らき☆すたの女の子でエロパロ59

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651名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 11:56:31 ID:UnNPSiYs
>>650
一等:ひと冬の間、かがみんを好き放題弄れる(12月:サンタプレイ、1月:巫女プレイ、2月:チョコプレイ)
652名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 13:32:36 ID:a8QCrqVn
みゆき「ふふふ…。高良財閥の財力を持ってすれば、クジの買い占めなど造作もないこと」
653名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 14:49:39 ID:cvXPO93+
>>652
みゆき「大人買い実行しちゃいました♪さてさて…」

『つかさを自由にする券』
『つかさに自由にされる券』
『酢の自由つかみ取り券』
『おっぱいうp義務券』
『wiki知識追加券』
他、同種かハズレ

みゆき「なん…だと…」





つかさ「あはは〜酢りかえみこ酢〜wwww」
654名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 22:26:50 ID:YJfN6ZZG
本スレ失った腐れこなかが厨がエロパロスレ荒らしてると聞いて見にきますた
これはひどい繁殖具合wwwもう手遅れですねwwwwwwww
655名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 22:36:46 ID:vbFkiq4H
>>654
エロパロスレどころかアニメ2・漫画・4コマ漫画と
関連するスレを所構わず無差別爆撃してやがるよ・・・・・
656名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 22:44:44 ID:FrO6flai
>>653
あれ?これってつかさがすりかえた後だよな?

>『つかさを自由にする券』
>『つかさに自由にされる券』

……おや?
657名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 22:47:39 ID:QJxA8Rl5
>>654
大学では疎遠にならないと困るよな
姉妹厨的に
658名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 23:00:00 ID:sCJ5APST
>>653
まあ何だ。
二人ともお幸せに
659名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 23:15:46 ID:zBlXtL7t
みさお「かがみクジか、えっへっへ、これですこしはひぃらぎを好きに・・・」






みさお「結果はって?聞くんじゃねえ・・・全部すり替えられてたZE・・・
    誰に?聞くまでもネェだろorz」
あやの「さあみさちゃん、次は『あやのに好きにされる券』よ、
    使わなかったら、分かってるわよね?」ゴゴゴゴゴ

 * * *

ゆたか「み…みなみちゃん…これ『みなみにお医者さんごっこされる券』使う?」
みなみ「むしろ…これ『ゆたかに患者さんごっこする券』を使う…」
ひより「くはぁあああああぁあああ!すりかえた甲斐があったっす!!
    そして私は『デバガメ原稿量産100連発券』発動ッス!!」
パティ「ノンノンヒヨリン、『ひよりにしっぽりオールナイト券』使いマース!」
ひより「ちょwwwwwまwwwwwせめて原稿かかせtアッーーーーーーー!!」
660名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 23:36:48 ID:sNw4LzW1
こなかが厨のカプ工作は毎日の排泄行為と同じ
 \_______________/
           …と思う吉宗であった
   (__) ..    ,--、、,,,,,,,,,,,,,,,,
             {::::::::}三三三ミミミ`、、
    (_)       >ー-"'" ⌒,,ィシヽミミiミミ 、
  モワモワ      /     三彡彡彡ィ`、ミミミ`、
     (_)   /      シ彡彡彡彡ノ'ヽミミミ`、
          ,'        ,三彡彡彡彡彡ソ,ー--'
        ○  l    _ _ """'彡彡彡彡彡ノi
         {;、 ';;;='''"""`  彡彡彡 - 、ノノi
            kr) .ィェー   彡彡' r、ヽ}彡i 
          レ'  ..      シ彡' )ァ' /彡'
         {_,,,、 ;、      シ彡 ニンミミ{
661名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 23:54:23 ID:yso1iKiI
「白石ー!、この『白石みのるの愛券』を使わせてもらうわよ。」
「あきら様ちょっと待ってください、そんなクジどこで引いたのですか?」
「問答無用、一生愛してもらうわよ。」
662名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 00:03:20 ID:zBlXtL7t
そうじろう「何の因果か手に入れてしまった…『かがみを自由に巫女さんプレイ券』
      正直どうしようかと迷っている俺が怖いorz…そして
      何か蒼いものがはいずり出てきそうなテレビが怖い(((゚Д゚;))))
      ・・・・・・・やっぱりこなたに譲ろうorz」

こなた「迷う時点で十分呪われるべきだと思うよおとーさん('A`.)」
    (『親孝行券』隠し持っている)

ゆい「おしい!もう少しで『そうじろうを現行犯逮捕券』発動する所だったのに!>▽<」





かなた「おしい!もう少しで『そうじろうを迎えにk
663名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 00:04:43 ID:sNw4LzW1
http://img01.pixiv.net/img/ixy/5139574.jpg
Ixyはこなかがの鏡

一つ、こなたとかがみは常に隣同士になるよう配置すること。
一つ、かがみとつかさは決して隣同士に配置しないこと。
一つ、こなかが以外の余り物はセットに見えるように配置するのが望ましい。
664名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 00:09:06 ID:Wb7wZD1W
鏡じゃなくて鑑だから
こなかがアンチもこなかが厨も腐敗臭がきついから消えてくれない?
665名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 00:14:13 ID:4VPtOJJq
罵倒=荒らし よってスルー対象
これを>>1に加えてくれ
いったん反応が始まると売り言葉買い言葉で手が付けられん。
売り言葉買い言葉も荒らしだし、それこそ荒らしの狙い通りだ。

荒らしつうのは、何もAA連打やレス連打だけに限らないことを
多くの住人に知って欲しい。
666名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 00:47:22 ID:sdJzU1to
見てわかるようにID変えて自演するからスルーは不可能だ
スルーを頑張った末路は各らき☆すたスレが教えてくれてるw
憑かれたからには運がなかったと思って諦めたほうが楽だよ

こなかがを廃してかがつかで満たせば止まるかもな
スルーなんかより希望はあるから試してみれば
667名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 00:55:06 ID:JNOMzw2W
こーゆ場ってゲームの予想とかの話ってしてもOKなのでしょうか?
668名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 01:11:55 ID:sdJzU1to
携帯ゲーにスレあるだろw
669名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 02:59:53 ID:zul2zjLE
ID:sdJzU1to
はあらし糾弾を装ったらき☆すたアンチこなかが厨、こなかがアンチの自演が知れ渡ってしまった
今度はかがつかなど他カップルを使って荒らそうとしている、だが所詮頭が悪いので見てのとおりバレバレである
670名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 03:03:26 ID:4VPtOJJq
煽られんじゃね。
またsdJzU1toが出てきてひとことふたこと
んでそこにあんたが売り言葉買い言葉。
荒らしはソレも狙ってることをお忘れなく。
671名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 03:39:31 ID:sdJzU1to
利用されたかw
信者でもアンチでもいいけどな

>ID:4VPtOJJq
ID変えて自演されるとスルーは不可能
あんたが証明してどうすんのw
672名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 04:08:52 ID:rT36yUSr
瑞希「荒らすのやめるわけねーですわwwwww幸福実現党」
673名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 08:15:46 ID:NtCcnVix
SSはともかく単発でこなかが脳内妄想垂れ流してるバカは消えてくれ
前置き告知もねーからあぼーんする前に内容が目に入ってウザい事この上ない
674名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 13:59:47 ID:SytkLmEY
スルー技能検定初級実施中!!
675名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 16:18:09 ID:0MnQ00ja
>>673
だたらお前が出て行けカス
ここは精神年齢も18歳以上推奨
おまえみたいな池沼は消えろ
676名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 18:07:37 ID:1B5HSEmu
年末ジャンボかがみクジなんだが、かなたさんの霊能力でこなたに全部当たりクジを持っていかせる事が可能じゃないか?

万が一白石あたりが1等を引いても、その瞬間に雷がクジに落ちて灰と化したりw
677名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 18:39:58 ID:tC2eZBIn
つかさ「こなちゃんのお母さんが出て来ても、祈祷で追い払っちゃうよ〜♪」

みゆき「私が買い占めますので泉さんの手にクジは渡らない、と申し上げておきますね♪」

かがみ「おいお前ら、ちょっと待て」
678名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 19:11:50 ID:xeEnHhwm
>>677
こなた、なんだかんだで20枚ほど手に入れることに成功。
 〜結果発表〜
4等:お好きなラノベ1冊…×9
3等:かがみの手料理…×5
                    以上。
「ちょwなにこの当選率の高さwでもなんか微妙に嬉しくない…」
67923-49:2009/07/15(水) 21:21:24 ID:Zrd0FyDU
どうもお久しぶり
久々に短編一本仕上げてみたので投下させてください
ほかに予定されてる方がおられないようでしたら五分後ぐらいから

・泉家の人々
・エロなし
・しんみり
・4レス使用
68023-49:2009/07/15(水) 21:23:59 ID:Zrd0FyDU
言い忘れました

・オリキャラ要素あり

です
681どこかで誰かが生まれた日 1/4:2009/07/15(水) 21:28:08 ID:Zrd0FyDU
 
 夜。
 家のリビングで、いつものように三人で、食後のお茶を飲んでいたときだった。
「……どしたの?」
 つけっぱなしにしていたテレビを淆に、そこはかとなく話に花を咲かせていた最中。
 お茶のおかわりを淹れようとして、そのまま呆けたような顔をして動きを止めてしまったゆーちゃんに、
 首をかしげつつ私は尋ねる。
「あ……う、ううん。ちょっと」
 ゆーちゃんはすぐに我に帰って、微笑んだ。
 どこか淋しげな顔だった。
「そういえば、誕生日だったなぁ、って」
「誕生日?」
 再び首をかしげて、先ほどまでゆーちゃんが目を止めていた壁の方を私も見る。
 カレンダーがかかっていた。
「誰の?」
「えっと……おともだち」
 わかりきった答え、ではあった。
 今日を含めたここ数日は、私を含めた家族の誰の誕生日でもなかったから。
 視線で続きを促すと、ゆーちゃんは少し迷うような素振りを見せたあと、お茶を淹れなおして
 自分の席に戻ってから、ゆっくりと口を開いた。
「っていっても、インターネットの掲示板で知り合った人なんだけどね」
「へぇ」
 意外な気がした。
 確かにゆーちゃんは見かけによらず――っていうのもヘンだけど――それが趣味だといえるぐらいの
 ネットユーザーではある。けど、もっとなんていうか、ロム専なイメージがあった。
 うちに来たばかりのころだって私がネトゲやらなんやらやってるのを見て驚いてるふうだったし。
 そして、ゆーちゃん自身にも、そのように思われているという自覚があるのだろう。
 だから言い淀んだんだと思う。
「――どんな人? ってゆーか、なんの板……掲示板?」
「うん。基本は音楽とゲームの場所みたいだったけど、わりとなんでもありな感じだったよ。そこで、
色々と親切にしてくれた人なんだ」
「イロイロって?」
「ボードやチャットでのマナーとか、顔文字の作り方とか。基本的なことは、ほとんど一通りその人から
教えてもらったんだ」
「へぇ。そりゃあ運がよかったねぇ」
 と、それまで大人しく話を聞いていたお父さんが割り込んだ。
 ゆーちゃんがそちらを向く。
「そうなんですか?」
「ああ。初心者のころにそういう親切な人に出会えるなんて、なかなかないからなぁ。みんなだいたい
失敗をして痛い目を見ながら覚えていくものなんだよ」
「……そっか……そうだったんですね」
 なぜか無駄に得意げなお父さんに、ゆーちゃんはしみじみとうなずく。
 少し、引っ掛かった。
 今の言い方。その淋しげな響きと、過去形の言い回しに。
 お父さんも気付いたみたいだ。
「……今は、その人とは?」
「……どこか消えちゃいました」
 やっぱり、か。
 まぁよくあるコトだよね。
 お父さんが無言で、ちらりとこちらを睨んできた。恨めしそうな顔。俺に訊かせるなよ、って言ってる。
 知らないよ、そんなコト。
682どこかで誰かが生まれた日 2/4:2009/07/15(水) 21:29:02 ID:Zrd0FyDU
「……半年ぐらいずっと、ボードで会ったりメールしたりしてたんですけど……誕生日も、今日だって
教えてもらって……そのころにはだいぶわかるようになってましたから、グリーティングメールの
作り方なんかも自分で調べて……」
 だけど、とゆーちゃんが口を閉ざす。
 その先は聞かないでもわかった。
 本当に、よくある話だから。
 ネットでの繋がりなんて希薄なものだ。どれだけ気が合って、心の友だと思えるぐらいに仲良くなれても、
 切れるときは簡単に切れてしまう。そして一度切れてしまったら、もう一度繋ぎなおすのはほぼ不可能だ。
 こちら側がいくら努力しても、願っても、向こうにその気がなければ、そこまでなんだ。
「そっか。残念だね」
「うん……」
 うなずいて湯飲みを持ち上げたゆーちゃんは、なんとなく、いつにも増して小さく見えた。
 対する私たちは、何の言葉も持てない。
 相手にも何か事情があったんだとか、ゆーちゃんを嫌いになったわけじゃないだろうとか、
 そういったお決まりの文句ならいくらでも浮かんでくる。
 よくある話だから、対応する定型句も先人たちがいくらでも用意してくれている。
 でも、だからこそ、そんなのはどれもこれも使い古されて錆び付いてしまっていて、
 何の力も持たないんだってこともまた、私たちは知ってしまっている。
「……ときどきね、思うんだ。本当にそんな人、いたのかな、って」
 ゆーちゃんがつぶやいた。
 お父さんは首をかしげる。
 理解できない、みたいだ。
「どういうことだい?」
「あ、ええと……本当に、変な話なんですけど……」
 少し慌てたように、照れくさそうに、ゆーちゃんは顔をうつむかせて首筋に手を添えた。
「たまに、ふと思い出したときとかに、夢とか幻だったんじゃないかって思っちゃうんです。掲示板の
ログも、メールも、残せるものは全部とってあるんですけど……実感がないっていうか……」
「ふうん……?」
「あんなにいっぱいお話したのに…………薄情、ですよね」
「い、いや、そんなことは――」
「そうかもね」
 どんどん声を落としていくゆーちゃんを、なだめようとしたお父さんを遮って。
 私の声が、静かに響いた。
 驚いた二人が振り返る。
「……私も、経験あるからさ」
 悲しそうなゆーちゃん。
 焦ったようなお父さん。
 それらの視線に、ほんの少しの後悔を覚えながら、それでも私は言葉を続けた。
「今はもう会えない、直接顔も声も見たことない人って、そんなふうに思っちゃうよ。ホントにいたのか、って」
「そ、そういうもん、なのか……?」
 お父さんにはわからないかもね。
 世代の差か、それとも。
「うん。で、そんなふうに思っちゃう自分は、薄情だとしか思えないんだよね」
「ごめんなさい……」
「ゆーちゃんが謝ることないよ」
「でも、私が……」
 こんなことを言い出したから、か。
 本当にいい子だなぁ、ゆーちゃんは。
「いいから。そうじゃなくて――私が言いたいのは、そう思えるうちは、まだ大丈夫なんじゃないかなってコトだよ」
「え?」
「だって本当に薄情なら、薄情だなぁこんな自分イヤだなぁとかって、思わないでしょ」
「……」
 少しだけ、ゆーちゃんが目を見開いた。そして、微妙に困ったような苦笑い。
 さすがにこんな言葉遊びに騙されるほど単純じゃないか。
 苦笑いを返して、席を立つ。
683どこかで誰かが生まれた日 2/4:2009/07/15(水) 21:29:57 ID:Zrd0FyDU
「……半年ぐらいずっと、ボードで会ったりメールしたりしてたんですけど……誕生日も、今日だって
教えてもらって……そのころにはだいぶわかるようになってましたから、グリーティングメールの
作り方なんかも自分で調べて……」
 だけど、とゆーちゃんが口を閉ざす。
 その先は聞かないでもわかった。
 本当に、よくある話だから。
 ネットでの繋がりなんて希薄なものだ。どれだけ気が合って、心の友だと思えるぐらいに仲良くなれても、
 切れるときは簡単に切れてしまう。そして一度切れてしまったら、もう一度繋ぎなおすのはほぼ不可能だ。
 こちら側がいくら努力しても、願っても、向こうにその気がなければ、そこまでなんだ。
「そっか。残念だね」
「うん……」
 うなずいて湯飲みを持ち上げたゆーちゃんは、なんとなく、いつにも増して小さく見えた。
 対する私たちは、何の言葉も持てない。
 相手にも何か事情があったんだとか、ゆーちゃんを嫌いになったわけじゃないだろうとか、
 そういったお決まりの文句ならいくらでも浮かんでくる。
 よくある話だから、対応する定型句も先人たちがいくらでも用意してくれている。
 でも、だからこそ、そんなのはどれもこれも使い古されて錆び付いてしまっていて、
 何の力も持たないんだってこともまた、私たちは知ってしまっている。
「……ときどきね、思うんだ。本当にそんな人、いたのかな、って」
 ゆーちゃんがつぶやいた。
 お父さんは首をかしげる。
 理解できない、みたいだ。
「どういうことだい?」
「あ、ええと……本当に、変な話なんですけど……」
 少し慌てたように、照れくさそうに、ゆーちゃんは顔をうつむかせて首筋に手を添えた。
「たまに、ふと思い出したときとかに、夢とか幻だったんじゃないかって思っちゃうんです。掲示板の
ログも、メールも、残せるものは全部とってあるんですけど……実感がないっていうか……」
「ふうん……?」
「あんなにいっぱいお話したのに…………薄情、ですよね」
「い、いや、そんなことは――」
「そうかもね」
 どんどん声を落としていくゆーちゃんを、なだめようとしたお父さんを遮って。
 私の声が、静かに響いた。
 驚いた二人が振り返る。
「……私も、経験あるからさ」
 悲しそうなゆーちゃん。
 焦ったようなお父さん。
 それらの視線に、ほんの少しの後悔を覚えながら、それでも私は言葉を続けた。
「今はもう会えない、直接顔も声も見たことない人って、そんなふうに思っちゃうよ。ホントにいたのか、って」
「そ、そういうもん、なのか……?」
 お父さんにはわからないかもね。
 世代の差か、それとも。
「うん。で、そんなふうに思っちゃう自分は、薄情だとしか思えないんだよね」
「ごめんなさい……」
「ゆーちゃんが謝ることないよ」
「でも、私が……」
 こんなことを言い出したから、か。
 本当にいい子だなぁ、ゆーちゃんは。
「いいから。そうじゃなくて――私が言いたいのは、そう思えるうちは、まだ大丈夫なんじゃないかなってコトだよ」
「え?」
「だって本当に薄情なら、薄情だなぁこんな自分イヤだなぁとかって、思わないでしょ」
「……」
 少しだけ、ゆーちゃんが目を見開いた。そして、微妙に困ったような苦笑い。
 さすがにこんな言葉遊びに騙されるほど単純じゃないか。
 苦笑いを返して、席を立つ。
684どこかで誰かが生まれた日 3/4:2009/07/15(水) 21:30:57 ID:Zrd0FyDU
「じゃ、精神論でダメなら――行動で示すしかないかな」
「行動?」
「うん。祝おうよ、その人の誕生日。今からケーキ買いにいこう」
 言うと、きょとんとしていた表情が、呆気にとられたものに変わる。
「い、今から?」
「今から」
「で、でも、お店が……こんな時間だし……」
 時計をチラ見しながら、なおも戸惑ったように言うゆーちゃん。構うことなく私は続けた。
「確かにバースデーケーキってわけにはいかないだろーけど、いちごのショートぐらいならコンビニでも
売ってるんじゃないかな。ローソクも、探せばどっかその辺に残ってると思うし」
「…………」
「一日遅れになってもいーんなら、明日ちゃんとしたのを買うってことでもいーけど」
「う、ううん! 行くっ!」
 がたん。
 困惑から一転、焦ったような真剣な顔になって、椅子を鳴らしてゆーちゃんも立ち上がる。
 「一日遅れ」_が効いたかな?
「くっくっく。了解だ。そうこなくてはな、我が主」
「あ、あるじ……?」
 通じないネタはさておいて。
 お父さんに向き直る。
「じゃ、そーゆーことなんで。ローソク探しといてね?」
「え? 俺が? ってか俺も行くんじゃないのか?」
「時間は有効に使わなきゃね。大丈夫だよ、近いし。自転車で行くし」
 半分無視するように言い捨てながら、まだちょっと戸惑ってるゆーちゃんを引っ張って、私はリビングをあとにした。


 支度をするために、いったん部屋に戻る。
「……ふぅ……」
 扉をしめて、ため息。
 やれやれ、危なかったな。まさかお父さんの前であんなこと言っちゃうなんて。
 感付かれていないとは思うけど。
「……」
 外着に着替えながら。
 ちらり、と、本棚に視線を送る。
 一番下の、背の高い段に。
 そこに仕舞ってある、アルバムに。
 収められている何枚かの写真に、思いを馳せる。

「――――さん……」

 直接顔を見たことも、声を聞いたことも、あるはずではあるんだけど。
 証拠ならいくらでもあるんだけど。
 それこそ、この私という人間の存在そのものであるとか。
 でも。
 それでも。
 実感が、ね。
 だから考えちゃうんだよね。

 そんなひと、本当に――



685どこかで誰かが生まれた日 4/4:2009/07/15(水) 21:31:52 ID:Zrd0FyDU
 
『――お姉ちゃーん。準備できたよー』

 お……っと。
 ドアの向こうから、ゆーちゃんの声。
 我に返った。
「あ――うん」
 声を返して、首を振る。
 深呼吸。
「ごめんちょっと待って。自転車のカギが……あ、あったあった」
 とっさの演技で声の調子を整える。
 うん。OK。
 気持ちの切り替え、完了。ドアを開く。


 薄情な娘でごめんなさい。
 でも、なるべく――頑張るから。
 実感がないぶん、できるだけ忘れないようにするし、みんなにも心配かけないように頑張るから。
 だから。
 遣り甲斐はないかも知れないけど、これからも、見守ってください。
 今日という、ゆーちゃんのお友達が生まれた日を、一緒に祝ってください。
 そして――あんまり考えたくないことだけど、もし万が一。
 その人とそっちで出会ったら、ゆーちゃんは元気だよって、伝えてあげてください。


「おまたせー」
「うん」
「気をつけるんだぞ」
「わかってるよ。それじゃぁ――」


 行ってきます。




68623-49:2009/07/15(水) 21:32:46 ID:Zrd0FyDU
以上です
ありがとうございました

正体がみなみだとかひよりだとか、そういうのはナシの方向で一つ
687名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 23:14:21 ID:se0ylWa2
490KB超えてるので次スレたててくる
688名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 23:19:46 ID:se0ylWa2
次スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ60
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247667514/
689名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 23:45:01 ID:4VPtOJJq
>>686
しんみりくるお話GJ。
それでも誠実でいようとするゆーちゃんGJ。

>正体が〜とかそういうのナシで
じゃあ俺俺!俺だよその親切なやつwwwww仲良くしよーぜマイスイーツハニー(キリッ
ゆたか「もしもしおねえちゃん?タイーホして欲しい人1名ここにいます」
ちょwwwwwwwwwおまwwwwwwwwww
690名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 00:15:52 ID:KFoqKPKI
めちゃくちゃ良い話だなぁ…久々にじーんと来た

容量食いつぶすだけの糞虫の駄文とは比較にならない素晴らしさでした
エロじゃないけどたまにはこういうのも良いね
691名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 07:08:56 ID:kTS0aEzu
>>686
少し寂しいけど、暖かくなる作品有難うございました。
692名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 14:59:35 ID:Q8H8CKZG
>>686
なんだかしんみりと心に染みてきますね…
GJでした、また新作できたらお願いします
693名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 16:04:41 ID:z6wv88q0
>>686
ぐじょぶ
ネットの知り合いは一旦切れると、再び繋がることはない。
身に思い当たるふしもあって、しんみりしてしまいました。
694名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 16:15:36 ID:pAvEuYxc
>>686
しんみり系のあるある話、GJっした。

数年来連絡取ってないネットの知人に、つい昨日もメールしてたような調子で
メールを打つと、あちらからもつい昨日もやりとりしたかのようにメールが
返って来る自分は特殊な例なんだなぁ……と、つくづく思った次第。
(↑4コマのネタにならなりそうだw)
695埋めネタ:2009/07/16(木) 20:15:52 ID:W5Ut9HLt
テレビで某クイズの予選大会のCMを見て、電波受信
下らないネタが嫌いな人はスルー推奨

「ねぇ夏の思い出作りにクイズ大会に出ない。」
「面白そうね、ところでどんな内容なの。」
「はい、コレがもらってきたチラシ」

第35回 エロパロウルトラクイズ

・白石みのる爆破!戦車クイズ
・ゆい姉さん爆走、走り屋クイズ
・あやのさんの体に張られた文字を読め、プロレスクイズ
・かがみの本性が明らかに!人間性クイズ
・三途の川を越えてあの人が登場!

「どこから突っ込めばいいのかコレ。」
696名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 21:04:49 ID:XQFAFine
京アニ「一番上、使わせてもらいます^^」
697名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 01:17:26 ID:mT7w8uYE
ヲタ趣味に関しては、一回切れた相手でも別のジャンルでばったり会ったり結構するんだよな
この世界って意外と狭い
698名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 01:35:05 ID:Xoc2XKU6
白石みのるが、リアルにあぼーんするとこ観てみたい

京アニさんにお願い
699名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 01:47:49 ID:3sGIzIV2
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     |.   |:.:.:.:.:.:.:.}  ` '//// ヽ._ン イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. /:.:.:.: /   .| あ〜やっと話せたよ〜
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らき☆すたの女の子でエロパロ60
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