ショタが電気あんまされて悶絶して・・・

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771『夏祭り』 ◆n9y.iwMSco
上ノ瀬と下ノ瀬、ふたつの村落の間で四年に一度行われる『牛落としの祭事』は上ノ瀬児童の劇的な勝利で幕を閉じた。

「…あいたた…みんな、大丈夫か?」

起き上がった下ノ瀬のタカシが呟く。白い褌一丁の仲間たちも喘ぎつつ『綱持ち』であるタカシのもとに集まって、十二年振りの勝利に熱狂する上ノ瀬の男子達を悔しげに睨みつけた。

「…ちくしょう、負けちまったな…。

「ま、いい勝負だったぜ…」

疲労と興奮でまだ荒い息を吐きながら、敗北した下ノ瀬分校の六年生は残念げに見守る家族や下級生のところへと戻ってゆく。タカシも群集のなかに両親と妹の姿を見つけ、全身に付着した泥を払いつつ彼らのもとへ歩き始めた。

「おおい!! 下ノ瀬の『綱持ち』は君だな!?」

背後からタカシを呼び止めた声の主は、勝利した上ノ瀬の祭事世話役だ。
法被を着た恰幅のよいその壮年の人物は、振り向いたタカシにニッと笑いかけた。

「…今夜は家には帰れないぞ。『牛落とし』の負け綱持ちは、一晩勝った村の神社の虜囚になる。昔からのしきたりだ。」

きょとんとするタカシの周りにいつの間にか両親と、下ノ瀬の世話役たちも集まっていた。救いを求めるように周囲を見回すタカシに、なんとも言えない顔で父親が告げる。

「…その、なんだ。ま、しっかりやって来い。」
なぜか頬を赤らめて黙っている母親たちに見送られ、タカシは隣村の世話役が運転する軽トラックに否応なく乗せられてしまった。


「…昔は、荒縄で縛って、山道を徒歩で連れ帰ったそうだが…今は、流石にね…」

暗い山道をうねうねと走る車中で、穏やかではない世話役の言葉にタカシは生唾を呑んだ。はたしていわば敵地である上ノ瀬の神社でどんな目に遭うのだろうか。
772名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:39:32 ID:iFR1JScy
へッドライトが一瞬、濃い闇のなか逃げる野兎を照らす。タカシは隣村まで、不安のなか黙って流れる夜道を見つめ続けた。


「…ここ、ですか?」

ぼうっとした灯籠の灯りが並ぶ、見覚えのある隣村の上ノ瀬神社。少し離れた場所に停まった軽トラックのなかで、タカシは世話役に尋ねる。

「そうだよ。行きなさい。…ここからは男子禁制だ。君以外はね。」

「…はあ…」

狐につままれた顔でタカシは車を降りた。まだ蒸し暑い夏の夜の空気が、賑やかな虫の声と共に彼を包む。軽トラックは唸りを上げ去って行った。

(…聞いてないよ…こんなこと…)

下ノ瀬では腕白小僧で鳴らす彼だったが、たったひとりで見る夜の神社は薄気味悪かった。しかもここは仇敵である上ノ瀬分校の連中の本拠地だ。
タカシ達がしょっちゅう小競り合いを起こしているこの辺りの餓鬼大将『上ノ瀬のゴンドウ』あたりに出くわしたら大変だった。

(…ま、そんな無茶はされないだろう。『お祭り』なんだから…)

自分にそう言い聞かせながら鳥居をくぐる。
本殿は厳かに静まり返っていたが、すぐ横の神主の住居兼社務所らしい木造の建物の窓からは、オレンジ色の薄明かりが漏れていた。

773名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:41:02 ID:iFR1JScy
「…こんばんわ…」

ガラス戸を少し開け声を掛けるとすぐ若い女の声がはい、と答え、高校生くらいの少女がひとり、広い三和土を渡って玄関に現れた。

「上ノ瀬の子ね?」

頷いたタカシは不意に自分が褌にTシャツという滑稽な恰好をしていることに気づいて頬を赤らめたが、目の大きい、はっきりした顔立ちの少女は別に笑うでもなく、タカシを夏らしい風情の広い居間に招き入れた。
庭に面した居間の障子は開け放たれており、タカシは遠慮がちに涼しい縁側に座り込む。
事情を了解しているらしい年長の少女は、所在なげに庭に向かい、涼やかな音色をたてる風鈴を眺めているタカシに麦茶を出してから、自分も少し離れて縁側に腰掛け、素足をぶらぶらと揺らしながら教科書らしきものを広げて始めた。
『高一国語』、やはり高校生のようだ。

「…すぐにみんな来るから、ちょっと待っててね。」

そう言って彼女は面白そうに笑う。おそらく宮司の娘だろうとタカシは思った。
少し緊張を解いたタカシは麦茶を啜りつつ、いったい今から何が起こるのか、少し奇妙な動悸を感じ始めた。いったい誰がやってくるのだろうか。
774名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:42:47 ID:iFR1JScy
(…物騒なことはなさそうだ。まあ慣わし、ってやつで、なにか形だけの行事をするんだろう…)

いささか気まずい沈黙をタカシが持て余していると、庭先に人の気配がした。きゃあきゃあと騒がしい複数の嬌声は女の子のものだ。
男子禁制…世話役の言葉を思い出したタカシの前に同級生くらいの少女たちがぞろぞろと現れた。

「…こんばんわ澪ちゃん。この子が下ノ瀬の負け綱持ち?」

タカシをチラリと見た体格のよい女子児童が声を上げた。宮司の娘は澪という名らしかった。
表情を堅くしたタカシをちらちらと眺め、クスクスと笑う少女たち。十二、三人はいるだろうか、彼女たちが一様に草鞋を履いていることにタカシは気付く。

「…そうよ。あんたたち、ちゃんと沐浴はしてきた?」

「うん。お風呂でしょ? 入ってきたよ。」

異様な雰囲気に不安を感じ始めたタカシは、答えた背の高い勝ち気そうな少女が、有名な上ノ瀬の六年生『ミユキ』こと宮下深雪であることに気付く。
彼女の短く揃えた髪の下で意地悪く光る切れ長な眼は、得体の知れない期待に輝いていた。

「…さあて、始めよっか。」

男勝りで有名なミユキの声を合図に、少女たちはゆっくりと縁側に立ちすくむタカシを取り囲む。
775名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:44:10 ID:iFR1JScy
いまや身の危険をはっきりと悟ったタカシは、動揺を悟られまいと、精一杯の声を振り絞った。

「な、なんだよテメェら、俺は下ノ瀬の…」

「…澪ちゃん、御神木の所でいいんだよね?」 

タカシの虚勢をあっさりと無視したミユキたちはタカシの肩をがっちりと掴む。風呂上がりのいい匂いのする少女たちに半ば押し包まれ、否応なくタカシは庭を抜けて年経た神木の立つ神社の境内に連行されて行った。

「は、離せバカ!! 離せよぉ!!」

厳かな境内の空気のせいか、憑かれたようにある種の威厳を醸し出す少女たちに、タカシは相手が女子である事も忘れ必死に抵抗したが、いかんせん多勢に無勢だ。
なすがままに組伏せられた彼に出来ることは、すこしかすれてきた罵声を繰り返し続けるだけだった。

「…おい離せ!! いい加減にしないと…」

上ノ瀬の女子児童たちは、思春期の柔らかな肢体がタカシに密着することも構わず、彼の手足にそれぞれ数人が張り付いてもがく身体を完全に抑えつけて弾んだ笑い声を洩らす。
感じたことのない戦慄がタカシの全身を震わせた。


「…タカシ君、だったね。大人しくしなさい。大切な神事なんだから。」
776名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:46:32 ID:iFR1JScy
聞き覚えのある声に辛うじて視線を上げると、先ほどの高校生、澪がタカシを見下ろしていた。
いつの間にか巫女の装束に身を包んだ彼女は、別人のような厳かな物腰で短い祝詞を唱え、少女たちに神事の開始を命じる。

「…始めなさい。」

我に帰ったタカシの正面に、ミユキが進み出た。、少女たちの腕が協力して彼の両脚をこじ開け、草履を片方脱ぎ捨てたミユキの素足がタカシの白い褌に迫る。

「わあああっ!! やめろぉ!! せ、先生に、先生に言うからなぁ!!」

情けないタカシの叫びに、爆笑が境内を包む。

「…先生って。馬鹿ね、あんたをここまで連れてきたの、私たちのガッコの校長先生よ。」

…もはや全身を貫く恐怖と絶望にガクガクと震える拘束されたタカシの両脚。その中心に容赦ないミユキの踵が命中する。背筋を脳天まで突き抜ける睾丸の痛みに、タカシはたまらず懇願した。

「わあああ!! 痛いい、やめてぇ!!」

しかし激痛こそその一撃で済んだものの、ミユキの逞しい足はぐりぐりと、褌に包まれたタカシの一物を責め続ける。
疼くような痺れが痙攣する下腹を駆け抜け、タカシはか細く悲鳴を上げながら悶え続けた。

「…はい終わり。ミユキはちょっと乱暴。」

777名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:49:49 ID:iFR1JScy
澪の声に、頬を紅潮させたミユキがようやくタカシの股間から足を離し、タカシの四肢がようやくぐったりと弛緩したとき、別の少女がいそいそと草鞋を脱いで彼の前に進み出る。

(…ひょっとして、ここにいる全員に!?)

「わあああああ!!」

まるで心臓を掴まれたような恐慌を起こし、タカシは言葉にならぬ叫びをあげ力の限り身悶えた。こんなふざけた神事って…

「悔しかったら婿に来ぉい!!」

暴れるタカシの顔面に、突然稲束のようなものが叩きつけられた。チクチクした痛みとむず痒さに、急速に抵抗心が萎えてゆく。うっすら涙まで滲んできた。

「…悔しかったら婿に来ぉい!!」

少女たちは繰り返しはやし立てながら稲束でタカシの全身を打つ。そして痛みと情けなさで抗う気を失い、ガクリと脱力した彼への『神事』をてきぱきと再開した。
二番手の八重歯の少女の足は鋭くタカシの敏感になった先端部を捉え、小刻みに激しく震える爪先にタカシはまた悶絶する。

「うわあああっ!!」

「…あ、フンドシ取れそう。」

「ねえ澪ちゃん、取っちゃっていい?」

好奇心に目を光らせた少女たちの問いに、注意深く儀式を見守っていた澪が頷く。

778名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:51:28 ID:iFR1JScy
もう羞恥を感じる余裕すらないタカシの褌は、ミユキたちの手によってするすると外された。
繰り返される刺激にピンと夜空を仰いだものに、少女たちの嬌声がひときわ高くなった。

「わああ!! チンポコ勃ってるよ!!」

「恥っずかしぃ!!」

澪の淡々とした指示に従い、次の眼鏡の少女は躊躇わずむき出しの陰茎を蹂躙した。柔らかにうねる足裏の感触に、タカシはもはや無抵抗に身を委ねる。

「あ、うう…」

込み上げる疼き。汗に濡れたタカシの全身には少女たちの熱を帯びた肉体がしっかり絡みつき、代わる代わる股間に与えられる苦悶と快楽は彼の思考をクルクルと麻痺させる。


「…はい、最後は香織。」

果てしなく続く責めにタカシの熱病のような呻きが一段と高まったとき、澪に声を掛けられた香織という少女が、彼のドクドクと脈打つ昂まりの前に佇んだ。

(…この子、たしか…)

以前、タカシたち下ノ瀬の児童が川遊びの最中に出くわし、例によって小競り合いになったときに水中に引きずり込んで泣かせたことのある、転校生の少女だった。
線が細く、黒目がちで色白な彼女。腕白な上ノ瀬の女子児童のなかでは目立たない内気そうな彼女はおずおずと草鞋を脱ぐ。

779名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:53:31 ID:iFR1JScy
朦朧としたタカシの瞳が、ごめんね、と動く彼女の唇を確かに見たとき、澪の凛とした声が響いた。

「香織。早くなさい。」

遠慮がちに伸びた華奢な足がタカシのものに触れ、怒張したそれは白く長い爪先の下で震える。
先ほどから続いている押し寄せ、はちきれそうな感覚。タカシが恐る恐る前後する香織の足をもどかしく感じ始めたとき、再び澪の囁きが聞こえた。

「…もっと力を入れて、速く、そう…」

強くなった刺激にタカシの昂まりは限界を迎える。背筋を駆け抜ける絶頂感に彼は腰を浮かせ、彼を拘束した少女たちが思わず短い叫びを洩らすほどの痙攣とともに、白い迸りをおびただしく宙に放った。

「うわ…あ…」

射精した少年と息を呑んで見守っていた少女たち、今宵、『神事』に参加した年若い者たち全ての口から深い吐息が漏れる。
地に零れた、若い精。
神妙な面持ちで声もなくそれを見つめる子供たちの沈黙を、巫女である澪の高い声が破った。緋袴の衣擦れさえ、境内の静寂には大きく響く。

「…はいはいはい。これでおしまい。六年生は帰って早く寝なさぁい。」
夢心地の表情で上ノ瀬の少女たちは一人、二人と握りしめていた少年の身体から手を離す。
780名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:56:46 ID:iFR1JScy
「…あ、あんたたち、お昼の約束はちゃんと覚えてるわね!?」

玉砂利の上に倒れ、まだせわしない呼吸を続けているタカシに少し心配げな視線を送る少女たちは、巫女の問いに声を合わせ答えた。

「…今夜のことは神かけて、誰にも喋りませ−ん。」

「…よろしい。」

彼女たちは眠たげな足取りでふらふらと境内を後にし、やがて満月を頂いた樹齢五百年を数える神木の下、嗚咽を洩らすタカシとまだ年若い巫女だけが残された。

「…うう…畜生…畜生…」

すすり泣く少年を澪は抱き起こす。屈辱感に打ちひしがれ、涙で濡れたタカシの頬と今夜の役目を終えてしょぼんと縮まった一物を宮司の娘は優しく拭いてやり、麦茶を勧めたときの穏やかな声に戻って言った。

「…ご苦労様。立派だったわよ。お風呂が沸いてるからね。」

ヨロヨロと身を起こし、次第に虚脱感から立ち直ったタカシの心に、怒りが、そして復讐心が、最後に彼がまだその名を知らぬ不思議な強い衝動が沸き起こる。

(…絶対許さねぇぞ。もっと恥ずかしい仕返しをしてやる。それから…それから…)

その名も知らぬ奇妙で新しい感情を、タカシは何故か瞼から消えない『香織』の愛らしい顔に、ひたすら一心に向け続けた。

おわり