彩雲国物語でエロパロ 4

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
落ちていたので立てました。
角川ビーンズ文庫「彩雲国物語」シリーズのエロを語るスレです。
801不可。

彩雲国物語エロパロSS保管庫
http://saiunss.w-site.jp/index.html
2名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 11:11:27 ID:i9dvW2pF
原作であそこまでやられると清秀でキスしてもらわないと困るな
前々スレ辺りでは清秀は原作では全く望みないと思っていたが
今や本命二番手にまできてる。妄想がとまらん
3名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 23:55:25 ID:VBsayiO2
清秀希望!今や劉秀よりも好き←
皇秀もかなり萌える。
4名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 00:06:22 ID:UIObo3Sx

繁栄を祈って
5名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 00:23:32 ID:DNo6c0fd
>>3
おー自分もだ!
劉秀も好きなんだけど、清秀も皇秀も萌える。御史台はS色が強めだからかな
6名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 07:10:49 ID:kMFmoVC8
1乙です!
7名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 21:35:50 ID:ZNJkeGlu
おつです!
清秀の妄想が止まりません!!
8名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:00:49 ID:yvhKcfRB
清雅と皇毅と秀麗で取り合い3P
9名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 22:25:29 ID:X0EvYdXU
その3Pイイ!↑↑
俺も見たい!
誰かアプしてくださる方は居ないものか・・・・
10名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 16:24:49 ID:xOp8uo2F
俺とかwwきめえwww
11名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 23:57:41 ID:El5RtvM1
>>1乙!

空気も読まずに、黎深×百合が読みたいと言ってみる
12名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 12:58:59 ID:iM5ECSM4
黎深×百合が読みたい!
紅家の子作り事情は神だった。。。
13名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 07:42:57 ID:Iuqv5Y+b
清秀を裸で正座して待ってます
14名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 01:16:09 ID:DRBTmOZa
皇秀希望
15名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 11:14:55 ID:K2p4ypb2
>1乙!
保守代わりに前スレメモ

彩雲国物語でエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156870009/

彩雲国物語でエロパロ 2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179374592/

彩雲国物語でエロパロ 3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219139158/
16名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 13:06:32 ID:HGSzz96T
新刊やっと読んだ。
清雅のサービスシーンが二つもw
17名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 10:04:16 ID:AhuuD4B8
保管庫堪能シタ!!

18名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 12:22:24 ID:0UQcWZpc
せめてこのスレでは平和に彩雲国を語りたいな
エロエロの神お待ちしております。
19名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 06:34:21 ID:flCzUDp+
黎深は当主じゃなくなったから、もう子づくり解禁なのかね?
てか、百合は今までノーマルなセクロスしたことないんじゃ…
20名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 22:49:37 ID:+h6mxedT
そうか、そういう考え方もあったか・・・
ホントに百合が子供生んで、こっそり王と秀麗の子どもにしたらいいような気がしてきた
21名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 23:13:34 ID:SSH9uUmo
>>20
そんなことおじさまが許さないよw
22名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:59:12 ID:7z8imBC+
百合似の娘なんて生まれた日には、黎深絶対嫁にやらないだろうなw
23名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:47:27 ID:T4OE3O2F
逆に自分似の娘だったら可愛がらなそうな気が・・・
内心可愛がっても表向きツンツンしそう。

あ、それって義息子にしていることと同じか。
問題ナシだな。
24名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 00:34:42 ID:HjD1vs5m
黎深、男の子生まれたら、百合を取られた様な気がしてジェラシーで
ツンケンいじめたりしちゃうんだろうなぁ…。

んで、百合と絳攸が二人して庇うからよけいひねくれるんだな。
25名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 12:22:45 ID:1Lx8a2hI
そして兄上に泣きつく、と
26名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:01:13 ID:oKBt79Z2
むしろ兄上も息子を可愛がって奇人の家に押しかけ泣き付く姿が想像できる・・・
27名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 12:08:15 ID:codo/ZBi
長官ってSかな
案外普通そう
28名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 21:34:46 ID:0PWfwlx9
新刊まとめ
・葵長官、キョンシーにされる
・清雅半死半生半解凍
・桃仙人の正体解明
・眼鏡覆面官吏の華麗なるデビュー
・奇人変人大官、棺桶より愛を込めて
・双花の立場とついでに李姫フラグの明日はどっちだ!?
・御史大獄終了。何故か秀麗ファンクラブが地味に自然結成
・どうやらラスボス登場
・父もデビュー、華麗を通り越してどこの大親分ですかあんたはっ!!
・ヘタレ王フラグ、ゴールインとおもいきや瀕死
・最後の最後にストーカー

うん、ストーリーはぼかした。
29名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 09:33:41 ID:gYHHBar4
>>26 悠舜の場合、わざと息子可愛がってジェラシー煽りそう。
奇人は呆れつつフォローしてくれそう。
3014歳になったら:2009/01/18(日) 01:11:39 ID:zNRgde7I
反応の薄さに不安だった夫人だが、何故だか黎深は急に気持ち良さそうに
なってきた。ここからが肝心だ。
歯を立てないように喉の奥まで挿れると、ゆっくりと頭を動かして、
熱く柔らかい口の粘膜と蠢く舌のぬめりに、出し入れさせて差し上げる。
黎深の腰がピクリと震え、「は…ぁ…」と切ない吐息が漏れた。
「はぁん、、、いかがでございますか?」
夫人はいっそう舌でねぶり、黎深を咥えた頭を激しく振り立てた。
「ん。ああ…、……うっ!」
今まで枕に凭れたまま指一本動かさなかった黎深が
夫人の頭を鷲掴みに引き寄せ、腰を口に突き刺して、容赦なく振り始める。
苦しさから、夫人の目に涙が浮かぶ。
(百合!百合!)
「ゆ!、、、ああ、ああああああ!」
次の瞬間、黎深が大量に放出した。
夫人は残らず飲み干し、尿道に残った分もチュッと強く吸い取った。
3114歳になったら:2009/01/18(日) 01:15:48 ID:zNRgde7I
>>30 順番間違えた。無視してください。

下手糞な長文をお目汚しします。
黎深(14)の閨教育係に選ればれたのは、門下の中流貴族の若妻。
気持ちは黎百。本番描写はなし。
*****

広大な紅本家の奥の奥。ここまで入ったのは初めてだ。
促され、大きな扉の前でひざまづく。
思いがけない役目を手に入れた。
家のため、夫のため、そして自分のために、次期当主と目される少年を
手なずけるのだ。

「お入りください。」涼やかな少年の声がする。
開かれた扉から、上質な伽羅の香りがした。

黎深は、家人に囲まれて螺鈿細工の長椅子に不機嫌そうに座っている。
湯上りらしく、夜着に部屋着をゆったり羽織って、髪を後ろから拭われている。
拭っているのは、常に黎深の傍に控えている少年―確か譲葉という名前だ。

「全く、私の許しも得ずに勝手な手配をしおって。」
「14歳になったんだから仕方ないだろう。女の人の扱いをしっかり教えて
もらって、今後女性に溺れたりしないようにね。」
「お前もここで見ているつもりか?」
「仕方ないだろう、傍付きなんだから。衝立の後ろで控えているよ。」
「・・・・・・」
主従の口のきき方に少々驚く。まるで腹の違う兄弟のようだ。
3214歳になったら:2009/01/18(日) 01:16:34 ID:zNRgde7I
落ち着いた声の、立派な風采の中年家人が声をかけてくる。
「私どもはこちらに控えておりますゆえ、何か不都合あらば声を
おかけください。さあ黎深様を牀へ・・・」

黎深の手を取り、丁寧に部屋着を脱がせて譲葉に渡す。
ほの暗い牀榻は、膝くらいの高さに設えられており、大人三,四人が
手を伸ばして眠れそうなほど広い。

羽根枕に黎深を凭れさせ、ゆっくりと自らの衣装を取り払っていく。
最後の襦袢を脱いだとき、はじめて黎深の目が面白そうな光を浮かべた。

「失礼します・・。」
黎深の夜着の帯を解き、身体にそっと手を這わせる。
やがて股間に屈み込み、チロチロと舐めはじめる。
ピチャピチャした音が響き始める。

譲葉は、顔を真っ赤にして牀榻の前の衝立に控えていた。
この音が何の音なのか分からないが、ひどく淫猥だ。
時折入る、夫人の「んっ」とか「あっ」の声に、体の奥がドキドキする。
そして、何故だか心が重い。
黎深の声がしないのが、まだ救いだ。
3314歳になったら:2009/01/18(日) 01:17:25 ID:zNRgde7I
黎深は、無表情のまま自分に奉仕する女を眺めていた。
四つん這いになって、大きな胸の桃色の突起を黎深にこすりつけては
「ああっ」と嬌声を上げ、尻を振りながら体中を愛撫する。
敏感な太ももの内側をザラリと舐め上げ、化粧した顔を股間に近づけ、
クチュと音を立てて鈴口を吸い上げる。
そして、右手で棹の根元を支え、左で睾丸を揉み込みながら、先端を
しゃぶりはじめた。

女とは、このような事をする生き物か。
確かに体は快感を覚えているようだ。子孫を繁殖させるための条件反射だな、
そんな事を考えながら、ふと牀榻の外を思い出した。
そういえば、百合も女じゃなかったか。
あいつも衣服を脱げば、この女のような体なのだろうか。
自分の裸を見せることはあっても、百合の裸など見た事がない。
そう思った途端、この女が百合に見え、体に火が付いたのが分かった。
3414歳になったら:2009/01/18(日) 01:18:22 ID:zNRgde7I
反応の薄さに不安だった夫人だが、何故だか黎深は急に気持ち良さそうに
なってきた。ここからが肝心だ。
歯を立てないように喉の奥まで挿れると、ゆっくりと頭を動かして、
熱く柔らかい口の粘膜と蠢く舌のぬめりに、出し入れさせて差し上げる。
黎深の腰がピクリと震え、「は…ぁ…」と切ない吐息が漏れた。
「はぁん、、、いかがでございますか?」
夫人はいっそう舌でねぶり、黎深を咥えた頭を激しく振り立てた。
「ん。ああ…、……うっ!」
今まで枕に凭れたまま指一本動かさなかった黎深が
夫人の頭を鷲掴みに引き寄せ、腰を口に突き刺して、容赦なく振り始める。
苦しさから、夫人の目に涙が浮かぶ。
(百合!百合!)
「ゆ!、、、ああ、ああああああ!」
次の瞬間、黎深が大量に放出した。
夫人は残らず飲み干し、尿道に残った分もチュッと強く吸い取った。
3514歳になったら:2009/01/18(日) 01:19:06 ID:zNRgde7I
ぐ…ちゅっ ぐ…ちゅっ
「はあん!はあん!はああん!はあああん!」
「あぁ……ゆ、んっ」
かれこれ一刻は経過している。
淫靡な声と音は遠慮なく衝立のこちら側にも響き続ける。
はじめは予想通り無反応だった黎深は、何故か途中から乗ってきたらしく
もはや主導権を握って絶好調のようだ。
控えている者たちは、段々辛そうに前屈み気味になっている。
譲葉に至っては、もはやヤケクソの気分だ。
(何だい、黎深のヤツ、普段女に興味ないって言ってるくせに。)

やっと黎深の声が聞こえた。
「ご苦労だった。もう下がって良い。」
しばらくして服を身に纏った夫人がヨロヨロと出てきて、
侍女に付き添われて室を出て行く。今にも倒れそうだ。
3614歳になったら:2009/01/18(日) 01:19:52 ID:zNRgde7I
「それでは黎深様、引き続き彼の夫人を教育係にお招きいたします。」
一人平然としていた奥向き家令が牀榻の黎深に声をかける。
「必要ない。閨の女の扱いはもう分かった。」

「お言葉ですが黎深様、14にもおなりになれば、たまにおなごが
必要でございますよ。侍女の誰かをお使いになりますか?」
「譲葉で良い。」
「はぁ!?」
今まで黙っていた譲葉が叫ぶ。
「何言ってるの!僕は男だし、そんな技術ないの知ってるだろ!」
「何を言う。私が食われているのをただ覗いていた罰だ。口で奉仕しろ!」
「なんつー下品な事を言うんだ、バカ黎深!好きで控えてたんじゃないし、
だいたい見てはいないよっ。」
「主人に向かってバカと言うな。嫌だったら下がっていれば良いだろうが、
この阿呆が。死ね!」
「意味が分からないよ!」
「うるさい、もう私は寝る!早く身体を拭け!布団を換えろ!!」

*****
あの中流貴族の若妻は、その後も数回呼ばれた。
少年を手懐ける事はできなかったが、「あの黎深の手付き」と紅一族に
遠巻きに恐れられ、ある意味目的を達したのだった。(オワリ)
37名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 23:42:57 ID:fafrXY7m
おおおひさびさに神光臨!
GJ!!!!!
つか黎深14にして冷めすぎでワロタwww
38名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 06:28:30 ID:xTU3Zaal
>>36
久々にキてたー!GJGJ!!
なんという14歳w
だが、紅兄弟のハジメテは一応に冷めてそうだ。
本命にはがっつきそうだがwww
39名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 03:58:27 ID:5vPJQe0E
>>31-36
GJでございます。
黎深の脱童貞(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

この間、仕事中に百合さんの裸が浮かんで仕方なかったので書きました。
カップル被ってすみませんが、黎深×百合さんです。
長くなりそうなので、とりあえず前半のみ投下します。
40名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 03:59:31 ID:5vPJQe0E
ーーー温泉、水滑らかにして凝脂を洗う。

(…って、なんだっけ?)
李絳攸は真っ赤にのぼせた顔を傾けた。
久しぶりに入った貴陽紅家本邸の「いちばんおおきなおふろ」のすみっこで、
まだ薄い肩をしっかり湯につけたまま、湯けむりの向こうに目を凝らす。
手桶から音を立てて流れる湯が、きめこまかな白い肌を洗う。
肩から背中、腰にかけての線はあくまで滑らかで柔らかく、
硬い骨も、こわばった筋も、まるで最初から存在しないかのようだった。
(ギョウシってこういうことだったんだ。
 脂が詰まってるなんて変だと思ってたけど、本当にきれいだ)
午後の黄金色の日差しが玻璃から差し込み、うなじの後れ毛が輝く。

「まだお昼ですけれど、今日はお勉強を早く終わりにしてお風呂に入りましょうね」
と家人が言ったのは半時ほど前だった。
「どうしてですか?」
眉根を寄せて詩の暗唱をしていた絳攸が目をパチクリすると、
「奥様がお戻りになるので、今宵は宴なのです。きれいにしておめかししましょうね」
家人は新調の衣を手にしてニッコリ微笑んだ。
(えーと…)
血液が集中しすぎて段々まわらなくなってきた頭で絳攸は考える。
(それなのに、なぜいま百合さんがそこに…)

41【紅家風呂事情】:2009/01/23(金) 04:01:26 ID:5vPJQe0E
すみません、題名入れ忘れました。
お口に合わない方はIDをNGにしてください。
42【紅家風呂事情】:2009/01/23(金) 04:03:06 ID:5vPJQe0E
「あー、やっぱり家のお風呂はいいわぁ」
清潔な湯をたっぷりと汲み上げ、豪快に浴びながら百合は嘆息した。
髪、顔、首、足、と湯をふんだんに使いながら流していく。
旅また旅の生活で思うように湯も使えず、貴陽につく直前には砂嵐で酷い目に遭った。
髪はもちろん、首から衣服の中までジャリジャリになってしまい、
本邸に帰り着くなり、家人の出迎えもそこそこに湯殿に駆け込んだのだ。
「ふー、やっと人心地ついた…」
よいしょっと立ち上がった瞬間、ガラガラッと湯殿の引き戸が開いた。
「ここにいたか」
「ぎゃー!」
湯帷子をまとった黎深が傲然と仁王立ちしていた。

「なぜ」
「ちょっ、待…っ!」
不機嫌丸出しの黎深がスタスタ湯殿に踏み込んできたのを見て、
百合は反射的に体を隠すものを探し、とりあえず手に触れた手桶をつかんだが、
これで胸を隠すか股間を隠すか迷ってしまい、わたわたと慌てた。
「なにを踊っている」
「うん、まあ、えーと… 紅州で最近流行ってる温泉手桶踊り。
 …って、君はまだ仕事中のはずだろ? なんでここにいるのさ!」
「ふん」
黎深は眉をわずかに持ち上げ、気に入らなそうに湯殿に入ってくる。
「あのねえ、旅のアカぐらい一人で流させてくれる?
 いまは君の背中を流す気分じゃないんだって…って、なにしてるの?」
散々迷った挙げ句、しゃがみこんで手桶で前を隠した百合だったが、
自分の前を黎深が素通りしていったので拍子抜けしたように問うた。
「いた」
「いらっしゃいましたか!」
脱衣所の戸のさらに向こうから、安堵したような家人の声がする。
「え、な、なに?」
百合はしゃがんだままそろそろと黎深の背後に近づき、覗き込んだ。
黎深は湯帷子のままざぶざぶと湯に入り、湯けむりの中に無造作に手を突っ込む。
「のぼせたようだ」
こちらに向き直った黎深の腕に、茹で蛸のように真っ赤になった絳攸がかかえられていた。

43【紅家風呂事情】:2009/01/23(金) 04:04:50 ID:5vPJQe0E
「つまり…」
百合は手桶を取り落とし、ガックリと肩を落とした。
「絳攸は私がいきなり入ってきたから出るに出られず、
 四半時は湯船につかってのぼせちゃったってわけね。悪いことをしたわ」
「まったくだ」
黎深は、いったん湯殿を出て絳攸を家人に渡したあとで何故か戻ってきた。
洗い場で腕組みをし、百合を見下ろすように仁王立ちで立っている。
「それでも母親か」
目を細め、偉そうに言った。
「君に言われると腹が立つけど、今回は仕方ないわね。
 …って、なに脱いでるの!?」
「知れたことだ。背中を流せ」

洗い場の椅子にどっかりと腰をおろし、ふんぞり返った黎深を前に、百合は顔をひきつらせた。
「ハァ!? いや、君はコウ…じゃなかった、絳攸を捜しにきただけでしょ?
 ほら、用が済んだらさっさとこれ着て帰った帰った。
 あ、そうだ。ついでに登城して一仕事するといいよ」
「お前のせいで中途半端に濡れてしまった。責任をとるんだな」
「えー…」
百合は手で胸元を隠しながらヨロヨロと立ち上がった。
もう駄目だ、こうなったらこのワガママ大王はテコでも動かない、と確信しながら。
「なぜ胸を隠す。お前の体なら隅から隅まで知り尽くしている。無意味だ」
「うわー、無意味に恥ずかしい言い方やめてよう」
一気に疲れを感じた百合は、なんだか馬鹿馬鹿しくなって体を隠すのをやめた。

44【紅家風呂事情】:2009/01/23(金) 04:06:16 ID:5vPJQe0E
「わかったわよ。じゃあ髪をくくるから待ってね」
紅家特有のまっすぐな黒髪を手櫛で梳き、簡単に結い上げる。
「髪、伸びたね」
「お前がなかなか帰ってこないからだ」
うなじが出る高さでまとめ、髪紐で器用にくくる。
「ん? ちょっと…」
ふてぶてしい態度のわりにスッキリしたうなじは黎深の若さを感じさせるが、
顎にかけての線は以前見たときより引き締まり、より男性的になったように感じる。
(それなりに苦労してるのかな?)
『他人』の中に立ち混じって新人官吏として働くのは、黎深には楽な仕事ではないはずだ。
「ちょっと、なんだ」
「うん、老けた?」
成長したとも大人びたとも言いづらくて冗談めかして言ったが、黎深はなぜか自慢げに笑った。
「ふっ、無論だ」

米ぬかを入れた袋を湯に浸し、指先から丹念に洗ってゆく。
腕から肩にかけての筋肉は見事で、無駄な肉などひとかけらもない。
首は苦しくないように、うなじや耳の裏は指を使って丁寧に。
かつて側仕えだったときから何度となく流してきた背中は、すっかり広くなった。
(子供の頃から偉そうだったわよね…体も自分で洗ったことなんてなくて…)
片膝をつけて黎深の前に座り、太ももの上に黎深の足を乗せて洗う。
チラリと上目遣いで見上げると、黎深は偉そうな表情のまま片眉を上げた。
「なんだ?」
「…思ったよりきれいだし、足の爪もちゃんと整えてあるから安心したわ。
 勤めに行くようになっても、ちゃんと誰か身だしなみを管理してくれてるのね」
「自分でやっている」
「え!?」
「当然だ」
「あ」
百合の脳裏に、国試中の黎深の姿が浮かんだ。
そういえば黎深は、ちゃんとみんなのふんどしまで洗濯していたっけ…
「変な奴だ」
洗う手を止めて感動している百合を、黎深はあきれたというように見下ろした。

45【紅家風呂事情】:2009/01/23(金) 04:07:41 ID:5vPJQe0E
「さて」
太ももまで洗い上げて、百合は立ち上がろうとした。
「まだ終わっていない」
黎深が大きく股を開いたまま言った。
体を洗ううちにすっかり血液が集中したらしく、隆起している。
まだ日は高いので、盛り上がっている血管までハッキリ見えてしまう。
百合は頬を染めて目を逸らした。
「えーと、そこは、さすがに自分でやるところでしょ?」
というか、側仕えの頃からそうだったはずだ。
「百合がいるのに俺が洗うことはない」
「うう…毒を食らわば皿までか…」
「なにが毒だ。失礼な奴だ」
百合は股間の前に跪いて米ぬかの袋で男根を拭い始めた。

「ねえ、黎深…」
「なんだ…」
「なんか、前より大きくなってない?」
手を差し入れて袋をしっかりと洗い、根元から擦りあげる。
「…成長期だからな」
「うん、そういうことじゃなくて」
雁首の皮を伸ばし、洗おうとして百合はためらった。
この布袋で擦ると粘膜が痛みそうだ。
ぽちゃん、と布袋を湯桶に放り投げる。
「どうした」
「すぐ済むから、じっとしててね」
百合は亀頭に顔を近づけ、舌を雁首に差し入れた。

46【紅家風呂事情】:2009/01/23(金) 04:10:22 ID:5vPJQe0E
「ん…」
くびれの所を舐め取っているうちに鈴口から溢れた汁が百合の頬を汚した。
百合は一度顔を離し、いたずらっぽく黎深を見上げてみる。
傲然と見下ろす目の底に、揺れる感情が見えるような見えないような。
その揺らぎをじっと見つめたまま、舌先で先端に触れた。

「しょっぱいわ」
「体液だからな」
舌先でえぐるように鈴口を舐めとる。
そのまま亀頭を口に含んで、隅々まで洗うように舌を這わせた。
舌の動きに合わせて、手も自然と動いてしまう。
はらりと落ちてきたくせっ毛をすくいあげて耳にかけ、吸い上げる。
黎深の呼吸が乱れた。
「百合…」
「え?」
思わず口を離して見上げた百合の顔に、白い粘液が飛んだ。
「熱…」
顔に、髪に、胸に、粘り気のある白い液が貼り付いていく。

                      <つづく>
47名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 04:12:07 ID:5vPJQe0E
ここまで前編です。
失礼しました〜
48名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 01:07:55 ID:KkIPBdGB
>>47
超GJ!!!
若黎百はエロ素敵過ぎる!!
湯あたりしたコウを若干心配しつつ、
後編をwktkしながら全裸で待ってるんだぜ!
49名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 22:21:08 ID:7+aN5K7x
GJ!!
しかしコウは被害者かw
50名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 03:36:36 ID:VDn0UMd5
>>40,42-46の続きです。
最後まで…と思ったのですが、とんでもない長さになりそうなので
途中までいったん投下します。中編ということで、ご容赦願います。

それと、お詫びがあります。
前編にて黎深の一人称を「俺」にしてしまったのですが、
さきほど百合さんの挿絵に萌えるために原作を読みに行ったら
…黎深の一人称は「私」でした。o…rz
非常に大切なポイントでミスをしてしまい申し訳ありません。
読むときには「俺→私」で脳内変換してくださるようお願いします。
51【紅家風呂事情】中編:2009/01/26(月) 03:38:44 ID:VDn0UMd5
わずかに傾いた午後の陽が玻璃を通り抜け、白い大理石を黄金に染める。
掛け流される豊富な湯のせいで浴室は冬と思えぬほどに温かく、
もうもうと立ち上る湯気が肌と髪をしっとりと濡らしていた。

大理石の一枚岩の上で跪いた百合は、生温かくねっとりとした体液をまとい、
濃厚な精の香りにつつまれたまま、目の前の夫を見上げていた。
額から頬にかかる前髪、彫刻のようにうつくしいけれど表情のない顔はいつものままだ。
一瞬前に黒い瞳の底に見えたゆらめきも、再び凪いでしまった。
(でも…)
百合は視線を落とす。
先端に体液を残したまま、射精の余韻でわずかに震える夫の性器。
百合は繊手を伸ばし、陰茎に添えて、ふたたびその鈴口を舐めあげた。
感じやすくなっている部分への容赦ない刺激に、黎深の腰がわずかに反応する。
「百合…」
「せっかくきれいにしたのに…また、洗わないと…」
「なにを考えている…」

52【紅家風呂事情】中編:2009/01/26(月) 03:39:44 ID:VDn0UMd5
黎深は股間で動く淡い色の髪に指を差し入れ、一房指にからめて軽く引っ張った。
さっきまであんなに嫌がっていたのに、勝手に気を変えてしまった。
股間は自分で洗えと言った舌で、その股間の汚れを舐め取っている。
百合を見ていると、黎深を好きなのか、ただ色事が好きなだけなのかわからなくなる。
(いや…)
琵琶さえ弾けば絶対好きになると言ったのに、一向に好かれている気がしない。
黎深の身体で唯一愛されているのが股間といったところだろうか。
「百合」
「ん?」
百合が喉の奥でもごもごと答えた。
「あとで琵琶を弾いてやる」


「え?」
場にそぐわない言葉に百合が思わず顔を上げると、
黎深はどこから取り出したのか、避妊用皮袋を百合の目の前にぶらさげた。
「つけろ」
「う、うん」
普段なら自分でつけろと文句を言うところだが、なんとなく気圧されて素直に受け取った。
(なんか変なこと言ってた気がするけど、聞き違いだよね…)

53【紅家風呂事情】中編:2009/01/26(月) 03:40:59 ID:VDn0UMd5
「ん、これ…半透明じゃない? それに潤滑油みたいのが…」
「より自然な感触を求めた結果、羊の腸に行きついたらしい。
 潤滑油は通常の性行為に使われるものだが、まあ、品質保持のためだな」
「ああ、腸詰めに使うあれね。確かに水分ないと破れやすそう…ん?」
「どうした」
「うん、潤滑油を使ったのは正解かも。つけやすいわ」
「外れやすいということでもあるが。さあ、こちらに尻を向けろ」
黎深は大理石の椅子にゆったりと腰掛けたまま傲然と命じた。

洗い場の白い大理石。
そのツルツルした一枚岩の上で、百合はゆっくりと四つんばいになった。
黎深が怜悧であればあるほど、傲慢に振る舞えば振る舞うほど、
さきほど口で味わった生々しい香りと、浮き出た血管の脈動にこそ
黎深の情が溢れ出してくるように感じられ、興奮する。
黎深の冷たい眼差しには、だらしないほどに蜜で溢れた花弁が映っているだろう。
百合の体が熱いのは、ここに湯気が充満しているからではない。
黎深の体温が、体液の匂いが、溢れる情がいとおしいからだ。
百合は頬を桜色に染め、腰を高く上げて、肩越しに黎深を振り返る。
早くあの火照りを体で、この胎内で味わいたい。

「ちょうだい…」
熱くてとろけそうな花芯から蜜が盛り上がる。
溢れた愛液が太ももを濡らし、大理石に水たまりを作る。
黎深はゆっくりと立ち上がり、百合の白い尻にその長い指を食い込ませた。

54【紅家風呂事情】中編:2009/01/26(月) 03:43:59 ID:VDn0UMd5
「ちょっ、ちょちょちょ、待…っ! 待…っ!」
「わからん奴だ。さっき欲しいと言ったのはお前だ」
「だって、あ…っ!」
黎深は百合の肛門を揉みほぐしながら鬼頭を押しつけていたが、
百合のあわてぶりにかまわず、ぐっと体重をかけた。
「ああっ!」
百合は2人分の重さを支えられず、胸までを大理石の床に押しつけられる形になった。

顔を横に向け、ギュッと拳を握って衝撃に耐える。
尻が高いところで固定されているため、細い腰は折れそうなほど反り返った。
下腹部の筋肉が激しく収縮し、押し出されそうになった黎深は呆れた。
「お前らしくもない。肛門を使うときは力を抜くようにと教えたはずだ」
黎深は、頭脳派であってもひととおりの体術を仕込まれた紅家の男である。
腕の筋肉、腹筋、下半身の筋肉、どれひとつとっても百合があらがえるものではない。
「あ…、や…!」
抵抗空しく、亀頭は肛門に呑み込まれた。
「ぐ…っ!」
百合は目を瞠った。
黎深は腰を止めずに一気に貫いた。
「いやー!」
潤滑油を含んだ皮のせいで、男根は滑らかに腸壁を駆け上る。
衝撃が背筋を伝わって脳天まで突き抜けた瞬間、百合は声もなく昇天し、
ぼんやりした意識の隅で、自分の下半身が痙攣しているのを感じた。

55【紅家風呂事情】中編:2009/01/26(月) 03:46:48 ID:VDn0UMd5
「これはまだ安全性に疑問があって、『子づくり』には使えないらしい」
根元までさしこんでから、黎深による事情説明があった。
「なるべく早く菊門で耐久性を確かめたかったんだが…、いま『嫌』と言ったか?」

(そ…そういうことは事前に言え…!)
百合は口をぱくぱくさせながら体勢を立て直そうとしたが、体に力が入らなかった。
張り型や指で散々弄られたことがあるとはいえ、菊門での「本番」はこれが初めてなのだ。
心の準備も体の準備もしないでいきなり太い物を突っ込まれ、無事でいられるわけがない。
それでも肛門が傷つかなかったのは、ひとえに柔らかい皮袋と潤滑油のおかげだ。
(痔になったらどうしてくれんのよ〜〜〜〜!)
百合は文句の一つも言いたかったが、口から出たのは言葉にならないあえぎだけだった。

「まあいい。じっとしていろ」
返事のないのを「嫌ではない」と受け取った黎深は、
柳のようにしなっている百合の腰に手をかけ、ぐっと引き寄せた。
百合はあえぎながらも膝と腕に力を入れて体勢を立て直す。
黎深は百合の体が安定したのを見届け、一気に腰を引いた。
雁首が百合の腸壁をえぐるように擦っていく。
「あああああ!」
百合は腰を反らし、目を見開いた。
開いた目から涙が溢れる。
「待って、ちょっと、…あぁ!」
黎深は百合の様子におかまいなしで、皮膚が音を立てるほどの勢いで叩き込んだ。

「うぐ…!」
百合は身をよじり、内股を震わせた。
腸壁を擦られる快感と、内臓に与えられる衝撃で目が眩む。
「く…」
珍しく黎深が声を漏らした。
長い指に力が入り、百合の白い肌に赤く跡をつける。

56【紅家風呂事情】中編:2009/01/26(月) 03:49:35 ID:VDn0UMd5
「あぅ…っ! んぁ…っ!」
湯気の満ちた豪奢な浴室に、太ももと尻の肉がぶつかり合う音が響く。
規則正しく性急なその音に、くぐもった水音が混じる。
百合にはその音が、自分の蜜の滴る音に聞こえた。
「熱…熱い…ああ…」
擦られれば擦られるほど腸壁は熱くなり、気が違いそうな快感が全身を駆け抜ける。
百合はいやいやをするように頭を振り、ただ涙を流して言葉にならない声を上げた。

(もう…やめて…こんなに何回もイッたら…おかしくなっちゃう…!)
腸壁を何度目かの痙攣が襲ったとき、黎深がうめいた。
「百合…!」
痛いほどに腰をつかみ、二度、三度突き上げる。
大きく滾った怒張がビクビクと拍動するのを感じた瞬間、百合の目の前が白くなった。


                   <つづく>
57名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 03:50:57 ID:VDn0UMd5
ここまでです。
ではまた。
58名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:23:55 ID:mtNGj1Yi
>>57
キテタ━(・∀・)――!!!!
超GJ!!
百合エロかわいいよ百合
続きもwktkしながら、正座で待ってる!
59名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 01:42:34 ID:fT+hHYdB
なんというエロス!!けしからん!!
いいぞもっとやれwwwwwww
避妊袋ネタが定着しててワロタw
全裸で後編がくるのを待ってます
60名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 05:25:27 ID:8pQyuwbs
>>40,42-46と
>>51-56の続きです。
61【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:26:32 ID:8pQyuwbs
冬の午後は短い。
湯殿に差し込む陽は、紅州みかんのごとき鮮やかな橙に変わりつつあった。
若き紅家当主はその夫人を後ろから抱えるようにして湯につかり、
滑らかな頤に手をかけて顔を上向かせ、その唇を貪っていた。

黎深の舌は百合の舌を追うように絡みつき、逃そうとしない。
百合の呼吸は乱れ、淡く長い髪が湯の中で揺れた。
腰に時折触れる男根が固い。
(さっきあんなに出したばかりなのに…)
手探りでそっと触れてみる。
黎深の息づかいが変わった。

「ん…」
ゆっくりと離れていく唇に、きらきらと唾液の橋がかかる。
「百合…」
黎深は、百合の形の良い乳房を乱暴に掴み、捻りあげた。
見事な造形は無惨にひしゃげたが、百合は快楽の吐息を漏らした。
力加減を知らない黎深の愛撫は時に痛みを伴うが、
妻になって数ヶ月、百合の体はすでにその痛みに馴染んでいる。
「黎深…すごく…気持ちいい…」
百合はうっとりと黎深の肩に頭をもたれさせ、黎深は露わになった首筋に唇を這わせた。
滑らかな白い肌にひとつ、ふたつ、血の色が滲む。
白磁の指が男性器に絡みつき、甘く愛撫をうながす。

62【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:28:17 ID:8pQyuwbs
まるで可憐に咲いた純白の花弁をいたぶる魔王のごとく、
黎深は百合の耳朶に、首筋に、肩に、胸に、紅の痣を残していった。
強く吸われるたびに皮膚はチリチリと痛み、百合は眉根を寄せる。
思い出したように乳首を責められ、体の芯が痺れるように疼いた。
奥から何かが湧き出し、溢れるのがわかる。
「あ…」
口中に含まれた乳首に黎深の歯が軽く当たり、百合は身をすくめた。
指に力が入り、黎深が息を止める。

白い肌に紅の花弁が咲き乱れた頃、黎深はようやく立ち上がり、浴槽の縁に腰をかけた。
息も絶え絶えの風情で見上げる百合をうながし、自分の腰に跨るようにして膝立ちさせる。
秘所に指をやると、そこは熟れた果実のようにたやすく開いた。
紅く充血し、滴るほどにたっぷり蜜を含んだ花芯が露わになる。
「…ぐしょぐしょだな」
「お湯で濡れてるのよ」
百合は頬を染め、視線を逸らした。
「ほう」
「あ…」
黎深は無造作に長い指を差し入れ、ずるりと引き出した。

玻璃から差し込む午後の日差しで、指にまとわりついた愛液が淫靡にきらめく。
「これがか?」
表情のない怜悧な瞳で見上げられ、百合は耳まで紅くなった。
黎深は再び中指を差し入れ、第二関節まで押し込んだ。
「ん…」
百合は唇を噛んだ。
全身を散々に弄ばれたせいで敏感になっている。
黎深の指はゆっくりと引き抜かれ、また押し込まれる。
「れ、黎深…」
百合は焦れて声を上げた。
「なんだ?」


63【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:29:56 ID:8pQyuwbs
「変よ…こんなに焦らすなんて…」
「何が言いたい?」
「いつもならもっと…女の体を知ったばかりの童貞みたいにがっついてるのに…」
「……」
黎深の眉間に皺が寄り、指が止まった。
「あ、ゴメン、それが言いたいんじゃなくて…」
「他に言うことはないのか?」
「うん…その…」
「欲しいものがあるなら言え」
「れ、黎深の…が…」
「聞こえんな」
「黎深のおちんちんが欲しいです!」

おちんちんが欲しいです…欲しいです…です…です…
冬の日暮れ、大理石でできた豪奢な湯殿に百合の声が反響した。

     *  *  *

湯殿の外、なかなか出てこない主人夫婦を心配して控えていた家人は、
湯あたりから回復し、百合にゴアイサツするべく偶然迷い出た絳攸の耳を塞いだ。
「あれ? なんか聞こえ…」
「おや、湯あたりのせいでまだぼんやりしていらっしゃるのでは?」
ニッコリと笑う。
「でも…」
「いけませんね。さ、あちらで冷たいお水を」
(え、でも、たしか…お…おちんち…)
音が脳内で意味を成した瞬間、絳攸は顔から火を噴いて気絶した。

     *  *  *
64【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:30:56 ID:8pQyuwbs
百合は恥ずかしさのあまり目尻に涙を溜め、真っ赤になって目を逸らしていた。
「ほう」
黎深が唇の端を吊り上げる。
「もう…降参するから…黎深…お願い…」
手探りで陰茎を探し、愛撫し、うながす。
そのとき百合は、黎深の先端から体液が滲んでいるのに気づいた。
(あれ? 黎深も我慢してるの…?)
「いいだろう」
黎深は偉そうに言うと、百合の腰に手を添えて、膣口に亀頭を押し当てた。
逡巡するかのごとく、生のままで粘膜をもてあそぶ。
(つけないの…?)

黎深は生のまま挿入することもあるが、それは序盤に限ってのことだ。
射精の後や体液が滲んでいるときは妊娠の危険があるから必ず避妊袋をつける。
「黎深?」
百合は、黎深の双眸がかすかに揺らぐのを見たような気がした。
兄への思慕を何よりも、百合よりも優先する黎深にも、
何も考えずに百合を蹂躙し、生の粘膜を擦り合わせ、
溢れるほどに白濁した液を注ぎ込みたいと、思うことがあるのだろうか。
「わかっている」
黎深は再びどこからか避妊用皮袋を取り出すと、百合の目の前につきだした。
「つけろ。安全性はさっきので折り紙付きだ」

65【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:32:13 ID:8pQyuwbs
「ああ…」
百合は数ヶ月ぶりに黎深の男根を胎内で味わっていた。
「この新製品凄い…血管の形までわかるわ…」
確かめるようにゆっくりと腰を使いながら、吐息を漏らす。

「お前用に潤滑油を減らした品を調整すべきだな」
百合の腰をつかみ、突き上げながら黎深は皮肉った。
「いくら掻き出してもきりがないぞ」
赤くなって口も利かない百合を見上げながら、黎深は不思議な感覚を味わっていた。
邵可や秀麗に接するときに感じる感覚と似ているが少し違う、非合理の欲望を。
黎深は百合の腰をぐっと引き寄せ、抱え込んだ。
そして上体を起こし、上下入れかえて百合を大理石の床に横たえる。
より自由に動ける体位をとって、欲望の赴くままに腰を使ってみた。
膝を大きく開かせて奥まで突いたり、脚を体に押しつけて上から突いたり。
ゆっくりと焦らしてみたり、素早く叩きつけてみたり。
そのたびに百合の表情はコロコロ変わり、声の艶が増していく。

「黎深…もう…」
黎深の腕を掴んでいた百合の指に力が入る。
黎深の皮膚に赤い筋がついた。
膣壁はねじりあげるように収縮し、終焉の近いことを匂わせる。
終わりたくない。でも、止まらない。
66【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:33:34 ID:8pQyuwbs
「百合…」
百合の体を半分転がして片脚を大きく持ち上げ、奥に叩きつける。
もっと奥へ、もっと奥へ。行けるはずがないのに体が要求する。
「ああっ! あぁん! あうっ!」
ひと突きごとに百合が鳴く。

その脚を降ろし、後背位の形をとったまま、片腕を掴んで上半身を捻らせた。
「ぐ…っ! あっ! ふ、深い…!」
激しく打ち付けられ、百合の顔が歪む。
その顔を黎深は見下ろした。
「やめ… そんな顔で… 見ないで…」
「残念だが、顔は変わらん」
「ちが… そんな目で… 見られると…」
百合の下半身がガクガクと震える。
「もう… イキそう…」
「わからん奴だ」
「うぅ…」
ビクンと胎内が大きく収縮する。黎深はかまわず抽送を続けた。
「あ… あ… いやぁ…」
痙攣する膣内を二度三度と突いたとき、黎深の腰が砕けた。
「…っ!」

目がくらみ、思わず手を突く。
片膝立ちになって体を支える。
百合が頽れて自然に結合が外れる。
皮袋が落ち、百合の背中に精液が飛び散る。
黎深は肩で息をしながら、いつのまにか自分が興奮していたことに気づいた。

     *  *  *

67【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:34:39 ID:8pQyuwbs
「ん…」
サラサラと、清潔な絹の感触がある。
(ここは…?)
素肌に乾いた布が気持ちいい。
寝返りを打って天井に目をやると、見慣れた天蓋がある。
久々に帰ってきた、夫婦の臥室だった。

「気づいたか」
弦の振動が空気を震わせる。
黎深は寝台から少し離れた椅子に座り、琵琶の調弦をしていた。
気を失っていた間に陽が傾いたらしく、部屋の隅に影ができている。
黎深は長い髪を下ろし、肩から軽く薄紅の衣を羽織っていた。

「いま…変な夢みた…」
「ほう」
「湯殿で黎深にお尻を犯されて、何度も何度もイッちゃう夢。
 そんな変質者が見るような夢を見るなんて、…きっと旅で疲れたのね」
「それは現実だ」
「やっぱり…」
百合は力なく笑った。
「変態の嫁になるということは、変態夫婦の一員になるということだったのね…」
「わけのわからないことを言うな」

68【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:39:29 ID:mZUiZHed
弦を弾く音。
安定した振動が耳に心地よい。
調弦は済んだようだ。
「黎深、こっちに来て」
黎深は琵琶を置くと素直に立ち上がり、寝台の端に腰掛けた。

「琵琶はいいのか?」
「あとでゆっくり聞かせて。まだ『おかえり』も聞いてないわ」
「『ただいま』の方が先だろう」
「そうね」
百合はくすりと笑い、拗ねた子供のような顔に指を伸ばした。
「ただいま」
「…おかえり」

     *  *  *

「絳攸、湯あたりさせてごめんね。もう大丈夫?」
「あれ? ぼくもう気分が良くなって、百合さんに挨拶しようとして…」
「大丈夫?」
百合は心配そうに絳攸の髪を撫でた。
「なんだか悪い夢を見たようで、うなされてたそうよ」
「ゆめ… そうか、ゆめだったんですね」
絳攸はほっと胸を撫で下ろし、事情を知らぬ百合は微笑んだ。
「気分がよくなったなら、一緒に夕餉にしましょう」
「はい。今日はれいしん様と3人で宴ですね!」
「あー、えぇと」
百合は困った顔で笑った。
「黎深ねぇ、お風呂のあとしばらくしてから外に飛んでっちゃったのよ。
 だから、夕餉は私と2人で食べましょう。いい?」
「えっ!?」
絳攸は再びちいさな眉根を寄せて、両親の不仲疑惑に悩むのだった。

     *  *  *

69【紅家風呂事情】後編:2009/01/29(木) 05:39:58 ID:mZUiZHed
「兄上!」
「よかった。うまく行ったんだね。顔をみればわかるよ」
「兄上のおかげです!」
「礼ならうちの奥様に言っておくれ。私の先生だからね」
「ふっふっふ、黎深殿、その焦らしを忘れるでないぞ。百合姫が欲しいというまで、じゃ。
 善行は気分がいいのう。では、特別にもうひとつ秘訣を教えてしんぜよう」
黎深は子供のように真剣な顔になり、こくりとうなずいた。

                <完>

70名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 05:43:11 ID:mZUiZHed
ありがとうございマンモス。
百合さんと黎深が好きすぎて変態臭くなってしまいましたが、
読んでいただければ幸いです。ではまた。
71名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 01:02:28 ID:Qfas33/C
gj!!!
72名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 03:21:25 ID:q1tUq7Rk
GJGJGJGJGJ!!
オチにワロタww
73名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 07:54:44 ID:ihApuIdk
>>70長編お疲れ、GJ!!
エロあり、笑いありで素晴らしかった!
しかし変態プレイの師匠は兄上夫婦だったんだなw
つまり、兄上夫婦は更に上いく変態プレイを…!!
74名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 03:30:42 ID:XGWlWmgz
保守
75名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 07:25:37 ID:Bv4/N/NR
秀麗ものが読みたいな保守
76名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 17:22:07 ID:gHYYKfxG
誰か清雅を…
77名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 00:02:11 ID:lt2NLUIW
あえて影月×香鈴とつぶやいてみる
78名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 16:13:06 ID:CBptKqmK
79名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 22:35:37 ID:sRrG+uz/
清雅×秀麗を・・・やってみます。
長くなりそうですが、とりあえず前半部分を。

桃っぽい人も出てきたりでてこなかったりです。
80名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 22:37:10 ID:sRrG+uz/
【桃酔】


――気まぐれに過ぎない。


「……いい子だね。」
空になった酒杯を手に、ゆっくりと秀麗の瞼は落ちていった。
「綺麗な世界しか知らないから、か。」
男と二人きり、男が差し出した酒に、ためらいもなく手を伸ばして。
「そんな所がたまらなく……ね。」
優しく伸びた指とは裏腹に、一瞬だけ瞳の光が消え、冷たい色を宿した。
「……ん…ん。」
指先でそっと顎を持ち上げれば、甘く熱い吐息が誘うように秀麗の口から洩れた

あまりの効き目の早さに彼は思わず苦笑した。
「…ホントに、いい子だ。」
ふと視線を巡らす。
部屋中に乱雑に積み上げられた書物。
机の上には新しい資料と思しき紙の束が重ねられている。

「……頑張り屋さんは、嫌いじゃないよ。」

唇を寄せる。
酒杯が、軽い音を立てて床に落ちた。
81名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 22:39:16 ID:sRrG+uz/
【桃酔 2】

部屋に入ると、紙や墨のにおいに混じってやけに甘い香りがした。
清雅はその香りに既思感を覚えながら部屋の奥に歩みを進めた。

「…馬鹿かこいつ。」

長椅子に横になり、無防備に寝息をたてている秀麗と、床に転がった酒杯に清雅
は眉をひそめた。

勤務中に……酒?
しかしこいつはちょっとの酒じゃ酔わない酒豪のはずだ。

そして、思い至る。
「盛られたか。」
床に落ちた酒杯を拾い上げ、軽く匂いを嗅ぐと、予想は的中した。

――桃酔【トウスイ】。
速効性の媚薬。
桃のように甘く、水のように体に染み渡る。
飲めば夢と現が判然としなくなり、ふわふわと酔ったような心地になる。

薬に耐性がない者なら、少し多めに服用すれば耐え切れない睡魔に襲われ、眠り
に落ちる。
そして、感度は抜群によくなり、なにより体が『欲しがる』。

清雅も仕事上、何度か使ったことがある。
本能が欲しがるままに体を開き、口を割り、乱れていった女達。
「お前も…か?」
ゆっくりと手を伸ばし、頬に触れた。

不自然に熱を帯びた体。

冷たい手に反応するかのように、秀麗の肩がビクリと震えた。
頬から首筋、鎖骨へと、ゆっくり指を滑らすと、秀麗の腕が何かを探すかのよう
に宙に伸びた。
「馬鹿が。」
その仕草に何故か苛ついて、肌から指を放した。
「お前もその程度か。」
『女』の顔をして、別人のように快楽を求めるか――?


吐き捨てるように言うと、その声に反応するかのように睫毛が震えて、瞼がうっ
すらと開いた。
「…ん……ぅ」
秀麗が溜め息のようなながい息を吐いた。

82名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 22:45:26 ID:sRrG+uz/
【桃酔 3】

―――― そして、潤んだ瞳が清雅を捉えて。


「……なに見てんのよクソセーガ。
 大っ嫌いよ、アンタなんか。」


潤んだ瞳、上気した頬。
少しだけ官服ははだけて。

媚薬を盛られているのに、口から出たのはまぎれもない悪態。


二言だけいうと、秀麗は再びまどろみのなかに落ちていった。


「………はっ。」
思わず笑いだしたくなった。
――なんて女だ。


でも、そんな女の方が。そんな女だから。



清雅はゆっくりと秀麗の目元に片手を伸ばし、目隠しをするように手の平で覆っ
た。


「――教えろよ。」

耳元で低く囁いた。
そして、少しだけ開いた唇に口付けた。
身体の奥にある何かを、探り、犯し、奪うように深く、深く。
「んっ・・・・?はっ・・・・」
突然の酸欠に、戸惑ったように秀麗が喘ぐ。



――教えろよ。お前の『女』の顔を。
迷わず悪態をつくような女だから、こいつだから。


―――墜ちる様がみてみたい
83名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 22:50:47 ID:sRrG+uz/
すみません、とりあえずここまでです。
色々と申し訳ない・・・・!
ではでは。
84名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 05:40:34 ID:/mhi5yen
GJ!
続きを楽しみにしてます!
85名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 23:09:59 ID:SBO5Ro+S
清雅はエロが似合うなあw
続きwktk
86名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:45:08 ID:HuX9K9pz
間が空いてしまいました。

続き、投下します。
87名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:45:54 ID:HuX9K9pz
【桃酔 4】

突如襲ってきた息苦しさに秀麗は混乱した。
「んっ……ぅ!?」
目を開けたつもりが真っ暗で何も見えない。
口内を犯される感覚。
歯列をなぞり、執拗に舌を絡ませられる。
体が熱く、頭がくらくらする――

「な…んなのよぉっ…」
清雅が唇を離すと、秀麗は息を切らしながら言った。
「真っ暗だし…なにこれ…誰…」
真っ暗なのは清雅が目を覆っているからなのだが、それすら分かっていないらし
い。
「…もう、なん……で…!」
声が弱々しくなったのを不審に思ってふと見るとと、いつの間にか秀麗が下肢を
もぞもぞとうごめかしていた。
(体が『欲しがる』、か……)
「…黙って良い子にしてろ。」
「…!」
片手で素早く帯を解く。
「せい…がっ!?」

秀麗が暴れ始める前に、『欲しがっている』そこに指を埋めた。
「んぁっ……あ」


悲鳴のような声をあげて、秀麗が背を弓のように反らせた。


88名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:49:29 ID:HuX9K9pz
くちゅっ…

薬の効き目もあってか、秀麗のそこは清雅の指の侵入を容易に許す程潤っていた

「あぁっ…せ…が…ぁっ…ん…はっ……」
秀麗が何かを言おうとすると、
それを遮るかのように清雅は指の動きを巧みに変えた。

時折右腕にはめられた銀の腕輪が腿にあたり、
冷たさにびくりと脚が跳ねた。

くちゅっ…ぷちゅ…

「せい…がっ」
抵抗しようと手を上げてもすぐにナカをかき混ぜられ、力無く落ちる。

落ちた腕が覆い被さった清雅の背に乗った。
「なんだ?もっと、ってか?」
秀麗の目元を覆っていた手を離すと、清雅は傲然と笑った。
「や…っぱり…はぁ…清雅だったのね…!」
涙に潤んだ瞳が強く清雅を捉え、睨み付けた。
「盛られたんだよ。思い当たることが無いなんて馬鹿なこと言わないよな?」
「…あっ。」
秀麗の目が床に落ちた酒杯に止まった。
「だからって、なんでア…ンタがっ…!」

「別に俺はやめても良いけどな。」

そう言うと、清雅は深く差し込んだ中指をゆっくりと引き抜こうとした。
「あ、あ、あ、ああぁ」
じわじわと指が引き抜かれて行く感覚に秀麗は身を震わせた。
涙が一筋こぼれ、耳の奥がどくどくと鳴る。
「やめっ…あっ」
残りをさっと引き抜くと、秀麗は清雅の背に乗せていた手で無意識に清雅にしが
みついた。
勢いがついて清雅を引き寄せる形になる。
「もっと?」
ゆっくりと言いながら、清雅は入口をそろりと撫でた。
再び腕輪が腿に触れる。冷たい刺激に蜜口から再び蜜が溢れる。

鼻先が触れ合いそうなくらい間近で見つめあっていると、
体が更に熱くなってくるのを秀麗は感じた。

体の奥から衝動が沸き起こる。

欲しい、欲しい、欲しい―――!

‘何が’欲しいかは分からない。
これまでの刺激を上回るなにか。



・・・恐らくは、絶対的な快感。
89名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:50:35 ID:HuX9K9pz
もう少しかかると思われます。
すみません。

ではでは。
90名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 02:34:56 ID:hkUCTgsy
GJ!清雅エロ最高w
読みやすいし萌えるし続きwktk
91名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:14:46 ID:87ENU79r
これで最後になると思います。
【桃酔】の残り、投下します。
92名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:17:06 ID:87ENU79r
【桃酔 6】

自分の中を支配しようとする衝動に耐えようと、
秀麗はぎゅっと拳を固め、奥歯を噛み締めた。
押さえても疼きは止まらないし、息は熱い。
「へぇ…頑張るんだな。」

そんな秀麗の様子は、清雅の嗜虐心を煽った。


「素直になれよ。」

耳に唇がつくかつかないかという距離で、
息を吹き掛けるように清雅は囁いた。
秀麗は小さく身を震わせたが、
背筋を走った感覚を忘れようとするかのように息を止め、それから抑えがちに吐いた。
「…いや…よ。」
小さく首を振りながらもまた眠気と欲望が襲ってくる。
外そうと思っている腕さえ、清雅の背から離せないままでいる。
今理性を手放せば、何を口走るか分からない。
93名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:17:49 ID:87ENU79r
【桃酔 7】

秀麗の葛藤を見抜いた清雅は値踏みするように秀麗を見つめ、花芯に指を移動さ
せた。

「これでも?」

摘むように花芯を刺激する。
「あっあ…!」
秀麗が握った拳で清雅の背を叩いた。
「まっ…て…!やぁ…っ!」
秀麗の小さな抵抗も空しく、清雅は花芯への刺激はそのままに、
再び中へと指を埋めた。

「はぁんんっ…」

背を叩いていた拳がとけた。
爪をたてるようにしがみつく。

秀麗は清雅の背に回していない方の手で目元の涙をぬぐった。
そして、声を抑えるように口元に手をあてた。
「我慢する気か?」

くっ、と指が深く差し込まれる。

秀麗は一瞬あげそうになった声を必死に抑え、1度だけ頷いた。
「アンタの…っ。思うようになんかならないっ……っ」

「体は違うみたいだけどな。」

強がる秀麗に冷ややかな視線を向けながら、ぴちゃぴちゃと水音を立てるそこを
更に掻き混ぜた。

「……言えよ。」

イきそうになれば動きを止められ、自由になったかと思えば弄ばれ、
秀麗の体はもどかしさに気が狂いそうだった。
感度が良くなったソコはいたずらに蜜をあふれさせ、
朦朧とした意識は理性を簡単に彼方へと連れ去ろうとする。

「………絶対…嫌っ!」
94名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:18:33 ID:87ENU79r
【桃酔 8】

(まだ墜ちない。)
理性と本能の狭間で迷いながらも、決して最後の一歩を譲らない秀麗の表情に清
雅は笑い出しそうになった。

(一番好きな顔だ。)

恐らく他の誰も知らない。
仕事の時のように強く意思を秘めた瞳。
けれども少し違うのは、その瞳の奥に見え隠れする欲情。

「そんな顔されると、もっと啼かせたくなるな。」

指を早める。
「あっあ…ああああっ」
秀麗の全身が絶頂へ向かう。
堪えようにも、我慢出来る域を超えた快感に、秀麗が清雅にしがみつく力も増し
た。
(墜ちた、な。)

ふ、と清雅が笑った刹那。

ガリ………ッ

秀麗が渾身の力を込めて、清雅の頬を引っ掻いた。
「……っつ。」
「…はぁっ。サイッテー。」

息を切らしつつ放った一撃は、残り少ない理性を集めてのものだった。
「何したって…アンタの思い通りに何かならないんだから…っ!体はどんな反応
してたって、心はっ………!!」
秀麗の瞳から強い光が消えて行く。

「     」

残った全ての力を込めて1人の名を呟き、秀麗は意識を手放した。
95名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:20:34 ID:87ENU79r
【桃酔 9】

「ってぇ……」
頬につけられた細い傷に清雅は顔をしかめた。
「なんて女だ。」
気を失った秀麗を見る。
結局は最後の最後まで――


部屋には、うっすらと甘い匂いが漂っている。


(酔ったのは俺も、か。)
自嘲気味に笑う。

「バーカ」

誰に向けるとも無く毒づき、涙の跡をそっと撫でると、部屋を出た。

「――食べちゃわなかったの?」
部屋を出た途端、面白そうに口の端をあげた晏樹に声を掛けられた。
答える義理も義務もない。
清雅はスッと略礼を取り、沈黙を返した。
「へ……ぇ。残念。」
笑いを含んだ声音に顔を上げた。

「怖い顔しないでよ。危機に瀕したお姫様を助けたら僕の株も上がるかな―と思
ってただけ。お姫様は僕よりも皇毅の方が好きみたいだし。」
「桃酔は…。」
「そう、僕の仕業。」
微笑み。
「何故。」
知らず知らずのうちに声も表情も険しくなる。
そんな清雅を感慨深げに見つめると、晏樹は問いには答えず、にこりと笑った。

「……あぁ、そっか。」
むっ、として睨み返す。「何がです?」
「ん?僕の思ってた通りだなぁって思ってね。それとも、一緒の方が良かった?

一瞬だけ思考して、答えに気付く。
「……ご冗談を。」
「冗談だよ。だから君が来そうだなって思ってすぐに退散したんだ。」
頬に口付けだけしてね、と晏樹は心の中で付け足した。
「次は邪魔しないでね?あ、君がいない時にすれば良いのか。」
晏樹が軽やかな足取りで歩き始める。
そして数歩進んだあとふと振り返ると、言った。
「好きな子ほど苛めたくなるもんね?」

君は、と付け加えられたような気がして、清雅は立ち尽くし、黙って晏樹の背中
を見つめた。

〈終〉
96名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:28:46 ID:87ENU79r
以上です。お粗末さまでした。

清雅×秀麗は絶対に素直にはくっつかないだろうと思っているせいか、
どうしても無理矢理っぽく(ていうかもはや完全な無理矢理に)なってしまいましたorz

ホントは愛がある話のほうが大好きなんですけどね!!
(だから百合×黎深大好きです。)

・・・なんて、あとからうだうだ言ってすみません。
読んでいただけると幸いです。ではでは。ありがとうございました。
97名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 17:06:24 ID:R64SgLRX
GJGJGJGJGJ!!!!!!
清秀って無理やりが一番似合うと個人的に思ってるので
すごく萌えました。
清雅は3Pとか特に嫌がりそうだw
98名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 07:19:21 ID:0GGEytiZ
>>96超GJ!!
耐える秀麗にも、いじめる清雅にもすごく萌えた!!

あと、不覚にも百合×黎深という百合攻めっぽい発言にも萌えてしまったw
99名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 22:31:25 ID:E+T4G+m0
KYですみません。

誰か、劉輝×十三姫や静蘭×十三姫、そして迅×螢を書いてくれませんか(特に迅×螢)。
100名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 16:45:21 ID:vEcYERQA
>>97,98
ありがとうございます。
>>98
何も考えずに発言してました・・・!
無意識の願望ですかね?w

迅×螢・・・未知の領域ですが思いつきましたので投下してみます。
連続になってしまってすみません。
お口に合うといいんですけれども・・・・!
101名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 16:52:34 ID:vEcYERQA
「…抱いて。」

――そう言ってしまったのは、直感したから。

もう、「今」しかないと。

多分心が、身体が知っていたから。
身体を支配しているのは、恐怖よりも『今しかない』という哀しくも確信に近い
、予感。

「私を迅のものにして。」

身体の震えを抑えて、そっと迅の手に触れた。
驚きに見開かれる迅の片目。
血の匂い。変に熱がこもった部屋。
血だまりの先に横たわっているのはまぎれも無く迅の父親。

夢見た「その日」とはほど遠いけれど。

「螢……」
迅は溜め息をつくと、十三姫の手を握り返した。
「落ち着け。動転してるんだろ。」
頭が撫でられる。
違う、と十三姫はかぶりを振った。
違う、違うと繰り返すうちに涙が出て来る。
そんな十三姫を、迅はゆっくりと優しく抱き締めた。
その仕草があまりに優しくて、十三姫は更に涙が溢れるのを感じた。
「迅だって分かってるでしょ…?」
父殺しという大罪を犯した者の運命を。
恐らく十三姫よりも冷静に、現実的に。
最初に出た言葉は『一緒に逃げよう。』では無く『ごめんな。』で。
迅はしばらくの間沈黙した。
「お前、言ってること分かってるのか?」
「わ…かってる。」
十三姫がゆっくり頷くと、迅は物憂げに十三姫を見つめ、父親によって強引に剥
ぎ取られていた衣を十三姫にかけた。
「…物事には順序ってものがある。」
「順序?」
「言ったろ。お前を嫁にはできなくなった、って。」
十三姫は言葉を失った。

102名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 16:55:47 ID:vEcYERQA
迅が腕の力を増す。「ごめんな」
「―大好きよ、迅。」
迅の謝罪を遮るように十三姫は言った。
身体をひねり、迅の腕を抜け出す。
そして迅の手を取ると、手の平を合わせるように指を絡めた。「愛してるわ。」
突然のことに迅が戸惑う間に、十三姫は伸び上がり、迅に口付けた。
「螢…?」
「順序はちゃんと守ったわ。」
決然と胸を張り、言う。
十三姫の行動の意図にようやく気付いた迅は、困ったように笑った。
「やっぱりお前は螢みたいだ。」
「どういうことよ?」
問い掛けには答えずに、見上げて来る十三姫を抱き締めた。
「ホントに、良いのか?」
「迅じゃなきゃ嫌なの。」

この髪もこの肌も、十三姫の全ては、迅を想って、迅のためにあったから。


迅は十三姫を抱き上げた。
103名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 17:14:30 ID:vEcYERQA
【鷺草 3】

迅は十三姫を抱き上げると、隣室へ運んだ。

闇に沈んだ部屋の中はひやりとしていて、
十三姫は心臓が痛いほどに脈打っているのを感じた。

「怖いか?」
「初めて馬に乗るときよりはね。」
「こんなときまで馬のこと持ち出すなよ。」
「・・・いいじゃないっ!」

軽口は十三姫の緊張をほぐす為のものだったのかもしれない、
と思ったのは後になってからだ。

「遠くもないけどな。」
「は?」
「”乗る”ってところは。」

”どういう意味?”の顔のまま首を傾げた十三姫を敷物の上へおろすと、
迅は十三姫の髪をなで、自然に押し倒した。

「ちゃんと順序にのっとってやるから、心配すんな。」

急に身を硬くした十三姫に低めの豊かな声で言うと、十三姫は泣いてるような顔で笑った。
104名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 17:17:16 ID:vEcYERQA
今日のところはここまでです。
ではまた。
10599:2009/03/04(水) 00:45:10 ID:nbziBhoi
ありがとうございます。続きを待ってます。>104さん
106迅×螢:2009/03/04(水) 00:51:29 ID:9bT6OgvZ
続きが出来たので投下に来ました。短めですけれども・・・。
107迅×螢:2009/03/04(水) 00:52:36 ID:9bT6OgvZ
【鷺草 4】

肩にかけていた衣を滑らすと、十三姫の滑らかな肌があらわになった。
無駄のないすらりとした二の腕。
胸から腰の線は美しい曲線を描いており、同年代の少女より幾分か豊満な胸は静
かに上下している。
月明りに照らされた室内で、迅は思わず息をのんだ。
「でかく……なったなー」
「そそそりゃ、出会った頃よりはね!ていうかあんまり見ないでちょうだい。
恥ずかしいから……ってっ…きゃあああっ」
ガラにも無く頬を染め、迅を見上げた十三姫は更にガラにも無く細い悲鳴をあげ

迅から目を逸らした。

迅の鍛えぬかれた身体がいつの間にか目の前に迫っている。

(何回も見たことある…のに……!)

「おいおい、大丈夫か?」
「だい、じょう、ぶ!」

ホントかよ…と苦笑しながら胸元に手を伸ばすと、案の定十三姫は声を上げた。
やっぱりな、という目で見ると、
「迅の手冷たいんだもん」
と消え入りそうな声で呟いた。

108迅×螢:2009/03/04(水) 00:53:28 ID:9bT6OgvZ
【鷺草 5】

「ん……あ…」
片手で乳房をやんわりと揉み、時折乳首を刺激すると、十三姫は控え目に声を上
げた。
もう片方の手でじわじわと花芯を刺激する。
十三姫の脚が、ふとした瞬間に跳ねる。

「ぁん……はぁ…」

頃合を見計らって秘部に指を伸ばすと、十三姫は身を震わせて腰をひいた。
「悪い。痛かったか?」
「…ちがっ…びっくり…した…だけ…っ」
羞恥からか、頬は真っ赤だ。
「痛かったら、我慢しないで言えよ?」
「大丈夫…!」
そう言う目元には涙が一粒浮かんでいる。
「あっ!これはね、気のせいだから!」
ゴシゴシとこすって、誤魔化ように迅の首に腕をからませる。
がっしりとした首から肩、腕にかけての筋肉は武人のもの。
浅黒い肌で野性的にも見える外見に反してまなざしと指先の愛撫は優しく、十三
姫の身体は徐々にほぐされていった。


「迅となら、何も怖くないから……多分。」


迅は何も言わずに少しだけ笑って、指先に力を込めた。
109迅×螢:2009/03/04(水) 00:56:17 ID:9bT6OgvZ
【鷺草 6】

「あっ……ふ、ぁあっ」
十三姫の爪が迅の首に食い込んだ。

知らない感覚が身体の中心を走って行く。
身が震える。
快感と言うよりも異物感に十三姫は今までに無い声を上げた。
「迅…っ…なんか……っ!別に痛くはないんだけど……っう。」
ゆっくりとナカで何かが動いている。
ぞくぞくと震えが走る。
加えて、迅が気まぐれに花芯を刺激する。

下腹部に疼きが蓄積され、爆発しそうになる。

「あああああっ…んあっ…はっ……ぁ」

一際高い声を1度あげ、十三姫はくたりと身体の力が抜けるのを感じた。


――――― ちゅく……

十三姫が絶頂に達したのを知ると、迅は指先に付く愛液を見た。

もう、十分に潤っている。

「ごめんなさい、迅…なんか力……抜けた…。」
息を切らしながら十三姫が言う。
「謝るなよ。」
「え、でも、なんとなく。」
「まだこっからが勝負だぜ、螢。先に謝っとくけど、今まで以上に痛いかもしれ
ない。泣いても多分やめらんねーぞ。」
真剣な目に、茶化すこともできず、ただ頷いた。


「ごめんな。」


そして、今までに無い痛みと、熱とが、十三姫を襲った。
110名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 00:59:16 ID:9bT6OgvZ
申し訳ありませんが以上です。ではまた。
111105:2009/03/05(木) 01:30:08 ID:OYtzpIok
いい話を考えてくれて、ありがとうございました。>110さん

この2人の話は、切なすぎるぜorz
112名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 17:28:33 ID:NxgMr34v
遅くなってすみません。
残り、投下します。
113螢×迅:2009/03/09(月) 17:29:48 ID:NxgMr34v
【鷺草 7】

「……っくう…っあぁっ」
十三姫の目尻に涙が滲む。
迅はじりじりと腰を沈めていった。
「じんっ…待っ…あ、はっ……」
逃げようとする腰を迅が掴み、深く挿し込まれる。
断続的に襲いかかる痺れと熱、痛み。

「動くぞ。」
やや息が上がった迅が低くいう。
「んっ……」
十三姫は拳を固く握った。

くちゃっ…くちゃっ…

「あっ…はっ…ひ、あっ………」
粘性をもった液体の音と十三姫の喘ぎ声が似たようなリズムで辺りに響く。
「螢…っ」
迅が勢いを増すと、その卑猥な音の重なりに肌がぶつかりあう音が加わった。
「迅…っ……迅っ!」
十三姫は祈るように、縋るように名前を呼んだ。
114螢×迅:2009/03/09(月) 17:31:23 ID:NxgMr34v
【鷺草 8】

爪が食い込む。
迅の背に微かな痛みが走る。
「螢……」
迅は十三姫を抱えると、くるりと体を回転させた。
「きゃっ…んんっ」
十三姫が迅の上に乗る形になり、自然と奥まで挿し込まれることになった。
互いにその衝撃に耐えるように目をつむる。
目を開け、見つめあうと、十三姫の涙が一滴、迅の頬に落ちた。
「…“乗る”って、こういうことだったのね…」
迅が微笑む。
「これなら、得意だろ?」
「…違うと思うけど」

迅が十三姫の腰を掴み、軽く揺すった。
「あっ、待っ…自分でっ…!」
「自分で動けるのか?」
十三姫は頷くと、ゆっくりと腰を使い始めた。
ぎこちない出し入れが繰り返される。
「ごめんなさい…迅…これで良いのかよく分からない…わ……」
白い肩が上下する。
締まりが良いこともあり、その刺激の効果は絶大だった。
迅は限界が近いことを悟り、十三姫の腕を引き寄せると、
倒れこんだ十三姫をきつく抱き締めた。
「あああっ」
不意打ちの摩擦に十三姫が悲鳴じみた声をあげる。

鼓動が肌の上で重なる。

「ごめん、な……」

囁きはそっと闇に溶けた。
迅はまた体位を初めのように戻すと、2、3度突いた後、
十三姫の腹の上に白濁を放った。
115螢×迅:2009/03/09(月) 17:37:32 ID:NxgMr34v
【鷺草 9】

月明りが、静かに横たわる二人を包んでいた。
「迅……」
十三姫は迅のたくましい胸板に耳を寄せた。
聞こえる鼓動は、あまりにも穏やかだった。
目を閉じて鼓動に耳を澄ませるうちに、自然と涙が溢れて来た。
「迅………っ!」
迅は黙って十三姫の髪を撫でた。
「迅…っ…じ…んっ……」
胸にすがりついて、繰り返し名前をよぶ。
迅は黙っていた。

「全部、夢だったら…良いのにっ……!」
悪夢のようなあの出来事全て、朝、目が覚めて、嫌な夢を見ただけだったと思え
たらどんなに良いか。

「夢っていうなら、今の方が夢に近いな。」
迅がゆっくりと言う。「…螢。」
「…っう、何っ…?」


「全部、忘れろ。」


時が、止まった気がした。
涙だけが止めど無く流れる。
「幸せに、なれよ。」
ゆっくりと背を撫でられる。

「……なあ螢。俺よりいい男がいなくても、絶望しないでちゃんと生きろよ?」

少し困ったような声音。
目はどこか遠くを見て。
そして、微かな唇の感触だけ残し、迅は姿を消した。

****

(……どうして。)
その言葉を飲み込んで、毎夜十三姫は目を覚ます。
「無理よ……。」
夢になんて出来ないと、何度だって思い出す。
悪夢と、1度きりの契り。

「迅……」

名前を呼ぶたびに、夜が来るたびに。


【鷺草:夢でもあなたを想っています】


《完》
116名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 17:40:48 ID:NxgMr34v
以上です。お粗末さまでした。

白虹の12ページあたりの行間を読みまくった結果ですねww

余談ですがまた迅×螢じゃなくて螢×迅としてしまいました・・・・!阿呆か私は!

長々と申し訳ありません。
ではでは。
117名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 09:36:31 ID:lj9vgADc
ありがとうございました。>116さん
118名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 17:21:24 ID:uPiWaTbV
ほー
119名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 12:35:24 ID:4zunoPK3
保守
120名無しさん@ピンキー:2009/03/26(木) 00:51:12 ID:CvrDuKXr
カプは清雅×秀麗です。
いきなりやってます。軽く縛り入ってます。
突っ込んだまま会話メインです。
あと、清雅が若干変態臭いです。

人選シチュエーション等、苦手な方は
「優しいご主人様と従順な下僕」をNGにしてくださいませ。
121優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/26(木) 00:53:02 ID:CvrDuKXr
「…冗談だろ」

半分ほど引き抜いた陰茎にまとわりつく血液を確認し、清雅はひとりごちた。
「お前、ホントに処女だったのかよ」

燭台に照らされた仮眠室の寝台の上で、紅秀麗は仰向けに横たわっていた。
両手は頭上に持ち上げられ、囚人用の手枷で拘束されている。
手枷から出た縄は寝台の背板に固定されていた。
着衣だったが下半身は完全に剥き出され、大きく開かれている。
その秀麗にのしかかる清雅の方は、「服が汗で汚れるから」という理由で全裸だった。

「これ、血だよな…見間違いじゃないよな…」
信じられないという顔で股間を検分する清雅を、秀麗はひきつった顔で見上げた。
「だから、さっき散々言ったでしょう、初めてだって!」
「普通信じないだろ…曲がりなりにも人妻だった女が処女とか…」
「そ、そういうこともあるものよ」
「うわ…」
「な、何よ」
「……」

プリプリ怒っている秀麗の顔を、清雅は呆れた顔で見下ろした。
「…何よ、その沈黙」
清雅の心を一瞬、王への同情にも似た感情がかすめたが、それは気のせいだろう。
あいにくと、清雅は王と紅貴妃との甘ったるい恋物語には興味がない。
その登場人物は、瞳に炎の宿るこの女とは別の女だ。
清雅への怒りで心を満たしている彼女に、彼らの物語は無粋ではないか。
紅秀麗の清らかさは、陸清雅に汚されるためにこそ守られてきたのだ。
それで十分だ。
清雅は薄く笑い、秀麗の頤に指をかけた。

「なにニヤついてんのよ、薄気味悪いわね…」
「安心しろ。責任は取ってやる」
とびきり甘い声で囁き、指の背で輪郭をなぞる。
「は? どの責任? こんな茶番のために遅れた仕事を代わりにやってくれるの?
 だったら書庫に行ってそこに書きだした資料借り出して項目別に分類してくれない?」
甘さなど欠片もない刺々しい声音に腰が痺れる。
清雅は蕩けるような笑みを浮かべた。
「責任を取って、天にも昇るような気持ちにさせてやるよ」
「ちょ、そんなこと頼んでな…っ、ひぐっ!」
怒りに燃える秀麗の目を見つめながら、清雅は腰を前に進めた。
破瓜直後だからか拒絶されているからか、抵抗が大きい。
体液の分泌もまだ少ないのだろう。
無理に進めれば粘膜を痛めてしまう。
「痛いか?」
「……こ、こんなの蚊に刺されたようなもんだわよ」
「無理すんな。痛けりゃ言えよ。優しくしてやらないでもないぞ」
腰を引き寄せ、簪を抜いてやる。
ついでに、髪に顔を埋め、思いっきり息を吸い込んだ。
「よし、風呂には毎日入ってるようだな」
122優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/26(木) 00:54:24 ID:CvrDuKXr
きつく抱きしめられ、頭の匂いを嗅がれた秀麗は耳まで赤くなった。
よかった。
昨夜風呂に入ってよかった。
すごく疲れていて気絶しそうに眠かったけれど、風呂に入ってよかった。
風呂でうたたねしておぼれそうだったけど、入ってよかった。
入っていなかったら一体何を言われたことかと、秀麗は戦慄した。

「いい仕事がしたければ、この調子で身だしなみには気を使えよ」
「うううううるっさいわね、言われるまでもないわよ!」
「ついでだから言うが、薄化粧ぐらいはしろ。官服は毎日熨斗を当てろよ。
 ここぞと言うときは新調しろ。お前にだから言うが、身なりに金を惜しむな」
秀麗のけげんな表情に、片方の口角を吊り上げて答える。
「勘違いするな。別にお前の容姿を褒める気はない」
「わ、わかってるわよ!」
「敵に隙を見せるな、という意味だよ。…これは忠言ってやつだ」
髪を一房すくいあげ、口づける。
そのまま上目遣いで秀麗の目を見つめた。
琥珀の瞳の奥に灯火が揺れる。
秀麗は、今の言葉の意味を考えている。
寝台に拘束され、深々と性器を突き立てられながら、
嫌いな男から一方的に下された言葉を、しかし、吟味している。

清雅は体の底から湧きあがる衝動を抑えて、秀麗の目が再び自分を見るのを待った。
やがて秀麗はすとんと納得した顔になり、清雅の眼差しに気づいて動揺し、
ふっと目をそらして、「わかったわよ」とつぶやいた。
「そりゃよかった。じゃあ、そろそろ先輩と後輩ってことは忘れて、男と女…
 いや、優しいご主人様と従順な下僕に戻るか」
耳元で低く囁き、耳たぶを噛む。
「…!」
秀麗の産毛が立ち上がるのを見て目を細める。

「あ、ああああああ、あのね、清雅、あなたに言うことがあるの」
秀麗はぎゅっと目をつむり、覚悟を決めて口を切った。
「仕事の話は後にしろよ」
清雅の舌が首筋をちろちろと舐め回す。
秀麗の全身に再び鳥肌が立った。
「ち、ちが…、大事な話…ひゃう!」
清雅の指が、官服の上から秀麗の乳首を刺激した。
「ふーん」
言いながら、胸元をどんどん開いていく。
全部開いたところで薄く笑い、秀麗と視線を合わせた。
秀麗は真っ赤になりながらも清雅の瞳を見返した。
「聞いて。お願い」
「話せよ、聞いてるから」

123優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/26(木) 00:57:44 ID:CvrDuKXr
秀麗は自分の体の変化に動揺していた。
衝撃と痛みでなにも感じなかったのは僅かの間で、
体に侵入した異物は、いまや、確かな存在感を持ってそこにあった。
反応しないようつとめても、自分の体は別の生物のように
その異物を包み込み、あろうことか、ぎゅうと締め付けてさえいる。
清雅の体温や肌の感触、浮き上がる血管が胎内に感じられる。
意志に反して、体の奥から湧きあがる潤いがある。
秀麗は目を閉じ、意を決して口を開いた。

「私は、あなたの気持ちに答えられない」

清雅は二度瞬きをし、秀麗の顔を見た。
「…ほう」
「あなたは、こうやって私を痛めつけたいんだろうけれど、
 私はこんなことで傷ついたりしない。だから無駄なの」
ニッと笑んだ秀麗の頬が震えた。
「明日からも私は変わらないわ。だから、私を傷つけたいなら無駄よ」
清雅は上体を起こし、むき出しになった白い腹に手を這わせた。
「ここに…」
下腹部に手の平を当てる。
「俺の子を孕むかもしれない」
秀麗は目を閉じ、睫を震わせた。
「…それはないわ」

「だから、私に出産の休暇を取らせてその間に水を空けようとしても無駄よ」
「なるほど、その手は考えてなかったな」
女の官吏が増えたら使おう、と嘯き、秀麗に思いっきり睨まれた。
「妬くなよ」
「妬かないわよ。あれよ、同情よ、その女性に」

プンプンと怒る秀麗の表情を楽しみながら、清雅は彼女の体の変化にも気づいていた。
時がたつほどに粘膜に潤いが増し、ゆっくりと絡みついてくる。
秀麗の体は清雅を許し始めている。

「…で、これはまかり間違っても、万に一つもないと思うんだけど」
秀麗はふっと目を逸らして言った。
「私はあなたの可愛い恋人にはなれない…」
「可愛い?」
「あなたの言うことに『はい、そうね』なんて従ってたら
 イライラが溜まって1日で胃腸がねじ切れると思うし…」
「…ほう」
「疲れて帰る家にあなたがいると思ったら、帰宅拒否になりそう」
「酷い言われようだな、おい」
「そういうわけで、あなたが私を嫌いでも好きでもご期待に添えません」
秀麗は顔を背けたまま言い、目を伏せた。
かつての苦い経験から、秀麗は断ることの大切さを学んだ。
好悪いずれにせよ清雅が秀麗に執着しているのなら、
その執着が清雅を滅ぼす前に、清雅を解放しなければならない。
清雅がいくら自分を憎んでも痛くも痒くもない。
異性として関心があっても、可愛い女にはなれない。
「だから、かまわないでください」
閉じた瞼が震えた。
それは、悲しい生き方かもしれなかった。

124優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/26(木) 00:59:25 ID:CvrDuKXr
ビシ。
「痛!」
「お前、誰が勝手に陶酔していいって言ったよ」
清雅はいったんわっかにした中指で再び眉間を弾いた。
「なにすんのよ!」
「俺がお前に期待してるだと? 勝手に決めるな馬鹿」
ビシ。
「痛いわね!」
「誰がお前に可愛さなんか期待するか」
頬の肉を掴んで思いっきり引っ張る。
「ひゃ、ひゃめらはいよ!」
「叩いたら叩いただけ凹むような奴を叩いて何が楽しいんだよ」
「は!?」
清雅は秀麗の頬を両手で挟み、口づけしそうなほど顔を近づけた。
「叩き落としてどん底まで落ちたくせに這い上がってくる奴を、
 もういっぺん落とすために上で待ちかまえてるときの至福がわかるか?」
琥珀色の瞳の奥で、消えかけていた炎がゆらりと立ち上がった。
それでいい。
聖女ぶって自己犠牲に酔うなんて、お前には似合わない。
自我をむき出しにしろ。
自分に嘘はつくな。
もっと怒れ。
そして、俺を罵ってくれ。

「お前の痛みなんぞしるか」
清雅はゆっくりと腰を引いた。
「ぐ…」
粘液と粘膜が皮膚に絡みついてくる。
「お前は俺を楽しませてくれりゃいいんだよ」
「あ…あ…」
秀麗の顔から目を離さぬまま、ゆっくりと押し入れる。
湿り気を帯びた厚い肉の壁が押し包むように清雅を受け入れていく。
「お前、自分の体の変化に気づいてるか?」
「清雅…っ!」
焦りを帯びた怒気に、清雅は異常な高ぶりを感じた。
もっと怒らせたい。
そんな甘い誘惑から逃れられない。
「俺なしではいられない体にしてやるよ」
秀麗の頬に朱が差す。
「うぬぼれんのも…いい加減にしなさいよ…っ!」
「どうかな」
口角がつりあがる。
細い頤に指をかけ、顔を上向けた。
ゆっくりと顔を近づけ、糖蜜でも舐め取るかのように唇を重ねる。

125優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/26(木) 01:01:35 ID:CvrDuKXr
清雅の鼻孔に、ふっと鉄の香りがした。
「痛…」
怒りに燃えた秀麗の瞳。
その唇が清雅の血液で汚れている。
秀麗が、口中に侵入した清雅の唇を、皮膚が裂けるほどに噛んだのだ。
鈍い痛みが快感となって清雅の全身を駆けめぐった。
寝台についていた手を握りしめる。
目も眩むような快楽。
暴発を耐えるために、全身が震えた。

「安心しろ。ちゃんと天国に行かせてやるよ」
息を整え、手の甲で口をぬぐう。
「お前を地獄に叩き落とすのは、仕事での話だ」
「足許を掬われないようにすることね」
顔を紅潮させ、胸を上下させて秀麗が毒づく。
結合部に目を落とせば、充血した陰茎にねっとりと愛液が絡みついていた。
怒れば怒るほど体が反応することに、この女は気づいているだろうか。
「せいぜい頑張ることだな」
足を開き、体重をかけていく。
そろそろ本気で腰を使うつもりだった。
「何度でも這い上がってこいよ、紅秀麗」
「く…あぁ…っ」
細い腰が反り返った。

「俺に叩き潰されるためにな」


   <つづく…のか…?>


126名無しさん@ピンキー:2009/03/26(木) 01:03:33 ID:CvrDuKXr
まだ清雅が出してないのに話的にはオチがついてしまいました。
保守の意味も込めてとりあえずここでうpします。

一応やっぱり出させてあげたいので、後編は書くつもりです。
ではまた。
127名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 00:02:28 ID:Xfj99ImK
うおー!
GJ!

なんかすごいよ、続きが楽しみ!
128名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 11:46:04 ID:9ZbygIO9
これは期待
129名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 23:52:51 ID:3CVME01w
これすっごい好み
後編楽しみにしてます
130名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 01:30:05 ID:lJEZYYdE
>>120です。ありがとうございます。
>>121-125のプロローグ部分を後編の前にうpします。
幕間みたいな感じで、「どうしてこうなったのか」を書いています。

本編の内容をかなり思い切って解釈しているので、
お口に合わない場合はお許しください。
131プロローグ1/優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/30(月) 01:33:55 ID:lJEZYYdE
さっきから、耳に清雅の不規則な呼吸が吹きかかっている。
お互いの肌にじわりと汗がにじみ、触れ合うたびに混ざり合う。
汗と体液の匂いがゆらりと立ち上る。
目の前には無駄な肉などひとかけらもついていない首筋と肩があり、
体の中では熱い塊が奥の奥にまで、我が物顔で侵入している。
しかし、不快ではない。
紅秀麗はその感覚に、少しとまどっていた。

おもむろに清雅が上体を起こし、秀麗の腰を引き寄せた。
「そろそろ鳴き声を聞かせてくれよ」
雁首で腹側の膣壁を擦られる。
「んぁ…っ!」
腰から背筋にかけてざわりと駆け上る快感に体をこわばらせ、慌てて唇を噛んだ。
「く…っ」
それでも漏れる声に清雅が反応し、薄く笑う。
普段は冷たく整った白皙が、今は酔ったかのように紅潮していた。

「ちょっとは楽しませてくれそうだな」
「このうすらとんかち…いい加減にしなさいよ…時間の無駄よ…っ!」

(もしこの手が自由だったら…)
清雅を殴りつけていただろうか。
それとも、この固く冷たい色の短髪に指をさしいれ、かき上げ、両腕で抱きしめていただろうか。
思考を断ち切るように瞼を閉じ、首を振る。
考えたくない。考えてはいけない。

徐々に熱を帯びる自分の体をもてあましながら、
秀麗はなぜこんなことになったのかと思い返していた。

    *  *  *

清雅の下について紅家対策に当たれと皇毅に命じられて間もなく。
重臣会議にて凌晏樹が秀麗入内を提案したとの噂が、秀麗の耳に入った。
王が沈黙でもってその提案に答えたと語る者もいた。

数ある可能性の一つとして、考えたことのある結末だった。
心の準備もできているはずだった。

官吏としての紅秀麗は王の邪魔にしかならない。
紅御史の存在価値は紅家直系長姫よりも低いと、王が判断した。
王は…王は、『王の官吏』としての紅秀麗をもはや必要としていない。
自分がいままで王のためにしてきた仕事は、その程度のものだったのだ。

それは辛い宣告だった。
だが、泣いている暇はなかった。
その可能性があるなら、秀麗にはやることがあった。

だから…


132プロローグ2/優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/30(月) 01:37:31 ID:lJEZYYdE
「く…っ」
陸清雅は、声を上げまいと唇を噛み締める秀麗の顔を見下ろした。
清雅の経験上、女などは、どのような状況下に置かれようとも
耳元の甘い囁きにいくらでも騙される生物だった。
たとえ、拘束された状態で、無理矢理処女を奪われたとしても、
こうしているうちに嬌声を上げ、その状況に酔いさえする生き物。
だが、紅秀麗は違った。

「ちょっとは楽しませてくれそうだな」
「このうすらとんかち…! いい加減にしなさいよ、時間の無駄よ…っ!」

「時間ねぇ」
清雅は腰を休めぬままに、視線だけ上げて窓の外を見た。
夜はとっぷりと更け、朝の気配など微塵もない。

「時間はたっぷりあるんじゃないのか?」

    *  *  *

紅秀麗と共に紅家調査を命じられて間もなく。
重臣会議で凌晏樹が紅秀麗入内を提案した。

会議の内容は配下を通じて随時清雅に報告されていたが、
この件に関する第一報を聞いたときには特になんの感慨もなかった。
複数の可能性の一つとしてそのような提案も有り得るし、提案した晏樹の意図もよくわかる。
刑部尚書の発言も欧陽侍郎の賛意も筋が通っている。
清雅は片眉を上げ、口元を歪めて笑いさえした。

だが、その提案を王が受け入れそうだという情報が複数の配下からもたらされたとき、腹立ちにも似た不快な気分になり、そのことが清雅を動揺させた。

皇毅ならば、その不快感をいくらでも分析してくれるだろう。
飽きるまで遊んでからじっくり破壊しようと思っていた玩具を、横取りされて壊されそうだから。
あるいは、自分と拮抗する能力を持つ官吏に、王がいともたやすく『不要』の烙印を押したから。
しかし、清雅はその不愉快な感情を掘り下げず、数日に渡って秀麗をこき使うことで解消しようとしていた。

今日も今日とて散々雑用をさせた挙げ句、帰宅前に嫌味の一つも投げかけようと秀麗の御史室に足を向けたのだった。
カッと靴音を響かせて戸に近づくと、室の奥の方から怒鳴り声がした。
「ぎゃっ! なんでよりによって清雅なのよ! 早く入って!」

歓迎しているのかしていないのか分からない内容に、眉を顰めて入室する。
御史室の灯はほとんど落ちていて、仮眠室から微かに灯りが漏れていた。
「お前、寝台に誘うとはなかなかやるな」
どうせ寝台に資料でも広げて読んでいるのだろうと、軽口を叩きながら戸を開いた清雅は絶句した。
確かに秀麗は寝台の上で資料を読んでいた。
だが、その両手両足は囚人用の拘束具でガッチリ固定されている。

133プロローグ2/優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/30(月) 01:40:45 ID:lJEZYYdE
「なにも聞かないで助けなさいよね」
両手両足を禍々しい拘束具で固定したまま、寝台の上に芋虫のように寝転がって資料に目を通していた秀麗は、顔を耳まで赤くして清雅を睨み付けた。
「助ける条件として一つだけ質問に答えろ」
「質問の内容によるわ」
精一杯の去勢を張っているが、あきらかに恥ずかしがっている。

「それは、お前と浪燕青、どっちの趣味だ」
秀麗は観念したように天井を見、長いため息をついてから口を開いた。
「どっちでもないわよ。拘束具の改良をしようとしていてうっかり閉じちゃったのよ」
「どうやったら両手両足同時に閉まるのか想像もつかん」
「うん…これ、すごいわね。カチャンと言ったきりびくとも動かないの」
捕縛するときに使うこともあり、錠を落とすと鍵が閉まる構造になっている。
錠を開ける鍵は、当然ながらそこいらに置いておくようなものではない。

「そんなすごいもののどこをどう改良するんだ。よりによってお前が」
嫌味を言おうにも、あっけにとられていて毒気が足りない。
秀麗は言いたくなさそうに逡巡し、ボソリと呟いた。
「これ、搬送中痛いって意見が囚人からあってね、それで…」
拘束された手首を清雅に示す。
器具と皮膚の間に、布のようなものがかませてあった。
「で、使用感を確かめようとしたら…」

「それで椅子にも座れなくてそこで仕事してると…はぁ」
清雅はわざと大きなため息をついた。
「お前、長官から最優先で俺の仕事に当たれって言われたの聞いてなかったのか?」
俺の仕事、というところをわざと強めて言う。
「他の仕事をするとは、随分余裕がありそうだな。今日やっとけと言った資料の分類は当然済んでいるんだろうな」
「…だから、この鍵取ってきてよ。必要な資料はもう書き出してあるし、動けるようになったら取りに行くわよ」
「それがご主人様にものを頼む態度か!」
「…助けないとあんたの仕事が増えるわよ」
「くっ、明日は戸部の最新資料を調べるってわかってるよな。朝までに終わらせろよ」

毒づきながらも浮き浮きと、この貸しをどう取り立てようか、
などと考えながら鍵を取りに行く道筋で、清雅はふと立ち止まった。

「あいつ…」
秀麗の耳に、入内の噂が入っているのではないか。
いや、噂云々の前に、紅姓官吏問題が起こった時点で予想したかもしれない。
秀麗はもうすぐ御史を辞めねばならないことを察し、
激務の中でなお、御史として自分がやり残した仕事をしようとしているのではないか。
寝る間も削って、女として、いや人として与えられた時間を全て注いで
王のために最後まで『王の官吏』であろうとしているのではないか。
清雅の胸に、忘れかけていた不快感が再び蘇った。

134プロローグ2/優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/30(月) 01:46:06 ID:lJEZYYdE
「あ…ありがと」
仮眠室に戻ると、秀麗はそっぽを向いて礼を言った。
「このまま帰られちゃったら、どうしようかと思ってたのよ」
憎まれ口を叩く。
清雅は寝台の足元に回り、細い足首にかけられた足枷を見た。
鍵を差し込み、カチャリと回す。
枷を外し、足首を見ると、白い肌にうっすらと赤い筋がついていた。
「痛いか?」
指先でそっと触れる。
その光景と感触に、体の中心が鋭く疼いた。

一方の秀麗は、男所帯で育ったせいか何の反応も示さなかった。
「そうね、もうちょっと改良が必要かも。
 でも、私も机卓から寝台までピョンピョン無理に移動しちゃったから」
「手首は?」
「こっちは痛くないわ。大量生産の算段ができたら報告書書くわね」
靴を脱いで足元から寝台に乗り、秀麗にのしかかるようにして手枷に手を伸ばす。
鍵を鍵穴に差し込もうとして、清雅の動きが止まった。

「…清雅?」
「お前はそれでいいのか?」
「え、なにが?」

清雅の手が素早く伸び、拘束具に付属した荒縄を取った。
一拍後には、荒縄は背板に巻き付けられ、固結びされていた。
「ちょっ、なんのつもり!?」
異変を感じて暴れる秀麗の両脚を押さえつける。
慣れた手つきで帯を緩め、裳裾をはぎとった。
「え? どういうこと?」
「安心しろ、悪いようにはしない」
サラリと嘘をつき、清雅は口の端を上げた。
たまらなく荒んだ気分がする。
そのくせ、さっきから股間は疼いている。
もう下帯がきつく感じられるほどだ。

両脚を押さえたまま、器用に官服を脱いで寝台の向こうに投げ捨てる。
「ちょ、ちょっと、変な気起こさないで! 私おいしくないわよ!」
懸命に冗談にしようとする必死な顔。
「謝らないからな。隙を見せたお前の責任だ」
その顔を、冷たい視線で見下ろす。
「ご主人様の気が、このままじゃ済まないんだよ。
 減るもんじゃないだろ。ちゃんと責任はとるから安心して協力しろ。
「へ…減るわよっ、ひとつしかないんだから!」
「は?」
「わ、私、処女なんだからね! 
 初めては一回だけなんだから、あんたに上げたらなくなるでしょうが!」

135プロローグ2/優しいご主人様と従順な下僕:2009/03/30(月) 01:49:29 ID:lJEZYYdE
「笑えない冗談はやめとけ」
清雅は吐き捨てた。
後宮で王の寝室に侍っていた女がなにをほざく。

腕に力を込めて股間を広げると、一拍遅れて性器が開いた。
指を差し込もうとしたが、全く濡れていない。
清雅は軽く舌打ちをして秀麗に覆い被さった。
なにか喚いている口を唇で塞ぐ。
不意打ちで思わず開いてしまった唇に舌を侵入させて反応を見る。
秀麗は、ほとんど反射的に舌を動かし、その舌を受け止めていた。
(なにが処女だ、慣れてるじゃないか)
予想通りのはずなのに、なぜか胸が痛んだ。

舌を絡ませ、唾液をすするうちに体液が分泌され、指が濡れた。
清雅はさっさと上半身を離し、わずかに濡れた粘膜に性器を押し当てた。
「なにをする気…」
「息を吐いた方がいいぞ」
それだけ言って反応を待たず、一気に突き破った。
静まりかえった御史台に、くぐもった女の悲鳴が響く。

「え…?」

清雅は一番奥まで押し込んだところで硬直していた。

「…冗談だろ」
秀麗の目の色が、驚きから怒りに変わった。
「お前、ホントに処女だったのかよ」


       <後編へ>

136名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 01:50:24 ID:lJEZYYdE
とりあえず、今夜はこの辺で。
エロほとんどなくてごめんなさい。

ではまた。
137名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 11:06:54 ID:/5/L03Rc
すげーすげーwwwww
胸が痛む清雅萌えww
GJ!続き待ってます
138名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 22:19:13 ID:pRDNWCWi
黎百が読みたい〜
139名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 09:38:13 ID:uxsn1SgW
清秀と皇秀が好き
140名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 07:45:03 ID:M4hVhV9e
遅くなりましたが>>131-135の続きです。

清雅×秀麗と漂う変態の香りが苦手な方は
「優しいご主人様と従順な下僕」かIDをNGにしてください。
141名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 07:46:02 ID:M4hVhV9e
すいません、>>121-125の続きでした。
↑でリンクしたのはプロローグでした。
142優しいご主人様と従順な下僕(完結):2009/04/05(日) 07:47:31 ID:M4hVhV9e
「時間はたっぷりあるだろ?」
そう囁いて、男は陰険に笑った。
耳に熱い息がかかり、湿った舌がおしこまれる。
秀麗の全身にぞわりと鳥肌が立った。
思わず浮かせた背中に清雅が腕を回し、掠うように抱き寄せる。
腰を引きつけるようにして根元まで押し込み、小刻みに腰を使い始めた。
「く…ぁ…ぁあ…っ」
張り出した雁首で奥の奥をゴリゴリと刺激され、秀麗は声を上げた。
体の中からごぽりと熱い何かが溢れ出る。
肉棒の動きはより滑らかになり、ぐちゅぐちゅと水音が響き始めた。

「やめ…ろって、…っ、言ってんのよ…!」
清雅は薄く笑った。
「ご主人様に命令するけしからん下僕には、仕置きが必要だな」
「なんですって!? …あっ、なにすんのよ!」
ふっと清雅の顔が離れたかと思うと、脇の下に生温かいものが触れた。
「え…? 何…?」
「舐めてんだよ」
「ぎゃあああ! いやああああ!」
恥ずかしさと不快感とくすぐったさで、首を左右に振りながらあがく。
寝台の白い布の上に、無数の皺ができた。
清雅の舌はゆっくりと肌を這い、乳房の線をなぞっていく。
「いやぁ…」
目尻に涙が溜まる。
ぼやけた視界で胸元を見下ろすと、清雅の髪、汗ばんだ肩、
そしてぴたりと密着した腹部が目に入り、現実を思い知らされて目眩がした。
「いいザマだな、秀麗」
舌先で乳首を刺激する。舌の上で転がされる。
「く…」
そのいかにも満足げな声色が無性に腹立たしかったが、
悪態をつこうにも言葉にならず、冷たい色の短髪を涙目で睨み付けた。
「もっと声を聞かせろよ」
清雅は小馬鹿にしたように笑い、固くなった乳首を甘噛みした。
「つ…っ!」
軽い痛みが快感を増幅させ、冷えた手を急に湯に浸したときのような
じんじんとした痺れとも痒みともつかない感覚が全身に広がっていく。
「ああっ!」
「いいぞ、その調子で鳴いてくれ」
肉棒がぐちゅぐちゅと蜜壷を掻き混ぜた。
秀麗の足が寝具を掻きむしった。


143優しいご主人様と従順な下僕(完結):2009/04/05(日) 07:48:47 ID:M4hVhV9e
秀麗は、体の内部から湧きあがる快感に懸命に耐えようとしていた。
唇を噛んで声を殺し、眉根を寄せ、息を止める。
自分の与える刺激にとまどい、抵抗しながらも、
抗いきれずに高みに押し上げられていく秀麗を、清雅は見下ろしていた。
白い肌は内側からほんのりと紅く染まり、唇は艶やかに光っている。
汗で凝った髪が額や頬に貼りついている様子がなまめかしい。
清雅はその顔を、どんな化粧をほどこした顔よりも好ましいと思い、
また、この女の最も美しい姿を独占している状況に喜びを感じた。
なによりも、この女は自分を憎んでいる。
その事実が毒のように、甘さを彩っていた。


「せ、清雅…」
「ご主人様と呼べよ」
「もう…やめて……」
清雅は笑い、秀麗の耳元に口を寄せた。
「いまやめていいのか?」
このうえなく優しい声色で囁く。
「いいわよ…」
言葉と裏腹に、肉壁は逃すまいと絡みつき、絞り上げた。
その刺激に清雅は奥歯を噛み締め、額に汗を浮かせる。
ただでさえ「初物」なのだ。
青い果実のような初々しさと固さに本能的な締めつけが加わり、
経験豊富なはずの清雅も限界が近くなってきていた。
「お願い、やめて…おかしくなっちゃう…」
「もう十分おかしいから安心しろ」

144優しいご主人様と従順な下僕(完結):2009/04/05(日) 07:50:28 ID:M4hVhV9e
見下ろす清雅の瞳孔が開いているように、秀麗には見えた。
紅潮した肌や幸福そうな表情は、まるで何かに酔っているかのようだ。
狂気に似た何かを感じさせる清雅を恐ろしいと思う一方で、
いまの自分の姿もたいして変わらないかもしれないと秀麗は考えていた。
全身ふわふわとして現実感を失い、全神経が肉棒の動きに集中しているかのようだ。
奥を突かれ、腹側を擦られるたびに、あられもない「女」の声が出る。
心は全力でいけすかない陰険蛾男を拒絶しているはずなのに、
体はいともたやすく受け入れ、まとわりつき、逃すまいと締め上げている。
秀麗の瞳が屈辱の涙で潤んだ。



「悔しいか?」
見上げる涙目に甘く微笑み、腰を大きく突き上げる。
「あぐっ!」
内臓を押し上げる衝撃に声が出る。
「く、くやしいわよ…! あんたなんか大嫌い…! 大嫌いなのに…!」
清雅の腰にゾクゾクと快感が走った。
言葉とは裏腹に、秀麗の胎内はいまや痛いほどに清雅を締め上げている。
「ふっ」
清雅は呼吸を乱し、軽く息を吐いた。
もう引き抜く余裕はない。不妊の話が本当か嘘か知らないが、中に出そうと決めた。
息を整え、腹側をえぐるように擦り上げる。
「ああっ! いやぁ!」
秀麗が体を反らせた。
ギュッと根元までを絡め取られ、清雅の手が寝具の絹を握りしめる。
「く…!」
皮膚が音を立てるほど腰を打ち付け、最奥に突き刺す。
白い太ももがびくんと痙攣したかと思うと、体の奥がゆっくりと収縮した。
「出る…!」
子宮口にねじ込んだ先端から、熱い粘液がほとばしり出た。
「あ…あ…」
体の聖域に体液を注ぎ込まれる感触に、秀麗の目が見開かれる。
清雅は射精の快感に耐えながら、胎内の拍動を味わった。


145優しいご主人様と従順な下僕(完結):2009/04/05(日) 08:08:16 ID:M4hVhV9e
脱力し、呆然として秀麗は天井を見上げていた。
処女を奪われた。
脇の下を舐められた。
乳首を噛まれた。
よりによって、あの清雅に。
それなのに自分の体は、心に反して歓喜した。
いまも、自分の体の中で清雅の体の一部がびくびくと脈打っている。
最も大切なところに、清雅の体液が注がれている。
そのことに嫌悪する自分の影に、それを求める自分がいる?


清雅はゆっくりと顔を上げ、目の前にある紅い唇を貪った。
何も考えず、ただ本能のままにその唇を愛さずにはいられなかった。
「痛…!」
どろりと生温かい感触。血液の香り。
「それはないわ」
自分に言い聞かすように呟いて、微笑んだ。
清雅は何がないのかわからなかったが、やはり笑った。
手の甲で自分の血をぬぐう。
さて、この下僕を調教しなくてはならない。


   *   *   *


芯が短くなった灯火が不安定に揺れる。
灯火が揺らめくたびに、壁に映った影も揺れる。
秀麗は両腕を拘束されたままの恥ずかしい姿を姿見に映して見せられ、
獣のように四つんばいにされて犯され、顔と胸に精液をかけられた。
やがて、何度目かに放たれた精液を子宮で受け止めながら、秀麗は気を失った。
「覚えてなさいよ」という捨て台詞を残して。


   *   *   *


「…今日の朝日、やけに黄色いわね」
小鳥の声で目覚めた秀麗は、寝台の上にぺたりと座ったまま低い声で呟いた。
清雅は、秀麗の手枷を外して体を拭き、掛け布団をかけるという最低限の始末はしていたが、
いずれにせよこの匂いでは、燕青が来る前に風呂に入って体を洗い、
寝具の布を外してすべて洗わなければならない。
「この忙しいときに、仕事を増やしてくれちゃって…」
額に青筋を浮かべながら立ち上がり、仮眠室を出る。
「いたたたた…腰重…あいつめ…」
早急に布団巻きを作り、殴らなければ気が済まない。
「仕事といえば、昨日のうちにやるはずだった書類の分類も終わって…」
ブツブツとぼやきながら机卓の前に立ち、秀麗は目を瞠った。
「あ…」
机卓の上には、秀麗が書きだしておいた書類がきれいに分類されて並んでいた。



        <完>
146名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 08:16:31 ID:M4hVhV9e
以上です。おそまつさまでした。

このあと戸部の資料室とか貴陽紅家とか馬車の中とかでやりまくっていてほしい。
そんな風に思っています。

では。
147名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 09:59:28 ID:LzYICQVB
>>146 GJ
148名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 12:07:03 ID:aWCXJoea
遅くなったけどGJ!
149名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 10:30:58 ID:Fb1HJ0LO
保守。
150名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 12:18:44 ID:Z5yU6X5P
(;゚∀゚)=3ハァハァ最高!
151名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 19:58:01 ID:2PAnxsFi
保守
152名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 20:03:52 ID:BwphYTqF
保守
153名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 20:35:01 ID:KuFVrZVE
もうじき新刊保守
154名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 01:52:39 ID:JX6A29Kd
>>146
今更ながらGJ!!
後日談にも密かに期待
155名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 18:27:59 ID:VZeW3oue
邵可×薔薇が読みたいです←
156名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 14:06:42 ID:YRUdKpyd
あの夫婦は凄そうだなw
157名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 17:19:30 ID:463SVnr4
新刊読んだら薔薇姫が意外に純情で可愛かった〜
158名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 00:57:39 ID:4167ogxz
ツンデレの典型だよなw
159名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 19:40:40 ID:tSQGVKhp
薔薇姫はヤンデレw
160名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 19:28:27 ID:15eM0iVU
ほしゅ
161名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 03:12:23 ID:qXTefvGZ
素敵な小説たくさん堪能しましたほしゅ
162名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 00:29:42 ID:MP+iSr8s
最初から一気読みしちゃった保守
163名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 19:52:13 ID:SuoU7ITC
新刊届きました。
表紙を見るに静蘭メインかwktk
後宮のお姉さん達に下半身を絡め取られる清苑王子とか出ないかな…
164名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 22:05:28 ID:OiONlBW7
あえてのセンカ王×鈴蘭とかどうですか?
初夜話!
165名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 13:28:51 ID:A8QZ/346
>>164
一回しかしたことないらすぃから、最初で最後の契りなんだな
すごい濃厚におながいしますw
166名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 21:36:37 ID:uuoDygTB
ほしゅ
167名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 01:15:00 ID:tZKc8XBj
KYでスマソ。

先王×劉輝母が見てみたい。だれか、よろしくお願いします。
168167:2009/05/30(土) 08:12:44 ID:tZKc8XBj
sage忘れました。
169名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 22:28:47 ID:qhYjgwc3
ほしゅ
170名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 09:19:46 ID:eFhaLgwq
170
171名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 21:52:56 ID:nRQysdfi
ageてみたり
172名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 13:54:55 ID:JmjnNlGD
人全然いないねー
173名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 18:42:23 ID:C9mvBRDC
ほす
174名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 00:53:53 ID:6+8nB9qt
ほゆ
175名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 18:23:36 ID:qHGDjjY6
作者自演うざい
176名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:18:19 ID:NPuJURc7
本スレアンチがこんなところまで出てくんな。 つか、君の年齢ではここきちゃだめれちゅよー
177名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 03:27:41 ID:ysLko4My
ほすほす
178名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 14:11:07 ID:eEkqxYNn
作者がこんなところまで出てくんな
つか、作者が読者にクレクレしちゃダメれちゅよー
179名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 06:46:21 ID:mGNo0kv7
ほしゅ
180名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 02:24:30 ID:i35Lmqty
保守
181名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 00:30:14 ID:Q8aBApA0
主人公が汚いおっさんに輪姦陵辱される話書いてくれ
182名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 17:05:07 ID:HoH1vpgk
そんなことはおじさんが許さないのです
183名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 00:33:33 ID:kaSZcCvi
ほしゅ
184名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 01:07:29 ID:neP0dNj6
新刊を読んで、鈴蘭はドMに違いないという妄想が湧いたので書きました。
王×鈴蘭、初夜ネタです。
エロ描写は後半に集中しています。
鈴蘭はSだと思う方はIDをNGでよろしくおねがいします。
185闇に咲く花:2009/07/27(月) 01:10:16 ID:neP0dNj6
彼女は誰からも愛されたことがなかった。
もちろん、容姿に対する賞賛を、一生の愛を、言葉で告げられたことはあった。
その数はもしかすると、一般的な女性よりも多いのかもしれない。

彼女はどうやら、美しいと、周囲から思われるような容姿であるらしかった。
しかし、鏡を見ても彼女はそのことに価値を見いだすことはできなかった。
目鼻立ちを見れば、なるほど、左右対称ではある。
すべて均等に配置されており、歪んだところはないかもしれない。
肌に染みもなく、白く、滑らかではある。
衣を肌から滑り落としてみれば、腰はくびれ、胸は整っている。
世の人はこれをうつくしいと言うのかもしれない。
だが、彼女は生憎と賢明だった。

彼女が唯一求めているのは、家柄や容姿などという
時と共に衰え、消えてしまうような儚い価値ではなく、
唯一無二であるはずの、彼女の魂を見つめてくれる存在であった。

侍女の手から絹の夜着をうけとり、素肌にまとう。
視線の先には部屋とまがうような巨大な寝台があった。
これからここで、あの冷たい眼差しの男性と肌を重ねるのだ。
幸せとはほど遠い気分で、鈴蘭は寝台に腰をかけた。

結局のところ、自分を最も有効に使う道は王の妾妃しかないと、
半ば絶望しながら承諾したのは彼女自身だった。
娘に自分たちの夢を重ねていた父母は狂喜した。
彼らの目が自分を見ていないのを、鈴蘭は知っていた。

愛されないという条件はむしろ気に入っていた。
愛が欲しくないわけがない。
本当の親からも、本当の意味では愛されなかったのだから。
しかし、自らの価値が自らの家柄と容姿に及ばなかったのだと、自分に言い聞かせて諦めた。

「せん華王でございます」
先触れの侍女がほとんど声を出さず、唇のみで継げた。
(来た…!)
覚えず、鳥肌が立った。
夜着の胸元を引き寄せ、立ち上がる。
186闇に咲く花:2009/07/27(月) 01:12:08 ID:neP0dNj6
「足湯とお飲み物を」
暗がりにひっそりと咲く清廉な花という綽名そのままの笑顔で、彼女は指示した。
もはや人並みの幸せは叶うまい。
ならばせめて、王の良き妃となろう。
想像もつかぬほどの苛烈な生を生きるせん華王にひとときの安らぎを。
できうることなら、丈夫で良い子を産もう。
ただ一度生まれ落ちたこの人生を十分に生かすにはそれしかない。

寝台の側に膝をつき、頭を深く下げる。
「そう、愛してくださらなくてもかまいません」
その囁きに答えるように、臥室の戸が動いた。

   *   *   *   

せん華は内心舌を巻いていた。
なるほど美しい。
立場上、それなりに美姫は目にしてきた。
花街で最も美しいと言われる妓女も見たことがある。
だが、こんなにも整った容姿を見たのは初めてだ。
うまく歳経れば人柄に深みも増し、より美しくなろう。
後宮になど来なければ、幸福な人生を送れるだろうに。

せん華は膝を折り、細い顎に指をかけて上向かせた。
「酔狂なことだな」
新しい第二妾妃は、儚げな美貌をほころばせた。
「はい」

   *   *   *   

寝台の脇に置かれた手燭の火が揺れた。
そろそろ芯を摘まないと消えてしまうかもしれない。
(いえ、むしろ消えてほしい)
鈴蘭は一糸まとわぬ姿で寝台の上に横たわるよう命じられ、
四半時ほども、あられもない姿を王の冷たい視線に晒していた。
王は寝台の背板によりかかるようにして腰を下ろしている。
顎に軽く手を当て何事か考えているようだったが、
その大理石のような白皙からはなんの表情も伺えなかった。

(どうしてこんなに動悸が…)
鈴蘭は深く呼吸をして、気持ちを落ち着けようとした。
表情一つ変えずにただ見られることがこんなに恥ずかしいとは知らなかった。
頬に血がのぼり、けぶるような睫毛がふるふると震える。
触れられてもいないのに、乳首はもう勃ち上がっていた。
187闇に咲く花:2009/07/27(月) 01:13:31 ID:neP0dNj6
「誰が脚を閉じていいと言った」
「申し訳ありません」
鈴蘭はふたたび両脚を大きく開いた。
その拍子に、愛液がとろりと溢れ出たのがわかる。
王の眼差しは変わらない。
その視線が冷たければ冷たいほど、体が熱くなることに鈴蘭は気づいていた。

手燭の火が揺れる。
王の表情は動かないのに、ゆらりと影の位置がかわる。
鈴蘭はそっと視線を王の股間の暗がりに落とした。
凶悪なほどに隆起した肉色の何かがそこに潜んでいる。
愛さないとは言われたが、彼の雄の部分は雌を求めているらしい。
濃い陰りを帯びたそれはどうみても醜悪なのに、魅力的だった。
(あれが…)
熱いのだろうか、冷たいのだろうか。
固いのだろうか、大きすぎはしないだろうか。
釣り鐘型の彫像のような鈴蘭の胸が大きく上下した。

(ここに…)
我知らず、自らの股間に手を伸ばしていた。
指先が濡れる感触に、我に返って視線を上げる。
ひやりとした眼差しは、微動だにせず鈴蘭を捉えていた。
(見られている…)
体の芯が震えた。
(ああ…)

「続けろ」
「はい」
白く繊細な指が清らかな花弁をめくる。
滴るほどに蜜が溢れていて、どこを触ってよいかわからなかった。
「ん…」
「触るのは初めてか」
初めて王の表情が動いた。
「はい」
「来い」

王の前に正座すると、王は鈴蘭を膝立ちにさせた。
軽く両脚を開かせ、武骨な指をさしこむ。
「…!」
唐突な刺激に、鈴蘭は眉根を寄せた。
「ここだ、わかるか?」
188闇に咲く花:2009/07/27(月) 01:14:42 ID:neP0dNj6
小さな穴のなかで骨張った指が動く。
「は、はい…」
「ここにこれを入れる」
王は表情を変えぬまま、手燭を取って肉棒を照らした。
指一本でさえきついこの穴に、この凶悪で醜悪な太い棒を入れるという
その過酷な事実は、なぜか鈴蘭に恍惚とした喜びを感じさせた。
彼女は目を伏せ、うっとりと微笑んだ。

   *   *   *   

寝台の帷のうちに、唾液の音が響く。
手燭はいつのまにか芯を摘まれ、明るく帷の内を照らしていた。
王の股間に顔を埋める鈴蘭の影が帷にゆらゆらと映っている。
こんなときでも護衛や従者は部屋の暗がりに控え、由緒正しいことこのうえない、
後宮で最も美しい姫君の、このような痴態を見守っているのだろう。
王の寝所とはこのようなものだ。
だが、いまの鈴蘭にとって、その視線は快楽でしかなかった。
それだけでなく、鼻腔の奥にむせかえる雄の臭いも、大きく開けた顎の痛みも、
頭の上で強く押さえ込んでいる手の存在も、喉の奥のえづくような圧迫感も、
すべての苦痛が彼女の中で次々に快感に転じていくのだった。
鈴蘭は雌犬のようにはいつくばり、口と舌と指を使って懸命に奉仕していた。
形のよい乳房が腕と寝台の間で揺れる。

王の呼吸がやや乱れた。
節くれ立った手が鈴蘭の繊手を止める。
彼女は口に肉棒をくわえたまま、上目遣いで王を見上げた。

   *   *   *   

(危うく出すところだった…)
せん華はすんでのところで第二妾妃の手を止めた。
彼女の頭をつかんで思うさま腰をうちつけ、その美しい顔と胸に
射精して思い切り汚したいという願望を、懸命に押し殺す。

自分を愛して死んだ女のために、他の女は愛さないと決めた。
この女と交合うのは、ただ、後継者を作るため。
それ以外の目的で向上することは、あの女への裏切りになる。
射精はただ、受胎のためだけに行われなければならない。
189闇に咲く花:2009/07/27(月) 01:15:55 ID:neP0dNj6
せん華は第二妾妃を見下ろした。
美しい顔が陰茎を咥えて、もの言いたげに見つめている。
肩に流れる寒色の髪も、白い滑らかな背中も、匂やかな表情も
全てが呆れるほどに美しく、かつ、扇情的だった。
せん華は努めて冷たい声を作り、仰向けに寝るようにと彼女に命じた。

   *   *   *   

「痛いか?」
「いいえ」
鈴蘭は美しく笑みながら嘘をついた。
清らかな花弁はいまや肉の棒に押しつぶされ、めりめりと悲鳴を上げている。
「しばらく我慢をしろ」
「はい」
王の冷酷な横顔が、鈴蘭の顔のすぐ横にあった。
体重がかかり、肉棒が侵攻を開始する。
鈴蘭は唇を噛んで声を殺した。
「…!」
固い肉の壁がみるみるうちに押し開かれ、処女の証が壊された。

「あ」
知らぬうちに王の腕を強く掴んでいたらしい。
王が痛みに眉根を寄せたのに気づき、手を離した。
「もうしわけありません…」
「いやいい。奥まで今少しある。背中に爪を立てろ」
「そんな…」
「いいから背に腕を回しておけ」
命じられてその通りにする。
ただし、爪は立てないよう、指の腹で背をつかんだ。
小柄な鈴蘭が、大柄な王にしがみつくような形になる。
「我慢しろと言ったが、声は上げていい」
返事をする間もなく、貫かれた。
王の皮膚が鈴蘭の肉壁と激しく摩擦する。
内臓が突き上げられるような衝撃に、鈴蘭はくぐもった悲鳴を漏らした。

   *   *   *   

(見ている。私を見ている)
粘膜がたてる湿った音と、立ち上る体液の香りのなかで、鈴蘭はただ王の顔を見ていた。
やや上気した王は、しかし、依然感情のない瞳で鈴蘭を見つめていた。
それでも鈴蘭は幸せだった。
視線を感じれば感じるほど、全身をゾクゾクと言いようのない快感が駆けめぐった。
王の呼吸が乱れる。
体の中に王の脈動を感じている。
「ああ…」
鈴蘭は思わず吐息を漏らした。
190闇に咲く花:2009/07/27(月) 01:20:45 ID:neP0dNj6
(幸せです…)

肉の棒が激しく奥に叩きつけられている。
体はその衝撃でくの字に曲がり、口からは嗚咽のような声が漏れている。
にもかかわらず、ふわりと浮き上がるような多幸感に鈴蘭は包まれていた。
奥の奥までゴリゴリと擦り上げる醜悪な雄の分身。
鈴蘭は雌の本能で、それを押し包むように絞り上げた。
「…っ!」
耳の横で王が息を飲むのが聞こえる。
(あ、来る)
天に昇るような、天が落ちてくるような感覚に囚われ、鈴蘭は目を見開いた。
体の奥が痙攣して、別の生き物のように、勝手に動いている。
「あ…」
熱い。
体のさらに奥に、熱を感じた。

   *   *   *   

せん華は腰を止めることができず、二度、三度と動かし続けた。
目の前の女は魔物のごとき腰使いで精を搾り取ろうとしている。
あまりの気持ちよさに、危うく声を出すところだった。
射精が終わったあともしばらく引き抜く気にならないほどだったが、
自分が脱力した女の背に腕を回して抱きしめていることに気づくと、
我に返り、慌てて体を離した。

男性器を引き抜かれた女の性器は一度ゆっくりと閉じ、
それからどろりと血液混じりの精液を押し戻した。

   *   *   *   

「大丈夫か?」
思わぬ優しい声に、鈴蘭は顔を上げた。
また芯を摘まれたとみえる明るい手燭の灯りを背中にして、王の顔は読めない。
「痛くはないか」
「まだまだ、大丈夫でございます」
鈴蘭は半身を起こし、完爾と笑んだ。
大輪の花が開き、芳しい香りが満ちあふれるようだった。

「そうか」
逆光で暗い王の顔が、笑ったように鈴蘭には見えた。
「それはよい。夜はまだ長いからな」

「御意にございます」
この宵、鈴蘭は生まれて初めて、心から微笑んでいた。


   <完>
191名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 01:21:33 ID:neP0dNj6
王の名前がエンコードできないと言われマヌケに。
では、お粗末さまでした。
192名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 01:35:50 ID:neP0dNj6
誤字多いですね、すみませんでした。
×継げた ○告げた
×向上  ○交情
193名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 03:34:45 ID:tKEol3Aq
GJ!!!!!

鈴蘭の心理描写が良い!!萌えた!!
194名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:16:29 ID:7se9D7WH
gj!gj!gj!
素晴らしいです!
195名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 12:52:56 ID:D+8CwpaL
GJGJ!!! 先王好きだ〜
196名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 10:04:46 ID:QmuKlHzk
保守age
197名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 04:10:05 ID:+zjlQ/GA
ほしゅ
198名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 16:05:27 ID:56pu5nlj
ほしゅ
199名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 14:40:52 ID:J4xG5QBG
保守
200名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 22:12:52 ID:zBwgr/Tp
長男でも、次男でも、なんだったら三男でもかまわないから
紅家夫妻の話しが読みたいな保守
201名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 12:12:56 ID:hjaYrvkg
新刊からして長男の流れなんだけど、
いまひとつ萌えシチュエーションがわからない。青姦?寝台?上?下?

鎖で縛られてる紅仙とかちょっと萌えるんだけども
ドSでも彼女から返り討ちにあってEDになりそうなんだよな〜。
202名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 21:38:49 ID:9zhNoNZ3
静蘭×十三姫が読みたいです。

静蘭が物凄い鬼畜だといいです。
203名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 22:13:14 ID:6NaS87Ji
紅家夫妻はどこでもおいしい気がする(笑)
三男の嫁がどんな人だか気になるわ〜
204名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 18:19:53 ID:yKqp4Tth
>>201
仙人だから人間の営みに疎くて、意外とうぶなんじゃない?>紅仙
そして、若い長男はすごくガッついてる気がするw

>>203
自分的には三男の嫁は控えめな女性のイメージだが、さすがに出てないキャラは書けんよな…

というわけで、長男・次男夫妻待ち
205名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 18:49:34 ID:C2DPmK3G
すみません、リクエストはありませんが、「百合から絳攸
への性教育」です。


「絳攸、何してるの?」
ある日、百合は絳攸の部屋に入った。絳攸は扉に背を向け、
俯いていたが、振り返った途端ハッとして何かを隠した。
百合はそれを強引に奪い取った。
(…こんにゃく?)

 先日、百合は黎深に、「たまには絳攸に優しい言葉かけたり
してあげてよ。」と言っていた。
その後黎深は絳攸を自室に呼び出した。
部屋に戻った絳攸が閉じこもっていたので、
(黎深の奴め、また絳攸を傷つけたな。)
と百合は、絳攸の様子を見に来たのである。

「どういうことか説明してくれる?」
「れ、黎深さまが、こんにゃくに切れ込みを入れて人肌で
温めて股間に挟むと、気持ちよくなって疲れも吹き飛ぶ
とおっしゃったんです。」
(な、なんてことを教えやがったんだー、とんでもない親
だな!)
とはいえ、絳攸も思春期。これは正しい性教育せねば、
と百合は思った。だが、自分と黎深の夜の生活を思い出し、
(黎深に任せたら、絳攸が変態になってしまう。)
と青ざめた。

 次の日、百合は、思春期の清苑公子を育てている薔君を
訪れ、アドバイスを求めた。
206名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 21:33:36 ID:ZVD0N2Uz
>>205
続く…のか?
207名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 16:00:38 ID:4xVgz5zu
清苑はいろいろ詳しそうw 体位も全部知ってる悪寒w
208名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 21:57:41 ID:+sG5xH4Y
誰かが教えたんじゃなくて、書物とかから
妄想で全部体験済みとかだったらいい。<清苑
209名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 15:15:51 ID:R2qG2K6U
>>205
遅くなったけど、乙!
百合の留守中の黎深の相手はこんにゃくかと思うと笑えたw
210名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 22:14:24 ID:RyyGHIki
懐かしい・・・
211名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 12:42:33 ID:OzF8Pk0K
突然だが、このスレの作品って保管庫に収納されてないよな?
前スレまでは全て収納されてるのか?
212名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 23:50:55 ID:4U+BGw4E
ttp://saiunss.w-site.jp/
スレッド2までみたいだね。
時々落ちたりしてたから復活に気づいてないのかも。
3は短命だった気がする。ログはどっかにあると思うけど。
213名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 22:58:15 ID:QYOo1xk+
つ過去スレ>>15
前スレは17レスで終わってたんだな…
214名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 07:39:17 ID:iPvrBZig
保守あげ
215名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 02:34:53 ID:tl9I/tID
黎深と百合、当主交代後@紅州です。
なぜ百合もそっちにいるかは不明。

青姦、ナマ有りなので、受け付けない方もいるかも。
NGはIDでお願いします。
216祝☆当主交替:2009/09/21(月) 02:35:56 ID:tl9I/tID
「あっ…あっ…んっ…ふぁっ…」
「………」
「んっ…やっ…ぁっ…あっ…」
李の枝を秋風が吹き抜ける。
ほんの少し午睡をと思っただけなのに、何故こんなことになったのだろう。
「………」
目の前の顔はいつものように無表情で怜悧だから、
その下で乱れる自分の痴態がよけいに恥ずかしく思えてくる。
「ねぇ…もう、そろそろ…続きは邸で…」
「………」
答える代わりに腰の動きが速くなった。
「あっ…あっ…ああっ…やだ…誰か来たら…」
ついつい大きくなる声に、百合は小指を噛んだ。
「………」
黎深は表情一つ変えずにその指をのけた。
ついでに百合の白くしなやかな脚を大きく開いて奥を攻める。
「や…んっ…くっ…ああん!」
じわりと熱い液が湧きあがり、ぐちゅぐちゅと水音が立った。
「やっ…あん!…あん!…やめっ…!」
「…おまえのここは続けたがっているようだが」
溢れる愛液を確かめるように注視して、黎深が不思議そうな顔をする。
「ばか…!」
梳いたばかりの黒髪を肩に垂らして見惚れる程の男ぶりだが、バカはバカだ。
こんなところを玖琅や甥達にでも見られたらどうするのだろう。
ここは家人達が見て見ぬふりをしてくれる貴陽ではないのに。

   *   *   *

かつて禁域とされていた森の奥、滝の近くの李の下で、
百合は衣一枚背に敷いて、夫であるところの黎深に組み敷かれていた。
昔のようにここで夫の髪を梳り、膝枕で寝かせているうちの
突発的な情事のため、いつものように避妊具を使うこともできない。
黎深は普段から百合が苦労するほどの遅漏だったが、
様々な事情から子づくりを控えていることもあって百合は気が気ではなかった。

217祝☆当主交替:2009/09/21(月) 02:37:22 ID:tl9I/tID
「ね、黎深、邸に戻ろう」
百合にバカ呼ばわりされた黎深が動きを止めたので、百合は勢いづいて言葉を重ねた。
ずるりと胎内から肉棒が引き抜かれる。
名残は惜しかったが、邸で夜に好きなだけすればいいのだ。
「よかった、わかってくれたんだね、れいし…ぎゃっ!」
くるりと体をひっくり返され、百合は顔から背中に敷いていた衣の上に叩きつけられた。
「いった〜」
思いっきり打った鼻を押さえて顔だけ振り向き、黎深を睨み付ける。
「なにすんのよ!…って、え?」
腰だけ持ち上げられ、ノビをする猫のような格好にされてしまう。
秋風で少し冷えた愛液に、熱い肉棒がひたりと押しつけられた。
間髪入れずに後ろから犯される。
「やぁん!…あっ…ぐっ!」
思いっきり腰を打ち付けられて上半身が潰れ、慌てて草の上に敷いていた衣をつかむ。
ぶちぶちと草のちぎれる音がして青臭い草の香りが鼻を打った。
「あっ…やぁ…んっ…」
背に近い内壁をゴリゴリと擦られて、百合は目眩がした。
腕に力を入れて上半身を持ち上げ、なんとか体勢を立て直そうとする。
が、黎深は百合が曲げた右肘をつかみ、思いっきりひねり上げた。
「へ?」
上半身を捻るように上向けられ、ポカンと黎深を見上げる。
黎深はそのまま腹側を擦るように抽送を繰り返した。
「ひぁっ!」
百合の目の前に火花が散った。
声を抑えることもできず、開いたままの口から涎が落ちた。
「やああああ!いやああ!」
涙を流し、いやいやをするように体をよじるが、腕をしっかり掴まれて動けない。
黎深は熟練した職人のように、腹側の感じやすい箇所を執拗に擦り上げてくる。
百合は腰をガクガクと痙攣させて泣いた。
「…ちゃう!いっちゃうよおおお!」
「遠慮するな。さっさと行け」
「やだあああ!こんなのやだバカああああ!」
「面倒なヤツだな」
黎深はもう片方の肘も掴んで上半身を反らせると、二度三度と奥に叩きつけた。
最も感じやすいところがコツンコツンと刺激される。
「あっ!あっ!……っ!」
百合の視界が白く飛んだ。
意識を失った体がガクガクと痙攣し、黎深の男根を締め上げる。
黎深は変態的な我慢強さで射精を堪えた。
後ろから挿入したまま脱力した百合を抱え上げ、後ろから抱きしめるようにして座り込む。

「あ…」
「気がついたか」
「うん…って、え!?」
目覚めた百合は、自分が黎深の膝の上で前方を向いたまま開脚していることに気づいた。
218祝☆当主交替:2009/09/21(月) 02:38:24 ID:tl9I/tID
「ぎゃあああ!変態いいい!」
しかも挿入されたままである。
「なんで戸外でこんな格好を…」
百合は顔を覆ってしくしくと泣いた。
「何を泣く。わからないヤツだ」
「わからないのは黎深だよ…いや、なに動いてんのよ…」
背面座位で結合部を青空に晒したまま黎深は動き出した。
動きづらいために刺激は少ないが、それ以外の要素に刺激が多すぎる。
野外、避妊具なし、玖琅達に見られる可能性。
耳元にかかる黎深の息、汗で濡れる肌。
「んっ…」
黎深の唇が頸に触れた。
抱きしめていた腕を解き、指が肌を這う。
汗ばんだ腹を撫で、乳房を触り、乳首に触れる。
「あ…」
鎖骨を指でたどり、耳に触れ、顎に指をかけて振り向かせた。
唇で口を塞がれ、舌で口内をこね回される。
たったそれだけのことで百合の体は熱くなり、奥が疼き始めた。
自分でも手を伸ばして結合部を触ってみる。
いまにも抜けそうに危うく繋がっているだけなのに、
黎深の血管は浮き上がり、熱く固く滾っているままだった。
(かわいそうに…)
溜まったものを吐き出させてやりたいと思ってしまったのは、百合が年上だからだろうか。
腹をくくると、百合は瞼を閉じ、口内の黎深の舌に自分の舌を絡めた。

「…はぁっ!」
ようやくのことで唇を解放すると、黎深は一度陰茎を引き抜いた。
「こっちを向け」
「うん」
百合は素直に頷いて黎深と向き合った。
腰に跨るようにして膝をつき、黎深の頸に腕をかける。
漆黒の髪に顔を埋めるようにして腰を落とした。
黎深の大きな手が百合の細い腰をぐっと引き寄せる。
「ふぁ…!」
そのまま体重をかけ、百合の背を草に敷いた衣の上に押しつけた。
「…!」
衝撃で奥まで入り、百合はのけぞった。
間髪入れずに黎深が腰を使い、淫猥な水音が滝の音に混じった。

黎深の唇が頸を、鎖骨を、乳房を這う。
右の乳首に吸い付き、舌の上で弄ぶ。
「ひぁ…ぁぁ…」
百合は黎深の頭を抱え、せっかく梳いた髪を掻き乱した。
219祝☆当主交替:2009/09/21(月) 02:39:40 ID:tl9I/tID
ぐちゅぐちゅと湿った音が嫌でも耳に入ってくる。
固く熱い塊で内壁を擦られる感覚がたまらない。
「黎深の…血管が…すごいわかる…やぁあ」
「嫌なのか?」
「嫌じゃないぃ」
「何なんだお前は」
黎深の指が左の乳房に触れ、掌で乳首を転がし始める。
体はもう百合の意志とは無関係に、黎深を締め上げている。
「百合…」
「…ぁ…ぅぁ…」
答えられずに、ただ潤んだ瞳で見上げた。
「なぜ泣く」
目尻に溜まった涙が流れ落ちた。
「だって…れいし…わたし、またいっちゃうよぉ…」
「こらえろ」
「うっうっうっうっ」
「泣くな」
「もうやだ…いく…いっちゃう…」
「待て。下腹に力を入れば堪えられる。私はそうしている」
百合は両手でぎゅうと黎深の背中をつかみ、脚を背に回して思いっきり締め上げた。
「…くっ」
耳元で黎深の声が漏れる。
「何をしている」
「だって…力入れろって黎深が…」
先を残して引き抜き、黎深が動きを止めた。
このままではすぐに果ててしまう。

「やぁ、止まらないで…」
「動いてほしいのか?」
子供のように意外そうな顔をする。
上気して瞳を潤ませた百合がコクコクとうなずく。
「行きたくないんじゃないのか?」
重ねての問いに、百合は困ったような顔をして小さく囁いた。
「そうじゃなくて…」
相変わらずギュウギュウと締め上げたまま百合は真っ赤になった。
「黎深を先に行かせてあげたいの。黎深が行くまで行きたくないの」

「ひぁあん!」
一気に奥まで貫かれて百合は悲鳴を上げた。
目の前の黎深の顔は相変わらず無表情だが、なんとなく興奮しているようだった。
その証拠に息が荒い。
「しばらくこらえてくれ」
真面目な声で言い、真顔で百合を凝視したまま腰を激しく打ち付け始めた。
220祝☆当主交替:2009/09/21(月) 02:40:12 ID:tl9I/tID
「やぁん!ああ!…んっ!」
目の前に火花が飛び散る感覚に、百合は下腹部に力を入れた。
力を入れれば入れるほど摩擦が激しくなり、快感も増すことに気づくのは後のことである。
「はやく、黎深、お願い!わたし…!」
「………」
冷たい眼差しに射られて体が熱くなる。
体の奥から快感がゾクゾクと立ち上ってくる。
「おかしくなりそう…あ…」
キュウッと内壁が収縮を始める。
「く…」
黎深の額に汗が滲む。
「百合…」
「来る…来ちゃう、れいしん…」
百合は背中を反らせた。
「ふぁ…」
黎深の背中で組んでいた脚がぴくんと反応する。
黎深は真顔で百合の痴態を見つめたまま、上から突き下ろすように腰を使った。
「あ…あ……ああああああああああああ!」
黎深の背中に赤く指の跡がついた。
「やっ、いく、いっちゃう!ああああああああああ!」
百合は涙を流し、頸を振った。
快感が脳天を貫き、全身が痺れる。
ややあって、膣内が痙攣した。
その刺激で黎深の腰に電流が走る。
「………!」
いよいよ射精するという瞬間、黎深はスッと眼を細め、百合の腰を引き寄せた。
今こそ、何度となく予行演習した例のアレをするときだった。

ドクン

胸を大きく上下させ、絶頂の余韻に惚ける百合の中で黎深の肉棒が拍動する。
ギュッと奥に押しつけられた亀頭から、さらにその奥に向けて何かが溢れ出している。
「…え?」
百合は焦点の合わない目で黎深を見上げた。
黎深はニコリともせずに百合を見下ろしている。
「いま、何した?」
黎深は緊張を押し隠し、しかし、できるだけ傲然として答えた。
「子づくりだ」
「えええええええええええええええええええ!?」


このあと一悶着あるが、それは別の話。

    <祝☆子づくり解禁・完>
221名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 02:43:58 ID:tl9I/tID
以上です。
黎深は当主交替が決まったときから、この機会を狙っていてほしいです。
では。
222名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 22:38:09 ID:5la6AjVG
gj!!!
乙です!
223名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 00:01:00 ID:luyrhhrC
超GJ!!!
李の下で子作りとか、黎深の計画性をすごく感じてしまうw
224名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 09:00:01 ID:pNLCZW3w
保守
225名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 18:17:44 ID:9hEN/afE
ほしゅ
226名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 13:04:35 ID:L/TtRnTi
邵可×薔薇のがっかりエロどなたかお願いします!
227名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 08:08:24 ID:eJ5vcpMI
自分も読みたい!
が、あの二人はすごく書くの難しそうだ…
228名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 12:58:29 ID:e1U5PrS0
攻めまくる邵可様とか良いな(笑)
229名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 23:24:41 ID:RI0UdApS
邵可様がドSで薔薇姫がドMっぽかったよね<原作
あの監禁されてた庭のイメージを邵可様がどっかに再現して
鎖で拘束した薔薇姫をいたぶるお遊びとかしてほしい。
薔薇姫「くっ、新たな快感に目覚めそうじゃ…!ハァハァ」とかしてほしい。
230名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 00:35:19 ID:JRLcPYPt
劉秀でひとつお願いします!!

王様は場数踏んでいるはず、、、なんだよね?
231名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 01:21:12 ID:S1XMt/qY
薔薇姫ww
鎖とか良いな!
長兄夫婦は変態プレイがなんか似合うwww


劉輝はなんか床上手っぽそう(笑)
原作の劉秀も幸せになってほしいな…
232名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 22:21:52 ID:2UKeunpi
長男と次男見てると、紅家の男は嫁に言葉責めするのがデフォルトなのかと思った。

ということは三男も……
233名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 15:00:34 ID:x7CZn/GM
紅家三兄弟はすっごくしつこい気がする…
234名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 18:59:19 ID:dQplFptI
保守age
235名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 20:53:47 ID:5VodUNOu
12月に新刊発売決定
236名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 23:12:53 ID:VVMqtspd
まっじですかあああああああああああ!
237名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 23:50:47 ID:bmb0Jhko
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
238名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 18:23:57 ID:yar2aDtM
「暗き黄昏の宮」
239名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 21:35:33 ID:U6kzYA9Y
何か意味深なタイトルな気がする。
240名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 22:53:18 ID:1ljB18eZ
あげ
スレ伸びないねぇ
新刊で碧家とか欧陽家を詳しくやってくれると新たなネタが増えそう
241名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 01:08:55 ID:PhsDliZ5
予想展開としては…王秀フラグ確定orぽっきり折れる


ぽっきりのほうが話としてはオモロイと思ったのは内緒だ
242名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 21:21:10 ID:Ce5x5zc7
ぽっきり折れる前に幸せな劉秀見たいな…
いや、ぽっきり折れないかもしれないが。
243名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 22:40:19 ID:BTtSWtGW
とりあえず右手が恋人の鳳珠に幸せな未来をおながいしますw
244名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 22:51:50 ID:aBwmZd3A
久しぶりに影香が読みたいなと言ってみる
245名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 00:19:21 ID:g8WQyD6P
鳳珠さんにとって紅家は鬼門だよなぁ。
百合さんといい秀麗といい・・

また顔ビーム出してくれないかなぁ。
246名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 22:08:10 ID:KGUXcNXl
ある意味相性いいってことなんじゃないか?>紅家女子と奇人
247名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 21:30:59 ID:tGc6No2W
空気読まずに静蘭×十三姫が読みたいと言ってみる。

静蘭が誰かを抱くときは超鬼畜だといいです。
248名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 22:16:10 ID:g+hrknHV
>>247
自分も静蘭×十三姫読んでみたいな
でも、静蘭は秀麗には丁寧な気がする…それも敬語責めという名の鬼畜か?
249名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 01:09:11 ID:PTj59UHP
なんと、しかも鬼畜。
十三姫はツン気味ですかね。
というか、十三姫は非処女でエロくあってほしい気がする。
そして、秀麗萌えの連中を惑わしてほしい気がしないでもない。
250名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 23:28:17 ID:KvW5x6OU
私的には、十三姫は処女であってほしいと思います。迅の父親の事件の時も確か未遂でしたよね?

まさかその前や後に、迅やそれ以外の男とそうなるとは思えないし。
251名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 17:24:09 ID:8bCcO6xQ
自分も十三姫処女な気がする。
でも、初めてでもガバッと服脱いじゃったり、ムダに男前そうw
252名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 17:25:18 ID:8bCcO6xQ
ごめん、sage忘れorz
253名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 21:01:43 ID:BHLZcmlX
作品投下キボン(´・ω・`)
254名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 23:45:10 ID:RzCG82Py

静蘭×十三姫 超短編です。
上の流れからチョロッと書いたぶんのみです。














ギチィッ…

音でもしそうなほどに粘膜が軋んだ。
全く濡れていない十三姫の蕾が静蘭を拒む。
「ほう…」
寒色の瞳、烟るような睫毛。
スッと細められた眼から漏れる光は、背筋も凍るほどの冷気を孕む。
「これは貞操のお堅いことで」
十三姫の細い両手首を片手で悠々と封じたまま、静蘭は凄惨な笑みを見せた。
「お見事ですよ、筆頭女官殿」
ギチギチギチ…
「くうっ!」
濡れていない粘膜の裂ける音か、処女膜のちぎれる音か。
それとも、心の奥にしまった大切な何かが引き裂かれる音か。
十三姫の耳に聞こえるはずのない音が響いた。
「いやあああああ!」
ひとかけらの優しさもなく、静蘭は男根を押し込み、律動を加えた。
狭く固い処女の肉体がメリメリと開かれていく感触。
体を守るために、女体が体液を分泌し始める。
くちゅ…くちゅ…くちゅ…
湿り気を帯びた体は否応もなく肉のかたまりを呑み込んでいく。
受け入れたくない男の生殖器が胎内で摩擦する嫌悪感に十三姫の体が震えた。
やがて律動は速さを増し、男の息が上がり、
男は動きを止め、排泄でも終えたかのような顔で彼女を見下ろした。
「え…?」
十三姫の瞳が大きく見開かれる。
奥まで押し込まれた男根が痙攣し、子宮に精を放っていた。
「嫌ああああああ嫌ああああああああ嫌ああああああああああ!!!」
開いた口に手巾がねじこまれ、十三姫の悲鳴は闇に溶けた。
255名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 12:08:34 ID:pVPlTgHb
ありがとうございます>254さん
256名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 14:18:59 ID:pVPlTgHb
250=255です。
257名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 22:40:57 ID:0HMAkPSn
>>254 GJ!
258名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 23:46:29 ID:jbtL39On
新刊、タンタン帰ってきたけど清雅が一度も出てこなかったorz
259名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 00:40:10 ID:WFu17Ztg
>>258
新刊ネタバレorz
260名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:24:01 ID:SswN261/
>>254 キティクな静蘭GJです!

>>258 ゴルァ
261名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 09:56:42 ID:rlguFahf
過去ログが見れないよ〜(/_;)

あれってお金かかったりする?

過去の精秀読みたいんだけどな…。
262名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 10:42:13 ID:an0RgyN/
>>261
>>1
263名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 17:05:20 ID:rlguFahf
サンクス
264名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 21:32:42 ID:wtcz7rrw
>>15 過去ログもあるよ
保管庫は途中で更新止まっちゃってるな…
265名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 00:28:27 ID:r9MEe3mk
過去ログの見方がわからないんです…(/_;)
266名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 10:59:31 ID:RGlCbeW4
まずはsage覚えようぜ。

彩雲国物語でエロパロ 2
http://yomi.bbspink.com/eroparo/kako/1179/11793/1179374592.html


彩雲国物語でエロパロ 3
http://yomi.bbspink.com/eroparo/kako/1219/12191/1219139158.html
267名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 15:33:57 ID:r9MEe3mk
秀麗×劉輝です。
はっきり言ってエロ要素がかなり足りないかも。スミマセン。
設定としては、秀麗が官吏を辞して後宮に入った後って感じで。


トン、トン
ドアがたたかれる音がして秀麗はいぶかしげにドアを開けた。
(こんな時間に誰かしら。)

「――劉輝。」
そこには、まるで二年前のようにニコニコと悪びれる様子のない劉輝が立っていた。
「どうしたのよ、こんな時間に。」
「これ。」
差し出された手には、桔梗の花が摘まれていた。
「今回は手が痛くなかったのだ。」
秀麗は、ちょっと呆れながらも笑ってしまった。
「――入りなさいよ。またそんな薄着で外ウロウロしてたんでしょ?本当に風邪ひくわよ。」
招きいれようと手を引くとヒヤッと冷たく、秀麗は劉輝にとりあえず衣をはおらせ火のそばに座らせた。
「今お茶を入れるから待っててね。」
秀麗は桔梗を活けようと、花器を探しながらふと思った。
(本当にまるで二年前に戻ったみたいだわ。室の場所も内装も全く同じ。気を使ってくれているのか――)
もしくはこの二年間をまるで無かったかのように扱いたいのか―。
考え始めると失ったものを思い出してしまいそうで、秀麗はあわててお茶の準備をしようとした。

「寝る前だから茉莉花茶でいい?」
「秀麗の入れてくれるものなら、なんでも。」
その返事は秀麗の耳元すぐ近く。
秀麗は思わずビクっと体を強ばらせた。
続いて首筋に吐息と共に劉輝の唇が寄せられる。
秀麗はいつの間にか劉輝に背中から腕をまわされていた。
秀麗の細い手首から腕のほうへ、衣をまさぐるように劉輝の手が這っていく。
「――っ、ちょっ――!」
茶器を落としそうになり、秀麗は慌てて体をひねり劉輝の肩を押し返した。
向かい合い顔を上げると、劉輝の真摯な双眸とぶつかる。
「…劉輝…?」
「秀麗は…変わったけど、やっぱり変わらないな。スキがあるところはあいかわらずだ。」
劉輝の笑い含みの言葉に思わず後ずさる。


268名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 15:35:38 ID:r9MEe3mk
「秀麗、逃げるな」
「…逃げてないわよ。」
「逃げておるではないか。」
「劉輝が…追ってくるから…」
ジリジリと詰め寄られ、秀麗はとうとう壁際まで追い込まれてしまった。
劉輝は秀麗の肩を壁に押し付け秀麗のこれ以上の逃げ場を奪った。
「秀麗…」
劉輝が顔を寄せてくる。
「劉輝、ちょっと待って―」
体がすくんで、声も思うように出ない。
我ながら情けないと思いながら顎を引いたが、劉輝にすくいあげられるように唇を寄せられた。
これまで何度か交わした口付けとは違う。
それはこれから始まることを示唆するような、抑えきれない欲情を含んだもののようで。
秀麗は思わずひざが崩れ、壁に沿ってズルズルと腰を落としてしまう。
それでも劉輝は執拗に、かぶさるように秀麗の唇を追う。
「――んんっ、――っはぁっ」
ようやくお互いの唇が離れると、そこには劉輝の泣きそうな双眸があった。
「…秀麗…、もうこれ以上逃げないでくれ…。余はもう十分待った…。」
哀願するようにつぶやき、秀麗のまぶたにそっと口づける。ほほにも。あごにも。
それはだんだん下の方に降りていく。
「ずっと……触れたいと思ってた…。ここにも…ここにも…」
首すじ、鎖骨、肩と衣を脱がせながら劉輝の唇が秀麗の体をすべっていく。
劉輝の唇がふるえているのを感じ、秀麗は泣きそうになった。
ふと十三姫のことが頭によぎったが、今だけは劉輝と共にするこの瞬間だけは、二人だけのことで満たされようと思った。
「劉輝…」
秀麗が劉輝の背中にそろそろと腕をまわすと、そのまま二人そろって床へと倒れこんだ。





すみません、以上です。
本番の描写はやっぱりできませんでした!
初めて書いたんでマジで稚拙ですが…



269名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 16:01:44 ID:RGlCbeW4
ポカーン
270名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 20:17:05 ID:ZeAJt6tM
>>267>>268
GJ!
切ない劉秀良いねぇ〜
次は本番込みを期待してます
271名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 00:02:15 ID:8S40HpFW
>>268
GJGJ!!
しっとりしててイイ!
272名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 06:48:39 ID:s+W8nbfn
保守
273名無しさん@ピンキー:2009/12/29(火) 17:51:50 ID:oKpCJOyT
保守
274名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 17:01:00 ID:zBNdyatM
あけおめほしゅ
275名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 17:44:53 ID:WLE2cmCN
保守
276名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 04:42:48 ID:KXN9Cewe
保守
277名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 22:45:55 ID:7xtDnJDv
やっと新刊読めた。
ラスト直前の主人公カップルsagesageモードですな。
十三姫萌えるね。劉輝と慰め合ってほしい。
静蘭と絳攸が空気すぎるw
278名無しさん@ピンキー
新刊出たのか