GJ!
リコならこのあと「ジャンさんもここを触ると気持ちよくなるんですか?」とか
無邪気に聞いてくれると信じてる
784 :
無題:2010/06/21(月) 22:52:56 ID:lkPcen+O
最初は単なる生理不順だと思っていた。
あなたと愛を交わすときには、十分気をつけているつもりだった。
しかし、100%確実な方法もないのは確かだろう。
だからといって、まさか・・・・・・
薬漬けの義体の私が、まともに子供を産める訳がない。
公社もそんなことはおそらく許さないだろうし、
技術部の手で研究材料にされてしまうのが関の山なのだろう。
そんなのはイヤだ。
そしてなにより、あなたに辛い思いは絶対にさせたくない。
必死に生きる、と誓った。
でも約束を破ることになってしまって、本当にごめんなさい。
私は消えます。
だからあなたも、私という"足かせ"から自由になってください。
さようなら、"ヴィクトル"。私の、誰よりも愛しい人・・・
FIN
>>784 妊婦鳥キタ――(゚∀゚)――!!
と思ったら、やっぱりせつないENDEなのね・・・。
鳥昼家族劇場とかを密かに期待してしまった。
昼「(じーーーーーーーーーーー)」
鳥「授乳中にあんまりジロジロ見ないで下さい!」
ベリサリオ先生、義体が妊娠なんてあるんですか?
ベ「子宮が残っているなら、理論的には妊娠も可能だ」
皆「おお!」
ベ「理論的には出産も可能だ」
皆「おお!!」
ベ「理論的には授乳も・・・どうしたヒルシャー、顔色が悪いぞ」
昼「い、いや別に・・・」
おふざけにしてゴメン。
いなくなっても、ヒルシャならトリエラを見つけてくれるって信じてる。
職人さん各位、投下乙です〜。
ところでなんか本誌が更に不穏に。
いや本誌見てないけどさ。見ないけどさ。
……見てないからコミックに収録されるまではなかったことにしてもいいんだけどさ。
落ちが書きたくて書き始めてた浮気話の後始末がオチが使えなくなったりとか。
浮気はしない堅物昼者との痴話喧嘩話が成立しなくなったりとか。
もういっそお焚き上げに捨ててこようか……。
ただでさえ忙しくて書く余裕ないのに、なんかトドメを刺された気分だよママンorz
まあヒルシャーのトリエラに対する愛情は、あくまで「父性愛」だろうからねえ。
トリエラの切なさを際だたせる描写なのかなあ。
>>787 むむ、なんと不穏な。やっぱ
>>271なのでしょうか?
少し前から台詞回しが怪しかったしな…
10巻でもどっちも相手の事を名前で呼んでたし、どっかでも「私たち」とか言ってたしな。
回想シーンで生まれた子供にトリエラとか付ける様なベタな事したらマジ許さねぇw
しかしっ、負けるなトリエラ。
泥棒猫の共通項はショート&メガネ。攻略法は明らかだっ
>>788 まあ原作で双方向に恋愛感情が成立することなんか期待してないんだけどさ。
10巻でトリエラがキスした時に一瞬ひいてたぐらいだしw
鳥昼組は不器用な父娘であってほしいとかエロパロ書いてて言う話じゃないが。
>>789 >生まれた子供にトリエラ
いやでもそっち方向に行きそうじゃない?
ヒルシャーには生き残って墓守りをして欲しいとは思うけど、トリエラかばって死にそうな気もするし。
トリエラの目の前で死なれるよりは、生き延びて幸せになってくれた方がまだ良いかな。
ただまあ、トリエラが生きてる内は余所見しないで欲しかったなあとね。
>>271 それの続きが書けなくなったんだよ…orz
トリエラをかばったヒルシャーが致命傷を負い、更にそれを見てパニックになったトリエラが隙を突かれ…とか想像してしまったorz
ちょっとほのぼの昼鳥読んでくる
792 :
【】:2010/06/29(火) 04:09:09 ID:p5Rjv8S4
【その名を継ぐ者】
「ヴィクトル、出かけるの?」
ダブルのスーツを身に着けた男に、キッチンから声がかけられた。
「ああ、彼女に会いにね」
そう、とだけ返事をしそれ以上何も聞かないでくれる配偶者の気遣いに感謝しながら、
今日はあの子を連れて行くよ、と告げる。
「ヴィクトリア、おいで」
リビングに向けて呼びかければ、はあい、とくまのぬいぐるみを抱えた幼い少女が
父親と同じ暗褐色の髪を揺らしながら男の元へ駆け寄る。
「ファタ(おとうさん)、おでかけ?」
「ああ。今日はローマに行こう」
五共和国派との戦いが終息し、社会福祉公社は対テロ組織としてのその役目を終えた。
組織の解体はその始まりと同じように秘密裏に進められ、カモフラージュであった障害者への
支援事業だけが社会福祉公社の業務として残された。
子供を使った政府の暗殺組織の噂は都市伝説のひとつとして酒場の冗談にまぎれ、
いずれは忘れ去られていくだろう。
「あ、ヒルシャーさんっ。お久しぶりです〜」
「やあ、プリシッラ」
数年前まで男の同僚であったその女性は、その後児童福祉のための資格を取り、
同じ建物の中でかつてとは全く異なる仕事に就いている。もっとも彼女の適性は、本来
今の仕事の方にこそ向いていたのだろう。花束を持った男の足元にちょこんと佇む
幼い少女の姿を見つけると、早速持ち前の明るさを発揮する。
「おおお?見たことのないお姫様がいるよ?いや〜ん、可愛いっ!ひょっとして
ヒルシャーさんの娘さんですかあ?」
「ああ。ヴィクトリアだ」
お父さんのお名前をもらったんだ〜、いいねえ。しゃがみこんで子供と目線を合わせ
屈託なく話しかける女性に、男はふっと寂しげな微笑を浮かべた。
「プリシッラに御挨拶をしなさい――“ トリア ”」
一瞬、プリシッラが小さく目を見開く。
はじめまして。おあいできてうれしいです。やや舌足らずな口調で生真面目な挨拶をする
少女に、女性は複雑な思いを抱きながらも、やさしく微笑んだ。
「……トリアちゃんかぁ。はじめまして、愛の堕天使・プリシッラです」
女性の微笑みにつられて、少女もはにかみながらもニカッと少年のような笑顔を見せる。
少女の柔らかな髪を撫でながらプリシッラは男を見上げた。
「ヒルシャーさん…『彼女』に会いに来たんでしょう? 私、今ちょうど休憩時間ですから
戻ってくるまでトリアちゃんと遊んでましょうか」
「ありがとう。だが遠慮するよ。―――今日はこの子を彼女に会わせに来たんだ」
「そうですか……」
男の言葉に、プリシッラは少女の頭をもう一度撫でると「それじゃあまたね」と立ち上がった。
またね、と手を振る幼い娘に、男は長身を軽くかがめるようにして手をつなぐ。
かつて毎日のように歩いた公社の敷地を、あの頃よりもゆっくりとした歩調で男は進んでゆく。
初めて見る景色に興味津々で見回しながら幼子もそれについてゆく。
やがて男は公社の外れにあるちいさな建造物にたどり着いた。
その建造物は様々な用途を経てきたこの建物の始まりが、修道院であったことを示していた。
父親に手を引かれはしゃいでいた少女も厳粛な雰囲気に気付いたのか、心なしか緊張した
様子で父親にたずねる。
「ファタ…ここ、なあに」
「―――お墓だよ」
「…おはか?」
男は幼子に花束を持たせるとその体を抱き上げ、納骨堂の扉を開けた。
少女が父親の言葉の意味を理解するにはまだ幼すぎたが、それでも生者の喧騒から
切り離されたその空気を感じ取ったのだろう。花束をしっかりと胸に抱え、神妙な表情で
おとなしく父親の腕の中に納まっている。
天井まで続くような高さの死者のチェストには彼らの安らぎを願って美しい彫刻が施されて
いる。男はその中のひとつに手を触れ、ささやくように言った。
「――ここに、お前のお姉さんが眠っているんだよ」
おねえさん?父親の言葉に首をかしげ、幼い少女は共同墓地に掲げられた数多くの
プレートのひとつを見上げる。
簡素なプレートには、生年は不明のまま没年と名前だけが刻まれていた。
「おまえの名前は父さんと……お姉さんから、もらったんだ」
かつて常に傍らにあった少女の姿を男は想う。
トリエラ。君の名前を受け継いだこの子は、幸せに見えるかい?
短すぎた彼女との時間の中で、自分はとても良き父親にはなれなかった。
けれど彼女と築いてきたことを、彼女と築けなかったことを、自分はこの子に伝えたいと思っている。
最後まで懸命に生きた彼女が自分に残してくれたものを、決して無駄にしないように。
トリア、お姉さんにお花をあげよう。促されて床に下ろされた少女は、大事に抱えていた花束を
そっとチェストの前に置いた。膝を着き、両手を組んで頭をたれる父親の姿を真似て、ちいさな手を組む。
やがて立ち上がったふたつの人影はまた手をつなぎ、死者の眠る部屋を後にした。
去り際男はもう一度振り返り、一言、声に出さずに呟いた。
おやすみトリエラ、私の娘、と。
<< Das Ende >>
転載しますたがさくら板のほうか、すみません…
797 :
【】:2010/06/29(火) 23:01:18 ID:p5Rjv8S4
>>793-
>>795 あああ SSの前の注意書を転載依頼するの忘れてたぁぁぁTT
えーと、数年後が舞台のオリジナル設定・オリジナルキャラありでした。しかも昼者が妻子持ち。
……こんな読者を選ぶ話の前フリを転載依頼し損ねてすみませんでした;;;
>>796氏、ありがとうございました
スレチでしかも分かりにくい転載をお願いして申し訳ない!転載していただき感謝です
GJです。
オリキャラにはいろんな意見が有ると思いますが…、個人的には説得力が有ったり違和感無ければ全然okです。
しかしトリエラ…。次巻を買うのが怖い。
思わず逃避しちゃいそう。
そうだ!
きっと2期生のなかには綺麗で面倒見が良くて優しくて、でも自分の担当官を手玉にとって、
時折軍や軍警と共同作戦したら向こうの特殊部隊員の間でも知られてて、かつ一目置かれるような凄腕なのに
私が凹んでたら黙ってお茶会に引っ張ってきてくれる、そんなトリエラ先輩に憧れる少女が…
…もう寝ます。
799 :
【】:2010/07/03(土) 00:08:24 ID:wdekrIX6
レスどうもでした。本スレ見てめっさ凹み、そんでもヒルシャに
生き残りフラグが立ったなら…と不本意ながら良かった探しのSSを書いたとゆーのに。
新規レス読んだらもしかしてフラグ読み違えたのか;;;自分ももう原作買うの怖いっす……
いざとなったらSSはもうサザ〇さんワールドへ逃避しよう……。
保管庫の更新滞っててすみません。
も少ししたらちょっとは暇ができると思うのでもうしばらくお待ちください。
職人さんの直接保管も大歓迎です。なんならテンプレは後で管理人が付け足しますので。
ところでそろそろスレッドの容量が残り少ないみたいだね。
テンプレ案を保管庫のサブ掲示板に貼ってみたので、ご意見ご要望お聞かせくださいましw
801 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:32:51 ID:wdekrIX6
気を取り直してアホ小話投下。
ラム酒新作ようやくげとw てな訳で型抜きで蔵×鳥?
鳥「クラエス、絵は描き上がったの?」
蔵「もう少しで完成よ」
鳥「へえ、見せてよ(肩ポン」
絵筆ベシャ。
鳥蔵「「あ゛」」
蔵「トリエラ〜〜〜♯ あと少しだったのに! どうしてくれるのよ!!」
鳥「(ヤバいマジでブチキレてるよ;;;)ごめん、私が悪かった!なんでもするから許してっ」
蔵「ほ〜お?じゃあモデルにでもなってもらおうかしら♯」
鳥「あ、それくらいなら喜んで(ほっ」
鳥「……ちよっと何よこれ!」
蔵「モデルと言ったらヌードに決まってるでしょ」
鳥「何で縛られなきゃならないのよっっ」
蔵「ポーズを固定できるからよ。あと単なる嫌がらせ」
鳥「あのねえ!」
蔵「それと小道具ね」
鳥「そ、それはヒルシャーさんの型……。返してよ!」
蔵「別に私が使う訳じゃないわ。心配しなくても返してあげるわよ」
鳥「ちょ、何する気……むぐ!?」
蔵「よーく濡らしておいてね〜。痛いのはイヤでしょ?」
鳥「ん〜っ!む〜っ!!」
蔵「あらあら、こっちもちゃんと濡れてきたじゃない(クス」
鳥「ん〜〜〜っっ////」
その後新しい絵ができたかは謎。
書いといて何だけど鳥が可哀想な気がしてきたのでフォロー
蔵「そろそろ覚悟はいい? トリエラ」
鳥「やだ、やめて……っ」
蔵「涙目になっちゃって可愛いこと。いいじゃない、ヒルシャーさんの型なんだから。
彼にしてもらってると思って楽しみなさいな」
鳥「やだあっ本物がいい〜〜っ!」
蔵「のろけてくれるじゃないの。ホント、憎らしいわね(つんつん」
鳥「いやぁぁぁっっ!!」
昼「(コンコン)トリエラ、いるか?」
鳥「! ヒルシャーさんっ」
蔵「…あら王子様のご登場ね」
昼「入ってもいいか? さっきクラエスには電話で伝えたんだが…」
鳥「!? クラエス、あなた最初からそのつもりで!?」
蔵「もう少し後だと思ってたんだけど、意外と早かったわ。
絶妙のタイミングで助けに来るなんて、愛されてるわね。(クス
――それじゃ囚われのお姫様は王子様にお返しして、意地悪魔女は退散するわ。
書庫に行ってるからせいぜい本物で楽しんでちょうだい」
鳥「クラエス、あの……!」
蔵「何?」
鳥「絵のこと…ごめん……」
蔵「次やったらホントにヤるわよ?――あ、ヒルシャーさんどうぞ」
鳥「!! 嘘!これ解いてよっっ!!」
他のカップルも見たい
相田さんも続きすぎて本来描くつもりのなかった末路までストーリーが届いちゃったのかしら?
それともいずれここまで描きたいと思ってたのかしら?
>>804 同人の頃に寿命がきた義体の話とか書いてたから、部分的にには考えてたんじゃないかな。
ただ連載当初は各人の銃からして考証のカケラも無い(確か本人もそう言っていた)事からも深く考えずにスタート、
ある程度人気が出て終わらせられない&都度思い付きでストーリー作ってる印象が否めないな。
大きな流れに翻弄されてるのに、有って然るべき周囲の状況やキャラの動き描写が余りに少ないし
有形無形の影響が無いからエピソードが何かと唐突なんだよね。あっても主要キャラ関係しか
伏線が無いので他の1期生みたいに出た時が死ぬ時、みたくなっちゃう。
個人的には銃ヲタなので銃器関係は言いたい事が多すぎだけど目を瞑ってるw
でも展開が重くなればなるほど違和感が酷くなるんだよな…
そうか、だから自分が書いたSSには銃ネタどころか銃すらでてこないのかw
同人版からして雰囲気だけの作品だったからなあ
最後は同人18禁版のエピソードに繋がるとか聞いたが
本当にそうするつもりなのか今は怪しい
銃はなあ・・・エロパロでは戦闘シーンって長くなるから邪魔になるというか
作劇的にはセクロスと戦闘ってどっちもメイン級の要素になるし
まずワンシーン内では並び立たないもんだからなw
扱い易いのは「実はこんな経緯や理由でこのモデルを使っている」みたいな
銃の薀蓄ネタくらいか?
>>806 > 扱い易いのは「実はこんな経緯や理由でこのモデルを使っている」みたいな
> 銃の薀蓄ネタくらいか?
書こうにも、銃や弾薬の性能、入手性、装備の互換性等々問題があるのに無理やりこじつけるのは…。
M1897なんて痛んでても3000〜5000、完全なものだと10000ドルするんだ。
しかも入手は殆どオークション。壊れたらヤバ過ぎる。そんなのを普段使いなんて考えられない。
作者も銃剣付いてるのがかっこ良かったとか、その程度だし。タナカからちょうど出てたからね。
というか、銃で薀蓄垂れてるシチュエーションがあんまり思いつかないんだ…
担当官は知ってるし、義体は予め知識を叩き込まれてるから必要ない。
あとはミミとか部外者になるけど、そんな事喋るキャラは居ないしね。
同人時代の18禁本の内容を知らないんだが、
誰か掻い摘んで教えてくれないだろうか
>>808 ジョゼ・エッタ逃亡、サンドロ・ペトラ追跡、→ジョゼ、勢いでヤッてしまい自己嫌悪
・・・で終わりになってると思う。決着はついてない。
>>809 遅くなったがありがとう
決着ついてないって事は完結した訳じゃないのか…
ヒルシャー、ロベルタとヤっちまったのね
一期生の悲劇性を高めるスパイスですかそうですか相田大先生
トリエラ・・・('A`)
もしもヒルシャーの状況をジョゼ山に置き換えてみたら・・・
エッタが・・・・・・。お〜っ、コワッ
無理やりポジティブ(?)に考えてみると、ヒルシャーはこっそり公社外に協力者を作りつつあるんだよな。
それこそ手段も問わず、合法と非合法の両方の力を。
ラバロの件の真実を知らなくても、ヒルシャー自身が消される寸前まで行ってるし
トリエラが任務で戦死するならともかく、廃棄処分には耐えられないだろう。
全てが終わった後で生きてればロベルタに一発シバかれるけど、何とか暮らしていきそうではある。
しかし軍/軍警上がりが大半の中で警官上がりというポジションは何かトグサと似てるような。
アプローチの仕方が他の面子と違う(原作版)のも同様かな
乙
容量いっぱいまではこっちで雑談でいいよね。
SSの投下は新スレの方が危なげがないと思う。
11日までは大規模規制が続きそうな気もするが。
>>806 今更ジョゼッタで逃亡ENDはなさそうだから、逃避行ならむしろサンペト組かなあ。
あとは鍵の存在がバレてロベルタが消され、ヒルシャーがトリエラを連れて逃げるとか。
でもトリヒル組で18禁はアウトだから同人版に繋げるならやっぱりサンペト組か。
…けど実はペトラもアウトな件w
連載のほうは見てないからよくは分からんのだけど、プロのラバロ大尉ですら消されたんだから、
その「鍵」とやらが物語のキー(シャレじゃないけど)になってるんだとしたら、検事さん、アッサリ消されそうだな
トリエラを生き残らせるには公社(というかそのメンテナンス技術)が必要なんだよね。
という訳で更にポジティブに考えてみる。
重度障害を負った子弟が居る政治家や政府高官、マフィア幹部にこっそり工作。
技術が散逸するのを惜しむ関係者や重傷を負いがちな軍関係とか。
表からはロベルタ、裏からはマリオ。そうやって然るべき立場に居る人を動かす。
そうやって公社を対テロから普通の研究機関に衣替えさせると。
ついでに駄ネタ供養
「課長。私だけに極秘任務とは? それにベリサリオ先生にビアンキ先生まで?」
「君も公社が廃止、もしくは組織改変されるとの噂は知っているだろう」
「…はい」
「まだ情勢は微妙だ。…それで存続派にもっとアピールする必要がある」
「私は何を…」
「トリエラを妊娠させろ」
「…!」
「機能的には問題ないね。okなら任務向けにあえて抑えていた部分を外せる。むしろストレスは減るさ」
「妊娠だけなら何とでもなるが、胎児のことを考えれば投薬は極力抑制したい」
「重度の障害から社会復帰、出産までこぎつければこれ以上無いアピールだ」
「この事実を公表すれば廃止派もそう無茶な事はできなくなりますし」
「子供を抱いていれば写真映りもいいね」
「回答は来週まで待つ」
「…はい」
「…ヒルシャーさん」
「トリエラ、どうした。こんな遅くに」
「ローザさんに教えてもらいました。…告発しますか?」
「いや…いい。それで、君の意思は?」
「嫌です」
「そうか…。判っ…」
僕の口が柔らかな唇で塞がれる。
「…命令で抱かれるのは」
便乗で鬱話供養。
「君に話がある」
ベッドに腰を下ろした少女に向かって男はそう切り出した。
男は少女の前に跪き彼女の顔を見上げる。
だが話があるといいながら男は無言のままだ。
「ヒルシャーさん?」
耳に心地よい少女の声が、少し不安げに男の名を呼ぶ。
男は少女の顔を見つめた。
暗い影を落とした男の瞳に、少女の不安が増す。
トリエラ、と少しかすれたような低い声が少女の名を呼んだ。
「――僕の子供を産んでくれないか」
「え――?」
瞳を見開いた少女の表情に、男の顔が歪む。
「………僕は何を言っているんだろうな」
男は両手を伸ばし、少女の華奢な腰にそっと腕を絡める。
「君の身体も…まだ子供なのに……」
少女の本来の年齢は大人であっても、人の手で造られた身体は少女のままだ。
そんなことは男自身良く知っている。
細い腰を抱き寄せ膝の上で顔を伏せた男の髪に、少女が触れる。
「ヒルシャーさん――?」
男は目を閉じ少女のぬくもりを確かめる。
この少女を守ると決めた。――例え何と引き換えにしてでも。
それならば、今更何を迷う必要があるだろうか。
「………いや、いい。――忘れてくれ。今、僕が言ったことは」
――ただの冗談だ。
苦悩と葛藤を押し隠し、男はそう呟いた。
少女の褐色の指がためらいがちに男の髪を梳く。
二度、三度その動作を繰り返し、彼女は男に尋ねた。
「―――技術部の医師に、何を言われました?」
ぴくり、と男の肩が動く。
「……あなたが断れば、クラエスを使うとでも言われましたか」
「―――!」
男が顔を跳ね上げる。その視線の先で。
少女は静かに微笑んでいた。
「……いいですよ。わたしが、あなたの子供を産みます。技術部にそう答えてください」
「トリエラ―――! 君が…犠牲になることはない――!」
叫ぶように言う男に少女はまた少し哀しげに微笑む。
男は少女を守るために彼女のルームメイトを切り捨てた。
常に不器用なほど真直ぐに生きてきた彼が、他人を犠牲にして少女を守る道を選んだ。
それが彼にとってどれほど苦渋に満ちた決断であったか。
――そんな思いを彼にさせ続けたくはない。
自分が技術部の提案をのむことでそれを回避することができる。
そして、もうひとつ。
「犠牲になるつもりはありません。私は、あなたの子供が産みたいんです」
「…トリエラ……」
「あなたに愛されて、私は女の幸せを知ることができました。だから、もうひとつ
知りたいんです。愛する人の子を宿すということを」
造られた身体は胎児の成長による変化を受け止め切れはしないだろう。
そもそも多量の薬を投与され、常に任務で生命の危険にさらされている状況下では
妊娠の確率自体低い。
彼女の望みがただのはかない夢で終わる可能性は高いのだ。
だがそれでも、と望む少女にもはや何を言うこともできず、男はただ彼女の身体を抱きしめた。
――そして男の腕に強く抱きしめられながら少女は思う。
夢で終わってしまった方が良い。
子供を残せば、彼はまた過去に捕らわれる。
けれどどうせそう長くない時間なのだ。
自分が生きている間だけは、そんな夢を見ていたいと。
口付けを交わした恋人たちは寝台へと倒れこみ、やがて部屋の明かりは消えた。
823 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 23:17:34 ID:8bl07c/8
久々に保管庫の検索データを一部更新したら鳥昼組の数がすげーことに。
そら
>>803も当たり前や罠。
自分鳥昼しか書けないんで聞いてみるのも何なんだけど、
どのカプorどのキャラの話の需要があるん?
ごめん上げちゃったorz
ジャンリコの需要がここに
ひねり過ぎてクラトリ書いたら叩かれた
鳥昼が一番恋愛ネタに持ち込みやすいからな
赤毛の人はほっといても本編でイチャイチャしてるし
自分も蔵鳥は拒否られた。百合は好き嫌いあるからしょうがないけどね。
サンペト書きたいって言ってた変化球の人も最近見ないね。
サンペト見てみたい。
本編で恋人っぽいと逆にふくらまないのかね?
シルヴィアかわいいよシルヴィア
エロパロでなくていいならさくら板にサンペト好きな職人さんがいたよ。
リクエストしたら書いてくれるかも。エロパロは苦手だそうだけど。
無断転載倉庫の リコの長い夜 を書いてた職人さん、続きはもう書かないのかなあ
鳥昼もっと読みたい。