_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''> ゆっくりしね!!! <
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r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
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この流れで新スレ立てるとか何考えてるのやら
という訳で今度も晒しage続けるか
572 :名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 22:38:13 ID:ikWMrVI7
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荒らしの思う壺w
566 :geroげろりん:2009/01/27(火) 21:06:34 ID:hAT7kEfE
561さんの元ネタというのは、私が画像を貼っている掲示板のことです。基本ケロロと夏美のイラスト
しか描いていないのでそういった意味では元ネタといえば元ネタなんでしょうね!絵で描くような話
じゃないので、ここに投稿してみたのですが、なにぶん文章など書く機会など無く、読み返すと字が
抜けてたり、言い回しがおかしかったりと すいませんでした。
525 :geroげろりんお風呂:2009/01/27(火) 01:02:52 ID:hAT7kEfE
めちゃくちゃあまあまなお話です。
夏美と冬樹は 明日から始まる期末テストのため午前中の授業を終え 家路を急いでいた。
「ねぇちゃん!今日、お昼食べたら西澤さん家でテスト勉強する約束なんだ!行っていいよね」
「もちろんよ!フフーン ついでに、変な勉強までしちゃったりして・・・」
「なんだよぉ!変な勉強って・・・」
「いいの、いいの冬樹はまだおこちゃまなんだから!」
「バカにしてぇー 二つしか違わないくせに」そんな会話をしながら家の中へ消えていった。
「ふぅーおいしかった、平日だというのにお昼に夏美殿の手料理をいただけるなんて幸せであります。」お茶を飲みながらケロロが嬉しそうに話す。
「納豆パスタなんて誰が作ったってそんなかわらないわよ!」頬を染めて照れる夏美。
「それじゃ、ねぇちゃん!僕行くね!」冬樹は 立ち上がるとソファーに用意してあるバックを担ぐとリビングのドアノブに手をかけ二人にふりむいた。
「あのさぁー こんな事いうのもなんなんだけどさぁー 二人が仲がいいのはうれしいんだけど・・・そのぉ少しは伍長やモアちゃんの事も考えてよ・・・ごめん!それじゃぁ」そのまま二人の弁明も聞かず出て行った。
残された二人の間に気まずい空気が流れる・・・
「なによ!冬樹ったら・・・あんな言い方しなくたっていいじゃない」
「まあまあ夏美殿!先日あれだけの騒ぎを起こして冬樹殿には心配をかけたでありますから・・・」そう言うとふたりはテラス越しにギロロのテントを見た。
あれはちょうど一週間前、夏美はサブローに告白し念願かなってつきあい始めたのだが、ファーストキスの瞬間ケロロへの自分の気持ちに気づいてしまったのだ。
たまたまリビングで二人きりになった際、あまりに態度のおかしい夏美を気遣い
ふざけて聞いた質問から口論となり、お互い自分の気持ちを話してしまう。
一気に心に火がつく二人だったが、抱き合う現場をギロロとモアに目撃される。
ギロロはショックでその場を逃亡、モアはスピアをだして地球を破壊しようとする
それを必死で止めたのが冬樹だったのだ。モアは休暇をとり、アンゴラ星に戻っている。ギロロは、ドロロに説得され 戻ってきたもののずっとテントの中に籠った二人は向き合い大きくため息をついた。
「それじゃぁ後片付けするわ・・・」元気無く食器を運ぶ夏美。
「あーっ夏美殿!片付けは我輩が・・・」
「えっだって今日はわたしの当番・・・」
「いいんでありますよ!本来なら学校にいて我輩の食事などないでありますし・・・夏美殿はテスト勉強をガンバルであります。」
「ありがと!そうさせてもらうわ」エプロンをはずし、腕まくりしていたそでを
戻しながらリビングをでていった。
一人食器を洗いながら、(モア殿とはじっくり話し合って解ってもらえたでありますが・・・ギロロはテントに近づく事さえ出来ないでありますからなぁー・・・
526 :お風呂2:2009/01/27(火) 01:03:56 ID:hAT7kEfE
いずれちゃんと話さなければ・・・)などと考えていた。一通り作業を終え、リビングを後にした。
自分の部屋へ戻るとタママが来ていた。
「勝手におじゃましてるですぅー」ケロロは一人になりたかったが なんとなく事情はわかったので苦笑いしながらいつもの場所に腰をおろした。
「桃華殿に追い出されたんでありましょう」
「そうなんですぅー フッキーがくる度、追い出されるのはやめてほしいですぅ」
「恋するオトメは周りが見えなくなるでありますからなぁー」と言いながら、ふと
自分も同類だなぁと思いプッとふいた。唯一事情を知らないタママはきょとんとしている。クルルにも言ってなかったが、日向家のあちこちにカメラを仕込んでいるヤツにはすべてお見通しなのは明白だった。
「なにがおかしいんですかぁ」
「なんでもないであります。」そう言ってDVDのスイッチをいれた。
ギシッ イスがきしみ夏美は背もたれに体重をあずけ背伸びした。
「うーーん ふぅーっ 数学はこれでよしと・・・」教科書とノートを閉じるとカバンから英語の教科書を取り出し机の上に置いた。と、携帯が鳴る。
「うん、わかった。あんまり遅くならないようにねっ!」携帯を机に置いて足早にパタパタと部屋を出て行った。
コン コン
「ケロロいる?」夏美はドアを開けた。DVDを観ているケロロとびっくりしたように夏美をみているタママがいた。
「あっ!タママ 来てたんだ。」
「桃華殿に追い出されたそうであります。」
「そう・・・ハハハハハ でね、ボケガエル!冬樹から電話があって夕飯、桃華ちゃん家で食べてくるっていうんだけど、うちはありものでいいよね。そうだ!タママも食べてく?」
「ぼくは 帰って食べるですぅ。それよりナッチー、さっき軍曹さんの事ケロロって・・・」全然意識していなかったことを指摘されて動揺する。
「えっ、あっ、そ・そうだった?・・・そぅー言う事だから・・・それじゃぁ」
あわてて部屋からでていった。
タママは、(あの女<モア>ーが母星に帰った事と何か関係が・・・)とケロロと夏美の間の微妙な空気を感じ疑たが、何も言えずDVDを観るケロロをみつめるのだった。
タママが帰り、いつもの日課となった風呂掃除をしていると夏美が入ってきた。
「ねぇー 食事の前に・・・そのぉ・・・お風呂、一緒に入らない?」
「へっ?な・な・なつみどのォ!?」驚くケロロに近づく
「前にさぁー あんた、わたしと入りたいって言ってたじゃない・・・」
「あーあれは、断られるのを前提にですなぁー・・・っていうか夏美殿の気を引くためにからかったというか・・・」煮え切らない態度でうろたえるケロロの頭を掴んで持ち上げると
「わたしにここまで言わしてまさか断る気じゃないでしょうね!」
「せ・背中を流させていただきます。」
「よろしい」にこっと笑い鼻歌まじりで でていった。
ケロロはそそくさと掃除を終え、湯船に湯を流し込む。
527 :お風呂3:2009/01/27(火) 01:10:49 ID:hAT7kEfE
いつもなら湯がたまる間 他の作業をするのだが、この後の展開を想像すると
何も考えられなくなり、ただ どんどん溜まっていく湯をみつめていた。
ガラッ 扉が開き脱衣所に夏美が入ってくる。
「どう?お湯溜まった!?」服を脱ぎながら尋ねる。
「も・もうすぐであります。」(そりゃぁ前に何度か風呂を覗いた事はあったけど
それは異性として意識していなかったから・・・でも今は自分にとって最愛の女と認識してしまっている
・・・それにケロン人はいつも裸だが、地球人が裸になるという事がどういう事を意味するかも解っている
・・・夏美殿はまだ子供、我輩がしっかりしなければ・・・)頭の中で自問自答を繰り返す。
ザーッ湯がこぼれ、あわてて蛇口をひねる。
「はいるわよ!」タオルで胸と股間をかろうじて隠した夏美が入ってくる。
ケロロは まともに顔が見れず湯船の前で立ちすくんでる。
「もう!なにやってんのよ!」自分も顔から火がでそうなくらい恥ずかしいのだが、
背を向けてフリーズしているケロロにシャワーを浴びせた。
「ひぇーっ」いきなりかけたシャワーはお湯になっておらず冷たい水だった。
「あっ ごめん」
「ごめんじゃないよ、ひどいであります!」思わず振り返る。眼前に隠してはいるもののこぼれ出しそうな胸が
・・・シャワーが暖かくなったのを確認し再び頭からかけられる。
そして自分にもかけるとケロロをだっこして湯船に浸かった。
湯船で温まり、ほぉーっと息を吐き出し緊張がほぐれたケロロは
「お風呂はいいでありますなぁー」と能天気な感想を言う。
「迷惑だった?」小さな声で呟く。ケロロは小さく首を横に振り
「夏美殿の気持ちとてもうれしいであります。それに背中にあたる心地のいい感触・・・ガボッ」
真っ赤になった夏美はケロロを湯船に沈める。
「バカッ!このエロガエル!!」
「ぷはーっ お湯飲んじゃったじゃない!んっ!」やわらかな感触が唇を覆う。
まだやり方を知らない少女のキスはただ唇と唇を重ねるだけのものだったが、
それは初々しくとても清らかなものに思えた。
二人は湯船から揚がるとお互いの背中を洗い合う。
ケロロはいすの上に立ち夏美の背中を ごしごしこすりながらきめの細かい美しいその肌に頬ずりしたい
という感情と戦っていた。一方の夏美も多感なお年頃、いろんなことを想像していたのだろう つい変な事を聞いてしまう。
「ねぇ!あんた達ってどうやって産まれるの?」
「どうって・・・交尾するに決まってんじゃん」夏美は、交尾と聞いて咄嗟に犬の交尾画像が思い浮かぶ
・・・というより他の交尾を知らないだけなのだが・・・
人間でいうところのセックスと同じという事にも結びつかないでいる。
ケロロはきょとんとしている彼女に自分の質問の意味を判らせるため
「交尾っていうのはペコポン人流にいうとセックスのこと!」
それを聞くや否や耳まで真っ赤になった夏美は顔を両手で押さえて押し黙ってしまった。
528 :お風呂4:2009/01/27(火) 01:14:25 ID:hAT7kEfE
「夏美殿は 我輩のことをどう思っているのやら・・・
気持ち的には好き合っていてもなんか自分とは別の生き物だと思ってなくなくなぁい」
「だって別の生き物じゃない!」
「そりゃそうなんでありますが・・・ペコポン人とケロン人、見かけこそ違いはするけど
生殖方法や子育てはほぼ同じなんであります。」
「そ・そーなんだ。ごめん!変なこと聞いて」
「ずぶぁり!将来、我輩と夏美殿か結ばれることは可能ということなのであります。ゲロゲロリ」
「もういいって・・・」シャワーで泡を流し再び湯船に浸かった。
ケロロも後を追って湯船に飛び込んだ。赤い顔をして向かい合う二人。
「夏美殿・・・我輩、夏美殿が愛おしくてしかたがないんであります。こんな気持ち初めてで
何をどうしたらいいか解らなくて 何かすると嫌われてしまいそうで・・・」うつむいて話すケロロ
「そんなの・・・そんなのわたしも同じよ!今だって、お風呂に誘ってイヤラシい女って思われたんじゃないかって
・・・心配で・・・」夏美もうつむく。
「そんなこと!何も出来ない我輩に気を使って、恥ずかしさを推してこんなことを・・・」
「そ、そこまでわたしのこと解っているのに・・・ずるい!」
「そーでありますなぁー なら、我輩から一つお願いが・・・」
「なに?」
ケロロは夏美の首に手を回すとキスをした。さっきのとは違い、唇の間から舌をもぐり込ませ夏美の舌を愛撫した。
一瞬びっくりした夏美だったが、なんともいえない感覚に自ら舌を絡めていく。
「んっ・・・んふっ・・・んん」夏美の喘ぎ声にも似た声が浴室に響く、暫くしてゆっくりと唇を離す。
お互いトローンとした眼で見つめ合う。と、夏美の顔色がみるみる変わり
「きゃっ!」と叫んでケロロをつき離した。びっくりしたケロロはその理由をすぐ理解した。
彼のつるつるだった股間から彼の腕くらいあろうナニがビクビクと脈打ちながらそそり立っていた。
「お・おかしいでありますなぁー ケロン人は発情期以外こんなことには・・・」
照れながら必死に両手で押さえて隠そうとする。
「あーのォー 我輩、先に出るであります。」慌てて浴槽を飛び出し浴室のドアに
手をかけようとしたが、直前ですっ転び、股間のナニをしこたま打ち、声も出ずうずくまる。
唖然として一部始終を見ていた夏美は ぷっと吹いて浴槽からでると
「まったく、なにやってんだか・・・」笑いながらケロロを抱えた。
「な・夏美殿にはこの痛みは わからないであります。」痛みで震えながら反論する。
「わかりたくもないわよ!・・・それで・・・慌てて何処行くつもりだったのォ」
「ど・何処って・・・自分の部屋に決まってんじゃん」痛みが和らぎ、強気の反論
「私を一人残して?」
529 :お風呂5:2009/01/27(火) 01:16:56 ID:hAT7kEfE
「だって、夏美殿だって軽蔑したでしょ!こんなになって恥ずかしいし、早く元に戻さなきゃって・・・」
夏美をまともに見れず、ふてくされたように呟く。
「ごめんなさい!突然だったからびっくりして・・・せ・生理現象ですものね、しかたがないわよ・・・
わた・わたしもなんか・・・お腹の下の方が熱いし・・・」
驚いて見上げると、真っ赤になって切ない表情でケロロを見ている。
(いっそこのまま、いくところまでいってしまおうか・・・)そんな考えが頭を過る
「夏美殿、我輩・・・」
「いいよ!あんたとなら・・・わたし・・・」ケロロは夏美の膝の上に立つと
人差し指で夏美の唇を遮ると、にっこり笑って
「だめでありますよ!夏美殿はまだ子供・・・ここでしてしまっては我輩も歯止めが利かなくなるであります。
せめて高校を卒業するまでは我慢するであります。」
親のような物言いなのだが、股間のモノは依然立ったままで説得力もなかったが、
自分のことを大切に思っていることはひしひしと伝わってきたので小さく頷いた
ケロロは指を離すとピョンと膝から飛び降り
「そんじゃぁそういうことで!」と ドアに手をかける。が、すばやくドアを押さえる夏美
「だから、なんで一人ででようとするかなぁ」あきれたようにケロロを見下ろす。
「いゃ!あのォ!こ・これは・・・」股間を押さえてもじもじしている。
「これは?・・・なに?」もうこうなっては 全部言わなきゃ解放されないと観念した。
「ケロン人はペコポン人と違い、一度 勃起したら射精するまで小さくならないんであります。
だから、早く部屋に戻って・・・」涙眼で訴える。
「そう・・・」はぁーっとため息をついて眼をそらす。
「夏美殿ォ?」
「だからしていいって言ったのに・・・・」ぼそっと呟きケロロを見る。
(あーあ このままじゃぁわたし、18までヴァージンでいなきゃいけないのかぁー
だいたいあんなになってまで大人ぶってカッコつけたいなんて・・・まっ そこが
あいつのいいところなんだけど・・・)などと考えてたらバカバカしくなってきた。
「いいわよ!いって」ドアを開けると
「すまないであります」とひと言残し、すっとんでいった。残された夏美は、シャワーでぬるっとした自分の秘部を流し、
冷えた体を湯船に浸けた。
風呂から上がり、夕飯の支度にとりかかる。(ケロロと二人の夕飯・・・新婚さんってこんなかなぁ)
なんて考えては照れ笑いをする。新婚のフレーズでさっきのケロロのナニを思い出してしまった。
(いやだ!わたしったら、なに考えて・・・)忘れようと思えば思うほど、頭の中の画像が鮮明になっていく。
悶々としながらねぎをきざむ。
「イタッ!」案の定、指を切ってしまった。スポーツ少女の夏美は普段は、いろんな部活の助っ人で
今のように悶々とすることなどなかったのだが、テスト前ということもあり、部活は無く、体力を持て余していたのが災いした。
火照る体をどうしたらいいかわからない・・・オナニーなどしたこともなく、というか 仕方
すら解らない彼女にはこの状況を解消する手段などなかったのだ。
530 :お風呂6:2009/01/27(火) 01:20:39 ID:hAT7kEfE
指の手当をすませ、悶々としたまま料理を再開する。ジャーッといい音をたてて溶き卵を炒める。
丁度そこへケロロが入ってきた。
「うーん、いいニオイ!チャーハンでありますか?」
「そうよ!すぐ出来るから!!」火を止め、お皿に盛る。振り返り、席に着いて待っているケロロの前にお皿を置く。
「いっただきまぁーす」スッキリした顔で無邪気にチャーハンをほおばる姿を見ていたら だんだん腹が立ってきた。
(自分だけスッキリしてずるいじゃない・・・)
「ど・どうしたでありますか?夏美殿!?」殺気を感じ、ケロロが怯えながら聞く
「なんでもないわよ!」(なに怯えてるのよ!べつにあんたのせいじゃないんだから・・・否、やっぱりあんたのせい!
・・・さっきみたいにキスしたら、またあんなになるのかなぁ・・・よぉーし)意地悪い笑みを浮かべると
「ねぇーキスしてよ!」と 顔を近づける。ケロロはやれやれといった表情で 近くにあったティッシュを取ると
チャーハンの油が付いた口を拭きそっと口づけした。
夏美はさっきケロロがしたように舌をケロロの口のなかへ、ビクッとして慌てて離れるケロロ
「な・夏美殿!まずいであります!!」うろたえるケロロの頭を押さえ
「なにがまずいよ!あんただけスッキリした顔しちゃってさ・・・わたしだってスッキリしたいのに・・・もう!イライラするぅー」
「そう言われましても・・・我輩どうしたら・・・」
「あんた、大人ぶっていろいろ言ったんだからなんとかしてよぉー」
「わ・わかった・わかったでありますから・・・とりあえず、ご飯を食べて、それから我輩の部屋へいくであります。」
二人は黙々とご飯を食べると、連れ立って ケロロの部屋へ向かった。
ケロロは部屋に入り、照明のスイッチの下に手を触れる。と、新たなスイッチが現れそれを入れた。
「なんのスイッチなの?」怪訝そうにケロロを見る。
「我輩のプライベートを守るためのものであります。日向家と地下基地は隅々までクルルの監視下におかれておりますからなぁー
・・・これは一時的にこの空間を外部からシャットアウトするものなんでありますよ」
「ふーん・・・ってお風呂とか覗かれてた訳・・・」
「たぶん・・・」
「たぶんってなによ!あんた、隊長なんだからなんとかしなさいよ!!」
「なんとかって言ったって、我輩だって夏美殿の体を覗かれるは嫌だから何度も風呂と夏美殿の部屋はやめろって言ったであります
・・・でも、セキュリティがどうとかで 一向に言うことを聞かないんだもん!」
「いいわ!後でわたしがきっちり話を着けたげる!」ケロロはくすっと笑うとお茶を入れ始めた。
湯のみを夏美に勧め、自分もズズーッとお茶を啜る。
「少しは落ち着いたでありますか?」軽く頷く夏美、
ケロロがちゃぶ台の上のリモコンを操作すると床がせり上がりベットが現れた。
(さっきは しないって言ってたけどやっぱりする気になったのかしら・・・)そう思ったら急に緊張してきた。
531 :お風呂7:2009/01/27(火) 01:24:28 ID:hAT7kEfE
でも夏美の緊張とは別にベットの下に手を入れたケロロは変な器具を取り出し夏美に見せた。
「これは、軍から支給される物で 発情期を迎える際にこれを装着して強制的に射精させる・・・
女性用もあるのでありますが、さっき話した通り ケロン人男性は射精すれば発情は収まり、ケロン人女性はその膣内に射精感を感じれば収まるので
女性用の物は膣内に挿入し一定時間が経つと膣内洗浄も出来る液体を発射する作りになっているであります。」
なんだか保体の授業を聞いてる気分になってきた。
「でも、ペコポンの女性はそうではないのでありましょう?」急にふられて、
「よ・よくわからないけど・・・ち・違うと思うわ・・・そ・それにそんな器具を入れるのなんて こ・恐いし・・・」
しどろもどろで答える。
「そうでありましょうなぁー・・・で、我輩、困ってるんだよねぇー・・・どうすればセックスなしで夏美殿を満足させられるのか・・・」
本気で悩むケロロを見てなんだかもやもやしたものが晴れていく気がした。
「前にネットの18禁サイトで見たペコポン人同士のムービーで お互いのものを舐め合ってるのがあったんだけど、それをやってみる?」
真剣な眼差しで変なことを聞いてくる。
「もう!なに真剣にエッチなこと言ってんの!このエロガエル!!」
「エロガエルとは失敬な!ひとが真剣に考えてるのにぃ!」
「あはははっまったくぅ・・・ありがとぉ・・・もういいわ!なんだか あんたと話したらスッキリしちゃった!」
けらけら笑いながらあっけらかんと言う。
「なんなんでありましょうか、最近の若い娘はーっ」ふてくされるケロロにチュッとキスをすると小声で
「また変な気持ちになったらその時はお願いするわ!」と言って ほほを染めて小悪魔のような笑みを浮かべウィンクする。
胸がキューッと締め付けられるように苦しくなりつつも彼女に気づかれまいと
「大人をからかうもんじゃないであります。」呟いた。
「じゃあ、日向夏美、テスト勉強にいきまーす!」立ち上がりながらケロロの口癖をまねる。
「了解であります」思わず立ち上がり敬礼をしてしまう。プッと吹き出す二人、夏美は鼻歌まじりにケロロの部屋を後にした。
「さぁーて食器の後始末をしてくるかなっ」そう呟くと部屋を出た。
クルルのチッと舌打ちする音が誰もいなくなった部屋に響いていた。
おしまい
絵師[-{}@{}@{}-] geroゲロリンの超名作劇場でしたwww
60 名前:[-{}@{}@{}-] geroゲロリン:2009/01/29(木) 15:05:08 ID:xdFvd9bq0
うーん、ねぇぼく、かまって欲しいのはわかるけど・・・これっきりにしてね!
だいたいここは18禁だよぉ、キミみたいなおこちゃまが来ちゃまずいんじゃないかなぁー・・・
人に化けるにしても、わたしぃ、絵を貼らないで投稿したこと無いんだよねぇー!
なりすますなら、絵の勉強からしてね・・・
ホームだとやたら強気のゲロw
64 名前:[-{}@{}@{}-] まい:2009/01/29(木) 16:09:13 ID:brZlXnK70
う〜〜〜ん…、なんか荒れてきた…?
一応正論なんだろうけど、そこまで言う必要性あるのかな?
私個人的には…ですが、ケロロ軍曹でエロパロ 其の7とやらはどーでもいいので。
(一応パクリとかそういうのであれば、削除依頼出してもらう…という事は正しいかと思いますが。)
>>48〜
>>50のIP
>>61〜
>>63のIP
各IPが一緒…という事は、それぞれ同一人物ですよね?
背後が同一人物なら、小分けにしないでまとめて書いたらいいのに。
(48〜と61〜が同一人物、という意味ではないですよ。)
16 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 17:05:02 ID:nh/BRzB+
67 名前:[-{}@{}@{}-] geroゲロリン:2009/01/29(木) 16:57:20 ID:xdFvd9bq0
まいさん、ご心配をかけてすいません。自分でここに貼っているケロロと夏美の関係を文章にしたら、
このスレのアドレスをわざわざ貼って元ネタだよと書いた人がいたわけですよ。
くっくっくーっ 61~63よぉ ちょっとからかったら 予想通りの反応しやがって・・・だから
おこちゃまだっていうんだよ!そんなに気にいらねんなら、オメェがここでやったみたいになりすまして
削除依頼出しゃぁいいんじゃねぇの・・・ここんとこネタに困ってたからもう少し相手してやるぜくっくっくーっ
71 名前:[-{}@{}@{}-] geroゲロリン:2009/01/29(木) 17:52:29 ID:xdFvd9bq0
1さん、すいませんねぇーもう一言だけいわして・・・
きみねぇーあのスレ自体あんたのもんじゃないでしょー!本来、みんなでお話作って書き込むところでしょ
何がどう違うかちゃんと理由を書きなよ。自分が気に入らないからと言って難癖着けるのは・・・
そーいうのを荒しっていうんでしょ!ゲロリ
83 名前:名無しさん@虹:2009/01/30(金) 15:18:45 ID:1aT4HJkK0
(328KB)[削除]
>>81 エロパロスレのルールなんざ知ったこっちゃねえよ
このスレはケロロ関連の画像を貼るだけのスレなんだよ
ゲロリンを叩きたいんだったらゲロリンともどもどっか行けって言ってんだろ
ゲロリン個人の責任をこのスレとまとめて考えんなよ
こっちだってエロパロスレの人間にとやかく言われる筋合いはねえよ
なんだその「このスレにレスしてる人間はみんなゲロリンと同じようなやつでしょ?」的な発言は
じゃあアレだな、お前の発言はエロパロスレの総意と受け取っていいわけだな
エロパロスレの人間は他スレに乗り込んで、スレを荒らしながら
お構いなしに相手の間違いを指摘し続けるやつばかりだと
そもそもゲロリンがこのスレ専属なんて誰が認めたんだよ
ゲロリンは誰に頼まれたわけでもなく、ただ自己満足に貼ってるだけだろ
たまたまゲロリンがこのスレでよく投稿してるからって理由だけでこのスレ荒らすんじゃねーよ
あとこれだけは覚えておけ
レスすんなら画像を付加しろ
付加してないレスはただの荒らしたいだけの長駄文とみなすからな。
19 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:16:31 ID:uSPxQ1S8
だから、コピペしたレスを貼るのは止めろって
まあ荒らしが立てた糞スレだし
規制依頼してこようかな。そろそろ
しばらく新スレはいらないな
ああれぇ〜〜助けて助けて〜〜!
けろろけろろけろ
けろんけろけろけろけろけろん
26 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 22:15:44 ID:FoUaSHFU
治まったようなので、投下しますね
2月14日。
それはある者には甘い、
そしてある者には苦い1日。
・・・・・・・・・そう。
恋する乙女と自分に女神が微笑むのを心待ちにしている男の一大イベント!!!
天下の・・・・・・!!!
「バレンタイン?」
日向家リビング。
ソファーに腰掛け、テレビを見ていた夏美は煎餅を食べながら声をあげた。
「そうねぇ・・・。そういえばもう二月よねぇ。・・・・・・バレンタインかぁ・・・・・。」
「姉ちゃんあんまり嬉しそうじゃないねー。クラスの女の子っていったら最近その話ばっかりしてるよ。」
と弟の冬樹が、今日当番であった皿洗いを終え、
夏美の前のソファーに腰掛けながら言う。
すると夏美は、
「あんた知ってるでしょう?毎年いらないって言うのに皆くれるんだもん・・・・・・。困るのよね。」
と、ため息をつきながら手に持っていた煎餅を口に運ぶ。
そして冬樹の方を見ると、
「今年はちゃんと断ってよ?」
と念を押すように訴えた。
「わかってるよ(汗)でも僕達から見たら羨ましい悩みだよ。一個も貰えなかったときのあの寂しさといったら・・・・・・」
冬樹は遠くをみるような陰を帯びた表情をみせる。
いつかのバレンタインの時のショックは多少、心の傷として残っているようだ。
「一個、二個程度ならいいわよ。私だって貰ってそりゃあ悪い気はしないけど・・・お返ししなきゃって思うじゃない・・・。でも・・・・あんだけの数に
なっちゃうとさ。」
と、夏美。
その姿に冬樹は「姉ちゃんモテるからねー。いろんな意味で。」と苦笑を漏らす。
「そういえば姉ちゃんは誰にもあげないの?」
「えぇ!?」
冬樹の何気ない疑問に夏美は歯切れ悪く答える。
「え・・・・・・だって好きな人とか・・・・多分・・・・いない・・・しさぁ・・・・・」
「別に好きな人だけじゃなくても、お世話になってる人とか家族とか・・・そういう人にも・・・・・」
そう言いかけて冬樹は突然焦りながら
「あ!!べ、別に僕が欲しいって訳じゃなくて…。」
と慌てて手をブンブンと降る。
どうやら遠まわしにねだっているのではないかと誤解されると思ったらしい。
「日ごろの感謝の気持ちを伝える機会って結構少ないからなぁ・・・・と思って;;;」
「それもそうねぇ・・・・。」
冬樹の言葉を聞き、少々気持ちが変わったのか、
夏美は考えるように答えた。
すると。
「あの〜・・・・。」
その時リビングのドアを開いた。
「あれ。モアちゃん。」
そこにはガングロ女子高生の姿をした少女、アンゴル=モアが。
モアは少し開いたリビングのドアが開いた隙間から顔だけを覗かせ、
二人の様子を伺っていた。
「あの・・・・夏美さん、今大丈夫ですか?」
「ぇ?あぁ。いいわよ。何?」
「失礼します〜。」
ようやくパタパタとリビングに入ってきたモアは、
夏美に促され、夏美の隣に腰を下ろした。
「あの〜。最近、街にいつもよりたくさんチョコレートが売ってる気がするんですけど、何かあるんですか?てゆーか暗中模索?」
「ああ。バレンタインだよ。今ちょうど僕たちもその話をしてたトコなんだ。」
と首をひねっているモアに冬樹は答えた。
「バレンタイン?」
「うん。好きな人とかに、チョコレートとかお菓子を贈るっていう地球の風習だよ。まぁ、日本では大体が『好きな男の子に女の子がチョコレートを
あげる』って言うのが一般的になってるけどね。外国では女の子同士であげたりとかも普通みたいだよ。」
「へぇ〜。」
冬樹の説明に思わず夏美までもが感嘆の声をあげた。
モアはというと、少しうっとりとしたように言う。
「そうなんですか〜・・・・。地球(ポコペン)には素敵な風習があるんですね!!好きな人にチョコレートですか・・・・・・。てゆーか千載一遇・・・・?」
ポヤ〜ンとしているモアのを見て、夏美の口元がニヤリとあがる。
からかうような口調でモアに話しかけた。
「モアちゃんはボケガエルにチョコレートあげるの?」
すると図星をさされたのか、モアの頬がぽっと紅色を帯びた。
ははぁ〜んと夏美はまたニヤリ。
「アイツ甘いの好きみたいだしねぇ〜。モアちゃん、もうチョコは買ったの?・・・・・・・・って知らなかったのに買ってるわけ無いわよね。」
「はい・・・。」
とモア。少し困ったような表情を浮かべる。
「どんなものがいいんでしょうか・・・・?」
すると夏美が、
「それじゃぁ一緒に作る?」
と言い、ソファーから立ち上がった。
「え?作るって・・・?」
「せっかくあげるんでしょ?だったら作ってみない?出来たの買ってくるんじゃなくて。」
「はい!!!!教えていただけるんですか!!?」
「うん。どうせ暇だったしね。」
「ありがとうございます〜!!!」
突然の夏美の提案に、モアは目を輝かせて喜んでいる。
「それじゃぁ、早速材料買いに行きますか。」
「はい!!!」
ところ変わって。
ケロロ軍曹専用部屋―――――。
「ふふふふ・・・vvvこりゃまたいい感じに出来たでありますなぁ〜vvv」
部屋の主、ケロロ軍曹は自分の作ったガンプラを眺めてため息をついていた。
そしてきょろきょろと忙しなく部屋に視線をめぐらせると、
出来上がったばかりのガンプラを手に取り、
部屋の端で武器を磨いているギロロの方へ駆け寄っていった。
「ね〜ね〜!!!ギロロ〜!!!見てみてであります〜♪」
しかし。
「・・・・・・・・くだらん。そんなものにいつまでもかまけていないで地球(ポコペン)侵略の計画のひとつでも考えたらどうだ。」
と、完全に興味なし。
すると今度はお菓子を食べながら漫画を読んでいるタママのところへ。
「タ〜ママ二〜等っ!!!どうどう?♪♪♪色がね〜・・・」
「わぁ〜。すごいですぅ〜。・・・・・・・・・(感情のこもっていない相槌)」
「・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・第二弾玉砕。
(((我輩めげないっ!!!!)))
最後に残るは・・・・・・・・パソコンに向かっている彼。
「クルル曹長〜〜〜〜!!!!これ・・・・・」
「(シカト―――――――――――――。)」
「・・・・・・・ねぇねぇ〜。見てよ見てよ〜。これさぁ、ココの色をねぇ・・・・・・・・・。」
「(シカト―――――――――――――――――――――――――。)」
「・・・・・・・・・。」
よくよく聴くとクルルのヘッドホンから音が漏れていたのだが(つまり聞いていないのではなく、聞こえていないのだ。まぁもし聞こえていても相手に
していなかっただろうが。)
シカトされていると思い込んだケロロには聞こえるはずも無く。
ぽかんとした言いようの無い孤独感がケロロを包んだ。
「・・・・・・むぁぁぁぁぁぁ!!!!!何だよナンダヨ!!!!皆でさぁ!!!!!ちょっと話聞いてくれるだけでもいいじゃんかぁ!!!!!!・・・・・・・もういいであります!!!!!
モア殿にみせるも〜ん!!!!!」
とやけくそになったケロロは勢いよくドアを開け放つと、ドタドタと出て行ってしまった。
しかし。
・・・・・・・・だだだだだだだだだドバンッッ!!!
すぐに再びドアが開き、ケロロが戻ってきた。
「あり?そういえばモア殿は?」
どうやら見つからなかったようだ。
すると、
いつから聞いていたのか、答えたのはクルルであった。
「ああ・・・・・あいつなら夏美とさっき買い物に出かけたぜぇ・・・・・。」
「ぉえ?モア殿が夏美殿と?・・・・・一体何で。」
「バレンタイン・・・・とか言ってたな・・・・・く〜っくっくっくっ・・・・。」
クルルの後ろに置いてあるパソコンのモニターには、
日向家のあらゆる場所が映し出されていた。
「ばれんたいん・・・・・?・・・・・んん〜?ココまで(手でのどの辺りを示す)出ているでありますが・・・・・;;;」
「ああ・・・。」
とギロロ。
「あのチョコレート爆弾のイベントだろう?」
どうやらまだ勘違いしている様だ。
「チョコレート爆弾?」
ケロロは更に首をかしげている。
そこへタママが。
「違いますよぉ〜。ギロロ先輩。爆弾じゃなくてチョコレートですよ〜。お菓子の!」
「菓子だと?」
するとケロロの頭にポンッっと『!』が。
「おおぉ!!!思い出したであります!!!あの、女性が好きな男性にチョコレートを贈るというイベントでありますな!!!」
「どうやらそのチョコレートを作るための材料を買いに言ったらしいぜぇ・・・・。」
とクルルがパソコンのモニターを見ながら言った。
すると突然ギロロが声を上げた。
「何っ!!!夏美がか!!!」
「どうだかねぇ・・・・でもまぁ作るみたいだったぜぇ・・・・?誰にだか知らないっすけどねぇ・・・・。話からすると、好きなヤツに渡すんスよねぇ・・・?
く〜っくっくっく・・・・。」
「・・・・・・・・・・・っっ!!!?」
クルルの含んだような言い方に言葉に詰まるギロロ。
クルルは面白そうにさらに畳み掛けるように続ける。
「夏美の好きなヤツか・・・・・・誰なんスかねぇ・・・・・。ま。俺たちには関係ないことッスけどねぇ・・・・・。くっくっ・・・・。」
そこにタママも加わる。
「そうですねぇ〜。誰なんでしょうねぇ・・・・・。あ。もしかしたら623(睦実)さんですかねぇ?」
「何っっ!!!!!?;;;」
さらにケロロまでもが。
「そうでありますなぁ〜。めぼしい相手といえば623殿が妥当でありますか。」
「なななな・・・・・・・・・・・っっっ!!!!!;;;」
三人に思う存分不安を煽られたギロロの脳内では、
非常事態シミュレーション(簡単に言うと妄想)が始まっていた。
とある公園。
夏美がベンチに座っている。
すると、向こうから623が。
「ごめんごめん。待ったかな?」
その言葉に夏美は頬を赤らめて慌てて手を振る。
「いえいえっ!!!大丈夫です!!!今来たところです!!!」
「・・・・で何?俺に話って。」
「ぇ!!?・・・・・・あ・・・・あの・・・・・こここコレ・・・・・・!!!!!」
バッと夏美がチョコレートを623に差し出す。
「コレ、俺に?」
「はい!!!あの・・・・一生懸命作ったんです!!!よよよよかったら貰ってください・・・!!!」
もう、夏美の顔は真っ赤だ。
その瞳は恥ずかしくて623を直視できていない。
その様子を見て623はフッと微笑み、
目の前に突き出された夏美の手をふわっと自分の手のひらで包むと、
グイッと自分の方へ夏美を引き寄せた。
「わわっ!!!;;;」
「ありがとう。嬉しいよ。」
「む・・・・・623さ・・・・・。」
(注意※あくまでもギロロの脳内シミュレーションです。事実とは大幅に異なります。)
ギロロの何かが切れた。
「のぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
夏美ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
今まで手入れをしていた火器を担ぐと、すごい速さで部屋から出て行った。
「・・・・・・・・・おおお。毎回だが凄まじいでありますなぁ・・・・・。」
その姿を見送ったケロロは感心したように漏らした。
クルルは心底面白そうに
「く〜っくっくっく・・・・くぅ〜っくっくっく・・・・。」
とひたすら笑っている。
タママも。
「そうですねぇ〜・・・・。」
と眺めていたが、はっと突然何かを思い出したように。
(((・・・・・ナッチーとあの女(モア)がバレンタインのために買い物・・・・・?
・・・・・ということは、あの女もしや!!!!僕の軍曹さんにチョコで近づこうっていう魂胆ですぅ!!!!
・・・・ま・・・まずいですぅ・・・・。こ・・・・こんなことしてる場合じゃないですぅ・・・・・!!!!!)))
タママの脳内でも非常事態シミュレーションが始まっていた。
まぁ、此方はあながち間違ってはいないのだが。
「軍曹さん!!!!!」
「はいぃ!!!!!?」
突然隣から聞こえてきた声にケロロがビクリッと飛び上がった。
「と・・・・突然何でありますか・・・・?」
「僕!!!!!!!ちょっと用事を思い出したんで帰るですぅ!!!!!!!!!!!!!!!」
「え・・・あ・・・・わ・・・・・は・・・・はい・・・・?;;;」
タママのもの凄い気迫に、ケロロはじりじりと押されている。
訳もわからずもごもごしていると、
あっという間にタママの姿は超空間に吸い込まれ消えていった。
「・・・・・・・・・・・・な・・・・なんでありますか・・・・?;;;」
状況の飲み込めないケロロはただただ驚くばかり。
すると今度はクルルがパソコンの電源を切り、
「それじゃ・・・・俺も・・・・・・・・・。」
と立ち上がり、出口へ向かう。
「えええ!!!;;;クルル曹長も行っちゃうでありますか!!?;;;」
「・・・・・・・俺もいろいろ忙しいんでね・・・・・・・・・・・・・・。く〜っくっくっく・・・・・。」
「あ・・・・・・・・・・;;;」
・・・・・・・・・ぱたん。
静かな部屋にドアの閉まる音がやけに大きく響いた・・・・・・・・・・・気がした。
そして―――――――――――。
2月14日(日)。
バレンタイン当日。
晴天・・・・・。
日向家・庭。
いつものように、テントの前で火器の手入れをしているケロン人が一人。
ギロロである。
しかし、様子が少し違っていた。
「・・・・・今日がバ・・・・バレンタインとやらの本番か・・・・・・・。」
ダンダンダンダン・・・・・知らずの内に貧乏ゆすりが。
そして火器を磨く手にも熱が入る。
「・・・・・・・・夏美は・・・・・・・夏美は・・・・・・・っっ!!!!」
夏美は朝から「バスケ部の助っ人」で学校へ行っている。
つまり、ギロロの目の届かない所に居るのだ。
募る不安、不安、不安。
すでにもうテントの中にある火器は一通りぴかぴかに磨き終わっていた。
今持っている銃も摩擦で今にも煙が立ちそうな勢いで磨いている。
「むむむむ・・・・・・・・・!!!!!!!!」
そして例のごとくもの凄い湯気がシュウシュウと音を立てて、当たり一面に立ち込めていた。
何も知らずに誰かが通ったら、何処かに巨大な加湿器でもあるのかと思うだろう。
ココ一体の湿度はきっと異常である。
見かねた同居人(猫?)の子猫がそっぽを向きながら「にゃあ・・・!!」と一喝。
「はっ!!!!;;;」
我に返るギロロ。
少々気まずそうに謝る。
「す・・・・・すまん・・・・・;;;俺としたことが少し動揺してしまっていたようだ;;;」
「あにゃぁ。」
それに子猫が「わかればよろしい」とでも言うかのように一声。
しかし、恋する男の不安が消えるわけも無く。
(((まさか夏美は今頃623にチョコを・・・・・?)))
ただただ再び火器を磨く手に力が入る。
色々と考えていたうちに、ギロロの頭の中ではもう夏美は623にチョコレートをあげるものと思い込んでしまっていた。
当然、「夏美を623がたぶらかした。」と親のような見方に片寄ってはいるが。
(((朝、見つけたアレは・・・・・・。)))
実は。
今日の朝、ケロロの部屋に行った帰りにリビングを通り過ぎた時。
つながっているキッチンの台の上に置いてある小さな袋を見たのだった。
赤色のリボンで可愛らしく口を止めてあるらしいその袋は、
バレンタインをよく知らない(勘違いしていた)ギロロでも何かはなんとなく解った。
「あ・・・・・・あれは・・・・・・もしや夏美が作った『チョコレート』という菓子か・・・・?」
すると、いつかの非常事態シミュレーションが脳裏をよぎる。
「・・・・・・・・っ!!!!!!!!」
そのとき、ギロロの頭の中では天使と悪魔の壮絶な論議が始まっていた。
脳内悪魔ギロロが
「今がチャンスだ!!ここであのチョコとやらを壊せば、夏美は623には渡せない!!」
とささやく。
するとそれに大慌てで天使ギロロが止めに入る。
「ばかもん!!!何を言っとるんだ!!アレを作ったのは夏美だぞ?壊して悲しむのは誰であろう夏美なんだぞ!!」
「そうだとしても、あの623にチョコを渡して・・・・そう考えたら今壊しておいた方が良いに決まっている!!」
「違う!!!コレを壊したら泣くのは夏美だけだ。壊すべきではない!!!!絶対に壊してはならん!!!!!!!」
「いいや!!!こんなヤツの言うことなんか気にするな!!!壊せ!!!壊せ!!!!俺は貴様と夏美のことを思って言ってやってるんだ。」
「そっちの話こそ気にするな!!!!!!絶対に駄目だ!!!!!
貴様は好きな女を泣かせるようなことをしようとしているんだぞ!!!?とどまれ!!!!やめるんだ!!!!!!」
「駄目だ!!!壊せ!!!」
「壊すな!!!!」
「壊せっっ!!!!」
「壊すなっっ!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・っだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
・・・・・と。
結局とどまったのだが、あれから気になって気になって仕方がないのだ。
「夏美・・・。」
モヤモヤと考えていると、知らないうちに彼女の名前が口をついて出ていた。
すると。
「呼んだ?」
「!!!!??」
思いがけず背中の方向から聞こえた声に、ギロロは飛び上がった。
あやうく持っていた銃を取り落としそうになる。
「ただいま。ギロロ。」
振り返ると、後ろには赤毛のツインテールの少女。
夏美である。
「な・・・・・ぁ・・・・い、いつ帰ってきたんだ?;;;」
「今さっきだけど?ボケガエル見かけなかった?」
狼狽するギロロを気づく様子もなく夏美は居候の行方を問うた。
「あ・・・ああ、ケロロなら、またあのくだらないおもちゃ(=ガンプラ)でも作っとるんだろう。」
ギロロはそう言うとフイと夏美に背を向け、再び火器を磨き始めた。
なんとか冷静を装っているが、内心は心臓が壊れそうなくらいのギロロである。
事実、いつも赤いギロロの顔がさらに少し赤く火照っている。
しかし、夏美はその様子にも気がつかないようだ。
まったく天晴れな鈍感少女である。
「まったく・・・・・アイツ今日トイレ掃除の当番なのに・・・・・!!!!さては、また忘れてるわねぇ・・・・!!!!!」
独り言を言う夏美をよそに、ギロロの心の中ではまた葛藤が始まっていた。
(((・・・・・・・渡したのか・・・・・?623に・・・・・・。)))
ただそれだけが、気になる。気になる。
悶々と堂々巡りの不安悪循環に流されながら、
無意識に、一心不乱に武器を磨いているギロロ。
すると、突然目の前に。
「はい。」
という声と共に後ろから視界を遮る物体が上から差し出された。
その瞬間はっと我に返ったギロロは、それが何なのか理解する為に時間がかかった。
しかし、見覚えのあるそれは。
どう見ても見覚えのある、赤いリボンで口の縛られた可愛らしい小袋。
中には茶色く、光沢のある一口大の粒がいくつか入っていた。
「・・・・・・・・・これは・・・・・・・・。」
ギロロは、突然の出来事に理解が追いつかないようだ。
すると夏美がギロロの隣を抜け、彼の目の前へ。
そしてしゃがむと。
「チョコレート。今日バレンタインだから。ギロロに。」
「!!!!!!!!???」
一瞬視界が真っ白になった。
言葉の意味を理解できなかった。
「・・・・・・・・・・・俺・・・・にか・・・・・?」
「他に誰が居るのよ。」
「!!!!!!???」
もう、ギロロの顔は真っ赤だ。(いつもの3割増くらい)
「な・・・何故・・・・・・・。」
まさか自分に来るとは思っていなかった。
そうあればいいと思ったことは無かったとはいえないけれど。
あまりに予想外だったのでギロロの声は心なしか震えが見える。
その短い問いかけに、夏美は笑顔で答えた。
「お芋。」
「・・・・・・・・・何?」
「いつものお芋のお礼。」
「・・・・・・・・いも?」
以外にも回答は間の抜けたようなその単語の響きだった。
これもまたある意味、予想外の回答だったため、
ギロロの思考回路はまた理解が遅れた。
「芋とは、あの・・・・・・俺がいつも焼いているアレか?」
「うん。いつも何かどうか言って貰ってるだけだったから。お礼に。」
「・・・・・・・・・・・・そうか。」
見事なフェイント。
流石は天才運動少女、日向夏美である。
ギロロといえば、そう答えるのが精一杯である。(いろいろな意味で。)
しかし嬉しいのも事実。
今、ギロロの中では期待が外れた落胆よりも、
目の前に居る夏美と、彼女から貰ったチョコレートの嬉しさの方が勝っていた。
「ちっ・・・・・。」
ギロロの口から小さく舌打ちが。
「チ・・・チョコレートとは、あの甘ったるい軟弱な菓子だろう。」
照れていることを隠そうと、悪態をついてしまうギロロ。
すると夏美が
「今度はちゃんとお砂糖控えめにして作ったのよ?」
と少し不服そうに顔をしかめる。
「・・・・・ふん。どちらにしても菓子には変わりなかろう。」
「何よぉ〜。折角作ったのよ?いらないんならかえしなさいよ。」
夏美がしゅっとギロロの持っているチョコレートに手を伸ばす。
するとすかさずギロロはそれを回避。
「・・・・・あっ!」
「・・・・・・・・・別に、貰っておいてやってもいいがな。食料があるに越したことは無い。」
「何よそれぇ。」
まるで小学生の男の子のようなギロロである。
その態度にむくれた声を出した夏美だったが、
その続きを、家の中から聞こえてきた微かな電話の呼び出し音が遮った。
「あ!!電話・・・・!!!」
音に気がついた夏美が慌てて立ち上がり、リビングへ続くガラス窓から中へ行こうと、
靴を脱いで家に上がった。
と。
「・・・・・夏美!」
急にギロロが後ろから名前を呼んだ。
「?」
夏美が振り返ると。
背中を向け、武器を磨きながらギロロが。
「・・・・・・・また、焼いてやる。」
と一言。
夏美は一瞬何のことだか解らなかったが、すぐに理解した。
今のは、彼なりの「ありがとう」だと。
それを聞いた夏美の顔には微かに笑みが浮かぶ。
(((素直じゃないんだから・・・・・)))
「うん。じゃぁ楽しみにしてるわ。」
そう言うと夏美は催促するように鳴り続ける呼び出し音に、「はいはーい!!!;;;」と
慌てて家の中に戻っていってしまった。
しばらくして。
黙って武器を磨いていたギロロだったが、
チラリと武器から視線が隣の下へとそれる。
そこには可愛らしい赤いリボンの付いた小袋。
例のチョコレートである。
「・・・・・・・・・・・・。」
(((うん。じゃぁ楽しみにしてるわ。)))
不覚にも、夏美の言葉を思い出して頬が緩みそうになる。
「・・・・・はっ;;;」
そんな自分に気付き、
「・・・・・・・・・フン。」
慌ててギロロはチョコレートから視線を手の中にある武器に戻した。
いつの間にか沈みかけている太陽が、ギロロの頬を夕焼けで赤く染めていた。
またまたところ変わって。
もうひとつのバレンタインが。
日向家の一角。
ケロロ軍曹専用部屋――――――――――――――――――――――――。
今日も今日とてケロロ軍曹は隊長として、地球(ポコペン)侵略の作戦の1つや2つ・・・・・。
「ケロォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!でけた!!!!!でけたよぉ!!!!!!!我輩すげぇ!!!!!!!」
考えている訳も無く。
ついさっきガンプラ作りを我慢してまで3日3晩戦った知恵の輪を2つに分裂させることに成功し、
興奮しながら部屋をドタドタと部屋を走り回っていた。
「はははは!!!!見たかっ!!!!コレがガンプラを我慢した我輩の実力であります!!!!ゲ〜ロゲロゲロゲロ!!!」
まったくその集中力を少しは仕事に向けたほうがいいんじゃないかと思うが、
それとこれとはまぁ、話が別なようだ。
と。急にケロロがそわそわし始めた。
離した知恵の輪に指を通し、くるくると回しながら、きょろきょろと忙しなく周りを見回している。
どうやらこの勝利を自慢する相手を探しているらしい。
すると。
ケロロの願いが通じたのか、ガチャリ。と部屋のドアが鳴り、
誰かが入ってきた。
「おじ様ぁ〜・・・。失礼します〜。」
「おおお!!!モア殿!!!!」
そこに入ってきたのはケロロを慕う純情少女、アンゴル=モアだった。
自慢するには持って来いの相手が来たのである。
ケロロは一目散にモアに駆け寄り、
両手の人差し指(?)にかかっている2個の複雑な形をした金属の輪を
めいっぱい上へ持ち上げ、モアに見せる。
「見て見て!!!!やっと勝利したでありますよぉ〜vvv」
「わぁぁ!!!すご〜い!!!!流石おじ様vvv」
「いやいや〜vvv」
「頑張ったかいがありましたね!!」
素直にケロロの知恵の輪に対する勝利を喜ぶモア。
他の人間(特にギロロとか)は相手にしてくれないが、
彼女だけは素直に喜んでくれるのだ。
ケロロは自分の功績を認めてもらい、上機嫌だ。
「さて・・・・・今度はコイツを戻さねばでありますな。真の勝利は戻した後にやってくるのであります!!!!」
と、意気揚々と部屋の中へ戻っていく。
するとその後にてこてこと続いていくモア。
ケロロは部屋の中心まで来ると、そこに腰を下ろした。
モアはその様子を横に立ったまま、何か落ち着かない様子で見下ろしている。
それに当然ケロロは気がつかない。
「おっしゃぁぁぁ!!!ここから本当の戦いがスタートするであります!!!!」
ケロロが知恵の輪との後半戦を始めようと意気込んだ、
その時。
「あの・・・・!!!」
ケロロの上から声が。
「んん?」
すると、モアはケロロの隣に座ってから、
「あの・・・・あの・・・・・これ・・・・・!!!」
と背中に隠していた、緑色のリボンのかかった小さな透明な箱をケロロに差し出した。
「これは?」
「バレンタインの、チョ・・・チョコレートです。」
「おお〜!我輩にでありますか!?」
チョコレートだと知り、ケロロは嬉しそうに受け取る。
「開けていいでありますか?」
ケロロの問いに、モアが照れながら答える。
「はい・・・!!・・・・・・初めて作ったんで、うまく出来ているかどうか・・・。てゆーか前代未聞?」
「お!モア殿の手作りでありますか!!」
パカ。
ぽわん・・・・・。
ほのかにチョコレートの甘い匂いが漂う。
そこには黄緑色の細く切られた紙がふわふわに敷き詰められ、
可愛らしい一口サイズの星型チョコレートがころころと入っていた。
色は茶色と白が二種類。
「ほほ〜♪モア殿らしい可愛いチョコレートでありますなぁ〜♪星型だし!!」
「えへへ・・・。ど・・・どうでしょうか・・・・。」
「食べていいでありますか?」
「はい!どうぞ!」
「頂きますであります〜!」
甘いもの好きなケロロは嬉しそうに小さな星を口に放り込んだ。
もむもむ・・・・・・。
少しの間味わうように口を動かずと、目を輝かせて
「んまぁぁぁぁいvvv美味しいであります!!!モア殿!!!!」
「本当ですか!?」
「我輩嘘はつかないであります!!」
「わぁぁvvvありがとうございます〜!!」
モアはケロロの言葉に、恥ずかしそうに、しかし嬉しそうに笑顔を見せた。
ほわわんとした温かい時間が部屋に流れていた。
が。
その時。
空間がシュンッと音を立てて割れ目を生じ、その中から自分の身体ほどの大きさの箱を抱えた黒い物体が部屋に飛び込んできた。
超空間移動でケロロに会いに来た、タママだ。
持っている箱にはぴっちりと可愛いラッピングが施されている。
「軍曹さ〜ん!!!・・・・・・・はっ!!!!!;;;」
てっきり軍曹一人だと思い込んで飛び込んできたタママは
このまったりとしたほのかに温かい雰囲気にビクリとなった。
そして先客を見つけ、
(((あああああ!!!!あの女ぁぁぁぁ!!!!(←モアの事)まさか・・・・まさかこの僕が先を越されるなんてぇ!!!!!!!!!!)))
と愕然となっている。
チョコレートに夢中になっているケロロと、そのケロロに夢中になっているモアは、
まだタママに気付いていなかった。
(((しかもあの女、あんなに僕の軍曹さんにくっついてるですぅ!!!!!・・・・・悔しい・・・・悔しいぃぃ・・・・・!!!!!!!)))
モアとケロロの仲むつまじい姿を目の当たりにし(ついでに気づいてもらえない事も災いし。)、タママの身体が黒い炎のようなオーラで
包まれていく。
(((軍曹さんの隣は僕だけのものなんですぅ!!!!!!!!!!)))
暖かな空間の方では今まさに、モアがケロロに「あ〜ん?」をしようとしているところであった。
その時。
バシンッッ!!!!!
「あっ!!」
モアの持っていたチョコレートが突然何かに弾かれ、飛び上がった。
「・・・ええ?」
突然の出来事に驚いているモアとケロロの間にグイグイと割り込んでくるものが居た。
「そんな事この僕が許さないですぅ!!!!」
タママであった。
ちゃっかりとモアとケロロの間に立ち、モアにガンを飛ばしている。
(((ふぅ・・・・。なんとか阻止したですぅ・・・・。)))
「???」
一通りガンを飛ばすと、ケロロの方に向き直り、
めいっぱい可愛いらしく例の大きな箱を目の前へ突き出した。
「軍曹さん!!!そんなものより僕のスペシャル軍曹さんチョコレートを食べてみてくださいですぅ!!!!!」
「おおお!!タママ二等も我輩にくれるでありますか!!」
「勿の論ですぅ〜!!!一所懸命つくったですぅ!!!」
「我輩・・・・いい部下を持って幸せであります!!」
感動するケロロ。
「ささ!!空けてみて下さいですぅ〜vvv」
しゅるしゅる・・・・・パコン。
「わぁ・・・・・。」
「おお〜・・・・・。」
思わずモアまでもがそのチョコレートに声を漏らした。
その視線の先には。
「コレがスペシャル軍曹さんチョコレートですぅ!!!」
自信満々に紹介するタママと、
ケロロの等身大と思われるチョコレートが。
「今度はもっともっと頑張ったですぅ!!・・・・・どう!!?軍曹さん!!!vvv」
なるほど。いつか見たのよりは上達しているように見える。
「素晴らしいでありますなぁ!!!前よりもっともっと我輩のかっこよさが出てるであります!!」
「でしょでしょぉ〜vvv」
何気に自分を褒めながら、愛する(いや。そういう意味じゃなくて。)部下からのプレゼントを嬉しそうに眺めていた。
するとタママはキョトンと見ているモアのほうへとてとてと歩いていくと、
胸を張りながら嫌味たっぷりにこう言った。
「どーだですぅ!!!僕のチョコレート!!!」
(((ふふふ・・・・・。思う存分に悔しがるがいい・・・・・!!!!)))
しかし。
モアはパァァァと笑顔で、
「はい!とってもよくおじ様に似てますね!!すごいです!!」
と素直にタママを褒めた。
その毒の無い輝いた笑顔に、
(((わぁぁぁ!!!な・・・・なんですぅ!!この女!!!だんだん僕が惨めになってくるですぅ!!!!)))
タママは自分の器の小ささを思い知っていた。
そして更に悔しさ倍増。
(((くぅぅ・・・・悔しい・・・・悔しいですぅ・・・・・!!!)))
もっとバシバシアピールしなくてはとタママが考えていると。
「タマちゃん。」
「なんだぁぁぁ!!!!」
恋敵のモアに名前を呼ばれ、もの凄い形相で振り返ったタママだったが、
「う?」
目の前に出された小さな箱を見ていつもの顔に戻った。
それから訝しげにモアを見る。
「・・・・・・・なんですか。それ・・・・。」
しかし、モアは邪気の無い笑顔で続ける。
「タマちゃんに。チョコレートです。」
「!!!?」
思いがけない展開にタママは驚いた。
「僕に?」
「はい。小隊の皆さんにはいつもお世話になってるんで皆さんに作ったんです。」
「・・・・・・・・。」
まさか自分が貰う側になるとは・・・・。
しかし相手は憎き恋敵。
受け取るわけには行かない・・・・・・・・・!!!!!
が。
お菓子大好きなタママの手はプライドとは裏腹に、しっかりとチョコレートを受け取っていた。
「・・・・・ふ・・・・ふん!!そこまで言うなら貰っといてやってもいいですぅ。」
そんなに頼んでいないが、やはりまだまだ子供。
照れ隠しに悪態をついた。(あれ?こういうのどこかで見た気が・・・・。まぁいいか。)
モアは嬉しそうに「これからもよろしくお願いします!」と笑っている。
どうやら今日はモアのチョコレートのおかげで軍曹争奪戦は一時休戦になりそうである。
そのあと。
トイレ掃除をさぼったと、夏美にケロロが連れ去られ、
軍曹さんが居ないなら。とタママも帰ってしまった。
一人残されたモアは、日向家地下のケロロ小隊基地の中を何処かへ向かって歩いていた。
その手には例の透明な箱。
今度は黄色のリボンがかかっている。
たどり着いたのは基地の一角。
モアの目の前には基地の中だというのに、大きな建物がそびえていた。
訳の解らない複雑な装置がその建物の上のほうから幾つも顔を覗かせている。
そして、自己顕示欲丸出しの外装。
そう。ケロロ小隊に欠かせない作戦参謀クルル曹長の拠点―――――。
モアがドアホンに指をかける。
するとドアホンとは思えない音がし、プツンと通信がつながる音がした。
ドアホンの向こうからクルルの声が聞こえてくる。
「・・・・・・何だ?」
「あの・・・・・。入ってもいいですか?」
「・・・・・・・・・・・。」
クルルの声は途切れたが、その代わりにプシュゥン・・・・と音を立てて
入り口が開いた。
「お邪魔します・・・・。」
そ〜っとモアが入っていくと、薄暗いラボの中で背中を向け、何か大きな装置をガチャガチャといじっていた。
「わぁぁ・・・・。」
純真なモアは何なのだろうと目を輝かせる。
すると背中を向けながらクルルが、
「今・・・・・忙しいんだがな・・・・・・。」
とボソリと呟いた。
それを聞いてモアは慌てて
「あ!す、すみません!あの・・・・・これ・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「小隊の皆さんにはいつもお世話になってるので、お礼に・・・・。作ったんです。えと、あの・・・・・それで・・・・・ク、クルルさんの分だけ、
ちょっと材料が足りなくて・・・・。他の方のと違うのになっちゃったんですけど・・・・。あの、よかったらどうぞ。」
「・・・・・・・・。」
聞いているのか聞いていないのかクルルは返事をしない。
普通なら無視されていると思っても仕方が無い状況なのだが、
そこは純真天然娘アンゴル=モア。
(((お忙しいですものね・・・・。)))
としか思わなかった。
「あの・・・・それじゃぁ、ココに置いておきますね。」
そう言って手に持っていた箱を床に置くと、
仕事(?)の邪魔をしてはいけないと、モアはそろそろと出口へ歩いていく。
そしてペコリとお辞儀をすると軍曹の部屋の方向に戻って行った。
モアが去ってしばらくして。
クルルはおもむろに作業の手を止めると、
くるっと入り口の方に身体をひねった。
そこにはモアが置いていった小箱がぽつんと置かれていた。
「・・・・・・・・・・・・・。」
それを確認すると手元にあったキーボードらしき板のあるボタンをカタカタと操作した。
すると何処からともなく金属で出来たアームが下り、この箱を掴むとクルルの方へ持ってきた。
コトリ。
クルルの隣に箱が置かれ、そのままアームは暗い天井の上へと消えた。
可愛らしい透明な小さな箱。
その中には丸いトリュフチョコが5つほど入っていた。
箱は黄色のリボンで飾られている。
しばらくじーっと眺めていたクルルだったが、
フイと視線を造りかけの装置に視線を戻すと。
「・・・・・・くっくっく・・・・。」
と小さく肩を揺らした。
とある地球(ポコペン)でのバレンタインの日―――――――――。
おしまい♡
まったり甘々な雰囲気を出したくて
改行をたっぷり使わせていただきました(笑)
早くスレが以前のように盛り上がれば良いですね!
ん〜?
この話どっかで見たことあるんだけど?
まあ・・・
とりあえず乙です。
59 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 22:31:23 ID:0krRGeO9
まぁいいじゃないか
盗作としても56は盛り上げようとしてくれたのだから
そうそう
どんどん投下希望だぜ
盗作好きの駄スレはここでつか?
そうですね
職人さん新作投下期待してます
あと荒らしは以後スルーとゆうことで
関西って、「言う」を「いう」じゃなくて「ゆう」って書くよねw
あーアレ! 他所で前から気になってたけど
関西の癖なんだ!?
メルマルでよろ
ああ、あのカブトムシうなぎね…w
保守
保守です
猫ギロ希望
もはや人は来ないのか・・・
まっ、しょーがないんじゃない
やっぱり2人www
保守
>57 :名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 17:16:10 ID:4/AcdaBT
>ん〜?
>この話どっかで見たことあるんだけど?
>59 :名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 22:31:23 ID:0krRGeO9
>まぁいいじゃないか
>盗作としても56は盛り上げようとしてくれたのだから
乙も付けない上に根拠も示さず盗作扱いじゃ職人は来ないよなwww
冬桃をぜひ!
あと定期保守
久々に冬桃を
そして保守
今一番のネタとしてはシオン&桃華のレズネタかと・・・
80 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 01:24:16 ID:D7iDMshp
スタンダードなギロ夏で
ドロ雪でお願いします
保守
保守です
85 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 21:20:52 ID:oZUqlGs1
ケロモアでほのぼのエロ希望
ある心地よい春の日
小雪の嬢こと東谷小雪が自宅の水車小屋に帰宅すると―
家が倒壊していた
「な、何なの?この穴?」
何事かと残骸を見てみると所々に大穴が空いている
さらに調べようと近づいたその時、足元から何かが飛び出し、小雪の体をかすって行った!
「うわっ」
怪我は避けられたものの愛用のセーラー服は真っ二つで最終防衛ラインの褌一丁になってしまう
「な、何奴!・・・ってドリル?いやドロロ?」
「穴を・・・掘らせるでござる!」
そうお馴染みミスター空気ことドロ沼君である(言い過ぎでござるよぉ)
しかし普段とは違い頭に付いたドリルと共に欲望と言うかオーラと言うかとにかく何かがみなぎっていた
「穴・・・穴ーー!」
「ちょ・・・今はドロロの前に身を守るしかなさそう。ドロロ・・・赦されよ!」
そう言った刹那小雪の体が10体に別れ手裏剣が四方八方に飛び散った
その後手裏剣は二分の長きに渡り放出され、もはや足の踏み場も無いほどである
「ふうっ、やったか?」
無我夢中の攻撃の状態から本体が地面に着地しでドロロの居場所を探る
―が、彼女は最初に気付くべきだった
初撃でカエルは地面から来たということを
88 :
ケース1 忍組の場合:2009/03/18(水) 23:35:25 ID:2we6z3gd
>>87 「不覚っ!うっ、あああ〜」
褌ごしにドリルの硬い感触と冷たさが伝わってくる
ドロロはあらかじめ地中に潜っていたのだ。所謂土遁の術である
「手裏剣の鋭さも穴掘りの道の深さには及ばぬでござるよ」
お尻に頭から突き刺さるというシュールな光景で喋ると如何にもマヌケであるがそうこうしている内にも少女の柔らかくなってきた体をじわじわとドリルが進んで行く
「夏美さん・・・夏美さんも一緒に・・・穴」
ビリ・・・ビリビリッ・・・ぱさっ
彼女を守っていた褌が破れ、堕ちていく
「ドリル〜!」
「穴ー!」
衣服から解放された少女と空気は共に地面に飛び込んだ
GJ!!
職人さん続き期待してます
ナッチーの後ろの処女を小雪たんが奪う展開ですね
ほんと、2人なんだな…
冬モアみたい
94 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 15:03:19 ID:jF8UUlJf
ドロ雪で
やっと来たか・・・職人さん乙です
これからの展開に期待してます
はいはい、お前も二回目乙www
ドロ雪いいね〜
保守
99 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/26(木) 16:54:08 ID:1Lyc7N1K
冬アリ見たい
冬×裏桃希望