1ヶ月も誰も保守すらないとスレが落ちてしまうだろ
保守は俺に任せてお前らはSSを書くのに専念してくれよな
そんなに心配しないでも、また直ぐに会えるさ
ちょっとスレを保守しにいってくるぜ
楓「へへっ、このくらいの保守、私一人で十分ですよ。先輩は殿をお守り下さいね」
先輩「ああ、無理はするなよ・・・」
翌日
先輩「楓の気配・・・、ここか!」
楓「あはぁ・・・せんぱぁい・・・、私やられちゃいましたあ・・・くちゅ・・・あひっ・・・・せんぱぁい・・・私のここに・・・せんぱいのふっといの・・・くださぁい・・・」
これで最後だ!見よ!!私の最強の必殺技を!!
ハリケーン保守!!!
新潟や福島などで大雨のようですね。くれぐれも気をつけて下さいね。台風もちかづいてますし。
じゃちょっと川の様子を見てきます。
メイドの土産保守
161 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 07:29:28.82 ID:ovltBHzr
ほしゅー
ヤンデレに相手に二股
それ難易度高いな
164 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 00:56:10.39 ID:gdoS0tWR
あらあら…皆さん保守に向かったまま帰ってきませんね……
ご主人様、少し表の様子を見て参ります。
続きは…後でじっくりと、お願いしますね♪
「G」とは、世界各国の高官達、テロリストの親玉、各界隈のトップ等
様々な人に噂される伝説のスナイパーである。G13型トラクターの売却、
賛美歌13番のリクエスト、13個の流れ星と、13の何かが示されるとき
「G」は依頼人と接触し標的に社会的な死を与えると言う・・・。
「G」は様々な手段で標的に社会的な死を与える。単純な手としては
標的にレイプを仕掛け、標的を性狂いの廃人に調教してしまう手段がある。
また標的に狙撃銃による媚薬の打ち込みを行い観衆の前で潮を吹かせたり、
服を狙撃によってボロボロにしてしまい野外露出させる手段もある。
「G」は正体を調べようとするものに容赦はしない。私もここまでの
情報を調べるのに仲間を犠牲にしてきた・・・。しかし、ここまで調べれば
後は公表するだけだ。この発表が終わったら私は富と名声を手にして
悠々自適な生活を満喫するのだ。もう少し、もう少しで・・・
(ズキューン)
っ!!今の音は狙撃!データは・・・駄目だやられてしまった。
・・・ちょっと待て。ひょっとしたら次の標的は私か?そんな!
こんなところに居られるか、すぐに脱出を・・・っ階段から物音が!
助けて、誰か助けて!ああ窓に、窓に!
(ズキューン)
媚薬気持ちイイ!イグ〜〜!!
―「G」を追うレポーターの録音テープより―
ゴルゴって死亡フラグだよね・・・、ってことで保守代わりに投下しました
歩く死亡フラグGには「ゴジラ」もいるんだぜ…
映画版ゴジラなら獣姦的な
映画版じゃなくてアメリカ版だった
170 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 22:20:58.02 ID:379l5pkE
久々に戦闘が止んだ晴れた午後。
塹壕で飲むヘルメットコーヒーはもう飽きた。
あー可愛い裸の美少女でも歩いてないかなー。
>>170 バッカお前、よりによってこの激戦地を美少女が全裸で歩いてる訳な…
!?
そこのお嬢ちゃん、俺達といい事しようぜ、グヘヘヘッ
なんだ、お前の保守。止まって見えるぜ。
174 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 15:08:50.56 ID:97XpDw36
俺、このスレが完走したらあの娘といいことするんだ…。
175 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/16(月) 00:13:29.69 ID:n2+gzzqQ
>>174その死亡フラグは冗談になってないぞ…
ん?部屋の前に誰かいるのか?
また妹が一緒に寝たいって来てるのか、やれやれだな
うちの嫁が浮気なんかするわけないじゃないですかHAHAHAHA
177 :
名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 17:59:12.55 ID:z+1OI/rg
へへへ…少将が出る幕じゃありませんぜ
ここは俺が浮上ついでにカワイ娘ちゃんを…
ここはボクに任せて先に行って!
んじゃ、まず保守します!
エロ薄ですが保守代わりに。
**
(筆者注:エルザ・ユーディト・レーヴェンツァーン大尉から、義弟クルトへの手紙)
クルトへ
これは私の遺書になる。
実の所、私は死ぬつもりなど全くないが、軍規により書かなければいけないのだ。
確かに大規模な作戦になるが、死ぬ事など考えては気が萎えてしまう。
だから手短かに書く。
万が一、私が死んでしまっても、
伯父上やお義母さまがいるし、きっとお前を跡継ぎとして支えてくれるだろう。
お前の許嫁のレギーナ嬢は明るくてとてもいい子だ。幸せな家庭を築く事を祈っている。
私の財産と言えるのは私物くらいだ。
適当に処理して欲しい。
軍学書や兵法書は、士官学校に寄付すれば喜ばれると思う。
枕元のチェストの一段目に祖母から受け継いだレーヴェンツァーン家に伝わる装飾品が、
二段目に私の母から受け継いだものが入っている。
出来るなら、祖母から受け継いだものはそのまま、
レギーナ嬢や将来生まれるお前の娘に渡してあげて欲しい。
母から受け継いだものは処分して欲しい。
私はあまりこういうものの善し悪しは解らないが、悪いものではないはずだ。
何を書いたらよいか解らないので、階下で部下たちと飲んできたところだ。
部下たちも概ね私と同じ事を考えていて、
こんな“死亡フラグ”みたいな軍規はくそくらえだと言っている。
“死亡フラグ”って何だと聞くと、
戦地に向かう前にプロポーズをして、戦争が終わった後を想像する事だとか。
きっと、後の事を考えて注意力散漫になるから死ぬのだろうな。
幸い、私にはプロポーズをする相手もされる相手もいない。
だから、きっと、私は死なないだろう。
(筆者注:この前後から酔いの為か筆跡が乱れている。ここにワインらしき染み)
こんな遺書の為にむしゃくしゃするのは不愉快なので、
生きて戻ってきたら必ず捨てる事にする。
だから、ここから、他人に読まれたら絶対に困る事を書く。
私は必ず生きて戻ってきて、この遺書を、捨てる。
まず手始めに、私はレーヴェンツァーン家の血を引いていない、という事だ。
私がまだ幼い頃、死の床にあった母が、そう教えてくれた。
母は父への当てつけで、別の男と寝て私を作ったのだと、しゃがれた声で囁いた。
あの助平男(父の事だ)の血を、お前は一滴も継いでいないのよ、
と囁く母の目はきらきらと楽しげに輝いていた。
そのまま母は、死んだ。
父は一度も見舞いには来なかった。
母の葬儀が終わった後、私はそれを祖母に打ち明けた。
レーヴェンツァーン家の血を継いでいない以上、この家にはいられないと考えたのだ。
本当は父に言うべきだが、私は尊敬する祖母に、まず話したかった。
祖母は黙って私の話を聞いた後、鋭い目で私を見つめて言った。
“レーヴェンツァーン家は軍人の家系だ。
勇敢で、正直で、誇り高くなければ軍人とは言えないし、
レーヴェンツァーン家を名乗る資格はない。
おまえは勇敢で正直で誇り高い、レーヴェンツァーン家の娘だ。
何を恥じる事があろう”と。
祖母は泣き始めた私をみっともないから顔を拭くよう叱り、
そんなつまらない事は二度と口にしたり考えたりしないようにと命じた。
私は、祖母の望むような、レーヴェンツァーン家の一員になれただろうか。
次は、クルトと義母の事だ。
正直に言う。私は二人に複雑な感情を抱いている。
もちろん、母と父の不仲の責任が、全て義母にあるとは思っていない。
人の仲なのだから、仕方のないことだと理解している。
それでも、祖母の死後、一ヶ月と経たない内にやってきた義母と、
半分しか血の繋がっていない弟に、悪感情を抱かなかったと言えば嘘になる。
なにしろ、祖母が死んだのは母が死んでから半年も経っておらず、
立て続けに家族を失って私はとても落ち込んでいた。
なのに、父は重荷がなくなったかのように楽しそうで、
私はやっぱりこの家を出ていった方がいいのだろうかと考え始めていた。
父も義母も、私にそれを望んでいるように感じられた。
そして私には、義弟のクルトは王子様のように見えた。
あの子は今でも、自分が平民育ちである事を気にしているけど、やっぱりどことなく品がある。
無骨な私とは大違いだ。
それに、クルトには愛されて育った者が持つ優しさがあった。
顔を合わせて見れば、義母は素朴で明るい人で、私に対しても精一杯の愛情を込めて接してくれた。
クルトにはその義母から受け継いだ心の美しさと、父から受け継いだ貴族の血があった。
いじましい私は、クルトに嫉妬した。
事あるごとに厳しく当たり、
レーヴェンツァーン家の者ならそれ位出来なくてはいけないのだ、といじめた。
そんな事を言う度に、祖母が生きていてくれたらいいと思った。
祖母が生きていれば、必ず私を叱ってくれたのに、
そうすればもうこんな事をしなくて済むのに、と。
でも、誰も私を叱らなかった。
ある夜、物音で目を覚ました。
何の音だろうと窓の外を見ると、ちょうどクルトが庭に向けて落ちていく所だった。
どすん、と音がして、動かなくなる。
どうしよう、クルトが身投げをしてしまった。私がいじめたせいだ。
私はすぐに窓の外に出て、壁面の蔦に手をかけて降りた。
人を呼ばなきゃという気持ちと、私のせいだという気持ちがせめぎあって、言葉が出なかった。
私は、臆病者だ。
月の光がクルトの白い顔を照らしていた。
血は流れていなかったが、人間は頭を打つだけで簡単に死んでしまうことを、
当時の私はもう知っていた。
クルト、クルト死なないで、と呼びかけながら、髪を撫でる。
代わりに自分が死んでもいい、だからクルトを助けて、と祈った。
だから、あの子がぱっちり目を開けた時は、もう心臓が止まっても構わないと思った。
そのまま、あの子が立ち上がって駆けだし、十歩もいかない内に転んだのを見たら、
更に心臓が止まりそうになった。
“だ、だめだよクルト、じっとして、いま、おいしゃさまをよぶから”
そう言うと、あの子はしくしく泣き出しながらも、尚も駆け出そうとする。
足を引きずっていて、またすぐに転んだ。
その頃になると、どうやら頭を打った様子はなく、
足から落ちて怪我をしたらしいと解っていたけど、だからと言って放っておける訳もない。
“だめ、いかないで”
そう呼びかけると、やっとクルトは振り向いた。
“ごめんなさい、姉さま、ぼく、でていきます”
そう言って、ぼろぼろ泣きながら。
“で、出ていくって、何で?”
そう言いながらも、私には心当たりが山ほどあった。
きっと私が意地悪をするから嫌になっちゃったんだ。
もう朝たたき起こして素振りなどさせないし、
池に突き落として水練などさせないし、
古典の暗唱が出来るまで廊下に立たせたりしないから、と謝っても、クルトは首を振る。
“でていかなきゃ、いけないんです”
涙をいっぱいに溜めたクルトのまつげは、女の子みたいに長かった。
“だって、ぼくは、おとうさまのこどもじゃないから、
レーヴェンツァーン家の血をひいていないから”
私は呆然としていた。
この、お父様と髪の色も目の色も同じクルトが?
何かの間違い、いや、勘違いだ。
そう言うと、クルトは首を振る。
“ぼく、きいちゃったんだ。おかあさまは昔、ほかの男の人の恋人だったって。
ぼくはその人の子供なんだ”
よく聞くと、その話をしていたのは一族の中でもゴシップ好きの伯母で、
本気にするような根拠などありそうもなく思えた。
伯母は平民出の義母とお前を貶めようとしているだけなのだ、と言ってもクルトは泣き止まない。
“で、でも、ほんとうにそうだったら、ぼくはここにいちゃいけないんだ。
ぼくは勉強も運動もできないし、姉さまみたいな立派な貴族になんてなれない。
うそをついちゃ、だめなんだ”
その時、私が考えた事は決してクルトには言えない。
言えば、あの子は二度と私を許してくれないだろう。
私は、これで、一人ではなくなった、と思った。
レーヴェンツァーン家の血を引いていないという、恐ろしい運命に苦しむのは、
私一人ではないのだ。
もし、ここでクルトがいなくなったら、
私はたった一人で嘘をつき続けなくてはいけなくなってしまう。
そんなのは、嫌だ。
私は、あの子の肩を抱き、顔をのぞき込んだ。
“クルト。レーヴェンツァーン家の人間は勇敢で、正直で、誇り高くなくてはいけないんだ。
お前は、正直だ。勇気だってある。
だから、あとちょっとがんばれば、お前はレーヴェンツァーン家の人間だ”
そう、私が言った事はまるっきり祖母の受け売りだった。
なんて卑劣な話だろう。
一番耐え難いのは、そう言っている私よりもクルトの方が、
ずっと勇敢で正直で、立派な人間だったという事実だ。
それに、クルトは私の言葉を鵜呑みにして努力した。
剣術だけは適性がなかったのか伸び悩んだが、
他は全て人並み以上に優れた、申し分のない貴族の子弟へと成長した。
刺繍も音楽も出来ない、貴族の令嬢としては出来損ないの私とは大違いだ。
およそ私に逆らった事のないクルトだが、士官学校に入る時だけは反対された。
それも、叱りつけてもなだめても、何を言っても譲らなかった。
“姉さまが戦争に行くなんて嫌だ”と、じっと目に涙を溜めて言うのだ。
レーヴェンツァーン家は軍人の家系であるし、
子供の頃から軍人になると決めていたのだ、と何度言ってもきかなかった。
“僕が代わりに軍人になる。だから姉さまは行かないで”と言っていたが、
あのおっとりした子が戦場に立つところなど、全く想像できない。
あの子を、ここに来させずに済んで、よかった。
私は、死ぬ訳にはいかない。
まだクルトは若いし、一族にはあの子をこころよく思わない者もいる。
必ず帰って、あの子を支えなければならない。
せめて、あの子がレギーナ嬢と結婚し、ゴルトビーネ家と縁続きになるまでは。
だから、本当に読まれたら困る事を書く。
必ず帰ってきて、この遺書を捨てる。
読まれたら困ること、と言うのは……
(筆者注:ここから一行ほど、塗りつぶされて消されている)
うまく書けないが、
つまり、私は、クルトが、恥ずかしいことをしている所に、出くわしてしまったことがある。
いや、クルトは悪くない。
あの子の返事を待たずにドアを開けた私が悪い。
それに、そういうことは若くて健康な男性なら誰でもすることで、
実際部下たちはしょっちゅうそんな話をしている。あいつらは下品だ。
彼らに、もしそれをしている所を誰か、例えば私とかに見られたらどう思うのか、
と尋ねてみた事があるが、見られればむしろ嬉しいし、
蔑むような目で見られれば尚良いと言われた。そんな事出来るか。
実際クルトのときは何と言ったらよいか分からず、慌ててドアを閉めた。
それから何日も、クルトは泣きそうな赤い顔をしていた。
何て言えば良かったんだろう。
自分がそれをしているところを見られたら、間違いなく死んでしまいたいと思うだろうし、
そんな事でクルトが死んでしまったら困る。
もしかしたら、責任をとって結婚しなくてはいけない位の事なのだろうか。
しかしクルトは私などと結婚したくはないだろうし、私たちは姉弟だから結婚できない。
困った
もっと困るのは、あの時のクルトがたびたび夢に出てくるという事だ。
あの時と同じように、ズボンを下ろしブラウスを羽織っただけのクルトが、
顔を赤くして、その、あれを左手でいじっている。
私はそれを、息がかかるほどの距離で見つめている。
夢の中の私は、ちょっと涎が垂れているクルトの唇を見つめて、
その唇にキスをしたいと考えている。
でもクルトはそれ所ではないし、勝手にキスするなんて駄目だ。
仕方がないので、クルトの、あれにキスをする。
男の人の、あれに口をつけた事がない為に、残念ながら味は感じられない。
でも、口の中が灼けるように熱くて、涎が湧いてこぼれて、
腹の奥がぎゅうっと絞られるような感じになる。
ふしだらな夢を見るのは不可抗力であるし、誰でもある事らしいが、
それにあの子を出すというのはどうなのだろう。
夢を見たあとはクルトを汚したような気分で落ち込む。
あの子だって、私にそんな事を考えられていては嫌だろう。
ものすごく気持ちが悪いはずだ。
きっと軽蔑される。知られたら生きていけない。
考えないように、夢にみないように意識していたらだんだん夢の内容が変わってきた。
私がクルトの立場になって、その、あれ、をしている所を見られる夢だ。
はずかしいから見ないで、という私の声を無視して、クルトが顔を近づけて
これ以上は書けない。
まあ、ここまで書けば私は生きて帰ってきて遺書を捨てざるを得ないし、
当初の目的は果たされた。
でも、もし
クルト
お前がこの遺書を目にする事があったら、きっと私の事を軽蔑するだろう。
私は臆病で嘘つきで卑劣で、その上ふしだらで、お前の姉にふさわしい人間ではなかった。
私はお前をレーヴェンツァーン家に引き留める事によって、
更なる苦難を課してしまったのかもしれない。
もしもお前が家名を重荷に思うなら、私は止めない。好きなように生きて欲しい。
お前は、勇敢で正直で誇り高く、あと、とても美男子だ。きっと幸せになれるだろう。
お前の幸せを、祈っている。
愛をこめて
エルザ・ユーディト・レーヴェンツァーン
(筆者注:
これは帝国歴2118年2月21日、俗に言う「フェアビンドゥング決戦」の前日に書かれている。
この戦いでエルザ・ユーディト・レーヴェンツァーン大尉は左目に被弾、
フェアビンドゥング川に転落し消息不明になった。
レーヴェンツァーン大尉の弟、クルト・フランク・レーヴェンツァーンは
同年10月に家族の反対を振り切り志願、従軍した。
以下は、帝国歴2120年3月19日、クルト・フランク・レーヴェンツァーンが書いた手紙である。)
エルザへ
死んだはずのあなたに手紙を書く事を奇妙に思うかもしれません。
でも僕はあなたの死を微塵も信じていません。
この手紙は僕の遺書、という事になりますが、僕自身も死ぬつもりはありません。
もし万が一、僕より先にあなたが内地に帰ったら、あなたの手元に届くように手配しています。
エルザ
僕はあなたに憤りを感じています。
あなたが書いた、あのやくたいのない遺書の事でです。
初めてあなたに会った時、僕は真の貴族とはこういうものかと感動しました。
あなたは誇り高く、美しく、僕には天上の戦乙女のように見えました。
レーヴェンツァーン家に迎えられた時、僕はすっかり怯えていました。
周りは僕の事を汚れた平民と見ていましたし、
両親は互いの事に夢中で、僕の事など目にも入っていないようでしたから。
僕に手をさしのべてくれたのは、エルザ、あなただけでした。
剣の素振りも水練も古典の暗唱も、あなたに好かれるならばと努力しました。
あなたにふさわしい弟になりたかったのです。
でも、心には重い雲がかかっていました。
僕が、お父様の血を引いていない、という事です。
あなたは一笑に付していましたが、僕が、母の前の愛人の子供であるというのは事実です。
僕はそれをレーヴェンツァーン家に入る前から知っていましたし、父も承知の上でした。
父は僕の母と、真に自分の血を引く跡継ぎを作るつもりだったのです。
僕はそれまでの、つなぎのようなものでした。
いつかはあなたに、それを打ち明けなければいけない、と思っていた時に、
伯母たちの噂話を耳にしたのです。
あなたの耳に入ったらどう思われるかと、僕は目の前が真っ暗になりました。
嘘つきの、薄汚い平民として、もう相手にもしてもらえないでしょう。
もう素振りも水練も勉強もみてもらえないし、弟と呼んでももらえないのです。
そんな事は耐えられません。
だから、僕はその前に逃げ出す事にしたのです。
鈍くさい僕は、部屋から抜け出すのにも失敗して、壁面の蔦から足を滑らせて庭に落ちたのですが。
せいぜい足を捻挫した位だったのですが、僕は痛みで死にそうな気分でした。
そんな風に悶え苦しんでいる僕の前に、あなたが降りてきたのです。
月の光に長い髪を輝かせたあなたは、本当に天使のようでした。
そのあなたが、死なないで、代わりに自分が死んでもいいからクルトを助けて、と言うのです。
僕は、そんなことを言われる価値もなかったのに。
その上、僕はあなたに嘘をついてしまいました。
本当は確実に父の血を引いていない事を知っていたのに、
伯母たちの噂としてそれを話してしまったのです。
他人の耳から入れば信じるかもしれないが、僕の口から聞けば嘘に聞こえるだろうという、
小賢しい企みでした。
企み通り、あなたはそれをつまらない噂として片づけてしまったのです。
あの夜あなたが言った事を、僕は一字一句覚えています。
“レーヴェンツァーン家の人間は勇敢で、正直で、誇り高くなくてはいけないんだ。
お前は、正直だ。勇気だってある。
だから、あとちょっとがんばれば、お前はレーヴェンツァーン家の人間だ”
僕は臆病で、嘘つきで、卑劣でした。
でも、この嘘をつき続けなければ、あなたをがっかりさせてしまいます。
心優しいあなたは、きっと、とても悲しむでしょう。
だから僕は、勇敢で正直で誇り高いレーヴェンツァーン家の一員である、
という嘘をつき続ける事にしたのです。
あなたの死亡通知が送られてきた日、
僕はなぜ、あなたの代わりに戦場に立たなかったのかと自分を責めました。
そして、しばらく後に送られてきたあなたの遺書を読みました。
それにより、僕はずっと、あなたに欺かれてきた事を知りました。
エルザ
僕は怒っています。
あなたは臆病で嘘つきでずるいところもある、普通の女の子です。
なのに、レーヴェンツァーン家のために、戦場に行ってしまったのです。
そんなこと、しなくてもよかったはずなのに。
大体、あなたがどう思おうと、
僕にとってあなたは勇敢で正直で誇り高くて、世界一美しい人です。
あの遺書を読んでも軽蔑なんてする訳がありませんし、
僕はあなたにそんなに信用されていなかったのかと落ち込みました。
もっと落ち込んだのは、あなたが僕の自慰を見て気に病んでいた事です。
見られた時ももちろん落ち込みましたが、こうして文章に書かれると死にたい気分になります。
第一あれは完全に僕の不注意で、あなたに落ち度はありませんし、
純真無垢なあなたにあんなものを見せてしまったなんて、と考える度に死にたくなりました。
あの頃のあなたは何日も泣きそうな赤い顔をしていましたし。
あと、あなたは僕を汚したようで落ち込むなんて書いていましたが、はっきり言えば逆です。
昔から、僕がそういうときに考えるのはあなたの事だけでしたから。
あの前は、あなたが優しく僕の童貞を奪ってくれる妄想で、
あの後は、真っ赤な顔で恥じらうあなたに自分のものを見せつける妄想に変わりましたが。
僕は必ず生きて帰り、この遺書を捨てる事にします。
そして、ここに書いてある事を、全て自分の口であなたに伝えようと考えています。
口で伝えるのはかなり恥ずかしいというか犯罪的なことも書いてしまいましたが、
もっと恥ずかしい事もしようと考えているので弱音は吐けません。
僕は、あなたに結婚を申し込もうと考えています。
そして、あなたにキスをします。
頭の中ではさんざんにあなたを汚しましたが、
いまだにキスだけは、どうしても出来ていないのです。
手紙でプロポーズなんて、まるっきり死亡フラグだから止めておけと同輩は言うのですが、
僕はそうは思いません。
プロポーズをして、受け入れられたら“死亡フラグ”、
それがまだ保留である以上“生存フラグ”です。
だって、僕があなたに振られてがっかりする、という落ちが待っているかもしれないのですから。
まだ、あなたにプロポーズをしていない以上、僕は絶対に死にません。
随分、色々な事を考えました。
あなたから見れば、ただの弟に過ぎないのかもしれない。
あの手紙に書かれたことは一時の気の迷いなのかもしれない。
本当の僕を知ったら嫌われるかもしれない。
あなたはやっぱり死んでしまっているのかもしれない。
囚われているのかもしれない。
頭を打って記憶喪失になったかもしれない。
姿が変わり果ててしまったかもしれない。
とても恐ろしい目に遭って心が壊れてしまったかもしれない。
もう自分を知る者には会いたくないと思っているかもしれない。
愛する人と幸せな家庭を築いているかもしれない。
しかし、どれを考えても、僕は諦める事ができません。
最後の理由だけは、ちょっと考えますが、他の理由では絶対に諦めません。
必ず、あなたを探し出します。
あと“あんな遺書を書いてしまったので気まずくて帰れない”
なんて理由だったら絶対に許しません。
あなたが泣くほどいやらしいお仕置きをします。
最後に。
この手紙を、あなたが読んでいるなら。
あなたが、臆病でも、嘘つきでも、もっともっとどうしようもない人間でも、僕は構いません。
僕は、あなたが好きです。
初めて会ったときから、
あの遺書を読んだ後は、もっと。
あなたは今、とても辛くて苦しくて悲しい目にあっているかも知れません。
すぐに駆けつけると言いたいのですが、あなたがこれを読んでいる以上、難しいでしょう。
でも、恐れる必要はないのです。
あなたは自分で思っているよりもずっと、勇敢で、正直で、誇り高く、魅力的なのですから。
きっと、幸せになれるでしょう。
あなたの、幸せを祈っています。
愛を込めて
クルト・フランク・レーヴェンツァーン
(筆者注:
クルト・フランク・レーヴェンツァーンの手紙は宛先不明のまま郵送物保管庫に眠り続け、
62年後の2182年に差出人の元に戻された。
その一ヶ月前にクルトは病死しており、受け取ったのは彼の未亡人である。
クルト・フランク・レーヴェンツァーンは終戦の二年後に結婚し、二男一女をもうけた。
結婚相手に関しては
「戦争で左目を失った、エルザという名前の女性」という事しか伝わっていない。)
まさかこのスレでいい話を読ませてもらえるとは思わなかった。
GJ
良い物を読ませてくれてありがとう
GJ!!
良い話だった
ただ、エロは入れるべきだな。
自慰見られた辺りを膨らませれば、普通に入るし、何よりスレと板の趣旨に合う
久々に見に来たら投下されているだと
GJ
乙!
GJ
スレ自体に死亡フラグが立ちつつある件
誰うま
フラグは折るためにあるのさ
200 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/15(金) 13:54:36.90 ID:0zYgyVDy
死亡
201 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/15(金) 14:14:43.02 ID:ubOBalqu
お知らせ
市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました
生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています
期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください
202 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/11(金) 13:14:02.68 ID:tNMHxJqa
私は死なぬ何度でもよみがえるさ!
こんなスレがあったとはw そしてまさかのいい話をありがとう。
死亡フラグ一つからここまで膨らませられる才能に嫉妬!
ほ
発作? そんな心配はいいから早く服脱げよ。