ベルサイユの薔薇でエロパロ

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380甘い毒杯19
”使った!!”
黒髪の従僕の顔がみるみる蒼白となる。
では彼女はその意に染まない行為を誰かにされてしまった
のだろうか。彼女は死を覚悟してその瓶の中身を煽ったのに
死に逃れることもできず、身の恥をさらすような目に遭ったのか。
従僕は彼女の足元に跪いた。
「・・・・すまない・・・」
彼女の膝にすがりつき、その両脚を抱きしめて涙する。
「どんなにか辛かったろう・・・。本当に・・・。」
・・・
”使ったのは私ではない”・・・よほどそう言おうかと思った。
しかし、彼女は言わなかった。
なるほど女が身の潔白を証明するのは難しい。
ましてや、された証明ではなく、されなかった証明とあっては・・。
代わりに女は男に立ち上がるように促し、言った。
「本物が欲しい・・。」
男は涙にくれながら、彼女の望みに答えて言った。
「わかった・・・」
懐を探り、シャツの内側へ縫い付けた薄い包みを剥ぎとる。
中を開くと薄紙に包んだそれを彼女に渡す。
彼女は受け取りながら言った。
「お前だけ、地獄になんか行かせてやらないぞ。」