>>440 × ×
「つっ…」
「大丈夫かっ!?」
「大丈夫ですっ!それよりも先にっ!!」
「ああっ!!」
どう聞いても悶絶しそうな愛衣の声にも、そこに込めた覚悟を汲んで小太郎はそれ以上は言わない。
そうして、どうみても崖以外の何物でもない階段をダーン、ダーンと飛び上がって行く。
“…熱が…出て来たのかな…ふわふわして…ぽかぽかする…”
いつしか愛衣は、ちょっと硬いけど広々とした草むらに埋もれながら、
その温もりに身も心もすーっと委ねていた。
「ひゅーっ」
「…モフモフ…」
「って、シム…モトイ後ろ後ろ来る来るタカネ重いっ!!」
× ×
「愛衣姉ちゃんっ!!」
「ん、んー…」
小太郎の叫びに愛衣がふと目を開くと、ぼやけた視界に長い黒髪と掲げた手の動きが映し出される。
「悪いな、来てもろて!」
小太郎が、器用に愛衣の体を前に回し、下から太股と背中を腕で支えて地面に横たえる。
「こら、見るからに…」
「どう見ても折れていますね」
「うん、綺麗に折れてるみたい。ちょっと待ってな」
小太郎が思わず呻く様に言い、刹那が同意する横で木乃香が白扇でぱたぱたと仰ぐと、
一瞬顔をしかめた愛衣だったが、見るからに毒々しいハム塊と化していたものに本来の美しさが呼び戻される。
「…すまんかったな、俺の油断で愛衣姉ちゃんにあんな体張らせて…」
「とんでもないです、別ルートだった小太郎さんにあんなに助けてもらって、
そうじゃなければ今頃こんなで済んでいませんっ!」
>>441 ふーっと安堵の息を吐いた後、そっぽを向いて言う小太郎に、長座した愛衣がわたわたと答えた。
「けど、腕上げたなぁ、最初のアレ雑魚ぽかったけど、あんだけいたら大変やったやろ。今までやったら…」
「お陰様で、小太郎さんに色々と教えていただきましたから」
「…ねえねえ、コジローって言うか小太郎って言うか、メイって弟子だったりする訳?」
「…する訳?…」
「えっと、それは…」
「あー、俺も修行中の身やさかい、ちぃと手伝ってるだけやけどな、
愛衣姉ちゃん西洋魔法使いとしては筋ええし真面目で努力家やさかい、いい線いってるで」
口ごもる愛衣の側で言う小太郎の言葉に、ようやく高音を地面に下ろして這い寄りながら
ベアトリクスと顔を見合わせたコレットが意味ありげな笑みを浮かべる。
「ん、んー…」
「あ、タカネさん、気が付いた?」
「んで、脚、もう大丈夫なんか?」
「ええ、全然大丈夫です」
ぴょんとジャンプした愛衣がすとんと小太郎の前に着地し、
愛衣が着地姿勢のまま小太郎を見上げてにこっと笑みを浮かべ、小太郎もへへっと笑って応じる。
そのまま、愛衣がにこにこ笑ってしゃきっと立ち上がる。
どちらが先か、小太郎と愛衣がぱちくりと瞬きをする。
そのまま、硬直した愛衣の頬に見る見る血が昇り小太郎の頬から見る見る血が下がる。
愛衣がすぅーっと息を吸い込み、ベアトリクスと刹那が耳に指を入れる。
嵐が過ぎ去ったのを見計らい、コレットと木乃香が耳から手を離す。
まだぐわんぐわんと揺れそうな頭を振りながら、
立ち尽くしたコレットとにこにこ微笑む木乃香のコメカミに、つーっと汗が伝い落ちる。
「あ、ご、ごめんなさい…ひいいっ!?おおっ、おおおおにぇえ様っあああのっこれは…」
「ああ、悪い…いっ!?
あー、マテ、これはやな、どちらかと言うとあれや高音姉ちゃんの………
あーーーーーーーーうーーーーーーーーーー………」
「…お星様…」
× ×
「ごめんなさいごめんなさいホントーにごめんなさい」
「いや、ええて別に気にしてへんから、高音姉ちゃんも、な」
>>442 ローブをまとった愛衣がひたすら平身低頭誤り倒す前で、
空に輝くお星様から無事生還した小太郎が後頭部を掻いてかえってなだめる様に言う。
その側で、ベアトリクスは、
根は真面目で責任感が強くて礼儀正しくてしゃがみ込んで地面にのの字を書いている高音の肩をぽんと叩く。
「まああれや、素っ裸の姉ちゃんをそのまま引っ張り回してもうたんは確かや。
結局、俺の未熟ちゅう事やからな」
「いえ、その、そんな…あんなに助けていただいたんですから…」
もごもご言って下を向く愛衣の脇で、コレットと木乃香が笑みを交わしていた。
「裸の女引っ張り回して見てもうたからなぁ、ケジメぐらい取らへんとあれやろ」
後頭部を掻きながらナハハと笑った小太郎の前で、
ぺこぺこ頭を下げていた愛衣は真っ赤な頬のままでチラッと小太郎を見上げていた。
「小太郎さん」
「んっ!?」
呼びかけられ、そちらを見た次の瞬間には、柔らかな感触で唇を塞がれていた。
「小太郎さんっ、
じゃあ小太郎さんのお詫びのキッス、確かにいただきましたーっ♪」
小太郎が目をぱちくりとさせている間に、ぴょんと距離を取った愛衣は腰を曲げ、
くるっと回って最高の笑顔を見せていた。
「気が向いたらカードも付けて下さいねー♪」
「ん?おうっ!姉ちゃんみたいに強うて根性あって綺麗な姉ちゃんなら大歓迎や」
「ありがとうございまーす♪」
あえて、と言う軽い調子で言葉を交わす。
わだかまりをなくすための戦友の冗談。小太郎はそう受け取っていた。
>>443 × ×
「じゃあ、私達はこれで、一度艦に戻りますので」
「おうっ、気ぃ付けてな」
復活した高音を先頭に、飛び上がる前にぺこりと頭を下げた愛衣に、
小太郎もご機嫌でにこにこと手を振る。
そのまま、愛衣はコレットとベアトリクスを後続にすーっと飛び去って行った。
ゾクッ
“…な、なんや?この、かつてない戦場の悪寒…”
手を振っていたままの笑顔が硬直し、解除出来ない。
後ろを振り返ろうと己を叱咤するがそこから漂う何かが小太郎の本能にそれを拒否させている。
それは、マスクと顔との距離が徐々に開く度に、
知床岬からアラスカ、北極本土のブリザードへと着実な進化を遂げていた。
再スタート
選択して下さい
→読者視点でplay
コタ視点でplay触感付き
「背にはキョウイか温もりか」−了−
本作は以上です。
微エロと言うかエロパロ的に微妙な作品ですいません。
と言うか、ここまでどんだけ性格作ったら気が済むのかと小一時間…
縁がありましたら又どこかで。それでは。
ほしゅ
保守
infoseekの無料HP今月いっぱいで消えるらしいから保管庫も消滅!?
きえてんてー
450 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 15:08:52 ID:6Mzmw2Ek
魔法先生ネギま!出演声優総合スレPart49消化したのでどなたかたててください><
451 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/03(水) 08:23:00 ID:7hZiQzbd
ホントに保管庫消えてるw笑うしかねえwwww
アリカ様のエロパロはないのか
最初にお詫びしておきます。
エロくありません。只の小ネタです。
マジごめんなさい。
それでは「かしまし裏ネギま」スタートです。
× ×
「こういう場面、私は大丈夫ですっ、って言い切って差別化したらいいのかなぁ。
あー、でもそれだと相棒から先に進めない?
やっぱり守ってあげたい健気な女の子、って言うのがいいんですよね男の人って。
特にああ言うちょっと古いタイプの男っぽさを大事にするみたいな、
そこがいいんですけど。
でもでも、やっぱりこのままじゃあ、これはやっぱりうーんとえーと
あーーーーうーーーーーーーー………」
「ナツメグ、
愛衣は何故「週刊少年マガジン」2010年第51号を読みながら悶絶しているのですか?」
「青春の悩みって奴ですお姉様」
「それで、その校則違反なアフロも青春の衝動と言う奴ですか?」
「はい、コードネームアイザワとして極秘捜査のために対策本部に、
じゃなくって、対抗手段として大洪水やオムツなどを進言した所、
その場で燃える天空を発動されました」
「やれやれですね。おや、気を取り直したみたいですが、何を用意しているのでしょうか?」
「葉書ですね」
「確かに、葉書の束ですね。何枚…」
「と言うか何十枚と言うかそれ以上…ちょっと見て来ます」
>>454 × ×
「どうでしたか、ナツメグ?」
「ファンレターを書いていました。
使える精霊を総動員して一枚一枚筆跡を変えています」
「自演乙。それで、逆転の可能性は?」
「ゼロです」
「即答ですね」
「はい、ゼロです無理ですナッシングですあり得ないです。
大体、この作者が描くと補正効き過ぎでどんだけ格好いいんだって話になっちゃってますけどね、
フラグだかスターシステムだか知りませんが、
黒髪眼鏡という萌え属性王道ど真ん中ストライク正統派美少女を差し置いて
自分だけお供に着いて行っておいてですね、
実際登場したらテロ勃発であわあわ脱がされてあうあう、これが聖典準拠って奴なんです」
「まあ、今のインフレなあの人たちと比べる方が間違ってる気もしますが」
「そうなのですお姉様。
問題なのは、その相手が今やそのインフレのまっただ中に一緒にいると言う事なのです。
あの閉鎖されたインフレ空間の中ではなかなか分からない事なのですが、
使ってるのがレア度 280年クラスの超便利アーティファクト。
これで彼とペアを組めば、99%の敵は倒せますですはい」
「あの仮面といどのえにっきとハマノツルギとドーピングと
絶対治癒とスーパーハカーとステルス偵察機と落書き…
そのマスターはウルトラスーパーデラックス火力破壊力。
一兆円とか世界の美女千人ハーレムとか
せかいだいとうりょうとか新世界の…余計な事を考えない事を祈りましょう」
「そういう事を考えないから出て来たらしいですけど。
そーんなフツー人の彼女ですら、一緒に死線を越えて、一皮剥けてくそ度胸まで身に着けた今、
そう、今となっては、彼のパートナー勧誘を断る理由はナッシーングッ。
えーっと、最初だけネギ君よりも強い魔法使い、でしたっけw
彼が拳士でもあれを使えば距離関係無いですしw」
「彼の性格だと、余程の異常な非常事態でも無い限り
わざわざ危ない所に連れて行くとも思えませんけどね」
>>455 「彼に近づく素直で可愛い美少女にフツーにフツーなそばかすほっぺのフツー人が
ジェラシーして自分の本心に気付く、
そしてそこから急接近して一歩踏み出して気持ちを確かめ合って以後べったりのパートナー」
「どこから見ても王道です本当にありがとうございました」
「そもそもその前、
最初から同居までしといて魔法世界で奴隷遭遇で彼は拳闘士だから同じ屋根の下でneo でもほぼフラグ独占」
「そもそも私達は存在すら許されませんでしたが」
「夏休み前の団子状態なんて吹っ飛んじゃいましたからねー。
彼女に泣かれた時に
そういう意味ではアウトオブガンチューの弟子Aだから誤解解けたフラグまで立てられて、
以前も以後ずーっとずーっと離れ離れの展開とは正に月とすっぽん雲泥の差。
この漫画で誰が死ぬんだって話ですから、夏休みが終わったらまた同居生活が始まるんですよ。
それも最低でも片方はバリバリ意識しまくりの状態で。これってどんなアドバンテージですか。
そっから逆転満塁サヨナラホームラン?
ナイナイナイナイナイ無理無理無理無理無理うん、それ無理。
いや、あり得ないでしょそれはもう後ろからブッ刺して別の漫画にでもしちゃわない限り」
「参考にしたのはあくまでこのかさんの過去のイメージ映像を参考にさせていただきました」
「王道展開のキングロードを地ならしして案内して尻押しする当て馬さんを
一晩でやってくれましたって事です乙枯………
ヒイイイイイィィィィィッッッッッッ!!!」
「へんじがないただのはいのようだ。
そろそろ危ないみたいですね。なんか藁を縛り始めていますし。百合板に連行して慰めてあげましょう」
「行ってらー」
いや、書かないからめんどいし
ちゃんちゃん
「かしまし裏ネギま」−了−
>>456 後記
………アタマイタイ
ここは一ついつもの乗りで一本書いてみようかと、
一週間うなった結果、こんなんしか出て来ませんでした
もっぺん謝っときますマジごめんなさい。
いや、あんなの見せられるとねぇ、原作恐るべしイイハナシダーいやマジで。
「裏ネギま」
と言うのは某刑事ドラマからいただきました。
なお、このお話はあくまで小ネタであり、実在の…
その内また何かに脳内遭遇したら出て来るかも知れませんので、
それではひとまずこれで。
−了−
458 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 17:53:56 ID:glZAQE9F
ごちゃごちゃしてて良くわからない。
保守にご協力は感謝だけど、他人に読んでもらおうと
いう気があるならもう少しなんとかならないか?
あとコテまとめてくれ
久々に来たら保管庫がなくなってる…
誰も保管庫のバックアップとってないんかな?
ここに限らず読もうと思ってたSSがあちこち無くなってて涙目・・・
ああ
どうも、お久しぶりのG・Penです。
早速ですが当日リアルタイムな季節作品
「リボンなナイト10」
投下開始します。
+ +
「しっかし、バーゲンやからて人数制限一杯、買い込んだモンやなぁ」
「うん、半分はザジさんがバードテーブルに欲しいって
後半分はいいんちょがタルト焼いてくれるから」
「それ旨いんか?」
「すっごく。ターキーの手配もしてくれるし」
「ターキー?」
「七面鳥、鳥の肉」
「あー焼き鳥か」
「んー、まあね。だから行こっ」
「ああ」
「………」
2003年12月24日午後、麻帆良学園都市内のショッピングセンター。
林檎の詰まった袋を抱えた犬上小太郎と、
同じく袋を抱えてちょっと苦笑した村上夏美が店を出るのを遠くに見届け、
同じく袋を抱えた佐倉愛衣が歩き出す。
距離を取っているのだが、
何しろ住んでいる場所が場所である。必然的に進行方向は同一のものとならざるを得ない。
そんな愛衣の遠くの視線には、しゃがみ込んだ小太郎と前向きに腰を曲げた夏美がいて、
いかめしい顔で後ろの夏美に相談する小太郎の前で、夏美はにこにこ笑ってそんな小太郎を見ている。
結局、小太郎は指輪とお金を露天商に差し出した様だ。
楽しそうに帰路につく二人の後方で、愛衣はくるりと回り右した。
「わあっ!!」
「きゃっ!?」
気が付いた時には、尻餅を着いた愛衣の周囲で大量の林檎がゴロゴロ転がっていた。
「ご、ごめんなさいっ」
「すいません」
互いに謝りながら、せっせと林檎を拾い集め正面衝突で頭突きをかます。
>>464 「あっ、すいませんっ」
「ごめんなさい」
「すいません…あれ?佐倉さん?」
「ネギ先生?」
「あのっ、ごめんなさい痛かったですかっ!?」
互いに床を這ったままようやく愛衣が相手を認識した時、
目が合ったネギの慌てた言葉に目をぱちくりさせた愛衣は、
さっとそっぽを向いて腕でごしごしと目を拭う。
「あ、大丈夫です。ホントごめんなさい」
歩道に転がる残り少ない林檎を拾い集め、愛衣はにっこり微笑んで立ち上がり、
袋の底からどざあっと林檎の大群が地面に落下した。
+ +
「あれ?」
「あ、どうも」
麻帆良学園女子寮の一室で、ナツメグこと夏目萌が、
思わぬ珍客を同伴して来た友人を迎えて目をぱちくりさせた。
「ナツメグさん、取り敢えず、何か入れ物持って来て」
+ +
「一緒に運んで来てくれたんですか、ありがとうございます」
「いいえ」
林檎を運び込むついでに上がり込む形となったネギが、萌の言葉に礼儀正しく応じた。
「それじゃあ、僕はこれで」
「いえ、お茶ぐらい飲んで行って下さい」
「いえ、お気遣い無く」
「いいから、お礼ぐらいは。ね、メイ」
「うん」
愛衣もにっこり笑って応じたので却って失礼と思い直して
ネギもテーブル前のクッションに座り直すが、萌の方には少々別の思惑もある様だ。
>>465 「どうぞ」
「ありがとうございます」
「ふーん、やっぱり大活躍だったんですね」
ぺこりと頭を下げ、愛衣の入れた紅茶を傾けるネギの隣で、
ネギの話を聞いていた萌がうんうん頷く。
「その辺の事はメイからも詳しく聞けなかったから。
私は置いてきぼりだったし。いや、やっぱり凄いですネギ先生」
「いえ、そんな…」
「普通に英雄レベルですから、謙遜も何もないですよ」
ふふっと笑って近くに座り、愛衣が言う。
「紅茶、どうでしたか?イギリスの方は紅茶にあれとか
コーヒー出したら白手袋をぶつけるとか左手で握手するとか…」
「美味しいです、ありがとうございます」
ちょっと恐る恐る尋ねる愛衣に、ネギはにこっと無邪気な微笑みで返答した。
「良かった。ちょっと待ってて下さいね」
パタパタと台所に引っ込む愛衣を、萌は微笑ましく見送る。
+ +
「いい匂いがします」
「そうですね」
「はーい、お待たせしましたー」
台所から大皿を持って来た愛衣に、萌はぱーっと両手を上げて歓迎した。
「アップルパイにアップルティーでーす」
かちゃかちゃとパイとティーセットがリビングに運び込まれ、パイが切り分けられる。
>>466 「さっきの林檎ですか?」
「ええ」
「ええ、ホントは今夜のパーティーで色々使う予定なんですけど、
全部使う訳じゃないですから予行演習もかねて。
なんて、ホントは傷んだ林檎も焼いてお腹に入れればおんなじだって言ってましたから」
「ナナナナツメグさん言ってません言ってませんよネギ先生」
「はい」
あわあわと弁明する愛衣とにっこり笑って応じるネギを、萌はくすくす笑って見守る。
「じょーだん、冗談ですネギ先生。この娘本当に真面目でいい娘なんですから。
さ、いただきましょう」
「そそそうです、ネギ先生、どうぞ召し上がって下さい」
「はい、いただきます…」
「いただきます」
それぞれが食事の挨拶を交わし、もぐもぐと一切れ目を平らげる。
「うん、美味しい」
「美味しいです」
「良かった、ありがとうございます」
皆の反応に、愛衣はほっとした様に胸を撫で下ろす。
「ホント、メイって可愛くって真面目でお料理も上手で、出来た嫁でしょネギ先生」
「え、あ、えーっと」
「ちょっと、なんですかナツメグさん嫁ってぇ」
「ほらぁ、学園祭で武道会とかヒーローユニットとかやってましたから、
私の学校とかでもけっこー人気あったりするんですよメイって」
「そうですか。学園祭ですか」
ネギがちょっと懐かしそうに言う。
「学園祭…」
ふっと笑みを浮かべた愛衣が下を向いた。
「ね、そう思うでしょ!」
いきなり萌が大声で割り込んだ。
>>467 「ネギ先生も。メイって結構いい線行ってるって」
「ち、ちょっとナツメグさんっ」
叫ぶ様に言う萌に、愛衣が真っ赤になってわたわたと手を振る。
「はい、きれーな女の人です」
そこに、ネギの必殺素直なお子ちゃまホメ言葉が炸裂し、
これはもうヒト科の牝の本能と言うレベルの直撃で愛衣がぷしゅーっと湯気を噴く。
「ひゃーっ、これが噂の…侮れないわ子供先生」
その直撃を間近で見ていた萌も、頬を赤らめながら潤んだ瞳で瞼をぱちぱちさせていた。
「んー、それでですね、ネギ先生」
「はい」
テーブルを挟んでにじり寄って来る雰囲気の萌に、ネギは相変わらず素直に反応する。
「実際の所あれですよ。ネギ先生ぐらいの男の子って、
どれぐらい女性に興味があるんですかぁ?」
「え、えっと、その、女の人に、興味、ですか?」
「そ、ネギ先生なんてぇ、あんな凄い女の人たちとパーティー組んでマスターなんですよね今の所。
何が凄いって、あの先輩達だもん実力的にも凄いけど女的(おんなてき)にもね、メイ」
ちょいちょいと手を振って何とか萌を止めようとしていた愛衣も、
この萌の言葉にはうんうん頷いていた。
「で、どーなんですか?」
「あー、えーと、その…
はい。皆さんその凄く綺麗な人で、
みんな尊敬できる素晴らしい人達ばかり、ですけどその…」
「うーん、やっぱり優等生。
えーと、確かあのお二人と同居してるんでしたよねネギ先生」
「は、はい」
「そーですか。あんな綺麗な先輩二人と寝食を共にしてあれですか、どーですか?
それともえーと、いつもあんな綺麗な年上のお姉さんに囲まれて暮らしたりしちゃってると
あれですかお二人って言うか女性全般に飽きちゃったりしちゃったりするんですか?
もしかしたら、本当に…」
そこまで言って言葉を切る萌に、ネギと愛衣は思わずごくりと息を呑んだ。
>>468 「もしかしたら本当に…女の人より男の人に興味があって
コタロー君といけない関係に…ストォーップメイストォーップッ、
ジョーク、イッツジョークッ!!」
愛衣が掲げた両手の上に太陽の様に輝く火球に、
腰を抜かした萌が絶叫する。
「えーと、あの、ナツメグさん、いけない関係とかそれって…」
「あー、気にしないで下さい一生知らないでいい言葉ですから。
最近ナツメグさんちょっとパルさんと意気投合して若干脳味噌腐ってるだけですから」
「ひどーいメイひどーいっ!!言うじゃない」
座り直して紅茶を傾ける愛衣に萌が抗議する。
「………が嫌いな女の人はいませーんっっってっ!!」
「誰もナツメグさんの好き嫌いは聞いていません。
で、どうなんですかネギ先生」
「お、やっぱ気になる?
だよねー、ネギ先生はとにかく、メイが困るからね彼がそういう…
ストォーップッメイストォーップッ、ジョーク、イッツジョークッ!!
で、それでどうなのネギ先生って、あんな綺麗な先輩と同居なんかしちゃったりして」
「い、いえ、そんな事は。ええ、アスナさんもこのかさんもとっても綺麗な人でアスナさん…」
腰を抜かした萌に切羽詰まった声で詰め寄られ、
ちょっと上を向いていたネギの頬が不意にぼっと赤くなった。
「ふふーんっ、赤くなりましたねーネギせんせー、
その人が本命だったりしちゃうんですかー?」
「ちちち違ッ、い、今のはそーゆーことじゃなくってッ、お、思い出しちゃって…」
「思い出した?うふふっ、ネギ先生何思い出しちゃったんですかね。
あれ?何?なーんかいけない事思い出しちゃった?」
「もーっ、ナツメグさん可哀相ですよっネギ先生マジメなんですからぇ」
まんま顔に出るネギの反応を見て、ぐいぐいとのめり込む萌に愛衣が割って入る。
「あー、ごめんごめんごめんなさい。
そーなのよ、ネギ先生もメイもマジメなんですから。
うーん、私も普段は至って真面目キャラで通ってる筈なんですけどね。
キャラ崩壊とかじゃなくってネギ先生があんまり可愛いんですから」
「えーとナツメグさん、誰に言い訳してるんですか?」
「い、いえ、大丈夫ですはい」
>>469 ふふっと肩をすくめて笑った萌に、気を取り直したネギが答える。
「でもー、やっぱり気になりますねー」
腕組みをした萌が、横目でネギを見て言う。
「だってネギ先生イギリス紳士だから、
正直どこまでホントかって全部ホントってのが厳しいんですよね女として。ねえメイ」
「う、うん…じゃなくって…」
思わず同意してしまった愛衣が慌てて否定の言葉を探す。
そんな愛衣に萌がごにょごにょと耳打ちし、目を見開いた愛衣はブンブンと首を横に振るが、
萌が負けじと耳打ちして、しばらくやり取りが続いた。
「ちょっと待ってて下さい、ネギ先生」
結局、根負けしたかの様な萌に連れられ、愛衣は萌と共に台所へと引っ込んだ。
+ +
「真っ赤なおっはっなっのぉーっ、トナカイさーんーはーっはいっ」
「いっつもみーんーなぁーのぉーっ、わーらーいーもーのーっ」
台所から最初に飛び出して歌い上げる萌に促され、
愛衣もヤケクソの様に叫び出す。
だが、歌が続くに連れ、目を丸くしていたネギも二人の息の合った合唱を楽しんでいた。
ネギの周りを行進しながら歌い上げる二人にネギはパチパチと拍手して、
二人はネギの両隣を挟む様に着席した。
「どーでしたネギ先生」
「はい、とっても可愛くて良かったです」
ネギの素直な褒め言葉に、萌はにっこり笑った。
「メイも似合ってるでしょー」
「はい、サンタさんとっても可愛いですよメイさんもナツメグさんも」
「ふふーんっ、嬉しい事言ってくれますねーネギ先生。
メイったら素材がいいからねー、こういうセクシー系もバッチリ似合っちゃうの。
やっぱりネギ先生もこーゆーの興味あったりするんですかー」
>>470 愛衣とお揃いの肩出しミニスカサンタ服姿で、萌は隣に座るネギにやや前屈みになりながらにじり寄る。
そうされながら眼鏡越しに潤んだ黒い瞳で見つめられ、ネギの顔は自然別方向を向く。
既にミルクの様な柔らかな頬は真っ赤に染まっていた。
「あっ、あのそにょ、
あのネギ先生これはあくまで女子会でその女の子同士でおふざけに披露する予定でしてその…」
萌の言葉に、
お揃いの肩出し腕出しミニスカサンタ服姿の愛衣はその身を縮こめる様にしながら赤い顔で弁明する。
「なーんてっ」
そんな愛衣の背後に、萌がそーっと近づいた。
「きゃっ!」
「ねーネギ先生。メイってば細く見えてるのにけっこー凄いでしょー」
「は、はわわわあっ」
「もーっナツメグさんっあんっ」
愛衣のほぼフルカップで胸を覆った所で途切れていたサンタ服から、
萌の両手に下から持ち上げられてハーフカップ近くまではみ出す中身を前にして、
ネギはあわあわ腕を振って真っ赤な顔を横に向けている。
「ねーメイ、あのネギせんせーですら陥落なんだから。
メイってば素材も中身も一級品なんだから。
最初っからこーしてればイチコロだったかもねー。
こっちじゃ明らかに勝ってるんだからこのアドバンテージでかいよー実際でかいんだもん」
+ +
「ふぁーっくしょっ!!」
「おおっ、びっくりしたなぁ、風邪かいな?」
「ううん、大丈夫。どうしたんだろ?」
+ +
パッと手を離してケラケラ笑う萌の前で、愛衣は下を向いている。
愛衣の声が止まったのに気付き、ネギが前を見直した。
「うっ、うぐっ、うっ…」
「あの、佐倉さん?…」
「ふっ…うええっ、うわあぁーんっ!!!」
>>471 いきなり号泣し出した愛衣を前に、ネギは思わずのけ反った。
「ふえぇーんっ!
どうして、どーしてどうして私じゃ駄目なんですかぁどうしてぇっ、
私、私だったら私ぃ、うええっ、これから、これからこれから、
部屋に帰って一緒にパーティーして一緒の部屋で休んで一緒の部屋に暮らして、
それでそれでいつも一緒でうえっ、うえぇえんっ、うわぁーーーーーーーんっっっっ!!!」
ひとしきり泣き叫んだ愛衣は、目の前できょとんとしているネギを見て慌てて袖で目をこすった。
「あっ、あにょっ、ごめんなさいっ!!」
愛衣が立ち上がり、どたたっと洗面台に走る。
「佐倉さんっ?」
「あー、いいですネギ先生」
思わず腰を浮かせたネギを萌が制する。
「ありがとうございましたネギ先生」
「え?」
「そうなんですよねー、ルックスも上々で結構モテモテ、
勉強も魔法も優秀でも、こればっかりはままならないものって世の中あるんですよねー。
あの方がまだマシです。
夏以来着々と鬱ってるのにフツーにしてるから、こっちの方が気が滅入ります」
「はあ…」
第一話投下、終了です。
残り一話か二話って所だと思います。
今回はここまでです。続きは近々折を見て。
頑張りは評価する。
エタる気配しかしないのが怖いところだが
>>473 期待の斜め上を突っ切る事が出来る様に頑張ります。
それでは第二話投下、開始します。
>>472 + +
「そう言えば、この部屋ってお二人で住んでるんですか?」
沈黙の中、ほぼ同時に紅茶のカップを傾けてから、ふと気が付いた様にネギが尋ねた。
「ええ。元々学校は別ですけど、
裏の仕事の関係で色々と口実を付けて同居と言う事になっています」
「そうですか」
そこで会話が途切れ、差し向かえにテーブルについた二人はほぼ同時に紅茶を傾ける。
そうしていると、バスローブ姿の愛衣がスタスタとリビングに現れた。
「どうしたのメイ」
「うん、急だったから着替え用意してなかった」
「いや、あの…」
バスローブがばさっと落ちて、セミロングの髪の毛が流れる白い背中、
くりっと丸っこいお尻を見たネギが思わず紅茶を噴き出した。
「?」
くるりと振り返った愛衣とネギが無言で見つめ合う。
「ごっ、ごめんなさいっ!」
ネギと愛衣が同時に叫び、わたわたとネギは横を向き愛衣はバスローブを身に着ける。
そして、愛衣はつかつかとネギに近づいた。
「ネギ先生」
「はわわわっ、ごごごごめんなさいっ」
「H」
ふふっと笑みを浮かべ、愛衣の拳がこつんとネギの頭に当たる。
>>474 「あああのっ、僕何も見てませんからっ!」
「なんてね、ごめんなさいネギ先生」
「いえ、こちらこそ」
ネギが顔を上げると、バスローブ姿の愛衣がネギの顔を覗き込む様にやや前のめりになっていた。
実の所、そんなネギの目の前でバスローブの前の合わせはかなり大きく緩んでいた、
それが気にならなかったと言うのは嘘になるが、
それよりもネギは愛衣の寂しげな笑顔の方に引き付けられていた。
「駄目ですねぇ」
愛衣は、そう言いながら背筋を伸ばし上を向いた。
「女子校の女子寮長いとどうしても忘れちゃうんですよねぇ、男の子の事なんて。
ホント、駄目だなぁ」
「佐倉さん…メイさんっ!」
ネギの決然とした口調に、愛衣と萌がはっとそちらを見る。
そんな愛衣の前に、ネギはしゃきっと立ち上がっていた。
「メイさんは、メイさんは素敵な女性(ひと)です」
ネギは、一拍置いてから言い切った。
「メイさんは、とても、とっても素敵な女性です。
綺麗で優しくて、勉強も魔法も一生懸命で。
恋愛だから、恋愛ってそういう事もあるんだって。
でも、でもメイさんは、メイさんはとても、とても素敵な女の人です」
しっかり前を見て言い切ったネギを、愛衣はきょとんと見ていた。
「…あっ、あのっごめんなさいっ。
僕、僕その恋愛の事とかなにも分からないのに
年上の女の人にそんな分かった様な事言って…」
ぺこぺこと頭を下げていたネギのその頭に掌が乗せられた。
くしゅくしゅと頭を撫でられたネギが顔を上げ、優しい笑顔を見た。
「ありがとう、ネギ先生」
「い、いえ…うぶぶっ!!」
ネギがこれ以上何かを言う前に、ネギの顔はしっとり湿ったバスローブにぎゅっと押し付けられていた。
>>475 「ふふっ、ネギ先生。あんなに英雄で凛々しくて逞しく活躍してたのに、やっぱりまだ…」
「え、えっと、メイさん…あ、あのっあっ、なっ、あーっ…」
「?」
ぎゅっと抱き締めた腕の中に奇妙な痙攣を感じた愛衣がその腕を緩めると、
ネギはその場にへたっと腰を抜かしていた。
「あ、あの、ネギ先生?」
丸で震え出しそうな青い顔でその場に座り込むネギを見て、
愛衣が心配そうに声を掛けて萌も近づいてきた。
愛衣が一歩踏み出すと、ネギはバッと内股に体を縮めてその内股に両手を挟み込む。
「…あのー、ネギ先生。もしかしてお漏らし、とかしちゃいました?」
心配そうな愛衣の隣で、萌が淡々と尋ねる。
その返事はネギの顔に書いてあった。
そんなネギの前に萌がしゃがみ込み、にっこりと微笑んだ。
「大丈夫ですよネギ先生。
ほらメイ、ネギ先生も男の子じゃなくって男だったんだって。
ネギ先生が健康に男性として成長しているあかしですから」
後ろで聞いていた愛衣も、それを聞いてぽんと手を打った。
「あ、えっと、それじゃあこれって…」
「ネギ先生、確か大卒レベルの学力と伺いましたがこれは保健体育とか…」
理解の追い付いた愛衣の冷静な問いかけに、ネギがこっくりと頷いた。
+ +
「じゃあ、ネギ先生もシャワー使って下さい。
このまま帰る訳にもいかないでしょう」
「うん、そうそう。お風呂で洗濯しちゃってもいいですから」
愛衣に続く萌の勧めに従い、ネギは部屋のユニットバスに移動する。
リビングに残った萌が愛衣にごにょごにょと何やら耳打ちしていたのは、その後の事。
とは言え、一応裸になってバスタブに入っては見ても、
まだどこかネギの頭の中はぐちゃぐちゃだった。
>>476 「こんにちわー」
その事を自覚し、バスタブの真ん中に真っ裸で突っ立って腕組みして目を閉じて整えていたネギの思考は、
その可愛らしい挨拶により一撃で木っ端微塵に吹き飛んだ。
「…!?!?!?」
ネギがその声に周囲を見回すと、仕切りのカーテンの向こうから、
この場所においてはごく一般的に当たり前の姿の愛衣と萌がバスタブに踏み込んでいた。
「えっ?あっ、あのっメイさん夏目さんあのっ…」
「聞いてますよーネギ先生」
わたわたと真っ赤な顔の前で腕を振るネギの前で、萌がふふっと笑った。
「イケメンで逞しくてスーパー魔法使いで英雄の天才お子ちゃまネギ先生の唯一の弱点。
お風呂が嫌いで放っておいたら体を洗うのも嫌がるから、
アスナさんとかクラスの皆さんでピカピカに丸洗いしてもらってるって」
「ちちち違いますっ!」
萌の思わぬ暴露に、ネギが悲鳴を上げた。
「あ、嘘だったんですか?」
愛衣が真顔で尋ねる。
「あのっ、それはその、嘘、と言いますかその今はそんなにちゃんとあのそのっもごもご…」
「はいタイムオーバーしっかーっくっ。
だって、私達のお部屋のお客さんをそんなきちゃないまんまお返ししたら、私達がね、メイ」
「はい、ネギ先生の事とってもとっても大事にしてるアスナさんから、
あの魔法使いの天敵で三枚下ろしにされちゃいますよ私達。それでもいいんですか?」
「え、えーと、あううっ!」
そうこうしている内に、ネギは立ったまま背後から愛衣に羽交い締めにされて、
その感触に気付いたネギのイメージ映像にはぷしゅーっと湯気が噴出した。
「んふふっ、でも、ちょっと安心しました」
そんなネギの前に回った萌が、ふふっと微笑んで言った。
普段も似合っているが、その、眼鏡を外した笑顔をネギは素直に可愛いと思った。
>>477 「あっちの世界の人とかじゃなくってネギ先生、
色々天才過ぎてそういう俗っぽい感覚なんてなくなってるんじゃないかとか、
私達にも聞こえてますよ、いつも無理やり引っ張り出さないと遊びにも行かないって。
一生懸命努力し過ぎて、何か忘れちゃったんじゃないかとか。
でも、ネギ先生。ネギ先生もちゃんとスケベな男の子だったんですね、いい意味で」
「あうっ、萌さん、それはそのあうぅ…」
「ふふっ、どうですかーネギ先生。
メイにはちょっと負けるけど、結構いい線行ってるでしょー」
「え、えーと…夏目さん…」
「んー、私の事はフレンドリーに呼んでくれないんですかネギ先生は?」
「あ、あのっ、すごく、綺麗です萌さん」
ネギの前に立ち、右耳の辺りに右手を当てて軽くくねるポーズを取った萌に、
胸の前で両手の人差し指をちょんちょんと合わせていたネギがもごもごと言う。
ネギはちらちらと上目遣いに見ていたが、実際、麻帆良女子の特徴(例外あり)と言うべきか、
萌の裸体も又、年齢を考えると出る所はそこそこ発達していて若い娘と言っても良かった。
「うーん、ネギ先生の場合、誰にでも言っちゃいそうですからねー、それも本心で。
でも、体は正直、みたいですから信じちゃいます♪」
「はううっ!」
しゃがみ込んだ萌にピンと指で跳ねられ、
羽交い締めにされたとは言え隠す事も忘れていたネギが声を上げた。
「あっ、あのっ萌さんっ」
「ちゃんと、ピカピカにして3Aにお返ししまーすっ」
「はううっ!」
ネギの目の前でしゃがみ込んだままボディーソープを泡立てた萌の両手に両サイドからしっかと掴まれ、
ネギは顎を反らして悲鳴を上げていた。
「ふふっ、こんな風にカチカチになるんだねメイ。
私ったらセクシーダイナマイト?それとも背中のおっぱいがいいのかなー」
余程の特殊事情がない限り、
大体この年代構成で似た様な事をすれば似た様な結果になろうと言う事を知ってか知らずか、
萌はにこにこと楽しそうに作業を開始した。
無論、今の段階で何がどうなってどうなるか、本当の意味では知っている筈も無かった。
第二話投下、終了です。
今回はここまでです。続きは近々、折を見て。
短くてすいませんが引き続き第三話目の投下、入ります。
>>478 + +
「ま、待ってっ、萌さんっ!あっ、あああんっ!!」
ネギの切羽詰まった声と掌の中の一際の熱い膨らみに、萌は本能的に手を止めた。
気が付いた時には、萌が頬に残る熱い感触を覚えながら目をぱちくりさせ、
ネギが荒い息を吐きながらくてっと下を向いていた。
「あ、あの萌さん…」
「ふふっ、元気元気。男の子ってこんな風になるんだね。ね、メイ」
「はい」
ネギから見えない部分もあるが、泣き出しそうなネギの声に、
二人の美少女はにっこり微笑んで応じていた。
萌がばしゃばしゃとシャワーで顔を洗い、メイに何やら耳打ちをする。
メイは、ここの所毎回だが最初は嫌々していて、
その内押し切られた様にネギの前に腰を下ろす。
前を隠していたネギだったが、メイがやけに真っ剣っな表情でそこを凝視していたので、
後ろに回った萌にされるがままに腕を取られた。
「はうっ!メイさんっ!?何を?…」
「どーう、メイ?」
「なんかぐにゅぐにゅ、すっごく変な味…んっ、む、むっ…」
「ネギ先生?やっぱり、男の人ってこういうの気持ちいいんですか?」
「は、はい、凄く気持ちい、あでもあのっメイさんのお口にっ…」
「ん。きれいきれいで元気になった所で、お預けにしようか。
どうだった、メイ?」
「うん、口の中でそのあれが段々大きくなって、その…」
「ネギ先生。
ネギ先生の可愛いおち○ちんがお口の中で成長して大きくなってビンビンに硬くなって感動したってメイが」
「そ、そこまで言ってないって!」
「ふふっ、本当だったらね、あのやわらかーいおっぱいにも挟んだりしちゃったりするんだって」
「えっ?」
「ふふーんっ、反応してる。ネギ先生おっぱい大好きみたいだし。しちゃいますか?」
「あ、あの、その…」
「ふふっ、意地悪はお預けです」
>>479 もごもごと葛藤するネギを嬉しそうに覗き込みながら萌が宣言した。
+ +
「きゃーっ、似合ってるーっ」
リビングで萌が嬌声を上げ、愛衣も思わず手を叩いていた。
ユニットバスを出たネギは、ほこほこと湯気を立てる体を二人がかりで拭いて貰い、
先にリビングに移動した。
そこで、言われるままに着用したのが肩出し腕出しのミニスカサンタ。
それを見た二人の感想は、反則、以外の何物でも無かった。
「それじゃあ何はともあれサンタが三人メリー・クリスマス」
「メリー・クリスマス」
三人が戻ってテーブルについた所で、スパークリング・ジュースで乾杯をする。
ネギを挟む形でその両サイドに座っている愛衣と萌は、
ブラックサンタ姿だった。
「あのー、こういう服ってどこで?」
「ああ、ネットで麻帆良向けのレンタルサーヴィス見付けたもので。
こちらで裏取った所、メイの学校の先輩に当たる人がメモリ増設に予算食い過ぎたとかで
串刺して臨時の副業を始めたそうです」
「そうですか」
スパークリングで喉を潤し、にこにこ笑って解説する萌の方を見て返答したネギは、
その視線をつつーっとあらぬ方向へと変更する。
「あれあれ、ネギ先生」
目敏く気付いた萌がにっと笑みを浮かべた。
「どーしたんですかぁネギ先生?」
そう言いながら、萌は、
胸元を両方の肘の上で挟む様な形を取りながら、ネギの方向へと体勢を緩める。
>>480 「あ、いえ、その…」
そのまま愛衣の方を見たネギに、愛衣がにっこり微笑みかける。
「どうしましたか、ネギ先生?」
「い、いえ、それはその…」
愛衣は、ほんのり頬を染めながら優しく微笑みかけ、さらりと尋ねる。
その瞼は半ば閉じて、そこから見える瞳は何かとろりと熱い光を帯びていた。
「ふふっ、ネギ先生。又、見て見たくなっちゃいましたか?」
「そそ、そんな事…」
優しく問いかける愛衣を見ると、下を向いたネギがもごもごと口を動かす。
そんなネギの横で、愛衣はむしろ誇示する様に体をネギへと傾ける。
ネギがちょっと横を見ると、愛衣は萌とお揃いのミニスカブラックサンタ姿。
ハーフカップの胸元からは綺麗な半球が半ば溢れ、
ほんのり赤みがかった白い丘から谷間へとつーっと汗が伝い落ちていた。
「ふふっ、ネギ先生」
「は、はい」
「うーん、どうしようかな?
ネギ先生が本当に何を見たいのか口に出して言ってくれるんなら、
私もサンタさんですから、ちゃーんとプレゼントして差し上げますよ」
人差し指で顎を差しながら、上を向いた愛衣が言う。
「どーします、ネギ先生?」
愛衣はにっこり優しく微笑みかけ、その横で下を向いたネギの
ミルクの様な頬は真っ赤に染まって顔中にだらだらと玉の汗が浮かんでいた。
「見たい、です?」
「え?」
「僕、メイさんの裸、見たいです」
「…ホントに言っちゃった…」
きょとんとした愛衣とぽつりと言った萌に挟まれ、ネギはガタガタ震えだした。
「あああのっ、ごめんなさいそんな女の人にじじじ冗談ですよねもちろんあのうぎゅう…」
猛烈に何かを言っているネギの両方の頬が、愛衣の両手に挟まれた。
>>481 「私が一度自分で口に出して約束して、
あの真面目で無欲なネギ先生が正直に口に出して言ってくれたんです。
私も女です、二言はありません」
そう言って、愛衣はぴとっとネギの額に額を合わせる。
ふふっと笑ってネギから離れた愛衣は、ネギの前にふらっと立ち上がった。
第三話目投下、終了です。
細切れですいませんが今回はここまでです。続きは近々、折を見て。
それでは第四話目投下、入ります。
>>482 + +
呆然と座り込んだネギの前で、
愛衣は思い切り良くサンタ服の透明ストラップを外し、
元々がセクシー仕立ての衣装をするりと剥いていく。
よく分からないが、これも愛衣のプライドなのだと何となく理解したネギは、
今度は目を背ける事なく、そして背ける事が出来なくなってほーっと眺めていた。
「どうですか、ネギ先生?」
「…凄く、綺麗です…」
と言うのが本心だし、他に言葉が見付からなかった。
申し訳程度に手を添えただけの、生まれたままの姿の愛衣が
ネギの前にしっかりと立っている。
その僅かな手の陰以外はそのままネギの視線に晒されているその体つきは、
膨らむ所は膨らみながら無駄なものは見当たらない。
普段のネギの周辺がその意味では平均値をぶっ壊している事を考え合わせても、
更にその一つ年下であり、ネギから見たら年上のお姉さんである愛衣の裸体は、
年齢を考えると早熟と言えるぐらいに若い女性としての形に近づいていた。
「ありがとうございます」
そうやってはにかんだ愛衣は、ほんのりと頬を染めながらギリギリ両手を最終ラインに添えている。
その仕草が又、やや大人に近づく体つきに青さを漂わせ可愛らしさを醸し出す。
「ネギ先生もこちらに」
愛衣にそう言われ、ネギも又ふらふらと立ち上がり、愛衣に近づいた。
「ネギ先生も脱いで、くれますか?」
そう問われて、実際自分の言葉で愛衣に恥ずかしい思いをさせてしまった、
そう考える真面目なネギに他の選択肢は無かった。
「さすが歴戦の猛者、逞しいです」
愛衣が素直に賞賛するが、
それを受けてもネギが真っ赤な顔を下に向けて肝心な所を手で覆う事は無理からぬ所だった。
>>483 「ネギ先生も脱いだんですから、もっと見てもいいんですよネギ先生」
「は、はい…」
愛衣に促され、ネギはちらっ、ちらっと上目遣いになるが、
目に入るのはにこにこと優しい笑顔が精一杯と言うのが実際だった。
「ネギ先生、私のおっぱい、どうですか?」
「そ、その、綺麗です」
「そうですか。アスナさんとどっちがいいですか?」
「あ…」
口をぱくぱくさせるネギの目を見ながら、愛衣はすっと一歩近づいた。
「ふふっ、そーですか、ネギ先生アスナさんのおっぱいも見ちゃってるんですか」
「あああのっそれはそのずっと前にその見たんじゃなくてたまたまあの…」
舌が回らないネギの額を、にこにこ微笑む愛衣の人差し指がちょんと押した。
「駄目ですよー、ネギ先生。
こんなんじゃ、浮気なんて絶対出来ませんねー」
「だからいいんじゃないのー。ネギ先生なんて彼氏にしたら大変だよー、
将来スーパー天然ジゴロなんだから、これで浮気性なんて言ったら、愛人の数数えるだけで胃に穴空くって。
んー、でも、あっちもネギ君の事言えないか…」
「え、えっと、あの僕そんなあのっ…」
「はいはい、
ネギ先生が真面目で優しくて誠実なのはよーく分かってますから。本当ですよネギ先生」
「はい…」
愛衣ににっこりと微笑まれ、何か完敗の気分でネギは下を向くしかない。
「で、どうなんです?見てるだけでもうお腹いっぱいですかネギ先生?」
愛衣も又、両腕で軽く膨らみを挟むテンプレグラビアポーズで
ちょっと腰を曲げた上目遣いにネギの顔を覗き込む。
「あの…触って、いいですか?」
「どうぞ。でも、優しくお願いしますね」
ごくっと喉を鳴らして申し入れるネギに、愛衣はにっこり微笑んだ。
>>484 「んふっ、ネギ先生?」
「あったかい…」
お手頃サイズのバストを包み込む様に掌で覆い、ネギはほーっと呟く。
「ふわふわ柔らかくて、ぷるぷるしてる…」
「あっ、つっ」
「メイさん?」
「大丈夫、もうちょっと優しく。
女性の、特に成長期のおっぱいって敏感に出来てるんです」
「は、はい」
そう注意した愛衣は、くすくす笑みをこぼし始めた。
ネギの手つきがくすぐったかった。
その内、そんなネギの掌は、加減を確かめ覚えるかの様に、段々と柔らかく揉み始める。
「あ、ネギ、先生?」
「あの、硬くなって」
「うん、気持ちいいからこんな風に。
ここも触って、ここ、おっぱいよりもっと敏感だから」
そう言われて、ネギは柔らかな丘の上にピッと尖ったピンク色の蕾に指を添える。
そうしながら、そこを凝視し生唾を呑み込む、その仕草を隠せないネギの顔に愛衣はくすっと笑みを漏らす。
「ネギ先生」
「は、はい」
「おっぱい、ちゅうちゅうして見ますか?
男の人ってみんな、そういうの好きみたいですけど」
「は、はいっ」
「ん…あっ?あ、んんっ…」
かぷっと吸い付いたくすぐったさに愛衣は苦笑を漏らしたが、
そのまま無心で吸い続けているネギの安らかな顔を見下ろしていると、
そう言えばネギの家庭環境も複雑だったとかも思い出して
風呂上がりで束ねを解いているネギの後ろ髪に愛衣の掌が優しく伸びる。
最初は恐る恐る、壊れ物を触るみたいに掌中の玉に手を伸ばし唇を寄せていたネギと、
それを余裕で見下ろすお姉さんの愛衣だったが、
ネギが夢中になるに連れ、段々と雲行きが妖しくなって来る。
>>485 「んんっ、ネ、ネギ先生?あっ、ちょ、あ、あーっ…」
「メイさん?」
「嘘、おっぱいだけでイカセちゃった?」
愛衣が思わず顔をしかめ、その後で伸びやかな声と共に表情を解放してからピンと伸びた背筋も緩める。
ちゅうちゅうと夢中で吸い付いていたネギもその異変に気付く。
その様子を面白そうに眺めていた萌も目を見張って息を呑んだ。
「あ、あの…メイさん?」
「ん、んっ、大丈夫、ネギ先生のが凄く気持ちよかったから…」
「良かった…気持ちよかったんですね」
「え?あの、ネギ先生?あの、ちょっと、あのっあっあっあーっ…」
「メイさん?」
「嘘、おっぱいだけでイカセちゃった?」
そう呟いてへたっと座り込んだ萌の両手は、
既に胸元とミニスカからその中へと滑り込んでいた。
+ +
「あ、あのっ、メイさんっ?」
ガクッとネギに体重を預けて来た愛衣の異変に
さすがにおっぱいへの未練も忘れて愛衣を支えるネギだったが、
そんなネギの両肩がガシッと掴まれた。
「ネーギ先生?」
「は、はい…」
そんな愛衣の、
太陽の様に明るく妖艶にして凄絶な笑みは並の猛者でもチビリかねないものだった。
「ん、むっ!?」
ネギが他の場所を見ようとすると、
ネギと愛衣が今どういう格好をしているのかが嫌でも目の当たりになる。
そんなネギの肩を掴んで微笑んでいた愛衣はそのまま軽く膝を曲げ、
真っ赤に焼けて下を向いていたネギの頬を両手で挟み込んだ。
>>486 「ん、んっ…」
最初は目を見張っていたが、そこは歴戦の猛者。
愛衣による接触を確認したネギの唇は、そのままどちらともなく舌の参戦を誘発し、
気が付いた時には互いに貪り合うスタイルを確立していた。
「うふふっ、ネギ先生やっぱりお上手。
そうですよね、一杯一杯キスしちゃってたんですもんね。
そうですねー、私もお願いしてみようかな、
硬派は一時お休みして、ライダーじゃなくて仮契約ゴレ○ジ○ーとか作ってみませんかー、とか」
「その意気その意気ーっ」
胸の前でちょんちょんと人差し指と人差し指を合わせているネギをおいといて、
愛衣のプランにアホな煽りを挟み込む萌の声を聞きながら
愛衣はどこかとろーんとした眼差しのままでもう一度キスをする。
キスをした唇を、そのまま下へ下へとネギの唇から顎、その下へと伝わせる。
「あ、あんっ」
「ふふっ、お返しです。男の子もこの可愛い乳首で感じちゃうんですね」
うっとりとした口調で言いながら、愛衣はゆるゆると膝を曲げていく。
ネギはハッと両手で覆い隠そうとしたが、
ネギの目の前にしゃがんだ愛衣にその両手首を掴まれると、ネギの手には力が入らなかった。
「ネギ先生の男の子。こんな、まだ可愛いぐらいなのに、ピンピンに上向きになってます。
ネギ先生、私を見てこうなったんですか?」
「はい、メイさんが、メイさんが凄く綺麗だから、そしたらもう…」
絞り出す様に言うネギの声を聞きながら、愛衣はくすくすと笑みを浮かべていた。
「あっ…愛衣さん?そんな所あうっ!」
愛衣が、その目の前で精一杯天を向く白っぽい幹に唇を寄せ、
俗に西洋の横笛に例えられる方向で唇に挟みはみはみする。
>>487 「どうです、ネギ先生」
「あ、あっ、くすぐったいです、でも、又ああっ駄目ですぅあっ…」
「私の方がお姉さんなんですから、いけない雑誌とかお喋りとかぐらい」
「そうそう、メイって真面目に見えて実際真面目なんだけど、
実は結構耳年増でエロ話にお耳ダンボしちゃってたりしてね」
「私が勝ってた魔法でも実績でも一夏で天の領域まで行っちゃってくれちゃいました
無敵で最強で英雄のネギ先生。
そんなウルトラスーパーデラックスなネギ先生。
でも、こういう事はまだまだお姉さんが教えて差し上げますよネギ先生」
「えっ、でも…あんっ!!」
精一杯欲情しても可愛らしいぐらいのものを愛衣の口がすっぽりと包み込み、
愛衣自身が予告していた様にじゅっ、じゅっと愛衣の首ごと上下を開始する。
「あっ、駄目またメイさんのあっ、あっああんっ!!」
その瞬間、愛衣がネギの腰を捕まえている前で、
ネギの体が何度か震え、悲鳴と共にネギが背筋を反らした。
第四話終了です。
予定話数は軽くブッ千切ってるしクリスマスはとっくに終わってるし…
色々すいませんが今回はここまでです。続きは近々、折を見て。
>>312 > 「どうしたんですか?」
>
> 普通に声を掛けてくれるんですね。軟禁されている筈の私に。
> あれから私は、拷問に掛けられるでもなく飛行船の中で軟禁されていました。
> のどかさんのお陰でその必要が無かったのですし、扱いに困ったから取りあえず、
> と言うのも本当の所だと思います。
> でも、それもネギさんの優しさなのだと。
> 私は、その優しさを裏切ってここにいます。
> カード奪還隠匿の経緯は省きます。
> 見張りの娘が弱そうな時を狙って、その姿を借りてここまで辿り着きました。
> もちろん初期の目的を忘れてしまう仕様ですから、事前にメモを用意して、です。
> そうやって、深夜の寝室と言う危な過ぎる場所に、
> 素の顔で敵の潜入工作員と言う危な過ぎる相手がたたずんでいるのに、
> ネギさんの瞳はあの時と同じ優しいまま、心配そうですらあります。
> その優しさが切ないです。でも、裏切らせていただきます。
>
> 「はわわわっ!」
>
> 私が寝巻を床に落とすと、ベッドの上のネギさんは、腕を顔の前で振ってわたわたしちゃってます。
> 戦場だったらすぐに刈られてしまいますよネギ先生。
>
> 「は、んっ!?」
>
> ほら、瞬動なんか使わなくても奪ってしまいましたよ、
>
> 「ネギさんの唇、やっぱり柔らかい」
>
> 私の目の前で、目をぱちくりさせています。可愛いです。
> だから、もう一度。今度は深く、静かに。
> 目がとろんとして来ましたよ。伏せた睫、引き込まれてしまいそう。
> 引き込まれてしまいそう。どうしてこんなに甘美に舌が動くのですか10歳のネギさん?
> やっぱり、天才なのでしょうか。
>
> 「あ、あの…」
>
> 目が闇に慣れて来ました。糸を引いて唇が離れ、ミルクの様な頬がほんのり染まっているのも分かります。
>
> そして、戸惑いを口にしながら視線がチラチラと。
> だから、困ってる紳士さんにお手伝いをしてあげます。