【瀬戸の花嫁】木村太彦総合5【ズシオ・アーティ】

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彼女が目を覚ました時には、既に誰の気配もなかった。
どうやら他の家人は出掛けた後らしい、時計を見れば、もう午後2時だ。
「ふぁ〜 良く寝たぁ〜」
彼女は、汗ばんだ額を拭った。
夏の昼下がりは、蒸し暑くだるい。

ボーとした頭を振り、ドタドタと階段を降りて伸びやかな長い足を投げ出すようにリビングの椅子に坐った。
寝癖がついたままの滅茶苦茶に乱れた髪、寝巻き代わりの使い古しダブダブのTシャツに、だらしなくずり落ちた短パン。
そんな姿すら愛らしいのは、さすがアイドルというべきか?

「はぁ、ふぅ〜」
盛大に欠伸をして、脇腹を掻いた彼女は、食卓の上に置いてあった紙切れに気が付く。

『留奈ちゃんへ、気持良さそうに寝ていましたので起こしませんでした。お昼ご飯は、冷蔵庫に用意してあります。味噌汁は小鍋に入れて暖めて、他はレンジでチンして食べてください。午後7時頃には帰ります。好き嫌いしないで残さずに、ちゃんと食べるのよ、永澄ママより』

紙切れに書いてあった伝言を読んだ彼女は、満面の笑みを浮べた。
彼女の敬愛する永澄の母親の手書きの文字、その短い伝言ですら、自分だけに当てられたものだと思うと彼女は嬉しくてたまらないのだ。
彼女はいそいそと、冷蔵を開け遅い昼食の準備をした。

「はぁ、美味しかった」
永澄母の作る手作りの料理は、彼女にとって最高のご馳走だ。
伝言には『好き嫌いをしないで』と書かれているもの、彼女の嫌いな物は、ひと欠片も入ってない、それでいながら栄養バランス良く考えられているのは、単なる残り物ではなく彼女のために作られたものだと判る。
息子である永澄や、もう1人の同居人である燦と比べても、分け隔てない永澄母の愛情に目を潤ませ、伝言の紙切れを大切にしまうと、彼女は不器用な手付きで食器を洗うのだった。

片付けを終えた彼女は、汗を流すためにシャワーを浴び、腰から下の水滴を丁寧に拭き取り、髪から垂れる水滴が下半身に当たらないように注意しながら人化をする。
まだ、未成熟な彼女は、下半身が水に触れると本来の姿に戻ってしまう。
いつになったら水に濡れても人魚に戻らなくなるのだろうか?
彼女は自分の両足を見下ろして溜息を一つ付いた。

人魚は大人になったらと人化したままでいられる、と言われているが、何をもって大人になったと言えるのだろう。
何歳以上になったら大人、とは聞いたことは無いし、具体的な事は何も知らない。
逆に、濡れても人化が保てるようになったら大人ということも言える。
ということは、ちょっとでも濡れると人魚に戻ってしまう彼女は、まだまだ子供だということだ。
彼女は、その考えが気に入らないのか頬を脹らませた。

その様子は、まさに子供そのものなのだが、永澄母が洗濯してくれた替えの下着を取ろうとした彼女の手が止まり、廊下に面した扉をスライドさせて家の中の気配を伺う。
そして思案顔の彼女は、ニヤっとした表情を浮かべると
腰の周りに短いタオルを巻いただけの姿で廊下に出た。

家の中で他人の目を気にせずに全裸で過ごすというのは、少々心細く恥ずかしいが中々に気持が良い。
自分でも子供じみていると思うかドキドキする開放感と共に移動することで生まれる風が、火照る身体に心地良かった。

彼女は、階段の下に置いてある姿見の鏡に映る後ろ姿を気にしながら、躍動感のある尻と太ももの筋肉を震わせ2階へと勢いよくあがる。
小振りの乳房を小刻みに揺らして、燦と共有している部屋に入ると扇風機を全開にしてベッドに坐った。

この部屋にも冷房はあるにはあるのだが、1人だと何故か、使い辛い。
特に今日みたいに構ってくれる相手がいないと、永澄母の『冷房は躯に悪いから入れっぱなしにしないように、特に留奈ちゃんは歌手なんだから、喉を痛めたら大変でしょ?』という言葉を忠実に守ってしまう。
普段は我が儘で言いたい放題の彼女だが、根は素直な女の子なのだ。

彼女は、ベッドに派手な音を立てて倒れ込んで、目を閉じた。
開けた窓から、夏にしては気持の良い風が吹き込んで来る。
シャワーの余韻を味わい、数分経った頃だろうか、幽かな物音に彼女は目を開いた。
何の音だろう?
彼女は扇風機を止め、耳を澄ませる。
今日は休日だが、永澄の父母は朝から出掛けていて、燦と手下の巻は両親の元へと行き、夜まで帰って来ないはずだ。
彼女は、ベッドから立ち上がると廊下を覗いた。

まさか、
永澄がいるのか?
彼女は頭を傾げた。
永澄は、『明日は久しぶりに友達と出かける』と、夕べの食事時に言っていたはずだ。
しかし、その物音は、確かに彼の部屋から聞こえた。
彼女は、取り敢えず服を着ようとしたが、廊下の暑さに思い直して、様子を見るぐらい大丈夫だろうとタオルを手に取り全裸のまま廊下に出た。

屋根裏部屋への四角い出入り口の下に立ち、どうしたもんだと覗き込む。
無論のこと、天井しか見えない。
少しだけ顔を出して部屋の中を調べるくらいなら、この格好でも構わないだろうと、
彼女は、そのエレガントな弦楽器を思わせる見事なラインを持つ躯を震わせながら梯子を登った。

息を止め、そっと伺うように四角い出入り口から頭を出せば、短パン一丁の永澄が汗をかきながら惰眠を貪っている。
ハッとした彼女は、自分が全裸である事を改めて思い出し、慌てて頭を下げた。
急いで部屋へと戻ろうとした時、ふと、永澄の机の上に立て掛けて置いてある本に気が付く。
昨日、発売したばかりの自分の写真集だ。
永澄が、もう手に入れている事に、
彼女は正に破顔一笑といえる笑顔を浮べた。
嬉しいぃ!
彼女は悪戯っぽく微笑み、周りを見回し、念のため廊下も見回して、手に持っていたタオルを胸に巻くと、緊張した面持ちで腕と躯を精一杯に伸ばして、震える指で永澄の頬をつっつき、パッと躯を引っ込める。
数秒後、恐る恐る顔を屋根裏部屋の床の上に出して、永澄の様子を伺った。
彼は、起きる気配がなく腹を出して眠り惚けている。
永澄の部屋は屋根裏にあるので彼女の部屋より、さらに蒸し暑い、
よく眠れるものだと彼女は呆れて溜息をついた。
しばらく思案した彼女は、胸を押さえ、ゆっくりと音を立てないように気を付けて慎重に部屋にあがる。
心臓が鋼のように打ち、屋根裏中に響きわたるようだ。
何で、こんなことをしているのだろうと思わなくもないが、彼女の心は、スリル感に沸き立つように踊るのだった。
体中から汗が噴き出すように流れるのも、この部屋の熱さのせいだけじゃないだろう。

剥き出しの股間を両手で覆い、躯を小さく屈めて摺り足で、侵入した彼女は、生唾を飲み込んで永澄の寝顔を眺める。
そして何度も大きく息を吸っては、吐き、眠る永澄の前に躯を晒した。

今、永澄が目を覚ましたらと考えると全身に火がついたように熱くなる。
いっそうのこと永澄を起こしたらどうなるだろうか?
ぐっすりと眠り込む永澄の傍に、股を開き局部を晒さないように気を使いながら坐ろうとした彼女は、胸に巻いたタオルがないことに気が付く。
緊張の余りに、タオルが廊下に落ちたことに気が付かなかったのだ。
戻ろうかと考えた時、永澄が寝返りを打ち、彼女の躯が凍りついた。
今、永澄が目を覚めたら、生まれたままの姿を見られてしまうっ。

数分後、彼女は額を拭い、安堵の溜息をついた。
永澄は、この暑さに拘わらずぐっすりと眠っている。
考えてみれば、夕べ遅くまで永澄を付き合わせたのは自分だった。
昨日は、昼には仕事が終わり、家に帰ると速攻で寝てしまい、夕飯の頃になって起き出し、眠れない彼女は朝方まで永澄をいじり回したのだった。

永澄の寝顔を眺めていた彼女は、胸を隠すのをやめ、大胆に胡座をかいて坐る。
タオルがあったとしても隠せるのは胸か股間かどちらか一方だ。
部屋に戻って着替えてしまえば、このドキドキする行為には意味がない。
彼が、今、目を開ければ乳房だけでなく大事な所が、躯の全てが、丸見えになってしまう。
彼女は、スリルと緊張感に背中をゾクゾクさせると、顔を紅潮させて密やかに囁く。

ホラ、下僕、すぐ横にアイドルルナが全裸で坐っているのよ、今、目を覚ませば、この極上の躯が見放題なのにね!

決して燦のように大きくはないが、彼女の年齢にしては十分な大きさの優美な乳房を誇るように胸を張り、少々強張った微笑みを浮べた彼女は、寝相が決して良いとは言えない永澄の腹が、剥き出しになっているのに気が付く。
暑いとはいえ、これではお腹が冷えてしまう。
彼女は、くしゃくしゃになって床に放り出されているタオルケットを手に取ると、我知らずに『夕べは、無茶させてご免ね』と呟き、優しく永澄の腹部にかけた。

自分の言葉に照れながらも彼女は思った。
寝ている時に優しくしても、仕方がないのだ。
なんで私は、普段、素直に慣れないのだろう。
これまでも、燦のように素直になろうと試みたこともあるが、プライドが邪魔して出来なかった。
他人がいる前で永澄に素直な気持を、ぶつけられるわけがない、特に大好きな燦の前では……

涙まで滲ませて溜息をついた彼女は、部屋を出るために立ち上がろうとして、ふと永澄の股間に目がとまった。
さっきまでと、何故か様子が違って見える。
何処が違うのだろうかと、目を凝らした途端、彼女の顔が赤くなる。
た、たたた、勃ってるぅ!

彼女は、心の中で盛大に叫び声をあげ、脊髄反射的に拳を握りしめ永澄を殴り飛ばそうとしてなんとか思いとどまった。
こんな状況で、そんなこと出来るわけない!
まったく男って奴は、
彼女は自分の姿を棚にあげ、憤慨しながら、再び腰を降ろした。

彼女の心の中に好奇心がムクムクと膨れ上がる。
こうして短パンの上から見る限り、永澄のモノは、そんなに大きいとは思えない。
彼女は、自分が全裸である事を忘れたかのように、永澄の股間に、そっと手を伸ばし指で触れた。

永澄に目覚める気配が一向にないのをいいことに、好奇心を押さえ切れない彼女の手は次第に大胆になり、指で覆うように股間を押さえる。
布を通しても、考えていたよりも意外と固いのが判る。

これだけの大きさの物が、ここへ入ると思えば、
やっぱ、永澄のオチンチンは、結構大きいのかなぁ?
赤くなりながらも小悪魔のような笑みを浮べた彼女は、剥き出しの自分の股間を眺めた。

永澄の寝顔を伺い、細かく震える指を短パンに手をかける。
使い古した短パンはゴムが弛んでいて、容易に脱がせることが出来そうだ。
勃起した生の姿を是非、見てみたい。
意を決した彼女は、慎重に永澄の短パンをずらしていく。

額から噴き出す汗を、彼女は何度も拭う。
汗は、染み一つない、白く輝くような肌を伝い、なだらかに盛り上がる型の良い乳房の上を流れ落ちる。

やがて彼女は、永澄に身動き一つさせずに短パンを降ろすのに成功した。
しばしの達成感に浸った後、彼女はトランクスに挑む。

そうして、どのくらいの時が流れただろうか、彼女の目の前に目的のブツが現れた。
汗だくとなった彼女の喉から短く息を吸うような音が聞こえ、顔に怯えの色が走った。

彼女の最初に印象は、なんて醜悪で太くて大きい、だった。
それに、むせ返るような、この匂い。
汗を掻き、蒸れた永澄の股間からは、独特の匂いが漂う。
興味深く顔を近付け匂いを嗅ぎ直した彼女は、最初に匂った時より、そんなに悪くはないと思い直し、しげしげと眺めた。

もちろん、男性性器自体を見たのは初めてではない。
幼少の頃の幽かな記憶に、ネットに氾濫しているその手のサイトでも見ても知っている。
だが、こうして、勃起している姿を間近で見るのは、さすがの彼女でも初めてだ、

それにしても、これが本当に女の躯に入るのだろうか?
彼女は、半信半疑で目の前の生々しい器官と対になる自分の器官に触れて……

えっ?
異変に気がつき彼女の躯が鋭く震える。

あれぇ?
彼女は驚いたように目を見開き、股間に触れた自分の指を見つめる。

濡れている……
そんな、馬鹿な?

狼狽した彼女は、膝を立てて股を大きく開くと、確かめるように、股間の中央を走る深い切れ込みに指を這わせた。
彼女は自分の指の動きに、思わず熱い吐息を漏らし叫ぶ。
嘘っ!
なんで、なんで、こんなに濡れているのよ…?

今までの自分の行為も忘れ、密やかに盛り上がる秘所を、確かめるように指で弄りながら永澄の股間を睨み付ける。
この、下僕めぇ〜
寝ていても、私様を悩ます!

大事な箇所が濡れていることを自覚した彼女は、躯の奥の熱い疼きにも呻き声をあげる。
緊張のあまりに、今まで気が付かなかったのだ。
このままでは不味いと思いつつも、彼女は身悶えする。
蠢きはじめた指は、なかなか止まらない。
いや、止めたくないのかもしれない。

トップアイドルである彼女とて、オナニーをする。
アイドル業で忙しい彼女にとって、ある意味、お手軽な気晴らしでもある。
もっとも、それほど本格的なものではなく、軽く嗜む程度だった。

しかし、いつもより感じて、耐えられないほど気持が良い……
私様の躯、こんなに敏感で感度が良かったの?
彼女は溢れはじめた快感に無意識に喘ぎ腰をよがらせる。
膝を床に付き、片手で躯を支え永澄の顔を眺める。
いつもの彼女はオナニーのオカズに、永澄の顔を、躯を、思い浮かべて行なう。
その永澄が目の前にいるのだ。
快感が大きくなるのも当たり前なのかもしれない。

彼女は、中指を割れ目の中に沈めながら呟いた。
私様、いつから、下僕を思い浮かべながらオナニーをしていたんだろう?

ああ、そうか……
この家に住むようになってから、永澄を知ってから、オナニーをはじめたんだった。
下僕ぅ、下僕……
こんなにエッチな躯になってしまったのは、アンタのせいなんだからぁ!
私様処女なのに、責任とりなさいヨ!
いつになく敏感な躯に彼女の頭が真白になっていく。

はぁはぁはぁ、はぁはぁ、はぁ、下僕……な、が、すみぃ…

彼女は次第に息を荒げ、永澄の顔を見つめ息を飲む。
もう、ダメェ……
自分は、これから何をしようとしているのか…

永澄の頬に口づけをし、傍らに添うように熱い躯を横たえる。
目を閉じ、ぶるぶると震えるt指で永澄の右腕を引き寄せ抱きしめて深い吐息を吐く。
永澄の汗ばんだ肌、永澄の匂い……
はぁはぁ、はぁはぁ……私様…
彼女は永澄に肩に顔を擦り寄せ、腕に乳房を強く押し付け、夢中になって彼の手に股間を擦り付け喘ぎ声を漏らす。

もう永澄が目覚めても、構わない。
彼の足に、己の足を絡めると、密やかに隆起する敏感な器官を剥き出しにして永澄の指に触れさせる。

んんっ、はぁはぁ、やぁっ、下僕ぅ…

彼女は、永澄の指を、ぐんにゅぐにゅと突起に押し付けていく。
はっはっはぁ、んんっ!
彼女の息が、鼓動が、短く、早くなって……
下僕、下僕っ、んんぁ、あ、あ、あ、永澄ぃ!
彼女は背中を仰け反らせて、初めて本格的に逝った。
初めての感覚に、混乱しながらも彼女は身を起こした。
乳房が細かく揺れ、もう、汗で躯がぐっしょりだ。
肩で息をしている彼女は、同じように汗だらけとなっている永澄を見つめムッとした顔を浮かべる。

なんで、起きないのよ!
私様が、こんな痴態を晒しているのに、い、今、目覚めれば、わ、わ、私様を……

だ、抱けるのよぉー!

まったくアイドルルナが下僕のモノになるっていうのに、
彼女は耳まで赤くし、永澄の頭をはたくと、まだまだ快感に疼く躯を抱きしめながら呆れた表情を浮かべた。
呻いたり姿勢を変えたりしているもの、永澄は、いまだに目を覚まさない。
眠っているとはいえ、なんという鈍感さと、思ったところで彼女は、あることを思い出した。

夕べというより朝方、暑くて眠れないとボヤく、永澄に、面白半分で自分が時々使用している睡眠薬を無理矢理に飲ませたのだ。
極、軽い物で、ライブコンサート前で高ぶり眠れない時に使用している。
人間が使用しても害が無いと確認されている薬剤だが、一応魚人用だ。
簡単に目覚めないのも無理もないかもしれない。

すると、今日、友達と出掛けているはずの永澄が目の前にいるのは彼女が原因ということになる。
彼女は、自分の仕業に顔をしかめてから小さく舌を出し、『夕べは、本当にご免なさい』と永澄の耳元に囁いた。
普段だったら、『下僕のくせして、私様を差し置いて友人と出かけるなんてもってのほかよっ!』
などと、言い放ち電気按摩の一つでも喰らわせているところだろう。
『もう少し素直になるからね』と彼女は頬を赤らめて永澄の唇にそっと、くちづけをした。

しかし……
それならば、と、どうせここまで、やってしまったならば、と、彼女は大胆に永澄の腰に股がり、そのまま彼の胸に顔を埋め、
再び熱い吐息を漏らしはじめた。

薬のせいとは故、眠って意識のない全裸の少年に、同じく全裸の少女が白い躯を絡ませていく、彼女の健康美を誇る躯が、淫媚な肢体へと変貌していった。

熱くてむせ返る空気が充満する屋根裏部屋で、彼の両足の間に片足を滑り込ませ、彼の太ももを挟み込むと股間を強く擦り付けた彼女は、淫らな喘ぎ声をあげる。
永澄の硬く膨張した肉の棒に、肌が触れる度に電気に感電したように、彼女の躯が震える。
二人の躯は汗だらけになり、彼女はぬるぬるしたしなやかな躯を、蛇を思わせる動きでくねらせ永澄に擦り寄せ続ける。

理性が、プライドが、異様で常軌を逸したな行動をしていることを警告しているが、彼女の永澄に対する欲望が握りつぶしてしまった。
はっはぁぁ、げ、下僕ぅ…
上半身を起こすと汗が永澄の胸に滴り落ちる。
彼女は、大事な所に永澄のモノがあたるように坐り直すと、美しい半円球を描く乳房を揉みほぐし囁く。
はぁはぁ、燦みたいに、ぁ、んんっ、お、大きくないけど、型は、はぁはぁ、絶対に負けないんだから……
永澄の手を取れば、少しの抵抗はあるもの、すぅっと持ちあがる。
永澄の掌を汗ばむ乳房に強く押し付け、
あっ……
永澄の掌が揉むように乳房を握りしめる、彼女は躯を震わせた。
さ、さすがは、眠っていても、はぁぁ、エ、エロ澄よね。
彼女は呟きながらも、股間の小さな双丘を永澄のモノに押し付けるのをやめない、今さら淫らな腰の蠢きを止めることなどできない。

下僕……
はぁ、はぁ、今、目が覚めればいいのに、んんっ、そ、そして私様を犯してくれればいいのに……
永澄を抱きしめ、彼の乳首に合わせるように、自分の乳首を押し付ける、お互いの乳首がひしゃげる感触に、彼女は艶やかな喘ぎ声を漏した。

処女を失えば、オンナになれば、人化を保てるようになれるだろうか?

そっと永澄のモノを指で支えると、腰をあげて、亀頭を自分の股間の割れ目に当てて腰をよがらせる。
粘液がしみ出すように溢れ永澄のペニスを濡らしていった。
彼女は首を傾げながら、位置を確かめ腰を少し降ろす。
くっ、はぁはぁ、んん、ぁ、くぅっうう…
こうしていると、永澄のモノは大きい…
顔を歪めて、さらに降ろすが痛みに小さな悲鳴をあげて永澄の腰から躯を外した。

これ、無理、絶対に無理!
ほ、本当に入るの?

彼女は溜息をついて、股間に指を当て割れ目を開くと、永澄のモノを眺めた。
もっとも本気で挿入するつもりなど無かったのだが……

彼女は、決心したように深呼吸をすると、そっと永澄のペニスを両手で包み、囁く。
『いつか……絶対に私様の初めてを奪いなさいよっ…』
だから、今まで迷惑をかけた、お詫びは、これで我慢して……

彼女は指で、永澄のモノを擦りながら、唇を近付け
目を閉じて口づけをする。
そして、一瞬、躊躇したのち
その味に顔を歪めながらも大きく口を開き、頬張った。
無論、初めての彼女は、正式なフェラのやり方など知るわけがないが、歯を当てないように注意深く舐め回す。

同時に片手で自らの股間も弄り、快感に身を捩る。
いつしか舐めることに夢中になっていき、耳に永澄のうめき声が届く。
見れば、永澄も喘ぎ、躯を身じろぎさせ悶えている。
どんな夢を見ているかのかなぁ?
背筋がゾクゾクし、彼女の腰が砕けそうになり逝きそうになった。

偶然なのか彼の手が彼女の頭に触れ、無意識なのか、彼女の頭を掴み、股間にぐぃっと押さえ付けた。
彼女は喉の奥までモノを押し込められ目に涙を滲ませ、逝きながら覚悟をすると息を止める。
そして永澄の躯が痙攣するように震え、生暖かい粘液が、彼女の喉の奥に放出された。
熱い躯を冷ますために水のシャワーを浴びていると、階段を降りる鈍い足音がするのに気が付いた。
急いで水を止め、人魚となった下半身を引きずりなが浴室を出る。
永澄もあれだけの汗を掻いていたのだ、早くシャワーを浴びたいだろう。
しかし重い下半身は陸上では思うように動いてくれない。

はぁ、いつになったら大人の人魚になれるのだろう。
彼女は、永澄の躯を想い溜息をついた。

躯を拭き終わり、今度はちゃんと服を着て廊下に出る。
永澄がいるはずのリビングに向うが、何故か足音を忍ばせてしまった。

ドアの隙間から永澄の背が見える。
Tシャツを着ているが、さっきの短パンのままだ。
なにしろ、激しく咳き込みながらも、喉に引っ掛かるような永澄の精液を全て受け止め飲み込んだのだ。
彼の下着が、汗と彼自身の粘液以外に汚れているはずかない。
舌に残った精液の味に顔をしかめ、永澄の背中を眺めながら彼女は、息苦しそうに胸を押さえた。
なんであんなことをしてしまったのだろう?
永澄のことが、好きだから?

彼女は、永澄に声を掛けようとするが、躯がカッと熱くなり、
さっきまで行為が脳裏に鮮やかに蘇る。
自分は、眠っている永澄に対して、本当にあんなエッチな行為をしてしまったのだろうか、まるで夢を見ていたようにも思える。

さぁ、声をかけなければ、
『あれ、下僕いたのねぇ? 汗がすごいじゃない、シャワー 浴びなくてもいいの?』って……

「あ、留奈ちゃん、シャワー終わったの?」
だが、彼女が声をかけるよりも早く永澄が彼女に気がついた。
えっ、あ、そ、その、あ、あのね……
永澄のペニスの形状と味を思い出し、声が出ない。
私様としたことが、なんなのぉー
赤くなった彼女は心の中で悲鳴をあげる。

「あ、留奈ちゃん」
「な、な、なによ」
つい返事が荒くなり、目は永澄の指に吸い付けられる。
あの指に、私様の大事な所を押し付けて逝ってしまったんだ……
ど、どうしよう。
改めて自分の異様で卑猥な行為に、うろたえた彼女は、二歩、三歩とよろめく。
「さっき、俺の部屋に入って来なかった?」
「!!!」
まさか…
き、気付かれた?
パニック気味になっている彼女の額に冷汗が流れる。
「じ、実は、さぁ…これ……」
永澄がリビングのテーブルから彼女の写真集を持ち上げる。

あぁああ、そっちかぁ!
で、でも、もう気がついたのぉー

シャワーを浴びる直前に、屋根裏部屋へと戻って行なった、ある行為が頭の中に浮かぶ。
何で、あんな事をしてしまったのだろう、今からでも、塗りつぶしたい。
彼女は、恥ずかしさの余りに永澄に突進すると彼の顎にアッパー を決め、倒れるとすぐさま電気按摩を喰らわせた。
「下僕には、関係ないでしょぉー」
「ぅぎゃぁ、やめてぇー 留奈ちゃんっ!」

床に落ちた写真集はパラパラ捲られ、鮮やかな紅色のキスマークと共に、『私様だけの下僕へ 留奈より』と書かれたサインのあるページが開いて止まった。

証拠隠滅のため、眠っている永澄の下着と短パンをはかせ直して、屋根部屋を整えた時には、とっても良い考えだと思ったのだが……

素直になれない自分に彼女は、涙目になって溜息をついた。

                   完

 海か、もう何年も行ってない……


455名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 23:46:14 ID:Zx7ySzVu
神降臨!超GJ!
ルナの素直じゃない感じがイイ
456名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 06:49:15 ID:IxDLULMu
GJ!
その薬で永澄も同じような事をしてたら…と妄想してしまった
457名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 19:59:43 ID:eOyNPF0x
GJ
いつもながら話が上手いしエロいなぁ
注1 一応、『淫らでエッチな養護教論はお好きですか?』の蓮視点&続きです。
注2 オリジナル設定あり。
注3 人によっては、寝取られ、寝取り、あるいは陵辱と感じられる表現があるかもしれません。
注4 変態はお好きですか?

生徒達の身体検査を終えた蓮は、保健所から来た医師や看護士達が帰った保健室で一人娘のデータを眺めてぼんやりとしていた。
久しぶりに見た燦の身体は、母親の記憶にあるものよりも成長しており、まだ少女特有の幼さを残しながらも見事に花開している。
さすがはウチの娘……と、
誇らしく思うもの、生命力溢れる娘の身体に、どうしたことか心の奥底で不可解なざわめきが沸き起こるのに気がつき、顔をしかめると壁に掛かる鏡で己の姿を見つめた。
ウチが娘に嫉妬?
まさかね……
彼女は息苦しさを覚え、胸を押さえて優美な眉を歪めた。
酷い喉の乾きを覚え手許に置いてあったペットボトルのキャップをねじ切り一気に飲み干す。
唇から漏れでた液体は、感じやすく官能的なラインを描く顎を伝い胸元を濡らした。

焦りとも寂しさとも言えるような感情に困惑している自分。
それに比べて娘は、さらに美しくなっていくだろう。
だったらウチは……?
蓮は鏡に映る自分に向って一人呟く。
「ふん、ウチだって、まだいけてる……よな?」
念のため顔に皺がないか確認して深い溜息が漏れ出る、思わず苦笑いをして、なにをバカな事を、と鏡に背を向けて健康診断書に記載漏れがないかチェックし始めた。

やがて一人の男子生徒の診断書で、細くたおやかな指が止まる。
「満潮……永澄」
自分達が埼玉に来る原因となった男の子……
はぁ……ぁ、侠になってきたよな。
彼は見る度に逞しくなって行き、その成長を見るのは、この平和だが退屈な埼玉での暮らしの中で彼女の数少ない楽しみの一つとなっていたのだが……

はぁ……
また、喉が渇く……
いや違う。
2本目のペットボトルを冷蔵庫から取り出そうとした手がとまる。
喉ではなく、躯の渇きが納まらないのだ。
蓮は、そっとスカートの下に手を忍ばせ、股間の熟れた膨らみに指を沿わせる。
「んん、やだねぇ、なんてぇ、はしたない躯なんだろう、もう濡れて……るぅう……」
彼女は大きく深呼吸をすると目を閉じて、身体測定のために、短パン一枚で目の前に立った永澄の姿を脳裏に想い浮かべた。

あの時、彼女の密かな視線が、少年らしく若々しい躯をひどく物欲しそうに舐め回してしまったのを、永澄に気が付かれはしなかっただろうか?
淫らな欲望を覚え、思わず生唾を飲み込んだのを見られはしなかっただろうか?
はぁ、んんっ、はぁはぁ、永澄君……か、可愛いかったよなぁ……
股間に這わせた指が踊るように蠢く。

胸囲を計る為に間近に迫った彼女の顔を見て、慌てて目を逸らし照れた表情を見せた永澄の顔を思い出した蓮は、5本の指を巧みに使い、柔らかい陰部を卑猥な音を立てて揉みながら、中指を深く膣に深く挿入させていく。
「んん、はっぅ、な、永澄君、はぁ、んっ、ぁ、もう、ウチ、このままじゃと、んんっ、ま、不味いよな……」
たかが中坊相手に、どうしようもなく欲情してしまう、思うようにならない、我が儘な躯が恨めしい。
それは去年の夏の日の出来事だった………

あの熱い夏の日、本来の姿に戻って泳ぎたいという娘達のために、蓮は1人遅く中学校の校舎に残り、
娘達が夜のプールを楽しんで帰ったあと、少しでも気を晴らそうと泳ごうとしていた。
たまには自分も人魚に戻って疲れるまで泳ぐのも良かろうと思ったのだ。
服を脱ぎ捨て、その成熟しているが若々しく素晴らしい肢体を惜し気無く月光に晒し、いざ飛び込もうと飛び込み台に立つと、
な ん と! 
驚いた事に永澄が全裸で泳いでいるではないか。

彼女は、永澄が空気を吸う為に顔をあげるのを見て、さすがに慌てて身体の要所要所を隠してしゃがみ込んだ。
時おり暗い水面に現れる、やけに白く見える永澄のセクシーな尻を萌えながら観賞しつつ、蓮は、どうしたもんかと考え込んでいたのだが……
不意に意地の悪い悪戯を思いついた彼女はニヤと笑い、そのまま足から水に入ると人化を解いた。
――なぁに、別に、自慢の胸くらい見られても構うまいよ。
蓮は、わざわざ小さな水音を立てて驚かせ、怯えの表情を見せる永澄に、そっと近付き彼の足を掴み水中へと引っぱり込んだ。

そうして永澄の慌てふためく姿が、あまりに楽し過ぎて、ウサ晴らしをも兼ねて調子に乗ってもてあそんでいると、プール脇の壁にかかる時計が目に入ってしまう。

あっぁぁ!

不意に、夫である豪三郎の浮気を思い出した蓮は小さく叫んだ。
丁度、午後8時……い、今頃、夫は…あの女と!
なのに自分は真っ裸で中坊の餓鬼相手に何をやっているのだろうか、夫に対する苛立ちが爆発的に膨れ上がる。
うううっ…
「あ、あのぉ、穀潰しの、くぅ?hァあー!  糞っ垂れがぁー」
ついに激しい怒りを押さえ切れなくなり、強烈な水圧を永澄にぶつけてしまったのだ。
あげくの果て永澄を溺れさせ意識を失わせてしまった。
「ウチとしたことが……」
こんなに情緒不安定になるとは……

妖しい月光と、イライラとさせる蒸し暑い熱帯夜も原因だったのかもしれない。

はぁっ、んんっ……
あの熱い夜を想いながら自分の指で軽く逝った蓮は、さらに快感を味わおうと弄りやすいように股を開き、勃ちあがった淫らな突起を皮から剥き出しにして捏ね繰りまわしながら目を閉じ、あの日の出来事を遡っていく。

娘達が帰った直後、蓮は職員室で夫が使用している机の下に見慣れない携帯が落ちているのを見つけた。
夫の携帯は、全て把握しているはずだったが、これは知らない、しかしイニシャルを見ると、間違いない。
夫の物だ。
女の勘が閃く。
またか……!
女だ。
この埼玉に来て、何人目だ!
やり場のない怒りに、発作的に携帯を投げつけようした時、メールの着信音がして、思わず反射的に開けた。

それが大きな間違いだった。
蓮は下唇を噛み締め、凛々しい顔が激しく歪み、目が怒りに釣り上がる。
その小さな画面には、ニヤけた笑いを浮かべる豪三郎に背中から抱かれ魅惑的な乳房を鷲掴みにされた若く美しい女の姿が、『豪ちゃ〜ん?。、もう約束の場所にいるよ〜 早く来てぇ♪』という軽薄なメールと共に映し出されていた。
その女は濡れた唇を半開きにし、画面には写ってないが夫の片手は明らかに彼女の股間へと伸びている。
しばし硬直した後、激し過ぎる怒りのあまり蓮の身体から力が抜けた。
?hうううう……よりによって人間の女なんかとぉ?

蓮は、凶暴な唸り声をあげて、携帯を操作する。
そこには豪三郎が行為中に自分で撮ったのか、女の淫らで不鮮明な写真が次々と映し出される。
女の大きめな乳首を摘む手は確かに夫の手だ。舌を大きく突き出し女の股間を舐めている夫のブレてピンが合わない横顔。
そして、そして、今にも挿入しようとしている画像に、根元まで挿入され恥毛が絡み合う猥雑な局部の写真!
これは、まさしく夫の巨根! 自分を淫らに逝かせまくった、あの巨大な愛しい亀頭だ……蓮の手からポトリと携帯が落ちる。

今まで随分と夫の浮気には泣かされてきたが、ここまで、あからさまで酷い決定的なブツを見たのは初めてだ。
悔しいぃー
ウチも、なめられたもんじゃぁ、腹わたが煮えくり返る。

「くぅーぁあああ、あの、糞夫がぁー」
どうしようもない激情に震え理性がブレていく、
「はぁ、これじゃからぁ、極道もんは……」
蓮は表現のしようのない、やるせない溜め息を吐き、無理矢理、自分自身に言い訳をし、なんとか破裂しそうな苛立ちを押え込もうとした。
ご、極道に、お、女はつきもんじゃからなぁ……
た、たまには首輪につないだ鎖も緩めてやらんと……

極道同士の付き合いで女を抱かなければならん時もあるだろう。
それだけでなく絶倫で精力も、性欲も、余り過ぎている夫のことだ、暴発しないように、どこかで発散させなければならない。
もちろん、そんなことは彼女も判っていた。
でも、それは『自分の預かり知らない所で行なわれる』という限定内での話しだ。
知らないで済んだら、それはそれで構わない。
どんなことになっても最後には、あの瀬戸豪三郎という男は、自分の所に帰るしかない、という自信があったからだ。
だが、あの夫は女にだらしない癖に余りにも隠すのが下手で、身の回りに女がいることを匂わせ過ぎていた。
極道として頂点を極めても、夫には浮気や愛人を持つことを蓮に認めさせるだけの甲斐性はないと、彼女は思っていた。

蓮も極道の女だ、夫に女が出来ることに多少は覚悟している。
自分だって、気に入った若い男がいたら囲うかもしれない。
でも夫を許せるだけの浮気相手にも会ったこともないし、あの男は極道としての器は大きく深く広いのだが、女に対しての包容力が足りない。

この浮気相手だったら、この女なら仕方がない、と認め、納得出来るだけの女が現れ、妻である自分とその女を満足させるだけの度量が夫にあれば、夫にそれだけの侠気があれば、愛人の一人や二人……
構わん!

もっとも豪三郎が聞いたら、世界中の海が枯れ果てても、そんな事は絶対に不可能だと言うに違いないが……
蓮はやるせない気持を抱えながら着信時間を遡ってメールを読んでいく、今日の日付で『今夜の午後8時にいつものホテルで』と打ってあるのを発見した。
腕時計を見ると、午後7時半だ……
どうする、今から探し出す?
いや場所が判らんし、時間的に間に合わないだろう。
それに探し出したとして、夫と女がまぐわっている濡れ場に、髪を振り乱して鬼のような形相で、みっともなく乱入し、昔の昼ドラよろしく修羅場を繰り広げるのか?
そんなのプライドの高い蓮には出来るはずもない。
浮気された悔しさと情けなさに激しく怒り、誇り高いプライドをギタギタに傷付けられた蓮の目から口惜し涙がこぼれ落ちたのだった。

どうしようもない苛立ちを持て余しながらも蓮は、溺れさせ気絶させてしまった永澄を抱き上げてプールサイドにマットを敷いて横たえた。
再び時計の針を確認して思わず溜息をつき、青ざめて意識のない永澄の顔を見つめ、自分の行為に呆れ果てる。

ウチとしたことが中坊に当たるなんて……ヤキがまわっちまったかねぇ〜。

「あ……らぁ」
なんとか気を取り直し、永澄を目覚ませようとした彼女は小さな声をあげた。
「へぇ〜 なかなか、ええ躯しとるねェ〜」
元々、起こってしまった事にはクヨクヨしない切り替えの早い蓮だったが、少年から男へと成長していく途上にある身体に、不覚にも見とれた。
一瞬夫への怒りを忘れたくらいだ。
「この歳頃の男の子は、どんどん成長し変わっていくんじゃぁねぇ」

久しぶりに見る永澄の裸体は銀色の月明かりに照らされ、意外にも美しく、思わず目眩がしてしまったのだ。
張りのあるツルツルの、お肌、柔らかそうな太ももの肉、男らしい筋肉が育ちつつある胸と二の腕、はぁ、なんて悩ましい桜色の乳首!
「ゃあん! か、可愛い!」
そして自分の躯が、女として、反応し始めるのを自覚して蓮の頬が赤く染まる。
凛々しい娘婿の顎の線と、意外に逞しく広い背中…
「はぁ、やっぱ男の子じゃねぇ〜」
なのに、まだまだ柔らかそうなスベスベした頬と、
ハァ、きゅっ、と締まったお尻も可愛いわぁ〜
股間には赤味を帯びた艶のある毛が、まだ頼りなく生え、半分程皮を被っている、ア・レ!
夫のそれと比べると随分可愛いが、もう十分に使えそうだ。
ハッ!
「ま、まさか、ウチってショタの気があったんかァ?」
蓮の欲望満ちた叫びが暑い空気の漂う夜空に響いた。

はぁぁ、それにしても美味しそう……じゅるっ、
と出た涎を拭きながら永澄の身体の観賞を続けると、かなりの傷跡があり、もう旧くなった傷に、最近つけられたような傷もある。
中にはかなり大きな傷跡もあった。
蓮は、濃い目の桜色の乳首が硬くなるのを自覚し、豊満な乳房を揺らして膝をつき、そっと傷に指を這わせ、その悩ましい感触にゾクゾクさせ囁いた。
「はぁ、永澄君、こんなんに頑張っているんじゃね、ふふふ、燦のことがなきゃぁ、このまま美味しく頂きたいところじゃなぁ」
これらの傷跡は、主に瀬戸一家とやりあったものに違い無い、あの豪三郎と藤代にタコ、それに江戸前一家や、燦を慕って埼玉まで、やってきた人魚達……
人間でありがならも、まして子供の身で、今まで生き残ってきたのが不思議なくらいに思える。
彼等は最初の頃は本気でこの子を潰す気でいたからだ。
今では、なんだかんだで、豪三郎も江戸前も永澄を認めてしまっていた。
はぁ、やはりこの子は、そこら辺の人間とは何処か違う。
「ふふふ、惚れちまうねぇ〜 はぁ、こんな男の子も産みたかったなぁ」
乙女のように胸をキュンとさせ蓮はしみじみ呟いた。
そもそも瀬戸内海にある海底の家で初めて永澄を見た時、一目で気に入っていたのだ。

あぁ、も、もしも、この子とセックスをした、どんな気分になるのだろう……
つい淫らで背徳的な妄想に耽る蓮の指の動きは、次第に大胆になり永澄の胸を掌で覆い、乳首の感触を確かめながら若い肌の感触と柔軟な筋肉にうっとりした表情を浮かべる。
「はっぁん、若いってぇっのは、いいねぇ」

そして躯のざわめきが、熱い疼きへと変わった時、蓮は、ふと気がつくのだ。
そういえば自分は、何年セックスをしてないのだ、と……
思わず自分の剥き出しの股間を眺める。
あ……そうじゃった…
今さらながらに自分が全裸で、全てを剥き出しにしているということに気がついて顔が赤くなる。
だが、目の前に横たわる若い躯に、敏感に反応しヒクヒクと蠢く、この淫らな器官を、いったい何年くらい使用してないのだろう?

最後に夫に抱かれたのは?

「えっ、あぅ〜?」
思い出せない程、昔なのか、少なくも埼玉に来てからは一度も抱かれてない。
彼女は両手で頭を抱え、その事実に愕然とし下唇を噛み締める。
考えてみれば、ここ最近、自慰すらしてないし、セックスをしてなくても特に欲求不満になることもない。
それだけではない、こうして明らかな性欲を感じるのも久しぶりのような気がするのだ。
夫にセックスを要求することもなく、妻としても女としても甘えることすらしていないのでは?

うっぁあ……!
ウチ、せ、性欲が、も、もう減退?
既に更年期障害が始まっとるぅ?
それとも、ま、まさか、も、も、もう閉経が近いといんのかぁ?
「ウ、ウチ、ひょっとしてオンナとして終わっとるんかぁー?」
その思いは、かなりの焦りとなって心の奥底にずっしぃっと重く響き、誇り高い彼女を絶望の底へと突き落とす。

「そ、そんなんは、ダメじゃぁ まだ涸れとうないっ!」
惨めさに涙まで滲んで来る。これでは夫が浮気するのも仕方がないかもしれん。

い、いや違う! ち、違うんじゃぁ! 
夫の浮気は、女でなくなりつつあるかもしれん、自分のせいじゃない。
それとこれは別だ、う、裏切りは絶対に許さん!
蓮は、唇から血が滲むほど噛み締めた。
見れば壁に掛かる時計は、午後8時半を示している。
はぁ…ぁあ……情けない……
今頃、夫はあの人間の女と抱きあっているのか、あの若い女、燦と同じ髪型をしていて、どことなく娘の面影を宿していた……
あの、近親相姦ぎりぎりの変態夫めがぁ!
女としての焦りに珍しく気弱になり、夫への怒りに叫び声をあげ、蓮の凛々しい顔が醜く歪む。

その時のことだった。
彼女の指の刺激の為か、緩く膨張し始めた永澄の股間が目に止まり、妖しい陰影を作る月の光りが、そのじりじりするような焦りと怒りを、暗く陰媚な欲望へと誘い、蓮は徐々に理性を失っていくのを感じた。

夫が若い女を次々に囲うのは、やはり自分に魅力が、のうなってきてるからか?
このまま夫に、いいように浮気され続け、この女盛りの熟れた躯を涸らして寂しく歳を取っていくのか?

「!」
永澄が咳き込みながら呻き、蓮の身体が驚いたように飛び跳ねる。
あ、永澄君のが、さっきよりも、
……水で濡れた蓮の身体がカッと熱く火照る。
はぁ、ウチの躯ちゃんと反応しとる、なぁ永澄君……
「ウ、ウチ、まだオンナだよねぇ?」
た、確かめてみたい……
生唾を飲み込み、蓮の震える指が若々しく脈打つモノに触れ優しく包み込んだ。

もし誰かに、その凛々しい美しさと剛胆さ故に『泣く極道も黙って道をあける、あの瀬戸蓮とあろうものが、何故、そんな無分別で軽はずみなことを?』と問われたとしても、蓮には説明のつけようがないだろう。
あえて釈明をするとしたら、あの時、つい魔が差してしまったのさぁ、としか言い様がない。
気がついた時には、全裸のまま永澄に覆い被さっていたのだ。

「ふんっ、ウチと寝るためだったら命を差し出して構わんという男どもが、今でも沢山いるんよっ」
ちゃんと躯で快感を感じる事を、確かめながら蓮は、永澄にしなやかな躯を擦り付け、ついに腰を浮かし熱い吐息を漏らし呟き続けた。
「燦だけでなく、ウチも抱けるんは、永澄君、えらい果報者だよっ」
だからと言って直ぐに挿入するにはためらう、いや恐ささえ感じる。
彼女は意識の無い永澄の、硬くなったモノを、そっと人指し指を立てて押し倒し、竿の上に丁度、股間の割れ目が来るように体重をかける。
腰を前後に揺らし、若く、はち切れそうな竿の淫らな感触にぞくぞくと悶え、恥骨に当たるまで押し付けた。

はぁはぁ、ぁ、んんっ、ウチのマンコ、ちゃんと濡れとる、感じとる!

永澄が意識を取り戻した時には冷汗を流したが、彼には心臓マッサージをしていると嘘吹き、淫らな行為を続け、蓮は津波のように押し寄せる快楽に身を任せてしまった。
久しぶりの挿入で痛みを感じた時には、かなり焦ったが永澄の股間に顔を埋め、あの愛しい肉棒を貪り精液を飲み干し、快楽に溺れ酔いしれていってしまった。

一時的に記憶喪失となっていた永澄に、泣いていたのかと問われ時には、冗談で落ち込んだ振りをしてみたところ、精一杯慰められてしまい、それがもう可愛くて、おかしくて笑ってしまうのを耐えるのが大変だった。
でも、あの不器用な暖かい手が忘れられない。
夫への怒りが和らぎ、最後には本気で泣いてしまったような気がした。
だが、しかし……
問題は、その後だった。
銀色に鈍く輝く月と水の魔法が見せた一度だけの過ち、暑い夏の一夜限りの夢の戯れ、では終わらなかったのだ。
10日経ち、一ヶ月経ち、次第に躯の疼きが大きくなる。
永澄と接近する度に肉欲の鼓動が高鳴り、彼を遠目で見るだけで、発情してしまう有様だ。
不可思議で異常な、自分の身体の変化と欲求に困惑して格闘しているうちに、やがて毎夜、夢の中であの淫らな夜が繰り返されるようになり、エッチな粘液で下着を濡らした。

永澄の躯を欲する狂気の欲望は、次第に蓮を深く蝕んでいった。
何度、自慰をしても収まらず、それどころか余計に膨れ上がる永澄に対する常軌を逸した肉欲、

頭の中を、『何故じゃぁー? 何で? どうしてなんよっ』という疑問が、何度もグルグルと渦巻き、躯の暗くて熱い疼きは痛みすら感じさせ、くすぶり続ける。
底なしの泉から沸き上がるような性欲を発散させようと、久しぶりに夫に求めても、なにかと理由をつけて抱いてくれない。
では、いっそうの事、その辺の生きの良さそうな人間を掴まえるか、あるいは、その手の店で発散させるか、とまで考えるほどに追い詰められていた時、蓮は愕然とした。

夫はともかくとして、『永澄以外には絶対に抱かれたくない』と思ってしまったのだ。
そうして、ふと思った。
ウチ、あの夜、あの子に堕とされていた…ん……か?
ちょっとした悪ふざけのつもりだったのに…
しでかしたことの結果の重さにおののき、底なしの性愛の誘惑に蓮は涙を溢れ出させ、鏡に映る自分の顔を見つめ確信する。
今だに信じられないが、あの時、自分の躯は永澄のモノとなったのだ……

「はあ、永澄く…ん」
蓮は保健室のカギを閉めカーテンを曵くと、服を脱いで背筋をピッンと張る、十代の少年に欲情しっぱなしの我が儘で淫らな裸体を鏡に晒した。
まだまだ娘には負けない張りのある瑞々しく白い肌に、大きすぎない程に豊かな乳房は、まだ垂れる徴候もなく無遠慮に盛り上がる。
女豹のようなしなやかで素晴らしく整った肢体は誰が見ても称讃の声をあげるだろう。若干、尻に肉がついてきてはいるが、プラスになることはあってもマイナスになることはなく、却って淫らさを強調させる。
暑い夜に何度も精液を注がれた膣は、今も永澄のペニスを待ちわびて濡れてヒクヒクと蠢くのだ。

蓮の手が、興奮のため張りを増した乳房を下から持ち上げる。
「ぁ、んん、ぁあ、ウチ……」
あの夏の月の光りの中で、永澄に歯を立ててしゃぶられ、舌で舐めまわされたこの乳首。
「あの子は、燦のものなだというのにぃ…」
ああ、再び、この密やかに膨張した器官を、あの子の指でなぶられ、舌でなめまわされたい、滅茶苦茶にされたい。
蓮は保健室の固い床の上で、身悶えしながら膝を抱え丸くなって、逝った。

このままだと病的で燃えるような疼きと飢えで、
『気が狂う!』

その狂気の根は暗く深く、どうしようもなく身体と脳髄の奥まで蝕んでいく。もう、このままだと正常な生活が保てない。
気がつけば、永澄の躯を妄想し自慰をしている日々だ。

そしてある晴れた日の放課後、肉欲と飢えに耐えかねた蓮は、以前夫が通販で買い求めた魚人製の魔法薬をポケットに忍ばせて永澄を屋上に呼び出した。
この目の前に立つ少年を無理矢理に押し倒し犯すか、
それとも……どうやって誘惑しよう。
この際だ、なり振り構わず脅かすか?
蓮は悩ましい煩悩に嘆息した。
当の永澄は、蓮の眩しい太ももを見ないようにと苦労しているようだ。その姿に彼女の母性本能と雌の本能が混ざりあい、
はっぁ〜 永澄君! 仕草が可愛いくて、あ、ぁ、あ、やぁ、もう疼いてくるん……
「あ、あの、燦ちゃんのお母さ――!」
白い男物のワイシャツの下に、わざとらしく透けている豊かで美しい乳房に気がついたのか、絶句して永澄の口があんぐりと開く。ほんの一瞬だが、じっと見つめると真っ赤になって慌てて目を逸らした。

蓮はその様子に、ホッと微笑み、唇を舐める。
まだ大丈夫だ、ウチの躯は、この子の欲望を掻き立てることができる。
興奮に疼く躯を、少しでも諌めようと深呼吸をすれば、深い谷間が震え、恥ずかしそうに勃った乳首とシャツが擦れる、敏感に感じてしまう彼女の口から熱い吐息が漏れ出た。
永澄の息を飲む声がする。やりたい盛りな年頃の男の子には拷問に近い仕草だろう。

蓮は、ふと、この中学校に無理矢理赴任して来た当初のことを思い出した。
男子生徒達の、剥き出しの欲望に満ちた視線に身体中を視姦されるのには、さすがの蓮でも閉口したものだ。
いくら侠らしくなってきたとはいえ、永澄だって若い精力溢れる男の子だ。蓮の悩ましい躯の誘惑に、なにも感じないはずは無い。

蓮は、自分の太ももに生暖かいものが垂れていくのに気がついた。
はぁはぁはぁ、もう限界だ。頭がクラクラする。黒いショーツも、既にぐちょぐちょだ、とめどめもなく粘液が溢れてきている。

ああ、この瀬戸蓮ともあろうものが、これまで生きてきて培った誇りも何も全て投げ捨て、これから十代の少年に躯を投げ出し、惨めに、好きに犯してくださいと哀願するのだ。
「はぁはぁはぁ、な、が…すみ…く…ん」
その考えにゾククさせた蓮は、自分の卑しさと、躯の浅ましさに怯えた。

……ウチは、もう正常でない。

極道の世界に身を置く蓮は、今までに幾度となく、肉欲に取り憑かれ性愛に溺れてしまい性地獄の奈落に堕ちっていった女達を見て来た。
そして今度は、浅ましく自分が堕ちていく番だ。しかも薬を使われたわけでも、調教されたわけでもないのに……
暴れまわる性への疼きと飢えが高まり、僅かな理性が消えていくのを感じる。自分は完全に狂ってしまったに違いない。
もうここにいるのは、あの凛とした頼りがいのある瀬戸蓮ではなく、異常な肉欲に盛る貪欲な雌犬だ。
蓮は覚悟した。淫らな欲望と狂気な欲望を曝け出すことを……
まず、乳房をわざと揺らして屈み、ここへ呼び出された理由が判らずに困惑して自分を見つめる永澄の前で、邪魔な靴を脱いだ。
「えっ、あ、あの……燦ちゃんのお母さん?」
大きく開いた胸元からは、下向きに、ゆっさぁっ! と重そうに垂れる自慢の白い乳房がモロに覗いているはずだ。
「ぅあっ、さ、燦ちゃんの、お、お、お母さん、な、な、何を!」
驚愕した永澄のオロオロとどもる声を無視して、屋上に来る前にわざわざ保健室で着替えた、丈が股間ギリギリの短すぎるスカートをたくし上げ、役に立たなくなった下着を一気に降ろす。
「…っ!」
永澄が驚愕のあまり言葉も無く目を見開き、彼の短く息を飲む音が聞こえる。
濡れた下着を足首から抜くために腰を屈め、太ももの肉をイヤらしく震わせると永澄に見せつけるように股を開く。
「あっ、あー、な、なにをぉー やぁ、やっってんですかぁー」
蓮は、永澄の強張り引きつった絶叫が響くなかで立ち上がる。スカートが足元に静かに落ち、ワイシャツを脱ぎ捨て艶かしい弦楽器の曲線を思わせる完璧な肢体を晒した。

「ゥアァ、アアア……ちょっとぉー」
永澄は、呆けたような叫び声をあげて蓮の躯から目を背け、とにかくこの場から逃げなければというように数歩下がる。
しかし蓮は永澄の退路を塞ぐように襲いかかり、獣のごとく素早く唇を奪った。
「むぅうう、んゥ…むんム……」
うなり声あげ、腕の中で採り立ての新鮮な魚のように暴れる永澄。
蓮は躍動感溢れる彼の若い躯にゾクゾクし淫らに微笑んだ。
どんなに抵抗しても魚人の自分にかなうわけがない。
蓮の舌技に、次第に沈黙し大人しくなる少年との甘美なキスの味。
蓮は、腕の中で喘ぐ永澄のベルトを外しチャックを下げる。
白い指を股間に入れると永澄の躯が痙攣するように震えて力が抜け、蓮は硬さを確認してから顔を離した。

蓮の柔らかい躯と悩ましいキスの快感に、訳も判らずに、ぼーとしている永澄が、彼女の腕に抱かれたまま催眠術に懸かったように手を、ゆっくり手を伸ばし、ぼそぼそと呟くように囁く。
「はぁはぁ、あ、あの時の……ゆ、夢じゃ…なかったんだ…」
「……そう、…なんよ…」
「あ、あれは、やっぱ、れ、蓮さん…だったんだぁ」
「うん、ウチ…な、んよ……ぁ、んんっ」
永澄は夢遊病者のような目付きで蓮の柔らかく重そうな乳房に触れ、まるで実体を確かめるように持ち上げた。

彼の指の感触に嬉しそうに喘ぐ蓮は、突然永澄を突き放し背を向ける、そして屋上の金網に片手を掛けて細いウエストを蛇のようにくねらせ、はち切れそうな肌を持つ尻を振った。
蓮は、永澄の息を飲む気配を感じて興奮に息を乱す。
剥き出しの、まるで白桃のように円やかな線を描く尻を、彼の目の前にドンと突き出し、伸びやかな足を開いて濡れて蒸れた局部を晒し……
「は、早くぅ、入れてぇなぁ」
………ダメ押しに、あの魔法薬を飲み干したのだった。
そして数ヵ月後――
「はぁはぁ、御主人様どう?」
「蓮さん、な、なんと言うか、そ、その御主人様って、やめて……」
永澄の若い躯に溺れてしまった蓮は職員専用のシャワー室で、全身を泡だらけにして、その豊満で柔らかな乳房を擦りつけるように、愛しい少年の躯を洗っていた。
「どうして? 永澄君、メイド好きじゃろ? ウチのことを蓮と呼び捨てにしたら、やめてやってもいんよ?」
「そんな、んん、燦ちゃんのお母さんを呼び捨てに、なんて、あ、くぅぅ〜 で、出来ないよ」
「ふふ、じゃぁ、御・主・人・様、足、開いて」
淫乱な蓮は永澄の苦情に朗らかに笑い、そっとかいがいしく、可能な限り優しく永澄の股間を洗う。

蓮の目下の悩みは、永澄が意外と保守的なことと、なかなかその気にならないことだ。
屋上の一件の後、
永澄は、あの日の屋上で衝動的に蓮としてしまったことの重大さにおののいて、傍目でも判る程、覇気が無くなり落ち込んで、理由の判らない周囲の人達を酷く心配させた。
まぁ、どう考えても異様な関係なのだから、人生経験の少ない少年には堪えるだろう。
だが将来、魚人で極道である娘と結婚するのなら、もっと酷い? 事を見る可能性もある。
人間の歴史より長く続いているだけあって魚人社会の闇は爛熟し深く爛れている。若い永澄はまだ知らない。

蓮は己の欲望と飢えを満たす為に、時には脅し、時には誘惑し口説いた。
やがて学校の保健室、トイレ、校庭の隅……と、あらゆる所で誘い、襲い、犯し、一目を忍んで、時間を惜しんで、日常的に行為を続けていく、次第に彼の感覚が麻痺していき、背徳の関係は当然のこととなっていく。
いつしか二人の秘事は普通のこととなったのだ。

蓮は泡を綺麗に流すと片膝を立てて永澄にかしづき、勃起した男根をしゃぶる。
「んぁ、ダ、ダメだって、れ、蓮さっん、そんなこと」
「いいでしょ? 奉仕じゃよ、いつものことじゃろ?」
「む、無理矢理やるのは奉仕って、ぁあっ、い、言わない、レ、レイプだよ〜」
「ごちゃごちゃ五月蝿いよっ、 男なら黙って、ウチの奉仕をうけなぁっ!」
「うううっ」
「嬉しいいくせに……んんっ」

もはや永澄の抵抗は言葉だけとなり、彼の手が彼女の頭を押える。
蓮は永澄の快楽に喘ぐ表情を伺いながら、うっとりと彼の竿に舌を這わす、まるで太い骨でもしゃぶるように横から頬張り唾液で丁寧に濡らしていく。
はぁはぁはぁ、まだ、まだ、汚れてない十代の綺麗な色をしたチンポ……今夜はウチだけのモノ。
十分に愛撫し、そっと両手で抱え込み胸を寄せる。
「あ、れ、蓮さん」
ローションをたっぷり垂らした豊満で柔らかい乳房に、勃起したモノを包み込んで揉みながら、蓮は永澄を見上げる。
「はぁはぁ、ウチの口のなかに出してぇ」
大きく口を開け永澄の亀頭を頬張り、粘つく精液が放出されると、舌で十分に味わってから飲み込んだ。

はぁはぁ、これは、まるで麻薬じゃな、
と蓮は思った。
常々、精液という物は、たいして美味しいもんでないと思っていたが、こうして時々永澄の精液を飲まないと頭が重くなり身体が震えるような錯覚になり……今ではすっかり病みつきになってしまった。
はぁはぁ、人間の精液美味しい、いや、永澄君の精液、美味しいん…
今では、彼女の大好物だ。
そして背徳的な行為を続けていた蓮の身に、さらに困惑した事態が起こってしまっていた。
実は、なかなか誘惑に乗ってこない永澄に、蓮のプライドはいたく刺激されてムキになってしまい、彼を誘惑するために行なった数々の手管が、いつのまにか彼女を、新たな性癖へと目覚めさせてしまったのだ。
さすがに、このままいくと、蓮もかなり不味いのではと思い酷く狼狽したが、目覚めてしまった異常な性癖はどうしようもない。
手に負えない底なしの肉欲と共にエスカレートし、それはとどまる事を知らなかった。
『豪三郎への腹いせに、自分を徹底的に貶めたいだけではないのか? 単なる自傷行為ではないのか!』と彼女の誘惑と性癖に困惑し悩む永澄に、なかなか鋭い指摘をされた。

だがもう、そんなことはどうでもいい、こんな素晴らしい甘美な性愛の世界があるなんて知らんかった。
淫らに隷属する悦びに蓮はうっとりと頬を永澄の股間に擦り付け目をつぶる。

もっと辱めて欲しい、もっと恥辱にまみれてみたいのだ、この自慢の人魚の肢体を彼に味わい尽くして貰いたい。
もう自分は完全に彼の性奴隷なのだ。
もっともそんな事を聞いたら永澄は嫌がる、いや怒るだろう。
こうして精液を飲むことも、あまり肯定的でないくらいだ。
だから、余計に進んで蓮は自分のプライドを貶めるために淫らで退廃的な行為を望む。
永澄の困惑する表情も密かな楽しみの一つだ。

行為の始めに精液を飲むと、まるで性感を高めるための薬を飲んだ時のように身体が燃えるように熱くなる。
「はぁはぁ、れ、蓮さん、はぁぁーふぅ、つ、次ぎは…」
「あっ、あっ、はぁはぁ、ん、お、お尻に欲しいん…」
蓮は永澄に抱きつき、乳房をぐにゅぐにゅと押し付け、淫らでプリプリな尻をフリフリしながらねだる。
そしてアナルをほぐすように指を入れられ、これからの淫らな夜に想いを馳せる。

はぁ〜
今夜はどうしよう。もう校舎には誰もいない。
教室で乳房を潰されるように窓に押し付けられ後ろから犯されるか、はぁ、階段でレイプのように、されるのもいい、
校庭のど真ん中でも、滑り台でも……
プールで人魚になって抱かれるのもいいが、水中では人間の永澄には限界がある…

「ぁああ、ひぃ、んぁ、くぅうう!」
妄想が脹らみ涎が垂れそうになった蓮の躯が、いきなりビクビクと痙攣する、ヒモに連なったピンポン玉大の球を肛門の奥へと次々に押し込められているのだ、もう一つの淫らな穴からも愛液が止めどめもなく溢れてくる。
「こ、これでいい?」
「もっと、詰めてぇー」
蓮は永澄にしがみついて絶叫した。

「あ、あの、さぁ、ところで、燦ちゃんと留奈ちゃんの誕生日の事だけど、相談に乗って欲しいんだ」
こんな背徳的で淫らな状況下で、平然と嫁と彼女のプレゼントのことを聞いてくる永澄に蓮は密かに微笑む。
自分は、この子に無自覚とはいえ堕されたが、着実に永澄の調教にも成功している。
はぁはぁ、こんな子を、本人には気がつかれないように思い通りに操る。はぁゾクゾクする。
やっぱりウチは極道もんじゃきんなぁ。

あっ…ぐぁ…はぁはぁ…ひぃ!
3本の指を根元まで中に入れられグニグニと掻き回され膣の肉壁からアナルに入れられた玉の形をなぞるように愛撫されると快感に耐え切れずにガクガクと腰を崩した。
んん?hぁああ、はぁはぁ、んんっ、やぁ、永澄君、上手にな…て…
膣を掻きまわされながらアナルに挿入された玉を一気に抜かれると、蓮は、快楽に溺れた虚ろな目で喘ぎ、呂律のまわらなくなった口で叫ぶ
「はぁはぁ、しゅごいぅ、ウチ、しぃぬる〜! もっとぉー」
「れ、蓮さん…」
ああ、ウチの躯、もうダメ、ウチ、この子の肉便器じゃぁ……

永澄が彼女の太ももの付け根に両手を入れ尻を持ち上げる、
はぁはぁ、早く…ぁああ、入れてぇー
ペニスをアナルに突き立てられズンという衝撃が蓮を襲う。
「?hぁあっ、あっ、あっ…あああ、?hっ、くぅっ、はぁはっぁ…やぁー」
ああ、うぁあ、ダメ、お尻いいっ、はぁはぁ、いいのぉ、ウチお尻も好きじゃァ…
白目を剥いた蓮は、後ろから激しく突かれ乱れ狂った。

アナルから白い液体を垂らしタイルに崩れ落ちていた蓮は上半身を起こすと、その美しい手で、荒い息をする永澄の指にそっと触れ、涎を垂らす自分の唇に手繰り寄せキスをした。

早く前も犯されたいが、より強烈な快感を味わうためには、まだまだ我慢だ。蓮は彼の人指し指を浄めるため、ゆっくりと口に含みしゃぶりながら、甘い声で哀願する。
「う、ん、むぅ、はぁはぁ、でも…んんっ、はぁはぁ、娘達の誕生日の相談に乗る前に、はぁはぁ、んんぅ、はぁはぁ、ウチの、ね、願いを、聞きてくれんか?」
「えぁ……あ……はぁ?」
永澄が、またかと呟き、溜め息をついて困惑に天井を仰いだ。
「俺、蓮さんが、こんな変態だとは、はぁ、思わなかったよ」
「ふふふ、はぁー はぁ、人生ってやつは、意外性と、はぁ、驚きに満ちている……からねぇ」
そして、思わぬ本当の自分を発見して悲鳴をあげ、その汚らわしい醜悪な姿に恐れ嫌悪し、震えながらも魅了されてしまい望んで奈落の底へと堕ちていくのだ。

シャワー室から出て、服を小脇に抱えると、無理矢理永澄を引っぱりだし二人で裸のまま無理矢理、廊下を歩く。
暗い廊下にペタペタと足音が響き、蓮は白い乳房と大腿と尻の筋肉をプルプルンと震わせて、永澄は股間のモノをブラブラさせ保健室を目指した。
急くように保健室のカギをあけ、机の引き出しから首輪を出すと、永澄が後ろへ後ずさり、壁にぶち当たる。

はぁ、可愛いわぁ…
永澄を追い詰めるように迫り、
「く、首輪は、い、いやだぁ!」
永澄が恐れ抵抗すると、彼女は自分の首に嵌めた。
「ええ、ちょっとぉ、蓮さん?」
「ふふふ、自分に嵌められると思った?」
戸惑う永澄の頬を舌で舐め、自ら犬のように四つん這になった。
「れ、蓮さんっ、な、なんてことを!」
「これから散歩に行こぉう、なぁ?」

リードを首輪に繋ぎ、持つように言うと、流石に尻込みする彼に、
「ウチらの関係、あの人や、燦が知ったらどうなると思ん?〜 もしも江戸前の娘が知ったらどうなるぅ?」
淫美な微笑みを浮べ永澄を見上げる。
「うっぁ、そ、そんな、狡いよ、いつも蓮さんが無理矢理…」
「あら、あの夜のプールや屋上の時なんか永澄君も、随分と積極的だったよなぁ〜」
「あ、あの時は、記憶が無かったから、はぁ、わ、判りましたよ」
「そう、侠なら覚悟決めなきゃね」
それはちょっと違うよ、とぼやく永澄に無理矢理リードを持たせて廊下を這う。
はぁはぁはぁ、あはっ!
ああ、こ、これじゃぁ、地に堕ちるような屈辱感に恥辱感、夫相手には絶対に出来ないプレイじゃな、感じてもう、ウチ、お漏らししそうじゃぁ!
そっと永澄の股間に手を触れると彼も興奮に、
「あ、蓮さっん」
はち切れんばかりだ。
「はぁ、永澄君も、本当は、こゆうの大好きじゃろ?」
「うう、そ、そんなことない、けど……」
「けど…?」
「す、凄い、こ、興奮する」
「うん、そうじゃぁ、はぁ〜 男の子は正直じゃないとな」
蓮は満足気に頷き、玄関の壁にかかる巨大な鏡に映る、恥辱的な自分の姿に、重力に逆らうように地面に向って垂れ下がる乳房を誇らし気に揺らしてうっとりした。

彼女は首輪の下に包帯を巻いて両足には靴下を履き、両手に厚めの軍手をつけて、さらに念のいったことに膝関節に分厚いパットの入ったサポータまで付けている。
綺麗な肌や美しい膝と掌が傷つかないようにと永澄につけるよう言われたのだ。
相変わらず変なとこで真面目と言うべきか、さすがはこの手の知識だけは豊富なエロ澄さんと言うべきか…

蓮は楽しそうに淫媚に笑い、永澄には服を着せている。
こういう行為の場合は、二人で裸でいるより、こっちのほうが貶められている感覚と屈辱感が、いや快感が増す。
はぁはぁ…ええ…も、もう逝きそう。
校庭に出るための短い階段をおり、永澄を促し校庭の真中へと向う。
誰もいない広い校庭に、全裸で首輪をつけて……
誰かに見られたらどうする?
永澄は、急いで身を隠せる所に行きたいのか、早足になる。
首輪が引っぱられ痛みを感じ、ますます自分が彼の飼い犬になったような気がして、
もう、恥辱感のある快感が体中を暴れまわり、たまらないのだ。

はぁはぁ、永澄君、永澄……ウチをもっと貶めて……
校庭の真中にさしかかると蓮は四肢を止めた。
永澄が周りを見回し頼りなさそうに小声で尋ねてくる。
「こ、これから、ど、どこに行くんですか?」
蓮は返事をせずに雌ヒョウにも似た野性的で淫らな月影を地面に投げかけ、しなやかな背を思いっきり逸らし、円やかな尻を永澄へと突き出すと、美しい躯をぶるぶると震わせる。
永澄が場違いな感嘆の表情を浮べ、小さく呟き息を飲む。

「ぅっ、わぁー れ、蓮さん!」
「ど、どう、ウチのこの姿」
「う、うん、え、エッチでエロくて……す、凄い綺麗だ」
「本当に…」
「に、人魚姿もいいけど、今夜の蓮さん幻想的で野性的で本当に綺麗だよ」

偽りのない称讃の言葉に蓮は酔い、
永澄君も、そろそろ限界の筈、はぁはぁ、ウチも、もう……
「ここで、はぁはぁ、ここでぇ、御主人様、れ、蓮を可愛がってぇ…」
ところが永澄は返事をしない……
……!
蓮は期待に満ちた眼差しで、息を荒げる彼の顔を見上げた。
ああ、やっと………
「お、俺……はぁはぁ、蓮さん…」
「いいんよ、さぁ、ウチに野獣のように暗く汚らわしい欲望を解き放って…」
「はぁー はぁー う…ん、はぁ、蓮さん…お、おお、俺…」
低音で唸るように返事をする永澄に、蓮は悦びの喘ぎをあげた。
「そうじゃぁ、欲望のままにウチを陵辱して」
ああ……ついに…
ようやっと永澄の隠れた野獣性、いや変態性にスイッチが入ったらしい。
ここまで来るのに、まったくいつも苦労する。お陰でウチは、こんなん変態になってしもうた。

貪欲な蓮は、四つん這いのまま永澄に尻を突き出す。
「はぁはぁ、い、入れて」
しかし
へ?
「な、何をするん?」
永澄がリードを長く繰り出している。
「あの、永澄君?」
「はぁはぁ、お、俺を本気にした、お義母さんが悪いんだよ」
「あ!」
くぅん、あっ、やん…ちょっと、なにすんの? 痛っ!
思わず抵抗してしまったが、あっと言う間に体中を縛りつけられてしまう。
はぁはぁ、す、凄い、このウチがこうも。
この子は、時々、魚人並みの能力を発揮する。
ゴク……リードが柔肌にきつく食い込み、別人格が乗り移ったような永澄の切れた表情に蓮の心臓が高鳴る。
はぁはぁはぁ、あっ、あっ、いいんっ!
豊満な乳房の根元にリードを回され引き絞られる、股間の割れ目に沿うように回されたリードを、永澄が少しずつ引っぱていく。
「?hぁ…く、食い込む…んんっ、はぁっん、やぁ……潰れるぅ」
なんという快感……蓮は狂ったように悶え、敏感過ぎる躯は、赤く色付き、いとも簡単に絶頂を迎える。
「あっ、あっんぅー、お、おっぱいがぁ、ひぎぃ、絞り、ち、ち切られるんっ、あ、んっ、やぁ、ぁ、あっ、あー」

「こ、今度は仰向けになって、はぁはぁ、れ、蓮さんが、俺に望んで…はぁはぁ、いるのは、こゆうことなんでしょ?」
気を失いかけた蓮は、彼にリードを解かれながら乳首を握りつぶされて、
「ひぎぃっー、いやあぁー!」
さらに割れ目に深く食い込んだリードが強引に外され、痛みに悲鳴をあげて喘ぎ乱れながらもコクリと頷いて、犬のごとく息を乱し仰向けになる。

「はぁっ、はぁっ、ウチをっ、んぁ、はっぁ、ああ」
凛々しい顔を悦楽に歪ませて彼女は大胆に股を大きく開いた。
永澄が片足の靴を脱ぎ、蓮の股間を踏み付ける。
「ぐっぁ、あっ、あっ、やぁ…ぅう〜んんっ…もっとぉー」
「ま、政さんや、はぁはぁ、瀬戸組の皆が、蓮さんのこんな、惨めな姿、はぁ、み、見たらなんて言う、だろう…」
「あっ、あっ、ぐぁ、んぁっ、あっ!」
「さ、燦ちゃんや瀬戸先生が見たらなんと言うかな…この淫売め」
「そ、そんなん、はぁはぁ、んんっ、い、言わんと、い、てぇ」
永澄に、火のついたタバコを踏みにじって消すように踵で、小さく盛り上がった陰部を押しつぶされた。
「ひぃぁ…もっと、踏んで、ひぃ、ぁ、あっ、はぁ、はぁ、いい、もっと…踏、ん、で…」
「はーはぁー さ、燦ちゃんのお父さんが、蓮さんを、虐めてくれなくなったから、俺に、はぁはぁ、虐めて欲しいんでしょ?」
「そ、れは、ち、違う…きん…」
「どう違うの、あ〜ぁ、俺の靴下が、びっしょびっしょに濡れっちゃったよ、罰をあたえなきゃね」
永澄の足指が、裂け目に侵入してグニャグニャと踏みにじる。
「んひぃ、ぁはぁ?」
虐待される悦びの余り、もう彼が何を言っているのか理解が出来ない蓮は、涎と涙を流し、逝きながら叫んだ。
「ひぃ…があー、はぁはぁ、ふっん、ふぁっ、いいん、はぁはぁ、いいの、気持いいんじゃぁー」

死にそうに気持がええ、はぁはぁ、ああ、ウチの御主人様ぁ…
蓮が快感に胸を震わせ息を整えていると首輪がぐいっと引っぱられる。
「あっ、ぁ、ああっ、痛っ!」
「お義母さん、さぁ、起きて」
「は、はっん…」
蓮は、愛しい少年の言われるままにフラフラと四つ足で立ち上がる。
「休むのは、まだ早いよ、さ、散歩の続きだ」
「はぁはぁはぁ、あっあっあっ」
喘ぎ歩く度に太ももの肉がプルプルと震え、快楽の余りに乳首の大きさが倍乳ちかくになった乳房がたゆん、たゆん揺れて首輪が締まる。

ああ、埼玉に来た時、まさか自分に、こんな甘美な未来が待っているなんて思いもしなかった。
当たり前だろう。
こんな恥辱的で猥雑な、そしてこの愚劣でどうしようもない彼女の姿を! 慰み物のように扱われ快楽に泣き叫んで悦ぶ痴態を! 誰が想像できただろうか…

「さぁ、お義母さん、ここで、いいよ?」
「ぅへ?」
な、何を?
校庭の端の木陰に連れてこられ、おさまらない快感に惚けた表情をしている蓮は、訝しそうに永澄を見上げた。
「ここで、おしっこ済ませておいて」
え?
蓮は、とろんっとした目付きで前にある樹木と永澄を交互に見比べた。
まさか、自分に、ここで排泄をしろというのか、
門の外から丸見えじゃないか……
さすがに蓮の表情に躊躇が伺える。
「蓮さんが望んだんだよ? はぁはぁ、しょうがないお義母さんだ…まだ躾が足りないようだ」
熱に浮かされたような表情を浮かべる永澄が足元にあった小枝を拾う。
「?」
な、なにをするのだろう? 蓮の心は期待に疼きまくる。
「聞き分けの悪い雌犬には、こうするんだよ、れ、蓮さん」
永澄は小枝を高々とあげて勢い良く振り降ろした。
「ひぃっいい、ぐぅっ…痛っ、あ、やぁ、はぁ、はぁはぁ…ひぎぃ!」
幾度もビッシと小枝が振り降ろされ、蓮は痛みに身悶えして仰け反り、枯葉が散る。
「ひぃっぁあ!」
あっああっ、す、凄いっ!
痛みが、恥辱が、凄まじい悦びとなって蓮の躯を駆け巡り、身をくねらせ悶え、熱い快楽にむせび泣き叫び、背中が仰け反る。
「はぁはぁ、はぁっん、い、いいのぉ…?hぅ、もっと、た、叩いて、ウチは御主人様の奴隷じゃぁー、はぁはぁ、ああっ!」
彼女の股間からは愛液が泉のように溢れだし、舌を突き出し涎が垂れた。
「はぁはぁ、ほら、お義母さんっもっと尻をあげてぇ」
「はぁはぁ、ふぇい…、はぁっ、はぁっ」
しかし永澄の腕が高く上がったまま振り降ろされない。
「ぁ、続けてぇ、お、お願い、はぁはぁ、は早くぅ、はぁはぁ」
「はー、はー、お義母さんは、本当に、変態だなぁ」
「はぁっ、はぁ、うん、ウチは、ドMの変態女じゃぁー」
「だったら、ホラ、もっと、おねだりして、よ、お義母さん、はぁーぁはぁ」
「は、はい、……け、汚らわしい、はぁぅ 肉便器の雌犬を、はぁはぁっ、せ、折檻してくぅださいんんっ」
「はぁはぁ、お義母さん、ご褒美だよ!」
「ひっぎっぁー んんぁー!」
蓮の望み通りに小枝が何度も打降ろされ、彼女は歯を食いしばり白目を剥き、垂直に垂れるプルプルした乳房を地面に強く押し付けて尻を高くあげ、鼻を鳴らし甘美な痛みに淫らに叫び、あられもなく身悶えし続けた。
そして美しい背中と白い尻に、縦横に赤く腫れた筋跡をつけられ、汗まみれになった蓮は快楽に脇腹を激しく波打たせた。
夫も娘も全て忘れ、永澄にすがりつき、彼の股間に頬を擦り寄せチャックを下ろして願する。

「はぁはぁはぁ、そろそろ、はぁはぁ、入れて、ウチの御主人様、お、お願いじゃぁ、して、ウ、ウチの、淫らな穴、こんなん、う、餓えて…」
「はぁはあ、その前に、ほら、おしっこしておかなきゃ、お義母さんは、俺の飼い犬なんでしょ?」
今にも永澄の猛り狂うモノを頬張ろうとしていた蓮の身体が、ブルブルと震え、顔を赤く染めコクリと頷いた。
「うん、ウチは、はぁはぁ、御主人様の…飼犬じゃぁ、からな」

あぁ、娘の燦が、夫が、見たらどう思うだろうか。
アンタ、今夜も、あの燦に似た女をホテルで抱いている?
アンタの妻は、あんたの嫌う、ただの人間である永澄に、乳房をブラブラ揺らし、踏み付けられ尻を叩かれ、首輪にリードを曵かれ、犬のように散歩させられて……歓喜して悶えて、
今、校庭の隅の木に放尿するとこなんよ?
はぁはぁ、ぁああ…

「さぁ、お義母さん、足をあげて俺にはしたない姿を見せるんだ」
優しく囁く永澄に、蓮は頬を染めウインクをして見上げる。
「はぁ、はぁ、見てて、ウチの、はぁはぁ、蓮の恥ずかしいとこ、はしたないところ、見、て」
ああ、愛しい飼い主の声に愛液が滴り乳首が痛いくらい固くなる。
「ハッ、ハッ、ハッ!」
蓮は片足をあげ、熟れたように濡れ盛り上がる恥部を永澄に見せつける。
はぁ、はぁ、
「御主人様、ウ、ウチの、汚らわしい雌穴、ど、どうじゃぁ」
「あぁ、綺麗だよ、さ、燦ちゃんにも負けてないよ」
「はぁん、嬉しいきん!」
な、がすみ…み、見て! 
やぁ、はぁはぁ、恥ずかしい、い、逝くぅう!
片足をあげた蓮の股間から半円を描く尿が迸った。

「はぁはぁ、さぁ、お義母さん、や、休んでないで舐めて…」
放尿の恥辱に逝き、余韻に酔っていた蓮の目の前に、彼が下半身を突き出す。
蓮は、熱い吐息を吐きながら貪欲な身を起こし
「はぁはぁ、はぁはぁ、永澄君の、若いチンポ…ぁああ…」
猛り狂う永澄のモノを貪るように頬張り舌で猥雑な音を立てて舐めまわす。
はぁはぁ、美味しい、いいんじゃぁー

躯も心も熱く淫らに蕩けて混じりあい、ウチはもう……
蓮の身体が中毒症状を起こしたようにガクガクと震える。
「はぁはぁ、御主人様、も、もう我慢できない、御主人様のチンポ、ほ、欲しいんじゃぁ、はぁはぁ、こ、この汚らしい穴に突っ込んで、獣のように犯してぇ−」

そして蓮は愛しい少年に何度もヴァギナを突かれ、激しくアナルを突かれ、溢れる快感にあられもなく身悶えし激しく狂い、満月に向って獣のような咆哮をあげた。
そして翌日の保健室――、
「燦ちゃんのお母さん、ご免なさい」
ベッドに腰掛け、これでもかと言う程に身体を小さく縮み込ませて黄昏れている永澄の姿があった。
蓮から見ても、夕べの狂気な姿を想像できない。
「ん、どしたん?」
同じく昨日の淫らな情事を微塵も感じさせない蓮は、永澄に背を向け試験管に満たされた液体を、窓から差し込む日射しに透かして見ながら返事をする。
机の上には、化学実験でもしていたのか実験道具が所狭しと並べられており、全て何かしらの溶液に満たされていた。
蓮は、『やっぱり、そうか』と呟き、皮肉めいた微笑みを浮べたあと、手に持っていた試験管の中身を窓の外にぶちまけ、永澄に振り向き白衣を脱ぎながら朗らかに笑う。
その凛とした理知的な姿は、夕べの変態的で浅ましい痴態を晒した同じ女性だとは、とても思えない。

「す、すみません、つい調子に乗り過ぎちゃって、お、俺……」
「ふふふ、構わんよ、ウチも燃えたしなぁ」
「でも、その、き、傷になっていたら……」
「あぁ、そんこと?」
蓮は、カーテンを引きドアにカギをかけ、びっしぃ、と着こなしているスーツを脱ぐ。
「あ、あのぉ?」
ぎょっとする永澄に……
この子の反応は、いつも新鮮で可愛い。蓮は、もう身体が疼くのを感じる。
はぁぁ、昨日、あんなにしたのに、と我ながらに呆れた。
でも、さすがに今は……ダメじゃよな? 大人としてのけじめは、ちゃんとしなければ。

永澄に背を向け、実用的で飾り気のないタイトスカートと下着を降ろし、滑らかな背中とプッリとした白い美尻を晒す。
「あっ…」
永澄の驚きに息を飲む声が聞こえ、頬を染めた蓮はそのまま素早く全裸となり彼の隣に腰をおろした。
「どう、どこにも傷跡ないじゃろぉ?」
心配してくれた永澄を抱き締めると、優しく服を脱がし始める。
「ウチら魚人の回復力じゃったら、あの程度の傷、もう跡かたもないから、心配せんでええよ?」
「は、はい」
「だから、もっと激しく可愛がってくれても大丈夫!」
蓮は、永澄の股間に手を置き、しなやかな肢体を艶かしくクネらせ、すり寄り甘える。

「い、いえ……と、ところで、何を、してんです?」
「まだ30分以上、昼休みがあるぅ…なぁ、抱いて…君を見たらもう疼いて」
「あ、あ、あのね…ですね」
「なあに、普通に抱いてくれればいいんよ、心配しないで、夕べみたいに、我が儘言わんから……ねぇ、抱 い てぇ !」
そう、けじめをつけなければ永澄中毒とでも命名したいような症状でも、大人として、教師として、夕べみたいなハードなプレイは程々にしなければならない…
「はぁぁあー 蓮さんって本当にエッチが好きだよなぁ……変態だし…」
永澄は呆れて首を振る。
「ふふふ、御主人様は変態なエッチ、嫌い?」
「いいえ、い、今みたいな可愛い蓮さんも大好きですから……」
「ば、バカ、生意気いっとるんじゃないのぉ」
照れて真っ赤になった蓮は永澄に強く抱き締められると、ベッドに倒れ込み彼の唇を貪り、永澄の優しい愛撫に身を任せうっとりして甘えるように囁き喘いだ。
「はぁはぁ、んんっ…ながすみ…君…ウチの飼い主様ぁ」
「れ、蓮さん……そ、そんな言い方しちゃダメだってぇ」
「も、もう、手遅れさね…ぁ、んっ、んっ」
夕べと違って、優しくそっと胸を揉まれ、乳首を吸うように舐められながら、彼の手が太ももを、尻を、優しく這うように彷徨う。
その手は淫らに囁き、蓮はぞくぞくする快感に何度も躯を痙攣させたように震える。
「はぁはぁ、んんっ、なぁ、永澄君、ウチと今度、海に、はぁはぁ、行かん?」
「う、海ですかぁ」
「うん、海でウチと飽きるまで…セックスしよ…」
「はぁ……」
何処か、気のない永澄の返事に蓮は、付け加えた。
「もちろん、燦も、一緒に」
「なっ!」
焦った永澄が、声をあげる。
「馬鹿、はぁはぁ、冗談じゃきん、永澄くん、入れてぇ、入れてぇなぁ、っんんっ、はぁはぁ、熱いの欲しいん…」
「れ、蓮さん……」
永澄が蓮の躯にのしかかる。
「はぁはぁ、早くぅ」
蓮は股を大きく開き、股間を剥き出しにした。
永澄の腰が浮き、蓮の裂け目に、モノがゆっくりと侵入していく。
はぁはぁ、いい、なんで、こないに気持がええんじゃろ、蓮は喘ぎ声を漏しながら根元まで喰わえこんだ。

「はぁはぁはぁはぁ……?」
永澄が動かない。
「はぁはぁ、永澄君……?」
「はぁはぁ、れ、蓮さんの中、くぅ、凄い締め付けて、ちょっとでも動かすだけで出ちゃいそうだよ」
そう……
蓮は、嬉しそうに喘いで、永澄を抱き締める。
永澄のモノを膣に納めたまま、こうしてジッとしているのも、なかなかいい。
だけど、白い無機質の壁にかかる時計を見る。
残念だけど……
蓮は溢れる快感に身悶えしながらも太ももで永澄の腰を挟むと、下から永澄を突き上げた。
「れ、蓮さんっ…!」
永澄も蓮に合わせて、腰を振る。

あぁ、やぁ、永澄君の嘘つきぃー すぐ出そうって言っとうたのにぃー
あ、あ、全然、大丈夫じゃないのぉ!
激しい永澄の腰の動きに蓮は腰をよがらせて、躯は弓になりになり、背中が弧の字に仰け反る。
結合部からは、粘液が混ぜ合わされた白く泡立った粘液が漏れでて、嫌らしい音が保健室に響き渡る。
許容量を超えた快感に両手がシーツをきつく掴む。
あっ、あっ、あぁあああー!
廊下を行き会う生徒達のざわめきを聞きながら蓮は逝った。

「な、永澄君、はぁはぁ、お、大人をからかうもんじゃないよ」
昨日のようなハードの行為じゃないのに気を失うかと思うた。
「いや、はぁはぁ、そ、そんなわけじゃないです、よ、蓮さん、昨日よりも敏感で、はぁはぁ、す、凄い反応がよくなったような気が、はぁ、する」
「そ、そうなん?」
蓮の顔が赤くなる、
「あ、別に今までが、感度が悪いっていうわけじゃないですよ?」
永澄に、再調教されているような気がしたからだ。
蓮が熱が覚めない躯を抱いて黙っていると、
「ほ、ほら」
「んぁあっ、やぁぁ」
永澄の指が、透明感のある乳首を摘むと、痛いくらいに感じて、すぐに口から声が漏れる。
「ね?」
蓮は、何故か激しい羞恥心を感じて真っ赤になった顔で俯いた。
はぁ、ウチは完全に、この子の物じゃな……
「なぁ、ま、また、抱いてくる?」
「も、もちろん…蓮さんみたいな、極上のいい女を、好きに抱けるなんて、お、俺……」
永澄の頬を染め照れた顔に蓮は笑った。
「今の言葉、燦には内緒にしてあげる」
「あ、その、あの、燦ちゃんは…」
「別じゃろ、判ってるきんよ」

「えぁ、ぅわー あ、あの、もう失礼しますっ」
授業の始まりの合図が鳴り響き、赤く頬を染めた永澄は、急いで服を整えて慌てて出て行こうとする。
「永澄君!」
「は、はい!」
「今度は、燦も一緒になぁ、なんなら江戸前の娘も?」
「そ、そ、そんなこと出来るわけがないじゃないですかぁー」
剥き出しの乳房をフルフルと揺らしてケタケタと大笑いした蓮が今度の逢瀬の日時を書いた紙切れと保健室の合いカギを、そっと永澄の手に握らせる。
「今日の放課後は出張でウチいないから、たまには燦をたっぷりと可愛がってあげて、巻も連れて行くから、あの家じゃ、十分にエッチできんじゃろ?」
「うぅっ」
彼は顔を真っ赤にしながらも、しっかり鍵を握りしめ逃げるように出てった。

「はぁん、もう可愛いいっ!」
なにしろ永澄は夫以外の初めての男だ。
若い身体に溺れメロメロになった蓮は蕩けてしまいそうな表情で微笑み、股間から漏れ出る永澄の精液を拭い取る。
そして、ふと鏡に映る火照り頬を赤らめた表情の自分に気がつく。
そこには、もう焦りの表情はない、若さ溢れる美しい女がいる。
はぁ、普通にセックスするのも切なくて幸せで、心地よくていいんよなぁ。
蓮は熱い吐息を漏らし、汚れたベッドのシーツを剥ぎ取りそっと抱き締めた。

「蓮! あけるぞ!」
蓮が実験道具を片付けていると夫が荒々しくドアをあける。
「騒々しい、アンタ、もう少し静かにドアを開けられんのかぁ」
「んなこと、言っとる場合かぁ、儂らが瀬戸を留守にしとる間に、余所もんが、またちょっかい出してきとるわい」
「これ片付けるから、ちょっと、お待ちぃ」
「なんじゃぁ、ソレ?」
「別に…」
蓮は、実験結果に、ふっと溜息を漏らした。

永澄の体液には、人魚を狂わせる物質が含まれているかもしれない。
それは、催淫剤とでも言っていいようなもの、永澄は魚人用の飲み物や薬を幾度となく摂取し、おまけに巻の毒剣等で何度も刺されたりしていながら生き残ってきた、やがて、それが彼の体内で偶然の化学変化を起こし……
ふ、馬鹿馬鹿しい……単なる推測に過ぎない。
蓮は、試薬の入った試験管を洗い流し微笑んだ。
自分がおかしくなってしまった重大な要因に違いないかもしれないが、だとしても、単に自分が淫乱で満潮永澄に隷属することを悦びに感じる素質があってのことだ。
永澄は可愛いし、元々、セックス好きじゃしなぁ……
「オイ! まだかぁ!」
後ろで苛ついている夫を振り返り溜息をつく。
腹は立つが、夫の例の携帯はそっと机の引き出しに戻してある。
所詮、ウチもこの男と同じ骨の随まで極道なんじゃなぁ……
燦にしても、そのうち、この魅惑な性愛の奈落の底に巻き込んでしまえば良いのだ。
ウチの血を引いた娘だ、すぐに病みつきになるだろう。
さらに江戸前の娘をも堕として永澄に隷属する。
なんて、甘美な!

己の狂った欲望の為には、身内も裏切る、蓮は、罪深い自分に心を震わせた。

「アンタ、少し落ちつきぃなぁ」
でも、それだけではないと蓮は思う。
もはや夫との結びつきは、男と女の関係を超えて人間としての、いや魚人としての魂の結びつきなのだ。

たかが肉欲を満たすための行為くらいで崩壊するようなヤワな関係ではない、こうして一緒にいられるだけで、もう男と女の営みは必要はないのかもしれない。
凛々しい表情を浮べた蓮は、粗野だが頼もしい夫に微笑みかけ、彼と共に、瀬戸のシマに侵入してきた余所ものに対しての対策を考えるのだった。

                      完
 
        
   皆様、良い夏を


478名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 00:22:07 ID:40nFKn6E
乙!蓮さん可愛いよ〜
479名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 01:22:31 ID:2+uc05ld
>>477GJ
よい夏がおくれそうだ
480名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 01:13:40 ID:6txIIO2b
蓮ってウチって言うより私のほうが多いと思うけど
481名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 12:43:18 ID:Dpo9NdRw
原作読んでない俺は原作ではウチなのかなって思た
アニメの蓮さんの「わ」と「あ」の中間の様な「わたし」って言い方がすごい好きだ
やっぱり方言娘はいいなぁ
482淫らでエッチな〜:2009/07/28(火) 20:28:47 ID:+qL7QF3A
>>480

その通りです。
わかってはいたのですが、原作でたまに出るウチという言い方が好きだったので「ウチ」で統一してしまいました、ご免なさい。
483名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 09:11:10 ID:d/znW3UW
GJ!淫ら〜様の話は相変わらずすごいですな
484名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:18:43 ID:oUTpJENU
永澄さんには豪ちゃんみたいに浮気を隠すような事はせず
みんなに認められるようになっていって欲しいなぁ…
てか、燦ちゃんにバレて豪ちゃんは親子の縁をまた切られればいいと思うよ
485名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 23:35:52 ID:DfShtELQ
保守
486名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:13:29 ID:UwP7nedd
一人称、二人称ってけっこう重要だよな
燦ちゃんが自分のこと「ウチ」って言ってる同人見たときはびっくりしたよ
主役の設定くらいちゃんと読んどけと
487しろまる:2009/08/04(火) 00:03:58 ID:99KS7x5G
「夏人魚 太陽と星と永澄と」





夏の夕刻、いつもの様に剣の鍛錬に励み素振りをしていた
明乃の手がぴたりと止まった。

 「…はぁ……」

最近よく肩が凝る、ぐるぐると肩を回しながら明乃はため息をついて、
己の年齢に釣り合わない大きな胸を見やる。
肩凝りの原因は明らかにこの胸だ、元々大きい方だったし
特に支障も無いので気にしていなかったのだが、

 「いつまで大きくなるんだ…?」

未だに成長を終える気配の無い己の胸に、明乃は少しばかりの
不安を覚える。それにここ最近、成長するスピードが早まっている
気がするのだ。
厳密に言ってしまえば、いつの間にか満潮永澄を意識し始めて
しまった日から。
修学旅行で優しくされたことや、瀬戸燦を守るために天王山に立ち向かい
見事な侠気を見せた事を思い出して明乃の心が熱くなる。
だが永澄の特別な優しさが決して自分に向けられる事は無いと言う思いと共に
肩の疲労感が増して、熱かった明乃の心に寂しく冷たい風が吹き抜けた
気がした。

 「ふぅ…何を考えてるんだ私は、あの二人を別れさせる事が
  私の任務だと言うのに」

明乃は自嘲気味にため息を吐く。
人間ごときに自惚れる等、修練剣士の恥だと自分に言い聞かせながら、
明乃は竹刀を持つ手に力を込めて、考えを振り払うように明乃は素振りを
再開した。
しかし…永澄に守られた燦が見せたあの恍惚とした表情が忘れられない。
しかもあの時は柄にも無く自分も永澄の勇姿にときめいてしまったのだ。
ええい、悩ましい…!
だんだんと明乃の顔が朱に染まって行き、素振りの形もだんだんと
乱暴なものになっていく。
うがーっと明乃の叫びが夕空に木霊した。

 「うぅ、今日はもう集中できんな…肩も痛いし…」

一通り暴れて落ち着きを取り戻したのか明乃は稽古を終えようとする。
ふとそこで明乃は少し前まで燦が同じような悩みを抱えていた事を
思い出した。
何せ燦も中々のサイズのバストの持ち主である、お互いに肩が凝って
仕方ないと話合っていた事もあった。
だが、最近燦からはそういう話は聞かない、それどころか逆に
生き生きとしている気がする。
もしかしたら、何か肩凝り解消の秘訣を知っているのかも知れない。
明日になったら聞いてみようと備忘帳にメモをして帰路についたのだった。
488しろまる:2009/08/04(火) 00:05:08 ID:99KS7x5G
「…と言う訳で瀬戸燦、何か肩凝りに効く
  方法があったら教えて欲しいのだが」
 「肩凝り…?あぁ、永澄さんのマッサージの事?」

翌日、善は急げとばかりに早速明乃は燦に問いかけた。
おそらくはギョパネットで扱っている健康器具か何かだろうと
思っていた明乃は燦の返答に意外な顔をする。

 「満潮永澄のマッサージ…?」
 「うん、永澄さんとっても上手なんよ」

何処か熱の篭った視線で燦は隣にいる永澄の方をチラリと見やる。
燦の視線に気付いた永澄がにこっと微笑み返すと燦もまたそれに応える。
明乃は永澄の笑顔が自分に向けられたものではないと分かっていても
胸の高鳴りを押さえられなかった。
慌てて誤魔化すように咳払いをして永澄の前へと向かう。

 「み、満潮永澄…マッサージが上手いそうだな!」
 「へ!?う…うん、そんなに言うほどでも
  ないんだけど」
 「な…なら、今度私にもそのマッサージをしてくれないか?」

若干力んだ口調になりながらも明乃は永澄へと問いかける。
そもそも、自分がこんなに悩んでいるのは永澄が原因なのだから
せめて肩凝りの責任くらいはこいつに取らせよう、そう思いながら
明乃は永澄に提案をした。

 「ええ!いや、でもその…」
 「むっ、何か問題でもあるのか?」
 「ええとですね、あの……」

歯切れの悪い永澄の返答に明乃はギロリと鋭い眼を向けた。

 「それじゃ、明乃っち今日のお昼休み一緒に保健室に行こ」
 「え、さ、燦ちゃん…!?」
 「?分かった、今日の昼休みだな」

青ざめた顔でわたわたと慌てる永澄に燦が助け舟を出す。
何故保健室なのだろうかと素朴な疑問が湧いたがとりあえず
今は永澄にマッサージをさせることができそうだ。
明乃は燦の返事に満足そうに頷くと踵を返し軽やかな足取りで
自分の席へと戻っていった。
489しろまる:2009/08/04(火) 00:05:49 ID:99KS7x5G
「燦ちゃん、本当にいいの?」
 「え、何が?」

明乃が自分の席へと戻ったのを見て永澄は小声で燦に耳打ちする。
困ったような永澄とは裏腹に燦は平然としたものだ。

 「だ、だってマッサージってアレは…」
 「ふふ、アレは…何なん永澄さん?」

いたずら好きの様な笑顔を浮かべて、永澄の狼狽する姿に
燦はくすくすと微笑む。
そんな燦の姿に彼女の母親である瀬戸蓮の姿が重なって見えて
やっぱり親子なんだなと永澄は思わずにはいられなかった。

 「…燦ちゃんもとてもエッチになったね」
 「あぅ…な、永澄さんが私をこんな風にしたんじゃろ〜…」

とは言え、言いくるめられたままというのも悔しいので
永澄は燦の耳元でお返しとばかりに囁く。
今度は逆に燦が真っ赤になり困ったような顔をした。
が、そんな恥ずかしい言葉でさえ永澄に囁かれると快感に身体が
震えてたまらなくなり燦は思わず顔を伏せてしまう。

 (やっぱり永澄さんにはかなわんなぁ…)

今や骨の髄まで永澄を愛するようになった燦は、心の中で呟き苦笑する。
ここが人目のない場所だったなら、今すぐにでも永澄に
たっぷりと愛して貰えるのに…。
もう完全に自分の心と身体が永澄の虜となった事を燦は
しみじみと感じた。
己の欲望を抑えて今我慢した分は昼休みの楽しみに
取っておく事にしようと燦は心に決める。

 「で、マッサージの事なんだけど…」
 「お昼休みが楽しみじゃねぇ、永澄さん
  …ううん、私の…大切な旦那様ぁ」
490しろまる:2009/08/04(火) 00:07:19 ID:u7rKTbtL
永澄が話を戻そうとすると同時にHRの開始を告げるチャイムが鳴る。
永澄に顔を寄せて教室に響く鐘の音に重ねながら
燦が甘えるように呟いたのだった。

 「ではよろしく頼むぞ、満潮永澄!」
 「あはは…不知火さん、そんなに力まなくても」

そうして迎えた昼休み、保健室のベッドの上に
明乃は緊張した面持ちでちょこんと座っていた。
後ろには永澄が膝立ちの状態で明乃の肩に手を置いている。
隣には燦が座って順番待ちをしていた。
事前に燦が母親である蓮に事情を伝えていたらしく今現在の
保健室はもぬけの殻である。
鍵もかかりカーテンも閉められて準備万端と言ったところだ。

 「じゃあ不知火さん、はじめるよ」
 「ああ、頼む」

明乃の了承をえて永澄がマッサージを開始する。
永澄の指が肩を優しく圧迫し、ほどよい圧力が甘い
刺激を与える。
ぐっ、ぐっと一回一回丁寧に揉まれる度に、明乃の
心はほぐれとても穏やかなものになっていく。
少しばかりのくすぐったさがいいアクセントになり
とても気持ちがいい。

 (…あぁ、マッサージと言うのもいいものだな…)

まるで、雲の上にいるかのようなふわふわとした気分だ。
肩の疲労感などあっと言う間に吹き飛んでしまった。
心地よさに身を委ねるとふにゃりと身体から力が抜けて
そのまま永澄へと倒れこむ形になってしまう。
制服越しに永澄の温かなぬくもりが伝わってくる。

 「あ…す、すまない満潮永澄…」

口では謝りながらも明乃はそこから身を離す事を躊躇っていた。
もっとこの温もりを感じていたい、そう思った瞬間、明乃の肩から
永澄の手が離れた。

 「あっ…!」

急速に自分を包んでいた温もりが消えて明乃は
思わず声が漏らしてしまう。

 「ごめん不知火さん、今度は燦ちゃんの番だから」
 「う、うむ、中々よかったぞ満潮…」

頭をぽりぽりと掻きながら謝る永澄に明乃は未だに
冷めない心の熱を悟られないようにあくまで強気な態度で
答える。
491しろまる:2009/08/04(火) 00:08:17 ID:u7rKTbtL
「満潮永澄、もし良かったらまた…」
 「永澄さん、もう我慢できん…はやくぅ…」
 「うん、燦ちゃん」

明乃が永澄にまたマッサージのお願いをしようと声をかけようと
するが、隣にいた燦が言葉通りもう我慢できないと言った声色で永澄に催促する。
永澄は燦の後ろに移動すると明乃の時と同じように燦の肩を揉み始めた。
燦が心地良さそうな顔を浮かべて永澄に身を委ねるのを明乃は羨ましそうに
見つめる。
が、永澄の手が燦の胸部へと伸ばされそのまま胸を揉み始めたのを見た
瞬間、明乃は羨望の表情から一変しておどろきの表情で固まってしまった。
燦はさしたる抵抗もせずにされるがままになっている、
むしろ永澄にそうされる事が当然と言った感じだ。

 「燦ちゃんのおっぱい、柔らかいなぁ」
 「はぁ、はぁ、永澄さんっ…気持ちええよ」

今度は悶える燦の制服の中に永澄の手がするりと入っていく。パチッと
何かを外す音が聞こえ燦の制服の隙間から可愛らしい白色のブラジャーが
落ちたのと明乃が我に返ったのはほぼ同時だった。

 「なな、なにをやってるんだ貴様らー!!」
 「何って、ぁん!永澄さんにおっぱい…マッサージして
  もらっとるんじゃよ?…ひゃうぅ!」

錯乱して眼をぐるぐると回しながら喚く明乃とは
対照的に燦は喘ぎながらも何を当たり前の事をと言った様子で答える。
永澄の手が制服の中でもぞもぞと動き、燦の美しく柔らかな胸が
自在に形を変えていく。
だんだんと燦の身体が熱を帯びて行き、汗ばんだ身体に制服が
ぴたりと張り付いてうっすらと桜色の乳首が透けて見え始める。

「そういうことを言ってるんじゃない…
  だだ、大体服の上からならまだしもその…な、生で
  胸を触らせるなど…!」
 「だって私は永澄さんのものじゃきん、それに…永澄さんの手
  あったかくてたまらんのじゃもん…明乃っちだって
  して貰いたいじゃろ?」
 「ば、バカなことを言うな!!…はぁ、な、悩ましい…」

燦の思いがけない一言により一層と慌てふためいて明乃は
顔を逸らし全力で燦の言葉を否定しようとする。
だが、明乃の身体の中に熱く燃え上がった欲望は永澄を
求めて止まない。
見れば、永澄の指が燦のつんと尖った乳首を摘んでこね回している。
燦は今にも果ててしまいそうな快感に悶えて、舌をだらしなく
出し口からは涎をポタポタと垂らしていた。
492しろまる:2009/08/04(火) 00:09:03 ID:u7rKTbtL
「燦ちゃんの乳首、もうこんなに固くなってる…」
 「あぁ、永澄さん!いいの…そこいいの、私のエッチな
  乳首もっといじめてぇ…!」

あの燦がまるで発情した犬の様にここまで乱れるなんて、燦の
喘ぎ声を聞いている内に明乃は自分でも気付かぬまま何かに
とり付かれたように永澄へと近づき身を摺り寄せて胸を押し付けていた。

 「あの、し、不知火さん…?」
 「…はっ!私は何を!?違うぞ満潮、これは
  不可抗力と言うかなんと言うか…!!」

正気に戻った明乃は未だに己の想いを否定しようとするものの
一度火が付いた身体は欲望に正直なのか永澄から離れようとしない。

 「明乃っち、我慢なんかせんでいいんよ?
  永澄さんいっぱい可愛がってくれるきん」

永澄にちゅっと口付けをしながら燦が優しく微笑みかけて最後の一言を放つ。
明乃はガラガラと自分の理性やプライド崩れてゆくのを感じた。
もう、駄目だ…永澄に胸を揉まれたい明乃の思考を肉欲が支配する。

 「満潮永澄…私の胸も…マッサージ…してくれ、お、お願い…」

瞳を潤ませながら、明乃は永澄に懇願する。
制服を上にずらし、すっと胸に巻き付けていたさらしがほどく。
永澄の前にたぷんと大きな、それでいて綺麗な丸みを帯びた形の
乳房が晒された。

 「…………」
 「こ、こんなに大きな胸、いや…おっぱいは嫌いか…?」

無言のまま自分の胸を見つめる永澄の様子にいつだったか
燦や留奈が永澄は未発育な幼児体系が好みだの何だのと
話していたのを思い出して明乃が不安げに尋ねる。

「そ、そんな事ないよ!不知火さんのおっぱいとっても綺麗だ…
  ただその、思わす圧倒されちゃって…」

ブンブンと首を横に振って永澄は明乃の胸の率直な感想を述べる。

 (満潮が私の胸を綺麗だと言ってくれた…う、嬉しい!!)

気になる異性に胸を褒められるというなれない経験に明乃の
鼓動が早くなり心が満たされる。
嬉しさに頬を赤らめたまま明乃はポケーッと永澄を見つめていた。
493しろまる:2009/08/04(火) 00:09:41 ID:99KS7x5G
「もう、永澄さんの一番は私のおっぱいじゃきん」

そんな永澄と明乃の間に燦が割ってはいる。こう見えても燦は
結構なヤキモチ焼きだ。
可愛くほっぺを膨らませて燦もまた制服を上へと捲ってぷるんと乳房を
露出させる、そしてそのまま褒めて、褒めてとおねだりするかの様に
永澄の頬へと柔らかな乳房を押し付けた。

 「うん、俺…燦ちゃんのおっぱいが大好きだよ」
 「あぁ!永澄さんっ嬉しい!」

永澄がそう言って燦の身体を強く抱きしめる。
ゾクゾクと歓喜に身を震わせて燦はお返しとばかりに自分の
乳房の間に永澄を挟み込んで身体をぐいぐいと押し付けた。
慣れ親しんだ燦の胸からは女性特有の香りが漂い永澄の性欲を
刺激する。少し舌を出してぺろりと燦の胸肌を舐めてやると
余程気持ちよかったらしく燦はあんっと声を上げて身を捩る。
軽く絶頂を迎えてしまった燦は糸が切れたように永澄へと
覆いかぶさる形で倒れこんだ。
燦の頭を永澄が優しく撫でてやると燦は猫なで声を出して
永澄へと頬ずりをする。

 「……っひゃあ!?」

明乃がその光景に期待を抱いて見とれていると、急に乳房が下から
持ち上げられた。
突然の事に思わず情けない叫び声が漏れてしまう。

 (あぁ、手が感じてしまう!…こんなに気持ちいいなんて反則だ…!)

永澄に乳房をたぷたぷと弄ばれて羞恥と快感に明乃は歯を食い縛って
はぁはぁと身悶える。
まるで永澄の優しさがそのまま快感となって自分の身体に
流し込まれて来る様だ。
明乃の心にあった筈の隙間がみるみるうちに温かいもので満たされていく。
明乃はそんな事を思いながら道理で燦が、燦だけでなくあのプライドの
塊と言っていい留奈でさえ、あんなにも永澄に惚れこむはずだと納得してしまう。

(駄目だ…満潮永澄の手が…あたたかくて…優しくて…私が
 …私でなくなってしまう…)

永澄の優しさは一度味わってしまえば抜け出せなくなってしまう魅力がある、
恐らく燦も、もう永澄なしでは生きていけなくなってしまっているのだろう。
今正に永澄から与えられる甘く優しい快楽によってそうなって
しまっている明乃は快感に霞む頭でそう考えた。
その上で絶妙な強弱をつけて永澄から与えられるたまらない快感は
明乃が陥落するには十分すぎるほどだった。
494しろまる:2009/08/04(火) 00:10:23 ID:99KS7x5G
「し、不知火さん、気持ちいいかな?」

少し戸惑い気味に永澄が明乃へと問いかける。何を馬鹿なことを、と
明乃は思った。今自分はこんなにも悶えて悩ましいくらいに永澄に
めろめろになっていると言うのに。
しかし、これも永澄の良さなのだ。性的に興奮した状態の中でも
しっかりと相手を気遣うことが出来る。
こんなところでも遺憾なく発揮される永澄の優しさに明乃は
くらくらと悩殺されてしまう。
絶頂の余韻に浸りながらぼんやりと二人のやり取りを眺めていた燦もまた
永澄の優しさに魅了されてしまったらしく、瞳を潤ませて
惚れ惚れとした眼差しを向けていた。

 「ああ、満潮…永澄…とても気持ちいい…
  だからもっと…私のはしたないおっぱいをいじめてくれ…」
 「永澄さん…旦那様ぁ、私のエッチなおっぱい、
  もっと…気が済むまで揉んで下さい」

永澄に完全に発情しきった二人の美少女がたぷんと大きな
乳房を惜しげもなく晒しながらプライドも意地も捨てて甘えてくる。

 「駄目だよ二人とも、もう時間が無いし…」

正直なところ永澄としては、と言うか男の本能としてはこのまま
燦と明乃を可愛がりたいが時計を見ればもう昼休みが終わるまで
あと僅かばかりの時間しかない。
三人揃って居ないとなると流石になにかと怪しまれるだろう、
理性では分かっていても納得できないのか燦と明乃は残念そうに
肩を落とす。

 「今度また、たっぷりとするから…」
 「っ!なら、今日はバイトも無いから私の家でどうだ!?」
 「わぁ〜!明乃っちそれ名案じゃな!」

がっくりと落ち込む燦と明乃に、なんとか元気付けようと永澄が
声をかけた。そんな永澄の言葉に餌に食らいついた魚の様に、
(まぁ人魚なので言ってしまえば魚なのだが)明乃がすかさず
とびつき、一つの提案をした。
明乃の提案に燦も賛同してパチパチと拍手をする。
おちこんだ気分から一転、わくわくとした気分で燦と明乃が
永澄を窺うように見やった。

 「燦ちゃんと不知火さんがいいのなら…」
 「も、勿論だ!今日の放課後に私の家へ行こう!」
 「うふふ…放課後が待ち遠しいなぁ…たっぷりと可愛がって
  貰うきん、覚悟しててな永澄さん」
495しろまる
永澄が提案を了承したことを受けて明乃が嬉しそうにはしゃぎ
燦は妖艶な色気を纏いながら永澄に詰め寄る。
理由はどうあれ取り合えず二人が元気になったようで
よかったと永澄は安堵の息をついた。
乱れた制服や髪を簡単に整えなおして永澄達は保健室を後にする。
もうすぐ授業が始まるためか廊下には人の気配が感じられない。
廊下の静けさに燦は何かを閃いた様ににこりと笑い、永澄に腕を絡めて
むにゅりと胸を押し付けた。

 「永澄さんっ」
 「さ、燦ちゃん…!?」

思わず永澄が驚いて狼狽する。すかさず明乃も
腕を絡めて燦と同様に胸を押し付けてくる。

 「満潮永澄……」
 「し、不知火さんまで…」
 「永澄さん、今は誰もおらんから平気じゃよ
  それに教室の前までだから大丈夫じゃきん」

こんな所を誰かに見られたらまずい、と言うかまず命が無いと
冷や汗をかく永澄に燦が明るく微笑んで永澄を安心させようとする。
結局押し切られてしまい、燦と明乃、二人の大きな乳房に挟まれる形で
ぐいぐいと引っ張られながら永澄は教室へと足を進めた。

「「おじゃましまーす」」

放課後、約束どおり明乃の家へと出向いた永澄と燦。
家に入るや否や永澄は我慢が限界近くまで来ていた燦と明乃に
捕らえられた獲物の様に押し倒されてしまった。
永澄の左右の頬に燦と明乃からの熱烈なキスがプレゼントされる。
そこから永澄の首筋や胸元、腕や手といった具合に二人の美少女から
キスの雨が降り注いだ。
少しして燦は一度唇を離したかと思うと、素早く今度は永澄の口を塞ぐ。
燦の柔らかな唇の感触が永澄の脳を刺激した。
燦は舌を進入させて永澄の口内をかき回して唾液を舐め取る、ねっとりとした
唾液が舌に纏わりつき燦を更に欲情させる。

(永澄さんの口、やっぱり美味しい…濡れてしまうきん)