1 :
名無しさん@ピンキー:
ここは火曜夜9時フジテレビ系にて放送中のドラマ「メイちゃんの執事」の
エロパロスレです
以下注意事項
・誹謗中傷厳禁
・荒らしはスルー
・カップリングは明記
・次スレは
>>950が立ててください
2
3 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 00:44:17 ID:3FFG+jQ9
以下、ラーメンスレ
やっと立ったか…
待ってました!
乙
新スレage
>>1おつ
ちょっと質問だけどエロまでいかない話でも投下可?
>>8 大丈夫じゃないかな。
本スレの誘導レスにも『エロなし歓迎』とあったしw
ここはドラマ限定?原作なし?
12 :
音羽:2009/02/09(月) 18:29:19 ID:P7LS9Jx3
書こうとしたら板違いしちゃった。。
新参者ですが宜しくお願いします。
始めまして。
無駄に長くなっちゃったんですが
原作に少しある「メイ×理人」の舞踏会に向かう前を
少しだけ甘めにしてみました。
タイトルは「Pre-Debutante」
社交界デビューする前の年頃のお嬢様って意味ですが、
恋が始まる前って意味にもかけたくてつけました。
小説で原作見た時
あまりに綺麗な場面だったのでちょっと妄想して書いてみました。
全然萌えないかも。。初めてなので許してください。
もっとエロくしたかったんですけど思い出せず。
評判よければ続編書いてみますので宜しくお願いします。
13 :
音羽:2009/02/09(月) 18:30:01 ID:P7LS9Jx3
1
今日はパーティをおふざけで皆でやろうと誘われた。
皆は3回目、私は始めてだけど面白そうなので受けた。
おふざけなんでプレデビュタントと
執事達はいつからかそう呼び始めた。
まだまだ淑女って感じじゃないけど
おふざけって言ってもフルコースが出たり、
ダンスをしたり本格的なものでびっくり。
ダンスやテーブルマナーを数日前からみっちり練習してた。
「予行練習だと思って今日は楽しくお過ごしくださいませ。メイ様。」って
のんきに理人は言うけど、
もう朝から身のこなし方も気になるし、
もう皆張り切っちゃってお目当てはティアラとステラ5つ。
上手に踊れたペアに貰えるらしい。
無理だろうな。。自信ないもん。
14 :
音羽:2009/02/09(月) 18:30:25 ID:P7LS9Jx3
2
「メイ様、早く急ぎませんと遅れてしまいますよ。
練習ももう少ししないといけません。」
急かす理人を尻目に、身だしなみに余念がないメイ。
「こんなにお時間をかけるとは非常に珍しい事ですね。
天候が変わらなきゃいいですが。。」
「うるさいな。もう少しで終わるから待っててよ。」
「かしこまりました。」
普段はショートカットだが今日は長めのエクステをし、
それが慣れない様で何度も鏡に向かい、指で髪の微妙な乱れを
気にしている。
衣装をそろえて練習するというのが初めてだったので
いつもと違う自分に胸を躍らせていた。
15 :
音羽:2009/02/09(月) 18:30:46 ID:P7LS9Jx3
3
鏡に向かって
「今日は誰よりも上手に踊って、理人さんに褒めてもらいたい」と
呪文をかける様に眺めている。
「ねえ、この色似合わなくない?背中が凄く出てて恥ずかしい。」
「いいえ。とってもお似合いですよ。見違えるほど美しいです。」
後ろに立っていた理人は鏡に映るメイの視線にゆっくりと甘く語りかけた。
黒の背中の大きく開いたドレス、キラキラとした素材で
それが光に映し出されると綺麗な輝きを帯びていた。
本当のデビュタントだと白くゆったりしたドレスを着るみたい。
理人もジャケットのないいつもと違って、
燕尾服を身につけ、その見慣れない雰囲気に少しだけ
頬が高潮するような感覚を覚えた。
4
16 :
音羽:2009/02/09(月) 18:31:09 ID:P7LS9Jx3
4
「踊りの練習を少しだけしておきませんか?」と
その様子を眺めていた理人が不安げに声をかける。
「何度も練習してきたんだから大丈夫。」
「しかしヒールに慣れていらっしゃらないご様子ですし。。」
「分かったわよ。」
座っていたドレッサーの椅子から勢いよく立ち上がるも、
慣れないヒールのせいか、身体が揺らめき転びそうになり、
それを見ていた理人がスマートで優しく抱え助けてくれた。
息が掛かるほどそばにメイと理人の距離が近くなり、
メイが目をそらして姿勢を直そうとした時、
すっと頬にやわらかな感触がありすぐにそれが消えた。
「えっ。」
「大丈夫でしたか?」
すぐに理人の声が聞こえたのに
一瞬何が起こったのか分からないほどその感触は
メイの身体や心を瞬時に奪われたようにしばらく動けずにいた。
17 :
音羽:2009/02/09(月) 18:32:07 ID:P7LS9Jx3
5
「申し訳ございません。
あまりに綺麗過ぎて少しだけ魔法をかけたくなってしまったのです。」
「あっ、大丈夫。こちらこそごめんなさい。」
「慣れない靴だとやっぱり駄目よね」と
照れ笑いをし、その場を取り繕うのに必死だった。
その状況を知り尽くすように冷静な声で理人は
腕に光る時計をすらっと眺め、
「まだ時間に余裕がございます。
少しだけ私と踊っていただけませんか?メイ様」と
左手をメイの方に出し、
その様子を見たメイも左手を静かに乗せる。
1、2,3とどこかいつもの練習よりゆっくりとしたテンポで
メイを優しくリードしていく理人。
「理人さんに聞かれたらどうしよう。何で胸がこんなにドキドキしてるんだろう。」
心音をもどこか分かりつくしているかのように
テンポを落とさずに踊り始める理人を、
「ちょっと待って」と止めるメイ。
18 :
音羽:2009/02/09(月) 18:32:27 ID:P7LS9Jx3
6
「どうなさいました?テンポが速すぎましたでしょうか?」
きっと私の心もすべて見通されているかのようで
恥ずかしさもあり、安心感もあった。
「もっと遠慮なさらずに私に身を委ねて頂いて結構です。
今日の私は、執事ではなくメイ様が思う恋人のように
見ていただいてかまわないのですから。」
「恋人!?」
その言葉にさらに胸が高鳴り、何を言い出していいか分からないほど
緊張してしまった。
「な、何を言い出してるのよ。」
「っていうか恋人のようにって何よ。」
自分でも何を言ってるのか分からないほど早口で話してる。
冷静になれって心の中で何度も言い聞かせながら
理人を見つめると優しく微笑んでいた。
19 :
音羽:2009/02/09(月) 18:32:47 ID:P7LS9Jx3
7
「私に演技しろって言うの?」
「そういう意味ではございません。」
「演技が本気と混同しそうになったらどうするの?
責任取れるの?」
まくしたてるように強い口調で話してる自分が幼く感じた。
こんなにも理人は私に優しくしてくれているのに
あふれ出しそうな気持ちが涙になって流れそうだった。
「理人」とようやく落ち着いたのかつぶやいた。
「本当はね、本当は。。」
「私の心の奥底にその言葉をしまっておきますので
落ち着いておっしゃってください。」
20 :
音羽:2009/02/09(月) 18:33:08 ID:P7LS9Jx3
8
メイはいつのまにか涙を流していた。
理人はポケットから白いハンカチを取り出し、
頬を柔らかく拭いてくれた。
ハンカチから香水の香りがほのかにした。
凄く時間が過ぎてしまったようで
不安になり、理人の腕時計をすっと眺めた。
まだ5分も足ってない。
「メイ様。この時計はわざと30分ずれておりますので、
まだお時間はございます。」
「そう。」
「続きをどうぞおっしゃってくださいませ。」
21 :
音羽:2009/02/09(月) 18:33:28 ID:P7LS9Jx3
9
「演技なんかじゃなく、本気で恋人になりたいの。
私は理人が好き。もう何があっても惑われない。
貴方を好きになった日からすべて覚悟してたんだから!」
落ち着いた心がまだ大きな音を立て始めた。
恥ずかしくてその場を逃げたくなった。
ところが理人が強く腕を握りその動きを止めた。
「どうぞ逃げないでくださいませ、メイ様。」
ふっと引き付けられ、いつしか身体が理人の身体に包まれていた。
「素直に話してくれて、本当に嬉しく思っております。
私もメイ様にちゃんとお伝えしなければいけない事がございます。」
バタバタと逃げようとした私はその動きを止め、
静かに理人の目を眺めた。
22 :
音羽:2009/02/09(月) 18:33:49 ID:P7LS9Jx3
10
「私もメイ様にお使いしていく上でいつしか貴方をお慕いしていく気持ちが
大きく、溢れるほどになっておりました。でも、私達はお嬢様と執事の立場。
気持ちを抑えるのに私の方が必死だった事も正直ございます。」
「けれどメイ様、人を愛してしまった時、本当は抑える必要など一切ないと
私は思うのです。先ほど逃げそうになっておられましたが、
愛を伝えるのを恥ずかしがったりしてはいけません。
誰に対しても伝えないと分かっていただけない瞬間が時にございます。
少なくても私だけには素直に何でも話していただくよう
宜しくお願いいたします。」
そう私に話すと理人は
「もう一度だけ魔法をかけさせていただけますか?」
照れながら「はい」と伝えると、指先で唇に優しく触れてそっと唇を落とした。
そのあとも囁き合う様に唇を重ねて、
魔法にかけられたようにまた一つ深みに落ちたようだった。
23 :
音羽:2009/02/09(月) 18:34:18 ID:P7LS9Jx3
11
「メイ様。大変失礼いたしました。
そろそろ練習して舞踏会に参りましょう。」
「待って。」
「はい。どうなさいましたか?」
「私をもっと貴方の深みに落としてください。」
先ほどより大人びて見えるメイに理人は、
「今宵はメイ様を朝までエスコートいたします。」
その場に私だけしかいないのに耳元で悪戯に囁かれ、
身体が火照り、赤らんでいくほどに恥じらいを覚えた。
24 :
音羽:2009/02/09(月) 18:34:41 ID:P7LS9Jx3
12
馬車かと思えば移動はやっぱりヘリで、機内で
「魔法にかけるってどういう意味よ?き、キスしちゃうなんて。」
「お気にいらなかったご様子ですね。申し訳ございません。
魔法にかけるですか?そうですね〜
大人の淑女になるための魔法でしょうか?
こういう事はもうしないようにいたしますのでお許しくださいませ。」
「えっ〜。
朝までエスコートしてくれるってさっきのお話は?」
慌てて大きな声を出してしまった。
「期待していらっしゃったのですか?
とりあえず今日はティアラとステラを持ち帰って参りましょう。
先ほどのお話はそのあとゆっくりいたしますので・・。」
「はい、分かりました。」
横顔を見ながら息が苦しくなるほど想いが
生まれて初めて少し分かった気がした。
すぐにでも貴方に触れてみたいのに、
私が知らない痛みや悦びがまだあるのかも。。
もどかしさと愛おしさで身体がどうかなりそうだった。
おわり
25 :
1:2009/02/09(月) 18:35:01 ID:VRVPeHoF
>>8 全然構わないですよw盛り上げちゃって下さい
>>11 ドラマのみです。あまりにも違いすぎるので・・・。
26 :
音羽:2009/02/09(月) 18:53:32 ID:P7LS9Jx3
>>25 原作を脚色して書いてしまったんですがまずいですか?
まずかったらすみませんでした。
27 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 19:08:46 ID:Oge65duR
>>26 いえいえ。私こそキツい言い方になってすみませんでした。原作はまだ読んだことがありませんが、文章がとてもキレイで素敵でした。ドラマでも大丈夫ならまたぜひ投下して下さいねw
29 :
音羽:2009/02/09(月) 19:16:21 ID:P7LS9Jx3
>>28 いいえ。こちらこそ。
相談して書き込めばよかったです。
ご丁寧に返信有難うございます。
>26
GJ!
ドラマも原作も好きなので続編希望!…だったけどここドラマだけなんですね
また待ってます!
>>29 GJです。
べつにドラマだけと限る必要ないですよ。書きたいなら漫画版も書けばいいですよ。
>>25 あのなあ、漫画版で書きたいって人はどうすんだ。
エロパロ板には来るなってこと?まさか別にスレ立てろってか?
一作品一スレが基本だぞ。
「漫画版に準拠しています」と作品投下のときに注意書きしとけばいい。
>>31 すみません。私も立てる側になって皆さんの少しでも役に立ちたかったのですが、勉強不足でこういう形になってしまいました。
31さんの言うように「漫画版に準拠しています」と作品投下のときに注意書きをして貰えれば漫画版でもOKにしました。あとネタバレ要素を含んでいる時はそちらも注意書きをよろしくお願いします。
不快な思いをさせてしまった方々(特に原作ファンの皆さん)本当にすみませんでした。
>>32 そんな小さくなることないよ
あなたがこうしてスレ立てをしてくれたからこそ
書き手も読み手も皆こうして集まれるんだ
作品投下時に「ドラマ版」、もしくは「漫画版」明記、それでいいじゃん
せっかくメイちゃん好きが集える場が増えたんだから、まったり行こうよ
>>32 >>34に禿同。
折角できたスレなんだから、マターリ行こうや。
職人様の投下待ツ。
>>33 31だけど、ちょっときつい言い方しちゃったな。
ごめんなさい。
37 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 06:28:03 ID:Req4LOrO
無事解決ということでage
職人様、ドラマも原作も投下待ってます!
氏ね
39 :
音羽:2009/02/10(火) 10:23:41 ID:UxH3LtNB
私も気をつけて投稿してまいります。
昨日投稿してから知ったんですが、
どうもドラマ版でも舞踏会のシーンがあるみたいですね。
あのシーンやらないのかなってがっかりしていたので
凄く楽しみです。また原作とは違う設定になるのかな?
続編も少しずつ書いてますが苦戦しておりますw
原作あってのドラマだと思う
はじめまして。
ドラマ版準拠・理人×メイで投下させていただきます。
短いです。エロほとんどないです。おつまみ程度に読んでやってください。
設定?ですが、いちおう(何らかの形で)ルチアの件が片づき、その少し後の理人メイということで。
よろしくお願いいたします。
『言葉をください』
「ただいま、朝食の準備をいたします」
「うん」
理人がいそいそと支度する最中、ふと視線が気になって振り向くと、
メイがベッドの方向から自分をじっと見つめていた。
何か?そう言いかけたとき、首をかしげながら、彼女の声―――「ねえ」。
「何でしょうか」
「Sランク執事の資格って、取るの大変なんでしょ?」
左胸のバッジを指差しながら問いかけてくる。理人は小さく頷きながら、
「簡単ではありませんが」
「木場さんが会うたびいうの。理人さまはすごいお方なんです!できないことはないー!って」
メイとあの木場の遣り取りを想像し、ごく小さく苦笑する理人。
「そうですか」
「それを思い出しててさ。できないことって、ほんとに、全然ないのかなーって思って」
きょとんとこちらを見る。まるで邪気のないふたつの瞳。
理人はなんとなく目をそらしながら、
「―――他のお嬢様はともかく、メイ様のことなら大体わかりますよ」
「ほんとに?」
「執事ですから」
振り向いて言い切った、その、見透かされたような微笑みがなんとなく癪にさわり、メイは口をつん、と尖らせる。
「ふうん。……じゃあ今、あたしがしてほしいことって分かる?」
「そうですね」
理人はメイの瞳をじっと見据えて、
「―――わかりました」
「な、な、なに?」
理人はにっこり微笑むと、すたすたと足取りも軽やかに、メイの方へとやってきた。
自分の目の前に立ち尽くす彼をちらりと見上げ、目をまんまるくしていると、
突然頬に添えられる手。
ドキ、とメイの心臓が大きく音をたてる。
躊躇いもなく近づく端整な顔立ちに、目をしぱたたかせる間もなく、ふわり、重なる唇。
「ちょっ―――…」
驚いて身を引こうとするメイの手首をいつのまにかしっかりと掴み、理人は角度をかえてキスを続ける。
「…ん」
割り入ってくる舌を受けとめるのがせいいっぱいのメイだったが、
自分のそれに優しく絡む動きに翻弄されるように、だんだんと身体の力が抜けていく―――、
それを見て取った理人は、やがて、名残惜しそうに唇を離した。
瞬間、思わず目を見開き、はあっ、と大きく息をつくメイ。
「な、にす―――」
言葉を遮るように、鼻先にチュッ、と音をたてて落とされたキス。
やがて理人はニコリと笑い、
「はずれでしたか?」
「う―――…」
顔を真っ赤にしたメイが身体を離しぷいっと横を向くと、
理人はなにごともなかったかのように再び食事の用意にとりかかって。
メイは力が抜けたようにへなへなとベッドに座り込む。
やられた―――と思いながら、ちらりと横目で見る背中。頭をよぎる、理人の言葉。
”メイ様のことなら”
「…うそつき」
あたしの心の中なんて何にもわかってないくせに。
1年前のその日まで、ルチア様とどう暮らしてきたの?
ほんとうにこの結末でよかったの?
彼女のことを、どう思っていたの?
あたしはこのまま、あなたの側にいてもいいの?
聞きたいことは、たくさんある。
ほんとうは、本当はね―――あたしがいちばんほしいものは…、
「…何かおっしゃいましたか?メイ様」
「―――べっつに!」
<おわり>
44 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 17:05:35 ID:GRJFhnqG
やっと追い着いた・・・
GJです!
>>43 GJ! メイの初キスを舌入れて奪うなんて理人やるなぁwさすがSランク
47 :
音羽:2009/02/10(火) 18:37:02 ID:UxH3LtNB
>>42 凄く可愛い感じでぐっと来ました。勉強になります。
>>47 音羽さんの続編楽しみですw期待しながら気長に待ってますw
>>41 職人さん乙です!
読みやすかったし、何より萌えたw
>>41 GJ!!
うはぁ萌えた〜
ドラマが楽しく見れそうですw
>>47 作品投下している最中というわけでもないのにコテをつけるな
どれだけ自己顕示欲強いんだ
>>41です。
レスつけてくださったみなさま、目を通してくださった方、ありがとうございました!
ドラマ5話の萌えを糧に、もう少しエロパロらしいものを1本書けたらいいなと思っています。
>>53 投下トン&GJ!
自分は文章書けないから、職人さんの投下にwktkしつる
55 :
Rui:2009/02/11(水) 00:59:29 ID:M6NXjANS
初めて書き込みします!
(もしも失礼があったらすいません)
メイちゃんの執事のスレができて嬉しいです。
職人さま投下お疲れ様です!
漫画を持っていたので話は知っていたのですが、ドラマのストーリーは漫画以上に好きかもしれません。(特にメイちゃんが)
これからも職人さまの作品を楽しみにしています!
なにこのノリ…
このスレってこうゆう雰囲気でいくの?
やっぱり原作・ドラマ共々、青山とリカがサブでは1番萌えると思うんだ
こういうノリを見ると、少年漫画二次で痛いコトやらかしてる人はやはり女子なのかなぁと思う (´・ω・`)
同性として悲しいがな
キャラってメイだけじゃなくてもおk?
みるく好きなんだがそっちとかは駄目か?
大門×みるくでやらしい本を見てみるくが大門に「これは何だ?」と聞いて
慌てる大門とか
教えて教えて言うみるくに仕方なく少しだけ…的なのを
>>59 >>1カプ明記すればおkと思われ
自分はとりあえず何でも読んでみたいw
>>59 いいと思う
ただカプによっては受け付けられない人もいると思うから
投下前に一言添えるなり改行使うなりした方がいいかも
みるく様、旬すぎるw
演技力凄まじいな彼女
>>63 ルチア様に一言物申してる時なんてカッコ良かったよね。まぁ遊園地は素で楽しんでたけどww
65 :
>>8:2009/02/11(水) 22:26:19 ID:UqpI6eod
エロなくても可みたいなので書いてみました(エロも書きたかったけど)
以下が注意事項です
・ドラマ版3話あたりまでの補完話
・CPは理人×メイというか理人→メイ
・エロ無し、理人のメイへの気持ち中心なシリアス風味
・本編にない独自設定含む
以上が大丈夫でしたらどうぞ↓
66 :
>>8(1):2009/02/11(水) 22:28:47 ID:UqpI6eod
――執事とは、いついかなる時もお嬢様を守り、力となること
ゆえにお嬢様が望む限り、執事として最高の情熱を捧げること――
執事として初めて一歩を踏み出すさいに協会から与えられた言葉は、今なお自身の教訓として染みこんでいる。
執事とはお嬢様のために存在する。
それは執事としてごく当然の、根幹となる言葉だった。
この門出になにを今更、と苦笑する者もいたが、困難を乗り越え執事となった自分に改めて示された
道筋とも呼ぶべきものに、理人は誇らしい気持ちになった。
この言葉に恥じない思いやりある執事になろう。
そう固く誓って日本の土を踏んでから、既に幾度も季節を越えた。
あれから数年経ったいまでもその気持ちに変わりはない。執事としてあの言葉を忘れたことなんて一度もなかった。
それなのに、いつからだろう。
道を示してくれたあの誇らしい言葉が、自身を縛り付ける楔となったのは。
67 :
>>8(2):2009/02/11(水) 22:31:11 ID:UqpI6eod
*****
「メイ様、起床のお時間です」
「ん……もうちょっと…」
朝、日があたりに満ちはじめた時間に理人はメイを起こしに来る。
朝が得意ではないメイのこと。あまり寝かせてしまうと初日のようになりかねないので、
今後のことを考えるとそろそろ起きて貰わなくてはならない。
「メイ様。もう起きませんと―――…っ」
やさしく囁いてゆっくりとメイの顔を覗き込むと、思わず次の言葉を飲み込んだ。
「ふぁー…。どうしたの?」
ピタリと止まったまま動かなくなった理人を不思議に思ったのか、もぞもぞと布団から起きながらメイは首をかしげた。
「いえ……」
「……?…へんなの」
いつもより反応が少ない理人をちらりと見ながら伸びをすると、寝起きのせいかよたよたと洗面所の方へ向かっていく。
あんなに危なっかしい足取り、執事ならすぐさまお世話に向かうべきだが、理人はまったく動くことが出来なかった。
――――涙のあと。
メイの頬には間違いなく涙のあとが残っていた。
両親が大好きだったメイは、枕元に置いてある両親との写真をいつも大事にしている。
その写真たてを抱きながら寝るメイの姿を見て、理人は心が痛むと同時に、
思わず廃墟のなか雨に濡れながら泣くメイの姿を思い出した。
68 :
>>8(3):2009/02/11(水) 22:33:26 ID:UqpI6eod
『泣かないように頑張ってたのに……っ』
家族のいた家の焼け跡で、一人ぼっちで泣いていた。
『なんで死んじゃったの…?』
葬式の次の日には店をひらくという気丈な姿を見せても、一人頑張って立っていただけで。
『わたし一人ぼっちじゃん……!』
肩をふるわせて訴える姿は、寂しくて、悲しくて崩れ落ちそうな女の子だった。
なのに。
『私が戦うって言ったら…?』
涙で濡れそぼった顔で、更に立ち上がろうとしていた。あんなに壊れそうなのに、それでも戦う道を選ぼうとしていた。
――護りたい。助けになりたい。
執事としてお傍にいたい。そんな気持ちがあふれ出して止まらなかった。
この少女の願いの手助けをしたい。眩しく笑う姿が見たかった。
(それは、本当に執事として思ったのか?)
「……!!」
突如聞こえてきた心の声に、理人ははっとなった。
「違う……俺は、」
(あのとき、純粋に執事として仕えたい気持ちだけだったのか?)
心の奥底で潜む気持ちが理人に問いかける。そうだ、と思えばいいだけなのに何も言葉が出てこない。
(あのとき、護りたいと思う一方で何を感じた?)
そうだ、あのときメイの姿を見て、瞳を見て、ぞくりと身震いがした。
それは執事としてあるまじき欲という想いから――
69 :
>>8(4):2009/02/11(水) 22:36:26 ID:UqpI6eod
「ねぇ、本当にどうしたの?」
「メ、イさま……」
突然ずいっと顔を近づけてきたメイにどきりとしながら、思考に染まっていた理人は何とか返事をした。
いつのまにか洗面所から戻っていたようだ。
「具合、悪いんじゃないの?なんなら今日は私一人でも」
「いえ大丈夫ですメイ様。少し考え事がございまして」
これはいけないと微笑みながら言うと、メイは信用できないのか眉を顰めてしまった。
主人に心配をかけるなんて執事失格だ。
「本当に何でもありませんから。ご心配おかけして申し訳ありませんでした」
「べ、べつに私は……」
心配なんて、と気まずそうに視線を逸らすが、その表情から心配をしていたことは明白だ。
「ありがとうございます」
にっこりと笑うと、うっとつまったメイが「辛かったら言ってよね」と小さく呟くのが聞こえて、
心が温かく満たされていくような気がした。
そうだ、お嬢様にあんな気持ちを抱くはずがないじゃないか。
執事はあくまでお嬢様に仕える立場。
お嬢様と執事はどんなに傍にいても、「見えない壁」が存在するのだから。
70 :
>>8(5):2009/02/11(水) 22:39:22 ID:UqpI6eod
*****
けれど、そんな考えとはうらはらに理人は思いがけない行動に出た。
「―――どういうこと?」
オンブラ寮に戻ったメイは、部屋に戻るなり理人に詰め寄った。
今回の泉とのデュエロ。泉が負ければ執事の木場と離れ離れになる。
もともと理不尽な条件でのデュエロだったので、メイ側が安易に受け入れていいものではなかったはず。
それなのに執事である理人は独断で決めてしまったのだ。
「覚悟をお決めください」
自分は何としてもメイ様の力になると決めた。それに信じている。メイ様ならきっと。
そのために、執事としてデュエロを受けてもらいたかった。けれど……
「ないんだって。ここにいる理由が」
退学してもメイの望みは叶えられるという知らされた事実に、理人は目の前が真っ暗になった。
もともとメイはこの学園に執着はなかった。権力にも興味はなかった。
デュエロを受けても受けなくても結果が同じなら、メイなら泉を安易に助けられる道を選ぶだろう。
そんなのは傍にいた自分が一番分かっている。
71 :
>>8(6):2009/02/11(水) 22:42:00 ID:UqpI6eod
主人であるメイがそう決めているのなら、これ以上は執事がとやかく言えることではない。
執事が強要する資格なんてないのだ。これより先は執事の範疇を超えてしまう。
わかってる。
わかってる。
けれど、これに負けてしまったら自分はもう傍には……
「悪いけど私、行かないから」
立ち上がって部屋を出て行こうとするメイを見て、胸がカッとなる。
行ってしまう。このまま俺のことを振り向かずに、ずっとずっと遠くまで――…
「私には理由があります!メイ様にお仕えしたいという理由が…!」
思わず出てしまった言葉。
行かせまいと強く掴んだ手。
胸が痛くて苦しくて、あふれでるように出た言葉は理人自身思いがけないものだった。
「……失礼しました…っ」
そんな行動に自分でも動揺が隠せなくて、あぜんとするメイをその場に残して執事部屋に駆け込んだ。
メイの様子を気遣う余裕もなかった。
72 :
>>8(7):2009/02/11(水) 22:43:56 ID:UqpI6eod
「俺は何てことを……」
ドアに背中をあずけ、吐き出すように囁いた。
執事はあんなことを言わない。あんな行動などしない。
確実に執事の行動すべき範疇を超えていた。まるで先ほどは、理人という男として接していたかのような――。
「俺は……俺はあの言葉を、誇りに思って生きてきただろう?」
自分に言い聞かせるように呟く。そう、自分はあの言葉を常に心がけてきた。
『執事とは、いついかなる時もお嬢様を守り、力となること
ゆえにお嬢様が望む限り、執事として最高の情熱を捧げること』
この言葉は、あくまで「執事として」お嬢様に仕えることを意味している。
お嬢様と執事は傍にいても同じ場所には立てない。いつだって見えない壁が存在するのだ。
そんなのはずっと理解しているつもりだった。
でも、メイの腕を掴んだ途端、どうしようもなく
この壁を越えてしまいたいと思った。
「……っ」
あの場にいたのはメイ様の執事ではなく、理人という「男」だ。
あんな姿を見せるべきではなかったのに。
73 :
>>8(8):2009/02/11(水) 22:46:48 ID:UqpI6eod
「メイ様………」
大切な主人の名前をそっと口にのせる。けれど何かが足りない。
彼女の腕を掴んだ手がじくりと熱い。喉がカラカラだ。
初めて男として触れて、あの雨の日のようにぞくりと身体が震えたのを思い出す。
きっと、あの時にはもう。
「………メ、イ」
ゆっくりと大切な名前を呟く。
こんな対等な呼び方なんて一生ありえないのに、言葉にすると震えるほど甘く響いて。
理人は耐えるようにぎゅっと唇をかみ締めた。
愛しいと思う気持ちは留まることなく確実に育っていく。
それでも気持ちに蓋をして、何度でも自分に言い聞かせる。俺はメイ様の執事なのだと。
ずっと彼女の傍にいるために―――。
〜〜〜〜〜
以上です。長文ごめん
>>65 理人の切ない心情が…すっごい萌えました!GJ!!
>>65 うあおぉぉぉ乙!!
凄く切なくて萌えるうー!!
神すぎるよマジでやべー
エロも是非とも!
>>65 萌えましたありがとう!
こういう理人のぐらぐらしてる感じがたまらぬぇー。
>>65 GJ!!!!
切なすぐる・・・!
理人視点読みたかったのでうれしす!続編読みたいです
>>65 乙!
個人的に理人のメイへの心理描写萌えなんで最高ですた
続編もよろ!!
>>65 よたよたメイちゃんツンデレメイちゃん可愛い!
理人もこう見ると、メイに惹かれた展開がちゃんとあるんだな
ちゃんと理性の人なのにどうしようもない感じがいい
名前呼び堪らない
どきどき感動した!補完GJ!
言葉運び上手いですね
>>65 GJ!理人の心理描写凄く素敵です!
神作品に便乗して青山リカ書こうか根津不二子書こうかいっそ詩織理人書こうかで迷ってるんだがどれが良いと思う?
83 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 02:58:09 ID:7WEnLFUP
何で、ドラマでこういう感じが出せなかったんだろう。
プロは何してんのかね?残念。
>>81 根津不二子を開拓しようぜ(*)`ω'(*)
85 :
音羽:2009/02/12(木) 05:55:06 ID:16SaaKl+
他のペアもちょっと見てみたい気がしておりますが
皆さんどうなんでしょうね。
個人的には不二子×根津がエロくしやすいかもです。。
「Pre-Debutante」続編あがりました。
※小説版に準拠しています。
多少ネタバレになるかもしれないのでご注意ください。
原作とは違う内容あり。そんなにエロくもないです。
どうも細かくこだわっちゃうと書けなくなっちゃいますね。
文才ないw
舞踏会から戻ってきたメイの心の声から入ります。
まただらだら長いですが宜しくお願いします。
86 :
音羽:2009/02/12(木) 05:56:20 ID:16SaaKl+
『moonlight』
1
-may's side-
私はすべてを覚悟して貴方を好きでいた。
少なくても目に嫌でも残る、
完璧すぎる二人のシルエットを見るまでは。。
信じたくなくても認めなければいけない過去の二人が
そこにくっきりと写し出されてたのかもしれない。
「信じれなくなったらそこで終わり。」
何度も挫けそうになった自分の心を
奮い立たせる言葉。
今はそれすら自分に言ってあげられないほど
力尽きそうになっていた。
あんなに心配して、
自分の非を認めて素直に謝ってくれたのに
私は自分の辛さや苦しさだけど全部吐き出して
強く責めてしまった。
今自分が素直にならなければ本当にあの人を
失ってしまうかもしれない。
貴方の部屋の扉を叩くのは初めてかもしれない。
疲れてるのかその場に座り込んでしまう。
「どういたしましたか?メイ様。失礼します。」
私を抱え、ベットに優しく置いてくれた。
「疲れていらっしゃるんですね。
それなのにありがとうございます。」
「私の方がごめんなさい。
あんなに謝ってくれたのにきつく責めてしまって。」
87 :
音羽:2009/02/12(木) 05:59:13 ID:16SaaKl+
2
-rihito's side-
私の愛情は変わらずここにあると伝えるかのように
強く貴方を抱きしめた。
抱きしめた強さだけじゃ語れないほど
貴方を腕から離したくなかった。
狂おしいほど思っているのは本当はメイ様、貴方だけなのです。
それをしっかりと伝えてあげられずに
誤解ばかりさせてしまい、惑わせて
本当に申し訳ありません。
執事として私は失格です。
心も身体も貴方に触れてしまったのですから。
貴方が激しく責めてくれるほど少し嬉しく思うのです。
不謹慎だって分かっています。
けど貴方も少しずつ私に心を見せてくれる。
見えない先まで私が分かって行動するのが執事の務め。
けど心の奥底の涙までも私は貴方を知って居たい。
それなのに私の苦しみ以上に貴方を苦しめている。
私が伝えられない事の多さで
二重に心を締め付けてしまった。
「だから今は、言葉で伝えられない愛しさを、
貴方を抱きしめた痛みで感じていてください。」
88 :
音羽:2009/02/12(木) 05:59:48 ID:16SaaKl+
3
「申し訳ございません。」
「二人きりの時は、あやまらなくていいよ。」
ふっと笑ったメイに安心させられた。
私も屈託なく笑った。
「ねえ」
ふとメイに方向に目を向けると、意を決したように
不意打ちにメイから、キスをくれた。
柔らかな唇が温かく、お互いの唇が離れたくないように
何度も唇を重ね、ようやく離れた時、
「理人、深いキスが欲しい。」
強請る様に、小さく囁いた。
照れたようにうつむき笑う理人に、
「ねえ。ちょっと〜、笑う事ないじゃない?」
といつものように話しかけた。
理人も不意を打つように
メイの唇を強引に奪った。
小さなキスをした後に、上唇を甘噛みし、
舌を優しくいれ唇を吸うように落としていった。
唇を離すとメイの頬に涙が。。
89 :
音羽:2009/02/12(木) 06:00:27 ID:16SaaKl+
4
「どうなさいましたか?」
理人はハンカチを取り出し、差し出す。
「嬉しくて泣いてるの。
最近嫌な事あって忘れるための涙ばかりだったから。」
窓に映る月をふと理人が小さく指差し、
「私は月になって、
漆黒の闇でも貴方を照らし続けます。
だから貴方は私の太陽として
私を照らし続けてくれますか?」
理人の精一杯の決意だったのだろう。
メイにもどこか重みのある言葉に聞こえた。
この先どんな困難があっても、
お互いを照らし続ける事で
乗り越えていけるような気がした。
メイは言葉はなく、小さく頷いた。
胸に溢れる愛しい想いと、
今まで以上にないゆるぎない決意を固めた。
理人ももしも自分が壊れてしまって、
今日のこの事すら忘れてしまいそうになっても、
メイを一途に想い続けれるよう祈るように月を眺めていた。
ごめん、sage忘れた
>>81 根津×不二子に一票
>>85 音羽さんGJ!乙!!
眠気眼で開いて、見事に目が覚めますた(゚∀゚)
やはり理人視点があると伝わって来やすいですねー
理人がするお姫様だっこに萌えな自分。なんかこのシチュ禿萌!うまく表現できずすまそorz
どなたか理人がヤキモチ妬くのをドラマ版で書いて頂けませんか?お願いしますw
93 :
音羽:2009/02/12(木) 16:59:44 ID:16SaaKl+
>>91 ありがとうございます。嬉しいです。
お姫様抱っこ憧れますよね。ドラマがどうなるのか楽しみです。
94 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 18:59:46 ID:kEFnnTYI
ここは自己主張の激しいコテがたくさんいる大変に香ばしいスレですね
一番自己主張激しいのは
>>94なんだが…
顔真っ赤な嫉妬腐は嫌だなw
96 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 20:30:56 ID:jJBNQVyJ
百合も読んでみたいなぁ
泉×メイ、リカ×メイとか
ダメかな?
とりあえず全年齢板から流れてきた奴は
コテを取って半年ROMだ!
話はそれからだ!
投下します
メイちゃんに木場たん嫉妬
短くてやまなしおちなし
NGはタイトルの木場×泉でお願いします
100 :
木場×泉1:2009/02/12(木) 21:46:23 ID:lwTh9iBK
似合わない燕尾服をパタパタと翻し、木場は小走りで教室へ向かっていた。
本来ならば執事が走るなど品の無い行為だが、泉から命じられたお使いを迅速にこなそうと
どうしても木場の歩調は浮き立ってしまう。
泉様――。敬愛してやまないたった一人のお嬢様。
大切に押し抱いた参考書を意識すると、木場からは人の良さそうな笑顔が自然とこぼれた。
昨夜も遅くまで泉様がお使いになった、大切な参考書だ。早く泉様へ届けて差し上げなければ。
飼い主の元へ急ぐ子犬のように木場は駆けた。
息を切らして扉を開くと、眼下にはサロンのように優美な内装の教室が広がる。
そこに彼女の姿を見つけ、木場の顔に熱が走った。
真っ直ぐな黒髪を頬に流し、懍と立つ泉様。
名家の子女として常に自らを律する彼女には、一分の隙も乱れもない。
泉様、そう呼び掛けようと口を開き、木場は固まった。
「まったく。皆が嘆願書に協力してくれたのに、当の貴方が試験をすっかり忘れているなんて」
泉は厳しい口調で一人の生徒をたしなめていた。
「だって、もう滅茶苦茶大変だったんだってばあ」
生徒――東雲メイは、泉の追求を避けるように唇を尖らせる。
「事情があったのは分かるけど少し気を抜きすぎよ」
「はーい…」
すらりと背の高いメイと並ぶと、泉はかなり小柄に見えた。
それでも、小さな泉が姉のようにメイを叱り、大きなメイは妹のように世話を焼かれている。
その様子は少し滑稽で微笑ましい。
ポカンと二人の会話に見入っていた木場と、不意に顔を上げたメイの視線がぶつかった。
「あ!泉、木場さん来たよ」
メイの明るい声に木場は肩を震わせる。
階段で立ち尽くす木場を見上げ、泉は不思議そうに首を傾げた。
「どうしたの?木場」
「は、はいっ。その、参考書っ、お待たせしました」
ハッと我に帰り、木場は転がるように階段を降りた。
強張った両手から参考書を引き剥がすように、うやうやしく泉に差し出す。
大切な泉様の、大切な参考書。
101 :
木場×泉2:2009/02/12(木) 21:48:16 ID:lwTh9iBK
――しかし、
「ありがとう。はい、メイ」
右から左へ、泉はその参考書をメイへと手渡した。
たったそれだけの何気ない光景が木場の体温を冷やしてゆく。
「へ?フランス語文法…の参考書?これ、私に貸してくれるの」
メイは目をしばたいてぶ厚い参考書を見つめた。
「ええ、この本なら分かりやすいし、初心者から上級者まで使えると思うわ」
「わあ!ありがとう泉!…でも、私がしばらく借りちゃっていいのかな。泉は使わないの?」
「大丈夫。私はもう内容を覚えてるから」
「さっすが優等生!じゃあ遠慮なく使わせてもらうねっ、ありがと!」
可憐な顔をくしゃっと笑みで崩し、メイは泉の肩を叩いた。
「木場さんも、これありがとうね」
くるりと振り向いたメイにそう微笑まれても、木場は曖昧に頷く事しかできなかった。
泉と共にヘリポートまで歩く途中、木場はずっと黙って床を睨んでいた。
泉が昨日遅くまで参考書を広げていたのは、本の要点を手元に控えるためだったのだ。
東雲メイに、譲るために。
「メイが、自分もソーレ生になれるかって言ったの」
前を行く泉の声がひどく遠くから聞こえる。
「彼女はオンブラ寮が気に入っているようだから、どうして心変わりをしたのか不思議だったけど、」
泉は珍しくはにかんだ。
「ソーレになったら、私と気軽に部屋を行き来できるからって言うのよ」
ああ、最近の泉様はいつもそうだ。メイ、メイ、メイ、彼女の事ばかり。
木場の黒い目が、泣き出しそうな子どものように歪んだ。
お嬢様に親しい友人が出来たのに、どうして自分は喜べないのだろう。
どうして自分はこんなにも未熟で幼いのだろう。
木場の胸に芽生えたちっぽけな征服欲は、口内に苦い痺れをもたらした。
空の手の中には、革の表紙の感覚がまだ残っている。
了
以上です
来週は根津ちん不二子のフェロモン炸裂でハアハアですね!
>>98 読んで頂きありがとうございます。
続編か〜。
こっちが恥ずかしくなるほどのラブシーン
書いてみたいんですけどね(笑)
104 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 21:58:08 ID:wwqJRJT+
>>102 お疲れ様でした。
木場の可愛さが浮かぶようで気に入りました。
>>102 乙でした
悩める木場と凛とした泉様の対比がイイ!
そして綺麗な〆をぶち壊す職人さんのギャップにワロタww
>>99 乙です!木場は可愛いし泉とメイも微笑ましくって良かったですw今の泉だったらメイに本当にしてくれそうだし。
自分も
>>92に同意!
あと今回の最後みたいな、もじもじ理人メイをどなたか…
モジモジアタフタ理人、いいねえ。見たい
110 :
青山×リカ1:2009/02/13(金) 02:42:12 ID:u4YG6QPM
ドラマ版青山×リカで小ネタ投下
携帯から失礼します
剣人にとって見習い執事としての初日が終わろうとしてる
お嬢様ってのは色々と面倒だと剣人は今日1日で十二分に理解する事が出来た
「青山、髪をとかして」
「かしこまりました」
「青山、朝食は庭で食べたいわ」
「そのように準備致します」
「青山、新しい髪飾りどうかしら?」
「よくお似合いでございます」
青山青山青山青山…
今日1日だけで何度聞いた事だろうか
兄も甲斐甲斐しく『メイお嬢様』とやらのお世話をしているのだろうか
(メイは今頃どうし―)
「青山、服を脱がせて」
「かしこま―」
「はぁ!?」
111 :
青山×リカ2:2009/02/13(金) 02:44:30 ID:u4YG6QPM
剣人の声は月寮内に響き渡った
「なんだ脱がせてってなんなんだオイ!!」
「…失礼致します」
青山はうろたえ喚く剣人を無視しリカの足元に跪き
慣れた手つきでブラウスのボタンを丁寧にはずしていく
リカは平然としていた、さも当たり前といった様子だ
薄い桃色の下着が青山の背中越しに見え隠れしてる
「…見習い」
「ななんだ」
「もう下がっていいわ」
今日剣人が呼ばれたのはそれのみだった
バタンと乱暴にドアを閉め悪態をつく
「なんだよ気っ持ち悪りぃな、執事だからってそこまでやらせるかフツー」
メイの事を思い出す
メイもまさか…な…?
いやこれが執事とお嬢様の普通なら…まさか…?
「はぁ…青山ぁ…!」
思わぬ声に体がビクッと反応したドアを凝視してしまう
見えるはずのない部屋内が想像出来てしまう
顔を染め走り出す剣人
「メイは…メイは無事なのか…!?」
完
>>110 乙です!
まめしばガンガレ!w
寝る前に読んで、リカ×青山夢に見ましたwイイところで目が覚めましたがorz
>>110 GJです!
どんな命令にも従順な青山に萌えました
リカ様ったら何をしているの…!
>>112 何ともうらやましい夢ww
>>102 GJ!GJ!
そのまま嫉妬心で泉様を…って展開だったら萌える
>>108 理人メイのウブコント私も大好きです
ということで何とかそれらしきものを、と思い投下
・ドラマ版理人×メイ前提
・みるく嬢作成あのサングラスをめぐる5話〜6話の間の補完??話
・レス7ほど頂きます
・エロなし
116 :
ねがい:2009/02/13(金) 10:25:09 ID:cvT6v16n
1
「先日はみるく様がこちらのお宅にて大変お世話になったそうで―――!」
仲本家の居間にて、秋子と春平に向かい正座をし、深々と頭を下げる大門。
「いやいや、いいんですよ、メイちゃんのお友達は、うちの家族も同然ですから」
「ええ、よかったら是非今日もお食事食べていってください、ねえほら、理人さんもご一緒に」
「ありがとうございます」
「では恐縮ですが、お言葉に甘えて」
4人の遣り取りを横目で見ながら、夏美はメイにぼそっと話しかける。
「メイ、今日剣人くんは来られなかったの?」
「あー、声かけようと思ったんだけど、最近単独行動が多いからって青山さんに掴まえられちゃってて」
「そっかぁ…」
ふたりのその横で何やら黙々と作業をしているみるく。
「ねえみるくちゃん、今日ハンバーグだって。夏美のお母さんがリクエストに答えてくれるってさ」
よかったね、話しかけるメイに向かい頷くみるく。
「うん…」
だが反応はするものの生返事。その光景に気づいた大門が笑いながら近づいてくる。
「今度は何を作っていらっしゃるんですか?みるく様」
「作る?」
「みるく様は、発明がお得意なんです」
メイは、あ!と思わず手をぽんと叩く。
「そういえばあの時も、美冬姉ちゃんに何か作ってあげてたよね?」
その言葉を受けて、夏美が美冬の部屋から細かな機械のいっぱいついた大きなサングラスを持ち出してきた。
「これのこと?」
「あっ、そうそう」
サングラスを覗き込もうとするメイ―――の腕を、夏美がガシッと掴んだ。「ちょっと」
「え?」
117 :
ねがい:2009/02/13(金) 10:28:23 ID:cvT6v16n
2
夏美は大門と談笑する理人にチラリと目をやりつつ、
「メイ…何かそれ…怪しいの。お姉ちゃんそれつけるといっつも『理人さま〜〜』とか言って、顔真っ赤にして倒れちゃう」
「―――は?そうなの?」
「だから一体ナニが映ってるのかと思ってさあ…お姉ちゃん、自分がいるときは、ぜったいそれあたしらに触らせないし」
今日は?とメイが尋ねると、会社の飲み会でいない、と夏美が首をふる。
「こないだなんか『理人さま、いやーん!』なんて突然叫んじゃってんの!びっくりしたよ」
「ま、マジで?」
「まさか理人さん、うちらの知らないところで、お姉ちゃんのために特別サービスとかしちゃったのかな…」
「さ、サービスってなな、何の!!」
「だ、だからさー…」
二人で肘を突っつき合いながらコソコソ話していると、背後から理人の声―――「メイ様」
「ひぃ!!!」
あからさまに驚いた顔で振り返るメイに、理人は不思議そうな顔をして、
「どうなさったんですか?このサングラスが何か―――」
「な、何でも、なんでもないって!」
ひょいっと取り上げたそれを、理人の手から慌てて奪い返すメイ。
きょとんとこちらを見る視線がいたたまれなくて、背中を押す。
「ごっごめん!ちょっと先に台所の手伝いしていてくれる?あたしらも、後からいくから!」
「は?…あっ、ええ、かしこまりました」
理人がいなくなったことを確認し、思わずほう、と息をつくメイと夏美。
二人でもう一度、件のサングラスをじっと見つめる。
「…メイ、見てみれば?」
「なんであたしが!」
「お姉ちゃんがいない今ならチャンスかもよ?理人さんのサービスショット…。」
「だから何のサービス……!!」
顔を赤くしながら遣り取りするメイと夏美に気づいたのか、ふと、みるくが呟いた。
「そのサングラスには、装着した人間の願望が映し出されるようになっている」
はた、と動きを止め、みるくを振り返る二人。
「願望―――?」
118 :
ねがい:2009/02/13(金) 10:33:59 ID:cvT6v16n
3
「そうだ。つまり、その人間の心の奥底の願いが表れるということだな」
メイと夏美はみるくの言葉に顔を見合わせた。
「じゃ、じゃあ、かける人によって見られる映像は違うってこと??」
「そういうことになる」
「へええぇぇぇ。みるくちゃんってやっぱすっごいね!」
「じゃあ、お姉ちゃんのアレは、願望というより妄想に近かったわけかぁ…」
つくづく感心するメイと夏実である。
「ま、まあ現実にサービスしたんじゃなかったってことだね」
「よかった…」
ほっ、と胸をなでおろす二人。「じゃあさ」夏美はサングラスをとりあげて、
「ちょっとメイ、かけてみなよ」
「えっ」
「何が見られるか楽しみじゃん!お姉ちゃんがいると貸してくれないし!ホラ」
「わ、ちょっと」
夏美にかけさせられる形でサングラスを覗き込むメイ―――。
すると。
黒い、まるでテレビの画面のようなその奥から出てきたのは、亡くなった両親、周太郎とユウの二人だった。
―――父さんと母さんだ…。
メイは思わず唇をぎゅっとつぐむ。二人はこちらを見ながら、ニコニコと優しい表情で微笑んでいる。
願い事。そうかもしれない。もしも本当に願いが叶えられるのなら。
3人でつつましく、けれど賑やかに過ごしていたあの日々に戻りたい―――、
思いがよぎり、鼻先がつんとなる。まずい、涙が―――そう思った矢先、いきなり目の前がピンク色に切り替わった。
画面の四隅には唐突にバラが咲き乱れ、その真ん中からこちらに向かい近づいてきたのは、
『メイ様』
こちらに向かってうやうやしく頭を下げ、なぜかキラキラと光輝く柴田理人の姿。
『失礼いたします』
自分の目の前に立つ彼、その端整な顔はぐぐぐっと容赦なく自分に近づいてきて―――息遣いが鼻先をかすめ…、
「う!!うわぁ!!」
その瞬間思わずサングラスを外し、ぽいっと投げつけるメイ。
119 :
ねがい:2009/02/13(金) 10:37:04 ID:cvT6v16n
4
「え??なに?何映った?」
夏美に肘をつっつかれ、メイははっとして、
「あー…最初は親が出てきたんだけど―――」
「あっ、おじさんとおばさん??……そっか、そうだよね…メイの願い事って……」
しんみりと黙りこくる夏美にう、うん、と適当に返事を返しつつも、メイの動悸は鳴り止まず。
―――な、なんで??なんであいつが??あたしの願い事、でしょ?どうして…
「ごはんできたよ〜〜メイちゃん、夏美も。みるくちゃんもいらっしゃい」
秋子の声に振り返ると、食事の支度を整えた大門と理人も居間に戻ってきた。
本人の姿を目にし、さらにメイの心臓がバキバキとうるさい音をたてる。
「さあ、みるく様、夕食ですよ」
近づいてきた大門が畳に転がったサングラスをひょいっととりあげて、
「これは?」
「あーそうだ!大門さんも使ってみたら!みるくちゃんの発明品なんだって」
夏美に声をかけられ、また何を作られたんですか、そう笑いながらサングラスをかける大門。
しばらく固まっていた彼であったが、やがてダーーーっと、滝のような涙を流し始めた。
「だ!大門さん!」
「どうしたの」
驚いたメイと夏美が慌てて声をかけると、大門はサングラスをガバッとはずし、
「みるく様……みるく様の結婚式…花束贈呈で私めがお花を頂戴しているシーンでしたぁ……っ!!!」
あんなにお美しくなられて…涙を拭う大門を見つめ、
「そっか、、大門さんの願い事ってそれなんだ……」
「うんうん、泣けるよね、そりゃあ」
思わず貰い泣きをしてしまう二人。その背後から理人がやってきて、
「メイ様」
ドキーン!と再び身体が硬直するメイ。
「夕食でございます」
「は、はいそうですね…」
まるでロボットのようにギクシャクと立ち上がる。そんな彼女を理人は不思議そうに見つめ。
120 :
ねがい:2009/02/13(金) 10:40:07 ID:cvT6v16n
5
「あっ、じゃあ次は理人さん!どうぞ!」
夏美は今度は理人にサングラスを手渡した。
「―――これは?」
「なんか、みるくちゃんが作った発明品なんですって」
いいもの見られるみたいですよ、ぜひ!と言われ、少々戸惑いながらも理人はサングラスを開いた。
わくわく顔で様子を見つめる夏美と作業を終えたみるくとともに、メイはその姿を見つめていたが、
やがて、
「―――…い、いけません!」
いつかの美冬のような言葉を吐き捨て、理人は焦った表情にてサングラスを外した。
「り、理人さん?どうしました…」
「い、いえ…」
思わず声をかける夏美から目をそらした理人、振り向いた彼の視線と近くに居たメイの目がバチッ、と合い、
「ど、どうしたの…?」
メイに問われ、彼はひどく顔を赤らめうつむいてしまった。
そんな理人の表情を夏美は伺うように小さく。
「これ、サングラスをかけたその人自身の心の奥底の願望が映るらしいんですけど」
「がっ、願望―――ですか!?」
あからさまに焦った顔の理人。
「理人さんは何を見られたんですか?」
理人はチラリとメイを振り向き、大げさに首を振る。
「なっ…何でもありません―――」
みるくはそんな理人の様子を遠くから見つめくすりと微笑み、
「兄弟そろって、反応がガキだなあ」
121 :
ねがい:2009/02/13(金) 10:43:20 ID:cvT6v16n
6
結局あれから仲本家でも、ヘリの中でも、理人はまともにメイの方を見ようとはせず。
メイはその様子を不審に思いながらも、寮に戻ってからもなんとなく声をかけられずにいた。
理人も同じ事を気にしていたようで、しばらくの後、小さな声でメイに話しかけてきた。
「さっきの…サングラス。メイ様は何をごらんになったのですか?」
ドキ、としながら思わず胸に手をあてるメイ。
「あ、あたしは―――」
バラに囲まれてキラキラ輝いてるあなたでしたなどとはさすがに言えるわけはない。
「べ、別にいいでしょ。そっちこそ!…何、見たのよ」
切り返されて理人は口をつぐむ。みるみるうちに赤くなる頬。
「……な、なに、なに??ちょっと」
あからさまな表情の変化がさすがに気になり、メイは立ち上がり理人に詰め寄った。
ギク、と肩をすくめ、メイに背を向ける理人。
「ちょっと気になる!その態度!さらっとでいいから教えて―――」
ね?ね?と、その肩をぐいぐい押すような形で彼に詰め寄ると、
「ですから―――」
バッ、と勢い振り向いた理人の目の前数センチの場所にメイの顔があり。
「!!!」
二人は今度は同時に背を向けた。
122 :
ねがい:2009/02/13(金) 10:47:02 ID:cvT6v16n
7
ごほごほ、と無駄に咳払いを繰り返す理人。
はーっ、と大きく息をついて両手で顔を仰ぐメイ。
理人は背中合わせのメイの様子を伺いつつ、
「メイ様…その、私が見たのは―――」
おずおずと話しかける声にメイは苦笑いをして、
「まあ…もう、、いいよ、話したくないならべつにさ」
ねっ!そう笑顔を作りながら振り向いて、
「んじゃあたし、お風呂入るから!」
そのまま理人の真横を通り抜け、バスルームへ。
「はあ〜…」
パタン、と扉を後ろ手で閉じて、まだ熱い頬を両手でごしごしとやっていると、
小さくコン、とノック音―――「メイ様」。
扉越しに理人の声。ドキ、としながら返事も返せずに固まっていると、
「……私が見たのは、メイ様です」
「―――えっ?」
な、何―――そう思いながら慌ててドアを開くと、彼の姿はもうそこにはなく。
メイは廊下の向かいの、執事部屋をじっと見つめる。
”私が見たのは”
メイは数日前遊園地で、不意に抱きしめられたことを思い出した。
無意識に自分の肩に手が伸びる。
ほんの数秒間の出来事だったけれど、あたたかくて心地よかった、あの時の、理人の温もり―――、
「…あたしも見たよ」
あんたのこと。そう、ぽつんと呟いたメイの声が扉の向こうの理人に届いたかは、わからない―――。
〜おわり〜
123 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 10:56:07 ID:xQIzH2vP
gj!!こういうの読みたかったんだ!
意外と手順を踏んだ正統派作品が多くてびっくりしている
個人的にはもっとバカエロなのも増えてもいいと思う
青山リカに無理やり豆柴も呼ばれて半泣きでリカ様囲んで3Pとか
あんなエロそうなのに実は童貞処女な根津不二子の初Hとか
みるくは…さすがにマズイか?
GJ!
おいしくいただきました。
根津ちんが童ryだったら執事みんな童ryだよw
ドラマの公式だとおでこにちゅう止まりらしいね。
百戦錬磨の根津ちんが不二子にだけは手が出せないとか妄想すると萌えるけど。
大門は童貞だろ JK如きに鼻血はないわ
MIRUKUで鼻血ならわかるが
バレンタインデー近いという事で一つ作りました。
ドラマ5話から
みるくと剣人と一緒に夏美の家に来たメイ。
二人には内緒で作りたいものが。。
剣人、理人、メイ。
ちょっと理人にやきもちを焼かせて見ました。
エロなしですが良かったら楽しんでください。
129 :
colors:2009/02/13(金) 11:49:33 ID:vamlg0ju
みるくを寝かしつけた後、
疲れたのか剣人も寝てしまった。
メイも疲れていたが
もう一つしなきゃいけない事があり
不安そうに
「例のもの準備しててくれた?」と
夏美に問うと「もちろん」と笑顔で答えてくれた。
台所を借り、夏美が手伝ってくれて、二つの包みが出来た。
「いや、どっちも義理だよ。」
照れを隠すように夏美に言うと、
「本当相変わらずね、メイ。
真面目な顔見れば、どんなものなのか分かっちゃうわよ。」
「台所立つの久しぶりだから緊張しちゃっただけよ。」
夏美も手伝いながら自分用に1つ包みを用意した。
「剣人君が貰えなかったら可哀想じゃない?だからだよ」
これ以上メイは詮索はしなかった。
朝、夏美はそっと剣人に
包みを「早いけど」と差し出し、
「どうも」と受け取った。
意味を持つ包みだと恋心に少しだけ鈍感なメイは
気付く事は全然なかった。
当日、授業が終わってから
「豆柴、ちょっと寮に来て、
誰にもばれないように来なさいよ。」と呼び止めた。
早めに寮に戻ったメイは、
多美の帰宅してないのを確認し、ほっとする。
「厄介だからいなくて良かった。
いきなり現れるからびっくりするんだよ〜」
胸をなでおろすと程なくして
ドアがトントンとなった。
「なんだよ、来いって。。」
剣人が勢いよく部屋入ってきた。
「ちょっと待ってて」
メイはベッドの下の箱を大事そうに取り出して
そこから青い紙バックを取り出して
ゆっくり剣人の手に置く。
「誤解しないでよ、誰にももらえないのも
可哀想だと思って義理で作ったんだから。」
義理を強調するかのように言う。
「一言多いんだよ!でも、ありがとうな。」
手製で作ってくれた事が嬉しかったようで
少しだけ弾んだ声だった。
「理人にはあげるのか?」
「まだやってないわよ。
何だかんだ面倒くさいから
早めに戻ってきてあんたに最初にあげたの。」
最初に貰った事に勝ち誇ったように
小さくガッツポーズをして『やった』と喜ぶ剣人。
「この袋じゃまずいわね。待って。。」
袋を探してる間に、トントンとまたドアがなった。
「メイ様、お帰りでございますか?」と
理人が帰ってきた。
慌てて、剣人は包みを後ろに隠す。
「ううん。ちょっとね。」
「おっ、俺帰るわ。」
勝ち誇ったように理人を小さく睨み、
ドアのほうに向かうが
明らかに動揺している二人を
理人の目はごまかせる訳もなく
後ろに隠していた包みを見られてしまう。
何も言わずに理人は部屋に戻っていってしまった。。
「バレたのかな?
とりあえずこれに入れて帰って。
他に見つかると本当まずいから。」
何でもない白い袋へ入れなおしたメイ。
「ああ、どうもな。」
ちょっと心配そうに理人の部屋を見つめながらも帰っていった。
帰りを見送って急いでメイは、
理人の部屋のドアをテンポ良く叩く。
部屋から出てきた理人は
おもちゃを取られた子供のように拗ねたように目に写った。
「黙って帰られたので心配したのですよ。
ちゃんと伝えてお帰りください。」
「ねえ、怒ってるように見えるんだけど気のせい?」
「怒る理由なんかないじゃないですか?
いつもと変わりませんよ。」
「やっぱ怒ってんじゃん。声がもう怒ってる。」
「そ、そんな事は決してございません。」
「結構分かりやすいよね。っていうか
私でも分かるくらいだから余程じゃない?」というと、
理人は自らを落ち着かせるように両手で頬を何度か抑えながら
「あ、あの包みは私には。。」
その様子があまりに滑稽で新鮮だったメイ。
ちょっぴり意地悪してやろうと瞬時に画策し、
「ないよ。剣人だけに作ったんだもん」とわざと嘘をついた。
「そんな。。
私はこれまで誠心誠意
メイ様にお仕えして来たつもりだったのですが・・・。」
メイを支えてきたお話を一生懸命
上ずった声でしかも時折、噛みながら話す理人が
あまりに面白くて、ばれないように苦笑いしながら聞いてた。
あげるまでずっと話してそうな勢いだったから、
「ちょっと静かにここに座って待ってて。」
椅子に座らせ、黒く大きな紙袋から
ケーキ用の箱を取り出し、机に出した。
「作った事ないから美味しいか分からないけど。」
そういって小さな生チョコのホールケーキを置いた。
苺の赤がまばゆくて少年のように優しい笑みを浮かべる。
照れてるのか理人はいきなり立ち上がり、
「一人で食べるには大きいのでメイ様も一緒に食べましょう。
ケーキが甘そうですので、ダージリンティーを点てて参ります。」
そう言って部屋に戻った。
「案外、可愛いとこあんじゃん。からかうの楽しい!」
と思い出し笑いしてたらほどなくして理人は
カートを慎重に引き紅茶と皿などを持ってきてくれた。
「まあとりあえず私が準備するから食べてみてよ。」
また理人を座らせケーキを皿に乗せ理人へ差し出す。
少しだけケーキをスプーンに載せ
ずっとだまって2、3口へ運び、
「ねえ、おいしいのどうなの?」
不安そうに顔を眺めるメイに
「メイ様、こんなに美味しいケーキ
食べたのは初めてでございます。」
カップに入れたダージリンティーが
波立ち溢れそうなほどの声で
「ありがとう、嬉しいよ」と叫び微笑むメイ。
「でもメイ様、
手作りは意味ある方に渡すものじゃないのですか?」
「もう変な所こだわるの、兄弟そっくりだよね。」
「いいえ、違います。
ただバレンタインの贈り物というのはそういうものだと聞いております。」
メイはうっすら分かっていたけど
「えっ、意味ある方ってどんな人?」と意地悪っぽく聞いてみた。
返す言葉に困り、戸惑う理人に
「これは剣人には渡さなかったんだ。」とカードを差し出すメイ。
すぐ読もうとして封筒を開こうとする
理人を慌てて手で止め、
「恥ずかしいから部屋に帰ってから読んでよ。」
「かしこまりました」
メイも美味しく自分が作ったケーキを食べ、
片付けに部屋に戻った理人。
急いで封筒からカードを取り出し読んでみる。
「いつもいろいろありがとーね。
なんか騒がしい毎日だけど本当助かってるよ。
最後に一つだけ、いきなり問題。
Sランク執事なんだから簡単に訳せるんでしょ?
『Your love brings color to my world!』
PS.
わざわざ答え、聞きに来なくていいからね。メイ」
心を込めて綺麗に書いてくれた文字達を
短いタイミングで何度も読み返し、
その英語訳を瞬時に理解した理人。
愛しさがこみ上げる様にだった。
さっきの嘘の仕返しをとくすっと笑い、
すかさず部屋のドア越しから、
「分からないですね。全然分からないです。
答えを教えてくださいませ、メイ様。」
「もう分かってるくせに、意地悪なんだから!!
『あなたの愛で、私の世界が色づいた。』って事よ。」
うつむいて答える。
「声が小さくで全然聞こえませんね。
もう一度だけ教えてくださいませ。」
理人は今度はメイの目の前に立ち、逃げないよう両手を優しく握り、
メイの顔を見ながら聞いてきた。
『ー貴方の愛で、私の世界が色づいた。』
しっかりした声で、恥ずかしさで頬を赤に染めながらそう答えた。
嬉しくて仕方ない理人の気持ちが
優しく繋いでいたメイの手から直に伝わるような気がした。
136 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 12:04:07 ID:xQIzH2vP
バレンタイン話ktkr!
おいしくいただきましたww gj!!
>>115 >>128 GJ!!!立て続けに2本も読めるなんて萌え死ぬ・・・!!!!
どっちも理人がかわいすぎる件w
>>115 GJ!乙です!! 理人もメイと同じように名前→キス寸前かと想像w
>>125 GJ!乙ですw いじけた理人萌えw お互いちょっといじわるしちゃうのも可愛いww
ドラマでみるくがあまりにも可愛かったんで
みるく希望
>>115>>128 こういうの、読みたかった
最高!!!!!
あのサングラスネタ、マジでドラマでもやってくんないかな〜
めっちゃ気に入ってしまったw
2作品GJ!
理人かわいすぎる(*´д`*)
職人さん方乙!
萌えさせてもらってます。幸せだー。
凄いねードラマの作家さんより想像力・表現力豊かじゃん
萌えるし
145 :
大門×みるく:2009/02/14(土) 01:44:40 ID:rctcYgrS
⌒(*'-')⌒ 「おい、大門。お前も男だ、人並みに性欲はあるのだろう」
(;´Д`)ζ 「ななな何を申しますか!!そのようなハレンチな事をどこで覚えたのです!?」
⌒(*'-')⌒ 「馬鹿にするな。たかが生殖や性徴の知識が私に無いとでも思っているのか」
(;´Д`)ノシ 「ですがっ、あのそのっ、みるく様にはまだ早い話題ですから!」
⌒(*'-')⌒ 「……あと11年待て」
(;´Д`) 「はあ?」
⌒(*'-')⌒ 「私が18歳に成長したら…お前と……」
(*´Д`)…ポッ
⌒(*'-')⌒ 「それまでは我慢しろ。…その間、他の女に欲情なんかしたらクビにしてやるからな」
(*`Д´)>ビシッ 「じ、自分がみるく様以外の女性に心揺れるなど絶対にありえません!誓います!」
⌒(*^-^)⌒ 「大門…」
\(*´∀`)/ 「大門モモンガもんがもんがだいもーーん!!!」
――次週、メイちゃんの執事 「大門 無職へ」
>>145 激しくワロタ
二人の絵文字も似てるね〜「大門無職に」ってwww
>>145 ちょ、みるく様テラクールww→デレたー!
二人共可愛かったですありがとうございます
>>145 ちょ…w大門無職www
大門何したwww
>>145 gj
こういうのを見ると他の人のAAも作りたくなっちゃうけど、
みるくと大門だからこそ似合う形態なんだろうなぁ
職人様方、素晴らしい作品をありがとうございます。
ドラマで武装集団に襲われた後、理人が震えてるメイを抱きしめるのが、外じゃなくて寮の部屋だったら、もっと先の展開あったかも…
文才がないのでどなたか書いて戴けたら嬉しいです。
そろそろエロいのも読みたい…
153 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 15:58:50 ID:zI4mLc71
剣人のいかなる抵抗も、いつしか無意味なものとなり、みるくを追ってきた武装集団に囲まれてしまった。
みるくを守るため、気を張っていたメイは恐怖心を隠しながらとにかく逃げ回っていたが、銃を向けられた時メイに初めて大きな恐怖が襲ってきた。
どうして今、彼は自分の隣にいないのか
いつも、自分を護ってくれるあいつはーーなんで……
メイはみるくに言った言葉を自分自身に言い聞かせた。
「傍にいてほしいなら必死に頑張ろう」
その頃、理人と大門は急いでメイ達の元へ向かおうとしていたが、ルチアに行く手を阻まれていた。
大門を先に行かせ、理人はルチアと向き合っていた。
理人がメイの元に到着すると、すでに武装集団の姿はなかった。
「メイ様…」
154 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 16:06:21 ID:zI4mLc71
理人は無事なメイの姿を見てホッとしたが、メイは泣きそうな声で
「ハハ…安心したのかな、今更震えてる」
俯きながら言った。
「お疲れになられたのでしょう、早く帰りましょう」
理人はそう言ってメイの震える手を強く握り締めた。
寮に着くと、無言だったメイは、
「ありがとう、落ち着いた」
理人の手から、スルリと自分の手を離した。
そのしなやかな指が、自分の手のひらから離れるのが、理人はまたメイが自分から離れていくようで……
執事として、いやそれ以上にメイ様の傍にいたい。こんなに愛おしいのに彼女に少しでも触れる度、理人の目の前に現実が突き付けられる。
…無理なんだ…
それでも、振り向いてほしい。「側にいて」と言ってほしい。
諦められない自分がどこかに潜んでいる。
あふれ出そうになる言葉を理人はどうにか飲み込んだが、体が勝手に動いてしまった。
「心配いたしました…メイ様」
一言だけ言って、理人はメイを後ろから抱きしめた。
理人の行動にメイは動揺し、それを察した様に理人はすぐさまメイから離れ、
「…失礼しました…」
頭を下げた。
それに対し、メイの返答は意外なものだった。
むしろ、彼女らしいと言った方が良いのかも知れない。
「なんで謝んの?」
メイは振り返り、頭を下げる理人に言った。
「それは…っっ」
155 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 16:08:35 ID:zI4mLc71
頭を上げ言葉に詰まる理人に、今度はメイが抱きついた。
「メ…メ…メイ様…!!」
少し驚いた理人を一層強く抱き締めたメイは呟く様に言った。
「本当に怖かったんだから!!」
「なんでもっと早く来てくれないのよ…」
「すみません」
「ずっと傍にいてくれるんじゃないの」
「はい…」
「「はい」じゃないわよ」
「すみません」
「すみませんじゃ「メイ様」
メイの言葉を遮るように、理人は負けじとメイを強く抱きしめた後、
メイにそっと、そっとキスをした。
その頃剣人は、遊園地に置いてかれてどうにか帰ってくると、剣人の帰りを待ちわびた青山にこっぴどく怒られ、さんざんな思いをしていた。
「理人のやろう…」
「見習いの分際で、少しは反省しろ」
説教は深夜まで続いた。
すみません、書いてみましたが、キスより先には…orz
sage忘れました。つくづくすみません
157 :
>>8:2009/02/14(土) 17:37:04 ID:s/zgeM7m
バレンタインネタ投下します
あと
>>65については、ドラマが進んだ様子を見て続きを書こうと思っています
ありがとうございました。
注意事項
・理人×メイ
・みるくなら仕方ない
・みるくなら何でもアリ
・メイ視点中心
・キス有り、長い
以上が大丈夫でしたらどうぞ↓
158 :
>>8(1):2009/02/14(土) 17:40:10 ID:s/zgeM7m
―みるくちゃんにお願い―
「相手の気持ちが分からない?」
思わず聞き返してしまったみるくの言葉に、メイはこくりと神妙な顔で頷いた。
理人とメイの間に恋人という新たな関係が出来たのは数ヶ月前。
メイが最近思い悩んでいるみたいだから、てっきり明日のバレンタインデーのことかと声をかけてみたら思わぬ言葉が返ってきた。
なかなか口を開こうとしなかったから何事かと思えば……。
「と言っても付き合ってるんだろ?私は男女の関係というものに詳しくないが、普通は想いを確かめ合った者達が恋人となれるのだろう」
「そうなんだけど……最近本当に恋人同士なのか疑問に思えてきて」
居心地悪そうに目線を逸らすメイ。
二人の姿ははたから見れば小さな女の子が大きな少女を追い詰めているかのようだ。
はっきり言って違和感このうえないが、密室となっている教室で見届けるものはいない。
「つまり、恋人になっても理人が手を出してこないということか」
「て、ててて手を出すって……っ」
「違うのか?」
「…………違いません」
歳もまだ一桁という女の子が何故こんな話が出来るのか。
心の奥で突っ込みをしても、みるくなら仕方ないとどこか納得が出来てしまうから不思議である。
「まぁ見たところ感情をあまり表に出さないタイプみたいだからな。頑張って耐えてるみたいなのに伝わってないとは気の毒な奴だ」
「え?」
「いや、こちらの話だ」
全然分かってなさそうな鈍感なメイに仕方がないなぁと苦笑したみるくは、大切な友達のために一肌脱いでやろうと立ち上がった。
メイが悩んでいるならやっぱり助けてやりたい。
「今日はまだ時間があるんだろ?」
にっこりと問いかけると、メイは何の疑いもなく頷いた。
159 :
>>8(2):2009/02/14(土) 17:42:11 ID:s/zgeM7m
****
「あーチョコどうしよーーー」
みるくと合ってから丸一日、当日になってもメイはいまだに悩んでいた。
チョコ自体はきちんとした手作りで用意している。いつでも渡せるように鞄の中に隠してあるのだ。
しかも今年のバレンタインは土曜日。つまり一日中渡すチャンスはあったはずなのに、
タイミングを掴めないまま夕食まで食べ終わってしまった。
(だって、本命チョコ渡して理人さんが困ったら立ち直れないもの)
理人の気持ちに疑心暗鬼となっているメイは、恋人としての自分に自信が持てないでいた。
いや、本当に彼と私は恋人なのだろうか。
(執事だから私の気持ちに気をつかったの?……教えてよ)
入浴の用意をしている理人の気配をどこか遠くに感じながら、じんわりと目頭が熱くなってきて慌てて枕に頭をうずめた。
それが本当だったら私はなんてピエロなんだろうか。こうなったらいっそのこと渡さないという手も――。
「あ……」
諦めかけた思考のなかで、みるくの声が聞こえた気がした。
(そういえば昨日……)
思い至ってごそごそと鞄をさぐると、チロルチョコサイズの小さなチョコを取り出す。昨日みるくから貰ったチョコレートだ。
『一日早いけど、私からのプレゼントだ。勇気が出るように願掛けしておいた』
応援してるぞと笑いながら渡してくれたみるく。
袋をあけて口にいれると、優しくて甘い味が口のなかいっぱいにひろがった。
(みるく……ありがとう)
ぎゅっと袋を抱きしめる。そうだ、ここで勇気を出さなかったらきっと後悔する。
頑張れと言ってくれたみるくの言葉にこたえたい。
「――よしっ!!」
160 :
>>8(3):2009/02/14(土) 17:44:49 ID:s/zgeM7m
****
「メイ様、入浴の準備が整いました」
「あ、う、うん!」
カタリと物音を立てて顔を出した理人は、落ち着きのない様子のメイを見て首をかしげた。
「メイ様?どうされましたか。もしやお加減が……」
「いいいいいいえ何でもないです!凄く元気です!――って、そうじゃなくて…っ」
「?」
顔を真っ赤にしているメイを見て、更に心配そうな顔をする理人。
ああ駄目だ、このままじゃ勘違いされる。
じんわりと手に汗握りはじめたメイは、勇気を出してラッピングされた箱をずいっと理人に押し付けた。
顔なんて見れない。
「メイ様、これは……」
「ば、れんたいん、だから……その……」
心臓がばくんばくんと鳴っている。緊張のあまり口がまわらない。
恥ずかしさのあまりうつむいて、早く何か言ってよと沈黙に耐えていると、ふわりと手を箱ごと包まれた。
「このチョコは、本命ですか?」
ゆっくりと聞いてくる理人に、こくりと頷いた。
緊張で冷たくなった手を、理人の温かい手が溶かしていく。
(嬉しい。凄く嬉しいです、メイ様)
心に直接理人の声が聞こえてくる。
喜んでくれたみたいだ、よかった。と夢見がちに思いつつ、ん?と何かがひっかかる。
――「心に直接」?
161 :
>>8(4):2009/02/14(土) 17:46:40 ID:s/zgeM7m
「メイ様、ありがとうございます」
「い、いつものお礼もかねてだからね」
気のせいかと結論を出して素直じゃない言葉を返す。幻聴が聞こえるなんて末期だ、きっと。けれど、
(可愛い)
「かわっ……!?」
間違いなく聞こえる言葉は理人の声で伝わってくる。
「メイ様?」と問いかける声になんでもない!と答えるが正直平常心ではいられない。
一度ならず二度までも、どういうことだろう。
しかし動揺するメイとはうらはらに、理人の声は容赦なく降りかかる。
(剣人にも渡していたから面白くなかったけれど……本命チョコは私のものです)
(うえええぇぇ……!?)
普段の理人からは想像も出来ないセリフばかり聞こえる。
もしや私は気付かないうちに類稀なる妄想力を身につけていたのだろうか。
……メイは明らかに混乱していた。
(ずっと我慢していたけれど、今晩は男として接してもいいだろうか)
「〜〜〜〜!!」
もういい、私が妄想豊かなのは分かったから勘弁して下さい。
このままでは心臓が持たないです神様。
心の中で必死に叫んでも状況はまったく変わらない。どころかますます悪化している気がする。
まさかこの状況、妄想ではなくみるくのチョコが原因?
あわわと焦るなかでみるくのいたずらっこのような表情が思い浮かぶ。おそらく間違いない。あのチョコだ。
理人の手がそろりとメイの髪を撫でる。
(愛しい……。今ここで思い切りキスをしようか)
「きっ、キスぅ!?」
――しまった、と思った時には遅かった。
162 :
>>8(5):2009/02/14(土) 17:48:31 ID:s/zgeM7m
慌てて口を両手でふさいだけれどあとの祭りだ。
「メイ様……?まさか……」
驚いたように目を見開いた理人。
メイは泣きたいような気持ちになって見つめた。こんな反応をしたら理人なら気付くだろう。
「私の思ったことが分かるのですか……?」
予想通り告げられた言葉に観念して頷くと、理人の顔が耳まで染まっていった。
****
どうしてこんなことに、と聞かれてメイは正直にチョコのことを話した。
後ろめたすぎて理人の顔が見れない。
「つまり、みるくさまのチョコを食べてから聞こえるようになったのですね」
「……多分、間違いないかと」
「そうですか。しかし何故みるく様はこのようなことを……」
「きっと、私のためなんだ……」
みるくは思いやりのある女の子だ。悩んでいるメイのために望みをかなえてくれたのだろう。
「ごめんなさい。私が、理人さんの気持ちが分からないって悩んでいたから。だから!…あ…っ」
「メイ様……?」
言ってしまった。
こんなこと、言うつもりなんてなかったのに。
それでも、自暴自棄になる気持ちは抑えられなかった。知られてしまったのならもういい。
「……ごめん。心を読まれるなんて気持ち悪いよね。どうやら触れてなければ読めないみたいだから安心して。
私も近づかないようにするから」
「メイ様!」
「さわらないで…!!」
思わず手を伸ばした理人の手から逃れる。今の理人の気持ちを知るのが怖かった。
「メイ様……メイ様は、ずっと悩んでいたのですか?」
静かな理人の声にビクッと反応する。おそるおそる顔を上げると、理人の真摯な表情とぶつかった。
163 :
>>8(6):2009/02/14(土) 17:50:28 ID:s/zgeM7m
「ずっと、私はメイ様がこの学園から卒業されるまではと我慢してきました」
「理人さ…」
「きっと読まれたのなら私の気持ちは知っていますね。私は、異性としてあなたのことが好きです」
少し照れを含ませた理人の声。赤く染まった頬を見れば、心が読めなくても本心だということが分かった。
「私の勝手な自制心で悩ませてすみませんでした。メイ様…」
「そんな……!!」
理人の想いに気付かず、勝手に悩んでいたのは私のほうだ。
謝るのは私なのに、と腰を浮かしかけたところで理人がぽつりと爆弾発言を残す。
「ですが、メイ様に私の想いがあまり届いていないとは気付きませんでした。
これからはもっと遠慮なく接してもいいということですよね」
「……ん?」
突然空気が変わったかのような発言にメイは首をかしげる。
「まさかメイ様がそんなに可愛い悩みをされているとは思いませんでした。
都合よく私の想いが筒抜けになるみたいですし、この機会に身をもって知って頂こうかと思います」
「んん!?」
じりじりと近づいてくる理人。本能的に危険をさとってメイもじりじりと後ずさる。
ちょっと待った、この展開は何なんだ。
「今日は休日ですし、執事の仕事をお休みしても差し支えありませんよねメイ様」
にっこりとした顔で近づいてくる理人。
私はもしや、何かいけないものに火をつけてしまったのではないだろうか。
しかも明らかに私の反応を楽しんでいる気がする。すっごくいじわるだけど嬉しそうな顔だ。
「俺の想い、思い知ってください」
耳元でそっと囁かれてびくっと身体が反応する。
やばい、これ以上近づいたら心臓の音が聞こえちゃうと顔を上げたところで
噛み付くように唇をふさがれた。
164 :
>>8(7):2009/02/14(土) 17:52:09 ID:s/zgeM7m
「ふぅ……ぁっ…」
思わず逃げかけた腰を強く引き寄せられる。
合間をぬって声をかけようとするが、理人の唇によってその言葉は飲み込まれてしまう。
下唇を優しくはみ、角度を変え閉じた割れ目をなぞるようにキスをされる。
(メイ様……)
甘く響く理人の声に、メイの身体がじわりと熱くなる。
こんなに愛しそうに呼ぶなんて反則だ。どうしていいか分からなくなる。
苦しくなって口を開くと、歯列を割って舌が入り込んでくる。
戸惑って思わず逃げようとするメイの舌を、彼のそれは攻めるように絡めとった。
「ん、んっ…はぁ、……んぅ」
激しいキスにメイの頭の中が霞がかったかのようにボーッとしてくる。
身体中の体温が上昇して理人にすがりつくように身体を寄せた。
自分の口から出る甘い声も、二人の間から漏れる水音も、未知の体験で羞恥しかないはずなのに
どうしようもなく嬉しく思うなんて。
(メイ様……誰にも渡したくない)
理人の想いがメイの身体に染み渡りカッと熱くなる。
あまりにも熱くて、思わずずるずると座り込みそうになったが、腰と後頭部をさらに引き寄せられ口内を犯された。
「ぅん、ん、んっ……ぁっ…」
(……俺のものに、メイ様)
懇願するような理人の想いに胸がぎゅっとなった。
理人の唇が首や鎖骨に花を咲かせ、腕がたどたどしくメイの身体を辿る。
うっすらと涙に濡れた目をあけると、欲に染まった理人の瞳とぶつかって。
この人に自分を捧げたいと心から思った。
早速書いて戴けるなんて感激です!二人の初々しい雰囲気が伝わってきて、素敵でした。ありがとうございました。
166 :
>>8(8):2009/02/14(土) 17:54:11 ID:s/zgeM7m
****
「ご機嫌ですね、みるく様」
「そうか?」
にこにこと笑うみるくの前には大門のために作ったチョコレート。
大門は身体が大きいから、とびきりの特大サイズを作った。
渡した時の嬉しそうな顔が忘れられなくてえへっと笑みがこぼれる。
バレンタインは不思議な日だ。大切な人といるだけで、こんなにも甘く嬉しい気持ちになるなんて。
メイのことは少し荒行事だったが、二人のことはお見通しだし分かり合えると信じている。
きっとメイも今頃理人と一緒にとびきりの時間を過ごしているに違いない。
「お返しは遊園地でいいぞ、メイ」
窓の外に向かって囁いたみるくは、とても穏やかな表情をしていた。
〜〜〜〜〜〜
長すぎてエロカット
今日中に投下できるようなら追加で投下するかも
>>157 乙乙です!
この二人萌える!!
押せ押せ理人格好いいよマジで
みるくちゃんもいい味出てる
>>150 ヒント頂いてありがとうございます。
ちょっと書いてみました。
男性だったらこんな男ありえねーって思うかもですけど
寸止めさせてしまいましたw続編あるかもです。
1
「お帰り」
優しく微笑み、声をかけるメイ。
息を切らして
「遅くなって申し訳ございません。
話は聞いてまいりました。」と伝え、頭をさげた理人。
メイはその声を聞き、
急にガクガクと震える指を必死で止めようとしていたが
今度が身体までも思い出す恐怖に震えてしまっていた。
理人は小さく震える肩を優しく抱きしめた。
事の大きさに気付き身体を離す刹那、
「このまま少しこうしていて」
震える声でメイが伝える。
一秒でも長く熱く温かい胸に抱かれてる
安心感で満たされていたかった。
急にメイはその腕を離れ、理人に尋ねた。
「裸で女を抱いたのはどのくらい前?」
その言葉に驚き、
「どうしてそのような破廉恥な事を
お尋ねになられるのですか?」
「いや別に。。」
いつか見たルチアと理人の抱擁をふと思い出していた。
考えたくない妄想がいくらも膨らんで胸をきゅっと締め付けた。
2
「感心しない言動ですね。もう少し気品ある発言を。。」
強く言い聞かせるようにいう理人を、
「優しく抱かれるだけじゃ嫌だよ。あの人と同じじゃ絶対嫌。」
メイが感じた嫉妬をストレートにぶつけた。
「やはり嫉妬していらしたのですか?
ルチア様とは気にしていられるような感情はございません。」
「言葉だけじゃ全然分から・・。」
言葉を唇でそっとふさいだ。
「もうメイ様もそういうお年頃なんですね。
裸で抱いて差し上げましょう。」
短いキスの後そう伝えると、
ポンと軽く押しベッドに一緒に座り、
アスコットタイを外し着ていたベストを脱ぎ始める。
タイを外しただけなのに
そこにほのかに大人の色香を感じてしまい
高鳴る胸を押さえつつ、
「ちょ、ちょっと待って。心の準備がまだ。」
唇にすっと人差し指を立てられ、
「言葉だけではとおっしゃったのはメイ様ですよ。」
笑いながら上半身裸になってしまって
目のやり場に困りさらに戸惑うメイ。
理人は服を着替えさせるように器用に上着だけ脱がせてあげ、
下着だけはそのまま着せてあげた。
3
「えっ?」
その後を言わずとも意味が分かった理人は
「色事とは、メイ様がいつか心の準備が出来た時、
大事な男性と行う事でございます。」
そう伝え、
身体を隠してた手を優しく避け、
「綺麗ですよメイ様。」と耳元で囁き、抱きしめた。
指で髪を優しく撫でるその指すらも愛しく、
溶けるようだった。
花を持たせて私の気持ちも、
身体も大事にしてくれた理人をもっと好きなり、
ありったけの力できつく抱き返した。
「・・・ごめん。」
「どうして謝られるんですか?」
「だって男の人って・・・。」
何を話したい事の真意が分かり、
「謝る事は何一つございません。
間を楽しむのも色事には必要でございます」
肌越しに感じた体温がこれほど心地良く甘美なものだと知らなかった。
ずっとこのまま夜さえ越えていけたらと少し後悔するメイ。
愛する女に男を教える事も男の務め。
ゆっくりと大事にしてあげなきゃと逸る気持ちを胸に留めた理人。
お嬢様と執事の垣根を少しだけ外し、秘め事の渦に二人は溺れていた。
おわり
失礼しました。165は153さんへのレスです。157さん投下の途中に入ってしまってすみません。続きも楽しみにしています。
>>157 可愛くて(・∀・)キュンキュン!です。
お疲れ様でした。続き楽しみです。
連投すみません。169さんありがとうございます。メイを大切に扱う理人に萌えました。
>>169 乙です。理人の「色事」って言葉にドキドキしました。続編もぜひよろしくお願いしますww
小説書くのは苦手なのでネタだけ
ルチア様のためにメイを学園から追い出したい忍
↓
メイが学園に残りたい理由(理人への想い)を利用する
↓
忍、メイちゃんをレイープ
↓
「学園から出ていかなければ、また同じことをしてやる」
↓
メイ、誰にも相談できずに一人悩む
続きは
・学園(というか忍)から逃げる
・忍に耐えながら学園に残る
・気付いた理人が忍をボコる
・メイが忍中毒になる
などなど
職人さん連続投稿GJ!
理人メイ最高です!!
179 :
sage:2009/02/15(日) 01:12:10 ID:evCybyU4
>>177 忍のキャラじゃない気がする…。おまけにどのラストでもハッピーエンドじゃない…。
理人が熱で倒れる
↓
メイが看病をして理人の服を脱がせる
↓
理人「今日は積極的ですね」的なことを言ってからかう
↓
メイは真っ赤に
↓
理人の理性が限界に...
181 :
微熱:2009/02/15(日) 02:12:25 ID:65Sbh+9R
>>180さんのアイデアから書いてみます
1
「もう!無理しすぎなんだよ〜」
「・・・メイ様申し訳ありません・・・メイ様にご迷惑をかけて
執事失格で・・・ございます。」
授業が終わりオンブラ寮の自室に帰ると、理人が倒れてしまった。
何とか執事部屋のベッドに運んできたんだけど…。
まあ普段から私のことばかり心配してくれてるんだもん。
疲れも溜まるはずだ。
「とりあえず横になりなよ。」
「はい・・・申し訳ありません」
「もう!こんなときにまで気遣わなくていいよ」
私は理人のためにキッチンに向かい氷水の入った洗面器を準備する。
(でも、こうやって弱ってる姿見れるのも特権かも・・・)
続く
逆に
メイが熱で倒れる
↓
もちろん理人が看病する
↓
(理由は何でもいいが)メイの側から離れなきゃいけなくなった
↓
メイがうるうる目、紅潮顔で側にいてと懇願
↓
服着替えさせても汗拭いても理性を保っていたが、可愛すぎて襲っちゃう
ていうのもよくあるパターン
すすまそ退散します!
184 :
微熱:2009/02/15(日) 02:26:58 ID:65Sbh+9R
2
トントン!執事部屋をノックする。
「入るよ〜。」
「・・・ねちゃったのか」
ちらりと理人に視線を向けたが、部屋を出ようとするメイ。
「・・・メイ様・・・」
「ん??・・・起きてるの?」
見るとうっすら眼を開けてこちらを見ている。
ベッドに近寄るとすごい汗だ・・・。
Sランク執事の端正な顔立ちに浮かぶ汗。色っぽささえ感じてしまう。
「あんた、すごい汗じゃん!」「だ・・・大丈夫です」
「ダメだって!拭かなきゃ余計にひどくなるよ」
メイは持ってきた洗面器にタオルを浸した。
理人に近づきとっさにベスト、シャツを脱がせた。
(は・・・やばい私何脱がしてんだっ、身体拭いてあげようと
とっさに・・・)
シャツを剥ぎ取られ、締まった上に美しく筋肉のついた身体を
目の当たりにしメイは直視できなくなってしまった。
「じゃあ、拭くよ・・・」「申し訳ありません・・・」
理人の身体から目を逸らしながらメイは汗を拭き始めた。
185 :
微熱:2009/02/15(日) 02:40:07 ID:65Sbh+9R
3
「これでよし・・・っと」
「じゃ、じゃあ今日はもういいからゆっくり寝なよ!」
「ありがとうございます、メイ様・・・。」
いつものように目を細めて微笑む理人。
「それにしても、いきなり衣服を剥ぎ取られて・・・
私も少々びっくり致しました・・・。」
「な、何言ってんの!」
メイは自分でもどうしてあんな行動をしてしまったか分からず、
真っ赤になる。
「あんたが苦しそうだったから!!それだけだよっ!」
じゃあ・・・といってメイがくるりと向き直ろうとした瞬間・・・
「・・・それだけですか?」
いつかのデュエロ前にされたようにベッドの上の理人に腕を捉まれた。
「私は・・・こうしてメイ様に触れていただき・・・嬉しいのです」
186 :
微熱:2009/02/15(日) 03:06:08 ID:65Sbh+9R
4
捉まれた腕をグイっと引っ張られ、ベッドへ引き寄せられる。
「・・・ここは私の部屋。私のテリトリーです。」
「メイ様が私を思いこんなにしてくださり、気持ちが溢れそうで・・・
堪りません」
発熱のせいか火照った身体に抱き締められメイは抵抗できない状態になってしまった。
「ちょ・・・ちょっと・・・」
メイが声を発するが早いか、メイのくちびるは理人の口づけによって塞がれた。
「・・・ん・・・はぁ・・・」息を継ぐ暇もないほどの激しい口づけ。
理人は心に秘めていたメイへの思いが堰を切ったかのように溢れ出した。
そしてメイは突然のことで成す術もなく、また、これもSランクの実力なのか
とろける様な理人の甘い口付けに腰がくだけて床にへたり込んでしまった。
「・・・大丈夫ですか?メイ様・・・」
ようやく二つのくちびるが離れたかと思うと、理人はやんちゃな少年のような笑みを
メイに向けた。
真っ赤になり俯くメイに理人は
「本当はもう少しメイ様をゆっくり味わいたいのですが・・・」
「これ以上するとまた熱が上がってしまいそうです。
風邪のせいだけじゃなくて・・・あなたへの想いが私を熱くさせるのです」
「ば、ばかなこといってないで早く寝なさいよっ!」
「・・・明日一人で学校行くのさみしいんだからっ」
メイはまたまた顔を熱くしながら理人に言い放ち部屋を脱出した。
「頼まれてもあなた様をお一人にはさせませんよ・・・メイ様。」
メイが出て行った後、扉を見つめながら理人はそうつぶやき目を閉じた。
・・・以上です。スイマセンこういうの書くの初めてで・・・。
メイ×理人カッップル好きすぎてスレ汚し覚悟です・・・。
キス以上のエロは自信なくて書いてないので、職人さんたち
お願いします・・・。
>>181 お疲れ様です。GJ。
スレ汚しだなんてとんでもないですよ〜。凄く素敵でした。
エロね〜。なかなか書けないものですよね。
綺麗に書きたいと思うあまり書けないのもあります。
それぞれが思うキャラクター
壊さないようにとかも思っちゃったりね。
>>181 お疲れさまでした!
ツンデレメイが可愛いです
自分もSS出来たので投下します
以下注意点です
・忍×ルチア(忍→ルチア→理人)
・エロあり、だけど読み直したら甘い言葉は皆無でしたorz
・ドラマ設定なので、ルチアは少女扱いしてます。
・漫画は知らないのでキャラ崩壊、設定崩壊の可能性大、とくに忍。
ある意味完璧なパラレルワールドと割り切っていただければと思います。
「私達、何をしているのかしらね…」
ガラス越しに差し込む月の光りと闇夜に浮かぶ月。
それを瞳に映しながら、ベッドシーツに溶け込む程白く透き通った素肌をさらけだしたまま少女は呟いた。
「…ルチア様、如何されましたか?」
少女の眼前にいた白銀の髪の青年、忍が彼女の名を呼び問い掛ける。
「……」
何も答えないルチアの真意が判らず、忍は怪訝そうに眉を潜めて彼女を見つめた。
ルチア宮ーーーーそう呼ばれる数々の花と植物に溢れるこの温室。
花の香りに包まれたこの場所で、幾度と無く繰り返して行ってきたこの行為。
『抱きなさい』
そう、今夜もまたルチアの言葉から始まった。
求められるままに忍がルチアに一時の快楽を与えて終わる、刹那の肉欲の宴。
だが、今日はいつもと少しだけ違う。
今更ルチアから疑問とも迷いとも取れる言葉を聞くことに、忍は少なからず不思議な違和感を覚えた。
「…何でもないわ、続けて」
だがルチアは忍の疑問に答えず、細くしなやかな腕を彼の背中に回してねだるように抱きついた。
「仰せのままにーーーー」
忍もまたルチアに聞き返すことはせず、何事も無かったように行為を再開する。はだけたままのブラウスの下から覗く柔らかな膨らみを慣れた手つきで揉みほぐし、
桃色の突起を擦るように摘んで舐め上げるとルチアはたまらず身を捩り、僅かな衣擦れの音が響く。
「んぁ…ふっ…あぁん」
刺激を受けてぷっくりと立ち上がったそれを軽く歯たてて甘噛みしながら、
忍は空いた手を下部へと延ばした。
「はぁ…っあ!ぁん」
甘い喘ぎを聞きながら、白のロングスカートをたくし上げて太股の内側へと手を滑らせる。
押しあてた指先で軽く秘部を撫でれば、とろみを帯びた蜜で十分潤っているのが判った。
割れ目をなぞり、茂みを掻き分ければ桃色の襞が大量の蜜に濡れそぼっている。
馴らすように指を入れて中をかき回すと再び蜜があふれ、ねっとりと手のひらに絡み付く。
小刻みに身体を震わせるルチアの様子に、忍は指を抜いて今度は舌を這わせて刺激を与え始める。
クチュクチュと音をたてて蜜を吸いあげ、熟れた花びらのように色付いた襞に舌を這わせた。
舌先で小さな肉芽を転がして攻めたてる。
「あっ、ああぁっ!ふぁあっ!!」
敏感なポイントを執拗に突かれ、ルチアは弓なりに仰け反ってびくびくと身体を痙攣させる。
「はっ…はぁっ…ぅ」
白い肌は既に桜色に染まり、荒い呼吸を繰り返しながらルチアはシーツを握り締めて身体を震わせていた。
しっとりと汗ばんだ肌に張りつく髪を掻き上げてやり、忍は撫でるようにルチアの頬に手をあてる。
「…ルチア様、よろしいですか?」
挿入を確認する忍の声にルチアはぼんやりとした意識のまま頷き、頬に触れる掌に口づける。
甘い意識に浮かされるまま、潤む瞳でルチアは忍の唇に甘ったるくはむようなキスをした。
「んっ…ふ」
互いの唇が離れるのと同時に、忍はルチアの腰を引き寄せて一気に彼女を貫いた。
何度も身体を重ねて受け入れてきたモノ故か
ルチアの身体は押し戻すことなく、大量の蜜が潤滑油となり卑猥な音をたてて忍の半身をくわえ込む。
「あぁっ、ふぁあっ!」
襲いくる快感に、髪を振り乱してルチアは声をあげた。
内部を執拗にかき回され、角度を変えて何度も突かれ、肌と粘膜が擦れ合って更に熱が生まれる。
焦げるようにジリジリと高まる熱に、ルチアは請うように声を絞りだした。
「…もう…だめぇ…っ」
忍の方も限界が近いのか、ルチアの締め付けに涼しげだった彼の顔に初めて僅かな焦りが浮かぶ。
「ルチア、様…っ」
絶頂寸前で忍はルチアから咄嗟に自身を引き抜こうと試みたが、
ルチアが無意識の内に腕を回して抱きついてきた為にそれは適わなかった。
「あっ、はぁんっ!あああああぁーっ!!」
「っく…!」
波打つ律動にキツく締め上げられ、忍は更に突き上げてルチアの中に白濁を放出した。
同時に忍の首に絡められていた腕は力無く離れ、白の微睡みの中でルチアはゆるゆると意識を手放した。
「お休みなさいませ、ルチア様。良い夢を…」
眠るルチアの耳元で忍はそっと囁く。
ベッドの上で静かな寝息をたてるその顔は、先程とは打って変わり子供のように穏やかだった。
「理人…様」
ぽつりと、ルチアの口から弱々しく零れ落ちた言葉に忍は忌々しそうに顔を歪めた。
か細く弱い声音、だが確かに聞こえたその名前を耳にするのは決して気分が良いものではなかった。
ルチアは全身で柴田理人を求め続けている。昔も、今もずっと。
忍に求められるのは、ルチアの理人への満たされぬ想いを紛らわす為の刹那の快楽だけ。
そんなことは判っていた。
それでも求められるままに、身体を重ねている間だけは彼女を支配出来る。
愛情も恋情も持たず、欲情に掻き立てられたままの少女を抱く日々。
人形のような虚ろな瞳で快楽に身を委ねて、美しい顔を歪ませて喘ぐルチアはいつも以上に扇状的で艶めかしかった。
『私達は、何をしているのかしらね…』
忍の脳裏に、ふと先程のルチアの言葉がよみがえる。
身体の快楽に溺れても消すことの出来ない、埋まらない虚しさを彼女自身判っているのだろう。
それはきっと、忍自身にも当てはまること。
ルチアの心は柴田理人が、柴田理人の心は東雲メイが奪い去った。
手に入れたいモノが手に入らないもどかしさ。
自分とルチアは同じなのだろう。忍はふとそう思った。
病んだ心を抱えたまま、どこまでも堕ちてゆく闇に汚れた光<ルチア>ーーーー。
ルチアとしてではなく、「詩織」という愚かなまでに一途なこの少女の光と闇を織り交ぜた心を奪い去りたい。
心と身体
現在と未来
詩織に繋がる全てを自分だけのものにしたいと、手に入れたいというこの澱みきった感情。
歪んだ愛情とドス黒い独占欲。
「手に入るのなら壊れても、か…」
ガラス越しの空を仰ぎ見た忍は、自嘲ぎみに薄く笑って眠る少女の唇にキスを落とした。
月は何時の間にか隠れ、ただ濃紺だけが広がっていた。夜は帳は今なお深い。
主の消えた闇の空に残された星がひとつ、光を求めて瞬いた。
END.
以上です
ほのぼので青山リカ、ちょい甘で理人メイと考えたけど、
病んでるキャラの方が本番書きやすいからってだけで忍ルチアになりました
盛大なスレ汚しになってしまいすみませんorz
>>192 いや、素晴らしいですよ…スレ汚しなんてとんでもない!
”ルチアの心は理人が、理人の心はメイが〜”ってところ、読んでてゾクっときました
GJ!ありがとうございます。読めてよかったww
>>192 お疲れ様でした。
忍の苦悩も上手に汲み取れてて
気持ちがすっと伝わってくる文章ですね。
おお職人さんGJです!!
泉ネタは需要あるかな?
小説なんて書いた事無いが試しに投下してみる。
注意
*ちょい百合有り
*ドラマ設定
*理由あって携帯からなので見にくいかも
*半分ギャグ
「最近、泉様がメイ様とばかり一緒にいらっしゃるんです」
「はあ?」
食堂にて珍しく木場と豆柴が話している。
木場の顔はいつに無く真剣そのものだ。
なんでも最近、泉は初めて気心の知れた友達、メイに付きっきりでこのところ木場とはろくに会話もしていないそうである。
「まあ、あのお嬢は今まで友達とか居なさそうだったよな。なんか近寄りがたいっつーの?」
「泉様は大変優秀でらっしゃいますから。クラスでも唯一のソーレ生という事で皆様方から一目置かれてらっしゃいました。でも、最近は・・・」
つい最近の、とある日常での泉を思い出す。
「・・・あら?メイ、タイが曲がっているわよ」
「あっと、今日急いでたから・・・」
「全く、理人さんも注意して見て欲しいものだわ。・・・ちょっとこっちへ来なさい。」
「・・・あっ、わわっ。」
スッと、メイに近寄ると泉が丁寧に胸元のタイを直していく。
身長の高いメイから見下げると、伏せた瞳から長いまつ毛が揺れ、その端正な顔立ちが一層良く見える。
メイとは相反する長い髪が風でふわりとなびいた。
「あ、何かいい匂いがするー。」
泉の髪の毛を手に取り、躊躇もせずに匂いをかぐメイ。
「ちょっ、メイ!」
これには戸惑いを感じずにはいられない泉だったが、何故か嫌な気はしなかった。
むしろメイに触れられた事でドキドキしてしまっている。
カアッと頬が自然と朱色に染まっていくのが自分でも分かった。
「何処のシャンプー使ってるの?」
そんな泉には気付きもせず、平然と言い放つメイ。
目を泳がせながらもしどろもどろに、
「あ、私のは海外から輸入しているのよ・・・今度、空輸した時にはメイの分も取り寄せるわ」
「えっ?ホント!?ラッキー☆ありがと、泉!」
「きゃっ」
不意にメイに抱きしめられ、思わずビックリして声をあげてしまう。
・・・そして、一部始終を見ていた木場は密かに想うのだった。
や る し か な い 。
二択
A.メイを殺るしかない
B.泉を犯るしかない
以上です。
続きはリクエスト有れば書くかも知れません。
あまり文章巧くなくてすんませんです。ではでは
>>196 お疲れさまでした!
最後の木場、どっちも死亡フラグw
意識しまくる泉と無頓着なメイが可愛すぎました
木場くんの運命は理人に刈られるか、泉様に調教されるかしか思いつきませんww
>>196 乙です!最後で噴いたww木場くんの殺意?に…
それにしても、泉とメイっていいペア。百合までいかなくても、微笑ましい
そんな二人に木場ほどあからさまでなく、
なんとなーく嫉妬する理人もいいッスよねぇ
181さん同様、180さんのアイデアをいただきました。
携帯からなので、読みづらかったらすみません。
「メ・・イ様。申し訳ございません。すぐにお食事の支度を・・・。」
ふらつく足元を、不覚だと、体を正す前にメイに支えられた。
「もう。無理しちゃダメだよ。ほら。今日はもういいから、早くベッドに寝てよ。」
そのまま、執事部屋へと背を押してくる。
「そういうわけにはいきません。メイ様の健康のためにはきちんとお食事を・・・」
「もうっ。だから自分でやるからいいってば!理人の方こそ何か食べなきゃ。お粥、作ってくるからきちんと寝ててよね!」
メイ様の気遣いはいつも照れまじりだと、クスリ、と微笑む理人には気付かずに、そっと部屋を後にしていった。
「え〜っと、お粥・・・」
ドア越しにメイの声が遠くなる。
「メイ様・・・」
姿が見えなくなると、それだけで恋しい。
私のために料理をしてくれるというが、それよりも、そばにいてほしいというこの気持ち・・・。
熱にやられたのか、私は。
自分で可笑しく思い、メイが来るまでの間と、しばらく眠ることにした・・・。
「理人・・・?」
メイがお粥を手に理人の部屋に戻ると、荒い呼吸の理人が眠っていた。
お粥をテーブルにおき、ベッドの横につく。
「もう。こんなに汗かいてちゃダメだよ」
メイは呟くと、理人の服をそっと脱がしにかかる。
「きゃっ!」
シャツのボタンに手をかけたところで目を開いた理人に手をとめられ、思わず小さく叫んでしまう。
「ごっ、ごめっ!すごい汗だから、着替えをと思って」
慌てたそぶりのメイに、理人は顔を近づけて、微笑んだ。
「メイ様が、私の着替えを?」
「そ、そうだよ!あ、汗、ふかなきゃ!」
「本当に、それだけですか・・・?」
潤んだ瞳で、もっと顔を近づける。
メイが動転している。目が泳いでいる。かわいい・・・。
甘くじっと見つめ続ける理人の口唇が触れそうで、メイが思わず目をつぶる。
そっと重なる口唇・・・
「・・・・!」
思わず飛びのこうとするメイを、ぎゅっと理人が抱きしめた。
「メイ様・・・。私は熱でおかしくなったようです。あなたを抱きたい。」
熱い呼吸で何度も浅く、深くくちづけ、囁きかける。
口唇を重ね、メイの身体から抵抗する力が抜けていくのを辛抱強く待つ。
すると、次第にメイが感じてくるのがわかった。
「メイ様・・・」
もう堪えられない。
自分のはだけかかったシャツを脱ぎ、彼女をおびえさせないように、一つ一つ、丁寧にボタンを外す。
そっとベッドに横たえると、下着姿で紅潮した頬で恥ずかしそうに見つめるメイが目に入った。
「メイ様、よろしいんですか?」
もう一度尋ねると、コクン、と小さく頷き、身を委ねてきた。
これ以上はやっぱり無理でした。
ごめんなさい。
どなたか神・・・いえ、職人さん、理人×メイでお願いします。
お目汚し、失礼しました。
皆さんオハヨー(*´∀`*)ノ旦旦旦旦旦旦旦お茶どぞー。
職人さん達GJ!
>>202さんも新境地開拓乙です。
職人さんできれば病気の看病は
執事室ではなくメイのベッドでお願いしたい。
その方が萌えるのでw
大量投下嬉しいけど、なんかスレの雰囲気に戸惑うな。マターリともなんか違う。
エロパロ板久々にきたけど、二、三年前はもうちょっと殺伐してたような気がする。
いや、いいんだけどな……。
206 :
微熱:2009/02/15(日) 14:06:01 ID:+T9Nt+hB
SS書くの初めてですが…よろしくお願いします。
・ドラマ版理人×メイ前提
・メイが熱で倒れるバージョン
・エロなし
207 :
微熱1:2009/02/15(日) 14:06:52 ID:+T9Nt+hB
-------------------------------------------------------------------------------------
「メイ様…今日はいかがなさいました?」
「え…?なにがー…?」
その日は朝から何か違っていた。
理人は毎朝、日の出前に起きて身支度を整え、栄養バランスを配慮した完璧な朝ごはんを用意した後
メイを起こしに行く。
「メイ様、起きて下さい」
「…」
「…メイ様?」
意外とメイは寝起きがいい。
うどん屋で両親を手伝っていた時は、朝早くから仕込みなども手伝っていたからだろう。
だが今日は、珍しくなかなか起きてくれないのだ。
不思議に思いメイの顔をそっとのぞきこむと、理人は即座にその異変に気づいた。
「メイ様、具合がお悪いのですか?」
「…ぅ、ん…ちょっと…。」
「失礼いたします」
そう言って理人は、メイの額にそっと手を伸ばした。
「熱い…!」
208 :
微熱2:2009/02/15(日) 14:07:36 ID:+T9Nt+hB
早く気付かなかった自分を心の中で叱咤しながら、メイの看病に取り掛かる。
メイの額に冷たく濡らしたタオルをあて、暖かい毛布をかけ、消化の良い食事を作る。
メイ様…あんな苦しそうに…!なぜメイ様のご病気を防げなかったんだ私は…!
ひどく後悔しながら手を動かしていたが、ふっと頭に思い出されることがあった。
そういえば、この間剣人が咳をしていた気がする。
もちろんその時は風邪薬と一緒に、執事が己の健康状態も管理できないようでどうする…という
お説教をくらわせたのだが。
二人は風邪がうつるほど傍にいたのだ、と思うと胸のあたりがムカムカしてくる。
今度会ったら病原菌扱いして、メイにも軽々しく腕を組んだりしないように言っておこう。
一人心の中でうんうん、と頷いた後メイの様子を見に行く。
「メイ様、具合はいかがですか?」
「…あ、つ い…」
「汗が出てきましたね。体が冷えると悪いので着替えをいたしましょう」
「ん…」
冷静な対応とはうらはらに、理人はひどくどぎまぎしていた。
熱があるせいかメイの顔は少し赤らみ、とろんとした表情にはいつもと違う色気があった。
最近メイへの執事以上の気持ちを自覚してきた理人には、かなりつらいものがあったが、
Sランク執事の意地と誇りにかけて、メイの着替えをまっとうした。
209 :
微熱4:2009/02/15(日) 14:08:39 ID:+T9Nt+hB
続いて、メイに特製リゾットを食べてもらう。
「おお〜いいにおい〜」
「お口に合うかどうかわかりませんが…」
「ん〜おいしいじゃん!すごくおいしい。ありがとね!」
「そう言っていただけて…光栄です。」
いつになく素直なメイにまた心をかき乱される。理人は胸がきゅうきゅうと掴まれるような感覚を覚えていた。
ご飯を食べ終えたメイはすやすやと眠りについたが、理人には謎の疲労感がどっと押し寄せていた。
メイの傍にいられるのは嬉しい。看病をできるのも嬉しい。だけどこの疲労感は…。
はあ…
理人はためいきをひとつついた。
白状してしまうと、さっきからメイに触れたくて仕方ないのだ。
メイ様の手に触れたい、髪に触れたい、頬に触れたい…。
210 :
微熱5:2009/02/15(日) 14:09:13 ID:+T9Nt+hB
以前にメイを後ろから抱きしめた感覚がまた蘇ってくる。
自分では制御できないほどの衝動を、あんなにも感じたのは初めてだった。
でも最近は毎日感じている。
しかも日をおうごとにその衝動はどんどん大きく、激しくなるのだ。
特に今日のメイはあまりにも無防備で、少し触れても許してくれるのではないか、などと考えてしまう。
だめだ、だめだ。ずっとメイ様の傍にいるために…執事として接しなければならないのだから…。
我に返り、目を閉じているメイの額に手を置いて様子を見てみると、熱は少し下がっていた。
安堵していると、メイが潤んだ目を開け、ふわりと微笑んで唇を動かした。
「…あ りがと ね… 柴田…理人…」
211 :
微熱6:2009/02/15(日) 14:10:02 ID:+T9Nt+hB
その瞬間、理人はぐらりと自分の芯が揺らぐのを感じた。
頭の奥がじんじんと痺れて、周りの音が聞こえなくなった。
「メイ様…」
自分でもわからない内に、理人はメイに口付けていた。
メイは驚いて理人の方を弱々しく押し返したが、理人の指が優しくその手を絡め取っていった。
そのまま二人はしばらく唇を重ねていた。
何分経ったかわからないが、長いようで短い時間の後、理人はそっと唇を離した。
お互いの顔がやけに赤く見えるのは、熱のせいや夕焼けに照らせれているせいだけではないだろう。
唇が触れるだけのキスだったが、お互いひどく意識してしまい、固まったように言葉が出てこなかった。
212 :
微熱7:2009/02/15(日) 14:11:08 ID:+T9Nt+hB
しばらくして、理人がぽつりと言葉を発した。
「その…メイ様の…風邪をいただこうと思いまして…」
「た、多分うつったんじゃない…?か 顔赤いし…」
「! メ、メイ様こそ…また熱が上がったんじゃないですか?お顔が真っ赤ですよ」
「なっ!だ 誰のせいだと…!」
「では責任をとるために、これからもメイ様の看病をさせていただきます」
「ちょ…!」
「濡れタオルが温まってしまったので、新しいものに変えてまいりますね」
そんなことを言いながら、そそくさと理人は執事部屋に戻っていった。
ドアが閉まる音を聞きながら、メイは指で自分の唇にそっと触れた。
理人の少しひんやりとした唇の感触を思い出す。
「ばか…」
理人は閉めたドアにもたれて、両手で顔を覆っていた。
体中に広がるのは、衝動に従ってしまった罪悪感と、このどうしようもない幸福感。
一度味わってしまった感触は二度と消えることはなく、昼夜自分を苛むだろう。
昔から秀才ともてはやされ、大体の物事に解決策を見出してきた青年は、
自分の中に生まれてしまった獣をこれからどうしようか途方に暮れた。
------------------END----------------------------------------------------------
長文すいませんでした。
最後どうしたらいいのかわからず、ぐだぐだになってしまいました。
職人さま、GJです。こたつの中で萌えてました。また、よろしくおねがいします。
皆様GJです!
メイ理人いいですねー熱ネタもいいです!
>>206 職人さん乙です! 理性と葛藤する理人最高でしたw病原菌扱いされる剣人も見てみたいので、気が向いたら続編をよろしくお願いします。
職人さん方、どれもこれもGJ!!!!!
エロまではいかないけど、口調などがドラマのままだから
ドラマのキャラから離れずリアル感があって好き
理人って、いつもこんな風に葛藤してんだろうなってめっちゃ萌える
読みながらキュン死しそうですた
病原菌・剣人ワロタwww
217 :
微熱おまけ1:2009/02/15(日) 18:33:27 ID:+T9Nt+hB
おまけ------------------------------------------------------------------------------------
翌日、すっかり熱は下がりいつもの健康優良児(?)に戻ったメイだったが…
「え〜っ!学級閉鎖あ?」
「はい。どうやら他のお嬢様もお風邪を召されたようで…」
「誰?」
「華山リカ様です。」
「ええ〜!そうなんだ…。お見舞いにでも行こうかなあ」
「名案です、メイ様。私も一人見舞いたい人がいるので…
「えっだれだれだれ」
218 :
微熱おまけ2:2009/02/15(日) 18:35:00 ID:+T9Nt+hB
「今回の件、深く反省するんだなこの病原菌が」
「なああんで俺が病原菌扱いされねえといけねえんだよっ!!いででで」
メイがリカのお見舞いで部屋に入った瞬間、
剣人は逃げる暇もなく理人の腕ぞうきんの刑に処された。
「お前が諸悪の根源だ。メイ様の苦しみを倍味わうといい」
「あ〜!豆柴こないだ咳してたもんねえ!」
「だっから!俺は別に倒れたりしてねえだろ!?俺が持ち込んだモンじゃねえよ!いっいてえ!」
「風邪という性質上、お前にはそれほど発症しないだろう。つまり、お前はただの苗床だ」
「おいいい!バカって言いてえのか?弟を病原菌の苗床扱いする兄貴なんて聞いたことねえよ!!」
仲が悪そうだがどこか微笑ましい兄弟喧嘩を見ながら
メイが眩しそうに目を細めていると、奥から不機嫌そうな声が聞こえてきた。
219 :
微熱おまけ3:2009/02/15(日) 18:36:02 ID:+T9Nt+hB
「ちょっと!うるっさいわよ、見習い執事…ゴホゴホ」
「おい!リカ様のお加減に障るだろ、見習い!この部屋での二酸化炭素排出量は極力抑えろ!」
「へいへ〜い」
「リカ様、こちらお食事のオートミールです。」
「ふう…腕がだるいわ、青山食べさせてくれる?」
「かしこまりました。」
「ったく、子供じゃねんだから…」
「執事の仕事は仕えるお嬢様により、様々だ。」
「あいつ今日は着替えまで執事にやらしてんだぜ?ありえねえだろ」
ぎくり
「っつか、お前らはそんなことしてねえよな?」
ぎくぎく!
表情はそのままに硬直してしまった2人に、ただならぬものを感じた剣人。
「おいてめえ理人!メイに変なことすんなってあれほど…うおいってええええ」
腕ぞうきんの刑を執行したまま硬直してしまった理人の腕が、ぎりぎりと剣人の腕を絞り続けていた。
「わかった!今回は聞かねえから手を離…っつううおおおおあああああ!!」
硬直したメイと理人に為すすべもなく、豆柴の叫び声はルナ寮全体に響き渡ったという…。
--------END----------------------------------------------------------------------------------
SS読んでくださった方ありがとうございました!
続編見たいと言ってくださった方がいらしたので書いてみました。
何度もすみませんでした、失礼します。
GJ!!
>>220 GJ!
豆柴に突っ突かれた2人がかわいい(*´д`*)
>>220 豆柴の台詞まわしがいいです(*^-^)b
楽しく読ませていただきました!
「メイ様...私はメイ様のすべてが知りたいのです」
電波\
青山×リカキボン
>>205 他のスレは多分あんまり変わってない
女性が多いからかな、と
ただちょっと馴染みづらい
>>205 自分は投下沢山あるの嬉しいけどな
過疎ってるよりも。スレ立てたばっかだからかもしれないが
ドラマ版メイちゃんの執事ヲタからすれば
職人さんにはひたすら感謝
古くからの住人さんにしたら違和感あるかもしれないけど
この板は初めてって人も多いだろうから
決して排他的な空気は作らないでほしい
職人様、どんどん投下お願いしますw
>>228 気分害させたならごめん
ただちょっと流れが他のところと違ってうろたえるなって思っただけです
妄想ネタ
・ひな祭りケーキを作りながらニヤニヤする理人
・実は理人は花粉症
・メイと豆柴が雪遊びをしていることに嫉妬する理人→冷たくなったメイに「暖めてあげます」
・みるくがメイの部屋に泊まりにきてみるくにいじられる理人
理人をどうしてもヘタレにしたいようですw
>>229 女子の多いスレはこーゆーノリになっても仕方ない
同じテンションで他のスレに流れてボコられた時に自分が叩かれた意味がわからない人がいたら可哀想だなとは思うけど
ここは他スレでのNG行為を全部大手を振ってできるから職人には快感だよ(^-^)g"
いやな人も大目に見てくださいm(_ _)m
233 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 09:34:29 ID:VJ3yaMOg
232に激しく同意ww
>>230 メイの部屋設定変えたら駄目ですかね??
部屋が狭すぎるw
ちょっと書いてみます。。
236 :
205:2009/02/16(月) 12:07:48 ID:106xi8FB
携帯からごめん
>>227-8 大量投下は私も嬉しいよ、もちろん。
ただ、投下後の反応に戸惑う。変に気まずくなるんだ。なんでかな
久々に2chでぐだぐだ言ってしまった。スマソ
とりあえず18禁板なんだからリアっぽいレスや顔文字はやめようぜ
いろいろ書かせていただいてますが、
投下後の反応やっぱり気になります。何でなんだろう?
しかもこういう場所に投下する経験ないので
毎回どきどきしながら出してます。
原作のキャラを壊さないようにとか、
もっと違った切り口から出せないかな?とかね。
エロが薄すぎる。。
こだわるとキリが無いんですけど
他より自由なのかなとも思っております。
書く側としては読んでもらえるだけで本当ありがたい。
楽しんでもらえればそれでいいと思うのですが。。
空気感が掴めずにいる。非常に申し訳ない
投下します
根津と不二子のフェロモンにハアハアな明日の放送を待ちきれず書きました
NGはタイトルの根津×不二子でお願いします
聖ルチア学園の夜は静かだ。
一握りのお嬢様だけが通うこの巨大な温室には、俗世の騒音など届かない。
寝静まったルナ寮の部屋の中、彼女の耳に届くのはトクトクと胸を打つ自らの鼓動だけだった。
不二子は息を殺して部屋の扉を押し開けた。
キャミソール一枚の無防備な肩に夜の室温が肌寒い。
(…寝てるよね)
差し込む僅かな明かりを頼りにベッドへとそっと足を運ぶと、そこには仰向けに眠る長身の体がある。
暗がりに目が慣れれば、彼の睫毛や薄い髭までよく見えた。
「根津ちん…」
吐息ほど小さな声で囁く。
名を口にするだけでくすぐったく、頬が緩むような甘い名前。
不二子はベッドの脇に膝をつき、根津の端正な寝顔をじっと見つめた。
(ヤな夢を見たけど…不安になる事なんてないわよねぇ…。私と根津ちんはこんなに近くにいるんだもの)
妖艶と称される不二子の美貌に無邪気な笑みが浮かぶ。
クラスの中では完全にセクシーなキャラクターで定着してしまった不二子だが、
本当はクラスのどのお嬢様よりも甘えん坊で、子どもっぽいのかもしれない。
不二子はふと沸いた悪戯心で根津の口元へ手を伸ばす。
顎髭のザラリとした感触に目を細め、唇へと指を滑らせる。
――カリッ
「っつ!」
不二子は鋭い痛みに手を引っ込めた。
明かりに手をかざせば中指が薄紅に染まっている。ほのかに刻まれた歯列の跡……。
ハッと顔を上げると片頬で笑う根津と目が合った。
「不二子に夜這いされるとは光栄だな」
「……狸寝入りしてたの?ンもぅ」
正に罠に挟まったウサギの気持ちだ。噛まれた指を唇にくわえ、なじるようにベッドへ腰掛ける。
「根津ちんの意地悪ぅ」
「人の寝込みを襲うお嬢に言われたくねーな」
根津は上体を起こし、慣れた手付きで不二子を抱き寄せた。
「それともこんな格好で男の部屋に来るなんて、逆に襲われたかったか?」
「んっ…」
不二子の唇に笑みが戻った。自分を抱く根津の腕にしっとりと手を絡みつける。
こうして根津の腕に抱かれている時が何よりも幸せだ。
先ほど見た嫌な夢――不二子を不安に掻き立てた、根津と引き離される悪夢の残像も瞬く間に薄れてゆく。
不二子はうっとりと瞳を閉じた。
根津の事をチャラいだとか執事にふさわしくないとか人は眉をしかめるが、
不二子にとって根津はいつだって最高の紳士だ。
根津の指が不二子の長い髪に触れる。
カールの残った髪を緩やかにすいてゆく優しい指は、キャミソールの下に触れる事は決してない。
根津になら何をされても構わないのに、と不二子は不意に寂しくなった。
「ねぇ…私、根津ちんになら襲われたいわぁ」
「男の理性は脆いぜ。煽るなよ」
「本気よ」
そう、本気。
根津の首筋に顔を埋めれば苦くて甘い香りがする。香水と紫煙の混ざった夜の香りだ。
「…根津ちんは私の事…本気じゃない?女としては見れない?」
「よせって、ガマンすんのも辛いんだよ」
「今夜は、根津ちんがガマンしてる事全部…してほしいの…」
上目使いにねだる不二子の額に、チュッと根津の唇が落ちてきた。
気だるく髪を掻き上げて、「しょうがねーなぁ」と根津は笑った。
「こんなに炊き付けといて…後悔すんなよ」
日中は常に体の一部が触れ合っている二人は、磁石が吸い付くように自然に重なった。
「はぁう…ンッ…あっ」
悩ましい声を堪えようと不二子がシーツに爪を立てる。
キャミソールの裾をたくし上げた根津の手は、不二子の秘所をほぐすようにじっくりと愛撫していた。
「――痛い?」
誠実な声が不二子を労る。
「あっ…大丈夫…根津ちんの指ぃ…気持ちいいよ…」
涙を滲ませて不二子は喘いだ。
初めての行為にぎこちなく震える膝の奥が、根津の技巧によって快楽を掘り起こされてゆく。
「じゃ、指入れるから辛かったら言えよ…」
ズッ…
溢れた蜜を掻き分け、根津の指がゆっくり中に沈められた。
「ひっ……!んンッ…あっ!入ってくるぅ…」
敏感な内部に熱い指を感じ、不二子は両足を引き攣らせる。
柔らかな壁を押し開き、指はズチュ、ズチュと音を立てて挿送を繰り返した。
「…はぁあっ…根津ちん…根津ちん…もぉ、欲しいの…」
「……いいか?」
従順に頷く可愛いらしい不二子の額に、もう一度キスが落ちる。
根津は両膝を大きく開かせ、避妊具を被せた自身を秘所に押し当てた。
「いくぜ――」
指とは比べ物にならない大きな質量が不二子を貫く。
「……っあ、……!!」
不二子は声にならない痛みに震え、必死に根津の肩にしがみ付いた。
こんなに大きな物が体に入ってしまうなんて、信じられない感覚だった。
「…くっ」
処女のきつい内部に締め上げられて根津が息を漏らす。
滅茶苦茶に突き上げたい欲望を抑え、不二子を傷付けてしまわぬよう静かに腰を動かし始めた。
ギシッ…ギチッ…
「ふっ…あ、ぅ…はぁあっ…」
ベッドが軋む音に合わせ、不二子から甘い声が上がる。
「可愛いよ…不二子」
「あァっ!根津、ちん…、んアッ…!」
杭が奥に来る度に頭が真っ白になる。シーツを蹴り飛ばし、体を反らせて不二子は乱れた。
「く、…不二、子…」
根津が不二子のキャミソールの肩紐を外し、露になった胸の先端に口付ける。
そこを強く吸い上げると、堪らず不二子から悲鳴が上がった。
「んっ…は、あぁ…もぉ、だめぇ…っ!あっ、あぁっ!あぁああぁアンッ!」
不二子の体の奥から頭の先まで、沸騰するような熱い快感が走り抜けた――。
「…根津ちんたらぁ、ちゃんと用意してるんだもん」
根津の腕枕に頭を預け、不二子はクスクスと笑った。
未開封だったコンドームの小箱は、クシャクシャになったシーツの上に無造作に転がされてる。
「そりゃあ、いつか不二子と使うと思ってさ。必要だったろ?」
「うん…」
頬を赤らめ、不二子は根津の肩に頭をそっと擦りつける。暖かく、満たされた気持ちだった。
――と、不二子は大切な事を思い出しパチッと目を見開いた。
「根津ちん!口と口でキスしてないわよぉ」
「あー忘れてた!おでこにチューの次がいきなりベッドインか…。まずかったか」
「ふふ、でも…私達らしくていいかもぉ」
目を合わせて微笑みあうと、二人はチュッと軽いキスを交した。
了
以上です
>>243 GJ!
夜這いがそれっぽくて良かったです!
投下はありがたいが、自分語りはいらない
根津×不二子キターーー!
この先根津ちんから誘うようになったら…また萌えそうだw
>>245 >自分語り
「明日の放送を待ち切れず〜」のあたりか
注意書きかねてのつもりだったよ
すまんこ
>>247 違うんだ
>>238のような馴れ合い好きへの言葉だったんだ
根津×不二子は楽しく読ませていただいた
こちらこそすまんこ
>>248 別に馴れ合うの好きじゃないが気分を害してすまない。
>>230 いまさらだが、理人がひな祭りのケーキを作りながらニヤニヤする、の元ネタが分からない。
女の子のお祭りだからメイを思って?
根津×不二子ありがとうございました!
これを読んで、不二子かわいいなと思いました。
252 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 23:42:52 ID:1Y2Mi4sy
理人×メイきぼん
理人×メイ 読みたい
理人×メイ投下します。
・どっちかというとドラマ寄り
・最後までやっちゃいました
休日の11時頃、私用を済ませて寮に戻ると面白くない光景・・・
オンブラ寮の玄関前で雪合戦をしている剣人とメイ(とみるくと大門)
寒空の下で走り回り紅潮した頬や雪にまみれた髪の毛に、日光が反射されてメイがキラキラと輝いて見える。
自分がいない時にそんな姿をしていることが気に入らない。
ましてや、剣人と(みるくと大門と)遊んでいるなんて耐えがたいものがある。
「くらえ!豆柴!!」
「へへーん。そんなヘボ玉あたんねぇーよ!」
メイが投げた雪玉をひょいっと避けている。
「もう一発!!」
メイが急いで握った小さな雪玉を投げたその瞬間、硬くて大きな雪玉が剣人に命中した。
「いってぇ・・・メイ!硬すぎだろソレ!!」
「やったー!当たったー!!豆柴の負けー」
「大門だいぶ体が冷えてきたから寮に戻るとしよう!」
「ハイ。みるく様」
「えー?みるくちゃん帰っちゃうの?」
「あぁ。どうやら帰ってきたようだしな。メイも部屋に戻って暖まったほうがいいぞ。」
「じゃあ、俺も戻るかなー。あんまり長時間あけると後が怖いし。」
「そっか。じゃあまた明日ね!」
メイは手をこすりながら部屋へ戻った。
(まだ用事終わらないのかなー)そんなことを考えながら部屋のドアを開けると、後ろから理人の声がした。
「メイ様、ただ今戻りました。」
「おかえり!さっきまでみるくちゃんと大門さんと豆柴と雪合戦してたんだよー。」
「楽しかったようですね。お召しものを変えたほうがよろしいのでは?」
「あっ!そうだよね。わすれてた〜どおりで寒いわけだ!」
メイはクローゼットを開けボーダーのロングセーターとレギンスを取り出した。
「着替えるから部屋に戻っててよ。」
「では、昼食の準備をして参ります。」
「温かいものよろしくね!」
理人に背を向けて答えると、着ている洋服を脱ぎ始めた。
「さむっ」
肩を震わせてベッドに置いてあるセーターを取ろうと手を伸ばすと、大きな手で遮られた。
理人がメイの手を握り、空いている腕でメイを抱きしめた。
「えっ…!?」
「メイ様冷たいですね。」
「う…うん。だからセーター着てもいいかなぁ?」
なんとか平常心を保ち声をかけた。
「体の芯から冷え切った時は人肌が最適ですよ。」
「さささ最適って言われても恥ずかしいんだけど!?」
「では、私もメイ様と同じ格好になります。」
そういうと理人は素早く服を脱ぎはじめた。
(そういう問題じゃないんだけどな…)
そんなことを思っているとぐいっと腕を引っ張られベッドに倒れこんだ。
背中からギュっと抱きしめられている。
「ねぇ…すごく恥ずかしいし、意味がわからないんだけど?」
「メイ様のお身体が冷え切っているので温めているのです。」
「いや、別にこんなことしなくても暖房入れてくれればっ…」
「・・・・・メイ様」
メイの言葉を遮り、理人はメイのうなじに唇を落とした。
冷え切ったメイの体に理人の唇の温かさは心地よかった。
後ろから抱き締めていた腕を緩めくるっとメイを仰向けにする。
バチッと視線が合うと理人はふわっと笑いメイに触れるだけのキスを落とす。
メイは少し驚いた表情を見せ横を向いた。
「寒いからもっと暖めてよ…」
ぼそっと言うと理人の首に両腕を絡めた。
理人はメイの頬にキスをし「こっち向いてください。」と髪の毛をすくう。
ゆっくりとメイは正面を向いた瞬間、噛みつくように理人はキスをした。
「ふっ…ん…」
下唇を甘噛みし、器用に舌を使ってメイの口を開く。
歯列をなぞりながら深くメイの舌を絡め取った。
メイはどうしていいかわからなかったが、理人の動きを真似て絡ませる。
そんなメイの行動は理人を興奮させるのには十分だった。
首筋にキスをし、柔らかく胸に触る。
「んっ…はぁ。ねぇ…!」
「ねぇ…ではありません。私の名前呼んでください」
「んっ…りっ…ひとさぁんっ」
「もっと…呼んでください。メイ様」
やわやわと揉んでいるとつんっと立ち上がった突起に指が触れる。
「ひぁっああぁ…」
「ここ…ですね」
フッと笑うと親指で突起を弾き、突起を隠していた布を取り払った。
メイが高く声をあげ、背中に爪を立てる。チリッとした痛みがさらに理人を掻き立てた。
さらに突起を摘みコリコリといじる。
その刺激に合わせてメイの腰がしなる。
「りひ、とさんっ…!んぁっ」
「メイ様お綺麗です。」
理人はメイの突起を口に含んだ。空いた手は脇腹をなぞり、太ももに触れる。
メイはギュッと足を閉じた。
その足を理人はやさしく開き秘部を指でなぞった。
秘部を守っている布は湿っていて、意味を成さないものになっていた。
それをやさしく脱がせ、直接刺激を与える。
「やぁぁあ…そこっ…やめっ」
「メイ様…」
理人はメイにやさしくキスをすると中指を秘部に挿し込んだ。
親指で秘部の突起に刺激を与え、中指はほぐすようにやさしくかき回す。
「はぁんっ…やぁっ」
紅潮したメイの表情と声に理人はさらに高まった。
中指一本でもきついメイの中に自身は入れられない。もう少しほぐさなければと、ゆっくり人差し指を追加する。
何とかおさまった指2本をバラバラに動かす。
「あっぁああぁぁ…りひとさんっ…!」
「メイ様…よろしいですか…!?」
「うっ…うん」
メイの了承を得ると理人は素早く下着を脱ぎ避妊具を装着する。
肩に乗せられたメイの腕を静かに外し、メイの太ももを持ち上げる。
秘部に自信をあてがいゆっくりと沈めていく。
「いっ…」
メイは急に訪れた鈍痛に顔をしかめた。
「痛いですか?」
「だいじょうぶだからっ…」
メイは深呼吸をして理人に微笑みかけた。
「もう…駄目だといっても止められませんから…!」
そういうと半分ほど沈められていた自身を一気に沈めた。
「メイ様…」
抱えていた太ももを下ろしやさしく抱きしめた。
理人の早い鼓動がメイに伝わり、メイも理人の背中に腕をまわした。
しばらくじっと抱き合っているうちにメイの中は落ち着いたようだった。
「ホントに人肌って温かいね。」
「ええ。」
お互いニコッと視線を合わせる。
「メイ様、私にもメイ様を感じさせてください。」
理人は再びメイの太ももを抱えゆっくりと腰を動かしはじめた。
「んっ…アッ…」
理人の動きに合わせてメイが声を上げる。
聞きなれない水音と肌がぶつかる音ベッドの軋む音、理人の息遣いにメイは新しい感覚を覚える。
「メイ様っ…」
「んっあっりひとさんっ」
「メイさまっ…もうっ…」
「あぁあんあぁあぁぁ…!」
メイが絶頂に達した直後に理人も達した。
ズルッと自身を引き抜くと、名残惜しそうにメイが声を上げる。
理人は触れるだけのキスをし、やさしく抱きしめた。
「メイ様、私は幸せです。」
「なっ…それあたしのセリフっ」
メイは両手で顔をおおいぷぃっと横を向いた。
理人はクスクスと笑いながら「昼食はいかがいたしますか?」
「あったまったしお腹いっぱいだからいいよっ」
「かしこまりました。」
「だから…ちょっとこのままお昼寝っ」
二人は静かに眠りについた。
その頃の剣人
「くっそー理人に雪玉当てられたとこ痣になってやがる!」
以上です。
雪遊びネタをお借りしました。
お目汚し失礼しました。
理人メイGJ!!
萌え死にそう
神キタ━━(゚∀゚)━━!!!
昼間からナニやってんだYO!wヤキモチやきな理人まじかわゆす(*´Д`)で、これはメイの処女喪失ですかね?
263 :
253:2009/02/17(火) 11:59:01 ID:4BGEgE55
自演じゃないですよw
>>254ありがとう!GJです!
こういうのが読みたかったんだ〜
>>261 まぁ色気より食い気らしかったしね。ちなみに理人も童貞って聞いた。
>>255です。こんばんは。
続編できたので投下します。
・やっぱり理人×メイ
・二回目か…がんばるね。
ドラマはプチ鬱展開みたいですが、こっちは盛り上がっていきましょうw
心地よい暖かさに包まれて目が覚めた。
胸がじんわりと温かい。
暖かさに浸りぼやーっとしていると、徐々に意識がはっきりとしてきた。
自分の手が触れている他人の腕、つむじに感じる吐息、体全体に感じる暖かさ…
静かに顔をあげると綺麗に整った寝顔があった。
おずおずと布団の中を覗くと一糸まとわぬお互いの姿。
「ひぃぃ!!」
びっくりして思わず声を上げた。
理人は「んっ…」と呟くが起きる気配はない。
メイは数時間前のことを思い出し頬を赤らめた。
少し気だるい体を起こし、着るはずだったロングセーターとレギンスと乱雑に放られている下着を身につけた。
理人の服をハンガーにかけなきゃと辺りを見回すと、きちんとハンガーにかかった執事服が目に入った。
(さすがはSランク執事…)
ベッドの下に放られている理人の下着とズボンをたたみ、起きた時に取りやすいように自分が寝ていたところに置いた。
(きっとあいつもだるいだろうから、夕食は食べやすいものを作ろう。)
メイは普段あまり入ることのないキッチンへ向かう。
(うどん…は今から打つのはめんどくさいし…腰に力入らな…)
メイは腰に手を当てて再び顔を赤らめた。
冷蔵庫からごぼうと大根とにんじんとほうれん草と卵、戸棚から調味料と小麦粉を取り出した。
手際よく調理を進めていると、カチャッとドアが開く音がした。
「メイ様、私としたことが寝過ごしてしまいました。」
「よく眠れた?たまにはゆっくりお昼寝するのも大事だよ!」
「申し訳ございません。」
「いいから。もう出来るから一緒に食べようよ!」
「では、お言葉に甘えて…。私はテーブルの準備をして参ります。」
「よろしく!」
数分後テーブルに並べられたのはすいとん汁、ほうれん草のおひたし、卵焼き、ごはん。
「いつも作ってくれるご飯と比べるとすっごい質素なんだけど…」
「いえ、やさしい香りがしておいしそうです。」
「へへっ。ありがと。」
二人は両手を合わせて「いただきます。」と食べ始めた。
理人がお椀をすするのをメイは不安そうに見つめている。
その視線に気づいた理人はニコッと笑い「懐かしい味がしてとてもおいしいです。」
「あったりまえでしょっ」とメイはご飯をかきこんだ。
「この卵焼きおいしいなぁ!」
「ごはんおかわり。」
いつも突然現れる二人組…タミーと神田だ。
「っちょ!びっくりしたー。」
タミーが理人の皿の最後の卵焼きに箸を伸ばそうとすると、サッと理人が食べてしまった。
「あー!卵焼き食われたぁ!!」
神田はメイの卵焼きを食べながら「甘いのは好きじゃないが、この卵焼きはうまい。」と笑っている。
メイは二人のご飯とお椀を運んできた。
「たくさんあるからどうぞ。」
「ありがとめーい!今日のご飯はメイが作ったの?執事はなにしとんねん」
「あー…休みの日だし、たまには休んでもらおうと思ってさ〜」
メイの目が泳いでいる。
「調理時間15分…ご飯は冷凍…だが炊き立てのような解凍法。完璧ですね。柴田君?」
「えっえぇ…」
理人も目が泳いでいる。
「さぁ多美姫、我々はお暇しましょう。」
「えーまだ食べるー!」
「そろそろ入浴の時間ですよ。」
「あー!お風呂入るー!!メイごちそうさま!」
「うっうん!また明日ね!」
理人とメイは同時に深いため息をついた。
「では、後片付けをして参ります。メイ様はお風呂どうぞ。」
「うん…」
「体が休まるようにラベンダーの入浴剤入れておきました。」
「ありがとっ」(いつの間にお風呂の準備なんてしたんだろ…)
「湯船につかる前に体洗ったほうがいいですよ」
「うん…えっ…!?ばっ…何言ってんのよ!!」
メイはどすどすと足音を立てて浴室へ入っていった。
クスクスと笑いながら理人は食事の後片付けを進める。
サァっとシャワーの音が聞こえる。
理人は少し顔を赤らめて、浴室のドアを通りすぎ、メイのベッドのシーツを換える。
シーツの中央にシミを見つけさらに顔を赤くする。
静かに洗濯物籠に収め、コンコンっと浴室をノックした。
「なぁーにー?」
「タオル準備するのを忘れてしまったので、失礼してもよろしいでしょうか?」
「えっ!?ちょっとまっ…」
言い終わる前に理人は浴室に入ってきた。
メイは隠れるところが見つからずブクブクと鼻の下まで湯船に浸かっている。
「申し訳ございません。」
深々と頭を下げる理人
「いいから…早く置いて出てってよ」
「お詫びにメイ様のお背中流させてください。」
「そんなのいいからっ早く出てよ!」
そんなメイの願いはかなわず、理人は裾と袖をまくり入ってくる。
「失礼します。」
軽々とメイを抱き上げシャワーの下に座らせ、たっぷりの泡を含んだスポンジで背中を洗いはじめた。
メイはどうしていいかわからず、目を瞑ってじっとしている。
背中を洗っているスポンジがだんだん前へ進んでくる。
メイは驚いたが、目を開くことができずにいる。
やわやわとスポンジでこすっていたはずが、いつの間にか素手になっていた。
理人の手は鎖骨を撫で、突起を洗うようにこねまわす。
「ふっん…」
「手で口をふさいでいては触れることができません」
メイの手首を掴みそっとキスをする。
数時間前とは違い、理人のキスにメイは答えるように反応する。
理人は片手でメイの両手首をつかみ、空いた手で秘部に刺激を与える。
ボディーソープが潤滑油となりスルッとメイは理人の指を受け入れる。
人差指と中指でメイの中を刺激する。
「はぁん…あっ…」
メイの腰がガクガクし始めると理人は指を抜きシャワーをひねった。
泡をまとっていたメイの体が露わになる。
キュッとシャワーを止めメイを浴槽に座らせ、メイに軽くキスをすると理人は腰をおろした。
「失礼します。」
理人は閉じているメイの足を開き、秘部に吸いついた。
突起を甘噛みし、一筋舐めあげると舌を器用に抜き差しする。
「ひあぁぁぁんっ…やっ…」
メイは全身をガクガクさせ初めての快感に耐えている。
「メイ様…」
理人がメイを見上げ、ペロッと口の端を舐めた。
艶やかな理人の表情にメイは思わず
「…早くしてっ」とねだった。
「かしこまりました。」とクスッと笑いびしょびしょに濡れた服を剥ぎ取った。
初めての時より余裕があるメイは、初めて理人自身を目の当たりにした。
血管が浮き上がり、高く自己主張する理人自身に思わず手が伸びた。
「メイ様っ!?」
やさしく親指の腹で先端を撫でツゥッと撫で下ろす。
理人の深いため息のような吐息が聞こえる。
「メイ様…もっ…いいですから…!」
理人はメイを浴槽の中へ入れ後ろを向かせた。
「少し腰を上げてください。」
メイは言われた通りに腰を上げお尻を突き出す格好になる。
理人はメイの腰を掴み一気に自身をメイの秘部へ沈めた。
「んぁああぁぁん!」
理人はリズムを変えながら腰をグラインドさせる。
「あっ…あんっお湯がっ…!」
「メイ様っ…!」
「んぁっりひとさぁんっ…!」
「気持ち…いいですか…!?」
「んぁっわっかんない…よぉ…」
理人は沈めたままメイの向きを変えた。
メイは理人の背中に腕をまわし爪を立てる。
「りひとさんっ…」
「メイさまっ」
理人はかき回すように激しく腰を動かす。
そのたびにバシャバシャと浴槽のお湯が揺れる。
ラベンダーの香りに包まれて二人はほぼ同時に絶頂を迎える。
「メイさま…お慕いしていますっ…!」
「あっ…あたしもっ…」
メイは続きを言い終える前に意識を失った。
深夜の洗濯場で、穏やかな表情を浮かべランドリーを眺めている理人に声をかける人が一人。
「後始末はこっそりと…」
「っ…!」
「初日に2回か…やるな柴田君。卵焼き御馳走様。」
以上です。
もうちょっと丁寧に書きたいんですけど、どうも焦ってしまうので理人も余裕がありませんw
童貞卒業直後ってことで大目に見てやってください。
昨日はGJコメくださり、ありがとうございました。
GJ!!
>>266 GJ!!!!!
ドラマが切なかった分、たっぷり萌えさせていただきました
タミー執事ワロスw
GJ!童貞設定いいなw
ところでドラマのメイちゃんって理人のこと何て呼んでたっけ?
自分はフルネーム呼びのイメージがあったから
>>206さんの話がらしくて好きだったなー
また是非書いて下さい
GJ!ニヤニヤが止まりませんw
今回不覚にも、メイを想いやる剣人と不二子の純愛に泣かされた…
そして鼻血大門にみるく嫉妬に癒された
>>275 自分ドラマ版メイちゃんが理人のこと呼んでるのあんまり聞いたことないかも…「ねぇ」とか「あんた」とか…。
理人カワイソス
原作だと「理人さん」だけどね
豆柴→メイ
「お前いっつも俺のことそう呼ぶよな」
部屋の外の理人
(あだ名でも固有名詞で呼んでもらえるだけいいだろう…)
理人さん とか最終回あたりで呼びそうだな…
>>266 GJ!オンブラ寮って壁薄いから聞こえてたのかなw
忍×メイ読みたいと思う自分はやはり異端だろうか
理人×メイにちょっかいだしてくる忍を妄想してしまう。
>>282 自分もいいと思う。忍は何か破滅的な印象があるので、ドラマのメイのような陽性の人間は気になって仕方ないんじゃないかと思うと萌える…。
ハッピーエンドにはなりそうにない組み合わせだが。
自分は、忍×メイだと、
「あなたは彼に好意を寄せているはずなのに、もうこんなに濡れている」
「いや……! なにすんの……っ」
……どうしても強姦にしかならんorz
忍×メイならエロ抜きがいい
エロパロで言うのもなんだけどw
そうか?むしろハードな凌辱を期待できる数少ない組み合わせでわっふるわっふる
しかしここはそんなシチュ需要ないんだろうか
忍は詩織がメイを犯れって言ったらあっさり実行しそうだ
公式で忍は詩織命だからメイへの思いやりが無い分、
忍×メイは容赦無い凌辱鬼畜エロになりそうw
288 :
284:2009/02/18(水) 21:43:35 ID:vl/TUILL
このシチュいらなさそう、と書き込んでから思った
スマソ
じゃあ、忍×メイに理人も絡ませて理人を悶絶させてw
今週のドラマは 239 根津×不二子の雰囲気そのままだった。是非続きを!
メイ×理人
と呟いてみる
童貞理人の上に乗っかるメイ
メイ様いけませんっ!あっあっあーーーっ!!
理人童貞なのか…
剣人と同じようにメイに「石けん無い」って言われた時の理人が見たいw
初めの方の理人ならそつなく渡しちゃうんだろうなー
ここ数話の理人なら反応が見ものだけど……いや待て、そもそもメイが言い出せなくないか(脱衣後なら)
みなさんGJ!です とくに個人的には
>>115さんの「―――…い、いけません!」 っという理人に萌え死ねそうでした。
ドラマ版が好きで理人×メイで書いてみようと思ったけどうまくかけなかった。どうも理人もメイもある一定のラインを崩すには相当なものがないといけないなぁと思って、妄想してたネタだけ投下してみる
●メイがなにか間違ってお酒を口にしてしまい酔ってしまう、
いつもよりガードの緩いメイが頬を紅潮させて理人に・・・
もしくはそんなメイに理人が・・・(逆もあり根津に飲まされたとかで)
●雪山で遭難して裸で温めあう(下着は着用)
後日、思い出して、あのぬくもりをもう一度求めたいと思ってしまっても実行できない理人。 意識してしまうメイ。ぎこちない二人は・・・
●柴田弟がメイの昔の話を自慢げに話し理人は自分がメイのことを
少ししかわかってないことに、やきもちに似た劣等感をおぼえ、メイのことを弟より知りたいと・・・
あとは設定までいじってしまうが
●実は、執事はお嬢様の性欲の処理をするのも役目で
イギリスに留学して見習としてお嬢様に使えていた頃は夜のお相手もしていた。(そうするとしおり×理人の可能性と何らかの事情で昔の話をきいたメイが理人と)
●執事との恋愛禁止がなくなってしまう(色んな組み合わせが・・・)
そんなある日、隣の部屋からタミーのあえぎ声。ベットのきしむ音が聞こえてきてしまい
落ち着いて眠れなくなってしまったメイに理人が思いを打ち明ける・・・(禁止じゃなくなったからね)
お口に合うかわかりませんが。ほんとすみませんすみませんすみまs
>>292 あの抱きしめ方は童貞じゃありえんw
ドラマの理人は、言葉攻めと愛撫が上手そう
みるく×大門
・・・・・・うるさい。うるさくて非常に勉強の邪魔だ。
うるさい原因は、メイとあのSランク執事だ。
お嬢様と執事の恋愛は禁止―そういう鉄の掟があるというのに。
随分と派手に激しく騒いでいる。
「みるく様〜!もう夜も遅いのでお休みになりましょう!昨日は仕事で一睡もされていませんし・・・」
「・・・大門」
「はい?何でしょう」
「そこに座れ」
と言いながら机の隣にあるベッドを指差すみるく。
大門はそれに従った。
「?・・・ん!あっみみみみるく様っ・・・!!!」
「大門、お前は隣人が騒いでこんなにうるさいというのに、私を寝かしつけるのか?」
いきなり口づけをしてきたかと思えば今、自分の膝の上でそんなことを言うのだから、大門の頭の中は半ばパニック状態だ。
「私もメイたちと同じことをしてみたい。大門と」
という電波を受信した。
>>295 ネタありがとうございます。
こちらこそお口に合いますかどうか不安ですが書いてみました。
理人×メイ。微エロ。
●執事との恋愛禁止がなくなってしまう(色んな組み合わせが・・・)
そんなある日、隣の部屋からタミーのあえぎ声。ベットのきしむ音が聞こえてきてしまい
落ち着いて眠れなくなってしまったメイに理人が思いを打ち明ける・・・(禁止じゃなくなったからね)
1
「ねえ、寝てる?ちょっといい?」
夜の帳がゆっくり落ちてくる頃合、静かに部屋の扉を叩く。
「どうなさいました、メイ様」
そんなに時間もたたないうちに理人が現れた。
「こんな遅くにごめん。
ちょっと多美の部屋から何か聞こえるの。心配になってさ。」
一緒にメイの部屋のあたりまで向かう。
何かがきしむ音と泣き声のような声が聞こえてくるのだ。
それが結構大きく響くがメイにはそれが何の音なのか理解できていない様子。
「何かあったのかな?」
「明日、神田に事情を尋ねておきますので、
とりあえず、私の部屋にいらしてください。」
「眠れなくなっちゃったよ」
とりあえず部屋に通し、理人はキッチンに向かった。
ベッドに小さく座り、神田と多美を少し心配しながら
メイなりに原因を考えていた。
「まさか壁薄いのに。。そんな訳ないよね。
皆がよくいう間違えって奴?」
最近執事との恋愛禁止令が
何かあったら本人達の責任とし、廃止になった。
理人さんは知ってて部屋に呼んだのかな?
そうこうしているうちに戻ってきて
「蜂蜜を入れたホットミルクをお持ちしました。
甘いの大丈夫でしたよね?」と差し出す。
2
「うん。ありがとう。
ねえ、さっきの多美の部屋の話だけどさ、
理人さんは事情何となく分かってるの?」
露骨にに響く言葉にビックリするものの、
「はい分かっております。がしかし、
本人方の責任の上行っている事ですので
軽く忠告はいたしますのでご安心ください。」
「やっぱりそうなんだ。今気付いた。」
「ねえ、もしもさ、私が理人さん好きだって言ったらどうする?」
悪戯に笑いながらそう尋ねると、
何か期待するような胸の高まりが体を包む。
「私の胸の内はもう決まっておりますので、
正式に仰って頂ければお話いたしますし、
それなりの対応はさせていただきます。」
丁寧に話した言葉をメイは噛み砕き、頭に入れていく。
理人の性格なのだろうか?
「逆に尋ねますが、私がメイ様を深くお慕いしてると言ったら
どうなされますか?」
同じように悪戯な笑みを浮かべながら尋ねる表情に
艶さえも見え隠れする。
こんなに大人びた理人を見るのは初めてかもしれない。
3
「多美と神田さんとはいかないものの、
抱きしめてキスくらいはして貰いたいな。
両思いになれた想い出にね。」
愛しく口唇が揺れるのを隣から眺め、
二人だけの空間に小さく囁くような声量で
「私は貴方が好きです。」
いつも敬語で話す理人なのに
執事としてではなく、普通の男として発した言葉に聞こえた。
「私も同じ」
そう答えるのがやっとで、
不安定なリズムの心音が響くほどときめきを抑えられなかった。
「貴方を愛してます」
理人より強い思いを伝えたくて新たに口にした言葉を受け止めるように
吐息を何度も重ねた。
離れた唇をさらに求めるかのように
メイから横に居る理人の腕にもたれかかった。
すくいあげるように優しく抱き上げる。
「初めてはずっと想い出に残るものなんだってさ。」
理人の腕に抱かれながら耳元で呟く。
「貴方との想い出は一つ一つゆっくり重ねたいのです。」
ゆっくり身体をベッドへ寝かせ、
「今日は私がずっと傍におりますのでゆっくりお休みください。」
眠るまで髪を優しく撫で、何よりもいとおしく寝顔を見つめていた。
おわり
>>295です
>>299 GJ!おいしくいただきました!
理人の部屋に待たせたところが何かすごく・・・いいです
ゆっくりなのが理人がメイをものすごく大事にしている感じがしました!!
>>297 みるくさまぁぁぁぁ!
多美をだしたのは彼女の奔放さから
「禁止でなくなったし避妊すればOKじゃね?」っということになりそう
っという、どちらかというと、多美×神田なイメージからでした
オンブラだとあとミルク様・・・みるく様はなぜか常に冷静なイメージです
⌒(*'-')⌒「こういうのが良いのだろう?」っといいながら大門に足コキとかしそうです
(;´Д`)ζ 「ななな何を!!あっ アーッ!」
・・・いかん!これだと
メイ「なんか大門さんの悲鳴が聞こえるんだけど」になってしまうw
どころで今日のIDがなんか。
>>299 GJ!!
恋愛禁止が取れたら一気に障害なくなるから甘甘いいですねー!
大門×みるくは、10年たって犯罪にならなくなってからの想像も萌える。
みるくはすごい美人に成長しそう!
>>282-
>>289 自分も忍×メイ読んでみたい!
忍がちょっかいだしてきて理人がキレルのもよし
忍→メイのひたすらダークなのもよし、
監禁陵辱とかは苦手な人もいるかもしれないけど、
もし書いてくれる方がいるなら自分はぜひ読んでみたい。
前もって注意書きすればそれでいいと思う。
忍に手を出されたメイにキレて理人がメイ陵辱もウッマーイですよ?
まあその後ラブラブモードに突入ですがw
忍×メイもいいなぁ。
理人の嫉妬萌えなんで、そういうのがあれば幸せ。
同じく。舌と指で責めるけどイカせない理人とか良い
忍×メイ→理人が嫉妬
そして理人×メイになる
一気に書いたので誤字脱字あるかもしれませんが
忍×メイ×理人。
ドラマの4話をちょっと変えてみました。
エロ書くの初めてなので物足りなかったらごめんなさい。。
311 :
二本の薔薇:2009/02/19(木) 19:45:57 ID:KWSI0mFE
1
「孤独に傷ついた貴方を私が癒す事も出来るかと。」
忍はそういって唇を奪った。
先ほど求め合う二人を忘れる術も思い出せず、
忍の身体を振り切れるほどの力をメイは持ち合わせてなかった。
その場を一番見られたくない見られてるとも知らずに
ふと唇を汚された後悔を振り払うよう
逃げるようにその場を立ち去った。
戻ってきた時にはもう理人が帰っていた。
どうも様子がおかしく尋ねてみた。
「何かあったの?」
「メイ様こそ何か隠している事はございませんか?」
強めに聞こえるその声にもしかして忍と密か見てしまった
ルチアとの抱擁がばれたのかと思い、
ただ一言「ごめん」とつぶやいた。
「誰に見られてるか分からないような場所で
あのような醜態を晒すのはお止めください。」
...話が違う。
もしかしてあの現場を見られていた。
後悔がまたもメイを激しく襲った。
「だって理人さんだってルチア様と・・・。」
水掛け論になると思い止めた。
ただ謝るしか出来なかった。
312 :
二本の薔薇:2009/02/19(木) 19:46:23 ID:KWSI0mFE
2
理人の心中は狂うほど激しい嫉妬に
胸をかきむしられるような思いがした。
一番触れられたくない忍に
メイを触れられてしまったのだから
なおの事だろう。
「そんなに欲しいなら
どうして私を求めないのですか?
こんなに貴方を欲しがっていたのに・・・。」
強くメイをベッドに押し倒し、
忍に奪われた唇をわざと深く汚すように塞いで、
何か言いたげに吐息を漏らすメイを舌先で容赦なく責めた。
「どうしたの?いきなりこんな事して。」
納得のいかないメイに説明した。
「メイ様が好きだから嫉妬したのです。
忍に今の二人を見せ付けたいほど
激しい嫉妬の中に居るのです。」
少し気が癒えた理人のようにも見えたが、
満足なんて全然出来なかった。
静かにメイの服を脱がせ、自分が着ていた服も同じように脱ぎ、
壊れるほど強くメイを抱いた。
「今日だけはこのような私を許してください。」
忍に触れられるより不思議に満たされた気持ちになっていく。
「いいよ。許してあげるから。」
313 :
二本の薔薇:2009/02/19(木) 19:46:49 ID:KWSI0mFE
3
立ち入りたいラインを超えるように
互いが互いの身を委ねる準備が出来ていた。
超えてしまう事で忘れられる傷ならいっその事超えてしまいたかった。
初めての出来事の何が起こっているのか分からないまま
メイは思わず目を閉じていた。
気づいた時には裸の二人がベッドにいた。
優しく理人の指がメイの乳房に触れる。
「痛いですか?」
首を横に振るい、初めて男に身体を触れられている
緊張で真っ白になった。
薄いピンクの突起を指で弄び、
赤子が強請るように理人は突起を吸い上げ歯を立てて甘噛みした。
痛さよりもっと弄ばれたいという快感が先走り、
思わず艶を持った溜め息を吐く。
細く白い指先がしなるように身体全体を触れてゆく。
その指先が凄く綺麗で見ているだけで不思議に興奮して、
どうしていいか分からなくなり息が苦しくなりそうだった。
それに気付いたのか
「無理せずに声をあげてみてください。」と
指を口元に軽く入れる。それは口付ける前触れ。
また深く落とされるようなキスを交わす。
解いた唇がまた肩先に触れる。
どうしてだろう?さっきより上手に息が出来る気がした。
314 :
二本の薔薇:2009/02/19(木) 19:47:10 ID:KWSI0mFE
4
手をすっと大事な部分へ導く。
その部分は太く大きく膨らんでいた。
男を知らないメイにはそれがどのくらいの基準など分かる由もなかった。
ただそこは熱いくらいにたぎっていた。
急に羞恥心が現れ、すぐにそこから手を離した。
理人が愛撫をそこでやめる事はなく、
触れられるのが怖い部分をゆっくりとさすった。
生々しい匂いが鼻先をくすぐり、
恥ずかしさで顔が赤らんでるのが分かるほどだった。
「あ、あん。気持ちいい。」
怖さが快感に変わるのに差ほどの時間を要さなかった。
「ゆ・・指をそんな所に入れられたらああ・・壊れちゃうよ。」
吐息交じりに訴えるも素知らぬふりで
さらに深みへ入れられる指は
綺麗な身体を弄ぶように入り口を行き来し、
もどかしさでゆっくり腰を動かしていた。
そんな事は簡単に見破られ、
「どうしたんですか?欲しそうに腰を動かして、
嫉妬を煽った罰をしなければいけないですからね。」
指だけで繰り返される愛撫に我慢できずに、
「な、舐めたりしてくれないの?」
「何をどう舐めるんですか?教えてくれないと出来ませんよ。」
「そんな・・・。恥ずかしくて言えないよ。」
315 :
二本の薔薇:2009/02/19(木) 19:47:33 ID:KWSI0mFE
5
「公共の面前でキスするのは恥ずかしくはないんですか?」
理人は羞恥をさらに煽って見せた。
「言ってみてください。そうしないとここで終わりにしますよ。」
「わ、私の深い底に、し、舌を入れて沢山舐めてください。」
くすっと端正な顔を軽く崩し、笑みを浮かべた。
「何も知らないようにしていやらしい事平然とおっしゃったりするんですね。」
丁寧に話した様にしていやらしいって単語だけでも
身体が壊されるような快感でいっぱいになった。
「かしこまりました。メイ様。」
これほどまで舌が器用に動くものなんだって知らなかった。
指先の愛撫も気持ちよかったのにもっと気持ちいい。
「あん、ああん、もうどうしたらいいの?分かんないよ。」
「こんなに濡れてますよ。感じやすいんですね。」
すべて愛撫をやめ、身体をまじまじと見ていた。
その視線だけで溢れそうなほど身体が濡れていく。
見られて感じるというのはこういう意味なのかも、
「ねえ、どうしたの?」
「淫らな身体だなって見ていたのです。」
「恥ずかしい。は、早く欲しいの。」
「何が早く欲しいんですか?おっしゃって頂けないと分からないですよ。」
時々意地悪な人だって知ってたけど
これほどまで言葉で乱れさせられるとは思わなかった。
316 :
二本の薔薇:2009/02/19(木) 19:47:54 ID:KWSI0mFE
6
「理人の全部が欲しい。」
嬉しそうに目を細め、笑顔を浮かべた理人。
「よく言えました。」頭を軽く撫で、
さっき指に触れた以上に大きく太くなった物を
一気にメイの中に差し込んだ。
そのまま動かずにいて私に言わせようと仕組む。
「ねえ、激しくしていいから動いて。」耳元で囁いてみた。
水音がいやらしく響き、ゆっくり腰を動かし始めた。
感じさせる術をどこか知ってるような涼しげな眼差しが
私ももっともっと辱めた。
波のように打ちつけたれる快感に声にならない声を
あげ、理人を感じていた。
「ああー。もうだめ。こ、壊れる」
「私の中で壊れてください。」
簡単に私を崩してしまうほど男の身体って強いものなのを
子宮で感じていた。
何も考えられず、快感に身をうずめた瞬間、
優しくキスをして、ゆったりと現実に戻った。
「だからもう私だけ抱いてよ。
私もキスされないように気をつけるから。」
「知っていたのですね。」
「私も嫉妬して拒めなかったんだ。ごめん。」
「意地悪をしてしまい申し訳ございません。
それだけ貴方を・・・。」
「愛してるって言いたいんでしょ?私も理人が好き。」
ベッドに疲れた身をゆだねながら
愛する人と結ばれた悦びを肌先で感じていた。
終わり
メイっぽくない
リアルタイムキタワァ*・..・*(n'∀')n*・..・*
GJ!
>>317 ピンク板を理解してから書き込みましょう。
319 :
木場×泉様1:2009/02/19(木) 22:22:00 ID:/b3yiai3
木場×泉様投下。
エロあり。
ソーレ寮の一室から密かに響き渡る声がする。
そこには制服姿のまま木場に馬乗りになっている泉が居た。
ズブズブと木場のモノが泉の中へと飲み込んでいくのが解る。
「あうっ、駄目っ、木場・・・木場のが、んっ、奥まで入って、ふっあっ」
「いっ、泉様っ、いけません、こんな事をしては・・・、うっ、泉様のナカがっ締め付けてっ、あっうう」
「あっ、私の中木場ので一杯になって・・・もう、入らないわっ・・・きゃ、んあっ!奥まで入っ、てっ、ふっ、う、っくっ!」
恥ずかしい事をしているのは解っている。
けれども、どうにも抑えられないこの気持ちを一体何処にぶつければいいのか。
しかし思い切ってしたものの、泉は今自分自身がしている行為に改めて恥ずかしくなってしまい、
蒸気した頬が真っ赤に染まっていき、瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「木、木場・・・私、こんな事するつもりじゃ・・・は、あっ、ごめんな、さい・・・」
「い、泉様・・・。」
「私っ、木場の事が・・・好きなのっ、あっ」
とうとう言ってしまった。
もう、元の関係には戻れない、言葉を。
320 :
木場×泉様2:2009/02/19(木) 22:23:46 ID:/b3yiai3
「泉様・・・、私はっ、泉様の事をお慕い申しております・・・
けれども、今は執事の身でございます。だから、泉様が卒業したら、その時はっ・・・」
「・・・ありがとう、木場。でも、でも今は少しだけ、一線を越えさせて・・」
そっと泉が木場の唇に触れ、少しずつ動き始める。
「あっ、泉様っ、そんなにされては・・・あうう」
「木場・・・私、本当は恥ずかしくてたまらないの・・・木場だからっ、私っ、私」
「ああっ泉様っ!」
・・・
「と、いう夢を見たんですが。(ポッ)」
理人に木場が庭先で顔を赤らめながら話す。
「意外と妄想力が逞しいですね、木場くんは。」
ニコリと満面の笑みで笑う理人。
泉が庭先でたまたま読書をしていた事に気付くのに、
さほど時間はかからなかったという。
321 :
木場×泉様3:2009/02/19(木) 22:24:59 ID:/b3yiai3
終わりです。
お粗末様でした。
もっと読みたい!!
GJ!
職人様、GJ!
ジェラシー理人モエ
嫌がるメイを無理矢理襲う理人ってのが見たいな
両想いだけどそういう行為はまだ恥ずかしくてできないメイちゃんって感じで
短いですが、失礼します。
ドラマ版 理人×メイ前提
7話でメイが学園を出て行った後の理人独白
エロなしですいません。
朝起きて身支度を整える。
扉を開けると、そこには私の大切な…
--------------------------------------------------------
朽ち果てそうな扉を開けると、そこには少し前とは違う、ひんやりとした部屋があった。
理人はどこかうつろな、それでいて感情の見えない表情で軽く部屋を見回し、
机の上に置かれたピンクの髪留めに指先でそっと触れる。
「…メイ、様…」
メイが学園を出て行ってから3日が経った。
「まだ 3日しか経っていないのか…」
…まだ?…あるいはもう?
時間が自分を置き去りにしているように、まったく現実感がない。
確かにここにこうして立っているのに、
地に足がついているのか、ついていないのかさえわからなくなる。
メイが置いていった、ピンクの髪留めから指を離し、理人は目を閉じる。
目を閉じれば、浮かんでくるのはあの人の顔。怒った顔、泣いてる顔、そしてあの笑顔…。
「おい」 「こら」 「ちょっと!」
くすり、と理人は微笑みをもらした。
そういえば、一度もまともに名前を呼んでもらえなかったな。
一緒にいる時は毎日が楽しくて、そんなことは気にならなかったのだけど。
もっと色々な話をしたかった。もっとたくさんの時間を過ごしたかった。
強情で、脆くて、優しくて、危なっかしい。
あの人のことをもっと知りたかった。
「メイ様」
この気持ちを認めたくない。認めたら、今までの自分ではなくなってしまう。
でも…
このまま自分が無意味なものになっていく感覚を、これからずっと味わっていくのか?
あの人のことを思い出すたびに絞り上げられるような胸の痛み。
それは、生きながら死んでいるような。こんな自分なら、ないのと同じ。
だったら…
すう、と深呼吸をひとつ。
「メイ様」
理人は目を開き、遠くを見据えた。
その瞳には部屋に入ってきた時とは違う小さな、しかしはっきりした光が宿っていた。
― − メイ様がいらっしゃるところが、私の居場所です。―
以前自分が主人に伝えた言葉を、今は自分に言い聞かせながら。
理人は髪留めを握り締め部屋を飛び出した。ヘリに乗り込んで、行く先は一つ。
ヘリで上空までのぼると、もう陽が沈み始めていた。
行かせない。
俺の前から消えさせない。今度触れたら、もう絶対に離さない。
「メイ様、あなたは…」 やっと見つけた俺だけの光。
-------END--------------------------------------------------------
なんつっ亭。すいません、また最後どうしていいかわからなくなりました…。
>>326 GJ!!
主題歌の歌詞も重なって涙出た
理人の愛いいわあ〜
GJ!
ドラマでも理人に動いてほしいな…
GJ!
理人の心情よく出てるよ、ナイス!!
続きが気になる…!
理人×メイ投下します。
・恋愛解禁ネタいただきました。
・理人一人エッチ。
・発情期
336 :
理人×メイ 1:2009/02/20(金) 00:28:07 ID:pQNTJ+9V
週末の夜更けに眠れずにいたメイ。
理由は、根津の一言。
「メイちゃんの執事たまってるよ〜(笑)」
お嬢様と執事の恋愛解禁になって1か月。
初めの金曜日に交わった。
二度目の金曜日も交わった。
でも三度目の金曜日は以前のように「おやすみなさいませ」と一言。
今日が四度目の金曜日、やっぱり「おやすみなさいませ」と一言。
そろそろ来るかなと期待していたのだが、期待は外れた。
週末の夜更けに眠れずにいた理人。
理由は、不二子の一言。
「メイ待ってんじゃない?(笑)」
お嬢様と(以下略
初めの金曜日は解禁で舞い上がったノリ。
二週目の金曜日は剣人とメイが仲良くしててやきもち焼いて…
三週目の金曜日は理由がなかった。
今日もキッカケないし、メイも何も言わないから…
どう誘っていいのかわからず悶々としている。
悶々としているうちに交わった時間を思い出した自身が自己主張を始めていた。
(情けない…)
と苦笑しながら処理を始めることにした。
寝巻用のスラックスと下着を膝まで下ろし、自身に手をかける。
握った手をゆっくり上下すると、先端からじわっと液体が漏れてきた。
(メイ様…)
目を瞑ってメイと交わっている時を想像する。
だんだん擦る速度を早め、クチクチと亀頭を捏ねる。
絶頂が近付くにつれ握る強さも強くなる。
狭い執事室に響く自分の荒い息遣いと、シュッシュッという音。
「くっ…!」と声を漏らし溜まりに溜まったものを排出した。
ティッシュで汚れたものを拭き取り、スラックスと下着を穿いた。
はぁー…っと深いため息をつき、寂しくなった。
「あっ…じゃあいいよ!おやすみ。」
「いえ、大丈夫です。部屋に入ってください。」
理人はドアを開け「どうぞ」と腕を伸ばした。
「じゃあちょっとだけ…」
メイはベッドに座って、隣をぽんぽんと叩いた。
それがここに座れの合図だとわかった理人はゆっくり隣に座った。
メイは理人の手をキュッと握る。
ちらっとメイの横顔を見ると真っ赤になっていた。
そんなメイを可愛く思い、頬にキスをし「真っ赤…ですね」と笑った。
「うるさい!」と短く言いころんっとベッドに寝て布団の中に隠れてしまった。
笑いがおさまらないまま布団の上からメイを抱きしめ「一緒に寝ますか?」と問う。
「…うん。」
メイは布団から顔を出し照れくさそうに笑った。
理人はメイのおでこに軽くキスをし、布団の中に入る。
お互い抱きしめあい、深いキスをした。
啄ばむように触れ、メイの唇を開き舌を侵入させる。
メイの吐息が漏れ、お互いの舌を絡めあう。
理人はホホ、首、鎖骨、胸とキスの雨を降らしパジャマの中に手を入れ胸を揉みしだく。
器用にメイの体からパジャマと下着を脱がせ、胸の突起に吸いついた。
突起を甘噛みし、強く吸ったりチロチロ舐め刺激する。
もう片方は乳輪を指でなぞり、突起を捏ねる。
胸への愛撫を続けたまま、太ももを撫で上げ秘部に指を入れる。
メイの腰がしなり「はぁんっ」とため息にも近い声を上げた。
指を抜き差しするたびに溢れ出す愛液。
「見てください。メイ様。」
そう言って秘部から指を抜き手を見せると手首下まで愛液が垂れる。
理人は挑発的な表情でその指を舐めた。
そして再び指を入れ、わざと音を立てて刺激する。
メイは悲鳴にも似た喘ぎ声を上げ続けている。
秘部の突起を摘み、コリコリと刺激する。メイは足先をピクピクさせ快楽に耐えていた。
人差指と薬指を回すように秘部に入れ、かき回す。
「メイ様、気持ちいいですか?」
「はっ…ぅん」
「次は何が欲しいですか?」
「いやっ…あぁああん」
「いやなら、ここで終わりにしますか?こんなに濡らして…」
執拗に言葉を発する理人は初めてだった。
「メイ様、私の指を離してください。」
「もっ…入れてよっ」
「メイ様が指を離してくださらないと…」
「意地悪…」
数行抜けました。1の後に付け足してください。
コンコンっ。
部屋をノックされた。同じ部屋にいるのだから訪問者は一人しかいない。
勢いよくベッドから起き上がり、シーツを整えごみ箱を机の下に置く。
シュシュッと普段つけている香水をまき、ドアの前に立った。
「どうかされましたか?」
「起きてるかなーっと思って…」
「ウトウトしていました。」
メイがそっぽを向くと「こっち向いてください。」と理人が頭をなでる。
「いや。」
理人は秘部に入っている指の先を小刻みに曲げた。
「んああぁぁ!」
「さぁ、こっち向いてください。」
いきなりの刺激に涙目になりながら理人のほうを向いた。
ズルッと指を抜き、素早く自身をメイの秘部へあてがった。
先端で入口を擦ったり、浅く抜き差しを繰り返す。
物足りないメイの腰が卑猥な動きを見せる。
「もっと…ちゃんとしてっ理人さんっ」
名前を呼ばれるのは不意打ちで、ずんっと下半身に血液が集まる感覚がした。
一気にメイの秘部へ沈める。
普段なら一呼吸置いてから動くのだが、そんな時間さえもったいない、早く昇りつめたい一心で腰を動かした。
理人の腰の動きに合わせて、メイが声を上げ腰をくねらす。
メイに言葉をかける余裕すらない理人は激しく呼吸を上げている。
「メイ様っ…」一言つぶやくと絶頂を迎えメイの上に倒れこんだ。
メイは胸に理人の頭部を抱え、息を整えている。
理人は息を整えながら、メイの胸の温かさを感じ眠ってしまっていた。
「寝てる…動かすに動かせないし…」
メイは少し明るいため息をつき理人の頭部を抱えたまま眠ることにした。
初めの土曜日はちょっと寝坊したけど恥ずかしかったから、いつも通りを装った。
二週間目の土曜日はちょっと二人でゴロゴロできた。
三週目の土曜日はいつもの朝と同じ型にはまった朝だった。
四週目の土曜日は…
end
以上です。投下ミス失礼しました。
GJGJ!!
GJ!理人様ったら・・・
GJ!初めの金曜日もきになるよ!
GJすぎる!!
理人の言葉責めに萌え死んだ…
理人様×泉様のエロ妄想
誰か書いてよ
青山×リカ投下します。
・ドラマ版 2話のラスト、青山がリカの元に戻ってきたあたりから。
・エロほとんどないです。
「青山!」
「今、まいります」
リカは腕組みをし、階段を降りる前に一度後ろを振り向いた。
視線の先にいた青山はリカの後を小走りに追いかけていく。
- ルナ寮 -
「見習い」
「ぉ、おぅ」
「今日はもういいわ。さがりなさい」
寮に戻ると、リカはすぐに豆柴に退出するよう命じた。
部屋で2人になると、リカは青山に気づかれないように、それでも少しだけ頬を緩めた。
青山が傍にいるだけで、こんなに安心感があるなんて……
リカは青山のいない夜のことを思い出し、そして今、目の前にいる彼を横目で眺めていた。
「青山……」
「はい、リカ様」
リカの座るゆったりとしたソファに青山が近寄る。
「ありがとう……」
少しの沈黙のあと、リカは伏し目がちになり、聞き取れないほどの小さい声で言った。
「リカ様?」
聞き間違えかと思った。
いつもよりしおらしいリカの態度に青山は戸惑いを隠せずにいた。
「……戻ってきてくれて、ありがとう」
「私のほうこそ、ありがとうございます。ミスをしたのは私のほうなのに……」
青山はリカの足元に跪き、深々と頭を下げた。
まだ声は小さかったが、今度ははっきりと発したリカのコトバに、
青山は心が満たされていくのを感じていた。
リカ様が自分を返して欲しいと頭を下げてくださった時は、
本当に涙が出そうになっていた。
リカ様に仕えていてよかったと心の底から思った瞬間だった。
「私には青山しかいないの。青山に傍にいて欲しいのよ」
「リカ様……」
青山が頭を上げると、今度はまっすぐ青山の目を見つめてリカが潤んだ瞳ではっきりと言った。
(お嬢様が素直じゃないと、執事は苦労するな)
さっき、メイに言ったコトバが頭の中でリプレイした。
リカ様は今、素直にご自分の想いを口にしてくださっている。
青山は嬉しくなると同時に、自分もきちんと向き合わなくてはと考えた。
「私はこの先どんなことがあっても、リカ様が必要としてくださる限り、ずっとリカ様の執事でございます」
「この先どんなことがあっても、私は青山を必要とするわ」
そんなリカのコトバに青山は、胸の奥を締め付けられる想いがした。
「リカ様……。私にはそのコトバだけで充分です。
またこうしてリカ様に仕え、リカ様のお傍にいられることができ、本当に感謝しております」
「青山、……抱きしめて」
「リ、リカ様?!」
ポツリとつぶやくようなリカの突然のコトバに青山は動揺した。
リカは『できないわけ?』と言いたそうな顔で、
そんな青山をキッと睨みつけるが、その瞳は真っ赤になっていた。
すぐにその表情を察し、青山は戸惑いながらも、また一歩ソファに近づいた。
冷静になれ……青山は自分にそう言い聞かせると、
「失礼いたします」
と、腕をリカの肩に伸ばし自分のほうに引き寄せた。
リカが青山にこたえるように、ソファから身を乗り出し青山に身をまかせると、
青山が少し強引にリカを抱き寄せた。
いつもリカの要求にも冷静に接している 青山は、
フワリと軽く包み込むように……と自分に言い聞かせたはずだった。
しかし、いつもとは違うリカの態度に今日は自分の行動を抑えきれずにいた。
「リカ様……」
「あ、青山?」
「もっと私に身体を委ねてください」
青山の胸で安心したのか、少し涙声になったリカの髪をゆっくりと撫でて言った。
リカもまた青山に強く抱きしめられて、心が満たされていった。
そしてしばらくの間、リカが小さく鼻をすする音だけとなった。
青山はそっとジャケットからハンカチを取り出すと、
リカをのぞきこみ、その涙を拭う。
ちょっと口元で笑い、上目遣いで青山を見上げるリカが可愛くて、
青山は自分の衝動を抑えるのに必死だった。
再びリカが青山にピッタリと寄り添うと、さっきは気にならなかった
その温かい胸の鼓動がリカの耳に響いてきた。
ドクドクドクドク……
いつもの冷静な青山からは考えられないくらい早く、大きな音だった。
あ、おやま……?
青山もまた、自分の鼓動が早くなっていくのを感じていた。
これでは、リカ様に聞かれてしまう。
青山はそっとリカの肩に手をのせ、リカを離そうとして、2人の視線が交差した。
リカのその大きな瞳は、艶やかな女の目をしていた。
リカ様……
青山はその長い指を、リカの頬にすべらせ、そっと近づき優しく、くちづけた。
リカはびっくりして、すぐに青山の肩を押し返そうとするが、
力ではかなわないと、すぐに諦め、その優しいくちづけを感じゆっくりと瞳を閉じた。
以上です。
ちょっと古いネタになってしまいました。。。
剣人×メイ
6話の2週間の間
「わあ!」
聞きなれた幼馴染の声に、慌てて執事部屋から飛び出す。
目にはベッドの手前で棒のように突っ立っているメイが映った。
「どうしたんだよ」
「豆柴…見てよこれ、雨漏り!」
ふと視線を落とすと、メイの指差すその足元には大きな水たまりが出来ていた。
「うわ、何これめちゃめちゃ濡れてんじゃん!」
「…まだベッドが無傷なだけマシだけどさぁ」
「まあとりあえず…床拭かなきゃな」
外にはぽつぽつと雨音が聞こえる。
オンブラ寮だからしょうがないか、と言いつつもがくりと肩をおとすメイと雑巾を取りに行こうとする剣人の前に、毎度ながら、突然多美とその執事が現れた。
傍若無人な隣人にすっかり慣れてしまったメイに比べ、剣人は思わず声をあげて後ずさりするが、その様子などお構いなしに多美はふんふん、と小さく頷きながら辺りを見回す。
どうやら状況を把握したようだ。
「お困りのようやなぁ?」
「そ、そうだよ!っつうか何だお前!」
「メイー、ここの修理は明日授業中に直してもらうのがええで。
今日の夜は雨やし、今直すのは無理やろ」
「そっかぁ、まあ仕方ないよね」
「って俺の話は無視かよ!」
352 :
剣人×メイ:2009/02/20(金) 03:56:15 ID:BMWy5mPK
(2)
メイが顔をしかめた瞬間、今度は少女の目の前にぽつ、と雨粒がひとつ。
そしてその雫は床を濡らし、じわりと染み込んでいく。
「えっ…今度は違う場所から雨漏り!?」
驚くメイに向かって、多美はさも楽しそうに微笑んだ。
「今日はこの部屋では寝られへんな、いつどこから雨漏りするかわからん」
「えええ〜どうしよう!?」
「せやなぁ、一日だけやし執事部屋で寝たらええやん」
さらりととんでもない発言をした多美だったが、剣人にとってはとてつもない爆弾発言だった。
いかにも動揺しているとばかりに目を丸くする。
「ば、馬鹿かお前!なに言っ…」
「そっかぁ、そうだよね!よろしく豆柴!」
「って、えええ!?」
隣にいる愛しい少女は笑顔でぽん、と剣人の肩に手を置いた。
「これにて一件落着やな♪雨漏りの事は私が伝えといたるから
はよベッドを移動させるんやで」
「おっけー」
「おいおい!!」
颯爽と部屋を後にする多美に、ふわふわと手を振りながらメイは無邪気な笑顔のまま。
それを横目で見つつ、剣人は一度水たまりを見ては、もう一度メイを見る、を数回繰り返していた。
(だめだコイツ、全然気にしてねぇ。
っていうか一件落着どころじゃねえだろ)
むしろ大事件だ、と小さく呟いた幼馴染に気付くことなく
メイは腕まくりすると、さっそくベッドを移動させに行った。
353 :
剣人×メイ:2009/02/20(金) 04:18:10 ID:BMWy5mPK
「ふー、やっと運べたぁ」
腕で額をそっと拭うと、メイは自分から少し離れたところで
じっとしている剣人に視線を向ける。
どうもさっきからやけに距離を置かれているような気がして。
「何してんの豆柴」
「へ!?え…っと、べ、別に!」
「変なの」
「…だ、誰がだ馬鹿!」
「んーまあいいや。あんたが変なのはいつもの事だし。
今日はすっごい疲れたしもう寝ようかなぁ」
「ああそうだな、…って…寝る!?」
「なに?」
「い、いや!何でもない!」
あくびをする少女を一度見て、剣人はそわそわと少し辺りを動き回っては
少し立ち止まり、そうしていたかと思えば急に執事部屋から飛び出してしまう。
急いで扉を閉めると、すぐに扉を背にしてきゅっと胸元を握りしめた。
「…はぁ」
(落ち着け俺、とにかく無心だ、理性だ!)
そんな剣人の様子を訝しげに思いつつも、メイはいつも理人のいる
執事部屋に、今は不在であるその人の空気を感じていた。
ふ、とルチア様と理人の姿が浮かび、ぶるぶると顔を横に振る。
「気にしない、気にしないっ」
しん、と静まる部屋。
ぴかりと、窓のむこうに一筋の雷光が見えた。
354 :
剣人×メイ:2009/02/20(金) 04:35:20 ID:BMWy5mPK
(3)
剣人が部屋に戻った頃には、もうすでにメイは眠った後だった。
すやすやと規則正しい寝息が聞こえる中、そっと自分のベッドに潜り込む。
メイを起こさないように、そっと。
「…寝た、か?」
声をかけても返事はない。
無防備に同じ部屋で眠っている、ということは自分を信用してくれているということだが
幼馴染といえども自分も男、複雑な気持ちになるというもので。
剣人はごろりと寝返りをうち、視線をメイに移した。
(寝顔も可愛いな…)
「眼鏡うどん」
(…やっぱり、俺)
「メイ…俺お前が好きだ」
今にも消えそうなくらいの小さな声で、愛しい名前を呼ぶ。
すると、意図していなかった返事がそっと耳に聞こえてきた。
「私も、好き」
一瞬耳を疑って、すぐさま上体を起こして。
「っ!?」
「…・・・りひ、」
「…」
「―…」
「ばかやろ…」
355 :
剣人×メイ:2009/02/20(金) 05:04:11 ID:BMWy5mPK
(4)
初めはそんなつもりじゃなかった、はずなのに。
ぎし、と床が音をたてる。
剣人はメイのベッドの横にゆっくりと腰をおろすと、そのか細い指先に
自分のそれを絡めた。きゅ、と手を繋ぐ。
外の雨は強さを増すばかりで、比例して雨音も激しいものとなっていて。
なのに何故か、それは心臓の鼓動の音よりも小さく聞こえるんだから。
「何してんだ俺。どうかしてる…」
絡めた指先をゆっくりと解く。
剣人がメイの手を離そうと、そうした瞬間。
ふと、雷鳴が耳に届いた。
―ピシャッ!!
「わああ!!」
「…っつ」
「―・・・?」
メイが雷鳴に驚いて抱きついたのは、顔を真っ赤にした幼馴染。
眠気が覚めないまま、瞼を少し開けると
その近すぎる距離に動揺しすぎて動けずにいる剣人がいた。
「豆柴…?」
「―わ、何、何してんだお前っ」
「へ?」
「ば、馬鹿…お前そんなくっつくんじゃ」
自分の胸に収まる体の感触にさらに頬をそめ
慌ててメイの体を引き離すと、少し距離をおいて立ち上がる。
「か、雷だから気にするな。俺も傍にいるし」
「―…ん?」
「…ずっと、いるから」
「んー…」
ぱた、と少女の腕がベッドに沈む。
その様子を見届けると、剣人はひとつ息を吐いた。
(ずっと、傍に…いたい)
その想いを心に秘めたまま、窓の外を眺める。
まだまだ雨はやみそうにない。
今夜は眠れそうにもなかった。
(おしまい)
===========
エロでもないうえに
微妙ですみません。
GJです!
GJ。
青リカ、剣メイ良いですね!
GJ!キュンキュンしたよ!
GJ!
いいねいいね〜。
こういうの好き。
良い年したおばさんなのに、寸止めとかエロなしの方が萌えるのはなぜ?
逆に若い頃の方がエロ求めるだろ。
自分も昔はエロいの読めればいいいやって感じだったけど今は心理描写重視。
>>360,
>>361 だよね、だよね。
やっちゃってないからこそのドキドキってあるよね。
実恋愛でも、エッチするまでが最高に盛り上がるんだよね。
やっちゃったら、急に冷めるみたいな。
というわけで、どなたか、理人のヤキモチ萌えな作品をお願いします。
焼き餅理人は激しくみたいがここ数レスの流れはちょっとキモい
>>363 きもかったか、すまんorz
ばばぁはおとなしくROMっとくわ。
そーゆー話が希望なら某クラシック漫画みたいに個人サイト行って馴れ合っていれば良いと思う。
メイ剣人はエロなしがいいね
でもメイ理人はドラマのキャラが壊れなければ
エロさ全開でよろ
メイ理人がお風呂で洗いっこ
理人が抑えられなくなって
メイ様、ベッドへ移動しましょう!!
とガウンだけ羽織らせ、ベッドへ直行
貪るように・・・みたいな
理人さまがオナニーなんてするわけないだろ!!
>>365 意見はまるっと同意だが他作品の名指しはヤメレ
>>295でネタだけ投下した者です
没作ですが投下してみます
基本的に 理人×メイですが
剣人も出てきます。
5話理人が抱きしめた後ぐらいの夜。
題名はなにをつけたらいいか分からなくて(仮)のままww
できるだけドラマのキャラクターを大切に書いたつもりですが
書いてる本人の頭のわるさから少し変なところもあるとおもいます
エロ無し キスもないです
いつものオンブラ寮。夕食後、剣人が遊びにきていた。
「ほいッ眼鏡うどん!」
剣人はボトルのようなものを投げた。
「なに?重ッ あー!ファンタじゃーん!しかも新味!どうしたの?」
「この間、夏美んちに行ったときにおばさんが持ってけってさ」
剣人が持ってきたのは1.5Lのファンタのボトル。
もちろんこっちに来てからジュースといえば100%フルーツジュース。
そのほかは、紅茶や珈琲などで。炭酸の入っているものといえばミネラルウォーターぐらい。
「じゃあ、みんなでのんじゃおうっか!」
「では、グラスと氷を用意いたしましょう」
理人はキッチンの方に向かった。
「よくみんなで、学校帰りに"買い食い"とかしたよね〜」
「大通りのパン屋のメロンパンとかな!」
「あー!いいよね〜私はカレーパン!夏美はクリームパンだったよねぇ!
ってか豆柴あのあとに、うちのうどんも食べてたじゃん!」
「あんなもん おやつだよ!おやつ!」
聞こえてくる楽しそうな会話に理人は寂しさを覚えていた。
今よりも幸せだったとそんな響きを持った声色。
そしてどの思い出にも自分と関わりのない世界。
自分の知らないメイの世界は美しく輝いて見えた。
そして、その世界の中にいる弟がうらやましくさえあった。
「メイ様、クラスと氷をご用意してきました。
本来ならばこのような時間にそのようなものを口にするのは・・・」
「難いこといわなーい!いいじゃんたまには」
理人が用意してきたグラスは二つ。メイと剣人の分であろう
「あれ、なんで2つなの?3人なのに」
「私も・・・ですか?」
思いがけない言葉に少し動揺する理人
「・・・しかたないなぁ〜」
そういうと剣人はキッチンに行き理人の分のグラスを持ってきた
理人は戸惑いながらそのグラスを受け取り
「では・・・少しだけ。」
そう言い。三人分のグラスにファンタを注いだ
もちろん。ひとつだけ極端に少なく。
「じゃあ夏美のおばさんありがとう!乾杯!」
そういいグラスを軽くあわせ、メイと剣人はごくごくと飲み
理人はそっと口をつけるのだった
「ぷっはー!最高!」
「おいしいねー!クレープフルーツ味!」
甘酸っぱいグレープフルーツの味
しかし、シュワシュワとはじける心地よい炭酸
「おいしいですね。シャンパンのような口当たりで」
なんだか、いけない物を口にしているような気持ちになる
「え、こういうの、もしかして飲んだことない?」
メイは理人の感想に疑問をいだいた。
「ええ、初めてでございます。無果汁なのにこれほどの味がするなんて」
そこをフォローするように剣人が一言そえる
「ほら、うち実家厳しいからこういうもの家では出てこないんだよ」
そこからしばらくメイと剣人は昔の馬鹿話で盛り上がった。
理人はそれをほほえましく見つめていた。
「メイ様、そろそろご入浴のお時間ですので」
「じゃ、俺ももどるか。眼鏡うどんもちゃんと歯みがいて寝ろよー」
「うるさい!豆柴! おやすみー!」
剣人が出て行き、急に二人だけの時間になる
「メイ様はとても正義感にあふれていたのですね」
少しほほえましく理人は言った
「あ、豆柴のやつあんなことまで思い出さなくてもいいのに」
「清掃当番をサボった男子をほうきをもって追いかけるとはなかなか・・・」
「ちょっとぉ 馬鹿にしてるんでしょう?」
「いいえ、拝見してみたかったと思いまして」
「もう!お風呂入る!」
「かしこまりました。」
メイの入浴中、グラスを片付けながら考えていた
もし自分もその思い出の中に入れたらどんなに幸せだろうと
「メイ様・・・」
自分でも気づいている、この感情。いけない事。
あの時、口にしたファンタのように甘美なものなのだろうか?
抱きしめてしまったときの温度。香り。自分が自分でないみたいに。
思いを巡らせるほどに心は高鳴っていた。
「あーいいお湯だった〜どうしたの?まだグラス洗ってたの?」
メイの言葉にはっと我にかえる理人。思いにふけグラスを洗う手が止まっていた
「あっ いえ、その、すぐ終わらせます」
「調子悪そうだし、あと私かやっておくよ。」
そういってグラスを洗い始めようとするメイ。
「いけません!これは私の役目ですから!」
肩が触れる。ちょっとしたことなのに鼓動が跳ね上がる
ちょっとしたことなのに動揺しているせいなのか強く言い放ってしまった。
「そ、そう・・・・。ならいいんだけどさぁ」
「・・・・・・・・失礼いたしました。」
少しの沈黙。その沈黙を先に破ったのはメイだった。
「ねぇ。なんか 欲しいものとか、してほしいこととかない?っていっても
あんまり高いものとか買えないしなぁ・・・」
「いきなりどうなされたのですか?」
グラスを片付け、いつもの冷静さを取り戻そうとするが、メイの急な提案に驚いていた。
「ほら、いつも頑張ってもらってるし。私にできることなら、肩たたきでも何でもするし。
1日ぐらい執事休んじゃうとか。」
「ですが・・・私は執事ですから・・・」
「じゃ、なんか思いついたらいってよ〜。もう私寝るから。」
「ありがとうございます。おやすみなさいませ。」
そう言って理人も執事室に戻ることにした。
何でも・・・っという言葉は今の理人には魅力的だった
できることならもう一度抱きしめたい。しかし執事がお嬢様を抱きしめるなんて許されるわけがない。
・ ・・もし。 もしもだ。メイを抱きしめることができたとして、それからどうするだろう。
いやむしろ〔メイ様を抱きしめさせてください〕なんていえるはずがない。
自分は執事。お嬢様にそんな感情をもつことさえ許されない。
『1日ぐらい執事休んじゃうとか。』
仮に執事じゃなかったら・・・
そう考えて見たが、うまく考えられなかった。執事として育てられたこともあるのだろう。
剣人と違って家の決まりに従って生きてきたから。
そういえばみるくのように一度、遊園地に行ってみたいと願った時期も合ったが
紳士らしい遊びをしなさいと言われ、ゴルフやテニスなどのスポーツが中心だった
レジャーといえば海外旅行が主だったが、子供らしい遊びを子供時代にした記憶はなかった。
遊園地・・・。みるくは楽しかったとはしゃいで回りに話していた。とても嬉しかったのだろう。
一人の男、柴田理人としてなら・・・。少しだけ、ほんのひと時だけ甘えてもよいのだろうか・・・。
メイはベッドにいた。寮はおんぼろではあるが、ベッドはお日様の匂いがするし、布団もふかふか。
シーツからはほのかに石鹸の香りがするがきちんと糊がかけられてピンとしていた。
いつの間にやってるんだろう。理人の仕事はいつも魔法みたいだ。
実用的なドラ●もんみたいに。そんな理人が今日は少しボーっとしていた。
気になる。この間のことだって・・・・。
(あのとき私をだきしめたのはなぜ?)
正当化する理由としては、わかっている。私の震えを止めるためだと。
(だとしたら、なんであの時。)
理人は、ハッとしたようにメイから離れ謝った。
あの時、気のせいかもしれないが、執事としてではない理人を感じたような。
そう考えれば考えるほど混乱していった
(私のことどうおもってるの?)
考えれば考えるほど混乱していく、ダメだ。もう寝よう。
そう思ったとき。執事室のドアが空き足音が近づいてきた
「メイ様、まだ起きていらっしゃいますか?」
伺うように小さい声で話す理人にメイは布団からちょこっと顔をのぞかせた
「ん・・・なに?」
すごくやさしい声で理人が言う
「先ほどの件ですが・・・私も遊園地で遊んでみたいのです
メイ様、一緒に行っていただけませんか?」
遊園地という場所に今考えてることを見透かされたような気がしてびっくりしたが、
できるだけ平然を装う。
「わかったじゃあ今度ね。」
「ありがとうございます。おやすみなさいませ。」
そう一言だけ言うと理人は執事室に戻っていった。
(なんじゃこりゃーーーー!)っと叫びたい気分だったがグッとおさえる
ドキドキがとまらない!たしかに豆柴とだって遊園地ぐらいいく。だけど何かがちがう。
布団の中、顔がにやける。小さく手足をバタバタさせる。
聞きたいことも山ほどあるけど、そのとき聞けるだろうか?
---END---------遊園地編へ 続く?!のかな?
ドラマの流れ見てまたかくかもしれません
感想などいただけると、うれしいです
余談ですが執事喫茶にて
「お野菜も残さず食べていただかないとデザートは没収です」
っと言われたことがあります(´・ω・`)
>>381 リアルタイムGJ!
遊園地編希望!
理人が女々しくて萌
383 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 17:57:57 ID:pld7YsJ4
>>381 布団の中でバタバタするメイがきゅんきゅんですね。
「デザートは没収です」
理人で再生されましたw
GJ!
理人が儚げな美少女、メイが頼りになるイケメンで脳内再生されましたw
>381
GJ!萌えました。
セリフもドラマの理人みたいでよかったです。
是非是非、続編希望!!
みるくハァハァで大門×みるく書こうと思うんだけど
需要ある?
388 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 18:34:03 ID:CDx5/q2q
皆さん読むの早いですね 最後まで読んでくれてありがとう
エロなくてごめんなさい 本当はもっと理人にやきもち焼かせて〜をしたかったのに
脳内の理人さんが冷静なのでそこまで動いてくれませんでした。
エロ書ける人がうらやましい。
>>382 一番乗りGJ!です
>>383 そうか理人で再生すればよかったのか。ニヤニヤ
>>384 ありがとうございます 勇気でました。
>>385 ウチのメイはちょいツンデレ気味のやんちゃ者です
>>386 ドラマのイメージは意識して崩さないようにしてみましたが、そこに気づいてもらえてうれしい
GJ!と感想が嬉しかったので
遊園地編 書きたいと思うのですがロケ先の遊園地を調べてたら
こんなサイト見つけた
ttp://location.la.coocan.jp/ 八景島シーパラダイスの「プレジャーランド」 まで脳内で遊びに行ってきます
次まで少しかかるかもしれませんが、どうか忘れないでやってください
名無しにもどります
>>387 ノシ
庶民の世界を知らない理人カワエエ!
391 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 21:55:43 ID:dHS+olSM
理人って、本当に繊細な人物のような気がします。
>>372 GJ!タイミング悪く投下中にカキコして申し訳無い。
根津にローターかバイブを貰って「して欲しいこと言わせたいんだろ?」やら「名前呼んで貰うのなんてチョロいぜ」とそそのかされ実行に移す理人が見たい。
>>207とか
>>327です。みなさま、感想ありがとうございました。
続編と言ってくれた方がいたのでまたまた書いてみました。
毎回エロがないので、次はほんのりエロいの書きたいです…。
ドラマ版 理人×メイ前提
7話で学園を出て行った後のメイ
394 :
ひかり1:2009/02/20(金) 23:12:53 ID:pTLF/+wQ
「よお〜っし!!今日も元気出していくぞ〜〜!!」
「あっメイ〜待ってよ〜!!」
子猫のように元気な私の親友は、家から出た瞬間青空に吠えて、
転がるように家を飛び出していった。
「はーやーくはーやーく!夏美〜〜!!」
いつもの朝。
それは、涙が出そうなほど穏やかで、温かい日常。
395 :
ひかり2:2009/02/20(金) 23:13:38 ID:pTLF/+wQ
「今日はあったかいねえ」
「んー、春が近いのかな?」
「そういえばメイ、今日数学の小テストあるらしいよ」
「えええ、マジでえ〜!っつかもー数学とか浦島太郎だよ〜」
メイは一度転校して、この間まで超究極のお嬢様学校に通っていたんだ。
3日前に急に「私、今のところ辞める。またここに戻ってきていい?」と言い出して…
「メイが数学苦手なのは前からじゃない」
「ばれたか」
今に至るわけです。
396 :
ひかり3:2009/02/20(金) 23:15:03 ID:pTLF/+wQ
もちろんメイが戻ってくるのは嬉しかったし、大変な思いしてたみたいだから安心したの。
でも…
「…メイ、どしたの?急にだまりこんで」
「えっ…?ううん、なーんでもなーいよっ」
時々、思い出したように寂しそうな顔するんだ。
理由はきっと…。
--------- ------ --- --------- ------ ---
「理人さま〜〜〜〜!!!」
「おねえちゃん…」
私のおねえちゃんは、メイの執事だった理人さんの大ファンで
メイが戻ってきた日もそれはそれは大変だったの。
「理人さま!理人さまはどこ!?メイちゃんが戻ってくるってことは執事の理人さまも家に…きゃああ!!」
「…家に来るのはメイだけなの。執事はお嬢様につくんでしょ?メイはもうお嬢様やめたって言ってるんだから…」
「ええ!それじゃあ、理人さまにはもう会えないの!?」
「…うん…そうかもね…」
「理 人…さま…っ」 がくり
「あなた〜!また美冬が倒れたわ〜!!」
気絶するおねえちゃん。お母さんがお父さんを呼んでくれて、部屋まで運んでくれたんだけど。
--------- ------ --- --------- ------ ---
397 :
ひかり4:2009/02/20(金) 23:15:35 ID:pTLF/+wQ
きっとメイも…寂しいんだよね。
親友だもん、メイのことは誰よりもわかってるつもり。
メイ、理人さんのこと…
「あっおはよう!剣人くん!」
「おっす」
そうそう、メイのこと心配で追いかけていった剣人くんも戻ってきたの。
執事になる!って頑張ってたのも全部メイのため、だよね。
結構ちゃらんぽらんに見られることが多いけど、すごく一途で一生懸命な人なんだよ。
だからいつも剣人くんのこと応援したくなるんだ。
「あれ?メイ?」
「こら!あいさつくれー返せよ、メガネうどん!」
「え?あっ おっはよ豆柴!」
メイ、やっぱりぼんやりしてる…。剣人くん、いぶかしげな顔してる。
剣人くんも、きっとメイのこと気付いてるんだよね…。
398 :
ひかり5:2009/02/20(金) 23:19:03 ID:pTLF/+wQ
---------------------------------------------------------------------
久しぶりの数学。久しぶりの小テスト。
ルチア女学院では超ハイレベルの授業受けてたから(受けてただけだけど)
実は、私いつの間にか超賢くなってるんじゃ…!?なんてないない。
「メイ、小テストどうだった?」
「だーめだめ。もうわかんなくて時間余っちゃったから、裏にらくがきしてた」
「ぷはっもう〜しょうがないなあ。可愛いこれ、ひつじ?」
穏やかな日常。
両親がいなくなってしまってから、私がずっとずっと欲しかったもの。
でも、なんでだろ…
「そっひつじ。可愛いっしょ。これ商品化しようかな〜」
「ん〜なの売れるわけねえだろ、バカうどん!」
「うっさいなあ〜豆柴はあ〜!やる気?」
こんなに楽しいのに。
「おおっなっ なんだよ!やんのかよ!」
前と変わらない毎日が愛しいのに。
「…じょーだんだよー。バーカ。あんた、相手にならないから今日は見逃したげる。」
「…んだよ、メガネ。…うどんのくせに。」
どうしてこんなに胸が苦しいんだろ。
399 :
ひかり6:2009/02/20(金) 23:20:58 ID:pTLF/+wQ
「…はあ…」
「ため息多いな、おまえ」
「みんな、どうしてるかなーって思ってさ…」
今頃どうしてるんだろう。
リカ、泉、みるくちゃん、不二子…タミ… そして…
そして…
ばさっ
「うわっちょっなになに!?」
急に顔にかぶせられたのは…タオル?
「…泣きそうな顔してんじゃねえよ、バーカ」
うそっ泣いてた!?
慌てて頬に手をあてたけど、別に涙なんて流れてなかった。
「泣いてないし」
「半べそかいてる顔してやがったんだよ、泣き虫やろー」
400 :
ひかり7:2009/02/20(金) 23:21:27 ID:pTLF/+wQ
「会いたいくせに、やせ我慢しやがって」
「!っべつに私は」
「うっせえ!会いてえんだろ!?ばかみてえに意地ばっかはってんなよ!」
「…っ!」
「会いに行けよ、理人に」
「行けるわけないでしょ!?」
「くそ意地張りやがって…。あいつだって…きっと」
その時、窓を見ていたクラスメートが叫んだ。
401 :
ひかり8:2009/02/20(金) 23:22:15 ID:pTLF/+wQ
「ねえ、ちょっと!あのヘリ!!」
「ええっ何あれ!うちの校庭に下りてくるんじゃない!?」
「「!!」」
私は思わず席を立った。
私…知ってる。移動にヘリなんか使っちゃうすっごく非常識な人。
たった 一人だけ…
バラ バラ バラ バラ・・・
ヘリの音が近づいてくる、低く 大きく。
思うよりも早く、私は教室を飛び出していた。
何度か転びそうになりながら、必死に校庭へと走った。
402 :
ひかり9:2009/02/20(金) 23:23:09 ID:pTLF/+wQ
早く!早く!!!
ヘリの音がどんどん大きくなる。そして、私の心臓の音も。
前は望んで行ったわけじゃなかった。
両親の家も、大事な友達も、穏やかな日常も、すべて手放さなければいけなかった。
辛くて 辛くて 泣けなかった。
一度泣いてしまったら、寂しさに取り込まれて、暗闇に堕ちてしまう。そんな風に思ってた。でも…
「私がメイ様の闘うための剣に。メイ様を守るための盾になりましょう。」
暗闇に差し伸べられた手、私を引き上げてくれた言葉。
あんたがいてくれたから私は、頑張ろうと思った。
「覚悟をお決めください!!」
そうだ、私はあの時覚悟を決めた。一度決めた覚悟をそう簡単に捨てられるわけない。
また一緒にいられるなら、今度は私があんたを守ってあげる。
403 :
ひかり10:2009/02/20(金) 23:24:36 ID:pTLF/+wQ
今、新しい冒険が始まる前みたいに、私はわくわくしていた。
「はあ…はっ…」
校庭につくと、そこには…
「メイ様、お待たせいたしました。…あなたの執事です。」
「…おっそいよ」
「申し訳…ありません」
どちらからともなく腕を伸ばして、きつく体を抱きしめた。
お互いの存在を確かめるように、しっかりと。
二人の体温が混ざり合うほどに抱き合ってから、お互い顔を見合わせた。
「行きましょう」
「うん」
404 :
ひかり11:2009/02/20(金) 23:25:13 ID:pTLF/+wQ
校舎を振り返ると、夏美と剣人がそこにいた。
私は、ヘリの音に負けないよう、大声で二人に叫んだ。
「豆柴、夏美、ありがとね!!またすぐ!会いにくるからね!!!」
「メイ、頑張ってね!気をつけて!!何かあったらすぐ家に来るんだよ!!」
「理人!メイのこと、今度こそちゃんと守れよな!じゃねえとぶん殴るからな!!」
「お前に言われなくても、俺はメイ様を命に代えてもお守りするつもりだ」
「へっ すぐに様子を見に行ってやるかんな!」
ヘリに乗り込んで、空へと上がっていく。また穏やかな日常が遠くなっていく。
でも…大丈夫。だって今の私には。
405 :
ひかり12:2009/02/20(金) 23:26:15 ID:pTLF/+wQ
チュッ
顔の近さに驚いて固まっている内に、重なった唇は軽い音を立てて離れた。
「〜え… え?……… ぇぇえええええ!!!!???」
「大好きです、メイ様」
「ななななに言って ってゆか今 えええええ〜〜!!??」
ヘリはどんどん上空に上がり、太陽の光を集めるように、その輝きを反射していた。
「…私も好きだよっ!」
きっと太陽も月も敵わない。
今の私の横にいるのは、暗闇さえ光で満たしてくれる 世界でただ一人のあなた。
----------END--------------------------------------------------------
ってゆか書き終わってみたら結局エロくなかった!すいませんでした!!
はあああちょっと文章抜けました!すいません!
11と12の間に
---------
「メイ様」
「ん?」
----------
という言葉を補完して下さい…。うわああ
リアルタイムキタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ミ ☆
GJ!です。
不意のキスいい(≧∇≦)b
GJ!!
幸せな展開ウレシス
ちなみに書きながら投下って自分で保存できてる?
書き捨て勿体なくね?
まあ貴方のは読んでないけど
>>410 尤もな意見だが一言多いな
喧嘩売ってんのかと思う
>>410 こういうのがたまに沸くよな 空気読めよ
んで?SSの感想は?
>>407 GJです!!
ドラマでもこんな流れみたいなぁ〜。
つかこういうスレへの文章の投下はまず自分のローカルにテキストファイルで作成
目視公正の後に小分けにして投下、ってのがマナーだと思うけどな。
特に長くなる場合は全部で何レスになるかあらかじめ知らせるのも大事
(投下が終わるまで他の人が作品投下したりコメントするのを気を使って控える事がある為)
読み手も書き手もこの板に慣れてなさそうな人が多いから
一度控え室を覗くのをオススメする
参考までに、この板は連続投稿の規制あります?
自分も便乗してネタ投稿。携帯からでスマソ
・いつになったら名前で呼んでくれるのかとスネる理人
・メイがクラスに馴染んできたのは嬉しいが、その分ヤキモチが多い理人
・メイに「たまには私がお世話したい」と言われ、1日立場逆転する
ここは この雰囲気でよいと思うが。
エロあり剣人メイ見たい自分はかなり特殊だろうか。
6話の剣人にすっかりやられてしまったw
ドラマは理人エンドだろうから、せめて妄想でw
でもドラマの流れ的に、どう見てもメイは理人に気があるから、キャラを壊さずにこの二人を書くのは難しいのかなorz
いつでもメイを見つめてて、そばでいつも体張って守って、って頑張ってるのに、幼馴染みから脱却出来ず、
せっかくメイの執事になれたのに、メイの為、みんなの為に、執事交換をやめさせた剣人。
タミーにあの館に呼び出され幽閉されて、タミーが出ていった後、二人きり。
不安を隠して強がるメイに、お前はあいつに守ってほしいのかもしれねえけど、
俺が守りたいのはお前だけだから何があっても守る、と剣人。
でも無事にここから出られたら、お前には理人って立派な執事がいるし、俺は辞めて出ていく、と剣人。
二人きりで静かに今までのことを思い起こし、いつもそばにいてくれたこと、守ってくれたこと、
剣人の大事さに気付き…………みたいなのどなたか書いて頂けないものかと。
いや、自分にはまったくそういう能力がなく、他力本願で申し訳ない。
>>421 チラシの裏に書いとけ。
もしくはそこまで妄想したなら、文才ないで片付けずに自分で書いてみたらいいと思う。
>>420 雰囲気云々じゃなくて最低限のマナーは守るべきという話では?
>>422そこまで言わんでもw
でもまあ、文才なくても書いてる人いるし
思い切ってデビューしちゃいなYO
>>421 メイ剣人にはエロ似合ないけどね
前に書き込んでた人が作成中だったら申し訳無いが、大門×みるく投下します。
・ロリ
・エロあり(大門自慰)
・4レスいただきます
ある寝苦しい夜、みるくはぼんやりと目を覚まし寝返りを打った。
「だいも…ん?」
いつもならみるくを寝かしつけるためにベッド脇に座り、そのまま寝てしまう執事・大門
の姿が無い。寝ぼけた目を泳がせると、執事室のドアの隙間から燭台の明かりが漏
れていた。
みるくはゆっくりと足をベッドから下ろし、ふかふかのスリッパを履いてその明かりへと
向かった。無意識に足音を殺し、ゆっくりとゆっくりと。
「…っ…ハァ…ハァ…」
近づくにつれ、荒い息遣いが聞こえる。完全に目を覚ましたみるくは、好奇心に身を
任せ、ドアへと進んだ。
「…ハァ…みるくさま…」
その明かりを目前に自分の名前を呼ばれ、ハッと足を止める。しかしその息遣いは止
まらない。気付かれた訳では無いらしい。
慎重に隙間に顔を近づけ、中を覗く。執事服に包まれた見慣れた大きな背中…大門
はイスに座っているらしく表情は伺えない。ふと目線を下ろすと、スラックスが足元ま
で下がっており、逞しい2本の足が露出している。
再び目線を上げると、右腕が不規則に動いていることに気が付いた。大門の息遣い
は益々荒くなる。何か“いけないもの”を見ているという自覚がみるくの心拍数を高め
た。
「…ハァ、ハァ、っ…みるく…さま、あ、うっ、っ…!!」
がっしりとした肩が不意に強張り、少しの間を置きゆっくりと余韻に浸るように上気し
た。みるくはふと我に返って目を擦り、急いで自分のベッドへと戻った。ベッドに潜り込
むと、意図せず覚めきってしまった目をギュッと瞑り、再び眠りに落ちようと自己暗示
をかける様に丸くなったのであった。
大門は不安に駆られていた。自分の愚劣な欲情を抑え切れなかったあの晩、絶頂の
後背後に小さな足音を聞いた気がする…そしてその次の朝、いつものようにみるくを
抱きかかえベッドから下ろそうとすると、みるくは一瞬だが大門の手にビクリと震えた
のである。
しかしそれ以降みるくに格段変わった様子は見られない。自分の思い違いだったの
だろう−大門はこれ以上考えまいと首を振った。
そしてそれは、数日後の夜であった。
「はーい!それではおやすみなさいませ、みるく様!」
大門は抱きかかえていたみるくをベッドに仰向けに下ろし、いつものようにシーツをか
けようとした。
「待て、大門」
「はい?」
シーツを握る手を離し、背中に回してにこやかに姿勢を正す。じっと大門を見つめるみ
るく。忘れようとしていた不安がふと頭をよぎり、笑顔が強張る。
「こないだの夜、執事室で―」
「申し訳ございませんみるく様!!」
物凄い勢いで跪き床まで頭を下ろした大門に、みるくはポカンと口を開けた。
「どうかお忘れ下さい、そ、その、あれは何でも無いのです!」
「何でも無いならどうしてそんなに焦るんだ?」
大門が顔を上げると、みるくは勝ち誇ったような笑みを浮かべ腕を組んでいる。
「それは…その…」
「してみろ」
「は、はい?」
「あの時と同じことを、ここで、しろ」
無情にも、みるくはフンと息を吐く様に言い放った。嫌な汗がじんわりと大門の背中を
濡らす。お嬢様の命令をストレートに断る術は無いが、上手く言い逃れる術も無かっ
た。
みるく様は御自分のおっしゃっていることの意味を、そして私がしていたことの意味を
わかっているのだろうか―
「だ、い、もん!早く!」
急かす様に命令され、おずおずとベルトに手をかける。どうにかこの状況を打開しよう
という気持ちとは裏腹に、微かに妙な期待感が生まれていた。大門はジッパーを下ろ
し、中腰になってスラックスを膝まで下ろした。
不意に外で風が吹く音がした。我に返り手が止まる。これ以上は、本当に、まずい。
「……ハイ!というわけで、先日はみるく様のためにパンツ星人という新ネタを―」
「大門」
「…はい」
作り物の引きつった笑顔が、冷静なみるくの制止により更に引きつる。
「下着も下ろしていた、よな?」
大門は俯き、ゴクリと唾液を飲んだ。少しずつ少しずつ、自分の中心が勝手にも熱を
持つのがわかる。一人の人間としての欲望が、執事としての自覚を飲み込もうとして
いる。
「はい……」
両手をボクサーパンツにかけ、意を決し目を瞑ったままゆっくりと下ろす。とてもじゃな
いが顔は上げられない。スラックスと共に膝まで下ろし正座すると、既に半ば硬くなっ
たそれを目の当たりにすることとなった。自分は執事のくせに何ということを…しかも
みるく様はまだ7歳だというのに―背徳が、触れてもいない大門のそれをますます熱
くさせた。
「…大門」
反射的に上を向くと、みるくは頬を微かに染めながら初めて見る本物の男性器を凝視
していた。
「つづけろ…」
無言で頷くと、大門は正気に戻らぬようにと目を瞑り、右手で自分自身を握った。
みるくが上から眺めているという異質な状況に、体中の熱が集まってくるようだ。僅か
に荒くなったみるくの吐息が自分にかかっている気さえしてくる。自分は何という愚行
に及んでいるのだろうか―上下に手を揺すりながら、大門は現実の意識を朦朧とさせ
た。
「…名前も呼んでいた様な気がするぞ」
「は、はい、っ…みるくさま…ハァ、みるくさま…」
夢中でみるくの名前を呼びながら手を動かす。既にそれは起ち上り男を誇っている。
不意に布ずれの音がし目を開くと、可愛らしいパジャマに包まれた見慣れた2本の小
さな足がぶら下がっている。ハッと顔を上げると―
「こういうのが、あった方がいい、のか…?」
パジャマの前をはだけたみるくが眼の前に腰掛けていた。大門は自分の理性がふつ
と飛んでしまったのを感じた。
「ああ、みるくさまぁ、はっ」
頬をみるくのなだらかな柔肌に擦り付け、荒く息を吸い込む。甘い匂いに全てが支配
されていく。
「みるくさま、みるくさま…ハァ、う、」
「くすぐったいぞ大門…っ」
みるくはもじもじとしながら大門の肩に手を添えている。これほどまでに“子供らしい”
大門を見たことがあっただろうか。
「―!!だいもっんっ」
不意に乳房にぬるりとした感触が走り、みるくは訳もわからず体を震わせた。大門は
本能のままに、まだ幼い乳房に舌を這わせた。大事なガラス細工のように小さな突
起を唇で摘み舐め上げる。
「んん!大門、や…変だ、っ」
初めての感覚にみるくは腰の辺りにじりじりと痺れを感じた。これは一体何なのだろう
か、頭の中を巡らしても熱に浮かされてしまって答えが出てこない。
「みるくさまっ、ああ…みるくさまぁ、うう」
大門は左手を伸ばしみるくの背中をまさぐった。ぷるぷるとみるくが微かに揺れる。
ぎゅっとみるくの上半身を抱き、甘い匂いに包まれながら先走りに濡れた自身を激し
く上下させる。みるくはぼうっとしたまま細い両腕で大門の頭を抱いた。
「うう…あ、あ、みるくさま、わたしは、うっ、ぐっ―!!」
みるくは一際強く抱かれた瞬間、足の甲に熱いものがかかるのを感じた。言い様の
無い感情にぞくぞくと背中が震える。
「…はぁ…はぁ…みるくさま…」
力の抜けた大門はみるくの背中に回した手をベッドに落とし、みるくにもたれかかっ
た。みるくはそれを支えるかのように背中に力を入れ、微笑みながら胸の中にある大
門の頭を撫でた。
「…お前もまだ子供だな」
END
>>424 勧めたい気持ちは分かるけど「文才無いけど」はもう少し言葉を選ぶべきだと思う。
>>425 GJ!みるくも大門も可愛いw
なんだよこの萌えは…大門可愛すぎだろ…そしてみるくさまかっけぇ…
GJ!
>>421 その妄想展開を読むかぎりでも、じゅうぶん文才あると思うが。チャレンジしてみても良いと思う。がんがれ。
>>424 メイ剣人はエロ似合わないとか、自分の主観で言いきるな。ここは2ch、色んな需要があるはず。
>>425 GJ!GJ!可愛いよな、この2人ずっと一緒にいて欲しいよな
>>425です、GJありがとうございました。
大門×みるく支援を兼ねた投下でしたが、
>>387さん被ってたら申し訳ない。
それでは失礼します。
437 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 01:54:01 ID:+dpObJK+
誰かお願いします
大門×みるくが大好評なので
どんどん投下お願いします!!
>>425さま、続きを。。。
いっそシリーズ化してくださいませw
実際に書いてみたら書けなくてorz大変だなーと思った
読めるだけで有り難いっす
スマソ見事に過疎ったので主要キャラのSSを。
山場も無いのでつなぎ程度に、暇つぶしにどうぞ。
・健全、ある日のメイちゃん
・時間設定は不二子と打ち解けてから黒多美発覚の間くらい?
・3レスいただきます
442 :
メイ主役1:2009/02/23(月) 12:06:40 ID:uBYbCKE2
ルナ寮の優雅な放課後、その静けさを打ち壊すように叫び声が響いた。
「って、何コレぇえええ!!!!!」
《女の子だけで話がしたいから一人で来てネ》と不二子の部屋に招かれたメイは、ただた
だ目を丸くした。
何種類ものセクシーな下着が、いくつもの金細工のラックに吊された室内…一体何が起こ
ったというのだろう。
「あ〜ら、やっぱりメイちゃまはこんな下着に御縁は無かったかしら?」
ひらりと手近な下着をはためかせながら不二子は勝ち誇ったように微笑んだ。
「あっっったり前でしょうよ!一体どうしたの!?」
メイは部屋の中を直視できず怪訝な表情で尋ねた。
「たまにこうしてランジェリーショップに出張してもらってるわけぇ♪やっぱり殿方はこういう
下着の方が燃えちゃう、で、しょ?」
唇をつんとさせて微笑む不二子にメイは愕然とした。
「ちょちょちょ、ちょっと!やっぱりあんた達…えええ!?」
「ま、それより♪オバサンみたいな下着ばっかりのメイちゃんにもお裾分けしてあげるわよ
ん」
ホラと手を引かれ、メイはつまずきながらもその豪華絢爛な室内に足を踏み入れてしまっ
た。
「いらないいらない!私は実用性重視、ダサダサで結構!!」
「そうそ、ステキな夜には実・用・性が大事♪それじゃ、見てあげて」
不二子がスラリと手を挙げて合図を送ると、スーツ姿の女性が近づいてきた。女性は手
元のファイルに何やら書き込みながら、ほんの数十秒メイの周りを一周し。
「…て、え?なんなの?」
つい呆然としていると、女性は不二子の元へと駆け寄り口元を隠しながら何かを伝えて
いる。
「オッケー♪それならコレと…あとコレ、そうそ、コレもどうかしらン?」
不二子がいくつかの下着を指し示すと白手袋をはめた女性が次々に現れ、丁寧にそれら
を持ち横一列に並んだ。黒に金糸で刺繍が施された物に、毒々しいぐらい赤い物に…メイ
は思わず口を開けた。
「メイちゃまはどれがお好み?」
不二子はたじろぐメイにじりじりと近寄り背後に回ると、選択を促すように肩を叩いた。
「…や、やっぱさ、気持ちだけで十分です!!アハハ…それじゃ〜、失礼しまーす!」
不二子の圧力から擦り抜け、ギクシャクした笑みを浮かべながらメイはこの“秘境”から
逃げ出していった。
「ンもう、連れないんだからぁ!…それじゃ、コレ、よろしくネ」
443 :
メイ主役2:2009/02/23(月) 12:07:13 ID:uBYbCKE2
《あんな下着、誰がいつ着るって言うのよおおお!!》
もはや他の豪華な施設よりよっぽど住み慣れたオンブラ寮の階段をドスドスと上がりなが
ら、メイは先程の光景を思い出していた。あんなフリルやレースの付いた下着を実際に使
っている人がいるとは、思えなかったが、不二子がいた…。
トホホと苦笑しながらも、方向は間違っているがこの学園で同級生から気遣われたことに、
なんとなく心が暖かくなっているのも事実である。
「ま、あれは無いけどね〜…って!!」
階段を上がりきると、自室のドアの前にド派手な箱が置かれているのが見えた。急いで
その箱に駆け寄り持ち上げると、箱とラッピングのリボンの間に“FROM FUJIKO”と書か
れたカードが挟まっていた。
「お!メイちゃんのお帰りや〜。ん、その箱何なん?」
神出鬼没、いきなり現れた多美にメイは咄嗟に箱を抱え込んだ。
「いやいやいや、ただの箱だから〜ハハ…それじゃ、ね!」
バタンとドアを閉めるとメイは自分が抱えている箱の中身を想像し、ため息をついた。 ベ
ッドに座りきょろきょろと辺りを見回す。幸いまだ理人は戻っていないようだ。一息ついて
からリボンを外し、恐る恐る箱を開ける。
「…あ」
それはメイの下着よりはずっと派手だが、部屋で不二子が選んだものよりも落ち着いた、
かわいらしい下着だった。決して嫌味の無いフリルに、花をかたどった刺繍。
「あ!でも、サイズ…」
裏返してタグを見ると、そこに書かれた表示は悲しきかな、ここ数年見慣れたものだった。
「なんでわかんのよぉおお!!」
メイは声を押し殺して小さく叫んだ…無念。しかしもう一度表に返してじっと見ていると、確かに、これはかわいい。メイは両手でストラップを持つと、おそるおそるブラジャーを制
服の上からあてがった。
「へぇ…ちょっと、だけどこういうのも、いい?じゃ―」
「―メイ様!お戻りになり…ま……」
ほころんでいた顔をはっと声のする方へ向ける。そこには執事の、理人の、姿が…
「っ、失礼致しました!!メイ様の執事でありながらノックもままならず…再び退出させて
頂きます」
「ちょ、違うの、これには深いワケが―!!」
言い訳する間も無く豪速で閉まったドアにああと手を伸ばし、メイは深く肩を落としたので
あった。
444 :
メイ主役3:2009/02/23(月) 12:07:49 ID:uBYbCKE2
「わっ!!!」
「っ!!!!!…なんだ、お前か」
中庭のベンチで心もとなく佇んでいた理人は突然肩を叩かれ大きくたじろいだが、それが
剣人のものだとわかると目を細めため息をついた。
なんだよと悪態をつきながらも、剣人はその横に腰を下ろした。
「Sランク執事様がこんなに近づかれても気付かなかったなんてな!考え事か?」
「…別に」
「まさか、変な妄想でもしてたんじゃねぇのか?」
そんなわけ無いかと剣人が笑おうとした矢先、
「―いつまでも馬鹿なこと言ってないで、少しは勉強しろ!!」
理人は立ち上がり瞬きしながら強い口調で言い放つと、スタスタとあらぬ方向へ歩い
行った。
「は?どうしたんだよ急に!?わっけわかんねぇ…」
兄の意外なリアクションに剣人は“図星”ともわからずに、右に左に首を傾げたのであっ
た。
END
ムッツ理人乙!w
特技の早着替えは目を瞑ってやってるのだろうか…w
446 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 14:12:13 ID:MHPZnuaE
GJ!!
理人の反応かわいすぐる…ww
GJ!
メイかわいいよメイ
>>445 ムッツ理人てw
>>441 乙〜
だが、これしきで過疎などと言ったら他スレはどうなるw
GJGJ!!
メイ理人萌えまくりだww
GJ!剣人から話を聞いた根津にからかわれる理人が見たすぐるwww
やっぱ理人って童貞なの?
原作だとどうも童貞に見えない抱き方してるが、
童貞だとは思いたくない。。
>>441です、御一読ありがとうございました。
加えて誤字脱字失礼しました。マイナー(?)カプ好きの負い目は人を狂わせるのです。
いつかまた大門×みるく投下させていただきます。 大 門 は 童 貞
454 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 13:14:52 ID:aeCM8jaZ
理人×メイでオイルマッサージネタが読みたい
457 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 00:02:23 ID:gvEN33kf
理人×メイ
でヨロシク
ドラマ理人×メイ投下します。
ドラマで理人がなにやら病気になってますが関係ありません。
やっつけ仕事なので誤字脱字等あるかもorz
・媚薬ネタ
・最後まではいってません。
・視点がコロコロ
・忍おかしい
11・
木場さんが育てた色とりどりのお花。近くをあるくと、ふわりと優しい香りがす
る。執事である理人は只今風邪でダウンしてしまい、メイが看病し、
「で、ですが…」
「いいから寝ときなよ!」
寝かしつけた後、自分に気をつかわせ無いようにと少し散歩することにした。
「んー!いい天気だな〜」
一つの曇り気もない晴れ渡った空。暖かい空気が眠気を誘う。
でも、よりによってこんな日にあいつ倒れるなんてなぁ…。一緒にひなたぼっこしたかったな、
とか心の何処かにぼんやりと思いながら、ベンチに寝転んでみる。
ぽかぽかと春の陽射しにうとうとする。こんなとこで寝てたら、
またはしたないとか言われんのかな。段々瞼が重くなってくる。
「こんな所でお休みですか。」
淡々とした、いや〜なこの声は…。
間髪入れず身を起こすと、そこにはあの本郷詩織−ルチア様の執事、忍が立っていた。
「外でお眠りとは随分無防備ですね。」
口角を少しだけあげる、笑ってない微笑。こいつには一回変な事(変な事は何回も言われたけど)
言われて、揚げ句唇まで奪われそうになった。
「…なんの用よ」
「まぁそんな睨まないでください…実は、ルチア様からお届け物を授かってきた
のです。メイ様に届けるようにと。」
差し出された忍の手には小さな白い生クリームの四角の生地に鮮やかな苺やラズベリーが
デコレーションされていたケーキであった。
おいしそう…。でも、でもどうしてルチア様は急にそんなものを…。それにこいつ。
どうも信用ならない。きのせいか近付いてきてる気がする。
「…ごめんけど…私いらな……っ!」
眼の前に白い前髪が垂れてきたかと思うと、次の瞬間口の中いっせいに甘さが広がった。
押し倒され、肩を軽く押さえ付けられ、指までも口に侵入してくる。
「む〜!んん!」
息が出来ない苦しさとほんわりと広がるケーキの誘惑に耐え兼ねいやいや首を振りながら
飲み込んでしまった。食道を流れるのを確認して、指を口から抜き軽く身体を乗せていたそいつが離れた。
自分も少し噎せて素早く身を起こす。
「お口にあいましたか?ちなみにそのケーキはルチア様特製なんですよ。」
「え……」
ルチア様がつくった…?驚きを隠せないでいると、再びそいつがさもおかしげに顔を歪めた。
それと同時に再び私に近付いてくる。間隔がどんどん狭まる。
「すみませんメイ様。口元…汚してしまいましたね。」
綺麗に折り畳まれた真白なハンカチを私の唇に近付けてくる。身の危険を感じ、
パシンと音をたて右手で振り払い、そいつを全身で押し退け、私は走った。
「…ふ……今頃遅い。」
ガチャ、バタン!
息をきらせ、どうにか自分の部屋にたどり着いた。(追ってこない…?)
それはそれで気味が悪かった。それになんだか変だ。走ったからといっても、
汗の量が尋常じゃない。
「あ!あいつどうなったかな。」
そろりと執事室を覗く。すると理人は薬の効果あってか、穏やかに身を休め眠っていた。
微かに寝息が聞こえる。よかった。大分楽そう………
「んっ!」
瞬間がくんと身体が波うち、フローリングに膝をついた。どくんどくんと血が活
性している。心臓も早鐘のように鳴り響く。四つん這いになって背中を胸の方へ
折り曲げる。いや…なにこれ。身体の異常な熱。胸の先端がキリリと痛くなる。
動悸も激しくなってきた。ぐらりと目の前が暗くなる。
(も…駄目かも。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピチャ…ぴちゃ
下半身の甘美な感覚に理人は眼を覚ました。頭が…見える。
「ん……!メ…メイ様!?」
Sランク執事がそこに見たのは、いつもおつかえしている筈のお嬢様が
自分の性器をくわえている所だった。一瞬、夢かと思ったがどうやら現実のようだ。
メイの奇行に激しく動揺する。頭がついていかない。
「メイ様な、なにやってらっしゃるんですか!おはなしくださ……」
まるで理人の声が聞こえていないようにメイは容赦なく吸い上げる。
両手で持たれたそれを理人の足を跨いで夢中に舐め続ける。
快楽に負けじと両手でメイの動きを静止させた。
その理人の行動を、焦点が定まっていない眼で見る。
意識が無いのだろう。その頬はうっすらほてっていた。
「…ん…あれ?………!!!!ごごごめん!!」
一瞬ハッとしてメイが跳ね起きる。そのまま理人の方を見ないように後ろを向く。
その間に理人は素早くそれを直しこみズボンのチャックを閉めた。
「…一体…どうなさったのですか?!」
急いで身を起こす。
それにくわえて足を動かせると不覚にも、それがメイの制服を着ているふとももを少し擦った。
「…っんぁ!」
「!メイ様!?」
…おかしい。自分が目覚めてからのメイ様の行動は明らかに普通ではない。
自分の風邪をうつしてしまった…?そうだとしたら執事失格だ。だがそれにしては…
メイは相変わらず理人の足の上に乗っている。
ベッドに膝をつけてる脚がもじもじと腰を動かす。
「っん…んん…」
「…メイ様…何かあったのですか?」
「………ん〜ん…」
3
否定する。だが「本当にですか?」と問うと。容易に白を切った。
「ベンチで…寝てたら…その…忍って人が来て…」
「!なにかされたのですか!?…」
「う〜…ん、ルチア様からってケーキを…」
ルチア様…!まさかその中に…
「お食べになられたんですか?…」
「食べたって…いうか…強制的に押し込められたような…」
眼を細め、ある考えが浮かぶ。…媚薬か。もしそうだとしても信じたくない。
そんな姿のメイ様など、見ていられない。
だけどルチア様は何故メイ様に媚薬など…。
「ねぇ、私どうしちゃったのかな」
ぼや〜とした虚ろな眼で理人を見つめる。理性が少しも見えない今のメイ。
(媚薬のせいですよ。)
なんて…言えるわけがない。だがこのままではメイ様も苦しい筈。
かといってメイ様の身体に触るなど。さっき性器を舐められたせいもあり、
理性はぎりぎりだった。
「ねぇ…」
「は、はい!」
「どうしたらよくなるの…?」
「え…」
「Sランク執事なんでしょ…なんとかできないの…?」
だ…駄目だ。これ以上近付かれたら…
「苦しいよ…はやく、はやくしてよ…」
頬を紅色に染めたメイはいつもよりも色香を感じる。理性がぐらつく。眼の前が
どんどん霞んでゆく。
「………知りませんよ。メイ様が頼まれたんですからね…」
「ひゃ…!」
そういうと理人が逆にメイを押し倒す。そしてほてったメイの顔の前に近づく。
「今…楽にしてさしあげますから」
そういうとメイの胸に手を置き、ゆっくり優しく揉んでみる。
メイは与えられた快楽で顔をしかめ、両手で自分の顔を覆う。
感じてくれていると思ったらつい嬉しくなり、下部にも右手を伸ばしてみる。
「あぁっ!…な…んッ…ちょっ…なにしてんの!」
「メイ様がおっしゃったじゃないですか…」
(「はやくして」って)
ショーツの上から中指と人差し指を滑らせてみると既にぐっしょりと濡れていた。
自分のをくわえて濡らしてろしたのかと思うと下腹部がちょっとゾクリとする。
「だからってこん…あぁっ…ん…んんん!」
メイは羞恥心に声を手で制していた。その様を見かね、理人はいったん秘部から手を離した。
メイは急に快感が無くなったのに腰をもじもじさせ、ぼんやりと理人を見つめる。
理人は自分の机の引き出しから耳栓をとり、自分の耳にはめた。
「メイ様、我慢なさらず声をお出しください。私は聴いていませんので…」
顔を近付け理人と眼を合わせると、メイは弱々しく頷いた。どうやらこの疼きが
何故なのか少しわかってきたようだった。メイは再び本能に翻弄され始めた。
4
ゆるゆると指の動きを速めたり遅めたりすると、メイの身体が微かに波うつ。
下着の上からなぞっている理人の指は既にヌメヌメと光沢を放っていた。
好きなお人というのもあり、緊張に震える手がそれよりもいっこうに次の段階へ進もうとしない。
進んでしまったら戻れなくなるかもという不安と、この状況に、胸はドクドクと音をたてる。
どうしよう。メイ様。その時ぐいっと身をひかれた。
「舐めて。」
耳元で微かに聞き取れた言葉にドキンとする。耳栓をしていても近付けば少しは聞こえるみたいで、
その事実にまた血が暴れる。顔をぶんぶんと振り、
メイの言った意味を理解するとするりと下着を脱がせた。
そのべっちょりと濡れたショーツを執事机の椅子の上にゆっくり置き、そして
メイの脚の前へしゃがみ込み脚をあげ自分の肩へかけた。
「…失礼します。」
「っあぁ…ああ…!」
試しのように少しだけ秘部を舐めてみる。
するとメイは一瞬ビクッと筋肉を強張らせ身体をうねらせる。
その様子を見ていると一層ドキドキしてくる。(最後までは…最後までは絶対しない。)
そう自分に言い聞かせ、再び秘部に顔を近付ける。
舌で少し遠慮がちにぺろぺろと舐めてみたら俗に言う愛液がどんどん溢れ始めた。
それが想像以上に多くて、制服のスカートまで染み込みそうだった。
「ちょっと耳栓を外させていただいても宜しいですか?」
こくんと頷くメイ。
了解を頂き、いったんメイの脚を置き耳栓をとる。
「メイ様、制服はお脱ぎになったほうがよろしいかと…。それがお恥ずかしいの
なら別の服をお召しに…」
「やだ。はやく…理人…さん。はやく」
キュッと胸のどこかが締め付けられた。ふと自分の名前を呼ばれ理性喪失に拍車が掛かる。
(こんな…メイ様のこんな所迄触れているのに…他に、何を。)
何を望んでいるのだ。まだ理性が存在しているというのか。執事という分際で。
(何がSランクだ…。)
自分のラベルにへどがでる。
「…解りました。もし汚してしまったら、私が必ず明日までに必ず直しておきます。」
5
こんな事で執事らしさを取り戻せただろうか。そんな風に少し考えまた先の様に
メイの脚を抱え舐め始めた。
早く終わらせて差し上げよう。メイ様がもっと苦しまないように。…自分が苦しまないように。
そう思い、右手をスッと取り出し舐めているメイの秘部とクリトリスをまさぐり始めた。
唐突な強い刺激に驚いたかのように腰をあげるメイ。
ビクビクッと理人の行動に四肢は反応する。
「っァあ!あっ…ん…んあぁ…」
チュポチュクッ…ピチャピチャ
早急に動かされる指にグイグイと気を引っ張られるような感覚に陥る。
紅潮したメイの顔は今までにないほど快楽に眼をしかめさせている。
脚と腰をビクビクと緊張させる。見ているとこちらまで翻弄されてきそうだ。
ああ伝播してくる。微かな意識に指を速めると、メイのシーツを握る手にギュッと力が入った。
「−−っあァぁあ!…」
「…メイ様……!」
せき止めていた感情が一気に溢れ出し、たまらなくなり絶頂に達したメイの身体に上から抱き着く。
肩で息をしているメイがどうしようもなく可愛くて、我慢できず首に口を添わす。
愛しくお嬢様を見つめる執事。
息荒々としながらしかめた眼で快感に浸っているメイを見つめ、
そのままくちづけた。
メイの脚は力尽きたようにゆっくりと脱力していく。その脚を丁寧にベッドの上
に置き、メイの様子を伺う。メイは息をあげてベッドの上でグッタリとしている。
(効果は薄れただろうか…?)
段々メイは呼吸を整えながらそのまま、意識を失うか如く瞼をおろした。
「…メイ様…?」
どうやら眠りについたようだ。
よかった。これで薬もとれるだろう。フッと肩を撫で下ろす。ドキドキはまださ
めない。
最後迄いかなくてよかった。あの状況で、薬に翻弄されているメイ様に懇願されたら、
私はメイ様を貫いていたかもしれない。メイ様の本心など尊重せず。
抱けなかった物足りなさより、ずっと嬉しい。
自分の指に付着しているメイの愛液をティッシュで拭う。
そしてメイの脚を開き、ティッシュでそっと丁寧にそこを拭いた。
新しいショーツを履かせ、メイをお姫様抱っこで持ち上げるとメイの部屋のベッドに寝かせた。
布団を被せる。メイは寝息を静かにたてながら深い眠りについているようだった。
交じらわなくて嬉しいなんて普通、思うだろうか…。
だって、媚薬という本能だけを駆り立てる道具を使っては無意味なのだ。不本意である。
性の対象として交じらうのではその行為になまるで意味がない。虚しいだけだ。
立つとギィとオンブラ寮の床が軋む。愛しいお嬢様を下に眺める。
…ああ。私は精神的にずっと、メイ様の事をお慕いしているのか。
7
自分でも気付か無かった程に、こんなにも自分はメイ様に魅了されていたのだ。
「………ん」
眼をあけると、いつも出会う天井がみえた。窓辺に置かれた時計をみると、
針は午後6時を指していた。
「う〜ん…」
なんで私寝てるんだっけ…。ああ確か、お昼にあの白髪男にケーキを突っ込まれ
て、急いで此処に戻ってきて、あいつの様子を見にいって、そしたら突然身体が
苦しくなって…。あれ?なんで私寝てるんだ。しかもきちんとベッドに横たわっている。
(なんでだろ…)それになんだか変な夢を見た気がする。
すごく…えっちな夢。今でも身体が疼いてきそうな全身を突き抜くあの衝動。
ゾクゾクとする快感。そして脚の間に顔を埋めているあれは−…。
バッと勢いよく跳び起きる。相手の男はまさしく自分の執事…あいつだった。
(なに?私あいつにあんな風にされたいの?!)
よく夢には自分の深層心理が関係するってきくけど…。まさかそんなに願望があるなんて。
でもそんな風にされたいとか…思った事無いと言ったら確かに嘘じゃ…ない。
それにしても鮮明な夢だった。画像の乱れを感じなかった。
途中意識が途切れ途切れだった気がしたけども、あんな所触られ…たり…。
ボンッと顔が熱くなる。
(いやーーー!!!)
夢だとしても羞恥心が自分を支配する。
顔をパンパンと叩く。チリチリと頬が痛む。
(それに…なんだろう。)
夢で見たあいつの顔…。
何処となく儚げで…眼を細めるあの妖艶さも、何と無くゾクゾクしたものがあった。
ようするにたまらなく色香を感じた。
そりゃいつも…かっこいいけども。とりあえずあいつらしくなかったのだ。
あんな顔は…初めてみた。
(何が違うんだろう?)
ギィと扉が開くと同時に足音がついてきた。
「あ…メイ様、お目覚めになられましたか。何かお飲みものをお持ち致しましょう。」
理人の顔をみると、さっきの夢が眼の前を駆けていく。ドキンとしてつい恥ずか
しくなって視線を逸らす。
「あ…!い、いいよ。そういえばもう身体…平気?」
メイに言われてドキンとする。あの時最後までしていないから、男の苦しさに
気付かれたかと思うとちょっと恥ずかしくなる。
「え…ええ。大丈夫ですよ。」
「そっか!もう風邪なんてひかないでよね。」
風邪…?少し間をおいて考える。そっちのことかと気付くと更に顔が赤くなった。
「そうですね。私が休んでいる間にまたあのような人に近付かれたら困ります。」
…?
言葉に違和感を感じる。
8
「あのような人」とはまさかあの白髪男の事を名指しているのだろうか。
私があいつに何されたか知ってる…?嘘だ。言った記憶など一ミリもない。
そんなことがある訳無い。あいつは病気で眠っていて、私は帰ってから気を失っていたのだ。
…気を失っていた?
そういえばこの間私は何があったんだろうか。気付いたのはベッドのうえ。
(あいつは知ってる…?)私が気を失った後を。
でも確かに言った覚えなんてないのだ。微塵もない。あの夢の中で…しか。(夢?)
「…メイ様?」
「な…なんで知ってるの」
「何をですか?」
「あの…白髪の人のこと。言ったっけ?私…帰ってきてから
気を失って床に倒れてた所までしか記憶ないんだけど…。」
心中であっと声を出す。メイはどうやらあの時の事を覚えていないようだ。
「変な事いうけど…夢では言ったの。あんたに。」
幸か不幸か、メイはあのことを夢だと思っていたのだった。
本当の事を言うべきか…。しかしそうなると媚薬の話までしなくてはなるまい。じゃあ嘘か。
どちらがこれからのお互いの関係を、このまま何の弊害もなしに進めるために好都合か。
そのことを考えると自ずと口が開いた。
「そうなのですか。…可笑しい夢をみましたね。私に罪悪感でもあったのでしょうか?」
「し、知らないよ!」
(やっぱり…ただの夢よね)ホッと肩を撫で下ろす。
本当にそんなことがあったらこれからいろいろ大変になる。夢でよかった…。
けど、あれが現実だったのならそのあとどうなっていたのか。
あの夢のとき、自分はいつになく素直であった気がする。
(あいつに好きって言えたのかな。)
照れるけど、ちょっと。ちょっとだけ、残念だったかもしれない。って何考えてるんだ。
「じゃあなんであんたあいつの事を…」
「私が起きてきたとき、えと…メイ様が床に伏せてらっしゃっていたので、
ベッドに運ぼうとした時にその…白い髪の毛がついていたので。」
「………」
(旦那の浮気を見つける主婦か。あんたは。)メイが心の中で呟く。
そんなんでよく気付いたなあと感心する。その洞察力もSランク執事だからなのかな。
「どうやら何か服用されたようでした。」
「ああ…ルチア様からってケーキ貰ったの。拒んだんだけど…。」
「………。」
(知っていますよ。)眉を若干しかめさせ眼を細め下を向く。
(そのあとあいつがメイ様に無礼を働いたのも全て。)突然閉口になった理人。
するとそれに気がついたメイが話を続ける。
「?、どうしたの?」
「…私がいない時にあいつとは会わないようにして下さい。」
「…え?」
「私のいない範囲内であいつとは喋らないでください。メイ様。」
「……」
急に言われた言葉に胸がどきどきと鼓動を速める。私がただドジって、隙を見せ
たのが悪いだけなのだが、なんだか…やきもちを妬かれたような気分になった。
「そうでなければ、私がメイ様をお護り致すことが出来ません…。」
「う…うん。そうだね。わかった、気をつける。」
9
フイと理人と眼を合わせていられなくて横を向く。
なんとも形容しがたい胸の苦しさに顔は熱を帯びたように熱くなる。
叱責されてるのに。多分振り向いたらあいつは怖い顔している筈なのに。
…どうして嬉しいんだろう。
「本当に…わかっておられるのですか?」
「う…うん。」
無防備なメイの行動。本郷家の次期跡取りになる身、いつ命を狙われてもおかしくない。
確かにそっちも遥かに重大だが。
そういうことではないのだ。
「そうですか…。あ、もうこんな時間ですねお食事に致しましょうか。」
「あ…うん。ありがと。」
いつの間にか過ぎていた時間。針はあれから30分たっていたようだった。
なんでだろう。焦躁にかられる。もどかしい。
なんだこの物足りなさ。空虚。消失感。…ああ、あのせいだ。
自分の腕でおちていくメイ様を、不意に口づけした。
あのことはメイ様は知らない。自分だけの真実。だから虚しいんだ。
(あんなこと…しなければよかった。)
「…ねえ」
「はい?」
「私も手伝おっか。」
「え?!そんな…メイ様はどうぞお待ちになっていて…」
「いーの!私がやりたいの。うどん以外料理出来ないけど、準備するものあった
ら言って。」
そう優しく微笑むと
「さー!何がいるの?」
「あ…ではトマトと玉葱をそこの棚からお願いします。」
そういうとメイは言われた物をぱっと取り理人の近くへ持っていく。一気に縮ま
った距離に内心ドキッとしてメイの手から受け取る。
「…ごめん。反省してます。だからもう…離れないでよね」
唐突に発せられた言葉。
しかめていた眼が大きく見開く。一瞬言われた言葉を考え、その意味を
ゆっくり身体にふくむと、嬉しさについ口がゆるんでしまう。
「ええ。メイ様は私が必ずお護り致します。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「忍、あれはどうなったかしら。」
「例のものは既にソーレ生の手にも渡りました。彼がルチア様の手に渡るのも
きっともうすぐでしょう。」
「そう…ありがとう。」
懸命に神経を保っているような、切なげな瞳。
ルチア様は柴田理人を手に入れる為、ある作戦を決行された。
それはあの東雲メイと柴田理人の決定的なショットを撮るというものだった。
そうすれば柴田理人はお嬢様に手を出したということで、東雲メイは執事に
手を出したということで最低でも二人は別々になるだろう。
作戦は成功した。スナップももうすぐルチア女学園中に行き渡る。
「…っう…」
「!…ルチア様、少し横になりましょう。」
「…いいわ、大丈夫よ。」
あの柴田理人と東雲メイの行為はどうやら最後までやっていなかったようだった。
しかし、スキャンダルには十分であったし、Sランク執事あろうものがお嬢様と
最後まで…なんて考えたら笑えた。
ルチア様はそんな二人の痴態を見た。スナップではあったが、微かに指は震えていた。
その絶望は想像を絶するのだろう。
…側にいる私のように
そこまでしてルチア様は柴田理人を手に入れたいと思ってらっしゃる。
彼女が彼を思う心はとても強い。
ルチア様は欲しいものは必ず手に入れる方だ。
そう、それにはなんの例外もない。
なんの例外も。
オワリ
>>459以上です。テンパって数字まちがえまくってますが上から順に
読んでくれたら幸いです(´;ω;)スレ汚し失礼でした
なんというドMなルチア様
いろいろと日本語がアレなところは気になったけど
ありがとうございました。
理人メイいいよいいよー
理人×メイ待ちの皆さんに申し訳ないですが、大門×みるく投下します。
>>426-429の続編です。来週辺りまた続きを投下させて下さい。
・ロリ
・微エロ(キスまで)
・4レスいただきます
あの非現実的な出来事の後、みるくは《明日からちゃんと普通に接しろ》と大門に命じ
た。翌日、大門は積極的に普通を演じようとしたが、授業で難問を正解したみるくに駆
け寄るその一歩目、テーブルの上のグラスに牛乳を注ぐタイミング、全てがどうしても
今までとは違う。
それに、気丈に振舞っているみるくにも異変があった。抱きかかえられた笑顔はどこと
なくぎこちなく、寮で2人きりになると無言でパソコンに向かった。いつものように大門
がみるくの後ろで文献を手渡そうと構えると
「一人でできる、下がっていい」
と、それきりである。その夜抱きかかえて寝かしつける役目も、その次の朝起こす役目
も、大門には与えられなかった。
大門は言い知れぬ不安に襲われた。自分の昂りはただ性欲のために起るのではな
い、みるくを無条件に愛する気持ちが歪んだ形で現れてしまうのだと信じていた。しか
し、みるくの目に自分は汚い大人に映り、7歳の心にトラウマを残してしまったのでは
ないか。
その翌日も、大門は人知れず幾度もため息を吐いていた。これで“終わり”なのだろう
か……
「それではお休みなさいませ…」
ここ数晩で、みるくの寝顔を見届けずに執事室へ退散するのもずいぶん慣れた。仰向
けにもならず上体を起こしたまま俯いていているみるくをちらりと眺め、ベッドサイドから
身をひるがえそうとした時であった。
「大門!」
「は、はい!」
久しぶりにしっかりとした口調で名前を呼ばれ、大門は思わず口元が緩むのを抑えき
れなかった。すると、みるくは堰を切ったように笑い出した。
「み、みるくさま?どうなさったのですか?」
いたずらが成功したかの様に、腹を抱えてキャッキャと子供らしい笑い声を上げてい
る。しばらくして笑い涙を拭いながら、みるくはケロリと言い放った。
「大門、安心しろ!」
「な、何をですか?」
「わかった!」
何がどうわかったのか大門は全く理解できず、はぁと間の抜けた相槌を打った。
「私が大門に触られて寒気がしたのは、免疫反応でも何でもなかったぞ!」
「はは、はい?」
唖然とする大門をよそに、みるくは堂々たる様子で語り始めた。
「だから、あれは皮膚快感の一種で、大門に性感帯を刺激されたことによって起こっ
た!だから何の問題も無い!」
一息でそう言うと拳を握り、まるで数式を解いた時のようにえっへんと鼻で息をした。
「もしかして…それを調べておられたのですか?」
「そうだ。生殖に関する医学的知識はあったが、性科学についてはノーマークだったか
らな!なにか特別な状況下において大門と接触すると、過剰な免疫反応が起こるの
かと思って、ふたりきりの時はちょっと心配したぞ…」
大門は、ここ数日の不安がへなへなと折れていくのを感じた。あの晩、一体みるくは性
についてどれほど進んだ考えを持っているのかと愕然としたが、本当は“歳相応”にほ
とんどのことを知らなかったのだろう。
はは、はは、と脱力しながらも、やっと戻ったいつもと変わらないみるくの姿に情けなく
顔がほころぶ。
「…まあ、それだけじゃないけどな」
は、と大門の笑顔が固まる。みるくが呟くと、部屋に妙な沈黙が広がった。
「大門、ちょっと」
ひそひそ声で手招きされ、大門は恐る恐るみるくの方へと屈んだ。
「―!?!?」
両頬には小さな手の平の温もり、そして眼の前には切り揃えられた前髪、そして唇に
は薄く柔らかい感触が…
大門は身動きできないまま目を泳がせた。するとチロチロと唇が濡れていくのを感じ
た。どうやらみるくは自分の唇を舐めているらしい、大門は驚きの余り身を引いた。頬と
唇にみるくの感触が残っている。
「み、みみ、みるくさま!なんと申しますか、あの、こ、これはっ」
「…おかしいな」
「は、はい?」
動揺している大門に目もくれず、みるくは腕を組み何か考え込んでいる。
「キスでも性的快感は得られるとどこかに書いてあったぞ?」
「へ…?」
「大門は?性的興奮による陰茎の形状の変化は起こったのか?」
“知的好奇心”に目を輝かせおもむろにベッドから身を乗り出そうとするみるくを、大門
は両手で制した。
「はなせー!だーいもん!だいもん!だいも…ん」
無邪気に全力でじたばたするみるくの勢いが、尻すぼみに為っていく。
気が付けば大門の両膝はベッドに乗り出し、その体は仰向けになってしまったみるくを
覆うように屈まっていた。突如として漂う濃密な空気に、辺りは静まり返った。
「だいもん…?」
不思議そうに大門を見上げると、みるくの瞼に暖かい大きな手のひらがすっぽりと被せ
られた。
「…性的快感を得られるキスとは―」
自らもそれを噛み砕くようにしっかりと、大門の言葉がつむぎ出される。
「そのように前置き無しに唐突にするものではないのだと思います…」
普段耳にしない落ち着いた声色に、みるくは暗闇の中固唾を呑んで耳を澄ました。
「みるく様…私はいつまでも貴女を、お慕いしております」
瞼越しに光が戻り、みるくはゆっくりと目を開けた。
みるくは真剣な眼差しの大門を見上げ、同意するように一度、頷いた。
大門はベッドに肘をつき更に身を乗り出し、完全にみるくの体を覆った。至近距離でお
互いの視線が交じり合う。激しく打つ鼓動が部屋中に響いている錯覚さえ覚える。
みるくが目を閉じたのを合図に、大門はぐっと身を屈め、唇と唇を重ねた。
時の流れが遅くなる。その事実を認識するかのような長い触れ合いが、ゆっくりと離
れ、みるくの睫毛が揺れる。
微かに潤んだ瞳で無言で見つめ合うと、大門は再びみるくに口付けた。何度も離れて
はついばむように重なり合い、その度に吐息と囁きが漏れる。呼び合うお互いの名前
に、言い知れぬ愛しさが籠もる。
「んっ…だいもん」
みるくは大きく呼吸しながら大門の胸元を軽く押した。大門はベッドに手を這わせみる
くの背中に手を回し、抱きかかえるようにしながら身を起こした。
大門がしっかりとベッドに膝をついて体勢を直すと、みるくは立ち上がり大門にもたれ
かかるように、ベストに包まれた厚い胸板に両手をあてた。それに答えるように大門が
姿勢を正すと、2人の目線は同じ高さで交差した。
どちらからともなく、再び唇を重ね合う。大門は小さなみるくの体を逞しい両腕で抱きし
めた。
重力から解放されたように、口付けの激しさが増していく。大小の唇がそれぞれに挟
んでは挟まれ、濡れていく。不規則な呼吸に開いた薄い隙間に、大門は舌を挿し入れ
た。みるくは一瞬驚きに瞼を震わせると、理解したように身を任せその入り口を広げ
た。口内にヌメヌメとしたものが這う未体験の感覚に、細い腰が震えた。
2人から漏れる吐息と唾液の絡まり合うクチュクチュという音だけが響く。夢中でお互
いを貪り合う。呼吸の仕方もままならない。んっ、とみるくは切なそうに眉を寄せ、鼻の
奥で喘いだ。
大門が2人の唾液にぬっとり濡れた舌を引き抜く。2人は濡れそぼった唇を酔いしれた
ようにゆっくりと離し、瞼を開けた。
「…みるくさま…苦しくはございませんでしたか…?」
大門が小さく上下する肩にそっと両手を添えきれぎれに尋ねると、みるくは息を整えな
がらぶんぶんと首を横に振った。
「だいもん…すご、かった…」
恥ずかしさにか未知の快感にか頬を上気させたまま、みるくは素直な感想を述べた。
恋人たちのムードとは程遠い言葉だが、大門にはみるくらしいその言葉がとても嬉し
く、本能を昂らせた。
学問で理解できない胸の奥の切なさに思わず大門に飛びついたみるくを、大門はしっ
かりと包み込んだのであった。
END
上手い!もっとプリーズw
大門×みるく とっても面白いなw
・3レスほど投下します。エロあり。
・慣れてないので時間がかかったらすみません。
「では、おやすみなさいませ、メイ様。」
いつものようにお辞儀をし執務室へ戻ろうとする理人の背中に
メイは前々から聞きたかったことを思いきって問いかけた。
「あっ、あのさ…あの時、どうして私を抱きしめたの?」
「---!」一瞬立ち止まり固まる理人だったが、気を取り直したように振り向くと
「あれは、メイ様がご無事だったことに安心して、つい。他意はございません」
「じゃ、こうしたら?」いきなり理人に抱きついていくメイ。
「メ、メイ様!おやめください」必死にメイの腕を振りほどこうとすると
「執事じゃなくて!柴田理人に聞いてるの!」
「…メイ様…」思いつめた表情のメイに、たじろぐ理人。
「私…あの時、びっくりしたけど嬉しかった。執事じゃない理人さんを感じて嬉しかった。
そう思ってるのは私だけ?もっと近づきたいと思うのも、私だけ?」
顔を赤らめ潤んだ瞳で理人を見上げるメイ。
「こんなに近くにいるのに…。一緒にいても理人さんが遠くて寂しくてヤなの。
いつもいつも壁があるみたいで、もうヤなのよ!」
メイの頬を伝い落ちる一滴に、突き動かされた理人は思わずメイの頬に掌をあてた。
「メイ様、私も同じです。メイ様を知れば知るほど、一緒にいればいるほどいとおしくて。
隠すのもやっとで…。ただの男として、たまらなくなります」頬越しに伝わってくる理人の震え。
「…うれしい」理人の掌の上から自分の掌を重ねて、はにかむメイ。
その温もりに、気持ちを抑えきれなくなった理人は
メイを強く抱きよせ顔を近づけた。おでこに、頬に、そして耳から首筋に
気が遠くなるほどゆっくりとした、探るような口づけが続き、メイの力が一気に抜けていく。
そんなメイを優しくベッドに横たえ、両手を絡ませながら
「壁を壊します。よろしいですか?」
理人の真剣な眼差しに黙って頷くメイ。
今度は激しく唇をふさがれ、角度を変えては深く舌を挿し込まれ
息も絶え絶えになるほどの濃厚な口づけ。息をつく間もなく
理人の唾液が注ぎ込まれ、ゴクリと飲み込むメイを嬉しそうに見つめる理人。
そのまま唇は耳朶から首筋、鎖骨へと降りていき
理人の掌はメイの服の中へと潜り、身体中を這い回っていく。
いつのまにか露になったメイの胸のふくらみを包むように揉みしだき
小さな突起を舌先で捉えると、くるおしいほどに抱きしめてくる。
「はぁ・・・んっ」舌先で胸の尖った突起をこねくりまわし、強く吸われるたびに
ぞくぞくするような感覚がメイの体を駆け巡り、必死に理人の頭にしがみつく。
「可愛いです、メイ様。」
「あんんっ…」
「もっと、私を感じてください」
熱を帯びた視線を交わし、互いの服を一枚一枚脱ぎ捨てながら
理人は再び深い口づけを落としていった。
やがて理人の指先は背中から腰、太ももへと渡り
緊張で閉じたきりのメイの脚を少しずつ広げてゆく。
理人のしなやかな舌先と指の愛撫に、メイの内側から
熱いものが流れ落ちるのを感じる。
「あっ、やっ…んん……」初めての感覚と不安に戸惑い、
空を掴むように伸ばしたメイの両手を掴みとった理人は
メイの片手を自分の背中へ、もう一方の手には優しく指を絡ませる。
理人の指先がメイの秘所へと入り込んでゆく。
「っ!……あん……あぁ…」
ゆっくり内部をほぐすように何度も指を運び、一本、二本と増やしていくたびに
溢れんばかりの蜜が絡みついてくる。
そんなメイの秘所に導かれるように理人は顔を近づけ舌を這わせ始めた。
「はぁ……ん……あっ、あぁん」
理人の舌が花芽を捉えては擦りつけ、蜜を貪るように舐め取るたび
メイの背中は仰け反り、肌が粟立ち小刻みに震えだす。
「メイ様、怖くないですか?」
「ううん、だ、だいじょうぶだから」健気に笑うメイの瞼へ口づけを落とすと
理人は上体を起こし、準備を施した自身を秘所へとあてがい、静かに沈めていった。
「いっ……たぁ」
貫いた痛みに苦悶の表情を浮かべ涙ぐむメイに
動き出したい衝動を必死に堪え、気遣うように見つめる理人。
その視線を感じたメイは閉じていた目を開け、理人を見つめ返す。
引き裂かれるような痛みと共に、直にはっきりと感じる理人の熱く張りつめた思いに
メイの前に立ちはだかっていた壁はガラガラと崩れていくようで
たまらず理人の頭をかき抱き「大好きっ」とつぶやいた。
「メイ…様!」
「メイって、メイって呼んで」
募る思いに堪えきれなくなった理人はメイの両脚を持ち上げ、突き上げ始める。
「あっ…はぁん…んっ」
無我夢中で理人にしがみつき、理人もメイをきつく抱きしめながら
刻むリズムは次第に激しさを増していった。
突き上げるたびに深く繋がった場所から蜜が滴り落ちる。
「…っ…あん…あぁ・・・っ!」
「愛してます、メイ…」何度もささやくように繰り返す理人の声に
痛みは退き、声にならない喜びが押し寄せて、いつしか高みへと昇りつめてゆく。
「んっ……あぁん、なんかヘン…あっ、あっ、離さないで、お願い!」
限界に耐えながら、理人も渾身の力を振り絞り最後の律動を送る。
「!」噛みつくようにメイの胸の頂きを口に含んだ瞬間
互いに大きな波に呑まれていった。
腕の中でまどろむメイの乱れた髪を理人の手ぐしが優しく整える。
耳元で「もう離しませんから」とささやき、頭を撫でると
安心したようにメイはそのまま意識を手放した。
end.
リアルタイムキタワァ*・..・*(n'∀')n*・..・*
GJ!メイかわいいよメイ
GJ!
理人が呼び捨てするシチュすごく良いです!
GJです。
壁を壊すって表現が好きです。
GJ!今度はメイが理人を呼び捨てするのをぜひww
GJ!
理人メイGJ!!!!!
オイルマッサージ編
入浴で興奮編
理人嫉妬で襲いかかる編
等々もいつかできれば!
GJ!!!
ドラマが鬱展開だからなおさら萌える
理人嫉妬で襲いかかるに一票!!
ドラマ流れで、理人の告白からメイもつい告白→エロ突入をどなたか。
理人嫉妬にも一票。ノシ
朝からメイの機嫌が悪い。
「メイ様、どうされたのですか?」
理人が顔を近づけると避けるように横を向く。
「メイ様?」
「もう〜、様はいらないって!二人の時はメイって呼ぶ約束でしょ?」
そんなことでむくれていたのかとクスリと笑う理人。
「笑わないでよっ」子供みたいに頬を膨らませる。
「メイ…。それなら私のことも理人と呼んでいただけますか?」
艶かしい眼差しでメイを見つめてくる。
「さん付けじゃだめ?」
「だめです」
「り、りひ、……んーっ、もう!後でね、遅刻しちゃうし」
真っ赤になって俯くメイ。
「なら、今夜ゆっくり聞かせていただ…」
『 ばぁーーか! 』
---!---
『まったく、どこのバカップルだよ。聞いてらんねーっつの 』
「剣人、お前…いつの間にっ!」
「豆柴…」
『うるせーよ、何で俺はいつまでも豆柴なんだよ!
兄貴も鼻の下伸ばしてんじゃねーっ、Sランクが泣くぜ 』
『メイ!これからは剣人と呼べ。今夜、俺もゆっくり聞かせてもらっから。
じゃーな! 』
「豆柴!」「剣人!」
end.
>>487さんをヒントに…お粗末ですみません。
壁を読んでいただきありがとうございました。
何このデレデレバカップルwww
萌えたじゃまいかw
496 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 17:30:03 ID:+OWQJJuc
何というバカップルwwwww
雪で寒いのに暖まったじゃないか
ちょ・・・!!
萌えをありがとうw
思わずニヤけてしまた
GJ!いいね!
豆もいい味出してるw
良い!GJです!かなり好きです。
>>494さん
487ですw本当に書いて頂けるとはwwありがとうございます。鼻の下伸ばした理人に受けましたw
理人が嫉妬するなら誰かと書けないが妄想中。やっぱ剣人か忍?根津も見てみたいw
>>501 根津良いね。
静かに嫉妬する理人と嫉妬を露にする不二子w
根津とは仲良さそうだから、天敵忍がいい!!理人が誰よりメラメラする男は忍しかないし、ドラマの感じでも一番説得力あるw
妄想続けてたけど、根津ならメイが周りに「色気無さすぎ」って言われてその相談→理人目撃みたいな感じかな?忍はどうも思いつかん。
>>504 おもしろいかもしれないですね。
ちょっと考えて見ます。
>>505 よろしくお願いします。楽しみに待ってる!!
>>505 楽しみにしてますw本当に書いて頂けるとは感激だww
505です。
理人×メイ(ちょっと根津と不二子)
小さくエロあり。レス6ついただきます。
大きくスレ汚しますが、宜しくお願いします。
509 :
甘い罠1:2009/02/28(土) 21:32:14 ID:8Rfilure
メイは不二子がいるルナ寮の部屋に遊びに来ていた。
『あの下着付けてみてくれた?サイズ合ってたでしょ?』
のんきに言う不二子に
「怖いくらいにサイズ合ってたよ」と照れながら話すメイ。
『メイは色気より食い気って感じよね?
男心に鈍感に見えるし〜、だめよ。
そんなんじゃルチア様に勝てないわよ』
背中を前にトンと押されたような気になる。
「全然そんな気ないから」
いつものようにそっけなく返すと
『なんなら仕方ないから、根津ちん貸してあげる〜。
ちょっとだけだからね』
なにか企む様に小さく笑う不二子に
「うん。ちょっと話したい事もあるからお願いしようかな?」
『相談?ならなおの事いいわよ。』
「男の人に聞きたい話だったからごめん。」
何の話だか気になった不二子だが
『じゃあ私ちょっと席外すね。』とバッグを持って部屋を出た。
驚いたように根津が近づき、
『珍しいな、相談なんて。っていうか何か飲む?』
目ざとくカップに何も入ってないのに気付き、声をかける。
「紅茶をお願いします」
『フレーバーティってとこか、オレンジペコでも持ってくるわ。待ってて』
執事らしいといったら失礼だが、いつも不二子と二人で居る甘い印象の
根津しか浮かばなかったので新鮮だった。
しかも飲みたい紅茶を揃えてくれるのも驚いた。
510 :
甘い罠2:2009/02/28(土) 21:32:44 ID:8Rfilure
準備をし、目の前の椅子に座る根津。
『さて、どうした?相談って理人さんの事か?』
「ま、まあそうなんだけど。。」
『なるほどな〜気持ち分からないって話か?
っていうか女として見てもらってないの?とか。」
「何で分かるの?」
『ダテに長く生きてないからそのくらいは分かるさ。
不二子も一時期そんな事言ってたしな。』
「へえ。不二子ちゃんも悩むんだ」
「色気がないのかなって最近悩んでたんだ。」
メイは少し顔を曇らせ、悲しげに伝える。
『俺に合わせたくて不二子はあんな感じなんじゃないかな?
別に年齢も少し上だし気にする事ない。
メイ様が色気がないとかじゃないんじゃねーの?
理人様は堅物っていうか、羊のような執事だからな。
俺は狼だから真逆だな。
けど好きな女じゃないのに手を出すような男じゃない。
俺もその辺は違うって言い切れる。
良く我慢できるなってその点少し尊敬するわ。』
「おでこにキスとかされたいよ。」
『不二子からきいたのか?全く口軽いな。』
そういうと急に根津がメイの前に立ち、
『ドキドキさせる程度なら俺も簡単に出来るんだけど・・・。』
と顔と顔が近づくほどそばに、思わず目をつぶった。
『ドキドキしただろう?』
「驚かさないでよ!ビックリするじゃないよ。」
不二子すら唇にキスしてくれない愚痴を話してたのに
私が最初にじゃ申し訳ないって変な気持ちになった。
511 :
甘い罠3:2009/02/28(土) 21:33:18 ID:8Rfilure
「メイ様。」
一瞬気のせいかと思った。もう一度呼ばれたので気がついた。
入口に理人が立ちすくんでいた。
『違うぞ、何もしてないからな。安心しろ。』
慌てたように根津が言うと
理人は深いため息を一つつき、
「ノックしたんだけど
不二子様が部屋に居るって話だったから。」
急に大笑いをする根津。
『そういう事か。なるほどさすがやるな、不二子らしい。』
「感心してる場合じゃないでしょ?」理人に心配するメイ。
「メイ様、少し席を外してもらえますか?」
ちょっと冷たげに聞こえた声が気になったが廊下に出た。
聞き耳を立てつつ廊下に居たが聞こえず心配だったが待っていた。
『いや、相談があるって話だったからちょっと話してただけだ。
やましい事はないから心配すんなって。』
「ああ。信用してるから大丈夫だ。それより何の相談だった?」
『言っていいのかな?メイ様の事どう思ってるんだ?』
「深くお慕いしている」
『相変わらず堅いね〜。
好きじゃない女抱けるほど器用じゃねえだろう?』
「ああ。」
『俺は何もしてないが、
二人きりの時なら、たまには男ってとこ見せてもいいんじゃねーの。
不二子もそれを狙ったのかもしれない。
それ以上は何も言わなくても分かるだろう?お前だって男なんだろうし..』
「分かった。世話になったな。」
『いいよ。俺はお嬢様のご希望に添っただけだ。』
512 :
甘い罠4:2009/02/28(土) 21:33:46 ID:8Rfilure
騙された感じがあって少し腹立った理人だが、
そうでもしないと動けない自分に情けなさも感じつつ、
折角不二子と根津が考えた企みだし、
騙されても面白いなって悪戯心が溢れた。
理人は入り口を開けてメイを通す。
『ご馳走様でした。』
「何もかまわずにすみません。
また遊びにいらしてくださいませ、メイ様。」
珍しく気取ったように根津がそう答えると、
理人の肩をポンポンと軽く二回叩き、
笑顔で手を振り、送り出してくれた。
軽く礼をして、二人でオンブラ寮に戻る。
別にやましい事してないものの、ずっとだまっている理人が逆に怖かった。
「帰ったら酷く怒られるのかな?」とか余計な心配ばっかり頭に浮かぶ。
部屋に着き、ドアを閉めると堰を切ったように理人が
「本当に何もなかったんですか?」
問い詰めるように近づいてきた。
『言うと思った。何もないわよ。怒ってるの?』
「根津もはっきり言わなかったので心配で」と嘘をついた。
『ごめん。ちょっと根津さんに話あったから。』
「私じゃ駄目な話ってなんですか?というか謝るって何かやましい事が。。」
『いや。いいでしょ?何だって〜』メイは少し怒って見せた。
513 :
甘い罠5:2009/02/28(土) 21:34:17 ID:8Rfilure
「心配だから聞いてるんじゃないですか?
あんな所目撃して気にならない訳ないじゃないですか?」
とさらに核心に迫る理人。
いつにも増して真剣に問い詰めるので何だか不思議にドキドキした。
『キスされそうになったの。でも別にしてないし、問題ないでしょ?』
「そういう訳にはいきません。どういった話でそうなったんですか?」
しつこく聞いてくる理人に観念したかのように
『私に色気がないのかなってちょっと悩んで根津さんに尋ねただけだってば。
そうしたらそういう奴だから別に色気がないとかじゃないって言われて、
ドキドキさせる程度なら俺も出来るって言われて』
「分かりました。」
変に物分りがいい理人に違和感があったが、
黙って立ちすくんでいた理人を無視し、
ベッドに歩き出そうとしたその時、
「私だって男なんですよ、メイ様」
そういうといきなりすっと腕を強く引っ張って
自分の身体に近づけ、メイを抱きとめて唇を貪欲に奪う。
その言葉から唇を奪われるまでが
メイの目にはあまりにもスマートで綺麗で
心臓が壊れてしまうほどドキドキした。
腕の痛みにビックリして目もつぶらずにキスを受け止めた。
何が起きたのかずっと唇を離してからもだまっていたら
『色気は無理に出しても男性には通じない事が多いものです。
すっと醸し出されるのが本当の色気です。』
「なるほどね」
『私は今の事は謝らないですからね。』
念を押すように理人が呟く。
「何で?」と素朴な疑問を投げかけた。
514 :
甘い罠6:2009/02/28(土) 21:34:56 ID:8Rfilure
『謝るのは執事としての私です。
貴方に色気を感じた男としての私が謝ったら
逆にメイ様を女性として傷つけてしまいませんか?あの時のように。』
ふと遊園地での出来事を思い出した。
あれから何度も謝られて
-どうして謝るの?好きだから抱いて安心させてくれたのではないの?
理人に何度も尋ねたくて仕方なかった。
本心が見えなくて自分だけ好きでいるのではと孤独すら芽生えてた。
泣き出しそうなメイを見て
もう一度優しく自分の身体にそっと身を寄せ抱きしめた。
「ありがとう。理人さん。」
一瞬抱かれてた身体が少し震えた。
自分をしっかり名前で呼んでくれた事が嬉しかったのか
満面の笑みを浮かべ、うなづく代わりに強く抱き返した。
次の日、不二子と根津が近づいて来た。
『ちょっと〜あのあとどうだったの?聞かせてよ。』
『あそこまで言えば、何かあっただろう?』
どうやらキスを賭けて二人で話してたみたい。
「もう。私で賭け事しないでよ!」呆れながら頬を染めたメイ。
『その様子だと俺の勝ちだな。残念だったな不二子。』
「ええ〜根津ちん。嫌だ〜」
『焦らされるほど燃えるってもんだろう。なっ、理人様』
根津はメイの隣で静かにしていた理人に話を振った。
「どうなんでしょうね。」ととぼけた様に返す。
『分かりやすいな、理人様。
急に顔が赤くなったのは気のせいか?』
「そ、そんな事はないです。」
メイはそんな理人を愛しく眺めていた。
終わり
理人×メイ
・3レス投下
・SS書くの初なのでgdgd
・時系列目茶苦茶
516 :
理人×メイ1:2009/03/01(日) 02:22:51 ID:NLyUDJN5
「んーごちそうさま!」
今日もオンブラ寮の自室で理人の夕食を食べ終えたメイは、パチンと手を合わせて満足そうな笑みを浮かべた。
「そのように美味しそうに召し上がって頂けると執事冥利につきます」
理人もそんなメイを見ると自然と笑みが零れる。
「あんたの料理本当に美味しいからねー。最初は豪華過ぎて戸惑ったけど」
学園に来てもう数カ月が経つ。始めは拒絶反応が強かったこの生活も今ではなかなか楽しい。
泉やリカや他のクラスメートとも少しずつ打ち解けられていること、幼なじみの剣人が同じ環境に居るという心強さのためだ。
仲間が側に居てくれること、これ以上の幸せがあるだろうか。
だけど、何かが違う。それだけじゃなくて、他の何かが足りない…。しかしメイにはそれが何であるのか分からなかった。
「もっとこう満たされてるような感じ…?」
「何かおっしゃいましたかメイ様?」
食器を下げていた理人が尋ねる。
「え?あ、いや…」
つい頭の中のことを口に出してしまった。ちょっと恥ずかしい。
「何でもない!そうだ、お風呂沸いてるよね?あたし入ってくるから!」
片付けの最中の理人を後にメイは浴室に入っていった。理人の動きが一瞬止まったことには気付かず。
理人は最近、自分の中に確かな戸惑いを感じていた。
自分はメイ様の人柄に惹かれている。それは一人間として感じたことであり、今こうしてメイ様にお仕えしている理由だ。あくまで執事としての己の存在理由のはずだった。だが…。
シャアアアアアア――――。
浴室から漏れるシャワーの音が、耳につく。
自分がメイ様を異性として意識しているのは明らかだ。いつからだ?分からない。デュエロの時か、雨の晩か、いや、初めてメイ様を見たあの日からだろうか。
なるべく意識しまいとお世話を続けていたものの、最早限界だ。これほど近くにいられては…。いっそ想いを打ち明けてしまおうか。いや、メイ様の迷惑になるようなことだけはしたくない。
慕い続けるだけならば許されるだろうか。執事としての自分を越えなければ…。
乙。作者さんの初々しさが伝わって来た。
でもオレンジペコはフレーバーティではないんだよ〜
そしてこの板ではキスやハグはエロに入らないので但し書きはエロなしでいいと思う。
しかし短時間でサクサク書ける才能は羨ましい。また書いてください。
518 :
理人×メイ2:2009/03/01(日) 02:24:55 ID:NLyUDJN5
理人は椅子に腰掛けたまましばらく逡巡していた。
そのため、メイが既に部屋に戻って来ていたことにも気付かなかった。
「ちょっとどしたの!そんな怖い顔して」
頭上からメイの声が降ってくる。
「あ、申し訳ございません!少し考え事を…っ!」
勢いよく立ち上がるとメイの顔がすぐ近くに迫った。風呂上がりの上気した頬に澄んだ黒い瞳。真っ直ぐに自分の瞳が射抜かれる感覚に陥る。
気付けば入浴剤の甘い香りが部屋に広がっている。
「?ねえ、本当にどうしたの?何か変じゃな…」
メイの言葉は重ねられた理人の唇で遮られた。
「っ…」
驚きのあまり硬直してると、理人はそっとメイの背中に手を回し更に深く口づけた。貪欲に、しかし優しく。
メイはそのまま抵抗する様子もなかった。理人は頭のどこかで不思議に思ったがそんなことを考えてる余裕はなく、ただひたすら口唇を重ねつづけていた。
どれほどの間そうしていただろうか。しばらくして口唇を離しメイの顔を覗くと、メイの瞳からは涙が流れていた。
そこで初めて理人は我に返った。ああ…自分はしてはいけないことをしてしまった、これは許されることではないのだと深く後悔した。
「メイ様…申し訳ございません…。私は…メイ様を…っ」
理人は半ば絶望したような表情で俯いた。
しかしメイは涙を湛えたまま理人を見つめながら言った。
「あたし…わかった…」
「え…?」
メイの言葉に反応する理人。
「今、わかった。ずっとこうして欲しかった。今まで何なのか分からなかった。幸せだけど、何かが足りなくて…。」
メイの指が理人の手をそっと捕え、ぎこちなく絡む。
好き。
言葉にならないメイの言葉を聞き届けた理人は、そのままメイの手を引きベッドに押し倒した。
519 :
理人×メイ3:2009/03/01(日) 02:26:52 ID:NLyUDJN5
理人はメイを組み敷くとまた口づけをし、丁寧に舌を絡ませながらメイのパジャマの釦をパチン、パチンと一つ一つ外していった。
メイの肌が現わになる。
「メイ様…お綺麗です」
そう言うと理人はメイの胸の突起を甘噛みした。
「んぁっ…」
メイの嬌声に頭がクラクラする。
胸を揉みしだき、その手をそのまま下の方へ滑らせていくと メイのそこは下着の上からでもわかるほど充分に濡れていた。
「やっ…待ってそこは…ぁ」
ゆっくりと指を一本挿れると、メイがきゅうと締め付けてきた。
このきつさに自分のモノの熱が高まっていくのがわかる。
「メイ様、このあたりは…?」
「ひゃぁっ…だ、め…」
メイも、自分の中を探る理人の長くごつごつした指に翻弄され、意識が引きずり出されるような感覚を覚える。
「ね、も…楽に…して…?」
涙目でメイがこちらを見つめ訴える。
その姿に完全に理性が飛んだ理人は勢いよく自分の衣類を脱ぎ捨てると、メイの両足を肩に担いで自分の猛るそれを宛がった。
「メイ様…」
メイの耳に口を寄せて、これ以上ない優しく響く声で理人が囁く。
「愛しています。」
そのまま一気にメイを貫いた。
「――っ…」
「あああああああっ…」
翌朝、窓から差し込む朝の太陽の光で先に目を覚ましたのはメイだった。
隣には執事服を纏わない生まれたままの姿の理人が眠っていた。寝顔は思ったよりあどけない。
「…幸せって…こういうことなんだね…」
日の光にまどろみながらメイはまた眠りに落ちていった。
End
投稿の邪魔になってしまいスマンカッタ!!
乙です。台詞が登場人物らしくて声が聞こえてくるようだった。
>>515 GJ!
ドラマっぽさが出ててすごくよかった
やっぱり理人×メイはいいね
もっと色んな二人が読んでみたい
GJ!!
ドラマの中の理人とメイが浮かんできて凄い良かった
>>520 いろいろ教えてくれてありがとうございます。
出直して参ります。
>>515 GJ!
理人の葛藤が上手に描かれていて素敵です。
525 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 10:36:42 ID:6q+J99Rg
GJ!!文才あるなぁ。
この前ゆゆ板で話題になってたからドラマ見てみたけれど
ホント原作の面影残ってないのな……
ライダー執事がどうのこうのと慰められたけど
ネタが良くワカンネかった
どの辺が違うんだろ?
読みたいけど絵柄でアウトだった
メイがロリに見える・・・
原作メイ&豆柴は中学生だから実際ロリショタなんでしょ
GJでした!
ドラマではなかなかメイ理人の絡みないからね…職人様方に感謝しております。
ムッツ理人希望
ネタ思いついたから書いてみる。
たまには自分で料理がしたいとメイが言い出し、せっかくだからと理人の食べたいものを作る→心配になった理人が後ろから声をかけるとメイが指を切ってしまう→指をくわえ血を止める理人
そのままエプロンエチーするかハグとキスで終わるかはもし書いてくれる職人さんがいたら任せますw携帯から失礼しました。
エチーしようとしたら鍋か何かが噴き出すとかでおあずけってのも良いね
にしても今日の回は、あのままメイの手の甲にキスしてほしかった…!
誰か青山×リカか
泉×木場書いてくれ
535 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 01:22:16 ID:vOfFzsfQ
ドラマ忍×メイ。
>>284さんを参考に。
・3レスいただきます
・第七話パロ
・完全妄想
・バキバキ鬼畜陵辱
陵辱嫌いな人はスルーお願いします。
536 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 01:22:39 ID:vOfFzsfQ
忍×メイ
嫉妬に狂う女性というのは恐ろしく…そして美しい。
「あの女が…私から理人さんを奪ったのね…
絶対に許さない…!」
美しい顔を歪ませ涙を流す、私の詩織様。
「…雑草は排除しなければいけないわ
わかるでしょう、忍?わかるわよね?」
「…はい、詩織様。」
全ては…貴方の為に…。
「ちょっと…!やめてよ!」
私の下で悪足掻きを止めない雑草…もとい、
東雲メイ。
山田多美を使い、この女をこの場所におびき出した。
「此処は、時間<とき>のない館。
いくら騒いだところで誰も助けには来ない
貴方の愛しい理人君も…」
「…っふざけないでよ!
早くこれ解きなさいよ!」
両腕を頭上で拘束され、男に馬乗りされているというのに…
往生際が悪いな。
無言で東雲のブラウスを引き千切ると、ブラウスが飛び散った。
ビィィィ…ッ!ブチブチ…
「ひっ…!やめなさいよ…っ!」
「…黙れ」
普段より低い声でそう告げると東雲は震えた。
そうだ。大人しくしていればいい。
ブラジャーをずらし、胸の突起に舌を這わせる。
「…っ!」
「声を出して構いませんよ」
口に含み吸い上げ、舌で転がしたりと思う存分嬲る。
「ん…あぅ…っ!」
「…下はどうなっているんでしょうね?」
「やっ…やだ!」
537 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 01:24:43 ID:vOfFzsfQ
短いスカートの中に手を入れ、下着の隙間から彼女の秘部に指を忍ばせる。
クチュッ…
「…貴方は彼に好意を寄せているはずなのに、もうこんなに濡れている」
「…っいや……!なにすんの……っ」
未開拓の蕾を、己の細長い指で無理矢理抉じ開け犯していく。
「んん…っふぁっ!
いや…いやぁ…あぁん…」
「嫌と言う割りに…甘い声で鳴きますね」
「もっ…やぁ!」
締め付けが強くなる。
「イってしまえ。ほら」
指を一層激しく抜き差しする。
「いや…絶対いや…あっ…やぁぁ!」
指を強く締め付ける。
イったか。
そろそろいいだろう。
指を抜き、無理矢理足を開かせる。
「いや…」
初めて感じた絶頂に東雲はグッタリし、もはや抵抗力は無いようだ。
ベルトを外そうとすると、腹に痛みが奔った。
「…っぐ…!」
東雲が最後の力を振絞って俺の腹を蹴ったらしい。
本当に馬鹿な女だ…大人しくしていればまだ優しくしてやったのに。
蹴られたと言っても所詮は女の力。
鍛えた男に大したダメージは与えられない。
538 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 01:25:24 ID:vOfFzsfQ
パン…!
東雲の頬に平手をくらわせた。
「…つっ!」
再度足を極力開かせ、中心に容赦無く自身をねじ込んだ。
ブチッと言う悲痛な音が聞こえたが…知った事じゃない。
「いやぁぁっ!痛い…痛い!やだぁ!」
泣き叫ぶ東雲を無視し、壊す勢いで激しく腰を打ち付ける。
ズッ…ズッ…
「痛い…いやだぁ…」
「血で滑りが良くなってきていますよ。
すぐに良くなります」
ズチュッ!グチュッ…
「あっ…んぅ…あふっ…」
苦痛を帯びた声は、次第に甘い声へと変わっていく。
「ほら…ここが良いんでしょう?」
東雲の一点を突き上げる。
「あっ!そこ…駄目ぇ…あぁん!」
パンッ!パンッ!
「…そろそろ…イきますよ」
「いやっ…あん!駄目…やぁぁん!」
「奥に注いで差し上げますよ」
「やだっ…中は駄目!
それだけはいや!」
「…クッ!」
「いやぁあぁぁぁ!!!」
ドプッ!ビュッ…ビュッ…
欲を全て吐き出し、ズルリと自身を抜く。
539 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 01:26:02 ID:vOfFzsfQ
「ひっ…く…最低…」
涙を流し、ボロボロの格好で俺を睨む東雲。
「…貴方がいけないんですよ。
いなくなった貴方を必死に捜し、もうじき彼はこの場所を見付ける。
貴方のその格好を見て…彼はどう想うんでしょう?」
「……!」
目を見開く東雲の耳元で囁いた。
「次は優しくして差し上げますよ…東雲様。
“次”は…ね…」
任せて下さい詩織様。
この雑草を踏み付けて踏み付けて…ボロボロにしてから排除します。
全ては貴方の為…。
次は何処でどう犯してやろう。
自然と口元が釣り上がり、俺はドアノブに手を沿え、館を出た。
end
この後でブチ切れる理人×メイに持っていけたら続編書きたいです。
3レスのつもりが4レスになってしまいました。
無駄に長文すいませんでした。
GJ!
ただ ブチっとはいわない罠w
>>535 GJ!理人がキレるのぜひ見たいwそして優しく癒やしてあげて欲しい
>>539 GJ!!!!
理人×メイ所望します!!!
書いたの男性か○女かな
GJ!!
これで怒る理人×メイを続きな感じで見れたら最高だ!
545 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 11:58:35 ID:vOfFzsfQ
535です。
今気付いた…飛び散ったのは
×ブラウス
○ボタン
でしたorz
546 :
sage:2009/03/04(水) 19:22:16 ID:FPdIZAuh
GJ!!続編お願いします。
ネタ思いついたから自分も書いてみる。
・メイが学園に戻ってきてから前より更に意識してしまう理人。シャワーの音・シャンプーの匂い・洗濯する下着で心臓バキバキ
・執事達にメイとのことをからかわれる理人
>>547 上のネタまだ途中でしたすみません。 眠れず水を飲もうと部屋を出ると「理人」と寝言で言っているメイに理性が切れる理人
キレた理人さんまだっすかー
朝から楽しみにしています
・理人×メイ
・8話のその後
・エロなし
エロなしのくせに7スレいただきます。
理人と重ねた手をそっと離すと、クラスメイト達が駆け寄ってきた。
「お帰り!」と口々にメイを取り囲む。
「だからぁ〜、戻ってきなさいって言ったでしょ〜?」と不二子。
「ホントは戻りたかったんだろ?全く素直じゃないヤツだなぁ!」とみるく。
「みんな・・・」
クラスメイトたちの温かい歓迎に、メイは今にも泣きそうな笑顔をしている。
理人は、その様子を微笑ましく見つめた後、
後ろを振り返り、床に倒れたままの剣人に近づき、そっと手を差し伸べた。
「自分で起きれるっつーの!」と言いながらも、剣人は差し出した手を素直に掴んで立ち上がる。
「・・・お前も戻ってこないか?」
「えっ・・・?」
二人の視線の先には、クラスメイトと笑いあっている、いつものメイの姿があった。
「きっとこれからが本当の、メイ様ご自身の闘いになる。お前は必要だよ・・・俺にとっても、な」
複雑な表情を見せる剣人の肩をポンポンと叩き、「まぁ、ゆっくり考えればいい」と告げた。
「さ〜、みなさん、もう時間も時間だから、寮に戻りなさーい。お開き、お開き♪」
いつもの能天気なシスターローズの声が教室に響き渡る。
クラスメイトたちは「えー!?」という不満の声あげたり、
「メイ、これからはちゃんと私達にも相談するんだよ!」と念押しをしたりしながら、
シスターローズの声に従い、それぞれ、寮に戻って行った。
「メイ様、私達もお部屋へ戻りましょうか?」
「あ、あのさ・・・その・・・一度荷物を取りに夏美ん家に戻ってもいいかなぁ?」
「ああ、そうですね。それではご一緒いたします」
「ううん、いい!」
「ですが・・・」
「一人で行ってくるから!」
しかし、執事としては一人で行かせるわけにもいくまい。
学園に戻ってきたことが、もう既にルチア様の耳に入ってしまったかもしれない。
メイの身の安全を考えると、これからはずっとメイ様にお仕えすると申し上げたそばから、離れるわけには・・・。
もう一度制止しようと口を開きかけると、出てくる言葉を察したメイが、さらに続けた。
「大丈夫だから!てか、えっと・・・待ってて欲しいんだよね、ここでッ」
どうしたものかと思案していると、後ろにいた剣人が見かねて二人の会話に割って入った。
「俺がついてってやるよ。それなら兄貴も納得すんだろ?」
「豆柴・・・」
「ホラッ!もたもたしてねーで、さっさと行くぞ!日が暮れちまうだろッ!」
スタスタとドアを出ていく剣人の姿に戸惑いつつもメイは
「えっ、あ・・・じゃあ、行ってくるね!」と理人に言い残して、剣人を追いかけて行った。
出て行く姿がこの前の別れを思い出させる。
違う、あのときとは違うのだ。
メイ様は戻ってこられるのだから・・・。
自分に言い聞かせるように理人は思い直し、美味しい夕食を作って差し上げようと、
いつも美味しそうに料理を食べてくれるメイの姿を思い出し、そっと一人で微笑んだ。
「ホラッ、荷物!」
「え?あ、もう着いたんだ・・・」
夏美の家に荷物を取りに帰るヘリの中でも、戻ってくるヘリの中でも、
豆柴は一言も喋らなかった。
豆柴は何を考えているんだろう・・・。
ここまで自分に真剣に向き合ってくれてきた豆柴に対して、
メイ自身もどう接していいのかわからず、自分から声を掛けることもできなかった。
ずっと自分を想っていてくれた気持ちに堪えられない申し訳なさも、
今までの友達としての関係が壊れてしまうんじゃないかという怖さも、
これからもずっと仲良くできたらいいのにという願いも、どれもこれも身勝手な気がして。
「あのさ・・・メイ・・・」
そんなメイの思いを察するかのように剣人が口を開く。
「な、なに?」
「気にしなくていいからなッ。ってのもヘンだけど。気にするよな、やっぱ・・・」
「・・・」
「でも、俺、ここに戻ってくるから」
「え?」
「なんだよ、嫌なのかよ?」
「ううん、そうじゃなくて・・・」
「あー、もう!オメェみてーな無鉄砲なやつ、いくら兄貴が見てても手に余んだろーよ!
だから!
まぁ、オレだって、兄貴みてぇなSランク執事でもねーけど、役に立つことはあんだろ?」
「豆柴・・・」
「オメェの行動力には何人見張りがいても足りなそうだしな!」
「し、失礼だなぁ!」と声を上げてメイが笑った。
「やっと笑った」
その言葉とともに私を見つめる豆柴の優しい眼差しにまた戸惑ってしまった。
「だーかーら!昔と変わらず居てくれよ、なッ?」
「・・・うん」
いくら感謝しても足りないよ、豆柴。豆柴の優しさに、涙ぐみそうになる。
「ほら!いい加減、部屋入れよ!」
「う、うん」
「じゃあな!」
階段を下りていこうとする豆柴に慌てて声を掛けた。
「ま、豆柴!・・・ありがと、ね!」
オウ!と片手をあげて、とびっきりの笑顔で豆柴は帰っていった。
トントンとドアのノックする音が聞こえる。
「はい」
返事をするとガチャリとドアが開いて、メイが入ってきた。
「お帰りなさいませ、メイ様。ご自分のお部屋なのですから、何もノックされなくても」
理人が微笑みながら言う。
「あ、うん、そっか、そうだよねー」
ハハハと照れ笑いをしながら、メイはドアの傍に立ち尽くしている。
「ご夕食の用意ができております。さぁ、どうぞ」
理人がテーブルへ促そうとすると、メイがそれをさえぎった。
「?? どうかされましたか?」
「あ、あのさぁ・・・、た、ただいま!」
「え?」
「その・・・えっと・・・さっき、ちゃんと言えなかったからッ」
恥ずかしそうに伏し目がちにそう話すメイの姿に、理人は思わず胸が熱くなった。
そうだ・・・メイ様は戻ってこられたのだ・・・ご自身の意思で。
「も、もしかして、それを言うために私にここに残れとおっしゃったわけでは・・・?」
「・・・だって、一緒に夏美んとこ行ったら、もう、ただいまって言うタイミングないじゃない」
そんなことを考えていらっしゃったのか・・・。
メイ様のお気持ちに、喜びを改めてかみしめる。
「もう一度おっしゃっていただけますか?」
「え?ええーー。だって、もう、今言った!」
案の定ちょっと困ったような拗ねた顔をしている。そうおっしゃると思った通りだ。
理人は嬉しさからくる笑いといたずら心を押し殺しながら、
「もう一度、ちゃんとお聞かせいただきたいのです」と真面目な表情を保ち、頼んでみる。
メイはハァと小さなため息をついた後、意を決して顔をあげ、
笑顔でゆっくりと言葉を紡いだ。
「・・・ただいま」
「お帰りなさいませ、メイ様」
二人に笑みがこぼれる。これからはまた一緒なのだ。
「あー、もうお腹すいちゃった!」と、照れを隠すようにメイはテーブルへ進み、
その姿を理人はクスリと笑いながら見つめた。
「あー、美味しかった!」
「ありがとうございます。お風呂の準備もできておりますので、いつでもどうぞ」
「ホントに?じゃあ・・・入ろっかな。なんだか一日疲れたし」
「ええ、そうされてください」
シャワールームのドアを閉めると、心地よい香りに包まれる。
シャワーを済ませ、ゆっくりと湯船に体を沈めて、温まっていた。
ふと、ここを去っていった日の理人の言葉を思い出した。
『私は執事としてではなく、一人の男として・・・』
あの言葉の続きは何だろう・・・。
わ、わたしのことを好きってこと?
普通はそんな流れのような気もするけど。
い、いや、でも、ま、まさかだよねッ。
あくまでも理人は執事として仕えたいって感じでもあるし・・・。
今日だって、執事としてそばを離れないって言っただけで、
うん、別に、そういう感じでもない・・・よね。
それにお嬢様と執事は恋愛禁止だし!
ってことは、私が好きになっても、一生、お嬢様と執事ってこと!?
え、ていうか、私が好きになってもって、わたし、あいつのことが好きなの!?
え、え、ええええええーーーー。
次から次に頭を駆け巡る考えに、もうなんか、なんか、
「何がなんだかわかんない!!」
思わず声を荒げて湯船から立ち上がると、その瞬間、
メイの思考回路はヒューズした。
「メイ様!大丈夫ですか!?メイ様!!」
メイがゆっくりと目を開ける。よかった、大丈夫なようだ。
「え?あれ・・・?」
ベットから起き上がろうとするメイを慌てて制して、
「駄目です。まだ横になられていてください」と告げる。
「私・・・お風呂にいたんじゃ・・・」
「そうです。なかなかあがってこられないので、失礼ながらノックさせていただきましたら、
お返事もなかったものですから・・・」
「え・・・」
メイは思わず布団の中の自分の体を確かめた。
バスタオルにはくるまれているものの、下着もつけていない。
「私、あのまま倒れたんだ・・・」
「ハイ」
「お風呂からここに運んだのって・・・」
「私です」
「ってことは、み、み、見たよね!?」
「み、見たとは心外です、メイ様!非常事態でしたので・・・」
つとめて冷静にそう答えたものの、メイは明らかにショックを受けている様子をしている。
メイの気持ちを察すれば、無理からぬこととはいえ、その態度にも軽くショックを受ける。
寝た子を起こすような真似をしたのはどっちだ!と言えるわけもない。
「お水をお持ちします。まだ横になられていてください」
コップに冷たい水を注ぎ、ベットに寝ているメイの肩にそっと手を回し、
頭だけあげるような体勢で、メイに水を飲ませた。
「何か考え事でもされていたのですか?」
「え、あ・・・うん」
いいよどみながら、メイはまたコップに口をつけた。
理人はそう質問しながらも、何も身につけていないままの肩に手をあて、
そこから流れてくるメイの体温に、自分の身体が神経を集中させているのを感じた。
情けない、内心そう思いながら、話を続ける。
「何を考えていらっしゃったのですか?」
「この前の、私が去っていった日に、あんたが言ったこと」
「・・・え?」
「『執事としてじゃなく、一人の男として』の先は何だったのかなって・・・。
あ、いや、ごめん、ヘンなこと言って!あ、お水ありがと!」
このシチュエーションで、反・則・だ。
慌てて離れようとするメイの肩を強くつかんで引き寄せる。
有無を言わせない力で、ギュッと抱きしめると、唇を重ねた。
ついばむように、いとおしむように、何度も何度も唇を重ねる。
あの先の言葉なんて、他にあるはずもない。
わかっていなかったのかという失望と、やはりというどこか納得する気持ちと、
絶対にもう離さないという決意が、理人を突き動かした。
「・・・んふっ」
唇を重ねる合間に聞こえてきたメイの吐息に、我を忘れそうになる。
そっと唇を離し、メイの顔を覗き込むと、倒れたときよりずっと上気していた。
「あの先の言葉・・・おわかりじゃなかったのですか?」
少し悲しそうな理人の声に、メイは思わずドキッとする。
「え、ううん・・・たぶん、わかってる・・・と思う。けど自信がないっていうか・・・」
正直なメイの言葉に、思わずふっと笑みがこぼれた。
「男として、あなたが好きです、メイ様」
まっすぐ向けられる理人の眼差しがまぶしい。
「あ、あたしも・・・」
そう答えて、メイは黙りこくった。
「あたしも、何ですか?」
いたずらっぽい微笑みを向けられ、観念したようにメイは答えた。
「・・・あたしも、好きッ」
目が覚めると、部屋には大好きな紅茶の香りが漂っていて、
理人が朝食の準備をしていた。
布団をかぶったまま、理人の美しい動きに見惚れていると、
突然バチッと目が合った。
「おはようございます、メイ様。お目覚めはいかがですか?」
さすがSランク執事。あなどれないったら、ありゃしない。
あんなあとでも、平然としてるものなのか。。。
「目覚めはいいけど、動けない!」
ちょっと拗ねて布団をかぶると、近づいてきて、布団越しにささやかれた。
「もう一眠り、ご一緒しましょうか?」
甘い紅茶の香りに、とびっきりの甘い朝。
558 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 00:06:42 ID:vOfFzsfQ
535です。
切れた理人×メイです。
・微鬼畜
・ラストは甘
・お約束完全妄想
・6レスいただきます。
559 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 00:07:24 ID:vOfFzsfQ
走り続けようやく時間<とき>のない館に辿り着き、
勢いよく扉を開けた私の目に入ったのは信じられない…信じたくなどない光景だった。
「…メイ…様……」
「…見ないで」
そこにいたのは私の仕えるお嬢様。
しかし一目見て分かる程…その姿はボロボロだった。
泣き腫れた目、赤く腫れた頬
既にただのボロ布となったブラウス。
よく見ると体中に痣も出来ている。
その悲惨な光景に呆然としていたが、すぐに状況を把握しメイ様に駆け寄った。
「メイ様…いったい誰が…」
「見ないで!来ないでよ!」
「メイ様…どうか教えて下さい。
一体誰がこのような事を…」
「何でもない!
あんたには関係ないでしょ…もうほっといてよ…!」
「メイ様…!」
私はメイ様を抱き締めた。
抱き締めずにはいられなかった。
560 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 00:07:48 ID:vOfFzsfQ
その時、私は気付いてしまった…。
メイ様の体からあの男と同じ…薔薇の香りがする事に…。
「…忍ですか」
「…っ」
悔しい。
メイ様を助けられなかった事が、
自分以外の男がメイ様を抱いた事が、
自分以外の男にメイ様が汚された事が。
クヤシイ…。
全身の血が沸騰するような感覚だった…
頭の中で、何かが音を立てて切れた。
「…っもう大丈夫だから離して!」
「駄目です」
「え…?」
「あの男にどのような鳴き声を聴かせたのですか?
どのような表情を見せたのですか?」
「何言って…んんっ…!?」
メイ様の唇に己のそれを重ね、貪るように深く口付けていく。
「んっ…んんっ…」
口を離し、メイ様を押し倒した。
「ちょっ…何…」
メイ様の首筋に舌を這わせ、直に胸に触れる。
「あっ…ん…やめ…」
「やめません」
突起を指で転がし、抓り、愛撫する。
「あぅ…ん…あっ…」
「そのような声を、あの男に聴かせたのですね」
「んぁ…やめなさいよ…ふぁっ…」
突起を口に含み、舌で嬲る。
「んあぁ…あん…いやぁ…」
「もう起っていますよ…気持ち良いのですか?」
「違っ…あぁっ…」
561 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 00:08:09 ID:v28IPP2+
メイ様の胸から口を離し、足を開かせた。
「やぁ…っ」
「…濡れていますね。
私の愛撫で感じたのですか?
それとももっと前から…
あの男に抱かれて感じたのですか…?」
メイ様の秘部に顔を近付け、まじまじとそこを見る。
「見ないで…見ないでぇ…」
「触ってもいないのに、いやらしい蜜が溢れてきていますよ」
「やめてよ…やだ…」
「…美味しそうですね」
私のその言葉に、メイ様はビクンと反応を示した。
「いや…やめて…んぁぁっ!」
メイ様の制止の声も耳に入れず、私はメイ様のそこに舌を這わせた。
「んっ…甘い…とても美味しいですよ、メイ様…」
「いや…あんっ…汚い…やめてよぉ…んんっ!」
「あの男にも、こんな風に舐められて腰を振ったのですか?」
小さな突起を転がし、指を中へと沈めていく。
「あぁっ…そこ…駄目ぇ…」
「こんなに濡らして、何が駄目なのです?
良いのでしょう?」
舌と指の動きを一層激しくし、突起を強く吸う。
「あぁっ!あぁん!駄目ぇ…イッちゃう…」
私は口を離し、指を抜いた。
「え……」
「どうなさいました?
やめてほしかったのでしょう?」
「……っ」
指でメイ様の秘部をなぞる。
「あぁ…っ」
「…イかせてほしいのですか?」
「…っ誰が…」
562 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 00:08:37 ID:v28IPP2+
再度、指を挿入する。
良い所は突かない。
ただ浅く抜き差しするだけ。
「あぁ…あぅ…ん…」
「こんなに締め付けて…メイ様は淫乱ですね」
「…もっ…お願い…」
「あの男にも…そう、ねだったのですか?」
「っ何言ってんの…さっきからおかしいよ…」
「……」
メイ様の唇が私の唇に重なる。
「…メイ…様…」
「全然…気持ちよくなんかなかったよ…あんな奴にされたって…」
「メイ様…」
「早く…もうイかせてよ…っ」
「…かしこまりました。
ですが…イくのなら、私でイって下さい」
563 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 00:09:06 ID:v28IPP2+
メイ様の秘部に自身をあてがう。
「……っ」
「ゆっくり…優しくしますよ…力を抜いて下さい」
ゆっくりと腰を進めていく。
「…あぅっ…」
「痛みますか?」
「んっ…平気…気持ちいい…」
腰を押さえ、奥深くまで沈めていく。
「んあぁぁぁ…っ!」
「…メイ様…全部入りましたよ…」
「んっ…動い…て…」
ズッ…ズッ…
ゆっくりと腰を動かす。
「あぅっ…ん…あぁん…」
「…っク…締まりますね…」
「んぁっ…言わないでぇ…あぁん…」
次第に腰の動きが速くなる。
「あんっ!あんっ!あふっ…あぁん!」
「とても綺麗ですよ…メイ様…愛しています…
もう…中に出してもよろしいですか?」
「んっ…いいよ…きて…」
564 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 00:10:48 ID:v28IPP2+
一層激しく腰を打ち付ける。
「あぁっ!あぅっ!はぁんっ!イく…イっちゃう…
理人さん…理人さん、好き…」
「…っイきますよ…」
ギリギリまで抜き、一気に奥を突き上げた。
「あぁぁぁぁんっ!!」
「……くぅっ…!」
ドクッ…ドクッ…
腰を揺らし全てをメイ様の中に注ぎ、自身を抜いた。
メイ様は疲れたのか、気を失ってしまったようだ…。
メイ様の服を整え、髪をそっと撫でる。
「…愛していますよ…メイ様…」
唇にそっとキスを落とし
起こさないよう彼女を抱きかかえ、私は館を後にした。
end
長文失礼しました。
オチなくてすいません;
レス、続編希望有難うございました!
>>550 GJ!違和感無く再生補完されました!
また書いて下さいね
>>550 GJ!襲わない理人の理性は鉄だなww
>>558 GJ!感情や周りの描写があるともっともっと良くなるかと。理人の言葉にドキドキしましたw
理人×メイ 嫉妬編
・キスまでの関係という設定
・エロなし
・2レスほど投下します
「メイ様?これからお茶のご用意を…」
「あ、今はいいや。ちょっと散歩してくるから」
「では、私もご一緒に」
「いいの。私一人で大丈夫!」
いつもメイのそばに仕え、甲斐甲斐しく尽くしてくれる理人に
少しの間でも休んでほしくて、メイは時々こうして一人で散歩に出かける。
湖のほとりまで来ると根津が寝転んでいた。
( こうやってサボってる執事もいるのにな…)
理人と比べてしまい、つい吹き出してしまう。
メイの気配に気付いた根津が起き上がると欠伸をしながら近づいてくる。
「一人か?あいつはどうした?」
「いいじゃん、べつに。たまには一人になりたいし」
「まあ、いいけど。俺も不二子に内緒だからよ」
「いつもベッタリなのに珍しいね」
「いろいろあるんだよ。どんなに好きでも…いずれは離れる運命だからな」
遠くを見つめながら根津が切なそうに笑う。
「だからな、お前も一緒にいれる間はもっと素直になれ。
お前たちは回りくどくていけねーよ、好きならキスの一つもしとけ」
( キ、キス…/// )
理人とのとろけるようなファーストキスを思い出し
みるみる顔を赤らめていくメイを根津が不思議そうに覗き込む。
「おい、大丈夫か?熱でもあんじゃね?」
メイのおでこに手をあててくる。
咄嗟にその手を払おうとした瞬間、足がよろけて
後ろに倒れかけるメイを根津が抱き抱えた。
「あっぶねー、気をつけろよ」
「ご、ごめん」
慌てて離れようとするメイをなぜか突然強く抱きしめてくる。
「ちょ………ちょっと、離して欲しいんだけど!」
「……」
「よーし!もういいな」
ニヤリとして、メイから離れると耳元でささやいた。
「あいつ、すっげー怖い顔してるぜ。ま、後はよろしく〜」
手をヒラヒラさせて去っていった。
「 メイ様 」
理人の声にびっくりして振り向く。
「どっ、どうしてここに?」
「私が来てはいけませんでしたか?」
「そうじゃないけど……」
いつもとは違う、どこか咎めるような理人の口調と眼差し。
( もしかして今の見られてた?さっきも根津ちん変なこと言ってたし… )
「根津とはいつもここでお会いになられていたのですか?」
「まさか!偶然ここで会っただけ。ちょっと立ち話をしてたの」
「抱き合ってるように見えましたが…」
詰め寄ってくる理人の迫力に押され、メイは思わず後ずさってしまう。
「あれは…こっ、こけそうになったのを支えてもらっただけだし」
「根津が好きなのか?」
鋭い視線のまま理人は距離を詰めてくる。
「あ、ありえないし。根津ちんはただ悪ふざけし…」
「もう逃げるなっ」
メイは理人に捕らえられ、きつく抱きすくめられる。
「そんなに俺から離れたいのか、そばにいるのも嫌なのか?」
「だから!誤解だってば。私が好きなのは理人さんだけだし。
こうしていたいのも理人さんだけ。もう、信じてよ!」
メイもありったけの力で理人を抱きしめ訴える。
「… メイ様 …」
理人は力を緩めると気まずそうにメイを見つめた。
「申し訳ありません。メイ様がいつも一人で散歩に行かれるので
てっきり私は嫌がられてるのかと。取り乱した上に、失礼な口まで…」
ようやくいつもの理人が戻ってきて、ホッとする。
「ううん。誤解させたのは私だし、ごめんね…。一人で散歩するのは
理人さんに少しでも体を休めてほしくて。ただ、それだけだから」
腕の中ではにかむように話すメイの耳元に唇を寄せてささやいた。
「メイ様。私はメイ様と離れているほうが、心配で気が休まりません」
「うん、わかった。さっきも根津ちんに言われたんだよね、素直になれって…」
「根津、あいつは油断なりません。これからは必ずお供させていただきますので」
「それってヤキモチ?」
理人を見上げて笑うメイに居たたまれなくなり
キスを落とそうとしたが、ハッとしてメイから離れる。
「ここはまずいです、そろそろ寮へ戻りましょう」
「なんで?せっかくなんだから、もう少し二人で歩こうよ」
「メイ様。お言葉ですが、私が我慢ならないのです…」
「?」
理人の指先が怪しくメイの唇をなぞる。その意図にようやく気づいたメイは
顔を赤らめ駆け出していく。
「メイ様!」
はじけるような笑顔を向けるメイを早く独り占めしたい、と気が急く一方で
後で根津に釘を刺しておくことも、決して忘れない理人だった。
-----
翌日の教室。
「根津ち〜ん、痛そう…こんなに腫れちゃって大丈夫ぅぅ〜?」
「イテッ、不二子〜頼むから触んなよ」
( 本気出しやがって…。俺様のいい顔が台無しじゃねぇか!)
何食わぬ顔で横に並ぶ理人を睨みつけるのだった。
end.
GJ!
嫉妬理人いいねー
いつもと違う理人の口調に萌えた
571 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 18:25:29 ID:iFSJDE6N
>>567 GJ!理人がグーで殴ったのが案外簡単に想像ついたw
(不二子+泉+みるくの頭脳)×メイ
を書いているけどまとめるのが難しい。
ネタは沢山転がっているのになぁ。
>>567 嫉妬したからって、理人が大事なお嬢様にタメ口きくなんて…
違和感ありすぎ。変だよ。
同意
>>574 エロパロ版なんだから違和感があるのが普通だろ。せっかく書いてくれたんだからGJの一つも言えんのか。
俺は何も違和感感じなかったけどな。タメ口になるほど嫉妬した=メイが大好きってことだからすごく面白かった
投下に対して必ずGJ言うのもどうかと思うけど、乙くらいは言うべきだと思う。
このスレはエロパロ板を理解してない人多すぎ。
感想や批評も大事だとは思うけど投下してくれることは有り難く思うべきだろ
みなさんスルーと言う言葉を知っていますか?
SSをスルー出来る人は多いが自分の相容れない意見をスルー出来る人となると格段に少なくなる
GJレスに納得いかず、今までスルー出来てたSSを今更否定する人
そのレスに『書き手にゃ問答無用でGJしろや』と受け取れかねない頓狂なレスを返す人
自分が気に入った、書きたかったなら誰が何を言っても言わせとけ
過保護な擁護は書き手に対してマイナスに感じる
KY
投下お待ちしています
四年後の大人びた剣人×メイも見てみたいけど、需要少ないかな
体は成長した剣人だけど、中身はまだ理人に嫉妬する少年で、「なんでいつも兄貴なんだよ!」て言いながらメイをレイプしそうになるけど、
「優しくするから、、もう諦めるから、、」と、泣いてるメイと一度きりのエチする剣人とか。
583 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 19:39:36 ID:eNSCmcGm
>>582 ちょっと想像してしまった…
見たいかも!!
584 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 23:11:49 ID:wmHHoJKI
そ れ は 萌 え る
原作のメイをエロくしてみた。
高校に進級したメイは、ふじ子と根津ちんが毎晩楽しんでいる話しを聞き、エッチに興味を持ち始めていた。
メ「り・理人さん、そ、そのー、あのー。」
理「メイ様、どういたしましたか?」
メ「私もね、、エッチしてみたい。。どんな風に気持ちーのかな、、なんて。
これは命令じゃないからね?理人さんが嫌なら。。。」
と、うつむくメイ
理人はくすっと笑い、メイの前でひざまづき
理「仰せのままに。メイお嬢様」
。。。
その日から毎夜照れながら、恥ずかしながら理人をベッドに誘うメイ。
メイを抱く理人は、冷静で恋愛感情を押し殺すように気付かれないようにたんたんとしていた。
愛しいお嬢さま、メイ様を喜ばせることが、私の喜びなのです。
以上です。朝からお目汚しごめんなさい。
>>574 ドラマ理人はメイのこと引っ叩くらしいからそういうのもありじゃね?
>>585 原作寄りキタワァ*・゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜・*
また是非お願いします!
原作みるくとメイのちょっとエチー?な会話。
み「遊園地で大門に肩車してもらった時に、私としたことが不覚にもパンツを大門に見られてしまった。
私はすごく恥ずかしかった。」
メ「あはは・・。(忍さんに下着姿見られたなんて恥ずかしくて言えないよ)」
み「大門も大門だ。無反応でむかついた。十年後に仕返ししてやる。
メイも持ってるんだろ?いちごのパ・・
と言いかけた時にいつの間にかメイの後ろにいた理人が
理「今日はクマのパンツでございます」(くすっ)
み「私とおそろいだな」
メ「み・みるくちゃーん!理人さんまでー!」と顔を赤らめるメイ。
タミ「今日はクマだっぺ!」
神崎「ほう・・・」
メイが忍と会っていたことに嫉妬した理人はちょっとだけ我がお嬢さまを羞恥プレイしてみたのでした。
ビストロの理人の食いっぷりに惚れた
>>589 あんなの理人じゃない
理人はもっと上品で空気の読める男だ。
スレの空気を読めないのは590な訳でw
中居君が水嶋ヒロに最後の言葉を自分で振っておいて
ほとんどしゃべらせなかったのがなんかおかしかったw
理人×メイは鉄板として、今回は忍→詩織と包帯の話で剣人&リカも萌えたw
今日の放送の冒頭よかったな
今日ので補完話頼みます
冒頭で理人が見つめる?あたりから鍋が吹きこぼれて席を外してしまった自分は負け組orz
>>595に同意w
ってか本当に理人よく我慢出来るよね。21なんてそういう欲がピークの時期なのに。
>>598 Sランク執事はお嬢様に対する性欲も我慢する能力に長けていると脳内補完してるw
まあハグしちゃったり、手握ってみたり、ボディタッチさせてみたりと我慢しきれてない部分もいっぱいだが…。
それはそうと自分も9話からのネタ読みたいなぁ
>>599 ハグとかは当然だよw寧ろまだ押し倒してないのが不思議なくらい。下着とかお風呂上がり見てるはずなのに。
部屋がわけられてるとはいえ同じ屋根の下だからね…普通は我慢できないだろ理人
>597
遅くなっちゃったけどdでした!
でも見れなかった・・・残念
携帯からじゃ無理だよな・・・
原作では21歳×中学生なのか!
犯罪だw
メイは不安な時を過ごしていた。
今夜のデュエロでもしも負けたら…と思うと
居ても立ってもいられず、さっきからため息ばかりを繰り返している。
「メイ様…そろそろお支度を」
「あ、うん、そうだね!」
ベッドから勢いよく立ち上がったかと思うと、呆然と立ち尽くしたままのメイに
理人は近づきメイの顔をのぞきこむ。
「私を信じて下さらないのですか?」
「信じてるけど…やっぱり怖いよ。もしあんたに何かあったら…私」
そんなメイを理人は愛しげに見つめるとふわっと抱きしめた。
「ちょ、ちょっと!」
「私の覚悟は決まってますから。何があってもメイ様のお傍を離れることはありません」
「でも…」
メイが可愛くてたまらなくなった理人は、おでこにそっとキスを落とす。
気恥ずかしくなって理人の腕から逃れようとするメイだったが
理人は一層強く抱きしめ離さなかった。
「あんたね…」
真っ赤な顔をして照れまくるメイに
「私はあんたではありません」
理人はクスリと笑う。
「そろそろ名前で呼んでいただきたいのですが?」
「……」
今度はメイの頬にキスを落とす。
「呼んでいただけるまではずっとこのままです」
「ずるい…」
「メイ様、私はとても幸せです」
余裕でニッコリ笑うとメイの鼻にキスを落とす。
「ちょっ…」
焦りまくるメイだったが、意を決して顔を上げると理人の唇に軽くキスをした。
「メ……メイ様っ」
顔を赤らめ動揺する理人を今度はメイがからかうように笑う。
「幸せなんでしょ?私の初めてのキスなんだから有り難く思ってよね」
「…ません」
「え…?」
「足りません」
そう言うやいなや理人はメイの手を取り、手の甲にそっと口づける。
「…愛しています、メイ様」
メイを優しく見つめながら、顎を引き寄せるとゆっくり唇を重ねていった。
思いの丈を込めるように、今夜の勝利を誓うように、深く深く。
結局、息が苦しくなって、たまらず理人の名を口にしたメイだったが
キスはより激しくなるばかりだった。
お粗末でした。
>604
GJ!!
あま〜いオーラが出てる二人が受信出来ました
なんで職人さんはそんなに文章上手いんだろうか?ウラヤマシス
いつも素敵に脳内再生される
GJ!
なんぞこのバカップルw
>604
GJ!
萌を有難う〜!
ほんと文章上手だね。
また書いてね。
>>604 デュエロ前キスシーンキタ--(・∀・)---萌え萌えしますた。
ごちそうさま。
>>604 乙!今の理人に男としての理性は皆無と見たww
本スレの理人とメイは子供が出来たらマイかアイってのを見てから結婚した2人を妄想してるw
>>604 GJ!
理人は自分の子供のことを何て呼ぶんだろう・・・w
>>604 GJ!
何故か泣きそうになったw
萌をありがとう!
保守
公式のギャラリーの目隠しがエロいと思うの私だけ?ww
皆様の作品を読んで私も書いてみました。
初めてですので至らぬ点があるかと思いますが
そこは笑って読んでくれるとありがたいです。
・理人×メイ
・よくある看病ネタ
・エロなし
・3スレ頂きます
615 :
理人×メイ1:2009/03/13(金) 21:12:59 ID:X4F/tswc
春が近いこの時期にメイはインフルエンザに罹って高熱にうなされていた。
最初はインフルエンザに罹ったといっても熱はそんなになく
割と元気だったメイもその夜から熱が上がり始めた。
はぁはぁと息も荒く苦しげなメイ。
「38.9度・・・」
理人は体温計を見てつぶやいた。
どんどん熱が上がっていっているのを確認して理人は処方箋の袋から薬を取り出した。
「メイ様、これ以上熱が上がらないよう座薬をさしましょう」
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・座薬・・・・・・?」
「はい。起き上がれますか?」
メイは起き上がろうとしたものの熱でフラつき思うように身体が動かない。
「メイ様、ご自分でできないとなると私がすることになるのですが」
「・・・・・・それだけは・・・いや」
「では、ご自分でされますか?」
頑張って起き上がろうとするものの力が入らなくメイはもがくばかり。
「ちょっと失礼」
理人はメイの脇に体温計を入れてみた。
ピピッピピッピピッ 体温計のアラームが鳴る。
体温計は39.4度を表示していた。
このままではどんどん体温が上がるばかりだ。
616 :
理人×メイ2:2009/03/13(金) 21:14:01 ID:X4F/tswc
「メイ様、私が座薬をさします」
「い・・・いや・・・・・・です・・・・・・理人さん・・・・・・」
「大丈夫ですよ。私を信頼してください」
「そん・・・な・・・・・・絶対いや・・・恥ずかしいもの・・・・・・」
「これ以上熱が上がったらメイ様の身体に障ります」
「・・・・・・り・・・理人さん・・・」
理人はメイを横向きでお尻を突き出した格好にさせ、パジャマのズボンを手にかけた。
メイはキュッと目を瞑り、力なく理人のされるように従っている。
それを確認した理人はズボンと下着を膝まで下げた。
理人の目の前にはふくよかな二つの丘。
両手でメイの尻を優しく挟み、両親指でその割れ目を開くとそこにはメイの菊の門があった。
その奥にはメイの秘所。
理人はメイのそれを初めて見て、しばらく手が止まってしまった。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・理人さん・・・」
「あ・・・今座薬を入れてさしあげますから」
「いや・・・・・・見・・・ないで」
「ご安心なさってください。私は何も見ておりません」
617 :
理人×メイ3:2009/03/13(金) 21:14:29 ID:X4F/tswc
理人は処方箋から座薬を取り出した。
もう一度、親指で割れ目を開く。
メイの小さな肛門が剥きだしになった。
理人は少しの間それを見つめ、ゆっくりと座薬をその中に入れた。
「・・・あっ・・・・・・」
メイが小さく声を出す。
「これで熱は下がるはずです。今日は私が横についていますから」
パジャマと下着とメイの身体を元に戻す。
「メイ様、少し水分をとりましょうか」
「・・・・・・はい・・・・・・」
「ご自分で飲めないでしょうから」
と言うと、理人はメイの身体を両手で支え少し起き上がらせ
スポーツドリンクを自分の口に入れ、そのままメイの唇にあてがった。
ごく・・・・・・ん
メイが一口飲み干す。
更に理人がもう一口スポーツドリンクを口に入れメイの中へ注ぎ入れる。
ごく・・・・・・
そのままメイは安心したかのように眠ってしまった。
理人はメイをベッドの上に静かに寝かせ、更に自分の左腕をメイの首の下にいれ
右手で汗で顔にくっついている髪の毛を払いながらメイの顔を見つめ
そうして静かに口づけをし、メイの熱が下がるのを待つのであった。
END
すみません。
三点リーダーになってませんでした。
見苦しい作品になってスマソorz
乙
ダメだしするとすれば、このスレは女が多いから
座薬とか微妙。。。だと思うが、どうっすか?
GJ!
まさかここでアニャルもの見れると思わなかったw
もっとやれって感じですよ〜
レス数が少ないのがすべてを物語ってるね
みんな黙ってスルー
>>614 乙!微エロいい感じ〜
もっとエロいのも読みたい
最近ここより個人サイト見るほうがおもしろい
>>620 私は女の子も好きだから、そういうのもありだと思うけど
ドラマのメイはあまり可愛くないからなあ…あんまり萌えないかも。
ルチア(忍)に看病されて座薬を入れられる理人なら見たいがw
>>625 個人のってドリームが多くない?
夢はちょっとなあ…
>>626 まるっと同意
ドラマメイなら体調崩した理人にすぱーんといれちゃうかもしんない
メイ様にこんなことをされるなんて…と羞恥に悶える理人見てぇw
>>627 少数だけど探せばあるよ
職人さんがブログやサイトやってる
保守
631 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 05:31:02 ID:Wirq9hIC
大門×みるく萌えた!続編wktk
大門みるく、って響き自体がエロいよねはあはあ
今日でドラマも終了かー寂しいなぁ
ついに理人がメイにキスをした!
もう一線を越える日も近いな。
今ならエロパロがんばれそうな気がするーーー!
理人キスえろかったワー
最後の最後にやってくれてニヤニヤw
あのまま押し倒しちゃえよ!
ラストから、初めてから25才と32才の不倫愛まで妄想したw
続編ありそうな感じだねー
禁欲頑張れ理人ww
3年後、Sランク執事になって帰国した剣人を迎えたのは・・・
もう執事でなくなった兄と、お腹の大きくなったメイだった。
金太郎「今日からお前が理人の執事だ」
執事室で毎晩1人でやるんだろうか…いや、寝顔を見ながらもアリだな…
理人エロかったなー
エロかった!流れ的には微妙だったけど、エロいからイイw
なんだあの色気は!
644 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 00:02:12 ID:qLgazpPM
>>640 メイ「ってことでまたよろしくね豆柴〜!」
剣人「はい、メイ様。昔は私の至らなさから無礼な態度をとり申し訳ありませんでした…」
メイ「ええっ………(絶句)」理人「け…剣人。久しぶりだな…」
剣人「兄様。お久しぶりです」
メイ「………」
理人「………」
勝手に続き書いてすみません…こうなったらイヤだw
>>635さんはじめ、職人のみなさまよければ最終回エロスキスのその後の補完ネタよろしくお願いします〜。
wktkしながらお待ちしてます!
デュエロ後に入院した理人とメイの話も読みたいです
個人的には7話の理人がメイを見初めたエピで
実は思い余ってうどん屋へ客として行っていて
メイの優しさや健気さに心打たれた理人…
みたいな「実は一度会っていた」話を書いてみたいのだけど
ちっとも文章にできません…
妄想だけ置かせて下さい
本スレに時々仲間がいるw
クラスメイトが来なければもう一度キスしてただろ
クラスメイト達とその執事達で溢れ、騒がしかったメイの部屋も、夜が深まればやはり静かである。
部屋の静寂とは対極に、メイの心臓は煩く脈打っていた。
体は湯上がりでもないのに、熱い。
「メイ様…いえ。“メイ”」
少し間を開けて、呼び捨てで名前を呼ばれたかと思えば理人の手がメイの頬に触れた。
いとおしそうに熱の籠った瞳で見つめてくる理人は、どこか扇情的だ。
するりと手が滑り、顎にかかる。
少しだけ持ち上げられ、二人の唇が重なる。小さなリップ音が部屋に響いた。
本日二度目のキスだが、当然メイは慣れるはずもなく、気恥ずかしさに頬が更に赤く染まる。
死んでしまうのではないかというほど、心臓が跳ねる。
「理…人」
「何でしょう、メイ」
「…呼んだだけ」
呼んだら嬉しそうに笑うから、なんて言葉は飲み込んだ。
やはり、彼は嬉しそうに微笑んでいて、もっと見たくて名前を呼ぼうとしたら唇を相手のそれで塞がれた。
すぐには離れない、強引な、深いキス。でも嫌じゃない。理人だから。
確かに生まれた愛の絆を、もっと確かな強いものに変える時間が、もうすぐ、始まる。
ドラマちょくちょくしか見てないからわかんないとこいっぱい。
一発書きだから誤字脱字稚拙な文章にはご容赦を。
続き?書きませんよ。
とりあえずラストキス部分を理人目線から
ぐいーんと引き伸ばしました。SSを投下します
ドラマどおりなのでキスまで。自分の脳内保管用なので
台詞も流れもドラマのままです。
ちょっと女々しい理人ですヨ。
以下4レス使用します
651 :
ラストキス1:2009/03/18(水) 02:48:51 ID:j+trHJ+Z
東雲メイから正式に本郷メイになってからメイは前よりもずっと周囲に気を配るようになった。
っと理人は思っていた。
「メイ様、何を書かれているのですか?」
夕暮れのオンブラ寮。楽しそうに手紙を書いていた。
「豆柴にね。最近色々あったし教えてあげようと思ってね。」
剣人か。
自分の弟ながらメイの口から名前が出るたび少しだけ悔しいようなムカムカとするような。
―――嫉妬だと。
そばにいるのは自分なのに。今、メイは剣人の事を考えペンを走らせていると
それだけのことに自分でもおかしいぐらいだか嫉妬しているのだ。
今はいない実の弟に。
ただ剣人が一度こうと決めたら曲げないのも知っているし、
そのための努力や根性は人一倍あると兄として分かっている。
たぶん・・・だからこそ嫉妬するのだと。
そしてメイを愛するがゆえだと。
652 :
ラストキス2:2009/03/18(水) 02:49:49 ID:j+trHJ+Z
最近のメイは前にもましてクラスの中に溶け込んでいた
また、執事達にも気軽に話せるお嬢様として親しまれていた
でも何だか。メイのことを考えれば社交的で良い事なのに
もっと自分のことだけみてほしいと思ってしまう。他の誰も見てほしくない。
執事としてではない。独占欲の強い一人の男の感情だと。
お茶をいれながらメイの手紙を見てしまう。
普通に最近のことを報告するように文章が並んでいる
すこし安心する。がんばれと剣人には言ったものの
メイにはあまり過剰に応援してほしくないからだ。
・ ・・あぁ、またオンブラ寮をおんぼろ寮って書いてるし
「メイ様、おんぼろではなくオンブラです」
「イイでしょべつに・・・それより見ないでよ」
メイはささっと手紙を片付けてしまった
「失礼。何をかいているのか気になったもので。」
「そういうの気にするタイプだっけ?」
メイが聞く、以前なら気にもとめなかっただろう。以前のただの執事でしかない自分なら
「きっと・・・メイ様にお使えしているからですね」
「ん?」
653 :
ラストキス3:2009/03/18(水) 02:50:46 ID:j+trHJ+Z
お互いに思い合えている。そう思う。
「以前は執事として自分の感情を出すべきではないと思っていましたが・・・」
「今は?」
「われわれ執事にとって、お嬢様は太陽のような存在ですから」
照れたようにほほえむメイ。
「いいよ、そういうこといちいち言わなくて」
本当に、どうしようもなく愛しい。
「言葉にしたくなったのです!」
「なんで?」
できることならば奪い去ってしまいたい。
「メイ様が、私以外の誰かを見ているのはつらいので・・・
ですから目をそらさないでください」
そう、自分だけを・・・
「なにいってんの?」
メイの顎を少し持ち上げ唇を合わせた。やわらかく、暖かい。メイの温度を感じる。
唇を離すとメイは固まっていた。
「内緒ですよ。お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので」
かすれるほど小さなこえでそう告げた。それがすべてだ。
秘密の恋であると・・・二人だけの秘密。
654 :
ラストキス4:2009/03/18(水) 02:51:51 ID:j+trHJ+Z
そのあと急に入ってきたクラスメイトたちに冷やかされ
あっというまにみんなに囲まれてしまった
「ちがーう!」
全否定。だけど顔を赤くして困っている姿はなんだかすごく可愛くて
つい微笑んでしまう理人だった。
―――――おわり―――――――
っとこんなかんじに脳内保管しました。
>>372で投下して以来になります(あれの続きも書かなきゃですね)
元々、絵描きなので文章は相変わらず不慣れで頭悪いですが。
今回は、あんまり創作性もないですが。
お目汚し失礼しました。
>>649 GJ!
気が向いたら是非続きを!
投下予告したあとに書き込みに気づいてしまいGJ!すぐできなくてゴメンネ
GJ!!!!!
文章で見ても映像で見てもやっぱり萌えるな…キスシーン
またの投下待ってます!
657 :
理人とメイ:2009/03/18(水) 13:14:24 ID:JEoys1Yg
あの後のすれ違いを妄想したら萌えたので、少しだけ。
あのキス以来、理人は胸の内ではメイを完全に手に入れてしまいたいという思
いで時折どうしようもなく悶々と、けれど見かけでは“メイお嬢様”にお仕え
する執事として平然と、日々を送っていた。
ただ一つ、この生活の流れに変化があったとすれば……
「おやすみなさい、メイ様」
夜、ベッドに入ったメイに、おやすみのキスをすることが日課になったことだ
ろうか。
キスといっても、額に軽く口づけるだけの挨拶程度のものだった。
けれど唇だけでも、メイの肌のぬくもりに触れられるその瞬間は、心の底から
幸せを感じられた。
メイは相変わらずの緊張ぶりで、キスの後は視線を合わせようとしない。
日頃あれほど元気が有り余っているというのに、このときだけは妙に大人しく、
唇がその額に触れる瞬間には息さえ止めていた。
そんな反応の可愛らしさに思わず笑みを浮かべると、気配を察して「なによ」
と睨まれる。けれどそれは一瞬で、またすぐに視線を逸らされてしまう。
「いいえ。メイ様の反応が、あまりにも可愛らしいものですから…」
そう言って抱き締めてしまえれば、どれだけ楽になれるだろう。
胸のつかえを呑み下し、今日もまた同じ言葉を口にする。
「いい夢が見られますように、と。おまじないです。
……それでは、おやすみなさい」
ただ触れたいだけの行動にそんな子供騙しの言い訳をする自分が、歯痒くて仕
方なかった。
芽生えはじめた浅ましい欲を、メイに感じとられてはいないだろうか。そんな
思いを抱きながら、そこを後にする。
658 :
理人とメイ:2009/03/18(水) 13:16:27 ID:JEoys1Yg
そうして何事もなく淡々と過ぎてゆく毎日は、メイの心に不安を覚えさせた。
日々を重ね、どれだけ想いがつのりつのっても、“お嬢様と執事”という壁が
目の前に立ちはだかる。
理人はその壁をある程度受け入れていて、足を掛けこそすれ、踏み越えてしま
おうとはしない。
「内緒ですよ。お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので」
あのときそう言った理人に、これから先“恋愛”をする意思があるのかもわか
らない。
額におやすみのキスをくれる以外、理人の態度は何一つ変わっていないのだ。
例えば、たとえ人目のない寮の自室でも、根津が不二子にそうするように寄り
添ってはくれない。いつかみるくや剣人と学園を抜け出したときのように、抱
き締めてくれることもない。
平然と過ごす理人の姿に、こんなに想っているのは自分だけなのではと感じず
にはいられない。
あんなことを言っておいて、どこまでも好きにさせておいて、放っておかれる
ことが辛かった。
何も言わなくていい、ただ、抱き締めてほしい。
そう口にできない自分の不器用さへの苛立ちも、あくまで“執事”であろうと
する理人をこんな風に欲してしまうことへの戸惑いも、すべて「理人が悪い」
と思うことで誤魔化した。
で、こう、数日後のおやすみキス時に逆ギレ気味につっかかるメイ、とか。
GJです!悶々とする二人に萌。
≫で、こう、数日後のおやすみキス時に逆ギレ気味につっかかるメイ、とか。
その辺も読みたいです。
そしてそのあとは理人が襲う、と。
メイ つっかかる
→ 理人、紳士的にw襲いかかる
→ 「今日はここまでにしておきましょう」
いきなり食ってしまわない。それが理想ですw
理人×メイ投下します。
最終話から一週間後の話。
内緒のキスをしてから、一週間が経った。
あれからの毎日は、今までと変わらない日常で、メイは少し寂しさを感じていた。
お嬢様と執事の恋愛は禁止なのに、一線を超えてしまった。
そうなってしまえば気持ちを抑えることは難しい。
もう一度、あの時のような時間を過ごしたいと思うのは贅沢なのだろうか…。
「ねっ…ねぇ!」
「ハイ?」
「あっ…あのさぁ…」
「ハイ。」
「やっぱなんでもない!ちょっと散歩に行ってくる!」
「もう…夕食のお時間ですが」
「すぐ戻るから!」
そう言ってメイは部屋を飛び出した。
メイが向かった先は不二子の部屋。
内緒のキスの後、不二子に捕まり結局ばれてしまった。唯一事実を知る人。
小さくドアをノックすると「はぁい」と明るい声が聞こえた。
「あら、メイ。どうしたの?」
「あ、ちょっと相談があるんだけど…」
「あたしに?ははぁーん。そーゆーことぉ〜?」
不二子はニヤニヤしながらメイを部屋に招き入れた。
「あ、根津ちんは散歩行ってくれる?」
と根津の背中を押しドアの外へ追い出した。
「で、相談って?」
「あ…えと…その…」
「あれから何もない…とか?」
「えっ!?あっ…そう言うわけじゃ…!」
「まぁーねぇ…理人様、真面目そうだし慎重になってるんじゃない?」
「慎重…」
「メイの部屋って必ずと言っていいほど、誰かいるじゃない?」
「うん…」
「な・い・しょ、だからこそ警戒心が強くなるのよぉ〜」
「じゃっじゃあさ、あたしはどうしたらいいのかな?」
「狙い目は夜じゃなぁーい?フフ。」
不二子はシャンプー終わっちゃった作戦、着替え忘れちゃった作戦、大胆ネグリジェ作戦など突拍子もない案を次から次へと出してくる。
「で・も、結局はメイが素直になれるかどうか、なのよ?」
「う…うん。すなお…ね」
「さぁ、そろそろお夕食の時間でしょう?理人様心配するわよ!」
「そっかもう戻らなきゃ!」
メイは不二子に「ありがとう!」と頭を下げ部屋を後にする。
「不二子、もういいか?」
「根津ちぃん!外に追い出しちゃってゴメンネェ。」
「やっぱりあれか?」
「うんっ。根津ちんの予想通り、なぁーんにもなかったみたい。」
「ははっ。あいつも不器用だからなぁ〜」
夕食の時間を少し過ぎてしまい、メイは慌てて寮に戻った。
「はぁっ…!ただいま!」
「おかえりなさいませ。」
理人はぜぇぜぇと息が乱れているメイに、水の注がれたコップを渡す。
「マラソンですか?」
「んぐっ…!」
慌てて飲んだ水が、突然の質問のせいで気管に入ってしまう。
メイは咳込むのをこらえながら、ウンウンと頷いた。
理人はメイの背中をさすりながら「ゆっくり落ち着いてお飲みください。」とクスっと笑う。
夕食は、不二子の言っていた「素直になれるかどうか、なのよ?」という言葉が頭の中から離れずゆっくり味わう余裕のないまま過ごしてしまった。
そして入浴。
(はぁー…シャンプー満タンだし、着替えもタオルもちゃーんと準備されてるんだよねぇ〜。)
浴槽に浸かりながらため息が漏れる。
「素直ってどうやればいいのよー…」
ぶくぶくぶくっと口までお湯に浸かる。
(メイ様…遅いですね。)
普段なら40分ほどでお風呂から上がるはずなのに、1時間30分の時間が経っている。
不安になった理人は浴室のドアをノックする。
「メイ様?」
返事はない…
「メイ様、失礼します。」
とドアを開けると体にタオルを巻いたメイが倒れていた。
「メイ様っ!大丈夫ですか!?」
理人はメイの上半身を抱き声をかける。
「ごめ…ちょっとのぼせた…」
メイは弱弱しい声で返答する。
理人はメイの体を抱き上げ、ベッドに運ぶ。
水で湿らせたタオルとストローをさした水を準備し、メイの元へ急ぐ。
「メイ様、お水をお飲みください。」とストローを口元へ運ぶ。
コクコクと水を飲んだメイは「ごめんね。」と申し訳なさそうに笑う。
理人はメイの額にタオルを置き、ベッドに腰をおろした。
「珍しいですね。」
「んー…考え事してたから。」
「どのようなことですか?」
「ひみつ。」
メイは秘密と口にした直後、不二子の言葉を思い出した。
(素直…)
「あのね…お願いがあるんだけど…」
「なんでしょうか」
「た…たまにでいいんだけどさ…」
「ハイ。」
「ちょっと仲良くしたい…な…なんて…思ったんだけど」
メイはキュっと理人のベストの裾を掴む。
理人はその手を包み込むように握りメイにキスをし「仲良く…とはこういうことですか?」と微笑んだ。
メイは顔を真っ赤に染めながら小さく頷く。
「しかし…そのような格好でお願いされると、それ以上のことしたくなっちゃいますね。」
理人は妖艶な笑みを浮かべながら、メイに深くキスをする。
舌でメイの唇をこじ開け、歯列をなぞる。
メイの固く閉じた口が緩むとメイの舌に絡ませていく。
メイは初めてのキスに戸惑いながら必死に息継ぎをし、理人に答えようとする。
チュッと音をたてて唇が離れると、メイは嬉しそうに理人の首に手をまわした。
「もう少し内緒…増やしますか?」
理人はメイの肩のラインと鎖骨を厭らしく撫でる。
「えっ…と…んと…」
「冗談ですよ。もうすこしお休みください。着替えはここに置いておきますね。」
理人はニコッと笑い自室へ戻っていった。
(私もまだまだですね…)
小さく自己主張する下半身に苦笑する理人だった。
以上です。
その後処理する理人とか、結局襲いかかる理人とか考えたんですけど、グダグダになってしまったので切りました。
>>657GJです。
GJ!是非続編もお願いします。
>>662 乙!処理が見たいと思った自分は重症だなww
GJです!
ハッピーエンド効果で職人さんがたくさんいてうれしい!萌え死ぬ!
>>668 自分も自分もノシ
んで、メイに見られるw
自分も
おまえらwww
自分もだよ
わぁ〜!職人さんたち皆様GJです!!どれもこれも素敵…。
リヒ×メイ萌えな私にはパラダイスだ〜。
理人様の処理…期待してますw
676 :
668:2009/03/18(水) 23:50:10 ID:JxxabYWz
こんなにも同志がいるとは驚いたww理人だって男だからそのままにしとけるはず無いしネタには困らないだろうからw
職人さんが沢山いてくれてほんとにうれしい!
皆さん、GJです!!!
じゃ私は、理人様処理中に見つかって結局襲っちゃうでお願いしますww
文章書くときのメモ。お役に立つか分かりませんが
書いたことないけど書いてみたい!っという方へデビューしちゃいなよ!って感じの支援。
And 本スレから流れてくるエロパロスレになれてない人も増えてるようなので。
◆投下予告を最初につける。その内容
・○○×△△(カップリング表記)
・エロ有りか無しかなど
・その他一言(ドラマのどの辺かなど)
・ココから下 ○レス消費します(投下終わるのを待ってる人へ)
◆投下がおわったら最後に おわり や ENDなどをつけ分かりやすくする
◆小説を書くときに役に立つかもしれないコネタ
理人→メイ 「メイ様」「私」
理人→剣人 「おまえ」「俺」
メイ→理人 「あんた」「ねぇ」「私」ヘブン状態時「理人」
メイ→剣人 「豆柴」「私」
剣人→メイ 「おまえ」「俺」
剣人→理人 「おまえ」「俺」真面目な時「兄貴」
メイにぜひ頻繁に言わせたい口癖
「ちょっとぉ」「べつに」「べっつに!」「ねぇ」
◆読み手としての心がけ
普段書き込みをしない人もGJ!の一言だけでも書き込むと良い
(また、書き込みをするときはメールアドレスのところにsageと入れましょう)
また、文句を言いたいっとおもっても心の中にしまっておきましょう
書き手は職人さんです。大切にしましょう!
>>678 書き手さんかい?
自分は他のいくつのスレに投下してる身だが、義理のGJはいただいても嬉しくないよ
うん、長らく書き手やってるけど、本当に思って言ってくれるGJが嬉しいよね。
投下あったら言わないとなー…みたいな義務感はちょっと違う気がする。
あとレス消費予告なくても名前欄に「〇〇×●●(1/3)」とかで良くない?
理人がメイと結婚したら何て呼ぶんだろう?
呼び捨てはちょっとあれだから、「メイちゃん」か「メイさん」かな?
レス消費予告は任意でもいいと思うが、注意書きはあった方がいいかもなあ…
健全なSSが多いからエロの度合いによっては不快に思う人も多い気がする。
理人、セルフフェラ とか
ちょwセルフってwww
>>679-680 長らく書き手やってるならSS書いてくれよ
このスレで神作品とか読んだことないんですけど
ROMの方がまだ上手く書けそうだ
685 :
680:2009/03/19(木) 07:55:07 ID:4wJ5C692
686 :
679:2009/03/19(木) 08:54:54 ID:itT33GKa
>>684 悪いがこの作品で書くつもりはないよ。色んなスレを通りすがりに見ていたら
>>678の内容が気になり書いたまでだからね。
>>685じゃないが、
>>684の神作品に期待してるよ!
あらしと誤解されるのは勘弁なのでこれ以上は、書き込まないよ。それでは…
ここはドラマ前提なの?榮倉メイをイメージするとどうもエロくならなくて
原作メイをイメージして読んでしまう
688 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 09:34:58 ID:kRRCr/13
原作もオッケーだよ。でも脳内変換でいいんじゃない?
リヒメイの性格や関係性に萌えるんだけど、ドラマメイは色気皆無でエロスに繋がんないから困る。
げ、下げ忘れゴメ
690 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 11:22:42 ID:2RtQyAUk
>>687-688 さりげなく失礼だな
營倉にとってもドラマ設定でエロ書いた人にとっても
自重しなよ
というか、ここは基本ドラマキャラ限定なんだが
スレタイ読め
原作ヲタは漫画専用スレを漫画板で立ててくれよ
連投
そもそも原作はドラマ化するまで、ほぼ無名の不人気コミックだ
ドラマ版のあのキャラ、あのセリフ回し、話の流れなど
ドラマ理人メイに萌えた人間が集まってるのがこのスレだから
原作メイヲタは少女漫画板に籠もってろよと言いたい
空気読まずに
>>662ですw
皆さんGJや自己処理希望ありがとうございました。
ですが、ちょっと自己成長のためしばらく自分の巣に籠ろうと思います。
今まで読んでくださった皆さんありがとうございました。
また、機会がありましたらよろしくお願いします。
ばっははーいノシ
>>694 >>27みたいな
いちゃもんつける原作バカヲタがいたから仕方なく折れただけだろうが
基本はドラマメイ
脳内変換は勝手にすればいい
>>695 乙
>>662はドラマのキャラに忠実で好きだった
続編、期待して待ってる
このスレはいつも楽しい流れを作ってくれて飽きませんわw
さっきからメイはなにやら書き物をしている。
覗こうとすると慌てて隠してしまうので気になってしょうがない理人。
「メイ様、お手紙ですか?」
「うん、そう」
「また剣人に?」
「まあ…ね」
書きかけの手紙を手に何か思案してるメイの視線がやけに大人っぽく見えてドキッとする。
「それは、剣人も喜びます」
と言いつつも、弟宛とはいえ他の男に手紙を書くメイに心中穏やかではない。
もしやメイの気持ちが留学先の弟の方に向いてしまったのではないかと気が気でなかったりもする。
内緒とした、あのキス以来…メイとは何の進展もない。
そういう空気に持っていこうとしても「執事」という己の立場が邪魔をし
相変わらず不器用なままの自分に苦笑いするしかない日々だった。
気づくとメイがじっと理人を見つめていた。
「…なにか?」
「ううん、なんでもない」
メイの恥らうような笑顔に一瞬理性が飛びそうになるのを必死に堪える。
俺としたことが…情けない…。
その日の終わりにシャワーを済ませた理人が自室に戻ると机の上に手紙が置いてあった。
「理人 へ」と書かれた、見慣れたメイの文字に急いで中を開くとみるみる顔が紅潮していく。
---------------------------------------------------------
口にするのは恥ずかしいから手紙にするね。
私はあんたが好き。誰よりも好き。
内緒のキスは一度きり?私はそんなに魅力ないのかな?
メイ
---------------------------------------------------------
勢いよく部屋を飛び出すと目の前にメイが立っていた。
「メイ…様」
照れているのか背を向けたままのメイを後ろから優しく抱きしめる。
「もう読んじゃった?」
「はい」
「そ、…あっ、あのね…」
俯いて言いよどむメイの首筋にそっとキスを落とす。そのまま唇を耳元へと走らせるとささやいた。
「返事はお待たせしません」
メイの身体を自分に向けると同時にメイの唇を奪う。
深く深く…理性も立場もなにかもを弾け飛ばす勢いで、理人の全てがメイだけを求めてやまない。
どんどん深くなっていくキスに、とうとう耐え切れなくなったメイが理人の胸をたたく。
唇を離すとメイは深い吐息を漏らし、甘えるように理人の胸に顔を埋めた。
息を荒げるメイの背中をさすりながら
「ずっとこうしたかったのは私の方です、メイ様」
恥ずかしそうに顔を上げたメイの潤んだ瞳と濡れた唇に誘われるように
メイの腰をグイッと引き寄せると再びその唇を貪っていく。
狂おしい程に愛しい女に全てを捧げるように、流し込むように。
後々メイに「食べられるかと思った」と言わせたほどの長い長いキスのはじまり。
夜の帳の中、二人の甘い息遣いだけがいつまでも部屋中に響いていた。
おしまい。
流れを読まずに失礼しました。
>>698 GJです〜!!
ばっちり脳内で水嶋理人と榮倉メイちゃんが演じてくれました!
手紙の宛先が理人っていうのが新しいですね
701 :
英国式:2009/03/19(木) 20:23:46 ID:tiB12NPK
「ではメイ様、そろそろおやすみのお支度を」
問いかけと一緒に差し出されたパジャマを、メイは慌てて受け取った。
「……」
そのままどうしたらよいのかわからず、こっそり隣を見上げると、理人はふわりと微笑みながらメイをみつめている。
「じゃっ、き、着替えるね!」
衝動的に立ち上がり、メイはバスルームに駆け込んだ。
乱暴に閉じたドアにもたれかかり、はぁ〜〜っ、と盛大に溜め息を漏らす。
「何やってんだよ、あたしは……!」
−−目をそらさないでください……。
情けなさにうなだれたとたん、いきなり耳に甦った甘い囁きに、息が止まりそうになった。
「−−! −−! −−!」
咄嗟に出かけた叫び声を押し殺せたのは、奇跡かもしれない。
−−あいつはまるっきり変わり無いのに、なんであたしってば! 今日も一日中そばにいたけれど、理人はいつもと何も変わらなかった。
アレは本当にあったことなのかと、隠れてこっそり自分の手の甲をつねってみたくらいに。
「メイ様? どうかなさいましたか?」
−−やば!
心配そうにドア越しにかかった声に飛び上がる。
慌てて着替えてドアを開け、どすどすとベッドに向かいながら、メイは殊更に明るい声を出した。
「お、おまたせ!」
言うなり、なるべく理人の顔を見ないように彼の横を通りすぎ、そそくさとベッドに潜り込む。
「じゃ、おやすみっ!」
かぶった上掛け越し、叫ぶように告げたメイだけれど、だがしかし、いつもならすぐ返ってくるはずの理人の返事が、今日は何故か返ってこない。
代わりに、小さくパチリと、明かりが消された音がした。
−−え、あれ……?
突然襲ってきた違和感に、ついかぶっていた上掛けをメイがめくった、そのときだった。
702 :
英国式2:2009/03/19(木) 20:24:08 ID:tiB12NPK
一瞬のうちに何かで視界を遮られ、触れてきたしっとりと柔らかくてあたたかな感触に、意識を根こそぎ奪われた。
「……おやすみなさいませ」
囁くようにかけられた甘い声に、メイがはっと我に返る。
「な、なんなの?! 今の!」
上掛けをはね上げて思わず叫んだメイに、理人はふわりと微笑んで、
「おやすみのご挨拶をさせていただいたのですが、何か不都合がございましたでしょうか」
さらりと言われて、メイは本気で絶句しかけた。
「だって、今までとちが−−!」「あぁ。それでしたら、これが英国式だからです」
「−−は?」
「メイ様は正式に本郷家の後継者となられましたし、私もメイ様の執事として、これからは正式なご挨拶をさせていただくべきかと」
にっこり微笑んだままあっさりそう言われ、メイはぱくぱくと口を開いてしまう。が、すっと伸ばされた長い指に遮られて口を閉じる。
「……剣人も、英国で頑張っていることでしょうから」
口元には微笑みを湛えていたが、そう呟いた理人の瞳は真剣だった。
そのまっすぐな眼差しのあまりの強さに、メイは息を呑んだ。
と、理人は眼差しをふっと弛め、
「よろしければ、明日の朝のご挨拶も、英国式にさせていただきますが、よろしいでしょうか」
思わず目を見開いたメイだが、再びふわりと幸せそうに微笑まれて、言いかけた文句を呑み込んだ。
「い、いいわよ? 別に。それで」
まともに目を合わせられず、メイはそっぽを向いてそう返事をした。
「かしこまりました」
嬉しそうに微笑んだ気配の声音に、視線を戻せない。
が。
「では、あらためて」
不意につい、と顎をとられた。
その長い指に強引に振り向かされた視界が再び遮られ、メイは無意識に目を閉じる。
長かったような短かったような、わからないままに時が流れ、ふっ、と、甘い感触が離れていった。
「……おやすみなさいませ。メイ様」
GJ!
ドラマ終わるとやっぱり抜け殻になるなー
今回の終わり方は良かったし消化不良な感はなかったんだけど…
∞ループ再生も飽きたというか、なんか新しいエピが欲しいのな。
だからこのスレ大歓迎だ。
皆さんキスネタGJです!
ドラマでも積極的な理人をもっと見たかったなー
みるく様と大門のせいで炉に目覚めてしまった…
後れ馳せながら、大門×みるくの職人さんGJ!
続き期待してる
大門みるくいいよね!同じく今更だけどGJ!
しかしドラマも終わったしここもそのうち過疎るんだろうな・・・
微エロは微エロで好きだけど、もっと激しい感じのも読んでみたかったな
職人様GJです!
あ
711 :
視線1/3:2009/03/21(土) 02:47:39 ID:6rj/RIdp
「メイ様が私以外の誰かを見ているのは辛いので…ですから、目をそらさないでください」
そう言ってこの唇に落とされたくちづけは、あれは夢だったのだろうか。
びっくりして目を瞑る間もなかった。甘い吐息も柔らかな唇の感触も、はっきりと覚えているというのに…。
「ナイショですよ…お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので」
あれから1週間、ナイショどころか無かったことにされているような気がする。
「メイ様、そろそろ登校のお時間です。本日の時間割はフランス語と数学、午後はダンスの授業でございます」
一分の隙もない完璧なエスコート。教室の後ろに居並ぶ執事たちの中でも、ひと際目立つ優雅な物腰。
さすがはSクラス執事というところなのだろうが、何かものたりない。
長い授業の間も姿勢を崩すことなく微動だにしないのだが、メイの一挙手一投足を見逃さない視線はびしびし感じられる。
フランス語の先生の質問にトンチンカンな答えをしたのも、数学の授業でみるくちゃんにこっそり答えを教えてもらってたのも、
絶対に見ていたに違いないのだ。何となく息苦しい。
「メイ様、不二子さまから本日の夕食を御一緒にとのお誘いですが、いかがなさいますか?」
「え?あ、あぁ…」
「お疲れのようですから本日はお断りいたしましょう」
返事をするより早く言われてしまう。確かに最近会食つづきでちょっと疲れたなぁと思っていた。
が、なんでわかったのだろう?まるで心を読むかのように察してしまうというのは…。
「完璧すぎるのよね…はあぁ。」
712 :
視線2/3:2009/03/21(土) 02:48:13 ID:6rj/RIdp
昼休みのこと、
「みんなはさ、執事にいつも見られていて緊張するとかって…ない?」
「根津ちんにだったら、いつも見つめられていたいわぁ」
「あー、不二子はそうかもね。。でもさ、答え間違えた時とか恥ずかしいなぁ…とか、さ」
「私は答えを間違えることなどないからな。恥ずかしいことなどないぞ」
「ははは、みるくちゃん。そのとおり。間違えなきゃいいんだもんね」
「そもそもそれが執事の仕事でしょ?青山が私を見ていないなんて状況考えられないわ」
「そ、そう?やっぱり私が慣れてないだけかな…」
午後の授業がはじまって話はそこで終わったが、放課後に泉が途中まで一緒に帰ろうと声をかけてきた。
「私はわかるような気がするわ。木場を失うかもしれなかった時があったでしょ?あの時に思ったの」
ソーレの寮にほど近いガーデンで、泉が話し出した。
「それまでは私もずっと当たり前だと思っていたわ。木場が常に私をみつめていてくれることを。
でもね、失うかもって思った時にそれがどんなに大切なものかわかったの。
メイが言うように緊張するってことはないけど、今は木場がみていてくれるって感じることが嬉しいわ」
「見ていてくれることが…嬉しい?」
「そうよ。執事がお嬢様をみつめているようにお嬢様も執事をみつめているんじゃないかしら?」
「お嬢様も執事をみつめて…そうか、わかった。泉ありがとう!」
713 :
視線3/3:2009/03/21(土) 02:48:45 ID:6rj/RIdp
「メイ様、夕食は何がよろしいですか?」
「ん?何でもいいよ。特に食べたい物ないし」
「ではリゾットにいたしましょう」
「どうして?」
「え?お嫌いでしたか?」
「ううん。リゾットでいい…っていうかリゾットがいいんだけど。なんでわかったの?」
理人の表情に久々に柔らかい笑みが浮かんだ。
「最近お呼ばれが続いておりましたから、胃がお疲れではないかと思いまして」
さっきも不二子の誘いを断ろうと言ったのも同じ理由からなのだろう。
考えてみれば何の不思議もない。常にメイをみつめ、メイを案じてくれているから、ただそれだけなのだ。
「ありがとね」
理人の作ったリゾットはいつもにも増して、胃にも心にも優しかった。
食後のお茶を用意しながら理人が言った。
「安心いたしました」
「なにが?」
「メイ様が心を閉ざしておいでのようでしたので…私を拒否しておられるのかと」
無かったことにしようとしていたのは理人ではなく自分だった。
理人の視線を意識しながら、それをうけとめ、見つめ返すことをしていなかった。
「あ…ごめん。ごめんなさい」
「あやまらないでください。私が悪いのです。あのようなことをして…お怒りになったのですね」
メイは超高速で首を横に振った。
「怒ってはいないのですか?」
うなずいたまま顔をあげられずにいるメイの顎に理人の指がそっと添えられる。
「では、もう一度…」
今度は目を閉じていても近づいてくる理人の視線が感じられる。
甘い吐息と、柔らかい唇…前よりも長く、深いキス。
「またナイショが増えましたね」
END
714 :
711:2009/03/21(土) 02:50:31 ID:6rj/RIdp
初投下です。お目汚しすみません。
GJ!!台詞がパーフェクトに理人で萌えました。
716 :
701:2009/03/21(土) 11:19:43 ID:s62SBM6b
※ありがとうございました。701です。
あの、朝の続きを思いついたのですが、投稿してもよろしいでしょうか?
711
GJ!GJ!お嬢様方も全てドラマの声が聞こえたよ。
嬉しいね。
718 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 12:05:20 ID:F3s1mgUT
――どうしようどうしようどうしようっ!
布団の中で全く身動きできずに、メイは困り果てていた。
いや、本当は動いたところでちっともおかしくないのだが、なんとなく、ちょっと身じろいだだけでもすぐさまあいつに気取られてしまいそうで、自ら固まってしまっていたのだ。
――それに、いつもあたしより早起きだし!
閉じた瞼でもまだ室内が暗いことはわかるけど、遠く小鳥のさえずりが聞こえる。
けど、あいつのことだ。絶対、もう起きてる。間違いなく。
夕べ寝る前、突然理人に「英国式あいさつ」とやらをされて、メイは驚き戸惑い、でも、とろけるような凄く幸せな気分で目を閉じた。
だが、理人が自室のドアを閉めた音が聞こえた瞬間、我に返った。
――明日の朝も……って言ったよね!? あいつ!
思わずがばっと跳ね起きかけてはっとなり、慌てて布団に潜り込む。気づかれなかったことにほっとして、けれど、
――ど、ど、ど、どうしようっ!?
理人の申し出についつい同意してしまったけれど、あることに気づいて、メイの頭はあらためて混乱に陥ってしまった。
――あああ挨拶って、あたしを起こす時のこと? それとも起きたあと?
ど、どっちにしても、困るっ。困るったら困る!
さっきは就寝前だったからいい?けど、朝にあんなことされたら、そのあとどうやって理人の顔を見たらいいのか、いや、一日中いなきゃならない理人の視線の先にどうやっていればいいのか、わからない。
それに。
――起き抜けなんて……やだ……。
目覚める前であれ、目覚めた後であれ、顔も洗ってない歯も磨いてない状態で、なんて。
だいたい、そんなの、理人だって嫌に決まってる。
だがしかし、理人に気づかれずに理人より先に洗顔を済ますなんて、絶対に不可能。
――どうしようっ……!
けれどメイは、想像すらしていなかった。
夕べ部屋に戻った理人が、メイに触れることのできた喜びと、全身に満ちあふれてくる至福の想いに身動きすらできず、一晩中その幸福感を噛み締めていたことなど。
不意にカチャリ、と小さくドアが開く音がした。
びくりと強張り、こっそり薄目を開けて覗うと、理人が部屋から出てくるのが見えた。
ベストを小脇に抱えたシャツ一枚の姿で、バスルームに入っていく。
――まだ外は暗いのに……こんな時間から起きてたんだ……。
どうしよう。このまま眠った振りをしてた方がいいんだろうか。それともいっそあいつが身支度してるうちに起きちゃった方が……。
「メイ様?」
へっ?
「申し訳ありません。お起こししてしまいましたか」
いつのまにかベッド脇に跪いていた理人に心底すまなげに覗き込まれ、メイは慌てて首を振った。「う、ううん、別に? あんたのせいじゃないから」
そうですか……? と、怪訝そうに眉をひそめた理人だが、はっとしたように身仕舞いを正し、あらためてメイに頭を下げた。
「申し訳ありません、メイ様。ご朝食の用意がまだ……。少々お待ち頂けますでしょうか」
「あ、い、いいよ。まだ早いし!」
首を振りながら思いついた。そうだ! 朝食の支度してもらってる間に洗顔すませちゃえばいいんだ!
「うん、あたしまだ寝てるし、ゆっくり用意してくれていいから!」
ここで、今から顔洗うから、なんて言ったら、絶対横に控えられてしまう。
「かしこまりました。では、ご用意が整いましたらお起こししに参りますので」
にっこり微笑んで、理人が立ち上がる。
うまくいったと、メイがこっそり胸をなで下ろし、ほう、と息を吐いたとたんだった。
「あぁ、そうでした」
言うなり、立ち上がったはずの理人がすっとかがみ込んできて、まだほの暗いメイの視界を遮った。
無意識に眼を閉じたメイは、そのままするりと忍び込んできたものに、吐息だけじゃなく心ごと絡め取られた気がした。
甘くしっとりと吸い上げられたあと、小さく濡れた音を残して離れていく気配に、ゆっくりと目を開ける。
「おはようございます、メイ様」
ふわりと綺麗に微笑まれて、メイは、「……ずるい」と理人を睨んだ。
「は?」
「……自分だけちゃんと顔洗っちゃって……」
あたしだって、と、視線をそらしてもごもごと口ごもったメイに、驚いたように目を見開いた理人。
だがすぐに、
「かしこまりました。では、のちほど、あらためてもう一度ご挨拶させていただきます」
――……へ? もう一度って……?
思わず顔を上げたメイに、理人は、にっこりと幸せそうに微笑んだ。
721 :
701:2009/03/21(土) 12:31:14 ID:s62SBM6b
以上です。
すみません。直接的表現がダメなんで、物足りなかったらごめんなさい。
GJです!
冷静なSランク理人もやっぱかっこいいー
723 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 17:14:00 ID:O2Jv3Fc+
GJです。
ちょっと黒い理人様に萌え!!
724 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 17:18:39 ID:gHGS/Hit
GJ!
ドキドキした。そのままドラマのメイと理人で脳内再生されました。
GJ!
SランクのSはそっちのSか…!
>>718はとりあえず服を着ろw風邪引くぞー
GJ!
ドラマの2人そのままって感じでよかった
にしてもメイちゃん、髪型とか最終回が1番可愛かった気がするな
>>711 GJ!
ドラマでやっても違和感ない程キャラの台詞回しが素晴らしい
理人も素敵だけど女の子たちにも禿萌えた
GJ!
ドラマキャラ壊さずに書いてくれるから
その画がしっかり浮かんで萌え萌え
職人さんもメイちゃんの執事を毎週見てたんだろうなって解るくらい
ブレがない!素晴らしい!
キャラにこだわるとエロ展開しにくいのがもどかしい
嫉妬する兄弟
「水嶋ヒロってカッコイイなぁ〜」
メイが雑誌を手にうっとりと眺めている。
「誰だよそれ」
剣人が気になってのぞきこむ。
「ほら、この人。ねっ、素敵でしょ?」
「うわっ、なんだ、こいつ。執事みたいな服着やがって。ハハッ!変なやつー」
「だからいいんじゃない!豆柴よりずっと似合ってるしぃ」
「なんだとー。おっ、この子可愛いな、スタイルもメイとはえらい違いだ!」
「どーせ私は…」
「いいえ、メイ様はそのままで充分お可愛いです。」
雑誌を取り上げながら微笑む理人にご機嫌になるメイ。
「兄貴!ずりーーーーっ!」
「ガキは黙れ」
「…っ!」
だが、なぜかその日以来、水嶋ヒロの載ったあらゆる雑誌を
メイが手にすることは二度となかった。
理人、恐るべし。
「メイ様、英国よりお手紙が届いております」
理人は一通の手紙をメイに渡す。
「ありがと・・・って豆柴からじゃん!
あいつ全然返事よこさなかったのにーー。あたしなんて月イチくらいで送ってたのにさ…。」
メイはぶつぶつ言いながら封を開け、読み始めている。
理人はその内容が気になり、いつになくそわそわして・・・。
「…メイ様、剣人の調子は如何ですか?」
「うん・・・来週日本に一時帰国するって〜。執事学校にも夏休みってあるんだね。」
そう、剣人が英国に旅立ってから数ヶ月。季節は本格的な夏を迎えていた。
「…ええ。私が留学していたときも年に何度かはこちらへ戻っておりました。」
理人は剣人の帰国という突然の事態に少々戸惑いながらも、それをおくびにも出さず答えた。
「じゃあ、豆柴も日本食久しぶりだろうし、張り切ってメイちゃん特製うどんでも打っちゃおうかな♪」
「そうですね、きっと剣人も喜びます。」
そうこうしているうちに、夜も更けてきた…。
「…メイ様、お疲れのようですしそろそろお休みになられては・・・」
昼に届いた剣人からの手紙に返事を書いているメイに理人は声を掛けた。
「うーん・・・あとちょっとで終わるから…。」
「左様でございますか・・・。」
理人はそう呟くと、メイのほうに近づき音もなくすっと隣に腰掛けた。
「・・わぁ!!ビックリするじゃん!」
「驚かせてしまい、申し訳ありませんメイ様。」
「メイ様、私が先日申し上げた言葉は覚えてらっしゃいますか…?」
「…先日・・・」忘れられるはずもない。忘れるどころか寝る前など目を閉じると
理人のあの甘い声がいつも思い出される。
「もう一度お伝えします。メイ様、目をそらさずに、私だけを見てください。
そして、メイ様私だけのお嬢様になっていただけませんか?」
「私は決してメイ様より離れません。ですので、メイ様も私だけのメイ様になっていただきたいのです」
理人はメイの瞳をしっかり見据えながら言葉を紡いだ。
そして、言い終わるが早いかメイの肩を優しく引き寄せ、前の口付けより深く深くメイの唇を奪った。
…どれくらいの時間が過ぎただろう?
メイは理人の熱い口付けにいよいよ耐えられず、唇を離した。
ふたりの唇が離れるときに一筋の糸が通っていたことが激しい口付けの何よりの証拠だった。
「…メイ様、大丈夫でございますか?」
メイは顔を紅潮させただコクコクと頷くだけだった。
「…焦ってしまったのです。」「・・・へ?」メイはきょとん、とした顔で
理人を見た。
「剣人が戻ってくる。それに対してメイ様も喜んでらっしゃるような感じでいらっしゃるし。」
「あはは・・・あんたでも焦ることあるんだね。
特に豆柴に対しては余裕たっぷりだと思ってたよ」
「でも…焦る必要無いんだからねっ」「あたしが側にいて欲しいのはあんた・・・理人だからさっ」
「じゃあ、もう寝るっ!おやすみっ」
そういうと照れ隠しにメイは布団を頭からかぶってしまった。
「おやすみなさいませ、メイ様。」
そう微笑みながら理人は温かい気持ちでメイが寝付くまで見守っていた。
以上です。お目汚し申し訳ありません
735 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 08:32:37 ID:WBMUBo8N
わかるー。
理人様は、剣人には人一倍ライバル心を持っていそうだし。
メイちゃんが、きちんと言葉で伝えてくれて良かったです。
さげない奴ってなんなんだろう
sageを知らない。
多くの人に見てほしくて。
晒しage。
・・・かな?
ただの消防だろうw
sageて迷惑なこともないのに、sage強要する方が大人げない。
sageはもともと、上位のスレに対する広告スクリプト避けとして広まったものだから、
運営が広告スクリプト対策を講じた今は、大して意味のないものとなっている。
>>739 もともとはそうだろうが現在は嵐避けとしてのsage進行だろうwww
とはいっても、このスレのローカルルールにsage進行は
明記されていないのだから、確かに強要されるいわれはないんだよな〜
下げれば荒らしは来ない、というのは、下げ信者の定番の言い訳でしかないよ。
上げようが下げようが、荒らしは来る時は来るし、来ない時は来ない。
現に、
>>735さんが上げた後、このスレでは下げ信者とアンチ下げ信者の
スレ違いの罵り合いが続いているだけで、外部から荒らしは来ていない。
メイちゃんの執事というジャンルに荒らしがいるのなら、下げてたって荒らしは来る。
ま…マメシバカッター!
なんでそんなことここで論議するんだよ
はい ここで終わり
>>732 まんまドラマの続きって感じが嬉しいー。
理人の嫉妬はイイね。
話が浮かんだら、また書いて欲しいです!
剣人×メイが読みたいのう
>>735 >>744 感想dです。ヘタクソながら書いてしまいました。
また機会があれば投下します、
>>745 自分も読みたいんだけど、なにぶん自分理人ヲタだからリヒメイしか書けないんだ…素敵な職人様よろしくです
747 :
711:2009/03/22(日) 23:10:29 ID:oocLPF48
711です
読んでくれた人、感想くれた人 dでした
同じシチュですが理人目線で書いてみました
エロなくてぐだぐだですが 投下させてください
理人×メイ
たぶん4レス消費
「メイ様が私以外の誰かを見ているのは辛いので…ですから、目をそらさないでください」
自分でも意外だった。執事として感情を表に出さない訓練を受けてきて、それを当り前のことと思っていた。
弟の剣人と殴り合いをして目が覚めたあの日から、何かが変わったのだろう。
だが、だからといって執事としての基本を忘れたわけではない。
この日メイは剣人に手紙を書いていたのだ。手紙を書いているメイの表情はくるくる変わる。
何か思い出そうとするかのように考え込んだり、楽しそうに笑みを浮かべたり、舌をぺろっとだしてみたり…。
(今メイ様の頭の中には剣人がいる…剣人に語りかけている)
そう思うと気持が波立った。あふれ出る感情を抑えることができなかった。
言葉でも、行動でも…。
「ナイショですよ…お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので」
一番ナイショにしたかったのは、自分の心に対してだったのかもしれない。
「メイ様、そろそろ登校のお時間です。本日の時間割はフランス語と数学、午後はダンスの授業でございます」
あれから1週間、理人はメイの心をつかめずにいた。
(メイ様は怒っておられるのだろうか?)
お嬢様の一挙手一投足を見逃さず、次にとるべき行動につなげる。これは執事の心得の第一歩だ。
メイの表情の少しの変化も見逃していないつもりなのに、理人が声をかけるたびにメイは浮かない表情をする。
「メイ様、不二子さまから本日の夕食を御一緒にとのお誘いですが、いかがなさいますか?」
「え?あ、あぁ…」
「お疲れのようですから本日はお断りいたしましょう」
「……うん」
(まただ。本当は断りたくなかった?いや、そんなはずは…)
返事をしに根津の元へ向う理人の後ろで小さなため息が聞こえた。
「だいぶ疲れてんじゃねぇのか?」
「ああ、最近お出かけが続いていたからな」
「お嬢じゃなくてあんたのことだぜ。無理やり仕事に没頭しようとしてるだろ?」
根津が思いもかけないことを言いだした。
「あんたのお嬢は酸欠の金魚ってところだな。もうちょっと自由に泳がせてやってもいいんじゃねぇかな
…おっと、不二子のお呼びだ。じゃあな」
ウィンクひとつとともにそう言い残して根津は部屋を出て行った。
(さ、酸欠の金魚だと!失敬な)
根津の失礼な言い草には憤慨したものの、言わんとしているところはよくわかった。
自分の不安を打ち消すために執事としての仕事に没頭し、完璧であろうとして空回りしていた。
小さな変化にこだわって、大きな変化を見ようとしていなかった。
執事入室禁止の談話室で昼休みを過ごしているメイは、自分がそばにいるときよりリラックスしているように見える。
(私がメイ様を酸欠にしている…)
「メイ様、夕食は何がよろしいですか?」
ソーレ寮に寄り道をして帰ったメイの表情は少し明るくみえた。
「ん?何でもいいよ。特に食べたい物ないし」
「ではリゾットにいたしましょう」
「どうして?」
(あ、またやってしまったか?)
「え?お嫌いでしたか?」
「ううん。リゾットでいい…っていうかリゾットがいいんだけど。なんでわかったの?」
メイの声が弾んでいる。
(リゾットがいい、だなんて…なんてかわいいんだ)
自然と笑みがこぼれてしまう。
「最近お呼ばれが続いておりましたから、胃がお疲れではないかと思いまして」
「ありがとね」
(そうか、こうして話せばいいんだ。自分の気持ちを口に出して…)
不安を抱えたままで空回りしていてはいけない。理人は思い切ってきりだした。
「安心いたしました」
「なにが?」
「メイ様が心を閉ざしておいでのようでしたので…私を拒否しておられるのかと」
「あ…ごめん。ごめんなさい」
(あやまられてしまった…)
「あやまらないでください。私が悪いのです。あのようなことをして…お怒りになったのですね」
本当に聞きたかったのはこのことだった。
ぎくしゃくしてきたのはあの日からだ。
あのことのために自分が拒否されているのではないか?
それが一番の不安だった。
メイは勢いよく首を横に振って、その不安を払拭してくれた。
「怒ってはいないのですか?」
もう一度確認する。もう迷いはない。
うつむくメイの顎にそっと指を添えた。
「では、もう一度…」
最初のキスはあふれでた衝動。今度のキスは確信。
前よりも長く、前よりも深く…。
執事としては失格でも構わない。自分に正直であればいい。
「またナイショが増えましたね」
END
>>747 GJです〜!!今回は根津ちんまで登場ですね。
メイちゃん、酸欠の金魚ワロタwww
GJ!
恋愛に不器用すぐる二人がほほ笑ましいなぁ
皆さんGJ!
あの、701&719ですが……。
エロなしでも投稿してよろしいでしょうか?
決闘後の入院ネタを書いたんですが、エロの入る余地がなくて……
>>754 見たい!あれドラマでやって欲しかった。母親にもあんまり構って貰えなかたっぽいから、戸惑いながらも無意識に甘えてそうw
>>754 思いっきり甘える理人が脳内再生されたw
ぜひ書いてください!
甘えて……はいませんが、「英国式」とは逆の、理人視点です。
では投稿させていただきます。
759 :
執事の休息:2009/03/23(月) 22:50:54 ID:CZn8xXuz
気が付くと、あたりは真っ暗だった。
覚えのない状況にぼんやりしていると、薄暗い中、白い天井が目に入った。
そのとたん、
−−メイ様っ!? っ!
意識を失う寸前の記憶が一気に戻り、即座に跳ね起きようとした理人は、全身に走った激痛にのけぞった。
「ダメ! 起きちゃ!」
叱声と同時に伸びてきた腕に支えられ、驚愕に目を見開く。
「メイ様?!」
「起きるなって言ってんでしょこのバカッ!」
飛び起きかけた体が、怒声と一緒に強く押し戻される。
その拍子に再び激痛が走ったが、理人は気力で痛みを圧し潰した。
「メイ様……!」
見開いた視界の中、傍らにいたのはメイだった。
なによりのその事実に、理人は痛みよりも強い安堵感に包まれ、心底ほっとして体の力を抜いた。
「メイ様……」
嬉しさに改めてメイに微笑みかけた理人だったが、けれどメイは、
「あんたね、自分がどんだけ大怪我してるのか、わかってんの!?」
荒々しくそう怒鳴って、理人をきつく睨み付けた。「どんだけ……どんだけっ……!」
「……メイ様……」
怒鳴りながら自分を睨み続けるメイの瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
あまりの痛々しさにどうしてよいかわからず困惑して手を伸ばすと、メイは素直に理人の手に頬を預けた。
涙よりも、小さく小刻みに揺れるその肩が、言葉よりも強く理人の胸を締め付ける。
「申し訳ありません、メイ様……。私が不甲斐ないばかりに……」
「……何言ってんのよ」
涙を拭い終え、心から謝罪した理人に、メイが再び怒りの目を向けてくる。「あんたは、約束、ちゃんと守ってくれたじゃない。何が不甲斐ないってのよ」
怒鳴りこそしないものの、反論なんか許さないとばかりに、メイはきっぱりと言い切った。
「ですが……−−」
「いいから!」
言い募ろうとした理人はメイに更にきつくきつく睨まれ、やむなく口を噤んだ。
それでもまだ居たたまれずにいたが、ふと気づいて周囲を見回した。
760 :
執事の休息2:2009/03/23(月) 22:51:24 ID:CZn8xXuz
「ここは? 学園ではないようですが……」
学園内ならば、執事として理人の知らぬ場所はない。が、その彼にして見覚えがないというのは……――。
「……知らない」
「は……?」
ぼそりと聞こえたメイの答に、理人は目を丸くした。――知らない?
「……附属の病院だ、とは思うけど……」
応急手当をしたとはいえ、脇腹の矢傷は手術が必要だったうえ、背中の傷は刀傷。
とても一般病院になんて行けるはずもない。
だが、理人が倒れたそのときから、メイの視界には周囲のことなど一切入っていなかった。
手術の最中も、そのあとも、ようやく理人が目を開けた、つい先刻まで。
「ついていて、くださったのですか……? ずっと……?」
尋ねても、メイはそらした視線で宙を凝視している。固く噛んだ口元もそのままに。
「メイ様……」
――振り向いて、欲しい。その眼差しを、その瞳を、自分からそらさないで欲しい。
「メイ様……?」
もう一度呼びかけて、理人は、伸ばした自分の手を、固く握り込んだままのメイのそれに重ねた。
びくりと、メイの体が震えた。
「……約束したじゃない……そばにいてくれるって……――」
重ねた手にこぼれ落ちた声は、とても小さかった。
「……あんたがそばにいないんなら、あたしがそばにいるしかないでしょ……」
「……メイ様……」
――あぁ、いったいこの方は、……本当に、どれだけ自分を虜にすれば済むのだろう。
その仕草一つで、その言葉一つで、すべての傷が甘い痛みに、せつない疼きに変わってゆく。
いついかなるときも、私は、メイ様の戦うための剣に、メイ様を守るための盾となろう。
もはや、メイ様にお仕えするその役目を、その位置を、その場所を、決して離さない。決して渡さない。
――それが、たとえ誰であろうと。
理人は、重ねたままの手に、そっと、次いでぎゅっと力を込めた。
「申し訳ありませんでした、メイ様」
「……もういいってば」
「いえ、よくありません。メイ様の執事として、これ以上メイ様に――」
「だから! 起きるなって何度――」
理人が動こうとした気配に、メイが慌てて振り向く。
だが理人は、メイに心配させぬようそっと横向きに体を起こすと、握った手をそのまま胸に引き寄せた。
自分をみつめるメイの視線を、その黒い瞳にしっかりと捉えて。
「心配かけないよう、頑張ります」
そう告げて、叱声を飲み込んだメイに、ふわりと綺麗に微笑んだ。
「私は、メイ様の執事ですから」
以上です。
エロくなくてごめんなさい。
762 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 23:06:19 ID:CEdN2sEr
エロなんてなくて全然構わないと思います。
あとは、脳内変換で・・・
胸に引き寄せたって、それだけじゃすまないだろう、とか、
でも術後だからそれ以上できないか、とか・・・
素敵な作品ありがとうございました。
>>759 GJ!GJ!
メイちゃんのけなげさに理人さまも萌えてますね
エロなしなんですが投下してもいいですか…?
構わんよ
職人様ありがとう!
ニコニコニヤニヤキュンキュンと大変です。
766 :
前説:2009/03/24(火) 04:36:32 ID:K/5t27pa
理人×メイ
エロなし
5レス
初投下のためいろいろとダメな部分あると思います。
ドラマしか見てないのでキャラとか設定とか崩れてたらすみません。
一応ドラマを基本にしてます。
767 :
プレゼント:2009/03/24(火) 04:51:32 ID:xK6QCvaz
『ねぇ、そういえばあんたって誕生日いつなの?』
授業が終わり寮へ戻る帰路、メイは突然理人に問いかけた。
『私ですか?私の誕生日は3月21日でございます。』
『3月21日かぁ。って明日じゃん!あっ…ごめん。朝言い忘れたんだけどさ、これから夏美のところに行ってくるね。』
誕生日の話をなかったかのようにメイは別の話を切り出した。
理人はなぜいきなり話が変わったのか疑問に思いながらも
『さようでございますか。それでしたら私もいっ…』
理人が言い終わらないうちにメイは焦るように
『ダメ!夏美に内緒…豆柴のことで話があるから!』
そういうとすぐにヘリポートへ向かい走って行ってしまい理人が声を掛ける余地もなかった。するとメイは少し走ってから急に立ち止まり
『夜ご飯までには戻ってくるから!!』と大きな声で言った。
理人は【かしこまりました】という意味を込めて右手を左胸に置きお辞儀をし、メイが見えなくなるまで見送った。
『剣人か…』
理人は苦笑しながらひとり寮へと帰って行った。
768 :
プレゼント:2009/03/24(火) 04:53:10 ID:xK6QCvaz
『ただいま〜!!』と言いながら約束通り夕食の時間にメイは戻ってきた。理人は
『お帰りなさいませ、メイ様。お風呂の用意もできておりますが、先にお食事を召し上がりますか?』
と言いながらメイの右手に紙袋があることを見逃さなかった。
『ん〜おなかすいたし、先にご飯食べようかな!』
『かしこまりました。…メイ様そちらの紙袋は?』
『えっ…あっ…これは…』と中に何が入っているのか中々言わないメイに
『剣人に…ですか?』と言うと
『そっ、そう!豆柴に!ひとりで頑張ってるみたいだし、なんかあげようと思って…!』
そういうとそそくさとその紙袋を棚にしまい
『あ〜おなかすいた!!』と言って席につき、食事を始めた。
769 :
プレゼント:2009/03/24(火) 04:55:19 ID:xK6QCvaz
『食べ過ぎたーおなかいっぱい。ごちそうさま!さてお風呂入ろ〜』
メイは理人を避けるように浴室へ向かった。
『あ〜どうしよう!!まともにあいつの顔見れないよ〜
絶対変だと思われてる…うぁ〜どうしよう…』メイはひたすら独り言を言っていた。
メイ様の様子がおかしい…なにかあったのだろうか…
メイ様の気持ちが剣人の方へ傾いてしまってるのだろうか…
理人は食事の後片付けをしながら考えていた。
メイがお風呂からあがりベッドに座わりながら睡魔と戦っていると
『メイ様、もうそろそろおやすみになられてはいかがですか?』
『今日はまだ寝れない!今何時?』
『ただいま23:55でございます。』
『あと5分か…』とメイはボソッと言った。
『メイ様、私が見ている限りとてもお疲れのようですし、早く横になられたほうがよいかと思いますが…』
『今日はまだ寝れないのっ!』そういいながらメイは自分の顔をパンパンと叩いた。
770 :
プレゼント:2009/03/24(火) 04:56:58 ID:xK6QCvaz
そして日付が変わり時計が0:00をさすとメイは突然ベッドから立ち上がり棚から先ほどの紙袋を取り出した。
メイはその紙袋の中からリボンで口が閉じられ、かわいくラッピングされた袋を出し、理人の前に立った。
『お誕生日おめでとう!これあたしからのプレゼント!なにがいいのかわかんないし、あんま高価なものじゃないけど…』
メイは照れながらそれを理人に渡した。
『メイ様…ありがとうございます。』理人はメイを抱きしめたい思いを抑え微笑んだ。
『ホント大したものじゃないからあんまり期待しないでよ…?』
『お嬢様からこのようなものをいただけるだけで私は幸せです。あけてもよろしいですか?』
メイがコクリと頷いたので理人は丁寧に袋を開けた。
771 :
プレゼント:2009/03/24(火) 04:59:08 ID:xK6QCvaz
その中にはシンプルな銀色のボールペンが入っていた。
『ボールペンですか?』
『うん…なんかいつも書き物してるイメージがあったから。』そういうとメイは理人の胸に頭を預け
『それに…ずっと一緒にいるって言ってくれたけど本当にずっとは一緒にいられないでしょ?
今日みたいに別行動するときもあるし。そういうときでもあたしを感じててほしいなって思って。
ボールペンだったらあんた肌身離さず持ってるし。』
その言葉に理人は抑えていた感情が抑えきれなくなりメイを抱きしめた。
そしてメイは理人の思いを受け止めるかのように理人の背中に手を回した。
『私の気持ちはどんなときでもメイ様のおそばにあります。これからもずっと。』
理人は不安そうな目でメイを見つめ
『メイ様の気持ちもずっと私のそばにいてくださいますか?ずっと私を見つめていてくださいますか?』
理人の不安そうな目を見たメイは理人に軽く口づけ
『…これがあたしの答え』
とメイは頬を紅潮させ俯いて言った。
メイの気持ちがわかった理人は再びメイを強く強く抱きしめた。
end
772 :
プレゼント:2009/03/24(火) 05:00:01 ID:xK6QCvaz
以上です。
駄文で申し訳ないです。
乙
理人の誕生日12月5日だと思う。
>>772 メイ可愛かったよ〜
ただ初心者ですとか駄文ですとかは要らないと思います
そんなに恐縮する板でもなし
3/21が誕生日なのは剣人の中の人だな
>>767を書いたものです。
理人の誕生日とか全然わからずなにも考えないで書きました
すみません!
GJです!
理人メイで萌えさせてくれる職人様達に感謝です〜
理人、ボールペン一生持ってそうだw
投下します。
・理人×メイ
・単なるやきもちとキスが書きたかっただけです
・エロなし
779 :
やきもち:2009/03/24(火) 17:03:13 ID:POkToC7g
その夜メイは仲本家に理人と共に来ていた。
夕食も終わり、メイは食後のお茶を飲みながら夏美と他愛もない話をしている。
そして理人はその楽しそうなメイの姿を、隣で微笑ましく眺めている。
そして美冬はその眩しい笑顔の理人を、真っ赤な顔で見とれている。
「はぁ・・・理人さまぁ〜、ほんとに綺麗なお顔立ち・・・。メイがうらやましすぎる・・・!」
理人はデレデレな顔の美冬に視線を向けると、フッと微笑み
「勿体無いお言葉です、美冬様」と言った。
すると美冬は「きゃー」と叫んで気絶した。いつものことだ。
メイは理人と美冬の様子を横目で見ると、自分の心の中にモヤモヤとした何かが生まれるのを感じた。
それでも気にしないようにして、夏美の話に耳を傾ける。
「メイ様、そろそろお戻りになりましょうか」
しばらくして理人が声をかける。
「あ・・・、うん、わかった。それじゃ夏美、また今度ね」
「ばいばい、メイ!剣人くんにもよろしくね!理人さんもまた来てください!」
「うん」
「ありがとうございます。では、失礼致します」
「あーん、理人さま、もう帰っちゃうの?」美冬が駄々をこねるような声を出した。
「はい、残念ですが・・・またお邪魔しますので」
「じゃー、最後にさよならのキスして・・・なんちゃってー!きゃー!」
その言葉には思わず理人もびっくりした。メイは遂に居たたまれなくなって先に行ってしまった。
「メイ様!」
理人は「失礼致します」とお辞儀をすると足早にメイの後を追った。
780 :
やきもち:2009/03/24(火) 17:04:14 ID:POkToC7g
「メイ様!お待ちください、メイ様!」
理人を無視して走り出したメイを追いかける。
「メイ様・・・!」理人はすぐにメイに追いつき、腕を掴む。
「どうなさったのですか・・・?メイ様・・・」
「・・・あんたは誰にでも優しいんだよね」
メイがぽつりと呟いた。
「え?」
「そうやって、女の子なら誰にだって優しくできるんだよね」
メイは理人の腕を振り払う。
「あんたはあたしの執事ってだけで・・・ただ義務でやってるってだけ。
もし美冬さんがあんたのお嬢様になったら、また同じようにできるんだもんね」
「メイ様」
「・・・なんてね、嘘!気にしないで、今のは。もう帰ろ!」
メイが作り笑いなのを理人は瞬時に理解した。
メイが動く前に理人は再び腕を掴む。さっきより力強く。
「・・・ちょっと、痛いよ、離して」
「離しません」
「ちょっと・・・」メイは理人の声がいつもよりずっと低くなったことに少し怖気づいた。
「私がお仕えしたいと思うのはメイ様だけです」
「だから・・・いいってば」
「いいえ、よくありません。私は、私にとってメイ様は特別な存在だと思っています。
自分が仕えるお嬢様がメイ様以外の誰かだなんて想像できませんし、したくもありません」
「・・・だから、もう、」
メイが再び茶化そうとする前に、理人はメイの腕を引っ張り強く抱きしめた。
「私は何時如何なる時もメイ様だけを見ています」
「・・・」
「どうすれば、信じてくださいますか?」
メイは予想外の理人の行動にやり場がなく、黙りこくるだけだ。
「メイ様・・・お顔を見せてください」
メイがゆっくり顔を上げて理人を見た瞬間、指で顎を捉えられたかと思うと、
ふわりと自分の唇に柔らかい何かが触れるのを感じた。
781 :
やきもち:2009/03/24(火) 17:05:08 ID:POkToC7g
それは長いようで短いキスだった。
唇が離れると、メイはびっくりしたように硬直してただ理人を見つめることしかできない。
「私がこうして口付けをしたいのも、あなただけです、メイ様」
「・・・ごめんなさい、ちょっとやきもち焼いただけなの」
急に素直になるメイに、理人はくすっと笑みをこぼす。
「嬉しいです、メイ様・・・」
「?」
「今は執事という名に恥じぬよう抑えていますが、
時々私は一人の男としてあなたを見てしまっているのです」
「・・・え」
「ですから、この想いを受け止めてほしいのです」
そう言うや否や、理人は再びメイに口付けをする。
今度はさっきよりも深く。舌先で優しくメイの唇を舐めて割り込む。
そして柔らかいメイの舌先に触れるとそれをゆっくりと吸い上げた。
「・・・ん、」
しばらくそうして口付け合い、メイの息遣いと水音だけが静かな夜に響いた。
やっとのことで理人が唇を離すと、メイはくったりと理人の胸に凭れ掛かる。
「メイ様・・・、分かって頂けましたか?」
メイは潤んだ瞳で理人を見つめると、顔を真っ赤にしてただうなずいた。
理人はメイの頭を優しく撫でると、耳元で「続きはお部屋に帰ってからですね」と囁いた。
以上です。
やきもちの理由も微妙で申し訳ないです。
お目汚し失礼しました。
>>779 素直になれなくて意地を張っちゃうとこが
メイらしくて可愛い〜続きも…書けたら是非!
すばらしい!是非続きを!
理人×メイ
2レス消費予定
エロなし、キスすらなしです。
すみません
786 :
名前:2009/03/24(火) 21:15:13 ID:NHe5okfd
「ねえ!」
「お呼びですか?メイ様」
「この問題わかんないんだけど」
夕食前の時間を利用してメイは宿題を片付けていた。
理人はもちろん夕食の支度をしていたわけだが、メイが声をかけるとすぐにとんでくる。
「ちょっと!」
「どうなさいましたか?メイ様」
こんな調子で夕食の支度が進むとは思えないのだが、なぜか宿題が終わる頃をみはからったように理人が言う。
「メイ様。夕食の用意が整いました」
「あーおいしかった!あんたの作るごはんは最高ー!」
「おそれいります。メイ様」
毎日のように繰り返されている光景なのだが、今日の理人の表情はなぜか曇っていた。
後片付けを終えた理人が神妙な面持ちでメイに声をかけた。
「メイ様。ひとつだけ、お願いをきいていただけませんか?」
「なによ、急にあらたまって…難しいことじゃないよね?」
「簡単なこと、かと思います。
メイ様。他のお嬢様と同じように私を名前で呼んでいただけませんか?」
「??木場!とか青山!とか根津ちーん!みたいに?」
確かにメイが理人を呼ぶときはいつも「ねえ」「ちょっと」「あんた」である。
「根津ちん…のような呼び方は遠慮いたしますが」
「じゃあ、柴田って呼べばいいの?」
「…柴田では剣人が戻った時に混乱するかもしれませんね」
「そうかなあ。あいつは豆柴だし…あ、じゃあ対抗してデカ柴とか…兄柴ってどう?」
「メイ様!私はあだ名をつけて欲しいとお願いしたのではありません!」
「えへへ、ごめん。じゃ、なんて呼べばいいの?」
787 :
名前2/2:2009/03/24(火) 21:16:21 ID:NHe5okfd
しばしの逡巡の後、意を決したように理人は言った。
「あのデュエロの時のように呼んではいただけませんか?私に「勝て」とお命じになったあの時のように…」
あの時とはもちろん執事・柴田理人をかけたルチア様とのデュエロのことだ。
「勝って……理人」
「あれー?なんて呼んだっけ?わっすれちゃったなー」
恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら、メイは必死にはぐらかそうとする。
「お忘れになったのですか…メイ様。私は今でもあの時のことは鮮明に…」
思いがけない理人の悲しげな表情にメイはあわてた。
「うそ!うそうそうそ!今の取り消し!……忘れるわけないじゃん」
「では、もう一度言っていただけますね?メイ様」
優しく微笑む理人の表情がまぶしくて、メイは顔をあげていられなかった。
「うん。でも 恥ずかしいから…むこう向いて言うね。」
くるりと理人に背を向けて、メイはゆっくりと言った。
「勝って…勝って私のそばにいて……理人」
「かしこまりました。メイ様」
理人はメイの肩に手を置いてそう言うと、そのまま優しく後ろから抱きしめた。
そして耳元に唇を寄せてささやいた。
「その呼び方は二人きりの時だけにしてくださいね。メイ様」
END
職人の皆さんGJ!
このスレ何気に投下数多くて嬉しい!
エロなしばっかだけどな
理人×メイの発情期編。
タイトル通り、エロまっしぐら。苦手な方はスルーしてください。
3レス投下します。
― 執事とお嬢様の恋愛禁止 ― その『鉄の掟』はもはや守れるはずもなく
メイと理人は心を寄せ合い密やかな愛を育んでいた。
「メイ様?」
「な、なに?」
突然メイの顔をのぞきこむ理人に驚き、パッと視線を逸らす。
「先ほどから黙ってらっしゃるのでお疲れなのかと。そろそろ散歩はやめて寮へ戻りましょうか?」
「うーん…まだもう少し歩きたいな」
メイは理人と幾度か深い関係を持って以来、理人と目が合うたびに胸が高鳴り
身体中が敏感に反応するようになって、内心戸惑っていた。
寮で二人きりでいるよりは、外の方が少しでも気が紛れるかと思っていたのに
意識はより強くなるばかりで、少しでも理人に触れたい、触れて欲しいと思ってしまう。
隣を歩く理人の端正な横顔をチラチラ見ては
時々メイに向けられる男の眼差しにドキッとしては身体が熱くなっていくばかり。
…私っていやらしいのかな?
理人は隣を歩くメイを見ながら、心ここにあらずの様子が気になって仕方がない。
あまり目を合わせてくれないことも…。
メイと身も心も共にできる喜びに満ち溢れる理人だったが
一日の大半をメイと過ごし、正直、こみ上げる愛情と欲求を抑えるのは辛かった。
メイを求めすぎて拒まれるのも怖かった。しかし、何度も視線を逸らされる今
…もしや、俺は嫌われてしまったのか?
理人は不安に駆られてメイの手首を掴んだ。
「…?」
「メイ様、なぜ私を避けられるのですか?」
あっという間にメイの体は立木へと押しつけられる。
メイの瞳を深く探るような、理人の視線にメイはとうとう耐え切れずしゃがみこんでしまった。
「違うの、そうじゃなくて。なんか、その…変なんだよね…」
「変…?」
「あんたを見るとドキドキして、身体も熱くなってくるし…好きになり過ぎたのかなぁ、私…」
思いがけない可愛い告白に、急き立てられるようにメイを抱き起こすと貪るようにその唇を求めた。
舌が縦横無尽に口内を這い回り、激しくメイの舌を求めてくる。
いよいよ苦しくなって、メイはたまらず理人の胸を押して訴える。
名残惜しそうに唇を離した理人は、息を荒げるメイを優しく見つめて頭を撫でる。
メイの唇を柔らかく挟んだり、舌を這わせたり、ついばんだりしながら
息が戻るのを待っては、また舌をもぐり込ませていく。
メイの甘い吐息、上気した頬、艶やかな唇、すべてが愛おしくてたまらない。
理人の手は次第にメイの身体を滑っていく。
「や…だめっ」
木々に囲まれた散歩道とはいえ、外であることがメイの羞恥心を煽る。
「誰かに見られちゃうよ…」
「見ていただきましょう。私がどれだけメイ様を愛しているか…」
熱を帯びた眼差しで再びメイの唇を塞いでいった。
胸のふくらみを押し包むように撫でると、メイの身体がぴくんと震える。
指先でなぞるとブラ越しでも蕾が硬くなっているのがわかる。
服の中に手を入れブラのホックを外すと、その隙間から直にやわやわと揉みしだく。
尖った蕾に誘われるように、理人はメイの胸元をはだけるとそれをゆっくり口に含んだ。
「あぁ……ん」
口に含まれた蕾は執拗に舌先で転がされ、きつく吸われては甘噛みされ、なお硬く尖っていく。
胸を覆い尽くすような理人の舌先と指の愛撫に、メイは何度も身を捩り小さな喘ぎ声を漏らす。
スカートに手を伸ばすとメイがその手を遮り、もじもじと身をくねらせた。
「メイ…様?」
「ぬ、濡れてるから…」
恥らうメイの頬を両手で優しく挟み、額をコツン合わせると宥めるようにささやく。
「それは感じてる証拠ですから、私にはとても嬉しいことです」
ついばむようなキスを落としながら、理人の手は再びスカートの下へと伸びていく。
もはや何の役目も果たさなくなっていた下着を脱がすと、直接メイの中に触れる。
濡れぼそった茂みの奥からは蜜が溢れ出し、熱くとろけるように潤っていた。
「…ああん…!」
入り口をなぞるだけで止め処なく溢れてくる蜜は理人の手首まで濡らしていく。
「メイ様、いつから…こんなに?」
「朝から…ずっと。あ、…んっ…」
理人の指に焦れたようにメイは腰を浮かせ擦りつけてくる。
そんなメイに煽られるように、理人の長い指が花芯を掠めながら
感じる場所をめがけて何度も行き来すると、メイの身体は仰け反り、ひときわ高く声を上げた。
潤んだ瞳で、物欲しそうに見上げてくるメイをきつく抱きしめ
理人は心配事がまた一つ増えたことを悟る。
「他の男を、そのような目で見ないでくださいね」
「はぁ…ん…、わかんない…どんな目?」
「私だけを……見ていてください」
自分の手で女にした悦びをかみ締めながら、身勝手な焦りや嫉妬がこみ上げた理人は
性急なキスを落とすと、メイの片脚を持ち上げ自身を一気に沈めていった。
「…あぁん!」
「………っく、メイ様っ」
メイの中のあまりの気持ちよさに理人は目が眩む。
突き上げるたびにメイの中は熱く蠢き、理人自身を奥へ奥へと呑み込んでいく。
「いい…っ、ああ……ん」
いつもより声を上げて乱れるメイを激しく突き上げるたびに
溢れ出る蜜は理人のスラックスまで伝い濡らしていく。
欲していたのは自分だけではなかったのだ…と
このまま抱き潰したくなるくらいの思いに、理人はとりつかれたように抽送を繰り返す。
「あ、やっ…、んん………」
朦朧としていくメイの瞳が理人を捉えようとする。切羽詰まった快感を前に
焦がれてやまない、その名を声にのせる。
「…理人…理人…」
理人の首にしがみつき、懇願するようにキスを求めてくるメイの唇を塞ぐと
腰を一層強く抱き寄せた。
「んっ、だめ…」
「メイ様……私の、メイ様」
メイの脚をさらに抱え上げると、最奥まで貫いては大きく揺さぶる。
「あ、い…っ、ああーーーー…!」
温かく柔らかなキスと吐息が何度も降りてくる。
瞼を開けると、ゆっくり映し出される理人の眼差し。
「メイ様…」
理人の唇がメイの耳朶を優しく噛むと、愛しげに見つめてくる。
「あ……」
目が合うと、またメイの身体の奥がじんとして濡れてきた。
「…可愛過ぎます、メイ様」
メイの中に留まっていた理人自身に再び突き上げられる。
………!!
「もっと、私を求めてください。鎮めてさし上げられるのは私だけですから」
妖艶な笑みを浮かべながらメイを更なる高みへと誘うのだった。
end.
GJ過ぎる!!!
ありがとう!
GJ!
てかこのスレは保管庫かまとめサイトは作る予定ないのかな?
沢山投下されてるのにいずれ見れなくなるのは寂しい…
GJ!
萌え死ぬかと思ったよ。ステキ作品をありがとう〜!
GJでした!
>>795さんと同じく保管庫もしくはまとめサイト作って欲しい。
作り方分からないので要求ばかりで申し訳ないが。
作るならパス有りのサイトかブログがいいかもね
ブログって新しいね。
仮にブログで作るとして、パスを入手する方法は?
初心者なので恐縮です。
素朴な疑問なのですが、まとめサイトとは、職人さんにお断りせずに勝手に作ってもよいものなのですか?
職人だが、まとめサイトは作って欲しくない。
空気読まずに投下
理人×メイ
初めてのエロ
理人 黒いかも
たぶん2レス消費
803 :
初夜 1/2:2009/03/25(水) 21:48:09 ID:Pdp8ywDe
「今夜はこちらにお着替えください。メイ様」
そう言って手渡されたのはいつものパジャマではなく、清楚な白いネグリジェだった。
「メイ様に初夜の手ほどきをするよう、いいつかっておりますので…」
メイは愕然とした。
先日本郷家に呼び出されたメイは、来月の卒業と同時に結婚することが決まったと祖父から言い渡されていた。
この結婚に本郷グループの命運がかかっていると言われ、断れなかったのだ。
執事の柴田理人はこの3年間献身的にメイに仕えてくれたが、決して執事の分を超えることはなかった。
それもメイがこの結婚に同意した一因である。
「メイ様がお決めになったことですから」理人の声はメイの耳には冷たく響いた。
今まで見たこともないくつろいだ寝間着姿で現れた理人が、メイの横に座る。
「な、なんか緊張するね。…あんたも、なんかいつもと違うし…ぎこちないっていうか…」
「その方がよろしいかと…。お相手とはほぼ初対面となりますので」
メイはきつく唇をかんだ。
「心配しないで。優しくいたしますから」
理人はメイの肩に手を置くと、ゆっくりと唇を重ねた。3年ぶりのキス。
くいしばったメイの歯列を割って、理人の舌が口中をまさぐる。
「私に身をゆだねてください。さあ、力を抜いて…」
耳元でささやくと、首筋にキスをおとしながら理人はメイの体をベッドに横たえる。
首筋から胸元へ、胸のふくらみから頂きの蕾へとキスは絶え間なく送り込まれ、
はだけられた胸元は理人の手に柔らかくもみしだかれる。
「い、いや…」抵抗しようとするが体に力が入らない。それどころ体の芯が疼くように熱をおびてくる。
夕食のときに供されたカクテルに何か入っていたのだろうか?
「あ、ん…」胸の蕾を舌で吸い上げられ、思わず声がもれた。
「メイ様、感じて下さってよろしいのですよ。決して恥ずかしいことではありませんから」
腰から脚をまさぐっていた理人の手が太ももの内側を撫で上げる。
その指は小さなショーツをかきわけ、茂みのなかの熱を帯びた泉をとらえた。
「あ、ああっ…」
「がまんしなくてもいい…もっと声を聞かせて。でも、つつましやかに…」
「い、いや…」メイは逃れようと身を捩ったが、理人の手は捕らえて離さない。
「大丈夫。一線は越えませんから」
耳元で囁く理人をメイは渾身のちからで押しのけた。
「いやーっ!」
804 :
初夜 2/2:2009/03/25(水) 21:48:41 ID:Pdp8ywDe
「いやだよ。こんなの。
いつかあんたとこうなりたいって…ずっと思ってきたけど。
あんたも同じ気持ちだって…思ってたのに。どうして?
なんでこんなことできるの!?」
ベッドの下にうずくまる理人の肩が小刻みに震えていた。
「私が…私が平気だとでもお思いですか。メイ様!
他の男の胸に抱かれるメイ様の姿を思い浮かべることがどれ程苦しいか。
メイ様に触れながら、この肌もこの声も…他人のものだと思わなくてはならないのに」
メイをみつめる理人の目は涙を湛えていた。
「理人…」
理人の気持ちは3年前から変わってはいなかったのだ…メイは理人を抱きしめて言った。
「今晩だけでいい…私を理人のものにして。
誰かの代わりではなく、執事としてでもなく、柴田理人として私を抱いて…」
ゆるやかに落とされるキス。耳元への甘い囁き。
先ほどと同じはずの行為のひとつひとつが、まるで違って感じられる。
「あ、ああん…」メイの声が甘味を帯びていく。
胸の蕾を舌で転がしながら、熱い谷間をまさぐっていた理人の指が茂みの奥の蕾をとらえた。
「あんっ!」びくりと身を震わせたメイが大きく胸をのけぞらせる。
「きれいだよ…メイ」
理人はメイの脚をかかえあげると、自身の昂りを奥の谷間にあてがった。
「力を抜いて…メイ。私だけのものに」
痛みはなかった。体の隙間を熱い質量がうずめていき、体の芯までが満たされていく。
理人が送り出すゆるやかな抽送は次第に速度を増し、メイの腰を強く引き寄せた理人は大きく背をのけぞらせた。
「メイ…」
「理人…」
一つになった喜びが二人の心を満たしていた。
眠りに落ちていくメイの髪を優しく撫でながら、理人は考えていた。
メイの結婚相手が自分だということを、いつ伝えようかと…。
(悲恋に身を焦がすメイ様も もう少しみていたいな…)
END
805 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 23:10:59 ID:chIA9G7F
GJです。
理人様、黒すぎる・・・こんなプレイがお好み?
ばれたとき、確実に「もう絶交」って言われますね。
GJ!
寝る前にいい物読ませていただきました!
807 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/26(木) 01:46:19 ID:lpkUgq85
忍様に捕まって言葉攻めでヤられちゃうメイチャンってありかな?
>>803 途中に萌えてオチで吹いたw
黒理人イイ!
なんかちょっと見ない間に覗いたら、いっぱい投下されてて嬉しい。
>>803 切なくなってたら、オチで笑ったw
理人は演技も上手いのねw
さすが(ド)Sランク執事
こんばんは。
えと、759-760の続き、投稿してもよろしいでしょうか。
ラストkiss前の話なので、やはりエロは入れられなかったんですが……orz
待ってる
では投稿させていただきます。
物足りなかったら本当にごめんなさい。
「い、いけませんメイ様──」
「いいから」
「ですが、執事としてお嬢様にそのようなことを──」
「い・い・か・ら」
「メイ様!」
さすがに我慢できず、理人は声を荒げた。
だが、それでも手を止めないメイにたまりかね、起き上がろうとしたとたん、
「起きるなって言ってんでしょ! 何度言えばわかんの? このバカ!」
怒鳴り声と一緒に目の前に突き付けられた果物ナイフに、理人は両手を上げて降参するしかなかった。
普段の自分ならば難なく取り上げられるが、今の状況ではメイに怪我を負わせかねない。
理人がおとなしくなったのを確かめると、メイは再び元の作業に戻った。
その手は、するすると着実によどみなく、次々にリンゴを剥いていく。
「メイ様、自分でいたしますから」
再度言ったものの、今度は無言でじろりと睨まれた。
刃物を使っているのに視線を手元から逸らされては、こちらの心臓が保たない。またも理人は黙るしかなかった。
お嬢様のお世話が至上命題かつ無上の喜びである執事なのに、全く何もさせていただけない。
何もさせていただけないばかりか、逆にお世話をおかけしてしまっている体たらく。
我が身のあまりの不甲斐ないざまに、理人は本気で吐き気がしてきた。
夕べも、メイが傍にいてくれた嬉しさのあまり、事態に気づくのが遅れた。
とっくに深夜近い時間だということに気付いて青くなり、一刻も早く学園にお戻りをと嘆願したのだが、メイは「泊まってくから」の一点張り。自ら手配しようにも、治療の名目で理人の通信手段はすべて取り上げられて
いた。
しかも、
「控えのベッドだってあるんだし、いいじゃん」
確かにここは聖ルチア学園附属病院。もちろん病室は全て完全個室で、かつ使用人用控え室つきである。
つまり、執事などが入院すること自体、そもそも有り得ないところなのだ、ここは。
なのに……。
──学園長……!
ギリッとこっそり奥歯を噛み締める。
ここを入院先として手配したのは彼女だろう。しかも搬送に使われたヘリを即とんぼ返りさせるほどの手際よさ。
「なんかあったら、遠慮しないで起こしてよ!」
学園長の思惑を知ってか知らずか、メイはぶっきらぼうにそう言うと、当然のように控え室に入ってしまい、理人は冗談ではなく真っ青になった。
お嬢様を控え室に追いやって執事がのうのうと寝てるなんて、自分にできようはずもない。まして、
――メイ様、私は……――!
慌てて飛び起きて止めようとしたのだが――。
「怪我人がなんてことすんのよ!」
控え室のドアを開けたとたん、思いっきりひっぱたかれた。
驚き固まる理人をベッドに突き飛ばし、強引に彼に布団をかぶせると、メイは布団の上からのしかかるようにして理人をベッドに押さえつけ、
「大人しく寝ないんなら、一晩中押さえつけてやるからね!」
今度こそ本当に本気で、理人は白旗を揚げた。
もしメイに一晩中のしかかられていたりしたら、自分の理性は絶対に崩壊していた。
決闘前と後と、二度もメイに抱き締められた。
メイに触れられたその感触が、この胸に、この背に、この肩に、この腕に、今もまだ残っているというのに、なのに、どうして正気でなんかいられよう。
なにより。
『……勝って。……理人……』
あの瞬間、全てが満たされた。
執事としても。柴田理人としても。自分という存在の全てが。
あのときの歓喜は、何にたとえようもなかった。
ただ、矢傷の痛みも刀傷の痛みも、一瞬にして吹き飛び、かき消えていたことは間違いなかった。痛みがかき消えていたことすら、わからなかったほどに。
「できたー!」
突然上がった明るい声に、はっと我に返った。
見ると、きれいに櫛形にカットされたリンゴがメイの手にあった。
「はい」
「あ、あの、メイ様――」
「なに?」
「あ、ありがとうございます。でも……」
ごくりと、知らずに喉が鳴った。「あの、私は結構ですから。メイ様、召し上がってください――」
理人の口元に差し出されていたリンゴが、メイの手ごと、ゆっくりと下がる。
「――なに? リンゴ、きらいだった?」
「いえ! 決してそうではなくて――」
「じゃ、なに?」
リンゴを手にしたまま、メイはまっすぐに理人の瞳をみつめてくる。
「……メイ様……」
弱り切って、理人もメイをみつめる。
執事がお嬢様より先に食べるなど、しかもお嬢様本人に手ずから食べさせていただくなど、とんでもない。有り得ない。
そう、有り得ないこと、有り得てはいけないことなのだ、絶対に。
「いいじゃん別に。怪我人なんだから。あんた」
理人の瞳を見つめたまま、メイが言った。「いいじゃん。これぐらいさせてくれても」
――これぐらい?
少しトーンを落としたメイの口調に、理人は小さなひっかかりを覚えた。と、メイはゆっくりと室内を見回して、
「――ここじゃ、他になんにもできないから。あたし」
ぽつりと、言った。
病室というには豪華な個室。その部屋中いたるところに花があふれていた。
花だけではなく、さまざまな果物が山盛りになった籠も、幾つも幾つも花に埋まるようにそこここに置かれている。
今朝、目覚めるやいなや運び込まれてきたそれらは、すべて理人への見舞いの品だった。
驚いてる間もなく、その直後に行われた回診も食事やその他の介助も、病院職員により完全介護で行われ、メイにできたのはそばにいることと、控え室で待っていることだけだった。
ほかにメイができることは何一つ無かったのだ。本当に、なにひとつ。
「……メイ様……」
――あぁ……メイ様。あなたは……。
この胸に広がる喜びを、この幸せを、どうしたらよいだろう。
どうしたら、私が幸せだと、メイ様に出逢えて、メイ様にお仕えできて幸せだと、この上なく幸せだと、わかっていただけるだろうか。
「メイ様」
理人はそっとメイの手を取り、別のリンゴを取り上げて、メイの口元に差し出した。「どうぞ。召し上がってください」
「…………」
口を閉じたまま、メイが理人を睨んでくる。
だが、理人はそんなメイをうっとりと幸せそうにみつめて、微笑んだ。
「私は、メイ様の執事です。……ですが、不甲斐ないことに、今の私には何もできません」
「そんなことないって――!」
「ですから、させてください。これぐらい」
微笑んだまま、理人がもう一度リンゴを差し出す。
メイは理人の瞳をみつめ、それから差し出されたリンゴにゆっくりと視線を移した。
さく、と、メイの口がリンゴをかじる。
しゃく、しゃく、しゃくと、軽やかな音とともに、理人の指先からリンゴが消えていった。
完全に消えたとき、にっこりと、理人が微笑んだ。
その柔らかな微笑みをみつめ返して、メイがゆっくりとリンゴを差し出す。
理人はふっとその目を細めてメイをみつめ、それから素直に口を開いた。
「いただきます」
さくり、と理人の口がリンゴをかじった。
さく、しゃく、しゃく、とリンゴが消えてゆく。
リンゴが消えたと同時に下がっていく手を捉えて、ぎゅっと握り込んだ。
そして、握った手をそっと引き寄せて自分の手ごと胸に押し当てると、
「ありがとうございます、メイ様」
――おそばにおります。これからもずっと。
ふわっと微笑んだ理人に、メイも、ゆっくりと微笑み返した。
GJ!
しっかり萌えさせて頂きました!
りんごの食べさせあいっこが良かったです
理人がメイの指をついでに甘噛みとかエロを妄想してしまった…
今、花君再放送で理人様が歩く生殖器呼ばわりを…
821 :
momo:2009/03/27(金) 17:07:25 ID:ap3iI8jD
職人様にリクエスト
理人がメイの耳かきしてあげる・・・
ういういしいエロ読んでみたいです。
理人が記憶喪失→メイを好きになり呼び捨て→記憶戻り慌てふためく感じのSSが読んでみたい‥
職人様いつも乙でございます
記憶喪失って花男かよ
>>814 GJ!メイちゃんを大好きな理人が良過ぎる。
ドラマ全編を通して、あんなイケメンSランク執事が「普通の女の子」に
メロメロなのが萌えポイントだったんだよな。
じゃーメイが記憶喪失で自分の幼馴染が理人だと勘違いするシチュとか
お風呂でメイちゃんを洗ってあげてるうちに理性を失う理人さま
を気長に待ってます
水も滴るいいオトコ
…やっぱり、ここのまとめサイトほしいよー
秀逸な作品が多いのに、読めなくなるなんて
悲しすぐる。でも作ってくれるなっていう職人さんもいたし、
どうしたらいーんだろ
各自でメモっておけば?
作ればいいじゃん。嫌な人は入れるなって申告するばいいだけだし。
>>832 投下してる職人の中に嫌だって言ってる人がいるのに、なに勝手なこと言ってんの?
834 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 18:34:00 ID:EWjJOEmo
気長に待ってます。
なにこの馬鹿^^;
ここって変に優しかったり堅かったり・・・
一人の職人の為にまとめ駄目だとかどんだけw
まとめに自分のSS載るの、それなりに嬉しいことだけどな
801とは別の者ですが、勝手にまとめを作られたら、よい気はしません。
アップしたものは、自前サイトに格納してもいますし。
>>837 職人名義で(or職人を公言して)サイトやってるなら別に何とも思わないけど、
正直自サイトに作品載せるんならわざわざ2chに投下しなくてよくね?
>>838 その理屈ですと、自サイト持ちは誰も投稿するな、と言うことになりますね
または一度投稿したものは、自サイトには格納するな、と
投稿理由も動機も職人それぞれでしょう
他の方はわかりませんが、私は自分が投稿したものを勝手に扱われるのはよい気がしない、というだけなんですが
まとめサイトがだめとは言わないけど
自分の分は載せてほしくないです
ちなみに801でも837でもないです
841 :
白執事:2009/03/28(土) 22:04:17 ID:gGJov4RV
たしかにね
842 :
白執事:2009/03/28(土) 22:08:32 ID:gGJov4RV
ですが、びみょうにのして・・・という気持ちがたしょう・・・
他スレだけど自サイトに載せたのを此処に載せてる人なんかいっぱいいるよ
自分はまとめサイトあってもいいな
とりあえず作って載せたくない人は後でメールなりで自己申告するとか
じゃあ、載せてほしくない職人さんはアンカーを書き出しとけばいいかも!
一瞬でも手違いでも載せられるのが嫌なら投下しないのが一番安全ってことだね
個人的にメモ帳なりワードにコピペして保存しておけばいいんでないの?
職人さん方に負担かけて投下が減るのでは本末転倒だと思う。
専ブラ使ってるならログも残るんだし、いくらでも保存の仕方はあるよ。
自分はまとめサイトいらないに一票。
DAT落ちしてもミラーサイトで検索かければ見られる
制服でベッドごろごろして寝ちゃう絵とかは浮かぶのに話が浮かばん
職人様尊敬します。
投下待ってます!
なくていいよ。もう旬も過ぎて投下も減るだろうし。
自称書き手様も自分の意見通そうと必死で見てて哀れだからこの話し止めようよ。
この話題はここで終わり。書き込みが 増えてたから覗いてみたらこんな書き込みで消費されててガッカリした。
852 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 12:51:20 ID:FPVWFugp
職人さん、もっともっと続編おねがいします!
最終回後の理人メイみたいです
>>852 同意ー!
最終回その後見たい。
花火大会がどうで、
どぎまぎ意識しまくりでクラスメイトとしか立ち振る舞えないメイがどうで
いよいよ部屋に帰ってきてどうしていいかわからないメイがどうでー…っていう萌えが見たい。職人さまお願いー
エロ切ない話が読みたーい!
執事がお嬢様の性教育&性欲処理を義務付けされていて、
自分がするのはもちろん、キスも駄目という設定。
理人を思うメイの性欲を、剣人が執事として一生懸命エロ慰めてあげる話。
その後理人乱入でメイ×理人になり、更に切ない展開もウマー。
あとリカ×青山とか、不二子×根津ちんも良いなあ。
職人様、是非是非!お願いします。
855 :
駆け落ち:2009/03/30(月) 15:32:52 ID:wr4XkVMV
小説投稿させていただきます。
6レス消費
エロは雰囲気のみ
メイが正式に本郷家の跡取りになり、最終回のときのようにセレモニーを抜け出してからの話。ドラマでは豆シバがいる空港に行ったようですが、そうではなく理人と一緒にいたいがためにそのまま駆け落ちした設定です。
856 :
駆け落ち 1:2009/03/30(月) 15:33:54 ID:wr4XkVMV
どれくらい走ったのだろうか。
辺りはもう暗く、今どこにいるかすらもわからない。
「逃げて…きちゃったね」
メイはどこか嬉しそうにしている。手はいまだに繋いだままだ。
「見つかるのも時間の問題です。どこかのホテルに泊まりましょう」
「ホテル!?」
お互いに好きあってる者同士がホテルで一夜を過ごす=アレしかないわけで。
身を潜めるためとはいえ、何も起きないわけがない。理人だって男なのだ。
カァーッと赤面するメイ。それに気がついた理人も赤面してうつむいた。
857 :
駆け落ち 2:2009/03/30(月) 15:35:29 ID:wr4XkVMV
しかしそれしか身を潜める方法がないので早まる心臓を押さえつつ、ホテルへ向かった。
「メイ様、そんなに離れないでください。そんな隅にいらっしゃると落ちますよ」
「だって…恥ずかしい…」
ツインベッドにも関わらずベッドの隅から離れないメイ。
「メイ様…」
理人はメイの腕を掴むと強引に引き寄せた。
背後から抱きすくめられるようにすっぽりと理人の腕にはまる。
「は…ずかしいってば///」
858 :
駆け落ち 3:2009/03/30(月) 15:37:20 ID:wr4XkVMV
「メイ様、私はこの駆け落ちできっとSランク執事の称号を剥奪されるでしょう」
「え…」
理人は更に腕の力を強める。メイの首筋に顔をうめ、甘く囁いた。
「あなたもきっと本郷家の跡取りの権利を剥奪されます。」
「…うん」
「そうしたら私たちは執事とお嬢様の関係ではなく男と女の関係になれるのです。」
メイの肩を軽く押し、ベッドに仰向けにさせた。メイはガチガチに固まってしまい少し震えている。
859 :
駆け落ち 4:2009/03/30(月) 15:39:04 ID:wr4XkVMV
「メイ様の全てが欲しい。心も身体も私だけのものになっていただけますか?」
熱を持った瞳でまっすぐ見つめてくる理人。メイにまたがり、指を絡め懇願するような理人の表情にメイは全てをもってかれた気がした。
「…あ…あんたに私の全部をあげるからっ…ずっとずっとそばにいて!!!!あんたが…あんたがいなきゃ私…」
大粒の涙が頬につたう。理人は指で涙を掬い上げた。
「どんなに嫌だと申し上げてもあなたから決して離れません。」
860 :
駆け落ち 5:2009/03/30(月) 15:40:58 ID:wr4XkVMV
理人の唇がメイのソレにゆっくりと重なった。
メイはそれに答えるように少し口を開ける。
理人の舌がメイの口内に侵入し、激しく荒らし続ける。舌を絡めとられ卑猥な水音が部屋中に響いていた。
「は…う…んんッ」
メイの甘く漏れる声が愛おしくてたまらない。
この晩、理人とメイは結ばれた。執事とお嬢様としてではなく、恋人として。
861 :
駆け落ち 6:2009/03/30(月) 15:42:44 ID:wr4XkVMV
それから理人とメイは追手から逃げ続けながらも愛を育んでいった。
その後ようやく本郷家はメイの捜索を諦め、詩織を本郷家の跡取りとしたらしい。
詩織の意思によりメイの両親の遺骨は同じ墓にいれられた。
「メイ様…」
「理人…」
理人とメイは幸せだった。もちろんお腹の中の小さな生命も…
end
862 :
駆け落ち:2009/03/30(月) 15:44:07 ID:wr4XkVMV
以上です。
他の職人様方の投稿を楽しみに待っています!
>>855 GJ!
剣人の帰省話。エロまったくなしですが
投下していいでしょうか
>>855 GJです〜!!なかなかエロスですね。ホテルがなんかリアルで生々しいw
>>863 是非投下してくださーい
では
剣人の帰省話
エロ全然なしです。すみません
2レス消費
866 :
帰省1/2:2009/03/30(月) 22:10:44 ID:XsRh0i5U
「ただいま戻りました。メイ様」
昼休みのテラスでくつろぐメイに向かい、執事が片手を胸に当て恭しく一礼した。
「あれ?早かったんだね。りひ…」
優雅な物腰もその声音も理人そっくりであったが、その執事はやや小柄で髪色が少し薄い。
「……ま、豆柴っ!?」
「よう、久し振り」
執事は顔をあげると、メイにいきなりデコピンをした。
「いったーい!なにすんのよ!」
「ぼんやりしてっからだ。めがねうどん」
「もう…ってか、それよりあんた何でここにいんの?」
Sランク執事を目指してイギリスに留学しているはずの剣人であった。
今回は一時帰国だが、もうすでにAランク執事の資格は取っているという。
「へえ〜、もうAランクなんだ。すごいじゃん」
「まあな…Sランクだって、すぐ取ってやるよ」
「ふふ、そしたら理人と一緒だね」
「ばっか。あんなヤツと一緒にすんな」
ふてくされたように言う剣人をみて、メイは(変わらないなぁ…)と思い笑った。
867 :
帰省2/2:2009/03/30(月) 22:11:21 ID:XsRh0i5U
「でも最初わかんなかったよ。声なんか理人そっくりだしさ。」
「兄弟だから仕方ねーじゃん」
「背はまだ理人の方が高いよね」
「るっせえ!…さっきから理人、理人って…お前いつからあいつのこと理人呼ばわりしてんだよ。」
思いがけない指摘にメイはどぎまぎする。
「え?…あ、それは…さ、『柴田』だと豆柴が戻ったとき紛らわしいからって…理人が言うから…」
真っ赤になってしどろもどろに言い訳するメイをみて剣人は思った。
(ずりぃぞ、兄貴。俺のせいにしやがって)
「やっぱり兄弟だよね。あんたが戻った時のことまで考えてるんだから」
「んなこと関係ねぇよ」
「口のきき方に気をつけろ!」
いつの間にか現れた理人が剣人の首根っこをつかんでメイの前から引き離した。
「ただいま戻りました。メイ様」
「あ、理人…豆柴がね…」
「存じております。協会から連絡がありましたので」
ジャケットの襟を正し、理人を軽く押しのけるようにして剣人が前に進み出た。
「イギリスに戻るまでの間、第二執事としてお使えさせていただきます。メイ様」
「う、うん わかった…」
「それからメイ様、私のことは『剣人』とお呼び下さい。『柴田』では兄とま・ぎ・ら・わ・し・い・ですから」
最後の視線は兄・理人へ向けられ、迎え撃つ理人の視線と空中で交差し火花を散らした。
END
868 :
帰省:2009/03/30(月) 22:15:08 ID:XsRh0i5U
次回
「カブトvs電王 メイ様は俺が守る!」
お楽しみに(嘘)
869 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 22:35:32 ID:lFJUR+bq
うわ〜 剣人の帰省、すっごいリアル!
ドラマでもこうなりそうで絵が浮かびました!
引き続き、エロもありの帰省シーンお願いしますっ
「うわぁー!スゴ〜い!!」
「キャーッ!キレイ」
まだ少し肌寒い夜の空に色とりどりの花火があがり歓声があがる。
隣のクラスの生徒達の「花火が見たい!」の一言で始まったこの花火大会。
生徒のポケットマネーで開催するとのことだったのであまり期待していなかったが
あまりの規模の大きさにメイは圧倒されていた。
「凄すぎ…」
メイの田舎で毎年行われる花火大会は地元でもかなり有名なものだったが
それを遥かに凌ぐ大きさだ。聖ルチア女学園のためだけに開催された花火大会。
もちろん見に来ているのも生徒だけのため会場はかなりゆったりしている。
「あ、見て見て!あの花火スッゴいキレイ!」
そう言って理人の方を向くと理人は愛しい者を見る様にメイのことを見つめていた。
「どうしたの?」
「いえ、無邪気にはしゃぐメイ様を見ていたら、つい…」
一際大きな花火があがって理人の言葉は途中で欠き消された。
「え、何?」
すると理人はメイの耳元に唇を寄せてきた。
「先程の続きがしたくなってしまいました」
一瞬何のことか分からずキョトンとしていたが、
(先程…先程…って、ま、まさかキス?!)
メイの顔がみるみるうちに赤くなる。
「な、な、な、何言ってんのよ!しかもこんな所で!」
慌てふためくメイを見て理人はニコリと微笑む。
「大丈夫です。みなさん花火に夢中でこちらを見ていませんから」
確かに周りを見るとそれぞれ離れた位置で見ている為メイ達が他の者の視界に入ることはなさそうだった。
でも―
「見てるとか見てないって問題じゃなくて…」
「では―」
そう言うと理人はメイの手を引き近くの木の影に連れて行く。
「ちょっと待っ…」
抵抗する間もなく理人によって唇をふさがれた。
さっきの触れるだけのキスとは違う深く激しいキス―。
誰かに見られては―という焦りとあまりの強引さに理人の胸を叩きやめる様に訴えた。
しかし理人は更にメイを強く抱き締め深く深くキスをする。
次第にメイも抵抗する力が抜け理人の舌に答え始める。
さっきまで大きく鳴り響いていた花火の音もメイの耳には届かなくなっていた。
その代わり理人の息遣いと舌の絡み合う音だけが響いていた。
どれ位続いたのだろう。
理人が少し手を緩めるとメイは足の力が抜け立っていられなくなり唇が離れる。
座り込みそうになるメイを理人は抱きかかえた。
「大丈夫ですか?」
「―大丈夫じゃない―」
メイは顔を真っ赤にしながら訴えた。
「こんな所で信じられない!」
「では今度は部屋でゆっくりと―」
「そういう問題じゃ…」
言い返そうとしたが理人の真剣な眼差しに言葉が続かない。
「愛してます、メイ様」
(ずるい…。そんなこと言われたら何も言えない…。)
メイは恥ずかしさのあまり理人の胸に顔を埋める。
「…バカ…」
そして今度はどちらからとなく唇を寄せ合い再び深く口付けた。
「あ〜あ」
何処からともなく声がする。
理人とメイから少し離れた所から多美と神田が2人の様子を伺っていた。
「理人様、すっかり歯止めがきかなくなっとるな〜」
「そのようですな。」
「こりゃ最後までいくのも時間の問題やで」
「では、私は1週間後に最後までいくに1本!」
「ほな私は今日中に最後までに1本!楽しみやな〜」
そんな2人の暇潰しの種にされているとも知らず理人とメイのキスはまだまだ続くのでした。
おしまい
初SSです。
最後の多美と神田のやり取りがどうしてもやりたくて勢いで書いてしまいました。
あ〜、恥ずかしい…。
職人さん!2人のラブラブなのお願いします。
職人さん方、GJ!!!
どの作品も萌えました。
ありがとう。
>>866 GJです!!前レスで投下お願いしたものです。そのままSPに使えそうな感じですね!!兄弟、いやライダー対決w
>>870 こちらもGJです〜〜!
エロランク執事理人様爆発ですね!皆様期待してた花火大会?編で嬉しいです。
さっきの続きがしたいとか耳元で囁かれたらきっと萌え死んでしまう
>>870 GJ!
読みやすくて初には見えなかったです
また是非萌えを…!
職人様〜!投下おまちしております
職人さん。投下をお願いします。待ってます。
>>870 GJ!!
しっかりドラマの理人メイで脳内変換できて萌えたー
できれば賭けの結果をお願いしますw
剣人帰省中
エロ風味 小ネタ2本(ベタですが・・・)
投下します
882 :
立ち聞き:2009/03/31(火) 19:51:30 ID:qpm6eEzs
「やだ…くすぐったいってば」
メイの甘く響く声が聞こえ、理人はドアノブにかけた手をひっこめた。
用事をすませて寮の部屋に戻ったところだったが、今部屋にいるのはメイと弟の剣人。
2人きりのはずであった。
「ほら、もうちょっと足あげて…」
剣人の声も聞こえ、理人はノックを躊躇した。
「いや…やっぱり怖いよ・・・」
「大丈夫だって。痛くないようにするから」
「だって、剣人の…すごく おっきい…」
たまりかねて理人はドアをバタンと開けると部屋に飛び込んだ。
「剣人!何をしている!」
「あ、兄貴。小さい爪切りねぇか?イギリスで買ったヤツでかくて使いにくいんだ」
理人の目に映ったのは、メイの足の爪を切る剣人の姿であった。
END
883 :
立ち聞き2:2009/03/31(火) 19:53:24 ID:qpm6eEzs
「や…もっと優しく入れて…」
「痛いですか?メイ様」
いつの間にか寮の部屋に戻ってきた二人の気配の妖しさに、剣人は執事室から出られずにいた。
「もう少し濡らした方がいいかもしれませんね」
「ちょっと…舐めてみようか?」
「そんな、メイ様にそのようなこと…」
「いいから、私にも…させて」
「メイ様…」
(なんだよ、メイのやつ やけに積極的じゃねーかよ)
剣人は赤面しながら執事室の中をうろうろと歩き回っていた。
「あぁん、硬いから…あ、やっぱりダメ…」
「剣人!そこに居るんだろ?」
突然、理人に名前を呼ばれた。
「すぐ眼科に行って、メイ様のコンタクトレンズをソフトに換えてもらってこい!」
END
>>882 GJ!!!!!!
うまい!エロ連想させるセリフもイイ!
>>883 最高www
そういや、いつだったか理人メイ剣人の三人のインタビューでメイちゃんの中の人に
「言うのが恥ずかしかったセリフは?」の質問にメイちゃんの答えが「やさしく入れてよコンタクト」だったw
その時の三人の反応がそれぞれこっ恥ずかしそうで萌えた
GJ!!!職人さん天才w
887 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 04:54:32 ID:1Ft6bbEu
兄弟2人がメイの執事という設定・・・・いろいろ想像しちゃいますねえ!
職人さんサイコーです (^。^)
そろそろ本格的エロバージョンも期待してます!
888 :
701&……:2009/04/02(木) 00:38:03 ID:MRmqwp75
……KYですいません。
やっぱりエロなしなんですが、ダメでしょうか。
9話〜10話の間の話なんですが。
全然いいよ!
てか許可とかとらずにバンバン投下していいと思うよ
890 :
701&……:2009/04/02(木) 01:15:32 ID:MRmqwp75
では……。
あー、私は医療知識がないので、そのあたりはフィクションとして読んでくださいm(__)m
ガラガラガラガラガラッ――!
――静寂なはずの廊下に、慌ただしくストレッチャーが走る音が響き渡った。
ストレッチャーと一緒に走る看護師は、未だ脇腹から出血が止まらない患者に酸素マスクをあてがい、手術室へと急いでいた。
運ばれている患者はボウガンによる刺傷。失血を防ぐために、ボウガンはまだ刺さったままである。
刃物などによる傷ではないため、外見からは傷の程度や内臓の損傷はわからない。
だが、一刻も早い検査と手術が必要なのは明白。
ただちに手術に入れるよう、外科医と麻酔科医の手配を急ぐように怒鳴ったそのときだった。
「――麻酔は、しないで、ください」
マスク越しだというのにはっきり聞こえたその声は、驚いたことにストレッチャーに乗った患者本人のものだった。
「安心してください。すぐ治療に入りますから」
激痛による意識混濁を起こしているのだろう――そう考えた看護師は、意図的に優しく声を掛けた。
が、
「――応急、手当、だけで、結構です」
途切れがちながらもそう言うなり、患者がストレッチャーを押していた看護師の手をぐっと掴み締めてきた。
その手のあまりの力強さに、看護師は驚いて足を停め、目を見開いて患者を見た。
激痛が止まないのだろう、顔中に苦痛の汗をしたたらせながらも、彼は看護師を見据え返してきた。
「俺は、今……麻酔なんかで、寝ている、わけに、いかないんです……!」
苦しい息をつきながらも、はっきり、言い切った。
並々ならぬその眼差しの強さに、場慣れているはずの看護師も知らず息を飲んだ。
のみならず、掴まれた手を更にきつく締め上げられ、思わず悲鳴を上げそうになる。
それはとても、腹部に重傷を負った患者の手の力だとは思えなかった。
しかもその力は弱まるどころか、ギリギリと看護師の手を締め上げてくる。
「バカ言ってる場合かよ!」
「応急手当だけでいいわけあるはずないだろう!」
「無茶です、いくらなんでも! 理人さんっ!」
付き添ってきた友人なのか、ストレッチャーに追いつき取り囲んだ青年たちが、口々に叫ぶ。
「お前の気持ちはわかる! だが――」
「ロクな治療もせずにあいつに挑むなんて自殺行為だ!」
「お前に何かあったら、一番悲しむのは東雲様だぞ!」
悲痛に叫び続ける彼らに、患者――柴田理人が、強い光をたたえた瞳を向ける。
「――『もう、後戻りはできない。何が起ころうと』――」
強く力のこもった黒瞳が友人たちを見つめ、一息に言い切った。
――誰にも邪魔はさせない。たとえ誰だろうと邪魔はさせない。
夜よりも深く黒く輝く瞳が、揺るぎのない眼差しが、そうきっぱりと、絶対の意志を告げていた。
その壮絶なまでの気迫に、青年たちが黙り込む。
「……兄貴……」
重い沈黙の中、一番年若な青年が、小さく、呼びかけた。
だが理人は、弟――剣人にも同じ絶対の眼差しを向けた。
けれどその眼差しには、もう一つ、別の想いが込められていた。
――お前なら、わかるだろう。
俺を目覚めさせてくれた、お前なら……。
声に出さずに告げる理人の、その凄絶な想いを読み取って、剣人も押し黙るしかなかった。
それを確かめ、理人はあらためて看護師に目を向けた。
「今夜……一晩だけ、保てば、結構です。正式な治療は、あとで、必ず、受けにきます」
苦しいのだろう、さすがに途切れ途切れになりながらも、けれど、
「ですが、今夜…今夜だけは――。俺は、今、倒れているわけにはいかないんです――!」
理人は、驚愕に絶句したまま動かない看護師のその手に、更に力を込めた。
今日の決闘はただの決闘ではない。メイ様が自分――柴田理人を賭けた決闘。
今、麻酔などをかけられ意識を失ったら、忍との決闘は中止となる。
決闘を中止すれば負けとなり、メイ様の執事ではいられなくなる。
メイ様の側に、いられなくなる。もう二度とメイ様のお側を離れないと誓ったのに――。
自分にとって、それは、比喩ではなく全てを失うこと――恐怖と絶望以外のなにものでもなかった。
なにより、メイ様が信じて、賭けてくださったのだ。
柴田理人は、絶対に負けないと。
メイ様ご自身だけではなく、メイ様のご友人たちの信頼と友情、それこそメイ様のすべてを、賭けて。
「手当てに、麻酔は要りません」
看護師が今度こそ本当に息を飲んだ。駆けつけてきた外科医も麻酔科医も、揃って絶句した。
応急でも、これだけ重傷の手当てに、麻酔なしでなど耐えられるわけがない。
それこそ、激痛のあまり意識を失うどころか、発狂してもおかしくないのだ。
しかし、理人は譲らなかった。
――私を信じてください。
青山との決闘のとき、自分が言った言葉を、理人は思い出していた。
――信じてくだされば、私は必ずその信頼に応えます。
メイ様は俺を信じてくださった。
だから俺は、絶対にメイ様にお応えしなければならない。
俺は、メイ様の執事なのだから……!
医師も看護師も納得してなかったが、理人のその強固な意志に押され、そのまま手術室に入った。
そして手当てを終え、手術室から自分の足でしっかりと出てきた理人は、心配で立ちつくして待っていた弟と友人たちに、ふっと微笑みかけ、
「では――」
そう一言だけ告げると、学園へ、決闘の舞台へと戻るべく、ヘリポートに向かったのだった――。
エロなしが忍びないなら『エロくない作品』スレとかあるよ
気にしながら投下するなら次からそちらにどうぞ
いい加減エロなし比率高すぎるしスルーにも限度があるわな…うんざり
895 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 01:31:21 ID:kHs81xH2
Trust me 職人さんすごいぃぃぃいいい!
これよ、これ! これをそのままドラマに挿入してほしかったんだぁあああ!
重要なシーンなのに尺短すぎで物足りなかったので、すごい満足です。
引き続きバシバシ投下、お願いします!
乙。
話は好きだが、いちいち許可待ちせずに、注釈入れて投下はできない?
毎回それでスレ消費するのはどうかと。
レス数もよろ。
…今度も投下してくだされ。
>>891 GJです!
おかげで補完出来ました。
エロ要素有りな話も期待してますね!
エロパロなのに最近ちっともエロくないね…。
何か残念です…。
ドラマ版ドキドキエロもお願いします ヽ(^。^)丿
クレクレ厨多過ぎ
たしかに。投下かなりあるのにそれで満足できないもねかね。
クレクレじゃなくて、書き手の意欲刺激するような書き込み出来んのか
まあ楽して楽しみたいだけなんだろうけどさ
確かにここはエロパロスレだけど自分はエロなしでも充分萌えるから満足。
むしろ何も投下がない寂しいスレにはなってほしくないって感じ。
同意。
それに職人さんに書いてーってレスしたことあるけど
支援のつもり、なんだけど…
ちょっと過疎って来てるけど、楽しみに待ってるよ、っていう。
>>903 それをクレクレと言う
自覚ないのって怖いね
905 :
701&……:2009/04/02(木) 18:13:22 ID:MRmqwp75
※ありがとうございます
えーと、エロ書きたくないわけじゃないんですが、ドラマ時間軸中は設定壊れるんでネタ思いつかないです。
ドラマ終了以降の想像ネタにしても、設定大事にしたいから、必然性がないエロは嘘っぽくなるんで私には書けません……orz
それに今は、ドラマ本編の補完萌えにはまり込んでるから……
あとスレ数ですが、携帯から投稿してるんで、投稿するまで何レスかかるかわかりませんです。スマソ。
エロ書く気ない人間がなぜここにwwwww
必然性がないエロって何…
>>905は此処に向いてないんじゃないか?
お前らはエロパワーが足りないんだよ
性交描写のみがエロスだと思うな
日常の何気ないしぐさにエロスを感じてこその文章モノだろ
想像力のない奴はエロ画像漁ってろ
>>909 そんなこと言ってたらエロパロの意味が混同する
>>909 > お前らはエロパワーが足りないんだよ
> 性交描写のみがエロスだと思うな
> 日常の何気ないしぐさにエロスを感じてこその文章モノだろ
> 想像力のない奴はエロ画像漁ってろ
>>905のSSにエロスを感じたのか?
萌えもエロも感じないから皆さんこう仰っておいでなのでは?
>>905の言ってることは凄く理解できるよ
ドラマのイメージ壊したくないほど、理人メイのキャラとストーリーに萌えまくってた者としては
そこは大事にしてほしいと思う
てか、エロだけ読みたい人はエロ満載スレいっぱいあるわけで
無理に此処に求めないでスルーしてほしい
一つくらいこういうスレがあってもいいと思う
書き手も読み手もエロパロ板が初めての深山が多いのが、このスレの特徴
>>909が言うようにエロはセックスだけじゃない
会話だけでも、キスだけでも、シチュエーションだけでも
ちゃんとエロを感じ取ることが出来ればいいと思う
>>913 主観と言われれば確かにそうだけど
このスレは最初から他とは異質の空気感だったから
そのまま続いてるだけなんだよね
それを今更、ああだこうだ言われても
エロじゃなきゃNGなんて責められたら職人さん来なくなっちゃう
いっぱい投下してくれた職人さん、皆さん素晴らしかったです
もう900超えてるし、無駄レスは止めます
スミマセンでした
エロありでも無しでも すごくいいSSいっぱいあったよ。
すげえ……エロなし許容派がエロを追い出そうとしてる
エ ロ パ ロ 板 で
職人がいなきゃ意味ないと言ってたどり着いた結果がこれとは……
こんなんなら次スレはいらねーな
>>917 同意
エロ無し前提ならエロパロ板じゃなくても良い訳だし
>>905 次スレの運命がかかっている!ガンガレ!
自分、一回だけエロなしのSS投下した者だけど
エロなしのは投下しちゃいけない雰囲気なんて嫌だな
てか全くエロありのものが投下されてないわけじゃないのに…
それじゃ満足できないと?
そもそも書き手は自分が書きたいことじゃなきゃ筆も進まない
これまで通りでいいと思うよ
そうやってここまでこのスレはやってきたんだから
気にせず投下よろしく
どっちでもいいんじゃね?書きたい人は自分の思うように書いていいし、読みたくない人はよまなきゃいい。
何かわざわざ決め事作る意味ある?職人さんは作家さん。表現は自由ださ。読む人がどう取るか(エロかエロじゃないか)なんて読む人の主観でありまたどう思おうとそれも自由。いいじゃーん。もっと楽しもうぜー。
905のいけなかった所は自分の中でこの作品のエロを否定しながらエロパロスレに投下したこと。
自分を肯定するために言わなきゃ良いこと言って荒らしたんだよ。
あとエロパロ板でエロが少ないこと嘆いて何が悪い。エロ無しもたまにならいいが基本はエロだろ。
エロ無しを書き散らしすだけのヤツはサイト作って引っ込んでろといいたい。
メイ執ってエロ書きさんの方がサイトに籠ってるよね
職人さんのサイトって、パスワード掛けの携帯オンリーが多い?
それだと見に行きづらいんだよなぁ。 サイトの人探してもあまりヒットしないし
空気読まずに投下します。理人×メイ エロ一直線
2レス消費。ケータイからスマソ
>>925 携帯サイトだけどPCから見られるところが殆どだと思う
私がロムってる所はパスワードも簡単に解けるようになってる
投下は?
流れ読まずに投下します。
ドラマ最終回から何週間か経ってる設定で。
理人×メイ
8レス
クラスメイトに招待された晩餐会から自室に帰ったメイは
「はーーっ ・・・お腹いっぱーい」
と着ているドレスもそのままにベッドに身を投げ出した。
透かさずキレイに畳まれた部屋着を差し出し、「メイ様」と声を掛けるのは執事の柴田理人。
「おくつろぎになる前にお召し物を替えられた方がよろしいかと」
はいはいと小さく呟きながらよいしょっと起き上がり、「着替えてくるね」と部屋着を抱えて洗面所へ入っていく。
扉の向こうへと消える背中を見つめながら理人は自分のメイに対する想いについて考えていた。
2人は、この部屋で初めて口づけを交わした日から、折々に唇を合わす仲になっていた。
(・・・っ メイ様と自分を「仲」だなんて・・・おこがましい)
自分の考えを反芻し、苦悶の表情を浮かべる理人。
しかし、毎回触れるだけのキスをし、その時には必ず頬を染め俯いてしまうメイの様子を思い出し、つい口角が上がってしまう。
それでも、いつでも距離を縮めていくのは理人から。
メイに触れ、自分の想いを囁いても嫌がっている様子は感じられないが、
思い起こせばその時にメイは絶対に理人と視線を合わせようとはしない。
見つめ合う という事がない。
(焦ってはいけない。
メイ様はご立派なレディーになるべくご勉学等まだまだ多くの事を学んでいかなければならないのだ。
・・・い、いずれは、今以上の関係に進展しようなど、考えたことは・・・なくもないが )
部屋の真ん中で1人で赤くなったり青くなったりしている理人であったが、その時
ビリリッ 「ぎゃっ」
という不吉な音と小さな悲鳴が 部屋と洗面所を隔てた薄い扉の向こうから聞こえ、はっと執事の表情を取り戻した。
洗面所の戸の前に駆け寄り、
「メイ様、いかがされましたか?」
「なっ なんでもないのっ!!」
明らかに慌てている声。
なにかトラブルが、とドアノブに触れかけ・・・メイが着替えの最中であった事を思い出す。
今、許可なくこのドアを開ける訳にはいかない。
「メイ様」 メイが落ち着くように、静かに呼びかける。
「なに? だ、大丈夫だからっ」
「ここにおりますので、何かお困りの事がございましたらお声掛けくださいませ。」
「・・・」
少しの沈黙の後、カチャリとドアノブが回り、そっとメイが顔を出した。
「あ、あのね・・・ファスナーが・・・途中で開かなくなっちゃって・・・」
その表情は心底困っていながらも、背中が半分開いた状態で理人に頼らなくてはいけなくなった状況故か、頬を赤く染め、恥らうように目を伏せていた。
いつも唇を合わせる時のメイを彷彿させる表情に、理人は自分の耳がカッと熱くなるのを感じた。
(メイ様がお困りなのだ。余計な事は考えるな。)
「失礼いたします。」
スッとメイの後ろに回りこみファスナーに手を掛ける。布地を噛んだまま強く引き下げようとしたのか、歯がかみ合わなくなっていた。
辻褄が合わなくなった歯をなんとか器用にスライダーに押し込み、ゆっくりとファスナーを下げていく。
露わになる白い背中に、意図せず指が つ、と触れる。
「っあの・・・ 直りそう?」
ふと声を掛けられ、はっと顔を上げた。
「そっ んなに、無理に開けようとしたつもりは無かったんだけどな。 へへへ。」
普段通りに会話をしようとするメイを横から伺い見ると、視線を感じたのか一瞬目が合い、パッと逸らし伏せられる。
「あとは自分でできるからっ・・・ もういいよ、ありがとっ」
顔を逸らしたまま早口でメイが言う。
その瞬間、理人はざわつく気持ちを抑えきれず、ファスナーに添えていた両手を前に回しメイを抱きしめた。
首筋に顔を埋め息を吸い込み唇を這わせる。
ただ体を硬直させるメイの耳に熱い息を吐くように 「メイ様」と囁きかけると息を呑む声が聞こえた。
腕の中に収めたまま自分の方に向きを返ると、俯いているメイの顔を覗き込む。
(キス、されるっ・・)
反射的に目をぎゅっと瞑るメイを見て、理人は困ったような笑顔を浮かべる。
ちゅ、と軽く唇に触れ、また抱きしめる。
自分の心臓の音が顔と頭に直に響いてくるような感覚に陥り、メイは(おち、落ち着かなくちゃ・・・)と、そろそろと息を吐き、そして吸う。
理人の胸の中で。
(あ、しまった)と心の中で思った時には既に遅く、頭の中が理人の香りでいっぱいになり、クラクラする。
「メイ様」 もう一度呼ばれ 「・・・なに」やっとのことで出した声が、掠れた。
メイの体に回されていた理人の腕がすっと外され、代わりに両手で頬を包まれ再度口づける。
「メイ様、私を見てください。」 目を逸らし続けていたメイも、思いがけないその言葉で視線を合わせてしまった。
「メイ様、私はいつでもメイ様を見ています。」真っ直ぐに見つめられる瞳からは、もう視線を外せなくなっていた。
・・・私は、メイ様の執事ですから。 と小さく続ける。
「メイ様はいつだってお好きな物をご覧になって構いません。 でも、今、あの、せめて、こうしている時だけは私の事を見て頂きたく・・・」
「あの、だって、」
言いかけるメイに、更に顔を近づけ 「だって?」と聞き返す。
「あのさ、こういう時ってさ、どんな顔していいのか分かんなくて・・・っ」 と、メイは耐え切れず両手で顔を覆ってしまった。
そんなメイの様子に少しだけ驚き、嫌がられていたのではなかったと安堵し直後、ふわりと笑った。
「メイ様、」
理人の両手がメイの顔を覆う手をそっと包みこむ。
「そのまま、自然なままのメイ様でよろしいのですよ。」言いながら手を下ろし、顔を近づけ、今度は少しだけ長いキス。お互いの体温が感じられるくらいの。
一度離し、唇の表面がさわさわと触れ合う近さで 「どのようなメイ様でも私には大変愛らしいと・・・」
「あ、愛らしいとかっ そゆこと言うっ・・・」
次は理人が顔を傾けて唇同士がじんわり濡れるキス。
額を合わせて見つめ合う、 と、「目が いっこにみえる。」 「・・・メイ様。」
お互いの背中に手を回し、深いキスを、と理人が舌を割り入れる。
初めての感触に (わ・・・ これって・・・)と口内で戸惑うメイ。
薄く目を開けた理人の視界には、頬を紅潮させ、目を閉じ、少し眉間を寄せてキスに応えるメイの姿が。
それを見た瞬間、体の中心に熱いものがこみ上げて、心の箍が外れ落ちてしまった。
更に顎の角度を変え、深く口づける。理人が歩を進め、メイが後ろに退けば狭い洗面所の中、すぐにメイの背中は壁にぶつかってしまう。
壁に据え付けられているタオル掛けが背中に当たる。 痛くはないけど・・・それよりも、背中にあった理人の手が段々下がり、腰を撫で、 ジ・・・ジ・ジジとファスナーを引っ張る音が聞こえる。
同時にもう片方の手が脇腹を伝って、左の胸の膨らみをそっと包みこむ。
さっきまで、柔らかくねっとりと口内を舐めまわしていた理人の舌がいつの間にか硬くなり、
メイの唇の中に挿し入り、すっと引き、また入ってくる。
その動きが連想させる行為が頭に浮かんだ瞬間、メイは顔面に血が逆流してくるような熱さを感じ、
理人の背中に添えていた掌が汗でじっとりと濡れたのに気付いた。
「んんーっ、 あ、あの! ちょ、ちょ、ちょっと!」
せっかく夢中になっていた口づけを急に剥がされ、一瞬不満そうな表情を見せた後、いつものような優しい笑顔を浮かべて見せる。 「メイ様?」
「えっと、 こっ ここじゃ ちょっと・・・じゃなくてっ えっと・・・っ」
真っ赤な顔で必死に訴えるメイの膝裏をすくい上げ、同時に背中を支え抱き上げると、
洗面所を出、部屋のベッドへ・・・進みかけ、一瞬考えて洗面所のすぐ向かいにある執事部屋の扉を開け、中に入る。
自分のベッドにメイを寝かせた理人は、ギシ・・・とメイに覆いかぶさるようにベッドに上がり、再び口付けた。
理人の唇が薄く開いて、舌がつーっと耳から首筋、鎖骨へと線を描いていく。
すっかりファスナーが下ろされたドレスをなんなく引き脱がせ、胸の膨らみを隠していた下着を上へずらし、
桃色の頂を舐め上げた。
「あっ・・・!」
急な刺激に思わず自分の口から出てしまった声に驚き、「や、待って・・・」と消え入りそうな声で懇願するメイ。
片方の頂を口に含んだまま チラ、とメイの顔を窺い見ると一言、
「待ちません。」と呟き、
あいている方の膨らみを手で包み込み、頂を親指とひとさし指の間に ギュ、と挟んだ。
「んーーっ!」
935 :
理人×6/8:2009/04/03(金) 03:41:41 ID:UQXNp+jM
いつの間にか息が上がり、目を潤ませたメイの姿は酷く扇情的で、執事服のスラックスの中でズキズキと膨らんでいる理人自身を更に硬くさせる。
名残惜しそうに胸の頂から唇を離し、脇、臍、下腹へと舌でなぞっていく。
薄桃色に肌を紅潮させて、得体の知れない感覚にただ震え耐えているメイに、低く甘い声で囁きかける。
「メイ様、」
理人の吐息が肌にかかる。それだけの刺激にも夢中になり、思考がぼやける。
ふ、と、まだ誰にも触られたことのない、メイの1番奥の場所の空気が動いた。
気付くと、最後まで残されていた薄い下着は膝下まで脱がされ、内股に手が添えられていた。
理人の顔はメイの目の前まで戻ってきており、口付けされるのかと思うと、す、と顔の前を通り過ぎ、耳を執拗に舐め始めた。
耳たぶを唇で挟み、耳の後ろの生え際を舐めあげ、耳の穴に つ、ぷ、と舌を入れられる。ゾワゾワと肌が粟立ち、息が荒くなる。
薄く目を瞑り、その快感に集中しかけた時、理人の中指がゆっくりと、でも力強くメイの中心に挿し入れられた。
「あっ!! ・・・あん、ンっ・・・」 初めて感じる異物感に背中がビクンと浮き、理人の肩に掴まり縋る。
うまく呼吸ができず、声もでないメイに 「メイ様」と呼びかける。
まだ無理か、と思いつつも既に入っている中指に添って、もう1本人差し指も挿し込んでみる。
メイのそこは充分すぎる程潤っているのに、内部の壁が理人の指を締め付ける強さが、
メイがまだ誰のものにもなっていないことを物語っていた。
理人の手は、指を2本メイの中に挿したまま、すぐ上で真っ赤に腫れて小さく主張している芽を親指の腹で小刻みに揺らし、擦り上げた。
「んんんーーっ!! んぁっ あっ! あぁあっ!!」
メイの体が震えるほどに、内部から愛液が溢れ出てきて、理人の指が動くのを手伝っていた。
936 :
理人×7/8:2009/04/03(金) 03:42:45 ID:UQXNp+jM
そこが理人の掌を濡らすほどに溢れ、徐々に指の動きに合わせてメイの腰が揺れ始めたころ、
それまでそこが居場所だった指を引き抜き、代わりに痛いくらいに怒張した理人自身を入り口にあてがった。
低く、掠れた声で
「メイ様、 このような、場所、で、大変、申し訳なく、」言いかけた時
「あの、 ・・・り、 りひ・・・」メイの言葉さえも遮って、「もう我慢なりません。」 と一気に貫いた。
「―――――――――っっ! 」
想像以上の痛みに、思わず腰がずり上がる。
それ以上行けないようにメイの腰を引き寄せ、押さえつけ、ピンと上を向いた胸を揉み、握る。
そして理人は両手をメイの脇に差し入れて両肩を抱えこみ、激しく腰を打ちつけた。
密着した肌と肌が、汗でじっとりと濡れている。
「・・・いっ、 あっ、 あン、 あっ・・・」
痛みに支配されていた筈のメイの声が少しだけ高くなった。
「は、ぁっ、 はっ、 う、ン・・・はあぁっ・・・メ、イ、さまっ」
乱れる息と共に自分まで声を出してしまっていることに驚愕し、2人分の声を漏らさず飲み込むように深く口付ける。
(・・・く・・くるしいっ)
思うように酸素を吸えず、息苦しさと自分の中心から湧き上がる熱さ、それと理人から与えられる激しすぎる快感にメイの視界がぼんやりし、何も考えられなくなる。
ただ2人の荒い息遣いと繋がった部分からの猥らかな水音が狭い執事部屋に響き、
さらに理人は腰を振り、絶頂へと昇りつめる。
「んっ・・・ぅんっ! んんんーーーーーーーーっ!!」
2人のくぐもった声が重なった時、理人は脈打つ自身を引き抜き、メイの腹部に白濁した欲望を放った。
嵐が過ぎ去ったように シン、とした室内で、メイは徐々に視界と思考が戻り始め、自分の腹部がなぜか温かいことに気付いた。
視線をおろすと、すっかり顔色を失くし、思いつめた表情でメイの体を拭く理人の姿があった。
手にはお湯で絞ったであろう温かいタオルが。
お互いが一糸纏わぬ姿であることにハッとし、「・・わ・・・ちょっと・・恥ずかしいよ」とシーツを体に巻きつけるメイ。
「私は・・・メイ様になんてことを・・・」と項垂れる理人。
メイと初めて触れ合う時には、もっと優しく、ガラス細工を扱うよう一つひとつの行為を丁寧に と心に決めていたのに・・・
「大変、申し訳ありませ・・・」と続けようとする理人の言葉がとまる。
視線の先には先ほどの行為がメイにとって初めてであったという証の、シーツの紅い染み。
その瞬間、カーッと顔が、耳も首も真っ赤に染まってしまい、更に深く頭を垂れてゴニョゴニョと小さくなってしまうSランク執事。
その様子を見ていたら、羞恥のせいで顔はまだ熱いけど、それとは違う温かさが胸に沸いてくるのをメイは感じ取っていた。
「ねぇ。」 いつもの調子で呼ばれ、は、と顔を上げる理人に、シーツから顔だけを出して
「いいよ、もう。 べつに・・・ 気にしてないから」と続けるメイ。
しかし、とまだまだ出てくる謝罪の言葉を遮って
「いいからさ。 き・・キスしてよ」と今度はメイが真っ赤な顔で。
その言葉に理人は一瞬だけ驚き、直後、愛しい人にだけ見せる嬉しい笑顔で 「はい、メイ様。」と囁き、慈しむように唇を重ねた。
以上です。
無駄に長くてスマソ
何を言っても誤解や曲解をまねきそうなので、作品で語らせていただきます。
「メイ様?」
「……ん?」
「少し、お疲れになったのではございませんか?」
心配そうに尋ねた理人に、メイは小さく息を吐いた。「そうだね。ちょっと、疲れたかも……」
なぜか、すんなりと素直にそう言えたことに、メイは自分でも驚いた。そしてそんな自分についくすっと微笑ってしまって、そのまま隣を見上げてみた。
と、理人は一瞬目を見開いたものの、すぐにやわらかな微笑みを浮かべ、くるむような優しい眼差しでメイをみつめてきた。
「……では、今夜はこのままお休みになられますか?」
穏やかな問い掛けに、メイはそっと目を閉じ、小さく首を振ると、
「……ううん。……でも、このまま、ちょっとだけ、こうしてたい、かな……」
呟くようにそう言って、理人の肩に頭をもたせかけた。
──へんなの……あたしってば。
不思議なくらい、気持ちが落ち着いていた。ホントならこんなに落ち着いてたりしないはずなのに。
でも、ゆらゆらとたゆたうように、なにもかもが心地よかった。
そう、メイの指の先、足の爪先まで、全てがとても満ち足りていて、満たされていて、足りないものなど何もなかった。
「メイ様……?」
どのくらいそうしていたのか。
そっと名前を呼ばれて、メイはゆっくりと目を開けた。
目の前にあったその黒い瞳に、間近から夢見るように覗き込まれ、その熱い眼差しに射ぬかれて、自然にこくり、と頷いていた。
「メイ様……」
もう一度、囁くように名を呼ばれ、そっと体を抱き寄せられた。
伸ばされた長い指が、メイの頬をゆっくりとなで、顎をとらえて引き寄せる。
誘われるように目を閉じると、吸うようにしっとりと重ねてきた理人の、そのあまりに熱く甘い口づけに、全身がとろけてしまいそうになった。
無駄じゃないよーーーGJ!
「メイ様……」
ふと、ほんのわずかに口唇を離して、理人がもう一度名を呼んだ。
いつまでも変わらない律儀なその呼び方に、少しむっとして、咎めるように見据えてみる。
けれど理人は、なぜか目を細め、嬉しそうにメイをみつめると、
「メイ様はメイ様です」
きっぱりと言い切った。
「でも──!」
「何があろうと、私にとって、メイ様がメイ様であることに、変わりはありません」
微笑みながら、理人はどこか誇らしげに続けた。
「メイ様」
そう繰り返しメイの名を呼ぶ理人はとても幸せそうで、メイはもう何も言えなくなってしまった。
──そうだった。
出逢ってから今日まで、本当にいろんなことがあった。悲しいこともつらいことも、楽しいことも嬉しいことも、本当にいろいろあった。
けれど、たった一つ、変わらなかったものがある。
そう、いつでも、どんなときでも、理人がメイの名を呼ぶ声音は、他の誰に向けるものとも違う、特別なものだった。
学園を去ったメイに儀礼的に会いにきたはずのあの時でさえ、理人は他には決して出さないその特別な声音で、メイの名を呼んだ。
「メイ様……」
変わらぬ声音で重ねて呼ばれ、焦がれるようにみつめられて、メイはもう一度、こくり、と頷いていた。
「……あんまり、見ないで……」
「いいえ、お綺麗です……とても……」
うっとりとした瞳で、理人がメイを愛しげにみつめおろしてくる。
その細く長い指が、そっと肌と布の狭間をすべり、ゆっくりと押しのけてゆく。
ほのかな月明かりの中、夜気に触れて冷やされた白い肌が、びくりと震えた。
「メイ様……!」
知らず強ばるメイをなだめるように、温めるように、熱を帯びた手のひらが、口唇が、優しく、熱っぽくメイに触れてゆく。
「……メイ様……こんなに綺麗なメイ様を、決して、決して誰にも見せないでください……私以外、絶対に……!」
上がった熱に煽られた荒々しい息の下、かすれた声で、理人はメイに懇願した。
熱く圧し当ててきた体が、強く抱き締めてきた腕が、メイを求めて荒れ狂っていた。
せつない懇願を聞いたメイは、理人のあまりに強い愛情の嵐に攫われそうになりながらも、荒い息を強引に飲み込み、必死に手を伸ばした。
伸ばした先にあったのは、二つの傷痕。
脇腹と背と、理人の体に残ったなにより愛しいその傷痕を指先でたどりながら、メイはしっかり理人の瞳をみつめた。
「見せるわけ、ないじゃない……あんた以外になんて……!」
そして、驚いて動きを止めた理人を、怒ったように睨んだ。「あたしが夫に選んだのは、あんたなんだからねっ!!」
──病めるときも、健やかなるときも、伴侶として愛することを──?
──誓います。
今日二人が交わした、永遠の誓い。
「だから! あたしの体を見たがる物好きは、あんたしかいないのっ!」
真っ赤になって怒鳴るメイに、理人が幸せそうに微笑んだ。
「メイ様……」
「それから!」
またもたまらない声で名を呼んできた理人を遮って、「あんたこそ、あたし以外、誰にも見せないでよ。絶対!」
言うなりメイは、ぷい、と横を向いた。
「かしこまりました。メイ様……」
とてつもなく甘い声でそう告げると、理人はメイに再び覆いかぶさり、強く抱き寄せて、はっきりと囁いた。
「……愛しています……メイ様……永遠に……」
以上です。
長々とお目汚し、失礼いたしました。
>>930 GJ!
>>905 自己顕示欲の強さにだけは感嘆するよ
優良な職人さんは前の人の投下の後一つぐらい感想出てから投下するけどな
ここは投下多いから間隔が短くてもしょうがないのかもしれないけど、少しくらい待てなかった?
>>930 GJ!初々しい二人がほほえましくてとてもよかった
>>941 GJ!甘い展開なお話だけに、できれば前置きなしに読みたかったかな
これは職人さんのせいでは全くないんだけど、
今このタイミングで中田氏話は読みたくなかったかも…orz
>>946 何を勘違いしているのか分からないが、あれは中田氏とはいわない。読み直してみなさい。
てか、うっわ、このスレでも中出しNGとか言っちゃう人いるワケ?
たまに、特に少女向け二次の住人でそーゆー人いるけど何なんだろw
仮想世界にリアル持ち込みすぎだわ
そのくせエロパロ読みたいって難しい子だな
中田氏苦手な人、初めて見た
>>947-948 いや、エロパロで中田氏が駄目とかナンセンスを言うつもりはなくて、
ただ単にタイミングの問題で…出来婚とイメージが被るというか。
まあこれもリアルと混同しすぎだよね。大門にバズーカで吹っ飛ばされてくる。
951 :
947:2009/04/03(金) 13:33:00 ID:SYnjacW6
メイ「…妊娠しちゃった…」
理人「(これでもう、メイ様は私から逃げられません…)」
理人「メイ様、お話があります。」
メイ「何?」
理人「私は絢香さまと結婚します、なのでメイ様とはこれでお別れです。」
メイ「はぁ?それどういうこと!?」
理人「あとは任せた剣人!」
剣人「噛むンとフニャンニャン♪フニャンニャニャンフニャン♪」
今日のこの空気では、リヒメイに気持ちが入っていかないけど
職人さんにはGJ!!
>>930 職人さん すごいいい!
理人の心情表現もヨカタし、長文で読み応えがありました。
続きも楽しみにしてます
たーけたーけたけるー♪
良い子だな健くんてw
>>954 超お茶を濁そうとして失敗してるマメシバの姿が目に浮かぶw
960げっと
このスレも終わったな
ドラマの続編もなさそうだし
まあ、ここ最近はエロ住人にクレーム付けられ荒らされてたから
良いタイミングだったかも
スレ立てさん、職人さん、メイちゃんヲタさん乙でした
残り少ないけど、漫画版限定スレにしてエロパロ投下くだされ
メイ「あんた、どういうつもり?なにこれ」
ヒロ「どういうつもりってなんだよ…」
メイ「入籍なんて私初めて聞いたんだけど。連絡くらいすればいいでしょ」
ヒロ「こっちだっていろいろ忙しかったんだよ」
メイ「そんなの理由になんないから!」
理人「あの、メイ様…何をそんなに怒ってらっしゃるんですか?」
メイ「別に怒ってないけど。こいつがコソコソするから」
ヒロ「はあ?誰がコソコソしたってんだよ!」
メイ「だいたい、あんたが入籍なんてお笑いだから」
ヒロ「うるせーな、だから絢香と頑張るって言ってんだろ」
メイ「だったら何で黙ってたのよ!」
ヒロ「何でお前に言わなきゃなんないんだよ!」
「…………………………」
メイ「そう…だったら好きにすればいいじゃん。入籍だろうが結婚だろうがどこでも勝手にすればいいでしょ」
リカ「どうしたのよ、あの子…」
不二子「複雑な女心、ってやつぅ?」
理人「メイ様、ヒロの結婚祝賀会ですが」
メイ「あんたは行っていいよ」
理人「ヒロはよく考えた上で…答を出したんだと思います」
完
961が取り仕切りましてこれから漫画版メイちゃんの執事スレになるそうです
あれだけ漫画版はイラネしてたのに気に入らない流れになったから今更使えってどんだけw
どんだけw…って。
963も含め、レスの600番台前半あたりから徐々に湧き出てきた、
このスレが気に入らなくて潰したくてたまらん奴らが
マッチポンプで頑張って荒らしてますねぇ、という感想しかネーナ。
>>962 ワロタww
中の人のには多少びっくりしたけどやっぱリヒメイ萌えるわ
>>965 同じくワロタwww
上手くはまるもんだね。やはり水嶋ヒロと柴田理人は別人なんだと思い込めばいいんだな
メイちゃんの時の俳優陣は普段の数倍のメイクしてる気がするから混同した事がないw
絢香がルチア役やればよかったのに。
・小柄で超美少女顔
・細いのに巨乳
・病弱で少し危い感じ
・上品で知的
山田youよりお似合いじゃん
あの難病は子供に遺伝するらしいのに水嶋は漢だなw
「東雲メイ、あなたといるよりずっと楽しそうよ。理人さま」
月明かりの中、沈黙をまとって佇む理人に差し出された、一葉の写真。
目を向けると、そこに写っていたのは、手をつないだ一組のカップル。
──顔を確かめるまでもなく、メイと剣人の二人だった。
「……」
写真を見ても何も反応しない理人に、多美は更に言葉を継いだ。
「詩織さまは彼女とは違う。あなたの代わりなんかいないの」
しかし理人は何も応えず、写真から視線をはずすと、再び窓をみつめた。
言われるまでもなく、詩織の自分への執着はわかっていた。
けれど、どれほど詩織に求められようと、どんなに乞われようと、今の自分には応えられるものなど何一つないのだ。
今の自分は、一年前詩織から逃げ出したあの時以上に、空っぽな存在になってしまったのだから。
なぜなら、自分が、自分こそが、決して何にも代えられない、この上なく大切な存在を失ってしまったのだ。
――存在そのものも、その存在と共にいられる嬉しさも、喜びも、幸せも、何もかも全てを。
だのに、そんな情けない自分を自嘲することすらできないほどに、今の理人の心は虚ろそのものだった。
「早く、詩織さまだけを見てさしあげて」
なおも言い募る多美を無視して、理人は窓越しに月を見上げた。
──見る? 詩織様だけを?
変わらぬ虚ろな表情そのままに、多美の言葉を心の裡で訝しく繰り返した。
どんなに見ろと言われても、そんなこと、無理だ。
今の自分の目には、何も映らない。見たいものなど何もないのだから。
何に目を向けたところで、何も目に入らない。
砂のように乾ききった心には、何も映らない。
いや、一つだけ、映るものがある。見たいものがある。
死にそうなほど見たいもの。見ていたい、見続けていたいものが。
今までも、これからも、一時一瞬たりとて、脳裏からも心からもその姿が消えることのない、唯一無二のもの。
焦がれて焦がれてやまない、ただ一つのもの。
この世の中でただ一人、この上なく狂おしく、恋しく、愛おしい“存在”。
――メイ様……。
頭に、心に浮かぶのは、彼女の姿だけ。彼女の、名前だけ。
それこそ、叶うのなら、メイ様だけを見ていたかった。メイ様だけをみつめていたかった。
……メイ様のためだけに、存在していたかった。
メイ様の執事として、そして、人として……一人の男として。
だが、今の自分には、見ることは許されない。
どんなに見たくても。どんなにどんなに見たくても。
自分の無力ゆえに自らその手を離しておきながら、今さらお姿を見たいだなんて、勝手にもほどがある。
その名前を呼ぶことすら、口にすることすらも、自分自身許せない。
――メイ様……。
もはや、太陽は昇らない。自分のすべては闇に覆われ、光を見ることは二度とないだろう……。
無表情に立ちつくしたままの理人を、多美は不安な面持ちで見つめることしかできなかった。
GJ!
理人切ないなぁ…
きっとこのシーンの劇中でもモヤモヤ思ってたんだろう
GJ
美味しくいただきました
職人さん ナイスです!
ドラマのこのシーンて、こういうようにもっと辛い心情を出してほしかったなあ
ドラマ「メイちゃんの執事」でエロパロ
つーかここって本当に全年齢版でやっても問題なくね?
全年齢でパロ投下スレ建てられる板ってあったっけ?
創作発表
ここも埋まるしあっちに立てたらいいかも
981 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 00:53:25 ID:+aE3Wout
で、こっちにはエロを
賛成 ノ ここはエロonlyでお願いします
エロエロエロ
それでいいと思う
もうほとんどがメイちゃん熱冷めてるから
ドラマヲタはそんなに来ないはず
特に中の人のファンとかって言うわけじゃない自分でも
ここ数日で嘘みたいに熱が引いたからな
ファンの人は可愛さ余って〜になっててもおかしくない
成人なのに? リアル本人と混同? 純粋つうか○○○つうか…
非エロ組は創作に移るとしてエロ組は次スレどうなさるつもりなんだろう
次スレいらねー
欲しいと思った人が立てればいい。好きな人は細々とでも続けるから
ただエロなし反乱で荒れまくるのだけは勘弁
投下少なくなっちゃったね。 やっぱりテポDON水嶋が原因かなあ。
職人さん方、素敵な物語を待ってます!
あとは梅ってことで。次スレは当面無しに1執事。
読み手がフライングして立てても当の職人さんのモチベがどうか分からないしね
続き読みたい作品とかあったんだけど仕方ない…埋め
-メイが病気で倒れ、医師免許持ちの忍を呼ぶことになる。
-嫌だと騒ぐメイをなだめつつ、理人と忍二人がかりでメイのパジャマ脱がせる。
その間の理人と忍はあくまで完全執事。なだめなだめて診療治療終えて
忍が去った後、理人がメイを優しく抱く。
神よ降臨したまえ!
>>991 実際、個人サイトの更新も滞ってるとこ増えた
更新しててもスランプ気味とかかなりモチベーション下がってるかもね
ume
995 :
シャイメイ:2009/04/08(水) 01:14:16 ID:MnXnlkBb
理人:「もしもし、こんな夜更けに申し訳ございません詩織様…」
詩織:「あら、理人様。お久しぶりですね、どうなさったの?」
理人:「実は、メイ様のお具合がよくないのですが」
詩織:「それはいけませんわ。すぐに忍を行かせます。
私にとってもメイさんは大事な方です。 しっかり看病してさしあげてね、理人さん」
コンコン…。忍は往診鞄を手にし、いつものように落ち着いた風情でドアの外に立っていた。
理人:「忍、すまない。こんな夜更けなのに」
忍 :「かまわん。それより、メイ様のご様子は?」
理人:「熱が高い。39度越えてしまったんだ、俺としたことが、一番大事なお嬢様の健康管理も
できないなんて…」
忍 :「愚痴は後だ。とにかく今は診察しないと。手伝ってくれるか、理人君?」
理人:「もちろんだ。よろしく頼む。メイ様を助けてくれ」
忍は、熱で喘ぐメイの前にしゃがみ込み、熱を確かめるように額と頬をさわる。
メイはうっすらと目をあけ、白装束の忍を見て、驚愕の色を浮かべた。メイの気持ちを見透かしたのか
理人が忍の背中越しに、いつもより一層穏やかで優しくこう言い聞かせた。
理人:「メイ様、何も心配なさることはありません。忍は腕のたつ医者でもありますので。
詩織様がご心配なさって、忍を送ってくださったのです。」 そしてやわらかにほほ笑んだ。
忍 :「メイ様、詩織様と私を救って下さったメイ様を、今度は私が必ずお助けしますから。
どうか、医師としての私を、お信じ下さい」
いままで見たこともなかったような、忍の優しい、が、決意に満ちた顔が、そこにはあった。
忍 :「では診察の準備をするので、理人君、君はメイ様のパジャマを脱がせてあげてくれ」
ええええ!!!!????医師とは言え、自分の執事以外の誰かに、裸をみられるのだ。
メイ:「いやだぁ〜、いやだよぉ〜ダメだよそんなの」 と、熱と緊張とでしどろもどろに
なりながら、メイは反抗していた。
理人:「メイ様、どうかお聞き分け下さい、メイ様… メイ様!」
理人は叱咤激励しながらメイのパジャマの前ボタンに手をかけるも、布団に潜り込んでしまうメイ。
二人の様子を苦笑しながら見ていた忍が、こう言った。
「では、上からシーツをおかけしましょう。それならよろしいですか?メイ様」
いつの間にか忍は白い上着を脱ぎ、アスコットタイとベストでシャツの袖まくりをし、首に聴診器をかけて
立っていた。シーツのしたのメイは、パンツ一枚だ。ベッドの端に「失礼いたします、メイ様」といって
しゃがみこむ忍は、とても幻想的で美しく、メイに対する悪意の棘が溶けた今だから尚、理人とはまた
違った、憂いと愛に満ちた表情をもっている男だった。
そして今日の忍は、とりわけ優しかった。メイの体を横向きにさせ、ゆっくりと背中の音を聞く。
それが終わると、こんどは仰向けにさせ、シーツの合間から聴診器を滑り込ませ、今度は胸をはわせる。
メイはその間、固く眼を閉じていた。
忍 :「メイ様、失礼ながらお腹も拝見します。何も怖くありませんから、リラックスして」
そう、つメイに告げながら忍は、シーツを手繰って器用に腹部だけを露出させた。
忍のヒンヤリとした手が、メイの腹部を触診していく。そしてことのほか緊張して、つい踏ん張ってしまうメイ。
見かねた理人がメイの頭を優しくなでながらつぶやいた。
「メイ様、もっとお楽になさいませ。ちゃんと診察できなければ、もっと時間がかかってしまいます。」
その甘い微笑みが ふっ とメイの四肢を脱力に誘った。
忍 :「そうですメイ様。それでよろしいのです。ここ、少し痛いですね? そしてここも」
忍の指は、どんなにメイが隠そうとも痛点を見逃さない。その言葉に、理人は不安になった。
どうなんだ?と聞きたげな眼差しで、理人は忍を見た。忍はすぐさま答えて「後ほど」と顎をドアに向けた。
996 :
シャイメイ2:2009/04/08(水) 01:34:08 ID:MnXnlkBb
全ての診察が終わり、部屋の外に出た理人と忍。
そしてまずは忍が静かに口火を切った。
「理人君、一体メイ様に何をした?」
理人:「え? 何って、どういうことだ? メイ様はどうなんだ?」
忍 :「詳しく調べないといけないが、妊娠の可能性がある。卵巣も触診したところでは
少し腫れているようだし。」
理人:「そ、それは…無い。 ハズだ。」
忍 :「ハズ? はっきり否定できないということなんだな?」
理人:「それは…」
忍 :「わかった。婦人科にかかるべきだがどうする?今妊娠が発覚すれば本郷家は
大騒ぎになるぞ。」
理人:「忍、お前…その、婦人科の…その…」
忍 :「メイ様さえ大丈夫なら、俺が診てもかまわん。しかし、万一妊娠の場合でも
堕胎はできないぞ。それだけは、俺の主義に反するからな。」
すまん。こっから先がどうしても書けません。誰かつなげて書いてくれ〜!
> 理人:「実は、メイ様のお具合がよくないのですが」
「実はメイ様のお加減がよくないのですが」とかでは?
ここって、ちょくちょく敬語可笑しいSSあったけど萎えるというか勿体ないw (台本調はネタ程度ならおkだが)
とりあえず埋めるか
腐女子ばっかで書き込みやすかったな〜w
↑もちろん自戒ね
皆さんお疲れさま
1000はとっとく
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。