えへへ〜
いっくんお疲れさまのむぎゅ〜して〜
あれ?わたしがご褒美もらっちゃう?あれ?
>>1 頑張った
>>1には、甘えん坊な妖精さんがまとわりついて離れない呪文をかけてやるよ!
…言ってて自分でうらやましいぜ、こんちきしょー!
6 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:07:42 ID:78frDBLS
完敗だった。
いかに隙をつかれたといってもこれは実戦。不意打ちも卑怯な手も何でもありだ。実
戦では結果が全てなのだから。
激しく地面に叩きつけられた身体が痛む。とは言うものの身体ダメージ自体はさほど
高くない。
ただ首にくくかれた枷が問題だった。退魔師の霊力のほとんどを封印してしまう首
輪。これがある限り普通、退魔師に逆転の機会はない。
まさか淫魔程度の存在に負けるとは思わなかった。
そんな油断もあったのだろう。その結果の惨敗だ。目も充てられない。
「まさかお前が淫魔だったとはなぁ……」
馬乗りになった幼なじみの少女を見上げ俺は感心したように言った。
「ふ、ふんっ! あんた、退魔師らしいけど、今まで気づかれなかった私の隠形が優れ
てただけよ!」
黒いボンテージ風の衣装に身を包んだのは隣に住む飯間咲夜(いいまさくや)だっ
た。普段は絶対に着ないようなぴっちりと身体のラインが出る衣装で……今にもこぼれ
そうなふたつの膨らみが刺激的だった。
「んー」
隠行が上手かったのかと言われると答えはノーだと思う。
「っていうか、咲夜が今まで淫魔の血に目覚めてなかっただけだろ」
「え、あぅ、な、何を根拠に」
いくらなんでも十何年付き合いがあって幼なじみが淫魔と気づかないなんてありえな
い。こちらはプロの退魔師なんだ。
「いや、角も羽根も無いし……感じる妖気が弱すぎる。ハーフか隔世遺伝だろうな
……」
「う、うぅ!」
おそらく図星なのだろう。咲夜の顔が引き攣った。
「さらに言えば淫魔として覚醒したのもつい最近だろ」
確信を持って俺は断言する。
「じゃ、じゃあ、そんな私に負けたあんたは何なのよ」
まぁ、たしかにそれはもっともである。が、あれは仕方ない。霊能力はあるがブービト
ラップに対応できるスキルなんかない。普通妖怪や妖魔はブービトラップなんか使わな
いぞ。
7 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:08:51 ID:78frDBLS
「まったく、何かに憑かれたんじゃないかと心配して来てみれば」
呆れたように俺はつぶやいた。
人の心配に対する返答がトリモチだもんなぁ……。
「え?」
きょとんとした顔の咲夜に俺は当たり前のことを告げる。
「そりゃお前の家から妖気が出てたら心配するだろ」
「うぅ……」
人に馬乗りになって顔を赤くするな。
「まぁ、いいや。お前が変なモンに憑かれてたんじゃないなら。で、俺はどうなるん
だ?」
「え?」
「淫魔に負けた退魔師がどうなるかなんて決まってるようなもんだけどな……」
「……え、えっと……」
若干の逡巡。付き合いの長い俺はそれがどういう意味かすぐに分かった。
「考えてない、とか?」
「だ、だって! いきなり襲ってきたのは正義じゃない!」
いきなり襲ったって……トラップで先制攻撃を受けて負けたの俺だぞ?
「正義に正体ばれちゃうって思って私、……」
「…………」
正体ばれる、……ね。
「普通は精気を全て吸い尽くされて殺されると思うけど」
咲夜が俺を殺すことなんてありえない。
確信があったからこそ俺は軽い言葉に出した。
「そんなことありえないわよ!」
「ま、そう言うと思ったけど」
「わ、私が正義とえっちするなんて!!」
「そっち、なのか?」
思わず俺はつぶやいた。いや、そっちが重要なのか? おい。
「でもさ、だったらどうするんだ?」
俺が言うのも何だが退魔師と淫魔なんてあまり仲良く無い関係だぞ。基本的に。
「よし、決めた、正義、今日から私の使い魔になりなさい!」
「は?」
大きな胸を揺らして断言した咲夜に俺は目を丸くした。いや、え? 使い魔?
「正義みたいな雑魚ならともかくこれからどんな強敵が現れるか分からないもん。盾と
情報源は必要でしょ。おばあちゃん直伝のトラップは正義に使っちゃったし」
「……あ、あのなぁ……」
「正義に拒否権なんてないんだからね!」
「…………」
こうして俺、上倉正義(かみくらまさよし)は淫魔の使い魔になったのだ。
8 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:09:45 ID:78frDBLS
その、はずなのだが……。
「正義、ご飯出来たよ」
上機嫌な咲夜の声がする。いかにも淫魔と全身で表現していた服から一変、咲夜は
いつも俺が目にしているような服にエプロンという姿だった。
テーブルの上には煮魚にみそ汁などなど、ごくごく普通の日本食が湯気を立ててい
る。素朴な家庭料理だった。
全て咲夜の手作りである。
…………。
ん〜。
「早く座りなさいよ」
自分の隣の席を指し咲夜が命じる。
「何で隣なんだ?」
俺が使い魔になる少し前から咲夜の両親は出張中であった。だから今、飯間家にい
るのはふたりきり。
何も好き好んで隣同士になる理由はなかった。
「つ、使い魔なんだから私の隣に座るのは当然でしょ!」
そうかもしれないが、そのくっつきすぎだと思う。
椅子と椅子と隙間がほとんど無いぞ。
「何か文句あるの! 下僕は黙ってご主人様の命令を聞いていればいいのよ!」
俺の表情から読み取ったのだろう。怒った調子で咲夜が言った。
「はいはい。分かりましたご主人様」
彼女の命令どおり食卓につくと、すぐ隣ですごく嬉しそうな顔をしている幼なじみがい
た。
「あ、あの咲夜さん……」
思わず敬称をつけながら俺はうめいた。
咲夜は箸を構え、にくじゃがを掴むと俺の方に差し出した。何かを期待するようにじっ
と俺を見上げ一言。
「あ、あ〜ん」
「!!??」
9 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:10:48 ID:78frDBLS
あ、あ〜ん、っておいおい。
「あ、あのなぁ」
「つ、使い魔に餌を与えるのはご主人様として当然でしょ!」
……いや、ツッコミたい所は多々ある。
だからといってツッコむ気も逆らう気もなかった。俺は素直に咲夜の箸を受ける。う
ん、咲夜の料理は相変わらず美味いけど……なぁ……人に見られたら切腹ものだ。まぁ、
ここには俺と咲夜しかいなかったけど。
「次は私の番なんだからね。あ〜ん」
まるで俺が食べさせてくれることを前提にしたように咲夜が口を開けて待つ。その顔
は羞恥で真っ赤に染まっていた。
恥ずかしいならそんなことしなけりゃいいじゃん。
「ご主人様の食事の面倒みるのは使い魔なら当然でしょ!」
便利な言葉だな、使い魔。
口を開けて待つ咲夜にふと俺は悪戯を思い付いた。
「あーん」
「ん」
咲夜に餌をやる(?)ふりをして彼女が食べようとした瞬間、箸を引く。
「ぇ」
空を切った自分の口に一瞬、咲夜は目をしばたかせるがすぐに事情を理解し、むくれ
た。
「ま〜さ〜よ〜し〜」
「ごめん、ごめん」
「使い魔のくせに生意気なんだから!」
咲夜はぷんっと怒る。
その怒った表情はまぁ、何と言うか拗ねてるみたいで……その萌えた。
「もうしないからさ」
笑顔(というかニヤニヤが止まらなかっただけだが)で俺は再び咲夜に箸を向ける。
「次やったら承知しないんだから」
ヒョイ
もう一回箸をひいた。舌の根も渇かぬうちにとかそんな話じゃない。即決だ。
咲夜はもう今度こそ涙目になって俺を睨む。あ、ごめん癖になりそう。
「うぅ〜正義のばかばかっ!」
10 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:11:43 ID:78frDBLS
まぁ、その後は食事は順調に『食べさせあった』。
料理を作ってもらったし、食べさせてもらったということで皿洗いは俺がやるとご主人
様(笑)に申し出たのだが、ご主人様(笑)いわく、
「皿洗いは二人でやるの! 命令よ!!」
とのことで、俺達はさながら新婚夫婦のように仲良く皿洗いをしていた。俺が洗って
咲夜が拭く形だった。
咲夜よ、そんなことしてるから使い魔にご主人様(笑)とか言われるんだぞ?
「んー」
それで、だ。
使い魔といっても何をさせたいのかいまいちよく分からない……というか咲夜本人分
かっていないのだろう。食後、最初にもらった命令は、
「正義、あんた椅子になりなさい!」
とのことだった。
椅子……。椅子?
淫魔という属性と椅子という言葉から俺が連想したもの……それは四つん這いの俺
の上に咲夜が腰掛けるという女王様風のものだった。
幼なじみに……咲夜にそんな趣味があるだなんて……俺は真剣に軽蔑した目で咲
夜を見る。
「咲夜……お前いくらなんでもそれは……」
「使い魔に拒否権なんかないんだからね! 早くそこのソファーに座りなさいよ」
リビングにでん、とある三人掛けのソファーを指差し声をあげる。
「?」
ん? ソファー?
その時点で俺は違和感というか思い違いに気がついた。
「あのさ、それってソファーの上で、俺の膝の上に乗るってこと?」
「え、他に何かあるの?」
…………。
そうだよな、うん。淫魔以前に咲夜だもんな。思い違いも甚だしいな、俺。
「いや、素直にだっこしてって言えばいいのに」
「だっこ、してくれる?」
俺のぼやきに、咲夜は上目使いに真っ赤な顔で俺を見上げた。
「はいはい、分かりましたよ、ご主人様」
いや、咲夜にそんな顔されたら断れるわけないじゃん。
11 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:12:53 ID:78frDBLS
「ん」
ソファーの上に座ると、俺は咲夜を手招きした。鼻歌でも歌いだしそうな上機嫌な顔
で咲夜は俺の膝の上に乗る。
「ん〜」
気持ちよさそうに心地よさそうに咲夜が俺にもたれ掛かる。長い髪が鼻先に当たり、
甘い匂いがする。ん……これは……結構理性を惑わせるものがある。
淫魔の力ではない。力は封じられても退魔師である俺に淫魔の力は効かない。そこ
にあるのは俺が昔から知ってる咲夜のものだった。
つまり、俺、上倉正義っていう奴は飯間咲夜って女の子に弱いってだけの話だ。
「重くない?」
咲夜が俺を見上げ聞いてきた。
「軽いな」
正直に感想を告げ、腕の中にすっぽり収まる大きさの咲夜をそっと抱きしめた。
「ん」
何だか赤い顔のままだったが咲夜が嬉しそうに鳴いた。
うん、何と言うか、持って帰っていい? これ? テイクアウトするよ?
安心しきったように頭を寄せる咲夜を前に俺はそんな感想を抱く。
というか、咲夜……自分が優位に立ったからってすき放題しすぎだと思う。
咲夜の気持ちは気づいてないわけではないし、咲夜も俺のことを気づいていないわ
けではないはずだが……急激な変化すぎると思う。大歓迎だけど。
「テレビでも見よっか」
咲夜が俺の膝の上というポジションは崩さず、テーブルにあるリモコンに手を伸ば
す。
電源を入れ、最初にテレビに写ったのは映画のキスシーンだった。
「うひゃ!」
淫魔のはずの少女はテレビのキスシーンに奇妙な悲鳴をあげ、電源を切る。
うわー、なんて狙ったようなタイミングが出来るんだ……と俺としては感心するばかり
だ。
「うぅ……」
真っ赤な顔で俺を見上げる咲夜。そういえばこのご主人様(笑)は漫画のキスシーン
でも赤くなれる奴だった。ほんとに淫魔か? こいつ。
12 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:13:39 ID:78frDBLS
「どうしたんだ咲夜」
「べ、別になんでもないわよ! ただテレビ見るのやめただけよ!」
「どうして?」
意地悪く俺が聞くと、咲夜はやっぱり真っ赤な顔で俺を睨む。
「どうしても! 使い魔がご主人様に逆らうんじゃないの!!」
いやー、もうどうしてくれようか、この娘さんは。
退魔師として修業してきただけに意志は強いつもりだが……限界っていうものはあ
る。
「では、ご主人様……」
力をこめて咲夜を抱きしめる。そこにこめられた意味は先程とは違う。彼女の耳元に
そっと口を寄せながら俺はささやく。
「夜伽の準備しましょうか?」
小さく笑いながら告げる。
「よよよよよよ、夜伽って!?」
予想通りパニックに陥った咲夜の声。
もちろん、意味が分からないわけじゃないだろ。赤く染まった耳たぶがよくそれを現し
ていた。
「私が正義となんてあのそのあううううう」
一息にわたわたと咲夜がうろたえる。俺の腕の中で。
「ご主人様の夜のお相手も使い魔の仕事だろ」
そんなわけないじゃん。と自分で言いつつ思うのだが、それはまぁ気にするな。
「…………」
怒った?
俺の言葉に対する返答はなく、ただ咲夜は赤い顔でうつむいていた。そして、咲夜の
肩は小さく震えていた……。
「咲夜?」
「いいの?」
俺とは目を合わせず、うつむいたままで咲夜がつぶやく。
「私、淫魔だよ。ひょっとしたら正義の精気吸い取って殺しちゃうかもしれないよ。私、
化け物なんだよ?」
咲夜の懸念は俺にとって何と言うことは無い問題だった。
彼女が淫魔であることは取るに足らないことであるし、咲夜が俺を殺すことはないと
確信している。
例え、淫魔の血に目覚めたとしても彼女の本質が変わるわけがない。
そのことを咲夜に伝えたかったが……うん、彼女が望んでいるのはそんな言葉じゃ
ないだろう。
「咲夜、好きだ」
ずっと抱いてきた、でも初めて口にする想い。
咲夜を抱きしめながら、俺は告白した。
「………私も、大好き…………」
咲夜が顔をあげる。ゆっくりと目を閉じ、咲夜のピンク色の唇が俺に重なった。
13 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:14:40 ID:78frDBLS
「シャワー浴びてきなよ」
何度か唇と唇が触れ合うキスをした後、俺は咲夜に言った。
もちろん、俺はこれから咲夜を抱くつもりだった。告白した直後に、とも思うが……両
親の不在という絶好の機会、そして今日の咲夜の行動。我慢できるわけがない。
「やー」
咲夜は俺の言葉を拒絶し、俺の服の袖を掴む。まるで逃げるのを恐れるように。
「シャワーしてる間に、正義がいなくなったらやだもん」
「いなくなるわけないぞ……」
「こんな正義が私となんて……夢みたいだもん……一人になったら不安になるもん」
……夢なわけないだろ? 馬鹿だな、このご主人様(笑)は。俺の気持ちなんか昔か
ら分かってただろうに。
もしかすると……自分が淫魔ということで一歩引いてた部分もあるのかな、こいつ。
「咲夜……」
「早く夢じゃないって教えて欲しいもん」
はぁ……、そう言われて断ることは出来るわけがなかった。
「じゃあ咲夜の部屋、行くか?」
場所を選ぶとしたら、そこになるだろう。自分の部屋なら咲夜も落ち着くだろうし。
咲夜を促し、部屋に行こうとするが彼女は何故か俺の袖を掴んだまま動こうとしな
い。
「あんたは私の使い魔でしょ」
「あ、あぁ」
「だったら私を歩かせるんじゃなくて……」
かぁ〜。
今にも湯気が出そうな赤面で咲夜がうつむいてしまう。小声になりすぎて最後のほう
は聞こえなかったが、咲夜の言いたいことは予想できた。
「ん? どういうことだ?」
「だ、だから私を……」
「おんぶして欲しい?」
「ちがう」
「だっこして欲しい?」
「おしい」
うん、絶対分かった。咲夜のして欲しいこと。
でもそれは咲夜の口から言わせないとつまらない。
「あ〜、ちゃんと言ってくれないと分からないんだが、咲夜さん」
う〜、と可愛いく唸りながら、咲夜が視線をあげる。咲夜の目にはニヤニヤと意地悪
な笑顔の俺が写っているはずだ。
「お、お姫様だっこ、しなさいよ」
あくまで命令口調で恥ずかしさのあまりそっぽを向く。
「りょーかい」
俺は咲夜の身体に手を回すと彼女を軽々持ち上げる。うん、やっぱり咲夜軽いぞ。そ
れとも女の子はみんなこうなのか?
「えへへ」
小さく……けど明らかに喜色満面の表情で咲夜が俺の首に手を回す。
はいはーい、もう少しの我慢ですよ。俺。
正直、理性は限界だった。
14 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:15:43 ID:78frDBLS
「きゃっ」
咲夜の部屋。
俺は咲夜をベッドに横たえるとそのまま彼女に覆いかぶさっていった。
「ま、まさよし!」
咲夜が悲鳴をあげる。
だけど、その悲鳴は口だけのもので、全く抵抗する様子は無く、咲夜は俺の唇を受
け入れていった。
「んんううっ」
俺が乱暴に舌を差し込んでいくと咲夜は一瞬、驚いたように震えたがすぐ応えてくれ
た。
むしろ積極的に俺に反撃をする。咲夜の舌は俺を弄び、すぐに俺の口の中に侵入し
てきた。俺も更なる攻撃をしようとするが、相手は淫魔。分が悪かった。キスは明らか
に咲夜のほうが上手かった。
咲夜も初めてのくせに……。
悔しかったので、俺は別の場所を攻めることにした。
咲夜の服を破るように脱がしていく。咲夜のブラウスをはだけると、真っ白い下着が
あった。
そして、今にも下着から零れそうな、大きな膨らみが二つ。
手の平からなお余る膨らみを俺は乱暴に握る。下着の下から手を差し込み揉んでい
く。
「ひゃん、正義ぃ〜」
「ん?」
舌を離し、咲夜が抗議の声をあげる。
「そんな所、触らないでよぉ〜」
「大丈夫、もっと凄い所も触るから」
「そういう問題じゃない! 使い魔のくせにぃ〜!! ひゃん!」
言葉の通り、俺は乳房を触るのとは逆の手を咲夜のスカートのなかに潜り込ませて
いった。
太ももを撫であげていき、咲夜の足の付け根に到着する。
ぐちゅ
「〜〜〜〜!!」
俺の右手が湿った音を立てた。
その音は咲夜にも聞こえたのだろう。両手で顔を覆い、指と指の間から潤んだ目で
俺を覗き見ていた。
15 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:16:33 ID:78frDBLS
「こ、これは、その……ち、違うのよ!」
何がどう違うのか分からない。
「うぅ〜、さ、触られただけでびしょびしょになる女の子はイヤじゃない? 私、淫魔だか
ら……」
「淫魔とか、濡れやすいとか、そういう問題じゃないよ。俺は目の前にいる女の子が好
きなだけだ」
「…………」
あ、黙った。
しかも、もう首筋まで赤くなってるし。照れて言葉にならないなら好きにさせてもらう
よ、と。
「んっ、んん!」
仰向きに寝転がっても形を崩す様子のない大きな乳房。その先端にはしっかりと存
在を主張する突起があった。
俺はその突起を指でこね回し、もう一方は優しく噛む。俺の指と口で咲夜はくぐもった
声をあげていた。声をあげるのが恥ずかしいのだろうか、懸命に唇を結び快感に耐えている。
じゅく
「っっっっ!」
咲夜の中に指を沈めていく。
入り込む指は咲夜の湿り気であっけなく飲み込まれたが、まるで俺の指を食いちぎ
るようにきつく、けれど甘く迎え入れた。
指を軽く出し入れするだけで、咲夜の中から蜜が溢れ出す。
「……ま、正義ぃ……」
潤んだ咲夜の目が俺に訴えていた。
「正義と、ひとつになりたい……」
「あぁ」
その想いは俺も一緒だった。
シャツもズボンも脱ぎ捨てる。咲夜の目は、すでに大きく勃ちあがり、反り返るものを
見ていた。
16 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:17:44 ID:78frDBLS
「や、優しくしてね」
恐る恐る咲夜がつぶやく。
当たり前だろ。
そう言葉にするかわり、咲夜の唇に軽いキスをする。
咲夜は弾けるような笑みに代わり、そして俺にキスを返してきた。
「いくぞ」
「うん」
ゆっくりと照準を定める。肉棒に手を添え、咲夜の入口を探る。すでに完全に整った
咲夜の秘処。亀頭で擦られる度に卑猥な水音が鳴る。
「ん」
咲夜の中に、入っていく。濡れそぼったそこは俺を迎え入れ沈んでいく。
狭い、きつい。けど、気持ちいい。
「っっっ」
途中、何かを破るような感覚が伝わってきた。けれど咲夜はわずかに眉をしかめただ
けで決して声を出そうとはしなかった。
「大丈夫か? 咲夜?」
繋がった箇所からは愛液に混じり、赤い血が流れていた。苦痛を感じてないわけが
ない。
「大丈夫、大丈夫だから」
気丈につぶやきながら咲夜は俺を見つめる。痛みを我慢しているってことは、俺には
分かる。咲夜の表情でそんなことは容易に窺い知れた。
俺の心配そうな表情を察したのだろう、咲夜は笑顔を作りながら言った。
「もう一回、キスしてくれる。そうしたら頑張るから」
キス。
俺は咲夜にキスをしながら肉棒を押し込んでいった。
咲夜が苦痛にあえぐ声も俺はキスで打ち消した。互いの息を止めるような強烈な口
づけで。
17 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:18:17 ID:78frDBLS
「んんんっ」
「全部、入ったよ」
俺の肉棒が咲夜の膣内に収まる。肉棒を包む柔肉はそれだけで心地良く、すぐに動
き出したい衝動を与えてきた。
「正義とひとつになれたんだぁ」
咲夜の、心の底から幸せそうな声。
繋がりあった部分と抱き合う身体。ぴったりと密着し、俺達の距離はゼロになってい
た。
「そうだな」
嬉しさが込み上げて、俺はまた咲夜にキスをしていた。咲夜も同じ気持ちだったのだ
ろう。俺の首に手を回し、キスで応える。何度も何度も交わしあうキスだった。
やがて、唇を離すと咲夜はか細い声で言った。
「動いてくれる?」
「大丈夫なのか?」
咲夜を気遣う俺の言葉に咲夜は首を振り、
「動いてくれなきゃ、いや」
そして、飛び切りの笑顔で告げた。
「私で気持ちよくなって、私も気持ちよくして。これは命令なんだから!」
18 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:19:16 ID:78frDBLS
「ああああっ」
咲夜の言葉に俺は動く。さすがにいきなり激しくは動けない。そう思っていたが、気
がつけば俺は全力で咲夜に身体を打ち付けていた。
肉棒を包む咲夜はきつく、何重ものうねりになって俺を締め上げる。
そのくせ後から後から湧き出る蜜で潤滑な動き与えてくれるのだ。
淫魔の力だろうか、その快感は俺の頭を咲夜一色に染め上げていく。
「あぁあ、まさ、よしぃ!」
快感は咲夜も感じていた。
見たこともない淫らな、綺麗な表情で俺を呼ぶ。初めて見る、俺だけが見る咲夜の顔
だった。
「咲夜!」
「あああ、ん、ま、あああ!」
咲夜の表情に苦痛の色は消えていた。ただ一突きする度に淫らに喘ぐだけだった。
「気持ちいい?」
「奥、まで届いて、んんぅぅ!」
髪を振り乱し、乳房を揺らし、快楽に翻弄される。俺がキスをすると、まるで獣のよう
に俺の舌を貪った。
「ああ、あぁ」
「ん、ぅん、咲夜」
「まさよしぃ……」
あとは獣だった。
ただひたすら腰を動かし、貪りあう。
長年の付き合いの結果か、相性がいいのか、俺達の動きは高みに向かって完全に
シンクロしていた。
「あああ、きもちぃ、あああ、ひゃん」
「ん、ああ」
「まさよし、は、良い?」
「あぁ、気持ちいいよ。咲夜」
俺の言葉に笑みを浮かべる。そして、キス。その間も互いを求め合う身体は止まらな
かった。激しく湿った音が耳に届く。だが、そんなものは俺達が燃え上がる材料にしか
ならなかった。
激しくまぐわりあう獣。だが、やがて限界は訪れる。
今までで最高の猛烈な射精感が沸き上がる。肉棒が震え今にも暴発しそうだった。
「さく、や!」
「うん、私も」
言葉無くとも互いに終点が近いのは感じていた。達する時も一緒だと予感もあった。
「っっ、出るぞ」
限界が近づく。それでも腰の動きは止まらなかった。
外にだそうとは思わなかった。咲夜の膣内に注ぎ込みたいという衝動。
そして俺を包み込む咲夜は決して俺を離そうとはしなかった。
「来て、……私のなかにっ!」
ぎゅ
力強い抱擁で咲夜が俺の背中に手を回す。
「っ」
「ああああっっっ!」
咲夜の絶叫が響く。同時に俺は咲夜の一番奥で滾りを解き放っていた。
ドクッ、ドクッ
肉棒が震え咲夜の中に注ぎ込まれていく精液。彼女は余すことなくそれを受け入
れ、どこかうっとりとした表情で俺を見つめていた。
「正義……んっ」
「ん」
19 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:19:49 ID:78frDBLS
「ん……」
ものすごく心地良さそうな声をあげて、咲夜が微笑む。うつぶせで俺の上に寝転がっ
ている。咲夜の豊かな双丘は俺の胸で潰れ、うん、凄まじい光景だ。
「咲夜、大丈夫か?」
「??」
デレデレと笑顔を変えず咲夜がちょこんと首を傾げる。
「初めてで痛かったり、そういうのは」
「嬉しかった」
さいですか。
ぽふん、と音をたてそうないきおいで咲夜は俺の胸に顔をうずめる。
この調子だと大丈夫のようだ。というか可愛いな、おい。
「正義……」
俺の顔を見ず、咲夜が声をかけてきた。何を言うつもりか、もうすでに耳まで真っ赤
だった。
「ん?」
「こ、これからもずっと一緒だからね。命令」
思わず吹き出しそうになった。そんな命令……だいたい今までだって一緒だったが
なぁ……。
その命令に対する答えは決まっていたし、それは命令されるまでもないことだった。
だから、
「おう」
俺は短く答え、彼女の頭を撫でる。
ま、こんなご主人様(笑)の使い魔なら悪くないな、と思う。
20 :
淫魔の使い魔:2009/04/08(水) 22:21:49 ID:78frDBLS
以上になります。
新スレ直後に長々と投下失礼しました。
おk、もっかい歯磨きしてくるノシ
22 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 22:58:22 ID:EkH7CxE6
おっきした
>>20 新スレ早々GJ!
さて、歯医者予約しないとな…
1乙&20GJ!
見渡す限り砂糖水の海が広がってるぜ!
>>1おつ
>>20GJ
新スレでも血糖値が下がる気配は無いなw
昼寝してたらしっとりエロくて大人な甘えんぼうって電波を受信したんだが、
誰かちゃんと拾えたやつ居ないか?
甘炎になっちまうぜ
甘癌
癌細胞はどんどん栄養集めてるから甘いんじゃないか?
癌細胞には酢酸が効くらしい
ああ、あそこは酢のような匂いがするときがあるからなぁ
甘細胞
どこを舐めても甘い味がする甘えんぼう
ヤンヤン甘えんぼう
普段は凛としてる娘に
顔を真っ赤にしながら甘えられたい
>27
甘甘新婚さんかね。
「ただいま」
玄関を開けるとまず嗅覚が刺激される。
夕飯の香りと、清潔に片づけられた「我が家」の臭い。
「おかえりなさーい」
次に聴覚。柔らかい声と、ぱたぱたと響くスリッパの歩行音。
すぐにリビングに通じるドアが開いた。
にっこりと、零れるようなほほえみをたたえた妻の顔を見るだけで
視界を光が満たしているような錯覚に囚われる。
今日のエプロンはパステルイエロー。控えめなフリル付き。
先週末に購入するときには「ちょっとデザインが可愛らしすぎるかしら?」
と不安そうだったが、全くもってそんなことはないと断言しよう。
店で合わせてみた時よりも、生活感というアクセントが妻の美しさを
いっそう引き立てている。これこそホームタウンデシジョン!
視覚を幸せ色で満たしている間に靴を脱ぎ、妻に促されるまま
リビングに向かいつつ、背広を預け鞄を置く。
そして、妻のほっそりした指先が私の首元に伸びてくる。
しゅるり、とネクタイが外され、首元のボタンが二つ外された。
「今日もおつかれさまでした」
そういいながら妻の指先がのびる先は、一瞬前までカラーに隠されていた、
左側の首筋。
そこについたうっすら赤い二つの徴を、触れるか触れないかという
微妙なタッチで撫で上げる。
「・・・ちゃんと残ってる。うれしい」
余りにも繊細な触覚への刺激と、恥じらうような、媚びるような顔で
見上げてくる妻の姿にあてられ、いとおしさがこみ上げてくる。
思い切り抱きしめようと両の腕を上げた瞬間、するりと妻の腕が
私の胴にからみつき、きゅ、っと抱きしめられた。
「だ、め。『お帰りなさい』の後で、あなたに抱きつくのはわたしの権利よ」
胸元にすり寄る甘美な感触を堪能していると、背中で組み合わされていた
妻の指先が、二回、私の背中を叩いた。
「・・・あなたの権利も、行使して下さいな」
妻のささやくような言葉に全力で応えるべく、私は妻のおとがいに
手を添えつつ、そっと顔を寄せる。
「帰ってきたよ。愛する君のところに」
そしてついに、妻の唇を味わい、味覚までも充足させることで、
私達の『帰宅の儀式』は完了するのだった。
了
甘いのぅ
前スレ950以降がカオスすぐるwwww
甘えんぞゴルァ!
というセリフが浮かんでしまいました
男勝りなエセヤンキー娘ですねわかります
おう男!てめぇちょっと体育館裏まで面貸せや!
おせえぞ!さっさと来いや!ぶっ飛ばすぞ!?
てめぇそこ座れ!正座じゃねえ!胡坐だ!ポスン
ふぅ〜そのまま動くんじゃねえぞ?動いたら・・・泣くからな?ギュ
スリスリん〜チュッチュッんふ〜
ん・・・チュッ・・・クチュ・・・レル・・・ん?ヤニ臭くないって?当たりめぇだ。
モクなんぞとっくにやめたに決まってんだろうが?つーかおめーが言ったんだろうが!ヤニ臭いキスは嫌だって!
モク止めるよりキスしてもらえねーほうが遥かに辛いんだぞ・・・
・・・おい、なんだこの股に当たる硬いのは?可愛いこと言うから我慢できなくなったって・・・バカ・・・
おい離せ!今日はこのままフけてラブホいくぞ!フリータイム全部使い切ってずっとくっついてるんだからな?
何?ゴムがたんねぇ?いらねーよ。おめーの子供なら・・・喜んで生んでやるよ。出来たら責任取れよ?
ぜってー逃がさねーからな?つーか逃げたら泣くぞ?すげー泣くからな!?
うん、文才ないのはわかってる。誰かこれを全うなSSに書き起こしてくれ・・・
moolich氏の「ファン・ルード・クエスターの冒険」の
フィーセリアは高飛車+ツンデレ+甘えんぼうの凶悪コンボと思う
甘えんぼうは年上がいいね
帰宅後に玄関で「だっこ〜」とか言われたらもう(ry
45 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 00:39:25 ID:9oi98s9t
身長に差がある年下の甘えんぼうを抱っこするシチュエーションもなかなか。
無言で抱きついてくる甘えんぼう想像して笑ってる俺
変態ですね、間違いなく
G8乳吸(ちきゅう)ONだん甘サミット
ここって
・ロリ
・ファンタジー
・版権
等はあり?
>>48 前者二つはどんとこいだが最後の一つはそれぞれ専用スレがあるだろうからそっちで
長身モデル型体型美女にしな垂れかかられたい
そして耳元で
「だっこ…して?」
とか言われたら死ねる
いや、今書きたくてたまらないネタが
専スレのない某ゲームの独自種族が出てくるやつなんだ
とりあえず書き上げてから、やっぱりこのスレが一番良いと思ったら持ってくるわ
唐突ですまんが、甘えんぼうと寂しがり屋はセットだと思うのは俺だけかね?
甘えん坊が寂しがり屋も兼ねているのは有り得るが寂しがり屋が全て甘えん坊という訳ではないから微妙だの
情熱の赴くままに長くなった甘えっこSS透過します。
・ファンタジー版権世界観注意
・ロリペド注意
・獣人注意
・エロじゃないかもしれない
・糖度が足りないかもしれない
以上を踏まえて大丈夫そうならぜひお読み下さい。
NGワードは「ラピンを愛でる会」
この街にはラピンと言う、草原に育ちの亜人種が多く住む。
魔術の素養に溢れ、優秀な魔術師を多く輩出する種族だ。
今自分の目の前に座っているルニもその一人。
いや、目の前、というか、腿の上か?
広場の片隅の芝生に腰を下ろしたその膝の上、銀髪の幼い少女が
背中を預けきって足を投げ出し座っている。
「ふぃー」
こうやって人にもたれて寛ぐのは、別に特別な事でもない、親愛の表現だとか…
あるいは癖の一種らしい。
膝の上と限った話でもなく、ちょっとでも座ったり休むときには必ず側の誰かにくっつく。
背中同士を合わせたり、隣にぴったりと寄り添ったりしてるラピンをこの街ではあちこちで見かけた。
故郷の街では見かけない種族だったので最初は多少戸惑ったが、どうやら懐かれたのか
、会うたびに「ユリウスさん、だっこ、して?」とかねだられ続け、さすがに慣れてきた。
ラピンの常で、成人しても外見はまるきり子供の姿のままなので
違和感も無く微笑ましいものだ。
「ユリウスさんはぬくいねぇ」
だいたい、そんな幸せそうな笑顔を向けられると
抵抗する気なんてものがあっても一瞬で失せてしまうし。
最近では断りもせずに乗っかってくる。軽くて、重くて、柔らかい。
この状態でもつむじが見下ろせるほどの背丈、
肩より長く伸ばした髪はまだ細く、
背のわりに頭や目は大きく、手足は短く丸みがあって、
体のラインはぽっこりとお腹の出た、まるでヒトの幼子そのもの。
…これに、半ズボンの尻からふさふさとした兎のしっぽが生えてさえなければ。
勿論、耳があるはずの場所の少し上からは、滑らかな短い毛に覆われた
兎の耳がへにょんと肩先まで垂れている。
これはあれだ。故郷の森にたしかロップイヤーとかなんとか言う兎が……
「へ?何か言った?」
心の声が口から漏れていたらしく、膝の上の少女がみじろいで振り帰り見上げた。
つられて垂れ耳も跳ねる。じっと見下ろしてたのがばれたらしい。
「いや、…あー、綺麗な髪だな、と」
慌ててもごもごと不明瞭に誤魔化す。
ラピンは基本的に大らかで人なつこいが、たまに妙な事で機嫌を悪くもする。
子供扱いを笑って受け入れたかと思ったら急に切れたりだとか。
異種族は全く違う価値観や風習や体構造を持つもので、逆鱗がどこにあるか容易には分からない。
とりあえず今の言い訳は悪くはなかったのか、嬉しそうに
はにかんで「えへへー」とか言って顎に髪を擦り寄せてきた。
髪も毛皮もすべすべとやわらかく、春のひなたのシーツの香りがしてあたたかい。
小動物を胸に抱えた反射で、頭に手を伸ばしかけて、しかし一瞬躊躇った。
……愛くるしい笑顔に釣られて、断りなく彼女を撫でまくったがために電撃魔法をくらった男を2人ほど見た事がある。
目の端で見上げたルニが、半背伸びをやめて頭を傾けた。ちょうどこの手に差し出すように。
「ね。なでて」
可愛らしい声でねだられると、自然と、手のひらが滑らかな耳の毛皮に落ちた。
指の腹でそろそろと撫でたのが擽ったかったのか、
目を閉じ首を竦めてくすくすと気恥ずかしそうに笑った。
手のひらに馴染む感触が心地よくて、髪との付け根を指でしゃくしゃくと軽く掻く、
と、膝の上でもぞりと身じろぐ。
いつもの膝の上でリラックスしきった時とは違う気配を警戒して
境目をなぞり耳の裏側の薄い皮膚へ進めかけてた指を止めた。
「あ、――」
幼い響きの小さな声。
「……ね、ユリウスさん」
手はそのままに見下ろす。
眉尻を下げた拗ねたような表情の、わずかに細めた濡れる瞳があった。
服の裾が引かれる。
「そこ。もっと、 して」
こんな風にされて断れるやつがいたらお目にかかりたい。否応もなく、仰せに従ってまた耳へ指を這わせる。
触れるか触れないかの距離で毛並みにそって指を滑らせ、
縁をなぞり、内側をつつくと、「ふぁ……ん、」と喉の奥に押し込めた甘い声がする。
手を止めれば、前へ回したときに抱き込まれてた左手を揺すって無言でねだられる。
もうそこからは躊躇いは捨てて、内側の付け根をなぞり、摘まみ、孔をいじくった。
さっきまで寄りかかっていたあたたかな体が、弄るうちに上体を反らし前へと屈んでいく。
心配になって左手を前に回し小さな体を支えると、彼女はそれにしがみついて、ぴくり、
びくり、と時折震えた。声の響きはどんどん甘やかになっていく。
手は止まらない。
胸があるわけでもないのに、左腕を締め付ける感触は妙に柔らかい。
身じろぐたびにこちらの太ももへ控え目に擦り付けられる内腿もだ。
背と腹のあいだには幾らか隙間が空いて、丸いしっぽが動きに合わせてぴょこぴょこと揺れる。
何故か立ち上がり始めているズボンの前を擽られて、
…その、あまり、よろしくない。
右手を空けるべく、耳元へ口づけを落とし、揺れるしっぽを掴んだ。
「ひゃん!」
上がった声は、耳に濡れた唇が触れたせいなのか、それともしっぽは駄目だったのか。湧いた躊躇いは声の甘さで掻き消えた。
もう一度声を聞きたくて、とりあえず歯を立て、右手でしっぽをまさぐる。
半ズボンの後ろにあいた穴から顔を出したしっぽは、握ると思いのほか小さくて
指先が隙間から、服にも毛にも覆われてない素肌に触れてしまった。
勢いで穴としっぽとの隙間に指をねじこみ
…かけたところでいい加減我に帰る。
しっぽ自体を触る程度ならまだしも、うん、まだしも?かどうかはともかく。
いくらなんでもその奥はまずいだろう常識的に考えて。
「ごめん、つい手が、止ま……」
息を詰めて小さな肩を震わせてるルニを見下ろすと、謝る言葉も尻切れになってしまう。
申し訳なさと何やら別の感情が浮かんで手のやりどころに困った。滑らかな頬には赤みが差し、潤んだ大きな瞳がこちらを見上げ何かを訴えかけてくる。しがみついた腕からは離れようとしない。
……このまま、
何かが切れかけた瞬間、広場に続く道から明るい声がした
「ルニー、ユーリーー、お待たせ!」
クランの仲間二人が芝生の坂を上がり始めたとこれだった。頭と、別のところに上りかけてた血が一瞬で引く。
そう言えば待ち合わせでしたねええ来てくれてありがとうちくしょう来るならもっと早く来るかいっそすっぽかせしかし来てくれて本当に助かった。
多少混乱してた気もするが、なんとか笑って緩く手を振り返す。気付けばルニはごく自然に膝の上で座りなおし、背を預けきるいつもの体制に戻っていた。おかげで前が隠れる。
……ルニのお尻にまずいものが当たってそうな気もするがきっと気のせいだ、ああ。
「…………てくれる?」
自分に言い聞かせ、二人がここへ来るまでに色々鎮めようとしてたせいで、ルニが何か言ったのを一度聞き逃してしまった。
目が合った時の瞬きと表情でそれを悟ったか、ルニは恥ずかしそうに首を縮めて、こちらを見上げ、もう一度口を開く。
「その、今度……」
囁くような声と共に、ちっちゃな手が、こちらの指先をきゅうと握った。
「……また、なでなで、……してくれる?」
おわり。
…ふぅ
ちょっくら草原行ってくる
元ネタ(がある?)は分からんけど、これは間違いなく俺のツボでした
ぐっじょぶ!!
良いね、実に良いね
俺のゲイボルグがおっきしたじゃないか・・・
ふぅ・・・
ロリは趣味じゃないんだ
…ふぅ
なんて白々しいw
まんじゅう怖いですねw
まんじゅう怖いな甘えん坊
俺、実は甘えん坊な女の子が怖くてさ…
朝起きたら、同じベットの中にいておはようのキスで起こされたり
朝ご飯はもちろん、あ〜んで食べさせられて
腕に抱きつかれながら駅まで行って、電車の中じゃ混雑してないのに胸元に抱きついてきて
以下略。
そんな甘えん坊な女の子が怖くてしかたないんだ。
って電波受信した。
ツンデレな甘えられたがり…みたいな?
67 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 18:45:49 ID:FZqkUTd1
そろそろ検尿だからお前ら自重しろよ…
俺、来月に健康診断なんだ…。
「いてっ」
「ふぁあ」
「……全く、歯を立てるなって何度も言ってるだろ?」
「――だって君の二の腕は美味しいから、ついつい」
「あまり嬉しくない告白だっての。それと背後から当然の如く噛み付くな」
「愛情表現じゃない。ねーもっと噛ませてよ」
「程度を決めよう。それで許すか許さないか判断する」
「じゃあ……がじがじ、ってくらいに」
「どう考えても食い込んでるよね」
甘えというかじゃれになるかもしれんが、噛むネタも良い
普段は咥える感覚なんだけど、時々加減出来ずにガリっといっちゃうみたいな
キスマークより噛み痕のほうが多いとかなw
つまり
甘え吸血娘
の登場と
書いてみたよ
トントンとドアを叩く音がした
何かと思って玄関に出てみると、肌の真っ白な美少女が立っていた
「血を吸わせて下さい」
とりあえず血をあげることにした。とても嬉しそうに、彼女は血を吸った
またある日、トントンとドアを叩く音がした
玄関に出てみると、見覚えのある美少女が立っていた
「血を吸わせて下さい……あれからまた、何日も……」
可哀想に思った俺は、また血をあげることにした。ありがとう、と何度もお礼を言われた
何日か経って、またトントンとドアを叩く音がした
玄関に出てみると、すっかりおなじみの美少女が立っていた
「お願いします、どうか血を吸わせて下さい……誰からも断られて……あなたしかいないんです」
少々貧血気味ではあったが、今回までは、と思って血をあげることにした。彼女は涙を流して喜んでいた
それ以来、ドアを叩く音はしなくなった
病院なんかに無理言って血糊を用意したり
俺の体にもなるべく血になるものをと、嫌いなレバーを口にするようにもした
なのに彼女は来ない
すっかりそのことを忘れ始めていた時、トントンとドアを叩く音がした
玄関に出てみると、すっかり痩せ細ってはいたが、あの美少女が立っていた
「私……あの……」
俺は何も言わず、彼女を抱き締めた
ドアを叩く音はもうしない
それを聞いて、玄関に出ることもない
情が移ってしまっただけかもしれないが、俺を頼ることに遠慮なんてしなくて良い
彼女は今日も、嬉しそうに俺の血を吸う
インターホンあってもドアを叩く方が風流で好きです
自分の血で餌付けするのか
その血は甘いに違いないw
GJ!
血糖値が高いとな
>>41-42 書いてみた
高校の一日は、チャイムに始まりチャイムに終わる。
「はぁああぁ……今日もつっかれたぁ……」
チャイムが鳴るのを聞きながら、隆久は机に顔をうずめて声を絞り出した。
「何言ってんだよ。まだ昼休みにもなってないぞ」
「中途半端に寝たからかな……余計疲れた気がする……」
力なく悪友に言い、そしてまたカバンに突っ伏す。
昼前だが、体がだるくて食欲もわかない。
こういうときは寝るに限る。彼はそう決めてまた意識を手放そうとした。
そのとき、教室の隅でゴロゴロする彼のもとに嵐がやってきた。
「――おう、隆久ぁ!」
(うわ……やば……)
勢い良くドアを開けて乱入してきた女に、クラス中が注目する。
中にはあからさまな嫌悪の表情を見せ、何かつぶやく者もいる。
しかし彼女は下級生の視線など気にもせず、ずかずかと彼の席まで歩み寄ってきた。
「ぐー……」
突っ伏したまま寝たふりをする。
彼女はそんな隆久をじっと見下ろしていたが、不意に彼の耳をつかみ
耳元でまた大声をあげた。
「――てめぇ、ちょっと体育館裏まで面貸せや !!」
「ぎゃあぁぁああぁっ !?」
鼓膜の痛みと共に絶叫をあげたが、女はニヤリと笑うと
隆久の頭を机の上に落としてまた嵐のように去っていった。
「た、隆久……大丈夫か?」
「いや……もう俺、死ぬかもしれん……」
心配して聞いてくる悪友に、彼は再び力なく返した。
野中紗江。
三年でも最強の一角に数えられる不良娘である。
この学校で禁止されている金色のショートカットと、
やたら短くした制服のスカートがどこから見ても彼女だと一目でわかる。
やや小さめの顔は悪くないしスタイルも抜群なのだが、先輩たちの話によれば
紗江は既に一年の頃から素行が悪かったという。
気に入らない者は男でもすぐ殴り倒し、停学の経験も一回や二回ではない。
なぜ彼女が留年せずに進級できたかが学校の七不思議に数えられるほどだ。
その紗江が待つ校舎裏に、一年の隆久は呼び出されていた。
彼が来るなり、紗江は隆久を怒鳴りつけた。
「遅えぞ! さっさと来いや! ぶっ飛ばすぞ !?」
「す、すいません……」
彼は縮こまって頭を下げる。
もともと小柄な彼は、紗江よりもほんの少しだけ背が低い。
腕っぷしにも体格にもまるで恵まれない隆久に、彼女に逆らえるはずがなかった。
「てめぇそこ座れ! 正座じゃねえ! 胡坐だ!」
金髪の少女は派手に整えた眉をいからせ、傍にあったビニールシートを指さした。
「は、はい……」
言われた通りに彼がそこに座ると、彼女は隆久の膝の上に腰を下ろした。
――ポスン。
「ふぅ〜……」
大きく息を吐き、手をそっと彼に向けて伸ばす紗江。
「……そのまま動くんじゃねえぞ? 動いたら……泣くからな?」
そして彼女は向かい合った隆久をギュッと抱きしめた。
「スリスリ……んん……」
――チュッ、チュ……。
周りも気にせず、彼の唇を何度も自分のそれで塞ぐ。
もっとも辺りに人はいない。ひょっとすると前もって排除したのだろうか。
この先輩なら充分にあり得る話だった。
「んふぅ……ん、チュッ……くちゅ……れるっ……」
紗江は隆久の口に舌を入れ、夢中で彼の肉を貪っている。
まさしく、普段の彼女からは考えられない乱れぶりだった。
はじめは大人しくしていた隆久も、次第におずおずと舌を伸ばし
口の中で紗江の柔らかなそれとクチュクチュ絡め合う。
「――ぷはぁ……」
上気した顔で紗江が彼から顔を離す。
その桜色の唇からつうっと、隆久の口まで細い唾液の筋が伸びていた。
「あれ先輩、煙草……吸ってないの?」
「ん? ヤニ臭くないって? 当たりめぇだ」
何を当然の事を言うのか。彼女はそんな顔で彼を至近から見つめている。
「モクなんぞとっくにやめたに決まってんだろうが?
つーかおめーが言ったんだろうが! ヤニ臭いキスは嫌だって!」
「……あれ、そうだったっけ……」
「モク止めるよりキスしてもらえねーほうが遥かに辛いんだぞ……!」
少女は顔を赤らめ、もじもじとした様子で横を向いた。
その言葉と仕草に驚いた隆久だったが、不意に紗江が目を細めて彼をにらむ。
「……おい、なんだこの股に当たる硬いのは?」
ふと目を下にやると、隆久の制服の黒のズボンから彼の欲望がそそり立っていて
ひざまずいた先輩の腿に当たっていた。
「だって、先輩がすごく可愛くて――」
紗江の首に手を回したまま、隆久がそっと囁く。
「可愛いこと言うから我慢できなくなったって? バカ……」
頬を染め、大人しく後輩の少年に抱きしめられる彼女は
普段から公然と非難されている不良娘にはとても見えなかった。
細い少女の体にぎゅっと密着すると、
紗江の体温と心臓の鼓動、息遣いが伝わってくる。
「先輩……」
「――おい離せ!」
「えぇっ……?」
不満そうな顔をする後輩に笑いかけ、金髪の少女が立ち上がった。
「今日はこのままフけてラブホいくぞ!
フリータイム全部使い切ってずっとくっついてるんだからな?」
「えっ、そんないきなり……それに、き、今日は用意してないよ……」
「……何? ゴムがたんねぇ?」
彼女は戸惑う隆久を見下ろし、ふっと笑って言った。
「いらねーよ。おめーの子供なら……喜んで生んでやるよ」
「――え? せ、先輩……」
口を開けてぽかんとする彼に、紗江はもじもじとしながら続ける。
「……出来たら責任取れよ?」
「野中、先輩……」
「ぜってー逃がさねーからな? つーか逃げたら泣くぞ?
……すげー泣くからな !?」
隆久はすっと立ち上がり、恥らう乙女と抱き合った。
「――隆久……」
「せ、先輩……好きです……」
身長は彼女の方が高いが、背伸びするほどではない。
隆久は目を閉じて彼を待つ紗江を力いっぱい抱きしめ、また口づけをした。
誰か保管庫の更新してくれないのかな…
と女の子が指をくわえながら泣いてます。
>>79 GJ
不良の甘えんぼうって素晴らしいよね!
>>79 素晴らしい
俺の通ってた高校のDQNたちもこんなんだったら・・・
83 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 06:37:49 ID:cUBxshIO
ぱたぱた
ぽふっ
すり
すりすり
すりすりすり
すりすりすりすり
すりすりすりすりすりす
びしっ
きゃうー
84 :
1:2009/04/23(木) 09:11:08 ID:7zJvgvld
女の子、じゃないんだが書いた
Q.エロは? A.ありません
「ただいま……と、あれ」
「やあ、元気?」
「ねーちゃん。来てたんだ」
「ふふふ……えーいっ」
「わ、ちょっと何すんのさ」
「何って、可愛い弟と熱い抱擁を交わしているのだ」
「抱擁って、そういうのは姉スレでやろうよ」
「まぁまぁ許せ。君は血の繋がったただ一人の家族――甘えたくもなる訳よ」
「そうか……そうだよね。父さんも母さんも死んじゃったし……」
「そう暗くなるな。今日は弁当買って来たからさ、一緒に食べようぜ」
「……ありがとう、ねーちゃん」
「愛い奴じゃ、存分に持て成そうぞ」
「ここ僕の家……」
「ねーちゃん、ビール飲みすぎ」
「君も飲むと良い」
「僕は一応高校生です。って何? 膝枕?」
「ついでに甘えさせてくれー」
「……何だかなぁ」
「――あー良い気持ち。このまま寝ちゃおうっと」
「さすがにそれは困るって」
「うーん――」
「……」
「……」
「……ねーちゃん、結婚とかってしないの?」
「……しない」
「何で?」
「……こうやって甘えられるのは、もう君だけ。赤の他人に心を許すなんて、考えられない」
「そうかな」
「そう。だから君は、もっと自分を大事にすること」
「……」
「……」
「……って、寝ちゃダメだよねーちゃん。ほら、ベッドまで連れて行くから起きてよ」
「……むぅう」
85 :
2:2009/04/23(木) 09:12:05 ID:7zJvgvld
「ぐすっ……ぐすっ……」
「こういう時一人にすると泣き出すからなぁ……ほらねーちゃん、来たよ」
「……う、うう」
「朝まで一緒にいてあげるから、泣き止みなって」
「……くすん」
「じゃあ、僕もここで寝るからね」
「……ねぇ」
「何?」
「一緒にベッドの中で寝ようよ」
「……変なことしない?」
「しない……くすん」
「……はい、これ以上は望まないでね」
「……ねぇ」
「何?」
「……手だけ握って」
「……分かった。おやすみ」
「……」
「……」
「……おやすみ、私の――」
「おはよう、ねーちゃん」
「おはよう、今日は私が朝食を作ったのだ。ゆっくり食べて行け」
「二日酔いとかないの? 張り切りすぎ……」
「大丈夫。今日、昼帰るから」
「分かった。またいつでも来て良いよ」
「本当? 前は嫌がっていたのに――嬉しいぞ」
「あ、通うのはさすがにやめてね。毎晩酷いことになるから」
「それはない。そんなに私は弱くない――さぁ、食べようぜ」
「……ありがとう、ねーちゃん」
よくあるネタ。相変わらずの未完成書き込みをお許し下さい
おっとりし系お姉さんに甘えられたい
しっとり系お姉さんに(ry
はっとり系お姉さ(ry
はっとり園という個人経営の茶屋があってだな
そこの看板娘が甘え上手なおねーさんで……という電波が来たんだが上手く言葉にできない
>>85 素晴らしい
姉属性も持つ俺には最高だった
まとめが更新されてないのは仕様?
>>89 受信してみた。感度は今一つかもしれん。短いのでエロくはないです。
既に桜も散り、緩やかな風が眠気を誘う。
ここは甘味所『はっとり』の前。義姉さんの店だ。
既に閉店間際の時間だが遠慮なく店内に入る。
客は会計中の一組のカップルのみ。ずいぶんとラブラブだ。
ぺちん。
あ、彼女が額を叩かれた。あーあ、赤くなってる。
左手が額をさすりながらも右手は彼氏の腕に絡んでいる。仲がよろしいことで。
座敷席で待つこと少し、売上の確認を終わらせた義姉さんが隣に座り、自分の腕に抱きつく。
「いらっしゃい、かざくん」
『かざ』君。自分のことだ。ちなみに風矢と言いますよろしく。
「?」
どしたの?とでも言いたそうな顔でこちらを見ている彼女が義姉のつぐみさんだ。
毎日いつも腕に抱きついて飽きない?
「それはありえないなぁ。私にとって大事な日課だもん」
…日課て。
「う〜ん、相変わらずいい臭い」
首筋に顔を埋め、フンフンと鼻を鳴らす。正直くすぐったい。
それに義姉さんも甘味が混じった凄く甘い臭いがする。
いかん、このままでは籠絡の危機だ。理性よ耐えろ。
「かざくん」
なんでしょうか義姉上。
「今日も私はいっぱい頑張りました」
だね。
「ご褒美を所望します」
…いつもの?
「今日は少し変わったことがしたいな」
いやな予感がギュンギュンとする。
ちなみにいつものメニューだと包容となでなで、時々キス。ごくまれにエッチ。
…一体何を所望するのやら。
「う〜ん、いい気持ち〜」
ソウデスネ。
「背中向けてないでこっち向きなよ〜」
オカマイナク。
ここは湯気立つところ。つまり風呂。義姉さんは自分との混浴を所望してきたのだ。
しかもタオル不可。
「ム。…えい」
義姉さんの声と同時に背中に柔らかな感触…って。
うわあ!ちょ、義姉さん?
「フフフ、お仕置き〜」
ムニムニと自分の背中で義姉さんのが蠢いている。しかも何か堅いものの感触まで…。
「ん…どう?気持ち…いい?」
ここまでされたら自分の理性など簡単に吹き飛ぶわけで。
ぐるりと向きを変え義姉さんの唇を強引に奪う。
自分を燃え上がらせた責任はしっかり取ってもらおう。
夜はこれからだ。
投下終了。
なんつーか某カップルをちょい役で書きたかっただけなんだよねw
年上の女性役って難しいね。うまくいった気がしないぜ。
ではまた。
>>96 GJです
何となく美味しいコーヒーの(ry を思い出した
実際に義・従姉妹までなら良いが、本物の姉や妹がいると多分頭にちらついちゃって
甘やエロなんて書けない気がする
それ以前に、そう言う気も起きないよ…。
姉も妹もいない俺むしろ勝ち組
妹はいるが妹がデブすぎて妹という存在を自分から消したから大丈夫だ。
>>95 これは良い姉だ
俺もお仕置き〜って言われながらにゃんにゃんされたい
甘えん坊なキャディーという電波が来たがこれいかに
>>103 いや、ゴルフのキャディーだよ
ラウンド中もずっとぺたぺたひっついてるみたいな
どっちも書けばいいじゃな〜い
キャンディー擬人化の方が難易度高いよ。
夏場はベトつく上に蝿までまとわりついてくるから大変だな
蝿の擬人化は難易度高いなぁ・・・
そういう時は蠅の悪魔ベルゼブブをおにゃのこにしてだな
蝿(女)→うんこ(男)
なんて甘々なカップルなんだw
>>110 夏になればハーレムで乱交ですね!分かります!
も……もう蝿の話題はやめようぜ……
「ただいまー!」
今日も高校の授業が終わったあと夕方のコンビニアルバイトを終えようやく家に帰ってきた。
相変わらずうるさいおばちゃんや酔っ払いやヤンキーの相手でもうくたくただった。
けど・・・
「……おかえり、お兄ちゃん」
リビングからトコトコと可愛らしい音を立てながら我が妹が歩いてきた。
無口で表情の変化が乏しい妹(中学3)だけど、いつもこうやって僕をお出迎えしてくれる。
そのとき、長年一緒にいる家族にしかわからないような笑みを見せてくれる。
可愛い、これだけで疲れがふっとぶ、ご飯三杯はいける。
だがこれだけでは終わらない、うちの妹はとっても甘えん坊なのだ!!
今日はどうくるのかな…
「…ん」
無言で両腕を伸ばしてくる。
これは…
「だっこか!!だっこだな!!」
「……うん」
「よーし!妹は可愛いなぁ!!」
「…えへへ」
僕にだっこされて嬉しそうにはにかむ妹。最高だ。すりすりしたい。
けど奥のリビングから母さんが
「いつまでいちゃついてるんださっさと空の弁当箱出せ。」
みたいな顔で見てるからここは自重しよう。
今日はだっこだったけど他にも無言で抱きついてきたり、上目遣いでみて来てなでなでのおねだりしてきたり…
目つぶって「…きす」なんていわれた時にはまさに最終兵器妹だと思ったね。
え?兄妹なのにキスしていいのか?だって?それは大丈夫、父さんが
「どうせ小ネタなんだから実妹か義妹かなんてはっきりさせないほうが両方萌えられていいよな」
とかいっていたからね!
さぁこの後は妹も手伝った晩御飯を食べて
一緒にお風呂入って
一緒に遊んで
一緒の布団で寝るのさ。
「……お兄ちゃん、大好き」
残念ながら皆に見せられるのはここまでだけどね!ばいばーい!
その妹を1ダースで俺の部屋にお願いします
俺の妹は、必要以上の口は開いてくれなかったぜ…。
>>113 > 「ただいまー!」
> 今日も高校の授業が終わったあと夕方のコンビニアルバイトを終えようやく家に帰ってきた。
> 相変わらずうるさいおばちゃんや酔っ払いやヤンキーの相手でもうくたくただった。
> けど・・・
> 「……おかえり、お兄ちゃん」
> リビングからトコトコと可愛らしい音を立てながら我が妹が歩いてきた。
> 無口で表情の変化が乏しい妹(中学3)だけど、いつもこうやって僕をお出迎えしてくれる。
> そのとき、長年一緒にいる家族にしかわからないような笑みを見せてくれる。
>
> 可愛い、これだけで疲れがふっとぶ、ご飯三杯はいける。
>
> だがこれだけでは終わらない、うちの妹はとっても甘えん坊なのだ!!
> 今日はどうくるのかな…
>
> 「…ん」
> 無言で両腕を伸ばしてくる。
> これは…
> 「だっこか!!だっこだな!!」
> 「……うん」
> 「よーし!妹は可愛いなぁ!!」
> 「…えへへ」
> 僕にだっこされて嬉しそうにはにかむ妹。最高だ。すりすりしたい。
> けど奥のリビングから母さんが
> 「いつまでいちゃついてるんださっさと空の弁当箱出せ。」
> みたいな顔で見てるからここは自重しよう。
>
> 今日は
間違えたorz
これはいい妹!
>>115 妹の下の口はお前を受け入れるために開いていたんだよ
まだかまだかと待ち望んでいたに違いない、きっと今も……
誰が甘いこと言えとw
糖分のとりすぎで病気になってしまったこのスレ住人を
厳しく指導する管理栄養士のお姉さん。
お姉さんの厳しくも優しい指導のおかげですっかり健康を取り戻した……
かと思ったらお姉さんがべったり甘えてきて再び不健康に。以下無限ループ。
……という電波を受信した。
お姉さん曰く、これでスレ住人は一生私のものよ、とかなんとか。
お姉さん「計算どーり♪」
なぜだろう、まったく悪い気がしないというか本当にありがとうございました
>>120 姉さんの料理にはどれも砂糖が大量に入ってるわけだな
蟲化スレに蠅の話なかったっけ
甘娘御用達アイテム
・チョコレートパフェ
・ふわふわホットケーキ
・サクサクエビフライ
異性関係に無縁だと
赤い糸とかお姫様抱っこに憧れてたりして
甘えんぼうになりそう
>124
・ふわふわホットケーキ
現実の問題としてだが市販のホットケーキミックスを使ってちょっと高級なレストラン
や喫茶店で出されるようなホットケーキって作れた試しが無い。
家で子供にせがまれて休日にホットケーキをフライパンで焼いてみたりするけど
なんというか「ヘロヘロ」などら焼きの皮の部分だけみたいな物が出来上がる。
だから甘えん坊な彼女とかがいて自宅でふわふわホットケーキが作れたら
それだけでコロっといっちゃうんじゃね?
ふわふわホットケーキ、
水じゃなくてお湯で混ぜるといいって日本秘密結社で言ってた
でも甘えん坊な彼女がふわふわホットケーキを作ろうと失敗して、
それで落ち込んじゃって甘えてくれればいいな。
>>126 水じゃなくて牛乳使って、かつ卵を少し多めに使う。
で、焼くときは生地を絶対に押さえない。
これで割とふわふわしたホットケーキが作れると思うよ。
ん?すまないが妹がおかわりを所望しているのでもう一枚焼いてくるノシ
ちょっと、作ってくるかな…。
ふわふわホットケーキを作るつもりがこげこげホットケーキになっちゃって、泣きながら謝る甘えっ子をぎゅってしたい。
豆腐を入れるのもお勧め。
って、ホットケーキスレになっとるw
そういやお好み焼きも押さえちゃダメだってためしてガッテンでやってたなw
ホットケーキやお好み焼きはギュッとすると
堅くなって美味しくありませんが
甘えんぼな女の子は思う存分ギュッとしてあげて下さい
色んな意味でふわふわトロトロになってより美味しくなります
(一部はカタくなりますが品質に問題はありません)
トッピングはレーズンで頼む
ホットケーキの素を焼かずに、マグカップにいれてレンジに
ごめん、ここまでしか見てなかったんだ、誰か試してくれ。
TVのお手軽スイーツ特集でやったやつだから悪いことにはならないと思う
生クリームと生チョコレートでデコレーションも
ホットケーキにはバターとメイプルシロップが定番だろ?
場合によって生クリームだけど。
甘えっ娘が、かまってーって泣いてるけどオマイラは違う話題で盛り上がってるみたいだから俺がもらっていきますね^^^^^
「ごめんね、せっかくふわふわになったのに焦がしちゃって……」
「気にするなよ、誰にだってあるって」
「無理に食べなくていいよ、私が食べるもの買ってくるから」
言い訳すると、本当なら二人でショッピングしに行くはずだった。
だけど、子供の頃好きだった絵本のようなふわふわのホットケーキが焼けるって知って、
予定を変更して俺んちで作ってみようって話になったんだ。
この前彼女が買ってきたホットケーキミックスの残りがあった記憶だけは確かだった。
そして、材料はあるから大丈夫だ、とスーパーにも寄らず彼女を家に連れ込んだはいいが、
冷蔵庫の中を見てみたら、丁度二人分だった。
ついでに冷蔵庫の中に腹の足しになるようなモノはほとんど残ってない。
あるのは酒とつまみくらいだった。
今日のデートの帰りに食料買って帰ろうって予定だったんだよ、本当は。
それをすっかり忘れて彼女を連れて来ちゃったっつう訳で……ホントに情けない言い訳だ。
しかも僻地で丘のてっぺんにある俺の下宿先から、一番近くのコンビニまで往復50分くらいと来た。
俺の腹はもう限界で、かといってこんな暑い日に彼女をわざわざパシらせる訳にゃぁいかない。
「いいっていいって、もったいないだろ? せっかく作ってくれたのにさ。じゃ、いただきまーす」
と、言うわけで、俺は片面焦げ付いたホットケーキにかぶりついた。
苦みの利いたホットケーキをもそもそと咀嚼する。
「あーもう、だったら、せめて……ん……ふぅ……ん、ちゅぅ……ん……」
彼女が俺の上に乗ってきて、細い腕を俺の背中と首に回してきた。
ひとしきりお互いの唇を貪ると、ようやく身体を離した。
とはいえ、俺の上に乗ってるのは変わらんが。
「はんぶんこ、しよ?」
頬を染め、見上げてくる甘ーい甘ーい、もうまるでハチミツのように甘い仕草、もう一度言うが俺の腹はもう限界だった。
と、いうワケででそのまま美味しそうな彼女の唇に、たわわに実った白い果実にむしゃぶりついた。
ごちそうさん。
>>140 歯磨きをやり直さなければならんのだがどうしてくれようか
「おはよー符長くん! あのねあのね、昨日のテレビふぎゃっ!?」
教室でぐでーとしてると、朝っぱらからしっぽを振って(幻覚)犬子が寄ってきたので、顔面にチョップを入れて黙らせる。
「ううう……酷いよ符長くん。女の子の顔にチョップするなんて悪人がすることだよ」
「ごめんね」
「うー……まあ、謝られたから許すよ。あっ、それでねそれでね、昨日のテレビふぎゃっ!?」
再び姦しくなったので、顔面にチョップを入れて黙らせる。
「ううう……二回もチョップしたよ、されたよ! 酷いよ符長くん!」
「ごめんね」
「もう許せないよ! 怒りがふつふつーだよ!」
「言われてみれば確かに、犬子の全てを司る犬耳が逆立っている」
「こっ、これは犬耳じゃなくて、そーゆー髪型だよぅ!? それに、逆立ってないよ! 仮に犬耳だとしても、私の全てを司るってどーゆーこと!?」
変なことを言う犬だなあ。
「うー、聞いてないフリするしぃ……じゃなかった。今日の私はすっごくすっごく怒ってるんだから、いっぱいいっぱい謝らないと許さないよ!」
「じゃあ、今日の俺はズゴックズゴック怒っている」
「語感が似てるだけで意味不明だよ!?」
「なんだと!? いや、こう、ズゴックが、こう、赤鼻とか……赤い三連星?」
「黒い三連星だよ」
曖昧なガンダム知識で煙に巻こうとしたが、あまりに曖昧だったので自身が煙に巻かれ、結果犬子に教わる始末。くそう、負けるか!
「知ってる知ってる。オルテガ、マッシュ、ポテトだな」
「最後料理名になってるよ?」
「お腹が空いたから、しょうがないんだ」
「まだ朝なのに……朝ご飯食べなかったの?」
こっくりうなずくと、犬子は疲れたようにため息を吐いた。
「しょうがないなぁ……じゃじゃじゃじゃーん!」
「なーまーくーびー!」(青いサイバーロボネコ風に)
「違うよっ!? 今日のおやつにって持ってきたホットケーキだよ!?」
「なんだ。紛らわしい」
「生首がタッパーに入ってるってどうして思うのかなあ……?」
なにやらぶつぶつ言いながら、犬子は鞄から取り出したタッパーを机に置いた。
「よかったら一つあげるよ。感謝して食べてよね?」
「気持ちは嬉しいが、プラスチックは消化できないんだ」
「中身の話だよ!?」
「なんだ。遠まわしに死ねと言ってるのかと思った」
「符長くんって、根性ひねくれまくってるよね♪」
色々思ったがここで文句を言うと食事が手に入らなくなるので、黙ってタッパーのフタを開ける。
「はい、どーぞ。おいしいよ?」
「…………」
「黙ってフタを閉めようとしてる!? ダメだよ、食べるまで許さないよ!」
「違うんだ。俺が食べようと手を伸ばそうとしたら、ホットケーキが炭に変化してたんだ」
「ちょっと焦げちゃったカナ? あっ、でも女の子の手作り料理を食べないなんて酷いこと、符長くんはしないよね?」
「チョイ悪だからする」
「しないよね……?」(うるうる)
「ホットケーキ超うめぇ!」
手掴みでホットケーキ(?)を食べまくる。触感が砂抜きしてないアサリの身を抜いた部分みたい。つまり砂。じゃりじゃりじゃり。
「わっ、ホントに食べた!」
どういうことだテメェ、と言いたいがじゃりじゃりで喋れない。
「……あ、あの、まずいよね? ぺってしたらいいよ? 私、怒らないよ?」
「じゃりじゃりじゃり、ごくん。超まじい」
「だ、だから、ぺってしていいって言ったのに……」
「次はもうちょっとマシなの作れ」
そう言いながら、タッパーに入った炭、もとい、ホットケーキに手を伸ばす。
「…………」
「じゃりじゃり……ん? そんな見るな。照れるだろうが」
「……えへへへへへっ♪ 優しいね、符長くん♪」
「優しいだろ」
照れ隠しに片手で犬子のほっぺをふにふにする。
「えへへっ♪ あのね、次はきっとじょーずに作るからさ、また食べてよね?」
「お断りだ」
「絶対嘘だよ。作ってきたら、なんだかんだ言いながら食べてくれるに決まってるもんねー♪」
わけの分からないことを言いながら、嬉しそうに俺の手を両手で包み込む犬子だった。
>>142 GJ!
この軽妙なやり取りはいつ見ても笑えるw
ズゴックズゴックがツボにはまってちんちんがしょんぼりでござる
犬子は俺の嫁!
符長乙
彼氏の前では尻尾振ってワンコな生徒会長
>>143 に萌え殺された…
それよりGWはどこでどう過ごすんでしょうね
G(グラニュー糖)W(ウイークですね。)
お前ら的には糖アルコールとかどうなの
焼酎なら芋焼酎だろ
麦も良いよ!
麦チョコ
『生』キャラメル美味しいです^^
目を閉じて 飴玉ひとつぶ 口の中
あなたが会うのは、何味の女の子?
ベタベタいちゃいちゃ すりすりきゅんきゅん
いっぱいあまいのミルク味
いつもツンツン ときどき真っ赤になっちゃうよ
ちょっぴり酸っぱいストロベリー味
にこにこ笑顔で跳ねまわる 元気一杯
しゅわしゅわ弾ける炭酸味
ぎゅっと僕を抱きしめて 頭をなでなでしてくれる
クールでさっぱりレモン味
文句をたくさん言うけれど ほんとはとっても優しい
ほろにがあまあまココア味
古風なしゃべりの変な人 でもでも素敵な女の子
酸っぱいけど癖になる梅味
みんなちがってかわいいね
ふくろを開ければそこにいる
君はどの子と会えるかな?
いつもいっしょの女の子
ふわふわしてる女の子
時々すねてふくらむよ
しあわせたっぷり甘い日々
だけど突然いなくなる
残っていたのは ハチミツたっぷりホットケーキ
食べたら広がる君の顔、にこにこ顔やぷんぷん顔
きらきら光る君の顔
ずっとずっと泣き続けた
そのうち涙は止まったよ
お日さま、何度ものぼったよ
お月さま、何度ものぼったよ
まっくろくろくろ
にこにこ笑顔をなくしたの
夢の中、遠くで声が聞こえたよ
いつも聞いてた声だった
綺麗になった君の顔
少し大人になった君の顔
涙がポロポロこぼれるよ
君は泣き虫なんだねって笑ってた
変わっていくけど変わらない
いつも同じで違うんだ
ふわふわホットケーキな女の子
突然、失礼した
ポエムってやっぱ恥ずかしいな
159 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 06:35:55 ID:Tfx9eKqj
素晴らしい!
けど読む方も意外と恥ずかしいもんだな、過去の黒歴史を思い出す的な意味でw
でも甘くて良いと思うぜ。リズム良いし。
GJ
次は、女の子目線でも書いて欲しいな
俺、この仕事が終わったら甘えっ娘といっぱいイチャイチャするんだ……!
アパートで中学生、同学年の女子高生
大学生のお姉さん、大家さんと甘々なラブコメしたい
小学生が抜けてるぞ。
あとはその家に住む地縛霊と内緒で
拾ってきた擬人化ペットがいるな
押入れを開けたらン・カイとつながっているよな
クローゼットの中にはメイドロボも待機中だよな
何という完全布陣
だが無言でギュッと抱きしめてくる幼なじみを忘れてるぞ
むしろ押し入れの中には
御先祖様を堕落させる為に未来から送り込まれた
甘えんぼうなネコ(耳美少女)型ロボット(生殖可能な人工生命体とかでも可)
が暮らしてるんですよね?
スレ住人が主人公を全力で甘病にしようとしている件について
しまった!!
親同士が勝手に決めた許嫁を忘れてたぜ!!
>>169 「忘・・・!!」
「ごめんなさい、親が勝手に決めた事ですものね、
私が一方的に憧れていただけ・・・
許嫁気取りで思い上がって、迷惑ですよね・・・」
まだだッ!
会うたびに甘えてくる従姉妹がいるッ!
まだ考えれば出てくるはずッ!
他…そうだ!
バイト先の店長があるじゃないか!
何かにつけて減給ちらつかせながら甘えてくるんだよ。
…あれ?少し昔に書いた気がする…。
他にもまだ出待ちの甘えんぼうがいるはずだ!
学校の先生がいるじゃないか
人前で厳しくして何かと補習にして
それにかこつけて甘えるんだ
…似たようなのあった気がする…
勉強教えるのがんばったからぎゅーして!
などと言って甘えてくる家庭教師などもいるな
…似たようなたようなのあった気がする…
・腰まである黒髪ロングな上司
・幼なじみのお姉さんは酒造メーカーの偉い人でした
・体育の最中に貧血で倒れ保健室で目が覚めたら
幼なじみの先輩生徒会長と保健の先生が
どっちが添い寝看病するかで決闘準備してました
奇をてらって
母よりも自分の方が年が近い叔母(独身)
大学に近いので居候させてもらったら、毎日甘えられて押し倒されて色々吸い取られることに。
普段はやり手のキャリアウーマンで、仕事のストレスの反動でこうなってしまったらしい。
という話を昔書こうとしたが断念したことを思い出した
お前らの発想の豊かさには毎回驚かされる
俺もちょくちょくこのスレ来てるが何にもアイデアが浮かばんのに…
>>176 それなんて俺?
かーちゃんが12人兄弟で、俺より年下の叔母さんもいるんだぜ
ひとつだけ違うのは、甘えんぼうでもないしエロい話も全くないってことかな・・・
正月に会うたびオバサンオバサン言ってたら、リアルファイトに発展してその後彼女は就職のため上京
もう10年会ってないんだ
ホットケーキの時といい
本当に話がよく広がるスレですねww
>>179 みんな甘い蜜に群がってきてるだけだろ。
こんなに甘えられる場は実社会にはなかなかないからな
このスレの住人は実はみんな甘えっ娘なんだよ
183 :
保守ネタ:2009/05/05(火) 21:24:19 ID:I7b01cBj
「なぁ、ちょっと相談していいか?」
HRが終わり、帰り支度をはじめた教室で腐れ縁の友人がそんなことを言ってきた……
…………嫌な予感がする…………
「彼女と喧嘩でもしたのか?」
「あ、あーそんな感じ……」
「ってマジか!?お前等凄くバカップルなのに喧嘩かよ!?」
公衆の面前でディープキスとか、先生の説教を意趣返しとか伝説を生み出してる二人が喧嘩。想像できない
「で、原因はなんなんだ?」
「あぁ、最近作ってくれる料理、がな……」
ー ー ー ー
ほら、家両親共働きじゃん?彼女、たまに夕食作ってくれるんだよ。泊りも兼ねて
で、昨日も……
「はい。あーん」
あーん……むぐむぐむぐ…………!?
「また葱入れたのかよ!」
「ごめんね?でも、体にいいんだよ?食べようよー……あーん♪」
あーん……むぐむぐむぐ……はっ!
「ってまた入れた!もう勘弁ならねぇ。食べる前に葱よけてやる!」
「あー、あたしの皿に移したー。ダメじゃないのー…………仕方ないなぁ」
ん、食べてくれたな……これで平和な食事が……
ーくいくいー
「ん、なんd……」
唐突にキス、舌を入れられ送られてきたのは……
「……えへへへ……おいし?」
「…………なんてこった……これじゃ拒否できねーじゃん!」
「じゃぁもう一回♪」
「うわ、馬鹿!……や、やめ…………」
ー ー ー ー
「……と言うわけでな。夜にむしゃくしゃして生で四発やっちまってな……どうすればいいと思う?」
「…………ふぅ。オマエラモウ結婚シチマエヨ?」
「あれ、何起こってるんだよ、おい、待てって……行っちまったし……なんなんだ」
「あ、……ー ー?」
振り替えると彼女が迎えに来ていた
「あー…………その、な……」
「昨日はごめん!」
「分かったから……今夜はなに?」
「!!えっとね、今夜はー ーが好きな…………」
その日、街の各所で砂を吐いたり歯の痛みを訴える人が続出したという……
184 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 21:30:58 ID:L7umR1Ys
これで保守ネタだと!?なんて威力だ!!
体が砂糖になりそうだ!!
>>183 その勢いに乗ってもう一発書いてみようか
>>183 「あれ、何起ってんだよ」に見えた俺は、
たぶん糖分が必要なんだよな。
うん。
マスター、例の甘いのを一杯。
清水健太郎か
古いな
>>183 虫歯がひどくなった!責任とって甘えさせろ!
俺にも、このスレの様な親戚がいたらなぁ…俺の方は野郎ばっかだし…。
姪っ子いるけど盆と正月しか会わないぜ・・・・。
会ったら会ったでお年玉くれだの小遣いくれだの言われるしよ。
>>190 従兄弟が先月子供生みやがった
あの子もやがて俺に金を要求しだすんだろうか
保管庫更新乙ー
更新はされてるけど、5スレ目の半分くらいで止まってるのは何故?
>>194が休まず間をあけず確実に全部保管作業してくれるそうです
やったら俺がお前に甘えてやるよ
あかなめのキスってすごいエロそうだよね
誤爆
人見知りの激しい姪が昨日初めて膝の上に自分から乗ってくれたぜひゃっほー
因みに姪は1歳半
かわええw
しがみついたままおねむなんですね、わかります
>>195 編集とかのやり方分かんないんで無理。
代わりにパソコンの規制解除されたら何かネタ糖化するんで勘弁。
>>198 198の膝の上で、手叩いてきゃっきゃ言って、198がその子の顔覗きこんだらたまたまその子も上向いて笑ってくれたりなんかして。
あー、甘えっ娘の嫁と小さい頃はベタ甘、成長するにつれてツン成分が増して、19で学生結婚して嫁に出る時には「お父さんとはにゃれたくないよぅ・・・(涙」とか言い出す娘が欲しいなー、と思う25の初夏。
会社、行きたくね。
作品投下してみます。エロ無しです。
変態紳士たちの虫歯菌が、少しでも増えて頂けたら、リアル虫歯な俺歓喜です。
(1/8)
金曜日。放課後、隣のクラスへと向かった。目当ての探し人がちょうど教室から現れる。
視線が重なるのを感じて、お互いに相手を探していたことが容易に知れた。
「志乃、そっちもホームルーム、終わったところか」
「えぇ」
椿本 志乃。成績優秀で、学年一、二位を争う彼女は、常に冷めた様な目の色をしている。
女でありながら、身長が百八十越えの俺とも、目線の位置がさほど変わらない。
運動音痴で無いということも災いしてか、本人の意思とは無関係に、運動部への入学を勧められている。
それからその身長と、どちらかと言えば女受けする顔立ちは、同姓にファンクラブを結成させているらしい。
胸元に肉が詰まっていないのが、新規会員の増加に拍車をかけているとの噂だ。
だから彼女が間違った方向に走る前に、俺の手で、大きくしてやらねばいけないと思ってる。
「…………君、何か失礼なことを考えてない?」
「とても論理的で、俺と志乃の、利害一致になることを考えてたよ」
志乃が「はぁ」と溜息を零した。一応、俺達は自他共に認める、恋人という立場であるはずだった。
だけど気安い馬鹿なやりとりは、友人の頃から変わらない。
彼女が昔から変わらず、俺のことを「君」と呼ぶのも変わらなかった。
それでも互いの距離は、友人であった頃よりも遥かに近い。
「まぁいいわ。君の脳が可哀そうなのは、いつものことよね。…………ところで、明日の予定は?」
「さっき、バイトのシフト変更が入った。二時には終わるから、いつもの店で会おう」
「分かったわ」
志乃の返事はいつも短かった。
(2/8)
土曜日。待ちあわせの喫茶店に着いた時、窓際の席に、志乃が座っているのが外から見えた。
志乃は、読んでいた文庫本から手を放すと、軽く腕を組んで俺を見た。
眉間に寄せられた眉が「遅いぞ、こら」と言っていた。
「まだ十分前だぜ?」
腕時計で時間を確認して、一人呟いた。彼女の時計は相変わらず、世界の十五分先を指しているらしい。
苦笑しつつ店の扉を開けると、女性店員が寄ってくる。
「いらっしゃいませー」
元気の良い、笑顔の可愛い、揺れる胸元が中々に魅力的な店員だ。
今までの女性遍歴から、近くの大学生かと当たりをつける。
志乃がいなければ、今彼氏募集中? と聞く程度には、声をかけていたかもしれない。
「お一人様ですか?」
「いや、待ち合わせ。そこの窓際にいる――――」
あえて、そこで言葉を区切った。俺の言葉を繋げるように、店員は言う。
「はい。あちらにいる"男性"のお客様の、お席ですね」
予想していた一言だったのに、久々だったから、思わず噴き出してしまいそうになる。
どうにか耐えて、極上のスマイルを浮かべて返した。しかしそれだけで店員の表情が赤くなり、硬直する。
志乃がいなければなぁ、ともう一度不謹慎なことを考えてしまった。
「お待たせ、志乃」
「さっき、何を話してたの?」
席に座るなり、早速質問が飛んできた。目の前の彼女の表情は、とても穏やかだった。
顔見知りになって五年、恋人として付き合い始めて一年足らず。
その経験則から察するに、これは随分とお怒りのご様子だ。
「何を話してたか、気になる?」
「気になるわ。人を瞬間的に沸騰させるのは、君の得意技だからね。今の私の気分も察してくれると、嬉しいわ」
「そう怒るなよ」
「怒ってない」
再び文庫本へと顔を落とす志乃に、内心微笑んだ。可愛いなぁ。
これだから付き合うようになっても、以前と変わらぬまま、彼女をからかうのを止められない。
(3/8)
「悪かった。ごめん、志乃。ほらほら、俺ってば昔から、女心が分からない奴だから」
「よく言うわね。君が覚えていないのは、付き合ってきた女性の数でしょう?」
「今は一人しかいないよ。それにこれからも、一人しかいないよ?」
出来る限り、悪ふざけをするように言ってみせた。
それは何処かにある本心で、言葉にすることが苦しかったせいもある。しかし志乃は只の出任せだと思ったみたいだ。
露骨に眉を潜めて、呼んでいた本に栞を挟んで手を離し、それから俺を見て、溜息を一つ。
「君は、相変わらずの"ちゃらんぽらん"だ。自分から信用を落とす事を言って、何がしたいわけ?」
「悪かった。悪ふざけが過ぎたよ。志乃がどんな気分になるのか、よく考えるべきだった。
遅れて来たのに、呑気に店員と話をするなんて、申し訳無かったと思ってる。ごめん」
「……素直に謝らないでよ、調子狂うから……」
頭脳明晰、学年トップクラスで通っている彼女が言葉に詰まる様は、大変可愛らしい。
思うように動かない口から、どうにかして言葉を絞り出そうと、懸命になっている。
「ほら……私って、君の、か、かのじょ、なわけでしょう……」
「だから、他の女と話してたら、気になった?」
少し意地悪く言うと、志乃は逃げるように、水をちまちまと飲み始めた。
身長が百七十ある癖に、そういう仕草は小動物みたいで可愛いんだよな、
そう思って見ていると、先程の店員が注文を取りにきた。
俺はコーヒーをブラック、志乃はアイスフロートをそれぞれに注文した。
ふと窓の外を見てみると、今日は土曜日だというのに、同じ高校の学生服を着た女子生徒が二人、
囁き合うようにこちらを指差していた。軽く手を振ってやると、嬉しそうに手を振り返してくる。
すると隣から、露骨な溜息の音がもう一つ。
「……軽率」
「サービス精神に溢れる好青年の義務だと言って欲しいね」
「黙りなさい。口先ナルシスト」
何気にぐさりと突き刺さった、その言葉。じわじわと上々していた株が、一気に暴落してしまったらしい。
しかしここで後手に回ってはつまらない。
「そうだな、確かに俺はお喋りだ。だから余計なことを言ってしまう。
たとえば、俺の向かい側に座る彼女は、恐らく俺の次に顔のいい、寡黙な"男友達"に見られてる……とか」
思いっきり、コンプレックスを突いてみる。予想通り、向かいの席に座る志乃の表情が、沸点に到達した。
そこを狙って、小さな声で囁きかける。
「志乃、キスしようか」
「……!?」
(4/8)
おぉ、いい顔。完全に虚をつかれたことが、とても分かりやすい。うん、最高に可愛い。
「な、な、な、にゃにをいっつて!?」
動揺して舌を噛むとは。お約束を天然でやってしまうのが、志乃の素晴らしいところだった。
くそ、録音しておくんだった。せめて映像だけは残しておこう。俺は携帯を取り出した。
「志乃、こっち向いて」
「ちょっとっ!?」
志乃が席から身を乗り出して、俺の両腕をしっかり掴む。俺は大物がかかったと喜んで、ぐいと手前に引き寄せた。
志乃の真っ赤な顔が、すぐ鼻先に見えていた。
「何するのよっ!」
「俺はね。志乃が男友達に見られるのが、許せないわけですよ。
志乃は誰よりも可愛い女の子ですよって、キスでもして、証明する必要があると思わない?
まぁ、同性愛好者に見られたら、それはそれでいいかもしんない」
目の前の顔が、私はもう限界です、と叫んでいた。
「き、き、君はっ! 正気なのっ!? そんな不埒なこと、公共の場で口にしないでよっ!」
「残念ながら俺は、口先ナルシストらしいので。ところで志乃、プライベートな場所だと、問題は無いわけだ?」
「二度も言わせないでっ! このバカッ!」
幸いにも隣の席は空いていたが、そんなことは関係ないぐらい、志乃の声は店内に筒抜けだった。
それに気が付いて、彼女は慌てて一礼をして、椅子に深く腰かけた。
予想より少々怒らせてしまったので、机の下で行われる踏みつけ制裁は、甘んじて受けておく。
昨日買ったばかりの二万の靴が、ぎりぎりと踏みつけられるのは、堪えるなぁ。
(5/8)
日曜日、彼を家に招いた。
昼前に下拵えを済ませておいた料理に火を通し、机の上に並べると、彼は酷く感心したように頷いていた。
「正直驚いた。志乃、凄いなお前。女だって中々、ここまで美味そうに作れる奴はいないぞ?」
「妙に含みのある発音は、聞かなかったことにしてあげる」
「あ、照れてる?」
「照れてない。私も女の端くれなんだから、このぐらい出来て当然よ」
そうは言ったものの、心臓は酷く高鳴っていた。大丈夫だろうか、上手に出来ただろうか。
今まで母親に任せきりだった料理を、自分で学びたいと思った元凶が、机の向かい側に座っている。
彼と入れ替わるように食事に出かけていった両親は、
「それじゃあ、ごゆっくり」
などと告げて、何やら含みのある笑みを浮かべていた。
仮にも一人娘にかける言葉が、両親揃ってそれですか。まったくもう。そんなんじゃないんだからね!
「どしたの、志乃?」
「何でもない。それより、私の料理に無理に感想言わなくてもいいからね。
自分の腕前ぐらい、よく分かってるつもりだから」
「了解」
フォークを手に、どれから食べようかなと選んでいる私の――――か、かれし、は!
不意に顔をあげて、いつもの調子で軽薄に微笑んだ。
「そこまで見つめられると、食べにくいんだけど?」
「な、なによ。自分が作った物を、最後まで見届けるのは……ぎ、義務、でしょ……?」
「そう来たか。なるほど、語尾が若干疑問形だったのは気になるけど、それは確かに一理ある」
「うるさいわね、早く食べなさいよ」
私達は、いつもこんな調子だ。私が何を言っても、余裕を持ってさらりと返されてしまう。
それから時々飛び出す爆弾発言に、私はいつも、くらくらさせられている。
そんな関係が、中学の時から続いている。友人だった頃は素直に悔しいと思うだけだった。だけど今は違う。
何の役にも立たない言葉のやりとりが、嬉しくて、楽しくて、仕方が無い。
逆に、彼が女性と会話をしているのを見るだけで、不安に苛まされてしまう。
会話の相手が、たとえ私の友人だったとしても、平たく言ってしまえば―――嫌なのだ。
「志乃、何か考えてる?」
「…………なんでそう思うの」
「凄く可愛い顔してたから」
(6/8)
お見通しだ、と言わんばかりの得意気な表情に、また腹が立つ。
彼は軽薄でお調子者で、躊躇いもなく気障な台詞を口にする。
いつも空に浮かぶ雲のようにふわふわしている癖に、相手の心情を察する時は、驚くほど鋭い一面を見せるのだ。
そういうところは、全然可愛くない。
「まぁいいや。普通に腹も減ってきたし、いっただっきます」
「……!」
よしきた。君が手にしたのは、一番の自信作よ。テーブルの下、見えない位置で両手を握りしめた。
雲のように軽い彼の言葉には、不思議と偽りは混じらない。
きっと私の料理を食べた後も、沢山の冗談を交えながら、しかし手放しで褒めたりはしないだろう。
それが、彼なりの誠実な一面だと知ってしまった時から、ずっと惹かれ続けてきた。
恥ずかしくて、面と向かっては言い出せないけれど。
「どうかな、おいしい?」
「……うん」
私の作った料理を、何処か楽しそうに頬張る彼。ごくりと飲みこんで、水を飲み、それから口元に手を添えて微笑んだ。
「志乃、流石にそこまで見られてると、やっぱ食べにくい―――――――」
言葉の最中、不意に彼の笑みが凍り付いた。そしてそのまま、机の上に突っ伏した。
「あ、あれ……?」
彼はそれきり動かない。大の男が、料理の並んだ机に上体を預けている光景は、中々にシュールだ。
いや違う、そうじゃない。私は席を立ち、彼の肩を揺すってみるが、反応は無い。
「冗談だよね?」
この人なら、近付いた途端に顔をあげて「想像以上に美味くて驚いた!」などと言う演技をやらかしかねないので、
私は何度も、何度も、小さく肩を揺り動かしてみた。だけど一向に反応は無い。
「……嘘」
自分が器用な女じゃないということは、分かってる。だけど壊滅的に料理が下手な女なんて、そんな。そんな……。
「―――やだよぉ、死んじゃやだぁ……」
じわりと眼尻に涙が浮かんだ時だった。ぎゅうと抱きしめた彼の身体が、小刻みに震え始めた。
「っ……!」
震えは大きくなる。急いで彼の顔を確かめると、そこには私と同じように、眼尻に涙を浮かべた彼がいた。
いつもは嫌味と共に吹き出る軽薄な様子は無く、その代わり、次の瞬間大笑いした。
「ぶははははっ! 志乃、お前、どういうわけ。俺を持て成すフリをして、暗殺でもしようと企んでたのか?
それとも何、このままお前の部屋まで拉致って、ベッドの上に縛りつけて、お楽しみの予定だったりする?」
「そんな訳ないでしょうっ!? このバカ! なんでいつも、いつも、いーっつも、そういうことするのっ!?」
(7/8)
「怒るなよ。俺の言い分も、少しは聞いてくれてもいいんじゃないか?」
「何の言い分よっ、バカじゃないの! バカじゃないのっ! バカじゃないのっっ!?」
盛大に罵りながら、頬を思いっきりつねってやる。加減などしてやらなかった。
結構本気で痛がっているように見えたけど、それがどうした!
「そうよね。良く考えてみたら、そんなことあるわけないわよ。
だって普通に食材を買ってきて、レシピ通りに作っただけだもの。アレンジなんて一切加えてないんだから。
気を失うような料理を作る真似、出来るわけないわ。あぁもう、馬鹿みたい!」
「……志乃、口、開けてみ」
「なによ?」
「いいから、ほら。あーんして」
彼は再びフォークを手に持って、先ほどとは別の塊をぷすりと突き刺した。
いつもの軽薄で、楽しそうな笑顔を作って、それを私の口元に差し出してくる。
「ちょっと、そんなことしなくても、食べられるわよ」
「いいからいいから。恋人同士の特権だろ、こういうのって」
「やめてよ、恥ずかしいから!」
「志乃。もしかして自分が作った料理、自信なくて食えないわけ?」
「……君ねぇ……」
分かりやすい挑発だった。あまりにも分かりやすくて、逆に有無を言わせる暇も無く、乗せられてしまう。
私は彼に弱い。ジャンケンの強弱関係のように、私は彼に、けっして勝てないのだと思う。
「ほら、恥ずかしいなら、目、閉じて」
「……」
素直に目を閉じた時点で、私の負けだった。堪えようもない恥ずかしさの中で、小さく、小さく、私の口が開いた。
指し込まれる銀色のスプーンを舌先に感じて、そっと口を閉ざした。
ゆっくり、引きだされていく感触に、背中に震えが走る。
「おいしい?」
「……おいしいに決まってるじゃない」
私が作ったんだから。それから、君が食べさせてくれたんだから。
(8/8)
「志乃、次に料理をする時は、俺も呼んで」
「……うん」
「それから、一つ忠告な」
「……うん?」
「次に料理をする時は、きちんと味見をしような」
ずびしっ! と額に強い痛みが走った。
指で突かれたのかと思ったが、次の瞬間、全身に寒気が走り、視界が閉ざされていく。両足の力が抜けてふらついた。
最後に残った感触は、腰元に回された両腕が、私の全身を支えてくれた温もり。
私は珍しく、彼の忠告を厳守しようと思った。そして、しばらく意識を失った。
――――その、数分後。意識が戻った私が見たのは、私を楽しそうに見降ろしている、彼の視線だった。
「志乃、口開けて。気ぃ失ってる間に、お粥作っといたから」
「……ありがと」
ぼんやりする頭で、私は餌を求める雛鳥のように、口を開けた。
くつくつと笑いながら、彼は囁いた。
「俺のふーふー代は、高いよ?」と。
…………あれ、今俺は何を……?
あぁ、甘りの甘さにやられてたのか…………ふぅ
>変態紳士たちの虫歯菌が、少しでも増えて頂けたら、リアル虫歯な俺歓喜です。
お前はこれ以上俺に歯医者に行けと言うのか……
で、続きは?
ただいま!虫歯だらけだってさ!
常時ジャージの少しだらしないお姉さんの世話をしてあげたい
職場ではきっちりスーツ着こんだお堅いOL(上司)とかだとたまんない
もちろん眼鏡なんだよな?な?
いや、顔に網タイツだろ。
眼鏡を外してまとめた髪をほどいた途端に漂うエロスとかたまんねえ
外ではは色っぽい下着にスーツだけど
家では可愛い下着にダボダボのセーター一枚でぎゅーって
たまらん
もふもふしたい
そのセーターは弟のお古だよな
失恋したらヤケ酒して弟にべろべろに甘える姉を受信した
それなんて某ファミレス四コマ?
そんなサブミッション大好きな護身術教えてる姉はいりません
弁護士、小説家の姉
小悪魔な妹もつけるぜ
やっぱ年上はいいな
酒の勢いで、「愛してる!」何て言ってしまい、顔真っ赤になってあうあうしている姉貴
いつもいきなら抱き付くくせに、いつもはずぼらな格好の癖にこんな時の姉貴はなんだか可愛い乙女に見えて反則だ。
しかも姉貴とは実は血が繋がっていない。だから、色々と邪な考えもしてしまう。
だって可愛いんだから仕方がない。
あ、上目使い禁止。思わず抱き締めたくなるじゃないか。
とか考える間に身体は行動に移しちゃってるわけで。
もふもふふわふわの感触がたまらない。
セーターは俺のお下がりなのになんでこんないい匂いがするんだろうか。
しかし、その様子は上のキャリアウーマンな長女に一部始終目撃され休みの日にいろいろと…………ふぅ。
ところで此処は何時からリレーSSスレになったんだ?
ラブコメ要素が入ってるラノベを飛行機内で読んでたら、こんな小ネタが浮かんだ。
ちょっとSな男と、ツン気味な女がいると思ってくれ。
そして、男が女に告った後の会話だ。
女「いいよ。でも、私を泣かせたら許さないからね。」
男「じゃあ、お前を幸せいっぱいで泣かせてやる。」
駄文失礼。
すまん、これは俺が片想い相手(154cm、お人形さんみたいな感じ)との脳内恋愛話なんだ。よって続きは俺の妄想力次第。
別のプロット投下しておく。キャラ名付けるから、甘い人ちゃんとした文章に起こしてくださいな。
主に甘えてるのは俺かもしれんが許してくれ。
京浜東北線でイチャついてるカップル(女の方はアニメ声だった)を見て妄想した話だ。
後日、電車内(ドア横あたり)
賢「混んできたね〜。夢衣が潰されないようにガードしておくね♪」
由衣「ちょっと、どさくさに紛れて私を抱きしめようとしてない?」
賢「ん?別にいいじゃん。由衣が可愛いから、抱きしめて守ってあげる。」
由衣「・・・今のちょっとときめいた。たまには甘えてあげる。」
賢「珍しく由衣がデレた♪ほんとは甘えんぼだもんね☆由衣。」
235 :
234:2009/05/09(土) 23:04:55 ID:SsTjL9VC
ここ数日、いつも巡回してるスレがどこもかしこも甘化されてるんだが
>>236 新型甘フルエンザの甘デミックですね、かかります
今日は父と一緒に祖母のところへ甘い香りの花を持っていきました
農協でひと束100~200円くらいのやつを3000円と少し分だけ
あれだけあるとちょっと頭がくらくらしてくるね
甘えんぼうのおばあちゃん
別の意味で萌えるな
>>236 ショ糖を精製して、甘フル剤を大量生産する必要がありますね。
甘いだけじゃダメなんだ
塩を一つまみ仕込まなきゃ
ツンデレデレ
>>241 塩と砂糖を間違えて結局甘いだけなんですね
ふと思い出した
北海道の赤飯は甘納豆を使った甘い赤飯だった
北海道の茶碗蒸しも甘かった
北海道の御菓子屋で中華饅頭を買うとたっぷりの餡子をどら焼きの半身ではさんだものだった
道産子は甘いかもしれない
何だ?このクソ甘いスレは…
俺もまぜろ!…いや、まぜてください。お願いします
あー!
>>246くんだぁ!
早くこっちきてむぎゅーってしてぇ♪
久しぶりにこのスレ来たが
相変わらずの甘っぷりに安心したんだぜ
物凄い勢いでアホな雑談→急に沈黙
こういうパターンがあるよなこのスレはw
ツンツン
ナデナデ
デレデレ
さて、今日の昼飯は……揚げ蜂蜜アンパンか
たまには味薄いのとか塩っ気のある奴にしろよ
「えへへへ、だって甘いの好きでしょ?(ぎゅっ)」
はい!大好きです!
今頃こんな昼を過ごしてるんだな……奴らは
ふと思った
甘えんぼうな女の子と恥ずかしがりやの男の組み合わせって最強じゃね?
鬼才現る
ここ数日、あんまり暑いもんだから
雪女の甘えん坊お姉ちゃん
毎年夏以外はくっ付いて甘えると、男が凍えちゃうからって自重してるんだけど
急に暑くなったから男に全力で甘々のエロエロプレイ
という電波を受信してしまった
>>252 高校の頃の俺がそんなかんじだった。
手を繋ぐことすら恥ずかしくて、彼女の方も察してくれたけど。
その代わりどっちかの家で運良く二人きりになったときは(ry
>>254 即席で作ってみた。見直しなし・エロなし
近所の駄菓子屋の軒下に木の椅子がある。
そこに座って買ったアイスを食べる――子どもの頃から変わらない、贅沢。
まだ五月も半ばだと言うのに、この暑さだ。つい足を運んでしまった。
「ういぃぃー」
俺が背負っているのは雪女。熱にやられてくたっている。
彼女は無駄に大きいウチにある冷蔵庫を、どういう経路か嗅ぎ付けてやって来た妖怪だ。
それが壊れた為に修理に出すことになった訳だが、まぁ思っていた通りこうなった。
「しっかりしろよ、だらしねぇな」
「だってぇぇ、暑いんよぉぉ」
こう見えても年上らしく、普段はそれなりに気が強い。
「あら、黛子(たいこ)ちゃんに淳(すなお)くん、いらっしゃい」
駄菓子屋のおばあちゃんは御年82だが、相変わらず元気だ。
頻繁に来るので名前を覚えられてしまった。
「こんにちはおばあちゃん。その棒アイスとカップアイスそれぞれ、そこで食べていくね」
「でぇとかい。羨ましいねぇ」
冷やかしは俺の背中だけで充分。本当に雪女の肌は冷たい。
「ほら、椅子に座って」
そう言って俺は、黛子を下ろす。
「溶けるぅぅ」
「そうやって横になっちゃったら俺が座れない」
「膝枕ぁぁ」
仕方ないから膝枕。やっぱり冷たい。
手渡されたのは、アイスと団扇。
「らぶらぶだねぇ、お二人さん。ごゆっくり」
代金を渡すと、おばあちゃんはにっこりと笑って引っ込んでいった。
「ほい、起きろ。アイスが来たぞ」
「うい」
そう言ってむくっと起き上がった。
「棒とカップどっちにする?」
虚ろな目で俺の両手にあるアイスを見比べる。
「ええとぉぉ……棒――」
「棒ね」
「――いや、カップも捨て難いなぁ」
「カップね」
「でもこの前食べたのはカップだったからぁ――」
どっちにするんだよ。
「――どっちが多い?」
子どもかお前は。
結局カップを手にした黛子。
蓋をめくると木のスプーンを取り出し、すいっとアイスをすくって、ぱくっと食べる。
「……はうあぁぁー」
和める光景である。普段はそれなりに絵になる美人なのだが、どうも外見とのギャップが滑稽だ。
「? なぁに、欲しいの?」
見とれていたらこれだ。子どもじゃないってのに。
「それで少しは生き返ることを願うよ」
そう言って俺も棒のアイスの袋を開ける。
懐かしい、昔から食べていたアイスキャンデーだ。
それではいただき……。
「あむ」
食われた。
「いきなり横から何すんだ」
「はぁぁ――きーんとしてこっちも美味し」
図々しい雪女である。
「宣戦布告とみなし、お前のカップいただき」
「あぁー何すんのー?」
何とか食べきった。元々、俺は甘いものそんなに得意じゃないんだよな。
かと言ってビビンバなんて食べに行こうやとも言えないし。
「美味しかったぁ」
で、結局メインで食べたのは黛子。
彼女はアイスが好きだ。と言うより冷たい物全般。まぁ、当然だが。
「さ、これで少しはしゃきっとするだろ?」
「はーい」
で、また俺の膝枕な訳ですか。
「幸せだなぁ」
仰向けになって、俺を見上げる黛子。
「あまり膝ばたつかせるなよ。お前一応ワンピースなんだからな」
無防備女には一言言ってやらないとはらはらして仕方が無い。
白いワンピースに負けないほどの、白い肌。深く青みがかった髪は長い。
微風が通り、揃えた前髪を撫でる。
「涼しいー」
だが、やっぱり暑い。
膝の上は黛子のおかげでひんやりだが、顔の辺りはまた熱くなってきた。
「?」
団扇だった。彼女が扇いでくれている。
「相変わらず暑いねー」
「珍しいな、お前からそうやって何かしてくれるのって」
皮肉を込めたつもりだったが、返ってきたのは満面の笑み。
「アイスのお礼。おかげで良くなったよ」
ああ、それは嬉しい。いや、嘘ではなく本当に。
「元気になったなら、俺もここに連れて来た甲斐あったな」
「ふぅぅ――」
「って、もう疲れたのかよ」
今度は俺が団扇を扇ぐ。
目をつむり、気持ち良さそうに風を受ける黛子。
まだ夏はこれからだ。こんな調子で果たして乗り越えられるのか不安。
だが、今日ここに来て良かった。こうして扇いでやっている時間が、過ぎるのを忘れるくらい。
いつの間にやら、俺の生活の一部となっていた彼女は、雪女ではあっても――。
携帯が鳴った。
『冷蔵庫の修理が終わりましたので、届けに伺います』
「分かりました、ありがとうございます」
さて、ぼちぼち家に帰るか。
「おーい、起きろ。冷蔵庫が戻って来るぞ」
「んー……分かった」
起き上がる黛子。やや乱れた髪とワンピースを整えると、椅子を立つ。
「やっと安全地帯に戻れる――やったぁー」
しかしこの性格、地なのか未だに謎だ。まぁ、可愛いから良いとしよう。
「ねぇ、すなおー」
「何?」
「また連れて来てね」
「一人で行っても良いぞ」
「そんなの嬉しくないなー」
「小遣いならやるから」
「むっときた」
「悪かった悪かった。でもなぁお前、俺も俺で暑いのに何で寄り添ってくんだ?」
「雪女は雪であっても女だもの。好きな人の温かさに、決して溶けたりはしない」
「……そっか――って、また力抜けたのかよっ」
「また暑くなったぁぁ、溶けるぅぅ」
「はいはい、また背負えば良いんでしょ背負えば」
機会があれば同じようなのまた作る
>>259 はうあぁぁぁぁ・・・・甘いぃぃぃぃぃぃ!!!
なるほど。冷たくて甘いモノ、すなわち、我々にもアイスを支給してくれたわけですね。
これからの時期には最高です
アイスといっても安物なラクトアイスしか買った事ないな。
せいぜいアイスミルクくらいだし。
チューチューアイスを半分こするのがこのスレ的に有力
>>264 むしろ
「このアイスかたいからやわらかくして」
って言われて口のなかでやわらかくしてから口移しであげるのがいいじゃなかろうか?
飴とかチョコをお互いの口に交互に入れ合いながら舐めたり
267 :
ブラストウェーブ:2009/05/13(水) 18:50:57 ID:V4oaacE3
ようやく理解した!!甘美全開のカップルに私は心を奪われた!!
この気持ち・・・まさしくバカップル萌えだ!!
(どっかで見たことあるネタをやらかしてしまいました・・・(爆笑))
>>264 半分 こする
と読んでしまった俺はエロパロ脳
つまり、女の子が抱きつきながら冗談半分に下とか触ってくるから男が欲情したのに、「私はギューっとしたいだけだからダメッ」とか言われて生殺しか。
・・・・何が言いたいか分からなくなったorz
風邪ひいたからちょっと太めの甘娘に甘ゝ肉布団になってホスィ……
ムチムチの幼馴染に
梅雨の寒い日に
>>271 「だいじょうぶ?私にうつしていいよ」
こうですね
Hする→風邪が移る→H→風邪がry
ピンポン感染だね!
RDのユキノみたいな甘娘を彼女にしたい。
そしてインフルエンザみたい(新型に非ず)。
どMな甘えん坊とかどうだろう
むしろのしかかってきた甘えん坊に「重い」って文句言って
ほっぺ引っ張られたい
>>278 「もっとぉぉぉ。もっとぶってくれなきゃ、やだあぁぁぁ」
って涙に涎だらだらなんですね。
>>278 女「ギュッってして」
抱きしめる男
女「もっと強く!」
力を強める男
女「もっともっと!」
男「これ以上強くすると痛いよ?」
女「いいの!痛いのも抱きしめられるのも好きだもん」
「純くんっ、朝だよっ」
ボスッと音を立てて、睡眠中のだーりんのベッドに飛びのってみる。
「…っ……むぐ…重…」
純くんが、お腹をかかえる。
「……え、うそ……ごめ…だいじょぶ?純くんだいじょぶっ?」
またがるような形でひざ立ちになりながら見下ろして、あたふたする。
最近食べすぎた…よね……純くんがムチムチでもいいとかいうからスイーツ食べすぎたぁー。
…じゃなくて、純くん……だいじょ…ぶ?
見下ろすと、膝の間で布団越しに伝わる気配が震えている。
―そんなに痛かったの……?
「……くくっ、重くないって。
つか、もう合鍵開けてドア入ってくるとき、おまえ驚かそうとして嬉しくなって
笑ってただろ、にへーって。
その気配で目が覚めて身構えてたんですけど。」
「!!
もーっ、ひどいー、純くんひどいー!」
「それより…いつまで上に乗ってるんですかね、君は」
と、純くんが叩こうとしたあたしの手を取って、反対の手をあたしの腰に回し、
ひっぱって顔を引き寄せ…
チュ…
「おはよ」
とかやるんだ!!
どうしよーしあわせー
バンバンバンと机をたたいて興奮しながら妄想してたら、目の前で純くんが合鍵を渡そうとした
手を止めて
「また…おまえ、なんか妄想してんな、すげー顔がアホ面
合鍵…渡すと危険だからやめとくか」
とニヤニヤしていた。
似たようなので
スキンシップ中に重いって言われる
→その場は笑って誤魔化すが気にして必死のダイエット
→無理がたたって倒れる
→抱き上げて運ぶときに涙ぐみながら「重くない・・・?」
甘えっこなんだけどつつましいっていですね!
似たようなので
お姫様だっこのせがまれすぎで腰痛持ちになってしまった彼氏という
シチュエーションを受信した。
…いや俺の実体験かorz
>>284 妄想と現実がごっちゃになってない?
医者行った方がいいかもよ。
いやよく考えろ
『“彼氏が腰痛持ちになった”という俺の実体験』
てことはアッー
いやきっと俺っ娘な甘えんぼうなんだ
エロパロ板で自分語りしちゃう人って…
VIPでやれ
所かまわず甘えてくる娘
二人きりになると甘えてくる娘
隠してるつもりだけど周りからはバレバレの娘
>>284 さ、早くそれを萌え文章にしてチラシの裏に書き起こすんだ。
雑談に文句垂れてる奴は責任もってSS投下よろ。
今日はやけに飼ってるぬこが俺に、すり寄ってくるんだ…。
>>293 それはネコ科のネコなのか?
それとも、ヒト科の……
ここのスレに書くくらいなのだからネコ科のネコだろう
いや、そこは、ネコ科のヒトだろう
猫の着ぐるみ着た女の子と見た
そういや昨日友人の実家に泊まったら犬がやたらと甘えてきたな
ある子はベロチューをやめないし、ある子は撫でるのをやめるとすぐ怒るし
まあ皆男の子だったんですがね
私にとってはご褒美ですが
犬っ娘の後輩と猫娘の先輩
犬っ娘の後輩と聞いただけでその後輩が欲しいと思った。
猫娘との同居生活(休日編)
7:00起床。寧が僕の手をぽんぽん、と叩く。毎朝きっかり同じ時間。
寝惚け眼で寧を見ると、必ず寧も僕をじっと見つめている。
8:00朝食。寧は飽きると好物でも手をつけなくなる。
今日はハニーシリアルを拒否し、チョコシリアルを食べていた。
9:00散歩。たまには一緒に行く。何をする訳でもなく、歩く。
たまに立ち止まって髪の毛を触ったり、きょろきょろしたりする。
10:00昼寝。大きめの座布団に丸くなって、すやすやと寝息を立てる。
とても気持ち良さそう。そして、とても可愛い。
12:00昼食。最近の寧のお気に入りは、ツナマヨトースト。
美味しそうに噛りつく。食事中に手を出すと怒る。取ったりしないのに。
13:00遊ぶ。一緒に歌を歌ったり、観察したり、じゃれあったり。
割と無表情に見えるけど、鬼ごっことかする時は常に本気になる。
14:00昼寝。相変わらず遊び続けていることもあるし、僕も一緒に寝たりする。
夏は涼しい陰、冬は日当たりの良い縁側で、幸せな時間を過ごす。
15:00おやつ。寧は小食なので自分から食べようとはしない。
気が向けば口をあーんと開けてくるだけ。大抵僕が食べきってしまう。
16:00散歩。大抵所要時間はいつも同じ。ただ数種類のルートがある。
どういう法則性があるのか、僕にはいまいち分からない。
17:00ぼんやり。僕が家事をやっている間は、一人で何かしている。
テレビを見たりラジオを聴いたり、たまに手伝ってくれることもある。
19:00夕食。焼いた鯵をぺろりと平らげる。とても綺麗に食べきる。
たまに僕の方を見る。「食べないの?」と言わんばかりに。
20:00お風呂。一緒に入る。最初目のやり場には困ったけど、もう慣れた。
あまり好きではないようだけど、体を洗ってあげると大人しい。
21:00ぼんやり。櫛で髪を梳いたり、軽くストレッチをしたりする。
プライベートな時間だけど、たまに寄り添って甘えてくることもある。
22:00就寝。僕が寝ると、少しして寧がベッドの中に入ってくる。
何だかんだでふかふかなのと、人肌に触れるのが気持ち良いらしい。
「おやすみ、寧」
無防備な唇にキスをすると、寧の口元はいつも僅かだけど、緩む。
>>301を見ていたら男に甘える猫に嫉妬していつも以上に密着して甘えまくる女の子というシチュエーションが湧いてきたんだ
どうしてくれる!?
さて新インフルエンザA(甘えん坊)型が本格的に流行しかけてるけど
学校や会社に出れなくなって、自宅に強制的に甘籠りすることになるのかな
>>305 そのネタで適当に書いてみている途中。出来たら投下するよ
「さて、休みの連絡も入れた。周囲に感染させちゃまずいしな」
寝室に戻ると、薄いワンピースを着た女性が、枕元に座っている。
今朝起きたらいた。魔性すら感じる魅力が、俺を寝床へ釘付けにする。
彼女はウイルスらしい。しかしインフルエンザとか、よく報じられる病気とはまた違う。
「二回目、しよっか」
その誘惑に、思わず体が疼く。
「ん……ふぅ」
下を絡めるキスが、性欲を一斉に掻き立てる。
まるで例のマムシものでも飲んだかのように、強力。
「ぷはぁ……ふふ、もうこんなに」
彼女の手が、俺の下にそっと触れる。布地越しにも関わらず、あまりの快感に電撃が走り、体が思わず反応する。
「ねぇ、私のも……触って」
頭が段々オート制御モードに切り替わりつつある中、彼女が俺の手首を掴み、下へと持っていく。
スカートの中には、先刻のようにストライプの三角布はない。
「んんっ――!」
切ない声と、絶えず漏れる吐息が愛しい。
直接触れたその器は、もうじっとりと濡れていた。
「はぁっ……だめ、もっと……気持ち良くして」
早く挿れようとすると、早漏を禁ずる指令が出た。
俺は硬くしたまま、愛撫を繰り返す。
脇から手を入れ、ゆっくりと胸を揉み解す。上気が止まらない。
調子に乗って肩からワンピースを下げると、何にも守られていない双丘が顔を出す。
彼女は恥ずかしそうに顔を背けるも、あどけなくも色っぽい息遣いは隠せない。
「んっ……ああっ」
輪、そして突起と順に舌先で舐め、口に含める。一方、手は腰や臀部を這うように滑らせる。
「はぁんっ! ……うう、馬鹿」
涙目で抗議の眼差しを向ける彼女。
そっと耳に顔を近づけ、息を吹きかけたのが予想以上に効いたようだ。ウイルスの癖に、割とノーマルだ。
「ごめんな」
「んっ」
そう言って俺は、再び舌を入れた。彼女もすぐに目を閉じて、応じてくる。
空いた胸も勿論、しっかり使う。鷲掴みにし、徐々に強く。弾力があって、とても気持ちが良い。
ゆっくりと口を離すと、銀の糸が舌と舌とを架ける。恍惚な表情。
「……はぁっ……脱がせて?」
求めるような瞳が、断らせることを知らない。
白いワンピースは一回+αの行為で既に汗で湿っていた。ゆっくりと、胸元から下ろしていく。
隠れていた腹部が見える。白く、そして綺麗だ。
腰。多少骨ばってはいるが、形が良く、それだけでも心を奪われる。
更に下げ、さっきは直接見ることのなかった彼女の下が、露になった。生まれたままの姿。
「恥ずかしいから……あまり見ないで」
男を刺激するワードでも特に上位に入る台詞だ。ウイルスの癖に、よく分かっていらっしゃる。
脱がしきると、今度は彼女が俺の寝巻きのボタンに手をかけた。少しずつ、俺も纏うものをなくしていく。
上を脱ぐと、次は下。ポジションを入れ替えると、半分脱ぎかけていた俺のズボンと下着を、下ろす。
硬いものは益々大きくなってそれを邪魔するが、彼女はそれを取り去った。
「恥ずかしいから、あまり見るなよ」
思わず凝視していた彼女に言うと、ぼーっとした表情で俺を見た。
ぱくぱくと動かす口は、恐らく「お・お・き・い」。何から何までど真ん中直球な奴だ。
次なるプレイは三回目に持ち越し。俺は再び彼女と体位を交代する。
「挿れる……からな?」
「くうっ――!」
締め付けられる感覚が気持ち良い。
一回目よりも強く、まるでもっとしっかり受け止めてくれるかのようだった。
「ん……あっ……やっ……!」
ゆっくりと腰を動かすと、なるべく恥らうようにしていた彼女も、耐え切れずに声を出す。
そして動きは徐々に激しくなり、喘ぐような切ない響きに変わっていく。
「あぁっ……あんっ……はあんっ――!」
綺麗な外見からは、想像もつかない乱れ具合。俺は何度も抱き締めながら、キスをする。
胸元で揺れ、こそばゆいほどに擦れる丘。細く、折れてしまわないかとさえ思わせる腰。
我慢していたものが、限界に達する。
「で、出る――!」
「――あああぁぁっ!!」
繋がったままで、下から信じられないほどの勢いで、放出される精。
体の中で、それを受け止める彼女。
どくどくと、鼓動を強く感じた。俺と、そして彼女の。
俺たちはベッドの上で抱き合ったまま、再びキスを繰り返す。
彼女はウイルス? 幻? どうでも良い。細かいことなんて考えたくもない。
ただ彼女と、こうしてずっと体を重ねていたい。そしてもっと、刺激的なことをしたい。
でも、外には出ない。絶対に。
周囲に感染なんてさせてたまるか。彼女は俺だけのものだ。
正直、このオチが一番書きたかった
……ふぅ。
おい、ティッシュが無くなったぞ!!どうしてくれる!!
>>310 歯が穴だらけになったんだが、責任を取ってもらおうか
新型インフル感染疑いでホテルに足止めってニュースがあったけど、もしや……っ!?
(不謹慎でスマン) とか思ってしまったよw
エロかったです GJ!
脳がとろけました。
↓
【「甘えん牧場」再開のお知らせ。】
甘えんぼを求める男性が、自分の身近な甘えんぼを紹介しあい、実際にその甘えぶりを鑑賞しあう為、情報交換を行っていたwebサイト「甘えん牧場」は、
18日、「彼女たちのプライバシーを我々は過度に侵害しているのではないか」との甘え学者達の指摘により自重を促され、一時その運営を停止していましたが、
19日未明、「・・・す、少しだけなら、甘えてもいいよね?」「切ないの・・・まだだめ?」等の「甘えん牧場」の甘えんぼ、甘江三津さんらの心の底からの甘えっぷりにほだされ、運営を再開しました。
繰り返します、「甘えん牧場」が運営をさいかキャッホーいしました。
0時のニュースをお伝えしました。
高身長の妹キャラっていいね
うん、すまない。
大妹なんだ…
>>315 見た目は大人 中身は子供ですね
わかります
・だらだら
日曜日の朝、音楽を聴いていたら彼女がやってきた。ここしばらく京都まで調査研究に
出てたので彼女に会うのは2週間ぶり、そもそも私の自宅に連れて来たことがいままで
一回しかなかったのでなんだか新鮮な気分。
鍵を開けておいたので一人で入ってきたと思うとふらふらと私に近づいてきて彼女は
抱きついてきました。
「どうしました?」
「なんもー」
「さみしかったですか?」
「んー?違うと思う」
「そうですか。」
「うん、そう」
抱きついたままでいたそうな雰囲気。
「ドクターペッパー飲みます?」
「いい」
「たけのこの里だったら食べます?」
「食べるー」
「食べるなら起きてください。」
「あ」
顔だけ上げて『あ』の形に口を開けたまま待ってるお嬢さん。食べさせろとの無言の
圧力を受け食べさせる否か一瞬考えて食べさせることに決定。
「はい。」
「ん」
「おいしいですか?」
「うん」
おいしかったらしいようでなにより。
「ねー」
「はい、どうかしましたか?」
「……たまに来ていい?」
「別にいつでも来ていいですよ。」
「ほんと?」
「はい、本当です。」
「えへへ〜」
はずかしいのか顔をうずめる彼女、とてもかわいい。
「でもいつでもいいの?」
「大学から帰ってる時間ならばいつでも、分からなかったら電話をください。
それに私はほとんど寝ませんし。」
「寝ないの?」
そういえば言ってなかったんだな〜と思いながら説明。
「そういう体質なんです、お医者さまからも問題ないと言われてるから大丈夫ですよ。」
「そうなんだ」
「はい、そうなんです。」
319 :
3/3:2009/05/19(火) 23:32:27 ID:tqx803XU
なんとなくそれからしばらく音楽を聴きつつだらだら、たまにたけのこの里を彼女の口へ
運ぶ、そしてしばらくしてたけのこの里がなくなったのでそれからはただ、だらだら。
「ん」
ふいに顔をこちらに向ける彼女。
「たけのこの里はもうありませんよ?」
「ちがーう」
唇をこちらに向ける彼女。もちろん唇なんてスルーしつつ白々しい質問。
「きのこの山ですか?」
「……いぢわる」
顔をうずめました、すねているのもかわいい。
「冗談ですよ、はいキスですね。」
「ん」
「チョコ味もいいですね。」
「……そうだね」
真赤になった彼女は今日一番かわいかったです。
ネットの海をさまよってたら偶然読んだスレの過去ログにツボなシュチュがあったので
さらに自分好みにアレンジして投下、できれば自分にもこんな彼女が欲しい。
ドクターペッパーの刺客wwwww
>>321を見てたら本当にあっちからの刺客のような気がしてきたw
>>322 IDが5LDK
甘えんぼうはどこの部屋に行くにしてもトコトコ付いてきそうだw
いいなぁ、どこに行くにも付いてくる子なんてw
一週間の休みとかで自宅にずっといて二人であまあまな生活を送っている
のを見てみたいぜ。
二人でカレー食べたりとかな。
ちょっと投下します。エロ無しですが。
『ある養護教諭の一日』
「はあ……」
溜め息です。溜め息。朝の空気はおいしいけど、ごめんなさい、溜め息つかせてもらいます。
いきなりブルーな感じでごめんなさい。私は仲村伊月。ある学校の養護教諭をしてます。
あれです。いわゆる「保健室の先生」ってやつ。
まだ先生になって二年くらいなんですけど、毎日頑張ってます。
頑張ってるんですが──
「あーあ……」
最近ちょっと気持ちが落ち気味です。
理由ははっきりしてるんですけどね。
私には年下の恋人がいるんですけど、最近なかなか二人っきりになれないんです。
しばらく前に卒業式が終わって三学期もあっという間に過ぎようとしていますが、すぐに
年度が変わって入学式、始業式があります。
養護教諭にはあまり関係ないと思われるかもしれませんが、関係大アリです。入学式、
始業式はともかく、来月は身体測定や体力測定、健康診断が行われるのです。
うちの学校の生徒数は1200人。その全てのデータを一新してまとめ上げ、管理する必要が
あります。行事進行のスケジュール作成や校医さんとの打ち合わせもあるし、結構大変
なんですよ。
四月に入る前に在校生のデータを見直して、新しいクラスごとに整理。元々体の弱い子や
前回異常の見られた子などは別にチェックする必要があるかもしれないので、前もって
相談しておかなきゃいけません。
それに加えて通常の仕事。水質管理や掃除指導。インフルエンザは過ぎましたけど、
花粉症対策指導なんかもやってますし、毎日出欠表を見ながら生徒たちの体調にも気を
配ってます。ついでに学校ホームページの更新も。なぜ保護者の方のお悩み相談ページが
増えてしまっているのか謎です。
そんなこんなでなかなか時間を作れません。
「会いたいな……青くん」
ぶっちゃけますとですね、会おうと思えば会えるんですよ。なぜなら私の彼氏こと
青くんは、うちの生徒なのですから。
でも養護教諭と生徒が恋人関係にあるなんて、知られたらまずいわけで。
だから行動も慎重になってしまいます。
去年時間のあるときなんかは、放課後に保健室で二人っきりの時間を過ごしたりしてたん
ですけどね。あ、やらしいことはしてませんよ。ハグとか頭なでなでとかほっぺたすりすり
とか、ちょっとしたスキンシップをね。……キスくらいは許してください。
今はそういうことをなかなかできません。メールや電話くらいはするんですけど、やっぱり
直接会いたいじゃないですか。軽く話をして、別れる際にぎゅってしてもらえたらそれ
だけで最近の苦労も吹き飛ぶというのに。
あー、青くんに会いたい。
授業中は仕方ないと思います。学生だし、勉強はしっかりしないといけません。でも
昼休みとか放課後とか、ちょっとの時間でもいいんです。会いたい。
実は何度かメールで待ち合わせの連絡をしたんですけどね。断られちゃったんですよ。
別に用があるとかなんとか。
確かに来月から最上級生。受験もあるし忙しいのかもしれません。
でも、顔を見せることくらいできないのかなあ。他の生徒は何も用事がなくても遊びに
来たりするのに。……あいつら勝手にベッドに寝転んだり、最近調子乗ってるな。あとで
体育館裏……じゃなかった、説教タイムね。
でも無理は言えません。だって私は先生。ついでに青くんよりお姉さん。年上なのだから
わがままを言っちゃダメなのです。我慢我慢。
そのうち時間がとれたら、そのときはいっぱい甘えちゃおうと思います。
さあ、今日も一日頑張るぞ!
◇ ◇ ◇
一時限目は各学級から集められた出欠簿をパソコンにデータ入力します。各学級に
パソコンを導入して担任の先生方が入力してくれれば、こんな手間かけなくて済むのに。
入力を終えると保健室に鍵をかけて校内を見回ります。
こっそり青くんのクラスを覗きに行けるチャンス! あ、もちろんあからさまには
できません。一応見回りがメインなので、入口の小窓から授業の様子を見るだけです。
青くんの教室は東校舎三階の真ん中辺り。2―Fです。私は少し早歩きになりながら
そこを目指しました。最短経路でそこまで行って、見回りはそれからってことで。
教室の前に辿り着きました。中を覗くと、青くんは窓際の席に座って、板書をノートに
写していました。さすが青くん。きちんと勉学に励んでいるようで、先生は嬉しいですよ。
ああ、頭撫でてやりたいです。ついでに抱きついてぎゅーってしたい。
青くんの様子を確認した私は、速やかにそこを離れます。ほんの数秒ですけど、青くんの
様子を見られてよかった。心置きなく見回りに向かえます。
広い校内を隅々まで見て回ると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。保健室に
戻ってきた時には、時計の針は十一時に差し掛かっていました。
昼食を摂るにはまだ早い時間帯。私は正午過ぎまでたまっている書類を整理することに
しました。養護教諭にだって事務はあるわけで、その辺は普通のOLと変わらないかもとか
思ったり。OLがどういう仕事をするのかよく知らないけど。
しばらくデスクワークに励んでいると、正午のチャイムが鳴りました。お腹もほどよく
減ってきたので昼食にします。
昼食は持参のお弁当です。私は基本保健室で食べます。ただ、一人ではありません。大抵
もう一人と一緒に食べます。
お弁当の蓋を開けたところで、そのもう一人がやって来ました。
「おっす。失格教師」
ガラッと扉が開けられました。コンビニの袋をぶら下げながら、ショートカットの女性が
入ってきます。……今、何か言ったよね。
「何よ、その失格教師ってのは」
私は同い年の同僚に向かって聞き返しました。彼女は袋を机に置きながら答えます。
「教師失格教師。略して失格教師」
「何が失格だって言うの?」
「教え子に手を出してる時点で失格だろう。というか人としてだな」
「違うわよ! 私、青くん相手に授業とかしたことないもん。だから教え子じゃないもん」
「いや、あんた養護教諭だろ」
「だって授業もしてないのに教え子っておかしいじゃない! 私だって青くんに授業したい!」
「そこかい。まああんたはちゃんと仕事してるし、立場とかいろいろわきまえてるから
私としては別にいいんだけど」
同僚はそう言ってサンドイッチを頬張りました。
彼女の名前は後藤流佳(ごとうりゅうか)。日本史の先生です。実は高校時代の同級生で、
同じ職場とわかった時には心底驚きました。
彼女はこの学校で私と青くんの関係を知っている唯一の人間です。そのことでいろいろと
からかわれたりネタにされたり、私としては気に入らないのですが、一応口は堅いので
他の人に言いふらされる心配はないと思います。多分いい友人なのでしょう。
「で、その青くんとは最近どうなんだ?」
流佳の問いかけに私は小さく唸りました。
「青くん分が足りない……」
「ん? ひょっとして欲求不満?」
「私は一日一青くん分が最低限必要なの!」
「栄養源扱いか」
「今は予備バッテリーでなんとか保っている状態」
「なんだそれは」
「青くんとの思い出とか携帯の青くん待ち受けとか自宅にある青くんアルバムとか夢の
中での青くんとの触れ合いとか……」
「病院行け」
「まあ冗談は置いといて」
私は椅子の背もたれにぐでー、と体重を預けます。
「青くんと全然過ごせてないんだよね……もう少ししたらある程度時間を取れるのかも
しれないけど」
流佳はふむ、と軽く頷くとサンドイッチをつまみました。
「しかし青くんの方はどうなんだろうな」
「え?」
「恋人なんだから青くんの方も会いたいと思うだろう。でも何のコンタクトもない。何か
理由があるんじゃないか?」
「受験で勉強が忙しいとか」
「会うだけなら昼休みでもできる」
「じゃあどんな理由?」
「……他に好きな女ができたとか」
「ありえないよ」
私は即答した。
「なんで言い切れる?」
「だって青くんだもん。青くんが浮気なんてリスクのある行為に走るわけないじゃん」
「……それは男としてどうなんだ」
「青くんをなめるなよー。ヘタレっぷりに関しては日本ウェルター級三位なんだから」
「またワケわからんことを……」
「とにかくありえません。基本いい子だから、浮気してたらそ知らぬ顔で電話なんて
できないよ。隠し事苦手なんだから」
「彼氏とは思えないくらいひどい評価だな……」
流佳はパック牛乳をストローでちゅうちゅう吸いながら席を立ちました。ベッドに寄ると
どっかり縁に座り込みます。人がせっかく整えたシーツを簡単に乱すな。
「まあそこまで言うなら大丈夫なんだろうな」
「当たり前! 勝手にベッド使わないでよ」
眠たいんだ、と答えると流佳は横になって目をつぶります。少しだけだぞ。
「それなら……」横になりながら流佳は呟きました。
「え?」
「……会わないのは何が理由なんだろうな?」
◇ ◇ ◇
午後は学校を出て、非常勤の校医さんに会いに行きます。
こちらの用意する資料と健康診断の時間帯の確認。手順や場所の説明にいくつかの話し
合いをしてその日の打ち合わせは終わりです。
学校に戻ってからは教頭先生に報告をして、また見回りして、資料をまとめて、職員会議
用にプリントを用意して、会議に出て、
午後六時前になってようやく私は一息つきました。
ペットボトルの紅茶を飲んで溜め息をつきます。疲れました。早く家に帰ってご飯を
食べたいです。そのあとまた資料作成の続きをしなければならないのですが。
今日も青くんと会えませんでした。これでもう三週間近く会えてません。
本当に寂しいと思いました。お互いやることがあるので仕方ないんですけど。
私は仕事。青くんは勉強。手を抜いてはいけません。
でもやっぱり会いたくて、触れたくて、
朝と同じ溜め息が漏れます。
荷物をまとめて鍵を確認して、私は保健室を出ようとしました。
その時ガラッ、と扉が開けられました。
そこには私の会いたい人がいました。
「青くん──」
青くんは鞄を提げながら何も言わずに部屋に入ってきます。そのまま後ろ手で鍵をかけて
青くんは私の前に立ちました。
久しぶりに二人きりです。しかしうまく言葉が出ません。
「伊月さん」
私が戸惑っていると、予想外に真剣な声で名前を呼ばれました。
「ど、どうしたの、青くん?」
「プレゼント」
「え?」
青くんは鞄から小さな箱を取り出しました。私は呆然としながらそれを見つめます。
箱の中にはネックレスがありました。青い石が綺麗に輝いています。
「これを……私に?」
青くんは照れくさそうに笑います。
「伊月さんがずっと忙しくしてたから、何かプレゼントをあげたいと思ったんだ。でも
なかなかバイトの時間取れなくて、お金貯めるのに時間かかっちゃった」
安物だけどね、と謙遜する青くん。
……バイト?
「……じゃあ青くんは、ずっとバイトで会えなかったの?」
「いや、伊月さんが忙しくしてたから邪魔しちゃ悪いと思って」
「……受験勉強は?」
「まあ、まだ結構余裕あるし」
「……」
「伊月さん?」
「……くんの」
「?」
「青くんのばかあああぁぁ────────────っっ!!!」
私はなんだか無性に腹が立って、放課後の保健室の真ん中でおもいっきり叫びました。
◇ ◇ ◇
帰り道。
「いい、青くん? 私はプレゼントが欲しいんじゃないの。青くんとの時間を過ごせれば
十二分に満足なの。だからわざわざ校則違反を犯さなくてもいいの。わかる青くん?」
「はい」
「別にプレゼントがいらないわけじゃないの。青くんからこんなに素敵なプレゼントを
貰えて、正直おかしくなりそうなくらい嬉しいけど、だからってなにも教えてくれな
かったらむちゃくちゃ不安なの。恋人を不安にさせたんだよ君は? これは重罪だよ?
セントヘレナに島流しにしても足りないくらいだよ」
「はい」
「どうして笑ってるの? 私は真面目な話をしてるのに君はヘラヘラして腹立つよ。
お詫びに何かしてあげたいとか思わない? 抱き締めたりキスしたり」
「はい、お姫様」
「姫じゃなーい。ほら、ぎゅってして」
「……ここで?」
「はやくー」
「……はい」
「──」
「……」
「──うん、オッケー。よくできました」
「はい」
「じゃあ次。キス」
「…………ここで?」
「はーやーくー」
「……………………はい」
「ん……」
「……」
「んん……んう……」
「……っ」
「……ん、まあこんなところでカンベンしてあげる」
「……はい」
「ありがとね、プレゼント。嬉しかったよ」
「はい、どういたしまして」
「お返しに駅前でソフトクリームおごってあげる。給料日前でごめんね」
「はい」
今夜はぐっすり眠れそうです。
終わりです。
前に投下したものの続き、というか小ネタ。
保管庫では「保健医」となっていますが、それは青くんの勘違いで、
伊月さんは養護教諭が正解です。
GJ!
ここで貴方と会えるとは!
あまーい!GJ!
朝飯のカレーが栗きんとんにさせられたじゃないか
「なぁ、手とか繋がないか?」
「はぁ? 何でアンタなんかと?」
「いやだって、俺たち付き合ってるわけだし…」
「べ、別に私はアンタが付き合いたいって言い出したから付き合ってるだけで、
私はこれっぽっちもアンタのことが好きじゃないんだからね!」
「そっか…、わかったよ」
「わ、分かればいいのよ、分かれば」
「それで君は今何をしているの?」
「はぁ? 何って…」
「腕をしっかりと絡ませて、ほお擦りをされている気がするんだけど…」
「え!? 嘘、いつの間に!? ちょっ…、違うの! これは体が勝手に…!」
「ふーん、体は結構正直なんだね」
「ッ…!! バカーーーーーーーー!!」
みたいな、無意識に体が甘え体制をとってしまうツンデレ甘娘の電波を受信した
くっ、新型甘フルエンザの甘デミックに巻き込まれてしまったか……発症して甘味に渇望する前に甘いの食わなきゃ……
つうわけで更なる糖果を!(
>>331 GJ!!
あれ、変だな…
カレーパン食ってたはずなのにいつの間にかクリームパンになってる…
このスレ的に、ガンダムX29話ってどうなのかな?…俺は糖分補給出来ましたが。
甘デジ
いやなんでもない
羊羹喰いたい
パチンカス
甘えんぼうな女の子大好き
・餃子の皮に納豆を包んで揚げて砂糖醤油で食べる
・餃子の皮にチーズを包んで揚げて砂糖をまぶして食べる
・餃子の皮をフライパンでカリカリにして砂糖を混ぜたバターを乗せて食べる
>>344がvipと勘違いしてるのかと思ったが各選択肢の後ろ半分を見て納得がいった
砂糖醤油って苦手なんだがアレを有効活用した料理を誰か教えてくれ
・彼女はウイルス対策ソフトからエロゲまで請け負う
幅広い凄腕甘えプログラマー
・彼女は創作ケーキ職人
・コスプレ甘娘
>>345 切り餅に塗って焼くとうまいよ
海苔巻いて磯辺焼きにしても可
普通の醤油だとあんまりうまくないんだコレが
349 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 22:02:08 ID:+EMTaq8M
甘っ子にかけて舐めれば良いんじゃね?
>>345 牛肉を砂糖醤油に漬け込んでフライパンで焼いても美味い
>>350 すき焼きの割り下って砂糖醤油の親戚みたいなものだしな。
きっと美味かろう。
ん?すき焼き……すきやき……好きや……いや、なんでもない。
京言葉系甘え娘
関西系甘え娘
の誕生の瞬間であった
すき焼きが好きやきとか言っちゃうのは京都だっけ神戸だっけ
はぁ……本場の葛菓子とか食ってみたいなぁ
>>352 よしそれで一つ行ってみようか
全裸待機してるぜ
「なぁ、お兄ちゃん」
「何だい、躑躅」
「sacrificeてどういう意味なん?」
「……」
「どないしたん? 目ぇ怖いで」
「いや、物騒なこと訊くもんだからね」
「お兄ちゃんかてうちの名前、最初髑髏言うて読み間違えたやん」
「犠牲、って意味だよ。そのくらい、辞書で調べなさい」
「うち、阿呆やから使い方よう分からへん」
「じゃあ使い方をまず訊いてきなさい」
「…何で訊いただけやのに、そない怒るん?」
「怒ってません」
「どないしたらええんやろ…またお兄ちゃんえらい怒らせてもうた――」
「怒ってない!」
「……う」
「…あ、ご、ごめんな躑躅」
「…お兄ちゃんは意地悪や。どうせうちのことなんか……んっ――!?」
「……仲直りのキス、な」
「……近親相姦や」
「だから一々物騒だってば」
田んぼで農作業中の男に嫁さんが甘えてきていちゃいちゃ……
秋、その農家が出荷する米は軒並み糖度がブッチギリだった…………
草刈り作業中にふと思い浮かんだんだが……きっと熱さにやられたんだよな、そうだよな!?
香り米があるなら甘米があっても(ry
甘麦甘米甘卵!
甘麦甘米甘卵!ハイ!
>>358 あみゃぎゅみあみゃごめあみゃたみゃぎょ!
>>356 待てよ、ならば甘えっ娘とイチャイチャさえすればうちのイチゴの糖度不足が改善できるということか!
よーし、それならちょっと収穫作業中に俺の膝の上に乗ってきて「あーんして…♪」と上目使いで囁いてくるようなベタベタ甘えっ娘を探してくるぜぇ!
>>357 「ばかね。ほんとうにばかね」
ご飯を飲みこんだあと、甘米があってもいいんじゃないか、と言ったら妻は呆れたように言った。
「いい?唾液にはアミラーゼという酵素が含まれてるの」
高野豆腐を箸で挟みながら妻は言うと、そのままそれを俺の口に差し出す。
こくり、と頷いて俺は話の続きを促した。
口に物を入れている時は喋ってはいけない、と妻に何度も窘められているからだ。
彼女は口にモノを入れてる時に喋るのだから不公平な気もするが、それはさておく。
「アミラーゼの作用でお米のデンプンが分解されて糖分になるの」
「だからよく噛んでいれば甘くなるんだから、わざわざ甘くする必要なんてないのよ」
分かった?と言ってから、彼女はご飯を自分の口に入れた。
「いやあ、理科は苦手だったからよく覚えてないよ」
俺がそう答えると、彼女は哀れむような表情をつくった。
少々居心地の悪さを覚えて誤魔化すようにお茶を啜っていると、彼女は俺の肩を叩いた。
彼女の方を向くと、妻の顔がすぐ側まで来た。
そのまま唇を重ねてくると、彼女の舌が唇を割り開こうとする。
いつものように口を開けると、舌と一緒にどろりとしたものが送り込まれた。
それに気を取られていると、彼女の顔が離れた。
「ね?甘いでしょ?」
噛んでいるうちに甘みが出るのだから
わざわざ甘くする必要はないと思う私は異端なのだろうか…
>>360 「うわあ…………」
「うぅ……、ひははんあ(舌噛んだ)……」
「ここまで豪快に噛むのって、ある意味才能だよなあ……」
「うー! だったら先輩が言ってみてくださいよ!」
「ん、俺? 甘麦甘米甘卵。隣りの客はよく砂吐く客だ。加藤が佐藤と果糖とショ糖と砂糖を加糖……どうよ?」
「うむぅー、悔しいです悔しいです悔しいですー! あまみゅぎゅあみゃみゃ……みゃ……みゃあー!!」
「く……くく……っ」
「笑うにゃー!!」
「くっく……でもさ」
「なんですかっ」
「お前の舌っ足らずな喋り方、俺は好きだけどな」
「なっ!? ……う、うぅー……卑怯れしゅよぅ……」
なんか甘さ控え目になっちまった。金平糖飲んで寝るわ。
素晴らしい小ネタラッシュww
日本の農業、実は先が明るかったんだな……
歯医者「そろそろ過労死しそうなんですが」
>>367 歯科助手「疲れてるときは、甘いものがいいのよ」
ふと思いついたので頑張って糖果してみる
ートマトは水を適度にやらないでおくと甘くなるー
なにかのテレビ番組でやっていたのをふと思い出した俺は彼女にこれを適用してみることにした。
「なぁ。」
「なぁに?」
行為後、そのまま寝てしまったため、彼女はベッドを占領している。一方俺はスッキリしたためか柄にもなく早起きしてしまった
「最近なんかマンネリ気味だし、刺激が必要だとは思わないか?」
まぁ、7発が6発に下がったことをマンネリとするかどうかは人により様々な考えがあるだろうが
俺はあえてマンネリ、そうすることにした。
「んー……そう思うならそうなのかなぁ?で、何するの?」
「うん、一週間タッチ禁止。」
「うぇ……GW前半何もできないじゃない。破ったら?」
「一回につき……おこづかいを2000円アップで。」
「うわ、貯蓄ギリギリなのにー」
「そうだな、俺がタッチしたら何か欲しいのを買ってやるよ、一回につき一個」
「乗った!!」
こうして契約は成立し……
その後は凄く楽しかった、見てるだけで。
一日目
「お掃除お掃除〜♪」
「ノリノリだな……」
「ふふふ……何買おうか悩んじゃってね」
「俺がタッチするの確定かい。」
互いに負けず嫌いな面があるため、滑り出しは順調だった
ただし、ここから彼女は驚異の進化を遂げるのだった
二日目
「……今日はちょっと作りすぎちゃった♪」
「……、料理学校で講師できんじゃね?」
「そんなことないよー、たまたま上手く行っただけだって。」
……まさかフレンチフルコースをたまたま上手く作るとは
三日目
「……はぁ……いいにおい(くんくん)」
「…………」
洗濯物の匂い嗅いでるよ……
「……はっ!?いつのまに!」
「だいたい五分くらい前から」
四日目
「なぁ……」
「ひゃわぁ!!?な、なに?」
「……大丈夫か?」
「べ、別に淋しいとか思ってないんだからね!?」
おお、新鮮な反応だ……
五日目
「……、……、これ、何?」「えーと……はんばーぐ、かな?」
明らかに炭なんですけど……
六日目
「はぁっ……はぁっ……」
「ギブアップする?」
「らめぇ、まだだいじょうびゅあのー!!」
……禁断症状?
七日目
「……あと、12時間……(ぐすっ)」
「かなり切羽詰まってますなぁ……(目の前で手をひらひらさせる)」
「うぅ……体が勝手にぃ……(左手が右手を全力で抑えている)」
そして……
『月刊あまえんぼう通信の甘露出版が正午をお知らせいたします。……ポー!』
「ー ーきゅーん!!」
終了と同時に彼女は飛び掛かってきた……
「うわっと……ん?」
「ふあぁあああん!!?…………はぁ、はぁ、ー ー君だぁ……」
抱きついただけで彼女は軽く達してしまったようだ。
なんという進化っぷり……
「えぇと……[ ]さん?」
「…………(ぼそっ)」
「えと、今何ていったの?」
「毎日ぎゅーってしてすりすりしてなでなでしてちゅっちゅってしてくれなきゃ許さないんだからっ!」
こうして彼女は(あまえんぼう的意味で)完熟したのであった
ーおわりー
>>370 なんという完熟の甘さだwGJ!
たった1日でも我慢が出来なくて抱きついてくる甘えっ娘がほしいです…
ぱぱ〜、寒くない様に毛布かけてあげますね〜
あれ?
ぱぱ、起きたの〜?
ぱぱが風邪ひかない様にって毛布かけてたの〜
どうしたの?
ぱぱ〜泣いてるの〜?
大丈夫だよ〜
りながママの代わりにパパをお世話するの〜
よしよし…(なでなで
泣かないの〜
泣いたらめ〜よッ!
キュッキュッキュッ!(パパにギュッ
ママもね〜りなの事をね〜はうぅ〜パパァ〜
何で泣きやまないの〜?
ムギュ〜
苦しいよぅ、パパァ〜
ふにゃああ〜
…フフッ、パパって甘えん坊さんなんだ〜
よしよし。
>>373 GJ
甘い上に切ないです。脳内で声付き再生したらちょっときた
部屋に入る前から妙な気がしてたんだ
「何気にしてんだ たった添い寝一回だけに」ってな
まぁ気にしてるも今だけ
これからの生活には影響無いだろうと思った
妹の評価ってのは料理の出来くらいなんだ
でもアレを見て冗談かと思ったぜ
目の錯覚を疑ったくらいだ
抱きついてキスをせがんでやがる
ほっぺむぎゅーしても同じ反応だ
あぁ、これは本気だ、ってな
我が家には稀にああいう人格が現れる
甘え体ってやつだ
俺は目を凝らして妹の表情を確認した
吐息 頬の紅み 甘えたいオーラ
いけると踏んだ
だが黄色い朝陽を迎えてた
こっちの目に狂いはなかったんだがな――
アマエコンバットZEROより
ある兄の独白
>>373 GJ!
ん、あれ… 何か目から変な水が出てきた…
なんでみんな切ないって言ってんだろと読み返した…
…うっ
>>373 三回読んで気付いた。とにかくGJ
>>375 うまい改変だな。なぜか円卓やりたくなったw
人目を気にしないお嬢様とイチャイチャしたい
人目を気にしすぎて甘えられない不良っ娘を抱きしめたい
内気な甘えんぼうな子を抱きしめたい、そして抱きしめただけでオーバーヒート
しちゃったりしたらもうご飯三杯とか余裕だ。
甘えっ娘が妄想を暴走させて勝手にオーバーヒートするのもいい、現実じゃ手と手も
つなげなくて男のすそをちょこんとつまむことしかできないのに、
妄想を暴走させるような甘えっ娘とか大好きだ。
「おら、しっかり打ち返せよっ」
そう言って、咲良栄里はサーブを打ち込んでくる。
きれいなトスを上げ、高い位置でボールを捉えるガット――。
そんな難しいことを少し齧った程度で出来るのは、運動神経万能な彼女くらいのものだ。
際どい所に決まり、サービスエース。
「女に負けてどーすんだっ! 張り合いがねーだろ!」
ネットの向こうから女らしくない言葉で俺を罵倒する。
だってこんなに太陽の光が燦々と降り注ぐ素晴らしい天気の下、二時間近くテニスしてんですよ?
普段運動しない俺も頑張ったが、ちょっと汗流しすぎてくらくらする。
「休憩〜」
俺と彼女はベンチに腰掛け、スポーツタオルで汗を拭う。
「だいたいお前、どこまで本格的にやるんだよ。もっと気楽にやりたいわ」
「やる以上は手を抜かない――どんなスポーツでも至極当然だろ馬鹿」
酷い言われようだ。当方、真面目に何セットもこなす体力なんて無いっつの。
落ちゲーとかなら連投OK、何ゲームでも勝てるんだけどなぁ。
おまけに格好も、どう見ても「遊びに来た」ってレベルじゃない。
白同士のポロシャツとスコートが清潔感に溢れ、健康的。
そしてポニーテールで整った頭にはサンバイザー、目にはサングラス。
形から入るタイプとは言え、お前どこのテニスプレイヤーだと突っ込みたくなる。
まぁ、二の腕とか太腿とか、目の保養にはなるんだが。
「しかし休日のデートだってのに、冴えないよな〜俺ら」
ちゅーっとスポーツドリンクを飲みながら、彼女はこちらを見た。
「もっとぱーっと、どっか行きたいもんだ」
「ふぅ……よし、じゃあ次のセットで負けた方が、今度旅行に連れて行く――これでどうだ?」
何つう俺不利。
「旅行つってもどこ行きたいんだ? 温泉か?」
「んー……そうだなー、七月下旬の皆既日食を見に行ってみたいな」
トータルイクリプス見たいなんて、これまた意外な。
「変な顔で見んな。まだ一度もお前と遠出したことなんてねーし……ついでだついで」
こうやってたまに、僅かだが女らしい一面も見せる。
ええ、試合は勿論完敗でした。さっき以上に張り切られては、手も足も出ないって。
「よーし。じゃ、連れてってくれるよな?」
「……ベストを尽くします」
彼女はサングラスを取り、笑顔で俺の肩を叩く。そんなに喜ばれると、後にも引けないわ。
付き合い始めて一ヶ月。少し先だが、そんな予定が決まった。
だが、最後に少しくらいはやり返したい。
「ただ、行く以上は手を抜かないからな」
そう言って彼女の腕を掴むと、引き寄せて強引に唇を奪う。
「……覚悟しとけよ」
「――はっ、覚悟するのお前の方だ、ば〜か」
あー、ワンピースも良いな
甘甘の実
「ねぇねぇ、地球から見たら、わたし達、ぎゅーってしてるみたいに見えるかな?」
「馬鹿。光が届かなくて困ってるよきっと」
「少しの間だけだもん。だからもうちょっとだけ、ぎゅーってさせて?」
「はぁ……地球に当るはずの陽射しを掠め取ってるせいか、普段より熱く感じるよ」
「えへへ〜」
とーたるいくりぷすほしゅ&
>>384GJ!
月から来たウサ耳少女と姫さんに甘えられたい
ネコミミ猫少女のデレ甘モード。
雪女による命がけのデレ甘モード
コアラもびっくりの体質改善で高温を乗り越えるところまで想像できたぞオイ
コタツに入って
「ふぅ、ふぅ、あぁ〜ん」で
鍋焼きうどんを食べさせてくれる雪女とな!
深夜のパーキングエリア。
見事に全く車が止まっていない。
もっとも、ここにはトイレと自販機しかなく、そんな場所のこんな時間にたむろしている車がいるとすれば、少なからず関わってはいけないのだろう。
そんな場所に立ち寄り、駐車場に止まる車が一台。
「じゃ、ちょっとお茶でも買ってくる」
そう言って男は車を降りた。
初夏ながら、車の中は冷房が利いている。
人には少し寒いくらいかもしれないが、助手席にいるのが雪女なら、それも頷ける。
「ただいま」
そう言って男は雪女にペットボトルを渡す。
「…冷たい」
雪女はそれを額に当て、気持ち良さそうに目を閉じた。
「誰も……いないね」
雪女はお茶を飲みながら言った。
「本当だね。軽く壮観、って感じだ」
男は笑いながら雪女からペットボトルを受け取ると、自分も飲む。
「あー、ちょっとぉ」
「ごめん。まだ飲みたかったんだね」
そう言って返すと、雪女は首を横に振った。
「?」
雪女はお茶を少し口に含むと、男に体を寄せてキスをした。
「ん、う…」
流し込まれるお茶は、凍るように冷たかった。
「ぱぁ……へへ、口移しだよ♪」
「お茶で口移しって…何だかなぁ……」
口ではそう言いながらも、男は嬉しそうに照れていた。
「ねぇ、ここにいると何か…どきどきしない?」
車を暗い木陰に移すと、二人は後部座席で絡み始めた。
雪女の体温はひんやり冷たいが、男はそれ以上にお熱である。
舌同士でちろちろと舐め合い、しゃぶりつくようなキスをする。
暑がりな雪女はTシャツとハーフパンツという薄着が基本。
たまにカーディガンを羽織るくらいで、その白肌が夏は映える。
男の手はその胸と下に伸びる。Tシャツの上から撫で回す。
ハーフパンツの上から、下腹部や足や、その付け根辺りを触る。
「はぁ…はぁ…」
雪女の呼吸は段々と乱れ始め、体の温度も上がっていく。
Tシャツを捲り上げ、邪魔なブラをずり下げる。
現れた二つの膨らみに、男は手を伸ばすとその感触を確かめるかのように優しく解す。
突起が硬くなると、男は徐に舐め始めた。
「はうっ! うんっ…」
雪女は悶えながらも、うっとりと男の顔を見つめている。
男の手が容赦なく下のズボンから中へと入り、薄い下着と肌の境目をそっとなぞる。
そして、更に中へと差し込まれる。
「くぅっ!」
男は雪女の下着を下ろすと、自らも下半身を曝け出す。
そして、もう指にべっとりと付くほどの液で濡れている器に、自らのそれを挿し入れる。
冷たくも熱い。冷房も利き、車内はひんやりとしていたが、二人の体は確実に平常以上の熱を持っていた。
「あっ…あんっ…あっ…」
小刻みに漏らす雪女の声が、中で反響していく。
「もう…出る――!」
どくん――。
鼓動が、二人の体の中で共鳴した。
「はぁ…熱くて、溶けそう…。でも、離れたくない…」
「うん」
そう言って、二人はまたキスをした。
誰もいない駐車場で行う愛の営み――それは普段よりもずっと、二人の性欲を掻き立てた。
狭い車の中で散々に乱れた二人は、そのまま少しだけ眠った。
空がぼんやりと明るくなり、男は目を覚ました。
雪女を揺り起こし、二人は服装を整えて外に出る。
「あ、涼しい…」
「涼しいね」
二人はパーキングエリアを立った。
走行中、助手席側から見える遠い山から、朝日が差し込んできた。
そして徐々に陽が昇っていく――。
その様子を雪女は嬉しそうに眺めていた。
以上、雪女ネタでした
しかし、誰もいない所で二人っきりって良いなあ
>>394 GJ!
あれ、変だな…
5月なのになんでこんなに涼しいんだろう…
>>394 冷たくて甘いシャーベット的な何かをありがとう
♪二人求め合い〜暮らしていけるさ〜夜が明けるまでずっと〜抱き締め合っているよ〜二人在るがまま〜♪…なんですね
梅雨で外に行けないから
ひたすら部屋の中で甘えてくる娘が欲しい
以前書いてそれっきりだったのを発見してしまった。
お蔵入りするのもなんだし、季節外れだけど、まあ気にしない方向でひとつ。
というわけで、どぞ。
今日はエイプリルフールだ。4月1日ったらそうなんだ。
そんなわけで、何か嘘をつきたいらしく、さっきから幼馴染の沙夜が俺の部屋で腕を組んで考えている。
「あのさ、沙夜。別にいいんだが、なんで俺の部屋で考えてるんだ? 自分の部屋の方が落ち着くだろ」
そう言いながら近寄ると、沙夜は怒ったように手を振り回した。邪魔してほしくないらしい。
「分かった、分かったよ。邪魔しねーから存分に考えてくれ」
困ったなぁ、と思いながら漫画でも読んで時間を潰す。
「……ん?」
数冊読み終え、次の漫画を取ろうと腕を伸ばしてたら、沙夜がゆっくりとこちらに近づいてきた。
「思いついたか。さあ、この嘘王のお眼鏡に適う嘘はつけるかな?」
沙夜は鼻息をばふーと吐くと、意を決したように両手で握りこぶしを作った。やる気充分だな。
しかし、こいつは基本的に喋るのが好きじゃない。いったいどうやって嘘をつくのかと思っていたら、沙夜は顔をぷいっとそむけた。
「……えーと?」
どういう意図なのか分からず困っていると、沙夜も同じように困っていた。そして、もう一度顔をぷいっとそむけた。
「うーん……はっ! まさか、俺に愛想をつかしたってサインか!?」
沙夜は嬉しそうにコクコク頷いた。いや、嬉しそうにするな。一応愛想つかしてるんだろ。
さて、どうしよう。これに乗って俺からも離れるフリをするってのも手だが、頑なに嫌がるのも面白そうだ。
「嫌だ! 俺は沙夜と離れたくない!」
俺内部での協議の結果、後者を採ることに決定。沙夜のちっこい体をぎゅっと抱きしめ、すりすりしてみる。
「っ!? …………」
沙夜は困惑した様子で小さく腕を動かしたが、それ以上強い反抗はしてこなかった。
「……♪」
それどころか、俺の背中に腕を回し、嬉しそうに抱きついてくる始末。
「いや、沙夜さん。なんで普通に抱っこしかえしてんだ」
「?」
「お前は俺に愛想をつかしてるんだろ? じゃあ、嫌がらないと」
沙夜は悲しそうな顔をした。
「そんな顔してもダメだ。お前は俺のことが嫌い、でも俺は沙夜のことが好き、って設定で」
沙夜はほんのり頬を染めた。
「赤くなるな。設定だ、設定。じゃ、開始ー」
沙夜から離れ、ぱんと手を叩く。沙夜はわたわたした後、居住まいを正した。そして、三度顔をぷいっとそらした。
「おまいはそればっかか」
沙夜の眉毛が情けない八の字を描く。
「まあいいや。……こほん。例え愛想をつかされているとしても、俺はお前と一緒にいたいよ」
沙夜は阿呆みたいに口をほけーっと開けたまま俺を見た。ちょっと心が折れそうだけど、頑張る。
「な、沙夜。俺のダメなところ、教えてくれないか? 頑張って直すから、これからも一緒にいさせてくれないか?」
沙夜の手を握り、真摯に訴えかけてみる。冷静になると死にそうなので、全力で自分を騙す。
「……! ……!」
沙夜はあわあわしながら俺の手と顔を交互に見た。
「沙夜……」
なんかもう茹でタコみたいに赤くなってる沙夜に、優しく囁きかける。
「…………」(むちゅー)
「なんでやねん」
そっと目をつむり、唇を突き出す沙夜のでこにチョップ。
「……! ……!」
沙夜はおでこを押さえ、半泣きで怒った。
「怒るな。おまいは俺を嫌ってるって設定だろうが。なんでキス待ち状態になってんだよ」
「…………」
不満げな様子で、沙夜は俺を見た。
「じゃ、も一回な。次はちゃんとしろよ?」
コクコクうなずくのを確認してから、数度咳払い。
「ん、んん……沙夜。どうか俺とずっと一緒にいてくれないか?」
沙夜はニコニコ笑いながら俺に抱きついてきた。ほっぺすりすりのサービスも追加ときたもんだ。
「テメェ、実はもうやる気ねーだろ!」
「♪♪♪」
ひたすら嬉しそうな沙夜だった。
>>400 そうか無口っ娘ってこんなにかわいかったのか!
GJ!!
いつ来てもここのスレは癒されるなぁ…
>>400GJ!!
甘無口娘に虫歯ががが
口調はツンツンだけど行動はとてもデレデレだよ系甘娘
Sっぽい甘娘
喚ばれてないけどジャジャジャジャーン的な憑喪神系甘娘
サバゲー大好き甘娘
などの電波を
喚ばれてないけどジャーンジャーン的な憑喪神系甘娘
に見えた
>>404 >喚ばれてないけどジャーンジャーン的な
ジャーン!ジャーン!ジャーン!
げぇっ!?甘羽!!
何故か真っ先にこれが思い浮かんじまった
まあ、一種のテンプレだしな。
>>400 なんちゅうSSを書いていくんだ…
GJッ!
ところで貴方は無口スレの住人かい?俺もなんだ
>>408 ここの住人は、その率が高いと思われる。
無口が甘えん坊率は高い
無口が故に行動で示すところがたまらん
ふぅ・・・今日もよく働いたなっと!早く帰って彼の上にダイブしよ〜っと!!
―――あ、早速彼の姿を発見!よ〜し、後ろから突撃だ〜!!
ガシャーン!
「ただいまー!!」
「お前なあ・・・着陸するときはもう少し減速しろ
滑走路が痛むだろうが」
――――――――――――――
「・・・大佐、F-22が着艦を終えました」
「うむ、ご苦労」
こんな電波を受信した。今は反省している
洗濯機スレと言うものがあってだな(ry
無口スレの住人とここの住人の重なりって人多いね。俺もそうだが
そう言えば、ラプターが4機、来日してたな…。
415 :
ろくなな:2009/06/04(木) 00:20:23 ID:9i1Er5Xj
「お願い、キスして」
「え……今、ここで?」
「うん、今すぐ。ここで」
土曜、PM6:00、池袋、東口。貧相ないけふくろうの石像前。
ただでさえ人の多く狭苦しいこの場所で、待ち合わせた彼女が言った。
「ゆーくん、私より遅れてきたんだからね。さあ、早く」
少し涙でうるんだ黒く艶やかな瞳で、しっとり俺を睨め上げる。
脳がぐらっとした。
性悪い。こいつは俺の、くるポイントを知っている。
襟と袖と裾と、細かいレースに縁取られた白いワンピースの丈は短めで、
マネキンのような理想的ラインを描く脚がすらりと伸びている。
亜麻色の髪はセミロングでふわりと巻かれて、人形のような顔立ちを引き立てる。
こんな雑多な人ごみのなかでも、一際異彩を放つ美貌の持ち主のこの少女が
俺の彼女だなんて信じる奴はまずいないだろう。
なんせ俺は、キモオタ系…とまではいかないと思いたいけど、
ムサイ顔にムサイ体つき。彼女とほぼ変わらない低い身長。
太ってまではいないことが唯一の救いくらいの、
ルックス的には何の取り柄もない外見だ。
二人で街を歩くと、十人のうち二人は俺らを振り返り、
「ねぇ、今の見たぁ?」と冷ややかな眼差しを送ってくる。
俺はなんだか、いたたまれなくなって、そっと彼女と距離をとろうとすると、
俺の行動を見越して、彼女はわざと、俺の手をとり、指を絡ませ、
腕にしなだれかかたて歩きたがる。
しかし、今日は……会ってそうそういきなりこれかよ。
困惑する俺を傍目に、彼女は目を閉じる。
黒い密度の濃い、長いまつげがふわりと下りる。
グロスをのせた桜色のくちびるが、ぷるりと魅力的に膨らんで見える。
やばい。
めちゃくちゃかわいい。
ぶっちゃけ、キスしたい。
つーか、したいだろ、こんな顔されたら!
あらゆる意味でしたい。
でもダメだ。
ここは公共の駅中。しかもこの人、人、人、人だらけの中。
すでになんかさ、奇異なものを見る目線がびしばし飛んでくるんだよ。
ほら、お前の隣に連れ立ってる女子高生っぽい二人の女の子。
さっきから顔が「なにアレ」って言ってるぞ。「この子のカレシ? まさかね」
言ってる。絶対言ってる。俺はわかる。
キス……できる、訳が無い。
なぜなら俺は、誰よりも他人の目が気になる男。
416 :
ろくなな:2009/06/04(木) 00:22:00 ID:9i1Er5Xj
「梨佳、あのさ。その……また、あとで。店、予約してるからもう行こう?
お前が行きたがってた店だろ」
わずかに震えて俺を待つ魅力的すぎる唇をなるべく見ないようにして、
目を伏せる彼女の肩をとんと叩く。
その身体は華奢なくせに、触れると想像以上に柔らかくて、いつもどきりとする。
肩を叩かれた梨佳は目を開けて、責めるように俺を見た。
「嫌。キスして。
しないなら私、今すぐ帰るから」
頬はバラ色に紅潮し、子犬のように黒い目は、怒りを滲ませている。
俺は口をへの字に曲げる。
そりゃあ女の子が、こんな公衆の面前で、男に(しかも俺みたいな)キスを迫るだなんて、
すっごく恥ずかしくて、勇気が入ることだとは思うよ。
しかもその勇気を、肩透かし食らわされたというのなら尚更、彼女の怒りも分かる。
でも、でもなー……公衆の面前だぞ?
誰が見てるのかわからないんだぞ?
いや、知人友人親戚いようがいまいが関係ない。この人ごみの中だぞ。
そこでキス?
いやあ、無理だ無理。無理無理無理無理無理無理無理。
俺はこう見えても、公共の秩序とマナーと恥じらいを重んじる男だ。
目のまで路上にタバコをポイ捨てた奴が許せなくて、
「ちょっと、あなた。落し物ですよ」と、にっこり笑って落とされた吸殻をつきつける男だ。
それがこんな、駅の出入り口という超公共の場でキス?
いや、いかんいかんいかんいかんいかんいかん断じていかん。
アメリカ人じゃないんだ。俺は日本人なんだ。
人前でキスとか、もっての他! 結婚式は絶対神前と決めてるんだ。
黙りこくっている俺に、黒い瞳がじとりと射抜いた。
「あっそ。じゃあ私、帰る。
バイバイ、ゆーくん」
亜麻色の髪をふわりとなびかせて、彼女は俺の横を通り過ぎようとした。
「待てよ」
慌てて、俺は彼女の腕を掴む。
その細さにどきりとする。
振り返る彼女はキッと俺を睨む。その甘い顔立ちからは、想像できないほどきつい顔だ。
彼女、本気で怒ってる。
「何?」
もはや俺には用無しとまで言い渡しそうな瞳で俺を見る。
胸のなかがぐるぐると渦巻く。背中に変な汗垂れてきた。
彼女の腕掴んだ手、汗でべっとりしてないか? 気持ち悪がられてないかな。
できたら腕を離して、いったん拭いて、また掴みたいけど、
離した途端、こいつは人ごみを盾に消えてしまいそうだ。
「キス、してくれる気になった?」
汗でべとつく俺の手の感触に、微塵の不快感も見せずに、彼女は俺と向き合った。
桜色の唇に目がいく。端があがってわずかに微笑む様子は、なんとも言えず、魅力的だ。
キスしたい。キスしたいさ、そりゃあ。
俺はいつだってキスしたい。そういうこと、こういう人前で口に出すのすら憚られる俺。
「でも今は…ここじゃだめだ」
苦々しく呟いた。
彼女の耳に、ちゃんと届いたようで、愛くるしい瞳がすうと細められる。
「あっそ、じゃあ、バイバイ」
「だから待てって!
なんでいきなりそーなるんだよ、おまえはっ」
俺の手を振り解いて去ろうとする彼女の腕を、さらにしっかり掴んで引き寄せた。
潤んだ瞳が、切実な光を宿して俺を見る。
ああ、だからそーいう顔すんなって。心臓締め殺す気か。
こういうとこじゃ……嫌なんだよ、俺はーーーっ。
視線、視線。刺さるぞ、視線。
ちょっと待て、なんかこれ、
かわいい美少女に絡んで、無理やり引き止めてるナンパ男(むさくるしい)図じゃないか?
417 :
ろくなな:2009/06/04(木) 00:23:40 ID:9i1Er5Xj
「ちょっと、いい加減にしたら? 彼女、嫌がってるじゃん」
俺と彼女の間に、見知らぬ男が割って入る。
美容室で手入れの行き届いたカラーされた髪。
同じものを俺が着ても絶対似合わない洗練された服装。
女の子なら誰でもときめきそうな、ひきしまった細い身体つきに嫌味な甘いマスク。
彼も、自分のもつ視覚的優位をちゃんと心得ているらしい。
彼女の肩になれなれしく手をまわしながら、俺をつま先から頭までじろじろ見回す。
「おまえさ、そんなルックスでこんな可愛い子、声かけてるわけ?
すっげー根性あるな。ある意味尊敬? っていうかバカ?
嫌がられた時点でさっさと引けよ、クズ」
ムサイ男は人権がないとでも言うように、頭ごなしに吐き捨てられた。
「ねえ、彼女。よかったら俺とご飯食べにいかない? おいしー店知ってるよ?
ほんと君、かわいいね? 芸能人? はじめてみたよ、君みたいな? かわいい子」
すでに俺はこの世に存在していないかのように無視して、そいつは彼女に話かける。
無意味に疑問形の多いしゃべり。彼女の肩を抱いて、そのまま去ろうとする。
そんななれなれしく、彼女に触れるな。俺の彼女に。
沸騰した血液が、全身から凝縮していくのを感じる。
「ゆーくん、ゆーくん、ゆーくん!」
そいつにほとんど、連れさられるように歩かされながら、
彼女は振り返って俺の名を呼ぶ。悲しそうな黒い瞳。
ぷつんと、俺の中でなにかが切れた。
人の波をかきわけ、スプリンターも顔負けの速さでそいつに追いつくと、
彼女の肩にまわされた腕を叩き落とし、今度は俺が、彼女の肩を抱いてぐいと引き寄せる。
「ゆー…くん?」
涙で滲んだ瞳がうるりと俺を見つめる。ぷるりと揺れる唇。
あーこいつは、もう……。
さっきまであれほど、ひっきりなしに渦巻いていた喧騒が消えていく。
俺の心臓の音以外、無音の世界。
周りの視界も全て消えた。目の前にあるのは、彼女と、その瞳と、唇。
俺はその唇に、そっと自分の唇を重ねた。
静寂と、真っ白な世界のなかで、触れた彼女の唇は、俺の想像を遥かに超えて、
柔らかかった。
周囲のざわめきが一瞬で戻る。
密集状態に近い状態で、それぞれ蠢く人々の群れ。
彼女の肩をしっかり抱いて、
あっけにとられて、ぽかんと間抜けに口を開けた男に向かって、俺は言い放つ。
「こいつは、俺の、彼女ですから!」
ふわわと一気に、満面の笑みを浮かべた彼女は、
その間抜けた顔をしたままの男に向かって、あかんべーと舌を出した。
418 :
ろくなな:2009/06/04(木) 00:26:09 ID:9i1Er5Xj
* * *
「あー、すきっとしたーっ。
なんだ、ゆーくん、やれば出来るじゃない」
花咲くように、にっこり微笑む彼女は、彼女の愛するチョコパフェをつつきながら、
これ以上になく上機嫌だった。
「あのなあ……。つーかあれは……。
もうしなからな、人前でキスなんて」
不機嫌そうにみせかけつつも、彼女の機嫌に引きっぱられて、実は悪い気分じゃない。
「すみません。レアチーズケーキもください」
「うえっ、まだ食えるのかよ」
店員がにこやかにオーダーを取る。さりげない目線で俺と彼女を見比べる。
はいはい。せいぜい控えキッチン側で、「ほら見てあのカップル」と噂するがいいさ。
「あのね、いけぶくろうで待ち合わせしてたとき、
私の横に女の子二人いたの、分かる?」
スプーンについたチョコクリームを舐めながら、彼女が唐突に言い出した。
ひょっとしてあの、女子高生らしき二人組みのことだろうか。
「あの子たちね、ゆーくんのこと見て、嫌な事いったの。
それがすっごくムカついた」
黒い瞳にじわりと透明な液体が滲んだ。怒りと不機嫌を押し殺した顔。
そうだ、待ち合わせでであった最初に、彼女はこんな顔してなかったか?
なんとなく光景が思い浮かぶ。
『ほらみて、あれ。マジムサくない?』
『ほんと。やっだ、マジキモ』
『ねえねえ、こっちくるよ。やだ、あんなのにナンパとかされたらマジウザイんだけど』
『うわ、マジ鳥肌〜。あ、でも隣の子のほう見てるよ』
『そのマジかわいい子? ほんと、手、振ってる』
『ひょっとして、その子のカレシとか? マジありえねー』
『きゃっはは、ないないって、それー』
ま、そんなとこだろう。俺には悲しいくらい聞きなれた会話。
そうか、それで彼女は、……ぷちんと来たわけだ。
「でもさあ、だからってなんでそれでキスになるわけ?」
半分呆れて、半分照れて俺は言った。
「さあ?」
とぼけて彼女は、くるりと愛らしい瞳を上げて、口端のチョコシロップを
ちろりと舐めながら俺を見つめる。
「でもね、ゆーくんにキスしたかったのは、本当だよ」
終了
次、また書けるとしたらこの二人のえっち、書きたいです。
>>418 GJ! ようし! 書け書けぇぇい!
嘲笑された腹いせに街中でえっちする二人をな!
ごめん嘘。普通に待ってる。ある意味全裸で。
女の子のほうが操縦してるっぽいのは珍しいかも。
いいね。なんていうか、誘い甘え? みたいな。
>>418 GJ!
あんたスゲェよ。マジで。
今までROMってて良かった。
ありがとう。
ただ、続きをもっと読みたいので
そこんとこよろしく。
421 :
ろくなな:2009/06/04(木) 01:16:55 ID:9i1Er5Xj
sage忘れた すまそ orz
書き込みは初めて過ぎてよくわかってなかったです。
これで、合ってる?(汗) 以後気をつけます。
コメント感謝です。また頑張ります。
>>421 いいもの見せてくれてありがとう
続編期待してます
>>421 GJ!
セクロスを見るまで死ねないッ!
sageてなかった変わりに続編を求める
続き書かなかったら罰として街中で甘えんぼうにフェラされるの刑
猥褻物チン列で捕まるがいい
>>425 いや、それ罰じゃなくね?
代わりにぽっちゃり系の甘え娘に馬乗りにされてぎっくり腰になるとかどうよ?
>>426 それはご褒美と言うんだ。
平日なのに甘えん坊な彼女にひっつかれて身動き取れず、仕事をズル休みしてしまえ
抱きつかれるとどんどんと重さが増し、最後には何故か押し倒されるという妖怪甘え娘に憑かれてしまえ
429 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 23:34:02 ID:yVJ6KPp4
>>428 それは極上のご褒美だろ。
甘えん坊な彼女が据え膳で目の前にいるのに肝心の彼女が生理始まったばかりで、一週間全く手出しできないもどかしさを味わうがいい。
初潮来てない年齢の甘えっ子が一番ってことですねわかります。
またこの流れかwww
>>429 生理の彼女をいたわってお腹をなでてあげてる男が見えた
エロくはないけどあったかさを感じた。
「お兄〜ちゃ〜んッ!」
「だっこ〜〜」
「ずる〜い、わたしもだっこ〜」
母親の妹の双子の幼女達、つまり従姉妹達なのだが、忙しいおばさんの代わりにと母親に言われて彼女達をお世話して来たのだが、それ故に凄く懐かれてしまい、今日も僕を巡って言い争いを始めて居る。
それぞれが僕の右と左の足にしがみつきながら言い争いをしているのだ。
「まゆが先にいったの〜」「まやが先〜」
互いに一歩も引かない三角関係、彼女達が大きくなれば誰もが羨む姉妹丼のハーレムなのだろうが。
幼い姉妹に愛されてもなあ…
姉妹だけならいい…
うちの母親も母親の妹も、姉貴までもが僕にベタベタなので、傍から見たら死ね、ばか野郎な羨ましい環境なのかも知れない。
そうこう想いを巡らして居る内に姉妹は、口喧嘩から直接攻撃に切り替えた様で、ポカポカポカポカと可愛らしく小さな手を振り回して、涙目で叩き合って居た。
見てて微笑ましいが、溜め息をつきながら、二人を止める為に二人の首の後ろを子猫の様にムンズと掴む。
彼女を叱る時はいつもそうしてるのだが、決って彼女達はそれをやられると。
「うにゃ…」
「ふにゃ…」
と揃って子猫の様におとなしくなる。
首を放さずに、彼女達に「めッ!」と叱ると彼女達は「ふにゅう〜…」と泣き出すので、僕は彼女達を左右に抱き寄せて、「喧嘩したら駄目だよ。」
と注意すると彼女達は、「ごめんなさい…」と声を揃えて涙を流す。
二人とも愛らしい泣き顔で見つめてくるので胸がキュッとなりつつ微笑んで撫でて上げると、幸せそうにホッペを赤くして小さな手で涙を拭きながら笑うのだ。
そんな彼女達を抱きながら撫でながら、仲直りさせて一件落着にほっとする。
僕は、休みの日をこの姉妹の世話に費やすのだが。
こんなに可愛くて天使の様な彼女達が相手ならば悔いは無い…と、言いたいのだが、そろそろ彼女達を洗わないと行けない…
彼女達との風呂は大変なのだ、僕は彼女達に飴をあげて舐めて居る間に風呂の準備を始めたのだった。
完
>>433 これはいい!
是非とも双子の片方でいいから1日俺に貸してくれ
>>433 甘えんぼうカフェを開業してみませんか?
437 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 06:30:34 ID:BWRSvhEr
トランキライザーと称してキスをねだってくる幼馴染み。拒否ると泣く。
>436
ひどすぎワロタw
440 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 15:57:45 ID:k9/8NXnG
>>436 外(他人に)はツンツン、中(思い人に)はデレデレ
こいつぁなかなかアメェじゃねぇか
保管庫あさる
↓
自分のSS読む
↓
モエスwww
↓
我にかえる
↓
俺きめぇorz ←今ここ
甘えっ子慰めてけれ
いいじゃないですか
>>443 よくあること。
むしろ自分が萌えないなら糖下しない、違うか?
きーみにむ〜ねキュン♪
(キュン♪)
浮気なあ〜す〜が〜
僕の中に〜あふれ〜て〜る♪
双子とのお風呂編も近い内にやろうかな。
>>446 一体何を言っているんだ、お前は?
「やろうかな」じゃない。やるんだ!
やってください、お願いします。
448 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:06:26 ID:uiZ41J5y
>>415-
>>418 続編、糖下します
____________
「今のでもう三回目だよ」
「え?」
彼女がピンク真珠のように艶めく唇を、つんと尖らせて俺を見つめた。
「ゆーくんがさ、さりげないふりして、そーやって、
私と繋いだ手を解こうとするの」
う、バレてたか。こいつは時々、妙に鋭い。
日曜、PM14:00、地下、PLAZA。
彼女が指した小物をとるためと見せかけて、彼女の指が絡められた手を、俺はそっと離した。
「こっ恥ずかしーんだよ……人前で手を繋ぐの」
観念したように俺が呟くと、彼女は大きな黒目がちの瞳を、うるると瞬かせて俺を見た。
もし彼女が犬だったなら、耳が後ろにペトリと垂れて、長い尾っぽは、しんなり下がっているに違いない。
「なんで? 私とじゃ恥ずかしいの? 私が嫌?」
「いや、そんなんじゃなくてさ」
ぐずる彼女をなだめながらも、俺の目線はちらりとその胸元に行く。
今日の彼女の服装は、ターコイズブルーのこれでもかってくらいミニのデニムスカートに、
綺麗なラインの生脚をにょっきり見せ付けて、白いコンバースのスニーカー。
身体にフィットした黒いロゴTの、襟口はやたら大きく開いていて、
豊かな胸の谷間がくっきり見える。
しかもそのTシャツの丈は短くて、ひきしまって細いウエストラインどころか、
すっとへこんだ、その雫形のおへそまで見え隠れする。
会ってすぐ、『その服、へそが見えてるぞ』と注意したら、『ゆーくん、ジジくさい』と一蹴された。
正直、目のやり場に困る。いや、正確には困らない。呆れるほど素直だ。
顔、胸、顔、胸、脚、脚、へそ、胸、顔、へそ、脚、脚、顔 以下永遠にリピート。
実際、やり場に困るのは、そのたび湧き上がる性欲だ。
「ま、その度に、私が手を繋ぎなおすだけなんだけどねっ」
ぱっちりした瞳をいきいきと輝かせて、彼女は再び、俺の手をとり、嬉しそうに腕に密着してくる。
待て、待て。当たってる当たってる。おっぱい、当たってる、おっぱい。
すげえ、柔らかい。ぷにゅぷにゅと音が出てる気すらする。
顔にぐわわと流れる血流を感じる。色黒でよかった。大して顔色の変化は分かるまい。
というか、頼む。そんなにくっつかないでくれ。
おっぱい当たるのはいい。むしろいい。もっと当たれ。
しかし、ここは、公共の場なんだ。ショッピングモールの店内なんだ。
ただでさえこんな、いかにも女の子女の子しいカラフルな雑貨に囲まれた場所じゃ、
猿人が服を着て歩いてるような俺は、さっきから異様に浮きまくってるんだ。
しかも隣で俺にぺたぺたと寄り添うのは、
女神のようなプロポーションをした非の打ち所の無い美少女ときてる。
他人の視線が集まらないわけが無い。
お前がそーやってな、俺の手を握って、その目立つ胸を腕にぺったりひっつける度に、
疑問とか嫉妬とか侮蔑とか驚愕とか哀れみとか、いろんな感情入り混じった視線が幾つも
俺の顔に突き刺さるんだよ。
ムサイ眉毛、しょぼい瞳、低い鼻、薄い唇、仕上げにごってりとした輪郭。
自分の顔は、目が開いてからというもの鏡で見慣れているから今更驚くものでもないが、
美とか端整とか、そういうものとはまったく無関係、むしろその逆の極地に生息してるんだ。
まあ、この際、俺の顔の造りなんざどーでもいいとしよう。
問題はこの場所だ。
はっきり言っちゃ、彼女がこうやって密着して甘えてくるのは大歓迎だ。むしろ来い。
だがな、いくら何でも、こうやって人目を憚らずいちゃつくのはまずだろ。
きっと見苦しい。適切でない。風紀を乱す。
最後のはよくわからんが、とにかく、俺はこう見えても、規律と秩序を重んじる男なんだ。
449 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:07:40 ID:uiZ41J5y
「これが欲しいなら、買ってやるよ」
彼女が物欲しそうに手にしたキラキラした小物入れを、ひょいと持ち上げると、
そっと腕を解いてレジに並んだ。
『プレゼント用ですか』という問いに『ご自宅用です』と微笑み返す。
無駄な包装紙は必要ないだろ。こう見えても俺は、エコを心がける男。
レジの店員が引きつった顔で俺と商品を見比べたのは言うまでもない。
* * *
「ゆーくん、私より前に乗ってよ」
地上へ出ようとエレベーターに向かったとき、彼女が頬を赤らめて一歩下がった。
「いいや、お前が前を乗れ」
「やだよ。ゆーくんにパンツ、見えちゃうじゃん」
「パンツ見えるのが嫌なら、そんなに短いの履くな」
「だってぇ……」
すねたように彼女は口ごもる。黒い瞳がうるると光って、その下に胸の谷間。既に悩殺され気味だ。
『短いのを履くな』という言葉は嘘だ。本当は嬉しい。
脚フェチとまでの自覚は無いが、綺麗な彼女の生足を、
常に目線に入れることができるのに無常の喜びを感じてる。
「いいか? 他の奴に見えないようにするために、俺が後に乗るっての、わかってる?」
眉根の寄った彼女の顔が、ぱあっと綻んだ。
「そっか! ゆーくん、やきもちだぁ」
るんと音符を宙に飛ばしながら、俺の腕を引っつかんで、ぺとりとくっつく。
「だーかーら、くっつくなってば!」
「えへへ、ゆーくん。私がなんのためにミニスカート履くの、わかってる?」
魅惑的な唇の両端を、にっこりと吊り上げながら彼女は耳元で囁く。
「ゆーくんがいつでも、触りやすいよーにだよ」
……お前は真っ昼まから、俺を出血多量で殺す気か。
触りやすいって、えっ? どこ、えっ?
聞くまでもないか……えっ? いや、どこよ。
450 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:08:55 ID:uiZ41J5y
* * *
「よう、リカじゃん! 久しぶり」
地上に出て表通りを歩いていると、
正面方向からすれちがった、やたらチャラチャラした男が彼女の腕を掴んで声を掛けた。
「きゃー、ともくん! 久しぶりー。元気ぃ?」
彼女は驚くと同時に、満面の笑顔で返す。
察するに、彼女の男友達……か? 彼女が俺以外の男を名前で呼ぶの、初めて聞いた。
別に嫉妬じゃねーけれど。しっかしなんか、ジャニーズにいそうだな、この男。
整った顔に流行の髪型。流行の服装。雑誌から抜け出てきましたという感じ。
奴の隣には、確実に俺より長身の、スレンダーな美女。長い黒髪に、ばっちりとしたアイメイク。
まるでモデルみたいだ。
俺の目線に気付いた女は、俺の顔を一瞥するなり、ふっと鼻で笑った。
笑った、間違いなく笑った。まあ、いいさ。そういうことは、慣れている。
「リカ、何? 隣の……」
「えへ。あのね、ゆーくんだよ。私の彼」
彼女はぺとりと俺の腕に絡まった。
だからっ、おっぱい、当たってるって、おっぱい。
これ以上にない柔らかさを腕に感じて、身体がギシりと硬直する。
あれ? なんか、こいつの指先、冷たくなってる?
「うっそ! これが? おまえの? 冗談だろ」
男は蔑みの感情を隠しもしないで俺を見る。
予想通りの反応をありがとう。
「本当だよー、何? その言い方」
彼女は、ぷうとほっぺを膨らませて、かわいくも怒ったジェスチャをする。
男の隣の美女は、彼女に対して勝ち誇った笑みを浮かべると、男と腕を絡ませた。
男はその腕をすっと離すと、彼女の肩に手を置き、耳元で囁いた。
「なあ、そんなのやめて、俺とよりを戻さねえ?」
「何いってんの? 彼女いるじゃん。私みたいな女タイプじゃないんじゃなかった?
そーゆー背が高くて美人系の子が好きなんでしょ?」
「まだ怒ってんのか。俺にふられたから、ヤケになって男と付き合ってんだろ?
遠くから一目見ておまえだって、わかったよ。ますます、かわいくなったな。
なあ、そいつ捨てて、俺のとこ、こいよ」
……あのー。全部聞こえてますが。っていうか、俺の存在全無視してやがる。
彼女の冷たい指先が、俺の手をきゅっと強く握るのを感じた。
次の瞬間、ばっと離される。
「やめてよっ!」
激情を声にあらわにして、その手で男をどんっと突き放した。
今度は彼女が、そのかわいい顔に勝ち誇った笑みを浮かべると、
なまめかしく腰をわずかにくねらせて、俺の腕に再びもたれかかった。
「それこそ、冗談。絶対嫌よ。だってゆーくんってねえ〜」
日ごろの天使のような容貌が、小悪魔的な微笑に変わり、黒い大きな瞳でくるりと見上げて、
唇から小さな赤い舌がチロリと蠱惑に、上唇を舐めた。
「――すっごいんだから。もう、私、メロメロなの。
悪いけど、ともくんとじゃ、比べ物にならないの。ごめんねぇ」
桜色に潤う唇が、ふふふと笑う。ぞくっとするほど艶かしい。
男は、切れ長の目をこれ以上なくまん丸に瞬かせて、ぱちぱち瞬いた。
隣の美女も驚いた表情で、でもすぐさま細められた眼で、さっきとは違った顔で彼女を見た。
それは羨望の眼差しと言ってもよかった。
「じゃあね、ともくん。バイバイ」
彼女は俺の腕をぐっと掴むと、足早にその場を歩き去る。
「おい、ちょっと……」
「お願い。一緒に歩いて。今は、嫌でも腕、ほどかないでいて」
言い淀む俺に、低く押し殺した声でそう告げると、彼女はどんどん駅裏方向に歩き出す。
こんな彼女、初めてみる。彼女があんなに見事に……嘘をつくところも。
恥ずかしいことに、そういうことに関しては、
俺と彼女はまだ、キス以上のことはほとんど、進んでなかった。
「おいっ! いったい、どーしたんだよ?」
ぐんぐんと勢いをつけて歩く彼女の腕を振りほどいて向き合った。
451 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:10:39 ID:uiZ41J5y
「喉……渇いたね。スタバ行こう?」
彼女が震えがちの甘い声を出して俺をじーっと見つめた。俺が逆らえる訳がない。
席を確保して座る。彼女はしばらくうつむいていたが、顔をあげるとふにゃりと笑った。
「ごめんねー、ゆーくん。嫌な思い、したよね。
あのね、ともくんは……私の……元カレ」
すでに予想はついていた。そこはべつに、問題じゃない。彼女の様子がちょっとおかしい。
「私ね、頭、悪いけど、昔はもっと悪かったの。
あの人たちはね、本当に……うわべ。うわべうわべうわべうわべ。うわべだけ。
人の、うわべだけしか見ないの。私のうわべだけしか見ない。
……今の私はね、それだけはよく分かるの」
どこを見てるか分からない、遠い眼差しで彼女は言った。
キャラメルフラペチーノをストローでかき混ぜて、
その先端についたクリームをぺろりと赤く小さな舌で舐める。
「そっか」
俺は他には何も聞かなかった。
いつもの特に内容のない会話で時を流す。
やがて空になったカップを持って、彼女は席を立った。
「ゆーくん、いこっか」
にっこりと微笑む、その顔は愛くるしいほど完璧な造形で、
心臓がどきりとして、いつになっても見慣れない。
彼女はまた、通りに出るとほとんど強引に俺の手を掴むとどんどんと足並みを早めた。
「……梨佳? どこ行くんだよ、おいってば」
彼女の足が、止まった場所は、駅裏、繁華街の雰囲気とは一変したところ。
ご休憩、ご宿泊、そういう看板がやたら目につく。
ここはラブホテルの立ち並ぶ通りだった。
「ね。さっきの嘘……ほんとに、しよ?」
とある一つのホテルの入り口で立ち止まると、俺の腕をひっぱり、柔らかい胸を押し付けて、
光と涙で潤んだ大きな瞳で、桜色の唇で、とびっきりの甘い声で、俺に囁いた。
中に入ろうとする彼女の腕をひっぱり返し、押しとどめる。
「待て待て待て、待てっ。なんかさっきから、変だぞ、お前!」
本当のことを言おう。
今の彼女の言葉に、俺はノックアウトされてた。完璧にきた。
勃起した。パンツの中の俺のイチモツはビンビンに張り詰めてる。フル勃起してる。
もっと正直に言おう。
『ゆーくんってねぇ、すっごいんだから』なんて、艶かしく見上げられて、言われたとき一気に、前のめりになりそうなくらい、勃起した。
もっと本当に正直に言う。
今日のデートで、胸を押し付けられる度、俺の下半身は何度張り詰めたことか。
それでも何か、今の彼女の言葉のまま、流されるのに強い抵抗を感じた。なんか変だ。
彼女は俺の腕を振り切ると、小さい唇をかみ締めて俯いた。
「やっぱり、ゆーくん、嫌なんだ……。
なんで? おかしいよ。私達、付き合ってもう五ヶ月だよ?
そんなに私じゃだめなの? それとも――――」
彼女の顔が、哀しく引きゆがんだ。
そのゆがんだ表情さえ、とてもかわいいとか、思ってしまってる俺。
「それとも、処女じゃない女の子は嫌?」
彼女はそう自分で言って、えぐっと喉を引きつらせる。
「んなっ! バカなこと言うな!」
「だって、私、頭わるいもん。バカだもん」
「っていうか、こーゆーことはな、普通、男からせまるもんだろ!」
「じゃあせまってよ! ゆーくん全然、私のこと、そーゆーふうに見ないじゃない!
いつも頑張って、おしゃれしてミニスカート履いて、
今日だって、こんな、思い切ったカッコしたつもりだったのに!
それでもだめなの? 私の何がたりないの? 私じゃ嫌なの?」
うぐうぐと、ついに彼女は泣きじゃくりだした。
なんてこった。
あの散々な、俺のしたいやりたい光線+エロ目をこいつは気付いてなかったのか。
つーか、こいつそういうつもりだったのか!?
452 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:12:12 ID:uiZ41J5y
* * *
はっ……。いかん、やばい。いつもより増して白い目線が飛んでくるぞ。
昼間のホテル通りとはいえ、街中だけに、人通りはそれなりにある。
やばい。これは、この状況は――――
ムサイ男が無理やり美少女をホテルに連れ込もうとして泣かれる図だ。
つか、俺も傍からみたらそうとしか見えん。
俺は必死で、彼女をなだめにかかる。
「あのな……、俺はもちろん、その、したいって思ってるよ。
でもな、そーゆーのはもっと、大事にしたい。お前のこと、大事にしたいんだ。
今、お前なんか、ヤケになってるだろ。自虐的になってる。
そういうお前とは、……したくない」
背後のほうから、「ね、なにあれ」と、からかう声が聞こえてきた。
思わずそちらに視線が走る。
「うん、……わかった」
彼女はふいに泣き止むと、俺と並んで駅の方向に歩き出した。手は繋がない。
「今日は帰るね、私」
彼女の表情には、黒い暗雲が立ち込めている。深い落ち込み様。
……俺。何か間違ったか? 何を間違った?
いや、間違って……いないはず……なのになんでだ? この重苦しい雰囲気。
そうだ、彼女は、必死の思いで、男に(しかも俺みたいな)そういう行為をねだったわけだ。
なのに、あっさり肩透かしを食らわせられてしまった。理由はどうであれ。
落ち込まないわけがないじゃないか。
「あのな、梨佳……」
「もういいよ。ゆーくん、もういい」
立ち止まった細い彼女の肩が震えた。
「私たち、別れよっか」
「……え?」
その意味を、すぐに理解できなかった。
彼女のつぶらな眼差しが、鋭さを含んで俺を見た。
「ゆーくんってさ、結局は、私がゆーくんをどう見てるかより、
他人がゆーくんをどう見てるかのほうが大事なんだよね」
453 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:13:49 ID:uiZ41J5y
スパンと脳を打ち抜かれたようだった。
左フックで眩暈を喰らった後、続けざま、強烈な右ストレートが炸裂した。
痛烈な打撃に声も出ず、身体も動かない。
そんな様子の俺を見て、彼女は走り出す。
「待っ――」
「来ないでっ! 私のこと好きじゃないなら、追ってこないで!」
ほとんど泣き顔に近い表情で、俺に叫ぶと、
その長く細い足をしならせて、街中の通行人の横をすり抜け、彼女は走り出す。
走る彼女の小さくなりかけた後姿を見て、
頭が真っ白に抜ける断線状態から、非常用回路で回復した。
『私のこと好きじゃないなら、追ってこないで』=『私のこと好きなら、追ってきて』
OK。
小さくなりかけた彼女の背中を追って、俺は猛烈に走り出す。
ムサ苦しい体格だけあって、そのへんの男より足は速いぞ、ゴルァァァ!
ネアンデルタール人とクロマニョン人の悪いとこどりしたような男が、
必死の形相で走ってくるんだ。
対向する通行人はぎょっと驚いて、道を譲ってくれる。
彼女の姿が大通りからふっと消える。
慌ててその周囲を見渡すと、人通りの少ない路地を走る彼女の背中が見えた。
華奢なくせに、やたら早い。脱兎のような逃げっぷり。
でも、ここで見失っては一貫の終わり。
俺も必死で追いすがる。
大通りからかなりはずれ、オフィスビルの狭間、街路樹の横でうずくまる彼女を見つけた。
息を切らして、俺は彼女に駆け寄る。
「梨佳……っ」
「来ないでったら!」
彼女は俺に背を向け背を丸めてしゃがみこんで、肩を震わせた。
「私、こんな顔に生まれたくなかった!
みんな、かわいいと言ってくれる。でもそれがなんだっていうの!?
かわいいって言われたって、私、ちっとも嬉しくないっ!
かわいいが何!? だから何!?
私、もっと普通に生まれたかった!
そしたら、……そしたら、ゆーくんだってきっと、私と歩いても人の目、気にせずにいれるっ…
私と手を繋いで歩いても、気にしないでいてくれるっ……
私ともっとっ……気にせずいっぱいキスしてくれてっ……
きっと、えっちだって、してくれるのにぃぃっ〜〜」
地面にぺたんと腰を落とすと、空を仰いで、ふぇぇぇんと泣き出した。
彼女の背後に、立ちすくむ俺。
彼女の叫びを聞いて、強烈な脳震盪を起こしそうなくらい、頭を揺さぶられた気がした。
そうか。
俺の葛藤はそのまま、彼女の不安だったんだ。
彼女が俺と腕を組んだり手を繋いだりして、甘えたがるのは、
決まって俺が引け目を感じているときで、
その気配を敏感に嗅ぎ取って、彼女はより強く、目に見える形で、俺と繋がれたがってたんだ。
人の目なんか気にしないで。隣にいる私の目を見て。
何でそんな、単純なこと、今まで気付いてあげれなかったんだろう。
454 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:15:07 ID:uiZ41J5y
「ごめん……俺、梨佳を一番大事にしているつもりが、
俺が梨佳を一番傷つけてたんだな。
本当にごめん! どうか許してくれっ。俺は、お前と別れたくないっ!
お前が許してくれるなら、俺はなんでもする! だから――」
「なんでも……する?」
ひぐっ、と、その細い喉を鳴らしながら、彼女は両手を地につける俺を見つめた。
ぽろりと、透明な雫がまだ、したたってる。
「ああ! そうとも、俺に、出来ることならなんっでもする!」
やっと彼女が反応してくれて、俺は救いを求めて顔をあげた。
ふぐ…と小さくしゃくりあげ、彼女は目線を横に滑らせた。
……何を見てるんだろ?
俺が彼女の目線を追う前に、彼女は俺に向かって両手を大きく広げた。
「じゃあ、今すぐ私を抱きしめて。嘘じゃない証拠に抱っこして。
泣いている女の子は、抱きしめられたがってるんだよ? そのくらい分かって」
「お……おう」
俺は彼女を抱き起こすと、腕の中に抱きしめた。
彼女の細い顎が、俺の肩の上にのる。
俺は彼女の亜麻色の髪に頬をつけ、その柔らかい感触と、シャンプーのいい匂いにうっとりとした。
「もっと、ちゃんと、ぎゅっとしてよ」
言われるがまま、俺は腕に力を込める。
俺のムサイ身体にすっぽり収まる、細い腰、小さな背中。でも柔らかく確かな抱き心地。
「もっとだよ、もっと! 骨が折れそうなくらいぎゅっとして!」
泣きそうな声で、彼女は訴える。
ガサツな俺と比べこいつは、もろく綺麗な硝子細工みたいで、
触ると壊れそうで、ただ眺めるだけが精一杯な気がしてならない。
でも今は、彼女の言うこと、全部そのとおりにしてあげたい。
俺の腕の中で、小鳥みたいに震える彼女が、たまらなく愛しい。
その気持が込み上げて、俺は力いっぱい、彼女をぎゅっと抱きしめた。
「ふぐっ……」
力任せに抱きしめると、腹部から搾り出るような悲鳴が洩れ出た。
っ……いかん。力いれずぎ。バカか、俺は。
「ごめん! 痛かった?」
心配になって彼女の顔をのぞきこむと、涙に濡れた瞳が嬉しそうに笑ってた。
「ううん。ちっとも。すごく……嬉しい」
彼女も俺を、その細い腕の出る力の限り抱き締めてくる。
すうり と、猫みたいに俺に頬擦りしてくる。
「ね……、キス……して」
「えっ」
衝動がある程度落ち着き、急に状況を把握しだした俺は、彼女の要望に固まった。
ここは、大通りから少し外れたとは言え、人通りが今はほぼないとは言え、
天下の公道、誰が通ってもおかしくない公共の場だ。
「私の言うこと、なんでも聞いてくれるんでしょ?」
ぐすんと鼻を鳴らして、魅惑的な甘い声で、子犬みたいなつぶらな瞳で、
俺をわずかに下から見上げ、彼女は不安げに囁く。
規律よ秩序よモラルよ、すみません。今だけは、今だけは目をつぶっててくれ。
455 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:16:06 ID:uiZ41J5y
「……っ、すみま……せん、でしたああっ!」
次の瞬間、俺は彼女のすぐ横で、レンガ地の歩道に手をつき、人目も外聞も気にせず土下座した。
「ごめんっ……ほんっとにごめんっ……! 俺が悪かった!
許してくれ。このとーりだっ!」
額を硬い地面に押し付ける。誰かの前で、こんな土下座をしたのは生まれて初めてだ。
えぐっと喉をひきつらせながらも、驚きの表情で俺を見つめる黒い瞳が瞬いた。
わずかに開いて、桜色に艶めいて、俺を待っているその唇に、そっと自分のを重ねる。
柔らかい。かわいい。つやつやしてる。
やばい。俺の唇、乾いてがさがさだ。嫌がられて……ないか?
薄目を開けて、彼女を見る。彼女はうっとりと、頬をほのかに上気させ、目を閉じている。
その顔を見ただけで、俺の下半身はなぜかピクンと反応した。
唇を離すと、不満げに彼女が口を尖らす。
「もっと、ちゃんとキスしてくれなきゃやだよ?
子供じゃ、ないんだよ? もっと、深く……キス、して」
ディープキスってやつか。
いや、まあ、でも……でも、まあ、いや……するしかない。
再び彼女の唇と重なる。彼女の唇を割って、自分の舌を侵入させる。
正直言うと、ディープキスは、どうすればいいとか、どうがいいとか、よくわからん。
でも、侵入してきた俺の舌に、彼女の舌が熱く絡まり、答えてくれる。
「うふ……ふぅ……ん」
彼女が途切れ途切れに甘い息を漏らす。その声で、俺の頭の中に火がつく。
あとはもう、本能のまま舌を動かした。彼女の咥内を思うがままに蹂躙した。
綺麗にならぶ歯列も舐め、彼女の小さな舌を吸出し、唾液もかまわず飲み下した。
ようやく唇を放すと、彼女はしっとりとした目で俺を見た。
あー、まったく、こいつは……なんてかわいい顔するんだ。
再び唇を重ねて放したとき、彼女が俺の手をそっと握って囁いた。
「ね……私の胸、触って?」
心臓、口から飛び出るかと思った。
あまりにも魅力的な提案すぎる。でもここは――――
あらためて周囲の状況を確認した。
人の行きかう大通りから少し離れた、オフィスビルに挟まれたこの通り。あまり広くはない。
アスファルトじゃなく赤っぽいレンガの敷き詰めた地面で、手入れされた街路樹が等間隔に並ぶ。
左はビルのコンクリート面に埋まり、右もビルの黒いのっぺりとした面。
ひょっとしたらここはビルの敷地内で私道かも知れない。
見回しても不思議と人の通る気配はない。
うまくすれば街路樹が、陰になってくれるかもしれない。
でもとても、身が隠れるほどの大きさではないが。
彼女が、黒く潤いながらも、試すような瞳で俺を見つめてる。
もしここで、断ったら、大変な事態になるのは明らかだ。
もうここまできたら、引き返せるか。
せめて、大通りに近いほうに俺の背を向け、彼女の姿が隠れるようにして、
背中のほうから腕を回して抱き締めた。
たどたどしく彼女の胸に手を這わす。彼女の手も俺の手に重なり、その動きを手伝う。
「んぅ」
甘い溜息が彼女の口から洩れる。
手のひらに押し包んだそれは、ぷにゅりと音が立ちそうで、
柔らかいながらも、しっかりとした弾力がある。
その感触に興奮して、思わず指に力が入る。俺の指の形どおりに、胸の膨らみは形を変えていく。
思わず力が入ると、柔らかい胸の肉は、むにゅりと俺の指と指の間から盛り上がる。
「あ……ん、ゆーくん」
彼女が気持よさそうにのけぞる。
背中から抱き締めているもんだから、彼女のセミロングのふわふわした髪が、
俺の頬をくすぐり、いい匂いが俺の嗅覚をくすぐる。
胸を揉まれて、気持よいものなのか、俺はよくわからんが、
彼女の悩ましげな声で一層興奮して、しっかり両手をつかって、豊かな彼女の両胸を
下から救い上げ、こね回すように揉み解した。手のひらに伝わる温かさと感触が何よりも心地よい。
しばらくその感覚に酔っていると、彼女の手が、俺の手をそっと掴んだ。
456 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:23:47 ID:uiZ41J5y
すねながらも、かわいさが溢れる口調で俺の耳元に甘く囁く。
「おね……がい。ゆーくんに私のそこ、いますごく……触って欲しいの」
ぱちんと頭の中で、何かがはじけた。
ええい、もうどーにでもなれ!
俺は彼女の胸を揉み解していた右手を、彼女の綺麗な身体のラインにそって撫で下げ、
短いデニムスカートからあらわに出る太ももをなで上げた。
「ひっ……ん」
それだけなのに、彼女は酷く敏感で、ぴくんと背中を反らせる。
太ももの滑らかな肌の感触を脳に焼き付ける。徐々に、その付け根へ、手のひらを滑らせる。
めくりあげるまでもない彼女のスカートの中に侵入し、薄いショーツの布の間に手を滑り込ませた。
わずかな毛の茂み、その先、ぬるりとした鮮明な刺激が指先に触れた。
「きゃんっ」
悲鳴に近い声を彼女があげた。
むちゃくちゃあったかい。というより熱い。しかもぬるぬるに、湿っている。
柔らかい。熱い。ぬるぬる。ああ、ここ、割れ目。ほんとうに割れてる。
もっと奥。指を滑らすと、もっとぐちゅりと液体に溢れた箇所に触れる。
頭、爆発しそうだ。
いくら人通りがないとは言え、こんな天下の真昼間の街中で、俺は何、やってんだ。
彼女の叫び声に怖気づく俺に、彼女の手が、そっと撫でた。
「お願い、もっと、ちゃんと触って。
私をちゃんと……い……かせてくれないと、許してあげないんだから」
彼女も恥ずかしいのだろう。顔を真っ赤に染まらせながらも、必死で耐えている。
俺も恥ずかしさで全身の血液が沸騰しそうだ。
しかも正直に言うと、
彼女のその場所に触れたものの、これからいったいどーしていいのか分からん。
当然、今まで俺は女性経験もなく、女性のそこに触れるのも初めてだ。
恐る恐る、指先にふれるぬめる肌を撫でてみる。
「あふっ、う、ぅぅん」
びくんびくんと彼女が背中をのけぞらせる。まだろくに動かしてもいないのにこの反応。
「すごい……よ。ゆーくんにそこ、触れられてるって思うだけで、私、いきそうだよ……」
消え入りそうな小さな声で、彼女は囁く。
「俺も……お前のここ、触ってると思うだけで、どーかなりそ……」
周囲のものが見えなくなる。目の前の彼女しか見えなくなる。
とろける熱が渦巻いている。柔らかい襞がある。
好奇心が何よりも勝って、その襞をかきわけ、指を滑らす。
愛液に滑る割れ目にそって、下から上へ撫でてみる。
「ひゃっああ! ああ、あぁぁ……ゆー、くぅん……そこぉ」
彼女が甘えた声で俺の名を呼びながら、身をくねらす。
「えっ……? どこ?」
もう一度、濡れそぼる割れ目の筋にそって、指先を押割らせ、なぞる。
「はうっ! あっ、ああっ! そ、こぉっ」
彼女の華奢な身体が、いっそう跳ねる部分で指を止めた。
そこには、滑らかな襞にうもれ、小さくもしっかりした硬いしこりがあった。
そのしこりを、指先で押し込んでみる。
457 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:26:05 ID:uiZ41J5y
彼女がゴロゴロと喉を鳴らすようにのけぞった。
うおおお…… 本当だ。指が、入った。柔らかい。なのにきゅうきゅう締まる。熱で蕩けそうだ。
ひだひだ。すべすべ。きもちいい。あ、ここざらざら。
指を僅かに曲げ、押し込んだ。
「きゃっ……ふうぅぅ!」
一際、彼女が高く鳴く。
「あ……え? 気持ちいいの、ここ? なあ、ここなのか?」
「ひゃっ…あっ……そんなこと、聞かないでよおぉ」
彼女が泣きそうに顔をしかめて、声を絞り出す。
「ごめん」
「謝ら……ないでよ。そこ……気持ち……いいよぅ。
ごめん……なさい。私、やらしい……よね。いきなり、こんな……でも、私――――」
赤い顔して、ふぐふぐと声を引きつらせる彼女を、後ろからぎゅっと抱きしめた。
「おまえこそ、謝るなよ。その、すっごく……かわいいよ」
振り返る彼女の眼が、涙を滲ませ細まった。
あ、しまった。
『かわいいと言われたって、ちっとも嬉しくない』
彼女はさっき、そう言ったんだった。
俺が何か言う前に、彼女が俺の唇に人差し指でそっと触れた。
「ゆーくんが……言ってくれる『かわいい』は、特別だよ」
にっこりと微笑んで、その完璧な美貌は天使のようで。
あー、ちくしょー。っすっげぇ、かわいいわかいいかわいいかわいい。
その感情が高ぶって、どうしようもなくて、俺のこの手で、彼女をめちゃくちゃにしてみたい。
彼女の中に侵入させた手をくちゅくちゅとかき回した。
本能のまま、抜き差しして、裂け目を撫で、また突き立てる。
ぴちゅぴちゅと淫らな水音が聞こえてくる。あふれ出た愛液が垂れて、太ももを伝って滴っている。
「ひゃぅ、ふあ、あぁぁ……くぅぅん。はあ、あふ。ああん」
彼女は背中からすっかり俺に寄り掛かり、快感にむせび喘いでいる。
彼女のなかは、きゅっきゅっと締まって、俺の指を締め付ける。
指に触れる感触でさえ、すげえ気持いい。ここに俺のを入れたら、気持ちよさは想像を絶しそうだ。
とっくの前からだが、俺のイチモツはビンビンに張り詰め、痛いくらいに勃起している。
それでも指の動きは緩めない。
思いつきのまま、左手を持っていき、今度はその左の指で彼女の中をかき回す。
そして右手で、硬くぴんと立っているクリトリスを、くりくりと撫でて刺激した。
「ひぃっ! あう……ゆーくんぅ…あっ、ひゃあああ、そな、したら、いっちゃう、
いっちゃうよぅぅ……」
びくびく、身をくねらす。ぎゅうぎゅう、指締め付ける。それにかまわずかき回す。
458 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:27:01 ID:uiZ41J5y
「あぐっ……ふああぁぁん」
まるで泣き叫ぶように彼女が反応する。これが……クリトリスってやつだろうか。
その突起を撫でるように、下から上へ、指を滑らした。
「あぅっ……ああん……、ゆー・くん、それ、きもち、いいよぅ……」
涙目で顔を赤くして、くすんと鼻をならしながら俺を艶かしく見つめる。
彼女のリクエストに答えて、触れてる中指を、もっとこすりつけてやる。
人差し指と薬指で、ぐっと周囲の卑肉を押し広げて、感覚の鋭い芯を剥き出させる。
ぬめる液体をぬりたくって、指でなんどもくりくりと刺激させる。
「はぁ…うぅぅ。あううっ……もっとぉ……あっ、きもち。いいぃ」
すっかり蕩けきった目で、彼女の唇が甘く喘ぐ。
あれ? この動き。何かに似てる。
そうだ、マウスのスクロールボタンを、スクロールさせてるような……。
OK。それなら得意だ。
彼女のその、膨らんだ肉芽を、くりくりくりくり刺激する。撫でて、撫でて、スライドさせる。
時折クリックを交えつつ、スクロールさせまくる。
「ひゃんっ、あふぅんっ……ああっくぅ……、ゆ、くん、やあっ、なか、なかもぉ」
え? なか?
なかって……なか? えーっと……なか?
恐る恐る指先を、もっと奥にスライドさせた。
さきほど軽く触れた、熱い熱が渦巻く場所を、さらなる愛液が滴る場所を、
それが本能が知るように、そっと指を滑らせ、中へうずめていく。
「はぁ・ふぅぅん」
ぐちゃぐちゃ、こりこり、細心の注意を払って、ほんの少しだけ、乱暴に。
「あんっ! いく……いくぅっ!」
彼女は唇をかみ締めながら、全身を強張らせ、ビクンと反らせた。
俺はかまわず、指の淫らな愛撫を続けてた。
「ひあああっ……あああああっ……っ!
ゆーく、も、だめなのぉっ! もういったの、っだめぇっ」
彼女はいやいやとするように首を振り乱すと、俺の手を止めようと腕にしがみついてきた。
俺がぴたりと指を止めると、肩ではぅはぅと息をしている。
彼女のその部分は、まだひくひくと蠢いて、俺の指を締め付けてる。
指をそっと抜くと、滴った液体が、地面のレンガに丸いしみをつくった。
艶かしい笑顔で、彼女が俺を見上げる。
ギンギンと俺の下半身が疼く。
ああっ、もう最後まで、やりてぇぇぇっ。
俺の視覚の端に、向こう側から歩いてくる人影を捕らえた。
そうだ、ここは街中の道の上。
そんないやらしい行為は許されない。下手したら捕まる。
っていうか、もうかなり十分、とんでもないことをここでやらかしたわけだが……。
それを考えると、興奮がだいぶん冷めていく。
「……行こう」
快感にすっかり神経を溶かされ、ぽーっとしてる彼女の手をとって、大通りの方へと歩き出した。
俺に手をひかれ、よろよろとふらつきながら、彼女は歩く。
「おい、大丈夫かよ」
しょうがないなと、しっかり彼女の腕をもってやる。
「えへへぇ」
彼女はにんまり笑うと、俺の腕にさらにしがみついてきた。
「っ……こら、歩きにくいだろ。もうちょっとしっかり歩け」
「だって……。気付いてる? 今のが初めてだよ。
ゆーくんのほうから、手を繋いでくれて、腕を組んでくれたの」
にこにこと柔らかい唇をほころばせながら彼女が言った。
俺は自分の頬に、血流が多く巡るのを感じたが、色黒のお蔭で、そんな顔色は分からないだろう。
「それにねぇ……、ほんとだった。ゆーくん、すごかった」
うわああ、耳元でそんな言葉、甘い声で囁くな。
いかん。痛いほど俺のイチモツがギンギンしっぱなしだ。すでに前傾姿勢。
必死で平静を装っているが、幸いしてこいつのゆっくりとした歩調で、歩くのがやっとだ。
駅の方角に戻るために、先ほど右手にあった黒くのっぺりしたビルの角にそって曲がる。
ちょうど反対側がそのビルの出入り口だったようで、
そこからスーツを着たおじさんの集団が出てきていた。
459 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:29:33 ID:uiZ41J5y
ビルの入り口には『環境と緑のシンポジウム2009』という横断幕が掲げられている。
そこから出てきた人物の一人が、俺たち二人の姿をみると、ぎょっとして顔を赤らめた。
よくみると似たような反応が数人いる。
いや、まあ、俺と彼女がこうやって歩いているところを、奇異の目で見られるのは茶飯事だが、
今日はなんだか――――視線の感じが違う……。
その、なんだ、さっきまでしてたことがことだけに、すごく後ろめたさを感じる。
でもなぜだ。あの場所での、たったさっきまでのことには、おそらく誰にも……。
違う。変だ。何か俺は見落としている。
さっきの場所の光景を思い起こした。左のコンクリのビル。細い街路樹。植木の茂み。
その先、右にそびえる黒いのっぺりとしたビル壁。
ひとつ、気が付いて、俺は愕然と肩を落とした。
いまいるビルの壁面を見つめる。
黒くのぺっとした面は、黒々と光って、俺たちの姿を黒く映し返している。
しまった、完璧、見落としてた。
なんでこんなこと、気付かなかったんだ、俺は。
冷たい汗が、背中を落ちる。
張り詰めたイチモツが、しゅるると縮んでいく。
頭に浮かんだ推測を、確かめるまでもない。
このビルの壁は、壁じゃない。壁は壁ではあるが、これは、マジックミラーだ。
「どーしたの? ゆーくん」
立ち止まって固まる俺に、彼女が心配げに声を掛ける。
俺は彼女の腕を掴むと、そのビルの入り口とは反対方向に歩き出す。
「やんっ、もっとゆっくり歩こうよ、ゆーくん」
彼女がにゃうんと甘い声を出した。
「びっくりしたね、あのビル、使われてたんだねー。日曜だから大丈夫だと思ったのに。
日曜お休みで誰もいないはずだけど、
誰かに見られてるかもって思うと、すっごくドキドキしちゃった。
ほんとに見られてたなんてねっ」
きゃっと小さく叫んで、頬をぽぅっと薔薇色に染める。
っ――――こいつ、気付いてっ……
誰か、頼む……
頼む、誰か……
今すぐ、ここに、穴を掘ってくれ。
そして、俺を埋めてくれ。
了
ながい……すまん、
すまん……ながい。しかもまだ、続く……
もう一話、今度こそ、本番に……たどりつく……から
460 :
ろくなな:2009/06/08(月) 04:42:55 ID:uiZ41J5y
しかもコピペミスで途中順番おかしいとこがあるっ orz
スルーしてください
>>460 外だからこそ甘えたい娘GJ
ええい、埋めてやるから俺と代われ!
たたたたたた逮捕だぁ〜〜〜〜〜〜!! GJ
朝からいいもの読ませてもらった!次も楽しみにしてるよ
名前の一部+ちゃん付けで呼んでくれる甘えん坊って好きだw
○○くんって呼ぶ娘もすごい好き
その他と違う呼び方で特別視してもらうのいいよな。
あだ名とはまた違った感じが特に。
う、羨ま…もとい、公然猥褻罪で(ry
467 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 17:12:11 ID:EyNEfDYJ
あれ?梨佳って意外と策士?てか調教してる?
>>460 これはいいビチデレ
どんな経緯で恋人になったのか気になる
ビッチはスレチ
甘えん坊ならおk
「今すぐぎゅってしてくれなきゃ地球滅ぼしちゃうからねっ!!」
全人類の存亡を賭け一人の男が衆人環視の中バカップルに臨む…!!
だめだ なんか違う
ノストラダムスの予言した恐怖の大王は実は超甘えんぼうで
地上に降り立った瞬間男に一目惚れして追っかけ回ってそれっきり…
まで妄想した
藤子SF短編集でそんな話あったな。
地球に突然現れた正体不明の宇宙船。
地球のそれを遥かに凌駕する科学力で全世界に宣戦布告するかと思いきや
ある地球人をこちらに引き渡すことを無条件に引き上げると提案してきた。
その地球人は何の変哲も無いただの浪人生で・・・って奴。
ラストのオチも本当にこのスレの妄想の様にこの宇宙人主人公に
惚れてたんじゃねーかって感じだった
ねーかって
「…そろそろ構ってくれないとこのスレ滅ぼしちゃうからねっ」
>>476 そういう構ってちゃんだったらいくらでも相手してやるw
朝起きたらいつの間にか布団に潜り込んでる幼なじみの甘えんぼうな娘が欲しい
今から「幼なじみ」は無理があるんじゃないか?w
>>479 いや、既に幼馴染みがいるなら可能性ある
その子がある日突然甘えんぼうに急変するわけだ
遠望な子はまだかな
甘え+料理上手な娘が居て欲しいぜ…。
>>482 ご飯の後のデザートには自分を食べてって言うわけですね、分かります
いかん、考えただけで虫歯になりそうだ…
谷間に苺をのせて
そういえば保管庫の方5スレ目の途中で止まってるな
今までの流れをまとめると、
幼なじみの遠藤望、通称遠望は料理上手な甘えん坊の女の子で、
ある朝突然主人公の布団に潜り込んできた…
ということになるわけだな。
えへぇ〜おはよ〜希くん
今日もおね〜さんがお世話するよ〜
今日はいつもよりも5分早く起きて来たんだから
ご褒美キスしてよ〜
撤退は許可できないよ〜
報酬上乗せだよ〜
あれれ?
希くんの御子息が
諸君、私は望が好きだ
諸君、私は望が好きだ
諸君、私は望が大好きだ
て主張してるね☆
はうん、どうしよ〜
希くんの肌の熱さを感じさせてくれ
生きている実感をくれ
て疼いてきたわ〜
構ってくれないといたずらしちゃうんだからねっ!
これが、後の千年戦争の発端であるとは誰も予測できなかった
甘えっ娘恐るべしw
兵器はおのれの甘えテクのみ!
目覚めろ!その(甘え)魂!!
無視されるとショックで漏らす甘えっ子
>>493 制御係のお兄さんがいなくなるとショックで泣き出して
放射能が漏れちゃう原子力発電っ娘だな
すごい発想だな兄さん
メルティラブ
いや、なんでもない
ぎゅーすりすりなでなでちゅーで嬉ションしちゃう甘えっ娘
>>494 一度甘え始めると、甘えの程度を調節出来なくて甘えっぱなしになるんですね
>原子力発電っ娘
水力発電のダムって夜間は水を汲み上げて、次の日の発電に使ったりするから、
昼と夜で態度が真逆になる水力発電っ娘
暴走した原子力発電っ娘に制御棒を挿(ry
風力発電や火力発電も忘れないで
自家発(ry
>>498 昼間は「忙しい」とか「そんな暇ない」とかつっけんどんにされて
夜になったらいきなり押し倒してくる妹・・・か
>>498からの流れで突発的に思いついた。エロ?ねーよwwwww
人力発電っ娘は自分では動こうとはしない。
移動する時は抱っこにおんぶはもちろんの事
ご飯を食べる時も所謂「あーん」をしないと食べようともせず飲み物も口移しだ。
流石にトイレは自分でやるようだがドアの前まで連れて行くのもどうかと思う。
上に掛け合ってドアを防音仕様にして貰ってなければこちらが参ってしまう。
一番の問題は風呂だ。
風呂は当然服を脱がなきゃ入れないわけだが勿論の事この娘は自分でやろうとはしない。
上着も下着も、全てこちらが脱がさなければならないのだ。
脱がし終わってハイおしまいという訳にもいかず身体を洗わなければならない。
頭、髪の毛にうなじ、足の指先から手の指の隙間、脇の下から耳の裏まで。
衛生管理は特に厳しく言われているため妥協も遠慮も許されていない。
身体を一通り洗い終わったら湯船につかる。
湯船に入るのにもやはりこの娘は動こうとしないので私が抱きかかえる形で
私も湯船に漬かる形になってしまう。
ちょうど私の胸がこの娘の背もたれになる感じでお湯の中、身体を無防備に預けてくる。
弛緩し切ったその体勢で放って置くと湯船に沈んでしまう為私がこの娘の脇を通して
両腕で支える形になるのが、私達の入浴スタイルだ。
彼女も私が支えるとわかっている為にますますだらっとしてしまうわけだが。
のぼせない程度に入浴を終えた後は就寝の時間。しかしそれでも私の仕事は終わらない。
ぬれた身体、その柔らかな皮膚を傷つけない様タオルをポンと押すような感じで
吹き上げた後にパジャマを着せていく。
使うベッドは大人三人が川の字になってもまだ余裕の大きさだ。
その真ん中まで私は彼女を抱き上げてゆっくりと横たえる。
起きるときも人の手を借りるこの娘の為に私も横に寄り添う形になる。
人の心臓の鼓動はかつて胎内に居た時の事を連想させ安眠に誘う効果がある
ので、私もそれに習い心臓の位置にこの娘を抱き寄せている。
一定のゆっくりとしたリズムで背中をトンと叩いてやるとやがてそれに合わせるかの
様に安らかに寝息を立て始めるのだ。
これでようやく今日の仕事は終わった事になる。
明日からもまた、資源の無いこの国の重要なエネルギーの要であるこの人力発電っ娘に
私は従事する事になるだろう。
ひいては、祖国のために。
この娘に私を捧げる日々は続く。
>>503 祖国の為と言いながらまんざらでもないんですね
というかそうでもなきゃ男の方が病みそうw
505 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:04:51 ID:1Y/QPG0o
506 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:06:39 ID:1Y/QPG0o
「じゃあそのDVD、今からゆーくんちで見せてよ」
「え?」
コーヒージェリーフラペチーノから突き出たストローを唇から離して、彼女はにっこり微笑んだ。
土曜、PM2:00、渋谷、スタバ2F。
先ほどTUTAYAで購入したDVDを、思わず落としかけた。
「せっかく渋谷に来たのに? 俺ん家、こっから一時間以上はかかるぞ」
「いいじゃん。まだ2時なんだし」
ゆるふわにカールするセミロングの髪をくるりと指でいじって、彼女が笑う。
待てよ、いきなり俺の部屋に来るだなんて、そもそも俺の部屋だなんて、掃除……この前したばかりだった。
黒いぱっちりとした瞳がぱちぱちと瞬いて俺を見た。
「そうと決まったら早く行こっ」
フラワードットのワンピースの裾を、花びらのようにひるがえして彼女は席を立つ。
その脚線美にしばし魅入る。
どうやら俺に選択権は無いようだ。
スクランブル交差点の人ごみを掻き分けて駅に向かう。
手を繋いでやると、彼女は嬉しそうに俺の腕に擦り寄る。
本当は街中で手をつなぐなんて、こっ恥ずかしくて嫌なんだが、
まあ、なんだかんだあったことだし、何より彼女が喜ぶから、なるべくつなぐことにしている。
現代版の美女と野獣のような俺らを見て、驚く周囲の視線は、いまだ慣れないけどな。
移動の電車のなかで始終、俺の脳内は算段めいたものでいっぱいだったのは言うまでもない。
親父は出張で来週半ばまでもどらないし、ここぞとばかりお袋は、友人と出かけると言っていた。
あと残る唯一の問題は、姉貴だ。
奴も出かけていれば、パーフェクト。そうしたらもう、誰もいない。
その俺の部屋にくるってことは……くるってことは……してもいいのか? いいよな。
先週はすごいイイところまでしたわけだし。
今度こそ、まともに、人目を気にせず、俺の部屋で、ふたりっきりでっ。
そう考えると、健全な俺の下半身が反応しだす。
ああ、待て。はやるな。まだ早い。
* * *
電車を乗り継ぎ、揺られること予告どおり一時間、俺の家につく。
「ただいま」
「お邪魔しまーす」
彼女は緊張した面持ちで、履いていた焦げ茶のグラディエーターサンダルを脱いだ。
とりあえずリビングに顔を出すと、俺の願いはむなしく散り、姉貴がそこに居た。
「おかえり、裕二。おや、その子は?」
「俺の彼女。瀬川梨佳。梨佳、これ、俺の姉貴な」
「はじめまして。瀬川梨佳です」
彼女は緊張に頬を赤らめながら、ぴょこんと頭を下げる。
「うわっ。かーわいーー。梨佳ちゃん? よろしく。姉の羽純です。
いやあ、うちの裕二を選り抜くとは、君、良い目をしてるね」
嫌味のようだが、姉貴は本気で言っているらしい。
その少年めいた美貌の効果を最大限に生かして、爽やかな微笑みを梨佳に向けた。
ムサ苦しいオジサンを絵に描いたような父の遺伝子を見事に受け継いだのが俺ならば、
見た目麗しい母の遺伝子を余すところなく受け継いだのが姉だ。
その美貌から放たれる微笑をまともにくらって、梨佳の頬がさらに薔薇色に染まる。
姉貴は俺の袖を引っ張って、小声で耳元で囁いた。
「裕二、こんな可愛い子を捕まえるなんて、さすがじゃないか」
反応の仕様がなく、肩をすくめる。
「飲み物とかお菓子、用意してやりたいとこだが、友達と待ち合わせで、ちょうど家を出るとこなんだ。
裕二、ちゃんとおもてなし、しなよ」
それだけ言い残すと姉貴は、軽やかに身をひるがえして玄関に向かう。
よく見れば姉貴は、この昼の暑い中、長袖をきっちり着込んで、右手にはキー。愛車のバイクで行くのだろう。
姉貴さえ消えれば、俺は彼女と、二人っきり。
俺は姉貴を見送りながら、心の中でガッツポーズをしたのは言うまでもない。
507 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:09:34 ID:BV1NpofG
* * *
「ゆーくんの部屋、ゆーくんの匂いがする」
彼女は俺の部屋に入ると、きょときょとと辺りを見回し、くんくん鼻を鳴らしてそう言った。
「え……。そんなの匂うのか? くさい?」
ぎょっとして、すんと鼻を鳴らしてかいでみる。俺の鼻には何も匂いはしない。
「んーん。いい匂い。すっごく好き」
彼女はゴロゴロと喉を鳴らしそうな勢いで俺の腕に擦り寄り、甘えてきた。
これは……これは、いきなりOKってことなのか? そうなのか?
「私、ゆーくんのお姉さん見て、納得しちゃった」
彼女はくすすと笑いながら、黒々と輝く瞳で俺を見る。
「何を?」
「ゆーくんってさ、すごい可愛い子とか、すごい綺麗な子とかいても、まるで反応しないじゃない?
人を見かけで判断しないとか、そーゆーことかと思ってたけど、そーゆーことだけじゃなくて、
あんな綺麗な人と一緒に暮らして、毎日見てるんだったら、
そのへんの美人な子なんて、まるでフツーの子だもんねぇ。ナットク、ナットク」
そう言いながら、彼女は部屋のテレビの向かいのベッドに腰掛ける。
そこに座るとは! もういいってことなのか? そうなのか?
彼女は手を伸ばし、ベッドの上に転がっていたリモコンをとると、ぱちりとテレビをつけた。
「DVDデッキこれ?」
彼女はテレビの前にしゃがみこむと、DVDの包装を手際よくはいで開くと、カセット口にセットする。
そうだ。DVDを見にきたんだったっけ。忘れてた。
メインメニューから本編再生を選ぶと、有名アーティストのライブ映像が始まった。
「ねえ、もっとくっついて一緒に見ようよ」
彼女は甘えた声を出す。ベッドサイドの壁を背もたれ代わりにして、二人並んで座った。
彼女は俺の腕に自分の腕を絡ませ、俺の肩に頬をくっつけて、ライブ映像を見入っている。
だーかーらっ。腕におっぱい、当たってるっ、おっぱい。
ぶっちゃけ、テレビに映る映像も流れる音声も、俺の脳にはまともに入ってこない。
まだ明るい真昼間だけど、誰もいない家、俺の部屋、彼女と二人っきり。
こんな状況で、どーしてDVDなんてまともに見れる?
しかも彼女の柔らかい胸が俺の腕に密着して、髪からシャンプーのいい匂いが俺の嗅覚を突く。
すでに俺の股間は戦闘態勢に入り気味。
しかし……だめだ。俺は。
まったくのチキン。チキン野郎だ。
きらきら目を輝かせて映像に見入る彼女を、どーいうタイミングで切り込めばいいのか、全くわからん。
彼女が飲み物のおかわりが欲しいと腰をあげるまで、ほとんど身動きも出来ず、固まっていた。
「おかわりなら俺が持ってくるよ」
「いいよ、ゆーくんはここに居て。冷蔵庫からついでくるだけだもん。大丈夫。
そのくらいさせてよ。いいでしょ?」
彼女は空のグラスを手にして部屋を出る。
しばらくの間があり、アイスコーヒーに満たされたグラスを手に彼女が戻る。
「はい、ゆーくん」
「ありがとう」
一時停止を再開させて、手渡されたグラスに口付ける。
彼女がまた、ぺたりと俺に密着して隣に座る。
彼女の視線が、テレビに流れる映像ではなく、俺にあることに気付く。
「どうした? もう再生してるよ」
「うん。それは、わかってる……けど」
俺を見つめる瞳が、黒く瞬いてうるうると光る。
彼女は突然、俺の身体に抱きつくと、俺の胸にすりすりと頬を押し付けた。
「ゆーくん、いくら待っても、さっきからちっとも、何もしてくれないだもん。もう、待ちくたびれちゃった」
えええっ! 待ってたって、何を……って、聞くまでもないよな。
しかし、えええ? ずっと俺から仕掛けるのを、待ってたって言うのか?
俺は見た目ムサイ通りの超鈍感男だったのか。全く気付かなかったぞ。
「せっかく、二人っきりだったのに。ゆーくん、わかってないよ」
彼女の言葉に何かひっかかった。
そういえば、彼女が席を立っている間、何かに違和感を感じたことを思い出す――が、
彼女の次のセリフを聞いて、俺の理性は吹き飛んだ。
508 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:10:51 ID:BV1NpofG
「女の子はね、好きな男の子には……むちゃくちゃにされたって、かまわないんだよ?
かまわない……というより、私は、ゆーくんに、むちゃくちゃに、されたい」
彼女は眉根を少しよせて、悩ましげな表情で俺を見つめる。
例によって色黒でわからないだろうが、すっかり真っ赤に染まっているであろう俺の顔を、
うるんだ瞳でじいと見つめて、彼女の柔らかい唇が魅惑的に動いた。
「ねぇ……キスぐらい、いいでしょ? ゆーくん、お願い。キス、して」
迷いなんて微塵もなかった。俺は彼女の唇に、噛み付くように自分の唇を重ねた。
柔らかく、あたたかい彼女の唇の感触。
しっとりと味わって、唇を離した。俺を見上げる彼女の瞳を見つめ返して呟いた。
「俺はその……知ってると思うけど、初めてだからさ、……うまくないけど、いいか?」
彼女はうっすら涙に濡れた瞳で、くすりと微笑む。
「そんなの全然、関係ない……よ。
私のほうこそ……っ……初めて、じゃなくて、ごめんね」
ふるりと怯えた目で俺をみて、睫を伏せる。
「ばーーーか。それこそ関係あるか」
ぐしゃぐしゃと頭をなでた。彼女は涙目で微笑む。
震える彼女の唇に、何度も唇を重ねる。
まともな思考が溶け出す。本能がそそり立つ。
待ちに待って、我慢に我慢を重ねていたのは俺のほうで、すでに性欲の塊と化してた俺は、
勢い止まらず、抱きしめた腕の中の彼女をベッドにそのまま押し倒すと、貪るように唇を吸っていた。
俺の分厚い舌を彼女の咥内に押し込み、彼女の舌を絡めとる。
「ふ……は、ぅぅん」
甘ったるい声が彼女の鼻からもれる。
既に彼女の肌を知っていた俺の手のひらは、留まっているわけがなく、
ミニのワンピースの裾をめくりあげて脱がせると、その下の輝くような白い肌をむきだして触れた。
ブラジャーを外すのになんとか成功し、その豊かな胸を部屋の空気にさらけださせた。
仰向けにころりと横になった状態でも、重力に負けずしっかり盛り上がる胸の膨らみ。
その頂点にピクンと色付く、赤みを増した突起。むしゃぶりつくように、その先端を口に含んだ。
「ひゃっ……ゆー、くん……っ」
押し殺した小声で囁いて、彼女の華奢な背中がびくんと反る。
その反応が、たまらなくかわいいなと思う。
俺の心臓がばくばくうなってる。血が頭から吹き出てもおかしくないくらい、興奮している。
彼女の身体はこんなにも、柔らかい……あたたかい。触ってるだけで、気持いい。
すっかり硬くなったその胸の先端を口に含み、舌で舐めまわしながら、もう片方は指でこね回した。
胸の膨らみ全体の、その柔らかさを味わいながら、手のひらで揉み解す。
十分というほど堪能して、胸から口を離すと、もう一度彼女にキスをする。
「んっ……んんっ……、ゆーくん、もっと」
消え入るような声で、彼女は必死の感じで俺に甘えてくる。俺の背中に腕を回し、抱きついてくる。
すでに下着一枚になった彼女は、なやましく身体をくねらせ、股をすり合わせている。
「こっち、触ってもいいか?」
そのすり合わせている股の間にそっと手を這わす。
顔を真っ赤にした彼女は、こくこくとうなずいた。
「んっ……ん、んんんっ!」
下着の間に手を差し入れ、その股の間の彼女の裂け目に指を這わすと、
ぬめぬめとした触感が指に触れて、声を押し殺した彼女の身体が敏感に跳ねた。
「すごい濡れてる」
あえて口に出して言ってやると、彼女は堪らなそうに眉をしかめて、ひぅぅと情けない声を出した。
「ゆ……くん、ゆーくん、お願い、もっと、もっとそこ、触ってぇ」
顔をしかめながら、泣きそうな声で、俺にねだってくる。
俺は微笑んで、自分の無骨な指を、彼女の中にうずめた。
「ひ……んんっ」
彼女の狭い粘膜が、俺の指をきゅうと締めてくる。指が溶けそうなほど熱い。
この中に、俺のを入れたら……想像を絶するくらい気持よさそうだ。
今日ついに、それが出来るかと思うと、無理やりにでも、もう彼女のなかに突っ込みたい衝動が押し寄せる。
それをぎりぎりで押し止めて、彼女のなかに差し込んだ指で、彼女のなかをかき回す。
「んっ……、んっ……んんっ」
ぷちゅくちゅと卑猥な水音が、俺の指を動かす度にそこからあがる。
509 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:12:43 ID:BV1NpofG
彼女は桜色の唇をかみ締めて、背中をのけぞらせながら必死に快感に耐えている。
はっきり言って、どこをどう刺激してやれば、彼女が気持よくなれるかイマイチ分からんが、
彼女の様子をつぶさに観察して、彼女がぴくんと震えるところ、彼女の声が高くもれるところを
探り当てて、押し込んで、重点的に責める。
ふいに指をそこから引き抜くと、閉じてた目をしっかり開けて、彼女が悲しそうに俺を見た。
「やっ……ゆーく、ん。やめちゃ……やだぁ」
「下着、脱いだほうがいいだろ?」
俺がそう言うと、彼女はうぅと呻いて、やはり、こくりとうなづいた。
俺は彼女の下着に手をかけて、その長い脚から引き抜いていく。
「なあ、その……見てもいいか?」
「やだ……ゆーくん、いちいち……そんなこと、聞かないでよ」
彼女は真っ赤にうつむきながらも、俺の腕の力に任せて、おずおずと脚を開いた。
思わずまじまじと見つめてしまった。
開かれた細く白い太ももの肌とは対照的に、赤みを増した肌。
綺麗なピンク色のひだひだが、誘うようにひくりと震えて、愛液にぬめって光って艶かしい。
こういうことは、彼女とが初めてなわけで、女の子のその部分を見るのは、当然初めてなわけで、
いや、もちろん、動画とか写真とかでその部分を見たことはあったんだが、
直に目の前にするのはやはり、その視覚的刺激は特別だった。
しかも、好きな女の子のその箇所。愛しくないはずがなかった。
「っ……ゆ……くん……恥ずかしい、よっ」
彼女は泣きそうな小声で訴えながらも、しっかりと脚開いたままだ。
ぴんと伸ばした彼女のつま先が、かりりとシーツをひっかいて震えている。
その艶かしく光るひだに、つつと指を這わしてみる。
「っ……」
びくんと彼女の身体が跳ねる。
思いつきのままに、その箇所に口付ける。
「ひッ……は、あぁ、ゆーくぅ…ん」
指でその裂け目を押し開くと、ぷつりと膨らむ小さな突起が飛び出してきた。
顔を出す植物の芽のように、葉の間から顔を覗かせる蕾のように、赤く色付いている。
たぶん、これが彼女の、とても敏感な部分なのだろう。
そこにちゅっと口付けて、舌を這わせてみる。
「ん、きゃっ……んッ、――――っ!」
電撃に触れたように、彼女の身体がびくびくとのたうつ。
予想以上の反応に満足した俺は、容赦なくぺろぺろと舌を使った。
「ひぅ……ひゃ、ひぃぃ、ひ、もち……いいよぅぅっ」
彼女は情けなくも可愛らしい声をもらす。
その声が可愛くて、もっと聞きたくて、夢中で弄るように、その突起を舌全体で舐め続けた。
時折、唇で吸い込んで、ちゅっちゅとついばむ様にキスを重ねた。
「あぅ……やっ……ゆー、く……も、いっちゃぅ」
彼女はまるで、悲しそうに小さく訴えると、息を止めて、全身をびくびくと痙攣させた。
すっかりとろとろになった下の口は、あふれる涎のような愛液を垂らしている。
「ぁっ……ゆーくぅん、お願い、入れてほしーよぅ……
もう、あ、たし……これ以上、我慢したら……どーかなっちゃぅ」
ぱっちりした大きな瞳を涙でいっぱいにして、俺に抱きつき、くぅんと子犬のように甘えた声を出す。
耳元にそんな声で囁かれるだけで、俺の下半身の膨張は、はちきれそうになる。
510 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:13:55 ID:BV1NpofG
ジーンズとトランクスを素早く脱ぎ捨て、外装を破りゴムをとりだす。
とっくに準備満タンだった俺のイチモツに装着させようとした。
えーと、これ……どっちが裏で表だ?
まったく慣れない作業なものだから、もたもたと戸惑ってしまう。
彼女の熱い視線が、じーっと俺のものに向けられているから、余計に。
ここぞというときになって、こんなことにもたつく男なんて、なんとも情けなく見えるだろう。
くっそ。こんなことなら、つける練習でもしておけばよかった。
いや、でも、そんな虚しいことを試して見る気は起きなかっただろうが。
仰向けにベッドに寝そべっていた彼女がむくりと起き上がると、
魅惑的な笑顔を浮かべながら俺のものに手を伸ばした。
「ゆーくん、私がつけてあげる」
ネイルジュエリーが光る指先が、その爪が当たらないように器用に動いて、
俺の張り詰めたものにゴムを装着させた。
おまけに俺のものに、愛おしそうに、すりすりと指先を絡める。
その刺激だけで、敏感な俺の先端は、ビクンと反り返る。
「梨佳……ありがと、もういいよ」
このままじゃヤバイと思って、彼女の身体をそっと離す。
彼女はまたベッドにゴロンと仰向けになり、恥ずかしがりながらも、その長い脚を折り曲げ、開いた。
「きて、ゆーくん……」
白い頬を赤く染めて、甘えた声をだす。
堪らず彼女の身体に覆い被さり、とろとろに涎をたらす彼女の下の口にあてがった。
先端部分が入り込むだけで、蕩けるような熱がそこから伝わる。
「は、ぅぅっ、あ、ゆー、くん、の、はいって、きたぁ……」
彼女が小さく息を飲んで、喘いだ。
予感に震える。頭の血管が全部、逆流を開始するようで、彼女を気遣う余裕も全く無く、
本能のまま腰を突き立てることしか頭に無かった。彼女の身体を押し開いて突き貫く。
包まれ、締められ、蕩けるような快感。
自分の身を最後まで撃ちつけて、しばらく今にも飛び出しそうな衝動に耐えた。
「ひ、……ひぃ、いん……ぅ、うぅぅ」
酷く追い詰められたような彼女の声で、俺は我に返る。
彼女を見ると、長い睫は伏せられて、顔をしかめて、ぼろぼろと大粒の涙をこぼしている。
――――泣いている?
思わぬ事態に、俺はすっかり動揺してしまった。
「梨佳……? 大丈夫…か? どーしたんだ」
声を掛けたものの、俺に組み伏されたまま、喉をひきつらせる彼女に、どうしていいかわからず、混乱する。
やめて抜いたほうがいいのだろうかと迷ったが、そんな気はまったくない俺のイチモツは、
むしろ前より凶悪に張り詰めて、彼女の奥底に深く入り込んでいる。より深く、入り込もうとしている。
……まったく引く気がないぞ、俺。
「やめて、ほしいのか。やめよう……か?」
もし彼女がそう望むなら、迷うことじゃない。
俺が腰を引きかけた時、彼女のかすかな声がした。
「ちが……うよ、ゆーく……。やっと、ゆーくんと、ひとつに、なれたと思ったら、
うれ……しくて、すごく、きもち……良くて、なみだ……とまらなく、なっちゃった……」
ぐすと鼻を鳴らして、覆いかぶさる俺を下から見上げる彼女が可愛くて、
俺は腕を伸ばすと、彼女の頭をよしよしと撫でた。
えへへと、泣きながらも彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「えっと……動いても、いいか?
正直、けっこう限界だし、よくわかんねーし、むちゃくちゃかもしれないけど……」
「……ゆーくん、そんなこと、聞かないでってば……。
何度も……言わせないで。私は、ゆーくんに……むちゃくちゃにされたい、んだよ?」
まるでゴロゴロ喉を鳴らす子猫のように、甘えた声を彼女は出した。
腕を俺の背中に回して、渾身の力で俺にしがみつく。
「ゆーくんの、熱いね」
「うん……お前のなかも、すごく熱いよ」
俺も、渾身の力で彼女の細い身体を抱き返す。
「ねぇ、早く……私のことむちゃくちゃに、して」
甘くて、聞くだけで歯が溶けそうな言葉を彼女が俺の耳元で囁く。
511 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:15:27 ID:BV1NpofG
大きくつぶらな瞳から、まだ大粒の涙を滴らせながら、彼女は俺に懇願した。
小さなキスをその瞼に落とすと、俺は本能の衝動に従うままに、
腰をひいては打ち付ける動作をがむしゃらに開始させた。
律動を繰り返す。その動きとともに、聴覚を刺激する水音があがる。
彼女の内面を深くえぐり、荒々しく渦巻くような
摩擦からくる快感に、俺は達しそうになる。
ここでいってしまっては、あまりにもあっけない。歯を食いしばって堪える。
責めが弱まったことで、息を噛み殺すように耐えてた彼女の赤い唇が開き、ひうぅと小さく悲鳴を上げた。
「ゅ……くん、ぁた、し、もう、だめ。
それ以上した、ら、声、我慢でき、ないよぅ」
涙で光って、わなわな震える唇がかわいくて、またキスをした。
強烈な欲望が湧き上がるのを感じた。
自分の中に、こんなに狂暴な部分があるとは知らなかった。
「声、我慢するなよ」
「だって――――」
彼女の唇が何か動いた気がしたが、もうそんなことにも、
彼女への僅かな気遣いさえも、する余裕がなくなっていた。
リミッターが外れたみたいに猛り狂って、彼女の華奢な身体に容赦なく腰を打ち付けた。
「ああっ……ああぁっ……ゆーくっ! あっ、あ、だめ、いっちゃうっ……!
……ひあっ、あふ、あっ、いくっ、ああ、いく、いっちゃうぅぅーーーっ!!」
身体をなかから壊されそうなほど揺さぶられ、悲鳴をあげて彼女はガクガクと痙攣する。
俺を包み込む熱い襞が強烈に締まる。思わず俺の口から獣じみた呻き声が出る。
一瞬の間を置いて、俺も膨らみきった硬い緊張を解放する。大量の白い濁流が吹き出ていく。
腰から溶けていきそうなほど気持ちいい。
「……ゆーくぅ…ー、ゆーくぅん」
涙を滴らせて彼女は、両手を広げて幼い子供のように俺に抱擁を求めてくる。
いじらしいとしか言いようのない彼女の仕草と表情と声に、俺の胸は鷲掴みにさ
れる。すぐさま彼女の身体を抱き締めてやる。
彼女が苦しげでも心底嬉しそうに、ふぐぐと小さく悲鳴をあげるほど強く。
快感の大半が過ぎ去って、ようやく俺も彼女も荒い呼吸を整える。
硬さを失った自身から、先端に白い液を貯めて膨らむゴムを引き剥がす。
ねっとりと自分の白液で汚れるそれを、ティッシュで拭きとろうとしたとき、
彼女の細いしなやかな指が伸びてきて俺の手を止めた。
「だめだよ、ゆーくん。私がきれいにするっ」
彼女は甘えた声をだし、魅惑的な唇の両端をにっこり引き上げる。
まるでそうしたくてたまらなかったように、嬉々として目を輝かせて、俺のものをパクリと口に含んだ。
「……っ!」
舌でぺろりと転がされると、大量の液を吐いて萎縮したはずのそれが、またむくむくと膨らみだす。
さっき果てたばかりなのに、こいつが、俺のものを口に含んでいるなんて、
そう考えただけで興奮していきそうだ。
考えだけじゃなく、実際に彼女は俺のものにしゃぶりついている。
彼女のなかとはまた違った咥内の感触に、俺はたまらず呻き声をあげる。
きっと吐き気すら催すに違いない俺の精液で、まみれていたはずたけど、
彼女はそれが甘い蜜であるかのように丹念に舌を這わして、美味しそうに喉を鳴らして飲み込む。
やばい。想像以上に気持ちいい。
挿入のときと違って、ある程度持たせなきゃというリミットがないだけあって、
彼女の淫らな愛撫に射精感が一気に高まる。
「り……かあっ」
もうワンストロークで達してしまうという時に、彼女はそそり立つそれから、ちゅぽんと口を放した。
「〜〜〜っ!」
もう少しで、というところでおあずけをくらって、情けない悲鳴が上がりそうになるのを必死で噛み殺す。
ぎんぎんに張り詰めた俺のものから口を離した彼女は、びくびくとそそり立つ俺のを見つめ、
うふふうと甘い溜息を漏らしながら、それが愛しくてたまらない様子で、
脳裏に焼きつきそうなほど可愛らしい満面の笑みで、すりすりとそれに頬擦りをしだした。
512 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:17:47 ID:BV1NpofG
柔らかい頬の感触が上下に擦られるだけで、炎があがるような快感が走る。
俺のイチモツが、先端を最大に膨らませ、ビクンと反り返る。
「っ……ばかっ、おまっ……なにしてっ――っ、う、あっあっ」
ほとんど達しかけていたから、もう止まらない。
そう間も置いていない二度目の射精なのにかかわらず、大量の白濁液がどびゅると宙に噴出した。
「きゃっ」
驚いた彼女が小さく悲鳴を上げる。
きょとんと大きな瞳を瞬く彼女の小さな鼻を跨って、逆さにしの字を書いて、俺の精液がどろりとかかってる。
うわっ……これって、狙ったわけではないにしろ、思いっきり顔じゃないか。
AV女優じゃあるまいし、彼女の顔にかけてしまうとは。
「っ、ごめん」
慌ててティッシュを引き抜き、彼女の顔を拭いてやろうとすると、彼女は嫌がって抵抗を示した。
「やだっ、とっちゃだめ!」
彼女は自分のバックを引き寄せて、中からコンパクトミラーを取り出すと、
うっとりとした瞳で、俺に汚された自分の顔を見つめた。
「うわあ……、ゆーくんにかけられちゃった」
ほぅと満足げな溜息さえ吐く。
「そーだ! 写メとっておこっと!」
しまいには携帯を取り出し、精液のかかった自分の顔の写真を撮ろうとしだした。
「待て待て待て待てっ! そんなもん撮るなっ!」
慌てて携帯を取り上げると、彼女は不満そうにかわいい唇を尖らせる。
「えーっ、なんで? 返してよっ、せっかく初めてゆーくんにかけてもらったのにーっ」
取り上げられた自分の携帯を奪い返そうと俺につかみかかる。
その鼻の頭には、しっかりとぬらぬらと光る白濁液がかかったままだ。
「あーーーっ、もう! そんなのいつでもかけてやるからっ」
俺は半ば強引に、ティッシュで彼女の顔の上の自分の液をふき取る。
あれ? 自分で言ってて何だが、この発言なんかおかしくないか?
彼女は名残惜しそうに顔を拭かれながらも、俺の言葉を聞くと頬を赤くして、ふにゃりと微笑んだ。
「ほんとに? 約束だからね、ゆーくん。絶対だよ」
嬉しそうに俺の胸に抱きつくと、すりすりと頬をすり寄せる。
こんなことを言う俺も俺だが、そんなことで喜ぶ彼女も彼女だ。
柔らかい髪とすべらかな背中をなでてやると、ますます嬉しそうに彼女は微笑んだ。
513 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:19:07 ID:BV1NpofG
* * *
さきほど持ってきたおかわりもすっかり飲み干して、喉の渇きを訴える彼女に、
今度は俺がと、ジーンズとシャツを羽織って空のグラスを手にリビングに向かう。
ドアを開くと中央のソファーに、いるはずもない人影を見つけて、俺は飛び上がった。
「っ……姉……貴っ!? なん……で、出掛けたんじゃ……なかったのか?」
姉貴は柔らかなショートカットの髪を揺らし、気まずそうに俺から視線を外して、
姉貴にはめったに見られないやや恥じらんだ表情で、頬を赤く染めた。
「いやあ……その……、バイク突然、エンジン掛からなくなっちゃって、
修理屋呼んで、一応引き取ってはもらったんだ……」
いつもなら、姉貴が出てった後には必ず近所迷惑気味に響くバイクのエンジン音がしなかったことを思い出す。
あの時感じた違和感はそれだったのか。
「んー……で、足がないし面倒だしで、予定キャンセルしたんだよ。
えっと、まあ、その、気にするな。ぜんっっぜん聞こえてないから。
声とか、音とか、声とか、まーったく、なんっにも、聞いてないから、気にするな!」
あははと、乾いた笑いをその美貌に苦しく浮かべる。
それって……思いっきり聞こえてたってことじゃねーかっ……!
お互い微妙にギクシャクしながらも、俺はのみものを手にして自分の部屋に戻る。
「んん……ゆーくん、どーしたの?」
まだ素肌のまま、俺のベッドでまどろみかけてた彼女が半目を開ける。
「……姉貴が……家にいた」
ローテーブルになんとかグラスを置くと、壁によりかかってずるずると腰を落とした。
ああ、これで向こう数ヶ月、いやもっと、姉貴と気まずい空気が漂うのは確定だ。
「んー……、あれ? ゆーくん、私、言わなかったっけ」
「え?」
「私がのみもの取りにいったとき、お姉さんちょうど携帯片手に戻ってきた時だったんだよね。
なんだっけ……バイク、壊れちゃったのかな? 携帯で話してた感じじゃ……」
眠そうにごしごし目を擦りながら、ゴロリと寝返りをうって横になる。
――――こいつ、……知ってやがったのかあああっ!
「おーーまーーえーーわーーっ」
「ふにゃっ」
彼女の柔らかいほっぺたをおもいっきり両側から摘んで引き伸ばす。
「なんでそれをちゃんと言わないんだっ! わざとか? そーなんだなっ」
「ちーがふよぉーー、言ったちゅふほりだったんだってぶあー……」
もう二三度、ぐにぐにとほっぺをひっぱって、ぱっと放す。
「いたひよー、声、我慢しなくていいって言ったの、ゆーくんなのにー」
「……っ、だからお前はっ!」
寝転ぶ彼女に襲い掛かると、彼女は嬉しそうに両手を広げた。
ぽかんと呆気にとられる俺に、彼女のほうから抱きついてくる。
「お前なっ……俺は怒ってるんだぞ?」
「えへへ、うん。だって、ゆーくんが私に怒ってくれるの、初めてなんだもん」
少し赤くなった頬で俺に擦りつきながら、甘ったるい声を出して、えへへと彼女は微笑む。
ああ、もう、わかってるよ。お手上げだ。
諦めと、ほんの小さな憎ったらしさと、溢れかえる愛しさで、彼女の頭をぐりぐりと撫でてやる。
まったく、これだから。
俺は彼女には敵わない。
了
514 :
ろくなな:2009/06/16(火) 00:21:12 ID:BV1NpofG
この二人の話は以上になります。
長文お付き合いありがとうございました。
乙なのねん!
>>514 GJ! 最後まで甘々で幸せそうだなぁw 乙でした
GJ!
梨佳ちゃんの可愛さに悶え苦しんだぜ…なんてことしてくれる…
ぐはっ、砂糖を吐きそうだっ…
さっきから、奥歯がズキズキと痛みやがる…。虫歯かな…。
GJだけど男の容姿が不細工とかそんなの詳細に書かれると非常に萎える。
だがそれがいい
りかたん可愛いよりかたん!
これで終わりなのが名残惜しいが、1話2話と
報われなかった(?)二人が幸せそうで良かったよ
>>514 GJ!
すげー好きな二人になってしまった。
もし、出来れば何らかの形で続いてほしいな。
>>519 そんな事わざわざ書くお前の態度の方に萎える。
>>519 設定は大事だろ?
イケメン主人公が全盛のエロゲ界の影響はよく分かるが
ところでばふばふと甘えてくるがエッチは絶対ダメとかいう拷問系甘娘はどうだ?
>>525 大好物ですb
想像するだけで糖分の過剰摂取になっちまうぜ
イケメン主人公を自分に投影させられるほど自分に自信がない
主人公に自己投影してるのかお前ら……
俺はヒロインに(ry
非エロ微糖、2レス拝借
○○年××月△△日
世界征服を目論む魔王軍と、それを阻止せんとする聖王国軍の長き戦いは、
魔王城に単身乗り込んだ勇者と魔王の一騎打ちに委ねられた。
三日三晩続いたその戦いは、魔王の降伏によりついに終止符が打たれることとなった。
勇者を擁する聖王国と魔王の治める魔王国との終戦協定締結により、世界は平和に向かうものと思われていた。
が……そのわずか三日後、魔王が再び宣戦布告し全勢力をもって聖王国を攻撃、対する聖王国も全勢力をもって阻止せんと迎撃した。
第二次聖魔大戦の始まりである。
その戦いは熾烈を極めた。わずか一日で双方二割の犠牲を出す大惨事となり、世界に再び暗雲が立ち込める。
だが第二次聖魔戦争はその翌日に終戦を迎えることとなった。
事を憂いた聖王国国王は勇者を派遣し、再び魔王城に乗り込んだ勇者は魔王を討伐。
魔王の腹心を魔王代行として改めて終戦協定を締結させた。
…と表向きはそういうことになっているのだが。
「ユウちゃん〜三日も会えなくて寂しかったよ〜」
「仕方ないだろ、式典だ祭だで休む間もなく引っ張り回されてたんだから」
「む〜。あの戦いで芽生えた愛は嘘だったの!?」
「俺もこんな関係になるとは…。そんなことより、だ。なんでまた戦争なんか起こしたんだ」
「戦争したらすぐにユウちゃん来てくれるかな、と思って」
「マテ。会いたくなる度に戦争起こす気か?」
「だって〜ユウちゃんは今国にとって大事な存在でしょ?」
「まぁ…一応一番の功労者だからな」
「じゃあめったに会えないんじゃない?」
「確かに権力やら何やら与えられて結構雁字搦めだからなぁ…」
「ね。そうだ、いっそ聖王国を滅ぼしちゃお」
「マテ。お前が魔王をやめて聖王国に来ることは出来ないのか?」
「う〜ん…あ、そうだ!討伐されたことにして誰かに魔王を譲っちゃお!それでこっそりそっちに行くってのはどう?」
「よし、それでいこう。じゃあ俺は帰って早速国王に…」
「その前に…今から討伐して?ベ・ッ・ド・の・う・え・で」
この真実は部屋の外の魔王配下によって国中に広まることになる。
第二次聖魔戦争──通称「魔王の我が儘戦争」の顛末である。
イイ!
なんというあまおうだ!
GJ!
討伐も良いが返り討ちにされるのもまたおいしいな
魔王で甘えん坊とか大好物なんだぜ。
GJ!
>今から討伐(ry
これ・・・イイっ!
>>530 「魔王の城に単身乗り込んだ勇者。彼は2度と王国へ帰ることはなかった・・・以後50年、世界は平和に包まれることとなる」
これでハッピーエンドじゃね?
「あ、あのっ……その、さ……」
「ん? どうかしたか?」
「ひゃ!? い、いや、その、お前て、手とか繋ぎたくねぇのかなって」
「手?」
「そ、そうだよ。あたいたち、つっ、付き合ってんだし……そんくらいは、普通するだろうなーって」
「んー……それもそうか」
「あ! いっ、言っとくけどあたいが繋ぎたいってわけじゃ」
ぎゅっ
「…………ふぇ?」
「……いや、むしろ腕組んでるくらいが普通だろ」
「………………」
「ん?」
「………は、ひゅっ!!?(ボウン!!)」
「うおっ!? 頭から煙が!?」
甘え下手なあたいっ娘もイイヨネ
>>536 俺は「いいぞ。もっとやれ」なんてことは言わんぞ。
いいですね。もっとやりましょう。
いつの世にも荒みは絶えない
その頃日本政府は「草食男子☆改メ方」と言う特別法人を設けていた
自信を失った男どもを容赦なく叩き直す為である
独自の機動性を与えられたこの草食男子☆改メ方筆頭こそが像辺川聖羽
人呼んで甘えの聖羽である
「今日は泊まってって良〜い?」
「え? でも、まだデートだってまともに――」
「じゃあお家デートしよっ?」
「俺の家グチャグチャだし、悪いよ」
「お片づけ手伝うから大丈夫。ねー、一緒にいさせて?」
「……」
「――ダメ?」
「聖羽がそこまで言うんなら……」
「やったぁ! 嬉しいっ」
「(ああ、何だか守ってやりたくなる……)」
それはそうと今電波を受信した
ちり紙交換車に一定量渡すと、代わりに甘えんぼうっ子と交換してくれるんだ
持ち込む物とその割合によって貰える子の性質が変わる
新聞・チラシ・雑誌・漫画・エロ本といったところの内容から反映されていく的な
「エロ本100%で!」
「どうなっても知らんぞ」
ふむ、ついに家宝のLO創刊号〜最新号を手放すときが来たようだな
ニャンZとふたなりっ娘LOVEから何が練成されるのだろう…
>>540「畜生ォ、持って行かれた……!!」(男のシンボル的な意味で)
そこで新聞ばかりを持っていったほうがいいかもしれない。
一冊だけエロ本を混ぜると完璧な俺好みの娘が!!
チャンプロードやBURSTハイは入れたくないなw
まんがタイムきらら系列とかだと意外にもカオスな甘えっ娘が下賜される予感
航空ファンやコンバットマガジン、ムーは加えたら…。
547 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 06:53:22 ID:QefTn45h
大学の教科書(反応工学)渡したら・・・
「甘えの反応速度の計測をします」
「反応速度?」
「はい、そうです。一般にある反応で単位時間あたりの目的物質の増加量を調べることで、反応速度を調べられます。」
「ふむふむ」
「よって、私が男君に甘えている時の幸せと甘えることが出来ない時の私の寂しさを調べれば、甘えの反応速度を調べられます。」
「真面目な顔をして何を言い出すんだ(汗」
「とにかく、最初に増加量を調べたいので男は私を甘えさせなさい!!」
「まったく、何を言い出したかと思ったら素直じゃないんだから」
「何を笑ってるんですか!!これは真面目な研究なんですよ!!」
実験レポート終わんね(’A`)
この後も、条件を変えるために
普通に抱っこ
後ろから抱っこ
頭なでなで
キスで男くんの唾液で触媒追加とか
変なもん受信したけどこれが限界でしたorz
世間知らずなお嬢様に甘えられたい
妹「あんなー、にいちゃん。」
兄「どうした妹よ?」
妹「きのうなー、せっちゃんになー。」
兄「うんうん。」
妹「うちら、なかよすぎてへんだっていわれたー。」
兄「ふむ。確かに普通の兄妹はこんなにベタベタして無いだろうな」
妹「うちら、へんなんかなー?」
兄「いや、変だとは思わないぞ?
」
兄「お前は、大事な妹だからな。(なでなで)」
妹「えへー……♪」
妹「でもなー。このままだと、おたがいにとってよくないかもっていってた。」
兄「『せっちゃん』がか?」
妹「ん。」
兄「……まあ、一理あるかもしれんが。」
妹「!」
兄「まあ、一般論ならなそうなるな。」
ごめんまちがいたorz
とりあえずこのちゃんで想像しといた。
せっちゃん、だもんなぁ
俺も同じの想像したな
わからない人はわからないのかもしれないけど
妹のこのちゃんと近所に住んでる年下幼馴染のせっちゃんって子が兄貴を取り合うのか
せっちゃん「…私のお兄ちゃんだ」
>>551 他スレの保守のつもりだったけど、誤爆してどーでもよくなったorz
どこも職人さん待ちですねー。
*********************
妹「……きめた。」
兄「ふむ?」
妹「うちは、にいちゃんをそつぎょうするのです。」
兄「ほほう?」
妹「あまえんぼはそつぎょうなー。」
兄「それでそれで?」
妹「じりつした、おとなのおねえさんなー。」
兄「ふんふん、なるほど?」
妹「くーるでびたーなおとなのあじわいなー。」
兄「……意味がわからん。」
兄「まあ、意気込みは分かった。」
妹「ばふーばふー(←鼻息)」
兄「まあ、あれだ。」
兄「甘えんぼう卒業なら、まずは俺の太ももの上にしっかりマウントされた、お前のおかっぱ頭をどかしてもらわないとな?」
妹「!……おひざ、だめなん!?」
兄「甘えんぼは卒業なんだろう?」
妹「うなー……」
兄「それから、小一時間前からがっちりホールドされている、俺の右手も解放してもらわないと。」
妹「おてても、だめなん!?」
兄「ああ、駄目だな。」
妹「なんてこった!」
兄「だいたいな、お前は俺の右手をチュッパチャップスか果汁グミと間違えていないか?」
妹「あううぅ……」
兄「見ろ。お前の手汗と涎と歯型でドロドロだ。」
妹「それはうちのこうぶつです。」
兄「俺の右手だ!大人のお姉さんはお手々カミカミとかしない。禁止、禁止、と。」
妹「これがしゃかいのあらなみなん……」
兄「ほらほら、早く膝の上からどかないと。」
妹「うなー……」
兄「右手もほら、そんな風に抱きしめてちゃあだめだろう?離さないと。」
妹「あうううううううー」
兄「クス……ほらほら、どうした?」
妹「う゛う゛う゛う゛う゛〜〜〜〜」
兄「・・・・・・。」
妹「・・・・・・。」
兄「・・・・・・。」
妹「・・・・・・。」
妹「あっ、あしたからなっ!あしたからおねえさんなー!」
兄「ぷっ、くくっ……ああ、そうかい。」
妹「きょうはまだせーふなんな!?あまえんぼせーふ!」
兄「はいはい、分かったよ。(なでなで)」
母『二人とも、ご飯よー。降りてらっしゃいー。』
兄「ほら、ご飯だって。降りるよ?」
妹「したまでおんぶなー。にいちゃん、おんぶー。」
兄「はいはい。お姉さんまでの道は遠そうだな?」
つづかぬ。
なんかいいな
……よつばと?w
ほんわかしたw
素晴らしいじゃぁないかぁ!
昼休みにちょっと携帯から覗いてみた
和んだ
>>551を読んでロリコn・・・おっと
紳士の私としては、なんかもう色々と妄想が大変な事になっております。
せっちゃん「わたしが!わたしたちがあまえんぼうだ!」
せっちゃん「甘えんぼうは、伊達じゃない…!」
せっちゃんつーと俺ガンか鳥人かnice boat.か
せっちゃんそれオハジキやないか!!
お嬢、それハジキやないですか!!
せっちゃんそれドロップちゃう、
おにいちゃんや
ベロンッ この味は………おにいちゃんの『味』だぜ………
おにいちゃんの乳首をしゃぶる妹と聞いて
おにいちゃんのチンk(ry
それじゃ『せっちん』だw
カミーユみたく、「俺の体と心を貸すぞ」と言った日には…。
「お兄様が持たん時が来ているのよ!」
「アタチ達の愛はそんなものだって乗り越えていけるもん!」
「ならば今すぐお兄様のお怪我を治してみせなさいよ!」
「あんたが居なくなったらそうさせてもらうもん!」
なんか微妙だな
だって件の映画はその二人のいちゃラブが主題だものw
コマンドーと甘え娘を融合させようとみたが無理だった
脱いだスカート足首に引っ掛けて
ひよこ走りで接近し気色悪がった所に
必殺の一撃を叩き込む妹さんか
そりゃ無理だ
コマンドーってセガールだっけ?
セガール風甘えん坊か・・・
黒髪で背中の中程まであるポニーテール
合気道の達人で、武器なら日本刀からキッチンナイフまで刃物は何でもおk
不幸体質ですぐにテロ事件に巻き込まれる男のため
男の行く所には、コックとして潜入
男の知らない所で、男を狙う他の女達と対決
シュワちゃんじゃないか?
コマンドーはシュワちゃんだよ
男やもめのシュワちゃんの一人娘が攫われて……という話だから
甘えん坊パパっ娘でイケるのではないか
「せっちゃんに近づく男どもは私がターミネートする」
>>580 セクシーな方のコマンドー自重w
お兄ちゃんにヒゲを強要する甘えっ子妹ですねわかります
それは・・・
第3次世界大戦だ!!
大甘味世界大戦で
ごめん無理矢理だった
自我に目覚め、ついでにお兄ちゃん愛に目覚めたスカイネットが
お兄ちゃんを手に入れるべく過去の世界に女性ターミネーターを送り込んだ!
お兄ちゃんを巡って生身と機械の女性の戦いが始まる--!!
こんな感じか
時は西暦2010年。
世界はある少年によって二回守れた。
そしてまた最悪が訪れようとしていた。
7月21日深夜
ある廃車置き場に雷が落ちたしかし雷は消えることなく球体を覆うようにして帯電しているのだ。
そして中に裸体の女性が現れた。
「ここが2010年か。お兄ちゃんがいるんだ〜すぐ見つけるから待っててね」
最初はこんな感じだよね
未来からきた外見年齢は年上の甘えん坊な妹っていいな
よめいろチョイスは娘だったな
あれは甘え分が足りてないが
主人公を追ってきた新型ターミネータは全身液体シリコンで覆われて
巨乳貧乳年上年下と外見を自由自在に変形出来る恐るべき相手だな
未来から妹がやってくるってことは自分は近い将来死ぬわけか
そして死んでも悔いが残らないほどベタベタに甘えられるわけだな
戦いは戦いでも女の戦いか?
主人公の活躍次第ではハーレムも可能な気が
とうとう時空を超えるとは甘えん坊はなんと恐ろしいんだ…。
今気付いた事だけど、キャベツって甘藍っていうんだね。
つまり俺は今現在、甘藍タマナを食っているという事だ!
最近アニメやって作画崩壊しても、
あんまりキャベツって言われなくなったなぁ
大甘党戦争
甘【クリ、むいちゃいました♪】
599 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 01:11:10 ID:5C7qMQH6
ウォルフガング・甘デウス・モーツァルト(10歳・♀)
甘東甘領
甘党大震災
強甘「お兄ちゃんがっお兄ちゃんがカッコいいのがいけないんだああああー!!!」
青甘「ほらほら、わたしたちが仲良しさんだってみんなにみせつけちゃおーよ!」
痴甘「この下、なにも穿いてないんだよ。ほらほら、あたってるのわかる?」
輪甘「わたしたちみんなでぎゅーってするんだから。もう離さないよ……♪」
>>602 3番目だけはどうしても痴j・・・いやなんでもない
604 :
甘夏夕甘:2009/06/28(日) 18:36:55 ID:BdyF0OBI
初糖化。
甘能小説
「キャンデー105円」
ちゅぽちゅぽ・・・ちゅうぅ、ぷはっ。
ぷふ・・・ぺろ、ぺろ、ふぅ。
「なにじっと見てんの、はずかしいじゃない・・・」
・・・
「なん、なんとか言いなさいよね・・・!
人をこんな、こんな格好にしといて。
自分ばっっっかり! もぅ」
はい、105円。
「う・・・も、もう好きにすればいいじゃない。
あとこんなのいらないから。
ちゃんと、いっぱいやさしくしてくれればいいか(ぎゅっ)、あ、」
(なでなで)
「?! ふぅぅっ?!
だだだ駄目だってば!
そこ、うぅ、そこは・・・はぁぅぅ・・・ダメ、ダメ、とけちゃとけゆぅぅあああ!
あ!、ああ!!」
あーあ。
また、とも溶けちゃった。
(終)
そのキャンディは、何処で買えるンですか?
二人でキャンディを舐めながらキス
>>606 「せっちゃんそれ飴とちゃう。
兄ちゃんや…んぐっ…!?んっ……」
はじめてのチッスはキャンディーの味がした
始めてのキッスの味はヴェルタースオリジナル
何故ならなら彼もまた特別な存在なのです
610 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 22:17:51 ID:uYw33tPz
グスタフさん…
Dance with somebody!
Dance with somebody!
Dance! Dance! Daaaaaaance!
グスタフ…
パソコンが規制受けてるのでテスト
「えっとね、照葉(てるは)さん。まずは落ち着いてクローズしようよ。」
僕はいうけど、
「だって…早く仁(じん)君のカクテル飲みたいんだもん」
バーカウンターの向こう側に居るべき服装のまま、
僕の隣で、組んだ腕に形のいい顎を乗せて悪びれずに答えた。
「店開けたまま、客にカクテル作らせるのはどうかと思うんだけど」
「そのうち共同経営者になるんだから問題ないのっ。
う〜んキョウドウケイエイっていい響き…」
いやんいやんと僕のグラスとにらめっこを始めた。だめだ、表情がどっかにいってる。
柔らかい頬を軽くむにっとつまむ。かえってきてください。
お、目に光が戻ってきた。
でもオーダーは変わらないんだろうな。
ああ、やっぱり。ぎゅっと僕の二の腕をつかみ豊かな谷間に押しつけて
「じゃあ、じゃあねっ! 私がクローズするから
今日はベイリーズでなにか作ってっ!」
「えっと、胸。」
きゃっ、と二の腕から袖に変更してくれたけど、うん、と頷くまでは離さないご様子。
仕方ないなあ。
いいよ、と言ったとたんにぱっと離れて
キビキビと小さなバーのあちこちを片づけ始めた。
動きに合わせてぱたぱた踊るポニーテールにしばらく見とれた。
かわいいなあ。口に出して言ったらわたしがおねーさん、って怒りそうだけど。
オーダーに応じて作ってあげたグラスホッパーに、
照葉さん、大満足のご様子。
僕が片付けを終えてバースツールの隣にかけたとたん、
べたっと僕の肩に頭をのっけて言う。
「う〜ん、仕事終わりに仁君のカクテル、これがないとね!」
「…照葉さん、それビール飲んでるおっさんっぽいよ?」
商売のわりにあんまりお酒強くないくせに、
いい勢いで飲んじゃって。
「ふふ〜ん。おっさんではないのです。
なぜなら私は仁君の未来の奥さまだからですっ。」
酔っ払いの直球はしらふの僕を直撃。僕は顔をそらして咳払いをする。
「あれ〜照れてる?? へへっ。こうだっ♪」
後ろから抱きしめられた。…背中に柔らかい感触がぎゅっと。
「照葉さん?」
「今度はあててるんだけどな〜」
いやいや、いかん。明日も仕事だ。
僕の本業はあくまでサラリーマン、
照葉さんのバーのお手伝いはあくまで趣味。
どう説得するか考えながら振り返ると、
唇に温かく柔らかいものがぐっと押しつけられた。
反応する間もなく熱い舌が口蓋を撫でて、
グラスホッパーの優しい甘さが喉を流れ落ちる。
離れた時には時間がわからなくなってた。
「……ね?」
鼻のふれあう距離に照葉さんのうるんだ表情と、
唇の端についた生クリーム。
ぐっばい、理性。朝まで帰ってくるなよ?
翌日、僕が遅刻せずに出勤できたかどうかはご想像にお任せします。
以上。
きゃんでぃーちゅーの流れから思い付いたのが何故か、酒ネタ。
お目汚し失礼しました。
>>615 GJ!
こういう大人同士のやつもなかなか乙なものだな
もしよければ続編よろしく
理性とぐっばいしたあとから朝にかけての部分くわしく!くわしく!
甘いカクテルと言えばアレキサンダーとかスプモーニとか?
あとカルアミルクもいいな。
>>618 カルアミルクのことカルーアミルクって言う人もいるよね。てかカルアミルクってカクテルだったの?
621 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 07:13:20 ID:TRO7WinZ
ラスティネイルなんてのもあるな
甘党のおれには
お酒なんてチューハイかカルアミルクぐらいしか飲めましぇん
甘えっ娘には『ミルク』という単語が何故かしっくりくる気がするのは俺だけだろうか……
ヨーグルトリキュールやアニゼットなんかを使えば甘いカクテルが
出来るぜ。
カクテルスレはここですか?
「もっとシェイクしてぇぇぇぇっ!わたしのココにもっとあなたのカルアミルクのませてぇぇぇぇっ!!!」
カルアミルクとカレのミルクは似てると思ったんだ。
>>626 ミルクが彼のミルクだとするとコーヒーリキュールは……
つまりアナルファックか
最近甘い酒よりウイスキーとかのが好きな俺
綺麗に焼けた肌がコーヒー、水着に隠れた白い肌がミルクとか?
普段は学校の水泳部でスク水だけど彼とのデートでビキニを着たら、真っ白なお腹が・・
表面上は親切そうで裏で何か企んでるのが腹黒なら
腹白は顔は何か企んでるようで何も考えてない
なんか違う
腹白は顔は何か企んでるようで何も考えてない……
いいなそれ
疾風のようにいの一番に甘えにくる風美(かざみ)。
静かに甘えてくる姿が癒しをくれる林(りん)。
人一倍甘えてくる激甘の火魅子(ひみこ)。
くっついてじっと動かない山弥香(さやか)。
ごめん、受信したのはいいけど、名前のセンスが無かった。
火魅子なんてパクリだしorz
「――義甘軍募集、かあ……」
「むっ、やいやい! 大の女がそんな面しやがって。女ならここで立ち上がるべきだろう? あたいは入るぞ」
「あ、ごめんね。勿論そのつもりだよ。私も志願してみる」
「って、何だそうか。勘違いして悪かったな。なら、景気付けに一杯やろうぜ」
「オヤジ、酒だ酒。今日はとびっきりの日だ。遠慮せずいこう」
「あ、誰か来た」
「――こんにちは、店長。今日は祝い酒でも頂こうかと…って、あれ?」
「何だ、同士がこんな所にもいるとはな。…うし、じゃあ改めて三人で乾杯といこう!」
「凄い桃の花だ……」
「では、この場で契りを交わすとしましょうか」
「準備は良いな?」
『私たち三人、生まれし時は違えども、同年同月同日に死せん!』
太平乱れしこの世を取り戻さんが為、三人の義姉妹が誕生した瞬間であった。
酒ネタで何となく頭に浮かんだのがこれ。うろ覚えだが
ミルクミルク言ってるから、焼酎をミルクで割ってみたくなってきたじゃないか
>>635 甘国志ですね、わかります。
甘羽
甘寧
だとそのままだから甘姉か
>>636 焼酎の牛乳割りは両刃の剣だぞ!
ていうカードゲームっぽいなにかを思い出した
♪チャ〜ララー、チャ〜ララー、
チャラララッチャラッチャ〜ン♪
「ぶらり、甘行バスの旅」。
今回案内してくれるのは、佐原天絵さ〜ん。
おやおや、お胸にいっぱい、ミルクがたっ〜ぷり。
もじもじしちゃって、どうしたんですかぁ(^_^)?
「う、、と、、えぇぇっと、・・・・・・(ピチャピチャ)」
あらら照れちゃって。
ほっぺが、真っ赤っか〜ですよ♪
「き、、きも、、、きも、、、ょくな、、、って(ポタ、ポタポタ・・・)」
そんなに小さな声じゃ、
びしょビショのお股の方が欲張りなのが、
バレちゃいますよ〜。
ささ、後ろのお客さんまで届く位の声で、
きちんとおっしゃってくださぁい♪
「/////き、きき、き、
(・・・プシュウウウウゥゥ、ボン!)
キモチヨクナッテキチャッタカラハヤクミンナコッチニキテ!
ソトナンテミナクテイイカラ、
ハヤクはやく早く、
は・や・く!
こっちに来て、ペロペロしてえええぇぇ!!
,,,もぅ、もぅ、げんかいなのぉぉぉ,,,(ジョワァァぁ)」
聞こえましたか、全国4億7000万人の甘行バスファンのみなさぁん☆
プリップリのお尻、
ぷるんとした“oppai”、
もうたまりませぇん。
それじゃあ早速、みなさん。
番組の最後までイかない奴は・・・・・・
おしおきだべぇ〜♪
って、声が似てるって言われたから、
試してみたら案外イイから書いてみた。
エロス。
痴女スレに落とすべき作品にしか見えない
何か企んでいるようで〜もいいけど
企んだところでいい策が浮かばず&決行しきれず
すぐ見破られてしまうのも
>>633 風美氏には、26通りの甘え方が有るんですね
>何か企んでいるようで〜
イメージとしてはジョジョ第四部のトニオさんかなぁ
怪しげな様で実は普通にいい人だったっていうオチの
>>631 >腹白
平気で他人の心を抉るけど、悪意は一切無い。
無邪気?
「ふふふ…」
不敵な笑みを浮かべる孔明。また何か壮大な謀をめぐらしているのだろうか…
「おお…あの雲はお魚さんみたいですね。
そうだ、今晩は秋刀魚が食べたいです!
劉備おにーちゃーん♪」
…違ったようだ…
腹白ってこんなん…?
そして甘国志にwktk
甘国志の流れから甘官の十常侍なんて考えたが
これだと取っちゃった男の娘になってしまうな
生えちゃった女のコでもおk
甘田十勇士と申したか
スウィートカンパニー隊
なんてものをBFBCやりつつ脳裏をよぎる
ステンバーイ
特攻野郎A(甘え)チーム
作ろうと思ったけどハンニバルの時点で挫折したぜ!!!
野郎て時点でだめだ
特攻お嬢か特攻女郎かな
特攻天女ですね
「野郎ども! あたしらの縄張りに手ぇ出したらどうなるか、あの馬鹿どもに嫌というほど教えてやれぇ!!」
「オォーッ!!」
〜帰宅後〜
「ただいま〜。あぁー疲れたぁ。むぎゅ」
「おかえり……と言う暇もなく抱きつくのかお前は」
「だってさぁ、何の前触れもなく隣町のアホが喧嘩ふっかけてきて、ホントに疲れちゃった。だからこのまま寝るー」
「ちょ、待てって…」
「あったかー……。しあわせー……」
「……まったく。信頼する女特攻隊長のこんな姿を見たら、隊員さんたちは一体どんな顔をするんだろうねぇ」
「あ、それ面白そう。今度の集会、今と同じ状態で出てみよっかな。移動も楽ちんだし」
「多分俺のあだ名が『アニキ』になるからやめてくれ」
昨日テレビで映画版のエヴァをしていたので、録画しておいた。そして、それをついさっき幼なじみの沙夜と一緒に鑑賞した。
「はー……や、結構面白かったな」
「…………」(コクコク)
「なので、ごっこ遊びをしましょう」
「……?」
「俺がシンジ君で、沙夜が綾波ぃ」
「……?」
「いや、? じゃなくて。ごっこ遊びだ。レディー?」
「…………」(ぷるぷる)
ぷるぷる首を横に振る沙夜の頭を掴んで無理やりうなずかせ、ごっこ遊び開始。沙夜の目が「やれやれだぜー」と言ってるような気がするが気のせいだ。
「ええと……。自分に、自分には他に何もないって、そんなこと言うなよ。別れ際にさよならなんて、悲しいこと言うなよ……」
そう言うと、沙夜は困った顔をした。恐らくだが、「ごめんなさい。こういう時、どんな顔をすればいいのか分からないの」と言いたいに違いない! 既に困った顔をしてるが!
「笑えば、いいと思うよ」
そう言うなり、沙夜はにぱーっと笑って俺にがしっと抱きついて──って、
「違ーうっ!」
沙夜をべりばり引き剥がし、ベッドにぽすんと落とす。沙夜はびっくりした顔で俺を見ていた。
「途中まではとてもいい感じだった。だが、最後の最後で大失敗だ。なんであんなにぱにぱ笑う。そうじゃなくて、微笑む感じでひとつ頼む」
沙夜はぶすーっとした感じでうなずいた。
「あと、抱きつくのもダメ」
激しくショックを受けているようだが、気づかない体で。
「じゃあテイク2。……別れ際にさよならなんて、悲しいこと言うなよ」
沙夜は落ち込んだ様子で鼻を鳴らした。
「沙夜、おまいの番だ。『こういう時どんな顔すればいいのか分からないの』だ」
沙夜は眉を八の字にして、言った感じを出した。
「よし。──笑えば、いいと思うよ」
そう言った瞬間沙夜はにぱーっと笑って俺に抱きついてーって!
「だから違うっての! にぱー笑い禁止! 抱きつきも禁止!」
べりばり剥がして沙夜をベッドに落とす。抗議のつもりか、沙夜はきゅーきゅー鳴いた。
「ふん、そんな声で鳴いても無駄だ。この俺様に媚びへつらいなど──な、何ィ!?」
気がつけば、俺の手は沙夜の頭をしきりになでていた。
「馬鹿な、俺の意思とは無関係に沙夜の頭をなでてしまうだと!? 恐ろしい……なんたる技、なんという甘え上手!」
「♪♪♪」
人が折角格闘漫画っぽい解説をしてるのに、当の沙夜は満足そうに目を細めるばかり。
「あー……まあいいか。どうですか、沙夜様」
「……♪」
ほにゃーっと蕩けそうな顔で俺のなでなでを受ける沙夜。嬉しそうで何よりだ。
「だがしかしこんな程度で終わっては武家の恥!」
ということで、なでていた手を沙夜のほっぺにもっていき、うにーっと引っ張る。あと、よく考えると武家とか関係ない。
「はっはっは。これでどうだ、沙夜!」
しかし、それでも沙夜は嬉しそうだった。自分のほっぺがうにーと伸びていくというのに、沙夜は笑顔を崩さない。
「ぬぐ……く、くそっ! これ以上は俺にはできない! ……お前の勝ちだ、沙夜」
どこから勝負になっていたのか、判定はなんだったかすら分からないまま勝敗が決まった。
がっくりと膝を付く俺の肩に、手が乗せられた。顔を上げると、沙夜の「笑えば、いいと思うよ」な感じの顔。
「…………」
「!!!?」
最大限の笑顔を見せたら、ものすごく怯えられた。
「逃げるな、沙夜」
わたつく沙夜の手を取り、ニヤリと笑う。
「っ! っ!? っ!!」
「ククク……俺様に捕まったが最後、一緒にエヴァの映画を見に行く羽目になるのだ! 諦めろ、沙夜!」
「…………」
「え? えー……あー、まあ、うん。俺のおごりで」
「……♪」
「いやその後色々遊びまわる代金全部俺が出すとか聞いてませんから! ちょっと沙夜、沙夜の人!? 聞いてます!?」
俺の話なんてちっとも聞かずに、嬉しそうに部屋でくるくる回る沙夜だった。
>>657 沙夜の人かわいいよ沙夜の人wwwwww
>>657 イイネ!
だがすまん…
沙耶と聞くとどうしてもあの純愛ゲームの事を思い出してしまう自分がいる…!!
>>659 な ま え が ち が い ま す
まぁ自分も一瞬間違えたたんだけど
ハリウッド映画化される例のアレですよね?
学校で鳴らした私達Aチームは、彼の早退とともに学校を抜け出したけど。
自宅に帰って、策を練った。
しかし、自宅でくすぶっているような私達じゃあない。
チャンスさえあれば彼次第でなんでもやってのける命知らず、
不可能を可能にし巨大な悪を粉砕する、私達、特攻少女Aチーム!
私は、リーダーの幼なじみ。(彼の自宅限定)侵入と(彼の上へ限定)ダイブの名人。
私のような天才甘えんぼうでなければ、百戦錬磨の彼のハートは居抜けないわ!
私は料理部長。自慢の手料理に、彼もメロメロよ。
アーンしてさしあげて、卵焼きから煮物まで、何でもお口に入れてみせますわ。
よぉ、お待ちどう!あたしゃスポーツ娘。
スイマーとしての腕は天下一品!まな板?ペチャパイ?だから何だ!
私は新任の教師、2ヶ月前に赴任したの。セクハラ教頭でもぶんなぐってみせるわ。
でも、教育委員会だけは勘弁ね!
私達は、道理の通らぬ風紀委員に敢えて挑戦する、
頼りになる神出鬼没の
特攻少女Aチーム!
甘えてもらいたい時は、いつでも言ってちょうだい!
「・・・いや、だからって俺の家に全員で押し掛けて甘えろって言われてもな・・・」
>>656 「え、えーと…じゃ、じゃあ私はその…お、お兄ちゃんて呼ばせて…下さい」
>お、お兄ちゃんて呼ばせて…下さい」
ずきゅーん!
>>665 お前…殺され…っ!
いや、なんでもないんだ、気にしないでくれ
家に彼女が来ていた。いつもはぎゅ〜ってしていたが、
今日は違った。ぴんぽーん「たけ〜に短冊七夕祭り―「またなの…」
「仕方ないだろ今日は特別な日だからな…ハーイ今行きますよー」
「もう今日はいっぱい甘えるつもりだったのに」とうつむいてる彼女を見て俺は苦笑いしながら、
子供たちにお菓子を渡していた。
「よ〜し、こうなったら今夜は今日が終わったとしても絶対に離さないんだからね!!」
待てよ、いつもでさえ大変なのにやべぇよ、俺明日もつかな。
「いやいや、彦星や織姫だって今日しか会えないんだし俺たちも加減して…」
「何言ってるのだからこそ私たちは嫉妬される位愛し合わなくちゃ///」
し、嫉妬っておい!やりすぎだろとその時、「あれ〜もう9時だ〜」
「んじゃお菓子カタヅケナクチャナ」と言ってる俺に後ろから抱き付いて、
「えへへ〜いつも通りベッドに入って甘〜く抱きしめてね♪」
どうやら家の七夕はお菓子のように甘すぎるのかもしれません。
668 :
667:2009/07/07(火) 16:19:44 ID:ve3l+SCF
初投下です。このスレに長いこといましたが、
甘すぎて我慢できずにこんなもの書いてしまいました。
皆さんも良い七夕を過ごしてください。
いいぞもっとやれ
うん、次は推敲することを覚えるといいと思います。
次も期待してるよGJ!!
文さえなんとかすればいいって人が多いな
発想は職人レベルだから
>>668GJ!
お前らのそれは優しさじゃない…甘さだ…
みんな甘えられたいのさ!
>>673 そうだね。なんかここのSSにでてくる女の子がうらやましい。私も誰かに甘えたいよorz
ミスった、甘え「られ」たいのかw
23回忌を目前に、曾祖母の日記が見つかった。
曾祖母は神社の生まれでありながら、寺の次男坊だった曾祖父と駆け落ちして北海道の開拓民になった人だ。
生まれのためか、霊感が非常に強かったらしく、所謂『手当て』が出来る人であったようだ。
神経痛や腰痛から、夜泣き寝小便まで治すゴッドハンドとして、亡くなるまで多くの人に尊敬されていたらしい。
教養高く、凛として一本気、礼儀や道徳に煩く
『まるで定規が着物着て歩いているようだった』
と評される曾祖母と、職人気質で曾祖母が隣を歩く事も許さない程の亭主関白であったという曾祖父は、きっと似合いの夫婦だったのだろう。
そんな曾祖母の、新婚時代の日記が見つかった。
新婚当時、曾祖母は16、7である。
曾祖母は本当に教養高い人であったらしく、日記は物置の奥で曾祖母が手書きした作法の指南書の間に挟まっていた。
中身は、曾祖父から言い渡された夫婦間の決め事や、三度の献立、最後の一行でその日の総評など。
日記と言うよりは、何かの記録書のような素っ気ない物だった。
非常に達筆な上、古い書体・文体で、知り合いの院生の協力で何とか解読出来たのだ。
そんな素っ気ない、一日五行で収まる日記の中、丸々見開き分を使っている日があった。
その日。
昔気質の亭主関白な曾祖父が、どういった風の吹き回しか、曾祖母を膝枕して耳掃除をしたらしい。
経緯については書かれていなかった。
その出来事に対する感動だけが、わざわざ前日までと頁を別にして、見開き一杯に書かれていた。
『私は両親から厳しく躾られ、兄姉も居らず、今日初めて甘えるという事を知った心持ちだ。
主人の性格を考えるに、もう二度とこういった事は無いだろうし、私も希望を口にする事は無いだろう。
それでも、これが毎日だったらどれほど幸せか。
何かの祝いの日にでもまたしてくれないだろうか。
私の子供達には、きっとこの幸せを与えよう。』
そんな事が、言葉を尽くして書かれていた。
曾祖母は僕が物心つく前に亡くなってしまった。
とても厳しい人で、遺影の中でさえ口をへの字にしている様な人だ。
それでも、自分の子や孫、曾孫である僕や兄には非常に愛情深かった。
泣いた時には、一晩中でも抱きしめ、そのゴッドハンドで頭を撫で続けてくれたらしい。
間もなく曾祖母の23回忌が来る。
何時もの様に、曾祖母の好物だった麦飯とゴボウの味噌汁、それから白玉善哉を仏壇に供えようと思う。
曾祖母は本当に凄い人で、眉唾な話を含め沢山逸話がある。
だけども、それは流石にスレ違いな話になってくるので、別の機会にでも。
職人待ち保守
>>680 ぐっじょ!
ベタ甘じゃなくてこういうのも、たまにはええね
実話?
>>680 想像したら凄くええ話ですなあ…。
何か甘話投下しようと思って来たのだが、この話見てしばし余韻に浸りたくなるよ。
なので、ちょい投下は見送ろうかな。
耳掻きする若き日の祖祖母か…何か良いなあ…
ほんとGJだよ。
>>684 どんどん投下しちゃってー
金平糖も良いけど、やっぱりパフェや蜂蜜漬けが食べたい
甘話休題
687 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 12:38:26 ID:P7NIS4Iu
甘話頂戴
タレ甘
この世界には奇跡という代物があるらしく、こんな俺にも彼女ができた。たぶんこれで運尽きた。
「そんなわけで、以後とんでもない災難に遭う事間違いないので、そのバヤイは俺を助けてくれると幸いです」
「はや……わ、分かりました。頑張ります。今日から筋トレします」
などと一生懸命にコクコクうなずく彼女のハナ。
「ほう、腕立てできるようになったのか! 凄いぞ、ハナ!」
「……ま、まだです」
やはり心配なので、もし災難に遭ったら自力で頑張ることにした。
「まあそんな戯言はどうでもよくて、ハナさん」
「は、はひ! ……はい、なんですか?」
「噛んだことをなかったことにしたハナに聞くが、七夕ですな」
そう、今日は七夕なんだ。何日か過ぎてるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ。ちうことで、うちの庭でハナと一緒に竹につける短冊を書いている。
「そ、そですね。……あ、あの、彰人くんは何をお願いしたんですか?」
「彰人? 誰?」
「……わ、私の大好きな人です」
軽くボケたら、ハナったら符長彰人たる俺の腕をちょこんとつまんで顔を真っ赤にしてうつむいたりして。そんなの、俺も赤くならざるを得ないじゃないか。
「う、うー……ええい! 照れくさい! たあっ!」
「やあっ、お、おでこ出さないでくださいー!」
ハナの前髪を両手であげ、おでこ全開にする。ハナは半泣きでじたじたした。
ハナは普段前髪を下ろしており、おでこはおろか目の半ばまで隠している。なんだか知らないがそこを露出されるのを大変嫌がっており、こうしておでこ丸出しにされると大変恥ずかしがる。
まあ、あまりやっても仕方ない。手を離すと、ハナはすすーっと離れて髪を整えた。
「うー……恥ずかしいからやめてほしいって言ってるのに。彰人くんのばか。嫌いです。……嘘です。好きです」
ハナは再びこちらに寄ってきて俺の服の裾をつまみ、前髪の隙間から俺を見つめた。
「いちいち動作が可愛いのは作戦ですか」
「……? よく分かりませんが、もうおでこ出すのダメです。そんなのされたら、彰人くんを嫌いになってしまいます。……嘘です。無理です」
「えい」
「やー! おでこやー!」
あんまりにも可愛かったので、もう一度おでことこんにちは。
そのようなことを数回に渡ってやった結果、ようやっと満足した。
「短冊に追加しておきます。『彰人くんが私のおでこに興味をなくしますように』って」
「無理だ」
「即答ですよ……」
なんかがっかりしてるハナの頭をなでなでしてから、改めて自分の短冊を見る。
「それで、彰人くんはどんなお願いをしたんですか?」
「ハナが俺のことを好きになってくれますようにって」
「……も、もう叶ってます」
ハナは俺の服の裾をちょこんとつまみ、顔を伏せた。ええい。
「……? 彰人くん、どして鼻を押さえてるんですか?」
「あー、気にしないでもらうと助かる」
「はぁ……よく分からないですけど、分かりました。気にしません」
「うん、助かる。ええと……そうな。それじゃ、人前でもイチャイチャできますようにって短冊に書く」
「……む、無理です。倒れます。でででも、彰人くんがそうしたいなら頑張ります。今日から鍛えます。筋トレします」
「腕立て何回できる?」
「……ぜろ、です」
可愛く握りこぶしを作ったと思ったら、もう意気消沈して肩を落とした。
「まあ気にするな。筋トレしても羞恥心は消えないだろうし」
「しゅ、しゅーちしーん、しゅーちしーん」
ハナは数ヶ月前テレビでよく見た振り付けをして俺を固めた。
「……え、えと、ごめんなさい。なんでもないです」
自分の行為がどういうものだったか俺の反応を見て悟ったのか、ハナは顔を真っ赤にしてうつむいた。
「……え、あ、えーと。うん。可愛い可愛い」
どんなリアクションが最適か分からなかったので、とりあえず適当に褒めてハナの頭をくりくりなでる。
「な、なしです。さっきのなしです。短冊に書きます、さっきのなしって」
「じゃあ俺はさっきのを未来永劫記憶に残りますようにって書く」
「あ、彰人くんひどいですあんまりですいじわるです!」
「わはは」
ひとしきり笑ってから、ハナと一緒に短冊を竹に飾る。
「あ。彰人くん、これ」
「ん? ……うあ」
ハナが見せてくれたのは、俺が書いた短冊のひとつだった。
「『ハナがいつも幸せでありますように』……ですか?」
「いや、俺には『ハナが巨乳になりますように』って見える」
「……どーせ小さいです。じゃなくて、あの、これ……?」
「や、まあ、そのー、願うだけならタダだし、いいじゃん。そんな掘り下げる話題じゃないからとっとと吊るすべきではなかろうか!」
奪うようにハナから短冊を取り、竹に取り付ける。くるりと振り返ると、ハナのはにかんだような笑顔が待っていた。
「……一緒、です」
そう言うハナの手にある短冊には、『彰人くんがずっと幸せでありますように』って──
「は、恥ずかしい奴め。ていうか、自分の幸せ願え、バカ」
「そんなの、私の幸せ願ってる彰人くんに言われたくありません」
ぐうの音も出ずに突っ立ってる俺の横を通り過ぎ、ハナはさっき俺が吊るした短冊の隣に自分の短冊を吊るした。
「よし……っと。これで、二人一緒にずっと幸せです」
くるっと振り返り、ハナはその名の通り花のような笑顔を咲かせた。
甘えんぼうというより、ただのバカップルになってしまった。
次書くのであれば、もうちょっと甘え要素を盛り込みたい所。
こう、一緒の布団に入ってて、背中向いた途端抱きついてくるとかさ! さういうの!
>>691 すっごいニヤニヤしたwww
にやけすぎて顔面の筋肉が筋肉痛になりそうwww
>>691 いいぞもっとやれ
ところで、このスレの住人て普段どんなマンガやアニメ見てんの?
このスレ的なオススメとかある?
個人的には、まじかるストロベリィ(3巻まで)とか好きなんだけど
>>695 マテリアルゴーストは甘えんぼうだらけだからオススメ
あとは、ななついろドロップスとか
羊のうた
Ricoの「あまーい恋しよ」
あれは甘いもの好きにはたまらない内容だったな。
奥様は生徒会長
>>696 名前だけは知ってるんだけど、甘えんぼう成分あるの?
>>697 ななついろドロップスは良いと聞いたことあるな。
エロゲだよね?
ゲームだったら、葉っぱのルーツ一押し。
>>701 藍蘭島はハーレム色が強いかな、たまにすずとか甘えるのがいい
シューピアリアは1話のシーラにやられた
どちらも微甘かの〜
マテリアルゴーストと、あっちこっちを思わずまとめ買いしてしまったではないかw
俺は、「みなみけ」かな?
取り敢えず、甘甘ハーレムの甘ゾネスの奴を書いてるがなかなか進まず…
アニメ版しか見たことないが、
りぜるまいんもヒロインがデレデレで良かったな
>>699 禿同
エロ漫画に甘えは探せばいくらでもあるから困る。いや困らない。
マテゴは葵せきなだな。生徒会がヒットする直前に読んだっけ。
私が勧めるのは「kaguya」
>>708 釘宮の甘デレ全開の演技が見れる、今となっちゃ超がつくくらい貴重な作品だな
シスプリとかハピレスとか、電撃読者参加企画系のゲームは、
ゲームとしては糞も良いところだが、ベタ甘好きの魂をくすぐる何かがあると思う。
小説とか漫画だと変にシリアスが入ったりするからなあ
そりゃメディアとしては起承転結あった方が面白いのかもしれんが、ただイチャ甘なだけの小説ってないものかね
甘えん坊さん
>>711 確かに今思い出すと、あの声は釘みー。同時は知らなかったからなあ。
あの人はどうしてツンツンだと声がキンキンになるんだ。
>>716 マジレスすると地声より高い声を要求され、なおかつ強気演技てのが理由だろ。
地声自体がかなり高いから余計にそう感じる。
全然関係ないが女王甘甘てアイテム思い出した
719 :
中村:2009/07/13(月) 21:21:28 ID:rqgf09hN
>>702 Ω7を忘れやがって・・・ちくしょういつかころしてやる・・・
>>719 甘えんぼう的に、歓迎委員会や教育されたりするんですね
>>718 なんとかかんとかおいしおいし
甘えられたいけど、最近はそれ以上に甘やかしたい。
スーパー甘え少女にスーパー甘やかせ少年
そんなのが一緒にいたら何が起こるかは必然なわけで…
ラジオ聞いてたら「アマルフィ」のCMに反応してしまった
726 :
【泳ぎみゆ】:2009/07/14(火) 20:53:44 ID:LQlbYquX
「あっちいので泳ぎたいです、お兄ちゃん!」
ここ数日の暑さにやられ床でごろごろしてたら、妹のみゆが寄ってきてごろごろ真っ最中の俺の腹の上に座り込んできた。
「なるほど、話はよく分かった。だが、先立つものがないのだよ」
「プール行くお金くらいあるよ? ええと……じゃじゃーん、みゆ貯金ー!」
じゃじゃーんな効果音も高らかに、みゆはポケットから小銭を取り出した。
「じゃあ行ってらっしゃい」
「お兄ちゃんも行くのー! みゆが一人で行って、頭悪そーな人にさらわれたらどうするの!?」
「みゆは超者なので無理だと思うが……もしそうなったら、世を儚んで自殺するorテロリストとして日本という国を完膚なきまで粉砕した後に自殺する」
「一瞬で何もかもを諦めたよこの人!? じゃなくて、そうならないようにお兄ちゃんがついてくの!」
「そうだな、暑いし死にたくないしそれが一番いい案だな」
そんなわけで、近所の市営プールへやってきた。やはり誰しも暑いのだろう、人でごった返していた。
「それじゃみゆ、後で」
「了解であります、お兄ちゃん!」
ばびっと敬礼して、みゆは女子更衣室へ向かっていった。それを追跡する俺。見つかる俺。つまみ出される俺。しょうがないので着替えてぼやーっと待つ俺。
「お待たせですだよ、お兄ちゃん」
そんな俺まみれの俺に、声がかけられたので振り向くと、水着に着替えたみゆが立っていた。
「にゃはー……どうかにゃ? 可愛い? ぐっとくる? 押し倒したくなる? そこの陰でする?」
「質問が色々問題ありすぎです!」
「みゆが可愛くないって言うの!!!!?」
「大変可愛いです」
どうして土下座しながら褒めなければならないのか。
……まあ冗談はともかく、身内贔屓を差し引いても妹は可愛いのではなかろうか!
「特に真っ赤なビキニに覆われた極小の胸がたまらない」
「お兄ちゃんお兄ちゃん、声に出てるよ?」
「わざとなんだ」
「ぬぬ……本来であれば怒るシーンなのだろうけど、みゆはお兄ちゃんがぺたんこ好きの変態やろーと知っているので怒れない! それどころか喜ばしい!」
妹は基本的に声が大きいので、家族連れやら恋人たちが僕を犯罪者を見る目で見るので死にたい。
「にゃにゃっ、お兄ちゃんがまとうオーラが負に!? 出ろ〜元気出ろ〜」
にゅろにゅろと手を動かし、珍妙な呪いをかける愛しの妹。知り合いじゃなければダッシュで逃げてる。
「まじなわれた結果、元気が出た」
「まじなった甲斐があった!」
どんな会話だ、と思いながらも感謝の意を込めてみゆの頭をなでる。
「まじなってくれてありがとうな、みゆ」
「ふにゅにゅ……みゆ、照れ照れだよぅ」
なでられて嬉しそうなみゆを引きつれ、とりあえず波が押し寄せるプールへ向かう。
「解説しよう! このプールは人工的な波が常に押し寄せており、この施設の中でも一二を争う人気プールだ!」
「そりはつまり、人が多い&波が押し寄せるので、うまいことお兄ちゃんに抱きつき放題って解釈でいいのかにゃ?」
「いいえ」
「そんにゃー……」
「代わりに兄が妹に抱きつくスポットとなっております」
「よっしゃこい! どさくさに紛れてみゆの尻やら乳を揉めばいいよ!」
「女子として最低限の恥じらいが欲しいです!」
「にゃ、つい本能が先走っちゃったよ。ごめんね、お兄ちゃん。次からは恥ずかしがるよ」
「宣言されると萎えます」
「うんとー……それ以上近寄ると舌を噛んで死にまする!」
「極端に過ぎると思う。口調の割りに水着だし」
「もー! お兄ちゃん文句ばっかだよ! モンクだらけだよ! こぶしこぶしこぶし!」
「はは痛い痛いマジで痛いすいませんごめんなさい許してぇ!」
文句とモンク(FFとかでお馴染みの殴る系のジョブ)をかけてぺこぽこ殴ってきたのはいいが、予想をはるかに超える攻撃力により、あっという間に兄のHPは一桁になったので土下座で許しを請う。
「許して欲しかったら波のどさくさに紛れてみゆに触ったりぎゅーってしたり大好きだよーって言いなさい!」
後半は波とか関係ねぇと思ったが、このままぺこぽこされると黄泉路へ誘われてしまうので必死にうなずく。
727 :
【泳ぎみゆ】:2009/07/14(火) 20:54:44 ID:LQlbYquX
「にゃ! んじゃプールへごーだよ、お兄ちゃん!」
「それはいいが、兄は何者かにべこんぼこんにされ死にそうなので少し休みたい」
「ほいみー! ……回復した?」
「いいえ」
「ぬぬ……ほいみー!」
ほいみーと叫びながらみゆが抱きついてきた。ほにゃっとした柔らかな身体が、ちっこいながらもふにふにとその存在を見せ付ける胸が、すべすべな太ももが俺の脳髄を刺激する。
「回復したかにゃ?」
「した! あとダメな部分も隆起しがち!」
「……そ、そりはおうちに帰ったあとで大人しくさせるから、今は我慢だよ、お兄ちゃん?」
「それ、それだ! その羞恥がさらに兄の欲望を加速させる!」
「にゃんと! 覚えておくよ、お兄ちゃん! 夜の営みでお兄ちゃんをもっともっと満足させるべく!」
「あまり大きな声で叫ばないで! お願いします!」
そうしないと僕を犯罪者扱いの目で見る視線の量が増えるからネ! ていうか増えているから!(現在進行形)
「ところで、今日はこの水着でするのはどうかにゃ、お兄ちゃん?」
「とてもベネ! ベネだけどお願い夜のことは今は黙ってて!」
「みゆを抱っこしていーこいーこしてくれるなら、考えなくもないよ!」
「その程度、兄の手にかかればお茶の子さいさいだ! さいさいって何? 犀の二乗? トランプル?」
「俗謡の「のんこさいさい」という囃子詞がもとになったらしいよ」
「ほほう。詳しいな、妹よ。褒美になでなでしてあげよう」(なでなで)
「にゅーにゅー♪ 大変喜ばしい褒美をもらったところで、そろそろプールに入るのだよ、お兄ちゃん!」
「待つんだ、妹よ。体操しないと足が吊って溺れて死んでみゆと二度と会えないなんて!!!!?」
「落ち着けお兄ちゃん! 想像で苦しみもだえてもしょうがないよ!」
それもそうだと思ったので、普通に兄妹で体操する。合間に抱きつかれたり抱きついたり監視員にマークされたりしながら、体操を終える。
「ふひゅー……いっしょけんめーしたら体操もけっこーしんどいね、お兄ちゃん?」
「兄は監視員の目が気になって気になって」
「もー! みゆと一緒にいる時は、みゆだけを見なさい!」
「やや、恋人の台詞のようですね」
「兄妹は恋人よりも深い絆で結ばれているので、それも当然の帰結なのだよ! ……難しい言葉使えたよ? 偉い?」
「偉い偉い」
褒めてほしそうだったので、頭をなでてあげる。
「にゃーにゃー♪ 今日はいっぱいなでてもらえて、みゆはすっごく嬉しいよ!」
「じゃあ、ぼちぼち水に浸かろう。プールサイドでわーきゃー言うのもいい加減暑くて死にそうだ」
「ラジャったよ、お兄ちゃん!」
そんなわけで、ようやっとプールに侵入する。ぬるめの水が暑く火照った身体を優しく冷ましていく。
「ほふー……涼しいね、お兄ちゃん!」
「いやはや全く。一生ここにいたいな」
「どーしてもそうしたいならみゆがここと交渉するけど……冬になったら凍っちゃうよ?」
軽い気持ちで住処を変更させられそうになったので、そのぐらい心地がいいことを比喩しただけを伝える。
「にゃんだ、紛らわしい」
「勘違いするほうがどうかと思います」
そう言い合ってる合間も、波がざっぷんざっぷん二人の身体を揺らす。
「ほわわ……結構激しい波だね、お兄ちゃん」
「この激しい波に、二人の仲が引き裂かれそうだ」
「絶対に離れないもん!!!」
両手両足を俺に絡ませ、みゆがしがみついてきた。
「凄まじい重みが兄を襲う」
「女の子は羽みたいに軽いもん!」
「羽が大群を成して攻めてきたようだ」
「軽いもん!!!」
ぐらぐら揺らされ、その隙を突いて波が押し寄せてきた。二人まとめて水中に没す。
「げぼげぼげば」
「にゃぐにゃぐにゃべ」
水中会話は困難と判断し、犬かき猫かき水面へ浮上。
728 :
【泳ぎみゆ】:2009/07/14(火) 20:55:24 ID:LQlbYquX
「ぷはっ! ……やー、苦しかった」
「ぷはー! はふー、でも気持ちよかったね!」
「水中でおっぱいを揉んだ甲斐があった」
「そういう意味じゃないし、揉まれてないよ、お兄ちゃん! ……あの、揉みたかったの?」
「揉むほどねえじゃん」
「あるよ?」
手を掴まれ、そのままみゆの胸へと誘われる。確かに平らいが、それでも指が多少埋まる程度は……ある!
「ね? あるでしょ? お兄ちゃん、らっきー♪」
ついでなので、そのままもみもみ。
「にゃ、んにゃ……っ、あ、あの、お兄ちゃん、ここでしたら捕まっちゃうと思うんだけど……」
「みゆの柔らかさを前にしたら、それもやむなし!」
「捕まったら、みゆとえっちできなくなっちゃうよ?」
「清廉潔白な俺を捕まえて、誰が犯罪者か!」
「もはや清々しささえ漂うよ、お兄ちゃん!」
とにかくこのままでは捕まるのも時間の問題なので、みゆのおっぱいから手を離す。
「にゃ。……もっと触りたかった?」
「勿論!!!」
「お兄ちゃんのえっちー♪」
「金輪際貴様なんかの乳なぞ揉むか!」
「にゃんですって!?」
「すいません揉みまくりたいです」
もうおしっこ漏れそうなくらい怖かったので許しを請う。
「それでいいんだよー♪ じゃ、帰ってもみもみするる?」
「大変心惹かれる提案ですが、兄としてはもう少しここで妹ときゃっきゃうふふな遊びを行いたいです。まだ水没しただけなので」
「それもそだね。んじゃ、次のプールへごーだよ、お兄ちゃん!」
次のプールは普通の25mプールだった。ここは普通のプールなので、人の数もそれなりで落ち着いて遊べそうだ。
「お兄ちゃん、ここで競争しよ? 負けた方が勝った方のいうこときくの!」
「じゃあ兄が勝ち、みゆと一緒に寝る権利を得てみせる!」
「いつも一緒に寝てるよ?」
「む。じゃ、みゆにご飯作ってもらう権利を!」
「毎日みゆがご飯作ってるよ?」
「むむ。じゃあじゃあ、みゆと一緒にお風呂に入る権利を」
「毎日一緒でうっふんあっはんだよ?」
「畜生! 何一つとして願いがねえ!」
「にゃはは。んじゃね、お兄ちゃんが勝ったら、おこづかいあっぷしたげるよ!」
「なんと! しかし、兄の小遣いはその大半がみゆへの奢りに使うのであまり意味がない気がする」
「え、えーと……気にしないのが一番だよ!」
「……まあいいや。で、みゆが勝ったら何するんだ?」
「にゅーっとね、そだね、お兄ちゃんにぎゅーってしてもらう!」
「はい、ぎゅー」
その場でみゆをぎゅっと抱きしめる。
「にゃ!? ……にゃー♪」
「完了しました」
「ぬぬ、お願いが完了しちったよ! んじゃんじゃ、なでなでしてもらう!」
「なでなで」
「にゃーにゃー♪ ……はうわっ、またなでられちった! このままではお願い事が尽きてしまうですにゃ!」
「ククク……兄が味わった苦しみをその身で味わうがいい!」
「にゅー……じゃあ、お兄ちゃんにちゅーしてもらう!」
「ぬ」
729 :
【泳ぎみゆ】:2009/07/14(火) 20:55:47 ID:LQlbYquX
「お兄ちゃんはお外でみゆにちゅーするの恥ずかしがるので、これならお願いとして成立すること請け合い!」
「じゃあ兄はみゆとここでえっちする!」
「捕まりますが」
「がむでぶ! 俺の望みはすぐ捕まる!」
「じゃあ、そーゆーことでげっとれでぃーだよ、お兄ちゃん」
二人でプールの中に入り、準備を行う。俺が勝っても何の権利も得られないが、公衆の面前で妹とキスという甘美な誘惑から逃れるためには、なんとしても勝たねば!
「すたーとって言ったらすたーとなのでもうすたーと!」
「卑怯スタートとは卑怯な、みゆ! そして卑怯スタートという名目なので卑怯なのは当たり前と言ってる間にすごい距離行かれた!」
みゆを追いかけ、水をかく。特別水泳が得意というわけではなく、そして特別下手でもない俺の泳ぎでは、人魚のように水面を滑るみゆには一向に追いつけない。完璧超人め。
「このままでは……こうなってはターボ発動げぼげばごば」
泳いでる最中に大口を開けたので口内に大量の水が入ってきたが、それでもなんとかターボを発動させる。
「! ターボとはやるね、お兄ちゃんげぼげば!」
「震えて眠るがいい、みゆごばげば!」
二人してプールの水量を減らしながら、ターボの力を量る。気分の問題なので実際には変化がないはずだが、思い込みの強さは人類で五本の指に入るくらい強いので、かなり速度アップ。
「もう追いついてきたがばにゃばごば!」
「兄の底力思い知ったかごばげばごはっ!」
いい加減腹がたぷたぷしてきたが、それでもみゆの足が届く範囲まで追いついた。そしてその結果、うにうに動くみゆの尻が目の前で揺れてるのでこれ以上先に進めない。
「……ぷはっ! みゆ、いっちゃーく!」
そのまま普通にゴールされた。しょうがないのでみゆの泳いでたレーンへ移動し、勢いを殺さないままみゆの尻に顔を埋める。
「にゃにゃっ!? もー、お兄ちゃん! みゆのお尻に顔つっこまないの!」
「……ぷはっ。いや、尻が」
「とにかく、みゆの勝ちだよ?」
「異論! 兄がみゆの躍動感あふれる尻を鑑賞せずに抜くことができないことを、みゆが気づかないだろうか。いや、そんなわけない。このレースで兄が勝てる可能性などなかったのだ!」
「……だからみゆを抜かなかったの?」
こっくりうなずくと、ため息をつかれた。
「もう何百回とみゆのお尻見たろうに、お兄ちゃんって……」
「何度見ても飽きません」
「まあ、どっちにしてもみゆの勝ちだよ。ちゅーだよ、ちゅー!」
うーむ。してもいいのだけど、恥ずかちいしなあ。なんかみんな見てるし。そりゃ、兄妹がちゅーちゅー言ってたら見るか。
「ぬー……約束を反故したら、大変な目に遭うよ?」
「具体的には?」
「てんちゅーって声と共に水着を剥がれ、そのまま女子更衣室に放り込まれる災難に巻き込まれる」
その後の事態を考えなければ最高の災難だが、きっと自宅に戻るのに数ヶ月かかる。
「ちゅーと前科、どっちがいいかにゃー?」
にんまりとした笑みを浮かべる妹に、両手を上げる。降参だ。
「分かった。俺も男だ、ちゅーの方向で」
がっしとみゆの両肩に手をかける。
「わ、わわ……あ、あの、お兄ちゃん。優しく……ね?」
うるうる揺れるみゆの瞳が、静かに閉じられる。ゆっくりとみゆの顔に唇を寄せ──
「げふーっ」
──てたら、みゆの口から重低音のゲップが出た。
「……え、えと」
「ま、まあ、沢山水飲んだしなあ。しょうがない」
「優しい反応は逆に酷だよ、お兄ちゃん!」
もうキスとかそんな雰囲気は雲散霧消してしまったので、わははと笑いながらみゆの頭に手をのせる。
「うにゅー……とってもとっても残念だよ」
「ま、いいじゃん。普通に遊ぼうぜ」
「しょうがないけど……分かったよ、お兄ちゃん。しかし、みゆはまだ諦めてはいない! みゆはようやく登りはじめたばかりだからな、このはてしなく遠い男坂をよ……」
「妹が打ち切られた!?」
「にゃはは。んじゃ気を取り直して泳ご、お兄ちゃん?」
連載再開を夢見て一緒に遊ぶ俺たちだった。
本当はエロシーンも入れたかったのだけど、超難しかったので諦めた。
書いてる人はすごいと思うます。ぼくにはとてもできない。
なんだこの甘罪者兄妹はぁああああ!!
エロエロデレデレすぎて目から砂糖が出たわぁああああ!!!
さっき歯を磨いたばかりというのに…
また磨かねば
>>730 さぁ、急いで仕事に戻るんだ
そして兄妹は急いで家に帰って夜の仕事に戻るんだ
>>730 エロシーンあっても笑いで相殺される気がするんだがwww
>>730 むしろこのすばらしい笑いからエロにもっていけるって人間わざか?
ともかくGJだ!!
どうも、初投稿です。
本番1回のみ、グロ無しなんで特に注意書きは要らないと思う。
「アキ君」
弁当箱の中からタコの形をしたウィンナーを取り出し、こちらへ突き出す。
「はい、『あーん』」
俺は溜息を一つ吐くとフォークの先のウィンナーを指でつまんで口の中へ放り込んだ。彼女は一瞬ムッとした
表情を見せたが、すぐに弁当箱の中へ視線を落とす。今度は卵焼きだった。
「アキ君、『あーん』。……『あーん』して下さい」
して下さいと言われても、周りの状況を見てほしい。俺には4人掛けの席を2人で占領してイチャイチャするよ
うな度胸はないのだ。
「そんなに混んでいませんし、2人で使っても問題ないと思います」
俺が問題にしているのはそこじゃない。流石に立っている人はいないが、どの座席も誰かしら座っている程度
には混んでいるのだ。つまりそれだけ他人の目があるわけで。
「旅の恥はかき捨てと言うじゃないですか」
……恥だと思うなら少しは自重しろ。
そもそも何故2人で旅行に来ているのか。原因は単純で、今春大学進学を果たした彼女に一切プレゼントを用
意していなかったからなのだが……仕事の書き入れ時でそんな余裕が無かったことはこの際脇へ置いておく。
それなら、と彼女が旅行へ連れて行ってほしい、と言ってきた。俺もお祝いを準備していなかったのは悪いと
思っていたし反対する理由も無かったから賛成したのだが、いざスケジュールを合わせる段になると、こっちの
仕事が暇なとき、あっちの勉強が忙しいといった感じになかなか都合がつかなかった。
ようやく2人とも暇になったのは7月の終わり。"祝・高校卒業&大学入学、ついでに定期試験お疲れ様旅行"と
いう馬鹿みたいに長いタイトルの旅行になってしまった。
ちなみに行き先やら旅館の手配やらは全て彼女に任せてしまった。それじゃあ連れて行ったことにはならない
とも思ったのだが、本人がやりたいと言い出したのだからそれに付き合ってやるのもプレゼントの一環なのだろ
う。第一、金持ちの娘で幼い頃からあちこち連れ回されている彼女が満足するような旅館を俺が知るはずもない
ということで、予算だけ伝えて後はお任せだった。
辿り着いた旅館は立派な建物だった。その温泉街の中心に代表としてそびえ立っていた。……あの予算で、こ
んないい旅館に泊まれるものなのか?
「アキ君、行きましょう」
組んだ腕をぐいぐい引っ張られて旅館の建物へ足を踏み入れると、広いロビーにズラリと並んだ仲居さん達に
圧倒される。
「いらっしゃいませ」
「予約していた飯嶋です」
「はい、少々お待ちください」
どうやら間違ってはいないようだった。珍しくてあちこち眺めていると、彼女が宿帳を突き出してくる。……
ちょっと待て、俺はお前を嫁に貰った覚えはないんだが。
「時間の問題でしょう?」
ボールペンで記入されたそれを修正できるはずもなく、俺は溜息を吐いてサインをした。
仲居さんに通された部屋は素晴らしかった。2人旅にはもったいないくらい広くて、窓の外には小さな露天風
呂――家族風呂って言うんだっけ?――までついている。俺の預けた予算では絶対泊まれないと思うんだが……
「夏場はお客さんが少ないので部屋代が安くなるんです。ついでに父に口を利いてもらったので、予算の範囲内
にギリギリ納まってくれました」
つまりこの旅行はご両親公認ですか、まあ今更なことではあるけれど。眩暈がする思いで畳に腰を下ろすと彼
女が飛びついてきた。
「……アキ君の匂いだ」
俺の肩口に鼻を埋めてくる。汗をたくさんかいているのにそれは不快に思わないようだ。くんくん鼻を鳴らし
ているのがくすぐったい。
「ゴメンなさい。アキ君の汗の匂いが久しぶりで、興奮、してきちゃいました」
身体に回された腕に力が入った。相手の鼓動が聞こえてきそうな至近距離で視線が絡む。
「アキ君、しましょうか?」
しましょうか、ではない。この後夕食が運ばれてくるらしいし、それまでに一度温泉へ入ってきたほうがいい
だろう。それ以前に駅から旅館まで歩いてきたせいで全身汗でベトベトになってどうしようもなくなっているの
だ。そういうことをするのは温泉に浸かってから、夕食を食べてからでも構わないと思うのだが。
「……仕方がないですね。その代わり、ご飯が終わったらいっぱいしましょうね」
そうと決まれば、と彼女に引きずられる格好で大浴場へ向かうことになった。
「アキ君、寝てますか?」
コイン式のマッサージチェアに身を任せて目を瞑っていると、彼女もあがってきたようだった。問いかけには
答えず、こっそり薄目を開けるとすぐ目の前に顔があった。ギョッとして飛び起きる。
「やっぱり寝たフリしてたんですね。お部屋に戻りましょう。……私が代わりに揉んであげますから、残り時間
は気にしなくていいです」
うつらうつらして気持ちよかったのにいきなり引き戻されて身体が重い。渋々立ち上がって大きく伸びをする
と、無防備になっていた脇腹に抱きつかれた。めり込む鈍い痛みを覚えて呻き声が漏れる。
「ゴメンなさい、痛かったですか?」
痛かったけど文句を言うつもりはない。逆に身体を抱きしめて少し持ち上げ、軽くおでこにキスを落とす。
「……おでこが性感帯になっちゃいそうです」
頬を僅かに上気させ、潤んだ瞳でこちらを見上げた彼女が更に強く抱きついてきた。浴衣の胸に顔を埋めて、
またくんくんやっている。
「お部屋に戻りましょう。このままだと愛液が垂れてきちゃいそうです。……下着、つけてくればよかったです
ね」
帰りは、行きとは逆に俺が彼女を部屋まで引っ張っていくことになった。
部屋に用意されていた料理を目一杯楽しむと、食器をさっさと下げてもらう。普段通り大喰らいを発揮した彼
女も満足そうにお腹をさすっている。
それを眺めながら襖に寄りかかり目を閉じる。お腹一杯で眠気が襲ってきたのだ。胡坐のままこっくりこっく
りやっていると、膝の上に彼女が座ってきた。寝てはいけない、などと言いながら背中を預けてくる。
「アキ君に包まれて、あったかくて、気持ちいいです……」
それなら、と肩を抱いて耳朶を甘噛む。今回の旅行は彼女のためのものだし、喜ぶことをしてやるのは義務み
たいなものだろう。
「アキ君、大きくて……元気、ですね。お尻、痛いくらい」
こちらを振り向いて、まるで俺がオイタをしたかのようにウィンクを一つしてくる。好きな女の子の身体が密
着しているのだから勃起してしまうのは当然だというのに。というか彼女自身、それを狙って身体をくっつけて
きたくせに何を言っているのか。
「私の考えてること、アキ君にはバレバレですね。そういうところ大好きです」
彼女はそう言うとゴソゴソと腕の中で身体の位置を変えて俺の腕に背中を預ける横抱きの体勢になると、指で
俺の分身の先端へくにくにと下着越しに刺激を与えてきた。
「マッサージしてあげますね。……ダメです。ココ、すごく凝っていますから」
さっきのロビーでのやり取りを思い出し、そういうマッサージのつもりではない、と反論したがすぐさま却下
された。そんな会話の間も彼女の手指の動きは激しさを増していき、俺は快感に息があがっていく。
「苦しそうですね。……イっていいですよ? 気持ちよくて、もう精液吐き出したいんですよね?」
本当に愉しそうに耳元へ囁いてくる。そんな吐息がくすぐったくて耳を逸らし、そのまま彼女の唇を奪う。つ
いでに彼女の身体を支えていた腕から力を抜いて畳へ押し倒した。
半ば圧し掛かる格好で彼女の顔を犯していく。真っ黒な紙、真っ白なおでこ、上気して桜色の頬。くすぐった
いと身を捩って逃げようとする彼女を押さえつけ、ぷくりと膨らんだ唇へ軽く口付けする。ほんの一瞬の接触を
終えて離れようとしたとき、下から彼女の腕が伸びてきた。
「……ダメです。今日はこれから、ずっとアキ君とくっついてます」
両腕を突っ張って状態を支えている俺を、かかった腕が引き寄せてきた。重さに耐え切れずに潰れてしまうと
彼女はほっとした表情を浮かべる。
「最近はお互い調整がつかなくて、なかなかエッチなことが出来なくて。アキ君のことをこんなに愛しているの
に触れ合えなくて、ずっと我慢していたんです。……今日は、キスも抱っこもエッチも、私が満足するまで付
き合ってください」
まるで我慢していたのが自分一人のような言い草だった。
「……さっき、アキ君と一緒にお風呂から戻ってくるときから、こんな、だったんです」
隣の部屋に用意されていた布団に2人一緒にダイブすると、今度は俺が先手を取った。彼女のを組み敷いて浴
衣の衿を大きく開くと、充血した色をした乳首が勃っていた。
「早く触ってほしくて下着を着けずにいたら、浴衣に擦れて、痛いくらいで……触ってく、ひゃう!」
言われるまでもない。乳首へ吸いついて舌の先でちろちろと舐める。
「んあっ! それ、すごいっ……もっと、もっとぉ……」
転がしたり押し込んだりして唾液を塗りたくり、指を滑らせる。あっという間に胸が唾液でベトベトになって
しまった。
「胸ばっかり、も、いい、けどぉ……」
彼女は堪らないといった様子で内腿を擦り合わせて吐息を漏らす。そうやってくっついた彼女の膝の間へ自分
の膝を割り込ませた。露わになった薄い茂みや内腿が愛液で濡れててらてら光っている。まだ全然触ってないの
に濡らしすぎだ。
「ずっとアキくん、欲しくて、がまんしてたから……しかた、ないもん」
股間を割った膝へ熱く湿った肉襞が押し付けられ、いやらしい音が立つ。もう欲しいのか。
「うん、欲しい。アキ君で私のおく、突いて? こすって? も、がまんできないのぉ……」
叫んで、懇願して、背筋を反らせて、腰を更に強く押し付けてきた。ぐじゅぐじゅという水音が一層激しくな
る。
「おねがいですアキ君、エッチして下さい。ね? えっち、ね?」
もう我慢できない、と言うのは本当らしい。エッチエッチとうわ言のように繰り返している。
「エッチ、ね? おねが!? ひぁっ!」
舌で胸を愛撫するのを止めないまま、指だけを膝の前に滑り込ませる。指先は肉芽の上を抜けてぬかるんだ空
洞を強く擦りあげた。
「ゆびっ! あっそこぉ!」
指を強く折り曲げて天井の壁を抉り取るように擦る。ただの通過地点だったクリトリスへも圧力を掛ける。よ
く知った彼女の弱いポイントを2つ、同時に強く刺激すると一瞬声を失った。
「――っ! っあ……はぁっ……」
さっきまで反っていた背中は、今はもう真っ直ぐに戻っていた。彼女は全身が脱力しきって息も荒く仰向けに
ひっくり返っている。大丈夫だろうか。
「……白々しいですよ。指の先で私の内側イジめて、根元ではクリトリスこすって」
浴衣の衿をぐいと引き寄せられる。
「ワザとじゃないなんて言わせません。……弁明は?」
弁明も何も、狙ってやったのだから何も言うことは無い。眉毛を持ち上げて先を促すと、衿を更に強く引かれ
た。鼻と鼻の触れ合いそうな距離だ。
「もう焦らさないで下さい。……お願い、ですから」
荒くなったお互いの吐息がぶつかる。
「――アキく、んぅ!」
組み敷いた彼女が小さくくぐもった声を漏らすと同時に腕を伸ばしてくる。首筋を捕まえられ口を吸われた。
挿れられた瞬間は目を剥いて歯を食いしばり、口の端から涎をだらだら流していたくせに、少し時間を置くとす
ぐに回復してしまう。彼女のスタミナは男の俺には説明がつかない。
「んぅ、ん……ずずっ、は、んふ……」
俺の舌を噛み切ってしまうのではないかというくらい一生懸命に口を吸ってくる。
「はぅ、れふ、くちゃちゃ……ぷあっ!」
暫く好きにさせていたが、いい加減息が苦しくなってきたので一旦休憩だ。上半身を持ち上げて息継ぎを――
「はなれちゃダメです」
――させてくれない。再び引き倒されて睨まれる。
「私がいいっていう言うまで、はなれちゃイヤです」
と言われてもだ。今のままキスを続けたらこっちも色々辛い。とろとろの襞が時折思い出したようにひくつい
て締めてきてさっきから腰がうずうずしているのだが……この様子じゃ少しでも腰を動かしたら舌に噛み付かれ
そうだ。
「噛むと思ってるんですか? ……噛まないように頑張ります」
噛むかもしれないということは否定しないのか。それなら、と指を2本、口元へ差し出して咥えさせる。
「……あひひゅんの、ゆひ?」
彼女は両手で俺の手首を掴んで指をしゃぶり始めた。舌を動かすことに没頭し始めたのを確認して、繋がって
いた腰を更に押し込む。
「んぅ、ぎ!?」
……やっぱり噛み付かれた。指にきれいに歯形が残っている。
「だって、アキくんがいきなり動くから……」
だから動けないと言っていたのに、なんて言いながら彼女の腰へ腕を回してしっかり抱く。それから腰を目一
杯引いて打ちつけ始めた。引き抜く手前まで引いて、一気に押し込む。一番奥の弾力のある壁に当たったのが分
かる。彼女の柔らかい身体がしなった。
「あっ……きくん、ひゃっ、あっ!」
リズムに乗るようにして結合部分を擦り合わせる。打ちつける度、溢れた愛液がこっちの太腿まで飛び散って
いた。今度は密着させ、グチャグチャとワザと水音を立てるように深いところで捻りを入れる。
「おくっ!? おくでこするのっ……かんじ、すぎるからぁっ! ふ、んんっ――」
彼女は鼻をきゅうきゅう鳴らして快感に耐えている。やっぱりキスはしないほうがよかったみたいだ。今、口
の中に舌なんて突っ込んでいたら本当に噛み切られているだろう。
「んっ、んっ、んっ、んぁっ!? あきく、ダメぇっ!」
ピストン運動を続けながら手指を動かす。乳首をつまんで転がし、繋がった部分へも愛撫を加える。
「だめ、クリだめっ!」
クリトリスへ愛液をすり込む。皮の合わせ目が緩んで中身に指が届く。
「やぁ、クリ、イっちゃうよぉ! イっちゃう、イっちゃうからぁ!」
膣の絞り上げる動きが急に強くなってきた。全身をピンと張って、彼女はもう限界であることを伝えている。
それなら一気に終わらせよう。体重全てをぶつけるような動きで彼女を追い詰める。
「イく! あきくん、イく! あっああっ! イく、イくのっ! イくイくっ! イ、くぅぅ――」
俺の首の後ろに回されたままだった腕にきゅっと力が入り、絶頂にカタカタ震えて、それからゆっくり脱力し
て大の字に広がった。白い肌に浮いた汗の玉が目に入ってくる。
彼女が余韻を愉しむように目を閉じて深呼吸しているのを見ながら、俺は避妊具が外れないよう慎重に分身を
引き抜く。
「あ……アキ君、離れたら、ダメって言ったでしょ……?」
こんな様子じゃすぐには動き出せなさそうだから離れたのだが、彼女はどうもそれが気に触ったようだ。息も
絶え絶えのくせに飛び起きるようにして俺の身体を捕らえると、くるりと上下逆のポジションを取ってくる。
「これで、逃げられませんよ?」
俺の身体の上でぺたんと腰を下ろし、疲れた様子で目を閉じる。本当に一晩中身体を触れ合わせているつもり
なのか。無茶な注文だ。
「無茶じゃないです。そもそも、一番してほしいことはお願いしていません」
一番してほしいこと、というのはこれ以上に無茶な頼みだというのか。そう呟くといきなり分身を掴まれた。
少し萎えてはきていたがまだ興奮していたソレから快感の電流が駆け上ってくる。
「……出発前に今度の旅行中は大丈夫だからって言ったのに、ゴム、持って来ちゃうんだから」
焦らすような動きをしていた指が、先端の精液溜めにかかる。避妊のためにつけていたコンドームが憎いらし
い。
「赤ちゃん欲しいってお願い、聞いてくれますか?」
それは確かに一番の無茶だ。かたや社会人2年目、かたや大学1年生。好き同士でも子供を作っていい関係には
なっていない。俺1人では養えないし、学生の彼女は勉強が第一ではないのか。
「私の第一はアキ君です」
ぐに、と彼女は腰を置きなおして俺自身を押し潰した。いきなりの、破裂してしまいそうな感覚に顔が歪む。
痛いくらいの圧迫感だった。
「……そういえばアキ君、まだ1回もイってないですよね?」
その体勢のまま擦り付けてくる。目の奥を捻りあげられるような強い快感に叫び声を上げそうになる。
「アキ君、かわいいです。……またしたくなってきちゃいました」
彼女は腰を浮かせて再度俺を受け入れると、勝手に2回戦をスタートさせた。
* * * * * *
「……アキ君」
2人には広過ぎるくらいの家族風呂の湯船の中、眠そうな声が呼びかけてきた。結局5回以上、求められるまま
にしてしまった。腰が重い。
「温泉に入ってよかったです。ベトベトのまま眠るのもいいと思ったんですけど、アキ君と一緒のお風呂、気持
ちいい……」
お互いに体力を全て吐き出した後、汗とか唾液とかもう大量の分泌液で汚れてしまったまま眠るのは流石に不
潔だろう、と身体を流すためにお湯に浸かっているのだが、彼女は汚れたままでもよかったようだ。気持ち悪く
ないのだろうか。
「少しは深いかもしれないですけど、アキ君と繋がってたしるしだから」
ちゃぷ、と音を立てて隣へ座っていた彼女がこちらへ向き直る。
「アキ君が私のこと、愛してくれたしるしだから、気持ち悪くないです」
真面目な顔してこんなことを言う。……のぼせてきたみたいだ。
「ね、アキ君」
甘ったるい声で呼びかけてきた。今度は一体なんだというのか。
「新婚旅行もここがいいと考えているんですが、どう思いますか?」
俺はそれに応えず風呂から出た。これ以上相手をしていたら何かすごく不味いことになる気がしたからだ。
と以上です。
他スレで書いてた奴の続きのつもりだけど、別に読まなくても問題ないはず。
もっと推敲したほうがよかったかも試練。
>>740 どうしてくれる
歯が全部抜けたじゃないか
これは食べ飽きない甘さだ
休憩不要で食べ続けられる絶妙な甘さっていうのも良い物だ
アキ君が異様に無口なのと
彼女の方に名前がないのとが気になるな
地の文でのアキ君の心理描写をアキ君のセリフとして受け止めていることも。
静かなSSではあり情景描写・説明が上手いが臨場感がない。
でもしつこく気になるほどでもないし、
なにより彼女の甘え分については超作レベル
>>748 そこでアキ君=自分、彼女には好きな名前を付けられないお前に変態パシティエの称号は与えられない
GJでございました
某ジャンルスレでも再降臨をお待ちしとります
752 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 22:30:16 ID:eox9BhFb
危?ーいな
久しぶりに自分のSSを読み返すと死にたくなってくるな
お姉さんに慰めてもらえ
いやいや妹に。
リアル妹がいつになく甘えてくるので、頭をナデナデしていたら、妹の頭が摩擦熱で発火した。
俺はすかさず妹を小脇に抱えると、単身敵陣に特攻。
妹の頭を破城槌に見立てて、敵城門を穿つ。
穿つ。
穿つ。
敵陣から放たれた矢で針鼠のようになりながらも、城門の破壊に成功した俺。
いまだ松明のように燃え盛る妹の頭を高々と掲げ、グルグルと振り回した。
そう、突入の合図だ。
突入し、瞬く間に要塞を制圧していくSATの精鋭達。
彼等の勝ち鬨を聞きながら、俺ら兄妹はその命を散らせてゆくのだった……
…そんな夢をみた。
流石にどうかと思ったorz
>>749 3スレくらい前じゃ普通だったがな。批評。投稿者が『ありがとう、精進します』って言ったくらいだったけど。
初投稿って言ってるし、不自然かなって感じたことは言ったほうがいいと思うけど
>>750 人にはそれぞれ読み方があるからね。ゲームでもそうだが。
主人公とか登場人物に自分を投影するのとか
自分は完全な第三者視点から物語を傍観するのとか
投稿されたらとにかくマンセーっていうのは、あんまりよくないと思う。
マジレスになってしまったが、『言いたいことなら言っちゃえよっ』ってこと
俺も
>>748くらいは感想の範疇じゃねーの?って思うけどなあ。
まあ文芸板じゃないんだし、お互い力抜いていこうや。
批評ってのはセクハラと同じで、受け取る側の気持ちによるところが大きいと思うんだよね
個人的にはこれくらいなら問題ないと思うけど
そんなことより甘い話をしようぜ
こないだ名古屋いったんですよ名古屋
そうしたら地元に詳しい同僚が「○○さん甘いもの好きっすよね」とか言いやがって
そりゃこんなスレ常駐だから甘々大好きでリアルスウィーツだってね、そりゃお手の物ですよ
ヲタ話するほどの仲でもなかったんで軽く「まあね」ってcoolに返事したら
「その筋には有名なお店なんでご存知かもしれませんけどいいお店紹介しますよ」とかニヤニヤ笑いながら車運転して
ちょっと山の方に向っていったんですよ
不埒にも風俗系かと思ってたらなんかペンションみたいなところで車とめて「マウンテン」って
「アレですけどやっぱ知ってますよね」とか、知らねーよ、
なんだよ、アルプスの山奥に甘えん坊で都会からきた優しいおじさんに甘えたい山童でもいるのかと
妖怪っ子とかアレすぎるだろ、俺はいけるけど、そんなマニアックな世間話はしてないからバレてないはずなのになんで
とか思ってたら喫茶、喫茶店?なんだよ甘えん坊喫茶とかメイド喫茶の進化系か、と
ニヤニヤしつづける同僚を不審に思いつつ、とりあえず入って注文しうわああああああわつyふいhjlkkl@l:うh
甘甘喫茶行きたい。
勿論メニューも甘いのばっか。
木陰で涼んでいる少女の姿が視界に入る。
今日も、いつもの曲がり角で彼女が待っていた。
急ぎ足で近づくと、彼女は「遅い」という表情をこちらに向けた。
そんなにゆっくりと来た覚えはないのだが、「ごめん」と彼女に一声かける。
すると彼女はしぶしぶという表情ながらも僕の横にくっついてきた。
素直に謝ったのが良かったのか、どうやら一応は許してくれたらしい。
彼女に気付かれないようにホッと一安心していると、急に彼女が僕の手をつかんできた。
いつものことではあるが、少々驚いたので彼女の顔をちらっと眺める。
そこには「何か文句ある?」とのメッセージが張り付いていた。
恐怖を感じたのであわてて視線を前方に戻す。
すると彼女はそれが「OK」のサインであると認識したのか、ぎゅっと握る力を強めてくる。
彼女の様子を見なくても、ちょっぴり機嫌がよくなったのが僕にはわかった。
「人前では甘えるの禁止」との通達が彼女にはなされている。
そう言わないと、彼女はいつでもどこでもどんなときでも甘えてくるからだ。
現在、彼女が手を繋ぐだけで良しとしているのは、ある種の妥協点なのかもしれない。
そんなことを考えていると、いつの間にか僕の家にたどり着いていた。
依然として彼女は僕の手を握ったまま。
心なしかぷるぷると震えているように感じた。
そんな彼女を横目に見ながら、玄関のドアを開ける。
その直後―――、
「もう限界だよ! お兄ちゃん!!」
彼女はそう言いながら、僕の胸に飛びかかってきた。
ちなみにこんなエピソードがある。
「人前では甘えるの禁止」と告げた直後は、当然のことながら彼女の猛反発に見舞われた。
それこそ、家が一つ壊れてしまわんばかりの勢いで…。
なので僕は慌てて「家の中ならいくらでも甘えてOK」と付け加えて、彼女を納得させたのだ。
今にして思えば、あの時の僕はバカだったとしか言いようが無い。
この後の展開はご想像にまかせることにする。
想像出来ないので続きカム!
もれなく
幼なじみ系苺甘娘
お嬢様系メロン甘娘
活発系西瓜甘娘
淑女系葡萄甘娘
の誰かがついてきます
>>762 あそこはなんかの番組で取り上げられる程度には名の知れた店だぞ。
同僚は♂か?
行った事ある身としてはちょっとだけその勇気に乾杯しておこう。
もちろんミルク砂糖でな!
じゃあ俺は期間限定・あんこ入りパスタライスを頼もうか
>>762 GWに行ってきた自分が通りますよ
あそこは「かき氷」というまともそうなメニューでさえ大人の頭四つ分ぐらいの
高さを盛ってくる。
他にもぜんざいうどん、イカスミジュースとかナタデココとサクランボのチャーハン、
トマトパフェとわけのわからんメニューてんこ盛り。
ちなみにあそこのメニューを完食する事を「登頂」といい、
残しちゃう事を「遭難」というそうな
…あれ、なんの話だったっけ?
量は問題なくても味が、、、、
やっぱり、カップルで行って楽しむ店じゃないかと。
量も二人で食べれば丁度いいし、勿論フォークやスプーンは一つだけだ
>>766 お嬢様系メロン甘娘…
メロンってのは勿論おpp
…いや何でもない
>>772 マスクメロンで、麝香の香りがするんですね。
お嬢様系メロン甘娘・・・理想だ
幼な馴染みは練乳たっぷりなんだろうな。
無口系はノンシュガーに見せかけたほのかな甘みと見た
>>776 む…!
お話が一本書けそうな電波が…。
・佐藤さん一家
みんな天然の大家族甘えんぼう一家。
長女と食物繊維ちゃんのデュオ「チーム炭水化物」は、男子学生を中心に絶大な人気。
・加藤さん一家
佐藤さん一家のライバル家族。
佐藤さん以上にだだ甘。
・パラチノースちゃん、キシリトールちゃん
糖アルコール研究所で生まれた、人造甘えっ娘。
パラチノースちゃんの必殺技は「ガムラツイスト」
喰らうとお腹が緩くなる。
・武藤さん
ツンデレ。
無糖と公言しているが、実は0.5%以下の砂糖が含まれている。
なにそれ面白いw 期待期待
>>778 よし、あとは早くそれをSSにして投下するんだ
熟女系干し葡萄甘娘とか考えたが、さすがに無茶過ぎか?
ヘタするとバb(ry
完熟マンゴー
>>782 20代後半の未亡人で熟れた身体をもて余してるとかどうだろうか
乳首が干しぶど……プルーンですね分かりまうわなにをするやめろ
以前皆既日食ネタ書いた者だが、直前にしてまた妄想が浮かんできた
ノイポロイクシ(予知?)能力を持つアイヌの末裔少女が家出してきて
恋人と皆既日食を見に沖縄の実家に帰るつもりが、失恋して一人旅立つ青年と出会う
「同行する…それが私の未来」
そう告げて勝手に付いて来る少女と仲良くなるお話
…エロゲやれ? やったことないんだなこれが
>>786 どんな話だった?思い出せないから続き書いてくれたら思い出すかも。
「マンネリにならない為にこんなものを手に入れてみました(ヴィィィィヴィィィィ)」
「そ、それは…?」
「バイブ。もちろんコワかったら止めとくけど」
「いえ…で、ではお願いします」
「ん。じゃあ痛かったりしたら言って」
「は、はい…(ヴーーーン)ん〜…やっぱりダメーーー!」
「へ?ゴ、ゴメン。無理させちゃったね(ナデナデ)」
「そ、そうじゃなくて…その!やっぱり!私に入ってくるのはあなただけがイイというか、なんというか…」
なぜか一瞬男がバイブ挿入されるのかと思ったw
チョコレート・ドーナツ
カラフルなトッピングのかかった 幸せの塊
一緒に下校する時は 少し遠回りをしてでも食べに行く
美味しいと 何度でも飽きずに言ってくれるから
僕も何度でも 食べさせてあげたくなる
チョコレート・ドーナツ
僕には少し甘かった 砂糖たっぷりのお菓子
でも彼女の食べっぷりが好きだ 幸せを頬張る姿が無防備で
見惚れていると 一口くれると言うから齧ってみる
少し甘かったけど 幸せを分けてもらった気がした
チョコレート・ドーナツ
今となっては平凡な オーソドックスな商品
クリームの入った柔らかな奴や、チョコも多種多様になった
それでも彼女は いつもこれを頼んで食べている
最初に連れて来てからずっと これを食べている
チョコレート・ドーナツ
気紛れな彼女が唯一 好きだと言い続ける味
料理が出来ない僕は これが唯一してあげられること
時計や宝石なんて 彼女は欲しがりもしない
たった一つのドーナツだけで 僕らは満たされる
チョコレート・ドーナツ
真ん中に穴の空いた ドーナツらしいドーナツ
控えめなチョコレートが 味に甘さのアクセントを付けてくれる
彼女と一緒にいられる 証明になるのなら
これからもずっと このドーナツを食べさせてあげたい
>>791 ……なんだ。なんだなんだ。
この読んでるこっちが無性に恥ずかしくなる感覚は
貴様新手のスイート使いか
スイート使いとスイート使いは引かれ合う
ドーナツが食いたくなって来たじゃないか!
スイーツ男爵
なぜかFHを思い出した
きぃ。
「ねーねー執事」
「おや、こんな時間に…何ですかお嬢様」
「あのね、お月様が欲しいの」
しーん。
「えと、私の身長では、手が届きませんね」
「冗談だよ、からかってみただけ」
「早く寝ましょうね」
むっ。
「だって眠れないの」
「夜更かしは怖いお化けが出ますよ」
「子どもだと思って馬鹿にして〜。ね、一緒に寝よーよ」
…。
「旦那様に怒られます」
「何で? 執事が添い寝も出来ないなんて、存在価値ないじゃん」
「さらっと酷いこと言いますねお嬢様」
とたとたとた、ぺたり。
「執事のお膝〜。ねー何やってるの?」
「日記を書いています」
「読んで良い?」
×。
「えー何で?」
「日記はプライベートなものですから、人には見せたくないと思うのが普通です」
「執事、私に隠し事してるの?」
ぱたん。
「こほん。ではお嬢様、少しだけ遊んであげますから、終わったらすぐにお休み下さい?」
「はーい。じゃ、これしよ?」
「ゲームソフトですか…えと、何々?」
恋愛アドベンチャー”放課後のラボラトリ”。
「お嬢様…正直にお答え下さい、これは誰の入れ知恵ですか?」
「えへ、執事がこれやっているところ、見たいな」
「見せません」
むうっ。
「えー良いじゃんけち」
「お嬢様にも悪影響になりますから、これは預かっておきます」
「そんな趣味だって言い触らしちゃおっかな」
……。
「それでもお嬢様の為です。構いません」
「隠れて一人でするの?」
「興味ないですね」
ゆさゆさ。
「ねぇ、一緒にしよーってば。きっと面白いよ? めくるめく愛と欲望の物語を、一緒に攻略しよーよ」
「そういう言葉を何処で覚えてくるんですか。いけませんってお嬢様」
「それに執事がさ、どういう女の子に興味を持っていて、どういう口説き方するのかとか、気になるんだもん」
しれー…。
「第一、仮想の恋愛なんて面白いとは思えませんね」
「そーいうのを食わず嫌い、って言うんだよ? パパもよく言うけど」
「…私は、お嬢様以外に浮気はしません」
どきっ。
「お分かりになられましたら、さあ、トランプか何かでも?」
「……」
「お嬢様?」
とたとたとた、ばふっ。
「えへへ…嬉しい」
「そこは私のベッドです。眠られるのでしたら、お部屋にお戻り下さい」
「じゃーねじゃーね…仮想じゃなくて私と…」
ずきずき。
「はぁ…お部屋までお連れしますから、大人しく寝ましょう」
「添い寝してくれる?」
「ですからダメです。お嬢様だってもう――」
ぴきっ。
「執事ぃ〜!」
「何でしょうかお嬢様」
「……ダメなの?」
ダメなの? ダメなの? ダメなの?(ループ)
「…お嬢様、隣に座っても?」
「うんっ」
「……私は執事です。お嬢様は賢いので、分かって頂けると思っています。今はまだ無理でも、いつか――」
ぎゅうっ。
「お嬢様?」
「分からないもん」
「お嬢様……」
よしよし。
「――では、一つ約束をしましょう。私から、お嬢様に…一方的に忘れて頂いても何ら構いません」
「約束?」
「お嬢様がもう少し大人になった時、まだ私を思うなら仰って下さい。私は執事をやめます」
!?
「…そんなの嫌だ!」
「そして一人の男として、お嬢様に思いを伝えましょう。今はまだ…執事として、お嬢様をお慕いするのみです」
「…執事…」
…………。
「さあお嬢様、そろそろお休みになって頂かないと」
「…執事として…」
「?」
がばっ。
「執事としてでも良いから、今はっきり言って!」
「…お嬢様のことは、大好きです。本当なら、このまま……いえ、失礼しました」
「……!」
ぽろぽろ。
「申し訳ありません、お嬢様…」
「……っ」
「…胸を、どうぞ」
はっ。
「――ここは?」
「お嬢様のベッドです」
「執事…ね、ちょっと手を貸して」
――ちゅっ。
「!? お、お嬢様っ!」
「……ありがと、執事」
「は? …はあ」
ばさ。
「ねーねー執事」
「何ですかお嬢様」
「私も執事のこと、大好き」
かあっ。
「動揺してる〜、えへへ」
「お嬢様…今夜だけですからね」
「うんっ。じゃーね、ついでに添い寝して?」
×××。
「えー良いじゃんけち」
「旦那様に大目玉を食らいます」
「でも、女を泣かせた責任は取らないとダメだよ?」
………………。
「本当に、どこでそんな言葉を…」
「えへ、冗談だよ。でも、眠るまでは傍にいてね」
「…分かりました、お嬢様」
おしまい
あんまぁぁぁぁぁぁ!
>>798 さあ、その続きを可及的速やかに書く作業に戻るんだ。
>>798 ムネがキュンキュンだよぉ……
続きを所望します!
あれおかしいな、眠気覚ましにブラックコーヒー飲んでたのに、中身がいつの間にかカフェオレになってる
しかも砂糖たっぷりで
>>798 GJ
そして誰も言わないから俺が言う
>>795 お前のせいでPSPの□ボタンが壊れたぞ
ここで終わるからこそいいんだろ。
甘エロなら、10年後でも100年後でも良い。
うう、風邪引いた
誰か看病してくれ
>>809 あたしにうつしていいよ(*^з^*)-☆Chu!!
とでも言って欲しいのかゴルァ(゚Д゚#)
812 :
809:2009/07/24(金) 20:15:38 ID:F22E1mob
そうか、ここ一年くらい風邪引いてなかったからなぁ・・・
813 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 22:20:55 ID:fO9gzkBq
俺は毎年春→夏の季節の変わり目に風邪ひくんだけど、咳していたせいか今年はいろんなとこで「こっちくんな。」って目線が痛かった。
ボクは風邪引きさんの為に、特製栄養ドリンクを作った。
だけど一口味見したら、これは苦い。
これじゃ飲んでもらえないや。
そうだ! チョコレートを入れてみよう。甘くなるかもしれない。
ぽとり、まぜまぜ、ぐるぐる…ぺろ。
…ん、んんん……もう少し。
ぽとり、まぜまぜ、ぐるぐる…ぺろ。
ぽとり、まぜまぜ、ぐるぐる…ぺろ。
はぁ、これで…ちょうど良い味かな?
――あれ? 目が、回る。誰か、助け…うああっ!
ばたん!
ドアが勢いよく開け放たれ、少女が入って来た。
手に怪しげな色の液体が入った、コップを持って。
「こほ、こほ――ん、どうした?」
ベッドから起き上がる病人の男。
「…薬、作ったから…飲ませて、あげるよっ!」
戦慄するほどの迫力で、少女は言い放った。
「わ、ちょっと! え? 上に乗っかって一体、何しようって――」
半起きの男をベッドに押し倒すと、少女は液体を口に含む。
そしてキス。
「ちゅ、う…」
流し込まれる液体は甘く、そして妙に苦い。
男は硬直していた体から、段々と力が抜けていくのを感じた。
そして、変に意識が浮き始める。
「――は、熱い」
異変を口にすると、少女は分かったと言わんばかりに、手を男の寝巻に。
やや熱っぽく呼吸しながらも、襟元からボタンを、順に外していく。
「…?」
理性は止めようとしても、意識が付いていかない。
葛藤の間に、男の胸ははだけた。だが少女はその手を止めない。
タオルケットを放り投げると、下を容赦なくずり下げる。
「――!?」
今まで何ともなかった男の器が、いつの間にか猛々しく立ち上がっている。
「わ、あ…!」
言葉にならず、空しい嘆息と化す男の声。
少女はぼんやりと、それでいて悩ましい表情を浮かべている。
「すぐ、治して…あげるよ」
手が、器を包み込む。
「――っ!」
指の感触に、思わず体に力が入る。
「ちゅ…ぴちゃ…」
生々しい音が部屋に響き渡り、男の感度は益々高まる。
また少女も、密かに内から湧き出る快感を抑えられずにいた。
舌で男の器を刺激しつつ、手はそっと自らの胸に触れる。
更にはもう一方の手で、スパッツの上から秘部へ――当たった瞬間、思わず声が漏れた。
「んあっ…!」
それでも欲望は収まらない。より近い感触を求め、手は服そしてスポーツブラの隙間を通り、直に小振りな房へと辿り着く。
下を擦っている内に、じわりと広がり始める染み。指が、止まらない。
少女の恍惚とした表情に、理性と本能の狭間にいた男も遂に手が動く。
その愛撫に、先端からは既に先んじ始めるもの。
男は少女の体を掴むと、荒々しく抱き寄せて、体位を逆転させた。
「ぜぇ…ぜぇ…」
息を上げながらも、男は上からスパッツに手をかけ、下着ごと剥ぎ取る。
まだ幼くも果実のようなそれに、恥らう少女の顔はボーイッシュな普段とは対照的だ。
男は自らの器を躊躇なく挿し入れる。
「んっ…くっ…!」
痛みで顔を背ける少女に、男はそっと唇を寄せる。
ディープキス。甘く、そして激しい口内の愛情表現は、風邪のきつさや性の痛みさえも紛らわす。
唇を離しても、二人の体は蕩けるように熱く繋がったままだ。
上着ははだけ、スポーツブラはずれ、露になった胸と先端が、その大きさに比例して小さく振動する。
男の腰の動きから、少女の中で動く器と器。
「あぅ、うあっ…ああんっ…!」
気持ち良さやら痛みやら、諸々の刺激で少女は切ない喘ぎ声を上げる。
「…ぜぇ…だめ、だ…もう、限界……!」
男の腕を掴んでいた少女の手に、ギュッと力が篭る。
どくん――と鼓動がしたかと思うと、男がイった。
「あぁ、あああっ――!!」
どくどくと、風邪で弱っているのが嘘のように、溢れ出す精液。
「んんううっ――!」
少女は内に飛び込んでくる熱いものを、もはや朦朧とした意識の中でしっかりと、感じていた。
ボクが作った栄養ドリンクは、いつの間にか媚薬になっていたみたい。
でも、結果オーライ。あれから割と回復してきているしね。
心配しなくたって、伝染らないよ。こっちは元々健康には自信があるんだから、風邪なんて引かない。
でも、怒られた。
自分の病気はそっちのけで、「子ども出来ちゃったらどうするの?」だってさ。
ボクは別に構わないけど? って言ったら――メモしてたレシピまで取り上げられちゃった。
でも構わない。今度はそんなのなしで、やれば良いだけだからね。
嫌だって言っても、既成事実は作っちゃった。言い逃れは出来ない。
フフ…それに君が満更でもないこと、ちゃんと知っているから。ボクもそうだけど。
だから風邪、早く治してね? 風邪引きさん。
やっぱりエロより萌え書きが好きです
>>815 おいおい、これは前編なんでしょう? 続きはいつごろになりますか?
部活帰りのこと。
僕は高校を下校し、駅で来たばかりの列車に乗った。
もう日は暮れているけど、途中で大きな駅があるとどうしても込む。快速なら尚更だ。
そんな所を挟んだ凡そ三十分の距離を列車で、毎日行き来している。
中は左右に二席ずつ。どこも一人か二人座っていたが、唯一つ空き席があった。
僕は助かったと滑り込むと、重い荷物を上に置いて座る。
ドアが閉まる。小さく揺れ、車外の景色がゆっくりと走り出す。
軽く仮眠でもしたくなるほど、快適な温度だ。だけど僕は寝覚めが悪いので、ここでは寝ない。
なのでぼんやりと外を眺めていると、前車両から誰かが入って来た。
ゆっくりと辺りを見渡して、何処でも良いから座りたかったのだろうか。僕の隣に。
軽く触れる肩。白いブラウスと、緑のチェックのプリーツスカート――同じ高校の女子だ。
僕は何か恥ずかしくて、ちらりと顔を見てすぐ視線を外に戻した。
何度か列車で見かける子だった。普段同じ駅で降りるようだから、割と近いのだろうか。
身長は僕並、ってことで結構高い。長い髪を後ろで短く一本にまとめ、整っていて感じが良い。
そして、可愛い。そんな子が隣に座ってくれば、落ち着かなくもなる。
心穏やかでないまま数分――すると、車両の揺れに合わせて、小さく寝息が漏れてきた。
「……」
恐る恐る見ると、彼女の体が無防備な呼吸を始めていた。
電車がカーブに差し掛かる。彼女の頭が、ゆっくりと倒れてくる。
――僕の肩に。
良い香りがした。気持ちが安らぐようで、どこか掻き乱しもするような矛盾した感覚。
心臓が、激しく鼓動する。顔に触れる髪が、さらさらでくすぐったいくらいだ。
声をかけるべきか、起こすべきか――葛藤が始まる。
感情が渦巻いて、落ち着きたくても落ち着けない。変な汗が出てくるんじゃないかと思うほど。
面識がないだけで、どうしてこんなにどきどきするのだろう。
彼女は静かに眠っている。よほど疲れているのか、起きる気配がない。
眠りが浅ければ、他人にもたれかかっていることを意識して、止めるはずなんだけど。
やがて、そのリズムに同化するように、僕の呼吸も変わってきた。
くっついていると、うつるのだろうか。妙な感覚に、自分でも戸惑う。
でも、分かってきたことがある。何だか、嬉しい。
固まったまま何分か経った。遠からず、もうすぐ下車だ。
名残惜しいなんて言う前に、この状況をどうにかしないといけない。
手で彼女に触れると考えると、また心臓が高鳴る。だけど、起きるまで乗り過ごしじゃ家に帰れない。
僕は深呼吸をして、ゆっくりと体を捻る。彼女を肩から落とさないようバランスを保ちながら。
そしてもう一方の腕を、彼女の襟元から肩へと伸ばし、体と頭をそっと立て直そうとする。
「…!」
ぴくん――と体が反応した。まさか、起きた?
僕は情けなくもまた固まってしまった。こんな体勢じゃ、何て思われるか分からないのに。
彼女は小さく唸ると、目を覚ましはしなかった…が、触れ合っていない方の手を、不意に伸ばしてきた。
「――!!」
心臓が飛び出るかと思った。彼女の手が、自分を支えるようにして僕の胸に触れたのだ。
何か、吹っ切れたような気がした。柔らかな感触が、僕の中から”面識のない人”という柵を取り去る。
彼女は起きずにまた、寝息を立てる。僕はその体勢のまま、ぎりぎりまで待つことにした。
心地良かった。起きてこんなこと話したら気持ち悪がられるかもしれないけど、確かに。
ずっとこの体勢でいられたら――なんて、思ってしまうくらいに。
彼女の手をそっと元に戻し、体と頭もしっかり立て直す。そっと肩を叩き、駄目なので揺する。
「ん……」
体が僅かに震え、彼女は目を覚ます。仕草が動物的で可愛らしい。
「あっ…?」
目と目が合う。
タイミングよく列車は駅に到着し、彼女は慌てて立ち上がる。
「ごめんなさいっ!」
そう言って頭を下げ、駆けて行く姿。僕もまた荷物を取り、急いで下りる。
駅のホーム。涼しかった車内から、蒸し暑い現実へと引き戻された。
彼女に対しても、多分そう。もう、話すことはないかもしれない。
改札を通り、外に出た。
「…!」
彼女がいた。目が合うと反応し、真っ直ぐ僕の方へ歩いて来る。
誰を待っているでもない、僕を待っていた。あれで終わっていても良かったはずなのに。
目の前に立つ彼女は、言葉を探して口を開きかねていた。
『あの』
同時に声が出て、拍子抜ける。彼女もまた同様なのか、表情が柔らかく崩れる。
「ふふ……えと、家――何処?」
「…あ、あっちの方」
「結構近いんだ」
冷たいジュースはお近づきの印。肩を貸してくれたお礼に――ということだったけど、逆に僕が彼女の分も。
そして一緒に帰ることになった。家が近いから、ということだけど、よく考えたら奇妙な縁だ。
彼女はやっぱり眠くてたまらなかったらしい。意識せず僕の隣に座り、そして……。
「寝心地の良い肩だね」
そんな冗談が嬉しい。彼女はもう、他人じゃない。
おしまい
甘さ控えめでした。こんな青春を送ってみたかった
GJ
823 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 12:26:08 ID:znobYrov
>>821 GJ!
高校時代を思い出した…
1レス目までならたまにあったんだけどな〜
sage忘れスマソorz
「耳をすませば」を見終わった様な心境になったぜ……
GJ
コッテリとした甘さは大好物だがこういった爽やかな甘さも良いな!
もう少し甘え成分注入してみた番外編
彼女と付き合い始めた僕。そして、関係を深める度に分かってきたことがある。
――くっつきたがりだということ。
暑い環境下では控えるけど、列車内や冷房の利いた部屋内では、人懐っこい動物のように擦り寄ってくる。
僕の肩やら体にもたれかかるのが、とても気持ち良いらしい。そんな癖を曝け出すのは僕だけに、のようだけど。
何故なら彼女は清楚で大人しい印象通りの子で、あまりべたべた出来る人付き合いをしていないから、らしい。
部活が休みになった日、僕は彼女を部屋に呼んだ。課題を一通り片付けよう――と、一応そういう名目。
しかし時間が経つにつれ、勉強会は彼女の家庭教師状態になった。優等生だと、つい最近知ったばかりだ。
それなりに進んだところで、グラスのアイスコーヒーが底を付く。新しいのを作ろうと、僕は立ち上がった。
「少し、休もう?」
彼女の顔を一目見て、兆候を感じた。これは遅からず、眠る。
冷房で涼しい部屋の中、僕と彼女は背中合わせで漫画を読んで寛ぐ。
まるで男友達のように馴染んでしまったことに、ふと可笑しくなる。
「……」
だけど、彼女は女の子。僕が色を意識するような、存在。
ノースリーブの服から触れる、素肌の肩や腕。背中に当たる、下着の感触。全てに無意識で、無防備な彼女。
気持ちをぐっと抑え込んで、漫画を読み進める。やがて、背中から伝わる彼女の合図。
「眠たい?」
「大丈夫…」
強がるけど、彼女が睡魔に勝ったことは一度もない。授業中とかは眠くならないというから、別に良いのだろうが。
かく、かく、と体が振れだす。このまま寝させるのも、可哀想だ。
「背中退けるよ? 僕のベッドで良かったら、横になって」
「……」
既にうとうととして、返事のない彼女。僕はそっと座布団を背中に挟むと、そのままゆっくり背中を退かし、彼女を倒した。
束ねた髪を邪魔にならないように肩にかけ、膝を曲げたまま寝息を立てる彼女。膝丈のスカートが捲れて、太腿がちらりと見える。
罪悪感を覚えない内に、僕は彼女の体をお姫様抱っこで持ち上げ、ベッドに寝かせる。
手で触れた素肌の感覚が、気持ちを掻き乱していた。こんなこと知られたら、間違いなく嫌われる。
僕は冷房を弱めて、静かに部屋を出ようとした。すると――。
「ん…うう…」
彼女が手を伸ばし、徐に僕の手首を掴んできた。目が、薄く開いていた。
言葉はない。だけど、その目と握る手の強さは、僕が部屋を出ることを認めないと、そう主張していた。
彼女は寝惚け眼のまま、手、更には腕・体を使って、手首から僕の二の腕へと、侵食してくる。まるで、ベッドへ引きずり込もうとしているように。
心臓が波打つのが普通に聞こえるくらい、僕は緊張していた。その先に何があるか――想像すら怖いと思ったこと。
でもこのまま、逃げる訳にはいかない。彼女の求めることだけに応じれば良い。後は自制を最大限に働かせて……。
「一緒にいるから」
彼女が聞いたかどうかはどうだって良い。その言葉で自分を、落ち着かせる。
僕は彼女のくっつきを緩めると、少しだけその体を奥に押して、隣に自分が横になった。
自然と巻きつくように、彼女の体が腕に触れてきた。まるで抱き枕にでもするように、絡む細い腕。
押し当てられた胸の感触が、柔らかくも刺激的で、益々鼓動を強める。
これ以上されたら本当に、どうにかなってしまうかもしれない。
「……」
彼女はそれ以上を求めてくることはなかった。ただ、甘えるように僕の腕にくっついて、寝息を立てていた。
その幸せそうな顔が、僕の心境とは対照的に、とても単純に見えた。羨ましいほどに。
性的な警戒心がまるでない、擦れていない彼女は彼女。そんな彼女を、僕は守りたいと思った。
純粋無垢なその心と体を、汚さないように。下心なく、いつまでも気軽にくっついてくれるように。
一人でそんな可笑しなことを考えながら、僕は天井を眺めていた。
僕もいつの間にか眠っていたらしい。目が覚めた時、見えたのは天井でなく彼女の顔だった。
つんつん頬を突きながら、覗き込んでくる顔。それが笑顔に変わる瞬間が、とても可愛い。
「ごめんね」
不意に抱き締めたい衝動。だけど今、それをしたら彼女はびっくりして、壊れてしまうかもしれない。
彼女が次の扉を開けるまで、僕は今まで通りの僕でいる――。
彼女はベッドの上でゴムを解いた。長い髪がぱさ、と花のように広がり、思わずどきりとするほどの色っぽさを見る。
「結び直すの、手伝ってくれたりする?」
僕は喜んで応じた。慣れないことで何度かやり直しながらも、何とか元通りになった。
「また、一緒に勉強しようね」
遠回しに都合の良い解釈かもしれないけど、また少しだけ、彼女と仲良くなれた気がした。
すっかり暗くなった道。すぐ近くだけど、勿論家まで送って行く。
家の前まで来ると、彼女はありがとう――と一言言って、帰りかけた。と、一旦戻って来た。
何だろうと思っていると、彼女は僕の手を取って、頬にぴたりとくっつけた。
「…やっぱり、あなたに触れているのが一番落ち着く。お休みなさい、また明日」
お休み――明日も僕が、君にとっての特別でありますように。
ストイックだか何だかよく分からない関係になってしまった
続いて、パラレル気味ですが
>>815の続きも書いてみました
「まだ風邪治ってないの?」
「どうやら百日咳らしくてね」
「ふーん。ボクがまた何か作ろうか」
「薬局で咳止め買って来るよ」
「…媚薬作ったこと、まだ怒ってるんだね」
「……あんなのは、自分の意思じゃない。君はそれで嬉しかった?」
「そんなの嘘だ。嫌いだったら絶対しないよ。確かに少し、変だったかもしれないけど…ボクは…」
「…ごめん。買い物に行くから、留守番頼むよ」
「…うん」
「ただいま――って、わっ?」
「おかえり風邪引きさん」
「…ミニのワンピースなんて、珍しいね。普段はもっと…」
「似合う? ほらほら、もっとよく見てよ」
「いや、くるくるしないで。可愛いよ、可愛いから――」
「照れてるね。そんなに短いかな?」
「破廉恥はやめて」
「フフ、顔が真っ赤。…あ、結構汗掻いたんだね。お風呂、入る?」
「え……って、ちょっと。何で手を引っ張るの?」
「……」
「……」
「お風呂…入りたいんだけど」
「うん。洋服、脱ぎなよ」
「脱ぎたいのに、どうして君はここにいるの?」
「ボクも…入ろうかな、なんてね」
「ダメっ」
「何で?」
「……」
「君のこと、好きなのに。…ボクがまだ子どもだから、そうやって拒絶するの?」
「……」
「それともボクのこと、嫌い?」
「違うよ」
「良いや。じゃ、ボクは外で待ってる」
「そんなつもりじゃ…」
「どっちなの!?」
「……一緒に入って、良いから」
「それだけ?」
「ん…む、ふぅ…」
「…はぁ…こほ、こほ」
「大丈夫? ボクが、脱がせてあげるよ」
「…じ、自分で…やれるから」
「だったら、君はボクのを脱がせて?」
「――!?」
「はい、バンザイしてね」
「……」
「次は、君の番だよ」
「――上、何も付けて…」
「フフ…今度は、ボクの番。下ろすよ?」
「……っ!」
「わあ…こっちも、下ろすからね。えいっ」
「わっ…ご、ごめん!」
「謝らなくて良いのに。凄いよ、ほら」
「触ったらダメ――あくっ…!」
「おっと、次は君の番だったね。さあ、良いよ?」
「…どうして、こんなことに…」
「――! 君の下も、何だか…」
「う…ちょっと恥ずかしいけど、もっと…見て」
「もう、ダメ…!」
「ひゃっ? …あっといけない、風邪を拗らせちゃう」
「こほ…君の体、温かい」
「ストップ、お預け! まずはお風呂、入ろうよ」
「あ、そうだった…ごめん」
「…それと、一つ約束してよ。今度は、ボクたちの意思で――ってことを。好きだから、一緒になるんだよ?」
「好き…ああ、君が好きだ」
「小さな湯船で、二人は狭いね」
「でもこうやって包まれているだけで、逆上せてしまうよ」
「本当は、君とこうして…」
「…もう一度、キス――して」
「ああ……くちゅ…」
「ちゅ…う…んっ…」
「…れろ…」
「んっ…!? …ふぅっ…!」
『ぷはっ!』
「後ろから手を入れてくるなんて、卑怯だぞ」
「散々意地悪したお返しだよ」
「あっ…うっ…! …はぁ、だったら、中に出してよ」
「媚薬の件、まだ許してないんだからね。暫く中はダメ」
「フフ…ボクの方こそ、転んだってタダじゃ起きないんだから」
「うわっ…ちょ、無理矢理挿れたら…!」
「くっ…お風呂の中なら、多分大丈夫だよ。逃がさないから…ねっ!」
「う、気持ち…良いっ…」
「はぁっ…少しくらい…動いた方が…ああっ…!」
『――っ!!』
「……はぁ、はぁ…また、中に…」
「…はぁっ…しっかりと、覚えてるんだね」
「子どもが出来たって、知らないからね」
「…君と作るなら、構わないよ…この前も言ったでしょ? そしたら、責任取って結婚してくれれば良い」
「これだよ…君って子は…」
「ね、胸を揉んで」
「え…って、もう宛がっているし」
「はぁ…子どもを作るなら、もう少しここも、大きくならないとね」
「お風呂上りの咳止め、忘れずにね」
「君のせいで拗らせそうだよ」
「だったら休んでいないと。ボクも一緒に寝て良い?」
「いい加減にしようね」
「冗談だよ。お休みなさい、風邪引きさん」
「……エッチなことは一切禁止。それで良いなら…」
「ボクは良いけど、君が我慢出来る?」
「散々誘っておいて、そんなこと言うんだね。さあ、どうだろうね?」
「フフ…君に任せるよ。どんなにされたって、大好きだから」
どちらもこれで本当におしまいなので悪しからず
うーん
甘いなあww
3 2・・・ピッ
月刊あまえんぼう通信のジュリアエドワードが 緊張の続くスレ「甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度6」から生でお送りします
つい30分程前 スレ「甘えんぼう」に武装した職人の作品が
住人・職人数名を糖尿病にし 10数名を人質に立てこもっているとの事です!!
現在 歯科・糖尿病科の医師と対峙を続けており状況は非常に緊迫した状態です
あ ただ今病院当局から職人の作品が明らかにされました
エロの方はログによりますと媚薬+風呂+甘えんぼうもの
非エロの方はいまだ不明です
非常に強力な糖分で武装しているとの事で
当局も慎重な対応を取らざるをえない状況です
本日は予定を変更して特別報道番組としてお送りしております
読み終えた時、僕は、萌えという現象が何なのか真に理解したのだった。
835 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 08:18:17 ID:VSZVy2Vr
あっぶねぇ!
甘いなぁ。GJ。
あんまぁーい
カカオ90%チョコ食べてたはずなのに甘々だぜ
パンを買おうと思うんだけど、
甘くて酸っぱいリンゴジャムと
甘くて苦いマーマレードと
どっちがいいかな?
ツンデレマーマレードで
本当におしまいと言いながら、何故か書いてしまった
列車で仲良くなった二人の続きです
尚、私はベタ純愛モードに入りました。回復までしばらくお待ち下さい…
僕は、体という確かな繋がりを結ぶことで、形のない心が空ろになってしまうことが、怖かった。
可愛いものを壊したくないと、そう思って一定の距離を置いて接していた。
彼女は、どうだったのだろうか。例えば何でもないように見えて、誘っていたのかもしれない。
密かに僕は、自己満足の内に彼女の――言葉のない期待を、裏切っていたりはしていなかっただろうか。
感情は難しい。時に全てが嘘のように、幻のように見えてくる。
久々の休みは、夏休みも終わりに近い日のこと。
インターホンが鳴り、玄関に出ると彼女がいた。何だかいつもと雰囲気が違う。
「私、引っ越すことになったの」
セミの鳴き声しか聞こえなくなった。視界にいる彼女はワンピースで、顔が…しっかりと分からない。
僕は絶句していた。多分、その表情があまりにも悲しくて、直視出来なかったんだと思う。
先日一緒に泳ぎに行ったプールで、ほんのりと焼けた素肌。肩にくっきりと白い跡が見える。
タンクトップとミニスカートの水着が、ぱっと記憶に蘇る。だけど、いつものように火照らない。
とりあえず、普段のように部屋に連れて来て、冷房を入れる。飲み物を用意する――と、そう言って一旦出る。
動悸? 不安で、どきどきする。思わず台所にもたれて、頭を垂れる。何だか、くらくらもする。
話もきちんと聞かない内からこれだけショックを受けて、大丈夫なのだろうか、僕は。
部屋に戻り、彼女に冷たい麦茶を出す。ありがとう――という返事は、力がない。
隣に座ると、僕の腕に絡み付いてくる体。甘えるように、頬までぴたりとくっつけて。
家庭の事情で三年間、南の島に行くらしい。終わったらここへ戻って来るそうだけど、急な話だった。
高校生にもなってこんなベタな――と思ったけど、直面してみたら分かった。せっかく仲良くなったのに、何故?
すっかりお馴染みになった彼女のスキンシップが、何故か貴く感じてしまう。
まだ面と向かって、好きだなんて言ったこともない。順序が変かもしれないけど、友達として、まるで恋人同士のように仲良くなった。
キスなんてしたことも、抱き締めたこともない。”くっつき”の延長ならなかったこともないかもしれないけど、好きだからとかそういうのはない。
それ以上なんて、当然…。何より、怖くて想像すら出来ない。これから徐々に――と、全部漠然と考えているだけだった。
彼女に合わせてあげたかった。僕の知っている彼女は、それらを知らない天使のような子。馬鹿みたいだけど、僕にとってはそう。
でも、最近思うようになった。僕は受け身で良いのだろうか、と。
気持ちが矛盾し始めても、今までは何とか抑え込んでいた。と言うより、裏表のない――或いは見せない彼女に、踏み込む自信がなかった。
今の関係だけで、満足していた部分もある。可愛い彼女を、ただ守っていられるだけで幸せだと。
でも僕は今、どうしたら良いか分からなくなった。途轍もなく中途半端なことをしているんじゃないかと、思い始めると限がない。
「……離れたくない」
なら、僕はある意味で乙女のぬいぐるみのように、捉えられているのかもしれない。それなら気は楽だ。けど…。
「僕は、どうしたら良いのか…よく、分からない」
不安にさせるようなことを言いたくなかった。けれど、他に適当な言葉が浮かばない。
正直に全部訊いてしまえば、楽になる。でも彼女が壊れてしまうんじゃないかと思うと、躊躇する。
「……」
僕は、凄く情けない。これじゃ本当に、ぬいぐるみじゃないか。ただ触れられて、温めてあげるだけの。
しまい込んできたことを一つだけ、解放しようと思う。
僕は、腕にくっついたままの彼女に、そっと触れる。びくっと反応して、体が一瞬離れた。
「…っ!」
向かい合って、抱き締めた。
変に思われたって、ぬいぐるみでいるより良い。受け身じゃダメだ。
「――」
彼女は驚いて、まるで壊れた玩具のように静止して、動かない。
僕の心に、熱いものが灯る。今の今まで燻っていたものが、不定形ではあるけど纏まった。
「――だけど、離れないよ。会える日は少なくなるけど、絶対会いに行くから」
腕に力がこもる。物理的な意味じゃなくて、気持ちのこと。
段々と、固まっていた彼女の体から力が抜け、柔らかくなった。泣きそうに息を吸って、そして吐く。
真っ向から堂々と、抱き合えた。彼女の腕もまた、僕の背中へと回ってきた。
「そして三年間、待ってる。戻って来たら、それからはずっと一緒にいる」
僕がそうしたいから。例えそこに特別な感情は無くたって、良い。既に僕は特別なんだから。
号泣する彼女の涙と、震える体が痛々しい。ごめんね――と何度も声をかける。
落ち着いてきた彼女の答は、安堵の吐息。しばらく僕から、離れようとはしなかった。
そして固まるもう一つの気持ち。確かに彼女が好きだということ。今まで以上に、ずっと愛しい。
だけど、これを言えば曖昧な関係ではいられなくなる。恋人のような友達じゃなく、恋人か友達。
「…私、あなたに…言いたいことが、あるの」
でもダメ。彼女に先に言わせるなんて、そんな格好悪い真似はしない。
『好き』
同時に口をついて出た言葉。思わぬタイミングに僕は面食らった。
けれど、すぐに目が覚めた。もう一度の抱擁と共に。
「はぁ――」
嬉しいと言わんばかりの吐息。今までの彼女は多分もう、そこにはいない。けれど、それが悲しいとは思わなかった。
恋人であっても、僕はぬいぐるみなのかもしれない。泣き疲れた彼女が横になると、普段のように僕の腕を抱き枕にしてきた。
変わらない部分に安心し、変わった部分に戸惑う。寝言で僕の名前を呼ぶ彼女。ここまでなら普通だ。でも――。
「好き…だよ」
友達でも家族でもない、それは確かに恋人の証。まだ、先に進むには時間のかかる関係かもしれないけど。
そう。それ以上のことは、まだやめておく。遠距離恋愛になるからって、急ぐ必要はない。
「僕のこと、いつから好きだった? もしかして、ずっと気付いてやれなかったりしていたら、ごめんね」
「ううん…さっきようやく、気付いた」
今までは口から出掛かって言葉にならないような、よく分からない感情だった――ある意味、彼女らしい。
部屋でしばらく、二人で過ごした。くっついて、色々な話をした。時間はあっという間に過ぎた。
普段のように、彼女を家まで送って行く。ただ、一緒にいられる機会は、これからしばらくないかもしれない。
寂しい気持ちを残しながら、家の前まで来た。彼女はやっぱり僕の手を取って、頬にぴたりとくっつけた。
「出発の日は、送りに来てね」
頷くと、彼女はそのまま帰るものと思った。けど違った。一度手を放すと、今度は僕の肩に手を置いた。
「――っ」
彼女の唇が、僕のそれと重なっていた。
長いキス。彼女も女の子であることは理解していたけど、まさか自分から――頭が混乱していた。
だけど、僕も応える。体にそっと手を回して。ぎこちなくたって、良い。
やがて離れる唇。意外と、爽やかな気持ちで満たされた。名残惜しくなるかと思ったのに。
「今日のこと、忘れない」
彼女はそう言って、手を振った。僕も手を振った。触れた感触を、しっかりと焼きつけて。
続き書く予定はないのですが、思わせぶりなことを言うと
最後は会いに行っての初Hということで妄想中
やれやれまた歯医者に予約を入れねば
おちつけ、これは歯医者の策略だ
このスレにどなたか歯医者さんはおられませんかー(ノ・o・)
いや、歯医者よりも
>>843の回復を促進する方が重要だ
とりあえず砂糖水を点滴がわりに…
歯医者の名医がいると聞いてやってきたが、どうやら悪化してしまったようだ
甘えんぼうの歯医者による策略なんですね、わかります。
とりあえず続きを読むまでは歯医者は無しだ!
読んじまったらまた虫歯だからな!
>>840 だっけっど、気に〜なる〜♪
奥歯が痛てェよ…。今日は朝一で歯医者だ。
「ミキー、今日も焼きたてのパンを持って来たぜ」
「また来たのー、ユウ!」
そんなやり取りをする俺はこの町のパン屋の息子。
今日も幼なじみの女の子の家に俺の焼いたパンを持って遊びに来た。
「やっぱ俺のパンにはミキの作ったマーマレードが一番合うからな」
「あんたのパンに合うんじゃなくて、あたしのマーマレードがおいしいの!」
「わかってるって、だから、そのおいしいマーマレードを貰いたくてね」
ミキの作るマーマレードは本当にうまい。
今日もミキのマーマレードを食べたくて、自分で焼いたパンを持ってミキの家に来て、
いつも通りテーブルに置いてあるビンに手を伸ばす。
「まったく、しょうがないわねー、じゃあわたしにもパンを寄越しなさい」
「ハイハイ、ちゃんとミキの分も用意してるよ。はい、どうぞ」
そう言って俺はパンの入った紙袋をミキの前に差し出す。
「…そうじゃなくて!」
「ん?」
ミキがモジモジしながらこっちをチラチラ見る。
「…食べさせて」
「は?」
今なんと?
「だから食べさせてって言ってるのッ!いつもあげてるんだからそれくらいしなさいッ!!!」
「…」
「…」
「…プッ」
意味を理解して思わず吹き出してしまった。
「なっ、何笑ってんのよ!」
「なんでもないよ、分かりました。
はいお姫さま、あーん」
そう言ってちぎったパンにマーマレードを塗って差し出す。
「…あん」
かわいらしく口を開けてパンを口に入れるミキ。
「お味はどうですか?」
「ん、おいし」
そう言って笑顔を浮かべるミキ。
「か、勘違いしないでよね!わたしの作ったマーマレード使ってるんだからおいしくて当然じゃない」
顔を赤くしてそう言っているがミキがうちのパン以外食べないことは知っている。
「ホント素直じゃないんだら
」
「なんか言った?」
「別に、じゃあまた来るよ」
「もう来るなー!」
いつもこう言ってるけど、来れば俺用のビンが用意してある。
素直じゃないけど優しくて、少し甘えん坊な奴だ。
来週もパンを焼いてミキの家に行こう。
おわり
パロじゃないのに名前パクッちゃったけど大丈夫かな?
マーマレードと言えば、なぁ
良いなあ、お似合いのカップルさん
自家製マーマレードは甘いんだろうなあ
俺達だけじゃなくてキャラクターにも優秀な歯医者の紹介がそろそろ必要だな。
なぜだ・・・
なぜおれの家はパン屋じゃなく八百屋なんだ・・・
>>858に会いたくて無理矢理お使いを引き受け、
さらにどれ買うか迷ったふりして長居しまくる甘えんぼうツンデレ娘フラグだな
>>858 大根おろしは、おろして1時間ぐらいたつと甘くなるんだっけ。
「イヤイヤしないでよく聞くんだ。良いな? お前は虫歯だ。今すぐ治療しろ」
「嘘だっ!」
「だってそんなに歯がズキズキするんだろ? いつまでも氷嚢当ててないで、行って来なさい」
「痛いのは嫌なの」
「今だって充分痛い思いしているでしょ。ちょっと口に詰め物して、唾を吸い取りながら、麻酔でチクッとして痺れている間に終わる。嫌なら目を瞑ってろ」
「リアル過ぎ! 絶対行かない。私は高らかに宣言する、そんな拷問は受けない!」
「見てるこっちが痛々しい。構ってもらえる内に、行くの」
「や〜だ」
「虫歯治すまで、キスはお預けだからね」
「や〜だ! うう…」
「本当に子どもだな。お前の為に言ってんだよ。ほら、じゃあ一緒に行ってやるから」
「…でも、痛いんだよね?」
「思ったほど痛くない。初めての時と一緒」
「本当? 絶対? 嘘じゃないよね?」
「真面目な話すると、口開けっ放しになる方が割と辛かったりするくらい。でも、慢性的な痛みに比べたら全然良い」
「……」
「近くの歯医者さんに予約してあげるから、良い?」
「…うう」
「手を握ってて」
「今は良いけど、治療中は無理。そわそわしないで、心を落ち着かせて」
「名前呼ばれるのが怖い」
「よしよし」
「……」
「……」
「――楠原様、どうぞ」
「え、あ…はい」
「行ってらっしゃい。頑張れよ」
「やっぱり…うう…」
「あーもう、こんなことしたくないんだけど、ほら…抱き締めてやるから」
「――ありがと。頑張る」
「どうぞ、こちらへ」
「……はあ、バカップルも良いところだわ」
(怖いよ…この椅子に横になるの? 尖った道具がいっぱいある…私、これを突っ込まれちゃうの?)
(椅子が上がるよ…いや、見ないで…指なんて、入れないでっ…!)
(うぐ…え、や…打つの? やだっ、嫌っ…やめて…あ、ぁ――!)
(痛い…怖い…でも、何だか…痺れてきた。これが、薬の…あっ…何だか私、変……)
(口の中に、たくさん入ってくる…唾が吸われちゃう…う、ぅんっ…)
(ああっ…凄い、激しいっ…いやっ、壊れちゃうよ…削れて…中に、染みてくるっ…!)
(もう、ダメ…感覚が…変なのっ…私…)
「お帰り」
「……うああ〜」
「あー可哀想に、よく頑張ったね。偉い偉い」
「嘘吐き! 痛かったし怖かったし今も変だし! バカ! ぐすっ…」
「口ではそう言いつつそんなにしがみ付くな。大袈裟だろ」
「……終わったら、いっぱいして? 絶対、してくれなきゃ許さないから」
「分かった。ほら、待合でこんなことしてるといい迷惑だから、離れなさい」
「嫌っ」
「やれやれ…」
「治った途端にケロっとして、お前もつくづく子どもだな」
「べーっだ」
「ま、痛くなくなったなら良かった。でも、心配かけさせんな。お前はお前だけのものじゃないの」
「……それって、惚れてるってこと?」
「でなきゃここまでしない。じゃ、買い物にでも行こう。お祝いに何か買ってやるよ」
「…ありがと」
おしまい
>>863 歯医者に行ったご褒美にパフェを奢って歴史は繰り返すんですね
男が虫歯になる
↓
悪化して神経まで
↓
歯科医系甘娘の歯医者へ
↓
治療後
「痛くないように頑張って治療したから
ご褒美のなでなでとキスして」
大きな虫歯以外にも、ちょっとした小さな虫歯とか歯石除去とか、
最後には歯磨きの指導とかの名目で治療を長引かせようとする甘えっ子歯科医ですねわかります。
「それじゃあ歯石取りますね。あ、すみません、その前にお願いがあるんですが」
「あ、はい。何ですか?」
「取り終わったら頭撫でて下さい」
「え、撫でるんですか?」
「はい、撫でて下さい」
「まあ…構いませんが…」
「ありがとうございます。頑張りますね。では上の歯から取ります」
(うおっ、胸が、胸が顔にっ!頭にぽよぽよ当たるという話は聞いたことあるが、
顔にぐいぐい押し付けられるとは!)
「上の歯終わりました。このまま下の歯も取ります」
(更に体を乗り出した…だと…?これが伝説のぱふぱふか!…鼻が塞がって息がしづらい…)
「終わりました。あ、苦しかったですか?すみません、貴方のような人が相手だと、
こうやってできるだけくっついてないと集中できないんです」
「いえ…大丈夫です…」
「体起こしますね。うがいするので口開けて待ってて下さい。よいしょ、と」
「あの、なんで膝の上に乗るんですか?」
「この方が色々と…そんなことより口を開けて下さい」
「や、自分でできますから」
「ダメです。あ、うがいが終わったらぎゅっとして撫で撫でして下さいね」
「なんか増えてません?」
「気のせいです」
>>863-867見て湧いた妄想が書いてるうちに暴走した
さあ、その暴走した妄想をもっと表へ出すんだ
>>869 一瞬萌えかけたが、他の患者でもこうなのかと思うと……orz
歯医者の流れに便乗。
お粗末ながら2レスお借りします。
明らかにネタかぶって申し訳ない。
逃げも隠れもできない距離から、聞きなれた甘い声。
「お口を開けてくださーい」
僕は想像を振り切ろうとしながら眼を閉じている。
眼を開けばそこに桃源郷があるのはわかってるんだ、
主に、胸のボリューム的な意味で。
いやイカンイカン、けしからん。
ここは病院で、僕は患者だ。
黙って開いた口の中にブツが突っ込まれた。
ちゅいーーん、きーん。
ガラスをひっかいた音が感覚になって口内で響く。
ぬぉぉぉぉ。
「うぅぅー。くっつきたい、ちゅーしたい、ぺろぺろしたい・・・・」
カミサマ歯医者サマ依子サマ、お願いです今は素に戻らないで下さい。
仕事に集中してください。声に出てますよー。
椅子をタップすると、何もなかったのようにスルーして、
今度はお説教。
「何回も言ってるけど虫歯の出来やすい体質だってこと、
自覚して注意して欲しいなぁ。」
異議有り! 甘いもの食わせるのは、ほとんど依子さんじゃないか!
それに、普通の歯医者さんならしばらく様子を見ましょう、って診断されそうなものまで
片っ端から発見しては加療されてるフシがあるんだけど気のせいでしょうか。
このペースで見敵必殺されてちゃあ、総入れ歯になる日もそう遠くはなさそうだ。
ドリルと替わって侵入してきたピンセットみたいな奴が、
歯に薬をちょん、詰め物をちょんちょん。
むがむが。
施療中に抗議することができるはずもない。
今の僕はまさに俎上の鯉だ。
「そうだ、今晩から歯磨きトレーニングってどう?」
想像しただけで、身体中がむずむずする。
勘弁してください。
「はい、お口すすいでくださいねー。」
手元の小さなカップから水を含んでぺっと吐き出す。
ようやく話が出来るかな。
今日こそ言ってやらねば…僕の歯と財布のためにも。
デザート巡りを週三回から週一回、できれば隔週にしていただけないか、と。
さぁ、びしっと、依子さんの眼を見て…眼を…眼…うわぁ。
「治療中に我慢した分、ぎゅってして…」
ひしっとだきついて、ぐりぐりと頬を僕の胸板に擦り付けて。
犬ならしっぽふりふり、猫ならごろごろとのどが鳴ってるな。
今、引き剥がして要望を伝えると泣き出されそうな気がする。
ムリ。
これで流されてしまう僕も、結局依子さんに甘いのかなぁ、なんて、ね。
以上、お邪魔しました。
夏の甘味といえばカキ氷とかアイスとか、ですかねー。
>>876 GJ! しかし、みんなリアルに甘いものの食べすぎには注意して、定期的に歯医者行ったほうがいいぜ
子どもの頃、クレーンキャッチャーで手にしたぬいぐるみ
男の子には不似合いな、可愛らしい女の子のぬいぐるみ
それでも取れたことが嬉しくて、大事にしたぬいぐるみ
しかし男の子は段々と大きくなり、いつからか押入れの奥に入れっ放しになっていました
昔のようにまた遊んでもらいたいと、ぬいぐるみは思いました
すると目の前に神様が降りてきて言うのです
「今でも彼を憎まず、ただ思い続けるお前の望みを叶えてやろう」
彼女の望みとは、人間になって彼と再び会うことでした
「ただし、三回彼に甘えたらお前はぬいぐるみに戻る」
気がつくと、彼女は部屋の中にいました
自分の体を見てびっくり。人間のようです。それに、自由自在に動かせます
可愛らしいドレスから何から何まで、生まれ変わったような心地でした
部屋に戻って来た彼は、部屋の隅にちょこんと座っている彼女を見つけます
「誰?」
無理もありません。もう何年もお互いに、その姿を見ていないのですから
でも、彼女には分かりました。容姿の所々に残る、懐かしい特徴を
「私、ぬいぐるみです」
彼女は感動で胸がいっぱいでした。男の子だった彼が、こんなに大きくなっているなんて
「ぬいぐるみ?」
彼女もまた、小さくてふわふわした姿から、大人の女性に変わっていました
思わずぼうっとなって、胸がどきどきしてしまいます
「何となく見覚えはあるけど、ごめん……長い間、忘れていたみたいだ」
彼女は自分から立ち上がると、首を横に振りました
「もう一度会えて嬉しいです」
「な、何か飲む?」
「…いいえ。もし良ければ、私にさせて下さい」
ふと思い出したのです。三回甘えてしまったら、自分は元に戻ってしまうと
彼女は彼が傍にいて、視線の中にいることが幸せでした
使い方を教えてもらって、ティーパックで紅茶を作ります
そんな姿が、彼にはメイドさんのようにも見えました
椅子に腰掛けて、二人で紅茶を啜ります
初めての味が甘くて、そして少し苦くて、彼女に不思議な感覚をもたらします
「美味しいよ」
彼の笑顔に、思わず彼女も笑みが零れます。褒められて、とても嬉しかったのです
「ありがとうございます」
そう言うと彼は、照れたような表情で笑うのでした
彼女もまた、少し照れ臭そうに俯いて、紅茶の表面に映った自分の顔を見ました
何だか熱くなりました。二人は無言のまま、目を合わせられません
静かに聞こえる時計の音よりも、中から感じる心臓の鼓動の方が、ちょっとだけ早いようでした
そう、彼女が人間になりたいと強く思うには、それなりの理由がありました
再び会えるだけでも勿論、凄く凄く幸せだったのですが、本当はその気持ちを伝えたかったのです
例え夢の中でも良いから、思い人に”好き”だということを
「紅茶、さげますね」
その一言を言うのが、目の前ではこんなに難しいのだと、彼女は知りました
隣で手を貸してくれる彼に、本当はもっと寄り添いたいと、そう思うのに出来ないのです
彼は押入れを探ると、アルバムを引き出して来ました
彼女と並んで座ると、ぱらぱらとそれを捲り始めます
そして、あるページで手が止まります
「いた」
そこには、まだ小さな頃の彼が、真新しいぬいぐるみの頃の彼女を抱えて、写っていました
満面の笑みで、如何にも幸せそうな表情です
彼は写真と彼女を見比べて、そして笑いました
「しっかりと思い出した。君はここにいるぬいぐるみだ」
「はい、私です」
思い出を振り返りながら、しばらく二人はアルバムを見ていました
懐かしさで時々、胸が苦しくなるのを抑えながら
そして、思い出せば思い出すほど、気持ちは強くなっていきます
隣同士で、顔が触れ合うような距離で、二人はアルバムを覗き込みます
そして顔を上げると、ふと視線が合うのです
二人は無言のまま、今度はじっと見つめ合います
自然と右手が動いて、彼の手に触れます
自分から甘えてはいけないと、そう思っても気持ちが収まりません
「私…あの…」
切なげな表情に彼は、その手を両手でそっと包み込みます
「忘れていて、ごめん」
彼女はずっと、暗い押入れの中にいました。憎んでいなくとも心の内ではどこか、思い出してのその言葉が聞きたかったのかもしれません
「……寂しかった」
その言葉から少しして、彼女は彼の胸に包まれていました
目から滴がぽたり、ぽたりと彼の洋服に落ちて、染みを作っていきます
彼女はしばらく、そこから離れようとしませんでした。その感触があまりにも懐かしく、そして心地良かったからです
彼もまた、抱き締めることを止めません。不思議と思い出されるのはぬいぐるみの、あの感触でした
温かい体に触れていると、何だか忘れかけていた場所に、戻れるような気がしました
再びやっと二人が顔を見合わせると、彼女は泣き腫らしていました
美しい女性の姿ですが、彼はもう不純な思いでは彼女を見ていません
もう一度、軽く抱き締めます。すると彼女の心も癒えたのか、ゆっくりと笑顔が戻っていきました
二人はそれから、写真を撮りました。家の中で、何枚も撮りました
幸せでした。本当の恋人同士のように、話し合う時間、笑い合う時間、楽しみ合う時間でした
一度甘えてしまいましたが、彼女は代わりに、かけがえの無いものを手に入れたように思いました
それでも、そんな時間はやがて終わりを迎えます
彼女にはある決意が芽生えていました。自分の目的を果たすことです
携帯で撮った写真を見直している彼に、彼女は声をかけます
「何?」
「私、あなたに言っておかないといけないことがあります」
本当のことを言えば、避けられてしまうかもしれない。けれど、彼女は思いきって口にしました
「私は、あと二回あなたに甘えたら、ぬいぐるみに戻ってしまいます」
彼女の両手は知らず知らず、固く握り締められていました
「そんな…」
甘えなければ良い、と彼女は最初はそう思っていました
「でも、あと二回……悔いが残らないように甘えたい」
彼は否定しました。それが彼女の心を締め付けます。ですが、甘えられない関係なんて、彼女には耐えられそうもないのです
「俺が君に甘えれば良い」
ううん、と彼女は首を振ります。そしてゆっくりと近寄り、抱き締めるのです
「ぬいぐるみの時、あなたはまだ子どもで、よく私に甘えてくれました。でも、私も同じように、あなたに甘えていました。…あなたに受け入れてもらえるのが、私にとって一番幸せです」
「せっかく人の姿になったのに…」
すると、彼女の目から再び零れるものがありました
「目が熱くなって、何かが零れる…これは、何て言うのですか?」
「…涙」
そう言うと彼は、彼女の涙にそっと触れました
「不思議です。悲しいのに、胸が苦しいのに…涙を流していると、楽になる気がします」
「もう、君のことを忘れたりなんかしない。だから、急ぐ必要はないじゃないか」
「私はぬいぐるみです。だから自由にあなたを…好きになれない、そう思っていました」
彼女はゆっくり体を離すと、彼の目を見て、そう告白しました
「でも、私は元に戻っても良い。こうして喋れなくなっても良い。自分の気持ちに、正直になりたい」
二人の間から、時が止まったかのようでした
「…あなたのことが、好きです。ずっとずっと、好きでした」
ぽっと口元が熱くなったことに、彼女は気が付きました
そして彼の唇が、自分のそれと重なり合っていることを理解するのです
温かいそれは、彼女を安心させると共に、その心に強い情熱をもたらしました
キスは段々と二人の理性を崩し始め、激しさを増していきました
「ぷ…は」
口を離すと、舌と舌の間に愛糸が張っていました
彼は貪りつきたい衝動を抑えて、部屋に布団を敷きます
そして彼女を優しく寝かせると、自分もその上から重なるように、顔を近付けます
「俺も…好きだ」
二回目のキスから始まり、二人は愛を求め合うように、体を寄せます
崩れかけていながらも、理性はどこかで保ったままでした。心の無い行為には、したくなかったのです
お互いの服が肌蹴て、呼吸が乱れても、二人はどこか、労わり合うように愛し合いました
「…ぬいぐるみに戻っても、私の気持ちを、覚えていてくれますか?」
途中で一度だけ、彼女は尋ねました
「絶対に忘れない。紅茶も、写真も、キスも、全部」
彼女の心は、満たされました。例えこれから何が変化したとしても、今日のこの事実だけで、充分なくらいに
そして更なる愛へと没頭し、夢中で抱き合います
長い時間を経て再会した二人は、長い時間をかけてゆっくりと、愛を深めていきます
やっと纏う物の無くなった彼女の体も、人と何ら違いはありませんでした
ぬいぐるみと思えばそれまでかもしれませんが、その思いに応えるのに、今しか出来ないことがあります
彼は何度も確認して、そして優しく、彼女と繋がっていきます
体が自然と動いて、お互いに全身は熱く、そしてとても快く感じます
部屋中に漏れ響く声は、切ないようでいて、相思相愛でいられる喜びに溢れていました
やがて二人は、体の中で愛を一つにしました。しかしそれは、間を置いてまた何度も続きました
彼女は行為の中で精一杯甘えました。何回とも知れないキスを重ねました
これ以上ない状態で、体を寄せ合いました。触れ合いました
この体が知っている全ての愛し方を、余さず求めました。彼もそれに付き合い、そして彼からもたくさんの愛を貰いました
二人はそのまま、長い眠りに落ちました
どちらも、とても幸せそうな顔でした。意識がなくても、しっかりと抱き合ったまま眠っていました
それはどこか、子どもがぬいぐるみを抱えて眠っているようにも見えました
「最後にもう一つだけ、甘えさせて下さい」
「何?」
「ぬいぐるみに戻っても、出来るだけ傍に置いて下さい。たまにぎゅっと、抱き締めて下さい」
彼は人間です。そして彼女はぬいぐるみです。そこに愛は、存在し続けられるものではないかもしれません
それでもこの、甘えという我侭を、彼が少しでも受け入れてくれるのなら…それだけで彼女は、存在出来るのです
彼が最後に強く、これ以上ないほど強く抱き締めると、彼女はゆっくりと小さくなって、ぬいぐるみに戻りました
ぬいぐるみは喋ることも、表情を変えることもありません。ただ、彼女の心は確かにその中にあります
三回の甘えで、彼女は幸せになることが出来ました。彼も、自分が受け入れた結果として、後悔はしていません
今もほら、抱き締めると確かに伝わってきます、彼女の温もりが
そうそう。彼はある日、変な夢を見ました
枕元に神様のような人が立って、言うのです
「潔いお前たちには感心するというより、呆れた。こうなったら、年に一度くらいは人間の姿に戻してやろうか」
彼が目が覚ますと、腕に抱いていた彼女のぬいぐるみはそのままでした
単なる変な夢だったのでしょうか? いいえ、神様は最後、確かにこう言いました
七夕の日を楽しみにしておくと良い、と
おしまい
今はいないけど、私の所に出てくるとしたらサンダーバード2号かな
881
GJ!
ぬいぐるみ今からでも間に合うかな
このままだと俺のところにはジャミラが・・・
>>881 マスター……
今日の紅茶は甘いんだけど心なしかしょっぱいよ…
「こんな光景、初めて見た!」
やや興奮気味に語る彼女の眼は輝いていた。
小型潜水艇で湖の湖底、しかも世界最古の古代湖で、かつ世界最高の透度を誇る
湖に潜ったのなら無理はないだろう。
「まるでプランクトンのスープみたいね。」
・・・例えが微妙なのは彼女が天然だからだろうか?
ここは純粋な心を持ち続けているから、ということにしておこう。
怒らせると後が怖いから…。
柔道やスキーなどを難なくこなせるほどにスポーツ万能で、
襲いかかってきた動物に麻酔銃を撃てるほどの技術を有し、
戦略爆撃機にも乗り込んだという冗談のような経歴を持つ人間が、
子供のようにはしゃいでいる姿は見ていて微笑ましい。
「今度は宇宙にでも行く気か?」
冗談めかして私が聞いてみると
「まだ地球でやるべきことがたくさんある。」
と答えられた。
「例えばどんなことをするつもりだ?」
興味本位で聞いてみたら、何やら答えあぐねているようだ。
おまけに心なしか、顔が赤くなっている。低酸素症か?
普段かた散々からかわれているため、仕返しのつもりでさらに追及してみたらか細い声で
「・・・・まだ、君に甘えてない・・・・・・。」
・・・・どんなリアクションをとればいいのか判断に窮している間に、
私の腕を抱き抱え、頬を赤く染め照れた顔で
「私から離れることを許可しないから・・・。ずっと私と一緒にいなさい・・・。」
こんな可愛らしいお願いを断れる精神を有している人類がこの世に存在するだろうか、いやしない。
これからもこいつとの付き合いが続いていくことが確定した瞬間だった。
>>885 GJ
まさか閣下に甘えられる日が来るなんて
>>885 読んでて麻酔銃のところでわかっちまったよ。
だがそれでも萌えた!俺(の精神)丈夫!!
>>885 俺は最初に若い頃のティプトリーで変換したから無事だったぜ
GJ
俺の∞のソフビも…出来れば料理上手な…。
>>889 おれは若い頃じゃなくとも十分にいけるぜ!
ジェイムズ、かわいいよジェイムズ
「今日は前回見つかった虫歯の治療ですね。では削りますよ」
(近!顔近い!体乗り出し過ぎだろ!あぁでも仄かにいい匂いが……痛だだだだだだ!!)
「痛いですか?腕で私を抱き締めて我慢して下さい」
(うわ、細い…それなのに柔らか…痛だだだだだだ!!)
「はい、終わりました。頑張ったのでぎゅっとしてあげます」
(うお、伝説のぱふぱふ再び…!)
「ではうがいするので口を開けて下さい。よいしょ、と」
「ガラガラガラ…ペッ」
「では今日はこれで終了です。最後に私をぎゅっとして撫で撫でして下さいね」
「あの…他の人にもこんなことさせてるんですか?」
「…?何故ですか?」
「ほら、前に『貴方のような人が相手だと』と」
「ああ、それですか。嘘ですよ」
「え!?」
「本当は貴方だけです。くっつくと集中できるのは嘘じゃないですが」
(そっちは本当なんだ…)
「あ、来週続きをするのでまた来て下さいね」
「次で終わりですか?」
「いいえ。だから再来週もその次の週も来て下さい」
「…いつまでですか?」
「ずっと、です。あ、それよりぎゅっとして撫で撫でしてちゅーして下さい」
「また増えてません?」
「気のせいです」
>>872への罪滅ぼしに
>>892 その設定で
プロポーズin歯医者
もお願いします
休みの日にいけば何回といわずその日からクライマックスです。
>>895 近所の歯医者さん、休診日って訳でもないのに毎週金曜日だけはどうしても予約取ってくれないんだ。
アレってまさか……
『トントン、ガチャ』
「姉ちゃん、夜食作って来たぜ」
「おーありがとー」
私は大学受験に向けて勉強中の高校三年生。
今日も夜更かしして受験勉強してた所に弟が夜食を持って来てくれた。
弟はパティシエを目指しているらしく
こうして私にお手製のお菓子を作ってきてくれるのだ。
「はい、今日は大学イモだぜ」
「わーおいしそう、って、パティシエって大学イモも作るの?」
「固い事言うなよ。お菓子には違いないんだから」
パティシエとか言ってるけど、こいつは甘いものが作れればなんでもいいのだ。
「まったくしょうがないわねー、それに大学イモって、もっとオシャレなもの作れないの?」
「スイートポテトにしようかとも思ったけど、ガツッと腹に貯まる方がいいと思ってね」
「…当たってるだけに悔しい」
無神経に見えて、しっかり気を使っている。
ホントに優しい子だ。
「姉ちゃん」
「ん?」
「ほれ、あーん」
「ハァッ!?」
満面の笑みで串に刺さったイモを差し出す弟。
そんな弟を見て思わず素っ頓狂な声を上げてしまう私。
って、夜中なのに近所迷惑だったかな。
「いっ、いいわよ恥ずかしい!」
「遠慮するなって、ほれ、あーん」
引き下がらずに串を持って弟は言う。
「…あーん、ん」
結局私の方が折れて、差し出されたイモを口にする。
「どうですか?お味の方は?」
「…甘くておいしい」
「気に入ってくれたなら良かった」
弟はさらに笑顔を明るくする。
そんな弟の顔を、私は直視出来ない。
きっと顔は真っ赤になってるんだろうな。
無言のまま二人で大学イモを食べ続け、すぐにお皿は空になってしまった。
「…姉ちゃん」
「ん?ッ!?」
食べ終わって口を拭いていた私の頭をいきなり弟は抱きかかえた。
私は何も出来ずに、ただドキドキするばかりだ。
「勉強が大事なのは分かってるけど、あまり根を詰めすぎるなよ。
俺にはお菓子を作るくらいしか出来ないけど、姉ちゃんのこと応援してるんだからさ」
どこでこんな事を覚えてくるんだか。
お菓子作りなんて女の子みたいな趣味のくせに、
いつの間にか男らしくなって。
それとも、ただマセてるだけ?
でも、これだけは言えるかな。
「…他にもアンタに出来ることがあるわ」
「え?」
「そこで私に膝枕をしなさい」
「ハァッ!?」
「応援するんでしょ?ならそれ位してもいいでしょ?」
「別にいいけどよ、食ってすぐ寝ると太るぜ」
…デリカシーのない奴ね。
「だったら食べても太らないお菓子を考えなさい。
あと、受験が終わったらダイエットを始めるから、
アンタも付き合ってよ」
「げっ、マジかよ」「まあ、それはまだ先の話だから、そこに座って」
ベッドを指差し弟に言う。
「ハイハイ分かりました。
どうぞ、お姫さま」
ベッドに腰を下ろして膝を叩く弟。
私も椅子から立ち上がりベッドに横になって弟の膝に頭を乗せる。
「10分休憩したら、また勉強始めるから」
「分かった。それまでこうしてるから、頑張れよ」
生意気でマセた、でも、とても優しい私の弟。
たまにはこんな風に甘えてみるのもいいかな。
でも、こういう事は、彼女にしてあげられるようになりなさいよ。
おわり
以上です。
>>858見て甘い野菜を考えてたら大学イモが思い浮かんで。
あまー
GJ
姉かわえ〜
>>899-
>>901を読んだら、女の子に慣れてない男を甘えさせ上手に調教する甘えっ娘という電波を受信した。
料理上手な家族もいいもんだな
907 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:37:14 ID:xuTpCcZX
姉弟の流れに便乗して投下します。
・
>>507-513等、以前投下した話と主人公は同じです。
・相変わらずアレな顔なんで、主人公のビジュアル大事な人はスルーで。
・以前のヒロインは
『人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘』
でしたが、
今回は『ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘』に特化。
・超微エロで、エロはありそうでありません。
ってことでどうぞ。
908 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:38:40 ID:xuTpCcZX
俺の姉貴には彼氏がいない。
なんで男を作らないのかと聞いたら、思いっきりグーで殴られた。
まあ、この男勝りの性格が、姉貴に彼氏が出来ない一番の原因なんだろう。
「ゆーじっ! お前はなんでそう、自分に自信がないんだ。
もっと胸はってろ。お前はいい男だ。私が保証するんだから、間違いない」
黒々と輝く切れ長の瞳は少年めいた涼しげな鋭さを宿し、
すっきりとした鼻梁に、やわらかそうな唇。
少しくせのある思い切りのいいショートヘヤーに、
顎のシャープな輪郭も少年めいた雰囲気を、よりかもし出す。
女性にしては少し低めの声も、彼女の中性的な魅力を高めている。
男っぽい乱暴さを含んだ口調さえも、彼女の雰囲気を損なうどころか
余計に飾りたてているようだ。
幼少の頃、喘息持ちで病弱だった美少女の面影はどこへやら。
今や、例え殺そうとしても、そうそう死ななそうだ。
俺よりもかなり背の高い身体は、伸びやかにすっきりとして細く、
特にその脚は成長期の少年特有のもののように、すらりとして長い。
胸部の豊かなふくらみだけが、予想を裏切って、艶かしいアンバランスさを備えている。
俺の鼻先に、ずびしと人差し指を突き立てて、
とんちんかんなことを颯爽と言い放っているのは、
俺と同じ父をもち、俺と同じ母を持った、戸籍上も生物学的にも一寸の狂いもない俺の姉だ。
何も知らない人が、俺たちを見たら、
100人が100人とも、血の繋がる姉弟とは思わないだろう。
根拠不明な力説をする姉貴に向かって、俺はひらひらと手のひらを振った。
「はいはい。もう何度も聞いたよ、そのセリフ。
その姉貴の言うイイ男ってのが、世間一般と大きく食い違っているって
そろそろ自覚してほしいな」
「まーたお前はそんなこと言う!」
俺の人生から自信と尊厳を粉砕したのは、
他の誰でもなく姉貴だということを彼女は知らないだろう。
天と地、月とすっぽん、超エリートとニートほどかけはなれた外見と能力の姉貴と俺は、
幼い頃から比較の対象とされ、何度苦々しい想いをしたか分からない。
小学校でも中学校でも、生徒からも先生からも
「ほんとにあなたたち姉弟?」と何度目を丸くされたことか。
特に高校ではもっと酷かった。
「私の弟はイイ男だ」と、姉貴が公然と言いふらしていたのと、
しかも、姉貴と同じ高校を選んでしまったがために、
入学したその初日、周囲から天地を揺るがされたような落胆と失望が、
容赦なく俺を襲った。
俺を見て泣き出した女生徒もいたほどだ。
誰が一番ショックだったかって、俺が一番ショックだったと、
せめてそう主張したい。
まあそんなことは、もう今更どうでもいいことだけど。
「私がそうだと言ったらそうなんだ。
わかったらハイと返事しろ」
「ハイ、ハイ」
909 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:39:49 ID:xuTpCcZX
「ハイが一つ余計だ。
ったく、昔はもっと従順な弟だったんだがな」
……昔はもっと可愛らしい姉だったんだがな、と言う言葉を、
俺はすんでのところで飲み込んだ。
ぶつくさ言いつつ姉貴は、いつもながらに訳のわからない主張を終えた後、
いつもながらに爽快な顔をして、
いつもながらにジャストサイズのCLEVERの黒いライダージャケットを羽織って、
彼女の愛車のドラッグスター400に跨り、爆音と共に消えていった。
この週末、父と母は記念旅行だとかで意気揚々と出掛けてる。
結婚25年目にしていまだラブラブとは結構なことだ。
ってことは、家に一人残された俺は、気楽な擬似一人暮らし。
リビングのテレビとソファーを独占して、思う存分まったりと過ごすことにした。
* * *
深夜零時を回る頃、遠くから聞こえてきたモーター音が家の前で止まり、
玄関のドアが開く音する。
それらは間違いなく、姉貴の帰宅を知らせる音。
たいして間を置かず、風呂場の戸が開く音。
自分の部屋でDS片手に、いつの間にか寝ていた俺は、セーブと消灯をすませる。
ベッドに潜り込んで、目を閉じる。
ものの数秒と経たず、俺の意識は深い眠りに落ちていく。
ふと、何だかよくわからない胸騒ぎがして目が覚める。
時計を見ると、深夜三時を指している。
……なんだこれ。
一度、眠りにつくと、朝までそうそう目を覚まさない俺としたことが。
身を起こして頭をふらつかせながら、何故だろうと考える。
当然、理由に思い当たる筈がなく、再びベッドに潜り込んだ。
二、三分目を閉じた後、寝返りをうつ。
……眠れねえ。
そういえば、うんと昔、小学生のガキの頃、
夜中よく、姉貴の咳の音で起こされてたっけ。
深夜、何故か目が覚めると、決まって姉貴の部屋から幽かに咳の音がしていた。
心配になって様子を窺うと、姉貴がベッドで丸まって、苦しそうに咳き込んでた。
姉貴の発作に慣れてた俺は、とりあえず吸入器で発作を収まらせ、
後は彼女の呼吸が落ち着いて、静かな寝息を取り戻すまで付き添った。
そんなことが、よくあったっけな。
その姉貴が今や、あんなゴツイバイクを深夜まで乗り回す豪傑漢。
世の中、何がどう変わるかわからんものだ。
910 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:41:04 ID:xuTpCcZX
「こほっ……こん、……こふっ」
今度こそ眠りにつこうと、もう一度寝返りをうった時、
ドアを挟んだ向かいの部屋から洩れてきた音を、俺は聞き逃さなかった。
瞬時に、がばりと身を起こす。
抑えられた音だったけど、あれは間違いなく咳をする音だ。
「まさか」
俺はすぐさまベッドから立ち上がり、躊躇なく姉貴の部屋のドアを開けた。
「……ゆーじ」
ベッドの中の姉は、うつ伏せの状態で布団から小さく顔を出すと、
弱々しく俺の名を呼んで、潤んだ瞳で俺を見つめた。
「なんか今、咳の音聞こえたけど、大丈夫か?」
「ん……ん、だいじょう……くふっ」
唇の両端を上げて笑みを浮かべながらも、枕に顔を押し付けて咳き込む。
「何が大丈夫だ! 咳してるじゃないか。どうした? 発作か?」
「ん……ん」
つっぷした枕から顔を上げた姉貴の頬は、暗い室内ではっきりわかるほど赤い。
「顔、赤いぞ。熱あるんじゃないのか」
「んふっ……」
そっと手を伸ばして、姉貴の額に触れる。
触れた額は、汗でしっとりと濡れていて、そして何より、熱かった。
「あっつ! 熱があるじゃないか」
「ん……、やっぱり……そーかな。
夕方どしゃ降り食らっちゃってさ、大丈夫と思ったんだけど、
なんか夜になって、気温もけっこう下がってきて……へくちっ」
「馬鹿! 何やってんだよ。何で何も言わねーんだ。
どうせ熱も測ってねーんだろ。
ったく、ちょっと待ってろ…………っ?」
額に触れた手を引っ込めて、立ち上がりかけた俺の手を、
ぐいと引っ張る力があった。
「やっ……いかないで、ゆーじ」
普段、雪のように白い肌には薔薇を思わせる朱色がさし、
強い光を宿す瞳は悲しげに潤んで、眉は頼りなさげに顰められている。
何よりもその、か細い声。あの颯爽とした声とは似ても似つかない。
911 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:42:21 ID:xuTpCcZX
『いかないで』
そうだ、幼い頃、
姉貴の夜の発作が治まって、俺が部屋に戻ろうとするとき、
決まってこうやって、弱々しい声で、握った俺のてのひらを引っ張ってたっけ。
「どこにも行かないって。体温計、とってくるだけだ」
「やだっ……やっ……」
姉貴は赤い顔を顰めて、駄々っ子のように首を振る。
二十歳をもう過ぎたはずの姉貴だが、その仕草をする彼女は幼い少女のように見える。
俺は優しく声のトーンを下げた。
「大丈夫。すぐ戻るって約束する。
本当にすぐだから、な?」
幼い子供をなだめるように、目を見つめて静かに微笑むと、
姉貴は悲しそうに顔を顰めながらも、俺の手を掴む力を弱めた。
「ゆーじ……絶対、すぐ……戻ってきて……」
俺が離れたことで不安に顔を顰めながらも、姉貴はくふんと小さく咳をした。
手早く必要なものを用意して部屋に戻ると、
姉貴は布団からやはり小さく顔を出しながら、嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
熱を測らせる。39.0と表示される。これはかなりキツイはずだ。
タオルで汗を拭いてやって、額に冷えピタを貼る。
「水分摂らないと。ポカリ持ってきたから少しでも飲んで。起きれるか?」
「起こして」
姉貴は鼻声のため、更に甘さの増した声でそういうと、
俺に向かって細い両腕を突き出した。
「ハイ、ハイ」
「んっ……ん」
俺は姉貴の首の後ろから腕を回して肩を掴み、抱き起こしてやる。
「ハイが一つ余計だ」なんて、いつものセリフが飛んでくると予想したけど、
そんな言葉は欠片もなく、姉貴は口でふうふうと苦しそうに息をした。
姉貴も密着した俺の首根っこにぎゅうとしがみついてくる。
……なんだか、懐かしく甘い匂いがする。
姉貴って、こんな匂いだったっけな。
昔はいつも傍で嗅いでいた気がするのに。
912 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:43:43 ID:xuTpCcZX
「……腕、ほどけよ。それじゃ飲めないだろ」
「ん……んっ」
「ほら。ゆっくりな」
姉貴が倒れないように、肩を抱いて支えたまま、ポカリの入ったペットボトルを
荒く息をする唇に近づけた。
姉貴は、んくんく、と喉を鳴らしてポカリを飲む。
「くっ、ふぅ、んっ……ふっ、もっ、いい」
姉貴が苦しそうに顔をそむけた。飲みきれなかった液体が唇から零れる。
「ああ、ごめん」
とっさに指先でぬぐってやる。想像以上に柔らかく熱で火照った唇に指先が触れた。
ほんの少しだけ、どきりとしたのは否めない。しかし即座にそういう感情は押し流す。
姉貴も女の子であるのは確かだが、それ以前に姉貴は姉貴であるのに変わりはない。
抱いた肩のパジャマの布越しに、姉貴の身体の熱が伝わってくる。
「パジャマ、着替えた方がいいんじゃないか。けっこう汗でぐっしょりだぞ。
替えはどこに入ってる?」
「ん……そこ、三番目、引き出し……」
姉が指定する場所からパジャマの上下セットを取り出す。
「ほら。俺、部屋の外に出てるからその間に着替えろよ」
着替えを手渡された姉貴は、胸に着替えを抱いて、そのままぽすんとベッドに倒れ込んだ。
「こらこらこらっ、ちゃんと着替えて寝ろって」
「や……むり、だって、からだ、だるい」
「だめだ。ちゃんと着替えないと治るものも治らねーぞ」
「……じゃ、ゆーじ、着替えさせて」
「もー、まったく……って、はああ? いやいや、それはいかんだろ。
ちゃんと頑張って一人で着替えろって」
「……いいじゃない。姉弟なんだし、昔はお風呂だって一緒だったんだし、
私の裸くらい、なんでもないでしょ……着替え、させてよ。でないと、むり」
「風呂ってったって、いつの話だっ。今とは違うだろ」
「……違うって、何が……違うの? いいじゃん、減るもんじゃなし」
「そのセリフを言う場合でもなければ立場でもないぞっ」
顔を赤らめた俺を横目に、姉貴はベッドに伏したまま目を閉じようとする。
「わかったよ、着替えさせればいいんだろ、着替えさせれば!」
俺はがばっと布団を剥がせると、横たわる姉貴と向き合った。
姉貴は熱にうなされた赤い顔で、ぼんやりと潤んだ瞳で俺を見上げる。
913 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:45:09 ID:xuTpCcZX
うっ、待て待て待て、俺。
変な意識をするんじゃない。姉貴は姉貴だ。
生物学的上、女だろーが、遺伝子学的上、俺の実の姉だ。何の気にすることはないっ。
それに今は、病人なんだ。
俺は平常心を保って、姉貴の胸元のボタンに手をかけた。
「んっ……ふぅ」
姉貴が苦しそうに吐息を吐く。本当に身体がだるいのだろう。
脱がしかけたパジャマの布越しに、豊かな胸の膨らみが、
呼吸と共に大きく上下している。
俺はなるべく感情と視感覚を排除して、姉貴を着替えさせることに集中する。
「ほら、手、通して」
「……ん」
姉貴がだるそうにあげた腕を掴んで、パジャマの袖に通させる。
ふに
…………気にするな気にするな気にするな気にするなっ
「腰、ちょっと上げて」
「んっ……」
長い二肢から着ていたパジャマのズボンをずり下げる。
すぐさま着替えのスボンに足を通させようとすると、細いつま先がすっと避けられた。
「ゆ……じ、下着、も、濡れてて……気持ち、わるい」
「――――っ!」
さ……すがに、今のは、頭、一瞬パンクしそうだった。
「下着はどこだよ」
「ひき、だし……二番目」
この際、もう無に撤するしかない。
動揺を悟られないよう、ぶっきらぼうに声をかけた。
意識するな意識するな意識するな意識するなっ
興味を持とうとする視線を、瞼を落として遮りながら、
姉貴の下着に手をかけて、手早く引き脱がし、新しい替えを足に通してやる。
「……腰、もうちょっと、あげて」
「ぅ……ん、けほ、ん」
何とか下着をはかせ終えると、パジャマの下も手早く着させる。
最後に、軽い夏掛けを羽織らせると、一通りの作業を終了させた。
「ゆ……じ、いかない……で。そばにいて」
瞳を閉じて、すっかっり眠りに入ったと思われた姉貴は、
俺が部屋を出て行こうとすると、ぱちりと目を開けて俺をじっと見つめていた。
914 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:46:35 ID:xuTpCcZX
「……わかってるよ」
俺は優しく微笑んでみせて、姉貴のベッドの横に腰を降ろした。
姉貴が布団の中で、なにやらごそごそと動く。
俺と向き合うように寝返りをうつと、手のひらを差し伸べてきた。
「手、握って、ゆーじ」
「ん」
俺のごつい手より、一回り、どころか二回りくらい小さく思える、
姉貴の手のひらをぎゅっと握り締める。
姉貴はふうと熱そうに息を吐きながらも、嬉しそうに顔をほころばせる。
「ゆーじ……昔、ちっちゃいときも、よくこーやって、手、繋いだね」
「……そーだな」
「夜中、息苦しくて、目が覚めて……喘息の発作、治まらなくて、咳、止まらなくて、
真っ暗で、一人で、私、このままひょっとして、息、出来なくなって死んじゃうのかなって、
……思うときがよくあったよ……」
「ばか。そう簡単に死ぬかよ」
「うん、ばか……だよね。でも本当に、死ぬんじゃないかって思ってた。
……でも、そんなとき、決まって
ゆーじが、私のそばに駆けつけてくれたの」
「そりゃあ、まあ。隣の部屋でそんな苦しそうに咳してたら起きるさ」
「でもね、咳……じゃなくて、喉、つまって、呼吸、苦しくなって、
声も出せなくて、苦しんでたときも、ゆーじ、すぐに来てくれたよ」
「そー……だっけな?」
「そうだよ。ゆーじはね、いつもピンチのときに……私の前に現れてくれる。
世界で唯一の……私の……ヒーローだよ」
姉貴は熱のせいか、涙に潤んだ瞳で俺をじっと見つめている。
切れ長の黒い瞳は、窓から降り注ぐ薄い月明かりの下で、しっかりした光を宿して輝く。
俺が握ってやった手を、ぎゅっと強く握り返してくる。
「やめろよそんな。俺はどーみてもヒーローって柄じゃないって」
俺が茶化して笑うと、姉貴は悲しそうに眉根を寄せた。
「ほんとうだよ。ほんとうにそう、思ってるんだから。
だから、ゆーじはもっと、自分に自信、持ちなよ」
無言で微笑む俺を見て、姉貴は眠そうに瞼を持ち上げて、俺を見つめ続ける。
「眠そうだぞ。無駄なおしゃべりしてないで、もう寝ろよ」
「……わたしが眠っても……こう、しててくれる?」
姉貴は蚊が鳴くような声で囁くと、握った俺の手のひらを、自分の頬に擦りつける。
……つまり、俺に寝るな と?
「ああ。こうしといてやるから、安心して眠れよ。風邪には睡眠が一番だぞ」
915 :
ろくなな:2009/08/09(日) 16:49:04 ID:xuTpCcZX
心の中に浮かんだ言葉を、おくびにも出さず、俺は静かに微笑んで返す。
その俺の返答を聞いて、姉貴は嬉しそうに、形の良い唇に柔らかい笑みを浮かべた。
「……ゆーじ。お前は、いい男だよ」
「またいってる」
苦笑する俺をうらめしそうに見て、姉貴は再び瞳を閉じる。
「ほんとに…………ほんとなんだって。
……おまえ、以上の男はね……この世の、どこにも……いない。
いやしない。
ほんとに、どこにも、いないんだよ……」
姉貴はすがるような強さで、俺の手を握り締めると、もう一度、頬に押し付けた。
風邪の熱を孕む熱くも柔らかい頬の感触が、俺の手の甲に伝わる。
俺は、どう返答したらいいか困って、沈黙を守っていると、
まもなくして姉貴の唇からは、小さな寝息が洩れてきた。
どうやら眠りについたらしい。
呼吸はまだ、少しだけ苦しそうだけど、もう大丈夫だろう。
握った手は、いま外すと、せっかく眠ったのを起こしてしまいそうだ。
もうしばらく様子を見よう。
小さいころも、よくこうやって、手を握ってやって、
姉貴が落ち着いて眠れるまで、その寝顔を見守っていたことを思い出す。
カーテン越しの柔らかい月の光の下で、長い睫を伏せて眠るその顔は、
今も昔も変わらない、純粋な美しさを湛えている。
『おまえ 以上の男は この世の、どこにも いない』
姉貴には、ちっとブラコンが入ってるとは思っていたけど、
身内の贔屓目にしたって、その誉め言葉はいきすぎだよな。
ふっと鼻で笑いながらも、何だか複雑な心境になった。
俺の姉貴には彼氏がいない。
なんで男を作らないのかと聞いたら、思いっきりグーで殴られた。
俺はさっきの言葉の意味を――あまり深く考えないことにした。
了
>>915 姉も甘えんぼうだったとは・・・
なんて羨ましいんだ・・・
さて歯医者の予約をしないと
>>915 くぅぅ、姉貴切ねぇな。
この二人のしあわせ物語を所望するよ。
>>915 GJ。どうにか姉が幸せになる道はないかと思ったが、脳内で平行世界にして解決したぜ
>>915 甘いのう……切ないのう……
>>918 俺は勝手にハーレム妄想したわ
占い師になったという甘娘が男の手相を見ると言ってぺたぺたぺたぺた…
または
占い師になった男に手をいじって欲しくて行列を作る甘娘達…
いくつになっても甘えんぼ!
女「カンペイさんは随分前にパンクバンドから曲を貰って企画盤CDを出した事があるんだ。」
男「へぇ〜、多彩なんですねぇ。」
女「また一つ勉強になったろう?」
男「えぇ、でも僕に抱き着きながらの雑学披露は止めてくださいね。」
女「つれないな、君は。」
ヘヤッ!
924 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 09:04:47 ID:YHDWV4Rm
子猫みたいにちょっと距離を取って甘えてくる子か、子犬みたいにべったりな甘えっ子か。
子猫のように深夜にベッドに潜り込んできて
子犬のようにペロペロするのですねそうですね
お兄ちゃん椅子に座ってベタベタ甘えながら、的確な推理を繰り出して、難事件を次々解決していく。
そんなアームチェア幼女ディテクティブ。
……て言うネタを急に思いついた。
「安楽椅子探偵がいると聞いて。……あの、え!?」
「安楽し過ぎて寝てますがお気になさらず」
こうですね分かりますん
眠ってる筈なのに何故か事件を解決してしまうんですね分かります
「さあ、早く私を膝の上に座らせなさい!」
「・・・またですか?」
ぶつぶつ言いながらも椅子を引いて座ると彼女が膝の上に跨がりムギュッと抱きついて推理をし始めた。
毎度の事だけど、事件現場の椅子を勝手に使うのは俺の立場的にとーってもマズイわけで。
・・・ああ警部と鑑識さん、二人してベランダからそんな目で睨まないでくださいお願いします。
俺だって好きで現場を荒らしてるわけじゃ―――
「犯人が分かりました〜!!」
「ほ、本当ですか!?早速犯人を教えてください!」
「その前に撫で撫でして誉めてくれなきゃ喋りません」
「またそんなわがままを・・・」
警部から「いいからサッさと言われた通りに撫でろ!」
という無言の圧力を受け仕方なく抱き付いたままの彼女を撫でた。
「んにゃは〜警部補の匂い・・・」
「ちょっと!寝ないで犯人を教えてください!」
「・・・ZZZ」
―――その後警部の雷が落ちたのは言うまでもない
ワロスww
幸せな警部補だなw
あの暑い日から、数えて三ヶ月と少し。季節は秋から冬へ。
それでもまだ終わらない夏があるとするなら――列車の中で一人、そんなことを考えていた数日前。
そして今日。出来る限りの働きと節約でお金を貯め、スケジュールを重ねに重ねた上で、最後の夏を追いかけに行く。
こんなにも寒くなったというのに、僕の頭は夏日のままだと友達から笑われた。
構わない。変に逆上せているのも、よく分かっている。それでも、僕は振り切りたい。
列車、飛行機、バスと乗り継いで凡そ半日。時刻は午後三時を回っていた。
何度も電話で話をする。近付く度に、その声が段々活き活きとしてくる。待ち侘びた、再会。
彼女と会える――そう思うだけで、顔が綻ぶ。嬉しくてたまらない。
逸る気持ちを抑えながら、初めて踏み締める土地を、一歩一歩と進んで行く。
彼女の家は、近い。
到着。インターホンを鳴らす。懐かしい名字の入った表札。
まるで玄関で待っていたかのように、間を置かず開くドア。紛れもない、彼女がそこに立っていた。
「来たよ」
ぼうっとした表情で、立ち尽くす彼女。とても長い間会えなくて、まるで接触が切れてしまったかのような、そんな心地。
でも僕は手を差し出した。恐る恐る、彼女はそれを取ると、自分の頬へと当てる。
「……ずっと、会いたかった」
僕の手に意識を預けるように、目を瞑る。頬から伝わる、彼女の感触と感情。
強い衝動を抑え込むように、お互いにしばらく動けなかった。
「――いらっしゃい」
やっと切り出した言葉。僕を笑顔で、何よりも素敵な笑顔で、迎え入れてくれた。
彼女の両親は仕事で本州まで出張中。それなりに付き合いもあったけど、泊めてもらいに来るのも――とこのタイミングを計った。
それに、久々の対面だ。何があるか分からない…なんて、本当は考えちゃいけないんだけど。
そう、いけないんだけど…僕は初めて薬局で、ある物を買って来ていた。疾しい自分が情けないと思いながらも。
情けない僕は、彼女の後に続いて家の中を案内してもらう。長い髪が揺れながら、良い香りを放つ。
視線を落とすと、紫のミニスカートとハイソックスの組み合わせがお洒落だ。相変わらず綺麗で可愛くて、どきどきしてしまう。
「お腹、空いてない?」
彼女はそう言って、僕に皿いっぱいのクッキーを持って来てくれた。僕の為に、焼いていてくれたらしい。
一つ取って、口に運ぶ。
「――美味しい」
彼女は嬉しそうに息を吐き、僕の隣に座った。そして、腕を絡めてきた。
「あなたの腕…久しぶり」
愛でるようにもう一方の手で、腕をすーっと撫でる。
暢気にクッキーを食べていられる状況じゃない。気持ち良くて、そして落ち着かない。
「今夜は一緒に、寝ようね?」
早くも心臓が爆発しそうになった。恐らく、無垢な誘いだ。抱き枕になってほしいと――ただそれ故に、余計に響く。
しばらく話をした後、夕食の買い物に二人で出かける。そして、帰って来て一緒に作る。
彼女はこの三ヶ月間、僕に触れられず我慢してきたのが影響してか、僕に絶えず寄り添って来る。
甘えるような態度は、まるで動物のようだ。僕も何とか自制心を働かせ、上手く包容する。
喜ぶ顔が、僕の全てを癒してくれる。見る人から見ればいちゃいちゃしたカップルのように見えるかもしれないけど、それでも良いみたい。
離れて再確認出来た。やっぱり彼女のことが好きだ。
夕食を終え、また話をする。本当はテーブルを挟んで顔を付き合わせるのが一般的なのかもしれない。
けど、彼女は僕の隣。一緒にソファに座って、視線は低音のテレビにやりながら、時々ちらっと顔を見る。
面と向かうより、体を触れ合わせていたいんだな。変な言い方をすれば、性癖ってことになるのだろうか。
「…寂しい思いをさせて、ごめんね」
「謝らないで。今日の為に、ちょっと不安な時もあったけど…耐えられた。あなたのお陰」
ぎゅっと強くなる、腕への力。押し付けられる部分に、どうしても意識が行く。
「好きって気持ちとね、真っ直ぐ向かい合えた。近くにいないから、それが分かる」
同じだ。それが何だか嬉しくて、もっと触れ合いたくなる。でも、積極的に行くべきかどうか、迷う。
彼女のことを思えば思うほど、優柔不断に陥っていく自分。どんな僕でも認めてくれる気はするんだけど、どこか怖い。
僕はそっと、肩を抱き寄せた。寄せるに留まった――と言った方が良いかもしれないけど、これでも思い切った方だ。
「……」
彼女はただ小さく呼吸をしている。僕の体にぴったりくっついて、離れない。
「あ、あの――」
「何?」
「本当は、僕が気を利かせないといけないのに…もしかして、焦れてる?」
近くできょとん、とした表情を浮かべる彼女。そしてゆっくりと、変化していく。
「ふふ…ごめんね。でも、気を使わなくても良いよ? 私が自然とあなたを求めるように、あなたも私を求めて良い」
それがどんな要求でも、受け入れられると言うのだろうか?
「だってお互いに”好き”なんだもの」
その言葉を聞いて、安心した。彼女の体を、僕は抱き締める。
「キス、したい。君は…したい?」
どきどきしながら、尋ねた。して良いのは分かってる。でも、彼女の口からそれが聞きたい。
僕なんかには勿体無いような女の子に、一方的に手を出すのは何だか違う気がする。嫌なら良いんだ。それでも全然平気だから。
すると彼女は、僕の腕を緩めて、ぽん――と、押し倒してきた。
「あっ――?」
体が、そして唇が覆い被さってきた。あまりにも情景的なキスに、我を忘れる。
二度目の味。憧れの存在だった彼女が僕と交わり行くのには、一抹の哀しさがある。
でも、やっぱり心は嬉しくて時めくようだ。そっと唇を離し、僕を覗き込む彼女が愛しい。
「…よく分からないけど、あなたともっと触れられるなら――何だってしたい」
清廉な彼女にそんなことを言わせるなんて、僕は意気地なしか、でなければ意地悪だ。
今度こそ、僕から――その体勢のまま、腕を回して彼女にキス。
「…ん、ぅ」
長過ぎず、短過ぎない間隔でまとめる。心は不自然なほどに、落ち着いていた。
「……っ、…僕、君を壊してしまわないかって不安で、迷っていたんだ。でも、ありがとう…大好きだ」
うん――と頷くその目尻が、薄く光っていた。
僕はもう一度キスをした。触れ合う内に、段々と体が欲求を先行させ始める。
でも止めない。僕は僕の思う形で、彼女を愛す。元に戻れなくなったって良い。
「ん…む、ぅ…」
舌を絡めて、交じり合う。こんなに柔らかいなんて、そしてこんなに健気に応じてくるなんて思わなくて、僕は没頭した。
今日は感情の限界を、いくつ突破してしまうのだろうか。
今までは、彼女から触れてくることの多かった体。けれど今度は、僕が触れる。
最初は何ともない部分から、徐々に胸や背中や、普段は無意識に当たることしかない所へ。
「…くっ…」
何度か反応しながらも、自然に見て嫌がっているようではない。でも、あくまで優しくは努める。
息が段々荒くなり始めた頃、僕は彼女の体の部分一つ一つに、キスをしていた。
最後にまた、唇に。すっかり力が抜けた彼女の体だったけど、その顔は穏やかな笑顔だった。
「――エッチなこと、して良い?」
「え? えと…私は、その…知識すらなくって、どうしたら良いのか…」
気持ちと体に任せれば良い。安心させるべく、抱き締めて擦る。
その吐息が段々と苦しそうに変わり始める。手の動きを、少しづつ刺激に変えて。
胸を愛撫すると、一際彼女の悶えが強まる。頻繁に声をかけながら、時間をかけて解す。
上気してきたところで、上着を剥ぐ。僕はもう、未知の領域へと踏み入れている。
そして再び刺激を入れながら、今度は下へも手を伸ばす。股に近い部分に触れただけで、あっと深い吐息が漏れる。
太腿や腰周りからゆっくりと愛して、そしてミニスカートの中へ手を伸ばす。
長く慎重な作業とも言えるけど、僕の消極的な気分を開いていくには、このくらいがちょうど良いのかもしれない。
「っ…!」
下から下着に触れ、彼女のそれを感じ取る。嫌でも興奮してくる自分と、悩ましく反応する彼女。
優しく撫でながら、一方の手も胸へと宛がって揉み解す。
すぐにも暴走しそうな理性を抑えていると、彼女が僕の手首を掴んできた。
限界? 我に返るように、僕は体から離れる。
「少し、休もうか?」
苦し紛れ。本当は次の機会を待った方が良いのかもしれない。でも、こんな不完全燃焼は――。
そんなことを考えていると、目の前で彼女は口を開いた。
「全部…脱ぐから、待ってて」
予想外の言葉に僕は思わず、え? と素っ頓狂な声を上げてしまった。
ハイソックスを下ろすと、彼女の綺麗な素足。落ちるミニスカートに、覚える背徳感。
そこで僕は抱き締める。本能で彼女は、脱ぐことを意識した。けどやっぱり、この先は……。
でも、顔と顔を近付けていると、そんな迷いも徐々に消えて行く。うっとりと薄目を瞑り、そして探るようにキスをする。
体が熱くなる。僕も洋服を脱ぎながら、彼女と懸命に抱き合う。
お互いに求め合いながらふらふらと、彼女の部屋へ。一枚、また一枚と纏う物を失いながら。
僕らはベッドに倒れ込んだ。きつく抱き合って、キスをする。
体に尽く触れるもの――それは、彼女の髪と肌だけだ。今は下着すら、間に存在しない状況で、二人の距離はとても近い。
「ぷは…ぁ」
溶け込むように舌を交えると、唾がお互いを纏い、口を離しても糸のように繋ぐ。
さっきまでのことが、嘘みたいに思える。僕に触れる胸の突起、臍そして足の付け根から先まで、触れて絡まる。
「…ちょっと待ってて? 付けるから」
水入りは禁物だけど、大事なことだった。万が一、ということもある。
「――行かないで」
彼女が退きかけた僕の手首を掴んだ。今にも泣きそうな表情で、だけど凄く色っぽい。
…神様、どうか今回だけは見逃して下さい。
大きくなっていた僕のそれを、彼女の中に、慎重に挿し込んだ。
「うっ…はぁ、んっ…!」
綺麗な喘ぎ声だった。僕はもう、右も左も分からない。彼女のことしか考えられなかった。
「…いっ…!」
貫かれる痛みに耐える彼女。辛そうで、思わず抱き締めた。
中は熱く、きつく、そして程好く濡れていた。僕を最良の状態で受け止めてくれている。
初めてなのに、不思議とそんな気がしなかった。ずっと前から知っているような…不思議な感覚。
強く抱き締め返されて、伝ってくる涙。切なく震える吐息に、僕は芯から強くなれそうな気がした。
体を動かすと、彼女が僕のそれを締め付けてくる。気持ち良くて、油断したら全て抜けてしまいそうなほどだ。
「好き…だっ」
涙で汚れながらも、嬉しいと笑う彼女。そんな彼女が、好き。
「もう…出そうっ…!」
咄嗟に、僕の体を抱き締めてくる。最大限の力を振り絞って、僕と繋がろうとして。
「――うわぁっ!!」
「っ…あぁぁっ……!!」
僕のそれから、どくどくと鼓動しながら放出される、熱い何か。
しっかりと体を捕まえて、彼女は中へと導いてくれた。そして今も、精一杯受け止めている。
これほど人を愛していると思ったことは、ないかもしれない。二人で重ねた心と体は、しっかりと共鳴していた。
「……はあっ…はぁっ…」
やがて抜けきると同時に、張っていた力まで抜けてしまう。どさり、と彼女の上へと倒れる。
ついでにもう一度だけキスをすると、僕は隣に転がるようにして、仰向けになる。
気持ちが納まるにつれ、放心状態に変わる。そして熱は引きながらも、逆上せたようにくらくらする。
「…はあ…はあ…」
隣の彼女が、僕の腕に触れた。一瞬離れた体を惜しむかのように、またくっつけてくる。
「…はあ…好き…大好き、だから…」
溢れ返るような幸せに、僕の意識は戻ってきた。二の腕に押し付けられる胸の感触は、服越しでない裸のそれであることを再確認して、またどきどきする。
柔らかくて、少しつんとした部分があって、そしてとくとくと鼓動が聞こえるようで、何か不思議な切なさを感じる。
「…だから、今日は…離れないで」
「うん」
誓ったって良い。絶対離さない。これからもずっと、彼女を――。
僕の隣で、安心したように眠る女の子。裸の彼女と、裸枕。
もうエッチなことはしないけど、それでも体をくっつけて、足までぴったりと絡める彼女は、結構甘えんぼうなのかもしれない。
寝顔は、満更でもなさそうだった。本心なんて分かりっこないんだけど、彼女も確かに僕を求めてくれた。
嬉しかった。彼女は性的なアプローチはあまり出来ないだろうし、あまりする気はないかもしれない。
それは、これまでの付き合いで何となく分かる――けど、それでも良い。それさえ分かっていれば良い。
朝、彼女と触れ合ったまま目覚める幸せ。僕は、幸せだ。でも、それもすぐ終わり。
彼女は目を覚ますと、我に返ったかのように顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに布団に隠れていた。
シャワーを借りて服を着替えると、少しして彼女も着替えて出てきた。微かに漂う石鹸の香りが、鼻をくすぐる。
二人して朝食を作って、適当に食べる。それから家の片付け。その間も、何度か僕の腕に巻きついてくる彼女。
――僕が午前の内に帰ってしまうことを、分かっているから。
一通り終わって、やっぱり近付いてきた彼女。今度は僕から、その体を抱き寄せる。
あっと小さく声を出すも、すぐに体を預けてくる。小さく、心細げな感じがして、僕はもっと力を込める。
「まだ、一緒にいたい」
宥めるつもりで髪を撫でると、今更ながらその細やかな感触に気を惹かれる。
ここにいられる残りの時間、なるべくこうしていてあげたい。切なさが少しでも和らぐなら……。
空港まで送りに来てくれた彼女。人前でも構わない。ずっと手を繋いでいた。
天気は良く、季節も深秋とは思えないほど暖かい。プルオーバーと黒タイツ姿の彼女が、愛らしくてたまらない。
でも…最後の夏よ、さようなら。
「――じゃあ、もう飛行機が出ちゃう。向こうに着いたらすぐに電話するよ」
「ありがとう。嬉しかった」
「また絶対会いに行く」
「私も今度は…行きたいな」
「じゃあ――」
「…大好き、だよ?」
「僕も、大好き」
繋がりは変ですがとりあえず、責任もって書きました。これで本当の本当に終わりです
そして、四月後半からちょくちょくこのスレには投下させて頂いています
お話に色々な反応を貰えて、大変励みになっています。これからもよろしくお願いします
939 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 20:53:52 ID:tkaqA8pu
巡回してたらちょうど投下が
GJ!俺もこういう恋愛したかった・・・
>>938 さて、とりあえず俺の虫歯の治療費を払ってくれないか
>>938 なんか、すげーあったかい気持ちになった。
GJなんだぜ。これからもよろしく!期待してるよ!!
盆休みで歯医者が休みだぞコノヤロー
つまりこれは、歯医者が休みのタイミングを狙った甘えん坊テロか!?
>>944 いや、敢えて言うなら
大甘射祭って奴かな…。恐らくこれが始まりの狼煙なのかも…
祭りの前に次スレの季節では
甘護婦に看護されたひ
埋め……ではなく飴
節子!それおはじきや!……けどもっとやハァハァ
あれ、なんかデジャブ・・・・・
さて、いよいよ総選挙か。
オマイラはどこに投票するんだ?
砂党?黒砂党?三温党?グラニュー党?
俺甘党。
じゃあ俺は微党かな
>>957 褒美にガトーショコラを焼いてくれよう。
……ちょいピザなキモオタが作った奴でよければな。
>>958 「2文目イラネwww」とか思ったけどミスった俺にはこんくらいがちょうどいいや…ヘヘヘ…
>>958、
>>959 だから特殊シチュを含む場合はあれほど注意書きを入れろと
俺のバットが萎えて虫歯だけ進行しちまったじゃないか
逆になぜ虫歯進行したw
……ちょいピザなキモオタ
「の甘えんぼうな女の子」にすることで虫歯も糖尿病もさらに加速した!
ピザじゃなくてぽっちゃり系だろ?
いや、お菓子っぽく言うならふっくら系かな?
俺の中ではすでに
『ちょっとオタ趣味入ってる自分にコンプレックスがあって、内気でメガネでサラサラおかっぱ、綿菓子のようなふわふわボディなおにゃのこ』
……くらいにまで昇華されてるから全然ぉk
甘天使娘と激甘悪魔娘に迫られたい
飴
りんご飴…
飴
べっこう飴
970 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 11:23:37 ID:5xYueZ40
あ
ま
み
え
ろ
975 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 18:19:04 ID:8rss49D2
さ
甘ゾネス
甘ゾン
大空に聞け
きみの名は
世界の平和を守るために戦う改造人間が悪の秘密結社SUGGER(シュッガー)の改造甘娘たちに襲われまくるんですねわかります
「イッー!」と叫びながら抱きついてきて「イイッー!!」と叫びながらイッちゃうんですね、分かります
恋人の名はギギとガガですか
つーかアマゾンよく知らんからググったら敵が獣人なのな
モン娘好きの俺にはたまらん設定だ
>>963 その響きだけで著しく下半身を刺激されるのですが
甘えん坊将軍
こういう文章書くの初めてで、読みにくかったらスマソ
そして、女の子があまり甘くない・・・かも
「ねー、起きてーもう朝だよ」
やわらかくて、甘い匂いのする物体がのしかかってきた。
布団をはがされ、さらさらの長い髪が頬にかかる。
上半身を起こすと、満面の笑顔を浮かべた彼女が視界に飛び込んでくる。
「おはよう。シャワー浴びてきて?その間に朝ごはん作ってあげる」
「ん・・・」
のっそりと緩慢な動作で風呂場に向かい、シャワーを浴びる。
戻ってくると、ローテーブルには2人分の朝食が並び、その匂いとシャワーの相乗効果でだいぶ頭がすっきりしてきた。
「どうぞ、召し上がれ」
「いただきます。」
甘いフレンチトーストと半熟のベーコンエッグ、彼女の得意なトマトのスープが並んでいる。
「相変わらず、料理上手いな」
「15分で出来るような料理ほめられてもね〜」
そう言いながらも、嬉しそうな表情を浮かべる。
ふと、彼女口元にパンのかけらがついているのに気づく。
彼女の後頭部に手を伸ばし引き押せると、すっと舌で掠め取る。
目を大きく見開いてこちらを向くと、色白な彼女が見る見る真っ赤になっていく。
「っ!口で教えてくれればいいのに・・・恥ずかしい」
こういう顔もやっぱり可愛い。
「そういえば、なんで朝から家に来たんだ?」
「やっぱり、忘れてるー友達オススメの敷きパッドとかカバーがあってね。
だけど、シングルが売り切れで、ダブルのを買うからこっちで使わせてってお願いしたのにーすっごく気持ちいいんだよ。」
「ああ、思い出した。おまけに、色もピンクしかなかったって言うんだろ」
「うん、アタシ以外の人部屋に呼べないね。というわけでごはん食べたら掛け替えるの手伝ってね。」
アタシ以外の人、か・・・彼女以外の女性を入れるつもりは無いが、友達呼ぶときは気をつけよう。
シングルより大きいとはいえ、2人がかりなら作業もすぐ終わる。
「えへへーやっぱり、気持ちいいー」
そう言いながら、ベッドに横たわり頬ずりをする彼女。
たしかに、今まで使っていたものよりも、ずっとなめらかな肌触りがする。
そのまま手を滑らせて彼女の頬をなぜると、嬉しそうに俺の腕をつかんだ。
「一緒にお昼寝する?」
「昼どころか、朝飯食べたばかりだろーが。
俺の家で寝るために、わざわざ早起きしたんですか、お嬢さん?」
「だって、せっかく買ったから早く試してみたくて。ね、お昼寝しよ?」
そんな風におねだりされては断る理由も無く、彼女の隣に体を沈めぎゅっと抱きしめる。
すぐに眠くなってきたのか、とろんとした目をしている。
鼻の頭に噛み付くようなキスをすると、お返しとばかりに鎖骨の辺りに柔らかい唇が触れた。
彼女の長い髪に手を差し入れとかすように撫ぜると、もっととねだるように顔をすり寄せてくる。
「昼寝が終わったら、どっか出かけようか」
「うんっ」
腕の中のとろけるような彼女の笑顔に満足しながら、再び訪れた睡魔に身をゆだねることにした。
―完―
甘ぁぁぁぁぁい!
二人が幸せそうでうらやますぃ
やれやれ、こんな時間に歯磨きか。
>>984 しかもアマゾンを救うために命を懸けちゃう元敵のケモノもいるんだぜ
>>986 うちにいてもお出かけしてもくっついてるくせに!くせに!歯が!歯が!
依存スレにあがってたのが
一発全虫歯クラスの甘さだった。くはぉ。
依存スレ、無口っ娘スレあたりとここは互換性あるよなw
俺も住人股掛けしてるしw
飴ってさ、甘え(あまえ)の訛りなんじゃないかと真剣に……
うん、何でもない。
>>987-989 ありがとう
嬉しかったので、
>>986の続き書いてみた。女の子目線です。
起きたら、彼がいなかった。それが、どんなにアタシを不安にさせるかって気づいてる?
来て早々、人のベッドで昼寝始める女に呆れちゃった?
彼の匂いに満ちている部屋なのに、彼の気配が無い。一人ぼっち。
嫌などろどろした考えが、どんどんと胸を支配していく。
「ただいまー」
玄関のほうから声がした。まだ靴を脱いでいる途中の大きな背中に飛びつく。
「ばか!なんで黙ってどっか行っちゃうの!」
「飲み物切れてたから、コンビニ行ってきただけですよ?ついでに、おまえの好きなプリンも」
「あ、コンビニ行ってただけ・・・?」
確かに、ここは彼の家だし、昼寝が終わったら2人で出かけようとも言っていた。
黙って一人で遠くに行くなんて、彼らしくない。
なのに、起きたら、彼がいなかった。―それだけで不安になった自分が急に恥ずかしくなり、
鼻をぐずぐず言わせながら、ごまかすように彼の背中に回す腕に力をこめる。
「ばかはそっち。なに泣いてんのさ。」
「泣いてないもん!」
「じゃあ、オレの背中がやけに湿っぽいのは鼻水?それとも汗?」
「〜!知らないっ!」
彼が笑いながら、あたしの腕をほどくとそのまま向かい合うように座らせてくれた。
仕事中とは全然違う、アタシだけに見せてくれる優しい表情。
「よく寝てたから、起こさなかったんだけど、不安にさせてゴメンな。」
ああ、やっぱり彼は、アタシの気持ちなんてお見通しだ。
彼の顔が近づき、涙を掬い取るようにキスの雨が降り注ぐ。
目尻、頬、おでこそして唇。
彼がアタシの肌に触れるたびに、見えない印を付けられているようで胸が高鳴る。
この温もりがある限り、何度不安になってもアタシは絶対幸せ者だ。
だああああああああああああああ
クソ甘いなチクショオオオオオ
>>995 マジか……
1000ならみんなの所に甘えんぼうの娘が来てくれる
1000ならみんなが甘い時間を過ごせる
1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。