ジン派 女 ノシ
くりすます3Pネタあるのに、書く暇がない
来年まで持ち越しかw
>>140 あの時代にクリスマスが伝わってたのかは謎だが、読んでみたい。
クリスマス過ぎちゃっても構わないんで、是非。
やっと書けたので投下します。クリスマスネタじゃなくてスンマセン
前フリが長いので、完結まで投下するのに時間がかかるかもしれません
ムゲン、ジンと別々の道へ進んでもうすぐ一年がたつ。わたしはしばらく旅したのち、潜り込めた小さな宿場町の天ぷら屋で、住み込みのバイトをしている。
旅を始める前と似たような仕事だし、結局なんの進歩もなしって感じ。
だけど働かなきゃ食べていけないし、毎日天ぷら食べられるし、ここでの暮らしも悪くないので、ずっとこのままでもいいかなとか思ったりしてるところ。
自分で言うのもなんだけど、今はけっこうモテる。このお店の看板娘として活躍中。
わたしを娶りたいといってくれる男の人が何人もいるし、その中の誰かとそのうち所帯をもってもいいかな、なんて。女の幸せはやっぱこれしかないでしょ、普通。うん。
「たぬき丼お待たせしましたー」
「なあフウちゃん、いいかげんおいらと一緒になってくれよー」
やっとランチの混雑が引けてほっとしたところで、今日もまた常連の客、ケンさんからのプロポーズ。この人はしつこいから、ちょっとだけ苦手。
「あはは。考えさせてね。モテる女はつらいわー」
はぐらかして、店に入ってきた新たな客にいつものウェルカムスマイルを。
「いらっしゃ……、うそっ」
「げっ」
客もわたしと同時に声を上げた。その客はムゲン。
思いもよらない出現に、わたしはしばらく二の句が継げなかった。
「なんで?」
やっと出した言葉は、つまらないものになってしまった。
「……それはこっちのセリフだろ。びっくりさせんじゃねーよ」
「そ、そうかな。えっと、久しぶり。元気だった?」
「まーな。ここ、天ぷら屋だろ? いいから、たぬ…じゃなくて、特上天丼大盛。お前のオゴリで」
そう言うとムゲンは近くの席に勝手に座った。
びっくり。まさかこんなところでムゲンに会うなんて。もっと感動的な再会を想像してたけど、実際はなんだかあっさりしたもので、ちょっと残念。
ムゲンはすこし変わったように見えた。以前の鋭さはなりを潜め、けれど凄みは残っているような──なんとも言えないただ者ではない雰囲気。うーん、どういえばいいんだろう。
「なにしてんだよ。俺は腹減ってんの」
ぼーっとしてムゲンに見入ってしまっていた。
「あ、ごめん。マスター、天丼一丁入りました!」
「おい、特上大盛だって言ってんだろ!」
見ていて気持ちよくなる食べっぷりでムゲンは天丼(特上の大盛…)を結局二杯平らげた。客も少ないので、わたしは茶をすするムゲンの傍らでいろいろ尋ねてみた。
「今は何してんの?」
「旅の途中だよ」
「どこに行くの?」
「ひみつ。行きたいとこがあんだよ」
「そうなんだ…」
はっきりと目標が決まっているムゲンがうらやましかった。わたしなんて一人立ちするなんて言いながら結局フリーターだし、なんだか気後れしてしまう。
「そういうお前はその後どーなんだよ」
「えっ? 見ての通りよ」
手の中の湯飲みを見つめたまま、声を落としてムゲンは続ける。
「……もう平気なのか? 変な連中が追ってきたりとか」
──わたしのこと、心配してくれたんだ。あのムゲンが。意外。でも、うれしい。
「大丈夫。ありがと。……なんだかムゲン、変わったね。前よりも、えーと」
「いいオトコになったって言えよ」
口ごもったわたしを見上げてムゲンはニヤリとした。その表情にどきりとした。
──そうかもしれない。確かに前よりもカッコよくなったかも。っていうかなんでわたしがそんなこと思わなきゃいけないわけ?
「わ、わたしだってかなり女っぷり上がったでしょ。色気だってほら」
「マジかよ」
眉をひそめてわたしを品定めするムゲンになんだかむかついて、しなをつくって見せたら、ムゲンはいきなり腕を伸ばして胸をさわってきやがった。
「おっ! 意外と……」
「ちょっ! なにやってんのよこのスケベ!」
ムゲンの腕をつかんでおもいっきりつねってやった。
「いてっ、まあ、少しは?」
「なによ。わたしの胸なんて見たことないくせに! 前言撤回。あんたはぜんっぜん変わってないただのスケベよ!」
怒ったわたしを見てムゲンは笑っている。わたしもなんだか力が抜けて、おかしくなってきた。こんなやり取りは三人で旅してた頃みたいで、懐かしかった。
「じゃ、もう行く。ごっそさん」
「えっ? ちょっと待ってよ」
ムゲンは湯飲みを置くとさっさと店を出て行ってしまった。あわてて追いかける。
「なんだよ、オゴリだろ?」
「そうじゃなくて、もう行っちゃうの?」
「ああ。腹も膨れたし」
「せっかく会ったんだし、積もる話とかあるじゃない」
「そんなんねーよ」
「急いでるの?」
あまりにもそっけない素振りに頭にきて、わたしは歩き続けるムゲンの羽織の裾をつかんで引き止めた。
「お前こそなんだよ。俺にほれちゃったわけ?」
「ちっ違うわよ! なんであんたなんか……」
つかんでいた裾からあわてて手を離す。ほれたとかそういうんじゃなくって(たぶん)、これで行っちゃうなんてあまりにも、寂しいし。
「しゃーねーな。で、なに話す?」
ちょっとあきれた顔つきでムゲンは近くの石垣にしゃがんで寄りかかり、あたまを掻いた。
なによ、そのめんどくさそうな態度。でも、以前のムゲンなら「かったりー」とか言って逃げただろうと思う。わたしに付き合ってくれるなんて、やっぱり変わった。
ううん、本当は前からわかっていたこと。あの旅で、みんな変わった。
わたしだって大人になったつもりだったのに、こんなふうにわがままを言ってしまう。なんか落ち込むけど、こんな機会なんてめったにないし、わたしもとなりに並んだ。
いざとなるとなにを話せばいいのか、わからない。久々に会ったから緊張しているのかも。
往来を行く人達をぼんやりと眺めてから、気になったことを聞いてみた。
「ジンに会った?」
「いんや。お前は?」
「わたしも、会ってない」
「そーか」
「また、旅してるんだ。どこ行くの?」
「だからひみつだって言ってんだろ」
「それくらい教えてくれてもいいじゃない」
「やだね」
「なによ」
──なんか寂しい。ムゲンとの間に大きな隔たりがあるように思えた。
やっぱり離れてから時間がたつと、こんなものなのか。ううん。なんの成長もないわたしにムゲンはあきれてるのかも。
「わたしはね、店のマスターに養女にならないかって言われたの。マスターの娘になって、誰かと所帯もって、店を継ごうかなって。わたし何人ものひとからプロポーズされてるのよ」
「……ふーん」
「それだけ? 本当よ。わたしモテるんだから」
「いいんじゃね? プロポーズでもなんでも受ければいいだろ」
「それでいいの?」
わたしはムゲンを睨みつけた。
「いいってなにが?」
ムゲンは前を向いたまま、逆に聞き返してきた。
「なんだろ……」
わたしは、ムゲンに止めて欲しかったの? なにを求めているの? なんでプロポーズのことを、わざわざ言ったんだろう? 頭の中がぐしゃぐしゃになってきた。
自分の気持ちを整理したくて、頭を振ってからムゲンに謝る。
「……ごめん。わたし、おかしい。混乱して」
そのとき、マスターが店から顔を出して、声をかけてきた。
「おーい、おフウ、出前行ってくれ」
「ほら、仕事だろ。じゃーな」
ムゲンはなぜかほっとした表情で立ち上がる。
「待って。話終わってない。仕事が終わる夕方、ここで待ち合わせよ」
「いいや。もう行く。またな」
「やだっ。待ってるからね!」
さっさと歩きだすムゲンの背に向けてわたしは叫んでいた。
やっぱり来ない。
店が引けてから、わたしはずっと待っていたけど、ムゲンは来なかった。夜も更け、町内の見廻りのおじさんに急かされて、うちに帰るしかなくなった。
帰るのを引き延ばすために、湯屋に寄ったりしてもう一度待ち合わせ場所に行ってみたけど、誰もいない。
満月の直前の月明かりが眩しくて、なんだか目にしみる。
本当に行っちゃったんだ。
わたしたち三人の間には強い絆があると思っていた。なのにムゲンはわたしに会ってもどこかそっけなかった。絆があるなんて思っていたのはわたしだけだったのかな。
でも、ムゲンの気持ちもわかる気がする。わたしはなんかムゲンに甘えてたし、なんの心構えもできないまま会っちゃったんだ。わたしは。そしてもしかしたらムゲンも。
「モモさん。ムゲン、行っちゃったみたい。帰ろっか」
わたしの懐から顔を出したモモさんは、あきれたようにひと声鳴いて、どこかへ飛んでいってしまった。
また、会えるかな。今度は、もっと大人になっていたい。ムゲンに置いていかれた寂しさを追い払うようにわたしはつぶやく。
「あいつらがほっとけないようないい女になってやるんだからっ」
本当に、また会えるの? でも、行き先すら知らない。
どうしようもなくて、ため息をついて歩きだす。
「おっ! フウちゃん、今帰りかよ」
道の向こうから声をかけてきたのは、店の常連、ケンさんだった。
「こんばんは。うん。お風呂に行ってたの」
「風呂上がりのあんたも、いいねえ。色っぽいよ」
「…ねえ、ケンさん、髪がボサボサで強面の男のひと、見なかった?」
わたしは諦めたそばから、ついついケンさんにも訊いてしまっていた。
「昼に店にいた変な男か?」
「そうそう!」
「……見たぜ」
「えっ? どこで」
「こっちだ」
ケンさんが案内してくれたのは、町はずれの、今は誰も住んでいないくたびれた小屋だった。いかにもムゲンとかの流れ者が入り込みそうなところだ。
戸をノックしてみる。──返事はない。そっと戸を引いて開けてみると、誰もいない?
まずい!と思った瞬間、後ろから強い力で突き飛ばされた。起き上がる間もなく、上からのしかかられる。戸が閉められたのか、あたりは暗くなっていた。
「なんなんだよ。あの男はよ! イチャつきやがって。おいらというものがありながら」
「やめてっ」
ケンさんはわたしを押さえ込もうとする。必死で手足を動かしてなんとか逃れようとしたが、右の頬に頭の芯までしびれるような衝撃が走った。
殴られた、とわかった瞬間、左の頬も殴られた。激しい衝撃の連続に息がつまり、動けなくなる。
「おとなしくしろっ」
男はわたしの頭の上でまとめて両手首を押さえると覆いかぶさり、もう片方の手で身体をまさぐり始めた。
「いやっ!!」
「黙れっ。最初からこうしてりゃよかったんだ。こんなビッチなんてよ!」
男の手が胸元から差し入れられて、わたしの肌を這い回る。湿った指の感触が気持ち悪い。右の乳房を乱暴に揉みしだかれる。荒い息が首元にかかり、肌が粟立つ。ほんとに、わたしはバカだ。ム
ゲンに会いたさにのこのこついていくなんて。罰が当たったんだ──。
「たすけて」
──だれか。
そのとき、戸が乱暴に開いた音がして、身体にかかっていた重さが消えた。激しい音がする。男は壁に叩きつけられていた。
かろうじて頭を起こして見ると、開け放たれた戸から差し込む月明かりを背に立っていたのは、ムゲンだった。
一瞬、ムゲンの後ろをモモさんが飛んでいるのが見えた気がした。
「とっとと失せちまえ」
「畜生っ!」
男はそれでも立ち上がると、脇差を抜いてムゲンに向かっていった。
「ちっ」
舌打ちをしてムゲンは刀を抜くと、面倒そうに振った。
「てめーみたいなカス、斬る価値すらねーのに」
「うわあぁあ」
男は耳を押さえると、叫びながらものすごい速さで逃げだしていった。
「余計なもんも斬っちまった」
ムゲンは切り落としたらしい髷と血が滴る何かを、戸の外に向かって蹴り出した。
「平気か」
「え……?」
わたしははっとした。そうか、ムゲンが助けに来てくれたんだ──。
急いで着物の乱れを直す。今ごろ頬が痛みだした。やっと助けられたという実感がわいてきた。
ムゲンはしゃがんでわたしの顔を見る。
「殴られたのか。あの野郎に」
ムゲンのこんな表情は初めて見た。痛みをこらえるような、憐れんでるような。もしかして同情されてる? こんな無様なわたしに。
「今ごろなにしに来たのよ」
騙された自分への怒りと恥ずかしさと情けなさとかがごっちゃになって、ムゲンにぶつけていた。
「なんだあ? その言い草はねーだろ。こんなとこに連れ込まれるなんてお前、アホか?」
ムゲンの目がつり上がる。怒らせた。
──わたしはバカだ。助けてくれたムゲンに素直に礼もいえないし、こんな惨めな姿を見られて同情されて、あげくに逆ギレして。
「……そうよ。アホよ。あんたがここにいるって騙されて、ついていったわたしが悪かったわよ!」
言わなくてもいいことまで言ってしまった。さらに恥の上塗りだ。
これ以上醜態をさらしたくなくて、わたしは立ち上がって小屋から駆けだした。
どうしてこうなっちゃうんだろ。自分が情けなくて涙が出てきた。
「まてよ」
走っていると後ろからムゲンの声がした。話したくないので足を速めたけど、あっという間に追いつかれて腕をつかまれた。
「放してよっ」
「落ち着けって」
ムゲンってばどういうつもり? わたしはもう自分が恥ずかしくてわけわかんなくて逃げたいのに。
「なによ。お礼言ってないってこと? 助けてくれてありがとっ。もういいでしょ」
涙と殴られた痕でぐしゃぐしゃの顔を見られたくなくて、顔を背けた。腕はつかまれたままだ。
「よくねーよ」
「もうっ。なんなのよっ」
離れたい一心で腕を振りほどこうと暴れると、ふいに強い力で抱えこまれた。
「…ムゲン?」
わたしはムゲンに抱きしめられていた。
あまりに意外で、一気に力が抜ける。ムゲンはなにも言わない。
「なんで? こんなこと……」
「……俺にもわかんね」
ムゲンの腕の中で思わず見上げると、視線が合った。
しまった、ひどい顔なのにと思ったのに、わたしは目が離せなかった。ムゲンは一瞬、戸惑ったように見えたけど、すぐに目が細められる。
顔が近づいて、唇が重なった。──かすかにわたしの涙と血の味がした。
「……わたしがカワイイからでしょ」
唇を離すとわたしはつぶやく。
「お前なんて全然好みじゃねーよ」
言葉とは裏腹に、ムゲンはわたしの頭をやさしく抱え込んだ。
「ばか」
なんだか余計に泣けてきて、腕をムゲンの背に回してしがみついた。
それから、わたしの部屋にこっそりムゲンを招き入れた。
ムゲンは泊まるところなさそうだし、かといって、わたしはもうあの小屋には戻りたくないし、殴られた頬だって冷やしたいし。
って誰に言いわけをしているのかわからないけど。
そう、つまりわたしはムゲンと離れたくなかった。
部屋に入るなりムゲンに抱き寄せられる。こんなふうに強く求められるように抱かれたのは初めてで、泣きたくなる。
長い長い濃厚な口づけをする。ムゲンとこんなふうにするなんて信じられなくて、腕を彼の首に回した。
わたしたちは布団の上に座った。──不精して、万年床でよかった。
知らない間に帯が解かれていて、いつのまにか上半身裸になっているムゲンがすぐ近くでわたしを見つめている。
明かりはつけていないとはいえ、半分開けたままの窓から差し込む月の光で、部屋の中はけっこう明るい。
着物をすべて脱がされる。心臓の鼓動がムゲンに聞こえるんじゃないかってくらい激しい。わたしの胸もまる見えで、今さらながら恥ずかしくって腕を交差させて隠した。
「たいしたことない胸で悪かったわね」
なんだかムゲンを正視できなくて、顔を背けて照れ隠しに言ってみた。
「そうでもねーよ」
「そう、かな」
自分でも前よりは大きくなった自覚はあるけど──。おそるおそる胸を隠していた腕を外してムゲンを窺ったけど、彼の表情は変わらなかった。
横たえられ、片方の乳房に唇をつけられた。乳首を含まれ、舌で舐られる。骨ばった指でもう片方の乳房を撫でまわされる。体の奥がぞくりとした。
巨乳好きにはもの足りないだろうけど、執拗にわたしの乳房を愛撫する。その手つきと舌の動きでわたしはなにも考えられなくなっていく。
やがてムゲンの手は下りていってわたしの股の間に達した。そこは自分では気づかなかったけど、すでにすごく濡れていたみたいで、湿った音がする。
「だめ…」
恥ずかしい。ムゲンの手をつかんだけど、簡単に退けられてしまう。どうにもならなくて、行き場を失った手で顔を覆った。
指があそこを辿る。恥ずかしくて死にそうだったけど、ぞくぞくして、さらに濡れたのが自分でもわかった。そして彼の指はある一点に達すると、そこを集中して刺激してきた。
「やだ、だめっ」
なんともいえない感覚で自分がおかしくなりそうで、おもわず声を出していた。
ムゲンは頭を上げて、わたしに口付けする。あそこの刺激は続いている。
口付けに応じて、彼の熱い体にしがみついた。じわじわと迫ってくる快感がなぜか怖くて、そこから必死に意識を遠ざけようとした。
唇が離れると同時に指もあそこから離れてほっとしたのも一瞬で、ムゲンは起き上がるとわたしの足首をつかんで脚を大きく開き、あそこに顔を埋めてきた。
「うそっ、やめて恥ずかしいよ」
逃げようとしたけど押さえ込まれる。
「いーから」
舌で、いちばん感じるところを弄られて、さらに指がわたしのなかに滑り込んでくる。
恥ずかしいのと気持ちいいのでわけがわからない。
「…もう。やめてっ」
それでも、ムゲンはやめない。
「んんっ…!」
指が巧みに動いて、わたしのなかをこすり、かき回す。湿った音が大きくなった。あの部分を強く吸われ、快感が駆け巡ってきた。がくがくと震える。どっと汗が噴き出す。
やがてムゲンは身体を起こし、わたしに覆いかぶさってきた。腿にかたいものが触れる。いったん閉じた脚をまた開かれて、わたしのあそこにムゲンが入ってくるのがわかった。
「いたいっ」
「……初めてか」
「……そうよ。悪い?」
このものすごい痛みは初めてだからで、なんかムゲンに申し訳ないというか、わたしもくやしい気がしていた。
「悪くねーよ。そのうちよくなるから、がまんしろ」
悪くないなら、いいけど、痛いのはつらいけど、我慢しなきゃ。
ムゲンはどんどんわたしのなかに進入してくる。かたくて、熱くて、そして痛くて仕方なかったけど、ムゲンにしがみついて耐える。
少しずつムゲンが腰を動かしはじめる。指を入れられるのとは大違いの感覚だった。
「あっ…ムゲン」
動きが徐々に激しくなってくる。だんだんムゲンの息が荒くなってきた。
わたしも痛いなかにかすかな快感がしてきて、われを忘れた──。
──そのあとも、わたしたちは何回もした。無我夢中で、あまり覚えていない。──なんかものすごいスケベなことをした気がする。
わたしからもたくさんムゲンに抱きついて、口づけして、一度はわたしの口でも、したかな。
はっきりいって挿入では痛いほうが勝ってたけど、ムゲンがわたしを求めてくれるのがうれしくて。身体だけでなく心も近づけたかもしれないと思う。
日の光が、とても清々しい朝。夜にムゲンとしたいろんなことが少し後ろめたい気がしてしまうほどだ。
「じゃーな」
店の前でムゲンはぶっきらぼうに言って、わたしに背を向けた。
「待ってよ。旅ってどこに行くの?」
これだけはどうしても聞きたかった。ムゲンは背を向けたまま立ち止まり、思案するようにしばらくなにも言わなかった。
「教えてよ」
ムゲンは振り返り、わたしに顔を近づけて耳打ちする。
「……えっ? うそっ」
ムゲンはわたしの驚いた顔を面白そうに眺めると、歩きだした。
「ずるいっ。自分だけ」
行き先はあまりに意外で、それでいていかにもムゲンらしいっていうか。
「んなこと知るかよ。またなー」
ムゲンは振り返らずに手を振って、行ってしまう。
「……わたし、追いかけるから!」
「だから言いたくねーんだよなー」
ぼそりとムゲンがつぶやいたのが聞こえたけど、かまうもんか。
決めた。ムゲンだけ行くなんてずるい。
「絶対についていくからね」
「お前に行けんのかよ。早くしないと行っちまうからな」
「首洗って待ってなさいよーだ」
来るなとは言わなかったし。どんなに大変でも、追いついてみせる。
でも、その前に。
「ジンも見つけて連れてくから」「あいつ見かけたら連れてこいよー」
わたしとムゲンの声が重なった。同じことを思っていたなんてびっくり。そしてうれしい。
「あんたこそ、ジンを見つけたら逃がしちゃだめだからね」
遠くなっていくムゲンの背に声をかけた。
「わーってるよ」
「よーし」
こうと決まったら急がなきゃ。こんなわくわくする気持ちは久しぶり。
おわり
あああ改行失敗してる…
長いわりにエロは少なくて読みにくくてすみませんです。
一人称って非常に難しいですね。
欧米版のBD届いたんで通しで5回見て出直してきます。
読んでくれてありがとうございやした。
おおおおおおおお!!!!
待ってました!!
二人のやり取り萌えたよー
投稿ありがとう!
保守
保守
hosyu
読んでみたら萌えたじゃないか
新作待ち保守
今更ハマった
保守
161 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 20:38:50 ID:2GEZe1lb
ムフウ書きたくなってきた
保守
162 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 18:27:55 ID:+mrc4EIG
ほしゅ
保守!
165 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 23:07:35 ID:FtDxjX5z
そんなに保守せんでも
ほしゅ
圧縮近い
168 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 19:29:32 ID:FP7kgZnq
SAMURAI本舗というブログ見つけたぜ。
久々にエロ魂に火をつけられた…
もっと早く見ておけば良かった
ジンがせつねぇえぇぇぇぇ!ジンフウに悶えてラスト数話ニヤニヤしっぱなしだった
保守
ほっしゅ
ほしゅ
やっぱりムゲンとフウが一番
ほしゅっ
ジンはテクニシャン保守
176 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 10:26:35 ID:zfbl0EmC
ほっしゅ
ほしゅー
お試し●入手したので保守。
>>175 そういえばそうだったね。
遊郭のオバサン達を骨抜きにしたり、さすがムッツリ眼鏡だw
保守
ジンに抱かれたい保守。
181 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 19:24:49 ID:KZKbo/rt
保守
書いてみたけどエロに到達しない不思議
ちょっと羞恥心捨てるために長崎行ってくる・・・
保守
いつの間にかau規制解除されてたので保守。
ほしゅ
ムゲンのチンコって臭そう
CR記念でダイジェストDVDもらえるらしいな
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