20種類以上もエンティングがあるってことは
一人あたりに複数のルートがあるってことかな
>>824 それ俺も気になった
個人√以外にもまさかのハーレムENDがあったりすんのかな・・・?
愛情、友情、BAD、複数
奈々子様√はないんだね。。。
ちょっと残念だけどwktkしつつ裸待機!!
足りない√はココで補完すれば良いじゃない
それはそうとそろそろ次スレの時期だよね
>>810 まさにその通りでガンスよ。他の作品でも本編で主人公とフラグが立ちそうにないキャラのSSばっか見てるし俺もwww
みんなが麻耶まや言うからもうそうばくはつ。
書いてる途中でgdgdになったよ。
ゆきやまや BADえんどだよ
「ちょっと!マジこれやばいんじゃないッ」
「落ち着け、亜美。そんなこと言ってもどうしようもない。事実なんだ!」
あの亜美がこんな状態なんだ…、皆も相当精神的に追い詰められているはずだ。
落ち着け、こんな時こそ俺が冷静にならなければ。
すぅ…はぁ……すぅ…はぁ…
深呼吸を繰り返す。そうだ、まず状況を整理しよう。
逢坂がいなくなった。それに━━━━━
俺たち2年は修学旅行に来ていた。本当なら俺の独壇場…ゴホン。
沖縄の海だったはずが、俺たちの泊まるホテルが火事で全焼したため行き先は変更。
このスキー場になった。
我が親友である高須が自分のせいだと言っていたが、そんなことできるわけが無い。
きっと何かの偶然だ…
スキー場に着き、スキーを楽しんでいたはずだが、なぜか俺の班の雰囲気が悪かった。
亜美が言うには、俺が原因らしい。…そうだ、俺がもっとしっかりしていれば…
突然の変更だったため、宿泊施設の用意は間に合わず、スキー場では一緒だった
2年生も班ごとに宿を探し、宿泊しているはずだ。
俺たちの宿はいかにも山小屋という見た目の建物で、宿泊客は俺たちの班だけらしい。
格安だったため、部屋は1人1部屋取ることができた。
しかし、この時そんな選択をしてしまったことを俺は後悔することになる。
夕食が終わり、自分の部屋でもう一度風呂に行こうと準備していると、部屋をノックする音が聞こえた。
出ると、高須がそこに居た。
「北村、大河見なかったか?部屋に行く約束をしてたんだが、いねぇみたいなんだ。」
「いや、俺はメシの後、真っ直ぐこの部屋に来たしな。外は…吹雪だな。外には居ないだろう。」
「そうか…悪かったな。それじゃ。」
そうか、高須は逢坂と逢引か。うんうん、修学旅行らしいじゃないか。
そう解釈した俺は、風呂までの廊下を、服を一枚ずつ脱ぎながら歩いていた。
ちょうどパンツ一枚になった頃、向こうから能登がやってきた。
「北村、お前こんなトコでなにしてんだよ!こっち来い!」
能登に連れられラウンジに着くと、俺の班のメンバーが揃っていた。逢坂以外。
「あれから建物内全部探したんだけどよ、見つからねぇんだよ、大河。
それで捜索願いを出そうとしたんだが、つながらねぇんだ、電話がッ」
「く、クローズドサークルだねぇ、こりゃ。」
櫛枝が皆を和ませようと、そんなことを言った。
「ふざけんなよッ!!お前空気読めよな!!」
能登は不安からか、声を荒げる。それが引き金となり、木原と香椎は泣き出してしまった。
「お、落ち着け、2人とも泣いてるじゃないか。」
「あ、ご、ごめん…」
「それより祐作、アンタいつまでそのカッコなわけ?」
あぁ、そうだった。俺はパンツ一丁で…俺も落ち着かないとな…
「そうだ、従業員の人たちはどうしたんだ?」
「そうだな、どこ行ったんだろ。」
「女子はここで待ってろ。男子は手分けして探そう。」
嫌な予感はあった。だが、それが、こんなモノを見つけるなんて…夢にも思わなかった。
「う、うわぁぁぁああアアアアアッッ!!!」
春田の声を聞き、風呂場まで駆けつけると、そこには真っ赤に染まった湯船があった。
湯船の中では、2人の従業員だったモノが、座り込んでいる。
「…………ッ!?み、見るな!!」
言ったが今更もう遅い。あの大声により集まった人数は8人。その全員が見てしまった。
反射的に扉を閉め、皆をラウンジに戻す。
「ちょっと!マジこれやばいんじゃないッ」
亜美の言葉に反応できたのは、俺だけだった。
外は、さっきより風が強くなっている気がした。
風呂場のことは、警察が来るまでどうすることも出来ないので、今日はひとまず、皆の
心の傷を癒すために、もう休むことにした。
鍵をかけるようには言ったが聞いているかさえ怪しい。皆が皆、ふらふら、よろよろとしている。
疑いたくは無いが、吹雪だからといって心中など考えにくい。
ならば、2人を殺した人間があの中にいたほうが自然だ。または逢坂か…?
とにかく、明日の朝になり吹雪がやめば、助けを呼ぶことができる。明日まで待とう。それが1番だ。
コンコン…
ドアのノックが俺しか居ない部屋に響く。誰かが来たようだ。
ドアの外にいたのは…、木原だった。
「まるお、これでやっと2人きりだよ。まるおはニブいから、ちゃんと言わないと
分からないんだよね。好きだよ。」
「お、おい、木原、いったいどういうことだ?2人きり?俺のことが、好き?」
「もぅ、まだわかんないの?この建物で、生きてるのはワタシ達だけなの。
だからまるおはワタシを彼女にするの。」
「ちょっとまて、木原言ってることがよく…」
「はぁ、ホントにニブいんだね。奈々子の言った通りだよ。ほとんど暴力。
ワタシが、邪魔ものを消したの。まるおはちょっとソッチの気があるからメスの他に
ウザい能登と春田とあと役立たずの高須も殺しちゃった。」
殺した…?
「そんな…ううっ、…ぐすッ…」
「まるお、泣いてるの?大丈夫。ワタシがいるよ。」
「…ッ!?触るな!!」
「痛ッ…どうしたのまるお。」
「それはこっちのセリフだッ、人を殺すなんて…、最低だッ」
「どうして…まるおがニブいから、分かりやすくしただけなのに…
なんで、なんで、ナんで、ナンで、ナンデ、ナンデッ!!!」
あぁ、昨日までの木原はもう壊れてしまったんだ…俺が、もっとしっかりしてれば…
俺のせいで…みんな…
「…ぐッ…あぁ…」
木原の手が俺の首を万力のような力で締め上げる。
日ごろ鍛えている俺ですら、振りほどくことが出来ない。
「まるお、これからはずっといっしょだよ」
その言葉を聞き終わる前に、俺の意識は深い闇にのまれていった。
おわり
いや麻耶は好きだが、ヤンデレはちょっと…
まぁはじめからBADエンドと予告してくれてたんだから読まなきゃいいんだが
麻耶主役というのに惹かれて見てしまった(´・ω・`)
やっちゃうよ。コスプレたいが、やっちゃうよ。
ちょいえろだよ。
━━『山月記』って知ってるか?━━
いきなり竜児がそんなことを言ってきた。なんだそれ。
「しらないわよ。十文字以内で説明して。」
「人が虎になる話だ。」
「なにそれ。ばかばかしい。それがどうしたの?」
「お前…最近毎晩、毎晩!肉ばっか喰いやがって。そんなんじゃ、本物の虎になるぞ。」
「すでにアンタの頭は動物以下となってしまったのね、このゴミ蟲がッ!」
「お、俺はだな、そろそろ魚とか…栄養バランスが、…ひッ」
そんな小言は睨んでおけばいい。私は食事に集中したいのだ。
俺の忠告が睨みひとつで即座に却下された次の日、俺はいつも通り大河を起こしにマンション
までやってきた。
「大河ぁ、朝だぞ。メシもできてるから、早くこいよなっと。」
声をかけながら大河の潜りこんでいる毛布を引き剥がす。
……?なんだこれは。
基本的には、大河だ。しかし、頭には…トラ耳!?あぁ。
「大河、何だ?ドッキリのつもりか?こんなパーティーグッズで…」
やわらかい髪からのぞく、小振りなトラ耳をはず……せない。
本物だ。こいつの頭からはえてる…
それによくよく見れば、ワンピースの裾がまくれ上がり、細いながらも女の子特有のやわらかさ
を持つ2本のふとももの間から、黄色と黒のしっぽまではえていた。
「大河!起きろッ大変だ!お前ッ、と、トラ!」
「うぅん…なによ、朝っぱらからうるさい駄犬ね…」
朝目が覚めると、その凶悪な顔を驚きに染めた竜児が私を見ている。
…ちょっと、そんなに私のことを見て…
そこで頭と腰のあたりに違和感。何だ、これ…しっぽ!?
「ちょっと!何よこれ、どういうことッ?」
「俺だってわかんねぇよ、それに学校、どうすんだよ」
「まさか本当に、肉ばっかり食べてたから………っ、あ、あんたのせいなんだからっ」
「ふざけんな!お前が毎日、俺を脅迫して肉喰ってたんだろが!
もう知らねぇッ、顔洗ってさっさとメシ食って行くぞ」
「あ…」
その日から大河は、頭にトラ耳、スカートからはトラしっぽと、傍から見ればコスプレとしか
言えないカッコで登校していた。
俺はというと、あんなことを言ってしまったが、このままでは心配なので、大河のメシから
肉という肉を無くした。数日すると、だんだんと耳が小さくなっていく。
ある日、興味本位で買ったマタタビを大河に与えると、大河は酒に酔ったかのように、
ごろごろとマタタビを持つ俺に体をこすり付けてくる。
「ネコ科…」
しばらく大河で遊んでいると、床でごろごろしていたため、大河の着ているワンピースの裾が
まくれ上がってきた。
大河は、まったくそのことを気にしていないらしい。
ゆっくりと、しかし確実にあらわになる大河の細い、それでいてムニムニの白いふともも。
俺は、まくれ上がっていく様子をただただ見つめることしかできない。
そして、マタタビのせいか、ほんのり上気したふとももの付け根にある、大河の外見よりも
ちょっぴりオトナな下着が俺の目に飛び込んだ瞬間ッ━━━━
「…あしたは肉にしよう。」
そう決意した。
おわり
842 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 07:52:54 ID:SVouZzGq
尾張
またたびって、媚薬効果でメロンメロンになってるだけで、酔ってるわけじゃないらしいよ?
あげすぎると死んじゃうしね。
むしろその方が妄想かきたてられるんだが…
初回使いすぎてぐちゃぐちゃに乱れ最高に幸せそうな顔をする大河と結ばれる
しかし使いすぎは危険な事を知り
賞味期限のように危険なラインからさらに余裕をとった量しか使わなくなる
大切な大河にもっとあの時のように感じさせてあげたいと思う素直な気持ちと
大切過ぎて壊してしまいたくなる、倒錯した気持ちにかられ、自分に怯える竜児
このスレに触発されて書いてみたんだが、上手く書けなかったよorz
酷い文章だと自分でも思うがどこを直したらいいか分からないのでアドバイス頼む
拍手と爆笑に包まれた体育館。
一見すると全てが作られたように見える生徒会長選挙の影で必死に涙を堪える北村に気づいた人間は何人いるのだろう。
「北村・・・」
能登はかけてやれる言葉も見つからず、肩を組んでやることしか出来なかった。
なにも言わなくていい。泣いたっていいんだぞ。泣くなよ。
・・・今の北村を元気付けられる言葉は見つからない。
傷ついた友人を、ただ見ていることしかできないのがこんなにも辛いとは思わなかった。
そして
「やっぱり木原は・・・」
能登は見てしまった。北村が会長に告白した直後の木原の顔を。
本人は平静を装ってるつもりなのだろう。だが、内心の驚愕が顔に滲み出ていた。
あれは間違いなく・・・
北村の事はもちろん気になる。でも木原の事もすごく気になるのだ。
どうすればいい?俺はなにをすればいい?俺に何が出来る?
考え続けていたが結局答えは見つからなかった。
数日後
逢坂大河が停学処分を受け、狩野先輩は留学。北村は失恋大明神になり多くの生徒から慕われるようになった。
それ以外は全て元通り。みんなまた退屈な日々を歩みだしているように見える。
だが、違う。
「ん?どうした?俺の顔なんか見て」
「いや、・・・なんでもない。昼の放送頑張れよ」
「おう。ありがとう」
能登は感じ取っていた。北村はなにか悩んでいる。
多分、狩野先輩への未練で。
北村は・・・いや、北村だけじゃない。
「麻耶、大丈夫?最近顔色悪いよ?」
「・・・うん。大丈夫。ありがと。奈々子」
「気にしないで。相談があったらいつでもして。私に話すだけでも、気が楽になることもあるかもしれないし」
木原は<笑顔>をしなくなった。いや、まったく笑わないわけではない。
ただ、能登の気に入っているあの屈託の無い、明るい笑顔を彼女はしなくなった。
この2人はまだ歩み出せていないようだった。
「能登っち、どうしたの?早くいかないとパン売り切れちゃうよ?」
「・・・今日はいいや。なんか、気分じゃない」
「どうかした?最近顔色良くないけど」
「いや大丈夫だ。気にすんな」
友人との会話を終え、能登は普段はほとんど人がいない屋上へと向かう。
立ち止まっている友人をどうすることも出来ない現実から逃げたくなったのだ。
一人でゆったり、持ち込んでいるIPODでも聞いていればいい気分転換になるはず。
かし、逆に現実に引き戻される事になってしまう。
「き、木原?」
「能登?なんでこんなとこにいんの?タイミング悪」
普段は誰もいないはずのここに、よりにもよって一番会いたくない人がいてしまった。
「俺だって悪気が合ってこのタイミングで来たんじゃねえよ。ってかそっちもなんでこんなところにいるんだよ」
「・・・なんでもない。あんたには関係ないじゃん。さっさとどっかいってよ」
いきなりのケンカ腰。
だが悲しみも感じ取れる。それにこの表情・・・。
「お前の都合なんて知るかよ。俺はここにいたいんだ。・・・・・・やっぱ北村のことなのか?」
「ハ?なに勝手に妄想しちゃってんの?キモ」
言ってることは敵意剥き出しの怒りに満ちたものだったが口調はどこか弱々しかった。
ーーーーやっぱりそうか。
こんな姿見せられたら、見捨てられるわけないじゃないか。ーーーー
「俺に切れるのはいいけど、もっと考えるべきことがあるんじゃないか?」
「・・・うるさい」
木原の心に踏み込んでみる。
もしかしたら、嫌われるかもしれない。でも、
「まあいいけどさ。悩み事って誰かに相談すると結構楽になるもんだぞ?」
「なんであんたなんかに話さなきゃいけないわけ?」
今の木原を放っておくなんて出来なかった。
「別に話す相手が俺じゃなくてもいいんだって。ただ、さっき言ったことは事実。試しに話してみてもいいんじゃないか?」
「・・・・・・・・・・」
沈黙。
ーーーー結局俺なんかじゃ何もしてあげられないのか。
余計な口挟んだんだ。嫌われるよな・・・ーーーー
そんな思いから逃げ出しそうになってしまう。
だが逃げ出す前に
「なにがなんだが自分でもわからないよ・・・」
彼女は口を開いた。
「いつから好きになったんだろ・・・気づいたら好きになってた。
それで、まるおのこともっと知りたいって思ったし、知ろうとしてた。
でも、今回の事で私は何も知らなかったんだって気づいたの」
「別に何も知らないわけじゃないだろ。あいつの鈍感なところとかちょっとずれてるところとか知ってるじゃ・・・」
「ううん。全然分かってないよ。まるおがグレた時、理由が全然わからなかった。
振られたときだって一番辛いのはまるおなのに、自分のことで精一杯でタイガーみたいに会長を問い詰めたり出来なかった。
まるおを慰めてあげることも。
タイガーだって実質振られたばっかなのにね。私とは大違い・・・。
私もそんな風にできるよう頑張ってるつもりなんだけど・・・全然駄目」
自分の言葉を遮る形でそういわれて思った。
木原は優しいんだ。
それに人の優しさにも気づける。だから自分より優しい人と比較して劣等感を抱いていしまう。
それでも努力できる、前に進もうと出来るのはすごいと思う。そう思うと自分はなんて情けないんだろう。
能登は北村に少し劣等感を抱いていた。
なぜ北村が眼鏡を外すとかっこいい、コンタクトにしたほうがいいと言われ自分は何も言われないんだ、とか。
自分でも気づいてはいるのだ。北村は自分よりも見た目、性格だけじゃない、様々な面で優れている事を。
後夜祭の時、理由はわからないがどこか悲しげなタイガーを、励ますように踊りに誘ったのを見て強くそう思った。
それでも劣等感を抱くことしか出来ない。北村のようになろうと努力できたことは・・・ほとんどない。
「こんなやつ、相手にされるわけ無いよね・・・」
だからこれからは北村に近づけるように・・・傷つき、立ち止まった友人を助けられるように努力してみようと思う。
北村が振られた時、自分は何もしてやれなかった。そのことを思い出して強く思う。
ーーーーもう、目の前で傷ついている友人を救えないなんて御免だ。ーーーー
「そんなこと無いって。木原がそうやって人のよさに気づけるところ、北村はちゃんと分かってるだろうし魅力あると思ってるって」
最大の勇気で言葉を紡ぎ出す。心は痛くなる一方だけど。
「あの鈍感なまるおがそんなこと気づけるとは思えないよ。てかさっさと気づけっっつーの!まるおのバカ!!」
木原から、少し暗い感情が抜けたような気がした。
そして、元気を取り戻そうとしているように見えた。だから
「そうだな。鈍感すぎるぞ!大先生!」
俺も加勢してやる。相手が分かるのを待つのもいいが自分から告白したほうがいいのでは?
など、いいたいこともあったが今はいい。
少しでも木原が元気になるなら。それで。
「ありがとう。な〜んか気が楽になったみたい」
「おう。よかった。じゃ、そろそろ教室戻るか。腹も減ったし」
どうやら、少しは役に立てたようだ。
もしかしたら好感度も上がったかもしれない。
などと、喜んでいた矢先
「やっぱりちゃんと想いを伝えてみるよ」
「・・・・・・・・・えっ?」
驚くべき発言を聞いてしまう。
ーーーー聞き間違いか?今、小声で告白するって・・・ーーーー
聞き間違えなんじゃないかというわずかな希望を胸に、木原の顔を見る。
木原は何事もなかったかのように歩いている。
安堵すると共に、ついつい頬が緩んでしまう。だから
「なにニヤニヤしてんの?キモいんだけど」
にやけた顔を見られてしまった。
「な、なんでもねーよ」
ーーーー最後の最後でやっちまった−−−−
半ばやけくそ気味に走り出す。
だから能登は見ることが出来なかった。木原の顔に<笑顔>が戻っていたことを。
「能登・・・。ありがとう。」
翌日の放課後、昇降口
帰りにCDショップでも寄っていこうかと思った時珍しい顔を見た。
「・・・大先生?めずらしいじゃん。今から帰り?」
「ん?お、能登か。今日はちょっと調子悪いんで今から帰宅だ。途中まで一緒に帰るか?」
「お、おう。そうしよう」
なんだろう。昼休みが終わってから北村はなにか違う。
端から見ればいつも通りなつもりかもしれないが、1年の頃からのクラスメートだからわかる。
あのこととは別に、また何か悩みがあるような、そんな感じがした。だから
「帰りにスドバ寄らね?調子悪いみたいだから無理にとは言わないけど」
「うーん。・・・わかった、行こう」
そういえばどうだ?昼の放送。なかなか盛り上がってるか?」
「好調な滑り出しだと思うぞ。ただゆりちゃん先生泣かせちゃったのはどうかと思う」
「まあまあ。先生ご本人がいいとおっしゃったんだからいいじゃないか」
ーーーやっぱり何かあるなーーー
たわいのない会話の中でも能登は違和感を感じ取っていた。
「・・・北村。何かあったのか?・・・・・・今日の昼」
「(!?)ん?どうしてそんな事聞くんだ?特に何もないが。」
一瞬の動揺を能登は見逃さなかった。
間違いない。北村はまた何か悩んでいる。
今度は嫌われてしまうかもしれない。だが、やっぱりなにかしてやりたい。
「嘘つくなって。わかるよ、それぐらい。話してみてくれないか?少しは力になれるかも知れない」
「・・・・・・・・・」
沈黙。
昼と同様の状況だがもう能登は逃げようとしない。
決めたのだ。なにが出来るはわからない。もしかしたら何もしてあげられなくて、辛くなるかもしれない。
でも、一番辛いのは相手なのだ。
そんな相手を放っておくことは、もうしない。
ただ真っ直ぐ北村を見る。
そんな思いが通じたのか北村も口を開いた。
「実は今日の昼、告白されたんだ」
「・・・ゲホッゲホッ」
思わず噴出す。
ーーーーまさか、木原が?やっぱり聞き間違いじゃなかったのか?ーーーー
「1年生なんだけどな。正直かわいい後輩だとは思っていたが付き合うつもりはなかった」
安堵してしまう自分がいる。
昼は告白するのを、内心勧めていたのに。
「それって大先・・・北村は悪くないんじゃないか?」
「振った事に対して心が痛まないでもないが、そうじゃないんだ・・・」
北村のトーンが下がる。きっとなにかあるんだろう。
北村が話せるようになるまでの能登は言葉を待った。
「そのとき、俺はその子と会長・・・は俺か。すみれ先輩と比べてしまったんだ。
あの人への想いは、もう断ち切ったつもりだったんだがな。
こんな姿見られたら、軽蔑されるだろうな・・・」
やっぱり、狩野先輩への想いに囚われていたか。
無理もないと思う。
お互い好きあっているのに、あんな形で別れたのだ。
最後の最後にお互いの想いを知ることが出来たとはいえ。
「比べるってことはさ、北村は狩野先輩とその子を同じ[好きになれる人]かどうかを比べたんだよな?」
「??ああ。そうだな」
無理に狩野先輩のことを忘れさせようとすれば傷ついてしまう。
だからといってこのままではずっと囚われたままになってしまい、前に進めない。
北村を傷つけず、その上で前に進ませる方法・・・。
能登にはひとつしか考え付かなかった。
「じゃあさ。今度からは好きになれる人かどうかじゃなくて一緒に進みたいと思える人かどうかを考えれば良いんじゃないか?」
「・・・え?」
「北村にとって好きな人は一緒に進んで行きたい人だったんだろ?
でも北村はその好きな人、つまり狩野先輩には追いつけないって思ったんだよな?俺はそう思わないけど。
ってことは今は憧れの対象で、目指すべき目標ってことだろ?
なら、本来の好きな人・・・一緒に進みたい人かどうかを考えればもう比べなくても済むんじゃないか?」
「・・・・・・・・・」
自分でも無理なことを言ってるのは分かってる。
北村は今でも狩野先輩を一緒に進みたい人と思っているだろう。
だが今の北村を救うためにはこう考えるしかないと能登は思った。
「・・・・・・・・・そうだな。能登の言うとおりだ。
よし、お礼に明日の放送にゲストとして出演できるようにしておこう」
北村は笑った。
力になってあげられたかどうかはわからない。
それに、まだ迷いがあるようにも見えた。
だが、前に進もうともしているのは確かだ。
ならそれでいい。
「ゲスト出演っていっても俺、失恋話とかないぞ」
傷ついたまま立ち止まっているよりは全然いい。
それから数日、木原は北村に積極的になっていった。
その後、クリスマスパーティにて。
「いやあ〜、アツアツですなお二人さん」
「よかったな北村。おめでとう」
「からかうなよ春田。高須、ありがとう」
「あらあら。随分嬉しそうね。麻耶、おめでとう」
「ありがとう、奈々子」
2人は付き合い始めた。
歩み始めたのだ。2人一緒に。
能登には2人が輝いて見える。
彼らの背中を押してあげられたことに対する、達成感もある。
本当によかった。本当に。本当に・・・。
「・・・え?」
気づくと能登は涙を流していた。
友人に見られたくなかったので、外に出る。
ーーーーなんでだ?あいつらはあんなに幸せそうだし、俺自身だってよく頑張れて、よかったと思う。
自分の想いなんて、どうでもいいじゃないか。ーーーー
いくら言い聞かせても絶えることの無い少年の涙は、冬空に消えていった。
3月下旬の終業式
能登だけは未だ、歩み出せていない・・・
終了
酷い上に長くなってしまった すまない
こんなことになるなら中高の時ちゃんと国語聞いとけばよかった
手間をかけさせて申し訳ないが話が飛んでるところはどんな描写を入れたらいいのか
話の内容はどうすればよかったのか、どうすればもっと良い文章が書けるのか
具体的に助言お願いします
能登×木原かと思ったら能登が鬱展開ワロタw
能登・・・。
俺はおまえのいいところ、ちゃんと分かってるぞ。
まさかの能登鬱展開orz
あれ?でもこの展開は本編にも影響及ぼすような・・・GJ!
埋め9巻大河。何かポエミーなのは「エースは3つに分けられる」の
ガイドライン、の魔改造だから。
---------------------
竜児のこと 好きな気持ち
全部消し去るつもりだった
でも できなかった
こめかみの傷をかかえて たどり着いた場所は
ママに契約解除されたマンション
誰もいない もう竜児も来ない部屋
竜児が掃除してた家具も 皆処分されてしまう
それがなんだか 悲しくてしょうがなかった
でも 表で
私を待っててくれたひとがいたの
あの日も 私は彼に助けられたの
このまま ずっとひとりで
生きていくのかもしれない
でも ほんとうにひとりで
私生きていけるんだろうか
私を変えたのは
そばにいてくれた人の存在 だと思う
そばにいてくれるのならば
親とも またやり直せるかもしれない
でも そんなこと不可能かもしれない
私はもう ここに居られない
学校も辞めることになってる
だから最後に はじめてのアルバイト
パティシエ姿の竜児を 携帯で撮って
そして それで最後に しようと
それが正しいのかなんて わからない
人生の正しい選択肢なんて
全部終わって 初めてわかるのかもしれない
進路希望とか 将来のことなんか
今は何も見えない だから 私何も願わない
ああ したいことあった
普通に恋をしたかった 竜児と
そして探したい 将来を探したい ふたりで
いつからか 私そう思うようになってたんだ
そんな未来 見てみたいって
もう叶わないけど
竜児 ちゃんとバイトに来るかな?
会ったら渡したいの 伝えたいの
ねえ 竜児 私のチョコ嬉しい?
ほんとうにありがとう 竜児
――好きだったよ
じゃあね ばいばい
<Fin>
能登゚(゚´Д`゚)゜
>>885 能登がまるであーみんのポジションにいるようだ…
彼に光あれ
495.90kB
>>855 文章に問題はないと思うよ。
ただ約物の使い方は憶えよう。
具体的にはダッシュの代用で音引き使うのと
三点リーダーの代わりに中黒使うのはやめよう。
>>459 伝説の美少女「手乗りタイガー」こと逢坂大河ですね、わかります。
エースコンバットゼロか・・・。久しぶりにやってみるか
スレの容量オーバーってwAAスレかよw
>>863 約物の使い方、全然わかってなかったよ 優しい助言に感謝!
馴れ合いウゼーって言われそうだが最後にひとつだけ
わざわざ駄文読んでくれたみんな
ありがとう
>>864 乙
そろそろ皆次スレに移行してるのかな?
この板はエロパロ&二次創作のためにある。
このスレはとらドラ!のSSを書き手が投下し、読み手がそれを読むためにある。
決して原作やPSP版の展開、内容を予想するためにあるのではない。
原作やPSPの展開を予想したいなら専用の板、専用のスレにいってしてくれ。
無駄にスレ容量、レス上限を消費することになるから
さ、みんな新スレに移動したし埋めネタ投下します。
新スレじゃ奈々子様降臨してるけど、あみ×ドラいきますね。
「喰わずなんとか」 エロは無いんで申し訳。9レスほどいただきます。
よろしくお願いします。
「おはようございまーす」
超人気モデル川嶋亜美は元気よく挨拶して都内スタジオに入った。
午前中にモデルの撮影を終え、これからは人気番組に初出演で
内容は相手のキライな食べ物を当てるゲームだ。
「あぁ、君が川嶋亜美ちゃん?すごくかわいいねぇ〜今日はよろしくね」
「あ、はい。初めまして川嶋亜美です。よろしくお願いします」
「そうそう亜美ちゃん、今日裏で料理作ってくれる人の中にすごい目つきの悪い奴が居るから目を合わせないようにね」
「そんな人居るんですか?亜美ちゃんこわーい!」
「そんなときはおじちゃんが守ってあげるから!」
「じゃあ助けてくださいね!(ウゼーwww)」
「僕はね、君のお母さんの安奈さんとは昔から…」
と背の高い二人組みと挨拶して軽く談笑する。
スタッフが二人組みを呼び、打ち合わせに行くと亜美は興味本位で裏を覗きに行くことにした。
(まさか高須君より怖い目つきなんてそうそう居ないわよね〜)
セットの裏に回り、ヒョコッと顔だけ出して目の前に広がる光景に驚愕した。
* * *
時を遡る事昨夜。高須竜二は『毘沙門天国』で料理を作ることになっていた。
泰子こと高須竜二の母親が仕事場『毘沙門天国』でつい息子自慢をしてしまい
料理ができるという事を証明するために今、調理場で腕を振るっている最中だった。
「魅羅乃ちゃんの息子さん!料理ホントに美味しいよ!」
「ありがとうございます」
「でしょ〜?竜ちゃんは本っ当にいい子なの!!」
「じゃあ、魅羅乃ちゃん、ちょっとお願いなんだけど息子さん貸してくれない?」
「ダメ〜!竜ちゃんは貸し出し禁止〜!」
「え〜!? とりあえず聞いてよ〜。僕の職場に料理番組?みたいのがあるんだけど
今料理のアシスタントが居なくてね〜
ちゃんと交通費+日給だすからさぁ〜奮発するし日曜日だし〜」
「ど〜するぅ〜竜ちゃ〜ん?」
竜二は悩んでいた、いや、悩んだのは一瞬だった。
プロの料理を見てみたいしお金ももらえるなんて素晴らしいじゃないか!
「その話是非お受けたいのですが…」
「本当かい!?じゃあ明日9:00に大橋駅で!大丈夫かい?」
「分かりました!」
そして竜二は翌朝車で都内スタジオに案内され、今日の料理スタッフとしてプロデューサーに紹介された。
その目つきでその場に居たスタッフは全員凍りついたのは(故意にではない)想定の範囲内の話。