どうも!いかがでした?
不快に感じた人、ごめんなさい
楽しんでくれた人、ありがとう
エロを期待した人、もう少し待ってね
どんな感想でも書いてくれたら嬉しいです
「超劣化圧縮コピー乙w」「黒猫廚きめぇ氏ね」「こんな糞駄文書いてる暇あったら仕事しろよ、おっさんwww」等、バッチコーイてなもんです
ただ「最近髪薄くなったんじゃねww」みたいなのは止めて下さい お願いだから
以上、ぺけっぱでした
まあ乙
続き待ってるから
GJ
黒猫もいいじゃない
また書いてくれ
お疲れ様でした!
桐乃の話も良かったら書いてみてくださいー
GJ!
オチうまいな、おいww
「はむ・・・・・・ん、ちゅ・・・・・・」
いったい何が起こってるのか分からなかった。
「ちゅ、ちゅぱ・・・・・・! れろ・・・・・・」
兄貴の部屋で、黒猫が兄貴のアレを咥えている。見間違いかと思って目を擦ったりしてみたけど、視界に写るのは二人の乱れた姿だった。
「ちゅう・・・・・・れろ、れろ・・・・・・。どうかしら? 私の口は?」
黒猫がペニスから口を離し兄貴に問いかける。
「ああ、黒猫の口、最高だ」
「それじゃ、もっとよくしてあげるわ」
兄貴の言葉を聞き、黒猫は満足そうに微笑み、再びペニスを口に含んだ。
「んちゅ、チュウッ・・・・・・! ズッ、ズズッ・・・・・・」
猥らな音を響かせつつ黒猫は嬉しそうにペニスをしゃぶり始めた。
「くちゅ、くちゅっ! ジュルッ、ズッ、ズッ・・・・・・!」
「くうっ、黒猫ちょっと・・・・・・激しすぎ・・・・・・だっ!」
手と口の動きが急に激しくなり、兄貴が声を洩らした。
「はぁ、ああん、出しなさい、精液出しなさい! 全部! 全部飲んであげるからぁ!」
黒猫はペニスを根元まで咥えこみ、喉の筋肉を使い、一気に吸い出した。
「くあっ、出る!」
「んぐっ、イくのね? いいわ、全部吐き出しなさい・・・・・・! んむ、ぐ、じゅぶっ、んむじゅるるるるるるっ!ちゅぅううううう!!」
兄貴が何度か体を震わせ、ようやく体の脱力した時は黒猫の顔が精液でベトベトだった。
「んぐっ、ごくん。ぉく・・・・・・ごくん」
何度か喉を鳴らして、ようやく黒猫は精液を飲み終えた様だった。
「ふぅ・・・・・・気持ちよかったぜ」
「私はまだよ」
そういい、黒猫は横になり股を広げ、濡れそぼったヴァギナを晒した。
「貴方のを加えているだけでこんなになってしまったのよ。責任は取ってくれるわよね?」
「ああ」
そういった兄貴のペニスはさっき出したばかりの筈なのに、既にさっき以上に大きかった。
「それじゃいくぞ」
兄貴は黒猫のヴァギナに亀頭をあてがい、一気に貫いた!
「はぁぁぁぁん!! 気持ちイイ・・・・・・! 京介のおち○ちんがはいって来るぅぅぅ」
黒猫は既に焦点が定まっていない。兄貴がピストンを繰り返す度に小さく痙攣している。
「ダメ! イくぅ!! イっちゃう!!!」
「よし! イけ! イっちまえ!」
兄貴は更にピストンを速め、激しく動かした。
「あぁぁぁぁんっ!! イくぅ! 頭真っ白で何も考えられない! うあぁぁぁんっ!!!!!」
「うっ・・・・・・! 出すぞ!」
ビュックッ! ドクゥッ!! ブビュウッ! ドクンッ!! ドク、ドクンッ!
「溶けるぅぅ!! 京介の精液でおま○こ溶けちゃうぅぅぅぅ!!!」
さっき出したばかりとは思えない程の量を黒猫の中にぶちまけた後、二人は繋がったまま余韻に浸るように抱き合っていた。
「どういう・・・・・・こと?」
私はふらふらと夢遊病者の様に中に入った。
「き、桐乃!?」
扉が急に開いたと思ったらいきなり桐乃が入ってきた。
「兄貴? これ、どういうこと? なんで黒猫と?」
「桐乃! これは!」
「京介。もっといっぱい繋がりましょう」
「黒猫!?」
俺が何かを言おうとすると、黒猫が近づき口を近づけてきた。
「や、やめなさい!」
「何故? 私達は愛し合っているのよ?」
「嘘だっ! 兄貴が一番大事にしてるのは私だもん! 兄貴は私のことを一番に愛してくれてるもん!」
「なら、本人に聞いてみたら? 一番愛してるのは誰かって?」
黒猫の言葉に、桐乃は縋るように俺を見つめた。俺は・・・・・・
「すまん桐乃。俺は・・・・・・黒猫が一番好きだ」
そう言った瞬間。桐乃は膝から崩れ落ちた。
「そういうことよ。分かったら邪魔しないでくれるかしら?」
「いや、いやだよ! 兄貴! 嘘付かないで!」
桐乃は泣きながら俺に縋り付いて来た。俺のアバラが折れるんじゃないかと思うほどの力で抱きついてきた。
「ヤダ、ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ。嘘だもん! 兄貴が私のこと一番大切じゃないなんて嘘だもん!」
「桐乃・・・・・・嘘じゃない。本当なんだ」
「うわああああああああああ」
桐乃は凄い声で泣き叫び、更に力を加えて俺に抱きついてきたが抵抗は一切せず、優しく頭をなで続けた。
以上です。
今更ですが
>>327のネタをなんとなく書いてみました。
寝取られ? 多分寝取られ。
まあ、ぶっちゃけ黒猫と京介ののエロが書きたかっただけです。
続きも書いてるのですが、ちょっと桐乃がヤンデレ化しているのでどうかなと思ってしまっています。
こんな感じのチラ裏SSでも続きを読んでやるって方がいたら投下してみようと思います。
ちなみに誤字・脱字その他罵倒も受け付けておりますので何かありましたら後学のためにご指摘ください。
それではありがとうございました。
>>949 ご謙遜を!
超GJ!ですよ!
桐乃に傾いてくれるとうれしいですけど
どっちにせよ全部投稿してください!
読みたいです!!
>>942 確かに黒猫が白い!けどだからこその最後の一文か
GJ!仕事しなくていいからもっとまとまった量書いてくれ あとエロも
白猫とな
これでは愛し合う2人+桐乃(片思い)ともとれる
寝取られと言うからにはちゃんと桐乃と京介が
愛し合っていた場面も書いてもらわなければ困りますな
948の続き。今回はエロなし。
一頻り暴れた桐乃はそのまま寝てしまった。俺と黒猫は桐乃を俺のベットに寝かせて部屋を出た。
「折角貴方と繋がっていたのに」
黒猫は少々拗ねたように部屋を見た。
「まあまあ。今日はもう帰るのか?」
「そうね。桐乃が起きたら面倒になりそうだし」
「ははは。そうだな。まあ」
次までには説得しておくよ。そう俺が続いてもらした瞬間に・・・・・・
「無理ね」
・・・・・・黒猫はキッパリとそう言った。
「無理って・・・・・・なんで?」
「今の私が貴方を失うことを考えられない。もし失ったとしても何がなんでも私は貴方を取り戻すわ」
「ありえない。俺はお前を見捨てたりしない」
「信じられないわね。貴方には前科があるのよ?」
「桐乃は妹だ」
そう、桐乃には兄としての愛情をそそいでやればいい。俺が一番好きなのは黒猫だ。
「関係ないわ。妹だからって何? 男と女には代わらないわ。だから私は貴方をどんな手を使ってでも繋ぎ留めておかないといけない。私は貴方なしでは生きていけないから」
黒猫の視線はまっすぐ俺を射抜く。俺は思わず逃げ出したくなった。それほど黒猫の目には力があった。
「何故桐乃は貴方にあれほど縋ったのかしら? 何故あれほど強い力で貴方に抱きついたのかしら?」
「それは・・・・・・」
「当ててあげる。何故なら」
・・・・・・さっきしていたことと同じことを、桐乃にもしていたから。黒猫はゆっくりと、確かにそういった。
「なっ!」
「何で知っているかって? 桐乃に聞いたのよ。嬉しそうに」
あいつは他人にいったい何を言ってるんだ。
「兄貴に抱いて貰った、兄貴に愛してるって言って貰ったってそれは嬉しそうにね。でも私も貴方が好きだった。だからきっとこうなるって分かっていても貴方に言い寄ったの」
黒猫の顔は沈んでいた。こいつも辛かったのだろう。
「さっきも言ったけど、俺は絶対お前を見捨てない。ずっとお前の傍にいる」
俺はゆっくり黒猫に近づき、両肩を掴んだ。
「信じろ!」
「京介・・・・・・」
そのまま二人はゆっくりと顔を近づけていった。二人の視界には既にお互いしかなかった。
だから気づかない・・・・・・京介が肩を掴んだあたりから扉が少し開いたことも。そしてそこから誰かが覗いていることも・・・・・・
投下終了。
>>953に指摘されたことを補足してみた。
さて、次なのですが桐乃のエロにしようと思ってます。
お前みたいなエロくもないエロシーン書くなって人がいたら桐乃エロ無し投下しますが。
>>955 お疲れ様です!
ぜひそのままのプランで投稿してくださいませ
957 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 09:08:49 ID:4RJKCibv
とりあえずGJ
卑屈になるな。どうせ二次創作なんだから気楽に書け。
958 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 09:10:07 ID:4RJKCibv
sage忘れてた。サーセンwww
>>955の書きたいように書け
無理して他人の意見を取り入れる必要なし
とりあえずわっふるわっふる
兄貴に抱いて貰った、兄貴に愛してるって言って貰ったってそれは嬉しそうにね。
きりりん可愛すぎるだろjk
「あんた……なんでいんの?」
桐乃は開口一番にそう呟いた。
両親は遅くまで帰らない予定で、こいつは陸上部の練習があったはずだった。
だからこの時間は俺しか家にいないはずなのだが、しかし、この場には高校生一人と中学生二人が固まっていた。
やはり家に招いたのは軽率だったようだ。
「お、おまえ、部活はどうしたんだよ?」
「今日体育でねん挫したから休んだ。で? あんたと約束した覚えなんてないんだけど」
なんでいんの、と再び呟いた桐乃の、一際鋭く眇められた目が、ここにいるはずのない黒猫の姿を射抜く。
「いや、これはな……お、俺が呼んだんだよ! こいつ近所だろ? 偶然そこで会ってさ」
苦しい。あまりに苦しい言い訳だった。
桐乃はこちらには一切視線を向けず、その親父譲りの眼光に、黒猫だけを映している。
俺の話など、はなから聞いちゃいねぇ。
黒猫はというと、桐乃の視線を正面から受け止めて涼しい顔をしている。
なにもやましい事などない、というように。
確かに、妹に内緒にしていた、という点で後ろめたさは感じているが、別に責められるような事をしているわけではない。
「京介、別に隠しておく事はないわ」
「確かにそうだけどよ……」
それでも、兄としては気が引けてしまうのだ。まさか妹の友達と――
「私たち交際しているのよ。別に彼女が彼氏の家を訪ねていても不思議ではないわ」
―-付き合っているだなんて。
「……は? なに言ってんの? ギャグのつもり? キモいんだけど」
「じ、実はそういう事なんだ」
顔に熱がこもるのを感じながら、妹から視線をそらす。どんな羞恥プレイだよ。
果たして笑われるか、罵倒されるか。こいつの事だから思い切り馬鹿にするんだろうよ。
身を硬くして桐乃の反応を待っていたが、予想外な事にすっかり黙り込んでしまっていた。
俺たちの関係を聞いた桐乃は焦点の合わない虚ろな眼をさせていて、あの鋭い目から光が失われたような気さえする。
「き、桐乃?」
「……なんで? いつから?」
「え、ああ、まだ一ヶ月くらいか? 黒猫から告白されてさ」
「あら、あなただって以前から私を見る目に熱が篭っていたようだったけれど?」
黒猫は明らかに俺をからかい始めていた。妹の前でなんて事を言いやがるんだ、こいつは。
まぁ、つまりは両思いだった、というわけなのだが。
しかし、そんなのろけ話を聞いてもなお、桐乃は冷めた様子を崩さない。
「んなワケないじゃん。だって、こいつ、すっごいシスコンなんだよ? ねぇ?」
いつもの調子の台詞なのだが、やけに言葉にプレッシャーを感じる。
普段、俺を馬鹿にするのとは違い、言葉のトーンはひたすらに平坦だ。
否定してしまえば、どうなってしまうかわからない。そんな危うさを持っている。
「ああ、そっか。あんた遊ばれてんじゃん? さすがに実の妹に手を出すわけにはいかないもんね」
「あなた、いい加減に……」
「うっさいな! 黙っててよ根暗女が! さっきから人の家でなにしてんの!? さっさと出てってよ!」
黒猫の声に、桐乃は弾かれたように声を荒げた。
さっきまでの会話も、まったく聞いていなかったような、本当に何故黒猫がここにいるのかわからない、といった様子である。
ギリギリと音が聞こえるほどに歯を食いしばり、黒猫を睨むその目からは抑えようもない嫌悪が滲んでいる。
なんだこいつの取り乱し様は。いつもとは違う、すぐにでも壊れてしまいそうな予感をさせる。
俺は背筋に冷たいものを感じた。こいつは、一体どうしちまったんだ。
お、俺の妹がこんなに恐いわけが……
あかん、桐乃でキモウトは難しいお
続かない☆
この後、桐乃が黒猫に向かって
「この泥棒猫!!」
と言うんですね
わかります
まあ、そんな訳で俺はぼやきつつも、黒猫の手に引かれていったのさ。終わりの始まり、とやらに多大な期待を寄せてな。
けど、皆が期待するような事にはならなかった。あれは……
A−8>
リビングを出たところで黒猫の足が止まった。
「なっ急に止まんなよ、一体どうし……!真奈「ベルフェゴール!」」
違う!つーか、まだその設定引き摺ってたのかよ……。っと、それどころじゃなかったな。
そう、リビングを出てすぐの玄関に、幼馴染みの真奈実の姿があった。
「ふぇ?べるふぇ……?」
「あ、ああ、気にしなくていいぞ。それよりどうした?こんな時間に?」
「う、うん、昨日きょうちゃん、わたしの家に傘置いていったでしょ?天気予報で明日は雨だって言ってたから……」
「そりゃ悪かったな、つーか、連絡してくれたら、取りに行ってたのによ」
「そうなんだけど…お客さんが来てたんだね。えっと、黒猫ちゃんだよね、こんばんわ〜」
黒猫は無言のまま、軽く会釈した。本当、コイツは人見知りが激しいな。
まあ、いいところを邪魔された訳だからムッとくるのは分かるが。それとも、妬いてんのか?
まったく、俺と真奈実はそんなんじゃねーての。
「実は黒猫に絵のモデルを頼まれてな。スゲーんだぜ、コイツ」
「えー、きょうちゃんがもでる?」
「ああ、黒猫、真奈実にお前の絵、見せてやっていいか?」
黒猫は暫く迷っていたようだったが、やがて、こくん、と頷いた。
それを確認すると、俺はリビングから黒猫の鞄を持って来て、真奈美にスケッチブックを渡してやった。
「うわ〜、すっご〜い!」
「へへ、だろ?」
へっ何だか自分の事のように誇らしいぜ。
「うん!でも、ぷっ…ははは、きょうちゃん、ちょっとかっこよすぎかも〜」
「そ、そうか?ならお前も黒猫に描いてもらえば?少しは美人に描いてもらえるかもよ?」
「も〜ぷんぷん、だよ。でも、お願いしちゃおかな〜」
バン!!
「な…、黒猫?」
黒猫が真奈実の手からスケッチブックを奪い取っていた。
いつもの照れ隠しではない事は一目でわかる。自分の事を褒められると、コイツは不機嫌そうにそっぽを向くのだ。ちょっと頬を染めて。
だが、今の黒猫は、
「悪いけど、私は町の似顔絵描きではないのよ、先輩」
何の表情も浮かんでいなかった。いや無表情を貼り付けた、とでも言うべきか。
そして真奈実をじっと見つめると、少し目を眇めた。
確実に気温が五度は下がった気がする。 こ、恐ぇー。見ろよ、真奈実の奴、完全にビビッちまってやがる。
「さっきはベルフェゴールなどと言ってごめんなさい、真奈実先輩」
いや、お前それ、絶対謝ってないだろ。何の表情も無いくせに、敵意だけは伝わってくる。
「貴女はイブね。まだ、知恵の実は食べていないのかしら?それとも………クククッ」
黒猫にようやく浮かんだのは陰惨な笑みだった。
「……っふ……、この神が不在の現世で、聖書をなぞらえる事ができるのかしらね」
何だ?これもアニメかなんかのセリフなのか?
「…………帰るわ」
黒猫はまた無表情に戻ると、俺から鞄を奪いとり、とっとと帰ってしまった。
真奈実は呆気にとられていた。
「凄い迫力…………怒らせちゃったのかなぁ」
「黒猫ってぐらいだから、気まぐれなんだよ、あいつは」
桐乃が黒猫を指して「邪気眼電波女」と言ってたっけ。確かに黒猫の言ってたことはさっぱり分からない。真奈実もきっとそうだろう。ただ帰り際、真奈実とすれ違う時、呟いた言葉が残っていた。俺の耳が確かならこう言っていた筈だ。
私は桐乃みたいに甘くないわよ、と。
こんな時間にご苦労様ですw
黒猫ー1>
「ふぅ、もうこんな時間、……そろそろ寝なきゃね……」
2時を少しまわっていた。
今日のクロッキーを基に、設定画を起こす作業に集中し過ぎたようだ。
……いや、彼の家での出来事から作業に逃げていただけかもしれない。
盛大な自爆だった。彼の前で泣くのは2度目だ。けど彼が泣く姿も私は2度見ている。おあいこだ。
ここまではいい。思い返しても、思わず顔がにやけてしまう。問題はその後だ。
何が私の逆鱗に、あそこまで触れたのか自分にもよく分からない。
確かに彼の、私との事を誤魔化す様な態度は許せなかった。それに……彼を描いていた時に感じていた、二人だけの特別な時間。その場所に彼はあの女を招き入れようとした。
正直、「やめて!」と叫びたくなった。
けれど、どれも正解ではない。
……ああ、そうか。私は単に、彼とあの女の会話をあれ以上聞きたくなかったのだ。
聞きたくないから彼の家から逃げだしたのだ。
ぎりっ。私の歯が音を鳴らす。
あの女が彼に好意を持っているのは、すぐに感じとることができた。
けれど、彼の方はというと、私の邪眼をもってしても、さっぱり分からない。
元々、想像の斜め上を爆走するのが彼だ。
これ以上無い、というぐらい情けないのに、時には頼もしい。
………そんな所に惹かれたのだ
抱きしめられた時の感触を思い出すと、胸が熱くなった。指でスケッチブックに描かれた彼をなぞってみる。もう片方の手は下着へと伸びていった。
黒猫ー2>
「…………ん、…んンッ………っあ……」
直接触る事は恐くて出来ない小さな突起。下着の上から軽く爪の先で擦ってやると、腰が浮いてしまいそうになった。胸も優しく可愛いがるように揉みほぐしてみる。……あの女が来なければ、彼にこうして貰えただろうか。
「はっ…………あ、…………ぁあン………」
自分のものとは思えない甘い声があがった。急いで髪に巻き付けていたタオルを口に含む。
彼の手と……舌を思い浮かべ、指を這わせていく。
首筋へのキス、きっと彼は私の髪を撫でながら胸へと移動するだろう。ぎこちなくブラをはずし、そして…
「ふっ……ん、……んっ………」
尖端を強く摘まむと痺れるような痛みと快感が押し寄せた。そして胸を揉みながら脇腹を辿り下へ。
椅子に浅く座り直し、パジャマごと下着を膝まで摺り下ろす。十五歳にしては少し幼いと思っている股間が露になった。
少し足を開き、指をあててみる。ぬるり、とした感触に少し驚いた。私は濡れにくい、と思っていたがどうやらそうではないらしい。
彼の視線をイメージすると更に溢れる感触があった。それを指で掬うようにしてから、恐る恐るほんの少し上にある敏感な部分を撫でてみる。優しく、丁寧に。「んっむ、………ふー、ふー、…んっ……んっ……んんっ」
身を捩ると椅子から転げ落ちそうになる。
私は照明をおとすとベッドへ倒れ込んだ。
黒猫ー3>
胸をシーツに擦りつけるようにしてみると、乳首が固く尖っている事がよく分かった。股間とベッドで手を強く挟みつけるように力を込める。私の中で何かがせりあがってくるのを感じた。
「んっ……んんっ……んんーーー!」
膝を立て、お尻を突きだし、わざと卑猥なポーズをとってみる。
膝にむけて、つー、と愛液が伝わっていく。股間を弄る手に滴が落ちた。
「えん…あ…い、せ、んんっ…ぱ、いぃっ」
入学前から何度も呟いた、彼の春からの呼び名を口にすると、熱い何かが全身を駆け巡った。
タオルが口からはずれ、口との間に銀の糸ができる。
仰向けになり少し腰を浮かした状態で頂点まで昇り詰めた。
「はぁん、あっ、あっ、あぁあーーーっ!」
長い硬直が続き、弛緩が訪れる。
「はぁ、はぁ、んんっ、はあ」
時折、ぴくっ、ぴくっと体が跳ねる。
やがてそれも治まり、辺りはまた静寂に包まれた。
よかった、家族には気付かれずに済んだようだ。
カーテンの隙間から月光が洩れていた。私はそれに吸い寄せられる様に身を起こし、近付いていく。
内腿がぬるり、とした。
カーテンを開くと満月の光が私の裸体を蒼白く浮かびあがらせた。
「ふん、明日は雨ですって?……ククッ」
明日は晴天だ、間違いない。それでも彼は、あのチャイムも鳴らさず玄関に立っていた幼馴染みに、何の疑いも持たないのだろう。
「彼の目の前であの女を引き裂いてやったらどんな顔をするかしら」
私は出来もしないことを呟く。構やしないだろう。ままならない現実から解き放たれてもいい筈だ。……この月光の下でなら。
私は誰に聞かせるともなく呟く。
「そう、私は夜の眷族だもの」
【END】
>>972 まとめさせてもらってます
何かご要望でしょうか?
ぼちぼち次スレの季節ですね
あんまり暑いんで脳が融けてたのかも知れないが。気付いたら生まれて初めてSS書いた。
NTR物の京介×桐乃とかいうの需要ありますかね。
それとも投下するなら新スレのがいいのか?
>>976 投下前に注意書きがあれば大丈夫でしょう。
次スレで期待してます!
…へんじがない ただのしたいの ようだ。
……ん? ゆびさきに もじが…だいいんぐめっせーじか?…
「11P」…なんの いみだろう?…W。
>>978乙
NTRつーとあれか、桐乃が他の男と、ってやつか
ゴクリ、は、早く今スレ埋めよーぜ!
>>978 乙です。
昼寝して気付いたらいっぱいレスが・・・。次スレ立ったみたいだから投下しても平気かな。
NTRというか若干鬱入ってる感じかも知れません。
あとエロくないからあんまり期待しないでね。
※注意 京介×桐乃です近親相姦とNTRに耐性の無い人は気をつけてください。
986 :
桐乃NTR@:2009/08/23(日) 17:17:33 ID:NsrYJgGp
高3の新学期が始まってすぐの春先の事だったか、桐乃が突然留学先のアメリカから帰国した。
帰って来た桐乃は帰って早々部屋に引き篭もってしまったらしく、同じ屋根の下に居るっていうのにまだ一度も顔を合わせていない。
ある日、親父がリビングで酒を飲みながらテーブルを壊す勢いで拳を叩きつけて居たので止めに入った。
なかなか事情を話してはくれなかったが、この時は桐乃に関わる事なのだと直感が働いたので問いただすと・・・・・・。
留学先で海外のコーチとやらにレイプされたらしい・・・・・・。
日本から留学までさせておいて女子中学生の体が目当てだったなんてとんだロリコン野郎じゃねーか!
すぐにでもアメリカに飛んでって上条当麻ばりに殴って説教してやろうと思ったね。
いや、説教どころか今の殺意の波動なら確実に殺してしまいそうだったが。
もちろん親父に一喝されて殺人犯にならずに思い留まれたわけだが。
どうも桐乃はそのロリコンコーチを訴える事を拒否したらしい。
アメリカで裁判する費用や時間だとか、セカンドレイプがどうだのだか説明されたってわかんねーよ。
何もせずに納得出来るわけがないじゃないか!
だってそうだろ、あいつの多分・・・初めてがそんな鬼畜野郎に奪われちまったんだぜ!?
聞いた話によるとその変態ロリコンは示談金を払ってちゃらにしたいと言ってきたらしい。
けれど、桐乃はそれを突っぱねたらしい。援交するほど落ちぶれちゃいないとかなんとか。
理乃先生のスイーツ小説だと主人公は自発的に援交してましたよねなんて突っ込みは不謹慎か。
どうやらその件で親父はテーブルに八つ当たりなんてまったくらしくない事をしていたみたいだ。
様子を見た時は親父がおかしくなったのかと思ったが、親父は全然おかしくなんて無かった。
むしろ俺はアメリカまで殴り込みかけたくてたまらねーよ!早くあのジェット機のAAよこせよ!
987 :
桐乃NTRA:2009/08/23(日) 17:18:27 ID:NsrYJgGp
俺の動転振りに気付いた親父に説得されて思い留まったけどな!
なんでも、一番辛いのは桐乃だから今出来るのは桐乃を見守る事だけだの。
桐乃は誰よりも出来た娘だがその分プライドが高すぎるから桐乃の精神が心配だとさ。
確かに桐乃が修羅場ってた時の動転っぷりは異様だった、あいつの頭ならもっと上手い立ち振る舞いが出来ただろうに。
それなのに今回の事件の様な事があったら桐乃はどうなっちまうんだ?
一瞬、桐乃に無理やりやらされた鬱ゲーや泣きゲーと呼ばれるエロゲーのBADENDを思い出してしまった。
俺の馬鹿野郎!そんな事が現実にあってたまるか!
俺は居ても立ってもいられずに気付いたら妹の部屋の前に居た。
けど、何て話しかけたら良いんだ。
俺は、あいつが親友と大喧嘩した後だって声をかけてあげられなかったヘタレだって言うのに。
暫く廊下を行ったり来たりして悩んでいたら、桐乃の部屋からゴソゴソと物音が聞こえ始めた。
ま、まさかあいつ自殺なんかしねーだろうな?
最悪の心配が脳裏を過ぎった瞬間にさっきよりも大きな音が聞こえた、何かが落ちて潰れる様な。
俺は無我夢中であいつの部屋に飛び込んでいた。引き篭もってたはずなのに不思議と鍵はかかってなかった。
「き、桐乃!」
そう叫んだ俺が見たのは妹の変わり果てた姿だった。
988 :
桐乃NTRB:2009/08/23(日) 17:20:15 ID:NsrYJgGp
そこにはレイプ目って言うのか?光彩を欠いた瞳で床に落ちているそれと対峙してる妹が居た。
「お、おいおい・・・お前何してんだよ・・・・・・」
桐乃は自殺なんてしてなかった。桐乃の周りにはあいつが集めた大切な宝物達が散乱していた。
いくつか床に叩きつけられて箱が凹んでいた。
「わ・・・わかんない・・・もう何もわかんない・・・」
「おい・・・何してんだって聞いてるんじゃないか」
「分かんないの!なんでこんなゲスなゲームを後生大事に守ってたのか!」
え・・・それってまさか・・・。
よく見ると潰れている箱は件の鬱ゲーって呼ばれてる中でもとくにキツイ奴だった。
NTRだとか何とか言うジャンルらしいが、正直俺にはそんな性癖は無いのでまったく理解できなかったが。
そう言ってる間にも桐乃はそのゲームの箱を思いっきり踏み潰していた。
「どうしたってんだよ!エロゲはお前の魂じゃなかったのかよ!」
余りにも見ているのが辛かったので止めに入ったのだが。
痛え、あいつエロゲの代わりに俺の足を踏みつけやがった。
今の俺っていつもながら滅茶苦茶格好悪いな。
あまりの痛さについ言葉を荒げてしまった。
「エロゲが好きな事も含めたのが本当の自分じゃなかったのかよ!」
「そんなの言われなくたって自分が一番分かってる!でももう今のあたしは以前のあたしじゃないの!」
レイプ被害者は心に大きな傷を抱えて殺されたのと同じくらいの痛みを受けるって言うけど、あの楽しそうにエロゲをやったり俺に無理やりやらせてた桐乃は死んじまったって言うのかよ。
「み、認めねぇ・・・」
「・・・・・・・・・・・・あんた何言ってんの・・・」
「だから認めねえんってんだよ!俺はお前から人生相談を受けた。最初は驚いて言葉も出なかったがお前が好きだって言うなら馬鹿にしたりしねーと思ったし。それがお前がお前らしくある為の自身の一部だって言うから全力でそれを守った!だから今回も絶対に守る」
「あたしが捨てるって言ってんのよ!こんなもん!
と言って桐乃はまた俺を足蹴りにした。捨てるってひょっとして俺の事なんですか?妹様。
このままじゃ埒が明かないので気付いたら桐乃を力いっぱい抱きしめていた。
後から思うとこれはやりすぎだったな、いくらの兄弟だからってここまで密着した事なかったし。
989 :
桐乃NTRC:2009/08/23(日) 17:21:11 ID:NsrYJgGp
不思議な事に桐乃は一切抵抗しなかった。むしろ緊張していた体から力が抜けていくようだった。
こうして触れ合うと桐乃の体ってこんなに細かったんだな。モデルなんだから当たり前なのかも知れないが、陸上をやっていたからか骨だけとは違うが引き締まった無駄の無い肢体の所為か所々ゴツゴツしている。
もちろん胸はすっげー柔らかかったけどな!
あんまり桐乃が力なく体を傾けて来たのでまさか締め付け過ぎたのかと思って慌てて解放してやる。
「ごめん、いきなり抱きしめたりして。苦しかったか」
「・・・う、うーうん。むしろずっと抱きしめて欲しかった・・・」
え・・・今何て言った?留学直前のあのしおらしくなった桐乃が一瞬戻ってきた様な気がした。
「ああ、それでお前の気持ちが少しでも晴れるなら・・・」
再びあいつの体を抱いてやる、今度優しく包み込むように。
暫くそうしていると桐乃が呟いた。
「・・・忘れさせてよ・・・」
それってひょっとしてエロゲーの事か?一瞬元に戻った様な気がしたのは俺の勘違いだったのか?
「嫌だ!絶対捨てさせない!あれは俺たちの絆でもあるからな!」
「そ、そうじゃない・・・そっちじゃなくて・・・」
え、違うんですか?俺はてっきりこの無残になった残骸達の事かと。きっと作者が見たら相当落ち込むぞこの有様は。
「だから・・・あの事・・・」
「いや、言わなくていい。分かったからその先は言うな!」
これ以上あいつにあの事件を思い出させたくない。もし、忘れさせてやれるもんなら天使の力だって借りたいね。
「だったら抱いてよ・・・」
「いや、今抱いてますけど・・・、いくら兄弟でもこんなに引っ付いたらキモイって程に」
「いいよ、今回だけは許してあげる。だけど抱くってそっちの意味じゃない」
そっちの意味じゃないってどういう事ですかね・・・。他に抱くという言葉の意味あったっけ?
「まさかとは思うけど、その・・・エロゲみたいな事しろって事?」
「あたしに言わせないでよ。あたしの愛してたそのエロゲをもう一度愛すには、最悪だった記憶を幸せな記憶で書き換えないといけない」
990 :
桐乃NTRD:2009/08/23(日) 17:23:24 ID:NsrYJgGp
いやいやいや、理屈は分かるよ?でも幸せな記憶ってそれが俺でいいのかよ!?
もっと他に優しくてイイ男とか居ないのかよ・・・って居ないんだったか。
「いや、でも兄弟でそういう事はその・・・流石にダメだろ・・・」
「あたしが気まぐれであんたにエロゲを無理やりやらせたと思ってるの?いい加減気付いてよ、この馬鹿兄貴」
馬鹿って、いやいや。普通に考えてありえねーよ!え?まさか、妹様は兄貴が好きなブラコンの近親相姦願望をお持ちだったって事ですか?
確かに俺の妹は容姿は素晴らしく可愛いよ客観的に見たら日本一可愛い妹だって言っても過言じゃないね。そんな事絶対に言わないけど。
それに最近の桐乃には俺の妹がこんなに可愛いわけがないってほど、正直胸に込み上げてくる物があったのも事実だけども。だからって・・・
「そんなの無理に決まってるだろ俺たち兄弟なんだぞ!妄想はエロゲの中だけにしとけよ!」
そう言った瞬間急に突き飛ばされた。いて、足元が散らかってるからコケて後ろ向きに倒れちまったよ。
桐乃のお宝も何個か押しつぶしちまったし、ていうか頭はぶつけなかったが背中がいてー。
なんだってエロゲの箱ってここまで頑丈に作ってあるんだよ。
桐乃を見るとようやく氷解しかかった心が再び凍りに閉ざされた様にまたあのレイプ目に戻っていた。
「もういい・・・、出てってよ!それであたしの事なんか放っといてよ!あたしが自暴自棄になっても知らないって言うんでしょ!」
お願いだからそんな悲しい事言わないでくれよ。もしお前が自殺でもしたらと思うと俺まで正気じゃいられなくなるよ。
「出て行かない・・・」
「はっ、今なんつった?」
あれ一瞬1年前くらいの桐乃に戻ったか?
「駄目なんだ、お前がそんな悲しい事してるのを見て見ぬ振りなんて出来ない」
「そうだったらあたしに優しくしてよ・・・、今までの事が全部夢だったって思えるように激しく抱いてよ!」
優しくか激しくかどっちなんですか。いや、どっちにしても不味い事に変わりないが。
「今まで、お前の人生相談という名の無理難題に付き合ってきた。それをやり遂げる事で少しは兄弟の仲が昔みたいに良くなるんじゃないかと思ったからだ。だけど今回のは違うだろ、それが本当にお前の望むことなのか?」
「兄だとか妹だとか関係ない。私がそう望んでるから言ってるの。前に最後の人生相談だって言ったけどあれ撤回する今度こそこれが最後の人生相談、拒否は認めない」
どうやら本気で言ってるみたいだな。これは覚悟を決めなきゃいけない瞬間が来たのか。
「お前が拒否を認めないというなら仕方ないな・・・、俺も覚悟を決めるよ」
「それじゃ答えになってない。もっとちゃんと言葉で言って」
え、これ以上の言葉って言われても。何だこれ以上どうしろって言うんだよ。
「お、俺は桐乃が好きだ・・・、だから抱いてくれって言うならその・・・エロゲみたいな事してやってもいい。近親相姦なんて問題じゃない。
だからお願いだから元の桐乃に戻ってくれ!同級生と楽しそうに喋るお前もエロゲを無理やり俺にやらせてくるお前もどっちも合わせて高坂桐乃なんだろ!」
そう俺が最高に格好悪い決め台詞を吐いた瞬間、桐乃は驚きと嬉しさが入り混じったような殊勝な顔つきをしていた。
はっきり言って見物だったね、まだこんなに可愛い顔も出来るんじゃないか。
この可愛い顔した妹は絶対に守ってやらなければと、この時は思った。
991 :
桐乃NTRE:
「うん、合格点かな。あたしにかかればこんなのちょろかったけどねっ」
「え・・・何言ってんのお前?」
今までの張り詰めた空気が嘘だったかの様に、俺が必死に守りたかったいつも通りの高坂桐乃がそこに居た。
「はぁ?まだ気付かないの?これだからニブチンは。それから早く離してよ暑苦しい」
「お、おう。すまん」
そういえば、ずっと抱き合って密着していたんだった。
気付かなきゃならない事は分かるのだが。どうも頭の回転が上手く回らない。
どういう事なんだ?エロゲ以外に本を読んだりしない俺にも分かるように説明してくれよ!
「本気で分かってないって顔してるね、今のあんたの顔最高にウケるwWw」
何腹抱えて笑ってんだよそれと女子中学生が草なんか生やすんじゃない!どうやったら台詞で草生やせるんだよ!?
「あんたさぁ、おかしいと思わなかったわけ?ドア開けっ放しでこんなに騒いでたはずなのに父さんが気付いて見にきたりしないのとかさ」
やっと頭が回ってきて顔が熱くなるのを感じた。えー!?今の全部演技だったっての?
俺超ー心配したのに。何コレ?ドッキリ?ドッキリなら早くプラカードもった母親でも出て来いよ!
どうせ廊下で聞いてたりしたんだろ?
「うはwwwもうヤバイwww笑い死ぬwwwうぇ」
お前はまだ笑ってたのかよというか「うぇ」って何だよ。吐きたくなるほど笑いが沸いて出るんですか。
「まさか、全部演技だったのか?最初から最後まで?」
「き、決まってるじゃん!じゃなかったらキモイあんたなんかに抱き付かれて、このあたしが抵抗しないとかありえなくない?」
そう言われればそうだな、疑問に思わなければいけなかった点はいくつかある。
「トレーニングで公園を走ってたらさぁ、ハリウッドのスカウトに声かけられちゃってさー。
あたしならハリウッドスターも夢じゃないと思うんだよねー。これだけ演技力ある上に超可愛いし」
ハリウッドねぇ・・・へぇそれでこんな事して演技の特訓でもしてたのかー。
って待てよ。てー事はつまり・・・。
「親父もグルだったって事かよ!?あの野郎ゴクドーの親分みたいな顔しながら舐めた真似しやがってー」
「今頃、お父さんも腹抱えて笑ってるかもね」
死にたい、今すぐ俺が死にたい。誰か俺にロープをくれ。
あともう一つ気になる事があったんだ。
「そういや、その潰れた残骸はどうしたんだよ。いくら演技でもコレクションにそんな真似出来るのかよ」
「あー、これ?使用用、保存用、交換用の交換用のヤツ。交換と言ってもほとんどは特典がメインだから本体はどうでもいいんだよね。あ、でもあんたが無様にコケて潰したのは弁償してよね」
うわぁえげつねー。交換用じゃなかったのかよ!
「ちょ・・・おま・・・あがががが」
あまりの仕打ちに言葉が詰まって文句の言葉すら出ない。
その様子がおかしかったのか再び桐乃が爆笑しだした。
「げふ、げほ、ごほ・・・。笑いすぎて死ぬかと思った。面白かったから特別に今回はチャラにしといてあげる。感謝しなさいよね」
そう言って涙を浮かべながら笑顔であいつは言った。
今回は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」何て絶対思わないからな!
ましてや抱くだの抱かないだのに未練なんかこれっぽっちも無いからな!
終わり。