が聞きたくて彼女を追うように私も前屈みになると、タオルケットがはだけて
白い背中が見えた。寒さが気になるところだが、冷房はかけていないので大丈夫だろう。
そのままぐいっとタオルケットを押し下げ、両手で胸を揉みあげながら舌先で背骨を
舐め上げた。
「あっ…やだ先生、だめ、汚いから…!」
私を振りほどこうとする彼女をぐっと抑えて、一つ一つ骨にそって舌先を這わせると
「ん…ぁ…っ」と大きく息を乱した。だいぶ敏感になってきたようだ。
一旦彼女の胸から手を離し、そのままタオルケットの中をもぞもぞと移動させると、
今後は太ももをそっと撫でる。付け根まで近づいては、また膝先のほうへ。
「あっ…!」
堪らないと言うように体を大きくそらせた彼女は、もはや全体重がわたしにかかることのなど
気が回らないように、べったりとこちらに寄りかかり顎をあげて私の肩に頭を乗せた。
その首筋と耳を丹念に舐める。ここが弱いらしい彼女は「あぁ…っ…ぅん…!」と
逃げるように頭を揺り動かす。すっかり丸見えの乳房をまた揉み上げて
その固い小さな蕾みを思う様舐めて味わいたいとなどと思い詰め、
次第に私ものぼせたようになってきた頃、彼女が体をぐるんとひねりながら私の首に
腕をまわした。タオルケットは彼女のお腹のあたりでぐちゃぐちゃっと絡まり
形の良い胸を晒せて押し付けながら
「……せんせいの…顔を見せて……」
そして、ごそごそと私の太ももの上で姿勢を変えると、シャツを脱がせようとする。
頭の奥が今度こそ弾けた。遠くでぴーっと湯の張り終えた合図が聞こえたがどうでも良かった。
「このまま…ここで君を…」
シャツを脱ぎ捨てながら言いかけると、彼女は蕩けた顔のまま笑った。
両手を私に差し伸べて絡まるようにして私を引き倒す。
「もう先生、我慢できません。全部私に下さい」
その後は、二人とも無言だった。
というより、私はこの目もくらむ幸福に息が上がり、彼女は私にされるがまま啼き続けた。
彼女の中に私を満たしたい、その想いは絶えることなく私を蝕み続けたが
3年も待ち続けたのだから、この時間など物の数ではなかった。
それよりも、隅々まで彼女を味わい尽くし、すべてを五感で再認識し、
そうすることで彼女が溺れて行くのを見ているのが何より心地よかった。
焦らすように、体の端から愛撫を加えていく。
指先にキスをし、腕の内側を舌先で撫で、空いている手を膝の裏に忍ばせて太ももへ滑らせる。
思い出したように乳首を舌先でつつくと、そのときだけはっきりとわかる嬌声をあげた。
そして腰を妖しくくねらせる。無意識なのだろう。
太ももの付け根ギリギリまで指先を滑らせると、彼女は期待に大きく息を荒げて
「…ぃ、あ…」と声を漏らした。嫌だけど、触れてほしい。その心の内が伝わるようだ。
誘うように腰が揺れている。一度体を離すと、彼女は残念そうに軽く息を吐いて目を開いた。
私は再び寄り添うように彼女の脇に体を寄せると、彼女の両腕を頭上で固定した。
されるがままだった彼女が初めて不安そうな顔でこちらを見つめる。顔は火照り、薄く開いた
唇が濡れていてまた貪りたくなる気持ちを堪えて、その目を見つめながらするりと茂みに触れた。
「あ…! せんせい…!」
腕を固定された彼女は体を大きくくねらせて私の手が下腹部の中心に届かないよう暴れた。
が、狭いソファでもともとそれほど余裕もない。耳を舐めてごくごく静かな声で
「おとなしくしなさい」
と言うと、彼女はびくりとして動きを止めた。そして今度はぎゅっと足に力をいれて
手の侵入を拒もうとする。そうされると嗜虐心を煽ることにも気づかず。
「…何度も警告しているが…」
不安そうにしている彼女を覗きこみ、唇を舐めてその中へ舌を侵入させた。
ねっとりと絡ませて吸い上げてその呼吸まで飲み込む。何度も何度も。
体の力が抜けるのを見計らって、ようやく彼女の中心に触れた。
もう、彼女は抵抗はしなかった。
とろとろに濡れているそこに触れると、想像以上に体が熱くなった。
全体を何度も何度も指の腹で撫でてその愛液をなじませる。
「ん…ぁ…」と時おり声を漏らす彼女に煽られないようにじっくりとほぐしていく。
こりこりになっている花芯を弾くと「ぁあっ」と大きく反応した。
ゆっくりと何度も摘むとあられもなく啼き声が高まっていくのがわかった。
腰がぐいぐいとこちらに押し付けられる。
不意にソファからおりて濡れそぼったそこに口づけると彼女が悲鳴を上げた。
足を閉じようとして、眼鏡に当たると諦めたように力を抜き
喘ぎながら体を起こした。「せんせ…だ…ぁ、や…っ」苦しそうに息が上がり
私の髪に触れて意味も無くかき回す。その動きが引きつるように止まるまで
舌先で花芯を舐め上げた。
「あ…ああぁ…!」絞るような悲鳴の後、荒い息づかいが聞こえ
彼女は背もたれにぐったりと体をあずけた。
眼鏡を外してサイドテーブルに置くと、身につけていたものをすべて外した。
全裸になって、彼女に絡まっているタオルケットをゆっくりとどけて、
長く夢に見た、何一つ隔たりの無い状態で彼女を抱きしめるとため息がこぼれた。
愛おしさが堪えきれず、閉じられたままの瞼にキスをして
額を合わせると小さく囁いた。
「好きだ…」
はっとしたように彼女が目を開いた。口づける。唇に触れるだけの優しいキス。
瞳を覗き込むと、彼女から口づけてくれた。
「私も、…私の方が、ずっと好きです…! ずっと…!」
彼女に添い寝するように、ぴったりと体をくっつけながら、
ゆっくりと右手を再び下腹部に伸ばすと彼女の体が強張った。
「…この先はの行為は、…」
止めよう、と言うべきなのだろう。しかし、もう我慢の限界だった。
固くなる彼女の頬にキスを落としてまた囁く。
「だめだ…君が欲しい」
「…先生。私も先生が欲しいです…」
ごく自然に彼女は足を開き、私はそこに手を伸ばす。
中指をそこに埋め込むと、彼女は少し苦しそうに眉根を寄せた。
空いている手で頬をなぜ、唇は乳首を吸う。
「ぁ…」
再び快感を探し始めた彼女に合わせてゆっくりと中を広げる。
ぬるぬると愛液が溢れ、私は人差し指も差し入れた。
「んっ」
再び眉根を寄せる彼女をなだめるようにゆっくりと置くまで入れてじっとする。
指の腹で彼女のざらざらした中を味わいたいが、代わりに乳首を強く摘み
耳を音を立てて舐めあげた。息が荒くなり初めてようやく指を出し入れし
彼女の中を隅々まで確認する。再び嬌声が混じるようになって、ようやく。
指を抜いて彼女に覆いかぶさり、私自身をあてがった。
何度も先で撫でる。くりかえしくりかえし、濡れて待ち受けるそこになじませた。
指をくわえていたそこが、口を開けて待っている。
ゆっくりと、しかし止めること無く奥に突き入れた。
「ぅあ…っ!」
痛みのせいだろう、悲鳴が上がる。が、半端にとどめる方が痛みを増す気がして
最後まで進む。
あまりの幸福感と、粟立つような快感に大きく息を吐いた。
「…すまない。しかし、私は今…」
言いかけた言葉は彼女のキスに奪われた。
「…零一さん…大好き…」
潤んだ瞳に、溢れてくるその愛に溺れた。
ゆっくりと腰を動かし、声を上げる彼女が決して快感からではないとわかっていても
奥まで、全てを満たしたくて突き上げることを辞められなかった。
涙をこぼしながら彼女はうわごとのように繰り返し私を呼ぶ。
「もっと…! もっと、あぁ…っ せん…んぅ…! あっ…! れいいちさん…!」
飲まれるように突き動かし、思う様彼女を味わう。
呼ばれるたびに気持ちが高ぶり気づけば思春期の少年のように繰り返していた。
「愛してる…!」
高みに上り詰めた後、ぐったりした彼女を寝室まで抱き上げベッドに横たえた。
「…だめせんせ…零一さん。シャワー浴びたいです…」
なんとか起き上がろうとする彼女を押しとどめ、私も添い寝する。
「君は大変疲れている。…私の責任だ。
また、本日は帰宅時間を気にしなくて良いと聞いた。
…あー…無断外泊は…本来、止める立場にあるが…
その…コホン。責任を負う立場でもある。悪天候でもあるから」
しどろもどろの私を夢見るような微笑みで見つめると、
彼女は頭をすりすりと私の胸に寄せて安心したように瞳を閉じた。
「そうです、こんな台風来襲の夜に一人なんて不安だから…
恩師であり…恋人である人のそばで過ごすだけです」
「君は…まだ私を…その、先生と呼ぶ癖が抜けないようだな…」
薄い夏の掛け布団の上から、彼女の肩を撫でながらふとつぶやくと
胸の中でもぞもぞとこちらを上目遣いで見つめて申し訳なさそうに彼女が答えた。
「…ごめんなさい。その…色々…頭がいっぱいで…気をつけます」
「いや、構わない。初めての君に教えるという立場は変わらないからな」
いつも、最後に彼女にからかわれる私から、ささやかな反撃を試みて
ニヤリと微笑むと。
「じゃあ、もっといっぱい経験して、沢山学ばせてくださいねっ」
そうさらりと言われ極上の笑みであっけなく彼女に逆襲され、
私はいつものように赤面して沈黙するのだった。
途中でナンバリングおかしくて申し訳ない。
また、せっかくのネタ振りの後に急いで投稿したことを重ねてお詫びします。
18禁…リンゴで出来るならボーナス分出す…!
>>41 GJ〜零一△!
だがしかしそこはリンゴではなく2搭載の大接近モードも含めたDSだろう!
それだったら、もうえらいことなる!
おおお続きキタ!超待ってました!
>>41さんの書く先生×主は幸せに満ちてていいですね、大好きです。
続きキテター!GJです!
カッコイイモードのてんてーにドキドキしました
>>41さん 続ききた! GJです!!!
本懐を遂げ、ヒムロッチもさぞや……と思いきや、最後のオトシにやられたw
でも幸せな二人が良かったです。今度はぜひ、ヒムロッチの完全勝利をお願いします。
……GJのあとに恐縮ですが、私も投下させていただきます。
>>41さんの話と被る場面があるのですが、力量不足で訂正する余力がございません。
天童×主になります。
天童視点、キスED卒業後、天童はやりまくったという設定です。
コイツを駅まで迎えに行って、家に戻るまでは楽しかった。
上等な女と仲良く手ェ繋いで歩くのを、近所のマヌケ共に見せ付けてやれたし。
勉強のためとはいえ、誰もいないウチで二人きりになれる。
今日は暑いね、なんて言う夏らしい格好に、ちょっとは期待もしてたのに――
部屋に入った途端タバコくさいって怒鳴りだすし、参考書押し付けられてからは、質問以外で話もしない。
休憩もしねぇで勉強、勉強、ベンキョウ……いったい何時間経ったんだよ。
はぁ……俺もオチたもんだ。惚れた弱みとは言え、すっかりコイツに飼い慣らされてやんの。
バカ相手に挨拶代わりにケンカして、ほいほい寄ってくるチャラい女ハメ倒してたってのに。
それが大学目指して予備校通いだもんな。昔を知ってるヤツとすれ違うと、目ェ見開いて驚かれるし。
コイツとも付き合いだしてだいぶ経つのに、未だにキス留まり。舌入れんとイヤがるしよ。
バイバイのちゅーなんてしたその後で、独り寂しく右手動かすとか、なんの冗談だよ?
……まぁ、今まで相手してた女どもとは違うから、仕方ねぇか。
自分からしていいって言ったくせに、押し倒して胸掴んだら、怖いとかってマジ泣きすんだもんな。
お嬢さんにもホドがあんだろ……。調子狂うんだよ、おまえは。
今日だって二人きりなのわかってんのに、そんな胸の開いた服着てきやがって。
試してんのか誘ってんのか、はっきりしてくれ。欲求不満で死にそうなんだよ、俺は。
「天童くんってば!」
「うわっ! なん……っ!」
いきなり大声で呼ばれて顔を上げたら、心臓が止まりそうになった。
ローテーブルに両肘付いて身を乗り出してるアイツの顔が、すぐ近くにある。
「さっきからボーっとして、もう集中力切れちゃったの?」
「う、うるせぇな。んなもん、とっくになくなってるっての」
「言ってくれればいいのに……。じゃあ休憩しよっか、ずっと頑張ってたもんね」
にっこり笑ってテーブルの上を片付けると、置いておいた飲み物や菓子を並べていく。
温くなった飲み物にケチつけんと、ガキをあやすみたいなこと言って、氷を取ってきてくれた。
「ね、ね、ケーキも食べようよ。疲れたときは甘いもの食べるといいんだよ」なんてニコニコしながら。
俺が食いてぇのはおまえだ、おまえ――とか思いつつ、幸せそうな顔に魅入る。
クリーム舐め取る舌、スゲェ色っぽいな……。
見えそうで見えない胸元も、めちゃめちゃそそられる。
あ……ヤバイ。サカってきた。
このまま耐えてんと、今日こそブチ切れてなんかしでかしそうだ。
またコイツを泣かすワケにもいかねぇし、ちょっとだけキスして、ガス抜きしとくか。
何気なさを装って近付いたはずなのに、俺を見るアイツの目に警戒の色が強くなっていく。
「な、なに……?」
「いや、ほら。休憩中くらいはいいかなーと思ってさ」
ぴったりくっついて、肩を抱き寄せる。凶器になりかねないフォークを奪い取ったら、ケーキがどうとか
文句言い出した。
「そんな怒ることねぇだろ。俺とケーキと、どっちが大事なんだよ?」
「ケーキ」
「即答かよ!?」
「あははっ、冗談だってば。……久し振りだね、こうするの」
もたれ掛かってきて、細い指が手に絡む。握り返してやると、肩に乗ってた頭が動いて首筋をくすぐる。
安定する場所を見つけて満足したのか、漏れた小さな吐息にもくすぐられた。
見下ろす先にあるのは、ツヤツヤした唇と、ゆっくり動く胸。
腕が胸を押し寄せてんから、隙間から谷間が見え……たに、ま……。
くそっ! なんで手なんか繋いだんだ。触るチャンスが――じゃねぇ! 落ち着け、バカ。
マズイ……。ヤベぇもん見ちまった。とっととキスでもして、気を逸らさねぇと。
「なぁ、上向いてみ?」
「え? なん、んぅっ!」
素直に上を向いた唇を塞ぐ。抱いた肩をしっかり押さえ、振り解かれた手で頬を包んで逃がさないようにする。
押し退けようとしてた手の勢いはだんだん弱くなって、縋るように肩を掴んできた。
指先で耳の裏をくすぐりながら、たっぷり堪能した唇を離す。
恨みがましそうに睨んでくるのも可愛くて、赤くなったほっぺたにもキスをした。
「もう……。ちょっと気を許すと、すぐそういうことするんだから」
「いーじゃねぇか。キスくらい、もっとさせろ」
反論される前に、柔らかい唇をついばんで軽く吸いつける。
何度も繰り返して舐め上げると、閉じてたのがちょっとだけ開いた。
熱く湿った吐息を受けてから、僅かな隙間に舌先を差し込む。抵抗しないそれを押し広げるように舐めて、
少しづつ甘ったるい口ん中に舌を入れていく。
歯をなぞって、口の端に行き当たったらまた唇をなぞる。息継ぎの邪魔しねぇように、ゆらゆら動いてる舌に
俺のを絡ませる。
体の震えや吐息で反応を見て、じっくり教え込む。コイツが勉強を教えてくれるみたいに。
「……気持ちいいだろ?」
困ったように俺を見る潤む目に、熱がこもってきたのがわかる。
その目をすっと横に流すと、小さい声で「わかんない」なんて呟く。
「んじゃ、復習だな。ちゃんとオベンキョウしろよ」
顔がニヤつくのを抑えながら、濡れて光る唇に食らいついた。
長いことキスしてるせいで、ガス抜きのつもりがそれだけじゃ済まなくなってきた。
コイツも必死になって、舌を絡ませてくる。
なんか、ずいぶん積極的だな……。もしかして、いけんじゃねぇか?
そっと押し倒して、デコに一つ二つキスをしてみた。……よし、異常ナシ。次、瞼……も、オッケー。
ほっぺたも余裕でクリアして、耳はどうだ?
「あっ……やだ、くすぐったいよ」
ヤダとか言って、全然抵抗しねぇな。いつもなら、ここらで殴られてそうなのに……。マジでいけんのか?
唇と舌で触れる場所が下にいくほど、俺の背中に回ってる手がシャツを握り締めていく。
首筋や胸元も這い回って唇に戻ってから、恐る恐る胸に手を伸ばした。
「んっ! ……う、んん……っ」
塞いだ唇の隙間から嫌な吐息が漏れた。手は胸に乗せたまま舌をねじ込んで、暫くキスに集中させる。
頃合いを見て動かすと、さっきとは違う吐息に変わって、内心ほっとした。
キスを続け、やんわり胸を揉んでいく。バクバクいってる心臓を宥めてやるように。
硬さの抜けた体を抱き抱えて、ベッドに運んで座らせる。
正面に座ってもつれた髪を梳きながら、一応お伺いを立てた。この前みたく泣かれんのは、マジで勘弁だ。
「なぁ、今日は泣かねぇの? じゃないと俺、本当にヤっちまうぞ」
「うん……。今日の天童くんは優しいから、怖くないよ」
「はぁ? 俺はいつだってヤサシーだろ」
「この前は、すっごく怖かったもん。だから、つい……ごめんね、ワガママ言っちゃって」
「いや、俺も悪かったよ。この間のはほら、アレだ。若気のヘタリ?」
至りだよ、なんてツマンネー冗談に笑うのを見て、俺も釣られて笑う。
くすぐってぇ気分だけど、コイツとならこんなのもアリかもな。
恥ずかしそうに俯いた頭にキスして、服の裾を掴む。するすると上がってく服の下から、質の良さそうな
ブラに包まれた胸が現れ――たのもほんの一瞬で、すぐ隠しやがった。
両手首を一纏めに掴んで、恥ずかしがって暴れるのをからかいながらスカートにも手をかける。
それが足から抜ける頃には観念したのか、すんなり大人しくなった。
遠慮なく下着姿をガン見して、胸の下側に指先をあて掬うようにつつく。
下から押し上げ、盛り上がった素肌に親指を這わす。
あーもう、なんでこんな柔らけぇんだよ。フニフニしてて、スッゲェ気持ちいい。
鷲掴みたいのを堪えて、胸元から鎖骨、肩を撫でていって肩紐を落とし、ホックに指をかけた。
「あっ……!」
驚いた声と同時に、外れたブラがずり落ちる。身を引いて胸を隠そうとすんのを阻止して、邪魔な布切れを
腕から引き抜いた。
あったかい体を抱き倒して、揺れる胸を寄せて顔を埋める。
くすぐるように皮膚だけを撫でて形をなぞり、たまに強く吸って不意打ちを食らわす。
硬くなってきたトコを舌先でつつくと、鼻から抜けるような吐息が出始めてきた。
頭の下に腕を差し入れて横に寄り添い、さっきよりももっと深く舌を絡ませあう。
胸を揉み上げ、硬く尖ったトコを潰すように捏ねる。たまに腹や腰も撫で回して、逆の胸もあっためていく。
「ん……んぁ、はぁっ、はぅ……んくっ、んん……」
小さな熱い手が俺の顔に触れ、重ねっぱなしの唇をさらに押し付けてきた。
触れられることにも、大分慣れてきたみたいだな。
時間ならたっぷりある。コイツのペースに合わせて、ゆっくり慣らしてやればいい。
このオベンキョウなら、何時間でもやれる自信あるし。
肩が痛くなってきたのもあって少し身を離すと、とろんとした目がねだるように見つめてきた。
「なんだよ、もっとして欲しいのか?」
「……っ! ち、ちがっ! ……もう、ばかぁ」
「ハハッ、照れんなって。ちゃんとしてやんから、心配すんな」
軋む肩に気合入れて、ふくれてるほっぺたから触れる場所を下へずらしていく。
風呂がどうこう言ってんけど、俺だって肩やシタが辛いのガマンしてんだ。ここで中断なんかできるか。
逸る気持ちを抑えてあっちこっち動いてた指が、やっと下着に辿り着いた。
「ダメ! まっ……ああぁ!」
ちょっとつつくだけで跳ねて逃げようとする体を押さえ、拒もうと閉じた太腿を撫で摩る。
首筋や耳も舐め回して、ふらふら立ち上がった膝から線を引くように脚をくすぐり続けると、力が抜けて
開いてきた。
怯えさせないように、できるだけ優しくソコに指を這わす。
何度か指を往復させたり、小刻みに動かすうちに、喘ぐ声がデカくなって急激に体が熱くなっていく。
「うぁっ、あっ! ……はあっ……や、だあっ、こえ、声でちゃっ、うっ……」
「そんなこと気にすんな。ほら、ちゃんと集中しろ」
下着の中に指を潜らせ、小さく勃ちだしたソコを捕らえる。
善がるたびに溢れだすモノが、お嬢さんらしい下着じゃ吸いきれなくなってシーツにまで染みてきた。
びしょびしょになったそれを脱がして、ナカにそっと指を挿し込む。
あれほど喘いでたのが、何かを堪えるような呻き声になった。指の感触に戸惑ってるみたいだ。
コイツ、自分でしたこともねぇのか……。こりゃ慣らすの大変かもなぁ。
スキル上げといてよかったぜ。色々ベンキョウさせてもらったこと、感謝しなきゃな。
……今さら感謝とか、フザケんなって言われんだろうけど。
習い覚えた指と舌をフルに使って、ヒクついてうごめくナカを解していく。
軽くいかせながら、体の奥の奥から気持ちよさってのを引き出してやる。
「そんな……しないでっ……やめ、あっああっ! ……おねがい、やめ、てぇ……」
息も絶え絶えに泣きそうな声で言われんと、これ以上攻めんのカワイソウになるんだよな……。
もうちょい慣らしたいけど、一旦引くか。過ぎる快楽は、コイツには逆効果かも――あっ!
ゴムあったよな? ここまできてオアズケとか、シャレになんねぇだろ。
そこらへん漁りまわって、潰れかけた箱をやっと見つけた。
……コレ、買ったのいつだっけ?
大学行くって決めてからは誰ともやってねぇから、その前……って、ちょ、ちょっと待て。
嘘だろ……どんだけやってなかったんだよ、俺……。
呆然と服を脱ぎながら、ベッドに横たわるすっ裸のアイツを眺める。
あの体に触りまくったうえに、もうすぐやれんだと思った途端、半勃ちだったのが一気に臨戦態勢になった。
限界を超えた欲にせっつかれて、一歩踏み出したそのとき――
足首に残ってた下着に引っかかってヨロけて、テーブルに脛をぶつけた。
そのまま転がるようにベッドに、アイツの上に倒れこむ。
「きゃあっ! ……うぅっ……て、天童くん、大丈夫? すごい音、したけど」
「いってぇ……っ。あぁ、ゴメンな、押し潰しちまっ……うわっ、ヤベッ!」
もがくアイツの太腿に擦られたモノが、その刺激で先走りを垂れ流した。
慌てて起き上がったとき、バッチリ見られたらしい。スゲェ顔して目を逸らしやがった。
「なっなな、なんなのソレっ!? 気持ちわるっ……」
「おまっ、気持ち悪いとか言うな! 自慢のムスコなんだぞ!」
ベッドの隅に逃げる背中にムキになって言いながら、絡みついた下着を取って投げ捨てる。
この上ない言葉の暴力にメッタ打ちにされて、ヘタれそうな相棒を励ましてゴムを着けた。
……くそっ、好き勝手言いやがって。今にみてろよ。
開き直ってアグラかいたまま、そっぽ向いてるアイツを呼び続ける。
恥ずかしいのか、ホンキで気味悪がってんのか、なかなか振り向こうとしない。
「オラ、早くこっちこい。噛みついたりしねぇから」
「や……やだ」
「コケシみたいでカワイイぞ? ……そうでもねぇか。じゃなくて! あーもうっ!」
肩を掴んで無理やり引っ張る。暴れるか、泣かれるかと思ったけど、大人しく腕の中に入った。
「優しくする、ゼッタイ。どーしてもイヤだったらやめるから。な?」
「本当? またワガママ言っちゃっても……嫌いに、ならない?」
「そんなんで嫌うかよ。俺、本当におまえが好きなんだぞ」
「……私も」
いつもは優しく俺を見る目に、アツく、切なく射抜かれる。
大好き――そう言ってしてくれた二度目のコイツからのキスに、頭の奥が揺らいだ。
気持ちよさよりも先に、慣らすのを優先してナカに押し進む。
喘ぎながら必死に耐えるのを見せられちゃ、快楽がどうのなんて言ってらんねぇし。
汗ばんだ体をくっつけて、言葉も、時間もかけて慣らしていくと、湧き上がるモノのおかげでだいぶ滑りが
よくなってきた。
ちょっとでも感じるトコを探しながら、ゆっくり奥まで入れて、ゆっくり引き抜く。
たまにナカがきゅっとしめてきて、それにはしゃぐバカムスコに流されそうになる。
「くっ……ぅ、なぁ、あんまシメねぇでくれ……優しくでき、ねだろ」
「しめ、なに……あっ、あぁっ! いやぁ……あぅっ、うぁ……」
動きに合わせて上がるツヤっぽい声に、リセイなんて欠片もないバカがますます勢いづく。
もうホンキだしていっか……いや、約束は守んねぇと……。
あ……ダメだ、気持ちよくて、どーでもよくなってきた。
「……なんでっ、んんっ……はぁっ……うそ、つきぃ……っ」
「う、うそってなにが……俺、おまえに……うそなんか、言わねぇぞ」
考えてたことがバレたのかと思って、ゴマかそうと反応のよかったトコを小突いていく。
「いたい、って、きいたっ……あぁ! はぁっ、はぁっ、はぅっ……あ、あっ、はぁっ」
あれ? 文句じゃねぇのか? 最後のほう喘ぎすぎてて、聞き取れなかったぞ。
聞き返したいけど喘ぐのに大変そうだし、腰も止まんないし。いいか、ほっといて……。
「……っう、の」
「あぁ?」
「きもち、いいのっ……どうしよ、ヘンなの、わたし……っ、あぁっ……あああぁっ!」
背中に食い込んでた爪の痛みが、一瞬で物凄い快感に変わった。
女をいかせるのが、こんな嬉しいモンだとは知らなかった。それも心底惚れた相手だから、なおさらだ。
ヤバイ……涙でそう。嬉しくて泣くとか、らしくねぇだろ、俺……。
結局、コトが済んでも離せずに抱きしめたままだった。
腕が痺れきっても抱きつく俺を呆れもしないで、アイツはずっと甘えさせてくれた。
触れ合う肌が気持ちいいとか、大好きとか、離せなくなるようなことばっか言いながら。
初めて味わうハンパねぇシアワセってのに、あのままどっぷり浸ってたかったのに。
ノド乾いちゃったな、なんて可愛くねだられて、下心から電気まで点けたのは失敗だった。
部屋を明るくして真っ先に見たのは、裸のまま寝転ぶアイツ。
慌てて恥ずかしがる姿にまた欲情して、もう一戦……と思う前に、ぐちゃぐちゃになったベッドに気付いた。
シーツに血の跡とか付いてたり、捨てんの忘れたゴムが中身吐いてのたくってたりで、一気に血の気が失せる。
そんな最悪なベッドの上で、ヘロヘロになった下着を握り締めたアイツは、声も出さずに泣き出した。
「なぁ、ゴメンな。ホント悪かったよ。俺、全然気ィ使ってやんなくて……」
「うぅん……私こそ、ごめんね。迷惑かけちゃって」
辛そうな体を支えながら家まで送ってる今ですら、謝るしかできないとか情けねぇ。
その上、帰りのことまで心配してくれて、もう大丈夫だからとか逆に気ぃ使われるし。
何が大丈夫なんだよ。フラフラしてんし、立ち止まっちゃ溜息ついてんしよ。
「こんなちんたら歩ってたら、朝になっちまうな」
「うっ……。ごめん……」
「俺はいいけど、おまえがマズイだろ? ほら……乗れよ」
「え? あっ、いい、いいよ! 自分で歩けるから」
しゃがんで背中向けると、もげそうなくらい首と手を振る。
「いいから乗れって。おまえの足腰弱らせたの、俺のせいだし? セキニン取らなきゃな」
思い切り頭叩かれて、フラついたとこへ背中に重みを感じた。勢いよく背負って、ゆっくり歩き出す。
「けっこー重いな……」
「何か言った?」
「ぐえ……っ! 首絞めんな、落とすぞ!」
「天童くんこわーいっ。私、泣いちゃう……っ」
フザケたこと言いながら笑ってしがみつくあったかさに、歩く速度がもっと遅くなる。
どーせなら、泊めちまえばよかった。兄貴や親父にも、見せ付けてやりたかったし。
帰りが遅くなるとかビクビクしねぇで、堂々としてりゃいいんだ。
コイツの親にアイサツしに行く覚悟くらい、とっくに出来てんだしな。
以上です。長々と失礼しました。
読んでくださった方、お疲れ様です。ありがとうございました。
GJです!ほんとラブくていい!優しいてんてー大好きだ〜
と思ってたら天童もキテタ!連続で読める贅沢…ありがとうございます!
なんかすごい可愛いカップルだ〜萌え。GJです!
なんと!2作も投下が!
しかもどっちも1stだー。
GJです!
この天童×主もラブラブですごく可愛い。
おんぶ良いな可愛いな。
2作も神作が来てる!
最高でした!乙です!
(*´Д`)たまらん…
テンテーとテンドーも来てたー
2作品ともGJです
朝からハァハァしました
お二人ともGJ!朝から萌えまくった
>>24,25,27
なんでそんな半端な金額なんだw
お惣菜かw
家デートHと観覧車プレイもつけてくれたら、4万までなら出す・・・!
GJ!最高でした〜
乙!大変結構。
18禁バージョンがでたなら
正直ナンボでも出す。
専用にノートパソコンも買う。
予想
メッティ、ピュア、遊くんのエッチは余裕が無くて初々しそう
キテル、志波、ハリー、花屋のエッチは何ラウンドもあって激しそう
クリス、若のエッチは大事にしてくれて優しそう
アマショ、隠し、キバヤシのエッチは言葉攻めとかS入ってそう
志波と花屋は5ラウンドとか続きそう
デイジーももう入ってる・抜けてるとかの感覚が無くなりそうだな
じゃあ3Pともなると…
もうやめて!
デイジーのライフポイントは0よ!!
でもキテルは早そう
キテルとハリーは早漏
これ定説
74 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 22:21:13 ID:pZBZlZRQ
モリリンの巨根疑惑は?
ピュアはデカすぎて逆にコンプレックスだといい
銭湯でタオルで隠してたら、からかわれてタオル取られて
取った奴らが整列敬礼するくらい巨根だといい
その巨根を受け入れるデイジーさんも一苦労だな
天童GJGJGJ
天童キテター!GJ!!
投下多くて嬉しい
ピュア=サキマティ
前スレ落ちたかな
前スレにあったクリスの全裸また見たいお
他より性欲旺盛そうなキャラは誰か
公式女好きのクリスや自称いやらしいメッティより
キテルや志波がすごそうなんだが、どうだろう
キテル→調子良い時は3回(早め)
志波→抜かずに5発は楽勝
メッティ→予習・本番・復習で1回(予習復習は家で)
ハリー→曲を思い付きつつ2回
クリス→体位変えまくり2回
アマショ→エイオス3回
若→濃い目に1回
花屋→時間を置いて2回
隠し→フリータイム中イチャイチャ(ケンカしなければ)
古森→毎回泣くので1回
キバヤシ→
マスター→\(^o^)/
こんな感じ?
キバヤシは想像つかん…
抜かずに5発が楽勝ってwww
曲を思い付きつつ2回wwww
集中しろwwwwww
連投すまそwww
>古森→毎回泣くので1回
ドSデイジー自重wwww
>>84 メッティワロタwww
ハリー曲のリズムに合わせて腰振ってきたらやだなぁw
エイオスwwww
>>90 昼時にやめてくれww
想像して麻婆豆腐吹いたw
エイオスに合わせて腰振りwww
やっぱりオスのところで(以下自重
ハリーとのセックス中に
「♪二人で〜 見たスカ〜イ♪」
(パンパンパンパンパンパンパンッ ※腰)
とかやれたら…
腹筋崩壊した
マスターがいるのに吹いたw
若×主で投下させていただきます
半年前に書き始めたものなので季節感の欠片もない冬の話ですが…
主人公は「海野あかり」です。エロは薄めで最中に色々脱線する話
『冬の日』
「ひゃっ!?」
「あっ、ごめんなさい。…冷たかった?」
背中に感じるキンと冷えた感触に思わず身を捩ると、頭上から少し慌て気味の声がする。
私は鶯色のカーディガンにほとんど視界を遮られている上に身動きもままならない状態なので
目線だけチラリと上にやると、先生が困ったような顔でこちらを見ている。
「すみません、さっきまでコーヒーカップを洗ってたんです」
お湯が出なくて、ここ、と続ける先生の言葉はこんな状況なのにまるで世間話でもしているかのように
のんびりゆったりとしたものだったので、思わず苦笑いを浮かべてしまった。
さっきまで、というのは私がこの部屋を訪れる前。
―――ってことは、もしかして流しに浸けっぱなしだったのを慌てて洗ったのかな。
私が来るから?というのは自意識過剰かもしれないけれど。
「ここは冬将軍にも毎年手を焼きます…寒いでしょう?」
「…はい、さすがに」
答えて、そしてまた気分を落ち着かせるために吸って吐いた自分の息が寒気で白く染まる。
この部屋に訪れた時刻がお昼の1時過ぎだから、あれからまだ15分くらいしか経過していない。
冬とは言えこの時間帯、随分と冷え切った先生の部屋はどこかくすんだフィルターがかかったようにぼんやりとしていて
まるで古びた写真の向こう側にある世界のように思えた。
この部屋に来ることになったのは先週の木曜日、化学準備室で掃除の後のコーヒータイムですと
先生のビーカーコーヒーに付き合った時のことだった。
「今度の日曜日なんですけどね」
日曜日という単語から何となくどこかに遊びに連れて行ってくれるのかな、と思った。
課外授業ならわざわざこんな二人きりの時に誘って来ないだろうし、先生が日曜日に生徒である私を
学校の用事で呼び出すというのも変な話だ。
そうなると生徒としてではない、私個人に用事があるということで。
二年の夏ごろから、私たちはごく個人的な理由により校外で会うようになった。
実のところ、私がずっと先生抱いていた思いは、本人に告げることなくお墓の中まで持っていくつもりだったのだ。
それなのに先生はそんな私の気持ちを知ってか知らずか、突然二人で出掛けようだなんてデリカシーの欠片もない、
けれど大変魅力的なお誘いをしてくるのだからあの時は本当に困ってしまった。
最初のデートは臨海公園。周囲を見ればカップルばかりのそこへ私を連れていった先生は、
無邪気な子供のようにはしゃいで遊覧船に乗っていたっけ。
そんなことを繰り返すうちに、胸の中にあった秘密を抱えることが苦しくなった私は
結局先生に振り回された挙句、生涯内に秘めておこうと誓った思いを白状するハメになったのだった。
そんなこんなでデート先を告げようとしている先生をじっと見つめる。
にこにこ笑ったまま、あまりレパートリー豊富とは言えないデート先を提案され、
時々少し考えたフリなんかをしつつも結局は承諾してしまうというのがいつもの流れ。
それなのに今日はなんだか歯切れが悪い。
ちょっとだけ浮かれているというか、先生はそわそわしながら自信なさげな口調で言った。
「えーと、僕の部屋に来ない?」
「…はい?」
猫がね、と続ける先生は少し早口になっていた。
ああ、そういえば以前ここで先生の猫たちの話を聞いた時に「私も触ってみたいな」なんて言った気がする。
先生は私を猫たちに紹介してくれるらしい。あと、最近見かける新しい「おともだち」にも会えるかも、と。
そんなことをペラペラ喋る先生の口を見ていたら、この間のデートで教えてくれたキスの仕方を思い出して頬が熱くなっていた。
―――そして日曜日。
古びたアパートの扉をくぐるなり玄関でぎゅっとされて、気付いたら先生の膝の上で向かい合いながら
まだ二回しかしたこのない大人のキスの経験回数を一気に増やされてしまっていた。
二人きりで外に出かけることはあっても、こうして先生の部屋にあがるのは初めてだ。
初めて…なのに、いきなり展開が速すぎて状況が飲み込めなかったが、
こうしてブラウスのボタンを4つ目まで外され、肌蹴られむき出しになった背中に先生の指先を感じてようやく理解できた。
今からここで、先生と…そういうことになるんだ。
「本当にごめん。けど…どうしても我慢できなくて」
「…ううん。先生となら、嫌じゃないから」
さっきから相変わらずすまなさそうに表情を曇らせる先生。
本心からそう告げるとようやく笑って、ありがとう、と今度は大人じゃない方のキスをくれた。
「でも、あの、先生…嬉しいことは嬉しいんですけどね」
「はい?なんでしょう?」
「…せっかくならあそこのストーブ、使いませんか?」
さすがにこう寒くてはたまらない。
途中で申し訳ないが、六畳間の片隅にひっそりと置かれた古めかしい石油ストーブを指差すと
先生はそうですね、と言って名残惜しそうに私を畳の上に下ろし、ストーブの前に移動した。
ストーブの上にはそこそこ大きな薬缶が乗せられているのが何とも若王子先生らしい。
先生は傍に置いてあったマッチにシュッと火を灯し、それをストーブに近づけると再びこちらへ戻ってくる。
「お待たせしました。どうも先生気が利かなくていけません」
「あの薬缶、どかさなくて大丈夫なんですか?」
「ええ。まだ水がたくさん入ってます。空気が乾燥してるんで加湿器にも使えるんですよ」
エヘン、とでも言いたそうなくらい得意げになるのが妙に子供っぽくて可愛い。
そのくせ、すぐ隣に腰を下ろした時の先生の顔にドキドキしてしまうのはどういうことか。
笑うときとはまた違う気色で細められた先生の目は、長い睫毛に縁取られてどこか色っぽい。
手を伸ばし、私の髪に触れる一挙一動。
顔のすぐ横にあった髪の一房をすくわれ、けれどすぐにするりとその手を滑り落ちる。
髪の毛の一本一本に神経が行き届いているようで、毛先すら先生の手の感触を鮮明に覚えてしまいそうだった。
「じゃあ、続き。いい?」
「…はい」
耳元で響く低い声。
了承を告げると同時に強く感じられる先生の体温と鼓動がとても愛しい。
先程と同じように、向かい合った先生の膝の上。
抱き締められるようなかたちで先生の胸元に顔を押し付けられる。
そうして私が先生の心臓の音を聞いてる間、冷えた指先は背中にある下着のホックにかけられた。
冷たい、と思っても今度は先生の背に腕を回してなんとか堪える。
背中に感じる局地的な刺激にブルリと背中が震えるが、黙ったまま何かゴソゴソしている先生。
…目では見えないが、触覚に伝わる動きから推測するに……ブラのホック、外せないのかな。
いや、構造的には簡単なものだから、そう迷うこともないとは思うけど…おっかなびっくりといった手つきでは
どうも思い切りが悪いらしく、足踏み状態というところかもしれない。
「先生?」
「うん…」
「あの、私が外しましょうか?」
「…何のことでしょう」
「下着、外せなくて困ってるのかなぁと」
「やや、バレてましたか。…悔しいですがピンポンです」
ピンポンです、とは言ったものの私が自分で、というのはダメらしい。
「先生は大人ですから、自分のことは自分でします」
「はあ…」
自分のこと…なのかな?これって。
思わず首を傾げたくなるが、それでも先生は私の申し出を頑なに拒み、再びホックのあたりに指を差し込んでくる。
肌を滑る感覚に思わず小さな声が漏れてしまい、耳ざとくそれを聞きつけた先生は
もうちょっとだけ我慢しててね、とひっそり声で囁いて私の髪を撫ぜた。
「ああ、なるほど…ほうほう」
…数十秒後、ようやく構造を理解したのか、先生は何度かホックを留めたり外したりを繰り返して
結局また留めてしまうと、中途半端に開いた私のブラウスを脱がし、自分も上着を脱いでシャツ一枚になる。
久方ぶりに体を開放された私は、改めて先生を意識してしまい、上半身下着一枚という恥ずかしさも手伝って
目が合う前に少し距離をおき、くるりと背を向けてしまった。
それでもすぐにペタペタと這ってきた先生に抱き締められ、今度こそ本当にしっかりとした手つきでホックを外される。
「うん、今度はちゃんとできました」
「…おめでとうございます」
「はい、ありがとうございます」
自分で言っておめでとうもないだろう……この私たちの妙なやりとり。
なんだかさっきからおかしな方向に話が逸れるというか。
初めて先生のモノになるのだから、もっと何か雰囲気のあるような大人っぽい会話はないのだろうか。
例えば初めてだから優しくしてください、とか?
そこまで考えてふと思った。……はじめて、か。
そういえば、先生って。…先生って?
「あの…」
「わっ、また冷たかった?」
「いえ、そうじゃなくて」
「…なに?」
私の下着のホックを外したことで先生は少しホッとしたのか、背を向けた私の肩をゆるゆる撫ぜていた。
きっと怖がらせないようにしてくれているんだな、と先生らしい優しさが伝わってきてとても嬉しい。
そんな嬉しいことをしてくれる先生に、これはとても意地悪な質問かもしれないが、
気になるものは気になるので、私は意を決して聞いてみた。
「私、その…男の人とこういうことするのは初めてで」
「うん。…そうだね」
「色々と作法がなってないかもしれないですけど」
「緊張しないで。僕がちゃんとするから…君は僕のことだけを考えてくれてたらいい」
「……はい。それで…先生は?」
「え?」
「つまりですね、過去に女の人とこういう経験…あるのかなって」
「……えーっと」
どこか熱っぽく響いていた先生の声が、まるで授業中に考えもしなかった質問をされたときのようになる。
煮え切らないというか、素っ頓狂というか。
思わず振り向いて先生を見ると、一瞬だけ目が合った後、気まずそうにそわそわと視線を泳がせて
私にどういう返答をしたらいいのか考えだしてしまった。
あ、そうなんだ。
その反応だけで大体予想はつく。
でも先生は大人だし、私との年齢差も考えれば当然だろう。…カッコイイし。頭も良いし。
相手は……いや、考えないでおこう。
これはただの好奇心。ブラのホックに随分と苦戦していた先生だから、もしかして…なんて思っただけ。
「あのー、ですね」
「はい?」
ポクポクととんちを終えた先生は、少しだけ迷った後きっぱりとした口調で言った。
「女性の服を脱がすのは初めてです」
「…脱がすのは」
「ええ、初めてですよ」
僕は嘘なんてついてません、とでも言いたげな口調で述べて私の目を見る。
覗き込んでくる先生の瞳の奥に見えるのは私への誠実さなのか、それとも大人の狡猾さなのか、
はたまたそのどちらもなのか…。
別に女性経験の有無に拘っているわけではないのでどちらでもよかったのだが
先生の発言を頭の中で反復してとんでもないことを思いついてしまった。
先生は女の人の部屋に上がったことは私の部屋を除いて一度もない。
(これは少し前に私が体調を崩してしまい、先生がそのお見舞いに来てくれた時に判明したちょっと嬉しい事実だ)
でも女の人との…まあその色んな意味での経験は(多分)ある。
それなのに女の人の服を脱がせるのは今日が初めてだという。
―――なんというか、先生、すごくモテたんですね?
「…もしかして、怒ってる?」
「えっ?あ、違います違います。そうじゃなくて」
「あれ、怒ってないんですか?」
それはそれで何だか寂しいです、とシュンとなる先生を見ると今更ながらすごい罪悪感。
ごめんなさい先生。私は悪い生徒です。
でも先生のことを好きだっていうことは絶対に揺るぎませんから。
これは本当。絶対の絶対に。
そんな気持ちが少しでも伝わればいいという思いで今度は自分から先生に抱きついた。
「わわっ」
「…先生が好きです。今のはちょっとした好奇心だけで意地悪とかじゃないですから」
「うん…。ならよかった」
「色々脱線しちゃいましたけど…もう、先生のことだけ考えますから」
大好きです、と最後にもう一度伝えると、先生も何も言わずに私の口を塞いだ。
そうしてようやくストーブつけましょうよと催促した甲斐もあって、ほんのり暖まってきた部屋の中、
ホックを外されたままだらんと私の肩に垂れ下がった下着を取り払われ、先生の大きな手が胸を包み込む。
両手で下から救い上げるように持ち上げられた胸に、やわらかい、と感想を述べられて
照れ隠しに目を逸らした隙に首筋を軽く噛まれてしまう。
仰け反って斜めに傾いた背中を片手で支えられるけど、指先にさっきのような冷たさは感じない。
先生はそのまま噛み跡をぺロリと舐め上げ、少しずつ頭を下へ下へと移動させてゆく。
相変わらず左手は私の胸をやわやわと揉んでいて、頭はその反対側へと移動しているのだから
多分この後はそうなるんだろうなぁなんて、ぼんやりしてるのにどこか冷静な私は
先生のつむじを見ながら他人事のように考えていると、それは急に聞こえてきた。
「あっ…は…」
あれ?
今の…私の声?
「んっ」
まただ。
どうしちゃったんだろう。
どうなっちゃうんだろう。
胸の先端に、あたたかくてぬるりとした感触が怖いくらい伝わってくる。
どきんどきんと、本当にそんな音がしそうなほどに躍り上がった心臓が胸の内側から強く私を叩く。
急激に恥ずかしさが込み上げてきて、自分の胸に顔をうずめている先生の頭をたまらず掻き抱いた。
「せんせ、…せんせい」
「痛かった?」
「いた…くはないですけど…その…」
「ちゃんと言って。君が嫌がることは、出来ればしたくない」
ああ、こんな時まで。
こんな時まで先生がそんなだから、私の心臓は本当にどうしようもなくなってしまって
血液の循環も脳のはたらきも、きっとあちこち異常が発生してるんだ。
「…いたくない、けど…何だか色々と…たまらない、というか」
先生は目を丸くしている。ああ、そうだろうなぁ。
きっと今、私は物凄くおかしなことを言ったんだろう。
けれどいつもの優しい表情のまま、そうだね、と頬を撫でられる。
「僕もね、色々とたまらない。本当に…」
「先生も?」
「うん、そうだよ」
確かめてごらん、と掌を先生の胸に導かれ、そうして先生もまた同じ気持ちなのだと知ってどこかホッとしてしまう。
私だけがこんないっぱいいっぱいなのかという不安を、いつもより強い先生の胸の鼓動がやわらげてくれる。
「ほんとだ…先生も、一緒です」
「うん、一緒だよ。だってね、ずっと待ってたから」
「…私を、待っててくれたんですか?」
「そう。こうやって…僕の部屋で君と二人で過ごせたらどんなに素敵だろうなって」
本当に嬉しそうに笑う先生。
私もそんな風に思われていることが嬉しくて、嬉しかったんだけれども…。
「でも、あの、まだ先生の部屋に来て一時間も経ってないのに…」
ちょっと性急ですよね、とはさすがに口に出さなかった。
けれど先生も察したらしく、男だからね、と開き直ったような口調でまた私の胸に手を伸ばした。
「君のここ、どんな感触なんだろうな、とか」
「せん、せ…」
「学校にいるときも、二人きりになるとつい…君に触りたくて仕方がなかった」
「あっ」
「僕も学生だったら、遠慮なしで君にくっつけるのにって」
ずっと触りたかったと言うだけあって、再開された先生のそれは今までよりも更に男の人っぽさを思わせる手つきで
私をもっともっと深いところへと引き摺りこんでいった。
時折聞こえてくる先生の吐息が耳や脇腹をくすぐると、それもまた私から雑念や思考を奪い、
気が付くとスカートも下着も全部脱がされて全部を先生の前にさらけ出していた。
先生に触れられている下半身はことさら熱と湿り気と、もどかしさとも切なさともつかないような感覚を帯びて
自分がどういうふうになってのか考えることも億劫になる。
そんな状態で先生にキスを求められ、与えられ、開ききった蕾のように身も心もすっかり無防備になっていた。
もう私を護るための殻はどこにもない。必要もないのだろう。
先生がゆっくりと私を押し倒して、背中に畳みの感触を感じた時も、なにも怖くなかった。
だから、だろうか。
少しだけぼやけた視界に映った先生の顔から、急に熱っぽさが引いていったのが分かったのは。
「先生?」
「…僕はバカだ」
「えっ?」
「ごめん、本当に」
何が、と聞く前に先生が泣きそうな顔をするものだから、本当に慌ててしがみついて離さないでとお願いした。
そうすると先生は心外そうな声で私の勘が警告してきた危機感をばっさりと斬り捨ててしまった。
「離しませんよ、ここまできて」
「じゃあ…なんでやめちゃうんですか?」
「だってこのままじゃ…」
横になった私の頭の真横にある先生の手がザラリと畳を撫でた音でピンときて、あっ、と間の抜けた声が出る。
「…このままじゃあかりさん、背中すごく痛いですよ?多分、きっと、いや絶対」
「たたみ…」
「正座してるだけでも結構痛いのに…その上素肌で、僕の体重がかかって、…動くわけだから」
「ああ…」
それは…確かに痛そうだと思う。
想像しただけでちょっと背中がヒリヒリするんだから、本当にしたらきっとどころの話じゃないだろう。
それにしても…。
「だからちゃんとお布団の上じゃないと。今すぐ準備しますから。あ、その間これ着てて下さいね、風邪ひかないように」
さっき先生の脱いだシャツを肩にかけられ、なんとも言えない気分で部屋の隅っこに移動する。
先生が押入れから布団を出して敷く一連の動作を見ながら、私たちの『はじめて』がどうにも様にならないのは
もう宿命のようなものなのかと嘆息し、先生の匂いのするシャツに袖を通した。
が、たかだか押入れから布団一式を出して床に敷くだけの作業。
おまけに今までおあずけにおあずけを重ねられて先生もいい加減焦っているのか、普段のんびりしているわりに
この時ばかりは異様にテキパキした動きで作業を終わらせてしまった。
六畳間に敷かれた一組の布団。
その上に腰を下ろした先生は、部屋の隅っこで小さくなっている私にちょいちょいと手招きをする。
「さ、おいで」
不思議なもので、さっき先生に色々と体を弄られていた時は、もう迷いなんてなくなっていたのに
少し間が空いただけで恥ずかしさと不安がじわじわと甦ってくる。
だから布団の上で私を待つ先生の腕の中に戻ることがほんの少し怖くなった。
このほんの少しの要素を振り払うように深呼吸する。
胸の上に手を置き、吸って、吐いて。
そうしてようやく先生のもとに辿り着くと、強い力で抱き締められたまま二人して布団の上に倒れこんだ。
私の上に覆いかぶさったまま先生は力をゆるめることなく問いかけてくる。
「ねえ、あかりさん」
「…はい」
「僕たち、もう大丈夫かな」
「え?」
「もう、忘れ物はないかな」
ここまで色々あったけど、さすがにこれ以上は何もない…と思う。
部屋が寒かったのでストーブをつけた。
先生がブラジャーのホックに少々手間取った。
私の変な想像のせいで先生を困らせた。
畳の上ではさすがに、ということで結局布団を敷いた。
…思いつかない、これ以上何か困ること。
あるにはあるけど…アレに関しては既に現物が先生の手の届くところにスタンバイされているのを
さっき見てしまったので問題はない…でしょう。
「もう、平気なんじゃないでしょうか」
「そうか、よかった。これ以上おあずけ状態になったらさすがに先生が大人でも何をしでかすかわかりません」
「…何かしでかしちゃうんですか?」
「うん。そりゃあもう…というか、今の時点ではじめての君に対する労わりというか…優しさ分が若干減少するかと」
「やさしさぶん…って、つまりその、痛くしちゃうんですか?」
「そうしたくないけど、余裕ないから最後まで紳士的にする自信がないです」
はじめては痛い。
当然このくらいの予備知識は未経験の私でも持っている。
女に生まれたからには仕方の無いことだけど、改めて「痛くするかも」と予告されるとさすがに怖いわけで。
出来ることなら優しくしてほしい。
事がもっとスムーズに進行していたのなら先生に優しくしてもらえたかもしれないのに…。
途中、自分のせいで中断してしまったこともあってかなり後悔。
ああ、私はなんて馬鹿なことを。
「でも、もしそうなったとしても、どうか僕を嫌いにならないで」
「先生…」
嫌いになんてならないです。
なるわけないじゃないですか。
キスの合間、口内に侵入してくる先生の舌に遮られて言葉には出せなかったけれど
ちゃんと伝わるようにと背中に回した腕できゅっと先生を抱き締めた。
いつの間にか、汗ばんでいる私の肌を思いのままに往復した先生の手に腰を抱きかかえられ、その痛みを享受する。
軋み、悲鳴をあげる身体から立ち昇る熱が雫となって目から零れて、わけもなく胸が苦しくなった。
「っく…痛ぁ…」
好きな人に抱かれて、何か悲しいことがあるんだろうか。
自分でもよく分からない。
そのよく分からない感情に振り回されて、私は目を閉じたまま性急に身体を揺する先生を遠くに感じた。
だから揺すり上げられる度に吐き出される吐息と嬌声の合間に必死に声を絞り出す。
せんせい、せんせい。
呼べば、気付いてくれるかな。目を開けて、今の私を見てくれるかな。
お願いだから独りで遠くにいかないで。
嫌いにはならないけれど、寂しくて切なくなるから、もっと傍で私に触れて、優しくしてほしい。
汗で額に貼り付いた前髪をそっと掬い上げてくれる大きな手の感触が優しくて
閉じていた瞼を持ち上げると潤んだ瞳の先生と目が合った。
額に添えられた手が滑るように頬を包む。
こそばゆいようなその感触は、するりと私を懐柔させてしまうから不思議だ。
「僕、後で、叱られるのかな」
「…叱られるって、私に?」
「泣かせちゃいました」
「あっ…!」
先生の手は頬を包んだまま、親指だけですっと涙の痕を拭う。
感情の昂ぶりで泣いたわけじゃなく、これは恐らく生理的なものなんだろうけど
人に泣き顔を見られるのはやっぱり恥ずかしい。
恥ずかしいのに、子供をあやすように私の額や頬を撫でる先生の手が気持ちよくて
キスして、とごく自然にねだった私の声に先生は喜色を隠すことなく目を細めて、
ちゅっと可愛らしい音を立てて何度も何度も私の唇を啄ばんだ。
「…先生」
「……」
「先生、あの」
「もう少し…このままです」
「重い…」
ぐったりと力の抜けた体の上に、先生の重みを感じる。
…幸せな重み、とは言えない現実的な質量は、ことを終えて体のあちこちに鈍痛を伴う私には少々つらい。
「つぶれちゃいますから…どいてください」
「うん…あと五分」
「いや、今すぐがいいです」
「今ね、先生は色々補充してるんです。邪魔しないで」
「そんな…」
乱れた呼吸のまま、布団の中で文鎮と化してしまった先生は本当に動こうとしなかった。
その…最中は少々乱暴ながらも大人の優しさを感じることができたのに、終わってしまうとなんだか先生はワガママだ。
けれど重い。本当に重い。できることならお風呂にも入りたいし…。
そんなことを考えていると、ようやく気が済んだのか先生はもぞもぞ動いて私の隣へと移動する。
久々に体が軽くなったんだ。早く身支度を整えたい。お風呂はどこかな、と体を起こそうとした瞬間腕を掴まれた。
「どこ行くの?」
「あ、できればお風呂を貸してもらいたいんですけど」
「…えーと、もう少し後にしましょう」
なぜですか、と理由を聞く前に布団の中に引き摺りこまれた。
妙に嬉しそうな顔をした先生は、まだ服を身に付けられていない私の体に色々とスキンシップをしてきた挙句、
「今度はもっと優しく出来ますよ」なんて言い出すので、さすがにここは思い切り頬をつねっておいた。
以上です。無駄に長くてすみません
すごく萌えた!
ほのぼのしてていい
GJ
GJ!かわいいよ二人とも!
GJでした!
朝から、若のヌケ具合にほんわかできて嬉しい
乙です!
若かわいいなw胸がきゅんとしました!
GJすぎるぅううう
先生の大人なんだか子供なんだか分からん感じが良かった!
投下させていただきます
>>84さんの回数ネタを拝借して、「回数に挑戦」な話です
挑戦するのは回数からもっぱら疎遠なメッティです。卒業後
最後は相当死にかけてるのでへたれっぽいのがだめな方はご注意下さい
氷上くんの部屋のベッドの上で、触れ合うだけのキスを交わす。
これからこの場所で氷上くんに抱かれるというはじまりの合図のようなもの。
こういう行為も前に比べたらだいぶ慣れたとはいえ、この優しいキスは何度してもドキドキする。
いつもならもっと体が密着して少しずつキスが深くなってる頃なのに、氷上くんはわたしからそっと体を離した。
やけに落ち着きがなく、そわそわしているように見える。
「どうしたの?」
「……君にひとつ、聞きたいことがあるんだ」
「ん?」
「非常に聞きづらいのだが……」
「平気だよ。なに?」
「その。君は……僕とこうしていて、満足できているのか、と」
「え?」
話を聞くと、どうやら大学のカフェテリアで男の子同士が相当濃い内容のエッチな噂話をしているのが偶然隣のテーブルで本を読んでいた氷上くんの耳に入ってきたらしい。
噂話の内容は、してる最中に曲を思い浮かべながら2回した男がいるとか。
エイオスエイオス言いながらその掛け声に合わせて腰を振って3回した男がいるとか。
ラブホテルのフリータイムを利用して「セックス最高! セックス最高!」と叫びながら4回もした男がいるとか。 なんと抜かずに5回もしてしまった男もいるとか。
そういう噂話をたまたま聞いてしまったその話題にとても衝撃を受けたようだ。
さらに高速ピストンがなんたらとか結構激しい単語が飛び交ったりしていて、回数だけではなく行為の中身も相当濃いものが予想されたらしく氷上くんは自分のやり方に疑問を抱いたみたい。
要するに、おとなしすぎるのではないかと、そういうこと。
わたしは氷上くんとしかしたことがないから比較する対象がなく、氷上くんのやり方がおとなしすぎるのかどうかの判断はつけられない。
それにわたしは、氷上くんとのエッチを不満に思ったことなんてない。
二人とも何も知らない未経験の不安な状態からだいぶ慣れるところまで来れたのも氷上くんの地道な予習復習のおかげだろう。
氷上くんがしている予習復習というものがどんな内容かはちっともわからないけれど、わたしのことを少しでも気持ちよくしようとこっち方面のことまで真面目に学習してくれる氷上くんは本当に勤勉で優しい人だ。
不満どころか、わたしのことをすごく大切にしてくれるしするたびに満たしてもらっていて幸せな気分なのに。
118 :
氷×主 2:2009/07/11(土) 20:31:22 ID:1zPkGJHM
「同年代の他の男子に比べて僕のやり方はもしかしたら控えめすぎるかもしれない。女性からしたら少々物足りないのではないかと……それに、普通は何回もするものなのかい?」
「え!? そんなことないと思うけど……」
確かにわたしたちは1回したらそれで終わりだ。
そのまま連続で、もしくは同じ日に2回目をするなんて考えたこともなかった。
氷上くんはお世辞にも体力がある方とは言えないし、1回しただけで結構体力を消耗しているように見える。
それなのに、そんなに何回もしたら氷上くんが抜け殻になってしまう気がする。
「少しは慣れたつもりだったが、わからないことだらけだ」
「それはわたしも同じだよ。そんな深く考えることないんじゃないかな。わたしたちのペースでいいと思うよ」
「そう言ってもらえると救われるよ。変なことを聞いてすまない。他の男子は連続で何回もしているという話を偶然聞いて少し気になってしまっただけなんだ」
「そういえば、友達が試したことあるって言ってたなあ」
「試す? 何をだい」
「何回できるか試したんだって」
氷上くんが眼鏡のブリッジを押さえて何か考え出した。
基本的に対象が運動系と流行系とおしゃれ系のこと以外ならば、何事にもチャレンジ精神旺盛な氷上くんのことだから、なんとなく出したわたしの話題に少し興味があるのかもしれない。
これも運動系と言ったら運動系な気もするけれど、運動が苦手な人でもできることだし、わたしにとっては好きな人と一緒に気持ちよくなれるなんとも幸せで魅力的な運動だ。
「そんな挑戦に取り組む男女もいるのか……知らなかった」
「ね。みんな何回できるんだろうね」
「君が不満に思っていないのならばそれでいいんだ。しかし……僕も一度は検証して自分の限界というものを知っておく必要があるかもしれない」
「……わたしたちも思い切って試してみる? うちらの限界がどこなのかはちょっと興味あるかも」
「そうだな……君の体調が万全ならば一度試してみるとするか」
「うん、わたしは元気」
「よし。では今から挑戦しよう。辛くなったらすぐ教えてくれ。中断する」
「わかった。よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
こうして、氷上くんとわたしによる何回できるか限界へのチャレンジがはじまった。
二人とも正直、体力はそんなにない。
まるで未知の世界で緊張しつつもドキドキしてきたわたしに、氷上くんはまた優しいキスをくれた。
119 :
氷×主 3:2009/07/11(土) 20:32:37 ID:1zPkGJHM
キスは深くなり、いつもみたく氷上くんの細長い指がわたしの体を丁寧にとかしてゆく。
手の届く場所に箱ごと置いてある避妊具が目に入って、何回できるかチャレンジの最中ということを実感する。
着ているものは、お互いすでに全て脱いでしまった。
わたしは脱がされたといったほうが正しいけれど。
氷上くんが、身につけているものの最後のひとつである眼鏡をそっと外して枕元に置いた。
抱きしめられると熱を持った素肌同士が触れ合って、気持ちがいい。
氷上くんのことが早く欲しいって体がうずく。
チャレンジの1回目、張り詰めた氷上くんのものがゆっくりはいってきた。
何事にも計画的な氷上くんのことだからペース配分とか考えて1回目は抑えぎみにするかと思ったら、逆に1回目からいつもより激しめに突かれて驚いてしまった。
「あ……ひ、かみく……1回目からそんなペースで、したら、あとが」
「わ、かっているのだが……っ」
気持ちがよくて、そう吐息まじりの熱っぽい声でつけたされて、胸がじわりと温まった気がした。
普段は冷静な人なのに、今はこうして情熱的にわたしだけを見つめてわたしを求めてくれていることがすごく嬉しかった。
「ん、わたしも……きもちい……」
いつもの優しい抱き方と少し違う、やや激しめの動き。
控えめすぎるかもと思っていつもより気持ち、力を強めに調整しているのかもしれない。
いつも気持ちいいけど、これもまた、気持ちがいい。
夢中になって合わせた唇の隙間から舌がきつく絡まる濡れた音がもれて、それにまた脳を刺激される。
1回目の終わりが訪れて、わたしのなかをいっぱいに満たしていたものがゆっくりと抜かれた。
いつもならここで終わりにするところだけど、チャレンジはここからが本番だ。
少しの休憩、氷上くんのほっぺたや前髪をいじったりしてじゃれあっているうちに気づいたらまたキスを交わしていた。
お互いの体を触りあっていると、氷上くんは2回目ができそうな状態になっていて、すでに1回受け入れたあとの潤ったわたしのなかにそれをぐいっと押し込められた。
はじめて味わう、2回目の感覚。
「あ……っ」
「辛くないか」
「平気……今日は、いっぱい……しよ」
時折かき混ぜられるようにされて、わたしからも腰を押し付けていた。
自分がこんなにいやらしい子だとは知らなかった。
120 :
氷×主 4:2009/07/11(土) 20:33:51 ID:1zPkGJHM
2回目を終えて、わたしたちはもうすでに結構ぐったりしていた。
1回目もだけど2回目も氷上くんは相当がんばっていて、わたしがいい反応をする場所に一生懸命刺激を与えてくれた。
「ま、だ……やる?」
「……休憩しつつやろう」
ベッドに横になったまま何もしないとチャレンジの途中なのにうっかり眠ってしまいそうだったから、氷上くんの体にこの人はわたしの恋人という印をつける練習をして遊ぶことにした。
洋服に隠れて見えない胸あたりに唇を当てて吸い付いてみたけれど何回やってもきれいにつかない。
白めの肌に、わたしがいたずらした赤いあとが次々とついていく。
やっと、それなりにきれいなあとがついて満足したから唇を離したら氷上くんに同じことをお返しされたけれど、1回でくっきりとしたきれいなあとがわたしの肌についた。
わたしと同じ日、同じ時間、同じ場所で初体験をしたのに氷上くんだけこういう小技がやけにうまくてちょっと悔しい。
舌の動きとかもなんだか意外と器用な感じがするし、さくらんぼの茎を口の中で結べるタイプの人かもしれない。
今度喫茶店でクリームソーダを飲む機会があったらちょっとやって見せてもらおう。
クリームソーダに浮かんでいる真っ赤なさくらんぼのことを考えているうちに、3回目がはじまっていた。
3回目は後ろから。今までほとんどやったことない、慣れない体勢だ。
1回だけしたことがあるけどこの体勢だとお互いの顔が見えないしなんか落ち着かないということで、結局すぐにいつも通りに戻してしまった。
あれ以来後ろからなんてやってないけれど、2回目までと違うところに当たって違った気持ちよさがあった。
でもさすがに未知の世界の3回目、体に力を込めるのもかなりしんどい。
3回目が終わった氷上くんはすでに相当、呼吸が乱れていた。
しばらくするとようやく息が戻ってきたみたいだけど、心なしかぼんやりしている気がする。
「お、終わりに……します?」
「……まだ……大丈夫だ」
そうは言ってるけど、氷上くんの体力ゲージの残りは格闘ゲームだったらあと一撃食らったら倒れてしまいそうなほど少なくなっているのは明らかだ。
こうなったら、負けず嫌いな氷上くんにとことん付き合うことに決めた。
わたしから押し倒して深く口付けながら胸やわき腹を指先で愛撫してゆく。
下の方も手でいじくってみたけれど、さすがに4回目ともなると元気が足りない。
まだ大丈夫だと言った氷上くんに敬意を表してわたしも全力でこのチャレンジに取り組む。
したことがないわけではないけれど、いまいちまだ慣れないその愛情表現をすることにした。
氷上くんのものを口に含んで舌で愛撫してあげると、そこはだんだん元気になっていった。
「わたしが……するね」
「……ん」
そのまま跨って、一気に腰を落とした。
わたしもすでに体力の限界が来ているけど、1回目2回目3回目とわたしよりたくさん動いている氷上くんの方が体力の消耗が激しいだろうから、4回目はわたしが主導権を握った。
これも、ほとんどしたことのない体勢。
なんか恥ずかしいけれど、4回目ともなると体も心も完全に乱れてしまっているのか、気づいたらつながりながら氷上くんの唇を奪っていた。
熱っぽい瞳でわたしを見上げられて、少しぞくりとした。
こういう風にわたしがするのも悪くないかも、そう思った。
121 :
氷×主 5:2009/07/11(土) 20:35:22 ID:1zPkGJHM
わたしが主導権を握った4回目が終わった。
わたしも氷上くんほどではないけど、体力ゲージの残りが少なかったのに自らとどめをさすようなことをしてしまった。
正直、限界だ。氷上くんがまだいけるって言っても、もうこれ以上は付き合えないかもしれない。
でもその心配はいらなそうだった。
氷上くんもすでに死にそうな顔をしていて、ここまでにしよう、そうお互いの意見がきれいにまとまってわたしたちの限界へのチャレンジは終わりとなった。
氷上くんは手探りで眼鏡を手にとってそれをかけると、わたしの体を拭いてくれたり後始末をしはじめた。
手伝おうとしたけれど、君は横になってていいみたいなことを言われて、乱れに乱れたベッドを整えたり換気したりと全部をやってくれた。
だいたいのことが終わると、ふらふらこっちに歩いてきてそのままベッドへどさっと倒れこんだ。
顔はわたしの方を向いてるけど、ぴくりとも動かず一応開いている目も虚ろでとろんとしている。
「大丈夫?」
へんじがない。ただのひかみくんのぬけがらのようだ。
こんな、心ここにあらずと言ったかんじで髪の毛も半分乱れ気味で抜け殻放心状態の氷上くんなんて大学の人とかはまったく想像もつかないだろう。
しばらくそっとしておいたら数分後にいきなり少し掠れた声で「すまない」とか言い出したから驚いたけど、ちゃんと生きてるのが確認できてほっとした。
顔色があまりよくない気がする。顔面蒼白というか。
普段から色白だけどそれとはまた別の白さだ。
「お、お疲れ様」
「……君もお疲れ様。検証の結果、今の僕は基本的に1回、どんなに多くても2回までが限界のようだ」
「うん。氷上くん……ちょっとがんばりすぎたみたいだね」
「正確に言うなら、2回以上もその気になれば不可能ではない。しかし3回目からは主に体力面が原因で、質と集中力が急激に落ちてしまう。4回目に至っては君にさせてしまった。まだ若いのに、非常に情けないよ」
「そんなことないって! ほら、量より質にすればいいよ。時間をかけて丁寧に1回っていうの? わたしも体力にはそんな自信ないし」
「そうだな。何度もするよりも、そっちの方が僕らにはあっているように思う。僕は体力ではなく技術を磨くことにする」
ぐったりした状態で虚ろな目のまま口だけ動かして氷上くんはそう語った。
体を張った検証を終え、今の自分の限界の回数を把握してさらに方向性も決めたらしい。
今の氷上くんはとても充実した気分には程遠い表情をしているけど、意味が見出せたなら挑戦してみてよかったんじゃないかと思う。
わたしも何度もするよりか、時間をかけて触りあったりするじっくりの1回で満足するタイプかもしれない。
でも、すごく情熱的でいつもより激しい氷上くんにもなんかドキッとしてしまった。
回数はともかくとして、ちょっと激しくされるのもたまにはいいかも。
今は疲れきってるから言えるかんじじゃないけど、今度こそっと言ってみよう。
「はあ……すごい眠い」
「……僕もだ」
「少し、寝ようか」
「ああ、一時間ほど眠ろう」
氷上くんの代わりに目覚まし時計をセットして、眼鏡を外して枕元に移してあげると優しい声でありがとうと言われた。
二人でひとつの布団をかけて手を握り合って、わたしと氷上くんは瞳を閉じた。
以上です。長々と失礼致しました。
文字詰まってて読みづら……orz すいません。
>>122 GJでした
リアルタイムで追えた〜。
メッティ4回もできるなんて、若いなぁ
>>122 GJ!メッティの予習復習法がとても気になったw
ここのスレのメッティ話はどれもいい作品ばっかりだねー
>>122 GJです! ただの抜け殻メッティに笑ったw
コミカルなのにメッティらしさ満載ですごくよかったー
スキルキャップしたじっくりモードもみてみたいですw
GJ!メッティは純粋ないい子だ〜
妄想ネタから文つくれるのすげすなぁ
GJです!
誰なんだ?あの子達の事情を知ってるのはww
いや、噂してるのはwwwエイオス気になるしフリータイムも禿げしく気になる!!
ドラクエ風ワロタwwwwwwwwwwwwww
しかばねwwwwwwwwwww
でもメッティも主人公もかわいい!GJです!
>>122 GJ!
なんとなく好きそうな体位を予想してみた
正常位→キテル、メッティ、ハリー、クリス
騎乗位→天地、ピュア
対面座位→キバヤシ
駅弁→志波
バック→赤城、若、花屋
1stキャラでも是非…自分は思い付かなかった…
>84のネタを書き込んだ者です。
>122さんありがとう!ただの妄想がカタチになったよ
僕は、泣いた…
本スレ便乗
巨乳好き
キテル ハリー メッティ 志波 赤城
スレンダー好き
若 キバヤシ 天地 ピュア
おっぱいなら何でも好き
クリス
正常位→葉月、ワカメ、鈴鹿、先生
騎乗位→モリリン、ちーたん、ワタポン
松葉くずし→天童
バック→バイト
星空を見ながら立ちバック→理事長
こんな感じ?
GS1と2キャラを各々、四十八手に当て嵌めようとして挫折したorz
135 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 11:45:25 ID:pZZ18os8
>>129 自分はハリーはバックのような気がする。
「よーし、今日もガンガンいくぞ!!」
とか言いながら突きそうwww
持ちは悪いかもしれないが・・・。
ワカメはオリジナル体位を考えそう
体位はともかくキテルは服をちょっと着たままが好きそう
デイジーに好みの服を着せて…みたいな
妄想
キテル:正常位から対面座位 放課後の屋上で制服着たまま下着だけずらしてH。終わった後ベルトどこだッ?!と大騒ぎ
志波:バック チア部のデイジーにシャワーも浴びさせないままH。全裸にスカートだけ穿かせて後ろから突きまくる
メッティ:正常位 場所はメッティ宅。普段着から時間をかけて全裸へ
ハリー:立ちバック セクシー服着たままH。後ろからデイジーの両腕を持って突きまくる。基本ハリーは「喘ぐより喋る派」
クリス:側位から正常位 場所はクリス宅。側位はデイジーの片足を持ち上げて深い角度へ挿入、小刻みに動かすのが得意
天地:騎乗位 体育の後ジャージを着てH。天地は腰を支えて揺れるオパーイ見てるだけでデイジーが動く
若:正常位 脱げかけのエレガント服のままH。前戯に軽く数時間かける。場所はラブホ
花屋:正常位から屈曲位 全裸にキャミソールだけ着せる。キャミめくってオパーイぺろん状態でガン見しながらガンガン突く
赤城:対面座位 対面座位の時に皮肉炸裂、挿入したまま口喧嘩あり。その後の仲直りセックスも燃える
キバヤシ:対面座位 言葉攻め満載
ピュア:正常位 お互い恥ずかしがって中々局部を触らないため、挿入まで一日かかる
>>129 痩せ型の男で騎乗位は骨盤の骨が尻に刺さって痛いから鬼門
GSにデブはいないが騎乗位はデブに最適の体位だよ
仰向けになる事で腹の脂肪が下に流れていつもよりチンポが長くなる
(脂肪で埋もれてた部分がでてくる)
痩せ型の男は体重をかけて上に乗っかる正常位(両肩に女の足が乗る)も刺さって痛い
赤城の対面座位に妙に納得してしまった
なんか対面座位っぽいキャラだ
なんかハリーはハァハァしながら「…おい…、どうなんだよ……」とか言いそう
天地は「っは……き、もち…」
赤城は「へぇ、そんな可愛い声も出せるんだ」
キバヤシは「可愛いよ…可愛い…もっと声聞かせて…」
ピュアはえぐえぐ泣く
しかし天地に関しては黒天地説も捨てがたい
「ねえ先輩、どこがいいのかちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ」とか
「っねえ、僕の…っ!気持ちいい……っ?」とか
>>138 ピュアのところ盛大にフイタwww1日ってwwww
私はピュアが意外とがっついてたら萌える。
「だ、だめか…?」と上目遣いで言われてほだされちゃうデイジー
おまえらいいぞwもっとやれww
>>143 ピュアはがっつきそうに同意
あのエンディングだと、そっち方面は至って健康な男子っぽい
>>139 なるほどね
バックはドSと独占欲強め、騎乗位はM野郎だとなんとなく思ってる
アマショーは言葉責めされんのが好きそうなイメージw
東北人の射精時の喘ぎは
「来だ、来だ、来だ、ぬっぽんいつ!(日本一!)」
ってタモさんが言ってた
>>146 急速に萎えたwwwwwwwwwwwwwwww
149 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 00:35:45 ID:N4ucdDnr
このスレ最高!最高!
>>142 ピュアえぐえぐ泣く
麦茶盛大に吹いたがなwwwwwwww
途中までですが、一応キリノ良い所まで投下させていただきます。。。
デイジー在学中。
若の呼び名は「せんせぇ」
エロ薄め弱め固めの本番ナシ。
小道具有り。
はるひ登場。特定していませんが、”はるひの片思いの相手”が文面に出てきます。
当方、ちゃきちゃきの非関西圏っ子なので、似非関西弁です。
2月14日を数日後に控えた街は、バレンタインデー一色で賑わっていた。
私たちも御多分に洩れず、女の子たちの祭典に心躍らせ、余念なく準備を進めていた。
繁華街のあちこちで展開されている特設会場をひやかしていると、
当たり前のように完売の札が掲げられている、学生の私たちには到底手の届かない高級チョコの見本がディスプレイされていた。
すごいとは思うケド、身の丈に合わないコトをしても仕方がないし、”値段より真心や!”という結論に達するだけだ。
私は用途別に、3種類作る予定なので、その材料とラッピング用の素材を購入。
一緒に居る友人は、――本人は認めたがらないケド――彼女が想いを寄せる男子へ贈る”義理チョコ”は、自らのバイト先である洋菓子店で購入するのだろう。
今回の買い物ではバラエティ豊かに友チョコを買いあさっていた。
どれだけ配るんだと思うほどの量も、初対面の相手にも臆せず親しげに会話をする彼女だから不思議はない。
恋愛小説について熱く語ったり、恋愛映画を好んで観ては目を赤く腫らしているのに、必死に、自分には恋愛ごとなんて似合わない風を装っている。
だから私も、敢えて軽いツッコミ程度に抑えて、そんな彼女に合わせる。
私にだって、彼女に言えないコトはあるのだから。
買い物を終えてからお茶しに入ったお店では、コーヒーのおかわりが自由なのをいいコトに、ざっと3時間しゃべり倒した。
買い物より時間を費やして、どっちが主だった目的なのかわからないくらいだ。
彼女に急遽、バイト先からの出勤要請連絡が入らなければ、延々とおしゃべりを続けていただろう。
他愛もないコトでも、彼女とおしゃべりをしていると楽しくてつい時間を忘れてしまう。まぁ、大半は彼女のおしゃべりに私が相槌をうつカンジだ。
店を出ると、冷たい風が体にぶつかってきた。
昨日の寒さとうってかわって、今日の日中はぽかぽか陽気が気持ち良く、今の時期にしては薄めの服装でも快適に過ごせた。
とはいえ、黄昏時になると肌寒くなる。
駅前広場で別れようとした時、彼女が何かに気付いた。
「あ、若ちゃん発見」
「え?」
彼女の言う”若ちゃん”で、私が思い浮かぶのは一人しか該当しない。
「ほら、あっちからヘラヘラ来やんの、若ちゃんやん?」
彼女が指で示した先にはこちら側に向かってきている、”若ちゃん”コト、若王子先生の姿があった。
ヘラヘラかどうかはともかく、私の担任だし毎日のように教室で会っているんだから見間違いようがない。
見間違いであって欲しかったケド。
「あ、ホントだ。ねえ、校外指導じゃない? 見つかると面倒だよ」
こちらには気付いていないようだから、人混みに紛れて接触せずにやりすごしたいのに。
「私服っぽいから、ちゃうやろ。呼んだろ。な!」
「え!?ちょっ、それはマズ……」
「おーい、若ちゃーん!」
私の制止を受け入れることなく、手をぶんぶん振りながら大声で先生を呼んだ。
周囲の視線が私たちに集まる。
先生の視線も私たちを捉える。
ネクタイしていないようだからプライベートで出かけているのはよくわかるケド。
今日、繁華街で会ってはいけない人なのに。ああ、頭が痛い。
「やあ、キミたちでしたか。こんばんは。ずいぶん賑やかですね」
学園内で会うときと変わらない先生の反応。受け持ちの生徒と会ったんだから当然といえば当然だ。
「先生、こんばんは……」
「若ちゃん、こないなとこで偶然やなぁ。さては、これからデートやろ?」
「猫と先生のごはんの買出しです」
「なんや……色気ないなぁ。でも、若ちゃんのごはんって気になる。なに買うたん?」
「ツナの缶詰です。ご飯にかけて食べます。ネコマンマって言うそうですね」
私たちの前に掲げられたビニールの買い物袋から、ガチャガチャと金物がぶつかる音が聞こえた。
「……若ちゃん、ええ歳こいてネコマンマとかシュールやわ」
「や、鯖の缶詰も買いましたよ?」
「ツナ缶やろうがサバ缶やろうがシュールなもんは変わらんて。いくら安月給の教師かて、なんぼかマシなもん食べれんやろ。早よ嫁さんもろたほうがええんちゃう?」
「あんまり、シュールとか言わないでください……」
「ま、ええやん!せや、この子が家庭科得意なの知ってんやろ?なんかメニューでも考えてもろたら?」
「や、それは助かりますね」
「ほな、決定!ほれ、あんたもボーっとしとる場合やないで!」
傍観していたら、いつの間にか会話に巻き込まれていた。
「ちょっと、はるひ!!勝手に話進めないで!!」
彼女――はるひの腕を引っぱって先生から少し距離をおいた。
「あんたなぁ……せっかくプライベートな若ちゃんと二人っきりになれるチャンスやねんで?あんたの得意分野を有効利用せんでどないするん」
「でも……学校じゃないのに先生と二人っきりなんてキンチョーして巧く話せないかもだし、はるひも一緒にいてよ、ね」
「2年間も若ちゃんのクラスにおって個別指導まで受けてんのに、何アホなこと言うてんの」
「ソレとコレとは別なの!そうだ、はるひが先生とおしゃべりしてる間に私が先生でも作れるようなレシピを書くよ。だからね、お願いっ!」
「そんなん意味ないやん。あたしこれからバイトやし。もちろん、若ちゃんとどうなったか、今度じっくり聞かせてもらうけどな」
「うう……なるワケないじゃない。ていうか、先生とどうかなったら大問題だよ……」
「ウダウダ言うとらんと、女は度胸やて!ほんなら、あたしバイト向かうわ。今日は楽しかったで!若ちゃんも、また学校でなー!」
「はい、さようなら。がっぽり稼いできてください」
「あはは、今度はドライアイスだけやなく、ちゃんとケーキも買いにきてやー」
私の恋。私の”無謀な片想い”を応援してくれたのは、よーくわかるケド……。
今に限っていうならば、本当に……ホンットーに申し訳ないケド、”大きなお世話”を残して去っていっただけだ。
「先生のごはんの心配までしてくれるなんて、西本さんは優しい生徒ですね」
「……はい」
気のない返事で同調した。
「キミの了承を得ずに決めたのはマズかったかな」
「……はい」
だって、繁華街で出会ったコトの言い訳を考えるのに脳内フルスロットル。
「……デオキシリボヌクレオチドって3回言えるようになりました?」
「……はい」
別に夜遅くに繁華街をウロついていたワケじゃないんだし。
「先生の話、聞いていないでしょう」
「……はい」
いや、私の場合、時間帯に限らず、今日ココに居るのを見られてしまったのが問題なワケで……。
「……あれ!?」
ふいに、左肩から重みが消えたと感じたら、掛けていたショルダーバッグが先生の手に収まっていた。
「結構重たいですね。たくさん、お買い物楽しみましたか?」
「えっと……はい、楽しかったです……」
言い訳も何もなく、フツーに答えてしまった。
「よかった、やっと気付いてくれました。さっきから生返事ばかりで、先生しょんぼりです」
「すみません……ボーっとしていました……」
先生がなにを言ってるのか耳に入ってこないのに適当な相槌うっていたケド、どうやら聞いていないのバレていたようだ。
「教師に向いていないのかな。ハァ」
唐突に重いコトを言い出され、目一杯否定する。
「そんなコトありません!先生は立派な方です」
「そうでしょうか」
「そうですよ。みんなから慕われてますし、授業だって楽しいですし。もちろん私だって、先生のコト尊敬しています」
「でもね、先生はお休みするように言ったのに、その生徒が夕方まで繁華街で遊んでいるのを偶然見かけてしまったんです。指導力不足ですよね……ハァー」
大きな溜め息の元凶は、私だった。
昨日は授業中に度を超した居眠りしちゃうし、今日は先生の言い付けを守らないし、今は先生の話聞いてなかったし。
たった2日間でこんなに失礼なコトをしたのだから、言い訳なんて愚かだ。
「ちゃんとお休みするようにって、先生は私の体を気遣ってくださったのに……。私ったら、遊び歩いちゃって……ごめんなさい……」
礼節の欠如を思うと声が萎んだ。
頭を下げると、髪をくしゃくしゃするように頭を撫でられた。
「や、そんな泣きそうな声を出さないでください」
その言葉に顔を上げて先生を見ると、優しい表情に困惑の色が乗っていた。
「だって、私……先生に申し訳なくて……」
「ほら、目が潤んできています。先生、キミを泣かせるようなこと言ったかな?」
泣くつもりないし、泣いてなどいないハズだが、そんな表情に見えるのだろうか。
「違います。私の問題です。”先生”をしている時の先生はとても生き生きとしていてステキなのに、私の所為で、”先生”をするコトに不安を抱かせてしまうなんて……」
「やや、そんな大げさなことじゃないです。ちょっとしたイジワルを交えた注意です」
「……え?」
「そんなに思い詰めるなんて、素直で可愛いですね、キミは」
「うう……からかわないでください……」
口をとがらせて言うと、また頭をくしゃくしゃと撫でられた。
なんとなく釈然としないモノは残るケド、先生が本気で不安になったのではないコトに安心した。
「キミの用事はもう済んだの?」
「はい。はるひ……西本さんと別れたら帰るつもりでした。ホントですよ?」
「じゃあ、おうちまで送ります。遊び疲れた子が道すがら倒れてしまっては大変です」
「うう……ご心配には及びませんもんっ!」
「心配します。だから倒れないように手を引いてあげます」
そう言うと、先生は私の手を取ってバス停に向かい始めた。
私が反応する前に手を引かれ歩かれたので、小走りで先生の隣へ並んだ。
どうして乗り物の振動ってあんなに心地良くて眠気を誘うんだろう。
先生は、乗車して間もなく夢の世界に入りかける私の習性にも慣れたもので、”降りるときに起こすから”と声を掛けてくれた。
私はいつものように、けれど”寝不足で眠いんじゃないです”と但し書きをつけて、その言葉に甘えた。
以前は、バス停の目の前に自宅があったら楽なのに、なんて思っていたのに。
先生に送ってもらうようになってからは、その環境だと余韻に浸るコトなく別れないといけないから、距離があって良かったと考えを改めた。
先生は、また手を繋ぎ直してくれ、私に歩調を合わせてくれた。
はるひと遊んだコトとか話をしながら、沈む夕陽に染まる家路を進んだ。
私の話が一段落した頃に、今までされたコトのない、洋服の色に言及された。
「いい色ですね」
そう言った先生の視線の先は上半身だから、スウェットジップのパーカーのコトだろうか。
「このピンクですか?」
「そうです。目が疲れなくていいです。大事なことです」
本当に大事なコトだと言わんばかりの真面目な表情だ。
七分袖Tシャツにスウェットジップのパーカーを重ねた上半身。
下は少し濃い肌色のストッキングと、その上から赤地に黒ボーダーのオーバーニー。タータンチェックのプリーツスカートを穿いていた。
服装自体を”似合ってる”って言ってくれないのは、こういうカジュアルな装いが好きじゃないから、先生なりの落としどころが”いい色”だったのだろうか。
でも、今日こうして先生と会ったのは偶然であって、最初から先生と会うってわかっていたら、先生に釣り合うような大人っぽい服装を選んでいる。
今の私じゃ、例え先生と腕を組んで歩いていたって、恋人同士には見えないだろう。せいぜい仲良し兄妹といったところか。
もっとも、はね学の先生と生徒という肩書きを背負っている私たちを知る人に見られてしまうリスクを考えれば、その方が良いのかもしれない。
ならば、いっそう子どもっぽく、とパーカーのフードを被り、先生の腕に両腕を絡めて抱き付いてみた。
「や、くっつき虫が出ちゃいました?」
「はい。せんせぇと一緒だと出てきちゃうんです」
先生に寄り添い、いたずらっぽく見上げると、優しい視線とぶつかった。私を愛しむ目……だといいな。
「じゃあ、しょうがない。そっちの腕はくっつき虫さんに貸してあげます。でも、そんなにくっつくと、歩きづらくない?」
「んーと……、それもそうですね」
指摘されて自覚したが、確かに歩きづらい。というコトは、先生も同じだろうと、腕を放した。
急に離れたので不思議そうに見られたが、すぐに先生の腕に肩を抱き寄せられた。
「キミのくっつき虫が僕に移ったみたいだ」
「あの、せんせぇは歩きづらくないんですか?」
「ゆっくり歩けばその分キミと長く居られる」
「……はい。じゃあ、もうちょっとくっついちゃいます」
一分一秒でも長く、先生と一緒にいたい。
先生も同じ気持ちでいてくれるのは嬉しい。
でも、そこの角を曲がると自宅が見えてくる。
先生と共有する幸せな時間。
訪れる物理的な別れの予感。
予感から逃れるための提案。
「もしよければ、私のうちでごはん食べていきませんか?」
「おうちの方にご迷惑でしょう」
「両親、旅行に出掛けたので、私ひとりで留守番なんです」
「また、スキー旅行?」
「そうなんです。今朝早く、はりきって出掛けていきました。
自分で作ったのをひとりぼっちで食べるのも寂しいですし、せんせぇに食べてもらえるならすごく嬉しいんですケド……ダメですか?」
「や、キミの手作り料理をご馳走にならないわけにはいかないでしょう。本当にお邪魔しても大丈夫?」
「はい、大丈夫です!下ごしらえは終わってるからお待たせしないと思います。いっぱい食べてくださいね」
引き止め成功。うちに誘うなんて断られるかと心配だったケド、食べ物効果抜群だったのかな?
休んでいるハズの私が繁華街で遊び歩いていたのを見つかってしまったのは大誤算だったケド、こうやって夕食を一緒できるなんて、怪我の功名。
お弁当と違って出来立てで温かいのを食べてもらえるし。
先生を呼び止めてくれたはるひに”大きなお世話”と思ってしまったコト、心の中で深く深く頭を下げて土下座した。
フライパンで作った3〜4人前ほどのパエリアは、米粒ひとつ残さずに二人の胃袋と、先生に持ち帰ってもらう用のタッパーに納まった。
「先生の好物に仲間入りです」って感想も貰えたし、本当に誘って良かった。
食事の後片付けを終えてからは、なにをするでもなく、居間のソファに座り二人寄り添っていた。
静かな居間に、台所の換気扇の音が響く。私の生活空間に、先生と二人っきりでいるなんて、不思議なカンジ。
先生のジャケットと私のパーカーも寄り添うようにハンガーに掛かっていた。
ソレを見て、先生好みの服装について思い出し、着ているTシャツの裾を引っ張りながら尋ねてみた。
「せんせぇって、こういう服、嫌いなんですか?」
「嫌いじゃないです。ただ、女性らしい服装の方が好きですね」
なるほど。カジュアル系は好きじゃない、と。
もう家の中だけれど、着替えて来ようと立ち上がろうとしたら、腰に腕を回され阻止された。
「どうしたの?」
「どうせならせんせぇの好きな服に着替えて来ようかなと思ったんですケド……」
「や、そこまでする必要はありません」
「でも……」
「どんな服装でも、キミは先生の大好きな女の子です」
頭を撫でられながら、ふんわり優しい笑顔で言ってくれた。
「そう言われると、嬉しい、です……」
照れながら言葉を返すと、先生の口端が右側だけ一瞬上がったのが見えた。こういう仕草をする時の先生って、大概なにかを仕掛けてくる。そして、今回も例外ではなかった。
「わざわざ着替えなくても、脱げば済むことです」
「え? ……あっ、きゃあっ!」
Tシャツを首もとまで一気に捲り上げられ、ソファへ仰向けに倒された。
食べたばかりのお腹ぽっこり状態なんて見られたくないから、胃の当たりを隠すように両手を添えた。
両腿を遮るように、先生の膝が間に入り、左腿をソファに押し込まれた。
先生の影が私を覆い、追って体が覆い被さってきた。
交わる視線。
そっと目を閉じ、顎を上げた。
重なる唇。
そっと開き、舌を受け入れた。
顔や体を反らして逃げ気味になっていた時もあったケド。
今もやっぱり、上手にできない大人のキスは恥ずかしいケド、そんな気持ちをグッと堪えて、先生の首に腕を回した。
その時先生がささやいた「ありがとう」の言葉は、私のささやかな勇気に対してだろうか。
時折、ついばむようなキスを繰り返しくれたかと思うと、また深いキスに変わる。
先生から注がれるキスを、拙いながらも必死に受け入れ追いかけた。
何度も唇の角度を変え、奥深くに舌を挿し込まれた。
口内で交わる。どちらが先生でどちらが私か。境界が曖昧になる。
甘い唾液が流し込まれ、飲み干した。
長いキスが終わると、先生と触れ合う面積が少なくなった喪失感に力が抜けて、先生の首に回していた腕がだらんと体の横に落ちてきた。
キスの余韻に顔が上気し呼吸が落ち着かない。
呼吸が整う前に、先生の手が私の左胸を包んだ。
「んっ……」
「いい色ですね」
そのままブラ越しに揉まれた。そういえば、今日はピンク地の花柄模様だった。
「先生は、ここに隠れているピンクも大好きなんです。知ってました?」
「ひゃんっ!」
ブラを下にずらされ、その”隠れていたピンク”を直に摘まれると、火花が下腹部に飛び移り疼いた。
両手に左胸を包み込まれ、両の人差し指で無造作に先端を弾かれ、潰され、撫でられる。
快楽の火花が散る度に身を捩り、先生の膝を締め付ける。
「あっ……ん、……せんせ、コレ以上、ダメ……です」
「どうしました?ちょっと触っただけなのにもうイキそう?」
「ち、違います……あの、……ココでするの……ダメ、です」
「ここじゃなければ玄関?キミはスリルを求めるタイプでしたか」
飄々と私の嗜好を決めつける先生の胸に拳を当てた。
「せんせぇ……、グーでパンチしますよ?」
家の中で一番家族と顔を合わせる場所で、キスだけならまだしも、ソレ以上のコトするのは、家族の香りが脳裏をよぎってイヤだ。
「ココじゃ恥ずかしいから違う場所にしたいのに、もっと恥ずかしいトコになんて行かないですっ」「じゃあ、どこならいいですか?」
「えっと……、……私の部屋なら、大丈夫、です……」
「キミの部屋……。女の人の部屋は初めてです。ドキドキしますね」
「私も男の人を招待するの、初めてだからドキドキです……あの、その前に……、お湯張っておいたんですケドお風呂に入りませんか?
着替えとかは用意できないから、その服をまた着てもらうコトになりますケド」
「や、お風呂までいただけるとは至れり尽くせりですね。ありがとう」
少しでも先生を引き止めていたい打算なんです。
先生が住む部屋にはお風呂がないのを聞いていたから、用意したら入っていってくれるかな、って。
台所を通って、さほど広くない脱衣所に案内した。
「中のシャンプーやタオルは自由に使ってください。服はこのカゴに入れてください。バスタオルもカゴに入れておきますから、上がったら使ってくださいね」
準備を終えて脱衣所から出ようとしたら、腕を掴まえられて引き寄せられた。
「キミは入らないの?」
「せんせぇがあがったら入りますケド」
先生が入っている間に部屋を少しでもキレイにしておきたいし。
でも、互いの意図した”入る”は、"When"が一致していなかったようだ。
「先生と一緒に入らないんですか?」
「入りません」
「入りましょう」
「恥ずかしいからイヤです」
「修学旅行の時も、生徒たちが大浴場で楽しそうにしているのが羨ましかったんですよ。”まさに青春!”なのに、先生だから一緒に入れなかったですし」
「…………」
「今キミと一緒に入られれば、家族のように背中流しあったりとかできると思ったのですが……先生にはそういう経験ないから」
先生自身だって口にすればモノクロの過去を思い出すだろうに。
ソレを言うと私が断れないのを知っていて、少年期の複雑な事情、失われた時間を持ち出してきた。
「せんせ……ズルい」
「うん、狡いんです。ね、一緒に入りましょう」
「……ヘンなコト、しないですか?」
「しません」
「じゃあ……いいですよ……」
渋々了承すると、先生は満足げに頷いて、手早く脱ぎ始めた。
先生の衣服が全てカゴの中に無造作に放り込まれても、まだ私がストッキングとオーバーニーしか脱いでいないのを確認すると、こちらに手を伸ばしてきた。
「先生が手伝いますからさっさと脱ぎましょう」
「じ、自分で出来ますっ……って聞いてくださいっ」
抗議虚しく、裸に剥かれてしまった。
先生は大人だ。そして私は子ども。子どもと言っても、義務教育は既に終えている。
そんな二人が一緒に入ったのだから、言うまでもなく窮屈で密着せざる得ない、家庭用の、我が家の浴槽。
問答無用に投入した乳白色の入浴剤のおかげで、体が隠れて恥ずかしさ半減。先生は不満そうだったケド。
先生の背中。男の人の背中。広い背中。無防備な背中。
長い時間向けてくれるのは信頼の証。
もう少し、信頼してもらおう。
「せんせぇ、髪も洗っていいですか?」
「どうぞどうぞ。お願いします」
与えられた信頼が誇らしい。
頭一個分は身長差があるから、先生を見下ろし続ける機会なんてそうそうない。
先生の背中を流した後は、普段の私とお揃いの香りを髪に泡立てながら、新鮮な風景と幸せな特権を楽しんだ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「次は先生が洗う番だ」
今まで先生が使っていた風呂椅子を渡され、背を向け腰掛けた。
「えーっと、背中だけお願いしますね。他は自分でできますし……」
呼への応がないまま、ボディソープを泡立てたスポンジが私の背中をステージに踊り始めた。
成し得ない努力になると思っていても、胸と下腹部をガードする両腕に力を込めた。
背中以外に舞台を変えてきても想定の範囲内だ。
とはいえ、いくら構えていようとも肉体的に弱いところ――脇腹――に触れられれば、ふと力が緩んでしまう。
その隙に、腕と体の間をスポンジが……先生の手が背後から割って入ってきた。
「せんせぇ、前は自分で洗いますからっ!」
「やや、ではキミが自分で洗うところを正面から見ていてもいい?」
「ううっ……どうしてそんな発想に行き着くんですか……」
見られるのと、されるの。即座に天秤に乗せた。その二択以外もあっただろうに、余裕がなかった。
沈んだのは後者。
胸やお腹で乱舞したスポンジは、花道の腕を滑り、お湯のカーテンを掛けて終演した。
終演したと思った。
「まだまだ洗い残しがありますよ?」
「え……?きゃっ」
下腹部を隠すように添えていた私の手を退かされ、円を描くようにソコをスポンジで擦られた。
「や、敏感なところだからスポンジで傷付てしまっては大変だ」
泡を纏った指で、私の下腹部の敏感な芽を擦ってきた。
「せっ、せんせぇの嘘つき! ……ヘンな、コト……しないっ、んっ、て……言った……ぁんっ」
「ヘンなコトはしていません。キミの体を洗っているだけです」
「ソレ、屁理屈って……ひぅっ、ん……ですっ」
先生の指は発火石のように、私の敏感な芽を擦ると摩擦で快楽の火花が散った。
「クリトリスって普段は隠れているでしょう?だから念入りに洗わないとね」
「そんなのっ……」
――自分でできます、と言いかけて口を噤んだ。
つい先ほど、”キミが自分で洗うところを正面から見ていてもいい?”と言われたばかりだ。
「やや、体を洗っているだけなのに、乳首がこんなに勃っています。どうしてでしょう?」
恥ずかしいコトを指摘され、隆起した胸の先端を摘まれると、また火花が散った。
ソレは羞恥と情欲のオイルに点火し炎となり、着実に私の体を包み込んでいった。
「だって、せんせぇが……せんせぇが、下、触るから……」
「触るから?」
「…………」
二の句を継げなかったが、先生もソレ以上の言葉を必要としていなかったのか、私の上下で隆起してる場所を執拗に触り続けた。
ボディソープの泡で濡れた滑らかな感触が気持ち良い。
「ひゃっ……あ、あっ……んんっ」
喘ぐ声は浴室内で反響している。ソレがいっそう私の炎を強くした。羞恥の炎も情欲の炎も、等しく燃え上がる。
「はぅ、あ、あっ、あぁっ……せんせ、せんせぇ、私、もぉ……」
今までの経験だと――確実性を求められれば頼りない経験回数なのだけれど――快楽の頂は目前に迫っている。
それなのに、それなのに――
「そろそろいいかな」
「ふぇ……?」
腑抜けた声を上げてしまったのも仕方ない。先生の指が離れてしまったのだから。
頂へと向かう炎を押し上げる酸素が無くなった。目前だったのに届かなかった。
「せんせ……どうして……」
荒い呼吸をしながら振り向こうとしたら、耳裏をペロリと舐められて、「ちょっと待ってね」と囁かれた。
何を待つの?続きを待つの?ちょっとってどれくらい?
直ぐに流水音が聴こえ、胸の先端付近に付いていた泡が、シャワーヘッドから噴出されるお湯に流された。
お湯が当たる刺激のくすぐったさに身を震わせた。
「あと流していないのは……」
先生は独り言のようにつぶやくと、私の腿の間にシャワーヘッドを持った手を入れ、下から至近距離で泡で隠れた敏感な芽に水流を当ててきた。
「ひゃぁんっ、ヤダ、ソコ、そんな、当て……られたら、んんっ」
絶え間なく与えられる水流の刺激。無機質のシャワーに快楽を与えられ、羞恥の炎が情欲を抑えて燃え上がる。
「やぁっ……せんせ、泡、落ちました、から、……んっ……もぉいい、です」
「ダメです。石鹸が残っていたら余計汚れの原因になります。よーく洗い流さないと」
先生の手を退かそうと試みても、力の差で適わない。
刺激に隆起している芽にお湯の飛沫を当てたまま、下腹部の亀裂に指を挿れてきた。
「んっ」
「洗い流しているのに、膣の中のぬめりが落ちないです」
ああ、そうだ。なにもあんな恥ずかしい俗な言葉でなくとも良かったんだ。あの時はどうしてこの名称が思い浮かばなかったのか。
「あれ?そう言えば、この中は石鹸で洗っていませんね」
膣内の”ぬめり”を掻き出すように、先生の指が動く。
「イジワル言わないで……だって、だって……」
だって、私の中の炎に炙られて、蜜がどんどん溶けているんだもの。その炎に薪をくべて酸素を送り込んでいるのは先生、あなたです。
温度が上がる快感。湯気が纏わりつく。息を吐く間隔が短くなる。
シャワーでなんてイヤだケド、頂を目指す炎を消したくない。消さないでください、先生。
「は、あ、あ、ダメ、……来る……、来るの。来ちゃうの……」
「シャワー浴びてるだけなのにイッちゃうんですか?いやらしい子だね」
耳元に吹き込まれるイジワルな言葉も、私の炎に注ぎ込む酸素となる。
「そんなコト……やぁっもぉ、シャワーなのに……来ちゃうの……ヤ……ヤダヤダッ!あ、あぁっ、あっ」
背が反り、腰が数度不随意に動いた。
白い闇に覆われながら、絞り出した言葉。
「せん、せ……、やらし、子……キライ?」
シャワーの音と共に遠くに聴こえた声はとても甘くて優しかった。
「大好きですよ。キミならばなおのこと、ね」
気怠い余熱を纏って先生にもたれ掛かっていた。
顎をとられ振り向かされて、キスをされても、応える気力がないのでされるがままだ。
舌を吸われても、唇を甘く噛まれても、なにかが触れているという事実を感じるだけで、なんだか麻酔をかけられているような感覚だ。
先生は私の体をついばむように、顎を通り、首を通り、肩へ強めに唇を押し付けてきた。
そして、少しずつ感覚が戻っている私の体に後ろから腕を回し、ほんの2、3秒だけ強く抱きしめ、離れた。
流水音が耳に入り、追って後頭部にじっとりと温かい刺激。
「髪、洗うんですか?」
「うん。嫌?」
「ヤじゃないです。私の、フタが青いのがシャンプーで、黄色いのがリンスです」
美容室でシャンプーしてもらうのも気持ち良いケド、好きな人にしてもらうのは別格だ。
「指通りが新鮮ですね」
「……?」
「ほら、先生と違ってキミの髪は長いから」
「洗いにくいんですか?」
「いえいえ、梳く度に絡みついて楽しいです」
私の髪を泡の力で逆立てたり、いろんな形を作って遊んでいるところを横の鏡で確認できた。確かに楽しそうだ。
遊び道具になった髪を先生に預けたまま、私は転がっていたスポンジを拾い上げ、まだ手付かずだった足を洗い始めた。
丁寧に洗ってシャワーで洗い流したら、そのまま先生の手にシャワーヘッドが渡り、頭を覆う泡が洗い流された。
リンスはあっさり終わり、もう一回二人くっつきながら湯船に浸かって、脱衣所に出た。
用意していたバスタオルで私の頭をグシャグシャと力込めて拭かれたので軽く抵抗。
「せんせぇ、そんなに強くしたら髪の毛荒れちゃいます」
「先生の髪は荒れていませんよ」
確かに先生の髪は柔らかくてふわふわしてるケド。
「女の子の髪の毛はデリケートなんです」
――たぶん。
頭はほどほどにして、体を拭いてくれた。そのまま私がバスタオルを巻き付け占領し、お返しにと、もう一枚用意して先生の体に付いている水滴を吸い取っていった。
極力見ないようにしていたケド、ついに目に入ってしまった。
腰に当たる感触から薄々感づいていたケド……、やっぱり、先生の……大きくなってる……よね。
そんなに長く送っていたワケでもない視線に気付かれ、イタズラっぽく確認をしてきた。
「早く先生が欲しくてウズウズしてる。ピンポンですね?」
「うう……そんなの、わかんないです……」
顔を逸らして肯定でも否定でもない言葉を返した。
欲しくないと言ったら嘘になるケド、さっき一度達した所為で疲労感残ってるから積極的に欲しいワケでもないし。
「じゃあ、わかるまで先生が教えてあげます。先生、教えるのは大好きですから」
クリアミス。”わからない”ではなく、”知らない”と返すべきだったか。
いや、見ているこちらが溶けてしまいそうな満面の笑みの裏側に、怪しい空気を感じてしまったのだから、どちらでも結果に差異はなさそうだった。
159 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 22:14:40 ID:VcnZXACP
GJ!GJ!
早く続きが見たくてウズウズしてます!
GJ
前スレ754の続き?
161 :
150:2009/07/17(金) 21:46:06 ID:eLidlui2
>>159-160 GJありがとです
思い切り書き忘れてましたが、150は、新6で投下したコーヒーブレイクの続き……というか、翌日が舞台でした
若×デイジーを投下します
在学中の設定で、キテルとハリーが名前だけ登場します
あと寸止めです
携帯からなので読みづらくなってしまったらすみません
「先生、こういうのは良くないと思います」
「うん。先生もそう思います」
夕暮れ間近の放課後。オレンジ色に染まる化学準備室。
窓の外の沈みゆく太陽から隠れるように、私たちはキスをした。
「誰か見てるかもしれませんよ?私、知りませんから」
「うん…それは大変だ。でも、先生はどうしても君とキスがしたい。…キスしちゃだめ?」
いいよ、と言う前にそっと重なる唇と唇。
こういうときの先生はおねだり上手でずるいなと思う。
私が断れないことを知ってておねだりするんでしょ?
ふと見上げると潤んだ瞳の先生が映った。
時が止まる。
遠くで聞こえる、廊下を走る足音。野球部の掛け声。チャイムの鐘。
昨日までの私は向こう側にいたはずなのに、
気付かぬ間に別世界に迷い込んでしまった。
こんなに甘く痺れるような迷路なら、このまま出口に辿り着きたくない。
啄むようなキスが数分続き、口の中に舌が侵入する。
と、同時にスカートの中に手が…。
学校で教師と生徒がするのはいかがなものか。
さすがにこれを見られたら、どうしようもない。
「だめ…っ!先生…これ以上はだめです…。誰か来ちゃうかも…」
白衣の袖を掴む。先生は天使のように微笑んだ。
「大丈夫。…先生に任せて」
耳元で囁かれる甘い誘惑。私はいとも簡単に抵抗をやめた。
皆は気付かないようだけど、私だけは知ってる。
先生の行動は最初から最後まで意味があって、計算ずくだということを。
…きっと逃れられない。
下着にまで染み込むほど濡れていた部分に、
先生の細くてしなやかな指はすんなりと入った。
刺激が加わる。
「ん…っ……ぁ」
与えられた快感に思わず声が出て、慌てて口を押さえる。
ここが学校じゃなかったら。
「声が出るほど気持ちいい?」
「き……気持ちい…いです」
声が途切れ途切れになる。胸が焦げるように苦しい。
より一層指の動きが激しくなる。
中を掻き交ぜるだけでなく、くちゅくちゅと水音が鳴るのも気にせず、
先生は勢いよく指を出し入れし始めた。
「あっ…!ん……やぁ………っ」
どうしよう、我慢できない。
とっさに先生にキスをして、声が漏れないように口を塞いだ。
舌と舌が絡み合う。
上からの快感と下からの刺激に頭がおかしくなりそうになる。
ここが学校じゃなかったら、裸になって好きなだけ愛し合えるのに。
「せんせ…っ……私もう…」
限界を迎える、その瞬間−−−。
「……はい。今日はここまで」
突然の終了宣告。
指をあっという間に引き抜かれ、快感の波は引いてしまう。
「…え?………えっ?」
先生は私に背を向け、ごく淡々とした声で言った。
「佐伯くんと二人で針谷くんのライブに行くんでしょう?」
「……知ってたんですか?」
「ええ。三人が廊下で話しているの、先生つい聞いちゃいました」
つい……………?嘘だ。先生に偶然なんか、ない。
「大人はずるい…」
こんな体にしたくせに、おあずけなんてあんまりだ。
文句の一つでも言ってやりたいけど思い付かない。
泣きそうな目で先生を見遣る。
先生は白衣のポケットをまさぐり、何かを探している。
出て来たのは……2枚のコンドーム。
「君がどうしてもしてほしいなら最後までしてあげてもいいですけど。……どうしたい?」
先生は微笑む。天使のような…
「………先生はずるい」
悪魔みたいな笑顔で。
以上です
短くてすみません
お目汚し失礼しました
167 :
キテル海1:2009/07/21(火) 23:43:24 ID:rLyr17sZ
ここで唐突にキテル話投下。
主人公名前あり「美奈子」
※まさかの外でしちゃう話。そういうプレイ苦手な方スルーお願いします。
「じゃあ、またね」
無邪気に笑うその笑顔には、デートの帰り道、俺とここで別れて帰るなんて全然寂しくないよとさえ感じられる。
「…ああ。また…どっか行こうな」
「うん。じゃあね」
軽く手を振り、そのまま体を翻して帰ろうとする美奈子の手を反射的に掴む。
「どうしたの?瑛くん」
首を傾げて俺を見上げる。ほら、またそんな上目づかいで俺を誘惑するんだ。
「もうちょっとだけ…いいだろ? そこの海岸にでも寄ってこうぜ」
美奈子が帰り道にベタベタペタペタ触るせいで、俺はさっきから妙な気持ちでいっぱいになっている。
直接的な言い方をすると、ムラムラしている。
この前美奈子と抱き合ったのは…そうだ、一か月も前だ。期末試験やら何やらで、俺の部屋に呼ぶ機会がなかったんだ。
もっと一緒にいたい、もっと触れたい。…でも、俺の部屋に戻る時間なんてない。
まあ、美奈子は思春期男子のこんな複雑な衝動なんて考えるはずもないだろうけどな。
ほら、だからそんな無防備に腕を組みながら海岸まで着いてくるんだ。
「ふふ、瑛くん、帰るのが寂しくなっちゃったの?」
勝ち誇ったように笑ってるけど、お前もうすぐそんなこと言えなくしてやるからな?
「…まあ、そんなとこ」
いつもならチョップをお見舞いして言い返すところだけれど、俺の思考回路はフル回転で別のことを考えているから
そのまま受け流す。
うまく人目につかないとこ…どこがいいかな。まあ、もう暗いし人もいないから大丈夫だと思うけど。
「夜の海っていうのもロマンチックだねー」
くっついていた腕を離し、美奈子はそのまま波打ち際へ歩き出す。
「ここは海水浴場にもなってないから人もいないし、穴場だな」
そんな会話をしながら何気なく隅に転がされていたテトラポットに登って美奈子を見下ろす。
「あー ずるい瑛くん、私も登りたい」
サンダルにミニスカートで無茶なことを言い出す美奈子を止めるために、慌てて飛び降りる。
既に片足が上がっていたけど、その軽い体を抱き下ろした。
「…バカ 怪我したらどうするんだよ」
「えへへ、ごめんなさい」
月明かりに照らされる笑顔。ああもう、可愛いなあ。
「…美奈子」
華奢な肩に腕を伸ばすと、美奈子は黙って目を閉じた。
そういや、最近キスもあんまりしてなかったな。俺って結構我慢強いかもしれない。
何度も長いキスを交わす。…ヤバイな、俺、もうキスだけで興奮してる。
「えっ…瑛くん?」
頭の上に?マークが浮かんでそうな間抜けな声をあげる美奈子をテトラポットに押し当て、足の間に片足を割り込ませる。
「ちょっと待って… え?」
相変わらず鈍いなあ。お前に当たってるのが何か、いくらなんでも分かるだろ…
「美奈子…いいだろ?」
首筋にキスを落としながら囁く。聞く前からもう止める気なんてないけどな。
「こ、こんなところで…? 瑛くん、だ、だめだよう…誰かに見られたら」
「誰も来ないよ、こんなとこ」
「来るかも…しれないよ」
「来ても影になってて見えないよ」
「でも…恥ずかしいよ」
「恥ずかしくない」
「待ってよ、瑛くん…だめ」
「待たない。駄目じゃない。」
「ほら…あの、アレもないし」
「大丈夫、持ってる。」
「…うう」
畳みかけるように美奈子の抵抗を抑え、反論できなくする。
そんなやり取りをしながらも、俺の手は止まることなく美奈子の体を弄り続け既に素肌に触れている。
168 :
キテル海2:2009/07/21(火) 23:44:19 ID:rLyr17sZ
「…あ」
問答無用で胸の先端部分に触れると、小さな声が漏れ始める。
いつもはこんなに急がないけど、さすがにこんな場所だし、時間も気になるからな。
ちょっと自分に言い訳しながら、スカートの中に手を入れ下着を引き下ろした。
やっぱり俺、スカートって好きだな。
「あ… だ、駄目…瑛くん」
もう本気で嫌がってるわけじゃないことなんてお見通しだからな?
俺はそのまま中心部分をそっと撫でる。
「…っ」
俺の胸元に顔を埋めしがみ付きながら、美奈子はTシャツを噛んで声を上げるのを我慢しようとしている。
「…そういうのって、何かそそるな。」
「やっ…」
耳元で意地悪く囁いてみる。
「ほら、嫌だって言いながら…こんなになってる。やーらしー」
「もうっ」
真っ赤になって口を尖らす美奈子にキスをしながら、俺はジーンズのファスナーを下ろす。
後ろのポケットの財布を探ると、俺は自分でも驚くほど器用にゴムを取り出した。
「人が来ないうちに…さ、いいだろ?」
その返事を聞かないうちに、美奈子の体を反転させてテトラポットに手をつかせる。
「瑛くん…恥ずかしいよ…」
熱の籠ったそんな色っぽい声で言われても、俺を煽るだけなんだけどな。
ようやく慣れてきたゴムの装着をしながら、うなじにキスを続ける。
「美奈子…っ」
「…あっ」
捲り上げたスカートが絡みつく腰を一気に引き寄せる。
俺のものが一気に美奈子を貫くと共に、一層高い声が上がった。
「くっ…う…」
ヤバイ、これ、気持ち良すぎるかも。
いつも以上に早く絶頂を迎えそうな予感がするけれど、長くもたせる努力をする余裕なんてない。
異常にこのシチュエーションは俺を興奮させていて、押し寄せてくる快感にすぐに負けそうだった。
「あっ…瑛くんっ…」
バカ そんな可愛い声出すな。
「美奈子…美奈子…っ」
「ん…あっ…」
美奈子の高い声が俺の快感を助長する。
「ごめん、俺…もう…限界」
そう呟くと同時に俺は夢中で腰を打ちつけた。
「…あっ…あっ」
「み…美奈子っ… 好きだ、美奈子っ…あっ…」
間もなく、俺は美奈子を後ろから抱き締めるようにしながら大量の欲望を放出した。
その後は間抜けなものだった。
慌てて使用済みのゴムを処理し、ポケットティッシュが足りなくて結局俺のは湿ったままジーパンに押し込んだり、
時計を見て門限丁度だったことに悲鳴をあげ、ダッシュで海岸から美奈子の家に送ることになったり。
汗だくで美奈子を送り届けた帰り道、美奈子から一通のメールが届いた。
『瑛くんのえっち。ケダモノ。変態。』
…あいつ、明日会ったら絶対チョップ。
ん?
『 …でも、ちょっと気持ちよかったから許してあげる』
俺、こんなニヤニヤしながら夜道歩いてたら多分気持ち悪いな。うん。
169 :
キテル海:2009/07/21(火) 23:48:58 ID:rLyr17sZ
以上です。
私の脳内設定ではキテル=早いww ごめんよキテルww
後はやっぱり車の中が定番だよなあ…花屋…か…
青姦は青春だ!といってみたり
キバヤシとか好きそうだな
本スレ便乗
18禁でも何でもないけど、夏休みなのでこっちに移動しますた
つ【甘食】
クリス「おっぱいパンや〜」
全員「・・・!」(硬直&赤面)
:
:
キテル(そうとしか見えなくなってきた…)
志波(顔が熱い…)
ハリー(あンのバカ!デケェ声で変なこと言うなよッ)
メッティ(な、なんてふしだらな想像を…!)
クリスのエロ発言に戸惑うムッツリ組萌え
天地は姉が3人いるし女体の話題にはビクともしなさそう
うんうん、ムッツリはその心の声が萌えます。
表情も大事です。
大好物です。
173 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:39:29 ID:dbWao8zp
自分のまわりにGSキャラに似てるなって思う人いませんか??
私の入っている部活にキテルに性格がすごく似てる人がいて
ふざけて冗談言ったらパシってたたくところとか、
とにかく!似てるんです!!
私の好きなキャラはダントツ!キテルなので
似ている彼が少し気になります////////
でも、そんなかっこよくないですwwww
しかも美術部ですw
若若キテルと投下されてる!
職人さんたちGJです
いろんな味が楽しめて嬉しい
>>173 知り合いの息子さんがキャラの名字と同じ名前だ
……逆に攻略する気に全くなれなかった……
>>173 部活って・・・
大学のだよね?
中高生なら自己申告した以上お帰りいただくよ?
邪推で小言言うだけだとナンなので・・・
>>176 自分と同じ苗字のキャラに食指が動きませんorz
佐伯さん乙
名字と名前が一緒なのってマサキかw
自分、GS2買った動機は
好きなジェンヌのニックネームが某キャラの名前と一緒だからorz
最初は彼の名前を呼び捨てしたい一心だったよwww
凰稀かなめ?
若投下します
※黒S若、道具使用、無理矢理系、Mデイジー、キテル当て馬表現あり
苦手な方はスルーお願いします
はぁ…っ!…ん…」
薄暗いプレハブの部室に相応しくない淫靡な喘ぎ声が響く。
「せ…先生、もう…やめて…」
堪らずに懇願してみるけれど、両脚の間にある頭は動かずにそのままの動きを続けた。
「…やめて?ホントにやめていいのならやめますけど…」
そう言うと彼は頭をあげ、右手を彼女の目の前に差し出した。彼の人差し指と中指が濡れたようにヌメヌメと光っている。
すっ、と指を離すとそれは透明な糸を引き、それが何なのか理解した彼女は、恥ずかしさのあまり顔を背けた。
「ね?こんな状態でやめたら辛いのは君です」
意地悪そうにニヤッと笑うと、濡れた指を舌でペロリと舐める。彼女は激しい羞恥心に襲われて、俯いたまま唇を強く結んだ。
「そんなに唇を噛んだらだめだって言ってるでしょう?」
顎を持ち上げ彼女の唇を軽く噛み、そのまま唇を押し開いた。
「…あ…ふ…」
たまに開かれる唇と唇の間から、熱い息とどちらのものか分からない唾液が零れ、彼女の胸元までたくし上げられた体操服に
染みを作った。
君は日曜日に何してました?…佐伯くんとデートしてた、ピンポンですか?」
唐突な質問が理解できずに黙っていると、乳首に痛みが走った。
「あぁっ!」
激しい刺激に無意識に体を背けようとすると、彼の両腕にそれを阻まれた。
「ここ、噛まれると感じるなんて、君は本当にいやらしい」
両手で乳房をつかみ乳首を中央に寄せると、それを同時に口に含む。
「んっ!せ、先生、それいや…あっ!!」
カリッと軽く噛まれるだけで激しい快感に襲われる。どうにかなってしまいそうで、怖くて彼にしがみつきたいが両手をロープ
で椅子に固定されているためどうしようも出来ない。
「さっきの質問、まだ答えてないですよ?」
そう言われても絶え間ない刺激に喋る事すら出来ない。
「…ほら、答えて…?」
「んっ、あぁ!やぁ…」
強く、弱く、繰り返される愛撫に彼女はただ従うしかない。
「ほら、早く」
彼の声が強くなったので、彼女はどうにか喘ぐ息を抑えて言葉を搾り出した。
「さ、佐伯君と、デートなんか、してない…です」
「…君は今嘘をついたね」
「嘘なんかじゃ…!」
「おしおきです」
そう言うと彼は右手を彼女の前に差し出す、彼の右手には何か棒のようなものが握られていて、
彼は満面の笑顔で、それが何なのか分からずにいる彼女の目の前に突き出した。
「これ…?」
「そう、バトン♪」
握られていたのは陸上部で使うリレーのバトンだった。
「大丈夫、今日部活中に先生がキレイに洗いましたから」
「先生、まさか…」
「先生のよりは細いですけど…、おしおきですから」
楽しそうにそう言ってそのバトンを彼女の濡れた場所へあてがう。
「いや!先生、やめて!」
足を閉じて抵抗しようとしても大人の男性の力に敵うはずもなく、先ほどからの愛撫で濡れているその場所は抵抗無くその異物
を飲み込んだ。
「あぁぁっ!」
「そんなに感じられたらおしおきじゃなくなります」
そう言って彼の手はバトンを彼女の中に入れたままゆっくり出し入れを繰り返す。
ねじりながら動かされると一番強く感じるところにも当たって、その強い刺激に彼女は身をよじる。
「っ!はぁぁっ、いやぁっ!」
ヌプ、ジュプ、と出し入れされる度にいやらしい音が響いて、それが自分の体から出ている音だと思うと恥ずかしくて
彼女は嫌々をするように首を振る。
彼の左手は彼女の乳首をつまみ上げ、彼の舌は声を我慢しようとして閉じる彼女の唇をこじ開けた。
「唇を閉じないで…もっと君の声を聞かせて…?でも、あんまり大きな声を出すと誰か来ちゃうかもしれません」
「は…あ、…んんっ」
今みたいに耳元で囁かれるだけですごく感じる、それを気付かせてくれたのは目の前で笑う彼だった。
「…我慢して漏れる声っていうのはすごくゾクゾクします」
「ねぇ、君は佐伯君にもこんな声を聞かせたの?」
「違っ…んっ!」
答えようと声を出そうにもその度に強く突かれるので声は甘い喘ぎに変わる。
「違う?じゃあ君が先生にするみたいに、手に触れたり見つめたりしたでしょう?」
「そんな…あぁっ、ん!」
入り口ギリギリまで抜かれて焦らされ、その度強く突かれた。それを受け入れ喘ぐ度に彼は嬉しそうに笑って彼女の胸元や
首元に赤い印を残す。
「…本当に君はいやらしいね、こんな所でこんな事されて…それでも気持ちいいと喘ぐの?」
「それは…」
目の前にいるのが先生だから、そう続くはずだった言葉は彼の激しいキスでかき消された。
長い激しいキスで彼女の唇からは唾液が漏れ、いやらしく光を帯びた。
「許さないよ、君は僕のものです」
その唾液を舐め取り、頬に噛み付く。
「あぁ…、先生もう一回、言って…」
彼のその言葉で背中に電流が流れたように痺れる。私は本当にいやらしい女の子なんだ、と彼女は思った。
こうなる事が分かっていて佐伯君とデートしたんだから。
先生に責められたくて、意地悪されたくて佐伯君を利用した。
でも、私の目の前で笑うあなたは…、そんな事はお見通しなんでしょう?
絶頂を迎えるのが近いのか、何も考えられなくなった頭の中に先生の言葉が響く。
『君は僕のもの、いやらしい君も全部僕のものです』
185 :
黒S若×M:2009/07/23(木) 18:41:16 ID:omLweafX
以上です、若のキャラ崩壊すみません・・・
GJ!
GJ!
調教上手は大人キャラの特権、いいぞもっとやれ
GJ!!
いやあ、若…エロいなあ…ww
GJ!
年上キャラの中でも若は特に調教という言葉が似合う気がする。
ここの姐さんたちは
このスレを自分のおかずにしたりするの?
箸休めレベルだな
どちらかというとデイジーを最萌えキャラに置き換えてBLだな
いみふー
若×デイジー
放課後、私は、若王子先生に声をかけた。
「若王子先生、一緒に帰りませんか?」
彼はいつもどおり微笑んでいたけれど、少し忙しそうだった。
…答えはNo
残念、断られてしまった。
何でも、明日の授業の準備があるらしい。
その場は「そうですか…」で諦めたけど、やっぱり先生と帰りたくて、
お手伝いしたら早く終わるし一緒に帰れるかも!
なんて考えながら、私は、科学準備室に足を運んだ。
部屋を覗くと、実験道具をかかえた先生がせっせと動きまわっていた。
どうやらこちらには気付いていない。
私は、もう既に開いているドアをノックする。
「はいはい」
先生が振り向く。
「やや、君でしたか」
帰ったはずの私を見て、先生は少し驚いた様子。
「どうしました?」
何事かと近寄ってくる先生。
「すみません、どうしても先生とおしゃべりしながら帰りたくて…。先生のお手伝いしたら一緒に帰れるかなって。」
私の言葉を聞いた先生はキョトンとしながら
「それはありがたいです」
とニッコリ微笑んだ。
準備を終えると、
「こんなに早く終わったのは、君のおかげです。」
そう言って先生はコーヒーを差し出してきた。
「助かりました、ありがとう」
私はその優しい声と笑みに安心感を覚えていた。
ちょっとした沈黙が続く。
その時だった。
突然、先生が私を抱きしめた。
先生と生徒とはいえ、相思相愛の仲だったから拒もうとは思わなかった。
でも、私は、先生がいつもの先生と違うことを瞬間的に悟った。
先生は、溢れ出しそうな感情的な何かを必死に抑えている、そんな気がした。
私は自分の肩に乗る先生の頭に目をやる。
「先生、私にできること、ないかな?」
やがて先生は口を開いた
「君の全てを…僕にください…」
先生の言っていることがいまいち理解できなかった。
しかし先生はその言葉を言い終えると少し私から体を離し、私の手からコーヒーを奪った。
コーヒーを机に置くと、更に密着して抱き合った。
先生の唇が私の唇に触れる。
すぐに大人のキスが始まる。
「はぁっ…ふはぁ…」
先生はなんだか勢いにまかせているようだった。
どんどん体重をかけられ、いつの間にか私は机に押し倒されていた。
こんなこと初めてだ。
キスより先のことに疎い私は、自分がこれからどうなるのか分からなかった。
しばらくして唇を離す。
「キスより先に進みましょう」
先生が言う。
先生の手が私の胸に触れる。
ゆっくり、ゆっくり慎重に動かされる。
キスをしながら胸を揉まれる。
少しずつ雰囲気も高まってくる。
ボタンとボタンの隙間から手が忍び込んできた。
今は冬。先生の冷たい手が胸に触れた瞬間、全身が身震いをした。
「…ぁ」
私の乳首がツンとなるのが分かった。
ブラをずらし、揉まれ続ける。
「あ……んん…」
みるみる私の息があがってくる。
そんな私の様子を見て
「スイッチ、入っちゃいました?」
と微笑む先生。
急に手が私の下の方へと伸びてゆく。
スカートの中へ、下着の元へ。
湿っている割れ目を下着の上からなぞられる。
「ああん、やぁ…だ…」
クプッ
「やや、こんなに濡れています。そうか…君はこんなにも先生を求めてくれている…素直に嬉しいです。僕には今まで、君みたいな純粋な心で僕を求めてくれる人がいなかったから…」
先生はそう言ってちょっと寂しそうな顔をする。
過去を思い出したのだろうか。
私は乱れた息で励ますように言う。
「先生、嫌なことなんて忘れて、私のことだけ考えて?先生のしたいようにしていいですから」
先生は目を丸くする
「や、今日の君は積極的だ。いいんですか?先生のしたいようにすると…いろいろと危険かもしれません」
先生、なんだか楽しそう。
いつもの微笑みが悪戯っ子に見える。
静かに私も覚悟を決めた。
先生は
「君にとって初めての経験でしょう?じゃあ楽しまないと。」
なんて呑気なこと言う。
先生が「それでは…」と言って
次は下着をずらして割れ目に指を当ててきた。
突然の刺激に驚いた。
「ひゃ…っ」
先生が満足げな顔で見つめてくる。
指が割れ目に沿って動く。
くすぐったい…
先生は指に蜜をたっぷりまとわせると、小さな肉粒に蜜を広げた。
「や…んっ…」
体が自然とビクつく。
「ここ、気持ちいいんですか?」
先生が粒を人差し指で擦りあげる。
「……っ!あ…ぁん…やっ…」
ひだがヒクヒクしているのが自分でも恥ずかしいほどによく分かる。
とにかく私はこういうことに疎い。
だから知識があまりない。
相手が先生だからこそ積極的に始めたけれど…何が起こっているのか全く把握できていない。
気持ちいいのは確かだ。
下の突起を先生に擦られると、気持ちいい。
でも、何かが襲ってくる感覚。ふと意識が飛んでいきそうな…
これは………何?どうなっちゃうの?
快感を解き放ちたいような…
この不思議な気持ちを落ち着けるにはどうしたらいいの?
疑問がどんどん湧いてくる
そして、なんとなく尿意に気づく。
トイレに行って出したら直る、そんな気がした。
先生の指は止まらない
私の喘ぎも止まらない
よく分からない感覚を目前にして、先生に告げた。
「先生…おしっこ」
我ながら幼稚な言い方だった。
先生は指を休めて
「先生はおしっこじゃありません♪」
と笑顔で答える。
小学校なんかでよく聞く会話だ。
「先生、トイレに行かせてください」
乱れた息で言い直す。
「うーん、そんな状態でトイレに行くのは危ないです。人目についたら困ります」
そして続ける
「なら、ここですればいいでしょう」
先生はそう言うと側にあった試験管に目をやって私の下着を一気に脱がした。
私の両脇に手を入れ猫のように抱き上げる。
まもなく私はしゃがむようにして放された。
「さあ、どうぞ」
先生は試験管を割れ目のあたりに当ててきた。
先生が意地悪く微笑む。
私は同様した。
こんなところで先生に見られながら…しかも試験管におしっこするなんて…できないわけがない。
先生に目を向けると、先生は急かすような目で顔を覗き込んでくる。
激しく襲いかかる羞恥。
どこも触られていないのにビクビクとひだが動いて、細かい泡で濁った蜜がどろりと垂れる。
蜜は試験管の内側をつたって、ゆっくりと底に溜まってゆく。
「さ、早く」
先生は落ち着いた様子で促す。
抵抗していてふと思い出す。
先生のしたいようにしていいと言ったことを。
言ったからには従わなければならない。
私は思い切って放尿した。
が、思うように出ない。
あそこ全体がパンパンに腫れ上がっている感覚、麻痺しているように力が入らない。
ちょろちょろ…
出たのは僅かな量だった。
しかも尿は試験管を外れて先生の手にかかってしまった。
それでも消えない尿意と快感。
先生は手にかかった尿を舐めとる。
「うん、それはね、本当はおしっこがしたくてウズウズしてるんじゃないんです」
先生は、私が分からずにいる感覚を知っていた。
それでいて私におしっこさせた。
とっても意地悪だと思った。
「いい?君に襲いかかる快感はこうやって処理するんです」
私は床に寝かせられ足を開かれた。
「え…あっ…」
足の間で先生がまた私の肉粒をいじりだす。
「あ…っまた…来ちゃう…あれ…が…」
「ふふっ、真っ赤に腫れ上がっていますね。とても可愛いです」
私の肉粒がくにくにと上下左右に押しつぶされながら先生の指で擦られる。
「んん…っ」
ひたすら我慢する私。
先生はハッと思いついたように立ち上がり棚から何かを取り出した。
先生が手にしていたのはピンセット。
先生は再び定位置に戻り、試験管の中の蜜をピンセットに垂らしてゆく。
テラテラと光る銀色のピンセット。
先生はそのピンセットで肉粒を摘んだ。
「ああぁ…っ…」
勝手に声が漏れてしまう。
先生は次にピンセットで割れ目を広げてみたりした。
どろどろと止まらない蜜。
普段隠してる秘部を、見られ、触られ、広げられ…
その恥ずかしさに一層興奮してしまう。
「君はいやらしい子だ。我慢しないで。君がおかしくなるもんか。乱れていいんですよ、もっと君が可愛くなる」
先生の言葉にゾクゾクする。
「そろそろイカせてあげます」
先生はさらっとそう言うと、ピンセットを放り投げ、指で肉粒を丹念に擦りあげる。
「あっ…も…もぅ…」
肉粒は先生の指からヌルッと逃げる。
その度に先生の指は肉粒を捉える。
「膣が物欲しげに動いていますね…でも先生、あいにく今日はコンドームがないので…」
先生が空いている方の手の指を無理やり膣へ挿入する。
「…いっ…うぅ…」
そして膣内の上の方に刺激を送る。
すぐに痛みを勝る快感がやって来る。
「もう…、っめ…だめなのっ」
自然と腰が浮き、自ら振り始めてしまう。
我ながら淫乱だと思う。
「駄目ですよ、逃げちゃ」
先生に押さえつけられ、自分の意志とは関係なく与えられる刺激に身をよじる。
表と裏から与えられる絶え間ない刺激…
「あっああっ…んあ…はぁ……」
私は果てた。
「これが今まで君が分からなかった快感です。目がトロンと潤んでいて…そんな君もなかなか魅力的だ。もうはしたないことにしか思考が働かないでしょ?」
先生は意地悪く笑って私の頭を撫でた。
以上です
初めてなので内容も文章もおかしなところばかりかと…
若の口調や性格も若らしくなかったかもしれません。
一番初めのものに
若×デイジー 1/9
と入れ忘れましたすみません。
お目汚し失礼しました。
GJ
しかし、忘れてること他にもない?所謂特殊設定に当たるのでは…
スカトロ注意と
206 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 20:06:32 ID:m8QZzCEW
うーん
神作品が多いこのスレではちょっと・・・・
あまりに・・・・・・・・・・・・・な作品ですね
「意欲は尊敬に値する」ので もぅ少し文章力や表現
あと、同様(動揺)などの基本的な間違いが気になります
もぅ少し学力パラ(と気配りパラ)を上げたほうがいいと思いました
じゃあお前が書けよ!と思いましたらすみませんです
>>206 書かなくてもいいよ
その代わり二度としゃべるな☆
GJ
確かに特殊設定注意はあったがいいと思うけど、
この辺りが平気な自分はさらっと読めた。
とりあえず206は、学力パラと気配りパラを上げたほうがいいと
書き込みを見て思ったよ。
209 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 23:15:06 ID:m8QZzCEW
面白くないものを面白くない
つまらないものをつまらないといっただけ☆
>>209 貴方はちゃんと成人してる?
ここは子供は来ちゃいけないんだけど……。
sage進行も守らないような荒らしはスルーが一番かな?
でもよくいるよなこういう人
住人装っては作品に文句つけて
投下し辛い雰囲気作っては喜ぶ
性格の歪んでしまった可哀想な人w
まぁ、体が成人していても精神は成人出来てない子も居るからねぇ
職人さん乙です
みなさん、水着エプロンの季節です
トロピカル焼そばでも食べて落ち着きましょう
浴衣ネタ、水着ネタ、合宿ネタ…夏と言うのは素晴らしい季節ですね!
家で二人っきりで宿題とか、部活中熱中症で倒れて看病とかそう言うのもありなわけです
2人っきりで宿題か…
問題出して不正解だったらお仕置きとかいいな…
「もう、ハリーってばまたこの問題、間違えてる。せっかく先生に頼まれて教えてるのに」
「……うるせぇ」
「うーん。じゃあ、次に間違ったら、お仕置き! ……ね?」
「え……?」
「それとも、『正解したらご褒美』のほうがいい?」
「それって、どっちのがいいんだ?」
「ふふっ。ないしょ!」
ですか? わかりません><
ハリーとか天童とか堪え性の無さそうなキャラとの部屋勉シチュいい
…いや、全キャラいいなw
1stラブプラス特典CDの天童は激しく萌えた
「なあ、ごほうびくれよ」って…カワユス
キスだけじゃ我慢できなくなるのが目に見えてるw
>>218 投下作品にいくつかお勉強ネタがあるからか、ニィやんも堪え切れなそうなイメージがあるw
うんうん!
ぜひまた来てくださいっ
職人はGJなんだが、夏休みのせいか未成年臭いの増えたな
おばさんもひっこんで
ど変態な若さんは大好きです
女の子のお漏らしには夢と希望が詰まってると思うのですよ
誰か前スレの全裸クリス持ってる人いますか?(´・ω・`)
それです!トンです!ハァハァ
創作意欲が湧くw
本スレの作品を読んでから、マゾッ子デイジーという言葉が脳裏から離れない…もっと調教されてしまえ!
>>214 浴衣で思い出したけど、男浴衣の着付け時は腰回りを触る機会が多いんだよね。帯なんか後ろから抱きつくような姿勢だし。
デイジーに着付けてもらう最中に欲情する奴が居る希ガス。
エロエロハッピーエロハッピー!!
>>203 GJでした
次は、ちゃんと注意書きしてから投下してくれると尚嬉しいです
しつこいw
粘着〜
231はエロ小説だけ読んでその後の流れは目に入らんかったんだなw
235 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:19:00 ID:63mwCnOf
感想です
黄金水のところで「うへえ…」ってなり
栗鳥巣ピンセットでつまむところで続き読むのキショくてヤメタ \(^o^)/
メガ悪趣味だよな…
お互いごはんを美味しく食べられるよう
最初に・スカトロ・変態注意の前書きくらいいれといてほしいb(;-人-)チーン
>>235 あんたの書き込みが一番気分悪い吐きそう
珊瑚礁ブレンドとトロピカル焼そば食べてマターリ
235をゴミ袋に詰めてキテルに捨ててきてもらわなきゃ!
いいねそれ
240 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 00:19:25 ID:R9VGvyPz
232
234
236
238
同じ人だねw
書き込み596!
午後からこの掲示板に貼り付いてる粘着はお前だよw
もしかして スカトロ話の作者サマ?自画自賛も大変だねェ
暇人じゃないんで
夏だなあ
>>240 夏休みの宿題は早めにやらないといけないもんね。頑張ってね。
>>240ってスカトロ連呼して楽しんでるみたいだね。きもちわるっ
自画自賛してるレスなんてないのに。厳格が見えるなんて異常すぎ。
247 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 01:37:57 ID:R9VGvyPz
気配り例
●気配り例(ローカルルール)●
1.鏝半は連作以外は避ける
2.エロナシはスレ違いなので避難所なり各サイトへ投稿
直接行為がなくてもエロい雰囲気のものは投稿可
3.特殊な設定が出てくる場合は最初に宣言をして嫌な人がスルー出来るようにする
※特殊設定の例:
鬼畜・3P・強姦(じつは好き同士のオチでも)・百合・当て馬・ライバル
その他主人公×男キャラ以外で波紋を呼びそうな場合や
設定上名前だけの登場の場合も各々考えて随時宣言して下さい
4.「こんなの@@(キャラ名)じゃない」等の意見は避ける
5.470KB辺りorレス数970で新スレを立てる
※新スレ即死防止に、職人さんがSSを準備してある状態で立てるのが望ましい
3をさくっとガン無視したのがわるいんじゃね?
>>247 ルールのこと持ち出すならsageればいいじゃまいか
どうしちゃったの
ID:R9VGvyPz このしつこさ志波厨だろ
>>249 夏だからだよ。
だから
>>2は読めて
>>1が読めないなんて不思議なことしてるのさ。
ルールを持ち出す人がルール無視してるのは、ちょっと面白いね。
レス増えてたから新作来たかとおもた
253 :
1/2:2009/07/31(金) 20:52:36 ID:8oSjwORb
よーし、空気豚切る為に投下しちゃうぞー
ハリー×デイジー←キテル
*キテルは見学及び自分でいたしております。ご注意ください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はあ…疲れた」
試験前にちょっと気分を変えて図書室で参考書を見ながら勉強しようなんて思ったのが間違いだった。
教えてくれだの何だの、あんなに女共が居るなんて思わなかった…ガリ勉ばっか溜まってるのでもないのな。
面倒ながら適当に教え、一緒に帰ろうというのをようやく振り切り、俺は一人で裏門を出る。
汗ばんだシャツの襟元をパタパタさせながら、ふと店のオリーブオイルが切れていたのを思い出して遠回りをすることにした。
こっちの方はアイツの家の近くだな…もう帰ったみたいだったから、後で電話でもして勉強進んでるか聞いてやろう。
ここ最近、アイツはやけに針谷と仲が良くて、仲の良さと反比例するように成績も落ちているようだったからだ。
純粋に心配をしているのか。それとも別の感情が混じっているのか。
俺は深く考えないようにしていた。
針谷と仲良さそうに話している姿。少し派手になったピアス。昼休みは音楽室へ走っていく。
そんなアイツを見るたびに胸元がムカムカするような、かきむしりたくなるような。
かわいい子分が成績を落としているから心配だ、とは違う気持ち。
考えたくないのは、分かっているからかもしれない。
気づいても、叶わないことを。
公園通りで買い物を済ませ、森林公園の噴水前を通って帰ることにした俺は、ふと誰かの気配を感じた。
薄暗い並木道。蒸し暑いので他には歩いている人はいない。
でもボソボソと話し声のような声が聞こえる。耳を澄ますと、それは近くのベンチの後ろにある茂みの裏からのようだった。
こんなところに誰か居るなんてめずらしいこともあるもんだ、と深く考えずに俺はその前を通り過ぎようとする。
その時、先ほどからのボソボソ声ははっきりと会話が聞こえるほどになった。
「んっ…ねえ…誰か来…」
「ヘーキだって、見えてねえよ」
ガサ、ガサ と不自然な枝の揺れる音がした方へ目を向ける。茂みの裏側で、男が腰を振っているのが闇に浮かんで見えた。
ギョッとして、思わずベンチの影に身を潜める。その間にも、小さく「あっ…あっ」という女の声がする。
どうやら、話し声は一組の男女で「そういう」行為をしているんだということと、男の方は半分ほどズボンを下ろしているのか
、残念ながら見えているのは男の後姿だということが分かった。
ガサッ ガサッ と不自然に草木の揺れる音は激しくなった。
254 :
2/2:2009/07/31(金) 20:52:59 ID:8oSjwORb
「…っほら、もう誰もいねえよ…っ はあ…っ」
「…ああ…っ」
少し声が大きくなる。もう俺は居ないと思われているのだろう。余りにも生々しいその現場に、俺は妙な興奮を覚えていった。
ドクン、ドクン、と動悸に合わせるかのように下の俺自身も大きくなってくる。おもわずそれを制服の上から握る。
あれ、よく見たらうちの制服だよな… おいおい、こんなとこで盛ってんなよ…
しかし二人はまるでこちらに気づく様子は無く、忙しげに腰を打ち付けている。
男子高校生がこんな状況で冷静でいられるわけがない。俺は握り締めるだけの刺激では物足りず、
我慢できなくなって大きく張った前のファスナーを下ろした。
時々、チラチラと女子の方の肌が見える。それが女の体の「どの」部分かと理解するだけで頭に血が上った。
まさかこんな至近距離で見られているとも思わないだろう。女の方は向こうを向いて木に手をついてこちらに
腰を出しているし、男の方だってこちらに背を向けている、それに、腰を振ることに夢中だ。
「はあ…はあ…」
俺の方もそんな二人の行為を見るのに夢中で、俺は我慢ができなくなる。興奮のあまり二人を凝視したまま、
きつく握った右手を激しく上下に動かした。
「はあっ…はあっ…」
男の動きがいつしか先ほどより早くなり、動きを激しくしたせいか、女の方は先ほどから手を掛けている隣の木に
手を掛けた。すると、角度は俺から見て女の腰に男が打ち付けている様子がはっきりと見えるようになり、
ビデオでしかもちろん見たことの無い光景に、俺の興奮は頂点に達する。
その直後、俺は二人の顔を見て氷水でもぶっ掛けられたように一瞬にして熱が引いた。
頭の中が真っ白になるってこういうことだろうか。
…針谷、と、アイツ、が。
俺はピクリとも動けず二人の行為から目を逸らすことができない。
耳の奥でグワングワンと低い音の耳鳴りがする。
息が苦しい。背中を伝う汗が一気に冷たく感じられた。
「あっ…やべ、俺、もう…」
「うん…あ、私もっ…」
間もなく針谷の動きが止まったのを見届けてから、俺は中腰のままその場を離れた。
服を乱したまま抱き合ってキスしてるところなんて見たくない。
「…はあっ…はあっ…」
公園から全力疾走で海岸まで来たせいで、さすがに息が切れる。
ああ、そうだ…早く、店行って手伝わないと。
オリーブオイルも、要るだろうし。
そうだ、今日店終わったらさっきの英訳の続きしないと。
アスファルトに何滴も落ちる水滴。
これは汗だ。涙なんかじゃない。走ってきたから汗かいてんだ。
…きっとそうだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上です。
やっぱりキテルはかわいそうな役が似合うww
キテル…慰めやりたいwww
うん…ホントに慰め、ヤりたいww
GJ やらし〜上手だねぇ
GJ!
キテルかわいそうだwwww
でもハリーだったら後姿でも髪型でわかりそうなもんだけど
髪型なんて目に入らないほど腰に目が釘付けだったてことなのね
青いなキテル
GJ
乙です!
やっぱりキテルは可哀想であれば可哀想なほど燃えるなwwwwww
ハッピーバースデーイベントあったばかりなのに
キテルさんはホント報われない役どころが似合いすぎw
ちょっと悲しい話になるけど
研究員時代の若王子の精子を欲しがる女性科学者たくさんいただろうね
天才の遺伝子欲しさに若と寝る女とか、莫大な金を払って精子を買う女とか
なんか13〜19歳までの若を思うとかわいそすぎて泣ける
色んなトラウマがありそうだから、体の繋がりより心の繋がりを求めそうだ
あれ、デジャブ?
さすがに未成年にそんなことするんかいな
>>264 263のパターンの若王子は今回で15498回目に該当する。
ちょっとネタっぽいですが、投下させていただきます。本番はナシです。
外で会うならそれ用にお洒落し甲斐もあるんだけれど、彼が自分の部屋に遊びに来るっていう場合、何を着たらいいのかな?
鏡の前でああでもない、こうでもないと服を散らかして考える。
夏休みも半ばの今日、クリスがわたしの部屋に遊びに来ることになっている。
前にわたしが体調を崩したとき、お見舞いに来てくれたことがあったけど、デートっていう名目でわたしの部屋で会うのは今日が初めて。それにお見舞いに来てくれたときはまだわたしたちは友達同士だったわけで、でも今は・・・。実はちょっと緊張してる。
「よしっ、これでいこう!」
散々悩んだ末、いつもデートのときはジーンズばかりだったから、今日はスカートにしようと決め、着替えることにした。スポーティな服ってスカートだと合わせるの結構考えちゃうんだよね。
着替えながらもわたしの頭の中には彼の顔が浮かんでいる。クリスは最近わたしに「ボクのこと“ダーリン”って呼んで?」ってよく言ってくるけれど、なかなか照れくさくてそう呼べない。
「ダーリン・・・かあ・・・」
彼を思い浮かべながら呟いてみると、何ともいえない恥ずかしさが込み上げた。鏡の中のわたしの顔は赤くなってしまっている。
だめだ、こんなんじゃ本人を目の前にして呼ぶなんて無理。落ち着け、自分。
わたしは湧き出した妙な照れを振り払って、手先に集中した。
着替え終わったところで、窓の外からわたしを呼ぶ声が聞こえる。
「おねえちゃん、ちょっといい?」
遊くんだ。こうやって呼ばれるとき、大概はあんまりいい話じゃないのをわたしは分かっている。
(もしかして・・・また誰か・・・?でもわたし、クリスと付き合い始めたばかりなんだけど、困ったなあ)
そんなふうに考えながら、散らかった服を適当にクロゼットに押し込んでから窓を開ける。
「遊くん、どうしたの?」
「うん、ちょっとさ、夏休みの宿題なんだけど・・・分かんないところがあって。今おれ留守番してて出かけらんないから、おねえちゃんに聞こうと思ったんだけど」
その言葉にホッとした。そうだよね、流石にもうクリスとわたしはクラス内でも公認の仲ってことになっているし、交友範囲の広い彼はわたしと付き合ってることをおおっぴらにしているから、わたしたちの知り合いはだいたいもうみんな付き合ってることを知っている。
「うん、いいよ。見せて?」
そう言うと遊くんは問題集をこちらに開いて見せた。『夏休みの友』だって、懐かしい。
遊くんが分からない問題を指差す。こちらの窓と遊くんの部屋の窓は近いんだけれど、問題集の文字がハッキリと見えるほどわたしの視力は良くないらしい。
「ちょっとよく見えないや。遊くん、今そっちに行っても大丈夫?」
「うん、いいよ。でもおねえちゃん、これから出かけるんじゃないの?」
「え、出かけないよ。どうして?」
「だって、おしゃれしてない?これからデートなのかなーって」
遊くんは相変わらず鋭い。
「うーん、デートっていうか・・・まあ、そうなるのかな・・・でも大丈夫。まだ時間あるし」
わたしは遊くんがいつもそうするように、窓の淵に足を掛けた。行儀が悪いのは分かっているけれど、わざわざ玄関まで下りるのも面倒くさいし遊くんしか見ていないから大丈夫と内心言い訳をして。
遊くんの手に引かれて、床にうまいこと着地。この前の体育祭のために鍛えた体はまだ鈍っていないみたいだ。
お母さんには今日クリスが遊びに来ることは言ってあるから、来たら呼びに来るはず。わたしの方の準備はできているからそれまではここで遊くんの勉強に付き合うことにしよう。
開け放たれた窓からはぬるい風が吹き込んできて、それが問題集のページをめくる。懐かしさを覚えながら、その上の文字を目で追った。
しばらくそうやって遊くんの宿題に付き合っていると、わたしの部屋のドアがノックされる音が聞こえた。
「あれ?おれへんのかな・・・」
クリスの声だ。お母さんったら呼びに来ないで、そのまま上がってって言ったんだろうな。どうしようかと迷ったけれど、今教えている問題の説明が中途半端なところで終わっているのが遊くんに悪い気がして、そのままわたしはクリスを呼ぶことにした。
「クリス!入っていいよー」
わたしが窓のそのまた向こうのドアに向かって言葉を投げると、ドアが開いてクリスが顔を覗かせた。
「あれ、何してるん?」
「あ、クリス君だ!」
クリスと遊くんの声が重なった。そういえば遊くんはクリスとは何だか気が合うらしく、わたしとクリスが仲良くなる前から友達だったと聞いたことがある。クリスはデートに誘ってくれる場所を、“遊くんに教えてもらった”なんて言っていたこともあったっけ。
遊くんがクリスに向かって手を振る。
「そっかあ、おねえちゃん今日はクリス君とデートだったんだね」
あらためて言われるとちょっとまだ照れるけれど、それに頷くと遊くんはクリスをこちらに来るよう呼んだ。
「クリス君、窓からこっちに来れる?」
「ええよ、ちょっと待ってな」
「おれ、おねえちゃんに宿題やってもらってたんだ」
「わたし宿題をやってるつもりはないんだけど・・・教えてるだけだよ?」
するとクリスは笑いながら、手に持っている箱を遊くんに渡した。
「ちょうど良かったわ。ケーキぎょうさん買ってきたから、みんなで食べよ」
おもたせにしては大き目のケーキの箱。クリスが家に持ってくるお土産は前のお見舞いの時といい、やたら豪勢だ。
クリスは長い手足を伸ばし、簡単に窓の間を伝ってこちらへやって来た。
「ほな、遊くんの宿題、まずはやっつけようか」
そう言うとクリスは遊くんの隣にあぐらをかいて座った。
本当のことを言うと、わたしの部屋で二人きりになるのはやっぱりまだちょっと緊張するから、今のこの状況はありがたいんだ。遊くんに感謝かな。
そう思いながら、わたしもクリスの隣に座って問題集を覗き込んだ。
それにしても遊くんとクリスは仲がいい。ひとまず問題集を終えて、二人は今度は遊くんの絵の宿題について楽しそうに騒いでいる。
わたしは絵についてはさっぱりだから、得意なクリスが遊くんにアドバイスしてるのを見るとすごいなあと思うんだけど、でもやっぱり話に入っていけないのは寂しくて。
わたしはなんとなく一人でいじけたみたいにケーキをつついていた。すると、階下でチャイムの音が聞こえる。遊くんのお母さんが帰って来たのかもしれない。
「誰だろう、まだ帰ってくる時間じゃないしなあ・・・」
そう言いながら遊くんが窓から顔を覗かせて玄関を見る。わたしがそれを何とはなしに見ていると、次にその遊くんの横顔が何かに気が付いたように『あっ』という驚きを湛えた。
「ごめん、ちょっと待ってて!!」
遊くんはそう玄関の方へ叫んだあと、わたしたちに振り返ると困ったように言った。
「ヤバイ、すっかり忘れてた」
「遊くん、どうしたの?」
「友達と約束してたんだ。おれ、忘れてたみたい・・・」
なおも困ったように頭をかく遊くんだけれど、わたしを伺うその目はもしかしてわたしたちに留守番してて欲しいってこと?
「おれ、できるだけすぐに帰ってくるようにするからさ・・・」
遊くんはクリスの方もちらりと見て言う。
「お願いっ、ちょっとだけ留守番頼まれて!」
「やっぱり・・・」
「母さんまだ当分は帰ってこないし、おれも用事済ませたらすぐ帰ってくるから、ね?」
どうしようかと迷ったわたしが思わずクリスの顔を伺うと、彼とばっちり目が合った。
「キミがええなら、ボクはかまへんけど」
そう言ってクリスは微笑む。この笑顔に弱いんだよね、わたし。
遊くんが出て行ったら部屋に二人きりになってしまうなんて頭の隅で考えながらも、遊くんったらしょうがないなあって、ちょっと笑っちゃうような、でも少し呆れたような気持ちになる。
「分かった、いいよ。その代わり早く帰ってきてね?」
わたしがそう言うと遊くんの表情がパッと明るくなった。
「ありがとう!じゃあすぐ戻るから、おねえちゃんとクリス君、よろしくねー」
遊くんはそう言うと、わたしたちの声を聞かないうちにダッシュで階段を駆け下りていった。
階下で扉の閉まる音が聞こえ、なんだか部屋は急に静かになってしまった。
日の高い時間は過ぎて、部屋に入ってくる風は少しだけ涼しくなる。わたしたちは二人、絨毯の上にぺたりと座っていて、そしてさっきまでの騒がしさが嘘みたいだった。
なんとなく、いや、かなり今のわたしはこの状況に緊張してる。クリスはどうなのか分からないけれど、さっきまであんなに遊くんと笑ってたのに、途端に何も言わなくなったのが気になってわたしから話しかけられない。
何か言わなきゃって思ってるのに、妙にドキドキして何にも考えつかなかった。
すぐ隣に座っている彼の顔を見ることができない。目が合ったらどうしていいのか分からないから。だんだん俯きがちになるわたしの視界に不意にクリスの腕が伸びてきた。一瞬驚いたけれど、それは机の上のコップを掴んで何事もなかったように引っ込んでいった。
バカだ、わたし。一人で勝手に意識し過ぎて、バカみたい。恥ずかしいったらない。緊張しすぎて変なことまで考えてしまっている自分が可笑しくて、少し力が抜けた。
でもそれは一瞬のことだった。ちょっと安心して気の緩んだわたしの肩をぐいと引き寄せられる。顎をつかんで、彼の方に上向けさせられる。
目を閉じる隙なんて与えてくれなかった。そのまま唇を奪われてしまって、動揺するわたしをよそに何度もくっつけたり離したり。
わたしは急なことに抵抗を示すために体を離そうとすると、今度は頭の後ろに手を回されてがっちりと固定されてしまう。
ここまでされてしまうと、わたしも彼のすることに従いたくなってしまう。もともと自分がこんなふうになるんじゃないかって想像して、勝手に緊張していたんだから。本当はこうしたかったんだ、強引にこうされたのはちょっと癪だけど。
そう考えていると、彼がコクンと喉を鳴らす音が聞こえた。そして次の瞬間、彼の唇の間から滑り込んできたのは、柔らかくて暖かな舌・・・ではなく、冷たくて固い氷だった。
無理やりねじ込まれ、それがわたしの口に収まったのを確認すると、わたしの唇は解放された。
顔の見える距離まで戻ると、クリスの表情は相変わらずニコニコしていることが分かる。
こんなにキスしておいて、クリスだけずるいなあと思う。余裕があるみたいで。
少しわたしは不機嫌な顔をしていたのかもしれない。口の中で小さくなっていく氷を感じながらクリスを見つめていると、よしよしと頭を撫でられる。こんなところもやっぱりちょっとずるいんだ。
「びっくりした・・・いきなりキス、するから・・・」
「キミのこと見とったら、つい・・・な?」
「冷たいし・・・」
「えっ?なに、ボクのこと?」
そうやって少し焦ったように言う彼が可愛かった。今まで彼を冷たいなんて思ったことはないと思うけれど。
「違うよ、氷」
「ハハハ、今日は暑いからなあ」
クリスはそう言うと、わたしの背中を抱くように後ろに回りこんだ。彼の柔らかい髪がわたしの素肌の肩を撫でて、それだけでどきりとする。
「今日はスカートなんやね。かわいい、よう似合うとる」
後ろから強く抱きすくめられると、暑いんだか熱いんだかよく分からない気持ちになる。耳元で喋られると余計に熱が上がる気がする。
「クリス・・・くっつき過ぎ。暑いよ」
「ボクとこうしてるの、イヤなん?」
「イヤ、じゃ・・・ないけど」
「ほな、もっとぴったんこ、しよ?」
ぎゅうっとされると、薄着の体の熱が伝わってくるみたいで、恥ずかしい。でもちょっと冷静になって考えてみると、ここは遊くんの部屋だ。人の家でイチャイチャしてるなんてダメだよ。
思い直して、後ろを振り返ると彼の視線はどこか別の方を向いていた。どうしたのかと視線を辿ると、そこには遊くんの学習机の上に出し放しにされているあのノートがあった。
「あれ遊くんのいつも持ち歩いてる調査メモや」
「本当だ、今日は置いて行っちゃってるね。いつも肌身離さず持ってるのに」
クリスと付き合うまではあのメモにずいぶんお世話になった。遊くんはわたしが男の子のことについて尋ねるたびに、なぜかいつも最新の情報をくれた。彼はどうしてそんなに情報通なのか、本当に感心する。
「そういえばキミと付き合う前まで、遊くんにキミのことについてよう聞かれたなあ。それから他の人のところにもよう行ってたらしいで。佐伯君とか、若王子先生のところなんかにも」
やっぱりあの情報の陰には涙ぐましいほどの努力があったのだ。たまたま会ったついでに聞いてたんだろうとか思っていたわたしって、今思えば結構白状だったのかもしれない。遊くんが帰ってきたら、宿題のひとつでもやってあげようかな、と思う。
「なんか色々調べてはったみたいで、メモに書いてたけどなあ」
「あのメモには、みんなの秘密が詰まってるんだよ。もちろんクリスのも」
「うん、少し教えてもろたことあるで。でも結局、あのメモにボクのことについては何が書いてあるんか、分からずじまいやったわ」
彼の残念そうな言い方にちょっと笑った。もちろんわたしはその内容を知っている。
「キミは知ってんねやろ?何て書いてあるか」
「えっ、うーん・・・そうだね」
「ねえ、何て書いてあったん?」
「それは言えないなあ」
「えぇー、何でぇ?教えてや」
「ダメ」
(一年の頃のなんて、『女の子好きで、ちょっとエッチらしい。国籍不明』だもんね・・・言えないよ)
「うーん、それやったら・・・」
クリスがわたしを抱きしめていた腕を解く。それから脇腹をもぞもぞと動く指先。
「ちょっ、ちょっと!ダメ、くすぐったい!」
「教えてくれへんから、こうしたろ」
そう言って彼はわたしの脇腹をくすぐる。わたしが言うまでこうしてるつもりなんだろうか。わたしの急所を彼はよく分かっているみたいで、集中的にくすぐられると息が苦しくなってくる。
体を捩って抵抗してみても、彼の脚の間に収まっているから簡単に逃げられないし、くすぐったくてそれどころじゃない。
「ダメって!降参、降参だよ!」
そう宣言すると、クリスはくすぐる動きを止めて、再びぎゅうっとわたしを抱きしめた。けれど今度は抱きしめた姿勢のまま、またさっきの場所に指先が戻っていく。
「きゃっ」
脇腹に手を添えられて、またくすぐられると思い体が跳ねる。でも予想していたのと違って、彼の指先はゆっくりとシャツの下にもぐりこんだ。
素肌をなぞる指は、くすぐっていたときの無遠慮なものとは動きが違っていて、柔らかく、ちょっとたどたどしい。
「そしたら、教えてもらおかな」
囁く声もさっきとは違う、色っぽい声に変わる。こういうとき、普段ふにゃっとしてるクリスに男の人を感じてドキドキするんだ。
彼の指は躊躇しながらもシャツの内側でわたしの肌を撫でて、それが徐々に上へと移動してくる。わたしは肩を小さくして、背中に走る快感に耐えた。
そして髪の間から差し込まれたもう一方の彼の指が耳に触れると、またわたしはそれだけでぴくりと肩をふるわせた。
その手の動きに合わせた、わたしの不規則で短い呼吸が抑えられない。内側から込み上げる熱と、背中にぴったりとくっつけられた彼の胸から伝えられるそれが、一緒くたになってわたしを昂ぶらせている。
「まだ教えてくれへんの?」
そう言いながらクリスはわたしの胸を下着の上からやわやわと揺らした。声はもう吐息
になってわたしの耳を掠める。さっきからずっとわたしの耳ばかり舌でなぞり上げている彼の呼吸も少し速くなってきていた。
「んっ・・・クリスの、えっち・・・」
わたしが息を吐く隙にそう言うと、どうやらそれによって彼を煽ってしまったのか、動きが少しせわしなくなる。
ゆっくりと耳の側をなぞっていた舌が、湿り気を帯びた音を鳴らして内側を濡らそうとする。遠慮がちに動いていた手も、下着の中へ入り込んで胸の先を弄ぼうとする。
体が熱くて仕方がないけれど、わたしの中に残っている理性がこれ以上続けることを躊躇している。だってここは遊くんの部屋で、留守を任されているっていうのにこんなことをしていて、悪いと思っているのに止められなくて・・・。
「なあ、えっちなボクは・・・嫌い?」
「あっ、そんなこと・・・聞かないで・・・」
クリスが甘えた声でそんなことを言うから余計に熱くなってしまうのに。
「キミはなんも教えてくれへん・・・」
少しその声が耳元から離れたかと思うと同時に体が引き倒された。クリスの体がわたしの上に圧し掛かっている。何も言えなくてただ彼を真っ直ぐ見つめていると、少し寂しそうなその瞳が近づいてきて唇が優しく塞がれた。
触れるだけのキスをしたあと、彼は言う。
「ボクは、えっちなキミも大好きなんやけど・・・キミは違うん?」
「もう・・・ばか。別に、わたしは嫌いだなんて・・・言ってないよ?」
彼の言葉に恥ずかしくて曖昧にそう言うと、その寂しそうな表情は少し解けて、彼はわたしの首筋に顔をうずめた。
「・・・めっちゃ好きや・・・」
首に何度も軽くキスを落としながら呟く声がすごく優しくて、甘くて、泣きそうになる。
彼の肩に手を添えると、思っていたよりもずっと熱かった。
窓の外からじりじりと蝉の声が聞こえて、それがまた遠くなっていく。クリスの唇や体から伝えられる熱が、わたしに時間やこの空間のことすら忘れさせようとする。
甘やかに、彼に全て委ねようとしたその時―
「たっだいまー!」
がしゃんと乱暴に玄関のドアの閉められる音がして、遊くんが階段を急いで駆け上がってくる。
その一瞬で現実に引き戻されたわたしたちは、飛び起きてさほど乱れていない衣服を必要以上に気にしながら、妙に間を取って座った。
「ごめんごめん、なかなか抜けてこられなくって」
そう言いながら、息を上げて部屋に戻ってくる遊くんはいつもどおりで、わたしたちの様子に気付いているふうはない。いくら勘のいい遊くんでも流石にそれはないかと安堵して声をかける。
「あ、遊くんおかえり」
「二人ともありがと、留守番しててくれて」
ニコニコと微笑む遊くんに私はちょっと悪いなあと思ったけれど、それはきっとクリスも感じているんだろう。いつもよりちょっとだけ笑い方がぎこちないのが分かった。それは多分わたしにしか分からないのだと思うけれど。
夕暮れ時、窓から遊くんに見送られる。二人で窓から窓に渡って、遊くんにバイバイと手を振るなんて、なんだか可笑しな風景だった。そして今日はおかしな一日だった。
「そういえばキミ、結局調査メモのこと教えてくれひんかったなあ」
クリスは帰り支度をしながら、ふと思い出したようにそう言う。
「え、そんなことないよ?ちゃんと言ったと思うけど」
そうだ、わたしはちゃんと彼に言っている。彼がそうと気がつかないのは仕方がないと思うけれど。
「ウソやん、ボク聞いてないで」
「ううん、ちゃんと言いました」
「えー、ほんならボク聞いてなかったんやろか。なあもう一回教えて?」
彼があまりにも縋るような目をしてわたしにそう言うから仕方がない。教えてあげる。でもきっと嫌がるだろうな。
遊くんの調査メモに書いてあったのは、クリスの一面を形容する言葉だから、天の邪鬼で、すぐ照れてしまうわたしは彼にこう言うんだ。
「クリスのエッチ星人」
「えーっ、なんそれ。ボクがエッチ星人なん?どういうこと?」
急にそんなことを言われて慌ててしまっている彼。それがすごくかわいい。
「わたしのダーリンはエッチ星人なの。ねえ、ダーリン?」
「うう〜、喜んでええんか、悲しんでええんか分からへん〜」
彼を真っ直ぐちゃんと“ダーリン”って呼べるようになるのはもうちょっと先かもしれない。でも大好きだよ、わたしのかわいい人。エッチなところも全部ひっくるめて、大好き・・・なんだろうな。
惚れた弱みだなあ、なんて一人でニヤついてしまっていると彼がわたしの顔を覗き込んだ。
また優しいキスが降ってくる。わたしは目を閉じて、それを甘受した。
終
以上です。お目汚し失礼いたしました。
GJ!!
寸止めいいですね!萌えたw
クリスは普段癒し系だけど、エロモード入ると一気にエロくなるよねw
んーGJGJです!!
次はぜひ本番ありを読みたいです
乙です!
クリス最萌えな私歓喜wwwwwwwwwwwwwwwwwww
えっち星人かわいいよえっち星人
なんかさっき不意に思ったんだけど、エロ魔神魔太郎って対面座位とか背面座位とか好きそう
しかもベッドじゃなくソファとかでしたがりそう
あと手錠くらいなら軽く持ってそう
デイジーに手錠はめてバックでやってる姿が容易に想像できる
「すごい、もうこんな…ほら、ひくひくしてる」とかいちいち説明してデイジーを赤面させてそう
GJ!!
寸止めいい!萌えるw
クリスかわええええええ
>>267 GJGJGJ!
やっぱクリスいいわぁ〜。
もいっぺん攻略してこよ。
クリスよかったぁぁ〜ありがとう!
私も大接近してくるわw
GJ!
ずっと待ってたクリスktkr
最萌だから嬉しい〜
同じく最萌えだからウレシス!最高です
ハァハァしながら続編希望です
ところでクリスはお尻よりも何よりも
おっぱい大好きっぽいよねw
280 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 13:04:25 ID:0tJ6aCg/
エロハッピーになった。
267のクリスSSを書いた者です。今回は本番こってり気味です。
時系列で前SSのそれからを書くつもりが、結局あまりネタが拾えておりませんので、繋がっているようなそうでもないような…という感じです。
夏休み中はあれから一度だけ、クリスと海でデートをした。
それ以外はひたすら勉強の毎日で、クリスはわたしに、全然構ってくれへん、とか少し拗ねたようなメールを遣して、そのいたずらっぽい文面にわたしはちょっと悲しくなったりもしたが、
寂しいのはわたしも同じだと返信すると、彼はまた絵文字の入った嬉しそうなメールをくれた。
ただ、わたしたちの前に立ち塞がっている未来の、大きな障害のことを思って悲しくなっているとはお互い、あまり口にしない。
付き合い始めた頃、いやそれ以前から分かっていたことだというのに、ほんの少しの会えない間にもどんどん日付が替わっていくことに、わたしは焦りを感じていたのだ。
もう決まりきっていることで、二人で悲しくなる必要なんてない。わたしなんかよりよっぽど前向きなクリスはきっとそう考えているのだろう。
または自分が離れていく側だから、わたしに対して気を遣って、暗い、悲しい雰囲気にならないように接してくれているのかもしれない。
受験生ということもあって、あまり遊び回ってもいられなかった。
恋人同士で迎える初めての夏だというのに、それがもう終わろうとしているのに、わたしたちはあまり恋人らしいこともできず、こんなことならもっと早くに、例えば一年前にわたしから告白してしまえば良かったなんて考えてしまう。
既にその頃にはわたしたちは両思いだったらしいけれど、お互いがお互いを計っていたから結局なんだかんだで遠回りしてしまったのだ。
手を繋いで楽しそうに下校する下級生を見て、わたしはため息を吐いていた。
二学期が始まってから、クラスの雰囲気もこころなしかピリピリしたものに変わっているし、わたしとてその一端を担っている。
時折、クリスはいつの間にかしわを寄せているわたしの眉間を指でつんと押して、そんなしかめっ面したらせっかくのべっぴんさんが台無しや、とたしなめるのだ。
あの人は優しい。誰に対してもそうだけれど、恋人になったから知ることができる優しさを、わたしはクリスにたくさん貰った。
ホームルームが終わり、放課後の始まりと同時に一様にみんなが席から動き出す。不意に後ろの席のはるひに小突かれた。
「なあなあ、カレシ来てはるで」
はるひの声に教室のドアの方を見やると、クリスがこちらに手を振っているのが見えた。
珍しいなと思いながらも、わたしははるひにお礼を言って、だらだらと鞄に荷物を詰めていた手を早め、教室を出た。
「終わるの待っててくれたんだ、ありがとう。先に部室に行ってても良かったのに」
ニコニコと笑みを湛えたクリスを見上げながらそう言うと、彼は、うん、と何か言葉を濁したように曖昧な返事をした。
廊下を並んで歩きながら、どこか今日は言葉少ななクリスが気になって顔を覗きこんでみると、少し戸惑った後、どしたん? 、と返される。
「ごめんごめん、どうもしないよ。ちょっと顔が見たかっただけ」
わたしの言葉にクリスは少し笑って、続けて、なあ、と呟く。
「今日、うちにけぇへん?」
「えっ、部活は?」
「部活は、今日はええよ」
このクリスの声がいつもより少しだけ低いことや、わたしの目をちらりと見ては逸らしたりを何度か繰り返していることや、言葉の内容で、きっとそれはそういうことなのだと知る。
以前一度だけクリスと最後までしたことがあったけれど、その時わたしは緊張し過ぎていて、結局何をどうしたのかすらちゃんと覚えていない。
痛くて思わず泣いてしまったわたしを、それでも気遣うように優しく抱いてくれたと、覚えているのはそれくらいだ。
この前の遊くんの部屋でのことだってそうだ。やっぱりわたしは緊張していて、どうすればいいんだろうと、そればかり焦って考えていた。
クリスの方は、一度経験してしまって既に余裕だったのかもしれないけれど。
そんなことを考えながら、わたしは黙って歩いていた。その沈黙が気になって仕方がなかったのだろう、クリスが不意に立ち止まってわたしを遠慮がちに伺う。
「無理だったら、別にええんやけど…」
わたしは拒否する理由なんて特に持ち合わせていない。緊張はおそらくするだろうけれど、わたしもクリスともっと一緒にいたいと思っているし、触れたいとも思っている。だから、無理じゃないよ、と微笑みかけて彼のその不安そうな表情を解いてあげるのだ。
久しぶりに入ったクリスの部屋は、相変わらず綺麗に片付いていた。一番最近のここでの記憶がベッドの上のことだったから、視界に入ってきたそれがやたらといやらしいものに思えて、頬が熱くなる。
クリスが言い訳のように、今日はお手伝いさんも早目に帰ってしまったから、と言う。今日のためにそうさせたのか、あるいはその日に合わせてわたしをここへ呼んだのか分からなかったが、それはもう小さなことでしかない。
黙ると緊張してしまう。分かっているけれど、部屋に二人きりで何を話そうとしても、頭は別なところに集中していて、わたしの緊張はきっと気付かれてしまうに違いない。
だから神妙にしていようと決めて、ずるいようだけれど彼の言葉を待った。
すうっと息を吸って、クリスが沈黙をやぶる。
「前にここで、キミと…エッチ、したときにな、キミのこと泣かせてしもうたから、あれからずっと気になっとった…。何も考えずにキミに無茶してもうて、ホンマ…ごめんな」
わたしはかぶりを振ってそれに答えた。
「謝らないでよ。初めては痛いの当たり前だし、全然無茶じゃなかったよ。優しくしてくれたと思う…」
「キミがそう言ってくれるんなら…よかった」
いつも快活なクリスが、こういうときゆっくりと低い声で喋るのがわたしは好きだ。長い睫毛を少し伏せて、ベッドの端に腰掛けているクリスがどこか所在なげで、彼に触れなければいけないような気がして、わたしは目の前に立つと、彼の髪を梳くようにそっと撫でた。
「ありがとな。キミはホンマに、優しい…」
わたしは彼の“ありがとう”を何度も反芻した。そして、クリスの方こそいつも優しいのだと言って、二人で笑いあった。
それから少し申し訳なさそうな表情をしたクリスは、わたしを上目遣いで見つめながらこう問いかける。
「雰囲気に流されてとか、こないだみたいにふざけとったらその内にとか、そういうのやなくて…ちゃんと聞かんとあかんような気がする。ボクはキミとしたいねんけど…ええかな?」
わたしがそれにこくりと頷くと、ふわりと抱き締められて彼の膝の上、腕の中に閉じ込められていた。
制服の、背筋をついと撫でて、わたしがそれにぴくりと震えてしまうと、クリスはその度に柔らかいキスをくれた。
彼の目の前に跨って座っている格好のせいで、どうしても反応している彼のものが当たって気になってしまう。
わたしが後ずさって落っこちないようにクリスが腰を抱いていて、それでも服を片手で脱がしながら、時々たまらなくなったようにわたしに押し付けてくるから、お腹の辺りがだんだん熱くなってキスにも熱がこもっていく。
わたしをほとんど裸にしてしまった後、クリスは軽くため息を吐きながらわたしを抱き締めて、耳元で囁いた。
「キミの体はホンマに綺麗や…ずうっと覚えときたい…」
わたしは嬉しいのか、悲しいのかよく分からない気持ちでクリスにしがみついていた。
今までわたしたちがいずれ離れてしまうことを、会話の中でわざと避けていたこともあって、こんなときにこんなふうに優しく言われてしまえば、わたしは言葉を失ってしまう。
離れてしまうんだ。それがもし体だけじゃなかったら、などと余計なことまで思ってしまうわたしは、途端に悲しいだけになった。
クリスはハッとした様子で体を引き剥がすと、潤んだ目で見つめて、眉をひそめた。
「ごめんな、ボク…変なこと言うてもうた。こんなこと言おうと思っとったわけじゃあらへんのやけど…。キミのこと忘れるなんて絶対ありえへん…」
クリスの気持ちは分かっている。頭ではちゃんと整理できているつもりなのに、どうしても不意に先のことが頭をもたげてくるのは、わたしと何も変わらない。
普段は気にしないように明るく振舞ってくれている分、クリスの方がよっぽど頑張っていて、わたしはそれに甘えているだけなのだ。だから、今にも泣きそうな顔をした彼に、大丈夫、と言ってわたしからも優しく、たどたどしいけれど、できるだけ柔らかくキスをする。
優しさを貰ってばかりのわたしではいけないと、離れてしまうわたしたちには、お互いをしっかりと思いやっていなければきっとすぐにでも壊れてしまえるような危うさがあるのだから。わたしだってしっかりしなければと、ちゃんと決めたのだ。
わたしは彼の素肌の背中を何度も撫でて、彼はわたしの体中くまなく触れて、キスを落として、ちょっとだけ切ないような表情をしながら、愛してる、と息を吐くとともに言った。
そうやってしばらく戯れていると、クリスはわたしを抱き締めたままベッドへ体を倒して、なおも胸元に顔をうずめながらわたしを感じさせることだけに集中していた。
それが小さな子供みたいで、可愛くて、彼のちょっと乱れた長い髪を梳く。
少し体を起こしたクリスが、そろそろとわたしのお尻から前の方へと指を滑らせた。
連続した空調の唸る音と、お互いの呼吸と、わたしたちが肌を擦り合わせて、それから生まれる粘着質な水音しかこの部屋にはない。
クリスは何度も何度も、ゆっくりとわたしの一部をその白くて長い指で弄ぶ。
わたしは控えめに声を漏らしながら、彼の指の形に順応していった。恥ずかしいという気持ちが直接快感に繋がるのなら、こんなふうにクリスの好きなように体で遊ばれているのもいいかもしれない。
考えながらわたしは、寄り添って時々深いキスとともに自分の中をわざといやらしい音を立てるようにうごめく指先に体を震わせて、既にわたしの体はクリスのことを受け入れる準備ができているのだなと、ぼんやりと思った。
「ダーリン…」
呼ぶなら今しかないのだと心に決め、こう言って彼の頬に触れると、それによって彼も熱の上がってしまった眼差しを向ける。
不意にぎゅうっと体がきつく抱き締められる。急なことで驚きはしたけれど、彼の体の重みと腕の強さが心地よかった。クリスは大きく、ハァ、と息を吐くとわたしの太ももをぐいと持ち上げて、熱くなった彼のものをわたしに当てがった。
入るべき場所を探して、焦れたようにわたしを擦り上げる動きに身を捩らせる。
しかし何度かそうしていると彼はぽつりと、あかん…、と呟いてわたしから少し距離を取った。
「どうしたの?」
「また、無茶なことしてしまうとこやった…」
彼の言葉に、ああ、と思い当たった。付けないでしようとしていたことに。
「あ…、ごめんね。やっぱり男の人は付けるとあんまり気持ちよくないのかな…」
わたしがそう言うとクリスは、そんなことあらへん、と首を横に振ってこう続けた。
「キミの中にボクのこと、残したいって思ってしもうて…。ボクらの子供やったら可愛いやろな、とか…いらんこと考えてもうた」
クリスはそうやって苦笑する。
「焦りすぎやな。何言ってんの、って思うたやろ」
それを聞き終わらないうちに、わたしはクリスの唇を自分の唇で塞いでいた。彼の言ったことが、頭の中で何度も回る。どうしてそんなに胸が痛くなるようなことを言うのかと、悔しいような気持ちにさえなる。
愛おしくて、たまらなくて、それでも根っこにあるのは別離の切なさだと分かっているから、それを忘れるためにめちゃくちゃに舌を絡ませて、彼の体の上に自分を預けた。
スイッチが入ってしまうと無茶をしてしまうのは、クリスよりも実はわたしの方がひどくて、付けないでしてもいいやなんて思って、先を急ごうとするわたしを彼がなんとかなだめた。
クリスが、やっぱりちゃんとせな、と喘ぐように言うから、彼が自分で付けようとした避妊具を奪って付けてあげて、わたしはゆっくりと彼のものを飲み込みながら腰を沈めた。
彼は痛くないのかと心配していたけれども、自分でも意外なほど滑らかに、どこにも違和感なくわたしの中を分け入ってそれは収められた。
前にここで抱かれたときとは明らかに違う、わたしがクリスの上に跨って腰を振っている。どうしても彼が欲しいという感情だけで、他には何も考えられなかった。
わたしはうわ言のように彼を何度も、ダーリン、と呼んだ。好きだとか愛してるとか、体を揺らしながら、わたしたちは言葉でも体でもお互いを求め合った。
クリスが腰を突き上げるタイミングとわたしの動きが時折ずれて、離れてしまいそうになるのを慌てて収めるようにくっつこうとすると、お腹の奥のほうへ振動が伝わって、苦しいのに震えるような快感がわたしを貫いた。
わたしは泣きそうな声と息を同時に吐きながら、必死で彼の太腿に手を付いて揺れる。
彼は仰け反ったわたしの胸を弄びながら、わたしたちの繋がっている部分に手を伸ばして、先端に指を押し付けて何度も擦り上げる。
「ダメ…、もう…力入らない…。それ、やめて…」
内側と外側を同時に責められる感覚に痺れて、下半身に力が込められない。どれだけ濡れてしまっているのか、恥ずかしいくらいに湿った音が響いていた。
「ダメやあらへん。もっと乱れたとこ、見して…な?」
「や、だ…やだよ…」
これ以上続けられたらおかしくなってしまう。そう思って嫌だと言ってもクリスはやめてくれないし、わたしもわたしで動きが止められずにいた。
自分でも彼と繋がっている内側が、意思とは無関係に震えているのが分かった。分からなかったのは、これがイクということなのかどうか。
まだこの快感の先がある、まだ頂上じゃない。そんな感覚がずっと続いていて、とっくに疲れているのにやめられない。
「イキそうなん? キミの中、めっちゃ動いてて…ボクも、ハァ…、気持ちええよ…」
クリスも気持ちがいいんだ。こんなことをしているのだから、男の人ならば当たり前にそうだと分かっていても、口に出して言われれば、それによって煽られてしまう。
ゆっくりと何かに近付いていく気がしている。おかしいくらいに感じてしまっている。頭がぼうっと熱くなって、クリスの顔を見ていたいのに反射的に目をつぶってしまう。
その瞬間、繋がっているところがカッと熱を持って、そしてじんわりと溶けた。
背中を駆け上がっていくのは、気持ちよさなのか、ただの振動なのか、だらしない声を上げながらわたしは全身を硬直させていた。
そのままクリスは体を起こして、まだ痙攣しているわたしを反対側へ押し倒して覆いかぶさる。
「イってしもたんやね…むっちゃ、カワイイなあ…。ああ、そんな締め付けんといて…」
コントロールできるはずがないから、そんなこと言われてもどうしようもない。けれどそれはさっきのわたしの“嫌だ”と一緒で、わたしのことを誘っているような甘さがあった。
「もっと、してたいのに…、もうボクも…あかん…」
そう言うと、クリスの動きが早くなる。呼吸も荒くて、肌も汗ばんでいて、色っぽかった。
激しく打ちつけながらわたしの唇に吸い付いて、苦しそうな声を漏らしている。
そして不規則に短く息を吐いたかと思うと、痛いくらいの強さでわたしにしがみついて、まだ熱を持ったままのわたしの中の彼は大きく震えた。
震えながら数回わたしを撫でて、そしてまたクリスも肩をくったりとわたしに預けて、目が合うと微笑みながら頬を擦りつけた
飽きるまでキスを続けている。離れるのが嫌で、ひたすら続けていたら部屋はすっかり暗くなっていた。帰らなきゃ、と言わなければいけないのにそれも口に出せず、もう少し、もう少しだけとわたしは内心で言葉を折りたたんでいた。
「送って行くから、もうちょっとだけ…こうしててもええかな?」
クリスがわたしをくるむように抱いて、そう呟いた。
わたしが答えると、彼はわたしの肌をさらさらと撫でて、もう少しだけ体をくっつけようとした。
「今日だけ、悲しいって言ってもええやろか。キミと離れるの嫌やって寂しがっても…」
「それは、卒業してからのこと…?」
「うん…」
わたしにも、たまにしかこういうところは見せてくれないクリスが、そう言う。
彼のことだから本当にこうやって弱音を吐くのはここでだけで、明日になればまたとびきり明るく振舞うんだろう。時々未来を思ってしょげてしまうわたしを笑って。
言葉にして表すだけで明るくなったり、悲しくなったりする、そんなわたしたちのこの先のことを誰が知っているだろう。
わたしが不安に思っているのと同じくらい、クリスだってそれを感じている。形があるものを拠り所にしたいとか、そんなふうに思うほど。
痛いくらい彼の気持ちが伝わってきてしまって、わたしはそっと彼の胸に顔をうずめた。
以上です。お目汚し失礼いたしました。再び
GJ!!!
めちゃくちゃ萌えました
クリスは悲恋っぽい雰囲気がいいんだよね…卒業後の遠距離設定ウマー
心のこもったHはやっぱり最高ですな!
乙です
デイジーの心理描写うめえ(゚Д゚)
エロなのに切なくて泣きそうになった
なんだ・・ただの神か
嬉涙
せつないのぅ
言ってみたかっただけだろーけど「ただの神か」いうほどのもんでもないだろ
ラブラブなんだけどちょっと切ない。
そして何か、きゅーんとする。
GJです!!
職人様乙です!
クリス最萌えなんで嬉しいです
デイジー愛されてていいなぁ
ラブラブな中に切なさが加わってさらにイイ!
デイジーもだけど、エチ中のクリスが色っぽくてハァハァ
GJ!!
切ない……だがそれがいい
ショボンとしたクリスに萌えた!
クリスの可愛くてエッチなところがまたキュンキュンで・・・
ありがとう!
GJでした!!
GJ!!
クリス最萌だけど書けない自分にとっては
>>281は神です!ありがとう〜
あああーGJGJです
うるっときますた
>>129のキバヤシ=対面座位、志波=駅弁のせいで最近この二人がやたらエロく見えてしまうw
この二人は無かったはずなんだが…やたら気になるw
>>296 なんだそら。自分の好みと合ってたってことか。よかったね。
芝は駅弁で抜かずの3発は余裕だろうな
キテルも駅弁いけそう
キテルが駅弁やると、すぐバテそうな感じがするなー
駅弁で抜かずの3発なんてただの拷問ではないかw
普通にラブラブ全開で一発目→
デイジー「アレ?まだ終わってないの?」と思ってるうちに抱えられて駅弁で二発目→
志波「疲れた」といいつつ仰向けゴロン、ニラニラしながら言葉攻めしつつ騎乗位で終了
そんな感じがいいと思います
何にせよデイジーはフラフラだな
同意wwwwww
書いた事ないけど文章にしようとしたら書き出しで挫折…orz
改めて職人さんを尊敬したよ
キテル、若あたりはヤってる最中とか終わったあとに切ないセリフ回しが合うからか、人魚やら女神やらでてくるが
もっとこうムッツリな感じの作品に出会うと萌える!!
正直、切なかったり甘かったりの心理描写はゲームで十分だったり…
サーセン、書きもしないのに
書きもしないというより、そういうの書いてくれてる人に対して失礼だろ
頭おかしいんじゃないの?
どうやら立場を弁えてないようだね
貴重な時間を割いて職人が仕上げて下さった作品を、我々が有り難く読まさせて頂く
そういう関係の元、このスレは成り立っているのだよ
感謝の気持ちを忘れたらいけないのだよ
それにさ、甘いの楽しみにしてる自分みたいな人にしても迷惑なわけだ
気配り0な302のことはサラッと抹殺して素敵なSS楽しみにしてます
302なんかのせいで投下がなくなったら…
302は押尾とラリピー夫と一緒に炎天下の灯台のてっぺんにくくりつけたるわ
何カリカリしてんだろうねコイツは
激しく反応してる306もじゃーんw
ここまで私の自演
志波×デイジーでムッツリねっとり攻めが読みたいです
310 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 21:27:28 ID:6k0f4iHq
コーヒーブレイクのひとの続きよみたい
ageてまでピンポイントに言われたら、
他の職人が投下するの躊躇うだろうって予測が出来ない子?
ムラムラカリカリwww
へ〜やっぱり好みって様々だね。
私は、まぁぶっちゃけエロハッピーなのでなんでもいいんですがw
でもまとめサイトで、切ない系のSS読んで、今まで興味なかったキャラが好きになったりしたw
職人様たちはホントすごいよ。
いつもありがとうございます。
arigatougozaimasu
自分もそれこそ誰でも何でもおkだな
純愛からスカ系、HR、虐待満遍なく好物だ
GSでスカ、虐待はちょっと・・・w
ソフトSM、ソフト陵辱、ソフトレイプならおk。
HRって何ですか?
ホームルーム? ホラー? ヘレナルビンスタイン???
ホームランだよ
>>317 変態紳士の社交場「孕ませスレ」の隠語
詳しくは同板の該当スレで
ひとり ランチ
ハード レイプのことかとおもった
ホームルームかと思った
何が惜しいのかわからない
ggrks(ググレカス)かな?多分
え、kがなければGSだなあと…
…………
書こうとしたけど全然ダメだ・・・。
職人様って本当にすごいよ。尊敬するよ・・・。
職人様・・・どなたか志波作品を作っていただけると更に幸せです。
メッティの肌白いしすべすべでやわらかそう
メッティの肌はなんか外国の子供をにおわせる
せっけんの匂いがしそうだw
しかし焼けると肌が赤く痛々しくなっちゃうメッティ
それでもデイGと海へ行きたいメッティ
あげ
335 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 19:33:45 ID:TBV4621M
あげ
age
337 :
黒キテル1:2009/08/21(金) 14:57:57 ID:HQy0fMVT
投下がなくって寂しい感じなので。。。ダークなやつですが。
キテル→デイジー→志波 キテル×その他女子描写あり。志波名前のみ。
バカかわいいキテルのお好きな方は逃げてください。全力で。
あと、強引描写ありです。主人公名前「美奈子」
========================================
「はあっ…、美奈子、力、抜けよ… 入らないだろ」
「やだ… 嫌、やめてよ瑛くんっ」
「うるさい。いいから、力抜けって」
俺の体の下で涙を流しながら訴えられた要求を聞き流し、俺は美奈子の腕を押さえつけたまま美奈子の中に入ろうとしていた。
普通なら萎えるような、好きな女の涙も拒否の言葉も、目の前に投げ出された白い体の前では抑止力などない。
「…っうっ… あ」
「い、いや、いやっ 痛いっ… やめて、瑛くんっ」
最後まで抵抗をやめなかった美奈子を抱きしめながら、俺は快感を手に入れる。
「ひっ…うえっ…」
薄暗い俺の部屋。乱されたバイト用の制服を直すこともせずに美奈子は顔を覆いすすり泣くような声を上げ続ける。
「…大丈夫か?」
美奈子の腕をつかみ、上半身を起こさせる。
サラサラとした髪が顔にかかり、表情は見えない。見たくないような気もするけど。
俺を軽蔑する冷たい目なのか、茫然とした無気力の目なのか。
「…痛…」
美奈子が呟く。痛い理由は、多分シーツに染みついた血。
良かった、まだ奴には奪われてなかったんだ。頭の片隅で少しの嬉しさを味わう。
その呟きを最後に、美奈子は俯いたまま泣くこともせず何かを言うこともなく、黙ってしまった。
…そんなに、俺に抱かれるのが嫌だったのかよ。
胸は痛むけど、俺は絶対に謝らない。
「…オマエが悪いんだからな」
ベッドに腰掛け、美奈子に背を向けた状態で呟く。
「オマエが、ノート見せろとかって無防備に夜に部屋まで上がってくるし…」
ここまで言って俺の言葉は詰まる。視界がぼやける。何で俺が泣くんだ? 堪えろ。
「来たら来たでっ… オマエ…っ 奴のことばっか話すしっ…」
これじゃ只の逆ギレだ。分かってる。分かってるんだ。でも…
「…私、帰るね。じゃあまた、次のバイトの日に」
小さくベッドの軋む音がして、美奈子は捲れ上がったスカートを下ろし、シャツのボタンを止めてから部屋を出て行った。
膝に肘をつけて項垂れたまま、俺の足元に何粒も水滴が落ちるのをまるで人ごとのように見つめる。
いつからだったっけ、美奈子が野球部の練習を金網越しに眺めるようになったのは。
廊下や屋上で、大きな背中の奴の影にすっかり隠れてしまいながら話をしている姿を見るようになったのは。
一番近くに居るのは、俺だと思ってたんだ。
俺が美奈子を好きなように、美奈子もきっと俺を好きになると思ったんだ。
俺はバカだ。力づくで美奈子を自分のものにしようとして。
美奈子もバカだ。こんなことされたのに、次のバイト来るつもりだなんて。
338 :
黒キテル2:2009/08/21(金) 14:58:36 ID:HQy0fMVT
「ん… 駄目、佐伯くん、まだ部活してるところあるから見られちゃうかも…」
「いいよ、そんなの」
自分でも乱暴だなと思うくらいに忙しなく、その女の制服の下に手を入れる。
放課後の視聴覚室。3階のここからは、部活中の奴らが見渡せる。
「でも… …あっ ま、待ってよ…」
「分かった、せめてカーテンで隠してやるよ」
黒い厚手のカーテンに半ば巻かれるようになりながら、体を弄り続ける。
早々に下着を抜き取り、窓に手をつくように促す。
「ん… 瑛…」
その女は上気した顔で俺の名前を呼ぶ。
「名前、呼ぶなよ。言ったろ、俺は…」
「分かってる。私を好きなわけじゃないんでしょ? 私は学園のプリンスとこうするだけで嬉しいからいいよ」
歳の割に冷めたことを言う、隣のクラスの女。言いよって来たから誘ったらついてきた。ただ、それだけ。
「…それならいい。」
女の後ろから突き上げると、小さく高い声をあげて体を預けてくる。そのまま何度も何度も、奥まで侵入する。
「…はっ …あ…」
目を閉じると、うかぶのは美奈子の顔。腰だけを掴んでいる目の前にいる女じゃなく、あの日抱きしめた美奈子。
「あ、あたしっ、もう…」
「ああ… 俺も…」
そして間もなく俺は絶頂を迎える。
頭が真っ白になった後は、好きでなくても気持ち良くなれるなんて、男子高校生の体は便利だななんて冷静に考える。
ぐったりした女を支えながら、とりあえず二人で腰を下ろす。妙に冷たい床が気持ちいい。
「ねえ、今度佐伯くんの部屋に連れてってよ。いつも学校じゃん。」
「やだよ。俺、誰も部屋に入れないことにしてるから。」
「…ケチ」
「はあ、この暑いのに頑張るよねえ、部活とかさあ」
ふふ、と笑いながら立ち上がり、制服のケープを直しながら窓の外を眺めているようだ。
俺は制服のズボンをきっちり履き直すと、その女に背を向ける。
「あ、志波くんだ」
一番、一番聞きたくない名前が耳に飛び込んでくる。
「あの子もカッコいいよね。何だか近寄りがたいからモテる感じはしないんだけど、隠れファン結構いるよ」
「…ふーん」
俺は全く聞く耳持たないまま口から出ただけの返事をし、もう帰ろうとドアへと向かう。
「あの女の子、最近いつも志波くんと一緒にいるよね、付き合ってるって噂。佐伯君結構仲良かったでしょ?知ってる?」
「知らないよ」
俺は、知らない。何も知らない。
奴の隣に居る、それが誰かなんて、知るもんか。
======================
以上です。
キテルはデイジーに振られたら、いつか他の子を好きになる姿が想像できないなあ…と
キテルを振りながら思ってしまったものでダークキテルを書いてしまいました。
GJ!
GJでした
ああいうのに限ってすぐ次のみつけるもんだよ。
と思ってて遠慮なく振りまくってる。キテル振るの快感w
もう自分から好きにはならなさそうだけど、純粋にアタックされたらすぐ落ちそうだな>キテル
彼女できてもデイジーのこと長年重ねてそうなくらい、未練たらたらなイメージ
GJ!
ダークプリンスええのう
キテルってドMのイメージだから結局かわいがってくれる女王様なら誰にでもシッポ振りそう
デイジーレベルの女王様が現れたらコロッといきそうな単純な犬
おっとキテルの悪口はそこm(ry
>>337 GJ!
純情童貞野郎だと思ってたけど黒キテルもいいね
珊瑚礁くらいしか心の支えなさそうだから不憫な子だ…
>>344 悪口とツンデレの見分けもつかないなら中途半端に絡むなこの雌豚
ごめん 自分もちょっとツンには読めなかった…
最近のツンデレはそんなに難解だったとは
人に見分けてもらうようなもんじゃないだろうw
>>346 もっとわかりやすく言うと愛で方は人それぞれだから余計なお世話ってこと
え?というか
>>344って変なこと言ってる?え…?
充分しつこくてKYだと思うよ。キテルファンて粘着質なのね。どんびき。
>>349 自分の愛で方と違う愛で方はいっさい認めないのかな?自分のブログでやれば?気持ち悪いよ。
志波厨みたいね。ソフトキテル厨と名付けようw
キテル厨の気に食わないことをいうと粘着されます。
失礼だけどID:iCaQBgibはメンヘラなのかな…?
人の意見を何でも悪意に満ちているものだと解釈するのは良くないよ
冗談抜きで言ってる事が極端で怖すぎる
この辺にしておこうや
ツンデレって
>>343みたいなのを言うんじゃないと思うw
まぁいつもの人だから気にする事ないけど
いきなり攻撃的で口汚い
>>353の方が精神を病んでるんだと思う。可愛そう。
私が言いたいのは
>>348が全てなんだけど、そんなに極端?ここは2ちゃんだよ?
ソフトキテル厨もギャグで書いたんだけど、おおげさにとらえてるのは353でしょ。しっかりしなよ。
>>354 こじれるから揚げ足取りやめて〜ピンポイントで煽らないで〜今日なんか変なのばっかりだね
>>353 その人いつものおかしい人だからスルーした方が良いと思う
延々と絡んでくるけどスルーが一番
いつになったらスルーされるのかと思って見てたけど、絡む人多すぎ。ソフトどころかキテル厨まじこわいw
>>353 また連投されるだけだろうから、もうさわらない方が良いよ
>>357 今日初めてこのスレ見つけたんですけど。あなたいつもこうやって荒らしてるの?サイテーw
361 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 23:59:24 ID:iCaQBgib
>>359 みたいな記念煽りしてくキテル厨ほんっと気持ち悪いよねwww
晒し上げしとくね〜
362 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 00:00:02 ID:iCaQBgib
ソフトキテル厨っていう名前でいっぱい釣れました(笑)
皆ごめん、事を荒立てた
本当に申し訳ない
流れも読まずに投下
若×デイジー前提のデイジーひとりえっちです。
苦手な方はスルーしてください。
勢いで書いたので短いです。
男の人の指がごつごつしていて、わたしのそれよりも骨っぽいと感じるのは、手を繋いだときよりも、わたしの中をぐちゃぐちゃにかき乱されたときなのだ。
といっても、わたしは先生以外とのセックスなんて知らないのだけれど。
「ふ、あ、あぁっ…! せんせぇ…っ」
いつもはチョークを掴んでいるその指で、採点のペンを握っているその指で、「先生」の指で、わたしは今、気持ちよくなってる。
この禁忌にも似た想像だけでイッてしまいそう。ああ。嗚呼。
「や、だめ、やぁっ…」
弱いところだけを確実に責める動きで、わたしを追い詰めてくれる指が愛しい。恋しい。もっとと叫びたいはずなのに、口からは裏腹。
「先生、せんせ、せんせぇ…! あ、ああぁっ…!」
いやらしい音を部屋中に響かせながら、わたしは呆気なく達した。
そして達した先にあったのは、果てしない虚無感。
だってこの指は紛れもないわたしの指だから。あのごつごつした長い指じゃなくて、ふにふにした短いわたしの指なのだ。
最近、先生に触れてもらったのはいつだっけ。一週間前だ。
たったそれだけしか経っていないはずなのに、わたしの身体はひどく火照ってしまって、どうしようもなかった。けれど先生に言うのは、はばかられて。
いやらしい子だと思われて嫌われるのが怖くて、でも先生が欲しくて。発情期の猿みたいだと自嘲する。
それでも、この虚無感を消せるのは、先生だけなんだ。
「…やっぱり先生の指じゃなきゃだめなんだよ、わたし……」
ベッドの中で小さく呟いて、こっそり泣いた。
最後に「終」入れるの忘れた…!
すみません、以上です。
GJ!!!!072最高!!!最高!!!!
GJ!
gj!
たまにすごくセクシーな手の男の人っているよね
大抵顔とは比例しないんだけど
主人公デイジ表記、クリスがソフトSくらい
「うわーもう暗いね」
「そやなー。夢中になってすっかり時間忘れてもーたな」
街並みは暗くなりわたし達はふたり並んで帰路につく
もうすぐ文化祭で美術部の展示のためこんな遅くまで作業していたのだ
「あ〜」
いきなりクリスくんが立ち止まり、間の抜けた声を出した
「どうしたの?」
「あんな、忘れ物してもうた。悪いけど一緒に取りに行ってくれへん?
ボク一人で行ってもええけど、キミ一人でこんな暗い中帰るの心配やねん」
「うん、いいよ」
クリスくんはすまなそうな表情を浮かべたけど、彼の優しさを感じてわたしは思わず頬がゆるんでしまう
それに、こんな暗い中ふたりきりなんて冒険味があって悪くはないと思った
そして美術室、侵入したとバレたらお咎めをくらうだろうから電気は付けらなかった
ひっそりと暗い中で見る手の造形はまるで死体の一部分を切り取ったようだった
先ほどまで明るく作業をしていた場所だというのに、照明がないというだけで見慣れた場所はこうも表情を変えるのだろうか
いま机の下に氷上くんが体育座りでもしてたらわたしは叫ぶだろうな、とぼんやり考えていると
「デイジちゃん。あったでー」
とクリスくんがわたしの名前を呼んでくれた。どうやら目的は果たせたみたいだ
「ごめんな。付き合わせてもうて」
「ううん、全然構わないよ。夜の学校って初めてだからちょっと楽しいぐらい」
「…うん。ありがとう」
そう言って彼は大きな暖かい手でわたしの頬をなでる
細長い指の感触にわたしはくすぐったく思った
クリスくんの手は白くて細くて繊細で、そして多彩な芸術を生み出す
わたしは彼の手がとても好きだ
クリスくんの指はわたしの頬から耳殻へとそろりと動き、髪をこれ以上ないような優しさで梳く
「デイジちゃん」
彼の瞳は真っ直ぐにわたしをとらえ、離さない
あ、今なんかいい雰囲気・・・
「キスしても、ええかな」
わたしは昼間とはまるで違うクリスくんの真剣な表情に、何も言えず
ただ見つめ合い、かろうじて肯定の意味に捉えられる位に小さくうなずくだけだった
「ん、ありがとう」
どうしてここで”ありがとう”なのかな?
この場の雰囲気に水をさしたくないから疑問は口にせず、まぶたを閉じ、クリスくんの息が近付くのを待つ
静けさが流れているというのに耳うるさいくらいに胸は早鐘を打っている
暖かな吐息がすぐ目の前に、唇が触れようとする前の瞬間に、
遠く廊下から無機質な足音が聞こえてきた
人だ。見回りの警備の人だろうか、こっちに向かってきている!
見つかってしまったら大変だ、とわたしが目だけで訴えると
「デイジちゃん、こっちや」
クリスくんはぐいとわたしの腕を引っ張り、
わたし達は掃除ロッカーの中にふたりすっぽりと収まってしまった
わたしはロッカーの扉とクリスくんと間で窮屈に挟まれる
「誰かいるのか?」
美術室の扉が開く音がした。警備の人が入ってきた
ロッカーの扉のちょうど目の高さにあるのぞき穴を通して、彼が部屋をライトで照らしているのが見えた
(ク、クリスくんっ!どうしよう)
私が小さな声でうろたえるのに対し、
彼は落ち着いていた
しぃ、と口元に人差し指を立て、わたしに大丈夫だよと言わんばかりに微笑んでくれさえもした
(…クリスくん、大丈夫だよね)
わたしはすっかり安心して彼に体を預ける
クリスくんの長い金色の髪がすぐ近くに流れ、彼の匂いに包まれる
背中に彼の暖かい胸を感じる
彼の腕はしっかりとわたしを抱き寄せる
ロッカーの中
クリスくんの中
わたしは暗くて狭いが、暖かくいいにおいのする世界にいた
…ずっとこのままでもいいかも、なんて
しかしこうも悠長なことはいってられない
警備の人が早くこの場を過ぎてほしいと念じているに関わらず、
「お、この裸婦像超俺好み」
(え〜!?)
あろうことか警備員は部屋に並べられた美術品に興味を持ったらしくひとつひとつライトで照らし鑑賞している
余程じっくりと見入っているのかすぐには立ち去ってくれそうにもなかった
息をひそめて、ただただ時間の経過を願う中、
静かに、クリスくんのわたしのお腹辺りにあった手が動いた
余りにひっそりとした動きだから、外の世界に気をとられていたわたしが気付けなかったくらいだ
(…っ!)
わたしは思わず息を止める
そろりとクリスくんの右手がわたしの胸の膨らみに近付いたのだ
彼の指はブラウスのボタンを一つ外して胸元へと侵入する
わたしは下から彼を見上げ、戸惑いながらも微かに叫んだ
(クリスくんっ!!な、何してるの!)
(…声出さん方がええよ)
(えっ)
見上げた彼の瞳は情欲を孕んでいて、わたしは獣を前にした小動物のように小さく
縮こまるしかなかった
同じ瞳でも夜では昼間とはこうも違う色を見せるということに初めて気付く
別人のようなクリスくんの雰囲気にわたしは少し怖くなった
(んっ…!)
唇に深いキスが落ち、舌が絡めとられる
唾液の混じる音がなるたけ外の世界に洩れないように深く、深く口付けられる
数分の間だっただろうか、ようやく口が離されるわたしは息も絶え絶えに彼に抗
議した
(クリスくん!見つかっちゃうよ)
(なら、ガマンしてな)と、彼が言った
そこにはどこかイジワルな笑顔があった
こんな彼の顔、見たことがない
(っ、んっ…)
耳の裏から首筋へ鎖骨へと
クリスくんの指は確実にわたしの性感帯をなぞっていく
(気持ちよくても声出したらあかんよ)
こくりこくりとわたしは頷いて、両手で口元を抑え、必死で声が洩れないように
した
ブラウスの隙間から指を入れて乳首をこりこりと刺激されるだけで、腰が砕ける
ように気持ちよかった
(っ、んっ…ぁ、)
両手を力強く口に押し当てているというのに
声にならない息だけの喘ぎ声がどうしても出てしまう
(キミのカワイイ声、警備員のおっちゃんに聞こえちゃうで)
と、クリスくんが耳元で囁いた
それはクリスくんが意地悪するからでしょ!と、わたしが抗議するようにキッ、と見つめると彼は嬉しそうに
(そんなキミもカワイイ)
と言い、ふざけて耳に息を吹きかけてきたのでわたしはぞくりとして体を縮こませる
わたしは指一本でさえ自由に動かせなかった
彼の手は腰をさわさわと撫で、スカートの中へと差し込まれた
(…デイジちゃん、カワイイ)
(…っん、〜っ!!!)
指は下着の上から割れ目をなぞるようにそろそろと往来する
直接ではないもどかしい刺激に腰が動いてしまう
下半身は熱に支配され、自分では見なくても濡れそぼっていることは予想できた
(スッゴい濡れてる)
(…っ)
わたしは恥ずかしくてたまらなく顔を伏せた
指は下着の端から侵入し愛液に溢れた膣口をくちゅくちゅとまぜる
足を閉じて指の侵入を防ごうとしても足元にはバケツがあって、閉じようにも閉じられなかった
(…、んっ、っ!!)
待ち受けていた性器への直接的な刺激に頭に火花が散るような快楽が走る
わたしの中からとりとめもなく熱が溢れクリスくんの指を汚していく
ぬるりと細長く骨ばった指がわたしの中へと差し込まれた
わたしの肉は喜ぶように膨らんでクリスくんの指を締め付ける
(…キミの中スッゴいぎゅうぎゅうや)
(っ、…!!)
甲高い水音が出ないようにクリスくんは小刻みに指を震わせてわたしをせめ立てる
わたしは与えられる快楽にのみこまれてしまいそうになるが、
警備員の人に見つかるかもしれないという危険性がかろうじてわたしをつなぎ止める
声を出してはいけないのだ
「あーこんな裸婦像と付き合いてぇな」
間の抜けた声が聞こえる
外の世界ではまだ警備の人がいるらしい。早く過ぎ去ってほしいのに。
指の動きがわたしの感じるところを点でとらえ、どんどん早くなると同時に快楽
が頂点に登りつめそうになる
今までは我慢できていたが、イクとなると声が出てしまうかもしれない
わたしのそんな心配を察知してくれたのか、
クリスくんのもう片方の手がわたしのがっちりと口元に握りしめた両手を解きほ
ぐしてくれる
そして、優しく唇を撫でると指が二本、わたしの口内にするりと差し込まれた
(ボクの指噛んでええから)
わたし達は余りにも密着していて互いの表情が分からなかったけど
いまクリスくんの顔を見たら優しい表情をしているのかな、とわたしは思った
(っ…、っん…!)
快楽の波はわたしの全身を覆い尽くし、じわりじわりと頂点へと誘う
クリスくん、イキそう、と彼の腕をぎゅっと掴む
意志が通じたのか
(うん…イってええよ)と彼は言った
最後に大きく奥へと一突きされると、頭が真っ白になり
(…、〜っ!)
呆気もなくわたしはイってしまった
「よっしゃ決めたオークションで裸婦像落とそ」
扉の閉まる音、しだいに小さくなる硬い足音
静けさだけが、また美術室を支配した
「おっちゃん、もう行ったで」
「うん…」
扉を開けると、わたしは足元から崩れるように床にへたり込んでしまった
「無茶させてもうた?ゴメンな〜」
にっこにこの太陽みたいな笑顔でクリスくんが言うが、
「クリスくんのせいだからね!ばかー!」
と声を大にして、叫んだ
「だってキミの我慢する姿、めっちゃカワイイからいじわるしたくなってもーた」
ギュ、と音が出るくらいに彼はわたしを抱きしめる
冷たい床を背中に感じた。火照った体は冷やされ気持ち良かった
・・・ん?
彼の腰が押しつけられたお腹に、熱く硬いモノが押しあてられる
これは、もしかして、もしかしなくても
「・・・クリスくん、おっきくなってる」
わたしは顔が赤くなった
「バレてもうた?
ボクのかっぽれ号がもう我慢できひん〜デイジちゃんのナカ入りたい言うてるねん」
と、にっこりクリスくんが言う
「っ…でも、でも」
「お願い〜、なぁ?」
うるうるとした目でお願いされる
そんな目で見ないでください。断るにも断れないじゃないですか
・・・わたしこの目どっかで見たことあるわ
あ、ペットショップのゴールデンレトリバーだ
「お願いや〜後生や〜お百姓さま〜」
わたしはとても断れず
「…ゴムはつけようね」としか言えなかった
これであの時無視してしまったゴールデンレトリバーも喜ぶだろうか
「やったー!デイジちゃん大好き〜」
と、クリスくんはわたしをまたぎゅっ、と抱きしめる
二人きり、冷たい静けさの支配する夜の美術室で
「わたしもクリスくんのこと大好き」
まぶたを閉じ、ただ腕の中に感じる愛しい人の体温を感じた
終わりです。
クリス最萌がいじわるなクリスを書きたくてカッとなってやった
反省はしていない。初投稿で手がガタガタ震えているんだぜ!
私は萌えてガタガタしてますw
GJ!乙です!
GJ!
かっぽれ号と体育座りのメッティには茶吹いたw
闇夜に浮かぶ体育座りのメッティ…はね学七不思議の一つになりそうだ。
そしてかっぽれ号はきっと白くて大きくてりっぱな子なんだろう。
GJ!狭い空間での密着・緊迫感にたまらなくそそられますた。もっとやれ
GJ!
いじわるなくーちゃん萌え!
クリス最萌だ!GJ!
メッティの扱いワロタ
クリスみたいに普段はほわほわな人が、何かの拍子に発情すると
めちゃくちゃエロいのね!いやー萌えたわ
ゴールデンレトリバーわろたw
確かにそっくりだw
369です。皆様の感想頂けて本当に嬉しいです
メッティ小ネタ投稿して名無しに戻ります
========
「氷上くん、今週末うちんち誰も居ないんだ…」
「デ、デ、デイジ君!!?そんなお泊まりなんて異性不純交際であって!!
ああっでも君が望むなら僕は大人への階段を一歩二歩あまつさえ踏み外s」
「だから来て、ね?」
「!!」
そして週末
「本当に誰も居なかった…orz」
小悪魔通り越して魔王のデイジーさん
??
たぶん
「ピンポーン」→シーン…誰も(デイジーすら)いない
という事ではないかと
しかしメッティーは可愛いなあw
あーなるほど
ちょwデイジーヒドスwwww
388 :
桜弥×主人公:2009/08/31(月) 00:28:37 ID:cJPU7GI/
初SS 桜弥に恋わずらい 本気で今週御飯食べられません・・・妄想投下させてください。
期末テストに向けて、今日は桜弥くんちでお勉強させてもらえることになった。
「教えてもらうばっかりで、ほんとごめんね」
「そんなことありません!
僕は・・・あなたのお役に立てることがひとつでもあって嬉しいぐらいで・・・
だから・・・その・・・気にしないでください・・・!
今日は家族もいませんから、ゆっくりしていってくださいね。」
障子を通して差し込む光が彼の髪をきらきらと透けさせる。
優しい微笑みに、まぶしい位の白い肌、大きな瞳。
「どこかわからないところがあったら言って下さいね?」
そう言うと、桜弥くんは再び机に視線を落とす。
睫、長いなぁ・・・ 綺麗だなぁ・・・・
私はそんなことばかり考えて、勉強が手につかない。
だめ、勉強しなきゃ。だめ・・・・
ちょっかいを出すのは、私ばっかり。
困ったように、やんわりと拒む彼にいつも心が痛む。
触りたいと思っているのは、私だけなのかな・・・?
そんな言葉が浮かんでは胸が切なくて苦しくなる。
机の向こう側に座る彼が、とても・・・遠く感じる。
ちぇっ、と少しすねた気持ちで勉強に集中しようと努力してみる。
うーやっぱ数学がネックだなぁ、わかんないとこばっかりだよお〜!
あんまり聞きすぎるのも恥ずかしいし、と無駄だとわかっていても問題と格闘する。
ふと顔を上げると、こっちを見ていた桜弥くんと目が合った。
照れたように笑う桜弥くん。ほほが少し赤くなってる。
「大丈夫ですか?わかります?」
「・・・・わかりません・・・」
「ここはですね、この公式を使うんです」
桜弥くんが説明してくれる声が部屋に広がる。
顔もかわいいけど、声もかわいいっていうか・・・心地よくて色っぽいっていうか・・・。
やましいことばっかり考える自分が恥ずかしい。
なんで私ばっかりこんな気持ちになっちゃうんだろう、となんだか悔しい。
だってだって、いつもの放課後の図書室じゃないんだよ?
せっかくの・・・・二人きり・・・なんだよ?
やっぱり、桜弥くんは私のことなんてなんとも思ってないの?
意地悪な気持ちがむらむらと湧き上がる。
「ね、そっち行ってもいい?」
ノートを押しやり、上目遣いで見つめる。
「えっ・・・あっ・・・べっ、別に・・・かまいませんけど・・・!」
戸惑う声を無視して机を回り、隣に座る。
ずぼっと腕を組むと、ぎゅっと力をこめる。
「ありがとう!」
一瞬だけの触れ合い。ぱっと離して、机に向かう。
「で?この公式をどう当てはめたらいいの?」
「はっ、はぃ、それは・・・あのっ・・・ですね!!」
彼がどきまぎしているのを見ると嬉しい。
女の子として意識してくれているんだと感じられると、安心する。
389 :
桜弥×主人公:2009/08/31(月) 00:40:57 ID:cJPU7GI/
おっぱい当たってるのはね、わ・ざ・と!だよーだ!
なんか、やけっぱちで少し大胆なことしちゃったかも。
でも、好きなんだもん・・・。触りたい、触って欲しい。ちょっとだけでも、接触があると嬉しくて・・・たまんない。
顔を真っ赤にしながら一生懸命に公式の説明をする彼が、愛しくて・・・
「こっ、ここまでは分かりましたか・・・?」
無言で頷く。と、すっくと立ち上がる彼。
「良かった・・・です・・・じゃ、ちょっと僕・・・喉乾いちゃったんで・・・その、お茶・を・・・」
ぎゅっと胸が締め付けられる。ズボンのすそを思わずつかんだ。
「横に・・・来ちゃ、ダメ・・・だった・・・?」
「いやっ決して・・・!!そんなことは全くないんですけど・・・!でもその勉強がっ・・」
「だったら・・・行かないで・・・!」
顔を、上げられない。涙がにじんでくるのが分かる。。
逃げないで。行かないで。
嫌いに・・・ならないで・・・
しばらく立ったままで居た彼は、私の後ろに座リ直した。
「どうして・・・泣いているんですか・・・?」
「泣いてないよ・・・違うよ!ごめん、違う・・・」
あわてて机のほうに向きなおして、涙がひっこむように懸命に瞬きする。
こんなつもりじゃなかったのに・・・抑えてきた気持ちがあふれだす。
後ろからそっと抱きしめられる。
彼のほうから触れてくれたのは初めてかもしれない。でも、その優しさがだた苦しい。
「優しさだけじゃ、もうつらいよ・・・・・!ごめん。私、今日はもう帰るね・・・。」
振りほどこうとするのに、ほどけない。思わぬ力にびっくりする。
「僕だって男ですよ・・・わかってるんですか!
優しさがあなたを泣かせるなら・・・一体僕はどうしたらいいんですか!」
抱きしめる腕に、力が入る。私より細いかもしれないと思っていた体は、
しなやかに逞しく私を拘束する。
私の首にぐっと顔を埋めて、さらに二人が、近くなる。
彼の匂いを初めて感じて、クラクラする。
390 :
桜弥×主人公:2009/08/31(月) 00:44:11 ID:cJPU7GI/
「桜弥くん・・・」自分の声の甘さに、顔が赤くなる。どうしよう、どうしよう。
息ができないほどドキドキして、身動きも取れない。
彼の鼻先がゆっくり髪をかきわけて首筋に当たる。その微かな吐息を感じるだけで体が反応。
「いいんですか・・・僕、もう止まりませんよ・・・・・」切ない声に、体が熱くなる。
唇が、触れた。
「ぁ!」小さな声のはずなのに、声は部屋に響いて・・・何かがはじけた。
「あなたが、好きです・・・好きです・・・」好きですと繰り返しながら首筋に何度もキスを降らせる。
「あっ、あぁっ!」
吐息と唇の感触と、桜弥くんの声で、意識がいっぱいになる。ゾクゾクする腰が跳ねて、止まらない。
体の力が抜けてしまいそうになると、細い指が私の頭を支えるように押さえた。
「ふぁ・・・!!」
「あなたは・・・花の香りが・・・します・・・。引き寄せられてしまうのをどれだけ我慢してきたか・・・
僕だって・・・僕だってこんなこと・・・しちゃいけないと思っていたのに・・・
もう限界です・・・はぁっ・・・とめられ・・・ません・・・」
あっという間に服のボタンがはずされ、手が差し込まれる。
「あっ桜弥くんっそこは・・・!!」
「ダメだと言われても、もう聞けません。」
少し強い口調に、余計に胸がつまる。中性的な桜弥くんが時々みせる男らしさに、クラっとなる。
「・・・やわらかくて・・・素敵です・・・」「・・・・・・!!!」
「夢・・・みたいです・・・。こうすることをなんど夢見たか分からない・・・。
あなたに嫌われたくなくて、勇気が出せなくって・・・馬鹿ですよね、僕。
泣くほど僕のことを好きでいてくれるなんて思いもよらなくて・・・」
「はぁう・・・!!あっあ・・・」
胸をもみしだかれる。やさしく、強く・・・桜弥くんの波に飲み込まれる。
「僕はただそばに居たくて必死で・・・あなたの気持ちに気づけなくて・・・ごめんなさい・・・。
本当はあなたも僕を求めてくれてたんですね・・・
こんなにしても拒まずにいてくれるんですね・・・うれしいです・・・!!」
もう、自分で自分の体を支えていられない。彼にほとんど体を預けて、私はただ荒く息をしている。
どうしても出てしまう、甘い声を抑える努力が精一杯だ。
「桜弥くんが、大好き・・・」
やっとつぶやいた声が、彼の動きを止める。そして、決心したように、手がゆっくりとスカートの下に滑り込んだ。
思わず体に力が入る。「いい、ですか・・・?」少し掠れた熱い声。
こんなときでも敬語なんだ、と思うとくすっと笑ってしまう。
体の力が抜けた。「いいよ、桜弥くんなら・・・いいよ・・・。」
ふっと見上げると、彼の瞳は潤んでいて・・・かつその奥で何かが燃えていた。
はじめてみるその眼に、少し怖くなる。
くちゅ、と音がする湿ったそこをもてあそばれて、恥ずかしさにぎゅっと目を閉じる。
花の種をつまむときの彼の繊細な指先を思い出し、余計に感じてしまう。
「んんん・・・あぁっ、桜弥くん、もう、ダメ・・・イ・・・あぁん!!」
彼の指がぐっと窪みを探し当て、奥に入ってくる。「あっ?!嘘・・・ダメッ・・・」
「僕のものに、なってください・・・心も・・・身体も・・・全部・・・」
指が優しく優しく、抜き差しを繰り返す。
「ひぅ・・・あっあっ こんなのされたらっ私もうっ・・・−−−−−−−−−−−!!!」
グッと強く押し込まれた瞬間、頭が真っ白になった。
桜弥くんはしばらく私を抱きしめたままでいた。
「幸せです・・・ありがとうございます・・・」どこまでも桜弥くんだなぁ・・・って思わず微笑む。
「私もです・・・ありがとう」
「あはっ お礼なんて、変ですよね。でも、ほんとの気持ちです」
顔を見合わせて、ふきだしたように笑う二人。
明日は、もっとあなたに近づきたいな・・・。
SAKUYAキター!
GJ!
あなたは花の香りがします応用編にハァハァw
ちょっと出遅れたけど、クリ主GJ!!!
ちょいSクリスにハゲ萌えたけど、どうして氷上の体育座りを想像したデイジーwww
守村の人もGJー!
クリスの人も守村の人も初投下なのか
発売してから随分経つのに職人さんが増えるっていうのは良いね
私もまだまだGSで萌えられるw
オナニーでイく時の顔が想像できるキャラ
キテル メッティ 志波 ハリー 赤城 花屋 キバヤシ
想像できないキャラ
若 クリス アマショ ピュア
この四人は少し紳士的・中性的だから想像できない
一番イメージできるのがハリーw
ぜひ描いてください。誰も彼も全く想像できんw
もりりんGJ!
可愛い。
>>391も書いてるけど花の香りがしますの応用いいね!
>>392 自分もだけどPlusから入った新規もまだまだいると思うし。
もっと読みたい。
>>393 1stキャラもぜひ書いてください。
GJが嬉しすぎる・・・ありがとうございます。
初乙女ゲーでドハマリです。
頭の中でずっと桜弥の声がリフレインしてて本気でどうかなりそうです。
花の香り・・・ゲーム中にかなりドキっとしたんで使ってみました
また続編?書きたいです。
ss保管庫が見れなくなってて、他の方の書いた桜弥くんが読めないのが本当につらい・・・
わわわ ありがとうございます!テンプレのとこからとんだら広告のみのページだったので
消失してしまってるのかと思ってました。
うれしいです!
ジャンプページだろ
ちょいSクリス可愛すぎ
名前がデイジーってのも良かったわw
GJでした
401 :
桜弥×主人公:2009/09/01(火) 09:31:37 ID:+G/SGHyA
あれから数週間。桜弥くんと私は相変わらずだ。デートしても、明るいうちは手も繋いでくれない。
久しぶりに、また桜弥くんのおうちで勉強させてもらえることになった。
「両親とも遠出してますから、今日は気兼ねしなくて大丈夫・・・です・・・よ?ど、どうぞ・・・」
桜弥くんの火照った顔。あの日のことを思い出しているのがわかる。
私もドキドキしながら部屋に上がらせてもらった。
今日はちょっと離れて、隣に座ってみた。大丈夫みたい。
お互いが勉強に集中しようとしているはずなのに・・・部屋の中の空気が普段とは違う。
しばらくして彼が顔をあげた。
「あはっ、今日は、勉強がはかどってますね!」
上ずった声は、いつもの言葉。でも、違う色を含んでいるように感じる・・・
「ちょっと、休憩しましょっか!」「うん!」
彼の淹れてくれた紅茶を飲んで一息ついて・・・・
その後、一瞬の沈黙。
思い切ったような口調で桜弥くんが話しはじめた。
「あのっ・・・・ その・・・ 最近、葉月くんと仲が・・・いいんですね」
「えっ?」思わぬ話題に驚く私。
「いえ、えっーと・・・別にあの・・・変な意味じゃなくて!
一緒に帰っているところとか、中庭でお昼を食べていたりとか・・・
その・・・見かけた・・・ものです・・から・・・仲が・・・いいのかな、と・・・」
「うんっ、あのね、中庭で子猫をみつけたの!
そしたらさ、通りかかった圭くんが”オレ、猫缶持ってるぜ”なんてポッケから出してきて。
おかしいでしょ?わたし大笑いしちゃったんだ〜。
放課後は圭くんと二人で飼い主探ししてるんだよ!」
この雰囲気を吹き飛ばしたくてわざと明るく話した・・・つもりだった。
「そ、そうなんですか・・・ネコかぁー・・・」
切なそうに一瞬歪んだ彼の顔は、すぐにパッと表情を戻した。
「いい飼い主さんが、早くみつかるといいですね!」
そんな顔をさせるつもりはなかったのに・・・。
どうしたらよかったんだろう。嘘をつくのも変だし、正直に・・・言ったのに。
彼はぎこちない笑顔を懸命に作って、話を続けようとしている。
「ぼ、僕にもお手伝いできることがあれば、言ってくださいね。
あっ、でも・・・お、お邪魔かな・・・はは・・・」
その一言にぎゅっと胸が締め付けられる。どうして平気な顔をしようとするの?
私達二人の関係はそんなに薄い繋がりなんだろうか。・・・もし逆の立場だったら・・・
私には桜弥くんの関係に嫉妬することすら許されないの?
この前少し距離が近くなったと思ったのは、私だけだったんだろうか。
あんまり仲良くして欲しくないな、って 一言ぐらい、かまわないのに。
平気なふりなんて、見たくない。お邪魔だなんて まさか本気で思ってるの?
桜弥くんは少し視線を落とし、自分の手で自分の腕を抑える様につかんでいる。
きっとこのまま帰ろうとしたら、彼は私を止めないだろう。
「あはは、今日は変なこと聞いてしまって、すみません。じゃあまた・・・学校で。さようなら・・・。」
そんな声で見送られるんだろうなとすぐに頭に浮かんで、それだけで泣きそうになる。
402 :
桜弥×主人公:2009/09/01(火) 09:45:00 ID:+G/SGHyA
二人の間の沈黙が痛い。
イラッ。何よもおもおお!!いつもいつもいつもいつも〜(泣)ばかばかばかばか!!
どうしたらいいの?どうしたら、私にとって桜弥くんがすっごく特別だってわかってもらえるの・・・。
私はすくっと立ち上がる。桜弥くんは小動物みたいにビクッとして、私を見上げた。
彼の横を通るフリをして立ち止まり、座っている彼を見る。
見上げる彼の目が、「帰っちゃうんですか?あんなこと・・・聞いてごめんなさい」って言っている。
すがるような切ない目。ドキっとする。こういうの反則だと思う。いつも。ずるいよ。
私はため息をついて、小さくかがみこむ。
桜弥君の顔を両手ではさんでむぎゅっとして、「お邪魔・・・・だったら?」
「う・・・」顔を赤くしつつ、うろたえる。
「圭君てカッコイイし・・・頭も良くて・・・猫好きでやさしくって」
ゆっくり顔を近づける。唇が触れるか触れないかの距離まで寄って、少し戻す。
「私ってば・・・好きになっちゃう・・のかなー?」
「あ・・・あうー・・・そっそんな・の・・・ダメです・・・・」
帰ってしまうかもと思った直後の急接近に、顔を真っ赤にして動揺している。
「ふーん?どうして?どうしてダメなの?」
意地悪だってわかってるけど。止まらない。
「だ、だって・・・あなたは僕・・・が・・・そのっ、じゃなくて、僕があなたを・・・」
「桜弥くんが、わたしを・・・?」それで?というような少し冷たい口調で問い詰めつつ、
むぎゅっとしたままのほっぺに優しくキスをする。
「だだだだ、だから!!そっ、その、僕はあなたのことが・・・」
「わたしの、ことが・・・??」唇を避けて、顔のそこかしこに・・・キス。キス。・・・・キス。
「はっ、はぁう・・・ダメ、です、こんなこと・・・」
「ん?何が、ダメ?」細いあごのラインに、キス。・・・首筋に、キス。
ついばむような軽い、優しいキスをゆっくり、ひとつづつ・・・丁寧に降らせる。
「あぁぁ、い、いけません・・・ぼ、僕だって、あっ・・・あ・・・」
彼の甘い吐息は、まるで女の子のようで、私は頭の奥がしびれたようになる。
「だって・・・?」首筋をやさしく、はむっとくわえる。
体が跳ねて、小さな悲鳴のような嬌声がはじける。「あぁぅ!!!」
呼吸を必死で整えて、頭を小さく振って逃れようとしていても、彼の目はもう蕩けるように潤んでいた。
「や、やめて・・・!!ください・・・っ!はぁ、はあ・・・」
「嫌?なら、やめるね。」すっと手を離す。
「桜弥くんの言うことと 本当の気持ちが違うとき・・・私はどうしたらいいのかわからなくなるよ」
「あ・・・」落胆の混じる声。「ごめんなさい・・・・」
切ない瞳が見詰め合う。
「わたしが・・・・触れ合いたいと思うのは桜弥くんだけだよ。
なんでかは私にもわかんないけど・・・
女の子から電話をして、デートに誘うのは勇気がいるよ。何度も誘って、やっと仲良くなれて。
なのに触れようとするたび引いてしまう桜弥くんに・・・私ずっと寂しかった。
優しい笑顔に、こんな風にキスしたくなってしまうのがはずかしくて、ずっと我慢してたんだ。
でもダメなら・・・もう・・・もう、やめるね。」
泣きそうな気持ちだけど、絶対泣かない。わたしの思いの強さを、伝えたいから。
403 :
桜弥×主人公:2009/09/01(火) 09:47:42 ID:+G/SGHyA
「ご、ごめんなさい!!」悲痛な声。「僕、自信がなくて・・・あなたをいつも傷つけてしまう。
嬉しいのに・・・・こんな風に僕の心を開かせてくれるのは、あなたしかいないと思っているのに!
なのに・・・・僕は・・・!勇気がなくて・・・!!」
封じ込めようとした感情。燻って渦巻いていたものが荒々しく噴出する。
彼本人も怖くて開けられない胸の中のパンドラ。
「・・・・僕は!自分が・・・・情けなくて・・・・」つらそうに閉じた瞳にわずかに涙がにじんでいる。
そばに座って、そっと抱きしめる。「オズの魔法使いって読んだことある?」「・・・・え?な、ないです・・・」
「臆病なライオンが出てくるんだよ。」「・・・・」「願いを叶えてくれる魔女に、勇気をくださいって言うために」
「ふ・・・・ライオンなのに、おかしいですね・・・」「そのために長い道のりをこえて、冒険していくの・・・。」
クラスの中でも群を抜いて優秀で、近寄りがたいほどの彼が。
私の腕の中で、まるで小さな子供のようにじっと物語の先を聞いている。
「でも、やっとみつけた魔女は勇気をくれなかったの」「え・・・・?どうして・・・」
少し体を起こして、私の顔を見る。なんでくれないんですか?という顔がかわいい。
「だって、ライオンはもともと持っていたんだもん。」
顔を見合わせて、すこし笑う。「わたしのライオンさんはいつそれに気がつくんだろう」
「あ・・・・。」吐息交じりの小さな声が漏れる。
また、頬にキスをする。「優しさが邪魔をしているの?」キスをする。
「それとも賢すぎると考えすぎちゃうのかな」キスをする。
何度キスをしても足りない。私の中からあふれ出すこの気持ちはいったい何回キスをしたらおさまるんだろう。
「勇気が欲しいと、私をおいてどこまで冒険に行くのかな?」「・・・・ははっ」
彼の体の力が抜けて、緊張がほぐれていくのがわかる。「あなたには・・・僕はかないません」
キスに身をゆだねつつ、目を閉じた桜弥くんを・・・・私はゆっくり押し倒した。
頬に触れる。髪に触れる。愛おしさに心が震える。首筋にキスをしながら、ボタンをはずす。
「あっ・・・・・!」涙にぬれた睫が光っている。なんでこの人こんなに色っぽいんだろう。
「私は桜弥くんに夢中なんだよ・・・かなわないのは私のほうだよ・・・・」
「うっ・・・うれし・・・い・・・はぁ・・・っ!ですっ・・・けどっ・・・」
吐息が更に荒くなる。桜弥くんの切ない声が聞きたくて、キスが止まらない。
「はぁ、、あ・・・あぁ・・・・ぼ、僕に・・・も・・・・ぁ・・・・ させてくださいっ・・・ああっ、ふっう・・・」
私を手のひらで軽く押すように抵抗する。
その両手首をつかんでぐっと押さえつけると、信じられないという表情をしつつも顔の赤みがさらに増す。
「やきもちも素直にやけないライオンさんにはお仕置きです!」「えっ・・・そんな・・・!?」
キスをしながらズボンの上から・・・もうはっきりと主張しているそこに触れる。
404 :
桜弥×主人公:2009/09/01(火) 09:49:29 ID:+G/SGHyA
「ああっ!うっ、そこはっ・・・・!!!」触った瞬間から、大きくのけぞるように感じている。
そっと撫でながら「私・・・・桜弥くんが興奮してくれてるのが嬉しいんだ・・・変態かな」
「へっ、変態なんかじゃ・・・ぁっ ない・・・・くっう・・・・ですけどっ・・・・あああっダメっ
ダメなんですっ、もう触っちゃッ・・・・だめですっ」
慌てて起き上がろうとするが、私がのしかかっている上に力の抜けた状態ではなかなか思うように
いかない。更に、触れるか触れないか程度の力で撫でさする。
「ほんとに・・・僕もうっ・・・・!お願い、離し・・・・って・・・・あぁっ・・はぁ・・・・!!!!!」
懸命に首を振っている。淡い緑の髪が揺れる。
「ダメ・・・・もう離してあげない・・・・」
「!!!ああああああああっ」
女の子のような声。彼がイってしまったのがはっきりわかった。
「・・・っ、はぁっ・・・・はぁっ・・・・ひどいです・・・う・・ズボンがぁ・・・・」
情けない声に思わず吹き出す。かわいい、って言ったら怒るだろうな。
そして私はやっぱり変態かもしんない、と思う。
着替えを持ってトイレに走っていった桜弥くんを、にやにやして待つ私。
「いじわるすぎますよぅ・・・・僕、やっぱりこれじゃ情けな・・・」とつぶやきつつ、
頬を赤くしたまま戻ってきた彼につっと近づくとその耳にささやいた。
「私もおトイレ貸してもらうね!パンツが・・・大変なの 着替えないし」
彼は一瞬怪訝な顔をしていたけど、その直後顔が真っ赤になっていた。
「お互い、情けないところも好き。になればいいんじゃない?」
にっ、と笑って私はトイレに向かって歩き出した。
今日は、少し あなたに近づけたかな・・・。
GJ!
388さんだよね?前回はMっぽかったのに、今回はSっ気出して積極的に責めちゃう主人公が新鮮でイイね〜
もちろんこの後も続くんだよね?楽しみにしてます
超GJ
同じモリリン好きにはご褒美なんだぜ!
可愛いよー
GJGJ!!!
続きwktk
モリリン可愛いよモリリン
408 :
桜弥×主人公:2009/09/02(水) 01:03:29 ID:WUNWPvXx
いつもの放課後。あれから、子猫の貰い手は無事に見つかった。
圭君とは、誘いあってたまに喫茶店に寄っておしゃべりをする仲になった。
「4匹目はオレが飼おうかと思ったけど、ロケの仕事で泊まりもあるし、やめた」
表情には出さないけれど、寂しいのかな、と思う。
交代で家に連れ帰って面倒をみていたから、情が移っているのは同じでも、
圭君は今家族が一緒に暮らしていないみたいだったから。
「貰い手見つかって本当に良かったけど・・・ちょっと寂しいね」
「あぁ。そうだな。そういえば、4丁目の角の公園によくくるネコ、しぃに似てる」
最後まで手元にいたネコはしぃって呼んでいた。圭君が一番心配していたネコ。
「今度見に行きたいな!」「あぁ。行こう。」
少しだけ回り道して家まで送ってくれる。優しいな、と思う。
「圭君はモテるのに、普段女の子にそっけなさすぎるよね。
キャーキャー騒がれるのが苦手なのはわかるけど、もったいないよー。」
「・・・・・そうか?」
「彼女とか、欲しくないの?」
「・・・・・・・・・お前、彼氏欲しいのか?」
「なんで私の話になってるのー!もう!」
なんかいつも会話がずれてる気がするけど、この人といると楽しいなと思う。
このずれ具合が少し桜弥くんに似てる気がして、思い出し笑いをしてしまう。
家について、また明日ねー!と手を振った。
圭君が見えなくなって、家に帰ろうと振り返ると、桜弥くんがいた。
「あれ!?桜弥くん!どうしたの?」
「・・・・・・・・」
ふてくされ気味の顔で、走って行ってしまった。何、アレ・・・?呆然とする。
夜電話があるかと思ったのに、何もない。
次の日学校で顔を合わせても、そそくさと避けられている。どういうこと・・・?
なんか腹が立ってくる。ネコのことも説明したし、桜弥くんが特別だって話もして
私達はあんなに近くにいたのに。なんでいつもこうなっちゃうんだろう。
409 :
桜弥×主人公:2009/09/02(水) 01:04:26 ID:WUNWPvXx
3日ぐらい、教室で勉強する彼の横顔を眺めてはため息をつき、落ち込んでいたけれど・・・
なんかだんだんイライラしてきた。つーか、どんだけ乙女なんだよ!
私はしばらく放置してみることにした。彼がどう出るか、ひたすら待とう。
彼より乙女だということを証明してやるー!という意地もなきにしもあらずだけど。
2週間が経った。桜弥くんからの連絡、何もなし。
いい加減、私って嫌われたのかもしれないなと思えてきた。
それとも単に、彼を動かすだけの想いが、彼の中に無いということかな。
出会ってからずっと、彼だけ見つめて努力してきたのに。正直泣ける。
圭君が校門で待っていて、喫茶店に誘われた。
いつもの席でコーヒーの香りに癒される。圭君は静かに「なんかあったのか?」と一言だけ聞いた。
思わず弱音がこぼれた。「私好きな人いるって言ってたでしょ・・・・なんか、終わっちゃいそう・・・
かなりがんばったつもりなんだけどなぁ・・・・」口にだしたら余計に恋の終わりが近く感じた。
それなのに・・・・私は窓の外を下校する制服の中に、つい桜弥くんの姿を探してしまう。
あの緑の髪、細い肩・・・参考書を読みながら歩く人。今日は何の本を読んでいるんだろう。
はっ、と圭君に視線を戻すと、少し怒ったような顔をしている。
「そんなやつ、もうやめろ。お前、もうがんばったんだろ」
迫力のある声。いつものように励ましてもらえると思っていた私は返事に詰まった。
「行こう、公園」
席を立った背中を追って慌てて店を出ると、圭君は私の手をひっぱった。
「そんなに遅いと日が暮れる」「えっ、わ・・・!」
なんだか分からないけど二人で走った。走ってるうちに、ちょっとすっきりした。
公園につくなり圭君はぽっけからニボシを取り出した。そんな姿もかっこよくて、私は笑い出した。
「そのルックスで普通にニボシだすのやめてよ〜!」
くるっとこっちを向くと、圭君はモデルっぽくニボシを掲げてポーズを決めた。
爆笑。「あはははは!や、やめて〜!今月はニボシが流行る!って感じ!!」
それをみて、圭君が笑う。「おまえ、やっと笑った」
圭君はあまり笑わないから、突然の笑顔にはいつもドキっとする。
二人で滑り台の下でしゃがんで、ネコを待った。いつもは全然意識しないのに、
今日は近くに座るのがなんだか気恥ずかしい。
「・・・・こないね」「アイツが好きな、今月流行りのニボシなのにな」「プッ」
笑った顔が近くて、慌ててうつむく。「オレ・・・・おまえが悩んでるの、見てるの嫌だ」
「・・・・・ごめん」
410 :
桜弥×主人公:2009/09/02(水) 01:05:08 ID:WUNWPvXx
「謝るなよ」「・・・・だって」圭君のまなざしが真剣すぎて、まっすぐ見られない。
突然顔が持ち上げられる。顎をつかまれて、何がなんだか分からないうちに唇がふさがれた。
「んっ?!んんー!!!」
混乱してじたばたした私はさらにぐっと抱き寄せられて。圭君の舌が入ってくる。
「ふぐっ・・・!うー!」微かにもれるうめき声すら漏らせないように、激しく深く唇を合わせてくる。
頭の中がチカチカする。今までにしたことのない、キス。桜弥くんには、されたことのない、キス・・・
圭君の舌はなんだか甘くて、唇がやわらかくて、すごく強引なのにどこも痛くなかった。
大きな手のひらが、私の頭を包んで支えた。腰を支える腕が、これ以上近くなれないことが
もどかしいように強く私を引き寄せてる。圭君の薄い金色の髪が私の頬に触れた。
鼻の奥がつんとして、涙がこぼれた。
「・・・・・・!」圭君はそれに気づくと、唇を離して・・・頬を伝うしずくにそっと触れた。
「・・・・・・私、こんな情熱的なキス、知らなかったよ・・・。」
男の人が女の人を好きになるって、こんなに激しいものだったんだ、と思い知らされる。
桜弥くんも、自分から好きになった人には・・・こんなキスをするんだろうか。
勝手に、胸が、痛くて。ただ痛くて。こんなに恋がつらいなんて、知らなかった。
「あやまるのは、違う気がする・・・けど、泣かせるつもりはなかった・・・。」
懸命に言葉をつむごうとしているのが分かる。「好きだ。付き合って、ほしい。」
桜弥くんに言って欲しくて、言ってもらえなかった言葉が胸に刺さった。
私は言葉を返せなくて、ただうつむくばかりだった。圭君は私の手をひいて家まで送ってくれた。
「・・・・そいつのこと、あきらめられるまで、待つから。・・・・ずっと、好きだ。」
何か言わなくちゃ、と思うのに。
圭君は私の頭を優しく撫でて、そっと抱きしめると髪の上からおでこにキスをした。
「元気、出してくれ。・・・・・じゃあな・・・」
歩き出そうとした圭君の背中に、やっと言えた。
「うん。・・・・・・・・ありがとう・・・・」
少しほっとした顔をして、小さく手を振る圭君が夕闇に消えて。
その夜も、桜弥くんからの電話はなかった。
続き予定してなかったけど桜弥くん好きな人がいてくれた!と思ったら猛烈に嬉しくなり
書いてしまいました。
桜弥×主人公で続けて書き込みしてしまいましたが、内容が・・・今回は圭君メインでした。
すいません。
gj!
サク坊続きキター!
モリリンもかわいいけど主人公のスマートな攻めに萌えた!
葉月の猫スチルもみてるんだねw
うう、下げ忘れ・・・失礼しました
>>414 他の人の投稿してるの見て前書きのしかたとか真似してみるとかさ
ブログじゃないんだから気つかおうや
ブログのつもりはなかったんですが・・・すいません。
続き書いてもいい流れなのかと思ってしまいました。
さらに続きもキテタ!
個人的には王子が煮干し忍ばせて乱入するのめっさ萌えましたが、
モリリン×主←王子の注意書きが必要かも
また続き楽しみにお待ちしてます
ありがとうございます、萌えていただけてほんとうに嬉しいです。
次が書けたら、その注意書き入れさせていただきます。
あ、本文の前に投下宣言?もおながいします
最近投下が続いて嬉しいです
投下宣言、了解しました。
本当は雑談もしたくてたまらないのですが、スレ違いだよなと必死に続き投下に専念してました。
・・・・結果焦りすぎでした。書き込み、緊張します。
猫スチルも見ました、はい。ニボシ似合いますよねw
>>416 だからテンプレ嫁ばわかると思うんですが
>>420 グッジョブです!
最近作品が増えて嬉しいです。
GJ!続き待ってます!
>>422 まあそんなにカリカリしなさんなww
個人的な思いだけど、書き手は投下するときはSS投下マシーンと化して
雑談がしたければ一旦特定の作品の書き手であるという立場を捨てるっつー感じがいいんじゃないの?
>>425 迷惑がられてるのわかっててスルーしてるみたいでウザくてさ。
テンプレ全然読む気配ないし、しつこいからガツンと言っておかないとね。
社交辞令でGJ書いてるの真に受けてマナー違反とか見苦し過ぎ。
>>420 投下お疲れ様です
自分の萌えは、誰かの萌えってこともあるから
スレルールに気をつけてガンガン投下してください
もりりんが男になるのを見守ってますw
ID:LBeJhHoqはちと落ち着け
次回から投下宣言もするし、テンプレも読んだんだし、ちゃんと謝ったんだし、もういいでしょう
王子の漢字違ってるんでそこだけは次以降修正してほしい。
>>428 しつこいのはそっちだと思うけど?
>>420見たかんじテンプレ読んでないじゃんw
その前に優しく何度もレスしてるが、テンプレ全く読む気配ないから最後にはっきり注意しただけですが?
それでいいんじゃないの?終了させる気ないの?
最萌だからなおさら変なやつに変なふうに書かれると不快でたまらん。
舞い上がってるのはわからんでもないけど、たいして上手でもないのに調子に乗られても不快。
あんまりしつこいからはっきり書いちゃったw
>>420 乙!これからも投下待ってるお
もりりん萌えるよもりりん
本スレにもここにも湧く、いつもの人だからスルー推奨。俺もな
>>431 お前こそいつもの煽り?気持ちわるっ
こんなに書き込んだの初なんですが。認定厨乙。
あとマナー違反の肩持って助長させるとかやめてね。迷惑行為。
書き手にとっちゃこのスレって悪い意味で居心地がいいよな、悪い意味で。
まあスレルールのことは次から気をつけるとして、でも
>>420は良かったんじゃない?
内容に言及してまで鞭打たれる機会ってそうそうないぞw基本ここは激甘だもの。
これで萎えるか漲るかは知らんけど。
鞭打たれるとか書いてたら、男がドMな作品が読みたくなってきた…
王子の名前の漢字間違いにも突っ込んでやれよ
直リンクのクッションページも知らないってことは初心者なんだろうけど
だからこそ予めルールはキッチリ把握してから書き込めと思う
過去に似たような騒ぎがあったからテンプレになってるんだし
テンプレ読んだつもりでしたが把握しきれておらず申し訳ありませんでした。
名前の漢字違いまで・・・・もうだめだ。ほんとにすいません。
内容は自分なりの精一杯です、初ssなためお世辞のGJだろうと嬉しかったです。
ありがとうございました。
実は現行スレしか見られない上まだ攻略していないキャラの分はクリア後を楽しみにしたくて極力読み飛ばしていました。
そのため投下についての自然な流れも把握しきれていなかったと思います。
投下宣言もなく、スルー回避できなかった皆様にお詫びします・・・。
次の方が投下しづらくなるのがもっとも申し訳ないので、これで失礼させていただきます
そんなに卑屈にならんでいいよ
また書いてね
書ける人ってすごいな
自分も投下の少ない好きキャラで何度か挑戦したんだがてんでだめだた
よこしまな妄想だけなら得意なのにw
黒天地より喘いでる天地の方が興奮してしまった…ハマった
気持ち良すぎて涙流す天地が見たい…
>>439 早く邪な妄想をここに垂れ流すんだ!
書く側だけど結構創作意欲が刺激される。
>>439 自分も妄想なら大得意なのになー。
その妄想をいざ文章にしようとすると難しいよね。
職人さん尊敬するわ。
脳内変換!脳内変換!
プレイ中なんだと予想。
437さん また書いてね!!
サクヤが男になるのをWktkしながら待ってるよ!
ひどい書き込み気にしないで!!
>>433 > 鞭打たれるとか書いてたら、男がドMな作品が読みたくなってきた…
ちょw
自分も読みたくなってきたぞ
てんてーやバイトが主人公にガン攻めされるのとか読んでみたい。
日頃男っぽいとか理性的なキャラがドMとか萌えるw
攻めな主人公に流されて…とかじゃなく、自分から「いぢめてください」みたいなのとかw
最近本格的に忙しくなってここくらいしか癒される場所がない…
ドMなので本命キャラの鬼畜文を全裸待機してますね!
スーパーチャー(ry
>>449 全裸じゃ新型インフルかかるぞ!
取り合えずマスクくらいは着用しとけ
ガン攻めをガン見と間違えて、男キャラの1人ソロプレイを
余裕の表情でガン見するSデイジー最高とおもた。
>>451 デイジーだけじゃなく1の小悪魔ちゃんのことも思い出してあげてください。
てんてーの話が読みたい…
べっ別に
>>449のためなんかじゃないんだからね!
>>449なんて全裸マスクで風邪でもアカギフルエンザにでもかかるがいいんだからね!
という訳でこれから赤城×主人公投下します。主名前なし。
鬼畜・・・だといいなあ
ほぼ主要キャラ当て馬
天然女王デイジーさん
卒業後、僕達は同じ大学に入って恋人同士の関係を築いている。
そして今はデート中。にも関わらず
♪ピロロロリン
メール着信を知らせるべく彼女の携帯が鳴る
またか・・・と僕は心の中で悪態をついた。こうでもしてないとやっていられない
「あ、ユキくんごめんね。」
彼女は済まなそうにそう言うとぱかりと携帯を開き、メールを見るやいなや柔らかい笑みを浮かべる
恋人の僕にだってそんな笑顔はそうそう見せてくれないのに
彼女は同じ高校だった友人からのメールを見るたび昔を思い出すのか心底幸せそうな顔をする
僕には無い、彼女との在学中の思い出。それを奴らは持っている。悔しくてたまらない
「またメールね・・・今度は誰から?」と、僕はあえて不機嫌そうな声色で聞く。彼女に気づいてほしいからだ
「えとね、志波くん!ほら見てこの写真、すごく可愛い!」
けれど彼女はニコニコしながら携帯の画面を僕に差し出す
はあ、この鈍い彼女に僕のことなんか気付かせるなんて、夢のまた夢、か
「どれどれ」正直気が進まなかったが、彼女の笑顔の前では見ないわけにもいかない。僕は携帯を覗きこむ
・・・写メを見た瞬間、僕は凍った。比喩ではなく、実際に時が止まった。
彼女の携帯画面いっぱいに猫と犬がみっちりぎゅうぎゅうに詰まった塊が映し出されていたからだ
いや、これはイヌネコの塊ではない、よく見ると埋もれながらも人の顔がある。仏頂面の。人だ。中に人がいるぞ!
僕が色々常識外のことに対処しようと脳をフル活用していると彼女が親切にも説明をしてくれた
「“勝己がわんにゃんランドで才能を開花させました。生で見たいだろ?今度連れてってやるよ。 by真咲元春”だって!スゴイね!」
彼女は目を輝かせ、喜んでいる
「・・・そうだね」
また別の男の名前が出たよ・・・と僕は眩暈のようなものを覚えた。
つかこいつら男二人でこの写真とるために動物園かよ。どんだけコイツ喜ばせたいんだよ。
いかつ過ぎるぞ。しかもちゃっかり遊びの誘いまでするとはなんて奴らだ!
「いいなー冬とかぬくぬくしそうー」
いや、冬のデートでこんな犬猫のコート纏って現れたら僕なら即効絶交するけど
彼女は能天気に言いながらメールの返信を小さな両手で携帯を持ち、せかせかと打つ
ふふっ、と彼女が笑った
その笑顔は僕に向けられたものではない。画面の向こうの、在学中の友人へと向けてだ
いま彼女の一番近くには僕がいるのに。僕は彼女を見ているのに、彼女は僕を見ていない
ちりちりと胸に痛みを感じた
どんな返信をするのか気になって画面を盗み見ると、絵文字のハートマークが沢山見えた
・・・僕へのメールにハートなんか滅多につけてくれないくせに
それに奴らには笑顔を振りまくのに、僕には意地っ張りな膨れ面ばっかりだ
僕は複雑な心情で彼女を見る、彼女は気付かずにメールに夢中だ。
「送信っと。ごめんね、ユキくんデート中なのに」
「構わないよ」僕は笑顔で答える
構わないものか
ちくり、
胸の痛みが僕の中で成長するのを感じた
デートの終わり。ホテルの一室
僕達はもう大人だから、一夜を一緒に過ごせる
奴らには、こんなこと出来ないだろう。僕は優越感に浸った
シャワーを浴びて、ベッドに腰掛け、僕達は手を重ねる
彼女は目をつむり、暗闇の中でひとつの体温の繋がりをかみしめているようだった
沈黙が只流れている。僕は彼女を見つめた
化粧を落としたというのに彼女の唇は桜色だ。それに伏せられた長い睫毛、しっとりとした髪。柔らかそうな肌
彼女の全てに触れたいところだけど、今はこの甘い空気を楽しみたかった
すると、また
♪ピロロロリン
と現実世界に引き戻される耳触りな音が鳴った
「あっ、ごめんね!切るの忘れてた!」
彼女は立ち上がったそのままの勢いで僕の手を解いて携帯へと向かう
室温は低くないはずなのに、手がひやりと冷たい外気に触れたような気がした
僕は唇を噛み、俯きながら背中で携帯の開く音を聞いた
――ふふっ
また、僕じゃない他の誰かへと向けられた笑顔
胸の痛みが溶けた飴玉のように沈澱し、渦巻く
「誰から。何だって」
「氷上くんから。“眼鏡を替えてみたんだけど、似合うかな?良かったら君の意見を聞かせてくれ。”だって」
「ほらユキくんも見てー」と親切にも彼女は僕の背中から手を回し目の前へと携帯を差し出してくれた
氷上くん、か。僕でも知っているやつだ
共通の友人である彼の話題で彼女と盛り上がれたら、他愛もない会話で彼女の笑顔を見れたら、という思いで僕は画面を見る。
また時間が止まった。
・・・木製のテーブルの上にメタルフレームの眼鏡が鎮座していたのだ
写真は、どう見ても眼鏡単品だけだった。あれ?装飾品って普通身につけて写真撮るものだよね?違う?
僕がヘンなのか?ああ!ヘンなんだ、僕は!・・・って現実逃避してる場合じゃない!
「ふふ。氷上くん久し振りに見たけど元気そうでよかったー。顔色もいいみたいだし」
「えっ?」僕が呆気にとられているのに気づいているのかいないのか彼女は続ける
「うん!“ちょっとレンズの形変わったのが大人っぽくなった氷上くんに似合うね♪”・・・と。」
大人っぽくなった?ちょっと待ってくれ。この写真に顔なんてないよね?あいつは眼鏡が本体なのか?
え?なら僕が生徒会で見た彼は?ロボット?ぬいぐるみ?宇宙人?魚くんの下の人のようなもの?
「そーしん!そしてサイレントモードっと。」あれこれ悩む僕を尻目に彼女は軽やかにボタンを押した
「・・・はあ」
目の前のこいつを見て思わずため息が漏れた
無防備すぎるんだ。こいつは。
胸元の緩い服を着ても全然気にすることなく屈むし、つんつんべたべた。スキンシップが多い
今も胸が僕の背中に当たっているし、シャンプーの匂いが僕に女という存在を嫌でも知らしめている
他の男にもこんなに押し付けているのだろうか
そして極め付けはこの能天気な笑顔。これじゃ奴らがこいつに恋するのも無理はない
僕は眉をひそめ、彼女の無垢な瞳をちらりと見る
すると、この前大学で聞いた彼女の噂話を思い出した。
『アイツ、純粋そーに見えてすっげー股かけてるらしいよ。なんと11股。
マジ?赤城と付き合ってんじゃねーの?
マジマジ。俺のダチがこのまえ遊園地でアイツと他の男が――』
それ以上聞く必要はない、聞きたくない!
その時僕は、その場を早足で立ち去った。
彼女を信じる心が揺らぐ
忘れようと努めていた記憶がぶり返し、僕の胸にくすぶった黒いもやが広がる。
「ねえ、きみ」自分でも驚くような乾いた声が出た
「なーにユキくん」甘い声。彼女は僕を抱きしめる力を強くする。胸が痛む。
「どうして僕を選んだんだい?」
「え?」
「卒業式の日。君が誰にも告白されなかったなんてことはないだろう?」
「・・・うん。たくさんの人から呼び出された」
「学校の友人の告白を受けなかったのはなんで?」
ごつん、と彼女の額が僕の背中に押しあてられる、僕はたどたどしく言葉を続ける
「取り返しのつかないくらいに君を傷つけた。僕のこと嫌いになったかと思った」喉が熱い。からからに渇いている
「ユキくんのこと、嫌いになんかなれるわけないよ!」
彼女はそう言うと、僕の上半身を自分の方へと倒す。今僕は彼女の膝の上に頭を乗せ、彼女の泣きそうな顔を見上げていた
「っ・・・」
「どうしてそんなこと言うの。ばか!ばか!バカ!」
彼女は両手で顔を覆う。涙が指の隙間から一雫垂れて、僕の頬に落ち、軌跡を描いて流れた。
まるで僕が泣いているみたいだった
“ごめん馬鹿なこと言って。大好きだ”という言葉を唇で紡ぐその時、
音もなく彼女の携帯の小さな液晶窓に光が流れた。光の粒は集まり線と成り、意味をもった文字を紡ぐ
“佐伯瑛”
僕の中で、今まで経験したこともない感情が爆発する音がした。
嫉妬か憎悪か悲哀か愛情か殺意かもうどうでもいい。この感情に名前を付けることすら煩わしい。心が砕ける。
頭で考える前に体が動いていた。一息に彼女の両手を縛りあげるとベッドサイドにくくりつける
彼女が何か叫んでいるけど聞こえない、何か抵抗をした気がしたけど、どんなことしてたっけな
「ユキくん!やだよ!こんなこと!」
ふと音が戻った、耳をつんざく彼女の声。煩いから閉じてしまおうと、舌を差し込みキスをした
ガリッ、 生意気にも彼女は僕の舌を噛んできた。他の男のキスは甘んじて受け入れるのに、僕だけをなぜ拒むのだろう
「やったな・・・」
口の中に鉄の味が広がる。脈に合わせて痛みが広がった、
そしてその痛みがじんじんと広がるたびに僕の中の憎悪の飴玉が溶けていく
けれど僕はその痛みを心地よいとさえ感じていた
バスローブ一枚の彼女を手早く肌蹴させる、彼女の肌を隠すものはない
「きれいだよ、とっても。ほら足開いて」
「やっ、・・・やだよ!」
彼女は涙目でいやいやをするように僕を拒む
「奴らには簡単に股を開くのに?」冷たい声で言った。
「え、何言って・・・んあっ!!」
指でクリトリスを摘まむ、いきなりの強すぎる刺激に彼女は白い喉を晒し身体をのけ反らせた
いつもなら君に優しくキスをして、身体に触れる、けど今日はそんな温いことはしないよ
誰にでも尻尾を振って応えてしまう子犬のような君に本当のご主人様が誰かを、教えてあげるから
「どう、気持ちいい?」
きゅ、きゅ、と指でクリトリスを摘まんだり緩めたりする。気持ちいいはずがない
「い、痛いよユキくん!ごめんね・・・ごめん・・ね」
彼女はうわ言のように“ごめんね”を繰り返した。それがまた僕の気持ちを苛立たせる
「ねえさっきから何を謝ってるの」
「・・・よく分からないけど、ユキくんが怒ってること」
ああこいつは何もわかってない。
「君は純粋過ぎるんだ。身体に教えなきゃ分からないみたい?」
「ユキくん・・・?」
彼女は綺麗な真っ直ぐな目で僕を見つめる。僕はその目に弱い、だから彼女に目隠しをする
「こういうの好きなんだろ」
「好きなわけないよっ、バカ雪っ」真っ暗な世界の中に居るに関わらず彼女は不安がるどころかまだ悪態をつく元気を持っているようだ
「ふーん」
「ひゃっ!!」
わざと僕はどうでもよさげな声を出し、彼女の乳首を爪で弾いてやった。彼女が先端への刺激に弱いのは知ってる
彼女の乳首を引っ掻いたり、摘んだり押し潰すたびに彼女は面白いように反応してくれる。
そんな姿を見たら意地悪をしたくなった
「次、僕は君のどこに触れると思う?正解したら腕外してあげるよ」もちろん当てても他の所に触るけどね
「そんな意地悪なこと・・・」
「ねえ、言って。君の口で」
「・・・おへそ」
「不正解。ココだよ」ずちゅり、
「ん!ああ!」
彼女の耳穴に唾液を十分に濡らした舌を差し込んだ
暗闇の中いきなり聴覚を犯され彼女は甲高い声を上げる
わざと唾液の泡を破裂させ、淫らな水音が彼女の鼓膜に響くようにする
「っん・・・!ん・・・!」余程耳が気持ちいいのか、彼女は腰をくねらす
「腰、動いてる。本当に君はいやらしいヤツだな」ぼそぼそと低い声で囁いてやる
「っや・・・!ユキくん喋ら・・・ないでっ」
本当に楽しい反応を返してくれる、彼女をもっと虐めてやりたい
音を立てず手を彼女の秘部へとのばす
今度は優しく、指先で彼女のクリトリスへと触れた
「んっ・・・!!?そこ・・・やだよ・・!」
「嫌なの?」
指紋の凹凸で刺激をするように、そろりそろりと指を動かす
快楽手前のもどかしい刺激に、彼女はソコを僕の指になるべく当たるようにして腰を浮かせる
「はは、君の身体はもっと欲しいってさ」
「・・・ッん」
彼女は認めない、と言わんばかりに顔をそらす、そんな仕草が僕の嗜虐心を刺激するとも知らずに
「きみ。このままで辛くない?可愛くおねだりしてみせたらイカせてあげるけど」
「誰が・・・言うもんかっ」
ホントに君は僕を楽しませてくれる。
「いつまで持つだろうね」
僕は世間話をするような声色で言った。
強張る背筋、呼吸、声、ひくつく性器、
僕は君の体のことは君以上に知っている
イク寸前に指の動きを止めたりなんて簡単にできるんだよ
「ん・・・ッひぃ、!んっ・・・!!あっ・・・!」
どのくらい絶頂手前まで高めることを、寸前で止めることを繰り返しただろう
彼女の膣口は次から次へと蜜が溢れ、シーツを濡らしていた
「へえ、君結構やるじゃん。さすが意地っ張りの権化だね」
「んっ・・・!ばか・・ゆき」
こんな状態になってまでも僕のことを馬鹿だなんて、本当に可愛い
「君のおねだり見たかったけど、いつまでたっても君折れそうにないから無理やりイかせることにするよ」
「・・・え?」
目隠しの彼女は自分が今どうなっているのか、僕がこれから何をしようとするのか全く分からない
僕のモノはすっかり興奮して勃起しきっていた
彼女の濡れそぼった膣口に僕のものをあてがう、鈍い彼女でもこの質量がなんなのかは分かるだろう
「ユキくん。入れるの・・・、ゴムつけた?」
「うん。つけたよ」
――嘘だけどね
僕は彼女の耳元で中身が入ったままのゴムの袋を指先でこすり合わせ、プラスチックの音を出した。
彼女は目隠しで不安の中にいながらも避妊に関しては安心したようで、息を吐く
実は言うと、彼女と生で性行為をするのはこれが初めてだ。彼女が避妊に関しては厳重に気をつけていたからだ
彼女の中に出していいのは僕だけなんだ、他の男がこいつの中を蹂躙し、汚い欲望を吐き散らすなんて耐えられない
僕は自身を彼女の肉の中へと埋め込む
「あ・・ッん・・・!おっき・・!」
「・・・はぁッ」僕は彼女の体がもたらす快楽に飲み込まれないように息を吐いた。
今ままではゴム一枚の隔たりがあった
けど今は本当の意味でのひとつになっている。彼女の肉の襞ひとつひとつが僕に絡みついて蠢くのが感じる
僕は彼女の脚を大きく開かせ、奥を何回も何回も突く
「予想以上だなッ・・・」ぎゅうぎゅうと彼女が締め付ける
彼女の中では僕の先走りと彼女の愛液が混ざり合っているだろう。
「ユキくん・・・!いき・・そ・・!」
そして今まで散々じらされた彼女の体はあっというまに頂点へと登りつめる
そこで僕は言うのだ。山の天辺から谷底へと彼女を突き落とすために
「ねえ、生でヤるとやっぱりいつもより気持ちいいんだ?」
「・・えっ、もしか、して」
うん。そのもしかして。僕は心の底から少年のような楽しさが湧いた
「ヤだ!!中に出さないで!抜いて!!ヤだよ!」
「駄目。君は分かってないから、体に教えるんだよ」
「やっ、やだ・・・!」
彼女は腰を引いたり、腕を振り回してなんとか僕から逃れようとするが、そんなの僕の前では子供のお遊戯に過ぎなかった
太ももをしっかり押さえ、腰が動かないように固定する。そして僕はピストン運動をどんどん速くしていく。
「・・・あッ!!や、あっあ、あ・・・!」
彼女が一際甲高い音を上げると膣が僕自身を掴み上げるように締め上げた
僕は心の中で一回、と数字を読み上げた。この子は分かりやすいから、イった回数さえも。
激しい抽入を繰り返す、部屋には高らかに互いの体液が擦れ合って生じる音と、肉がぶつかる音が響く
やがて僕にも限界が訪れてきた。
「・・・はっ、イキそ・・・中に出すよ」
「やっ・・!やだあっ・・!赤ちゃんできちゃう・・・っ」
彼女は泣いた声で叫ぶ。その声は僕の鼓膜を甘美に震わせる。
「こども、いいね、願ったりだよ」僕は途切れ途切れに言う。彼女の中はとても気持ちが良かった。
「・・・んッ!!ん・・・!」
彼女は歯を食いしばり、嬌声を抑え、快楽を堪えているようだった。
けど彼女の肉に包まれた僕自身が彼女が相当感じていることを教えてくれる
「意地っ張り。」
最後に大きく彼女の子宮口を突く、彼女は喜ぶように僕自身を締め付ける。僕は彼女の中に熱い精を注いだ
「っ・・・はっ、」どくどくと僕自身が脈打ち、熱く白い生命の液を彼女の奥を満たす
「ユキッ・・くん・・・!!」
ずるり、と僕自身を抜くと混ぜ合わされた互いの体液から空気が漏れる音がした
中に出したという背徳感、他の奴らよりも進んでやったという優越感、堪らなく僕を満たす
僕は彼女の上に優しく覆いかぶさる。彼女は体に触れる体温に吃驚しながらも僕を受け入れる
彼女の目を隠す布を外す、そして目を見る。彼女の目は真っ赤に涙の跡がくっきり残っていた
「これに懲りて浮気なんてするなよ」
「・・・ふぇ?」
「とぼけるつもりかよ」僕はぶっきらぼうに言う
「浮気ってなんのこと?」
彼女はまるで幼稚園児のような目で僕を見た。この目で嘘をつけるとしたらそうとうの演技派女優だろう
「わたしが好きなのはずーっとユキくんだけだよ。・・・こんなえっちなことするのも、ユキくんだけ」
と、彼女は長い睫毛を伏せ恥ずかしそうに言う。ああだめだ。可愛くて抱きしめてしまいたい。
するとなんだ、僕は、根も葉もない噂に踊らされていただけか。
「・・・ごめん。酷いことした。」
「今日は安全な日だけど・・・もし出来たら、責任とってね」
「うん、君のこと、大好きだから」僕は彼女を抱きしめ、耳元で甘く囁く。彼女がこうされるのが好きなのは僕だけが知ってる
「バカ雪っ」彼女の顔が赤くなるのを視界の端で感じた。
終わりです。鬼畜よりむしろ外道ですね!
瑛と電話つなげながらズコバコは他の人に任せた
お粗末さまでした
gjGJGJGJ!!!!!!!!
スーパーチャージャー最高!!!!
若誕生日ですがものすごエエもんみましたwww
>>454 GJです
メッティのくだりで笑った
>>451 「赤城くん、もうこんなに大きくしちゃってるの?」
「しょうがないじゃないか。君が…」
「そんなこと言いながら、…先っぽが濡れてきたよ?気持ちいいんだね。私見てるだけなのに」
「うう…」
「ほら、もっとちゃんと擦らないと気持ちよくなれないんじゃないの?」
「君がそんなに見るからだよ。恥ずかしくて、これ以上は…」
「ふふ、いつも強気な赤城くんがこんな恥ずかしいことしてるなんてね?」
「うっ… も、もう…」
「もういっちゃうの? ほら、いくときは何ていうの?」
「ス スーパーチャージャー最k
…こうですか?分かりません><
ここのデイジー達はネタとネタとして受け流してくれると信じてるんだぜ・・・
GJGJ!! 赤城最萌なので歓喜
同じく赤城最萌なのでこの赤城祭最高だ……!GJ!!!!!!!
いい赤城をありがとうございました!GJ!
GJ!
最萌え赤城キター!
なんていいバカップルw
GJ!
赤城いいよ赤城
口調も赤城っぽくて萌えますた
しかし11股ってよく数えたな、その友人
キテル・シバカツ・メッティ・ハリー・クリス・アマショ・若・花屋・キバヤシ・ピュアに赤城
>>464 ワロタ
デイジーも
「んっ…私のココに赤城くんのモノでスーパーチャージして///」
とかいいそう
なんだこのカオスカップル
で、再び
「スーパーチャージャー最高!!」
「最高!!」
となる訳ですね。
>>451を想像してみた
佐伯→「馬鹿…見んなって」といいつつ感じる
志波→シゴいてるうちにヒートアップしてデイジー押し倒して顔射
氷上→恥辱のあまり涙目「僕はやらしい奴だ」
ハリー→曲を思い付く
クリス→「デイジーちゃん見てーな♪」とニコニコしながらシコる
天地→「せんぱっ…いっ、やだよ…」と可愛く喘ぐ
若→頬を赤らめながら「ここの…尿道から、先走りが出ます、いいですね?」と説明してくれる
>>470といい472といい感性が素晴らしいww
ハリーわろすw
天地すげ萌えた。もっと見たいなあw
んもうここの住人は褒め上手なんだから///
花屋→「くっ…お前、こんなの見て…楽しいか?」「そう言いながらもビンビンですね」
と年下にいいようにされて自尊心ガリガリ
隠し→スーパー(ry
「君って、奴は変態だなっ…」と悪態つきながらも手は止まらない
キバヤシ→ラブホで夜景見ながらワイングラス片手にシコる「見てごらん…綺麗だろ」
ピュア→「ぞげんなっ、ごと…おら…おら…」マジ泣きし出すのでデイジーストップかける
真ハリー→「ぁ、ヤベ…イきそ…」とか目を瞑りブツブツ呟く
>>451を1stキャラで考えてみた…けど難しかったw
誰かお願いw
>>451を1stキャラでも考えてみた…けど難しかったw
特にてんてーw
誰かお願いw
連投ごめん。
>>474 素晴らしいww
デイジーもただ見てるだけっていうのも拷問だよね
こもりんなんて続きは上に乗ってリードしてあげたくなる
>>474 自尊心ガリガリとキバヤシにワロタw
>>451の1st考えてみた
葉月→主人公のオナニー見たいコールを断れず、
「なぁ…あんまり…見るな…っ…俺、ヘンだ…」と何かに目覚める王子
守村→真っ赤になりながらも「あなたの為なら僕は…!」と言いながらゆっくり手を動かし始める
鈴鹿→「あ…ヤベ…っ」と感じながら最後はいつものクセで目の前にいるにも関わらず「○○ーっ…!」と主人公の名前を叫びながら勢い良く射精
氷室→嫌がるも、ムリヤリ主人公に上から手を添えられながら一緒に手を動かしてシゴくハメになるてんてー
「私は…こんな…一体っ…何をっ…!」とパニクりながらも交響曲のリズムに合わせながら華麗に強制フィニッシュ
色サマ→「ねぇ…見てごらん、ボクの美しい生命の源流を!」と言いながら手のひらに放たれた精子を見せつけてくる
姫条→主人公をセクシーな下着姿にさせてそれを見ながら「もう…アカン…」
日比谷→「ジブンが年下だからって…こんなのずるいッス…先輩…っ」と言いながらも主人公の視線に感じまくり
理事長→「こんな事をさせるなんて…君は私を惑わす天使の顔をした小悪魔だ…」と言いながら居眠りスチルをもっと歪ませた顔でフィニッシュ
天童→耐えられず「なぁ…ちょっとでいいから触ってくれよ…お願いだから…」と言いながら主人公の太ももあたりに擦りつけてくる
>>481 色様wwwww すごい鮮やかな映像で脳内返還されたwww
クソワロタwww
ガチ萌えとツッコミ所が混合してるな!
同じくクソワロタww
特にてんてーw交響曲のリズムてw
どいつもこいつも最高すぎるww
同じく(ry
色サマ最高www
彼はこういうことも恥ずかしがらないイメージだなw
こういうこともむしろ芸術って思ってそうだw
色サマは一体どうやってエロに関する知識を得るんだろうか
激しくナゾ
ちーたんは?
>>486 ほら、空を見てごらん?
雨が降ってきたよ
不思議だね、さっきまであんなに晴れていたのに ←※ここでムラムラ
キミがそんな顔で笑うから
そんなに…悲しそうな瞳で笑うから…
今日の雨は特別だよ?
だって、すごく胸が痛いんだ… ←※ここでフルボッキ
ううん、泣いてない
…泣いてるのはいつだって、キミの方だ
よく分からんw
同じくw
私には少し早すぎたようだw
>>488 自分にはわかるぞw
ていうかこんなふうに変換されちゃうとwww
むしろてんてーの性の目覚めが想像出来ない
普通に夢精とかするよね
鈴鹿とひびやんは夢精が似合う気がする
>>481 ギャハハハ☆クソワロタ☆
コレ保管庫に入れて欲しいwwwwww
なんだか色サマにムラムラしたので色サマ×主を投下!
本番はしませんがエロあり
主の名前は美奈子で
ニックネームは色サマ呼びです
久々のSSなので読みにくかったらごめんなさい
498 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:25:04 ID:F0EIjoRl
「やぁ、美奈子君そこにいたね?」
移動教室で廊下に居た私を呼び止めた色サマは満面の笑みを浮かべていた。
こんな笑顔の色サマが声をかけてくるのは、決まってデートのお誘いがある時だ。
「今度の日曜日だけど、何か予定はあるかい?」
「ううん、ないけど・・・」
「フフ、それじゃあね……キミをボクの部屋へ招待するよ。おいで!」
「うん、もちろん!」
色サマの笑顔につられるように私もにっこり笑って返事をすると
よかった・・・と安堵したようにため息をついてから笑顔に戻り
「じゃあ、日曜日に君の家の前で!遅れちゃイヤだよ!」と長い髪を翻して教室に戻っていった。
はばたき学園に入学後、色サマと仲良くなるにつれて、デートに誘われることが多くなってきた。
今月に入ってからも既に3回、遊園地、臨海公園、植物園。
今週は色サマのおうち・・・もう何度かお邪魔しているけど
すごい豪華でいつも少し気後れしてしまう。
でも、2人っきりでおしゃべりしたり、色サマの作品を見るのは楽しいし
完成した新しい作品を一番にみられるのは嬉しい。
うん、日曜日が楽しみになってきた!
499 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:26:57 ID:F0EIjoRl
毎日美術部の活動をしていたら一週間はあっという間に過ぎていく。
今日は日曜日、色サマとデートの日!
いつもはエレガントな服にショールをあわせているけど
今日はなんとなくキャミソールのワンピースが着たい気分。
いそいそと着替えて玄関に出ると、色サマは待ちくたびれた様子で立っていた
「ごめんね、遅れちゃって。待った?」
靴を履きながら声をかけると、ちょっと困った顔をして
「待ったよ、ボクはキミを待った!」と訴えてくる。
そして私の格好を見るなりにっこりと笑顔を浮かべて
「その服、そうだね?」と褒めてくれた。
「さぁ、こっちへ来て。」と差し伸べられた手をとり、肩を並べて歩く。
色サマのおうちにつくまでの間、多愛のない話しをたくさんした。
部活のこと、学校行事のこと、テストのこと。
そうこうしているうちに、楽しいお散歩は終わって、目的地である三原邸についた。
う・・・いつ来ても大きいなぁ。
「さぁ、ボクの部屋まで案内するよ。少し歩くけどいいよね?」
もう何度か来ているから迷わずいけると思うけど、
色サマに手をひかれてお部屋へお邪魔する。
前に来たときとまた少し部屋の雰囲気が変わっているのは
また新たな作品が増えた証拠だ。
「わぁ、また新しい作品が出来たんだね!みても良い?」
「うん、じゃあこっちから説明するよ。」
決して狭くない部屋の中にはイーゼルや彫像がたくさん並んでいて
まるでちょっとした美術館のよう。
その間を手をつないだままゆっくり見てまわる。
500 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:30:39 ID:F0EIjoRl
「いつみても色サマの作品はステキね。」
いつものように素直に褒めると色サマは頬を赤らめた。
「知ってる?その瞳、とても綺麗だ。」
照れ隠しのセリフと共につないだ手が離される。
手が離れたことを少し残念に思っていると
色サマは机の引き出しからスケッチブックとデッサン用の木炭を取り出し、私の顔を覗きこんだ。
「今日はキミをモデルに絵を書きたいな!」
「えぇ?!は、恥ずかしいよ!」
「恥ずかしいもんか!今のキミの姿を描きとめておきたいんだ!」
「・・・じゃあ、少しだけだよ。」
いつもよりも強い口調で言われて少し驚きながら、しぶしぶ返事をすると
ぱぁっと笑顔を浮かべ、私を抱き寄せるとそのままお姫様抱っこにし
部屋の片隅にあるソファまで運んでくれた。
「じゃあ、ここに座って!・・・そうだね、ここはこうしてこんな感じで」
私の腕や足に優しく触れながらポーズをとらせる
ソファに横向きに寄りかかるようにして、足は軽く投げ出すような格好になった。
今日のワンピースは少し丈が短めだから太ももがあらわになっている。
恥ずかしくなって裾を直そうとすると、その手を掴まれた
「ダメだよ、そのままで居て。ね?」
耳元で囁かれて一気に恥ずかしくなってしまう。
「う、うん・・・。」
一応うなずいては見せたけれど、やっぱり恥ずかしい。
一度気になりだすとあちこち気になるもので、色サマに向けている背中も
普段の服よりは大きく開いているデザインを恨めしく思いながら
言われた通りのポーズをとる。
501 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:32:47 ID:F0EIjoRl
「じゃあ、描きはじめるよ。辛かったら言ってくれて構わないから。」
そう告げた色サマはソファから1メートルほど離れたところに椅子を置き
真剣な目をこちらに向けながら、手元のスケッチブックにさらさらと描線を描いていく。
絵を描いている時の色サマは普段の不思議な雰囲気とはガラリと変わって格好いいと思う。
それに、絵筆や木炭を握るその指先はとてもセクシーだ。
ぼんやりとそんなことを考えていると、色サマは突然悩んだような声を出す
「う〜ん、何か違うな・・・そうだ!」
そして立ち上がってこちらへ来ると、私の髪の毛をするりと一まとめにし持ち上げた。
「えぁ?!」
「やっぱり、この方がいいね。うん、とてもいいよ。」
いきなり首筋に色サマの細く長い指が滑って、驚いた私は変な声をあげてしまった。
そんなことにはお構い無しに色サマはバレッタを持ってくると
なれた手つきで私の髪を結い上げてまじまじと見つめてくる。
「キミはうなじのラインがとてもキレイだね。」
つ、とうなじに触れられ、思わずからだがびくりと反応する。
なんだか顔も熱い、きっとすごく真っ赤な顔になっているに違いない。
「ん?どうしたの?」
心底不思議そうな顔で覗きこまれると、更に顔が熱くなった。
「随分顔が赤いね、どうしたの?熱でもあるのかな?」
「!?わ!わ!顔が近いよ!っていうかおでことおでこが!!」
私の身体を心配して色サマは顔を近づけると、自分の額を私の額とくっつけた。
私はすごくドキドキして顔を離そうとするけど、両手で顔を挟まれていて動けない。
502 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:34:24 ID:F0EIjoRl
「う〜ん、熱はないようだね。」
額を少し離して不思議そうに考えはじめた色サマの手を振りきろうと
軽く頭を振ってみるけど、それは無駄に終わった。
額は離れたとは言え、顔はまだすぐ近くにあって互いの吐息が感じられる距離にある
私はなんだかいろんな感情が織り交ざって、のぼせたような感覚に襲われていた。
(あぁ、色サマの唇ってセクシーだなぁ・・・)
混乱する頭の片隅でぼんやりとそんなことを思いながら動けずに居ると
「その瞳、吸いこまれそうだよ。」
ゆっくりと色サマの赤くなった顔が近づいて、私のまぶたに掠めるようなキスをした。
初めてのキス。
優しいそのぬくもりに見開いていた目を閉じると今度は唇に柔らかくキスがふってきた。
初めは啄ばむようなキス。少しくすぐったいくらい。
何度か角度を変えながら唇が触れあい、やがて深いキスに変わる。
「ん・・・ふっ・・・んんっ」
息も出来ないくらい深く唇を重ねてどれくらい経っただろうか
気がつけば私の腕はしっかりと色サマの肩に回され、色サマの腕も私の背や腰に回っている
流石に息苦しくなって唇を離し、互いの目を見つめあうと、ふと笑みが漏れた
「キスってこんなに気持ちのいいものだったんだね」
優しい声でそう囁き、私を抱きしめる色サマがなんだかとても愛しくて
「ね、もう一回しよっか。」
今度は私の方からキスをした。
503 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:37:06 ID:F0EIjoRl
ソファの上に2人で寄り添いあいながら
何十分こうしているのか、もうわからないくらい長い間キスをしていた。
ふと唇が離れても、目があえば優しく微笑みあう。
もう、私達には言葉は要らなかった。
自然と互いの髪や肩に手を触れたり、キスをする。
それだけでは飽き足らなくて、首筋や胸元にもキスをしあう。
不意に耳に触れられると、私の身体は思いがけないほど大きく反応した。
「耳、弱いんだね?」
耳元で囁きながら耳たぶに舌を伸ばし、ふちをなぞるように舐められると
ぞくぞくした感覚に小さく声が漏れた。
「ふふっ、いいね。可愛い。」
柔らかな笑みを浮かべながら、私の頬にキスを落とし再び耳元で囁く
「さぁ、もっと声を聞かせて?」
その言葉と共に首筋、肩、鎖骨、胸元にキスの雨が降り注ぐ。
それだけにとどまらず、色サマの細い指が体中をたどっていく。
「っ!は・・・ぁ・・・んっ!」
キスだけで火照った身体を唇が、指がなぞっていくたびに噛み締めた唇から声が漏れる。
どうしよう、自分の身体じゃないみたいだ。
指先がワンピースのショルダーにかかり、するりと下げられる。
同時にブラジャーのホックも器用に外され、胸が外気にさらされた。
「キレイだ・・・」
感嘆の声をあげて色サマの唇が胸の谷間を滑る
やわやわと片手で胸の先をもてあそびながら、反対側を舐めあげられる
色サマの長く柔らかい髪の先がさわさわと敏感になった肌を刺激する
「んぅ!ぁはっ」
堪えられない気持ちのよさが声となって口から漏れ出てしまう
色サマはその声に嬉しそうに微笑を浮かべながら、あいた手を太ももに滑らせた。
すでにスカートの裾はギリギリまで捲れあがっていたから
色サマの指先が敏感なところに触れるのに障害は全くないも同然だった。
下着越しにすりすりと擦られるだけでも気持ちがいい。
だけど、その指先はするりと下着の中に入りこみ、
溢れる蜜をすくいとるようにして敏感なつぼみに触れる
「はぁっ・・・あぅ・・・んん!」
思わずもれ出る声が次第に大きくなっているのが自分でもわかる。
504 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:39:44 ID:F0EIjoRl
「フフ、ここだね?」
色サマは嬉しそうに身を起こし、私の足の間に滑りこむと
あっという間に下着を取り去って、濡れたつぼみに口付けた
「ひゃぅ!!あぁ!!ダメだよ」
しびれるような刺激から逃れたくて足を閉じようとするけれど
しっかりと腰を抱えられてしまっていてそれは叶わない。
舌先がつぼみを弾くようにして動くたびに、びくりびくりと身体が跳ねてしまう
「色・・・サ・・・マ!」
色サマの頭に手を伸ばすと柔らかい髪の毛が指先に触れた。
その指先を色サマの左手が絡めとり、きつく掴まれる
色サマの右手は私の中をゆっくりと抜き差ししている。
(あの指が私の中にいるんだ・・・)
そう考えると身体の奥底に火がついたような感覚が芽生えた。
と、同時にわきあがる快感に背筋が粟立つ。
「色サマ・・・も・・・ダメ・・・!!イっちゃう・・・!!」
限界を告げる声をあげると色サマの舌と指の動きはいっそう激しくなった。
やがてガクガクと全身が痙攣して、肉壁が色サマの指を締め付けているのがわかる
それが更に快感に繋がって頭の先までしびれたような感覚に陥った。
505 :
色サマ×主:2009/09/06(日) 23:42:50 ID:F0EIjoRl
「はぁ・・・はぁ・・・」
ひとしきり絶頂の波に飲みこまれた私は大きく肩で息をしていた。
恐らく頬は上気しているだろうし、服も髪も乱れている。
だけど、快感に支配された身体はそう簡単に動かせるわけもなく。
ぐったりしたまま目線だけで色サマを探すと、何とか閉じることが出来た膝を枕に私の顔を見上げていた。
「色・・・サマ?」
「うーん、キミはやっぱりとてもキレイだ。」
その柔らかい視線がとてもくすぐったくて、声をかけると急に何かに納得したような表情になった。
そして、さっと身を起こして私の服と髪を軽く直すと、一度だけ頬にキスを落としてから
おもむろに近くに転がっていた画材を手にとり、私をスケッチし始めた。
「え?色サマ?」
「あぁ、そのまま、そのまま!動かないで?この美しい瞬間を描きとめたいんだ!」
「えぇ?!ちょっと・・・」
「ん〜そうだね、もう少し目線だけこっちを向いて?」
こんな状況でなにをのんきな!と思ったけど、芸術の火がついた色サマには
何を言っても無駄だということは、今までのデートでもわかっているので
私は仕方なく言われるがままのポーズで、色サマを見つめることにした。
――こんな姿のスケッチが公表されるのだけはいやだなぁ・・・なんて思いながら。
終わり
おぉ!色ぴょんだ
うれしー
GJ☆★☆☆GJ!!
色サマキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
gj!
どんなときも己を見失わない色サマすてきw
>>480 王子と天童に萌えた!
王子は「おまえ・・・正気か」な最悪選択か、照れ怒りしながら「まず手本をみせたら考えてやる」みたいな展開もありそう
キバヤシには「いいよ、そのかわり。絶対に目をそらさないでね」と
顔色ひとつ変えずにデイジー見ながら余裕でシコってほしいw
もちろん終わった後は「あれ、君は見てただけなのに濡(ryって展開で
おおっ、色サマ投下キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
萌えました、GJです!
色サマは本番の時もいつもと何ら変わりない平常通りなイメージ。
>>480 王子、Mに目覚めるんですねわかります。
>>492 てんてー童貞疑惑w
知識としてはあるだろうけど実際には主人公が初なんだろうなw
色サマGJ!
色サマのオカズはエロ本とかじゃなくて美術の教科書
色さま攻略中なので嬉しい・・・!
皆様にGJ送りつつ、桜弥への妄想の続き投下させてください。
桜弥×主人公、王子当て馬設定です。ダメな方は回避お願いします。
エロとしては軽め、主人公の名前はなし 呼び方はくん付けです。
土曜日、いつもより遅く目が覚めた私はベットに寝転んだまま、天井を見つめた。
ため息しかでない。・・・ずっと胸が痛い。珪くんのキスを、ぼんやりと思い出す。
珪くんは、猫を見つけるまではまるで雲の上の人のようで、同じクラスにいても遠い人だった。
無口で、綺麗で、何もかもができる人。
女の子達の視線は遠巻きにでもずっと珪くんを追っていて、
好きを越えた憧れを抱いてしまう気持ちは私でも理解できた。
珪くんとあの日友達になれたのは・・・私が桜弥くんを好きだったから。
だから、圭くんを特別に意識しないでいられたんだ。
そう考えると皮肉だな、と思う。
きっと、桜弥くんを好きな私でなかったらこんなに近づくこともなかった。
こんなの突然すぎて、わからない。桜弥くんに、会いたい・・・。あの微笑みが、もう一度みたい。
でも閉じたまぶたに浮かんでくるのは、目を伏せたまま避けるように去っていく姿だけだった。
電話が鳴って、突然現実にひきもどされた。家族は出払っていて誰もいない。
しんとした家の中に呼び出し音だけが鳴り響く。
誰だろう?圭くん?それとも、桜弥くん・・・?
電話に出るのが怖い。
自分がどうしたいかもわからないのに。
自動的に切り替わった留守電からは、聞きなれた声がした。
「僕です、守村です。急に、すみません。会ってちゃんとお話できたらと思って・・・。
明日、植物園に行きませんか。お返事がなくても、公園入り口で、待っています。」
日曜日、意を決して行った私が拍子抜けするほど、桜弥くんはいつもの調子に戻っていた。
何も無かったときと同じ、あの笑顔。植物園の中で、穏やかな声で花達に話しかける。
笑顔にほっとしつつも、私はこの雰囲気を壊したくなくて、何も聞けず・・・
ただ当たり障りのない受け答えに終始していた。
何一つ切り出せないまま、植物園を一周し・・・出口に近づく。
このままデートは終わってしまう、と思ったそのとき。
「さ、こちらに」
そっと手をとられ、葉が重なった影をくぐる。連れて行かれた先は・・・・
「ここは・・・?」立ち入り禁止、スタッフオンリーと書かれたドア。
桜弥くんは造作なく鍵を開けて微笑んだ。
「仲良くなったスタッフの方に、今日だけ特別に開けていただいたんです。さぁ、どうぞ。」
導かれて中に入ると、南国の大きな花が立派に咲いていた。真っ赤で、見たこともない形をしている。
「少し、暑いでしょう?この部屋だけ気温を上げてあるんです。」「ほんとだね・・・」
むわっとする温室に、非日常空間に迷い込んでしまった感覚に陥る。うさぎを追いかけてきた、アリスの気分。
「この花を、あなたに見せたくて。」息を呑むほどに・・・「・・・鮮やかで、すごく綺麗・・・・。」
桜弥くんは嬉しそうに、「でしょう?」と言いたげな表情で微笑んだ。
しばらく二人で花を眺めていた。
この瞬間を共有すること、それが桜弥くんがくれる特別。離したくない大切な時間。
私はこのまま時が止まってしまえばいいのにと思う。
「・・・・・・・ごめんなさい。僕・・・また逃げてしまって。もう愛想をつかされたかと思いました。
こうして会ってもらえただけで、すごく嬉しいです。」
素直な言葉に、胸が締め付けられる。
「あなたから自信をつけてもらってたのに、どうしても葉月くんと自分を比べてしまって・・・バカですよね。
あなたを嫉妬で縛りつけるのが怖くて・・・。嫌な自分を見たくなくて、逃げてしまったんです。」
いつのまにか私を見つめながら、丁寧に言葉を繋げる。
「でも、あなたを好きだって気持ちからは、逃げられなかった。」
いとおしむように、花に触れる。
「この花は、なかなか咲かない貴重なものなんです。・・・・咲いたとき、真っ先にあなたの顔がうかびました。
あなたが心に咲かせてくれた僕への想いという花を、枯らしてしまっていいのかって考えたら夜も眠れなくて。
・・・・僕は、なんてことをしたんでしょう。」桜弥くんの気持ちが、不思議なぐらい沁みてくる。
「逃げた僕を許してください。もう、逃げません。この花のようにまっすぐ咲くあなたを・・大切にしたいんです。」
私の腕に添えるようにして触れた彼の手が、少し震えている。彼が勇気を振り絞っているのが分かる。
「もっと、早く聞きたかったよ・・・・!」うれしいのに悲しくて、繋げる言葉も、見つからない。
「・・・・・・・葉月くんから、聞いています。」「!!」「僕が全部悪いんです。あなたを泣かせたんだから。」
強引に、抱き寄せられる。「これは逃げた罰なんです。それでも、あなたを離したくない・・・・。
・・・・・・・嫉妬って、痛いんですね・・・。心が・・・・焼けていくようです・・・・」
私の胸から、ズキン、と音がしたような気がした。
桜弥くんの唇が近づく。思わず顔をそらしてしまう。「もうだめだよ・・・できない・・・ っ!?!」
唇がふさがれて、舌が入ってくる。
あの桜弥くんが、拒まれても唇を重ねてくるなんて、想像もしていなくて・・・
「おまえ、無防備すぎ。」という珪くんが一瞬浮かぶ。
「やっ、め・・・・ぁ・・・ふ・・・!!」やめて、と言おうとした動きで、桜弥くんの唾液が混じり込んでくる。
「ンンッ!!」だめ、という声は声にならなかった。深いキスに、堕ちてしまう・・・
「はぁっ、は・・・・んぅっ・・・!」二人の荒い息だけが、温室の中で溶ける。甘い、匂い。
舌がからめ取られる感覚。「んんっ・・・!」やさしく噛まれて、逃げるのを許してくれない。
私の唇の形をなぞるように、桜弥くんの唇が動く。何度もキスしているはずなのに。
いままでとは別人のような舌使いに、抗うのも忘れるほど感覚が引きずられていく。
桜弥くんの吐息は、私の脳を痺れさせる。
・・・暑いよ、もう、熱くて・・・・凍っていたはずの心も溶けて、何も、考えられなくなる。
長いキスが終わったころには、私は立っていられなかった。
彼は温室の奥にあった座椅子に連れて行って、座らせてくれた。「珪くんのこと・・・・」
続きはいえなかった。桜弥くんの唇にまた何もかもをさらわれてしまったから。
「んっ・・・ぁ・・・・」
「今は、僕のことだけ考えてください。お願いします・・・・」
そんなこと、できない。できないのに・・・・
桜弥くんに長いすに押し倒されて、切ないあの目を見てしまったら、私はおかしくなってしまう。
首筋へキスしながら、服の上から荒く胸をまさぐられる。
「さくやくん・・・・! ・・・はっ、あっ・・・・はぁ・・・!!さくやくん・・・・!」
体中の感覚が鋭くなって、体が勝手に桜弥くんの手を求めてるのがわかる。
私を抱きしめる強さに少し怖くなる。嬉しいはず、こうなることを望んでいたはずなのに。
自分でもわからない。どうしたいのか。
もう抵抗らしい抵抗もできていないのに、拒む手がなんとか服の下に潜り込む腕を押しとどめる。
「あっ、あ・・・おねがい・・・まって・・・・さく・・・や・・・・くん・・・・!桜弥くん、待って!」
激しいキスが止まる。私はようやく体を起こした。息もあがって、まともに話せない。
でも言わなくちゃ。「ちゃんと、珪くんに返事をしないと、私、もう進めないよ・・・」
「・・・・・・・・そうですよね・・・・。」
桜弥くんはつらそうな顔で笑った。
「僕、待ってます。あなたの答えがなんであれ、僕は・・・・、あなたが大好きです。
許されるなら、パートナーとしてずっと一緒にいたいです。待って、います・・・、ずっと。」
家に送ってもらったあとも、頭の中はずっと熱いままで。
まるであの温室の中の息苦しさが、ずっと続いているみたいだった。
暗くなった部屋で、携帯が光った。
「あなたとすごした時間は、ボクの宝物です」
桜弥くんに近づけことがただ嬉しかったあの日が・・・今は、遠く感じる。
>>497 色様大好き!朝一で読めてうれしいありがとう!GJです!
もりりんも色サマもグッジョブです!
色サマ、もりりんGJ!
美味しく頂きました!
ちょw保管庫管理人さん仕事早すぎるw
いつもお疲れ様&ありがとうございます。
色サマの人も桜弥の人もGJ!
>>495 アッー?
1stもやっぱりいいね。GJです!
色さまって自由奔放自分勝手、
エチの最中も芸術閃いたら途中であるにも関わらず違うこと始めそう
色サマ、もりりんGJ!
>>510 美術書も良いが、そこは敢えて自作のヌードデッサンでw
脳内に渦巻く完全なる美とエロスを余す所なくスケッチブックに再現、オカズに使用!粘土で3D化も可能…っていうのは流石に無いかorz
GJGJ!最近このスレ見るの楽しすぎる
エロハッピー!
保管庫の管理人様乙です!仕事早いwww
職人様もGJです!!
色サマからジェッソとかアクリル絵の具の匂いがしたらそれだけでたまらんのだがハァハァ
ホコリっぽい美術室でジェッソの匂いで色サマでハァハァハァハァ
全裸待機してたら案の定熱でた
家帰ったらうがいと手洗いちゃんとしろよ!orz
色サマ、もりりんGJです。
さて1stの流れを切ってすいませんが、投下します。
若主です。若の誕生日に間に合わなかったんだぜ。
527 :
1:2009/09/07(月) 22:38:11 ID:rnLSqEt+
「う…ん、あっあっ…!」
古びたアパートの一室。一人の男が少女と呼ばれる年齢の女を組み敷いている。
掛け布団は、折り重なっている二人の側に、無残に跳ね除けられていた。
「あ……ヤダ。せんせえ、いっちゃう……」
彼女の白い肌には汗が浮かび、足が限界まで開かされている。
彼のそれが彼女の快楽を覚えて間もない中に沈むたび、体を歓喜に震わせて嬌声を放つ。
既に二度目にわたっている秘め事は、彼女を疲労させている。
「気持ちいい……?」
小刻みに揺らしながら尋ねる。絶えず与えられる振動は、緩やかな波を与える。
彼女がよく強請る、イイといった場所を突き、時にわざと外して翻弄する。
両の乳房を優しく撫でられ、声を洩らした。彼女は彼から与えられるものなら何でも好きだった。
力が込められ、先端を強めに愛撫されると、少女の女性器は正直な反応をする。
「はい、すごく……。ああ、また……」
絡めとろうとする動きに抗い、二、三度強く突く。少女は蕩けそうな表情で懇願する。
動きを徐々にゆっくりにさせていく。彼女の口を塞ぐようにキスをした。
最初に舌を絡ませてきたのは彼女の方で、長い長いキスにしたのは彼の方だった。
「せんせえ、いきたい、いきたいの。もっとして……お願い…」
「あれ? さっきは嫌だって言ったのに。おかしな子」
「いじわる言わないで……せんせえ」
「うん。ごめんね、もう少し。ね、いい子にしてて」
あやすようにキスを繰り返すと、観念したように目を閉じた。
528 :
2:2009/09/07(月) 22:38:34 ID:rnLSqEt+
「疲れました……」
狭い布団の上で寝返りを打つのは少し骨だった。掛け布団から彼女の手足がはみ出てしまう。
随分と汗をかいたから、体が冷えてしまったら大変だ。若王子は布団ごと自分の方に引き寄せる。
彼女の使っている石鹸の匂いだろうか、汗に混じって甘い香りがした。
体が火照っているのか、彼女はしきりに布団を跳ね除けようとしている。
「もう、先生ったら。明日は学校なのにひどい。一時間目から体育なのに」
「ごめんごめん。久しぶりだったから、つい。僕もはりきりすぎちゃったかな」
疲れました、と瞼を下ろす。いつも行為を終えた後は強い眠気に襲われるが、今日のそれはいつも
より強烈だ。隙あらば獲物を掠め取ろうとする猫のように、睡魔に意識を持っていかれそうになる。
隣で眠っている彼女も同様で、授業中に船を漕いでいる時と全く同じ表情で、胸にもたれかかっていた。
無邪気で、無防備で。学校では明るい優等生で通っているのというのに、この部屋に入った途端、
自由奔放な甘えん坊に変わってしまう。
「こら、寝ないで。お家に帰れなくなるよ」
「だって……眠い…」
「ダメだったら」
「ねむいんだもん……」
若王子が強く言えないのは、こうして自分にだけ見せる甘ったるい顔が好きであるから。
それを知っているのか彼女はむずがる赤ん坊のように首を振り、温もりを求めて、体を摺り寄せてくる。
結局若王子も、拒むことが出来ず、なし崩し的に腕を枕として提供してしまうのだ。
二の腕に自分のでない髪がふわりと落ちる。
ふう、と若王子は溜息をつく。首を伸ばして、枕もとの腕時計を見た。
「一時間。きっかりに起こしますから。それまで好きに寝ててください」
「はあい」
おやすみなさい、と蚊の鳴くような声で呟くと、彼女はすとんと眠りの世界に落ちた。
すやすやと寝息をたてる彼女の姿をしばらく見ていたが、次第に自身の瞼が重くなっていくのを
感じた。時計に腕を伸ばし、片手で器用にアラームを設定すると、すぐさま目を閉じた。
529 :
3:2009/09/07(月) 22:39:23 ID:rnLSqEt+
鈴の鳴るような笑い声で意識が戻ってくる。
目を開けると、ぴったりに時計のアラームが鳴った。彼女はすぐ横で猫のようにじっと見つめていた。
「どうしたの……?」
「先生の寝顔、可愛いなって思って」
彼女はしきりに笑っている。何が可笑しいんだろう、と内心首を傾げる。
腕時計に手を伸ばして、アラームを止める。
「眠っていたんじゃないの?」
「少し、早めに起きちゃいました」
彼女のすっと伸びた指が頬をつつく。彼女は他愛の無い悪戯をするのが好きだった。
特に二人だけの時は。眠いといえば時間も気にせず眠り、目が覚めたら覚めたで
こうして悪戯をする。本当に気まぐれな猫のようだ。
彼女はいつの間にか腕から抜け出して、枕元で頬杖をついている。何故だかとてもご機嫌だ。
どちらにしろ、彼女を家に送っていかないと、と体を起こしかけたその時だった。
「せんせっ」
「わわ」
完全な不意打ちで抱きつかれ、再び布団の中に体を沈ませる。
ぎゅっと力が込められて首に細い腕が巻きついている。胸板の上には生物学的に言う脂肪の塊、
世間的に言う男性の希望が押し付けられている。いつの間にやら彼女は若王子の上に乗っていた。
どうしたのだろう、いつものじゃれるのとは少し違う。
彼女の唇がなぶるように若王子の唇を啄ばむ。やがてそれは深いキスに変わる。
彼女のキスに答えながら、ぼんやりと考える。普段はどんな時でも何かしらの計算をしている頭が
じわじわと麻痺していく。
彼女は角度を変えて攻め続ける。差し出された舌を味わいながら。
キスの味を教えたのは自分のはずなのに、歯列をなぞられて、ぞわりと背中があわだった。
彼女の腕は首に回されたままで、熱に浮かされたように彼女は執拗に唇を求めた。
530 :
4:2009/09/07(月) 22:39:47 ID:rnLSqEt+
もしかしたら、と若王子は思い至る。
彼女の中から流れ込んでい来る唾液を少しずつ嚥下している。
何も考えられないのは、きっとこの所為だ。彼女の方からしてくるキスは極上の麻薬であるのだろう。
いけない、と若王子は閉じていた目を開けて、彼女をやんわりと押し返した。
二つの唇を糸が繋ぐ。若王子はもう一度触れるだけのキスをして、舐めとってしまう。
「ここまで。さ、服着て」
「もう少しだけ。おねがい。まだ五時だし、外も明るいし。ね、先生」
「ダーメ。明日から学校だよ。さっき自分で一時間目から体育だって言ってたじゃない」
口を尖らせる彼女の額を指で軽く弾く。彼女の表情を痛ましいほどに沈んだ。
恋人として付き合うようになって知ったことだが、彼女は自分にも増して寂しがりやだ。
裏を返せば、余程親しくならなければ甘えて来ないということだ。
針で刺されたように胸が痛んだ。
「一緒にいたいんです……」
う、と声を詰まらせるも、絆されちゃダメだと若王子は自分に言い聞かせた。
「それに、明日から二週間、また会えなくなるんですよ……?」
「テストだからね。僕が先生で、君が生徒だから、これは仕方が無い」
「わかってます。けど、やっぱり寂しいです……」
学校での彼女は優等生だった。
勉強にも部活動にも真面目に取り組み、学校行事にも積極的に参加して、友達も多い。
聞き分けの無いことを言って誰かを困らせることなど、想像することさえできない。
恐らく家庭でも変わりないのだろう。彼女は良い子であるのだ。
だからか、どうしても寂しい寂しいと全身で甘えて来る彼女を振りほどくことが出来ない。
531 :
5:2009/09/07(月) 22:40:24 ID:rnLSqEt+
若王子はきつくたしなめるかわりに、緩く抱きしめる。
抱きしめて微笑んで見せると、額に軽くキスをして、ゆっくり諭す。
「うん、僕も寂しい。だから今度この部屋で会う日が待ち遠しくて仕方が無いんだ」
「先生……?」
「君もテスト勉強大変だし、僕だって問題作りや採点で忙しくなる。
けど、そんな毎日でも一日の終わりに、また君とこの部屋で会える日が近付いたって思えば
全然苦じゃない。僕はそう思う」
「でも、先生……。テストが終っても、今度は部活が忙しくなるんです。
特別講師の方が手芸部にやってくるから、テストが終っても、日曜は当たり前だし、
放課後だってなかなか会えなくなっちゃうんですよ」
「講師って……まさか……」
「はい、姫子先輩です」
姫子さんですか、と若王子は胡乱な声で呟く。
彼女は無邪気な様子で露骨に嫌そうな顔をした若王子に首を傾げてみせる。
若王子は、決して姫子が嫌いなわけではない。それどころか恩人の一人と言っても過言ではない。
けれど、人は百年経っても敵わないと思う人間を、本能的に忌避してしまう習性がある。
出来るならば、遠くから見ているに止めておきたい人だった。
「何か、言われたとかあります?」
「ええと、街で会って、ファッションのことについて叱られたことなら何度か……。
別に先生とのこととか、何も言われていないし、ばれてないと思うけど……」
彼女とは何度もこうして会っているが、誰にも感づかれてはいないと断言できた。
若王子は体を起こす。すると、彼女は膝の上に跨るような姿勢になった。
よしよし、と頭を撫でると頬を胸に押し付けて、嬉しそうに甘えて来る。
こうした無邪気な様子とは裏腹に、学校での彼女はなかなか演技派である。
どの教科担任にも平等に質問をしに赴き、誰に対しても素直である。
友人に好意を寄せる男子がいるかと尋ねられても、何も知らないという顔で空とぼけてみせる。
若王子以外の誰かとの仲が噂されても、まるで動じた様子も見せず放っておく。
それが学校での彼女の顔だった。
休日には、担任の教師と愛し合っているなど欠片も見せない。あくまで彼女は優等生だった。
しかも、それを演技だと思わせない巧みさがある。
テレビのチャンネルを代えても、テレビはあくまでテレビであるように、
彼女はあくまで彼女であることに変わりは無いのだ。彼女にも演技をしているという自覚は
ないのだろう。そういう所を愛おしいと若王子は思っていた。
「じゃあ、考えすぎかな……?」
「先生、姫子先輩が気になるんですか?」
「うん。えっと…… 彼女は昔から勘が良すぎる人だから」
532 :
6:2009/09/07(月) 22:41:45 ID:rnLSqEt+
滑らかな背中。誤魔化すように撫でると彼女の体は緊張したように固くなる。
ん? と若王子は怪訝に思った。彼女の瞳が潤んでいる。顔を隠すようにして、もう一度顔を埋める。
何だろう、と考える間も無く、ぞくりとした感触が腰の辺りで踊った。
視線をずらすと、彼女の細く白い指が若王子の腰をしきりに弄んでいるのが見えた。
指が腰骨にそって滑った瞬間、くすぐったさとは別の感覚が込められた声が洩れてしまう。
「せんせえ、きもちいい?」
彼女はくすくすと笑っている。小悪魔という単語が若王子の脳裏に閃いた。
「ん……ちょっと、ここは弱いからダメだって……」
「こう?」
「わ、や、ホントに……あぁ、もう…」
彼女は嬉々として手を滑らせる。行き着いた先に今度こそ血の気が引いた。
止める間も無く、彼女は自分の太股の間にある男性自身に触れた。
片手でマッサージをするように僅かに力を込めて撫でると、彼女の背中にあった手が強張る。
何度か同じ動作を繰り返すと、情事の最中に聞く喘ぎにも似た呻きが若王子の口から漏れ出した。
さらに先端を指の腹で強めに押せば、小刻みに体を揺らす。
「よかった……。せんせえ気持ちいいんだね」
彼女は妖艶な笑みを浮かべる。
真っ直ぐな愛情は快楽に包まれて、妖しく彼女を彩る。
「……もう、君って子は…」
「せんせえの、所為です……先生が中途半端に触るからです。
でも、せんせえの顔、すごく色っぽいです。そういう顔、いつもは見られないから……。
はあ……。写真に残しておきたいかも……。すごく好き」
若王子は眉間の皺を深めて目を伏せる。声だけはもらさないようにきっちり横に結んで。
彼女は体を引くと、熱く湿り気を帯びたそれに屈んでキスをする。
若王子は熱に浮かされたような瞳でその様子を見守っていた。
「本気じゃ、ないよね…?」
「もちろんです。でも、私だけにしか見せないでくださいね」
屈んだまま、そう妖しく囁く。咥えはせず、先の方に緩く唇を這わせていく。
脳髄から腰までの間を快感が上下する。
快楽を与えられることを覚えた彼女は、今度は与える側にまわりたくなったのだろうか。
彼女の横髪が太股に触れ、むず痒さを覚えるが、それ以上の悦びが目まぐるしく与えられる。
「はあ……、顔上げて。もう、いいから」
彼女は素直に従い、顔を上げる。早く早くと待ち構えているような熱い瞳とかち合う。
飢えすら感じる。それは自分もか、と若王子は思った。生唾が溢れてきて無意識に飲み込む。
彼女を送って行かなければならないのに。そんな義務すら忘却の淵に追いやられてしまう。
533 :
7:2009/09/07(月) 22:42:25 ID:rnLSqEt+
「手でするほうが好き。せんせえの顔、見られるから」
体を重ねるごとに、彼女は匂い立つような色香を身につけている。
抱き寄せて耳に囁く。腕の中で彼女は達した時のように震えた。
「今日、だけだから。もう、こんなことはしないで。わかった?」
「はい。ごめんなさい」
謝罪の言葉を口にしながら、彼女は心底嬉しげな様子だった。
若王子はふと悪戯を思いつく。
「いれるのも、自分からできる?」
そう言ったきり動こうとしない若王子をじっと見つめる。
彼女は恥ずかしそうな顔をして、眉尻を下げる。その様が少し小動物に似ている。
思わず笑みがこぼれた。彼女は若王子の快楽に染まった笑みに見入った。
彼女の陶酔した視線を受け流し、若王子は優しいが突き放すように一言だけ言った。
「ダメだよ。それに、今さらだね」
意趣返しとしては悪くないと若王子は思った。先に散々弄ばれた分、嗜虐心が膨れ上がっていく。
彼女はとろんとした目付きで訴えてくるが、若王子は視線で急かすに止めた。
顎にキスをすると、彼女は腰を浮かし、若王子の肩に手をかける。
「うまくできなくてもいいって、約束してくれる?」
「大丈夫。君は上手だよ。さっきもね、僕を誘うのが得意だ」
ゆっくりと腰を落とす。先端が充分に湿った入り口に触れる。
幾度か滑りながらも、徐々に進ませていく。しっかり繋がったのを確認して、若王子は大きく
息を吐いた。彼女はすっかり肩で息をして、首筋に頭を預けている。
背中を撫でつつ、手を滑らせてぐっと固定する。僅かな衝撃は彼女を快楽の波に引きずり込む。
顔を上げた彼女には、早く動きたくて仕方が無いと書いてあった。
「よく出来ました。でもすごいね。僕を苛めて感じてたの…? やらしいなあ、君は」
片方の手を腰に回しながら、もう片方の手で胸をまさぐる。
先に若王子がされたように先端をなぶり、下から力をこめて強めに持ち上げる。
胸を鷲掴みにされながら、彼女は切れ切れに抗議する。
「だって、あ、せんせえがあんな可愛い顔するから…でもやっぱり 私は、せんせえからしてもらう方が好きです」
「君は、おねだりも上手だね」
最後の方は甘い声に飲み込まれてしまう。どちらともなく動き出す。
それから二人はいつもより速めに愛し合い、終わりを迎えた。
534 :
8:2009/09/07(月) 22:42:53 ID:rnLSqEt+
「着いちゃいましたね」
家の玄関のライトがもう見えている。50mほど前の角で二人は止まった。
彼女は眠そうで、疲れた様子を見せていたが、いつも別れる時に見せる寂しそうな表情とは
かけ離れていて、帰路の間も終始ご機嫌な様子だった。
いつもより濃厚な時間を過ごしていたからか。若王子も結局夢中になってしまい、
予定されていた帰宅の時間は大幅に遅れてしまった。
「それじゃあ、学校でね」
「はい。テスト頑張ります」
「うん。頑張るのは良いけど、体には気をつけてね」
「はい、送っていただいてありがとうございました」
「うん」
また明日、と続けようとした瞬間、彼女の腕が伸び、ぐっと引き寄せられた。
唇が重ねられる。そよ風が唇を撫でるような柔らかなキスだった。
「先生、私頑張って学年トップになりますから見ててください! それじゃあ、さようなら」
街頭の下、彼女は太陽のような笑顔を振りまいて、踵を返した。
若王子は唇の感触をいつまでも確かめていた。
535 :
9:2009/09/07(月) 22:43:14 ID:rnLSqEt+
次の日もいつも通りに学校は始まる。アパートの一室で深く愛し合ったことも、日常の中では
あたかも夢であったかのように埋もれてしまう。
学校での彼女は相変わらず優等生で、若王子は一教師だった。
若王子も何事も無かったかのように、彼女の小テストの点数をつけていた。
「いや、すごいですね。満点ですか」
いつの間にやら、覗いていた同僚の教師が感嘆の声を上げた。
「一年生の頃はパッとしなかったですけど、ここのところ成績はいつも上位に食い込んでますし、
部活も次期部長に決まっているし。先生の指導の賜物ですかねえ」
「はあ……。僕は、何もしてません。僕のクラスにはがんばりやさんが多いですから」
「それに男子の人気も相当なものらしいですよ。素直で明るい所が良いってね。
彼女、きっと卒業する頃には入学した時とは別人になってますよ」
別人。
その言葉を若王子は反芻した。
それを言うなら、学校での彼女とアパートで裸で寝転ぶ彼女はまるで別人だろう。
しかし、学校で友達と無邪気に笑い合う彼女に、裸で抱き合っている時に見せる幸せそうな笑顔と
同じものを見ることもあり、逆に行為の後うとうとしている彼女に午後の授業でまどろんでいる
彼女の表情を思い起こすことがあった。
どちらも愛しい彼女であることには変わりは無い。困らされることもあるが、それはお互い様だろう。
「まあ、女子の成長は早いって言いますしねえ。目標があると更に伸びますし」
言いたいことを言ってしまうと、同僚の教師は自分の席に戻っていった。
そこそこ鋭い人間なら、彼女の変化には気がつく。しかし、その原因に注意を向ける者は少ない。
彼女は本当に演技派だ。
その日の授業は滞りなく終了する。生徒たちは勉強に、部活にと思い思いの時間を過ごす。
彼女はいつにも増して、熱心に勉強に取り組んでいた。
教室から出て、職員室へと向かう間に被服室の前を通る。少し覗いていこうか。
黒板を消しながら、ぼんやりと考える。
536 :
10:2009/09/07(月) 22:45:51 ID:rnLSqEt+
白衣がチョークの粉で汚れているのも顧みず、若王子は職員室へ向かった。
途上の、被服室を覗くのも忘れずに。廊下に面したガラス窓から中を見る。
誰も若王子に気がつかず、一心にミシンを動かしていた。彼女はいなかった。少しだけ落胆する。
「あら、覗きははしたなくてよ。若王子君」
びくり、と心臓が跳ね上がるのを感じた。振り向きたくなかったが、振り向かざるを得ない。
声の主は見なくとも分かる。自分をそう呼ぶ女性はただ一人。花椿姫子だった。
「あ、ああ、こんにちわ」
「何をしてらしたのかしら。
乙女の園を覗き込むなんて、いくら若王子君といえども許すことは出来ませんわね……。
くすっ、冗談よ。そんな固まらないで。わかっているわ。デイジーのことね」
「いえ、そういうわけでは……」
きらきらと光る姫子の瞳には射竦められると、若王子は何かに睨まれた蛙の気分になってしまい、
口から出るのはうつろな笑い声だけになってしまう。それは今も同じだった。
「残念ね。デイジーは今日は来ないの。今頃、図書室でお勉強かしら。
ふふ。今頃、羊の皮を被った狼たちがデイジーの周りを取り囲んでいるわね。
勉強を教えてって言いながら何を考えているのかしら……。
もう、本当にデイジーったら小悪魔なんだから。あら、どうしたの? 若王子君」
「あ、い、いえ。ははは、モテモテですね……」
若王子は引きつった笑顔を浮かべる。姫子だけの所為ではない引きつり方だった。
姫子はくすりと笑う。その笑顔に若王子はとてつもなく嫌な予感を覚える。
まるで笑うだけで一国を傾かせるという佳人を見ているような気分になった。
可愛らしく美しいのに焦慮と不安を抱かせる笑顔。
537 :
11:2009/09/07(月) 22:46:29 ID:rnLSqEt+
「でも、本当は狼たちも可愛そうな仔犬でしかないの。
だって、憧れてやまない美しい花はもう誰かのものになってしまっているから。
遠くから美しいと溜息をついて眺めていても、それは花だけの美しさではない。
誰かの手によって、剪定されて、愛という名の栄養を与えられたおかげ。ねぇ、若王子君?」
急に何を、と言い返そうにも声にならない。嫌な汗がじわりとにじむのを若王子は感じた。
「あら、顔色が悪いわ。どうしたのかしら?」
若王子は胡乱な返事をすることしか出来なかった。姫子と相対した時にはいつものことである。
その時も困惑と躊躇いの連続で、ともすれば銃を突きつけられているような感覚に陥るが、
今この時は、正真正銘の崖っぷちで背中を緩く小突かれているような感じがした。
必死になって落ちまいと腕を振り回す様を楽しんでいるのだ。
「うふふ。そんな顔しないで若王子君。
姫子も綺麗な花を見るのが大好き。それがいつの間にか殿方の手で手折られているというのは、
少し我慢がならないというだけなの」
固まっている若王子を尻目に、姫子は口元を押さえ、優雅な仕草で笑ってみせる。
「もう、勘違いなさらないで。姫子は無粋な真似はしませんわ。
きっとね、デイジーはこれからもっと美しくなるわ。わたくしはそれが誰の手によってでも、
見守っていきたいと思うの。愛されてこそ花開く乙女……。本当に楽しみ」
ああ、と姫子は芝居の中の悲劇の姫君のような叫び声を上げる。
「美しさというものは罪。デイジーはこれからも数多くの殿方を惑わしていくでしょう!
殿方が嫉妬に駆られるのも当然のこと。若王子君、これだけは覚えておいてくださいな。
美しい花を手折るのは罪ではありませんわ。けれども心しておきなさい。
美しい花を傷つけたその時には……うふふ」
姫子は困惑する若王子を真正面から見据えて言った。
「姫子が、たっぷりと、お灸をすえて差し上げますわ」
チャオと遠ざかっていく姫子の背中を若王子は見送ることしか出来なかった。
どっと疲れが押し寄せてきた。
昨日戒めたばかりなのに、彼女の肌が無性に恋しくなった。たしか今頃、図書室で――……。
姫子の声が若王子の頭に警告する。足は勝手に図書室へ向かう。
日を追うごとに、彼女が小悪魔と呼ばれることに否定できなくなっていた。
以上です。別に誕生日と関係の無い内容でした。
若は姫子にいじられているといいよ。
リアルタイムで楽しませていただきました。GJです!!
リアルタイムで楽しませていただきました。GJです!!
>若は姫子にいじられているといいよ
激しく同意ww
GJでした!!
姫子かわいいよ姫子
連投スマソorz
こういう文体もたまにはいいなあ。GJ
GJです!!
若様って深いキャラだったんだね
さらっとしかやったことなかったから、またやってみたくなった
新たな気分で楽しめそう
書き手の若様に対する愛を感じたよ
随分こなれててプロの物書きみたいでカコイー
若さま禿モエス
続編も期待とかしたらダメかしら
GJ!若いいよー!小悪魔デイジー誘い上手すぎwww
描写が上手く文章も巧みで読みやすかった!気が向いたらまた投下して下さい
GJ‼‼
自分も続編希望であります!
他キャラのお話も読みたいであります!
GJ!
文章上手いなー。
自分も他のキャラのも読んでみたいです。
てんてーとか。
てんてーっていつも言う人同一人物?人に言わないで自分で書けばいいじゃん
要望があると書き手としても参考になるし妄想ふくらませられるから
てんてーでもなんでも歓迎ですよ
エロエロハッピーになれば、どのキャラでもどのシチュでもおいしくいただけます。
ただ。他のキャラ読みたいって意見はともかく、
そこに自分の好みのキャラを特定して入れるのはあまりマナーがよくないかもね。
そんなことないです
特定のキャラを嫌い苦手と書くのはマナー違反だと思うけど
特定キャラが好きと書くのは違反とは思いませんよ
好きな人いるなら書けたら書きたいなと思えるから
そしてここは楽しくマッタリがいいよ
上で若主投下した人です。
感想ありがとうございました。
1st、2ndキャラはわりとみんな平等に好きなので
またネタがわいたら投下させていただきたいと思います。
私的に難しいと思っているのは、バイト、クリス。
関西弁がまるでわからない……。
関西弁はなぁ
それっぽく書いてもネイティブ関西にはプゲラな出来だと思うと怖くて投下できないw
こもりんはデイジー相手だと標準語で喋るからいいんだがな
関西人にうまれたかった
ぶっこわれたてんてーを書きたくなったので投下。エロ薄目。
ガールズサイドならぬダークサイドが苦手な人は読まないほうがいいです。
ああ、18禁GSがあったらいいのになあ……
目の前の光景が、信じられなかった。
もう学園には誰も残っていないと思っていたのだ。
今日はテスト前日で、台風が近づいていて、風が強く早く黒雲を運び…今にも降り出しそうで。
だから生徒は早く帰宅して…残っていない、はずだった。
ほとんどの教員すら仕事を早めに切り上げて帰宅していたのに。
だから理事長室から物音がしたとき、窓を閉め忘れ風が何かを倒したのかと
人の存在を全く疑っていなかった。
大体、理事長も学園に残っている日のほうが少ない。だから余計に、考えていなかった。
来客用のソファーに、後ろ手に制服のタイで縛られ横たわる少女。
その少女の上に覆いかぶさり、体を貫きながらいいように弄ぶ理事長。
大きな掌でいつくしむように素肌をなでられるたび、腰を少しでも動かされるたびに、
身をよじり甘い声を上げる彼女の姿。
「だめだよ、声が大きい…誰かに聞かれたらどうするんだい?レディ」
「うっ、あ……や、理事長、理事長っ……ん、うぅ」
いや、と呟く唇を唇でふさがれ、喉の奥から洩れるくぐもった声。
その声に、聞き覚えがあった。
いや、声など確認しなくても分かっているじゃないか。今この目で見たのだから。
私が見間違いなどするわけない。だから、間違いなく…
間違いなく、理事長の指で甘い声をあげ、よがり狂う彼女は私のクラスの、生徒だ。
ただ、信じられないのだ。
信じたくなかったのだ。
ドアから離れる。
これ以上、何も見たくなかった。何も聞きたくなかった。
声をあげて泣きたかった。胸が引き裂かれるかと思った。自分自身が壊れるかと思った。
その理由を認めることすら、出来ないのに。なぜ。なぜ。
こんなに心がかき乱されるのは産まれて初めてで、どうしていいか分からないほど苦しいのに。
どれだけ車を飛ばしても理事長に犯される彼女の姿が声が、頭から離れない。
なのに頭の隅っこはどうしても冷静で、私は私が狂ったのだと悟った。
そうだ来週の日曜、彼女を社会見学につれいていく約束があった。
悪い生徒には、しつけとお仕置きが必要だな。
さあ何をしてやろうか、どうしてやろうか。
彼女の「先生」は誰だったか思い出せるよう、きっちりその身に叩き込んでやろうではないか。
どう指導すれば目が覚めるのか……?大変腕が鳴る。
ああ無軌道な生徒を調教し本来の道に直すのが大変楽しみだ、楽しみだっ――!!
「エクセレント!まったく君は、氷室学級のナンバーワンだ!」
いつの間にか、私の口元はほころんでいた。
光の届かぬ底へ底へと自ら落ちていく後ろ暗い喜び。
それがたまらなく甘美なものだと、私は知った。
GS1久々にひっぱりだしたけどてんてーいいよてんてー
あの声で名前呼ばれるだけでも孕んでしまいそうだ
はずかしくていつも変な名前でよばせてるけどごめんよてんてー
この後はきっと18禁なVSモードが繰り広げられるに違いない。たぶん。
犯罪者を二人も作り出すとか、どんだけパラメーター高いんだって話ですよね。
おお、ダークなてんてーイイヨイイヨ-!GJ!
続きもぜひ期待したいです!
>>557 ダークてんてー良かった!
楽しみだっー!にニヤニヤしてしまったw
狂ってる感じが伝わってきましたw
電車の中なのににやけがとまりませんどうしてくれる。
責任を取って、てんてーのご指導タイムを書いてほしい。
エクセレントにGJ!
てんてーGJ!
田代まさしになんかまけちゃらめぇええええええ
っていうか自分の中でダンディことIKKAKUはありえない
スチル理事長のだけスカスカだったwwwww
562は理事長萌えの自分を本気で怒らせた。
>>562 そんなこと言うと妖精パックの魔法をかけられちゃうゾ☆
メッティ×デイジー投下させていただきます。
エロシーンはデイジー攻め、ソフト目隠し&縛り表現あり、お口だけ本番なし。
メッティ話ですがメッティは当て馬でいじめられてかわいそうです。本命志波。
また、デイジーがふた股かけたり男の前で猫かぶったりと、とにかくしたたかでひどい女ですので要注意。
ゲーム中の天然っぷりには程遠い確信犯な悪いデイジーです。
悪いデイジー、当て馬表現、デイジー攻め、ソフト目隠し&縛り、お口でするの
などが苦手な方は恐れ入りますがスルーお願い致します。
メッティ当て馬でかわいそうですけどダーク系ではないです。
注意事項多くて申し訳ないです。
あとエロシーン少ない割りに無駄に長いです、すいません!
よろしければ、暇つぶしに……
566 :
1:2009/09/10(木) 04:54:59 ID:ZcKLR9lM
高校生になって、はじめて恋という感情を知った。彼女は非常にかわいい。
僕は今まで、「かわいい」という形容詞がよくわからなかった。
何をかわいいと思うかは人それぞれであり、その形容詞は曖昧なものだ。
クラスメイトの男子がかわいいと言っている隣のクラスの女子を見てもなんとも思わなかったし、
クラスメイトの女子がかわいいと言っているキャラクターものの文房具などを見ても勿論なんとも思わなかった。
そんな僕がはっきりとかわいいという感覚を抱いた対象が、彼女だった。
かわいいと思ったのが先か、恋をしたのが先かはわからない。
しかし僕が彼女に恋をしていて、彼女をかわいいと思っていることは間違いない。
この間ボウリング場に遊びに行った時の彼女なんて、今思い出すだけで胸が高鳴るほど特にかわいかった。
1番軽いピンク色のボールをあの細い両腕で一生懸命抱えて、レーンに向けてえいっと不器用そうに
転がす彼女の後姿を見ているだけでなぜかたまらない気持ちになって、後ろから抱きしめたくなった。
勿論そんなこと、実行できるわけがないけれども。
ガーターを出した時のしょんぼりとした様子もまたかわいくて、彼女を守りたいと思わずにはいられなかった。
僕がまぐれでストライクを出そうものなら彼女は自分のことのように喜んでくれて、
「すごいね」などと言いながらとびきりの笑顔で僕の手に手を合わせてきた。
いわゆるハイタッチというものだろうか。
まぐれで出したものだとしても彼女から「すごい」などと言われるのは悪い気がしなかった。
一瞬だけ合わさる彼女の手のひらは僕の手より一回り小さくて、そのままその手を掴んで
ずっと握っていたい衝動にかられた。なんとそれは帰り道に現実のものとなった。
横を歩いている彼女が何も言わず僕の手をそっと握ってきたのだ。
そのまま彼女の家の前まで手をつないで歩いたが、緊張のあまり何を話していたかよく覚えていない。
それが先々週の日曜日の出来事だ。
彼女の僕に対する態度が非常に好意的であることから考えると彼女も僕を想ってくれているのでは、
つまり僕と彼女は既に両想いなのではないか、そう自惚れてしまいたくなる。
しかし先週の日曜日、僕はとても衝撃的な光景を目にしてしまった。
また彼女と二人で外出をしたいが場所はどこなら彼女が楽しめるか、
そんなことを考えながら歩いていたらなんと、道路を挟んだ反対側の歩道を彼女が志波君と
手をつないで歩いていたのだ。目を疑ったが、見間違いではない。とにかくショックだった。
今週の日曜日つまり今日、彼女は僕からの誘いを受け入れ僕の部屋に遊びに来ている。
あの衝撃的な光景を目にした日から1週間、彼女に真相を聞くことができなく悶々としていたが、
今日こそあのことについて聞かなければいけない。
「君に聞きたいことがあるのだが……」
「ん? なに?」
「君は先週の日曜日、志波君と2人で会っていたね?」
「えっ?」
僕と彼女は交際をしていてもおかしくないほどいい雰囲気だと思われるが、
決して交際をしているわけではないから彼女が誰と何をして過ごそうとそれを咎めることなどはできない。
しかし、こうして聞くくらいは許されるだろう。
先週見た志波君と彼女の距離感はまさに交際していてもおかしくないほどいい雰囲気だった。
まるで僕と彼女の距離感と同じものだ。
先々週は僕と外出をして、先週は志波君と外出して、今週はこうして僕の部屋にいる。
こういう言い方をするのもどうかと思うが、彼女は僕と志波君と交互に遊んでいるのではないか、
そう思えてくる。僕には彼女の考えていることが全くわからない。
「君が何をしようと君の自由だが……志波君と手をつないで歩いているのを見た」
「人違いだよ。氷上くん、きっと眼鏡かけ忘れて裸眼で歩いてたんじゃない?」
「いや、眼鏡はかけていた。レンズに汚れや曇りも一切ない状態だった。
だから、気のせいや見間違いじゃない。確かに見た。君を責めるつもりではないが……
君はその。僕と、て、手をつないだりした。にも関わらず、志波君とも同じようなことを
している。その理由が、知りたい」
言ったぞ。この1週間気になって仕方がなかったことだ。
うろたえながら何かを訴えるような上目遣いで見られてどきっとしてしまったが、流されてはいけない。
彼女の口から納得の行く答えを聞くまでは、いくらまつ毛が長い大きな瞳で見つめられても
それにやられたら負けだ。
567 :
2:2009/09/10(木) 04:57:02 ID:ZcKLR9lM
決して目を逸らさずにいたら、彼女はふう、とため息をついてけだるげに髪の毛をかきあげた。
その彼女の表情は今まで見たこともないようなものだった。
いつも穏やかで柔らかい表情をする彼女とは思えない、例えて言うなら小悪魔のような表情というべきか。
「き、君?」
「……見たんだね」
「えっ?」
「いくら恋愛ごとにうとくて鈍い氷上くんでも、わたしが志波くんと大接近してるところを
見たらさすがに何かおかしいって思うよね。見られてたとは……。
あーもうわたしのバカバカー失敗だよー」
彼女は一体何を言っているのだ。今目の前にいるのは、本当に僕が恋している彼女なのだろうか。
彼女の顔をした別人ならば、本物の彼女はどこへ行ってしまったのか。
「見られたならもう氷上くんには正直に言うけど。
実はわたしね、今氷上くんと志波くんふた股かけてるの」
「ふ、ふた股っ!?」
「そう。ふた股」
「君! 志波君とふた股かけるべきは僕じゃないだろう!」
「だめ?」
「だめという決まりはないが……いや、だめだ! ふた股という行為自体だめだ!
やむをえなく、万が一ふた股かけなくてはならない場合でも、こう、もう少し、志波君と
参照パラメータが似ている人が他にいるだろう?」
そうだ。ふた股をかけるなんて言語道断だが、せざるを得ない場合は基本の考えというものがある。
普通はタイプが正反対の僕と志波君を股がけしたりはしない。
僕の言っていることは至って正論だと思う。たまたま僕と志波君になってしまったのだろうか。
彼女は僕の言葉を聞いて、髪を揺らしながらくすくすと笑った。
「何がおかしい……?」
「運動タイプと勉強タイプ。正反対のタイプの男を同時にメロメロにして手玉にとるのが快感で優越感なの」
僕は絶句してしまった。故意だ。故意に僕と志波君でふた股をかけている。
今起きている状況がよくわからず、まず1つ深呼吸をしたところで大変な事実に気づいてしまった。
「待てよ……僕はその。君と事故のあれを体験していない。
ということは志波君としているということだ。あっ……ま、まさか!?
考えたくないが、ふた股と言ってもそれは単純なものではなく、いわゆる……!?」
「うん! 今ね、志波くんのエンディング3狙いなんだ!」
「やはり! 僕はただの当て馬かい!? 勘弁してくれ、冗談じゃない!」
最悪の展開だ。
ただ単純にふた股をかけているわけではなく、誰かを振らなければ見ることが出来ない
志波君との結末を迎えるために、僕がその振る「誰か」に選ばれていたのだ。
つまり僕はいくら彼女に恋焦がれようとも、最後はみじめに振られて用済みだ。
「志波くんと事故チューおいしい体験だったなあ。志波くんってば意外と唇柔らかいの」
「志波君が君の、く、唇を……っ。君は『クールで』まで選んでおいて僕ではなく志波君を選択したわけだ。
そもそも、なぜ『頼れる人』で志波君になり『面白い人』で僕になるんだ。
僕では頼れないというのか? それに僕は全く面白くなどない!」
「面白いことに全然自覚がないところが面白いんじゃないの?」
「それに君はなぜ当て馬の僕にまで無意味にスキンシップするんだ? 勘違いするじゃないか!」
「だって氷上くんって全然女の子慣れしてないからちょっと近づいたりちょっと触るだけで
顔赤くしておろおろしてかわいいいんだもん。からかいがいがあって、ついつっつきたくなっちゃう」
確かに彼女の言うとおりだ。彼女に少しでも近づかれたり触れられたりすると緊張してしまい、
若干挙動不審になっていたのは否めない。
僕は散々彼女に対してかわいいと思ってきたが、かわいがられていたのはなんと僕の方だったらしい。
男の僕に対してかわいいなどと信じられないことをさらりと言い放った彼女はいつもの
純粋無垢な雰囲気ではなく、大人びて余裕のある様子だった。
568 :
3:2009/09/10(木) 04:59:51 ID:ZcKLR9lM
「でね、志波くんのエンディング3を見たらセーブしておいたところからやり直して
志波くんを親友にするんだ。氷上くんへの恋を応援してもらうの。
氷上くんが好きというのは建前で本当は親友志波くんが本命だけど」
「ひ、ひどい……」
「親友愛情状態になった志波くんはわたしの好きな相手が自分とは正反対の勉強キャラという
現実に対して一体どんな顔するんだろ、楽しみだなあ。ああっ、志波くんが親友の立場に
葛藤しながら切なそうにしてるのを想像するだけできゅんとした気持ちになっちゃう」
なんて残酷な考えだろう。彼女は、明るく気が配れて試験も常に上位の優等生だ。
その彼女がまさかそんな残酷なことを考える人だったとは、いまだに信じられない。
運動は苦手分野だけれど。しかし僕も運動は不得手だからその点に関しては親近感が持てる。
彼女が運動も万能だったら僕は少し気後れしてしまうかもしれない。
この間のボウリングも彼女よりいいスコアで終わることが出来てほっとした。
彼女はもし僕のスコアが彼女より低かったとしても馬鹿にしたり見下したりする冷たい女性では
ない上に遊びで行ったプレイとは言え、彼女よりスコアが低かったらそれは少し情けない。
と、先々週彼女と過ごした非常に楽しい時間を思い出したりしている場合ではない。
僕はただの当て馬という事実を知った今、彼女の運動能力に関してかなりの疑問が出てくる。
「あっ、君っ!? 志波君とふた股ということは、もしかして本当はかなり運動ができるんじゃないのか?
いつも運動は苦手と僕に話を合わせていたのはあれは演技かい!?」
「実は運動パラはもうとっくに200以上あるんだ。運動音痴なふりしててごめんね。
運動できるのが氷上くんにばれたら怪しまれちゃうから」
「君は勉強ができるのに、それは志波君に怪しまれないのか?」
「うん。志波くんはわたしがテストでいい点数とっても普通に褒めてくれて深く考えてない
みたいだから全然平気。氷上くんは頭いいし気になったら突き詰めるタイプでしょ?
もし勘ぐられたら都合悪いからね。この間氷上くんと行ったボウリングも、
1番軽いかわいい色のやつを両手で重そうに持ってたけど、本当は1番重たい黒いやつを片手で
楽々持てるし、ちゃんとやればいいスコア出せるよ。わざと手を抜いて氷上くんより少し
低めのスコアに収めておいた。氷上くんに華を持たせてあげたんだ」
「僕はそうとも知らずに君に『遊びだから気楽に行かない?』などと言われてそれを喜んで
真に受けてしまった……しかも君よりいいスコアを取れてかなりほっとしていた」
「いやいや、気楽なのも楽しかったよ? まあ、志波くんと行く時もかわいこぶって
1番軽いボールを一生懸命抱えながら『教えてほしいな』とか言って甘えちゃうけどね。
あと『すごーい!』って言うと男って単純に喜ぶんだ。氷上くんも嬉しかったでしょ?」
僕は今、はじめて女子の恐ろしさというものを知った。
先々週のボウリング場での彼女は、いや、それどころか今まで運動が苦手だと言っていたのも全て演技だった。
しかも、すごいと言われて単純に喜んでいたのは事実だ。僕は彼女の術中にまんまとはまっていた。
「これでも今回は本命志波くん当て馬氷上くんで手を出すのはその2人だけにしてるから
かなり自重してる方だよ? 流行とか魅力はそんなにあげてないし、全然外出もしてない。
そっちまでやっちゃうと先生が黒服さんに絡まれたり佐伯くんが耐えられなくなっちゃったり
赤城くんがチケット取るのに無駄に苦労しちゃうかもしれないし。その気もないのに申し訳ないから。
こないだ天地くんがカップケーキに点数つけてたけど、まあ、それくらいは仕方ないよね」
「よくわからないがふた股でも僕にとっては十分衝撃だ。これ以上増やすのはやめたまえ」
「ふた股とか甘いよ。その気になればもっともっと股がけできるよ。えーと、いち、にー、さん……
あ、遊くんも入れて……」
彼女は数を数えながら指を折り始めた。その気になればさらに股がけできるらしい。
569 :
4:2009/09/10(木) 05:01:21 ID:ZcKLR9lM
彼女がその気になればできる股がけの数は、なんと両手では収まりきらなかった。
上は教師から下は小学生まで同時に股がけするとは、女性とは本当に恐ろしい生き物だ。
きっと全ての女性がこうではなく、彼女みたいな女性は少数派だろうけれども。
「佐伯くんのおじいさんとかハリーのバンドの人とか真咲先輩の大学の友達の人とかも
狙えるならさらにそっちも張り切って行くんだけど」
「き、君、頼むからもうそれ以上やめてくれ……!」
「だから、今回はあくまで本命は志波くんだけ。ねっ?」
急にいつものかわいい顔に戻った彼女はまた上目遣いで僕を見た。
だめだ、僕はどうしてもこの瞳に弱い。
彼女が誰かを振らなければ見ることができないエンディングへ進む道を選んだのならば、
当て馬を誰かが必ずやらなければいけない。今回はそれに僕が選ばれたという話だ。
僕が住む世界は彼女が全てであり、彼女が決めた方針にはなぜか逆らうことが出来ない。
彼女が当て馬を僕と決めたのならば僕はそれに従わなければならない。
僕はそろそろ現実を受け入れるべきだ。
認めたくはないが僕の置かれた立場を理解したことを彼女に伝えると、彼女は満足そうにうなづいた。
「さすが氷上くんは物分りがいいから助かるよ、ありがとう。卒業式の日、断るけど
悪く思わないでね? 志波くんのエンディング3のためであって、氷上くんが嫌いとかじゃないからね」
「ある意味、知っておいてよかったのかもしれない。知らなかったら当日受けるショックは
絶大なものだろう。断られると心の準備ができていれば、まだどうにかなる」
「そうだね。振られるってわかってて告白させるのも悪いけど、よろしくね」
「君がそう、望むなら……僕は振られるとわかっている告白にベストを尽くそう。
ああ、がんばるさ、君のために……」
「あーもう、そんなしょぼんとした顔で健気なこと言われたらほっとけないじゃない。元気出して」
情けをかけてもらうつもりなんて全くなかったのだが、今の僕はよほどみじめに見えたらしい。
彼女は僕が今まで何度も見てきた優しい笑顔で僕の手を握った。
ひどいことをされているのだから彼女の手を振り払えばいいのに、無意識のうちに握り返してしまった。
ボウリングに行った帰り、この温かくて白い小さな手で僕の手を握ってきたのは単に
うろたえる僕の反応を楽しむためだった。
でも僕はあの日のことを思い出すように、彼女の手の温もりを求めてしまう。
彼女にひどいことをされているのに彼女を嫌いになれず、さらに彼女の幸せのために
振られるとわかっている告白をする約束をしてしまった上にそれでも彼女の温もりを求めるとは
僕はどうしてここまで彼女に惚れてしまったのだろう。
「や、優しくしないで欲しい……僕はただの当て馬なのに勘違いしてしまいたくなる」
「こんなわたしにときめいてくれてありがとね」
「僕はずっと、君のことが」
僕が彼女に恋をしていることは彼女は十分すぎるほどにわかっているだろうから、何も怖いことなんてない。
僕はどうせ利用されるだけの当て馬なのだから、気持ちを口にするくらい許されるのではないだろうか。
しかし、彼女は僕の言葉をさえぎるように人差し指で僕の唇を押さえた。
またそうやって僕に触れる。おかしくなってしまいそうだ。
「今はまだ言っちゃだめ。氷上くんのわたしへの気持ちはわかってるから大丈夫。
それに、わたしも氷上くんのこと(当て馬として)大事に想ってるから。
というわけで、わたしへの告白は卒業式によろしく」
「……ああ、わかったよ」
「なんかここまで好かれると、純情な氷上くんを弄んでるみたいで申し訳なくなってきたよ」
「僕はもういいんだ。正直に話してくれたし、君にも事情があるんだろう?」
「ありがとう。好感度の調整とか、志波くんを親友にするための連続デートのセッティングとかは
全部こっちでやるから、氷上くんは何も考えずにわたしからのデートの誘いの電話があったら
それをOKして。そっちから誘いたくなったら、どもりながらわたしを部屋とか城とか部屋とか
デートに誘ってくれていいから。ああ、そうだ。言っておかなきゃ。わたしはもう慣れてるからいいけど
はじめてのそっちからの誘いで女の子をいきなり自分の部屋に誘ったらいやらしいやつと思われるから
注意した方がいいよ?」
570 :
5:2009/09/10(木) 05:02:56 ID:ZcKLR9lM
僕が勇気を出してはじめて彼女をデートに誘った場所は僕の部屋だった。
はじめてこちらから誘うのにいきなり自分の部屋は非常識だったらしい。
僕は常識人でいたつもりだが、恋愛ごとにうといからわからなかった。
彼女で不純な想像を何度もした僕だからいやらしいやつということに対しては残念ながら否定はできないが
勿論彼女にそんなことをするつもりで誘ったわけではない。
彼女はそんな僕に対して嫌な顔ひとつせずに部屋に遊びに来てくれた上に、素敵な部屋だと褒めてくれた。
しかも1度だけではなくもう何度も僕の部屋に来てくれている。いやらしい僕の誘いを受け入れて。
やはり、僕はそんな親切な彼女を嫌いになることなどできない。
「あー、氷上くんから当て馬にすることの了解を得たら、なんかものすごく気楽になったよ。
正直に言ってよかった」
「ああ……もう僕の前では力を抜いて楽にしてくれて構わない。演技も必要ない」
「猫かぶらなくていいのはすごい助かるよ。ありがとう。そういえば、この部屋ももう何度も来たよね。
なのに氷上くんったらわたしに一切手を出そうとしないとはちょっと尊敬するよ」
「て……手を出す!?」
「だってそうでしょ? 隣に好きな女がいてすぐそこにベッドがあるのに
何もできないって結構辛いもんがあるんじゃないの? 手出せないのにわたしを何度も自分の部屋に誘うって
氷上くんってM? それとも自制心を鍛える訓練か何かなの?」
確かに彼女が部屋にいる時に彼女に触れられたら、このままベッドに押し倒せたら……
など幾度となく不純な考えを持ったがまさか実行になんて移せるわけがない。
そんな不純な考えを彼女にぶつけるわけにはいかないから、高ぶった気持ちと体は部屋で
1人の時に自分の手で処理をするのがルールだ。
彼女を想いながらの自慰は終わった後に罪悪感を感じるが、どうしても止めることができない。
「いつもこの部屋でわたしのこと考えながら1人でしてるんだ」
「えっ……?」
彼女は部屋に置いてあるティッシュを見てふっと笑った。
もしかして僕の考えていることが読めるのだろうか。だとしたら彼女は超能力者か何かだ。
僕が彼女のことを考えながら稀に自慰をしているのは事実で間違いない。
いや、稀というのはサバを読みすぎかもしれない。
稀にしているではなく、割としていると言った方が正しいだろう。
割とというよりかは定期的に、と言うべきか。最後にしたのは昨日、その前にしたのは一昨日だ。
よく考えれば、ほぼ毎日、じゃないか。
認めたくないが、稀にでもなく割とでもなく、かなり頻繁にしている。
「そ、それは……」
「氷上くんって、むっつりっぽいからすごいしてそう」
「そのようなこと、僕は……」
「するのが普通だって。志波くんもきっと、わたしと大接近終わったあとむらむらして
家帰って1人で志波くん自家製バットを豪快に握ってると思うよ?
しかも志波くんの場合終わった後すっきり清々しいかんじで『取り返しのつかないことを』とか思わなそう。
逆に氷上くんは終わった後『僕は彼女を穢した』とか思う罪悪感タイプっぽいけど、全然そう感じることないよ。
高校生男子なんてみんな日々自家発電しまくりでしょ。氷上くんだけがいやらしいわけじゃないから
安心して……あれ……顔、真っ赤。ごめん、いじめすぎた? かわいいからなんかもっといじめたくなっちゃう」
「やっ、やめてくれ。当て馬にしている時点で十分いじめに該当するだろう。それ以上何を望む?」
彼女は不純な話題などに恥じらいを感じる女性だと思っていたがそれは間違いで
不純な発言を平気でしてきて驚いてしまった。
571 :
6:2009/09/10(木) 05:04:11 ID:ZcKLR9lM
僕は、彼女とキスをしたり彼女を抱いたりする不純な想像を何度もした。
恋人同士になれたらそのうちできるんじゃないかと思っていた。
それは、永遠に叶うことはない。僕は、ただの当て馬だ。
卒業式まで彼女と過ごす時間は楽しい夢で、卒業式の日にその夢から覚めてしまう。
ひどいことをされているのだから、僕も彼女にひどいことをして全て壊してしまえばいい。
僕がその気になれば、今この場で彼女を押し倒して力ずくでしてしまうこともできる。
彼女が泣き叫びながら志波君に助けを求めても、その声は届かない。
キスだってそれ以上のことだって、いくらでも無理やりしてしまえばいい。
運動キャラと勉強キャラを同時に手玉に取ることが優越感なんてくだらない理由で、
本命の志波君と正反対のタイプの僕を当て馬に選んだ彼女が悪い。
彼女は僕が勉強キャラだからといって、僕の腕力を完全に甘く見ている。
彼女の運動パラメータが200以上と言っても、男である僕が本気で出した力には叶わないだろう。
どうせどんなにがんばったって、彼女の心が僕に向くことはないのだから、
無理やり体だけでも手に入れてしまえばいい。
目の前にある柔らかそうな体を見ていたら、胸がざわついた。彼女に触れたい。
その欲求をどうしても抑えることができなくて、気がついたら僕は彼女の体に触れていた。
「すまない、少しの間だけこうさせてくれないか。大丈夫、何もしないから。これが最初で最後で
もう2度と君にこんなことはしないから今だけ見逃して欲しい」
僕が彼女にしたかったのは、無理やり力づくで押し倒して犯して泣き叫ばせることなんかじゃない。
ずっと僕が思っていたのは彼女を抱きしめたいと言うことだった。
ボウリング場で彼女の後姿を見て思ったのがはじめてではなく、彼女が僕の名を呼んで笑った時や
彼女を家まで送り届けた別れ際などに何度も思ったことだ。
僕の腕の中に収まっている彼女は至っておとなしく、抵抗することはなかった。
「まあ、抱きしめるくらいならいいかな」
「ありがとう。僕はずっと君にこうしたかった」
「……うん」
「あと、もう少しだけ」
「…………うん」
離したくない。このまま彼女を僕の腕の中に閉じ込めて本命の志波君のところへ行けなくしてしまいたい。
でもそれは絶対に許されない。志波君と結ばれるために振られるのが当て馬である僕の役目だからだ。
本来ならしてはいけないことを僕のわがままでして、彼女が見逃してくれているだけだ。
そろそろ離さなくてはいけない。名残惜しいけれど、彼女を解放した。
好きな女性を抱きしめた幸せで柔らかい感覚がまだ体全体に残っている。もう2度と味わうことはない。
彼女を解放したはいいけれど、気の利いた言葉が出てこなくて困っていたら彼女が口を開いた。
「どうしよう。当て馬に抱きしめられて本気でドキッとしちゃった……わたしとしたことが」
「お世辞かい? 気を遣わないでくれ」
「いや、お世辞じゃないです。勉強キャラって基本貧弱な生き物だから
抱きしめられ甲斐がないんだろうなあとか今まで思い込んでたけど意外とそうでもない。
なんていうか割としっかりしてて、抱きしめられ心地がいいかんじ。
正直に言うと今わたしは本気で氷上くんの体温を奪ってその温もりを満喫していた。
さっきまでわたしにからかわれてかわいい反応してたのに急に男っぽいところ見せるとか反則だよ」
「体温? 僕の?」
「やばい……当て馬に情が移ると振るとき罪悪感が……
それに、わたし氷上くんに相当ひどいことしてるんだよ?
普通ならこの場で無理やりレイプとかされてもおかしくない。
なのに、どうしてそんな優しく抱きしめるの? お人よしすぎるよ」
「無理やり、か。君に、そんなことできるわけがないよ」
「優しくしないで。氷上くんのこと本気で好きになったら困る」
「僕じゃだめなのか?」
「……だめ……氷上くんは当て馬って決めてるんだもん」
「そうか……」
拒絶されるのは辛いことだが、仕方のないことだ。
もしも彼女の気持ちが僕の方に向いてくれたら、そう思ったがやはり決定事項はそう簡単には変えられない。
それは十分にわかっている。
572 :
7:2009/09/10(木) 05:05:52 ID:ZcKLR9lM
本命と当て馬の区別をしっかりつけて、卒業式の日に本命の志波君と灯台ではなく
海辺で結ばれるために入学式の日から計画的に自己紹介シートを記入したのだろう。
本命の志波君と出会うために生徒手帳を落とし、当て馬にするための僕と出会うために朝遅刻をして
僕に取締りをされた。そして運動と勉強を両立し志波君と僕の心を掴み
正反対のタイプを同時に手玉にとって優越感に浸った。
3年生の秋になった今、ここで本命と当て馬の方針を変えてしまっては彼女の3年間の計画が台無しになってしまう。
彼女は下を向いたままぽつりとつぶやいた。
「離されて名残惜しいとか思っちゃった……だめだめだめ」
「名残惜しい?」
「なんていうか、そんなかんじ……」
「僕もだよ」
さっき最初で最後などと言っておきながら、また彼女を抱きしめてしまった。
もうしないつもりだったが、彼女も名残惜しい、つまりもっと僕の体温が欲しいというならば話は別だ。
僕だってもっと抱きしめていたい。僕と彼女の意見が同じなのだからこうしていても構わないだろう。
彼女は頭を僕の胸元に寄りかからせて、僕に身を委ねてきた。
「だめ」
「だめ、と言いながら全く抵抗しないじゃないか。嫌ならこの部屋から逃げ出せばいい。
君は運動パラメータが高いんだろう? そんな君に本気で逃走されたら僕の足ではきっと追いつけない」
「氷上くんの心臓、すごいどきどき言ってる。卑怯だよ……そんなことされたら好きになっちゃう」
「……なってしまえばいい」
「ううっ……妙にえろい声で耳元で囁くなんてさらに卑怯……だめ、だめなの。
氷上くんに当て馬以上の感情を持っちゃうと、これからどうしていいかわからなくなる」
彼女は僕を見上げて戸惑いの表情を見せた。
まだ卒業まで数ヶ月あって好感度の調整などがいくらでも利く分、迷いが生じているのだろう。
おとなしく彼女からのデートの誘いに従い、もし彼女が望むようであれば学園演劇に参加して
ひらひらした衣装を着たり、クリスマスに星空をプレゼントして彼女の思い出のアルバムを埋める
手伝いをするのが当て馬である僕の今後の仕事だ。
最後の大仕事は卒業式、灯台に行って彼女に告白して振られること。
こうしてまだ彼女を抱きしめているあげく、気持ちが揺れている彼女を惑わせようとしているとは
僕は当て馬として完全に失格だ。
彼女は僕に寄りかかって僕の服をぎゅっと掴んだまま完全に黙り込んでしまった。
今にも泣きそうな顔をしている。そんな顔をさせて困らせるつもりではなかった。
「君のことを惑わせてしまった。僕は自分の立場をわきまえていなかった。すまない」
「違うの。氷上くんは全然悪くない。これはわたしの気持ちの問題であって」
そう言ってわずかに唇をかみ締めた彼女だが、僕に抱きしめられるのが心地よいらしく離れようとはしない。
しばらくそのままの体勢でいたと思ったら、何かをひらめいたようにぱっと顔をあげた。
「ねえ。こういうのはどうかな。志波くんのエンディングをじっくり堪能し終わったら最後に
氷上くんのエンディング1も見るっていう作戦」
「情けは無用だ」
「……なんか、ごめん。わたしのことそんな好いてくれてるのに当て馬として利用して。
なんか、ついでの回収みたいに聞こえるけど、ちゃんと氷上くんのも見るよ」
「志波君のエンディングを見終わった後に、僕のも見てくれるというのかい?」
「そう。そうすればわたしは氷上くんとも結ばれることができるよね? どうかな……いい考えだと思う」
「それはありがたい話だが、君はそれでいいのか?」
「うん。最後にするのにも理由があるよ。こんなわたしに優しくしてくれたお礼に、起動ボイス権を氷上くんにあげる」
僕の一途な想いが彼女の心を動かすことに成功したらしい。
志波君のついでとはいえ、僕とも結末を迎える気になってくれたようだ。
573 :
8:2009/09/10(木) 05:08:44 ID:ZcKLR9lM
志波君のエンディングのために当て馬として利用されはするが、待っていればそのうち僕のエンディングを
見てくれるということは、僕は完全な当て馬ではなくなる。
それならば、希望が持てるのでははないだろうか。
しかも、起動ボイスの権利も僕にくれると言っている。
彼女が新規で他の男子の攻略をはじめても、僕の声で彼女を出迎えることができるのは
僕にとっては非常に光栄な話だ。
僕を見つめる彼女の表情にもう戸惑いはなく、晴れやかなものだった。
「決まり! 氷上くんもそれでいいよね?」
「ああ。そのうち僕に気持ちを向けてくれるということだろう? 嬉しいよ」
「よかった。これで一件落着だね。なんでこんな簡単なこと思いつかなかったんだろう」
「ありがとう。しかし君は本当に最後、僕のことを受け入れてくれるのかい?
志波君は非常に魅力的な男性だ、志波君のエンディングの数々を堪能したらその魅力に骨抜きになって
僕の存在などすっかり忘れて、また次の新規プレイのために入学式からはじめたりしないだろうな?」
「だ、大丈夫。志波くんに告白されて志波くんに骨抜きになるのは確実だろうけど、
その後氷上くんのエンディングの回収も忘れないよ……多分!」
「多分? もし君が僕との結末を迎えずに次のプレイをはじめたならば僕も強行手段に出るぞ。
プログラムを書き換え、勉強コマンドを実行しなくても生徒会に入らなくても僕は強引に登場する。
さらに強制的に手信号のスチルも一緒につけようじゃないか。
志波君の次は誰を目標にするのか知らないが、僕は1ヶ月毎に爆弾をつけて君の新しい恋路を全力で妨害する。
こういう妨害は人としてどうかと思うが、僕なりのささやかな反抗だ」
「氷上くんって意外と根に持つタイプ? メットのスチルはもう何度も見たから出さなくていいよ。
それにチャリ通なのにわたしの前をわざわざ自分の足で無言で走り去る爆弾アピールも鬱陶しいからやめてね。
平気、ちゃんと最後に氷上くんのエンディング1も見る。氷上くんが告白してるのを放置してトイレに
行ったりもしないし。告白も改めてちゃんと全部聞くよ。約束する。
志波くん関連のを見た後になるけど、氷上くんにも順番回ってくるから待ってて」
「ああ、約束してくれ。待っていれば僕が報われる番が回ってくるわけだな。僕、待っているから……」
「うん、志波くんのエンディング2と3と親友告白と親友を見終わるまで少し待ってて。当て馬にしてごめんね」
彼女は僕の小指に小指を絡めて指きりをしてくれた。
これで僕は彼女と卒業後も一緒にいることができる。
そこに至るまで彼女に数度振られることが予想されるが、最後に彼女が迎えに来てくれるならば耐えられる。
起動ボイスの権利まで入手し、彼女の恋人になれるとはなんとも魅力的な話だ。
恋人同士になれるということは、彼女にキスをすることも許される。それ以上のことだって。
まだだいぶ先の話だというのに、そのことを考えたら体が熱くなってきた。
いまだに彼女は僕の腕の中から離れようとしない。
彼女の温もりを直接感じながら不純な想像をするのはとてもまずい。
彼女との明るい未来が約束されたとはいえ、今はまだ彼女にそういうことをしては絶対にいけない。
「……今何か、いやらしいこと考えたでしょ。勃ってる」
「ち、違うっ! 違うんだ」
慌てて彼女から体を離して距離を置いた。何が違うのか自分でもよくわからない。
彼女を抱きしめながら不純なことを考えていたら下半身に血液が集まってきてしまった。
つまり、彼女の指摘は事実だ。
「別に軽蔑なんかしてないから大丈夫だよ。氷上くんだって健全な男子なんだから」
「き、君は何の心配もいらない。単なる生理現象であって、君に何をしようとかそういうことではない。
あくまで僕はまだ当て馬の立場だ。その点は十分に理解している」
574 :
9:2009/09/10(木) 05:10:28 ID:ZcKLR9lM
「わたしを抱きしめながら勃っちゃうとか、想われてるってかんじでこっちまでその気になってきちゃう。
でもごめんね、まだ在学中だから本番はできないの。ううん、本番ありなし関係なく本当はそういうこと
一切しちゃだめだけど、氷上くんが絶対に黙っててくれるって約束してくれるなら少しだけサービスしてあげる」
彼女は僕に近づいてくると上目遣いで僕のことを真っ直ぐに見つめてきた。
その瞳は心なしか妖しく濡れているように見えて、体に何かぞくりとしたものが駆け巡った。
両手で数え切れないほどの股がけは許されるが、高校在学中に不純な行為に及ぶのは一切厳禁らしい。
僕には彼女の中のそのルールがよくわからないが、彼女がそう言うならそうなのだろう。
「今は、これで我慢してくれる?」
「……こ、これ、とは?」
彼女は僕の下半身に手を伸ばして服の上からゆっくりと撫で始めた。
既に硬くなってしまっているものの形を確かめるように何度も指で刺激を送ってくる。
「なななななな何を!?」
「だから、サービスしてあげるってこと。あ、恥ずかしいか……。
わたしも恥ずかしくないと言ったら嘘になるし、お互いのために隠しておこうか」
現状について行けずその場に固まっていたら彼女はバッグから布のようなものを取り出した。
何をするのかと思う間もなく、僕は眼鏡を奪われていてそのまま彼女にその布で一気に目隠しをされていた。
その布は頭の後ろできつく結ばれているらしくかなり頑丈に固定されている。
目の前が真っ暗になって、目隠しを外そうとしたらあっという間に手が動かせなくなっていた。
手首まで固定されてしまったらしい。
「待ちたまえ、一体何をっ」
「目隠し。こうしておけばわたしも氷上くんも恥ずかしさ半減」
彼女いわく僕の目を覆って手首を縛っているものは志波君から誕生日プレゼントにもらった
とても長いスポーツタオルらしい。
1枚で頭と手首と縛れるとは一体何メートルあるタオルなのだろうか。
おそらく志波君はこういう目的で彼女に贈ったのではないだろうに、彼女は使い道を完全に誤っている。
しかし何で目を覆われているかはたいした問題ではない。この先何が起きるかの方が大問題だ。
彼女は僕のベルトへと手をかけてためらうこともなく服で隠されている部分を露わにしていた。
「や、やめてくれ……っ」
「見えてないじゃない。恥ずかしがることないよ。こわくないこわくない」
「見えていないのは僕だけで、君には見えているだろう!?」
「大丈夫、氷上くんって色白で肌きれいなだけあってここもすごくきれい。いかにも未使用ってかんじ。
わたしとの実践で使うのはもう少し後だからそれまで童貞は大切にとっておいてね?」
何と反応してよいのやら困る間もなく、突然柔らかくて温くて湿ったような感触が訪れた。
例えて言うなら、まるで軟体動物のようなものが絡みつくような感覚といったところだろうか。
彼女が一体何をしているのか、聞くのが怖いがなんとなく想像がつく。
そういう行為がこの世に存在することは知っていたが、僕には縁がないものだと思っていたあれに違いない。
575 :
10:2009/09/10(木) 05:11:59 ID:ZcKLR9lM
「っ……君は一体何を……っ!?」
「当て馬にして申し訳ないから、そのお詫び」
この世のものとは思えないほど気持ちがよかった。散々何度もしてきた自慰より遥かに、だ。
視界が奪われてしまっている分、その部分に神経が集中してしまって余計に強く感じてしまう。
「き、君、それ以上は……っあ」
「気持ちいいんだ? かわいい。出そうになったら我慢しないでいいからね」
また彼女からかわいいなどと言われてしまった。面白いもそうだが、僕のどこがかわいいのか理解に苦しむ。
僕は全く面白くない人間だし、ましてやかわいくなどない。
しかし今はそんなことを考えるほど冷静でいられる状況ではなかった。僕の中にある感覚は快感だけだ。
気がついたら僕の視界と自由を奪っていたタオルが外されていて、慌てて横に置いてある眼鏡をかけたら、
彼女が涼しい顔をしてティッシュで手と口元に付着した白い液体を処理していているところだった。
今だに何が起きたのか現状が把握できずにいたが、僕は彼女に口でされその結果
我慢できずに達してしまった、それで間違いないだろう。
一瞬とも永遠ともわからないような時間だった。
彼女は手首にはめられている女性物の時計を見ながらくすくすと笑った。
「そんなに気持ちよかった? 嬉しい」
彼女と会うといつも、彼女の手首には僕が贈った誕生日プレゼントの時計がはめられている。
嬉しいことだが志波君からの贈り物も持ち歩いているという事実が、彼女が僕と志波君を股がけしているという
現実を思い出させる。
されている最中、自分の中では時間の感覚が全くわからなかったが、どうやら
彼女の口に含まれてから僕が達するまでの時間はほんの一瞬だったらしい。
一瞬で達するとは情けないような気がするが、彼女は僕を短時間で頂点に導いたことに
どこか満足している様子だった。
「今したことは絶対誰にも言わないでね。ばれたら取締りされちゃう」
「取締りって……誰にだい?」
「CERO委員。高校在学中にいやらしいことしたのがばれたら大変。
本当ならたったの15秒でもいやらしいことしたらアウトだよ。なのに出すところまでやっちゃった。
しかも本命ならまだしも当て馬の方の男にしたなんて言ったら大騒ぎになっちゃう」
「き、君も意外と苦労しているんだな……」
「そう。だから秘密。また氷上くんのエンディング1の卒業後にしてあげるね。それまでは1人でやってて。
付き合うようになったら2人でもっといっぱい気持ちいいことしよう?」
そう言って頬を染めてはにかんだ彼女はかわいかった。
かわいいという形容詞は非常に曖昧なものだが、僕にとってやはり彼女はかわいい存在だ。
彼女と結ばれたら、僕は思う存分彼女と抱き合うことができるらしい。
1人でするのは慣れているから問題ない。
先ほどのほんの一瞬の秘密の出来事を思い出すだけできっと何回もできるだろう。
僕は本当にいやらしいやつだ。しかしそんな僕の未来は明るい。
今の僕のモチベーションを維持できれば、いい当て馬になれるはずだ。
今から、彼女への告白の台詞とそれを断られた時の台詞を考えておかなければ。
僕は派手に振られて彼女は志波君のものになるが、待っていればそのうち僕が幸せになる番がやってくる。
告白を受け入れてもらえる時の台詞も用意せねば。
はじめて彼女を抱く時は何と言ったらいいのだろう。
「童貞の卒業証書、もらってもいいかな」……いまいちだ。
いや、何と言うかを考える前に彼女を抱く時の実践の知識を十二分に予習しておくのが先ではないのか。
彼女が僕の告白を受け入れるのは志波君の後であってまだしばらく待ち時間がある。
果報は寝て待て、というが寝ている場合ではない。
僕には彼女と過ごす幸せな未来に向けてやっておくべきことが山ほどある。
彼女と恋人になるまで時間はあるし、冷静に1つずつじっくり考えて行くこととしよう。
以上でおしまいです。
すごく長くなってしまってすいません。
そして記念すべき573を勃ってるシーンで頂いてしまいゴメンナサイ……w
失礼致します。
神キタ==!!
えろいな〜 氷上君好きだ!
このスレ初心者なんだけど
このスレ的に主人公の女の子って、Sというか
小悪魔というか、そんなイメージになってるの?
まあ、何股もしれっとした顔でやってるあたり小悪魔だよね。
ときメモのシステム丸分かりなメッティに吹いたw
確かにED3の当て馬はかわいそうだよな
面白かったーGJ!
メッティ、ゲームシステムに詳しすぎw
システムわかってるメッティとさらにそれを当て馬がどうとかと言ってるデイジーに吹いたwww
面白かったしエロかったです、GJ!
面白かった!ますますメッティ好きになった。
あと自家製バットwww
>>565 GJ!!
>「僕じゃだめなのか?」にヌゲー萌えた
メッティいい奴すぎて泣けるw
GJ‼また書いて下さいね!
志波君の自家製バットwwww
毎日の素振りで鍛えられて黒光りしてそうだ
>>585 そこでデイジーは美白クリームをあげるわけですね
>>578 このスレ的にじゃなく、主人公は悟郎から(姫子もか?)「天然小悪魔」認定されているし
スタッフからもそういうキャラだと言われている。
竜子からも、わかっていてすっとぼけていると言われていたような。
>>565 GJ
ギャグっぽいのにエロいのがなんかシュールで面白かったw
あるあるネタ満載でワラタw
こういうのもいいね!
GJ!!
すごく面白かったー!
どんな形でもいいからまた投下して欲しいと思ってしまいました
最高すぎます、1stでもお願いしたいです!!
超GJ!!!
GJ!
しかし、この量で連投規制にかからなかったのは何故だろう?
教えてエロイ人
若王子先生お誕生日おめでとうございます〜
と投下する予定だったのですが……
デイジー在学中。
若の呼び名「せんせぇ」
誕生日に繋がるだけのお話で、エロは弱いです。
夏休みが終わって間もない学園内の空気は、まだどことなく浮き足立っていた。
私は入学してからというもの、この時期は、おそらく大多数の生徒たちとは違う意味で、落ち着きなく過ごしていた。
一年目は受け取ってもらえなかった。
立場上仕方ないのはわかったから、物分りのいい生徒を演じて悲しい気持ちを隠した。強いて困らせて嫌われてしまうのは不本意だったから。
二年目は、”僕らの秘密です”って、こっそり受け取ってもらえた。
それだけでも充分嬉しいのに、バッチリ喜んでもらえたし、”お礼に”と、化学準備室でビーカーコーヒーをごちそうしてもらった。
そして、三年目の今日。
始めて、恋人同士として迎えた日。
放課後、先生の部活指導が終わるのを待って、実験器具を有効利用して淹れられるコーヒーの香り漂う化学準備室へお邪魔した。
入室するとすぐ、先生が楽し気に弾ませた声で質問をしてきた。
「9月4日は何の日でしょう?」
自分のことに無頓着な先生だから、去年一昨年と同じく、この日のことを忘れていると思っていた。
「……え? 今年はちゃんと覚えてらしたんですか?」
だから、答えじゃなくって、ついつい質問に質問をかえしてしまった。
「えっへん。すごいでしょ? ささ、今日は何の日か教えてください」
大げさなほど誇らしげに胸を張った先生に、回答を迫られた。
”何”に該当する答えが数個頭を過ぎった。なにせ、前日に”今日は何の日?”を調べたばかりだったから。
ただ、先生が期待している答えはひとつしかないし、当然私だってその答えの日だからこそ、個人的に会う約束を取り付けたんだ。
「今日は若王子先生のお誕生日です。ピンポンですよね?」
「ピンポンです。さすが先生の可愛い生徒さんです。よくできました」
茶化さないで良かった。そんなことしたら、こんな無邪気で可愛い笑顔を向けてもらえないもの。
「ふふっ。せんせぇ、お誕生日おめでとうございます」
「どうもありがとう。覚えていてくれて。先生、嬉しいです」
「大好きな人の生まれた日ですもん。忘れちゃうワケないです。えっと、コレ、プレゼントです。気に入ってもらえると嬉しいです」
「やや、大好きな人から貰うものが気に入らないわけないでしょう。ありがとう、すごく嬉しい」
私の言葉を踏まえて、先生も返してくれた、”大好きな人”って言葉……何度聞いても頬が緩んでしまう甘い言葉だ。
「そうだ、キミにお願いしたいことがあるんだけど、いいかな?」
「もちろん、なんでも……あ、私にできる範囲で、ですけど。なんでもお願いしてください」
「ありがとう」と、大きくて暖かい掌に頬を包まれ、顔を寄せられた。
キスの予感に瞳を閉じた。
「それじゃあ早速だけど、キミが欲しいです。今、ここで」
予感は外れたのか外されたのか。温もりをくれると思っていた唇から紡がれた言葉に目を開いた。
「でも、ここは……」
私たちの居る空間を見回した。先生に求められるのは嬉しくても、直ぐ頷けずにいると、熱い眼差しで覗き込んできた。
「……先生のお願い、なんでもきいてくれるんですよね?」
──できる範囲という但し書きはなかったことにされているのでしょうか。
視線にのみこまれそうで、逸らし瞳を泳がせた。
「今日は、せんせぇの日だから……特別に、なんでも、ききますけど……。でも、ホントに、今日だけですからね」
恥ずかしくて、あまり好きではないけれど、私が上になってしたことは数度ある。
今もそうして、先生の腿の上にまたがっている。
けれど、男の人の中でも長身の部類に入る先生が腰掛けているのは、自身の体に合わせて高さを調節してある椅子だ。
慣用句ではなく、文字通りに、地に足がつかない。
先生の両肩に置いた腕で体を支え、内腿に力を込めてなんとか腰を浮かしては、先生と繋がろうと腰を落とす。
不安定な体勢と緊張で、巧く場所を定められず、先生の熱く膨張しているモノが、私の外で弾かれるように滑り、収まらない。
「ダメです……コレ、難しい、です」
「何事も、成す為の努力が大切ですよ。ほら、がんばって」
穏やかな笑顔に励まされたって、難しいものは難しい。
始めての経験に、とにかく苦戦していた。
「あの、やっぱり……もっと、別の格好、ダメ、ですか……?」
「どうして?」
「だって……さっきから、全然ちゃんとできなくって……」
「や、もしかして挿れる場所がわからなくなっちゃいました?」
そうじゃないってわかってるくせに、笑みを崩さず、私の下腹で熱くなっている亀裂に指を浅く挿れてかき混ぜてきた。
「ほら、ここです。わかります?」
「ひぁっ……それは、わかってますっ!」
この体勢に至るまで、さんざん熱せられるだけ熱せられた体は、先生のイジワルな動きに快楽の炎が煽られて下腹部がぎゅんっと熱くなる。
先生が羽織っている白衣と同色になりそうなほど、掴む指に力が入る。
せめて先生が私を支えてくれるか、自身のモノを私にあてがってくれればもう少し楽にできるのに。
”キミはできる。先生を信じて”と、いつか聞いた言葉をくれるだけで、手伝ってくれない。
それどころか、ついに、先を急いてきた。
「ずっとこのままだと、先生萎んじゃいます」
「うう……」
急かされるまでもなく、私だって先生と繋がりたいし、気持ちよくなってもらいたいし……一緒に、よくなりたい、し……。
片腕だけで自分を支えられるか自信ないけど、”成す為の努力”に挑む。
「……倒れたって……知りませんからね」
口を尖らせた忠告通り、ほぼ全体重を先生の上半身に乗せて片手でバランスをとり、先生のモノにもう一方の手を添えて、先端を蜜で濡れそぼった亀裂にあてがう。
手を添えなくても外れない程度まで、私の中に迎えたのを感じて、先生の肩にその腕を戻した。
ほぐし馴染ませるようゆっくりと腰を上下させ、少しずつ沈めていく。
なんとか、――薄いゴムを挟んででも――先生と繋がると、先生にもたれ掛かったまま、体を支えていた力を緩めて大きく息を吐いた。
後頭部をやさしく撫でられ、耳元で囁かれた「よくできました」の声に、また、蜜が溶けてくる。
難題をひとつクリアした達成感と、先生を受け入れられ褒められた幸せに包まれた。
それからも、先生の”お願い”は続いた。
優しいことも、イジワルなことも、”なんでも”応えた。
頑張った。我ながらホンットーに頑張ったと思う。
既に時計の短針が盤の左側まで進んでいたから、あまりのんびりできないけれど。
先生へのプレゼントに作ってきたカップケーキと、アルコールランプで暖め直したコーヒーで、ささやかなパーティーをした。
「今日は先生のためにありがとう。キミにお祝いしてもらえて、こんなに幸せな誕生日は初めてです」
「私も、せんせぇと二人でお祝いできて嬉しかったです」
「キミが先生のお願いをきいてくれるのって、まだ有効?」
今日は大好きな先生の誕生日。時計の短針が右半分に向かうのはまだまだ先だ。
「……できる範囲で、ですよ」
「来年もまた先生の誕生日をお祝いしてください。一緒に過ごしましょう」
嬉しい。けれど、幸せな今に浸り、思考の外側にあったずいぶん先のお願いに、思わず固まってしまった。
「やや、そんなに難しいかな」
不安そうに尋ねられ、慌てて繕う。
「い……いえ、いいえ。難しくないですっ。せんせぇがご自分のお誕生日を忘れていたって、勝手にお祝いしちゃうんですから」
「うん、先生が忘れていたら教えてくださいね。ああ、その前にキミの誕生日が先に来ますね」
先生がよくとるポーズ――あごに手を添え、その肘にもう一方の手を添えて、私の誕生日に触れてきた。
「今日はいっぱい先生の”お願い”をきいてもらったでしょう? だから、先生もキミの誕生日にお返しします」
「お返し……ですか?」
先生が私に”お願い”したことを思い出す。「キミにもこんな幸せな誕生日を過ごしてもらいたいです。いっぱいおねだりしてくださいね? 先生、キミのいうとおりにしかしませんから」
私のいうとおりにしかしないって断言した先生の言葉を反芻した。
それって、つまり――
「ううっ……それって……あの、えっと……、……うー」
先生の意図したコト、気付かない方がよかったかもしれない。
しどろもどろな私の反応を見て、先生は満足そうにコーヒーを啜っていた。
〜〜〜以上です
〜〜〜ありがとうございました
GJ!!
誕生日につながるということは続きもあるのかな?
楽しみにしてます!!
職人さんエロハッピーをありがとう!
GJです!
PC整理していたら、投下しようとして保存していたのが出てきたので
投下します。
1の(ほぼ)オールスターギャグです。エロ度は薄め。
エロがっつり読みたい人はスルーでお願いします。
599 :
1/9:2009/09/12(土) 22:14:43 ID:5iDJIJvL
ここはある教室。ドアには「数学追試会場。関係者以外立ち入り禁止」と書かれている。
「あぢ〜〜〜」
教室の真ん中で、姫条まどかは机に突っ伏した。通常ならエアコンがかかっている教室だが、
運の悪いことに昼休みが終わると同時に壊れてしまったのだ。
「こんな暑い中で追試なんて、どこの鬼やっちゅーねん」
「暑い暑い言うなよ!余計暑くなるだろ」
イライラを押えきれずに呟くのは、鈴鹿和馬。制服のシャツの第三ボタンまであけているものの、
こめかみから汗が滴っている。
「でも、試験でちゃんとした成績さえとっていれば、ここで追試を受ける必要はないわけですから、
やっぱり自業自得なんだと思います」
控えめに言うのは、守村桜弥。きちんと折りたたんだハンカチで、汗を拭う。
「おっとメガネくん。なんでジブンみたいな秀才がこんなところにおんねん」
「ちゃんと名前で呼んでください。えーと、僕は試験の日、風邪で休んでしまったんです。
幸い最終日だったから、追試は最低限で済みましたが、自己管理できなかったという点では
やはり、追試は妥当なのかもしれませんね」
「それを言うなら葉月、お前だってなんでここにいるんだ?天才クンがよー」
「試験で…寝た」
鈴鹿が後ろを振り向くと、葉月珪はぼーっとした口調で呟いた。
「ほんならほんまもんのアホは俺と鈴鹿だけっちゅーことやんけ」
「一緒にするな!俺は部活でなぁ!」
「俺かてバイトがあんねん!」
「二人とも!静かにしたまえ」
立ち上がりかけた姫条と鈴鹿を止めたのは、三原色。長い髪を掻き分けて優雅に立ち上がった。
600 :
2/9:2009/09/12(土) 22:15:16 ID:5iDJIJvL
「自分の力不足を人のせいにしてはいけないよ」
「み、三原さんはなんでここにいるんですか?」
「ボクかい?ボクは出展した作品がヨーロッパの芸術祭の特別賞に輝いたものでね、表彰式に
行っていたんだよ」
「あの…へんてこな絵か」
「は、葉月くん!キミはボクの芸術を愚弄したね!」
「まーま、落ち着けて。つまり、理由はあれど俺ら追試五人組やん。仲良うしよーや」
姫条が三原をなだめていると、ドアが開いて数学教師の氷室零一が入ってきた。
エアコンの壊れた、男だらけの暑苦しい部屋だというのに、汗一つかいていない。
やはり教会の地下で作られたアンドロイドなのでは…。
「あと五分で試験を始めるぞ」
と、後ろから一人の女生徒が顔を出した。
一同の顔色が変わった。なぜなら、彼女はここにいる五人の男どもが揃って恋焦がれる少女
だったからだ。暑苦しい室内に、ふわりと高原の風が吹き抜けたような清涼感。
「先生、理事長がお探しでしたよ。臨時の職員会議を開きたいって」
「そうか、それは困った。私は試験監督をしないといけないのだが…。そうだ、君、悪いが
私の代りに試験監督をしてくれないか?」
「えっ、私がですか?」
ヒムロッチ、グッジョブ!!五人の男どもの思考回路は完全に一つだった。
「一時半から、一時間ここにいてくれればいい。もちろん、会議が終わり次第交代しよう。
頼めないかな?なお、不正行為があったら君の裁量で最追試の判断を下してもよい」
「…いいですよ。その代わり、バイト代奮発してもらいますからね?」
少女がイタズラっぽく笑う。
「それじゃ、えーと、試験を始めます。教科書などはしまってください」
氷室が教室を出ると、少女は教壇に立ってコホンと咳払いをして、声をかけた。
「みんな、頑張ってね。それじゃ、始めてください」
賑やかだった室内が、いっせいに静まり返り、鉛筆を走らせる音だけが響いた。
601 :
3/9:2009/09/12(土) 22:15:50 ID:5iDJIJvL
(ん〜。早くも詰まってもうたで)
姫条まどかはキョロキョロと周囲を見た。前が鈴鹿なので、カンニングも当てに出来ない。
ふと前を見ると、少女が教壇の横の椅子に座って本を読んでいるのが見えた。
自分たちのいる席より二段ほど高くなっており、短いスカートから投げ出された足は
あまりにも無防備に、姫条の視線に飛び込んできた。
(キレーな足やな。ってあれ?)
少女が無意識に足を組み替えた。その時足の付け根から、ピンクの何かがちらりと見えた。
制服はグレーで、足は肌色。それなのに見えたピンクは、もしかして…。
(あの子、今日はピンクのパンツ履いとんねんな。あとで鈴鹿に自慢したろ。や、アイツも
見てるかも知れへん。あかん!足閉じなさい!)
「…姫条くん、どうかしたの?顔真っ赤だけど」
少女が立ち上がって姫条を覗き込んだ。
「な、なんでもあらへん。大丈夫や、ほんま」
「具合が悪くなったら言ってね。無理はだめだからね?」
そういって微笑んだ少女は、今度は足をそろえて座った。姫条は安心し、答案に向き直った。
602 :
4/9:2009/09/12(土) 22:16:21 ID:5iDJIJvL
(やべえ。全然分からねえ)
鈴鹿和馬のこめかみから汗がだらりと垂れた。暑いからではなく、焦っているからである。
このままだと再追試だ。それは困る。来週は練習試合が控えているのだ。
困り果てて救いを求めるように前に座る少女を見つめた。エアコンが壊れているから
彼女もけっこう汗をかいている。自慢の2.0の視力でよく見ると…。
(げっ。コイツ汗で制服透けてんじゃん!で、ピ、ピ、ピンクのブラ、透けてんぞ!!)
他のやつらに見られてはたまらん!と、鈴鹿は思わず立ち上がって後ろを振り返った。
が、他のみんなは真面目に試験問題を解いている。
「鈴鹿くん、どうかしたの?」
少女が声をかけてきた。近づいてくると、よりいっそう透けているのが見える。
「あ、ああ、暑くてさ!」
「そういえば、さっき先生エアコン治ったからって言ってたよ。つけてあげるね」
ピッとリモコンを押すと、スーッと涼しい風が教室内を旋回した。これでアイツも
汗が引くだろう。他のやつらに見られる前でよかった。鈴鹿は安心し、答案に向き直った。
603 :
5/9:2009/09/12(土) 22:16:49 ID:5iDJIJvL
(うん、順調順調)
守村桜弥は軽快なペースで問題を解いて行く。もともとトップ10の常連で、今回は思わぬ
アクシデントがあったゆえの追試なのだ。真面目に勉強している彼にとって、追試は
そんなに苦でもなかった。と、二枚目の問題用紙が、印刷が悪くてほとんど読めない。
「あの、スミマセン」
手を上げると、少女がやってきた。覗き込むようにして守村を見つめる。
「守村くん、どうかした?」
「あの、問題用紙が薄くて読めないんです。代えてもらえ…」
エアコンの風に乗って、少女特有の甘い香りが鼻腔を突く。守村は眩暈を覚えた。
(こ…これは、僕を陥れるための刺客ですか?罠ですかっ?)
美しい果実は、甘い香りを発散し自分をアピールするのだという。
(可憐な少女だと思っていたのに、君はもう、大人の女性なのですね。ふっ。信じていた僕が
愚かだったということですね)
「はい守村くん、ごめんね、新しいの持ってきたから…て、ど、どうかした?」
「いえ何でも。お手数をおかけします」
(ふっ…僕ももう昨日までの子供の僕じゃない。彼女の香りを知った、大人の男です)
守村はまぶしげに目を細めて彼女を見上げ、彼らしからぬ不敵な笑みを浮かべると、
問題用紙に視線を戻した。
604 :
6/9:2009/09/12(土) 22:17:22 ID:5iDJIJvL
(眠い…)
途中まで解いたところで、葉月珪は大きくあくびをした。こうなると、もう止められない。
エアコンが効いてきて、ちょうど涼しく心地よくなってきた。寝るには最適。
「葉月くん!寝たらダメだよ」
落ちかけた葉月を引っ張りあげたのは、彼女の心地よい声だった。
「目を開けて、しっかり見て。葉月くん、やれば出来るんだから頑張ろうよ」
言われるまま彼女に視線を向けると、大きな瞳が葉月を捉えた。
(大きな、目だな。裏のニャンコみたいだ…)
「まだ明日も追試あるんでしょう?」
(明日…そういや臨月の猫がいたな。明日辺り生まれるかもしれないな)
「やだ、名前も書いてないじゃない」
(名前…コイツの名前と同じにしようか。コイツも猫みたいだし)
「具合悪いの?大丈夫?」
(具合…そういや、足怪我した猫もいたっけ。大丈夫かな)
「保健室行く?」
(保健…保健所っ?)
「保健所になんて行かせないからな!」
突然の大声に、一同目を見張る。われに返った葉月は、何事もなかったかのような普段の
クールな表情を浮かべた。
605 :
7/9:2009/09/12(土) 22:17:51 ID:5iDJIJvL
(ハァ…ボクのミューズはいったいどこにいるのだろう)
早々と解答欄を埋めてしまった三原色は、もだえるようにその身を震わせた。
芸術家の自分が、追試などと!まったくばかげている。
バサァっと長い髪を震わせると、風に煽られ解答用紙が飛んで行ってしまった。
ちょうど見回っていた彼女が拾ってくれ、三原に手渡す。かすかに、手が触れた。
(こ、これは!!!!!)
微かに触れただけで、電撃が体を貫いた。
処女雪のような白い肌。長く細い指は繊細な芸術家のよう。桜貝のような薄いピンクの爪。
触れるとすべすべしていながら、しっとりとした質感もある。
(ボクの求めていたミューズは、彼女だった!!)
「み、三原くん?あの、手…」
少女が困ったように呟く。三原はそんなことはお構いナシとばかりに立ち上がった。
「ようこそボクのミューズ。待っていたよ。今ボクの頭は芸術の神が降りてきたんだ。
こうしちゃあいられない。一刻も早く形にしなくては!」
「だ、ダメだよ!試験終わるまで待って!」
走り出そうとする三原を、少女は慌てて止めた。
606 :
8/9:2009/09/12(土) 22:18:23 ID:5iDJIJvL
(すっかり時間がかかってしまった)
氷室零一は、小走りに廊下を横断していた。臨時の職員会議が思ったより時間がかかり、
試験の残り時間はあと五分を切っていた。ちょうどいいところに出くわし、軽い気持ちで
頼んでしまったが、女子生徒にはすまないことをしてしまった。
「ん…?」
試験会場となっている教室が見えた。廊下側の窓を何気なく覗いて、氷室は目を吊り上げた。
(な、なんということだ!)
全員鉛筆を置き、一心に教壇の横で本を読んでいる少女に視線が釘付けになっているではないか。
しかも、男子生徒の瞳はみなハートマーク状態で、送る熱視線はピンク色だ。
自分は幻覚を見ているのか?瞳が形を変えることはないし、視線に色がつくこともない。
自分が彼女に恋するが故の幻覚だと、第三者がその光景を見たら笑うだろう。
だが氷室は、見ないものは信じないが、見たものは信じてしまうリアリストだった。
「そこまでだっ!!」
びしゃん!とドアを開け、柄にもなく大声で怒鳴る。
静寂が乱され、一同はビックリしたように氷室を見つめた。
「あ、氷室先生お帰りなさい。でもまだ、あと二分時間が残っていますよ」
少女が読みかけの本を置いてにっこりと笑った。
「う…コホン。どうやら私の時計が少々進んでいたようだ」
氷室はわざとらしく咳をして教壇に立った。
607 :
9/9:2009/09/12(土) 22:19:10 ID:5iDJIJvL
「…そこまで」
氷室の声に、ふっと教室内の緊張感が解けた。少女が一人一人にお疲れ様、と声をかけながら
解答用紙を回収して行く。
「追試の結果は明日にでも通達する。最追試などということにならぬように」
回収した答案用紙をまとめながら氷室が言うと、ブーたれた声があちこちから聞こえる。
氷室はそんな声に耳を貸さず、帰り支度を始めた少女に向き直った。
「突然頼んで申し訳なかったな。バイト代を支給することは出来かねるが、私にできる範囲で
お礼をさせてもらえるか?もちろん、学生の本分を超えないような程度で、だが」
…ヒムロッチ、硬っ!五人の男どもの思考回路が一つになった。
少女はやや首をかしげて考えるような仕草をして、そしてパッと花が咲いたような笑顔になった。
「それなら、私、またあのお店でいつものを飲みながら、先生のピアノが聞きたいです」
「また?」(ってことは、何度もあるっちゅーことかいな)
「あのお店で?」(ってことは、外で会ってるってことかよ!)
「いつものを飲みながら?」(ということは、嗜好を完全把握しているということですか?)
「先生のピアノが?」(ピアノ…弾けるのか。数学教師なのに)
「聞きたいです?」(聞かせるほどの腕前なのかっ!)
思春期の男五人のドスの聞いた声に、さすがの氷室もいつもの冷静な表情でいられず、
困ったように何度も空咳を繰り返した。
「ま、まあその件に関しては善処することにしよう。というわけで、解散!」
氷室は解答用紙を小脇に抱え、ダッシュで教室を去って行った。
「えーと、じゃあ、私も帰るね。みんなお疲れさま」
少女は男たちの思惑に何も気づかないようで、最後まで軽やかに笑って帰っていった。
少女が教室を出ると、教室からは残された男たちの咆哮が聞こえてきたのだった。
おわり
>>607 GJ!王子の保健所笑ったw
てんてー自重w
GJ!王子吹いた
>>595 GJ!
ラブラブぶりに萌えたし癒された
若かわいい
>>607 GJ!
賑やかで面白かったです!
>>607 ギャグテイストで面白かった、GJ!
青春ならぬ性春が高校生らしくていいな。
もりりんの不敵な笑みと王子の保健所吹いたwww
>>607 GJすぐるwwwwwwwwww
オールスターキャストでめちゃ楽しめました
特徴とらえててすごいっす
>>607 そこまでだっ!! ワロタwwwww
あーみんなかわいい。
エロなしでも満足満足。ごちそうさまでした!
最近の神投下がとても嬉しい!
皆さん凄いなあ。うまくなるには練習あるのみですね。努力しよう。
556-557の主人公視点投下します。
てんてーご指導タイムまで書きあがらなかった……
(いや書きあがってもおそらく連投で引っかかって投下しきれないけど)
直接的なエロ表記はないしエロ薄いけど強姦、ダークな話なんで注意。
どう考えても今回理事長犯罪者なんで理事長好きも注意。
そんでもって前回ダンディ×主←てんてーって書いたけど
てんてー×主←ダンディ なんじゃないかと思った。
こういう場合どう表記すべきなんだろう。ね。
615 :
1:2009/09/13(日) 16:19:51 ID:0isarPrj
私は自惚れていたのだと思う。
努力の甲斐あって3年になる頃にはテストで一位を逃すことはなかったし、
自分で言うことじゃないかもしれないけど運動会でもクラスの勝利に貢献していた。
「エクセレント。君が氷室学級のナンバーワンだ」
そう言われるのが嬉しくて嬉しくて、尚更私を努力させた。
はじめて氷室先生が「社会見学」という名のドライブに連れて行ってくれた時、すごく誇らしかった。
他にも色んな男の子がデートに誘ってくれるようになった。
理事長という立場の人間ですら私を認めてくれるようになった。
大人の男性からアプローチされる。それは私の自尊心を大いに満たした。
そして……本当に好きな人の、代わりにしていた。
私の本当に好きな人は絶対に自らの立場を崩さない。
私がどれだけ努力しても自分を磨いても、「教師」としてでしか褒めてくれない。
嬉しい反面とてもさびしかった。
だから、その垣根を越えて私を女性として扱ってくれる理事長の言葉が心地よかった。
理事長がホテルの最上階で食事をごちそうしてくれた時も、
こんな年上の人にここまでさせる自分に酔っていた。――嫌な人間だったと思う。
まさか未成年の、まして自分の生徒に手出しなんてできないだろうと高をくくってた。
大人にあこがれていた私はワインを一杯だけおねだりした。飲めもしないのに。
ふらついた足元。支えてくれる腕……私はホテルの部屋に連れ込まれ、そこで犯された。
見かけほどの年齢じゃないけど、それでも私から見たら人生経験豊富すぎるほどの人間。
赤子の手をひねるように私の体は戸惑うほどに翻弄された。
嫌なはずなのに。抵抗できなるほどに。自分の体なのに体が言うことを聞かなくなる位に。
私は好きな相手じゃなくても気持ち良くなれる人間なのだと嫌というほど思い知らされた。
そんなこと知りたくもなかったのに――!
616 :
2:2009/09/13(日) 16:20:27 ID:0isarPrj
何度も何度も指で上り詰めさせられて、反応する体力さえなくなって、そして私は摘み取られる。
その時もわずかな痛みしか与えてもらえなかった。
死ぬほどの痛みを与えてくれたならまだそのほうがよかった。
犯されて覚えたのは快楽ばかり。絶望というのはこのことを言うんだと思った。
「愛している、私のレディ――私だけの薔薇」
どろりとした熱い欲望が私の体の中で吐き出される。
「離さない、もう二度と君が私を忘れられないよう、君が私の体を覚えるまで抱く」
目の前が真っ暗になった。やっと終わったと思ったのに、忌まわしい行為を再開される。
理事長が私の中を何度も何度も行き来する。私が嫌悪感を快感に変えるまで。
それでも、理事長のもので達するのだけは嫌だった。それだけは守りたかった。だけど許してくれなかった。
気持ちだけは抵抗しながらも、限界はいずれ訪れる。
泣きながら陥落した私の体に理事長は心底満足そうな笑みで最後の欲望を放つ。
「やっと私のものになってくれたね?……嬉しいよ」
ああ、やっと解放される。これで逃がしてもらえる。ならそれでもう、いいや。
もはやどうでもよくなった私の意識は絶頂の波にのまれて、途切れた。
それからどう帰ったのかも覚えていない。気が付いたら普通に自分の部屋でパジャマを着て寝ていた。
とても自分に身に起きた出来事だと信じられなかった。悪い夢だと思った。
だから次の日学園で会った時も、普段どおりにしようと努めた。あれは夢なんだから大丈夫。
学園で理事長にあった時も、なんともない顔でそっけなく挨拶して……通り過ぎる。
体に大きく穴をあけられて風がごうごうと吹き荒れている。
そんな私の心中を見透かしてかどうかは知らないが、理事長もあの夜のことなどなかったかのように私に接していた。
私は安堵する。
そう。一夜限りの夢だったんだ。何かの間違いだったんだ。って。
このまま忘れるんだ。うん。きっと、忘れられる。
617 :
3:2009/09/13(日) 16:21:05 ID:0isarPrj
次のテストも、また一位を取った。
ご褒美に氷室先生がまた社会見学に連れて行ってくれた。とても嬉しかった。
車を走らせる先生の横顔を思い出しながら、いけないと思いながら初めて私は自分を慰めた。
あの指で触られたら私、どうなっちゃうんだろう。
そういう時の先生の声は、指先は。スーツの下はどんなふうになっているのかな。
もし先生が私を好きになってくれたら、私をどんなふうに抱くのかな。
先生を思い浮かべてするようになって回数をこなしていくとだんだん指だけじゃ物足りなくなっていく。
その度あの忌まわしい夜を思い出す。首をふってあの快楽の記憶を追い出そうとする。
一生懸命先生を思い浮かべる。先生、先生、先生――
また次のテストが来る。一位をとれば、きっと先生がほめてくれる。
雨が降りそうだけど図書室で勉強していこうかな、台風を口実にすれば、先生も送って行ってくれるだろうし。
今日は先生が見回りの日のはず……最後まで残っていれば、見回りのときに絶対私に気が付いてくれる。
のんきなことを考えながら図書室へ足を向ける。
廊下を歩く私の肩を誰かがつかんでドアの向こうへと引きずり込んだ。
「んっ、うううんっ!?」
無理やり抱きしめられ唇を奪われ、口の中を荒々しく舌でかき回される。
「君がいけないんだ、君が私を狂わせた――」
目の前には、あの夜私を犯した獣の表情の理事長がいた。
618 :
4:2009/09/13(日) 16:21:29 ID:0isarPrj
わかってたけど、そりゃ……わかってたけど。本当は夢じゃなかったって。
もう自分の中に日常はないんだってことも恋をする資格もないってことも。
「姉ちゃんさあ、自覚ないかもしれないけど姉ちゃんって結構な天然小悪魔だぜ?
姉ちゃんにその気はなくても、男はどう思うかわかんねーぞ?
ちったー気をつけたほうがいいんじゃねーの?
……俺が言っちゃいけないかもしれねーけどさ、姉ちゃん結構色気あるんだから」
いつか弟が言っていた言葉を思い出す。
「君がいけないんだ、君が――ここまで私を虜にした、君が――」
そういうこと?なんだそりゃ。あたしがいけないの?
好きな人に振り向いてもらえないから、他の人と遊びに行くのも仲良くするのすらもダメってこと?
たとえば姫条君。いっぱい色んな女の子とデートしてるじゃない!
めんどくさいとか言って葉月君とかさ、たくさん女の子泣かしているじゃない。
なっちんだって好きな人以外の男友達とデートもおしゃべりもしてるよ!
色くんや瑞希もすっごいもててるよ適当に相手したりあしらったりしてるよ。あたしとどうちがうのよ!
誰にも負けないように努力した、その努力を好きな人に認めてもらいたかった。
何であれ一位を取ってやった!先生は褒めてくれた!たくさん褒めてくれた!その結果がこれ?
「ああっ、ああっ、ああああああああっ……」
「ああ、君は私の――私のものだ、誰にも渡すものか、誰にもっ……!」
ええ、私は恋にあこがれてましたよ。
たくさんの男の子が私に好意をよせてくれてるのもうすうす勘ずいてた。
とぼけてちょっと自分のレベルアップと満たされない心の慰めに使ったくらいだよ?
それくらいで私は好きでもない男に何度も犯されなきゃいけないってワケ?
心も体も踏みにじられていいようにされて、気持ち良ければそれでいいとでも言うの?!
そんなわけないじゃない!私はそんな女じゃない!少なくとも、あのときまではそんな女じゃなかった!
私の自業自得なの?何がいけなかったの?誰にでも認めさせる位自分を磨いたのがいけなかったの?
なんで。ならなんでみんなわたしのことそんなに褒めてくれたの?
みんなが私をほめるから、頑張ってるねとか言うから私勘違いしちゃったじゃない!
誰よりも純粋に恋をする誰よりもひたむきな女の子だと思っちゃったじゃない――
ああ知りたくなかった知りたくなかった、本当に知りたくなかった!!
好きでもない男とセックスしても無理やりでもこんなに気持ち良くなれるなんて知りたくなかった!!
619 :
5:2009/09/13(日) 16:21:58 ID:0isarPrj
「なぜ、 」
愛しい人の声が聞こえた気がした。
先生。
大好きな先生の顔が、私を見ているような気がした。
軽蔑。失望。怒り。悲しみ。
様々な顔が一瞬のうちに浮かんでは消える。
先生。なんでそんな顔をしているんですか?
やっぱり私がいけないからですか。
大好きな人の顔のはずなのに、その顔が涙に滲んで溶けて消えていく。
思い出せない。いかないで、どんな顔でもいいから私に先生の顔を見せてください。
お願いだから。後ろを向かないで、いかないで――助けて。
大好きな人の顔が、こぼれる涙と一緒に真っ暗な闇に溶けていく。
そして私も、奈落へ蹴落されまた狂わされる。
望もうが、望むまいが――
今日はここまでです。
どSそうなキャラをどMに書いてみるの楽しそう。
そう思ってSMグッズの名前を調べてたら日曜終わっちゃいました
何やってるんでしょうね私。
おお〜!最近投下が多いので幸せ…エロエロハッピー秋祭りだぜ!などと浮かれていらば、またもや神降臨‼GJでございます
SM用語ってことは!次は壊れたてんてーのターン⁈ち、調教三昧でつか⁉期待して裸で待機いたしております
主人公SIDEキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
ダークなのにドロドロした嫌な感じがしない文章でいいですね、GJ!
先生最萌えなので続きもwktk
すれ違いが切ない…幸せになってほしい。
最後の助けて、で泣きそうになった。
心が痛むけどもっとやれ・・・じゃない間違えた。もっとよ見たいです。
GJ!
理事長萌えなのでどんな形であれ理事長エロが出てきたのが嬉しい
ありがとう GJ!
IKKAKUは警察に捕まればいいよ
りじちょーカワイソス
GJ!
続きが気になる!
一鶴さんの処女にすら痛みを与えないテクすごすw
てんてーもファイト!
最近投下多くて嬉しい、GJ!
上の人も書いてるけど、考えてみたら確かに理事長のテクは凄いといえるwww
てんてーの暴走が楽しみです。
ダンディはあれだ、回数こなせる年じゃないからテクでカバーしてるんだよ!
あと保管庫の人いつもお仕事ありがとう。
あなたのおかげでいつでもよみたい作品読めて助かってます。
理事長sideの話も読んでみたいな
処女でも痛くないなんて一瞬ジュニア用タンポンの如きサイズなんじゃ…とか思った自分は一回死ry
んな訳ねぇよな、経験値とテクニックと愛だよな!理事長は超絶技巧に違いない
いやお前ら、さすがに最初はちょっとは痛がってただろw
「わずかな痛みしか〜」と書いてあるぞw
ダンディsugeeeなのは間違いないが…そうかポーツピックの可能性もあるか
弟サイズが標準だと思っていた主人公が
てんてーのターンで真実を知るわけですね、わかります
>>614 GJ!
なんつうか、引き込まれるな
ダンディにも主人公にもてんてーにも大いに萌えた
続きも楽しみにしています
ダンディ好きとしては、超絶技巧派。
だって、ただでさえイラネとか邪魔とか言われてるから、
それくらい夢を見たい・・・。
合間投下失礼します。
理事長×須藤瑞希の異色カップルです。無理やりではありませんが、ラブなし破瓜もの。
エロはファンタジー込み、ということで、須藤が世間知らず過ぎます。あと、両方キャラ崩壊。特に須藤。
GS世界観を大事にする方、ドリーム展開苦手な方、リアリズムを追求する方、および、異色カップリングがダメな方はどうかスルーを。
あのコはこの世でたった一人、ミズキみずからお友だちにふさわしいと認めてあげたコ。お買い物だってお供させてあげたし、メールの交換だって、してあげた。
そんなことまでしてあげたのは、あのコ一人だけだったのに。
どうしてミズキの言葉にさからうのよ! あやまったら許してあげようと思ったのに!
好きな男の子が同じだったら、向こうが引くのが当然でしょう?
恋ってなに? 友だちってなに? わかんない。もう、疲れた。
イライラをボールにぶつけたいのに、こんな日に限って部活もお休み。
「おや。須藤くん。どうしたの、そんなに足音を立てて歩いて。レディらしくないよ?」
廊下でわたしに声をかけてきたのは、天乃橋のおじさまだった。
「ねぇ、おじさま」
理事長室に招かれたわたしがそう呼ぶと、おじさまは苦笑した。
「瑞希ちゃん、いや、須藤くん。あのね、ここは学校だよ。理事長と呼んではもらえないのかな?」
「だって、おじさまはおじさまじゃない」
「はは、君にはかなわないね、やっぱり。じゃあ、この部屋の中でだけは、僕はおじさまだし、僕も君を瑞希ちゃんと呼ぼう。いいかな?」
わたしはこくんとうなずいた。
天乃橋家と須藤家といえばこの小さな町ではなかなか名の知れた家柄で、古くからのつき合いがある。
わたしはこの天乃橋理事長を、おじさまと呼んで育った。いくらここが学校でも、今さら、『理事長』だなんて呼ぶのは気恥ずかしい。
「ところで、瑞希ちゃん」
「はい?」
「さっきはずいぶん腹を立てていたようだけど、なにかあったのかい?」
『なにか』はあった。だけど、どこから話していいやら。わたしはあまり説明に慣れていない。
わたしの欲しいもの、やりたいこと。それらは今まで、ほとんどの場合は先回りで差しだされてきた。だからうまく言えなくて、わたしは質問に質問で答えた。
「ねぇ、おじさま。おじさまは独身よね? 恋ってなさったこと、ある?」
「…恋、ね。瑞希ちゃんはどうかな。恋、してるのかな?」
おじさまも質問で返してくる。
「もう、ミズキの質問に答えて! 教えて、おじさま!」
すると、おじさまは遠い目で窓の外を見て、小さくつぶやいた。
「恋ね。私にはそんな話、昔のことすぎて思い出すこともできないよ。瑞希ちゃん、もしよかったら君の話を聞かせてくれないかな」
おいで、と手招きをされたから、わたしはおじさまの膝に滑り込んだ。
「おじさまにこうされるの、久しぶり」
「うん。久しぶりだね。瑞希ちゃん、重たくなったね」
「…! おじさま、レディに向かって失礼よ!」
「ハハ、これはこれは。失礼しましたお嬢様。だけどね、あまりにも久しぶりで…。君をこうして膝に抱くのは、どのくらいぶりかな?」
「うーん、そういえば五年ぶりくらいかも?」
わたしが答えると、おじさまは目をほそめた。
「…そうか。もうそんなになるのか。そうだね、あの小さかった瑞希ちゃんがこうして私に恋を聞く。うん。感慨深いね」
「おじさま、ちょっとヘン」
「変……かな? …そうかも知れない。君をこうして膝に抱いていると、なんだかおかしな気持ちになってきたよ」
「おかしな気持ちって?」
「…瑞希ちゃん、恋がわからないなら、私が教えてあげようか?」
「おじさまが?」
「そうだよ、嫌かな? レディ?」
おじさまはそう言うなり、いきなりわたしの唇をふさぎはじめた。
「ふ…あ…。なに……? や…。や! おじさ…」
おじさまの指が、わたしのスカートの下でうごめく。キスで呼吸を封じられてしまったから、わたしの頭の中は苦しくてもう真っ白。だけど、不思議と逃げたい気持ちにはならなかった。
こんなに苦しい思いをさせられているのに、なぜか、おじさまにすべてを任せてしまいたい気持ちのほうが大きいような気がする。
「瑞希ちゃん…。瑞希ちゃん…」
おじさまの熱っぽい声が、わたしの耳を浸してゆく。
「ん…ぁ、おじ…さ……」
おじさまの指が、下着の脇から入ってきて、そっとわたしの中心に触れた。とたんに、体の真ん中にキュンっとした得体の知れない刺激が走る。
びくんと反らした背中を、おじさまのもう片方の手がしっかりと支えてくれた。
「瑞希ちゃんもここが感じるんだね…? もうすっかり、一人前のレディだ」
どことなく嬉しそうにおじさまがささやくから、耳にお髭があたるのがすぐったくてわたしは身をよじる。
すると、おじさまは体勢を変えて、押さえこむようにして、真剣な瞳で聞いてきた。
「瑞希ちゃん、嫌?」
「……? ん…なんだか、苦しいけど、気持ちいい…」
「そう、良かった。なら、最後までするけどいいかな?」
「?」
「ソファーに行こうか」
おじさまに抱きかかえられると、ふと、まだ素直だった頃の小さな自分を思いだした。だけど、その記憶はすぐに遠く、去っていった。
「君たちの年ごろの女の子のここは、生まれたてのサクランボのようだね。口に含んだらはじけてしまいそうだ。少し、恐いね」
おじさまはわたしの胸を裸にして、サクランボの種から果肉をむしゃぶりとるかのように、先端の部分をこまかくやわらかく、舌の表面で味わっている。
「ん…おじさま…」
胸をもてあそばれているのに、おなかの底がじんじんしびれる。不思議な感じ。自然と腰が左右に動く。
「瑞希ちゃん、どうしたんだい…?」
「なに、が…」
「……ふふ、腰が動いてるよ。はしたないレディだ。待てないのかな?」
「え、待てない、って…」
「これが、だよ」
おじさまは、ゆっくりとわたしから体を離し、そしてズボンのベルトに手をかけた。
わたしは、呆然としておじさまのほうをぼんやりと見ていた。
「……そんなに見られると、照れてしまうね」
「おじさま、何をなさるおつもりなの?」
「…ハハ。瑞希ちゃんがあまりにも一人前のレディなもんだから、私のここが窮屈になってね」
「?」
「さあ、ここにキスしてごらん」
目の前に差しだされた、男性の器官の形にすこし驚きながらも、わたしはきっぱりと拒否だけはした。
「? おじさま、そこはキスするようなところじゃないわ。男性が、おしっこをするところでしょう?」
わたしのそのひと言を聞くと、おじさまは眉根をひそめて困ったような顔をした。
「瑞希ちゃん…。君は…」
「なあに、おじさま?」
「もしかしてまだ、子どものままなのかい?」
「おじさま、失礼ね! もう十七歳です。立派なレディよ。来年にはパリィの社交界にだってでるんですからね!」
わたしが言うと、おじさまは小さなため息をついた。
「いや、その、そういう意味じゃなくて、だね。男女が、裸になってするようなことを知っているのかな?」
「?」
「その、だね。君たちの年ごろなら、友だちと、そういう話しをしたりするもんじゃないのかね?」
「……友だちなら、いないからいいの」
おじさまは急に優しい瞳でわたしを見つめた。
「レディ。学園生活は楽しいかい?」
「……楽しかったわ、さっきまでは」
「それは、どういうことかな?」
「…さっき、お友だちとケンカしたの。ミズキ、一人になっちゃった」
「で、ミズキちゃんは、そのお友だちのことはもう嫌いになったわけだ?」
「……」
「その顔は、仲直りしたい、って顔だね? 瑞希ちゃん、君から素直になってごらん。すると、きっと仲直りできるよ?」
「…素直に…?」
「そう。素直に、だ」
そう言いながら、おじさまはわたしのおでこにキスをした。まるで、昔、絵本で見た王子様が、お姫様にするみたいにして。
それにしても、王子様とお姫様にしては、わたしたちの格好はなんだか滑稽だ。
おじさまはズボンのベルトをはずしかけてわたしに覆いかぶさっているし、わたしといえばおじさまに上半身を裸にされている。なんだかちょっと不思議な感じ。
とりあえず、素直に、か。わたしの今の気持ちは…
「ねぇ、おじさま、さっきの続きをして欲しいの」
わたしが言うと、おじさまはすこしひるんだように身を引いた。
「…ずいぶん、突然だね?」
「だって、おじさまが素直になれって今、おっしゃったんじゃない」
「それはそうだが…本当に続きをしてもいいのかい…?」
「そう、続きよ。ミズキ、なんだかとっても気持ちがよかったの。なんだかね、おじさまに胸をくすぐられていると、嫌なことをすーっと忘れられそうな感じ。ねぇ、おじさまさえお嫌じゃなかったら続きがして欲しいの。ね、お願い」
わたしがそうお願いすると、おじさまは意を決したような顔で、しっかりとうなずいた。
「わかった。瑞希ちゃん。私が気持ち良くさせてあげよう。だから、私の言うとおりにするんだよ?」
「いいわ」
「じゃあまずは自分で下着をとってごらん。ああ、スカートはとらなくていい。下着だけだ。そして、足を大きく開いて。ああ、そうだ。素直だね。瑞希ちゃんは胸がよかったのかな? でもね」
直後、おじさまはわたしの足の間に顔をうずめた。
「きゃ…っ!」
そこに走った衝撃は、生まれてはじめて感じるような心地よさだった。あまりに心地がよすぎて、思わず膝を閉じそうになった。だけど、おじさまの手でしっかりと左右に開かれて、閉じることはできなかった。
「瑞希ちゃん、君はほんとうに立派なレディになっているよ。こんなにきれいな薔薇のつぼみは見たことがない。私も驚くほどだ」
おじさまが『薔薇のつぼみ』と呼びながら執拗に舌でもてあそぶのは、わたしの体の真ん中の一部分だけだった。そこだけを集中して攻められると、尾てい骨の底から得たいの知れない熱がせり上がってくる。
「ん…おじ、おじさま、ちょっと… ちょっと、お願いです、顔をあげて……!」
あぁ、だめ。このままだと、その…。変な感じ…。
「おじさま、おじさま! なにかおかしいの。ねぇ、おねがい! ちょっと、ダメ!」
どんなにお願いしても、おじさまはやめてくれない。おじさまの熱くてやわらかい舌が縦横無尽にわたしの薔薇のつぼみのまわりを這うと、胸の先が焼け付くように熱くなる。
わたしは、知らず知らずに自分の手のひらで自分の胸を強くつかんでいた。
「っ……。おじ、さま…。たすけて…!」
おなかの中で、熱をもった風船がふくらむみたい。そういえば、ほんとうに小さな頃、近所の男の子たちがカエルのおしりにストローを突っ込んで、おなかをふくらませる遊びをしていたっけ…。
ああ、あんな感じ。もう、ダメ。はじける…!
その瞬間、全身から力が抜けた。涙もいっぱいでていた。もしかしたら、声もたくさんあげてしまったのかもしれない。
こんなに恐くて気持ちのいいことははじめて。嫌なこと、全部忘れちゃったみたい。
「おじさま…」
息をあらげながらおじさまを呼ぶと、おじさまはようやく足の間から顔をはなして、カフスで口をぬぐっている。
見ると、おじさまのお髭がしっとりと濡れてまとまっている。
(まさか、おもらしをしたとか!?)
あわてて下半身に手をやると、あきらかにお小水じゃない生ぬるくてぬるぬるした粘液がたくさんこぼれていた。
「瑞希ちゃんは感じやすいんだね。こんなに濡らして」
「あの、おじさま、これ、わたしが…?」
「そうだよ、瑞希ちゃん。君がね、私をほしがってくれた証拠だよ」
おじさまはそう言いながら、覆うようにしてわたしを抱きしめてきた。
「行くよ?」
「……え?」
「大丈夫。ちゃんとよくしてあげるから」
「なに…?」
足の間につるつるとした固い物が往復をしているのを感じた。
「これだけ滑れば、もう平気だね。ちょっと痛いかも知れないけど、すぐに慣れるからね」
その固いものが、一カ所でとどまった。
そして、わずかずつ、わたしの体の中に進入し始めている。
わたしは思わずおどろいて腰を引いた。だけど、おじさまの両方の手のひらがヒップの下をものすごいちからでつかんでいたから、逃げることはかなわなかった。
とたん、腰に衝撃が走る。
「あっ、あ…おじさま、いた…っ」
さっきまでの心地よさはどこへやら。今は体をはんぶんに割かれるような苦しみしかない。おじさまが腰を押しつけてくるたび、わたしの体は悲鳴を上げる。
「瑞希ちゃん、だいじょうぶ。私に任せて。恐くないよ」
おじさまはそう囁くけれど、恐いとかじゃなくて、とにかく痛い。
「痛い、痛いわ、おじさま…!」
「少し我慢してごらん。大人なら、我慢できるはずだよ?」
そう言いながら、おじさまはわたしに痛みを与え続ける。なにがどうなっているのかよくわからない。
状況を把握しようと少し身を起こしてtおじさまがおしつけてくる腰の辺りを見ると、わたしとおじさまがつながっているのが見えた。
「……!? なに? なにしてるの、おじさま!」
「セックス、だよ」
「セックス…?」
「そう。こうして、男女がつながること。瑞希ちゃんにも私たちがセックスをしているのが、見えてるだろう?」
「……」
おじさまが濃い息を吐きながら、わたしに腰をおしつける。
その吐息を聞きながら、『セックス』とやらをながめていると、なんだか、体の奥が熱くなる。
そして、ほどなくして痛みにも慣れたころ、おじさまの動きによってはものすごく気持ち良くなる瞬間があることに気がついた。
「あ、あっ、おじさま…」
「…ん、瑞希ちゃん、ここがいいんだね?」
「あっ、ん…。おへその、奥…。きもちイ…」
「瑞希ちゃん、君はほんとうに素直で可愛いレディだよ」
わたしだって痛いけれど、おじさまはもっともっと苦しそう。おでこに汗をためて、みけんにしわをつくって、一生懸命になっている。
「…おじ、さ……」
突然おじさまはわたしの肩をぎゅうううっと強く、抱きしめてきた。
「瑞希ちゃん、瑞希ちゃん、私は、もうダメかもしれない」
「えっ、おじさま、だいじょうぶ?」
「…はは。ごめんね、瑞希ちゃん。ちょっと、ラストスパートをかけるけど、いいかい?」
おじさまはそういうと、わたしを抱きしめていた両腕をはずして、上半身をソファの上に起こした。
そして、わたしの上半身はソファに寝かせたままで、ものすごいちからで腰を押しつけはじめた。おじさまが、腰を引いたと思えば押しこんでくる。おじさまの左の指がわたしの右の胸の先に。そして右の指は足の間にあった。
あいかわらず、痛いことはいたいけれど、もう、痛みなんてどうでもいいくらい気持ちがいい。
あ、あ…! また、なにかおかしな感覚が近づいてきた……!
「お、おじさま、ミズキ、へん……!」
「瑞希ちゃん、私もいくよ」
「ああ、おじさま…! だめ! だめ……!」
おなかの底からわき上がってきた強い力がわたしをぐっと飲み込んでいった。
信じられないほど、気持ちがよかった。
「悪かったね」
おじさまはわたしにそんな風にあやまるけれど、どうしてあやまられるのかがわからない。
少しは痛かったけれど、でも、とにかく『セックス』はとても気持ちがよかった。
おじさまがわたしの下半身をぬぐってくれるたび、白いティッシュは赤い薔薇色に染まる。
「おじさま、どこかお怪我をなさったの?」
わたしが聞くと、おじさまは笑った。
「私の血じゃないよ」
「え、じゃあ、ミズキの血?」
「そう。血を流したのは瑞希ちゃんだよ。でもね、怪我をしたわけじゃないから安心しなさい」
「…ヘンなの」
「変だったのは私のほうだがね。でも、瑞希ちゃん、君、ほんとうに可愛くて素直なレディだよ」
「そうかしら?」
「そう。素直だ。そのケンカしたお友だちにも、素直な君を見せればいい。そうすればきっと、仲直りできるよ」
「そう……」
ふと窓の外を見ると、わたしの大好きな男の子がおじさまの薔薇園のまんなかで、一心不乱に花をスケッチをしているのが見えた。
不思議と、もう、どうでもよかった。
あんな子、もう彼女にあげちゃってもいい。そしたらまた、元通りにお話できるようになるかしら?
あ、それよりいいこと、思いついた。
あのコにも、おじさまにこれ、やってもらおう。少し痛いけど、なんといっても気持ちいいもの。
きっとあのコはミズキに感謝するわね。ミズキがリップミラーをあげた、あのときみたいに!
「ねえ、おじさま、今度、その子を連れてきてもいい? これ、おしえてあげたら、きっと喜んでくれると思うの!」
わたしが聞いてもなぜだかただ、おじさまはこちらを見て笑っているだけだ。
【END】
また投下キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
いや最近ほんと投下多くて嬉しいな、GJ。
瑞希サマ可愛かったです。
>>639 gj!!
初めて読むカプリングなのに各々のキャラらしさが活きててsugeeee!
ミズ吉が可愛すぎる
それと「おじさまの濃い息」がリアリティありすぎてわろたw
紳士でエロい理事長もよかったです
また投下お待ちしてます
GJ!
ダンディエロいな
有沢や藤井を食うダンディも見たいw
異色カプ?むしろ望むところだ、GJ!
そして投下が続いて嬉死にそう
自分の中で理事長のキャラがどんどん変態という名の紳士になっていくw
みんな、紺野のこともたまには思い出してあげてくださいね
おいしくいただきましたGJ!
理事長エロイw
おじさまって呼び方がまたイイ!
理事長ファンだから最近理事長多くて嬉しい!
投下が多くて盛り上がっててここを見るのが本当楽しみです。
職人さんたち、ありがとう!
自分も異色カプでも大変美味しく頂きました派でつ。ご馳走様、GJですた!
お嬢の瑞希だけでは飽き足らず、ガリ勉有沢→ギャル系藤井→おっとり紺野と女子生徒次々食べ放題!超絶技巧派かつ鬼畜変態紳士な学園長⁈…エロゲで主役張れるぞ!頑張れ一鶴!
理事長立場利用しすぎだろw
なんて素敵な変態紳士かいいぞもっとやれ
今まで水面下にいた(と思われる)理事長好きがたくさん出てきて嬉しい。
ちょうど変態ではない素敵紳士理事長妄想してたとこだ。
うまくまとまったら投下させて頂きますわ。
GJです。
ダンディも好きなので投下増えて良かった。
ちょっと前のてんてーSIDE続き見たいです。
楽しみにお待ちしております
圧縮に備えて保守
それでこのザマよ でググれ
>>651 皆さん知っててスルーしたか知らなかったのか逆にこっちがききたかった。
ネタでも入れなければ暗すぎるかなと思って入れたセリフだったので
突っ込んでくれてかえってホッとしました。よかった気づいた人いた。
653 :
天童×主人公:2009/09/20(日) 22:17:57 ID:/ONZAK/g
天童×主人公投下します。
卒業後設定。エロス描写は少なめです。
「うーん…ちょっとよろしくない、ね」
一流大学のカフェテラス。
大きく順位を落としてしまった模擬試験の結果を前に困った様な顔であいつが見上げてくるので、
俺はただ溜息で返事を返すしかなかった。
「今回調子悪かった?」
「…う、ま、まあな」
ホント情けねえ…。
俺たちの間にはわりと最初から受験という大きなハードルが合って、それは恋人同士になっても変らなかった。
あいつは見事一流大学に合格、そんでもって俺は予備校生。
朝から晩まで勉強勉強で、月一のデートすらあいつの通うキャンパス内で赤本片手に数式を語り合うだけ。
以前の俺からすれば苦行のような生活だが…全部一からやり直すため、
そして何よりこいつと同じ場所で同じ時間を過ごせるためなら何でもない。
そう思えばいくらでも頑張れる…はずなのに。
順調に右肩上がりだった成績がなぜかここに来てうまくいかなくなっていた。
理由は何となくはわかってるつもり、なんだけどな。
ちらりと目の前に座る彼女を見つめる。
654 :
天童×主人公:2009/09/20(日) 22:19:54 ID:/ONZAK/g
卒業式の日に好きだと言ってから季節はもう夏になった。
そこらへんのカップルがイチャイチャ盛り出す季節だ。
なのに、俺たちときたらいまだに手を繋いでキス止まり。
そりゃさ、受験控えてる大事な時期だっていうのは俺が一番わかってる。
もし一歩踏み越えちまったら、ズルズルなしくずしになる自信だけは志望校100%受かる方よりあるし。
だからって大人しく指くわえて我慢してられる程大人にもなりきれず、前ほど勉強に心血注ぐのも辛くなりつつあって。
そんな中途半端さは容赦なく焦りになって追い詰めてくる。
自分で自分の首を絞めるってまさにこういう事なんだと思い知らされた。
「ん?どうかした?」
「べ、別に。何でもねーよ」
…やべえ。勉強モード勉強モード。慌てて背筋を伸ばす俺。
「? じゃあ間違った所見直そうか」
そう言ってぱらりと落ちた髪を耳にかき上げて問題用紙に目を落とす。
お、ちょっと胸元開いたサマーニットから谷間見えそうじゃね?
…なんて、性欲に負けて思わず身を乗り出したところで聞き覚えのない声が俺たちにかけられた。
「あれ、久しぶり」
「あっ!――くん!」
655 :
天童×主人公:2009/09/20(日) 22:22:45 ID:/ONZAK/g
そこに立っていたのは全く見覚えのない同年代くらいのヤローだった。
その口ぶりからどうやらあいつの知り合いらしい。
俺がいる事を忘れたかのように仲良く話す二人。はば学を訪れる度に感じた、あの何ともいえない疎外感を思い出す。
そうだよな。俺が必死で勉強してる間にも、あいつはあいつの世界があってそこに住んでる。
今更考えたってどうしようもねえけど…もしあの時携帯を無視して試験を受けていれば、ちゃんと合格出来ていれば、俺だって今頃…。
「なんか邪魔みたいだし、帰るわ。俺」
言いようのないいたたまれなさも限界になって、俺は席を立つ。
背中越しに俺の名を呼ぶあいつの声が聞こえたが、何となくその声に苛立ちを感じてわざと聞こえないフリをした。
…どこまで歩いたのか。
あいつの案内なしじゃ勝手のわからないこの建物で間抜けにも迷ってしまったらしい。
がらんと人のいない廊下は冷たく、どこからかひんやりとした本の匂いがする。
途方にくれていたところで、聞き覚えのある足音が近付いてきた。
「よかったぁ。天童くん、ここにいたんだ…」
走り回って俺を探していたのか、あいつは胸元に手を当て大きく呼吸するとにっこりと笑った。
「…んだよ、俺帰るって言ったろ」
「もう。まだ今日の勉強終わってないよ?」
「アイツと仲良くデートしてればいいじゃねえか」
つい口をついて出た俺の言葉が、アイツの表情を瞬く間に曇らせる。
「ち、違うよ…。――くんとはただの高校からの友達で、同じ講義受けてるだけで…」
「俺といる時くらい、俺のことちゃんと見ろよ」
656 :
天童×主人公:2009/09/20(日) 22:24:39 ID:/ONZAK/g
あいつを壁際に押し付けてキスをする。驚いたように息を呑んだのを見計らって、舌を滑り込ませた。
逃げられないように腰に手を回して、何度も何度も角度を変えて貪るように口付ける。
こんなキス、きっとこいつはまだ知らないはずだ。
「…っ、…い…やぁ…」
呼吸する為に一瞬離れた唇から小さく漏れた声をまた無視する。
何やってんだよと冷めた目をしてる自分がどこかに見えた気がしたが、今の俺には止められるはずもなかった。
何だか全部こいつに受け止めてもらいたいような、許してほしいような複雑な気分だ。
そのまま降ろした右手を服の下に潜らせ、脇腹に手を這わせる。
押さえつけた身体がびくりと強張る。初めて直に触れる肌はすべすべしていて温かった。
ちらりと表情を窺うと流れる髪の艶やかさや、しかめられた眉や、声を殺して耐える唇の震える様子や、
とにかくそんな表情のすべてが目に飛び込んできて、こいつに対するどうしようもない独占欲が湧いてくる。
「そういう顔もできんのな」
きっと俺のまだ知らない部分もたくさんあるだろうけど、こんな顔を見れるのは俺だけなんだと思いたい。
少なくとも、今この瞬間だけは。
再び唇を重ねると同時に、今度は手を伸ばしてブラ越しに胸に触れた。
これ以上ないくらいあいつは身体を硬くして、逃げるように身をよじらせるが構わず手を沈み込ませた。
胸全体を包み込むようにして揉みしだく。指先からどくどくと心音がダイレクトに伝わってくる。
さっき触った脇腹と違って、そこは明らかに柔らかく熱い。
657 :
天童×主人公:2009/09/20(日) 22:27:43 ID:/ONZAK/g
続けていたキスを止めてようやく唇を離すと、口の端から溢れた唾液が首や胸に落ちた。
俯いた視線は決して俺を見ようとはせず、その瞳には涙がたまっていた。
「やだっ…。こんなの、やだよ…っ」
そう言って両手で顔を覆って泣き出した。
その泣き顔を見て初めて、俺は自分の気持ちを押し付けているだけのひどい事をしてたんだと気が付く。
「…悪かった。最低だ、俺」
ぎこちない手つきで乱れた服を直してから、少しでもこいつを泣き止ませようと、そっと抱きしめた。
壊れ物を扱うように、優しく宥めすかせるように背をなでる。
「ホント、ごめん。もうしないから。だから、泣くなよ」
腕の中の彼女がしゃくり上げながら小さく頷いた。
少しだけ上向いた頬を撫で、指で涙を拭う。
それから額と瞼と頬に何度もキスを落とすと、くすぐったそうな声が漏れた。
よかった、やっと笑ってくれた。
「天童くん、慰めるの上手だね」
「そりゃま、ケンカするのと慰めるのは俺の十八番だからな」
ふふっと小さく笑うと俺の背にするりと両手が回る。
「…天童くんが、焦ってるの何となくわかってた。
私も覚えがあるもの。勉強、上手くいかない時はつらいよね」
…俺が焦ってたのはそれだけじゃないんだけどな、という野暮ったい言葉はあえて黙っておこう。
「だから、そういう時は相談してほしかったな。だって彼女だもん、わたし」
「…そっか、そうだよな」
「それに、焦らなくてもわたし待ってるから。もし、次の受験が駄目でもその次が駄目でも待ってる」
「俺、そんな何浪もするつもり、ねえけど…」
「私も留年してまでは待てないから。だから、あと半年一緒にがんばろ?今度こそ、絶対に合格!」
658 :
天童×主人公:2009/09/20(日) 22:30:33 ID:/ONZAK/g
俺の彼女は俺が思ってた以上に出来た彼女だった。
自分の事ばっかで余裕なんか何もないこんな俺の事、こんなにも考えていてくれてる。
だからこそ俺はこいつの期待に応えなきゃならねえし、もう二度と傷つけたくないと思う。
「じゃ、勉強の続きしますか、先生?」
「よろしい。じゃ、今日の罰として問題集30ページ追加でやってもらいます」
思わず顔をしかめた俺を見てまた笑うと、それから、と小さく呟いて。
ほんの一瞬だけ背伸びをして、温かいものを唇に触れさせた。
それがあいつからしてくれた初めてのキスだってのに気が付くのに、ちょっとばかり時間がかかった。
「いつも頑張ってるから、ちょっとだけサービス」
ぼけっと突っ立ってる俺に真っ赤な顔でそう言い残すと、踵を返して歩き出す。
じゃあもっと頑張ったら更なるサービスを期待してもいいんだよな?
緩まずにはいられない顔を何とか取り繕って、小さな背を追いかけた。
少しでも、あいつに近付けるように。
了
++++++++++
以上です。
天童の戦いはこれからだ!(受験と性的な意味で)
天童キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
GJです!
最後の、自分からキスした主人公の表情と、顔が緩んでる天童の表情とを妄想してニヤニヤした。
二人とも可愛いですなあ。
初体験有りの続編も読んでみたいです。
連休中にイイものが見れました。
職人さんGJです。
やっぱ天童はいいねえ、性的な意味で次回ご期待してますw
天童GJ!
大学受かったら濃厚なサービスが受けられると思えば大学合格なんて軽いものだ!
がんばれ天童、負けるな天童
>>556-557の理事長side投下します。
理事長が大変かわいそうなことになっているのでご注意ください。
主人公がぶっ壊れているのでご注意ください。
強姦話でダークで救いがない話なのでご注意ください。
今回はネタ入れてません。暴力注意。暴力描写があるくせにエロ描写はないです。
再度言いますが今回理事長が大変かわいそうなので気を付けてください。
662 :
1:2009/09/21(月) 22:22:02 ID:gjbnNYub
初めて会ったとき、私は彼女のことを見て
童話の中から抜け出したお姫様のようだと思った。
咲き誇る薔薇の中にたたずむその姿は、これから咲き誇るであろう大輪の薔薇の蕾を思わせた。
成長し花開いていく姿をいつしか私は眼で追いかけるようになっていた。
彼女が私に微笑みかけ、私の名を呼ぶたびに私の心は年甲斐もなくときめいた。
老いらくの恋と呼び、笑うならそれでいい。私は確かに、もう恋をするには若くないのだから。
私がもう少し若く生まれていたなら。彼女がもう少し大人のレディであったなら。
……いや、よそう。私は彼女という稀有なレディの成長をこの目で見守ることができるのだから。
そう思い首を振る。だがしかし、彼女への思いは消えてくれない。
恋とはこんなに切ないものだったろうか?
思春期のような心の高ぶりは私を大いに戸惑わせた。
庭園の手入れをするたびに、私は彼女を目で探してしまう。
彼女の周りにはいつも人がいる。誰もがあこがれ、誰もが手元に置きたくなるであろう薔薇。
その花が常に真の笑顔を向ける相手は、私ではないことを知っていた。
彼女も年頃の女性だ。恋を知るのは当然だ。そう思えば、あきらめがつく。
だがその相手が私によく似た立場の男性であると気がついた時、私は得も知れぬ不快感を胸に抱いた。
氷室零一。
わが学園の教師であり、彼女の担任でもある人間。
彼女くらいの年齢の頃に年上の男性に憧れることはままあることだ。
まして彼は容姿淡麗、厳しくも公平であり、厳格すぎるきらいはあるが生徒への受けも悪くない。
誰もが、彼を誰よりも誠実に教師であろうとしている姿を認めていたからだ。
私もその時までは大変好感のもてる相手だと思っていた。
663 :
2:2009/09/21(月) 22:22:58 ID:gjbnNYub
はっきり言おう。
私は悔しかったのだ。同じ「年上で教職員」なら、どうして私ではなくあの男を選んだのかと。
厳格に教師であろうとし、私情を持ち込むことを絶対にしない冷徹な男がよくて、
誰よりも紳士であろうとしているが、はっきりと彼女に好意を示している私ではだめなのか?と。
年齢の差が氷室君よりもありすぎるから?氷室君よりも普段の距離も離れ、立場もずっと上だからか?
そんな問題ではないとわかってはいてもこれほど早く生まれたことを後悔したことはなかった。
理事長であるという自分の身分を後悔したのも初めてだった。
父からの思いを継ぎ、生徒の今と将来を見送っていく。
理事長という重役を背負うには私はまだ若く、見た目だけでも役柄相応の見かけやふるまいを要求される。
侮られるのが悔しくて誰よりも紳士になろうとした……たとえ老けてると言われようとも。
私にとっては自らの役目を誇りに思っていた、だから気にはしても些細なことでしかなかった。今までは。
だが誇りに思っていたその役が今は重荷にしか過ぎない。
ひげを落とし、髪もおろしてしまえ、作り上げた虚像などかなぐり捨てろ、と悪魔が私に囁きかける――
私の気持ちなど露知らず彼女はどんどん美しく光り輝いて行く。
誰もが彼女をほめたたえた。誰もが彼女に引き付けられた、私と同様に。
……あの氷室君ですら、心の枷を取り払った顔で彼女に微笑みかける。
その二人を見るたびに私はどす黒い気持ちがわきあがる。離れろ、私の薔薇から!貴様にはその資格などない!
今までに君がどれだけ彼女を傷つけていたか覚えがないとでもいうのか?
彼女が夜を徹して作った手作りのチョコレートを、君はそっけなく突き返していた!
贈り物だって何度も何度も突っぱねていた。それを近頃では受け入れて――今さら恥を知れ、恥を!
悔しいのだ。このまま彼女ごとさらわれるのではないか、そう思うと怖くて怖くて仕方がなかった。
何もかも投げ捨ててでも彼女に駆け寄りたかった。
卑怯な真似をしてでも、彼女を自分のそばにおいて閉じ込めておきたかった。
気が狂いそうな嫉妬の嵐の中、それでも私は紳士の仮面をかぶって彼女を誘う。
今度は、ホテルのスカイラウンジで食事でもどうかい――?
嬉しそうな顔でうなずく彼女を見て、私はわずかに心を慰め、軽挙な行動に身を移しそうな自分をとどめていた。
664 :
3:2009/09/21(月) 22:23:39 ID:gjbnNYub
「時間がたつのって、本当に早いものなのですね」
「ああ。君も今年で卒業だ。そう思うとさびしいよ」
3年の月日は早く、彼女がこの学園から巣立って行く日もそう遠くはない。
そう思えば思うほど、日めくりのカレンダーの一枚を破り捨てることすら苦痛になっていった。
薄くなっていく理性と強くなっていく欲望のはざまに立たされ揺られるたびに紳士の仮面を打ち捨てたくなる。
強い酒をあおるように飲んでも解けない心の奥底に、どろりとしたものがたまっていく――
楽しそうに二人で目の前のごちそうを食べていても。
嬉しそうに私にほほ笑むその顔も。本当は私なんか通り過ぎて、別の男を見ている。
「天之橋理事長、お願いがあるんですけど……」
「どうしたんだねレディ、私にできることならなんなりと」
ちょっとだけ舌を出して、上目遣いに私を見上げながら、彼女は言った。
「あのー……わたしも、理事長と同じもの、ちょっとだけ飲んでみたいかな、なんて」
以前の私だったら、自分の立場を考えて絶対に拒否しただろう。
しかし私にはもうそれを止める理性など、ほとんど残っていなかった。
もちろん迷いはした。紳士であろうとした。その先のことなど、考えていなかった。
――本当に?
本当だ。今時の女の子なら一度くらいは飲んだことがあるのだろうと思っていた。
まさかあそこまで、酒に弱いなど思ってもいなかったのだ!
――でも最後、半分くらい残っているグラスのワインを、促したのはあなた自身ですよ、天之橋理事長?
ただ、ずいぶん残っているが無理して飲む必要はない、大丈夫かと言っただけだ、煽ったわけじゃない!
――彼女は負けず嫌いだった、それをよく知っていた。本当は……最初からそのつもりだったんじゃないですか?
違う。私は本当にそのときまでは……紳士であろうとしていたんだ。
665 :
4:2009/09/21(月) 22:24:41 ID:gjbnNYub
食事の最後にグラスの中身をぐっと飲み干した彼女は、最初は普通に立って私と会話できていた。
だが私が会計を済ませ、入口の椅子に腰かけて待つ彼女のほうへ向かい……彼女が私に気がついて立ち上がる。
その時には、足元が少しぐらついていた。
手を取って彼女をしっかり立たせようとしたがあまりにおぼつかない足取りに、
私は迷いつつも彼女をお姫様のように抱き上げた。
私も彼女も顔が真っ赤になっていたのはアルコールのせいだけではなかったろう。
うるんだ眼が私を見つめ、濡れた唇が私の目の前にあった。その時はまだ、抑えられていた。
体温が薄い布越しに胸と腕に伝わる。やわらかい質感が、私に彼女ももう立派なレディだとささやく。
それでもまだ私は薄い理性の壁をぶち破ろうとする汚い欲望に負けぬよう前だけを見るようにして歩いた。
「大丈夫ですか、入口に車を回すよう手配いたしましょうか?」
ホテルの人間が、彼女を抱えた私に気を使って話しかけてくる。
「ああ……そうしてもらおうか……と、カギはどこへ入れたか……」
「少し休まれたほうがいいかもしれません。空いているお部屋でよろしければご用意いたしますが」
その言葉に、迷う。
私は、不埒なことをしようとしているのではない。そう自分に言い聞かせて言う通りにした。
彼女を少し横にして楽にさせ落ち着いたら帰すつもり……だった。
ベットに横を向いて寝ている彼女。
目を閉じて、眠ってしまったのだろうか?軽やかな寝息が耳に入ってくる。
「すぅ……んん……」
寝顔を見て思う。
こんな風に無防備に、他の誰かに寝顔をさらす日がいつか彼女にも来るのだろう。
今着ているエレガントなドレスを脱がしその素肌を思う存分に味わい堪能した上で、だ。
頬にかかった髪を掬い、撫で上げる。
「んっ…………うう、せんせ……い……?」
先生……か。
こんなときにまで、あの男のことを。氷室君のことを思うのか。
彼女はもう卒業する。
そうすればもう彼女は我が学園の生徒ではなく、もうなんの関係のない一人の女性になる。
そうしたら……?もし、彼女が生徒ではなくなったら、私も立場を考えず会うことができるだろうか。
しかしあの彼もまた、彼女の先生ではなくなる。
制服を脱ぎ棄て自由になった体を、誰に委ねるか。
他の誰も知らない場所で私のよく知る二人が寄り添い、愛を語り合う。
その光景が頭の中でありありと想像できた。
私は、もうなんの関係もない私は、一人学園に閉じ込められたまま、摘み取られた花を想い続ける――
私の中の最後の壁が薄いガラスのようにひびが入り、音をたてて崩れ始めていく。
上着を脱ぐと、ネクタイを外す……もう、止められない。
ぎしり、と私の重みでベットのスプリングが音をたてた。
――さあ、誰にも見せたことのない姿を、私に見せてもらおうか。
666 :
5:2009/09/21(月) 22:25:51 ID:gjbnNYub
幸か不幸か、彼女は大変感度が良かった。
私と彼女の間を阻んでいた一つの条件、年齢。
その年齢が産み出す積み重ねてきた経験を存分に振る舞いがいがあってこの時ばかりは愉悦に感じた。
快楽という名の絶望をその身に教え込む。私にはそれができる。
背徳感と罪悪感さえも私をあおりたてる炎にしかならず、私の掌で踊り転がされる姿に
止め処なく欲望があふれ、見えない翼をもぎ取るように彼女の心を食い散らかす。
心までは手に入れることがかなわないならと、何度も何度も教え込む。体だけでも私を忘れないように。
いつまでも消えない傷をつけたくて、私は彼女の花を散らした。
自宅に戻ってから、私は背中に冷たいものが流れるのを感じていた。
何と言うことをしてしまったのか。
彼女を傷つけ、犯し……自分はどうなってしまうのか考えると冷汗が止まらない。
私は犯罪を犯した。それも、極めて利己的で重度の犯罪だ。
彼女が警察に駆け込んだら?彼女が何もせずとも、ホテルから噂が立ったら?
……何もなかったことにしてしまうのが自分の一番と考えた。
卑怯者だと笑うだろう。指をさされ断罪されるべき人間だとわかっている。
だが身震いがする。怖いのだ。全てを失ったとしても彼女を手に入れたいと思った、それは真実だ。
だが……いざ、自分が築き上げてきたものが崩れ去るのかと思えば思うほど
なんと馬鹿な事をしてしまったのかと思わざるを得ない。
次の月曜は何もなかった。
理事長室にこもり、ただ時が流れるのを外を眺めながら過ごした。
次の日は、偶然帰宅時に廊下で彼女とすれ違った。
心臓が跳ね上がる。きっと恨んでいることだろう。罵声を浴びせられる覚悟くらいはしていた。
彼女が口を開いた瞬間に自分の人生が終わるのではないか……と思った。
脅してしまうか、土下座して謝り倒せば何とかなるだろうか。
いや……何を考えている、そんなことをして何になる、いや、だが私は……
何と言っていいか分からず顔をそむけた私に、彼女はいつもと変わらぬ笑顔で言った。
「理事長、さようなら。失礼します」
「あ、ああ……気をつけて、帰るんだよ」
あっけにとられる私の脇を、彼女が通り過ぎていく。
覚えて、いないのか――?いや、まさかそんなわけは……ないはずだ。なら、彼女はどうして――?
彼女もまた私と同じようにあの夜のことをなかったことにしたいのだろう、そう結論付けた。
その心を考えた時、初めて罪悪感が私に襲いかかる。
身の安全が保障されてからでないと相手の気持ちも考えられないとは――なんて、醜い。
私は紳士などとは程遠く、自分が一番大切な人間なのだと思い知らされた。
667 :
6:2009/09/21(月) 22:26:44 ID:gjbnNYub
「テストは――また、彼女が主席か」
机の上に置かれた成績順位表に目を落とす。
何事も変りなく過ぎていく――これでいいのだ。そう思う気持ちの裏で、
まったく何も変わらないほどにしか私の事を気にかけていない、
あの夜のことなど彼女には犬にかまれた以下の出来事だった、そう言われたようでがっかりする自分がいる。
その上私の罪悪感は時が過ぎると共に薄れていき、薄れゆく部分に私に嫉妬と焦燥が入り込んでいく。
彼女は私とのことなど何とも思っていないのか、あれだけの事をされても忘れてしまえるものなのか、と。
握りしめたこぶし、食い込む爪の痛み。
そのこぶしを机に叩きつけても彼女の姿が脳裏から消えてくれない。
幻覚が私にあざ笑う。
立場を利用してしまえば、何度でも彼女を思いのままにできるのに――
氷室零一?あんな男、自分の指一本で職を失わせることもできるじゃないか。
――出来るわけない!いくら私でも、そんなことは出来ない!
何を考えているんだ、あれだけあの時に後悔したじゃないか、私はもう悪魔に心を売り渡したりはしない。
この気持ちとあの夜のことは墓場まで閉じ込めたまま持っていくと決めたではないか!
「本当にそれでいいんですか?」
彼女を抱きよせた氷室君が、私に挑発的な表情で言う。
「私はきっと彼女が卒業したら彼女を手に入れますよ?一夜くらいで彼女の心と体がどうにかなるとでも?
私なら永遠に閉じ込めておきますよ、私という枷に閉じ込めて一生捕らえておきますよ?」
だって――ねえ。
氷室君の腕に抱かれる彼女が笑う。
「私、あの夜のことなんかもうすーっかり忘れちゃいましたから!ざぁんねんでしたぁ!」
「っ――!!」
うたたねをしてしまっていたのか。
酷い――夢を見た。頭を覚まそう、台風が散らしてしまう前に私の薔薇たちを見ておこう。
首を軽く振り、悪夢を追い出すべく別の思考で何とか頭を満たそうとしながらドアを開ける。
「――あ、」
なぜ。
なぜ、こんなときに君は目の前に現れるのだ。
すぐ目の前、一歩先に歩く彼女のうなじが目に入る。
頭の斜め後ろ、その首筋。あの首筋を――あの男が口づけ、彼女が声をあげ、幸せそうに絡み合う。
そんなのは幻想だとわかっている。わかっていても、その一瞬の幻想はまた私の心を悪魔に奪い渡してしまう。
腕をつかみ、ドアのこちら側に引きずり込む。
一度でだめなら二度。二度でだめなら三度。何度でも君を傷つける。
君が私を忘れないように。忘れられるくらいなら、私は悪魔と呼ばれてももう構わない――
「うっ……は、ぁっ……」
彼女の唇、口の中の味。それは私を狂わせる最後のひと押しに十分すぎる甘さを持っていた。
「君が私を狂わせた、君がいけないんだ、私をここまで虜にさせた君が――」
刻み込む。刻み込む。私という名の穢れを、癒えぬ傷を。
どうか忘れないでほしいのだ。
君という花を散らしたのが、私であることを。
668 :
7:2009/09/21(月) 22:27:30 ID:gjbnNYub
「……満足しましたか?もう帰りますね。明日テストですから」
気だるそうにポケットティッシュで残滓をぬぐいながら彼女が言った。
声は凍るほどにさめきっていて、割れたガラスのように私の心に突き刺さる。
散らしたはずの薔薇が、愛おしくて仕方ない。自分のエゴだとわかっていても。
彼女をそこまで傷つけたのは私なのに――それを望んだのも私なのに。
嵐のような欲望を吹き荒らした後にくるこの切なさは何だろう。
「その体とこの風の中、家まで歩くのは酷だろう。送るから乗って行きなさい」
「理事長に送ってもらう?……はっ。冗談じゃない。赤ずきんはそこまで馬鹿じゃありませーん。
大体その体で、ってそんな体にしたのは誰ですかぁ?マジ原因自重。
加害者のくせに。こんなことされた後で優しくされたって嬉しくないですよ」
吐き捨てるように口汚く言うと、彼女は前を合わせて荷物を抱え、乱暴にドアを開き逃げるように出ていく。
加害者のくせに。彼女の言葉が、私の心を根元からたたき折る。
そこまで言われて、私は彼女の心どころか自分の中のレディの理想像ごと破壊している事に気がついて
どこまで愚かなことをしているのか何をしているのか――やっと身にしみて理解した。
「自重……ね。まったく、その通りだ……」
次のテストも、彼女はまた主席を取った。
並べられた数字の横に輝く彼女の名前。それは誇り高く、自分の矮小さが惨めになるほど眩しく見えた。
もう、こんなことは止めなくては。
自分の中で作り上げたレディの姿を私はさんざんに汚し踏みにじって、
その上己まで傷ついたような気持ちにさえなって、一体何様か。
後悔の念と罪悪感が襲いかかって押しつぶされそうで……彼女に謝罪し、警察へ行こう。
そして法的に私をきっちり裁いてもらうのだ。とやっと決心できて少し肩の力が抜ける。
警察は彼女も望まないかもしれないが、法の下で裁かれる以外他に償える方法があるとも思えなかった。
きっと学園にも生徒にも職員たちにも迷惑がかかるだろう。これも私の自己満足かもしれない。
しかし――そうでもしなければ、また私はきっと彼女を傷つけたくなってしまう。
このわずかな良心が残っているうちに、私は彼女のいない世界に逃げてしまいたいというのが本音だった。
669 :
8:2009/09/21(月) 22:28:13 ID:gjbnNYub
いつ、謝罪すべきか……受験を考えて卒業までは避けるべきか、今すぐにでも、償いに行くべきか。
そのことばかり考えて、いつも時間ばかりが過ぎて夜になってしまう。
回り続ける思考を抱えたまま、また今日も終わってしまった。
このまま卒業まで待つつもりか?やはり私は卑怯で臆病でちっぽけな男なのだろうよとため息をつく。
手の中で何となく躍らせていた指導棒を机の上に置きなおす。もう、時間も遅い。学園からでなくては。
窓の施錠を確認し、出ようと思っていたところに私はどきりとした。
校門の前につけた特徴的なあの車は、氷室君の――
そしてさらに声を上げそうなほど驚く。その車から降りてきた女性は、間違いなく彼女で――こちらを、見た。
距離を考えれば顔など判別できないだろうと言われればその通りなのだが、確かに笑ってこちらを見上げていた。
その笑顔に背筋が震えあがる。だが、もう逃げてはいけない……いや、できない。
なぜ氷室君と一緒なのかは知らないがおおよそこの後の展開は読める。
彼女はこちらに来るのだろう。そして、私に何かを、告げに来たのだ。
おそらくそれは最後の審判。
心をきめて、何度も心の中で繰り返した言葉をもう一度頭の中で復唱する。
ドアを開く少女の姿。それは走馬灯のように、重々しくやけにゆっくりと感じた。
「今晩は、――理事長」
「ああ。私はずっと君を待っていた」
……そう言って、私は彼女に来てほしかった、最後の幕引きを彼女にしてほしかったのだと気がついた。
自分から終わりにする度胸もなく、最後の最後まで――紳士など聞いて呆れる。
せめて精一杯、誠意をもってこの言葉だけは言わなくてはならない。
「――済まなかった」
頭を下げる私に、舌打ちして彼女は一言だけ述べる。
「今さらですよほんと」
「私は警察に出頭する。それで――終いだ」
「はぁ?」
一瞬時がとまり、そして彼女は心底呆れた、と言うような顔をした後にやぁ、と凶悪そうな笑顔を浮かべる。
今まで見たことのない彼女の笑顔に、私は一瞬たじろいてしまう。
彼女は、誰だ――?
そう思わせるほど今までの彼女とは違う何かをもった笑顔で――私は、次に繋げる言葉を失ってしまう。
ふ、ふふ。
笑いながら、今までため込んだものを噴出させるように、歪んだ笑顔のままで彼女は叫ぶ。
「私を汚しておいて、私はそんな姿を好きな人に淫乱だと罵られて更に犯されて。
人の日常を破壊しつくしておいて、ここまで人の人生狂わせて理事長だけ逃げるんですかぁ?
にがさなぁいにがさなぁい、ぜぇったいにゆるさなぁい!
理事長一人だけこの狂った世界から逃げるなんて絶!対!に!許さない!」
彼女の好きな人――それはどう考えても氷室君のことだ。あの彼が彼女を罵った上、更に犯した――?!
そしてそれは私のせいだという。それはどういう――いや、どうあれ、私は――
「……なんといおうと、私はもう心を決めている!そ、それとも他に君に償える方法があるとでも言うのか」
心を決めている、そういった私の感情はそうは言いながらも彼女の言葉にまた揺さぶられている。
法的に裁かれることすら逃げだというなら私はどうすればこの罪から逃れられるのか?
心の底からの悲鳴が聞こえそうな怨恨のこもった叫びに私は簡単に気押されてしまう。
「氷室先生は言った。こんな私でも……私のこと愛してる……って。
それから理事長を恨んでもいるが、それ以上にお礼を言いたいって。
本当の自分を教えてくれたのは理事長だって!……私からもお礼を言わないといけないですね。
ありがとうございます理事長、私こんな簡単に人の心を捕まえていられる方法があるなんて知りませんでした。
おかげで氷室先生まで手に入って私ってば本当に幸せ!
だから理事長、これからもいつでもどーぞ私のこと好きにしてくださいね。
理事長が私を犯せば犯すほど、氷室先生も私を見てくれる!私だけを見ていてくれる!」
670 :
9:2009/09/21(月) 22:28:43 ID:gjbnNYub
こんなふうに、ね。
服を脱ぎ捨てていく彼女に何をする、やめなさいと慌て制止しようとする私に、高笑いしながら見せつける。
彼女が今さっきまで誰と何をしていたのかの証を。一枚一枚服を脱ぎ捨てながら、嫌というほどつきつける。
柔らかな白い肌に残る強く口づけられた跡。
手首に残る彼女への戒めの痕、太ももに伝う欲望の名残。
「――っ!!」
その一つ一つが私にあざ笑う。この年になってなお、恋に狂った惨めな私を黄色い声で見下し、罵りながら。
彼女は最初から私のものですよ、一度たりとも貴方のものになんかなっていませんよ。
貴方がどれだけ彼女に傷をつけようが、その傷ごと私は手に入れることができている。
何をしたとて絶対に私には勝てやしない――彼女は、髪の毛一本まで私のものなのですから。
どうですか悔しいでしょう?悔しいのでしょう?悔しいんですね?
ふふふ、はははははは!ああ、なんとあなたは愚かなのか天之橋理事長――
あの時消えうせたはずの私の欲望がいとも簡単にどろりとあふれ出て私を飲み込んでいく。
「き、貴様ぁあああああああっ!!」
愛という名の醜い怒りにまかせた私の手が、机の上の指導棒を掴む。
私の中の氷室零一という名の嫉妬を振り払うように棒を振りあげて――
「あっ……!!」
その先にいた彼女に打ち下ろした。
人を打つ鈍い音が理事長室に何度も響き渡る。
「あ、ひ……あくっ」
顔をかばいながらうずくまり、耐えながらも抵抗せずに私の暴力を受け続ける彼女。
打ちすえるたびに赤い蚯蚓腫れが彼女の肌に浮かび上がる。
自分がつけたその痛々しい跡を見ても、それでも私は自分の手を止めることができなくて、
彼女に残るあの男を打ち消すように、蹴り転がしては何度も何度も打ち下ろす。
「この……この、この……っ!」
私が自分の罪に苦しみ購う方法をなんとか探そうとしている間も!己の所業と醜さにもがきあがいている間も!
お前らはっ、お前らは――そんな私を見て笑ってたというのか?!
「馬鹿にしてっ……っ」
渾身の力を振り絞った一撃を振り下ろした瞬間、
ばきり。からん、から、からからから――
棒が真中から折れ、先端が空中を舞って……彼女と私の間に落ちた。
静寂の中に響く荒い息使いを整えながら、行き場のない気持ちを折れた棒とともに、部屋の壁に叩きつける。
「くっ、くすくすくすくす……あはははは!」
心底おかしいという顔で、彼女は寝転がったまま私を見上げて笑う。
「……で、どうしますぅ?」
どうもこうもない。私は――もう引き返すことなど出来ないのだから。
「今日はもう遅い……続きはまた後日に。
氷室君によろしく伝えておいてくれ――マイフェアレディ」
「はい。私の氷室先生によろしく伝えておきますよ。では失礼しますね。私の、理事長?」
私 の 理事長。
その部分を強調して、半身を起しながら確認するように目の奥を覗き込む彼女。
見つめ返すその先にうつる私が、私を捕らえた君にはどう映っているかなんて確認せずともわかるだろうに。
ああ、だが見てしまう。見なくてもいいのに見てしまう。
君に身も心も囚われたまま対岸へとたどり着いた自分の瞳を。
彼女の去った後、乱れた服を整える。
ふり乱した前髪はかきあげれば元に戻る。折れた指導棒は打ち捨ててしまえば消してしまえる。
だが狂い咲く美しい薔薇に魅せられた男二人の狂演が産み出した忌まわしい世界。それからは。
――もう、戻れない。
ここまでです。
無駄に長く失礼しました。エロ削って正解だった……
幸せだと思えばみんな幸せ。
GJです。
ぜひてんてーsideも拝見したいです。
GJです!
できればハッピーエンドにしてほしいですけど、ダークなのもいいですねー。
そして主人公がほんとに悪女。
理事長好きなのでどういう形にしろ理事長の話がきて嬉しい。
てんてーSIDEもお待ちしております。
こういう方向の話ってなかなか読めないから嬉しいです。
理事長頑張れ。
GJでした。てんてーのターンを裸で楽しみに待ってます。
またも職人神サマが降臨されていましたか!GJ!
主人公ちゃん、小悪魔属性どころか大人の男を狂わす天然魔性だったとは…いいぞもっとやれ。被害者の会ができるまで突っ走ってくれ
てんてーのターンも期待してまつ
嫉妬に狂いながらも魔性娘を受け入れちゃってる訳ですよね⁈危険すぐる〜
GJ
ここで理事長の弱さを強調してきたのが面白い
壊れた3人で3Pなんかも面白そうだ
そのうち死人が出そうw
昼ドラ真っ青ですね、昼ドラ見たことありませんが。GJ。
あうぅ・・・GJすぎる・・・!
てんてー&りじちょー好きの私にはたまりません
てんてーside全裸で待ってます
つか、最初の注意書きにワロタw
確かにりじちょーかわいそうだw
だがそこがいい
GJ!
主人公の強さに感服した
680 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 11:15:05 ID:cHVDBox1
非18禁マイナーなギャルゲーSS コンペスレ
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gal/1253782415/1-100 非18禁ギャルゲー TOP3
なぜ 下の作品の二次創作が少ないのか?
SS作家様たちに 下の作品 SSを書いてくれといって 頼みたいです。
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
初恋ばれんたいん スペシャル PS版は あまりのテンポの悪さ,ロードは遅い(パラメーターが上がる度に、
いちいち読み込みに行くらしい・・・)のせいで、悪評が集中しました。ですが 初恋ばれんたいん スペシャル
PC版は テンポ,ロード問題が改善して 快適です。 (初恋ばれんたいん スペシャル PC版 プレイをお勧めします!)
初恋ばれんたいん スペシャルは ゲームシステム的にはどうしようもない欠陥品だけど。
初恋ばれんたいん スペシャル のキャラ設定とか、イベント、ストーリーに素晴らしいだけに
SSがないのが とても惜しいと思います。
2. エーベルージュ
科学と魔法が共存する異世界を舞台にしたトリフェルズ魔法学園の初等部に入学するところからスタートする。
前半は初等部で2年間、後半は高等部で3年間の学園生活を送り卒業するまでとなる。
(音声、イベントが追加された PS,SS版 プレイをおすすめします。) 同じワーランドシリーズなのに
ファンタスティックフォーチュンSSは多いのに 似ている 魔法学院物なのに ネギま、ゼロの使い魔 SSは多いのに
エーベルージュのSSがほとんどありませんでした。
3. センチメンタルグラフティ2
センチメンタルグラフティ1のSSは多いのにセンチメンタルグラフティ2のSSがほとんどありませんでした。
前作『センチメンタルグラフティ1』の主人公が交通事故で死亡したという設定で
センチメンタルグラフティ2の主人公と前作 センチメンタルグラフティ1の12人のヒロインたちとの感動的な話です
前作(センチメンタルグラフティ1)がなければ センチメンタルグラフティ2は『ONE ?輝く季節へ?』の茜シナリオを
を軽くしのぐ名作なのではないかと思っております。 (システムはクソ、シナリオ回想モードプレイをおすすめします。)
志波の部屋デートでタッチしたら、
「まだいけるけどな、全然」
みたいなこと言われて妄想爆発した
さあ早くその妄想をメモ帳にぶつける作業に戻るんだ。
684 :
てんてー×主:2009/09/29(火) 00:07:11 ID:D4Z6tUgn
書いているものが詰まったので息抜きにざっと書いた短いのを投下します。
詰まったというか社会見学なのに制服で行動している大変デンジャーなミス。理解不能だ分析する時間をくれ
てんてー×主、エロ薄め。でもしないほうがエロいって時もあるよね!
てんてーとのときめき修学旅行の夜、誕生日だった主人公に何よりのプレゼントを。
修学旅行3日目の夜、団体行動終了後のホテルにて。
廊下を見回りながら、氷室零一は一つ一つ生徒たちがいる部屋を確認し、点呼して回る。
(……藤井、違う部屋にまぎれていたな)
だが、今日に限ってはそちらのほうが都合がよかったので、教師としてはあるまじき行動だが――見逃してやった。
一つだけ、まだ回っていない部屋をノックする。
「なっちん?どう……きゃ、せ、先生!!」
「コ、コホン。見回りに――っ!?」
お互いに、素っ頓狂な声をあげてしまう。
だって――目の前の彼女は、濡れた髪で――バスタオル一枚を身に巻きつけただけの恰好で――
どう見てもシャワーを浴びた直後で。目の、やり場に困るとしか言いようのない恰好だったから。
「ス――スミマセン、先生!」
ぐ、と腕を引っ張られて、部屋の中に入るとドアを閉められる。
「なにおっ?!」
「い、いくらなんでも私がこの姿じゃあ誰かが見たら、先生誤解されちゃいますから!」
「あ、ああ。確かに……コホン。それはそうだな……」
しかし、この場に彼女と同室の藤井が帰ってきたら誤解どころの騒ぎじゃなくなるのだが。
「生徒が勝手に抜けだしてないかの点呼ですよね?
あ、あの奈津美は……ええと、ちょっと今日乗り物酔いしちゃったみたいで……
保健の先生の所へ行っています。もしかしたらそのまま御厄介になっているかもしれないです」
嘘だとわかっているが、突っ込む言葉を喉の奥で飲み込む。
藤井がいた部屋の隣は姫条たちがいる部屋だった。
おそらくそちらに行くつもりのところを私の見回りで慌て、潜り込んでごまかしたのだろう。
……この嘘からして最初から戻らないつもりだな。帰りにもう一度見回る必要があるな……。
「そうか。ならよろしい。明日の行動にも遅れないように」
それから――私には似合わない、可愛らしくラッピングされた包みを手に持っていた袋から出す。
「あと、今日は君の誕生日だろう。……ともに行動した昨日か、それとも明日でいいかとも迷ったのだが」
「え?わ、私にですか?」
「そうだ。ほら、受け取りなさ――!?」
突如、部屋の照明が真っ暗になってしまう。――こんなときに、停電――
685 :
てんてー×主:2009/09/29(火) 00:10:23 ID:qtfmp0fE
「っあ!」
包みを受け取ろうと腕をのばしていた彼女が、突然視界が暗闇に覆われたことで腕と腕がぶつかって――体勢を崩す。
「あぶな――」
とっさに抱きよせる。が、狭い入口で慌てて取った行動が、更なる悲劇を生んだ。
肘が壁にぶつかって自身のバランスも崩れ、そのまま横倒しに二人の体が倒れこむ。
「す、すまない、大丈夫か」
彼女自体は、自分が腕で抱きしめていたおかげで頭を打つことは免れたが、
その――すっかり押し倒してしまったような体制になって――
「い、今退く。動くな」
あ――
一瞬だった。彼女の腕が私の首にからみついて――頭を抱きよせて。彼女の唇が、触れる。
「――――」
気が付いたら、私も彼女の口を塞いでいた。
暗闇の中、何も見えない空間で、お互いの感覚だけが手さぐりで――かえって生々しく、温もりを伝え合う。
声を出したら夢の時間が終わってしまいそうで。
それを恐れて、何も言わずにただ抱きあい掌で素肌をまさぐりあいながら唇をむさぼりあう。
「――ん、ぁっ」
くぐもった声にならない声をあげながら、背中にまわされた指が私の背中を掻きむしる。
「っ――は……」
息を忘れるほどの長い長い口づけ、ようやく口を離すと一筋の唾液がつっと口に伝う。
それをぬぐって体を離した瞬間、世界の感覚が、戻ってくる。
――停電から復帰したのか――
「………」
何も見えなくなるほどの暗闇から復帰した明かりは、夢から覚めた時のように鮮烈で――
その上、あまりの明暗の落差からくる意識の不鮮明さと視界の慣れなさがまさに、目覚めのようだった。
夢、だ。
暗闇の中で見たつかの間の夢。
夢の中の彼女はバスタオルがはだけて私に押し倒されていた。手に残る肌の感触は、彼女自身だった。
でも今、目の前の彼女はゆるんではいるがちゃんとバスタオルを身につけて座っている。
だからこれは夢。ああ、脳内麻薬が見せた――ただのいたずらだ。
「……ハッピーバースデイ」
落ちた包みを拾うと、座り込んでいる彼女の膝に放りなげる。
「君の一年が素晴らしいものになるようささやかに祈っている。では、また――明日」
ドアを開けて、逃げるように部屋を出る。
「何をやってるんだ、俺は……」
あのまま、夢の時間が続いていたなら――落胆する自分と、ほっとする自分。
彼女を抱きよせたことだけは夢ではない証拠に、頭を抱えた左腕の袖が、彼女の濡れた髪のおかげで濡れている。
「……藤井のことを、叱れないな」
彼女の感覚を探し求めるように、右手が濡れた箇所を握りしめる。
ただひんやりとした冷たさが、それでも愛おしくて切なかった。
おしまい。
プレゼントをあげたのは、もしかしたら主人公のほうかもしれない。
ひょう!!!!!GJ!!!超GJ!!!!!
文章うまいですねー。引き込まれちゃいました。
停電以降の描写が、前書きのとおり、下手にヤってるよりえろくてギュンギュンしました。
是非また投下してください。楽しみにしてます!
GJ!
ナイスエロ!
すごくドキドキしました
翌日の自由行動とか妄想するだに甘酸っぱいです
なにおっ!ワラタw
また投下されるのを心待ちにしてます!
ちょっとときめき修学旅行してくるわ!
先生は存在自体がエロい。
ムッハー!
イイね!イイね!
氷室ッチにHAGESHIKUときめきました★なにおっ!?wwwww
>>685 はぁはぁ
暗闇で無言てのがエロすぎるわ
また書いてください
691 :
てんてー×主:2009/10/01(木) 08:32:50 ID:OO0psZFZ
朝っぱらから投下。684-685主人公視点。
詳しく書くとえろさが半減する良い見本。
てんてーダークsideはもうちょっと待っててください……orz
熱めのシャワーを浴びながら、目を閉じて昨日のことを思い出す。
先生と一緒に修学旅行の個人行動時間を過ごせるなんて夢にも思わなかった。
レポート提出だって、先生に会いに行ける時間が一分でも二分でも作れるなら、全然かまわない。
ホテルで同室になったなっちんは姫条君のところへ行ってくる!といって、まだ帰ってこない。
見回りの時の言い訳まであらかじめ言い残してきたことを考えると、戻ってこないだろうなあ。
姫条君と同室のもう一人の男の子はどうするつもりなんだろう。
あの子のことだから、考えてあるんだろうけど。
「今日は一人……か」
それでもいい。それならそれで、先生のことを考えながらレポートの作成の時間がとれる。
シャワーと言っても、あまり長い間熱いお湯に当たっているとのぼせてしまう。
お湯を止めて、浴槽のカーテンを引く。かけておいたバスタオルでざっと体の滴を取り払う。
明日のことを考えると、胸が高まる。
先生は先生だから。私は生徒だから。だから――この気持ちは、誰にも悟られちゃいけないんだ。
言えば先生に迷惑がかかる。切ない。好きで先生のことを好きになったんじゃないのに、
その気持ちが周りに少しでも伝わってしまえば迷惑にしかならないというのが、すごく切ない。
「……はぁ」
やっぱり考え事をしながらシャワーはよろしくない。
体が熱い――濡れたままの髪を乾かすこともせず、そのままベットへ赴くとごろん、と寝転がる。
「さすがになっちん相手でもこんな姿じゃいらんないものね――一人って、最高」
なっちんは今頃姫条くんとうまくやってるのかなあ。
いいなあ、青春ってやつだよね。私は――高校にいる限り、好きな人とそんな機会は絶対にないけれど。
哀しい考えを遮るようにごん、ごんと部屋の扉がノックされて、私は飛び起きる。あれ?なっちん戻ってきた?
「なっちん、どう――きゃ、せ、先生っ?!」
「コ、コホン、見回りに――っ?!て、な、」
お互いに素っ頓狂な声をあげてしまう。
私はバスタオル一枚で、まさか思い人のことを考えている最中に本人が来るなんて思ってもいなくて。
少し考えれば今の時間見回りに先生が来ることくらい考えつきそうなものなのに――
ああ、本当に私はうかつでドジで、そりゃ先生も不安がるわけだ。
692 :
てんてー×主:2009/10/01(木) 08:33:22 ID:OO0psZFZ
「なにおっ?!」
めったに見られぬ慌てた姿の先生を、それ以上に慌てた私が部屋に引きずり込む。
「先生、い、いくらなんでも私がこの姿じゃ、誰かに見られたら先生誤解されちゃいますからっ!!」
「あ、ああ……確かに、そうだな」
でも、そのほうがまずかったかもしれない。誰かこの部屋にきたら、二人きりでいる方が誤解しそうなものだ。
会えたのは嬉しい。どんな形でも恥ずかしい格好を見られたとしても、やっぱり嬉しい。
でも早く用事を済ませてもらって、早くこの部屋から出てもらったほうが先生の、そして自分のためだ――
「生徒が勝手に抜けだしてないかの点呼ですよね?
あ、あの奈津美は……ええと、ちょっと今日乗り物酔いしちゃったみたいで……
保健の先生の所へ行っています。もしかしたらそのまま御厄介になっているかもしれないです」
すらすらと用意された嘘をつく。燻しげな顔で私を先生は見るが、ため息をついて「そうか」と言った。
この反応からして、嘘だととっくにばれているのかもしれない。恐る恐る、先生の顔を覗き込む。
「ならよろしい、明日の行動にも遅れないように」
ほ、と胸をなでおろす。よし、このままいけば何事もなく――終わる。
「あと、」
と、思っていたら、先生の話には続きがあるようだ。う……なんだろう。
「き、今日は――君の誕生日だろう」
へ?
あ――そうだった、今日私の誕生日――昨日先生と一緒に過ごせたことが嬉しすぎて、忘れていた。
「……ともに行動した昨日か、それとも明日でいいかとも迷ったのだが」
「え?わ、私にですか?」
「そうだ。ほら、受け取りなさ――!?」
突如、部屋の照明が真っ暗になってしまう。――こんなときに、停電――
「っあ!」
包みを受け取ろうと腕をのばした私の手が、突然視界が暗闇に覆われたことで腕と腕がぶつかって――体勢を崩してしまう。
「あぶな――」
空気で私が倒れそうになったのがわかったのか、先生の腕がとっさに私の体を引きよせた。
が、狭い入口で慌てて取った行動が、更なる悲劇を生んだ。
先生の体がどこか壁にぶつかって鈍い音がした。バランスも崩れ、そのまま横倒しに私たちの体が倒れこむ。
「す、すまない、大丈夫か」
「――――」
先生の体。胸の鼓動。私の頭を抱く先生の手。暗闇の中でもわかる、先生の胸の温かさと鼓動。
夢にまで見た、先生の体がそこにある。それともこれは本当に夢――なの?
「い、今退く。動くな」
夢なら夢でいい。覚めないで――
体を起こそうとする先生の体を、離さぬよう捕まえる。指が伸ばした先にあった首に腕をからみつけて、顔を持ち上げる。
唇が、触れる。
「――――」
先生の顔が、私の目の前に再度近づくのが何も見えない私にもわかる。
そして、私の唇に、唇が触れた。
――先生。
693 :
てんてー×主:2009/10/01(木) 08:34:14 ID:OO0psZFZ
声には出せなかった。声にならない声を、喉の奥で押える。
先生の舌が私の口の中をかき回している。時折吸って、軽く食む。
それだけで声を上げそうになるのを、先生の背中を掻きむしって耐える。
暗闇が見せた夢、おねがい、もう少しだけ――私に夢を見せて。覚めない夢はないと知っているから。
だからせめて私に束の間の夢を――ほんのもう少しだけで、いいから。
先生の指先が、胸をなでる。うるさいほど鳴る私の鼓動が先生に伝わって、笑われはしないだろうか。
大きさはふつうだけど、柔らかさは――?形は、先生はどういうのが好きなんだろう。
頭を抱いていた腕をそっと抜いて、私の耳を、頬を、首をなでる。私の形を一つ一つたどるように確かめるように。
肩、腕、手首――指先。ああ、そのあたりは先生と比べられたくないなあ、あんまり自信ない。
先生のあの美しい腕の動きと繊細な指先とに比べたら、私の体なんて平凡を通り越して駄作以外の何物でもない。
「――ん、ぁっ」
脇腹は、だめ。でも――少し声を漏らしてしまって、はっとする。目が覚めたかと思ってしまう。
でもよかった、夢は続いてる。これくらいなら大丈夫?……でも怖いな、声はやっぱり、出したくない。
少しでもこの時間が延びるなら。
両手が太ももに延びる。そしてぐっとその中へ――進んでいく。
「!!」
恥ずかしい。見えないのに、すごく恥ずかしい。
だめ、と言いたくなるのをぐっとこらえる。まあ、言おうと思っても口ふさがれてるから、無理なんだけど。
指先が、くすぐる。夢なんだから、大丈夫だと子供をあやすように。
中に――入っていく。そこに空洞があるなんて、知識では知っていても分からなかった。
広げられる。私の中の穴を、そこにあると教えるように。
「っ――は、っ」
指を引き抜かれ、先生の体が離れる。
指、だったけど。それだけでも――あいた穴が、この空洞を埋めてくれと訴える。
女は挿れられて初めて、空洞を知る生き物なのだと、知った。
――せん、せい?
何も見えない暗闇、体が離れると不安が増す。
先生のぬくもりを体を起して、探し求める。指先に触れた、はだけたバスタオルを掻き合わせた。
ぱ、という音とともに、世界の感覚が戻っていく。
――停電から復帰したのか――
何も見えなくなるほどの暗闇の後についた明かりは、夢から覚めた時のように鮮烈で――
その上、あまりの明暗の落差からくる意識の不鮮明さと視界の慣れなさがまさに、目覚めのようで。
朝が来たら起きなくちゃいけないの。夢の時間は、おしまい。そう言われたように、感じた。
暗闇の中で見たつかの間の夢。
それで、いいんだ。私は――ただの生徒なんだから。
「……ハッピーバースデイ」
先生が落ちた包みを拾って、座り込んでいる私の膝に放りなげる。
「君の一年が素晴らしいものになるようささやかに祈っている。では、また――明日」
私の顔も見ずに、先生は部屋を出て行ってしまう。
もし、もしもだけどあのまま夢の時間が続いていたなら――?落胆する自分と、ほっとする自分。
「……馬鹿だな、私」
夢の中の先生の感触を思い出したくて、冷えた体を抱きしめる。
ただひんやりとした冷たさが、それでも狂おしいほど熱く感じて切なかった。
694 :
てんてー×主:2009/10/01(木) 08:36:31 ID:OO0psZFZ
かくの忘れた…以上です。ではみなさん、良い一日を!
朝から投下が!
しかも修学旅行の主人公SIDE!
それにやっぱり文章うまい、GJです。
半端な方がかえってエロいですねー。
これの更に続き(後日談)とかも読んでみたいです。
てんてーダークSIDEももちろん待ってます!
ムッハー‼GJ!
なんてエロ切ない…けしからんいいぞもっとやれであります
また書いて下さいね、楽しみにしてます
GJ!!でっす!
最近投下が続いているからそろそろ次スレの準備です
まだ大丈夫だけど長編は待ってもらった方がイイかな
えっ?
ダークの人だったのか、なんかびっくり。
切ねえ…。主人公いい子だ。GJ。
次スレはこないだ圧縮きたばかりだから時間的にはまだ余裕?
五百KB越える前に建てる、くらいでいいんじゃないか。
エロい気分になって、自分の頭の中のイメージを絵にしようと描いてみたんだがソッコーで萎えたwwww自分絵がヘタすぎて我ながら
「こんなんじゃ萌えねーよ…orz」
ってなった…
絵とか文章かける人ってほんとすごいなぁと改めて感心したわけで
絵が描けないから文章にしてみよう!
そう思ってチャレンジしてみた時期が私にもありました
台本形式にしかならなかった。
職人さん本当に尊敬する。うまいとなおさら、すげえと思う。
投下が続いてるっつーか1人が暴れてる感じ
>>698 そろそろ終わりだよ
>>699 次スレまでは、長編投下はないほうがいいかもしれない。
もしくは、長編投下がある場合、その前に誰か次スレ立てて
こっちのスレを雑談で落としていくか。
703さんの投下は嬉しいし作品もとても好きだから楽しみにしてますが
作品以外の投稿メッセージを嫌う人もいるかも
連作ならともかく別作品では作者を関連づけしないほうがこのスレ向きかなって感じがします
ん?703はダークの人じゃないよね?
容量のこと知らない人にもう次スレ立てる時期なのよと教えている親切な人だよね?
ここの限界は一スレあたり512KBだっけ?
その時によって圧縮のラインもころころ変わるからよくわからない
残り20〜30KBだとするとあまり余裕でもないのかな
>>704 ?? 過去スレで投下したことはあるけど、このスレでは何もしてないよ?
誰かと間違えてる?
>>705 違うよww
前スレで、かなりぎりぎりの容量まで投下が続いてたから気になった。
せっかく良作品が投下されても、保管管理人さんがチェックする前にスレが落ちたら嫌だから。
〜これまでのまとめ〜
704が703を何かの作者(多分ダークな人)と勘違いして
作品以外で作者が出てこないほうが…と言った
705が704の勘違いに気がついて突っ込んだ
706(=703)はただ次スレ作る前に長文投下されて
作品が保管庫収容される前にスレが落ちてしまうのを懸念しているだけ
ここまであってますか?
次スレはこっちで容量ぎりぎりまで雑談、次スレたったら作品投下
それまで萌え語りでもしながら待ちましょう
次スレは500KBあたりでたてようか でいいの?
もう少し早くたてておいてこっち放置、落ちるのを待つほうがいい?
じゃあこっからは雑談しよーぜーぃ
アマショの喘ぎ声ってやたらエロそうだ
アマショは喘ぐより喋る派だと思う。個人的に
喘ぐ派
大声で喘ぐ系: ハリー
吐息系: 志波、こもりん 花屋
耐えられない声が出る系: キテル メッティ
喋る派
言葉攻め系: 赤城 アマショ キバヤシ
ここ気持ちいい?とか聞く系: クリス 若
711 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 02:02:15 ID:qBFf0omM
GS1も考えてみた。
「んっ・・ハアッ・・・」な吐息系:王子 バカ
抑えきれないで声が出る系:もりりん ひびやん
言葉攻め系:まどか てんてー 色サマ
気持ちいい?とか質問系:ちーたん
「すっげーカワイイ・・・」とかの褒める系:てんどー
どうでしょう?
理事長はまだ攻略してないんでよくわかりません><
もりりんとか、涙ぐみながらハアハアしてるの想像したら萌えた。
堪えられない声がでるメッティ…
いいなwwwwたまらん!
ハリーは大声で声だしちゃって「…クソッ…まじでズリィ…お前」なんて潤んだ目+赤面で言ってる絵が思い浮かんだww
やっぱGSいいなぁ〜たまらんなぁ〜
赤城の言葉攻めはねちっこそうだw
「さっきから上に逃げてるけど、君・・・イかされるのが怖いの?」とか嫌味も言いそう
王子は思わず声が出る系以外だったら割とどれでもいけそう。
ボソッと「おまえ…かわいい」とか「…エロい」とか言ってほしい。
まどかは吐息系・声が出る系以外はどれも想像ができる。
ああなんか妄想したら楽しくなってきたw
図らずも吐息、くらいは1も2も全員出して欲しい!
赤城はデイジーに触れられて、減らず口の途中に「くっ」とか漏らすといいよ
キバヤシは自分はろくに服も脱がず、デイジーだけエロく半裸にしてくわえさせて
平然と「いいよ、上手だね」とか微笑んでそう
イメージとしてはチェロの椅子に涼しげに腰掛けてイチモツだけだしてるw
こもりんは無自覚に生まれつき愛撫が巧そうなイメージ
王子とクリスはやはりピンクで柔らかいんだろうか
エロに絡みそうなパラだとこんな感じ?
運動:耐久力
気配り:技巧
魅力:イチモツの外見
学力:経験に伴う上達
イチモツの外見ワロタw
メッティは将来性抜群だな
ストレス:欲求不満度
流行が思い付かん
流行:パンツ選びのセンス
流行低いと白ブリーフになります
休養:実践または素振り
※実践だとストレス値が大幅に下降するが、
素振りだとまれに上がる場合がある。
芸術:ピロトーク
相手の心を揺るがせ、ロマンチックさを演出させる
何気に重要
体位のバリエーションはどのパラだろ?w
芸術に入りそうww
運動かもよー
身体柔らかくないと取れない体位が…
すると、キテルはバランス型になりそうだが、
日頃のストレスめっさ高そうだから、お一人様の頻度も高そうです。
同じ王子様キャラでも葉月くんは0721シコシコやってる姿が思い浮かばないが…(なんかそんな想像するのが申し訳ない気すらも)
キテルって一人でシコシコやってる姿が想像できるんだよなーwwwいい意味でwwwニヤニヤしちまうww
さすが庶民派王子w
そんなキテルが大好きだけど!!
キテル、ハリー、メッティ、志波のオナニーは容易に想像できる
クリスはどうなんだろう
セレブだから手じゃなくてオナホ使うとか?
クリスがオナホなら色サマは超最新人型ミューズダッチワイフ
お前らの妄想は本当に面白いなww
同じ大人でも若はふっつーにお一人でこなしてそう。益田さんも。
てんてーは事務的に処理かな、ただし主人公を考えちゃうと済んだあと落ち込んでそうだ
理事長は一人でする年でもなさそうだ(つかなぜか気の毒になるのであまり想像したくない)
ギャルソン伊藤と珊瑚礁のマスターは・・・いやなんでもない
うちの職場の50前のババァがいるんだけど生理あがったらしいんだが今だに性欲はあるとかしゃべってた。
つーことは総一郎さんも…いやなんでもない
総一郎さんはまだまだ現役です
それぞれどんなプレイが好きそうかな。
取りあえず色サマは自然と一体化する野外プレイと言ってみる。
色サマまさかの青カンwwwwwwww
赤城は絶対縛るのと目隠しが好き。間違いない。
どうしよう、色サマ
こんなに美しい行為を皆に見せなかったらもったいないよとか言って
露出プレーに走ったら…
それじゃただの変態だwww
>>736 あとあいつ絶対言葉攻めが好きだよ〜いやだいやだwwwwww
話題切って申し訳ないけど、次の人がたてやすくなるよう、先にテンプレ用意した。
言葉尻や句読点とかもいじって言葉も若干継ぎ足してるから、
気になる人はスレ冒頭にあるテンプレを、新スレにはってください。
素敵なエロ話でスカーッとしましょう♪
エロエロハッピーエロハッピー!!
○SSの神のご光臨お待ちしております。
○sage進行でおねがいします
○雑談OK!
SS貼り付け前や感想を言う前の“気配り”を忘れずに。
書き手にも読み手にもお互い“気配り”は必要です。
過去ログ及びローカルルールや
ローカルルールにするまでもない注意書きは
>>2-10辺り
●気配り例(ローカルルール)●
1.鏝半は連作以外は避ける
2.エロナシはスレ違いなので、避難所なり各サイトへ投稿
直接行為がなくてもエロい雰囲気のものは投稿可
3.特殊な設定が出てくる場合は、最初に宣言をして嫌な人がスルー出来るようにする
※特殊設定の例:
鬼畜・3P・強姦(じつは好き同士のオチでも)・百合・当て馬・ライバル
その他主人公×男キャラ以外で波紋を呼びそうな場合や
設定上名前だけの登場の場合も各々考えて随時宣言して下さい
4.「こんなの@@(キャラ名)じゃない」等の意見は避ける
5.470KB辺りorレス数970で新スレを立てる
※新スレ即死防止に、職人さんがSSを準備してある状態で立てるのが望ましい
●ローカルルールにするまでもない注意書き●
1.名前欄は 「タイトル」 にしていただくと、倉庫管理の人が助かるかもしれません。
2.1話完結の場合は 何分の何 と名前欄に書いていただくと、割り込みが防げます。
3.続きものの場合は、「今日はここまでです」と言っていただけたら、
続きがあるのかどうか分からずタイミングを迷っている 私達が書きこみしやすいです。
4.長い文章を連投するときは、携帯でもPCでも、いったん書き上げたものをコピペ貼り推奨。
書きながらゆっくり投稿されると、その間スレを独占することになり他の人が困ります。
5.リクキボン・進行状況報告・需要ある?などの誘い受は嫌われます。
メッティ誕生日おめでとう
メッティおめでとう
今日は生徒会活動も塾も休んでエロい活動とエロい勉強をしたらいい
メッティおめ
今日くらいは頭と下半身のメットをはずしてゆっくりするといいよ
下半身のメットてお前wwww
まあ確かにメッティは化成っぽいけれどもwww
デイジーに下半身のメットをはずしてもらい
そしてピンクの初々しい頭をそっと撫でてもらうんだw
おめでてうメッティー
汚れた日記にそれをかけばいいよ!
そんなメッティが好きだよ…
産まれてくれてありがとう。今晩も美味しくいただきます
メッティおめでとうございました メッティはちょっとM
上に乗られてリードされるのが悔しいけど感じちゃうに違いない
対メッティのデイジーはエロに積極的だと萌えるな。
初H時、何とかリードしようと頑張るメッティ、
それをたしなめつつうまいこと騎乗位にもっていくデイジー。
デイジー:「女の子が上になった方が痛くないって聞いたから……」とかなんとか。
そこからはデイジーのターン。
ちょいM気質、視覚情報も相まって激しく興奮しちゃう、
そして思わぬ早漏に肩を落とすメッティ……。
>>751 「汚れた日記にそれをかければいい」に見えて
何を!?と思った自分は汚れているorz
>>755 君の妄想力は感心に値する。
次回もまた妄想するように。
>>755見るまで自分もそう思っていたw日記パリパリで袋とじになってんじゃないかとかw
僕はいやらしいヤツだ…
メッティの話で、制服に精液が飛んで公証で隠したり頭にヘルメット被らされたりするやつってどこで見れます?探してもないんだorz
もう一回読みたいんです。わかる人いたら教えてください…
>>758 知ってるが個人サイトの名前を出すことは出来ないのだ、すまない。
クリスとまどかのネタがノートにたくさん貯まってる
でも台詞を関西弁にできなくて投下できない
どなたか関西の方助けてくれないかなorz
遅ればせながら…王子コスチュームプレイSS素敵でした。
この作者様の他の文章読みたくなりました。
>>759 まとめサイトにはある?ないよね…
ていうか過去スレの何スレに投稿されたかとかでもわかるならぜひ教えてください…お願いします…
そのサイトのヒントだけでもいいので……
>>762 それはルール違反だよ
教えてチャソもルール違反だし、ここで個人を探すのもルール違反
18歳以上ならわきまえなさい
個人サイト見て回らないけど読んだ覚えあるから
まとめサイトにあると思うんだけど
むしろ●を購入するなりにくちゃんねるで過去ログ漁って
探した方が早いよ。過去6スレ分だったら大した時間はかけずに探せれる
特に覚えてる文章の一節でもあればctrl+Fで検索かけれるし一瞬だぞ
GSサイトサーチに行って、メッティと年齢制限有の所片っ端から回ってみれ
大抵の人は個人サイト持つとSSまとめから引き上げちゃうんだよね
良作が読めなくなるのは悲しいけどしょうがないのかな
過去スレも読める方法なんていくらでもあるんだからちょっとは調べようね。
dat変換機使うとか、ね。
>>762 はねがくサーチいって
「18禁」「氷上サイト」でググってごらん
メッティサイトはキテル・若・志波サイトに比べて少ないので(笑)
すぐ見つかるはずだよ!
あわあわ…ここで質問した教えてチャンです…
皆さんいろいろ教えてくれて本当にありがとうございます…
2ちゃんねるの過去ログの見方とか自分勉強不足で何もしらなくて本当申し訳ないです。教えてチャンでウザイのに親切に教えて下さった方々ありがとう。皆優しい素敵な貴婦人だw
…馬鹿にしてるのか?
まぁまぁ… わきまえてよね。
教えてちゃんもそうだが、教える方もルール違反じゃないか?
取り扱いサイトが少ないなら尚更、個人サイトなんて特定しやすいだろうし。
まあまあ、明らかに特定の名前を出したわけでもなし、
探す方法を教えただけで、たまたまそれが数の少ないものだったわけで、
厳密にはルールには抵触していないはず。大目に見てくんなまし。
大目に見てくんなましじゃないよ(´・ω・`)
2ちゃんで特定される方はたまったもんじゃない
はいはいエロハッピーエロハッピー
もうすぐ次スレだし、この話はここでおしまい。
そうだね。
とっととこのスレ埋めましょうか。
妄想力はあっても表現力のない私にとっては職人様たちは ネ申 !
神様を守るのじゃ。
ところで、だ。
DSのな、GS2から入った身として、GSを遊ぶと、大接近モードがないのがすげえくやしいんだ。
>>778 何言ってるんだ。GS1の「物足りない感」を味わえよ
チラリズムが好きって気持ち、あるだろ?
まあ例えていうならギンギンのちんこ丸出しより
パンツとかズボンの前がパンパンになってる姿に
萌えるだろ?ってことだ
なんという喩えww
思わずシティーハンターのようなもっこりてんてー想像して吹いた。
せめてスーツの下に隠された鎖骨とかにしようよw
いやまて
無防備なデイジーの胸元に思わずズボンの前がパンパンに…
それを必死で隠す青少年達の姿…
萌えるじゃないか
天地、可愛らしい顔して超立派なモノをお持ちだったら萌える
アマショは立派なモノをお持ちだと思っております。
メッティのお帽子を優しく外してあげたい……
オカマの友達6人に聞いてみた
チンコでかそうランキング ベスト3
1花屋
2志波
3メッティ
チビガリでもチンコでかい人っているらしく、メッティは全員挙手だった
次スレ立ってんの?呑気に埋めてると誘導できなくなるよ
乙です
では次スレへgo!