ベルサイユの薔薇でエロパロ

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301名無しさん@ピンキー
ナントイウ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*良スレ!!!!!
職人サマ…バンザ…イ…!
302名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 17:43:40 ID:OMEeVD3I

('A`)
303名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 20:59:14 ID:gcrQKHH3
従僕のキチクっぷりと
時折覗かせる本音がなんだか切なくてイイ。
304名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 22:17:23 ID:JyewvDAJ
ゴチソウサマデシタ
305名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 03:53:21 ID:PhCnHolF
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
またお願いします!
306名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 14:34:35 ID:12Xf0rHu
あんッあんッあ〜ん・・・
307名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 15:01:10 ID:lsUaTVNB
GJ!
308名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 19:14:17 ID:An8nGu4Z
‥‥そこ‥は‥‥だ‥め‥‥‥アン‥ド‥‥レ‥‥
309甘い毒杯1:2009/05/29(金) 00:03:38 ID:AjbuCBYU
兵舎で4発の発砲をした従卒が営倉に入るのが決まった午後、
その発砲で手を打ち抜かれた兵士は衛生室を起き出していた。
「よ、班長。もう手の具合はいいのかい?」
営倉を管理している少尉は元の同期の親友だ。
彼は同じ少尉でありながら、兵卒に落とされた男を心配し、惜しんでいた。
「ああ、なんていうことはないよ。それより、今日、営倉入りの従卒は?」
「さっき、あの女隊長と一緒にやってきたよ。入って行ったところだ。
見てみるか?」
「ああ。」
無鉄砲な元少尉は営倉入りを何度か経験している。
彼は自分の手を打ちぬいた男の顔を見ておきたかった。
営倉に入りこんで、牢が並んでいる廊下をそっと覗くと、
女隊長と従卒がいた。
女隊長は心配げに従卒を見ている。
従卒は心配ないさというように手を振り、
自分の首もとから何か鎖のようなものを引っぱり出した。
それは何か入っている水晶の小さな瓶であり、それに鎖をつけて従僕は首から下げている。
従僕は自分の首からおもむろにその鎖を外し、女隊長の首につけ直した。
「これは?」
「お守りだ。中身はお前も知っている。
だが、使いたくなかったら使わなくていい。」
女隊長が従僕の名を呼び、従僕は水晶の瓶を鎖ごと彼女の軍服の下へ押し込んだ。
目にも止まらぬ速さで、男は女を抱き締め、口づけをする。
「行ってくるよ」
従僕は牢に入り、女隊長はその鍵を閉めた。
”あれはなんだ?自決剤か?”
影から覗く男がつぶやく。
”なんでえ、やっぱ、デキてるんじゃないかよ。
畜生、敵わねえな。”
あんなものを渡す男と女。誓いの指輪どころではない。
”とんでもない奴らに俺は手を出しちまったようだ”
男はきびすを返すと、女隊長が出てくる前に営倉を抜け出した。


310名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 08:52:45 ID:IyfBrY4t
お待ちしておりました〜〜〜!!
311名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 12:28:24 ID:r9Micxpb
気になるぅ〜〜〜〜!!!!!!!o(≧ω≦)o
312甘い毒杯2:2009/05/29(金) 19:35:50 ID:vJYTNvxa
長い亜麻色の髪を結びもせずになびかせて、一人の近衛隊の将校が
衛兵隊の兵舎を訪れたのは、1衛兵が無断発砲により営倉入りした次の日の夕暮だった。
颯爽とした物腰で悠然と門番とその上官に取り次ぎを要求する。
「近衛隊の将校殿が我が衛兵隊に書面もなく、何の御用でしょう?」
王国の近衛隊と衛兵隊は決して仲が良いわけではない。
王家の命を受けずには入るべからずといわんばかりの言い方である。
貴族然とした将校は落ち着き払って言った。
「私は軍の用で来たのではないのですよ。婚約者に会いに。」
「婚約者だと?ここは軍隊だぞ!?」
言いかけて、上官は口をつぐむ。そう、男ばかりの軍隊だが、先日赴任した隊長は
女だった。
「私用ですが、婚約者を迎えに来たのです。」
そう言って、悠然と入っていく。居合わせた見回り中の衛兵らが驚いて、ざわめく。
数人はこの事態を彼らの首領に知らせるべく、伝令に走った。

衛生室で寝ていた班長は、走り込んできた班員の騒々しさにたたき起こされた。
「婚約者だと?」
「そうなんだよ!髪をこう長ーく垂らした気障な貴族野郎でさ、隊長の婚約者だって
言うんだ。」
「だけど、隊長にはあの従僕がいるんだろ?」
「どういうことだ?あの女、二股かけてんのか?」
班長は顎に指をかけて、窓の方をにらんだ。
「おい、お前ら、司令官室の様子を窺って来い。」
「う、うん。」
313甘い毒杯3:2009/05/29(金) 19:37:00 ID:vJYTNvxa
司令官室では女隊長が、突然訪ねてきた元副官に驚いていた。
「大尉、何故お前がここに来る?しかも、私の婚約者を語るとは何事だ!
私は全く聞いてないぞ!」
「でしょうね。」
落ち着き払って、亜麻色の髪の男が答える。
「貴女の父上に認めて頂いたのは今日の午後のことでしたら。」
「なんだと!」
「まあ、落ち着いて。」
ゆっくりと男は窓に近づき、夕暮れの迫る軍舎の中庭を眺めながら言った。
「お父上の将軍は私の直属の上官です。将軍は頭を抱えておられた。
護衛につけたはずの従僕は無断発砲で営倉入り。なのに、貴女はその理由も
家人におっしゃらない。しかも平気で今日も出勤しようとする。放っておけば
夜勤も辞さないつもりでしょう?」
女隊長が黙っている。
「あの下僕は銃を乱射するような男ではない。下僕は貴女を守れなかったのでしょう?」
女隊長は唇を噛んで、貴族然とした男をにらみつけた。
「お前に下僕呼ばわれする筋合いはない!」
男は亜麻色の髪を揺らして、窓に向けていた眼を長い金髪を垂らした美しい女隊長に向け、
恭しく礼をする。
「これは失礼。彼は貴女の大切な従僕でしたね。」
「ともかくもお父上はたいへんに心配なさって、今日も近衛隊の司令官室の机で肘をつき
指を組んで額をつけていらした。万策尽きたと言わんばかりの状態でね。
そこで私は申し上げたのです。『貴女に求婚しても良いか?』とね。」
女隊長の鋭い碧い眼を恐れもせずに男は続けた。
「将軍は驚いていらっしゃったが、すぐに賛成してくださいましたよ。
しかも、その場で大尉の私を少佐に昇格してくださった。
今の私は近衛隊の少佐で、貴女の婚約者なのです。」
亜麻色の髪の少佐は、優美な仕草で膝まづき、女隊長の手を取って口づけた。
314名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 19:45:04 ID:vJYTNvxa
ようやくジェロ登場まで漕ぎつけ・・。
まだ時間かかると思うのでどうか
>>208 さん
他の皆様も 続き書いてください。
315名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 19:46:52 ID:RlYdbiBB
どきどきーーー。
楽しみに続き待ってます。
お時間がかかってもかまわないです。
ぜひお願いします!
316名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 20:15:10 ID:eR61PLGD
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
317名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 22:03:45 ID:2zrF1DQw
ココハイママデニナイ良スレ…
アリガトウ…職人サマアリガトウ…
ツヅキマッテマス…
318名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 22:11:06 ID:oMRh3m4p
>>314
素晴らしいSSをありがとうございます。
本当に楽しみにしています。
職人さんも書くことを楽しんでくださいね。
その何倍も読むことを楽しんでますから。
原作の魅力をそのままに、でもどこか違ってて、でも更にエロかっこいいアンドレ
オスカル・ジェロ・アランたちの動向から目が離せません。
続きがすご〜く楽しみです。
319名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 22:11:32 ID:IyfBrY4t
どきどき・・・
どきどき・・・



淫蕩オスカルタンの作家さまも引き続きお待ちしております。
320甘い毒杯4:2009/05/29(金) 22:48:11 ID:vJYTNvxa
「地位や財産が目当てと思ってくださってもかまいません。」
帰りの馬車の中で少佐が言った。
「なんなら寝室は常に一緒でなくてもよい。
フェアでないというのなら私は気に入りの侍女を連れてきましょう。
貴女が従僕といけない遊びをしても咎めたりはしませんよ。」
女隊長は黙って、馬車の窓を見ている。
”強情な・・・”貴族の少佐は思った。
”三十路すぎの・・しかも無垢でもなさそうな女に求婚する男など
そうはいないだろうに。”
彼は戦法を変えた。
「貴女の従僕も気の毒に。貴女のために片目を失い、営倉に入り、
幾多の苦難を味わって・・」
女は驚いて振り返り、男の顔を見た。
「いずれ遠からず彼は貴女のために命を失うだろう・・・
と言っているのですよ。私は。」
突然、女の顔が苦悩に歪む。眉を寄せて、眼を伏せて、紅い唇を半開きにして・・
悩み苦しむ姿さえ、なんてこの女性は美しいのだろう。
「私なら、貴女と彼を救ってあげられる・・そう言っているのです。」
女が碧い眼を見開いて彼を見る。
「貴女が男として生きることで、どれほどあの黒髪の男に負担を強いているのかを
わかっていますか?」
女の金髪が揺れ、動揺が見てとれる。
「マドモワゼル、私は最初から貴女を女性として見てきました。」
”・・最初から・・女性として・・”
女隊長の心がざわめく。
「馬車が着いたようです。」
館の門の前へ着いた馬車の扉を御者が恭しく開く。
「お行きなさい。マドモアゼル、行ってお父上ともよくお話なさるがよい。
何が貴女にとって、あの従僕にとって、最善の道かをね。
そして貴女の家族にとっても。」
馬車は男として育てられたその館の6女を残して、去って行った。
321名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 07:03:30 ID:nKBmbRTt
ジャルパパとの会話
営倉から出てきたアンドレがどんな手を打ってくるのかが気になる
戦法を変えるジェロが新鮮です
続きまってます
322甘い毒杯5:2009/05/30(土) 15:35:19 ID:KLgJZczB
将軍は後継として育てた末娘が帰ってきた馬車の音を聞いたが、
すぐに文句を言いに飛び込んでくるだろうと思った男勝りの娘は
その意に反して一向にやって来なかった。
ついに痺れを切らした将軍は、自室を出て、館の者にその居所を聞いた。
「さあ。」
何も知らない侍女は不思議そうに答える。
「さきほどお着換えを済まされて、書斎に向ったようですけど?」
書斎?将軍はすぐさま館の図書を集積している一角へ向かった。
果たして、軍服を普段の白いブラウスとキュロットに着替えた娘はそこにいた。
様々な本を書棚から引き出し、何かを調べているかのようだった。
自ら名付けた男のような名の娘を呼ぶと、
娘は本から目を上げた。
「書斎にいる間は一人にしておいて頂きたいのですが・・」
「・・・・父が何故このようなことをしたのか、聞かないのか?」
「私にことわりもなく勝手なまねをした父上のお気持ちを聞けと?」
「何を!!」
短気な将軍は娘の襟元のクラバットを掴み、引き寄せようとした。
娘の胸元に覗く鎖に気づき、はっとする。
その鎖の先についた水晶の瓶。それは、かつて将軍が従僕に管理を任せ、
預けたものだ。
「それは・・・・・」
「ほお、父上はこれが何かご存じなのですね?」
娘は吊り下げられた鎖を手にとって水晶の小さな瓶を見せた。
「今は私が彼から預かっております。
父上が何を彼に命じたかは存じ上げませんが・・。」
父将軍が顔色を変えて一歩引くと、娘ははっきりと宣言した。
「私は人形ではありません。
軍人として死すべき時も自分で決めます。」
娘は本を書棚に戻して、書斎を出ていく。
将軍は、呆然として自分の育ててしまった後継の姿を見ていた。
323甘い毒杯6:2009/05/30(土) 23:38:20 ID:KLgJZczB
「知っていますよ。」
その日もやってきた近衛隊の少佐が言う。
彼は夕食を誘った女隊長に無碍に断られたばかりだった。
「何をだ!」
女隊長が腰かけた司令官室の椅子から目を上げて少佐を見る。
「貴女が兵舎で何を食べているか。最初は営倉で出されるものと同じものを
と言ったそうですね。」
女隊長は彼を睨みつける。
「それがダメだとなると仕方なく、兵士と同じものをと言ったんでしょう?
なに、今週の食事当番の若い衛兵に聞いたんですよ。
ただ、隊長の食事のメニューを教えてくれればいいとね。
彼が情報料10スウ欲しいというから30スウ払ってやったら、喜んで全部しゃべってくれましたよ。」
あいつか・・女隊長の頭に雀斑のある童顔の兵士の顔が浮かぶ。
「貴女は一部の衛兵たちには人気があるようですね。」
亜麻色の長い髪を垂らしたまま、少佐は続ける。
「栄養不良の兵士たちを気遣ったり、たいへん優しいことだ。」
「用がないなら出て行ってくれないか!?」
女隊長が言い放つと、近衛隊の少佐は彼女の側に身を倒しこんだ。
「だから、食事に誘っているのです。人目のあるところの方が安心ではないですか?」
彼は彼女に身を寄せて、その腕を彼女の椅子の背に回した。
「乱暴にされる方がお好みなら、この場でそのようにして差し上げますが・・。」
「!!」
彼女の身がビクっと震え、明らかに男を怖れていることがわかる。
「私は貴女の父上も許した貴女の婚約者です。この場で貴女を犯しても誰も何も
言うことはできないでしょう?違いますか?」
女の眼に明らかな恐怖の色が浮び、彼女は胸元の何かを押えた。
男は言った。
「私は貴族です。紳士はそんなことはしませんよ。
さあ、食事に出かけましょう。」
男が手を取ると女は観念したかのように立ち上がった。
324名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 05:18:49 ID:2kEB5YiW
どきどきどきどき・・・・
325名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 09:12:05 ID:CFKN/s0m
アンドレに弱みにつけこまれるのはドキドキワクワク(*´д`*)するのに
ジェロごときに弱み握られるのは心底腹立つのはなんでだろ
326名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 09:39:34 ID:N50y1IOD
>>323
続き、ありがとうございます
幼馴染のアンドレ、対する貴族のジェロ
オスカルへの愛し方の対比が面白い
愛しているから去るのが原作のジェロなら
理詰めで元上官のオスカルを愛そうとする彼もまた彼
ジェロがいい男だとアンドレも引き立つという法則を発見
傍目には圧倒的優位に立つ貴族の男…
しかしオスカルは?アンドレは?
アンドレの出方が全く予測不能なだけに今後の展開がすごーく気になります
327名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 09:52:18 ID:jInHnB5r
ドキドキドキドキ
アリガトウショクニンサマ!!
328名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 21:35:49 ID:mAReXNpM
オスカル様が近衛にいらした時と比べて、痩せ気味だから、ジェロ、オスカル様を
誘ったのかしら。「貴女こそ栄養不良なんですよ」と言いたいのしら。
もう少し、オスカル様にはふっくらしてもらいたい、と。
もしかして、ジェロの好みは「ふっくら系」だったりして・・・・・・。
329名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 22:27:19 ID:CFKN/s0m
早くOAを!
パチンコ雑誌見て萌え萌えでw
あーぁー文才が欲しい!!!
エロ文才がほっすぃー
330甘い毒杯7:2009/06/01(月) 00:01:57 ID:v1JO4PtQ
白い月が昇るのを自室の窓から見つめながら、男として育てられてきたその館の6女は、
激しい敗北感と罪悪感に苛まれていた。
彼女の婚約者を名乗る男に無体なことをされたわけではない。
むしろ、逆だ。
彼は優雅に彼女をエスコートし、食事に案内した。小さな居心地の良い店で、料理人の
繊細な味付けも彼女の好みだった。
近衛隊の現状を聞かせてくれ、衛兵隊の兵士たちの実情をさりげなく聞き出したり、
機知に富んだ会話で彼女の興味を持続させ、要するに楽しかったのだ。
彼女を愛する従僕が一人、彼女のために営倉に入っているというのに・・・。
美味しい食事をし、楽しい時間を過ごしたことに対して、
なんともきまり悪く、苦しい後ろめたさが沸き起こる。
食事が終わると少佐は何もせずに馬車で館まで送ってくれた。
彼女は、ふと、副官であったその男が純粋に好意から
自分と自分の幼馴染の従僕が陥った苦難を救い出すために、
婚約者を一時的に買って出てくれたのではないかと錯覚に
陥るほどだった。
けれども、亜麻色の髪の男は、馬車を降りる彼女の手を取って、その指を握りしめて
言ったのだ。
「貴女は優しい。自身を壊してしまうような男たちの欲望さえも処分もせずに許して
しまわれる。貴女はその優しさを自分より弱い者に注ぎ込む人だ。
兵士たちを気遣うのと貴女の従僕を庇うのとは同じではないのですか?
しかし、それは愛ではない。同情的な共感だ。」

ショックだった。本当にそうなのだろうか。
彼女は黒髪の幼馴染に一度も愛を返す言葉を言ったことがないことに気がついた。
夜毎、彼女を抱く度に男の方は愛していると繰り返し囁いていたのだけれども・・・。
確かに従僕に身を奪われてしまってから、彼を一度は短剣で殺そうとし、
けれども彼の愛の深さにその手を振りおろすことができなかった。
そして毎夜繰り返される彼の愛撫に自分はいつしか身を開き、悦びを覚え、
その甘い惑溺に浸り込み・・・・。
男の深い愛に身を委ね、為されるがままに快楽に身体を許していた。
男が営倉に入って1週間あまり・・・今もその行為を思い出せば、身が震える。
熱くしっとりと忍び込んでくる口唇、
ねぶるように彼女の感じやすい部分を探る舌先。
そして彼女の身を貫く彼の・・・・。
女は身ぶるいして、自分の身体を両手で抱きしめながら、月を眺めた。
今、ここに男がいてくれたなら、何の迷いもなく、その身を委ね、
彼の愛の言葉を聞きながら、その欲望を受け入れてしまうだろう。
絶頂の追い上げられるたびに男の名を呼び、何も考えることができなくなる
幸福な瞬間を迎える。
”・・・・早く戻ってきて欲しい。そばにいてしっかりと抱きしめてくれたなら・・”
夜着の下の水晶の瓶をぎゅっと握りしめながら、
彼女はつぶやいた。
”彼の愛の深さを感じることで、このような背徳感は消えてしまうだろうに・・”
彼女は身の置きようのない不安を感じていた。
331名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 00:24:02 ID:FYw094oi
GJ!
萌える‥‥
332名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 00:52:36 ID:kcTkt6Nn
GJ
萌え。
333名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 00:53:44 ID:zFO+ZKpM
GJ!
おなじく、萌え・・・
334名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 00:56:04 ID:QqMEVBvD
GJ!萌え
335名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 20:46:25 ID:bKCzeCo1
身分違いの激しい愛
非の打ちどころがない婚約者
オスカルに必要なのは・・・
この際、その両方を手に入れて幸せになって!
336名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 21:35:51 ID:vqilzk25
展開が全く読めない、どう転んでも萌える!!
過去にないハイレベルなSSでございます。
ボンソワール…
337名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 02:20:53 ID:B4s3bmE/
どきどき・・・
338甘い毒杯8:2009/06/02(火) 02:41:59 ID:DN0pqaJm
軍医が帰った後の衛生室には衛兵らによって酒がもちこまれていた。
雀斑のある童顔の兵士が言う。
「だからよぉ、あの長え髪をへらーっと伸ばした貴族野郎は、
にわか仕立ての婚約者で、ちーっとも隊長には好かれてねえん
だよ。」
「な、なんで、わ、わかる?」
「俺、隊長の食事のメニュー聞かれたもの。ほんとに婚約者だったら
直接何食べたか聞けばいいだろ?情報料30スウせしめてやったけどね。」
とたんに仲間の衛兵2人からとっちめられる。
「おい、近衛隊の貴族将校になんかに買収されんな!」
「この馬鹿、お調子者!!」
「いてて」抑え込まれて熨された兵士が悲鳴をあげる。
「買収されてねーよ、その金でこの酒とつまみ買ってきただろ。」
腰をさすりながら起き上る。
「隊長は営倉の食事を気にしてたし、隊長の本命はあの平民の従卒だね!」
「あ、あいつ、す、すごかったもんな。」
「・・恐かったよ。それで隊長守ったのに営倉に入ったんだろ。えれぇよ。」
「やっぱ、ヤワな貴族野郎より、俺たちみてえな勇敢な平民だよな。
ほんとにカッコいいのは。」
酒を酌み交わしながら、班員らは自分たちのしたことを棚上げして、談義している。
いつの間にか、黒髪の従卒の株も上がってしまったようだ。

寝台に座り、傷ついてない方の手で酒のグラスを持っていた班長が
ふいとグラスを煽って低い声で言った。
「気に入らねえな・・」
”おっと” 雀斑の兵士をはじめ、声高に話していた班員らが鎮まる。
”・・班長は貴族で元少尉だったっけ・・・
平民のあの従卒に手を打たれたんだった・・”
しかし、元少尉の班長の言葉は兵士らの想像と違っていた。
「大貴族の少佐だかなんだか知らねえが、無理やり権力で女をものにしようと
するってのはよ。」
兵士らがいっせいに同意する。
「そ、そうだよね!」
「身分差別反対ー!」
「ふん」
手を怪我した男は空いたグラスを置いて立ち上がった。
「班長、どこ行くのさ?」
「ちょっと、そこらブラついてくる。お前らは勝手に飲んでろ。
一本もらうぜ」
班長は酒瓶を一本とつまみの干し肉を持ち、衛生室を出て行った。
339甘い毒杯9:2009/06/02(火) 02:43:15 ID:DN0pqaJm
彼が歩いていった先は、兵舎の牢獄である営倉だった。
よく知った詰所の門番に問いかける。
「おい、あの女の隊長は従卒に会いにきたか?」
「いや、一度も来てないよ。そもそも営倉は一切面会禁止だし。」
「ふうん・・。」
馬鹿真面目な女だ。自分が営倉入りした時だって、こっそり仲間や
元同僚が門番にうまく言って差し入れしてくれたり、外の状況を
教えてくれたりしたのに。隊長の権力を使ったり、ちょっと袖の下を
掴ませれば、いくらでも融通がきくことくらい知っているだろうに。
「ちょいと、邪魔するぜ。」
「入んのか?まあ、お前ならいいけど。」
元少尉の班長は営倉内の牢獄へ入った。
例の黒髪の従卒の房を覗くと男はうずくまっていた。
「おい」声をかけると男は一つしかない眼を上げた。
「差し入れ持ってきてやったぞ、この牢の飯のまずさといったら
食えたもんじゃないからな。」
いくらかやつれた面持ちの黒髪の従卒は、牢の鉄格子の間から
酒瓶と干し肉を受け取った。
「心配するな、変なもんじゃねえ。」
従卒が黙っているので、班長の男は気になっていることを言った。
「お前の女隊長は一度も会いに来ないのか?あれは何なんだ。
お前が必死に守ったところで、お前のことなんか心配じゃないのか?」
「ふっ」
黒髪の隻眼の男が暗闇の中で笑った。
女隊長の名を呼び捨てにして言う。
「彼女は自分の決めたことは必ず守る」 
軍規を犯して会いに来たりしない。」
「あのな、お前がいない間にな。」
班長の男は突然貴族の婚約者が現れたことを告げた。
「・・・そうか・・・近衛隊の副官だった・・・あいつが・・・」
「お前が営倉に入っている間に何かあるんじゃないかと心配じゃないのか?」
「心配じゃないわけではないが・・・」
「俺は彼女を信じている。俺を待っていてくれるかはわからないが、
彼女の考えることすべてを理解していると思っているよ。」
「ふん・・・」
手掌を打ち抜かれた男は牢の横の壁に背をついて座り、つぶやいた。
「難儀な男だな。お前。」
牢の中から声がする。
「そいつはどうも。」
牢の横の壁に背をついて座った男は、低く口笛を吹き、からかうとも
励ますともつかない声音で言った。
「身分違いの恋だからってあきらめるんじゃねえぞ。」
しばらくは牢の中は沈黙していたが、やがて声が聞こえた。
「ありがとう。」
営倉の牢の中と外で奇妙な友情が芽生えようとしていた。
340甘い毒杯10:2009/06/02(火) 02:45:03 ID:DN0pqaJm
次の日から、近衛隊の少佐は衛兵隊で婚約者に会うのに
苦労するようになった。
夕方迎えに来ても、かの女隊長に会うまでに門番や衛兵らが
何かと見当違いの場所に案内して邪魔をする。
ようやく司令官室までたどり着いても、そこには目指す彼女は居ずに
どこともわからない場所へ見回りに行っていたり、
もう館へ帰宅してしまっていたりした。
女隊長も疲れていた。
彼女はもう二度と近衛隊の少佐と二人きりにならないように、
気を配っており、司令官室には常に副官の大佐を置き、
少佐が来た旨の連絡がくれば、用を作って出かけたりした。

その日は久し振りの夜勤であったが、巧みに少佐をやり過ごし、
宮殿の警備へ出かけた。
本当のことをいうと、このところ屋敷でも眠れていない。
かと言って、司令官室の仮眠室に行く気にもなれず、
彼女は宮殿の中にある部屋・・・筆頭侍女の居室へ足を向けた。
彼が営倉へ入る前、連れてきてくれた部屋。
そこならば、ゆっくりと眠れるような気がしたのだ。
回廊を曲がって、重厚な扉を開けるとそこには
灯りが煌々とついていた。
”誰かいるのか?”
ゆったりした椅子に座っている貴婦人。それは・・。
「は、母上」
母の伯爵夫人は、末娘の名を優しく呼んだ。
「待っていたのですよ。宮殿からこの部屋を使ったかと聞かれて、
貴女の姉たちに聞いても誰も知らないということだったので・・」
「母上・・」
張り詰めていた糸が切れるように彼女は母の膝へ突っ伏した。
「我が子の身を心配しないではいられない愚かな親を
許してもらえますか?」
「母上」
ひとしきり話をした後、母は言った。
「愛の深さに安心して身を委ねられるようなら、そこで幸せになりなさい。」
341甘い毒杯11:2009/06/02(火) 03:07:41 ID:DN0pqaJm
ついにあと2日で彼女の従僕が営倉から解かれるという日、
女隊長は婚約者を名乗る男を館に招いた。
「私にお話とはいったい?」
落ち着き払いながらも亜麻色の髪の少佐は内心穏やかではなかった。
もう時間がない。
なんとしても、ここで彼女の心を捕らえなければと思いを高まらせていた。
「貴女を愛しています。誓って、貴女を不幸せにはいたしますまい。」
女は男の名を呼んで、語りかけた。
「私のそばには幼い頃から常に一人の男性がいる。
彼は私を自分の命よりも深く愛してくれていて・・・」
亜麻色の髪の少佐は、彼女の肩に手を置いて、その言葉を防いだ。
「貴女への愛の深さで彼を選ぶと言うのですか?」
彼女は静かに頷いた。
「その胸の奥に隠しているもの。それが彼の愛の証明ですか?」
思わず彼女が胸元を抑えると、彼は彼女の肩を掴み、その頸筋に指を入れて
鎖とそれにつながる水晶の瓶を引きずりだした。
「何を!!」
「愛の深さを計るのは難しい。
しかし、私が貴女を愛するあの黒髪の男と少なくても同じくらいには
貴女を愛していることを証明してみせましょう。」
いつも優雅な振る舞いをしていた少佐は、驚くほどの情熱をこめて
鎖を引き抜き、力任せに水晶の瓶を奪い取った。
目にも止まらぬ速さでその蓋をこじ開け、中身の粉を口に注ぎ込む。
「あ!」
亜麻色の髪が宙に舞い、男の身体は前のめりに沈み込んだ。
「馬鹿! なんてことを!」
女は叫び、駆け寄って、男の背を持ち上げて口に指を入れて吐かせようとした。
男は苦しげな息を吐きながら、彼女を斜めに見上げて、微笑んだ。
「私のことを少しは心配してくださるのですね。嬉しいですよ。」
「何を言っている!早く!」
男は女を抱きしめて、その唇を奪った。”毒を含んだ口?”と思う間もなく、
彼女の口に甘さがいっぱいに広がった。
男はにっこりと笑い、彼女を抱きしめたまま立ち上がる。
「・・・これは・・・・」
「そう、毒ではありませんね。これは砂糖です。」
342甘い毒杯12:2009/06/02(火) 03:11:40 ID:DN0pqaJm
ただ呆然と彼女は立っていた。
幼馴染の渡してくれた毒薬は毒ではなかったのだ。
彼女の婚約者を名乗る男が言う。
「簡単なことです。私たちは教会の信徒だ。
自死を選んだものは天国へ行かれない。
あの黒髪の男は貴女を殺して自分は地獄へ行っても
貴女は天の園へと願うでしょう。
だから、彼は中身をすり替えたのですよ。」
女が苦しげな声で問う。
「・・・何故・・・わかった?」
「ああ、それは・・」
彼は両手を大きく広げながら言った。
「私もあの従僕と同じくらいには貴女を愛していると言ったでしょう。」
打ちのめされている彼女に彼は言った。
「愛しています。マドモワゼル。
愛の深さを計る杯はどこにもないけれども。」
力なく立っている彼女を抱きしめて、男はその耳元に愛の言葉を
囁き続けた。
343名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 03:34:45 ID:B4s3bmE/
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
344名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 04:30:49 ID:U6P8vaam
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
345名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 09:59:48 ID:9GBo6lw1
ジェロのくせに!
カッコイイじゃないか…!
346名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 10:08:57 ID:4ZlVMhoP
我が子が誰を選ぼうと、それは決して愚かな選択ではないと確信を持ってるママの大きさが素敵。
当たり前だが、深さは同じでも母の愛と父の愛は違うのだよオスカル。
ジェロ、女たらしでもなんでもない普通の男だったことに意外性を見て高得点。
SSを読む度にジェロに惚れてしまう癖を直さないと大変なことになりそうだ。

GJ!!
347名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 10:30:45 ID:tLQELB4+
GJ!
もうすぐアンドレ帰ってきちゃうのに‥‥
わくわく‥
どきどき‥
348名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 13:28:56 ID:btIoTAke
毒だと思ったら砂糖?
自決用の毒が砂糖だなんて
将軍が「辱めを受けた時に」と渡した毒なのに
死ぬしかない、いざ!というときに砂糖を口に含んで????となるオスカル
お笑いだ
349名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 15:46:14 ID:IolZzNWt
GJ!!
350名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 22:39:02 ID:TnE9Rh7H
ゴチソウサマデス!
351名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 18:09:42 ID:SofzqbOo
薔薇は♪
薔薇は♪
352名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 19:28:06 ID:bumoRmKL
毛深くサイテ〜

バラは
バラは♪
353甘い毒杯13:2009/06/03(水) 21:27:27 ID:+iVammFK
彼女の指を握ったまま引き寄せて、唇を重ねた。
しかし、そっと舌を入れようとした瞬間、彼女は彼の手を振りほどき、
彼の手から逃れ去った。
「マドモワゼル!」
亜麻色の髪の男は彼女の後を追おうとしたが、彼女は自室の扉を
開け、走り去ってしまった。
慌てて、館の廊下に出てみても、その姿はない。
貴族の男には淑女の姿を追って、館の中を走ることはできなかった。
”・・・・まあ、いい・・。ここは彼女の部屋なのだから、いずれ戻ってくるだろう。”
男は彼女の部屋の居間にあった長椅子に腰かけた。

館の跡継ぎとして育てられた娘は、一目散に館の屋根裏部屋へ通じる階段を
駆け上った。
”・・違う!”
その唇もその香りもその手も。男が持っているものの総てが・・。
”違う!!”
彼女の身体の感覚の全てがそう告げていた。
屋根裏にある彼の部屋。かつて、幼い頃、よく泊まった,空に近い星の見える
彼の部屋に飛び込み、扉を閉めて鍵をかけた。
息をはずませながら、眼を閉じる。
懐かしい男の匂い。
部屋はその部屋の主が営倉に入る日に整頓したのだろう。綺麗に整えられた
寝台と壁にかけられた館の従僕の服。
彼女は従僕服を下ろすと顔をうずめ、その服を抱きしめた。
・・・・恋しい・・。2週間も離れていないのにたまらなく彼の不在が寂しかった。
離れて生きたことなどないのだ。あまりにも近くに居過ぎて、気付かなかったのかも
しれない。彼の香りに顔を埋めるだけで、甘いうずきが身体の奥から湧き上がるような
気がした。

夜明け前、館の跡継ぎの部屋へ居座った婚約者の下にその館の主の従者が
現れ、いつのまにか長椅子で眠り込んでいた男を起した。
「客用寝室へご案内いたします。」
・・・・その部屋の女主人はついに戻ってこなかったのだ。
館の外へ出たはずはないのだが、いったいどこで眠ったのか・・・
いたしかたなく、貴族の少佐は将軍の従者について、客用寝室へ向かう。
彼女の寝台は皺一つないままだが、そ知らぬ顔を決め込むまでだ。
「こちらへどうぞ」
従者はすべきことだけをして、彼を客室へ案内し、去っていった。

将軍の乳母も勤めた信頼厚いばあやが、孫の部屋の寝台に女主人を
見つけたのは朝食の前のことだった。
”・・・お可哀そうに・・・いまさら、いまさら結婚などと旦那様も無茶な
ことをおっしゃる・・・”
女主人が眼を醒ますのを待って、着替えをさせたが、
彼女がそのまま出仕するというのを止めることもできなかった。
”・・普通のお嬢様としてお育てしていれば・・・”
―そうすれば、孫も今のような生き方にはならなかっただろうけれども・・
ばあやのつぶやきもすべては起こってしまったことに過ぎなかった。
354名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 23:16:32 ID:x0oBVTOq
GJ!

(´・ω・`)彼女は従僕の服と一緒に寝てたんだろうか。
はやく中身と一緒に寝かせてやりたい。
355名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 00:33:57 ID:NYrb1/lE
近過ぎて気付かない
気付けなかった

アンドレは心の中でオスカルの選ぶ相手が自分だと信じてたんだね
心が固く結ばれたあとの愛の営みは濃厚で激しさを極めるに違いない
でもこれで、本当にこれで、ハッピーエンドなのだろうか・・
オスカルの心はアンドレに決まってるみたいだけどね
身分の違いという大きな壁をオスカルはどうするんだろう・・・GJ!
356甘い毒杯14:2009/06/04(木) 00:50:05 ID:YsRXLHH/
「明日だな・・・」
そう呟いたのは、元少尉の班長だった。
「あの従卒が出てくるのは・・・」
夜勤明けでこれから一眠りしようかとしていた時、
女隊長が入ってくるのを見た。
”眼が赤い・・・”
金髪の頭を振り乱し、軍服姿のまま司令官室に向おうとしている。
”こんなに早く出勤してくるとは・・”
彼は彼女に出くわさわないように、廊下の角を曲がりやり過ごした。

副官を務める髭の大佐が出勤してくるところを待って、声をかけた。
いつも問題を起こす元少尉の班長に大佐が驚いて振り返る。
「その、例の女隊長のサッシュベルトなんですが・・・」
大佐は驚いて副官室へ彼を招いた。
頭をかく振りをして、班長が話し出す。
その言い方は純粋な正義漢であった頃の少尉そのものだった。
「たまたま干してあったサッシュベルトを仲間が盗って、酔って
切り刻んでいたんです。それをあの従卒に見つかって・・・・」
「それで従卒が発砲したというわけか・・・」
「すまないことです。」
「いや、話してくれてありがとう。ようやく合点がいった。」
初老の大佐は自慢の髭に触れながら言った。
「それで、あの隊長のサッシュベルトを渡してくれませんか?
俺から、あの従卒に言って謝りたいんで。」
いつになく殊勝な態度の班長に大佐は喜んで、証拠として取っておいた
サッシュベルトを戸棚から出して渡した。
「班長の君からそう言ってくれればありがたい。とにかくも衛兵隊の
統率と誇りを忘れないように振舞ってくれたまえ。」

夕暮れ時、班長の黒髪の短髪の男は衛兵隊の門の脇で、
ちぎった葉を咥え、腕を組んで時間をつぶしていた。
・・・・来た!・・
例の女隊長の婚約者を名乗る貴族の男がやってくる。
門をくぐったところで、男は彼を呼びとめた。
「おい。」
357名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 01:15:07 ID:yrINcv5y
「おい」

なんだこの野郎w
続きが気になるじゃないか!w
くぅ〜ワクワクするo(≧ω≦)o
358名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 01:20:22 ID:m10oV7Gp
どきどきーーーー
359名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 01:23:04 ID:siHMKFMz
うわ〜〜〜気になるねぇw
焦らさないで‥‥お‥ね‥が‥い‥‥
360名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 01:25:12 ID:7ktFFKw8
いつものパターン?
361名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 01:44:11 ID:v+13+oUn
「その、例の女隊長のサッシュベルトなんですが・・・」
「たまたま干してあったサッシュベルトを仲間が盗って、酔って
切り刻んでいたんです。それをあの従卒に見つかって・・・・」


女隊長のサッシュベルトがたまたま干してある軍隊って、どんなよw
ふんどしじゃあるまいし
しかも酔ってそれを切り刻んた者にはお咎めなしで証拠品をぽいと渡す大佐
ぐずぐず感がたまりませんわあ
362名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 06:26:41 ID:tB3Xv1oR
ところでエロはどこですか?
363名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 09:51:24 ID:GyCBW7Ew
GJ!
364名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 21:43:40 ID:m10oV7Gp
彼女が従僕のこと考えてるシーンがとっても萌え。
エロシーンそのものより萌えまする。
恋しいんだね。よしよし。
はやく帰ってきてあげてーーー。

365甘い毒杯15:2009/06/04(木) 23:11:39 ID:YsRXLHH/
「近衛隊の奴が軍務でもなく衛兵隊の兵舎に入んなよ。」
咥えた葉をぺっと吐き出して、黒髪の短髪の兵士が言った。
近衛隊の将校が驚いて立ち止まる。
「私は・・」
「隊長の婚約者とか言うつもりか?笑わせるぜ。
大貴族の将軍にへいこらこいて権威と権力で女をものに
しようとはよ。」
「君は・・まるで・・」
”愚連隊の番長だな・・”難癖をつけてくる兵士を見て、貴族の男は思った。
ここまで質の悪い軍隊が存在するとは・・・
亜麻色の髪をなびかせながら、黙って衛兵を見る将校に
男は切られたサッシュベルトを見せた。
「これがなんだかわかるか?」
!! 
”これは女隊長のサッシュベルト。
では、やはり従僕は女主人を守れなかったのか。彼女はすでに
この愚連隊のような衛兵たちの慰み者になってしまったのだろうか。”
「おあいにくさまだな。あの女はもう俺達衛兵隊のもんなんだよ。」
「貴様!!」
さすがの貴族の将校も額に青筋を浮かべ、拳を震わせている。
「近衛隊の奴がもう出てくる余地はないね。さっさと帰んな。
大貴族の坊ちゃんよ。」
馬鹿にしきった態度で挑発してくる男。
”もう一息だ。ほら、殴って来い”
だが、貴族の男は震わせた拳を握り締めたまま背を向けた。
「下劣な下等民を相手にするつもりはありませんね。
昨夜も私は彼女の館に泊まりましたよ。淑女を中傷するのは
やめてくれませんか?」
”何だと?!”
こいつは大貴族の身分をいいことに従僕のいない間に権力を
駆使して女をものにしてしまったのか。”
黒髪の衛兵の手も震える。
「今はな、女隊長は衛兵隊の隊長なんだ。近衛隊は関係ねえよ。
出て行ってもらおう。」
「嫌だと言ったら?」
男たちはにらみあった。
拳で殴り合うか、剣を抜くか・・・
緊迫感におびえた衛兵が集まってきて、一人は慌てて
司令官室へ伝令に走る。
しかし、二人の男たちはこの決闘が益のないことを
それぞれの立場で知っていた。なんて馬鹿げた決闘だ。
勝ったところで女はおそらく彼ら二人のどちらも選ばない。
だが、衛兵隊の兵士は権力で女をものにしようとした男が、
貴族の将校は暴力で女をものにしようとした男が許せなかった。
”別にあのクソ真面目な女隊長をどうこうしたいわけじゃない。
それを死ぬほど愛しているあの馬鹿が出し抜かれるのが
許せないだけだ。”
どちらからともなく、剣を抜く。

366甘い毒杯16:2009/06/04(木) 23:12:49 ID:YsRXLHH/
「お前たち!何をしている。」
凛とした低い声で女隊長が駆けつけてきたのはその時だった。
「ここでの喧嘩も決闘も許さんぞ。」
銃を横に倒して間に割って入り、二人を止める。
貴族の少佐がまず、手にした剣を下ろして言った。
「隊長・・」その迫力にかつての尊称で呼ぶ。
「少佐。私はもう近衛隊の連隊長ではない。
この男と剣で戦いたいならば、衛兵隊の将軍に申し込みたまえ。
だが、こいつは強いぞ。私の折り紙つきだ。」
金髪の女隊長がにやりと笑って言う。
その毅然とした態度に近衛隊の少佐は引き下がらざる得なかった。
一礼を返し、衛兵隊の兵舎の門から出ていく。
女隊長は班長に向きなおった。
言葉はかけないが、その眼は彼に感謝するかのように見えて、
男は眼が合うと慌ててふいと横を向いた。
「けっ。あんたのためじゃねえよ。あの営倉にいる馬鹿のせいだ。」
班長はきびすを返して去って行った。
367名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 23:15:45 ID:YsRXLHH/
自分で書いてても長くてたるくてイヤになる。エロなしで申し訳ない。
読んでくださるだけで感謝! 次回、ようやく従僕帰還。
368名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 00:10:57 ID:oot6QX32
いやなくても面白くてwktkしてまつ!
続きキボーン! ( ̄m ̄*)V
369名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 00:14:26 ID:iVbRLzZN
同じく激しく続き希望o(≧ω≦)o
370名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 09:25:53 ID:z9lR7SjP
わくわく‥
どきどき‥
371名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 12:23:30 ID:VIPGtc3R
>>367
気にしないで〜!
続き楽しみにしてますw
372名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 13:05:51 ID:J6mfY3qA
あなたの文章はエロが無くても引き込まれるものがある。
読んでるだけで快感。
声に出して読みたくなる。
あまり多くのスレを見回るタイプではないんだが、
無駄の無い所が物語にすごく入り込めるんだ。
373名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 19:55:34 ID:MUOdPhO5
あなたの物語にはぐいんと引きこまれるものがあるよ
本当に展開がどきどき‥
374名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 20:47:08 ID:CDb5KxBV
今日はSSの投下あるかな?
本当に楽しみ
375名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 00:59:19 ID:5/uVlbxB
続き、いい子にまってます・・・
どきどき。
376名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 11:26:18 ID:vehebjxo
才女様!正座して待っています
わくわく‥‥
377名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 15:29:14 ID:KxP3/Z2x
明日までに全部書くから、
声に出して読むとか・・・新手の羞恥プレイはやめてくれ。
378甘い毒杯17:2009/06/07(日) 15:30:25 ID:KxP3/Z2x

「釈放だ。出ろ。」
兵営内に設置された牢から、黒髪の衛兵が出てきたのは
その日の午後だった。
伸び放題の髭、荒れた髪。
彼はゆっくりと立ち上がり、看守に一礼して営倉を出た。
「しけた面だな。ハンサムが台無しだ。」
彼が営倉に入ることになった張本人が腕を組んで出迎える。
「・・・・」
のっそりと立ち上がった従卒はその一つしかない眼で彼の
女主人を探している。焦燥した顔。2週間の営倉生活は
彼にとって相当に厳しかったようだった。
「兵舎のシャワーを貸してやるからよ、まず、その面洗って
髭剃ってからにしろよ。」
果たして身体を洗い、髭を剃って、着替えてから、
司令官室へ向かおうとすると、副官の大佐に呼び止められた。
「面会人だ。今日はもう帰ってよいぞ。」
引き取り人としてやってきたのは彼の祖母だった。
驚いて女主人の所在を問うと彼女はもう館に帰っていると言う。
男は妙な胸騒ぎが起こるのを止めることができなかった。
379甘い毒杯18:2009/06/07(日) 15:42:55 ID:KxP3/Z2x
甘い毒杯18

祖母と一緒に馬車で館へ帰還すると、使用人の仲間たちが歓迎して
くれた。館の奥方は涙を浮かべて、「辛かったでしょう。」と言い、
主人である将軍は一言、「ご苦労、晩餐では末席につくがいい。」と言った。
彼の祖母が「滅相もない、無断発砲して営倉に入ったのに」と答え、
彼自身も丁重に断った。
彼が焦がれて、毎夜夢にかき抱いてきた彼の金髪の女主人は、
白いブラウス姿のまま、ただ静かに座っている。
その表情からは何も読み取れなかった。
晩餐の給仕についた時、彼女は一言だけ
「後で、私の部屋へ」とだけ言った。

晩餐の片づけを終え、どうしようもなく逸る心を押えながら、
彼女の部屋の扉を叩くと、「入れ・・」という声がした。
彼女は部屋のテーブルにワインとワイングラスを二つ
用意していた。
彼が彼女の顔を見ると彼女もまた彼の顔を見つめる。
彼女は静かに彼の名を呼んだ。
「これを・・・」
彼女が自分の拳を彼の前に突き出し、そのまま開く。
「使った・・・。」
彼女の掌には彼が渡した水晶の小さな瓶が鎖を切られた
状態で乗っていた。
380甘い毒杯19:2009/06/07(日) 15:53:52 ID:KxP3/Z2x
”使った!!”
黒髪の従僕の顔がみるみる蒼白となる。
では彼女はその意に染まない行為を誰かにされてしまった
のだろうか。彼女は死を覚悟してその瓶の中身を煽ったのに
死に逃れることもできず、身の恥をさらすような目に遭ったのか。
従僕は彼女の足元に跪いた。
「・・・・すまない・・・」
彼女の膝にすがりつき、その両脚を抱きしめて涙する。
「どんなにか辛かったろう・・・。本当に・・・。」
・・・
”使ったのは私ではない”・・・よほどそう言おうかと思った。
しかし、彼女は言わなかった。
なるほど女が身の潔白を証明するのは難しい。
ましてや、された証明ではなく、されなかった証明とあっては・・。
代わりに女は男に立ち上がるように促し、言った。
「本物が欲しい・・。」
男は涙にくれながら、彼女の望みに答えて言った。
「わかった・・・」
懐を探り、シャツの内側へ縫い付けた薄い包みを剥ぎとる。
中を開くと薄紙に包んだそれを彼女に渡す。
彼女は受け取りながら言った。
「お前だけ、地獄になんか行かせてやらないぞ。」
381名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 16:08:04 ID:onWm6PgA
そういう描写がないのに、すごくエロティク。
382名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 17:26:26 ID:bwK7wFL0
萌えー
383名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 18:09:40 ID:1X7zejb1
萌え。
正座続行して続きを待たせていただきます。
384名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 23:31:30 ID:vehebjxo
才女様!萌え!
385甘い毒杯20:2009/06/07(日) 23:59:58 ID:KxP3/Z2x
「私がワインに入れてやるからな。」
彼女はテーブルの上のワインを開けにかかった。
「お前の釈放を待って、極上のワインを用意しておいたんだ。」
黒髪の男は両腕を垂らし、拳を握り締めたまま、
隻眼を涙であふれさせて、もう何もかも霞むような状態だった。
”俺には過ぎた幸福だ・・・。”
彼は胸のうちでつぶやく。
”最後の最後までこの腕の中で抱きしめていてやる。
限りない愛のうちに二人で死ねるのなら・・”
彼女がワインの入ったグラスを渡してくれる。
「お前から口づけでそれが欲しい。」
「ああ・・」
彼は心の内で神へ祈りの言葉を捧げると
一気にその杯を煽った。
彼女の身体を力いっぱい抱きしめて、口づけする。
口の中のワインを彼女の口に流し込み、残りを自身も
飲みこんだ。
彼女もまた彼の身体を抱きしめ、その口づけに答えた。
386甘い毒杯21:2009/06/08(月) 00:01:41 ID:KxP3/Z2x
どれくらい時間が経ったのか。
男は静かに唇を放し、怪訝そうな顔で彼女の顔を見つめた。
「どうして・・・?・・」
死んでない?と言わんとする幼馴染のきょとんとした、
その顔を見つめて彼女は小さく笑った。
「ふふふ」
彼の身体に回した腕に力をこめて、その胸に顔を埋めて言う
「愛している。」
電撃が走ったかのように彼は彼女の顔を見つめた。
「何も入れていない。私にもお前は殺せない。」
さらに口づけを求めるように彼女は眼を伏せて、顎を上げた。
男は呆然としながら・・・・しかしやがて狂ったように彼女の身体を
抱きしめ、揉みくちゃにしながら、口づけを繰り返した。
苦し・・と言う彼女にワインを煽り、口移しで飲ませる。
グラスが空になるまで口づけを繰り返し、その身体を掴みとる
かのように抱きしめる。
「この!・・・」
彼は愛する女を抱きあげて、寝台に運んだ。
激しく口を吸い合いながら、寝台に倒れ込んでいく。
男の舌が唇の裏側をなぞっていく。くすぐったい。
女がその舌を自分の舌で押しかえす。舌をからめ、互いの口腔の中を
すべて舐め回すかのような貪欲な口づけ。頭の中まで舐め回されて
いるようだ。
口全体が痺れてくる状態になって、男はようやく女の口を解放した。
「生きている、愛している、お前が欲しい。」
女は頷き、自らの手を伸ばして男の髪に触れた。男の唇が彼女の
首筋へ降りていき、そのブラウスの胸を開くと、女は掴むかのように
男の髪を握り、そのまま胸元へ導いた。
387甘い毒杯22:2009/06/08(月) 00:03:09 ID:KxP3/Z2x
このままあの毒を煽り、彼を抱きしめ彼に抱きしめられながら
互いの身体を繋げて永遠に離れない口づけを交わして、
互いに絶頂のまま死んでしまえたらどんなにいいことか。
たとえ、二人して地獄へ落ちて、紅蓮の炎に焼かれようとも。

”甘い・・・”彼女は思った。男の唇が、自分の身の奥から湧き上がる感覚が・・・
信じられないほど甘い。砂糖なんかよりはるかに・・・

男の手がもどかしく彼女の衣服を剥ぎとり、自らの衣服も脱ぎ去って
身体が重ねられる。
白い胸を彼の唇が這い、その固くなった小さな乳蕾を吸うと歓喜の声が
上がった。
下腹部に当たっている起立した彼の塊・・。太腿が擦り合わされるだけで
気が遠くなるような快楽の予感が襲ってくる。 ”・・・彼が欲しい”
彼女は自ら腰を擦りつけるようにしてその状態を彼に伝えようとした。
彼の唇が臍のまわりを通り、彼女の秘裂に辿りつく。そこはもう洪水だった。
花芯を吸われると彼女の身体は反り返り、最初の絶頂に達した。
388甘い毒杯23(終):2009/06/08(月) 00:12:29 ID:3uRtk8N2
「もう・・許さないよ・・・」
彼は身を起し、彼女を自分の膝の上に乗せて、自身を跨がせ
固く勃起した陰茎を膣口にあてがった。
「あぅ・・・ん」 彼自身が入り込むと彼女の口からとてつもなく
甘い声が漏れる。背筋を這い上ってくる快感に思わず身を揺すると
彼女の温かい襞に締めつけられた彼からもうめくような声が漏れた。
そのまま、躍動が開始される。
彼女を抱きしめ、その腰を抱え込むようにして、何度も強く押し込まれ、
浅く、深く突かれる。突かれる度に彼女の足の指の先まで痺れるような
快楽が襲い、腰を抱え込まれながら、宙に浮いた彼女の両脚は空を掻いた。
とどめなく愛液が溢れ、頂点に押し上げられてもさらにその先へと
追い上げられて彼女の身体が何度もびくびくと痙攣する。
彼にしがみつき、抱きしめられながら、うわごとのように愛の言葉と
喘ぎと愛撫を繰り返し、やがてそれが意味をなさないすすり泣きへと
変化する。
”このまま・・今のこの瞬間に二人で死んでしまう・・・”
そう思った瞬間彼が放った熱いものを自身の身で受け止めていた。

愛ほど甘い毒杯はない。

この男の弱さも小心さも、その強引さもすべて・・・
全部愛している。
一人の男としてそのすべてを愛している。

上がった息が収まるのを待ち、彼の心臓の音を聞きながら、
彼女は黒髪の恋人の名を呼び、ささやいた。
「なにがあっても私と一緒に生きていくと約束してくれ。
いいか、なにがあってもだ。」
彼は力強く頷きながら、誓いの言葉とともに
その愛しい金髪の女をいつまでも抱きしめていた。
389名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 00:19:17 ID:K9AxGHXG
GJ!
最後にエロで締めていただき、ありがとうございます〜!
390名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 00:22:55 ID:urRWtDui
GJ!

エロシーンもよかったが、
エロなしシーンでも萌えた〜!

ごちそうさまでした。

婚約者はもう、彼女をあきらめた?
続きアリ?

ずっごいわくわくどきどさせてもらった!
ありがとう!
391名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 00:56:40 ID:PnTbUTig
GJ!
392名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 01:53:23 ID:7gLsAZ1+
ヤバッ泣いちゃったよ…
スゴい感動!!


ありがとう!
393名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 10:18:44 ID:5qEC8pTv
いやまだ終わってないでしょ!
アランとジェロの後始末ヨロシク
お待ちしてます
394名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 20:07:31 ID:aayIaGyV
後始末WWW
ちょっとうけたW
でもぜひ後始末してほしい!
以前の作家さんも謹んでお待ち申し上げております!
395名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 20:54:38 ID:7gLsAZ1+
アランがOAエッチを見ちゃうSSは読んだことあるけど
フェルゼンがOAエッチ見ちゃうSSある?
396名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 21:04:35 ID:K9AxGHXG
あのふたり‥見かけによらず‥‥激しいじゃないか!
とか言いそうF伯
397名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 22:59:57 ID:fdaP5eFL
やっぱりあなたは才女様。とてつもなく感動しました。
398名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 13:33:33 ID:btdsmPtZ
(≧∇≦)b 死ぬほどイイ!
久しぶりに夢中になりますた
ジェロとアランの後始末記wがあるのでしたら
ぜひ読みたいです!おながいしまつ
399名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 19:02:25 ID:OdLeYVMq
色んなSSを読んで素朴な疑問の妄想

OAがめでたくラブラブ設定
衛兵隊に移動して以来ご無沙汰だったアントワネットとOA…
ひょんな事からアントワネットとアンドレが遭遇してアンドレの左目見てビックリ!!
アントワネットが他意無く母性から「さぞや痛かったでしょう」と、豊満な胸にアンドレの頭を抱き寄せたのをオスカルが見たら…ヤキモチ妬くのかな?
400名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:41:23 ID:WG0nVsXV
>>399
多分ヤキモチというよりは吃驚するんじゃないのかな?
2年くらい前なんかのサイトで読んだのだけど、アントワネット、推定バスト100cm以上も
あったと言われているしね。
O様、バスト83、4cm(永遠のベルサイユのばら展で飾られていたドレス、O様のバスト
83、4cmくらいで作られていた、というから)でしょ。
O様、アントワネットよりかなり背は高いのに、バストは・・・・・・・
約20cm小さい事になるからねえ・・・・・・
A、余りの違いにショックを受けるかもね。