まだ赤みがかった顔で呼吸を整える白エリス。ぽつぽつと話し始めた。
「リンゴ、ですか?」
「はい。『お見舞いといって思いつくものがリンゴだったんです』って言って
、私に剥いてくれたんです」
「……それで?」
「剥いたリンゴをフォークで私に食べさせてくれようとしたんですが、私、恥
ずかしいし悪いなって思って、ラグナさんに言ったんです。『そこまでしなく
ても、自分で食べれます』って」
「ふふ。まぁ、確かに立場が逆のような気はしますけどね」
「それでラグナさんも『大丈夫です、安静にしていてください』っていって譲
らなくて、私も何か意固地になっちゃって……ラグナさんの手からリンゴを取
ろうとして、バランスの崩れたラグナさんが、その、あの……」
「エリスさんの上に覆いかぶさるようにして倒れたわけです、か」
「うぅ、は、はい……」
「もしかして、そのときにキスをしてしまったりとかですか?」
「……す、少し、だけ」
白エリスは消え入るような声で呟き耳まで真っ赤にするが、黒エリスは穏や
かな表情をして笑っていた。そのオッドアイの双眸をわずかに細め、わざとら
しく言ってみせたりもする。
「そうですか。私がエリスさんのかわりに仕事に行っていたときに、ラグナさ
んとのろけていたんですか。それは良かったです」
「ご、ごめんなさい! 私、そんなんじゃなくて、あの……!」
「冗談です、私も十分楽しめましたし。仲が良くていいじゃないですか」
安堵する白エリスを微笑で受け止め、黒エリスは思う。
この一挙一動が可愛らしい子とそんなハプニングが起こって、あの青年はさ
ぞかし幸せだろう、と。別段、黒エリスはラグナが嫌いなわけではない。いや
、むしろ好きに位置する部類だ。優しく頼りがいがあり気も利く、と女の子な
ら惚れてしまっても全然問題はないと思えるほどだ。個人的には白エリスとラ
グナは雰囲気も良く、お似合いだとも思っている。
だがしかし、一心同体の彼女がその青年といい関係になっていることを思う
と、嬉しくもあり寂しくもあるのだ。
「(この気持ちは、本来ラグナさんにではなくあの子に思う気持ちなんでしょ
うね……)」
黒エリスは苦笑いを浮かべ、おもむろに白エリスへ抱きついた。しかし、さ
っきのように身体を触ったりすることはない。
「エ、エリスさん? どうしたんですか?」
「ラグナさんに少し嫉妬しちゃいました。……ささやかな抵抗です」
「…………」
優しい声音でそう言うと、白エリスは気恥ずかしそうに照れ笑いをした。そ
の一つ一つの動作にも、黒エリスは何だか愛しさがこみ上げて来るのを感じた
。
「少しだけ……こうさせていてください」
「……はい」
微笑んで、吐息がかかるほどの距離でお互い囁いた。そして少しの間、白と
黒の二人の少女はベッドの上で静かに抱き合っていた。
正直、ドラマCDで黒エリスが白エリスのことを心の中で「あの子」呼ばわり
してたのを聞いて黒エリス×白エリスに目覚めたとかそんなことはない。
これを見て少しでも同志が増えたのなら幸いです。
短いうえにエロくもないorz
マジお目汚しすいませんでした。他の素敵作家様たちに敬礼!!
読ませてもらったぞ!
>>846乙!
書くことすらできない俺から見れば十分素晴らしいぞ
>>846 乙乙。白黒エリスさんの需要の高さは動画サイトでも明らかだな。
お疲れ〜
>>846 乙!攻める黒エリスもいいものだな…
エリスものはもっと増えて欲しい
>>846 乙。充分楽しませてもらったぞ
やっぱエリスはいいな
おまいらありがとう
次はもっと楽しませられるよう頑張るよ
そして誰もいなくなるか?
きっと燃料を待ってるんだな
3出てもイマイチ盛り上がらなかったな
ゲームはもりあがってるのにな
スレの宣伝が足りないんじゃね?3でも本スレでエロ求めているっぽい人いたし、
積極的に誘導すれば多分増えるだろ。
確かに、ぼくものの本スレでエロレスしてる人をこっちに誘導すればいいかも。
ルンファク組はこのスレ検索で引っかからないしな
ここが本家のみのスレだと思って
ルーンファクトリーのエロパロが
投下されてるのを知らん人が多いってこと?
そいつは由々しき事態だな。
まあ1以外は牧場物語シリーズじゃないしね
厳密に言えばの話だけど
牧場物語+ルンファ+イノセント?で、牧場物語シリーズじゃないか。
一つでもなくなるのは厳しい。だが、SS画像資源が前より減っているのも事実。
一応全年齢板の本スレに誘導貼るのもどうかと思うが
そんなこと言ったら、このインターネット自体がそうじゃないか。
青少年のナントカということかな?
エロは人間の本能みたいなものなのにねぇ・・・
たしかにルンファクの本スレは盛り上がってるな
誘導とかできたらこっちも盛り上がりそうだけど・・・
>>862 話がエロイ方向にいった時に「エロパロでやれ、牧場物語スレでやってるから」
と、「分離を促す誘導」をすればよろしいかと。
そうすれば、本スレは
>>864のいう「青少年ナントカ的な意味で『綺麗』」になるわけだし。
確かに、ちょっと前まで女湯に入るかどうかで盛り上がってたみたいだし、
そう考えると、誘導は正しいことだなぁ
868 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 13:16:53 ID:GyPMGpSW
VIPでも定期スレ立ってるくらいだしな
あぁ、牧場物語がエロゲーになりましたか、スレか・・・
そう考えると、微エロを含めて、かなり需用有るんだよな。
>>859 俺はそう思ってたぜ。
ルーンファクトリーのパロスレが別にあるから余計にそう思ってた。
ルーンファクトリースレは本家に興味ない人多いからな
ここのスレタイに入ってないから気付きにくいし
ここで「ルンファク」で引っ掛からなかったから全く知らんかった
そういや前にフロンティア本スレで猥談や淫語が乱発されていた時、
その妄想、エロパロで書いて!→エロパロ無いし
こんなやりとりを見た気がする。
やはりスレタイにルンファク入ってないのが致命的なんじゃね?
ルンファクと本家ぼくものは住民層ちがうっぽいしなあ・・・
みんなこのスレの存在に気付いてくれるといいんだけど
本家のテンプレに俺たちがコッチのURL入れればいいんじゃね?
あと、こっちにも本スレへのURL張ればいろいろ活性化しそう。
このスレの次スレのスレタイも工夫が必要かもな
牧場物語シリーズに含まれてるのは1だけだし、牧場作品として認識されてないんじゃないか?
かといって単独スレはいらないだろうし、スレタイにルーンあたりは入れたほうがいいかもね
【ルンファク】牧場物語総合エロパロ【イノセント】
ルンファクじゃあ検索あぶれそうじゃないか?
イノセントは必要か・・・?
全くどうでもいいがルンファと略しているのは俺だけのようだ
「ルーンファクトリー」まで入れないと駄目じゃないか?
ルンファクで検索する人ってあんまいないだろう
牧場物語・ルーンファクトリー 総合エロパロ
みたいなのが無難かね
トコロデソフィアノナチュラルバトウプレイマダー?
イノセントは黒歴史になっちまったのか
まああれじゃ仕方ないが
レインボーとかエリザさんとか愚かで愛しい子とか
書き上がってるけど規制が一向に解けん
仕方ないからイカを大量に投げてる
>>886 の規制解除をカブ神様にお祈りしとくわ。
レインボ〜さんのエロい話を書いたんだが、投下できるのかな?
かなり冗長になったんで、容量とか気になるでごわす。
投下キボンヌ
890 :
888:2009/12/07(月) 21:28:08 ID:y4Rolc7s
SSのデータ量見たら40KBあったでござる。
問題ないなら投げるでござるが…
891 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 21:43:09 ID:gltNVmLs
勿論どうぞ
秋の1日目、夜更け過ぎ、大樹の家。マイスは疲れ果て、泥沼へ沈むように眠っていた。
農家である彼にとって季節の変わり目はとかく忙しいものだが、今回は台風の被害もあり、
体を酷使するほかなかった。町の風呂屋は彼を良く癒してくれたが、鉛のような疲労は
湯を吸ってさらに重みを増し、深い眠りをより深くした。
「助手く〜ん、寝ーてーるー?」
郊外の芸術家、ダリアがベッドの傍にいた。彼女は今日、芸術の秋だと言ってマイスに
資材集めを頼むつもりだったが、マイスは畑仕事でそれどころではなかった。仕方なく
彼女は畑の隅に隠れ、こっそりと野草に色を塗ってはマイスの注意を誘っていたものの、
結局、露ほどにもその効果はなかった。彼女が夜中に忍び込んだのは、この悪戯が全く
成功しなかったことに対する復讐心に因るものだ。八つ当たりと言うほかはない。
彼女はマイスが目を覚まさないことなど百も承知だ。何せ一日中観察を続け、彼が体力
を擦り減らす様を見ていたのだから。彼女は筆と虹色のパレットを取り出した。
「ふっふっふ。もっとも〜っと虹色にしてあげるわっ♪
……助手のくせに、無視するから悪いのよ」
筆先をペタペタと絵の具に漬けながら、ダリアはマイスの顔を眺めた。精悍というより
幼いとさえいえる面立ち。湯の熱がまだ残る頬。まだ乾ききらず、艶やかに光る金髪。
僅かに開き、すうすうと寝息をたてる唇。途端、ダリアの心臓が弾んだ。
小さな音さえ恐れるような仕草で、筆とパレットを床に置く。自分の手が震えている事に
気付き、なお動揺する。鼓動を増す心臓。苦しくなる呼吸。一瞬、時が止まった気がした。
ああ、そうだ、彼をこんな間近で眺めるのは初めてだ……。
ダリアは北の森の亜人種、エルフである。長寿で知られる種族だ。長寿ゆえに出生率が
極端に低く、恋愛沙汰とは縁の遠い種族でもある。エルフの性は、その本能とともに体
機能も常に眠っている。"恋"に対する待機期間の長さがそうさせるのだ。
ダリアもまた例に洩れず、恋愛には関わりがなかった。芸術的モチーフとしての興味と
知識くらいならある。しかし自分が当事者になることなど、今まで想像だにしなかった。
しかし、遂に眠っていた本能が目覚めた。助手に選んだマイスによってだ。もっとも、
本当は彼に恋をしたからこそ「助手にする」と言い出したのだが……。
「やっぱり、魅せる顔……」
マイスの頬を撫でる。彼の顔に触れるのも初めてだ。そして、今は誰も見ていない。誰も
咎めない。目の前のマイスでさえ、こんなにも近くにいる彼女に気付かない。再び鼓動が
激しくなった。血が脳を打ち付け、意識が麻痺する。息が苦しい。でも、ここを離れられ
ない。離れたくない。
彼の左手を取り、優しく抱きしめるように両手を絡め、胸に引きつけ、押し当てた。肘
から先がダリアの双丘に埋もれ、手の平は頬に当たる。連日の畑仕事でマイスの指先は
荒れ果てていたが、ガサガサと肌にあたるその感触も、彼女には心地よかった。自然、
力がこもる。肘が更に胸の谷間へと押しつけられる。己の体の、他人に触られることが
まずない場所に、彼が触れている。その感触は至福そのものだった。
ふと、彼の手を離す。ある考えが彼女を支配したからだ。普段なら実行に移すどころか、
想像すらしないアイディア。しかし今の彼女には自制できようもなかった。激しい鼓動
は本能の原動力となる。ダリアは上着のボタンを外し、ブラも外す。そして、マイスの
腕を再び胸に抱いた。
豊かな乳房によって形成された谷は深く、彼の細い腕はほとんど沈みきった。覆うように
触れた皮膚、激しい心拍に胸は揺れ、肌が擦れる。直に伝わる体温は残暑の空気を遥かに
超え、熱い。もどかしさに堪えられず、彼女の唇は彼の指を撫でていた。
「ふぅ……あぁ……」
手の平に、その指の一本一本に、キスを繰り返した。吐息が熱気を帯び、指先に絡む。
彼の硬い皮膚を唇で噛む度に心は蕩け、いつしか歯茎と舌もまた絡む。甘噛みの感触は
たやすく自分自身の脳を痺れさせ、羞恥を忘れさせるどころか、むしろ快感へと変える。
ぴちゃぴちゃと鳴る唾液の音は耳を犯し、行為をなおさら激しくした。