表記の注意:
ガウリィ× →ガウリイ
ガーブ× →ガーヴ
フェブリゾ×→フィブリゾ
魔導師× →魔道士
ついでに一人称:
リナ=あたし
ガウリイ=オレ
ゼル=俺
アメリア、ナーガ=わたし
ゼロス=僕
タリム=わし
岩肌問題は永遠の課題。
スレ立て乙です!ありがとうございましたー!
…えー、前スレで中途半端に不発に終わった作品を再度投下させて頂きます。
一発目がこんなんでいいのかと思える程に救いの無い、BADENDモノです。
苦手な方は回避をお願い致します。
『…いつか、必ず…』
『──ああ、願いを果たせたら、な』
『待ってますから、何年でも、何十年でも、ずっと待ってますから…!』
『……、すまないな』
あの時、泣いていた少女の想いに答える事ができていたなら。
もっと早く、彼女への想いに気付き、その肩を抱いてやれたなら。
──何が、変わっていたというのだろうか──。
【霧狂い】
「──チ」
とどめを刺し、倒れ伏した魔獣の身体から溢れたどす黒い鮮血が、彼の白い装束に跳ねる。
──結局、此処もハズレだった。
「…何が、最高峰の技術だ」
ゼルガディスは苛立ちに再び舌を打った。
この程度、あの赤法師レゾの魔道技術に比べれば児戯も同然。造り上げた合成獣の肉体組織はあまりにもお粗末で、知能も低くただ馬鹿でかいだけの化け物がひしめくこの研究所には、目ぼしい資料は何も無かった。
あらゆる生物の性能を最大限に高め、かき集めた合成獣を造り出し、魔族の脅威に対抗するという名目によって建てられた研究所。今度こそはと足を踏み入れたゼルガディスの期待は、引き裂かれた檻の隅に転がっていた魔道士の腐乱死体を見た時に砕かれた。
そうして彼は、研究所全体に施術されていた魔術結界のおかげで外に出る事が出来ずにいた合成獣達の熱烈な歓迎を受けたのだった──。
「…自分で造り出した飼い犬に喰い殺されるハメになるとはな。さて、一気に研究所ごと片付けるか」
これ以上、此処を漁っても何の成果もあるまい。ゼルガディスはありったけの魔力を両の手に集め、呪文を唱える。
「──烈火球──!」
極限まで凝縮された炎は、あっという間に部屋じゅうを駆け回り煉獄となる。
凄まじい熱気に煽られながら、ゼルガディスは一つ溜息を吐くと踵を返して焼け爛れゆく建物を後にした。
──彼は知らない。
自らが放った炎が、岩壁の模様が如く巧妙に隠された封印符を事もなげに焼き払った事を。
瓦礫と化した建物の地下奥深くで、何かが蠢いた。
もうもうたる埃が降り注ぐ小さな部屋の中に安置された、真っ黒な壺のような、表面にびっしりとルーンの封印が施された棺。その重い蓋がかたかたと震え、ほんの少しの隙間が生じる。
刹那、辺りは深紅に染まった。
それは恐ろしい程に密度の濃い霧──まるで真っ赤なペンキが、そこらじゅうにぶち撒けられたかのように、小さな地下室を赤く赤く染め上げる。
『──ァ、アア、──ア』
引きつれた、か細い声がした。
『ア──ァア、ア、──ァ』
泣き声──ではない。それは紛れもなく、狂おしいまでの歓喜によって上げられた声だ。
真っ赤な霧が意志を持つように流れ、部屋の中心にわだかまる。
『ァ──アアあ、あァ、あああああ』
ごぶり。
赤い霧の塊は今や鮮血で満たされた沼のように成り果てていた。ごぼごぼと液体の溢れる音を立てながら、沼の中心で何かが隆起し始める。
『──あ、わた、私、私、は』
驚く事にソレは人の言葉を発し始めた。
赤い沼から産まれたモノはみるみるうちに明確な形を取り、やがて──。
研究所を後にし、街道から外れた森の中にて休息をとっていたゼルガディスは、ふと月を見上げた。
──あと、何度繰り返せばいいのだろう。
かつての仲間達と別れ──彼は随分と歩いてきた。いつか、人間に戻れたなら、帰ってもいい場所もできた。
しかし、望む方法だけが、見つからない。
繰り返される落胆に、心が疲弊していくのが解る。
「──駄目だ、まだ──」
月を睨み付け、剥がれ落ちそうな思いを止める。
──そう、諦める訳にはいかなかった。
「…?」
ふと。違和感に目を細める。
先程とは何かが明らかに変化している。
「──…ッ!?」
違和感の正体に気付いたゼルガディスは、剣を取ると素早く立ち上がった。
赤い。月が、──赤い。
朱月、などというレベルではない。禍々しい深紅に染まった月が、ゼルガディスを嘲笑うように照らしている。
いや、赤いのは月だけではない──。
「…霧…か!?」
いつの間にか、ゼルガディスの周辺はぞっとする程真っ赤だった。
「…これは…!」
赤い霧に囲まれたゼルガディスは、油断なく周りを見渡す。
どうやら赤い霧が出現しているのは彼の周りだけのようだ。
魔族の類か悪霊か。いずれにしても、この状況はまずいと本能が告げる。
魔術で薙ぎ払おうにも、相手の本体が何処にあるのか──。
(──甘、い)
赤い霧の力なのか、何か甘い匂いがする。
まるで食虫花の香りをイメージさせる、頭を揺さ振るような不快な甘い芳香。
「チッ…!青魔烈弾波──!」
こうなれば何処でも構わない。ゼルガディスは適当に当たりをつけて精霊魔法を放つ。
蒼い衝撃波は赤い霧を難なく貫き──。
「…効かぬ、というのか」
何もなかったかのように、再び赤い静寂が戻る。
「──ならば」
ここら一帯を丸ごと焼き払えばいい。そう考えたゼルガディスは、獄炎を手のなかに──。
「…ゼルガディス…さん?」
今まさに烈火を放とうとした瞬間、──聞いてはならない声を聞いた。
違う。そんな筈は無い。
『彼女』が、今この場に、彼の前に現れる筈が無い。
きっと、この霧には幻覚作用があるのだろう。
でなければ、あんなにも焦がれた女性が自分に笑いかけてくれているなんてあり得ない──。
「ゼルガディスさん?」
ソレは、きょとんとして、明るい蒼の瞳を丸くした。
白い法衣に飾られたアミュレットがしゃらりと音を立て、ソレは、ゼルガディスのよく知っている声で、姿で、彼のもとへと歩いてくる。
「久しぶりですね、ゼルガディスさん!」
──まるで、女神のように微笑んだソレは。
ゼルガディスの膝を折るのに、充分な力を孕んでいた。
「──アメリア」
ゼルガディスの震えた唇が、その名を紡ぐ。するとソレは、宝石のような煌めく笑顔でゼルガディスを見下ろした。
「そうですよ!覚えていてくれたんですね、ゼルガディスさん!」
堪らなく嬉しそうに、アメリアはゼルガディスに抱きついた。ゼルガディスが膝を折っているおかげで、ちょうどいい位置関係にある。
「──あ」
暖かい。柔らかい。
魔性のモノならば決して再現できない感触がゼルガディスを包む。
「ずっと…ずっと逢いたかったんです、ずっと──!」
力の限り彼を抱き締めながら、アメリアは涙声で訴える。ゼルガディスは、呆然とその肩に手を回した。
「…これは、夢か」
熱に浮かされたような頭は、もう何も思考を展開できない。
アメリアが、あの愛しい娘が、彼を抱き締めている。
夢だとしたら、それは奇跡のような悪夢だ。
「──夢なんかじゃ、ないんですよ、ゼルガディスさん」
アメリアは今までに見たことの無いような艶めかしい笑みを浮かべると、貪りつくかのように彼の唇を奪った。
「…んぅ、ん、ふ」
何度も角度を変え、舌を差し込まれる。唇を甘噛みされ、唾液を飲み干すたびにゼルガディスの喉が上下する。
──まるで甘い毒のような、身体をとろかす激しいキス。
「ん、…はぁ」
さすがに息苦しくなったのか、名残惜しそうに唇を離すアメリアの顔は、明らかに欲情している。
「ゼルガディスさん…」
悩ましく己の名を呼ぶ声に、ゼルガディスはとうとう理性を放棄した。
素早く体制を変え、アメリアを組み伏せるように押し倒し、シャツを捲り上げた。
ぷるんと震えた彼女の双丘を、掌で包み込むように愛撫する。
「あっ…」
岩で覆われたゼルガディスの手が、緩急をつけながらアメリアの乳房を揉みしだく。普通の人間では為し得ない快楽が、アメリアの身体を震わせた。
「ゼルガディスさんの手、気持ち、いい…」
うっとりとしながら、アメリアは快感にわななく。
その首筋に舌を這わせながら、ゼルガディスはつんと立った乳首を優しく摘み、爪弾いた。
「あ、…あんっ」
可愛らしく喘ぎ、アメリアの吐息は熱くなる。ゼルガディスとて、次第に身体の奥深くで情欲が熱を帯びていくのを止められそうになかった。
──止めるつもりもさらさらなかったが。
桜を散らしたかのようにほんのりと染まったアメリアの肢体。ゆっくりとアメリアの下衣を取り去り、下着の中に手を入れる。
「ひゃっ…!」
びくり、と震えながらも、アメリアの秘所はしっとりと潤い始めていた。ゼルガディスの顔に微かに笑みが浮かぶ。
「…濡れてるな、アメリア?」
「や、恥ずかしいです…!」
「すぐに良くしてやる…」
低い声で耳元に囁き掛けながら、指を蠢かせる。
くしくし。くちくち。
柔らかい襞を撫で、陰核をかするように。とろりとした愛液が、ゼルガディスの指をしとどに濡らす。
「んぅ…ッ、あ、は──」
愛しい人に秘所を弄られ、アメリアは息も絶え絶えになる。濡れた音が耳に届き、いっそう羞恥に顔を赤くする。
「ふ、…んぅ、ッん──」
アメリアの愛液で濡れた指を、ゼルガディスは見せ付けるように舐めてみせた。
「…ん、アメリアの味がするな」
「な、何やってるんですかー!」
ふとした遊び心だったが、アメリアには耐え難い恥ずかしさだった。がばっと身を起こすとゼルガディスを睨み付ける。
「……ずるいです」
「え?」
「…私だって、ゼルガディスさんの、…その、…見たいです…」
消え入りそうな声で、アメリアは拗ねたように口を尖らせた。子供のような言動に苦笑しつつ、ゼルガディスは自分の下衣の前を寛げる。
「…わ、ぁ」
目の前に現れたゼルガディスの陽根をまじまじと見つめ、意を決したようにアメリアが手を添えた。
竿をゆっくりと撫で、袋を拙い手付きで揉み始めた。先走りの液が滑る。
「…ん」
技巧など無きに等しいが、アメリアが己の為に手を動かしてくれているのが嬉しかった。
「…気持ちいい、ですか…?」
不安げに見上げてくるその顔が、堪らない。
「──ああ、とても」
今すぐ彼女を押し倒して乱暴に貫きたい。その胎内をこじ開けて中に入りたい。
ドス黒い欲望がゼルガディスを突き動かす。
「…アメリア、──いいか?」
細い肩を掴み、再びアメリアをそっと地面に横たえようとしたが、直では痛いかと思い至り自分の外套を下に敷いた。
期待に潤んだ瞳を瞬き、アメリアはこくりと頷いた。
「…はい、ゼルガディスさん。来て…下さい」
もうアメリアの入り口は充分に濡れている。ゼルガディスは安心させるように口づけを交わすと、アメリアを出来るだけゆっくりと貫いた。
アメリアの胎内は信じられない程柔らかく、暖かい。今までに女を抱いた事が無い訳ではないが、それでもアメリアのなかは極上の心地よさだった。
「…ん、──ッ!ぁ、ああッ」
ゼルガディスの肩にしがみつき、アメリアは大きく喘ぐ。苦痛だけではない、凄まじい快楽と至福感が彼女を満たしている。
「ゼルガディスさんが…っ、私と、繋がって…!」
ゼルガディスに揺さ振られながら、アメリアは嬉しそうに腰を踊らせる。
「ああ…っ!あ、あ──」
ゼルガディスはだんだんと律動を早めていく。追い上げるような動きは、アメリアを更なる高みへと導いて──。
「ゼルガディスさんっ!私、私…!あなたが、大好きです…!」
喋る事すら辛いだろうに、それでもアメリアは想いを伝えんとゼルガディスを抱き締める。果てはすぐそこだった。
こんなふうに、アメリアを抱きたいとずっと思ってきた。ずっと、アメリアが欲しくて堪らなかった。
「──アメリアッ…!」
「あ、あぁ、あ──!」
達する寸前に己を引き抜いて、彼女の腹部に白い欲望をぶち撒ける。同時にアメリアもびくびくと痙攣し、喉を反らせて絶頂に至る──。
──その時を待っていた。
ゼルガディスが、晒されたアメリアの喉を鷲掴む。
「…く、ぁッ!?」
突然の凶行に、アメリアは驚愕する。たった今まで愛し合った筈の相手に怯え、息を詰まらせた。
「くる…しッ…!ゼルガディスさ…!どうして…ぅうッ…!」
喉に喰らいつく手はまるで万力のように、アメリアを捕えている。がりがりと弱々しく引っ掻いても、岩の肌にはなんの効果も為さない。
「…何故かは、お前が一番良く知っているだろう」
底冷えするような、ゼルガディスの憎悪の声。
「──お前は、何だ」
そうして、アメリアの姿をした何かは諦めたように笑った。
「…気付いて、いたんですか」
「アメリアの声で喋るな」
首をありったけの力で締め上げられながらも、ソレは普通に言葉を発する。ゼルガディスはいかにも不愉快そうに口元を歪めた。
「私は、貴方に救われたモノ。貴方のおかげで再び産まれることができたモノ」
声も姿も変わらない。だが、アメリアの顔をしたモノの目だけが、赤く赤く染まり始める。
「…私は、あの研究所に封じ込められていたの」
ぴく、とゼルガディスの髪が揺れた。
「淫魔サキュバスと、霧状の下級魔族を混成した合成獣。…それが、私」
あの紅い霧の正体に、ようやくゼルガディスは思い至った。
つまり、紅い霧はこの女そのもの。サキュバスの能力でゼルガディスの心に介入し、アメリアの姿を取った──という事だろう。
「貴方の心に触れて、全部分かった。貴方は、…私と同じ、望まぬままにその身体を得たひと」
アメリアのカタチをした淫魔は、ゼルガディスの頬に手を伸ばす。そこには敵意も殺意もない、慈しみを伴う暖かみがあった。
「私を助けてくれた貴方に…お礼をしたかった」
「アメリアの姿で俺に抱かれる事が礼だとでも?」
ゼルガディスの声はあくまでも冷たい。淫魔の紅い瞳から、涙が溢れ出す。
「貴方の心に触れた時…痛くて悲しくて破裂しそうだった。たった一人で、ずっと、歩き続けて…だから、貴方が、一番求めていたひとになりたかった」
淫魔は懺悔をするように泣きながら、ゼルガディスの頬を撫でる。
「貴方を…救いたかった」
ぎち。
ゼルガディスの胸の奥で、何かが軋む。
これ以上、この淫魔の声を聞いてはならないと、頭の中で警鐘が鳴り響く。
「貴方と一緒に行きたい。合成獣にされた身体を元に戻す為の力になりたい。貴方を…愛してるから」
「…ふざ、けるな」
淫魔が、何をほざく。男の精さえ得られるなら、どんな嘘さえも纏う悪魔が──!
喉に掛けた手が、かたかたと震える。この憎しみは本物だ。ゼルガディスはぎりりと歯を喰いしばる。
アメリアの姿をした悪魔が、涙をとめどなく溢れさせながらゼルガディスを見つめる。淫魔は本気だった。本気で、ゼルガディスを愛していた。
その孤独に、その傷に。寄り添いながら生きていきたいという想いは、紛れもない真実。
それが、ゼルガディスの心をぐちゃぐちゃに掻き乱す。
「…なんて、…可哀想なひと…」
ぎち。
「──く」
その言葉を、聞いて。
すぅっ、とゼルガディスの手から力が抜ける。
拘束から解放された淫魔が、信じられないと言わんばかりに嬉しそうに微笑む。
その笑顔が、あの少女にあまりにも似て──。
「──崩霊裂」
ゼルガディスの放った蒼い火柱が、瞬時に淫魔を包んだ。
「ぎぃああぁあああぁああああああああああああぁぁあああッッッッ!?」
存在そのものを引き裂かれる苦痛に身をよじり、耳を塞ぎたくなるような凄まじい悲鳴をあげて淫魔が滅びゆく。
何故。
蒼い業火に灼かれながら、淫魔はゼルガディスに手を伸ばす。
何故。
ゼルガディスは伸ばされた手を、冷ややかに見るだけだ。
何故。
「──なぜぇえエエエエッ──!?」
淫魔の断末魔が響き、蒼い炎がゆっくりと消え去る。
後には、最早何も残らなかった。
「──く、くく、…く」
くぐもった笑いを漏らし、ゼルガディスは最初と同じように木に身体を預けてへたり込んだ。
「…何故…だと?」
くつくつと笑うその声は、ただ自虐的なものを孕んで。
「──アメリアを、穢しやがって」
ゼルガディスは、憎悪に肩を震わせながら笑い続けた。
アメリアが、彼を憐れんだ事など一度もない。
彼女はいつだって彼を励まし、力強く笑ってくれた。それだけの事が、どれだけの支えになったことか。
──それは、今でも色褪せない思い出としてゼルガディスの心に強く残っている。
『可哀想なひと』
その言葉さえ言わなければ、道を共にしてもいいとすら思え始めていたのに。
アメリアが決して言わなかった言葉を、アメリアを纏った淫魔が言った。
それが、どうしても許せなかった──。
「…くく、はは…は」
ひたすらに笑えた。
「は、ははは、は…はぁ、はは」
淫魔ごときに誑かされ、こんな場所で、下半身をだらしなく晒したまま笑っている。
可笑しくて──笑いが止まらない。
「…はは、……は」
──アメリアと別れてから、既に二百年の月日が流れたというのに。
未練がましく想いを引き摺り続ける自分が、滑稽で堪らない──。
「はは、は、…ぁ、あ」
がたがたと震えている肩は、笑いの所為だ。
次から次へと溢れる涙は、笑いの所為だ。
「…ァあ、ッああ、あ」
がりがりと内側から斬り裂かれるような痛みも──きっと笑いの所為だ。
「ああ…あ、あ」
探す。
決して諦めない。
誓いを磨耗させたりしない。
いつか、必ず人間に戻ってみせる。
そして──セイルーンに帰ると、約束した。
「あぁ、あ…あぁあああぁ…!」
最早自分を誤魔化しきれずに、ゼルガディスは哭いた。
毒の紅から色彩を取り戻した月は、二百年前と変わらぬまま、ただ一人慟哭する男を照らしていた。
了
以上です。
お目汚し…と、さんざんご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでしたー!
13 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:41:19 ID:vw9Mc3fE
グッジョブ。
ゼル可哀想
GJ!
可哀相なゼル。もはや取り戻せないという悲哀が、素晴らしすぐる。
ゼルリナもゼルアメもすごく切ないな・・・
両方ともゼルの苦悩がすごく読み応えがあってよかった
うわあああGJ最後泣いた…!
あんたがネ申か!!
前スレより下がってるんであげてみる。
このスレももう10スレ目か。1見たら03/05/08に1が立ってるんだな。
長い歴史のあるスレだなぁ
これからもばしばし伸ばしたいな。
ところでこの新スレ、保管庫の事が書かれてないようだが…。
すまん保管庫の事書かれてたw
ちゃんと読むべきだったなorz
ガウリイスレでもリナスレでも「今夜付き合ってほしいの」って台詞が人気でわらたw
エボは今までで一番ガウリナプッシュしてるから期待したいけど、
かなり子供向けに作ってるしムリかなあ…
逆にエボではゼルアメ要素ないね。
TRYでは結構あったのに、スタッフの認識が変わったのかな?
自分は逆に感じたなあ。
レボで騎士叙勲・エボで平和主義者クラッシュについて熱く語るゼルに、とうとうセイルーンとの繋がりがそこまで…と驚いた。
なんか着々とアメリアに取り込まれてる気がする。
逆に、ガウリイは4話でリナと別れようとしたし、一生保護者発言は反故になったのかと驚いた。
ライトマジックに出てきた触手魔族はスイートポテトが元ネタ?
だとしたら作者の人はかなりスレイヤーズを知ってるな。
しかしリナ、赤くなって「エロ魔族!」って…あのネタ小学生は解るのかw
24 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 23:54:09 ID:nvOntZfK
>22
まったくだっ
「くるちゅう」した同一人物とは思えない。
でも今回はちょっとかっこ良かった。
前スレでBAD END(ゼルリナ)を投下したものです
今回はゼルアメで
能天気でご都合主義なハッピーエンドですので
苦手な方はスルーお願いします
「姫様、リナ様からお手紙ですよ。」
「リナさんから!?」
侍女から渡された手紙を受取って、アメリアは踊りだしたいほど嬉しくなった。
昨日は、旅に出ているゼルガディスからの定期連絡があり、直接話すことができたし、
今日はリナからの手紙――――嬉しいこと続きだ。
うきうきとスキップでもしそうな足取りで、アメリアは自室に戻ると、早速リナからの手紙を開封した。
便箋は1枚だけで、アメリアは不審に思った。
いつもリナからの手紙は便箋何枚にもわたって書かれていたからだ。
訪れた先のおいしい物や、面白い場所、ガウリイとのやり取りや、仕事での失敗談――――。
読んでいるアメリアがその情景を簡単に想像出来るような詳しい描写で書かれていて、たまに、旅先の
珍しい工芸品などが一緒に送られてくることもある。
それが、たった1枚。
「何かあったのかしら、リナさんたちに・・・・・・」
アメリアは急いで4つ折りにされた便箋を開いた。
親愛なるアメリアへ
元気にしてる?
こっちは相変わらずよ
早速用件に入るけど
ちょっとした緊急事態の発生よ
ゼルと連絡が取れたら
出来る限り急いで戻るように伝えてほしいの
あたしたちも今からすぐに
セイルーンに向かうわ
詳しいことはついてから話すから
ゼルへの連絡お願いね
リナより ゼフィーリアにて
「・・・・・・・・・・・・」
どういうことだろう?緊急事態なんて。
ゼルガディスを呼び戻すように――――ということは、何か正義が必要なことかもしれない。
正義の仲良し4人組が何年かぶりに揃うことになる。
アメリアはぐぐっとこぶしを握った。
「正義の仲良し4人組――――復・活です!!」
旅慣れたリナたちのことだから、2週間もあればセイルーンに到着するだろうと思っていた。
高速飛行の呪文もある。
それが、リナとガウリイがセイルーンに姿を現したのは、1か月近くたってからだった。
リナは珍しく、いつものような姿ではなく、ゆったりとした黒いワンピースを着ていた。
見慣れない姿のせいか、以前よりはるかに女性らしくなった様子に、同性ながらアメリアは少し見とれた。
「ずいぶん、時間がかかりましたね。」
アメリアの自室でお茶を飲みながら、3人は久しぶりに顔を合わせた。
「うーん・・・・・・ちょっと、ね。」
リナは言葉を濁すと、カップをテーブルに置いた。
「それより、アメリア。ゼルはいつ帰ってくるの?」
「それが・・・・・・リナさんの手紙が着いたのが、ちょうどゼルガディスさんからの連絡が入った次の日で。
次に連絡をくれるのが1か月後と言ってましたから、そろそろなんですけど・・・・・・。」
「あちゃー、タイミング悪かったわねぇ。」
リナは軽く眉をしかめると、ちょっと首をかしげた。
「それにしても、ゼルってば定期的に連絡くれるの?」
「ええ。ひと月に1度か2度。」
「へぇー、案外マメねぇ・・・・・・」
「約束しましたから。ひと月に1度は連絡することと、次の連絡がいつになるのかを必ず決める、って。
それと、予定通り連絡がない時は、セイルーンから捜索隊を派遣するって。
――――もちろん、捜索費用はゼルガディスさんに請求することになっています。」
「・・・・・・なるほど。そりゃー、マメに連絡するわね・・・・・・」
国家予算単位の金額を請求されたら、たまったもんじゃない。
そんな金額が個人で払えるのは、リナくらいのものだ。
「じゃ、もうすぐゼルとは連絡とれるのね。」
「ええ。それよりも、リナさん。緊急の事態って何ですか?」
どことなくわくわくとした様子のアメリアに、苦笑しながら
「まだ、はっきり決まったわけじゃないんだけど・・・・・・」
一口紅茶を含んで口を湿らせてから答えた。
「新しい呪文を見つけてね。ひょっとしたら、ゼルを人間に戻せるかもしれないわ。」
「えええええええっ!?ほんとーですかっ、リナさんっ!?」
テーブルをひっくり返しそうな勢いで、アメリアが身を乗り出す。
「ただ、まだ未完成だし、色々準備も必要だし・・・・・・」
「もちろん、わたしも協力させていただきますっ!」
大興奮のアメリアにやや引きながらも、リナは笑顔で答えた。
「ええ、そのつもりよ。」
リナ達がセイルーンに到着した2日後に、ゼルガディスからの連絡が入った。
いつもはアメリア1人で受ける連絡を、リナとガウリイも同席させてもらう。
「これは、レグルス盤の応用なんです。音声と映像を同じオーブを持った人間とやり取りできるんですよ。」
アメリアがそう言って見せてくれたのは、魔導士協会が総力を結集して作り上げた手のひらサイズのオーブだった。
「話には聞いていたけど、すごいわね。」
リナは素直に感心してしげしげとオーブを眺める。
「これ、もっと普及させないの?」
そうしたら、どんなに便利か。リナは疑問に思ってアメリアに聞いた。
「それが・・・・・・ちょっと、コストがかかりすぎて・・・・・・」
「なるほど・・・・・・国家予算単位の経費が必要なのね。」
「あと、使用時にも大きな魔法陣が必要になりますし。」
リナ達3人がいる部屋の床一面には、確かに複雑な魔法陣が描かれている。
隅から隅まで眺めながら、リナは持ち前の研究心を発揮して、もっとコンパクトにならないかと
描かれた文字を読み取って考えるが、その複雑さにとりあえず断念する。
「ゼルガディスさんには、同じ魔法陣の図面を渡してあります。」
その言葉に、リナはちょっとゼルガディスに同情した。
「――――ってことは、ゼルは、連絡の度にこれを描いてるのね?」
「・・・・・・・・・・・・はい・・・・・・・・・・・・」
申し訳なさそうにアメリアが答える。
でも、まあ、当然か――――ともリナは思う。
仮にも過去に犯罪を犯した身分で一国のお姫様を恋人にし、国家予算を投じて作られたオーブを持たせてもらって、
おそらくは旅の資金も提供してもらっているに違いないのだ。
そのくらいの手間はかけて当然だろう。
「あ、来ました!」
アメリアの言葉に目を向けると、オーブがぼんやり光って正面の壁に映像を結び始めていた。
始めは何かわからなかったもやもやとした映像が、次第に白ずくめの青年の姿へ変わっていく。
「ゼルガディスさん!」
「・・・・・・アメリア。」
アメリアの呼びかけに少しかすれたようなゼルガディスの声が答えた。
「元気そうだな。」
「はいっ!」
大きくアメリアが頷いたところで、リナがアメリアのそばに歩み寄って、ひらひらと手を振ってみせる。
「やっほー、ゼル。」
「――――リナか!?」
「おっひさーv」
「・・・・・・あんたも元気そうだな。旦那はどうした?」
「いるわよ。ガウリイ!」
リナが呼ぶと、ガウリイがのんびり近づく。
「よお。」
のほほんと挨拶をするガウリイを見て、嬉しそうな表情をしていたゼルガディスの眉が一瞬寄った。
「・・・・・・何か、あったのか?」
自分は遠い地にいるが、この4人が揃う時にはろくなことがない。
魔族とか、魔族とか、魔族とか・・・・・・。
「それがですね、ゼルガディスさん!」
興奮したアメリアが、鼻息も荒く力説する。
「リナさんが、人間になれるかもしれないって!」
「・・・・・・リナはもともと人間だと思うが・・・・・・?」
人間離れはしているが。いや、やはり、人間ではなかったのか?
「ああああっ!アメリア、あんたねっ!」
興奮しすぎてわけのわからないことを言うんじゃないのっ、とリナがアメリアの口を手でふさぐ。
そーかー、リナはようやく人間になれるのか、などとのたまっているガウリイを放置して
リナがゼルガディスに説明する。
「そうじゃなくって!あなたを人間に戻せるかもしれないのよ、ゼル。」
「何!?本当かっ!?」
「そーよ。まだ確定じゃないけど、かなり有望な呪文を見つけたわ。」
「それは・・・・・・」
「ま、とにかく、早く帰ってらっしゃいよ。」
何か言いかけたゼルガディスを制してリナが言う。
「この呪文ちょっと厄介な発動条件とかあるから、早くしないと間に合わないわよ。」
「どういうことだ?」
「今説明してる暇はないわ。ゼル、どのくらいでセイルーンに戻ってこれそう?」
「・・・・・・そうだな、2ヶ月半もあれば・・・・・・」
自分は今、いわば元結界の外にいる。急いだとしてもそのくらいはかかるだろう。
「駄目よ。1ヶ月で戻ってきて。」
リナがむちゃを言う。
「おいおい、いくら俺でもそれはちょっと・・・・・・」
「ごたごた言わない!間に合わなくてもいいの!?」
リナがびしぃっと人差し指をゼルガディスに向かって突き出した。
「と・に・か・く!今から1ヶ月以内にセイルーンに戻ってくること!
不眠不休でレイ・ウィングかっとばしてらっしゃい!!」
さすがに1ヶ月は無理だったのか、ゼルガディスがセイルーンに姿を現したのは38日後だった。
彼にしては珍しく、まさに疲労困憊といった風情でふらふらとアメリアの自室のソファに腰を下ろす。
「遅かったわね、ゼル。幸いセーフよ。」
「・・・・・・・・・・・・」
リナの文句に声も出ない。
言われた通りにレイ・ウィングでとばしてきて、体力も魔力も限界だった。
「じゃ、早速呪文の説明するわ。」
「・・・・・・おい・・・・・・」
魔導書やらメモ書きやらを取り出すリナに、恨めしそうに声を掛ける。
聞きたいことはたくさんあるし、いつもと違うワンピース姿のリナにも疑問があるが、とにかく疲れている。
「さすがに、少し休みたいんだが・・・・・・」
リナはゼルガディスをちらりと見ると、アメリアに一言。
「アメリア、リザレクションかけてあげて。」
「はいっ!」
「・・・・・・鬼か、お前らは・・・・・・」
「はいはい、文句言わないの。これ終わったらゆっくり休めるわよ。」
アメリアの呪文を受けながら、ゼルガディスはくっつきそうになる瞼を必死で押し上げる。
「呪文は完成したわ。準備もバッチリ!完璧よ!」
リナはやや得意げに笑う。
「本当か!?」
朗報にゼルガディスの眠気も一気に吹き飛んだ。
「もっちろん!あたしに不可能はないわ。」
「じゃあ・・・・・・」
「ええ、あなたを人間に戻せるわ。成功すれば。」
「・・・・・・どんな呪文なんだ・・・・・・?」
失敗したときのことをあえて考えずに、ゼルガディスは聞いた。
「んー、詳しく説明すると長くなるんだけど・・・・・・」
「手短に頼む。」
リナと初めて会った時のことを思い出しながら、ゼルガディスが懇願する。
(コイツの長い話なんて、冗談じゃない。)
リナはひょいっと肩をすくめると、呪文を見つけた経緯から話し始めた。
ゼフィーリアの王宮図書館で偶然見つけた魔導書のこと。
そこに書かれていた、今は失われた太古の呪文のこと。
呪文を発動させるために必要な様々な条件のこと。
使用するにあたって困難な発動条件のために、次第に呪文が歴史に埋もれてしまったこと。
その呪文が、対象となるものをあるべき自然の姿に戻す効果を持つこと。
「具体的に、その発動条件って何なんだ?」
ようやく少し体力が回復したゼルガディスが、視線だけでアメリアに礼を言う。
「いくつかあるんだけど、一つはまず、人並み外れた魔力容量が必要ってことね。」
「なるほどな。で、あとは?」
「呪文を発動させるための大きな魔方陣と対象者の心理状態。」
「・・・・・・心理状態?」
なんだそれは、とゼルガディスはいぶかしがる。
それには構わずリナは言葉を続けた。
「呪文を使用する魔導士が女性であることと、それに伴ったもう一つの条件。」
「よくわからんが・・・・・・」
「ま、とにかく、発動させるには厄介なのよ。」
リナが不敵に笑う。
「でも、その条件が今なら全部そろってるわ。今なら、あたしがあなたを人間に戻せるのよ。」
「成功すればな。」
ゼルガディスが歓喜と興奮を押し殺して言う。
本当はもっと喜んでリナに礼を言いたいが、自分のちょっとばかりひねくれた性格がそうさせない。
「そうなのよねー、成功すればね。試すことも出来ないし・・・・・・」
リナは気にした様子もなく、考えるように手をあごにあてて首を傾ける。
「・・・・・・ちょっとまて。いきなり実践なのか、その呪文は!?」
「言ったでしょ、発動条件が困難だって。おいそれと試せないのよ。」
「・・・・・・・・・・・・」
不安だ。ものすごく不安だ。
「だいじょーぶよ。あたしを誰だと思ってるの?天才美少女魔導士リナ=インバースよ!」
「美少女っていうのはそろそろ無理だと思うけどなぁ、年齢的にも。」
ぼそっと呟いたガウリイをスリッパで黙らせてから無意味に胸をそらしたリナを見て、ゼルガディスは覚悟を決めた。
「・・・・・・そうか、頼んだぞ。」
無意識のうちにゼルガディスの手がソファの上をさまよい、アメリアの手を見つけて握り締める。
それを優しく握り返しながらアメリアもリナに頭を下げた。
「お願いします、リナさん。ゼルガディスさんを人間に戻してあげてください。」
「まっかせなさい!」
そんな二人を見てリナが優しく微笑む。
「呪文を使うのは3日後の夜よ。それまでゼルはゆっくり休んでちょうだい。」
「言われなくても、そうするさ。」
「あと、今からその時まで、アメリアとゼルは顔を合わせちゃダメよ。」
「ええっ!?どーしてですか、リナさん?」
アメリアは不満げだ。せっかくゼルガディスに会えたのに。
ゼルガディスも不満げだ。せっかくアメリアに会えたのに。
「それも発動条件の一つよ。呪文の発動には、アメリアにも手伝ってもらうから。」
「・・・・・・そうですか。それじゃあ、仕方ないですね。」
しょぼんとうつむいたアメリアの頭をゼルガディスがそっとなでる。
「アメリア、お前にも迷惑をかけるな。」
「そんな!迷惑だなんて、全然!ゼルガディスさんが人間に戻るためなら何でもします!」
「そうか。悪いな。」
素直にありがとうと言えばいいのに、とリナは苦笑した。
「じゃ、そーゆーことで、3日後にね。」
話が終って与えられた自分の部屋へと向かったゼルガディスを、リナとアメリアは見送る。
ガウリイは叩かれた頭をさすりながら、穏やかにリナを見つめていた。
「夕食後、禊をすませてから神殿に来て頂戴。」
その日――――ゼルガディスとアメリアそれぞれにリナからの伝言が言い渡された。
2人がやや緊張しながら訪れた神殿の中央には大きな魔方陣が描かれていて、その中心にはベッドが置かれている。
魔法陣の周りにはいくつもの香炉が置かれ、甘酸っぱいような香りを煙とともに漂わせていた。
「来たわね。始めましょうか。」
リナは準備を整えていた。
セイルーンに到着してから愛用していたワンピースではなく、ゆったりとした黒いローブ姿で魔法陣の外側に立っている。
リナのカラーはピンクじゃなかったか?と思いつつも、ゼルガディスは初めて見るリナのローブ姿に
落ち着いた大人の女を感じて、少しだけ目を奪われた。
いつの間にこんなに色っぽくなったのか。
「ガウリイの旦那は?」
「部屋にいるわよ。連れてきても邪魔なだけでしょ。」
「リナさん、わたしは何を?」
アメリアが胸の前で手を組む。
「こっちに来て。ゼルも。」
ひょいひょいっと二人を手招きすると、リナはそれぞれに小さなカップを渡した。
「これ飲んでちょうだい。」
カップには得体のしれない液体が入っている。
「・・・・・・なんだ、コレは?」
においをかぐと甘ったるい。
「毒じゃないわよ。発動条件の一つだから、ぐいっと飲んじゃって。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ゼルガディスとアメリアは大丈夫か?とばかりに顔を見合わせたが、ためらっても仕方ないので一気にあおる。
「う・・・・・・」
喉を通った瞬間、焼けつくような感覚があったが、すぐになくなった。
「飲んだぞ。」
ゼルガディスの言葉にリナは頷くと、
「じゃ、二人とも服脱いで、ベッドに入って始めて。」
魔法陣の中央のベッドを指さす。
「・・・・・・・・・・・・は?」
「・・・・・・リナさん?」
二人ともわけがわからない。何を始めるのだ?
「いいから服脱いでベッドに入って始めるの!」
やや早口でリナがまくしたてる。
「始めるって・・・・・・何をだ?」
ゼルガディスの疑問にそっぽを向きながらリナが答える。
「男と女が服脱いでベッドで始めるなんて、一つしかないでしょ!」
「はああああああっ!?」
「リ、リ、リ、リ、リ、リ、リナさんっ!?」
あんまりな答えにゼルガディスもアメリアも目が点になる。
「何でそうなる!?」
「うるさいわね!それが発動条件の一つだからに決まってるでしょ!」
キレぎみのリナは、よく見ると首筋まで真っ赤だ。
「何だそれは!」
「仕方ないでしょ!」
「そんな発動条件があるかっ!」
「あたしに文句言わないでちょうだいっ!」
「・・・・・・・・・・・・」
言い合いをするゼルガディスとリナの横で、アメリアは硬直したままだ。
「とにかくっ!人間に戻りたくないの!?」
「うっ・・・・・・」
それを言われると弱い。
戻りたいに決まってる。そのために今まであちこち放浪していたのだから。
「いや・・・・・・しかし・・・・・・その・・・・・・」
ここでしろと?リナの目の前で?それが発動条件だって?
「アメリアも!」
「ええっ・・・・・・で、でもぉ・・・・・・そのぉ・・・・・・」
「じゃあ、あたしとゼルがシてもいいの!?」
「そっ、それはっ!」
うろたえるアメリア。
どうしてそうなる、と思いつつも、何となく、というか反射的にゼルガディスが自分の体の下で
喘ぐリナを想像してしまったのは、悲しい男の性というものだろうか。
「あたしだって、あんたたちの色事なんて見る気無いわよ!」
恥ずかしさの余り、リナを含めて3人の顔は真っ赤だ。
神殿が薄暗くなければ、お互いの顔色を見てさらに恥ずかしくなったに違いない。
「でもそれが条件なのよ!だから、四の五の言わずにやんなさい!」
あたしだって大変なのよ、とリナは思う。
すぐ近くで色事を繰り広げる二人を無視して、呪文に集中しなくてはならないのだから。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
しばらく続いた沈黙を最初に破ったのはゼルガディスだった。
「・・・・・・わかった。」
「ゼルガディスさん!?」
「俺は人間に戻りたい。リナの言う通りにしよう。アメリアさえよければ、だがな。」
「・・・・・・ゼルガディスさん・・・・・・」
アメリアは戸惑っていた。
ゼルガディスが人間に戻れるのなら、何でもする気でいた。しかし――――
やっぱり恥ずかしい。
ゼルガディスとは何度か体を重ねたことはあるが、たとえ親しいリナとは言え人前でなんて。
いやそれよりも、何よりも神聖な神殿でなんて!
「アメリア」
リナが優しく話しかけてきた。
「あんたが出来ないとなると、本当にあたしがゼルとすることになるのよ。そーゆー発動条件だから。」
もちろん、とリナが苦笑する。
「あたしが相手じゃ、クスリでも使わなきゃならないでしょうけど。」
「・・・・・・リナさん・・・・・・」
「出来れば避けたいわ。そんなことしながらじゃ、呪文に集中できないし。」
リナはアメリアの手を柔らかく握る。
じんわりと、つないだ手からリナの思いが伝わってくるようだ。
「アメリア、大丈夫。あたしは呪文に集中してるし、終わったら忘れるわ。」
最近ガウリイに似てきて記憶力がないのよ、とリナがウインクをする。
「アメリア・・・・・・」
ゼルガディスが余り使わない、対アメリア用の殺し文句をアメリアの耳にそっと囁いた。
ぼんっ、と音がしそうな勢いでアメリアの顔がさらに真っ赤になったが、幸い明るさが足りずに
二人には見えなかった。
「わっ・・・・・・わかりましたっ・・・・・・!」
まるで出来の悪いゴーレムのようにカクカクとアメリアが頷く。
「不肖アメリア、正義の名の下にやらせていただきますっ!」
ヤルだなんて、俗っぽい言葉を使うんじゃない――――とゼルガディスは思ったが黙っていた。
ゼルはなんて言ったのかしら?――――とリナは思ったが黙っていた。
「じゃあ、始めて。二人とも遠慮せずに思う存分して頂戴。」
リナは言うと魔法陣のすぐ外に座り込み、目を閉じて精神を集中させながら、半分ヤケになって言う。
「あ、それと、イクときは出来れば同時にお願いね。」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
もう何も言えない。
「・・・・・・その、なんだ、始めるか・・・・・・?」
ゼルガディスが不器用にアメリアをベッドに誘った。
「はいっ!」
「・・・・・・」
やれやれ、とゼルガディスは心の中で苦笑した。
(こんな状況でちゃんと出来るのか?)
ゼルガディスの心配は杞憂に終わった。
お互いの体には1年近く触れていないし、この3日間そばにいるのが分かっていながら会えなかった。
その事実があっという間に二人を燃え上がらせる。
服を脱いで下着姿になり、ベッドに入って唇を合わせた瞬間、一気に欲望が溢れ出した。
「あふ・・・・・・ゼルガディスさん・・・・・・」
アメリアの目はすでにとろんとして、うるんでいる。
(なるほどな――――)
ゼルガディスは納得した。
おそらく、このためにリナは3日間二人を会わせなかったのだろう。
お互いの気持ちを高ぶらせるために。
ゼルガディスの体力が完全に回復するのを待つために。
そしてさっき飲んだあの液体。
あれは軽い崔淫剤ではないだろうか?
そうでなければ、いかに親しいリナとは言え、人前で自分がこんなに燃えるなんてありえない。
ゼルガディスの男の象徴は、アメリアとの深い口付けに反応し、すでに硬く張りつめていた。
すぐにでも入れたいという欲求を無視して、ゼルガディスはアメリアの豊満な胸をもみしだき、先端を口に含んだ。
「あんっ!」
まだ少女の面影を残した貌とは裏腹に、そこは十分成熟した女性のそれだ。
ゼルガディスの手のひらに余る大きさで、柔らかく揺れている。
その二つのふくらみ間に顔を埋めると、帰ってきたんだな、という実感とともに、何とも言えない安心感があった。
「あ、ゼルガディスさん・・・・・・」
先をねだるようにアメリアの体が揺れる。
ゼルガディスは左右の乳房をぐっと寄せると、両方の先端を同時に舌で舐め、音をたててしゃぶった。
「あっ!ああああん!」
アメリアは目を閉じて体を震わせていたが、さざめくような快感に耐えられずに思わず膝を立てた。
「っ!」
その膝が自身の象徴に触れて、思わずゼルガディスは息を詰める。
「アメリアっ」
そのまま開き気味になったアメリアの秘部に男根をこすりつけると、もうそこはぐちょぐちょになっていた。
「ふあっ!あっ!あ、イイですぅっ!」
アメリアの花芯に引っ掛かるように男根を動かしながら、両手でたわわな乳房を揉むと
快感にのけっぞたアメリアの首筋に強く口づけてあとを残した。
「あ、もう、もう、来て下さいっ!」
アメリアが自分の手で入口を押し開き、ゼルガディスを招き入れようとする。
「ん・・・・・・」
久し振りでキツイ、と思ったのも最初の一瞬だけで、にゅるりと抵抗なくすべてが収まった。
「あああああ」
「く、う・・・・・・」
ぞくりとする衝撃をこらえてやり過ごす。
「あ、あ、ゼルガディスさぁん・・・・・・」
うっすらと涙を浮かべたアメリアが、ゼルガディスにささやいた。
――――お帰りなさい。
さっき飲まされたのは、どうやら崔淫効果だけではなく、強壮効果もあるらしい。
久しぶりの交わりにすぐに達してしまうのではないかと思いながらも、二人ともかなりもった。
「あああああんっ!そこイイですぅっ!」
「あっ!もっと、もっと、奥に!」
「ぐちゃぐちゃにかき回してくださいぃっ!」
ほとんど無言で腰を振るゼルガディスに比べて、アメリアはひっきりなしに喘ぎ啼いている。
正常位から後背位に体制を変えた時に、ゼルガディスはわざとスィーフィード像が見える位置にした。
「アメリア、ほら、見てみろ。」
「あふぅ?」
目をあげると、そこにはスィーフィード像。
何よりも、神聖な。
「あっ、ああっ!」
アメリアの目が驚きに見開かれる。
淫猥な行為に没頭して忘れていたが、ここは神聖なる神殿内。
神の御許でこんないかがわしい行為をしているのだ。
なんて、背徳的。
「いやらしい、巫女のお姫様・・・・・・」
ゼルガディスが耳に吹き込んだささやきがとどめになり、アメリアの中がぎゅうっと締め付けられる。
「あああああああああああああっ!」
「ん、く・・・・・・」
アメリアの最後を感じてゼルガディスも射精感をこらえることなく、二人同時に達した。
真白な、光、光、光――――
かすかに聞こえる“力ある言葉”――――
それを最後に二人の意識はぷつりと途絶えた。
「いやー、良かったなー、ゼル。」
「ああ、本当に世話になった。」
さすがに天才を自称するだけはあり、リナの呪文は効果を発揮して、ゼルガディスは人間の姿に戻った。
しばらくは慣れない体に戸惑っていたが、1週間たった今はもとの体にすっかり馴染んでいた。
「リナさん、本当にありがとうございました!」
「もー、いいってば。何十回も聞いたから。」
「いえ!何百回でも言わせていただきますっ!」
それは、アメリアの本心だ。自分たちが気づいたとき、リナは魔力を全て使い切った証として
髪を銀色に染めてぐったりと倒れていたのだ。
それから昨日まで、リナはずっと臥せっていた。
アメリアの自室でお茶をしながら、体調の整ったゼルガディスと、魔力が完全に回復したリナが
ようやく顔を合わせたところだ。
「そういえば、まだ呪文について詳しくは聞いていなかったな。」
ゼルガディスがリナに顔を向ける。
「ん?んんー、そうねー・・・・・・」
「黒魔術ではないだろう?」
「そうね、精霊魔術の部類に入ると思うけど・・・・・・」
「具体的には何の力なんだ?」
「うーん・・・・・・精神、かなぁ・・・・・・」
「・・・・・・何だ、ずいぶん歯切れが悪いな・・・・・・?」
いつものリナならこの手の話題を振ると喜々として飛びついてくるはずなのだが。
「そ、そう?」
怪しい。
ゼルガディスは半眼でリナをにらむ。
「おい、何か隠してるのか?」
「べべべべべっつにぃー」
あからさまに怪しい。
じっくり追及してやろうと、ゼルガディスが改めてリナに向き直った時に、のほほんとした声が聞こえた。
「あれだろ?愛の力ってヤツ。」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
三人そろって硬直したのち、ゼルガディスとアメリアは顔を真っ赤に染めてリナに詰め寄った。
「おいっ!旦那に話したのかっ!?」
「リナさん約束が違いますっ!」
あわててリナはぶんぶんと両手を振る。
「ちっ、違うわよっ!話してないわよっ!」
「じゃあなんで、旦那の口から・・・・・・あ、愛の力なんて言葉が出てくるんだっ!」
「そ、それはっ・・・・・・」
「あれ、リナ、お前さん二人には話してないのか?」
「うっ」
今度はリナ一人が硬直する。
「・・・・・・何だ?」
「リナさん・・・・・・?」
しばらくリナはうーっと唸っていたが、三人の視線に耐えきれないように溜息をついて肩を落とした。
「まあ、なんてゆーか、今回の呪文が完成したのは、ガウリイのおかげなのよ・・・・・・」
「「えええええええええっ!?」」
アメリアとゼルガディスの声がハモった。
まだ、ゼルガディスがセイルーンに到着する前のことだった。
「ううーっ、うーっ、ううーん・・・・・・」
魔道書を片手に頭をかきむしるリナを見ながら、ガウリイがいそいそとお茶の支度をしている。
「おーい、リナ。あんまり無理すんなよー。」
「うううううーっ・・・・・・ああ、もう、わかんないっ!」
「ちょっと休憩しようぜ。」
「何なのかしら、もう。」
魔道書をばさりと投げ捨てて、天井を仰ぐ。
「ほら、部屋付きのひとからハーブティーもらったぞ。」
「身も心も・・・・・・身も心も・・・・・・」
「何をさっきから悩んでんだ?」
その言葉にようやく視線をガウリイに向けながら、用意されたカップを口に運ぶ。
「あんたに言ってもしょうがないけど、発動条件の一つがどうしてもわからないのよ。」
「はつどうじょうけん?」
「・・・・・・考えなくていいから。」
ハーブの香りに落ち着く気分になり、リナはほっと一息ついた。
「身も心も愛で満たされたとき――――って、なんなのかしらね。」
ほとんど独り言のような言葉に、ガウリイは反応する。
「身も心も愛で満たされたとき?」
「そ、身も心も愛で満たされたとき。」
心が愛で満たされるならわかる。だが、身も心もというのがどうしてもわからなかった。
体が愛で満たされるとはどういうことなのか。
「あー、そりゃー、アノときじゃないのか?」
「は?何よ、あのときって。」
「だからアノとき。オレは身も心も愛で満たされるけどなー。」
「?」
「リナとエッチして、二人で同時にイクとき。すっげー満たされるけどなー。
嬉しいし、すごい気持ちいいし、ココロもカラダも最高だよ。」
「!!!!!!!」
「・・・・・・なるほど・・・・・・」
話を聞いたゼルガディスが渋面を崩さずに、それでも納得したかのように頷いた。
「それであの発動条件・・・・・・愛の力ってわけか。」
なんだかちょっと馬鹿馬鹿しいような気になってくるが、実際人間に戻れたのだからそうだったのだろう。
アメリアとゼルガディスがそれ以上追及してこないようなので、リナは内心ホッとしていた。
それを打ち砕いたのはガウリイだ。
「ん?いや、そっちの話じゃなくて、リナの――――」
「ガウリイ!」
あわてて口をふさごうとするリナの手を制して、ガウリイがいつになく真面目に言う。
「隠すことじゃないだろう?言った方がいい。」
「う・・・・・・」
「何だ?」
「何です?」
「・・・・・・うう・・・・・・」
顔を赤くして俯くリナの頭をガウリイがなでる。
「オレから言った方がいいか?」
ふるふると頭を振ると、リナが顔をあげてあちこちに視線をさまよわせた。
「ええーっと、ほら、発動条件の一つで、術者が女性でそれに伴ったもう一つの条件って・・・・・・」
「ああ、そういえばそんなことを言っていたな。」
「それなんだけど・・・・・・その・・・・・・術者が・・・・・・」
ぼそぼそとだんだん声が小さくなっていく。
「に、妊娠してるっていう条件で・・・・・・」
「「ええええええええええええええええーっ!?」」
アメリアとゼルガディスの叫び声がハモった。
再び赤くなって俯いたリナと、にこにこと嬉しそうなガウリイ。
その二人をしばらく呆けたように見ていたゼルガディスがようやく声を絞り出した。
「つ、つまり、だ。リナは、妊娠してるのか・・・・・・?」
「リナさん・・・・・・」
だからセイルーンまで来るのに時間がかかったのか。だから急がないと間に合わなかったのか。
だから体に負担をかけない服装だったのか。だから――――
アメリアが歓喜に体を震わせる。
「リナさん、リナさん、リナさん、リナさんっ!」
両手を広げるとリナの体に負担をかけないようにふわっとリナを抱きしめた。
「おめでとうございますっ!本当にっ!リナさん・・・・・・」
なんて素敵なの!
アメリアの目には涙が浮かんでいる。
リナはちょっと照れて苦笑しながらもアメリアの体を抱き返した。
「ありがとう、アメリア。」
喜んでいる女性陣とにこやかなガウリイとは別に、ゼルガディスは今更ながら恐怖にかられた。
そんな身重の状態でリナは魔術を使ったのだ。魔力容量を全て使い切るような大技を。
「リナ・・・・・・よく、無事で・・・・・・」
さすがのゼルガディスもそれ以上言葉が続かなかった。
対してリナは、軽い調子で笑う。
「大丈夫よ。もう安定期に入ってるし。自分の限界くらいわかってるし。」
「リナ・・・・・・」
ゼルガディスは心の底から感謝と尊敬の気持ちがわきあがってくるのを感じた。
リナに対して。そして、それを許したガウリイに対して。
きっとガウリイは心配だったに違いないのに。
それだけリナを信頼しているのか。
リナは、それだけ俺たちを思ってくれているのか。
「ガウリイ・・・・・・」
ゼルガディスは出会ってから初めてガウリイの手を取った。
「ありがとう、ガウリイ。」
そして深々と頭を下げる。
穏やかに優しく微笑むガウリイの手に、ぽたりと一滴だけゼルガディスの涙が落ちた。
しばらくして――――
セイルーン第二王女と黒髪の騎士の婚礼の儀が、国をあげて大々的に行われ、
そこに参列したセイルーン宮廷魔道士の腕には赤ん坊が抱かれ、そばには金髪の近衛隊長が控えていた。
終わり
大変長々と失礼しました
先に何レス使うか書くべきでした・・・orz
そして長い割にはえちしーんが少なくて
反省のし通しです
また修行してきます
ありがとうございました
なんだろう…この腹の奥から込み上げるモノは…!
感動…なんて言葉じゃ生易しすぎる!えぇい己の乏しい日本語力が憎い…!
涙が止まらないー…!
素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました!
うわぁあ幸せだー…!
これはヤヴァイぜ・・・
GJ以外に言葉が見つからない
次回作も期待してる
おつかれ。
ぐ…GJ!!!!!
ゼルがガウに感謝する所の一連の描写、初めてエロパロ読んで泣いたよ。
しかし殺し文句が気になるw
うわーん!!すごい感動した!!
幸せな話読んで泣いたのも久々だ。
完全に満たされました・・・。職人殿に敬礼!!貴殿に限りない欲望の祝福を!!
最近このスレの作品に泣かされっぱなし。
ありがとうございます。
GJ以外の何を言えと・・・
旧アニメの時はいろんなグッズあったよな。
フロッピーディスク持ってたわ。
>はずかしいポスター
うわ、気になるw
誤爆してないか…?
ガウリイスレの話題っぽく見えるが>ポスター
です。すんません。
新スレになったようなので訊いてみるが、
このスレで語句とか文法とか間違い指摘するのはやっぱ野暮?
ポスターやら何やらでガウリナが抱き合ってるイラストって意外と多かったけど、
毎回体格差が気になってたな
チューとか本番とか大変そうだ
>>51 書き手としては、その手の指摘はかなり有り難いです。
文法や語句の間違いって、他人に言われなきゃまず気付かない事多いんで。
ただ、読み手としては、『せっかくの素敵文に感動してたのに水差しやがってコナロウ』と思ってしまう事もありますね…。
いや私の心が狭いだけなんですが!
>>51 好きだったスレがそれで荒れて廃れてしまったことがある
個人的には新しい作品たくさん読みたいなー
>>52 ガウリナなら入れてるときにチューできなそう
55 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:15:56 ID:CELmofEy
言い方だと思うよ。
批評に特化したスレがあるよ
意見聞きたい人が文章投下して、その投下にコメントするって形式の。
>>51です。
>>55のようにやんわり言えばいいかな?と思ってたけど、
言うこと自体が嫌だってひとが大半のようなので、今後はスルーします。
水を差してしまうのは間違いないし…
皆さん、レスありがとう。
オゼルがエロかった。
彼女の体は、ちゃんとやわらかいんだろうか?
>>59 批評ほしい人は投下する際の注意書きに
書き込みすればいいかもね。
ていうか、
>>51は何が気になったのかが気になってきた。
あ、煽りとかじゃないんです!
【霧狂い】書いた者なんですけど、なんか致命的な間違いかましたかと不安になってきたので…!
すいません。
と言うか、エロ二次なんて萌えてなんぼ、エロくてなんぼだからなー。
原作スレイヤーズだって、きっちり文法守って書かれてる訳じゃないし。
…封仙娘々追宝録という、文法を守らないから面白い小説があってな?
むしろ、「正しい日本語」で書かれているラノベってかなり少ないんじゃないか?
「正しい日本語」なんてものは「国語学」者が勝手に主張してるだけだからな
純粋に一言語として日本語を研究している「日本語学」者に言わせれば
今実際に日本で使われて意思疎通の役に立っているものはすべて日本語
キャラ無視の
擬音とテンプレセリフのエロは勘弁してほしいけどね。
「あ、嫌よ、そんなとこ。舐め回して、ああ、汚いわ、堪忍してえ」
とか言うリナか。
「汚い?どこが汚いって言うんだ。教えてくれ」とか言い出すガウリイか。
「嫌、そんな、恥ずかしい……」
「言ってくれなきゃわからないじゃないか。ここかな?」
「あああっ!そこじゃないのよぉぉ」
書いてみといてなんだが…読みたくねぇ…
うわーマジでイヤだわ…!
擬音セリフっていうのはアレか?
フェラ中によく見られる
「…ん、ちゅ、ちゅむぅ、じゅるるっ…」
ってヤツか。
ボイス付きエロゲーならともかく文章だと違和感あるなぁ。
あまりSS批評みたいなこと書いてると、職人がSS投下しづらくなるぞ。
>>60 シリコンはさすがにあの世界にはないだろうな。ますますラ○○ールに…。
>>70 堪忍してはさすがにヤだ。なんというか言葉的に。
お代官様〜とかいいそうな雰囲気だね。
それはそれで読みたいかも。
ガウリイ「ほれほれ、堪忍して〜って言ってみろ」
リナ「…か、かん…っ」
ガ「かん?」
リ「──って言えるかあああ!!」
どこめしゃあっ!!←4倍角くらいで
なんかうまく言えないが、こういうイメージはあるな
>>72 キャラ無視するなっていうのは
エロパロスレでは基本だし
キャラを知らないでSS投下するテンプレ職人は要らないと思う。
キャラ無視の部分じゃなくて、こういうSS嫌って書き連ねるのがどうかって思ったんだけどな。
そういうのが好きな人もいるかもだし。
>25
すごく面白かった
GJ
SSの内容以外に関すること(文法とか)は
控え室で話題にしてたんじゃないかな
78 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 00:57:04 ID:8XLyDhC0
6話の冒頭を見て感心した。
ポコタ目線のリナってこう見えるのね。
アソコがリアル
79 :
318:2009/02/20(金) 01:13:59 ID:5k97g5DU
アホな妄想にみんな食付いてきてくれてうれしいな
ただ娘だとオリキャラだから自分には難しくてね
ヒロイン達も自分と上条ちんとの愛の結晶が目の前に現れたら
無茶苦茶嬉しいだろうな
他人との愛の結晶もたっぷりいるけどねw
>>78 むにゅっとしててやわらかそうだったな。
何かの拍子に落ちて、顔とか手とか下敷きになったら、柔らかさが味わえるんだろうな。
>>78 あのカット見て思ったんだが、黄色い布って何の役目してるんだろ?
あれがあると脱がせにくい気がw
貞操帯
83 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 18:58:49 ID:8XLyDhC0
>>80 胸に肉がいかない分アソコにいったのかな?
84 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 23:37:53 ID:P63592SM
別スレで無印のコピーリナとガウリイの話題出てたが、
コピーって確か「男性の体液」からも作れるんだっけ?
ガウリイのコピー欲しさに進んでガウリイのを採ってあげるリナ…(;´Д`)
厳密にはそれはホムンクルスの中でも「スモール」の方だな。
原作3巻参照。
こういうのに使う「体液」って言ったら、やっぱそっちだよなあ。
地の文だから口に出して言ってるわけじゃないんだけど、
はっきり言葉にするにはやっぱりためらいがあったのだろうか、と思ったらなんか萌えたw
wikiでホムンクルスで調べたら、もろに精液って出てくるのなw
リナは本体があるんだからコピーはいらんだろうし、
むしろガウリイホム欲しがるのはシルフィールの方だろう。
スモールって本体の姿を受け継ぐのか?
わざわざコピーとわけてることから見ると、受け継がない気がする。
実際の錬金術のホムンクルスも、姿は受け継がないとしている方が多い。
新たな命扱いなんじゃないだろうか。
>>87 サントラに入ってるリナのモノローグで、
(稼ぎがないから)シルフィールにガウリイ売りとばす!と言ってたがコピーって手があったかw
夜中にこっそりガウリナSS投下。
以下前置き
・リナ一人称
・ガウリイのクラゲ度低め
・えち描写まで長い。
・えち描写も長い。
読んでてなんか苦手、と感じたらスルーしてください。
楽しんでくれる人がいたらいいな、と思う。
壊して欲しいと思っていた。
あの優しい瞳がこちらを向くたびに。
あたしの原型がなくなるくらいに、その手で壊して欲しい、と。
旅の途中の宿場町にあたしたちがもう一泊しようと決めたのは、なんてことはない、でてきた料理が
美味かったからだ。海の幸、山の幸をふんだんに盛り込んだ、豪華ではないが一流と言ってさしつかえ
ないほどの料理が、こんな普通の宿屋でひょいっと出てきたものだから、ただ通り過ぎるにはもったい
ない!と堪能することになったのだ。
こーいうのも旅の醍醐味のひとつよねー、とあたしがうきうきほくほくうかれているのを、いつものように
ガウリイはまた保護者の顔をしてながめていた。
昼間は町の小料理屋をめぐり、夕方宿屋に帰ってきたあたしたちは各自の部屋でごつい武装をはず
して、廊下で待ち合わせ、お茶でもするかと食堂へと向かう。
あたしもガウリイも、冬がおわり軽装になっている。
ちらりと目を横にやると、武装と厚着にかくされていたガウリイのたくましい体・・・
思わずもれたため息が熱い。自分でも驚くほどはっきりわかる。
気づかれてしまうだろうか?こんなに近くで、鼓動を早めてしまっていること・・・
「リナ?・・・」
ガウリイがあたしの様子をうかがうように、優しく声をかけて顔をのぞきこんでくる。
「なんか熱あるんじゃねーか?ほっぺ赤いぞ。春だからって薄着してたら風邪ひくんだからな」
すこしひんやりとした手をあたしの額に軽くふれさせてくる。
心配そうな瞳を正面から見てしまい、なんとなくうつむいてしまった。
いつもだったら、そう、少し前のあたしだったら、その子供扱いする手をはねのけて、あんただって薄着
してんでしょーがと憎まれ口をたたいて、そのまま勢いでお茶はガウリイのおごりだかんね!とでも言って
困り顔で苦笑する彼を楽しむ余裕すらあったのに。
なんなんだろう、いきなりといえばいきなりだった。
あるとき彼の瞳の中に男を感じてしまってから、あたしの心臓は痛いぐらいに踊り出し、その結果頬を熱く
してしまうこともちょくちょく起きるようになっていた。
そして今も。すぐ目の前にガウリイがいるというだけなのに・・・
「ん〜、やっぱり熱があるな。元気もねーし・・・少し早いけど晩飯食って寝ちまえよ」
そうか、これ、風邪なのかな・・・風邪・・・だったらいいな・・・
ここしばらく、ふと感じる息苦しいまでの鼓動と思うようにならない体の反応とに、あたしはいいかげん
くたびれてきていた。
この体の熱は違うんだ、ガウリイへの熱じゃなくて、きっと風邪なんだ・・・
そうじゃないと報われない・・・彼があたしのことを女としてみているふうには見えないんだもの。
92 :
ガウリナ2:2009/02/23(月) 01:00:46 ID:H6j3185W
「ん、じゃあそうしましょかね・・・そんなお腹すいてないんだけどなぁ。
・・・て、いつまでおでこ触ってんのよ、晩御飯おごらせるわよ」
ずっと額においてあった手をどけて食堂へ向かおうとしたのだが、あたしはガウリイの大きな手に触れた
とたん、体がさらに熱をおびてしまった。ずきんと胸が痛む。
この手があたしを求めてくれたらいいのに・・・そんなことを考えてしまいあわてて手を離すと、いそぎ足を
速める。顔が熱い。いやもう熱いというより痛い。
「・・・リナ、お前さん・・・」
すっとあたしの腕をとってひきとめるガウリイ。
しまった!やっぱ不自然すぎ?でもどうしようもないんだこんなの。意志の力なんて全然無意味なんだ、
無理だ、自分の体なのに、言うこと聞かない!
「・・・やばいんじゃないか?無理すんのやめとけよ。オレが飯もってってやるからもう寝ろ」
気づかれてない・・・?
あたしは安堵しながらも、彼の保護者然とした態度に寂しさも感じていたたまれなくなってしまった。
どうしろっていうのよ・・・・・・思うようにならない自分の体にあたしは嫌気すらさしてきていた。
「・・・わかった、寝る。おやすみガウリイ」
あたしはぶっきらぼうに言い、胸のうずきに耐えながらきびすを返して自分の部屋へと廊下を歩く。
「おう、あったかくしてろよ。飯は起きてたら食えばいいからな」
ガウリイの心配げな声を背中で聞き・・・あれ?てことは後でこっちの部屋にくるってこと?
ちょ、ちょっと今は勘弁してほしい・・・けど来てほしくもある・・・や、違う違う、あたしは風邪でおかしく
なってるだけなんだ。一晩寝たらなんかすっきりしてるかもしんないし・・・
ふぅ、もうどうでもいいや。なるようになる。覚悟決めろ、リナ。
あたしはぐっと握りこぶしをつくり、部屋までの道をなんとかふんばって歩いていった。
ガウリイの視線がささったままだったので、部屋の前で一度彼に手を振ってから中に入った。
過保護だわ、ほんと。嬉しいのやら悲しいのやら、自分でも判別つかない。ガウリイのばか。
93 :
ガウリナ3:2009/02/23(月) 01:03:14 ID:H6j3185W
とりあえずベッドに横になりシーツにくるまる。
春になり毛布の季節が終わったとたん、宿屋はのきなみシーツにかわっていた。
・・・やっぱほんとは風邪で顔熱いのかな?そしたらあの「壊して欲しい」っていう願望はなんなんだ?
・・・正確に言う。「ガウリイに壊して欲しい」・・・そんなことを望むあたしは、いったい何を考えている?
言ってみたらどうなるのかな・・・望み通りに壊してくれるのかな・・・?
めちゃくちゃに・・・してくれるのかな・・・
ああ、いかんいかん、ガウリイがそんなことするわけないじゃん。
ずっと保護者としてそばにいた旅の相棒を、たとえ一時の間違いであっても、壊すわけがない。
あたしは枕に顔をうずめて、吐息をはいた。
体の熱はおさまりもせず、さっき触れた彼の手を思い出しては切なくなる。
なんでこんなことになったんだろう?ガウリイに男を感じたのはいつからだっけ?
なんとなく、そうなんとなく、何か感じてはいた。それがここ最近、顕著に感じるようになってきて、
ついに今日あたしはギブアップしてしまったのだ。
かっこいいとか、ハンサムとか、そういう次元じゃない何かにものすごい勢いで惹きつけられて、
頬が火照るのをおさえられなくなったのだ。
もっと近くに寄りたくて、その体に触れたくて、あの瞳で見て欲しくて、そして彼に・・・
コンコン
ノックの音にあたしはびくっと身をちぢめる。
「リナ、飯ー。おきてるか?」
想像の中のガウリイにひたっていたあたしはなんだか当人に申し訳ない気持ちになって、つい
小さくため息をついた。会いたいような会いたくないような・・・
どうしよ、このまま寝たふりしちゃおかな・・・
「お?おきてるな、鍵あけてくれ。オレのもあるから一緒に食おうぜ」
た、ため息聞かれた?! なんでこんなときまで敏感なのよっ! いつもはくらげなくせに!
ああもうっいいわよ、あけるわよ!
「はいはい待って、いま鍵あけるから」
のそのそとベッドから出て、鍵をあけてとびらを開く。あいかわらずの心配顔でガウリイが
おいしそうなパンを山盛りのせた皿を持って部屋へ入ってきた。そしてもう片方の手に毛布も。
「ほれ、これ借りてきたからくるまっときな」
言ってあたしの肩に毛布をかぶせて、サイドテーブルをベッドわきにゴトゴトと引き寄せる。
いつもなら、あたしはほかほか焼きたてパンに目がいくはずだった。
けど今のあたしは毛布にくるまりながら、ガウリイのそのたくましい腕を見ていた。
あたしのこともそうやって引き寄せてくれないかな・・・なんて思いながら。
テーブルにでかい皿を置いたガウリイが、準備完了とばかりにこちらを振り向き、手招きする。
その手がとまり、動こうとしないあたしをいぶかしげに見つめる。
「・・・リナ・・・?」
94 :
ガウリナ4:2009/02/23(月) 01:05:46 ID:H6j3185W
ベッドの前にテーブル。パン食べるだけとはいえ、ベッドに二人ならんで座るなんて、なんか・・・
足を一歩踏み出すだけなのに勇気がいる。
そんなあたしに無造作に近づき、ほっぺに手の甲をふれさせて、熱をはかろうとするガウリイ。
心臓がはねる。彼の目が見れない。
あたしは熱にうかされたふりをして視線を泳がせた。
「ん、んん?ありがたくちょうだいするわ、食べて寝たら大丈夫よ!・・・いろいろありがと・・・」
おそろしく素直にいろんな言葉がでてくる。とまどったのはあたし以上にガウリイのほうだった。
「お、おう・・・ひでー熱なんだな、リナが素直だ・・・」
どーいう意味?っと言おうとして彼と目が合う。
それだけで・・・なんで?心臓がつぶれそう・・・おかしい、やっぱあたしおかしい・・・
ガウリイにこんなにどぎまぎしてしまうなんて・・・風邪、なんかじゃないな、これは・・・
あたしはむりやり視線をはがし背を向け、部屋の鍵をかけようとして、はた、ととまどってしまった。
鍵かけたら、出て行かないでってふうに取られちゃわない?いやでも普通は宿では鍵かけるわよね?
いつもはガウリイの部屋で相談やらしてるから鍵は彼が勝手にかけて、あたしが勝手に開けてでて
いくから、いまあたしが鍵かけても変な意味にとったりしないよね・・・いやいやあたし考えすぎ・・・
ぐるぐるあたしが迷っていると、後ろからガウリイが片腕を扉におしかけて、背中のすぐ近くに立った。
触れるか触れないか、ぎりぎりの距離で、彼の体の熱を真近に感じたあたしはますます動けなくなる。
ガウリイは無言でそのまますっと腕を横から這わして鍵をもつあたしの手に柔らかく手を重ねる。
「鍵、かけねーの?」
小さくそうささやいて、少しだけ背中にもたれてくる。
こんな距離間、いままでにはなかった。
鎧もマントの結界もなしで、ここまでお互いの体温を感じるなんて・・・なかったのに。
あたしは頭がクラクラして状況を把握できず硬直していたが、とにかく今の状況をなんとかしなければと、
気力をふりしぼり、ガウリイに手を握られたまま鍵をかけた。よし、よくやったあたし!
なのになぜか手を離さないガウリイ・・・ど、どーいうこと?これ・・・
扉にもたれていた片腕をそっと離したガウリイは、あたしの毛布をふんわりと掛けなおし、何も言わずに
そのまま・・・抱きしめてきた。
あたしの心臓はにぎりつぶされたように苦しくなる。
はねのけれない・・・てゆーか、こーいうのって、どのタイミングで突き飛ばしたらいいんだろ・・・?
一連のガウリイの動作が至極ゆっくりかつ優しいものなので、いまいちこう、ノリでスパン!とスリッパ
叩きつけるきっかけがわからないんだが・・・だれかおしえてぷりーず。
うわわわわ・・・とにかく何か、なんでもいいから体離してもらおう。でないと・・・あたしの心臓がもたない。
「あ、あの・・・ガウリイ?」
「うん・・・」
「や、あの・・・風邪、うつるかもしんないし・・・あの・・・」
「うん・・・うつってもいーぜ」
あんまりな発言にびっくりしていると、腕にぎゅっと力をこめてきた。
「・・・ほんとに風邪なら、な・・・」
95 :
ガウリナ5:2009/02/23(月) 01:07:25 ID:H6j3185W
!?みぬかれてる・・・?ガウリイにもわかってしまったのか、この体の熱が風邪なんかじゃないってこと。
だからって、どう答えたらいい?風邪じゃない、じゃぁ何なのだ?って、あたしにもよくわかんないのに!!
だってガウリイだよ?!スライム並でゼリー脳の、ガウリイに!なんでこんなドキドキしてんのよ、あたし!
頭が本気でくらくらして、返す言葉も見つからず、軽くパニックになってきていたあたしは、頭の中にひとつ
だけ、言葉を見つけた。・・・そう、ひとつだけ、はっきりしてることがあったっけ・・・
「あたし・・・ガウリイにこわされたい・・・」
・・・・・・・・・
・・・・・・って、なんつった!? あたし今なんて!? とりけしとりけし、とりけしたい!!
な、な、な、なんて言ってとりけしたらいいの?!またもやおしえてぷりーず!
「・・・熱にうかされてんのか・・・?」
まったく力を弱めずに抱きしめたままガウリイがつぶやく。心なしか声がかすれている気がする。
「お前・・・それ本気で言ってんのか?・・・」
答えることができない。ノーもイエスも言えない。本気だし本心でもあるけど、理由が説明できない。
心の激しい動揺は、しかし、はっきりとガウリイにイエスと答えていることになっていた。
「・・・壊したくねーんだけど・・・いいぜ、お前がそう望むんなら、オレも逃げねぇ」
逃げて逃げてー!ちがうのよ、こんなこと言うつもりじゃなかったのに!
「ち、ちょっと、ちがうのよ、これはあれよ、あれ、なんだ、ほら、うっかりぽろっと、ていうか、えと・・・」
弁解しながらおそるおそる後ろをふりむくと、ガウリイの真剣な眼差しがまっすぐあたしを貫いた。
ガウリイは続きを言えなくなったあたしの唇にゆっくりと唇を近づけてくる。どくんっと胸が鳴る。
このまま、どうなってしまうのか。いちおう知ってはいるけれど・・・
あたしはまだ迷っていた。まだ、今ならまだ、ノーを言える。でも胸が苦しくて、何も考えられない・・・
そっと唇を離したガウリイは、少し首をかしげてあたしを見る。瞳がいつもと違う、そう、これが男の瞳・・・
「なぁ、リナ・・・これってファーストキスなのか?ひょっとして」
へ、なんで知ってんのそんなこと!?
ってゆうか、今キスされた!? な、なんか唇に触れた感触があるけど・・・キスぅ?!
そんなあたしの慌てぶりにガウリイは小さく笑うと、腰に腕をまわしてさらに抱き寄せ、あごに優しく手を
かけ上を向かせる。
「じゃ、いまのノーカウントな。キスするときは目つぶるんだぜ、お嬢ちゃん・・・」
「お嬢ちゃんはよしてよね・・・いまさら・・・」
ありったけの虚勢をはるあたしをガウリイは可笑しそうに見つめている。
毛布にくるまったままのあたしは彼の腕の中でなんの身動きもできなかった。
しかしガウリイもまたそのまましばらく何の動きもしなかった。
ガウリイは待っている。
あたしが自ら瞳をとじるのを・・・
・・・・・・待て待て待って!
あたしの中でも答えでてないのに、キスなんかできないわよっ!・・・いやさっきしたけど・・・
あーどうなってんのあたし!? とガウリイも!!
96 :
ガウリナ6:2009/02/23(月) 01:10:32 ID:H6j3185W
そういえば、キスしたら本当に好きかどうかわかるって、昔の連れが言ってたっけ・・・
あの時はそんなのどんな状況で好きかどうかわからんやつとキスなんかすんのよって笑いとばしたけど、
今ならわかる、こういうことかっ・・・
ガウリイの大人びた青い瞳がじっとあたしを見ていた。そのまなざしに心がかきみだされていく。
わかったわよ・・・試してやろうじゃないの。
・・・でもお試しが乙女のファーストキスってなんか違う気が・・・いやいやキスはさっきされたんだって・・・
ええい、もう!これで好きじゃなかったら許さないからねガウリイ!
我ながら理不尽な結論をだして、ちからいっぱい目をつぶった。
ガウリイからくくっとこぼれる笑みに不安になるあたし。やっぱなんか違うのかしら・・・
もうっするならするで早くしてよね・・・
ぎりぎりと閉じたまぶたに力がはいる。
「だいじょうぶ・・・力ぬいてみな・・・好きだよ、リナ・・・」
え・・・と思う間もなく優しく唇を重ねてくるガウリイ。・・・え?ガウリイなんて言った?
少しの時間だけ触れていたあたたかい唇がそっと離れていく。
その瞬間、閉じたままのあたしの瞳から涙がこぼれておちた。
ああ・・・これ・・・なのか・・・本当だ、キスしたらわかった・・・・・・好きで好きでたまらないや。
やっと感情の意味を理解できた。この甘く苦しい胸の痛みは、恋愛の・・・感情だったんだ。
耳年増なあたしは、こと恋愛に関しては、知識はあっても頭と心が現状にまるでついていけていなかった。
ガウリイが優しくあたしの涙をぬぐう。
「・・・で?お望み通りでいいのかな?このまま抱いても・・・」
ガウリイにはあたしの悩みも涙も全てわかっちゃってたんだ・・・あたしが今日どんな思いで顔を赤くして
たか、悩みながら瞳をつぶったことも、あたしがずっと、ガウリイに抱いて欲しいって思ってたことも・・・
想いが通じないのなら、いっそのこと壊してくれたらいいのにって・・・あたし思ってたんだ、きっと。
「ガウリイは・・・どう思ってるの?あたしのこと・・・」
「え、いや、さっき・・・言ったぜ・・・?」
「・・・あんな余裕しゃくしゃくで言われたって!本当かどうかわかんないわよ!
ガウリイはあたしよりずっと・・・大人なんだから!」
なぜか悔しくなって大きな声を出してしまった。
こんなとき、いつもならすぐにでもなだめてくるガウリイが、今日はため息をついた。
「ひでーなー、さっきから・・・告白も、リナとのファーストキスもなかったことにされてんだもんな・・・
それに、オレ・・・」
離れてしまっていた体をぐっと力をこめて苦しいくらいに抱きしめられる。
見上げた顔がぞくりとするほど悩ましかった。
「好きでもねー相手にこんなことしねーよ。」
まるで責められているような告白だった。
97 :
ガウリナ7:2009/02/23(月) 01:12:33 ID:H6j3185W
怒りに似た感情がガウリイからあふれだしてきて、今度は有無を言わさずキスをされた。
さきほどの、感触を確かめるようなキスではなく、激しくて容赦のない大人のキスだった。
あたしは立っているだけで精一杯で、頭の芯がぼうっとしてくるまま、目をつむり体を任せてしまった。
ガウリイが毛布ごとあたしを抱き上げるのがわかったけど、抵抗する気もおきず、ただ愛撫のような
キスに翻弄されていた。
あたし、キスってもっと甘いものかと思ってた・・・こんな激しくて・・・こんな体が熱くなるなんて・・・
ガウリイがあたしを抱きかかえたまま、ベッドをきしませて上にあがり毛布ごとあたしを寝かせ、なんの
ためらいもなく自らの服を脱ぐ。鍛え引き締まった身体にみとれてしまったあたしは、こんな状況になっても
なんのリアクションもできず、自分の鼓動が早鐘のように鳴るのを聞いていた。さっきまでの紳士的(?)な
雰囲気とはがらりと変わったガウリイの熱のこもったまなざしにとまどいながらも、度々感じていたガウリイ
の男のオーラがあたしの勘違いではなかったことを悟る。
ああ・・・これだ・・・この瞳だ。・・・ぞくぞくする。
「言葉を信じねーっていうんなら、カラダに教えるぞ・・・
言っとくが、やめろって言われてもやめねーからな・・・」
あたしが何か言おうとする前に、また激しく唇を重ねてきた。
服の上からガウリイの手が胸を触り、身体がびくんとふるえてしまう。
乱暴な口調と、乱暴なキスのわりに、手はやわらかく優しく動いては胸のふくらみをもてあそぶ。
そうして片手で器用に服のボタンをはずして肌蹴させていった。
ゆっくり、ゆっくりと手が肌の上にのびてきて、ついには直に胸をつつみ、指できゅっと先端をはさみこむ。
初めて男に体を触られる、それをおそれていたはずのあたしだが、しかしそれはまぎれもない快感だった。
ぴりっとからだがしびれのけぞる。
その動きにあわせて唇を離したガウリイはそのままうなじに舌をはわせてきた。
「んんっ、んはぁっ・・・」
たまらず声をあげてしまってから、あたしは唇をかみしめる。
「かーわい・・・」
ガウリイが嬉しそうにつぶやく。
首筋、鎖骨と舌をはわし、そのまま胸の充血した先端を舌でなめあげるとやわらかく口にふくみ、小さく
舌を動かしころころとなめ続けては、ときおりきゅっとすいついてくる。
あたしはぶるぶるふるえながら声を抑えて、シーツをきつくつかんだ。
でもだめだ、声抑えらんない、すごい・・・気持ちよすぎる・・・
胸のとがった先だけを執拗に責められて、なんだか自分の身体じゃないような感じさえしてくる。
もはや声を抑えることはできなくなっていた。
「あっあっあんっあんっ・・・」
舌の動きに合わせて出てくる自分の喘ぎ声が自分の耳を犯していく。
やらしい・・・あたし、やらしい声だしてる・・・
98 :
ガウリナ8:2009/02/23(月) 01:14:07 ID:H6j3185W
ガウリイには、容赦する気がないようだった。
焦らすことなどせず、女が快楽を感じるところを躊躇なく責めては身をよじる度に脱がしていく。
あたしには考えるいとまさえ与えなかった。
ただただ気持ちよくて、ガウリイの思うままに初めて女の声でよがってしまっていた。
肌に何も身につけていない、と気づいたときには、彼の上半身は下のほうに移動していて・・・
熱く湿った舌がいきなりクリトリスをなぶりあげた。強烈だった。
「ああああっ!」
叫んでしまってから、シーツを噛みしめて声がでないように歯をくいしばる。
軽く混乱してたけど、ここ、宿屋じゃないの・・・!
こんな声もし部屋の外にもれてたら、中で何してるかわかっちゃう・・・
そんなあたしの羞恥にはお構いなしで、ガウリイは楽しげですらあるように、少しの躊躇もなく濡れた舌を
はわし続けていた。強い刺激は最初だけで、あとは優しく、しかし容赦なくねぶっては口にふくみ舌で愛撫
し続ける。身体の奥から快楽がおしよせてたまらなかった。どんどん高みへおしあげられていく。
こんな感覚は初めてだった。こんな・・・快感は・・・!
「んっ、んんー!!」
背がのけぞる。
逃げようとする腰をガウリイにおさえこまれ、逃げ場も無いまま快楽があたしを蹂躙していく。
「っはぁう!!あああんん!」
指が入れられた。優しくゆっくりと。達してしまった瞬間に、奥まで。ガウリイのあの長い指、が・・・
指?指が入っちゃったの?痛いってきいてたけど、痛くない・・・それどころか、これ・・・って!!
舌でクリを執拗に愛撫されたまま中で指がうごめく。すさまじかった。
身体の芯からしびれておかしくなりそうだった。
ガウリイはあたしがどんなによがろうがまったく止めない。それは・・・想像を絶する快楽だった。
すぐにまた達してしまう。でも舌も指もとまらない。
こんなすごいこと・・・ガウリイはできるんだ・・・ああ、すごすぎるっ・・・またイっちゃうっ・・・!!
もう・・・もうだめっ・・・!おかしくなる・・・!
気がつくとあたしはまた泣いていた。泣きながら、ゆるしてっ・・・と言えたかどうか・・・
ふいにガウリイがあたしのびくつく腰を抱きながら舌をはなした。・・・き、きこえた?
あたしの涙を見て、ガウリイはそっと指も抜きとると、あたしの目を見る。
「オレの本気、わかった?お前は男を勘違いしてる。
愛してる女じゃねーとこんなこと出来ないんだぞ、男って・・・」
ガウリイの声が心のなかにすぅっとしみこんでいく。
愛してくれてるの・・・ガウリイ・・・あたしを・・・
身体も心も身震いする。全てを捧げてもいいと思った。
こんなにたやすくガウリイを信じるあたしは単純なんだろうか・・・
99 :
ガウリナ9:2009/02/23(月) 01:16:06 ID:H6j3185W
もうすこし・・・そうつぶやいてガウリイがまたあたしの敏感な箇所に口を近づけていったので、あたしは
さすがにあわてた。
「ゆ、ゆるしてくれたんじゃなかったの?」
「まだ許してない」
短く、それだけ言うと、舌先でちょいちょいとクリを弾く。それだけで体の中が甘くしびれ、腰がはねあがる。
もう何回イったかわからない、ひくつくからだに頭がついていけない。
まるで体ごと作り変えられたかのようで、自分の体じゃないみたいだ。自分の知ってる体じゃない。
そして・・・
「壊してやるよ・・・」
・・・あたしの知ってるガウリイじゃない。
でも・・・はっきり言うわ・・・・・好みよ。知られたくない、あたしの本心。
指で秘裂を大きくおしひろげられ、クリにじっくりすいつかれると、さきほどとはくらべものにならない強い
快感が子宮を這い上がる。奥の奥まで舌がはいりこんでなめあげられていくような、脳天まで響きあがる
ような、鋭い快楽だった。あたしは知らず腰を浮かしていた。ガウリイの指がぐぐっとはいりこむ。
さっきより太い・・・その指が・・・中で曲がる・・・
そこまでだった。あたしの頭の中は白く焼きつきながら、なにか叫んで気を失った。
髪にだれか触れている・・・優しい、慈しむような指の動きに、意識をくすぐられ、ゆっくりと覚醒していく。
それに気づいたように、ふわりとキスをされる。
・・・愛しい。あたしの胸は、以前の重苦しい焦燥感ではなく、愛しさで満たされていた。
「ガウリイ・・・ガウリイ・・・」
あたしは大好きな男の名前をよんだ。また勝手に涙があふれてくる。
「・・・ん?・・・どした?リナ・・・」
ガウリイもまた、あたしの名を囁く。そして宝物のように、大事そうに抱き寄せてきた。
ごめんなさい、と言いたかった。あなたの本気を疑ってごめんなさい、と。
でもそれは今は適切でない気がして言いよどむ。
ありがとうなのか?・・・壊してくれてありがとう・・・これも違う気がする。
状況に頭が追いついていないのが良くわかる。まるで小さな子供になってしまったかのような、とても
もどかしい気持ちでいると、ガウリイの顔がゆっくり近づいてきた。
今度は、あたしはきちんと瞳をつぶった。
100 :
ガウリナ10:2009/02/23(月) 01:18:19 ID:H6j3185W
優しい、甘いような大人のキスをされた。唇をかるくかまれ、押し開けられ、舌をやわらかく中へ入れてくる。
あたしの舌に、ガウリイの舌がキスをする感じ・・・不思議な感じだった。舌がそのまま口の中をゆるゆると
確かめるようになぞりはじめ、あたしの頭はぼうっと熱におかされたようにぼやけてくる。舌をかるく吸われ、
腰が動く。まるでそれが合図のように、ガウリイの手があたしの腰からおしりのほうへとなでおろされる。
そのままゆっくりと、濡れて、あふれた蜜を確かめるように、指を這わしていく。
・・・気持ちよかった。不思議なくらい気持ちよかった。
体の奥にこもった熱がふたたび熱くぶりかえしてくるのがわかる。
ガウリイがそっとキスをやめてあたしの手をとり、指へ唇を触れてくる。
あたしがおそるおそる瞳をあけると、ガウリイの少し上気した顔がまっすぐにこちらを見ていた。
目が合うと、ガウリイは唇をはわしていたあたしの手を自身のモノに導いていく。
熱くて硬い感触が手のひらにあてがわれ、その感触にびくっと体をすくめてしまった。
いや、なん、ていうか、こんな大きいものなの・・・?
当然ここから先の知識もあるが、展開を想像したくなくなってしまう。
さっきあたしこわされちゃったけど、これは違う意味で確実に壊される・・・??
はいるわけないじゃん・・・むりむりむり!!
ガウリイは片方の手でずっとあたしの髪の毛をなでている。
そしてこれからすることをおもい知らせるように、もう片方の手はあたしの手をその大きく猛った自身に
あてがわせたまま、黙ってあたしを見つめている。
・・・きっとまたガウリイは待っているのだ。
あたしがイエスと答えるのを。
・・・・・・・・・
いやいやムリムリ!!どう考えてもはいりっこないもの!!なんなのこの太さ!
もっと常識ってもんを考えたらどーよ?!
・・・まぁ、どのくらいの大きさなら常識の範囲内なのか、なんて知らないけど・・・
ガウリイのそれは、明らかに・・・あたしを軽々と壊してしまいかねない代物に感じた。
いくらあたしが壊してほしいって思ってたって、そ、そーいう意味ではなかったんだけど・・・
ああ、それで、か。
あたしは納得がいった。ガウリイがあたしからのYESを待つ理由が。
別にあたしを困らせて楽しんでるわけではなく、自分の抱える凶悪さを精神的にはともかく、物理的には
押し付けたくないからなのだ。ガウリイは自分が抱えているものを知っているのだ。肉体的にも精神的にも。
そしてそれに決して流されない。なんて大人なんだろう、この人は。
あたしはあらためてガウリイという男に惹かれていくのがわかった。
彼となら、どんなことでも乗り越えていける気がした。
あたしは意を決して、口を開く。
101 :
ガウリナ11:2009/02/23(月) 01:19:45 ID:H6j3185W
「だいじょうぶ、なのかな・・・あたし・・・」
ガウリイのモノに添えられた手をすこしだけ動かしてみる。熱い脈動が敏感に手のひらに伝わる。
「だいじょうぶだよ。女の体はちゃんと扱えば壊れないようにできてんだから・・・じぃちゃんが言ってた」
・・・どんなじぃちゃんだ。光の剣を伝承するだけじゃなく、そーいうのも伝承してんのかい。
「それに、リナの体が壊れるような無茶をするつもりはねーよ。
オレの子供産んでもらわなきゃいけねーし」
ガウリイはさらりと言い放ち、いつもみたいに優しく笑う。その笑顔は、出会ったときからずっと見てきて
いたままの笑みだった。
なんだ、あたし、ずっと変わらず愛されてたわけか。ふーん、そっかそっか。・・・・・・
「へ?! 子供?!」
思わず口にだして驚いてしまった。だって、ええ??こどもって??あたしが・・・こども・・・産む・・・?
想像すらできない・・・
そんなあたしに優しく口づけしながら、ガウリイはまたもや大人っぷりを見せつけてきた。
「そのうちな。リナが子供ほしいって思ったら、そのときに産んでくれ。
今はまだ・・・リナがやりたいことして、行きたいところにいけばいい。
オレはそんなリナが好きだ。」
顔が火照っていくのがわかる。
あたしのとまどいを全て受けとめた上に、あたしの全存在を肯定して、「好きだ」と言う・・・
かなわない、と思った。この人にはかなわない、と。
あたしは初めて男に負けを認めた。いっそすがすがしかった。
そんなあたしの内心を知ってか知らずか、ガウリイは体勢をかえてあたしの上におおいかぶさるように
動いた。
「いまのオレにできるのは・・・気持ちよくさせてやることくらいかな・・・」
ガウリイはことここにおよんでまだあたしが黙っているのをどう解釈しているのだろうか。
あたしは彼みたいに素直に何か言えないまま、顔を赤くしてじっとしていた。
しばらく見つめ合っていると、いきなり、にっと嬉しそうにガウリイが笑う。
「『オレの女』宣言、否定しないんだな」
そう言われてドキンっとした。胸の鼓動が高まっていく。
確かに・・・あたし、そんなふうに言われて、実は喜んでいる・・・かもしれない。
「・・・否定、しないわよ」
精一杯の、告白だった。
愛してるだとか好きだとか、まだまだあたしの柄じゃない。今言えるのはこれだけ。
あたしってばお子様だ。
「オーケー、そうこなくっちゃ。一生かけて愛しまくってやる」
あたしよりずっと大人なガウリイは、あたしのその精一杯さを確実に受けとめてくれていた。
ガウリイの顔が、また男のそれに切り替わっていく。
舌なめずりさえしそうなその表情に、あたしはぞくぞくするほど興奮した。
102 :
ガウリナ12:2009/02/23(月) 01:21:44 ID:H6j3185W
彼の、その猛りは熱く焼けていた。あたしは自分の中を貫くガウリイのその灼熱したモノを受けいれ呻く。
痛いなんてもんじゃなかった。熱くてやけどしそうだった。
それがあたしの中をものすごい存在感で押し進んでいく。
あたしは痛みをそらすために文句を言ってみる。
「ガウリイっ・・・あつっくて・・・っいたい・・・やけちゃうっ・・・おっきいっ・・・・・・」
「だいじょうぶだよ・・・リナ・・・」
ガウリイにはなんの躊躇もみられなかった。そのことが少しだけあたしを安心させた。
だいじょうぶ、だいじょうぶなんだ。壊れたり、しないんだ。ガウリイは、壊したり、しないんだ・・・
さっき舌と指でさんざんイかされて、おかしくなるまで愛撫されていたのは、やはりガウリイの優しさだった。
・・・だって、ほら・・・熱くておっきくて痛いし苦しいけど・・・なんか頭の違うとこで、気持ちいいって言ってる・・・
奥まで入ったのか、ガウリイがふぅっと息を吐きながら動きをとめた。
「・・・しめてみて」
そうささやかれて、あたしには意味がわからなかったが、体がなぜか反応していた。
きゅうっとあたしの体の中が勝手にガウリイを締め上げる。え?なにこれ??やだ、勝手に・・・
あたしの頭とは違い、あたしの体はえらく素直にガウリイに従ってしまっていて・・・でもそうやって締め
つけていると、ガウリイのあの、あれの形がはっきりとわかる。オウトツさえもリアルに感じてしまって、
あたしはびっくりしてあわてて力を抜いた。
それなのに元に戻る感触がダイレクトにわかって、よけい恥ずかしくなってしまった。
ガウリイはあたしを愛おしそうに見つめている。奥に入れたまま、じっと動かずに。
「もう一度・・・」
ガウリイが優しくささやく。
さすがに何を言っているのか理解できないほどのお子様ではない。でも実践できるほど大人でもない。
あたしの理性はその妙な狭間につめこまれ、羞恥で眩暈がしそうなほどだった。
「・・・わるいわるい、あんまり気持ちよかったからさ、つい・・・」
吐息混じりにガウリイが言う。
ああ、あたし、女としてあつかわれたんだ・・・
そう思った瞬間、あたしの中はまたもやきゅうんっとガウリイを締め上げていた。
あたしはびっくりして目をつぶる。腰がジンジンとしびれていく。ゆるめることも出来ないまま、体を
こわばらせてしまっているあたしをガウリイは落ち着かせるように撫でていく。
その手が熱く火照っている。息も少し荒い。そしてガウリイはそれを隠そうともしない。
「気持ちいいよ・・・リナ・・・」
あたしの理性がかすむのと、ガウリイが腰を動かしたのは同時だった。
彼の熱いものが動くたびに、あたしの中もうごめき絡まるような・・・その感触がもたらすそれは、
耐え難いほどの羞恥だった。
あたし・・・こんなやらしい体してたの・・・??でもきもちいい・・・!
自らが与えてくるその羞恥にさいなまれながらも、ガウリイの優しい、しかし躊躇のない動きに、
確実に快感をあたえられていく。最奥を熱い猛りで犯され、敏感になった胸を大きい手のひらで
やわらかく犯され、そして自分の喘ぎ声さえ耳を犯してくる。
103 :
ガウリナ13:2009/02/23(月) 01:23:53 ID:H6j3185W
もうたまらなかった。こんな快感が世にあるとは、知識をはるかに凌駕する。
それをガウリイに、保護者と称していた過保護でたくましい、優しい相棒に・・・男の顔で責めこまれ、
全てをもっていかれながら、全てを与えられていく激しい交わりを・・・愛情が持つ、すさまじいまでの
快楽という一面を、容赦なくたたきこまれていく。熱心に愛をささやかれながら・・・
これはもう・・・あたしのキャパの限界を超えていた・・・
ガウリイが唐突に呻いて荒い息とともに白濁した熱い塊をあたしの体にぶちまける。そのあまりの
熱さにあたしは体がとうとう溶けてしまったのかと思いながら意識が遠くなるのを感じていた。
「・・・すっげぇ気持ちいい・・・たまんねー・・・リナ・・・」
ガウリイはまだ息が乱れていた。あたしはといえば、乱れるどころか、息絶え絶え、だ。
体中がジンジンしびれてうまく動けない・・・
「オレ、こんな気持ちよかったの、初めてだぜ・・・
なぁ、もっかい・・・もっかいしよーぜ・・・」
好き勝手なことを言うガウリイ。
それなのにあたしの体の奥はガウリイの言葉に反応して、はいってきたガウリイを勝手に締めつける。
「・・・こわれ・・・ちゃう・・・ガウリイ・・・」
あたしの限界を知らせる声に、しかしガウリイは壮絶な笑みを見せてゆっくりと耳元でささやいた。
「こわれちゃえよ・・・」
・・・ああ・・・ひどいおとこ・・・
なんてひどいおとこなの・・・?こっちははじめてだっていうのに、手加減なしでしてくるこの男は・・・
しかもあたしが悦んでいるって、きっと知ってる・・・こんなにめちゃくちゃにされて・・・もっと恥らいたいと
思ってるのに・・・女の声で悦んでいるって、きっとわかってる・・・・・・なんて、ひどいおとこ・・・・・・・・・最高・・・
あたしはガウリイの名を何度も何度もよんで、腰をふった。
こわれてもいい、と思った。ガウリイが、ガウリイがこわすのなら、何度でもこわしてほしいと・・・
そんなことを思いながら愛しい男と快楽に溺れるあたしは、もう十分イカレていた。
自分の絶叫を聞いた。悦楽の、ふるえるような叫びを。魂の底からのよろこびを。
あられもなく繋がってよがって突き上げられて・・・っまた熱いものがあたしの体にほとばしる。
あたしは今度は気を失わなかった。
理性を保とうとするから意識が負けてホワイトアウトしちゃうのね、きっと。
今のあたしは全てをうけとめていた。ガウリイがそうしてくれたように。
でも、おなかにかかったガウリイの白濁を見たとたん、おそろしいほど悲しい気持ちになった。
あたしの中に出さなかったんだ、ガウリイ・・・
男の人が子供ほしいって思う気持ちが少しだけ理解できた気がする。
でもあたしにはまだ決心がつきそうにない。
もうしばらくはガウリイの言葉に甘えさせてもらうことになるかな・・・
104 :
ガウリナ14:2009/02/23(月) 01:29:31 ID:H6j3185W
ガウリイの息がひどく荒い。
口ではなんのかのと言いながらも、やはりあたしの体を気遣いながらでは消耗が激しかったんだろうか。
大きく息をつくと、あたしの上にどさっと倒れこみ、むさぼるように口づけてきた。
お互い何か言いたげなまま、体の疲労にひきずられるように意識までたおれこんで、おそらくはこのまま
眠ってしまっていくのだろう。
あたしたちは明日の朝、いったいどんな言葉をかわすのだろうか。
裸で抱き合ったまま目が覚めたとき、もう元には戻れないとわかりきっている、あたしたちは・・・お互いを
どんな目で見るのだろうか。
そういえば、結局あたし、好きだって言わないままだったなぁ・・・
***
リナの栗色の髪が、オレの金色の髪と乱れあって朝の光にきらめいていた。
裸のままのリナを抱きしめながらオレは目を覚まし、昨夜のリナを思い出す。
本当に幸せだった。
オレはふと思い出してシーツでリナの腹を拭う。乾いていたそれは、すべすべとしたリナの肌に簡単に
負けて、するりとはがれおちた。
うーん、物悲しい。でもリナが望んでいないことをする気はさらさらない。これでいいんだ。
また待つさ。気長にな。
ベッドのすみにしわになっていた毛布をリナの華奢な体にかけ、オレも中にもぐりこむ。
あ、っとまた思い出して、そっと体を起こすと、足元の毛布をめくった。
やっぱり血が流れていた。さきほどのシーツのよごれていない部分で優しく拭く。ずっと湿っていたからか、
思ったよりも綺麗にふきとれた。オレは床へとシーツを落とすと、またリナの隣へと毛布の中に戻っていった。
やっと抱いた。
リナが示す微かな兆候を見つけたときから、オレはずっと待っていた。この愛しい女を抱ける日を。
男を感じさせたら逃げるかもしれない、ある種の賭けだったが、今はこうしてオレの腕の中で眠っている。
何が変わるわけでもない、オレはずっとリナが好きだったのだし、リナもやっとオレへの気持ちに気づいた
のだ。このままどこまでも一緒にいるし、いつか子供ができたなら、祝福すればいい。
何も変わらない。オレたちは。出会ったときからずっと。
馬鹿騒ぎして、笑い転げながら、死ぬまで一緒にいる。
そうだろ?リナ。
この気持ちをどう言うか、オレは知っている。教えてくれたのはお前さんだよ・・・
リナも本当はわかっているんだろう?いつかそのかわいい唇で言ってくれ。
「愛してる・・・」
月並みな、世界中で幾億と言われ続けている言葉をオレは口にする。
恋人同士の朝の挨拶にふさわしいと思わないか?ありふれた恋人たちの、ありふれた言葉。
リナがゆっくりと目をあけて・・・なんて言ったかは、オレだけの秘密。
...end.
105 :
90:2009/02/23(月) 01:39:15 ID:H6j3185W
イメージとしては、原作初期の二人かな。
それにしても文章長いな、最後まで読んでくれた人ありがとう。
あ、
>>91 は「ガウリナ1」です。抜けてましたごめん。
なんて、GJ…
ガウリナGJ!!
お疲れ様でした!
恋愛感情にまごつくリナが可愛すぎるのに、くらげじゃないガウリイにグッときた自分は異端なのかと思ってみたり。
とにかくGJでした!
GJです!!ラブラブ最高…!
心情描写がわかりやすくて感情移入しやすかったです。
最近ガウリナに飢えてたので一気に満ち足りた気分になれましたw
109 :
90:2009/02/23(月) 07:26:25 ID:H6j3185W
うはw レスうれしいなー、ありがとうございます。
またいつか、おつきあいください。
逃げて逃げてー!に笑ったww
そして、ガウリイのモノローグで泣いた。
GJ!
激しくGJ!!最後のモノローグ良かった。
くそっ、神め!!!
貴様にはGJという言葉がお似合いだ!!
りなかわいすぎて萌えました禿げました
リナの自己ツッコミが確かに原作初期っぽいw
耳年増で実践まるきりなりナ可愛い、男なガウリイかっこいい!
GJでしたー!
115 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 23:26:59 ID:8WN83hdv
超 G J
久しぶりに覗いたら神が居た!
ニヤニヤがとまらん、gj!
死ぬ、オイラもう死んじまう!!
エロなのに胸痛いっす!
いっそのこと殺してくれ!!!
グッッッッジョ〜〜〜〜〜ッブ!!!!!
あsdfghjkl;lkjhgfdfghjk!!!!
そういえば保管庫が更新されてたな。
やってくれた人乙ですた。
ゼロス×フィリアです。投下待ちにどうぞ。
120 :
ゼロフィリ1:2009/02/26(木) 23:14:54 ID:qZJiOpAn
「じゃあ、もうすぐお客がここに来るから初仕事がんばってね。
教えたとおりすればいいから、フィリアちゃんならきっと売れっ子になれるからね〜」
「は、はい……」
言うことだけ言って軽薄な店員はぱたんとドアを閉め、部屋にはフィリアだけがぽつんと残された。
自分が今いる部屋を、フィリアはゆっくりと見回してみる。
小さな部屋に不似合いなやたら豪華なベッド、あとは小さな椅子と水差しや簡単な手桶。
早い話がここは、お金を払えば女性とエッチができる男性のための店の一室で、
この安っぽいピンクにまみれた部屋が、今日からフィリアの仕事場である。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……。
フィリアの口から長い長いため息が漏れた。
何故、こんなことになってしまったんだろう。
骨董品店は初めはうまく行っていた。フィリアが選んだ茶器類は評判もよく、遠方からもよくお客がやってきた。
が、昨今の大陸を襲った大不況は、フィリアの想像を絶してした。
人間の店でさえばたばた潰れていく中、所詮素人商売のフィリアたちにはなす術もなく、
あっという間に借金まみれになってしまった。
今月中に金利だけでも返さなければ店は人手に渡ってしまうところまで追い詰められてしまい、
にっちもさっちもいかなくなり、なんとかしなければとフィリアが選んだ仕事がこれである。
覚悟はしていたものの、ひらひらした衣装を着て部屋でぽつんと待っていると、どうしようもなく不安になってくる。
握り締めた手が白くなり、胸のあたりから緊張がこみ上げてくる。
思い立ってキッと顔をあげ、ぴしゃりと両頬を叩く。
(しっかりしなければ……。私ががんばらなきゃ、ヴァルやジラスさんたちが路頭に迷ってしまう!)
「待っててねヴァル、お母さん(自分のこと)お金沢山稼いで帰るから!」
籠の中の卵を思い浮かべ、フィリアは拳を振り上げ気合を入れる。
「ご指名の娘はこちらです。フィリアちゃ〜ん、お客様だよ〜」
どきん、とフィリアの心音が跳ねる。
ドアが開き客が入ってくる気配がして、フィリアは深々とお辞儀をした。……とても顔なんか見ることができない。
(がんばるのよ、ヴァルのために……!)
「い、いらっしゃいませ、お客さま……」
引きつった笑みを浮かべたまま、フィリアは顔を上げた。
「今日お相手を勤めさせて頂きますフィリアです。よろしくおねが」
「ああーっ、やっぱりフィリアさんじゃないですか!」
一番会いたくない人物(人じゃないけど)がにこやかに笑って立っていた。
121 :
ゼロフィリ2:2009/02/26(木) 23:16:11 ID:qZJiOpAn
「あの〜、僕こういう店初めてなのでよくわからないんですけど、その逆立ちはサービスですか?
パンツ丸見えなのはいい眺めですけど」
「な……な、な……」
ひっくり返ったフィリアだったが慌てて起き上がってスカートの裾を整え、目の前の生ゴミ神官をびしっと指差す。
「なななな何故、あなたがこんな所にいるんですかぁぁーーーっ!」
「何故って、給料出たから遊びに来たんですよ」
しれっと答える獣神官ゼロス。
「ま、魔族がなんでこんな店に来るんですかぁぁーーーっ!」
「実を言うと、同僚から黄金竜の嬢がいるらしい店があるって聞いたもんで、もしかしたらと思って来てみたんですよ。
やっぱりフィリアさんでしたかー、はっはっは。
どーせ空いた時間に簡単にできて高給が取れるとか、そーゆーチラシ真に受けたんでしょ?」
「ほっといて下さい!」
「……図星ですか。まあいいや、早くサービスして下さいよ」
いそいそとマントを脱ぐゼロスに、フィリアの血管はブチ切れそうになる。
「何のサービスですか! 何の!」
「ええー、ここぱそういうお店でしょー。舐めたりしゃぶったり、あんなことやこんなことしてくれると思ったのに」
ボッ、とフィリアの顔が一気に茹で上がる。
「だだだ、誰があなたなんかに! チェンジですチェンジ! 帰って下さい!」
「チェンジって客の方がするんじゃないんですか? まあいいや、フィリアさんがやりたくないなら、僕がしてあげましょうか?」
「え?」
急展開にとまどうフィリアの腕を、ぐいと引っ張るゼロス。
「な、何するんですかぁぁーーー!!」
「何って、ナニする所でしょ? ここ」
「い……、いやです! 絶対イヤーーーっ!」
猛然と暴れまくるフィリアだがゼロスに抱え込まれ、身動きが取れなくなる。
「ゼロスいいかげんに……あん」
ひらひらしたピンクの上から柔らかい乳房を背後から揉まれて、思わず声が出てしまう。
「感じやすいですねえ、可愛いですよ、フィリアさん」
「……ふぁ、や、やめてゼロス……はぁん」
薄い布地は手の感触をそのまま伝える。すくい上げるように揉みしだかれ、固く立ち上がった乳首を強く摘まれた。
「あうっ!」
喉を仰け反らせて喘ぐフィリアに、ゼロスはくすくすと笑い声を上げて、むき出しの肩に舌を這わす。
「あ、ああん、だ……め、あん」
足に力が入らず立っていられなくなり、フィリアはゼロスの腕の中にくたりと倒れこんだ。
「おや、ずいぶん積極的ですねえ」
「ち……が……」
わざと音ををたててうなじを嘗め回され、フィリアの肌が泡立つ。
硬直するフィリアにお構いなしに、ゼロスは肩紐を解いて器用にフィリアの衣装を剥ぎ取っていく。
「や……めて、ゼロ……ス」
「いいじゃないですか。久しぶりに会ったんだし、楽しみましょうよ」
めったに見えない瞳を見せて、肉食獣の顔で笑う。
122 :
ゼロフィリ3:2009/02/26(木) 23:19:10 ID:qZJiOpAn
「ずいぶん大人しくなりましたね」
ベッドに横たわったフィリアを手のひらで乳房をこねる様に弄びながら、顔は胸元に面伏せながらゼロスが尋ねる。
ゼロスの吐息が乳房をくすぐり、そのわずかな刺激にも思わず体が震え、声が上がる。
「うっ、は、ああん、やめて……」
ふいに乳首を口に含まれる。
「はうっ!」
飴を舐めるように舌で転がされ、きつく吸われ歯を立てられ弄られて、フィリアは髪を振り乱して喘ぎ続ける。
引き剥がそうと肩に手を掛けても力が入らず、肩にすがることしかできない。
「あ、ああ……はぁぁん……」
「いい声で鳴きますね、素敵ですよ、フィリアさん」
手が乳房から離れ、滑らかな腹を撫でてから、するりと下へ降りていく。
「あ? だ、駄目、やめてゼロス!」
「止めろって、誰に言ってるんですか?」
弱々しく止めた手は突破され、あっさり膝を割られて足を開かされた。
「……っ!」
足を閉じようとフィリアはもがくが、わずかに身をよじることしかできない。
秘所がゼロスの視線に晒され、恥ずかしさに顔に血が上る。
「形は人間と同じですね。人間に化けてるんですから当然ですか」
くすくす笑いながら、ゼロスがちろと唇を舐めた。
「じゃ、味見といきますか」
「! や……嫌! お願いやめて! はう!」
ゼロスの頭が足の間に埋まり、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が聞こえてくる。
入り口を丁寧に舐めまわされ、花弁を甘咬みされて、突起を強く吸われる。
「も、もう……あ……、あう、あああーーっ!」
ゼロスの舌がフィリアの中に入り込んでくる。
「はぁん、あん、くっん、あああーっ!」
がくんっとフィリアの体が崩れ落ちた。大きく肩を上下させ、目は潤んで頬は上気している。
「へばるのはまだ早いですよ、フィリアさん」
抱き上げられてうつ伏せにされ、腰を上げられても、フィリアはされるがままになっていた。
123 :
ゼロフィリ4:2009/02/26(木) 23:20:38 ID:qZJiOpAn
「は、はぁ、はぁっはぁぁん……っ! もう、やめてゼロス、許して……」
後ろから何度も貫かれて揺すぶられ、顔をシーツに面伏せたまま涙声でフィリアはゼロスに訴えた。
「まだまだこれからですよ」
「む、無理……だ、だって私、壊れちゃ、う……あ、あ、あ……っ!」
「何言ってるんですか、竜のくせに」
容赦なく腰を叩きつけられて、何度も果てて意識が飛んでは引き戻され、そんなことが繰り返され長い時間が立っている。
玉の汗が飛び、湿った肉のぶつかる音が部屋に響く。
「あ、あ、あああーーーっ!」
喉を晒して髪を振り乱しながら、何度目かわからない絶頂をフィリアは迎えた。
くたりと崩れ落ちたフィリアをゼロスは膝に抱き上げた。
顔を向けさせ、何度か頬を叩くと焦点の合わない目がうっすらと開く。
「聞こえてますか? フィリアさん」
「う……」
「はした金のために、誰かれ構わず抱かれようと思ったんでしょう? ヴァルガーヴのために」
靄がかかったような意識の中で、フィリアはゼロスの声を聞いていた。
「あなたはね、僕にだけに抱かれてりゃいいんですよ。僕が飽きるまでね」
くっくとゼロスは喉の奥で笑い、フィリアの意識は黒い闇に飲まれていった。
「では、金貨4枚下さいね」
意識を取り戻したフィリアに開口一番そう言って、手を差し出すゼロス。
「は? な、なぜ私があなたに払わなきゃいけないんですかぁぁーーっ!」
「だって結局フィリアさん何もしてませんし、サービスしたのは僕の方ですよ」
「あ……、あんなことしておいて、何がサービスですか!」
「えー? だってフィリアさん何回もいきまくって喜んでたじゃないですか。あんな大きな声出して、気持ちよかったでしょ?」
「…………っ!」
ぶちん。
「? 何の音ですか?」
「ぜぇぇーーーろぉぉーーーすぅぅーーー」
低い叫びと共にフィリアの体がまばゆい光に包まれる。見る見るうちに体が巨大化して、雄たけびは竜の咆哮になり、
フィリアは巨大な黄金竜に姿を変えた。
瞳は怒りに赤く光り、土ぼこりをたてて建物が瓦礫と化していく。
「あ、切れちゃいましたか」
「ぜぇぇーーーーろぉぉぉーーーーすぅぅーーーっ!!」
どぉぉん。轟音を立ててリボンのついた尻尾が、ゼロスの上に振り下ろされる。
が、寸前でゼロスは瞬間移動し、フィリアの鼻先にしゅいんと現れ、にこにこと手を振っている。
「やることやったし、そろそろ帰りますね。また遊びましょうねー、フィリアさん」
「まーちーなーさーーーい、ぜーろーすぅぅーーーーッ!」
飛んでいく黒い円錐を追うべく黄金竜が飛び立つ。空の彼方をどこまでも追いかけていき、
やがて黄色い点になって見えなくなった。
124 :
ゼロフィリ5:2009/02/26(木) 23:21:53 ID:qZJiOpAn
後日談。
「あああああ、私達のお店があああ、ゾアナ復興のための資金源があああ」
破壊つくされたえっちなお店「ゾアメルグスター」の前で、マルチナはぺたりと座り込んだ。
「泣くなマルチナ。元気を出せ」
帽子ともしゃもしゃ頭がトレードマークのゾアナ国王が、妻を慰めるべく声をかける。
「だ、だってダーリン。外の世界と交易するために借金して買った船も、変なドラゴンに壊されちゃったし(TRY1話のアレ)、
もう私、どうしたらいいのか……」
さめざめと泣くマルチナの肩をザングルスがぽんと叩く。
「大丈夫だマルチナ、幸いにも死傷者は1人も出なかったし、
もう新しいエステサロン(とマルチナには言ってある)を借りる準備はしてある。
今度はエスティシャンには巨乳の上玉……腕のいい職人たちを揃えたから、また繁盛するぞ! なんといっぺんに10人だ!」
「わぁ! さすがはダーリンだわん」
「紹介するぜ、新しく雇うエスティシャンたちだ!」
「おーーーーーーっ、ほっほっほっほっほっほっほっほっ」×10
その後、フィリアは馬車馬のように働いて、骨董品店はなんとか持ち直すことができたが、
ゾアナはずーっと貧乏だったそうな。
終わりです。読んで下さった方、ありがとうございました。
gj
面白かった 後日談gj
>>124 不況という言葉がなんだか他人事じゃなくて軽くブルーになったが、
読み進めていくうちになんか元気出た。
ありがとう…そしてGJ!
容赦なしのゼロスいいなー、GJ!
前スレより下がってるので、あげてみる。
ところで前スレ、埋めた方がよくないか?
前スレだが…君が何をやりたいのかよくわからないが、放っておいたらすぐに消えるよ…
そういうふうにできてるんだ。
寧ろ何で前スレをチマチマ延命させているのかわからない。1000にならなきゃ消えないなんてことないんだから。
終了スレに書き込むのは、イタズラに閲覧者、投稿者を混乱させるだけの行為だよ。
放っておいたら消えるのは知ってるし、その方が鯖に優しいのも知ってるが、
それを知らないのかちまちま書き込んだりあげたりする奴が後を絶たないから、
だったらむしろ埋めた方がいいかと考えたんだ。
でないといつまでたっても落ちないし。
ああ、なる程。
私は書き込んでいるのが同一(の、君)だと思いこんでいた。すまない。
いやいや、こちらこそ言葉が足りなかった。
雑談のネタがてら、本スレやあちこちで話題になってるエボの雑魚寝について振ってみる。
リナ
ゼル アメリア
ガウリイ
で寝てる訳だけど、どうしてこうも妄想しにくい順に並んでるんだろうか。
そりゃあ君、ガウリイがリナの隣に寝て手を出さずにいられるわけないだろう?
リナはゼルもアメリアもいるところであんあんしたくないから、
強固にこの配置で寝るよう主張したわけだよ。
そこでガウリイは一人さびしくおなっていて、一晩中その音に悩まされた
アメリアとゼルは寝不足。
少しアメリアたちが防波堤となったリナは安眠できたという妄想をしてみる。
ポコタの教育上悪いから、間違いの起きない順番にしたに違いない。
だって、起きたら横でごそごそ……触るくらいいいだろ……とかは、なあwww
アメリナ好きはこのスレにいないのか。
「うふっ、リナさんって、お肌すべすべですね」
「や、やめてってば、2人が起きるって……あん」
影ナーガって、あの体で家事能力があって、常識人で
多分エロイ(本人がエロ耐性なさそうだからその逆で)
最高のキャラじゃね?
>>136 百合スレでやれ
それとも801ネタを書かれたいのか
958:名無しさん@ピンキー :2009/03/01(日) 15:04:14 ID:w5Vz1nI+ IDAAレス
お
959:名無しさん@ピンキー :2009/03/01(日) 15:17:44 ID:w5Vz1nI+ IDAAレス
っ
960:名無しさん@ピンキー :sage:2009/03/01(日) 21:41:15 ID:bNZXEl/v IDAAレス
と
夫か
>>138 保管庫には百合SSも沢山あるから、雑談もおKだと思ってたんだ。
すまんかった。
え、エロパロは百合OKじゃないのか?
今まで軽いネタくらいで文句はなかったような。少なくともスルーされてたはず。
百合モノはオッケーでしょ。
抜けるしな。
801はマジ勘弁…。
…801も百合も、苦手だ。
801は考慮されるのに、百合は考慮されないのか。そうか。
あと読み違えて書いたことは謝る。
雑談ではなく、ネタ振り、ネタ待ちに読めた。
今日のエボはアイキャッチがエロかった
とりあえずは、職人の皆さんは注意書きを忘れずに!
…って事でいいかな。
凌辱・百合・死にネタ・ホラー・残酷表現なんかは読む人を選ぶし。
あと読み手さんは好みのジャンルじゃないからといってクレームをつけないことも大事だな。
楽しく萌えたいんだぜ…!
タイトルと傾向があったほうが、保管庫でも読みやすいしね
>>143 板全体で自重傾向のある801とシチュスレが複数あって二次でも人気のある百合では状況が違うだろう。
警告無しでSS投下されたならわかるが少し過剰反応しすぎじゃないか?
自分も百合好きじゃないがネタ振りも雑談もするなとまでは思わんぞ。
あげてしまった。すまない。
150 :
148:2009/03/03(火) 17:44:38 ID:AQv91Wnc
読み返したらかなりきつい口調になってるな…>143ごめん。
冷静にならないと。
151 :
143:2009/03/03(火) 19:11:56 ID:jMnJ9wl6
>>150 いや、すまない。
私も冷静にならないとな。
『誰かアメリナネタを書け』というニュアンスに読み違えたんだ。
それで、ついかっとなった。
801を喜ぶ人がいるのと同じように、百合を好む人がいるのは理解している。
普段は黙ってそこだけNGだったんだが…うっかりしていた。
なんか雰囲気ピリピリしてる…?
職人さん達がSS投下しずらくなるよ。いつでもウエルカムなんだぜ!
にしても保管庫よく出来てる、管理人さんありがとう
スレエボとドラマCDから
アメリアと触手さんという言葉が頭をよぎったが
良く考えたらあれ髪の毛だった事に気付いた
芋のツルも触手と言われていたし、からみつく髪の毛を触手の仲間に入れてやってもいいんじゃないか?
オーケー、触手かもん
神坂作品で触手って言ったら・・・!
触手リナの話が前にあったな。
スレイヤーズ世界では、リナとアメリアが触手になるんだな。
魔族も兄弟姉妹と考えると、獣王様や海王様、シェーラちゃんも…。
触手ネタは他の職人さんに任せて、ガウリナ小ネタ投下
いきなりクライマックスな上にエロシーンはラスト一行だ、注意されたし
159 :
ガウリナ1:2009/03/07(土) 15:06:35 ID:oml+Rpnl
手をつないできた。
あたしの手を、ガウリイが握りしめて…そのまま歩き出した。
なにを考えてるんだろう、この男。
好きでもないくせに。
あたしのこと…愛しても、いないくせに。
あたしにとっては最大級の、愛のあかしなのに。
すべてを護るって、そういう約束の、あかしなのに。
悲しいわ。
あたしはあなたが好きよ。
とても。
世界中の、たとえ誰があなたから離れていっても、あたしだけはずっとあなた
の味方でいるって断言できるくらい、あなたのことが好きなのに。
なのに、どうして、そんな軽い気持ちで、あたしと手をつないだりするの…?
心臓にナイフで切りつけられているような痛みが、歩くたびに響いてくる。
このままズタズタに切り裂かれて死んでしまいそうだった。
なんでもないこと、なのかしら。
どうでもいいこと、なのかしら。
あたしの中の、大事な儀式なんて、この男には…
ふたり手をつないで
どこまでも一緒にいくって
そういう約束
恋人のあかし
それなのに。
「軽々しく手なんかつながないでよ!」
気がつくとあたしはそう怒鳴って、ガウリイの手をふりほどき、情けない気分で
いっぱいで、泣いていた。
「好きでもないのに! こんなことしないでよ!!」
あたしにとっては、指輪をはめるのと同じ。
あなたが大好きよって、叫んでるのと同じ。
片方だけじゃ意味ないのに。
あたしだけじゃ、意味なんてないのに。
好きだって、思ってても、ひとりだけじゃ、苦しいだけなのに。
「…なんてことしてくれたのよ」
あたしは、全部壊してしまった。
今まで築いてきたもの、全部、ほうりなげて、こなごなに、砕いてしまった。
160 :
ガウリナ2:2009/03/07(土) 15:07:53 ID:oml+Rpnl
黙っていようと思っていた。
この気持ちがあたしだけが抱いているものなら、ずっと黙っていようと。
ずっと黙って、側にいようと、思っていた。
それが許されることなら…許される間だけ。
中途半端に寄られても、苦しさが増すだけなんだって、寄られてからわかった。
でももう手遅れ。
あたしは自分を守るために、大切なものを、自ら壊した。
だってガウリイは、あたしがどうして怒鳴ったのかなんてまるでわかってない顔で
こっちを見ている。
あたしがどうして泣いているのかも、まるで、わかってない。
「もう、むり…さよなら」
あたしは走って逃げた。
壊してしまったものを見ている勇気なんかない、ましてや拾いあげるなんて…
これ以上、血だらけになりたくない。
死んでしまったほうが楽なんじゃないかなんて思ってる。
…今日はお祭りだった。花でいっぱいの、村祭り。
うかれたガウリイに誘われて、ワルツなんて踊った。
踊りながら、死んでしまうかと思った。
ふれた手と腰が、なんの意味も持ってないって、そう思って、踊りながら、あたしの
心は、ゆっくりと潰れていった。
ガウリイはそのまま、うかれたまま…
帰り道で、手をつないできたのだ。
息が苦しくなって足がもつれた。川が流れる音がする。もう走れない。
酸素を求めて空を見上げると、夜空に満天の星だった。
汗で額から首筋に髪の毛がまとわりつく。それがあたしの、彼への未練のようにも
思えて、たまらなく不快だった。
「どうしたらわかってくれるんだ…?」
ガウリイの少しだけ乱れた呼吸と声。
もう追いつかれていた。あたしの全力疾走すら軽々と台無しにしてくる。
「別れるつもりなんてねーぞ、オレは」
あたしの手を有無を言わさずねじり上げ、近づく。
「オレが信じられないなら…」
彼はあたしの腰からショートソードを抜き取り、刃を自らの胸にあて、柄をあたしに
握らせた。
「いっそオレを殺して、行け」
正確に急所に押し当てられた刃は、あたしの目の前でガウリイから血を滴らせる。
「どうして…こんなこと……」
「オレの台詞だ、そりゃ」
確かにそうかもしれない。
ただワルツを踊って、手をつないで帰った。それだけ。
それだけのことに、心がこんなにもズタズタになって、ふたりの間にあった仲間とし
ての信頼関係さえ粉々に叩き割って、あげく走って逃げてさよならだなんて、あたし
にも自分が何をしているのかわからなかった。
161 :
ガウリナ3:2009/03/07(土) 15:10:06 ID:oml+Rpnl
「好きだよ…お前さんが、好きだ」
いきなりの台詞に、あたしは信じられない光景を見ているのかと頭を疑う。
「答えてくれ、これはオレの片思いなのか?」
自分の耳を疑う。
「なぁ、なんで、泣いて、逃げた」
柄を握る自分の手の感触を疑う。
「オレの前からいなくなるんなら、殺してくれ」
彼を追い詰める自分の存在を、疑った。
「お前の手で」
ガウリイの心臓めがけて浅く刺さる刃が震える。
文字通り命がけでせまってくる彼の姿に呼吸を忘れていたのか、あたしは意識を
失い、白い世界に落ちていった。
夢、なのかもしれない。
あたしは目を覚ましたのに、そう思った。
あたしが存在していることすら、誰かの夢なのかもしれない、そう思った。
しかしあたしはまだショートソードを握ったまま。現実だった。
ガウリイはあたしを膝にもたせかけたままに草の上に仰向けに寝転んで、星を見て
いた。鼻歌が聞こえる。
「ねぇ、もう一回、さっきのしてよ」
「…今からあんなにテンションあげられねーよ」
「………テンションの問題なの…?」
「ま、でも、言うだけならいくらでも言ってやるよ」
彼は起き上がりもせず、片腕だけを動かしてあたしの頭をそっとなでた。
「好きだ」
「…もういっかい…」
「愛してる」
「…もっと…」
「世界で一番」
「……もっと」
「世界中がお前の敵にまわっても、オレがお前を護る」
「………」
「一生。ずっと、そばにいる」
ガウリイはよっこらせ、と体を起こすと、星の代わりにあたしを見つめてきた。
「足りない?」
そう言った彼を、あたしはまっすぐ見つめ返す。
「冗談」
くすっと笑みがこぼれる。
「ん…じゃぁさ、オレの子供産んで…」
いまさら初めて照れたように頬をかくガウリイ。
あたしたちは外だというのに、宿屋に戻るつもりなんかこれっぽっちもなく、今まで
出したこともないような声をあげて、深く深く繋がった。
以上。エロいのを期待してた人には申し訳ない
エロがどうとか言う前にクソポエム過ぎて
スマンかった…あんた全部読んでくれたんだな…ありがとよ…
>>164 気にすることないさ!
むしろ詩的な感じが新鮮でいいと思ったけど。
ラストのラブラブっぷりがカワユスです、GJ!!
内容はほら、批評スレじゃないんだし。ダメならスルーでいいんじゃね?
ワルツを踊るガウリイが想像できるよーな、できないよーな。
だが、微笑ましい感じがしていいなあ。
ポエムのリナちゃん
>>162 ガウリナ待ってましたw
たまにはエロなし小ネタも読みやすくていいな、GJ!
ガウリナっつーとレボエボでは何度か髪を三つ編みにしてたが、
ガウリイのはリナが編んでると勝手に脳内補完w
ガウリイは手先が不器用なイメージあったもので…
船のってた時のリナの衣装は可愛かったな
久々にNEXT見直してたらガウリナの金的シーンでふいたw
たたなくなったら困るのリナだろw
原作でも通行人の男に金的くらわしてたし、得意技なのか?
背が低いからクリーンヒットさせやすいんだろなw
リナ視点では目の前に急所がぶらさがってる感じなのかもしれん、狙いたくもなるw
ガウリイのを狙うなら足より手を出してくれと思う自分は変態かも
どんなに体を鍛えても、金的と目玉だけは鍛えることはできないからなw
ふと思ったんだけどゼルはどうなんだろ?
もちろん通常時で。
NEXTでガウリイとリナが痛がってる時、一人微妙な顔して赤くなってたからなー。
やっぱ蹴られたら痛いんじゃないか?
>>172 夜は手や口で触りまくってるかと。
ゼル相手では金的って攻撃にならなさそうだなー
蹴った方も蹴られた方も痛みでダウンしそうだしw
>>172 あたしは思わず手を伸ばした。
その瞬間
ぎゅにっ!
なんともいえない感触に固まった。
いや、握りつぶしてやろうと思ったのよ?
ほら、ちょーど右手の近くにあったから!
でもでも妙な硬さがあって微妙に温かさが、なんというか気持ち悪い。
「リナ・・」
とろけるようなガウリイの声が。
「ゆっくりでいい。上下に扱いてくれ」
・・・・あたしは思考を停止させたまま、その手の中にあるものを力の限り握りつぶした。
その後、二人の絶叫がうららかな日差しの中に響き渡ることとなる。
足の代わりに手を出してみました。
いい妄想をありがとう。
足コk…いや何でもない
>>176 そして次は痛いから舐めてくれと言われて噛み付くんですね。わかります。
172だが…
ふいたwはなぢw
皆エロいよ、GJw
>ぎゅにっ!
エロくてナイス擬音だw GJでした。
ゼルは通常時じゃない状態が気になってしょうがない。
ゴーレムよりなのか、デーモンよりなのか、普通に巨根なのか。
金的攻撃してもなんとなく蹴った相手だけ痛がってるイメージがあるw
アストラルヴァインとかかけられそうだしな、ムスコに
ムスコラルヴァイン…
ドラまた娘や超合金娘を筆頭に
100人斬り、1000人斬り・・・
流れに乗じて、かなりマイナーなゼルガディス×シルフィールを投下させていただきます。
シルフィール→ガウリイ、ゼルガディス→アメリア前提で
時間軸はNEXTのサイラーグ到着少し前頃です。
187 :
ゼルシル1:2009/03/11(水) 00:31:20 ID:+z4IjcEU
彼女がやってくる。
サイラーグへ向かう道中にある小さな宿場町、
糸のような細い月が浮かぶ深夜の宿。
聞きなれた足音がドアの向こうで止まり、遠慮がちなノックの音が聞こえる。
「開いてる」
灯りを落とした薄暗い部屋の中、ベッドに腰掛けぶっきらぼうに答える。
軋んだ音とともにドアが開き、現れたのはシルフィールだった。
「眠ってましたか?」
「いや、起きてた」
「……今夜、よろしいですか?」
返事はしない。いつものことで、それを了解ととったシルフィールは背を向けてドアの錠を落とし、
乾いた金属音がカチャリと鳴る。
ドアを向いてるシルフィールの表情はわからないが、黒髪がかかった細い肩がまるで泣いているように見えた。
こちらを向き、慣れた仕草で服を脱いでいくシルフィールを見ると、少し胸が痛む。
するりとスパッツを下ろして椅子の背にかけ、下着だけのシルフィールがゆっくりと近づいてくる。
視線が絡む。
シルフィールはべッドに手をついて屈みこみ、細い指が岩肌の頬に添えられる。
感情の見えない翠の目で見つめられるが、自分を見ているわけではないのは承知の上。
唇が重なる。
深くない触れるだけの、啄ばむように何度も繰り返される口付け。
柔らかい感触に、全身から血が集まって来る。
湧き上がって来る欲望のままに細い腕を取り、乱暴にベッドに組み敷いた。
ベッドのスプリングがぎしりと音を立て、長い黒髪が舞う。
シーツに押し付けられたシルフィールの目がゆっくりと閉じていく。
「………ア」
「…………さま」
お互い、目の前にいる相手とは違う名を呟いた。
188 :
ゼルシル2:2009/03/11(水) 00:33:41 ID:+z4IjcEU
きっかけがなんだったのか、どちらから誘ったのかもう覚えていない。
ガウリイがフィブリゾにさらわれたこと、かなわないとわかっている敵に戦いを挑むこと、滅んだはずの町の噂、
仲間としての信頼と愛情、そして決して叶うことのないそれぞれの相手への想い。
行き場のない感情が体の中をぐるぐる回り、日に日に膨れ上がりこういう形で現れた。
そういうことなのだと思う。
お互い代用品であることを承知の上で、肌を重ね慰めあう。
「んっ……、んんっふ……、んん」
ベッドの上に座って、足の間でうごめくシルフィールの頭を見下ろす。
シルフィールの細い指が、立ち上がってきたものを強く弱く撫ですさり、唇が尖端に向けてゆっくりと這い上がっていく。
頂点に軽く口付けてから、小さな唇が開きそっと咥えこむ。
シルフィールの口内で舌がうごめき、絡み付いてくる。
「んくっ、ん……っ」
シルフィールのくぐもった声が響く。
闇の中、肩甲骨がくっきり浮き出た白い肩だけが目に映り、
体を屈めて柔らかくて感触のいい乳房を手探りで揉みほぐしていくと、シルフィールの肌が次第に熱を持ち始める。
「ふっ、ふぅん……んくっ」
乳首を摘むように擦ると、ぴくと肩が揺れた。
そのままこねる様に弄ぶと、荒い呼吸が甘い喘ぎに変わっていく。
「……もういい」
「あ、はぁ、ああぁ……」
艶を帯びた声をあげながら、シルフィールの口から唾液の糸が引く。。
そのまま糊のきいた安物のシーツに、シルフィールをうつ伏せに押し付けた。
後ろから抱きすくめて背筋に舌を這わすと、跳ねるように弓なりになり、頭を振って声を上げ続ける。
最中に顔を見ないのは、どちらからともなく決めたルールのようなものだった。
黒髪が散らばる白い背中を眺めていると、本当にアメリアを抱いているような錯覚に陥る。
「……っは、あん、ガウリ……さま……ん」
向こうも同じらしい。
俺とガウリイが似ている所など、どこにもありはしないだろうに。
189 :
ゼルシル3:2009/03/11(水) 00:35:00 ID:+z4IjcEU
身を起こし、シルフィールの腰を抱えてあげさせる。
「あ……いやぁ……」
小さくシルフィールが身じろぎするが、言葉とは裏腹に白い双丘から見える秘所はすっかり潤っていて、
紅く誘うようにてらてら光っている。
後ろから指を差し入れると、小さな水音をたてて抵抗なく指を飲み込んでいく。
「あ……」
内壁を擦るように動かすと、シルフィールが切ない声を上げた。
「……っああ、だめ、です……ん」
中で指がうごめくと白い喉を反らせて首を振り、ぎゅっと締め付けてくる。
さらに指を増やして、少し力をこめて責めてみる。
「はぅ!」
さすがにシルフィールが苦痛の声を上げた。秘所から指を伝って蜜が滴り落ちる。
指の動きにあわせて、シルフィールの尻が揺れる。
指を引き抜いてシルフィールの腰を抱えあげ、とろとろに溶けた部分に尖端をあてがう。
「……いいか?」
「はい……来て、下さい……」
腰を落として一気に貫くと、小さな悲鳴を上げてシルフィールが喉を仰け反らし、髪が広がって揺れる。
そのまま腰を進めていくと、白い肌が揺れる。
「あ、あん、はああ……」
シルフィールは歌うような嬌声を上げ、シーツを手繰り寄せて衝撃に耐えている。
シルフィールの中はいつも温かく、内壁が柔らかく絡み付いてきて心地よく、
包み込まれているその瞬間だけは、何もかも忘れられる。
「あっ、んんっ、んあぁ!」
抜き差しの動きに合わせて、シルフィールの体が仰け反って跳ねあがり、湿った水音が耳をうつ。
揺れる影、軋むベッド、肉のぶつかる音、悲鳴のような喘ぎ。
打ち付ける腰を深く受け入れるように、シルフィールの尻が動く。
「はっ、あああ……ガウリイ、さまぁっ!」
「アメリ……ア!」
欲望の塊をシルフィールの中に吐き出し、お互い繋がっている相手とは違う名前を呼びながら、果てた。
190 :
ゼルシル4:2009/03/11(水) 00:35:50 ID:+z4IjcEU
「時々、思うんですよ。私の方が先にガウリイ様に会ったのに……って」
毛布を掛けて横たわったまま、ベッドに腰掛けているゼルガディスの背に向けて話かける。
「順番なんか関係ないのに、莫迦みたいですよね」
「気持ちはどうしようもないだろう」
「それはそうなんですけど」
町が伝説の魔獣に襲われ、なすすべもなかった時に現れたのは、光の剣を携えたガウリイだった。
長い金髪をなびかせた光り輝くような姿で、強くて憧れて、彼が去ったあともずっと好きで思い続けていた。
もう会いないと思っていたら、再び町が危機に陥ったときに、助けにきてくれた。
嬉しかった。
しかし、再会したガウリイの傍らには見知らぬ少女がいた。
共に死線を乗り越えてきたという2人の間には、見えない絆のようなものが感じられて、
入り込めないと思った。
彼の隣に自分が立つことは、もうないのだと。
「アメリアさんは」
ぴくとゼルガディスの肩が小さく動いた気がした。
「ゼルガディスさんのこと好きですよ、きっと」
ゼルガディスの姿を目で追って、見えなくなると理由をつけて探し回り、男のささいな言動に喜んだり落ち込んだりする、
可愛い王女の姿が目に浮かぶ。
「知ってる」
意外にもきっぱりした声が返って来た。
「だから困るんだ」
壁際を向いているゼルガディスの表情はわからないが、痛いほどの想いは伝わってきた。
「……難しいですね」
191 :
ゼルシル5:2009/03/11(水) 00:37:00 ID:+z4IjcEU
次の朝、自室のベッドで目覚めた。
さすがにゼルガディスのベッドで朝を迎える訳にはいかず、深夜のうちに自室に戻ったのだが、
昨夜見た夢のせいか頭がはっきりしない。
「夢……ですよね」
不思議な夢だった。
夢の中でシルフィールは何故かセイルーンの王城の大広間にいて、広間の中央でゼルガディスがフィリオネルの前に跪いていた。
フィリオネルは剣を構え、ゼルガディスの肩におごそかに剣を添える。
自分は魔道士隊の末席でこの光景を見ていて、ふとアメリアはどこにいるのかと周りに目を走らせた。
アメリアはすぐ見つかった。中央の2人から少し離れた上座でこの儀式を見ていた。
彼女によく似合うピンクのドレスを着て嬉しそうに微笑み、涙ぐんでいた。
セイルーンの王城には行ったことはないし、ましてや騎士の儀式など見たこともない。
フィリオネルおう……殿下にも一度だけ会ったきりだ。
ただの夢と言ってしまえばその通りだけど、それにしてはリアルで細部まではっきり思い出せる。
とはいっても、
「ゼルガディスさんがセイルーンに仕えるなんて……、まあ夢なんですけどね」
自然と笑みがこぼれた。
窓を開けて外を見ると、もうすっかり日が昇っている。
景色の向こうに、滅んだはずの巨大な木がうっすらと見えた。
あそこにガウリイがフィブリゾに捕らえられている……。背筋がぞくりと震える。
皆でサイラーグへ行く。
そしてガウリイさまを助け出す。
今は、それだけを考えよう。
終わりです。読んでくださった方、ありがとうございました。
リアルタイムやっほーv
GJ!ゼルガディス伝説!
切なさが、最後の夢で微笑ましさに変わりました。
さっきまでムスコラルヴァインで笑ってたのに…GJです!
うはー…!いいモノ読ませて頂きました…!
ゼルシル読んだの初めてですが、こういう関係もアリかなぁ、とか思ったり。
切ないやらニヤけるやら…。
GJでした!
これは以外なカップリング!
でもありだ!GJでした!
新創刊の文庫設定のがうりなはないですか?
ゼルって実は美味しい立ち位置だよなあ。
リナと関わりが深く、アメリアとはらぶらぶ疑惑があり、シルフィールとはサイラーグで協力関係。
そして外伝では、男装の少女マックのピンチを救い、人生を変えたり。
ボツになった長編構想では、少女プラムに協力し、切なく?旅立ちを見送られてみたり。
意外と周囲が華やかではないか。色男め。
そういえば「リナはガウリイに恋してて、ガウリイはリナを愛してる」ってフレーズは作者の言葉なの?
本当ならどこで言ってたのか気になるんだが…
あのシャイな神坂先生が、そんな恥ずかしい発言するはずないだろう。
どこで拾ってきたのかは知らないが、多分、ガウリナ好きのファンが書いた言葉じゃないのかな?
おおお、それぞれの切ない思いがいい感じだった!
この設定で、ゼルが念願叶ってアメリアと初Hに至る話を読んでみたいなぁ。
時期的には、TRYでアミュレットを受け取る前あたりと推測してみる。
>>200 やっぱりそうか…
見たのは確かガウリナ寄りサイトやブログだったと思うけど、
「作者が言ってたらしい」という記述を数ヶ所で見て驚いたw
スレ汚し失礼しましたm(__)m
>>199 誰が言ったかは置いておいて、いいフレーズだ、キュンとくるw
>>196 12歳と18歳だっけ?ガチロリw
両隣に大人の女がいるのにガウリイってばw
もう少し詳しくモウソウ書いてみてくれ。あなたの考え聞いてみたい。
まだつばさ読んでないが
ロリコンが幼女に性教育する話か、
幼女が惚れたお兄さんにアタックする話しか思いつかん
幼女ハァハァ
今週のエボ見て思ったがアニメリナは寝相悪すぎw
パートナーの賢者タイム中に金的とかやらかしそうで怖い…
ガウリナSSです。
以下前置き
・リナ一人称、耳年増設定
・前回(91〜)の続きだけど前の読んでなくても支障ないです
長文だしクセが強いので苦手だなーと思ったらスルーしてください。
てか、甘々エロパロなので気軽に読んでもらえたら嬉しいです。
209 :
ガウリナ:2009/03/13(金) 13:10:33 ID:Fg4TgPDc
酒場の喧騒がどんどんうるさくなってきた。もう真夜中に近いのだろうか。
あたしとガウリイは海沿いの宿場町で適当に宿をとり、1階にある酒場で酒など飲みながらバカ話を
していた。
「え、じゃあ、あれで手加減してたっていうの?」
「当たり前だろ。いきなり手の内全部見せても後がつづかないと困るからな」
つい先日の騒動のあと、しばらくは照れまくってしまったあたしだったが、さすがにここ何日かでもとの
落ち着きをとりもどしてはいた。
でもあの日のことをなんとなく責めたくなって、お酒も入った勢いをかりて、ちょっと文句を言ってみた
のだが・・・
てっきり手加減なしでガンガン攻められていたと思っていたあたしだったが、どうやら序の口、だった
らしい。こんなのほほんとした顔しといて、なんなのこのエロクラゲ・・・
「だってさほら、ずっと正常位だっただろ?初めての時はあれが一番痛くないんだよ。深さコントロール
しやすいし。前戯だってさー、やっぱり初めのうちはひとつひとつ丹念にいじってだな、そのうち複合技に
もってって慣れたあたりで焦らし戦法で悶えさせてから、体位を変えつつ、やっぱひとつひとつ丹念に・・・」
「もういいもういいっ! わかったからっ! なんかループしていってるから!」
「そうそう、ちょっとずつ変えながらループさせていくのがいいんだよ。オレも楽しめるし」
本っ気で手加減されてたんだわ、あたし・・・
ガウリイ、あなどりがたし・・・!
「それはそうとさ・・・リナ・・・」
いきなり真面目な顔をしてこちらに近づいてくるガウリイ。
ほっぺとほっぺがくっつきそうになって、あわててガウリイの体を押し戻す。
「こら、ちょっと、ここ店の中なのよ。あんましくっつかないでよ!」
お酒で酔っていた頬がさらに赤くなるあたし。そんなあたしの耳元でガウリイが熱っぽい声でささやく。
「・・・じゃ、部屋にいこうぜ・・・」
きゅっと心臓がきつくしまる。
ようやく今日、借りる部屋をひとつだけにしたのだった。・・・ま、そーいうこと。
「オレのこと好きだって、今日こそ言わせてやるよ・・・」
見た目でわかんないけど酔ってんのかしら・・・なんか、男オーラでまくりなんだけど・・・
・・・ガウリイって顔がいいから全然いやらしくならないのよね・・・
ガウリイがすっくと立ち上がり、空になっていたジョッキをカウンターに戻すと、やおらあたしの腰に
手を回して背の高いカウンターイスから降ろさせる。
「自分で降りれるわよ! もうっ子ども扱いしないでよ!」
「何言ってんだ、恋人扱いっていうんだよ」
いけしゃあしゃあと言い放つガウリイ。
あたしは顔を真っ赤にさせて、目をそらす。
「ほら、いくぞ」
言ってガウリイは客室へ続く階段に先にのぼり、こちらに手を差し出してくる。いつものあの優しい笑みで。
あたしたちは、どこか変わったのかな・・・?
変わったといえば変わったような、でもいつも通りといえばいつも通りな気もする。
不思議だ。あたしはこーいうのって、まるで劇的に変わるもんだと思っていた。
それが、いつもとまるで同じだなんて。あんなに緊張していた自分がばかみたいだ。
部屋に入るなり、ガウリイがぎゅうっと抱きしめてきた。あたしも抵抗しない。
変わったといえば、そう、こういうとこかな・・・
しかしこうなることはあたしが望んでもいたことなのだから。
結局あの時も、さんざん色々されたとは思ったけど、よく考えたらあたしが本当に望んでいたことしかして
いないんだ、ガウリイは。
抱いてほしいって思ったのも、こわしてほしいと思ったのも、めちゃくちゃにしてほしいと思ったのも、子供は
まだだめって思ったのも、全部あたし。
ひどい男って思いながら抱かれてたけど、ガウリイは結局はあたしが望むことしかしなかったのだ。
ぎこちなく、そっと抱きしめ返すと、嬉しそうにあたしの名をささやいてキスをしてきた。
210 :
ガウリナ2:2009/03/13(金) 13:11:36 ID:Fg4TgPDc
「ね、ねぇ、先にシャワーつかわせてよ・・・」
ベッドに連れて行かれそうになったので、あたしはどぎまぎしながら言ってみた。
理性が残ってるとやっぱだめだ、恥ずかしくてしょーがない。
この前初めてしたときみたいに勢いがないと、どーにもこーにも照れてしまう。
「あとでしたらいいさ・・・オレもうたまんねーんだから・・・」
この強引さを前面にだしてくるガウリイが、あたし、なんだかとても気持ちいいんだ・・・変なの。
「それに今日は、胸だけでしよっかと思ってるし・・・いいだろ、今シャワーしなくても・・・」
「胸?! 胸はやめてよー!」
「なんで?」
「・・・だって、そんな大きくないし・・・」
「あのなぁ、リナ・・・お前の胸は、大きくないじゃなくて小さいもしくは無い、って言・・・うんだぐぁぁ!」
最後まで言わせずにアッパーカットを決めるあたし。
や、やっぱし何にも変わってないじゃない! こいつ! 人が気にしてることを・・・
「あっやだってば、こらぁ!」
しまった、油断した! うしろからすばやく抱きすくめられて身体に緊張がはしる。
胸をさわられる、と身構えていると、耳元に甘い声でささやきかけられ、思わず力が抜けてしまった。
「リナ・・・オレさぁ・・・別に乳フェチじゃないんだぜ・・・」
「な、なに言ってんのよ・・・もっとロマンチックなこと言えないの・・・?」
優しい吐息が耳をくすぐり、ガウリイの唇が耳たぶにふれ、そのまま軽く噛まれたときには、あたしは
ガウリイが抱きすくめる力強い腕にしがみつくことしかできなくなっていた。
かまわず言葉をつづけるガウリイ。
「そうだな・・・うん、何フェチかっていうと・・・」
「どこがろまんちっくなのよ・・・!」
「リナフェチ、かな・・・お前さんのどこを触っても、たまらなくなる・・・
声だけでも、髪一筋だけでも・・・・・・オレって変態かもよ?・・・」
じゃあ、それを嬉しいと思うあたしも変態になっちゃうじゃない・・・
当然それは口にはだせなかったが。
ガウリイが小さく笑うのが耳元ではっきりわかる。
そうしてやっぱり低い甘い声でゆさぶりをかけてくるのだ。
「・・・また否定しないんだな・・・わかりやすいぜ、お前さん・・・」
「わるかったわね、わかりやすくて・・・」
「うん・・・・・・可愛い」
あたしはもう・・・この男の思うがままだった。
「そうだ、オレさ、ひとつやってみたいことがあるんだ」
「なによ・・・」
突然言い出したガウリイに少しひるむあたし。
やってみたいことって・・・縛るとか目隠しとかおもちゃ使ったり?後ろの穴とか?それはいくらなんでも
やりすぎじゃないの・・・この前まであたし処女だったっていうのに・・・
あたしは今までの、大人の女たちから聞いていた武勇伝(?)を思い出して逃げたい気持ちになった。
聞いたときはへーっと思っただけだったが、いざ自分の身にふりかかるとなると話は違う。
そういやガウリイは自分で変態宣言してたし、あたしも否定しなかったからこんな流れになっちゃったのか
な・・・こんなことならおもいっきり突っ込みいれときゃよかった!
内心激しく動揺するあたしから身体を離したガウリイは、獣脂ランプを吹き消すとベッドに腰かける。
211 :
ガウリナ3:2009/03/13(金) 13:15:35 ID:Fg4TgPDc
「おいで・・・」
手をこちらに差し伸べられ、優しくそう言われると、あたしはあらがう気にはなれなかった。
吸い込まれるように惹きつけられて、ガウリイの手をとり、目の前に立つ。
ガウリイはあたしの手のひらに軽く口付けしてから、服のボタンをはずしにかかった。
あたしどうしたんだろ、いやだって言ったらきっとガウリイは許してくれるはずなのに。
ここ何日かだって、まだひりひりして痛むんだって言ったら、別部屋で寝てくれた。
一緒に寝ると抱きたくなるからって笑いながら・・・
あたしは今日、自分から一部屋でいいって宿屋のおばちゃんに言ったのだ。
びっくりもされなかったし、あいよーって普通に鍵を渡してくれたのが意外だった。
緊張しまくってたのが拍子抜けした。あたしたち恋人にみえるんだ、と正直言って嬉しくもあった。
まぁ兄妹に見えたのかもしれないが・・・
ここまで自分から動いておいて、いざ!となったら拒否するなんて女がすたるっと半分意地になっている
のかもしれない。でも正面きって服を脱がしていくガウリイにはやっぱり慣れないでいた。
ランプもつけない暗闇の中で、するすると器用にあたしの服を脱がしていくガウリイ。
後ろにある窓からの月明かりのおかげであたしはやっと目がなれてきた。
ガウリイのブロンドの髪が月光で淡く光っているように見える。
羞恥から心をそらすために、あたしはそっとガウリイの髪にふれてみた。
髪一筋でも・・・とガウリイは言っていた。あたしにもわかる。
こうやって彼の、思ってたよりも少し固い髪の感触が手に伝わっただけで、愛しさがこみあげてくる。
そのままさらさらとした髪を優しくなでてみると、ガウリイが手をとめてあたしを見上げた。
あたしの表情に何を見たのか、ガウリイは何も言わずあたしの好きなあの笑みをみせて、また服を
脱がしていった。
闇の中だということに背中をおされて、ズボンに手がかけられたときも、あたしはじっと耐えていた。
ガウリイの髪をつかむ手にちからがこもる。見ないでほしい、そう思いながら、目をつぶった。
「・・・足ぬいて、ベッドにあがって・・・そう・・・こっちの足も・・・・・・仰向けに寝転んでみて・・・」
心臓がばくばくしてうるさいほどだった。自分だけ全裸にされて、さすがに胸は両手で隠してるけど、
恥ずかしいことこの上ない。
ベッドをきしませてガウリイが上にあがる。
あたしはそっぽを向いたままで、当然顔なんか見れないでいた。
「すこしだけオレの好きにさせてくれ・・・」
ガウリイはそう言い、あたしの手を優しく握ると、ゆっくり自分の口元に近づけて手の甲にキスをする。
もう片方の手にも。それから腕、額、肩、胸、おへそ・・・あらゆる箇所にキスをする。足の指の先まで。
「本当は初めての時にしたかったんだけど・・・オレも余裕なかったし・・・リナ逃げそうだったから・・・」
あたしに聞こえるか聞こえないか、ぐらいの声でつぶやくガウリイ。
「今度は背中。ころんってして」
言われるがままにうつぶせになるあたし。
ガウリイが何をしたいのかがだんだんわかってきた。顔が熱くなる。
髪の毛からはじまって、首筋、背、腰・・・と口付けはつづく。おしりはさすがにくすぐったかった。
もうキスする箇所がなくなると、ガウリイはいったん離れ、あたしはまた上を向かされる。
そうしてあたしの唇に、何か封じ込めでもするかのようにキスをした。
「じいちゃんが言ってたんだ。本当に大事にしたい女ができたら、封印しとけって」
やはりそうだったのだ。何かの本で読んだことがある。一生自分のものでありますようにっていう封印・・・
ガウリイがやりたかったことって・・・あたしよりロマンチストじゃないのよ・・・
あたしは自分の耳年増を呪った。変な勘繰りしてごめん、ガウリイ・・・言わなくてよかった・・・
などと思っていると、ガウリイは心臓の真上にあたる辺りに、痛いほどに吸いついてきた。
左胸に赤い印が刻まれる。
ガウリイはそれを真剣な目で見つめると、服を脱ぎだした。
あたしはあらわになった胸板に無性に衝動を覚える。
身体を起こし、そっと彼に近寄ると、同じ位置、心臓の辺りに唇を押しつける。
強く吸ってみた。
・・・って、あれ?赤くなってない・・・もっと強く吸わなきゃいけないのか!男の肌って無駄に強い。
意地でもキスマーク付けてやる!と意気込んで吸いつくと、ガウリイの身体がぶるぶる震えだした。
212 :
ガウリナ4:2009/03/13(金) 13:19:41 ID:Fg4TgPDc
「ちょっと! 笑わないでよ! こっちは真剣なんだからね!!」
「・・・そんなこと言ったってよー笑かしてんのはお前さんだろ?ケツぷりぷりふりながら・・・
それにほら、まだ赤くなってないし」
ほんとうだ。かすかに、ほんのかすかに赤い点がある程度だった。なんかくやしい・・・
「いいんだよ、オレはリナのその気持ちが嬉しいんだから・・・言葉で言ってもらえるともっと嬉しいがな」
にやにやしながら言うガウリイ。さきほどまでの甘ったるい空気など、どこかへ飛んでいってしまっていた。
・・・こんな状況じゃ、言いたくても言えないってーの。
ぷいっと横を向くあたしを、急にガウリイは力強く抱きしめてくる。
「・・・かわいすぎ・・・リナはほんっと、オレのツボをついてくるなぁ・・・」
ま、まあ、喜んでもらえたみたいなのでよしとしよう。
言いそびれると、なかなか言えないものなのだ。愛の告白ってやつは。
しらじらしくなってもイヤだし、軽く受けとめられるのも御免だ。少しのズレも許したくない。
どうやったら伝わるのだろうかと、そんなことばかり考えて、あたしは結局今の今までガウリイに好きと
言わずじまいだった。
苦しいくらいに抱きしめられていたのが、ふと腕のちからが緩む。あたしは目を閉じて待った。
ガウリイの熱くてやわらかい唇がふれてきて、舌が差し込まれる。
キスは毎日していたのでディープキスにも慣れてきていた。始めのうちはあたしが焦るあまり歯があたった
りして変な感じだったのだが、力を抜くことを覚えると、とてもスムーズにキスは進むのだと知った。
そんなこと誰も言ってなかった。自明の理というやつなのだろうか。
知識に偏っても得られるものは少ないこともある、とガウリイとつきあってからあたしはよく気づかされる。
ありのままを受け入れることの難しさと、それによって得られる恩恵の大きさを、惜しげもなく教えてくれる。
面白い男だわ、と改めて思う。あたしはこの男に自分を捧げたことを露ほども後悔してはいなかった。
長いこと絡まっていた舌がゆっくり離れると、ふたりの間に伝う滴が月明かりに光る。
213 :
ガウリナ5:2009/03/13(金) 13:21:49 ID:Fg4TgPDc
「オレの上に来てみ。・・・もっと上、そうそう。体勢つらくなったら好きに変えていいから」
あたしはガウリイの顔の上に胸をさらけだす格好になっていた。両腕をつっぱねて上体を支える。
これけっこう恥ずかしいんだが・・・ええい、もう、好きにしてくれ!
胸に手がふれた。優しく、ゆるやかになでまわされていく。
「リナってさ、大きさばかり気にするけど、すごく綺麗なんだぜ・・・?
すべすべで、でも汗かくともち肌になるし、今だって手に吸いついてくるみたいだ・・・」
きゅっと包み込むようにふれてくるガウリイ。ぴくん、と身体が反応してしまう。
「感度もいいし・・・」
ガウリイの熱い舌が胸の先端にふれ、そのまま押し上げてくると、あたしはたまらず声をあげてしまった。
嬉しそうにガウリイはぺろぺろとなめつづける。あたしの荒い息がそれに応える。ぴりぴりと身体に刺激が
はしり、それは背中を抜け、そのままクリトリスにまでつながっていった。
ガウリイの言葉があたしの脳を溶かして使い物にならなくしていく。コンプレックスでしかなかったところを、
丹念に愛撫しながら男の言葉でほめちぎっていく様は、快楽以上の何かをあたしに植えつけていった。
ちゅっと先端を軽く吸っては、やわらかく解放する。そんなことを繰り返しされていると、快感がそこだけに
集まっていって、しだいにゆるやかな波のような、いわく形容しがたい感覚が身体を襲う。腕を支える力が抜
け、がくっと肘からベッドに落ちる。ガウリイの髪が頬にふれ、穏やかな香りが鼻をくすぐった。
あたしの姿勢が変わっても刺激は止まなかった。逆に安定したような動きになり絶え間なくなめ続けられて
いく。腰が震え、肩が震え、シーツを掴む手がおぼつかない。
とうとうあたしは耐え切れなくなり、声をあげて達してしまった。・・・胸だけで。
「はぁああっ・・・はぁっはぁっ・・・ああ・・・ガウリイ・・・」
それでもなお続く愛撫に、あたしは小さい子供がいやいやをするようにして首を振った。身体がじんじんしび
れて触られてもいないところまでどくどくと脈打っているのがわかる。これ以上されるとどうなるのか、好奇心
よりも不安のほうが大きかった。だがその不安もガウリイの舌の動きにかき消されていく。
たまらなく気持ちよかった。またすぐに快感の波がくる。背がのけぞるが、身体が密着しているので微塵も
離れない。ガウリイは躊躇なく吸いついては口の中で固くなった乳首を転がしていく。また達してしまう瞬間に、
強く長く吸ってきた。頭の芯を快感が貫いていき、あたしはガウリイの頭にしがみついて喘いでいた。
「胸でイクのもいいもんだろ?」
ぐったりとしているあたしにガウリイが甘くささやく。あたしには・・・どこか悪魔のささやきに聞こえた。
「・・・うん、きもちいい・・・」
あたしのその応えに満足したかのようにガウリイは、こっちも・・・と言い、頭を少しずらしてもう片方の乳首に
舌をはわしていった。あたしもそれを待っていたかのように身体を少しだけずらす。
ガウリイがなめやすいように・・・
虜になっていた。ガウリイが与えてくる快感に、未知の世界への欲望に。身も心もあずけきっていた。
もっとすごいことしてほしい、とさえ思っていた。
あたしが知らないあたしの中をもっと教えてほしい、と。はっきりいってメロメロだった。
それが全部ガウリイにばれているのも、もうどうでもいい。
ガウリイの腕の中で、この極限まで押し上げてくるような際限のない快楽の渦にのみこまれていたい。
もっとして、と身体が叫ぶ。
214 :
ガウリナ6:2009/03/13(金) 13:23:25 ID:Fg4TgPDc
同じ回数だけイかされたあとに、ガウリイが上に伸びをしてキスをしてきた。あたしは夢中でむさぼりつく。
ガウリイがあたしの両脚の間にゆっくりと膝を立ててくる。
濃厚な蜜の感触が彼のふとももに熱くまとわりつくのがわかった。あたし濡れてる・・・?
それがわかった瞬間、快感にぼやけていた頭が我にかえってしまった。
あたしは、自分の身体がこんなにいやらしいことをまだ受け入れられないでいる。
ガウリイはそんなあたしを見つめながらも、無言で膝を揺すり、隠しきれない喘ぎをあげてしまう様をじっと
ながめていた。
理性が羞恥を呼び覚まし、あたしの目には涙が浮かぶ。
・・・何か言ってくれたらいいのに・・・・言葉責めでもなんでも、したらいいのにっ・・・
胸しかさわられてないのに、どろどろでぐちゃぐちゃになってしまっていることに、弁解の余地も何もない。
あたしはやらしいんだ、と自分が自分を責めてくる。ガウリイに責められるほうがまだマシなのに・・・
ガウリイはやっぱり無言のまま、指をつかってあたしの秘裂を優しくおしひろげると、クリを直接肌につけて
さらに揺さぶり、乳首への愛撫も再開しだした。舌が、指が、肌が、これでもか、というほどいじめてくる。
また、まただ・・・ガウリイはあたしがやらしいことなんかとっくに受け入れてて、信じられないようなこと平気
でしてくる。ガウリイに何か言われるより、自分の羞恥心に責められるほうがよっぽど恥ずかしいことも知って
いて、何も言わずに三所責めなんかしてくる。・・・すごすぎる・・・
あたしはガウリイのさらっとした強い髪が指にからまるのも構わずに、我を忘れてしがみつき、全身を震わ
せてあっけなくイってしまった。きゅうっと余韻を搾り取るかのように吸いあげられ、指でつままれ、ふとももが
おしつけられる。びくびくと身体がはねるのに任せ、ガウリイの髪の毛のなかに顔をうずめて荒い息をついた。
・・・もっとして、って思ったけど、ここまでされるなんて思わないわよ・・・ふつー・・・
絶倫というのでもない、テクニシャンというのとも違う、天性の勘なのだろうか、あたしの全てをあたしより
知っているような、そんな感じで手加減なく責めてきて何度もおかしくされる。
あたしはもしかしてとんでもない男に捕まっちゃったんじゃないだろーか・・・
「リナ、リナ・・・だいじょうぶか?」
それでも、あたしの髪を優しくなでながら気遣うような口調はいつもと変わりなく、あたしは混乱してしまう。
ガウリイの目を見ると、まっすぐにこちらを向いていて、愛しさ以外の何も彼の中にはないんだとわかる。
たちわるい・・・たちうちできないじゃない・・・こんなおとこ・・・
「・・・どうする?」
ガウリイがあたしの腰に手をまわして、自分の身体の真ん中に移動させた。
そこには・・・彼の大きく猛ったものが熱く脈動していた。
入れたいんだろう・・・一気に、貫いてしまいたいんだろう。でもガウリイは待っていた。あたしがひりひりすると
言っていたのを覚えていて、こんなになってもまだ、待ってくれていた。
幸せだった。
「・・・うん」
あたしはうつむきながら小さくうなずく。ガウリイは動かない。・・・・・・あれ?
ふと彼を見ると、ぎらぎらとした男の目が光っている。なんで?!
まさか、入れてほしいって言わせる気?!
いじわるそうにあたしの秘裂に彼のモノをゆっくりとおしつけては動かしてくる。
大丈夫だってわかった途端にこれか!! まさに男はケダモノ状態!
言いたくないに決まってんでしょーが、乙女になんてこと言わそうとしてんのよ!
ああ、でも、身体ぜんぶが疼いている・・・理性と欲情がせめぎあって、このまま負けてしまいそうだ。
でも言いたくないんだって!
そんなあたしを楽しむように、ガウリイは両手で敏感なままの胸をやわやわともみしだき、ときおり腰を
かすかに揺らしてくる。彼のモノがクリを軽くこすったときには、もうあたしは我慢の限界だった。
手を口元にもっていき隠しながら言葉を発しようとするが、うまく声にならずにノドでつかえてしまう。
柄にもなく泣きそうになっているあたしをみて、ガウリイが優しく笑った。
「だいじょうぶだよ・・・愛してる・・・リナ」
あたしはもう観念した。どうあがいても無駄なのだ。彼の勝ち。そう思うと、胸のつかえがとれていくのが
わかった。覚悟を決めて小さくささやく。いれてほしい、と。
ガウリイの顔が幸せそうに輝いた。あたしはそれを見ただけで、今までの、何もかもを許してしまった。
215 :
ガウリナ7:2009/03/13(金) 13:24:47 ID:Fg4TgPDc
ガウリイはあたしの腰を持ち上げて、彼自身のモノにあてがいゆっくりと手を離していく。
その動きにはやはり何の躊躇もなく、いくぶんうっとりとした顔をしてあたしを下から見上げていた。
「自分で奥までいれてみな。痛かったら無理しなくていいから。はいるとこまででいい」
「・・・うん・・・・・・」
痛いです、痛いです、先生ぇ。・・・冗談は置いといて、やっぱまだ痛い。慣れる日なんか来るのだろうか。
とはいえ自重で勝手にのみこんでいくから、気を緩めるとどこまで入るか怖いくらいだ。
なのにあたしの身体は早く早くとせきたててくる。じわじわめりこんでいくのが羞恥を煽ってたまらない。
一気に貫かれたほうが楽かもしんない・・・ああ、ひりひりするなんて言ったばかりに、この優しい男の
術中にはまってしまって抜け出せない。
「も、もう奥まで・・・ああ・・・はいっちゃったよ・・・もうムリ・・・」
「わかった」
あたしの自己申告をガウリイはあっさり受け入れ、胸をいじっていた手をそっとすべらせると熱く湿った
短い毛をかきわけてクリを探す。愛液であふれてぬるぬるとした様をガウリイの目の前にさらけだして
しまい、彼の指がくるくると円を描くように微妙な力加減でこすり始めたときには、あたしの羞恥はまたもや
耐え難いほどにまで高まっていた。
「恥ずかしいじゃない、ガウリイ・・・あんまり見ないで・・・」
「気持ちよくなってるリナって普段とギャップが激しくってすげーエロいんだよなー」
ばかばか! 人の話聞いてんの?!
「もっと喘いでるとこ見せてくれよ・・・」
言うなり、両方の人差し指でクリを両側から挟みこむようにして、ぬるんっとこすりあげ、押し開き、また
下から上へと愛液をまとわりつかせながらぐちゅぐちゅと音を立ててこねくりまわす。
「ああっ・・・んあああっ・・・」
「おーすげぇ、いっぱい愛液でてきたなぁ。胸もいいけどリナはクリも好きなんだよな、今度するときに
可愛がってやるから、今日は指だけでカンベンしてくれな」
指でくりゅんくりゅんともてあそびながら、ガウリイは真剣な顔でつぶやく。
本気だわこの男・・・今日みたいなこと、きっと延々と続くんだわ・・・なんだっけ、そうだ、開発だ・・・
あたしの色んなところ、ガウリイに開発されちゃう・・・
そう思うと、あたしの中が期待に震えてか、きゅうっとガウリイをしめつけた。
くっとガウリイの眉間にかすかに力がはいったように見えた。
感じてる・・・? そうか、ガウリイも気持ちいいんだ・・・
ゆっくりと、ゆっくりとのぼりつめていくような絶頂への高揚感にまかせて、あたしは何度となく中をしめ
ては力を抜いて、またしめつけるという動作を繰り返してみる。
その度にガウリイの息がハッともれるのが嬉しくて、あたしは夢中になっていった。
「やらしーな・・・リナは・・・」
ガウリイも嬉しそうに笑みをみせ、片手できゅっとあたしの秘裂を上にひっぱりあげ剥き出しになった
クリをもう片方の手の指2本で挟み込み上下にやわらかくしごきだした。
ぬるぬるとした愛液が粘っこく指とクリにからみつき、刺激を強い快感に変えていく。
「はぁっい・・・いっちゃう・・・ガウリイ・・・」
ここまでしておいて今さら何を恥ずかしがるというのか、あたしは素直にガウリイの名を呼んで果てた。
しかし果てた瞬間に、ガウリイが腰を突き上げて奥の奥まで入れ込んできたので、あたしの絶頂の吐息
はのけぞったノド元にこもり、息ができなくなるほどの充足感で身体が埋め尽くされた。
指をシーツで軽くぬぐったガウリイがあたしの手に手を重ね、指をからませてくる。
器用に腰をつかい、下から小刻みに突き上げてくる。あたしはどうしていいかわからずに、ただガウリイ
の動きに身を任せていた。腰を掴まれていないぶん、ふわふわと頼りないが、両手を握られているから
倒れこむこともできない。子宮が押し上げられる感触なのだろうか、あたしの中の何かが悲鳴をあげて
いる。激しくされたら、本当に壊れてしまいそうだった。
216 :
ガウリナ8:2009/03/13(金) 13:29:23 ID:Fg4TgPDc
ぶるっと背筋が震え、幾度となく感じた絶頂が近いことをあたしは知る。
頭の中が白く弾けて、指の先まで硬直するのがわかる。何か叫んでいたかもしれない。
ああ・・・また声我慢できなかった・・・ここふつーの宿屋なのになぁ・・・
身体中がジンジンと痺れていく感覚を堪能しながら、ガウリイもまた動かないことに気づいたあたしは、
そっと目をあけてガウリイの顔を見ると、彼も閉じていた目を開けるところだった。額に汗が浮かんでいる。
「やべーオレもイクとこだった・・・騎乗位って簡単に抜けないから危険だなー、リナの締めつけすげーし」
騎乗位という単語を知っていた自分がなんだか汚れているようでイヤだった。できることなら、真っ白な
状態でガウリイに全てを教え込まれたかった。
今さら後悔しても遅いんだけど・・・知識だけを求めるのも善し悪しね。
まあいいでしょ、知識でも何でも、持ってるもんは有効に使わないとね。
「ありがと・・・ガウリイ」
「おう、まかせとけ」
やっぱりだ。ガウリイはあたしが会話についてこれる程度の知識があることなど、お見通しなのだ。
そしてそれを、当然のこととして受けとめてくれている。
あたしに勝手な理想像を押しつけてこない。
処女は清純で穢れなきもの、だなんて馬鹿げた話、あるわけがない。
ガウリイのロマンチストぶりには感動するほどびっくりしたが、意外とこーいうところは大人なんだ。
ほんと、並み以上の外見と人の良さからは想像もできない。
これがガウリイの奥の深さ、懐の深さ、なんだろうな。
あたしが好きになったのもそういうところなのかもしれない。
「よし、じゃあこの前と同じにしよっか」
ガウリイが唐突に言う。あたしの髪をなでながら片手を後ろについて身体を起こす。
「やっぱまだ痛いんだろ?」
言われてあたしはハッとする。一番大事なことは、言わなくてもわかってくれる。いつもそう。
あたしはガウリイにどれほど愛されているのか、改めて思い知った。
ふんわりとあたしをベッドに仰向けに寝かせ、キスをしてくる。そっと唇を離して熱っぽくささやく。
「さっきのリナ、色っぽかった・・・最高だぜ・・・」
自分がしたことを思い出してあたしは顔が熱くなっていった。その頬を両手でつつみこむように手をそえ
もう一度キスをするガウリイ。舌が吸われ、頭の中がぼやけてくる。
そのままガウリイが動きだした。
ゆっくりと抜き差しをくりかえし、ストロークを長めにしたり短くしたりと変化をつけてあたしの中を探って
いく。キスをしながらあたしの反応を直に感じ取っているようで、すぐに目当ての場所をみつけたらしく、
執拗にその箇所をこすりあげる角度をたもち貫いてくる。あたしはキスをしながらイってしまった。
ようやく唇を離したガウリイは、また手をとって、指をからめながら握りしめる。
その手を上にはねあげて、おさえつけながら、舌を胸にはわし乳首を軽くなめあげて口にふくむ。
決してそうではないのに、なんだか犯されているような気分になってくる。
身動きできずになぶられているような・・・
あたしの腰がまた震え、脚の先までピンとつっぱってしまった。快楽が爆発して弾けとぶ。
ああ、愉しいとはこういうことか・・・気持ちよくて気持ちよくて、愉しくてしかたがない。
あたしがイった瞬間にガウリイはまた苦しそうな顔をしたが、今度は動きをとめなかった。
ガウリイの顔がまた上気してきている。まるで男の子のようなきらきらした目だった。
大切な宝物を大事そうに抱えている、子供のように見えた。
それも一瞬だけで、またオスの男の顔にもどると容赦なく揺さぶり突き上げて、あたしが何度果てても
ゆるしてはくれなかった。
そして初めての時と同じように、切実な呻きをあげてあたしのお腹の上に熱い白濁をぶちまける。
217 :
ガウリナ9:2009/03/13(金) 13:30:58 ID:Fg4TgPDc
今日は余裕を残しているのか、シーツでそれをふき取ってくれると、あたしのまだひくつくあそこも優しく
ぬぐってくれた。血がついていないのを確認して安心しているようでもあった。
ガウリイはベッドに寝転がると、うまく動けないでいるあたしを片腕で抱き寄せ、胸の上にのせる。
あたしがつけた小さなキスマークが目の前にあった。あたしはガウリイがつけたものに手をふれる。
なんだか誇らしかった。
「オレは今まで、こーいうことには淡白なほうだと思ってたんだ・・・でもどうやら違ったみたいだ。
リナの全部が好きだ、リナフェチだ、リナのこと考えるだけですげー興奮する。まいるよなー、ははは」
全然まいってない声で言うガウリイ、その胸の中であたしはそっと目をとじた・・・
翌日、部屋で出発の準備を終えたあたしたちは、なんとなくベッドに並んで腰かけて、窓からさし込む光で
ひなたぼっこなんぞかましていた。あったかい春の日差しにのんびりした気分になる。
だからあたしがこんなことを言い出したのも単にふと思いついたからだった。
「だいたい、なんであたしと旅しようなんて思ったのよ」
急な問いかけにもかかわらず、ガウリイは即答する。
「最初に言っただろ、家まで送っていってやるって」
ああ、そういえばそうだったっけ。本当に本気だったとは。
「お前さんだってそれを信じてくれたから一緒にいたんだろ?
光の剣がどうとかじゃなくてさ」
「・・・家に送る途中で手ぇ出していいわけ?」
「問題ないだろ、今は恋人なんだし。惚れたもんは仕方ない」
「・・・・・・ガウリイ、あなたその時あたしになんて言ったか覚えてる?」
「んー、盗賊に襲われてるとこ助けたあとだよな? 覚えてない」
ちらっと考えた挙句にきっぱり言い切るガウリイ。
そーだった、こーいう男だった・・・
「あんたはねぇ、一目見るなり、人のことチビガキのペチャパイって言ったのよ!!」
「そーだっけ? まんま素直な感想じゃん」
むかむかっ!
しかしあたしが電光石火で取り出したスリッパの一撃をなんなくかわすガウリイ。
「殺気が多すぎ。まだまだ甘いな、お嬢ちゃん」
むかつく!! 死なない程度にころしちゃる!
「まぁ、今でもそれは否定しないけどな。チビでガキでペチャパイだもんな。でもな・・・今のオレはそーいう
ところもふくめてお前さんが好きなのさ」
後半の発言に胸が躍りだして、小声で唱えかけていた呪文のつづきがわからなくなってしまった。
「無茶ばっかであぶなっかしくて放っておけないとこも、憎まれ口たたくわりに心根は優しいやつだって
とこも、華奢で感度がいいとこも、全部ひっくるめて愛してるよ」
さらりと言い放つガウリイが、人のよさそうな顔をしてのほほんとこちらを見つめてくる。
ほめられてんのかなんなのか判別つきかねるが、ありのままのあたしを好きだって思ってることには
何の疑いも持てない。
ガウリイは穏やかな笑顔のまま、言った。
「・・・リナは?」
218 :
ガウリナ10:2009/03/13(金) 13:32:27 ID:Fg4TgPDc
聞かれると思ったんだ。でもやっぱり面と向かっては言えない。
あの幸せそうな笑顔が見られるのなら、とも思うが、ちゃんと伝わらないことが怖いのだ。
あたしの子供じみたわがままだっていうこともわかっている。
ガウリイがこんなにも率直に口に出してくれているのに、いつになったらあたしは大人になれるのか・・・
でも、この想いの大きさが、少しでも損なわれて伝わってしまうのが耐えられない。
「・・・あたしも、よ・・・」
考えた末に言った言葉は、そんなありきたりな答えだった。独創性のかけらもない。
使い古された、おそらくは誰もが一度は口にするであろう、陳腐な言葉しか言えなかった。
それなのにガウリイときたら、顔を真っ赤にしてうつむくあたしの頭をぽんぽんとなでると、照れたように頬を
かきながら、ありがとな、と言ったのだ。心底、嬉しそうに。
いつもそうだった。ガウリイはあたしが伝えたいと思っていたことを、きちんと受け止めてくれていた。
たとえはっきり言葉には出さなくとも、あたしの全てを見て、ありのままをわかってくれていた。
たぶん、彼があたしのことを『嬢ちゃん』ではなく、『リナ』と呼び始めてから・・・
あたしたちは安心しきった子供のように手をつないで蒼く晴れた空を窓越しに見上げた。
きっと、これからもそうなんだろう。ずっと。
家に帰ろう。送っていってもらおう。最初の約束だし。
そしてそこから、また新しい約束をして、旅をつづけよう。
ずっと一緒に。愛してるわ、ガウリイ。
...end.
最後までつきあってくれた人ありがとう。ホントに。
ををををっ!GJすぎるぞっ!!
栗いじりGJ!
GJ!
膣絞めを会得したリナちゃんがエロくて、実によろしい。
前作もそうだけど、
>>219の書くお話の甘さ加減が好きすぎるwGJ!
224 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 09:15:31 ID:YOw2RyN3
グッジョブ!
>>198 亀だけど
>ボツになった長編構想では、少女プラムに協力し、切なく?旅立ちを見送られてみたり。
これkwsk頼む
>>225 超巨大あとがきに載ってる。
白銀の魔獣の前に、ゼルとゼロスのクレアバイブル絡みの事件のプロットがあったらしい。
弟を助けようとするプラムに、ゼルが協力するんじゃなかったかな?
もうすぐ発売のせれくと4に最収録されるはずなので、ゼルファンなら読んでみるべし。
227 :
225:2009/03/14(土) 13:08:07 ID:yssDarT/
まだ感想つけていいよね?
>>219 マジGJ!!開発されてくリナ、エロ過ぎ!前作よりガウリイのエロさも増しててイイ!!
前回も含め、たくさんのレスありがとうございました。
楽しんでもらえたみたいで嬉しいです! というわけで
219よりガウリナ好きに捧ぐ、おまけSS「リナ初ふぇら」
よろしければどうぞ。
「なめてみてもいい・・・?」
あたしがそう言ったときのガウリイの顔ときたら、面白いほどに狼狽していた。
どこを?って聞かれるだろうか。
口じゃとても言えないようなところなんだけどね・・・
ガウリイはまだ目を丸くして、珍しくも何かを必死で考えているようだった。
「・・・おう、わかった。好きにしてくれ」
場所も理由も聞かない大人な返答。
さっきシャワーあびながら、風呂場でいろいろすけべーなことされて今に至るのだが、こうも一方的にイか
されてんのもあたしとしてはおもしろくない。
あたしだってガウリイのあげる呻き声がもっと聞きたい。
風呂上りの全裸なガウリイと、バスタオルまきつけたあたしはベッドに並んで、火照る身体を静めるために
寝転んで休憩しているところだった。つまりおフロでのぼせたんだ。
春たけなわで裸でも寒くない。
あたしはガウリイの大人っぷりの真似をして、無言で彼の肌にキスをする。
首筋にちゅっと軽く口づけてから、ガウリイの厚い胸板にちょこんとついている乳首をぺろっとなめてみた。
「・・・こそばゆい」
そう言われて、自分が見当違いなことをしている気になり、恥ずかしくなってしまうあたし。
しかし何も言い返さず、おへそのほうへと唇を移動させる。
あたしの胸にガウリイのあれがあたる。少し大きくなってきている、のかな。
ガウリイがやわらかくあたしの髪の毛をなでてくる。
言葉通りに、あたしの好きなようにさせてくれるようだ。
顔の前に落ちかけていた長い髪を片手でかきあげながら、あたしはゆっくりと熱く脈打っている彼自身に
そっとキスをした。でもすぐに離す。・・・ここからどうしたらいいのか実はよくわからない・・・
いくら耳年増とはいえ、話を聞くにも好みがある。あたしは何故かこーいう話はパスしてきたのだ。
理由を聞かれてもうまく答えられないのだが、なまなましいというか、受け入れにくいというか、風呂上りの
故郷の父ちゃんの全裸に幻滅していたというか、聞きたくもない、というのが本音だった。
でもしかし、正直に言おう、知識を得るのも善し悪しとか思いもしたが・・・あー、聞いときゃよかった。
あたしは自分から始めたことだというのに、目の前にそそりたつ大きな壁に、いきなり途方にくれていた。
しかし、でかい・・・こんなものがあたしの中に入ったとは未だに信じられないでいる。
壊れないもんなんだなー、と妙に感心してしまう。それともガウリイがそれだけ上手いってことか・・・
もう一度唇をふれさせてみる。
石鹸の香りにまじって、男の匂いがする。粗野で乱暴な、荒れ狂う嵐を連想させるような、警戒心を呼び
覚ますような匂い・・・ガウリイの中にも確かに存在する、男としての匂い。
おそるおそる舌をだしてさきっぽをなめてみる。ぴくんと反応するのがなんだかかわいい・・・
両手を根元のほうに添えて、ふたつのふくらみをなでてみる。ごめん、名称はカンベンして・・・言えん。
あたたかいような、つめたいような、不思議な感触のするそれをむにむにと揉んでいると、目の前で
ガウリイのあれがみるみる大きくなっていった。まだ大きくなるの?!こわいなー・・・
根元のほうから上にむけて、キスをしていくことにした。
カリ首にあるしわにたどりつくと、そのしわをほじるように舌をはわし、ぺろりとなめる。
ガウリイが小さく吐息をもらす。あたしはそれを聞いてじゅんっと濡れてしまった自分に内心驚いてもいた。
やっぱ特別な人にするっていうのは違うもんだなぁ・・・ガウリイに抱かれるまでは嫌悪感さえ抱いていた
ブツのはずなのに、自分から舌も指もつかって、まさにご奉仕といっていい状態になっている。そして今の
あたしときたら、そう、喜んでいるのだ。
どうしたらもっと気持ちよくなってくれるのか、なんて真剣に考えていたりする。
あたしの中に入れている状態に近づけたらいいんだろーな、そう短絡的に考えて、とにかく舌で彼のを
濡らしていく。でも唾液ってすぐに乾いてしまうので、あたしが思い描くとおりにはいかなかった。
ふくらみを両手でもてあそびながら、ちょっと困りつつも根元からさきっぽまでなめあげてみる。
つつっと先から透明な液体が流れ出てきた。これが先走り汁っていうやつね。ほんとに透明だ。
中途半端な知識だけはあるもんだから、こまったもんだ、恥じらえやしない。
あたしはもう開き直っていた。
そのぬめりを指に絡みつかせて、カリの部分をゆるゆるとこすってみる。ねとり、と糸がひく。
ガウリイが気持ちよさそうに声を小さくあげる。
やったやった。ふふ、どんなもんだ。
すこし得意げになったあたしは調子に乗ってくわえてみようとしたのだが、ちょっと口を開いただけでは
全然はいらない。どうしたらいいんだろう・・・男のモノを咥えるのに大きく口を開ける、というのが恥ずか
しいだなんて、今さらながらに思ってしまう。
ええい、迷ってもしかたないっ! いけっ! リナ=インバース!
などと気合を入れてはみたものの、羞恥心があたしの邪魔をする。
でもガウリイに気持ちよくなってほしいんだ。負けらんない。
ぎゅっと目をつぶって口いっぱいにガウリイの猛りをくわえこむ。おおきい・・・息ができない・・・
ガウリイの手がシーツを掴む音がする。するどい息がもれ、腰がかすかに動いた。
これで、動かせたら、いいんだけど・・・はぅ・・・にっちもさっちもいかない・・・くるしい・・・
苦肉の策で、まだぬるぬるしている手のひらできゅっとつつみこむと、やわらかくしごいてみる。
強くしたら痛いのかな、それとも強くしたほうがいいのかな・・・わかんないや・・・
うまく息ができなくて、頭がぼーっとしてくる。ディープキスと似てる、なんて思いながら、すこしだけ目を
あけてみた。こっちを見ていたガウリイと目が合う。あたしの中の理性が急に自己主張を始めた。
あたしなんてことしてんのっ?!と理性が悲鳴をあげる。
それに賛同したいところだが、なぜだかやめられない。
あたしはガウリイの目を見ながら、ゆっくりと、ノドの奥までくわえこんでいく。
我慢できたのはそこまでだった。
あたしはまた目をとじて、何も考えないようにして、上下に頭をうごかしてガウリイをしごきつづける。
まぶたの内に、さきほどのガウリイの顔がはっきり残っている。愉しんでいる顔だった。
快楽を求める、男の顔だった。その目が、今まで見たこともないような、艶やかで色っぽい目をしていた。
恥ずかしくてたまらない思いと、うち震えるほどの喜びと、両方が同時にあたしの心を乱していく。
だんだん息の仕方がわかってきた。あたしは身勝手にも早く終わらせたくなって、手の動きを早めた。
舌も動かしてみる。裏側をこすりあげるように舌を口の中ですべらせると、ガウリイの息が荒くなっていく。
あたしは夢中でいろんなことをした。ちょっと強くしごいていたかもしれない。
口の中全部つかって、舌もこすりあげるようにうごめかす。
急にガウリイの身体に力が入ったかと思うと、あたしの頭を両手でつつみこんで、腰を激しく突き動かしてきた。
「ふっ・・・ううっ・・・んっんっんん!」
あたしのほうが喘ぎ声をあげているみたいだった。
強く、速く、口のなかを犯されていく。
ガウリイのモノが大きくふくらんでいって腰の動きがどんどん速くなっていく。
ああ・・・きっともうでちゃうのね、だしてだしていっぱいだして、あたしのなかにいっぱいだして・・・!
それは唐突だった。
熱い激流が口の中にほとばしる。あたしは身体をびくりとふるわせ、じっと嵐がおさまるのを待った。
どくんどくん、と脈打つ乱暴なガウリイのもうひとつの分身をぎゅっと握りしめる。
精液がいっぱいになった口からとうとうあふれだし、唇をつたいもれていくが、あたしはまだ動けないでいた。
猛りがようやく静まったころに、あたしは乱れきっていた息を整えながら、手をそえたままゆっくりと口をはずす。
胸が激しい動悸で上下している。心臓のばくばくした鼓動はおさまる気配すらない。
どこか他人事のようにガウリイの荒い呼吸を聞きながら、あたしは一気に口の中のものを飲みくだした。
ノド元まで垂れていた分をふるえる指ですくいとり、なめてみると、すごく苦かった。・・・イヤな味じゃなかった。
むしろ恍惚感すら感じていた。あたしはどれだけガウリイにおかしくされているのか・・・
いつのまにかあたしの頭から手を離していたガウリイは、自分の顔の上で両腕を交差させて、さきほどの
快楽を堪能するかのようにじっとしていた。
あたしはそんなガウリイを見ながら、たまらなく幸せだった。
当初の目的からは少しだけずれてしまったなぁ、どんな呻き声だったかわからないほど夢中でしていたから。
でもいいんだ、こんなに気持ちよくなってくれるのなら、これほど嬉しいことはない。
ガウリイがおいで、とでも言いたげに両腕を開いてあたしをその胸に迎え入れようとする。
あたしはどんな顔していいかわからずに、たぶん苦笑いになりながら、そのたくましい胸に飛び込んだ。
「激しかっただろ・・・ごめんな」
「ううん、平気よ」
そう答えたあたしをガウリイはハッとした顔でみつめる。
「・・・飲んだの? 全部?」
「うん、飲んだ」
ガウリイはなんともいえない、まぶしそうな顔をすると、痛いぐらいに抱きしめてきた。
「ありがとな・・・リナ・・・やっぱお前さん最高だよ・・・」
あたしはガウリイからは顔が見えないのをいいことに、心底嬉しくて顔がにやけるのを抑えなかった。
...end.
231は「おまけ2」でした。緊張してた、ごめん、なんか台無しw
うおー萌えたー!
これはいいエロでした。乙!
なんでこうも毎回萌えるものを書いてくれるんだ…w
2人とも可愛いよ、GJです!
236 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 20:27:16 ID:Pq3TqWIi
グッジョブ!
耳年増もいいもんだな
ガウリイのデカチンをリナの小さい口でフェラすんのは大変そうだ…
リナは初体験も苦労しそうだな。
いたそうだな。
でもそれでも頑張るっていうか持ち前の根性で耐えそうだw
いや、食べ物にかぶりつく時の様子からすると、大きく開くし、口の中は奥が深いかも。
ぱっくりと全部いただきますできちゃうんじゃないか?
240 :
40:2009/03/19(木) 04:38:31 ID:OSj6Hffa
りなふぇらでちょっとした小ネタを思いついたので投下
平和な夜に魔道書を抱えたリナがゼルガディスの部屋にやってくるのは日常茶飯事だ。
巫女のアメリアもクラゲなガウリイも魔道談義の相手には向かない。
いつものように二人で精霊魔術や黒魔術について意見を交わしていたが、
ふとゼルガディスがリナのおかしな様子に気づいた。
時々頬に手を当てながら、口をパクパクさせている。死にかけの魚みたいだ。
「おい、口どうしたんだ」
「え?」
「さっきから気にしてるだろう」
「あ、なーんか、痛むのよね。今朝からなんだけど……」
「見せてみろ」
心もち身を乗り出してリナの顔を覗き込むが、腫れている様子もない。
「ひどいのいか?」
「ううん。ちょっとした筋肉痛みたいな感じなの」
「筋肉痛?」
ちょっと考えてから、ゼルガディスは呆れたように笑った。
「また旦那相手に、無茶な大食い早食い競争でもしたんだろ」
「へ?」
「長時間大口開けてるから、そんなところが筋肉痛なんかになるんだ」
特別心配するようなことではないだろう、とゼルガディスが体を戻したとき
―――― がたんっ!
椅子を蹴倒す音が響き、リナがうつむいたまま勢いよく後ろを向く。
「え、おい、どうし―――― 」
「あたし帰るっ!おやすみゼルっ!」
「リナ?」
―――― ばたんっ ばたばたばた がんっ
ゼルガディスの部屋の扉をたたきつけるように閉め、続いて廊下を走る音、
そしておそらくはリナの部屋の扉を閉める音が続く。
「……何なんだ、一体……」
残されたゼルガディスは首をかしげながら、リナが置いて行った魔道書を片づけた。
何てこと、何てこと、何てことっ!
部屋に戻ったリナはベッドにダイブして頭から毛布をかぶる。
気づかれたろうか?ゼルガディスは勘がいい。きっと気づいたに違いない。
「あああああああああああああ」
顔中、どころか全身がが熱い。鏡なんか見なくてもわかる。きっと真っ赤だ。
筋肉痛だなんて。
アレのせいだ。
ぜったいアレのせいだ。
昨日から月のものが来て、いたすことが出来なかった。
だから、初めて口でした。
ガウリイの、超ビッグなモノを。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
思い出して身もだえしながら、頭の片隅では冷静につぶやく。
(慣れれば平気かしら……?)
誤字ありました……orz
スルーしてください
小ネタ乙、リナかわええw
いじわるゼルが発動しても面白いかも
244 :
ゼルアメ1:2009/03/20(金) 05:55:38 ID:XkbzePCX
規制のせいで携帯からすみません。
今週のエボが神すぎてゼルアメ出来ちゃいました。
時間軸的に今週と来週の話の間です。
※アメリアに優しいゼルしかダメな人はスルー推奨
↓↓↓
どこまでも闇夜が広がっていた。
見失わないように懸命に、前方を飛ぶ白い影を追っていた。
かなり高速のレイウイングは、眼に強い風が突き刺さっては集中力を削がれ、ともすると地上へ落下しそうな危険を伴っていた。
全人類の中でもかなり高等な魔道士であるリナ・インバースでさえ、隣を飛ぶ白巫女の姿がなければ追跡を諦めていたかもしれない。
彼女の、アメリアの魔力ではもうとうに飛び続ける力が残っているとは思えないのに、小さな巫女はリナを追い抜かさんばかりに、必至に大きな瞳を見開いて、追いつけないゼルガディスの姿を捉え追い続けていた。
やがてキメラである彼の集中力すら途切れ、タフォーラシアに辿り着けずやむなく森の中へと彼が降り立つまで。
リナとアメリアは白いマントが黒い森へ消えたのを確認すると、やっと何かから解放されたかのように、降りたとも落ちたとも言えない格好で少し離れた森の中へとその身を預けた。
245 :
ゼルアメ2:2009/03/20(金) 05:56:55 ID:XkbzePCX
お互い地面に膝をつき、或いは大の字に寝転がり、荒い息をしているしか暫くは出来なかった。
恐らくゼルガディスも同じ状態だろう。それだけの距離をも飛び続けざるを得なかった、レゾの壷を追うゼルガディスの、哀しい運命の苦しさに較べれば軽いかもしれないが。
先に動いたのはアメリアだった。
まだ乱れる息をなんとか鎮めながら、何も言わずゼルガディスが降り立った方向へ歩を進めようとした。
「待って。」
息も絶え絶えにリナの喉が紡ぐ。
「行ってどうするの。」
「わかりません。」
アメリアは振り返らない。
リナは力弱くも歯噛みして、立ちあがりアメリアの手首を掴む。
「行かせてください!」
246 :
ゼルアメ3:2009/03/20(金) 05:57:41 ID:XkbzePCX
「同情ならやめなさい。」
アメリアの黒髪が僅かに揺れる。
あんな状態の、あんなに打ちのめされたゼルガディスに会って、自分なら何が出来るのだろう。
そんな恐怖にも似た不安がリナを動かしていた。
「そんなの・・・私の感情が同情かそうじゃないかなんて、私にしか決められないじゃないですか!私が同情じゃないと思えばそれは」
「それで傷つけられるのはゼルだって言ってるのよ!!」
アメリアは、リナの細い手が握る手首の痛みに驚いていた。
「それでも、例え私の独り善がりでも・・・傍に行かずにはいられないんです。」
振り向いたアメリアがあんまり真っ直ぐリナを見つめ返すので、思わず引き止めた手が緩んでしまった。
「・・・勝手にしなさい。」
吐き捨てるように言った小さな呟きが、アメリアの耳に届いたかはわからない。
既にアメリアは暗い森の奥へと駆け出していたのだから。
247 :
ゼルアメ4:2009/03/20(金) 05:58:46 ID:XkbzePCX
少女が青年を見つけるのは容易いことだった。
捜していた白い影は月明かりに照らされながら、上空から見ていた着地地点と寸分違わぬ場所で、大木に寄り掛かって腰掛けていた。
ぐったりと力が抜け俯いたその姿は、魔力を限界まで使い込んだレイウイングの所為か、それともそれ以外の要因からかはアメリアには判断しかねた。
リナの制止を振り切って来たにも関わらず、あとほんの数歩で触れる距離のその横顔に、どうしてもそれ以上近付く勇気が湧かない。
彼にはもう幾ばくの余力も残っていないはずなのに、まるで見えない結界魔法が少女の目の前に壁を突き立てているかの錯覚すら覚える。
そんなまやかしを振り払おうと前へ伸ばした白い腕は、手首に巻いたいつものアミュレットがまるで鉛のように重くなって、静かに弧を描いただけで身体の横に戻ってしまった。
248 :
ゼルアメ5:2009/03/20(金) 06:00:23 ID:XkbzePCX
どれくらいの時間だっただろう。
恐らくはとてつもなく短い時間が、この二人の間を千年もの時のように重苦しく流れた。
俯いた銀糸の間から低い声がしたのは突然だった。
「失せろ。」
アメリアは顔を、視線を、彼の横顔に釘付にするしか出来なかった。
「今近寄ったら 何をするかわからん。」
足元に視線を落としたアメリアの、眉を歪ませて、唇を噛んで、顔を赤くした表情を、ゼルガディスは見てはいない。
こんなに切なく、振り絞るような怒声を聞くのは初めてだと少女は思った。
そしてアメリアのミントグリーンのブーツが地面を蹴った。
それでいい、リナの元へ帰れ。
そう安堵したゼルガディスの心臓が次の瞬間飛び跳ねる。
249 :
ゼルアメ6:2009/03/20(金) 06:01:24 ID:XkbzePCX
立ち去ると思った予想に反して、女は男に駆け寄り、その頭をかき抱いたのだ。
白く細い女の指に、銀の針が幾重もの赤い傷をつくったことを嘆く者はここにはいなかった。
一瞬の間も置かずに女が大きな舌打ちを聞いたかと思うと、その次に気付いたことは景色が180度引っくり返って自分の身体が地面に押しつけられ、キメラの男がその上で馬乗りになっているという事実だった。
それから白い首にサイズ違いの鋼の首輪のように纏わりつく岩肌の掌の冷たさと、気道を圧迫されている息苦しさと、自分を見下ろす凍てつくような燃えたぎる眼差し。
ゼルガディスさんて細いと思っていたけど、やっぱり私の指よりずっと太い、男の人の手をしているんだなあ。
その固い指に少しでも力が入れば絞め殺されるという状況でアメリアは、そんなことを頭の片隅で思った。
超合金娘と言えども力では合成獣に到底適わない。この状況から脱するために呪文の一つも唱えようものなら、詠唱を始めた瞬間自分の首と胴体が別の物になるかもしれない。否、今のこの男なら間違いなくそうする。
250 :
ゼルアメ7:2009/03/20(金) 06:02:23 ID:XkbzePCX
そして警告を受けて尚近付いたのはアメリアの意志だった。
どんな刃より鋭く冷徹なゼルガディスの視線を、それでもアメリアは自分でも不思議なくらい受けとめて見つめていた。
瞬きひとつせずに。
首に巻きついた岩の掌が、小さな顎が僅かに動くのを感じとった。
桜色の唇から、掠れながらしかしはっきりと、思いもよらない言葉が発せられた。
「殺してもいいです」
暗く光っていたゼルガディスの瞳が、見開かれる。
「それでゼルガディスさんが後悔しないのなら、殺してください。ゼルガディスさんになら、わたし何をされてもいいですから。」
アメリアは笑っていた。
高貴な王女らしい笑顔でもなく、神聖な巫女らしい笑顔でもなく、ただのアメリアという一人の少女の微笑みだった。
251 :
ゼルアメ8:2009/03/20(金) 06:03:19 ID:XkbzePCX
もう、岩肌の指先には寸分の力も込められていなかった。
ただ、彼女の柔らかな躯を潰さないように最低限の配慮をしながら、馬乗りになった身体をアメリアの上に落とした。
力なく崩れ落ちたと言ったほうがいいかもしれない。
月を背に近付きすぎて影になったゼルガディスの瞳から、あたたかな一雫が、鼻先同士が触れるほどの近さのアメリアの瞳に落ちて白い頬を伝った。
少女の顎のラインに頼りなく縋る青年の掌に、少女がその小さな掌をそっと重ねたのを合図に、二人はどちらからともなく、そのままの体勢で抱き締め合った。
少女は細い両腕を男の硬い背中に絡み付け、同情とも愛情とも母性とも本能ともつかないままに、力一杯自分の身体に縛り付けた。
ふくよかな胸も細い腰も肩も太腿もどこもかしこもが、溶け合うほど青年と密着するように。
252 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/20(金) 06:18:50 ID:a12d5gEO
支援?
253 :
ゼルアメ9:2009/03/20(金) 06:20:04 ID:XkbzePCX
やがてゼルガディスは、今度はろくに目を合わさないまま、ゆっくりとアメリアの唇を甘噛みする。
それはまるで永きに渡って喉を潤すことを忘れていたものが、恐る恐る水面に口づけるかのごとく、怯えながら。
冷たい無機質な唇が人肌から熱を移されるように、次第に熱を帯びるに連れてその動きは大きく、激しくなりアメリアを翻弄していく。
先程まで首にかかっていた無骨な指がいつの間にか豊満な乳房を揉みしだいているとアメリアが気付いたのは、二人の舌と舌を透明な糸が繋いだ時だった。
そして生来器用なゼルガディスによって腰のベルトが外され、服の下へ冷たい岩の指が伸びる。
腰まで覆う巫女装束が今胸を露わにするほど捲り上げられ、レースの下着もぷつんとその戒めを解かれてしまった。
直接に双丘に触れられると決して厭ではないのにびくんと身体が震え、肌が粟立つ。
硬く自己主張を始めたその頂をゼルガディスのざらついた舌が舐め、または人より硬い唇を這わすと、アメリアの雪のような頬は朱に染まり、吐息が熱を帯びてくる。
254 :
ゼルアメ10:2009/03/20(金) 06:22:27 ID:XkbzePCX
整わない呼吸を誤魔化す為に、アメリアは自身の指を弱く噛んでいる。
その様子を盗み見ながら、ゼルガディスは構わず左手でするすると下穿きも下ろしてしまう。
ねっとりと、その締まった太腿や膝に指を這わせながら、ブーツともども片脚だけ脱がせて、残りはそのまま。
片方だけ外気に晒された足の甲と指の一本一本に舐めるようなキスをして、そのまま唇を脚の付け根まで移動させていく。
アメリアは今にもぽんっと音をたてて爆発しそうなくらいの恥ずかしさに襲われながら、しかし潤んだ瞳でしっかりとゼルガディスの行為を見つめていた。
呼吸は乱れて、胸が生き物のように上下を繰り返している。
胸とお揃いのレースの下着は、ほんのりピンクになった肌の上で限りなく純白を貫いているものの、ゼルガディスの手によって少々乱暴に開かれた両足の付け根だけは、アメリアの髪の色と同じ茂みの色が透けて見えていた。
濡れている。
「・・・アメリア」
ゼルガディスも息が上がっているのだということを、呼ばれた名前で初めてアメリアは知った。
255 :
ゼルアメ11:2009/03/20(金) 06:23:23 ID:XkbzePCX
かち合った視線で、この青年の迷いをアメリアは瞬時に感じ取った。
こんな状況で我に返ってしまう彼の真面目さは、ある種不幸かもしれない。
ここまでしておいて彼は、お互いの間に何の約束も、然るべき関係も、名前のある間柄も、そして女の了承も得ていないことに戸惑ってしまうのだ。
そんなゼルガディスだから、アメリアは殺されることすら厭わないというのに。
この感情が、愛情以外の何と言えるのだろうか。
アメリアは起き上がり、言葉の変わりにもう一度キスをし、ゼルガディスを抱き締めた。
そして不器用ながらもゼルガディスのマントを外し、上衣を捲り上げて、彼の肌に貼りつく岩粒の一つ一つにキスをしていった。
確信を得たゼルガディスの指先が、レースの下着に押し入って茂みを掻き乱すまでの間は。
「はぁんっ!」
アメリアのなかに一本の指を挿れてみた。
だいぶキツいが潤いは充分だ。
ゼルガディスはアメリアに脱がしかけられた上衣を脱ぎ捨てると自分の広げたマントの上にアメリアをそっと横たえる。
256 :
ゼルアメ12:2009/03/20(金) 06:24:02 ID:XkbzePCX
そして下着も片脚を抜き取ると、滴るアメリアの雫が月光に光ってマントに落ちた。
蜜口より少し上の蕾を探り当てると、親指の腹で弄びながら、蜜口は指を二本に増やしてみる。
「・・ん、やぁっ!!」
口にあて声を抑えていたアメリアの手を空いた片手で抑えつけると、胸の頂を口に含みながらゼルガディスが言う。
「もっと、もっとだ。声を出せ。」
「ゃ、でも・・っ!」
初めて触られる刺激と、胸の上で紡がれる吐息の振動に、アメリアは涙さえ浮かべている。
「殺されてもいいんだろ、それよりはずっと楽な要求だ。」
「ふ、ひゃあぁんっっ!!!」
指を三本に増やされたその時、アメリアは絶頂を迎えた。
初めての、目の前が真っ白になるような体験にアメリアは訳がわからなかった。
肩で胸で息をするアメリアの、力なく開かれた唇に自分の唇を押し付けてから、
「いくぞ」
とだけ言って、ゼルガディスがアメリアのなかに挿入った。
257 :
ゼルアメ13:2009/03/20(金) 06:25:00 ID:XkbzePCX
アメリアの叫びと喘ぎの混ざった嬌声を聞きながら、ゼルガディスは二人の繋がっている箇所を見た。
少しずつ動くたび、愛液に混ざり少しずつ鮮血が流れてくる。
しかし自身を止める事など出来ず、アメリアの苦しそうに汗する表情すら極上の媚薬であるかのように、段々とストロークを大きく、激しく動いていく。
アメリアの甲高い、絶え間ない甘い声を、心地良いBGMのようだと、ゼルガディスはアメリアを上から見つめ責めたてながら、頭の片隅で思った。
そんな不釣合いな冷静さが、アメリアの表情から段々と苦痛が消え、恥じらいながらも自分に感じてきている少女の変化を感じ取っていた。
そしてアメリアが最後に見たのは、笑っているとも泣いているともつかない、愛しくならずにいられなくなるような切なく儚げなゼルガディスの瞳だった。
その時二人は同時に昇りつめた。
258 :
ゼルアメ14:2009/03/20(金) 06:26:19 ID:XkbzePCX
朝陽の眩しさにアメリアが目を覚ますと、自分の居ずまいは正され、あれだけかいたはずの汗のにおいもない。
そしてゼルガディスの姿もなく、森の中に一人でいた。
一瞬総てが夢だったのだろうかと疑ってみて、起きあがろうとすると下腹部に痛みを覚えた。
それから指先に広がる何本かの細い傷を見て、やはり何もかも夢ではなかったのだと実感する。
ならば、ゼルガディスは既にタフォーラシアへと出発してしまったのではないか。
アメリアを置いて。
「・・・ゼルガディスさんになら、何をされたっていいんだから・・・置いて行かれたって、いいはずじゃない・・・。」
誰にともなく呟いた。
よしっ、と気合を入れなおして、自分もレイウイングで追いつこうとしたその時。
「大丈夫か?」
不意打ちの愛しい声に、泣きそうになったのはバレないように、振り返るとそこには。
「ゼルガディスさん!?」
「向こうに泉があったから、とりあえずお前の身体は拭いといたぞ。」
そう言いながら銀の髪を拭いている姿を見ると、どうやら自分は行水をしてきた所のようだ。
「お前、身体なんともないか?」
意外と純情で照れ屋のはずの彼が、こんな朝に真っ直ぐ自分を見つめてくれている。
アメリアはこれこそ夢なんじゃないかと半分信じられなかった。
「だ、大丈夫です。」
こんな時、それ以外にどんな言葉を言えばいいのか、アメリアは知らない。
「・・・俺はタフォーラシアに行く。」
「あ、私も」
「お前は着いてくるな。」
「!?」
アメリアの夢心地は今度こそ醒まされた。
「なんでですか!?私だってゼルガディスさんの傍で、ゼルガディスさんのお役に立ちたいのに・・」
「殺されてもいいから、か?」
「・・そうです!」
ゼルガディスはアメリアから顔を背けた。
「お前はセイルーンの姫巫女だろ。王族だ。本当なら昨夜のことだって俺を極刑に出来るし、こんな男に簡単に殺されなんかしていい命じゃない!!」
259 :
ゼルアメ15:2009/03/20(金) 06:27:37 ID:XkbzePCX
ゼルガディスの肩が俄かに震えたのを、アメリアは気付いただろうか。
「これからタフォーラシアに行って、お前を護りながら闘う余裕なんか、俺には無い。」
「そんなこと頼んでませんっ!!」
今度の声は、さっきまでの頼りないアメリアではなかった。
自分からゼルガディスの正面に入りこんで、ゼルガディスの顔を自分に向かせながら、胸を張って発した声だった。
「私は確かにセイルーンの王女です。責任もあります。でも、その前に一人の女の子です!ゼルガディスさんともリナさんともガウリイさんとも何も変わりません。
ゼルガディスさんが私の護衛を引き受けてくださったときは嬉しかったですけど、それは護ってもらえるからじゃなくて、ゼルガディスさんと一緒に居られるからです。
私はゼルガディスさんのこと、ずっと前から背中を預けられる戦友だって、勝手ですけど思ってました!
そして、ただの一人の人間として・・・ゼルガディスさんの望みだったら、例え殺されたっていいから、私の人生懸けて叶えたいって思ったんです!!
世界のどこでどんな運命が待っていようと、ゼルガディスさんの力になりたいんです!!!」
演説を終えてはぁはぁ息をしているアメリアは自分より頭一つ小さいはずなのに、ゼルガディスは圧倒されていた。
そして頭に手をあて数秒考えると、ため息まじりにこう言った。
「・・・アメリア。」
「はい?」
「俺の望みだ。・・・死ぬなよ。」
その時のゼルガディスの瞳のやさしさを、アメリアは生涯忘れないと思った。
「はいっ!」
そして、朝の森から二つの影がレイウイングで飛び立っていった。
タフォーラシアを、レゾの壷を、運命の答えを目指して。
以上です。
エロパロ書くのも投下するのも初でしかも規制に引っ掛かったりして、色々と拙い点があり恐縮です。
あとえろくない話が長くてすみませんorz
GJ!!面白かった
面白かったです!
ゼルアメラーとしては今週の話は見逃せないですよね
最終回でこの二人が笑っていてくれるといいなぁ
263 :
新参者:2009/03/22(日) 01:46:27 ID:lOquYTEO
とんでもない質問ですいません。
ここに投下しようと思ってガウリナ書いてたんですが。
20000字超えしまして・・・・・・
そんな長いのを投下したら、やっぱヒンシュクものですかね?
マナー違反というか、不快にさせる行為にあたるなら、やめとこうかなーと。
基本的に面白けりゃあいいんじゃんとか思う。
エロがあれば長くてもOKかと。
気になるなら、支援を要請するなり前後編に分けるなり外部ロダにうpするなりすればいいかと。
むしろ力作であるなら大歓迎なんだが・・・!
つまらんなら叩かれるかスルーされる
良昨なら大歓迎
とりあえずまずは出だしを投下だ
2〜3回に分けて、続きを何時に投下と予告してくれりゃ支援するよ
恐れずに投下したらいいと思います。
私もここに投下した者ですが、最初はかなり緊張しましたね。
それだけ頑張って書いてくれたならぜひ投下して欲しいなあ…
文字数で言われても正直ピンと来ないんだけど、
20000字って何レスくらい?
271 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 15:13:27 ID:7P0D2oeN
メガエッグのCMに出てくる女の子って誰?
なんか微妙にブサイクだけど気になる。
誤爆、しかもあげてしまった、ごめん
無関係な自分がむりやり単純計算してみる
1レス=40字×50行=2000字
だから、20000字は10レスくらいかな
待て。もしかしたら釣りじゃないか?
だいたい
>>263はどこへ行った?
まあどっちでもいいや。
結論としては、職人の皆様、力作お待ちしています。
長くとも気にせず、堂々と落としてください。
ということで。
276 :
新参者:2009/03/22(日) 21:17:50 ID:PjwR6fXh
>>263です・・・
すいませんあまり長時間はネット出来ない身なので・・・釣りぢゃないです・・・マジです・・・今週中には投下します・・・それまでにきっともっとステキな職人の皆様が現れると信じて・・・
正直なんかうざいな
誘い受けは嫌われるよ
さっさと投下しろっての
それは貴方の方が(ry
いや、もういいです。
平和に行きましょうよ
ピンク板でスレイヤーズのスレってこのスレだけだっけ?
昔は半角二次元にスレがあったけど、今はないな。
280 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 22:59:47 ID:dTB8hIVt
別に長くてもいいんじゃないか?
面白かったら長い話はその分楽しめて大歓迎だし
つまらなかったら適当に読み飛ばすし
書き手スレだったか、「17〜20レス以上になるなら前後編で分けたほうが読みやすい」
と読んだ記憶があるので、参考にしてくれ。
>279
百合板に「スレイヤーズで百合」スレあるだけじゃないかな。
801板はずいぶん前にはあったけど今はない。
282 :
新参者:2009/03/23(月) 01:14:02 ID:VpxoaK45
すいません投下します。
以下前置きです。
・ガウリナ
・原作13巻後って感じの時間設定
・リナお初
・すげー長いです
エロ前も長いしエロも長い(と思う)
あらすじ(見て、苦手だと思ったらスルーしてください)
光の剣の代わりの斬妖剣を手にしたのに一緒に旅することになり
ようやくガウリイの気持ちに気づいたリナ。
でも耳年増のせいで「バージンを面倒くさがる男がいる」という知識が邪魔して
ガウリイを受け入れることを戸惑ってしまう。
そんなリナの不安も、ガウリイが溶かしていって・・・
そんな感じの話です。
一人でも面白がってくれたら幸いです。
読んで「つまんねー!」ってなったらごめんなさい。
濡れている髪をタオルで拭きながら、あたしは宿の廊下を歩いていた。そして、部屋の前で立ち止まる。
そこはあたしが今晩泊まる部屋だ。
そして同時に、ガウリイの部屋でもある。
あたしはドアの前で立ち止まったまま、小さく息を吸った。
ゆっくりと息を吐きながら、ドアノブに手を伸ばす。
ドアを開けて中に入る。たったそれだけの行為なのに。
中にあるガウリイの気配を感じてしまい。
あたしは中途半端な姿勢のまま、それ以上動けなくなってしまった。
事の発端……なんて大層なものじゃないけど、始まりは、宿のおっちゃんの一言だった。
「今晩の宿ねえ。……一部屋しかないけど、いいかい?」
「えええええっっっ!?」
思わず叫んだあたしの声は、宿のおっちゃんが耳を塞ぐほどだったらしい。慌てて口を押さえたあたしを目で確認した後、耳にあてていた手をどかしたおっちゃんが口を開いた。
「すまないけど、今日は客が多くてね」
むしろ一部屋残っていることをラッキーだったと思えといった風のおっちゃんの声音に、あたしは駄目元で聞いてみる。
「この村に他に宿は……」
「ないよ」
あ、やっぱし。
あまり大きくない村に、そう何件も宿屋があるはずもない。それは当然の返答でもあった。
そうは言っても。困るもんは困る。
何故ならこの村で泊まれなかったら、今晩は野宿になってしまうのだから。
野宿するくらいなら、ちょっとくらい問題があってもちゃんと屋根のあるところに泊まりたい。泊まりたいけど……部屋、一緒かあ。
あたしは斜め後ろに立っているガウリイをちらりと横目で見た。
おっちゃんとあたしの会話を聞いているんだかいないんだか、ガウリイは頭の後ろで腕を組みながら、外の景色に視線を運んでいた。
あたしが困っているっていうのに! 思わず八つ当たりしたくなる。
ガウリイを呼ぼうと口を開きかけたその時。
「で、泊まるの? 泊まらないの?」
おっちゃんの問いかけに、あたしは開きかけた口を別の言葉を紡ぐことに使った。
「そりゃあ……」
言いながら、あたしはもう一度ガウリイの方を見つめた。ようやくあたしの視線に気づいたガウリイと目が合う。
でも今までのやり取りを聞いていなかったのか、のほほんとした笑顔を送ってくるだけで。
「そりゃあ……? なんだい?」
「……泊まるに決まってるでしょ」
他に宿、ないんだから。
あたしはカウンターに向き直ると、小さなため息を吐きつつ宿帳に名前を書き始めた。
それが数時間前の話。
事情を説明した時も、ガウリイは「まあ仕方ないかー」とか言ってくれやがった。
そりゃまあ、今までにも宿の都合で同じ部屋に泊まるはめになった事はある。今に始まったことじゃないから、ガウリイの反応は別に普通なんだろうけど。
ガウリイの気持ちに気づいてしまったあたしにとっては、ちょっと、色々、困るわけで。
ああもう、自分の勘の良さが恨めしい!
ガウリイのあたしに対する気持ち……。
気づいたのは、数日前に発した彼の一言だった。
「お前さんといっしょに旅をするのに、別に理由なんかいらないだろ」
光の剣の代わりを見つけた時、それでもあたしと共に旅を続ける事を選んだガウリイ。
その時あたしは、なんでそう思えたの? って考えてしまった。
こう言っちゃ何だけど、今のあたしといると苦労が増える。何せひっきりなしに魔族に襲われるんだから。しかも高位魔族。先日なんて、ほんの数日の間に覇王将軍シェーラを倒し、覇王グラウシェラー自身を撃退したくらいだ。
普通に生活している分には、一生に一度だって遭わずにすむ話である。
つまり、あたしとの旅ってことは、危険極まりないと同意ってことで。
それなのにガウリイはあたしと一緒にいる。保護者だからとか言って、常にそばにいようとする。
でも、保護者を名乗っていても、ガウリイは他人だ。ぶっちゃけあたしがどうなろうと関係ないはずなのに。
そう考えながらガウリイを見た時、はっと気づいた。
彼の気持ちに。
ええええぇええっっっ! うっそマジで!? あたしの気のせいじゃないのっ?
いやでもでも! ガウリイの行動を思い返せば、そういう事だと思ったほうが納得出来るものが多くて。
よく見ていると、ガウリイのあたしを見る視線が時折熱を帯びていたりして。
自惚れなんかじゃなく。
多分、きっと、ガウリイは。
あたしのことが好きなんだ。
気づいてしまったのに、同じ部屋に泊まるなんて事が出来るかって言うと、あいにくあたしの神経はそこまで図太くもなくて。……いや、ほんとだって。
一緒の食事も今まで通りにはいかなくて。食欲がないわけじゃないんだけど、なんとなく、ガウリイの皿からおかずを奪う回数が減ってしまった。
今までは一皿につき三回はフォークを向けていたのに、昨日の夕食も今日の朝食も昼食も、さっきの夕食だって、定食一人前につき二回しか腕を伸ばしていない。
今も、部屋に入るのに躊躇ってしまう。ドアを前に動けないでいる。
廊下に突っ立ったままでいたら、触れる寸前のところにあったノブが勝手に回りだした。
「のわっ!」
驚いているあたしの前に現れたのはガウリイだった。なんてことない、ガウリイが内側からドアを開けたのだ。
「どうしたんだ、リナ。そんなところにいて」
「いやー、……別に。あはは」
まさか入るのを躊躇ってましたとも言えなくて、あたしは曖昧に答えて部屋の中に入っていった。その後ろでガウリイが、ドアをゆっくりと閉める音が聞こえた。
ガウリイに顔を向けることが出来なくて、あたしは慌てて自分の荷物に向かった。そして、小さいけれどそこそこ重量のある袋を取り出す。
昨夜、盗賊いぢめに出かけた際の、戦利品だ。
や、寝付けなかったもので。
ちょこっとだけ夜の散歩に行った、ついでだったんだけど。
夜中にこっそりと自室へ戻ったところをガウリイに見咎められ、なんやかやで戦利品の整理をする暇がなくなってしまったのだった。
おかげでお宝は今もって、袋の中でごっちゃになったままだったりする。
あたしはベッドの横にある小さめのサイドテーブルへ袋の中身を広げると、手馴れた手つきで品定めを始めた。
ガウリイはというと、あたしが荷物整理を始めたことがわかったのだろう。同じように彼の荷物の中から剣を取り出していた。
斬妖剣(ブラスト・ソード)。光の剣の代わりとするべく、ガウリイが手に入れた伝説の剣だ。
ガウリイは部屋の奥に設置された大きめのソファに腰かけ、剣の手入れをし始めた。
しばらくの間、あたしもガウリイもお互いに口をきくこともなく、作業に集中していた。
聞こえる音といえば、獣脂のランプが燃える音と、あたしが触れる宝石や金貨が奏でる澄んだ音色くらいなもので。
でもその沈黙は決して不快なものではなかった。むしろ逆で。
沈黙した空間に一緒にいられるってことは、居心地がいいってことだから。少なくともあたしは、居辛い相手が近くにいたら沈黙に耐え切れずに何か話題を振ってしまうと思う。
……まあ、そんな相手だったら、そもそも同じ部屋に泊まったりしないと思うけど。
お宝の整理を一通り終わらせた頃には、部屋に入った時に感じていた妙な緊張感も随分薄らいでいた。あーやっぱお宝を見ていると心が落ち着くわ。
あたしオリジナルの魔法で作った宝石の護符(ジュエルズ・アミュレット)を、傷がつかないよう丁寧に袋に戻しながら、あたしはそっと顔を上げた。
ガウリイが何をしているか気になったからだ。
剣に加えて鎧の手入れまで始めていたガウリイが、そんなあたしの視線に気づいてこっちを向いた。
「終わったのか?」
「あー、うん」
袋の口紐を縛りながら曖昧に頷いたあたしを見て、ガウリイも鎧を荷物の方へと戻した。
やることがなくなったあたしは、ベッドに腰掛けながら近づいてくるガウリイを見上げた。
な、なんかガウリイの目がマジなんですけど。
再び妙な緊張感が胃を満たす。ガウリイの目を正視出来なくて、ふっと視線をずらしてしまう。
「そ、そういえばっ。どっか出かけるんじゃなかったの?」
「は?」
突然のあたしの問いかけに、ガウリイの纏う雰囲気がいつもののほほんに近くなった。
「や、ほら。あたしが部屋に入った時。ガウリイ、ドア開けたじゃない。だから出かけようとしてたのかなーって。
あ、もしかして食堂に夜食を食べに行こうとしてた? だったらあたしも一緒に……」
だけどガウリイは苦笑しながら首を横に振った。
「あれは、お前さんの気配がしたからだよ」
だからドアを開けたのだという。
「あたしの?」
ガウリイはあたしの目の前、さっきまで戦利品を仕分けしていたサイドテーブルの横に添えられた小さな椅子に腰掛けながら、ああ、と頷いた。
「お前さんの気配が部屋の前まで来たってのに、そこで止まったまま一向に入ってこないだろ? もしかしてオレが鍵でもかけたのかと思ってさ」
え……? て、ことは…………。
しまったああああ! ガウリイが気配に敏感なのを失念するとはっ!!
ガウリイの勘の良さは折り紙つきだ。そりゃもう、野生動物もビックリなくらいで。あたしの気配くらい、気づかないはずがない。
そもそもあたし自身、部屋の中にいたガウリイの気配に気づけたんだから、その可能性は十分に予想出来るものだったはずなのに。
ガウリイはあたしがこの部屋に入る前から、ずっとあたしが部屋に入るのを躊躇していた事に気づいていたんだ。
あたしの馬鹿ああああ!!!
あたしは自分でもわかるくらい、真っ赤になってしまった。
「リナ?」
ガウリイの声に小さく肩を揺らしてしまう。いつもだったら「乙女の行動をいちいち観察するなあああ!」とか叫んでスリッパ攻撃しそうなところなのに。
一向に動こうともしないあたしの態度に、ガウリイがちょっとだけ心配そうにしながら顔を覗き込もうとしてきた。
そんなガウリイの視線を感じて、あたしは益々赤くなってしまう。
「な、なんか疲れたみたい! 今日はもう寝るわっ!」
耳まで赤くなっているのがわかるのに、そんな顔をガウリイに見せられない。
逃げの台詞としてはいまいちだとわかっていたけど、あたしはさっさと布団の中に隠れるように潜り込んだ。
突然のあたしの行動に、ガウリイはちょっと驚いているみたいだった。
「なんだリナ、変なものでも拾い食いしたのか?」
「レディに向かって失礼ね! そんなことしないわよっ!」
思わず布団の中から叫んでしまう。でもガウリイはあたしの叫びに小さく笑ったようだった。
なんか悔しい。でもここで布団から出て反撃する事は出来ない。あたしの顔はまだ真っ赤なままだから。
「なあリナ、ほんとに寝るのか?」
「うっさいわね。寝るったら寝るの。おやすみなさい!」
布団の中からそれだけ言ってだんまりを決め込む。その状態のままガウリイの気配を探っていると、程なくして彼も眠る支度を始めたのがわかった。
ベッドから離れた気配が、布の擦れる音を伴ってソファに向かう。ついさっきまでガウリイが剣を手入れしていたソファだ。
一つの部屋に二人で泊まる時、ベッドはあたしが使うことになっていた。というかそういう時は、ガウリイがベッドを使おうとしないので。
初めて一緒の部屋に泊まった時から、それは変わらない。
あたしは何度か、ガウリイのが大きいんだからとベッドを譲ろうとした。
だけどガウリイは頑として譲らなかった。曰く「女の子を床で寝かせといて、男のほうがベッドでぬくぬく眠れるもんか」だそうで。
そんなに言うなら、じゃあベッドはあたしが有効に使ってあげましょうということになって。以来、同じ部屋に泊まる時はあたしがベッドで眠っていた。ガウリイはソファベッドがあればそこで、なければ床で眠ることになる。
今日も、ガウリイはソファで眠るつもりだろう。決して小さくもないソファでも、彼が横になれば窮屈そうに見えるけれど。
ソファが小さな音を立てる。しばらくギシギシさせた後、ガウリイはようやく体をソファの中に落ち着かせたらしい。音が止んだ。
あたしはその間もずっと、布団の中からガウリイの気配を感じていた。
ガウリイに、起きている事がバレないよう、呼吸だけは気をつけて。
よくわからない緊張感に体を強張らせながら、あたしは布団の中でじっとしていた。
どのくらいそうしていたのだろう。
ガウリイが体を預けているソファが、ギシリと小さく軋んだ。寝返りのために彼が体を動かしたのだ。
未だ眠っていないあたしは、その音に一瞬だけ呼吸を止めてしまった。
その一瞬で、ガウリイは気づいたのだろう。
「リナ、起きてるのか?」
素直に起きていると言えばいいだけの話なのに、何故かあたしは返事が出来なかった。
ええい面倒くさい。このまま狸寝入りしちゃえ!
ガウリイの声に答えることなく、あたしは再び規則正しい呼吸を繰り返した。
「……寝てるのか?」
ガウリイの気配が動いた。どうやら立ち上がったらしい。
狸寝入りはしているけど、あたしの神経はガウリイの一挙手一投足まで気づけるくらい研ぎ澄まされていた。
立ち上がったガウリイが、ベッドに近づいてくるのがわかる。
でも眠った振りをしているあたしは、動けるはずもなくて。
そうこうしているうちに、ベッドの一部がぐいっと沈み込んだ。ガウリイが枕元に腰掛けたのだろう。それがわかっても、やっぱりあたしは身動き出来なくて。
あっという間に、ガウリイの気配が近づいてきた。
耳元に吹き込むように声がかけられる。
「眠っているならそれでもいい。それでもいいから、聞いてくれ」
へ? ガウリイがなんか意味わかんない事を言っている。
……違うか。あたしが狸寝入りだってわかっているからこその発言なんだ、これ。
「もう気づいていると思うけど」
ガウリイの声が、珍しく真剣さを帯びている。
ガウリイは何を言うつもりなんだろう。声音が真剣なせいか、あたしまで緊張してしまう。
何を言うのか、すっごく気になる。
でも聞きたくない気もする。
やっぱ、あれ?
どうしよう。逃げちゃおうか。
でも、あたしは眠っている事になっていて。ここで突然、翔封界(レイ・ウイング)とか使ってもまずいだろうし。
ど、どうしよう!
あたしの頭の中が小さなパニックを起こしている間に、ガウリイが続きを口にしてしまった。
あたしが聞きたくて、聞きたくない台詞。
「オレ、リナが好きだ」
囁くように紡がれる言葉でも、静かな部屋の中では、どんな呪文の爆音よりも強く響いてくる。
あたしは再び息を止めてしまった。
ガウリイはあたしが起きている事に気づいている。だからなのだろう。なおもあたしの耳元に囁き続ける。
「いつ伝えようって思ってたんだけど……いい機会だから、な」
ガウリイの声は落ち着いている。勢いで言い出したわけではないみたい。
対してあたしはというと……ガウリイの気持ちに気づいていたけれど、まさかガウリイがこのタイミングでそんなことを言うとは思っていなかったために……もう、どういう顔をしていいのかもわからずに硬直してしまった。
ガウリイは、それでも話すことをやめないでいる。もしかしたら、この際だからと一気に言い切ってしまうつもりなのかもしれない。
「ずっと好きだった。いや、初めて会った時はそうでもなかったか。本気で保護者のつもりで傍にいたしな。……でも、お前さんと旅している間に、どんどん好きになっていって」
固まったままのあたしの耳朶に、ガウリイの息が吹きかかる。すごくくすぐったい。でもくすぐったいのは吐息のせいだけじゃない。
甘く囁く、ガウリイの言葉。
普段、あまり話さないタイプなのに、今日に限ってガウリイはよく喋る。なんだろう、あたしがツッコミを入れないからかな。
でも、あたしは何も言えないままで。……ううん、もしかしたらもっと聞きたいのかもしれない。
ガウリイは無言でいるあたしを前に、ゆっくりと言葉を紡いでいく。
「光の剣がなくなった時、オレは不安だったんだ。だってお前さん、オレと一緒にいるのは光の剣に興味があったからだったろ?
剣がなくなったら「はいさよなら」って言われるんじゃないかって。でも違った」
そりゃあ、あたしのせいで光の剣をなくしたのに、そのままで別れたら寝覚めが悪い。
……という建前は、どうやらガウリイに見抜かれていたらしい。ええい、いつもはクラゲなのに何でこんな時だけ勘付くのよ!
「嬉しかった。でも同時に、もしかしたらオレの思い過ごしなんじゃないかって気もしなくもなくて。だからこの間、光の剣のかわりが見つかった時に、もう一度確認をしたんだ。これからどうするかって」
そう、あたしはガウリイに尋ねられ、答えに窮してしまった。
一緒にいたくて。でも今までの口実が使えなくなって。
「あの時に確信出来たんだ」
ギシ……。ベッドが再び軋む。
瞬間。
あたしの体は、薄手の布団ごとガウリイに抱きしめられていた。
「ガウリ……っ」
あまりの事に、あたしは狸寝入りしていたことも忘れて声を上げてしまった。
「あ、やっぱ起きてた」
とっくの昔に気づいていたはずのガウリイは、なんだか楽しそうな笑みを浮かべながらあたしの顔を真正面から見つめてきた。
「なあリナ。さっきのオレの告白、ちゃんと聞いてたよな。オレ、お前さんが好きなんだ」
笑顔のまま、あたしに告げるガウリイ。さっきも聞いたけど、面と向かって言われると恥ずかしさもひとしおである。
あたしは本日何度目になるかわからない赤面を、必死で隠していた真っ赤な顔を、まんまとガウリイに晒してしまった。
そんなあたしの反応を笑顔のまま見つめるガウリイ。その態度が余計にあたしの心拍数を上げていく。
「それでな。リナもオレのこと、好きだろ?」
心臓が跳ね上がった。
「な、なななな!」
思わず言葉にならない叫びをあげてしまう。
気づかれてた!?
あたしが
ガウリイを
好きだってことを!!?
「ずっとリナだけを見ていたんだ。そのくらい、いくらオレだって気づくさ。……って、おい、リナ」
あまりの恥ずかしさに、布団の中へ頭まで潜ろうとしたあたしは、しかしガウリイに布団越しとはいえがっちり抱きしめられていたせいで、小さくもごもご動く以上の事が出来ないでいた。
それでも暴れようとするあたしに、ガウリイの声が降ってくる。
「リナ、好きだ。リナもオレのこと好きだろ?」
その声が、表情が、昼間に見るガウリイと違って見えて、あたしはビクリと震えてしまった。
そして気づく。ガウリイが求めているものに。
「……何度も言わなくても、聞こえてるわよ」
本当は今すぐ視線を逸らしたい。そのくらい、今のガウリイの目はあたしが見たことのない「男」を感じさせるもので。
でも視線を逸らせないでいるあたしもいて。
「なあ、返事は?」
大人の男の表情を浮かべるガウリイを正面から見据えるのは、あたしの精一杯の強がり。
「さっき自分で言ってたじゃない」
「リナの口から聞きたい」
「………………」
「なあ……リナ」
あたしはガウリイの首筋に腕を絡みつかせると、彼の耳元に小さく囁いた。
でもそこまでが限界で、あたしは自分の言った台詞が恥ずかしくなって、もう一度布団に潜ろうと、ガウリイの首に回していた腕を外した。
だけどこの反射神経の良すぎる男は、布団の中に入ろうとしたあたしの腕を難なく掴んできた。しかも、どさくさに紛れて布団をぐいっと引っぺがしてしまう。
「ちょっ……ガウリイ!」
薄手だとはいっても布団は布団。隔てるものがなくなってしまった事にあたしは慌ててしまう。
いや、今さらなんだけど。
案の定、ガウリイにもう一度抱きしめられた。今度は布団越しなんかではなく。
パジャマの薄い布を越えて、ガウリイの体温を感じる。
ガウリイが次に何をしようとしているかくらい、子どもじゃないんだから簡単に予想出来る。
予想出来るゆえに、あたしの鼓動はどんどん早くなっていく。
何せあたしにはその手のケーケンというものが存在しない。知識はあっても実践がないために、どうしていいのかわからないのだ。
ああもう! 魔族と戦う時のが、まだ緊張しないですむってば!
「リナ……」
ガウリイの右手が、あたしの頤をぐいっと上向けた。
抵抗をすることも出来ずに、あたしはガウリイを見上げる姿勢になった。
部屋には薄暗いランプの光があるだけで。ぼやけてはいるけれど、ガウリイの顔はどうにか見える。
おそらく夜目のきくガウリイは、もっとずっとしっかりとあたしの姿が見えているんだろう。
「ずっとこうしたかった……」
なんだかとても嬉しそうな表情のガウリイが、そっと顔を近づけてくる。
か、覚悟を決めろ。リナ=インバース。
ぎゅっと瞳を閉じると、あたしの唇に温かくてやわらかいものが一瞬だけ、小さく触れてきた。
本当に一瞬だけ。
「へ?」
思わず瞳を開けてしまったあたしは、すぐにもう一度目を瞑ることになった。
一瞬で終わったファーストキスとは違い、今度はゆっくりと押しつけるように唇が触れてくる。
数秒で離れたと思ったら、もう一度。今度は啄ばむようなバードキス。何度か繰り返し触れてきた後は、また唇全体が触れ合うようなキス。
ガウリイの優しさが伝わってきて、まるで適温のお風呂に浸かっている時のような気持ちよさに、気がつけばあたしの体の強張りが溶けていっていた。
触れてきた時と同じようにゆっくりと離れていったガウリイの顔はやっぱり嬉しそうに見えた。
「リナ……お前さん…………」
「な、なによ」
「もしかして、キスも初めてだった?」
キスも? 「も」?
ってことは、ガウリイはあたしがバージンだって、とっくの昔に気づいてたってこと?
あたしは反射的に身をよじった。図星を指すガウリイから顔を逸らしたかったのだ。でもガウリイの左腕があたしの腰を絡めとっていて、ろくに動けなかった。
ていうか、いつの間にそんなところに腕が!
あたしが焦ってジタバタしていると、ガウリイが小さく笑い出した。
「ほら、暴れるなって」
言いながら、おでこにキスしてくる。
手馴れているガウリイにムカついて、慣れていないあたし自身に腹が立って、あたしは真っ赤な顔のままキっとガウリイを睨んでしまった。
「悪かったわね初めてで!」
女に慣れている男の中には、バージンの相手を面倒くさいと感じる人もいるってことくらい、知識豊富な(決して耳年増とは言わない)あたしは知っている。
ガウリイの事が好きで、ガウリイもあたしを好きだとわかったところで、同じ部屋に泊まる事を躊躇したのは、そこいらへんの不安のせいで。
コトの最中に「なーんだ処女かよ。んじゃやっぱ止めよう」とか言われたら、地面にめり込むくらいに落ち込んでしまうだろうから。だったら最初からしない方がいいんじゃないかって、思って。
思ってたのに。
うっかり流された自分が恨めしい!
今さら「やっぱ止めるか」とか言われたりしたら、明日から一緒に旅なんて出来なくなってしまう。少なくともあたしは、そんな状態で旅を続けられるほど図太い神経はしていない。……だから、本当だって。
最悪の言葉を受けるくらいなら、せめて自分で決着をつけてしまおう。そう思って、あたしはやけくそ気味に口を開いた。
「どうせまた、お子ちゃまとか言い出すんでしょうっ? 面倒なのが嫌なら、ここで止めたら!?」
精一杯の強がりを言い放つ。
するとガウリイは、慌てたように首をぶんぶんと横に振った。
「それは誤解だ。大体、子どもだなんて思ってるんだったら手え出さないって」
じゃあなんで笑ったのよ。
「いや……いつも自信満々のリナが、なんかかわいらしい態度だったから、つい……」
スパコーンッ!!!
ガウリイが言い切る前に、あたしのスリッパ攻撃が決まった。
ガチガチに抱きしめられてる状態なのにも関わらず、どうやったらスリッパが手に出来たのかは乙女の企業秘密である。
「痛いって」
文句を言いつつ、でもガウリイはあたしから離れようとはしなかった。
「うっさいわね! 離しなさいよっ!」
「イヤだ」
なおも暴れようとするあたしが大人しくなるまで、ずっと抱きしめたままで。
しばらく暴れた後、ようやくあたしが動きを止めると、部屋には小さな静寂が漂った。
それを待っていたかのように、沈黙の中、ガウリイがあたしの耳元に唇を寄せた。
「なあリナ。ひとつだけ誤解しているみたいだから、言っとく」
「……なによ」
「オレは嬉しいんだ、リナが初めてで。面倒だなんてそんなこと、考えもしなかった」
「…………そう、なの?」
あたしが半信半疑だとわかったのだろう。ガウリイはあたしを正面に見据え、真剣な表情で頷いた。
な、なんか迫力に圧されてしまう。
「そりゃあ人によってはそういう考えの奴もいるかもしれん。だがな、オレはそういう奴とは違う。
だってそうだろ? 今まで誰にもそういうコトを許してなかったリナが、オレなら構わないって思ってくれてるんだ。これで嬉しくないわけがないじゃないか」
……って。
「うにゃあああ! そんな恥ずかしい事を真顔で言うなーっっ!」
その言い方じゃあ、まるであたしがガウリイを待ってたみたいじゃないかっっ!
ガウリイの恥ずかしい台詞を止めようともう一回スリッパ攻撃をしようとしたけれど、今度はあっさりと手首を掴まれ止められてしまった。スリッパだけが勢いよく、床に落っこちる。
ガウリイはあたしの手首を縛めたまま、真顔のままであたしの目を見てきた。
「リナ」
「……なによ」
「オレはリナとずっと一緒にいたい。だから、お前さんが本気で拒むならここで止める。でも嫌じゃないなら……いいか?」
ガウリイは、あたしが嫌がってると思ったんだろうか。
そんなこと……ないのに。
ただ、ガウリイがあたしを受け入れてくれるのか、不安だっただけで。
でもそんな不安はもう、消えた。
や、まあ、他にも不安要素がないわけではないけど。
「……痛くしない?」
「精一杯がんばる。でも痛かったら、後で殴っていいから」
馬鹿正直に答えるガウリイに、あたしは内心笑ってしまった。嘘でも「絶対痛くしない」とか適当に言えばいいのに。もっとも、それでこそガウリイなんだろうけど。
まあ、ちょっとくらい痛くても、ガウリイなら仕方ないか。
でもすっごく痛かったら文句を言ってやろう。
あたしが小さく頷くと、ガウリイが安堵のため息をついた。
「よかった……」
ガウリイが何度目になるかわからないキスを求めてきた。でもそれは今までのものとは違って、少しだけ勢いがあった。
わずかに顔の角度を変えてきたガウリイの唇が、さっきよりも深く口付けてくる。時折角度を変えてはくるけれど、離れることのないガウリイのせいで、あたしはあっという間に息がキツくなってしまった。
「……は、あ…………っ」
少しだけ唇が離れる。咄嗟に酸素を求めて開いたあたしの唇の間に、ガウリイの舌が潜り込んできた。
「っ!?」
ビックリして、あたしは思わず目を見開いてしまった。
でもガウリイの大きな手があたしの頬と頭を押さえているせいで、あたしは彼の舌の侵入になすすべもなかった。
あたしを怯えさせないようにだろう、ガウリイの動きに性急さは感じられない。
ゆっくりと歯列をなぞられていく。それから少しだけ深く潜り込んできた舌に上顎の内側を舐め上げられた。
「ふ…………あ……」
ぞくりとした感覚が背筋を走り、思わずガウリイの腕を掴んでしまった。
それが合図だったかのように、ガウリイの動きが本格的になっていく。
あたしの口腔内を、ガウリイが思うさま味わっているのがわかる。それに驚いて奥に引っ込めようとしたあたしの小さな舌は、しかしガウリイのそれに絡めとられ、ちゅっと吸われてしまう。
舌先がじんとしたけど、それが快感と呼ぶものなのかは、まだあたしにはよくわからない。
もう、ついていくのに精一杯で。
あたしに出来ることは、リードするガウリイの腕へすがりつくように掴まり、彼の行為を受け入れることだけだった。
「ふ…………う……んっ……ふ……」
時折、唇の間に隙間が生まれる。そのたびにあたしは酸素を求めて唇を開き、ますますガウリイの行為を容易にさせてしまう。
「……は…………ああっ!」
突然の刺激に、呼吸のために開いた口からあられもない声をあげてしまった。
いつの間にかガウリイの手は、あたしの頭から離れていたらしい。あたしがキスに翻弄されている間に移動した右手は、あろうことかあたしのささやかな膨らみに到達していたのだ。
ガウリイの大きな手が、パジャマ越しにそこをやんわりとなぞっていく。
ビクンと跳ねたあたしの背を、ガウリイが左手一本で捕らえてしまう。
伸しかかるようにしてあたしの唇を塞いでいるガウリイは、口付けと同時に胸への愛撫を深めていった。
形を確認するように、ガウリイの大きな手があたしのそこを包み込む。温かい手が胸全体をマッサージするように揉んでくる。
まだパジャマ越しのそれは、しかし初めての行為であるあたしにとっては強すぎる刺激で。
「ふう……ん…………んっ、ふ……」
唇の隙間から、くぐもった声を漏らしてしまう。
そうこうしているうちに、気がつけばパジャマのボタンは全て外されてしまい、ガウリイの手は直接あたしの肌に触れてくるようになっていた。
その間もキスは続いていて。様々な箇所に与えられる刺激に、あたしの頭の中は真っ白になっていた。
あまり働いていない頭が、息苦しいと訴えている。酸素を求めてあたしは小さく首を振った。お願いガウリイ、少しだけ自由に呼吸をさせて。
意図が通じたのか、ガウリイの唇がふっと離れた。
瞬間。
「あああん!」
胸の先端をきゅっと摘まれて、思わず声があがった。
やだっ! 恥ずかしい!!
って、ガウリイはこれを狙っていたのか!
あたしは慌てて口を閉じようとしたけど、当然ガウリイはそんなこと許してくれなかった。
「んんっ……あ、あんっ」
右手は先端を弄り続け、左手は膨らみ全体を掬うように揉んでくる。加えて唇が、首筋に吸い付いてきた。
「んんんんんーっっ!」
大きな声が出そうになって、あたしは思わず自分の指を噛みしめた。おかげで、宿中に声が響くことはなかった、と思う。……思いたい。
でもそれがガウリイには不満だったらしい。
「こら、何してんだ」
ガウリイが鎖骨を舐め上げながら、左手をあたしの指に絡めてきた。
「そんな風にがぶっと噛んだら、傷が出来るだろ」
やんわりと、それでいて抗えない力で、指が外されてしまう。
「やっ……声が」
この状態で続きなんてされたら、どうなってしまうかわからない。
あたしの声が宿中に響き渡るなんて、勘弁してほしい。
「……オレは別に気にしないけど」
「あたしは気にする!」
そう言うと、ガウリイはちょっと困った顔になった。
「リナの声、聞きたいのに」
言いながら、止まっていた胸への愛撫を再開してきた。
「ああん!」
油断していたせいで、あたしはまた声を上げてしまった。
「が、ガウリイ!」
必死になって抗議すると、ガウリイの長い指があたしの唇を割って口腔内に入ってきた。
節ばった二本の指が、舌をなぞってくる。
「お前さんの指は傷つけたくないからな。代わりにオレので我慢してくれ」
あたしは慌てて首を横に振った。
冗談じゃない!
ガウリイは剣士だ。指に傷がついて困るのは、あたしよりもむしろガウリイの方だろう。
指先の怪我なんて、下手をすれば命に関わってくるかもしれないのに。
それなのに、声を我慢するための道具になんて出来るはずがない。
後であたしが治癒(リカバリイ)をかければいいだけの話なのだが、動揺したあたしは咄嗟にそのことを思いつけずにいた。
ぶんぶんと振っていたあたしの首が不意に止まったのは、ガウリイがまたしても胸を弄ってきたからだった。
「んあっ……ふ、あ…………んっ……」
ガウリイの指のせいで半開きになった口は、かえって声を洩らしてしまう。でも歯を立てることはしたくない。どうにか唇を閉じたけれど、ガウリイが口腔内で指をくゆらせるから隙間が生まれてしまう。
「ふ……う…………んあ……あ、あ…………んんっ」
大きな声ではないかもしれないけれど、自分じゃないみたいな声をあげてしまうのは恥ずかしいんだってば!
でもガウリイはどんどんあたしを追い詰めていく。
愛撫に溺れるあたしには、声を止められなくて。
「ふああっ!」
ガウリイの唇が胸の先端を舐め上げたのだと自覚する前に声があがった。ただしそれを予想していたガウリイの大きな手が口を塞いでくれたおかげで、嬌声は部屋に小さく響くにとどまった。
一応、あたしの主張を聞いてくれてはいるらしい。
口を塞ぐために口腔内から抜かれた指が、あたしの唾液で濡れている。
頬に触れる濡れた指の感触にあたしが動揺していると、胸元からガウリイの声が聞こえてきた。
「なあ、まだ声が出るの、イヤか?」
そりゃあ、もちろん。
頷いたのに、ガウリイの手が口元から離れていってしまう。
「ガウリイっ?」
あたしが慌てて呼ぶと、ガウリイの手が布を差し出してきた。いつの間にか脱がされていたあたしのパジャマだ。それをあたしの口元にもっていく。
噛み締めていろということだろうか?
「出来れば声を聞きたいんだが」
だからといって嫌がらせたいわけではないからと、ガウリイが優しく微笑った。
再び、胸元に濡れた舌の感触が伝わってくる。
「……あ……ガウ、リイ…………っ」
あたしを思いやってくれるガウリイへの愛しさが溢れて、快感に声を震わせながらも必死で名前を呼んだ。
「あん……んっ……あ…………ああっ」
でもそれ以上は刺激に耐えられなくて、漏れてしまう声への恥ずかしさにも耐えられなくて。あたしは自分のパジャマの端を小さく噛み締めた。
すっかり硬くなったあたしの右胸の突起を、ガウリイが唇に挟んでいる。その状態のまま先端を舌でくすぐられると我慢できない。逆側は指先で弄られている。
「……んあっ…………ふ……う、あ…………んっ」
じんじんと痺れたような感覚を覚える頃、ガウリイの唇が左胸に移動した。そして、さっきと同じように両方を同時に愛してくる。
全身を小さく震わせながら、あたしはガウリイの頭に手を伸ばした。
「んんっ……ふ…………ん……んうっ……」
どのくらいそうしていただろう。絶間なく与えられる胸への刺激に、あたしの意識は朦朧としてきていた。
パジャマの噛み締めていた部分が、唾液でべとべとになっている。
ガウリイの頭を抱えるようにしていた両手からも力は抜け、彼の長い金髪に絡むにとどまっていて。
ふと、ガウリイの頭が上向いた。と、思った瞬間にはあたしの右足があたしの意思とは無関係に動き出していた。
ガウリイが、あたしの腿に手をかけたのだ。
294 :
新参者:2009/03/23(月) 01:44:16 ID:VpxoaK45
・・・前編です。
つまり、あと半分くらいまだあります。
また明日(か週半ば)に投下したいと思います。
GJです
ここで一旦中断とは何という生殺し・・・!
ぐっじょーぶ!
続き楽しみに待ってるよ〜
かわいらしくてGJです、続き期待してる
298 :
新参者:2009/03/23(月) 21:52:43 ID:GbhlidAl
続き投下します。
「えっ? ……やああっ!」
力の抜けていたあたしの身体は、難なくガウリイの思った通りに動いた。つまり、右足がぐいっと大きく開かれて。
次いで左足も同様にされる。
あたしが慌てて足を閉じようとした時には、両足の間にガウリイの身体が入り込んでいた。
大きく開かれた両足。あまりの恥ずかしさに眩暈がする。でもそんなのは序の口でしかなくて。
「ひゃあああっ」
誰にも触れられたことのない、あたし自身もほとんど触れていない箇所に、ガウリイの指先が触れてきたせいで、あたしは思わず声を上げてしまった。隣の部屋に聞こえたかもしれないけど、止められなかった。
「ガウリイ! ちょっ、やだっ」
めちゃめちゃ恥ずかしい!
真っ赤になって身体をよじるけれど、押さえられた下半身は動きようもなくて。
「あああんっ」
抵抗するあたしを叱るように、指があたしのそこを、すうっと撫で上げた。
「リナ……好きだ」
指先を何度も往復させつつ、ガウリイがあたしの顔を見ながら何度目かわからない告白をしてくる。
「リナの全てを知りたい。ここも」
「ふ……あああん」
「リナの身体を、隅々まで見たい。味わいたい。……いいか?」
顔をあげたガウリイが、あたしを宥めるように唇を寄せてきた。キスをしている間も、右手はあたしの閉ざされた部分を何度も撫でている。左手は胸や腰や腿や……あたしの全身を往復している。
恥ずかしさは変わらない。けれどガウリイの体温があたしの身体のいたるところから伝わってきて。
力が抜けていく。
閉じようともがいていた足が動かなくなったのを了承と見たのか、ガウリイが行為を次のステップに移していった。
あたしの唇をぺろりと舐め上げた舌が、先ほどまで弄っていた胸元へと戻っていく。ただしそこへはほんの少し戯れただけで、ガウリイの頭はもっと下がっていった。
腰に手をあてながら、腹部へちゅっと吸い付いてくる。それでもガウリイは動くことをやめなくて。
あたしはぎゅっと目を閉じた。
「……っ、あ…………や、あああっ!」
衝撃に耐えるつもりだったのに、それはあたしの予想を大きく上回っていて。
ついさっきまでガウリイが指でなぞっていた部分に舌が触れた瞬間、あたしの腰は大きく跳ねてしまった。
「ああっ……ん……ふっ……う、あ…………ああんっ……」
ガウリイはあたしのそこを何度も舐めてくる。未通のそこは容易には華開かないのだろう。根気よく、ノックし、擦り、吸い付き、なぞる。
そのたびにあたしは抑えられない嬌声をガウリイに聞かせることになった。
刺激の大きさに、パジャマを噛み締めているくらいでは最早声を抑えきれない。
「……は……ああっ……う、ひゃああっ!?」
快感の波に溺れるようになっていたあたしは、大波のようなその刺激に目を見開いた。
「な……あああっ」
ガウリイの舌が、あたしの敏感な部分に触れたせいだった。
あたしだって、年頃の娘である。ガウリイを想って眠れない夜を過ごしたことだって、ないわけではない。
そこに己の指を触れさせたこともある。
だけど、ガウリイから与えられる快感は、その比じゃなかった。
「ああっ……ひゃっ……ん、んんっ…………ああん!」
ガウリイの舌があたしの小さな突起を舐め転がしてきた。上から押しつぶすように、下からすくい上げるように、先端をなぞるように。
「……あああ……っ…………ふ、ああっ……んっ」
尖らせた舌先がつんつんとつついてくる。膨らみ始めたその先端に、触れるか触れないかのささやかな刺激は、あたしの腰をシーツから浮かせていく。
「ふ……う……あっ…………あああっ……っ」
絶えることのない大波のような快感に、あたしは目の奥に小さな火花を見た。
「リナ……かわいい…………もっと乱れて」
「ガ……ウリ、イぃ……っ」
無理だよ、これ以上の快感なんて耐えられない。泣きそうな声であたしは自分を追い詰める男の名を呼んだ。
だけど、ガウリイは容赦なく次の階段へあたしを誘っていく。
「……イっていいぞ」
「え…………?」
朦朧とした頭がガウリイの言葉の意味を理解するより前に、それは始まった。
「ひゃっ……あ、ああっ!」
ガウリイの唇が、充血して膨らんだそこをちゅっと吸い上げてきた。しかも唇はそのままに、吸い出したそこに唾液をまぶした舌が絡みついてきて。
吸引と摩擦が同時に行われる。吸われた拍子にフードの外れたそこへ、あたしの知らない刺激を容赦なく叩き込まれた。
「あ、あああっあああああっっ!」
何が起きたのかわからないほどの快感が一気に爆発して、あたしは全身を震わせて達してしまった。
自分でした時は、目の奥に小さな火花を見るくらいのところで止めていたから、こんな強烈な快感は生まれて初めての経験だった。
呼吸が荒い。一気に体温が上昇したのか、汗が吹き出してくる。
でもまだ終わりじゃなかった。
ガウリイは相変わらずあたしの足の付け根にいる。
「ああん……ふ……あ…………んっ……」
再び触れてきたやわらかくて温かい舌の与えてくる快感は、あたしを容易に捕らえてしまう。
達したばかりのそこは、掠るだけの刺激ですら背筋を震わすほどの快感に変換されてしまう。ガウリイの意図的な動きに対し抵抗出来るはずもなく。
力の抜け切った腿にあてられたガウリイの手が、ますます大きくあたしの足を開いていくのにすら気づけなくて。
「……んんっ……あ……ふ、うっ」
そこに舌だけではなくガウリイの指が触れてきた時も、声をあげるだけだった。
ガウリイの指が足の付け根を何度も往復する。ぬるぬると滑るように行き来する指が、さっきまでさんざん弄っていた突起や、未通の穴を刺激してくる。
「ん……はあっ…………あっ…………んんっ……ふ……」
「リナ……自分が濡れてるの、わかるか?」
「…………やっ!」
今さらだけど、改めて指摘されると恥ずかしくてたまらない。
あたしの足の付け根にいるガウリイは、きっと指からの触覚だけでなく視覚からもその状態を把握しているのだろう。
あたしは上昇している体温とは別の意味で、顔を真っ赤にさせた。
「そんな、こと……言わな……っ……く、あああっ!」
抗議は最後まで言い切れなかった。
指があたしの秘められた部分に潜り込んできたのだ。
「あ、く……う……っ」
濡れているとはいえ、そこは生まれてこの方、誰の侵入も許していなかった場所だ。
あたしの指ですら、第一関節までしか(怖くて)入れたことがないくらいで。
それなのに、あたしよりも大きくて、剣を扱うせいで節ばっているガウリイの指が挿入ってこようとするのは。
「……う……ふ…………くっ」
痛みはそこまでなかったけれど、どうしようもない違和感がある。そして圧迫感。
かろうじて拒絶の言葉こそ口にしなかったけれど、身体は少しだけ含まされた異物の進入に強張ってしまう。
「リナ、力抜けるか?」
うまく出来ないと力なく呟くと、ガウリイはまたしてもあたしの感じる突起に舌を這わせてきた。
「ああああんっ」
直接的な快感に、思わず声をあげる。そのタイミングを見計らって、ガウリイがぐっと指を進めてきた。
「……く……んあっ……あ…………く、う……んんっ」
充血したままのそこを舐め続けられているせいで力が入らない身体は、ガウリイの指を少しずつ飲み込んでいく。
そして根元まで差し込まれた指が、挿入ってきたときと同じくらいゆっくりと抜かれていく感覚に、あたしの背がしなった。
「ふ…………あ、は……あ…………あう……うっ」
抜けきる寸前まできたところで、もう一度挿入ってくる。今度はあたしの中を軽くかき混ぜながら。
「……んううっ……あっ……んっ……ふ……っ」
始めのうちは違和感しかなかったのに、何度となく往復する指の節ばった感触に、あたしは少しずつ違和感以外の感覚を覚えだしていた。
慣れていない内部への刺激に快感を覚えてしまうのは、おそらく今もなおガウリイが舐め続けているあたしの敏感な部分への刺激のせいだろう。
やがて突起への刺激が止められ、指の抜き差しだけになっても、あたしの嬌声は止まらなくなった。
「ふあ……ああ……んっ……や、あ……ああっ…………あ」
あたしが内部の刺激からもちゃんと快感を追えていることくらい、ガウリイはしっかり把握しているのだろう。指の動きがどんどん大胆になっていく。
指の腹を壁に擦り付けるようにしてきたせいで、さっきまでよりもガウリイの指を強く感じてしまう。
と、その時。
「ひっ……あああっ!?」
ガウリイの指がその部分に触れた途端、あたしは大きく背を反らせてしまった。
急な反応に、ガウリイの指が一瞬だけ動きを止める。
だけどすぐに、もう一度動き出した。
「リナ、ここか……?」
「あう……ひゃあっ……ああ……っ……あああんっ」
「……ここ、気持ちいいんだな」
見つけたその部分を集中的に攻めてくる。指の腹を決して離さないように押しあてたまま、揉みこむように指先を揺らしてくる。
「あああっ……あ、ああっ……んんっ…………あああっっ!」
さっきまでの刺激だって十分衝撃的だったのに、今あたしの内部を駆け巡っているものと比べたら、それだって大したことなかったと思えるくらい、あたしは翻弄されていた。
声が抑えられない。
目の奥に見える火花が消えない。
耐え切れない快感が怖くてガウリイに縋りたいのに、腕に力が入らない。
「……あああっ……ガ……う……んんんっっ……リイっっ!」
ダメ。もうダメなの。必死になって訴える。
限界が目の前にきているのがわかる。
「んああっっ……ガウ……リ……っっ!」
ガウリイが訴えに気づいてくれた。
内部に含ませた指はそのままに、ガウリイが身体を起こした。
「リナ……」
あたしの腰にあてていた腕を外し、力なくシーツの上に投げ出されていたあたしの右手に絡めてくる。
あたしは必死になってその温もりに縋った。
何かに縋っていないと、すぐにでもさっき以上の昇みに連れていかれそうだったから。
ゆっくりと目を開けると、ガウリイの笑みにぶつかった。何ともいえない、オスくさい笑みだった。
「リナ……イク声聞かせてくれ」
言いながらガウリイが、指の動きを更に激しくしてくる。
限界ギリギリにいたあたしがそれに耐え切れるはずもなく。
「やああああっっっ!!」
あたしは呆気ないほどにあっさりと、初めての、内部からの絶頂を体験してしまった。
息が荒い。ひゅーひゅーという音が喉から鳴っている。
呆然と目を見開いたままでいるあたしの顔に、ガウリイが何度もキスをしてきた。
どうやらあたしは一瞬だけ、意識を失っていたらしい。
頬に、瞼に、額に、耳朶に、鼻の頭にまで。キスの雨が降り注いでいる。
「リナ……大丈夫か?」
心配そうなガウリイの声。
や、正直ぜんぜん大丈夫じゃない。身体は初めてだらけの刺激に限界を訴えている。
だけどここで止めるわけにはいかない。
何せまだ途中……というか、ある意味始まってもいないから。
あたしは小さく頷いた。
「だい……じょうぶ、だから……」
早く続きをして。
でも、ガウリイはやっぱり心配そうな顔をしている。
「ほんとか? 無理してないか」
無理はしてるけど。でも言ったら止められてしまう。
あたしは必死で笑みを浮かべた。多少、弱々しく見えたかもしれないけど。
「言ったでしょ、大丈夫……って。……それに、ここで止めたら……辛いのは、ガウリイ……の方、じゃない」
うっと詰まるガウリイ。あ、図星だった。
その反応に、あたしはちょっぴり嬉しくなった。
良かった。ガウリイもあたしのこと、望んでくれてるんだ。
「……わかった。でも、キツかったらすぐ言えよ」
ようやく行為を再開しだしたガウリイに、あたしは安堵の笑みを浮かべたまま瞳を閉じた。
ガウリイを感じるために。
「……ん…………っ」
先ほどまでの行為ですっかり濡れそぼっている秘裂に、ガウリイが再び指を挿入てくる。
一本の指が何度かあたしの内部を掻き回していく。その刺激を、さっきまでの行為で多少は慣れたあたしのそこは、素直に快楽へと変換していた。
「ふ……あ……んんっ……ん、ああっ!?」
甘い吐息を吐いていた、その時。
一旦抜けた指が、もう一本を従えて侵入してきた。
「……く、ああっ……っっっ!」
あたしはその圧迫感に、思わず呻いてしまった。
質量が倍に増えたのだから、当然といえば当然のことだ。もっとも、一本目が挿入ってきた時に力の抜き方を覚えたのが幸いして、さっきよりは短い時間で圧迫感を克服出来た。
ガウリイが、胸と秘裂近くにある突起の両方を同時に舌と指で刺激してくれたおかげでもあるかもしれない。
「あ、く……っ……ん…………んんっ……ふ、あ……あっ」
「リナ……痛くないか?」
案じるガウリイの声に、そっと目を開いて笑みを浮かべてみた。
「……だ……いじょ……ぶ……っ」
ちゃんと気持ちいいから。
本当はそこまでガウリイに伝えたいけれど、恥ずかしくて口に出来ない。
それでも、身体は素直に反応を返していた。
ガウリイの指が気持ちいいところを掠めるたびに、内部が勝手にひくついてしまう。
「……よかった、二本でも気持ちよくなってきたみたいだな」
ガウリイが呟いた言葉が、あたしの良すぎる耳(地獄耳とも言う)にしっかり聞こえてしまって。
あたしは羞恥に顔を歪ませた。同時に内側がきゅっとガウリイの指を締め付けてしまう。
その反応に、ガウリイは自分の呟きがあたしの耳に届いていたことに気づいたらしい。
なんだかやらしー笑みを浮かべて、あたしの顔を見つめてくる。
ちなみに指は、さっき見つけたあたしの弱いところを撫でている。
「なあリナ。気持ちよくなってるんだろ?」
「……そんな……の、知ら……な…………んあああっっ!」
衝撃に背を反らせた。圧迫感が増している。
「く、ふ…………な……ん、ああっっ……」
「わかるか? お前さんの中に、三本目が入ったんだが」
ガウリイが奥まで含ませた指を小さく揺らしてきた。
「んあああっ」
入り口付近にひきつるような痛みを感じるけれど、ナカの感じる部分に与えられる刺激のせいで、わけがわからなくなっていく。
「……ん、やあっっ」
ゆっくりと指が抜かれていく感覚に、思わず妙な力を入れてしまった。おかげでガウリイの指の節をリアルに感じてしまう。
「や……やだ……ガウ……リ……やあっ……ああっ」
濡れた音が部屋に響いて、あたしは恥ずかしさに耐え切れず必死で身を捩った。そのせいで、内部に一層の刺激が加わってしまい、濡れた音以上に恥ずかしい声を上げてしまう。
宥めるように、ガウリイが唇を塞いできた。
その状態のまま、指での刺激はなおも続く。
「……んっ……んんっ…………ふ、う……ん……」
抗議も嬌声も、ガウリイの口腔内に吸い込まれていく。
刺激の強さと息苦しさがあいまって、あたしの頭はどんどん白くぼやけていった。卑猥な音は相変わらず続いているはずなのに、それ以上に快感に追い詰められているせいで、そのことを気にしていられない。
「んーーーっっっ!!!」
指を一気に引き抜かれる。その衝撃に思わず叫んだ声も、やっぱりガウリイが受け止めてくれた。
内側にあった圧迫感がなくなりぼんやりと首を横に向けると、ガウリイがパジャマの上着を脱いでいるところだった。
あらわになった上半身に、思わず見惚れてしまう。
ガウリイは戦士ゆえの、バランスの取れた綺麗な筋肉を持っている。上半身くらいなら何度か見ているけれど、そのたびにあたしは感嘆の吐息を漏らしてしまっているくらいだ。
そこいらへんの神殿にある像なんかより、ガウリイの筋肉の方が断然バランスがいい、と思う。綺麗だし。
ぼーっと見続けていると、あたしの視線にガウリイが気づいたようだった。
ズボンに手をかけながら、こっちに視線を向けてくる。
「なんだリナ、オレの脱いでるところが見たいのか?」
「そ、そんなわけないじゃないっ」
からかうように笑うガウリイに、思わず頬を膨らませた。ぷいっとそっぽを向いてやると、服を脱ぎ終わったガウリイがそっと覆いかぶさってきた。
「ほんと、お前さんはかわいいなあ」
笑いながら唇を寄せてくる。もう、何度目かなんてわからないキス。
あたしは抵抗もせずに、ガウリイの与えてくれる優しい快感に身を委ねた。
「……ん……ふ…………う……んん……」
しばらく舌先を絡ませてから、ガウリイがもう一度あたしの下半身に手を伸ばしてきた。
次に何をされるのか、想像がつくあたしとしても、最早抵抗をする気はない。
足を広げられる羞恥にも耐え、ガウリイを受け入れる体制を整えていく。
それなのに、ガウリイは指を浅く出し入れするだけで、それ以上の行為を始めない。
「……ガウリイ…………?」
くちくちと弄られ続けている入り口付近からの快感を堪えながら、あたしは至近距離にあるガウリイの頬にそっと手をあてた。
神妙な顔をしていたガウリイは、あたしの手が頬に触れた途端に小さく苦笑した。そして、あたしの手に自分の手を重ねてくる。
「いやあ、やっぱ小さいなあと思って」
小さいって、あたしの身体が? そりゃあまあ、ガウリイと比べたら小さいだろう。……普通の女性と比べても平均よりやや小さめ、なんだけど。
だけどガウリイは首を振った。
「そうじゃなくて、ここが」
言いながら、入り口を弄っていた指を根元まで一気に入れる。
「あああんっ!」
急な刺激にあたしは思わず声をあげてしまった。
ガウリイはそんなあたしを見下ろしながら、奥まで含ませた指を二本に増やした。ついさっきまで与えられていたものではあったけれど、慣れていない身体はすぐに元のサイズに戻ろうとしているのか……つまり、ちょっと痛みがぶり返していた。
「く……あああっ」
あたしは痛みを感じてしまったことをガウリイから隠そうとしたけれど、一瞬だけ顔を顰めてしまったせいで、あっさりバレてしまった。
「指でも痛いんだろ? オレのなんて……お前さんを傷つけるだけじゃないかと」
そっと抜かれていく指の感覚に、あたしは慌てて口を開いた。
「や、やめないでっ……続けて」
「……え、でも……お前さん、痛いの苦手だろ……?」
ガウリイが、戸惑ったように言った。
その言葉に、あたしは胸が熱くなった。
確かにあたしは痛みに弱い。そのことは、ずっと旅を続けているガウリイにも当然知られていることで。
だからこそガウリイは、こんなに時間をかけてくれてたんだろう。自分の欲望を後回しにしても、あたしを何度もイかせようとしていたのはそのせいなんだろう。
少しでも、挿入時の痛みを減らすために。
「オレはお前さんを苦しめたくはないんだ」
二本の指であたしの内部を、親指であたしの敏感な突起をやんわりと擦りたてながら、ガウリイが真剣な顔でそう呟いた。
ガウリイの気持ちは嬉しい。だけど。
「……そんな事言って……んっ……ここで、止めたら……っ……竜破斬(ドラグ・スレイブ)だからね……っ」
あたしは下半身に与えられる快感に顔を歪ませながらも、頬にあてたままの手でガウリイの顔をぎゅっとつねった。
「リナ、痛い」
「痛く……っ……してんだから……当然、よ……っっ」
それからもう一度、ガウリイの頬に優しく手をあてた。
「あたしからは……今、痛みを……与えたわ。だから、ガウリイからも……一回だけなら……許してあげる」
ガウリイが呆けたような顔をしている。
まったく、紳士なんだかクラゲなんだか。
「……ちょっと、聞いてるの?」
「…………リナ……」
一瞬だけ止まっていた指の動きを再開させながら、ガウリイが幸せそうな笑みを浮かべて口づけてきた。
「やっぱお前さん、最高の女だな」
「あ……ガ……ウリ…………っっ……んんんーっっ!」
一気に加速した快感に耐え切れず、あたしは本日三回目の絶頂を迎えてしまった。
でも今度はガウリイももう止めたりしない。
ひくつくそこから指を引き抜くと、間髪入れずに別のものを押し当ててきた。
突然触れてきた熱いものに、あたしは目を見開く。
「ガウリイ……」
煽っておいてあれだけど、やっぱりちょっと怖い。
だって、ガウリイのはどうしたって指より大きいもの。つうか比較にならない。
縋るような目でガウリイを見てしまったら、おでこにちゅっとキスしてくれた。
「……痛かったら、爪立てていいからな」
言っている最中にも、あたしに接しているガウリイの熱いものが小さく脈打っているのがわかる。
……ああ、そっか。
多分、限界なのだ。ガウリイの衝動も。
それなのに、あたしを待ってくれているんだろう。
「リナ……好きだ……愛してる……」
ガウリイの優しさが伝わってくる。
「うん……あたしも……」
あたしは今の気持ちが少しでも伝わるように願いながらガウリイに微笑むと、身体から余計な力を抜くように、ゆっくりと息を吐いていった。
そのタイミングを見計らって、ガウリイがぐっと身体を押し込んでくる。
「……っっ……く……う……」
身体の内側から、メリメリって音が聞こえてくるような錯覚を覚える。
覚悟してはいたけど、やっぱり痛いもんは痛い。例えるなら、鼻の穴に親指を無理やり突っ込まれた時くらい痛い。……そんなこと実際にやってはいないけど。
痛みから逃げたくて無意識に上擦っていこうと背を反らしたけれど、ガウリイの大きな手があたしの腰をがっちり掴んでいるせいでそれは適わなかった。
「リナ……もう一回……力、抜けっ」
ガウリイの擦れた声が耳に届いた時にようやく気づいた。確かに息を止めている。
あたしは必死になって、もう一度ゆっくりと呼吸をした。
「……ふ……は、あ…………ふ……う……」
「いい子だ……あと、ちょっとだから」
言いながら、しかし何故かガウリイは少しだけ腰を戻してしまった。
抜かれてしまう!? あたしは驚いてガウリイの顔を見上げた。
瞬間。
それは一気に挿入ってきた。
「く、ああああっっっ!!」
ずんっという衝撃が脳天まで響いてきて、あたしの視界が一瞬真っ暗になった。
「……ナ……リナ……っ」
ガウリイがあたしを呼ぶ声が、すごく遠くに聞こえる。もしかしたら、意識を失いかけていたのかもしれない。
あたしは目の前にいるはずのガウリイを、焦点の合わない目で必死に見ようとした。
「……ガウリィ…………」
「リナ……全部、挿入ったぞ……」
「ぜんぶ…………?」
良かった、ちゃんと挿入てもらえた。あたしは口元をほころばせた。
でも、さすがにキツくて痛くて。目からは生理的な涙が流れてしまう。
ガウリイがあたしの目尻を流れる涙を、そっと唇でぬぐってくれた。
「すまん……やっぱ痛いよな……」
「……たいした、こと……ないわよ……」
声は掠れてしまったけれど、それはあたしの本音だった。
痛みよりも、内側から感じる、ガウリイの熱に感動していて。
ガウリイがあたしをお子ちゃま扱いじゃなく、ちゃんと女扱いしてくれてるのが嬉しくて。
だから、もっとしてほしくて。
「……ガウリイぃ……」
あたしは自分でも恥ずかしくなるくらい甘えた声で、自分を貫く男の名前を呼んだ。
あたしの声に、ガウリイのそれが小さく脈動する。
「くっ……リナ…………動くぞ……」
言うが早いか、ガウリイが腰を使いだした。
「……んっ……ぐ…………う……っ」
ゆっくりと引き抜かれていく感覚に、あたしは小さく呻いてしまった。挿入れられた時もだけど、抜けていく時もちょっと痛い。
でももうガウリイは動きを止めたりしない。抜いていった時と同じくらいゆっくりした動作で、もう一度あたしのナカへ埋め込んできた。同時にあたしが苦しまないように、繋がっている部分のすぐ上の突起へ指を這わせてくる。
「く……うぅ……あ…………ふあっ……く……ん……あっ…………んんっ」
何度かそれを繰り返し、あたしの声に苦痛ではない色が滲んでくると、ガウリイの動きも少しずつ大胆になっていった。
「リナ……ちょっと激しくするぞ……」
「ふえ……? あ……あんっ……」
浅い部分で何度も抜き差ししたかと思うと、一気に最奥まで貫いてくる。
「……ふ、あっあっあっ…………あああんっ」
さっき指で探り当てた、あたしのナカの弱い部分ばかりを、先端を使って擦りたてる。
「ひっ……あ、あっ、ああああっっ」
内側からと同時に、胸や敏感な突起を摘まみ、揉みたてる。
「んああああっっ……ひっ……ああっ……やああっっ」
はっきし言ってガウリイの動きは容赦なかった。あたしが何度イっても終わらない。
初心者のあたしは腰を打ちつけてくるガウリイに、嬌声をあげて縋るしかなくて。
「リナ……リナ……っ」
ふと、何度もあたしの名を呼ぶガウリイの声が、切羽詰ったものになっているのに気づいた。
ああ、ガウリイもそろそろなんだ。
あたしは嬉しかった。ガウリイが、ちゃんとあたしで感じてくれていることが。
ガウリイの熱いものが、あたしのナカで爆発寸前だと訴えている。
出してほしい。たくさん。あたしの中に。
ガウリイでいっぱい、満たしてほしい。
「んああっ……ガウ……リ……っっ!」
あたしは本能的に、全身に力を込めた。
「……くっ…………!」
あたしの渾身の締め付けに、ガウリイが小さく呻いた。同時に、腰を密着させるように打ち付けてくる。
最奥まで届いたガウリイのものが、あたしの奥に熱を迸らせるのを。
あたしは真っ白になっていく意識の中で感じた。
目が覚めた時、あたしは自分の置かれている状況が一瞬だけ、わからなくなっていた。
いつの間にベッドで寝たの?
なんであたしは裸なの?
なんで隣にガウリイが寝てるのっ?
ってゆーか、なんでガウリイまで裸なの!?
しかもなんか、あたしの腰に腕が回されてるんだけどっ!!
ちょっと待てえええぇぇええっっっ!!!
あたしがパニックに陥っていると、ガウリイが気配に気づいて目を覚ました。
「おはよーリナ。……しかしお前さん、朝早いなあ」
ちょっと欠伸交じりに声をかけてくるガウリイに、動揺はない。さっぱりない。全然ない。
むしろさらっとキスまでされた。動揺しているあたしはかわすことも出来ずにガウリイからのフレンチ・キスを受けてしまう。
「…………あ……」
あたしはようやくここにきて、昨夜の一部始終を思い出した。
そうだ、昨夜はガウリイと……で、しかもあたし、最後に意識が…………。
「ああああああっっっ!!」
思わず頭を抱えて叫んだあたしの横で、ガウリイがビックリしたように目を見開いた。
「どうしたんだ? こんな朝っぱらから」
「や、ななななんでもない!」
なんかもう今さらなんだけど、恥ずかしくてガウリイの顔が見られない!
あたしは必死でガウリイの腕から逃れようと、身体を捩った。その時。
「……痛っ!」
足の付け根からくる痛みに、思わず動きを止めてしまった。意識してみると、両足をメインに全身のいたるところが筋肉痛になっていたりする。
これは……やっぱあれか。いわゆる「はげしー運動」の後遺症か……。噂には聞いていたけど……なんか恥ずい。
「大丈夫か?」
心配そうなガウリイが、そっとあたしを抱き寄せた。
だから恥ずかしいんだってば!
「だ、大丈夫よっ」
正面きって顔を見られたくないのに、全身が痛くてろくに動けないせいで、あたしはあっという間にガウリイに正面から拘束される形となってしまった。
「身体、キツイんだろ? 無理しないで、今日はゆっくり休んでな。飯ならオレが運んでくるから」
身体がキツイのは確かに事実だ。あたしは仕方なく、ガウリイの言う通りにすることにした。
大人しくなったあたしに、ガウリイがもう一度口づけてくる。
「……なによ。随分嬉しそうじゃない」
見てるこっちが恥ずかしくなりそうな蕩ける笑みを浮かべているガウリイを、あたしは上目遣いに睨みつけた。
「いやー、幸せだなあと思って」
ガウリイはあたしをそっと引き寄せると、首筋に唇を寄せてきた。
「リナを好きで、リナもオレを好きで。ようやく出来て、しかもリナの初めてがオレで。これで幸せじゃないはずないじゃないか」
「って、んな恥ずかしいことを口に出すなーっっっ! ……痛っ」
あたしはガウリイの台詞についいつも通りスリッパ攻撃をしかけようとして、動いた拍子にぶり返した痛みに思わず呻いた。
「おいおい、もうちょっとは大人しくしてないとダメだぞ」
保護者顔で心配しだしたガウリイを、涙目に睨む。
「誰のせいだと思ってんのよ……」
「オレだな、すまん」
あっさり責任を認めたガウリイは、次の瞬間、目を輝かせながらポンと手を打った。
……ものっすごい、嫌な予感がする…………。
「責任取って、リナが慣れるまで毎晩するってどうだ? 慣れたら痛くなくなると思うぞ。
それに、昨日は初心者用にセーブしてたからな。慣れてきたら正常位以外にも色々教えてやるぞー」
「何言ってんのこのエロクラゲーっっっ!!!」
スパコーンっっっ!!!
痛みを覚悟で振りかぶったスリッパは、見事にガウリイのどたまに的中した。
ていうか……昨日のアレで「セーブしてた」って……こいつの本気はどんだけすごいのかと……。
……………………こあいよう。
ガウリイの本気モードをあたしが知るのは、もうちょっと後の話。
308 :
新参者:2009/03/23(月) 22:15:08 ID:GbhlidAl
これで終わりです。
長々と失礼いたしましたm(__)m
釣りや誘い受けの厨が出たのかと不快な思いをさせてしまいすみません。
竜破斬くらって逝ってきます・・・
GJ!!GJ!!GJっ!!!!!!!!!!
続き投下されるのを今か今かと待ちわびてました!!
あまあまラブラブガウリナ、ごちそうさまでした!!
超GJ!!
リナとガウリイが可愛すぎて、ガウリナ好きとしては堪んない話ですよ!!
すっごくよかった!!本当にGJ!!
ラブラブで可愛いなあ、GJ!
すごく書き慣れてる感じがするのに新参だなんて驚きです…
また書いたら投下よろしく!
すぺしゃるにエロ本ネタの回があったけど、確か写真の技術はないよな?
あの世界の男性諸君のオカズは春画みたいなやつなんだろうか?
あといわゆるラブホのような休憩目的の宿屋もあるのか気になる。
春画はありそうだな
本編3巻に手配書(似顔絵)があったし
大量コピーできる魔道技術とかあるかもな
すぺしゃるのスタンプ押す話で、魔道士協会では手書きで写本やってたから、印刷技術はあんまり発達してないんじゃないかな
印刷技術はなくとも、絵なら版画みたいな技術はあるかも。
ガウリイが巨乳のおねーさんのエロ本持っててリナにぶっとばされるギャグ話を何回か見たことあるw
ラブホは住宅事情が悪い日本独特のものらしいから、
素人カップル目的のご休憩用ってのはないんじゃないかな?
原作ゼルが愛用してたような宿とか、
立ちんぼ娼婦が連れ込む、ちょっとやばい宿ってのはありそうだけど。
でも、エロパロ的にはあってもいいと思う。
たまたま立ち寄った町がお祭りの真っ最中でなかなか宿が取れず、皆で手分けして探していると、
アメリア「見つけましたよリナさ〜ん。しかも2人部屋が2部屋だけちょうど残ってるそうです!」
リナ「…って、ここはラブホじゃないの! こんなとこ泊まれるかっ〜!」
結局、野宿よりマシだし男女別も誤解されそうということで、カップルで泊まるということになり…
という妄想を振ってみる。
連れ込み宿があってもおかしくはないが、逆に高そう
あの時代とかだと、基本的にどこも暗いから、わざわざ宿とらずに野外とか森とかでやってそうだな
319 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/26(木) 19:50:30 ID:43KR4K+Z
>>317 その妄想をしっかり文字にする作業に戻るんだ!!
旅の途中でもようしたときはどうするんだろう?
やっぱり野○ソかな
>320
街道なら一日で歩ききれる距離内に一つは宿とか村がありそうだな
夜と朝にそこでまとめて一日分するとか
移動の途中とか野宿とかの時は直に自然に帰すんだろうな
ブツが気になる場合はブラストアッシュで消滅させるとか
地系列の呪文で埋めるとかアクアクリエイトで流すとか
基本の王道カプは
ガウリナ、ゼルアメ、ルクミリ、ザンマル、ゼロフィリってなるのかな?
>>320 宿まで我慢できなくてこっそり草むらに用を足しに行くも、
具合が悪いのかと心配したガウリイに排泄を見られ、
その後エロい展開になるか、恥ずかしさのあまりガウリイも排泄物もファイヤー!
…ということが、長い旅の間に一度や二度あってもおかしくないとは思う。
野宿が続くとガウリイはオナるのも一苦労だな
1度くらいリナに見つかったことがありそうだw
で、リナが酔ってて積極的になって、2人で楽しんじゃえとなるとか
いいね
股間の光の剣もリナが握るとでかさ倍増ってわけだな
グレートソード並みだな、きっと
4話構成だけど、好みで適当に拾い読みしても話がわかるようにしてあります。
なんていうか、エロ2パロ8イメージは原作1部・・・です。
苦手な人は本当スルーしてください。
・リナ、ゼロス、アメリア、ゼルガディス、ガウリイの順に登場
・ギャップが激しいので各キャラファンは要注意
各タイトル(注意事項)
・ゼロ→リナ(つまみ食い・エロなし)
・アメ→ゼル(アメリア処女で床上手設定・ゼルは鬼)
・ゼル→リナ(ゼルのエロ妄想)
・ゼルVSガウリイ(ガキの喧嘩)
甘いの好きな人ごめんよ、甘くないんだ。
楽しんでくれるひとがいることを願う。
329 :
1ゼロ→リナ:2009/03/29(日) 00:17:44 ID:62EvxlPQ
「・・・何しに来たのよ、ゼロス・・・」
リナが月を背に現れた男に気づき、ベッドからぎこちなく身体を起こす。
その動きに沿い流れる栗色の髪が窓からの月の光を薄く受けてぼんやりとラインを浮かび上がらせた。
ゼロスはその淡く光る様をしばしうっとりと見つめると、緊張感のかけらもない調子で答える。
「ええ、ちょっとあなたを口説きに来ました」
いやな悪寒がリナの背中をかけのぼる。
魔族と関わってロクな目にあったためしがない。何度殺されかけたかわからないのだ。
リナは色んなパターンを考えるが、今の状況を説明できるものは思い浮かばなかった。
言葉通りに受けとめるべく腹をくくる。相手の出方がわからない以上、動きようもなかった。
下手に騒いでいきなり息の根をとめられるのも、リナは御免だった。
「あんた、あたしのこと好きなの・・・?」
リナとしては聞きたくもないが、これ以上沈黙でいるのも耐えられない。
笑顔のままのゼロスが口を開き、秘密です、と答えるかと思いきや、意外にあっさりと答えた。
「好きですよ。そうですねぇ、たとえば・・・
あなたの**を裂いて、その中に*を入れて、**を愛撫しながら、あなたのあげる悲鳴を聞きたい、
ぐらいには好きですよ(**はグロいので自主規制です。ピー音かぶせてください)」
リナは耳を疑った。この会話を冗談にしてしまいたくて、あわてて突っ込みを入れる。
「きっ基準がわかんないわよっ!
魔族の口説き文句なんて殺意しか感じないのよね、悪いけどっ!」
そんなささやかだが必死の抵抗もさらりとかわし、さらに核心をつこうとするゼロス。
「やだなぁ、リナさん。殺すつもりはないですよぉ。
殺しちゃったら・・・・・・一回で終わってしまうじゃないですか。
僕としては、あなたみたいな上玉とは、何度でもしたいんですからね・・・
そうだ、アメリアさんでも引っ張ってきて、復活の呪文唱えてもらいましょうか」
名案!という感じでピっと一本指を立てるゼロスは一見いつも通りだったが、その内に抱える狂気は
魔族の名に恥じないほど堂々たるものだった。
部屋の中にびりびりとプレッシャーが撒き散らされる。
リナの頭の中で警鐘が鳴る。
やられる、と思った。本気でやられる、と。
いつものように笑った形に閉ざされているゼロスの瞳がうっすらと開けられ、熱っぽくリナを見据える。
瞬間、リナは金縛りにあったかのように身じろぎひとつ出来なくなってしまった。
恐怖で足がすくむ、といった状態か。
何度も何度もされてしまう・・・確実に。リナの脳裏にさきほどのゼロスの口説き文句が渦巻く。
こんな至近距離に魔族がいることをやすやすと許した自分を悔やむ。
今から助けを呼んで間に合うだろうか、でもゼロス相手に勝てるとも思えず悩んだリナが行動を躊躇して
いる間に、ゼロスが足を一歩前に踏み出す。そのまま手を伸ばせばリナの体にどうとでもさわれる距離だ。
両目を見開くリナ。その瞳孔がぎゅっと縮まり、心臓がつめたく冷え、頭の警鐘が逃げろと鳴り響く。
冷や汗が吹き出て脳みそがガンガン痛み、息が詰まる・・・
「ふふ、ふふふふ・・・・・・あははははっ・・・・・・」
声をあげて笑うゼロス。
そうして、近づいてくるでもなく、なぜか満足そうな顔をしてリナに微笑むと、己の姿を闇に消していく。
「ごちそうさまでした。・・・やはりあなたは極上ですよ・・・」
ゼロスの姿が消え去るのを見ながら、リナは全てを理解する。
喰われたのだ。焦りを、恐怖を、絶望を・・・魔族が愛する負の情念を。
リナは冷や汗のとまらない体を無理に揺すり、自らかけてしまった金縛りを解く。
「あいかわらずタチ悪いわね・・・魔族って・・・うっぷん晴らしでもしなきゃやってられないわ」
いまだ震えの止まらぬ手を握りしめ、盗賊いじめへと出かける準備を始めるリナ。
完全武装になっていくリナを薄目で見ながら、少し離れたベッドで必死で寝たふりをしていたアメリアは、
(リナもじゅーぶんタチ悪いと思うけどね・・・)
と心の中で突っ込んだ。
330 :
2アメ→ゼル:2009/03/29(日) 00:18:59 ID:62EvxlPQ
さきほど魔族が撒き散らしていったものは、どこか性欲に似ているとアメリアは思った。
その一瞬だけ宿屋に漂った、ただならぬ気配にきっとガウリイは気づいただろう。
リナがうっぷんを晴らすため盗賊いじめにこっそり宿を抜け出すのも、今回はさすがに気づきアジトへ
追いかけていくことだろう。
止めるにしろ、説教するにしろ、保護者を自称するガウリイが夜中にひとりで出て行くリナを放っておく
わけがなかった。
悪党どもに正義の鉄槌をくだすのにはアメリアも賛成だが、そんなうんざり決定のわかりきった展開に
嬉々として付き合う気にはなれなかった。
それよりも・・・とアメリアは考える。
魔族が残していった熱に、身に覚えがある。
ただ単に脅しをかけてつまみ食いしていっただけの行為だが、根底にあるのは何故か性的欲求なの
ではないかと、隣のベッドで死んだふりをしていたアメリアにはそう感じられていた。
アメリアは、ガウリイと同室で寝ているはずのゼルガディスのことを思い浮かべる。
いつもクールなあの男は、いったいどんなふうに女を抱くのだろうか。
そしてイクときにはどんな顔をして、どんな声で呻くのだろうか・・・
そう思うともうたまらなかった。
状況もまるで後押しするかのような、これ以上ない絶好の機会のようにも思える。
リナとガウリイは盗賊のアジトへ、そしてゼルガディスは部屋でひとり・・・
アメリアの心が淫らな色に染まっていく。
まさに、魔がさした・・・とでもしか言いようがない。
リナが呪文を小さく唱え開いた窓から身を躍らせ、静かに窓を閉めて外から器用に鍵をかける。
アメリアはリナの気配が消えたのを確かめ、おそらくガウリイであろう廊下の足音をやりすごしてから、
闇の中そっと立ち上がり、部屋を出た。
「遊びでいいから抱いてくれませんか?」
そう言ったのはアメリアだった。案の定、部屋に彼一人だけがいた。
言われたゼルガディスは、面白くもなさそうに答える。
「俺は遊びで女を抱く趣味はない」
ベッドの上で枕を背に腰かけてランプの明かりで魔道書を読んでいると、急にアメリアがやってきて
部屋へ入るなり世間話をするでもなく、いきなりとんでもないことを言い出したのだが、やはりというか、
ゼルガディスは動じない。
しかしアメリアも予想していたのか、慌てる様子もなく、そのクールさに喜んですらいる。
誘うという行為は、狙った相手がこちらに落ちてくるまでの過程も楽しいものだ。そしてこの半端ない
ストイックさ、これがどんなふうに豹変するのかと、想像するだけでアメリアの胸がときめく。
「ねぇ、でも、ムラムラ・・・しません?」
アメリアはあえて普段使わないような単語を選び、囁きかける。性急さに男が嫌がらぬよう、ゆっくりと
人差し指をゼルガディスの胸板にすべらせると、その豊かな胸をいまだ魔道書を離さない男の視界に
入るよう近づける。
言動のいやらしさとは裏腹に、その体からは微かに石鹸の香りが漂う。
普段とのギャップもあいまって、男など簡単に落ちる、そう思わせる何かがあった。
331 :
3アメ→ゼル:2009/03/29(日) 00:20:09 ID:62EvxlPQ
ゼルガディスが普通の男ならば、思い通りにいったのだろう。
だが当の本人はそんなアメリアをまのあたりにしながらもなお魔道書を読み続け、黙っている。
じれたアメリアは、言葉を続ける。
「あ、でも、ルールがひとつだけあるんです」
こういう状況ではあまり聞き覚えの無い単語がでてきたので、ゼルガディスは思わずアメリアの顔に
視線を向け、静かな声で言う。
「誘っておいてルールね・・・まぁいい、言ってみろ」
アメリアは、ようやく自分に向けてくれた視線をはずさぬよう絡めとりながら、耳に口を寄せ艶やかに囁く。
「いれないでくださいね」
そうして、ゼルガディスの胸からへその下あたりにまで指をやわらかくすべらせ、ルールの対象物に触れ
る直前に、すっと体から離した。そこまでしてもやはり反応はない。
手強い男、とアメリアは思う。
でももう後には退けないし、このルールだけは守ってもらわないとこの遊びは成り立たない。
巫女として授かっている能力は処女性によって維持されている。・・・そういう定説だが、新説もある。
リナあたりに言わせると、精神統一の問題、だそうだが自分の身で試してみようなどとはアメリアはカケラ
も思わない。リスクが大きすぎる。
巫女を続ける限り一生、誰とも交われない。
そう考えると、アメリアの胸が、身体が、苦しいくらいに疼き暴れるのだ。
だから男をルールに縛り付ける。自分を縛る鎖で、相手も縛るのだ。今まではそれで満足していた。
自分はどこかおかしいのかと、そう思う。だが、熱い昂ぶりをとめることができず、ただ流されてしまう。
いぶかしげなまなざしを向けたままだったゼルガディスが、小さく鼻で笑った。
「フン・・・それでも俺を満足させられると、そう言うのか?」
「ええ、もちろん。そのつもりです」
にっこりと、しかし妖艶にアメリアは微笑む。
「面白い、いいだろう・・・」
落ちた・・・とアメリアは思った。体の奥からぶるぶると震え来る何かが理性を黒く焼きつける。
歪んではいるが今のアメリアにとってそれは、歓喜と呼べるものだった。
ゼルガディスは読んでいた魔道書をベッドサイドに静かに置くと、片腕でアメリアを引き寄せる。
獣脂ランプを吹き消すと、ふたりを照らすのは窓の外の月明かりだけになった。
ゼルガディスの舌は少しざらついていた。人間とは違うもので出来ている、そう感じた。
その初めての感触にアメリアはとまどう。
皮膚にゴーレム特有のごつごつした岩肌が混じっているのは、見た目でわかってはいた。遊びで肌を傷
つけることもなかろう、とゼルガディスが言うままに、服はなるべく脱がず必要最小限を肌蹴させただけに
したが、舌までも違うのは予想外だった。
ちょうどお互いの秘所に顔をうずめあう格好でベッドの上で絡まる。
キスはなかった。そのことがアメリアには不満だったが、それを指摘して男の機嫌をそこね、やっとお許し
が出たこの状況を台無しにするつもりはなかったので黙っていた。
かわりに本人と同じくやる気の見えない男根に愛おしそうにキスをしてから丁寧に舌をはわしていく。
これから始まる少し歪んだ淫靡な世界にアメリアの鼓動は高まっていった。
アメリアはすでに蜜であふれていた。その秘裂がぎゅっとひっぱられ、むりやり広げられる。
さらけだされたクリトリスに軽く触れるゼルガディスのぬめり尖った舌が信じられないくらい卑猥に動く。
ぬるりとした蜜をその舌ですくいとり、そのままひくつくクリになすりつけ、じっくりとなぶりあげていく。
冷たく硬質な唇と、熱く湿った吐息とがアメリアの頭の中を掻き乱す。
ゆるやかに、確実に、ゼルガディスの舌が急所を責めたててくる。決して痛くは感じない、その絶妙なまで
の力加減で、ざらざらとした熱い舌が蠢く。アメリアは絶頂が近いことを感じ、身体をのけぞらせた。
332 :
4アメ→ゼル:2009/03/29(日) 00:21:22 ID:62EvxlPQ
どんなに激しくされても、やわらかい舌ならば、こらえて男のモノを愛撫するくらいの自信はあった。
だがこれは・・・今まで感じたことのない強烈な快楽を送り込んでくる。
身体をしならせアメリアがイきそうになっていると、ゼルガディスは何の脈絡もなく動きをとめた。
アメリアが疑問に思いながらも息を整え男根を愛撫しようとすると、ゼルガディスはまた容赦なく責めだす。
そんなことが繰り返され、ろくに動けないままアメリアは頭と身体がおかしくなっていくのをはっきり感じた。
目に涙さえ浮かべて、執拗で残酷な愛撫に耐えてはいたが、狂ってしまいそうだった。
(どうしてイかせてくれないのかしら・・・)
ふとアメリアはゼルガディスが何を狙っているのかを悟って、一気に心がひりつくように怯えた。
ルールを壊しにかかっているのだ。
いれてほしい、とアメリア自身にそう言わせようとしている。
「や、やだ・・・ちょっと待ってくださいっ・・・」
ゼルガディスは、何を言っているとばかりにとろけた秘裂へ指を2本ひねりいれる。
切なげな悲鳴がアメリアの口からもれる。ゼルガディスはクリをきゅっと吸い上げてアメリアを黙らせてから
中を探るようにして浅い箇所で指を動かす。いわゆる処女膜の手前に、あるスポットがある・・・そんなことを
熟知しているゼルガディスを、アメリアは甘く見ていたのだ。
ある箇所に指が触れたとたん、アメリアの喘ぎが一段と大きくなる。指がそこをくっと押し上げると、逃げる
ように腰がくねり、震えが全身に広がる。
「ここか・・・」
ゼルガディスが小さくつぶやく。
軽く曲げられた指が執拗にその箇所をこすりあげ、剥き上げられたクリトリスを熱くぬめりざらつく舌が蹂躙
していく。いつのまにかアメリアの腰はゼルガディスの腕で抱えるように抑えられており、どんなに身体がびく
つこうが指も、舌も、離れない。
アメリアがあっけなく達してしまう、その直前に、またもやゼルガディスの動きがとまる。
呼吸もままならないまま荒い息をつき、ぐったりとゼルガディスの上に横たわるアメリアは、口に男根を
含もうとするが身体がうまく動かず、一方的になぶられていることを思い知らされる。
ゼルガディスが薄く笑いかけた。
「お前はどうやら、いじめられるのが好きなようだな・・・」
「ち、ちがいます・・・!」
「優しいだけのやり方じゃ、物足りんのさ。
だからこそ、ガウリイの旦那じゃなく、俺を誘ってきたんだろう? 違うか?」
アメリアは、違う、と言いたかった。
(わたしだって、なんとも思ってない人とこんなこと・・・しないのに)
なのになぜか言えなかった。ゼルガディスはその沈黙を肯定と取る。
「あいにく、お前が思ってるよりもやばい男だぜ、俺は・・・まぁガウリイの旦那もそうなのかもしれんがな・・・」
そう言うと、ゼルガディスはククっと可笑しそうに笑う。
(男ってやつはケダモノだからな・・・)
「どうした、俺を満足させてくれるんじゃなかったのか? セイルーンの巫女さんよ・・・」
気圧されているのを肌でひしひしと感じ、アメリアは小さく唇をかんだ。
「・・・ええ、愛と正義の御名において、負けるわけにはいきませんっ!」
いつもの無意味な説得に、ゼルガディスは慣れっことでも言いたげにため息をつく。
「愛も正義もないだろう。ここには男と女しかいないんだぜ・・・」
ゼルガディスの冷たい声を聞いたアメリアは、え・・・と喉の奥で声がかすれ息がつまる。
「・・・・・・愛、ないんですか・・・?」
少しも?・・・そう思うと、アメリアの胸がきりきりと痛み出した。
「お前が言ったんだろう、遊びだって、な・・・」
ゼルガディスの口調は変わらない。そして彼自身のモノも、残酷なまでに冷静なままだった。
333 :
5アメ→ゼル:2009/03/29(日) 00:22:23 ID:62EvxlPQ
王族に生まれた時から、もう道は決められていたように思う。
幼い頃から王女として育てられ、巫女としての才があるとわかれば修行もさせられ、巫女頭にもなった。
王位継承者争いの真っ只中で、そんなアメリアに真正面から近づいてくる男など、いはしなかった。
姉が何も言わず国から出て行ってしまったのも少しだけ理解できる。
そんなことアメリアは誰にも言えなかったし、こうして自分も国の外に飛び出していってしまっている。
アメリアに恋愛感情があるとわかると、男は皆逃げていってしまった。
死ぬほどうざったいごたごたに巻き込まれるのを恐れて。
アメリアは好意を持つ相手に遊びと銘打って近づくしかなかった。相手も内緒で遊んでくれた。
ゼルガディスもきっと、これがもし本気だったとしたら、この誘いには乗りはしなかっただろう、とアメリアは
苦く思う。
大きな町に入ることすら彼は拒否していたのに、王族に仲間入りするだなんて、そんなこと有り得ないと
思ってしまう。
ゼルガディスが自分の身体を受け入れていないように、アメリアも自分の境遇を受け入れてはいなかった。
しかし徹底してほどこされた帝王教育がその逡巡を表にだすことを許さない。
だが、それでも故郷は捨てられない。
もしも、もしも彼が彼女を受け入れてくれたとしても、一緒に生きていくためには、アメリアは全てを捨てな
ければならない。
はたしてそこまで愛しているのか・・・と聞かれれば、違和感を苦い砂利のように感じてしまう。
(不純だわ、こんなの。わかってるわよ。でも辛いんだもの)
好きなことは間違いないのに、どうして全てを捨てられないのかと、アメリアは悩む。
(これは愛じゃないのかしら)
アメリアの心が悲しみで埋め尽くされていく。
(こんなこと思いながら抱かれてるなんて、しかも遊びで・・・わたしどうかしてる・・・)
頭の芯から目頭に、熱いものがこみあげてくる。
アメリアは悲しくて仕方がなかった。彼を心の底から愛していない自分に。そして抱かれているのに愛されて
いない自分に。嗚咽すらもれそうになる。
(大丈夫、顔なんか見えないんだから、泣いたって、気づかれないんだから)
なのにそう思うと、よけいに悲しみがつのっていって、こらえきれない涙が一粒、頬を伝っていった。
アメリアが己の葛藤と向き合っている間も、ゼルガディスからのねちりとした愛撫が続く。
胸が痛い。もう終わりにしてほしかった。
「いやっ・・・やめてぇ・・・お願いっ・・・ですぅ・・・あぁっ」
それなのに快楽はとぎれることなく送り込まれ、絶頂に達する直前にぴたりと刺激がやむ。
「俺はやってる最中にいやだとか駄目だとか、言ってくる女が嫌いでね・・・いじめることにしている。
本気でやるってんなら、そんな戯言でてくるわけがないだろう?
それに、お前が言ったんだぜ・・・ルールはひとつだけ、てな・・・イかせてくれ、なんて知らんな・・・」
楽しんでいるのか、それとも別の感情なのか、判別つかない声色でゼルガディスが囁く。
「口がお留守だぜ、喚いてないでちゃんと動かせ」
そう言ったあとはまた、硬質の唇をアメリアの秘裂におしあて剥き広げ、濡れてざらつく舌でなめあげる。
ゆるゆるとクリトリスがねぶられる。腰が甘く痺れて身体の芯がとろけそうだ。
ゼルガディスの指がじわりと秘裂におしこまれていく。アメリアが、ひっ・・・と声をあげ刺激にのけぞる。
とにかくゼルガディスを満足させなければ、この薄情で残酷な、それでいて頭の芯まで突き抜けるような
快楽の、終わりのない仕打ちが延々続くだけである。
そう悟ったアメリアだったが、身体が打ち震えてうまく動けないでいるままの奉仕では、無理があると思い
知らされるのみだった。男の上に逆向きにまたがって、腰をつかまれていては、こんな時の武器である胸
を存分に使いきれるわけもなく、小ぶりな手と唇で先だけを含んでは擦りあげる、といった程度しかできな
かった。自らの喘ぎが邪魔をして、舌をからませることもできない。負けは確実だった。
334 :
6アメ→ゼル:2009/03/29(日) 00:23:20 ID:62EvxlPQ
また快楽の波が襲ってくる。じんじんと熟れてはじけそうなクリトリスがゼルガディスの卑猥な舌の動きに
悦び震え、腰が硬直する。あと・・・すこし・・・とアメリアの頭の中が白く焼きつきそうになると、またもやゼル
ガディスはそれを確実に察して、舌も指も、アメリアから離してしまう。
どうしようもない悲しみにアメリアの目から涙があふれる。もう耐えられなかった。
アメリアの中の何かが音を立てて崩れ落ちていく。
「っごめんなさい・・・ごめんなさいっ・・・!」
初めての敗北に、悔しさと後悔がアメリアの胸をかきむしる。
どうなってしまうのだろうか。自分から誘い、ルールを決めたからには、その責は負わなければならない。
覚悟なんて何も決めていなかった無防備な心に闇が襲いかかる。
魔力はどうかわからないが、巫女としての力はおそらく無くなってしまうのだろう。
故郷で巫女頭をしていた自分にはもう戻れないのだろうか。
帰るところがなくなるような、不安な気持ちがアメリアの心をしめあげる。
自分はいったいどうしたかったんだろう、と胸の内で後悔の声が主張する。
こんな結末を望んでここに来たわけではなかったのに、と。
身体と心が違うことを考えている。その相反するあまりに強い感情に、魂が引き裂かれてしまいそうだった。
アメリアはそれでも、泣きながらも、負けを認めた。
誘って、ルールで縛り付けたのは、自分なのだから。
「いれて・・・ください・・・」
なきじゃくりながらの懇願。
ゼルガディスが無言でアメリアの下から身体を起こす。
そのまま泣き震える肩をおしてベッドに押さえつけ、誰にともなくつぶやいた。
「言ったろう・・・泣き喚く女を抱くのは趣味じゃないってな・・・」
その瞳はどこか遠くを見ているようだった。
ゼルガディスはベッドから降りると、ばさりと無造作にシーツをアメリアの震える身体にかけてから、自分の
服の乱れを直し、フードをかぶり目を隠す。
月明かりだけではもはやゼルガディスの表情をうかがい知ることはできなかった。
「ゼルガディス・・・さん・・・?」
何か問いたげなアメリアに目もくれず、扉を開ける。
「下の酒場で飲んでくる。俺がジョッキ一杯あける間に自分の部屋へ帰れ。わかったな」
言い終わると、返事も待たずに扉を閉めて出て行った。
残されたアメリアは、貞操を護れた安堵感よりも、得体の知れない喪失感のほうが大きいことにとまどい
ながら、しばらく泣き止めずにいた。
正義はわかったつもりでいた。そして愛も。
しかし今まで信じていたそのどちらとも違う何か根源的なものが胸の奥から湧き上がってくる。
「わたし、どうして悲しいなんて思ってるの・・・」
安堵すべき状況のはずだった。なのに悲しくて切なくて、胸がはりさけそうだ。
わかっているはずだった。だけど認めたくない。・・・最後まで抱いてほしかったのだ、なんて。
だが今ならはっきりとわかる。何もかも無くすのだとしてもそれでも、彼になら、してほしかったのだ。
「ゼルガディスさんっ・・・!」
今さらながら、切り裂かれるような胸の痛みの意味を知り、ゼルガディスの体温が残るシーツに爪を立て
しがみつき、さきほどとは違う涙でまた泣いた。
335 :
7アメ→ゼル:2009/03/29(日) 00:24:20 ID:62EvxlPQ
翌日。よく晴れた空の下、アメリアは街のカフェテラスでリナと向かい合って座っていた。
「ねぇ、リナ・・・」
ぼーっと遠くの空を見つめながら、らしからぬ抜けた声でアメリアがつぶやく。
「なーにー?」
リナはそんな彼女を気遣ってか、ことさら気にするふうでもなく返事を返す。
今日の朝、起きたアメリアがすぐに洗面所へ向かい顔を何度も洗っていたのを、リナは気づかぬふうに
して窓辺に腰掛け、水の音が止むまでずっと、長い髪の毛を梳いていた。
リナは、香茶がおいしい、そんな顔をして湯気のたつカップを手に、ゆっくりと一口飲む。
アメリアがテーブルに肘を置き頬に手を添え、つぶやいた。
「愛って、なんなのかしらね・・・」
ぶふおぅっ!
「やだリナっ! 香茶とんだっ! もー巫女服は白いんだから取れにくいのよーやめてよねー」
あわててアメリアはぽんぽんと服についた香茶を押さえながらふき取る。
「・・・あんたは、その愛と正義を貫く巫女でしょーがっ! 今さら何言ってんのよ・・・
もー吹いたお茶代払ってよねー」
当然のように伝票をアメリアのカップの側にすべりこませるリナ。
そんなことすら気づかないほどの呆然たる顔つきでアメリアは空を仰ぎながらつぶやいた。
「そうよね、今さらよねぇ・・・・・・わたし・・・」
本気で愛しちゃったかもしれない・・・
その言葉は誰の耳にも届かずに青くて広い空に吸い込まれ、消えていった。
***アメリアモノローグ
わたしたちは今朝も朝食を4人一緒に食べた。リナとわたしとガウリイさんと、・・・ゼルガディスさんも。
ゼルガディスさんは昨日のことなど何もなかったかのように、普段と同じだった。
よかった、わたしたちふたりの関係だけじゃなく、もし皆の関係まで壊れてしまったらどうしようかと、不安
だったから。せっかく友情の篤い絆で結ばれていた4人なのだから、わたしのくだらない好奇心で全部ぶち
こわしにしてしまうなんて、今考えるととてもじゃないけど耐えられない。
いつもの騒がしい朝食の席で、わたしはうまく笑えていただろうか。いつもどおりの、陽気でひとなつっこい
わたしでいられただろうか。昨夜のあれは・・・一生共に歩む覚悟がなければ手を出していい領域ではなか
ったのだ。もう一度、始めからやりなおそう。
わたしの覚悟がどちらに傾くか、今はまだわたしにもわからない。
リナを中心に蠢く闇の世界の行く末がどうなるのか、それを見届けたあと、故郷のセイルーンに帰りもと
どおり巫女頭を続けるのか、王族の務めを果たすため結婚し王位継承者になる子を産むのか。
・・・それともこのまま、皆さんと旅を続けるのか。
いつか決めなければいけない。
まあでも、いざとなれば姉さんもいるし。どこかに。
愛と正義の説得に、きっとみんな喜んでうなずいてくれると思うわ。たぶん。
336 :
8アメ→ゼル:2009/03/29(日) 00:25:23 ID:62EvxlPQ
だから、昨日みたいなことは、もう終わり。わたしが無意識に自分で自分を縛り付けていた鎖は、昨日
ゼルガディスさんが壊してくれた。ものの見事に引きちぎって、完膚なきまでに、壊してくれた。
大丈夫、わたしの道はわたしが決めていいのだから。無意味に疼く体を慰めるよりも、もっと大切なこと
をわたしは知ったのだから。運命に流されるんじゃなく、運命は切り開いていくものなのだ、と。
ものすごく強引だったけど、わたしが勝手に決めたルールを彼はいともたやすく破ってみせた。
だからわたしも、自分が進む道に張り巡らされる勝手なルールなんて、変えてみせる。
ありがとう、ゼルガディスさん。そして・・・ごめんなさい。ずうずうしいとは思うのですけど、もう一度、仲間
からやり直させてくださいね。いっぱい泣いたけど、あなたを諦める気にはなれなかったんです。
今さらだわ・・・ほんと今さら・・・・・・わかるなんて。
彼があの時つぶやいた言葉が、まるで悲しい歌のように頭の中で繰り返し流れる。
『言ったろう・・・泣き喚く女を抱くのは趣味じゃないってな・・・』
あれは誰に言った言葉だったのだろう。ゼルガディスさんは以前にもきっと、女を思うままに犯せる状況
になったことがあるのだ。そしてそのときもきっと、最後まで抱いたりはしなかったんだろう・・・そう考えると、
胸がじんわり満たされていくのがわかる。不思議と悲しくならない。優しい、とさえ思ってしまう。
はじめは彼のぶっきらぼうでクールなところが、今までにないタイプで好みだと思っていた。でもわかった。
そんなパッと見の、うわべの魅力だけではなくて、彼の心の奥にある闇の中にそっと隠されている優しさに
わたしは知らないうちに惹かれていたのだ。今ならそれがはっきりとわかる。強くて、大人で、優しい人。
わたしの遊びにつきあってくれて、そしてそれがどんなに危険な遊びだったか教えてくれた。
胸がきゅっと締まり、思わず吐いたため息が熱い。
わたし、本気で惚れちゃったなぁ・・・
残念なエッチをしてから愛してるってわかるなんて、昨日の夜に戻りたいなんて、ほんと今さらよねぇ・・・
リナの言う通りだわ・・・
わたしはいつのまにか手元にあった伝票を手にとって立ち上がった。
リナがそれを見て当然のような顔をして微笑んでいる。
少し嬉しい・・・自分の居場所を得た安心感がわたしの心を解きほぐしてくれる。
「いいわ、授業料と思って払ってあげる」
「そ?よろしくね」
なんの授業かとか聞き返さないリナが心地良くてなんだか可笑しい。
きっとなんとなくいつもと違うわたしを精一杯気遣ってくれてるんだろう。
なんだかんだ言っても、リナも優しいのよね・・・勝手にリナの旅にくっついて来たわたしをこうやって受け
入れてくれている。
唐突にリナがわたしの後ろを指差した。
ふりむくと、買出し班の男性二人が大きな紙袋をいくつも抱えてこちらへやってくるのが見えた。
旅はまだまだ続くのだ。
わたしとリナは笑顔で手を振り、そして、ガウリイさんとゼルガディスさんも、お茶しながらのんびり待って
いたわたしたちを見つけて苦笑いしながら・・・・・・優しく手を振り返してくれた。
もともと始めから、ルールを壊しさえすればそれで俺は満足してくだらない遊びを終わらせるつもりでいた。
泣きじゃくる様を見て、すでに萎えていたのだからそれ以上どうこう出来る状態でもなかったのだし。
巫女を続ける限りは男をけ入れることなどできはしないと、なぜアメリアはその覚悟をないがしろにして
いるのだろうか。己が定めた道さえまっとうできない相手にかける情けなど持ち合わせてはいない。
勝手に泣き止んで、勝手に部屋へ戻るだろう。そして自力で立ち直ってくるようなら、見直しもしよう。
満月の夜に少し熱に浮かされて、リナとガウリイの旦那がいない状況に魔がさしでもしたのだろうな。
宿屋に一瞬だけ充満した妙な空気、話声、装備をつける音、窓から忍び出る気配・・・ガウリイの旦那も
俺も目を覚ましたが互いに無言だった。そして旦那は着替えて出かけ、俺は魔道書を手にとって・・・
そこへアメリアがいつもとは違う、女の匂いをさせながらやってきたのだ。
だが、あのつまみ食いみたいな遊びがいかに危険なものなのか、今回身を持ってわかったことだろう。
まったく・・・世話が焼けるぜ。
酒場でひとりジョッキを傾けながら俺はなぜかいらいらしていた。
アメリアに対してではない。そう、違う女に対して俺はもやもやと悩み始めてしまっていた。
うっかり関わっただけのくせに、真っ向から命を張って戦い、レゾを倒した女。
俺よりも名高い悪評を、笑いながら吹き飛ばす女。
そして決して手に入らない女。
その女のことを考えると、疼くほどに切ないのだ。
なんなのだ、あの女は。
泣き喚くアメリアを見て俺の脳裏に浮かんだのは、あの日のリナだった。
手を縛り上げられ、天井から吊るされ、ぴーぴー泣き喚いていたリナ。
そんな状況ですら色気は皆無だったし、あの時は俺もどうこうしようという気にすらならなかった。
だが今は違う・・・抱いてみたいのだ。
俺の猛りをぶつけて、まるごと飲み込んでほしいと、そう思う。
俺の手で快楽に溺れる様を、我を忘れるぐらいよがる様を、この目で見てみたいのだ。
叶わぬ願いだとわかっているのに、おさまらない。消えてなくならない想いだった。
一度別れてから、再会した時にはもう遅かった。
相変わらずリナの横にはあの光の剣の戦士が寄り添っていた・・・
ふたりの間にかたい絆すら見えた。
肉体関係を持ったかどうかなどわからんが、そんなことは関係ないぐらい、信頼し合っていた。
俺が入る隙間など、どこにもなかった。
そのことにショックを受けた自分のことを、未だに信じられない。
この俺に独占欲のようなものがまだあったとは、そのとき初めて知ったのだ。
若い頃、まだ人間の体だったときは恋人のいる時期もあったが、レゾに騙されキメラにされてからは、
あっさりと捨ててきた。俺の自尊心を守るために。なにより女の未来を考えて・・・いや、結局は恋だなんだと
浮かれてはいたものの、己自身より大切な存在ではなかったのだ。
そんな俺だからわかる。
ガウリイの旦那は、あれは、己よりもリナを大切にしている。
俺は・・・俺はどうだろうか・・・
ジョッキ一杯では物足りず、もう一杯注文した頃、カウンターに座っていた俺の隣にそのリナが唐突に
やってきた。俺は心の動揺を声に出さないよう、注意深く口を開く。
「お前さん、こんな夜中にどうしたんだ? 夜更かしは美容の大敵なんだろ?」
俺の言葉にため息をついたリナはうんざりした顔をして高いカウンターイスに小ぶりな尻をのっけてくる。
「それがさー・・・あ、おっちゃん、あたしもジョッキひとつね、あと串焼きも!」
店のおやじに怒鳴るリナ。夜の酒場は騒がしい。声が届かなかったようで、身を乗り出して再度怒鳴る。
俺に背を向け、すぐ目の前でしなやかに髪の毛を揺らしながら。
せめて、この髪一筋だけでも・・・
ジョッキ一杯で悪酔いしかけていた俺は、衝動にかられるままにリナの栗色の髪に手を伸ばし・・・
殺気!?
そう感じた瞬間、なみなみと中身が入っているジョッキが派手に割れた。
俺の、ではない。リナとは反対側のカウンターイスに座っていた隣の男のジョッキだ。男は呆然としている。
それはそうだろう、まったく何の関係もない、ただの客だ。
まかり間違ってリナに当たらぬよう、割れた破片がリナに刺さらぬよう、ジョッキの中身がリナにかからぬよう、
計算されつくした位置のジョッキが割られたのだ。
飛び散った酒の泡の中にどんぐりがひとつ。おそらく、いや、確実に、やつの指弾だ。
「・・・・・・一緒だったのか」
かすれた声で俺は言う。酔いもあったが、突然あらわれたリナの存在に、思わずやつの存在を忘れていた。
この過保護すぎる自称保護者がリナひとりを夜の酒場にうろつかせるわけがない。
俺としたことがうかつだった。
今日に限ってどいつもこいつも俺もあいつも、なんて狂った夜なんだ・・・
俺の内心の動揺をよそに、リナが面倒そうに肩をすくめた。
ジョッキが割れたのも酒場の喧騒のひとつと思っているのか、慣れた様子で意にも介さない。
「そうなのよ、盗賊いぢ・・・げふんげふん、ちょっと所用ででかけたらなんでか気づかれてたみたいで、
夜中に一人歩きするなって連れ戻されたとこなのよ」
言って振り向き、狭い酒場にひしめく人ごみをかきわけながらこちらへ近寄ってくる男の名前を呼んだ。
「ねぇ、ガウリイ」
「こらリナ、小柄だからってひょいひょい先行くなよ」
「だってのど渇いてたんだもん。それにゼルの姿も見えたから・・・って」
そしてようやっと俺の服を見て驚きの声をあげる。
「ちょっとゼル、お酒だだかぶりじゃないっ! なんかやたら酒臭いと思ったらっ!」
「オレがたまたま蹴り飛ばした小石でも当たって割れたのかな。大丈夫かゼルガディス」
平然とした顔で言ってのけるガウリイの旦那に席を譲るべく、俺はイスから降りた。
・・・何がたまたまで小石だ・・・どんぐりは標準装備だろうが・・・
「いや、このまま風呂へいくからいいさ」
「そうか?」
そこへ店のオヤジが俺の注文していたジョッキを運んできて惨状に目を丸くする。
「そいつはこっちの一杯台無しになった人にやってくれ。・・・じゃあな、おふたりさん」
俺はカウンターに金を置くと、片手をあげて酒場をあとにした。
「・・・なんでゼル怒んないのかしら。ガウリイ、あんた何か弱みでも握ってんの?」
「うん? さあなー。オレも眠いしもう寝るわ」
「あたし、ちょっと飲んでから寝ようかな・・・注文もしたし・・・」
「何言ってんだ。おーいオヤジ、こいつのキャンセルな! ほら、いくぞ。部屋まで送るから」
「ひとりで帰れるわよっ! ああ、あたしの串焼きさんが・・・」
いつもの夫婦漫才が遠くからでも聞こえる。
俺は思わずため息をついた。
風呂場でもまだ俺はもんもんとしていた。
小さいがしっかりとした造りの湯船があり、情緒あふれる感じだ。リナの選ぶ宿屋は趣味がいい。
俺は心なしかぐったりとした思いで、さらっとした湯に浸かりながらありえない想像をする。
もし、もしも誘ってきたのがアメリアではなく、リナだったなら・・・
遊びでもいいから抱いてくれ、とせまってきたのがリナだったとしたら・・・
俺はきっとリナの気が変わる前にすぐにでも抱き寄せて、やっぱりやめたと言わせないよう深く口づけ
をして黙らせて、たとえ入れなくたって性感帯はいくらでもあるのだから、喘がせて善がらせて、おかしく
なるまで何度でも何度でもイかせて、俺なしじゃ駄目な体にしてそのまま無理やりにでも俺の女にしてし
まうのに・・・
さきほど酒場で近づいたリナの髪から、ついさっきベッドで女の匂いと共にかいだ石鹸の香りがした。
そんなことを思い出して淫らな欲情が加速する。
リナのあそこはどうなってるのか・・・胸と同じように小ぶりな突起が俺の唾液で濡れて光る様は、どんな
感じなんだろうか。俺は目を閉じ舌を小さくつきだしてみる。湯気があたたかく舌を湿らせていく。
そこをなめたらどんな声で喘ぐのか・・・あの小さい尻をわし掴んでそっと吸い上げてみたい。
舌をはわして指で責めて、逃げようとする細い腰を力いっぱい抱きしめてみたい。
そうして、イクときには濡れた声で俺の名前を呼んでくれないか・・・
(・・・ゼル・・・ゼルっ・・・・・・)
なんと言いながら果てるのか・・・声も出せずただ震えるだけなのか・・・
(・・・ゼルぅっ・・・・・・いっちゃうっ・・・)
俺の妄想の中でリナは震えながら果てたあと、潤んだ瞳でこちらを見つめ微笑む。
そうだな、リナが望むのならば、挿入せずに終わってもいい。まぁ、当然口ではしてもらうが。
・・・ああ、なんだかのぼせてきたな・・・
妄想だけで俺ははちきれそうになってきたので、ここいらでやめることにした。
こんなありえない妄想でリナをおかずに抜こうものなら、出した後におそろしいほどの虚無感に襲われ
るような気がしたからだ。ありえない、本当にありえない。肌と肌が触れ合う想像をするなんて。俺のこの
忌まわしい身体がリナの肌を傷つけてしまうことを思うと、俺の昂ぶりは急に萎えてきた。
もとの身体に戻りたい理由がどんどん増えていく。
リナのやわらかい唇の熱に優しく触れ、傷つける心配など何もせず、心置きなくリナを抱きしめたい・・・
叶わぬ夢だ・・・人間の身体に戻るよりも、リナを手に入れることのほうが、遥かに困難な気がする・・・
ため息をひとつ吐いて、頭にのせていた手ぬぐいをおさえ湯船から立ち上がろうとしたとき、あの男が
やってきた。俺とリナの間に立ちはだかる越えられない壁、ガウリイ=ガブリエフ。
「よお、ゼルガディス。まだ入ってたのか」
腰に手ぬぐいを巻き気楽にこちらへ片手をあげ、淡いブロンドの髪を三つ編みにしたやつはいつもどおりの
のんきさで声をかけてきた。この雰囲気に油断すると手痛いしっぺ返しを食らう。俺がそもそもこうやって
酔ってるというのに風呂に入らなければいけないのは、この男のせいだ。自業自得?知らんな。
無言で片手をあげ返す俺を見てから、やつには小さすぎるイスに腰掛け、シャワーで掛け湯をする。
お互い何か言いたいことがあるような、微妙な空気のまま、ただ黙り込んでいた。
俺のほうが先に我慢できなくなり、口を開いた。いつもより我慢がきかないのは、のぼせているせいだろう
か。酒も抜けず頭の芯に残っている感じだった。
だが酔った勢いだろうがどうでもいい、こいつにはずっと聞きたいことがあったのだ。
「・・・ガウリイさんよ、ひとつ聞いてもいいか?・・・」
俺の声に不穏なものを感じでもしたのか、ぴりっとした緊張が俺たちふたりの間に走る。
返事の代わりに目線をこちらに向けただけのやつに、俺はかまわず言葉をつづける。
「リナとはどこまでいった・・・?」
さあ、どうでる?とぼけるか、否定するか、ブラフをかますか?
俺の希望としては、まだしてない、という答えが理想なんだが・・・無いな、それは無い。
ぴりぴりした緊張感のまま、やつがゆっくりと口を開く。
「さあ、な・・・」
「とぼけやがって。正直に言えよ」
熱い湯に浸した手ぬぐいで俺は顔の汗をぬぐう。ばれちゃいないだろうが冷や汗だ。
酔いの勢いを借りたとはいえ、内心はやめときゃよかったかと冷えてきていた。
やっぱり勢いだけでこんなきわどい真似するもんじゃないか・・・
「・・・お前が正直に答えたら、オレもちゃんと答えるよ」
質問に質問を返してきやがった。
「なんだ・・・?」
仕方なく聞き返す俺の目をまっすぐに見据えながらやつが口を開く。
「リナに惚れてるのか?」
一瞬の間を置いて、言葉の意味を咀嚼してから、ククっと不敵に笑いあう。
冷や汗かいてる場合じゃねーな・・・いいだろう、やってやる。
「・・・来いよ、ガウリイ・・・決着つけようじゃねーか・・・」
俺は手ぬぐいをびっと伸ばし、湯船から立ち上がる。
「本気で来い、ゼルガディス。後悔させてやるぜ・・・」
ガウリイもまたゆらりとイスから立ち上がる。
その瞬間、縮こまって風呂場にいた他の客はそそくさと逃げ出していった。フン、好都合だ。
「と、ちょっと待て、ゼルガディス・・・」
ガウリイが少し戸惑いを含んだ声をあげる。視線が俺の股間に向いている。
「お前のって・・・人外魔境みたいなんだな・・・・・・ゴーレム?」
「こんなところまでキメラ化などしていない。もともとだ」
さきほどまでのリナへの妄想で多少大きくなってはいるが・・・しかし・・・
「そういうあんたこそ・・・悪魔の証みたいだぜ・・・」
ガウリイのそれも堂々とそそり立つ様は(風呂場に来る前に何してたんだか)、完全に人間離れしていた。
お前に言われたくない、という雰囲気がお互いの間に風呂場の湯気とともにたちこめる。
しかし勝負はもう始まっているのだ。俺は少しだけ腰をおろし、手ぬぐいを湯船にひたそうと動く。
その隙を逃さずガウリイがこちらに走る! 速い!
だが俺の飛び道具のほうが速かった。湯船から引き上げ、ガウリイめがけてホイップさせ投げつける。
「くらえっ! 手ぬぐい爆弾っ!」
「くっ、なんとっ!」
ガウリイはくらう直前に横っ飛びに転がり、そのまま手近のシャワーをもぎとると、片足だけの踏み込みで
こちらに体を向け手をスイッチに叩きつける。
「熱湯光線っ! 最大出力(温度)! くたばれっ!」
「ぐぁぁああ! 熱いっ! おのれ!!」
熱湯を浴びせられ、キメラで良かった、と初めて思いつつ、そばの籠から小ぶりの石鹸をわしづかみ、やつの
足元にすべりこますように投げ散らかす。さすがに避けようとシャワーの照準が狂ったところを湯船から飛び出し
勢いのままに体当たりをしかける。
「岩肌クラッシュ!」
「甘いっ!!」
すんでのところで、ガウリイはさっき俺が投げた手ぬぐいを両手で盾のように使い、押しとどめる。
だが踏ん張りのきかぬ足場では逆効果だった。
俺の放った石鹸シャドウのおかげですっかりぬるぬるになっていた床に俺たちはまともにすっころんだ。
「あいてててて・・・」
どちらからともなく苦い声を発し体を起こし、そしてまたどちらからともなく笑い出した。
「やっぱりさすがだな、ガウリイ・・・」
「お前もな、ゼル・・・」
お互いの本気を確認したせいかもしれない、俺たちは初めて自然に呼び合っていた。
「で?どうなんだよ・・・」
俺の言葉に、ガウリイも同じ言葉を口にする。
「お前こそどうなんだよ。・・・リナのこと」
俺は覚悟を決めた。
「ああ・・・好きだ。できることなら俺の女にしたいと思っている」
まっすぐにガウリイを見すえる。俺に恋敵ができて、しかもそれがこんな屈強の戦士だなんて、こいつらに
出会うまでは想像すらしていなかったことだ。
それが女の話でもめて風呂場でガキみたいな乱闘とはね・・・我ながら呆れるぜ・・・
「だから聞きたいんだ。・・・お前たちはどこまで進んでいる?」
俺が入る余地はもうないのか・・・?
ガウリイの目は少しも揺らぐことなくこちらを見ていた。
やはりもう、リナはこの男のものなのか・・・?
ようやく再会した時の、当然のようにリナの側に立つガウリイの姿が思い出されて、柄にもなく俺は胸が
ぎりぎりとしめつけられるように苦しくなっていった。
聞かなければ良かったのか? だが、もう後戻りはできない。
しかしふとガウリイの視線がずれる。
「・・・まだ、だ」
ガウリイが苦しそうに言葉を吐き出した。
「・・・まだ、って挿入が、か?」
俺はガウリイの鬼の様な逸物に恐れを含んだ目線を投げかけた。
「そうだろうな、いくらなんでもあの華奢なリナにこれは・・・・・・死ねと言ってるようなもんだ」
「・・・お前に言われたかねーよ・・・たいして違わんだろが・・・」
憮然とした表情で言うガウリイ。
「で?」
俺は何度目かの同じ質問をぶつける。
「何が」
ガウリイが短く突っぱねる。
よほど言いたくないらしい。俺は内心いやいやながら、具体例をあげていくことになった。
「口ではイかせたのか?」
「・・・いや・・・」
「胸だけで満足か?」
「・・・そんなわけねーだろ・・・」
俺は腕を組み首をかしげる。まだ手を出していないってことか・・・?
リナに体の関係を拒否されてるっていうのか・・・結婚するまでは、とかいうやつか?それとも・・・
「さすがにキスはしたんだろう?」
苦りきった顔でガウリイが首を振る。
やつが初めて見せる苦悩顔がおかしくなってきた俺は、しかし、なんだか混乱してきた。
「あんたたち・・・好きあってるんだよな?」
「オレは大好きさ。・・・オレはな・・・」
なんということだ。リナの気持ちを確かめてすらいないのだ、この男は。
俺は心の底から身震いするほどの感情に突き動かされて、気がつけば叫んでいた。
「よっしゃあ!!」
「・・・ゼルお前、キャラ変わってね?・・・」
いまさら言うかよ。
「俺だってなあ、こんなに愛した女なんかいなかったんだよ。それがお前、まだ誰のモノにもなってないって
知ったら、そりゃ叫ぶだろうが」
俺が少々興奮気味にそうまくしたてると、ガウリイは苦い表情ですねたように言い返す。
「自分から何度かリナと別れたくせに・・・せっかくのリナの誘い蹴りやがったくせに・・・」
「あれはお前、人間に戻ってから口説きたいと思ったんだよ。・・・でも、生易しいもんじゃなかったよ。
キメラになった俺の寿命使い切ったところで、この身体を元に戻す方法なんぞ見つかるとも思えねぇ。
だから考え方を変えてみたのさ」
ガウリイは黙っている。
さっきまで本気で喧嘩をしていたくせに、俺の身体と運命を案じているのだ。そういう男だ。
「リナの寿命が尽きるまで、一緒に旅をしよう、てな」
俺は俺の覚悟を貫くため、目の前に立つこの強くて優しい男に、はっきりと宣言した。
そうなんだ、愛する女の為の孤独な旅より、愛する女と共に人間の身体を取り戻す旅をするほうが、はる
かに有意義な人生の過ごし方ではないか。俺はそのことに気づいたとき、もう一度リナを探し始めたのだ。
そして見つけた。俺の、愛しい女を。
「・・・気安く愛してるなんて言うな! オレのほうがずっとリナを愛してる! 絶対負けんっ!」
いきなりガウリイが吠えた。
「ここでまた俺たちが争っても仕方ない。選ぶのはリナってことさ」
言われずともガウリイもわかっているはずだ。
それでも叫ばないとやってられない気持ちなのだろう。それを否定する気にはなれない。
「とにかく・・・のぼせてきたからそろそろ出ないか」
俺の言葉にガウリイがうなずく。
「そうだな・・・ホントのぼせそうだぜ・・・」
こうしてあっさり決着はついた。ドロー、と呼ぶにはあまりにもガキくさい勝負ではあったが・・・
あとは、リナがどちらを選ぶかだが・・・どう贔屓目に見ても、俺に勝ち目があるようには思えない。
しかし黙って引き下がれるほどには枯れていないつもりだ。
「無理やりはナシだからな・・・その・・・人外魔境なそれで・・・」
ガウリイが出口に向かって歩きながらつぶやく。
それには俺も同意見だった。
「当たり前だ。あんたこそ、その・・・悪魔の証みたいなそれで・・・手篭めにしたりするなよ・・・」
ぴたりと立ち止まり、ふたり同時に大笑いした。
リナとの恋愛がらみの関係は、お互い何も始まってはいないのだ。それなのに、俺たちは自分の身体が抱え
る凶悪さにリナが傷つきやしないかと少しおびえていた。
妙な仲間意識がくすぐったい。馬鹿馬鹿しくて笑うしかなかった。
つくづく不思議な男だ。ガウリイは俺のこのキメラ化された体を目の当たりに見ても、少しの憐憫も持たずに
受け入れて、何の躊躇も手加減もなく、全力で攻撃をしかけてきたのだ。丸裸で。
何も考えていないと思われがちだが、ガウリイの度量の深さに俺は内心感服してもいた。
こいつになら、リナがなびいても仕方ないかもしれんなと、そう思いながら改めて自分の岩肌をながめる。
いつも己の身体に感じていた忌まわしさが今は薄らいで見えた。
風呂場の扉に手をかけたガウリイが、真面目な顔をしてこちらを振り向く。
「だめだ、ゼル、もう一度体洗って風呂はいろう」
俺も同じことを考えていた。さっきの喧嘩で俺たちの身体は石鹸でぬめりまくっていたからだ。やれやれ。
次の日、アメリアと席を同じくして4人で朝食をとった。
アメリアにはもう迷いがないように感じられた。すっきりとした面持ちですらある。
そうか、こいつも覚悟を決めたか。どんな覚悟かは知らんが、己の道に責任を持つ、大人の目をしている
ことがわかる。言い過ぎかもしれんが、清らかですらあった。
ひどいことをしたかと思っていたが、謝る気もなかったし、あながち悪い結果にはならなかったようで俺は
ホッと胸をなでおろした。たいした女じゃないか、こいつも。
普段と別段変わるでもなく、大食らいなリナも、のんきなガウリイも、陽気なアメリアも、そしてその輪の中
でなんとなく安心している自分も、全てがいつも通りだった。
昨日一晩で、荒れ狂う嵐のように様々なことが起こったっていうのに。
リナが変わらず美味そうに朝食をたいらげている様が見事に物語っていた。
俺たちは、こうして、何が起ころうとも一緒に旅を続けていくんだ、と。
それが俺はなんだか・・・嬉しかった。元の身体に戻る方法、それが見つかっても見つからなくても、ずっと、
こうして生きていけるなら・・・それでいいんだ、と思えた。
俺は今、あんたに少しだけ感謝しているよ・・・レゾさんよ。
リナやこいつらと会わせてくれて・・・まぁアメリアは別件だが、無関係でもない。
ふとぼんやり眺めていたリナと目が合った。
リナは俺のそんな心情を知ってか知らずか、愛らしい瞳で微笑んだ。フォークを握りしめながら。
俺の皿にあるホワイトソーセージを狙っているんだろう。
「・・・やるよ」
俺ごと全部。とは言えないが。
そうしてリナは嬉しそうにフォークで突き刺して丸ごと全部たいらげた。
俺はそれで満足だった。
はは、まったく、馬鹿馬鹿しい・・・こんなに普通の日常に幸せを感じているなんてな。はは・・・
レゾも、もしかしたら、見えない目を受け入れていたら・・・あるいは・・・・・・
いや、言うまい。俺は俺の人生を胸張って生きていけばいいんだ。
だよな?みんな・・・
俺は今までの仲間の顔を思い浮かべる。悲しい顔をしているやつはひとりもいなかった。
それでいい。
この小さな宿屋の小さなテーブルで、リナも、ガウリイも、アメリアも、笑っていた。
そしてたぶん、俺も。
・・・・・・それでいい。最高だ。
...end.
読んでくれた人ありがとう。
みんな大好きなんだ、幸せになってくれ。
GJ!GJ!GJ!
個々の話もイイし一連の流れもイイ!
ゼル好きとしては色んなテイストのゼルが楽しめてたまらんかった
GJ
キャラ変わったゼルにワロタw
ゼルファンにとっては堪らないフルコースでした…!
終始顔がにやけっぱなし。心があったかいぜ!
素敵なモノを読ませていただきありがとうございました!
>>344 いい!全部いい!いいところがありすぎて抜粋できない!
あえて言うならみんなキャラが良かった!
超ぐっじょぶ!!
今更だが「今夜…付き合ってほしいの」で赤くなってどもるガウリイかわゆすwリナならともかく…w
あの頃からリナを女として意識し始めてたんだろうか。
350
351 :
344:2009/03/31(火) 16:13:20 ID:wZa/fUSr
響いたみたいでほんと嬉しい、ありがとうございます。
次は最後までゼルにエロいことさせます。
リナ=光
つまり、レゾ×リナか…
>351 いい話乙!次回のエロゼルにも期待します
12歳リナのエロはまだですか?
魔法で小さくなったリナがポコたんとキャッキャウフフ?
ポコたんにはついてないんじゃないか?
ついてなくても、あのでっかい耳でうりゃうりゃすればいいw
>>352 リナのほうに歩いてきたなと思ったらリナしか見てなくてびっくりした
ここからあと1話しかないとか拷問です先生
リナにしばかれて目覚めちゃったんですか
>>349 最初は宿屋でふたりっきりの時にリナが言った「あたしのことどう思う?」
にはガウリイ硬直!してたもんなw
明らかに態度が違うよね、女扱いだよなー
CDドラマでリナがメイド服着たらしいな。
映像ないのが残念だ…
可愛すぎて即ガウリイに食われたに1票ノシ
アリス服ならtryできてたな
誰が着替えさせたのやら
けっこう前のゼル雑談にエロ刺激をうけて書いてみた。
・ゼル一人称
・拉致監禁から始まる、愛ある陵辱
鬱エンドではないけど、苦手な人はスルーしてください。
急に風が強く吹くから、こんなことになったんだ。
風に髪を揺さぶられたリナが月を見上げていられなくなって、俺のほうを振りむいた。
俺と目が合った彼女がこちらにゆっくりと微笑んでみせたとたん、俺は強い酒を一気に浴びたときのように
カァっと顔が熱くなってしまった。
たたきつけるような動悸がおさまらなかった。
俺は満月が照らすこの春の夜に、いかれていたのかもしれない。
なぜ外に二人でいたのだろう。
また月を見上げる無防備なリナに当て身をくらわして抱きかかえ、レイ・ウィングでかっ飛ばすことなど造作も
なかった。リナは簡単に気を失い、俺の腕の中に捕らわれてぐったりしていた。
たしか出会った当時もこうやってさらっていった。
その時もガウリイの旦那はどこか別の場所にいたな。
あの時、力ずくで奪い取りたかったものは賢者の石だったが、むしろ今の俺はその時よりも強烈に、この
女を無理やりにでも奪い取ってしまいたかった。
リナが目を覚ます。
俺は腰掛けていたイスから立ち上がり、ゆっくりとリナに近づきながら優しく話しかける。
「懐かしいな……あの時もこうやって縛られて、ぴーぴー泣いてたっけな」
リナは状況を把握するのに精一杯、という感じで黙っている。
「……どうした? 泣き喚いたりしないのか?」
リナの両手を布で縛り、それを縄でくくりつけて天井から吊り下げている。
あの時は古い教会だったが、場所まで再現しなくてもいいだろう。
ここは森の奥の東屋だ。近くに滝があるので叫んでも誰にも届かない。
猿ぐつわはしていなかった。
「……いったい何をするつもり? ゼル……」
ようやく現状を把握した様子でリナが口を開く。
鈴が転がるような、可憐な響きに聞こえる。俺は重症だ。
「こんな状況でそんなことを聞くなんてお前さんらしくないな……呪文でも唱えてみたらどうだ?」
精神統一のできない状態で魔法制御ができるならな。
大技は制御に失敗すれば威力は全て術者に跳ね返る。
かといって唱えただけで発動する小技など俺に効くわけもない。
それくらいこの女は承知している。
むしろこれからされることを思えば、そんな危うい賭けにはでないだろう。
案の定また黙り込んだリナに、さきほどの質問の答えを返す。
「そうだな……お前を俺の女にしたい、てとこか」
言いながら俺はリナのあごに手をかける。
大きな瞳を隠すように、長いまつげが震えている。
「冗談やめてよ……ねぇ、ちょっと、落ち着いて……」
「ああ、焦ってはいない」
俺のゆったりとした態度から滲み出る狂気が、リナの心を侵食して瞳に恐怖の色を宿す。
無理もない、いきなりさらわれて縛りあげられているのだから。
俺は狂おしいほどの激情に抗えなかった。
俺とは別の男にリナの心が向いているのが耐えられなかった。
心が手に入らないのなら、せめて身体だけでも俺のものにしたかった。
ゆっくりと唇を近づける。
あごをつかんでいる俺の手からあっさりと顔を離し、横を向くリナ。
気が強いところがまたいい。
華奢で少女のような身体をしていながら、内に秘める強さと、ときおり見せる女の表情が、何度となく俺を
揺さぶり続けそして狂わせたのだ。
365 :
ゼルリナ2:2009/04/04(土) 02:11:01 ID:2pq2ScXj
俺はリナの服に手をかける。
リナがハッと息をのんだ。
構わずに指で軽く引き裂くと、簡単に肌を俺の目の前にさらした。
心の中も、こんなふうにこじ開けられたら……いや、望むべくもない。
こぶりな乳房をそっとにぎる。
リナの緊張が手のひらに伝わってくる。
そんなリナがもどかしくて強く揉みしだきたい気持ちになったが、あくまで優しく手の中でもてあそぶ。
やっと手に入れた愛しい女の身体なのだから、丁寧に扱わないとな。
小さく震える乳首にやわらかく舌を押し付ける。
俺の舌の上でぴくんっと立ち上がっていくさまに感動する。
「やめて……やめてゼル……」
やっと絞りだした制止の声が弱弱しい。
俺の本気を感じ取っているのだろう。
リナは一度仲間になった者にはとことんまで甘くなる。魔族すら自分の側にいることを許したのだ。
俺はその甘さにつけこんで、己の欲望を満たしていく……
片腕をリナの背にまわして動けないようにしておいて、片手で乳房を下から優しくなでまわし、もう片方を舌で
なめあげていく。じゅうぶん固くなったところを口に含み、たっぷりと可愛がる。
喘ぎを抑えるためにリナは制止の声すら出さなくなった。
身体が緊張していることが手に取るようにわかる。
じっとりと汗ばんでいく肌がなまめかしい。
口の中で転がしていた乳首をすこしだけ強く吸ってみた。
リナは身をよじり喉をのけぞらせながらも吐息すらもらさなかった。
素直なようでいて強情だ。たまらない。
指で乳首をつまみあげてゆっくりとひっぱっていく。
その先をつきだした舌で小刻みになめると、かぼそい悲鳴のような声がリナの口からもれた。
リナが出すはずもない喘ぎに似た声に、俺は胸が焼けるように興奮していく。
悲鳴をあげさせるのは簡単だ。苦痛をまぜてやればいい。
しかし、本当に俺が聞きたいのは、快楽に溺れる喘ぎ声なのだ。
我を忘れるほどの快楽をあたえて、狂うくらいによがってほしい。
身体だけでもいいから俺を愛してほしいのだ。
俺は舌での愛撫をつづけながら、リナのベルトをはずし、細い腰からズボンを脚元へ下ろしていく。
リナは頭をぶんぶんとふっていやがっているが、無意味なことだ。
可愛らしい下着に年齢があらわれている。
しかしそれすらも俺の心に火をつけるだけだった。
中身は年齢よりも十分に大人なのだから、構うことはない。
むしろ愛撫に身悶える姿とのギャップが愉しいほどだ。
そっと下着の上から指でなぞり……その感触に俺は硬直してしまった。
濡れている……
それがわかった瞬間、微かに残っていたはずの俺の理性は弾け飛んでいた。
ありえない妄想が頭の中を支配していく。
感じているのではないか、本当は俺の愛撫に喜んでいるんじゃないのか?
いやだ違うと言われたくなくて、何も聞かず強引にキスをした。
片手をリナの後ろ頭にまわし、逃がさないように抑えると、むりやり舌をねじこんで、呼吸すら許さない
ほどにむさぼりついた。
陵辱めいた行為をしているのに、俺は愚かにも愛を求めてしまっているのだ。救われない……
いまさらながら胸が悲しみに押しつぶされて苦しくなる。
唇を離し、リナの髪に頬をうずめるようにして強く抱きしめた。
このまま俺の腕の中で潰れてしまえばいい、そう思いながら。
366 :
ゼルリナ3:2009/04/04(土) 02:11:51 ID:2pq2ScXj
リナが叫ぶ。
「ゼルっ……ほどいて……!」
俺は何を言われているのかわからなかった。リナは言葉をつづける。
「逃げないからっ!……ちゃんと、抱いてっ……」
思わずリナの目を見た。
頬が赤くなって、少し潤んでいるように見えた。
「あたし、あなたのこと…………きらいじゃないの……」
……俺は無言でリナを吊り下げる縄を横なぎに切り、片腕で崩れ落ちる腰を抱き寄せる。
聞き間違い、なのか?
いやしかし、確かにリナは抱いて、と言った……
縛り上げられている両手首が行き場を探すように戸惑うように揺れ、いくぶん迷いながら俺の頭を抱える
かたちに降りてくる。
俺たちは初めて正面から抱き合っていた。
「……ガウリイの旦那はいいのか?」
俺は混乱しているのだろうか、聞かなくてもいいことを聞いてしまう。
リナは困ったような顔をして、それでも答えを返してきた。
「まあ、操を立てたいっていうのはあるわよ。でも、魔族にまで狙われて、こんないつ死ぬかもわからない
状況だとね……あたしはしたいことは生きている内に全部やっておきたいのよ」
賛同は得られないだろうが、リナらしい言い草だと思った。
「むしろ、尻軽だって呆れてやる気なくしてくれるのが、一番ありがたいんだけど」
そう言って笑いかけるリナは、まるでいたずらをみつかった子供のように、ぺろっと舌を出して肩をすくめた。
「たしかに、そのほうがお互いにとって賢明だな……」
俺は己の内を荒れ狂う獣が少しもおさまらないことを棚にあげて、希望論を述べたが、これで終わらすつもり
には到底なれなかった。
男と女として、抱き合えるのだ。
このまま終われるわけがない。
俺はリナを抱きしめたまま、壁際のベッドに移動すると、片手で自分のローブをばさりと投げ敷き、リナを
うつぶせに寝かす。すぐには逃げられないように。
リナの言葉を信じていないわけではないが、自分に自信がもてないというのが正直な気持ちだった。
いざとなってリナの気が変わることがあったら、今の俺ではそれを許してしまいかねなかったからだ。
「……やる気まんまん……てわけね……」
「……少しは色っぽいこと言ってみたらどうだ……」
うつぶせにさせたまま、腰だけを持ち上げて、つきださせる。
下着をつけたままの秘裂に軽く口付けをする。
確かに熱く湿って、濡れている。
女の匂いが微かに漂う。
指でそっとなぞりおろし、クリトリスの上でとめる。
「くぅ……」
小さく声をあげるリナ。
いじらしくもまだ耐えるようだ。まあいい、時間はまだある。そのうちたっぷりと喘がしてやるさ。
爪を少し立てて触れるか触れないかぐらいの微妙さで刺激すると、腰がぷるぷると震えだした。
じんわりと下着が濡れていく。
「ほう……やはり感じやすいんだな……ガウリイの旦那にも可愛がってもらってたんだろ……?」
「……こらっこんなときにそんなこと言わないのっ!……」
リナがキっとこちらを睨みつける。
その目が潤んでいるのがはっきりと見て取れた。
どうしてこうもいじめたくなってしまうのか。俺はガキか……
リナは縛られたままの手を前方に投げ出して、俺の敷いたローブを握りしめている。
まるで子猫が伸びをしているような格好だ。
俺が動かす指にあわせて、腰が震え背がのけぞる。
367 :
ゼルリナ4:2009/04/04(土) 02:12:39 ID:2pq2ScXj
ゆっくりと下着を脱がしていく。
小さく縁取られていたフリルにまで愛液が染み渡り、細く糸をひいていく。
脚から取るのも面倒だったので、膝の辺りでとめておく。ズボンもそうしておいた。
「……きれいだな……」
つややかなピンク色をしていたので、思わず口に出していた。
全体的に充血して赤くなってはいたが、形も整っていて、崩れもなかった。
「……じろじろ見ないでよ……」
リナが小さく言う。
泣きそうになっているのか、声がか細い。
「そうか……」
要望通り、俺は濡れそぼったリナの秘裂に舌を這わしていく。
「あっ……はぅ……はぁっ……」
堪えているのだろうが、それでも喘ぎを隠すことなど出来ずに、身悶えしながら快楽を受け入れていく。
そんなリナを見ながら、俺は胸の内が満たされていくのを感じていた。
ちゅぷっと音を立ててクリトリスに吸いつくと、痺れるような細かい震えがリナの全身をかけていく。
「感度がいいんだな、嬉しいぜ……」
口を離してそうつぶやくが、リナは羞恥に肩を震わして黙っているだけだった。
滴る愛液を舌でからめとり、クリトリスになすりつけ、尖らせた舌でいじめていく。
軽く触れる程度の力で上下にこすりつけると、リナの喘ぎが一段と大きくなり、長い髪が背で揺れる。
「イクときは教えろよ」
リナは意地でも言わないだろうが、もっと羞恥心を煽りたい。
寸止めしようかともふと思ったが、やはりイク声を早く聞いてみたい。
俺はあぐらをかいた姿勢で片腕をリナのふとももにまわし抱きかかえ、もう片方の腕は上からまわして指で
秘裂をやわらかく広げる。
俺の目の前でひくつく様が過激なほどいやらしい。
もっとしてくれと誘ってくる。
俺はクリトリスを吸い上げてから唇全体で押しつぶし、剥けたところを舌で容赦なく責めていった。
リナの腰が暴れだすが、俺の腕でしっかり掴まえられていて逃げ出すこともできずに追い詰められていった。
喘ぎ声が高くなっていき、それにあわせて背中が弓なりにのけぞっていく。
脚が緊張で硬直し、ローブを掴む手の力がより強くなっていった。
イク瞬間など隠せるわけもない。
それでも口で言わないのはせめてもの抵抗なのか照れなのか。
可愛い女だ、と思いながら俺は舌の動きを止めずに中指を秘裂に差し込んでいく。
イきながら入れられると頭の芯が焼けつくような快感が襲うのだと、昔の女が言っていた。
リナがそう感じてくれていることを願ってゆっくりと指を奥へすすめる。
細い腰をくねらせ、深く息を吐くように喘ぎがもれでる。
快楽に声を出すことに慣れていないのか。
濡れてはいるがぎゅうぎゅうに締めつけてきて奥まで指がはいらない。
無理強いはせず、そのままゆるゆると探るようにかきまぜると、卑猥な音をたてて俺の指に絡みついてきた。
どくどく脈打つ小さなクリトリスに舌を押しつけてイった余韻を楽しませてやりながら、そっと指の出し入れを
する。痛がってはいないようだ。
ただ、使い込まれていない感触が気になり、リナに問いかける。
「あんまり旦那とはしてないのか? 毎晩抱かれているもんだと思ってたが……意外と性欲薄いのかね」
剣をカモフラージュにして毎日夜中にふたりして宿からでかけるのだ。
次の日の朝には決まって、身体が痛いと言うリナと、上機嫌なガウリイの旦那……
毎晩毎晩、まったく、剣術修行なわけがない。
しかしやつはいつものほほんとしているが、この現場を見たらならきっと問答無用で叩っ切られることだろう。
まさか3Pしようとは言い出すまい。
「だからっ……ガウリイことは……言わないでったら……」
ふたりの関係はわかっているつもりなのに、リナの口から名前が出ると、胸が締めつけられてしまう。
思春期に戻ったかのような不思議な感覚だった。
俺にも青臭いものがまだ残っていたなんて。
368 :
ゼルリナ5:2009/04/04(土) 02:13:33 ID:2pq2ScXj
指だけでは快感を得られるほど開発されていないのか、喘ぎもせずリナは言葉を発し続ける。
「……あたしたち……なんにも……ないんだからっ……」
苦しそうに言うリナの顔が快楽以外の何かに彩られていく。
俺は思わず指の動きをとめていた。
「何もない? …………何が?」
「……ちょっと……! 何がって……ナニが、よ……言わせないでよバカっ!」
こいつには色気という概念はないのだろうか。
いや待て、ナニがない…………?
処女?!
俺は改めてリナの秘裂を見つめる。
そうだ、確かにこのくすみのない色といい、濡れているのに少し固いような感触といい、男を受け入れた
ことのない証とも言える。
背筋が震えるのを俺は感じていた。
なにもない……そうか、そうだったのか……
魂の底から湧き上がってきたものは、まぎれもなく歓喜だった。
今のこの有り得ない展開は、リナの、男を知ってみたいという好奇心が俺の味方をしてくれていたのだ。
死ぬ前に男に抱かれてみたい、とそう思っていたということか。
そして俺は「男」の候補に入っていたのだ。
きらいじゃない、そう言っていた本当の意味がようやく理解できた。
「光栄だな……俺を初めての相手に選んでくれたのか……」
「……むりやり拉致っておいて、よく言うわ……」
リナの言葉に俺は苦笑するしかなかった。
「初体験がSMまがいの陵辱じゃあ、トラウマになりそうだからね……」
何かの言い訳のように、リナがつぶやく。
そして覚悟を決めた女の声で、消え入りそうにささやいた。
「……やさしく……してよね……」
俺は返事の代わりに、リナの両手を縛っていた布を取りさると、そのまま身体をかがめてリナの額に
キスをした。
唇へのキスは、リナの愛情を手に入れてからだ。
さっきのように強引にしても満たされない。
身体を許してもらえただけで満足せねば、混沌の海に落とされそうだ。
俺は片膝を立てて、張り詰めた俺自身を熱い蜜であふれる秘裂にあてがう。
濡れてひくつきながらぬりゅっとした感触で俺を誘い、狂わせていく。
「いいか、いくぞ……」
どうしてこうも言わなくていいことを口走るのか、もう俺にも自分がわからなくなっていた。
ここまでしておいて、止める、などという選択肢があるわけがないのに。
処女を抱くなんて、俺の初めての時以来だ。
当然余裕もなく、ただただ突いていただけで、相手のことなど構う気すらなかった。
リナの細く引き締まった腰に添える手が少し震えている。情けない。
十分に濡らして馴らして、指で掻きまぜてほぐしたのだから、大丈夫だ。
俺が迷ってどうするというんだ。
迷いを振り切るように頭を一度強く振り、腰に力を入れて、ゆっくりとリナの中へ入っていった。
とろけるような淫靡さで俺のものをじわじわ飲み込んでいく。
腰に震えがはしり、頭の中が馬鹿になっていく。
……ああ、このまま俺ごと全部、飲み込んでくれればいいのに……
そんな俺の願望を無視して、リナの中は熱く絡みつき押し戻し、俺の侵入を拒んできた。
369 :
ゼルリナ6:2009/04/04(土) 02:14:13 ID:2pq2ScXj
そうだな、こんな感じだったな。
俺は処女膜の抵抗を突き破りさらに奥へと力を込めて挿入をつづける。
強い呻きがリナからもれる。
必死で耐えているのか、身体全体を震わせながらじっと動かない。
ぎゅうぎゅうとした締め付けがきつくてやはりなかなか奥まで進まない。
「力抜け、痛いだけだぞ」
痛みのためか返事をしてこないリナの背をそっとさすると、びくりと身をふるわせてから、我に返ったように
こくんとうなずく。しかし中の具合が変わるわけではなかった。
痛いのだ、仕方ない。
いかに強力無比な魔法を操るといっても、肉体的にはただの女なのだから。
長い時間をかけてやっと奥まで届いた。
リナは深い呼吸を繰り返して痛みをそらそうとしている。賢い女だ。
こちらからは顔は見えないが、おそらく苦悶の表情をしているのだろう。
それでもじっと耐えていた。
痛いとも止めろとも言わない。
行為そのものを受けとめようとしている。
俺はリナの熱く火照る身体を思い切り抱きしめたいと切に思った。
だが俺の岩のような肌がリナのなめらかな肌に傷をつけることを想像すると、寒気すらする。
それにしても初めてがバックとは、少々ケモノじみているな……
無理矢理さらってきたのだから、俺にはお似合いか……
下腹までびっしりと覆っている岩肌がリナを傷つけないように、と考えると、正常位という選択肢はなかった。
ましてや裸で抱き合うなど論外だった。
リナの震えがおさまってきたので俺は声をかけてみる。
「……痛いか?」
間抜けな質問だ。
痛いに決まっているのに。
「ええ……痛いわよ……思ってたより、ね……」
そう答えるリナの声は、大人の女の声をしていた。
ああ、なんて強い女なんだ。
俺はこの身体をめちゃくちゃに抱きつぶしたくなった。
激しく突いてねじこんで、壊してしまいたいとすら思った。
俺は後ろから覆いかぶさり、下から腕をまわして乳房を手の中におさめる。
ふんわりと刺激してから、指で固くなった乳首をはさみこみ、くゆらすように動かすと、快楽の色をまじらせた
吐息をはいて頭をのけぞらせる。
その動きにあわせてリナの中が痛いくらいに締めつけてきた。
片手をリナのあごにかけ、顔をこちらに向かせる。
「そんなに締めつけるな……」
俺の言葉にリナはバッと顔を赤らめ、きつく唇をかしみめる。
どうやら痛みよりも羞恥のほうが耐え難いらしい。
「俺のがちぎれちまうよ。力抜け」
リナの肩がふるふると震えだす。
うまく力をコントロールできないようだ。
まあ初めてだしそんなもんだろう。
しかしこのままだと、動かすこともままならない。
俺は両手で乳首をいじくりながら思案にくれていた。
面白いほど中が反応してうごめいてくる。
これはこれで気持ちがいい。
ふと見ると、赤い色が脚へと垂れていた。
リナだ、破瓜の血だ。
370 :
ゼルリナ7:2009/04/04(土) 02:15:07 ID:2pq2ScXj
……俺はリナに苦痛だけを与えているのではないか。
そう思うと、急にリナの締めつけがゆるんだような気がした。
いや、これは俺が萎えてしまったのだ。
好都合だ。
俺はそれ以上考えるのをやめ、腰を動かしはじめる。
少しだけ小さくなった俺のものをリナは熱い肉壁でからめつけて離そうとしない。
ひきずりこまれて締め上げられて、俺は再び硬度を取り戻す。
またリナの呻きが大きくなった。
しかし今度はさっきとは違う。
ようやく中が慣れてきたのだろうか、口からもれる吐息が艶っぽい。
俺はゆっくりと腰を動かしながら、その喘ぎに耳をすませていた。
「……ねぇ、子供ってできるの?」
唐突な問いかけだった。
あまりにも今の状況にそぐわない質問だったので、思わず動きをとめてしまう。
こども、という響きがどこか異質の世界の単語に聞こえて、俺は少々困惑しながら答える。
「さあな……キメラとのハーフか。……試してみるか?」
「あんまし楽しい想像じゃないからやめとくわ……」
「卵でも産んでくれたら試せるんだがな……」
「湿ったところに置いといてウン十日、てやつね」
俺たちは繋がりながら、今はもう俺たちふたりにしかわからない会話をした。
しかし、昔のリナなら、即座に「産めるかぁぁあああっ!!」と叫んでいただろうに。
あの頃と今とでは、何かが決定的に違っていた。
色んな出会いと別れが、俺たちを否応なしに違うところへと連れて行く。前へ前へと。
少しだけ空気が和んだような気がした。
ただの気のせいかもしれないが。
痛がるばかりの女々しい女ではないのだ、リナは。
こいつは、生きることを優先し、いつも前ばかり見ている。
今のこの陵辱と呼べる状況も、自分で道を探り、俺を受け入れることで凄惨な現状を打破してしまった。
この何気ない会話で主導権を握り、俺が中で出さないようにと、暗黙の了解をつくりあげやがったのだ。
リナは俺にさらわれながら、俺に条件つきで交わることを許したのだ。
こちらが上だったはずなのに、口先だけで対等な立場にもっていってしまった。
リナの乳房は小さいくせにやわらかい。
俺の手の中にすっぽりとおさまり、火照った熱と激しい鼓動を伝えてくる。
挟み込んだ乳首をひねったり転がしたりしながら、あたたかいリナの中をじっくりと堪能していたが、急に
股のほうから快感がじわっと込みあげてくる。
慎重に奥までねじこんで、ぐるりと掻き回しながらその高まる波を必死で抑え込む。
まだだ、まだ出せない。
リナのことだ、2回戦をやらせてもらえるとは限らないのだ。
限界まで耐え抜いてやる。
しかし、出しはしなかったものの、いくらかは滲み出たはずだ。
こいつは知っているのだろうか、たとえ微量でも上手くいけば、いや下手をすれば妊娠するということを。
結婚前の性交渉が火遊び、と呼ばれるわけだ。
まあいい、俺にとっては願ったり叶ったりだからな。
せいぜい知らないふりでも貫くさ。
371 :
ゼルリナ8:2009/04/04(土) 02:15:51 ID:2pq2ScXj
汗で湿ったリナの髪を横からかきあげて耳をさらす。
悩ましいほどつややかで官能的な耳だった。
俺はかじりつきたくなる衝動を覚えた。
そのほんのり色づくヒダに向かって、そっと息をふきかけ、リナの意識を耳に集中させてから小さく囁く。
「……初めてはどんな感じだ?」
かすかに触れる唇と、耳元に直接送り込まれる言葉と吐息が、リナを真っ赤にさせてのけぞらせる。
我を忘れかけていただろうに、羞恥が彼女を責めていくのが伝わる。
「ばかっ……前言撤回、きらいよっ……」
これが本心ではないのが俺は何故わかるんだろうな。
「そうかい……」
ゆっくりとそれだけ囁くと、リナの耳の中にも俺はぬるりと侵入した。
びくんっと大きく震え、大きな喘ぎをあげるリナが愛おしくて、俺はそのまま執拗に舌をはわして、ヒダの
すみずみまでなめまわし、ふるえる耳たぶを優しく噛んだ。
俺の目の前で見事に鳥肌がたっていく。
嬉しくなってもう一度舌を差し入れると、リナがまた震えた。
「いやぁ…っあぁ……」
締めつけてきておいて何がイヤなんだか。
喜んでるようにしか見えないぜ。
ああそうか、喜んでる自分を認めるのがイヤなのか。
耳の中にさしこんでいた舌をねっとりとはずしてから息とともに言葉を吹きかける。
「教えてやるよ……」
快楽ってやつがどんなものなのかをな。
ようやく迸り感がおさまった俺は、ゆっくり引き抜いていく。
惜しむように絡めつけてきながらも中を狭めて閉じようとした瞬間に、またゆっくりと挿入する。
リナは俺の白いローブを掴みながら悶えるように身をよじらせ、小さな呻きを間断なくあげ続ける。
勢いに流されることなく、女の部分に送り込まれる感触のみにじっくりと向き合わさせて、自分が男に何を
されているのかを否応なしにつきつけてやる。
何度か繰り返すと、奥を突くたびに、抑えてはいるが甘い声が混じるようになってきた。
激しくしたくなるのをぐっと堪え、腰をおさえつけていた両手を胸にまわし、きゅっと乳房をもみあげながら
倒れこむようになっていたリナの上体を抱えあげ、強く突き上げた。
背筋がふるえてのけぞり、汗が散る。
乳首をもみしだく俺の手にリナが手をかけ爪を立ててきた。
大丈夫だ、痛くはしない。
だがそれを口に出してやるほど俺は優しい男ではない。
腕の力と腰の動きでリナを揺さぶり突き上げ、リナが絶頂の仕草を何度見せてもやめなかった。
俺とて必死でこらえていた。
蠢き締めつけて搾り取ろうと絡みつくリナの極上さに酔いしれて溺れるわけにはいかなかった。
片手を下におろしてクリをさぐりあてると、あふれる蜜をぬりつけて、やわらかくなぶりあげる。
指をやさしくそえて転がすように弾くように愛撫をくわえたまま、容赦ない突き上げをしつづける。
声が、変わった。
悦楽の悲鳴だった。
とうとうリナは快楽に溺れた。
全てを忘れてよがり、喘ぎ、身悶えして、俺の腕にしがみついて、女の声で叫んで深く果てた。
「……どうだ?」
俺の息もあがっている。
腰を打ちつける速さを少しゆるめて問うと、羞恥で震えるでもなくこちらを見返してリナが口を開いた。
「──気持ちいい──」
意外なほどにはっきりと、そう告げた唇を濡れた舌がちろりと這い、舐めさえした。
俺は悟った。相手をなめてかかっていたのは俺のほうだったのだ。
苦い笑いが俺の顔にひろがる。
リナはそれを見ても臆することなく妖艶に微笑んで見せた。
372 :
ゼルリナ9:2009/04/04(土) 02:16:42 ID:2pq2ScXj
限界が近い。
何度も押し寄せる波に耐えてはいたが、もう我慢が効きそうにない。
小さく腰を動かして奥を小刻みに突くことでごまかしていたが、一転、ストロークを長くして激しく突いていく。
……リナの中に出してしまいたかった。
いいじゃないか、拉致までしておきながら、今さら何を迷うことがある?
さきほどの、ガウリイとはなにもない、と言ったときのリナの表情が頭の中にちらつき主張する。
リナがガウリイに抱かれたがっているのは間違いない。操を立てたいとも言っていた。
それなのに俺の子を宿してしまって、それでリナは幸せになれるのか?
今なら好奇心が起こした小火騒ぎだと片付けられるのに。
リナも俺を信じて身を任せているのに。
心の中で欲望と理性がせめぎあっていた。
その狭間で俺の良心が悲鳴をあげる。
腰を打ちつける濡れた音がリナの喘ぎと俺の荒い息を掻き消すように部屋に響く。
股から這い登る快感が勢いをつけて飛び出そうとしていた。
リナが何度目かもわからぬ悦楽の声をあげて達し、容赦なく俺を絞り上げようとする。
俺もきつく呻いて射精に身を任そうとした。
頭の中が白く弾ける。
自分の女にしたいと、あれほど望んで馬鹿げた行為に及んだというのに、俺は出る瞬間に身を引いて、
リナの尻にぶちまけていた。白濁が飛び散りリナの肌を犯すのをながめながら、俺は荒い呼吸を整えも
せず軽くしごき、最後まで出尽くすと天井を仰いで安堵のため息を吐き出していた。
なぜか頭の中が妙にすっきりしている。
……俺は結局、どうなったんだ?
ガウリイに対するリナの気持ちを再確認してふたりの関係を見守る側に立ってしまったのか?
奪い取るはずじゃなかったのか?
俺は自分のしたことに整合性が見出せないでいる。
しばらく考え、やっと言葉が見つかった。
なんだ……要するに俺は、リナにはガウリイの旦那とくっついてほしいのか……
惚れた女には、一番大切に想っている相手と幸せになってほしい、か。
俺もヤキがまわったもんだ。
こんな無茶でもしなけりゃそれに気がつかなかった、なんて。
その結論に達する頃には、乱れまくっていたリナの呼吸も整いつつあり、意外と元気な声で服が汚れた
だの破れただの、文句を言ってくるほどに回復していた。
俺は自分の出した結論に呆然としながら、後片付けをはじめていくリナを淡々と見つめていた。
結局、だ。
無理矢理とはいえ合意で抱いたのに、処女まで奪ったってのに、リナは俺のものにはならなかった。
彼女は悠然と、月夜の下で、ひとりまっすぐに立っていた。
強引にさらって縛り上げて衣服を破き、身動きできない状態で秘部をいじりまわし、挙句の果てに獣みたい
にバックから何度も犯したのに、いま俺の目の前に立つ彼女は、咲きたての白い花のように、どこも、何も、
穢れてはいなかった。
後悔も罪悪感も逡巡も、その強い眼差しの中には何ひとつ感じられない。
生きることに正直で、度がつくほどのお人好しで、そんな自分自身を全て受け入れて、大人になることに
すら恐れを抱いていない。
憎悪と復讐心を生きる糧として半生を送り、その後も己の存在に多大な疑問符をつけたまま生きる俺とは
まるで違う。
元の身体に戻りたいと足掻く俺を、リナの気高い魂が圧倒する。
生まれ持ってしまった強大な魔力とキャパシティで魔族からも命を狙われて世界の運命の渦中にうっかり
巻き込まれているくせに、少しの悲壮感すら漂わせず真っ向から立ち向かっている。
そんな俺の思いとは裏腹に、リナはいたって気軽に口を開く。
「帰ろっか、ゼル」
373 :
ゼルリナ10:2009/04/04(土) 02:17:40 ID:2pq2ScXj
俺は肩を抱くことも手をつなぐこともできず、歩き出した彼女を見つめることしか出来なかった。
人間の姿に戻ろうが戻るまいが、リナと俺との関係には何の変わりもないのではないか、と思う。
妙な脱力感が俺を襲う。
何故もとの身体に戻りたかったのかさえ思い出せなくなっていく。
とんでもない女だ。
俺の存在意義すら消し去ってしまいそうなぐらいまばゆい光で存在する。
伝説の光の剣の戦士がそばを離れず、千年かけて復活を果たした魔王ですら滅びを受け入れるわけだ。
あー……負けだ負け、俺の負け。
破いた服さえ平然と縫い合わすような女だ、俺の手には負えない。
ふぅっとため息をついて、肩をすくめ歩き出す。
やれやれ。
ローブについたリナの血が俺の足取りを支える。
俺が彼女を征服した唯一の瞬間の証だ。
こんなものガウリイに見られたら、あっさり殺されるかもな。
ときどき妙に鋭いところがある男だ。
しかしなんだってやつはリナに手を出していなかったのか、不思議でならない。
大切にしすぎて自ら動けなくなってしまっているのか、それとも、本当に保護者なだけなのか。
リナはそれをどう思っているのだろうか。
だが俺にはあえてつっつく気にはなれなかった。
ふたりの問題だ。これから先にどうなろうと、リナとガウリイの間でしか解決できないのだから。
今宵の狂気に引きずられて暴れ狂ってみたものの、終わってみれば俺は、ただの部外者になっていた。
笑いがこみあげてくる。
これでお仕舞いだと思っていたのに、全てを捨てる覚悟でリナをさらって逃げたのに、またあいつらの
ところに戻ることになるとはな……可笑しくて仕方がない。
声をあげて笑い出した俺を、振り返ったリナがびっくりした顔でながめてくる。
俺は初めて真正面から名前を呼んだ。
「……リナ……」
なんだか照れくさい。
あんただとかお前さんだとか、いつもぼやかして避けてきていたのに。
「リナ……」
もう一度呼んでみる。
俺の愛しい女は何の疑問も持たずに、いつものように俺を呼び返してくれた。
「なーに?ゼル」
心が躍る。
こんなに楽しい夜はキメラになってから初めてだった。
「いや、なんでもない」
そう、本当に、なんでもない。
この狂気の夜は、今やもう、ただの夜に変わっていた。
...end.
読んでくれたひとありがとう。連投ゴメン
GJでした!!
読後感も良かった。リナが格好いいな。
ひさびさにねっとりしたゼルリナでキュンときた!GJ!
リナつぇぇぇぇ
ゼルは変態が良く似合うな。
最初は「陵辱ものか…あんまり好きじゃないんだけどな」と思いつつ読んだけど、
半分を過ぎたあたりから文章に引き込まれて行ったよ。
終わり方も良かったしGJ!
はじめの4行で心拍数が上がった私は
読み終わった今、もうどうしていいか分からん。
GJ!今までのゼルXリナで一番好きだ!
ちくしょ〜鼻血かえせw
なんかすっごくいい感じのゼルリナだった><
いい仕事しやがるんだから!
かっこいいリナに萌え死んだよ。
gj!!
最終回でガウリイがリナに「そろそろ郷里が恋しくなったか?」って言った時、一瞬葡萄発言キタ━━━(゜∀゜)━━━!!かと期待したんだ
そのあとまだ剣探しがある、と言うリナに「またそれか」と返したゼルは、リナの本音に気づいてるんじゃないかと期待したんだ
ガウリナ脳でスマソ…orz
あの故郷発言は、この後二部エピになるよ、というヒキだと思ったな。
まだそんな時期(二部終了)じゃない、と。
二部やって欲しいなあ。そしてエンディングで人間に戻ったゼルをちらっと見せてほしい。
382 :
374:2009/04/08(水) 07:29:03 ID:645/U3yX
あーすげー嬉しい……ありがとうございます。
リナかっこいい、てのは意識してなかったからちょとびっくりwでもうれしい
二部やるならゼルとアメリアも出てきて欲しいなあ。
確かちらっと回想シーンあったよね。
384 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 09:36:07 ID:Z6TFbS/r
ポコタはガウリイのタケコプター(笑)
リナってナイ胸ヘコムネひらべったいと言われまくるけど
その他の容姿をとやかく言われることってそうないね
ぶっちゃけ胸のおかげで知らず助かったことも多いんじゃなかろか
>>384 ポコたんのスーパーウリアッ上なめんなw
二部か、もうどうせならOVAにしませんか?とか思ってみる
そしてちょこっとだけエロシーンいれてみませんか?と言ってみる
温泉が実は奥が混浴でバッタリとか、酔っ払いガウリイが真顔でリナを
押し倒して肝心なとこで寝てw翌朝覚えてない何それ、でどつかれるとか
ベタな展開をぜひ
いいねぇ
保守
391 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 17:34:06 ID:xnOIjdb1
保守
392 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 13:16:42 ID:zTWCPJBj
ほ
も
保守投下。Sなガウリイ一人称。すでにデキちゃってるガウリナってことで。
「なあ、リナ、オレのこと好きか?」
開口一番、オレの言葉にリナは絶句で応えた。
「なんだよ、好きって言っちゃえよ、ほらほら」
「だぁぁぁぁぁっ! やめいっ! ほっぺ突つかないでよ!」
「なんか証拠ほしいんだよなー」
「なんでよ……」
「なーんかサビシイんだよなー。オレばっか好き好き言っててさ」
「…………」
「そうだ。口でしてくれよ。どっちでもいいぞ、任せる」
「………………周りに人がいるってのに、なんつーこと口走るのよ、あんたは」
「あんなこととかしといてさ、いまさら何に恥ずかしがるってんだ?」
「……全部わかっててやってるでしょ、あんた……」
「リナにまかせるって言ってるだろ? オレはどっちも嬉しいからなー。
お前のその可愛い唇が愛をささやくのか、オレのを咥えるのか、オレにとっちゃ同じ意味だからな」
「人の目を気にしろって言ってんのよっ! 食堂よ、ここ、しょ・く・ど・う!
それに、そんな言われ方したらよけい言えないじゃないのっ!」
「じゃあ、口でしてくれよ」
オレがそう言うと、リナはとうとう押し黙ってしまった。
あわてふためくリナが見れたから、実はもうどうでもいいんだけど。
まあ、悩んでる姿もかわいから、このままにしておこう。
オレは皿に残った料理をほおばり始める。
一瞬の間を置いて、負けじとリナも巻き返してくる。
オレは口をもぐもぐさせながら、リナの身体についてもんもんと考え始めていた。
リナが快感に身悶えるさまがたまらなく愛おしいのだ。
ずっと何時間でも抱き続けていたい。
晩飯の最中だというのにオレは、この後部屋でリナをどんなふうに可愛がろうかとアレコレ考えていて、
いつのまにか手がまったく動いていなかった。
「何考えてんの?」
オレが黙ってリナの顔をながめているのに不安でもおぼえたのだろうか、小首をかしげてリナが問う。
「ん?……リナのこと考えてる」
そう言った瞬間にリナの顔は真っ赤に染まっていった。
ほんとにわかりやすいやつ。からかい甲斐があるなあ。
こーいうところは昔から変わらないままだ。
まだ照れてそっぽを向いているリナが微笑ましい。
行動の破天荒さとは逆に、中身は純情なんだよなー。
この前もあんなことしただけで身悶えして恥ずかしがって……
思い出してさらにむらむらしてきてしまった。
もういい、ノドなんか通らん。リナ食ってしまおう。
オレは食事もそこそこに、リナの手を取って、部屋へと帰ることにした。
リナの食事はもう片付いていたから文句も言わずにオレに従う。
恋人っていいよな、こーいうのスムーズで。
リナは抱かれている時、羞恥心と理性と、快楽を求める本能が、いつもせめぎあっているようにみえる。
だからオレはそれの後押しをする。
部屋の鍵をかけると、そのまま壁におしつけて、キスをしながら身体の自由を奪う。
リナの唇はやわらかく、心地よい。控えめな舌の動きも、ずいぶんと積極的になってきて嬉しいほどだ。
片手で肩を抱き寄せながら、もう片方の手で胸にふれる。ぴくっとすぐに反応が返ってくる。
熱を帯びてはちきれそうにふくらんでいく感触が好きだ。乳首が固くなっていくのもそそられる。
オレはしばらくその感触を楽しんでから、吐息がもれでるリナの唇からゆっくりと唇を離し、耳元でささやき
かける。
「気持ちいい?」
単純な言葉責めなのに、リナの中で羞恥が理性を責めているのがはっきりと伝わってくる。
396 :
ガウリナ2:2009/04/18(土) 00:25:38 ID:elhGMPAl
みみたぶまで真っ赤にさせて、どう答えようか悩んでいるのだろう。
肯定するのも恥ずかしいし、違うとウソをつく意味もないし、感じているのは事実なんだし、なんでそんなこと
聞くのよって感じかな?
「……なんでそんなこと……聞くのよ……」
ビンゴ。
「リナが恥ずかしがってんのが可愛いから」
目まで潤ませておきながら、今さら抵抗しようとすこし暴れだすリナ。
オレは両手を後ろからまわして小さな尻をわしずかむと、きゃ、という声をあげて大人しくなる。
そのままムニムニともみながら、抵抗がやんだ首筋に軽く舌をはわしていくと、今度は小さく震えだした。
「リナって感じやすいよな……いろんなとこが敏感で、ここも気持ちいいんだろ?」
手をするりと股間にすべらすと、びくんと大きく反応し、ぎゅっとオレの服をつかんでくる。
震えてはいるが拒否はしない。
今日はどんなことされるのだろうかと、また知識をひっぱりだして考えこんでいるのかな。
オレの心はもう決まっている。今からそれを実行する。
しゃがみこんでリナのズボンを腰から下ろし、身構えるよりも早く下腹にキスをする。
下着から熱気が漂う。女の匂いだ。やっぱり感じていたんだな、嬉しいぜ。
「ちょ、ちょっと、ガウリイ、こんなとこで……待ってよ……」
扉に近い場所だからリナが焦って文句を言ってくるが、構わず下着の上から舌を押し付ける。
それだけで声をあげそうになったリナだったが、すぐ外の廊下を人が歩く気配を感じ、必死で声を抑えた。
オレはにやけそうになる顔をごまかすために舌をとがらせてリナのかわいいクリトリスを探る。
少しとがった感触がオレの舌にあたると、リナがオレの髪を遠慮がちにつかんで短く息をもらした。
いつもの服で、恥ずかしいところだけを露出して、立ったまま男にいじられている状況に加えて、声を出せば
確実に外に漏れるという恐怖がリナを追い詰めていっているようで、脚がふるふると震えだしてきた。
オレは舌をさらに奥へとねじこんで小刻みに揺らし、クリが固くなっていくのを楽しむ。
声をだせば喘ぎ声になってしまうことが自分でもわかっているのだろう、リナは頑なに口を閉ざしている。
当然拒否もできない。オレはそれをいいことに下着に指をひっかけて徐々に下へずらしていった。
時間をかけてゆっくりと肌から離していくのがリナの羞恥をさらに煽っていく。
その証拠にどんどん濡れてきた。
「お前さんはいやらしいことされるの好きだな……こんなに濡らして」
オレの指摘にリナの身体に緊張が走る。
「……やだ……ガウリイいじわる……」
舌が離れたことにほっとしたのか、リナが泣きそうな声でやっと言葉を返してくる。
その隙が、甘い。
途中までずらした下着はそのままに、手を腰にまわし後ろから尻を広げると少しだけ開いた脚の間へ、クリを
めがけて舌をすばやく差し込み、軽くなでる。
「あっああ……!」
前のめりに身体をくねらせ、喘ぐリナ。たまらん。もっといじめたくなる。
「声我慢できなかったら、お仕置きな。外に聞こえるだろ」
ぐっと堪えるようにリナの脚に力がはいる。勝気な性格が拒否を言わせないようだ。うん、かわいい。
オレは舌をゆっくりと左右に小さく揺すり、こりこりと固くなっていくクリを堪能する。
すこしづつだが大きくなっていくところがオレを誘っているかのようで興奮する。
397 :
ガウリナ3:2009/04/18(土) 00:26:39 ID:elhGMPAl
言葉でもっとひねりあげたいが、舌を使っているとままならない。もどかしいが我慢だ。
リナが壁に背をあずけて上体の力を抜く。
快楽に身を任せることにしたのだろうか、切り替えが早い。
それならそれでたっぷりと可愛がってやるよ。
お仕置きといってもたいしたことじゃあない、じらす回数を決めるだけだ。
オレは両手に力をこめて秘裂まで指をのばし、広げていく。
じゅうぶん起き上がったリナのクリトリスを、あくまで優しくやわらかく舌でなぶる。
リナは健気にもまだ声を出さず耐えていた。オレの嗜虐心を揺り動かすとも知らず。
唐突にきゅっとクリを吸い上げる。
「あああっ……んんっ……」
喘ぎがすぐに焦りを押し殺したくぐもった呻きに変わる。
「はい1回」
短くそれだけ言うと、またねっとりとした愛撫を続ける。
焦らない、速くしない、最初の動きが肝心だ。舌はあくまでやわらかく、が基本。
それでなくともデリケートなところだ。これから時間をかけて可愛がるのだから、摩擦でこすれては痛みが
伴う。それでは駄目だ。何度も何度もイってもらうんだから。泣いても許さない。おかしくなってもらう。
リナは乱れた呼吸さえ外に聞こえると思っているのか、ほとんど息をとめているようにすらなっていた。
快楽の絶頂ですぐ気を失うのはこういう我慢の仕方にも問題があると思うんだがな……
そーいうのもオレは好きだからあえて何も言わないが。
また廊下に人の足音が響く。そばの扉越しにはっきりとわかる、人の気配。
リナがびくりと身体を震わせ、オレの髪をつかんでいやいやと首をふってやめさせようとする。
オレはそれには気づかないふりをして舌でクリをなめあげつづける。
リナが必死で耐える様は本当に可愛い。腰が小刻みにふるえている。
足音が遠ざかって安堵したところを、口を開いてクリをまるごと口にふくみ、吸い上げてみる。
「やだあっ……もうゆるしてガウリイっ……」
もっといじめたかったが、愛しさのほうが勝ってしまった。オレもまだまだ甘いな……
「じゃあ、これで2回な」
そう言うとオレは目尻に涙を浮かべたリナを解放する。
腰がぬけたようにぐったりと壁によりかかるリナ。
頬を赤く染めたままでオレをにらんでくる。潤んだ目でにらまれても嬉しいだけだが。
「何の回数よ、それ」
「お仕置きの、だよ」
「わかってるわよ、そんなこと。何をする気かって聞いてんのよ」
教えてもよかったが、やっぱり楽しみは後にとっておくほうがいいだろう。
「後でちゃんと教えてやるよ」
オレはにっこり微笑んでみせた。リナの顔がひきつる。何を想像しているんだか。
あんまりいい話を聞いてないみたいだなー……好奇心が先立って猥談ばかり聞いてるとそんな目に遭う。
何も知らないならオレが優しく全部教えてやったのに。そうしてからとことんイジメテやったのに。
あ。あんま変わらんか。最終的にいじめてんだから。
性の知識が無い女は羞恥心すらわからないものだ。リナの半端ない知識は同時に強烈な羞恥をも抱える。
そんなリナを見ていると、どうしても恥ずかしがらせて、悶えさせたくなってしまう。
それもまた愉しいと思うオレがいる。
398 :
ガウリナ4:2009/04/18(土) 00:27:42 ID:elhGMPAl
リナが何を知っていようが、結局は知識だけなのだから。
身体から直にもたらされる快楽の前ではそんなものは消し飛んでしまう。
そのときに抗うような、己と向かい合って羞恥と理性が闘っている様子が、リナをひどく卑猥に見せている。
気づいてはいないだろうが。それはオレを興奮させてやまないのだ。
「2回、か……」
さっそくベッドへ移動した。
オレの声が弾んでいるのをリナは聞かないふりをしている。
初めてのときはあんなに心の葛藤を体中から発散させていたのに、最近では受け入れていっているようで
身体の緊張もずいぶんほぐれてきていた。
あの時のういういしい反応も良かったが、こーいうのは身体を預けてくれてからが本番だ。
緊張しているままだと、女は快を受け入れにくいし、何よりも体位を変えづらい。
しなやかに曲がる手足をあやつってこそ、挿入したままの体位変えが可能なのだ。
そこまでいくにはまだまだかかりそうだ。
教え込んでやらなければならない。リナがどれだけいやらしい身体をしているのかを。
何も知らない女を自分好みに調教するのが楽しいという意見も世にあるが、知識でがんじがらめにされている
頭の中を快楽でかきまわしておかしくさせて、痴態を自ら受け入れていく様を見ているほうがオレは百倍愉しいね。
リナを抱いて初めて知った。この女は最高だ。
安っぽい言葉責めなんかじゃなく、もっと恥ずかしがらせるにはどうしたらいいのか、そんなことを考えるまでに
なってしまった責任は、オレにではなく耳年増でここまできてしまったリナのほうにある。
考えながら服を脱がしていたので、少し乱暴になってしまったようだった。
リナに痛いと言われてしまう。
「すまん……もっと丁寧にキスマークつけながら、じらすようにじっくりねっとり脱がすべきだったな……」
リナがあわてたように肌を両手でかくしながら、エロクラゲ、とつぶやく。
言い得て妙だ。
オレはさして気にせずリナのもちもちとしたふとももに手をかけて優しく広げていく。
中途半端な抵抗が軽く脚を押し戻してくる。
まだ恥ずかしがってんのか、とろとろに濡れてんのに。
「きれいだぜ……」
相反する感情にもまれているのだろう、リナの眉間に力がこもる。
見られている羞恥と、喜んでいる自分の狭間で揺れているのが伝わってくる。
そのまま揺られていればいいさ。
オレはゆっくりと、小さくふるえているクリトリスに卑猥な音をさせながら吸いついていく。
快楽に傾いて羞恥をけとばし、淫らな喘ぎ声をあげてしまうようになるまで。
唇だけで甘噛みするようにもんでいると、クリが熱くふくらんでくる。
素直でかわいらしい。リナが隠している心の奥底にあるものに似ている。
そっと舌にリナのぬめりを絡ませると、そのままクリの根元から上へねぶりあげる。
それだけの動きにリナはシーツを荒く掴み腰を跳ね上がらせて、可愛い声で鳴く。
根元が弱いんだな。
次は舌の裏のやわらかい箇所をつかってクリを左右に弾いてみる。
腰をくねらせて悶えるリナの脚をしっかりと押さえつけ、優しくなぶり続ける。容赦はいらん。不要だ。
泣き叫ぶほど気持ちよくなってもらうのに、なんの手加減がいる?
そんなものは愛とは無縁のただのサディストだ。
オレはリナを愛している。ゆえに際限まで責め込むのだ。
おかしくなってもオレがいる。オレが全部受けとめる。何の問題もない。
399 :
ガウリナ5:2009/04/18(土) 00:28:54 ID:elhGMPAl
リナの脚が硬直し、足の指先がきゅっと丸まる。小さな痙攣が腰に広がっていく。
はい一回目。
オレは舌から力を抜いてじっとする。
切ない吐息がリナの口から大きくもれる。
胸まで真っ赤にさせて身をよじって、来るはずだった絶頂に落胆している。何か文句でも言うかな?
リナは何も言わずにきゅっと眉根を寄せて唇をかんで耐えていた。
これこれ、この仕草。どんだけ色っぽいか、わかってないだろう。
教えてやりたい、最高にいやらしいって。
どうやったら伝わるんだろう。何て言えば。何をすれば。
オレにはいくら考えてもわからなかった。オレが感じている高揚感を伝える術などありはしないのか。
そのもどかしさがオレを突き動かす。
腰の震えがおさまるとすぐに舌の動きを再開する。下から上にゆっくりとなめあげる。
さきほどみつけた弱いところ、クリの根元をねぶりあげてオレの唇におしあて圧迫しながら舌を使う。
くりゅくりゅと固くなっている芯のような感触をなぶるたびにリナの呼吸が激しいものになっていく。
「………………」
リナが何かつぶやいた。我を忘れかけているのだろうか、すごい、と聞こえた気がする。
もう少しだ。リナの中で理性が駆逐されていくのが身体の動きからもよくわかる。
無意識に閉じよう閉じようとしていた両脚が、すこしづつだが開いてきているのだ。
愛おしさがこみあげてくる。このままイかしてしまおうか。
またもやリナの脚に緊張がはしり、小さく震えだす。
オレは迷った。迷ったがしかし。
2回目。初志貫徹。
リナは泣き出しそうなほどの抑えた悲鳴をあげた。
腰がぶるぶると震えている。
かわいそうだから舌は離さず軽く押さえつけたままにしておく。
さすがにこれだけではイケないが、快楽はゼロにはならない。
「ばかあっ……」
とうとうリナが泣き出した。
言いたいんだが言えなくて羞恥に悶えているんだろう。
ここでオレが何か言って楽にしてやることもない。黙ってじっとしておくことにした。
言うかな?言わないかな?ドキドキするなー。
「……お仕置きなんか……しないでよ……」
さすがに頭の回転が速い。オレの意図するところを正確に当てて見せた。
オレはリナの賢いところも好きなんだ。
なめてと言わせたかったが、オレは十分に満足していた。
きゅっと強くクリに吸いついてから口にやわらかく含み、舌先でぬめりをこすりつけるように愛撫する。
円を描くように舌で優しくなめまわし、ときおり軽く吸い上げる。
単純な動作だが、力加減を一定にしてゆっくりゆっくりし続けていると、リナの腰が浮き上がってきた。
体温も高まり身体全体が熱く火照っていく。
何度かじらされると絶頂の波は高く激しくなっていくらしい。
いつもと違う反応を返してくるリナに、オレの興奮も高まっていく。
腰が浮いたまま反りきり、足の指先までが反り返る。
力加減はあくまで変えず、優しくじっくりとねぶり、なめあげ、吸っては離し、クリにねっとり舌を絡ませて、
口にふくみながら、ぐちゅぐちゅと上下にしごく。
あれほど荒かったリナの呼吸がとぎれ、息を吸いこんだあと、なんの声も発しなくなったまま、身体全体を
硬直させて痺れるような震えをみせてくる。
イっている。深く深くイキまくっている。
弛緩にそなえてリナの浮いたまま硬直している腰を両手で掴み、容赦なくしごき続けた。
ふっとリナの身体から力が抜けようとするが、そこを逃さず舌でねぶりあげる。
クリの根元から押し上げるようにしてやわらかくもみつぶす。
逃げられないように腰を抱きかかえ、離さなかった。
400 :
ガウリナ6:2009/04/18(土) 00:30:07 ID:elhGMPAl
リナがあられもない声をあげてよがり狂い暴れる様が本当に愛おしい。
やっと本気で快楽を感じていることをさらけ出してくれた。
オレは嬉しさのあまり、クリをなぶりながらそっと中指をいれる。
リナの中は熱く噛むようにオレの指をしめあげてきた。
奥まではいらなくてもいい。
ちょうどクリの裏側にあたる辺りに指先が当たるように軽くまげると、そのまま上にそっと押し上げる。
舌と指で挟みこんでねっとりとすりつぶすように動かすと、クリトリスが丸く縮まり、悦楽の悲鳴をあげる。
ああ、可愛い……このままいつまででもこうやってリナを気持ちよくさせてやりたい……
男はイったらそれまで、という感があるが、女の快楽には果てがないという。
狂ってほしい。何もかも忘れて、オレのことすら忘れて、女の悦びに浸りきってほしい。
泣いて、声をあげて、身体をふるわせて、芯からしびれて喉を仰け反らせるリナは、本当に美しい。
リナの理性の確かさを知っているがゆえに、それを乗り越えるほどの快を与えられたことにオレは満足
を覚える。
愛してるくせに頑なに言おうとしないリナのその口から、愛よりも激しい喘ぎをあげさせていることに、
オレはどうしようもなく幸せを感じている。
リナはまだイっている。オレも舌と指の動きをやめない。
呼吸の音がひきつれてきているのを感じ、オレは仕上げとばかりにクリに吸いつき、ぬめる舌できつく
押しつぶしながら中から指をくるくるとこすりつける。
リナが気を失うのがわかった。
身体をびくびく痙攣させながらぐったりと力が抜けていく。
オレはクリに吸いついたまましばらくじっとしていた。
痙攣がおさまるころにやっと舌を離していく。
なごりおしい。バカだなオレは。
そっと両腕をおろし、リナの腰をベッドに優しく沈みこませる。びっくりさせないように。
オレはいちおうシーツで唇をぬぐうと、リナの唇にゆっくりとキスをする。
熱く湿った舌までちいさく痙攣していた。舌をからませ刺激をおくると、リナのまぶたがぴくんと動く。
はやく目を開けてオレを見てくれないかな。
どんな潤んだ瞳になっているのか、何をされたのか、自分がどうなったのか、全てを理解していく感情の
揺れをオレに見せてくれ。
本当に好きだ。ここまで誰かを愛せるなんて、知らなかった。
こんなにも心が満たされる瞬間があるなんて、本当に、思いもよらなかったんだ。
ありがとう、リナ。オレを幸せにしてくれて。
リナがぼーっとした感じでゆっくりと目をあける。
そうしてオレの目を見て、満ち足りた笑顔をみせてくるんだ。
きもちよかった、ってそう言って、腕をオレの首筋にからませて、可愛いくちびるでキスをねだって、
耳元でこぼれおちるように囁くんだ。
「……すき……」
そんなことわかってるのに。
リナは気づいていないんだろうけど、リナが見せる仕草のひとつひとつが、オレのことが好きだって言って
るんだぜ。むしろ言葉よりも明確に、全身全霊、愛してると叫んでいる。
その潤んだ瞳が、火照る肌が、全部オレのほうを向いていて、オレはそれを見てるだけで、心が満たされて
いくんだ。
「うん。ありがとな」
オレはそんなリナを優しく抱きしめてキスをして、身体に伝わるリナの激しい鼓動を愛おしく聞いていた。
401 :
ガウリナ7:2009/04/18(土) 00:31:10 ID:elhGMPAl
頭の中で言葉が渦巻く。オレはそれをなるべく表にださないようにしていた。
周りで何が起ころうとゆらゆらと立ち回っていた。
リナが評したように、まるでクラゲのように。
場の気配に敏感なオレには、そのほうが色々と楽だからだ。
黙っているほうがやりたいことをやれる。
幼い頃からオレは何かにつけて他を圧倒していた。
体格、剣術・体術、伝説の光の剣、オレには当たり前だったそれらが、周りの人間を押し潰していっている
ことに気づくと、いつもオレはすぐにそこを去った。
ひとつところに留まれば、オレの存在が誰かを歪ませていく。
そんな光景を見るくらいなら、自分から離れてしまうほうが良かった。
光の剣をもって家を飛び出したのも、それを巡り皆が争うのを避けるためだったが、もしかしたら、オレに
似ているから、という理由もあったのかもしれない。
その存在自体が諍いを呼び寄せる。
そういう在り方に、己自信を投影して、いたたまれなかったのかもしれない。
リナの強さを目の当たりにしたとき、そしてそれを平然と受け入れている彼女を知った時、オレは初めて自分
以外の人間に圧倒されていた。
そう、まさに圧倒的──だった。
そして諍いどころか、魔族すら呼び寄せ、最後には世界の運命を呼び込んでいったにもかかわらず、リナは
とうとう全てを乗り越えてしまった。
リナといると心地良いのは、リナがオレのことを特別視しないからだ。
オレの全てを見せても、恐れや嫉妬といった暗い感情をひとつも抱かず、変わらず笑顔で接してくる。
そのくせオレがちょっとボケると残さず全部突っ込んでくるし。
スリッパまで飛び出てくる。派手なリアクションで応えてくれる。
たまらなく面白かった。
そーだ、鏡、鏡。
オレはこっそり近くに置いておいたスタンドミラーをベッドわきに寄せると、火照ってしなだれかかるリナを抱え
上げ、うしろからだっこする形でゆっくりと貫いた。
リナの吐息が深くもれる。
そしてうっすらと目を開いて、鏡に映るふたりの姿を見ると、リナはびくりっと身体をふるわせた。
「……な、ななななな……」
急に色気のない声で「な」を連発しだすリナ。
「やだっばか! 変態! すけべ! やめてよっ」
腰をくねらせながら逃げるように動き、文句を並べる。
「オレが何に興奮してるかわかる?」
「わかるわけないでしょっ!」
「リナの理性が悲鳴をあげているのが聞こえるんだよ……ゾクゾクする……」
「……あんたってサディストだったの……?」
「いまさら? 心配いらないぜ、痛いことはしないからな……愛してんだから」
「……その愛、ちょっとなんか、歪んでない?」
「うん、オレも今日初めて知った。リナを恥ずかしがらせてやろうとふと思っただけだったのに、こんなに
愉しいなんて、おどろきだ」
「自覚してるなんてタチ悪いわよガウリイ……」
オレは小さく笑うと、リナの両手をとってオレたちがつながっている部分へともっていき、そっと手を添えた。
「ほら、自分でひろげてみ? もっとよく見せて」
脚を絡ませて閉じられないようにしてあるというのに、まだ抵抗しようとするリナの耳元に唇を近づけささやく。
敏感に反応してしまったのが恥ずかしいのか、そっぽを向く首筋に舌をはわせて追いつめていく。
「なあ、はやく……どんなふうに咥えこんでるのか見せてくれよ」
402 :
ガウリナ8:2009/04/18(土) 00:33:17 ID:elhGMPAl
オレが言葉をなげかけるたびに、リナの中から熱くてとろけるような蜜がじわりとあふれでて、オレにまと
わりつく。
これで隠しているつもりなんだから。
まったく、かわいいやつ。
「そんな悦んでもらえると嬉しいな。身体は正直だよなー」
反論しても図星だからオレには通じないと悟っているのか、リナはうつむきながらせめて鏡に顔が映らない
ようにと、ふるえながらじっとしている。
「いいじゃねーか、もう……ぜんぶ受けいれちゃえよ……オレはもう知ってんだから」
その言葉を聞いてようやっとリナはオレのほうに顔を向けた。
精一杯こっちをにらもうとしているが、泣きそうになってる。愉しいなー。
「お前がオレにいやらしいことされるの大好きだって、オレは知ってるよ」
リナが何かを言い返す前にあごに手をかけ、きつくキスをした。
舌がふるえている。
優しくオレの舌で絡ませもてあそぶと、おずおずとリナも動きを返してくる。
こいつはいつも口ではイエスを言わない。口八丁、舌先三寸で煙に巻くときもある。
でも態度と行動はウソをつかない。
オレにはそれがはっきりとわかるから、リナが何をしてようが安心して見ていられる。
いまも、ほら、こんなに悦んでる……
そっとリナの指に指をからませて、オレは快楽で弾けそうなクリトリスをやわらかく指に挟み込み、
下に押し広げながら、ぬるぬるとした愛液があふれだす結合部をあらわにして、つかんでいたリナのあごを
軽く動かし顔を鏡に向けてやる。
好奇心に負けて目を開けてしまったのだろう、リナの体温が急激にあがり、中もきゅぅっとしめつけてきた。
「どう? あんなに小さかったとこに、オレのがまるまるはいっちゃって。女のからだってすごいよなー」
絶え間なくクリをいじる。喘ぎに我を忘れない程度に、ゆるく、やさしく。
しかしそんな軽い動きでなでまわしてくゆらせていただけだというのに、唐突にリナは背のけぞらせ、腕を
オレの首筋にまわして、オレに黙って小さな痙攣とともに果てた。
果てたあとの吐息がリナの唇からもれでる前に、オレは奥まで貫き突き上げる。
濡れた声でリナが鳴く。
オレはもうたまらなくなって、もう少しいじめてやるつもりだったのに、激しく動き出してしまった。
うしろから抱きかかえるように、とがった胸を両手で包み込み乳首をもみしだく。
耳の後ろ、首筋に吸いつき、身体を密着させてリナの熱と震えと喘ぎを全部抱きしめる。
オレの腰にもシビレがはしった。快楽の痺れだ。
あ。いかんいかん。こーいう姿勢はすぐに抜けないから危ないんだった。
忘れるとこだった。約束は守らないとな。
焦らないって決めたんだから。子供はまだダメだ。
リナがイクのに合わせて乳首を強めにひっぱってやる。
頭の芯まで快感が突きぬけるかのようにリナが身悶えしながら汗ばむ肌をオレにおしつけ身体ごとのけぞる。
その過激きわまりないリナのしめつけに歯をくいしばって耐え、奥に突きこんだままオレはじっと嵐がすぎる
のを待つ。
ぎゅっと抱きついてしばらく動けないでいたオレの髪にそっとリナの手がふれた。
「……ごめんね……」
ああ、リナも闘ってるんだ。不安と恐怖と、これから先にくるかもしれない未来と。
オレとの子供。
それがどういうことなのか、未知数すぎてうまく把握できなくて目をそらしている自分と、オレに我慢を強いて
いる自分と。気持ちいいと思いながら闘ってたんだな。
バカだな。オレに任しときゃいいのに。
そんなこと考えずに、善がってたらいいのに。
オレは胸の奥からつのってくる愛しさに身をゆだねてさらにきつく抱きしめてしまった。
「ちょっ……ガウリイ、ごめんて……あやまってるじゃない……くるしいっ」
誤解させてしまった。
でもなんて言ったら伝わるのか、想いが大きすぎて困惑してしまう。
まあいいか。何度も言ったらそのうち伝わるだろ。
オレは何度も何度も愛をささやいて、今度はリナが困ったような顔になっていった。
403 :
ガウリナ9:2009/04/18(土) 00:34:31 ID:elhGMPAl
「手をチョキにしてみ」
体勢を変えてリナをベッドに仰向けに寝かすと、オレは自分の指を2本立てて見せた。
いじめんのは終わり。ここから本番。
「こう?」
訳が分からないながらも素直にオレに向けてチョキの手を出してくるリナ。
その指の股の間に、オレの指をさしこむ。
リナはまだ分かってないようだ。
「松葉くずし」
さらに意味がわからない、といったふうに眉を少しよせるリナ。
「こーいうこと」
いやらしく指をうごかしてピストン運動させると、頭の中でオレ達がこれからするであろう体位を想像
したんだろう、リナの顔が真っ赤になった。
オレの顔に笑みが浮かぶ。
腰に手をそえて横向きにさせると、片脚を抱えあげて折りこませる。
挿入したまま女の身体を動かすには相手の体位への理解もいる。
リナは恥かしがりながらも、オレの思うままに動いてくれた。
よしよし。そうこなくっちゃ。気持ちよくさせてやるぜ。
いつもと違うところにアレがあたっているのがわかるのか、まだ動かしてもいないうちからリナがもぞもぞと
腰をくねらせてくる。
すこしづつ、じらすようにオレは腰を引いていき、抜けそうになる前にまたゆっくりとじわじわ奥まで突く。
リナの身体がびくびくふるえ、シーツを指がぎゅっと握りしめている。
同じように目もぎゅっとかたく閉じて、何かに耐えてでもいるかのようだった。
オレはリナの腰のあたりを優しくなでてみる。リナの緊張が少しでもほぐれるように。
こんな固まったままねじれた姿勢で激しく動いたら、華奢な身体などすぐに壊れてしまう。
痛いと言わないリナへの、オレができる精一杯の気遣いだった。
オレだって我を忘れてしまえばどんなに激しくしてしまうか、最近では正直自信がなくなってきている。
腰をさすり、ふとももをさすり、髪をなで、指をからませ、慎重に腰を動かしつづける。
ぴったりと寄り添うようにリナの中が変わってきた。
余計な力が抜けて心身ともにオレを受け入れた証拠だ。
オレの背筋が軽くふるえる。嬉しくて身震いしてしまった。
いくぜ、リナ。
ぐっと奥まで突きいれ、かきまわして、勢いをつけてリナの中を責めこんでいく。
リナは温かい感触でオレをつつみこんで、蠢くように絡みつき、オレの動きにあわせて絶妙な締め上げを
繰り返す。
無意識なのか意識的なのか、オレを簡単に昇天させようとする。
考える力を奪われていって、ますます激しく突き上げてしまう。
リナの深い喘ぎが女のそれになっていく。
昼間には決してださないような、色に溺れた女の声……
オレはその鳴き声を心地よく聞きながら必死で力をセーブしていたが、思う通りにはいかなかった。
気持ちいい、凄え、気持ちいい……!
オレの息が荒くなる。腰の動きに合わせて粘る卑猥な音が汗とともに散る。
リナのびくつく腰が、シーツをきつく掴む指が、涎を垂らす唇が、目尻に浮かぶ涙が、これ以上ないくらい、
いやらしい。そんなくせに、全身から漂わせるのは悦びの気配、ときたもんだ。嬉しいじゃねーか。
404 :
ガウリナ10:2009/04/18(土) 00:35:42 ID:elhGMPAl
ああ、考えごとして集中をまぎらわしてみたけどやっぱもう限界だ。
我慢してたのもあるけど気持ちよすぎる。
腰の奥からじわじわと快感がせりあがる。
もっと速く打ちつけたい。
頭に白いモヤがかかる。
うまく考えられない。
きもちいい、たまんねー。
頭がからっぽになっていく。
リナはイクたびにぎゅうぎゅう締めつけてくる。
ったく、ちょっとは加減しろよな。
オレもう出ちゃうよ。
もっとずっとこうしていたいのに。
責めてんのか責められてんのか。
自分の息がうるさい、いや、もうどうでもいい。
腰を打ちつけるたびに激しく音が鳴る。やらしい音だ。
一気にガッと昇りつめていく。
痺れるような快楽がオレを襲う。
「くぁっ……!」
たまらず呻いていた。
叫びたくなるほどの激烈な射精感。
オレは無理やり腰を引き、リナの尻におしつけ、ぶちまけた。
熱さに身悶えするようにリナの背がよじれる。
呼吸を整えようとオレは深く息をする。
……くはー……
腰が痺れている。
心臓が激しい鼓動をくりかえす。
……エッチってこんなに気持ち良かったっけ? 昔はもっと淡々とこなしてた気がする……
リナの中で出したいなー……オレの精液全部ぶちこんで、リナの子宮までオレでいっぱいにして、孕んで
くれたらどんなに幸せか……ダメだダメだ。オレのひとりよがりだ。しょい込むのは全部リナだってのに。
息が落ち着くと同時に理性も落ち着いてきた。
リナが汗ばむ肌を真っ赤に染めてぐったりとしている。
目尻に浮かぶ涙をそっとぬぐってやる。
これは歓喜の涙なのか、それとも苦痛の涙なのか、何度身体を交わらせても、いまだにわからない。
指についたその涙をなめてみる。
なめてみたところで、どれほどの想いがつまっているのか、わかるわけもなかった。しょっぱいだけだった。
もう一度いれたい。
オレはまだおさまりもしない一物に我ながらあきれてしまった。
だがどう見たところでリナはギブアップだ。意識がない。
オレだけひとりで気持ちよくなってもそんなに楽しくない。
リナといっしょに快をむさぼるのでなければ虚しくなるだけだ。
405 :
ガウリナ11:2009/04/18(土) 00:37:53 ID:elhGMPAl
始まりは、恋心ではなかった。子供がひとりでうろついているのが心配だった。
それがリナの強さを知った時に好意に変わり、そしてただのか弱い女の子だと理解した時に、愛に変わった。
もう戻れない。リナのそば以外にどこにも行く気がしない。
リナがやっと目を覚ましてオレを見つけると、いまだ火照る腕をこちらに広げてくる。
身体に力が入らず動けないようだ。
抱きしめて欲しいと目で訴えてくるので、その華奢な身体を優しく抱きよせると、両腕をオレの首に
からませて、耳元で小さくささやいてきた。
「……好き……大好き……」
「……うん」
「……愛してる……」
初めて聞くリナからの愛の言葉、それは想像以上にオレの胸をねじりあげて呼吸を苦しくしていった。
魂の底から何かがこみあげてきて、オレに一筋だけ、涙を流させた。
「ああ……ありがとう……」
オレはつながったまま抱きしめて、そのまま愛しい女の存在全てに浸っていった。
今までは、護りたいと思ってそばにいた。
でもこれからは……幸せにするためにそばにいたい。
「ふるえてるの?ガウリイ……」
リナの優しい声がする。
「だいじょうぶだ……ちょっと、めまいがした。幸せすぎて」
「な、なに言ってんのよっばか」
照れてはにかむような笑顔をみせるリナ。
そうやって、笑っていてくれ……オレの隣で、ずっと。
ああ、何度言っても言い足りない……
「愛してるよ……」
リナは嬉しそうに目を閉じ、オレからのキスを待つ。
そうしてオレたちは、今までで一番長くて一番優しい口づけをした。
以上です。読んでくれた人ありがとうございました。
いやあああああああんGJGJ!!
なんかもー!ただならぬ愛ですね!素晴らしいっ!
本当にGJでした!
GJGJGJ!!!!
ガウリイのドS具合と、底知れぬ愛情がたまらん!!
ってか、最後ちょっと泣けたし。
本当にありがとう!!!!
GJ!
超GJ!!
素敵なガウリナをありがとう!!
GJ!すっげぇ良かったああぁぁ!
412 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 22:17:28 ID:9ZtfeCt7
GJ!!! 最近の神はみんな凄いね
413 :
406:2009/04/18(土) 22:32:12 ID:elhGMPAl
レスありがとうございます……なんていうかほんと、嬉しい、です。
414 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 13:18:08 ID:fJupFBGD
保守
圧縮怖いよね
なんかネタ振り書き込もうかと思ったけど、妄想ネタがツバサ文庫だと・・・
ロリコンガウリイか、妄想しにくいなw
>>415 ショタコンガウリイがp…もっと無理かw
そこは素直にナーガウシルで
>>418 素直に3P…だと…確かに男の欲望に素直ではある…
無問題wむしろ読んでみたい
>>415 スクライドのカズかなに萌える自分はおいしくいただける自信があるw
というわけで待ってる
421 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 22:50:07 ID:mrC8M+iG
保守。
422 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 04:32:18 ID:t4ciTBZn
安斎先生、えっちぃのが読みたいです
つばさ…
初潮にショックを受けて、涙目になってるリナに
オロオロしている童貞ガウリイか…
なんかいいなw
15歳に恋する22歳と、12歳に恋する18歳は、どっちがよりロリコンぽいのかな
平均寿命や適齢期って明確に設定されてたっけ?
15歳に恋しちゃう22歳の方がよりロリコンだと思う
人間に恋する齢1000歳を越えた生ごみはロリコンと言って良いのだろうか
ロリコンの流れ切ってごめん、ナーガウシル小ネタです。
いちおう注意…つばさ文庫のガウリイは「俺」です。
病にふせる男はどこか色っぽい。
それにいちはやく気づいたのはあろうことか、ナーガであった。
その日の昼、ガウリイは川面をのぞきこんでいた。
お腹すいたと駄々をこねまわすナーガに呆れながらも、魚がいないかと見てやるつもりだったのだ。
それでもなお続くダダコネに苛立ったリナが、魚をわしづかんでこいと飛び蹴りをナーガにくらわせ、
それに巻き込まれたガウリイがナーガと共に、川にざばしゃべぼーんとなったのだったが、なぜかガウリイ
だけが風邪をひいた。
ぎこちない空気がガウリイの寝込む部屋の前に満ちる。
熱でぼんやりとした頭でも、戦士の勘は衰えない。
「あいてるぜ。はいれよ」
声をだすのも苦しいが、妙な気配を撒き散らされたんでは寝付けない。
ガウリイの言葉に、意を決したように扉が開く。
「お〜っほっほっほっほっ! この白蛇のナーガがじきじきに看病してあげようというのに、いつまで
寝込んでいるのかしらっ!」
「何しにきたんだ。帰れ」
ガウリイのつっこみが容赦ない。
いつもの相方リナと、シルフィールがいないせいで、今はガウリイがつっこみ役をせざるをえなかった。
うんざりした顔を隠そうともしないガウリイに、少しひるむナーガ。
「そんなこと言わないでよ〜わたしだってちょっとは責任感じてるんだから……」
ほっといてそっとしておいてくれ、という本音を、「帰れ」というさっきの一言を、このときガウリイは
もう一度言ってしまうべきだったのだが。
だが、しおらしくもガウリイの額にのせられているタオルを交換しようと桶の冷たい水に手を突っ込む
ナーガに、乱暴な言葉をたたきつけ、追い出すわけにはいかなかった。
気持ちよく寝たいのに寝覚めが悪いことはしたくなかった。
はぁっとため息をついてガウリイは、熱で火照る身体を所在なげにベッドにあずけた。
眉をよせ目をふせて荒い息を吐き出す男の色気に、ナーガの手がとまる。
ナーガは間違いなく、ときめいていた。
恋ではなく、色欲に。
ガウリイにではなく、男というものに。
心に、ではなく、身体に。
動けない男ってそそられる……額のタオルを交換しおわると、ナーガの視線はガウリイの股間にむいた。
「なぁ、ちょっと、口まで濡れタオルかぶせられたら死んじまうんだけど」
顔一面に濡れタオルをかぶせられたガウリイがくぐもった声で文句を言う。
「早く熱が下がるかと思って」
「……ある意味そうだけどな……」
だるい腕をむりやり動かしてタオルを鼻までめくるガウリイ。
「ったく……お前たちのどつき漫才に巻き込まれて風邪ひいたってのに、リナはどっかいっちまうし、
なんでツッコミまでしなくちゃいけねーんだ? 勘弁してくれよ……」
「リナならシルフィールについて町に行ったわよ。薬でも買いに行ってるんじゃないかしら」
「まるでひとごとだな……」
「わたしだって責任感じてるって言ってるじゃないのよ」
「ほぉーどの辺が?」
ガウリイの目がタオルで隠れているのをいいことに、ナーガの視線は躊躇なく股間を見続けている。
「……この辺、かしら……」
すらっとしたナーガの指がシーツの上からガウリイの男の部分にふれる。
「っ?! なに、どこさわって……」
ガウリイのうろたえた声に熱がまじって、このうえなく色っぽい。
ナーガは含み笑いを隠すために、わざと低く冷淡な声をだした。
「責任とるならここかしら、と思うのよね。
だってあなた、女ふたりに囲まれて、夜な夜な変なことでも考えてるんじゃないの?」
まだ柔らかいそれを、手のひらでなであげる。
「少しは楽にしてあげるわよ……」
きゅきゅっと強めにさすりあげると、ガウリイがかすれたうめき声をあげて身をよじった。
楽しくなってきたナーガは、シーツをめくりパジャマをめくり、下着……は躊躇した。
好きでもない男のモノを見たってしょうがない。
そう考え、下着の上から両手をそろえて軽くにぎりしめる。
428 :
小ネタ2:2009/04/27(月) 22:12:56 ID:qHQHVFl4
「う……やめろって……なにしてんだよっ……」
声も抵抗も弱弱しい。
ナーガの指先が筋をたどると、大きく硬くふくらんでいった。
「やめろって言ってるのは口先だけみたいね。
こんなにあからさまに勃ってきたら、どっちのあなたを信用すべきなのか迷うわねぇ。
お〜っほっほっほっほっほ!」
ガウリイの脳裏にナーガのいつもの決めポーズつき高笑いが浮かぶ。
その衣装の際どさと胸の豊満さ、惜しげもなくさらされているへそ、隠す気すらうかがえない下腹部と
ミニスカ、そこからのびる女の脚。ガーターベルト。
すぐそこにあるのに見えないだけによりいっそう、ガウリイの熱をあげていく。
朦朧とする意識の中で、ナーガ相手ならややこしいことにはならんだろ、とガウリイが抵抗をあきらめ
かけたとき、ふんわりむちっとした感触が股間にあふれた。
「パイズリかよ……いいもん持ってるな……」
おそらく無意識の賞賛に、ナーガは初めて恥じらいを覚えた。
こぼれんばかりの胸がつくる谷間に男のモノをはさみこんで、自分の手で押しつけ揺り動かす。
抵抗をやめてしまったガウリイになんとなく照れてしまうナーガ。
うぶだと思われたくなくて、唇をさきっぽにあてがい、熱く息をふきかけながらやわらかく刺激していく。
ガウリイが気持ちよさそうな吐息をはくたびに顔が熱くなった。
ナーガは胸までドキドキしてきて変な気分だった。
下着も脱がしちゃおうかしら……とナーガが思ったそのとき、ドンドン、と扉がノックされた。
隣の、ではあるが、びっくりしたナーガは慌てて身体を離し、乱暴にシーツをガウリイの身体にかける。
なんだか、助かった、と思うのは気のせいだろうか。
ナーガは少し困惑しつつじりじりとガウリイから後ずさる。
「ナーガ! いないの? どこ行ったんだろ……」
廊下からリナの声が聞こえた。隣はリナとナーガの相部屋だった。ちなみにシルフィールは一人部屋。
「ナーガさんも案外心配されてて、ガウリイ様の看病でもしているかもしれないですわね」
「ないない、それはない。天地ひっくりかえってもありえないわよ」
廊下にひびくリナの爆笑。
ひくひく顔をひきつらせながらナーガがふとガウリイを見ると、スースー寝息をたてている。
その無防備な寝顔を見ていると、自分のしたことに激しい羞恥心がわいてきてしまい、夢にしてしまおうと
ナーガは決め、窓を開けて呪文を唱え、文字通り飛び出していった。
「ガウリイ様……」
ノックの後に何の返事もなかったので、シルフィールは声をかけつつ扉をゆっくりと押し開けた。
思ったとおり、眠っている。
自室で薬草を調合してからガウリイの部屋へ来たシルフィールは、町へでかける前に自分で置いた
タオルが下手くそな形にガウリイの顔半分にのっかっているのを見て、少しだけ微笑んだ。
「やっぱりナーガさんも心配してるのですね……」
しかしガウリイの呼吸が荒く激しいことに気づくと、薬を飲ませるべく、いそいで彼を起こした。
「……寒い……頭ガンガンする……」
ガウリイが熱に浮かされた声で弱弱しく言う。
窓が全開で、肌寒い風がベッドへ吹きつけていたので、シルフィールはすぐに閉めた。
「どなたが開けたのかしら……もしかしてナーガさん?」
シルフィールのつぶやきに、ガウリイがぼんやり答える。
「……そういや、熱がすぐ下がるようにって殺されかけたな……」
「ガウリイ様……冗談に聞こえないのですけど……」
やりかねない、とシルフィールは深く納得した。
「私、薬草を調合いたしました。さ、飲んでください」
「動けないんだ……飲ませてくれ」
ガウリイの意外な言葉に、シルフィールは顔を真っ赤に染めて動揺する。
つまり、それは、口と口、で……?
しどろもどろに何かおかしなことを口走りそうになり、シルフィールはおろおろと意味もなく立ったり
座ったりをくりかえす。
「?……苦しいんだ……はやく……」
ガウリイのせつなげな声にシルフィールは意を決し、コップの水を口に含む。
心臓が跳ね回ってたまらない。
なんて役得なの?! と薬をもつシルフィールの手がふるえる。
429 :
小ネタ3:2009/04/27(月) 22:13:44 ID:qHQHVFl4
「……そこに水差しがあるだろ? そのまま俺の口にそいつを差して飲ましてくれ……」
何の返事もしないシルフィールにしびれをきらしてガウリイが説明すると、気管に水が盛大にはいった
シルフィールが死ぬほど咳をした。
「おいおい、お前まで風邪か……?」
目を覆っていたタオルをめくりあげ、心配そうにガウリイが赤い顔でシルフィールを見やる。
「俺のがうつったのか? すまん……」
「げほっ…違いますガウリイ様……これはその……喉が渇いて水が……」
弁解するほどドツボにはまりそうだったので、あやふやにぼかすだけでシルフィールは精一杯だった。
気を取り直してガウリイの口に薬をいれて、水差しを近づける。
熱で乾いた唇がゆっくりと水を求めて開かれた。
淫靡な光景だった。
なまじ美形だからか、何かをくわえる様が妙に艶っぽい。
あるいはシルフィールのひいき目かもしれなかったが。
こくん、と喉を鳴らして薬を飲み込むガウリイ。
濡れた唇から熱い息がはきだされるのを間近で見てしまったシルフィールは、悶えるくらいに、
無意識に放たれる色気に圧倒されていた。
「反則ですわガウリイ様……」
なにが? と言おうとしたガウリイだったが、シルフィールのそらした視線が彼の盛り上がった股間に
向き、固まったのを見て、もはや何も言う気にはなれなかった。
もうどうでもいい、はやく俺をひとりにしてくれ、と諦観のため息がガウリイの口からもれると、何を勘違い
したのかシルフィールが椅子から立ち上がり、ガウリイの足元へと移動する。
「私、誤解しておりました。そうですわよね、ガウリイ様も、その、殿方ですものね……ご安心ください」
ガウリイは不安にしかならない。
「なぁ、シルフィール、なんか誤解してるみたいだけど……」
「みなまでおっしゃらないでください。私だって恥ずかしいのですから……こういうこと初めてで……」
「わわ、めくるなよ……だから違うって」
暴走しだしたシルフィールには、もうガウリイが何を言っても気遣いのための優しさにしか感じられなかった。
シーツを思い切ってめくって、ガウリイのズボンがおろされているのを見ても、性欲の処理に困る姿にしか
見えずに、ますます胸がしめつけられていった。
「我慢されていたのですね。私でよければお手伝いさせてください……拙いとは思いますが、一生懸命
やりますので」
「ヤリますったって……」
この娘の自分に対する想いがわかりやすすぎて、かえって扱いに困ってしまうガウリイだった。
このままなしくずしに恋人関係になるのも不本意だったし、なによりもまだ身をかためるつもりもない、
18の若者には少々難儀な相手だった。
自分から舐めておいて、責任とって結婚してくれと真顔でせまるタイプだとガウリイは思った。
冗談じゃない、そんな大事なこと、せめて風邪でダウンしてる時に考えさせるのはやめてくれ、俺は寝たい
だけなんだ……などと内心の叫びを口にだせるわけもなく、人の良いこの男は動かない身体を呪いながら
途方にくれていた。
シルフィールは熱を発散させているガウリイの一物に直に触れるために下着をずらしていく。
「……やめろって!」
ガウリイはうまく声がだせなかった。
薬が効いてきたのか、どんどん身体から力が奪われていく。
シルフィールはご奉仕のつもりだから、何と言われようとやめる気はなかった。
すすんで舐めてくれと言うような男ではないことも知っている。
なんとかして役に立ちたい一心で慣れぬ行為をつづけた。
しかし惚れた男のモノというものはどうしてこうも甘美な姿に見えるのか……グロテスクの極みだと思って
いたそれが、シルフィールには愛おしくてしかたがなかった。
「痛かったりしたら、おっしゃってくださいね」
ゆっくりと舌をだすシルフィールの目がきつく閉じられているのを見たガウリイは、またもや諦めの境地に
はいっていった。
さっきのナーガの悪戯のせいで、しかも中途半端なとこで放り出された熱がおさまらず苦しいのも確か
だったから、一発抜いてもらってからその後のことを考えればいいか、と投げやりな気持ちになっていた。
女達からすれば原因はガウリイの無自覚な色気のせいなのだが。
430 :
小ネタ4:2009/04/27(月) 22:15:15 ID:qHQHVFl4
シルフィールのぎこちない舌使いが新鮮でもあったし、やわらかく愛おしそうになでてくる指の感触も悪く
なかった。
とまどいながらも真っすぐに気持ちをぶつけてくるかのようなシルフィールの愛撫に、頭の芯がぼんやり
してくる。
もっときつくしごいてもいいんだけどな、などと要求まででてくる。
口に出すのは流石にためらわれたので、早く終わらせるためにもガウリイは与えられる刺激に身を
任せてわきあがる快感に意識を集中させた。
おそるおそる舌が離れる。
ああ、くわえてくれるのか……とガウリイが思っていると、必死の雰囲気を撒き散らしたシルフィールが
口いっぱいにほおばってきた。
予想を超える快楽にガウリイが軽く身悶えすると、シルフィールの身体から緊張が少しだけ抜けて、
喜ばせていることに満足しているかのような笑みがこぼれた。
かわいいところもあるな、こいつ……とガウリイがシルフィールの髪に手をのばそうとしたとき、扉が
開く音と声が廊下から響いた。
「そろそろ下にご飯食べにいかない?
あたしシルフィールよんでくるから、あんたガウリイよんできなさいよ」
「……!! い……いやよ絶対いや……リナがふたりともよんで……」
「だーいじょうぶだって。ガウリイもシルフィールも、もう怒ってないって、きっと。
あーみえてあのふたり、大人なところあるんだから」
まさに大人な関係まっただ中なふたりはしばし硬直していたが、シルフィールがガバっと身を離すと、
目をぐるぐるさせながら早口で何か訳の分からない謝罪を小声でまくしたて、窓を開けながら呪文を
唱えて飛び出していった。
飛び出していきながらシルフィールは、ふとガウリイの部屋の窓が開いていた理由に思い至りそうに
なり、あわててそれを頭から追い払った。
「まさか……ナーガさんも……いえいえ、そんなことあるはずがないですもの。
リナさんも言ってたじゃない……たとえ天地がひっくりかえったとしても、ありえない……」
「なんだってんだ?! どいつもこいつも寸止めしやがって!」
風邪のせいか、中途に高められた情欲のせいか、鼓動が暴れ、身体の熱が一箇所に集中していく。
ようするに股間がドクドク脈打って辛抱たまらん状態に陥ったガウリイは、2度にわたって行われた
寸止めフェラに理性が壊れかけていた。
「くっそ、次に部屋来たやつ喰ってやる!」
ガチャリ……ギィ…
「ガウリイ、どお? もうすぐ晩ごは……」
リナの絶叫の後にはガウリイの断末魔の叫びと爆音が一見平和な宿屋に響き渡ったのだった───
終わりです。読んでくれた人ありがとう。
ガウリイ不憫www
GJ!
ワラタ〜GJ!最高w
リナwwトラウマにならんといいなwwwwwww
おもろかった!!GJ!
いいねぇ〜GJ!
しかし、エピローグがないのがまた怖いなw
寸止めプレイカワイソスww GJ!
久々に、ナー・シル成分補給にもなったがな。
まさかのナーガウシルGJ!ワロタw
つばさのリナは、なんだか諸悪の根源みたいになってるなw
2巻でガウリイに一番の悪はお前、って言われてたし。
↑言い方悪かったかも…気に障った人いたらごめんなさい…
まあガウリイは、原作もアニメもリナへのつっこみはキツイからなあ。
リナ以外にはあまりキツイことを言わないんだが。
やっぱり気安さが違うんかね。
まあ、リナもガウリイへのつっこみが一番キツイんで、おあいこなんだろうし。
多分キツイというより何でも気兼ね無く言いあえる仲というやつじゃまいか?
他者からするとキツイなコイツ。
と思われるけど当人同士はそんなに気にしてないみたいな…
441 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 00:20:51 ID:vQuToucE
ほすあげ
エロ神様はおらんかえー
443 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 00:44:25 ID:L2OuAFXs
ナーガのエロをもっと!
アメリアの乳ももっと!
リナの胸ももっと!
ザナッファーが触手ふりふりしながら仲間殖やすとか言ってたけど
方法は一つしかないよなー
>>446 成程。先ず手始めに芋との吸収合併っすねw
>>445 リナに胸はないだろ?
おや、こんな夜中に宅急便かな?
逃げて!
リナは胸の感度良さげな気が。
あそこの絞まりも良さそう。
乳首と栗の三点責めしつつ子宮をガンガン搗いて、たっぷり逝かせてやりたい。
小ネタのはずがSSに・・・つばさ文庫ロリガウリナです。
「や、やだガウリイ……やっぱやめようよ、こんなの……」
「どうして?」
「だって、こんな……なんか悪いことしてる気分になる……」
ガウリイに下着を脱がされて、椅子の上で脚を開かされたリナは、抵抗らしい抵抗も見せずに言いなりに
なっていたが、いざ男の指が触れそうになると、とたんに弱気な声を出してあらがいだした。
「悪いことねえ……大人はみんなヤってることなんだぜ」
大人、という単語にリナはまた黙り込む。
この少女は早く大人になりたくて仕方がないのだ。
だからガウリイのふとした誘いについ乗ってしまった。
軽い気持ちで言った誘い文句に簡単についてきたリナに内心では面食らいながらも、ガウリイは悪戯心
を抑さえ込む気にはなれず、宿の部屋に鍵をかけたのだった。
大人になりたいとつぶやく少女に、この金髪美形の青年は、近道教えてあげようか、と言っただけだった。
そして差し出された手をリナは握ってしまった。
それだけだった。
そうしてこんな抜きさしならない状況になっていた。
リナは伏し目がちにうつむいて、後悔の色をあらわにしている。
そこに見え隠れする微かな期待を、しかしガウリイは見逃さない。
むしろ小さく震えるこの少女の目の前に引きずり出して、突きつけてやりたいとさえ思う。
快に溺れさせてほしいと願う心を。
むりやり性に目覚めさせられることを望む心を。
そんなことを考え、ガウリイの目の色が変わる。
雄の色彩を帯びて妖しく光った。
ふとリナが顔をあげて彼の目を見たときには、それは巧妙に隠されて、いつもの保護者の顔つきに
戻っていたが。
露わになった少女の秘部をまじまじと見つめながらガウリイが口を開く。
「自分ではいじったことあるかい?」
いつもと変わらぬ口調がリナの警戒心をほぐす。
もし下心丸出しでせまってきたら、彼の股間に蹴りでも入れて逃げ出せばいい、とリナは考えながら、
ないわよ、とだけ言うと、ぷいっとそっぽを向く。
ガウリイは自分の指をなめて濡らしてから、ちょん、と小さな突起に触れる。
声は出さなかったものの、リナの反応は、女のものだった。
「これ、なにかわかるか?」
ちょん、ちょん、とそのまだ未発達な突起にガウリイの指が触れるたびに、リナの言葉が途切れる。
「……そこって、え……トイレするときの……とこじゃないの……?」
「クリトリスも知らないのか、なんにも知らないんだな。
大人への道は果てしなく遠いなー」
にやにやしながら、リナの負けん気を煽り立てるガウリイ。
「っだからこうして……教えてもらおうとして……るんじゃないっ」
案の定、それが何を意味するかも深く考えずリナが挑発にのってくる。
「よしよし、まかせとけ」
ガウリイが出すうきうきした声に、リナはそこはかとなく不安になる。
だがそれ以上に胸がドキドキしてたまらない。
いけないことをしている自覚はある。
その相手であるガウリイに躊躇が見られないのが救いでもあった。
ちゅぷっと音をさせて、ガウリイの指がリナから滲み出てきた愛液をからめ取る。
その粘る液体を見せつけられて、リナはどうしていいかわからなかった。
「女は気持ちよくなってくるとだな、こーいういやらしいもんを垂らすんだ」
ガウリイは指の間で粘り光る様をリナに見せながら、こすり合わせ、わざと音を聞かせた。
453 :
ガウリナ2:2009/05/11(月) 22:54:10 ID:aKdH8VAG
リナにはそんな知識はなかった。
それが実体を持って眼前で晒され、いやらしいと評されたものだから、リナは息苦しいまでに恥ずかしく
なっていく。
「もし夜中にでも自分ひとりでいじりたくなったら、このやらしい汁で指を濡らしてから触るんだぞ。
唾はおすすめしないな。乾きやすいから」
リナはもう何も答えられない。まだ知ってはいけないはずの情報が多すぎてめまいがする。
ガウリイはもう一度指を愛液で濡らしてクリへと戻し、また、軽くぴたぴた触り始める。
粘膜に粘液が触れ、感触がさきほどとは段違いに変わっていた。
「ひ……あっ……んぅ……」
リナの口から控えめな喘ぎ声がでてくると、ガウリイの熱はさらに暴走しだした。
痛くないように慎重に指の腹でクリをなでまわし、ねとりっと糸をひくように指を蠢かす。
喘ぎが少し強くなった。
「あんまり喘いでると部屋の外にもれるぞ。
誰か通りかかったら、リナが何されてるかわかっちまうかもなー」
「!そんなのだめ……」
息遣いを荒げて言ってしまった自分の声の大きさに驚いたリナは、あわてて口元に手をやる。
昼間だから大概の人間は外に出かけてるしまあ大丈夫だろう、というのがガウリイの見解だったが、
それを教えてやるよりは、羞恥に悶える少女を楽しむことにした。
いつも強気で明るく飛び跳ねている少女が、今は小さく震えながら己の指で快楽に喘いでいるのだ。
征服感に背徳感も混ざり、ガウリイは愉しくない訳がなかった。
クリトリスが小さいながらも存在を主張するように硬くふくらんできた頃合いで、ガウリイはそっと顔を近づけ
舌を突き出す。
リナはそれを見てかぶりを振る。
「だめガウリイ! そこなめちゃだめ! 汚いんだからっ! ちょっと、聞いてる……っ!」
小声であげられる制止の声をものともせず、容赦なくなぶりあげるガウリイ。
きつく目を閉じてのけぞるリナの幼い腰を押さえつけて、敏感な突起にやわらかく吸いつく。
順番がおかしいかな、とガウリイは思いながらも、そっと舌を熱くふるえるクリトリスにあてがう。
普通だとまあ、キスから始まって、胸をいじって、尻やらへそやら足の指やら愛撫してじらしてから、
もう我慢できないと女が悶えだしたところで、クンニにもっていくのが一般的だが、さすがにこの歳で胸が
感じるとはガウリイも考えなかった。
いきなり痛みや不快感を覚えさせるよりは、確実に快感を与えてやりたかった。
それにキスは……おそらくファーストキスもまだだろう少女に、無理やりするのはさすがに気が引ける。
女の子の、最も純粋な部分を悪戯で踏み荒らす気にはなれなかった。
もしも、もしもリナ自身が求めてくるのならば……そこまでガウリイは考え、ばかばかしいと思い直す。
何故かそれ以上深く考えるのをやめ、舌の動きに集中した。
「ひゃ……ああっあぅ……」
声を抑えていたはずのリナが、容赦の無さを増した愛撫に意識を飛ばされそうになっていく。
熱い吐息とぬめる舌が確実に幼いクリトリスを責めていく。
リナは何かにしがみつきたかった。
そうでもしなければ、ガウリイの執拗で卑猥な舌の動きに合わせて腰を振ってしまいそうだった。
そんなことをしてしまったら、理性が崩壊する。リナにはそれがはっきりとわかる。
だがガウリイの髪に触れるのさえためらってしまい、ぎりっと自分の小さい指を噛んだ。
ねぶられ続けるクリトリスがどくんどくん、と疼きを増していく。
今までそんなところが熱く脈打ったことなどなかったのに、激しく主張してくる。
優しくやわらかいガウリイの舌の感触に身体が陥落していくのが怖い。
とけてしまいそうだ、とリナは感じた。
わけもわからず喘ぎ声をだそうとしている自分のことを、どこか他人事のようにも感じる。
454 :
ガウリナ3:2009/05/11(月) 22:55:15 ID:aKdH8VAG
快楽の大きな波がきた。
押し流されるべきなのか、踏みとどまるべきなのか、それすらリナにはわからなかった。
自分の身体が自分のものではなくなる感覚におびえて、助けを求めるようにガウリイの名を呼ぶ。
「ガウリイあたし変……ガウリイ? ガウリイ、ねぇってば……」
彼に言葉が届いたはずなのに、ますます腕に力を込めてリナを逃がさないように腰を掴み上げ、クリに
深く吸いつき、ねちょねちょと音までさせて残酷なまでに虐めぬいていく。
「やだぁぁぁぁっガウリイ……! あああっあああああんっ……」
リナは身体が欲するままに腰をくねらせ絶頂の瞬間をガウリイに晒した。
のけぞりながら頭が白く焼きつくのを感じ、身体が震えるのを抑えもせず、芯が痺れるままに快楽の波を
むさぼる。
(こんなことって……意味わかんない……なんなのこれ……)
ガウリイに疑問をぶつけたいが、息が荒くて口に出せない。
のけぞった姿勢のまま天井を見上げるリナ。
にじみでた涙で視界がぼやけている。
幼いリナを蹂躙した舌をゆっくりとガウリイが離す。
「どう? イケた? どんな感じ?」
明らかに愉しんでいる。リナはそれすら判別できないほど放心していた。
呼吸が静まってきたので口を開いてみる。
「じんじん…してる……頭の中おかしくなって……からだもなんかおかしい感じ……」
面白いほど素直な返答にガウリイは胸が疼いた。
もっと悦ばせてやりたい、と思う気持ちと、ここで終わらせるほうがいいという相反する気持ちに心が
揺さぶられる。
答えなんてどこにもない、ガウリイの想いひとつで全てが決まる状況だというのに、彼の気持ちは
定まらなかった。
リナに聞こう。
彼の出した結論はそれだった。
「どうする?」
ガウリイに見つめられても、まだ放心しているリナは目をそらさず見つめ返し、あどけなさが残る濡れた
唇をゆっくりと動かした。
「ん………もっとして……」
考えてみれば始めからそう言わせることを目指していたのではなかったか。
ガウリイはそう思い出し、自分自身に苦笑した。
それを見て我に返ったリナの顔に不安の色がよぎる。
その不安を打ち払ってやりたくて、ガウリイはリナの頭をなでながら優しく話しかけた。
「ちがうんだリナ。俺も、もっとしてやりたいって思ってたから……望み通りでびっくりしたんだ」
ガウリイの視線が壁際のベッドへと移ると、リナはドキンっと心臓が高鳴った。
これは期待なのか。それとも恐怖なのか。
火照るような激しい動悸に、死の覚悟に近い、冷たい感覚まで混じって、ガウリイがただベッドを見ている
だけなのに、リナはどうにかなってしまいそうだった。
やめて、と言えば、きっとすんなりやめてくれるのだ、ということはわかる。
そのあっさりとした態度が容易に想像できるからなおさら口に出せなかった。
いや、口にしたくなかった。
リナにはもう自分が理解できない。
むりやりでもいいから、もっとえっちなことしてほしいと願っている自分なんて、認めたくない。
泣きたくなる。それなのに、ガウリイにおねだりした言葉をひっこめる気がおきない。
うつむきながらただ黙り込むリナ。その頭をなでていた優しい手がそっと離れる。
ふわりと抱き上げられて、リナは思わずガウリイの身体にしがみついた。
いつも自分を守ってくれる鍛え上げられた胸板におでこを寄せ、熱く火照る頬を隠す。
これから何をされちゃうのか、と思うと、近づくベッドが処刑台のようにも思えてきた。
455 :
ガウリナ4:2009/05/11(月) 22:56:08 ID:aKdH8VAG
リナの脳みそがぐるぐる回転してでもいるみたいに、不安と期待が暴れまわって恐怖の影を落とす。
こわい、なんて言ったら、ガウリイはやめてしまうかもしれないと思うと、リナには言えなかった。
ひどい男だった。
これが全部男の身勝手さから強引に行われていることなら、いまだ保護される年齢と立場であるリナには、
内心で自らも望んでいるということを棚にあげつつ、ガウリイだけを責めて自己の安定を図れたというのに。
「さてと。どうしてほしい?」
リナを自分のベッドに寝かしたガウリイが、静かに言う。
その瞳が艶っぽく官能的にゆらめき、リナをまっすぐに見据えた。
リナはさきほどまで抱きかかえられていた逞しい年上の男の身体に心を焼かれてしまっていた。
大げさな表現をするなら、こんなに官能的な悪魔になら喰われてもいい、とリナは思っていた。
彼を受け入れるのに邪魔になるのなら、理性など捨ててもいい。
リナは悪魔にその身を投げ出した。
自らその細い脚を開き、胸をおおう最後の一枚をふるえる指でめくりあげる。
ガウリイは満足げにそれを見ていた。
リナは顔が熱いままなのを恥じる。
理性は捨てたはずなのに、羞恥が消えてくれない。
これから大人になるっていうのに、なんであたしの邪魔をするのかしら、とさえ思う。
腕組みをしていた腕をほどいて、ガウリイがリナのほうへと身体を近づけた。
リナは自分を見据えるその眼差しにたえきれず、目をつぶった。
自ら望んだのに、まるで生贄になった気分だった。
指が動いた。
ふくらみはじめたばかりのリナの胸めがけて、すっとまっすぐに手がのびてくる。
少女が自分の意思で服をめくりあげ晒けだしたわずかな胸のふくらみを、両手で覆うように。
ガウリイの大きな手では胸どころか上半身まるごと覆ってしまえそうだった。
ふと彼の手がとまる気配に、おそるおそるリナが目を開けた。
ガウリイは右手の手袋を噛んで手からひっこぬくと、リナの手に握らせ、左手の手袋も噛んではずす。
その男っぽい仕草にリナは目を奪われるが、渡された手袋の意図がわからない。
「……なに……どうしたらいいの?」
震えながら問うリナの、赤くなっている小さな指にガウリイは優しくふれる。
「指に歯形ついてる。……お前さんに痛い思いさせたいわけじゃないからな、俺は」
リナは言葉も出ない。
ガウリイが自分を大事にしているということを今さら示されて、めまいがする。勘違いしそうだった。
もしかしたら好かれているんじゃないか、なんて……
「声我慢したいんだったら、それ噛んどけ」
リナの心境などおかまいなしな調子でガウリイがいたずらっぽく笑いかける。
「ま、喘いでくれてもいいんだぜ……」
その色っぽい瞳を直視できなくて、リナはぎゅっと目をつぶり彼の匂いがする手袋を握りしめた。
456 :
ガウリナ5:2009/05/11(月) 22:57:14 ID:aKdH8VAG
秘裂はすでにぬるぬるになっていた。
リナの愛液が勝手にガウリイの指にまとわりついてくる。
人差し指と中指でそっとなでると、かわいらしい突起が硬くなって脈打っているのが伝わってきた。
指で挟み込むと、はぅっと短く息を吐くリナ。
ゆっくりと円を描くようにして、ねっとりとこねまわすと羞恥のせいか脚が閉じてくる。
もう手ぇ突っこんでるのに閉じても意味ないけどな……ガウリイはそう思いながらも、リナが無意識に
示すその初々しい反応が微笑ましかった。
リナが自らめくっていた服をつかみ、さらにぐいっと肌蹴させると、びくっと肩をふるわせた。
ガウリイが握らせた手袋を口元にあてて、がちがちに緊張している。
そのくせ、まださわってもいない胸の先端が尖っている。
強くつまみあげたい衝動にかられたが、痛くされて喜ぶような子じゃないことはなんとなく感じていた。
唇をかるく胸にふれさせ、舌をすべらせて先端を弾くようになめあげると、顔をさらに赤く染めて、脚を
ぎゅっと閉じてきた。
「おいおい、リナ、足閉じちゃだめだろ?」
実際は問題なく指は動かせるのだが、ガウリイがわざとそう言うと、リナは耳まで真っ赤になって、
ちがうの、と小声で返してきた。
「なにがちがうんだ? 俺にいやらしいことしてほしいんだろ? もう一回自分で足開いて……」
「なんかガウリイやらしい……」
リナの精一杯の抵抗に、ガウリイはにやりと笑みを返しただけだった。
(ちょ、ちょっとまって……むりやりしてくれたらいいのに、なんで……?)
リナはもう恥ずかしさで胸がいっぱいだった。
指で挟まれた敏感な突起がじんじんと痺れている。
一度イクという感覚を知ってしまうと、ガウリイのその指がまた動いてくれることを願ってしまう。
しかし指は挟み込んだまま動かずに、胸に舌が這う。
脚を開かないといじってはくれないのだろうかとリナは悩む。
その悩みも胸へのやわらかい愛撫とともにとけていきそうになる。
きゅっと吸いつかれて声がでそうになるのを、彼の手袋を少しだけ噛んでこらえた。
ガウリイが吸いついたまま口の中で舌をからませて優しくもんでくると、リナの息遣いが荒くなっていった。
不思議なことに胸への刺激がぴりぴりとクリトリスへとつながっていくので、リナは細い腰をよじらせて
しまう。ガウリイが小さく笑ったような気がした。
リナは悔しくなって、自分から脚を広げた。ちからいっぱい、ほんの少しだけ。
「いい子だ……」
ガウリイは嬉しそうにそうつぶやくと、もう片方の胸へと舌を動かし、さきほどから熱くぬるんでいるままの
秘裂をようやくなでまわし始めた。
だがいくら突起がふくらんでいるとはいえ、未発達で小さすぎて指からすぐぬるりと逃げそうになる。
指で挟み込むのをあきらめたガウリイは、上下にごく軽く、こすり始めた。
にゅるにゅるとすべる真ん中に、わずかな芯を感じる。
その狂おしいほど小さな突起を中心に、ガウリイの指がリナをイカせようと蠢く。
いきなりの核心を突く、腰がとろけるような愛撫にリナは悶えた。
手袋を握っていることも忘れて幼い声をあげてよがった。
すぐに絶頂の波がリナをさらおうとする。
457 :
ガウリナ6:2009/05/11(月) 22:58:12 ID:aKdH8VAG
しかしリナはまだ素直に波にのまれることができなかった。
理性が邪魔をしているのだ。
ガウリイにもそれがわかっていたので、リナが身体を硬直させて果ててしまっても、指の動きをやめなかった。
「やだやだやだいやぁぁぁぁやめてやめてっとめてぇっ」
ごくわずかに触れるだけの絶妙な指使いが痛みもなく快楽だけをリナに送り込む。
リナがあげる声にはそれがあふれているから、ガウリイはいくらやめてと言われてもまったく気にしない。
「……だいじょうぶ。いくらでもイっていいんだぜ。気持ちいいのは我慢しなくてもいい」
淡々とした口ぶりなのに、指は執拗で容赦なかった。
リナの身体がそり返って脚が閉じられてしまっても、反対の手の指で秘裂を押し広げてさらになぶった。
「ひゃぅぅっああああああ! だめぇっだめぇぇっごめんなさいごめんなさいっ」
素直にあやまるリナが新鮮でたまらなくなったガウリイは、またリナが痙攣して果てたのを見て取ると、
こすりあげていた指を離し、ひくつく突起にちゅっと吸いついてじわじわとゆっくりゆっくり吸い上げた。
跳ね上がる幼い腰を片腕で抱きあげて、もっと大きく秘裂を広げると、肉芽の芯をむりやり探りだして
おしつぶしながら舌先で捕らえ卑猥な音をさせ上下に粘っこくこすりだした。
リナはそのあまりに深く激しい快感に息がつまり声がかすれ、ひゅっと空気をすいこむと、喘ぎ声すら
たてられずに身体をこまかく痙攣させていく。
ガウリイの熱い舌が、唇が、ひたすらリナを蹂躙していく。
身体どころか頭までおかしくなる感覚に、リナはもう溺れてしまいそうだった。
(すごい…すごいすごいこんなのはじめて……もっとしてもっと、おかしくなっちゃうからもっとして……)
リナの変化はガウリイに筒抜けだった。
顔が悦んでいるわ、腰は押しつけてくるわ、愛液はとめどなくあふれてくるわ、もう最高の反応だった。
きゅぅーっと少女の身体が弓なりに反り、激しい絶頂と興奮を男に伝えてくる。
慣れたものでガウリイは快楽の余韻を逃さぬようにきつく舌をあてがってびくびくと脈打つクリトリスを
押しつぶし、リナを最期の最後まで快楽の波でもみくちゃに狂わせた。
ガウリイに腰を抱かれ悦楽の余韻にふるえる姿はもはや、何も知らないただの少女ではなくなっていた。
リナの荒い息がおさまるころに、ガウリイは離していた舌をもう一度近づける。
熱くぬめる秘裂の中へと差し込んだ。
苦痛の混じる悲鳴があがる。
ガウリイはあわてて舌をはずした。
指よりは、というより、彼の身体の中では一番優しげのある箇所ですら、何度となくイカされても、リナのまだ
幼い身体では受け入れる準備が出来なかった。
「いや……ガウリイ………やめちゃヤダ……」
リナ自身の痛がる反応に驚いたのは、ガウリイよりもリナだった。
このままこの男に全部捧げたいのに、途中でやめられるなんて、ひどい、と思った。
ガウリイが困っているのがはっきりとわかる。
しかしリナは自分ではわかっていないが、明らかに怯えた目をしているのだ。
それを見てしまったガウリイには、リナが何を言おうが、もうそれ以上のことは出来なくなってしまっていた。
我に返ったと言ってもいい。
少女を性に目覚めさせたい悪戯心であれこれ弄っていたのに、おそるおそる快を受け入れる様、幼い身体で
身をよじり悶える姿、激しくせつなく鳴く声に、いつのまにか胸をかき乱されていて、先に進めなくなっていた。
こんなに小さな身体に己の猛りをぶち込む気にはどうしてもなれなかった。
「……ごめん、な……」
何がどう御免、なのか、それすら言えずにガウリイはまた小さくひくつくクリをやさしくねぶり始めた。
自分には想像しかできない苦痛をリナに与えるのは間違いないし、処女を気持ちよくさせてやる自信もない。
(俺がもっと経験豊富だったらなー……18なんてまだまだガキだよな……)
ガウリイは妙な敗北感をいだいたまま、リナの腰を抱きかかえ、お詫びのつもりで幾度となく絶頂へ導き、
今度はリナが腰を震わせ完全に気を失うまで舐めつづけた。
458 :
ガウリナ7:2009/05/11(月) 22:59:31 ID:aKdH8VAG
こんなに色んなことをされたのに、リナにはどうしても言えない言葉があった。
キスしてほしい。
リナにはまだ分からないだろうが、言わずとも、彼の名を呼び、ただ目をつぶるだけでよかった。
そうすればガウリイは優しく口づけをしてくれるはずだった。
だが、リナは知っていてもそうしなかっただろう。
こちらが望んで施されるキスなんかいらなかったからだ。
彼に望まれていることを実感できるキスが欲しかったのだ。
こんなことになっても、リナはこの男のモノになれた気がしなかった。
飄々としていて掴みどころがない。
エッチなことなんてしそうもない、人の良い好青年だったはずなのに、リナを誘い、性欲に溺れさせた。
自分の女にするために、ではないことくらい、リナにはわかっていた。
それが今はとてつもなく悲しくて、悔しい。
リナはこの保護者を、自分に本気にさせたかった。
そんなリナをガウリイはじっと見つめていたが、何の前触れもなく急につぶやいた。
「そんなに睨むなよ……」
かすれるような声でそう言い、リナの頬に手をそえる。
ガウリイはコトが済んだあと、唐突に後悔していた。
リナが大人になるまで護り抜いて、それから口説くなり手をだすなりすればよかった、と。
こんなに切なくなるくらいなら、近道なんぞさせなければよかった、と。
何も言えなかった。リナと目を合わせるのをさけるようにしてガウリイは目を閉じ、リナの唇を奪う。
たかがキスひとつに心が痛くなる。
リナが求めてくるのでなければキスはしないでおこうと決めていたのに、自ら破ってしまった。
愛しさが訳も分からず彼を翻弄して突き動かしていた。
名残惜しげにそっと離れる。
閉じたリナの目から涙がこぼれた。
それは悲しみのゆえなのか、嬉しさのゆえなのか。
ガウリイには理解できかねる。
どちらかに決め付けても的外れで失礼なような気がした。
(今さら何をしてるんだか、俺は……)
優しく頬に手をそえたままで、ガウリイはその涙をぺろりとなめとり、まぶたに口づけを落とす。
反対側のまぶたにもひとつ。額にもひとつ。
そしてまたじっとリナを見つめて黙り込む。
ディープキスなんかしたら、嫌がるんじゃないかと思うと出来なかった。
すぐに乾く己の唇に舌をはわしてひとなめし、もう一度リナの唇に近づく。
抵抗のそぶりを見せないリナに、ガウリイは何故か不安になる。
でもやめられない。
この不安が消え去るまで、何度でもキスしたかった。
「……いい加減にしなさいよね」
とうとうリナの語気が強まる。
ガウリイは、終わったか、と思い、胸がはりさけるのを感じていた。
何も答えられないガウリイに向かって、目を開けたリナが潤んだ瞳をみせつける。
「好きだとかなんだとか、言ったらどうなのよ」
頬を真っ赤に染めたリナの言葉が、ガウリイの胸に深く突き刺さる。
おそらく一生消えない烙印になるのだろうな、とガウリイは感じながら、それでも覚悟を決める。
相手は12、俺は18、と自分の立ち位置を確認し、それでも自分の心が少しも揺るがないことを
確かめて、ガウリイはリナをまっすぐに見つめる。
「……言っていいのか?」
これから初めて口にする言葉の重みを、どこまでも嬉しく受けとめながら、ガウリイはぎゅうっとリナを
抱きしめ、耳元で、リナにだけ届くように愛の言葉をささやいた。
ありがとうございました、以上です。
GJ!!萌えた悶えた!!
エロくて優しいガウリイ最高っす
GGGGGGGJ!!!!
リナ可愛いいいいい
エロッ!
悶えました。
リナがかわいすぎる・・・・。
エロ神様キテター!
12歳の御開帳ありがたやありかたや
お子様が読んでも大丈夫なようにジュブナイル版出したのに
よりお子様に読ませられない二次創作を産んでいるというこの現実w
GJであります!
GJ!
最後の12と18の下りでぐっときた。
この胆力の座ってるところは流石。
リナの可愛さエロさがはんぱねえw
12歳の魔力おそろしや
年の差は大して変わらないはずなのにイケない感満載だぜ
とにかくGJ!!
467 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 14:37:58 ID:GAtRHYD8
保守
通常版ガウリナです。リナ一人称。
雑談にあったラブホネタちょびっと使わせてもらいました。
鈍いリナと、欲望のおもむくままなガウリイ…あと15巻ネタですみません。
469 :
ガウリナ1:2009/05/19(火) 00:26:33 ID:J5gFv0Wm
雨が降ってきたので、あたしとガウリイはわらわらと走り出して樹の下までやっとたどりついた。
「ちょっとーもう、カンベンしてよねっ! 風邪引いちゃうわ……」
「春の天気は変わりやすいからなー。ほれ、じっとしてろ」
ガウリイがバサバサとあたしのマントの雨雫をはらってくれる。
濡れてしまった前髪をかきあげるようにして、走ってあがった熱で浮いた汗をぬぐうと、こちらを見ていた
はずのガウリイがついっと目線をそらしたような気がした。
なんとなくその視線の先を追いかけると、どしゃぶりの雨の向こうに宿がぼんやりと見える。
「あ、宿があるわね。あそこで休憩していきましょ」
あたしの何気ない言葉に、ガウリイが驚いた顔をしてこちらをふりむき、ゆっくりと口を開く。
「……本気で?」
その言葉の意味がわからず、あたしは少しむくれてそれ以上彼の返事を待たずに、ぽつんと一軒だけ
建っているさして大きくもない宿を目指して、また雨の中へと走り出した。
お腹すいてるしお風呂もはいりたいの! 男とは違うデリケートで可憐な乙女なんだからね、あたしは!
しばらく樹の下で突っ立っていたガウリイが、うしろからダッシュをかけてきて、あたしをひょいっと抱え
あげると、あたしの抗議の声も無視して宿めがけて走っていった。
そのまま宿屋にしては狭くて暗い扉をものすごい勢いで押し開けて、壁にたくさんかかっている鍵のひとつを
とりあげ、わきの階段をのぼり、勝手に部屋の鍵を開けて中へはいってしまった。
「ガウリイ?! なに勝手にんなことしてんのよっ! なんか余計なお金請求されたりしたらどうすんのっ!」
やっと床におろしてくれたので、とりあえずショルダーガードとマントをはずしつつ文句を言うあたし。
部屋にひとつしかない小さなランプに火を灯しながら、ガウリイが不思議そうに答えてくる。
「リナこそ何言ってんだ? ……ここはそーいう宿だぞ」
「へ? どーゆう宿?」
しばし見つめ合い、流れる沈黙……
ガウリイが雨に濡れてつめたくなってしまった手をあたしの首筋に触れさせてきた。
びくっと身体が冷たさに驚く。
あたしは胸騒ぎを感じていた。
なんか、いつもと違う……
ガウリイもそうだし、宿の感じも……
なんだってこんなに薄暗いのか、そしてなぜ部屋の狭さに比べてベッドが広いのか……
あたしに触れていた指を離して、先にあったまろうか、とガウリイが横手にある扉を開くと、小さいながらも
シャワールームがついていた。
もしかして高い宿なんじゃないの、ここって……
高級感の演出でうすくらーくしているところもあるって聞いたことあるし。
各部屋にシャワーついてたら維持費とか大変そうだし。
あたしは育ちのクセで、商売人の目で部屋を見回していた。
「はいる?」
薄暗くてガウリイの表情がよくわからない。
「はいるわよ、もちろん」
あたしはつのる違和感を気にしていないふりをして、足早にガウリイの横を緊張しながらすりぬけた。
ガウリイはというと、手早くアーマーと剣をはずして手入れをしはじめた。
横目でそれを見ながらほっと息をつき、シャワールームへはいると、鍵をかけようとして鍵自体がついて
いないことにあわててしまった。
いや、まあ、ガウリイがのぞいたりとかはしないと思うけど、気分的になんかねー……不安……
額のバンダナをはずしてから、濡れて身体にまとわりつく服を一枚一枚脱いでいく。
濡れた下着が肌にぺったりくっついて冷たいので、思い切って一気に脱ぐ。
荷物もずぶ濡れだったけど、とにかく着替えだけ並べて、ファイヤーボールをかました。
……思ったとおり、魔力が弱まっている。服乾燥に使うには力加減が難しいのだが、大成功だった。
470 :
ガウリナ2:2009/05/19(火) 00:27:30 ID:J5gFv0Wm
あたしがほかほかになって出てくると、上半身裸でガウリイが待っていた。
「なにもう脱いでんの?!」
うろたえた声をあげてしまったあたしを、ガウリイはふしぎそうな瞳で見てくる。
「濡れた服着たままだと風邪引いちまうだろーが。ほれ交代交代」
ガウリイは少しだけ震えながらシャワールームへとはいっていく。
それを見届けてから、なんとなくため息をついて、ベッドの端に腰掛けるあたし。
綿がいっぱい入っているのか、弾むような感じであたしのおしりを支える。
……なんだか、何かに特化した造りになってるなー……
暗い部屋、広くて弾むベッド、シャワー……そういえば入り口に誰もいなかったし、食堂もなかった。
人の気配はしてるのに、賑やかさがない。
シャワーとは反対の壁際へ寄ってみると、向こうもシャワールームなのだろう、水の音が微かに聞こえる。
え?ってちょっとまって?
水の音にまじって聞こえてくる声が、尋常ならざるものだったので、あたしはびっくりしてしまった。
女の人の……これは……喘ぎ声……?
なぜシャワーで喘ぐ? ってゆうか男の人の攻め立てるような声まで聞こえるんだけど……
耳をすましてしまってからあたしは激しく後悔していた。
水の音かと思っていたら、聞いたこともないようないやらしい音だったのだ。
顔も身体も一瞬で熱くなる。
やっとわかった、連れ込み宿だ、ここ……!
「ちょ……ガウリイ! はやく出てきて……!」
あたしは扉にかけよって中のガウリイに声をかけた。
「おいおい、焦るなって」
いつもののんびりとしたガウリイの声が聞こえたけど、あたしは少しも安心できなかった。
さっきから会話が微妙にずれているような気がする。
胸騒ぎがおさまらなかった。
すこぶる目の良いガウリイには、あの樹の下からでも、この宿がどんな宿かわかってたんじゃない?
だから一瞬とまどってたんじゃない……?
それをあたしは強引に……誘ったことになんのかな……
………………どうしよう。
いつでも出て行けるように荷物をまとめてみたが、濡れてしまっていてすごく重たい。
あたしひとりでこれかついで雨の中を次の町までいくのは骨がおれそうだ。
それに、いまは魔力が弱まってきている……もしかしたら明日か明後日にはあの日がきそうな……
レピテーションもレイ・ウィングもこの荷物じゃあ歩くほうが速いかもしれない。
あたしは胸騒ぎをむりやり無視して、とりあえずまたベッドに座り込んだ。
ガウリイが襲ってくると決まったわけじゃなし、彼はなんといってもあたしの保護者なんだから……
しかしこの宿に入る時のあの強引な行動……いやいや、身体が冷え切る前に部屋にはいりたかった
だけだわ。……じゃあ、シャワーがあるっていうのを知っていたかのようなあの行動は?
こーいう宿屋を使ったことがあるんじゃないの? ガウリイは……
そう思うと、なぜだか嫉妬のようなものがわいてきてしまい、あたしはあわててそれを否定する。
違う違う、恋人じゃなくて旅の相棒なんだし、嫉妬する理由がないじゃない。
彼があたしよりも大人で経験豊富だってことになら、多少の嫉妬は……あるかもしんないけど……
あたしだってもう十分大人になってるはず!
ガウリイと出会ってからもう3年もたつんだから。
471 :
ガウリナ3:2009/05/19(火) 00:28:22 ID:J5gFv0Wm
「こーいうのってさ、あの……おかしくない?」
攻撃呪文が使えないことはガウリイには隠してある。なのに、シャワーを終えて出てきたガウリイは
いきなりあたしをベッドの上に押し倒してきた。
あたしがまだ部屋にいて、呪文も唱えずにいることをOKサインだとでも思ってるのだろうか。
なんとか彼の罪悪感とか良心に訴えかけて、思いとどまってもらおうとしているのだが、彼の目には
そんな暗い感情なんて微塵も浮かんではいなかった。
やっぱりあたしが誘ったことになってるんだ……
ガウリイに力で抵抗してもかなわないのはわかりきっている。
現に今も彼の巧みな体術で簡単に組み伏せられてしまっている。
どこをどう押さえ込まれているのかわからないが、手も足も動かせない。
なぜか呆れたような顔をしたガウリイがいつもの調子で口を開く。
「けどよ、リナ、休憩しようって言ったじゃねーか。
それとも、まさかこの宿がどんな宿かわからなかった、なんて言うつもりか?」
わからなかった、と素直に口に出せばいいものを、あからさまな子供扱いにどこか悔しくなって、
「……わかってたわよ」
と言ってしまった。
「じゃあお前さんは、わかってたのにこんな宿にオレを誘っておいて、何もするなって、そう言いたいのか」
ガウリイの言葉に、かえってあたしのほうが罪悪感を感じてしまった……なんでこうなるっ?!
「リナ、いいだろ? こーいうのもたまにはさ……」
あたしの目を見つめながら、優しく甘い声でガウリイがささやいてくる。
こんな声、彼の口から聞いたことがない。
耳にとろけるように声がはいってきて、あたしの頬が熱くなっていく。
真剣に求められているのが率直に伝わってくる上に、自分が悪いような気がしているから、拒否しようにも
彼を傷つけない方法を探してしまう。
だがしかし……
悪いことだと思ってないから、良心に訴えかけてもダメ。
身体を離して距離をとろうにも動けない。
スリーピングは興奮してる相手には効かない。
本気で嫌がったら、たぶん彼でも傷つくはず……
だめだ! なんかない?! なんかうまい逃げ方!
あたしが突破口を見つけられないでいるままに、ガウリイの手があたしの頬をつつみ、唇を近づけてきた。
キスされる! と思い、あわてて顔をそらすと、手がそえられているのに簡単に横を向くことができた。
そのあっけなさに拍子抜けしていると、首筋にガウリイの唇がふれ、そっと舌をはわしてきた。
ぞくりっと背筋に震えがはしり、あたしは思わず目をつぶる。
あたしは何故だか強引にキスされなかったことにがっかりして……いや、してないしてない。
がっかりなんぞしてない、断じて。
ふぅ、あぶないところだった……
そんなあたしの葛藤をひとしきり眺めおわったかのようなタイミングで、ガウリイが舌を離した。
あたしは思わず目を開けて彼の顔をおそるおそる見つめる。
目が合ったガウリイは、大人の男がするような官能的で真剣な表情をうかべ、胸が締めつけられるような、
聞いたこともないような甘い囁きで、そっとあたしを誘惑してきた。
「オレは男だし、リナは女だ……なにもおかしくなんかないんだぜ……」
そんな口説き文句であたしを落とせるとでも思ってるのかしら。
それともいつもみたいに何も考えずに言ってるだけなのかしら……
確かにあたしは最近18歳になったところだし、大人の女だという自負もある……
それでも、確かに不覚にもドキッとしてしまったけれども、このまま流されてしまうのがイヤで、あたしは
ガウリイをにらみつけた。
「押し倒してから口説くなんて、ずいぶん強引なことするじゃないのよ」
そんなあたしの精一杯の抵抗も、今の彼には通じなかった。
「乳首たってる……」
ガウリイはそう言いながら指先であたしの胸の先端を軽くさわった。
びりっと電流が流れた気がした。
「……抵抗しねーのか?」
あたしはこれ以上どうやって抵抗したらいいのかまったくわからなくて困惑していた。
472 :
ガウリナ4:2009/05/19(火) 00:29:55 ID:J5gFv0Wm
「いいぜ、抵抗しても………もうやめられねーけど」
こんなことを言う男だっただろうか?
それを密かに喜ぶようなあたしだっただろうか……
勘がいい彼に悟られるのが怖くて、うつむいて小声でつぶやいた。
「どうしてなの? いきなり……」
「どうしてって言われると、そうだなー、勢いってゆーか、ムラムラしてたってゆーか。
そーいうときってないか?」
平然と言ってのけるガウリイ。
あたしはこんな危ない男と3年間も旅をしてたのか……今まで下心なんてちらりとも感じさせなかった
ガウリイに少しだけ感心してしまった。
でも大人しく据え膳になるのも釈然としない。せめてもうちょっと、雰囲気とか段取りとか……
何考えてんのあたし?! だから違うっての!
「そーいうときはすけべー屋さんにでもいってきたらいいでしょーがっ!」
自分の本心が自分で分からない苛立ちもあって、強い声で言ってしまったが、ガウリイはやっぱり
いつものとおりに軽く肩をすくめてみせただけだった。
「あー、もう虚しくなってなー、だいぶ前にやめたんだ。オレが抱きたいのはリナなのに、違う女を
身代わりにするのがなんかばかばかしくって、もうやめた」
「え……それって………どーいう意味……?」
「そのまんまだけど?」
真顔で言い放つガウリイの目をまともに見れなくなって、ぎこちなく目をそらし横を向くと、その耳元に
ガウリイはそっと唇をよせてきた。
その唇がふと耳にふれただけなのに、あたしは顔を赤くしてぴくりと反応してしまった。
う、バレちゃうじゃない……本気で嫌がってないって……
あたしの頬をガウリイの優しい手がつつみこむ。そうしてもう一度、念を押すようにささやいてきた。
「オレが抱きたい女は、リナだけなのに……」
その切ないまでに甘く響く声があたしをおかしくさせて、また近づいてきた彼の唇にあらがえなくて──
あたしはふるえながらキスをした。
「いっ…いた……やめてやっぱりやめ…」
初めての衝撃に痛がるあたしの唇を強引にふさいで何も言わせなくしてしまうガウリイ。
もどかしさをあらわにして、キス自体慣れていないあたしに舌をねじこみ唇をこじあけて、絡ませてくる。
彼の熱くて硬い激しい猛りに貫かれ、逃げようとするも腰をつかまれままならない。
入れられる前に、とにかく我慢しろ、と言われたけれど、我慢できるレベルの痛さじゃないわよこれ……
あたしは夢中でガウリイの背に手をまわして、しがみつくしかできなかった。
指が、爪がガウリイの肌にくいこむのがわかるけど、構っていられなかった。
ガウリイはそんなこと気にもしていない様子であたしの舌を吸い、きつく搾り取ろうとする。
その痛さが何故か下の痛さを緩和でもするかのようで、あたしはいつのまにか身を任せてしまっていた。
奥まで差し込んでしまったのかガウリイの動きが一瞬とまる。
あたしはほっと息をつこうかと……
あっつ! 動かないでいたいいたいいたい!
ずりずりこすれるっ……おっきいしだめだってば! いたいって! むりむりむりむり!
いたっいたい……いたいよガウリイ……やっぱりやめてよ、もうやめて……
あたし大人じゃなくていいからもうやめてっ!
おおきすぎるよダメだってもう、もうやめてぇ……
あまりの痛みにあたしの意識が薄くなり朦朧としていく。
キスをしたままガウリイは離しもせずにずっと腰を動かしつづけた。
その動き方がすごくいやらしくてあたしはだんだん変な気分になってきていた。
中もこすれているというよりは、絡みついて粘っこくまとわりついているような感触になっている。
あたしの身体からこわばりが少しだけ消えたのがわかったのか、ガウリイがやっと唇を離した。
「いたいよな、ごめんな……オレは…………」
ガウリイにしては歯切れが悪い。
いったい何が言いたいのか。
473 :
ガウリナ5:2009/05/19(火) 00:31:04 ID:J5gFv0Wm
「……あやまるくらいなら、こんなことしないでよね……」
あたしの言葉にガウリイはなんとなく情けない顔をして、そうだな、とつぶやくと、胸に吸いついてきた。
きゅぅっと吸われたかと思うと、やわらかく解放して口の中で乳首をもてあそぶ。
前戯でさんざん弄くられ、ひりひりするくらい敏感になっていたところを絶妙な舌つかいでころがされて、
たまらず声をだしてしまう。
「責任とる」
いきなりのガウリイの言葉にどきり、とした。
真剣なまなざしでじっとこっちを見ている。
あたしの心臓は痛いくらいに高鳴って、顔が火照っていくのを抑えられなかった。
何も言わずガウリイの次の言葉を待つ。
「責任とって……ちゃんと気持ちよくさせてやる」
そ、そっちかぁぁぁぁああ! 性欲か! 性欲の責任なのか!
「ばかばかっ! ガウリイのばかっ!」
「なんだよ……気持ちいいの嫌いか?」
なんのデジャヴ?! 前にもしたことあるよーな会話に腹が立つっ!
この期に及んでこの男は……!!
「だいじょうぶだよ、まかせとけ」
その自信も今はキライ。
キライ、だけど……ガウリイの身体が今はすごく愛おしくなっていて、離れたくなくなっているのも事実。
男と女ってこーいうことがおこるもんなのね……昔のあたしは確かに子供だったわ、こんな状況なんか
きっと軽蔑して毛嫌いして一生さよならって彼の前から逃げたはず。彼を瀕死にして身ぐるみ剥いで。
もしかしてガウリイは待っていたんだろうか……あたしが大人になるまで、ずっとそばで、待って……
手をのばせば届く距離で、何もせずに。
胸が苦しくなってしまって、あたしは何も言えずにただ黙ってガウリイのたくましい腕にそっと手をふれた。
何の合図か、ガウリイにはわかったようで、彼も黙ったままあたしのおでこにちゅっと口づけた。
手であたしの胸を優しくもみあげてくる。
ガウリイの大きな手におおわれていると、もともと小ぶりなあたしの胸がさらに小さく見えてしまって
恥ずかしかった。
「すべすべでやわらかい……」
ガウリイは大きさには言及せずに熱心にもみこんでくる。
彼なりの優しさなのだろうか、それとも本当は大きさなんてどうでもいいと思ってたのか……
聞きたいような聞きたくないような、いや、小さくてゴメンなんて死んでも言いたくない。
そっと先端をつままれて、あたしはのけぞってしまった。
そのままくりくりとこねまわされて、あられもない声をあげてしまう。
「いい声だすなー……リナってほんと感度いいよな……もっとやらしい声聞きたい」
ガウリイは嬉しそうにそう言ってから、硬くふくらんだ乳首を口にふくみやわらかい舌でねぶりだす。
「いやぁっ……声なんか出さないんだからっ!…………ああっはぁぁん、ああああ!」
…………気持ちよくってしょーがないんだもん、声ぐらいでるわよっ!
「いいなー、ほんといい、リナかわいい」
そんなことを言いながら反対側の乳首にそっと吸いつくガウリイ。
あたしは自己弁護のかわりにキッとにらみつけてみたが、彼は心底嬉しそうに目で笑うだけだった。
474 :
ガウリナ6:2009/05/19(火) 00:31:50 ID:J5gFv0Wm
じわじわと腰のあたりが熱くなってきた。
ずっといれっぱなしで動きもしていないのに、快楽が背筋をのぼってくる。
胸はもうどこをさわられてもたまらないぐらいで、舌で乳首をかるく弾かれるだけでも感じてしまう。
それに、あたしの中に入っている彼のものがなんだか蠢いているような気がする。
「ねぇガウリイ……んっなんかピクピク、あんっ……動いてない?」
ガウリイはにやにやしながら胸から唇を離し、あたしのお腹をさすった。
「お前さんが締めつけてきてるだけだ。オレはさっきから動かしてないぞ」
「あたし? あたし何もしてないわよっ!」
「へぇー。そう」
まだにやにやしながらガウリイは手を下にすべらせ、生えそろった毛をかきわけて、あたしの一番敏感で
小さな突起を探り当てると、いきなりつまみあげてきた。
そのとたん身体の芯にはしった電流のような甘い痺れは、のけぞった頭の奥まで貫いていった。
ぎゅぅっとあたしの中が縮まり彼を締め上げたのがわかった。
「くっ……すげーな……処女だからっていうのとはちょっと違うな……」
ほめてるんだかよくわからないことを言いながらもガウリイはぬめりを絡ませた指先で容赦なくもてあそぶ。
今までそこに感じたこともない芯のようなこりこりとした固い感触がひびいてくる。
それがガウリイの指でいいようにいじられ、しごかれ、こねまわされると、あたしの意思とは無関係に
身体がびくびくふるえ、喘ぎ声がとめどもなくあふれでてきた。
「イクときはイクって言えよ」
その言葉の意味を理解するより先に、どうしようもない快楽があたしの意識を押し流して身体を弓なりに
のけぞらせようとする。
こわくなってガウリイの名前を呼んだのに、彼は「だいじょうぶ」としか言わずになおも指で攻め立ててくる。
目の前が真っ白になってまぶしくて目をつぶった。
濡れた指があたしに快楽を与えようと卑猥に動く。
何の手加減も感じられないその愛撫にあたしのクリトリスはなぶられ続け、とうとう腰から脳天まで快楽が
突き抜けていった。苦しいくらいに鼓動が激しい。びりびりと身体がしびれていく。
何か言えって言ってたから口を開いたけど、何も言葉がでてこなかった。
ただ、あたしの中がきつく締まって、まるで絞りとるみたいにガウリイを強くねじりあげたのは、わかった。
彼がそれに驚いたのも、なんとなくわかった。
呼吸が落ち着いてきたころに、やっと声が出た。
「……ああ…………なにこれ……」
いろんなことが理解不能だった。
頭の芯がぼーっとして、心臓と、その、あそこだけがどくどくと脈打っている。
「なにこれって、リナは欲求不満になっても自慰とかしてなかったのか」
乙女になんてこと聞くのよ、この男は。
でも黙ってるのも落ち着かないからいやいや答えるあたし。
「べつに、解消する手立てが他にあったから……」
盗賊いぢめのことだ。でもそれを自慰と同列には並べたくないんだけど……
「……オレがリナの盗賊いぢめが気に入らなかったのって、もしかしてそれかな……」
「どーいうこと?」
「お前さんの欲求不満ならオレが解消してやりたかったのに、てこと」
「…………からだで?」
「そう。からだで」
あたしは微妙な顔をしてしまったが、ガウリイはいつものように「まあいいさ」と小さく笑うと、あたしの
恥ずかしい粘液で濡れてしまった熱い手であたしの腰をつかみ、ずっと中に入れたままだった彼のモノを
ゆっくりと動かし始めた。
身体の感覚がおかしくなっていた。
彼のモノが動くたびに身体が痺れるのだ。痛みなどどこかへ消えていってしまっていた。
気持ちいいとしか頭が認識しない。それも尋常じゃなく。
475 :
ガウリナ7:2009/05/19(火) 00:32:41 ID:J5gFv0Wm
あたしの声にそれがあらわれているのだろう、今度はガウリイはあたしの口をふさがずに、男の目をして
見つめながら、じっくりと腰をまわしたり奥を探ったりしてあたしの反応を楽しんでいる。
「……ずっといれたままにしておくとな、快楽の回路がバンって開くんだってよ」
「なん、のこと……?」
「そーいうやり方もあるってこと。思い出すまではちっと動いちまったけど。
どう? 気持ちいい? まだ痛い?」
痛くない……気持ちいい……でもそれを素直に口に出せるほどにはあたしの理性は壊れてはいない。
「あぅっ……あくぅ……」
ゆっくりと引き抜かれる感触がたまらなくて、悶えてしまった。
ずぶり、と粘つく音をたててまた中へとねじ込んでくる。
「く、ぅん……あはぁっ……はぅぅはぁっあぅっ…………ああん!」
ガウリイが腰を深くしずめて最奥まで貫いてくると、頭の中で何かが弾けそうになってしまう。
「い…………ああ……」
もう一度じわじわと引き抜かれる。
「い? いたい? やめる?」
ガウリイはやめる気なんかないくせに、いじわるなことを言ってくる。
わかってるくせに、気持ちよくて悶えてることくらい、お見通しなくせに。
あたしは意地でも言いたくなかった。
むりやり押し倒されたのに、気持ちいいなんて恥ずかしいこと言えるわけないじゃないっ!
目をぎゅっと閉じてあたしが黙ったままでいると、さきっぽがちゅぷりと音をさせてあたしの中から出てしまう。
いれようとする気配がない。あたしは身体がじくじくしてきて堪えるのに必死だった。
……いれてほしい、ガウリイのそれで満たして欲しい、奥までいれて、つらぬいて……
あたしの頭はいつのまにかおかしくなってしまっているようで、そんなことばかり思ってしまう。
ごまかしようが無いほどにあたしは求めていた。
ガウリイの身体を。あたえてくれる快感を。埋め尽くされるような満足感を。
「オレを見て」
ガウリイが出す悩ましげな声が、あたしの身体をいとも簡単にあやつってしまう。
あたしの意思とは無関係に、あたしの瞳が彼をみつめる。
「……リナのもの欲しそうな目、初めて見た」
熱い吐息をはくくせに、ガウリイはまだ腰をひいたままだ。
「女の目をしてる……いいぜ、色っぽい。そそられる……」
そう言うくせに、あたしの中へはいってこようとはしないガウリイ。
「リナ……オレ、むりやりはよくないと思うんだよな、うん」
……いまさら何言ってんのよ……
激しくツッコミをいれたい気分になったが、あたしは腰からナニから気持ちよさが駆け巡ってくれるのを
待ち望んでしまっている。
ガウリイを見つめる瞳がじわっと潤んでいくのもとめられない。
勝利者の顔をしながら、しかしガウリイはじっとしている。
「言って」
ついにしびれをきらしたガウリイがあたしを促す。
でも、耐え切れなくなっていたのはあたしのほう。
疼いて疼いて、おかしくなってしまいそうなくらい、身体が燃えている。
「…………ほしいわよ……いれて、よ……ばか」
あたしは罠にかかってしまった。それも自ら飛び込んで。
いつのまにか愛しくなってしまっていた男の首に腕をのばす。
「おぼえてなさい……今日のこと忘れたらしょーちしないわよ…………」
絶対、離さないんだから。
逃げても無駄なんだからね。
476 :
ガウリナ8:2009/05/19(火) 00:34:01 ID:J5gFv0Wm
ガウリイはあたしの、声に出さない声すらも抱きしめるようにあたしを強く抱くと、熱っぽい声で囁いた。
「ああ、一生忘れない」
素直なようでいて、肝心なところは素直じゃないのよね。
難儀な男……
こんな遠まわしにあたしの気持ちを確かめたり、一生の約束をしたり、ストレートにいけないもんかしら。
ガウリイがキスを求めてあたしの唇に近づく。
少しだけ唇をひらいてそれを受け入れると、舌と同時に猛ったアレもあたしの中にはいってきた。
あふれるような充足感で身体が貫かれる。
喜びと快楽で全身がふるえるのがわかる。
ガウリイの肌が汗ばんでしめっていて、本気のオーラをみなぎらせてあたしの腰をつかんで揺さぶりあげた。
その容赦ない動きに振り落とされないよう、必死でしがみつくあたしだったけど、突き上げられるたびに
頭に火花が散り、深い吐息がキスを交わす唇からもれでてくる。
おかしくなっていた。それはわかった。けれどもう隠す気にはなれなかった。むしろさらけだしたかった。
叫ぶほどに喘いでガウリイに伝えたかった。
なのに舌を絡ませられきつく吸われ、息の仕方さえわからなくなる。
ガウリイの本気って、ほんと容赦ない……
あたしの背がいきなりのけぞる。腰がぶるぶるふるえ、足の先が丸まる。
唐突に唇が解放された。
ガウリイがあたしを見ている。
あたしはその目の前で絶頂を告げて腰を振り、イク、と何度も言いながらガウリイにしがみつき、あたしの
身体を翻弄する得体の知れない悦楽に身を任せて深く果てた。
彼の熱い身体も、ぎりぎり締めつける自分の身体も、なにもかもまじりあってひとつになったような気がした。
深すぎる快楽があたしを女にしていく。
まだ彼はイってない。
中にだしてほしかった。
それが何を意味するかは知っている。ま、俗に言う安全日だし。
それでももし、できちゃったら、それでもいいと思っていた。
彼となら大丈夫なんじゃないか、とあたしはそう思っていた。
ガウリイとの未来を想像しても、不安にならなかったからだ。
説明しようのない安心感があたしを満たしている。
気の迷い、と言う人もいるかもしれない。
でも、それでもいい、と思ってしまったら、それが真実なんじゃないか、と思う。
だってあたし、こんなことになっても、抵抗しなかったことを後悔してないんだもの。
あたしは他人の言葉よりも、自分の気持ちを信じる。
何かをこらえていたかのようなガウリイが、また腰を動かそうとしたとき、あたしは彼に言った。
「……なかにだして……」
びっくりした顔で見つめてくるガウリイ。
だけどあたしの表情に少しの揺らぎもないことを見て取ると、あたしの目をまっすぐに見つめてきた。
「わかった……責任とるよ。一生かけて、な」
あたしは嬉しくてしょうがなかった。
それからのガウリイはまるでたがが外れたかのように激しく動き出して、あたしは何度果てたか数えて
いられないくらいすごかった。
向かい合って抱き合ったまま中に出され、ベッドに押さえつけられながら中に出され、後ろから突き上げ
られながら中に出され、もう一度正面向いて抱き合って、壊れるかと思うほどに貫かれて、中へ出された。
どくどくと注ぎ込まれる熱い塊に身を焼かれながら、あたしは喜んでいた。
快楽と、満足と、征服感と、あとなんかいろいろ入り混じって、悦んでいた。
愛しい男の腕の中で、めちゃくちゃにされながら、全てを受け入れた。
愛してるってこういうことか、と納得した。
こんなにすごいこと、恋に恋する乙女のままじゃわからなかった。
ガウリイの顔が上気して頬が赤くなっている。
いかにも嬉しそうな、幸せそうな、恍惚の笑みを見せて、愛おしそうにあたしの身体を貪っている。
いつまででも抱いていそうだった。
気を失うまでやめない、もしかしたら気を失っても抜かずにいるんじゃないか、なんて思ってしまう。
それでもいい、気の済むまでおかしくしてくれたらいい。
まあもう、イカレてるけどね、あたしたち……
最後まで読んでくれた人、ありがとうございました。以上です。
最近思慮深いクラゲが続いてたんで脳みそ精子なガウリイが新鮮だ
GJ
すっげぇ良かったGJ!
ピンク色の細胞のかわりに白子がつまってんのかw
がうりいの白子おいしいです(^q^)
アニメリナが「脳みそヨーグルト男!」と罵倒してたのは精子の隠語だったんですね、わかります
デザートにヨーグルトが出て思わず手が止まるリナと、自分の分を差し出しつつ
「ほらやるよ、オレのヨーグルト。リナ好きだろ?」とか言ってニヤニヤしてるガウリイを幻視した
新鮮というか、懐かしい感じだな
前スレまではそういう作品が多かった気がする
脳みそ精子wなガウリイも深謀遠慮エロなガウリイも好きだ
>>484 NEXT1話だっけ?
前の晩に飲まされて根に持ってたとかかなw
2人旅してたようだし…
つばさ文庫ナーガウシル小ネタの後日編を+リナで書いてみた。
小ネタだけど、可哀そうな目に遭うリナが苦手な人はスルーしてください。
ある寸止め劇の仕返しをガウリイが思いついたのは、至極当然のことだったかもしれない。
拒否するガウリイに次々と勝手に行われるパイずり・フェラチオ。
その都度、これまた勝手に中断して逃げ出していくというナーガとシルフィールの仕打ちに、中断の
原因ともいえるリナからの攻撃魔法……
いくら保護者役をかって出た彼とはいえ、黙って耐え忍ぶ気にはとうていなれなかった。
長引いた風邪がやっと治った頃、女達に罠をかけたガウリイは、3人が思っていたよりも、遥かに
危険な男だった───
ガウリイが最初に狙ったのはナーガだった。
あからさまによそよそしい雰囲気を撒き散らして、自分には決して近づいてこようとはしないナーガに、
ガウリイは部屋に詫びに来いと冷たく言い放った。
心当たりがありすぎるナーガは、いやがるリナを必死に口説き落として、ガウリイの部屋にふたりで
入っていく。
ガウリイから出された許すための条件を聞いたナーガは、ガウリイの言葉に事情を飲み込めないで
いるリナの隙をついて後ろから両手を縛り上げた。
「リナに同じことさせたら許す」
それがどういう意味なのか、知っているのはガウリイとナーガだけだったが、ベッドに座るガウリイの
股の間に顔を押し込まれた時に、リナは、色々な記憶の断片が合致して、いきなり事情を理解した。
「くぉらナーガっ! あんたガウリイに何したのよっ!」
急激に顔を赤らめて非難の目をナーガに向けようとジタバタもがくリナ。
「何ってナニだよなあ……」
言いながらベルトをはずしそのナニを取り出すガウリイ。
リナを人身御供にしたナーガは、自分の痴態を思い出して、それを頭から追い出すために、リナの
身体をぐいぐいとガウリイにおしつける。
そうしてちょうどナーガのはきれんばかりの乳がガウリイの目前にせまると、ガウリイは躊躇なく、
ぴんっと黒い布をつっぱらせる乳首に吸いついた。
「ひやぁぁぁっ」
ナーガの身体が逃げようともがくも、ガウリイの強靭な剣士の腕が背にまわされていて逃げられない。
器用に舌で布をずらされ、直に乳首を愛撫され、嬌声までもらしてしまう。
下からそれを見上げるリナはもうパニック寸前だった。
それを見逃さず、ガウリイの手はリナの首筋を後ろからおさえつけ、リナの小さな口の中に、やや
反りかえりはじめたばかりの一物をねじいれる。
あたたかく濡れた感触がガウリイのモノをさらに大きくしていき、ちょっとやそっとでは抜けないほどに
リナの口を強引に満たす。
それを見たナーガも妙な気分に押し流されて、ガウリイの舌を徐々に受け入れていった。
何気なくガウリイの部屋へノックの音が響く。
気配でシルフィールかと察知したガウリイは、あわてるふたりをそれぞれ手でおさえつけたまま、
「鍵開いてるぞ。はいれよ」
と誘い込む。
ベッドの上で繰りひろげられている淫靡な光景を目にして硬直したシルフィールに、なんとも形容
しがたい、しかし女を惑わせるに十分な笑みをガウリイはむけると、
「おいで……」
とだけ言って、一度に3人の女を篭絡した。
ガウリイはナーガに、そのでかい乳を自分で揉むように言い、乳輪の大きな乳首を舐めまわす。
これだけの巨乳なら自分でも舐めてみろと言ったが、弾力がありすぎて、舌が乳首に届かないよう
だったので、かわりに(?)ガウリイが舐めたり吸いついたりを繰り返していた。
その度にナーガの乙女のような喘ぎが色っぽい唇からもれでてくる。
下もいじってやりたいとガウリイは思うが、なにせ手が足りない。
しかしこの乱れようだと、ナーガは遠からず、自らの手で自慰をはじめることだろう。
シルフィールには服を淫らに肌蹴させた格好で下着に手を突っ込み、いじめる様にいじりまわす。
モラルでがんじがらめになっている女には、恥ずかしさを与えるのがやはり効く。
ぷっくりとクリトリスをふくらませて、それがガウリイの指で挟まれ、ねっとりとこねくりまわされると、
腕をガウリイの首筋に絡ませて、熱い吐息を横を向く彼の耳元に押しつけるようにして吐き出す。
嫉妬心と執着心がシルフィールの理性を麻痺させて、ただの快楽を求める女に堕としていた。
リナには手を拘束したまま一物をくわえさせている。
間近で大人の女がふたり、男の愛撫で悶えているさまを否応なしに見せつけられては、幼いリナの
心臓の鼓動は激しく高鳴るままで、なにがどうなっているのか考えることすら理性が拒否してくる。
ガウリイがなんだか怒っている、というのは理解できるが、ナーガとシルフィールは何かの負い目を
彼に感じているようで、巻き込まれただけの自分を解放しようなどという考えはこれっぽちもありはしない
ということが手に取るようにわかり、そのことがまたリナの状況把握をさまたげていた。
その心の隙に、大人3人の妖しくもエロチックな雰囲気がリナを囲い込んで、男のモノをくわえるという
行為に嫌悪を抱かせなかった。
ガウリイは慈しむように頭をなでてくるし、ナーガもシルフィールも、自分こそがそれを舐めたいのに、
とでも言っているかのような、ある意味、羨望のまなざしをリナに送ってくるからだ。
誰かひとりでも仲間はずれで事が進んでいたなら、そのひとりにばれるのが怖くて、誰もこの状況に
没頭できなかっただろう。
これはもう、ガウリイの作戦勝ちであった。
ガウリイは口いっぱいに自身をほおばるリナの頭にぽんっと手をのせる。
「この前フェラしてもらってなかったのって、リナだけだったからなー。
上手にできたらまたイイことしてやるぞ」
ガウリイの言葉にびくりっと身体をふるわせたのは、リナよりもシルフィールのほうが早かった。
「リナさん?! 『また』って……ガウリイ様といったい何をしてらっしゃったの?!」
「何ってナニなんじゃないの……」
ナーガが珍しく冷静なツッコミをいれるのをガウリイは面白そうに見ていたが、シルフィールの
問いには、はぐらかすような答えを返すだけにした。
「だいじょうぶだぜ。リナはまだ処女だからな」
リナの頬が熱いくらいに火照っていくのがガウリイには敏感に伝わってくる。
ガウリイはリナの秘所に服の上から指をはわして、くちゅりと音がするようになであげた。
リナの小ぶりな尻が羞恥で激しくふるえる。
「リナ、あんた……すっごい濡れてるんじゃないの?……」
ナーガの率直な感想にリナが反論するため口を離そうともがく直前、ガウリイは手でリナの
後ろ頭を押さえてしまう。
もがもがとリナが羞恥にさいなまれている様子を愉しげに眺めるガウリイ。
「口にちんこ入れたまましゃべんなよ」
そう言われてリナの動きが大人しくなる。
シルフィールとナーガは、リナのいつもとは違う従順な様子に不安な表情を隠せない。
この一見爽やかな青年剣士に、自分たちもむりやり犯されてしまうのではないか、と……
それに感づいたのか、
「安心しろよ。誰の処女も奪う気はないぜ」
と、かるい口調で言ってのけるガウリイ。
実際リナにも、あるとき内緒でオナニー指南をしただけで、身体自体は交わってはいなかった。
「オレの童貞は結婚するまでとっておくんだ」
もちろん冗談だが、なぜか3人は信じてしまったようだった。
三者三様個性的すぎるが、根は純情なのかもしれない。
しかし、童貞なのかと知ったとたん、いまだ幼いリナの心に征服感がわきあがる。
誰の中にも入れていないモノをしゃぶっているということに、興奮すらしてしまう。
おそるおそるとだが、喉の奥にガウリイのモノをくわえたまま、目をとじて小さな舌を絡ませはじめた。
そっとリナの手首を縛っていた布をほどいてやるガウリイ。
そのまま優しげな手つきでリナのやわらかい髪をなでてやる。
(かわいいな……)
内心のつぶやきは、ガウリイは口には出さないことにした。
口にしたところでどうなるというものでもない。
それでこの状況が許されるというわけではないのだから。
リナの両手を縛った時点で、もう覚悟は決めてある。
あとは楽しませてもらうだけだ。
この傲慢なプレイが終わったとき、自分がいったいどうなるかは、今は考えないことにして───
(ガウリイに合掌してEND……)
読んでくれた人ありがとう。
んー…乙。
これはなかなか厨っぽいハーレムエロですねw
その執筆意欲にカンパイ。
乙でしょう。
>>476 GJ
女性向けって好きじゃなかったはずなのにこのスレの職人さんのは大好きだ!
496 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 16:23:36 ID:DAuEkaBC
ほす
>>492 GJ!
今までナーガは外伝にしか出てこなかったのでリナとの百合とか強姦ものとか痴女ものが多かったけど
つばさ文庫版だと男性レギュラーキャラと絡めやすくなるね
n n
(ヨ ) ( E)
/ | _、_ _、_ | ヽ
\ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ/ / good job!!
\(uu / uu)/
| ∧ /
改めて保管庫みてみたけど、ナーガ出てくる作品って
ハード系な意味での「強姦もの・痴女もの」(特に後者)ってないじゃん?
…ちょっと見落としてたかと思ったじゃないかw
ただヤルだけってのも勘弁だけどね。
ゼルさまに迫るナーガとかか
ナーガって露出度の割にエロに持ち込みにくいよねw
自分的にはあの悪趣味な服がすでに体と一体化しててそれ以上脱いだところを想像できないw
やはり性格が突き抜けすぎているのと
すぺしゃるは基本リナとナーガしかメインキャラがいないからだろうな
同人でエロ絵とかはそれなりにあるんだが
あのはち切れんばかりのオッパイ
もったいないな
神坂センセイの目の届かないとこで
有意義に活用してるとは想像しないのかね(゚∀゚)wktk
有意義にって、いわゆるすけべぇ屋さんで春を売るナーガとか想像つかんです。
つか、まともな服着せとけば一瞬「よっしゃ、当たり!!」って
ガッツポーズなお客さんも二言三言交わせば「
なんてもん引き当てちまったんだ・・・orz」になると予想。
飲食OKだとやることさせてもらえずに酒だけ貢がされるとかさ・・・。
以前のすぺしゃるでナーガに惚れた男がいたから素のナーガOKな猛者も
きっと広い世の中のどこかにいるはず。・・・だれか、投下よろ。
お前らがナーガナーガ言うから
ろいやるでラーきゅに性的いたずらしちゃうナーガとか想像しちまったじゃねーかw
性格は嫌いじゃないが服のセンスはちょっとな・・・
温泉を味で判断とかすごい特技持ちだったのはちょっとびっくり
エロ描写なしです。
ちょっとでも笑ってもらえたら嬉しい。
薄闇が場を支配していた。
この手の宿は大抵、こんな風に明かりを弱めすれ違う他人同士が
互いを確認できぬよう配慮してある。
相場より高額、しかし客の素性は一切問わない。そんな宿だった。
急に天候が崩れ、さりとて宿の数は少なく。
この種の宿は尚更稀少で、今日のように宿泊希望者が多い場合贅沢は一切言えない。
通常より更に釣り上がった料金を支払い、黙って宛がわれた部屋に向かう。
ねぐらの確保の為には粗悪な食事もかび臭い寝具も我慢するより他はない。
壁越しにバタバタバタ・・・と、強い調子の雨音が響き、
今夜の選択は間違っていなかったとホッと胸を撫ぜ下ろしたものだった。
・・・部屋の、扉を開くまでは。
鍵を鍵穴に差し込もうとして・・・室内に人の気配を感じた俺は、
腰のブロードソードに手をかけつつ、ゆっくりと錠を開いて扉を開き・・・。
「お〜っほ〜っほっほっほっほ♪ 今夜のお相手はあなたってわけねv」
部屋の中央、異様に布面積の少ない格好の女が仁王立ちで高笑いしている現場に出くわした。
「・・・すまん、部屋を間違えたようだ」
相手を刺激しないよう、充分気をつけたはずなのに
「あら、間違いなんかじゃなくてよ。 その鍵、間違いなくこの部屋のものよ」
にんまりと、やけにねちっこい笑みを浮かべたその女は、
俺の上着を掴むとそのまま部屋の中に引き込みにかかった。
「なら、あんたは何故ここにいる。ここが俺の部屋だと判っているなら
とっとと出て行ってもらおう」
俺よりも更に背が高いといっても、所詮は女。
力では負ける筈もない、そう高を括ったのが運の尽きだった。
「ふふっ、キメラの男と一夜を過ごす・・・なんてのも、なかなか乙ってものだわ」
服を掴む女の腕を逆に捕らえて廊下に押し出そうとした俺の耳に
囁かれた一言に不覚にも一瞬硬直してしまい。その一瞬に扉は閉まり、
俺は部屋の中に引きずり込まれてしまった。
「このナーガ様に相手してもらえるなんて、あなた幸せものよ♪
だから、ここの宿賃と溜まりまくってる酒代と、それから今後の路銀もちょっとばかり
融通してもらったところで、当然全然まったく一向にかまわないわよね♪」
この俺の岩肌にもひるむ事なく、圧し掛かってきた女を攻撃できなかったのは
少し前に別れた少女とどこか似ている気がしたからかもしれない。
艶やかな黒髪と、濡れた様な黒い瞳。圧倒的な弾力の乳房がぐいぐいと押し付けられて
かつて少女にに抱きつかれた時の劣情が甦る。
「あんた・・・俺が、怖くないのか?」
ぐにっ。片手で掴もうとして掴みきれないサイズの乳房を押し戻して、静かに問う。
「怖いですって? このサーペントのナーガ様に怖いものなんてあるわけなくてよ!
そうね、精々路銀が足りないとか食料が尽きる位しか恐れる事なんて!!」
「つまり、貧乏が怖いんだな」
このまま喋らせているとまた例の高笑いに移行しそうだったので、
とりあえず突っ込んでみたんだが正解だったようだ。
グッと言葉を詰まらせた女の身体を横に転がして、今度は自分が馬乗りになる。
「ほほっ!? び、貧乏っていうか!」
「なら、黙ってジッとしていろ。俺の気が済んだらさっきの条件を飲んでやる」
まだなにやら喚きそうな唇を強引に奪い、まったく身体を隠す役に立って
いなさそうな衣服に手をかけつつ、あいつは間違ってもこんな頓狂な格好は
しないだろうと目を閉じる。
黙らせておけば抱き人形位にはできるだろうし、この女にもメリットはある。
この、張りのある胸が・・・あいつに、アメリアに似ているのが悪いんだ。
・・・その後、迂闊にも最中にアメリアの名前を口走ってしまった俺は
実姉だそうなこの女に散々たかられまくるハメになってしまった。
この事と、レゾの手でキメラにされた事と、リナに便利アイテム呼ばわりされる事、
どれがもっとも不幸なのか。
いまだに、答えは出せないままだ。
どうにもナーガは中身が10歳くらいのような気がしてしまって
512 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 13:19:02 ID:izIb3Ckj
保守
513 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 08:06:38 ID:sHSp/I95
ほしゅ
514 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 20:27:02 ID:nx4YujrV
ほすあげ
>>508 すけべー屋ネタ良いな!GJ!
娼婦のリナの話も読んでみたい俺がいるw
たくさんのガウリナ小説堪能しましたほしゅ
最近ゼロリナ少ないので、鬼畜ゼロリナ読みたいです
なりきりでゼロリナがあった
ゼルアメ読みたいです。
鬼畜ゼル読みたい。
ゼロフィリ派の俺は少数派なのか
ヴァルフィリ派も待ってます
ガウリナ派も全裸でお待ち申し上げてます
ゼロリナかゼルアメが読みたいなぁ
小ネタ投下します。
思い付いた勢いだけで書いてしまいました…
「ゼルガディスさん『すき』って10回言って下さい」
「唐突に何を言っているんだアメリア?」
アメリアの唐突に何の脈絡もない発言にゼルガディスは怪訝な顔をした。
「何でもいいですから10回『すき』って言って下さい」
アメリアの迫力にゼルガディスは頷くしかなかった。
「すきすきすきすきすきすきすきすきすきすき…言ったぞ…」
多少ウンザリした顔をしながら言い終える。
「ゼルガディスさん私の事どう思います?」
「仲間だ」
彼女の言葉に即座に答える。その瞬間、アメリアはガクッと項垂れてしまう。
「……っ」
拳を握りしめて、顔を俯かせたままアメリアは小刻みに震えていたが。
『そこは好きって言う所ですー!』
そう心の中で叫ぶと夕日に向かって全速力で走り去って行ったのだった。
以上です。
うほっw
524さん、GJ!!
姫可愛いぞ、姫。
冷たいゼルめ、たまには好きくらい言ってやれと思う。
>>524 これゼロスにやらせたら軽くゴーモンな気がする
「生きてるって素晴らしい!」的意味で
姫超かわいい!
ゼルもかわいいw
ゼルアメ大っ好きだ!!
GJ!!
原作版ガウリナゼルのエロエロ3Pキボンヌ
ガウリナ・ゼルアメで対面プレイが読みとうございます
・・・羞恥プレイもえ
>>529様の書き込みを見て衝動のままに書き殴りました。
エロしかないのですがご容赦下さい。
「はぅ…ッ、ぅあ、ア…!」
目の前でリズミカルに揺れる肢体。
愛しい男に後ろから抱き締められて突き上げられながら、アメリアは今まで聞いたことのない熱を帯びた叫び声をあげている。
よく見えるようにと、ゼルはわざわざアメリアの膝を開いて、びしょ濡れの結合部を誇らしげに見せ付けてくる。
――そんなに、気持ちいいんだ。
ゼルの体は岩で出来ている。もちろん、あそこも。とんでもなく痛いのかと思ったけど、アメリアの凄い嬉しそうな表情からは、そんなものは読み取れそうもなかった。
「…ふ、ぁあ、ゼルガディス…さん、ぁっ、恥ずかしい…ですっ…!」
途切れ途切れに、息も絶え絶えに。アメリアはゼルに哀願する。しかしゼルは聞かない。べろりとアメリアの首筋を舐め上げて、更に強く抱き締めた。
「ひゃッ…あ――!」
ぢぷぢぷと濡れた音がここまで届いてくる。
…まずい。あたしの身体まで一緒に抱かれているかのように錯覚してくる。
と――。
「…あ!」
つぷん、とあたしの中に挿入された太い指。
「見てるだけなのに濡れてるぞリナ。そんなに羨ましかったのか?」
アメリアと同じように、あたしを背後から抱き締めてくれていたガウリイが、やや苛立ったようにあたしの中をいじくる。くちゃくちゃと音が聞こえてきて、さすがに恥ずかしくなって目の前の二人から目をそらした。
「…ん、ん」
入り口のひだを何度も何度もなぞり上げられ、とても切ない気分になる。陰核には決して触れない、もどかしくて意地悪な指。
「…次は、ゼルに抱いてもらうか?」
相手には聞こえないように、耳元で囁かれる。ぞくぞくと背中に痺れが走った。
「…やだ、そんなの…やだ…ぁ」
ちゅく、ちゅる。ガウリイの指を、愛液がどんどん濡らしていく。
あたしを満たしてくれるのは、コイツしかいないって分かってるくせに。
アメリアにはゼルしかいないように、ゼルにはアメリアしかいないように。
「あたしは…ガウリイしか…欲しく、ない」
「…リナ」
よくできました、と言わんばかりに口付けられ、そのままガウリイの熱いモノが入ってくる――!
「ぁあ、あ…あ!」
満たされる。
ガウリイの熱が、あたしを堪らなく満たしていく。
頭のなかが、真っ白になる。
…あーあ、たぶんあたし今すんごい顔してるんだろうな。ゼルが食い入るようにあたしを見てるし。
「そっちは焦らすやり方が好みなようだな」
ゼルが、興奮に喘ぐアメリアの胸を優しく揉みながら笑っていた。
アメリアは、やっぱまだ恥ずかしいらしくゼルの胸に必死で顔を埋めようと頑張ってる。
「…ほんと、いじわる、なんだから…あ!」
ごりごりと膣内を蹂躙するガウリイは、それでもまだあたしをいじめる気のようだ。あたしのナカを知り尽くしてるくせに、一番気持ちいいところに届かせてくれない。
淋しかったのかな、こいつ。
「が、ガウリイ、…ガウリイ…っ!」
腕を伸ばして、後ろのでっかい頭を抱える。
…ああもう、こんな状況で言うのはさすがに恥ずかしいってのに…!
続く
「…どうしたよ?」
「…もっと…動いて、……イかせてっ…!」
返事は無かった。
そのかわり、動きががらりと変わる。
「ひぁ、あ、あんッ!あ――ぁあ…ッ!」
もうガウリイは容赦しなかった。あたしのいいところを、がんっがんに責めたてた。
もう何も考えられない。ただひたすらに、ガウリイの動きを受け止める。
「アメリア…、こちらも、そろそろだ」
「ん、くぅ…ッあぁあ!」
アメリアの声が、一段と高くなる。
…四人同時にイくなんて、可能なのかなぁ…?
そんな事をぼんやりと考えながら、あたしは達した。
アメリアもだらりと脱力して荒い息をつきながら、ゼルとキスしてる。
なんか対抗意識が出てきてあたしもガウリイにキスしてやった。
…ていうか、なんでこんな事になったんだっけ…?
「…リナ、可愛い」
…ちぇ。
なんか…もういいや。ガウリイ笑ってるし。その…凄い気持ちよかったし。
「…大好きです、ゼルガディスさん」
いいな。あっちは、あんなに素直に言えるんだ。アメリアらしいや。
ゼルも…わ、何よあれ。あんな笑顔できるんじゃん。
まぁ…こんなのも、たまには悪くないか…。
ガウリイに抱き締められて、あたしはそのまま眠くなっちゃって。
…起きたら、あたしも…ガウリイに、……。
了
以上です。
…えーと…羞恥…プレ…イ?
エロかわゆす、GJ!
ぎゃあああああああ!!!!!
朝から素敵なエロご馳走様です、GJ!!!!!
萌えた!!!
かわいいー。
そしてエロイ!!!見せ付けあいいいなぁ・・・・。
これってTRYの時点だったら隣の女部屋に残ったフィリアが聞き耳たててオナニーしてたり
レボならシルフィールがガウリィに抱かれるのを想像してって展開になってるかもね
>>535
ガウリ「ィ」じゃない、ガウリ「イ」だよ!!
一人女部屋に居残るフィリアの背後にゼロス出現。
「なにやってるんですかぁ?(いやみったらしく)」
「ひ!ひぁあぁうぁ!?」
慌てるフィリアの動きを封じて・・・とか。だめか?
鬼畜ゼロリナ書いてみました。
エロくはないですが。
こんな感じ??
ビリッ!
あたしが何かを思う間もなく、ゼロスはその杖の先端で、あたしの服の先端を切り裂いた。
何が起こっているかを把握した瞬間、あたしの背筋は恐ろしさに震えた。
「いっっ・・・やあぁぁぁああ!!!」
「リナさん。僕から逃げれるなんて思わないことです」
ゼロスはそのままあたしを壁に押し付け、普段どおりの笑顔で、あたしに囁いたのだ。
「・・・ガウっ・・・んっっ」
反射的にガウリイに助けるあたし。
しかし、彼の名を呼ぶ前にあたしはゼロスに唇を無理やり奪われた。
乙女の大事なファーストキスを、魔族に奪われてしまったのだ。
口内に無理やり侵入されたぬるりとした感触が、とてつもなく気持ちが悪い・・・
この宿の壁は薄い。
あたしとゼロスの会話は隣室のガウリイに聞こえ――いや、気配でゼロスがいることはわかるはずなのに、何故ガウリイは助けに来てくれないのだろう・・・
「さぁ・・・食事させていただきます。
リナさんから提供される食事は、さぞかし極上のものでしょうねぇ・・・」
そう言って、ゼロスは片手であたしの腕を壁に押さえつけたまま、もう片方の手であたしの上着を強引にはぎ取ったのだった。
ここまでです。
誰か、続き書いて・・・・・・
自分で書きなよ…
540 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 12:30:34 ID:n/pSJvti
ガウリナ+SFCコピリナで3Pがみたい
オドオドしたコピーリナと恥ずかしがり屋なコピーナーガってのがいたな
クローンナーガも5〜6人ぐらいはいたかな
残念、10人だ。
コピーナーガは結局どこへ行ったんだろうな?
ナーガ=グレイシアなんだとしたら、仮にも聖王国の直系のコピーが
10人もそこらをうろついてるのは大問題になりそうだが
ゼルとコピリナってマイナーかな
んなこたぁない
ゼロリナ投下します。537さんの続きではないのですけど……
・リナ一人称
・始めだけちょっと陵辱っぽい、でも鬼畜じゃないです
547 :
ゼロリナ1:2009/07/02(木) 05:12:57 ID:aQJn3bGn
ゼロスがにこやかに、いつものように笑う。
「人間が言うところの、女を食う、てのを僕もやってみようかと思いましてね。
いえね、ただの好奇心なんですけど。はっはっは」
「それがなんであたしなのよ……」
ぎりぎりと締まる手首の縄を緩めようともがくけれど、一向に緩まない。
昼食のあと、ひとりぶらぶら宿のまわりを散歩していると、いきなりゼロスがあたしの前に現れ、訳が
判らない内にどこだかにさらわれてしまっていた。
……気をつけよう、昼の散歩と獣神官。字余り。
などと心の内で冗談を言ってみたところで、なんの解決にもならなかった。当たり前だが。
「だってリナさん、あなたの身体には一度、あの方が降臨されたじゃないですか。
それ以来なんだか僕はあなたのことがとても……気になるんです」
「ああ、あの金色の……」
あたしの言葉は途中でとめられてしまった。
いきなり目の前に出現した黒い霧の先端が、鼻先に突きつけられたからだ。
「だめですよ、リナさん。
前にも言ったでしょう、その二つ名をみだりに口にはしないでください、と」
畏れ──魔族にもそういった感情があることは知っていたが、言いなりが悔しくて嫌がらせのつもりで
名を出してみたら、これが予想以上の効果だったようである。
もう一度その名を呼んだら……確実に殺される。
まだ死ぬわけにはいかない、あたしにはまだまだやりたいことも行きたいところも山ほどあるのだ。
故郷に帰って土産話を家族にきかせたいし、旅で手に入れた相棒も……ってあいつはいったいどこ
ほっつき歩いてんのよ!
可憐な乙女のピンチだっていうのに……
あたしの心中を読んだのか、仕返しのつもりなのか、ゼロスがその旅の連れの名を出してきた。
「ガウリイさんをこの場にお呼びして、あなたが犯されるところを見せつけて、お二人の負の感情を味わう
のも考えたんですけどねぇ……あなたたち二人は、一緒にいるとどうもとんでもない力を発揮するみたい
ですから、今回は我慢することにしました」
ここでゼロスはいったん言葉を区切ると、にこやかな笑みを浮かべたまま、目だけを光らせた。
「ですので、あなただけをじっくり味わうことにします」
すけべーな意味にも取れるが、ゼロスがこう言うからには、おそらく違う。
あたしの中から、憎悪・恐怖・絶望、あらゆる負の感情を引きずり出して、それを食うつもりなのだ。
むりやり性交渉のまねごとをして。
「おやおや、もう怯えているんですか?
僕が調べたところによると、こういうのって気持ちいいらしいじゃないですか……ねえ?」
すっとあたしの胸をつかんでくるゼロスの手が、驚くほど柔らかくて、びくっと反応してしまった。
あれ? もしかして痛めつける気はなくて、本当に女を抱いてみたいだけなのかしら……?
「反応が返ってくると嬉しいもんですねぇ。声も出してみてくださいよ……喘ぎ声ってやつ……」
服の上から胸の敏感な先をきゅっとつままれて、声が出そうになったが必死で噛み殺した。
声は出さなかったはずなのに、なぜかゼロスの笑みが深まる。
「ああ、いいですね、その表情……
頼みますから妙な動きはしないでくださいよ、あなたを殺したくはありませんから」
油断なくゼロスの本体の一部があたしを狙っている状況では、言われなくとも成す術がなかった。
殺されるくらいなら、貞操のひとつやふたつ、くれてやるわよ。
心の中でそう強がってみたものの、あたしの脳裏にはガウリイの笑顔がちらついて消えなかった。
だけど現時点であたしとガウリイは旅の連れ、仲間以外の何モンでもない。
とたんに強い悲しみが襲ってくる。
涙がこぼれ落ちるのと、ゼロスに唇をふさがれるのとは、同時だった。
その唇もすぐに離れてしまう。
予想外の展開に、あたしは何故悲しくなったのかすら分からなくなってしまった。
「美味……なんですけどねぇ。
どうしてだか今は僕まで胸が痛みます」
切ないような目であたしを見つめるゼロス。
548 :
ゼロリナ2:2009/07/02(木) 05:13:58 ID:aQJn3bGn
もしこれが自惚れでなければ、ゼロスは今、あたしを求める心と、魔族としての負の感情を求める本能が
せめぎあってでもいるのだろうか。
それにしてはさっきから痛いこともしてこないし、会話も噛み合わない。
ゼロス本人にも訳がわかっていないようで、自分の困惑した表情に気づいてもいないようだ。
あたしの涙をぬぐった指をしばし眺めて、何の感情も込めずに淡々とつぶやく。
「僕は……ただ単に、リナさんを抱いてみたいだけなのかもしれません……人間と同じように」
いきなり似合わぬことを口にするゼロスに、あたしは呆然としてしまう。
「どうしてそう思うのか……あなたが特別なのか、あの方の存在に近づきたいだけなのか……まったく
はっきりしないんですが。
……はっ! もしやこれって僕は、あなたを口説いていることになるんでしょうか?」
「あ、あたしに聞かないでよっ! 口説くんならこの縛った両手をなんとかしてからにしなさいよね!」
顔が熱くなってしまうのを誤魔化すように怒鳴ってみたが、ゼロスは「そうですか」と言いながら縛りを
あっけなく解いた。
「これで口説いていいんですね?」
にっこりと笑いかけてくるゼロスをどつき倒したいと願ったが、まだ黒い霧の先端があたしを狙っている。
ヒクヒクと自分の頬がひきつるのがわかった。
「今だけ……でいいんです。
僕の物にして連れ去っていきたいけれど、魔族と人間が末永く共に暮らせる世界じゃないですからねぇ。
シェーラさん達みたいに何かに成りすまして生きるのは僕の趣味じゃないですし。
それにリナさんのほうがたぶん先に、滅んでしまうでしょうから」
物言いは物騒極まりないが、なんというか、その……
「一度だけ、それであきらめます。
あなただけを想い続けるなんて純情さは持ち合わせていませんから」
そう言うゼロスの表情にはやはり何も浮かんではいなかった。
だけどあたしには何故かまっすぐに響いてきた。
全部本当、ウソはついていない、と。
つまり、あたしを抱きたいということも、冗談なんかじゃない、と。
……悪い気はしなかった。
こんなにも求められて、それが今だけのことだとしても、本気で真剣にあたしのことを求められて、
嫌な気分にはならなかった。
ガウリイだって他の誰だって、ここまであたしを真っ向から口説いたことがあったっけ?
いつまでもいつまでも保護者だって言い張ってるし……
「もしもお嫌でしたら、無理強いすることになりますけど?」
ゼロスが巧みに誘いをかけてくる。
心の隙間を狙うようにして、あたしに都合の良い言い訳を用意して、見え見えの罠を張る。
あたしが気づかない振りをしてその罠に飛び込んでしまえば、何の問題もないんじゃないかという気すら
する。
バカになってしまいたかった。
このまま目をつぶって、身を任せてしまいたかった。
好奇心と、身の保身と、「今だけ」という言葉があたしを惑わせていく。
ゼロスが黒い霧を全て消した。
「じゃあ、おかしな真似を少しでもしたら、すぐに殺しますからね、リナさん……」
言いながら優しい指をあたしのあごに触れさせて、顔をそっと近づけてくる。
行動と言葉が裏腹だ。
殺す気なんかないし、本当にあたしを抱きたいだけなのだ。
あたしは小さく痛む何かを心の底に沈めて隠した……今だけは。
「しょーがないわね。殺されるよりはマシってことにしといてあげるわよ」
「それでこそリナさんですよ」
軽口を叩きあいながらキスをするなんて、あたしたちらしい、と苦笑しながら不器用に目を閉じた。
549 :
ゼロリナ3:2009/07/02(木) 05:15:09 ID:aQJn3bGn
ねっとりした愛撫に身体の熱をあげられて、頃合いでしょうか、とつぶやく声が聞こえたかと思うと、
ゼロスがあたしの上にのしかかってきた。
そのままやけどしそうな熱をともなってあたしの中に侵入してくる。
「くぅっ…………!」
「これは……すごい」
ゼロスが喜びの声をあげる。
魔族にも肉体的な快楽ってあるんだろうか……
「リナさん、あなた今、そうとう痛いんでしょう」
「?!」
な、なんつーデリカシーのない奴……
「苦痛と快楽が混ざり合って、なんともいえない美味ですよ……
僕は今までこんなにも美味しい味を知らなかったんですね」
料理の感想みたいに言わないでほしいもんである。
「どっちかというと、珍味といった感じですが……これはこれは」
魔族の褒め言葉って意味がわからん。
しかし、これに味をしめて世の女性を襲いだしでもしたら寝覚めが悪い。
「……言っとくけどね、痛がるのは処女だけだかんね」
「と言いますと?」
「経験のある人は痛がんないの。だから珍味なんてそうそう味わえないのよ」
ゼロスはがっくりくるかと思いきや、寂しげな笑みをみせて、
「リナさん以外の人間とこんな面倒くさいこと、やる気になんてなりませんよ。
それに、もう……これで終わりですからね」
一瞬だけ伏せた目を上げて、あたしを見据えるゼロス。
「一度だけ、今だけ、の約束ですから……」
「……律儀じゃない、魔族のくせに……」
「律儀さもないと神官なんて勤まりませんよ。まあたまにハグレ者もいますけどねぇ。
でももし、リナさんが……いえ、やめときましょう」
言葉の続きが、もしリナさんが望むのならば、ときたとして、確かに口には出せないだろう。
身体だけ繋がって、だけどそれだけでは満足できないと自ら白状していることになるのだから。
認められないんだろう、ゼロスは。
人間でいうところの愛情を自分が持ってしまうことを。
たかが人間相手に。
はーっとため息をゼロスはついて、誰にともなくつぶやく。
「こういう気持ちをなんと呼べばいいんでしょうね。
魔族である僕には起こりえない感情……」
ひどく悩ましげなゼロスに、思わず手を差し伸べたくなってしまった。
「あたしたちってもともとがあの、ひとつの存在から生まれてきたものなら、あんたにだって人間と同じ
ような感情が芽生えてもおかしくないんじゃないの?」
「いいんですか? そんなこと言って。
僕のこの気持ちは、リナさん、あなたに向いているんですよ?」
あたしは黙り込む。
正直言って悪い気はしない。
だがそれを言葉にしてしまうと……元には戻れなくなる。
あたしにだって、想う相手はいるのだ。
これは、遊び。
お互いの好奇心がたまたま一致しただけの、いや、あたしにとっては殺されるか否かの、定められた
二者択一だっただけ。
……そうやって何も答えないあたしはズルイのだろうか。
あたしを見つめるゼロスの瞳がかすかに揺らめいた。
本音などめったに出さない彼が、今日はありえないほど心の内をさらけだしていた。
「強いですねぇ……リナさんは……」
その言葉を最後に、ゼロスは今までのやりとりなどなかったかのように、いつもの笑い顔に戻った。
550 :
ゼロリナ4:2009/07/02(木) 05:16:00 ID:aQJn3bGn
「なんだか悔しいので、これ以上考えないことにします。
せっかくですから、僕がまだ知らない快楽の極限というものを見せてくださいね」
なっ?! あ、あたしだって知らないわよっ!
文句が口から出るよりも先に、ゼロスの腰がうねりだした。
ん? うねる?
「ああっ……な、なにしてんの……ちょっ……ああん!」
軟体のような触手のような、あたしの中でやわらかく形を変えてうねり蠢くゼロスのアレは、痛みを
まるで感じさせずに、うねうねと探るように奥まで辿っていく。
あたしが想像していたモノとはまったくの別次元から責められて、手に触れたシーツを荒く掴んだ。
「やっ……あっ……変なことしないでよっ……」
「変ですか? どこがどう変ですか?」
こ、こいつ……知っててやってるわね?!
「ねえリナさん、教えてくださいよー。僕のは普通の人間のとどう違うんですか?」
平然とゼロスは言いながら、奥までいっぱいに満たしたまま、ゆっくりとひねりをくわえて擦りだした。
「ひぁっああっそんなの……知らないわよっ!」
あたしの精一杯の強がりも、美味しく頂いているかのように、ゼロスは舌をぺろりと唇に這わせ、薄く笑った。
「羞恥が激しいですよ、リナさん……いいですねぇ、実に僕好みです」
ゼロスは両手であたしの胸をおおい、親指だけで固くとがった先をやわらかくなであげてくる。
びりびりと身体にはしる電流にのけぞりながら、あたしは無意識にシーツから手を離し、容赦なく愛撫
してくるゼロスの手を強くつかんでいた。
拒否なのか何なのか、自分でも判別つかなかった。
そんなことにはお構いなしに、ゼロスの指は動くし、中にはいったまま掻きまぜるようにうねり続ける
やわらかい触手のようなゼロスのアレも、ただあたしに快楽だけを与えてきた。
あたしはぎゅっと目をつぶり、喉をふるわせて、襲い来る絶頂の波に、あらがいようもなく流されるがまま
だった。
「いやぁぁぁっ……ああ……」
なにがイヤなのか、あたしにもどう説明したらいいものか……
「人間とは違うモノでイカされることに抵抗感があるんですね。
でも僕としてもそこまで真面目に人間の男を観察する気にはなれませんでしたからねぇ。
そんなに違います? これ」
あたしは息を荒げたまま、キッとゼロスを睨みつける。
「……ノーコメント!!」
「いやあ……見た目は同じなんですけど、中でどう動かせばいいかは、文字通り手探りなんですよ」
のんきな声で言いながら、にゅるにゅると中で回転させて奥を探ってくる。
「はあんっ……そ、そんなふうに……しないでってばぁ……」
ふつーは動かないわよ! 動いてたまるかそんなもんっ!
「けど……気持ちいいんでしょ?」
にこりと笑ったゼロスの目が、危ない光をたたえてこちらを見ていた。
言葉につまるあたしを可笑しそうに見つめて、腰をぐっと押しつけながら、耳元でささやく。
「ほんとにあなたは極上ですよ……」
ゆるやかにあたしの中で振動しだしたアレが、形を様々に変えて、さきほど探り出していたあたしの
弱いところばかりを重点的に責めだしてきたので、あたしはゼロスの身体の下で、悶えるしかなかった。
「ここも、お好きでしたよねぇ」
ゼロスは片手を下にすべらせると、さんざん弄られてぷっくり膨らんでしまっていた小さな突起に指を
這わした。
ぬめりを指に絡ませ、濡れた音をさせて挟みこみ、ありえないほどの細かい振動を与えてきた。
「あっ! やっだめっ!」
あたしの制止の言葉に気を悪くする様子もなく、ゼロスは少しずつ指をずらしていき、指の股の間に
ぴったりと突起を押し込んで、手のひら全体を人の手では出来ないほどにブルブル震わしてきた。
強烈な快楽が身体中をかけめぐり、あたしの意識を焼き尽くして、身体を反り返らせる。
「すごいですよリナさん。前儀のときよりも感じ方がまるで違います。
……よだれまで垂らしちゃって……いやらしいですねぇ」
551 :
ゼロリナ5:2009/07/02(木) 05:17:46 ID:aQJn3bGn
際限なく責められて、返す言葉もでてこない。
出てくるのはただ、あられもない喘ぎ声だけ……
あたしが絶頂にのぼりつめる度に中の触手(のようなアレ)が、ぎにゅっと形を変えるのが伝わる。
しかし苦もなくにゅるりにゅるりと振動しながらうねり探り、あくまでやわらかく掻き混ぜてくる。
変になりそうだった。
自分がもうどんな悶え方をしているのかもどうでもよくなってしまって、絶頂の波がくるたびに身体が
びくんと震えて目の前が真っ白になっていく。
「っすごいよぉ……すごいよゼロスぅっ…………」
あたしはこのとき初めてゼロスの名を呼んだ。
彼の全てが一瞬だけ揺らいで、そうしてなにもかもを放り出すようにして、思いっきりあたしを抱き締めた。
あるはずのないゼロスの愛情を、めいっぱい注がれたような気がした。
流れるはずのない彼の涙すら、頬に触れたような気がした。
悦楽で朦朧としているあたしの意識では、なにが、どこまでが現実なのか、さっぱりだった……
宿屋の裏まで送ってもらい、そこで別れることにした。
どこに拉致られたかすら分かっていなかったんだから、これぐらいはしてもらわないと。
「さようならリナさん。今度こそ本当に、もう会うこともないでしょう」
「そうね。そう願うわ」
自分が処女ではなくなってしまったことをどう飲み込めばいいのか、あたしは少し困惑していた。
だけど、それは後悔ではなかった。
ゼロスがどこかぼんやりとした顔でこちらをながめてくる。
「人間って……こういう時はどうやって別れるんですか?」
あたしは黙って手を差し出した。
魔族と握手なんて、悪趣味かしら……
ゼロスはそっとあたしの手をとって、握りしめずに、軽くかがんでその手に口づけた。
びっくりして言葉も出ないあたしを、真正面からゼロスは見つめる。
「……ありがとう、リナさん」
そのつぶやきも、彼の姿も、あたしが何か言うより先に、闇と溶けて消えてしまった。
あたしは呆然としながら、優しく吹き抜ける風に何かを求めて空を見上げた。
澄んだ空が広がっていた。
「……さよなら……」
やっとあたしの口から出てきた言葉は───短い別れの言葉だけだった。
...end.
最後まで読んでくれた人ありがとう。
マジすか、勉強し直します。ごめんなさい
間族と握手なんて、悪趣味・・・って、早口言葉的な、駄洒落的な。
いや、うんGJ。
ただ1行目は言いたくなってしまっただけ。
そして一連を知ったガウさんが見たいと思った自分
魔族…… orz
突っ込みどころ満載でごめんなさい。そして『錐』(×霧)でした、ホントごめんなさい
このあいだゼロリナ小ネタを書いた者です。
>>546-552 これは素晴らしいですね、GJ!!
ゼロリナたっぷり堪能しました。
ゼロリナ待ってたよ!
GJ!!!
ゼロリナ良かったです!!
562 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 23:48:43 ID:cWh9ilin
ヴァルフィリが一作品もないだと……
転生後でなく、転生前ヴァルフィリ萌え。
しかし、二人がえちーできる時間的余裕がアニメにはない…。
こうなったらパラレルしかないのか?!
セーラー服お嬢さんと短ラン暴走族…みたいな感じの。
りーでぃんぐ読んだ人、何かカプ萌えできる要素はあった?
S×L
いやいやここはL×Sだと思うw
あとはガウリイの先祖×仲間(ネタばれ回避の為ぼかしてます)
>>563 画像検索したら特攻服なスレイヤーズキャラを発見して噴いたw
フィリアのセーラー萌えww
ところであれは何かのグッズ絵?
セーラー服というともうガーヴ様しか思い浮かばない
>>570 「オレの乳を吸え」だっけか?懐かしいなw
>>569 多分昔のPC用アクセサリ集
その後アニメイトの下敷きとかにもなったかも
そうなのか
ほすすすs
ホストがうり×がうりに金つぎ込むけどツンデレなリナたんきぼん
実は借金まみれながうり指名してシャンパンたわーとか高い酒とかがんがんたのむけどあんたのためじゃないんだからねっ!とツンデレな態度なの
貢がれて平然としてそうな奴って誰だろう…と考えたら、レゾという結論が出た。
怖ぇ、金だけじゃ済まなさそうだ。
ホスト岩×お子ちゃまで場慣れしてないながら岩のため飲めないお酒飲む姫
も萌え〜
…とオモタけどまずホストの岩が想像できんかった
>>578 中の人が中の人だし、甘く囁くことが出来ればホストもできそうなんだが
その「甘く囁く」が難しいわな、彼の場合w
逆パターンで、娼婦やってるアメリナに惚れこんで身請けしてやるガウゼルも読みたい。
リナもアメリアも娼婦には限りなく向かなそうだがw
一番向いてるのは…ナーガかな?
羞恥心ってものがないだけ色んな性技をやれそう。
随分昔だけどパラレルもので花魁リナを身請けするガウリイネタは読んだことあるなw
知性と教養が不可欠な高級娼婦なら、リナやアメリアでも行けるだろうか?
羞恥があろうがなかろうが、娼婦になるなら客の要望に応えてもらわにゃ
リナやアメリアにも基本コースはやってもらわんとねw
花魁になる前の禿なら客とってないから禿の方がいい
日本の高級娼婦はだいたい禿→下級娼婦→高級娼婦と段階を踏まねばならないが
フランスの高級娼婦は最初から高級娼婦であり、いちど下級娼婦から始めたものは一生高級娼婦にはなれない。
(詳しくはクルティザンヌでggr)
というわけで欧州スレイ世界感に則り、手垢のついてない高級娼婦でひとつ。
処女設定やカップリングにこだわる人の娼婦設定の萌えどころって何?
いや、純粋に不思議なだけなんだけど。
フランスの高級娼婦なんかいいね
>>585 単純にシチュにもえる。カプには拘りあるけど、処女設定は別になくていいかな。
処女の方がいいのは他の男の手垢付き中古品淫売売女が嫌なんだ
たとえばガウリナなら既にガウリと関係を持ってるリナたんの話なら処女設定でなくてもおk
娼婦設定だとどうしたって必ず不特定多数とやってる設定になるよな
同じ奉公なら色を売らない舞妓さんはどうだろ
外国にも舞妓さんみたいな道化?はいたと思うし
>>583 まだ禿の状態のリナをガウリイがいち早く見染めて囲ってしまう…とかもいいな
流れ切ってごめん、アニメイメージのゼルアメSSです。アメリア一人称。
591 :
ゼルアメ1:2009/07/23(木) 01:28:33 ID:lIUuC+Qx
一目惚れだった。
なぜだろう、最初見たときにこのひとは悪人!と思ったのに。
白いフードを怪しげにかぶり、口元まで怪しげに隠し、そして隙間から怪しげにのぞき見える肌は
岩が混じっていた。
わたしの正義の勘は、まごうことなく怪しい人だと告げていた。
そのゼルガディスさんに一目見て惚れていた。
柔らかい物腰かもしれない。
鋭いけれど優しい瞳かもしれない。
とにかく惚れていた。
理由もわからないまま。
でもどうしよう。
こういうことには案外にぶいリナさん達には気づかれていないみたいだけど、仲良し4人組の中で
恋愛沙汰って危険じゃないかしら。
わたしはついため息をつき、真正面に座っていたゼルガディスさんとふと目が合ってしまった。
「……どうかしたのか? アメリア」
「いえっ! なんでもないです! あ、ほら食後の飲み物まだかな、なんて考えて……」
「確かにそうだな……まぁ、この惨状だと持ってきたくても持ってこれんだろう」
ゼルガディスさんまでため息をついて、わたしたちのテーブルでまるで戦場のように食事するリナさんと
ガウリイさんにあきれたような視線を投げつけた。
「あはは、そうですよねー。いつものことなんで慣れちゃいましたけど」
まだわたしの気持ちは隠しておきたい。
わたしたちの旅の目的はみんなバラバラだから、仲良しでいられなくなったとたんにこの旅は終わって
しまうんじゃないかと思っている。
下手に動いて失恋したあげくに旅まで終了だなんて寂しすぎる。
戦いの流れ弾ならぬ流れウィンナーをこともなげにゼルガディスさんはひょいと避けた。
「さてと、あたしちょっと魔道士協会よってくるから、適当に宿屋で落ち合いましょ」
「なんだよリナ、オレもいくぞ」
「こなくていーわよ、あんたは」
リナさんとガウリイさんは夫婦漫才をしながら協会の方へと歩いていった。
残されたわたしとゼルガディスさんは、いつも少したたずんでから軽く目くばせして別れるのが常だった。
お互いに行き先も聞かずに夕食までの一人の時間をそれぞれ過ごすはずだった。
きっとゼルガディスさんは人間に戻る方法を探して町を調べるんだろう。
その背中を見送るのには、どうしても慣れない。
じりじりとした心を抱え込んで、でももう立ち止まるのはやめにしたかった。
「ゼルガディスさん!」
足は動かなかったけど、声は出た。もう一息。
「わたしも一緒に行きますっ!」
驚いたようにゼルガディスさんは振り向き、立ち尽くすわたしを眺めながらため息とともにつぶやいた。
「……どうせ断ってもついて来るんだろう? 好きにしろ」
ぶっきらぼうな口調なのに今は甘い響きにしか聞こえなかった。
592 :
ゼルアメ2:
徒労というものはどうしてこんなに消耗するんだろう。
手がかりと呼べるものさえひっかからず、まるで星の見えない夜に大海原で漂っているかのような、とても
大きな不安がのしかかる。
「おい、アメリア」
「…………はい?」
「そこまでがっくり落ち込まれると、俺まで滅入るだろう」
「あわわわ、すみません…………」
「まぁこんなもんだ。……だがひとりより幾分かましだったさ」
最高の賛辞をきいた、気がする……
ぱぁっと顔が輝くのがわかるほどわたしは浮かれてしまい、ゼルガディスさんに苦笑されてしまうのだった。
ふわり、と頭の上に大きな手がのり、低いつぶやきがふってくる。
「あいつらが戻ってくる前に一杯おごってやる。ついて来い」
ゼルガディスさんはそう言うと、白いローブをひるがえらせて宿屋の古い扉をあけた。
「いいんですか?!」
いきおいこんで言うわたしに、呆れたような顔をみせてから優しく笑う。
「言っておくが一杯だけだ、リナ達には言うなよ」
なんでもないこんな小さな出来事に胸が苦しいくらいしめつけられる。
わたしは大げさに喜んでみせて、にじんでくる涙を隠した。
「ゼルガディスさんは、リナさんのことどう思います?」
「いきなり何だ? もう酔ったのか……目の焦点が合ってないな」
「いいじゃないですかぁ〜前から聞きたかったんですぅ。ねぇねぇ、どうなんですか?」
「…………最初は敵だったな。そのあとに手を組んで、どれほどの女なのか思い知った。そんなところだ」
「んんん……いまいちわかりません…………わたしが……聞きたいのはぁ…………」
「……アメリア? おい、もたれかかってくるな、起きろ、おいっ!……」
目を覚ますと、ベッドに寝ていた。
「えっと……あれ……?」
薄暗い部屋の中に視線をめぐらせてみても、誰もいなかった。
「呆れられちゃったのかな…………ばかだなぁ、わたし」
ちくちく胸が痛む。
「…………まったくだ」
すぐそばで聞こえた低い声にびっくりして体を起こした。
同じベッドの壁際に、ゼルガディスさんが横になってこっちを見上げている。
「なにしてるんですかぁ!!」
あせって叫ぶわたしをジト目で見つつ、
「それをお前が言うか」
淡々と切り返してきた。
「ジョッキ一杯で潰れやがって……人目をさけてここまで運ぶのにどれだけ俺が苦労したと思ってるんだ」
「人目をさけて、ですか?」
「こんな怪しい風貌の俺が、酔いつぶれた少女を部屋に連れ込むなんぞ、誘拐にしかみえんだろうが」
わたしはなんとなくおかしくなって、悪いとは思いながらも少しだけ笑ってしまった。
「……何がおかしい」
「だって……ゼルガディスさん、自分で自分のこと怪しいって、ちゃんと自覚してるんですね」
ゼルガディスさんはわたしの言葉にすっと表情を消して、黙ってしまった。
「あ、あの……怒らせちゃいましたか……? すみませ……」
「お前が望むものはなんだ」
謝罪を言い終わらぬうちに投げかけられた疑問に、疑問を返したくなる。
でも、この状況でこれは……言ってもいいんだろうか、わたしが望むことを。
「酒場で言いかけていたろう、俺に聞きたいことがあるなら言ってみろ」