【主な登場人物】
キタ━!島マヤ
劇団つきかげ所属。月影乳房に見出されたιょぅι゛ょ。
平凡な外見の下に、天才的な艶技の才能と劣情を秘めている。
観客の目を引き付ける艶技で”舞台犯し”の異名を持つ。
ハメ川亜弓
劇団オマンコディーヌ所属。両親の才能と美貌を受け継ぎ、
高い芸術性と艶技力を持つスター。
マヤの才能に脅威を感じ、唯一のライバルだと思っている。
出番が少ないのが不満らしい。
月影乳房
往年の名女遊。艶劇会の幻の名作『紅便女』の上艶権を持ち、
劇団つきかげを創立。マヤの才能を発見した。
速水マス見
大便芸能の若社長。『紅便女』上艶権獲得を画策している。
目的達成には手段を選ばない冷血漢、仕事の鬼と呼ばれているが、
影でマヤに”紫のマラ”を贈り続け、支援している。
桜好事優
劇団オマンコディーヌ所属。若手実力派。マヤのスケベさに
惹かれている。
イジリ唐人
速水マス見の影の部下。マス見に代わり、マヤに”紫のマラ”を届けている。
密かにマヤを狙う、黒い腹心の部下。
あっ大きいレイ
劇団つきかげ所属。白百合荘でマヤと同居。
チンポは普段は内蔵式。
触ったり美奈
見な突きさやか
滓が泰子
劇団つきかげ所属。白百合荘のそばで3人で同居。
ハメ川貢
ハメ川亜弓の父。日本を代表するロマンポルノ界の巨匠監督。
ハメ川歌子
ハメ川亜弓の母。大ストリッパーでAV女遊のトップ。
オメ寺一
艶出家。劇団オマンコディーヌ理事。マス見とともに、『紅便女』上演権
獲得を目指し、劇団つきかげを妨害する。
水城サセ子
速水マス見の専属秘書。
意外と古い歌が好きらしい。
キタ━!島春
マヤの母親。失踪中。
6 :
5:2009/04/11(土) 15:53:55 ID:24Xvf3AR
登場人物名、いつ見ても秀逸だなw
>>6 貼り忘れごめんなさい。フォローありがとう。
スレ立て乙です。
梅に間に合うようにとサッサと書きあげたつもりが間に合わず、新スレ記念投稿と
なりました。
エロ度は低いですが、マヤ視点でマスミンに堕ちて行く過程を書いてみました。
10 :
あなたに全てを:2009/04/12(日) 15:40:12 ID:FutWgyDw
彼…あなたの影だというあの人から指定されたホテルの一室で、今こうやって
あなたと二人だけの時間を過ごすことになるなんて、あの時…あなたから
婚約を破棄したことを告げられた時には思いもしなかった。
だって、あの時あたしはあなたの全てを否定したのだから……
……何も考えるな
耳朶に絡みつくあなたの熱を持った唇から囁かれる言葉が、あたしの思考を溶かしていく。
……こうなることが、ふたりの運命なんだ
胸の膨らみを辿っているあなたの指の動きであたしの身体は熱くなり、それを示すように
硬くなった頂を口に含まれ弄られて、何も考えられなくなっていく。
……俺だけを信じて、俺だけを見ていろ
たった一度だけ自分からあなたに抱かれたあの時の、あの夢のような一時の思い出が、あたしの
身体を再び燃え上がらせていくのがわかる。
……素直に、俺を受け入れろ
太腿を撫で上げるあなたの指の動きに、あたしは我慢できずに声を漏らす。
……我慢なんてしなくていい、感じるままに流されるんだ
11 :
あなたに全てを:2009/04/12(日) 15:41:32 ID:FutWgyDw
熱を持ち、蜜を含んだその場所にあなたの指を迎え入れ、ゆっくりと這うその指の動きに、
あたしはあなたを否定してきた理由を思い出せなくなっていく。
……柵や悩みなど全て忘れて、俺を受け入れてくれ……頼む…マヤ…頼む
ああ、あなたには穏やか笑顔が似合うのに。
ああ、あなたにそんな辛そうな顔をさせているのは、他でもないこのあたしなのね?
ああ、あなたにはいつも笑っていてほしいのに。
あなたは、いつもどんな時でもあたしを見守り続け、道を迷わない様に導いてくれたのに。
あなたは、いつもどんな時でもあたしを見放さずに、傍にいてくれたのに。
なんで、あたしはあなたを苦しめてしまうようなことをしちゃったんだろう。
……他には何もいらない。キミだけがいてくれれば、他には何も…
このまま、あなたを否定してきた全ての理由……二人の間にある柵や悩みを全て忘れ、
あなただけを信じて、あなたと共に歩いていくことを決心したら、あなたはあたしが大好きな
あの暖かく穏やかな笑顔を見せてくれる?
……キミだけを愛したいんだ
そう、これはきっと二人の運命。
あなたはあたしを愛し、あたしはあなたを愛する。
そして、二人は永遠に幸せに生きていく……そうでしょう?
あなたを受け入れるこを示す為に、あなたの熱を持ったそれに初めて触れる。
……マヤ?
あなたを受け入れることを示す為に、初めて自分からあなたの唇にあたしの唇を重ねる。
……キミも俺を愛してくれるのか?
二人の身体が絡み合い、一つに溶け合っていく今、あたしはあなたに心からの愛を告げるわ。
「誰よりも、あなたを愛しています」
終わり
以上です。
マヤちゃん、最後には積極的に・・・w
>……マヤ?
マスミンがここで白目になったかどうかは、皆様のご想像におまかせ・・・
GJ〜!まだ明るいうちから乙ですw
いつもこうゆうの読ませてもらうとき自分が
マヤになって妄想しちゃってマス・・はぅ化してるかもorz
(*^ー゚)b グッジョブ!!
GJ〜!
今更ですが前スレ974-982です
以前の日記の方とは別人です
誤解があったようなので念のため
なのでシリーズものと言う訳ではないのですが、
あのはうにはいずれ引導を渡してやりたいとは思っています
ただ、それこそ本番見せつけでもしない限り
へこたれなさそうなのが……どうしたものか
>>10 しっとりねっとりイイヨイイヨー
>>16 ドア一枚隔てたところでやって聞かせる
ドアをわざと少しだけ開けとく。
どんなでも、確信犯(←誤用)な真澄は萌えると思います。
ぜひ書いてくださ!
オシリは体が弱くて体育も見学って行ってたから筋肉弱くて
締まり悪そう((((((;゚Д゚))))))
その点亜弓さんはバレエやダンスで鍛えてるしジュリエットで
空気椅子やっちゃうくらいだからめちゃくちゃ締まりそう(;´Д`)ハァハァ
AVをマヤに見せながら、熱心に指導?するマスミンも良いかもしれんw
>>17 桜工事は白目決定。
でもそこから動けず聴覚だけはやたら研ぎ澄まされてんだろうなぁ…
お気の毒www
マスミンは優越感に浸り、マヤは快感に浸るんですね。分かります。
>>19 AVを見せるのを麗に変えてみて妄想。
麗が「マヤ、あんたもそろそろ、大人の女を意識しなきゃね」と言いながら
AVを用意。
タイトルはそのものズバリの「バナナを食べて」w
「いいかい?男っていうのは、口にはしなくてもこういうプレイに憧れる
もんなんだよ・・」」と説明する麗。
「でもね、いきなりだとあんたもあれだろうから、あたしがチョコレートを
用意しておいてあげるから・・・」とチョコバナナを用意して指導する麗。
翌日、バナナでチョコプレイというテクニックを披露するマヤに白目になりながらも、
「麗がね・・・」と説明された真澄は、「青木くん、GJ」と感謝するのであった。
某少女漫画にチョコバナナネタがあったのだが、速攻でマスマヤに脳内変換
した自分に・・・フッ
>>21 ワロタwww
いつかの縁日でチョコバナナを発見し、「は、速水さんの…」(ry
オシリー、いや失礼。シオリーには
「真澄様、私が育てました胡蝶蘭ですわ」
「てめーの花なんぞ気色悪くて見とうないわい。胡蝶蘭も食虫植物に見えるわ。」
「ま、真澄さま(白目青筋)」
「やかましー」
と、胡蝶蘭を一本引っこ抜いてシオリーのオシリーの穴にさす。
「いっ、いや〜あん」
と新しい快感に目覚めるシオリー。
日頃シオリーにはムカムカさせられているので仕返しのはずが…別の方向へ行っちまった。
>>22 オシリーのシオリー・・・ああ逆か。
読んでるうちに混乱してきたw
>>19 ローターに戸惑うマヤ
実はいずれ使いたいと思って買っておいた真澄
これを機に使うとかいいかも
マヤ「速水さん、チョコバナナって知ってます?」
マスミ「チョコバナナ?……」(まさか、あれのことか?いや、まさかな)
マヤ「麗がね、男の人なら大好きなはずだって」
マスミ(大好き……?好き?好きって?マヤのことだし、やっぱり普通にあれだよな?)
マヤ「きっと速水さんも好きなはずだって。でも、男の人って…そういのを口に出すのは
恥ずかしいから……」
マスミ(あぁ、そんな潤んだ瞳で見上げるんじゃない……可愛過ぎるじゃないか!
そうだ、俺の可愛い何にも知らない天使のマヤが、バナナと言えば食べ物に決まって
いるさ。確かに、チョコバナナは男の夢だが、相手はマヤだぞ?)
マヤ「麗がね、チョコクリームを用意してくれてね……バナナもあるんだよ?」
マスミ「そうか、青木君がチョコとバナナを用意してくれたのか。マヤはチョコバナナは
初めて食べるのか?」
マヤ「エッ!も、もちろんよ……えっと、まずはチョコバナナを作るね。で、それで練習して……」
マスミ(練習?練習って何を?エッ、もしかして……)
マヤ「速水さん。速水さんの……には、自分で塗ってね……イヤン、やっぱり恥ずかしい」
(と言いつつも、チョコバナナをなめ始めるマヤ)
マスミ(塗る?塗るって何処に?……それにしても、マヤのあの舌の動き……いかん、鼻血が!」
マヤ「さっ、練習は終り!勢いがある内にやっちゃうね♪」
(そう言いつ、チョコクリームを真澄に渡して用意するように示す)
マスミ「マヤ……」
マヤ「お願い、塗って……あなたの……に」
男の夢が現実になったその瞬間、無意識に胸元を覗き込ませる体勢で近づくマヤを
見て、一気に鼻血が……
「速水さん、大丈夫!速水さん……」
マヤの声を聞きながら、速水は意識を手放したのであった。
ごめんよ、マスミンw
そして一部始終をドアの隙間から見ていたイジリだった。
前スレだったか、桜小路にわからせるほど見せ付けるなら、というテーマで
浮かんだ絵があったのですが
書いたら全然違ってしまった。でも書きたい。
数すれ使わせてください。
柔らかな草むらに花びらが降る。
草の色は若く、上に眠る少女の体を優しく抱きとめている。
少女は自分の腕を枕にして、すやすやと眠っているようだ。
白いワンピースから色白な素足がほっそりとのぞいている。長い黒髪を風がさやさやと揺らす。
その上に、桜の花びらが降る。
やがてどこからか、静かなフルートの音がそっと耳に入ってきた。それでも少女は目覚めない。
フルートの主題に低く優しいオーボエが重なる。それでもまだ少女は目覚めない。
わずかに見える横顔には化粧気もなく、柔らかそうなピンクの唇を軽く閉じて寝息を立てている。
この世の初めから眠り続けているような、このまま永遠に目覚めないような。
その彼女の髪に人の手が触れ、離れた。
少女のまぶたが微かに動き、ゆっくりと開く。
彼女は澄んだ瞳に無表情に近い無垢なまなざしを浮かべて、見上げるしぐさをした。
やがてその顔が少しずつ動き、見知らぬものをみつけた驚きの表情を浮かべた。
すると先ほどの手がすっと伸びて、細く長い指先で薄く輝くピンクの唇に触れた。
その映像にナレーションが重なった。
「初めての目覚めに、春のキスを」
・・・というCMが全国ネットでテレビ放送された。
主演 北島マヤ。提供 大手化粧品会社。撮影 新進気鋭の映画監督。
連作予定のこのCMのストーリーを初めて聞いたとき、マヤは真っ赤になって抵抗した。
「駄目です!無理です!できません!」
「なぜ?どんな役にでもなれるのがあなたでしょう?」
オファーをもってきた水城冴子は、にこやかに尋ねた。
「だってこんな・・・私とても・・・こんな大人っぽい・・・」
「あらあら、紅天女様が何を言うのかしら。それに、いいこと」と、裏のある笑顔で微笑んだ。
「その1、この企画は誰にも断れない。その2、あなたにはこの企画が演じられる。
その3、この企画はやらなければならない。理由はこれから説明してあげるわ」
その理由を聞いたマヤは、真っ赤になって怒り、真っ赤になってじたばたし、
それから頬を真っ赤に染めてひとしきり泣いた。
そして、オファーを受けた。
CM第二段は、木漏れ日の下だった。
大きなケヤキの葉の間からちらちらとまばゆい日差しがきらめき、若葉が輝いている。
その下を、大きな麦わら帽子をかぶったマヤが走っていく。
走っては振り返り、見上げるようにして笑い、また先に立って走っていく。
春の風景と同じようにすっきりしたワンピースを着ているが、
今度は素足ではなく、華奢なヒールのサンダルを履いている。
その足元は妖精パックのように軽やかだ。
最後に大きく振り返ると、生き生きとした微笑をいっぱいに浮かべて手を差し出した。
「あなただけしか見えない、夏の恋」
CM第三弾は、秋の夕暮れだった。
優しいピアノの音が、切ない音色を奏でている。
ひらり、ひらりと色づいた朽ち葉が舞う中を、マヤがゆっくりと歩いていた。
誰か隣にいるのか、時折見上げるしぐさをする。
その頬は微かに色づき、唇にも赤みが差していた。
動作もゆっくりとしていて、夏までの弾むような感じはない。
どこか大人びた、憂いを帯びたような、しっとりとした眼差しを隣に向けている。
赤い葉が一枚、彼女の髪に降りかかった。すると、誰かの手が伸びてそれを取った。
マヤはその手から落ち葉を受け取った。
そして、隣を見上げながら落ち葉に口付けた。
「身も心もあなたの色に染まる、秋の私」
第四弾は、冬の夜。
赤い傘をさしたマヤが、雪の中にたたずんでいた。
上向きにした傘の上に、雪のひらと降り積もる。足元も深くうずもれていた。
頬には涙が光っていた。
マヤは黙って傘をさしたまま、黒い瞳を大きく開いて、上を見上げていた。
視線の先には高い建物があり、最上階だけ明かりが灯っている。
青ざめた頬を、冷たい涙が静かに流れていく。
画面は少しずつ暗くなっていき、やがて暗闇の中に赤い傘がほんのりと浮かぶだけになった。
建物の明かりも消えてしまった。
と、風に赤い傘が舞い上がった。マヤは驚いた表情で空を仰ぎ、傘に手を伸ばした。
その後ろから誰かの手が伸びて、傘をつかんだ。
つかまれた傘はゆらりと揺れたかと思うと、無数の赤い花に変わった。
花は雨のようにマヤの上に降り注いだ。
マヤは驚いた表情で自分の肩にかかる花を見つめ、それから前を見つめた。
その顔がくしゃっとなったとたん、黒髪がふわりと風になびき、画面がフェードアウトした。
「暗い冬の後に、あなたに会えた。新しい季節が来る」
美しい映像だった。主演は今をときめく紅天女を演じたばかりの話題の女優だ。
しかも、ほとんどメイクの技術を感じさせないのに、素顔からは信じられない変身ぶりだった。
当然話題になった。物凄い勢いで制作した大都芸能の広報部の電話が鳴り、取材が殺到した。
それに対して社員たちは、用意されたカンペにそって押し問答を繰り返した。
「CMは連作ですから、シリーズが終わるまでコメントは出せません」
「女優のコメントも駄目です。最終作を待ってください」
徹底したノーコメントっぷりは、狙い通りの効果を挙げた。
画像はネットに流出し、ポスターは張る傍から持っていかれ、スポンサーの商品は
少女らしい淡いピンク系のルージュ、ナチュラル系ファンデーション、
大人の女性向けのメイクセット、黒髪を強調したトリートメント剤、と
宣伝どおりの順番で爆発的な売れ行きを記録した。
そして、最終作。
5番目のCMは、記者会見の会場でマスコミ相手に初上映された。
そこまでの話題性が、それまでに生まれてしまっていたのだった。
記者たちが固唾を呑んで見守る中、画面は冬の映像の続きから映し出された。
赤い花の雨が流れ落ちた後、白い雪が舞い上がり、マヤを頭の上から包んだ。
雪は何層もの白いベールに変わり、その影でマヤの服がゆるやかに解けていくのが見えた。
ぼんやりと見えるオールヌードのシルエットに、観客が思わず固唾を呑んで見守っていると、
白いベールがしなやかなリボンのようにマヤの体に巻きついていった。
静かに上に上げた手首、長く伸びた首筋、すんなりした肩や胸、なだらかな腰。
見えそうで見えないぎりぎりのところでリボンは踊りながらレースの布地になって行き、
やがて、マヤはウエディングドレスに包まれた。
目を上げて微笑み、手を伸ばす。その左手を、タキシードに包まれた男性の手が取った。
男性の姿は見えない。が、マヤは信頼と愛情をあらわに相手を見上げている。
男性はその手を優しく握ると、輝く指輪をはめた。
「あなたのために時を重ねてきた私を、今、受け取ってください」
暗転した画面の前で、観客は静まり返った。
マスコミも、関係者席に招待された芸能人たちも(なぜか黒沼や桜小路までいた)、
中身を知っているはずの大都社員たちも。
まだ静寂の中にあるうちに、会場にアナウンスが流れた。
「ご覧いただきましたシリーズ最終編は、本日リアルなものとなりました。
本日、試写に合わせて、北島マヤの結婚発表も行わせていただきます」
次の瞬間、会場は怒号の渦に巻き込まれた。
「相手は誰なんですか!」
「なぜ隠してたんですか!不倫絡みですか?」
「お静かに!」アナウンス役は声を張り上げた。
「発表までの時間をかけたのは、その間を北島の休暇にいただいたからです。
そう、結婚休暇と申しましょうか。
その休暇も終わりましたので、結婚のご挨拶と女優復帰のご挨拶をさせていただきます」
その声が消える間もなく、舞台奥の幕の後ろからおずおずとマヤが現れた。
速水真澄にエスコートされて。
すかさず声が飛んだ。「社長、結婚相手の方は?!紹介してもらえないんですか!」
その声に、マヤは真っ赤になった。
真澄はにこやかに微笑み、黙ってマヤの左手を取ると、薬指に口付けた。
会場に沈黙が漂う。
「まさか・・・」誰かがしびれるような声で言った。すると、真澄が初めて口を開いた。
「このシリーズは、私から妻への結婚の贈り物です。
演じることで誰よりも輝けるのが、彼女ですから。
そのために、私がスポンサー探しを含めてすべてを企画・手配しました」
会場全体、阿鼻叫喚。
桜小路は、顔面蒼白。
黒沼は、欣喜雀躍。
「それでは、結婚もプロデュースの一環ですか!そのために凝った仕掛けをしたんですか」
「いいえ」真澄はさらりと答えた。
「大都芸能の総帥である私が持てる力を総動員して実現しようとした以上、
この企画は絶対通るとわかっていました」
(マヤは赤くなって少し膨れ、「自惚れ屋」と呟いた)
「マヤが演じきれるのもわかっていました。私を想って演じるよう言ってありましたから」
(観客はマヤを凝視した。マヤは真っ赤になって下を向き、真澄の足を踏んづけようとして失敗した)
「しかし、たとえ何があっても、この企画は通さなければならない理由がありました」
真澄は言葉を切って、咳払いをした。
「お気づきでしょうか、撮影の間、私はずっとマヤの傍にいました。
彼女を見つめる私の思いを、知ってもらいたかったからです」
悲鳴と喝采と喧騒の中、スポットライトを浴びるマヤの目に涙が浮かんだ。
あふれてはとまらなくなるその涙を、真澄は背をかがめて指でぬぐい、ささやいた。
「やっと伝わったか?」
マヤは背伸びをして、真澄の唇にキスをした。長く、深く、強く。
「春の朝に見せた純真さのまま、夏の日に見せた笑顔で、
秋の暮れのように頬を染めながら、冬の夜の切なさで、君は僕の傍にいる。」
誰かがその場で呟いた言葉が、本放送されたCMのキャッチコピーになった。
そして二人は誰にも邪魔されることなく、死ぬまで幸せに暮らしました。
おしまい。
えーと、最初に浮かんだ絵柄は
ドアの隙間から見せるマヤの綺麗な足。
それを凝視する桜小路。
でもその足は、既にマスミンのものだった
・・・・・・・なのですが
その絵柄がどこをどうやってこんな話になったかは自分でもわかりません。
行間に微エロを感じていただけたら(あるかそんなん?)幸いです。
タイトルの意味は
「どうせ見続けるなら建設的に活用しろよ!」というマスミンへのエールです。
>>28 スゲー!! 感動した!!!
映像がはっきり浮かんだよ。
マスミンカコイイ! GJ!!!
GJ!!GJ!!!
キザで回りくどくてでもカッコいい!
やっぱりマスミンはこうあって欲しいw
萌えたよwありがとう!!
GJ!!
胸が熱くなる感じがした(;´Д`)ハァハァ
やっぱマスミンはかっこよくないとね
ほれてまうやろ(´Д`)
マスミン良い職人さんに会えたね…。
良かった良かった。
マスミンはこうでなきゃw
GJ!
41 :
35:2009/04/15(水) 06:04:04 ID:W0pisQ2v
>>36-40 拙い作品にGJありがとうございます。感謝です。
今までデレデレ系や強引略奪系のマスミンも書いてきたので
そういうのも嫌いでないのですが
とにかくもう迷わないで決めて欲しい!のが理想です。
胸キュンキュンした!!!!素敵すぐる(*´д`*)
マヤを幸せにできるのはマスだけで、マスを幸せにできるのもマヤしかいなーーーい
当然だけど、改めて感じました。
はうは早いとこパイのとこへお帰り
GJ!GJ!!
いいね、マスマヤの切っても切れない関係が表面化していて、いい!
こんなに素敵なマスミンを読んでなんだが、甘いマスミンとは正反対の
鬼畜なマスミンもいいかも。
腹黒で蜘蛛ヒーローもいいな。
かっこいいマスミン・・・職人さんありがとう。
やっぱり仕事にかこつけて強引に行動するのがマスミンだよね。
はぅざまあみろw と思うのはさすがにひどいかな。ごめんよ桜小路。
>>19 AVもいいが、エロ小説とかをマヤに無理に朗読させるのもいいなw
マスミン「さあ、チビちゃん!もっと大きな声で言うんだ!」とかw
>>45 そんな変態マスミン・・・
とても素晴らしいです。
間が亜弓さんに復讐するSSが読みたくなってきた
亜弓さんとハミルの欧米かっ!なSS読みたい
(ノ゜ρ゜)ノ ォォォ・・ォ・・ォ・・・・プリティー,ビューティホーーォ,ワンダホー,イエース♪
マスミンとマヤのラブラブが一番読みたい
>>45 言葉攻めするマスミン見たい(;´Д`)ハァハァ
50 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 23:44:17 ID:1VwPIP4M
言葉攻めする真澄とか鬼畜な真澄が好きです(;´Д`)ハァハァ
濡れ場の出来ない女優なんて商品としては三流だ。なんて言いながらエロ演技指導する真澄。
「やればできるじゃないか、チビちゃん」と妙にやさしかったり
「まさか本当にイッたりしてないだろうな?」とSっ気出してみたり……
>>51 でも本番のドラマでは絶対に濡れ場シーン見れそうにないな。
どこかの社長のせいで
>>51 そういう理由でホテルか自宅に連れ込むんですね(;´Д`)ハァハァ
一晩中指導は続いてマヤの身体がキスマークだらけになりそう(;´Д`)ハァハァ
>>52 あと水着とかパーティで露出の高いドレスを着るのも許さないんだろうな
>>51 「やればできるじゃないか、チビちゃん」
これはフェラ指導ですか?(;´Д`)ハァハァ
ぐったり眠るマヤをニヤニヤしながら見るんだろうな(;´Д`)ハァハァ
原作はへたれ過ぎでイヤだが、この流れのマスミンもなんかキモいw
ハァハァするスレですからw
シオリが絡んでからの真澄っておかしいよね。蛇に睨まれた蛙のように
動けてないというか・・・。本来のマスミンはどこへ?と目玉ポーンだよ。
今はきっと「タメ」の時期なんだ
今の抑圧されてる状態が終わったら(マヤと両想いだとわかったりしたら)
一気にクライマックス的な昇華が待ってると思えば、この時期も楽しいさ。
つらい時代があるからこそ、幸福が引き立つんだ・・
そう信じてるよ!
真澄も以前の自信たっぷりな俺様社長に戻りそう。
意外に「キライキライ」言われてたほうが、本来のマスミンになれるのかもねw
マヤが中途半端に愛情を示すから「まさかそんな・・・!」エンドレスなのか。
未刊行では「まさかそんな・・」で、どんどん逆方向へ行ったから、
それだけは勘弁して欲しい。
個人的に未刊行のクルーズの最後、ハンカチ見せたあとに
「どんな夢かは知らないけど、もしそれが夢じゃなかったら・・」
のあとに、強引にホテルにでも連れ込んで欲しかった。
原作ヘタレ < < <ココ < ハードな鬼畜
ぐらいなマスミン書いてみました。
やや言葉攻め?
9〜10時ぐらいにUPしてみます。
o(゚ー゚*o)(o*゚ー゚)oワクワク
62 :
嫉妬:2009/04/17(金) 20:26:57 ID:zUYkqBMC
北島マヤと速水真澄が結婚して、2年と数ヶ月が過ぎた。
電撃結婚記者会見は大騒動だった。
マヤは生まれ変わった紅天女の舞台での、我が身を捧げる愛の演技が絶賛を浴びたばかり、
真澄は社運を左右する縁談を捨ててまで恋を取ったと、世紀の大恋愛のように書きたてられた。
過熱する報道の中で、マヤを少女の頃から支え続けた「紫のバラの人」の正体も暴露され、
「芸能版あしながおじさん」「見守り続ける無償の愛」「過去の恩讐に打ち勝った情熱」・・・
そうした私生活と舞台の相乗効果か、マヤへのオファーは次もそのまた次も、恋に絡む役ばかりだった。
男を破滅させるファム・ファタール、悲恋に翻弄される清純な乙女、あどけない初恋の少女、などなど。
今までの自分からは想像もできない役柄にマヤは戸惑い、
それでも運命の舞台で何か突き抜けたようで、どの役も意欲的かつ魅力的に演じた。
そして演じれば演じるほど、また新しい何かをつかみとって女優としての深みを増していった。
成功の理由はもう一つあるだろう、と、周囲はささやいた。
いつも思いがけない魅力を引き出す役を彼女に与え続ける所属会社の社長、
私生活では匂い立つような女らしさを開花させた夫、
両方を兼ねる男が鬼の実力全開で天才女優をサポートしているのだから、当然だ、と。
真澄は忙しい仕事の合間を縫って、必ず1日はマヤの舞台に足を運んだ。
中央前よりの指定席で、マヤが悪女の嫣然とした微笑で男を手玉に取るときも、
はにかんだまなざしを共演者に投げるときも、叶わぬ愛に翻弄されて崩れ落ちるときも
一度も目を逸らさず、その席からじっと舞台の上の彼女を見つめていた。
カーテンコールでは誰より先に立ち上がり、惜しみない拍手を送る。
その姿や、舞台の成功を祝う祝賀の席でも共演者と並ぶマヤを穏やかに見守る洗練された物腰は
「芸能界最強の熱愛カップル」を伝説化していった。
63 :
嫉妬:2009/04/17(金) 20:27:37 ID:zUYkqBMC
そんな日々の中で、マヤにまた新しい舞台の依頼が来た。
話題性はあった。かつてマヤが少女時代を演じた「嵐が丘」キャサリンの、成長後の役だ。
ひたすら激しく我侭な愛をぶつける少女を演じたマヤが、女性として成熟した今、
愛する男がいながら別人と結婚した奔放な女性をどう演じるのか。
しかも相手役は、里美茂だ。
紅天女の共演者であった桜小路優は、「舞台上の恋多き女」と呼ばれたマヤに対して
「僕の知っているマヤちゃんは変わった・・・」
と漏らしたのを報道されてから株を下げていたが、里美茂は初恋の相手である。
しかも彼は、マヤとの別れの苦悩を契機に?本格俳優としての訓練を一からやり直し、
若さに似ず存在感のある演技派俳優として名を上げつつあった。
「ご主人が心配しませんか?」製作発表の席で、ぶしつけなマイクがマヤに向けられた。
マヤは相変わらず素でははにかんだ笑顔で答えた。
「今度も拍手してもらえる演技を目指します。舞台こそ夫の愛情への答えだと思っていますから」
同じように、大都芸能玄関前で尋ねられた真澄も答えた。
「舞台は妻の命ですからね。また美しく花開いてくれるのを楽しみにしています」
その噂の舞台が開幕した。
あいにく、真澄は支社のトラブルのため渡米中だったが、
初日には変わらぬ紫のバラを送ってくれたので、マヤは空の指定席のために精一杯演じきった。
マスコミは我侭でいながら情熱的で、見る者の魂を奪い去る女性像を絶賛した。
共演する里美茂との息の合い方も、舞台上の名カップル誕生を予感させた。
マヤといえば、役が続く間は相変わらず役柄に憑依されっぱなしで
マネージャーが気遣わなければ、舞台がはねた後の食事さえすっぽかしそうだった。
心にひっかかることがあるとすれば、指定席が埋まらないこと。
真澄の仕事のトラブルは長引いているらしく、帰国予定日が遅れると短いメールがあったきり、
連絡も途絶えてしまった。
やがて舞台は成功のうちに終わり、マヤは終演後のぼうっとした状態に戻った。
するとなおさら夫の不在が心にかかった。遠慮がちにメールを送ってみたが、やはり返事はない。
そのまま日数が過ぎていくと、大きな支柱を失ったような虚ろな恐怖がひしひしと迫ってきた。
64 :
嫉妬:2009/04/17(金) 20:28:53 ID:zUYkqBMC
「久しぶりね、マヤちゃん」
「水城さん!どうしてあなたから電話が?」
真澄と共に渡米したはずだ。もしや悪いことでも・・・マヤの不安を打ち消して、水城は答えた。
「真澄様がもうすぐ帰られると思うのだけど」
「え?帰国が決まったんですか?いつ?」空港まで迎えに行こうか、と浮き立ちかけたが、
「いえ、もう空港から車でそちらに向かっているはずよ」
「ええー!?もう、お仕事が終わったなら何で電話ぐらい」
「向こうで体を壊されたのよ。緊張と、ウィルス性の疾患もあって。回復はされているけど。
それでマヤちゃん、よく聞いて」水城はせわしい口調で言った。
「真澄様は向こうで処方された薬を飲んでいるから、絶対にお酒を飲ませないで」
「は?は、はい。飲み合わせが悪いから?」
「そうだけど、今は特に注意して。それから、できる限りあなたの舞台の話はしないで」
「ええ?今回は間に合わなかったから、せっかく特別に撮影してもらったのに」
不思議な忠告をマヤがよく聞き返す間もなく、マンションのドアが開いた。
マヤは携帯を放り出して玄関に走った。
見るからに疲れた表情の真澄が、靴を脱いでいるところだった。
マヤはいつものように飛びつこうとして、あまりの顔色の悪さにたじろいだ。
「真澄さん、大丈夫?」
真澄は億劫そうに首を振り、マヤを押しのけてキッチンに直行すると、
冷蔵庫からミネラルウォーターを出して薬を噛み下した。
「体を壊したって、水城さんが。そんなに大変だったの?」
「いつものことだ。とにかく今は休みたい」そういって、リビングのソファに腰を沈めた。
今までも仕事で夜遅い日が続くことはあったが、これほど消沈した姿は初めて見た。
「お仕事が・・・?」「契約はすべてうまくいったよ。君の舞台も成功だったようだな」
マヤは水城の忠告を思い出し、曖昧に答えた。「うん。でも、今日はもう早く寝ない?」
「・・・ああ、そうだな」
「私、すぐシャワーを浴びてくる。少しだけ待ってて」
マヤは急いでシャワーを済ませ、パジャマに着替えた。
水城の話では熱を出したようだが、顔は白く血の気がない。頬もこけ、何より目がすさんでいた。
もともと切れ長の瞳に凄みのある美貌が彼の魅力ではあったが、
結婚後、特に自宅に二人でいるときには微笑が勝っていたのに。
65 :
嫉妬:2009/04/17(金) 20:29:53 ID:zUYkqBMC
不安に駆られながらリビングに戻ったマヤは、呆然と立ち止まった。
真澄はソファに座ったまま、大型テレビに見入っていた。画面は、「嵐が丘」の舞台を映していた。
(しまった、もらったビデオをデッキに入れっぱなしだった)
しかも真澄の手には、濃い琥珀色の液体が入ったグラスが握られている。
「真澄さん、駄目!お薬飲んでいるのにお酒を飲んだら」
「飲まずにいられるか」真澄は低く凄みのある声で答えた。
目は、ヒースクリフに腕を取られたキャサリンの姿を凝視していた。
マヤはたまらずに彼の手を取った。「もう今日はいいでしょ、休みましょう」
真澄はその手を払い、テレビを消した。そして初めて見るような目でマヤを上から下まで眺めた。
マヤは真澄の前にひざまずき、手を取ったまま、重苦しい沈黙をひしひしと噛みしめていた。
不意に真澄がマヤを押し、床のラグの上に転がした。そのまま無言でパジャマをひきはがした。
「真澄さん!」マヤは異様な気配に本能的に抗い、彼を押しのけようとした。
しかし彼はマヤの上に馬乗りになり、早くも露になった胸に口づけて赤い印を散らし始めていた。
日頃の繊細な愛撫はどこにもない、噛みつきそうな勢いで、白い肌に歯の跡まで残していった。
「だめ、そんなことしたら」
「舞台で肌を出せないか」真澄は嘲笑った。マヤは目の前が真っ赤な霧に包まれた。
「嘘!私、そんなことしてない!」
「肌は見せなくても、潤んだ瞳で愛を語りっぱなしだな。いろんな男たちに」
「だってそれはお芝居だから!真澄さんだってわかってるでしょう」
「何を?本当の君は舞台にしかいないことを?俺が見ているのを承知で他の男にしなだれることを?」
「違う、私は・・・あなたが・・・」
「ああ、舞台を降りれば君は俺に抱かれる。こんなふうに」
そういって真澄は、マヤの耳朶を噛みながら丸みを帯びてひきしまったヒップをつかんだ。
「何度も何度も、俺の腕の中で女になる。それも芝居のためか?」「違う!」
「どうだろうな。確かに体は求めているが」と、細く長い指を下着の下に滑り込ませた。
マヤは真っ赤になって顔を背けた。
酔って乱暴な言葉を吐いていても、懐かしくてたまらない彼の香りがする。
恋しくてしかたがないぬくもりが体を押しつぶし、
何よりも自分を知り尽くした指と掌が、あつかましく動き回っている。
「違う、し、信じて・・・う」
66 :
嫉妬:2009/04/17(金) 20:31:24 ID:zUYkqBMC
「何を信じるんだ、すぐ濡れてくるこの体か。それともあのビデオを俺に見せる厚かましい信頼か。
ああ、君の事は知っているよ。男が女を知り尽くすやり方でな」
真澄は体を起こすとマヤのパジャマの下を下着ごと手早く脱がせた。
そして無理やり両膝を押し上げて立たせ、恐怖と緊張でうごめく穴の淵に舌を差し入れた。
「こうすると君は声を上げる。ここに触れると俺の髪をつかむ。
こうやって優しく触られるのもたまらないが、こんな風に乱暴にされるのも嫌いじゃない」
マヤはたまらずにのけぞり、喘いだ。悔しさか悲しさかわからない涙があふれる。
自由にならない体が彼の言葉のとおりに反応してしまうのが、何より耐えがたかった。
「ああ、そう。でも、いや・・・違う。私・・・ああ、違う!」
「違うのは知っているさ」真澄はゆったりと答えた。「君が本当にしてほしいのはこれじゃない」
そういって、微妙にずれた場所に爪と歯を立てた。「もどかしいだろう?」
マヤは声にならない悲鳴をあげた。
確かに彼は知りすぎている。当たり前だ、この体を知り、この体を作った唯一の男なのだから。
その知識と経験を総動員して、一番求める場所や仕草に、わざと近づいては遠ざかっていく。
胸は乱暴に愛撫されるが、きつく張り詰めた先端を温かな口腔に含んでもらいたい。
蜜がうごめく場所の周りを刺激するのではなく、中を探ってほしい。
差し入れた指をもう少し曲げて欲しい。でないとたまらなくて死んでしまう。
何よりも、いつもの激しいキスが欲しい。彼の舌を自分の舌に強く絡めてほしい。
なのに帰ってきてから一度も、唇にすら触れてくれない。
「やぁあ、いやあぁ!そうじゃない・・・」
いつの間にか本当に声に出して叫んでいた。
もう太ももを押さえられているわけでもないのに、自分から足を大きく開いている。
背は大きく反り返り、ラグから離れてしまっていた。
「お願い、お願い、・・・助けて!」
「助ける?どうして?」皮肉っぽい答えが返ってきた。「俺が君を誰よりも愛してるからか?
他の男の腕の中で輝く君を喜んで見守り続けるほど、愚かで狂っているからか?」
マヤは涙に曇ったうつろな目で彼を見上げた。
愛していると言われるのは今でもぞくぞくするほど嬉しいが、何かが違う。間違っている。
「違う・・・」
「それも違うのか。では、なぜ俺が君を悦ばせなければならない?」
「それは私が・・・私が、あなたなしではいられないから」
67 :
嫉妬:2009/04/17(金) 20:33:03 ID:zUYkqBMC
答えて初めて、それが本当だとマヤにはわかった。
「でないと、体がうずくか?一人寝は寂しかったか?」
「そう。でも、違う」「どう違う?」
「理由なんか知らない。でも、駄目なの。
あなたが舞台の私を見て傷つくのがわかっても、あなたが見ていてくれないと駄目なの。
お願い、傍にいて。私を見て、体中に触って。あなたのものにして」
「いつも君はそうだった」真澄はかすれ声で言った。
「演技に憑かれて残酷なぐらい正直で激しく、その他には無知だ。そんな君が好きだ。
だから嫉妬で頭がおかしくなりながらも、君が輝く役を与えてきた。
でも今は、それが耐えられない」
マヤは冷たく無慈悲としか見えなかった真澄の顔に、心身ともに苛む濃い疲労の爪跡を見た。
「縛って」「何?」
「このパジャマで、私の腕を縛って」
真澄は耳を疑ったようだが、マヤの真剣なまなざしに押されるようにその腕をつかんだ。
「本気か」「お願い、言うとおりにして」
言われるままに真澄はマヤの手首をパジャマの上でゆるく縛った。
腕を上に差し上げる形で横になったマヤは、真澄を見上げてささやいた。
「これで私は動けない。あなたにお願いするしかないわ」
その言葉で、真澄には意味が通じたようだった。整った頬骨に朱が走り、喉がごくりと動いた。
その晩、夜が白み始めるまで、マヤは何度も泣きながら真澄に懇願した。
縛られた腕をよじり、白い体を明かりに晒しながら恥じらいもなく啼き声を上げた。
真澄の手を、唇を、彼自身を求めて体をすり寄せ、あらゆる姿勢に応じた。
その願いをよく理解した真澄は彼女の求めを忠実に守り、
言葉で請われたこと以外は何一つしなかった。
そして体中を暴きながらも、決して唇を合わせなかった。
それを彼女が一番求めていると知っていたから。
やがて窓の外がすっかり明るくなってきた頃、マヤはぐったりとうつぶせに倒れていた。
真澄はその背を全身で包むように横たわっていたが、
力をなくした彼女の顔を上向きにさせてのぞきこんだ。
マヤは重いまぶたをこじあけて、聞き取れないほどかすれた声で哀願した。
「キスして」
真澄は黙って唇を重ね、再会してからマヤがずっと望んでいた強く奪いつくすキスをした。
68 :
嫉妬:2009/04/17(金) 20:34:38 ID:zUYkqBMC
その数日後、ベッドに寝込むマヤの見舞いのために、水城が二人のマンションを訪ねてきた。
「今度はマヤちゃんが熱ですって?風邪でも引いた?」
「いえ、あの、ちょっと無理が祟って」
「用事のついでに様子を見てきてくれって、社長に頼まれたわ。公私混同ね」
そういいながらふふっと笑う水城は、ちっとも怒っていないようだった。
「良かったわ、悲惨なことにならなくて」
「悲惨なこと?って、何ですか?」
「今だから言えるけど、北米支社でのトラブルはかなり際どかったの。
相手も豪腕の弁護士を立ててきたから、真澄様、一時は神経衰弱になりかけたのよ。
そのうえに体調不良も手伝って・・・そこにあのニュースだから」
「ニュースって?」
「たまたま現地の報道番組で日本の芸術特集があって、
あなたの『嵐が丘』の舞台が紹介されたの。それも濃厚なシーンばかり。
出演者の紹介でもあなたと里美君の昔の話を強調して。
それを、おせっかいな現地社員が大都芸能のプロデュース力の証として、
切羽詰った交渉の合間の食事会で勝手に流したのよ。
もう、真澄様の顔色ときたら、部屋中の陶器が超音波で壊れるかと思ったわ。
そんなに気になるならあなたに電話して声を聞くように何度言っても、
今の自分が話したら何を言うかわからないって・・・。
帰国してあなたに会ったとき、理性を保てるか本気で心配だったけど、大丈夫だったみたいね」
「大丈夫・・・だったかはわからないですけど」マヤはぼそっとつぶやいた。
「でも、それはそれで」「え?何?」
「い、いいえ。何でも」そういってマヤは、鼻まで布団を被った。
あの夜の後、自己嫌悪に浸りきった真澄はマヤを雲の上の王女様のように扱った。
たぶんこれからも、女優の夫として支え続けてくれるだろう。
誰より大切な彼を不安に陥れないように、自分の胸を切り開いて見せられれば、とも思う。
それほど、嫉妬は恐ろしい。
それでもひょっとしたら、悪いだけではないかもしれない・・・たまには。
69 :
60:2009/04/17(金) 20:37:01 ID:zUYkqBMC
おしまい。
無駄に長くてすみません。
乙です(*゚ω゚)
嫉妬で気が狂いそうになるマスミン(;´Д`)ハァハァ
悶え殺されかけた…。
マヤは情熱的なんが似合うなぁ。
GJ!!!!!!
マスミン最高wwww
悶えましたよ〜!!!
何かマヤが大人で良い(*´∀`*)
>>69 乙
嫉妬に狂ったり焦らしてマヤをイジめる真澄凄くイイです(;´Д`)ハァハァ
やっぱり鬼畜が似合う(;´Д`)ハァハァ
雲の上の王女様のようにマヤを扱った時の様子も気になります(;´Д`)ハァハァ
ぐっじょーーーぶ!!!!!!!!!!!!
活きてる二人、活かしてくれる職人さんブラボー!!!
Sっ気たっぷりのマスミンハアハアしました。
GJ!このシチュエーション萌える
77 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 03:00:44 ID:PcfCueAT
言葉攻めはいいね
マヤが聖と真澄に言葉攻めされながら翻弄される3Pものが読んでみたいみたいと思った
今まで3Pはなかったよね
78 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 05:41:35 ID:kkhkAih9
官能的だわ〜
実は上手の大人マヤが好きだからぬげ萌えるハァハァ
80 :
60:2009/04/19(日) 21:21:42 ID:S7vzhN8Y
至らぬ話にGJ感謝です。
よくパロにある、マヤの傍に立つ男に嫉妬しまくりのマスミンは
自分的にちょっと違うと思えて
あと、いつまでも大人気ないマヤもありえない気がして
(あれだけ苦労してれば、ちったあ成長しなきゃ嘘だろ)
こうなった次第です。
実際、大女優の夫ってどういう思いなんでしょうね?
でも、バカップルも好きです。
>>77 読んでみたい気はするけど、マスミンの原作の嫉妬ぶりを考えると
どうも想像がつかないw
むしろヒジリンが煮え切らないマスミンの為に、密かにマヤを調教して、
マスミンにプレゼントという展開はあるかもしれんww
そんなことしたら聖殺されるよw
たまには違うプレイって感じで真澄が提案して聖を誘うとかどうだろう
マヤも聖も最初は抵抗したけど徐々に乗り気になっていくみたいな
マスミンとヒジリンの二本挿し・・・だと・・・
(;´Д`)ハァハァ
マスミンによって色々開花したエロいマヤがみたい…
85 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 19:47:53 ID:GPAewASx
>>83そこに至るまでが想像つかないけど、そうなったらヒジリンの一人勝ちっぽい気がする…
まあ、そこはパラレルってことで細かいことは気にしないで
いきなり本番描写ってのもありかもね
エロパロだしw
夢落ちとか
>>86 たしかにテクではヒジリンが一番上手そうだw
順番をつけるなら
ヒジリン>>>マスミン>>>>>>>>>>>>>工事か?w
桜小路は童貞っぽい
舞とはキスすらしてなさそう
桜小路が下手そうなのは、相手の気持ちとか考えず
自分本位なプレイで一人で勝手に満足って感じがするからだな、きっと。
それにひきかえ聖のあの尽くしっぷりったら…。洞察力もあるし。
聖スパイ活動で色仕掛けに慣れてそう
桜小路はいちいち
「気持ちいい?きもちいい?マヤちゃん、ハアハア!どう?どう?」
って感じでいちいち感想聞いてきそうでキモイ
超ドSの癖に優しく笑いかけるヒジリーが目に浮かんだw
狙った会社の経理課のOLや秘書から裏情報とか聞いてそう。
フローリスト花房のワゴンの中で情事を・・・w
何か萌える。
>>92 何か犬っぽいwww
聖が情報聞き出すために女と寝るって話は某所で読んだ事あるけど、どSで萌えた
台車コロコロとか携帯画像盗み出しとか最近はかっこ悪い所ばかり描かれてるけどせめて描かれていない部分ではかっこよくあってほしい
>>92 うざすぎるwwwwwwwww
マヤの声より大きそう
99 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 22:30:23 ID:KlrTKcox
多分早漏
特命係長みたいだなヒジリンは
すげー納得して
柳沢絵を想像してしまったww<特命ヒジリ
でも、聖はフンフンじゃなくて無言だと思う
最後に「クッ」 とか言いそう
テクニシャンでクールでドSな聖のSS読みたい(;´Д`)ハァハァ
>聖はフンフンじゃなくて無言だと思う
>最後に「クッ」 とか言いそう
うわあ、絶対そうだと思う
そうに違いない
105 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 15:51:34 ID:6GOpR9MT
次いつ会える?とか聞かれたらしばらくは会えなくなるって答えて姿を消すって感じかな
なんか6月号を見て、マヤがA介に寝取られてしまうネタを思いついたw
その場合、マスミンがどういう反応するか楽しみだw
A介って勃たないんじゃないか?ひたすら舐めまわすのか?
桜小路肝ワラタwwwwwwwwwwwwww
>>106 私も
マヤと英介の2人見てると和むけどそういうこともちらっと考えてしまった
>>107 種がないだけじゃなかったっけ?
無理ならお付きにやらせて自分は見てるだけとか
それビデオに撮って真澄に見せたら鬼畜だよなぁ
そこでヒジリーの登場ですよ!
Aの指令でマヤを無理矢理襲ったビデオを見せてマスミン愕然。
でも実は最後までしてなくてマスミンと…
いや…なんかゴメン
脳汁が溢れて来たからw
111 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 06:12:23 ID:3oB3r/j4
真澄寝込むか酒漬けになっちゃう
>>110わかるwそれはおいしい展開だと思うwww
>102
なんだかヒジリーのセクロスはゴルゴめいたそれに思えてきた。
微笑みの悪魔
ハーレクインのサブタイみたいだww
でもヒジリーなら許すw
って言うか、ヒジリは自分の入れなさそう。どっちかと言うと指先だけで凄い事しそうなイメージあるなぁ
自分はスーツ着たままとか…
イカンまた脳汁が溢れて来た…orz
ヒジリー岡田ですね、わかります
>>115 聖「挿れてほしいか?指だけでは満足できないだろう?」
みたいなことを想像してしまった(;´Д`)ハァハァ
あとスパイ活動では一人称号俺っぽいなとか
>>116 ちょwww
>>118 朝っぱらからそんなセクハラ!!w と思ったけど、よだれとか涙とか
いろいろあるよね。うんごめん私がセクハラだった。
>>119 何となく耳から!?と思った私の方がヤバス…
確かにヒジリンは敬語で責めそう…
マスミンが俺キャラならヒジリンは私キャラで…
うわ…自分のダメさ加減に呆れてしまう。
ヒジリー→ドS
マスミン→ヘタレS
なイマゲ
いやマスミンはM属性のわかるSというか。
SになりたいM
マスミンはむしろドMとしかw
>>97 自分もどこで読んだか忘れたけどそういうの目にしたことある
ドSっていうか女はめっちゃよがってるのに聖はすごい冷めた目で見てる内容だった
同じヤツかな?
A介にまでガチガチ頭のトーヘンボクとか言われてるぐらいだから
どう考えても、マスミンは体の経験がなさそうな気がするなw
反対に、聖は百選練磨のイメージがあるww
イメージはあるけど、確か以前に「過去に1度だけ・・・」という
セリフがあったような。たしか恋をしたことがあるかというような
質問に対しての答えだった気がするけど、どんな状態で言ってたか
覚えてない。
恋をすると人は不器用になります→おまえもそういうことあったのかみたいな流れだった気がする
セリフは単行本手元にないから正確ではない
真澄の別荘で話していたような
>>128 過去の恋というより、マスミンに対する秘められた想いに感じるなw
うん、私もマスミンへの秘めた思いかと思ったw
その相手が真澄であることを匂わすようなセリフがあったことから、
聖アッー!説が出てきたんじゃなかったっけ。
リロードしてなかった。すまん。
「おやりなさいませ」の回じゃなかったっけ
マヤとシオリーの板ばさみに疲れたマスミンが、聖に走ったら超展開になるだろうなw
そんな昼ドラがあったなあw<男に走る
マヤと亜弓が結魂する。マスミンとヒジリーが結魂する。
工事とシオリーが結魂する。
もうこれでいいやw
ちょいとマテマテ
最後のは別の意味で無しにwww
誰かマスミンヤンデレ物を書いてくれw
原作の展開を見てると本当にイライラして仕方ない。
既に病んでるのにヘタレだよね
暴走してほしいよ
141 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 03:07:16 ID:tCBA8xHA
お前の気持ちなんてどうでもいいくらいになってほしいけど無理か
>>141 なんだそのセリフ
マスミンがヤンデレ化→暴走萌えるな
聖「はじまったな…」
水城「あぁ…我々の勝ちだ……」
マスミン「アオーン!!」
白百合荘に行って「お前の気持ちなんてどうでもいい」→ホテル連れこみとか萌える
あるいは一服盛ってから、別荘監禁だとなお萌えるw
>>145 犯罪なのに、過去に口移しで薬飲ましてるしまぁいっかと思ってしまった…。
>>145 別荘もいいね
監禁して中出ししまくりとかいいかも
>>146 あの頃はよかったよね
一体一晩で何回口移ししたんだか
空になるまでとかやりすぎwww
睡眠薬で意識朦朧としてるマヤに襲い掛かるマスミン
夢か現実かハッキリしないぼんやり状態で、速水さん大好きって涙を浮かべるマヤ
>>147 うん。薬ちゅう辺りからはマスミンに萌えまくりだった。
家政婦のセリフから一応あのお薬は全部飲むべきものだったらしいので、飲ませたことに意義はない。
でも何回も何回も読者の目の届かないところでちゅうちゅうやってたのかと思うと…ハァハァ。
マスミン…。
>>145 いっその事、マヤが工事と婚約発表してしまえばマスミンもキレるかも。
本編でも、気が狂うかもしれないって言ってたしね。
結婚式挙げる前に強奪→監禁してしまうシチュもいいかもしれんw
薬飲ませるのCSでアニメでやってるの先月見た。
アニメのも萌えた。
あのまま襲ってしまえばよかったのに。
前スレで聖×マヤと見せかけて
聖とマヤが一夜を過ごすってときにようやくマスミンが駆けつけ強奪
でも実は聖の作戦だった・・・って話があったね〜
そこまでしないと、ヘタレマスミンは動かないかもな・・・
>>150 なんという萌えるシチュ・・・!
確かに、普段はあんな風に悶マスしてても、
マヤがいざ本当に誰かのものになりかけたりしたら
真澄は正常な思考能力保っていられなくなりそう。
で、ヤバイ行動にでそう。
あの冷静なマスミン(建前上)が俺は狂うかもしれない、って自己分析してるもんなー。
悶マスwwwwww
>>153 YOU狂っちゃいなYO!とマスミンに言いたいよ(´・ω・`)
周りで見ている水城さんやヒジリンは呆れてるよ
マヤが積極的になれば一瞬で解決しそう。
なろうとしたのに、暢気に婚約パーティなんか開いてる真澄・・・
婚約パーティじゃなかったらそのままマヤが告白して思いが通じ合って真澄が破談に動くってことになっただろうに
159 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 06:50:11 ID:QS594Chr BE:182125722-2BP(0)
エイスケ爺がマヤ気に入ってるみたいなので、どうにかならないかな
シオリーは政略的には都合がいいけど、人としてはどうでもいい感じでしょ
暴走マスミン投下します
ご期待に添えられるものになってるかは怪しい限りですが
暇つぶしに読んでやってもいいか、という方はどーぞ↓
161 :
決壊-1:2009/05/07(木) 00:13:05 ID:XMQnYJZX
急に、聖に呼び出された。それ自体は珍しいことでもない。
だが奴のほうから待ち合わせ場所を指定されたこと、
そしてその場所がいささか奇妙に思えた。
残業を終え、訝しみながらも指定場所であるホテルの一室に赴くと
そこにはマヤがいた。
「聖、…これはどういうことだ?」
「私がお教えしたのではありません。マヤ様はご存じだったのですよ」
「……知っていた…だと?」
背筋に氷片が滑り込んだような心地がし、恐る恐るマヤを見遣ると眼が合った。
俺をまっすぐ見つめるその瞳に揺れる物が何かは分からないが、
引き結んだ口元に彼女の決意が見て取れる気がした。
――ああ、そうか。最後通牒を渡されるのだな。――そう思った。
「それでは私はこれで」
聖が去り、マヤと二人きりで取り残された。
どうやって彼女が真実を知ったのか、今となってはどうでも良かった。それよりも
「君は……」
さぞかしがっかりしただろう?そう言おうとしたが二の句は継げられなかった。
マヤがまくしたてるように話し始めたからだった。
「あっあの!今まで本当にありがとうございました。
私が女優としてここまで来れたのは、あなたのおかげだと思ってます。
薔薇の花束や、添えられたメッセージに、今までどれだけ、励まされ、支えられたか、
言葉ではとても言い尽くせないほどです。
そのうえ、高校にも行かせてくれて、月影先生にも良くしてくださって、
『忘れられた荒野』の時には劇場の改装までしてくださって…。
どんなにお礼を言っても感謝しきれないほど感謝してます。
ほんとうに、本当にありがとうございました!」
「君が、感謝するようなことでは無い。俺が勝手にやったことだ」
「それでも…、本当に感謝してるんです」
162 :
決壊-2:2009/05/07(木) 00:13:41 ID:XMQnYJZX
彼女は今、“紫のバラのひと”に対して喋っているのだ。
そしてそのあとに“速水真澄”に対する話があるのだろう。
出来ればそれを聞きたくない。
だがわざわざ聖を使ってまで俺をここに呼び出したのはそのためのはずだ。
どうせ避けられない死刑宣告なら、さっさと聞いてしまえばいい。
「それで?感謝の言葉を述べるために呼び出したのか?」
「いえ、あの……」
俺は今どんな顔をしているのだろう。冷淡としか言えない表情になっている気がする。
少なくとも、彼女が長年夢見てきたであろう
“あしながおじさんとの感動の対面”に相応しい表情では無い筈だ。
「今日、私がここへ来たのは、今までのことを感謝するためと、
これからのことを言いたかったからです。
これからはもう……、こういった贈りものはしないで欲しいんです」
とうとう来たか。そう思いつつも
「君に見返りは求めない。これまでもそうだったはずだ。それでも駄目か?」
そんな風に訊ねてしまうあたり、我ながら未練がましい。
「はい……ごめんなさい」
「何を謝る?正体を知ったからには、憎い相手からの贈り物など受け取りたくない。
そういうことだろう?謝るようなことでは無い」
「ち…違います!速水さん。そうじゃありません!」
「いいさ、自業自得。俺のような男には当然の報いという奴だ。そうだろう!」
そういいつつも理不尽な怒りにも似た感情が、
腹の底から湧きあがってくるのを抑えることができなかった。
彼女を睨み付ける、――怒る資格など無いのに。――
彼女は以前俺が送ったワンピースを着ていた。
決別の場面に、それがひどく無神経に思えた。
163 :
決壊-3:2009/05/07(木) 00:14:21 ID:XMQnYJZX
一歩踏み出すと彼女が怯えたように一歩後ずさった。
もう数歩踏み出す。
更に後ずさった彼女がソファに足を取られてよろけそうになるのを、
腕を伸ばしてその華奢な両肩を掴んで留める。
「俺はこれから嘘にまみれた世界で生きることになる。
その俺からたったひとつの真実すら奪おうと言うわけだ」
吐き捨てるように言った言葉に彼女の眼が見開かれる。
「それってどういう……」
――どうせ失ってしまうなら、いっそ何もかも壊してしまおうか。
どうせ憎まれ続けるなら、いっそ一生消えない傷を彼女に残そうか。――
それも良いかもしれない、たとえそれで全てを失おうと
彼女を手に入れることができないのであれば同じことだ。
164 :
決壊-4:2009/05/07(木) 00:15:20 ID:XMQnYJZX
「え………?」
抱えあげてベッドに運び、その上に圧し掛かかると、
マヤは何が起こったかわからない、とでも言いたげな表情を浮かべる。
一度身体を起こしスーツの上着を脱ぎ捨て、再び彼女に覆いかぶさり、唇を奪うと、
ようやく事態を把握したかのように腕の中の身体が強張る。
腕を突っ張って俺を押しのけようとするのを体重をかけて押しこめ、
顎を掴んで顔を固定すると、舌を侵入させそのまま思うさま口腔を蹂躙する。
「んっ…んんーーっふ」
マヤの荒くなってくる吐息が、俺を更に昂ぶらせる。
服の上から柔らかな胸のふくらみをやや乱暴に揉みしだくと
彼女が大きく頭を振ってキスから逃れた。
「速水さん!どうして……あっ」
耳朶の後ろに舌を這わすと、思いがけず甘い声を放つ。
「良い声だ、もっと聴かせてくれ」
「やめ…てくださいっ…こんな…の……ふっ、ぅんっ」
言葉と身体で抵抗の意を示しながらも、耳元で息を吹きかけるように囁き、
尖らせた舌で耳の穴を突き、耳朶に軽く歯を当ててやると、艶やかな喘ぎを漏らす。
それに気を良くし、ワンピースの裾から手を差し入れ太ももを撫であげる
「やあっ、速水さんっ……なぜ…、こんな」
「なぜ?なぜかを言っても君はきっと信じないだろう。」
「な…んで、どうしてっ」
なおも疑問を投げかけてくる彼女を無視し
「俺が贈った服だろう?返してもらうことにしたよ」
そう言ってワンピースを全てたくし上げようとする。
手で押さえて阻もうとするマヤの両手首を片手で掴んで頭上に縫いとめ、
抵抗を排除すると、一気に引っ張り挙げる。
強引に引っ張ったために所々ブチブチと音がしたが、構わず頭から抜き、
だが腕からは完全に抜かずに彼女を拘束するのに利用する。
165 :
決壊-5:2009/05/07(木) 00:16:01 ID:XMQnYJZX
「速水さん、まって……待って下さい!」
「待てというなら俺は充分待ったさ。君が大人になるのを、君の気持ちが変わるのを。
だが待ってどうなった?君は相変わらず俺を憎んでいる。
だからもう待たない。君の気持ちなんてどうでもいい」
そう言い放ちながら、今や下着だけの姿になった彼女の肢体を眺める。
「速水さん、私は…!」
「君の気持などどうでもいいと言っただろう」
ブラジャーを外すと、華奢な身体の割には豊かな乳房を露わにする。
その頂は先ほどの耳への愛撫のせいか、すでに立ち上がりはじめていた。
桜色をしたその部分に吸い寄せられるように唇を寄せ、もう一方には指を伸ばす。
「い、いやっ…はっ…んっ、んあっ」
マヤは手首を拘束されながらも腕全体で俺を押しのけようとするが、
指先で、口中で硬くしこってくるその部分が、そして何よりも、堪え切れずにもれる喘ぎ声が、
彼女が感じていることを俺に知らしめる。
下肢に手を伸ばし、股の間の彼女の秘められた部分に下着越しに触れると、
案の定、そこは布地ごしにもはっきり分かるほど、しっとりと湿り気を帯びていた。
「憎い男に犯されようとしているのに感じているのか?いやらしい身体だな」
「ちがっ…。わたしは……」
「なにが違う?ほらこんなに…」
下着の中に手を入れ直接そこに指を這わせると、つぷり、とあっさり第一関節まで飲み込まれる。
「ああっ……!」
「こんなに蜜を垂らして、俺を誘っているじゃないか」
そのままわざとクチュクチュと水音が立つように入り口を弄ぶ。
「んんっ……は…やみさ……やっ……あっ、あぁんっ!」
濡れた指で肉芽に触れると、マヤが高い声をあげて背をのけぞらせた。
抵抗を諦めたのか、それとも力が抜けてしまったのか、
マヤが俺の身体を押しのけようとするのを止めたのを幸いに
彼女の身体を覆う最後の一枚をも取り去ってしまう。
166 :
決壊-6:2009/05/07(木) 00:17:32 ID:XMQnYJZX
自らも服を脱ぎ、マヤの膝を大きく開かせると、抵抗する間を与えず太ももの間に顔を埋める。
「やっ!やだぁっ」
身をよじって逃れようとするのを、膝を抱え込むようにして押さえ込み、
おそらくはまだ誰も目にした事がないであろう彼女の秘所を覗き込む。
俺の視線を感じてか、ヒクヒクと蠢いてはまた新たな蜜を溢れさせるその様は
たまらなく淫猥で、俺自身が痛いほどに硬く張り詰めてくるのを感じる。
舌を秘裂に挿しいれると
「はぁんっっ!」
マヤが腰を跳ね上げて一際高らかな声を漏らす。
「やぁっ…!あんっ、ああ…んん……っ、んっ…あぁっ」
秘唇に舌を這わせ、秘裂から溢れる愛液を舐め取り、それを肉芽に塗り付け
その度ごとにマヤの唇からこぼれでる甘い声に、
今すぐ彼女の中に昂ぶりを突き立てたい衝動に駆られる。
――だが、まだ駄目だ。彼女にとって、今夜のことが本当に消えない傷になるためには、
憎い男に抱かれて感じるという恥辱を与えてやろう。――
秘裂から指を侵入させる、まずは一本。充分に濡れているから、痛みはさほどないはずだ。
「分かるか?マヤのここが、俺の指を根元まですっかり飲み込んでしまったよ」
そう言いながら指を動かしてやると、マヤがこれ以上ないくらいに赤くした顔を背ける。
ゆっくりと攪拌するように、そこをほぐしてゆく。
やがて見つけた一番敏感な場所を、二本に増やした指で攻め、
その一方ですっかり勃ちあがっている肉芽への舌での愛撫を再開させる。
「やぁっ…はやみさ……、もうやっ…変なのっ………はぁっ」
いつしかマヤは感じていることを隠そうともせず、それどころか自ら腰を揺らし始めた。
167 :
決壊-7:2009/05/07(木) 00:18:21 ID:XMQnYJZX
中が充分にほぐれたころ、そこから指を引き抜き、代わりに俺自身を入り口にあてがうと
快感に半ば朦朧としていたマヤが、ハッとしたように眼を見開く。
そのまま一気に貫きたいのをグッと堪え、慎重にマヤの中に押し入っていく。
「いっ…痛っ……、んんっーーー!」
「力を抜くんだ」
「無理っ……いっ、いたぁっ…おねが……もう、やめ……」
「それこそ、無理だ」
痛みからずり上がって逃げようとするマヤの身体を抱きとめ、
どうにか昂ぶりを根元まで埋め込む。
熱く締め付けられる感覚に、すぐにでも抽送を始めたいのを歯を食い締めて耐え、
俺自身の形が彼女の中に馴染むのを待つ。
涙で濡れた彼女のこめかみとまなじりを唇で拭い、そして唇にもキスを落とす。
優しく触れるだけのキスを何度繰り返すうち、
腕の中の彼女の身体の強張りが、少しずつ緩んでいくのが感じられた。
抱きしめていた腕をほどき、ベッドに手をつくと、ゆっくりと動き始める。
マヤの痛みは消えたわけではないようだったが、これ以上は俺も限界だった。
少しでも痛みから彼女の気をそらそうと、乳房を揉みしだき、その頂を愛撫する。
一方で、うなじにや耳たぶに舌を這わし、時折耳朶を甘噛みしてやる。
やがて、マヤの声に少しずつ苦痛以外の色が混じり始める。
繋がっている部分の近くにまで手を伸ばし肉芽を刺激すると、それはいっそう顕著になった。
マヤのそんな反応を見定めつつ、抽送のリズムを早めていく。
いったん入り口近くまで昂ぶりを抜き、再度一気に押し入る。
その瞬間マヤが高く鳴いて背を仰け反らせ、その勢いに乗じてより深く繋がる。
「あッ…あんっ………あっ!……ふあっ」
背筋を駆け上がる快感に、もはや抑制も効かず、激しく律動を繰り返すと、
マヤも揺さぶられるままに甘い声をあげる。
その声と、締め付けが増してくる中の感覚に煽られ、いっそう強く抉るように腰を打ち付ける。
「あ…あ…もう、やっ………はやみ・・・さ、あ、あぁーーーーーーーっ!」
マヤがこの夜一番艶やかな喘ぎ声を発して大きく仰け反り、
と同時に俺自身を包む肉壁が激しく収縮する。
搾り上げられるようなその刺激に、俺も堪らず彼女の最奥に精を放った。
168 :
決壊-8:2009/05/07(木) 00:19:06 ID:XMQnYJZX
ずるり、とマヤの中から出て、体重をかけるのを止めると
彼女は俺の腕を逃れて背を向けた。
肩が震えているのを見ると泣いているのだろう。
無理もない……。誰よりも憎い男に身体を汚されたのだから。
だが、愛おしい女をこの上なく傷つけながら、
昏い悦びが俺の心を満たしていた。
白いシーツの上に残された、他の誰でもないこの俺が、彼女の純潔を奪った証し。
今後、彼女が真実愛する男に抱かれる事になったとしても、
今夜のことを思い出さずにはいられないだろう。
そう考えると笑みすら浮かんでくる。
だが、次の瞬間聞こえてきたマヤの台詞に、愕然として耳を疑う
「……ごめ…なさい」
「何故、君が謝る」
そうだ、罪を犯したのはこの俺なのに。
「だって、速水さん…怒ってる」
成程、訳が分からないまでも、怒られたから取り合えず謝っておこうということか。
確かに俺は怒りを感じていた。彼女が俺との絆を断ち切ろうとした事に。
理不尽この上ない怒りだが、かといって謝って貰えたところで治まるものではない。
「それで?謝ればこれで解放して貰えるとでも思ったか?」
「え……?」
「言っておくが、今ので終わったと思ったのなら、考え違いもいいところだ」
――そうだ、まだ足りない。俺の長年の渇望はこの程度では満たされない。
そして彼女が、俺を忘れようとしても忘れられない様にするためには。――
169 :
決壊-9:2009/05/07(木) 00:21:23 ID:XMQnYJZX
その後も、「もう許して」と泣くマヤの懇願を無視して、何度となく求めたせいか、
翌日彼女が眼を覚ましたのは、昼近くになってからだった。
「ようやく起きたか、君が寝ている間にルームサービスを取った。何か食べると良い」
「あ…でも、私稽古に……」
こんな状況でも芝居の稽古のことは忘れないらしい。
彼女らしい、と思わず苦笑がこぼれる。
「黒沼さんには俺から連絡したよ。2、3日休んで良いそうだ」
「そんな…!」
「なぜか『よろしく頼む』とまで言われたよ」
「速水さんだって仕事が…」
「水城君に休みたいと言ったら理由も聞かずに3日の休みを調整してくれたよ。
ここのところ俺も働きづめだったからな」
「え……」
「君の同居人には聖から連絡させた。君は今紫のバラの人と一緒にいると」
「あ…」
「嘘ではないだろう?まさかこんなことになってるとは思いもしないだろうがね。
それからホテルには宿泊の延長を申し出た。つまりあと3日君と過ごせるわけだ。」
「どうして、そんな……」
「君が、俺を忘れられないようにするためだ」
「そんな…ひどい……!」
「ひどい?だが君も昨夜途中からは悦んでいただろう?」
「な……」
「自分から腰を使ってたりもしたな。覚えていないか?」
「ゃ、やだぁ……」
「思いだしてたらまた君を食べたくなった、食事は後だ。」
「あ、やめ…」
「そう言いながらも、ほら……」
「あっ…ぁん」
「君は本当に、どこもかしこも感じやすいな。
いつか恋人が出来て、そいつに抱かれる時も、こんな風に乱れるのか?
「わたし…は、はや、あっ……はぁっ」
「だが誰に抱かれようとそいつの愛撫に溺れることなど許さない。
俺の腕の中で同じように乱れたことを思い出さずにはいられなくしてやる」
「あっ……速水さ…あーーーーーっ」
170 :
決壊-10:2009/05/07(木) 00:22:39 ID:XMQnYJZX
それからも眠っている時間以外は食事をするか、風呂に入るか、
そうでなければセックスをして時間を過ごした。
俺が眠るときは、その間に彼女が外部に電話をしたり、
逃げ出したりしないよう縛って自由を拘束した。
2日目ぐらいに「こんなことをしなくても逃げないのに」と言われたが
それでも安心できずに縛った。
だが確かに彼女は途中から一切俺のすることに抵抗しなくなった。
それどころか時々笑みすら見せた。
昔のように、俺のからかいにむくれた顔を見せたりもした。
まるで想いが通じあった恋人同士が過ごすような甘い時間。
それが錯覚でしかないことは重々承知していた。
「自己防衛心理」「ストックホルム症候群」そんな単語が脳裏をよぎる。
それでもいい。せめてこの限られた時間だけ、幸せな夢を見ていよう。
171 :
決壊-11:2009/05/07(木) 00:23:19 ID:XMQnYJZX
「誰か来てたんですか?」
「ああ、水城君だよ。どうしても今日中に決裁が必要な書類があると言って置いていった」
3日目の午前中のことだった。
「もう少し早く起きていたら、助けを呼べたのにな」
「だから…そんなことしないって言ってるのに……」
「夕方にサイン済みのものを取りに来るそうだ。その時起きていたらそうするといい」
そう言いながらも、それを許すつもりなど一切なかった。
昼過ぎ、「明るいから」といって恥ずかしがるマヤを組み敷いて
激しく攻め立てると、狙った通り気を失うようにして眠ってくれた。
「確かに、受け取りました」
夕刻再度やって来た水城は、渡した書類にざっと目を通すとそう言った。
「それで、明日には出社して頂けるんですね?」
「ああ…」
“いつまで社長をやっていられるかは分からないがな”という言葉は呑み込む。
「実は今日、会社に紫織様がお見えになりました」
「彼女が?」
「ええ、真澄様に連絡が取れないとおっしゃって。
重要な案件のために社外に出ていると言っておきましたが、
婚約者にも行き先を教えられないのか、と納得し難いご様子でしたので、
明日にもまたおいでになるかも知れませんわ」
「そう…か」
そういえば昨日の夜一緒に食事をする予定だったことを思い出す。
面倒なことだ、と感じたが、深く考えるのは止めることにした。
マヤと過ごせるのは明日の朝まで、あとせいぜい14、5時間を残すだけだ。
その間は“婚約者”のことなど忘れていたかった。
「…真澄様?」
「なんだ?」
「いえ、なんでもありませんわ。……それでは私はこれで失礼いたします」
水城は、恐らく俺が今マヤと一緒にいることを察しているのだろう。
その割に、俺の表情が明るいとは言い難いものであることに、気がついたのかも知れない。
172 :
決壊-12:2009/05/07(木) 00:23:54 ID:XMQnYJZX
その水城が去って5分もたたないうちだった。
突然ドアホンが鳴った。
水城には携帯に連絡するように言ってあるので彼女ではない。
無視を決め込んだが、今度はドアをノックする音が響く。
「真澄様!そこにいらっしゃるのでしょう!わかっていますのよ!」
紫織だ。やれやれ、水城らしくもない失態だ。跡を付けられたか。
彼女にしてもまさかお嬢様然とした紫織が、そこまでするとは思いもよらなかったのだろうが。
「真澄様!ここを開けてください!」
ノックの音はますます大きくなる。このままではホテルマンがやってくるのも時間の問題だ。
「どうしても開けて下さらないのなら、お爺様に言ってここの支配人に連絡させますわ」
いよいよ脅しまで飛び出してきたので、仕方なくドアを開ける。
流石に奥まで踏み込むような無粋な真似はしないだろうと思ったが、
室内に巡らせた視線が、かけてあったマヤのワンピースを目ざとく捉える。
「あの子と一緒ですのね…!なんて…なんてこと……!」
「さて、誰のことでしょう?」
「おとぼけにならないで!北島マヤのことですわ。
あの子も一昨日から稽古場に顔を出していないのを知っていますのよ!」
そんなことまで調べたのか、と思わず大きなため息が漏れる。
不貞を見咎められても、自責の念など一切湧いてこなかった。
それよりも、どうやってこの女をさっさと追い返すかを考える。
――全く……残り時間は限られているというのに!――
「あどけない顔をして、なんて恐ろしい子なんでしょう。
こんなふうにあなたを誘惑するなんて…!
真澄様!眼を覚ましてくださいまし!あなたは…」
「誤解しないで下さい。彼女は被害者ですよ。そして加害者は僕です」
173 :
決壊-13:2009/05/07(木) 00:24:47 ID:XMQnYJZX
「な…にをおっしゃってるの?」
「分かりませんか?ではもっとはっきり言いましょう。
つまり僕は暴力でもって彼女の自由を拘束し、レイプしたということですよ」
「う…そ」
「本当のことです」
「嘘ですわそんなこと!あの女をかばってそうおっしゃってるのでしょう?!」
「いずれ彼女が訴え出て僕が逮捕されればわかりますよ。
婦女暴行罪、そのうえ三日三晩ここに拘束していたので監禁罪もか」
「誰が信じるというの!あなたがそんな!」
「誰が信じなくとも僕は自分のやったことを自供するつもりですよ。
あなたも犯罪者の婚約者ということになる前にさっさと逃げたほうがいい」
「そ……んな、だってあなたは私を…」
「あなたを、なんですか?愛しているはずだ、とでも?
僕があなたと婚約したのはあなたが鷹宮家の娘だからですよ。
おや、どうしました?まさかその可能性を少しも考えていなかったと?」
「そんな…うそ…嘘ですわ!」
眼に涙をためて首を振る仕草も、マヤであれば可愛らしくも感じようが、
この女がするのでは煩わしいだけだ。
「まあこうなっては、たとえあなたがその気でも、あなたのお爺様が許さないでしょう。
孫娘の婿が性犯罪者だなんてね、ククッ、ははは……!」
「真澄さま!あなた…どうかしてしまったのよ!」
――そう、俺は正気を失ったのだ。
マヤに、もう紫のバラはいらないと言われたあの時に。
いや、あるいは彼女を知ったあの日から、俺の中で狂気はずっと蓄積していて
彼女の一言で決壊してしまっただけのことなのかもしれない。――
そんな考えが顔に出てしまったのか、
紫織は得体の知れぬ化け物でも見たかのように怯えた表情をすると、踵を返して去った。
174 :
決壊-14:2009/05/07(木) 00:25:31 ID:XMQnYJZX
「は…やみさん」
やはり、起きてしまったか。あの騒ぎでは仕方がないが。
「速水さん!早く、あの人を追いかけないと…」
「何を言ってる?聞いていたんなら分かるだろう」
「だって、紫織さん誤解して…」
「何が誤解だ?俺が君を強姦したのは事実だろう」
俺にはもう紫織のことなどどうでもよかった。
それよりも残り少ないマヤとの時間を大事にしたいのに、と
噛み合わない会話に苛立ちを覚える。
「だって、速水さんは私に怒ってて、それでカッとなってこんなことを…
本当に愛しているのは彼女だってちゃんと……」
「あの女のことなど愛していない!聞いていなかったのかっ!」
俺の苛立ちは頂点に達した。
同時にマヤが俺の行為をまだそんな風に思っていたことに愕然ともしていた。
だが、俺の怒鳴り声にマヤがビクリ!と身体を震わせて怯えるのを見て、
僅かに平静さを取り戻す。
「俺が愛しているのは君だ、マヤ」
「え……?」
「愛しているから、抱いた。」
「う…そ……」
「本当だ、だがもちろん、それが俺が君にしたことの免罪符になるとは思っていない。
だから君は……」
「うそ……!嘘よ、だって速水さんは紫織さんと」
「君には憎まれているのを知っていたから、君を諦めるための婚約だった。
相手は誰でもよかった。だから会社に一番有利な人を選んだ、それだけだ」
話しているうちに、どんどん冷静になってくる自分を感じた。
そう、彼女を諦めるなどと、どうしてそんなことが可能だと思えたのか。
出来もしないことをやれると思いこんで、無理をして、
結果こんな風に暴走して、なにもかも壊してしまった。
思わず自嘲の笑みがこぼれる。
175 :
決壊-15:2009/05/07(木) 00:26:27 ID:XMQnYJZX
「そんな……、そんなのって……私…
私、速水さんは紫織さんと結婚するから、だから忘れなきゃいけないって…
でも、紫のバラがあったら、馬鹿な夢を見てしまいそうになるから……だから…」
「マヤ……?」
「だから…それならいっそ、って…それで、速水さんのことを怒らせちゃったけど、
忘れることすら許してくれないなんて、なんてひどい人だろうって……」
「待ってくれ、マヤ…まさか君は……!」
「でも、たとえあなたが、紫織さんを愛していても、
私に対しても、何かの執着があるのがわかったから、それで充分だって……
せめてこの3日の間だけ、幸せな夢を見ていようって…」
――ああ……なんてことだ!
そうだ、俺はマヤが「紫のバラの人」に恋しているのを知っていたのに。
彼女に正体が知られれば、拒絶されるに違いないと思い込んで、それだけを恐れて、
正体を知った上で、その相手を想っている可能性など考えもしないで!――
たまらず、大きな瞳から今にも涙をこぼさんばかりにしている彼女を抱きしめる。
「マヤ!マヤ……すまない!君がこの3日、どんな気持ちでいたか知りもせずに」
触れあった頬に彼女の涙の熱さを感じる。
「速水さん…、いい…の?私……あなたに、私の気持ちを告げてもいいの?」
「ああ、頼む。聞かせてくれ、君の気持ちを」
“君の気持ちなんてどうでもいい”なんて言ったが、あれは真実ではない。
もうずっと長いこと、彼女の愛を求めて来たのだから……。
抱きしめる腕を少し緩めて、その顔を覗き込む。
彼女は、涙に濡れた瞳で、それでも真っ直ぐ俺を見て唇を開く。
「速水さん…私、あなたが好きです……愛しています」
もはや言葉もなく、この上なく愛しい存在を、ただ腕に閉じ込めた。
以上です
無駄に長くてすみません
ホントにこんなふうに全てが片付けられたらいいのに
GJです
溜りに溜ってたんだね…。
ノックはyouだと思ってたよw
真澄、マヤの話聞かなすぎww
GJ!
職人さん、御疲れ!!
素晴らしい展開に萌えまくりました。マスミンいい!!
ワンピースの使い方いいなぁ。
マヤの告白を「そんなまさか・・・」にならなくてほんとよかったw
職人さまありがとう!
超GJですっ!!
原作のマスもうだうだしてないで、これぐらいブチ切れてくれないかしら。
GJ!!!!!!!!!
萌えたわ〜www
職人さん、ありがとうございます!!!
GJ!
マスミンに萌え
どうせならシオリンの目の前でマヤを抱いちゃえばいいのに〜とオモタけど
マスミンはマヤを愛してるからそれはできないよね〜と納得
らぶらぶな続編か次回作期待してます
職人様GJ
鬼畜面をみせるマスミンに萌え(;´Д`)ハァハァ
>>183 見せ付けられて怒りの感情より体が反応してしまうオシリ・・・
そこに聖登場ってわけですね、分かります。
拙作に身に余るGJのお言葉ありがとうございます
>178
youだと多分、尾行を水城さんに気付かれると思う。うざオーラでw
>183
続編はちょっと考えてないです
後一晩残ってるのでそこはご自由に補完してください
186
オーラwww
188 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 00:02:18 ID:S1p5lHc3
見せつけも萌えるw
シオリーじゃなくて、聖に見せ付けるのはどうだろうか?
あるいは百戦錬磨の聖に見てもらって、指導を受けるマスミンとマヤ…とかw
ふと思いついたんだが、聖と麗がくっついたらどうだろう?
女みたいに美人な男と
男みたいにハンサムな女
マスミン、マヤをそれぞれ傍らで見守ってきたもの同士
「真澄様には本当にやきもきさせられました」
「マヤにはホント手を焼かされたよ」
なんて愚痴りあったりして
……駄目だ、私の貧困な想像力では
この二人のセックルが妄想できねー
>>188 見せつけならやっぱり桜小路がいいな
やってる声聞かせるだけでもいい
>>189 なんとなく麗って駄目男に引っかかりそうだと思う
こんにちは みなさん おげんき ですか? わたしは げんき です。
この ぶんしょう は いぎりす の ケンブッリジ だいがく の けんきゅう の けっか
にんげん は もじ を にんしき する とき その さいしょ と さいご の もじさえ あっていれば
じゅんばん は めちゃくちゃ でも ちゃんと よめる という けんきゅう に もとづいて
わざと もじの じゅんばん を いれかえていると
おもったの? ばかなの
ちゃんと よんだら はんのう よろしく
>やってる声聞かせるだけでもいい
それいいね!
でもはぅのことだから、マヤの声聞いて1人で始めそうだよ・・・orz
駄目男ってyou…!??
>>192 イクときは、やっぱり「は・・・・ぅっ」なのかな。
>>192 マヤちゃんの喘ぎ声可愛いよ(;´Д`)ハァハァ
速水さんに抱かれていあの声を出しているなんて悔しいけどもっと聞きたい(;´Д`)ハァハァ
こんな感じのこと思いながらでシコシコとやって出した後ハッとしそう
この場合真澄は気付いていてわざとマヤに恥ずかしいこと言わせそう
>>195 はぅとどっちが魅力的かとわざと聞くんですねw
「速水さんの方が凄くイイ…!」とマヤに言われて
白目になるはぅw
マスミンはカリ高
これはガチ
聖はテクニシャンも譲れない
ヒジリンは冷たい感じの敬語だけで相手に触れることなくイカせそうだw
さお師っていう漫画で、掌を世紀にみたてて、
そこをサワサワするだけで逝かせるってのがあったなぁ…
ここがナニ、ここがナニ…みたいな
聖なら出来る
タイトル忘れたけど、ジャンプでボンボン坂描いてた人の作品だね
>>200 どこにしまったかな
202 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 20:30:07 ID:XUQx6WnV
キスマーク発見とか面白そう
同じ見せつけでも、遡って当時のサトミンから寝取ったら萌えるw
一応、マヤと両思いだったんだし、マヤへの想いを自覚したマスミンが
思い余って…とかなら面白そうww
それ面白そうw
でも当時のマヤだと淫行で犯罪なんじゃ?
水城さんや聖以外にバラさなきゃ大丈夫
207 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 02:06:24 ID:j0+hSHX9
速水真澄が好きじゃないのでマヤとくっついてほしくないです
桜小路派ですか?
田代先生派です
里美といえば、マスミン当時はマヤが恋してるかもと自覚してても大人の対応だったのに、
はぅに対してだけやたらとマヤマヤしてるよね。
焼きもちやくにしてももうちょっとスマートにお願いしたいw
>>210 ドキーーン!とかいうのがたまらなくツボなんですけどw別の意味で楽しみで楽しみで・・・
>>210 あの頃はまだ自分の気持ちを自覚していなかったからじゃない?
「嵐が丘」の時も大人だったなー。
「あの子が好きなら最後まで観てやれ」が、
「僕はヒースクリフじゃない!」のはうと対照的でカッコ良かった。
「あの子はまだ本当の恋など知らない」とか、洞察力もあったしさ。
…今にしてみれば、「本当の恋を知らなかったのはお前の方だろw」だけど。
あんなに大人だったのに、30過ぎたら中学生並の言動なんだもんなー。
まー、その頃はマヤ本人がまだほんとの意味で“チビちゃん”だったから、ってのもあるんじゃ?
マジで寝取られかねん、という危機感が今とじゃぜんぜん違うでしょ。
42巻でマヤが桜小路とおばさん家に泊まった時襲われてもおかしくなかったよね
そういう危険性があるのに真澄は意気地無しすぎる
マヤが他の男とやっちゃったら立ち直れなくなるだろうに
俺は気が狂ってしまうかもしれない…!
頼むから狂ってくれw
>>215 普通に考えたら好きな人がいるのにお泊りはないよなあ
そういう風に隙がありまくりだから桜小路につけこまれるんだよね
亜弓さんは反対に一切の隙無しだけど
隙だらけなのにマスミンは気付いてくんない・・・
いまさらながら、マスミンの恋愛勘定の描写って気持ち悪い。
社務所のあと車の中でコートにマヤのにおいが染み付いてる云々のときは
ドンビキした。1人で始めちゃってもおかしくないほど興奮しているっぽいし。
せめてフっと笑って「まだそばにいるようだな・・」と呟くくらいでよかったのに。
一人で始めちゃったんだろうと思ってた…
ちびちゃんの胸の感触がまだ残っている(;´Д`)ハァハァ
立派に成長したな(;´Д`)ハァハァ
中学生かよw
ふと思ったんだけど作者って結婚してるの?
マスミンといい、はうといい、何かキモいんだけど…
>>223 あそこまで顔赤くされると(赤かったよねたしか)そういうこと考えといたとしか思えない
>>224 してるよ
でも子供はいないはず
去年旦那さんのレストランが火事にあってダイキンを訴えた
真澄のキモさは許せるけど桜小路のキモさは許せない
顔を赤くして照れている描き方が気持ち悪い。
昔は初々しいなぁと思っていたのに、今は生々しいw
まさにハァハァしてそうだもん。
全部顔が変わってしまったのがいけないんだと思う。古臭くていいから昔のマスミンを返して。
時期外れですが。
「聖さん、何を!?」
呼び出されたマンションの一室で、マヤは聖にいきなり腕を掴まれた。
聖らしからぬ所業に必死で抵抗するも、男の力には敵わない。
細い腕に手錠をかけられて、マヤの華奢な身体はベッドに固定された。
「マヤ様、されて分からないことは聞いても分かりませんよ」
聖の美貌に浮かぶ微笑も、今のマヤには恐怖でしかなかった
。戸惑うマヤのブラウスに手をかけ、聖の指は器用にボタンを外していった。
「やめて下さい」
「マヤ様、ちょっと失礼します」
マヤの哀願も聞き入れることなく、そのまま、タンクトップをめくりあげると、白いブラが見える。
マヤらしいシンプルなものであったが、かえって初々しいふくらみと肌の白さを際立たせていた。
聖はブラの上から、マヤのふくらみを手で包んだ。
「可愛らしいですね」
「やだぁっ」
誰にも触れさせたことのない果実を摘まれて、マヤは恥ずかしさに泣きそうになる。
だが、その部分に何とも不思議な感覚があって、マヤは目を見開いた。
「…効いてきたようですね。先程のミルクティーに、ある薬を入れさせて頂きました」
触れられた部分が熱っぽい。だんだんと上がってくる熱に、マヤは顔を赤くした。
「聖さん、もうやめて下さい。これも紫のバラの人の命令なんですか!?」
紫のバラの人、と口にして、マヤは更に熱が上がるのを感じた。
ずきん、と胸が痛む度に、からだに熱が灯る。
「命令ではありませんが、あの方のためです」
聖はまっすぐに向けられるマヤの視線を避ける様に目を伏せ、静かに言い放った。
230 :
229:2009/05/15(金) 07:41:00 ID:XVeWl30d
「ああっん、うっん」
ショーツの上からローターを固定されて、マヤは甘い声を上げる。
カメラが向けられている以上、反応したくないのに、声が出てしまう。
あんなに、信じていたのに。
マヤの大きな目には涙が浮かんでいた。
聖に信頼を裏切られたショックと、自分の身体に起こりつつ変化と。
魑魅魍魎のあふれる芸能界にいながら、純粋無垢なマヤには、衝撃が大きすぎた。
今まで感じたことのない感覚に自分が支配される。マヤが混乱しかけた時だった。
「聖っ」
ドアを開けたのは速水真澄だった。
よほど急いできたのか、いつもはきちんと整えられた髪を振り乱し、息を荒くしている。
そして、次の瞬間、声も出せずにいるマヤに気付いて、速水は目を見開いた。
下着を露出させられ、その上からローターをつけられたマヤは、
足を大きく開かれた形でベッドに固定されていた。
大きな瞳を潤ませ、白い肌を赤く染めたマヤの痴態に、速水はとても正視出来なかった。
「み…見ないでっ」
マヤは身動きの取れぬまま叫んだ。こんな恥ずかしい姿を、あの人に見られるなんて。
そう思うのに、熱く火照らされた女の部分が、うずく。
「はあっあん」
マヤの嬌声に速水はその場に釘付けになった。
少女だとばかり思っていたマヤの、女の声に、速水の導火線にも火がつく。
「真澄様、こちらをごらん下さい」
聖はマヤのブラに手をかけると、そっと外した。白い胸を飾る小さな苺が揺れた。
「マヤ様に媚薬を飲ませました。随分お苦しいはずですよ。
ほうら、乳首もこんなになってしまっている」
囁くような聖の口調に、速水は息を飲んだ。だが、それは、許されないことだ。
愛する女の媚態を目にしても、速水はまだ拳を握り締めていた。
「こっちは洪水のようですよ」
「っやだ、いやっ」
聖は続いてマヤのショーツをずらした。
敏感な蕾を刺激され、露をおいたバラの花びらをそっと指が広げてみせる。
「じゃあ、私がマヤ様を…」
花びらの割り開かれる微かな水音も、速水は聞き逃さなかった。聖を押しのけるように、速水はベッドに飛び乗った。
「それくらいなら、俺が抱いてやる」
速水の言葉に、マヤの目からは涙がこぼれた。
たとえ同情だとしても、速水さんはあたしを抱いてくれると言ってくれた。
231 :
229:2009/05/15(金) 07:43:06 ID:XVeWl30d
「速水さん…」
うっとりと見上げるマヤの眼差しに、さすがの速水も気付かざるを得なかった。
甘いとろけそうな声で名前を呼ばれるだけでも頭に血が上りそうだった。
「では、おやりなさいませ」
ネクタイを解き、涙ぐむマヤに口付けた速水に、聖は美しい笑みで部屋を出た。
「どうか、お幸せに」
ドアが閉まる音を背に、速水はマヤを抱き締めてしまう。
「マヤ、大丈夫か」
「速水さん…」
抱き締められた途端、更にマヤの身体の反応はいっそう高まった。
「お前に何かあったらと思ったら、気が気ではなかった…」
「速水さん…早く、助けて…」
甘い吐息に、なけなしの理性も蕩かされてしまう。
一応、建前的に、アパートまで送ろうか、という心にも無い台詞を用意していた速水だが、
腕の中に裸同然のマヤが、誘ってきているという夢にまで見た状況に、
あえなく消滅した。それはかえって二人のためには良かったのだが。
「マヤ…」
腕の中の宝物に、速水はゆっくりと口付けた。
232 :
229:2009/05/15(金) 07:44:48 ID:XVeWl30d
無事に抱き合った二人に、聖はやれやれとため息をついた。
わざわざ速水の誕生日にマヤを監禁し、一服持った上、映像を速水に送り、
と手間隙かけて据え膳を用意した甲斐はあった。
一度既成事実を作ってしまえば、真澄は責任を取ると言い出してくれるだろう。
「マスミのおもりはもうごめん」とどこかのマンガで聞いた台詞を胸に、
聖はマンションを後にした。
233 :
229:2009/05/15(金) 07:47:04 ID:XVeWl30d
以上、「おやりなさいませ」でした。
160さんの感動大作の後なのに、ショボくてすまないっす。
乙(;´Д`)ハァハァ
パンツ脱がされてやっと動くとか真澄ヘタレすぎるw
本当にこのくらいしないの荒治療しないと駄目なんだろうな
2人っきりになった時の様子が気になる
マヤに朝まで付き合わされてそう
235 :
234:2009/05/15(金) 09:45:16 ID:FlR5GSeI
○本当にこのくらいの荒治療しないと
×本当にこのくらいしないの
あとパンツ脱がされてじゃなくてずらされてだった
スマソ
職人さん乙!!
マスミンここまでされないと動けないのかwww聖があきれても仕方ないよね。
マヤの最後の台詞いいなぁ。>早く、助けて
直接的じゃなく、でもいろんな意味で助けろと・・・。深い!
その後のふたりは脳内補完しておくw
237 :
229:2009/05/15(金) 11:09:55 ID:XVeWl30d
有名な演出家に、桜小路は組み敷かれていた。
この高名な演出家の舞台に出演できると喜んだのも束の間、顔合わせに
招待された料亭は二人きりだった。
「君とじっくり話し合いたいと思ってね」
「先生、光栄です」
酒も進み、会話も弾んだところで、終電の時間が気になった。
「そろそろ…」
言いかけた桜小路の肩を抱き、演出家は隣の部屋の障子を開け放った。
「はうっ」
桜小路が白目になってしまったのも無理はない。金色の布団を怪しい
ピンクのライトが照らしているさまは、高級料亭ではなく、安ホテルの
ようだった。
「さあ、来たまえ」
「せ、先生」
長年にわたる一方的な片思いのせいで、欲求不満の溜まっていた
股間に触られ、桜小路の抵抗は一瞬弱まった。その隙を突かれ、
桜小路は白目のまま演出家に唇を奪われた。
「夜はこれからだよ、YOU」
「これで、あのガキ、いや桜工事もマヤに顔向けできまい」
芸道で有名な演出家の作品に桜小路の出演をプッシュした
速水社長は満足げに一人ごちた。
「その積極性をマヤ様にほんの少し向けてくだされば…」
その更に後ろで聖が呟いた。
238 :
229:2009/05/15(金) 11:16:58 ID:XVeWl30d
むしゃくしゃしてやった、反省はしていない
>>234,236 感想うれしかったです
>>238 ちょw続きかと思っていたらとんでもない展開だったよ。
有名な演出家って原作のあの人かと思っていたら
最後の最後でじゃにーさんで脳内再生されたw
聖の呟きに完全同意!!w
> 「はうっ」
ワロタw
229サン&聖サンGJ!
キャラ名 年齢 肩書き・所属等
北島 マヤ 21歳 劇団つきかげ
姫川 亜弓 21歳 劇団オンディーヌ
月影 千草 60代前半 往年の名女優,呼称:月影先生
速水 真澄 32歳 大都芸能・社長
桜小路 優 23-24歳?劇団オンディーヌ
青木 麗 25歳 劇団つきかげ
沢渡 美奈 24歳 劇団つきかげ
春日 泰子 24歳 劇団つきかげ
水無月 さやか 22歳 劇団つきかげ
金谷 英美 23歳 一ツ星学園・演劇部,ヘレン役オーディションでのライバル
乙部 のりえ 21-23歳
草木 広子 21歳 一ツ星学園・図書委員
ガラかめ43巻を古本屋に持ち込んだらオタク風の若い店員が
「ハァ・・・真澄さま終わってるよねぇ。もったいない」
「エロパロではまだまだイケてるよ」って話してた orz
買い取り価格は30円だった・・・
244 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 14:43:23 ID:OsPShp68
一瞬何かのコピペの改変かと思ったけど違うよね?
ここの住人なのかなw
人気漫画だと1冊200円くらいで買い取ってくれる所も歩けど大体は何十円とかだね
>>244 コピペじゃなくマジな出来事ですよ〜w 店員も本棚の影で私が聞いてるとは思わなかったのでしょう・・ここの住人かどうかは、さすがに聞けませんでしたw
店員・・・恐ろしい子・・・!
もしここの住人なら名乗り出て下さい…
青いエプロンの人…!
↑ごめん。勝手にブコフ店員認定してしまった。
本スレの関連スレには入っていないけど検索で巡り着いてロムってる人が結構いるのかな?
(;´Д`)ハァハァ
黒シャツ、3ピーススーツの真澄さまをまた拝みたい…
最近…
メタボ…
昔は小さい絵でもスマートだったのに、ミウッチ適当に描きすぎ(または人に描かせすぎ)だよ。私も昔のマスミンが好き。
昔の絵は下半身が小さくてものすごくバランスが取れてたんだよね。
いまは・・・気持ち悪い。どのキャラも中年太りしすぎでしょ。
小野寺を描く感覚でマスミン描かれると困るんだよw
255 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 19:24:06 ID:GHLooCn7
昔は麗しかった
今はただのおっさん
マヤからみたらイケメンの年上の人だけど、
亜弓さんから見たらほんとただのオッサンだよな。
昭和で終わらせるべき漫画だったよな…
>>256 付き合いはマヤより、亜弓さんの方が長いんだよな。マスミンって。
確かに亜弓さんから見れば、恋愛対象外のおっさんだったのかもしれないw
ビジュアル的には亜弓さんの方が似合うんだが。
マスミンがオッサン化したのは最近だよ…。前半はホントに美しかった。やっぱり前半のマスミンが美しかったから今も続きが気になるし、マヤと幸せになって欲しい。
マヤを突き飛ばしたり水城さんに平手打ちしたり…たまらん。
連載当初から今のルックスと性格だったら、
絶っっっ対に人気出てないw
>>260 そもそも話が続かない<現在の性格
英介も仕事譲って
おちおち病気にもなれないだろうw
263 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 22:17:25 ID:bo4YPVSm
美内すずえ性格悪そう
作者が性格が悪かろうが良かろうがどうでもいい。作品がすべて。
>>258 案外、亜弓さんはオサーン好きだと思う。
若い同世代の子が亜弓さんを引き受けられそうには思えないしw
だから、亜弓さん的にはOKだったけど、
マスミン的に、マヤみたいな毛色の変わった子じゃないとダメなんだろうと脳内補完。
美形は、それこそ商品にしか見えないのではないだろうか、マスミン。
亜弓って 歌子とマスミンの不義の子って裏設定なかったっけ?
なにその脳内設定
>>266 ないはず
ガラスの仮面の考察本みたいなのに昔真澄と歌子さんは深い関係だったんじゃないかみたいなことが書いてあるみたいだけどそれと勘違いしたのかな?
というか、マヤと亜弓って同い年で
マヤ真澄が11歳差なんだから
亜弓さん、マスミンが10歳の時に作った子になるよw
270 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 02:28:12 ID:Vjb/l0X4
小学生で人妻を誘惑w
ちょっとその設定そそるw
美少年でドS時代のマスミンが美人で女優の人妻を誘惑だと…?
( ̄¬ ̄*)ジュル、涎垂れそうw
ドS時代というのが、過去を感じて悲しいなw
10歳の時って、もう速水の人間になってたんだっけ?
真澄「歌子さん、いつもお綺麗ですね」
歌子「あら、有難う。小さいのにお上手ね(にっこり)」
真澄「…僕は本気ですよ。貴女の前ではこのバラも霞む」
歌子「…」
こうですか。わかりません><
歌子(こんな…まだ子供だと思ったのに…。ダメ…こんな子供なのに……ダメ……)
真澄「歌子さん、僕の事感じてくれているんですね。嬉しいです。もっと僕を感じて下さい…」
歌子「ま、待って…そんなとこまで…。ハアッ!貴方には…まだ早い……くうっ……」
真澄「早い…?僕の年齢がですか?それとも歌子さんの限界が?
貴女みたいな美しい女性が恋愛で年齢の事を言うなんて野暮な事はしないですよね。(クイッ)」
歌子「ハアッ!真澄君……、マスミ……クン…ッ!」
勢いでやった。今は反省している……
真澄・・・恐ろしい子!
>>276 幼い頃から帝王学やスポーツ・勉学と
英才教育を受けてきたと聞いたが
まさか 性的な意味で だったとは
恐い子・・・!!
そうか…マスミンのあの固くなな態度は、実はこれ迄は熟女好きの人妻キラーだったのか……
どうりでマヤが年下なのにこだわってたわけだwww
>>279 ちょwwwww
例の「あんな11も年下の少女に!この俺としたことが!」
の台詞が全く違った意味にw
その固バナナを早くマヤに挿れてほしいです
まさかだの憎まれてるだのはお腹いっぱいすぎて破裂しそうです
>>279 ちょwおまww
誰かこのネタで書く勇者様はおられぬかw
小学生で人妻を口説いたと思ったら、
会社社長で中学生に惚れるとは…。
あなたの中の海は広すぎて、私には見えません…w
まぁ、女に甘える事から甘えさせる事にシフトしただけで、基本マザコンには変わりが無いかも
しかし人妻の女優を口説き落とす半ズボンの美少年はちょっと萌えるw
歌子さんはショタコンですかw
うわ、IDがSExだw
ショタのケはまったく無い自分でも
「半ズボンのマスミン」となると…。
と書いてたら、おっさんマスミンが半ズボン穿いてるところ
想像してしまった…orz
>>288 おっさんマスミンが穿いてるのは狼少女の時のマヤタイツだよ
>>285 でも初期のマスミンのイメージだと、女優や歌手の引き抜きとかで、
結構女優達と関係持ってそうw
そして初めて恋を知ったマスミンは一気にヘタレに…。
>>282 マヤのアルバムとか切り抜きとか見ながら一人で処理してるのかな
他の女には手出さなそう
そうかな?商品には簡単に手は出さないと思うな。
手をつけてたら絶対噂に上がってるよw
年上の女性、しかも不倫なら噂にもなりづらいと。マダムキラーな少年期のマスミン。
それが年下への恋に目覚めて一気にヘタレに。
処女は初めてなんじゃ…。
>>290 真澄程の男だと女側が絶対に離すもんかってなって面倒なことになると思うからそういうことはなさそうだけどな
後腐れない人と遊んでそうな感じだった
今はマヤしか見えてないと思う
女遊びは得意なんだと思うよ。あとくされがない女性や口がかなり堅い女性を選んでそう。
中途半端な女優じゃなく、地位も名誉もある女優や政界の女性とか。
お亡くなりになってしまった。・゚・(ノД`)・゚・。
★おくやみ:栗本薫氏
・作家、代表作は『グイン・サーガ』、『魔界水滸伝』、『伊集院大介』シリーズなど。
2009年 5月26日 没 享年56 すい臓がんにより死去
http://fu-hou.com/2470
>>291 聖に盗撮してもらった高校時代の水着姿やブルマ穿いてる姿を・・・
過去のドSな真澄様と比べて、今のヘタレMのマスミンの言われ様に泣けるwww
つまりこーゆーことですね。
小→表:天使・裏:人妻キラー
中→表:優等生・裏:続年上キラー?
高大→表:クールガイw・裏:後腐れ無い美女を喰いまくり
20代→表:冷徹漢のやり手・裏:少女をからかうのが生き甲斐なドS
30代→表:冷徹漢のやり手(くずれかけ)・裏:いやまさかそんなはずはな変態ヘタレ
年を重ねる毎に下降線をたどっているような…
>>299 そのとおり!
おもしろすぎるwwwwww
変態ヘタレってwwww
>>297 マスミンそういうプレイ好きそう
マヤなら今でも普通に制服もスクール水着もブルマも似合うと思う
かっこいい真澄様 →固バナナ
へたれマスミン → ふにゃバナナ
マスミンと亜弓さんじゃ、お互いに
惹かれ合うところが無さそうだな。
見た目だけならものすごーーくお似合いだけど。
>>301 (;´Д`)ハァハァこんなものが似合うなんて君もまだまだちびちゃんだな
307 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 20:41:23 ID:jyEFPpy6
そしてそのままベッドへ
無理やり真澄×亜弓のカプなら、
マヤが死んで傷心の傷の舐めあい情人と言う手があるらしい。
>>299 >30代→表:冷徹漢のやり手(くずれかけ)
くずれかけwww
水城さんたちの苦労が偲ばれますな……
マスミン、お前のその固バナナまでもがくずれる前にいい加減なんとかしろ
310 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 00:01:24 ID:lUxLPxjd
もうマヤから襲うしかない
1
マヤでオナってる姿を掲載して欲しい
後腐れのなさそうな美人と遊んでたはずなのに,今はモテない童貞っぽい
(女優・歌手・モデルとか祇園関係とか
性欲解消はどうしてるのかな?
婚約中にあそんでるのバレたら、意外とシオリー幻滅して逃げるかも
マヤに夢中なのは嫉妬するけど,女遊びは男の甲斐性になるかな?
>>313 マヤを本気で愛してしまったから遊べなくなったんでしょ。
それまでは愛なんて感情、ほとんど無かったんだよ。
心だけ童貞に逆戻りですな
>>313 性欲解消は1人でマヤのことを思い浮かべながらしか考えられない
紫織は女遊びのことは口では許しそうだけど本心は絶対許さないって感じだと思う
そういえば大事なアルバムビリビリにされてしまったね
>>318 そう言えば!
……マスミンの大切なオカズがだいなしに………
実は既に聖がスキャニングしてデジタル化済みです。
画像加工もやりたい放題です。
でも一番ハアハアするのはパックの衣装の時なんです
俺もマヤの尻を叩きたかった(;´Д`)ハァハァ
って思ってるのかな
だんだんマスミンが変態化していくw
マヤと想いが通じ合って婚約破棄して自由の身になったら会うたびにやりまくりそう
初めての時はコンドーム1ダース用意
>>325 違うよ、違う!もう全然違う!
マスミンがマヤとそうなったらもちろん生!0.03ミリの障害だってマスミンは許さないね!
「全ての責任は俺が取る」とか言って激しく、熱く……
最近のヘタレぶりを見てるとなんかその前に出しそうだけどwww
でも子供できたらあんまりやれなくなっちゃうよ
7年分たまりにたまってるのに
それに紅天女もあるし
そんなにいつでも妊娠できるわけじゃないぞ、ネズミじゃあるまいにw
最近のマスミン見てると、マヤを脱がしただけで果てそう。
情熱的を通り越して、何かもう病的なんだよw
>>327 でも少女漫画って1回しただけで妊娠するよねw
マスミン我慢できずにすぐ挿れちゃいそう
あれだけ体格差あるとマヤもきついだろうな
あのへタレぶりなら入れる前に出ちゃいそうで(´・ω・`)ショボーン
人妻を余裕で口説いていた頃のドSマスミンは一体どこに…
今じゃ単なるハァハァマヤちゃんのキモオタで悲しいよ……
なんかシオリーとケコンしても新婚旅行でEDになりそうだw
> ハァハァマヤちゃんのキモオタ
否定できないところが悲しい
ジェーンのヌード衣装なんてビンビンだったんだろうな
俺の心の嵐=勃起
名シーンが台無しwwwwwwwwwwwwwww
梅の谷でマヤと別れた後の車内(マヤたんの匂いハァハァ)も
絶対その後を想像してしまうwww
>ジェーン
>俺の心の嵐
興奮しっぱなしじゃないかw
>>337 (;´Д`)ハァハァちびちゃんの匂いが残ってる
(;´Д`)ハァハァ もう我慢できない
(;´Д`)ハァハァ マヤッマヤァァァァ
マスミン変態すぎててキメェwww
なんだかシオリーとお似合いに見えるのは気のせいだろうか……orz
>>339 いや・・
口に出さないで黙ってやっていいからw
>>337 でも絶対あのシーンは一人処理中だよなw
下半身が写ってないから、そうは見えないけど。
一応、社務所の中でもソノ気になりかけたから、絶対溜まってたと思うんだw
せめて社務所で無理矢理キスくらいしておけばよかったのに
>>342 このスレ読んでから社務所を読み返したらやっぱエロいな。
マスミンは梅の木から落ちたマヤを抱き止めた時と、見つめ合ってて雷がカッって落ちた時と、抱きしめ合った時の3回も「ハッ!」って我に返ってる。
もうそんな何回もハッとしなくて良かったのにさ。
>>343 したよコミックスでは
無理矢理というよりは、マスミンお得意の寝込みを襲う手法だけどw
>>345 意識がある時に無理矢理してほしかったんだ
説明足りなくてごめん
意識がない時しかできない。
それが彼が「ヘタレ」と呼ばれるゆえんです。
>>347 そんじゃ意識の無いときに、おやりになれば良いわけですね
それ、普通に強姦じゃ・・・
最初のキスシーンは体調不良で意識がないときでしたし、
二度目は眠っていたときですね。
三度目は薬でも盛りますか、真澄様。 by聖
でも初めてが薬盛られて眠ってる間に終わっちゃったら可哀相だよね
さすがに挿れたら目覚ますか
>>351 あの時目を覚ましてたらマヤは大騒ぎしたと思う。マスミンもうろたえまくって即、うじうじくんになったかも。ならなかったかな?
まあでもマヤが薬を盛られてヤられて気づいても「速水さんが私を・・・!」と
話は動きそうなんだけど、
逆に真澄が盛られてヤられた場合、また「あの子が俺に・・・まさかそんな・・・これは夢だ!」で
リピートなんだよね。
>>352 憎まれついでだと開き直ってガンガン行くかも。
その勢いで自分の正体も気持ちもゲロっちゃうかもw
でも事後のマヤが曖昧な態度取ったら自己嫌悪に陥ってネガティブスパイラルかも……。
>>353 ちょw
> 逆に真澄が盛られてヤられた場合
…って誰に何されるんだよ〜w
>>355 マスミンはマヤにやられたかもと薔薇色の妄想して
まさかそんな(;´Д`)ハァハァってするけど、
どうせ真犯人はシオリーに決まってる
闇のパープルアイではそれで性交したけどね。
>>355 マヤが恋しさのあまり、マスミンを地下劇場に呼び出して
一服盛って襲ってしまうネタが浮かんでしまったw
マヤがヤンデレ化するのも新鮮かも試練ww
むしろ襲ってくれ、そっちの方が早く事が進む。
いつまでもウジウジしてたらマヤの乳首も老化して黒豆になっちゃうぞ
>>359 処女のマヤにイチモツは触れるだろうか
やり方わかんなくて力いっぱい握りそうwww
マヤが強く握り締めた瞬間、熱い迸りが真澄そのものから噴出す訳ですね。
「えっと口に含むんだよね。ガブッ」
「ギャー」
部屋中に響き渡る真澄の断末魔
それじゃあギャグ話になってしまうww
最低でもフ〇ラの知識ぐらいは欲しいな。麗や美奈からレクチャーを受けるとか。
>>365 頭で知ってても、ホントにこんなことしちゃって引かれないかな・・って思うものだよ。処女って。
ヒジリンに手取り足取り教えてもらえばいいのに
と思ったがヒジリンとおやりになったらへタレじゃ満足しなさそうwww
あると思います!
ゴメン、誤爆
ドンマイ
>>367 処女のままヒジリーに調教されるだと…?
何その美味しい設定はwww
>>365 マヤって性知識がドラマや映画のベッドシーンくらいしかなくてセックス=布団の中でもぞもぞすることだと思ってそう(あってるちゃあってるけどw)
マヤとマスミンが両思いになった後も、そんな性の不一致は続きそうだなw
やたらとヤリたがるマスミンと、そんな態度に引いてしまうマヤとかww
>>372 マスミンがからかいながらの初体験になりそうだ
ここ数レスに反応してみました。
マヤが怖がらない初体験ってどんなかな、と・・・
最初はスレ違いなので最後まで勘弁してください。
376 :
嫉妬:2009/06/07(日) 16:42:51 ID:SiasHtYQ
プロローグ
速水真澄の心が手に入れられないと知った鷹宮紫織の精神は崩壊した。彼の想
い人がいなくなればと思い詰めた彼女は紫のバラでマヤを呼び出し、刃を手に
襲い掛かった。しかし紫織の異常な行動に気づいた真澄がその場に駆けつける。
マヤを庇った真澄を刺してしまった紫織は茫然自失となり、聖の手で鷹宮家に
引き渡された後に外国の療養施設に送られた。
マヤは自分を庇って重傷を負った真澄に彼の本当の思いを知り、必死で彼を看
病しながらずっと好きだったことを告げる。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
真澄の傷が回復してからもマヤは負い目を感じて謝り続けていた。彼が傷の痛
みに顔をしかめる都度、鷹通との提携破綻の事後処理で水城が連絡を取ってく
るたびに、自分がすべての現況のように身をすくめてしまう。
真澄としてはマヤの想いを知って他のすべてが消し飛ぶほど心が満たされてい
るのに、こうも萎縮されては却ってもどかしく不本意でしかなかった。
「もういい、君は何も悪くないんだ。そんなに気にするなら俺の傷が完治した
後で何でも頼みを聞いてくれるか?」
「何でも?」
「じゃあ1週間だけでいい。君が嫌がることは絶対にしないと約束する。それ
で帳消しにしよう」
377 :
376:2009/06/07(日) 16:43:59 ID:SiasHtYQ
ぎゃあ、名前欄失敗してしまいました!
お願いだから無視してください。
378 :
7days:2009/06/07(日) 16:44:42 ID:SiasHtYQ
1日目
「食事に行くから支度して待っていてくれ」
それが真澄からの最初の注文だった。約束の時間に迎えに来た真澄は薄紫のふ
わりとしたワンピース姿のマヤに極上の笑みを見せ、紫のバラの花束を手渡し
た。初めて本人から手渡されるバラの花束にマヤは思わず目頭が熱くなった。
彼が連れて行ってくれたのはカジュアルな感じのフレンチレストランだった。
初老の給仕が固くなるマヤを優しい冗談でほぐし、真澄が美味しい料理や口当
たりのいいワインを手際よく選んでくれた。
食事の間、真澄は自分が見た数かすの舞台や映画の話を聞かせてくれ、マヤは
その語り口に引き込まれた。
「速水さんがこんなにお話が上手だなんて知らなかった」
「これでも芸能プロデュースで飯を食っているんだ。宣伝はお手の物さ」
そんな冗談も交えて笑わせながら、もう何も隠さなくなった熱い瞳をマヤにひ
たりと向けで逸らさない。
デザートが済む頃にはマヤの気持ちはふわふわと天井まで舞い上がっていた。
「遅くなった、送っていこう」
「もうですか?」
「ああ、今日はな。まだあと6日ある」
思わせぶりにそう言って、真澄はマヤを車までエスコートしていった。
アパートの前で別れるとき、マヤは自分でも不思議なぐらい名残惜しい気持ち
で真澄の顔を見上げた。
「おやすみなさい・・・?」
「お休み。また明日」
真澄も囁いて顔を下げた。そして軽く触れるだけの口付けの余韻を残して去っ
ていった。
379 :
7days:2009/06/07(日) 16:45:12 ID:SiasHtYQ
2日目
「縁日に行こう」
そのメッセージとともに朝顔の染め模様の浴衣が届けられた。夕刻に迎えに来
た真澄は自分も藍染の浴衣を着ていて、襟元からのぞく男の肌がマヤにはかな
り眩しかった。
「そういうのも似合うんですね」
照れが入ってぶっきらぼうになってしまったが真澄は気にもせず笑った。
「君はもっと似合うよ。黒髪がよく映えている」
そういって真っ赤になってしまったマヤに手を差し出した。
意外なことに今宵は車ではなく、真澄はマヤと手をつないだまま地下鉄に向か
った。目的の神社に行くまで彼はその手を一度も放さなかった。祭りの人ごみ
の中ではマヤを抱いて守るように歩き、夏の終わりの涼しさに肩をすくめると
体を寄せてくれた。大きな体が放つぬくもりが彼の香りとともにすっぽりと包
んでくれるようでマヤはくらくらと幻惑されてしまった。
その晩も真澄は真夜中にだいぶ間がある時間にマヤをアパートに送り届けた。
「お休み、また明日も楽しみにしている」
そういって大きな手でマヤの頬に触れた。温かな感触はとても心地よかったが、
それだけでは物足りない気がした。
「速水さん・・・」
寂しげなマヤのつぶやきに真澄は優しく微笑み、ようやく唇を重ねると一瞬だ
け動きを止めてから顔を上げた。
「まだ時間はたっぷりある。いい夢を見るんだよ」
380 :
7days:2009/06/07(日) 16:45:43 ID:SiasHtYQ
3日目
「たまにはこういう場所もいいだろう」
そういって連れて行かれたのはジャズの流れるバーだった。粋な白髪のピアニ
ストが客のリクエストに応じて時にゆったり、時に軽やかに演奏を続けていた。
マヤは高いスツールにおっかなびっくりでよじのぼり、きらきらと綺麗な色に
輝くカクテルに口をつけた。アルコールを嗜む習慣はなかったが真澄が口当た
りのよいものを選んでくれ、その名の由来を聞かせながらゆっくりと楽しんで
飲むことを教えてくれた。
音楽の心地よさも手伝って、だんだんマヤは寛いだほろ酔い気分になってきた。
危うくスツールからずり落ちそうになると真澄は笑って後ろから肩を抱き、そ
れから後は支えるようにマヤの小さな手を自分の大きな手に包み込んでいた。
気がつくと古めかしい時計が夜中の12時を告げていた。
「シンデレラは帰る時間だな」
真澄はそういってマヤをスツールから抱き上げた。ゆったりした気分になって
いたマヤは抵抗せずに真澄の首に腕を回した。
「もう魔法が解けちゃうんですか?」
彼はその問いには微笑むだけで答えず、タクシーを呼びに外に出た。
タクシーの中でもマヤは真澄に抱きかかえられたまま、彼が口ずさむ古いジャ
ズを子守唄に聞いていた。アパートに着くと真澄はマヤを抱き下ろして部屋ま
で連れて行った。
「鍵は?」
「ポケットです」
同居人の麗が地方公演中なので部屋の中は静まり返っていた。真澄はマヤを畳
に座らせて布団を敷いてやったが、何だか甘えたい気分だったマヤは彼の腕に
すがりついた。
「お休みのキスしてください」
唇になじんだ感触を受けるとマヤはほっと嬉しくなり、すぐ去っていった温も
りを追い求めて顔を上げた。すると温もりは二度、三度戻ってきた。そして強
く押し付けられた。
息が苦しくなって口を開けるとするりと舌が忍び込んできた。自分と彼の口に
残るアルコールが絡みつく。驚いたが嫌ではなかった。いつの間にかひざまず
いた真澄の膝に抱きとられ、腕の中に強く抱かれながら優しく髪を撫でられた。
腕の力が昨夜までの物足りなさを埋めてくれるようで嬉しく、髪に触れる優し
さが切なさを増していって、もっと隙間を埋めるように誘われるままキスを深
めていった。
381 :
7days:2009/06/07(日) 16:46:20 ID:SiasHtYQ
4日目 前
目覚めるとマヤは昨夜の服装のまま襟元だけを緩められて布団に横になってい
た。枕元には紫のバラのメッセージカードで見慣れた流麗な筆跡のメモと見知
らぬ鍵が置いてあった。
「気持ちよさそうに寝ていたからそのままにしてきた。しばらく外出が続いた
から今日は俺の部屋で手料理をごちそうしよう」
昨夜はアルコールが入っていたとはいえ泥酔するほどは飲んでいない。だから
マヤの記憶はしっかりすべて残っていた。
(私・・・キスされながら眠っちゃったんだ)
思い出すと抱きしめられた感触も口の中を翻弄された熱っぽさも自分からすり
よっていった大胆さもことごとくよみがえってくる。どうしようもない羞恥心
に襲われてマヤは布団の中でじたばたした。
すると傍らにおいたバックの中で携帯電話が鳴った。
「北島です」
「おはよう」忘れたくても忘れられない低い声が答えた。
「メモを置いてきたんだがもう見たか?」
「あ、は、はい。今日の夜ですね」
動揺で馬鹿丁寧になったマヤの口調に真澄はくくっと笑い、それから真面目な
声で言った。
「断るなら昼までにしてくれ」
「は?」
「食事の支度があるからな。正午を過ぎても君から連絡がなかったら承諾して
もらえたものと判断する」
マヤは切れた電話を胸に抱きしめながら布団に座り込んでしまった。
(承諾って、何を?)
その日の午後、夕食には早い時間を指示されたマヤは真澄が一人で暮らすマン
ションに向かった。渡された鍵で厳重なセキュリティを通って部屋にたどりつ
くと、呼び鈴を鳴らすかどうしようか考える間もなくドアが開いて、黒いシャ
にジーパンとツラフな格好をした真澄が現れた。
「ようこそ、いらっしゃい」
「お邪魔します」
ぼそぼそと答えて中に入ると早くも台所からよい香りが漂ってきた。
「ソースを作るのに時間がかかってね。君はこっちで楽しんでいてくれ」
そういって案内されたリビングにはマヤより大きいプロジェクターが鎮座して
いた。
「未公開映画の宣伝用DVDがあるからそれでも見ていてくれ」
「はい!」
お芝居と聞いてマヤがはまらないわけがない。あっという間に緊張も忘れて忘
我の境地で見入ってしまった。
その後の食事も楽しかった。真澄の料理の腕はマヤが「速水さんは何でもでき
すぎてずるい」と憤慨するほどで、しかもレストランよりずっと肩が凝らずに
話を楽しめた。
食事が終わると真澄はマヤと一緒にソファに座り、さっき見た映画の話をする
よう頼んだ。マヤは喜んで登場人物を演じわけながらきらきらと輝く瞳で物語
っていった。話が終わってほうっと息をつくと、真澄はマヤの髪を撫でた。
「君は本当にお芝居が大好きなんだな」
「ええ、お芝居のことを考えているときが一番生きている気がするんです」
「それも昔から変わらない」
そういって真澄は手を滑らせてマヤの頬を撫でた。その手の感触にはもうなじ
んでいたので、マヤは顔を傾けて温もりに甘えた。キスが下りてきても拒まな
かった。
382 :
7days:2009/06/07(日) 16:46:57 ID:SiasHtYQ
4日目 後
やがてキスは唇から頬に移りそれから顎の下に移っていった。少しくすぐった
い気がしたが優しく髪を撫でられる感触に寛いだマヤは真澄の首に抱きついた。
すると彼の顔が下がってきて体がソファに押し倒された。長い指が襟元を探り、
ボタンが緩んで涼しくなった喉に唇が触れる。
「あ・・・」
自然と声が漏れて首がのけぞった。大きな手のひらが器用に優しくブラウスを
かきわけて白い下着に覆われた胸を確かめた。
マヤは目をしばたいて真澄の顔を見た。彼は真面目な瞳で彼女を見返し、手に
意思があることを伝えた。
体中の血が胸と顔に集まったような気がした。真澄の手は敏感な先端にはわざ
とふれずに優しくふくらみを撫で続ける。じっと見つめられた目を逸らすこと
もできない。もう一度唇が下りてきてやはり優しく唇をなぶられた。ソファに
横になって大きな体が上にあるものの強引さも圧迫感もなく、押しのければす
ぐに逃げられただろう。
それでもマヤは動けなかった。
触られもしない胸の先端がとがって下着が痛いほどになってくる頃、背中のホ
ックが外された。真澄はブラを押し上げてふくらみの下側にじかに掌を当てた。
「・・・やぁ!」
マヤは思わず体をしならせて真澄の肩をつかんだが、それでも押しのけられな
かった。真澄はマヤの体を横抱きにするとむき出しにした白い胸を思う存分確
かめた。その間に片方の手がスカートの下にもぐり、器用にストッキングを押
し下げた。
「は、速水さん・・・やだ、恥ずかしい」
「嫌か?」
あくまで真面目な声が静かに尋ねた。
「俺はマヤに触れたい。こんなに綺麗だから。ずっと夢見ていた・・・」
唇にキスを受け、胸を抱かれて先端を弄ばれ、緊張の走る足を長い指で何度も
たどられて、マヤは朦朧となっていった。自分の体が腰にまとわりつく衣服を
残してむき出しになっているのに真澄の方は着衣をまったく乱していないのを
嫌というほど意識した。
真夜中近くに優しく助け起こして服の乱れを直してやるまで、真澄はとうとう
マヤを最後まで奪おうとはしなかった。だが、それまでにマヤの体で彼の掌の
感触を知らない場所はそこだけになっていた。
383 :
7days:2009/06/07(日) 16:48:38 ID:SiasHtYQ
5日目 前
その晩ぐったりとなったマヤを真澄はベッドに寝かせ、自分はソファで夜を明
かした。朝になって目覚めたマヤを笑顔で迎えた彼は既にシャワーを浴びてさ
っぱりとしていた。
「君も体を洗っておいで」
そういってバスタオルと紙包みを渡してくれた。バスルームに行って包みをの
ぞいたマヤは真っ赤になった。紫のバラの人としての彼に服や靴を贈られたこ
とは何度もあったが、
(し、下着・・・それもこんな)
シャワーを済ませたマヤはかなり面映いのを一生懸命こらえながら濡れた髪を
まとめてリビングに戻った。真澄はそんな彼女を出迎えてにこりとした。
「濡れ髪もいいものだな。うなじが綺麗だ」
「ば・・・いい加減にしてください!」
「怒るともっと可愛い」
「う・・・」
「だが一番いいのは何だか知っているか?」
そういって真澄はマヤの耳元で囁いた。
「君の下着がどんなだか知っていることだ」
「速水さんの馬鹿!!!!!」
マヤは猛烈な勢いで真澄の胸を殴ったが彼は大声で笑ってマヤを抱きとめ、あ
まつさえ頬に音を立ててキスをした。
「嫌ならやめようか?」
嫌、大嫌い、最低。言いなれたはずの言葉はどうしてもマヤの口から出てこな
かった。
384 :
7days:2009/06/07(日) 16:49:05 ID:SiasHtYQ
5日目 後
「女海賊ビアンカの芝居が見たい」
それがこの日の頼みだった。
「君の舞台はほとんど全部見てきたが、一ツ星学園で演じた一人芝居だけは都
合がつかずに見られなかった。だからビアンカだけでも見てみたい」
そういってどこから用意してきたのか台本まで取り出した。
「学校から借りてきたんですか?懐かしい!」
元が体育倉庫で限られた装置しかない舞台だったので、真澄の部屋の広い寝室
を使って再現するのは簡単だった。真澄は入り口近くにクッションを敷いて座
り、マヤがベッドをゴンドラや海賊船に見立てて何役も演じるのを熱心に見つ
めていた。
最後の場面でマヤの演じる語り手はビアンカが旧知の大臣の計らいでジェノバ
船を逃れ、長い間見守ってくれた海賊の首領シルバーととともに地中海に去っ
ていったことを告げる。長い物語を終えて深々と礼をした体を不意に力強い手
が抱きとめた。
マヤは芝居の熱が冷めやらない瞳で同じぐらい熱い目をした人を見つめた。
「あなたもシルバーのようにずっと私を守ってくれましたね」
「ああ、俺も彼のようにずっと君を女として求めていた」
マヤは初めて自分から彼にキスをした。真澄はキスを返しながらすがりつく細
い体をベッドに押し倒し、昨夜の優しさの影もなく性急に荒々しく服を脱がし
ていった。たちまち薄いピンクのレース模様の下着だけになったマヤは同じく
シャツを脱いでベッドに手と膝をかけた真澄を見上げた。
「キスしてもいいか?」
昨夜手と指と掌で触れられた場所を唇と歯と舌がたどっていった。マヤは真澄
のむきだしの肩に爪を立て、柔らかな髪で覆われた頭を胸に抱きしめた。Tシ
ャツにすがりついた昨夜と違い、今夜は真澄の熱く滑らかな肌が直接自分に触
れる。全身で気が遠くなるほどの刺激を与えているのは彼なのに、彼にすがり
つかなければ砕けてしまいそうだった。うつぶせにされて首筋や背中をたどら
れたときはシーツがしわくちゃになるほど握り締めた。
夕方から雨が降り出した。マヤは窓を打つ雨音を聞きながら背中から真澄に抱
かれていた。彼の片方の手は胸を覆っている。もう片方の手は下にのびてはり
のある腿を撫でていた。後ろから彼の欲望を告げる硬いものが押し付けられて
いる。それでもまだ彼はマヤの最後の下着に手を伸ばそうとはしなかった。
385 :
7days:2009/06/07(日) 16:50:08 ID:SiasHtYQ
6日目 前
前の晩マヤは真澄と同じベッドで眠った。いつの間にか彼の香りに包まれるの
は何より安らぐことになっていたが、目が覚めると手に負えない焦燥感に襲わ
れた。
これで終わりではないことぐらいマヤでも知っている。自分の気持ちに迷いが
ないことも知っているし、彼の強い情熱も疑わない。何より真澄の体が間違い
なく自分を求めていることもわかった。
部屋の中で激しい情熱を滾らせるのとは裏腹に、この日の真澄は初めての恋人
に見せる優しい気遣いでいっぱいだった。雨上がりの公園に散歩に連れ出し、
川を行く水鳥を一緒に眺めて、カフェで遅い昼ご飯を取る。夕食の材料を買っ
て帰り、不器用なマヤを楽しげにからいながら二人で支度をして、夜のニュー
スを見ながら食べる。その間ことあるごとに手を触れたり軽いキスをしたりス
キンシップを欠かさない。
食事が済んでシャワーを浴びるころにはもうマヤの頭と体は緊張でぐだぐだだ
った。熱いお湯を浴びても神経は緩まず、逆に自分の肌に転々と残る痕跡に目
が行ってしまう。勢い余って寝室に飛び込むなりけんか腰で尋ねてしまった。
「速水さん、今日のお願いは何ですか?さっさとして下さい!」
ベッドに座っていた真澄は湯上りで赤らんだマヤを見つめた。
「君が求めてくれることだ」
「・・・どういうことですか?」
「俺が長い間気が狂うほど君を求めてきた。どんなに思っても憎まれるだけで
絶対に心は手に入らないと思い込んできた。だから今でも腕の中に君がいるの
信じられない」
「そんな!だってあんなに私」
「俺が勝手に君を奪っているだけではなく君も俺を求めていると教えてくれ」
386 :
7days:2009/06/07(日) 16:51:27 ID:SiasHtYQ
急にマヤは喉がからからになった。求める・・・彼の心がずっと欲しかった。この
数日で体の奥にも焦れるものも目覚めさせられた。それを自分から彼に伝える?
マヤはぎこちなく真澄に歩み寄りまずキスから始めた。真澄は舌を絡めて応える。
頬に片手を当てて柔らかな髪を押しのけ、胸に手を置いた。背後から強い腕がし
っかり抱きしめてくれた。
ためらいがちな一つの仕草が問いかけると別の仕草が安心させるように応える。
そうやって二人は交互に服を脱がせあい互いの体に触れ合った。マヤは真澄がし
てくれたように彼の体に唇を滑らせた。真澄は自分の胸に触れるマヤのふくらみ
を楽しみながらすんなりした背中を撫でてやった。
次第に二人の体は隙間なく絡まり、マヤはまた深く口付けを与えながら自分の腿
で彼自身を愛撫した。まだ直接目にする勇気はなかったが、それは抱き合うたび
に熱く硬くなり、睦言と同じぐらい求められていることを意識させてくれた。
でも今夜はそれを自分の体の中に迎え入れなければならない。やはりその瞬間を
考えると怖かった。痛いのだろうか?うまくできるだろうか?
恐る恐る手を伸ばして触れると掌にうごめきが伝わってきた。思った以上に大き
い気がする。と、真澄がマヤの唇に指をあてた。
「俺に助けさせてくれ」
そういうと彼はいきなりマヤの膝を押し上げむきだしになった場所に顔を寄せた。
「ひっ・・・!んくぅ・・・」
そんなものがあるとは気づかなかった突起がキスされた。いつの間にかぐしょぐ
しょにぬめっていた穴は指を1本、2本と受けてますます濡れていった。
「俺が欲しいか」
「ん・・・速水さん・・・」
「だったら怖がらないでついてこい。なるべく準備してやる」
「でも・・・いゃあ!そんなところ・・中は・・・」
マヤはどうしようもない感覚に持ち上げられ揺さぶられてのた打ち回った。最初
は進入に怯え強張っていたそこは次第に敏感に緩んで長い指にまとわりつき、何
度も雷を感じた後では引き抜かれそうになると寂しさに悲鳴をあげるようになった。
「いや、行かないで・・・もうだめ!あなたが来て」
その悲鳴に導かれて真澄は自分のものを入り口に当てた。入れる前に深くかがん
でマヤに口付けし、両手を重ね合わせた。
「これで俺たちは結びつく。もう二度と放さない」
387 :
7days:2009/06/07(日) 16:51:54 ID:SiasHtYQ
7日目
「目が覚めたか?」
「・・・寝てます」
「君の寝言は器用だな。まだ今日の頼みが残っているぞ」
「寝てますってば・・・あぁ!やだ」
「君を存分に味わいつくすことだ」
「ば、馬鹿、速水さんのイジワル!だめ、そんなところ」
「ほう?約束だからな、君が嫌だといえばやめるぞ」
「う・・・」
「異存はなさそうだ」
「もうあなたと約束なんかしません・・・って、うぅ」
「嫌か?」
「・・・」
「やめようか?」
「いーじーわーるー!」
「愛しているよ」
「・・・私もです」
「じゃあ決まりだ。絶対に後悔させないよ・・・」
「そういう意味の後悔ですか!だからもう・・・あああ」
そうして約束の1週間が終わる頃には、真澄はマヤが約束などなくても自分から
離れていかないことを十二分に確認できたのだった。
無駄に10レス以上消費しましたがこれで終わりです。
あんまりエロくなくくどいだけだった。。。。
リアルタイムで読んだ。超GJ!
マスミンはずっと長いことマヤを求めてたから、逆に寸止めができるんだろうなんて思ったり。
こうだったらいいのになあ、マジで。
裏では水城さんがぶつぶつ言いながらスケジュール調整に走り回ってると思うとそうも言ってられないけどw
二次創作ならではの作品でとても楽しめました。GJです
職人さん乙!
7日間でじらしてじらして、最後は自分から誘って来いって
うまく調教してるなwマスミンw
初期の頃の漫才のような掛け合いも見れて嬉しかった!
392 :
376:2009/06/07(日) 19:40:45 ID:SiasHtYQ
すみません、今回はひどかったです。
もともとエロを書く才能がないうえに風邪で朦朧として誤変換だらけ。
キレもなく読みづらくお恥ずかしい限りです。
もっと精進して出直します。
GJです!!マスミン以上に焦らされてしまいました
職人さま乙でした!
じらすマスミンに(;´Д`)ハァハァでした
んなことないですよ!
焦らし方が超エロいと思いました。超超GJです!
テラモエス(*´Д`)ハァハァ
397 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 02:57:28 ID:pM57UREI
アシスタントの絵美内先生が書き直してください
>>388 GJでございますww
こういう焦らしプレイも凄く萌える。
ぜひぜひ、性生活7daysもお願いしたいw
7日目にはマヤが凄い床上手になってるとか(*´Д`)ハァハァ
性生活7days(;´Д`)ハァハァ
おもちゃに縛りにフェラの特訓(;´Д`)ハァハァ
400 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 02:13:32 ID:lXiY4XVC
身体中キスマークだらけになってできる所がなくなっちゃう(;´Д`)ハァハァ
「ちびちゃん、こっちのキスマークは3日前の朝つけたものだ。
じゃあ、こっちのキスマークはいつのものかわかるか?」
「え?そんなのおぼえてな・・・」
「おしおきだな」
「え?!ちょ・・・はやみさ・・・」
そしてキスマークが増えていく。
調教はやっぱり別荘が定番だと思うが、速水邸での使用人の目を気にしながらの
プレイもいいかも(;´Д`)ハァハァ
速水邸でやるのいいね(;´Д`)ハァハァ
「あっ・・速水さん・・嫌」
「しっ。声が大きいぞ、ちびちゃん。それとも使用人に聞かせたいのか?(ニヤニヤ)」
と言う妄想で、また一人で自らを慰める真澄であった。
ちょwww
でも今の真澄ならそういう姿は容易に想像できる
マヤがまだ高校生だった頃は校舎でこっそりとか妄想していそう
初期の逞しくてエロい速水さんはここにいたのね!w
楽しみました。
いまさらですが、職人GJ
マヤそっくりなダッチワイフをオリエント工業にオーダーする
別荘でマヤ相手のダッチワイフ相手に(;´Д`)ハァハァしている所をこっそり侵入した紫織に見つかって幻滅されればいいよ
文章おかしくなった
○別荘でマヤそっくりの
×別荘でマヤ相手の
シオリーに貴方じゃ勃たないとはっきり言ってやればOKのような気がw
言ったってプライド高いし聞かないよ
やっぱり決定的な所見せなきゃ
『やっ、シオリさん…。何でこんなこと…。』
「こんな小娘のドコが…」
『あぁ、やめてください』
「あらぁ…。(ちょっと…可愛くなってきたわね…)」
シオリーって学生時代は精神的レズっぽいよね
魅力的な上級生とスールの関係を結んでいたんだろう。
>>410 マスミン縛り付けて誘惑しているシオリンを想像してしまった
「ほら、どうですか、真澄様。しっかりご覧になって下さいまし」
「や、やめて下さいよ、紫織さん、あなたらしくもない」
「ほら、まだまだあんな小娘には負けませんことよ」
「(…このままEDになったらどうしよう…)」
419 :
413:2009/06/11(木) 22:44:53 ID:7dlQdB19
>>414 ダッチワイフネタが続いていたからこんな小娘はダッチワイフなんだろうかと混乱したw
>>412 シオリーと絡まれるよりは、亜弓さんの方がいいなw
どっちの展開にしても、マスミンが白目になるのは間違いないww
『あ、亜弓さん…やっぱり…恥ずかしい…』
「あら、これも次の舞台の為よ?ほら、顔あげて…」
『ちゅ…ぅあ…ん…はぁ…あ…亜弓…さ…あ…』
「ちゅ…はぁ…(嫌だ…何か…変な気分…)」
黒沼先生×マヤが読みたい
先生うまそう
「若旦那を悦ばせたいなら、これくらいできなくてどうする」
「ハァ、ハァ、こうですか、黒沼先生」
「違う、もっとこう腰を…」
「あぅぅん、黒沼先生、恥ずかしいです…」
「これくらいで大人の男がイくと思うのか?」
「ふぁ…ん、黒沼先生、私、やります!」
「ふむ、目の輝きが変わってきたな」←妙に冷静
凄くいいです(;´Д`)ハァハァ
黒沼先生にはマヤを調教してほしい
>>424 最後の妙に冷静にワロタ
でも、黒沼先生は舞台馬鹿なイメージあるなぁ
ヒジリーは本気でマヤを調教しそうだし……
いっそ水城さんとかw
ヒジリンにアナル調教されるマヤ(;´Д`)ハァハァ
前の穴はマスミンのために純潔を守るとかねw
アナルは痛そうで萌えない
「聖さ…ん、こう…ですか?」
「もっと舌を絡めて、そう、なかなかお上手です」
「ちゅぶ、ちゅぶっぶ、ぅうん」
「そう、そのまま見上げて下さい。私を真澄様だと思って」
「は、はいっ」
「…って、返事はともかく、歯を立てたらダメでしょう。
(バナナでよかった…真澄様に遠慮しておいて正解です)」
「ご、ごめんなさい…」
「うっ…上目遣いは完璧ですね」
スレHとかやってそう
?
>>429 そのまま調教した聖に嫉妬して、マヤを思いっきり攻めるマスミンを希望w
バナナじゃなくて本当に聖のモノで練習したと勘違いして暴走
聖のモノもこうやって舐めたのか?と強制的にフェラとか
聖に先を越されるなんて
ますますマスミンはヘタレじゃないか
435 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 22:00:31 ID:bBJXXBw/
だからマヤから誘わなきゃ
ヒジリンには敬語なのに命令する感じでマヤを調教してほしい
調教されたマヤはテクニシャンになって、マスミンを激しく攻めるという
展開もよさそうだw
マスミンがいつの間にかヘタレどころかマゾになってるwww
真澄のMはマゾのM〜♪
>>438 そうか。マスミンもMでマヤもMだからお互い遠慮して話が進まないんだな。紫織はSだしな。
じゃ、
はぅは、H(ENTAI)なんですね。
わかります。
一瞬納得しかけたけど、はぅの本名だとSじゃんかww
442 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 22:46:24 ID:Ol3LLghs
^^
マヤの調教なら聖と真澄二人がかりでやってほしい
444 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 23:10:08 ID:Ol3LLghs
^^
>>443 そういうシチュだと、はうと婚約してしまったマヤを取り戻すため、二人がかり
で調教して快楽の虜にしてしまう…という展開しかないような気がw
普通の状況じゃ、どうしてもマスミンはヘタレてしまうだろうw
ヒジリンは冷静にできそうだけどへタリンがヘタッてだめぽ
エロパロでは強気で強引です
ここの奥さんはスレHとかやってんの?
マヤを開発するのはヒジリンかマスミンが王道?
私は黒沼でも可だと思う〜。
「ばっかもーん!北島、それが天女の姿態か!人間のあえぎ声じゃないか」「ハアハア、すみません!」などとハメ指導。
はうに無理やりチューされた延長で、というのも鬼畜ですね。
「マヤちゃんの梅のつぼみかわいいよ……」「いやっ!私の観音様に太いのを突き立てないでっ」
意表を突いて英介もいましたね。
「またお会いしましたねお嬢さん」演技のヒントなどという口車に乗せられ、気づいたら生クリームの女体盛り。
さらに意表を突いて源造が紅天女の愛を教えにやってきた。
「マヤさん……これがすべてを受け止める梅の精の愛……うっ!」「ああっ源造さんの精……!」
……ごめんなさいやっぱり王道がいちばんですね。
ワロタw
しかしながら、一番若いはずのはぅが古臭い言い回しなのはいったいw>つぼみ
> 「ばっかもーん!北島、それが天女の姿態か!人間のあえぎ声じゃないか」「ハアハア、すみません!」などとハメ指導。
これいい(;´Д`)ハァハァ凄くいい(;´Д`)ハァハァ書いてほしい(;´Д`)ハァハァ
キモいよはぅwww
真澄乱入はイラネ
ひたすら黒路沼先生にマヤを調教してもらいたい
455 :
薬:2009/06/21(日) 14:36:35 ID:FnQ0jNrW
恋しくて恋しくて恋しくて でも愛してはいけない人
「馬鹿な!あの娘はまた何て無茶なことをしたんだ!」
「申し訳ありません、私の目も行き届きませんでした」
聖は主人の怒りと絶望の前にひれ伏すしかなかった。
主には約束したはずだった。拘束の多すぎる彼のかわりに彼の思い人に心を配り、守ると。なのにその約束を違えてしまった。
「いくら狼少女の野生をつかめなかったからといって、そんな怪しげな薬に頼るか!」
二人の前の前ではマヤがベッドに倒れ伏していた。体は熱で火照り、汗と涙を流しながら枕にしがみついている。
華奢なからだは絶え間なく襲いかかる発作にけいれんを繰り返し、その激しさに刻一刻と消耗を募らせていた。
そしてその傍らには、「野生の感情を呼び起こす」と評判でネットで売買されていた薬の空き瓶が転がっていた。
「成分は解析できたのか」
「急がせてはおりますが、まだあと数時間は」
「その数時間の間、マヤは苦しみ続けるんだ!」
「真澄様」聖は切羽詰まった声音で言った。
「解毒剤は必ず作らせます。明日の朝までお時間をください。私の名誉にかけて絶対にマヤ様をもとに戻して見せます」
「その間の苦しみをどうしろというんだ!」
「その間だけ、真澄様にお願いいたします。必ず探し出して見せますから!」
そういって聖は部屋を飛び出していった。マヤを妹のように思う彼のこと、影の力の全てを尽くしてやり遂げるに決まっている。
しかし今目の前で苦しみもだえるマヤを見ては、真澄の心は当然平静ではいられなかった。
「馬鹿な・・・なぜこんな愚かなことを」
「だって私は失敗できない・・・」
せわしい息の下から微かな声が聞こえた。
「私が本物になれなかったら、みんなが潰れてしまう。私に賭けた黒沼先生も、『イザドラ』の誘いを蹴った桜小路君も、
本当の仕事を休んでまで舞台に賭けてくれている仲間たちも・・・」
456 :
薬:2009/06/21(日) 14:37:28 ID:FnQ0jNrW
桜小路の名前が出た瞬間に真澄の血液は沸騰した。あいつのために君は人格を壊すほどの薬に手を出したのか!
だがその怒りは次の言葉で雲散霧消した。
「あたし、速水さんには馬鹿にされたくない!」
「あの人の目に一流の女優として映りたい」
「あの人に馬鹿にされたくない」
「あの人がお見合いしたのあの美しい人には叶わなくても、一流の女優でいたい」
「あの人の目を奪いたい・・・私だけを見ているように」
とても正気とは思われないそんな言葉を口走りながら、マヤは自分の体を抱きしめてがたがたと震えていた。
薬は思ったよりずっと彼女の体を蝕んでいたが、その口から出る言葉はとても嘘幻とは思えなかった。
真澄はそんな彼女を呆然と見詰めるだけだった。憎まれ恨まれているという痛みこそあれ、マヤが自分に対してこれほど強い
感情を持っているとは思ったことがなかった。
「あぁ・・・苦しい、寒い」
「痛いようぅ・・・助けて」
「熱い、熱い!助けて!でも・・・演らなくちゃ」
それ以上耐えろという方が無理だった。真澄はマヤの上に覆いかぶさり、微かに開いた唇をむさぼった。
「待ってろ、今楽にしてやる。君が俺をどれほど憎んでいてもいい。その苦しみから救ってやりたい」
「ああ・・・お願い、お願いぃぃ」
唇がはれ上がるまでむさぼり、歯列を舐め上げ、銀色の唾液が糸を引くのを視角で楽しむ。白い喉に赤い痕跡を散らし、
思い切り耳をねぶって嬌声を上げさせる。
白い双丘はあっという間に朱に染まり、敏感な先端は何度も口腔内でいたぶられた。そのたびに彼女は大きく艶やかな声を上げた。
恋しくて恋しくて、でも愛してはいけない。愛の痕跡を残してはいけない。
真澄はマヤの体中に口づけた。掌と肌の感触と、髭の剃り跡までつかって鋭敏になりすぎた感覚にすべて応えてやった。
それでもどくどくとうずく自分の分身を挿入することだけはこらえた。目の前が真っ白になって発狂寸前だったが、
この夜を夢で終わらせるためにそれだけは死んでも耐え抜くと決めいていた。
「いやぁ、熱い、熱い。助けて!中を・・・もっと奥を」
そう言われて暴発しおうになるのをもこらえながら指だけで彼女をほぐしてやった。
「ここか?それともそこか?教えてくれ、君の一番望むところを」
恋はとめようがない、だが愛してはいけない。
マヤが目を覚ます前に消えようと思っていた。だが枕に黒髪を散らし、全身を桜色に色づかせた彼女はしっかりと彼にすがりつき、
その手を振り払うのは容易ではなかった。
肉体的にも、精神的にも。
「これが夢でなかったら・・・」
自分でも気づかないうちに独り言が漏れた。
夢でなかったら、癒しではなかったら、彼女の最奥に自分の刻印を刻み込んで他の誰にも触れさせないようにするのに。
せめて今一度その唇に触れたい・・・そう思った真澄は微かに開いた朱の唇と触れ合おうとかがみこんだ。と、
白く細い腕が彼の首を抱きしめた。
「速水さん・・・」
「・・・!」
「行かないで、傍にいて。あなたが・・・欲しい」
ぷつん、と何かが切れる音がした。
457 :
薬:2009/06/21(日) 14:38:06 ID:FnQ0jNrW
その数日後。
「とどのつまり、あれは何の薬だったんですか?」
「理詰めは嫌われますよ、冴子さん」
「言い訳をしている場合じゃないでしょう。それに誰があのバカップルの責任を取っていると思ってるんですか?お見合いのお断りに
スケジュールの変更にいちゃいちゃスクープ記事の対応に・・・」
「わかりましたよ。でも、本当に私が原因ではないんですよ?『野生』の一言に当てられた桜小路氏がマヤ様に送ったのが発端だったんです。
ただ、彼はロシア語で書かれた薬の注釈をよく読んでいなかった・・・」
「それで?」
「内なる野生を解き放つ、という言葉を額面通り受け取ってしまったんです。それ以上の意味があるとも考えずに。
それと、処方箋の二段目の注釈が和訳されていなかったので」
「何て書いてあったんですか?」
「解き放った野生は放っておけば数十分で沈静化するが、いったん応えてしまうとその下の本音が止められなくなる」
「あなたはそれを知っていて時間稼ぎしたんですね?」
「あなただったらどうしましたか?」
「まあ・・・それは・・・結果オーライとしましょう。ただし!」
「何ですか?」
「影の立場のあなたと違って、私は昼日中からの社長室のいちゃいちゃをリアルタイムで聞かされてるんです!
この落とし前をどうつけてくれるんですか!」
「落とし前・・・つけていいんですか?」
「うっ!(失敗したかも)」
「でしたら今晩、あなたのマンションに忍んで行きましょう。ああ、鍵を賭けていても無駄ですからね・・・」
458 :
455:2009/06/21(日) 14:43:51 ID:FnQ0jNrW
何の脈絡もなくて失礼しました。
ただ書きたかっただけです。後悔はしていません。
このネタ、割と温めていたんですよね。
>455
うわ!感激!
マスマヤももちろんさいこうですが、
密かにミズヒジだった私にはたまらん!
>>455 職人さまGJです(*´ω`)
オチがそうくるか〜!
ヒジリンと水城さんて洗練された大人のカップルって感じ
461 :
夜:2009/06/21(日) 22:19:39 ID:FnQ0jNrW
>459 >460
>455です。いただいたレスで調子に乗ってみました。
夜は忍び寄るときに足音を立てない。
夏の暑い日に家に帰り着き、汗まみれの服を脱ぎ捨ててシャワーを浴びているとき
喉に受けるしぶきの心地よさに顔を反らした瞬間、
背後からするりと手がのびてくる。
あっという間に口を舌でふさがれながらつんと立つ先端を玩ばれ
足の間を長く器用な指で割られていく。
或いは食事を終えてソファで寛いでいるとき
読みかけの本を続けるのも気だるく胸に置き去りにして
目を閉じて音楽に耳を傾ける。
その耳朶が不意に温かい口に捕らえられる。
気がついたときにはソファは二人分の重みに沈み込み
バスローブの胸元に乾いた手のひらの感触。
今日は何事もなかったとベッドに横たわるとき
ほっとしたような寂しいような気持ちでため息をつくと
次の瞬間、背中にひんやりしたぬくもりが寄り添う。
うつぶせにされて首筋から背中にゆっくりと舌が這う。
両手は当たり前のように胸を覆い、双丘の形を慈しむ。
思わず声を上げるとそのまま腰まで滑り、ぐっと引いた。
首筋を軽く噛まれる感触は
顔も合わせずに奪われる合図。
聖は冴子には幾度も声を上げさせながら自分は沈黙を守る。
白く細い背中に混じる汗と立ち上る香りだけが熱情を語る。
彼は夜だから
名前を持たない影だから
彼女に証を残さないことが彼の愛情。
ともに朝を迎えたことはない。
自分の部屋の鍵を預けた記憶さえない。
ただ彼の形に作りかえられた体だけが二人の約束。
おしまい
職人様、GJ!!!!!!
うおーーっ、GJ!!
アダルティでいい
(;´Д`)ハァハァ エロいです!GJでした
水城さんの日記風なのがまた・・・いい!!
職人さんおつかれ!
冴子さんがエロい…。
本当に幸せになってほしい…。
水城さんってドラマで下の名前が出たんだっけ
私にとってはずっと「水城さん」だ
水城さんエロいよ水城さん
普段から完璧で、誰にも隙を見せない女だからこそ
彼女が乱れると男側は燃えるだろうな
聖「あなたの心の海は深すぎて見えません…」
真澄「いい事思いついた。おい聖、お前俺の中でションベンしろ」
聖「アッー!」
やっぱり最強は聖さんだなw
聖さんが本気で口説くと、マヤも一瞬で虜にできそうだ
聖が本気で口説くとマスミンも落とせると思う
ちょっと、あなた達
男性同士の話はよそでしてくださらない?
練習の邪魔よ!
(パイパントマイムの練習に戻る)
そういえば伊豆の別荘は頻繁に出るのに、軽井沢の別荘はヘレン以来出てこないな。
軽井沢の森の中での絡みも良さそうだw
474 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 20:07:24 ID:QlSu4oqP
虫に刺されるw
軽井沢の別荘に何も知らず聖に連れてこられたマヤ
聖があの方に会うには目隠しをしてくださいと言い、去った後マスミン登場で目隠しプレイというのを読んでみたい
>>473 数年前リアル軽井沢で別荘地で一軒一軒離れてるから
青姦か…とか妄想して
移動時間暇つぶしてたのを思い出したwww
青姦するなら梅の谷ははずせないなw
満天の星の中で・・・って、マスミンなら好みそうなシチュだw
青姦じゃないけど楽屋でやるのはスリルがあって2人とも興奮しそう
特にマスミン
マスミン変態かw
480 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 21:45:49 ID:4p+H6xwU
ヘタレでウジウジしているよりは、変態でいいやと思えてきた今日この頃。
>>480 変態の方が早く話が進むよね〜。
マヤも白目むきながら受け入れるだろうしw
想像できるw
ベッドの上でまた幽体離脱してたりして
何回白目むくんだよww
>>480 「やぁちびちゃん」と言いながらおっぱいもみもみとか?
部屋の整理で昨夜から熟読してたらテラ萌えてきた
5〜6レスほどお借りします
「こんなところへ呼び出して…一体どういう風の吹き回しだ」
都心の夜景を見下ろす最上階のスイートルームの窓辺に佇んだマヤは、
呼び出しておいて背を向けたまま、何も語らない。
”紅天女について、大事な相談があります”
そんな稚拙なメッセージに乗せられて、ほいほいと現れた自分も自分だなと、
真澄は嘲笑気味に口元を緩めた。
窓の外はすっかり暮れて、珠玉を散りばめたような街灯りが広がっている。
二人きりの沈黙に耐え切れず、真澄は背もたれたソファーから腰を上げた。
「……呼び出したのは君だろう。何とか言ったらどうだ、俺もそう…暇じゃない」
マヤは無言のまま、微動だにしない。
真澄がその背後に近付き、二人の姿がはめ殺しの窓に映る。
相変わらずチビちゃんだな…と、自分の胸ほどもないマヤの背丈に目を細めると、
マヤの柔らかな髪が揺れた。
「マ…ヤ?」
振り返ったマヤは真澄を見止めた途端、屈託なく微笑んでいた。
思わず距離を置いて足を止めた真澄とは対照的に、一歩二歩と近付いてくる。
「相談なんて、口実だって分かっていたんでしょう?」
「……何の…ことだ」
「私の嘘も、私の…気持ちも。全部分かっていて、見て見ぬふりをしていたそれは、
大都芸能社長としての仮面?」
「何を言っているのか分からないな」
こんな小さな少女に気圧されていることに、真澄は動揺していた。
けれどその動揺を見せぬ振る舞いならば、昔からもう慣れている。
平静を装う冷血な表情。仮面と言われればそうなのだろう。
真澄の頬のラインを指先でなぞり、マヤは妖しく微笑んだ。
「……よせ。お前の嘘、だと? 嘘がつけるほど器用には見えないがな」
無言のまま唇をきゅっと噤む。
こんなに赤く、桜桃のような唇だったということに今まで気付かなかった。
いや。気付いていても見て見ぬふりをしていた。
真澄が目を逸らすと、マヤは濡れた唇でそっと呟いた。
「あなたが紫のバラの人だって…知らないふりをしていた」
「!?」
「それがあたしの嘘よ。ふふっ…ずっと気付いていたんでしょう?」
思わず視線を戻せば、切なさを押し殺すように気丈な微笑。
あぁそんな強がりはよく知っている。
まるで鏡映しのように、可弱い真実の心を覆い隠す鋼鉄の仮面ならば、
母を失ったあの日から真澄の十八番だった。
「……な…にを」
「今更、誤魔化したりしないで…ね?」
まるで愉しむようなマヤの口調に、続く言葉はかき消される。
頭の中では様々な可能性を考えていた。
いくら演劇に没頭するあまりに愚鈍なマヤでも、あの時やあの時、
あるいはあんな時には気付くきっかけを与えてしまったのかもしれない。
それとも真実を知る聖が情に負けて口を開いたのか───
あるいはこの部屋へ呼ぶメッセージを届けた水城の仕業か───
真澄の頭脳が高速回転を続けても、マヤはそれを一笑にふっした。
「何も、考えないで」
「マヤ…?」
気付けば、マヤに迫られるままに再びソファーまで退いていた。
ふくらはぎにソファーが当たり、気圧されたままマヤに圧し掛かられる。
「……有能な社長様なら、全て計算尽くなんでしょう?」
「……」
「大都芸能の利益も……あたしの想いも……。全部知っていて、
あの人と婚約したんでしょう? だから……」
それは違う、と言いたかった。
むしろ問いただしたい。激しく問いただしたい。
マヤの想いなど、それはただ演劇に対する一途な情熱以外に考えられなかった。
けれどその思考をフリーズさせるように、その絹糸のような真澄の髪に手を沿え、
そっとその額に唇を沿わせる。甘く柔らかな唇。
「……何も考えないで」
言われるまでもなく、真澄の頭の中は真っ白だった。
ねっとりと耳から流れ込むマヤの声だけが胸に響く。
「今夜だけ、は…ただの男と女になって?」
額越しに響くマヤのその言葉は酷く甘美で。
どんな強いスピリッツよりも脳神経を酔わせる響きだった。
けれど───真澄の潔癖さがそれに溺れることを許さない。
真澄の頬を撫ぜるその手首ごと掴み上げる。
「……馬鹿なことを。以前、あんなゴシップで叩かれたくせに、
まだそんなくだらない情報を信用するのか?」
「……」
「一体どこからの情報だ? よっぽど信用する筋の話なんだろうな」
せめて情報源だけでも探ろうと強気に目を向ける。
けれどすぐに胸を詰まらせて逸らしたのはやはり真澄の方。
マヤは恍惚したように優美な視線を向けていた。
まるで。目の前の真澄を誰よりも愛している───かのように。
「……そんなことはどうでもいい」
「何…を言っている」
「あたしが貴方を愛してしまったことに。それを貴方が知っていたことに…、
今はもう何も関係ないじゃない」
真澄の脳はまたフリーズした。
どんな辛酸を舐めても冷静に判断していた脳も、小娘の一言に凍りつく。
それはただ一つ。嘘で覆い尽くしきれぬ、真実の自分の心だからだ。
けれどそれは半分だ。
紫のバラの人としての自分と、大都芸能社長としての自分。
マヤがまやかしの恋心を抱いているのは前者の自分。
そして、ただひたすら憎悪を向けられるべきは後者の自分。
「何も…考えないで?」
頬を包むマヤのしなやかな指先。
いつの間にかこんなに細く長い、たおやかな女の指に成長したのだろうか。
紫のバラに隠れて、見て見ぬふりをしていた。
大都芸能速水社長の目には映ることもなかった。
近付いてきたマヤを跳ね退けるには…どんな仮面が必要だったのだろうか。
小さな唇が重なり、その口付けはむず痒いほど不慣れで。
どんな仮面も砕け散って、強く引き寄せてしまったのは、きっと失ったはずの自分自身。
それは苗字のない、名もないただの自分だった。
「……っ」
ただ重ねていればいいという程度の柔らかなキスを破るように、
その桜桃の唇をこじあけて舌を忍ばせると、呼応するように舌を絡ませる。
抱き寄せれば、それはやはりまだ”おチビちゃん”な小さな身体で。
両腕にすっぽりと収まってしまうようなその身を引き寄せれば、
自然とその身のながらかな曲線をなぞるように柔らかな肢体を抱き寄せていた。
甘美な口付けは万感の想いが広がるけれど……
やがて終焉を迎える。
それは、どんな感動的な舞台も幕を閉じる瞬間に似ている。
「……マヤ。馬鹿げた真似はよせ」
「……」
「大人をからかうものじゃない」
「……」
どんな言葉も、マヤのじっと見つめた無言の視線には敵わない。
真澄は呼吸が止まり、より高鳴る己の鼓動が頭まで響くのを感じていた。
「……」
「マヤ」
「……」
無理に言葉を発すれば、また同じ事を繰り返すしかない。
僅かに潤んだマヤの瞳を逸らすことも、その身を跳ね退けることもできない。
「…ふふっ…」
たとえそれが小悪魔のような微笑でも、無言で見つめられるよりもはマシだ。
真澄の膝の上で身を起こしたマヤは、こんな時にまで背広姿の真澄を見下ろして、
そのネクタイの結び目に下から指を入れた。
「これ…。こう…して、女が解くための結び方なんでしょ」
引っ掛けた結び目を手前に引くだけで、ネクタイは撓んだ。
寛いだ胸元、襟元の第一ボタンからひとつづつ解いていくマヤの魔性の瞳。
この瞳には見覚えがある。
成すがままに胸元を広げられながら、真澄は思い起こしていた。
あれは、こうして対面ではなく、舞台の上でのこと……
演技者ではない自分では、その舞台にすら立てないその場所で。
一途に向けられたその瞳。
「…!! よ、よせっ」
膝に乗ったままマヤの手があらぬところへ伸び、思わず声を荒げた。
しかし、動じることもなくマヤは兆したものを服越しに撫ぜて、
微かに頬を赤らめた真澄にクスリッと微笑みかける。
「いつもこんなになっているわけじゃないでしょう?」
「…うっ…」
「あたしが”女”だから、貴方の”男”の部分が…反応しているんでしょう」
首筋から肌蹴た胸元に擦り下りて、トクトクと高鳴る真澄の鼓動に耳を当てる。
「もう、何も隠さないで。ただの貴方を知りたい…の」
胸元から更に擦り下りて、床に膝をついたマヤは真澄の膝の間から顔を上げた。
耳を打つような鼓動を知り、それに気付いていることを知らしめるように
顔を上げてまたあの小悪魔な笑みを浮かべた。
「な…にを……」
唇を潤すように上唇を舐める。
ファスナーを探るマヤの指先、艶笑を浮かべる赤い唇。
マヤの次なる行動を予期して、真澄は目を見開いた。
「何を…する気だ……っ」
恋も知らぬ頃から見知ったマヤがするようなこととも思えない。
一体何がどうなっているのか、どういうつもりなのだ。
混乱した頭の中からふと、黒髪の貴婦人の姿が浮かび、
真澄は両手を胸元で開いて、その手を勢いよく合わせた。
「!」
───パンッ、と掌を叩く音が響く。
途端にマヤは我に返ったように、顔を上げた。
「……そういうことか」
「あ…っ」
魔法が解けたように、いつものマヤ───”おチビちゃん”に戻る。
火でも噴きそうなほど耳まで真っ赤に染まっている。
こんな表情はいつも見てきた。紫の影に隠れて。
「どこの三文ポルノの台本を読まされてきたんだ……馬鹿馬鹿しい」
その肩口を、未練と安堵の入り混じった複雑な想いで押しのける必要もなく、
合図の音と共にマヤは真澄の膝から飛び退いていた。
「”北島マヤ”君。この猿芝居の演出家は誰なんだ」
それはふと気を許してしまった黒岩監督かもしれない。
あるいは、失脚を望む小野寺監督かもしれない。
揺さぶられた心を落ち着かせるように被る”大都芸能社長”の仮面は、
身も心も覆い尽くすほど、しっくりと顔になじむ。
「誰が、こんな真似をさせた」
背を向けたまま肩を竦めたマヤは僅かに震えている。
まるで催眠術が解けたかのように、混乱しているのだろうか。
それとも激しい嫌悪感に打ち震えているのか。
いやきっと、どっちもだろう。
「黙っていては分からないだろう」
「……誰も」
「うん?」
「…誰…に言われたわけじゃ…ありません。ただ…。ただ……あなたに喜んで欲しくて」
虚を突かれて真澄は思わず笑い出した。
笑い声に振り返ったマヤの瞳には確かに混乱の色が見えたが、
その顔は真っ赤に染まったまま、傷ついたように目尻を歪めている。
赤ん坊がむずがるのとも寸分変わらぬその顔つきに、真澄は笑い続けた。
「くだらん、何故この俺が喜ぶと? 第一、何故俺を喜ばせようなどと思う」
「だっ…だって!」
両手の拳を握り締めてマヤが向き直る。
「男の人がどうしたら喜ぶか、いろいろ勉強したんですっ! 一角獣の田部さんに
いろいろ…ソフトオ○デマ○ドとかD○Mとか、沢山貸してもらって……っ」
妖艶な演技を学ぶのならばもう少し役に立ちそうなポルノ映画でもあったろうに。
確かに実践的ではあるが……
マヤにとってはおそらくは現実味のないファンタジー作品にみえたのだろう。
たとえAVであっても、作品ひとつひとつが頭に叩き込まれていったのか。
真澄は呆れ気味に、キャンキャンと吠えるマヤを苦笑いながら見据えた。
「それで…誘惑お姉さんシリーズとか……、宅配シリーズとか…、
いけない社長シリーズとか、いろいろ勉強して…」
だから妙に上目遣いだったのかと思い起こす。
カメラワークまでしっかりと叩き込まれていた。
あのマヤの瞳を思い出せば、収まり切らぬ高まりにまた熱がこみ上げてきて、
真澄は気付かれぬよう身を乗り出すふりをしてスッと腰を引いて隠した。
「君は、会話というものができないのか」
「……え?」
「俺は、何故俺を喜ばせようなどと思ったのかを聞いているんだ。
方法を聞いているわけじゃない」
「そ…れは……」
途端に俯いて赤い顔を隠す。
大胆なくせに、根は恥ずかしがり屋で。仮面をかぶる前でも、マヤの百面相は果てしない。
黙り込んだままのマヤを見つめながら、真澄の方が先にその意を悟る。
「……そうか。俺を紫のバラの人…とかいう君のファンだと、そう勘違いしたわけだ。
しかしファンに手をつけることは、あまり感心はしないが」
「勘…違い……?」
やっと顔を上げたマヤの瞳はあまりにも真っ直ぐで、真澄は思わず目をそらした。
「……そうだ。一体何を勘違いを…」
「勘違いなんて、してません」
もう逃げないと決心したマヤがひとつひとつ証拠をつきつける。
あの赤いスカーフ…万年筆…
一度答えにたどり着けば、そのパズルは完全に埋まった。
何より一番の証拠は、今、目の前で黙ったまま聞いている真澄の表情だ。
最初は、それでもごまかしの逃げ道を探るように考え込んでいたが、
見開いた瞳は瞬きも忘れたようにマヤに向けられたまま。
それでも頑固に閉じた唇は開かれることはなく、白旗をあげない。
「……だから私…もう、わかったんです」
「マ…ヤ」
「あなたが大事にしてくれたのは、役者としてのあたしだけ。
虹の中のあたしなんでしょう?」
どんな舞台の上でも、明かりを落とした客席の中、真澄の視線を感じていた。
恍惚にも似た熱い瞳は舞台の上だからこそ向けられたもの。
「だから……虹の中の、演じているあたしならば、速水さんを悦ばせることだってできる」
震えたままの両手を重ねて、もう一度意識を集中させるように目を伏せる。
しかしその集中はすぐに解け、歪んだ唇が震えた。
再び開いた瞳は小悪魔のそれではなく、絶望的なマヤ自身の瞳。
演じることもできぬ不甲斐なさに、深く溜息をついた。
「……」
真摯な役者魂を感じ取り、真澄は慰めるように手を叩く。
「速水さん…」
「おチビちゃんにしては上出来だ。なかなか酔わせて貰ったよ」
マヤは複雑な気持ちで、この聞きなれた遠まわしな賞賛に胸を軋ませる。
乾いた拍手が室内に響くたび、この小さな胸は壊れそうに痛んだ。
「……嘘」
「嘘じゃないさ」
「だって…”よせ”って言ったじゃない…。あなたはちっとも酔ったりしなかったわ」
傷ついたようなマヤの表情。
こんな、憂いのある”女”の顔をいつ手に入れたのだろうか。
真澄は恥をかかせぬよう、笑いやめて真顔で答えた。
「嫌がったわけではない。お前のために、よせと言ったんだ」
「…どう…して?」
「ラブシーンの練習なら、惚れた男にしてもらうといい」
阿古夜の恋の演技を掴めていないことに、憤っていることは知っている。
これは、マヤの稽古だ。そう思うことで真澄は平静を装うことにした。
「嘘と演技は違うんだろう? 偽りの行為で、天女の想いが掴めるとは思えな…」
「そんなこと知ってます!」
涙を浮かべて身を震わせる姿は小動物のようだ。昔とまるで変わらない。
変わらない…はずだ。変わってはならないと、そう決めたのだから。
「練習なんかじゃない…もの。あなたにとっては…偽りでも、あたしには…違う」
どんな憎しみも、怒りも、受け止めてきた。鋼鉄の仮面が揺らぐことはなかった。
けれど、こんな悲痛な告白は、鋼鉄さえもガラスに変えてしまう。
「あなたにとって大切な、”女優”のあたしとしてでもいい…。あたしの想いを
抱きとめて欲しかった…」
「……馬鹿なことを」
泳ぐ瞳を見られないように視線をそらし、サイドテーブルの煙草に手を伸ばす。
使い慣れたライターなのに一度や二度では点かない。
そんな動揺に気付くこともなく、マヤは震えたままの己の身を抱きしめたまま。
ひとつ大きな吐息をもらして、立ち上がった。
「……ほんと。馬鹿げてますよね。きっとあなたにとっては…馬鹿馬鹿しい話でしょう」
落ち着きのない紫煙が揺らめくのも、きっとマヤには分からないのだろう。
「忘れて、ください。お呼びたてして…すみませんでした…っ」
仕掛けるのはいつもマヤの方。翻弄されるのはいつも自分だなと、
真澄は自嘲気味に口元を歪ませる。
勝てるゲームしない主義だ。だからいつも向かい合うことなくそらしてきた。
背中越しに、ハンガーの音、コートに腕を通す衣擦れの音。
そしてバッグの鎖が肩にかかる音を聞きながら、溜息のように煙を吐く。
───一人で帰れるのか?
そうからかえば、ムキになって反抗してくれるだろうか。
───何故、紫のバラのことを知った?
そう言えば、真実を伝え合えるだろうか。
互いのこれからのために、どんな言葉をかければいいのかが分からない。
この一夜を、夢と忘れることなど簡単だ。今までだってずっとそうしてきた。
ずっと……
カツンと音を立てて、サイドテーブルにルームキーが置かれる。
歯を食いしばったまま、あらゆる感情を押し殺すように──押し殺しきれぬ
マヤの顔をぼんやりと見上げた。
「…さようなら…」
勝てるゲームしかしたくはない。それは速水家で学んだ帝王学だ。
けれどこれは、ゲームじゃない。
「マヤ」
小さく囁いただけでマヤの足は止まる。
「俺の話は終わっていない」
一晩で語りつくせるだろうか。
もし足りないというのなら連泊したって構わない。
「どんな…話ですか?」
「……さてな。一体どこから話したらいいんだか」
まだきゅっと唇を噤んだまま、真澄を見下ろすマヤの手を引いて、
強引にその身を抱き寄せた。
終
GJGJ!!
セクシーマヤたんに翻弄される真澄様いいわw
だけどごめん、シリアスと思って読んでたのに
途中のソフトオ○デマ○ドとD○Mに噴いたww
職人さん乙!
最初の頃のマヤの台詞の言い回しに違和感を感じていたので
ネタバレしたときにはそういうことか!と禿げ上がるほど納得した。
ラストは大どんでん返しがいい!(悲しい話かとドキドキしたよ)
職人様GJ!!!!!!!
続きを望むのは野暮かしら???
>>487ー492
乙
AV見てまで真澄を誘惑しようとしたマヤが可愛すぎる
お話はベッドの中でですか(;´Д`)ハァハァ
私も続きが気になる
マスミンが、
3回白目むいた場面が浮かんできた
最後かっこいい!!
これでこそマスミン!!
498 :
486:2009/06/30(火) 23:57:06 ID:wJwYkk/i
レスありがとうございます!!!
このスレは以前チョイチョィロムっていてたのですが
どっちかっていうと茶やコーヒー噴く感じのw素晴らネタが多かったので
(それはそれはメチャクチャ面白くて大好きです!!)
つい長文になってしまう自分がスレ汚ししないか心配でした
ぶっ飛んだギャグも思わず白眼になってハッとする意表をついた新解釈カプも
全て包み込むこのスレのSSやネタ雑談が好きなので流れd切り投下が申し訳なくて…
喜んで貰えて良かったです
ただ……D○Mより宇○企画にしときゃよかったと(;´д`)
続き……はぜひマヤマヤと
もといモヤモヤとして頂ければありがたいです
社務所でのワンシーンの如くマヤマヤマヤマヤ語るんでしょうな、速水さんはw
マスマヤをエロに持ち込むのって本当に難しいですよねー
マヤちゃんを成長させるか、隠し玉(芝居で、薬で、酒で)使うか…
速水さんをキチク暴走させるかしか方法が思いつかなくて
雰囲気を出せば出すほどキャラからは遠ざかってしまう、少女漫画の呪いが(´д⊂
続きが書けたとしても、素のマヤと真澄ではエロには結びつかない悪寒
スレ保管庫で過去作品を拝見して数多の職人様に本当に感動したしました
この照れ屋であまのじゃくで天然な二人を本当に巧みにくっつけてらっしゃる!!
非エロでしか続かなそなう自分は力不足で本当に申し訳ない…精進します
ちなみに初めに書き始めて頓挫した「エロには結びつかない」駄文が↓です
自分の中ではどうしてもマスマヤはこんな感じになってしまう…エロネタまで届かない
非エロ、未完ネタの投下ですみません
とあるホテルのスイートルーム。
真澄とマヤは二人並んでクイーンサイズのベッドに横たわり、天井を眺めていた。
上掛けからはマヤの細い肩と白い腕、真澄の上半身が露になって、
一見情事を終えた恋人同士、ピロートークの甘い余韻にも見えなくもないが……
互いに深い溜息がシンクロする。
「……何ですか」
「おい。この状況で溜息…は失礼じゃないか?」
「速水さんだってぇ…」
むっと噤んだ赤い唇。
その唇を重ね、一枚一枚衣服を脱がしたところまではよかった。
決して経験豊富な娘だとは思っていなかったが。
いや、もしもそんな経験があったというのなら白目も剥くぐらいの衝撃だったろうが。
あまりにも。あまりにもマヤは不慣れで……
そのなめらかな肌を味わうように唇を滑らせていくだけで、腹部が踊った。
笑い出してしまえば、もう止まらない。ムードもひったくれもない。
照れや緊張もあるのだろう。本当にこの娘は扱いにくい。
「…今日も駄目だったねー…」
そう、一度や二度ではない。
互いに想いを伝え合ってもうどれくらいの時が流れただろうか。
幾度もデートを重ねて、こうして夜を共にすることにも慣れたというのに、
体だけがまだ重なり合えない。
「”駄目”と言うのは、よせ……」
いくらまだ若いとは思っていても気になるお年頃だ。
無意識に失礼な言葉を吐くマヤにじろりと横目を向けた。
「だってっ」
つい食ってかかるのはいつものこと。
起き上がったマヤから上掛けが滑り落ち、露になった胸元に気付いては、
また肩まで潜り込んでしまった。
「……”だって”?何だ」
「……ごめんなさい」
マヤがどれほど恥ずかしがり屋であるかは知っている。
恋人との甘い時間に酔えるほど慣れていないのも重々承知だ。
それはくすぐったいような気持ちにもさせる彼女の魅力のひとつでもあったが、
ここまで恋愛下手だとは。さすがの真澄もお手上げだった。
「…まあ…あれだ」
ごそごそと煙草を引き寄せて、ひとつ煙を吐く。
「お医者さんごっこから始めるか?」
「〜〜〜っもう! そうやって、すぐからかうんだから…っ」
「君には順当な道筋かもしれんぞ?」
「速水さんだっていけないんですっ! そんなことばっかり言って…」
真っ赤な顔で唇を歪ませるマヤは堪らなく可愛くて、
確かに自分の対応も、小学生男子の意地悪で不器用な恋並みだ。
「そりゃぁ…あたしは……」
上掛けで顔の半分も隠してごにょごにょと呟かれては、
さすがの地獄耳にも届かない。
「ん? 何だ。聞こえないな」
灰皿ににじり消して片腕を枕に抱き寄せると、マヤは口を尖らせていた。
「……あたしは…その、色気も…ないし。その気になれない…かもしれない…けど」
その上目遣いだけで充分なご馳走だ。
けれど確かに、怯えて震える羊のようでもある。
よだれを垂らすほど飢えた狼のような野蛮な真似もできない。
「フフッ…芸能記事によれば、君は魔性の女だそうだがな」
「マっ…ショ…ォ?」
「共演者の心も観客の心も魅了して、果ては堅物の社長の心まで射止めた女優。
老若男女を手玉に取る、魔性の女──だ、そうだよ」
ついでに言えば、名声ある女優も大女優も、男装の麗人でさえ敵わない。
三文記事もたまには的を射ているなと、真澄はほくそ笑んだ。
「それは、舞台の上のことじゃないっ! あたしじゃなくって台本の役柄が
魅力的だったってだけ…で」
言い切ってハッとする。もしかして、真澄もまた同じように…?
「どうした?」
「……速水さんも…そう、思う? あたしじゃなくて…阿古夜なら、アルディスなら…
ちゃんと、愛してくれるの?」
「え゛……」
ひとのことは言えない。真澄もマヤに対しては相当に照れ屋な一面を持っている。
一途な瞳で”愛してくれるの”かと問われれば、思わず胸が詰まるというもの。
「……そう、なんだ……」
「馬鹿も休み休み言え。くだらないことばかり言って…」
俯いた顔を上げさせて顔を近づける。
唇が重なることはもう嫌がらない。それだって最初はすぐに弾き飛ばされたり、
跳ね退いてしまったり、呼吸もできず頭に血を昇らせたり……で、大変だった。
今はもう、こうして薄く唇を開いて真澄の舌を受け入れることだってできる。
わざと音を立ててみせても、逃げることなく吸い付いてくるほどだ。
「……そんな口は塞いでしまった方がいいな」
「…塞いでから言わないでください…っ」
(未完)
エロに続く予感すらない……
GJGJ!!
十分エロいです
マヤの初々しさとデレ具合がなんともいい
萌えた…萌えたよ…真っ白に
職人さんありがとう!
こういうイチャイチャ話大好きだ!!
笑い転げるマヤにボーゼンとした真澄ww想像にたやすいなー。
>>498 乙
我慢させられるマスミンカワイソス
お医者さんごっこするならマヤにはナース服、マスミンには白衣を着てもらいたい
「ダメです。速水先生!!」
みたいな感じで
でもまた笑っちゃいそう
やっぱりここはひとつ、ヒジリンに非合法の媚薬をもtt(ry
薬にたよるなんて…
どこまでヘタレなんだよ、あのヘタリンは…
>ヘタリン
すでに名前の原型なくなってるよwwww
そこまでして理性なくさないと最後までできなそう
マヤが怖がったり痛がったりするとすぐやめそうに見える
社務所の時もそれでやめちゃったんだもんなw
あの時マヤが震えなかったら、一線を越えていたかもしれんのに。
ごめんなさい!エロなしです。
紫織はぼんやりと庭で満月を眺めていた。
月光が自分の身体を溶かして消してくれればいいのに。
そんな事を考えながら。
もう流す涙さえ無い。
しんと冷える肌に、自分がまだ生きている事を
嫌でも認識させられて。
この無慈悲な月光と透明な空気は、
どこか、かつて婚約者だった男を彷彿とさせた。
そこへ、小枝を踏みしめる音がした。
「お嬢様、こんな所にいらしたんですか」
先々代より鷹宮家に仕えている男、武島だった。
30歳という若さでありながら執事頭を勤める才色兼備な人物だ。
「お体に障ります。お休みにならないと…」
「武島、あなたにも迷惑を掛けてしまいましたわね」
まだ紫織が、大都芸能社長速水真澄と婚約していた頃
速水が紫織ではなく、女優北島マヤの事を愛していると
判明したその時から、紫織の指示の下、二人の妨害工作を
実行してきたのだ。
お嬢様育ち故か、多少世間知らずではあったものの
本来慈悲深く清廉で、卑劣な行為を嫌う質であるはずの紫織を
ここまで追い詰めた速水を、武島はまだ許せずにいた。
だが、本音はただ辛かったのだ。
誰よりも美しく優しい紫織が、誰よりも幸せになって欲しいと
願った紫織が嫉妬に狂い、手段を選ばず、愛する男の一番弱い所を
攻撃していく様が悲しかった。
そして、その行為が功を奏するとも思えなかった。
案の定、速水と北島マヤの絆を砕く事はかなわず
紫織との婚約は解消、
来週は速水と北島マヤの婚約会見が予定されているという。
だが全てが終わり一年経った今、月の下に佇む紫織の姿は、
何もかもを受け入れ、これ以上も無い程の悲しみを湛え、
それでも、透明で美しかった。
「迷惑だなんて…、私の本来の仕事はこれからだと思ってますので」
「これから、何ですの?」
「あれから一年です。お嬢様はもう傷を癒さなければいけない。
傷を癒す努力をしなければ。私はそれを全力でお支えしたいのです」
「傷を癒す『努力』…、相も変わらず厳しいのね」
紫織はクスリと笑った。
「おや、笑顔がでた。まずは第一歩ですね、素晴らしい」
「ねえ武島。最初のうちは私、あの方の偽りの優しさを
まったく疑おうとも思いませんでしたの。間抜けな事ですわね。
私にも経験が必要だと思うのよ」
「今後お嬢様に必要なのは、幸福な経験だと思います」
「協力してくださる?」
「もちろん、どのような事でも」
「私を抱いて欲しいのです」
武島は自分の激しい鼓動で倒れるかと思った。
が、失恋した女性が身近な男性にこのような事を乞うのは
珍しい話では無い。努めて平静を装った。
「お嬢様、それは癒しにはなりません。ただの自暴自棄です」
「そうおっしゃると思いましたわ。でも私…、私を求めて欲しい。
ひと時でもいいから、私の事を激しく求めて欲しいのです!」
「お嬢様落ち着いて、それではダメです!
あなたが更に傷つくだけです!」
「私は自棄で言ってるのではありませんのよ、武島。
必ず私の糧になると、そう思うの、でも…」
紫織はため息をつき、視線を下ろした。
「ごめんなさい、一方的すぎましたわね。
あなたにも相手を選ぶ権利があると言うのに。
あなただったら信頼できるかと、つい思ってしまったの」
武島は唇を噛んだ。
自分は何年もの間、いつだってお嬢様を求めているというのに。
月夜に輝く蘭の花のようなお嬢様を
瀟洒な要塞から連れ出し、抱きつくす事ができたらと
いつも夢見ていたのだ。
でもそれは許されない事…。それにお嬢様は自分を
求めている訳では無い。
武島は躊躇いながら紫織の正面に立ち、
やわらかく紫織を腕の中に入れた。
「これが精一杯です、お嬢様。ですが私は…
私の身も心も全て、もう既にあなたのものです」
紫織は顔を見上げた。
そこには紫織を見つめる武島の端整な顔があった。
その目は切なく、そして燃えるような熱を湛えていた。
紫織に恋焦がれ、激しく紫織を求めている目。
でも必死で衝動を抑えている目。
紫織は自分の顔が熱くなっていくのを感じた。
胸の鼓動が激しくなっていく。
でも…、この武島の目をいつまでも見つめていたかった。
決してこれで自分の悲しみが完全に癒えるとは思えない。
「抱いて」だなんて、軽率な事を言ったと思った。
でも胸の中にほんの少し、幸福感が灯るような気がした。
武島は紫織の肩に両手を置いた。
「さあお嬢様、本当にお体に障ります。もうお部屋に戻らないと」
「武島、私、努力しなくてはね。傷を癒す為に」
「ご協力致しますよ。お嬢様の為になる事なら何だって。
まずはお嬢様をお部屋に送る事からですね」
ほんの少しの距離感を保ちながら、月の下を二人が歩く。
月光に、先ほどまで感じられた無慈悲さは無く
なんだか希望みたいなものが見えたような気がした。
いい!紫織も気の毒な女性なんだよね、本来は。
紫織、幸せになっとくれ〜〜
とっても良かったです
真澄が憎たらしくなってきたw
乙!職人さん。
真っ白なシオリはかなり久々だ〜。
こんな女性だったら真澄との仲も許せたかも!・・・うん、タブンw
515 :
510:2009/07/04(土) 10:29:08 ID:RNLm9J07
読んでくれてありがとうです!
いつもはここでマスマヤのラブラブH話を読んでは
(;´Д`)ハァハァしてるんだけど、
いわゆる当て馬・恋敵キャラの再生ストーリーを
妄想するのも好きで、今回ついに書いてしまいました。
深窓のご令嬢といえば、やっぱイケメン執事でしょ!
というテキトーな設定です。
シオリンサイドで話を考えると、どうしても
マスミンがとことん悪者になってしまって…、面目ないです。
初めはガッツンガツンエロ方向でと思ってたんだけど
シオリンは高嶺の花すぎて、脱がす事ができませんでした。
いっそのこと、この二人も全裸で宇宙空間に飛ばしちゃえとか
考えたんだけど、やめといてよかった。
これはいい、すごくいい。
シオリンも幸せになってほしいな
速水さんがもうちょっと毅然としていれば(ry
題名で吹くww
作者様ありがとう
シオリンかわいい
こういうシオリンならなぁ・・・
黒紫織化は止めてほしかったんだけどねorz
GJ!
少女漫画っぽくて良いね!
最近の原作は昼メロみたいで何か違うよ…
黒シオリンから、浄化された透明シオリンかー。
何かいいな。
宇宙空間って何の事かと思ったら、真澄とマヤが飛んでったあそこか。
ゲンゾー×千草って
需要ないの
源造のひたむきな愛はいいけど萌えはしない
若いころのA介×千草のムリヤリ系なら萌えるかもしれんw
いいかも
アニメの源造さんと月影先生はちょっとあやしかった。
というか先生関係は(※若いころ)が無いと無理w
アニメの源造さんと月影先生はエロかったなあ・・くびれとか
たちくらんだ月影先生がお姫様だっことかされてたし。
抱き上げる源造がナイスミドル執事だったし・・
あのアニメで自分は源造×月影先生に萌えの可能性を見出したよ
大人のエロはいいが、大人すぎるエロは・・・(´・ω・`)
>>527 アニメは色んなキャラが原作とは別モノだからなwはぅにしても、爽やか青年だし。
初期のマスミンは鬼畜そうだった。
誰かその頃のマスミンを題材に書いてくれないだろうかw
他のキャラの改変は、なんでキャラの持ち味殺すの?って感じだったけど
源造さんだけは萌えるかも・・と思っていた。
復活してたのか
連載再開をきっかけに前スレを立てました
ヘタリン成分控えめでマスマヤお初もの挑戦してみました
せめてもマヤちゃんが惚れるような男であって欲しいものです
6〜7レスぐらいお借りします
都心の喧騒から離れた静観な住宅地。
国道沿いの高層マンションの中に、真澄の隠れ家ともいえる一室があった。
かつてはふと独りになるために借りたこの場所も、
いつしか二人の時を過ごすための空間に変わっていた。
”急用で遅くなる。先に休んでいて構わない”
排出口からだらりとおりたFAXを目にして、マヤは複雑な溜息をついた。
ほっとしたような……それでもやっぱり残念なような。
使い慣れたキッチンからミネラルウォーターを飲み干して、ソファに横たわる。
「……どうせ明け方になるんでしょ」
帰り時間を特定できない時は大抵そうだ。
それが真澄なりの思いやりだということは分かっている。
「今夜こそ…絶対……って、思ってたのに」
ワンピースの下。さやかに薦められて購入した勝負下着を思い出し、
マヤはひとりぽっと頬を赤らめた。
慌ててブンブンと首を横に振るう。
「……っ! ヤダ、これじゃあたし…そのために来たみたいじゃない…っ!
もう〜っ、ばかばかばかっ!」
ひとり七転八倒して赤い顔をクッションに埋めれば、
そこには煙草の匂いの混じった真澄の香りが残っている。
何度も何度も、マヤの耳もとでささやいた真澄の声を思い出して、
今ここにいないはずの真澄がすぐそばにいるような気がして。
いつでも自分のそばで見守っているような気がして、
マヤは切ないような不思議な恋しさに胸を詰まらせた。
真澄はどんな時でも、今や実力派女優として頭角を現したマヤを支配することなく、
決して困らせぬ距離を保って見守ってくれた。
こうして二人で逢うことも、派手好きな彼にしては地味で堅実な方法を選んでくれている。
ある時は貸切のレストランで。ある時は別室も用意されたホテルの一室で。
ハイエナ記者の目の届かぬよう、”北島マヤ”ブランドを守ろうとしてくれている。
言えばきっと「大都芸能の大事な商品だからな」と嘯くだろう。
マヤは真澄と接してから”偽悪者”という言葉の意味を知った。
「でも…。あたしは…速水さんに何もしてあげられない…」
感情が高ぶった分、沈み込むのも止められない。
元来の自信のなさがいつまでも消えない。
せめて、真澄が求めるままにこの身を委ねたい…と思った。
それはまるで想いが重なる瞬間にも似て、決して不快なものではなかった。
けれど実際は……
笑い転げてしまったり、茶化して逃げ腰になってしまった自分を思い起こして、
呆れたように苦笑った真澄の表情を思い出す。
「……どうして…こんなに恥ずかしいんだろう」
年頃になり、ラブシーンのある役についたこともあった。
濡れ場を経験したことはないが(某社長的圧力がかかっていることなどマヤは知らないが)、
舞台の上、カメラの前ならばそんなに恥らったりはしなかったのに。
考えているうちに自然と意識が集中する。
その唇はブツブツと僅かに動き「北島マヤ…役……速水真澄に…愛された北島…マヤ…」
と繰り返していた。
予定よりも早々に解放された真澄は、エレベータから下りて一室へ向かっていた。
侘び代わりの赤いバラの花束が揺れる。
もうあの紫のバラに隠れることもなく、この赤いバラで真正面から愛情を伝えることができる。
ドアの前に立ち、一瞬腕時計の時刻を確かめた。
思ったよりもは早かったが、もしかするともう先に休んでいるかもしれない。
もし眠っていたのなら起こさぬようにと、静かに鍵を開けてドアを開いた。
「……」
廊下の先、内ドアの輪郭を象るように明かりが漏れている。
以前ならば誰もいないはずの隠れ家だったのに、今はこうして待つ人がいる。
くすぐったいような感慨に、口元の笑いを噛み殺して室内に入った。
「……?」
中からはマヤの声がする。
電話でもしているのか? と思うほど、耳を澄ませば聞こえるぐらいの囁きだ。
「……好き…です」
「!?」
「だから…きっと、嫌われるのが…怖くて。恥ずかしくて……だって、
あたしなんて何も取り得がない、平凡な人間だ…って、ずっと分かってたから」
真澄は薄くドアを開き、室内の様子を窺う。
静かに独白を繰り返すマヤがソファにもたれていた。
「でも…きっとそんなの、速水さんが一番よく知ってるんだわ」
どんな口汚い罵倒も、嫌な顔も、全部曝け出してきた。
今更取り繕えないくらい、マヤの様々な顔を引き出してきたのは、真澄の方だ。
「あたし…自身が分かってないことも…全部、全部知ってて…それで」
目を閉じれば容易に浮かぶのは、目を細めたような穏やかな微笑。
「あたしが…大人になるのを……ずっと待っていてくれている」
「……!」
そんなふうに思われていたのかと、真澄は呆然と立ち尽くしていた。
決してそんな大人の余裕だけではない。
意気地のなさにも気付かない天然さは、ある意味好運な誤算だ。
「でも…あたしはもう子供じゃない。そう…北島マヤ…は、もう大人です」
室内に入ってきた気配にも気付かず、マヤは己が身を抱きしめる。
「この身も…この心も……髪の毛一本に至るまで…あなたの…もの」
「……」
「あなたが…望むなら、決してもう逃げたり…しない。あなたが…
あなたが、あたしを愛してくれる…なら」
床の上に花束が落ちる。
ソファの背もたれから両手が伸びて、マヤの肩をすっぽりと包み込んだ。
「……マヤ」
「……?」
振り返ったマヤはまだぼんやりと浮世離れした顔つきのまま。
「速水…さん」
それは”北島マヤ”の愛する人。そう認識して自然に笑みがもれる。
「!」
まぶたを閉じる隙もなく、マヤの唇が覆われる。
激しく貪りつくような口付け。リアルな感触にマヤは我に返り、
目を見開いて身体を硬直させた。
「? マヤ?」
「なっ…ななな、何 す ん で す か ッ !」
「な…に、って」
真っ赤な顔で目を吊り上げたマヤは、どんな顔をしていいのかも分からぬようで、
混乱のままに真澄の胸を突き押した。
「マヤ…?」
何故その顔を隠して背を向けてしまうのか。
ほんの少し前まで、その身全てが真澄のものだと……そう言っていたはずなのに。
真澄の方こそ混乱して両肩を上げた。
「何だ。その身も心も…俺のもの、なんじゃなかったのかい?」
「き…聞いて…たんですかっ!? 立ち聞きなんて…インケンっ!」
「ここは俺の部屋だ。立ち聞きも何も…」
「あんなの、嘘です! 違うんですっ! わーん! もう忘れてくださいっっっ!!」
よほど恥ずかしかったのか、涙まで浮かべているマヤの隣に座り、
宥めるようにぽんぽんと頭を撫でる。
「一体…何なんだ」
安心して擦りよってくる様は子犬のようでもあり。真澄はつい笑い声をもらした。
「あれ…は”北島マヤ役”の台詞…です」
しばらくして落ち着いたのか、それでも目も合わせず俯いたままマヤが呟いた。
「もし…。もしもの話…です。あたしそういうの昔っから得意なんです」
客観視なのか妄想力なのか、際どいところだ。
ある種の夢見がちな想像力こそが、この娘の真価なのかもしれない。
「それはどんな話かな。聞かせてくれないか」
「……だから、もし…女優の北島マヤ、が…。芸能会社の社長に…愛…愛されてて…
それで……」
聞けば聞くほど、それは今この現状通りだと思うのだが。
マヤの不思議なごっこ遊びを、真澄は興味深く聞き入っていた。
「残念ながら…脚色が甘いようだな」
「へ?」
「その”社長”がそこまで気の長い大人だとは思えない」
マヤの髪を撫でていた手がその背、腰に下りて、
そのままソファにゆっくりと抱き倒していく。
「君は男の内に棲む心根を、あまり理解できていないようだ」
「…う……、それ…は」
「いつまでも、待ってやれるほど大人じゃない」
「速水…さ……」
「それに。その”女優”の方だって、そんなに全てを投げ出せるほど愛しちゃいないさ」
先に吸い付いて湿り気の帯びたマヤの唇を指先でなぞる。
「その口で…面と向かって愛の言葉を囁けるほど、愛してはいないだろう」
「違…。そんな…そんなふうに思ってたんですか?」
「……さぁな。女優の気持ちは分からんよ」
マヤが恋に対してどれほど不慣れかは、よく分かっている。
それは未熟なマヤだからか、この想いこそが未熟なまま終わるものなのか、
真澄にだって分からない。
けれどこの不安定な甘い関係は決して嫌なものではないから、真澄は微笑んでいた。
「……そんなこと…言わないで」
「うん?」
「あたし…あたし、速水さんが好き…です」
真澄の余裕の笑みが凍りつく。
「愛してない…なんて、そんな…。そんなこと、嘘でも思わないでください」
「マヤ…」
「そんなふうに言われたら…何だか、この気持ちごと…あたし自身が、
全部失くなっちゃうみたい……」
そんな可愛いことを言われたら、もう止まらないということも、
きっとマヤは知らないのだろう。
再び抱き重なって唇を重ね合わせれば、もう逃げられない。逃がさない。
「ん…っ」
身を捩るうちに膝を立てたマヤの足に真澄の手が伸びる。
ワンピースの裾を上げていくように腿を撫ぜ上げていけば、
くすぐったいようなもどかしいような感触にマヤの身がぴくりと跳ねた。
「……?」
伸ばした指先が折り重なったレースに触れ、らしくない感触に視線を走らせる。
「…随分と……ショッキングなものを穿いているんだな」
「え…?」
夢見心地で口付けを受けていたマヤは、ハッと淫らな下着に気付いて身を起こす。
「見…見ないでください…っ」
「何故だ? それは、俺のために着てきたわけじゃないのか」
「そ…れは…、だから……あの」
素のマヤは本当に大根役者だ。
その顔をみれば、友人にでも乗せられて不本意に着てきたことさえよく分かる。
真澄はくっくっくっと肩を震わせながら、言葉にならないマヤの言い訳に耳を傾けていた。
「…似合いません…か…? やっぱり…」
「どうかな。よく見せて貰わないと分からないが」
胸元のボタンを外すと、マヤを身を引いて避けた。
「……見せたくない、か」
「え…」
「それが君の”答え”だろう?」
全てを投げ出せるほど愛してはいない───
自分で言ったことだけに、真澄は皮肉な笑みを浮かべるしかなかった。
「…違い…ます」
そんなふうに身を震わせながら、立ち向かう勇気は一体どこから出てくるのか。
いじめっこの血が騒ぎ出すのは、きっとマヤがそう無意識に誘うからなのだろう。
「違う? どう違うんだ。現に君は、そうやって隠しているじゃないか」
「……っ」
途惑いが覚悟に変わるのを真澄はただじっと黙って見詰めていればいい。
マヤはワンピースの飾りボタンを寛げると、背中のファスナーを下ろした。
肩口からはレースが折り重なり、肌が透けるような下着の一部が見える。
先に指で触れた感触と同じ、曲線を強調する際どい下着だ。
「それで?」
「……っ」
マヤは、えいっと覚悟を決めて、ワンピースを膝まで落とす。
想像以上に透けた布地の下着だった。
無言で下から上まで舐めるように眺めて。
脅えるように身を硬直させているマヤにフッと微笑みかけた。
「君にしては上出来じゃないか」
「…っもう!」
「ははっ、別に獲って食いはしないよ。そんなに脅えた顔をしなくても……」
「は…恥ずかしいんですっ!」
「そうか…じゃあそんな格好をしてもいい場所へ連れて行こう」
抱き上げれば、その足元にワンピースが取り残される。
「えっ…あの…」
あれよあれよと言う間に寝室に入り、ベッドの上に横たえられた。
覚悟を決めるようにぐっとまぶたを閉じれば、その腕は離されてしまう。
「速水…さん?」
不安げにまぶたを開くと、真澄はベッドに腰掛けてシャツを脱ぎ捨てていた。
マヤは急にまた気恥ずかしくなり、上掛けに潜り込んでしまう。
振り返れば白い塊になったマヤがもぞもぞと震えていて、
真澄は込み上げる笑いを押し殺しながら、いつもながら飽きない娘だと思っていた。
「入れてくれないか? こんな格好をしていたら…風邪をひくよ」
返事はなく。無言のまま上掛けの端が開き、真澄が忍び込んだ。
「……ぁ」
生身の肌が触れ合い、マヤの身がぴくりと跳ねる。
くすぐったいような感触に自然と口元が歪み、また笑い出してしまいそうだった。
「……君は本当に感じやすいんだな」
「…え…?」
「こうして…抱きしめているだけで、そんなに感じるのか?」
「感…じる……?」
首筋に真澄の唇が沿わされる。見た目とは違い柔らかな唇。
大きな手はその心にも似て酷く温かくて、なぞるように辿るたびに、
その軌跡が熱く反応していくのが分かった。
「速水さ…んっ」
こんなにそばにいるのに、どうしてこんなに切なく感じるのだろう。
もっと重なり合いたくて抱きつけば、重なった胸から真澄の鼓動が聞こえた。
自分だけじゃない、真澄の鼓動も同じように高鳴っている。
同じだということが嬉しくて恋しくて…、また切ないばかりに胸が軋んだ。
「…あ…っん」
いつの間にか引き上げられていたブラジャーの下、真澄の舌が伸びる。
生暖かい感触に思わず声が漏れて、マヤは押し殺すように喉を引き締めた。
「……マヤ。隠すことはない」
「…え…」
「聞かせてくれないと…分からないんだ」
時折見せる不安げな、まるで少年のような表情。
マヤはこくりと頷いて、抱き包むように真澄の背に手をまわした。
シーツの海を泳ぐようにマヤの身が跳ねる。
引き寄せられて、押し戻されて…次第に火照った肌に真澄の吐息がかかるのを
感じてただけで、頭の中が朦朧として意識がぼんやりとしていく。
緩んだ口元からは吐息にまみれて甘い嬌声が零れ落ち、
真澄の耳を愉しませていることにも気付かない。
ただもっと。もっと重なり合いたくて、ひとつになりたくて。
無意識にその身を抱き寄せると、不意に真澄の動きが止まった。
「……は…やみさん…?」
汗ばんで額に張り付いたマヤの前髪を梳く。
翻弄されるままに浅く息を吐いたマヤを見下ろして、真澄は呟いた。
「後悔は…しないな?」
「え……」
既にその長い指で、充分に蕩かされた場所に真澄自身の先端が突き当たる。
びくりっとマヤの腰が跳ねた。
「……マヤ」
「ど…うして」
抱き寄せた肩に爪を立てるぐらい力を込める。
「どう…して……そんなこと…ばっかり言うんですか…」
夢のように抱き合っていてはくれない。
いつも冷や水を掛けるように、現実に引き戻されてしまう。
「……俺は、夢の女には興味がない」
あの梅の里で、里から降りればすぐに舞い散った梅の花びらのように。
目が覚めれば幻と消えてしまうような、あんな虚しい想いはもうしたくない。
霞のように消えてしまうのならば、もうこれ以上、この愛しい感触を覚えたくはない。
叶わぬ願いならば、最初から願わない。
「だから…マヤ。君自身がもし…後悔するようならば……」
「後悔なんて、しませんっ!」
食ってかかる勢いで返されて、真澄は目を見開いた。
「速水さんのバカっ! 鈍感っ! 意地悪っ!」
「マヤ…」
今にも泣き出しそうなほど歪ませたその表情で、言葉とは裏腹な想いが伝わる。
意地っ張りなのはお互い様だ。
「……その意気だ、マヤ」
「は?」
「もう止めたりはしない。せめて…そうやって爪を立てるんだな」
「なんっ…、あぁあああ!」
いくら指で慣らしたとはいえ酷くきつい。
現実的な破瓜の痛み。突き立てるように奥まで貫いた。
「…望んだのは…君だ、マヤ───」
引き裂かれそうな重い痛みと、裏腹に全身を満たすような痺れ。
息を詰めて身を強張らせたマヤがそっと目を開くと、
目の前にはじっと見つめ返す眼。
それは紫のバラの人としての温かく見守る視線でもなく、
仮面を被った偽悪者の意地悪な瞳でもない。
ぞくりと背筋が凍るような、真っ直ぐな強い眼。
「あっ…く……!」
一度貫いただけで終わるはずもない。
引き抜かれた余韻に身を捩る間もなく、すぐにまた満たされて…
繰り返される抽送にマヤの腿には赤い筋が垂れ、真澄の肩には爪痕が滲んだ。
「……っ!!」
激しく貪られるように、この身ごと食い尽くされるのだと思った。
あれは獣の眼。決して逃さぬよう餌を捕える獣の視線だ。
互いにその牙で、その爪で、咀嚼していく。
それは今まで知ることのなかった真澄の姿。
そしてまた、マヤ自身も知らなかった。
突き放すこともなく、激しく掻き抱いているのは自分の方。
身の奥まで掻き荒らす真澄の昂ぶりを感じて、
震えたその唇には微笑が浮かんでいた。
いつの間にか眠り込んでしまったマヤを傍らに、真澄はまた一本煙草をにじり消す。
灰皿が嵩を増しても、この胸が落ち着く気配は微塵もなかった。
こんな時にどんな顔をしていたらいいのか、真澄は知らない。
今まで誰と夜を共にしても、こうして女が目覚めるまで待っていたことはなかった。
「……」
目を覚ましたらマヤはどんな顔をするだろう。
楽しみなような、怖いような…。こんな不安定な気持ちは初めてだ。
けれどそれはもう珍しいことでもない。
マヤと出逢ってからというもの、いつもこんな初めての気持ちに翻弄されている。
「ん…」
たかが寝返りひとつに、肝を冷やす自分が可笑しくて思わず笑い出す。
腕枕越しに揺れを感じて、マヤのまぶたが開いた。
「……はや…みさん?」
とうとう起きてしまったか。真澄はただじっとマヤの様子を窺っていた。
まだ寝惚けているのか、マヤは寝返りを打って真澄の胸に擦り寄ると、
その生々しい感触に気付いて目を見開いた。
「な…なんて格好してるんですかっ」
「それは、お互い様だろう?」
「え? あっ!」
慌てて両手で胸を覆い、俯いた頬も真っ赤に染まっている。
漸く昨夜のことを思い出したのか、あと一押しで火でも噴きそうなほど真っ赤だ。
つい悪戯心が疼き出す。
「シャワーを浴びてきたらどうだ。まぁ…腰が立てばの話だが」
その赤い頬に唇を寄せると……、残念ながら火は噴かなかったが、
その顔を上げさせることには成功した。
「速水さんっ! 何笑ってるんですか…っ、いじわる」
「はははっ、それは…すまなかったな。こんな時に何と言ってやればいいのか…
知らないんだ」
言えない代わりにその頬に、額に、口付けを落としていく。
啄ばむようなバードキスがくすぐったくて、マヤはくすくすと笑い出した。
「マヤ?」
「ふふっ…速水さんってば、意外と恋愛下手なんですね」
まさかマヤに言われるとは……。真澄は二の句が継げない。
「じゃああたしが教えてあげますね」
自信たっぷりにマヤは満面の笑みを浮かべて、抱きついた。
「そういう時は、なーんにも言わなくていいんですよ」
嬉しそうににんまりと微笑んでいるマヤを見下ろして、ふむと承服する。
確かにそれはそうなのかもしれない。
マヤがそう思うのであれば、それでいい。
「しかし……」
真澄が呟くと、胸元に抱きついていたマヤが顔を上げる。
「何か文句でもあるんですか?」
「いや、文句ではないんだが…こうして黙って抱きつかれていると」
誤魔化すように視線をそっぽ向けても、真下には充分に熟れた果実。
ぴったりと抱きつかれたままの肌の感触から逃れることはできない。
「ん?」
脇に妙な感触が突き上がるのに気付いて、マヤはちらりと視線を下げる。
その正体に気付いて真っ赤に顔を染めた。
「……仕方がないだろう。お前のせいだ」
「だっ…だって、そんな…っ、もう…」
「”恋愛上手な北島マヤ君”なら、教えてくれるんだろうね? これはどうやって
治めたらいいのかな」
「しっ…ししし、知りませんッ!」
慌ててベッドを下りたマヤは、その勢いで寝室を出てバスルームに向かう。
ダッタン人の矢よりも早く、突風のように消えてしまった。
舞い上がった上掛けが膝に降りると、寝室に静寂が戻ったが、
今度は真澄の押し殺した笑い声が低く響いた。
「くっくっくっ、本当に君って娘は…」
マヤの百面相を思い出すと、酒がなくても笑い上戸になれる。
今度は一体どんな顔で戻ってくるつもりだろうか。
それとも、何食わぬ顔でバスルームに入り込んでしまおうか。
忘れていた花束を片手にバスタブをバラで散りばめたら、マヤの白い肌が映えるだろう。
きっとまだゆで蛸のように真っ赤な顔をしているだろうマヤを思いながら、
真澄の笑いはいつまでも止まらなかった。
終
何ですか!?このラブラブな二人は!
GJなんて言いませんよ!
えぇ、言いませんとも!
でも…また、読みに来ても良くてよ。お疲れさま
甘い、甘過ぎるよ…。
これは良い!!
乙です!!
いいわあ〜。幸せな二人〜。
あと、
> ダッタン人の矢よりも早く、
↑にハゲワロタw
ああ〜〜〜もう甘甘な二人にこっちが恥ずかしくなるくらいに
萌えました!!!
職人さん乙!!!GJでございます!
ぜひ真澄にはしれっとバスルームに入って欲しいなw
あっあっあっ
あまぁ〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!
終始ニヤニヤが止まりませんでしたわよ!!
職人様GJ!!!
ププ
>>536 いいねえ、GJ!
実際、お初の時のマヤの反応はこんなだと思うw
マスミンは今まで溜まってた分、思いっきり発散しそうw
風呂場でもやりそうw
7年分溜まりに溜まってるし
その溜まりに溜まったアレで風呂が白骨温泉のようになるのですね
IDが雑魚って・・・○|_| ̄
奇跡を見た
未刊行では、マスミンはシオリーとの結婚準備に思いっきり無関心だったが
マヤが相手なら、無茶苦茶準備に凝りそうだなw
新居のベッドが無駄に豪華とかw
花嫁衣装は絶対オーダーメイドだろうな
マヤが引くくらい結婚にはお金かけまくりそう
金もだけど演出にも凝りそうだな
一尺玉の花火打ち上げるとか
勿論、ブーケは紫のバラ
うちかけは紅梅で、引き出物は鯛焼き
560 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 19:56:55 ID:0yaCti0J
ブーケは紫のバラありそう
でもそうすると真澄が紫のバラの火とってバレるよね
婚約発表の時点でバレてると思う。
北島マヤを影から応援していたのは大都芸能社長だった!
長年支え続けてきた足長おじさんの正体を知って、二人の愛は育まれた!
みたいな記事が出て結婚って、すごい宣伝効果じゃない?
>>562 引き出物に家庭用プラネタリウムも入れて欲しいな。月刊ガラかめのプレゼントだったw
当然ベッドルームでも二人でプラネタリウム鑑賞。
引き出物とか一切なしの、知り合いしか呼ばないシンプルな式しかしなさそうだけどな〜
立場がそれを許さなそうだけどな。
まぁそこまで行き着いた二人が、現状の立場を維持し続けていた場合の話だけど。
新婚旅行は星空の綺麗な南国あたりか
素敵
事務所の社長と結婚して女優業続けるって現実的には無理あるよなあ
新婚旅行は梅の谷。社務所めぐりで。
地味にハードな旅行だなw
>>566 極彩色のアロハに一昔前のレイバンのサングラス、中途半端な長さの半ズボンのマスミンを想像して吹き出したw
やっぱりマスミンは地中海あたりの方が似合うかも……
結婚式の誓いのキスですごい長いチューをしそうだ
んでその動画がニコ動に投稿されて
「ちょwなげえwwww」「まだやんのか!」「おい、もう一分経ったぞwwww」
「これ入ってるよね(舌が)」「くそー おれのマヤちゃんに!」
「誓いのキスでディープとかねえよwwww」「(;´Д`)ハァハァ」
「何分やってんだよww」「マヤたん濡れちゃってるなこれは」
「やっとオワタ」「ぐったりしちゃってるじゃないか」
「マヤタン表情エロいハァハァ」「←濡れ濡れなんだろうな」
「旦那むっちゃ満足そう。夜はさぞかし…」「夜とか言うな!ヽ(`Д´)ウワアァァァン!」
「だれだよ政略結婚とか言ってたの…」「どう見てもバカップルです。本当に(ry」
こんな感じのコメントがつけられたりして……
外野の反応を妄想すんのも楽しいなぁ
>>572 泣きながら書きこんだはうのコメントもあるんだろうなw
>>566 見れないこともあるみたいだけどオーロラを見にアラスカ辺りに行くのもいいかもしれない
>>574 オーロラを見にアラスカと聞いて
パスタが増殖(麺が伸びてとんでもないことに・・・)したりでgdgdな旅になる
「水曜どうでしょう」の「アラスカ半島620マイル」を思い出してしまった・・・w
>>573 普通だったらみたくないだろうが、はうだったらマヤの花嫁姿見たさに
動画保存しそうだw
んで、ヒジリーに密かに削除されるww
>>575 マヤのことだからグレーリング飯よりすごい料理がでてきそうだwww
>>573 「夜とか言うな!ヽ(`Д´)ウワアァァァン!」 がそれっぽい気がするw
真島君はさすがにないと思うw
あれは一時の感情じゃないかな
里美君の可能性は忘れていた
里美くんと付き合い続ければ良かったのに・・・
あのまま付き合ってたらそのうちやっていたよね
んで、マスミン、大都中のガラスを叩き割るわけだなw
そんな尾崎豊じゃあるまいしw
盗んだバイクで走り出すか?
>>583 会社ではさすがに我慢しそう
家で酒呑んだくれたり荒れそうな気がする
そして別荘が荒れ果てた荒野になるんですね、わかります
まぁでも自業自得だよね
行動が遅すぎ
いっそシオリーが寝込みを襲えばいいのにw
紫織では勃たないよw
と、欲求不満チュプが申しております
今度こそはほろ苦く……
と思ったけれどやっぱりマスミンがマヤマヤし過ぎてて・・・orz
前半はイタチの非エロですみません
マスマヤ投下!5〜6レスお借りします
化粧直しの鏡の前。マヤは物憂げに吐息を漏らした。
そっとハイネックブラウスの首元を寛げて確かめれば、鏡越しに映る薄紅の痕。
一週間近く経ってもまだ消えない。
塗り直したベージュピンクのルージュにも似た、この薄紅は、
その淡さとは比べ物にならないほどマヤを支配していた。
いくらこうしてハイネックで隠しても、人知れず深く刻み付けられている。
まるで甘い毒のように沁み渡り、マヤの心を捕らえて離さない。
こんな気持ちのやり場が分からなくて、恨み言さえ言えやしない。
「……」
マヤはきゅっと唇を噤み、首元までしっかりとボタンを嵌め直してレストルームを出た。
今夜のマヤはおかしかった。
いつものお喋りも弾むことはなく、どことなく気まずい空気を感じ始めていた頃、
ポーチを持ってそっと席を離れてしまった。
体調でも悪いのだろうか……。
テーブル上の皿はデザートまでぺろりと奇麗に平らげられていて、その様子もない。
いくら互いに多忙だったとはいえ、一週間近く会えなかったことを拗ねているのかもしれない。
だとしても、もう少し可愛い拗ね方をしてみせてもいいだろう…と、
真澄は連日会議の疲労も手伝って、不機嫌気味にグラスを開けた。
「……」
ガランとした貸切の店内。薄明かりの中をマヤが戻ってくる。
上品にも頑丈に首元までしっかりと閉じた服だって、気に入らない。
せっかく久しぶりに恋人と会うにしては、隙のない格好だ。
無論、だらしなく過激な服が好ましいわけじゃない。
正直、そんな服がマヤに似合うとも思ってはいないが……。
それでも二人で会う時ぐらいは、少しは色気のある格好をしたっていいだろう。
「……ごめんなさい」
「いや」
掛け直す際、そう頭を下げたまま。マヤは顔を上げない。
「……稽古は順調なのか?」
大好きな芝居の話を向ければ、またあの輝いた瞳が戻ってくると思った。
けれどマヤは俯いたまま。
食後酒も一杯が精々の下戸なマヤにとっては、この時間は手持ち無沙汰なようだった。
「…はい…とてもいい舞台です。あの役もとても気に入ってます」
「そうか、それなら何よりだ。初日が楽しみだな」
「……はい」
芝居の話にも乗って来ない。真澄は仕方なしに煙草に火をつけた。
こんな気まずい空気はよく知っている。
マヤが斜め上の決断を下す寸前、いつもこんなふうに頑なな表情を見せる。
それが吉か凶か……真澄には分からない。
「あ…の」
来た。
真澄は平静を装いながら、じっとマヤを見詰め返した。
その視線がかち合えばマヤはまた肩を縮めて俯いてしまう。
長期戦が予想されて、真澄は煙草をにじり消す。
「……長居したな。出るか」
「は…い」
店の前に止まったタクシーは二台。
マヤを送ってから別々の部屋に帰る時は、同じタクシーに乗り込むから一台でいい。
人知れず同じ部屋に帰る時は、用心して別々のタクシーに乗るから二台必要だ。
開かれた後部ドアに真澄が手を掛けて振り返る。選ぶのはいつもマヤだ。
今日は調子が悪そうだったから、同じタクシーに乗って送ることになるかもしれないなと、
真澄は残念ではあっても覚悟していた。
「……予約は…?」
立ち尽くしたマヤが問いかける。
もしどこかホテルの一室を用意しているのなら、ここでホテル名と部屋番号を伝え合うのが
二人秘密のルールだ。
「していない」
それは決して拒否ではない。選択肢は彼の部屋に狭まった。合図は実に端的だ。
同時に、チェックアウトに係わりなく昼まで時間がとれるという可能性も含まれている。
マヤは踵を返して後続のタクシーへ歩き出す。
互いに別々の車に乗り込んで、別々の方向へ折れた。
「それじゃ遠回りじゃないですかね? いいんですか」
「酔い覚ましには丁度いい」
遠回りするのはいつも真澄の方だった。
真澄の所有する隠れ家のひとつ、マンションの最上階にある一室。
天窓から星が見えるのが気に入ったのか、最近はこの部屋が二人のアジトだ。
折り良く工事渋滞にも捉まって、直接向かったマヤから遅れて辿り着いた真澄は、
待ち合わせにも似た奇妙な期待と不安で胸が落ち着かない。
もしかしたら、いないかもしれない。あのまま自分の部屋へ帰ってしまったかもしれない。
それはこのドアを開けるまでは分からない。
折角、待つ不安からは逃れた後着役だというのに、どちらにしろ不安はつきまとう。
「……」
ドアを開けばマヤの小さなミュールがきちんと爪先揃えて鎮座している。
そう。無論、そんな期待外れな目に遭ったことなどはないのだ。
そのことを思い出すのはいつも玄関口に入ってからだった。
リビングではソファの上、クッションを抱えてTVニュースに目を向けるマヤがいる。
寛いだ格好ではあるが、どこか不機嫌に口を尖らせているようにも見える。
「道が混んでいて遅くなった…。待ったか?」
「……うぅん」
恋人の強がりはすぐにわかる。
もし自分が逆の立場だったら、きっと同じ気持ちになるのだろうから。
「待たせて悪かった」
隣に腰掛けて頭を撫でてやってもと、マヤはむうっと口を尖らせたまま。
それでも身を傾けて真澄の肩にこめかみを預けた。
「……フフッ今日はご機嫌麗しくないようだな」
「……はい」
素直ないいお返事だ。けれど尋問は厄介だった。
「見たかった舞台だったろう?」
「…舞台は、本当に素晴らしかったわ。そんなの…決まってるじゃない」
「ふむ。では……あのレストランに飽きたか?」
「……まさか。あのチョコレートタルト…あと三つだって食べられた位に美味しかった…」
「何だ。おかわりが言えなかったから機嫌を損ね……」
「そんなんじゃありませんっ! もう…っ、速水さんが…その理由も分からないってのが、
余計にむかつく…」
肩に圧し掛かっていた愛しい重みが離れる。
マヤはクッションを抱えたままで背を向けてしまった。
「言わなければ分からないだろう」
「分かってくれないなら、言わないっ」
これは難問だ。真澄は腕組みしていくつかの選択肢と、そして罠に思いを巡らせた。
「忙しかったのは俺だけじゃないだろう。君だって、稽古も大詰めで時間が取れ
なかったのだから……」
「自惚れないでください…っ! べ、別に…会えなかったから寂しくて怒ってるんじゃ…
ありません、から…」
大当たりではないが、何割かは当たっていたのだろう。全否定は仕切れていない。
「では……そうだな。それなら答えはもう、一つしかない」
「…え?」
期待して振り返ったマヤの瞳を見て、これから言う答えが大外れだろうことは分かった。
答えを知らずとも、答えを導き出す罠をかけ、真澄は吐息をもらす。
「……俺といるのはそんなにつまらないか」
「……え…?」
「君は始終つまらなそうに上の空だった。それがデートプランのせいじゃないのならば…
そもそも、俺と出かけること自体に、飽きてしまったんだろう?」
「なっ…何言ってるんですかっ? そんなわけ…ない…じゃないですか」
意外な言葉にマヤは身を乗り出す。本当によく釣れる、入れ食いだ。
一方真澄は身を引いて、ソファの背にもたれた。
「気遣うことはない。君ぐらいの年頃ならば、もっと別の遊びに目移りしたっておかしくない」
「違っ……違うってば! 速水さん…本気で言ってるの?」
「せっかくのオフに…、時間を取らせてすまなかったな」
ついっと視線を逸らす。冷ややかな眼差しならばお手の物だ。
役者でなくとも役者を騙すことができる。
「そんな…っ、違う! あたしが怒ってるのは…っ」
何だ怒っていたのかと、真澄はそこで初めて気付いた。
「怒っているのは?」
顔を寄せ、しれっと尋ね返されれば、流石にマヤも騙されていたことに気付く。
口元をぴくぴくと引きつらせて、また別の意味で怒らせてしまったようだ。
「……忘れてました。えぇ…この自信家男が、そんなしおらしいことなんか
言うはずありませんよねぇえ…?」
「くっくっくっ、そんなにしおらしかったか? まあいい。それで、何を怒っているんだ」
「そんなふうにからかって笑ってるような人に言わないっ! 絶対!」
つい罠など忘れてその百面相の鑑賞に走ってしまった、これは失敗だ。
「怒らせた原因は俺か?」
「もうヒントも無しっ!」
「もし俺が原因なら…そんなものは、有り過ぎて数え切れないだろう?」
現に今も、また別の意味で怒らせてしまっているようだし。
「顔も見たくないというのなら……しばらく距離を置いた方がいいか」
低く沈んだ声で呟いた。
「……またそんな…声色使ったって、もう騙されませんからっ」
しかしその口はすぐに陥落し、もう無視することもできずにいる。
「騙す騙さないの話じゃない。君が本気で望むのなら、俺は何だってしてやれる。
もしこの俺の顔など見たくないというのなら、それも可能だ」
「え…。ま、またまたぁ〜…っ」
「簡単なことだ。君の毎日から、俺が消える。ただそれだけのことだろう」
この一週間近く、会うことはできなかったけれど……
それでも互いに電話やメールで連絡は取り合えた。
それすらもない毎日、真澄の存在がない日々───
想像したのか、マヤはしゅんと肩を落とした。
「君がもし、そう望むなら…」
背中越し、ソファが体重移動で僅かに軋んだ。
そのまま立ち去ってしまいそうで、マヤは慌てて振り返る。
「そんなの、嫌ッ」
振り返れば真澄はただ角度を変えて座り直しただけだった。
余裕の表情でにっと微笑みかける。
「だろうな。俺もだ」
「!」
また顔を背けてしまう前に、その腕を引いて己の胸に抱き寄せる。
怒っているのか恥らっているのか…まだ顔を火照らせて、
二人の身の間に挟まれたままのクッションの角を強く握っていた。
「もういい加減、白状してくれないか?」
「…どうして…あたしが怒ってんのに…そっちが上から目線なのよぅ…」
「頼んでいるんだがな」
セットアップされた髪の束からひとつひとつ髪飾りを解いていく。
不自然に固まらせたスプレー。お気に入りのゆるく流れる黒髪に長い指が絡まり、
その指を櫛にするように撫ぜ下ろしていく。
「マヤ…」
口付けた額から直接響く声。
マヤは居た堪れない気分に陥って、ますます身を縮めた。
「……速水さんが…いじわるするから…」
それこそ数え上げたらきりがない。どの意地悪を怒っているのだろうか。
少なくとも外では──こうして二人きりではないところでは、
世間体通りに芸能会社の社長と所属女優としてエスコートしているつもりだった。
「お前がそんな顔をするからだ」
おとがいに手を入れてくいっと上向かせる。
こんな可愛い表情をされていたら、誰だって意地悪のひとつやふたつ……
十や二十…百に至るまでは仕掛けてやりたくなるものだ。
「俺がどんな意地悪をした? いつの話だ」
「……」
マヤの手がネックボタンに掛かる。
瞬きもせずじっと見詰める真澄の前で、こんなに積極的に脱いでくれたのは初めてだ。
「マヤ…。誘って…いるのか?」
「違 い ま す っ !」
ほんの2、3ボタンを寛げて、首元から鎖骨にかけての首元を開いて見せた。
どうせ挑発するならばもう少し、胸元ぐらいまでサービスしてくれてもいいだろうと、
真澄は見せられるままに覗き込んだ。
「それが何だ?」
「それがって…分からないんですかっ? よく見てください!」
注意深く目を細めれば襟の影に隠れて、不自然に薄紅の痕が見つかった。
余程、凝視しなければ分からないような痕だ。
それが何であるかは真澄が一番よく知っている。キスマークをつけた張本人だ。
「…一週間も……ずっと、消えないんですよ?」
「そうか。それで?」
「それで…って、だから! ずっとハイネックの服しか着れないしっ、スタイリストさんにも
気付かれないかって、ずっと……。それに! 今は舞台稽古だから更衣室も大部屋で
誰かに見られたらって…隠してなきゃいけないし…っ、そんなことより何よりも…!」
「虫にでも食われたと言えばいいだろう」
建設的な真澄の指摘に「あ」と一言。マヤの時間が止まった。
「それに。この程度ならばファンデーションのひと塗りで分からなくなるだろう」
心底納得したのか、マヤは口を開いたまま数度瞬きした。
「…おい。そのくらいのこと、本当に思いつかなかったのか?」
余程、嘘や誤魔化しに慣れていないのだろう。
マヤの純真さが愛らしくて、真澄はまたくくくっと笑い出した。
「笑わないでくださいっ!」
「馬鹿馬鹿しい、そんなことで折角のデートをフイにされたわけか」
「馬鹿馬鹿しくなんてないんですっ! ずっと…困ってたんだからぁ!」
「確かに困ったおつむだな」
それは否定できない。マヤは喉を詰まらせたが、負けじと「でも!」と怒鳴った。
「一番困ったのは見つかることじゃなくって、何度も何度も自分の目につくからなんです!
見るたび思い出して…っ、でも…ずっと会えないし…。もうごちゃごちゃなんだからっ」
「”思い出す”?」
一を聞いて十を悟る真澄に向かって、怒りに任せてまた余計な失言をしてしまう。
慌てて口を閉じたところで、既に吐かれた言葉を引き戻すことはできない。
「ふうん…? なるほどなぁ」
邪まな笑みを浮かべられて、失言だったことにやっと気付いた。
「ちが…違うんですっ! 今のなし…」
「これを見るたび俺のことを思い出していたのか? 俺が…どう、したのかを…」
「違っ……思い出してません! 忘れましたっ! 知りません…そんなのっ」
言い訳したところで、その真っ赤な顔は何よりも素直だ。
続くボタンも解かれてしまい、マヤによく似合う桜色のシフォンレースブラが露わになる。
これを選んだのは真澄だった。無論、脱がせるために贈った下着のひとつだ。
「忘れてしまったのか…。思い出せないのなら仕方がないな」
また新たな痕を残すだけのこと。マヤに逃げ道はなかった。
続く
GJ!続き楽しみにしてます〜〜
ちょw職人さん、メインディッシュをお預けですか!w
いや〜でも真澄と同じようにnrnrさせていただきました。
マヤかわいいな〜。真澄が意地悪したくなる気持ちわかるよ。
そして真澄は吸い付きすぎではwwwww
>>593 職人様の続き待ってますww
>脱がせるために贈った下着
何か他にもイロイロ贈ってそうだw
脱がせるためのエプロン、脱がせるためのネグリジェとかww
ホテルマリーンの時のワンピースも確か贈り物だったよね
いくらあの時代でもあのセンス…。マスミンの趣味って…と白目にもなったけれど
彼なりにマヤに合わせた「少女のおでかけ着」だったんだろうな
「そんな子供扱いしないでください!」と言われて、
それなら…と、過激な服でも贈ったりする中庸なきマスミンが思い浮かんだよ
ワンピースの中は勝負下着だったんだよきっと
でも普段のマヤは綿のへそまでくるパンツ穿いてそう
小ネタですみませんが・・・
「…っ」
敏感な場所をマヤに触られて、真澄は思わず身体を竦めた。
「速水さん、動いたらダメですってば!じっとしていなと、あたし、上手く
できないんだから・・・」
少し拗ねたマヤの口調は何時もなら可愛いく感じるものだが、マヤの指に
触られている場所に意識が集中している今の真澄には、そんな余裕すらなかった。
「あたし、こんなことするの初めてだけど、上手に出来てる?少しは気持ちいい?」
ただでさえマヤの手が奏でる気持ち良さに翻弄されつつあるのに、心配そうな
口調がそれを助長させる。
「速水さん、もしかして人にやってもらうのって久しぶりだったりする?」
長いこと自分自身で処理してきたことを、愛おしいマヤが進んでやってくれている
という現実に幸せを感じて、思わず満足げなため息が漏れそうになった瞬間・・・
「うわっ!!マヤ、痛いじゃないか!」と叫ぶ真澄。
「えぇー!痛かった?ごめんなさい。まだ、加減がよくわからなくって・・・」
手に持った耳かきと自分の耳元を交互に見つめるマヤの様子に脱力を感じ、
大きくため息をつきながら、今夜それとなく誘ってみるつもりだった、
マヤの手(○)加減が最も大事な閨での初めて行為を諦めた真澄であった。
素で騙されてnrnrしてしまったw
そういうオチですか!思いっきり騙されたよw
ぜひ膝枕の状態から、太ももなでなで→お誘い といって欲しいw
608 :
605:2009/07/21(火) 13:49:32 ID:9g8CSzpi
ほんとに、小ネタですみません!!
マスミンは耳が弱そうだよね、という話を友達としてたら
こんな話ができてしまいました。
>607
マスミンはきっと太ももなでなで→お誘い→こっちも(どっちだ?)も
触ってごらんと計画を立てて、耳かきをお願いしたんだと思いますが、
天然マヤが相手だと中々計画通りにはいかないようですw
続けてとなりますが、ダークなマスミンを書きこ中です。
ダークなマスミン(;´Д`)ハァハァ
なれ合いきっつー
続けてとなりますが、規制に入る前に2レスほどお借りします。
ダークなマスミンが苦手な方、甘いお話がお好きな方はスルーでお願いします。
マヤと工事のキスシーンをマスミンが目撃したら・・・というお話です。
タイトルは「キミハダレノモノ」
嫉妬する権利など無いと思っていた……桜小路の口づけを受け入れるマヤの姿を見るまでは……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
月明りの中、淫媚な水音と途切れる事のないマヤの啼き声だけが、聖を通して迎え入れた部屋の
中に響く。
「…んっ、あぁっ……お願い、もう…許して…んんっ…」
白いシーツの上に組み敷いている柔らかな身体を抱き寄せながら、真澄はマヤの願いを否定する。
「だめだよ…まだ、だめだ」
涙が浮かぶ瞳で請われても、赤く腫れた唇から零れる哀願も、今の真澄には受け入れることなどできない。
他の男に攫われる前にと告げた、自分を受け入れて欲しいという願いを否定された瞬間、
それまで抑えていたマヤへの醜いまでの深い想いが一気に流れ出したのだ。
……足りない……もっと……もっと……深く……溶け合いたい……
身体を繋げて二人を一つに溶け合わせても、心の奥に巣食うドロドロとした独占欲や執着心を
満足させることが出来そうにない苛立ちが、真澄を駆り立てる。
柔らかな胸の形を変えるように揉みしだき、執拗なまでにマヤの身体の奥深くを自身で擦り上げながら、
彼女の耳元に呪文のように囁く。
……きみの全ては俺だけのモノだ。他の男の手を取ることは許さない……
傷付くことを恐れ、微かな希望を押し殺し、愛することなど出来ない相手と永遠を誓うことを
選んだはずなのに、マヤが自分以外の男を選ぶ現実に耐えられずにいる自分を嘲笑しながら、
真澄は狂気にも似た感情に流されるまま、彼女が意識を手放すまで責め立て続けた。
真澄は意識を取り戻したマヤを風呂で清めてやると、再び彼女をシーツに縫い止めた。
自分の思いの丈を繰り返し言って聞かせながら、その身体に誰が所有者なのかを時間をかけて
ゆっくりと教え込んでいく。
「…はっ、ぁん…んふっ」
最初は無理矢理開かれて戸惑っていた身体が真澄の動きに合わせて動き出し、シーツを掴んでいた
手が自然と肩から背中へと這っていく。
マヤの身体が自分を受け入れていくのを感じとり、真澄の唇から満足そうな呻き声が漏れた。
……このまま、俺だけを求めるようにしてやる。
「マヤ。辛いなら、やめようか?それとも、俺と一緒にイキたいか?」
わざと一旦身体を離してマヤを焦らし、彼女を自分の思い通りに誘導する。
「このまま、俺を受け入れるか?それとも……」
何も考えられずにいるマヤの身体に手を這わせ、先程までの荒々しさとは違う優しい愛撫を
繰り返していく。
「俺のことを忘れて、他の男に愛されたいか……どちらを選ぶ?」」
自分がつけた紅い跡を愛おしむように唇で辿り、それが胸の辺りからお腹の方、それから脚の
間へと続いていく。
「ふっ、あぁ……やぁっ……はやみさん、お願い…もう……」
焦れったいほどの優しい愛撫が、マヤを乱れさていくのがわかる。
「選ぶのはきみだ。俺が欲しいか、それとも欲しくないのか……どうする?」
その問いに答えるように差し出されたマヤの手を首にまわしてやり、そのまま抱き起こして
向かい合い、彼女の心を惹き付けるように髪に、額に、頬にと唇を這わせていく。
「マヤ、俺を選び、受け入れるか?」
答えはすでにわかっている。それでも、彼女が選んだことが重要なのだ。
小さく頷くマヤに笑みを送ると、真澄は彼女が望むものを与えるために二人の身体をゆっくりと一つに溶け合わせていった。
……キミノスベテハオレノモノ……ナンドデモ、ソノカラダニオシエテアゲヨウ
終わり。
いつも思うんだけど、職人さんって文章うまいよね。
堪能しました!
>>612-613 独占欲の強いマスミンいいなぁw
職人様、GJでした!!
モノローグの雰囲気とかたまらないです
真澄の心中は愛と嫉妬と自嘲、色んなものが渦巻いてるんだなぁ
こんなマスマヤも大好物です!
お読みいただき、ありがとうございました。
マスミンに、「…きっと、俺は気が狂うだろう」を体験してもらおうと
思ったら、ダークな感じに・・・
職人様GJです
気が狂っちゃうマスミンいいですね(*´ω`)
劇中で相手役がマヤに触れるだけで白目になってるからねぇヘタリンOrz
>>618 あの子を愛してるなら、最後まで見てやれ!
といった、カッコいいマスミンは何所へ・・・ww
>>617 乙でした!
最近の原作は真澄のマヤへの執着が強すぎて、内心
「マスミンきめえwwwww」とまで思っていましたが(真澄スマソ)
長年秘めてたものが抑え切れなくなってきたんだなぁと
職人さんのSSで脳内補完できますた
>>619 あの時はまだ本当の恋に目覚めていないから余裕があった
仕事の鬼>>>>
>>11才も年下の少女に(ry
今は完全に
11才も年下の少女に(ry>>>>>>越えられない壁>>>>>>仕事の鬼
原作は
はぅ→昔からマヤたんハァハァ
昔の真澄→仕事の鬼
今のマスミン→マヤたんハァハァに限りなく近い
な状況だよねw
まー7-8年も片思いした挙句
自分がやられた時は、大事な物全て奪ってやる的な憎悪を英介に抱いた
母殺しまでやっちゃって、
自分に当てはめたら絶対許してもらえない相手(恋愛なんて論外)扱いにしかならないのを自覚してて
それでも好きで好きで諦めきれないんだよねマスミン
マヤ視点を知ってる読者からならともかく
外野から見ると確かにマヤが好きになるとは思えない状況だろうしなあ
昔自分で言ってたように、少しずつ狂い始めてると思えば
今のマスミンも萌える自分がいる
>>622 なんかすごい萌える
問題はあごの形とちょっと中年太りしかけに見えるおなかだけどw
未刊行のシャワーシーンはかっこよかった
どんなふうにシャワー浴びてたの?
後姿で浴びてたw
ヒーローのサービスシーンは、当時は珍しかったんじゃないかな?
マヤのサービスシーン・・・(;´Д`)ハァハァ
ジェーンの肌色タイツや石の微笑での教会のシュミーズ姿より
ブルマ姿であーんあーんと泣きじゃくるジェーンの練習風景が一番のサービスシーンだた
ガラスの仮面のサービスシーンといえば
・亜弓さんの半裸人魚姫
・月影先生のセクース場面
は外せない
月影先生の場合、人によってはサービスではないようだがw
「それで今度の役は何なんだ?」
自宅のリビングで妻が変なカッコをしていようと驚く真澄ではない。
例えそのカッコが四つん這いになって長々と伸びをしながら腰を揺らめかせる姿勢であってもだ。
「猫娘なの」
「鬼太郎か?」
「ううん、猫みたいな魔族の娘の役。体のしなやかさを出すのが思ったより難しくて」
「自主練習中か」
狼少女のときの演技を思えば特段驚くこともない。
が、片想い(だと思っていた)あのときとは違い、今はセクハラしても合法な夫婦である。
真澄が多少のいたずらを思いついたとしても大目にみるべきだろう。
「猫が猫らしくなる弱点がどこだか知っているか?」
「喉を撫でられてごろごろ言うところ?」
「いや、尻尾のつけ根なんだ」
そういって彼は仕事用のノートパソコンを立ち上げ、動画サイトを開いた。
「ほら、見てごらん。尻尾のつけ根に手を置いてぐっと力を入れてやると
少しずつ腰を落としていくだろう。気持ち良くなって反応してしまうんだよ」
そういって尻尾をうねうねと立てながら床に這いつくばる猫の動画を見せてやった。
「凄い、真澄さんは本当に何でも知ってるのね」
「猫らしさを極めてみるか?」
「うん、やってみる!」
マヤは早速床に両手両足をついた。
「お願い、手を置いてみて」
真澄は真面目な顔を取り繕いながら、四つん這いになったマヤのしっぽがあるべき場所に手を置いた。
生物学的に言えば尾骶骨の辺、もっとありていに言えば整ったヒップのすぐ上だった。
そして最初は動画のとおりに軽く力をこめてやった。
マヤはサンプルの猫のとおりに手に向かってヒップをこすりつけながら、少しずつ腰を落として行った。
しなやかで柔らかな動きはまさに猫族のもの、幻の尻尾さえゆらめくのが見えるような演技ぶりだった。
そのうちに手の動きが微妙に変わった。
加える力が少しずつ抜けたかわりに、優しくさわさわと密着していった。
しかも腰よりもやや下寄りに移動している。
次第にマヤは演技ではない感覚にもじもじし始めた。
「あの、真澄さん?何してるの?」
「君こそさっきの映像を忘れたのか?気持ち良くなった猫はひっくり返って腹を見せただろう?」
感覚が微妙になってきたこともあり、マヤはしかたなくひっくり返って両手両足で真澄の手にじゃれた。
すると彼は映像で見たようにお腹を上下に撫で始めた。
ただ、今度は撫でる場所がお腹より上だった。
「ちょっと、ふざけないで!」
「ふざけてなんかいないさ、このとおりだったろう?」
「微妙に場所が違いませんか?」
「そうだな、上から下までずっとだな」
その言葉通り、今度はずっと下の方まで大きな掌が愛しげに愛撫した。
下の方、足のつけ根と言うか、その間まで。
上から下、上から下、その間のお腹。
掌はいつの間にか長く器用な指先に取って代わり、
ゆっくりと速度を落としながら緩やかな渦を描くように動きを変えた。
困ったことに結婚以来その指にはかなり馴染んでいて、
触れられるだけで条件反射が起きやすくなっている。
当然彼もそれはよく知っている。
「猫だから当然喉も外せないな」
「そこで何でキスなんですか!」
「両手がふさがっているからなあ。この猫は喉を鳴らさないのか?」
「もう!・・・ごろごろごろ」
「下手くそな演技だな。どら、もっと本腰を入れて啼くように手伝ってやろう」
「ちょ、ちょっと!啼くの意味が違うーーーー!!!」
「・・・」
「・・・ふっ、く・・・ぅ」
「・・・」
「う・・・ぁ・・・んっ!」
「やぁあん!」
「いい鳴き声だ」
632 :
630:2009/07/25(土) 00:51:59 ID:yTZLVyPU
阿呆も極まれりという話で失礼しました。
GJGJ!
ラブラブマスマヤいいわー。
マスミンニヤニヤしてるんだろうなあw
うおーーーーーーーーー。いいなあこのらぶらぶっぷり!
マスミンにやにや想像できたよw
最後の台詞が絶妙だな〜。
職人さんお疲れ!ごちそうさまー。
ネコ耳コスプレさせるマスミンが思い浮かんだww
芸能社の社長だから、コスプレ衣装にも不自由しないだろうなw
職人さんイイヨイイヨー
負けず嫌いで天然なチビちゃん&Sっ気たっぷりなやり手社長
の掛け合いに萌えた
>「もう!・・・ごろごろごろ」
これ可愛すぎるw
マンガも昔はこんな言い合い(じゃれ合い?)がよくあったね
「元気か、チビちゃん」「チビじゃありません!」「威勢がいいことだ、ハハハハ」
「おい、あの速水社長が笑ってるぜ」ザワザワ
あの頃が懐かしいよ千草・・・
この夫婦覗きたいww
ラブラブ過ぎて笑えてくるwww
美内すずえ「ガラスの仮面」44巻発売でサイン会決定
「ガラスの仮面」44巻の発売を記念して、9月4日に丸善日本橋店で美内すずえのサイン会が開催される。
整理券の配布はすでに始まっており、会場となる丸善日本橋店で8月26日発売の44巻を予約した先着150名が対象となる。
前回43巻発売の際に新宿で開催されたサイン会は、受付開始直後に希望者が殺到。
今回もすぐに定員に達すると思われるので、参加希望者は今すぐ店舗へ急ごう。
なお、サイン会の告知が掲載された別冊花とゆめ9月号(白泉社)には、
8月1日よりスタートするTVドラマ「オトメン(乙男)」出演の岡田将生と夏帆が登場。
表紙を飾っているほか、2人の対談も収録されている。
http://news.livedoor.com/article/detail/4267440/
1
「ガラスの仮面」44発売サイン会で生きてる美内すずえ先生に会える!
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1248561449/ 93 名前: カラスビシャク(東京都) sage 投稿日:2009/07/26(日) 14:21:33.39 ID:BD+dM/Ab
くれないテンニョー役を決めるために
マヤとライバルの女と怖い女先生が山篭り合宿に入ったところまで
読んでいるんだけど、
その後の展開を三行で頼む
125 名前: シラン(東京都) New! 投稿日:2009/07/26(日) 14:56:18.00 ID:zcvZnzpi
>>93 コミックス
真澄、マヤの据え膳を食い逃がす
桜工事、ついに舞を捨ててマヤにアタックー
月影先生、試演を指導しに上京
幻
亜弓失明、写真家のハミルとつきあう方向で
詩織さん発狂
真澄、マヤの処女を頂く決意をするも事故る
連載最新
亜弓、目を怪我する
詩織さん、紫のバラの正体を知る
真澄、マヤマヤで頭がいっぱい
140 名前: ニオイタチツボスミレ(東京都) 投稿日:2009/07/26(日) 15:12:05.80 ID:95sYRylv
身長185ぐらいの真澄と、
156ぐらいのマヤがするセックスってすごそう
子供が犯されてるみたいな光景になりそう
144 名前: ジャーマンアイリス(アラバマ州) sage 投稿日:2009/07/26(日) 15:19:43.68 ID:JaMz5m5D
>>140 それだけ身長の差があるとバックは厳しい。
ノーマルか騎乗になる。
142 名前: ヤマブキ(関東・甲信越) 投稿日:2009/07/26(日) 15:16:51.02 ID:uGAKNy5B
リアルに時が進んでいたらマヤ50代真澄還暦ぐらいのカップルかね
11歳差もクソもねーな
143 名前: エビネ(神奈川県) sage 投稿日:2009/07/26(日) 15:19:37.23 ID:weUQ6NPF
>>142 1976年マヤ13歳→2009年46歳
ちゃんと入るかどうかまで心配?されてるwww
ここ以外でのこういうネタは下世話だと思う
ニュー速なのにいいのかwwwww
>594-599の続き
緩やかな丘を描く胸元をなぞるように唇を沿わせる。
「だ…めっ!」
その言葉には、女特有の裏腹な響きはない。
そんな駆け引きができるほど、マヤは慣れてはいなかった。
いくら体を交わしてもなおこの身は青い果実のように、真澄に全てを委ねない。
「……そうやって逃げるからだ」
「え…」
「君が逃げないのなら…こうして手を掴むこともない。こんなふうに圧し掛かることも…
痕を残すことだって…しないさ」
吸い付くことなく軽く唇を沿わす。唇の感触からもわかるほど、なめらかな肌。
「……ほんと?」
「あぁ。俺は嘘は吐かない」
それはどうだろうか…と、一瞬の逡巡。
しばらくしてマヤの体から抵抗の強張りが溶けた。
蕩けるように二人分の重みがソファに沈む。
きつく掴んでいた手首の戒めが解け、その手はマヤの背にまわる。
再び胸元をなぞり始めた唇。背中の箍が解ければ、ブラを引き下ろして深さを増した。
「……ぁ…」
思わず喘ぎがもれ、またマヤの身が硬直する。
咎めるように真澄がちらり一瞥すると、泣き出しそうに眉をゆがめた。
「だ…ってぇ…。力抜いてると…へんな声が出ちゃうんだもの…」
「変? おかしくなどない。もう、何度も聞いている……」
低く響く声。その声も胸に刻まれていくように残るから、マヤは首を横に振るった。
「もうっっっ! そんな…そんなこと言わないでください、いじわるっ」
「……分かった。俺はもう何も言わない」
鍵をかけるように、軽く口付けをする。
そのまま真澄の唇はマヤの輪郭をなぞり、首筋から耳元までを伝っていく。
小さな耳たぶに舌を絡めると、思いの外その隠微な音が響いてきた。
「んっ……う」
ただ唇を沿わされているだけでも、そこもここも全てが敏感に響いてくる。
それは真澄が与えるものばかりではない。真澄だからと思えば思うほどに、
内側から呼応するように甘い痺れが広がっていく。
愛しいひと。恋しいひと。
心だけではなく体も、文字通り身も心も引き合っていることが分かった。
「……」
柔らかな耳たぶを味わう間も手を休めない。
箍の外れたブラの下に手を入れれば、頂きごと掌に包むのは容易だ。
「…は……」
また、いつものようにめちゃくちゃに溶かされてしまう──
マヤはそう予感して息を呑んだが、その手はマヤの胸を包み込んだまま。
揉みあげるでもなくなじるでもなく、そっと佇んでいた。
まるで期待を裏切られたような、不思議な気持ちが胸の奥でチリッと火をつける。
切ないようなもどかしい気分で、マヤの手が真澄の大きな背にまわされた。
すると真澄はぴくりと微動し、首筋から顔を上げてマヤをじっと見詰め返す。
「……何…ですか」
真澄は答えない。もう何も言わないと、そう約束したからだろう。
ただじっと見詰められていると、全て見透かされてしまうようで苦手だ。
見透かされたら困るような気持ちが、疼いていることに、
また、気付かされてしまうから──
「あ…あたしが、抱きしめたらいけないんですか?」
答える代わりに真澄の口元がにやりと歪み、再び首筋に顔を埋めた。
少し動くだけで、真澄の掌が胸の突端を掠める。
その感触で、おそらくは赤く尖ってきているだろうことが分かった。
きっと真澄も気付いているのだろう……。
そう思ったらさらに胸飾りは切なげに硬さを増してしまう。
マヤ自身のいうことを聞かないこの体は、真澄の成すことにはちゃんと応えてしまう。
力を無くした腕から袖が抜けて、さっきまで身を覆っていた服は床の上でただの布になる。
熱を持った肌には室温が急に肌寒く感じられて、マヤはそこでやっと
上身をさらされていることに気がついた。
「あ…ゃ……っ」
咄嗟に身を起こし、背を向ける。反射的に逃げ出してしまった。
「……ご…ごめんなさい…。だって…こんな明るいところじゃ…ちょっと……」
マヤがそう言えば、すぐに部屋の明かりが落とされた。
僅かに人の輪郭は見えるけれど、表情さえ見えない暗がり。
急に目隠しされたような闇の中、マヤの背中に真澄の唇が沿わされた。
「んっ…」
脇から伸びた手がスカートを下ろし、くるぶしから脹脛をゆっくりと撫ぜ上げる。
くすぐったい。思わず笑い出してしまいそうになった時、背中越しに真澄の吐息を感じた。
言葉にしなくてもわかるほど、熱い吐息は真澄の情欲を知らせる。
視界が閉ざされた分、触覚や聴覚が敏感に研ぎ澄まされていった。
予想のつかない場所から真澄の唇が沿わされてくる。
その指が確かめるようにマヤの肢体の輪郭を浮き上がらせていく。
まるで粘土が人型に形作られていくように、その長い指でもってマヤの身が象られた。
無駄な肉のないしなやかな体。それでもやはり少女のそれとは異なり、
もっと触れて確かめたくなるような柔らかさを備えている。
どこもそこも触れていない場所がないように、唇で味わった場所がないように……
埋め尽くすようにゆっくりとマヤの体をなぞっていく。
ある場所は固く尖り、そしてある場所は蕩けだしていく。
体はこんなに従順に反応してくれているのに、マヤの声は押し殺したように、
苦しげな吐息をもらしていて……
「……くっ……」
抵抗しているつもりなのか、今だに全てを委ねられないのか。
真澄は忍耐強く緩慢な愛撫を繰り返していた。
やがてマヤの吐息にしゃくりあげるような嗚咽が混じる。
気のせいではなかった。暗がりに慣れた視界にマヤの頬が照り光っているのが見えた。
確かめるように頬に唇を沿わせ舐め取ると、やはりそれは涙だった。
(なぜ…泣く?)
啼かせてやりたいとは思ってやまないが、こんなふうに泣かれるのは非合理だ。
真澄が途惑って愛撫の手を休めると、マヤはぎゅっと真澄に抱きついた。
「こんな…、こんなのは……いやっ」
真澄の懐の温かさに安堵して、かえって涙が止まらなくなってしまう。
追い詰められたように混乱して散り散りになる思考をかき集めるようにして、
マヤは真澄の胸に縋り付いていた。
(こんなの……とは、どんなのだ…?)
しかし詰問する声は、約束によって閉ざされている。
真澄はただマヤの様子を窺うように佇んでいることしかできない。
「…何とか…言ってください…っ」
「……」
キッと見上げたマヤに業を煮やして、ヒントを与えるようにその手を取って
己の唇に指先を当てさせる。
鍵をかけたのはマヤのため。鍵を開けるのもマヤだけだ。
「……そんな約束ばっかりは律儀に守って…っ」
恨みがましく口ごもりつつも、マヤは気合を入れて自ら真澄に唇を寄せた。
ただ鍵を開くための口付けだけでは終わらせない。
せっかくのマヤからのキスだ。充分に味わいたい。
角度を変えて引き合うような口付けを深めていけば、マヤの気合は離散して、
真澄の両腕で抱えられてやっと身を起こしていられるほどに脱力していった。
「……何も言うな、と言ったのはそっちだろう? マヤ」
言うなと言ったり、何とか言えと言ったり。全く、気まぐれなお姫様だ。
薄明かりにライトを点ける。明るいのが嫌だと言ってはいたけれど、
こうして顔が見えた方がずっと安心しているのが、抱きしめた身体の緩み具合でわかる。
本当にあまのじゃくな娘だ。
「そんなに嫌だったのか?」
「……だって」
どう言ったらいいのか、マヤはその言葉も浮かばない。
言いよどんでいると真澄の方が先にその答えに辿り着いた。
「焦らされるのは好きじゃない、か?」
「!!」
「欲しいのなら自分からそう言えばいいんだ」
途端にマヤは顔を紅潮させて、真澄の胸に額を押し付けた。
「……まぁ…。そうは言ってもだいぶ慣らしてからじゃないと、君のはまだ…」
「もうっ! そ…そんなにはっきり…言わないでくださいっ! デリカシーがないんだから…っ」
「ほう…」
まさかマヤに言われるとは思えない言葉だ。真澄の顔色がさっと変わる。
これだけ惚れている相手の前で、いくら舞台上とはいえ幾度となく繰り広げられた
恋愛劇を思い出していた。
「そんなことばっかり言う…から、嫌なんです…っ」
けれどその声は聞いていたい。その腕が、指が、誰であるかを知って抱かれていたい。
それでも、じっと舐めるように観察されるのは苦手で。乙女心も複雑だ。
「嫌…?」
もしも真澄にされるのが嫌だというのなら、誰にされれば”嫌”ではないのだろうか。
相変わらずの盲目、勘違い妄想に心が捕らわれて、冷ややかな視線を下ろした。
「…んっ……!」
腰に回った手が双丘を割り入って秘烈をなぞる。
長い指は複雑に折り重なった肉襞を掻き分けて、マヤの敏感な花芯まで届いた。
「……嫌だというわりには…随分と」
「やぁっ! アッ…あっあっ……だめ…」
「”駄目”…だと…?」
寸前まで高められた肢体は敏感に反応する。
性急に下から上へと指先でいらわれて、陰核は充血して尖りを増した。
短く途切れ途切れに高まる嬌声。
そうせずにはいられず苦しげにビクリッビクリッと反応するマヤは、
その腰を掴まれたままで逃げることもかなわない。
せめても反抗して、その広い肩に爪を立ててみても、真澄は動じなかった。
「あっあっ…ああっ…! やっ…!」
急激に昇りつめさせられた高ぶりに、マヤの背がしなる。
縋り付くように真澄の肩を捕まえていた腕も、一瞬の硬直の後に弛緩して、
抱き重なるままに二人は再び横たわった。
「……」
火照った肌。浅く息をつくマヤを見詰める真澄の瞳は冷静で冷酷だ。
脱力したマヤの膝裏に手を入れて己の肩に乗せると、
まだひくついている秘烈を確かめるように舌を伸ばして味わった。
「───っ!!」
マヤの身が無意識に跳ねる。まだ慣れぬ、行き過ぎた刺激に息が詰まる。
まだ収縮している肉襞に舌を割り入れて、真澄しか知らない──マヤ自身さえも知らぬ
マヤの肉壁を抉じ開けていく。
不意に、鼻先に当たる肉芽を甘噛みすれば、面白いようにマヤは反応した。
蕩け出した秘液ごと吸い付けば、わざと意地悪をする必要もなく、
淫猥な水音が室内に響く。
真澄の手で拓かれた身体だ、真澄の成すままに従順に反応してくれる。
それが愚かな独占欲だと知りつつも、こうして確かめるのを止めることはできない。
突き立てた指に絡みつく肉襞。
抽送を助けるように溢れ出した蜜を混ぜ合わせるように掻き入れれば、
やがて二度目の高まりにマヤの切なげな声が響き、その身がびくりと跳ねた。
「は…はぁ…、あ…あぁ…」
そのまなじりに熱い涙が伝う。
真澄は容赦なく覆い被さって、頬に張り付いたマヤの髪を指先で払った。
果てをみて、熱く蕩けた視線がかち合えば、真澄といえども冷静ではいられない。
だらりと降りたマヤの足を開かせて、己の先端を秘唇に突き当てた。
「……はや…みさ…ん……っ」
浅い吐息にまみれて、明確な意味を持つ名前が囁かれる。
真澄は躊躇してマヤの様子を窺った。
奇妙な沈黙の中、マヤの甘い吐息と、真澄の押し殺した荒ぶる呼吸だけが在る。
マヤは”ふにゃ”と音でも立てそうなほど表情を歪ませて、
ビエナに抱きつくが如く、覆い被さる真澄を抱き寄せた。
「い…じわる……しないでぇ…」
「……マヤ」
達したための痙攣か、泣きじゃくってしゃくりあげているのか、マヤの身は震えていた。
「そんなに…”嫌”なのか?」
せめて──その身だけでも己のものにしたいという欲望が、
その心を踏みにじっているように思えて、真澄は冷静さを取り戻す。
このまま数寸腰を押し付ければ迎えられる甘美な欲望を抑えるのは困難だったが、
マヤの心を押しつぶしてまで、していいことではない。
「──っ」
強く奥歯を噛み締めて、欲望を押し殺す。
殺しきれなくとも無理に自制して、その腰を引いたが……
「やっ!」
「……判っている」
「わかって…ないっ! や…やめないで……」
真澄の背を伝って伸ばされたマヤの腕は、引き止めるように腰に回された。
ちらりと見上げた真澄は完全に思考停止していて、留まったままだ。
ちゃんと口に出して言わなければ許さないということだろうか──
せめてもその視線から逃れるよう、今度は真澄の頭を掻き抱いて耳元で、
消え入りそうな声で囁く。
「……ほしい…の」
「……」
「もう…焦らされるのは……嫌…。あたしだけじゃ…ヤなの…っ」
まるで思い通りに玩具を弄ぶように高められてばかりでは嫌なのだ。
自分と同じように、彼も一緒に感じていて欲しい。
マヤが嫌だったのは、独りぼっちで落とされる快楽だった。
「ふ……ふふっ、アハハそう…か。そうだったのか……」
判っているようで忘れていた、マヤの一途な愛情を思い出して、
真澄は無神経なほどに笑いが止まらなかった。
「……速水さん…」
「クックックッ、すまない」
謝りながらも笑いは止まない。マヤは眉を潜めた。
「…ムードも何もないんですねー…」
呆れたように盛大な溜め息をもらすと、「それを君が言うか」と真澄は余計に可笑しく感じた。
「速水さんっ」
「いや、悪かった。そうだな…、確かに一方的では愉しめない」
「え…? あんっ!」
身を起こした真澄に引き起こされて、マヤは座った真澄の上に馬乗りの格好にさせられた。
互いの、熱を持った部分が摺り合い、マヤは息を詰める。
「好きなようにすればいい」
「……え?」
引き上げた腕を後ろ手に回して、真澄は上半身を反らしたまま。
「欲しいのなら、自分でそうすればいい。俺は…君のように抵抗したりしないぞ?」
続
増長ですみません。次までには終わらせます。
>641
この元スレの140の光景ってドラマ版の感じなんだろうな
今や一児の母だけど
>>651 また寸止めか!この焦らし職人め!
チクショウワッフルワッフル
あとドラマ版のキャスティングつーか
あれは原作そのものなマスマヤの身長差だったから
間違ってないと思う
ドラマ版のキャスティングは全員神だった…
SPの亜弓さんは除いて
リアルタイム!!
マヤタン可愛い! まだ微妙にすれ違う二人がツボ!!
GJです!
続き楽しみにしてます!!
おーマヤたんかわええなあGJ
ドラマ版の身長差やロリ加減見てこりゃ犯罪級だよなあと思ったものでした・・・
くわぁ!この焦らしテクニックは誰に教わったんだ!w
職人さんありがとう!!GJ!
続き楽しみにしてるから、早めにオネガイシマス!
マヤの愛されぶりに嫉妬w
職人様乙です
マヤだけでなくここの住民まで焦らすなんて職人様恐ろしい子・・・!
248 名前: サイネリア(dion軍) New! 投稿日:2009/07/27(月) 13:50:26.09 ID:EuiuM+2z 1回目
>>231のは未刊行含むなかった事になりそうなルートが主
現行ルートじゃどうなるかわからない
最新43巻以降はこんな感じ
マヤ 紫のバラの人、速水さんあってください…!
気持ちを告白したい…それだけは許して…!
やっぱり会ってくれなかった…でも
貴方のために紅天女がんばります…!
真澄 桜小路がどれだけチビちゃんに引っ付こうとも俺には関係な…
(桜小路とマヤのイチャイチャ写真ゲット)白目ガチャーン(カップ粉々)
チビちゃんにばれているはずがない…もし知ったら、彼女は俺を拒否するだろう
会える訳ない…でも待ち合わせ場所近くに行っちゃうよ何で?何してんの俺?
俺はマヤに憎まれてるのに、紫のバラの人は恋されてる…!どうすればいいんだーorz
水城 真澄様、桜小路に奪われますわよ!よろしいのですか!
聖 花屋から隠密まで。写メデータプリントアウトまでどんとこい
249 名前: サイネリア(dion軍) New! 投稿日:2009/07/27(月) 13:52:18.56 ID:EuiuM+2z 2回目
詩織 な!なんですってーーーーー。紫のバラの人とやらが真澄さま!?
キーーーあの子になんか真澄様の心は渡さないわ!
ビリビリビリ(昔マヤがバラの人に送った舞台写真集めたアルバムをビリビリに)
月影 マヤは母親の件で 貴 方 を 憎んでいるのよ真澄さん!
紅天女は今のところはマヤ優勢かしらねー。
黒沼 おいおい、マヤの恋の相手は紫のバラ人かよ
桜小路 舞とは別れたんだ!マヤちゃん付き合って!
ずっと待ってるよ!待ってる!待ってるから!
麗 桜小路のアプローチぬげー(コミックスではなくなった)
どっかのお嬢様に紫のバラの人について語っちゃったよ
亜弓 マヤの方が紅天女先を行ってるですって…!
もっともっと稽古しなくちゃ…ガチャーン(事故で未刊行失明エピ復活)←今ここ
231 名前: シロイヌナズナ(東京都) New! ▽5件 投稿日:2009/07/27(月) 03:56:10.57 ID:c/X3mjtb 2回目
>>229 マヤ 紫の人が速水さんだったなんてー!母さんの敵が・・・mjk (´・ω・`)
でもそういわれてみれば、あたし、ずっと好きだった
真澄 チビちゃんにばれているはずがない・・・もし知ったら、彼女は俺を拒否するだろう
つーか、俺、婚約しちゃったよ。今すぐマヤの所に飛んでいきたいよー。仕事する気しねえ・゚・(ノД`)・゚・。。
水城 真澄様、いつまでも信号は赤ではありませんわよ。(いい加減、打ち明けろよ。イライラすんな)
聖 ばれてないっすよ。でも、そんなに好きならおやりになっちゃったらどうですか?ホテル用意しましたんで。
詩織 な!なんですってーーーーー。紫のバラの人とやらが真澄さま!?キーーー自殺未遂してやる
月影 この朴念仁が恋をしている!?相手は誰かしら。フフフ。マヤも恋をしているみたいね。
どんどんおやりなさい、紅天女につながるわ。
黒沼 おいおい、マヤの恋の相手は速水の若社長かよ。しかも、旦那もマヤを好きなんじゃねーか。どうすんだこれ・・・
(おいおい、マヤの恋の相手は紫のバラ人かよ@コミックス)
桜小路 マヤちゃん・・・君のその表情!もももももしかして、まだ会ったこともない紫のバラの人に恋を!
でも、僕はいつまでも待つよ
令 な、なんだってー!マヤが速水さんをすきだって。まじかよ!略奪っすかwwwww
亜弓 ?
別スレをコピペしてる奴何なの?
>>651 真澄の上にマヤが馬乗りになったまま早数日・・・
ここまでくると、焦らされてるのはマヤなのか真澄なのかわからんなw
今の「マスミン」で考えると、
この後マヤがちょっと身じろいだだけでも発射しそうだ・・・・ww
今のマスミンだとマヤの乳触っただけで発射しそう
664 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 18:53:41 ID:FnAoTsPZ
その前に元気になるのか?
緊張して勃たない童貞のようにですか?
社務所の時勃っていたっぽいし大丈夫でしょ
社務所のとき既にEDで、ホントのところは
「まずい、俺そういえば勃たないんだっけ・・・(白目)」
とかいう理由で踏みとどまったんだったら泣けるな。
マヤにはOKで、しおりには勃たないカンジ
もともと恋愛感情抜きの付き合いしてたけど、お見合いしてからはセックスレス
性欲がたまってよけいにマヤマヤしてる
>>668 たまにマヤの写真とか映像見ながら1人で処理してると思う
ヒジリンにTENGAを買いに行かせるヘタリン
>>670 社務所の時、車の中で一人で処理してたのは間違いないと思うが、
水薬チューの後も、絶対処理してたと思うw
ヘタリンはアソコまでヘタってしまってるのか、可哀相……
そうだ!いっそ水城さんに厳しく調教されてしまえばいいさ!
674 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 13:04:46 ID:hQT27r0T
>>672 狼少女見た後も怪しい感じだった
俺の心の中の嵐はおさまりそうにないって・・・
いっそのことしおりがますみんに迫ってED発覚で破談でいいや
余計に紫織が燃え上がっちゃうよ
「ワタクシが治して差し上げます・・・!」といって勝負下着にコート羽織って社長室乱入★
マヤだったら大喜びなのに
>>678 マスミンが「うっひょうーーー!」と言いながら椅子から飛び上がりそうだ
>>679 それ見てみたい(爆)でも椅子から飛び上がる前に、マスミンのふにゃばななが発作を起こして社長の机がふっとびそうだ。
>>678 どうせ、これは夢だと現実逃避するに決まってるw
どうせ夢だからと欲望のままにマヤたん食べちゃえばいいのに
ふとガラ亀世界でもオーラの泉やってたらどうなってたかと想像して吹いた
>>682 夢だと思い込んで中出しとか無茶なことやりまくりそう
それで朝目が覚めてマヤが近くにいることにより夢じゃなかったことに気付いて真っ青みたいな
>677
個人的には深窓の令嬢が思いつめて無茶するそういうシチュは好みなんだけど
黒紫織んだと……_ト ̄|○
登場直後の白紫織んのままでいて欲しかった
>650の続き
マヤは目をぱちくりと瞬かせて、下ろした視線で真澄のそそり立ったものを見止めると、
慌てて視線を上げて首を横に振った。
「だ…けど……。それはそれで…一方的なんじゃぁ…」
「何をぶつぶつ言っている? ”ムードがない”んじゃないのか?」
揚げ足を取られてムッと口を噤んだマヤは、売り言葉に買い言葉で羞恥心もどこへやら、
むきになって腰を沿わす。
流石に直接真澄の猛りに触れるのは抵抗があるのか、膝立ちのままで腰を揺らめかせ、
前後するようにして先端を探った。
「ン……」
しかし。いくら角度をあげているとはいえ、支えもなしにうまく挿入などできはしない。
自ら腰を歪曲させて迫るマヤの姿は扇情的で。
消え入りそうな切なげな喘ぎを押し殺しきれず、マヤの火照った肌は薄紅に染まる。
先端をなぞっては反れてしまう感触とともに、真澄を視界的にも愉しませていた。
「…ぁ……、くっ……んんっ……」
秘唇に当たったかと思っても、腰を下ろせばすぐ反れてしまう。
もどかしさにマヤはぎゅっと目を閉じて、向かい合わせの真澄の肩口を掴んだ。
「……どうした?」
「…あの…。ごめんなさい……」
どうしてそこでおねだりせず謝るのかと、真澄は鼻先で笑んだ。
真澄の腹に手をついてその身を支えていたマヤの手を取ると、バランスが崩れ、
そのまま真澄に抱き寄せられる。
「あっ…」
反射的にびくりっと浮いた尻を真澄の手に覆われ、緩慢にその感触を愉しむ蠢きに、
マヤは顔を逸らして口を噤んだ。
少しでも唇を開けば甘い声が漏れてしまうのだろう。
真澄は引き寄せた肩口に歯を立てて、悪戯に甘噛みした。
「アッ……だ、だめ…」
驚いて重心を動かしたマヤの腰が引け、丁度先端が秘唇に当たったところで、
真澄の手がマヤの腰を抑制した。
「そのまま下ろしてみろ」
「え……?」
支えられたように尻に手を当てられたまま、マヤの身が沈んでいく。
互いに息を詰めて、ゆっくりと呑み込まれて──呑み込んでいく瞬間、視線がかち合った。
反らすことができない。
快楽に落ちていく自分をじっと見詰められるのは堪らなく恥ずかしいのに、
マヤは身を落としていくことを止められない。
真澄自身を受け入れて、満たされていく情欲に抗うことができない。
「……あッ!」
強く腰を引き下ろされ、思わず声があがる。
思っていたよりもずっと奥まで突き立てられた強張りの感触に、マヤの身の内で、
炎にも似た何かかがうねるのがわかった。
「…っ…ふ……、あっ……あぁ…」
強く掴まれた腰を左右に揺さぶられただけで、この身に刻み込まれた感覚が蘇る。
真澄が今まで与えてきた全てがマヤの肢体に残っている証だ。
思い出せないはずはない。確かめるように軽く下から突き上げた。
「アァッ!」
艶を帯びた甘い声。天を仰いで伸びた喉元に唇を沿わせると、
マヤは強く真澄の肩を掴んだ。
「…だ…め。あ、あたしが…します。ちゃんとやります…から」
「ほう? ならちゃんと動いてみろ」
本当にやり方などわかっているのだろうか。
いつも真澄になされるがまま。たとえその腰が淫猥に揺れたとしても、
それはその身に響いた快楽に反応しただけのこと。
意識して真澄を、そして自らを高めるための蠢きではなかった。
心配げにじっと見据える真澄から目を逸らし、マヤはその肩を掴んだまま
わずかに腰を揺らめかせた。
「……っ…ふ、あ…んんっ……」
先端がうねるように肉襞を抉っただけで、マヤは蕩けそうな刺激に身を震わせる。
濡れそぼった膣内の温もりに包まれているのは確かに心地いいが……
既に脈動を走らせるほどそそり立った欲望に対しては、緩慢な刺激だ。
思わず吐息がもれ、無意識に唸るような低い声がもれた。
「ん…、はやみ…さん……。気持ちいい?」
もどかしさに漏れた声を取り違えているのだろう。マヤは嬉しそうに顔を寄せた。
「……マヤ」
耐え切れずマヤの身を引き寄せ、赤い唇を貪る。
背に回された手は徐々に腰を伝い、マヤの曲線をなぞるように下りていく。
「……ん…っ」
掴まれた腰を揺さぶられ、唇の隙間からマヤの喘ぎが毀れた。
上からも下からも粘着質な水音が響く。
意識もまばらなマヤの耳には、それは遠いどこかから聞こえてくるように思えた。
「……焦らしているのか…?」
「……え?」
思いもよらない言葉に、マヤはぼんやりと聞き返す。
真澄は苛立ったように眉間を寄せて、マヤの耳朶に齧り付いた。
「──もう限界だ」
「え…? あ、あの……、あぁああんっ!」
突き上げられるままにマヤは仰向けになり、背がベッドに沈む。
遅れて覆いかぶさった真澄の広い肩。縋るものを求めてマヤの手が伸びた。
悲鳴にも似た断続的なマヤの嬌声があがっても、もう止めることができない。
「あっ…あぁあん、あっ…あぁぁ!」
充分に溢れ出したマヤの肉壁をかき荒らすように前後すれば、
苛立ちにも似た痺れが集中し、叩きつけるような律動を繰り返すしかなかった。
深く貫いた楔を引き抜く時には、引き止めるように収縮する。
「アァアアアーーーー!」
マヤが果てをみてその背をしならせようとしても、深くベッドに沈み込まされたままで
その身を硬直することしかできない。
息を詰まらせて声もでないマヤの腿をぐいっと引き寄せ、意のままに突き上げる。
忙しない律動はひとつ強く突き上げた途端に止み、真澄は震えた吐息を漏らした。
「──もう…っ」
夜明け前。真澄の腕の中で目覚めたマヤは胸元に散った赤い痕を見下ろして、
不満げに口を噤んだ。
昨夜のことは途中から覚えていない。
酔ってもいないのに前後不覚になるほど、深く刻まれた甘い痺れを思い出して、
噤んだままの口元を歪ませた。
(少しは速水さんも…恥ずかしい思いをしたらいいんだわ)
ふと寝返りを打つように反らされた首元。
「……」
マヤはそっと顔を伸ばして、後ろ首に唇を寄せた。
「遅くなってすまなかったな」
「いえ、連絡は受け取っておりました。午前の会議は午後に回しましたのでご安心を。
急ぎの書類はこちらへまとめておきました」
大都芸能の社長室。
真澄は何食わぬ顔で書類の束に目を通す。
「もし体調がよろしくないようでしたら…」
「いや、心配には及ばない。家のことでちょっと…急な用件があっただけだ」
「……そう、ですか」
有能であるがゆえに千里眼な秘書の目つきに肝が冷える。
まるで言い訳をする子供のような気持ちで、真澄は空咳をついた。
「汗ばんでらっしゃるようですが…? 温度を下げましょう」
「いや、構わないよ。急いで来たからちょっと汗をかいただけだ」
軽くネクタイを緩めて風を通せば、自分が冷や汗をかいていたことに気付く。
ひとつボタンを寛げると、水城のフレームがキラリと光った…気がした。
「どうかしたか?」
「……いえ」
それでも抑えきれぬ笑いを噛み殺しながら、水城はそっと手鏡を渡した。
「では、何かございましたらお呼びくださいませ」
「あ…、あぁ……?」
社長室のドアを閉じる寸前、水城の指がそっと首後ろを指し示した。
(首……?)
室内で白目になる真澄を思い浮かべて、水城はヤレヤレと肩を落とす。
これからは北島マヤのオフ日にも気をつけて、翌日の社長スケジュールを
組まなければならない。
いくら信号が青に変わったからといって、そこまで飛ばすこともないだろうにと、
深く溜め息をついた。
終
うぉーーーーーーーーー!GJ!!職人さん!
うまく入れられないマヤがリアルですばらしい。
水城さんにはバレバレなんだな〜w
GJ!職人さん、有り難うございます!
マーベラスな焦らしプレイ、堪能させて頂きましたw
なんちゅうかリアルだなぁ
うまいこと出来ないマヤに焦れるマスミン
良いわぁ…(´Д`)
フレームキラリ!
職人様GJでした(;´Д`)ハァハァ
何でもお見通しの水城さんカッコヨスw
>>689 乙
不器用だけど一生懸命気持ち良くなってもらおうと頑張るマヤが可愛すぎる
696 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 21:50:36 ID:MYnSAjme
真澄みたいなでかい人に覆いかぶさられたらマヤ苦しいだろうな
青いバラの人
「紫のバラの人」も安くなったよね・・・・・
スーツもウェストもとってもチープな仕上がりで・・・・・・orz
昔は華やかだったね
社務所シーン後から、評価がだんだん下がっていったような気がするなw
マヤに手を出せなかったせいで、ヘタレの烙印が押されたためか・・・
でも社務所で初体験ってマヤが可哀相だよ
ムードがないし背中とか痛くなりそう
せめてキスは意識があるときにしてほしい
へたりんは変態というか痴漢というか、犯罪者
社務所で、後ろに座布団山積みになってるんだから
それでマヤを囲って少しでも冷えないようにしてあげるということは
考えなかったのかな?
ゆえにヘタリンはヘタリンだとも言えるんだけどね
まあヘタレさもそうだが、自分を心配してくれるのは紫織さんだけとか
いう無神経なセリフに一番ムカついたw
理性との戦いに必死でつい余計なこと口走っちゃったんだよ
あのときのマスミンは
「しまった!仕事にかまけて3日もシャワーを浴びていない!
下着が黄ばんでいる!!ここで脱ぐわけには行かない!」と
必死だったんだよ。
だからマヤには脱げといって自分は脱がなかったんだろうなぁと
脳内補完している。
それじゃヘタレどころか単なるヨゴレじゃないかよ、ヘタリン〜
いっそシオリがヘタリンを調教しちまえよ。その間にヒジリがマヤを調教しとくからさ。
最後、互いに調教された同士で泣きながらセクスしてくれればそれでいいや。
シオリーが男をリードできるほど経験豊富とは思えんw
未刊行を見る限りでは、マスミンはどんなに忙しくても
シャワーだけは浴びているみたいだな。湯船には浸からないのかね?
朝だからじゃない?
あの時寝室も描かれていたけどあのベッドならマヤと2人で眠れそうだと思った
あの部屋にマヤを連れ込めるようになるには何年かかるやら
とりあえず付き合えたとしよう。
付き合ってから何日、何ヶ月目で、マヤとマヤマヤできるようになるか?
原作設定のヘタレだと、結婚するまで手が出せんような気がするなw
告白したらその日のうちに(箍が外れたようにそ何度も)、か
結婚するまで待つかの二極しかないような気がする
でもマスミン案外ロマンチストだし
マヤ自体もまだ思考がそこまでいってなさげつか幼いから
結婚まで待つんじゃないかなーと予想
告白したらその日のうちにはヘタレだからなさそう
マヤがおkって言えばやりそうだけど
今のマスミンって飼い主に相手にされてない飼い犬状態で、
ご主人様の様子を伺いながら上目遣いで尻尾下げてうろうろしてる感じがする。
ご主人様(マヤ)が相手にしてくれるものなら、箍も外れてGO!!でしょw
犬のようにマヤに乗しかかって体を舐め回すマスミン
>>718 それじゃあ変態だよw
というか、むしろマヤの方がジェーンの感覚を思い出して、激しくご奉仕しそうだ。
無論、マスミンの誘導でww
マスミン既に変態だし長いこと我慢してるからマヤと初めてやる時に興奮しすぎて
>>718のような状態になってもおかしくない
722 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 14:46:44 ID:Y8ueSH/h
>>714 設定が今の現代にとんでしまったからへたれのような気もするが、
連載始まった年+8年ぐらいの現代(今から30年ぐらい前)だったら
結婚式の後に初夜で普通なんだと思う
30年前でさすがにそれはなかろう
鷹宮家の女性はそんな感じな気がする
マヤが22くらい? 真澄が33くらい?
我慢できるのかな
22をつかまえて、いつまでも「俺はあの少女に!」って言ってるんだよな。
一生幸せでいられそう。
>>725 マヤが20歳で真澄が31歳
もう手出しても大丈夫な年齢
18超えたら気にしたってしょうがないのにね
年齢差が縮まるわけでなし
たぶん、少したるんできた自分の腹を白目で眺めながら
「マヤ29歳→俺40歳、マヤ39歳→俺50歳。マヤ49歳で・・・俺60歳!!!!」
とか思ってるんだと思われ。
たぶん一生気にしてそう。
結局自分がヘタレなのを年の差のせいにしてるだけ
それとA介に殴られ続けて、どMになったせいw
まあでも・・・
マヤってコンビニでビール買おうとしたら年齢確認されそうだしね。
見た目がどうにも子供子供してるから淫行っぽく感じてしまうんだろう・・・
ていうか、水薬だのなんだの、もはや
「今更、なんですか?(聖さんの口調で)」て話なんだけどな。
いつでもすっぴんっぽいし服も子供っぽい
20には見えないよね
でも巨乳だし背もやや低めだからオタ受けしそう
恋心を自覚してないというか、否定してた初期ならともかく、
今は年齢差については気にしてないと思うがな。自分については。
ただ、相手については「こんな年上/年下の自分を、そんな風に思ってくれるわけがない」
と互いに思ってるようだけど。
>>734 マヤはプチグラマー系のロリ、舞はアニメ(●ンパンマン)系のロリ、桜小路は真性ロリ。
今の舞って不細工に見える
なのに可愛い子扱いなんだよね
ならマヤは美少女じゃん
出てきた当初はけっこう可愛かったのにな。
まぁマヤやマスミンがあれだけ劣化したんだから、
舞がああなるのは当然と言えば当然かw
裸に見えるね
マヤは自分でガキっぽいって言っていたから自覚はあるんだろうね
マヤの口からガキって言葉が出たのが意外だった
子供っぽいならわかるけど
742 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 20:37:03 ID:DwEnfOuA
無理に大人っぽくして垢抜けたら真澄が焦る
マスミンが大人にしてあげればいい
大人の階段を
手とり足とり教えて行くんですね、わかります
そのマスミンがあのへタレぶりではねぇ。。。
やっぱりヒジリンに調教してもらうか
ん?マスミンを?マヤを?>聖に調教
じゃ、両方でw
>>745 長いことたまりにたまってるからいざとなれば理性がぶっ飛ぶと思うよ
>>744 そうそう
ホテルで「ちびちゃん、俺が君を大人にしてやる」みたいな感じで
某有名司会者が番組の打ち上げで、女性スタッフに「男を知らないのなら俺が教えてあげようか(*´Д`)ハァハァ」
と言った話を思い出した
みのさん?
752 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 08:48:08 ID:YeOWWnEr
>>737 マヤは舞と違って一時芸能界でアイドル的な人気もあったし、真島のような面食いも
くいついたくらいだから、地味でお金ないだけでもとはそれなりにいいのでは。
マスミが(*´Д`)ハァハァになるくらいだし。
>>752 二人の王女の
アルディスで観客を魅了してたしね<マヤ
普段の態度とかしたら電車とかでは
痴漢に遭いやすいような感じか
きっと化粧栄えするんだろうね
痴漢になんてあったらマスミンが怒り狂って聖に相手の男突き止めさせて報復攻撃させそうだ
マスミンが自分でマヤに痴漢をするのは、(*´Д`)ハァハァかもしれんw
プレイの一環としてやりそうだ。
身長差あるから
ドアの間に隠れそうだしな<マヤ
>>755 なんか耐えた時間が長い分、一度結ばれたら途端に
積もり積もった気持ちを変態行為に昇華させそうよねマスミンって
>>755 我慢できなくなった所で近くの駅で降りてホテルへ直行ですね
759 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 00:24:39 ID:dfZlo7Xl
きめえ
速水の男のものが怒張し、いきり立った。やがて、彼はその熱い分身をマヤの秘所へぶち込んでいった。
素晴らしい短編だ
短編すぎるw
その前後をkwsk
764 :
760:2009/08/25(火) 10:55:16 ID:N05oQym9
窓から夕陽が差し込む社長室で、速水はマヤの両肩を抱いた。
「やっと君と二人だけになれたな」
そして、いきなりマヤの唇を強く吸った。
マヤともつれ合ったまま、速水は傍らのソファーへマヤを押し倒した。マヤの鼓動が、体温が直に伝わってくる。
「素直になるんだ、マヤ」
速水はマヤの耳元で囁いた。
速水は小さくあえぐマヤの服の上から、柔らかい胸を揉んだ。マヤの口から「あぁ」と悦びのため息がもれた。
そして、マヤは甘えるように身をよじらせた。
「舐めて」
マヤの目は潤んでいる。
「どこを舐めてほしいんだ」
速水はマヤの顔を覗き込む。
「さぁ、自分の口で言うんだ、マヤ。どこを舐めてほしい?」
つづく
ワッフルワッフル
>>764 なんかすっかりマスミンに調教されているマヤに萌えたw
エロスな続きをまってます!!
文章が男が書いたっぽいな
言われて読み直すとそんな印象を受けた>男性っぽい
男でも女でもかまわんからわっふるわっふる
女限定のスレじゃないし男のエロパロも待ってる。全裸で
最近冷え始めたから風邪引くよ。
靴下は履きなさいね。
>>770 ネクタイも忘れずにね。
他の衣服は・・・・全裸でも服を着てるように艶技でなんとかするのよ!
靴下はいいぞ
スレ違いだけど44巻買ったよー
43巻いらなかったけど、44巻はいいね
切ない片思いだ
工事と勢いでやっちゃうマヤタン希望!
776 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 13:26:07 ID:71BSAoO3
夢オチだと尚いい
その頃マヤは真澄とベッドですやすや
「紫のバラの人」のお陰で一ツ星学園に進学したマヤ。制服や教科書等、必要な物は全て贈られた。
メッセージカードには進学を祝う言葉の最後に、何故か体育についての言葉が書かれていた。
体育の授業も、演劇における体力作りとして重要です。
あなたの為に特別にあつらえた体操服を贈ります。
一ツ星学園で多くのことを学んで下さい。
あなたのファンより
「えっ……!この体操服……!?」
一見、普通の半袖シャツとブルマーなのだが、手にとってよく見ると布がやけに薄く、
サイズもやや小さいように思われた。
「これ、大丈夫かしら……?でもせっかく作ってくれたんだもん、ね…」
「やだ……やっぱりこれきつい……」
マヤは体操服を着た自分の姿を見下ろし、ため息をついた。
『下着は運動の妨げになるので着用しないで下さい』
と添えられた注意書きにあった為、裸で着てみたのだが……。
体のラインに張り付くようなTシャツ。成長過程である小振りな乳房の先端は淡く
色付いて、うっすら透けている。
ブルマにいたっては、あまりの小ささに尻に食い込み、伸縮性のある布地が
マヤの恥ずかしい割れ目を浮き立たせている。
「こんなの、皆に気付かれたら……」
「では体操をはじめるぞ。腕の運動から――」
体育教師の号令に、仕方なくそろそろと体を動かすマヤだったが。
「ぁ…っ!」
きつい体操服が、マヤの体を愛撫するように締め付けていく。
体を捻るたびにこすり上げられる乳首、揉むように圧迫してくる生地に尻肉が震える。
「ひゃ……!あぁ……」
誰かにブルマーの両端を強く引き上げられたかのように、布がマヤの割れ目にぐいぐいと侵入していく。
――うそ……きもち、いい……
その強烈な感覚は、最近覚えた『ひとりでする事』よりも遥かに上だった。
マヤは体操服に与えられる快感に逆らえず、更に体を大きく動かす。
――そこ、そこぉ……もっと……
教師のかけ声や屋外のざわめきが、遠くに聞こえる。
汗ばんだTシャツの胸元はすっかり透けて、布地にいじめられた乳首が刺激を求め尖っている。
ブルマーからはすっかり尻肉がこぼれ、股間に細く食い込んだブルマーの股布からは
桃色の淫肉がはみ出し、あふれた愛液でぬらぬらと光っていた。
無意識の内に太ももを強くすり合わせ、更にブルマーを食い込ませる。
「あ、はぁ、あ……」
こらえきれずに漏れた声は、いやらしい響きを帯びていた。
――だめ、だめぇ……皆の前で、イっちゃう……!!
「あ、ああ………っ!!!!」
マヤは全身をガクガクと震わせ、恥ずかしい声をあげながら、クラスメート達のいる
グラウンドで絶頂に達した。
「……思った以上の成果だ。早速あの方にお見せしなければ」
物陰にいたサングラスの男が、その痴態を一部始終撮影していた事など、マヤは知らない。
【終】
マスミン変態になってしまってる・・・・
>>780 乙
その状態のマヤを聖が真澄の所へ連れ去っちゃえばいいのに
なんでもいいからマスミン幸せエピがほしい!
現在進行形はカワイソすぐる…
784 :
783へ:2009/08/27(木) 20:28:11 ID:80VClxZ0
「やだ!」
「いや、やめて」
「いやだああ!!」
「やだあ」
「や・・・ん」
彼女の口に命を注ぎ込みたかった。
だから薬を口移しにしたのに、途中で目覚めてしまった。
どうしていいかわからないからそのまま口移しを続けた。
生きてほしい、その思いを伝えた。
見てしまった。
ぎらぎらと余裕をなくして自分を見つめる目を。
柔らかにかぶさる唇を自分の唇に感じてしまった。
その感触。
目の熱さ。
忘れられない記憶から逃げ回っていたのに、
いつしか逃げられなくなってしまった。
「チビちゃん」
「ゲジゲジ厭味虫」
「豆台風」
「冷血漢の仕事の鬼!」
互いに罵りあいながら魂は焦がれる。
指が伸びる。掌が触れる。
もうどうでもいいじゃないか。
今はただ君が/あなたがほしい。
姐さん仕事早いな〜乙!!
何か胸がきゅんきゅんする
このスレの投下はこういうのでなくっちゃ
泣ける
787 :
783:2009/08/28(金) 01:17:21 ID:JLC0Vxtk
うわーん、即投下ありがとう〜〜
でも、ますます切なくなっちゃいましたorz
「こんな切ない気持ちは初めてだ・・・」
「・・・よくわかってます・・・」
わかってねーよ!!!こっちが切なすぎて悶死しそう。。。
ド変態マスミンに指示されるヒジリンきたー!
疑問を抱きつつも言われるがままのマヤいい!
職人さん乙〜。
そして結ばれた暁には、そのビデオを見せられつつ恥ずかしいことを言わせられるマヤで
オネガイシマス。
恥ずかしいこと言わされながらされてほしい
女が感じた時、「ひゃっ・・・」って言わない気がする。
でもそういうエロネタってよくあるよねw
言うかも知れませんよ
慣れないうちはある
自分では思いもかけないときorところで思いもかけない感覚が起きるから、
快感、というよりは驚きの方が大きい
ちなみに自分は「に゛ゃっ!」と言い放った事があるw
「に゛ゃっ!」って猫のようだw
紅天女に憑依したマヤとおやりになったら
「ぅおおおおおおおおおおおぅぅぅ」って喘ぐのかな・・・○| ̄|_ イヤダソンナノ
一真も紅天女化した阿古夜とはやってないだろうから、「あれあれ、おまえさま」
でしょう。
紅天女プレイ
それをA介に見せ付ければ、最大の復讐になるんじゃないか?w
斧の代わりにマスミンのものを受け止めるマヤ
799 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 13:01:39 ID:8A2EX6ae
>>6 まとめサイトのとある作品を見ていて思ったんだけど
婚姻届は役所が24時間受け付けてるよね?
真剣白刃取り!!
>>799 役所にもよる。
あと、休日夜間受け付けはしても、証明書類は平日でないとだめな役所もある。
少なくとも10年前は、すぐに住民票の写しが出なくて
かわりに婚姻届提出証明を出してもらった。→各種氏名変更届用に
802 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 19:55:36 ID:8A2EX6ae
婚姻届はどこでも24時間受け付けてくれるものかと・・・東京だけ?23区だけ?
803 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 20:15:16 ID:BAbLLWr8
マヤは処女だと思うからエロイ想像しにくい
処女なのは確実でしょ
じゃなきゃ紫のおっさんがとっくに発狂してるよ
どこの地域でも死亡届は24時間受付だよ
相続のため
結婚・出生・転居とかはちがうかもね
そうなんだ
807 :
760:2009/09/03(木) 00:10:27 ID:a+lfOqC6
※私は男ぢゃないです。小梨主婦。
つづき
マヤは恥ずかしげに囁いた。
「あ、そ、こ」
速水はいたずらっ子のような表情で小さく笑った。
「あそこ、じゃわからんな。何処を舐めてほしいのか、はっきり言うんだ」
「速水さんのイジワル!」
マヤはプイと速水に背を向けてしまった。
「ったく、手間のかかる子だ」
速水は強引にマヤをこちらに向かせ、組み敷いた。
それから、体をずらしてマヤの片方の乳首を口に含んだ。
「あ、ん……」
マヤは歓びの声を上げた。
速水はもう片方の乳房を揉みしだきながら、口に含んだ乳首をていねいに舌で転がした。マヤの呼吸が段々と荒くなっていく。
速水の舌は、ゆっくりと下の方へと移動してゆく。
速水は不意にマヤの敏感な部分にショーツの上から触れた。すでにそこは、あふれ出た愛液で湿っていた。
「ほうら、もうこんなに濡れているじゃないか」
速水はマヤの耳朶に唇を押しあてながら、低く囁いた。
「は、……う……」
マヤの白い身体はピンク色に染まっていた。
「これが邪魔だな」
速水はマヤの小さなショーツに手をかけ、すぐに脱がせてしまった。 つづく
気のせいかチェリー工事の気配を感じた・・・w
> 「は、……う……」
この部分ですね。気持ちわかりますw
YOUwww
真澄がこのスレの住人なら、間違いなく白目で萎える一言w
マスミンもネラーか
マヤのスレに潜んでそう
813 :
760:2009/09/04(金) 16:29:26 ID:FD3nD7oQ
つづき
速水は、マヤから剥ぎ取ったショーツの股布に鼻をあて、くんくんと嗅いだ。
「お前の恥ずかしい匂いがする……」
「いやぁん、速水さんやめて」
マヤはパッと目をそむけた。
速水は黙って、マヤをうつ伏せにさせ、手早くお腹のところに枕を二つ差し入れた。マヤの尻が持ち上がる格好になった。
速水はマヤの首筋から、背中へとゆっくり唇をはわせていく。
「あぁん、はぁん」
マヤの上げる声が艶めかしさを増してゆく。
こんもりとしたヒップのラインを速水の唇がなぞると、マヤはたまらなくなったように、
「はやく……来て」
とつぶやいた。しかし、速水はマヤの願いを無視して、マヤの太ももへと己の唇を這わせた。
こうして、女をじらすことで、後に快感が倍増することを速水はよく知っていた。メインディッシュはあくまで最後までとっておくのである。
つづく
いまいち
んだね
紫織×真澄って、需要あるんでしょうか・・・?
紫織(S)真澄(M)でSMっぽいのを書きたいなーと書き始めたのがあるんですが
構想(妄想)段階ではいろんなネタが出てきたのに、いざ文章にするとなると
なかなか上手くいきませんねぇ。。。
実際に書いて見るとなるとイメージが離れすぎててそう上手くはいかず産みの苦しみが。。。
自分の意見としては、マヤ(S)×真澄(M)の方が萌えるw
マヤが上に乗っかっちゃうのか
自分としては原作のマスミンにかなりムカつくので
サバサバした金持ちのイイ男(オリキャラ)とマヤがくっついて欲しい。
その男によって綺麗な女性となり、マスミンの事は思い出となる。
820 :
勝負:2009/09/05(土) 21:28:42 ID:WDJOgVS5
>>819には悪いが、
>>817のリクエストに応えて。
それは一本の電話から始まった。
「速水社長、北島さんがいい感じで飲んでるんですけど。
ほっといていいですか?」
「すぐ迎えに行く!飲み会の場所はどこだ?」
普段からにこにこ笑顔の小柄な女優は、酒が入るとますます陽気に打ち解ける。
何人かそれを誤解する男どもがでたものだから、恋人としては穏やかではない。
それで舞台の打ち上げのメンバーに金を握らせておいたのだが、案の定。
かくて1時間後、社長は大きなお荷物を愛車に詰め込みつつあった。
「いくらロングランの後だからって、飲みすぎだぞ」
「そんなことありませんテバ」
「その呂律でふざけるな。おまけにほかの男に愛想をふりまきまくって」
「愛想笑いだったらあなただっていつもしてるじゃないですか。
仕事だからってきれいな女優さんとか歌手とかタレントとか」
「君の方があぶなっかしいんだ!俺は隙は見せない」
「わかりました。じゃあ勝負しましょう。
お酒を飲んでないあなたと飲んだ私と、どっちが隙がないか」
「勝負だと?こんな時間に?」
「ダイジョウブ、すぐできますから!」
821 :
勝負:2009/09/05(土) 21:29:20 ID:WDJOgVS5
というわけで二人は彼女のアパートに転がり込んだ。
お約束で、同居人の青木麗は地方公演中につき留守である。
「さあ、いざ勝負です!」
そういってマヤが真澄の目前に叩きつけたのは、トランプ。
「ポーカーでもしようというのか?」
「いいえ、神経衰弱です!」
真澄は頭をひねって遥か彼方、少年の日に記憶のあるゲームを思いだした。
「何でまたそんなゲームを」
マヤは何も言わずに不敵な笑みを漏らすだけだった。
その理由はすぐに判明した。
「ハイ、クラブの1とハートの1。次も私ですね」
このゲーム、純粋な記憶力の勝負である。
彼女は彼より11歳若い。
しかもこと「暗記」にかけては得意である。
とはいえ彼も、頭脳明晰、冷静沈着で鳴らした男である。
勝負が終わって双方が獲得したトランプの山はかなり際どいところだった。
「じゃあ数えましょうか。でもただ勝ち負けだったら詰まらないから、賭けにしましょう」
「何を賭けるんだ」
「自分が取った一組につき、相手に好きなことを要求できるっていうのはどうですか?」
真澄の喉がごくりと鳴った。
彼女は確かに酔っている。普段だったらこんな大胆な提案が飛び出すはずがない。
だが、据え膳食わずに社務所を無駄にしていたことを後になって知らされた経験のある彼は、
彼女と相思相愛になって以来、機を見るに敏になっていた。
822 :
勝負:2009/09/05(土) 21:30:10 ID:WDJOgVS5
「よし、いいだろう。君からでいいぞ」
「ネクタイ、取ってください」
「ストッキングを脱いでくれ」
「スーツを脱いで」
「君も上着だ」
「ワイシャツのボタンを真ん中まで外してもらえますか?」
「膝を崩して座ってごらん」
予想の範疇というか、最初は野球拳の乗りだった。
しかしやがて、
「ネクタイで手を縛らせて下さい」
「おい、こんな縛り方をどこで覚えた」
「女海賊ビアンカで船乗りの結び方を練習したんですよ」
「くそ、じゃあ君はキャミソール1枚になるんだ」
「速水さんはそのまま横になってください」
そういうなりマヤはとても楽しそうに真澄の体を床に押し倒し、
やや青ざめた顔をしげしげとのぞきこんだ。
「・・・何をしてるんだ。俺の番だぞ」
「速水さんのカードはもうなくなっちゃいましたよ」
(俺としたことが!マヤに見惚れて残りの枚数を数えそこなったか)
「私はまだあと3組残ってます。何しようかな・・・」
「キャミソール一枚で寒いんですけど、あたためてもらっていいですか?」
「!!!」
「拒否権ないからいいですよね」
と、しなやかな体が上にのっかってくる。
真澄はキャミソールより先にブラを外すよう命令していたのを後悔した。
「優しくキスしてください」
823 :
勝負:2009/09/05(土) 21:30:49 ID:WDJOgVS5
腕はネクタイで結ばれて頭上にあげたまま、かなり苦しい体勢だったが、
こういう命令に逆らう言われはない。
だがそっと触れあうキスを何度も重ねているうちに、別の意味で非常に苦しくなってきた。
「もぞもぞしないでください、落ちちゃうじゃないですか」
「マヤ、頼むからもうやめにしないか。そろそろ厳しいんだ」
「じゃあ、もう飲み会のたびに心配するのやめてください」
「それはできない相談だ!そもそも君が」
「ああもう、そんなにうるさいならお仕置きですよ」
そういった彼女は彼のシャツを完全にはだけて胸にキスを落とし始めた。
「どこでそんなことを!」
「あなたが私にいつもやってるじゃないですか。
キスして、髪を撫でて、スカートの下から手を・・・って、ズボンが邪魔ですね」
マヤの手はもたもたしてさまよい、素面のときより遥に始末が悪い。
真澄は目を固く閉じて4ヶ国語で1から10まで数え上げた。
しかし事態は彼の想像を上回る最悪な展開に転がりつつあった。
「ふわあぁあ・・・何だか眠くなっちゃった」
「おい、マヤ!こんなところで寝るんじゃない!!」
「だって速水さんあったかいんだもん。いい・・・気持ち」
「マヤ!!!」
824 :
勝負:2009/09/05(土) 21:31:17 ID:WDJOgVS5
翌朝。
「きゃあ、速水さん、そんなかっこで何やってるんですか!」
「ほう・・・覚えていないのか。ということは君はやはり酔っ払っていたということだな?」
「あ、は、はい。タブンソウデスネ」
「酔っ払った挙句男を家に連れ込んで、服を脱がせて縛り上げ、誘惑した」
「そんな・・・それは相手があなただから」
「そういう悪女には思いっきりお仕置きが必要だな」
「速水さん、あの、目が笑ってないんですけど」
「ええと、そのネクタイ、どうするんですか?」
「速水さんてば!」
それから数ヶ月間、マヤの禁酒の誓いは誠実に守られたという話だ。
どっとはらい。
GJ!面白かったです
826 :
sage:2009/09/05(土) 21:41:12 ID:k8mfWQ6H
>>820さん
GJ!!!!!!!
マスミン4ヶ国語で数字を数えたってww
817さんではないが便乗して(*´д`)ハァハァしたよ。
お仕置きされるマヤたんにさらにハアハアw
これで45巻までのりきれるよ。
sage失敗・・・orz
>「おい、こんな縛り方をどこで覚えた」
心拍数急上昇しました・・・ww
GJ!!乙でした!
>>820 女海賊ビアンカで縛りのレッスンとはwwww
真澄にのっかる酔っぱらいマヤも、翌日お仕置きされるマヤも
どっちも萌える…GJでした!
ところで、このスレって職人さんに何げなく
ダメ出し(?)してるけど、どうなんだろ?
他のスレでは「作品が気に入らなければスルー」的な
お決まりがあるけど
職人さんは大切にするべき
そうそう
でも下手なのは勘弁してほしい
文句ばかり言うと誰も書けなくなる
狙ってやってるんじゃないの
ならスルーすればいいじゃない
やらしいのばかりお願いします
あんまり下品なものは書いて欲しくないなぁ
>>837 職人さんが頑張って書いてるのに不平不満ばかり言うのは筋違いだよ
そんなに文句があるなら自分で書きなよ
書ける能力があるならば書いてるよ
>>836 私も希望
>>837 例えばどんなの?
スカトロとかはさすがに嫌だな
まぁ投下する人さすがにいないだろうけどさw
エロパロ板だし、エッチがらみであれば何を書くのかは
職人さんの自由なんじゃないかな。
読むのが自由なのと同じように。
(スカトロは私も苦手だけど)
小説落とす前に1スレ使って、内容を書いてくれると
もめなくて済む気がする。
『内容:スカトロもの。アンハッピーです』
とか。内容NGな人は読まないで済むし。
あとクレクレはどこの板でも敬遠されてる気がするんだが。
× 1スレ使って
○ 1レス使って
間違えた・・・orz
投下してくれる職人さん、大変申し訳ないんだが「つづく」ばかりで連続させずに
出来れば一気に投下してくれないだろうか。
あと男性っぽい文章って、多分言葉遣いが淡々としているからだと思う。
「@@が@@を@@した」みたいな感じ。
小説じゃなく、シナリオを読んでる印象がある。
申し訳ない。リログ忘れてKYな書き込みになった。
>>841 スカトロ、凌辱モノは事前申告が必要だね。
できればどのカップルかも書いてくれるとよし。
住民はそれで読むかスルーか判断すればいい。
>>841,
>>845 同意。あまり読み手が注文つけると、
書き手も投下しにくくなるだろうからね。
「好みに合わなければスルー」が基本かと。
別作品のスレで以前書き手やってた者だけど
書き手にとって率直な意見をもらえるのは嬉しいものです。
もちろんGJもらえるのが一番だけど、いまいちでも「乙」とか
「ここがこうだったらもっとよかったのに」とか反応があれば嬉しい。
あまり叩かれるとホントに投下する気が失せちゃうので、
気に入らなければスルーしてもらったほうがありがたいと思う。
(反応の薄さで本人には不出来がわかるし)
王家のエロパロスレみたいに荒れまくって消えてしまって欲しくはない
>>847 書き手さんの意見は参考になります
このスレにはガラかめ最終回までイキ延びて欲しい
その頃にはスレの通し番号が二桁になってるのかな
原作でベッドシーンは期待しないけどせめてキスシーンは見たいな
寝てる時だけなのは嫌だ
原作キスシーンも生々しい描写はいらないなw
「いつの少女漫画だよ!w」と突っ込めるくらいの描写であって欲しい。
原作マヤ幼稚すぎてキスシーンでも淫行w
マヤに千草の黒乳首ののろいがかかりますた
>>853 ドラマの安達祐実と田辺誠一のキスシーンが
まさにそんな感じだった。
犯罪だろwみたいな。
856 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 18:48:40 ID:umZlV3za
田辺がめちゃくちゃ屈んでキスしてたような記憶がw
あれには萌えた
身長差もぴったり
田辺誠一は、昔のマスミン。
今のマスミンは、残念馬ズラな感じ。
谷原章介なら今のマスミンのぽっちゃり感とヘタレ感をきれいに表現してくれそう
あのキャストは最強メンバーだったよな。
…工事役だれだっけw
861 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 10:40:35 ID:0eYzCyT+
小橋賢児?
最近見ないね
>>859 いいかも。田辺さん賢そうに見えなかったし
>>862 たしかにw幼女に執着しているリーマンって感じだった。
企業を運営しているようには見えなかったな〜。
>幼女に執着しているリーマン
wwwww
貫禄威厳ないからねw
>幼女に執着しているリーマン
うけたwwww
雨やどりをしているマヤを走る車の中から発見する所なんて
すごい動体視力でロリセンサー炸裂してたし
ドラマのオリジナル部分ではまだ中学生のマヤが歩いてる所をしつこく付きまとっていてちょっと気持ち悪かったw
キモヲタなら通報される
ドラマの話はもういいよ
18歳以上なら、そういう時はさりげなく
別の話題をふるものですよ
熟女キラーの次はロリオタか……
ヘタリン、もうダメかもね
熟女キラーは確定なのかwww
人妻(歌子さん)を落とす小学生の真澄・・・ww
人間としてのピークがかなり早い時期に来ちゃったんだな
あとは下降の一直線か・・・
聖とはぅの格の違いここにありw
875 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 18:43:55 ID:aJoLnXxs
もっと読みたいw
他のキャラの顔が劣化しまくりの中聖さんだけは美しい
>>876 確かに聖さんはあまり変わらない。
まぁ中盤くらいからのキャラだからかもしれないけど。
影の仕事をこなさなければならないのに美形すぎる気がするよな
あんな美形な花屋さんはいないだろうw
戸籍がないのに、どうやって免許を取ったのか非常に気になるw
>>878 「ジェバンニが一晩で〜」じゃないが、
聖なら何でも可能な気がするw
関係ないがコミックスの赤面英介にふいた
天然で男を惑わすマヤテラスゴス
>>878 顔もそうだけど、髪型に特徴ありすぎw
目に付いて仕方ないよ。
影なのにすごい存在感あるねw
あの派手な顔だちで花屋や雑誌記者を演じ、
かつ周囲にバレないというのは演技力があるからだ
聖・・・恐ろしい子!!
狼少女って書くとなんかエロい・・・
なんて恐ろしい子たち……!
>>884 マヤがブルマで吠えてる所めちゃくちゃエロかった
あの場面をマスミンが見ていたら絶対股間が反応していたはず
狼少女プレイっていいかも
>>887 それなら舞台での全身肌色タイツはどうなる!?
・・・あぁ、だから席を立たなかった(立てなかった)のか?w
いやぁん
俺の心の中の嵐もやみそうにないな・・・のセリフはそういう事だったのかw
マスミンあのまま豪雨の中を突っ切って、速水邸に帰ったのかね?
朝倉や使用人たちがまたヒソヒソしそうだww
全身タイツのマヤのムチムチッぷりときたら
黒沼氏のセリフもすごいんだよ。。。
「鏡って恥ずかしいもんだろ」「ジェーンを教育」「名前で呼び合え」って・・・w
>>889 はぅなんかビンビンどころか出しちゃってそうだよw
>>893 それを言うなら 「あいつは名器だ」 を忘れちゃならん!w
読んでてアイスティー吹きますた
それを言われた真澄がけっこう平然としているのが意外だった
一人ジュリエット……!!
マヤ×cozyものはないんでせうか?
(44巻の喫茶店にて:桜小路携帯ちゃらちゃらいわせながら)
「速水さん、僕昨夜マヤちゃんとxxxxxてxxxたんですけど
xxxxがxxxってちょ速水さん、速水さん!?聞いてますっ?」
あ、マヤ×cozyか、ごめん
>>895 そんなこと言ってたっけw
今の悶々マスミンなら妄想広がって白目間違いなしw
>>899 29巻93pだよw
今確認したらちょっと違ってた ゴメソw 「なかなかの名器だ」 でした
その前のセリフが
「狼少女を演っている少女は俺がやっとの思いで探しだした楽器だ」なので
そういう意味で言ってるんじゃないっていうのはわかるんだけど
一応女の子(マヤ)を指して話してるんだし
もうちょっと違う表現ないのかよw>黒沼氏 と思った
>>897 奴とこの物語には色んな要素重なっててww
もっと押すんだ!!!
投下してくれる神表れる鴨?w
ズキンッ・・・・うッツ・・・はぁはぁはぁはぁ!
今のは黒豆夫人がいつもの心臓発作をおこしたところです
今北産業。
なぜ、はぅ=速水真澄なの?
もうくんなカス
今北産業は大便芸能に買収されました
>>903 少女漫画板のガラカメスレの最初の方をよく読んでごらん
907 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 09:47:16 ID:JGqtPR25
こんな漫画にもエロスレあるのか
女の欲望ぱねー
マスミンスレの520のシチュエーションに激しく萌えた
でも一晩じゃ足りないよなぁ
911 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 21:01:09 ID:JGqtPR25
>>908 わざとあげてやったんだが何か?
カスは死ねば?
あの神々はもうガラカメに見切りをつけてしまったのだろうか
マヤ「もう一度会いたいっ!あの人に・・・・・・紫のマラの中の人・・・」
「マヤちゃん痛くなかった? 僕初めてだからなんか夢中で」
「うんうん。へーき。マヤなーんにも感じなかった♪」
>>915 その会話は二通りに解釈できる
男の側が爪楊枝なのか、マヤがユ○○ンなのか・・・
>>916 違う違う、マヤは自分のこと「マヤ」なんて言わないだろ
つまりこれは、桜小路がマヤと同名の女の子を引きずり込んだだけだ
>915の自称マヤ役が舞だったら切ないな、、、
そんな舞なら 健気さ>>>(超えられない壁)>>>うざさ で萌えられる
大丈夫、それはないから <自称マヤ役が舞だったら
自称マヤ役はきっとイメクラのお姉さんだ
なるほどw
黒髪セミロングで童顔の小柄な巨乳の子を選んだんだな
>>914 そっかー真澄って紫色だったのかw、、まさかバラ型のデコ付き?
あーだから自分のに似たモンを今までマヤにプレゼントしてたのかーw
すごい伏線、、、今やっとガラ亀が解けたよ!!
「紫のマラの人」を知らないとは
恐い子・・・!!
>>919 イメクラ店から出て来た所を週刊誌に撮られる桜小路
>>923 週刊誌やスポーツ新聞に
「桜小路YOU、夜の舞台稽古!?阿古夜はイメクラ嬢!」
と載るんだなw
それぞれの反応
舞 「ひどいよ…どうして舞じゃ駄目なの!?ウワアアアアン!!!!!」
マヤ「すごいな、桜小路くん……あたしももっと練習しなくっちゃ!」
真澄「ふむ。
水城くん、ここへ予約を入れてくれたまえ」
>>921 紫のマラの中の人はガラカメエロパロ立てた人で、初期のこの人のエロパロはすごく面白かったんだよ。
本業が忙しくなったみたいで書かなくなってしまったけど。
>>924 マスミンはYOUと穴兄弟になるのは嫌だと思うw
恐ろしい子たち……!
お願い、マヤ×cozyものを・・
見て見てマヤちゃんこのイルカ達。やっとつがいになれたね! ほら・・・僕たちみたいに・・・
黄色の警告でびくった〜“このスレはいかんことうpしてます”かとおもたw
管理人さん、残り少ないと長編型の職人さんうpしずらいですよ
黄色の警告?ウィルスの?
たぶん929は専ブラ使いじゃないんだよ
900レス超えたら〜〜警告のことでしょ?違ったらごめん、イミフだ
つか管理人さん??ほんとイミフだよ
このスレ立ててるのがまとめサイトの管理人さんだと思ってるのかな?
てか、スレ立ては住人がやるんだよ
オマン庫…じゃなくて保管庫の管理人さんは好意で保管庫作ってくれてる
「残り少ないと長編型の職人さんうpしずらいですよ 」というのも
それって「自分がSS読みたいから何とかしろ」ってことでしょ
どんだけ勝手なんだ
929は自身がクレクレ厨なのを自覚しろ
↑こいつが一番キモイ
936 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 15:03:11 ID:C/8azO2E
あれ、テンプレ消されてる・・・
おいおい早いってもんじゃないだろ
早漏すぎね?
確かに早いな…。
いつものペースなら、埋まるまで1週間ぐらいかかるぞ。
940 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 08:33:51 ID:EPJsW3/o
ワイドの表紙のマスミン華やかだよね
その頃のマスミンはへたれじゃなかったのに
だれか昔のヘたれじゃないマスミンと、学生マヤ物を書いてくれないだろうか…
大人になったマヤよりも、学生の時の方が背徳感があって萌えるww
私もへたれじゃないマスミン×学生マヤ萌え
前に投下されたマヤがマスミンの屋敷にいた頃の作品が好きだ
確かに昔のマヤとマスミンはいがみ合ってて迫力があった
今マスミンが「俺は謝り方を知らん。母のかたきの俺を好きなだけ殴れ!!」とか
言ったら全然違うイミに聞こえますよー
真澄のこと大嫌いなのにドキドキしてるマヤが可愛かった
むかしのマスミン(マスミンだけじゃないけど)の台詞は
やっぱぐっとくるのが多かったねえ〜
強気マスミン萌え
「俺のものだ…!」
今のマスミンには絶対言えない台詞だね
948 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 14:22:51 ID:K9Vc+Li9
今ならこんな感じだろうな
「俺のものになってくれと言ったら君はどうする?」
「最近の速水さんキモイからイヤ」
返す返すもプラネタデートの時に思いが伝わっていれば、シオリーや工事も
出張らず、円満解決していただろうに…。
>>948 契約書がある限り、お前は俺のものだって話なので
今ならたぶん「大っ嫌い!」の一言ですぐにあきらめて
「マヤ…(白目)」のウジウジコースじゃないかとw
マヤもそのまま女優引退してガラカメ終了。
憎まれても疎まれても、強引にマヤに関わっていく
真澄様が好きだったのに(ストーカーってツッコミは無しで)。
この2人はとことんやり合わない限りは すれ違いは続くわな…
亜弓とマヤの大喧嘩みたいにやれ!
未刊のホテルマリーンでセッチングじゃ!
「嫌い嫌い大嫌い!ママを返ちて〜!」
「えーいうるさい!もう時効じゃぃ!」
「一生許さないから〜あぁあああ!!」
「体は俺を好きになる。俺がなくてはいられなくさせてやるっ!」
ホテルマリーンで会えてたらやっちゃったかもね
954 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 20:42:48 ID:j/huASLY
purple rose
>>952 > 「体は俺を好きになる。俺がなくてはいられなくさせてやるっ!」
萌えた
でもよっぽど切羽詰らないと言えないだろうな
956 :
お芝居:2009/09/21(月) 00:12:02 ID:cSzLOTbI
あと 50レスはあるよね?
「来たか。昨日の暴走をどう説明するつもりだ」
「知らなかったんです!里美さんがあんな・・・あんな」
マヤは言葉にならない言葉を恥じて飲み込んだ。
「僕はマヤちゃんが好きです!」
圧倒的な数のマスコミ・芸能界関係者の前で宣言した里美茂の言葉はあまりに鮮烈すぎて
否定するどころではなくなってしまった。
特にこんな後ろ暗い秘密をもっている自分には。
「奇跡の人」ヘレン役を演じている最中に三流どころのプロダクションに声をかけられたのがきっかけだった。
その交渉の場からマヤを救いだした真澄は、彼女のあまりの無防備さに毒づいた。
それにマヤが世間知らずの恐れ知らずで反撃し、
その反撃に彼が実力行使で答えた関係上、
タクシーの中のくんずほぐれつが彼の部屋に移動して、
いつの間にか「大河ドラマの清純スター」は
所属事務所社長の愛人になっていた。
「その体を俺にすべて晒しておいて、よくあんな赤面が取り繕えたものだ」
「申し訳ありません」
「無垢な顔で謝ればすべて済むと思っているのか」
あくまで嘲笑う真澄の声に、マヤの負けん気に火がついた。
「求められることを嬉しいと思ったらいけないんですか?」
「感覚だけ刺激されても、心がついていかない関係は苦しいです」
「里美さんを騙せるわけないことぐらいわかってます!
でも断る前に一瞬だけ夢を見たらだめですか?私だって」
自分でも気がつかないうちに涙があふれて言葉を塞いだ。
957 :
お芝居:2009/09/21(月) 00:12:54 ID:cSzLOTbI
子どもの頃は自分だって夢を見ていた。
自分だけを見つめてくれる王子様が現れて、優しく包んでくれることを。
そして思春期を迎えてからは、彼が大人の世界に向かって優しく手を引いてくれることを。
確かに誰よりも容姿端麗で技巧を知りつくした男に大人の世界は教えてもらった。
だがそれは夢の世界とは程遠く、、
愛されるという夢は遠く諦めるしかなかった。
いつも会うホテルの部屋に入るなり彼の手はすぐさま固いサージの制服の上から乳房の先端を弄び
箱襞のスカートをわざとらしく払いのける。
「そんな顔をして、君も女だな」
そう言って長い指で下着の上から秘所を指し示すときの「女」は娼婦と同義語だ。
的確に思い切り乱れる場所をマヤに教え、一番獣じみた声を誘う。
「しばらくぶりなのに・・・いきなりそれなんですか」
「欲しいのは言葉ではなく、こっちだろうが」
「どうしてほしいか自分で言え。どうされたい」
「お願い・・・うしろ」
「淫乱娘が。沙都子のファンが見たら泣くだろうな」
そんな酷い言葉を耳元で囁きながらやわやわと優しい指遣いで乳房を寛がせる。
もう片方の手はするりと腹の上を滑らせて早くも熱く温もった場所に滑らせ、望みどおりのやり方でその場所を解きほぐす。
「これが欲しかったんだろう?」
「そう・・・でも、ちが、あぁ!」
「これもほしいのか、欲張りだな」
長く固いものが緊張に引き締まった臀部に触れ、それから尖ってうずく先端を訳知り顔にこする。
「いやああ!じらさないでもう入れてぇ・・・!」
「このメスが」
958 :
お芝居:2009/09/21(月) 00:13:41 ID:cSzLOTbI
彼の言葉は動きとは裏腹だ。
最低の存在のように詰りながら彼女の体を優しくベッドの上に誘い、
後ろ向きのまま白い体に身を重ねると両手で陰唇を優しくたどる。
下着の上から、それが濡れそぼって役に立たなくなると押しのけてその下から、
繊細な奥底を傷つけないように執拗に愛撫を重ね、
とうとうマヤが声を殺しきれなくなるとそっと少しずつ形を確かめながら己を中に導いて
反応を刻一刻と確かめながら動く場所を探る。
それが続くと枕にしがみついたマヤの拳は涙とよだれでびしょびしょになり、
哀願を続ける声で喉はしわがれる。
その頃合いを見計らって彼はマヤの体を表に返し、長く乱れる黒髪をつかむ。
「これ以上欲しかったら自分で稼げ」
言われなくてもわかっている。
マヤは膝まづいてベッドに座った彼の屹立したものを喉の奥深くまで含み、複雑な襞の一つ一つをその舌で愛撫する。
命令されたからではなく、許されたから。
果てることもないと思われるその時間が終わると、ようやく待ちわびた胸をあたたかな口中に含んでもらえる。
技巧なんて知らない。
ただ彼の舌が胸の先端から続く道をたどって自分を翻弄している、それが全てだ。
もっと深く奥まで味わってほしくて腰を浮かしてしまい、
いつもながら頬をはたかれ、びしょびしょに濡れた芯を甘噛みされながら侮蔑の言葉が投げつけられる。
「そんなに男が欲しいか」
「これが欲しくてそんなにじれているのか?」
彼が体を起こすと手の中に預けられる複雑な形のものをいとおしみ、自分の中に自分で導いて
朝になるまで泉のように湧きだすものを捧げる。
時には昼まで。
珍しくオフの日は一日中。
もう自分が彼から離れられないのはわかっていた。
だから美形の青年の告白にも心は動かなかった。
ただ、悪夢のような望みがわきあがってしまったのだ。
もしかしたら嫉妬してもらえるかもしれない。
959 :
お芝居:2009/09/21(月) 00:14:16 ID:cSzLOTbI
そのあさましい欲望を嘲笑うように、彼は彼女を初めて社長室に呼び出した。
そしてデスクの前に立ったまま、彼女に命じたのだ。
「その床に転がって俺を誘え」
「でないとこの場にあいつを呼んで目の前でお前を犯すぞ」
その瞬間、彼女はわかってしまった。
たかが高校生の小娘の本能で。
この人は私を求めている。
誰にも私を渡すまいと思っている。
たとえそれが会社の売り出し戦略に見合ったとしても。
震えるような歓喜がマヤの全身を貫いた。
「だったらあなたが脱がせて下さい」
「そうしてくださるなら、その窓の前で抱かれても構いません」
真澄はマヤの目をのぞき込み、その「女」が自分の中の「男」に気づいたことを悟った。
蹂躙する権力者ではなく、素のままで彼女を我が物にしようとする欲望に。
彼は黙って彼女に近づき、唇にキスをした。
「演技できるか」
「はい」
「何があっても理由を聞かず、その体を俺に預けられるか」
「ええ」
「だったらいつでもいくらでも抱いてやる。
これから世間にどういう芝居をしようと、お前は俺の女だ」
それから歳月は流れ、
マヤの芸能界の失脚、
高校の文化祭、
真夏の夜の夢、ふたりの王女、忘れられた荒野、紅天女。
いつでもどこでも彼は彼女を抱き、彼女は彼の一番暗い劣情に応えた。
「速水さん?あの冷血漢の仕事の鬼ですね、大っきらい!」
「北島マヤ?狼少女の噛みつく演技ならいざ知らず、あの色気のなさで紅天女とはな」
その言葉こそ最大の芝居であることを知る者は、誰もいない。
>>959さん!乙!GJです!!
なんて素晴らしいものを・・・!
この流れでいってたら、今もマスミンは
強気でやり手の「速水真澄」でありえたのに・・・!
なんという良作
>>956-959 こういうの読みたかったよ!
ストーリーもさることながら読みやすい文体がGreat Jobでした。
新スレになってもまた書いてくれ〜
>>960 GJです!!二人の背徳の関係に(;´Д`)ハァハァ させてもらいました!!
やっぱり昔のマスマヤはいいわーー!
また新作楽しみにしてます!!
>>959 <その瞬間、彼女はわかってしまった。
<この人は私を求めている。 誰にも私を渡すまいと思っている。
―の箇所でうなりました(^^)
読者も表面上のマスマヤの演技にだまされてるってことだな・・・と想像すると
原作がスリリングになってくるぞ!
>お前は俺の女だ
これって
愛人から恋人になったってことですか?
・・・・
>>964はうんと若いんだろうな・・・・・
私が若いとしたら
みなさんは何歳になってしまうんだろう・・・
そうですか 失礼しました
>>966(J9cD8Epg)
若くなくてもそういう質問をする方がいらっしゃるんですね・・・
職人様乙です
やっぱり強引なマスミンは(・∀・)イイ!
>>956-959 GJ!!!
乱暴な言葉遣いと裏腹に行為は優しいマスミンに(;゚∀゚)=3ムッハー
>彼は黙って彼女に近づき、唇にキスをした。
キスするのはこれが最初だったりして…
>>956-959 乙
Sなマスミン(;´Д`)ハァハァ
やっぱりマヤには調教が似合う(;´Д`)ハァハァ
初めて2人が関係を持った日のお話も読んでみたいです(;´Д`)ハァハァ
971 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 23:42:47 ID:3pwIdHyr
「速水マヤ」かぁ。
なかなかいいね。
自分も分からなかった。調教物に「愛」はあるのか無いのか。
職人さんはきっと
>>952の小ネタを受けてSSにしてくれたんだよね?<調教モノ
マヤは速水のことを憎んでいた(憎まなければいけない)から「調教されて愛人になった」でも
思わなければ速水の腕に抱かれるなんて自分で自分が許せなかったんだろうし、
速水としては憎まれてもいいからマヤを自分のものにしたかった。むしろ愛されないならとことん憎まれようとしていた。
でもいつしかマヤは速水への愛を自覚し、そのことを悟った速水がマヤに初めて本音を見せた(俺の女云々)……
ってお話だよね?
マジレスで解釈なんて作者の人に失礼だろうけど、せっかくGJだったのにわかんない人がいるなんて
勿体無いと思ったもので……。
余計なことして&長文ごめんよ。
×「調教されて愛人になった」でも
○「調教されて愛人になった」とでも
重ね重ねスマン
マジレス解釈も作品をより深く味わうには必要な行為
>>973さんにもGJと言いたい
>>957 楽しく読ませていただきました
しかし個人的には「このメスが」は
マスミンのイメージじゃないかも…
強気なのはいいけど見下し系の言動はちょっと
案内どうもありがとう。
979 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 10:57:59 ID:Y4PboD64
>>956-959 素晴らしい!!GJ!
やっぱり高校生マヤものは萌えるww
マヤを里美とマスミンが取り合う展開とか、芸能界失脚後、家に閉じ込めて
マヤを自分好みの女に調教していくとか、もっといっぱい書いて欲しいw
>>973 <むしろ愛されないならとことん憎まれようとしていた。
―けな気で不器用なマスミンの感情表現に萌え━(゚∀゚)━
攻モード時は、ワイシャツ開襟・ボタンは2つはずし・カフスはずし・
ネクタイは首から垂らしたまま ―でお願いしますよ若社長!
>>976 文章からそういう設定であることぐらい読み取れないなら
エロパロは見ないほうがいいと思うよ
983 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 22:24:53 ID:xfCY5+y6
やっぱりSな真澄は萌える
>>976 私も真澄は「淫乱娘」「このメスが」とか下品な事は言わないと思った
イメージと違う。
「全く君の体は〜で〜だな」とか延々と言葉責めはしそうな感じだけどw
987 :
985:2009/09/23(水) 02:47:49 ID:XzF0KJ9n
988 :
959:2009/09/23(水) 09:18:25 ID:G4QCYizP
スレ消化のため
>>957 差し替え行きます。
差し替え不要な方はそのままで、こっちがいいという方はメモ帳に前後とも
コピペして読み替えてください。
保存庫がどっちがいいかはスレ読者におまかせ。
989 :
957:2009/09/23(水) 09:19:30 ID:G4QCYizP
子どもの頃は自分だって夢を見ていた。
自分だけを見つめてくれる王子様が現れて、優しく包んでくれることを。
そして思春期を迎えてからは彼が大人の世界に向かって優しく手を引いてくれることを。
確かに誰よりも容姿端麗で技巧を知りつくした男に大人の世界は教えてもらった。
だがそれは夢の世界とは程遠く、愛されるという夢は遠く諦めるしかなかった。
いつも会うホテルの部屋に入るなり彼の手はすぐさま固いサージの制服の上から乳房の先端を弄び
箱襞のスカートをわざとらしく払いのける。
「そんな顔をして、君も女だな」
そう言って長い指で下着の上から秘所を指し示すときの「女」は娼婦と同義語だ。
的確に思い切り乱れる場所をマヤに教え、一番獣じみた声を誘う。
「しばらくぶりなのに・・・いきなりそれなんですか」
「いらないのか?」
冷たい笑いを含んだ声ですぐさま切り返されて手が遠ざかりそうになると、
見捨てられそうな不安にかられて思わずその手をおさえてしまう。
「わからない子だ。どうしてほしいか自分で言え、どうされたい」
「お願い・・・うしろ」
「そんなことを覚えて、沙都子のファンが泣くぞ」
そんな酷い言葉を耳元で囁きながら腕と体の間に強く抱いて、やわやわと優しい指遣いで乳房を寛がせる。
もう片方の手はするりと腹の上を滑らせて早くも熱く温もった場所に滑らせ、望みどおりのやり方でその場所を解きほぐす。
「これが欲しかったんだろう?」
「そう・・・でも、ちが、あぁ!」
長く固いものが緊張に引き締まった臀部に触れ、それから尖ってうずく先端を訳知り顔にこする。
徹底的に教えこまれた快楽が中途半端に蘇り、マヤは細い体をよじって苦痛の声を上げた。
「いやああ!じらさないで。もう入れてぇ・・・!」
低い笑い声が耳朶の中に直接響き、背中をついと押されてうつぶせのままベッドに倒された。
990 :
959:2009/09/23(水) 09:37:23 ID:G4QCYizP
最初のは優雅にあしらえなくなってドつぼにはまった開き直りの鬼畜な社長、
後半のは必死になって優位な仮面を保とうとしている強がりな社長 かな。
書いた方としてはどちらもありなのでお好みでどうぞ。
どっちも美味しく頂きました!
うめ
GJです!
今のマスミンからは考えられない、大人の余裕がいいなぁ
>>984>>986 すごく言葉攻め合うとおもw
>>956-959+
>>989さんの真澄で設定してもピタリきそうw
社長室のデスクにドーンとマヤ上げさせられておびえるマヤに、
「俺は今まで商品(女優)をこうやって品定めしてきた。
お前が金の卵かどうか見定めるのが俺の仕事だ。
大都のやり方には従ってもらう・・・声は上げるなよ・・・チビちゃん・・・」
・・・結構優しかったりしてね・・・
>>994 ハァハァ
里美と真澄に二股かける浮船@源氏物語状態のマヤとかキボンヌ
>>994 いいね
実はそれは嘘でマヤとやる為の嘘の口実なら余計に萌える
ume
うめ
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1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。