1 :
名無しさん@ピンキー:
>>1乙ー
>>1潮永澄、悩ましい・・・。
/ : : : 〈 〈: : _:. -‐┴┴―.- ..
/ : : :.: : :,ソ'´ : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
/ : : .:/,/.::/: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/ : : : .W . / //, : : : : : : : : \: : :ヽ: : ヽ
.′ : : W / //' / .イ :|: :| ヽ: :ヽ l . ハ
. i : : !: W.:/: : ://: /:./ / /..| |! . l|.| |: :l .! ! | メ、
| : | :ili!:.:l:.i:. :| |:/:.:/ /:./:. :! : ハ: ト.l: |:l|:.|| ! | , ′
|: : :| :il|: :.|.|:. :|_|__/__/:/:. .|:| |_|_|l_|:||:.||:|l:| _ノ
| : ::| :ilL:. l.|: |:ャ┴芸ミ:. :/|:: :|ィ七斗|:l:!:. l!:|| メ、
! : .:|.:.l `ドliL._l小. ヒZュ厂 L:/ iツ/'ム:|__|レj/ , '´
. |: :.:.|.:.l|:::|!.:.l:.:l:.:.| /:.:.:.:.| ノ
. ! : .:|:.:||:::|!:. l :l: :|ト、 z‐ァ′ イ:.:.:. :| メ,
| :..:.|:.:l:! :|!:. | :|:..リ ` . ´ _ . < |:| : : : :| ´
、 | : .:.!:.|:レ| l :| :ト、 了ミヽ.只.| : : :| 'ノ
ヘ |: :.:,レく ヾ::. ||.|. \ --、` ,.-}.|‐i|.|:レzz、┴----- 、
.∧ | rくヽ ヽ. |:. l l: .|. . . ヽ. / ̄∨/⌒ill ヽ
./∧. |:∨ヽ.ヽ ヽ Y.l: :ト、. . . .\./  ̄`>z{{_ __}リ }
.//∧ |:| ヽ.ヽヽ.Y: :トヘ . . . ./ . ̄//イ旬ノ'/ ノ
///∧|: :l / ヽ.ヽ. \:.|ヘヘ . ./ _7'/ _ブ'/ /
/////|: :.|. / ヽ.ヽヽ ヽ ノブ }l/// rーz‐┬´
マ///.! : {/ ヽ二..イ { ノ!{{/ `_フ 八
いちおつ
新作マダァー(・∀・ )っ/凵⌒☆
前スレ埋めなさいよ
よし!おまえらどんなのが読みたいんだ?
エロ澄さんが鬼畜な黒澄さんになる話が読みたいです
えっろくてラブラブなのを一つ
注 人魚&魚人に対する勝手な解釈あり
それは燦ちゃんの何気ない……いやとんでもない一言ではじまった。
楽しい夕餉も終わり俺達家族は、留奈ちゃんが出演しているテレビ番組を見ながらまったりとしていたんだ。
やがて番組も終わりにさしかかった頃のことだった。
「なぁ…聞きたいことがあるんじゃぁけど…」
「うん? なに燦ちゃん」
俺は無論のこと、母さんも親父も揃って燦ちゃんの方を見た。
「大人のオモチャ…て、なんじゃぁろか?」
『…………………』
それまで和やかな雰囲気だった家族の団欒が一瞬で凍りつく……
もちろん燦ちゃんだけを残してだ!
「あ〜 さ、さ、燦ちゃん、な、んで、そ、そんな事を?」
焦った俺は、凄い目付きで俺を睨む両親の顔を伺いつつ、燦ちゃんに聞いた。
「うん、今日、クラスの子達が話しててな〜」
「…………そ、それで?」
「高価な模型かなんかって聞いたら、違うって?」
「あ……そ、そうなんだ…」
(永澄! あんた燦ちゃんになにか変なこと吹き込んだんでしょ!)
(うっ、し、してない、な、なんで、そうなるんだよっ)
俺は、いきなり母さんと親父に両側から挟まれてヒソヒソと問いつめられてしまった。
ぬ、濡れ衣だー!
(永澄っ、さぁ、正直に話すんだ!)
(俺は知らないよ、オヤジ、燦ちゃんはクラスの子達と言ってるじゃんか!)
もちろんこの時、燦ちゃんは、なんだろ?
――という様子で俺達を見ている。
(あっ…)
母さんは、うっかり視線を合わせてしまったらしく慌てて燦ちゃんに言った。
「な、な、なんでもないのよ、燦ちゃん!」
「そうなん? あ、お`義母さん、もう一つ聞きたいんじゃぁけど……」
「な、なにかしら…燦ちゃん?」
母さんは健気にも微笑み、努めて明るく振舞い…
「オナニーってなんじゃぁろ?」
「ぶっ!」
母さんが思わず吹き出す。
そりゃそうだよな…親父と俺も吹出していた。
「あ〜 そうだ母さん洗いものをしなきゃ…す、少ないから、さ、燦ちゃんは手伝わないでいいわよ」
母さんは、なんとか誤魔化すように言って、立ち上がりざま俺の耳元で声をおとして話す。
(な、永澄、どういうことよ?)
(どういうことって、お、俺に聞かれても〜)
(あんた達、夫婦なんでしょ)
(な、なに言ってんだよ、こうゆう時だけェ!)
(………で、でも本当に知らないのかしら)
(さ、燦ちゃんの様子からしてそうみたいだ、あぁ、閃いた! 女同士なんだから、母さんが手取り足取り教えてあげてよ)
(ばっ、馬鹿こと言わないでよ、アンタって子はっ! 大体、手取り足取りってなにっ?)
(い、痛い、ご免なさい、ご免なさい…つい…うっかり…)
母さんは俺の耳を強く引っぱると、顔を真っ赤にしながら睨み付けてきた。
いや別に俺は、母さんが、オ、オナニーしてるなんて思ってな……思って……思っ……しているんだろうか……?
(ち、ちょっと、二人共… な、なんで、そこで、私を見るのよっ!)
「…………………」
「あ、あのね〜 な、何よ、その期待と疑いに満ちた嫌らしい目付きは! ね、念のため言っとくけど、し、してないわよ! ここ、す、数日は、し、してないんだからねっ!」
『えっ!』
俺と親父の声が見事にハモる。
か、母さん…オナニーしてるんだ…
「そ、そうか、す、すまん母さん寂しい思いをさせっ…ウゴォオァ!」
次ぎの瞬間、オヤジの姿が天井に向って仰け反るように舞った。
自分の失言に気が付き耳まで赤くした母さんが、親父に必殺のストレートアッパーを喰らわせたのだ。
「このエロ中年っ! 子供達の前で何を言ってんのよっー…ハァハァハァ……」
真っ赤になって慌てふためく童顔の母さんは、息子の俺から見ても、なかなか可愛いのだが俺は窒息死の危機を迎えていた。
「ぐるしぃ…死ぬぅ…母さん…指……うぐっ…ぁ」
母さんは、容赦なく俺の首を締めあげていく。
あ、親父が痙攣しているよ……完璧にアゴに決まったようだ。
「忘れないさい…エロ澄、いいわねぇ…今、母さんが言ったこと、忘れなさいっぃい!! 聞いているのォ、アナタァッ!」
なんとか復活した親父が、怯えたように顎に手を当てながらカクカクと頷く。
(大体、あ、あんたのお嫁さんなんだから、永澄が教えてあげなさいよォ!)
母さんは、尚も俺の首を絞めつつ俺と親父を交互に睨み付けた。
……母様…お願…い…手…離してぇ…
(第一、大人のオモ…えーと、ナントカなんて物、母さん説明出来ないわよ、そうゆうことは永澄の方が詳しいでしょ!)
(…うっ!)
いや、そういう問題じゃないだろう。
ようやく母さんが俺を離し、ビシッと指差すと、親父が、うんうんと頷いている。
(そ、そうだエロ澄、それにだ、お前は燦ちゃんの夫なんだからな、夫婦生活の事は夫婦で解決するんだ、いいか先輩として言っておくぞ、夫婦円満のコツは夜の生活が肝心だ、なぁ母さん!)
親父は、ゼイゼイと息をしている俺に念を押すよう言い、顎をさすりながら立ち上がり母さんと見つめあう。
(ご免よ、母さん…寂しい思いをさせてたんだな…)
(い、いいのよ…アナタも…この家を建ててから、ずっと忙しかったし…)
(え…! そ、そんなに…し、してなかった…のか…)
(だから…い、いいのよ…毎日、疲れて帰ってくるアナタには無理はさせたくないから……エロ澄も、まだまだ手がかかるし…私は、よ、夜が寂しくても、が、が…我慢…す…グス…れ…ヒック…ば……いい…から…グス…)
(か、母さん…すまなかった…泣かないでくれ…)
………お、おい、そこ聞こえてるって、大体、なんの会話してんだよ、見つめあってないで親父こっち向けよ、って言うか、母さん涙が全然出てないじゃないか、何を顔を赤らめてんだー、 それとエロ澄って言うなよ!
(と、とにかく、どういう意味か判っているわね、永澄!)
何故か潤んだ目をした母さんは、突然、俺を振り向いて言い放った。
わ、わかんねぇよぉー
(うんうん 燦ちゃんに優しくしてやれよ? ただし、お前達は中学生なんだからな、そこのところをよ〜く肝に命じとけ)
親父、なに言ってんだよ?
(いいわね、初めが肝心よ! でも燦ちゃんに変なことしちゃダメよ!)
(ち、ちょ、ちょっと、それ矛盾してるだろぉー?)
「さぁ俺も、仕事の報告書きあげなきゃぁな…さ、燦ちゃん、先に失礼するよ、母さん行こう!」
「ええっ、燦ちゃん、永澄に詳しく優しく教えて貰うのよ!」
ぅわ〜 そんな無責任な!
ちょっとォ 母さん、洗い物は、どうすんだよ、親父、報告書を書くのに、なんで母さん連れていくんだ?
あ、ち、ちょっとお母様、お父様、僕を置いていかないでー
その時……
…………な!
俺は親父がドアを絞める瞬間に、頬を赤らめた母さんが親父の腕を抱き寄せ自分の胸に強く押し付けて、親父の手が母さんの股間のあたりをまさぐるのを、この鷹のような鋭い目で目撃してしまった‥‥‥
ぅうっ……………み、見たくはなかった!
まったく息子の目があるとところで、なんてことするんだ〜
ふ、ふざけんなー 馬鹿やろうー
アレをしてる両親の姿を、つい想像してしまった俺は、妙な衝撃を受けながらバタンと閉まるドアに向って、心の中で空しく叫んだのだった。
だが、遠ざかる幽かなスリッパの音に、俺の脳裏には、ある日の光景が浮かんでしまっていた……
……今年の暑い夏の日に、俺は母親に命じられ家の廻りを掃除していたのだ。
そして偶然に…
僅かに開いていた窓の隙間からシャワーを浴びる母さんを、うっかり見てしまったのだ。
…そうあの時、とても俺という息子を持つ年令の母親だとは思えない白い裸体が目に飛び込んできてしまったのだった。
普通は母親の裸体など、絶対に見たくいものの中でかなりの上位にくるものだが……俺は、ほんのちょっとだけ見とれてしまったんだ…
でも仕方がないじゃないかぁ……自分の母親が若いグラビアアイドルの様な、身体つきをしているとい判った時の、あの衝撃……しかもあの超童顔だぁ!
とても普段の母さんと同一人物とは思えなかった……うぁっ、覗き見をしてしまった母親の裸体を思い出して、アレが反応しそうになるって俺は変態かぁー
でも、まぁ、あの時はエロいっというよりも、覗いてしまった罪悪感と、自分が何処かの橋の下でも拾われた子じゃないかと真剣に悩んだんだけど…
親父め、母さんと、どこで知り合ったんだろう………う、羨ましくないぞ…お、俺には…燦ちゃんがいる!
「あの〜……永澄さん?」
「えっ…はっ えぅ〜あ…ああ!」
あの時の母さんの姿を脳の中で反芻していたら、燦ちゃんの事をうっかり忘れていた。
これじゃぁ…俺、本当に変態だよ…
それに…
すっかり忘れていたが、ま、巻、巻のやつは……
あ、そうだった。
蓮さんに呼び出されて出掛けてたんだー な、なんで、肝心な時に居ないんだあいつは!
そして当の燦ちゃん、いつものようにキョトンとした表情をして、俺達親子の楽しい寸劇を眺めていた。
それはもう……頭の上に大量の?マークが群れて飛び交っているかのような表情をして……
しかしここ最近の燦ちゃんは天然にも程がある…よ…
どうやら自分の言動や行動が、他人にどう作用するか、どう見られているか全然、理解していないようなんだよな…
「はぁ〜」
燦ちゃんだから「天然」の一言ですんでいるけど、これでは下手すりゃ、単なる空気が読めない女の子だよ…
あのね、燦ちゃん大人のオモチャというものは、こうゆうもので、オナニーというのはね……なんて…
せ、説明出来るわけないじゃんかよぉー
「永澄さん、お義母さんとお義父さん、急にどうしたん…」
「え! さ、さぁ、さぁー …ど、どうしたんだろうね、あは…あはは……」
「お義母さん、『ここ数日してないっ』てっ叫んでおったけど、何をしてないんじゃろ?」
「お、俺は、し、知らないよー」
勘弁して〜
罪作りな燦ちゃんは、いつものように無邪気そうに尋ねた。
「そうじゃぁ…お義母さん、なんか顔が赤かったきん、熱でもあるかもしれんから様子見てきた方がええよな!」
「燦ちゃん、ダメェー」
「え、どうして?」
「どうしてもぉー! 親父がいるから大丈夫だよ」
はぁ〜ぁ……今頃、ひょっとしたら俺の弟か妹のどちらかが出来るかもしれないようなことを、しているなんて言える訳が無いよ。
「なぁ、オナニーと大人の玩具のこと、永澄さん教えてくれるん?」
うっ、燦ちゃん、もう勘弁してぇー 俺は心の中で悲鳴をあげた。
「あ〜う〜…え〜とね…」
そうだ!
「あ〜 燦ちゃん、燦ちゃんのお母さんに聞いたらいいんじゃないかな?」
「お母ちゃんは、組の用事で瀬戸内に帰ってるきん」
そ、そうだった。
「じゃぁ帰ってきてから聞いてみれば…」
「なんで今じゃ…ダメなん?」
「…………うっ」
「永澄さん知っとるん?」
うっ、そんなに身を寄せてこないでぇ…
ええ、そりゃもう詳しく知ってますよっ! どうせ俺はエロ澄だぁー
「あ〜 もう! エロ…いやエッチ関係のことだからぁっ」
あっ…しまった。
「???……え、え…」
さすがに燦ちゃんの顔がポッと赤くなる。
…ああ、くぅ…可愛いなぁ…
「オ、オナニーと大人のオモチャって…そ、そうなん?」
「う、うん……あ、そうだ! 明日、親父が出掛けてからパソコン使わせてもらって、ネ、ネットで調べてみたらいいんじゃないかな」
俺はそう言うのが精一杯だった。
「あぁ、そうかぁネットで…」
「うん、そう、そう、自分で調べるのが一番だよ、あー 俺、見たい番組があったんだ、自分の部屋で見たいからじゃぁ…ご免!」
俺は、ぼ〜 と考え込んでいる燦ちゃんを残して、逃げるように部屋を出たのだった。
大人のオモチャは、ともかく燦ちゃんがオナニーを知らないなんて思いもしなかった。
まぁ、燦ちゃんがオナニーしている姿なんて想像できない……けど……
あ、不味い…
勃ってきちゃったじゃないかぁー
いやまてよ…
燦ちゃんの、あの性格を考えると考えられなくもないような気がする。
それにいつも巻が側に居たんだっけ、アイツが常に付きまとっていたとなると、ゆっくり1人でオナニーなんて出来る環境じゃないし、トイレに隠れて…というのも無理だろうな…
巻のやつ、この家に来たばかりの時、燦ちゃんがトイレに入っているときまで、しつこく俺を監視してたもんな…
クソッ、トイレなんて覗かないっていうの…
おまけに燦ちゃんの家って男ばかりだし、蓮さんが教える……あ〜 母親がオナニーの仕方を教えるというのも、なんか嫌だよな…
あ〜ゆうものは、友達同士の会話とか雑誌とか漫画とか、ネットとかで自然に知るもんじゃないのか?
でもな〜 なんと言っても、あの父親だ!
あのおやっさん、エロ関連の情報を全部シャットアウトしてそうだしなぁ〜
はぁ…なんか疲れたぜ。
俺は、股間のモノを持て余して溜息をつきながらテレビを付けた。
見たい番組があると言ったのは、嘘じゃない。
燦ちゃん達と知り合ってから、海の生き物に興味が出てきてたんだ。
「なぁ、永澄さ〜ん、部屋にあがっていい?」
しばらく経つと廊下から燦ちゃんの声がした。
「げぇっ!」
ど、どうしよう…‥今、俺の頭の中には燦ちゃんが、いけないことをしている妄想が繰り広げられている。
しかし断わるわけにもいかない、それこそエロいDVDでも見てると思われてしまうかも…
で、でも、さっきの問題をむし返されたらどうしようか。
え〜い、仕方がねぇ!
「うん、い、いいよ、で、でもちょっと待ってて!」
俺は振り向いて…大声を…
あっ……………………さ、燦ちゃん…
そこには、目を真ん丸にした燦ちゃんが下から顔を出していた。
燦ちゃんがハウリングボイスを放つより早く、俺の雑巾を裂くような悲鳴が夜空にこだました。
俺の悲鳴に驚いて、なんとか口を手で塞いだ燦ちゃんが首を引っ込めた後、急いで降ろしていた下着と短パンを上げ、収まらないアレを隠すべく部屋の隅から毛布を引っぱり出して股間にかけた。
そして用意していたウエットティッシュで手を拭いて……
ううっ、もう少しだったのにぃ〜
途中で止めるのって辛いぜぇ!
はっ!
い、いや、そういう問題じゃないだろう俺!
そ、それよりも! い、今のオナニーを見られたのか?
いや、慌てるな、お、落ち着け、そうだ俺は後ろ向いていた。
だから燦ちゃんは俺が何をしていたか判らない筈だ!
「あ、あの…永澄…さ…ん…ご、ごめんな…き、着替えているなんて、気ぃ付かんかった」
戸惑ったような様子で廊下から声をかけてくる燦ちゃんに、俺は、ほっと胸を撫で下ろした。
な、何をしていたか、見られていない、良かった俺のイメージは壊れてない……よな?
「あ、いや、俺こそ、叫び声をあげてご免、びっくりした?」
「だ、大丈…夫じゃ…きん」
安堵を滲ませた声が聞こえてきた。
「もう…あがってきて…いいよ」
ヤレヤレ……満足にオナニーも出来やしないぜ。
まもなく顔を赤くした燦ちゃんが、ウーロン茶の入ったペットボトルとコップを二つ持って、階段を登ってきた。
「永澄さ……ん…さ、さっきは…ごめ…んなさい…はぁ…」
俺の部屋を見回して、ちょっと溜息をついた。
えっ えっ
俺の部屋なんか変?
不味いもんはしまった筈だ。
ま、まさか、匂うとか……いや、まだ発射してなかったし……
燦ちゃんは、焦っている俺を余所に窓の外を眺めては溜息をついてる。
あ…燦ちゃんから風呂上がりの良い匂いがする、今の俺には、この刺激は罪だぜ。
「あ、あの…ど、どうしたの突然?」
俺は恥ずかしい所を見られてしまった照れ隠しをするために、やたらと明るく話しかけた。
燦ちゃんは、後ろに束ねて軽く縛っていた長い髪を、手前にとたぐり寄せてもじもじと撫で付けた。
白いうなじが、はぁはぁ…すげぇエロく感じる〜
燦ちゃんから漂うなんともいえない色香にドキドキが止らない。
「う、うん、今夜は、巻ちゃんも留奈ちゃんもいないから1人でテレビ見ててもつまらん、永澄さん何、見るん?」
「えぁあ、N○Kのドキュメンタリーだよ、あと10分くらいで始まるよ」
そうだ、考えてみればホ燦ちゃんと二人だけになれるなんて、すごく久しぶりじゃないのか?
燦ちゃんは窓の外を覗き込んでから、また溜息をついた。
???
なんか様子が変だよな?
「燦ちゃん?」
「え…ううん…なんでもないきん…はぁ…」
また溜息ついてる………ど、どうしたんだろ?
でもなんというか今夜は大人びて見えて、すげキレイだ。
俺もつられて視線の先を見ると、赤味を帯びた大きな満月が昇っていた。
燦ちゃんは、見とれている俺に気がついて頬を染め、しとやかに腰を降ろす。
それにしても悩ましい腰付きだぁよなぁ〜
俺は、足を崩して坐った燦ちゃんの、まろやかな形をした尻を盗み見てから、今度は美し過ぎる横顔に見愡れる。
この娘が俺の嫁さんなんだよな、残念ながらキ、キスもしてないけどさぁ。
ホントに可愛くてきれいだぜ、お肌もスベスベそうで、胸も……
……初めて会った時よりも大きくなって…るよな?
はっぅ〜 瀬戸内の、お祭りで偶然触った時の感触が蘇るぜぇ…
悲しい事に、この胸に触れたのは後にも先にもあの時だけだー
うぉ…スカートの隙間から眩しい白い太ももがぁああ!
はぁはぁはぁ…それ、部屋着にするには短かすぎないか?
最近の燦ちゃんは、俺の前ではまったく警戒心がなくて隙だらけだ。
嬉しい事だけど、元々大胆な留奈ちゃんも加わるとある意味、生き地獄と言ってもいい。
「ん?」
燦ちゃんが不思議そうな顔して、俺を覗き込む
「永澄さんも顔が赤いきん、熱でもあるん?」
燦ちゃんが俺のおでこに、柔らかい手の平を当ててくれる。
………
くぅっ ああっ…これは拷問だ!
「だ、大丈夫だよ、ありがとう、燦ちゃん」
はぁはぁ…お父様、お母様、僕…中学生として相応しくないことしてしまいそうです!
なにしろ良い香りが鼻をくすぐり、えりの隙間から燦ちゃんの白い谷間がぁー 見えてるんだ!
お、俺、もう女の匂いにクラクラして鼻血がでそう…
し、しかもっ…だぁ!
燦ちゃんは風呂上がりのせいかブラをつけてなかったぁー!
はぁはぁはぁ…
本能の命ずるまま俺は、身体を傾けた…
はぁはぁはぁ…もう少し、もう少しで、神秘の乳輪がぁー
「あ、永澄さん喉かわかん?」
「あぅ…うん………はぁ」
うっぉ…お、惜しいっ!
燦ちゃんはコップを取る為に、身を屈めつつ向こうを向いてしまった。
がぁ、しかしっ!
白くてムチムチした太ももが後ろから剥き出しになっている。
はぁはぁ……しかも、こ、この至近距離でぇ!
あ、あ…あのさぁ、それ以上、腰があがるとパ、パンツが見えそうなんですけど…
こ、今夜は、中坊の俺には刺激が強すぎる!
俺の身体が、覗こうするがごとく勝手に低い姿勢をとろうとすると、俺の心の中の煩悩を読み取ったかのように、燦ちゃんはスカートを押さえて座った。
あ〜もう少しだったのに〜
と心の中で未練がましく呟いた‥‥
その時、いきなり振り向いた燦ちゃんと視線が合いそうになり俺は慌てて顔を逸らす。
俺の中で膨れ上がるエロ魂がバレてしまうような気がしたからだ。
「はい…」
おおおっ!
燦ちゃんが俺に、ウーロン茶が入ったコップを渡そうと身を屈めるとノーブラのせいなのか、服の下で豊かな胸がユッサと悩ましげに揺れとる…はぁはぁ…
確実に成長しとる、成長いているよぉ! 燦ちゃん、俺は嬉しいよ!
「………ぁ…」
その時、俺の熱い憧れの視線に気が付いたのか、燦ちゃんは小さく声をあげて真っ赤になった。
「…………」
ぅわっ、もうバレてしまった。
気まずい沈黙が、ちょっと続いたあと、燦ちゃんが意を決したように、すーと身を寄せる。
えええぇ……えっ?
そして、なんと!
俺の肩に頭を、もたれかけさせてきたんだ。
こ、これは夢?
真っ赤になって胸を押さえていた燦ちゃんは、俯くと小さな声で呟いた。
「こ、今夜は、きれいな満月じゃぁな〜」
「あぁ…そ、そうだね〜」
俺も、窓の外に浮かぶ妙に赤い月を見たが、燦ちゃんの生暖かい体温と匂い、柔らかい重さにそれどころではなかった。
「はぁ……」
燦ちゃんが、再び物憂げに溜息を付いて俺の顔を見上げた。
そのなんといえない表情と立ち昇る色香にゾクゾクする。
「な、永澄さん…一緒にテレビ見よ?」
「え…ぁ…う、うん…」
このように、なかなかいい雰囲気だったのだが、どうしてもこの角度からだと、TV画面なんかよりも襟の隙間から見える白くて深い谷間に目がいってしまうのは、男として仕方ないよな。
おまけに燦ちゃんが、胸を押さえていた手を退けた時に、上のボタンが一つ外れたらしく、さっきよりも隙間が開いて、更によく見えてしまうようになったのだ!
はち切れそうな谷間に感動していると、テレビを見ていた燦ちゃんの顔が僅かに動いて、チラっと俺を見て、あ、目があっちゃた?
「ご、ご免…」
慌てて目を逸らす俺に、下を向き、そっと自分の開いているえりを見て、またカーっと燦ちゃんの顔が赤くなる。
か、可愛い!
…でも燦ちゃんはいったいどうしたんだ?
服の乱れを直そうともせずに、さらに俺に体重をかけてきた。
当然、えりがたわみ…ごくり…
乳が…綺麗な色したエロい乳輪がぁ…はぁはぁはぁ…
な、なんというか、まさか燦ちゃん、ひょっとして俺の視線を意識してわざとやってるの?
はっ!
も、も、ももももしっ!、こ、このまま押し倒したらどうなるだろうか?
はぁはぁ……そうだ、こ、こう…肩をつかんで…
待て! 欲望を押さえるんだ俺! 俺達はまだ中学生なんだぞ!
「!!!」
その時、葛藤する俺の指に燦ちゃんの指が、そっとためらうように触れててきて、悲鳴をあげそうになってしまった。
はー はー お、お、おおお落ち着け…
その華奢で暖かい指の感触に、俺は心臓が爆発してしまうんじゃないかと思った。
そして、中学生という年齢だけでなく俺達の関係が、次ぎのワンステップへとあがるのを妨害している、強力なストップ要因となっている燦ちゃんのお父さんや巻、サーたん達の顔が次々と脳裏に浮かぶ……
俺と燦ちゃんが結ばれたと判ったらどうなるだろう。
それこそ殺されるだろうか…
俺は、ドキドキしながら指を絡めると、燦ちゃんがほっとしたような表情をして、ぎゅっと指を握り返してきた。
こ、これは、関係を進めるチャンスかもしれない!
こんなに積極的な燦ちゃんなんて見た事が無いのだ、い、いつもの天然な行為とは絶対違うよな…
そうして俺は、いつになく天然らしくない、かつ大胆な燦ちゃんの行動に、完全に舞い上がってた。
だって、俺の方をチラと見ると燦ちゃんは、まるで、もっと見てもいいきん!
とかいうように恥ずかしそうに身じろぎして、俺の腕に片方の乳房を押し付けるようにしてきたんだ。
そのムニムニュゥウウという柔らかく、なんともいえない感触に耐えられる男がこの世にいるだろうか!
いや、いない!
し、しかも、一瞬、たわんだ服の隙間から、透き通るような艶のある、ち、ち、ち、乳首ーが、見えた気がしたからだぁー
俺は、身体の中を光の早さで駆け巡る煩悩と青春の喜びのあまりに、狂乱し混乱してしまった。
も、もう股間が短パンを突き破ってしまいそうだ!
ひょっとしてイケル? こ、今夜はイケルかもしれない!
俺は高鳴る心をなんとか鎮めようとした。
「あー 燦ちゃん、え〜と、そ、そうだ、なんだっけ、あ、あの…実はオナニーのことだけど…」
しまった!
うぁーうぁー俺、なに言ってんのぉおおお?
あ、焦って、良い雰囲気をぶち壊してしまう事を言ってしまった。
せっかく誤魔化せて話題転換に成功してたのに…
急に真剣な目をした燦ちゃんは俺と向き合った。
あ〜 おっぱいが離れてしまった。
「な、永澄さん! 教えてくれるん?」
わ〜 教えたくない!
「さ、燦ちゃん、ど、どうしてそんなに知りたがるの?」
燦ちゃんはちょっと俯き、拳をググっと握りしめる。
「私、馬鹿にされたんよ」
「え?」
「クラスの女の子達が話しているのを聞いて、オナニーってなんのことて聞いたら、みんな吃驚して…」
「……………」
それは、驚くよな…
「大人のオモチャとか知っとるかと聞かれたから、知らんと言ったら、皆でヒソヒソ話して、瀬戸さんは知らなくていいって」
「そ、そうなんだ…」
「うん、そして私に隠れるようにしてクスクスと笑ったんよ」
「…………」
しかし、エッチ関連の話しをしていることぐらい、なんとなく判りそうなもんだけどなぁ…
燦ちゃんらしいや…
「どうせ、私は瀬戸内から来た田舎者じゃぁー」
い、いやそれは、関係ないと思うよ?
「だから、頼みは永澄さんだけじゃぁ」
「え、いやだから、そのえ〜と、あ〜 俺も、まだ知らなくてもいいと思うよ」
「な、永澄さんまで、なんで、そんなこと言うん?」
「う、うん…」
「永澄さん、エ、エッチなことでもええ、子供扱いせんといて、私、知りたいんよ」
俺は、燦ちゃんのことをまじまじ見てしまった。
「そ、そんなん見んといて、だ、だって私ら夫婦じゃきん、一つ屋根の下に住んでもう2年以上経ってるんじゃよ?」
なんとなく、燦ちゃんの目が涙ぐんでいるような気がしたのは、俺の気のせいだろうか。
「まだ中学生じゃけど来年は卒業じゃきん、つ、妻として少しぐらいなら構わんと思う」
あ…少しね…
で、でも多分、燦ちゃんが考えている事とは、『少し』を遥かに超えてると思うよ?
「それにじゃぁ、永澄さんが知っているのなら、私も『妻』として知らなければならないといかんきん…!」
なんでか、妻の部分を、ことさら強調しつつ力んで話す燦ちゃんに俺は困ってしまった。
ど、どうしようか…そんなことを知らない燦ちゃんで、いて欲しいという思いもある。
どちらにしろ俺の口からは言いにくいよな〜
「あっ、ああ、は、始まったよ、後にしよう!ね、ね!」
俺は、慌ててTVへと燦ちゃんの注意を逸らす…
今回も海の生き物特集だ。
シリーズ物で、前回見た時に意外と面白かったので今回も見ようと楽しみにしてたんだ。
「わ〜 永澄さん、こうゆうの好きなん」
やった性交…じゃないっ、成功だ!
燦ちゃんの注意が完全に逸れたぜ、でも俺のモノは、再びもたれてきた燦ちゃの太ももと体温を感じて、ますます固くなってるけどなぁ…
「うん…燦ちゃんと知り合ってから海の生き物に興味が出たんだ」
俺の返事に嬉しそうに頷いてTVを見始めた。
燦ちゃんの解説を聞きながら番組を見るの、凄く楽しい。
番組のナレーションより詳しく説明してくれる……こともある。
燦ちゃんって海の生き物なんだなと改めて思った。
やがて番組も進んで、段々と燦ちゃんの口数が少なくなってきた。
ついに俺も燦ちゃんも黙り込んでしまった。
画面では、オットセイやセイウチの繁殖行動の説明をしている。
ハーレムか……でも
交尾行動が画面に映し出され……
こうゆうのってなんとなく気まずいような気もしなくない。
でも俺はハイビジョン撮影された映像の迫力に魅入っていた。
凄いやぁ、そのド迫力に俺の股間も鎮まってくるくらいだ。
野生の生き物って大変なんだな、俺、人間に産まれて良かったよ。
「ひ、酷いっ!」
へ?
突然、燦ちゃんの震える声がする。
「こんなエッチなん酷い、永澄さん、なんでこんなん見せるの!」
え、いやぁその……俺が見せているわけじゃないん…だけど…
その時のTV画面では鮫の交尾シーンが映っていた…
「嫌じゃぁ さ、さっきから、こ、こんなエッチな映像ばかりを続けて放送するなんてぇ!」
えっ…えええ! ち、ちょっと……
燦ちゃんは顔を真っ赤にして怒り画面から顔を逸らしている。
まさか……こんなので?
…………さ、燦ちゃん達、魚人の感性ってどうなってんだろうか…
俺は、前に魚人用のエロビデオを見た事があった。
確かにアレよりはエッチといえなくもないけど、まぁ、三河やマグ郎達みたいに、完全に海の生き物の姿になる連中が存在することを思うと……頷けはする。
その時、俺は瀬戸組の組員で俺達の体育教師でもあるシャーク藤代さんの真の姿を思い出した。
あ、♂鮫の交尾器がモロに映ってるぅ……
へぇー ふ、藤代さんのも、ああなってるんだろうか?
「…………」
お、お、俺は何を考えてんだー しかし燦ちゃん達から見てみれば、確かにモロ出しだよな……
「いやぁー な…永澄さん、ば、番組…か…変…えてー」
「え…でも……あ…」
ってかさぁ…燦ちゃん指の間から、しっかり見てないか?
やっぱり、きょ、興味はあるんだな…
俺は、番組を変えようとリモコンに手を伸ばしながら、燦ちゃんが人間ではないことを改めて思ったんだ。
って、うわっ!
「燦ちゃんウーロン茶!」
「えっ!」
膝の上に転がったペットボトルから中身がドクドクと……
当然、燦ちゃんは…
「あっ…うっん…んんっ…やぁ…ダメ」
妙に、い、色っぽい声をあげながら人魚の姿になってしまった。
その艶っぽい声で、俺の股間が、再び爆発しそうになってしまったではないか!
「ご、ご免! 今、拭き取るから…」
「ウ、ウン…」
俺は、慌ててタオルを引っぱりだし燦ちゃんの下半身を拭き出した。
番組を変え忘れたままの画面では、ある魚の繁殖について解説されていた。
音声だけ聞きながら、今さらなんだけど、俺は思ったんだ。
燦ちゃん達って、人間の姿と人魚の…魚人の姿と、どちらが本来のというか、通常の姿なんだろうって…
う〜む
俺は、初めて海で会った時のことを思い出した。
当たり前の事だけど燦ちゃんは人魚なんだから、人魚の姿が本当の姿なんだよな?
三河海にシャーク藤代さんやマグ郎達のように、完全に海の生き物の姿になってしまった場合って、繁殖…じゃなかったエッチする時ってどうするんだよ…
人化しないと出来ないというのも変だよな?
その時、TVから音声が聞こえた…卵を岩の表面に産みつけて、そこへ精子をかける……
ま、まさか!
た、た、た、卵を産むなんて、ことはないよな!
俺は、自分の考えに内心恐怖しながら、決して人間には存在
しない、ウロコのひんやりとした硬い感触を手の平に感じた。
燦ちゃんは、真っ赤になって、下半身を拭く俺の手付きを見つめている。
短かいスカートまで濡れているので、俺は捲り上げた。
…………ぁ!
その時!
俺はある大変に重大で重要な、ある事に気が付いた。
か、考えてみれば、この状態って、下半身がスッポンポンということだよなっ!!
人魚の姿ってブラ以外何も身に付けてないよなっ!
俺は、留奈ちゃんとの結婚騒動時の発端の情景を思い出した。
うっわ〜
もう卵を産むとか、どうでも良くなっていた。
よく考えてみると、こうやって拭くということは、なに一つ身に付けてない裸の下半身を直に弄っている事だぁ!
俺は、今まで気が付いてなかった衝撃の事実に打ち震えた。
ダメ…だ、ダメだーこれはいかん!
俺のタオルを持った手が、本来だったら燦ちゃんの大事な場所にあたる部分を拭こうとしている。
止めろ! 俺!
いくらなんでもそれはダメだ!
「ど、どうした…ん? 永…澄さん、さっきからなんか変じゃよ?」
俺の手が葛藤にブルブルと震えてしまい、燦ちゃんが不思議そうな顔で尋ねてきた。
「い、いや何でもないよ、それより、ど、どどう?」
「うん…もう少し……もっと…ふ…い…て……」
さ、燦ちゃんの方こそ変だよ、いつもより大胆で色っぽくないか?
「え、うん…判った…」
はー はー ゴクリ…ふ、拭くぞ、い、今までだって普通に拭いていたじゃないか…
そうだ、いつものように何気なく当たり前のように拭くんだ!
あ…鱗の上からも、そこはかとなくお尻の形が判る…
なんで今まで気が付かなかったんだ?
俺は生唾を飲み込み、そっと出来るだけ優しく本来は、形の良い尻の部位である部分を……はー はー……指を這わせるように撫でまわした…
い、いや違う! 丁寧に拭いてるだけなんだ〜
そして、つ、ついにぃ! はぁはぁ…問題の箇所を、実はここが一番濡れていたりする。
そこには、こぼれたウーロン茶が綺麗な鱗の上で弾けて玉のように転がっていた。
俺は、一つ一つ拾うようにタオルで吸っていく。
ヘヘヘ良い鱗じゃねぇか…ゾクゾクするぜ!
うわぁ〜………お、俺は変態かぁ!
しかし!
もう一つ気になることがあった。
普通は人化が解けるとパンツがスッポン! と脱げてしまうのだが…見当らないのだ。
も、もしや燦ちゃん…はいてなかったとか?
ははは、ま、まさかな……
「……ぁっっん…だめ………」
「へっ?」
燦ちゃんは、俺から顔を逸らして目を閉じて唇を噛み締めていた。
う、嘘!
ひょっとして、か、感じてたりして…
そ、そんなわけな…い…よね?
俺は、燦ちゃんのエロくてエロい反応に生唾を飲み込んだ、それだけでなくタオルを通してだが、いつもと違う感触があるのに気がついたんだ。
そう、人間だったらアソコがある部分がぁ!
な、なんか一部だけが、冷たいはずの鱗なのにほんのりと熱を帯びて柔らかくなってきている感じがするのだぁあ!
はぁはぁ…
な、何、1人で盛り上がっているんだ俺わぁ!
内なるエロ澄を、欲望を、お、押さえるんだ俺!
そ、そうだ、たかが鱗だ…
だがぁー!
お、俺は内なる好奇心と欲望に負け、その部分にそっと指に力を込めってしまった。
ご免よ、燦ちゃん、俺の中に熱くたぎるエロ澄……じゃなくて、神秘に対する探究心が押さえられないのだ。
「んん…ぁ…ぁ…はぁはぁ…はぁ…いや…」
魚(ギョ)!!
さ、燦ちゃん…な、なに悶えているんだよぉおおお!
ほ、ほ、本当に感じているのか?
いつもよりちょっと強めに鱗を拭いているだけじゃないか。
う〜む……やっぱ、やめなきゃ…
でも、その時、燦ちゃんの固く閉じられていた目がすぅーと開いた。
怒るかと思ったら、潤んだ伏せ目がちで俺を見つめるだけで何も言わない。
はっきり言って文句無しに、とってもエロい!
こ、今夜の燦ちゃんはなんか変だよ?
窓から射し込む満月の光りに照らされ、俺と燦ちゃんの息が乱れ荒くなって来る。
テレビからの音声が何処か別の世界から聞こえてくるような気がした。
「海の生き物は、月の満ち欠けに多大な影響を受けています。多くの種は……特に繁殖行動は満月の夜に行なわれる事が多く……」
な、なんだってー
満…月…の夜……満月のォオ…夜ぅうだってぇ!
ま、まさかね……俺は、窓の向こうに浮かぶ赤味を増した満月を見た。
その拍子にタオルが、音も立てずに鱗の上を滑り落ちてしまい、俺の指が鱗に直に触れてしまう…。
…燦ちゃんは、息を凝らして、まだ俺を見つめている。
燦ちゃんの魅惑的で不思議な眼差しに、俺は催眠術にかかったように頭がボーとなってしまっていた。
俺はどきどきする指で押しながら鱗をそっと擦った。
「…んっ……ぁ…はぁっふー………」
俺から目を逸らした燦ちゃんの何かに耐えるような熱い吐息が漏れて俺のエロ魂を神秘へと掻き立てる……
俺は、そのまま人指し指にそっと力を入れていってしまう。
そ、そしたら鱗の一部が、さらに柔らかくなり、あきらかに窪み始めたんだ……
はぁはぁはぁ…なんだ、これは?
何故か、燦ちゃんは、まだ何も言わない、それどころかさっきよりも息を荒くして、ただ俺を見つめるだけだ。
燦ちゃん、一体どうしたんだよ?
いつものようにハウリグボイスを放ってくれ…
でないと俺はっ…!
はぁー はぁー はぁー
と、とまらないっっ! 俺は指に力を込める、俺は、生唾を飲み込むと、さらにぐっと押し込む…
「ぁ!」
俺は、驚いて小さな声をあげた。
突然、鱗と鱗の合わせ目に線のような縦の隙間が生じたんだ…
えっえっ!!…えー な、何だ?
い、一体、これは、なんなんだ?
驚いている俺は、目を逸らし真っ赤になっている燦ちゃんに、掠れる声で聞いた。
「あっ…のさ、燦ちゃ…ん…こ、これ…って…」
そうしたら燦ちゃんは、顔をゆっくり俺へと向けて、覚悟を決めたような眼差しで見つめると、片手で胸をぎゅっと押さえた。
「はぁはぁはぁ…永澄…ん…さ…ん…私…わた…し」
そして唇を噛み締めると、スカートを外した。
ちょっと…あの…人化したときに、こ、困るじゃないかー
「さ、燦ちゃん…」
でも俺の掠れた声を無視して、ゆっくりと腕を伸ばして俺の手に触れたんだ。
その指は、緊張に酷く震えていた。
「ちょっっと さ、さ、燦ちゃんっ……」
どうしようもなく鈍い俺は、ここまでやってしまってから、見てはいけないものを見、してはいけない事をしてしまったことに気がつき、指を離そうとするが……
「ご、ご免…お、俺っ」
「…は…な…さないで、私、もう、もう…」
えっ、もうって……
聞こえるか聞こえないぐらいの声で囁くと、燦ちゃんは細く暖かい指で俺の手を握りしめた…
「あ…の…さ、燦…ちゃん…」
目に涙をためた燦ちゃんは俺を真剣に見つめ深呼吸をする。
「はぁはぁ…はぁはぁ……な…が…す…さん…驚かな…いでね、人魚の…秘密…教えて…あげる…き…ん」
「ひ、秘密って…」
「………」
耳まで赤く染めた燦ちゃんは目をつぶり唇を噛み締め、再び俺から顔をそむけた。
燦ちゃんの胸が上下し、再び大きく深呼吸をする。
そしてその美しい身体が細かく震えて、燦ちゃんが下半身に力を入れてるのが判った。
強く唇を噛み締め息を止めると、掴んだままの俺の人指し指をそっと微妙な位置に、縦に走った細長い隙間にあてる。
「ン…」
燦ちゃんが短い息を吐き、縦スジの左右の鱗が重なり合うようにずれて、スジが広がり縦に開いた裂け目のようなものになった。
「…はぁはぁはぁ……んぅ…ふぅ…はぁはぁ…」
止めていた息を吐き出し、苦しそうに喘いだ燦ちゃんの身体は、痙攣するように震え、今度は俺が息を止める番だった。
こ、これって……まさか…
燦ちゃんの下半身の丁度、人間でいうとアソコの辺りに開いた裂け目のような縦穴を、俺は驚愕して見つめていた。
「指…を……中にはぁはぁ…入れ…て…みて」
「はぁはぁ…えっ!…で、で、でもォ……!」
「はぁはぁはぁ…優しく、い、入れて…みて…お、お願い…な、永澄さんは私の夫……じゃろ?」
「あ、う……ん…」
ごくり…はぁはぁ…な、なんかよう判らないけど、すごくエロいことしているのは理解できる。
そして俺は、燦ちゃんの真剣で、切ない声に押され、どうしても小刻みに震えてしまう指を…なるべくそっと優しく割れ目の中に入れて……しまった。
「ああっ、はっぁんぁ、はぁーふぅー ……はぁーはぁー…」
身体を震わす燦ちゃんの熱く甘い息が俺の顔まで届く。
柔らかく盛り上がりヌルヌルしてプニッとしたモノを感じて、指を動かすと燦ちゃんの口から、まぎれない喘ぎ声が漏れて……
「んんっ、あっっ、あっはぁはぁ、やぁ……んっ……や、優しくしてん…人間の女の子と同じて、び、敏感なんよ…」
「え、ぅう…ん…」
慌てた俺は、さらに指を押し付けてしまい、ぬるぬるしてぷにゃぁとした隙間のような所に沈みこんでいった。
「あっあっやぁ……はぁはぁはぁ……んん…やぁ……はぁはぁ」
燦ちゃんの身体が弓なりに仰け反り、生暖かくヌルヌルした感触と共に中から粘度のある液体がにじみ出し俺の指を濡らす。
そして俺は、その割れ目の中に何が存在するか理解した……
「もう優しくしてと言うとるのに! な、永澄…さ…ん…き、…気…はぁはぁ…持……悪ぅ…ない?」
肩で息をする燦ちゃんに、俺はブンブン首を横に振る。
「ごっ、ご免なさい、そ、そんな…こ、ことないよ!」
燦ちゃんの行動には、凄く、お、驚いたけど…
「よ…か…った…はあ…」
燦ちゃんは真っ赤になりながらも安堵の溜息つきヘナヘナとなった。
お俺の為に、こんな恥ずかしいことを…
で、でも、なんで、なんでこんなことを?
絶対、燦ちゃんらしくない〜
そ、そうだ、か、考えてみれば、何故、こんな驚愕な展開になってんだろう?
……………!
あ、そうだオナニーだ、オナニーからこんなことになってんだった。
「そ、そうだ…さ、燦ちゃん…オナニーの意味、教えてあげる…」
熱に浮かされたようにボ〜となっていた俺は身を屈めて、掠れがちになる声で燦ちゃんの耳元で囁いた。
その時、燦ちゃんのアソコにあたる部分の中がはっきりと見えたんだ。
割れた鱗の中は、ネットや写真で見たことのある人間のアソコと、大体同じだった。
大事な所に鱗の防水カバーあるようなもんだ。
ま、まさに生命の神秘だぁ!
俺の視線に、身をよじった燦ちゃんの顔が、また真っ赤になった。
「やはり永澄さんは変態じゃきん」
へ、へ、変態だって?
「な、健康な男の子として、あ、あ、当たり前だよ…?」
なんだよ〜 大体、燦ちゃんの方から見せてきたんだよ?
「だって、永澄さん、変わった物とか、二次元や、写真にしか興奮しないって、実は生身の女の身体は嫌いじゃって…」
「はっ?…誰が、そんなことを…」
燦ちゃん、いきなり何を言ってんだろう。
「留奈ちゃん…とお義母さん…巻ちゃんも…」
お、お、おのれ〜
「だから、ひょっとしたらと思って人魚の姿のままでいたら、やっぱり、エロ澄さんなって興奮した手付きで…鱗なでるんじゃぁきん…ヒック…」
わ〜、なんでそうなるの?
「普段、なんもせんのに…グス…うわ〜ン」
してよかったのか? というより、な、なんでそこで?
泣くっ、のぉ!!
今夜の燦ちゃん、情緒不安定で相当変だぞ?
やっぱり満月のせいなのか?
「永澄さん今日も学校で政さんと楽しそうに話しとったし」
へ? それとこれとなんの関係があるのだ?
「あれは…世間話してだけで…」
「あんなドキドキときめいているような顔しとって?」
「うっあれは…違うって」
うう、時々再発しちゃんだよな……
「巡りさんを抱きかかえて、頭も撫でてた」
うっ、ああー
「あ、あれは、アイツが転んで床に頭ぶつけて…」
「ア、アイツだって…ぅわ〜ん」
わ、また泣く〜
「ご、誤解だって!」
「この前は、委員長のお尻を触ってたきん」
な、なんで、そんなとこまで見てんの?
「あれは、腰についていたゴミを取ってあげただけだよ?」
「留奈ちゃんとも楽しそうにじゃれあってたし」
「違うっって!」
どこがどうじゃれあってたんだ!
留奈ちゃんは力の加減ってもんをしないから、も、もう少しで玉が潰れるところだったんだぞ。
「で、で、でも、この間の喫茶店で、明乃っちと丸子ちゃんだけでなく、蕗ちゃんや悟ちゃんにまで告白されて喜んでいたじゃろ?」
「それも、ち、違うぅうう!」
あれは……どうすれば喜んでいるように見えるんだ?
「でも、政さんに告白された時なんて、すご〜く嬉しそうじゃった!」
「あぅ……誤解っ…誤解だって!」
「明乃っちの胸をエッチな目で見たり、留奈ちゃんに踏まれて悦んでる姿を見とると、ご、誤解だと思えんもんっ!」
「ううぅっ」
た、確かに、あれはちょっと気持よかったけど……
あ、いや、で、でもさぁ!
あの、あと燦ちゃんは、泡を吹いて気絶してしまったけど、翌朝には、ケッロとしてたんだよな。
「ひょっとして燦ちゃん焼きもちを……」
……やいてくれてるの?
「え! 私が…焼きもち」
びっくりしたような表情で、俺を見る。
「…………私が…?」
今まで以上に赤くなり。
「あ…え、このもやもやしとる苦しい気持が、焼きもち?」
正気に戻ったように回りを見回し、自分の下半身を見て燦ちゃんの血の気が引いていくのが判った。
まるで、今頃になって自分のしていたことに気がついたというように……
「あ…嫌…どないしよう…き、急に…凄い…恥ずかしぃうなってきた……あ…いやぁ…」
息を吸い込み両手を握りしめて唇が大きく開く。
ヤ、ヤバ!
俺は素早く燦ちゃんの口を塞いだ。
「はぁはぁ…間に合った」
せっかく久しぶりに親父と母さんが、その気になっているのに邪魔しちゃ悪いしな…
「ごめん、よ、よ、よく聞いて燦ちゃん…」
はぁはぁはぁ……言うんだ…もういいよな!
それに燦ちゃんの誤解を解くには、言葉より行動で示すのが一番だ。
俺、燦ちゃんのお父さんや巻にサーたん達に殺されるかもしれないな…
でもさぁ、燦ちゃんは俺の妻なんだ、夫婦として当たり前なことをしようとしているだけだ。
「燦ちゃん…お、俺、燦ちゃんとエッチしたい」
俺の言葉に、手の下でもがいていた燦ちゃんの身体から、ふと力が抜けたように大人しくなる。
そっと手を離すとぽつりと呟いた。
「ホント? 政さんの方がええんと違う?…」
「あ、あのねー 誤解だって!」
「さ、悟ちゃんは?」
「俺はロリコンじゃないよ」
「さ、燦ちゃん変だよ?……いや、ごめん、きっと俺がいけないんだよな」
どこか怯えているように見える燦ちゃんの姿に、俺は思ったんだ。
ひょっとしたら、いや多分俺のなにげない行動が、燦ちゃんを不安にさせていたのかもしれない。
そして燦ちゃんは天然だからっ、と俺も安心していたような気がする。
「い、嫌なら、ま、また今度にしよう…」
「…あ、明かり…を…消して…」
涙を溢れ出させ真っ赤になって、ようやっと聞こえるような声でつぶやいた
「ご免、俺……燦ちゃんの……身体、見てみたい…」
「…え!…な、永澄さんのエッチ……で、でも…お、夫が望むの…なら…」
「あ、ありがとう…俺のも見せる!」
「べ、別にええよ…」
涙を流しながら苦笑いをした燦ちゃんが下半身に力を入れてまた縦に割れはじめる。
「あ、ま、待って! 人間の姿でしよう」
「え、うん!」
燦ちゃんは、明らかにホッとしたような表情をした。
「実はとっ〜ても死ぬほど、恥ずかしかったんよ…でも良かった永澄さん、ちゃんと生身の、普通の女の子の身体に興味があるんじゃね…」
「………………ど、どういう意味?」
「鱗フェチかと思ぅた」
「な、な、なんで?」
「だって、私だけじゃなく、留奈ちゃんの人化が解けたときも、明乃っちの時も、真っ先に永澄さん拭きに行っとる」
「ご、誤解じゃ〜」
「ホント?」
「あ、当たり前だよ〜」
そして、物事をなんでもはっきりと言う燦ちゃんがボソボソと呟く。
「な、永澄さんは…とってもモテル…から…私、すごい…不安なんよ?」
「へ? な、なに言ってるの、お、俺…モテたことなんて無いよ」
うっ…自分で言っていて悲しくなってしまった。
俺が悲しそうに笑うと、燦ちゃんが盛大な溜息をつき『鈍い』と小さく呟いた。
うっわ、燦ちゃんに言われるとは…
大体、鈍いってどういうことだ、 いやぁ、俺は、本当にモテないって、他の女の子達が俺に、からんでくるのって燦ちゃんが原因なんだけどな…
でも燦ちゃんはダメ押しのような一言を呟いた。
「おまけに…実は、凄いマザコン…じゃぁし…」
ぐぁあ…否定できん、かもしれん、燦ちゃんって天然だけど、本質なところで意外と鋭い。
「ち、ち…違うよ〜」
「…………」
俺の力ない返事に溜息をつき、それからちょっと拗ねるような表情をしたと思うと燦ちゃんは、はにかむようにして人化した。
ゴクン…
俺は目の前にある燦ちゃんの剥き出しの下半身に、目を見張る。
綺麗で、なんて悩ましい腰付きに、なんて張りのあるムチっとした太ももなんだ…
ウエストはきゅっと引き締まり、尻も太ももも、肉は付き過ぎずに少な過ぎず絶妙なバランスで、なんと言っても肌が美しい!
「な、永澄さっん、は、恥ずかしいしぃ!」
燦ちゃんは俺の熱い視線から逃れるように、張りのある太ももをモジモジさせ身をよじった。
そ、そんなことしたら余計にエロくなるじゃないか!
「さ、燦ちゃん、とても綺麗だ」
俺は白くスベスベした太ももに触れる。
「はっ…んん……永澄さっん……」
申し訳程度に生えているという感じのアソコの毛も柔らかそうで、燦ちゃんの美しさを損ねてない。
「はぁはぁ、ふ、触れていい?」
燦ちゃんは、恥ずかしそうにコクりと小さく頷き髪を解いた。
ぱーとひろがりサラサラの髪が、ミルクのような白い肌にそって流れ落ちる。
そして、俺は、女の子の神秘にそっと指を当て…当て…
スーハースーハー……あぅ〜
ダメだ手の震えが止らならねぇー
「クスクス……永澄さんったら…そんなん緊張せんでも…ええ…よ」
緊張に躯を強張らせていた燦ちゃんが、おかしそうに笑う。
「わ、笑わないでよ〜 生で見るのも触るのも初めてなんだから」
「私…だって、触ってもらったの…初め…て…じゃきん」
二人で真っ赤になり見つめあって笑うと、俺は、ゆっくりと指で触れ小さな小さな谷間にあるスジをそっと撫ででた。
「うっ…んん…はぁはぁ…永澄さん…はぁはぁ…私…」
はぁはぁ…
「か、か、感じやすいんだね」
ビクリと躯を震わせた燦ちゃんの耳元で、いやらしく囁き今度は摘むようにプニプニとしてみた!
「んっ…あ…永澄…さん…が人化する前に…弄ったせい…じゃぁ…あん…」
エッチで敏感な反応に俺は股間を、もう暴発させてしまいそうだ!
そして燦ちゃんの柔らかく盛り上がる秘所の割れ目にそっと指を差し入れると、もう粘度のある液体がしみ出してきた。
「はぁはぁ…んんん…ぁあぁあ…な、永澄さん…」
燦ちゃんが顔を仰けそらして喘ぐ…
「そ、そうだ、燦ちゃん、オ、オナニーて…こうやって自分で弄ることを言…うんだ…」
「…そうなん………ぁあ…」
「うん…エッチな気分に、なったときに…自分で慰めるんだ」
「あ、いつも永…澄…さんが…しと…る…あれ?」
「うん…はぁはぁ………ええぇえ! な、なんだってぇー」
さ、燦ちゃん、そんな重要なこと、さりげなく言わないでよ…
ところが燦ちゃんは、赤くなった顔を手で覆って驚愕の事実を打ち明ける。
「…はぁはぁ、なん…じゃぁ、はぁはぁ、それなら、わ、わ、…私も…し…と…るきん」
「ええ!」
「だって、永澄さん、な、んもして…くれないじゃぁもん!」
「さ、燦ちゃん…」
「あ、あのド外道の源義魚から救い出してくれた時も、キスもしてくれんかった」
「あ、いやぁ…あの時は…」
関係者全員集合していた状況で、さすがに出来るわけないよ〜
「あ、あの日の、よ、夜、ま、待ってたんよ……私だって…はぁはぁ…生身の…女の子なんよ…エ、エッチな気分になる…ときだって…あるぅ、な、永澄さんは、私の身体に興味がないじゃないかって……すごく不安になったんよ…私…」
「違うっ! 興味がないなんってことは断じてない! 俺は、いつも燦ちゃんの、は、裸を妄想してハァハァしてるぅっ!!」
燦ちゃんは俺の言葉に耳まで赤くすると、ちょっと安堵の表情を浮かべた。
「で、でも燦ちゃん…し、し、して欲しかったの?」
「わ、私は、永澄さんの妻じゃきん!」
ボッと湯でタコのように赤くなった燦ちゃんは、照れ隠しのように立ち上がり上着のボタンをゆっくりと外していく。
今夜の燦ちゃん、本当に大胆、大切な部分が下から丸見えだよ、いや……単に気がついてないだけかもしれんが…
しかし、斜下から見る燦ちゃんの身体のラインの美しくて悩ましいこと、眩しい程に白く健康的で張りのあるスベスベお肌、細いウエストからググッと艶かしく広がる腰!
プリプリとして引き締まった白桃のようなお尻はムチッとして、眩しい太ももから伸びる優雅な脚線美!
これだけでご飯、三杯、いや五杯はいける!
そ、そして俺を誘惑してやまない、ひっそりと濡れたア・ソ・コ!
「それに…永澄さん、あ、あんなエッチ過ぎるテレビ番組みせるんじゃもん…私もう変な気分になってしもうて…」
「え、ああ、ご、ご免…」
しかし、あれがそんなにエッチか? と思いつつ俺も立ち上がる。
なんか下から燦ちゃんの股間を見るのは悪いことをしてるような気がしてしまう。
俯く燦ちゃんが俺の顔を横目でそっと見つめる。
「ただでさえ私ら、夏から秋にかけての満月の夜は身体が火照ってどうしようもないんよ?」
「そ、そうなんだ……」
ウ〜ム、TVの言ってることは本当か、満月の夜はエッチな気分になると、覚えておかなきゃな……あ!
服の隙間から乳房がチラチラ見えてるのがとてもエロい!
「なのに…永澄さん、あんな…エッチな手つきで…拭くん…だもの…もう頭が痺れて、私、変になってしもうた」
燦ちゃんが、最後のボタンを外して、焦らすように俺の顔をそっと伺った。
「私…切のぅて身体が熱くて、もの凄うエッチな気分になって…あんなの初めてじゃきんはぁはぁ…永澄さんがいけんのじゃぁ…」
そして、さらりと上着を脱いだ…
俺の目の前には、何度となく夢に見た、白く弾力がありそうな、そいでもって俺の理想を絵に描いたようなメガエロぃ完璧な美乳がプルルル〜ンと現れる。
はぁはぁ…思ってたよりも、さらに成長しとる!!
はぁはぁ…
凄いぞ、エロいぞ! 別人のように積極的で大胆な燦ちゃん!
満月万歳!
N○Kスペシャル偉い!
親父に、ちゃんと視聴料払っているか確認しなきゃな!
「燦ちゃん、凄い綺麗だ…」
俺は、思わずエッチなことも忘れてしまいそうなくらい美しい躯に見とれてしまった。
しかし…
「お、お義母さんよりも?」
ぶっ!
俺は燦ちゃんの言葉に吹いてしまった。
「な、なんでー」
「だっってぇ…永澄さん今年の夏、こんなんエッチな顔をして、お義母さんがシャワー浴びているのを覗いてたん…」
「ア、アレは違うよ、庭掃除しながら通ったら、偶然に窓が開いていて不用心だなと思って覗いてみただけだよ…」
ふ、不覚! さ、燦ちゃんあの時も、見てたのか…
「お義母さん顔だけじゃなくて、身体も、若くてとても綺麗じゃものな、私も初めて見た時、驚いたきん…」
「あ、いや…」
俺も、驚いたけど…
「ま、まさか、永澄さんが、実の母親に懸想する変態で、留奈ちゃんや皆だけでなく、お義母さんがライバルになるなんて、私、血の気が引いて愕然としたんじゃ…」
あのね……どうすればそんな誤解するんだ?
「ち、違うって誤解だ、どこをどう見ればそうなるんだよ…」
「あの時は、さすがに私、永澄さんを信じられんようになった…」
痛くなる頭を抱えながらも俺は必死になって誤解を解こうとした。
「あのね、さ、さっき見たでしょ? 親父と母さんのラブラブな光景を…だいだい…あの時、チラっと見ただけじゃんか、なんであんな母親に…」
「ぷっ…ははははぁ…ははは……」
あ、燦ちゃん、大笑いしてる。
「冗談じゃって、さすがに今夜の永澄さん見とったら、いくら私でも、そんなこと無いって判るぅ」
「ほ〜 酷いよ〜 燦ちゃん…うっ…な、なにを…」
ホッと胸を撫で下ろす俺の顔を、燦ちゃんの両手がガシッと挟んで俺の目を覗き込んだ。
「でも、あの時、本っ気で心配したんよ、だから、私自身の躯を張って、永澄さんを正常に戻さんといけん思ったんよ」
え…やっぱ、そう思ったんだ……やっぱ燦ちゃん何処かズレてる。
「じゃけど…もし戻らんかったら、私それでもいいと思うたん、一番近くにいられたらって…」
「えぇ…一番……近くに入られたらって……」
さ、燦ちゃん…
内容はともかく、燦ちゃんの言葉が俺の中に深く重く波紋を描く。
「他の女の子と浮気しても、政さんのこと愛しても、母親を女として見るような変態でも…」
「あ、いや、燦ちゃん…あのね…俺の事、絶対に誤解してるよ」
燦ちゃんは微妙に首を振ると、俺の言葉に微笑みながら話しを続けた。
「最初、私、永澄さんとは、瀬戸内人魚としての、すじを通してケジメをつける為に結婚したじゃけど…」
「え…うん」
ううっ、そ、そうなんだよな…はぁ…
「でも気ぃついたら、私の目は、いつも永澄さんの姿を追い掛けていて…」
「え…」
「でも永澄さんは、全然、気ぃつかないで、他の女の子と楽しそうに話しとるし」
「あ、…そ、そんなこと…な…ぃ…」
あるか…ごめん…
「私なぁ、よう天然と言われとるけど、永澄さんの笑顔や声に、永澄さんのちょっとした仕草や視線に……」
「さ、燦……ちゃん…」
「もう、いつもワクワクしてドキドキしたり、落ち込んだり泣いたりしてんよ? エッチな気分にもなるしぃ、姿が見えないと凄く不安になったりするきん……」
「さ、燦ちゃん…」
「そして自分が、どんどん変わって別人になっていくようで恐かったん…よ…」
燦ちゃんの目に涙が溢れる。
「あの時、偶然に助けただけの男の子が、こんなん頭が、おかしぅなっ
てしまう程、好きになってしまうとは思わんかった……」
今までの燦ちゃんは、なにも言わないで微笑んでいるか、『私に出来ることは永澄さんのことを信じるだけじゃきん』
と繰り返し言うだけだったのに……
あの喫茶店の告白騒動の時だって、翌日、実は俺の事なんかどうでもいいのかもしれないと思って落ち込んでいたんだよな
でも俺に何も言わないだけで、本気で悩んで苦しんでたんだ。
燦ちゃん、ご免なさい。
こんな俺を、そんなに好きなってくれてありがとう。
「そ、そんなに見つめんといて、なぁ、な、永澄さんは、エ、エッチな女の子嫌い…?」
俺の顔を開放して、涙を拭って胸を恥ずかしそうに隠した燦ちゃんに、俺は首をブンブンと横に振った
「本当に…?」
「うん…」
「さっき…最初に、ここにあがって来た時、永澄さんが、オ、オナニー、というのをしとるのを見て……エ、エッチな気分を、を、我慢できなくなるような、わ、私…でも…?」
「…え…いや……うん…」
さ、さっきのオナニー、やっぱバレていたのね…とほほほ…
「……イ、イヤじゃないきん?」
「そ、そ、そんなことあるわけない、嫌いな、わけない!」
「ほ、本当に……」
「本当だって!」
「じゃぁ、じゃぁ…か、勝手に…な、な、永澄さんの部屋に入って1人で、エ、エッチなことを…しとっても?」
え……俺の部屋で、してるの?
ちょっと怯えたように顔を紅潮させ、とても真剣な目で俺をジッと見つめる燦ちゃんの告白を聞いて…
俺は、うんと強く頷き、燦ちゃんに、全世界に、いや全宇宙に向って叫んだ。
俺はエッチな女の子、いや、エッチな燦ちゃんが大好きだぁー
「だ、大丈夫、俺だってエッチ…エロ澄だから」
「うん…それは良ぅ知ぃっとる」
「………」
あ、あのね、燦ちゃん、そーいう事は、そんなにあっさり肯定しなくても…
「…な、な、永澄さん…の……あ…その…服…を…」
俺の返事に、嬉しそうに安堵した表情を見せた燦ちゃんは、震える声で囁くと、そっと俺の服のボタンに手をかける。
上から見下ろす艶かしく揺れる乳房と、髪の毛から漂うシャンプーの香りにゾクゾクして、抱きしめそうになるのを、かろうじて堪える。
燦ちゃんは俺の上半身を見て、短く熱い息を吐く…
「はぁ…永澄さん…どんどん逞しくなっとるな〜」
そして揺れる胸を押さえながら屈むと俺を、ちょっと見上げてカーっと赤くなり、俺の短パンを降ろす。
トランクスの上から、いきり立つ俺のアレを見て燦ちゃんの躯がビクとなるのが判った。
しばらく、どうしようか戸惑っていた風の燦ちゃんが、目をつぶり一気に俺の下着を引き降ろし立ち上がった。
それから数歩下がって、恐る恐る目を開けた燦ちゃんの視線が、俺の身体の上から下まで移動してある場所で止まる。
そこは、もちろん俺の勃起しまくってるアレだ!
『きゃっ!』と可愛らしく短い悲鳴をあげて、両手で顔半分を覆い、目を見開いた燦ちゃんの息が一瞬止まった。
嫁さんとはいえ、お、女の子の前に裸体を晒すのって恥ずかしいよ〜
その時、確かに燦ちゃんがゴクリと生唾を飲み込んだのがわかった。
ぃやん! 燦ちゃんのエッチ!
俺が思わず、今にも暴発しそうなモノを両手で覆うと燦ちゃんが真っ赤になった。
「ち、ち、違うきんよ、私、私…は、初めて…見る…から、め、珍しくて、あの、その…えーと…妻として、そ、その…夫の全…てを…えーと…」
珍しく慌てて言い繕おうとする可愛い全裸の燦ちゃんを、俺は緊張にブルブル触れる手で抱き寄せる。
「お、俺、エ、エッチで自分に、し、正直な…さ、燦ちゃんが…だ、大、す、好きだ…よ」
お、落ち着けぇー 声が震えて吃ってるよ……
「な…永…澄さん…あ、ありがとう…」
「あ、と、ところで、さ、触っていい…」
俺の視線に燦ちゃんは、はにかむようにコクと頷いた。
さっきから触れたくてウズウズしていた俺は、そっと下から持ち上げるように燦ちゃんの豊かな乳房に……
「ン…」
燦ちゃんが短く息を漏らす。
そして、はぁっ、はぁ…俺は立ったまま、無論アレもビンビンに勃ったままだ…乳房を揉んで、揉んだんだー!
おおおおおおおおおぅ! まったりとして手に吸い付くようで、モチモチ、フカフカ弾力があるのに柔らかい、おお素晴らしい! こ、これが伝説の生おっぱいかぁー
「やぁ、永澄さっん、激…しい…私…身体が敏感になってるから…痛…あっあっあっ、優しくしてぇ……」
「あ、ご、ご免!」
そうだ、こ、この、伝説のおっぱいは俺からは逃げない!
だから落ち着くんだ…
深呼吸をして、すーはーすーはー
そうだ、俺、燦ちゃんと俺がもっとエッチに慣れたら、あの綺麗な乳首をしゃぶりまくるんだ……
俺は、未練たっぷりに乳房から手を離してから燦ちゃんの華奢な肩に手を回して引き寄ると身体を抱きしめた。
「んん…永澄さっ…ん」
はぁはぁ、燦ちゃんの弾力のある乳房がむぬゅぅう〜と俺の胸にあたる。
燦ちゃんの身体はとても柔らかくて暖かくて心地よくて…はぁ良い匂いがする…
あっ…乳首があたって、はぁはぁ、たまらないぜ、このまま射精してしまいそうだぜ。
「あっ…嬉しい…永澄…さん…もっと強く抱きしめて…はぁはぁ…ぁ、あっ! そうじゃぁ コレ忘れとった」
俺が押し倒すぞっと思った時、
燦ちゃんは潤んだ目で言うと、俺の手に、そっと複数の小さな物を押し込んだ。
「…………え?」
ど、どこに持ってたんだ?
なんだろうと、目の前に持ってきて開くと…
…ひ、避妊具ぅうう…だった。
「お義母さんが……」
い、いつの間に…
「ええ! い、一体いつ…」
「…はぁはぁ…部屋にあがる前に、お義母さんに聞きたいことがあって…」
あちゃぁー
「…お義母さん、着替えの…途中…だったんかな…タオルケットを巻いただけで、慌てて…おった」
「……………」
「あ、私、もしかして、また天然なことしてしもうたん」
俺は、一瞬、全裸の燦ちゃんを抱きしめている事も忘れて、なんと言ったらいいか判らなくなり困惑して聞いた。
「い、一体な、何を聞きにいったの?」
「え…ぁ…あの……その…あることを、聞こうとしたら…」
「したら…」
俺は、燦ちゃんからちょっと身を離して、赤く染まっている顔を覗き込んだ。
「はい、これって、言って…これをくれたんよ…しっかりね…って言って…」
燦ちゃんは俯いて、俺の手の中にある物を指さした。
五個もあるじゃんかよ〜
「コ、コレ、何か知っている?」
燦ちゃんは、目を伏せてコクリと頷いた。
「あ、言うとくけど…私なんも…聞いとらんよ? ノックしたら、お義母さんが、慌てて出てきて、私がなんも言わない内にコレを…そして屋根裏部屋に行きなさいって追い出されたん…よ?」
はははは……さすが、俺の母親だよ、なにかも判っている、呆れてしまう。
俺は、焦っている可愛い燦ちゃんの頭をよしよしと撫でてあげた。
「あ、中からお義父さんが、鈍い息子でスマン…と言うとった」
親父ぃいいー!
でも、お陰でなんか落ち着いた、さっきまで燦ちゃんを抱きしめても緊張で震えていて、燦ちゃんの気持なんてそっちのけで、押し倒して、速攻挿入しかねないぐらい興奮して、はやってたもんな〜
なんと言っても俺達は初めだし、燦ちゃんを傷つけるようなことは絶対したくない。
そして夜は始まったばかりだ…
しかし……
俺の部屋にあがる前に、母さんからコンドームを受けとっていたということは、燦ちゃん……
最初からその気で?
俺は、ふと思い出し聞いてみた。
「ねえ、俺の部屋にあがってきた時から、燦ちゃん、ひょっとしてぱんつを着けていなかった?」
「……………」
俺の質問は、燦ちゃんに睨まれ思いっきり黙殺されてしまったのだ。
顔を赤くしたままの燦ちゃんが、部屋の明かりを消すと、代って満月の明かりが部屋を満たした。
「永澄さん…私、人魚だけど本当にええの?」
「燦ちゃん、俺なんか人間なんだよ?」
「……永澄さん…好きじゃぁ」
俺の腰に回されていた燦ちゃんの手が、ゆっくりと密着している二人の下腹部の間に滑り込む。
はぁはぁ…うぅ
今夜の燦ちゃんは、やっぱりエッチだ。
燦ちゃんは、俺の股間に触れてビクと身体を震わせ小さく囁く。
「はぁはぁ…こ、これが…永澄さん…の……」
「…う…ん…」
「こ、こうしてみると、お、大きくて…硬いきん」
「そ、そうかな…」
指が形を確かめるように優しく這いまわり…
はぁはぁ…ぅくぅお…たまらないよ…
「うっ…」
そして俺のいきり立つモノをぎゅっと強く握りしめた。
「あ、あの…燦ちゃん…」
ち、ちょっと強くないかな?
「あ、わ、もう一つだけ、私、妻として、永澄さんに、お願いがあるきんのぉ…」
ちょっと凄みのある声で囁く、俺は、こんな時にも係わらず
さすが、あの夫婦の娘だと思った。
「え…な、なに…」
ちょっと沈黙して…
「永澄さん…わ、わ、私だけを見てぇ…」
……一旦俯いてから、涙を目に一杯溜めて必死な表情で、俺を見上げって囁く燦ちゃんに、俺は驚いた…
「え、あ、当たり前だよ…ど、どうして…」
「…あ…あの……ご免なさいっ!…み、み、皆の告白…その…ちゃんと断わって…」
あ…!
燦ちゃんは、思い詰めたような口調で、ものすごく言いづらそうに言った。
やぱっり、あの時、とても傷ついていたんだ、ご免……今から思えば、あの時、俺、心の中で喜んでいたのかもしれない
「政さんにも…」
ま、まだ誤解してんの?
「…………あ…あのね…燦ちゃん…」
「わ、私…本当は…ものすごく、ど、独占欲が強くて嫉妬深いんよ?…」
涙を溢れだしながら燦ちゃんは胸をギュと押し付け俺を見上げる。
「それでもええ?」
「大丈夫…そんな燦ちゃんが好きだよ、俺だって独占欲強いし嫉妬深いよ」
俺が涙を拭ってあげると燦ちゃんは、目をつぶり顔を、俺に向ける。
そして……俺達は、夫婦になって2年以上たってからようやっと初めての、ぎこちないキスをした。
翌朝
「お早う、永澄さん…なぁ…大人のオモチャって何か教えてくれんの…?」
俺が目覚めると、今までにない穏やかな微笑みを見せて燦ちゃんが俺の耳元で囁いた。
目覚めて、すぐそんな質問なの?
でも、ギュと身を寄せて抱きつき足をすり寄せてきて、俺を心から信頼しきっているかのような、その微笑みは、凄く嬉しい。
……というか燦ちゃん、いつもとキャラクターが違わないか?
何故かと言えば、その手で、昨夜の俺の精液が入った使用済のコンドームを、もてあそんでいるのだ。
燦ちゃんって、本当にエッチだったんだ、もちろん美しくてエロい躯をした、エロ可愛い嫁さんには、夫として異論は全くないっ!
「あ〜 お早う、燦ちゃん……俺達が、もっと、な、慣れてからにしよう…」
「何に?」
「…エッチに……夕べ、その…い、痛かったんでしょ?」
「あっ……だ、大丈夫じゃきん、永澄さんが、とても優しかったから、い、痛いのも嬉しかった……」
「ホントに無理してない? じゃぁ…大人のオモチャ使ってみる?」
「な、永澄さんの馬鹿…」
燦ちゃんの顔が、真っ赤になった。
そして恥じらうように布団から出て、カーテンを開き、朝日の中に、惜し気も無く素晴らしい肢体を晒した燦ちゃんは、使用済コンドームを三本とも日にかざして眩しそうに目を細めて眺めた…
って…今の会話…
ひょっとして燦ちゃん…最初からオナニーも大人のオモチャも判ってたんじゃないか…
…と俺はシーツに付いた小さな血の染みを見付けて思ったが、あえて言わないでおくことにした。
ふと影がさして見上げると燦ちゃんが、零れ落ちそうな胸を押さえて、はにかみながら朝のキスをねだっていた。
「……永澄さんが望むなら、生でしてもええよ……私どんなエッチことでもするきん…」
「え…そ、それは…」
「わ、私も、永澄さんのを…直接、感じたいきん!」
「えぁ…うん…あ、ありがとう…で、でも…」
「うん、判っとる、私らまだ中学生じゃもんな…ん…ぁ…なぁ永澄…さ…ん…は、んん…私だけのものじゃききん」
軽い朝のキスのつもりだったが、燦ちゃんが、たどたどしく舌を入れて来て、次第に……俺達二人は燃え上ってしまった。
「うん…はぁはぁ…さ、燦ちゃん……はぁはぁ………」
「はぁはぁ……また……抱いて、私が気持ようなるまで…して……まだ二個、あるきん」
コンドームを持った燦ちゃんの手が俺の躯を這い回り、既にいきり立ったモノに触れた。
「さ、…燦ちゃん…そんなに…急がなくても…んんぁ…そのうち慣れるって」
「ダメじゃっぁ…私もう2年以上我慢してきたんよ、永澄さん…夕べ言ったじゃろ…私、本当はエッチでエロい女の子なんじゃ…」
……と言いながらも燦ちゃんの唇は、不器用に俺の首筋を這うように辿り鎖骨を舐め回し俺の乳首にキスをした。
「うっぁ…燦ちゃん…ダメ…もう学校の時間が…」
俺のアレを優しく愛撫する燦ちゃんの手の感触に、喘ぎつつ夕べのことを思い出していた。
初めての挿入での痛みに耐えかねて、ついに泣き声をあげ涙を流してしまった燦ちゃん……
それなのに、躯を、アソコを、乳房を、まさぐる俺の愛撫には耐え切れずに感じまくって乱れてしまい、恥ずかしそうにしていた昨夜の燦ちゃんのエッチな姿を……
そして処女を失って流した涙と、あの笑顔、俺、絶対に忘れない。
でも一度したあと、俺がもう止めようと言っても聞かなかったんだよな。
……魚人は、痛みにも強いとか言いい、『仁侠と書いて人魚と読むきん、夫を満足させなくては瀬戸内人魚の名折れじゃきん』とか、喘ぎながら啖呵を切って…
俺の硬くなったモノにコンドームを装着しようとしと、苦戦している燦ちゃんの初々しい手付きに、うっとりしていると耳元で燦ちゃんが囁いた。
「私を……ウチを永澄さんの好みの女になるように、好きにして……ええよ?」
「えっ………」
そ、それは、もしかして私を、調教してぇ、という意味かあー
なんちゃって……
燦ちゃんが俺の目をまっすぐ見つめる。
「私は、永澄さんのモノじゃきん」
……えっ、ひょっとしてマジ…?
「はぁはぁ…そ、そんなこと言ってもいいの…お、俺、凄い変態かもしれないよ?」
「わ、私は、瀬戸内人魚じゃきん…お、夫の要望に応えられんとは、なんの妻かぁ………」
俺の言葉にちょっと怯みながらも燦ちゃんは上半身を起こして、豊かな胸を揺らすと夕べと同じように啖呵を切った。
「はぁはぁ…そ、それに…はぁはぁ……夕べが初めてじゃのに…はぁはぁ……夫のことを想うだけで、もうこんなに濡れてしまう淫らでエッチな妻じゃきん…はぁはぁ…ウチも十分変態じゃぁなぁ……」
なんとかコンドームをはめた燦ちゃんは、股間に俺の手を導いて、しなやかな身体を艶かしくクネならせながら淫らに喘ぐ。
「抱いて…」
すでに硬くなった乳首に舌を絡めるように口に含み、濡れそぼる大事な所をじっくりとほぐし愛撫した俺は、サラサラな長い髪を振り乱し、躯を仰け反らして艶やかに淫らに喘ぐ燦ちゃんの耳元で囁いた。
……俺、淫らでエッチな燦ちゃんが大好きだよ…
すると燦ちゃんは、悩ましい太ももを大きく開いて俺の言葉に答えた。
俺は、そっと燦ちゃんの濡れた敏感な場所に先端を当てる。
「ぁあ……」
燦ちゃんは、恥ずかしそうに悶え、俺に囁く。
「はぁはぁ…やぁ、焦らさんと、入れて…」
「ダメだよ…まだ慣れてないんだから…」
と言いつつ、ぷっくら膨らんだ盛り上がりを、先端で押しつぶすように擦り付け、燦ちゃんが切ない喘ぎをあげた途端に、ぐっと突入する。
「あっ、あっあっ、やぁ…んんっ…はぁはぁ」
燦ちゃんの身体が弓なりに仰け反り、俺はきつく締まる中をゆっくりと挿入した。
「はぁはぁ、永澄さんの…はぁ、はぁ、意地悪ぅ…」
「はぁはぁ、燦ちゃんが可愛くて、はぁはぁ…い、痛くない?」
「…うん…ちょっとだけじゃから………はぁはぁ…永澄さん…して…」
俺が腰を動かし、始めると燦ちゃんの長い足が俺の腰にきつく絡み付き、俺の首に腕を回す。
「はぁはぁはぁ、んん、あっあっ…永澄さんっ…あっあっ」
「燦ちゃんっ、はぁはぁ、痛かったら言ってっ」
「んん、うん、でも、んんっ、あっ、大丈夫きん…あっ痛いのに、ぁあ…んん、はぁはぁ、気持いいん…きん」
そして俺達は二人して学校をサボった。
その日の、もう昼過ぎ頃…、
腹を空かした俺と燦ちゃんが、1階の廊下に降りると…
浴室の扉を開けようとしていた童顔を、ますます若くさせた母親と、居間に通じる扉をあけようとしていた、力つき精力を使いはたした表情の親父がいた。
ま、まさか、親父達も……い、今まで?
「……………」
そうか親父も会社を休んだのか……いや正しくは母さんに休まさせられたのか?
当たり前だけど廊下に滅茶滅茶に重く、物凄く気まずい空気が流れた。
なにを言っても空気を読めない発言になってしまいそうで、俺は重圧に潰されそうになってしまう。
「あ、燦ちゃん、一緒にシャワーを浴びる…?」
「はい、お義母さん!」
「燦ちゃんの人魚姿を見るのも久しぶりね」
オイオイ…なんだよ〜 その平然とした会話は!
しかし俺らをほっといて、朗らかに会話を始める義理の母娘…
女って強い…
扉がきちんと閉じてない着替え場から二人の会話がヒソヒソと聞こえる。
「どう?」
「まだ…変な感じす…る」
「…うん…それで…」
「…なにか…入っ…る…みた…で」
「…そ…う…慣…る…わよ…」
「永澄…ん優…く…て……で…あ…まり…痛く…な……き…」
「…よかっ…わね……そ…で…」
「…お…義母さんも…お義父……の」
「そ…もう…何……も……あれ……」
「だって……永…澄……」
「そうだ…今夜の……コンドーム…あとで………わね…」
「…うん…あ…が…とう…」
な、なんという会話をしてんだよ〜
耳を塞ぎたくなるような、きゃっきゃっと続く恥ずかしくも艶かしい会話に、俺はどんな表情をしていいか判らず、所在なく立ち尽くしていた親父はというと苦笑いをして肩を竦めた。
やれやれ、まるで同世代の女の子同士のような会話だよ…
そして、まだ俺達が、廊下にいることに気が付いたのか隙間がピッシャと閉まったのだった。
早々と二人がお風呂から出たあと、広いんだから父息子で入ればいいのにという母親の、お言葉にプ、ルプルと顔を横に振った俺達は、黙々と順番にシャワーを浴びた。
こんな状況で、どんな顔をして父息子二人で風呂に入れというのか…
そして母さんが、ダイニングに坐っている気まずいままの父子に呼び掛けた。
「あ、二人共、お昼は、お赤飯に、特別にすき焼よ!」
調理を手伝う燦ちゃんの真っ赤になった恥ずかしそうな表情が見える。
俺と親父は、無言で目を合わせて溜息をついてしまった。そし
て、それまで一言も話さなかった親父がTVのスイッチを入れてポツリと呟いた。
「良かったな、燦ちゃん…大事にしろよ」
「うん!」
そんなの判っている、当たり前だよ、親父!
「さて、サッカーの試合はどうなった」
「あれ、今日、試合あったけ、それよりさN○Kの受信料払ってる?」
「おう、払っているが、どうしたんだ」
「あ、別になんでもないよ」
「変な奴だな…」
ようやっと、いつもの和やかな空気が戻ってきたのだった。
完
超大作GJ!!
幸せな感じでエロくていいねぇ
GJ!読みふけっちまったぜ
淫らでエッチな燦ちゃんイイ!こんな嫁さんがいるエロ澄さんは果報者だなぁ
燦ちゃんとママンの会話が気になります
GJ!
燦ちゃん可愛すぎる
保守
過疎って留奈。
47 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 22:15:49 ID:jLeeJi5Z
GJ!
あと
>>8は俺か?
偉そうにしてるルナちゃんに反撃する話とかみたいな。
人間に…あぁんっ!下僕の永澄なんかに…はぁ…、ここまで、されるなんて…いやぁっダメぇ許して!!」
ってルナが涙流しながらとか?
圧縮が近いようなので保守
>>48 人魚の薬で人格が変わる妄想が頭をよぎった
51 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 18:54:20 ID:WKPjS+JP
test
54 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 13:24:07 ID:6dTz+VSq
48大人気だなww
56 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 02:42:41 ID:JmhMQ+am
テスト
藤代×巻とか
その二人って幼なじみみたいな関係かな
それはなさそう
幼馴染だったらいいなぁ、面白そう
だが仁OPでニヤけてしまった俺はやはり藤代×巡が好きなようだ
61 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 22:27:49 ID:42y/N7+p
>>60 そういやアニメ本編でも仲良かったり藤代が巡のキャラソン聞いたりしてたよね
・・・どこで巡のキャラソンなんて入手したんだか
あっちの世界にもドタバタ任侠ラブコメアニメがあるんだろう、きっと
魚パネット
政さんが巡のキャラソン売ってるわけか・・・
巡「私のキャラソン、ぜんぜん売れてない…」
藤代「………」
藤代「もしもし?ギョパネットで巡くんのキャラソン取り扱ってます?」
翌日
藤代「………」シャカシャカ
巡「おはようございます藤代先生!あれ?何聞いてるんですか?」
藤代「ヒミツ?」
萌えた。すごく萌えた
これは巡の歌声を聴いて喘ぎ声も聴きたくなるパターンだな
藤代「つまり?巡くんを食べていいって事?」
×
こっ…これはまわりんのヘアピン!!
1000円!!!
俺は1万円出す!
ゆの…いやなんでもない
巡「藤代先生にあげます」
藤代(食べられないもの貰ってもなぁ…)
なんで自分は埼玉なんかまで来て、こんなことをやっているのだ。
シャーク藤代は今日も、そんなことを考えながら生徒に号令をかけ並ばせていた。
この中学の教諭として、もう2年近くになる。
生意気盛りの生徒達も自分の前では大人しくしていて、指示ももう手慣れたものだ。
さて、今日の授業は、冬で運動不足になりがちな生徒達に怪我をさせないように準備運動を念入りさせなければ……
そこまで考えて藤代は頭を抱えてしまいそうになった。
いつのまにか本職の教師みたいな考え方をしてしまっている。
いや自分だけではない若頭の政やオクトパス中島は、成績の悪い生徒に頭を悩ませ、教師という職業がもっとも似合わないと思われた、あの瀬戸豪三郎までが不登校になった生徒を気にかけているという始末だ。
こんな状況になったのは、満潮永澄のせいだけでなく超がつくほどの度外れた親バカである豪三郎がいけないのだが、口が裂けても言えない。
おまけに瀬戸蓮だけでなく、特に不知火明乃のせいで憂さ晴らしに満潮永澄を弄ることもなかなか出来なくなっていた。
ふぅ〜
藤代は空を見上げて瀬戸の群青の海を想った。
大海原で本来の姿に戻り泳ぎ回りたい、敵対勢力をどっ突きまわしたい。
「藤代先生!」
「ん?」
大きな声で呼ばれ後ろを振り向けば、走ってきたのか肩で息をし胸を大きく上下させいる良く知った女生徒がいた。
満潮永澄と同じクラスの銭形巡だ。
「何?」
「あの、今日の陸上部のことなんですけど」
そうだった、つい彼女の胸に目を遣りながら藤代は溜息をついた。
「ああぁ…?」
引き受けた覚えはないのだが、いつのまにか陸上部の顧問にされている、思えば、この巡とも2年近くの付き合いとなる。
胸もでかくなるわけだ。
「あの…ぉ?」
「いつも通りでいいんじゃない?」
「はい、判りました」
彼女は、ニコと敬礼するようにお辞儀をし、くるりと後ろ向き短パンから伸びる健康そうな太ももの筋肉を躍動させながら走っていった。
旨そう……
思わず獰猛な肉食である鮫としての本能が刺激されて生唾を飲み込み、頭を左右に激しく振る。
いかん自分は一応とはいえ教師なのだ、生徒に手を出すわけには……
「ああ……あぅ……?」
今度こそ、藤代は頭を抱えてしゃがみ込んだ。
以前の自分だったら、欲しかったら速攻で喰らう、いや堕としにかかっていただろう。
ふと気が付くと生徒達が遠巻きにして、自分を見つめていた。
ようやっと放課後も終わり帰途についた藤代は、もはや馴染みとなった声が往来に響いているのに気がつき天を仰ぐ。
見れば巡が、不良どもと対峙していた。
藤代は顳かみを押さえ、またかと呟いた。
大方、タバコを投げ捨てたとか同じ中学校の女生徒が無理やりナンパされたとかであろう。
相手は3人、しかも質が悪そうだ。
無視するわけにもいかないので、いつものように適当に小突き追っ払った。
「さっすがぁ、先生!」
「これで何度目?」
「あっはははは」
笑いごとじゃない、こんな事を続けていたら、そのうち彼女は痛い目に遭う。
柄になく心配するが朗らかに笑う巡に、藤代は脱力し背を向けた。
「あ、待って、藤代先生!」
「ん?」
「あ、あのお礼に、ジュースかなにか奢ります」
顔を赤く染めた巡がおずおずと藤代を見上げる。
「そんなこと、別にいいんじゃない?」
「で、でもっ、何回も助けて貰っているし、待ってて、くだっさいっ!」
制止の言葉を言う間も無く、盛大に胸を弾ませ彼女は走っていった。
助けて貰っているという自覚があるのなら、いい加減に面倒だからやめて欲しい。
藤代は暮れなずむ空を見上げて何度目かの溜息をついた。
遅い…
飲み物を買うだけで、こんなに時間がかかるわけが無い。
藤代は腕時計を睨んだ。
多分、そこの角にあるコンビニに買にいった筈だ。
面倒臭いと思いながらも店に向い角を回ると、駐車場からいきなり飛び出して来た車を慌てずに避ける。
藤代は、鋭い牙を剥き出しにしながら睨み付けて、コンビニに入ろうとするが、ある事に気がつき去っていく車に焦点をあわした。
「……っ!」
間違い無い巡りが乗っている。
いや無理矢理、乗せられているのか?
人間を遥かに超える身体能力を持つ藤代の目は、車中で男に羽交い締めにされながらも、窓を叩き叫ぶ巡りの姿をしっかり捉えていた。
「俺の生徒をぉっ?」
藤代のしなやかな長身が、その場からか霞むように消えた。
巡が乗った車を、人間では考えられない程の凄まじい速度で追跡しながら藤代は笑う。
俺から逃げられるわけが無い。
相手に気がつかれないように、人間に見られないようにするのは少々やっかいだが、久しぶりに身体能力をフルに使うのは気持が良い。
しかし、と藤代は巡の可愛らしい笑顔を思い浮かべた。
魚人関係者以外の生徒達とは授業以外に殆ど交流がないが、何故か巡は別だった。
恐れ敬遠する他の生徒達と違って巡は、なんのためらいもなく話し掛け子犬のように懐いてくる。
藤代先生のお陰で荒れていた陸上部がまともになった、と尊敬と憧れの眼差しで見られるのは、そんなに悪い気はしないし彼女のきっぷの良い性格も悪くない。
やがて藤代は沈みゆく太陽を背にし、ビルの谷間を跳躍して停止した車の側へと着地した。
既に車の中は、空っぽだ。
藤代は風の動きを嗅ぎ、鋭い嗅覚で巡りの良い香を辿り、角に立つ廃虚に近いビルの階段を警戒も無しに無造作にあがった。
ここか?
最上階にあがり、複数の声が漏れ出る壊れかけたドアを伺う。
「あ、あんた達、離してぇ、こ、こんなことしていいと思ってんのっ、やぁー」
聞き慣れた、しかし怯えを含んだ叫び声に、藤代は足を忍ばせドアの隙間から部屋の中を覗く。
一人、二人……五人。
思っていた通り、内、三人は先程小突いた男達だ、
もっと痛みつけておけば良かったか……
羽交い締めにされた巡は、服が引きちぎられたのか白い肌が露出している。
俺の生徒をぉ、銭形巡をー!
藤代の中に怒りが沸き上がる。
威圧するような卑猥な言葉と巡の悲鳴が響き渡ると同時に藤代は部屋に飛び込んだ。
それは、あっという間の出来事だった。
倒れ伏す男達の中で床に座り込み、唖然として自分を見上げる巡に、藤代は目を向ける。
「………だから、こんな目に遭うぃし?」
男達の一人から奪った拳銃を彼女に見せつけ、思いっきり冷たい目で見つめたつもりだが、白い乳房が目に飛び来んで来る。
旨そう……
思っていた以上に型が良くでかい。
寒いのか、透けるような艶のある乳首が細かく震え、陸上で鍛えられた身体は、しなやかに引き締まり、まだ未成熟な腰付きが余計に艶かしくエロい。
股間に違和感を感じ、食欲ではなく自分が雄として巡に反応していることに藤代は戸惑った。
この俺が人間の小娘に?
「せ、先生…?」
巡りは衝撃の余り自分が全裸に近い格好だということを忘れているのか、隠しもせずに震えの止まらない身体で立ち上がる。
廃虚に近い汚らしい部屋の中で、血を流し伏す男達の中に立つ彼女の裸体は、伸びやかな四肢の日焼けの跡も相まって強烈な猥雑さと艶かしさを醸し出していた。
藤代は、巡の肢体に生唾を飲み込んだ。
「ふ、じ、しろ、先生…」
緊張の糸が切れたのか泣き出した巡は倒れる込むかのように藤代に抱きつく。
ううっ!
服を通しても判る、柔らかく凹凸のある身体に藤代は歯を剥き出して唸った。
まだ餓鬼だと思っていたが、もう女として十分に通じる肢体だ。
劣情に押された藤代は、泣きじゃくり自分の名を呼ぶ巡の肩を抱こうとするが、脳裏に瀬戸蓮の顔が浮かび、その手を握りしめて思いとどまる。学校関連での揉め事を起こすな!
――彼女の命令は絶対だ。
だが………
はぁはぁはぁ、先生、熱いのぉ、はぁはぁ、巡、身体が熱くてジンジンする…はぁはぁはぁ」
「!」
突然、淫らな声をあげた巡に、藤代は慌て彼女の額に手をあてて上を向かせた。
額が焼けるように熱い…
「んん、ぁああ」
喘ぎ声をあげた巡の目は潤んで、息は乱れ熱い吐息を漏らす唇は藤代を求めるように妖しく光っていた。
しまった!
藤代は慌てて部屋を見回し、汚れた机の上にある注射器に目を止める。
遅かったか……
乱れた息を吐き力なく抱きつく巡を軽々と抱いて移動し、躊躇しながら汚いソファに腰を降ろすと、注射器の中身を調べて指についた薬品の匂いを嗅ぎ舌で舐め、慌てて唾を床に吐き捨てた。
こ、これは……
「はぁはぁ、藤代先生っ、んんっ、はぁはぁ、巡のアソコが、ぁああ」
巡は、藤代の腕の中で身悶えし自慰を始める。
指を股間の盛り上がる膨らみに当てて擦り、
「はぁはぁ、やぁ、は、恥ずかしい、でも、んん、ああっ…身体がぁ、あっ、あっ」
指が沈み込むと同時に、背中を弓なりに反らした。
少女の艶かしい痴態に股間が否応なく反応するが、藤代の心中は、それどころではなかった。
何故、禁制品である、この薬が?
人間界に出回るはずのない魚人用の強烈な媚薬だ。これは自分一人の手に余る。
「はぁはぁ、あっ、巡、いいのぉ…んんっ、はぁはぁ」
巡の指は密やかな突起を剥き出しにして、あられもなく見悶える。
このままでは巡は、性欲だけの廃人となってしまうだろう。
藤代は、急いで携帯で瀬戸蓮に連絡をとった。
「藤代っ、相手を喰って、殺してないだろうね!」
事のあらましを聴いたあと蓮の第一声を聞いて、藤代はムッとした表情を浮べた。
今の自分は、チンピラ時代の自分とは違う。
「まだ、喰ってない」
「これから政と解毒剤を持って行くから、連中を縛っておいて」
「判った」
「いいね、くれぐれも喰うじゃないよ、尋問するからぁ!」
「で、巡サンの処置――」
ア……
切られた……
藤代の身体に、擦り付けるように悶える巡を眺めながら、どうしたもんだと牙を剥いた。
「はぁはぁ、やぁ、んん、いい、はぁはぁ」
巡の指が深く根元まで股間に沈み、懇願するように藤代を見つめる。
「はぁはぁ、熱い、巡、の身体、はぁはぁ、どうなったの、
ぁ、ぁ、はぁはぁ」
「薬を打たれーたぁ……」
「はぁはぁ、んん…く、薬? やぁ、やぁ、はぁはぁ、先生、ジンジンするの、はぁはぁ、止まらない、巡の頭がおかしくなっちゃう」
股間からは粘液が信じられない程、溢れだし巡の手が掻きむしるように自分の胸を揉みほぐす。
爪の跡が赤く残り、美しい乳房が傷付いていく。
「はぁはぁ、先生っ、はぁはぁ、お願、んぁあ、い」
それを見た藤代は覚悟を決めて荒れ果てた部屋を見回し、上半身の服を脱いだ。
のたうち回るように悶える熱い肢体を胸に抱き締めると、巡はホッとしたような溜息を漏らし呟いた。
「はぁ、先生の、胸、はぁはぁ、気持いい、はぁはぁ」
「巡サン、解毒剤が来るまでの辛抱だからぁね?」
「はぁはぁ、んんっ、はぁはぁ、ああっ」
藤代の指が痛々しい程に突き出し硬くなった乳首を、ほぐすようにゆっくりとコネる。
「あっ、あっ、あっ、はぁはぁ、やぁ、気持いひぃー」
固く弾力のある乳房は弾けるように藤代の手から逃げ回り、彼女の腰は物欲しそうに蠢いた。
はぁはぁはぁ、
淫らに反応する巡の若い身体に、次第に藤代の息も乱れていく。
いつのまにか二人は汚いソファの上で錆びたバネをギチギチいわせ汗だくになり抱き合う。
熱いキスを交わし、たどたどしい彼女の舌遣いに藤代は珍しく微笑み、キスだけ巡を逝かせると、そっと股間に指を当てた。
「んんぅ、はぁはぁ、あっ、あっ」
藤代の中指が蕩けるように熱い巡の中に侵入し、同時に密やかに勃ち上がる突起を手の平で押し倒す。
「はぅっ、あ、はぁはぁ、先生っ、はぁはぁ、あぁー」
痙攣するように締め付けてくる肉筒の中で、指を激しく撹拌すると彼女の小さな手が、大胆にチャックの中に侵入し藤代の蹴り狂うモノを恐る恐る握りしめた。
藤代は、彼女の潤んんだ目を見て、涎で濡れる唇が幽かに動くのを感じた。
『い れ て ……』
藤代は、息を止め自らのズボンを降ろす。
巡は、身体を移動して仰向けになると大きく股を開いた。
薬に犯され貪欲に疼く肢体はブルブルと震え、限界まで開いた見事な大腿を見て藤代は、最後の理性を捨てようとした。
その時、階段を激しく駆け上がる足音が響きドアが乱暴に開く。
「藤代っ!」
驚き凍り付いたまま抱き合う二人を見ても、なんの躊躇もなく蓮は、巡に駆け寄り用意していた注射器を取り出した。
「はぁはぁ、瀬戸、んん、蓮先生?」
「銭形さん、大丈夫よ、今、解毒剤を打つから」
蓮が巡の腕に細い針を差し込みと同時に、縛られている男達を無理矢理起こし尋問を始め、た豪三郎と政の声が荒れ果てた部屋に響き始めた。
「あ、姐さん、コ、コレはぁ――」
抱き合っていることに弁明しようとした藤代に、蓮が言葉をかぶせる。
「藤代いい判断よ、この薬を人間に打って、ほっておくと快楽を求める余りに、狂って自傷行為にはしるそうじゃからぁ」
「えっ、そーうなん? げ、解毒剤効く?」
「ええ、こんなん綺麗な身体が傷だらけにならんくて良かったわ」
藤代は、まだ息を荒げ悶えている巡に目を向け、蓮の言葉にホッと胸を撫で下ろしたした自分に驚いていた。
「まだ、効くのに間があるから、続けてなさい」
「え、あ、姐さんっ」
さすがの藤代も動転する、いくらなんでも、こんな状況で続けるわけにはいかない。
「大丈夫じゃよ、この薬のエグイところは、理性を保たせ失わせないところだから、ねぇ、銭形さん、藤代に、求めたという事は、そう悪ぅ思ってないということじゃろ?」
「いや、そーいう問題じゃないぃーからぁ?」
しかし肩で息をしている巡の顔が真っ赤になり俯く、それを見た藤代も頬を染めた。
「こりゃぁ、顔を赤くした藤代なんて滅多に見れんのぉ」
豪三郎が野次を飛ばしながら縛られている男達をドアの外へと蹴り出し、政が笑いながら言い放つ。
「藤代、相手は未成年だというのを忘れんなぁよ」
蓮がドアを締めウインクして囁く。
「すぐ銭形さんの服を持ってくるから、あ、挿入はダメじゃよ?」
「こーんな状況で出来るかぁー」
誰もいなくなった藤代は、ついに気を失った銭形巡の裸体を、しっかりと抱きしめ力なく絶叫した。
完
一番上の78は(11)でなく(1)でした。
ご免なさい、ラストの一文を修正
誰もいなくなった部屋で、ついに気を失ってしまった巡の肢体を、しっかりと抱きしめて藤代は力なく絶叫した。
GJ!藤代が理性と戦うとはw
GJ…GJじゃあ!
藤巡はやはりいいな
GJ
蓮さん…挿入ナシって、スマタでもしろというのかw
GJGJ!!
ところで一連のシリーズ書いてるのって同じ職人さんだよね?
藤代×巡を見て不機嫌になる巻とかも見てみたいんだけど?
さすがに無理だよね?うん?
注 小ネタ
「藤代さん」
「ん、巻ぃ?」
木の枝に隠れ一部始終を見ていた巻は、その場から走り去る女生徒を見送ると、何処か不機嫌そうな表情を浮べ藤代に声を掛けた。
「今、何を貰ったんじゃぁ?」
「別にぃ?」
「別にぃ? ってことはないでしょ? 藤代さん、その手に持っているのは、なんじゃ?」
巻は白々しいと思いつつ周囲を見回し、誰もいないことを確認すると藤代の肩に木の葉が舞うように飛び降りる。
「あの娘から貰ったんじゃろ、ほら、この間、藤代さんが助けた、燦様と同じクラスの銭形なんとかいう娘……」
「銭形巡」
「そう、そう、その巡とかいう娘じゃ、今日だけでなく、昨日も……あっ、ちょっと何するんじゃぁ!」
小さく溜息をついた藤代は、巻を片手でさっと摘むと、襟首を木の枝に引っ掛けてスタスタと歩いていってしまった。
「………………ぅむぅうう!」
燦達の教室
机の中に、潜んだ巻は燦に囁きかける。
「燦様、燦さぁま!」
「なんじゃ、巻ちゃん、今は、授業中なんよ?」
「大丈夫ですぅ、どうせ親っさんの授業ですゥ〜 そ、それよりも今日もですよ、今日も、あの猫使い女が藤代に、なんか渡してたです」
「あのね、巻ちゃん、その話し、何回目?」
「うっ……」
「お巡りさんが、藤代さんに助けられたんは私も聞いとる、そのお礼じゃろ?」
「しかし、もう毎日ですよ?」
「ふ〜ん 巻ちゃん気になるん?」
「な、なんでじゃぁー あ、いや、あんな奴、気になるわけないですぅ」
「あ、明乃っちがこっち見てる……巻ちゃん?」
「燦様、なんですか?」
「顔、真っ赤じゃよ?」
「なぁっ!!!」
「おいっ! 燦、巻、いい加減にしろ」
「ほら、明乃っちに怒られたきんよ……」
「むぅ〜」
翌日、学校の廊下で永澄の肩に乗っている巻
「フナムシ、フナムシ」
「痛い、痛いって、なんだよ、巻、耳をひっぱるなっ」
「いいから、ワシの言う通りにしろっ」
「ほら、あそこを見ろ、校庭の角にある、木の陰じゃぁ」
「あれ、巡とシャーク藤代さん、じゃなかった藤代先生」
「お前、あの二人が何をしとるか、み、見てくるんじゃぁー」
「なんで、俺がぁ…い、痛いって」
「早く行けっ」
「だから、なんでだよっ、大体、お前の方が、見つからずに近付けるだろ?」
「むぅ、何度か、あとをつけたが、まかれたんじゃ、藤代の奴、何を貰らっとるか、ワシに見せんのじゃぁ、フナムシ、お前、気にならんのか、あの小娘と幼馴染みじゃろぉ」
「え、まぁ、藤代さんというところに引っ掛かることは引っ掛かるけど、巡の奴、先生に絶体絶命のところを助けてもらったんだろ?」
「ま、まぁ、そ、そうじゃが」
「燦ちゃんのお母さんの話じゃ、後遺症もなく助かったのは奇跡だということだからね、俺、藤代さんを見直したよ」
「うううっ…」
「なんだ……巻、気になるのか?」
「気になるかボケッー」
「うがぁー まて、まてー う、撃つなぁー」
「はぁはぁはぁはぁ、フナムシ、ワ、ワシを怒らせんなよ」
「わ、判ったよ、巡に聞いてくる」
「え? ちょっと、待てゃぁー、こ、こらぁー」
ところ変わって瀬戸蓮の保健室。
「助けられたとはいえ、あの娘、よく、毎日続くね〜」
「…………姐さん、誰にも言わないで」
「ははは、でも、確かに、このお弁当じゃ、恥ずかしくて皆の前で食べられないわね〜」
そこには、どう反応していいのか判らず困惑の表情を浮べた藤代が、可愛いハートマークが幾つも描かれた弁当の中のタコさんウィンナーと見つめあっていた。
その日の夕方、満潮家の台所
「へ〜 あの巡ちゃんがね〜」
「そうなんですよ、藤代の奴、私に黙ってコソコソと弁当を……」
「でも、巻ちゃん、藤代さん達のこと、そんなに気になるの?」
「え、ぁああ、ち、違うですよ、その、藤代と長い付き合いなんで、心配してるだけなんですぅ」
「そうなんだ?」
「ええ、ほら、なんだかコソコソされると気になるじゃないですかぁ、そ、それに部活で遅くなると一緒に帰ったりするんですよ?」
「へぇ〜 あの巡ちゃんがね〜」
「そうです、藤代の奴、人間の小娘にたぶらかされるなんて、まったく、だらしないです」
「…………ふふ」
「あ、お母様っ、なんですかぁ、その笑いは? 目は?」
「べ、別に、あ、ねぇ、巻ちゃん、一緒にお弁当作りましょうか、私が料理教えてあげる!」
「ほ、本当ですかぁ! お母様…………あぅ…」
ニコニコと微笑む永澄母を見て、胡座を組み赤くなった頬を膨らませ憮然とする巻であった。
お粗末………ご免なさい、もっと精進してきます。
>>89 >ところで一連のシリーズ書いてるのって同じ職人さんだよね?
そうです。
すごいなぁ俺3話作って力尽きたよ(´・ω・`)
>>92 GJ!
巻も巡も藤代も冷やかしたくなるなw
>>92 GJ〜!!
シリーズ全部ってすげぇなぁ
俺もエロ妄想なら湧くんだが文章にならん
98 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 11:43:55 ID:bMVU+SQo
ネタバレ:OVA義のルナは可愛い
ので誰かがそれをネタにSSを書くらしい。
「ご主人様」
メイド服にしては肌の露出の多いコスプレをした江戸前留奈は、短過ぎるスカートから艶かしい太ももを剥き出しにして満潮永澄にかしづく。
「ん、ぁ、あ、ありがとう、留奈ちゃん」
僅かに顔に冷汗のようなものを流しつつも、かなり慣れてきたのか形だけは鷹揚に構えた永澄の目が、大きく開いた胸元に注がれるのを意識し、留奈は恥ずかしげに頬を赤く染め見られる快感に心を震わせて更に身体を低くする。
そして留奈の期待通りに永澄の手が伸びてきて胸元に侵入し乳房を弄り、彼女は息を乱しはじめた
「うっ、くぅ、はぁはぁはぁ、外れないっ」
それは遡ること半年程前、留奈は生まれて15年の人生の中で、最大のピンチを迎えていた。
「もうぅっ、私様としたことがぁ」
痛恨の思いで、牢獄となった屈辱の部屋を見渡す。
そこは淡いピンクのタイルに覆われた狭く四角い部屋で、消臭剤の香りが漂っていた。
「はぁはぁ、ダメぇ、外れない、誰か、助……」
いやダメだ、助けなんて来ては困る。
こんなところを誰かに見られたら一生の恥じだ。
それこそ死にたいくらいに悔やんでも悔やみ切れないだろう。
このピンチを自分でなんとか切り抜けないとならない。
あの時、このスイッチに手をつかなければ……
留奈は腰の脇にある小さなパネルを恨めしげに睨み付けた。
仕事を終えタクシーで帰宅した留奈は、満潮家に到着するやいなや緊急の生理的な欲求に迫られて、鍵を開けるのももどかしくトイレへと駆け込んだ。
用を足してホッとした時に、ふと腰脇にある、いかにも高機能といった風に見えるスイッチ類が目に止まったのだ。
満潮家は度重なる崩壊に際して、原因となった二人の娘の親によるお詫びとして、建て直しの度に最新の設備が導入されていた。
むろんトイレも例外でない。
以前は特に感心はなかったのだが、下僕である永澄と彼の父親が共に新しいシステムを讃美し、使用感の素晴らしさを語っているのを見聞きし、また留奈がもう一人の母親とも慕う永澄母ですら呆れた顔をしながらも僅かに頬を染め頷いていたのだ。
ああ、憧れのウオシュレット……
部屋に戻ると『どんな使用感なんじゃろね』とあの天然の燦でさえ、溜息をつき羨ましげに呟いたものだ。
留奈もまた溜息をつく。
はぁ……
まだ大人になれない自分達には、これは禁断のシステムだ。
無いならともかくあるものを使用出来ないのは悔しい。
留奈は、目の前の壁に張られた簡単な説明書を読みながらトイレットペーパを引き出し、そっと敏感な所に当て処理を終わるとスイッチを押して水を流した。
水の流れる音が響き、ホッと一息した彼女は『ビデ』についての使い方が書かれている箇所へと目を止める。
その説明書には機械の使い方が説明されていたが使用目的は明確には書かれていない。
どのスイッチを押せば、水流や湯温の調整が出来、どうすれば噴出口の微調整が出来る等々……
留奈は顔をほのかに染める、『ビデ』が排尿後に使用するだけでないことはネット等で調べていて、本来の目的も理解していたからだ。
アイドルとはいえ、やはり年頃の女の子である留奈は、本来の用途を必要とする行為を想像して思わず身をよじる。
事後に、ここに水流を当てて洗う。
………ゴク…
まだ成熟してない人魚である彼女は、水流を股間に当てるという経験をしたことがない。
彼女は、自分の股間へと目を向け身体の芯が疼きそうになるのを予感し熱い溜息を漏らす。
「はぁ……」
そういえば、ここのところ忙しくて自慰もしてないのに気がついた。
そもそもこの家の大きさから考えても賑やか過ぎる満潮家では、自慰をする場所も機会もそんなにないのだ。
しかし……
今、この家には誰もいない、多少の声が漏れても大丈夫に違いない。
汚れないようにスカートを外し棚の上に放りなげる、自慢の細いウエストに両指を置き、まだまだ未成熟とはいえ豊かに広がっていく下部へと、滑らかできめ細かい肌の上を這うように移動させていく。
「んー はっ、んあー」
深呼吸した彼女の指が、太ももの付け根を辿るように撫で回し、そっと密やかに萌える薄い陰毛の上を滑り、まだ蕾みのような大事な所へと触れ、優しくスジをなぞり息を乱れさせる。
「んー、ぁ、んん、はぁはぁ、んっ、はぁ、ぁ、な、がすみぃ…」
留奈は、下僕の姿を妄想しながら自慰をするようになったのはいつの頃からだろうかと考えながら、本人が聞いたら溶けてしまうのではないかと思わせる甘い声を漏らす。
じわじわと打ち寄せる快楽に、永澄もここに坐って自ら慰めることがあるのだろうかと思った。
「はぁはぁ、んっ、んっ、ぁ、ああっ」
その姿を妄想して指を深く沈ませ身悶えした途端に、バランスを崩し身体が振れ倒れそうになる。慌てて手を付いて尻を浮かせたとたん、静かな機械音がして留奈の身体が痙攣した。
「!」
熱を持ち刺激に過敏になったヴァギナを水流が直撃する。
「あッ…ぁ…あ、アゥ、やぁ……ぁああ、やぁー」
暖かく微妙な強さの水流による、むず痒くも切ない快感に背中が仰け反った瞬間に腰が落ち――
金色の鱗に纏われた留奈の尻は、見事に便座に嵌まってしまった。
「嘘っ!」
快楽の余韻を残しながらも彼女は唖然として呟いた。
そんな!
便座はとても嵌まるような大きさではない。
わけも判らず混乱し速く打ちはじめる心臓を落ち着かせようと、何度も深呼吸をし、必死に思考を巡らせようとする。
そうか……
人化が解ける過程で、下半身の形状が不安定になる時に嵌まってしまったのか……
そうとしか思えない。留奈は絶望に天井を仰いだ。
「はぁはぁ、どうしてぇ…ふざけんじゃないわよオー」
数分の格闘の後、彼女の力ない呟きが狭い空間に響く。
それは、もがけばもがく程、沈んでいく底なし沼に似て、躯を持ち上げよう、外そうと奮闘するほど深く落ち込んでしまうのだ。
せめて人化が出来れば……
苦しい姿勢に呻き、留奈は悲しい溜息をつく。
便座の縁は、そんなに幅がなく、身体を持ち上げようとして手を掛けても滑って十分に躯を支えることが出来ない。
混乱しながらも必死に考えた留奈は、扉を開けて入口の枠に手を掛けて身体を起こそうと考えた。
この時ばかりは、陸上ではなんの役にも立たない自慢の金色の鱗を纏う下半身を恨んだ。
それでも筋肉をつりそうにさせながら金色の尾鰭を駆使して鍵を外す事に成功し、扉は奇跡的になんとか開く。
が、しかし……
なんという屈辱、手が戸口に届かない。
必死のあまり今の姿勢では、到底、届かない事に気がつかなかったのだ。
自分の間抜けな姿が廊下へと晒されることになり、事態がさらに悪化したことを知った。
あれからどのくらいの時が流れただろうか、留奈は疲れ果てぐったりと肩を落とす。
その顔には焦りとも諦めとも取れる表上を浮べ、おまけに無理な体勢でいたせいか便意まで催してしまい、憔悴し取り乱した留奈はヤケになって泣きわめいた。
「も、もう、いやぁー なんでよ、な、なんで、いつも私様がこんな目にぃ!」
まだ15才なのよっ! こ、こんなとこ、誰かに見られたら、この天下のアイドルの私様がぁ、トイレ便座に嵌まってしまうなんてぇー
「もう、生きていけないわよォー はぁはぁ、ママ、ママ、助けてよ」
その時だった、ゴトと音がして前を向くと、鞄を床に落とした学生服姿の永澄が呆然として立ち尽くしていた。
?hうっ、よ、よりによって下僕が……
「ひぃっ……」
嫌ぁ! わ、笑われる、一生ネタにされる馬鹿にされる!
いや、それよりも……
もっとも見られたくない人に見られた!
こんな間抜けなところを、こんなにも恥ずかしく屈的的な状態を下僕に見られた。
別の何かに嵌まったのなら、まだいい。
しかし、よりによってトイレの便座! その事実が留奈の心に重く突き刺さる。
それは、プライドの高い留奈にとっては、絶対に許容出来ない事だった。
裸を見られるよりも、いや自慰を見られた方がまだましだ。
ど、どうしよう?
まるで死を迎えた者が走馬灯のように人生を振り返るように、留奈の脳裏に永澄と出会ってからの数々の出来事が浮かんだ。
「る、留奈ちゃん、いっ、一体……」
「いやぁ……ぁ」
永澄の声に、血の気が引いた留奈の声が凍り付く。
もう、死んでしまいたい……
母親が忽然と消えた、あの日よりも、父親が突然セーラー服を着て現れた、あの日よりも、彼女にとっては、ある意味ショックだったかもしれない。
可能なら、
いつものように傲慢に怒鳴り散らし、助けるよう命令をすればいいのだが、人魚がトイレの便座に嵌まっているとう信じられない光景に、さすがの留奈でも、この惨めで情けない自分の姿に心が折れそうになる。
なにしろ憎からず想っている永澄に見られてしまったのだ。
ああ……
せめて永澄母だったら。
それでも月よりも高いプライドを誇る留奈は、尚も呆然としている永澄に、なんとか虚勢を張ろうとして健気にも声を振り絞る。
「な、なにを…見て…る、の……よ……」
だが彼女は不覚にも涙を滲ませた。
こんな格好で、今までのように振舞っても滑稽なだけだ。
しかし永澄の第一声は、酷く心配し、優しさ感じさせるものだった。
「留奈ちゃん、大丈夫!」
「え、ぁ、」
「留奈ちゃん、ご免!」
永澄は、一言謝ると上着を脱いでトイレに入り留奈の背中に腕を回す。
「あ、あの、ちょっと、げ、げ、下僕……」
『ほっといてよー』 と叫びたくなる感情を押し殺し、悔しさと恥ずかしさで涙をボロボロ流し、
「……助け…て」
と呟いた。
「さぁ、俺の肩につかまって」
「あ、う、うん」
疲れ果てて小さな声を震わせる今の留奈には、笑いもせずにこんな非常識な事態に至った経緯を一切聞いてこない永澄に、コクリと頷くことしか出来なかった。
もし立場が逆で永澄がトイレに嵌まっているのを見たら、自分が取り得るだろう態度を想像して留奈はうなだれる。
もう永澄の前で、今までのように振る舞う資格などない……と。
久しぶりに触れる彼の躯は以前よりさらに逞しくなっており、服を通しても判る筋肉の動きに、こんな哀れな状況だというのに顔を赤らめ鱗に触れる彼の腕の温もりを感じ、つい心をときめかせてしまう。
自分がこんな情けない事態になっても永澄が好きだったという事実を再確認してしまい、何故か腹立たしい物を感じながらも疲れ果て凍った心が溶けていく。
それは牢獄と化したトイレという名の地獄に垂らされた救いの蜘蛛の糸にも似て彼女は必死にしがみついた。
「留奈ちゃん」
「ん、なに?」
「もっと腕に力を入れて俺につかまって」
「うん」
留奈は素直に言われるままに永澄の首に手を回し力を込めてしがみつく。
「も、持ち上げるよ!」
息がかかる距離に迫る彼の横顔と髪の匂いに、思わず身体が熱くなる。
まるでファンタジーがなんかで助けられる、お姫様のようだと、いつもの留奈だったら鼻先で笑い飛ばしてしまう妄想に現実逃避しようとするが、現実は厳しい。
水の流れる音と共に尻に当たる水飛沫に我に返る。
永澄の、
「あれ、抜けない……」
と言葉と共に、留奈の躯を抱きかかえた永澄の躯がスイッチに触れたのだった。
「ちょっと強く引っぱるよ」
コクリと頷く。
「ぅ、痛っ…」
「あ、ご免、ど、どしよう」
彼女は永澄の肩に頭をもたらせながら囁く。
「あ、じ、人化…で…きれば……」
「…でも人化しても、嵌まっているのは変わらないじゃ……あ、そうか!」
さすがに理解が速い、常に真直で人魚の変身を何度も見ているだけのことはある。
「で、で、で、も、鱗が、か、乾かなくて……」
永澄の手が伸び、脇のプレートにあるスイッチに触れる。
すると留奈は、下部に温風があたるのに気がついた。
こんな機能が……でも、どちらにしても変身時には下半身が動かせないので一人では抜けだせない。
「どう?」
「ん、乾いてきた、多分、だ、大丈夫…」
はぁ、あの永澄が頼もしく見える……
死人のように青ざめていた留奈の顔に、ようやく生気が戻って来る。
「じゃぁ、いい、行くよ、せーのぉ」
「うん」
そうして留奈は、人化した。
しかし彼女は、いや二人共失念していたのだ、このまま人化すれば留奈の下半身が永澄の目の前、至近距離でモロに晒されることを……
変化が始まり下半身が鈍い光を放つ、その隙に永澄が抱きかかえたまま彼女を持ち上げた。
驚いて目を見開くやいなや慌てて目つぶる彼を見て、下半身が晒さられてしまったことに気がついた留奈は悲鳴をあげた。
更に留奈の災難は続く。
便座から尻が抜けた刺激と悲鳴をあげた勢いで、堪えに堪えていた便意が開放されてしまったのだ。
悲鳴に驚き、うっかり目を開けてしまった永澄の前で、何かが、ポチャと落ちる水音が響き、続いて放尿の音がした……
便器に納まったのが奇跡かもしれない。
ある匂いを伴って重くて重い深海の底のように淀んだ沈黙が続いた。
最悪の事態に留奈は人格崩壊を起こしそうになり、遠ざかる意識の中で、もう永澄を殺して自分も死のうと思った。
何分程経過しただろうか、涙で霞む目の隅で永澄の腕が伸びトイレの水が流れる音が尻の下から響き、どもり慌てる永澄の声が遠くで聞こえる。
「る、る、留奈、ち、ちゃん、目、目を開いてぇ、…………あ〜 母さんと親父、今夜、夜中になると言っていたし、燦ちゃんは両親のところで泊まりだしなぁ」
永澄の言葉に留奈は虚ろな目を開いた。
「あ、気がついた、お、俺、トイレから出るから、いい、し、し、しっかりしてぇ」
「…………」
「わ〜 倒れるなよ、留奈ちゃん、目を覚まして、そ、そ、その、えーと、ふ、ふ、拭かなきゃぁー」
拭く? なにを? も、もう私様ダメ……
顔を逸らし、なんとか留奈の下半身を見ないようにしている永澄に向って、蒼白な表情でやっと聞こえるような声で呟く。
「も、もうどうでもして……いっそ、殺してぇ…」
「る、留奈ちゃん、なに、言ってんだよー と、とにかく、このままじゃ、いけないだろ?」
「あ、下僕が拭いてもいいよ、どう? アイドルルナの肛門が拭けるのよ、あはははははー」
「ぅわぁー そ、そんな事、で、で、出来るわけないだろぉー し、しっかりしてよー あ〜 ど、ど、どうしよう、そうだ、家族団欒のところ悪いけど、さ、燦ちゃんに連絡するかぁ…」
え、燦……
人格崩壊しかけた留奈に感情が戻って来る。
「ちょっと待ってて、電話――」
「い、いや、さ、燦には言わないでー」
「え、でも」
必死の形相で留奈の手が永澄の腕を掴む。
「だ、誰にも言わないで、内緒にして、その代わり、げ、下僕の言うこと、なんでも聞くからぁ、どんなことでもするから」
「お、落ち着いて、わ、判ったよ」
「そ、そうだ、エロエロな、ど、奴隷になってあげる、そ、そうゆうのってエロ澄、大好きでしょう?」
「ううっ、る、留奈ちゃんっ、エ、エロ澄はともかく、お、落ち着いてよ、電話しないからっ!」
「ホ、ホント?」
留奈は涙と鼻水でぐじゃぐじゃになった顔で聞いた。
「本当だよっ! うん、だから、俺、廊下に出るから、いい?」
「う…ん」
永澄がトイレから出てドアが締まるとノロノロと尻を拭く、そう確かにこのままトイレにいても仕方がない。
水を流し疲れ果てた身体を動かし立ち上がろうとするが、痺れた下半身は動かなかった。
留奈は、もう恥も外聞もなく永澄を呼んだ。
「ど、どうしたの?」
心配して側にいたのだろう、すぐに扉の外から返事が聞こえる。
「留奈ちゃん?」
あ、……そうだ、お風呂に入りたい、身体を綺麗にして、とにかく熱い湯に浸かり……もう何も考えたくない。
「疲れて、身体がうごない、ド、ドアを開けて」
「で、でも……」
「お願い…風呂に入りたい、は、運んでくれる?」
「………わ、判った、は、入るよ?」
「……うん」
もう涙も枯れ果てて出ない。
ためらいがちに目の前のドアが開きベージュの何かが広げられ膝の上に柔らかい感触がした。
目線を下に向ければバスタオルで腰から下が覆われている。
あらかじめ準備していたのだろう。
あ、下僕……優しい…
でも、今さらこんなので覆わなくもいいのを、もう下僕にだったら幾ら見られても、全然構わないや……
そして躯に腕がまわされて抱かれ、優しく身体が持ち上げられるのを感じた。
身体を清潔にし、お湯に浸かると多少となりとも落ち着きを取り戻し、少しは理性的に考えることが出来るようになった。
湯舟に頭まで浸かり再び泣いた。
いっそうの事、この家を出ていこうか、永澄から出来るだけ離れた所へと逃げたい。
留奈が永澄の屋根裏部屋に現れたのは助け出されてから2時間程、経ってからだった。
俯いていても、音楽を聞いていた永澄がヘッドホンを外して自分を見つめるのが判った。
永澄に抱きかかえられ風呂場で降ろされて、その扉が音も立てずに締まるまでの、あの寒気がするような重い空気を思い出し鳥肌が立つ。
つい先程まで、ずっと廊下でウロウロとし屋根裏部屋へと続く梯子を見ては永澄に会うのが恐くなり、何度も部屋に上がろうか止めようかと悩み続けて、何度となく溜息をついていたのだ。
一体、どういう表情をすればいいのぉ?
出来たら、このまま逃げ出したい!
永澄が小さい息を漏らす、彼も自分になんて言っていいのか判らないのだろう。
無理もないわよね……ははは……
今回の出来事は、なかった事にするのは、あまりにも自分のプライドが高すぎ、また彼女にとって深海の水圧よりも重すぎ、癒しようのない深い傷となった。
でも、ここは、ちゃんとお礼を言わなければならない。
さすがの留奈でも理性が囁く。
彼女は、溜息をつき伏せ目がちに永澄を見る。
いつものように振舞って、そのノリでお礼を言ってしまうことが出来れば……
『いい、今日見たことを、忘れるのよ! このことを誰かに話したら、只じゃおかないからぁ、まぁ、助かったわよ、ホッーホホホホホ、僕としていい働きだったわ』
―――と照れ隠しに蹴りの一つでもかませれば完璧だ。
が、しかし月よりも高いプライドはひび割れし今にも砕けそうで、留奈の口は重く言い出すことはとても出来なかった。
「る、留奈ちゃん」
突然、永澄に名を呼ばれ留奈の躯がビクと震える。
「今度、また写真集出るんだよね」
え、な、なに言って……るの…
「楽しみだな…予約して俺、絶対に買うからさぁ」
永澄の優しさに涙が出そうになる。
こんなウンチアイドルの私様の写真集買ってくれるの?
そして常に優しさに餓えている留奈は、その優しさが誘惑に満ちた悩ましい毒となる事もあるのだと思った。
「サインしてくれる?」
「う、うん」
その毒が効きはじめ、再び涙腺が決壊し涙がボロボロこぼれる。
はぁ、もう下僕の馬鹿ぁ……
こうゆう時こそ、永澄の方から話題にして茶化したり、あるいは黙っている代わりに何かを要求して脅して欲しいのだ!
怒りは力となる。
それを自分がぶっ飛ばして電気按摩でも喰らわせながら、もちろん彼を想って自慰をしていたことは言えないが、なんであんな事態になったのかを説明するのだ。
でも、この優しすぎる男には、他人の失敗を茶化したり、それを理由にして卑劣な交換条件を持ち出すなんて、冗談でもそんな事を出来はしないのだ。
それでいて自分からの数々の仕打ちを受けても、嫌な顔一つせずに泣き笑いしながらもドンと受け止め、必要とあらば自分の無茶な行動を身体を張って制止をし、私様を本気で怒ってくれる優しい男。
「永澄の馬鹿ぁム」
今さらながらに永澄の良さが理解出来る。周りは隠しているが、あの燦がメロメロになっているのも無理はない。
私様まで、もう本気で惚れてしまうじゃないかぁー
泣き出した留奈に、永澄は大袈裟に驚き、いや、仰天したと言ってもいい表情を浮べた後、オロオロして酷く狼狽したように言った。
「ど、ど、どうしたんだよ…留奈ちゃん…らしくない」
ら、らしくないって、な、なにも、そんなに驚かなくてもいいじゃない……グス…もう!
素直にお礼を言おうとしているのにぃ。
第一あんな所を見られたんだから、いくら私様だって……
留奈は、今にも崩れそうになる心の中で囁いた。
でも無理もない、これまでの傲慢な素行と数々の悪業からは、彼の目の前に立つ自分の姿は、まるで別人のようで信じられないのだろう。
本人自身だって信じられくらいだ。
汗をかき顔を赤く染めた永澄が優しく言葉をかける。
「し、心配しなくていいから、だ、誰にも言わないよ、絶対っ!」
「え…うん」
留奈は小さく頷く、そう下僕は絶対に言わないだろう。
「あ、あのね、わ、私様のこと、嫌いにならないで」
「な、なんでだよっ」
「だ、だってぇ、あ、あんなとこ見ちゃったらぁー グス、ヒック……エッグ、ウワーン…」
「わー な、な、なんでもない、あんなことなんでもないよ、俺、もっと恥ずかしい目にあってるじゃん」
その幾つかは自分が原因だ……
「ウンチなんか誰でもするしさぁ…あ、ご免……」
青ざめた留奈は俯く、永澄の優しさがグズグズになった月よりも高いプライドに染みていき、それは遂に粉々になって崩れた。
日が傾き薄暗い屋根裏部屋に、留奈の泣き声だけが響き永澄は何もしないでそっと見守る。
留奈にとっても、その沈黙がどこか心地よかった。
俯いていた顔をあげると、永澄が伺うようにティッシュを差し出し、頬を赤らめた留奈は受け取り鼻を思いっきりかむ。
永澄の手が優しく留奈を引き寄せ肩を抱いてくれた。
「もう、忘れようよ」
「うん、あ、ありがとう、私様、げ、下僕の言うこと、なんでも聞いてあげる!」
「ええっ!」
泣いている間に思いつき決心したことを、永澄に告げた。
今まで永澄に散々迷惑をかけた分、今回のお礼も兼ねてお詫びとして何かしてあげるんだ。
思ったよりもちゃんと声が出せたことに目を赤くした留奈は胸を撫で下ろす。
永澄と会話をしていると、ひび割れ今にも人格崩壊してしまいそうな心が安らぐ。
「えっ、そんなこと、いいよ、誰にも言わないよ、忘れよう、ね! もういいから…」
忘れるなんて不可能……
「よくない! あ、口止めのためじゃないからね、お、お礼よ、助けてくれた」
「い、いいよ、留奈ちゃん」
「ぁ……ダ、ダメなの?」
永澄の言葉に落胆し、自分の声が小さくなる。
再び、びっくりしたような永澄が慌てたように口を開いた。
「あ、いや、じゃぁ、下僕と呼ばないで欲しいかな〜 なんて」
「え、でも、それは……」
なんでこの男は、肝心なとこで、こうも鈍感なのだ。
永澄のことを『下僕』と呼ぶ意味に、全然気がついてない。
自分が、『下僕』と呼ぶ人間の男は、この世界で満潮永澄、只一人だというのに……
だが留奈は、今までとは違う気持が心の中に芽生えるのを感じて俯く。
この家を出たくない、やっぱり永澄と一緒にいたい。
「あ、ご免、じゃぁ、二人の時だけ……でいいから」
それなら、いいかもしれない。
そ、それに、あ、あんなところまで見られてしまったのだ、もう一生永澄に添い遂げるしかいない……
「うん」
「え、いやぁ、あ、その、気にしなくていんだよ、留奈ちゃん」
その言葉に明らかに含まれる、面倒は避けたいという彼の感情を、留奈は敏感に感じ取りムッとする。
いくらプライドが砕けたと言っても留奈は留奈だった。
「あ、あの、永澄、ちょっと待ってて」
ある事を思いつき可愛く小さく囁いて留奈は、別人と言ってよい彼女の態度に呆然とする永澄を置いて出ていった。
数分もしないうちに留奈は、大きな袋を重そうに抱えて戻ってきた。
留奈は、その中のから幾つか選んで…
一旦、躊躇するが、もうこの世には恥ずかしいものはないと永澄が止める間もなく服を脱いだ。
「あ、ち、ちょっとぉー」
永澄が絶句し、目を反らす。
そこには、半円球でお椀型の美しく白い乳房が剥き出しになり透けるような艶のある可愛い乳首が幽かに震えていた。
あ……
シャワーを浴びたあとブラを付けていなかったのだ。
気がついた留奈も一瞬、息を止め硬直するが真っ赤になった顔で平然を装い、いつものように短くまとめていた髪をおろした。
「あ、そ、その、こ、これ写真集に使った衣装なの、幾つか可愛いから貰ってきたの、特別に着て永澄に見せてあげる」
だが、まだ上半身ごと後ろに逸らせ、自分の裸体を見ようとしない永澄を見て、どうしようもなく感情がざわつく。
あんな風に、身体ごと目を逸らせることないじゃない!
もう!
もう少し見たらいいじゃない!
小さいけれど、燦よりも型はいいんだからぁー
いつも隙あらば、燦の胸を見つめているのに!
自分自身でもどうにもならない複雑な乙女心が轟々と渦巻き、ムッとしながらメイド服を選んで着た。
こうなったら自分の全てを永澄の前に晒す、半ば以上ヤケになっていたのかもしれない。
完全に後ろを向いてしまった永澄に留奈は企むように笑い、殆ど添え物に近い短さのスカートの下から下着を降ろした。
「着替え終わったから、ねぇ、こっちを向いて」
「!」
永澄が絶句するのが判った。
留奈がバイトをしている喫茶店のメイド服と違って、かなり際どい露出の衣装を見て、真っ赤になった彼の顔が感嘆の表情を浮べながらも視線が困ったように彷徨うのが判った。
ほら、下僕だけのアイドルルナをしっかり見なさいよ!
「ご、ご主人様」
留奈は永澄の前に優美にかしづく。
そしてスカートの裾が捲れ、永澄が目を剥くのを見て微笑んだ。
二人の間には、決して誰にも言うことの出来ない密やかな秘密が出来た。
あれから半年ほど経った頃、目の前の永澄は発売を間近に控えたアイドルルナの写真集を広げていた。
もちろんサインはしてある。
彼女は嬉しそうに写真集と同じ衣服を纏ってポーズをとり、そっと永澄を盗み見る。
さすがに、この秘め事に慣れたのか永澄は苦笑いを浮べながらも留奈の艶やかな姿と写真を比べていた。
無論、写真の中で煽情的な表情を浮かべるルナの衣装は、今、目の前にいる本人のように露出度は高くない。
永澄と二人っきりになった時以外には誰にも絶対に見せない、もう一人のアイドルルナが、露出した美しい乳房を震わせ艶かしく剥き出しになった尻を揺らす。
「次ぎは、コレね」
あれから行動をどんどんエスカレートさせた留奈は、今では、派手で露出度の高い衣装を脱いで全裸になり、永澄の前でバランス良く整った美しく艶かしい裸体を惜し気なく晒すのもなんの躊躇もない。
そして留奈の行動に呆れつつも慣れさせられてしまった永澄の視線が、白い肢体に注がれ留奈は官能の疼きに喘ぎ声を漏らした。
もっと見て……
元々アイドルである留奈は人に見られるのは好きだ。
永澄の絡み付く視線にゾクゾクと身体が震え、また顔が綻ぶ。
なんで今まで、こんな悦びに気がつかなかったのだろう。
留奈は不思議に思った。
「留奈ちゃん可愛いよ」
永澄の言葉に衣装を着るのを止めて、彼の胸の中に倒れるようにしなだれかかる。
「ご主人様、ルナ、もう我慢できないの」
「る、留奈ちゃん」
最初の頃、必死に留奈を避け逃げ回っていた永澄の手が、髪をそっと解き身体をまさぐる。
はぁはぁ、んん、ああ、もっと、留奈を弄って……
「ご、主人様、んんっ、ル、ルナを、好、き、にしてください」
沸き起こる淫らな快楽に酔い、あの事件の時の悩みが馬鹿みたいだと思った。
「んん、いい、はぁっん」
好きな男に自分の全てを曝け出して奉仕し、こうして身体を弄られるのがこんなに嬉しくて気持がいいなんて……
結局、あの事件があった後も留奈は留奈だった。
ただしベクトルの方向が180°も違ってしまっていた。
しかも、それだけでなく永澄のために何かしたいという純粋な気持が淫らな質へと歪んでしまい。
何故か今度は永澄の下僕として、つまりメイドのような、いや彼専用の性的なオモチャとなるべく全精力を注ぎ込むようになった。
どうやら留奈の頭の中では、メイドによる奉仕=性的奉仕で、それを聞いた永澄は、大いに呆れ困惑し説明と説得を、くどい程、繰り返したが無駄な努力に終わった。
永澄に迷惑をかけたお礼と、お詫びという大義名分はどこへやら、彼女の行動力は彼に極大な困惑と迷惑をもたらすこととなったのは、ある意味、とても留奈らしいと言えたかもしれない。
「永澄、わ、私様に、エッチな奉仕されて嬉しくないの?」
泣きそうな顔をして留奈が問うと永澄が黙った。
トップアイドルとしてのカリスマと素晴らしい肢体を惜し気なく使った誘惑、それにトイレでのトラウマを埋めるための必死でしがみつくような切ない奉仕に、本格的に性に目覚め始めた歳頃のやりたい盛りの十代が敵うわけない。
さすがの永澄といえども少しずつ慣らされ、いや堕ちていったのだ。
「俺、燦ちゃんがいるから」
永澄と二人だけの時という限定だが、留奈の変わり様に呆れ聞き飽きた言葉を繰り返し奉仕を拒絶する永澄に彼女は、『こうでもしてないと死にたくなる、忘れるために、いっそうのことファン達に身を任せてしまおうかな』などと脅迫めいたセリフを言い放ち。
――彼女的には切実で本心だったが、それを防ぐためにと彼に自分の奉仕を受けさせる口実を与える、そうして彼女は本来せっかちな性格だったが、意外にも辛抱強く慌てないで徐々に静かに淫らな奉仕を続けた。
そして……
「留奈ちゃん、俺は燦ちゃんのもんだから、絶対に入れないよ、それでもいいならぁ」
彼女の身体を張った奉仕に根負けしたのか、自分の魅力に負けたのか永澄は股間のモノを大きくして囁いた。
「うん…」
留奈は、永澄の心をトロかせるように微笑んで可愛く頷きながら、初めて彼の熱くたぎりドクドク脈打つモノを口に頬張った。
それに留奈としては元から燦から永澄を奪うつもりはない。
こうして陰で奉仕を続ける存在でいいのだ。
私様の望みは、三人でいたいの、どんな時でも…
例えそれが永澄に隷属することでも……
「はぁはぁ、ご主人様、奉仕していい?」
「うん、いい、よ…」
永澄の言葉が興奮に掠れる。
今日みたいに何時間も二人だけになれる機会は、滅多にない。
たっぷりと永澄に奉仕し楽しませなければいけない。
そして自分も快楽を味わい楽しむのだ。
留奈は永澄の皺だらけの袋をそっと持ち上げるように手の平に乗せる。
左指でそっと形を辿るように、愛おしそうに這わせ亀頭の廻りを擦り、竿を慈しむようにゆっくりと愛撫を始める。
子宮を疼かせ肉欲を掻き立てるような永澄の喘ぎ声に心を踊らせ、手慣れたように、そっと先端にキスをし頬張るのだ。
顎が外れそうになりながらも、喉の奥まで飲み込んでいく。
もちろん舌を駆使するのも忘れない、
「う、くぅ、留奈ちゃん、はぁはぁ、上手になったよ」
永澄の言葉に唇でモノをしごき応えると、永澄の息があがって行く。
静かな屋根裏部屋に永澄の乱れた息と、留奈の可憐で淫らな口が立てる猥雑な音が響く。
やがて留奈の口廻りが唾液でヌルヌルと濡れて床にポタポタと垂れ始め、
「はぁはぁ、留奈ちゃんぅ、俺、だ、出すよ」
永澄の身体が震え、口の中に生暖かく粘りつくものが溢れた。
「はぁはぁ、飲まなくても、いいからね、はぁはぁ」
しかし留奈は一滴もこぼれないように慎重に永澄のモノを口から抜き、微笑むと、喉に引っ掛かる液状の物を強引に飲み干した。
「留奈ちゃん、はぁ、ふぅー 無理しなくていい、のに……」
「む、無理、んっ、なんかして、んんっ、ないから、」
永澄の精液を吐き捨てるなんて、私様に出来るわけない。
「あ、きゃぁ…な、何?」
永澄の腕が留奈の身体を抱き上下逆さまにひっくり返す。
「ご褒美!」
「ひぃぁ…」
当然のように永澄が股間に顔を埋め、既に艶やかに濡れヒクヒクと痙攣する大事な所に舌を這わすのを感じて、露に細い腰を悶えさせ溢れる快楽に身を任せた。
敏感で淫らな躯は、すぐにも反応し永澄の舌がうごめく度にビクビクと痙攣する。
「はぁはぁ、永澄っ…んん」
彼の唇が盛り上がる恥丘を押しつぶし、尖った舌が、ねっとりと動きながら侵入してくる。
「あ、あ、んんっ、はぁはぁ、んん…」
ああ、自分の敏感な突起はもう、勃起してビンビンだろう。
きっと永澄は……
「はぁっ! んん、あっあっあ、やぁ…」
留奈の望み通り、彼は敏感な器官を剥き出しにして舌の上で転がすように弄り倒す。
「ぁ、あっあっ、んん、あっ、あっ…はぁはぁ、やぁ、んっんん、気持よす、ぎ、るっ」
はぁはぁ、いいのぉ、はぁはぁ、身体が蕩けそう。
更に舌が絡みつき、永澄の手が乳房をほぐすように揉み、コリとなった乳首を強く摘む、突然、深海から急上昇するような浮遊感に包まれ身体の痙攣が止まらない。
あ、私様、もう逝くぅ……
「あ、やぁ、あ、あっ、ああー、はぁはぁ、はぁはぁ、んん、はぁ、はぁ、んっ、はぁはぁ」
留奈は、身体中から力が抜けていき、自分の膣から粘液が溢れ、物欲しそうに何度も痙攣し収縮するのを感じた。
欲しい、はぁはぁ、やっぱり欲しいよぉ、欲しい……
もう、指や舌じゃない、本物をぶち込んで欲しい。
で、でも……約束がある。
その時、永澄がそっとうなじを撫でるのを感じる。
「んっ、ん、あぁ」
「留奈ちゃん、報告があるんだ、実は俺、燦ちゃんと…」
「うん、知ってるわよ」
留奈は、心から微笑みながら返事をした。
「永澄、良かったじゃない、上手くいった?」
「う、うん、ありがとう、留奈ちゃんのお陰だよ」
しばし屋根裏部屋を留奈の喘ぎ声だけが支配する。
「はぁはぁ、それでね、留奈ちゃん」
永澄の指が尻の谷間を辿り…
「ぁ、くぅ、んっ、んっはぁー なぁに?」
永澄のために愛液がしみ出す大事な所にさしかかる。
「コンドームを必ずつけるとい条件だったらここに入れてあげてもいい」
「え、はぁはぁ、んんっぁ、い、いいのぉ?」
「あ、嫌だったら構わないよ、俺、人魚の……もう留奈ちゃんの中に入れたくてたまらないんだっ」
嬉しい、はぁはぁ、ああ、もう疼きが止まらない。
でも当たり前、永澄だって私の身体を目の前にして、いつまでも我慢できるはずない。
留奈は妖艶な微笑みを浮かべる。
「ハ、ハイッ ご主人様ぁ、のが欲しいです、どうぞルナの処女を貰ってください!」
留奈は潤んだ目を輝かせ、優美な太ももを広げヒクヒクとする大事なところを永澄の前に晒した。
完
もはや三河を尻と呼べない留奈ですね! GJ!!
ていうか永澄さんこの状態で寸止めを維持してたなんて男前すぎる!!
「ウンコアイドルメイドのはしたないメス穴に御主人様の固くて太いおちんちんをぶちこんでください!」
とか言わせたくなった。そしてこの流れはアナル展開もいけたと思ったりもした。とにかく超GJ!!
なんというGJ!
是非とも続編を期待したいです!
GJ!!いつもとは違うさ留奈まいいいいいいぃぃぃぃ!!
あとなにげに
>>113の発想もすごいなw
このSSはGJすぎじゃなくなくなくなくなくなくなくなくない?
ともかく乙です?
もうなんだかんだでGJ
GJの嵐!
すごすぎGJ
このスレルナリアン多いなw
マワリストも居るぞ!
俺のようなシラヌイーゼの肩身が狭い・・・
フジシローネの私もだけど?
iincherは俺一人か
ふむ……ハーレミストは俺だけのようだな
燦ちゃんはなんて言ったらいいのだろう
あれじゃない? SUNvsLUNERの時の親衛隊の名前。忘れちゃったけど。
129 :
しろまる:2009/02/07(土) 21:16:01 ID:42R+C7fx
明乃っちのメイド修行
「はぁ…悩ましい…。」
ある日の放課後のこと、不知火明乃は
アルバイトでの失態を思い出し溜息をついた。
「明乃っち、どうしたん?
悩み事?」
「溜息なんて辛気臭いわよ、
どしたの?」
そこへ燦と留奈が声をかける。
「いや…バイトの事で少し…な。」
その返事にああ成程、と二人は納得する。
メイド喫茶という客に対して何より愛想が
重宝される仕事は、明乃にとってはかなり苦手な職種なのだろう。
それでも最近はまだギクシャクしているところが
あるとは言え、最初の頃よりも遥かに良くは成っているのだが。
「お前たちは凄いな、私もソレ位出来るようになれば
いいのだが…。」
燦や留奈の自分とは対照的な立ち振る舞いを思い返しながら、
再び明乃は深いため息をついた。
「そりゃ燦は前から下僕とのメイドプレイで鍛えてるからねぇ。」
「るっ、留奈ちゃん!!」
何気なく留奈が発した台詞に燦は顔を真っ赤にして反応する。
「メイド…プレイ??」
聞きなれない単語に明乃は首を傾げた。
「メイド服着て、下僕に甘えまくってる燦を見たときは
びっくりしちゃったわよ。」
ニヤリと意地の悪そうな笑いを燦に向けながら、
留奈は肩を竦めて見せる。
「他にも、ナース、、ネコミミ、巫女、スク水…。」
明乃からすれば訳の分からない単語を並べられ
困惑する、しかし燦は顔から火が出る
ではすまない位に真っ赤になっていった。
「る、留奈ちゃんかてこの前体操服着て
永澄さんにおねだりしてたきん。」
燦が恥ずかしさの中で何とか発した
台詞により、今度は留奈が赤面し
びしりと固まる。
「う!あ、あれは…。」
「留奈ちゃん、四つん這いになって
いじめてぇって…。」
「なななっ、何言ってんのよ!!
だだ、大体アレは…!」
ワイワイと言い争う二人をよそに明乃はしばらく
考える素振りをし、やがて何かを決意した表情で
燦と留奈に声をかけた。
「瀬戸燦、江戸前留奈、頼みがあるのだが
…いいか?」
「はあ、はあ、何?明乃っち。」
「ふう、はあ、どうしたのよ?」
ヒートアップしすぎたのか二人は息を切らしながら
明乃の方へ向き直る。
「私にも、そのメイドプレイとやらを
やらせてくれ!!」
「「…へ?」」
一瞬の硬直の後、
「「ええぇぇえぇえええええぇえええ!!!??」
燦と留奈のハウリングボイスばりの絶叫が
学校中に響き渡った。
ーつまり明乃の見解はこういったものだった。
先程留奈が言った「メイドプレイで鍛えている」、
という台詞から明乃はメイドプレイはメイドとしての
知識や嗜みを得られるモノだと考えたのだ。
「あ、あのな明乃っち、ソレは普通のメイドさんとは
ちょっと違うんじゃきん、何て言うかその…
永澄さんとだけの特別なことて言うか…。」
「そ、そうそう、だからそのアンタの
したい事とは別って言うか…。」
傍から聞けば大胆発言とも取れることを言いながら
燦と留奈は誤解を解こうと必死に明乃を説得しようとする。
が、メイドプレイの事などどう説明したものか、
上手い言葉が見つけられず最後には明乃の凄まじい気迫に押され
遂に燦と留奈はソレを了承してしまったのだった。
131 :
しろまる:2009/02/07(土) 21:18:25 ID:42R+C7fx
そして放課後、今日はバイトも無く
明乃も都合が良いというので
早速今日、練習しようと
いう事になったのだった。
「と、言う訳で今日はよろしく頼む。
満潮永澄。」
満潮家、その屋根裏の部屋で
メイド服に身を包んだ明乃が永澄に
向かってお辞儀をする。
その横には明乃同様に燦と留奈が、ただし胸元は
大きく開きスカートはかなり短めだが、メイド服を
着て少し困ったような笑いを浮かべながら佇んでいた。
「え…えと、コレは一体
どうゆう事でしょうか…?」
永澄は状況が飲み込めず混乱する。
そんな永澄を余所に三人の少女たちは
話を進めていく。
「ほんなら明乃っち、最初は…。」
「私様たちがお手本見せてあげるから。」
先程の苦笑いとはうって変わって
艶やかな笑み浮かべながら、もう待ちきれない
といった表情で燦と留奈は永澄へと歩み寄る。
明乃はそんな二人を備忘帳片手に真剣に見つめる。
「ふふ、永澄さん。」
「燦ちゃん…?っんむ!?」
永澄はもう一度燦に状況を問いかけようと
する、が彼女に唇をふさがれ台詞を中断させられてしまう。
「んぅ、ちゅ…ちゅぱ、永澄さぁん…ちゅる。」
「んぅ…ちゅう…燦ちゃ…ん。」
いきなり永澄へとキスする燦に留奈が叱咤を飛ばした。
「あっ、こら燦!メイドの時は挨拶からでしょーが!」
あと呼び方、と付け足す。燦はハッとし永澄からゆっくりと
唇を離した。
明乃はいきなりの事に顔を真っ赤にさせ口をパクパクさせている。
「あぅ、そうじゃった。ごめんなさい
永澄さ…ご主人様。」
「ったく、私様だってはやくご主人様に
キスしたいのに…。」
呆れたような顔をしながら留奈は肩をすくめた。
132 :
しろまる:2009/02/07(土) 21:18:49 ID:42R+C7fx
「えへへ、ごめんな留奈ちゃん。」
「んじゃ、気をとりなおして…。」
留奈は軽く咳払いをし燦と共に永澄の前へ跪く。
「「ご奉仕させて頂きます、ご主人様♪」」
「ご主人様、今日は明乃っちにも来てもろたきん。」
燦は永澄へと身体を摺り寄せ、彼の頬を愛おしそうに撫で回す。
「明乃がどうしてもしたいって言うからね〜。」
留奈もまた燦とは反対の方向から永澄へと
抱きつき、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべる。
「え、そうなの!?」
燦と留奈だけならまだ解かるのだが、何故明乃がこ
この場に居るのかという疑問に対する二人の返答に
永澄が驚く。
「いやでも俺は燦ちゃんのお婿さんで
なのにルナちゃんともその…そういう関係になっちゃって
だから、そのこれ以上は…!」」
「ふふ。ええんよ、ご主人様に喜んで
もらえるなら。」
男として、というか人としてこれ以上は
(もう手遅れなきもするが)駄目だ、という永澄に
燦が優しく微笑んだ。
「ご主人様のために尽くすのがメイド
の役目なのよ。その代わり…」
「前よりももっともっと、可愛がってな。」
そういうと燦と留奈はそれぞれ永澄の左右の
頬へ舌を這わせる。
頬から首筋、首筋から耳たぶ等、二人は自分の方が
永澄に、より多く唾液を染み込ませようと様々な箇所を
愛おしそうに嘗め回していった。
133 :
しろまる:2009/02/07(土) 21:21:10 ID:42R+C7fx
「………。」
明乃はただ呆然と立ち尽くし三人の様子を眺めていた。
燦と留奈の唾液によって永澄の肌が濡れ艶やかに光る、
二人の少女がぴちゃぴちゃと舌を動かす度、永澄は
気持ちよさそうに身をよじる。
明乃は何故かソレが気に入らず、自分の胸の中に
モヤモヤとした感情が湧き出てくるのを感じた。
(な、悩ましい…、何なのだこれは?
本当にこれがメイドの練習なのか??
第一あの程度なら、わ、私の方が、
気持ちよくしてあげられるのに…って
何を考えているのだ、私は!?!?)
明乃は普段の自分ならまず有り得ないような
思考を打ち消そうとふるふると頭を振る。
(落ち着け、冷静になれ、不知火明乃。
これしきの事で動揺するなんて…悩まし)
「へ〜、私様たちよりご主人様を気持ちよく
させてあげられるんだ?」
心を落ち着けようと深呼吸し、平静を取り戻そうとした瞬間、
突如留奈が顔を上げ声をかけた。
「!?!?!?」
(な、何故私の考えていることが!?)
留奈の自分の思考を見透かした様な発言に
明乃は再び動揺する。
わたわたと困惑する明乃に、永澄が苦笑交じりに
答えた。
「えっと、不知火さん、声にでてたよ?」
「ふぇ?」
何とも間抜けな声が、屋根裏部屋に響く。
「……いや、ち、違うぞ満潮永澄!?
確かにちょっとやってみたいな〜とか
ちょっと気持ちよさそうだな〜とは思ったが
決してそんな破廉恥な事は考えてないぞ!?」
喋れば喋るほど墓穴を掘っていることに、今の明乃は
気付くことが出来ず、どんどんと本音をはき出してしまう。
留奈から視線を逸らすと、永澄にお尻をやわやわと揉まれ
気持ち良さそうに息を荒げる燦の姿が目に入った。
「ひぁ…、ご主人様ぁ、もっと…。」
「うん、燦ちゃん…。」
134 :
しろまる:2009/02/07(土) 21:22:02 ID:42R+C7fx
普段の燦からは考えられ無い位の甘い声をあげて
頬を上気させ、息を乱しながら永澄に自分の身体を擦り付ける。
その姿が明乃の目にはまだ年端も行かない少女ではなく、
一人の‘’女‘’の様に映った。
と、同時に先程のもやっとした気持ちが強くなっていく
のを感じる。
明乃は無意識の内に、永澄へと手を伸ばし始めた。
「し、不知火さん…!?」
突然、後ろから抱きつき燦にも負けない程のその豊満な胸を
押し付けてきた明乃に永澄は狼狽する。
顔を赤くして、わたわたと慌てる永澄に明乃は少しのおかしさと
愛しさを感じた。
永澄のそんな態度に燦と留奈はぷくっと頬を膨らませたが。
「満し…ご主人様。明乃の胸で…き、気持ちよく…
なって下さい…。」
必死に恥ずかしさを押さえなんとか言葉を発しながら、明乃は
永澄の背中に自分の胸を擦らせていった。
最初は、恥ずかしいという思いがあったが胸が永澄の背中を
滑る度、緊張はほぐれゾクゾクと快感や幸せがこみ上げてくる。
(こんな…気持ちいいなんて…あっ、駄目、乳首
かたくなって…。)
「ご主人様ぁ…、私もおっぱい可愛がってぇ。」
「うん。わかったよ、燦ちゃん。」
胸に刺激を受けはぁはぁと興奮する明乃を見て、燦は
自分も胸を弄って欲しくなり、永澄におねだりをした。
返事をしながら、永澄は燦の乳房へと手をのばし優しく
揉みしだきはじめる。与えられる快感にびくっと燦の
身体が跳ね、身体を小刻みに震わせる。
「ああ…すごいぃ、幸せじゃあ…ご主人ひゃまあ…。」
ふと、永澄は後ろで奉仕してくれている明乃が燦を
羨ましそうに見つめているのに気付いた。
「不知火さんも、おいでよ。」
「はい…ご主人様。」
永澄の誘いに、自分でも信じられない位の甘えた声で
明乃は燦の反対側へといき、自分の胸を突き出した。
燦と明乃の乳房を片方づつ掴むと、二人があんっと声を上げ、
頬を染め、永澄へ嬉しそうにちゅっとキスをした。
「じゃあ…留奈ちゃんには、下の方をお願いしようかな。」
「はい、ご主人様。いっぱい気持ちよくしてあげるんだから。」
135 :
しろまる:2009/02/07(土) 21:22:36 ID:42R+C7fx
笑顔で答えるや否や、留奈は早速はむっと永澄のモノを
咥えこんだ。じゅるじゅるとイヤらしい音をたてながら
舌をねっとりと絡ませ、頭を上下に動かしながら、
刺激を与えていく。目を上に向け永澄が感じているのを見ると
留奈は嬉しくなり、さらに動きを激しいものにしていった。
「はぁん…ご主人様ぁ…あっ、気持ちいいの…。」
「明乃っち…あんっ、もうご主人様にでれでれじゃね。
私も…ひんっ…人の事…言えんけどぉ…。」
燦の言う通り、明乃はもうすっかりと発情していた。
最初の戸惑いや緊張は何処へやら、今は永澄が胸を
揉むたびに、ご主人様〜と甘え自分から胸をぐいぐいと
押し付ける始末である。
(明乃っち、メイドさんになりきれてよかったなぁ…。)
と、どこかずれた事を思いながら燦もまた同様に自分の
胸を永澄の手に押し付けていた。
こうして明乃のためのメイド練習という名の、ただの
ハーレムメイドプレイは遅くまで続いたのだった。
その後、結論から言えばあの練習は効果があったと言える。
まだぎこちなさは残るものの、明乃の接客は前より格段に良く
なっていた。
ただ、一部の客は「不知火さんはツンツンしてる方がいいのに〜!!」
と涙ながらに叫んでいたが…。
あと、変わった事と言えば夜の永澄専属メイドが一人増えた位である。
今日も永澄が家に帰れば、自分の部屋で三人の美少女達が待機していた。
燦、留奈、明乃も永澄のメイドとしてはすっかり慣れたようで
満面の笑顔でご主人様を出迎えるのだった。
「「「お帰りなさいませ、ご主人様♪」」」
おわり
136 :
しろまる:2009/02/07(土) 21:26:16 ID:42R+C7fx
以上です、明乃っちメインで書いてたはずなのに
エロも出番も中途半端に…
すいやせんでした!! )薬指
GJ!
>>136 (待て! GJだからキータイプに関わる指を詰めるんじゃねええ!!!
おやっさんも話のわかるひとだ。どうだ、こんどメシでも食いながら……)
タ ッ コ チ ュ 〜
明乃いいね〜お持ち帰りしたい
GJ!
最近投下多くて嬉しい限りだ
さて昨日はバレンタインデーだったわけだが、チョコまみれの巡が美味しくいただかれるエロ話しはまだかね?
その習慣が始まったのは、満潮家に同居しはじめて、まもなくのことだった。
満潮家に嫁に来てすぐに風呂で、お互いの裸体を見てしまい永澄にハウリングボイスを放ってしまったのも、今から思えば懐かしい。
昔を思い出し微笑んだ燦は用意していたバレンタインチョコを机にしまってしまう。
これだけライバルが増えては、こんな平凡な手作りチョコではダメだ。
なにしろ巻まで、彼にチョコを渡す始末。
そろそろ天然を脱却して、次ぎの段階を目指すべきなのだ。
私こそが永澄の妻なのだ!
燦は風呂場に入り服を脱ぐと鏡に映る自分の裸体を見て拳を握しめ誓う。
瀬戸内人魚の沽券にかけても、永澄さんに、私の本気チョコを!
最初に、それに気が付いたのは、やはり永澄の母だった。
燦が風呂からあがる度に、疲れた表情を見せたり、あるいは手首を捻った様子や腰を押さえるような仕草を見せ、時には何処かにぶつけたのかオデコに青くなった跡がある事もあった。
永澄毋が問いかける。
「燦ちゃん、どうしたの?」
「え、なんでもないきん」
「正直におっしゃいなさい」
「うっ、でも……」
普段、優しく温厚なだけに永澄母は怒ったりすると結構迫力があり恐い。
いや、別に怒っているわけではないのだが、
巻が、見兼ねて、ためらいがちに進言する。
「あ、あのお母様……」
「ま、巻ちゃん…」
「巻ちゃん、続けて」
さすがの巻も、永澄毋の前では借りてきた猫のように大人しい。
「は、はい、ここのお風呂は、燦様、人魚には、向いてないです」
「どういうこと?」
眉をひそめた永澄毋の表情を見て、燦は仕方がなく事情を話した。
まだ未成熟な人魚である燦は水に濡れると人化が保てない。
当然、風呂に入って水に濡れれば人魚に戻ってしまう。
そこで問題となるのは、着替え場から浴室への段差と、浴槽の縁と硬いタイルで覆われた床との高さだ。
人魚となった燦は、アシカやオットセイのように下半身をタイルにつけ這うしかなく、浴槽に入る時は、まだいいのだが湯からあがる時に、身体に反動をつけて腕で支えて持ち上げなくてならない。
その時、勢い余って縁から落ちタイルに頭や身体のあちこちを、ぶつけてしまう事があるのだ。
「困ったわね……」
「お義母さん、ご免なさい」
「燦様ぁ」
「燦ちゃんが謝る必要はないわよ、もう少し広ければね〜」
度重なる崩壊で、何度となく建て直された満潮邸は、瀬戸家、江戸前家、両家による、お詫びを兼ねた支援によって、かなり豪華な家となっている。
風呂場も広くなっているが、毎日、掃除をしている永澄毋の負担を考えると縁を低くして浴槽を深くも出来ない。
スロープを作ろうにも、如何せん絶対的な敷地面積が足りないのだ。
思案した結果、一応の夫である永澄の出番ということになった。
浴槽から出る時は、燦に水着を用意して貰って永澄に抱きかかえて貰うのだ。
永澄毋から、その案が提唱されると、燦は顔を真っ赤にして俯きながら永澄の表情を伺い小さな声で答える。
「な、永澄さんがいいなら……」
永澄に反対する理由はない。赤くなった顔で何回も縦に振る。
反対したのは、巻と永澄父だった。
「中学生には早い! 何かあったらどうするんだよ、大体、羨まし過ぎる、なんなら義理の父として俺がぁー」
「お父さん、ちょっと、向こうで話し合いましょうね」
いつも一言以上に余計なことを言ってしまう永澄父はこれで沈黙した。
巻も断固として反対するが、主人である燦が認めてしまえばどうしようもない。
「フナムシ、燦様に変なことしたらコロス!」
悔し紛れに捨て台詞を言うしかない。
そして2年も立てば、お互いに慣れてしまい習慣となる。
なにせ同じ人魚である留奈も加わり、風邪でもならない限り毎日の事だ。
時にはビキニがずれ豊満な乳房がこぼれるように覗いても、顔を逸らしたり目を閉じたりするもの、永澄は平然としたものだ。
燦は溜息をついて思い出す。
初めて浴槽から抱きかかえられた時の、ときめきと興奮を、永澄のチラチラと自分の胸や自慢の鱗を見る熱い視線を……
「はぁ」
お互いの肌が触れ、その暖かさに心をときめかせ、永澄、いや夫の意外と男らしい顎の線や、腰に当たる彼の硬くなった突起に思わずハウリングボイスを放ちそうになるほどに鼓動が高鳴った日々を……
「倦怠期、なんじゃろか……」
はぁ、それに留奈ちゃんもおるしな……
留奈とは、なし崩し的に永澄を共有するような関係になってしまっているが、考えてみれば彼は自分以外にも、殆ど裸に近い女を、ほぼ毎日抱きかかえているわけだ。
いい加減、彼の股間が平静を保つようになるのも仕方がない。
燦の中には留奈に、これ以上は許したくない気持もある。
それに、もう永澄さん信じるだけじゃ、などと言っていられないのだ。
学校の保健室での母親である蓮との会話を思い出す。
「永澄君とはどうなの?」
「え、いつもと同じじゃよ?」
「そうじゃなくて……あっちの方よ、避妊とかしとる」
「えぁ、ひ、避妊ってお母ちゃん、なんのこと言うとるん?」
赤くなった燦の言葉に、母親は盛大に溜息をつきながら首を振った。
「その様子じゃ、まだキスもしとらんね、燦、あの家に嫁に行って何年になる?」
キスという言葉に若干、悔しそうな表情を見せつつも、さして慌てずに燦は母親の質問に答えた。
「2年じゃよ?」
「やれやれ、そんなこと言うとると、本当に永澄君、誰かに寝取られるんよっ」
「わ、私は永澄さん信じとる、それに誰を選ぶかは永澄さんの自由じゃぁきん」
「ふ〜ん、じゃ、お母ちゃんが味見しちゃおう!」
さすがの燦も、包みに永澄君へと書かれた手作りチョコを見せながら言われるとショックの色を隠せない。
母親の目は笑ってない、自分には判る、本気だ!
だが何故か、彼の妻である私や、お父ちゃんがいるのにとは言えなかった。
それは自分の家が極道であって、それが燦の中にある理想像の任侠とは違っていることに、この歳にもなれば、おぼろげながらにも気がついていたからだ。
極道は欲しいものは非合法であっても力ずくで奪い取る。
そこには仁義も正義も血縁も、燦の信じていた事は、なにも存在しない。
極道の頂点を極めた両親……
父親が何回も浮気をしているのも知っている。
母親が怒るのは、父親に浮気を許させるだけの甲斐性がないからだ。
逆に母親である蓮に年下の恋人が出来たら、激怒をしながらも、あの父親は母親には逆らえないに違いない。
まぁ、間違いなく、その恋人を殺そうとするだろうが……
もし自分だったらどうだろう。
仮に留奈と自分を、二人共俺の女だぁ、と永澄に言われたら、このままだと認めてしまいそうな気がするのだ。
永澄を失いたくないし、やはり自分一人のものにしたい。
「はぁ」
でも彼を信じるだけじゃ、と言っていても、もし自分が選ばれなければどうなる?
自分は生きていけないかもしれない。
それに今だに彼との間には言葉上での約束以外、何もないのだ。
燦は準備を終えると、覚悟を決めて永澄を呼んだ。
留奈は仕事でいない、母親に頼んで巻を埼玉での実家に呼んでもらった。
母親の、ふふんと、いかにもお手並み拝見とうような笑いを思い出す。
はぁ〜 いよいよじゃぁ!
風呂のドアが開き、浴室への扉がノックされて、永澄の元気の感じられない声がする。
「……燦ちゃん…開けるよ〜」
多分、元気がないのは自分がチョコをあげてないからだと思いたい。
しかし両手に抱えられない程のチョコを貰い、鼻の下を伸ばしていた彼の顔も浮かぶ。
永澄は人魚仲間でなく人間の女からも大量にチョコを貰っていたのだ。
去年までは自分以外に、たいして貰っていなかったのに……
もう!
それだけ永澄がいい男になってきた事とも言えるが、誇らしく思える反面、腹も立つ。
「な、永澄さん、え、ええよっ!」
言葉が震え、燦は目をつぶった。
浴室の扉が開き、服を濡らさないために短パンに着替え、上半身を裸にした永澄が入って来る。
しばしの沈黙が続く。
「うぁ、さ、燦ちゃん!」
想像した通りの驚きの声が聞こえる。
「なぁ、な、ながすみ、さ、ん、ど、ど、どうじゃぁ」
恥ずかしさと、緊張感で声が吃り、どうしようもなく震える。
自分らしくない行動に、彼はどう思うだろうか?
しかし、永澄の返答は、
「あぁ、ごめん、まだ身体流してなかったんだ」
へ?
「そ、その焦茶の奴、肌を綺麗にする、な、なにかのパック?」
なぁっ にを、言うとんじゃぁ!
「あぁ、ご、ごめん、はっきり見てないから」
「な、なが、すみさっん」
顔を逸らしている彼の、あまりの鈍感さに燦の声が震えた。
この浴室内一杯に漂う、この甘い匂いに気がつかないのか、別の意味でハウリングボイスをくらわせたくなる。
でも、
「はぁ」
ここで怒っては、思いつめた決心と今までの準備が無駄になる。
好意的に考えれば、普段の自分とは、あまりにかけ離れた行為なので、乳房に塗られているものが厳選された生チョコだと、永澄は思いもしないのだ。
エロ澄という二つ名がつくほどの彼だ、このくらいの行為だったらすぐ気がつくのが当然だと思っていた自分が甘いのに違いない。
そう、この熱く鼓動する胸の上で溶け始めているチョコのように。
「永澄さん、私を見て」
呆れてしまったのと怒りで恥ずかしさを忘れ、燦は豊満な胸を誇るように姿勢を正す。
「え、でも……」
いい加減、気がついて!
「……ぁ、ええ! ぅぁわー ちょっと、さ、燦ちゃん」
ほっ……
「な、なにやってんだよ? ぅあわ、わ、えーと」
大袈裟なくらい慌てる永澄に、燦の表情にようやっと微笑みが浮かぶ。
「こ、これが私からの、バ、バレンタインチョコじゃきん」
「えっ、ぇええええー」
「す、好きに、な、なめて、ええよ」
彼の目を真剣に見つめる自分の心音が浴室中に響くような気がした。
「で、でも」
「せ、瀬戸内人魚の心意気を受け取って」
「ぁ……わ、判ったよ! その心意気、う、受け取るよ」
さすがに今までの出来事や2年の同居生活で、燦の性格を知った永澄の早い判断と覚悟を決めた声に、燦はホッと胸を撫で下ろす。
「さ、燦ちゃん、い、いい?」
「うん」
震える永澄の声と身を焦がすような熱い息に燦は蕩けそうになる。
あぁ、身体がジンジンする。
密着するように坐り自分の肩と腰にまわされる手の感触に思わず喘ぎ声が漏れてしまう。
「ん、ぁ、やぁ…」
ま、まだキスもしてないのに、永澄に乳房をなめさせる。
「ぁあ…」
永澄の剥き出しの乳首が背に当たる感触に自分の乳首まで固くなり始めるのが判った。
はぁはぁ、ダメ…やぁ、乳首が固くなるの、み、見られとる。
まだ、しょ、処女なのに、こんなに感じるなんてぇ…
はぁぁああ……
恥ずかしいのに、鱗の奥に隠された密やかな泉が熱く熱くたぎる。
わ、私は、ひょっとして淫乱の気があるのだろうか?
少々、心配になりながら間近に迫る、愛しい永澄の横顔を見つめた。
彼の目が、いいのと最後の問いかけをする。
「うん」
燦は、短く小さく頷き目をつぶった。
永澄の熱い息が顔に掛かり顔を胸に接近するのが感じる。
はぁはぁ
自分の息も永澄の息も乱れる。
そして乳房の一部が押されるような感覚がして、
「ひゃぁ!」
思っていたよりも生暖かく固い舌の感触は、少し遅れてやってきた。
あ、はぁはぁ、やぁ、舌が、ぁああ、感じる……
「はぁはぁ、あ、燦ちゃん、あ、あのぉ、俺……」
一なめ、二なめ……した永澄の興奮した声が耳元で響き、燦の吐息が漏れる。
「んぅっ、ど、どうじゃぁ、チ、チョコの味」
「う、うん、あ、甘さ控えめで、お、美味しいよ、燦ちゃん、ありがとう、俺のために、こんなことまでしてくれて」
「わ、私は瀬戸内人魚じゃきん、な、永澄さん、もっと舐めてええんよ?」
「え、うん、でも俺、燦ちゃんの気持だけで、もう凄く嬉しいんだ、だから――」
こうやって抱かれ、数回、舌でなめられただけで、こんなにも気持よかったのに……もうやめるの?
見れば乳房の白い地肌は殆ど露出してない。
はぁ、もっと舐めてええんのに……
「わ、私の胸、気に入らん?」
燦は思わず永澄に問うと、顔を赤くして俯いてしまう。
「え、そ、そんなことない、凄いよ、綺麗だし柔らかくて、張りがあって」
「じゃぁ、もっと、な、舐めてぇええよ、チョコが、もったいないきん、お願い……」
永澄の腕に強く抱かれ、気持良さに息を乱れさせ燦は彼に甘くねだる。
「さ、燦ちゃん、俺、俺、」
「はぁはぁ、永澄さん、お願いじゃきん」
「あ、本当に、いいの、あ、そ、その、な、なめて欲しいの?」
「う、うん、な、なめて、欲し……い…きん」
燦は、はにかむように頷いた。
そして遠慮がちだった永澄の唇が、いきなり乳首を含む。
んぅっ、はぁはぁ、やあ、いいん!
彼の舌がねっとりとチョコを舐め取り乳首がひしゃげる。
くぅ……
音を立てて、舌が固くなった乳首をなぶるように舐めまわす。
はぁはぁ、やぁ、んん、
永澄を妄想しながら弄るより、ずっと気持がいい。
当たり前じゃきんな、本人がなめてんじゃからぁ、も、もう私、ダメじゃぁー
「永澄さん、もっと、はぁはぁ、私の身体を…」
永澄の熱い吐息を感じたとたん、乳房が下から持ち上げられ、
「んんっ」
燦の口から喘ぎが漏れる。
はぁっん、はぁはぁ…
熱を持った逞しい掌が包み込み、揉みほぐしはじめるのを感じた。
そして――
「さ、燦ちゃん、だ、大丈夫」
「え、はぁはぁ、だ、大丈夫じゃよ、はぁはぁ、つ、続けて…」
「だ、だって」
真っ赤になりつつも永澄の心配そうな表情に、燦は自分の姿勢に気がついた。
乳房は、もはやチョコに被われてなく、彼の唾液で濡れた白い肌をさらしている。
そして永澄の太ももの上で、頭がタイルにつくほどに背中が弓なりになり、彼の腕が白くなる程握りしめていた。
「ぁ、やぁー」
我に返った燦は、汗まみれの身体を身悶えさせ、恥ずかしさに耳まで赤くなる。
ただチョコを舐めて貰うだけで、こんなに悶えてしまうとは思ってなかった。
せいぜい、くすぐったい程度だと考えていたのに、淫らに悶える姿を、永澄の前に晒してしまったのだ。
「さ、燦ちゃん」
永澄の呼びか掛けに燦の身体が震え、そっと顔を伺う。
「あ…んん」
まだ興奮に顔を真っ赤にした彼が、そっと冷たいタイルに燦を横たえ、その感触に艶っぽい声が漏れ出る
「あ、ありがとう、俺、今日のバレンタインチョコ、絶対に忘れないよ!」
「う、うん」
今さらだと自分でも思いながらも露になった胸を隠して燦は頷く、ふと、その時、彼女の目の端に永澄の股間が目に入った。
あ……
燦は思わず股間を凝視してしまう。
「あ、俺、ちょっと、その、ご、ご免、ト、トイレに行くから、お風呂からあがる時、呼んで……」
「え、ァ、うん」
その短パンを履いた股間は、傍目でも判る程に膨らんでいるのだ。
はぁ、永澄さん……
燦の頬が、増々赤く染まる。
あぁ、そうか…
自分が時々するように永澄も自分で慰めにいくのだろう。
いつもの自分では気づかなかったに違いない。
……ぁ、そ、そうじゃぁー!
はぁはぁ、
心臓が高鳴る。
息が乱れる。
こんな考えが浮かぶなんて自分は、本気でどうかしてしまったのに違いない。
でも彼女の性格からして、ここまで来たら、もう止まれない。
燦は決心した。
はぁはぁ……
永澄が欲しい。
でも今ではない、もっと素敵なイベントがあるのだ。
その時は、人魚の秘密も永澄に見せよう。
彼は、どんな表情を見せるだろうか?
燦は自らの欲望を自覚して震える声で永澄に囁く。
「な、永澄さん」
「ん?」
「わ、私、ホワイトデーに欲しいもんがあるんじゃぁ」
燦の要望を聞いた永澄の驚く顔を見て、彼女は恥ずかしさと期待に身悶えした。
そう、またお風呂で……今度は自分が、この口と舌で……
完
すみませんバレンタインに間に合わいませんでした。
それと巡さんじゃなくてご免ね
保管庫の管理人さん、俺の拙いSSの保管をありがとうございます。
おまけにリンクまで!
超GJ!!
エロ澄さんその日が待ち遠しいなw
GJじゃない?
巡じゃなくてもGJ!
毎度のことながら設定が凄く細かくてエロいなぁ
身内に人魚がいるのかと思ってしまうw
GJ!
GJ!GJ!
瀬戸嫁連載再開して欲しいなぁ
なにやってんだろ
治療に専念してるって考えてやろうぜ
さて今日は2/22で猫の日らしいが、猫×巻のにゃんにゃんプレイはまだかね?
巻も人化出来るようになったし、巻×永澄が見たいなぁ
まずは巻×藤代だな
かわいそうな巻2号・・・
注 猫の生態も構造もよく知りません。
ひょっとしたらちょっとアレかも……
変態です。
それは、いつの頃だろうか?
巻は、天敵である白猫がこの家に訪れるのを楽しみにするようになっていた。
訪れるといっても普段から満潮家周辺をウロウロして、時おり帰って来てキッチンの片隅で寝てたりするので半飼い状態であるが……
家人が寝静まり、主人である燦と余計な同居人である留奈が、ぐっすり寝ているのを確認すると、巻はゆっくりと起き上がる。
足を忍ばせて、巻が夜中にトイレに行けるようにと、予め僅かに隙間を開けてあったドアからそっと廊下に出る。
はぁはぁ……
そろそろあの猫が帰ってくる頃だ。
これから待ち受ける快楽を想像し巻の息が乱れる。
魚人の一種族である巻の身体は小さい、慣れ親しんだ瀬戸内とは違い、当たり前だが完全な人間社会である埼玉では、小さいがゆえのトラブルに見舞われる。
なにしろ満潮邸は、魚人用に建てられていない。
燦や留奈ですら苦労するのだから、巻の苦労は人間の想像を絶する。
廊下を歩きながら巻は数々の困難を思い出し溜息をついた。
燦や永澄母といる時はいい。
問題は満潮邸で一人となった時だ。
例えばゴキブリとの戦い。
または、庭で遭遇したドブネズミやカマキリとの戦い……
巻の武器である、銘刀河豚刺、水を高圧にして弾丸と打ち出す、分身と言ってもよい背に背負う必殺の貝殻……
だが、どれも対魚人用、あるいは対人用であって、つまり巻よりも数十倍も表面積が大きい生き物に有効な武器だ。
巨大な獲物は、さして狙わなくても適当に打てばあたる、適当に突進していけば突き刺さるのだ。
だが身体の大きさが巻と、そう大して差がなく、また動きの早い生き物は、必殺の武器である巻貝は、その大きさがアダとなり、毒剣はリーチの差が圧倒的に不利となる。
彼女の戦い方は、要は自身の小ささを生かして身体の大きな敵に対して特化した戦法なのだ
さらに重要な問題があった、今の戦場である満潮家では、そう滅多なことでは撃つわけにはいかないのだ。
威力がありすぎて無闇に水弾を放つと家を破壊してしまうので、得意の、数撃ちゃぁ当たる戦法、も使えない!
さすがの巻といえども、ゴキブリやネズミ相手に戦い、そう何度も永澄母に迷惑をかけるわけにはいかない。
災難は、それだけにとどまらない、トイレで流されそうになるは、味噌汁の鍋に落ちるは、排水口に嵌まるは………
巻は溜息をついた。
こんな目に遭うのも、あのフナムシのせいじゃぁ……
なかでも最悪だったのが、あのゴキブリホイホイだ。
瀬戸内の海底にある瀬戸家には、殆どゴキブリが存在しないので油断していたのだ。
ゴキブリとの戦いの際、よく確認せずに匍匐前進したまま入り込んだら、もろに罠に掛かってしまい、おまけに中にいたゴキブリにも噛まれる始末で散々な目にあった。
身体中に付着した、あの接着剤を取るのに、どれだけ苦労したことかぁ!
しかも、よりによって永澄に発見された時の屈辱は、主人である燦の目前であるにも拘わらず、その場で彼を殺そうと思ったほどだ。
また人間よりも遥かに身体能力が勝っていたとしても、巻の身体では、階段を降りるのも、昇るのも、テーブル、椅子等々、毎度の事となると、とにかく面倒で苦労が多かったのだ。
しかし、そこへ強力な助っ人が現れる。
いつの頃からか、巻が困難に陥っていると、あの白猫が、のっそりと現れ、巻を助けていくようになったのだ。
半野生である白猫は、巻を超える狩人だ。
ドブネズミはもちろんのこと、ゴキブリ等の昆虫など、彼(白猫)にとっては狩りの練習にもならない。
さらにトイレに落ちた巻を救い、階段を昇ろうとしている彼女の襟首を喰わえて、軽やかに移動する。
まだまだ仔猫である白猫にしてみれば、単なる遊びなのか、あるいは自分よりも小さい者に対しての保護意識なようなものを持っているのかもしれない。
こうして巻は、恐れを抱いていた白猫に親しみを覚えていき、いつのまにか一緒に戯れるようになった。
「おう、いたかぁ!」
巻が階段を降り台所へ行くと、いつもの白猫専用の毛布が敷いてある片隅に彼はいた。
目を閉じたままだが、巻の言葉に反応し尻尾をくねらせる。
猫の生長は早く以前よりも何倍かに大きくなった白猫の腹に、そっと寝転び、その毛皮の柔らかさを楽しんだ。
白猫が鳴き声をあげる。
「判った、ちょっと待ってくれですぅ〜」
まるで主人である燦に対するような可愛らしい声で囁き、冷蔵庫の前に立ち、巻の為に結び付けて垂らしてあるロープを渾身の力を込めて引く。
最下部のスライド式ドアが静かに開き、巻用に段ボールで作られた台に昇ると、永澄母が彼女の為に買い求めた小さなパック牛乳を引っぱり出した。
これなら巻一人でも扱える。
気配に後ろを見ると白猫が自分用の皿の前に坐って、巻の方を見つめていた。
「ま、待っているですぅ」
巻の鼓動が高鳴る。
巻は、全身を使って器用にパックをあけて皿へと注ぐ。
白猫が、待ってましたとばかりとペチャペチャと飲み始めた。ピンク色の舌を見つめ、巻は、息を乱しはじめゴクリと生唾を飲み込む。
そして服をゆっくりと脱ぐと全裸になった。
こうして見ると巻の身体は未発達の部分はあるもの、なかなかに整っていて美しい。
頬を染め、白い胸に咲く二つの淡いピンクの乳首を押しつぶすように手で覆い隠して白猫に囁く。
「はぁはぁ、どうじゃぁ! 儂の美しさ、まぁ、お前には、理解できんじゃろなぁ…」
巻は一心不乱に牛乳を飲んでいる白猫の濡れた鼻にキスをすると、牛乳が入った皿に足を静かに入れ、ゆっくりと全身を沈めた。
やがて白猫の、ザラザラとした舌が巻の蒼い蕾のような肢体をなめ、彼女の唇から熱い吐息が漏れた。
「んんっ、はぁはぁ、ザラザラ、いい、んんっー」
深海の水圧も耐える躯には猫のやすりのような舌など問題ない。
巻は、自分から猫の舌にしなだれかかり、小さな躯を絡める。
僅かに脹らんだ乳房が潰れ、小さな乳首が舌に引きずられ、ひしゃげ、巻の牛乳に濡れたやらしい躯は、あられもなく痙攣し
「あっ、んっ、やぁ、はぁはぁ、んんっ、あぁ…」
主人である燦も、聞いたことがないような甘い声で喘いだ。
きっかけは燦の料理だった。
燦が目を離した隙に、つまみ食いしようと鍋に落ちたのだ。
なんとか主人が来る前に脱出に成功したところで、白猫に捕まった。
当然のように躯を舐めまわされ、逃げようとしても執拗に迫る白猫に悲鳴をあげ、巻は服を脱ぎ身替わりにしようとするが、努力空しくあっさり再捕獲され、躯中を舐めまわされた。
気がつた時には、悲鳴は悦びの声となり彼女は新たな性癖に目覚めていた。
「はぁはぁ、なんじゃぁ、こ、こりゃぁ、はぁあぁ〜 オナニーするより、ずっとええっ!」
はぁはぁ、す、凄い、ザラザラの猫舌、いいっ!
初めの頃こそ、快感に喘いでしまったことに屈辱を感じ、悔しさに身を震わせていたが、白猫が巻を舐めまわす時、無意識に躯を露出させ、自らに言い訳をしながらも、次第に密やかな快楽に身を震わせ喘ぐようになった。
そう、これはオナニーの延長にすぎないのだ、道具の代わりに、あの白猫を使用するだけだと……
いつしか巻は快楽に取り憑かれ虜となり、ついには自ら白猫の前に、いや彼の舌の前に裸体を晒らすようになった。
「はぁはぁはぁ……」
白猫に前進の牛乳を舐め取られた巻は股間を大きく開く。
予め皿の脇に置いてあった牛乳に、毒を抜いておいた銘刀河豚刺を突き刺す。
小さな穴から牛乳が少しずつ流れ落ち、狙い通りに巻の股間に注ぐ。
「はぁはぁ、舐め…てぇ…」
もう慣れているのか猫は、まるで巻の望みを理解しているかのように舌先で、密やかな股間を舐め始めた。
「ヒィッ…んん……あっあっ…んんっ…」
白猫の舌がペチャペチャと蠢く度に、淫らに幼い躯がピクピクと痙攣する。
「はぁはぁ、んっぁ、ご、極楽じゃぁぁー はぁはぁ、んん、め、捲れて、はぁはぁ、引きつれて、はぁはっあっあっあっ!」
猫の舌は、丹念に巻の股間を舐めまわし、彼女は何度となく絶頂を味わった。
ついに牛乳が無くなるが、巻の興奮が最大になる。
「はぁはぁ、も、もう儂、辛抱、た、たまらん」
彼女は前脚で顔を洗っている猫の股間に潜り込み、そっと白猫の睾丸を撫で回す。
猫の躯がビクと震える。
「はぁはぁ、大人しくしとるんじゃ、いつも助けてくれてる、お礼じゃぁ、き、気持よくしてやるからなぁ」
そっと白猫の局部に触れると、両手を使って揉み始める。
猫は、同意するように鳴き声をあげるとゴロンと仰向けになった。
巻の刺激によって、次第に毛に包まれた鞘から猫のトゲのある肉色の性器がダラッと現れる。
巻の目が潤み、股間からは粘液が漏れ出す。
初めて見た時は、あれ程までにグロテスクで気色悪かったのに、なんで、今はこんなに愛おしいのだろう。
「はっあー ふぅー ふぅー ごめんな、オマエの巻貝を、儂に入れ、られたら…はぁはぁ、儂の、躯、は、んんっ、破裂してしまう、はぁはぁ、そ、その代わり……はぁはぁ」
巻は熱い吐息を漏らし、白猫のヌルヌルしたペニスに股がり全身で抱きしめた。
「はぁはぁはぁ…んん、ト、トゲ、トゲがいいんじゃぁぁ!」
彼女は粘液の溢れる小さな秘所をトゲに押し付け前後に腰をふる。
「んんぁっ、はぁはぁ、トゲがぁー んんん、はぁはぁん、ダメぇ」
「ニャァー」
白猫が目を閉じ尻尾をくゆらせ鳴く。
巻は応えるように頭を仰け反らせて淫らに喘ぎ、ゆっくりと股間に指をあて開き、そっとトゲをスジの中へと入れた。
「あっ、あっ、はぁ、んん……ぁ、あぁ、いい、猫のチンポ、いい!」
淫らな太ももで強く肉棒を挟み込むと上半身を起こし、更にトゲを深く体内へと突き刺す、そして、脹らみ始めたかのような固い乳房を両手で揉んだ。
「はぁはぁ、んっ、ふぅっ、ぁっ、んんっ、はぁはぁ、はぁはぁ、あっあっあああー」
腰を絶えず動かす巻は目を潤ませて身体を痙攣させ逝った、彼女は快楽に蕩けるように貪欲な肢体で再び抱きつきペニスの粘液にまみれる、固くなった乳首を擦りつけ、白猫の細くなっているペニス先を必死に舐めまわし力一杯抱きしめる。
「はぁはぁ、はぁはぁはぁ」
やがて生暖かいペニスに力強い脈動が生まれ、突如と猫が立ち上がる。
「はぁ、はぁ、わ、儂に、かける…ん…じゃァ−」
巻は、猫の精液まみれになって悦びの声をあげた。
翌朝――
「夕べ、この猫をうるさかったなぁ」
外に出して欲しいと鳴く白猫を見ながら永澄が呟く。
「そ、そうじゃっなぁー」
まだ猫が苦手な燦は永澄の陰に隠れ返事をする。
「ほれ、あまり遠くに行くなよ、あれ、巻は?」
白猫が外に出てホッとした表情の燦は、永澄に微笑んだ。
「巻ちゃん、とっても気持良さそうに寝とるきん」
完
そして次回!
ある日のこと、たまには姉の様子でも見てやろうと訪れた蕗は、偶然、白猫と淫らに戯れる姉の姿を見てしまった!
見られた事に気がついた巻に追われ、満潮邸で血を分けた姉妹同士の仁義なき戦いが始まる!
頼みの武器を奪われ、巻に捕われた蕗の貞操が危ない!
そしてついに蕗の大事な所に白猫の舌がぁ!
そこへ邪神化した永澄までが、綿棒を持って襲いかかる!
………嘘です、続きません。
獣姦か…
GJ!!
ネタのつもりで書いた
>>158が本当に読めるとはw
GJ!斬新だなや〜
凌辱ネタがないね。
こんなのはどうだろう・・・
京の貴族(名前ワスレタ)に拉致された燦、留奈、蓮、明乃、巻、巡、委員長
が、貴族とその取り巻き連中に輪姦されるの。
そんな妄想している俺は鬼畜スキー
こいつ・・・
永澄ママンを忘れるだなんて…
ウイング廃刊になるらしい
>>169 そういうんじゃないけど、確か結構前にオリキャラ数人による燦の陵辱系があったよね。
保管庫にあるんじゃねぇの?
俺は陵辱系は無理だから確認はしてねぇが
保守したほうがいいんじゃなくなくなくない?
ヤクザ全開・鮫全開の藤代が巡を凌辱しちゃうのはどうだろう
スプラッタ系になりそうだが…
不思議と藤巡は最終的にイチャイチャ展開しか思い浮かばんから俺には無理だな…
なんでだろう自分もだ
結婚して子育てしてる藤代と巡が思い浮かぶのは末期症状なのだろうか
いくらなんでも子育ては話飛びすぎだろうw
将来設計をしておいて損はないし?
藤代「子供はたっくさん欲しいなぁ?」
巡「じゃあ家族で警視庁が作れるくらいの人数で」
銭形さんマジパねぇっす
永澄さんと燦ちゃんは高校卒業してすぐ結婚してそう
巻と藤代は結婚しそう
悩ましはー?
>187
明乃は一人で体の火照りを静めてます
下の剣で?
下の剣で
192 :
藤代:2009/03/11(水) 18:54:33 ID:OGe6kL/T
明乃さんって?
すごく美味しそうだよね?
藤代さん、巡さんに睨まれてますぜ
政さんの出番はまだか!
永澄さんがアップをはじめました
俺はこの隙に燦を拉致ってハメるとするか・・・
巻「させるかぁ!!」
つまり巻×燦ですね
巻「ワシが燦お嬢を満足させてやるんじゃーーー!! ジェットラム」
燦「ちょっ!? それ無理流石に入らんき「アターック!!」ひぎぃぃ!!」
なら、俺はルナをお持ち帰りするとしよう・・・
ルナパパ「お前をターミネートする」
202 :
200:2009/03/16(月) 23:15:28 ID:OCebPCrn
・・・あんぎゃーーーーー!
この隙に俺は巡と…フヒヒ
>>203 藤代「ぜッッッッッたいに許さないけど?」
委員長はお持ち帰りOK?
どうぞどうぞ
あかん!それ委員長やない、アマゾネスやで!
望むところだ
逆にそっちの方が・・・
ここは危ないからあっちでお兄ちゃんと一緒に寝ようね明乃ちゃん
あかん!それ明乃やない、政子やで!
お兄さん、夢から覚めて下せえ。
朝は幼なじみのルナパパ子がいいなぁ
s
委員長分が足りない…
アマゾネスのssってあったっけ?
>>216 保管されてないのを含めても無かったはず
本名ないと案外キツイもんだ。
委員長の場合
委「委員長じゃなくてちゃんと名前で呼んでよ......」
永「い、委員長.........」
委「だから名前で呼べって!!」
アマゾネスの場合
ア「アマゾネスじゃなくてちゃんと名前で呼んでよ」
永「おい! しっかりしろ!! お前は女スキスキアマゾネスのハズだ!!!」
ア「一生メガネで生きてやるぅ!!」
委員長強気だなw
これを気にだれかssを!! ・・・・・・ないか
委員長は好きだが、エロ妄想になぜか発展しない
明乃だとエロ妄想に発展するんだがな
最近はあんましないが
>>223 >明乃のエロ妄想
詳しく聞かせてもらおうか。
剣士長と明乃っていいと思わないか
思わない
明乃とユピテルこそが究極のカップルであります!!
やっぱりエロ澄×明乃だよな
明乃んが襲う方がいいなー
バレンタインの話からヤンデレっぽく入るのが自然かなぁ?
上から燦から永澄を寝とれと命令が下り、自分の秘めた永澄への想いもプラスされて強行にでるのですね
>231
友人の彼氏を寝取るという背徳感も加えるとなおいいかもしれん
N・T・R! N・T・R!
NTRといったらルナだろう
NRTに見えてしかたない
ここはいっそルナと明乃タッグでエロ澄さんを寝取るんd
237 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 13:03:23 ID:Q6L7BsVZ
圧縮回避あげ
作者死んだって本当?
作家生命は危ういわな
>>239 誰が上手いことを
でも死んでたら即打ち切りにするだろうから、生きてはいるんだろうな
彼女は、いつからか委員長と呼ばれていた。
理不尽な事に、学校でも外でも、あらゆるところで彼女を知っている人間は何故か彼女のことを委員長と呼ぶ。
もはや彼女を本名で呼ぶのは家族くらいしかいないかもしれない。
どうして……
彼女は、いつものように自宅の風呂場で頭を抱えて鏡を見た。
そこにはメガネを掛け、肩までかかるサラサラの髪を後ろに二つにまとめた地味な女の子が映っている。
まさに委員長という名が相応しい容貌……
「はぁ……」
彼女、いや委員長は深く深く溜息をつき、湯気で曇ったメガネを外し俯きながら髪を解く。
すると、これまでとは一転して年齢のわりには大人びた楚々とした美女が映る。
もしこの鏡の中の少女が街を歩けば、老いも若きも男も女も振り返るに違いない。
彼女は浴室に入ると、浴槽に満たされたお湯にたおやかな指を入れ温度を確かめてから、ゆっくりと服を脱いだ。
掌に納まりきれない若さ溢れる白き乳房、細くくびれた繊細な胴体、豊かに広がる艶かしい腰に、円やかな尻、しっかりとした量感のある弾ける太もも、伸びやか育った美脚。
その誰もが羨む魅力を知らないのは彼女ばかり……
だが彼女の表情は悲観に暮れる。
もうこの整った姿を、可憐な素顔を、本名で外に晒すことは適わないのだ。
メガネを外し、髪を降ろした彼女の姿を、人は『オンナスキスキ、アマゾネス、最後の女傑族』と呼ぶ。
ああ……なんで、こんなことになってしまったのだろう。
彼女の目から涙が滲み、嗚咽が漏れる。
いっそうの事、死んでしまいたいと何度思ったことか……
「妖精さん助けて……なんとかしてぇ」
冷たいタイルに崩れ落ちながら、しなやかで美しい躯を両手でかき抱き彼女は願う。
せめて永澄君に真実を伝えられたらと……
自分は『委員長』でもなく『最後の女傑族』でもないと、ちゃんとした名を持つ1人の女の子なのだと、彼に告げることが出来るのだろうか……
そうして彼女はいつものように妄想の世界へと逃避していくのだった。
「そ、それから、わ、私、永澄君に、この気持を、う、うちあけて……」
妄想に胸を震わせる彼女が密かに想う、クラスメイトである満潮永澄。
まだ自分にもチャンスがあるだろうか、彼の事を想うと、心に火が灯る。
それは絶望の中に差し込む、一筋の光り。
委員長の頬に赤味がそっと射す。
彼女だけの世界にいる永澄は白馬に乗って現れ、委員長の手を取り馬上へと抱き上げ、いつしか彼女と同じように一糸纏わぬ姿となり、二人は抱き合う。
心に灯った小さな火が静かに深く沈んでいき、次第に熱を帯びて彼女の奥底に存在する密やかな泉を溢れ出させる。
「ぁ……やぁ」
彼女は喘ぎ声をあげ自分の肩を抱いていた手を、そっと滑らかな肌の上を這わせた。
その手は震えながら股間へと伸びていき、その繊細な指はしっとりと湿りはじめた、まだ幼さの残る盛り上がる花弁へと触れて、彼女は小さな喘ぎを漏らし柔らかい躯を身悶えさせる。
「あ…んんっ…」
それは、いつしか日課となってしまった行為。
「はっ…んぁ…永澄君…」
彼女の中指は屈伸するように秘所の表面を這い、その度にビクビクと躯を淫らに震わせる。
ああ、この指が永澄君のものだったら、んんっ、私は、ちゃんと異性が、男の子が好きなの……に、本当は、こんなにエッチなのよ……
「あっ、あっ、女スキスキ、ラスト・アマゾネスなんかじゃないっ、のに…」
委員長は、押さえた喘ぎを漏らしながら指を深く沈めた。
そんな哀しい自慰に明け暮れる、ある日の午後、委員長は学校裏で途方に暮れていた。
なんと!
目の前には半裸の、いや正確には殆ど裸状態と言っていい満潮永澄が気を失って倒れていたからだ。
「??」
状況が理解できなく困惑した委員長が、呆然と首を傾げた時……
「ぐぉらぁー 糞ボウフラ出てきしゃらせー」
担任である瀬戸豪三郎の洒落にならない程に怒り狂った怒鳴り声が校内中に響き渡る。
「ながすみくーん〜、出てきなさぁーいー」
さらに、妙なイントネーションで体育教師シャーク藤代の冷たい叫び声が聞こえてくる。
「な、な、ど、どうしよう!」
今までも永澄が一部の教師達に追い掛けられ、理不尽な行為をされているのを見ているが、目の前の彼等の尋常でない怒りを見て、今度こそは永澄の命日になるかもしれない。
それほどまでに、委員長のクラスの担任は大激怒していた。
委員長は近寄る怒濤の気配に、思わず永澄を葉が生い茂り混み合った低木の下へと引っぱり込み覆い被さる。
このままでは、永澄君が……
必死に永澄を庇う委員長の脳裏に午前中の出来事が蘇る。
ことは水泳の授業に起こった。
プールサイドで軽く戯れあっていた燦と永澄……
委員長はいつものように羨まし気に眺めていた。
ところが燦が水面へと落ちそうになり、何故か永澄は必死の形相で燦に抱きつき支えたのだった。
その時、意図的なのか偶然なのか不明だが、燦のスクール水着の隙間に滑るように片手が入り込み、永澄の手がいかにも手慣れた仕草というように彼女の豊かな乳房をムンズっと握ってしまい。
そして運悪くというか、たまたま娘の水着姿を拝みに来ていた父親がその決定的瞬間を、ばっちりと見てしまったのだ。
この世界を破壊させてしまうような父の絶叫と共に、驚き硬直していた燦の口が大きく開き、耳をつんざくような大音響が響いた瞬間、水面が猛烈に膨れ上がり、爆発した。
その後の事を委員長はよく知らない、なにしろ委員長である、混乱した現場の指示、気絶した生徒の介抱やら荒れたプールサイドの片付等々、表情の乏しい体育教師と、怒り狂う担任の代わりにやらなければならない仕事は、いくらでもあったのだ。
永澄がどうなってしまったのかと、酷く後ろ髪を引かれながらも、その場から立ち去らなければならなく、業務をこなした後ゴミ捨てに校舎裏へと来たら、白いプリティな尻を惜し気も無く晒し気絶していた永澄を見付けたのだ。
永澄を捜しまわる、怒声が次第に近付いてくる。
委員長は、覆い被さっている永澄の身体をヒシと抱き締めた。
隠れている茂みの周りを歩き回る気配がして、そっと薄目を開けてみると、信じられない物を見てしまった。
さ、さ、鮫ぇー!
なんで、という疑問をもつ余裕も無い、何かを掴んでいる手をぎゅっと握りしめる。
下半身が人間で上半身が巨大な鮫の怪物。
そ、そんな事って……
私は、夢を見ているのかしら?
委員長は必死に永澄の躯にしがみつく。
やがて怒鳴り声も、気配も遠ざかり、風のざわめきだけが通り過ぎていく。
恐い…
何が起こっているのだろう。
あ、そういえば、鮫人間の事は噂に聞いたことがある。
あれは真実だったのか?
委員長の心は恐怖に理性を失っていく。
その時、ズルッ ズルッー と何かを引きずるような音がした。
な、なに?
妙な何とも言えない生臭い匂い?
今度は、なんなの?
恐る恐る目を開き、混み合った薮の隙間から校舎の方を見上げる。
そこにはヌメリを帯びた赤茶けた皮膚、脈動するように震えるグニャリとした身体、絡み合うように蠢く触手と巨大な吸盤に、表情のない目……
………ホッ、なんだ、巨大なタコ…か……
「タ、タコォー」
と今度こそ彼女は危うく失神するところだった。
鮫やタコの化け物を見た恐怖に、混乱する彼女の頭に冷汗が滲む、
ダメ、ここで気を失っては永澄君がぁー
まるで掌に握っているモノが唯一の現実とばかりにぎゅっと強く握り、握……にぎ……?
そういえば、この手の平の中にあるものは?
なに?
さ、さっきより硬く、大きくなってるぅう!
彼女は恐怖に混乱する中で、掌に握っている物を確かめようともう一度、指に力を込める。
それは、生暖かく硬いような弾力があり、なんとも妙な触り心地がした。
あ、にぎにぎして揉んでいると、なんか安心するわ?
それはドクドクと脈打ち、先端をヌルヌルとしたものが覆い
硬さを増し容積も、どんどん増えている。
なんだろう……永澄の鎖骨に押し付けた顔を横にして、そっと目を開く。
!
委員長は自分の腕が、永澄の躯の何処へ伸びているのか判り
ようやっと何を掴んでいたか、おぼろげに気が付いた。
あ、嫌、そんなー
永澄君の……
お、おおお、おちんちんっー!
悲鳴が心の中で響き渡り、慌てて離そうとするが、何故か指が凍り付いたように強張り離すことが出来ない。
はぁはぁはぁ、
彼女の息が乱れる。
な、な、永澄君の、お、おちんちんっ!
私、握っているぅー!
ハッ!
そ、それに!
今さらだが気が付いてみれば、自分が顔を押し付けているのは永澄の逞しい胸だった。
ここ2年程で、どんどん男らしくなっていった、永澄の逞しい胸……
しかも目の前には、彼の乳首が震えている。
その時、委員長は、何故か急にその乳首を舐めてみたいと思った。
委員長の鼓動が激しくなる。
荒い息をし、永澄の体臭を嗅いだ。
なんて、いい匂い…
もちろん、自分が異常な行動と思考をしていることは、頭の隅で理解している。
しかし突如として水面が爆発し、鮫人間がうろついているなんてことが目の前で起こっているのだ。
巨大なタコが地上を闊歩し、妖精さんが存在するのだ。
自分が変になるのも無理はないと思うことにした。
永澄君……
委員長はそっと震える舌を伸ばす…
乱れる息を潜めて、耳に永澄の鼓動を感じながら……
あ……
永澄の乳首は、柔らかく塩っぱい味がする。
変な弓一つで男が女になったりする世の中だもん、いいよね、こんなことがあってもいいよね……
委員長は、ますます混乱する頭で考えながら乳首に舌を絡め唾液で濡らすと、熱い吐息を漏らす。
永澄君の乳首、可愛い!
食べちゃおう……
唇の間に含み、彼女の指は知らず知らずに永澄の固くなったモノを上下にしごき始めるのだった。
やがて彼のモノをしごく指に、粘つくものを感じて、頭の中を様々な思いが去来する。
もう中学3年だ、受験勉強も始まっている、今朝も母親に五月蝿い程、言われた。
このまま、ただの委員長で……
卒業すれば、別々の高校へと進む、もう二度と会うこともないかもしれない。
どうせ最後の女傑族と思われているのなら…
永澄の乳首が固くなり委員長の顔が幽かに綻ぶ。
永澄君、反応してるの?
彼女は空いている手でスカートを捲くり、剥き出しの太ももを永澄の足に絡み付け、胸をそっと押し付けるように躰を密着させた。
はぁはぁ……
鼓動が高鳴り、息が乱れる。
濡れた下着を降ろし、永澄の硬く信じられない程に膨張をしているペニスに……
粘り気のある透明な液体を滲み出させている割れ目を擦り付けた……
「ぁ、んぁ、はぁ…いいよ…ぁ、気持いいよぉ…」
委員長の腰の動きは次第に激しくなり、何時の間にか制服を全て脱ぎ捨て全裸で、白昼堂々永澄の躯に絡み付く。
わ、私、何をやっているの……
幽かな理性が必死に囁くが、膨れ上がる快楽が躯を支配していく。
メガネを地面の上に振り落とし、髪留めが外れサラサラの髪が汗ばむ首にまと割り付く。
はぁはぁはぁ、
彼女は、永澄の躯に顔を擦り付け、舌を這わせていく、
永澄君の、お臍、そ、そして永澄君の、ここの素敵な……匂い。
はぁはぁ、もう、なにも判らない。
彼女は永澄の恥毛に頬を擦り付けると、やおら猛り狂うモノを頬張った。
はぁはぁ……はぁぬぅむ。
はぁはぁ、これが永澄君のおちんちんの味…
舌でペロペロ舐め回し、何度も出したり喰わえたりして、しゃぶる。
弾力のあるペニスは、口から出る度にしなり跳ねる。
「ウ〜ン、はぁ…」
永澄の唸りに委員長は躯をビクと震わせた。
あ、あ、このままでは永澄君が……
決断の時だ。
彼女は、傾き始めた太陽を睨む。
委員長の私には、出来ないが、最後の女傑族なら出来る!
彼女は、上半身を起こすと永澄の腰に股がった。
はぁはぁはぁ、
永澄君、いつも貴方のことを想ってオナニーしている私です。
貴方に処女を捧げます。
委員長は目をつぶり、永澄のモノを掴み、ヌラヌラと蜜に濡れた花弁に当てる。
はぁはぁはぁ、くぅ、あ……
腰を下げていくと永澄のモノが裂け目をこじ開けて侵入していく。
「んん、ぁ…、はぁはぁ、いい…ぁ」
痛みを感じないというわけではないが、狭い穴を、無理矢理押し広げ巨大な異物が入り込んでいく感覚が、もうたまらない。
あ、あっ、処女だというのに……私って淫乱なんだろうか?
でも毎日、永澄君のことを想ってオナニーしてたんだもん。
こんなに感じちゃうのも、しょうがないわよね?
んんぁ……やぁ、生のおちんちんが奥に入ってくるぅ!
自分のツンと硬くなった乳首を倒し、乳房を揉み回す、喘ぎ声を高くあげ、背中を弓なりに反らせながら開いた股を永澄の腰に密着させた。
「うっ…んん〜、あぁ…」
永澄がうめき声をあげる。
私の中を感じているの?
はぁはぁ、う、動くよ、永澄君、夢の中で私の躯を感じて、
委員長は、永澄の唇に淫らに舌を這わせると、しなやかな躯を震わせながら腰を動かし始めた。
あ、あ、やぁ…はぁはぁ、いやぁ…
むろんの事、初めての行為で、そんなにうまくいくはずは無い。
何度も永澄のモノが外れ、彼の顔が歪む、しかし彼女は腰を淫乱に振り、果敢に挑んでいく。
はぁはぁ、絶対に中に出させるんだ、永澄君の精液……
次第にコツをつかみ初め指の間で、彼のモノを挟み腰を前後にスライドさせる。
ぐちゃぐちゃと音をたてる結合部に彼女は下唇をなめる。
あ、セックスっていい、はぁん、気持いいよ…
永澄君もいいの? 喘いでるぅ。
「あぁ、んんっ…」
汗だらけになった躯が熱く火照る。
あっあっ、この感覚……
彼女は上半身を倒し彼の躯に密着させ、ムチムチした太ももで永澄の腰を挟み、グニグニと躯を擦り付け腰を振る。
もう少し、はぁはぁ、んんぁ、あああっ…
あ、逝くぅ…!
じ、自分の指じゃなくて、永澄君の、おちんちんで逝くゥー
あ、あ、あああー
はぁはぁ、初めてで、逝ってしまった。
委員長が、耳まで赤くして股間から、彼のモノを抜くと液体がヌュルっと滴り落ちる。
はぁはぁ、永澄君も、ちゃんと逝ったのね、嬉しい。
その液体は白く泡立ち、彼女の腰の動きの激しさを物語っていた。
そして……
「あ、あれ、ここは、あれ、夢?」
「永澄さん、気がついた?」
「さ、燦ちゃん、俺、どうして…」
「誰だか知らんけど、君が裸で倒れているって保健室の電話に通報があってね」
「あ、燦ちゃんのお母さん……」
「ご、ごめんね、私、いきなり胸を掴まれて、その…」
「あ、俺の方、こそ、ご、ご免!」
「お父ちゃん達だって、っもう」
「だ、大丈夫だって、俺、慣れてるから…」
「燦、お母ちゃん、お父ちゃん達を、しばいてくるから、たっぷりと介抱してやりなさい、ホイ、ドアの鍵、窓にも鍵かけてカーテンもちゃんと閉めておきな」
「お、お母ちゃんの馬鹿ぁ」
「あっ、ああ、永澄さん、激しい…」
「はぁはぁ、燦ちゃんっ」
腰の上に股がって、淫らにその美しい躯を震わせる妻の胸を揉み、不思議な既視感に永澄は首を捻った。
「はぁはぁ、永澄さん、ど、どうしたん…気持よくない?」
「え、ど、どうして、」
「さ、さっきから、く、首を傾げて…んんっ」
「えぁ、いや、気絶している間に、へ、変な夢をみたから…」
豪三郎達に追いつめられ、やもえず二階の窓から飛び下りて気を失ったあとに、何かあったような気がする。
それは、今のしているのと同じ、気持の良い行為のような……
「そんな、変な夢、私が忘れさせるきん…」
美しい乳房を揺らし、覆い被さって来た燦に永澄は、微笑んで応えて、彼女を抱きしめた。
完
圧縮回避!
委員長エロなんてはじめて見たかも?GJです!
夢としてでも覚えていてあげて欲しいと思うなぁ
GJ!
名前無くてもイイじゃないか!!
おかえりなさい!!
GJ
ところでラストアマゾネスのキャラソンで、『秘めてる恋を〜』という歌詞があるのだが
『秘めてる行為を〜』と聞こえてしまうのは俺だけであろうか
じ、実は最初は、行為をしようとしたら永澄が目覚めてしまい、焦った委員長が暴走して、ジェンダーXで永澄を女性化して、自分自身も男性化して永澄を犯す……という筋だった。
カオスすぎるw
読んでみたいようなみたくないような…
その場合永澄にハァハァするべきなのだろうか
乙女の鬱屈したストレスと不思議パワーで完璧な男になれず
アマゾネスはふたなりになる…とか妄想してみた
保守
ところで魚人の女の子っているの?
下半身だけじゃなく、全身が魚になるやつ
いないんじゃないか?みんな人魚っぽいし
そんな怖いこと言うなよ
メス鮭の魚人食べてたらどうすんだよ・・・・・・
雄の魚人はいいのか
今思ったが魚人の性液って白子みたいな味なのだろうか
不知火明乃は、誰もいないアパートに部屋に辿り着くと溜息をついて明かりをつけた。
1人は慣れたというもの、時に酷く寂しくなる。
風呂はシャワーで簡単に済ませ、バスタオルを巻いただけの姿で牛乳を飲み干す。
「はぁ……」
溜息を付き、壁に立てかけた音叉剣明星を手にする。
寂しい時は、この剣を胸に抱くと何故かホッとするのだ。
本来は兄が受け継ぐはずだった。
家宝と言える長大な剣。
お前は美しい……
明乃が剣に囁くと、バスタオルが解けて、ふわっと畳みに落ちる。
そこには白く輝くような素晴らしい肢体が現れる。
んんっ…
肌に直接触れる剣の感触に明乃は、思わず熱い吐息を漏らす。
はぁぁあ、お前の冷たい感触も素晴らしい。
はぁはぁ、明星よ……
彼女は、剣に囁き続ける。
んん、私の肌の感触はどうだ。
剣を剥き出しの肩に押し付け、彼女は熱い吐息を漏らす。
私の胸は……どう…だ?
そっと鞘から抜き、銀色に輝く剣の腹をぺちゃぺちゃと豊満な胸に押し付ける。
はぁはぁはぁ、ああ、お前の冷たい感触が……感触が…
明乃は畳みに倒れ込み、剣を鞘に納めると、足を絡みつかせ陰部を鞘に擦り付けはじめる。
はぁはぁはぁ、んん、鞘の紋様の凹凸がぁ!
ぁああ、明星っ!
はぁはぁ、捲れて、んん、ぁああ…気持いいのぉ…
朱に染まり明乃は股間を擦り付けながら、音叉の形状をした部分を胸にあて、小さな声を当てる。
音叉は共鳴し、振動は乳房に伝わった。
あっあっ…やぁ…
剣を横に捻ると、音叉の間に挟まれた乳首が捻られ、明乃の躯がビクビクと痙攣させ熱い喘ぎを漏らす。
あっあっ、はぁはぁはぁ……
彼女は息を乱し潤んだ瞳で躯を起こし、再び音叉に声を当て……
明乃は生唾を飲み込んだ。
はぁー はぁー
股を開き、共鳴し微振動する音叉部分を、震えれる手で、ぷっくっらと盛り上がる股間に当て……
ひいぃ!
彼女の躯が仰け反る。
さらに強く押し付け、
いい、はぁはぁ、音叉剣明星、お前は素晴らしいっ!
振動を続ける音叉がずぶりと裂け目に沈み込んでいく。
はぁはぁ、やぁ、子宮が共鳴するぅー
お前と私は一心同体だ。
彼女と剣の淫らな夜は更けていくのだった。
注 オリジナル設定あり
永澄さん鬼畜化
「チッ!」
不知火明乃は、舌打ちをしながら長大な剣を納め、獲物の追跡を続ける。
このまま人目に付く場所へと逃げられたら終わりだ。
今後、獲物も警戒して、今までのように接することも出来なくなるだろう、そうなったら今回の任務は失敗となる可能性もあり、自らの進退にも拘わる。下手をすれば修練剣士としての生命も危ないかもしれない
それにしてもと明乃は思った。
さき程の一振りは、全身全霊を込めた渾身の一撃の筈だった。
そこには躊躇も迷いもなかった筈だ。
なのに、獲物は易々とかわした……
さすがは私が唯一見込んだ人間だ!
い、いや違う。
明乃は頭をふるふると振って思いなおした。
奴はたかが人間だ、我々魚人と違って下賤な生き物に余計な感情を抱くのは御法度だ。
そうでも思わないとやっていけない。月のない夜空を見上げ明乃は唇を噛み締める。
すまない、燦…、
わ、悪く思わないでくれ満潮永澄……
明乃は獲物……永澄が逃げこんだ場所を見て、何故か落胆を滲ませ溜息をついた。
なんで、こんな所へと逃げ込んだ満潮永澄っ!
「これでは、私に消されても構わないと言っていると同じようなもんだぞっ!」
彼女は闇が支配する校庭に向って叫ぶと、門を軽々と飛び越えた。
「ふむ……」
ここにもいない。
深閑とした教室を巡りながら明乃は苦笑いをした。
ひょっとしたら奴は、自分が怖がりだと知っていてここに逃げ込んだのか?
笑止!
確かに夜の学校程無気味で恐いものはない、しかし任務遂行中である今の明乃にとって、そんなものは些細ななことだ。
雑念を払い、ただひたすらに獲物を追うのみ。
しかし夜の校舎は、思っていたより広く感じられ永澄を捜すのも考えていたよりも厄介だということに気が付く。
端から教室をしらみつぶしに捜しながら明乃は焦り始めた。
今夜中に始末をつけなければならない。誰にも知られないうち抹殺するのだ。
燦や、留奈達にこのことを知られたら面倒なことになる。
更に上の階へと上がろうとして、ふと目の隅に動くものを感じて明乃の額に冷汗が浮かぶ。
くぅ、気配が感じ取れない!
隙を見せないようにゆっくりと振り返るが、それは鏡に映る己の影だった。
ふ〜 落ち着け明乃。
緊張をほぐすように息を吐いた時……
「不知火さん」
階段の上から永澄の静かな声が響いた。
「ひぃ!」
明乃は思わず小さな悲鳴をあげ振り返り、すぐさま剣を抜いて構えた。
くぅ、後ろを取られるとは、なんという不覚なッ!
そうだ、満潮永澄を侮ってはいけない。
奴は数々の試練を生き抜いてきた男だ。
彼女は心を鎮め、息を深く吸うと、剣を振り抜きやすいように邪魔な上着を脱ぎ捨て、永澄を目指しゆっくりと階段を登り始めた。
「何故だよっ!」
永澄の叫ぶ声が校舎に反響する。
明乃は厳しい顔を崩さず、彼の叫びにも応えずに階段を確実に登っていく。
「不知火さんっ」
くぅ…
彼の声に明乃は歯を食いしばる。
「燦ちゃんとなんか関係あるのか?」
応えるな、明乃!
彼女は何度も自分に言い聞かせる。
「何故なんだよぉー お、俺、不知火さんのこと友達だと思っていたんだ、見損なったよっ!」
や、やめてくれぇー 私の心を惑わせないでくれぇー
無理矢理、押さえ殺した情が、噴き出してしまう。
「せ、せめて、理由を教えてくれぇ、不知火さんっー!」
絶叫に近くなった永澄の言葉に彼女は必死に堪える。
あと数歩登れば、永澄に剣が届く間合いだ、明乃は頼れる相棒の剣を握り直す……
ん!
その時、彼女の脳裏に疑問が浮かぶ。
何故、逃げない?
まだ上の階へと逃げられる筈なのに?
「不知火さん、俺だって簡単にはやられないぜぇ?」
さっきまでの追い詰められた表情と違って、永澄が不敵に微笑む。
「うっ!」
その手には、なんと! ゴムホースが握られていた。
しまった気が付かなかった……
永澄の後ろには流し台もある。もちろんホースの片方は蛇口に繋がれ、彼の手が栓をゆっくりと回していく。
くぅ! 下半身に、まともに水流を当てられたら耐えられない。
こんなところで人化が解けてはたまらない、明乃は身体に力を溜めて身構える。
刹那の攻防が交差する。
「させるかぁ!」
「遅いっ!」
明乃が最後の一段を飛び越えるのとホースから水流が迸るのは、ほぼ同時だった。
「ぐぎゃぁーぁ」
永澄のカエルを踏んづけたような悲鳴が暗い校舎に響き、
「あっ、あっ、くぅ…やぁー ダメぇ、あっ…ぁああ」
なんとも色香のある喘ぎが響き渡った。
「痛てぇー あ、頭に、たん瘤が出来てる」
頭頂部をさすりながら、ふらふらと立ち上がる永澄を見て、
くぅー 浅かったか…
明乃は歯ぎしりする。
彼女といえば人化が解けてしまい、頼みの剣は派手な音を立てて下の階に落ちていってしまった。
「あ〜ぁ、階段が水浸しだ」
水道栓を締めた彼が振り向く。
万事急須、強い水流を当てられ人魚に戻った彼女は下半身を引きずることでしか移動が出来ない。しかも階段の途中だ、
こんな不利で不自然な体勢では、いくら彼女でも、なにも出来ない。
「立場が逆転したね、不知火さん」
「くぅ!」
明乃は顔を悔しそうに歪め、近付く永澄を睨み付けた。
「俺を突然、襲った、理由を話して貰おう!」
彼女の顔が朱に染まる。
「う、五月蝿い! そ、そんなこと判っているだろう!」
「判らないから聞いてだんだよっ?」
怒気を含んだ彼の言葉に、明乃は自分の不様な姿に手を握りしめる。
悔しいぃ。
魚人で修練剣士である自分が、人間の永澄を仕留めることが出来なかった。
彼が学校に逃げ込んだのも計算のうちだったのだろう。
「不知火さんっ」
さらに強い語調に明乃の身体がビクと震える。
「何故なんだぁ?」
永澄の迫力に明乃は、俯き小さな声で搾り出すように呟いた。
「わ、私の……見た…からだ」
「え?」
永澄の顔が困惑に歪む。
「俺が、何を見たって?」
「う、五月蝿い! お前が私の裸と……見たからだぁ!」
はぁはぁはぁ……
明乃は恥辱に身体を震わせて叫んだ。
「な、なんだよー それぇ、そんなことで、あの剣でいきなり、頭をはたかれないといけないんだよ」
「五月蝿いっ、み、峰打ちだったことにぃ、感謝しろ!」
「感謝なんか出来るわけないだろぅ!」
もっともなことだ、しかし……
耳まで赤くした明乃は、そっと永澄の顔を見上げる。彼は、いかにも理不尽だ、というような表情をしている。
ひょっとして、裸体はともかく、アレは、見てなかったのか?
彼女の顔が安堵の表情を形作ろうとしたところで
「やれやれ、剣を使ったオナニーを見たくらいで……殺されるかと思ったよ」
永澄がボソと呟き、明乃が凍り付いた。
考えてみれば彼女は、こんなに長い期間、人間の住む陸上、しかも一つ土地に留まっているのは初めてのことだ。
燦達、魚人の友達や、人間の友達、知り合いも随分と増え、それは幼い頃から武芸の修行に明け暮れ、不知火家を背負う重圧、さらにお役目を遂行するために常に緊張を強いられてきた明乃にとって経験のしたことがない事態だった。
お役目が終われば海の世界に戻り修行の日々、新たな任務を命じられれば次ぎの場所へと赴くだけだった明乃は、人間の社会の中で生活してきた燦や留奈と違って、ある意味世間知らずで人間の生活や習慣に疎いとも言える。
瀬戸組や永澄達の起こす馬鹿げた騒動はあるが、今まで経験したことのない平和で穏やかな楽しい生活の中で、彼女は人間の世界にゆっくりとだが確実に馴染んで染まっていったのだ。
気が付けば自然に年頃のクラスメートの輪の中で猥談に耳を傍立てる彼女がいた。
彼女とて年頃の女の子、エッチな話しに興味がないはずがない。
ある日の事、ネットの巨大掲示板に書かれていた男の生理と自慰についての話題になった。
一緒にいた燦まで興味津々と顔を赤らめ、巡や留奈にいたっては腕を組みウンウンと頷いて話を聞いている。
知識のない明乃は、話についていくために質問した。
「オナニーってなんだ?」
当然クラスメート達は驚き、お互いに顔を見回す。
そしてクラスの中でも一番の事情通とも噂をされている女子がメガネの縁を光らせニヤと笑い明乃に囁いた。
「不知火さん、私が正しいオナニーを教えてあげる」
そうして―――
何も娯楽のないアパートの部屋で質素を旨とする彼女にとって、経費節約、いや実際に経済的に厳しいのだがクラスメートの女子に『女の子の嗜みよ?』と手ほどきして貰ったオナニーは、格好の金の掛からない暇つぶしであり娯楽となってしまっていた。
やがて宝剣音叉剣明星の特殊能力使用する自慰を開発するに至っては、どっぷりとハマってしまったのだ。
ああ、悩ましい……
それはなんという甘美な快楽、己の分身たる大切な剣と一体になれるのだ。
ついには明星に処女まで捧げてしまった。
白い布ほど染まりやすい。経験したことがない性愛の誘惑に、まったく免疫のない明乃は簡単に夢中になり堕ちた、いけないと思いつつも暇さえあれば自慰に明け暮れてしまう。
その手の快楽の知識も経験も殆ど無いことが、アダになってしまったとも言える。
今では剣の柄を握りしめただけで、躯が淫らに反応し濡れるようになる有様だ。
「な、なるほど、た、確かに、基本オナニーは金がかからないからなぁ〜 しかもこの剣を使えば……なぁ…」
明乃の傍に腰を降ろし、下から拾ってきた剣を壁に立て掛けて永澄は感心しながらしみじみ頷いた。
「うわぁーん 忘れろぉ、貴様の頭から記憶を抹殺してやるぅー」
涙目になった明乃は、これまでの凛々しい姿とはうって代わって、幼児のように腕をポカポカと振り回し永澄に殴り掛かる。
「わぁ、落ち着いてよ、そ、そうか、それでいきなり、その剣で俺の頭をはたいて記憶を消そうとしたんだ」
「うぅ、そ、そうだ、大人しく、私に殴られろぉー、そして忘れろぉ!」
「痛い、ちょっと、そんなに簡単に記憶は消えないって、ぁ、わ、あ、危ない」
階段から転げ落ちそうになった彼女を、慌てて永澄が抱き締め、暴れていた明乃の身体からビクと震える。
「う、ひっく、ぅわ〜ん、貴様に知られたなんて、も、もう、お終いだぁー」
明乃は永澄の躯を意識しながら、顔をぐじゃぐじゃにして泣き出した。
「わ〜 泣かないで、お、大袈裟だって」
「わ、私は、も、もう修練剣士として、失格だ、ぐず…」
「だから、なんでそうなるんだよ?」
何故か赤くなった明乃はキッと永澄を睨み付ける。
「あ、当たり前だ、修練剣士は清廉潔白でなければならないのだぁぞぉ、オ、オナニーなんて邪で淫らなことに夢中になっているなんてっ、ぶ、武芸者失格だ」
「だから、オナニーくらいで……大袈裟なぁ」
「五月蝿いっ、この宝剣明星を淫らな行為に使用した所を見らたとあっては、天帝に申しわけがたたない」
明乃は美しい鰭を震わせて泣きわめく。
「こ、こんなんじゃぁ、お、お役目も、は、果たせない」
「わぁー、不知火さん、暴れないでぇ、誰にも言わないからぁ」
……!
混乱するなかで明乃は不意に気が付く。
身体が熱い。
なぜなんだろう?
身体を見回せば、永澄の腕が背中から回され密着し、しっかり自分を抱きしめている。
胸に巻いたサラシは濡れて肌に張り付き、永澄の腕の温もりが伝わってきて……
わぁー なんと言うことだ、こんな状況だというのに私は、な、なにを興奮して意識してるんだー
ま、まさか、こんなので私は感じているのかぁ?
し、信じられん、私の身体はどうなってしまったのだろうか、
一旦、気にし始めるとどんどん疼き熱くなっていく。
あぁ!
やぁ、んん、ま、不味い、オナニーをした時の快感が沸き上がる。
な、情けない、私はこんなにも堕落し淫らになっていたのか。
焦った明乃は、さらに逃れようと暴れ、
「お、落ちるってぇ」
階段から落ちそうになるのを、永澄の腕に強く抱き締め上げられ、彼女の豊満な乳房が下から持ち上げられるように圧迫され、思わぬ快楽に心が喘ぎ疼く。
「んん、ぁ、も、もう、ダメぇー」
その淫らな喘ぎに永澄の表情がぎょっとして身体が硬くなるのが、判った。
はぁはぁ、は、恥ずかしいぃ…
息を乱した彼女は羞恥心で耳まで真っ赤になり息がかかる程に迫った永澄の顔を伺った。
で、でも…はぁはぁ…
あぁ、あぁ…悩ましい、か、彼に触れられたい。
自分の指ではなく、彼の、永澄の指に……
下半身鱗の下に隠された秘所がひくひくと痙攣するのが判る。
ハッ! な、なにを考えている不知火明乃!
彼女は、なんとか自分を叱咤するが、
どんなに厳しい修行にも耐えて来たのに、欲望が、肉欲が押さえ切れない。
こ、このままじゃ、本当に修練剣士として失格だ。
なんとかこの状況から逃れなければ!
だが背中に密着する永澄の身体の方が、どうしても気になる。
永澄の手で、指で弄られたら、どんなに気持いいだろう。
妄想が脹らみ、自慰に慣れた躯は、肉欲にどんどん引きずられていく。
ダメっだぁ!
彼女は、必死に平常心を保とうとする。
しかし気がつけば自分の手が永澄の腕を握り、身体を押し付けているではないか?
熱く感じはじめる己のだらしない身体に絶望し、思わず声に出して叫んでいた。
「くぅうう、このままでは、燦と貴様を別れさせるという、お役目を果たせないじゃないかぁ!」
「な、な、なんだよ! それっ?」
永澄の顔に驚きの表情が浮かぶが、必死に疼く躯を押さえ込もうとしている彼女は気がつかない。
「あ、え? わ、私の本当の、お役目だ、場合によっては満潮永澄を殺…す……! って、ぅ、ぁああー」
そこまで言って、彼女は自分が何を言っているのか気がつき仰天する。
しまった、迂闊っ!
つい喋ってしまった、明乃の顔から血の気が引いていった。
いくら沸き上がる快感に動転していたからと言って……なんということだ、今度こそ本当に大失態だ。
「し、不知火さん、ど、どういうこと、だ、だよっ!」
永澄の声が吃り、震える。
無理も無い、だが彼女に答えられるわけがない。
そもそも何故、永澄を殺してまで二人別れさせなければならないのか、理由を知らないからだ。
くぅ、聞いてしまった以上、貴様を殺す!
とでも言いたいところだが、さすがにそんな間抜けなことが言えるはずもない。
ならば、どうする。
武士として……
おまけに、こんな不様で情けない姿を晒しているのだ。
永澄の困惑する怒りを意識しながら覚悟を決めた。
「わ、私を殺すがいい」
「そ、そんなことが、出来るわけがないだろうぅ!」
ううっ……
永澄の怒号が耳に痛い。
「では、ど、どうする、聞いた以上、私は貴様を殺さなければならん」
彼女は、永澄から離れようとするが彼の腕がそうはさせない。
余計に力を込められてしまい、弛んだサラシの下の乳房がひしゃげる。
あっ……
こんな状況に陥っても、躯が反応するっ…
「なにィ、言ってんだよっ、不知火さんが、話したんじゃないかァ!」
あぅっう…ごもっとも。
その通りだ、間抜けな自分に彼女はうなだれた。
だが二人を別れさせることが出来ないでいる以上、遠からず満潮永澄抹殺命令はくだされるだろう。
暗い階段に明乃の乱れた幽かな息遣いだけが響いていく。
「俺、なんとなく気がついていた……」
え…?
永澄がポツリと独り言のごとく呟く。
「燦ちゃんのお父さん達やサーたん達以外にも俺と燦ちゃんを別れさせようという勢力があるのを……」
明乃は俯いたまま応えない。
「で、でも俺を殺すまでとは、思わなかったよ」
私だって思わなかった。で、どうするんだ、お前は…
と、明乃は聞きたくても聞けなかった。
「俺、簡単に殺されないよ」
永澄が彼女をビシッと見据えて宣言する。
「では、ま、まず私をなんとかするんだな」
明乃は顔をあげて、潤んだ瞳で永澄の目をみつめた。
ふと、彼に殺されるのもいいのではと思ってしまう。
「いや、し、不知火さんは殺さない」
「ふっ、馬鹿なことを言うな、い、今、殺しておかないと後悔するぞ」
明乃は、なけなしの殺意を込めて言い放った…
「せめて、明星で殺してくれ!」
が、彼は平然と受け流し彼女の耳に囁いた。
「大丈夫、不知火さんは俺なしでは生きていけない躯になるから……」
へ?
永澄の言葉を理解するのに、どのくらいかかっただろうか……
理解した時には、胸に巻かれていたサラシは殆ど解かれようとしていた。
「ひっ、卑怯ものぉー ものぉー のぉー ぉー」
曝け出されようとしている胸に狼狽した明乃の絶叫が深夜の校舎に木霊する。
「なんとでも言ってくれ、俺は、燦ちゃんの笑顔のためなら、どんな事でもするって決めたんだ……」
くぅ、そ、そこまで……
ある意味、さすがとも言えるが……
明乃は抵抗しようとしても動かない躯に下唇を噛み締める。
彼の覚悟に怖じけついているのか、この私がぁ?
「たとえ任侠道から外れる事になったとしても、地にまみれ泥を啜っても、修羅の道を行く覚悟を、鬼になる覚悟を、俺はぁ、したんだぁっ!」
永澄の叫びとともにサラシが引き降ろされ豊満で美しい乳房が、正にぷっるるん〜 と零れ落ちるように現れ、彼の顔に称讃するような表情が浮かぶ。
ひぃ、明乃は顔を逸らした。
彼が自分の躯を見定め評価を下している……
燃えるように躯が熱い。
「うぁー きれいだ、び、美乳だなぁ、すげぇー 燦ちゃんや、れ、蓮さんより、で、でかい!」
「で、でかくて悪かったなぁー」
涙目のまま明乃は、羞恥心に赤面しジタバタと身悶えして、彼を睨み付けるが、まぎれない彼の賛美の言葉に、尾鰭が嬉しそうにパタパタと上下に跳ね上がる。
「わ、悪くないよ、おっぱいも、躯も凄く悩ましくて綺麗だよ、で、でも、し、不知火、いや、明乃さん……こんなに乳首を勃たせて、さっきから、感じているんじゃないのかァ?」
「こ、これはっ」
自分の胸に視線をおとすと、確かに彼女の乳首は形の良さを誇るようにツンと勃っている。
羞恥心に身を捩り、尾鰭がさらに嬉しそうに暴れ、彼女は必死に言い訳をした。
「ち、違うぞ、こ、これはだな、そ、そうだ、水を浴びて、さ、寒くてだなぁ」
「人魚が?」
「うぐぅ」
「さ、触るよ?」
「あ、だ、ダメぇ…やめろぉー」
言葉で拒否しながらも、明乃は彼の手が近付くのを鼓動を高鳴らせながら見つめ、恥じらいに尾鰭が震える。
あぁああー ふ、触れるぅー
彼の手がそっと柔らかそうに震える乳房に触れて、彼女の尾鰭がビクと跳ね上がり彼女は両手で顔を覆う。
はっ、んんっ…は、恥ずかしいぃー ぁ、やぁ……んんっ
明乃は目もつぶり、意識から彼の手の優しい感触を締め出し遠ざけようとする。
だが、永澄は慣れた手付きで柔らかい乳房を、まるで搾り尽くすように揉みあげ、そのまま限界まで持ち上げると乳首を捏ね繰り回した。
「触り心地も、柔らかくて張りがあって、さ、最高だぁ」
永澄の感嘆する言葉に
そ、そんな褒め言葉、う、嬉しくないぞぉー
嫌そうに身体を捩るが、尾鰭がパタパタとはためき明乃はまんざらではないようだ。
あっ、あっ、明星の音叉でするよりも、自分の手で弄るよりいいっ!
ハッ
わ、私は何を! たかが胸を揉まれたくらいでだらしない!
「や、やめ……ろぉ!」
明乃は、快感を締め出そうと、なんとか声を搾り出す。
「俺、知ってるぜ?」
「くぅ、な、何を…」
永澄の手がイヤらしく躯中を這い回り彼女はゾクソクさせる。
「あ、あの時のオナニー、俺が見てたたの、実は知っていたでしょ?」
!! ……ち、違う。
「し、知らん!」
「へ〜 でも俺がドアの陰で、掃除をしていたのは知っていたんでしょ?」
ギクッ
で、でも……
「あ、あれは、ほ、解けたサラシを巻き直すためにだな……」
「あんな、所で、全裸になってぇかァ?」
明乃の顔が耳まで真っ赤になる。
あの時はクラスメートの女子から初体験の話を聞いた直後だ。
奥手でウブな彼を、いかにして本気にさせたかという自慢話に明乃も鼓動をドキドキさせて聞いていた。
「明乃さんは、あの時、俺に見せるために、オナニーしたんじゃない?」
ち、違うー
だが彼女は言葉に出して否定できなかった。
確かに、永澄が扉一枚、隔てていたのは知っている。
彼のすぐ近くで裸体になったら、どんな反応をするか、少しは期待していたのかもしれない。
だからっ、と言って……み、見せようと……までは……
あっ、あっ、はぁはぁ、やぁん!
永澄の指が武芸で鍛えられた細いウエストを這い、空いた手で乳首をコロコロと転がす。
んぁ、はぁはぁ……す、少しだけ、お、お、思っていたかもしれない。
でも、なんで、あの時、私はオナニーまでしてしまったのだ?
ハッ!
もしかしたら私は……今から考えれば永澄の記憶を消し去ろうと追い掛けたのも、彼の反応が知りたかったからか…
そ、そんなぁー
……わ、私はもうダメかもしれん。
快楽に震える彼女の心から、永澄に逃れようとする気持が次第に消えていく
「明乃さん、可愛いよ」
「な、なにをっ!」
彼の手が茹でタコのごとく赤くなった明乃の髪を解く。乾きはじめていた長い漆黒の髪が、美しく滑らかな白い肌の上を流れ落ち、嬉しそうに尾がパタパタと上下に動く。
彼女の心は善くも悪くも素直だ。
「美人で、燦ちゃんを上回る、この淫らなプロポーション……」
や、やめて……そんな、照れるような、嬉しい事を言うなー
「み、み、淫らっていうなぁ!」
「可愛いよ明乃っちエロ可愛いよ」
羞恥心を剥き出しにして混乱する明乃は、自分の腕が彼を抱きしめているのにも気がつかない。
「こ、こ、心にもないことを言うなぁ」
「俺は嘘をつかないよ?」
「うっく、ぅううー」
「裸になって、この剣を抱きしめていた明乃さん、すごくエロくて、本当に幻想的で綺麗だった……」
永澄が剣を手にとり、音叉を軽く壁に叩き付けて鳴らす。
あぁあああ、その共鳴の音を、き、聞くと……
「さぁ、明乃さん、躯に正直になるんだ、」
いきなり永澄に乳首をしゃぶられ、彼女の躯が仰け反る。
「あっ、あっ…やぁ」
「んんムゥ、こんなに乳首固くしてさぁ、淫乱な、人魚姫だよなぁ」
違う、い、淫乱なんか…じゃない……
あぁ、永澄の顔が迫ってくるぅ!
彼女は、彼の言葉通りに抵抗もせずに口を塞がれ、差し込まれる彼の舌を自ら迎え入れていた。
初めてのキスで腰を砕けそうになりうっとりしていると永澄が明星の音叉を鳴らせ明乃の丁度股間のあたりに当て、耳元で囁く。
「さぁ、もう乾いているんでしょ? 人化して……」
あぁ、共鳴が鱗を通して膣が振動する…
「はぁはぁはぁ……んんっ」
鱗の上から当てたのは初めてだ。
なんて悩ましくて、切ない快感……
朦朧としている明乃は素直に人化して、その素晴らしい下半身を晒し、立ち上がった永澄を見上げ、
ひぃい!
明乃は、生唾を飲み込んだ。
なんと醜悪で猛々しい、がしかし、あぁああ、なんとも悩ましい!
そこには、猛り狂う彼のモノ、いやヌラヌラとした血管が浮かぶ一振りの剣が突き出されていた。
「明乃さん、この剣の柄を舐めてたように、俺のも舐めて……」
「あ、ぁ、しかしぃ」
彼女は目を逸らし、頬を染めさすがに躊躇する。
「この音叉剣でオナニーしていたことは、誰にもいわない」
くぅ…!
「オナニーに使用してたなんて、知られたら、修練剣士というのがヤバいくらい、大切な剣なんだよね?」
うぅう…
彼の言葉を、卑怯なっ、とは何故か思えない。
しえん
それどころか……
はぁはぁ……この生剣に貫かれたらどんな快感がぁ……
明乃は熱く喘ぎ、美しくもムチムチとした太ももをモジモジと揃えて膝をつく。
はぁはぁはぁ、これが永澄の剣……
そっと指を当てて、初めての感触を味わう。
ああぁ、生の肉棒、明星と違って生きている。
「明乃さん?」
目を肉欲に輝かせた彼女は応えた。
「わ、私の負けだ、好きなように……しろ、はぁはぁ、お、お前の言うことは、何でも聞く、だ、だから、はぁはぁ……お前のこの肉剣を、こ、この鞘に、はぁはぁ、ぶ、ぶちこんでくれぇ……」
明乃は股間に手をやると、その細い指で、肉で出来た密かな鞘を剥き出しにした。
そうして、二ヶ月もたったころだろうか――
はぁはぁはぁ……
明乃は授業を聞きながら、溢れ出る快楽に必死に耐えていた。
燦の向こうに坐る永澄を、そっと覗き見た途端。
ひぃっ!
小さい悲鳴が漏れでそうになる。
膣に深く差し込まれたバイブレータの振動が増したのだ。
ダメぇ、うぅくううう、なが、すみぃー 私、我慢が出来なくなるぅ、やぁ、ぁああ!
だが明乃は歯を食いしばり快感を貪欲に飲み込み耐える。
この授業を耐えれば、約束通りご褒美を貰えるからだ。
はぁはぁはぁ、
涎が出そうになり拭って、彼の方を盗み見る。
はっん!
バイブレータが淫らな液体で潤おう肉筒の中で、今度はイヤらしくうねりはじめる。
んっんー
さすが、新発売の玩具だぁー
素敵!
でも時々、己の敏感すぎる躯が恨めしくなる。
調教が始まった最初の頃、永澄も言ったものだ。
『明乃さんは、本っ当に、快感に耐性がないんだな、このイヤらしい躯で、このエッチ過ぎる反応! 全身が敏感な性感帯じゃないのか? まるで男の性欲処理の為に生まれ来たようだよ?』
あの時は、さすがに全否定し永澄を突き飛ばしてしまった……
もちろん、その後お仕置きとして四肢を縛られ、分身たる明星の音叉を使用され、クリトリスを切なく切なくせめ続けられて、逝きそうで逝けないという ――今となっては、甘美なご褒美となってしまった行為―― をたっぷりとされてしまった。
あ、ああぅ…
あの麗しいお仕置きを想像してしまった彼女は思わず太ももを強く閉じ、中で蠢く玩具を圧迫し、さらに快感を味わおうとしてしまう。
し、失神しそう!
で、でも、はぁはぁ、もうすぐ授業が終わる。
もうすぐ永澄、いや、ご主人様の生のおちんちんをしゃぶって、熱い精液を飲み干し……彼が許してくれれば下の口でも食べられる。
「明乃っち、汗びっしょり?」
授業がようやっと終わり、燦が声を掛けて来る。
「えぁ、ちょっと、え〜と ト、トイレを我慢してて」
明乃はおざなりの返答をして、燦に気がつかれないように濡れた椅子を拭き取り、教室を後にした。
走っていきたいところだが、後ろにも異物を差し込まれているので、ゆっくりとしか歩くことが出来ない。
一足ごとに粘液が張りのある太ももを濡らし、中の物に圧迫され喘ぎ声が漏れそうになる。
はぁはぁ、くぅ…ぁ、あ、あ…
も、もう少しだ。
校舎の外れにあり、少子化の為に、あまり使用されなくなった区域の空き教室にようやっと辿り着く。
周囲に人がいないのを確認してドアをあけると、
愛しい、ご主人様が待っていた。
「どう、新製品の味は?」
「はぁはぁ、う、うむ、少し硬…い…ぁ、あ…」
「明乃さんは硬いのが好きなんじゃないの?」
明乃は首をふりふりしながら明星を大事そうに壁に立て掛けると小さな声で囁く
「み、明星、待っていてくれ、お前とはアパートに帰ってから、たっぷりと楽しめるからなぁ」
ご主人様の前に立つと、命令もされないのに全裸になり整った美しい肢体を晒す。
もうそこには、あの凛々しい剣士である不知火明乃はいない。
淫らに股間から粘液を垂らし、身悶えする淫乱な少女がいるだけだ。
「は、早く、ぬ、抜いてくれ…」
自分で玩具を抜くことは許されていない。
いゃ、ご主人様に抜かれるのもご褒美のうちだ。
「うん、それ、今度、ギョパネット瀬戸内のアダルトグッズコーナーで売り出すそうだから使用感のレボ、後でよろしくね、抜くよ」
「あっ、あっ、はっん…やぁー!」
抜くどころか、振動とうねりをMAXにされ、ぐぐっと奥に押し込まれる。
「どう…?」
床に膝をつき、たまらずに痙攣しビクビクと身体を震わせる。
「ぐぅぁかぁっ、んっんっん、くぁ、あっ、これぇ、すすす、ごああああー」
アナルに入れられた玩具と肉の壁を通して共振しあい、襲ってくる快感のうねりに、言葉にならないのだ。
永澄の手が伸び、乳房をオモチャかなにかのように、グニグニと揉みほぐす。
あっ、あっ…あ、脳がアソコが蕩ける、ほ、本当に、なんといいう快感、世の中にこんな甘美な世界があるとは……
明乃はいつものように悦びの涙を流した。
失神しそうになってようやっとバイブレータを抜かれると、喘ぎ声をあげ、うつ伏せに崩れた彼女は、更なる淫らな快感を望み、ぶるぶると痙攣するように震える身体を起こして、なんとか体勢を整える、そして今度はプリプリした円やかな尻を永澄に突き出した。
「明乃っちは、本当に淫乱だよな」
「ハ、ハイ! 明乃は淫乱です」
そ、そんなことより、早く、貴重な昼休時間が過ぎてしまう。
明乃は尻から出ている細いロープを永澄に抜いてもらおうと懇願する。
焼そばパンの最後の一かけらを口に放り込んだ永澄は、ニヤと笑い、ロープを握った。
「抜くぜぇ」
「ヒィッ」
ハッン…
永澄がスイッチを押すとロープに繋がれている玉が振動しながら粘液を迸ばらさせ、明乃のアナルから抜ける度に彼女は恍惚とした表情を見せ悶絶する。
「明乃っちは、お尻好きだね」
「んんんっ、しゅきぃ…ぁあっ、あっー」
躯をガクガクさせながら彼女は言葉にならない声で叫んで逝った。
「新発売のアナルビーズは良かったかな?」
「はぁはぁ、んっく、すごくいいっ、だ、だから、ご褒美…を」
もう躯がガクガクして焼けるように疼いてしかたがない。玩具もいいが、生のが欲しい!
熱い精液が欲しい! 今すぐしゃぶって飲みくだしたい。
明乃は見事な乳房を揺らし、細い胴体を淫媚にくねらさせ永澄の前にかしずくと、ズボンの上から股間に指を添える。
「これを、入れてぇ…もう、が、我慢出来ないんだぁ……」
息を乱した彼女は、快楽に咽ぶ躯を起こし机に手をつくと足を開き、じゅくじゅくになった裂け目を剥き出し自分の指でクチュクチュと音を立ててこね回す。
「はぁはぁ、もうこんなになって、ぁああ、満潮永澄様ぁ!」
「明乃さん」
え?
優しく永澄が声をかけて来る。
「こっちを向いて」
惚けながらも怪訝な表情を見せる明乃が振り向くと、服を脱いでいる永澄が目にはいる。
上着を脱ぎ、ズボンを降ろす。
そこにはドンと盛り上がる下着が目に入る。
明乃の喉から息が漏れる。
もう永澄のアソコ以外に目が入らない。
「ご褒美にたっぷりと可愛がってあげるよ」
彼が全裸になって両手を広げる。
「いいのか?」
「うん」
いつもは玩具か獣のように扱われている明乃は嬉しそうに抱きついた。
あっ、あっ、ぁあー
途端に彼の指がいきなり彼女の中へと深く差し込まれ、クリトリスを圧迫されながら、ぐちゃぐちゃと掻き回され……
はぁはぁ、逝く、逝くぅー
敏感な淫らな躯は、もう彼無しでは生きていけない!
そう私は、ああ、乱暴に、奴隷のように扱われる方が好き……
力一杯抱き締められ、優しいキスを堪能した明乃は、腰をイヤらしく振って、股の間に入れられた彼の太ももに陰部を擦り付け、舌舐めずりしながら囁く、『明乃をもっと貶めて、滅茶苦茶に狂わせて』
そうして淫美な微笑みを浮べ、彼を呆れさせると、床に膝をつき、先程まで中に入れていたバイブレータを机の上から拾いあげ粘液の溢れる泉に、身悶えをしながら深く差し入れる。
「んん、ぁっ、あ、はぁはぁ、こ、これで、また明乃をいたぶってぇ……き、気持良くさせてください!」
「ははは、まったくエッチな女の子だなぁ、明乃っちは」
頭を撫でられて嬉しそうに微笑み、リモコンを永澄に恭しく渡し美しい髪の毛を解く。
そして不知火明乃は、蠢くバイブレータの快感を味わいながら可憐な口を開ける。
ああ、念願の彼のモノをしゃぶり熱い精液を飲める
猥雑な音を立てて彼のモノを美味しそうに頬張った。
完
しえん、感謝!
GJですた
GJGJGJGJ!
いいエロだった
GJ!明星オナニーが序章に過ぎなかったとは…
GJ!
しかしすごいなぁ
燦やら留菜やら明乃っちたちは文句無しのエロエロ話で
その一方、藤代と巡の二人は純愛っぽい感じの話…
あんたホンマに淫らでエッチの職人やぁ!
282 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 06:26:44 ID:JiHSWLkV
保守
>>277 今更だけどGJ!
ところでタイトルなんで過去形なんだ?鬱展開なのかと思ってしまったw
悟のSSって無いんだな
妹系にエロスを求めちゃいけない
悟はスク水のまま永澄に迫ればいいよ
287 :
しろまる:2009/05/09(土) 01:11:37 ID:huIcMajw
「お昼寝の花嫁」
「……ん」
ぽかぽかと暖かい感覚の中で目が覚めた、
さっき、義母の手伝いを終えた後ソファで眠ってしまったのだろう。
少々の気だるさを感じながら身を起こすと自分の身体に
永澄さんの上着がかけられている事に気が付いた。
ーこれ…永澄さんの…
上着を手に取り、顔を埋めすんすんと永澄さんの匂いを嗅ぐ。
こういう行為をした後、我に返った時はかなりの恥ずかしさが
こみ上げてくるがもう癖になってしまっているので仕方が無い。
ああ、いい匂いじゃきん…。
ある程度匂いを堪能したら今度は永澄さんを探す。
すー、すー、と穏やかな寝息が聞こえて来る方に顔を向けると
案の定、私の愛しい夫が床に寝転がっていた。
恐らくは自分に気を使ってくれたのだろう、永澄さんの
優しさに感謝する反面、不満もある。
一緒に寝てくれても良かったのに…。
まあ、過ぎたことだ。いくらだってチャンスはある、
今度おねだりをしてみようかなんて考えながら
永澄さんへと歩み寄る。
「永澄さん…ありがとうな」
彼のゆるんだ頬を優しく撫でながら、感謝の言葉を
告げた。そして静かに顔を近づけ永澄さんのおでこに
ちゅっと口付けをする。
たったそれだけの事でも身体中が熱を帯び、快感と幸福が
全身を駆け巡るのを感じる。
ーあん…気持ちええよぉ
ぞくぞくと身体が震え思わず声が出そうになった。
ふと永澄さんの顔をもう一度見やると、彼の半開きに
なった口からつつ…と一筋の涎が垂れているのに気付いた。
ドキリと胸が高鳴り、息遣いが荒くなるのが分かる。
恐らく今の私の顔はまっかっかなのだろう、
これからしようとしている行為の事を思って…。
288 :
しろまる:2009/05/09(土) 01:12:07 ID:huIcMajw
「はしたない妻でごめんじゃきん…永澄さん…」
永澄さんを起こさないように優しく舌を這わせ、涎をなめ取り
口の中でじっくりと味わう。
ー美味しい…癖になってしまいそうじゃぁ…
最後にこくっと飲み込んで、永澄さんの方を見やる。
まだすやすやと眠っていて起きる気配が無い事に
ほっと胸を撫で下ろした。
「…ん…燦ちゃ…ん」
「!!?い、いや、違うんじゃ永澄さん!こ、これは…」
突然の永澄さんの呟きにぎょっとし慌てて
その場を飛び退く。必死に言い訳をしようにも頭が混乱して
上手く言葉が紡げい。
あたふたとしているうちに再び永澄さんの寝息が聞こえてきた。
もしかして…寝言?
そろそろと近づき彼の顔を覗き込む。そこには永澄さんの
幸せそうな寝顔があった。
もう、すごくびっくりしたきん…。でも…。
「私の夢、見てくれとるんじゃね…」
さっきの動揺は嘘のようになくなり今度は嬉しさが
こみ上げて来る。単純かもしれないけれど嬉しいものは
嬉しいのだ。
彼の頭を抱き上げて私の膝の上に移動させる。
もっと永澄さんが気持ちよく眠れるように、もっと永澄さんが
私の夢を見てくれてるように…。
ーおやすみなさい、永澄さん♪
おわり
289 :
しろまる:2009/05/09(土) 01:13:47 ID:huIcMajw
久々に駄文投下させていただきました
本番なしですいやせん!
GJ
何気ない日常を切り取った感じでイイね
すばらしい
俺のGJを贈ろう
GJ 膝枕って良いよね!
アニメスレで瀬戸の未来の姿の話になってて、イロイロ妄想してしまう
歳をとっても三河と猿の仲良しぶりは変わらないでほしい
保守
「永澄さ〜ん、お風呂沸いたよ〜」
「ん〜、むぅ…ん……?」
どのくらいの時間寝ていたのだろうか、永澄は燦の呼ぶ声に眠い目を擦りながらもなんとか身を起こし、寝ぼけた眼で部屋の壁をボ〜と眺めていた。
ああ、そうだ……
今日も学校で豪三郎達に追い掛け回されたために疲れ果てて帰宅し、やっとの思いで屋根裏部屋へ辿り着くと、制服も着替えずに寝てしまったのだ。
寝ている間に汗をかいてしまったのか、肌に張り付いた下着がかなり気持悪い。
ふと、股間に身に覚えのある不快感を感じ、掛けていた毛布を蹴飛ばしてズボンを降ろしてみると夢精までしている。
「やれ、やれ、まただよ」
永澄はうんざりした表情で、歳には似合わない溜息をついて呟いた。
「あ〜ぁ、また、あの夢を見てしまった……」
「永澄さ〜ん、風呂入らんの〜」
「あ、今、入るよっ!」
燦に返事をしてから窓を開けて、外に顔を突き出すと昼間の真夏のような暑さとはうってかわって季節外れの冷たい雨が降り始めていた。
永澄は冷えた冷気を肺一杯に吸い込んで、まだ熱い躯を鎮める。
「はぁあ〜 日中は真夏のようだったのになぁ」
あの夢を見たのも、昼の暑さのせいだろうか……
艶かしい夢の残骸を思い起こしながらも、なにか罪悪感のようなものを感じてしまった永澄は、窓を乱暴に閉め、気怠そうに背中を丸め梯子を降りたのだった。
それは去年の夏休みも終わりに近い、風一つない蒸し暑い日の出来事だった。
「なぁ〜、永澄ぃ〜 たまには付き合えよぉ」
暑さに辟易していた永澄は、突然押し掛けてきた悪友の猿に久しぶりに夜遊びしようぜ、と誘われた。
「永澄、最近、付き合い悪いじゃんよ」
それは事実だ、燦や留奈のような少女二人と同居するようになってから、男友達だけで会う機会が極端に減ってしまったのは、いたしかたないことだろう。
「でも、男の友情も大切だよな〜」
思案した結果、永澄は猿達と付き合うことにした。
夜遊びと言っても、なんのことはない年齢による制限時間が来るまでゲーセンに入り浸り、追い出されるとコンビニで飲み食いし、誰かの家に寄って秘蔵のエロ本をまわし読みするか、夜中まで自転車で走り回る程度だ。
永澄の両親も息子の事を信頼しているのか、中学生になって以来、極端に遅くならない限りそんなに文句は言わない。
永澄母の
「遅そくなったら夕飯、待たないわよ?」
という言葉を背に、
「そうじゃなぁ〜 男同士の付き合いも大事じゃよなっ!」
と玄関に見送りに出た燦に手を振って、永澄は悪友達と会うために出かけって行った。
待ち合わせ場所に行くと三河海がいたのには驚いたが、久しぶりに男同士だけで遊ぶのは、やはり楽しく、あっと言う間に時間は経つ、コンビニで涼み小腹を満たし、これからどうしようかという時、永澄は視角の隅に見覚えのある後ろ姿を捉えた。
あれれ、燦ちゃんと留奈ちゃんだよな?
な、なんでこんな時間に、確か今日は喫茶店のバイトは無いはずだし、留奈ちゃんも仕事が終わったのかなぁ?
いや、それよりも、なんと言っても、
あの二人が連れ立って歩くのを、外で見るのは非常に珍しい。
母さんに何か買い物を頼まれたのか?
それとも……あ、そういえば…
今朝、留奈が仕事の都合で早く出かける時に、燦に何事かを確認していたのを永澄は思い出す。
燦は時計を指差し留奈に答え、彼がどうしたのか、と聞くと、なにやら誤魔化すような返事をしていた。
まぁ、女同士、男には言えないこともあろうと、たいして気にも留めなかったのだが……
しかしがぜんと好奇心刺激された永澄は、騒いでいる猿達を横目で見て決断する。
猿達には悪いけど、あの二人の行き先が知りたい。
同居人として、夫として、燦ちゃん達の行動に興味を持つのは当然だよな? と後ろめたさに対しての言い訳をしながら……
「なぁ、悪いけどさぁ、俺、自転車持ってないからさ、ここで帰るよ」
「えー まだ早いじゃん?」
以前、自宅が崩壊してしまった時に永澄の自転車も破壊されてしまい、――実は巨大化した自分が踏みつぶしてしまったのだが―― まだ買い直していない。
猿達は、当然のように不満を漏らしたが、確かに自転車を持っていない永澄は、これからの行動に足手纏いではある。
早く二人を追い掛けたい永澄は、少々強引な釈明をした。
「でもさぁ、このまま二人乗りというわけにはいかないじゃん?」
夜中に二人乗りで警察に見つかれば、なにかと面倒だし、ヘタをすれば補導されたり保護者に確認の電話をされるかもしれない。
「……だろう?」
多少、無理矢理な言い訳だったが悪友達は渋々頷く。
確かに夏休みという事もあって警察もいつもよりうるさい。実は先程も巡回中の警察官に職質されたばかりだ。
「早く自転車を買えよォー」
「わかったってぇ!」
猿の言葉に永澄は笑って答え、三河海の余計な一言に苦笑いして仲間達に別れを告げた。
コンビニの駐車場から見えない位置に来ると、いきなり小走りになり燦と留奈の二人の後を追う。
こっちの方だった思ったんだけどなぁ〜
首を傾げ、廻りを見回すが……
「あ、いた!」
まっすぐ伸びる道路の先で右に曲がってく二人連れを見つけた。永澄は噴き出す汗を腕でぬぐい、こっそりと後をつける。
「あれ……?」
この道順は、俺が通っている中学校へと向う道だ……
それぞれに大きめの鞄を肩に下げた二人が、校庭を巡る塀に辿り着き、横の道に折れて校門へと向う。
永澄は二人の姿が見えなくなると、全力疾走して学校の塀に取り付き、よじ登って乗り越え校庭を横切り、近道をする。
荒くなった息を急いで落ち着かせ、虫の鳴き声を耳にしながら校門脇の茂みに身を潜めて出来るだけ気配を殺した。
あ、そうだぁ! 二人が来たら驚かしてみるかぁ!
年相応の少年らしい小さな悪巧みを突然思い付き、永澄は、鬱陶しい蚊と暑さに耐えながらも心をワクワクさせて待つ。
やがて二人の会話が聞こえ始めた……
「あんたのお母さん、話しのわかる人で良かったわ」
「お母ちゃんも、子供の頃、こんなん遊び、好きじゃだった、そうじゃよ」
燦がカギの束を取り出し鎖錠を開けて、留奈が音を立てないように門をゆっくりと押すのが茂みの隙間から見える。
「留奈ちゃん、プール行く前に、ちょっと保健室に寄っていくなぁ、お母ちゃん、まだいると思うきん」
「うん、はぁ、早く泳ぎたいわ」
プール、泳ぐ?
あぁ、これから学校のプールに侵入して泳ぐのか?
永澄は、驚かすのを取りやめ二人が保健室へと向うの見届けると思案顔で樹木に隠れながらプールへと先回りをする。
俺に内緒で、楽しそうなことを!
仲間外れにされたような気がした彼はムッとした表情を見せた。
な、何で、俺を誘ってくれないんだよ、水臭さいよ、二人共、よぉしっ、水着姿を拝んでから驚かせてやるかぁ!
ぶつぶつ呟き、二人に見られない内にと急いでプールを囲う金網をよじ登り物陰で隠れる。
へへ、驚くだろうなぁ
永澄が様子を伺おうと二人を覗いた時、いきなり燦がTシャツを脱ぎ捨て、下着に包まれこぼれ落ちそうな胸が揺れる。
うわぁ!
驚いた永澄は、思わず飛び出しそうになり、危うく踏み止まった。このタイミングで出たら間違いなくハウリングボイスを喰らう。そうなったらたまらない、周囲も大騒ぎになるかもしれない。
それにしても、こんなところで着替えるなんて、二人共、あまりに無防備すぎる、永澄は冷汗を拭い改めて息を整える。
そして水着に着替えた頃を見計らって、
うぅああああっ! な、なんって、大胆なぁ!
再び二人を覗いた永澄は、今度こそ叫びそうになり口を手で覆った。
そこには月の光りに照らされた全裸の二人の姿があったからだ。
み、水着、き、着てねぇぇー!
その美しい後ろ姿に永澄は、我を忘れ思わず生唾を飲み込む。
ぅわぁ、すげぇー 二人共、き、綺麗だ!
月の光りが投げかける陰影で細部は見えないが、二人のこの世ならざる美しい身体のラインは良く判る。
…み…見てはダメだ……
そうだ、の、覗きはダメだよ……な?
み、見てはいけないと思うが、侠らしくないし卑劣だと思うが……
ダメだぁー 俺ってなんて情けない奴なんだ…み、見たい!
糞っぉお! 見てぇ、す、少しだけなら、ちょっとだけならっ!
「い、い、いいよな?」
年頃の男の子らしく? 誘惑に負けた永澄は、鼓動を高鳴らせ罪悪感をググッと押し込み、どこかに存在するかもしれないエロ神様に感謝してから覗きを強行し宇宙に向って叫んだ。
うぉー か、感動だ!
二人共、なんて美しい、後ろ姿なんだぁー!
燦ちゃんが動く度に揺れる乳房の白さが、留奈ちゃんのプッリとしたお尻が、これまたエロくて眩しいぜぇ!
「あぁっ〜 燦、あんた、また胸、大きくなったぁー!?」
突如として怒った口調で燦を指差す、留奈の叫び声が聞こえ、顔を赤くした燦が慌てて美しい胸を隠している。
うん、うん、大きくなっとるっ!
俺も嬉しいよ、燦ちゃん!
永澄は拳を握りしめ、何故か涙目になり何度も頷く。
ふへぇ〜 柔らかそうだよなぁ う、後ろから鷲掴みにしたい!
「えぇ、あ、ぁ、ち、ちょっとね、る、留奈ちゃんだって、お、大きく、な、なっとるよ」
へぇ〜 そうなのか?
永澄は、月光を浴びて輝く留奈の白い乳房をじっくりと見つめる。
ホ、ホントだ、確かにぃっ、大きくなっとるっ、おおっ!
もし留奈が聞いたら、『何故、大きくなったと判るぅ!』と即、電気按摩を喰らわされるのに違いない言葉を口の中で呟き、永澄みはしきりに感心する。
ほ〜 留奈ちゃんも確実に性長、いや成長しているんだなぁ。
永澄は留奈の型の良い乳房に顔をニヤけさせた。
そうだよなぁ、燦ちゃんの成長が、おっぱいが、見事過ぎるだけで、留奈ちゃんだって決して小さいわけではないよなっ、バランスもいいし乳首の形も色も、お、俺好みだしなぁ……
「ふ、ふん、慰めなんかいらないわよっ」
ギク!
「え、あ、で、でも、永澄さん誘えばよかったきん」
ギク、ギク!
自分の名を呼ばれた永澄は、冷汗をかいて顔を引っ込める。
「やぁーよ、 こうやって何も着けないで泳ぐのがいいんじゃない!」
あー、な、なるほどぉー そ、それで俺には内緒だったんだ。
「そうじゃけど、永澄さん、こんなん好きそうじゃきん、喜ぶじゃぁろな」
うん、今度やる時は是非誘ってほしい。
罪悪感を呼び起こされながらも、永澄は何度もウンウンと頷く。
暑くて眠れない月夜の夜に、裸に近い二人の人魚と水の中で戯れる、考えるだけでも素晴らしい!
「はぁぁ〜、永澄さん、今頃、猿さん達となにやっとるんじゃろなぁ〜 ねぇ留奈ちゃん?」
「そんなこと私様が知るわけないでしょっ!」
うっ、ゴメン、お、俺は、ここで、しっかりと覗いております。
「そうじゃぁ、帰ったら永澄さんに――」
「五月蝿いっわよっ!! もぅっ、いっつも、永澄、永澄って、本当は下僕に、そのイヤらしい身体を見せたいだけなんじゃないのぉ?」
「そ、そ、そんことー、な、ない…きん、る、留奈ちゃんこそいつも下僕、下僕って……最初は…永澄さんを……ぁ」
燦は、何かを言いかけようとしてやめ、怒ったように頬を膨らませている留奈に肩を竦める。
二人の間に蒸し暑く停滞したような微妙な空気が流れるのを感じて、お、俺が原因なのか? と永澄は焦りを覚えた。
「ふ、ふん、今は、『私様の下僕』なんか、どうでもいいのよ、さぁ、泳ぐわよ」
「あ、待って、留奈ちゃん、『永澄さんは私の夫』じゃぁ」
燦と留奈は、お互いにムッとした表情を浮べる。
そして牽制するように数秒ほど睨み合ったかと思うと、突然、悪戯っぽく笑いあい。
「燦、下僕を賭けて競争よ!」
「判った、受けて立つきんよ! 何往復じゃぁ?」
「50? 100?」
「100往復じゃぁー」
「オッケーよっ、行っくわよ」
「あ、留奈ちゃん、ずるい、フライングじゃきん!」
派手な水音がして二人の人魚達の姿は月明かりを反射させ、キラキラ光る水面へと消えた。
永澄は溜めていた空気を肺から吐き出しながら足元を見つめ、なんとも言い様がない複雑な表情を浮べ呟く。
もう、やめよう……
数分もしないうちにプールから賑やかな笑い声が聞こえてきた。
「留奈ちゃん、もう〜 横にじゃなくて、縦に往復するんよ?」
「燦こそ、私の前を横切らないでよ」
どうやら永澄を賭けての競争は中止になったらしい。
水の中で戯れる二人の楽しそうな様子に、音を立てないように足を忍ばせて建物から離れると校庭に降り、プールの壁に背をもたれて溜息をついた。
「はぁ〜 ふぅー、燦ちゃん、留奈ちゃん、二人共、覗き見してゴメン…」
永澄は、なにか大切な物を冒涜しているような気分になってしまい項垂れた。
だが情けないことに股間の興奮は一向に納まる気配がない、いつもだと手淫で2〜3発、抜くところだが……
永澄は輝く月を見上げ、身体を根性で何とか鎮めようとした。
でも……とプールへ視線を向ける。
「二人が仲良く話しているのって、見ていて微笑ましいというか、意外と言うか……新鮮で、いいよなぁ」
こうしてみると、この二人は、とても良いコンビだ。
考えてみれば満潮家では同じ部屋で、同じベッドで寝起きしているわけで、仲が悪いわけがないのだ。
プールから二人の会話が幽かに聞こえて来る、この程度だったら構わないだろうと、永澄は耳を澄ませた。
「はあ〜 気持いい、ねぇ、夜のプールって、いいわねェ」
「そうじゃね〜 ちょっと無気味じゃけど、たまには、思いっきり泳ぎたくなるんよね〜」
「そうそう、陸に長くいると肌が乾くし、水泳の時間、クラスの皆が楽しく泳いでいるのを見ているのは地獄だったわ!」
へ〜 そうなんだ。
水泳の授業中にスクール水着に包まれた胸を気にしながら頬を膨らませていた留奈の姿を思い出し、永澄は微笑む。
「ハハハ、泳ぎたくて、ストレスたまるんよなぁ、私も水には、入れるようになったんけど、まだ、人間の足じゃ泳げん、ちょっと刺激を受けるんと人化が解けてしまうもん」
「ふん、どうせ、私様はシャワーも浴びられないわよっ」
「留奈ちゃんは堪えしょうが、なさ過ぎるんよ」
「放っといてっ」
うわぁっ!
留奈の声と共にバシャンと音が響き、永澄の所まで冷たい水しぶきが飛ぶ。
あの黄金に輝く尾鰭で水面を叩きつけたのだろう。
「でも、明乃っちは、すごいなぁ」
「なに言ってんの、不知火さんだって水の中で立って歩いているだけじゃないのよっ」
そういえば、不知火さんが泳いでいるのは見たことがないな。
しかし中学生離れをした、あのメリハリのあり過ぎるプロポーションを誇る彼女のスクール水着は、あまりにも危険だった。
男子生徒のほぼ全員が股間を押さえたのを覚えている。
※ すみません上の6は5でした。
「そうじゃけどな、はぁ〜 瀬戸内の海が懐かしいきん」
「アンタはいいわね、実家が田舎でぇ」
「どうせ、私は田舎モンじゃぁー」
「違うわよ、東京の海なんて、汚くて泳げたもんじゃないわよ?」
「そうなん?」
「うん、最近は、まぁ、少しは、ましになってきたようだけどさぁ、はぁあ〜 人魚には暮らしいにくい世の中だわ」
「でも留奈ちゃん? 人化解いて泳ぎたくなるぅ時、今までどうしてたん、いつもこうして、学校のプ−ルに忍び込むん?」
「あのね、そんなことしないわよっ、ふん、実家の地下に大きなプールがあるのよ」
「へぇ〜」
「しかも毎日、新鮮な海水を運んでるんだから」
「わあ〜 留奈ちゃんとこって、凄いんじゃなぁ〜」
「ふふん、当たり前でしょ、夏が終わって、このプールが使えなくなったら使わせてあげましょうか?」
「本当?」
「ほっほ、ほほほほほほー この私様に土下座をして頼めばね!」
「もう、留奈ちゃっん!」
「ははは、留奈ちゃんらしいや」
永澄は、二人の会話に小さな笑い声をあげコンクリートの上に腰を降ろす。
「そうだよな、大海原を泳ぎ回る人魚がこんな内陸の土地で暮らすなんて、たまには思いっきり泳ぎたくなるんだろうな〜」
しかしこうして聞いていると燦ちゃんと留奈ちゃんホントに仲がいいよな。
「留奈ちゃんは、絶対に認めないだろうけどな……」
1人呟き、空に浮く半分の月を眺めてから目を閉じ、バシャバシャと水が楽し気に跳ね廻る音に聴き入るのだった。
やがて銀色の月が高く昇る頃。
「おい、もう2時間近くになるぞ?」
二人が水と戯れる様子を盗み聞きしながら同じ時間だけ坐っている自分の事を棚にあげて、呆れ果てた表情の永澄が校舎に掛かる時計に目をやるのと、ほぼ同時に燦が留奈に呼び掛ける声がした。
「留奈ちゃん、そろそろ夕飯の時間じゃから、行こうかぁ」
「そうねぇ〜 お腹も空いたわネ」
派手な水音を立てて、名残惜しそうな留奈の声が聞こえる。
どうやら帰る気になったようだ。
「んん〜 もう、燦、先にあがって私様を引っぱり上げなさいよ」
「留奈ちゃん、我が儘!」
「う、うるさいわネ、あ〜 やっぱ下僕を誘えばよかったわ」
「もう〜 留奈ちゃんは調子良すぎるんよ」
呆れたような燦の声が響き、
いつも自宅の風呂で、二人を湯舟から抱きかかえている永澄は苦笑いを浮かべる。
プールサイドに上がるのは、やはり面倒そうだ。
「いいから、引っぱりあげなさいよ、って、ぁあっ、きゃぁっ、んんっ、ち、ちょっと燦、どこを掴んでるのよっ」
ん?
「だってぇ…掴みやすいきん」
なにが?
他にやることのない永澄は、全神経を耳に集中させ顔を傾げる。
「ぃやぁー 燦のエッチ、手首とかを、掴んでひっぱりあげなさいよっ!」
さ、燦ちゃん何処を掴んでいるんだよ?
「留奈ちゃんっ!!」
「うっ、な、なによォ」
「いいなぁ、留奈ちゃんの、おっぱい、丁度手に納まる大きさで、すごい弾力があるきん」
「悪かったわねぇ、小さくてぇっ!」
なんだとォー う、羨ましい!
「はぁ、ええ触りごちじゃぁ」
「い、いい加減に離しなさいよ、あ、ちょっとぉ、さ、燦、やめてよー くすぐったいわよ!」
留奈のどこか嬉しそうな悲鳴に永澄は思わず立ち上がる。もちろん納まっていた股間のアレも即、立ち上がる。
「あっ、やぁ、ば、馬鹿ぁ人魚っ、な、なに揉んでんのっ、あっ、ちょっと、あっ、あっ…さ、燦っ、んっんー ダメ、こっ、このぉー」
「きゃぁ、る、留奈ちゃっん、んんっ、こそ、揉ん、じゃ…だめぇじゃぁ、やぁー、舐めんの、も、ダ、メェ……」
な、なにやってんだー 二人共っ!
そ、そんなに悩ましい喘ぎ声をあげないでくれ!
永澄からは二人の姿が見えないだけに、妄想が際限なく脹らみ股間が危ない、人魚姫達の甘い嬌声がたまらなくなる。
ああ、燦ちゃんのスベスベ張りのある柔らかそうな乳房を!
くぅ、留奈ちゃんの絹のように滑らかで弾力のある乳房を!
「メチャクチャに揉みくだして……そ、それから…ううっ」
思わず乱入したくなる衝動を、必死に堪える永澄なのだった。
やがてちょっとしたエッチな戯れあいにも飽きたのか、息を乱した二人の人魚姫達は、ようやっと帰り支度を始める。
「はぁはぁ、はぁー もう早く、拭いて人化しなさいよ、だから天然って言われるのよ」
「て、天然は、はぁ、はぁ、か、関係ないじゃろっ」
「うるさいわね、気持良さそうに、喘いて、いたくせにっ」
「あ、喘いでないもん! る、留奈ちゃんが、いつまでも揉むからじゃろぉ」
「ふ、ふん、私様の胸を揉んだ罰よっ」
「あっ、留奈ちゃんタオル、ちゃんとたたんまんと!」
「もう〜 一々五月蝿いわね」
「ふ〜ん、お義母さん、くしゃくしゃになったタオル見たら、なんと言うじゃろか?」
「うっ」
そうして二人は騒がしくも賑やかな会話をしつつ身支度を終え校庭へと出てくる。
燦は濡れた髪を緩い風にたなびかせ、留奈は水滴が月光に光る髪を下ろし、木の後ろに潜む永澄は二人の姿に見とれた。
「はぁ〜 やっぱプールからあがるのは一苦労だわ、今度は下僕を、絶対に連れてこよう」
「そうじゃの〜 あ、お母ちゃん、まだ、いるんじゃな、」
「挨拶しなくていいの?」
「うん、そのまま帰ってええって」
「そう」
「あ〜ぁ! 巻ちゃん置いてきて、怒ってるじゃろな〜」
「寝てるのが、悪いのよ、行くわよ!」
「あ〜 待って留奈ちゃん」
汗だらけの永澄は夜空を見上げ一人佇む。
二人の少女の後ろ姿を見送ったあと、すぐには帰りたくない気分だった。時計を見れば、夕飯に間に合わないが門限には、まだ時間はある。
再び金網をよじ登りプールサイドに立つと、月光に揺れる暗い水面を眺めた。
ついさきほどまで、あの人魚姫達が、ここで水と戯れていたのだ。
目をつぶり耳を澄ませば、あの二人の見事な肢体が瞼に浮かび。あの悩ましい戯れの声に、勃起したままの股間が更に熱くなる。
二人共、エロいし綺麗だったなぁ〜
汗ばんだ顔を手で扇ぐと水で濡れたプールサイドを眺め、周りを見回し決心をした。
「よしっ、俺も、泳ごう!」
この暴発寸前の悶々とした欲望も発散させなければならない。
永澄は真っ裸になると、無駄に真面目なところを発揮して、準備体操をし、ちゃんとシャワーを浴び下半身を良く洗う。
「開放感があるけど、股間がブラブラして、なんか頼りなくて恥ずかしいぜぇ」
独り言が水面の上を滑り、膨張したままの股間のモノを両手で隠した永澄は首を竦めた。
この中学校は周りに高い建物も無く、プールは三方が目隠し用の壁に被われ、校庭以外からは覗けないようになっている。
その校庭側にも立木が並んでおり、夏の今は盛大に葉が茂っていた。
そのお陰で外部から見えにくくなっているので、見回りの警備員でも来ない限り、見られる心配も誰かに見つかることも殆どないのだが、やはり心細くかなり恥ずかしい。
あの二人はよく平気だったよな〜
永澄は、月の光りを跳ね返す水面に恐怖を感じるが、頭を振って、水音が立たないように足から水に入った。
「あ〜 ふぅ」
丁度良い冷たさの水に思わず声が漏れる。
火照った身体に気持いい…
ちょっと暗闇は恐いが、正解だ。
永澄はゆっくりと泳ぎ始め、2度ほど往復してから大きく空気を吸うと水中に潜った。
こうしていると燦や留奈の気持が判る。
水中は、月の光りがユラユラ揺れ、期待していたよりも美しく、思っていた以上に明るいが壁まで見渡せる程ではない。
ああ、燦ちゃんと留奈ちゃんが、この水に浸かっていたんだよな、き、きっと汗とかも溶け込んで……
などと、変態的な妄想に再び股間を大きくさせていると、突然
くぐもった鈍い音が聞こえ、永澄の心臓が跳ね上がる。
「な、なんだぁ?」
そっと水面に頭を出して、出来るだけ静かに空気を吸い水面を伺った。
「はぁー はぁー、い、今の音、なんだ?」
突如として暗い水面が無気味に感じる。
再び遠くでバシャと音がして……
水面に小さな波が立ったような気がした。
な、なんだ!
ちょ、こ、これは、恐いぞ!
突如として周囲の闇が濃くなったような錯覚に囚われ、得体の知れない恐怖が次第に大きくなり、ついに押さえ切れないほどに膨れ上がる。
先程まで美しく感じていた月光までが怪しく思え、気持悪い熱をもった湿気た風が通り過ぎ、妙な気配がした。
俺、だ、誰かに見られてるっ?
「……!」
い、今、水の中で、何か動くものが見えなかったか?
なんだか判らないが、ヤバい!
肝を冷やした永澄は、急いで水から上がろうとした。
だがプールサイドに足をかけところで、水の中に残った足首をいきなり捕まれ、
「!!」
永澄の恐怖の叫び声は、音を形作る前に彼の身体と共に暗い水中へと引きずりこまれた。
?hぁっがぁあああ、?hぅぶっ、ぱぅわぁああー
永澄は足を蹴り必死にもがき暴れ、足首を掴む何かから逃れる。
なんとか水面に顔を出し、古くなった肺の空気を吐き出し、荒々しく生温い空気を吸い込んだ。
「?hぅ、はぁ、げっほっ、ハァハァー ハァー な、なんだってんだ、ふぅー はーくっそお!」
突然、目の前の水面が沸き立ち、
な、な、なんだ!
「ひぃっ うわぁーぁあああああ!」
永澄の悲鳴に合わせるように盛大な水しぶきがたち、何かが水中から躍り出て永澄を飛び越えて、
「あっ、ああっぁー!」
永澄の目に銀色に光る輪郭を焼きつけ、今度は水しぶきも立てずに水面下へと消えた。
に、に、人魚だぁ!!
正体が判った瞬間、永澄の心から恐怖が引いていき徐々に冷静になっていく。
「っくぅ、お、俺は人魚だったら、慣れているんだ!」
根拠のない自信を元に叫んで、虚勢を張ると呼吸を整え、ゆっくりと移動しプールの壁を背にして永澄は身構えた。
すぐにでも水から上がらなければと思うが、プール中央に背を見せるのが恐い。なにしろ相手は人魚、水の中では圧倒的に不利だ。
しかしと、水面を見据えながら永澄は考える。
空中へ飛び出した時、月光の影になり、その顔は見えなかったが、さすがはエロ澄と呼ばれる永澄、その人間ならざる美しい身体のラインと、揺れまくる豊満な乳房を瞬時に見切っていた。
あの、さ、燦ちゃんや不知火さんの上をいくボディだとォ!
「誰なんだ?」
燦ちゃんや留奈ちゃん以外の人魚がこのプールに潜入していたのか、俺のことを気に入らない人魚といえば、
あぁ、燦ちゃんのストーカーをやっている、サーたん先生か?
い、いや違う、サーたんは、あんなにおっぱいも尻も、大きくないっ!
丸子ちゃんも違う、彼女の胸はでかいが、こんなやり方をしないし、第一彼女の方が、ずっと細く小柄だ。
あの乳房に匹敵するといえば不知火さん、だが彼女もこんな方法で俺を襲わないだろう、それに正体不明な人魚の方が数倍もエッチな躯つきをしている。
なにしろあれだけのエロエロな躯を持つ人魚は見た事が無い。
い、一体、だ、誰なんだ?
暗闇の中で身構えていると暗い水面にバシャァと小さな音と共にさざ波が立つ。
せ、接近してきくる?
ううっ、に、逃げなければ!
と思った途端、あっというまに強烈な水圧が押し寄せてきた。
うぉ、くぅ早い!
さすが海の生き物だ、永澄の中に再び恐怖が沸き上がってくる。
「ハァー ハァー くっそぉー ま、不味いなぁ」
強い水流に押されて、底から両足が浮いてしまい、気がつけば、プールの中央に流されていた。
「誰だぁ! なにが目的なんだっ!」
永澄の叫びに応えるはずもなく、正体不明な人魚は獲物を狙う鮫のように円を描き、永澄の廻りをグルグル廻っていき、より深い方へと追い込んでいく。
「あぅ、ハァハァ、チクショオー! こ、こんなんの、ぅお、洒落になんねぇよー」
渦のように押し寄せる水圧に耐えられないっ!
「ア、うぐぁあああーヴゥ、ぶっぅあー」
ついに激しい水流に足を取られ、水中に引き込まれ沈みながら永澄は悟った。
魚人という種族には陸でも敵わないのだ、まして水中で人間が人魚に抵抗できるわけない。
激しい水流に翻弄されながら燦と留奈の顔が浮かぶ。
彼女らも、また人間とは違う生き物だということが思い出され、ついに永澄は気を失った。
どのくらいの時間が経過しただろうか、股間から湧きあがる見知らぬ快感と息苦しさに、意識を取り戻した永澄は激しく咳き込み身じろぎする…
ガァハァッ…ゴホッ、ヴグゥー、ハァハァー、ハァー、フゥー
い、息がぁ、苦しい……それに、股間のアレが燃えるように熱い……
永澄は生暖かい夜の空気を必死に吸い込み、悲鳴とも喘ぎとも受け取れる叫び声をあげた。
「はぁー はぁー あっ、あぅ、や、やめてぇ」
そ、そんなに、オチンチンを擦られると、お、俺っ、うっォ、くっ……
ハッ!
そ、そういえば、こ、ここは?…あ、あれ、俺は確かプールで?ど、どうしたんだっけ?
ああ、頭がボーとして……何も思い出せない。
どうやら、マットのような物の上に寝かされているようだけど、俺の身に何が起こっているのだ?
永澄が呻くと、腰の部分で蠢いている生暖かくヌルヌルと湿った感触がらに増し、エッチな快感がさらに広がっていく。
はぁ、はっぁ!
なんだろう、コレは?
俺のアレが柔らかくヌルヌルしたぷぬゅとした物に押し付けられて、
彼のモノは今にも暴発しそうだった。
永澄がそっと瞼を開くと、涙で滲んだ視界にぼんやりとした白いものが映る。
えっ?
気持良さに酔いながらも、永澄が目をゴシゴシと手で擦り見開くと、それは上から覗き込む女の白い顔だった。
ひぃ、幽霊っ!
にしては現実感があり綺麗で、頬を赤く染め、切れ長の大きな潤んだ目と濡れた闇色した濡れた髪の毛……
どこか怒っているような目は、何故か泣き腫らしたように赤い。
誘うように濡れた赤い唇が半開きになって熱い吐息を吐き出し、永澄と同じように、その躯も水で濡れている。
女の後ろには夜空が広がり、銀色の月明かりが眩しい。
ふと横を見ればプールの暗い水面が見えた。
「だ、大丈夫? ちょっと、悪ふざけが過…んんっ、ぎた、ね、ご…めんねぇ…」
その女は濡れた唇を開き、頬を染めながら何故か困惑した声色で詫びる。
え、なんのこと…この人は……だ、誰だっけ?
よく知っているような気がするのに名前が思い出せない。
そ、それより、あ、あの〜
「な、な、なにをしあってんですか?」
「し、心臓マッサージ…んっ、んっ」
「えぇえっ?」
「き、君、息を、し、しとらんかったんよ、ぁ、はぁはぁ、んん」
「あのぉ、で、でも、こ、これは……」
彼女に行なっている行為は、とても心臓マッサージなどという代物ではない。
彼女は永澄に股がり自分の乳房を弄りながら、彼の下腹に倒したペニスの竿の部分に腰を捻りながら陰部をグリグリと擦り付けているのだ。
股間に掛かる心地良い肌触りと重みと猥雑な腰の動きに、思わずうっとりした永澄が、さらに口を開こうとすると、そっと、たおやかな人指し指が彼の唇を塞ぐ。
「黙っ…て、はぁ〜 はぁはぁ、な、何も、言わん…で、一応説明しとく、となぁ、はぁはぁ、君の、腰に股がって、し、心臓マッサージをしてたらな、君の、大きくなった、コレが……」
「コ、コレ…って?」
永澄は、思わず顔をあげて股間を見る。
「そ、そう、ぁ、あっ…ウチのに、何度も当たって……んんぁ、でなぁ、あまりに気持良ぅて、性欲が、つ、つい……」
「せ、せ、性欲が、つ、ついって……」
永澄が、途切れなく続く快感に戸惑いつつも呆れた表情を浮かべると、その女(ひと)は悪戯っぽく笑い熱く囁いた。
「君は…ぁ、ウチのせいで、ね、お、溺れたんよ、んっ、だから、お詫びに、気持のいい、はぁっ、んんっ、ちょっとエッチな介抱を、はっん、し、してあげる…っんん……」
彼女の心地よい喘ぎ声に、永澄の目が彷徨う。
これは、『ちょっとエッチな…』どころじゃないよ……
熱い吐息を漏らした彼女は、両手を永澄の両肩に優しく置き…
「!」
目の前に揺れる白いものに、永澄は息を飲んだ。
豊満な乳房が重量感たっぷりに大きく揺れて、今にも永澄の胸にのしかかろうとしていたからだ……
スゲェー
永澄は、不快な暑さを忘れ、心の中で感嘆の声を叫ぶ。
ネットでも、エロDVDでも、エロ雑誌でも……こんな綺麗な形の乳房を見た事がない。
でかいのに必要以上に垂れてない、これは凶悪すぎる破壊力だ。
乳輪も乳首も、俺好み過ぎて申し分なさすぎる!
興奮の余りに、耳まで赤くした顔を巡らせて見れば…
しなやかで悩ましい肢体が揺れる、腰は淫らに細くくびれ、豊かに艶かしい腰が広がり、永澄の腰に重量感のある尻が乗っている。
イヤらしくムチムチした太ももには弾ける無数の水滴に月光が映っていた。
ああ、また、彼女の腰が淫らに蠢き、重みを感じさせながらもプリッンと引き締まった尻が震え、固くなった彼のモノに、陰部をくにゅくにゅとイヤらしい音をたてながら執拗に擦り付けてくる。
なんともいえない至福の気持良さに、永澄は、なんの疑問も持たずに喘ぎ声をあげた。
「はぁはぁ、ん、あぁ、凄い、俺こんな気持いい、の、はぁはぁ、は、初めてだよ」
「ふふふ、ウチも、んっんん、き、気持ええ、よ…ぁ…」
その全裸の美しい女性は、妖しい笑いを浮べ、舌舐めずりをし、永澄の猛り狂うモノが、股間から外れないように指を置く。
「んんっ、あっ、はぁはぁ…ウチ、ほ、本気に、なりそう」
彼女は悩ましそうな表情を見せ、濡れた股間の割れ目を、さらに大きく開き、竿をレール代りにするように挟み込み、腰をぐぃと後ろに突き出しようにして陰部に力を込めると前後にスライド運動を始めた。
「はぁはぁ、いい、んん、はあぁはぁ、捲れて、ぁああ」
静かな夜に彼女の熱い吐息が響き渡り、水面は静かに月の光りを反射していた。
水滴なのか汗なのか、何かが永澄の顔に弾ける、ふと見ると彼女の目から涙が滲んでいる。
泣いているのだろうか、何故なんだろう?
快楽に喘ぎ汗まみれになって身悶えしながら涙を浮かべる、その不思議な姿に、永澄のモノは余計にいきり立ち硬くなっていく。
彼女の姿は、幻想的なまでに艶かしく、この世の存在とは思えない程に美しく、そして妙に儚く思え永澄の心に深く焼きついた。
汗と水に濡れた乳房が、その柔らかさを誇るように、たゆん、たゆんと揺れて、ツンと自己主張をする乳首が永澄の目の中で上下左右に円を描き暴る。
「んん、あ、あ、俺、ああ、あのー」
ついにペニスにかかる気持の良い性圧マッサージにたまらなくなり、
「俺、も、もう…」
「ええよ、はぁはぁ、我慢せずに、んんっ、だ、出して」
優しく囁く女は永澄の前で、優美に身体を翻させ、しなやかに彼の股間に顔をうずめる。
「ぁ…はぁはぁ、あっ、うぉ!」
え、なんだ!
俺、な、何をされてんだ?
「ぅ、あぁ、あああ、くぅぁ!」
膨張した先端が覆われ、生暖かく、のた打つようなねっとりし物の感触を感じ、たまらなくなった永澄の身体が震え射精した。
「?hぁ、うぐっ、はぁ、………さ、さすが、若いねぇ、はぁはぁ、凄い量が、出た…ねぇ」
妖しく光る唇から白いもの垂らして妖艶に囁かれ、初めて永澄は彼女が、その美しい口でペニスを頬張り、自分がその中で出したのだと悟った。
「ウチが口でして、飲むなんて、とっても特別なんよ?」
「う、ん、ハイ」
実際そんな気がして永澄も素直に頷いた。
では、尿道口の、あの淫媚でイヤらしい感触は彼女の舌だったのか……
そ、それにしても、なんていう刺激なのだろう。
初めてだ、こんのなのは……
これから自分で慰めるのが悲しくなるのに違いない。
永澄があまりの心地よい余韻に身じろぎすると、女の口から、熱い吐息が漏れる。
「んぁ…こら、うごかないで」
そう呟くと片目をつぶり、彼女は再び永澄に乗り覆い被さる、
「肝心の人工呼吸を忘れとった…ね……」
胸に柔らかく熱い重み感じ、固くなった乳首が擦り付けられるようにぎゅっと押し付けられる、
「あっぅ…」
はぁはぁ、このおっぱい、すげぇ柔らかい。
永澄は躯に絡み付く彼女の柔らかく淫らな躯を抱きしめた。
汗が流れる彼女のムッチリした悩ましい線を描く太ももが永澄の腰を挟み込む、全身に掛かる柔らかい重みと良い香に永澄は熱い吐息を漏らす。
「はぁはぁ、もっとウチを楽しませて…」
彼女の艶のある喘ぎ声を顔に感じて永澄は目を閉じた。
はぁはぁ、
熱くて柔らかい肢体がぎゅと密着され汗が粘つく。
生暖かく柔らかい唇が押し付けられ、そっと永澄の唇が覆いつくされると貪るように吸われる。
夢うつつの心地良さのなかで、塩気のある苦い味を感じるが、……ああ、俺の精液の味? と思うもの嫌悪感を抱く間もなかった。
「はぁ、っっぬむぅ」
火のように熱い吐息が彼女の口から漏れる。
噴き出す汗が二人の肌を張り付くように密着させ、お互いの身体が蠢く度に混じりあっていく。
彼女の淫媚さに永澄が喘ぐように唇を開くと、ぬるとした固い舌が侵入してくる。
永澄は、初めての舌触りと味覚に戸惑いながらも、絡み付いて来るイヤらしい舌に任せた。
その舌は執拗に求めるように永澄の口の中を舐めまわし蹂躙する。
何度も応じようとする永澄の舌を弄び、彼女が時おり唇の隙間を開け空気を吸うと、唾液が混ざりあう猥雑な音がした。
慣れない感触に夢中になりながも永澄はそっと手をあげ、彼女の脇の下に触れる。
「はぁ…っん!」
彼女の敏感な身体がびくと震え、ねっとりとした舌の動きが止まる。
永澄が、二人の胸に挟まれ潰れた乳房の輪郭を辿るように指を這わせていくと、彼女は唾液を垂らしながら唇を離して喘いだ。
「はぁ、せ、ぁ、やぁ、切のう、触り方しんといて!」
「ぁ、はぁー ご、ご免なさい、はぁはぁ、すごく綺麗だったから……」
潰れた乳房がとてつもなく卑猥だったからだ、とは言えない。
「ふふ、ウチの胸、触りたい? 揉みたい?」
「う、うん」
彼女は永澄の返事に、顔を赤らめそっと頷くと身を起こした。
永澄も起き上がり彼女と向き合い、見事な乳房を熱い眼差しで見つめる
「あ、あのね、そんなに見つめられると恥ずかしいじゃろ」
彼女は、羞恥心を剥き出しにして恥ずかしがり、両手で覆って豊かな乳房を隠した。
「え、ぁ、ご免なさい」
ふと、何故か永澄はプールサイドへと目を走らせる。
胸を剥き出しにした二人の少女の姿が幻のように脳裏に浮かび欲望が膨れ上がっていく。
俺、さっきから、おっぱいを触りたくてどうしようもなっかたような気がする。
「ん? どうしたん?」
「あ、なんでもないです、あ、の、本当に、触っていいの」
永澄は、生唾を飲み込むように囁いた。
「今さら、なに言うとんのさぁ」
まだ頬を染めたままの彼女が笑って、そっと両手をどけると、美しい乳房が誘惑するように震える。
永澄が、そっと手を伸ばし白く柔らかな肌に触れ、
彼女は小さく吐息を吐く。
そして永澄は柔らかく重量感のある乳房を下から持ち上げるように揉んだ。
や、柔らけぇー
手に吸い付くような肌に感動し調子にのってムニムニと揉んでいると彼女の顔が歪む。
「んん、ぁ、もっと優しく!」
「あ、ご、ご免なさい、うん、こ、こう?」
「はぁっ、んん、そう、優しく、んっ、大事にな……」
永澄は言われた通りにゆっくりと優しく乳房を揉みほぐす。
でも……
はぁはぁ、ダメだ、が、我慢が出来ない、エッチすぎる彼女がいけないんだー
心の中で叫んだ永澄は、指で乳首を乱暴に摘むと転がすように揉み、彼女の上半身が月の明かりの中で悶えた。
「ぁあ、こらぁ、痛ぅ、乳首は、だめぇじゃってぇ、あ、ちょっと、んっ、んん、やめなさ、い…」
息を乱した永澄は、制止に従わず夢中になって乳首をこね回し、彼女の胸に顔を埋め、汗でヌルヌルになった乳房を貪る。
「きゃぁ、はぁ、そっ、そんなん、はぁはぁ、い、いきなり、やぁ、んん」
女は少女のような嬌声をあげて躯を震わせる。
その乳房はどこまでも柔らかく、それでいて素晴らしく張りのある皮膚に被われていた。
「ぁ、あ、あ、はぁはぁ、もう、めっ! んんっ、だから、もう男の子って…ぁ、こらぁ、んん、やぁ、歯が、当たっ、とる、はぁはぁ」
逃げ回る乳首をようやっとのことで口に納め、永澄は幼児に退行したように夢中になって強く吸いついた。
「あっ…! ダ、メ……吸わん、と……い、てぇ、ぁああ、ダメぇー」
月を背中に背負い、彼女の爪が永澄の皮膚に食い込んで淫らな身体が痙攣しながら仰け反る。
「あっ、あっ…永澄君、ぁああ、ダメじゃぁ、って、ぁあっあっ、お、落ち着いて、やぁ、はぁはぁ、やぁ、は、歯で、コリ、コリしないでえ、あっ」
え? 俺の名前、な、永澄って言うんだ…
永澄は、心の隅でそんなことを考えながら、乳首の歯触りに陶酔し、彼女の敏感で艶かしい反応に、恐る恐る彼女の股間へと手を伸ばし指でいじくりまわす。
「!」
彼女の躯が痙攣するようにビクビクと何度も悶える。
だが永澄は、あることに気がつく。
あれぇ? 生えてない…
そこには、あるべき毛がなかった。
思わず汗と唾液だらけになった乳房から顔を離し無遠慮に尋ねる。
「し、下の毛、は、生えてないの?」
真っ赤になった彼女は、喘ぎながらも恥辱の怒りを滲ませ、永澄を睨み付けると頭をポカっと叩いた。
「イテッ!」
「はぁはぁ、馬鹿、ちゃんと、はぁはぁ、は、生えているんよ、ウチは人魚じゃから、す、す、少ないのだけなんよっ!」
へ〜 この女の人も人魚なんだ?
永澄がうっすらと申し訳程度に柔らかい毛が生えている股間をじっくりと舐めるように覗く。
「うっ、コラァー ダ、ダメだって!」
彼女は太ももをモジモジさせ股間を手で押さえる。
「なんだ、ほとんど生えてないのと同じじゃないか!」
また小突かれ、永澄は仕返しにと彼女の手を無理矢理どけ、
「あ、こら、ちょっとやめ……」
手の平を当てるように股間の盛り上がりぐにゅうと潰し、指を屈伸させながら裂け目に侵入させた。
「はっ、ん、こら、ぁ、あっ、もっと優しくぅ、も、もう、痛っ! はぁはぁ、か、躯がもたんわ、ねぇ、お願い、ウチの言う通りにして」
「え、ぁ、ご、ごめんなさい」
痛みに顔を歪ませた彼女を見て、さすがに永澄は素直に謝り、彼女のリードに従って愛撫をし、真夏の熱い空気の中で、二人は汗まみれになって肌を重ねた。
「そう、そっと、指を当てて、はぁはぁ、んん、そう、ゆっくりと剥いてみて、もう大きくなっとるで……しょ? はぁ、あ、ぁ、んん」
「うん、凄い」
「はぁはぁ、し、ぁ、き、君なら知っとると思うけ、ど、はっん、こ、これがクリトリスよ、そっ、と、はぁ〜、指の、んんっ、腹で、ぁああ、転がし…てっ、あぁ、んっ」
「こ、はぁはぁ、こ、こう?」
「んっ、んんっ、あ、いい、はぁはぁ、いい、はぁはぁ、上手、じゃ、ぁ、よ、覚えていてよ、や、優しく、そうっ、今みたいに、はぁはぁ、繊、細に…扱うん…っよ」
彼女の躯は永澄の指が蠢く度にピクピクと痙攣し、妖しく喘ぎ永澄の鎖骨に唇を寄せる。
「はぁはぁ、え…えよ、はぁ〜ぁ、んんっ、素っ、敵じゃよ」
永澄の腕の中に丁度良く納まるその艶かしい身体、こうして見ると思っていたよりも小柄なのに驚いた。
自分の腰に乗り、下から見上げた時の彼女は、その存在感もあってかなり大柄に感じたからだ。
こんな女性を、なんと呼ぶか迷う。
おばさん、と呼ぶには躯の線の崩れは微塵も無く、しなやかに引き締まり、あまりにも若く整った容姿、かといって、十代には、とても見えない妖艶で淫らな肢体に、このむんむんとした溢れんばがりの色気……
二十代? 瑞々しい膚の張りは前半と言っても通じるし、まだ若い躯を持て余す後半? あるいは三十代前後か?
迷ったあげく
「あ、あの、お、お姉さん、凄く、か、可愛いです」
と呟き、美しい頬にキスして、また彼女を耳まで真っ赤にさせた。
「え? お姉さん? ば、馬鹿っ、はぁはぁ、な、なにを言っとるんじゃぁ!」
「お姉さん、俺っ、はぁはぁ、俺っ!」
永澄は夢中になって艶かしい乳房を貪り、股間に置いた指を激しくぬちゃぬちゃと蠢めかせる、そして淫らに反応する彼女の身体は力が抜けるように痙攣し、喘ぎ声をあげた。
「あ、もう、はぁ、はぁ、ぁ、またぁ、んっ、だから、乳首、噛んじゃぁ、はぁはぁ、ぁああ、きゃぁぅ、こっ、らぁああっー!」
「はぁはぁ、い、はぁはぁ、い、今のよかった?」
永澄の興奮した問いに、乱れた息でなんとか呼吸を整えた彼女は、呆れ果ててようやっと言った。
「馬鹿ぁ、ちょっと、逝っちゃたじゃぁないのー こ、このウチが、こ、こないな、簡単に、はぁはぁ、な、んて子…」
「はぁはっぁ、お姉さん、ゴメン、はぁはぁ…」
「あのね、女の身体は、繊細なんよ、も、もっと、大切に扱んよ?」
「ご、ご免なさい、でも、お姉さんが凄くエロくて可愛いかったもんで」
「だ、からぁ、その、その可愛いっての、やめいっ、エロと言うのもダメじゃぁよ? でも、なんでウチのこと、お姉さんって?」
「え、あ、お、俺、なんだか頭がボーとして、俺って、永澄ていう名前なんだよね?……お、お姉さん誰?」
「えぁ?……ま、まさか記憶が?」
彼女は口に手を当てて驚いた顔を見せた。
「う〜ん、良くわかんないや、なんとなく覚えているような気がするし……」
「はぁ、そ、そうじゃよね、正常な君じゃったら、絶対こんなんこと、ウチにさせんよな」
「え、 そうなの?」
「ふふっふ、エロ澄とも呼ばれてんけどね」
「うっ、なんか、その名は嫌だな」
笑いながらも彼女の指が探るように永澄の頭を這い回る。
「ハハハハ……まぁ、打った形跡はないし、躯も正常すぎるほど反応しとるし、記憶は、そのうち戻るじゃろ」
「あ、の、お姉さんでいいのかな?」
「ふふ、お姉さんでええよ、お姉さんと呼んでくれんは、ウチ嬉しいよ」
そして笑い、二人は沈黙した。
「き、聞いていい?」
暑苦しい風が吹き始めた静寂の中で、抱き合う二人の乱れた息だけが響き、永澄が、そっと訪ねる。
「うん」
彼女は、まるで幼い少女のようにコクリと頷く。
「さ、さっき、あ、あの、な、泣いていましたよね?」
「えっ、あ……うん、そうかもしれんね、でもね、永澄君、男なら、そんなん思っても、聞くもんじゃないよ」
永澄の頬に手を添え、話ながらも彼女の顔が曇り俯く。
「あ、すみません、で、でも、まだ、目が赤いし、あ、ご免なさい」
「ふふ、謝らなくてもいいんよ、たいしたことじゃないしねぇ」
その言葉は、涙を堪えて精一杯に強がっているように聞こえた、
「たいしたことって……ぁ、すみません」
「はぁ、ウチの夫がちょっと、洒落にならん浮気しててなぁ、えらい腹が立ってね……悔しくて……つい…ね」
「余計なこと聞いて、ご、ごめん、なさい」
「ふふ、別にええよ、君は優しいなぁ……」
彼女がとても儚気に見えてしまい、気がつけば永澄はそっと彼女の頭を胸に抱き、静かに髪の毛を撫でていた。
「え……ぁ…」
彼女は驚いたような表情を浮べ、小さく永澄を見上げる。
「そ、そんなん、優しくしんといて……中坊のくせに生意気じゃね、お、思い出してしまうぅ……じゃないか…」
そして彼女は、永澄の胸に抱かれて小さく震えながら、むせび泣いた。
やがて泣き止んだ彼女は恥ずかしそうに俯き、抱き合ったまま腰を浮かせ、なにかを決意した表情を浮かべる。そうして彼女の手が優しく永澄の膨張したモノに触れ、自分の股間へと誘導していく。
「はぁ、はぁ、決めた、君の初めて、ウチが貰う!」
「え?」
「記憶も、取り戻したいじゃろ?」
「う、うん、でも、それとどんな関係が……?」
「ん? 衝撃を与えれば、思い出すかもしれんよ」
「あ、で、でも……その、セ、セック、いや性交、あ、すみません、アレをするのは、しょ、衝撃とは、ちょっと違うのでは」
「ゴチャゴチャ言わんで、ウチがアンタの童貞を欲しいと言っとるんじゃぁ! 今さら、拒否したらイカンきんよっぉ!」
「あ、痛ぅ…す、すみません、つ、潰れるぅ、離してぇ」
皺のある袋を痛い程に握り締められ、かつ迫力のある凄みに永澄は……
「返事はっ!」
「ハ、ハイッ!」
鈍い頭で思わずコクコクと頷いた。
「大丈夫、ウチのは名器じゃからな、あまりの気持良さで、記憶なんざ、すぐ戻るさぁね!」
「はははは……」
永澄は、欲情に躯を燃えさせながらも思わず苦笑いをした。
そっと息を吐く彼女が腰を引き、位置を狙い定め、目をつぶる。
「ああぁ、優しすぎる永澄君が、いかんのよ……」
彼女の淫らな喘ぎと共に、モノの先端に暖かく柔らかい感触が潰れるのを感じた途端、例えようのない滑りと弾力を感じ、優しく熱い肉塊の中へと包み込まれていくのを感じた。
生暖かく脈動する膣は、想像した以上に締まり気持よく、急いた永澄は根元まで入れたくて腰を動かそうとするのだが、
「んん、どうしてぇ、はぁはぁ」
何故か、その凛々しい風貌の女性に困惑の表情が浮かぶ。
「い、痛いの?」
永澄はそっと尋ねた。
まさか? 処女ということはないよなぁ〜
「えっ? はぁはぁ、んん、少しな、はぁはぁ、いや、ちょと長い間、使ってないから錆びついてしまったんかな、はぁ、い、入れるのホントに久しぶりじゃから……ぁ……」
そこまで言って、ちょっと寂しそうな表情浮べた彼女の頬が恥ずかしそうに朱に染まる。
「か、可愛い…」
永澄が呟くと彼女の頬の朱が広がり、ついに耳まで赤くなった。
「……馬鹿、言わんといて」
「ご、ご免なさ、い」
永澄が優しく彼女の熱い身体を抱き締めると、腰がゆっくりと降りて、ついに根元まで喰わえ、苦痛に顔を歪めた彼女の身体が痙攣するように震えた。
「はぁ、はぁはぁ、俺、またぁ、で――」
「ダメッ ま、まだ堪えて、はぁはぁ、出さん…で」
「う…ん…くぅ」
彼女は息を落ち着かせ、囁く。
「はぁはぁ、永澄君、はぁはぁ、んっ、い、一緒に、んん、動い……て」
「はぁはぁ、え、でも…お姉さん、い、痛くない?」
「はぁはぁ、ぁ、うっ、も、もう、だ、大丈夫じゃよ」
苦痛に顔を歪めさせながらも徐々に彼女の躯が動き、喘ぎ声に艶が乗りはじめ、永澄も慣れないながらも調子を合わせていく。
「はぁはぁ、そ、の、調、子、あ、やぁ、いい、」
喘ぎ声に合わせて、ヌッ、チャッ、ヌッチャッとイヤらしい音をたてる結合部からは泡立つ粘液が漏れ、玉の汗が浮かぶ淫らに豊満な乳房が激しく上下し、
「はぁ、はぁ、はぁ、そ、そう、もっと、突、き上げて、ふっ、あっ、ふぅっ…あっ」
固くなった乳首は永澄の胸に触れ、擦りなが暴れまわる。
「はぁはぁ、奥にぃ、ぁああ、やぁ、こ、こんなにいいなん…てぇ、んんっー」
「え、俺の、んぁ、その、はぁはぁ、き、気持いの?」
「はぁはぁ、う、ん、永澄君のチンポコ、凄い、信じ、ら、れ、んよ、はぁはぁ、ウチ、あ、ダメ、ウチ…はぁはぁ…」
「俺もぉ、すげぇ、いい、はぁはぁ、お姉さんの…中、もう、限界…」
「永澄君、ええよ、だ、して、はぁはぁ、中、に、ウチも逝きそう、早く、熱いのぉ、逝く、ぁああっー あっあっあ!」
恍惚した表情を浮べた彼女は、永澄に抱かれたまま銀色の月明かりの中で苦しそうに脇腹を波立てていたが、次第に怒ったような表情に変化していく。
永澄は戸惑い心の中で呟く。
お、お、怒ってる、何故?
「ハァァーハァ、 なあ、女を、抱くん、ハァー ハァ、本っ当に初めて? 永澄君、変な電波だしとらん? 君の指で触れただけで、はぁー 気持良ぅすぎて、押さえようとしても、どうしても声まで、出てしまぅ、はぁ、不味いなぁ、癖にないそう……じゃぁ」
「え、あ……はぁはぁ…あ、の…はぁはぁ…その…」
彼女は、初めての快感に感涙し息が乱れて話せないでいる永澄に笑いかけると
「はぁはぁ、あ〜 もう、永澄君の復活しとるなぁ、今夜は、ウ、チの、この躯、はぁはぁ、永澄君の好きにしてええよ…」
彼女は楽しそうに笑い、潤んだ眼差しで永澄の耳元で艶やかに囁いた。
そして……
ふと、気がつくと永澄はプールサイドのコンクリートの上に独り寝ていた。
もちろん全裸で。
あれぇ?
ここプールだよな、お、俺、溺れたんだよな?
ああ、そ、そうだぁ!
「正体不明の、に、人魚はどうなったんだ!」
慌てて上半身を起こし暗い水面を見ると、生温い風にただ静かに小波が立ち月の光りがチラチラ反射するだけだ。
そして何故か身体がけだるく、汗のせいなのか躯がヌルヌルとしている。
「……えっ?」
ああ!
淫らな光景が、いきなり脳裏に蘇り永澄は急いで立ち上がって、あの女を捜す。
「お、お姉さ〜ん」
だが彼女が存在したという痕跡はなく、水面の上を熱い風が通りすぎるだけだった。
あ、あ、あれ、夢だったのか?
「だ、だよな〜」
あ、あんなエロ漫画にあるような事あるわけない。
それにしても、すげぇー リアルだった。
「す、すげぇエロい、夢、だったよなぁ〜」
燦ちゃんと留奈ちゃんの裸を覗き見したせいで、あんな夢をみたのだろうか?
顔を赤くし保健室の方へと目を向けるとプールに飛び込む前に灯っていた照明が消えてい る。
あ、あれぇ………?
い、今の夢に出て来た女の人、
「さ、燦ちゃんのお母さんに似てたよな?」
あれ、ひょっとして蓮さんだよな?
「なんで、よりによって、燦ちゃんのお母さんとの夢なんだ!」
そりゃぁ、蓮さんが凛々しくて美人で、あの胸、あの腰に、あの美脚だものなぁ、俺だって幾度となくエッチな妄想したけれど、
「で、で、でもなぁ〜」
燦ちゃんとならともかく、
「夢だとしても、蓮さんとセックスするなんて、ありえないぜ」
夢の中での、あの暖かく包み込むような感触を思い出し、
永澄のモノが反応し出す。
あ?
何故かアレの先端が、ヒリヒリした……。
額に流れる汗を拭うとプール脇の壁に掛かる時計が目に入る
あ、っといけない!
今から走って帰れば、0時前には帰れる。母さんと親父に小言は言われるが、まぁ、しょうがないやぁ
「でも、よりによって燦ちゃんのお母さんとなんて……」
保健室の方を眺めると鼓動が高くなり、少し切ない気分になる、夢の中の彼女の表情を思い出す。
そういえば、泣いていたような気がした……
永澄は、急いでシャワー浴び、下着で身体拭き、服を着て学校を跡にした。
壁を乗り越え校門を背にした時、暗い保健室の窓が閉まる音が幽かに響いた事には気がつかなかった。
「ふぅ、さすがに夕暮れ時になると、まだ涼しいな〜」
ある日の夕方、永澄は燦がバイトしている喫茶店に入った。
あ…
そこには珍しいことに蓮がいる。
「さ、燦ちゃんのお母さん!」
「あらぁ、永澄君」
永澄は蓮の手招きに、向いあって坐るが、つい彼女の大きく盛り上がる胸に視線がいってしまい、目を逸らそうと苦労する。
「永澄さんコーヒーでええ?」
「うん」
永澄は、笑顔で燦に答えるが、つい足を大きく組み直した蓮の眩しい太ももに目を奪われてしまった。
焦った彼は慌てて、買ってきたばかりの漫画雑誌を袋から取り出す振りをして、燦と雑談をしている蓮の表情を伺う。
彼女の濡れたように光る唇に目が吸い込まれそうになる。
はぁ、やっぱり夢の中の女の人に似ているよなぁ〜
永澄の様子に気がついたのか蓮のからかうような笑みと視線に、永澄は急いで目を逸らし心の中で呟く。
まいったなぁ〜 また夢を思い出してしまうぜ。
なんとはなしに燦と母親の会話が耳に入った。
「なぁ、お母ちゃん、ダメ?」
「ウチ、は構わんけど、まだプールは清掃しとらんよ」
「あ、そうかぁ、残念じゃなぁ、こう暑いと泳ぎたくなるんよ」
「なになに、プールに忍び込むの?」
隣のテーブルを片付けていた留奈が目を輝かせて会話に混じる。
プ、プールか……
永澄は会話を聞きながら心臓をドキドキとさせ燦と留奈の素晴らしい肢体を脳裏に浮かばせる。
「しょうがないねぇ〜 近いうちに組のもんに清掃させとくかね、」
「わ〜 お母ちゃん、ありがとう」
「下僕も誘ってあげてもいいわよ」
留奈が会話を振ってきて、彼女の白い乳房が脳裏に鮮明に思い出され、罪悪感になんと返事をしたらいいか戸惑う永澄であった。
笑っている蓮を、そっと盗み見る。
一瞬、服が透けて彼女の躯の輪郭が露になるような錯覚をおこし、頭を左右に振る。
「どうしたの永澄さん?」
燦が不思議そうに彼の顔を伺い、留奈がニヤと笑う。
「ふ〜ん、下僕のことだから、またエロいこと考えてたんじゃないの」
「違うって!」
「エッチな妄想だと、まったくけしからんな!」
「し、不知火さんまで、と、とんでもないっ、そんなことないからなぁ!」
「ふふふ、そんなに苛めなさんな」
明乃まで加わって4人の女性に笑われてしまい、永澄は憮然とした表情を浮べた。
でもホント、とんでもないよな……
あれから随分と経っているのに、何故か最近になって、やたらとあの夢が思い出される。
あの女の人を、いや蓮さんらしき女(ひと)が登場する夢の断片を見る頻度も多くなってきている。
もうすぐ燃え盛る暑い夏が来るからだろうか?
あの夏の夢の事を、燦ちゃんのお母さんに尋ねるわけにはいかないだろうな……
永澄が物思いに沈んでいると蓮が立ち上がった。
「じゃぁ、燦、留奈ちゃん、ウチもう帰るから、不知火さん、あ、サーたんも、ご馳走さん、永澄君、また学校で…ね」
「え、ええ、ぁ、ハイ!」
「ありがとうございました、またの御来店をお待ちしています」
店の扉を開けて出ていく蓮に、明乃と厨房から出てきたサーたんが深々と頭を下げる。
永澄は燦と留奈と共に、蓮のすらりとした後ろ姿を見送り、小さく溜め息をつくと、あの余りにもリアル過ぎる、いや見るというより体験したと言ってもいいほどの現実感のある、あの暑い夏の夜に見た淫らな夢……を想った。
完
GJ!
もしかして淫らでエッチシリーズの職人さんの作品、全女キャラコンプリートか?
GJ!!
蓮さん可愛いよ可愛いよ蓮さん
>>316 まだ永澄祖母が残っているぞ
永澄祖母はないわw
せめて猿の妹
注 原作より学年を進めています。
少女は緊張を解こうと何度も、何度も、深呼吸をする。強張った身体をほぐすように背伸びをし、小子化が進み生徒数が減ってしまった為に、使用されなくなった誰もいない空き教室を見回した。
ここなら誰にも邪魔されない……
彼女は恐れと期待に、心と躯を震わせる。
今朝から何度も頭の中で手順を繰り返したせいなのか、躯はもう熱く疼いていた。
彼女は、疼く躯を諌めようと両手を服の下へと這わせ身悶えし呟く。
「はぁ……んんっ、サトリ、もう、我慢出来ない……よ」
スカートの下から股間に手を入れ十分に濡れていることを確認すると、細くしなやかな指で、まだ幼い割れ目を擦りだす、そして、その快活そうで幼い容姿を裏切る、淫らで熱い吐息を漏らした。
ふと、嬌声が聞こえ窓の外に目を向けると、元気に遊ぶ子供達の姿が見える、とうに葉が散った桜の木に彼女はなんともいえない寂しさを感じた。
卒業式を終えた今、もうこの小学校には自分の居場所はないのだ。
「はぁ……んん」
止まらない指の動きに身悶えする少女は 壁に掛かる古びてくすんだ鏡に映る自分の姿を見つめた。
我ながら悪くない身体だと思う。
初潮を迎えて以来、ここへ来て急速に膨らみ始め、将来が有望そうな乳房……
短過ぎるスカートからは伸びやかな足が覗き、ちょっとでも屈めば薄い布地に包まれ肉付きの良い円やか尻が覗くだろう、若さ溢れる太ももは、ついこの前までの中性的な佇まいから卒業し、女としての悩ましさを装いはじめている。
骨盤が背の成長と共にぐっと広がり腰が艶かしく豊かになっていく、ふっくらとしていた腹も、いつのまにか平らになり胴体の悩ましいくびれが目立つようになった、ぷりっとした尻は淫美な肉を貯えはじめ、彼女の意思とは関係なく、まるで音を立てるように女になっていく躯……
はぁあ、今のこの躯を彼が見たらなんと言うだろう?
ふと、スクール水着を着たまま彼の部屋で気がついた、昔の出来事を思い出し、懐かしそうな微笑みを浮かべる。
あの時、彼は警察に連行されてしまったっけ……
はぁ、でも、
もうあの時の自分とは身も心も変わってしまった。
悟は、股間の中央に鎮座する裂け目の縁を拭うように指で擦り自慰に酔いしれて目閉じる。
んんぅ〜 はぁん……たまんない、気持いいよぉ〜
も、もう、この快感を、快楽を、知らない頃には戻れない。
でも……
それでも、いつまでも何も知らない子供のままでいられたらと思うのだ。
任侠に憧れ、俳優のブン太・ウィリスにきゃぁきゃぁ、と嬌声をあげていられたら………
どんなに良かったか、彼女は溢れでる快感に躯を震わせ鏡に背を向けた。
あの無邪気に戯れた頃には、もう二度と帰ることはないのだ。
悟が、それを見てしまったのは昨年の暮れのことだ。
いつものメイド喫茶で、いつものようにメイド服を着て、いつものようにアルバイトの真似事のようなことをしていた。
自他共に厳しいが、実は不器用で優しさを秘めた不知火明乃。どこか掴みどころがないが、陰で悟をなにかとフォローしてくれているサーたん、天然で柔らかく優しい、でも意外にもビッシと筋の通った所がある憧れの瀬戸燦。
悔しいが悟から見ても可愛く、意外なことに接客が一番上手なアイドルルナとの言い合いさえも、今から思えば楽しかった。
それになんと言っても、憧れる、いや心から愛する満潮永澄がここにはいる。
幼いなりにも本気な悟は、今日も真摯に熱く永澄を見つめていた。
だけど……と悟は首を傾げた。
ここ最近、皆のまとう空気が今までとは違ってきたのだ。
何が、と問われると彼女にも明確に答えることが出来ないだろう、だが確かに以前とは違う空気が支配していた。
この違和感を、いつから感じはじめたのだろうか?
その日も客が引く時間帯となり、暇を持て余した留奈が永澄を弄って遊びはじめ、悟は彼を守ろうと猛然と突っかかっていく。
「私の永澄を踏みつけないで!」
「ふふん! 私様が、『私様の下僕』に何をしようと勝手よっ」
「永澄を、下僕と呼ばないで!」
いつものように永澄を巡って低レベルな言い争いがはじまるはずだった、が、しかし……
ついこの前までは、悟とたいして変わらないレベルで張り合っていた留奈は、捲れ上がったスカートからこれでもかと太ももを露出させ、その脚線美を悟に誇るように永澄の股間を踏み付けて鼻で笑い、いかにも余裕を感じさせる態度で彼女を見下ろし言ったのだ。
「ハイハイ、判りました、お嬢ちゃんの言う通りにしましょっ」
高飛車に笑いながら足元の永澄を開放し、見下す仕草に悟の苛立ちは余計に増していく。
「……むぅうう、馬鹿にしないでっ!」
「バカになんかしてないわよ? おほーほほほほほ」
留奈の態度に、悟は思わずキレ、ムキになる。
「わっ、笑うなぁー」
だが悟の抗議を見事な態度で無視し、留奈は永澄に視線を向け目配せのような仕草をする、すると彼は立ち上がり苦笑いをして肩を竦めると諦めたように溜息をついた。
そして悟をすまなさそうに見た。
むぅ!
二人のやり取りに、本気で怒った悟が留奈に掴み掛かろうとしたが、見兼ねた明乃がようやっとやって来て二人の間に割って入った。
「悟、その辺で、やめておけ、留奈も大人気ない」
「は〜い」
「で、でも、このアイドルが」
挑発してきたのは、まるで関係ないとでもいうように明後日の方向を向いて口笛を吹いている留奈の方だ……
「ここは、仕事場だっ」
! だ、だって、私の永澄を虐めて悪ふざけを始めたのは留奈の方なのに……
明乃の厳しい眼差しに口を尖らして黙り込むが、悟はその理不尽さに、店の奥へと去っていく留奈の背を睨みつけることしか出来なかった。
悟がここで働く以上、小学生扱いをしないと宣言し実際にそのように接してきた明乃の顔に浮かんだ表情は、いかにも子供は仕方が無い、といった様子に見え、
『はぁ、まぁ、まだ、子供だ、しょうがないか』
と呟くのを悟は確かに聞きいてしまう。
燦が、優しく悟の肩に触れて暖かい微笑みを浮かべるが、そっと小さく溜息をつくのを悟は敏感に感じ取った。
彼女らの変容を理解できない悟は幼い心にわだかまりを抱えたまま仕事を続ける。
以前は、こんなことは無かったはずなのに?
いつから彼女達は変わったのだろう。何が彼女達に起こったのだろう?
客足が再び途絶え、穏やかな時間が流れ始めた頃、奥まった客席で、まったりとコーヒーを飲んでいたはずの満潮永澄がいないことに、悟はふと気がついた。
あれ、いつのまに…?
店内を見回すと、あの性悪なアイドル留奈の姿まで見当らないではないか……
カンターでは、燦と明乃の二人が、サーたんの考案した新しいメニューらしき怪しい物を眺めながら説明を聞いている。
それは、まるで永澄と留奈が二人揃って席を外していることがしごく当然のように……
先ほどの留奈との言い争いを思い出す。
あの時、留奈が目配せするような仕草を永澄にした時、彼は、肩をすくめながらも目で頷いていなかったか……?
「な、永澄……」
嫌な予感めいたものを感じた悟の幼い心は不安にざわめく。
さ、捜さなければ……今すぐに!
と、その時、
「お〜ぃ、誰かゴミを裏に持っていってくれないかぁ」
「あ、悟がやるぅ」
ちょうどタイミング良く響く不知火明乃の声に、悟は嫌な予感を抱いたまま、ゴミ箱を持って裏へとまわり、永澄を捜す。
やがて建物の陰となった窪みで二人を見付け、悟は絶句して、その躯は凍りついた。
そこには愛する永澄と戯れあう、あの生意気な留奈がいたのだ。
幼い目の前で繰り広げられた光景は、悟の想像を越えていた。
初め、永澄が留奈に脅されて無理矢理抱きつかれているように見えた。
行為を止めさせようと、思わず叫ぼうとする悟だが、
嫌悪感すら感じさせる留奈の行為に声も出ず、躰が竦んで動かない。
「留奈ちゃん…ダメだって…まだ…仕事が…」
メイド服を乱した留奈の手が、抵抗するように押さえた声で囁く永澄を無視して、彼の股間を愛しそうにうっとりとして撫でまわしていた。
「嫌、ご主人様のココは、そうは言ってないもん」
ご、ご、ご主人さまぁー?
悟の表情が驚き、固まる。
あの馬鹿アイドル、私の永澄に、何を言ってんのぉ?
だいたい何処を触ってるのよ!
やめさせなければ、永澄を助けなければ……
だが何故か、躯が動かない、
突如として心の隅に生まれた得体のしれない何かが、悟を引き止めようとした。
その何かは、彼女の躯を震えさせ、耳の奥でドクドクと血液を流れさせ、不思議な熱をもって鼓動を高鳴らせて、悟の身体を押しとどめようとする。
何故、身体が動かないのだろう、声が出せないのだろう。
理解のできない感情――妙な暗い熱を伴った好奇心が、少女の中で芽生えた。
「お願いっ、私様、今夜から年末コンサートの準備でしばらく家に帰れないのよ」
「え、明後日からだったんじゃないの」
「うん、マネジャーから連絡があってスケジュールが早まったって」
「で、でも……」
「だ、だから…永澄…明日は私様の番のはずでしょ? ねぇ、コ、コレが、どうしても欲しいのぉ!」
彼のズボンのジッパーを降ろし、今まで聞いたことも見たこともないような甘い声と、留奈の哀願するような仕草に、悟の躰がビクと震える。
?hうう……な、何をしているの?
我知らずに漏れ出た唸り声を手で覆って押さえ込み、獲物を狙う猫のように身を縮こませた悟は二人の行動を見つめ、自分が何をしているのか判らないまま息を潜め、夢中になっている二人の視界に入らないように至近距離まで近寄ると物陰に潜んだ。
…や、やめさせないといけないのに!
怒りに駆られながらも悟は、汗で熱くなった両手を握りしめる
嫌悪や嫉妬よりも、次第に膨れ上がっていく好奇心を、どうしても押さえることが出来ない。
彼女は、二人の妖しい行為に魅入っていく。
こ、これからどうなるんだろ?
身体の奥に濁った熱いものが溜まっていくのを感じながら……
悟から見ても、留奈の仕草は可愛く、人を引き付けてやまないその天性の仕草に彼女は思わず唇を噛み締める。
悔しいが、今の悟では適わない。
「!」
えぁ? う、嘘!
留奈の行動に悟は驚愕する。
留奈の細く白い指がしなやかに閃き、開いたズボンの中へと侵入していったからだ。
「ぅあっ…る、留奈…ちゃん、ダメだって」
言葉では留奈を咎めても、抗うそぶりを一向に見せない永澄に顔を歪めた悟は、留奈に向って心の中で精一杯に叫んだ。
ちょ、ちょっとぉー 永澄に何をするの!
悟にも、これから何が起こるのか朧げに判る。
私の永澄が汚されてしまう!
「はぁはぁ、ぁああ、留奈ちゃん…」
ズボンの中で留奈の指が踊ると永澄の口から声からうめき声が漏れる。
「本当に、ダメだってぇ…んぁ…留…奈ちゃん…あっ、はぁはぁ…」
留奈の指使いと共に、抵抗を諦めた永澄の顔が仰け反るように空を向く。
その弛緩しただらしない表情に、悟は汗の滲む拳を固く握りしめる。
ううっ…永澄…な、なんでそんな顔をするのよー
覗き見をしている悟の表情が紅潮し歪み、理解できない感情――嫉妬は彼女の心を歪め、身体の奥底に溜まった熱は更に変質していき淫らで不穏な物となっていくのだ。
永澄の快感に喘ぐ顔を見上げた留奈は猫のように目を細めて舌舐めずりをすると、硬く膨張した永澄のモノを引き出した。
悟は心の中で悲鳴をあげる。
嫌ぁ! あ、あれはなんなの?
き、気持が悪い!
もちろん悟も、憧れる永澄の股間からそそり立った醜いモノがなんであるかは知っている、排尿以外の用途の知識も既にあるし、頭の中では十分に理解も出来ている。
しかし、その姿はあまりには生々しく悟の想像を超えていたのだった。
「はぁはぁ、ご主人様、ご奉仕させてぇ」
間近に潜んでいる悟の目の前で、留奈は愛おしそうに醜いモノに指を這わしエプロンを脱ぎ捨て上半身を曝け出す。
「私様のテクニック上手くなったでしょう…皆に負けないんだからね」
留奈の指がそっとやさしく皺のよった袋を絡め取ると指で揉むように愛撫をする。
「う…ん…あっ…ハァハァ…玉だめぇ…ころころしないでぇ…よ…あっあっ…ふっん…」
「ふふ、下僕は、ホントにだらしないわねェ…」
小悪魔のように微笑む留奈は、膝をついてしゃがみ込むと永澄の猛り狂うモノにキスをして、小さな舌を這わせていく。
「うぁ…留奈ちゃん…それ、ダメ! っあっあっ…」
留奈は、舌の先端を器用に使って、まるでソフトクリームでも舐めとるかのようにペロペロと舐めた。
あ、ああ、嫌、嫌ぁー…うぁあああ……
目の前で起こっている生々しい行為が理解出来ない、いや、したくないのだ、悟は、心の中で何度目かの絶望的な悲鳴を上げた。
汚いっ、や、やめてー お願い!
だが……
二人の行為に心臓の鼓動が高鳴るのが止まらないのも事実だ、自分の中に生じた熱く淫らな好奇心にも目を逸らす事ができない。
留奈の優美な顎が限界にまで開けられると、潜んでいる悟の耳に届くほどの猥雑な音を立てて喉の奥まで永澄のモノを喰わえた。
「うわぁ…気持悪いっ!」
悟の声が漏れそうになる。
永澄の巨大なモノはルナの口の中には中々収まり切れず、くわえ直す度に、嫌らしい音が漏れる。
「あ、あっ…留奈ちゃん…そんなに吸っちゃ… ダメ…」
留奈の美しい頬が、さらに歪み、
両手で永澄の腰を掴み、彼女の頭が前後左右に捻るように揺れ、永澄のモノをングングとしごく。
「あっ…うぅ…んぁ…ハァハァハァ…ああぅ…留奈ちゃん…ハァハア…凄い……し、舌まで使っってぇ」
我慢できなくなったのか永澄の手が留奈の頭を掴み股間に、ぐいぐいと押し付ける、留奈は獣のように唸り喉を鳴らし一心不乱に永澄のモノをしゃぶるのだった。
悟は、留奈の唇が涎で濡れ、その口に永澄のモノがヌチャ、ズニュッと出入りする度にポタポタ垂れるのをどうしようもなく見つめる。
留奈の行為自体は、兄の部屋で盗み見たエロ本で知っている。
でも、こんな気持の悪いことを本当にするのか……と今の今まで半信半疑だった。
悟は吐き気を感じる。
「うっ…出そうだよ……ハァハァ…そろそろ、はぁはぁ、離してぇ」
苦悶とも恍惚とも判別できないような表情を浮かべた永澄に、ようやく留奈が永澄の股間から涎を滴らせ口を放し離し、淫媚に囁く。
「ハァー ハァー 私様の、んっ、ぁぐぅ、ハァハァ、…ハァハァ、 ハァハァ、口の中に出して…飲んでアゲル」
「え…でも、ルナちゃん、無理しなくていいって、まだ仕事があるし…」
「さ、燦も飲んでいるのに…ハァハァ、私様には飲ませてくれないの?」
え……?
さ、さ、燦……お姉ちゃんがぁ?
魚っ(ギョッ)とした悟は耳を疑う。
嘘っ、そ、そんなの嘘よぉ!
でも確かに燦と言った、まさか、あのお姉ちゃんも、こんな汚らしい事を?
し、信じられない、大体、な、何を飲むというのだろう……
精液という名称が頭に浮かぶが、彼女には今一つ理解ができない。
「私にも下僕の…熱いの、飲ませて!」
つい先程までの店内で、永澄を下僕、いや奴隷のように扱い足蹴にしていた、あのアイドルルナが、今度は犬のように地面に平伏し永澄を見上げて哀願し、彼女の唇が再び永澄のモノに接近して大きく口を開け舌を出す。
……
「も、もう仕方がないなぁ、あ…留奈ちゃん」
情けない永澄の喘ぎ声と共に、そっと小さな舌の上に醜く膨らんだモノの先端を載せると、うっとりと留奈が目をつぶる。
ピチャピチャと舐め回す音と共に涎が滴り落ち、留奈の繊細な顎の線を辿って剥き出しの白い胸を汚していった。
「あぁ…んぁ…留奈ちゃん…あっ…出るっっくぅっ…うぉあぁー…はぁはぁはぁ」
永澄の腰が痙攣するように動き、喘ぎ声をあげると留奈が苦しそうにうなり声をあげる。
「?h?h…ぐうう…うっ…ぅ…んっんぁ…ぐっふぅ…」
「うぁ…はぁはぁ、る、留奈ちゃん…大丈夫?」
惚けた表情をしながらも心配そうに永澄が声をかけるが、留奈は、名残り惜しそうに彼の股間から顔を離し、唇についた白い粘液を舐め取りながら満足そうに微笑んだ。
その幸せそうな表情に悟の心がキリキリと痛む。
軽く咳き込むルナは、両目を固くつぶり喉の奥に溜まる物を飲み下した。
「はぁはぁ、苦、喉にひっかかる…」
「だから、無理に飲まなくていいのに…」
「だ、だって下僕の物は全て私様の物だもの、私様の全ても……な、永澄の……モ…ノ…」
「る、留奈ちゃん…」
語尾を掠れさせ真っ赤になり羞恥心を曝け出して照れる留奈の姿に、悟の女としての心が激しい嫉妬をいだき表情が歪んだ。
……な、何んで? なんであの女はあんな事出来るの? なんで永澄は、あんなに嬉しそうなの?
そ、そ、そんなに気持いいの?
……だろうか……
悟の脳裏に、いつか永澄と留奈に向って叫んだ言葉が蘇る。
『私がエロ澄の渇きを癒してあげる』
口を拭いメイド服を肩まではだけた留奈は、小振りだが完璧な乳房を剥き出して永澄の腕に押し付け、見ていられない程に甘えて、永澄の頬に口付けする。
「お願い…ハァハァ…こ、今度は、留奈のココで、熱いの飲みたいのぉ!」
「はぁはぁ、でも、留奈ちゃん」
「永澄、私様のご主人様ぁ!」
高慢なアイドルルナが、別人のようにトロトロに蕩けてしまい永澄のことを御主人様と呼びスカートをたくしあげている。
永澄の手が目を閉じた留奈の髪を、優しく撫で付けてから、透けるように美しい桜色の乳首が震える胸を揉みしだく。
「し、仕方がないなぁ〜 はぁ…る、留奈ちゃん可愛いよ」
永澄の言葉に、恥じらい頬を染める留奈に、悟は唇を強く噛みしめた。
そして永澄の手が、たくし上げたスカートの中に侵入して、彼女の顔が悦びに震えるのを悟は、大いなる苛立ちともに不思議な面持ちで見つめる。
留奈の下着が、局部に張り付くように透けて、彼女の徐々に荒くなっていく息遣いが聞こえる。
留奈は顔を強く永澄の首元に押し付け、彼女の手は永澄の背中をまさぐるように動いて、
「ハァハァ、ご主人様、んん、食い込むん、ハァハァ、んぁ、永澄っ、ダメ、ハァハァ…」
下着を上へと持ち上げられ、留奈の白い太ももは粘液で汚れていく。
「ぁああ、ダメェ…私様のクリが、んんぁ、つ、潰れちゃう!」
息を乱し喘ぐ留奈が、我慢しきれないというように永澄の耳元に囁く。
「ご主人さ、まぁ…ぁ、な、ながすみぃい…もう…あっあっ…私様…」
優美な指が、もうたまらないというかのように永澄の手首に触れ自分の唇への前と持っていく、そして自分の愛液で濡れた彼の指を口に含むと舌で舐めまわした。
「あっ…むぅ、はぁ、我慢できないのぉ…ねぇ、もう、私様…ぁあ」
「くぅふっー …留奈…ちゃんは……本当に淫らでエッチなアイドルだぁな………ファンが可哀想になってくる……よ」
諦めたように溜息を付きながらも永澄は嬉しそうに、優しく愛しげに笑い、留奈の尻を掴むと躯ごと持ち上げるようにグイッと壁に押し付けた。
「あ、やぁ、な、なによ!…私様の躰をこんなに調教したの、アンタ、じゃないよ」
「ち、違うよ、留奈ちゃんが凄いエッチなんだよ、ほら、こんなにヌルヌルだよ…」
「んん…むうう、ぁあああっ」
股間に指が深く差し込まれ、彼女の躰がのけぞり、永澄は留奈の耳元に息を吹き掛けながら囁く。
「じゃぁさ、ほら、い、いつものように、はぁー はぁ、おねだりしてよ」
「はっん、耳ダメェ…はぁはぁ… い、言わないとダメ?」
「うん、言わないとあげないよ」
「ぁ、やぁん、ぅん、下僕の癖に生意気っヨ、はぁはぁ、はぁはぁ、ご主人様の、はぁはぁ、性処理用人魚、で、に、肉奴隷アイドルの、お、お、おまん……こ、に、はぁはぁ、に、この素晴らしい肉棒を、はぁはぁ、お、お恵みください!」
留奈は、激しい恥辱に酔いしれ頬を赤らめ、瞼を震わせ囁き喘ぐ。
「はぁはぁ、留奈ちゃんエロいよ可愛いよ」
「あっあっ、エロ澄の馬鹿ァ、アイドルの私様に、いつも、こんなことを言わせるなんて、はぁっ…はっぁ、やぁ、言ったから…早く……ん…に入れ…て」
永澄の逞しい腕が答えるように留奈を持ち上げる。
「きゃっぁん!」
嬉しそうな悲鳴をあげた留奈は永澄の首筋に強く腕を絡ませると顔を黒い髪に押し付け匂いを嗅いだ。
「な…が…す…み……の、匂い、んん、好き、ああっ」
いつも永澄を踏み付けている見事な脚線を描く足が彼の胴体を挟み込むと、白くむちっとした太ももが露になった。
「入れるよっ」
永澄が宣言するように呟き、留奈の細く優美な躰が震え永澄の名を何度となく呟くが、彼女はいきなり悲鳴をあげる。
「ひいっ! あっー、ぁああっ、違うっ、嫌っー! ああっ、げ、下僕っぅうう、ち、ちょっと、しょこぉ、ぢ、違うっ!」
留奈の躯がぶるぶると激しく痙攣し仰け反る。
「?h、ぁああ、ば、バカぁー あっ、あっ、あっ、やぁー 違う…そ、そこじゃないのぉ」
「はぁ、はぁ、留奈ちゃん、んうっく、う、後ろの穴も好きでしょ?」
「はぁはぁ、ち、違、う、もん、い、いきなり、?hぅぅ、は、だめぇ、あっ、あっ、やぁ…お尻、違うのぉ…」
「嘘は、くっ…ぁ、ダメだよ、さっきちゃん、とっ、トイレではぁはぁ、処理して……た、の、うぁ、知っているんだからね?」
「やぁー げ、下僕の、ば、馬鹿ァー」
永澄がルナの尻を掴んだ手を降ろしていき、ルナの躰が震え乱れ、喘ぎ声が激しくなっていく。
ルナの熱く淫らな吐息に悟までが、躯を震わせる。
うしろの穴って……
ま、まさか!
ウンチの 出る穴、なのぉ?
「ハァハァハァ…んん…ぁ……やぁ…違うのぉ…ハァハァ…ダメなの…あっ、んんっ、はぁはぁ、いいのっぉ…」
「うごぉ、凄い、締まるぅー」
恍惚に顔を歪ませる永澄のだらしのない姿…
「留、奈ちゃん…ハァハァ…ぁあ、…ハァハァ…」
ルナは白目を剥き、だらしなく涎を垂らし、短い息を吐き続け、柔軟な躰をクネクネと身もだえする。
「はぁはぁ、ん、フッ…ァ、フッァ、ァ……アー アー、やぁー」
「留奈っー」
「ぁ、ァっ、んん、あと、で、ぅグゥ、で、電気、んぁ、按摩の、お、仕置き、なんだ、からぁー、はぁはぁ、やっぁ、あっ、ハァッ……ひぃぅ、ハッ…あっあ、あっ、あああっ!」
さらに永澄が腰を激しく揺すると、留奈は艶かしい喘ぎ声をあげ乱れ狂い、彼の足元に崩れ落ちるのだった。
永澄は、四つん這いになって乱れた息を整えようとしている留奈のスカートを捲り尻を持ち上げる、
「はぁはぁ、ま、まだ、おさまらない……」
「え? あ、やぁ、ちょっと、はぁはぁ、ま、待ちなさい、よぉ、ダメっ、下僕ぅ」
「ダメだよ、はぁはぁー 俺を、はぁー、マジにさせたのは、留奈ちゃんだよ?」
「はっんんっ、はぁはぁ、ダメェ、や、休ませてぇ、んぁああっ!」
後ろから強引に入れられた留奈は、身体を支え切れなくなり草むらに胸を擦り付けるように淫らに腰をよがらせて乱れ喘ぎ、
「こ、壊れるぅ、よぉ、私様、んんっ、あっ、良すぎて、私様ぁっ、あっ、あっ、奥まで、はぁはぁ、突いてぇー」
何度も獣のように突かれ悦びの声をあげるのだった。
そうして……
気がつけば、悟は1人で店の裏にいる。
あれ?
彼女は顔を傾げる、何時のまに、あの二人はいなくなったのだろう。
はぁはぁはぁ……んん…ぁあ…
でも二人が去ったのに、まだ喘ぎ声が聞こえる。
あっあっ…はぁはぁ…
「なんで…」
悟は不思議そうに呟く…
あの二人、まだ何処かに隠れていて、またあの生々しくて気持の悪い行為をしているのだろうか?
はぁはぁ…くぅ…はぁはぁ…ァア……
やぁ、でも、なんでこんなに気持がいいの…んんっ、こんなな感覚初めてだ。
んんっ、はぁはぁ……
耳障りでイヤらしい喘ぎ声が耳につく、
「うるさいっ!」
思わず大声を出した悟は、自分の声にぎょっとして周りを見回した。
そして悟は、ようやっと気付くのだ。
自分がスカートをたくし上げているだけでなく下着まで降ろして、股間の中央に小さく盛り上がる蒼い蕾を、そのぷっくらした膨らみの間にある深い切れ込みを、指で丹念にいじくり回しているのを…
まだ毛も生えてない、柔らかく盛り上がり柔らかそうに濡れた小さな蕾…
「はぁはぁはぁ…ぁ ぁ あ……いやぁ………」
ああ、どうして、指の動きが止まらない……
狼狽する悟の脳裏には、留奈の中に生々しく挿入された永澄の血管が醜く脈動するモノがまざまざと蘇る……
「はぁはぁはぁ…ダメ…」
必死に猥雑な映像を頭の中かから締め出そうとするが、自分の小さな裂け目を無理矢理こじ開けていく永澄の醜いモノを妄想してしまう。
「…はぁ…はぁ……はぁ、ダメ」
サトリの頭の中から、き、消えてよぉー
だが、ついに排泄に使われるモノが自分の中に根元まで入ってしまった姿を想像して彼女の心は嫌悪に震える。
なのに指は、さらに艶かしく動き、くちゅくちゅと幽かなイヤらしい音を立てた。
「はぁはぁ……ぃやぁ…んん…な、永澄…た、助けて!」
オナニーという名称の存在を知ったのは、それほど前ではない。
「んん……と、止まらないよ、あ…はぁはぁ…はぁはぁはぁ…」
以前から、ませたクラスメイトの間で噂になり、流行していたらしいが……
「はぁはぁ、や、め、な、きゃぁ…んんっ」
……悟も何度か試しにした後、なんだ、こんなの馬鹿で嫌らしい遊びなどと、気にも留めなかった……
でも…
次第に彼女の表情が赤らめ目がとろん、と潤んで来る。
な、何? コレ、凄い気持いい……よ?
あ、ひょっとして、留奈も、お姉ちゃんもこんなに気持良い思いをしているのだろうか?
はぁはぁ、サトリに内緒で、ず、狡い……
「あ、はぁはぁ…んん…んん、はぁはぁ…永澄…わ…私にも……」
ああ、永澄の指で弄られたら、もっと気持が良いのだろうか?
も、もし入れられたどんな気分になるだろうか?
震える指は泉の湧き出し口を探し当てる。
さっきと違い、彼女の脳裏で積極的に繰り広げられる妄想の中では、再び永澄のモノが悟を破壊するかのようにこじ開けていく。
「あっあっ…はぁはぁ…あ、痛ぅ…はぁはぁ…」
妄想と供に、悟の細く小さな指が膣の中へと侵入しようとする。
「あっくぅ……い、痛くて、んっ、入らないよ」
な、永澄のアレが入ったら、もっと、すごい痛いだろう…
「んんっ……」
で、でも……
悟は痛みに耐えかねて指を深く入れるのを諦めて、ホッと溜息をつく。
あのアイドルはうっとりとして嬉しそうに迎え入れた。
永澄も気持良さそうだったし、私だって…アレを…
「い、入れてみたい……」
そうしたら永澄も悦んでくれるだろうか……私のモノになってくれるだろうか?
「あっ…あっ…はぁはぁぁは…んん…やぁ…」
悟は、突然前に倒れ込み痙攣するように喘いだ。
はぁはぁはぁ……な、なに、これ?
恐い……
躰の中から沸き上がる気絶しそうになるくらいの浮遊感に恍惚となりながら、指で弄っていた器官に悟は顔を傾げた。
以前から存在は知っていたし触れた事もある。
「…ひぃっ、んん…、あっあっ…いい…コレ…スゴイ!」
ちょっと指をうごめかすと幼い躰が敏感に反応する…
それが逝くという感覚で、また、その弄ると気持の良い突起がクリトリスという名称と知るのは、もう少し後のことだった。
何処からか時刻を告げる放送が幽かに聞こえ、荒い息をしていた悟は、ハッとして慌てて服を整える、動揺した心と濡れて気持の悪い下着に耐え、息を潜めてそっと店内に戻ると厨房の時計を見る。
あれから、たいして経っていなかったことに心を撫で下ろし、
店内を見回すと客席の方では燦達の賑やかな声が響いていた。
しかし声の様子から、永澄がいない?
ついさっき永澄は、戻った筈だ。
倉庫代わりにしている奥の部屋に設えているシャワーでも浴びているのだろうか?
厨房を覗くと奥の物置きから幽かな音が聞こえる
ふと、思い当たることがあって足を忍ばせ近寄ってみると、僅かに空いた扉からヒソヒソ声が聞こえた。
そっと覗くと見事な大きさの白い乳房を晒して永澄に迫る明乃がいた。
「お願いだ…」
「でも、今日は、」
「わ、判っている、約束では燦の番だ、で、でも、も、もう疼いてダメなんだ…」
「だ、だけど仕事中に…」
「…はぁはぁ…さっさまで留奈にはしたではないか…」
「あ、あれは留奈ちゃんの都合で…」
「も、もう貴様の喘ぎ声を聞いたら、我慢が出来んないんだ、わ、私を…犯してくれ、こ、この、ふしだらな穴にぶち込んでくれ」
「し、不知火さん」
「はぁはぁ……さぁ、わ、私の躯も味わって……くれ」
興奮の余り、犬のごとくだらしなく舌を出し、たゆんたゆんと揺れる豊満な乳房を剥き出しにしたまま永澄の足元にかしづく
「はぁはぁ、す、好きなようにしていいぞ、ど、どんなプレイもお前の望みのままだ……じ、人化を解いてしてもいいんだぞ」
そ、そんなー し、不知火さんまで、
という驚愕の気持と、やっぱりという認識が悟の中で混ざりあい、彼女の大きな瞳から涙が一筋流れ悟の中て何かが音をたてて崩壊した、そして代わりに暗くて熱い淫らな情念が生まれる。
不知火の淫媚な仕草に、それを見つめる永澄の眼差しに
ああ、悟の躯が再び熱くなる。
彼女は、自分が後戻りできないことを知った。
永澄の舌がたっぷりした量感の乳房を舐め始めたのを見た悟は
肩に優しく手を置かれるのを感じる。
振り向くと欲望に目を潤ませたサーたんが、優しく囁く。
「貴女は、もうここへ、こない方がいいと思うわ」
そして閉じられていく扉の端で、悟は信じられないものを見たのだった。
初夏が間近となった暑い日、悟は小1時間でいいから勉強を見て欲しいと、永澄を、通っていた小学校に呼び出した。
彼女が思った通り、人の良い永澄は1時間程でいいなら、となんの疑問も抱かずに、約束の日時どおりに来た。
これだから、彼女達の玩具にされるのだ。
大人びた溜息をつきながらも、久しぶりに会う永澄を前にして顔を赤らめる悟は、秘めた淫らな心を隠し、さらに無邪気さを装い、嬉しそうに彼の手を握りしめ、めったに人の来ない空き教室へと引っぱり込んだのだ。
悟は永澄に背中を向けて窓を開ける。
いよいよだ!
事は早く進めた方が良い……
彼に背を向け深呼吸をし、外で遊ぶ多くの子供達を眺めてから、緊張に震える指で気付かれないように静かに上着のボタンを外す。
ここで勉強するのか、と問う永澄を無視して下着のホックを外し上着をはだけると突然振り向いて、胸を押し付けるように彼の腰に手を回し抱きしめた。
「ち、ちょっと、な、何をっ!」
驚く永澄に構わず微笑み、胸を覆う下着を引き抜く。
間をおかずに指で永澄のズボンのジッパーを無造作に引き降ろした。自分でも惚れ惚れするような連続技だ。
「なっ! さ、悟ちゃんっー!」
驚愕した永澄が叫び、悟を突き離そうとするが彼女は冷静に囁く……
つもりだったが声が震え吃ってしまうのは仕方が無い
「ま、窓の外を見て、な、永澄、い、今、わ、私が、こ、こ、声を、あ、あげたら、ど、どうなると思う?」
追い駆けっこでもしているのか、すぐ窓の外を子供達が走りまわる。
「! さ、悟ちゃん、な、なにを言ってんだよー」
「な、永澄、こ、声を大きくしないでっ」
震える声で囁く悟の小さな手が、容赦なくズボンの中に侵入して、永澄の顔が狼狽に歪み、その表情を見た彼女の心は次第に落ち着きを取り戻した。
「ちょっと、ま、待ってぇー、うぅっ、な、なんでこんなことを……ダ、ダメだよ」
「あのね…悟、み、見たの」
「な、なにをっ?」
悟は躊躇せずに手で永澄のモノを引き出し、その感触に思わず顔を傾げた。
柔らかくて、生暖かくて、変に臭くて、ふにゃとしてる?
「やぁ、やめろぉー」
指で確かめるようにいじり回すと、彼の押さえた絶叫が耳に聞こえるが、彼女は無視して可愛い指でモノを上下にしごく。
それはみるみる固くなり猛り狂う
凄い……
エッチな本に書いてある通りだ、でも永澄の大きいわ……
参考にするために何度なく盗み見た、お兄ちゃんがオナニーしている時よりも、もっと大きい!
悟は武者震いする、こ、これが自分の中に入るのだ。
正直なところ恐い、で、でも、
自分の身体が、アソコがどんどん興奮してヒクヒクしているのが判る。
悟は震える唇で、彼のモノにキスをした。
変な感触だが悪くはない。
なんと言っても愛する永澄の躯の一部だ。
悟は永澄のモノを一舐めし、その味に顔を歪めさせた。
大胆な行動に永澄の躯が凍り付いているのを感じる。
悟は彼の顔を見上げて、彼が何か喋り出そうとする前に囁いた。
「ねぇ、永澄、あの馬鹿アイドルとだけでなく、燦お姉ちゃんや不知火さんに、サーたんに、あの丸子というシスターまで……してたでしょ?」」
「えっ……」
「と、とぼけないで!」
「な、なんのことだよ!」
「だから、とぼけないでよ」
「ううっ、なにもしてないよ、俺達が一体なにをしてたと言うんだ?」
「セックス」
「!」
悟の指の刺激で永澄のペニスがさらに硬度を増し、悟の言葉で彼の躯が硬直するのが判った。
「み、見たの……か…」
「うん、エロ澄の変態、女たらしっぃいい!」
「ううっ」
絶句し唖然としたまま動くことすら出来ない永澄から数歩離れると、淫媚に微笑む悟は、恥じらいながらも全裸となった。
「ねぇ永澄! こ、この状態で人を呼んだらどうなると思う?」
幼いながらも艶かしく悩ましい躯に何も言えないのか永澄は絶句したままだ。
彼女の躯は、成長期特有のアンバランスさが余計にエロく艶かしい。
「悟の躯、なかなか綺麗でしょ、あんなアイドルになんかに絶対、負けないから」
壊れそうに細いのに、しなやかで柔らかそうな肢体、美しく張りのある艶やかな肌、確実に成長している弾力がありそうな乳房と、既に悩ましくくびれてる胴体から広がる腰は、まだまだ未熟だが、紛れなく淫らな女の物……
「どう、このおっぱい、もう、あの蕗と巻とかいう姉妹より大きいでしょっ」
悟は乳房を寄せて持ち上げるように見せつける。
呆然とする永澄の目の前で、艶やかに吐息を漏らし股を開く、そこは既に濡れて、こんもりと盛り上がった蒼い蕾を強調しながら悟が囁く。
「み、見て、もうこんなに濡れているの、わ、私、もう今年から中学生よ、ねぇ、永澄、あと何年かすれば、あんなアイドルや皆を追いこすからねっ!」
強い意思を放つ言葉と眼差しに永澄は、躯を震わせながら黙り込んだ。
「一番、永澄を悦ばせた女が、永澄の物になれるんでしょ?」
「そ、それはっ…」
「ち、違うの?」
囁きながら触れてくる悟の躰に、更に反応していく永澄に、彼女の表情が嬉しそうに微笑む。
「クスクス…永澄のエッチ…」
永澄が生唾を飲むのが判る。
彼の股間は悟の淫らで幼い躯に反応して反り返るほどに興奮している。
それでも悟の行為を止めようと蒼白な表情を浮べた永澄がなんとか口を開こうとすると彼女は、窓の外を見た。
「なが……す…み……一応言っておくけど、もし誰かに知られたら永澄だけでなく、私だって大変なことになるんだから…」
その言葉に永澄がたじろぐ。
「私を、中学校に通えなくしたいの? お兄ちゃんも私も、この街で暮らしていけなくする? 二人だけの秘密にしとけば、な、なんの問題はないよ?」
少女の言葉とは思えない恐るべき言葉に永澄は沈黙するしかなかった。
悟は、抵抗が出来ない永澄のズボンを、下着を、ゆっくりと脱がしていく。
「さ、悟ちゃん止めるんだ」
「ダメっよ、足をあげて」
「嫌だ」
「じゃぁ、べ、別にこのままでいいわよ」
わざとらしく横目で、窓の外を眺める。
「それとも、私が、大声をあげようかなぁ?」
「くぅ…悟ちゃん…君っていう子は…」
永澄は、ついに全裸に剥かれ、天井を見上げて嘆息した。
「な、永澄…はぁはぁ、悟の躯、触って、抱いて」
悟は、震える声で彼の名を呼び、震えるからだを押し付け、彼の顔を見上げ興奮に息を乱れさせる。
「さ、悟ちゃん…か、考え直して…くれ、俺が皆とセックスをするのは理由があるんだ」
「理由って?」
「それは、言えないよ、だから、やめよう、ねぇっ?」
苦し気に答える永澄に向って
「嫌っ、か、必ず満足させてみせるから、エロ澄の渇きを癒してあげるからぁ!」
と叫び幼い躯を擦り付けるように、永澄を抱きしめた。
「さ、悟…ちゃん……」
「お願い、さ、悟を抱いて……」
「こ、こんなんで、いいのかよっ…」
「良く無いわよ、で、でも人間の男は、ちゃんと人間の女の子とエッチをするべきよ…」
「えっ…な……なんだって!」
永澄の目が驚愕に見開かれるのを見て、彼女は独り言のように囁いた。
「し……し、不知火さんが人魚になるとこ見ちゃった……お姉ちゃんも、あのアイドルルナもサーたんも人魚なんでしょ……」
「さ、悟ちゃん…そ、それは…」
「大丈夫だから、私、誰にも言ってないよ、永澄が人魚達の玩具にされているなんて……」
「お、玩具って、ご、誤解だよ」
「似たようなもんだもん」
「うっ…」
二の句がつげないで青ざめた永澄の手を掴むと股間に誘導し擦り付けた。
「私、ちょっと驚いたけど、ねぇ、知っていることを彼等に知られたら、わ、私、殺されるんでしょ?」
「………」
「ねえ、永澄、私、ま、まだ死にたくないよ?」
今度こそ、苦悶の表情を浮べ永澄は黙った。やがて諦めたように永澄の腕が、一生懸命に抱きついてくる悟を抱きしめ返し、指が彼女の背中を、腰を尻を、彷徨いはじめる。
「あぁ、永澄、はぁはぁ、もっとちゃんと、し、して、んん、ぁあ」
「さ、悟ちゃん……本当に、俺のモノになるんだね……」
天井を見上げた永澄の指が、ためらいがちに蠢き、固い胸を揉みほぐすと悟の躯が震え、喘ぎ声を漏らす。
「うん……だから、はぁ……サトリの躯、永澄の好きにして」
ああ、永澄の、指の動き、き、気持いい、あっ、あっ、
「はぁ、んんぁ、永澄…ああっ、な、が、すみ…」
男に触れられるのが初めだというのに、彼女は敏感に身悶えする。
悟の蒼い躯に、次第に魅せられていくのか永澄の指が慣れた手付きで彼女の滑らかな皮膚を這い、尻の谷間に触れる。
「んんっ、あ、やぁ、な、永澄、私の、お、お尻に入れたいの?」
「?hっ、いや、つい……あ…ご免…」
「だ、大丈夫よ、ちゃんと浣腸して来たからぁ!」
悟の言葉に永澄が、今日、何度目かの絶句をした。
「さ、悟ちゃん…」
「れ、練習もしてるから、悟の穴、全部味わってぇ」
永澄の躯がよろけると、そのまま悟は彼を冷たい床に押し倒し、伸びやかな足を絡める。
「はぁはぁ、永澄、お願い、セックスして」
そして悟は永澄の唇を奪った。
やがて抗うのを諦めたのか永澄の指が、震える小さな乳首を転がし、そっと口に含む。
悟は、その度に喘ぎ声をあげ囁く。
「はぁはぁ、ま、毎日、永澄の、こ、と、んんっ、考えながら、あっ、はぁ、んぁ、あー 今日のために、オ、ナニーしてたんだから……」
彼の指は、悟の蕾みを確かめ撫で付けるように優しく愛撫し、彼女の躯は快楽にびくびくと痙攣する。
「はぁはぁ、永澄が欲しくて、もう……はぁはぁ、悟の、躯…どう?」
「あ、き、綺麗だよ…エロいよ」
「はぁはぁ、んんっぁ、当然、よ、はぁはぁ、感度…もいんだ…からぁ…」
「はぁはぁ、う、うん、凄い、よ、はぁはぁ、悟ちゃん…お、俺も多分……もう…」
彼の手は優しく悟の躯を弄り、ついに確かめるように、指を裂け目に触れる。
「我慢出来ない…」
「あっ、あっ…永澄っ…はぁはぁはぁ…んん、我慢しないで……」
永澄の中指が、悟の中へと、ゆっくりと屈伸し侵入していくと、彼女は快楽に喘ぎ、躯を震わせた。
んんっ、自分の指なんかよりずっといい!
「さ、悟ちゃん…」
永澄が優しく聞いて来る。
「はぁはぁ、なに?」
「そんなに、毎日、いつもオナニーしているの」
「うん、ど、どうして?」
頬を染めた悟は小首を傾げて尋ねた。
「あ、指が、思ったよりスムーズに入ったから……あ、ごめん」
「あ、エ、エッチなサトリ、き、嫌い?」
彼女の目に年相応の涙が滲む
「あ、いや、だ、大好きだよ」
慌てた永澄が、優しく囁く。
「よかった、いつも永澄を想像してオナニーしてたの…永澄のために」
「ありがとう、悟ちゃん」
ようやっと微笑んだ永澄の表情に、悟は悩ましい喘ぎ声で返した。
恍惚とした表情を浮べ悟は、息を乱させ彼の、醜く、いや魅惑的に立ち上がる脈打つモノを小さな指で包み、生唾を飲み込む。
はぁはぁ、ついに入れるんだ……
震える唇で永澄のモノに触れてから悟はうっとりと呟いた……
「永澄、欲しいの、い、入れて」
そうして夏が来た……
「はぁはぁはぁ……むぅ、んぬぅ…はぁはぁ」
「くぅ、悟ちゃん…」
緑に覆われた公園の片隅で永澄のモノを頬張る悟がいた。
汗をかき、Tシャツの上から判る程に乳首を立たせ、両手で大事そうに永澄のモノを抱え、夢中になってしゃぶる。
ああ、皆がなんで、あんなにしゃぶるのか今になら判る。
敏感に反応する永澄に姿に征服感のようなものすら感じるのだ。
舌の強弱をコントロールし永澄の感じる快感を支配する。
もう野外でするのも慣れたものだ。
はぁはぁ……
留奈がしていたように、皺だらけな袋の中身を軽く刺激しながら、顎が限界になるまで大きく口を開け、喉までモノを飲み込み、次ぎにズルっと唾を飲み込むような音を立てて引き抜く。
もちろん引き抜く時には、歯があたらないように気をつけ唇をすぼめ舌を鳴らしながら顔を左右にしごく。
「あぁ、はぁはぁ、ダメだ、悟ちゃん…出るよ」
ふふ、だらしない。
悟は目で合図をした。
「くぅ、あああっ」
永澄の喘ぎ声と共に、熱く苦く塩っぱい粘つく液体が口に溢れる。
咳き込みならがらも悟は飲み下す。
はぁはぁ、躯が疼く、彼の精液を飲んだ途端に、決まって火がついたようになる。
ああ、彼女らが飲みたがるわけだ。
彼の体液には、女を淫らにする何かが入っているのかな?
そういえば永澄との関係に気がついたサーたんが、何か言っていたような気がするけど、
え〜、と魚人用の薬を多種大量に摂取した為に、永澄の体内で化学変化がどうのこうのって…
あっ、んん、そ、そんなことより……
もう、アソコが疼いて、ヒクつく。
はぁはぁ……
ようやっと永澄が手を伸ばして、悟のスカートの下に潜り込んで下着の上から切なく触れてくる。
「はぁはぁ、んんっ…やぁ…もっと」
腰が、尻が、彼女の意思と関係なく身悶えしてよがりはじめる。
「はぁはぁ、しかし、今日はびっくりしたよ」
「え……」
永澄が呆れたように囁く。
そうだ、今日は永澄を待ち伏せして、この公園に引き込んだのだ。
永澄は、呆れながらも応じてくれた。
始めの頃は渋々とだが、今では彼も悟の躯を貪るように抱いてくれる。
「んんっ、永澄、喫茶店に、はぁはぁ、行くところだったんで
しょ?」
「うん…でもさぁ、路上で、あんな大きい声で『お兄ちゃんセックスしよう』は、ないよな、大体、こうゆう時に限って、なんで、お兄ちゃんって、呼ぶんだよ」
「ごめん、なんとなく、んんっ、だって我慢できなかったんだもん、あっ、あっ!」
永澄の手が服の下に忍び込んで、勃った乳首を指の腹で転がす。
「困ったお嬢さんだ、でも、おっぱい、また大きくなったね……」
「うん、永澄が揉んだ、はぁはぁ、せいなんだから……ね」
悟は、尚も這い回る永澄の手から嬉しそうに逃れて、背を向けると目の前にある大木に手をき、彼に向って尻を向けた。
「ち、違うよ、成長期だし、さ、悟ちゃんが、エッチなんだろ」
まぁ、今となっては否定でかいないかな……
悟は否定の言葉の代わりに振り返りキスをして、永澄の肉棒をねだった。
「入れて……もう我慢できない…」
「判ったよ、エッチなお嬢さん」
「子供扱いしないで、エロ澄の馬鹿……」
永澄が濡れて役に立たなくなった下着を降ろす。
はぁはぁ、
彼が腰を持ち上げる
「んん……永澄、はやく、ちょうだい……」
彼がモノを、彼女の濡れて盛り上がる陰部にあてる。
ひっん……
敏感な器官を剥き出しにされ、モノで擦り付けられて焦らされる。
んんっ、はぁはぁ、ぁ、腰が砕けそう……
始めて入れた時と、大違いだ。
実は小学校の空き教室で何度も挿入を試みたが、結局あの日は入り切れなく諦めた。
数日後、ローションまで使用して、ようやっと成功した。
しかし、そのあとの数週間はいつまでも感じる異物感と痛みで歩けなかった程だ、
なのに…今は…
「入れるよ……」
「ん、…あっ、はっ…んん…」
悟が息を止め、歯を食いしばる。
痛みにではく、快感のあまり逝きそうになり、腰が立たなくのを堪えるためだ。
んんっ、あっ、あっ、やぁ…いいのぉ…
ああ、なんといいう充満感、
肉壁が目一杯に押し広げられ、えぐりながら奥へと奥へと、メリメリと音をたてるように侵入していく。
くぅ……
永澄の腰が、お尻に触れた。
もう目眩がするような快感……
私は、もう永澄……この男から離れる事が出来ないのに違いない。
「はぁ、くぅ…悟ちゃん…大丈夫ぅ…」
相変わらず心配そうな彼の声が聞こえてくる。
「あっ、んん…はぁはぁ、、だ、いじょう、ぶ、ぁ、いい、永澄のいい、んぁ、はぁはぁ突いて、ぁああ…」
もう、や、やめられない、
悟は、喘ぎ声を漏らしならが何度も腰を振った。
完
仕事速いですね!
さすが神!
GJ!やっぱり悟にはエロの才能があったか…
永澄のハーレムっぷりもすごいなw
すげえええええええええええ
GJ!
久しぶりに来たら大作ばっかで嬉しいw
ほ
も
さ
ぴ
ホモを本物と表現したアニメスタッフは評価されるべき
藤代と巡のコンビを考えたスタッフはもっと評価されるべき
連載再開マダー?
ガンガンジョーカーに予告とか休載のお知らせ無いんだけど
人知れず打ち切りとかないよな?
再開してすぐ最終回になったりしたら嫌だから、なんかもうこのままでもいいような気がしてきた
>>346 一応アシ募集には連載中って扱いになってるね
349 :
しろまる:2009/06/02(火) 23:09:22 ID:f/0wiBpW
「人魚生たて一番絞り」
「はぁはぁ…やっ…なんなのよこれはぁ…!」
自分の胸が以上に疼き永澄への想いが、洪水のように溢れてくるのがわかる。
留奈はよろよろとおぼつかない足取りで永澄の居る屋根裏部屋へと向かった。
それはつい先程のことだった。アイドルとしての仕事を終え
夜分遅く満潮家に帰宅した留奈、燦達はすでに
寝静まっているだろうと思い極力物音を立てないように移動する。
「う〜…喉が渇いたわね、下僕!飲み物を持って来…
って寝てるか」
ついいつもの癖で永澄を呼んでしまう、こんな言い方だと
普通は嫌な顔をされそうなものだが彼は苦笑しながらも
自分の言うことを聞いてくれる。
優しい永澄の事を思い、留奈の頬がポッと桜色に染まった。
「まぁしょうがないわね、冷蔵庫に何かないかしら…ん?」
居ないものは仕方がないとして、留奈は改めて飲み物を探そうとする、
がふとリビングの机の上にかなり大きめのペットボトルが置いてあるのに気が付いた。
手にとって中身を確認するとまだまだ量はありそうだ、匂いを嗅いでみても
酒の類の香りはしないから飲んでも大丈夫だろう。ラベルを見ると
「魚人用!!」と書いてある、おそらく燦が母親から貰った健康に良い
ドリンク等といったところだろう。
そう考えた留奈が早速コップに一杯、ドリンクを注ぎ頂くことにした。
「……ぷはっ、結構いけるわねこれ」
ゴクっと勢い良くドリンクを飲みほし中々の味に舌鼓をうつ。
今度、燦に何処で売ってるか聞いてみようと思ったその時だった。
「!!!!?」
突如、激しい疼きが留奈の身体を襲う。特に胸辺りに強烈な
疼きが走ると同時に永澄の顔が頭に浮んだ。
「あぅ…永澄ぃ、永澄永澄永澄…」
なんだろうこれは?自分はどうかしまったのだろうか?
客観的にみれば十中八九、ドリンクが原因なのだが今の
留奈にはそこまで頭が回る状態ではなかった。
自分の突然の変化に僅かながらの怖さを覚えた留奈は、
震える身体を何とか奮い立たせ永澄に助けを求めようと動き始めたのだった…。
そしてー…やっとの思いで手すりを登りきり部屋の入り口からぴょこりと顔を
覗かせた留奈の目に飛び込んできたものは…
パジャマの胸元を広げ胸を完全に露出させた燦とトランクス一枚の永澄の姿だった。
350 :
しろまる:2009/06/02(火) 23:09:59 ID:f/0wiBpW
「燦ちゃんのおっぱい、すごく美味しいよ…」
「あぁん!永澄さん、ええの…おっぱい、ひぅ!
気持ちええんよ!やぁん…もっと吸ってぇ!」
永澄は胡坐をかき、その上に燦は覆いかぶさるような形で彼の
顔にたわわに実った乳房を押し付けている。
さらに永澄は燦の乳首を咥えて吸い上げていた。
部屋へと入った留奈に気付かぬまま二人の行為は更に激しく
なっていく。
「永澄ひゃあん!いく、私いちゃうぅぅ!!あんっ!
飲んで、私のミルクいっぱい飲んでぇ…!」
永澄がよりいっそう強く乳首を吸い上げるとと燦の身体が大きく
はねた。ビクビクと燦は何度か痙攣し糸が切れたように永澄へと
倒れこんで抱きつく。永澄はまだ乳首に口を付けゴクゴクと喉を
鳴らしていた。そんな永澄の口の隙間から白い液体が零れ落ちるのを
見て留奈は驚きを(今でも十分驚いているが)隠せなかった。
(嘘!?あれってまさか…母乳ってやつじゃ!?)
「んん、ちゅう…ちゅぱちゅぱ…」
「はぁはぁ……うふふ、永澄さんったら赤ちゃんみたい、あんっ」
一度絶頂を迎えたことで落ち着いたのか燦は微笑みながらまだ
乳房に吸い付いている永澄の頭を優しく撫でた、その時
燦は人の気配を感じはっと顔を上げる。そこには我慢しきれなく
なったのか己の秘所に指を当て自慰にふける留奈の姿だった。
「留…留奈ちゃん!?い、いつからおったん!?」
「はぁん、くっ、…ふぁ…や、やっと気が付いたの?
アンタが気持ち良さそうに、んぁ…下僕にぃ…おっぱい
吸われてる時からよっ…ひぅん…!」
顔を真っ赤にして留奈に質問する燦に、留奈は指の動きはそのままに
答える。ちなみに永澄は慌てた燦が何とかパジャマで覆い隠そうとして
自分の身体に押し付けている。突然に燦の胸に圧迫される形になった
永澄は何事かともぞもぞ顔を動かす。すると当然燦の乳房には
刺激が行く訳で…。
「いや、あの…ひゃう!…留奈ちゃん違うんよ、これは…あぅ
な、永澄さん動いちゃ…らめぇ!」
「アンタ達、言い訳するかイチャつくかどっちかにしなさい」
351 :
しろまる:2009/06/02(火) 23:11:17 ID:f/0wiBpW
「…であのドリンクは燦が母親から貰ったものだったって訳ね」
「うん、で、でもどんな効果があるかって言うのは知らんかったんよ?
ただその…永澄さんとエッチする時に使えって言わて…」
「あはは…」
一通り、留奈に説明を終えて縮こまる燦と永澄、燦は目を泳がせ永澄は
乾いた笑いを発していた。
「それがあの有様だった訳ね…すごく乱れちゃってたわねぇ燦?」
「だって、な、永澄さんが気持ちよすぎるんじゃもん…」
言いながら熱い視線を永澄に送る燦。こんなとこでまでのろける彼女の姿に、
留奈は「これだから天然ってのは」という感じでため息をついた。
「まぁいいわ、下僕!早速私様にも奉仕なさい
…もう我慢できないのよ…」
「えぇええ!?だ、駄目だ留奈ちゃん俺は燦ちゃんのモノなんだから…」
当然の事のように命令する留奈に、永澄は今や決まり文句となっている
言葉をはいた。永澄の反応に燦は嬉しそうに彼を見つめて、次に
何かを決心したような顔つきに変わった。
「永澄さん…ええよ、留奈ちゃんとシても」
「ほら、燦ちゃんもこう言ってることって…はいぃ!!?」
燦の思いがけぬ台詞に永澄は驚く。いつの間にやら部屋には燦が
啖呵を切るときに現れる桜が舞っていた。
「仮に私が今の留奈ちゃんの立場じゃったら、自分も
我慢できる自身なんて無い…それに、親友が苦しそうな顔をしてる
のにそれを助ける道を選ばんで何が侠かぁ!」
「任侠と書いて…人魚と読むきん!!」
352 :
しろまる:2009/06/02(火) 23:12:03 ID:f/0wiBpW
燦と留奈、二人は胸をはだけさせぴったりと永澄に寄り添いそれぞれ
片方づつ乳房を彼の口元に近づける。可愛らしいピンク色をした乳首が
永澄の唇に挟まれる。少しキュッと吸われただけで留奈は早々に自分の乳首が
固くなるのを感じた。
「はひぃ…下僕ぅ!…やぁん…おっぱいすごいのぉ…!」
「あっ、ああ、永澄さぁん…!もっと強くぅ…」
燦のリクエストに応え永澄は吸引力をじわじわと強めていく。さらに
舌を使い満遍なく二人に刺激を与える。舌のざらざらとした感触が
乳首を擦るたび留奈は快感にに打ち震え、燦は激しく喘ぐ。
少し胸を弄られるだけでここまで感じてしまうなんて、ドリンクの
せいもあるだろうがやはり永澄にしてもらってると言うことが大きいの
だろう。留奈は快楽の波に飲まれて行く頭でそう思った。
「あぅ…下僕…永澄ぃ!好き、好きなの!…あん!」
「あひぃ!…わたひもぉ、永澄さんのこと…好きぃ!」
少女達は快感と共に永澄に対する思いをさらけ出す。燦と留奈の
反応に興奮を覚えた永澄は今まで二人のお尻に回していた手を
吸い付いていない方側への乳房へと動かし揉みしだく。
「あっ、ああ、そんな…両方一度になんてぇ…!」
でちゃう…おっぱいでちゃうのぉ…!」
「永澄しゃぁん!、いく、私またいっちゃうぅぅ…!」
激し過ぎる永澄の攻めに、二人はもうイク寸前と言う所までいっていた。
それでも更なる快感を求めいつの間にか燦と留奈は自分達でも気付かぬまま股をひらき
永澄の太ももへ擦り付けている。
少女達の秘所からは愛液が溢れ彼の太ももをびっしょりと濡らす。
そして永澄が一際強く、乳房に刺激を与えた時、
「「あっ、ああ…あああぁああああああ…!!」」
燦と留奈は同時に絶頂を迎え、彼女達の胸からあふれ出た母乳は永澄の口内を
満たし、彼の顔を白く染めるのだった。
後日、いつもの通り永澄はメイド喫茶で燦たちの働きぶりを見学していた。
せっせっと動く燦や留奈の姿を見ながら永澄はこの前の事を思い出していた。
(結局、あの後朝まで寝かせて貰えなっかたんだよなぁ…)
確かに天国ではあったが、人魚の体力と言うのを思い知った気がする。
永澄がそんなことを考えていると目の前にすっとコーヒーが差し出された。
「 ありがとう、燦ちゃん、今日はミルク入りなんだね」
「…私の特別ミルクじゃきん、味わって飲んでな…
今日の夜もたっぷりあるきん…」
頬を染め瞳を潤ませた燦に、耳打ちされ思わず永澄はぼけっと彼女に
見とれてしまう。恥ずかしそうにすっとその場を立ち去った燦と入れ替わりに
今度は留奈がやって来た。
「そのコーヒー、私様の分も入ってるんだからね!
…今夜も楽しみにしてるわよ」
燦と同じような表情で、留奈もまた耳打ちしたっとその場を去る。
残された永澄は、甘く香ばしい彼女達の香りのするコーヒーに
口を付けた。
おわり
353 :
しろまる:2009/06/02(火) 23:13:13 ID:f/0wiBpW
以上です 久々駄文投下失礼しやした
GJ!
搾乳とはまたマニアックなwだがそれがい(ry
GJ〜
GJなんだが…その…本番は?
357 :
しろまる:2009/06/06(土) 22:46:13 ID:KiepeZgA
「人魚生たて一番絞り・裏」
「ふぅ…燦ちゃん、留奈ちゃんたくさんおっぱい出たね」
「はぁ、ふぅ…下僕が変に上手いんじゃない…」
「ふふ、留奈ちゃんも感じまくとったなぁ」
一旦行為を終え、永澄、燦、留奈の三人は抱き合ったまま余韻に浸りながら
微笑みあっていた。留奈の中にあれほどあった渇望感は快感と幸せに取って代わり
これまでに無い位の艶やかな笑顔がこぼれる。
今はもう、十分満足したしエッチをしている間にさらに夜も更けた、名残惜しく
思いながらも今日のところはこれでお開きかと留奈が思ったとき
「…なぁ、永澄さん…今度は永澄さんのミルク私にちょうだい」
燦の口からとんでもない爆弾発言が飛び出したのだった。
燦の言葉に留奈は驚き口をパクパクと開閉させる、見れば燦は再び赤くなった
顔で永澄に、期待と羨望が入り混じった視線を向けていた。
(永澄のミルク…?ってまさか!?)
一瞬燦が何を言っているのか分からなかった留奈だが、自分の性の知識の中に
思い当たるものがありはっとする。
まさかと思いつつ燦を見れば、永澄からそっと離れた彼女はするするとパジャマを
脱ぎ出していた。
身をくねらせながらゆっくりと、まるで永澄に見せ付けるように胸を揺らしながら
燦は衣服を脱ぎ捨てていく。永澄が自分に見とれていることに嬉しさを感じながら
燦はその美しく柔らかな肢体をさらけ出したのだった。
留奈が、燦のストリップまがいの行動を見て言葉を失っている間に燦は永澄の前へと
跪き、彼のトランクスへと手を掛けて一気に引きずり下ろす。
ブルンっと勢い良く現れた永澄の肉棒は勃起してカチカチに固まり、これでもか
と言うくらい存在感をアピールしていた。
「あぁ…永澄さんのあそこ、ええ匂いなんよ…」
ツーンとした雄の匂いがペニスから溢れて部屋を満たす。
燦は永澄の股間に指を添え、顔を近づけて匂いを鼻いっぱいに吸い込みそれにちろちろと
舌を這わせいくのと同時に留奈は正気に引き戻される。
「ちょ、ちょっと燦!アンタな、何やってんのよ!?」
いきなりの燦の行動に留奈は思わず大声を上げた。
しかし今の発情しきった燦には留奈の言葉がまるで届いておらず、一度舌を離したかと
思うと今度は、はむっと永澄のペニスを咥える。
じゅぷじゅぷと音を立て燦は、歯をたてないように注意しながら顔を上下させていった。
燦があまりにも美味しそうに肉棒を頬張る様子を見て再び留奈の中に永澄への
欲求が再燃する。心と身体が熱くなっていくのを感じながら留奈は燦を
羨ましそうに見つめた。
(私様も…永澄のあそこ、咥えたいよぅ…)
そんな留奈の雰囲気に、燦は一瞬だけ目を向けたがすぐに奉仕へと集中しなおす。
358 :
しろまる:2009/06/06(土) 22:47:33 ID:KiepeZgA
「んっ…んん…ちゅぷ、じゅる…」
「あっ、くぅ…気持ちいいよ!…さ、燦ちゃん」
永澄の反応に、嬉しくなった燦はさらに動きを激しいものにしていく。
肉棒からカウパー腺液が分泌されて燦の口内を満たす。
また自分の秘所からも同様に愛液があふれ出るのを燦は確かに感じていた。
「うっ…燦ちゃん…!も、もう出そうだ…イクよ!」
何度もしごかれ、永澄は完全に限界だった。
燦に射精する宣言をしながら永澄は肉棒の先に溜まっていたモノを
一気に燦の口の中へと出す。
燦は口内へと注がれた精液を最期の一滴まで残さず夢中になって飲み込んでいく。
やがて、全ての精液を吸い終えた燦は身体を起こしあはっと永澄に満足した顔を向けた。
「どう?永澄さん気持ちよかった?」
「うん、とても最高だったよ燦ちゃん」
「うふふ…永澄さんの精液も最高に美味しかったきん」
バカップル宜しく二人だけの世界を展開する燦と永澄に留奈はどう声を
かけたものかと迷う。しどろもどろとしている内に、逆に燦が声をかけてきた。
「今度は留奈ちゃんがするんよね?」
「えぅ!?な、何言ってるのよ燦!」
唐突に話を振られて慌てる留奈、燦はいまだ勢いよくそそり立つ肉棒に
手を当てて愛しそうにねちゃねちゃと指を絡ませる。
「だって留奈ちゃん、さっき永澄さんのココすごく物欲しそうに
見てたきん」
「そ、そんな事っ…!」
自分の気持ちをずばり指摘され、留奈は顔を真っ赤にして否定しようとするが
上手く言葉が紡げなかった。
「恥ずかしがらんでもええよ留奈ちゃん、それに永澄さんのココ
一度味わったら病み付きになってしまうんよ?」
あの燦があれ程絶賛するのだから、永澄のあそこは相当なモノなのだろう。
燦に言われた通り自分だって永澄のアレを味わってみたいが、留奈は
中々踏ん切りがつかないでいた。
「ん〜…留奈ちゃんがせんのじゃったら、もう一度私が」
「だ、駄目!今度は私様が下僕のを咥えるの!!」
燦の台詞に反射的に反応してしまう。このまま黙っていれば間違いなく
燦は再び永澄に奉仕していただろう。潤みきった瞳で永澄に熱い視線を
送る燦からは今の言葉が本気だ言うことが感じられた。
「留奈ちゃん、大丈夫なん?」
「ふ、ふん、私様だって奉仕の1つや2つ楽勝なんだから…!」
少し残念そうな顔をしながら燦は留奈を心配する。留奈は今の一言で
吹っ切れたのか軽口をたたきながら衣服を脱ぎ去った。
「留奈ちゃん、無理しなくてもいいからね?」
「大丈夫よ、いっぱい気持ちよくしてあげるんだから…」
359 :
しろまる:2009/06/06(土) 22:48:32 ID:KiepeZgA
心配する永澄を余所に、留奈はゆっくりと永澄の股間へと顔を埋める。
初めて嗅ぐ牡の匂いが鼻を満たしていき、視界がピンク色に染まった。
こんなにもいい匂いだなんて…!、道理で燦が夢中になる訳だと
留奈は納得する。ビクビクと脈打つ肉棒に手を伸ばしそっと触れてみた。
思ったよりも固いそれは撫でる度、ぴくぴくと反応する。
「下僕のココ…可愛い…」
うっとりした声で呟きながら、自然と留奈は永澄の肉棒を咥えた。
これもまた初めて味わう牡の味が口いっぱに広がり、留奈の理性を
まるでお湯を浴びせた氷の様にとろけさせていく。
燦がしていたやり方を思い出しながら留奈は、拙いながらも顔を上下に
スライドさせていく。
ちゅぷちゅぷと、音を立てて留奈は必死に永澄を気持ちよくしようとする。
しかしそれ以上に留奈の心を快感が支配して行き、考えがまとまらない。
留奈の思考は真っ白になっていった。
「う、留奈ちゃん、出すよ!」
「んちゅ!じゅぷ…くちゅ…!!」
とうとう限界に達した永澄が留奈へと射精の宣言をする。しかし既に留奈には
言葉が届いていなかった。一心不乱に永澄の肉棒をむしゃぶり続ける留奈を見て
燦はまだエッチに慣れていなかった自分を思い出し微笑む。
(私もあの頃はこんな感じじゃったなぁ…)
燦が感傷に浸っている間に、やがて留奈の口に熱い精液が注がれる。
突然口の中に広がる濃い味に、留奈は初めこそ驚きはしたものの、
直ぐにそれが永澄の精液だと理解すると一気に吸い上げて飲み込んだ。
ドロドロとした感触が喉を通り、胃へと送り込まれる。
最期まで精液を飲み終えた留奈が顔を離すと、彼女はまるで放心したかのような
表情でただ永澄を見つめていた。
永澄がそんな留奈の容姿に見とれていると、突然横から軽い衝撃が襲い
永澄の身体を押し倒した。永澄が驚いて顔を向けるとそこにはっはっと
息を切らしはまるで犬の様に発情した燦が居た。
「永澄さぁん、私…もう駄目じゃあ、永澄さんのココが欲しくて
欲しくてたまらんよ…」
「さ、燦ちゃん」
切ない顔をして、上目遣いで燦は永澄におねだりしながら永澄の手を
自分の秘所へと誘導させる。そこはすでに度重なる快感のおかげでぐっしょりと
濡れていた。永澄がくちゅっと指で筋を擦るとひゃん!と可愛らしい
悲鳴を上げ燦の身体が跳ねる。そんな燦に愛しさを感じながら永澄は優しく
キスをして燦を仰向けに寝かせた。
「じゃあいくよ、燦ちゃん」
「うん、お願い…来て永澄さん…」
360 :
しろまる:2009/06/06(土) 22:49:20 ID:KiepeZgA
燦のアソコに肉棒を押し当てながら永澄は最期の確認を取る、燦が頷くと同時に
永澄は己のそれを燦の秘所へと挿入していく。
「ひあぁん!永澄さんのがぁ…入って…くぅ!」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて、肉棒が燦の秘所に沈んでいき中で擦れるたびに
燦の身体を激しい快感が襲っていく。
永澄はパンパンと勢い良く腰を打ちつけて、絶え間なく燦へと刺激を送る。
「あっ、ああ…!永…ひゅみ…ひゃぁぁん…!
!!やぁん…そんな、おっぱいまで…されたらぁ…!」
崩れていく理性と共に次第に呂律が回らなくなっていく燦、今度は
胸にまで快感を感じ視線を向ければ、永澄が腰の動きはそのままに
燦の大きな胸を弄っていた。強弱を使い分けて燦の胸を揉みしだき
時折乳首もつねっていく。
胸と秘所の二ヶ所を同時に責められて、快感に悶える燦の顔から涙と涎が
止め処なく零れ落ちる。
「あん、あっ!永しゅみ…さ…ん、わたひイク、イっちゃうぅ!」
「燦ちゃん…!俺もイキそうだ、一緒に…!」
「う…うん!私ぃ…永…澄しゃん…全部…中に…だしてぇ!
あ、あぁ…ひああぁあああああああ!!」
昂ぶっていた身体が一際大きく跳ねて、びくびくと痙攣した。
自分の中に永澄の精子が流れてくるのを感じて燦は喜びに震える。
燦と永澄の結合した部位からはとろとろと溢れ、また燦の乳房からも
つつ…と母乳が流れていた。
肩で息をしながら、燦はふわりと永澄にもたれかかる。
「永澄さん、気持ちよかったきん」
「うん、俺もすごく気持ちよかったよ」
二人は微笑みながら手を絡ませあう。このまま第二回戦に突入しようと
したその時、
「下僕!今度は私様とエッチしなさい!」
いつの間にやら復活して、惜しみなく裸をさらけ出し、仁王立ちした
留奈の言葉によってそれは遮られた。
留奈もぴったりと永澄にもたれかかり、燦と目で合図をして永澄へと
顔を向ける。
「下僕」
「永澄さん」
「「もーっと可愛がって」」
このあと、永澄は朝までたっぷりと限界まで搾られ続けたのだった。
おわり?
留奈ちゃんに行く前に力尽きたんでさぁ
エロい文章って…どうやって書けばいいんだろう…
GJ!そうだよこれだよ!!
乙そしてGJ
ちょ俺のIDスゴス
16Pに3Pってw
女の子キャラ15人もいたか?
燦、留奈、巡、委員長、明乃、巻、政、蓮、永澄ママ、悟、サーたん、ユピテル、丸子、蕗、天王
いけるもんだ
政ちょっとまて
自然すぎるw
むしろ永澄×瀬戸内組構成員でおk
エロ澄さんが目覚めさせられるんですねわかります
藤代と巡の凌辱系マダー?
藤代と巡のラブラブエロ話マダー?
政さんとスナック明乃のママの大人な話マダー?
ママがいくら誘っても政さんは流してそうだよな
保守がてら小ネタ
「ママ、もう一杯たのむ」
男は行きつけのスナックで今日も独り酒を飲んでいた。
先程帰った客の洗い物を片付けながら、ママと呼ばれた女はカウンターに座る男に視線を向ける。
「今夜は飲みすぎじゃないの?」
「酔えねぇ日もあるもんだな…」
「体に毒よ」
すっ、と男の前に冷えた水を置き、顔を上げた男に微笑みかける。
男は敵わないといった表情でため息をつくと、出された水を飲み干し、がたりと席を立つ。
「ママ、勘定」
「あら、もう帰っちゃうの?」
「ああ、明日も早ぇからな…久しぶりの本業なんだ…」
“本業”その言葉に女の胸は苦しくなる。
「…」
「…どうした」
「ううん、なんでもないわ」
男が店の戸に手をかけた時、女はその背中にそっと身体を寄せた。
「!…ママ…」
「少しこうさせて…明日、無茶、しないでね…」
「すまない…」
この男を止めることはできない。女は男の背中でそっと涙を拭うのであった…。
ギョーパネットギョパネット 夢の魚パネット瀬戸内〜♪
『さぁ始まりました魚パネット瀬戸内。司会は私、ミスターダンディー!!今夜も皆様に素敵な商品を御送り致します!』
「今日の政はえらい張り切っとるのぉ」
「てゆーかヤケクソって感じじゃなくなくない?」
『続いての商品はこちらっ!!』
次の日、己を捨てミスターダンディーになりきる政。今夜は酔えそうだと心の底から思うのであった…。
終わり
「うぎゃぁー」
巻は恐怖を帯びた悲鳴をあげて逃げまわっていた。
彼女は泣く子も黙る瀬戸組、最強のヒットマンの1人である。
これまでも幾度かの死線を乗り越え獲物を仕留め生き残ってきた。
が、しかし、さすがの巻も、何処までも追い掛けて来る
群集には為すすべもない。
くっ……
巻はゼイゼイと息を切らせビルの物陰に逃げ込み、何事かと眺めていく一般の通行人に眼を飛ばしながら唇を噛み締め不敵に笑う。
わし、こんなん人気あるんか…
これも魅力的過ぎるわしがいかんのじゃな。
へっ、あのフナムシの阿呆に見せつけてやりたいところだぜ……
だが、虚勢を張るのも限界が来てきていた。
巻の脳裏にあらぬ妄想が広がる。
ううっ、
このまま捕らえられて、服を剥かれてコスプレ撮影をされるに違いない。
申し訳程度の薄い布地で覆われた服や水着を着せられ、淫らでエッチなポーズをさせられたりするんか……?
い、嫌じゃぁー
巻は恐怖に震え上がった。
うぁっ!
見つかった。
巻は再び、走りはじめた。
しかしこれだけの群集の目がある前で人化を解くわけにもいかない。
これだけの人では、人化を解いたとしても巻の大きさだ、すぐに踏み付けられてしまうだろう。
そうなったら深海の水圧の耐えられる巻といえどどうなるか判らない。
しかも必殺の武器である巻貝と剣まで大きくなるわけでもなく、肩から下げたポシェットにしまわれたままだ。
人化に成功したことで、多少浮かれていたのかもしれん。
巻は己の不徳を恥じた。
それにしても……
こ、恐い!
猫以上に、この世に、こんなに恐いもんがあるとは!
巻は、追い掛けて来る狂気をまとった群集を見て、悲鳴をあげた。
「さ、燦様、助けて」
遂に巻は迫りくる群集に壁際に追い詰められてしまう。
彼等は口々に叫んでいる。
「うぉー ネットアイドルのマキたん!」
「サインください!」
「生マキたんじゃー」
「超カワェエー」
「ちょ、ちょっと待てぇー わしは、そんなもんじゃないわいっー 人違いじゃあー」
巻の無駄な言い訳と叫びが通じるわけがなく、携帯やカメラを向けられ無数のフラッシュが焚かれる。
「歳は? どこの学校?」
「わ〜 ネットで見るより、胸ないね、サイズ教えてくれぇー」
「おおお、噂に違わず貧乳だぁ」
「なんじゃと、黙り腐らせぇー」
なんとも腹立たしい言い種に巻はドスのある声で威圧しようとするが、
「も、もっっと、罵ってくれぇ」
「ああ、このギャップがいいよな」
「実況、実況!」
「貧乳、もませてぇ!」
「脱げぇー」
……逆効果だったようである。
群集は、さらに興奮し、ゾンビのように手を伸ばし迫りくる。
「芸能プロダクションの者です、契約しませんか?」
「これ、ボクの携帯アドレスです」
「マキたん、こ、このブルマをはいてください」
「いや、是非このスクール水着を!」
「ひぃいいー お前ら、なんで、そんなもんを持ってんじゃぁー」
身を竦ませて膝をガクガクと震わせ、巻が絶望の声をあげた時、迫りくる群集から一陣の風のように飛び出して来る黒い塊があった。
「い、いやぁー!」
た、助けて、誰かぁー
柄にもない悲鳴をあげた巻は恐怖でしゃがみ込む。
な、なんじゃぁー
化け物かぁ?
余りの早さのために、人間とは思えなかったのだ。
「な、なにさらすんじゃー」
巻は、いきなり抱きかかえられ暴れまわる。
「?hっ、ぎゃぁー 助けてぇー わしは旨くないぞぉ、あああぁ、は、離せ、この糞がぁ」
「ちょ、暴れるなって、お、俺だよ、俺っ!」
へっ!
巻は涙目になって、声の主を見上げる。
フ、フナムシぃー
「頭を下げてろ、突破するぞぉ!」
えっ、あっ…
絶体絶命の危機に助けに来てくれた永澄の勇姿。
この時、巻の深層に深く刻み込まれてしまうのであった。
巻は迫りくる群集を見て迷うなくコクと頷いて満潮永澄の胸元に必死に抱きついた。
男に抱きかかえられた巻を見て群集は、さらに興奮してどよめき騒ぎ出す。
「誰だー」
「うぉー ボクのマキたんを」
「追い掛けろー」
「ちぃ!」
永澄の舌打つ音が聞こえる。
「フ、フナムシ、に、にに、逃げ切れんか?」
「なんとかするっ!」
「あ、ああ、フナムシ」
「黙ってろぉ、舌噛むぞ!」
「あ、お、ぉう、う…ん」
巻は、まるで乙女のように頷きヒシと永澄にしがみつく。
そして
叫び声をあげる群集を人間離れした鮮やかな跳躍で飛び越えた永澄は、巻をしっかり抱きかかえ走り去った。
「巻……アキバなんかで、いったいなにやってんだよ」
巻を抱えながら息を切らせもせずに走る永澄が尋ねてくる。
巻は、まだ追い掛けて来る群集を、永澄の背中越しに覗きながら、言い淀んだ。
燦に報告する為に、彼の不誠実な所を見つけるべく後を付けてきたとは、助けられた身としては、さすがに言えまい。
「い、いや、ちょっとな……」
「ふ〜ん、しかし、お前、凄い人気だな」
「し、知るかボケェー」
巻は、怯えながらも永澄の顎を頭頂部で頭突きをした。
「痛てぇなぁ、助けてやってんのに」
「う、五月蝿いわい!」
「と、とにかく、そこの陰で人化を解け、話はそれからだ」
「うっ、わ、判った」
永澄が人のいない小さな路地に駆け込むと、すかさず巻は人化を解き、そのまま彼のポケットに逃げ込んだ。
「お、あ、おい、服っ!」
慌てた永澄の声が聞こえ、巻の顔が、カッと真っ赤に染まる。
し、しまった……
巻を捜す群集の叫びに、思わず焦り、肩から掛けていたポシェットに入れておいた、いつもの服を着ずに永澄の躯をよじ登ってポケットに潜り込んだのだ。
モ、モロに裸を見られたかぁ?
殺し屋といえ、巻もうら若き乙女ではある。
ううぅ、燦様にしか見られたことがないのに!
永澄のポケットの中で羞恥心に身悶えした。
っくぅ、あとでフナムシの目を潰したる。
巻は涙目になって呟くのだった。
「ハァハァ、こ、ここまで来れば大丈夫だろ」
さすがに息を乱した永澄の声が聞こえる。
巻は、恐る恐るポケットから顔を出した。
見回せば、緑に囲まれた小さな公園だ。
永澄が壁と低木に挟まれて周囲から目隠しなっているような狭い空間を見つけ移動すると、
周囲に人がいないことを確認して巻はホッと溜息をついた。
まだ躯の震えが止まらない。
「巻?」
「な、なんじゃ?」
巻は怯えた目で、そっと永澄を見上げる。
ドキッ!
巻の心臓が一つ強く打つ。
な、なんだとぉー
フナムシが格好良く見える。
凛々しい顎の線に、男らしい汗の匂い。
「お前はな、『ネットアイドルマキたん』として、カリスマ的な人気があるんだぞ?」
永澄の言葉が右から左へと抜けていく。
ポ〜 となった巻の脳裏に永澄の腕に抱えられた時のことが蘇る。
躍動する胸の筋肉、人化した巻をしっかり抱えて離さない逞しい腕。
彼の熱い息遣い…
あぁ、わし、わし……
はぁはぁ、か、躯が熱い。
「正体捜しで、賞金までかかっているの、知らないのか?」
え……
「し、賞金?」
「そうだよ、人化した姿でアキバに行くなんて自殺行為だよ」
「うっうう、そ、そうか……」
普段の巻だったら自分から名乗り出て賞金を頂こうと企てるところだろうが、もはやそれどころでない。
火照る躯に、ドクンドクンと高まる鼓動に困惑していた。
「そうだよ、はぁ、まぁ、お前は、じっとしていれば可愛いんだけどな〜 本性を知ったら、皆、驚くだろうけどさぁ」
か、可愛いじゃと?
ボ〜 と永澄を見つめていた巻の顔が赤く染まる。
どうしたことじゃ、わし変じゃぁー
なんでこんなに心臓がドキドキしとるんかのう。
幾つもの修羅場をくぐり抜けてきた巻の度胸の良さは本物である。
主人である燦や、人間である永澄が経験したこともない凄惨な光景も目にしてきた。
だが……
同じ歳頃の男の子と二人っきりで歩いたこともなく、恋を経験したことはまだない。
巻は思わぬ感情に戸惑い、全裸で永澄のポケットに入ったことも忘れ、そのまま這い出した。
「お、おい巻、ちょっと、お前!」
永澄の叫びに、巻は、自分の躯を見下ろして羞恥の悲鳴をあげた。
「ぅきゃぁー」
「うわ、ご、ごめん」
永澄の声と共にふさぁっと、何かが躯にかかる。
見れば、ハンカチだ。
「あ、まだ使ってないからな」
見上げると、永澄は巻から目を逸らしたままだ。
なんとなく巻はムッとしてしまった。
いつもスケベでイヤらしい目で、燦様や留奈様を見ているのに、わしの躯からは目を逸らすだとぉ!
………あぁっ?
な、なにを考えているんじゃぁー わしはぁ?
巻は自分の考えに驚愕してうろたえる。
こいつは、人間だぞ?
しかも、エロ澄のフナムシ野郎じゃぞぉお?
で、でも……
確かに胸の成長は遅れているが、そう悪い躯とは思えない。
最近は、腰も発達してきて少しは女らしい躯つきになってきたし、委員長も色っぽいって言ってくれている。
第一、賞金を掛けられる程の人気じゃ……
と考えたところで、巻は頭を抱え唸った。
わし、一体どうしたんじゃぁ?
「巻、ど、どうしたんだよ、変だぞ?」
永澄が声を掛けて来る。
ぅううっ
こ、このフナムシめっ!
お、おんどれのせいやぁー
巻は、怒りをかき集めようと息を深く吸い込む。
しっかりしろ、いつものように、こいつをフナムシと罵り、銘刀河豚刺しで、こいつを一刺し……
武器を取ろうと人化を解いた時に永澄が拾い上げてくれていたポシェットに手を伸ばそうとした時、
何故か、ふと巻の脳裏に、燦の為に永澄に告白した時の事がよぎる。
速攻で拒否されたが、あの後、自分とそう変わらない妹の蕗が告白した時には、永澄は顔を赤らめ、まんざらでもなさそうな表情を浮べていたのを思い出す。
腹が立つ、猛烈に腹が立つ。
あの時、燦様のためとはいえ、わしなりにこの身を犠牲にする覚悟で告白したというのに。
巻はハンカチを躯に巻いて、永澄の顔に蹴りを入れようと立ち上がる。
そして……
「わ、わしの躯、そんなに、み、魅力ないかのぅ…」
自分でも思いもよらない言葉を吐いてしまった。
ぎゃぁー
な、なにを言うとんじゃぁ?
わしっ!
「ま、巻、何を言ってんだー」
永澄が仰天している。
無理も無い。
自分の思わぬ言葉と行動、そして今まで経験したことがない感情に巻の頭が真白になった。
もう、なにかなんだか判らんようになってしもうた……
巻は、熱くなる躯を抱き締める。
こうゆう時は、もう本能にしがって行動するのみ!
つまりヤケになったわけだが、
「私だって、みんなに負けてないですぅ」
何故か、口調まで燦に対するように変わってしまっている。
繰り返すが巻の度胸の良さは本物である。
今の状態と矛盾するようだが、そんじょそこらにあるような柔な心ではない。
それは、混乱の極みにおいても変わらない。
おまけに直情的で、燦以外のことには思い切りも良すぎるので、
巻は周りに人がいないのを確認すると、驚愕な眼で見つめる永澄の前でハンカチを解いて人化し、その肢体を堂々と惜し気無くも晒した。
「ま、巻ぃー!」
永澄の悲鳴が小さな公園に響き渡るが風の音と近くを通る中央線の音に掻き消された。
梅雨の晴れ間の光りが射し込み。
こんもりと茂った樹木の葉を通過した緑の光線が、巻の白い躯に注ぐ。
普段、己の身長と変わらない巻貝を常に背負い、時に振り回し強烈な水弾を撃ちまくっているのに意外に華奢な肩に、しなやかな躯、ほんの僅かだがふっくらと優美に滑らかに脹らむ胸に咲く上品な色をした二つの可愛らしい乳首。
鍛えられた腹筋には無駄な脂肪はなく細く引き締まり、絶妙な曲線を描いて真白なプリプリな尻へと続いているのだ。
そして美しく伸びた足はどちらかと言えば細くスラリとしているが、太ももは、その名のごとく、十分なムチムチとした太さがあり悩ましい健康美を振りまいている、それになんと言っても張りのある肌がきめ細かで美しい!
普段のサイズがサイズなので、判らないが、こうしてみるとその美しい裸体も、可愛い顔の造作も、正に妖精そのものだ。
この姿を見た人間は、この可憐な少女が腕利きの殺し屋などと誰も考えないだろう。
もちろん口を閉じて、微動だしないという条件付きだが。
「永澄さん…見…て」
巻は恥ずかしそうに胸と股間を手で隠し、いつも毒のある言葉を吐く可憐な口から、その容姿に相応しい可愛らしい声が、発声される。
「ま…き…、ら、乱心した、か…」
永澄は驚愕というより、恐怖に目を剥き、掠れた声で呆然と呟いた。
乱心?
巻は永澄の言葉に顔をしかめる。
そうだ、正に自分は乱心してしまったかのように思える。
……まるで自分が自分ではないようだ。
巻は、己の行動が、おかしい、いや狂っているのに違いないと自覚するのだが、何故かやめることが出来ない。
恋と言う名の坂道を転がりはじめた心は、そう簡単には止まらない。
彼女の信じられない仕草に、明らかに怯えている永澄の姿を見て余計にやめる事ができないのだ。
なんにしても負けず嫌いな巻であった。
そう、今は、ヒットマンとしてでなく、女としての沽券がかかっているのだ。
それに、こんな恥ずかしい姿を晒している、
とにかく負けるわけにはいかない。
フ、フナムシ、勝負じゃあ!
なにが勝負なのか判らないのだが、巻は、手で隠していた胸と股間を晒すと、股を開きドンと胸を反らす。
丁!
半!
おんどれの好みは、どっちじゃぁ!
……
永澄の目が点となる。
どうやら、脳内で叫んでいたつもりが、口に出していたらしい。
確かに乳房は二つで偶数、膣は一つで奇数なのだが……
永澄が、深い溜息をつく。
しかしなんだかんだ言いながらも、しっかり自分の躯を盗み見ている永澄に、巻は頬を染め上目遣いで見つめる。
自分が一番可愛く見えるポーズは十分に判っている。
どうじゃぁ、この可愛くてエロい姿をとくと見やがれー
と心の中で叫びながらも巻の心臓は、殺し屋としての獲物を狙う時よりも激しく打っていた。
透明感のある形の良い乳首は恥ずかしげに細かく震え、もちろん股間には、まだ何も生えてなく、1本の深い切れ込みの入った小さく盛り上がる膨らみが、余計に危ない淫らさを強調する。
そして、はにかんだ表情を浮べて潤んだ目で小さく囁いた。
「そんなに怯えないでくださいですぅ」
「そ、そんなこと言ったって、だ、だ、誰かに見られたどうすんだよ」
「か、かまわないですぅ、永澄さんのためなら」
ツイッと巻は永澄にすり寄る。
「ぅあっ ちょっとぉー、 巻ぃい お前、こ、こ、恐いぞ!」
「恐くないですよ、永澄さん、すぐ済みますって」
巻は獲物を狙う時のように舌舐めずりをする。
「何を言ってんだぁー ぅあ、あぅわー」
目を逸らしたまま数歩下がった永澄は、木の根に足を捕られ尻餅をつき、
「あ……」
顔をあげて、思わず声をあげた。
その目は、巻の、胸はないが整った躯に注がれていた。
上から下へと這い回り、最後に股間のぷっくらと脹らんだアソコに突き刺さる視線を感じた巻は、羞恥心を曝け出して身を捩る。
「……そ、そんなに、エッチな目で、み、見つ…めないで、くださぃですぅ」
「あ、ご、ごめん…」
赤くなり、あわてて目を逸らした永澄を見て……
甘い奴め、隙ありっ!
巻は内心微笑むと、尻餅をついている永澄にのしかかった。
「ひぃえっ! ま、巻ぃっー!」
「人目につかん、こんな所に、わしを連れ込んだのが、おんどれの敗因じゃぁー」
「いやぁー、やめてぇー」
永澄の雑巾を裂くような悲鳴が、彼女の耳をうつ。
ヒットマンである巻は、いろんな修羅場を見てきた、もちろん男と女の修羅場も……
だから処女、い、いや乙女とはいえ男の生理も良く知っている。
巻は抵抗しようともがく永澄を押さえつけ、そっと彼の股間に触れる。
「! や、やめぇ!」
何度目かの永澄の悲鳴が公園に響きわたる。
ふふふ、大きくなっとるきんよ、口では拒否しても、貴様の躯は嫌と言ってないようじゃのぅ!
愛い奴め、
巻は確かめるようにズボンのチャックを降ろして、指を入れる。
おおお、こんなに固くなってぇ……
所詮、おのれも男じゃぁ!
「いやぁー、やめてくれぇー ダメぇ」
ふふふっ!
叫びたければ、叫べ、フナムシよ、お前の悲鳴が、わしを増々奮い立たせ……いやアソコを濡らすんじゃぁ!
それにのぅ、魚人のわしに逆らっても無駄じゃ、人化した以上、力でもわしの方が上じゃきんのぉ……
と呟いたところで、巻は頭を捻った。
あれ……?
考えていたのとは違う。
なんで、わしがフナムシを襲っているんじゃ?
わしの悩ましい躯を見て、なんで、永澄は暴走して欲望の為すままに、わしの躯を貪ろうとしないのだ。
殺し屋で乙女の巻にとって、男は全て理性のない狼であった。
「ま、巻、何を考えているんだ、やめろって、お願い……」
「こ、ここまで来て、やめられないですぅ」
まぁ、犯すにしても犯されるにしても最終的にはやることは同じだしなぁ。
巻は、悲鳴をあげ暴れる永澄の服をポイポイと剥ぎ取り、ズボンを無理矢理降ろすと
「いやぁー、やめてぇー」
永澄の心地良い悲鳴を楽しみながら、勃起したモノを握った。
はぁはぁ、ええ、巻貝じゃぁ
わしの初めてに相応しい。
さて、いよいよ頂くかのう?
が、しかし、ふと、見れば、永澄が急に大人しくなっている。
巻貝を握られて、遂に諦めたか…
さっきまで怯えた表情を見せていた永澄は、真剣な表情を浮かべ、
「ま、巻、本当に、ど、どういう、つ、つもりなんだよ」
永澄が至近距離で巻の目の奥を、覗き込む。
「うぅっ…」
巻は、思わずたじろぐ。
どうって……
「あ、お前、おかしいぞ! 燦ちゃんのために、俺を殺すつもりだったんじゃないのか?」
「そ、そんなこと、わ、わかっとるわいっ」
で、でも、でも……
目の前にある彼の逞しい胸、息遣い、匂い……
に、真直ぐな目
ああ、わし……
巻は、自分の永澄に対する想いに、ようやっと気付く。
そして燦や永澄母の、からかいの言葉を思い出す。
『最近、巻ちゃん、いつも永澄さんといるなぁ』
『そ、そんなことないですぅ』
『そうね、そういえば巻ちゃん、永澄の肩にいつも乗っているわね』
『ち、違います、お母様、そ、それはフナムシのことを監視するためでして…』
確かに永澄の肩の上は居心地が良かった。
永澄とのケンカも楽しく、気が付いてみれば、燦の言うように、一日の殆どを、永澄と過ごしていることの方が多い。
埼玉に来るまでの、あの殺伐としていた生活。
それまでは主人である燦だけが、心癒される存在だった。
それが満潮家は、100%源泉掛け流しぬる湯の温泉天国のような場所だ。
それに、この目の前で顔を赤くしている少年……
今まで、永澄程に心を許した、同じ歳頃の異性もいなかった。
異性……
ああ、なんて、嬉し恥ずかしい言葉、心臓の鼓動が高鳴る。
いつのまにか永澄が傍にいるのが普通になってしまった。
もう、こいつを殺す気なんか微塵もない。
くぅ……わし、わし……
もう我慢できん。
己の下に組み敷いた永澄の顔から目を逸らして彼の口を、自分の口で塞いだ。
レイプするような初めてのキス。
極道である自分には、相応しい……
巻は無我夢中で永澄の躯に抱きついた。
そして……
はぁはぁ、んんっ、っぁああっ…
巻は、我知らずに喘ぎ声をあげている自分に気が付く。
二人の躯は密着し、土と汗にまみれている。
背中にあたる芝生がチクチクと心地よく痛痒い刺激を与え、
「んんぁ、ぁっ、やぁ……」
気が付けば、攻めているはずだったのが、永澄の手が背中にまわっていて這うように蠢いているのだ。
股間には足を入れられ、永澄の膝がアソコを執拗に擦っていて、巻は腰を捻って、よがっていた。
「あっ、あっ、な、永澄ぃ…」
「巻、はぁはぁ、本気なんだな…」
永澄が耳元で囁く。
「本当にいいんだな、俺だって、こんなことを、されたら、も、もう自分を押さえられなくなるぞ」
巻は股間に触れる永澄の指を感じて、彼の視線から、両手で顔を隠した。
だってもう、この熱い躯も、溢れ出す想いも止まらない、どうしようもない。
そして涙声で、途切れ途切れに呟く。
「こ、ここに、いる、の、は、ネ、ネット、ア、イドルの、マキたん、で……す」
「え?」
永澄の驚いた声が聞こえる。
「私…は、巻、とい…う、魚人…の少女じゃ、あ、ありませんですぅ」
「巻……少女って…」
「ネット…アイドル、マキたん…は、か、架空の、存、在で……」
「ま、巻…、お前……」
「い、今だけじゃぁ…今だけ、わ、わしは巻じゃない、そ、それに、このことを、燦様や親っさんに、告げ口したり、あとで利用したり、絶対にせん!」
「そ、そんなこと言われなくも判っているよ、いいのか、巻、お、俺…で…」
「言わんでええ、すまん、フナムシ……」
「巻が、それでいいなら」
「ああ、か、か、構わん!」
巻は永澄の視線から、ぷいっと目を逸らして応える。
「俺のテクニックでメロメロになるなよ?」
冗談にも聞こえる言葉とは違って、永澄の手が優しく巻の頭を撫でると彼女は、
「吠ざけ!」
と小さく囁き、嬉しそうに微笑んだ。
永澄は呆れたように小さく溜息をつき、
「本当の……キスの仕方を教えてやるぜ」
唇がそっと触れ、舌が差し込まれて来る。
あ……フナムシ…
巻は涙で一杯になった目を大きく見開いて迎え入れ、たどたどしく舌を絡めた。
「巻、いや……マキ、おまえのここ、もうグチョグチョに濡れてんのな〜」
永澄の、からかうような声に、巻は頬を染める。
フ、ナナムシがいけんのじゃぁ…
「この反応、相当、オナニーしているだろう」
「ち、違う…はぁはぁ」
「初めてなのに、巻は、エロくてエッチだな」
「なっ、ち、違うと、い、いうとるじゃろうがー」
永澄の頭をはたこうとした巻は、乳首に濡れてネッとしりた感触を感じて仰け反る。
「んんっ、ぁ、ああっ…ぃやぁ」
熱い吐息を漏らした巻は、永澄の頭を掴み、身悶えした。
「ダ、メ、乳首、ダメ……ぁ、あっ……!」
ひぃ……歯っ、歯でぇ、か、噛んでるぅ…
巻、溢れる快感に耐えかねて逃れようと躯をクネらせるが、
「んっ んんっ、ひぃ、んぁっ、ああっ」
股間に伸びた永澄の指が、敏感な器官を剥き出しにして、なぶるのを感じて、背を弓なりに反らせる。
はぁはぁはぁ、やぁ、そこ、ダメじゃぁ、んんっ……
わし…わし…ああっ
快感によがる巻の脳裏に、燦と留奈の快感にうっとりとする姿が浮かぶ。
いつも彼女らが永澄に抱かれて、幸せそうな表情をしているのを見てた。
これで、わしも燦様達と一緒じゃぁ
あぁ、フナムシの指が入ってくる。
燦様が逝かされた指で逝くぅー
「はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ……んん」
逝ってすぐ休みもなく、薄い乳房を荒々しく揉まれ続け、身悶えする巻は永澄から顔を逸らして小さな声で囁く。
「んっんんっ、む、胸、はぁはぁ、ぁ、ち、小さくて、あっ、んんっ、もの足りんん……じゃろ?」
「ん? いやこれはこれで……いいぜぇ?」
「はぁはぁ、そ、そうじゃろか?」
永澄がペロっと乳首を一嘗めして巻を、頭をナデナデする。
「巻、お前、こんなに、か、可愛かったんだな」
「なっ! なにをっ」
照れた巻は拳をギュッと握り永澄の顔面に1発くらわそうとしたが、今日は彼の方が数倍も早かった。
両手を捕まれ地面に押さえ付けられ、唇を塞がれた。
「むぅうう、んんぁ」
自慰で逝くのより数倍いいし、キスをされると腰が砕けそうになる、よく判らないが永澄のテクニックも中々のもののようだ。
考えてみれば自分は、エッチは初めてなのだ。
フナムシにかなうわけない。
舌で口の中を荒々しく蹂躙され、巻は永澄に抗うのをやめた。
永澄は唾液で濡らしながら執拗に乳首を攻め立てる。
くぁ、ああっ、
彼女の細い躯がビクビクと痙攣して背中が折れんばかりに反る。
すかさず、永澄が巻の股間に顔を埋め、
生暖かい物に股間の小さな膨らみを覆われた巻は、経験したこのない感触に身をくねらせる。
「あっー あぁっーあっあああっ やぁー」
侵入してくる粘つく弾力のあるネッチョリしたものから、逃れようと巻は、必死に腰をよがらせるが、永澄の手が尻に周り、ぷりぷりとした肉をグニグニと揉みほぐしながら、さらに顔を股間に押し付けて来る。
あっ、あっ、フ、フナムシの、し、舌が…はぁはぁ、いやぁ、わし、わし…ひぃ! おかしくなるぅ!
巻の中に歓喜と同時に恐怖が襲う。
このままでは、わし、変わってしまう、
もう今までの巻ではいられなくなる。
股間をモゾモゾと動きまわる彼の唇が突如と止まり、いきなり強く吸いはじめて、巻の顔色が変わる。
そこ、ダメ、ダメじゃあー
「ひぃいい!」
永澄がクリトリスを唇に含んで巧みに吸いながら、舌の先端でレロレロと弄んでいるのだ。
巻の躯は電流に触れたように痙攣し、あられもなく叫んだ。
「ひいぃー いいんじゃー もっと、もっとしてぇー!」
巻は草むらの上に幼さの残る白い躯を投げ出していた。
ゼイセイと荒い息をして、胸を大きく上下させ、ツンと勃った乳首が悩ましく震えている。
両足は大きく開かれ、両手は力なく小さな胸を抱きしめ、知らない人が見れば、間違い無くレイプされた後に見られるだろう。
永澄の手が巻の頬を撫でる。
巻は優しい心地良さに喘いだ、
「巻…大丈夫か?」
「はぁはぁ、んん…はぁはぁ、ああ、だ、大丈夫…じゃぁ…」
「あ、いや、ごめんな、こんなに敏感だと思わなかったから…反応もエロいしさぁ、つい本気だしちゃったよ」
「わ、わしの躯、ええか?」
巻は、はにかみながら聞く。
「ああ、淫らでエッチで凄いよ……巻、可愛いよ」
馬鹿っ!
巻の顔が真っ赤になった。
見ると永澄のモノが目の前で無気味に揺れている。
あ、そうか…
巻はコクンと頷いた。
彼が何を望んでいるか、判ったのだ。
はー はー
興奮に巻の息があがる。
こうして改めて見ると、永澄の巻貝……いや男根は大きい、平然と掴んでいた自分が、急に恥ずかしくなった。
永澄が立ち上がると巻は小さめの尻を左右にくねらせ彼の足元に膝を付く。
「巻?」
「く、口で、し、して欲しいんじゃろ?」
「あ、無理しなくていいぞ」
「無理しとらん、わ、わし、がして、あげたいんじゃぁ」
巻は頬を染めて囁き、そっと彼のモノに顔を寄せた。
あっああ…
なんていう匂いじゃろ。
巻は、小さな口を開けてモノを頬張った。
「そう、くぅ…舌を使って…」
巻は永澄の指示に従って、淫らな音を立てて一生懸命に彼のモノをしゃぶる。
いつも足蹴にするような態度で接している彼に、逆に命令されているのが、何故か心地良い。
「巻…初めてなのに上手いよ……」
いつも燦様しているのを見ているからとは、言えない巻であった。
永澄の躯が緊張する。
「あ、くぅ、だ、出すよ」
抜こうとする永澄の尻に腕を回して、巻は顔を永澄の股間に押し付けた。
「巻ぃ?」
飲む!
巻は目を閉じて、生暖かい液体が広がるのを感じた。
「だ、大丈夫か…無茶するから」
咳き込む巻は、心配そうに聞いて来る永澄に微笑んだ。
心の中では、
こんなもんで、参るかボケぇー
と、いつものように突っ込みをいれる。
でも、まだ入れてないのに……
喉に残る精液の感触に顔をしかめながら、小さくなった永澄のモノを物欲しそうに見つめる。
永澄は巻の胸を眺めてから
「手で勃たさせて…」
と囁いた。
巻はムッとした表情を浮かべる。
どうせ、わしの胸は小さいわい。
それでも、巻は永澄のモノに指を沿わせそっと胸を近付ける。
「オイオイ…巻、心意気は買うけど…無理…」
「フナムシ…あ、永澄さんは黙ってぇ」
パイ擦りぐらいわしじゃってぇ!
上目使いでキッっと眼を飛ばす、いや睨み付ける。
わし、だって、やれば出来るんじゃい!
健気にも巻は、顔を永澄のお腹に密着させ、仄かな乳房と彼の下腹部に、モノを挟んで躯を揺らして愛撫した。
どうじゃぁ、
敏感な乳首を、必死に彼の男根に擦り付ける。
はぁはぁ、ああ、フナムシの巻貝が固くなっていくぅー
「あ、ぃや」
巻は、いきなり抱きかかえられ、可愛らしく声をあげる。
「お前の、心意気判った、でも本当に可愛いな」
正面から抱きしめられ巻は耳まで赤くなった。
「い、いつもこうだったらいいだけどな……」
一言余計なんじゃボケ−
顎に何発か喰らわせようとした時、永澄の指が尻の谷間を這い、巻の躯は痙攣したように震わせる。
「ひぃ…」
そのまま指は谷間を辿っていき粘液の溢れる割れ目に触れるとイヤらしい音を立てながら静かに侵入していく。
「ぁ、ああ、あっ、あっ、んんっ!」
あ、いやぁ、指が入ってくるぅの、こ、腰が勝手に動くぅー
巻は快感にたまらなくなり喘いだ。
「あっ、あっ、んんんっ、わしは、もうフナムシのもんじゃぁー」
「もう、はぁはぁ、もう、だ、大丈夫のようだな」
巻は息を乱して永澄の胸に顔を押し付けながな囁く。
「う…ん…はぁはぁ…ぁっああ…」
「はぁはぁはぁ、巻、い、入れるよ」
生唾をゴックンと飲み下した巻は、股間に当たる永澄のモノの感触に、目を閉じて声を出さずに頷いた。
その日の夜TVを見ていた満潮家の面々は、テーブルにちょこんと坐って、呆然とした表情を浮べて画面を睨み付けていた巻を見つめていた。
幻のカリスマネットアイドルマキたん、アキバに現れる!
派手なタイトルと共に、ニュースキャスターがマキたんの仔細を述べ、秋葉原で起きた事件を報道する。
警察まで出動し大騒ぎになっていたらしい。
酷いピンボケではっきり映ってないがネットアイドルマキを抱えて逃げ去る男が映し出される。
冷汗をかいた永澄が口を、開こうとすると巻はそっと首を振って目で黙らせた。
「わし、もう寝る」
家族が問いかけようとする前に巻は身を翻し、テーブルを後にしたのだった。
夢の時間は、もう終わりじゃぁ、明日からは覚悟をしとけよ、フナムシ!
巻は食堂を振り返り永澄の背中を見つめ、処女を失った時の痛みを思い出す。
異物が無理矢理躯の中を押し入っていく違和感。
彼のモノを根元まで喰わえ込み、強く抱き締められ、大丈夫か、と聞かれた時の、なんともいえない哀しいような嬉しいような気持は、
一生忘れないだろう。
彼女は淡い微笑みを浮べて、部屋をあとにした。
完
ちょっとおまけ
「しかし巻、お前、エッチしてる時と、普段の時は、まるで別人だよな……」
「は、はい、はぁはぁ、んんっ、い、今の私はネットアイドルマキ……ですからぁ、ああっ」
巻は、後ろから太い男根で突かれて、嬉しそうに、うっとりと囁いた。
はぁはぁ、ああ、永澄さんの巻貝、ぁぁ、マキの奥に当たってるぅ
巻は永澄の枕に顔を押し付け、躯をくねらせて喘いだ。
初めて公園で抱かれた日の夜。
『明日からは覚悟しとけよ』
などと格好良く決めたもの、主人である燦と留奈が、夜中に、そっとベッドを抜け出し、朝方に頬を染め夢心地のような表情を浮べて戻って来るのを、見てしまうと、もう、躯がたまらなくなる。
しばらくは自慰で押さえていたが、ついに我慢しきれなくなり屋根裏に忍び込み人化をすると、驚く永澄の目の前で股間を頬張っていた。
「巻、もっと尻をあげて」
「ハ、ハイですぅ」
エッチな時は、もう言いなりだ。
あっあっ
後ろから乳首を強く摘まれて、巻の腰が砕けそうになる。
ふと、彼女は思った。
主人である燦は言うには及ばず、あの留奈も、永澄のテクニックにメロメロになり虜にされてしまった。
つまり、永澄は燦と留奈を手中に納めたことになる。
それは、その気になれば瀬戸組と江戸前組の二つを手に入れることが出来るということだ。
そういえば、北海道から来た丸子も、最近は永澄に対して以前程敵対してない。
燦のためとはいえ、プロポーズまでしようとした。
もし丸子まで手に入れたら……この国の裏社会の大半を……手に入れることに……
な、永澄、お前、本当は凄いやつなのではないか……
「ひぃあっああっ!」
巻は、幼さの残る細い躯を持ち上げられ、背を弓なりに仰け反らした。
いきなり繋がったまま後ろか持ち上げられたのだ。
膣の中で肉棒が捻られ、敏感過ぎる巻の躯は、その刺激に失神しそうになってしまう。
目の前には鏡があり、
嫌らしい接合部が曝け出される。
永澄が囁く。
「はぁはぁ、巻、可愛いよ、巻、ど、どうだ、自分のエッチなところは?」
はぁはぁ、くぅ……いやぁ…
凄く、嫌らしいですぅ…
ああ、粘液を溢れ出せ、しっかりと彼のモノを喰らいこんでひくひく痙攣し締め付けている。
もう、瀬戸組が江戸前が、どうのこうのなんて、どうでもええ!
巻は接合部に指を当てると、自らクリトリスを剥き出しにしてくにゃくにゃと弄りはじめる。
はぁはぁ、わし、もうダメじゃぁ、堕ちるぅ!
『元』殺し屋の少女、巻貝の巻は、ターゲットであった永澄に弄ばれ快楽の奴隷となって乱れ狂いながら叫んだ。
「いいのぉー、も、もっと、永澄様の熱い巻貝で突いてくださいですぅ」
完
GJ!巻かわいいのぉ
GJ!マキタンハァハァ
これいい組み合わせだ
GJです!!
GJ! ネットアイドルだって言い始めたシーンとか最高だった。
GJすぎる
自分が巻好きだからか、本格的エロは嬉しい
今まで妹達の見てたり、猫にヤられてたり、藤代と巡の仲を気にしてたり…
誰か淫らでエッチの職人さんの作品の時系列作ってくれw
やっぱエロ澄さんはパねぇな
エロ澄さんかっけーっす!
398 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:10:23 ID:wNcVnoIm
「夏人魚 真夏の太陽」
「あうぅ…今日はいっそうと暑いきん…」
夏の休日、瀬戸燦はせまり来る猛暑に耐えかね水浴びをしようと風呂場へ
向かっていた。
巻は外出中、留奈は仕事でいない。
いつも巻と一緒に入浴していた為、寂しくもあるがたまには一人で
のびのびとお風呂に入るのもいいだろう、
そう考えている間に、燦は風呂場へと辿り着く。
しかし燦はある重大なことを見落としていた、あるいは暑さでまともな
思考が保てなかったのかも知れない。
先ほど、自分の夫である満潮永澄が「シャワーを浴びてくる」と言った事を完全に
失念していたのである。
燦は脱衣所に入ると、一刻も早くこの暑さから解放されたい一心で服を
てきぱきと脱いでいく。
美しい裸体をさらけ出した燦は楽しみを抑えきれない表情で風呂のドアを開ける。
そこには生まれたままの姿で水浴びをする旦那の姿が在ったのだった。
「な、なな…永澄さん……」
目の前の光景に、燦は顔をゆでだこの様に真っ赤にして口をパクパクさせる。
いつもの様にハウリングボイスを放てなかったのは見惚れてしまったからだ、
逞しく成長を遂げていく自分の最愛の夫の裸体に。
(永澄さんの身体…あんなに逞しく…)
浴室にザーッとシャワーの音が響く。
頭から水を浴びているせいか永澄は目を閉じまだこちらに気付いていない。
今なら間に合う、くるっと回れ右をしてこの場を後にすればいい。
そう思うものの、燦は永澄から目を離すことが出来なかった。
高鳴る鼓動を抑えて燦はじっくりと永澄の筋肉の付いた腕や脚に視線を
這わせる。
燦は日に日に漢らしさを増していく永澄の身体に完全に魅了されてしまっていた。
燦の体が熱くなる。永澄のあの腕に抱かれたい、自分を強く抱きしめて欲しい。
そしてそのまま二人は唇を重ねて……。
「…って、何考えとるんじゃ私は〜!?」
心に中に湧き出て来る欲求を燦は頭を左右に振って払いのける。
こんな淫らな発想をしてしまうなんて今日の自分はどうかしている、
自分の秘所が熱を帯びてくるのもきっとこの暑さのせいだろう、
燦はひたすらそうだそうだと自分に言い聞かせた。
399 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:11:09 ID:wNcVnoIm
「あの…さ、燦ちゃん…??」
突然、声をかけられ燦はハッと我に返る
そ〜っと顔を向ければいつの間にか水浴びを終え、狼狽する永澄の姿が在った。
永澄も目を開ければいきなり目の前に裸の燦がいるとはまず思わないだろう。
だからこそ彼は混乱し、燦へと身体を向ける際に自分の股間を隠すことを
忘れてしまっていた。
そうなると当然、燦の視線が永澄の股間へと注がれる。
(あ、永澄さんの…大きい……)
しばらく気まずい沈黙が流れ、燦が咄嗟にきりだした。
「ご、ごめんなさい永澄さん!お風呂にいるって知らんかって…!
す…少ししか見とらんからっ!」
両腕をせわしなく振り早口にまくしたてて、
燦は踵を返し風呂場を去ろうとする、がさっきまで永澄が水浴びをしていたために
床は水浸しになってしまっていた。
そして燦は見事なまでにつるんと足を滑らせる。
「きゃあ!」
「!!燦ちゃん!」
燦が体制を崩し悲鳴を上げるのと同時に永澄は人間離れしたスピードで
燦へと近づき庇うように自分の懐へと抱き寄せる。
やや間があってドスンと重い衝撃音が風呂場へとこだました。
「燦ちゃん、大丈夫だった!?」
「うん、ありがとう永澄さん」
開口一番、大げさなまでに自分を心配する永澄の様子に燦は嬉しげに返事をする。
永澄に抱かれて温もりに浸る燦だったが自分の足にある違和感を感じた。
「あっ、やっ…足が…!」
二人して横倒しになったため、燦の足が床のまだ水が残っている部分に
接触していたのである。違和感の正体を理解した瞬間、燦の下半身は光を放ち
人魚のソレへと変化した。
「あはは…元にもどちゃったね、今タオル取って来るから」
「…永澄さん、待って…」
そう言って優しく笑いかけて緊張をほぐそうとしてくれる永澄に、
燦はもう自分を抑え切れなかった。
貴族の魔の手から助けだされ、永澄と抱きしめ合い、
互いの気持ちを確かめ合ったあの日から、燦の中にじわじわと積もっていた
感情が溢れ出す。
また永澄の裸体を目の前にした事が更にその気持ちに拍車をかけていた。
タオルを取りに行こうと身体を起こし燦から離れようとする永澄、
だが、燦は鱗に覆われたピンク色の下半身を永澄の足へと絡ませてそれを許さない。
まるで永澄は自分のものだと主張するかのように…。
400 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:13:33 ID:wNcVnoIm
「さ、燦ちゃん?」
永澄が戸惑った声を出すと燦はさらに身体を密着させて来る。
燦の柔らかい乳房が、永澄の胸板へと押し付けられてムニュリと歪み
乳首が固くなっていく。
永澄の温もりをもっと感じたい。
最早、燦の思考は完全に永澄への想いで支配されていた。
「永澄さん…」
「…燦ちゃん」
甘い声で囁き、切ない表情で燦は永澄を見つめる。永
澄はそんな燦の姿に心をうたれて燦をさらに強く抱きしめた。
燦もそれに応え、密着させた身体を永澄へと擦りつけていき、
どちらからともなく顔を近づけて口付けを交わす。
燦の口に永澄の舌が入れられ、彼女の口内をねっとりとしゃぶりつくす。
永澄の攻めが止まると今度は燦がお返しとばかりに永澄の口内をじゅるじゅると貪った。
(永澄さんの口の中…すごい甘くて、美味しい!)
しばらくして燦と永澄は名残惜しげに唇を離す。
二人の口の間から艶やかな糸が垂れてキラリと輝いた。
「あぁ…永澄さん…」
「はぁはぁ…燦…ちゃん」
あまりの気持ちよさにある種の感動すら覚えた燦はうっとりと永澄を見つめる、
燦の潤んだ瞳に吸い込まれそうになり思わず永澄は顔を伏せてしまう。
「だめ、永澄さんもっと…私を見て…」
燦は永澄の顔に両手を添えて、自分の方へと向き直させる。
永澄の視線が再び自分の全身に注がれるのを感じて燦は悦びに打ち震えた。
永澄から送られる、情欲に染まった視線がこんなに気持ちいいなんて…!
永澄に見つめられただけではぁはぁと息を切らし、軽くイってしまいそうになる。
そんな状態ながらも、燦はさらに乳房を揺らしたり、
腰をくねらせる等してその美しい身体を永澄に見せ付けていった。
「燦ちゃん、とても綺麗だよ…」
「はぁ、はぁ…んっ…永澄さん、嬉しい…!」
永澄に褒められて、燦は心の底から喜ぶ。その時、燦は鱗の部分に
何か固いものが当たるのを感じた。見れば永澄のアレがさっき見たとき
よりも膨脹していてその存在感をアピールしていた。
「こ、これはその…さ、燦ちゃんが可愛かったからつい…!」
「永澄さんったら、恥ずかしいわぁ…」
永澄の言い訳に燦は言葉通り、若干恥ずかしそうにしながらもまんざらでも
ない様子で微笑み、何か良い事を思いついたような表情で自分の下半身を
永澄の男根へと擦りつけた。
「永澄さんに、特別ご奉仕じゃきん」
401 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:14:34 ID:wNcVnoIm
燦は上へ下へぴちぴちと、下半身を動かす。鱗のしゃりしゃりとした感覚が
勃起した男根を擦り刺激を与え永澄を快感へと誘う。
先端からは汁が溢れ、燦の鱗をぬめらせて行く。しっとりと濡れた
鱗はさらにすべりを滑らかなものにし、上下するスピードが上がっていく。
「いいよ、燦ちゃん、凄く気持ちいいよ!」
「あぁん、永澄さん、もっとぉ…私で気持ちようなってぇ!」
自分の奉仕で永澄が喜んでくれている、燦にはそのことがたまらなく嬉しかった。
愛する夫に行う奉仕の想像以上の幸せに、燦の胸が高鳴り身体をぶるっと震わせる。
あられもなく快感によがり息を荒げる永澄、燦は永澄のそんな姿でさえ
愛おしく思えてしまう。また鱗の奥に存在する自分の秘所が永澄を求めて
止まないことを燦は確かに感じ取っていた。
「うっ、燦ちゃん、出るよ…!」
「あは、永澄さんのが、こんなにいっぱい…」
限界をこえて、とうとう永澄は果てた。勃起したモノの先端からは
白く粘りを帯びた液体が勢い良く飛び出し燦の鱗を白く染める。
燦は自分の鱗へと大量にかけられた永澄の精液をみて嬉しそうに微笑み、
手でソレをすくい取り自分の口へと運ぶ。
「永澄さんの精液、おいしい…」
燦は口の中にじっくりと染み込ませるようにして、永澄の精液を味わう。
自分の精液を艶やかに食す燦の色香に永澄の、一度射精したことにより
縮んでいたモノが再度、勃起し始めた。
「永澄さんの、また大きくなっとる」
目を永澄の股間に向けて、燦はまじまじと元気なソレを見つめる。
永澄の全てが欲しい、永澄に自分の全てを捧げたい。
燦の溶け始めた理性は牝の本能へと変貌して行き、永澄を求める声が
頭の中に響き渡る。
「永澄さぁん、私のここが…永澄さんを、欲しがっとるんよ…」
燦は身体に力を入れて、へその少し下にある鱗へと手を伸ばし左右に広げる。
すっと鱗が割れ始め、燦の桜色の秘所が露になった。
永澄は喉を鳴らし、燦の秘所を見つめる。大きく開かれた割れ目からは
少し中身が見えていて、ひくひくと蠢いているのがわかった。
永澄は今すぐにでも飛び掛りたい衝動を抑えながら、燦は優しく抱き寄せる。
燦の長く透き通った髪がふわりと永澄の身体をくすぐり、甘い香りが鼻へと入ってきた。
「…燦ちゃん、本当にいいの…?」
息を荒げ、しかしあくまでも冷静を保つように精神を集中させた永澄の問いに
燦は頬を染めて小さく頷く。
「…私は永澄さんのお嫁さんじゃきん、旦那に自分の全てを捧げられんで何が妻か
……任侠と書いて人魚と読むきん!」
「燦ちゃん…」
402 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:15:36 ID:wNcVnoIm
少し調子を取り戻したのかいつもの様に啖呵をきる燦に、
永澄も緊張がほぐれた様子で微笑む。
「私の心も身体も全部、永澄さんにあげたいんよ……貰ってくれる…?」
「ああ、もちろんだよ!燦ちゃん」
「…嬉しい、私…幸せじゃぁ…永澄さん」
凛々しい表情から一変、今までに見た事の無い媚びに満ちた顔で燦は永澄に
問いかける。
永澄は燦の不安を消し去るように力強く頷き答えた。
永澄は鱗に浮かび上がった割れ目にそっと手を近づけていく。
優しくゆっくりと中に指を進入させると燦が、ああんと気持ち良さそうに
妖艶な声を漏らした。
燦の膣内は暖かく、生々しい感触が永澄の指に伝わる。
「燦ちゃんのここ、もうこんなに濡れて、ほぐれてるよ…」
「な、永澄さん…の…エッチ…」
永澄の台詞に今更ながらに恥ずかしくなりならも喜びを感じる燦、今の
彼女には永澄に言われること、為されること全てが快感になっていた。
永澄は腰を浮かせると、燦の秘所に自分の男根をあてがう。ガチガチに固まった
永澄のモノを見て燦はごくりと喉を鳴らした。
「燦ちゃん、いれるよ…」
「はい、永澄さん…」
永澄が挿入の宣言をし、燦が期待に満ちた声で答えた。
そして永澄は少しづつ、燦の中に自分の分身を沈み込ませていく。
「あぁぁああああああああっ!!」
卑猥な音を立てて永澄の熱を帯びたモノが膣内に入ってきた瞬間、
燦は体中に駆け巡る痺れるような快感にたまらず声を上げた。
「はぁ…くぅ…燦ちゃん、大丈夫…?」
「だ…だい…じょう…ぶじゃきん…永…澄さ…ん
私の中、あうっ…気持ちええ……?」
「うん、燦ちゃんの中、熱くて気持ちいいよ…」
人間にとって人魚である自分の中は気持ちいいのだろうか?と不安を抱えた
燦は永澄の尋ねる。
そんな燦の不安は、快楽に耐えながら返事をかえす永澄の姿で消し飛んだ。
永澄が自分の身体でこんなにも気持ちよくなってくれている…!
永澄の人魚としての自分を受け入れてくれている…!
感激のあまり燦は目に涙を浮かべ、永澄に抱きついたのだった。
「じゃぁ、動くよ…燦ちゃん」
「来て…永澄さん……」
意を決した様に永澄が腰を動かし、燦の身体が衝撃で揺さぶられる。
浴室にパンパンと激しく打ち付ける音が響きわたった。
403 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:16:43 ID:wNcVnoIm
「あぁん!やぁ、あひぃぃぃ!!いい…!き、気持いいひぃぃぃ!
永、澄しゃあ…ん!もっとぉ、もっとぐちゃぐちゃに掻き混ぜてぇ!」
膣内で永澄のモノが暴れるたび燦は、本能のままに叫ぶ。ただひたすら快楽を
求めて永澄へと懇願するさまはまるで獣のようだ。
普段の燦からは想像できない痴態に永澄は、昂ぶりピストン運動を
激しいものにしていく。
また燦の柔らかな乳房にも手を伸ばし、こねくりまわして時々乳首もつねっていく。
永澄に弄られ秒刻みで増幅する快感に、燦は長い髪を乱れさせて、淫らに喘ぐ。
永澄のモノが更に深く燦の中に沈みこみ、子宮を突きはじめた
「ひゃあん!!こんなの…気持ちよすぎじゃぁ!、わたひ、
へんになっちゃうぅ!あひぃぃぃ!!」
永澄が奥を突くたびに、最初とは比べ物にならないほどの何倍もの快感が押し寄せて
来て燦の脳を麻痺させる。
自分でも気付かぬうちに、燦は鱗に覆われた自分の下半身を振り今以上に
快楽を貪ろうとしていた。
「あぁん、永澄さぁん!、好きっ、好きぃ!大好きぃぃ!!」
「オレも燦ちゃんの事、大好きだよ…!」
「あぁ!嬉しいぃ、私は、永澄さんだけの…物じゃぁ…!愛してる…きん…!」
完全に理性を失った状態で燦は永澄へと、自分の想いを告げる。
燦は普段、任侠を重んじる性格からかあまりそう言った甘い言葉をはくことはない。
その反動ゆえか、理性を無くした燦は心の中にある永澄への想いを
狂ったように告白し続けた。
永澄もまた燦への気持ちを真っ直ぐに伝え、それがさらに燦の心に
熱をともす。
「くぅ!燦ちゃんの中がまた締め付けてきて…!」
「あっ、ああ!、永…澄さ…んのがぁ!すごぃ…気持ちいいぃんよ!!」
「燦ちゃん、オレ、もう…出すよ…!!」
「永ひゅみさぁぁん!私、イク、イクゥ!イッちゃうぅぅぅぅ!!」
互いの気持ちを赤裸々に伝え合いながら、昂ぶりあい二人は遂に絶頂を迎える。
そうして、燦の心と身体は完全に永澄へと捧げられた。
永澄の熱い精液が燦の膣内を満たし、収まりきらなかった分がこぽこぽと
結合した部分から伝い落ちる。
「燦ちゃん、今日はありがとう」
「ううん、お礼を言うのはこっちじゃきん、ありがとうな
永澄さん」
行為を終えて、繋がったままの状態で抱擁を交わす燦と永澄。
燦はとてもすっきりとした笑顔で永澄へと顔を向ける。
永澄もまた笑顔を燦に向けて二人はもう一度深いキスをした。
舌を絡ませあい、唾液を交換してから唇を離す。
「永澄さん、また私とこんな風に、エッチして…」
唇に一指し指と中指を当てながら、見るもの全てを魅了してしまいそうなほど
艶やかに微笑む燦。
そんな燦の姿が永澄の目には真夏の太陽に負けないくらい
輝いて見えたのだった。
おわり
404 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:17:30 ID:wNcVnoIm
蛇足的後日談〜その後の二人〜
「永澄さん、準備できたきん、入るよ?」
「うん、いいよ燦ちゃん」
ガラガラとドアを開けて、燦が風呂場へと入ってくる。
先に裸で待機していた永澄が顔を向けると、そこにはスクール水着に
ネコ耳を着けた燦の姿があった。
お尻の部分からぴょこりとぶら下っている尻尾は水着の色とは
正反対の白色で良く目立っている。
燦が何故こんな格好をしているかというと、永澄のリクエストだからだ。
あの日永澄に全てを捧げて以来、妻は旦那に尽くすものと言う燦の中にあったイメージは
極限まで肥大化して行き、今や燦は永澄の為なら
少し無茶な要求でも言うことを聞くようになっていた。
燦にとって永澄が何か自分に求めてくれることがたまらなく心地良いのだ。
「燦ちゃん、よく似合ってるよ」
「永澄さんに褒めて貰えて…嬉しい…」
称えられながら抱きしめられ、全身を巡る気持ちよさに燦の身体から
ふにゃりと力が抜けて永澄へとしなだれかかる。
もう恥ずかしさは無かった、あるのはただ永澄に褒めれて
体中に広がる甘美な快感と幸せだけ。
心身ともに永澄の完全な虜となった燦は心からそう実感する。
「燦ちゃん、こっちにお尻、向けてみて」
「はい、永澄さん」
永澄の指示に、燦は嬉しそうに微笑み身を離す。
そして躊躇すること無く、きゅっと引き締まり綺麗に整った形のお尻を
永澄の方へと向けた。
「燦ちゃんのお尻、相変わらず、すべすべしてて、綺麗だ…」
「ひやぁん、永澄さん、そんな事されたらぁ…イッってしまうきん」
ちゅっとお尻にキスをされて、燦は気持ちよさげに身をよじる。
さらに永澄はスクール水着が少し食い込んでいる燦の大事な部分に
舌を這わせた。
先ほどから、永澄にべた褒めされてただでさえ気持ちがいいのに
更にこんなことまでされてしまっては、
燦が早速発情してしまうのも無理はなかった。
405 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:18:17 ID:wNcVnoIm
「あぁん!、永澄さぁん、そこ、気持ちいいん!」
ネコ耳と尻尾を可愛らしく揺らしながら、燦は嬌声をあげる。
水着越しとは言え、それなりに強い力で刺激を受ければ感じてしまうのは
当然だろう。
永澄の舌がスジに沿うようにして動き、燦に刺激を与えてゆく。
燦の秘所から次第に流れ出す愛液が水着に小さな染みをつくる。
んっと燦が声を発して身体をぶるっと震わせたかと思うと、秘所から
大量の愛液が吹き出し永澄の顔を濡らす。
俗に言う潮吹きというものだろう、燦はだらしなく涎を垂らし
ながら永澄に視線を送りおねだりをする。
「燦ちゃん、可愛いよ」
「永澄さぁん…もっと私を好きにしてぇ…」
永澄は後ろから燦の身体を覆うような形で抱きついて胸を揉み始めた。
両手を使い強弱をつけて、燦の乳房を持ち上げたり、握り締めたりし、
満遍なく刺激が行く様に弄る。
すると燦の乳首が固くなり、スクール水着の胸の部分の先端がはっきりと
分かる位に膨らんだ。
すかさず永澄は指で乳首を擦ったり、つまんだりと刺激を与える。
燦は切なく甘い吐息を漏らして、永澄にその身を委ねた。
「燦ちゃん、どう?気持ちいい?」
「ひゃうぅ!永澄さん、そこぉ…乳首ええの!もっと弄ってぇ…!」
燦は溶けてしまいそうな快感によがり、喘ぐ。
燦の言葉に永澄は手に力を込め一気に揉みこむ、燦の胸が勢い良く
ひしゃげて、燦の快楽神経が一気に刺激された。
「ひああぁぁぁぁああああ!!」
そうして燦は二度目の絶頂へと達した。ぐったりとする燦に永澄は
優しく身体をこちら側に向けさせて、抱きなおす。
燦は頬をそめて満面の笑顔で永澄の胸板に頬ずりをした。
心なしか尻尾も嬉しそうに揺れているようだ。
「永澄さん、私もう、駄目ぇ…抱いて…」
「うん、燦ちゃん、オレも燦ちゃんの中、に入れたい…」
「永澄さん…好きじゃ…」
二人はお互いに相手が欲しくなって堪らなくなり、目を合わせて微笑みあう。
燦の股間に手を伸ばし、秘所を覆っている水着の部分を横にずらす。
燦もまた永澄の勃起したモノに手をやり愛おしそうに撫でた。
「燦ちゃん、いくよ…!」
「うん、永澄さんの…私にちょうだい…」
406 :
しろまる:2009/06/23(火) 21:19:07 ID:wNcVnoIm
そして永澄は一気に、自分のモノを燦の膣内へと挿入した。
度重なる行為のお陰で、スムーズに奥底へと沈んでいく。
「燦ちゃん、燦ちゃんの中…とても気持ちいいよ!」
「わたひもぉ!永澄さんの…大きくてぇ!気持ちいぃぃん、あっ、あぁん、!
もっと、もっと突いてぇ…!」
激しい突きに、燦は艶やかな声を上げてさらに永澄を求める。
「あぁぁん、永澄さぁん!、私の…大好きな旦那さまぁぁぁぁあ!」
本能のままに、感じるままに叫ぶ燦。
自分の全てはこの人の物だ、
燦は永澄に抱かれながらその決意を新たにする。
そうして永澄から与えられる快楽や幸せに、燦はまた一段と深く溺れていくのだった。
今度こそおわり
GJGJGJ!
GJ!蛇足もGJ!!
409 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 23:29:40 ID:oHwrY19r
GJ!なんだここ最近の投下ラッシュは…最高すぎるw
ずっと張り付いてた甲斐があるってんだGJ
GJ!エロ澄さんパねぇっす
燦は太陽、ルナは月、では明乃は金星かな?
音叉剣の名は『明星』だから、明けの明星=金星ってことで
……また抗争起きたりしないだろうな
ユピテルとサーたんが今回はいるし凄い事になりそうだ
>>412 何を今更なこと言っているんだ……?
一体何の意図が……?
これはSS投下フラグとみた
というわけで勝手に期待
アニメで三河に燦ちゃんのコスプレ写真渡してたけど
そのあとそのコスでプレイしてたんだろうな
チャイナと学ランと他に何があったっけ
巫女とナースじゃなかった?
(゚∀゚o彡°巫女巫女ナース!巫女巫女ナース!
(゚∀゚o彡°→→A! →→A!
巫女コスなら原作で巡と委員長が着てたな
421 :
しろまる:2009/07/02(木) 21:25:15 ID:3OC/9QYY
保守がてらの小ネタ魚一発
「「じゃん、けん、ぽん!」」
燦ちゃんと留奈ちゃんが俺の目の前でジャンケンしている。
ここ最近はすっかりお馴染みとなった風景だ。
燦ちゃんはチョキ、留奈ちゃんはパー、今回は燦ちゃんの
勝利で終わったようだ。
「やったー!今日は私じゃー!」
「……つ、次は負けないんだからね…」
嬉しそうにはしゃぐ燦ちゃんと肩を落として恨めしげに自分の手を
見つめる留奈ちゃん。二人の可愛さについつい顔が緩んでしまう。
「ふふ、永澄さん……」
燦ちゃんが色っぽい表情をしながら近づいて来て、両手を伸ばして
しっかりと俺の顔を固定する。
そして、燦ちゃんの顔が間近に迫り俺の唇と重なった。
私は永澄さんへと朝の挨拶のキスをする。
今までに数え切れないくらいのキスをした、それでも永澄さんの
唇に触れるたびに、相変わらず私の心は熱くなり頭は痺れてしまう。
はぁ…はぁ…永澄さんとのキス、もう最高じゃあ…!
留奈ちゃんには悪いけど、今は永澄さんとのキスに熱中する。
あ…永澄さんの舌が入ってきた…あぁん、気持ちええよぉ…。
ぐちゅぐちゅと私の口の中を永澄さんの舌が嘗め回す度に、
快感が身体中を巡り下着が湿っていくのが分かった。
キスされただけで、何物にも変えられない充実感が私の全身を満たし、
アソコもびしょびしょに濡れてしまう。
私はもう永澄さん無しでは生きていけない様になった事を改めて実感した。
「ーっていつまでキスしてんのよ!遅刻しちゃうわよ!?」
422 :
しろまる:2009/07/02(木) 21:26:30 ID:3OC/9QYY
あまりにも長い燦と永澄のキスに私様は声をあげた。
遅刻しそうなのは本当だけどあのまま二人を見ていたら自分を抑えられなく
なって、永澄に襲い掛かってしまいそうだったから…。
永澄のキスは本当に甘くて美味しい、あの燦ですらふにゃふにゃになる程で、
一度味わってしまえばもう自分を止める事ができなくなる。
だからこそ、燦が中々唇を離そうとしない気持ちも分かる訳で…。
最期に一際吸い付くようなキスをしてから、それでもまだ名残惜しげな
表情で燦はやっと永澄から唇を離した。
「はぁ…はぁ…ごめんな、お待たせ留奈ちゃん…」
「…完全に発情しきった顔で言われても説得力ないわよ燦…
後、下着穿き替えてきなさいよ、どうせ濡れてんでしょ?」
「う…留奈ちゃん、ようわかるな〜…」
私様も、いつも濡れちゃってるからとは言えなかった。
そして燦は着替えの為に部屋を後にする、その際に燦が何かいいことを
思いついたみたいな表情をしてたのは気のせいだろう、多分。
でも、一度スイッチはいると燦ってとことん大胆かつ甘えん坊に
なるのよね…。
そんな私様の不安は見事に的中したらしく燦は様々な色の下着を
持ってこっちに戻ってきた。
「永澄さん、今日は永澄さんが選んでくれたの穿くきん」
「だから、遅刻するって言ってんでっしょーが!!」
「えっと…じゃあ今日はそのピンクのパンツで…」
「はい、永澄さん♪」
「あんた達〜〜〜〜〜〜〜!!」
この後、みんなで仲良く遅刻しました。 byエロ☆澄
…短くてすいやせん!
GJ!キス魔っていいよね
くそう、どいつもこいつも素晴らしいんだよ! GJ!
もっと巡をクレーー!!
保守
>>427 確かそれ似てるけど蓮さんじゃないんだよな
蓮さん豪ちゃんのエロスは想像がつかない
SS期待待ち
このスレの神たちに触発され俺も人魚のエロスを書いてみようと
ジュゴンについて調べてみたが何の成果も獲られなかった…
最近になって瀬戸の花嫁にハマった者です
ど素人の上、携帯ですが投下してみます
タイトル
「夏休み白い部屋で」
「うんっ…」
意識が戻るともう見慣れてしまった白い天井とカーテンの隙間から部屋に入る夕日が目に写る
「5時か…今日も結構寝ちゃったな…」
夏休み土曜日夕方17時少し前
埼玉県某所この辺りで最も大規模且つ最新鋭の医療施設が整った大学病院の入院棟の一室
「はぁ…うっ!!」
辛そうに立ち上がり個室備え付けの洗面台で顔を洗い、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し口に含み
再びベッドに戻る
「……」
「もう8月か…ずっと冷房が効いてるから気付かなかったな…」
「学校の宿題も全部終わっちゃったし…」
コンッコンッ
ドアがノックされる
「こんな時間に誰だろう…?」
「どうぞ…」
ガラッ
「おっお邪魔します…」
「……!!」
「よぉ巡…」
「永澄くん…」
「これ…」
花束が差し出される
「あっありがとう」
「ちょっと待ってて…うっ!!」
胸を押さえる動作
「巡っ!!大丈夫か!?少し待ってろ!今医者の先生を呼んで…」
「大丈夫…ははは…」
「最近急に動くとすぐ胸が苦しくなっちゃうんだ…」
「格好悪いね…私…」
「いや…巡そんなことないよ…」
「この花瓶使っていいのか?」
「うん…」
花瓶に水と花束がセッティングされる
「……」
「……」
特にお互いに何か特別な話題があるわけでも無く気まずい空気が個室に流れる
「永澄くん…宿題は終わったの?」
「えっ?」
「それが全然まだなんだ…実は留奈ちゃんの補習の分も丸投げされてるから…」
「それはいけないわ!いくらお仕事が大変だからって…巡が社会のルール教えてあげないゴホッゴホッ…」
口元を抑え体を前に倒してしまう
「巡っ!!やっぱお前大丈夫か!?」
満潮永澄の右手が銭形巡の背中をさする
「大丈夫…それより永澄くん…立ってないで座ったら…」
「えっ?あぁ…」
壁に掛けてあるパイプ椅子を広げて座る
ベッドの中の銭形巡に対面する
再び気まずい空気が流れるが
「なぁ巡…」
「……何…?」
「俺も燦ちゃんも留奈ちゃんも不知火さんも委員長も三河や猿だってみんな巡の体のこと心配してるんだぞ…」
「でこれ…」
寄せ書きに燦ちゃんと不知火さんからのお守り、留奈ちゃんからのライブのチケット、委員長からの文庫本、三河からの潜水艦のプラモデルや永澄と猿からのフルーツの盛り合わせなどを持ってきた紙袋の中から取り出す
「巡…みんな結構忙しいみたいでさ…今日は俺しか来れてないけど、なるべく顔出すようにするからさ…だから早くよく慣れよ…お前がいないと…その…クラスの風紀が乱れちまうだろ?」
「……ありがとう……」
ベッドの横の簡易テーブルに並べられた品々を見ると自然と左目から涙がこぼれ落ちる
「あっ!泣くなよ巡…みんなそんなつもりで…」
「いいの…永澄くんみんなにありがとうって伝えておいて……」
「あっあぁ…」
「永澄くん…」
下を向いたまま永澄に話し掛ける
「どうした巡…それより涙…」
「巡…多分転校すると思う」
「はっ!?」
…………
「転校って二学期にはもうお前…」
「どっどこかに引っ越すのか…!?」
「ううん…ここの院内学級に…」
「院内学級…!?なんだよそれ…?」
「病院の中にある学校…みたいな感じかな…」
………
「巡…お前そんなに…」
「…お父さんとお母さんが話してるの聞いちゃってさ…巡の心臓結構悪いみたい…今後普通の学校に通うのは難しくなるんだって…」
………
沈黙
「巡はどうしたいんだ?」
「えっ…?」
「巡はその院内学級に二学期から行きたいのか?」
「行きたいわけないでしょ!?」
「どうしてそんなこと聞くの!?」
「だったら二学期からも学校に来いよ!!」
「……!!」
「巡…医者がどうとか両親がどうとかも大事だけど、お前が学校に行きたいって思うなら…来いよ…」
「燦ちゃんだって留奈ちゃんだって絶対そう言うよ」
「俺ら全力で巡のことサポートするからさ」
右目からも涙がこぼれ落ちる
「永澄くん…」
パジャマの袖で涙を拭いながら
「ありがとう…永澄くん昔から知ってるけど…今の永澄くん一番格好いい…」
「………」
「瀬戸さんがうらやましいよ…」
「いっいや…その…だから燦ちゃんとは…」
「ねぇ永澄くん…」
「巡…ちゃんと女の子になって来てるんだよ…多分まだ途中だと思うけど…」
パジャマのボタンを自らの手で上から外し始め、小振りな胸部が徐々に露わになる
「……!!巡!!何してんだお前!!」
「巡…やっぱり女の子に見えない…?」
「いやそうじゃなくて!!」
「永澄くん…瀬戸さんと何も無いんなら…巡のことギュってして…」
「ギュって…!?」
「クシュン!!」
「いや巡…ほらこの部屋クーラーガンガンだし…ちゃんと前留めろよ」
巡に近付きパジャマのボタンに手を伸ばす永澄
近付く永澄の胸部に額を押し付ける巡
「おい巡……!」
「永澄くんお願い…少しの間でいいから…」
徐々に体が密着し、巡の小振りな胸部が永澄の腹部に押し付けられる
「……!!」
どうしょう燦ちゃんにこんな所みられたら…って燦ちゃんは親子水入らずで瀬戸内で何かの会合に参加中だったっけ…
あの幼なじみの巡がこんな格好で…
あれ?ヤバい下半身が膨張してきた…
「んっ…永澄くん…ここ…?」
「あっ触るな!!巡!!」
「巡で興奮してるの…?」
「確かにそういうことになってるっていうか…その…」
「巡も…少し…」
ベッドの中に右腕を入れ、自らの下半身を確認する
「永澄くんは巡のこと嫌い…?」
「…嫌いなわけないだろ…」
「だったら巡をギュってして…」
「いや…そのお前とはただ幼なじみで…だからこういうことは…その…あれだ…その」
ギュッ
巡の両腕が永澄の背中に回り、さらに胸部が押し付けられる
………
ギュッ
「………」
「巡…」
体を預けながら永澄の下半身を両手で包み、ファスナーに手を掛け限界まで勃起した局部が露出される
「巡!それはダメだ!!止め…」
「いいから巡に任せとくw」
クチュ
「何してんだ!!巡!!」
満潮永澄の勃起した局部の先端が銭形巡の口の中に含まれ、舌先が局部の先端に絡まる
クチュクチュ…
「巡!!止めろ!!止めてくれ!!」
銭形巡の両肩が満潮永澄の両腕によって押し返され、無理やり口から局部が抜き出される
「ハァハァハァ…」
「巡…」
光る口元にパジャマの中から露わになっている小振りな胸部が目に写る
「永澄くん…」
「………」
「………」
燦ちゃん!!ゴメン!!
「巡!!」
銭形巡を押し倒し、無理やりパジャマのズボンと下の下着を剥ぎ取ってしまう
「……!!ちょっちょっと永澄くん!?」
「巡がいけないんだ!!そんな格好で!!しかも口であんなことを!!」
ズブズブ…
何の前戯もなく限界まで勃起した局部が銭形巡のまだ幼い性器にねじ込まれる
「痛い!!永澄くん…痛い!!」
「我慢してくれ巡!!うんっうんっ!!」
「ああ!!永澄くん!!もっと優しく…ゆっくり…」
「巡!!巡!!」
「永澄くん!!やっぱり痛い!!」
「うっ!!」
局部が結合部分より離れ、銭形巡の腹部に満潮永澄の精液が放出される
「ハァハァハァ…」
「ハァハァハァ…」
「巡…」
「ハァハァハァ…」
かなり苦しそうに呼吸を繰り返す銭形巡
「満潮永澄くん…あなたを婦女暴行の現行犯で逮捕します…」
「えっ!!」
完
投下終了します
何かスッキリしましたw
ありがとうございました
GJ…でも巡の病弱設定が良くわからないのだが
GJ !しかししおらしい巡なんてレアだな
海の日だから海でイヤーンな話きぼん
三河?
NOOOOO!!!!
そういえば三河は海って名前だったなw
海辺や海岸でお願いします
彼女が目を覚ました時には、既に誰の気配もなかった。
どうやら他の家人は出掛けた後らしい、時計を見れば、もう午後2時だ。
「ふぁ〜 良く寝たぁ〜」
彼女は、汗ばんだ額を拭った。
夏の昼下がりは、蒸し暑くだるい。
ボーとした頭を振り、ドタドタと階段を降りて伸びやかな長い足を投げ出すようにリビングの椅子に坐った。
寝癖がついたままの滅茶苦茶に乱れた髪、寝巻き代わりの使い古しダブダブのTシャツに、だらしなくずり落ちた短パン。
そんな姿すら愛らしいのは、さすがアイドルというべきか?
「はぁ、ふぅ〜」
盛大に欠伸をして、脇腹を掻いた彼女は、食卓の上に置いてあった紙切れに気が付く。
『留奈ちゃんへ、気持良さそうに寝ていましたので起こしませんでした。お昼ご飯は、冷蔵庫に用意してあります。味噌汁は小鍋に入れて暖めて、他はレンジでチンして食べてください。午後7時頃には帰ります。好き嫌いしないで残さずに、ちゃんと食べるのよ、永澄ママより』
紙切れに書いてあった伝言を読んだ彼女は、満面の笑みを浮べた。
彼女の敬愛する永澄の母親の手書きの文字、その短い伝言ですら、自分だけに当てられたものだと思うと彼女は嬉しくてたまらないのだ。
彼女はいそいそと、冷蔵を開け遅い昼食の準備をした。
「はぁ、美味しかった」
永澄母の作る手作りの料理は、彼女にとって最高のご馳走だ。
伝言には『好き嫌いをしないで』と書かれているもの、彼女の嫌いな物は、ひと欠片も入ってない、それでいながら栄養バランス良く考えられているのは、単なる残り物ではなく彼女のために作られたものだと判る。
息子である永澄や、もう1人の同居人である燦と比べても、分け隔てない永澄母の愛情に目を潤ませ、伝言の紙切れを大切にしまうと、彼女は不器用な手付きで食器を洗うのだった。
片付けを終えた彼女は、汗を流すためにシャワーを浴び、腰から下の水滴を丁寧に拭き取り、髪から垂れる水滴が下半身に当たらないように注意しながら人化をする。
まだ、未成熟な彼女は、下半身が水に触れると本来の姿に戻ってしまう。
いつになったら水に濡れても人魚に戻らなくなるのだろうか?
彼女は自分の両足を見下ろして溜息を一つ付いた。
人魚は大人になったらと人化したままでいられる、と言われているが、何をもって大人になったと言えるのだろう。
何歳以上になったら大人、とは聞いたことは無いし、具体的な事は何も知らない。
逆に、濡れても人化が保てるようになったら大人ということも言える。
ということは、ちょっとでも濡れると人魚に戻ってしまう彼女は、まだまだ子供だということだ。
彼女は、その考えが気に入らないのか頬を脹らませた。
その様子は、まさに子供そのものなのだが、永澄母が洗濯してくれた替えの下着を取ろうとした彼女の手が止まり、廊下に面した扉をスライドさせて家の中の気配を伺う。
そして思案顔の彼女は、ニヤっとした表情を浮かべると
腰の周りに短いタオルを巻いただけの姿で廊下に出た。
家の中で他人の目を気にせずに全裸で過ごすというのは、少々心細く恥ずかしいが中々に気持が良い。
自分でも子供じみていると思うかドキドキする開放感と共に移動することで生まれる風が、火照る身体に心地良かった。
彼女は、階段の下に置いてある姿見の鏡に映る後ろ姿を気にしながら、躍動感のある尻と太ももの筋肉を震わせ2階へと勢いよくあがる。
小振りの乳房を小刻みに揺らして、燦と共有している部屋に入ると扇風機を全開にしてベッドに坐った。
この部屋にも冷房はあるにはあるのだが、1人だと何故か、使い辛い。
特に今日みたいに構ってくれる相手がいないと、永澄母の『冷房は躯に悪いから入れっぱなしにしないように、特に留奈ちゃんは歌手なんだから、喉を痛めたら大変でしょ?』という言葉を忠実に守ってしまう。
普段は我が儘で言いたい放題の彼女だが、根は素直な女の子なのだ。
彼女は、ベッドに派手な音を立てて倒れ込んで、目を閉じた。
開けた窓から、夏にしては気持の良い風が吹き込んで来る。
シャワーの余韻を味わい、数分経った頃だろうか、幽かな物音に彼女は目を開いた。
何の音だろう?
彼女は扇風機を止め、耳を澄ませる。
今日は休日だが、永澄の父母は朝から出掛けていて、燦と手下の巻は両親の元へと行き、夜まで帰って来ないはずだ。
彼女は、ベッドから立ち上がると廊下を覗いた。
まさか、
永澄がいるのか?
彼女は頭を傾げた。
永澄は、『明日は久しぶりに友達と出かける』と、夕べの食事時に言っていたはずだ。
しかし、その物音は、確かに彼の部屋から聞こえた。
彼女は、取り敢えず服を着ようとしたが、廊下の暑さに思い直して、様子を見るぐらい大丈夫だろうとタオルを手に取り全裸のまま廊下に出た。
屋根裏部屋への四角い出入り口の下に立ち、どうしたもんだと覗き込む。
無論のこと、天井しか見えない。
少しだけ顔を出して部屋の中を調べるくらいなら、この格好でも構わないだろうと、
彼女は、そのエレガントな弦楽器を思わせる見事なラインを持つ躯を震わせながら梯子を登った。
息を止め、そっと伺うように四角い出入り口から頭を出せば、短パン一丁の永澄が汗をかきながら惰眠を貪っている。
ハッとした彼女は、自分が全裸である事を改めて思い出し、慌てて頭を下げた。
急いで部屋へと戻ろうとした時、ふと、永澄の机の上に立て掛けて置いてある本に気が付く。
昨日、発売したばかりの自分の写真集だ。
永澄が、もう手に入れている事に、
彼女は正に破顔一笑といえる笑顔を浮べた。
嬉しいぃ!
彼女は悪戯っぽく微笑み、周りを見回し、念のため廊下も見回して、手に持っていたタオルを胸に巻くと、緊張した面持ちで腕と躯を精一杯に伸ばして、震える指で永澄の頬をつっつき、パッと躯を引っ込める。
数秒後、恐る恐る顔を屋根裏部屋の床の上に出して、永澄の様子を伺った。
彼は、起きる気配がなく腹を出して眠り惚けている。
永澄の部屋は屋根裏にあるので彼女の部屋より、さらに蒸し暑い、
よく眠れるものだと彼女は呆れて溜息をついた。
しばらく思案した彼女は、胸を押さえ、ゆっくりと音を立てないように気を付けて慎重に部屋にあがる。
心臓が鋼のように打ち、屋根裏中に響きわたるようだ。
何で、こんなことをしているのだろうと思わなくもないが、彼女の心は、スリル感に沸き立つように踊るのだった。
体中から汗が噴き出すように流れるのも、この部屋の熱さのせいだけじゃないだろう。
剥き出しの股間を両手で覆い、躯を小さく屈めて摺り足で、侵入した彼女は、生唾を飲み込んで永澄の寝顔を眺める。
そして何度も大きく息を吸っては、吐き、眠る永澄の前に躯を晒した。
今、永澄が目を覚ましたらと考えると全身に火がついたように熱くなる。
いっそうのこと永澄を起こしたらどうなるだろうか?
ぐっすりと眠り込む永澄の傍に、股を開き局部を晒さないように気を使いながら坐ろうとした彼女は、胸に巻いたタオルがないことに気が付く。
緊張の余りに、タオルが廊下に落ちたことに気が付かなかったのだ。
戻ろうかと考えた時、永澄が寝返りを打ち、彼女の躯が凍りついた。
今、永澄が目を覚めたら、生まれたままの姿を見られてしまうっ。
数分後、彼女は額を拭い、安堵の溜息をついた。
永澄は、この暑さに拘わらずぐっすりと眠っている。
考えてみれば、夕べ遅くまで永澄を付き合わせたのは自分だった。
昨日は、昼には仕事が終わり、家に帰ると速攻で寝てしまい、夕飯の頃になって起き出し、眠れない彼女は朝方まで永澄をいじり回したのだった。
永澄の寝顔を眺めていた彼女は、胸を隠すのをやめ、大胆に胡座をかいて坐る。
タオルがあったとしても隠せるのは胸か股間かどちらか一方だ。
部屋に戻って着替えてしまえば、このドキドキする行為には意味がない。
彼が、今、目を開ければ乳房だけでなく大事な所が、躯の全てが、丸見えになってしまう。
彼女は、スリルと緊張感に背中をゾクゾクさせると、顔を紅潮させて密やかに囁く。
ホラ、下僕、すぐ横にアイドルルナが全裸で坐っているのよ、今、目を覚ませば、この極上の躯が見放題なのにね!
決して燦のように大きくはないが、彼女の年齢にしては十分な大きさの優美な乳房を誇るように胸を張り、少々強張った微笑みを浮べた彼女は、寝相が決して良いとは言えない永澄の腹が、剥き出しになっているのに気が付く。
暑いとはいえ、これではお腹が冷えてしまう。
彼女は、くしゃくしゃになって床に放り出されているタオルケットを手に取ると、我知らずに『夕べは、無茶させてご免ね』と呟き、優しく永澄の腹部にかけた。
自分の言葉に照れながらも彼女は思った。
寝ている時に優しくしても、仕方がないのだ。
なんで私は、普段、素直に慣れないのだろう。
これまでも、燦のように素直になろうと試みたこともあるが、プライドが邪魔して出来なかった。
他人がいる前で永澄に素直な気持を、ぶつけられるわけがない、特に大好きな燦の前では……
涙まで滲ませて溜息をついた彼女は、部屋を出るために立ち上がろうとして、ふと永澄の股間に目がとまった。
さっきまでと、何故か様子が違って見える。
何処が違うのだろうかと、目を凝らした途端、彼女の顔が赤くなる。
た、たたた、勃ってるぅ!
彼女は、心の中で盛大に叫び声をあげ、脊髄反射的に拳を握りしめ永澄を殴り飛ばそうとしてなんとか思いとどまった。
こんな状況で、そんなこと出来るわけない!
まったく男って奴は、
彼女は自分の姿を棚にあげ、憤慨しながら、再び腰を降ろした。
彼女の心の中に好奇心がムクムクと膨れ上がる。
こうして短パンの上から見る限り、永澄のモノは、そんなに大きいとは思えない。
彼女は、自分が全裸である事を忘れたかのように、永澄の股間に、そっと手を伸ばし指で触れた。
永澄に目覚める気配が一向にないのをいいことに、好奇心を押さえ切れない彼女の手は次第に大胆になり、指で覆うように股間を押さえる。
布を通しても、考えていたよりも意外と固いのが判る。
これだけの大きさの物が、ここへ入ると思えば、
やっぱ、永澄のオチンチンは、結構大きいのかなぁ?
赤くなりながらも小悪魔のような笑みを浮べた彼女は、剥き出しの自分の股間を眺めた。
永澄の寝顔を伺い、細かく震える指を短パンに手をかける。
使い古した短パンはゴムが弛んでいて、容易に脱がせることが出来そうだ。
勃起した生の姿を是非、見てみたい。
意を決した彼女は、慎重に永澄の短パンをずらしていく。
額から噴き出す汗を、彼女は何度も拭う。
汗は、染み一つない、白く輝くような肌を伝い、なだらかに盛り上がる型の良い乳房の上を流れ落ちる。
やがて彼女は、永澄に身動き一つさせずに短パンを降ろすのに成功した。
しばしの達成感に浸った後、彼女はトランクスに挑む。
そうして、どのくらいの時が流れただろうか、彼女の目の前に目的のブツが現れた。
汗だくとなった彼女の喉から短く息を吸うような音が聞こえ、顔に怯えの色が走った。
彼女の最初に印象は、なんて醜悪で太くて大きい、だった。
それに、むせ返るような、この匂い。
汗を掻き、蒸れた永澄の股間からは、独特の匂いが漂う。
興味深く顔を近付け匂いを嗅ぎ直した彼女は、最初に匂った時より、そんなに悪くはないと思い直し、しげしげと眺めた。
もちろん、男性性器自体を見たのは初めてではない。
幼少の頃の幽かな記憶に、ネットに氾濫しているその手のサイトでも見ても知っている。
だが、こうして、勃起している姿を間近で見るのは、さすがの彼女でも初めてだ、
それにしても、これが本当に女の躯に入るのだろうか?
彼女は、半信半疑で目の前の生々しい器官と対になる自分の器官に触れて……
えっ?
異変に気がつき彼女の躯が鋭く震える。
あれぇ?
彼女は驚いたように目を見開き、股間に触れた自分の指を見つめる。
濡れている……
そんな、馬鹿な?
狼狽した彼女は、膝を立てて股を大きく開くと、確かめるように、股間の中央を走る深い切れ込みに指を這わせた。
彼女は自分の指の動きに、思わず熱い吐息を漏らし叫ぶ。
嘘っ!
なんで、なんで、こんなに濡れているのよ…?
今までの自分の行為も忘れ、密やかに盛り上がる秘所を、確かめるように指で弄りながら永澄の股間を睨み付ける。
この、下僕めぇ〜
寝ていても、私様を悩ます!
大事な箇所が濡れていることを自覚した彼女は、躯の奥の熱い疼きにも呻き声をあげる。
緊張のあまりに、今まで気が付かなかったのだ。
このままでは不味いと思いつつも、彼女は身悶えする。
蠢きはじめた指は、なかなか止まらない。
いや、止めたくないのかもしれない。
トップアイドルである彼女とて、オナニーをする。
アイドル業で忙しい彼女にとって、ある意味、お手軽な気晴らしでもある。
もっとも、それほど本格的なものではなく、軽く嗜む程度だった。
しかし、いつもより感じて、耐えられないほど気持が良い……
私様の躯、こんなに敏感で感度が良かったの?
彼女は溢れはじめた快感に無意識に喘ぎ腰をよがらせる。
膝を床に付き、片手で躯を支え永澄の顔を眺める。
いつもの彼女はオナニーのオカズに、永澄の顔を、躯を、思い浮かべて行なう。
その永澄が目の前にいるのだ。
快感が大きくなるのも当たり前なのかもしれない。
彼女は、中指を割れ目の中に沈めながら呟いた。
私様、いつから、下僕を思い浮かべながらオナニーをしていたんだろう?
ああ、そうか……
この家に住むようになってから、永澄を知ってから、オナニーをはじめたんだった。
下僕ぅ、下僕……
こんなにエッチな躯になってしまったのは、アンタのせいなんだからぁ!
私様処女なのに、責任とりなさいヨ!
いつになく敏感な躯に彼女の頭が真白になっていく。
はぁはぁはぁ、はぁはぁ、はぁ、下僕……な、が、すみぃ…
彼女は次第に息を荒げ、永澄の顔を見つめ息を飲む。
もう、ダメェ……
自分は、これから何をしようとしているのか…
永澄の頬に口づけをし、傍らに添うように熱い躯を横たえる。
目を閉じ、ぶるぶると震えるt指で永澄の右腕を引き寄せ抱きしめて深い吐息を吐く。
永澄の汗ばんだ肌、永澄の匂い……
はぁはぁ、はぁはぁ……私様…
彼女は永澄に肩に顔を擦り寄せ、腕に乳房を強く押し付け、夢中になって彼の手に股間を擦り付け喘ぎ声を漏らす。
もう永澄が目覚めても、構わない。
彼の足に、己の足を絡めると、密やかに隆起する敏感な器官を剥き出しにして永澄の指に触れさせる。
んんっ、はぁはぁ、やぁっ、下僕ぅ…
彼女は、永澄の指を、ぐんにゅぐにゅと突起に押し付けていく。
はっはっはぁ、んんっ!
彼女の息が、鼓動が、短く、早くなって……
下僕、下僕っ、んんぁ、あ、あ、あ、永澄ぃ!
彼女は背中を仰け反らせて、初めて本格的に逝った。
初めての感覚に、混乱しながらも彼女は身を起こした。
乳房が細かく揺れ、もう、汗で躯がぐっしょりだ。
肩で息をしている彼女は、同じように汗だらけとなっている永澄を見つめムッとした顔を浮かべる。
なんで、起きないのよ!
私様が、こんな痴態を晒しているのに、い、今、目覚めれば、わ、わ、私様を……
だ、抱けるのよぉー!
まったくアイドルルナが下僕のモノになるっていうのに、
彼女は耳まで赤くし、永澄の頭をはたくと、まだまだ快感に疼く躯を抱きしめながら呆れた表情を浮かべた。
呻いたり姿勢を変えたりしているもの、永澄は、いまだに目を覚まさない。
眠っているとはいえ、なんという鈍感さと、思ったところで彼女は、あることを思い出した。
夕べというより朝方、暑くて眠れないとボヤく、永澄に、面白半分で自分が時々使用している睡眠薬を無理矢理に飲ませたのだ。
極、軽い物で、ライブコンサート前で高ぶり眠れない時に使用している。
人間が使用しても害が無いと確認されている薬剤だが、一応魚人用だ。
簡単に目覚めないのも無理もないかもしれない。
すると、今日、友達と出掛けているはずの永澄が目の前にいるのは彼女が原因ということになる。
彼女は、自分の仕業に顔をしかめてから小さく舌を出し、『夕べは、本当にご免なさい』と永澄の耳元に囁いた。
普段だったら、『下僕のくせして、私様を差し置いて友人と出かけるなんてもってのほかよっ!』
などと、言い放ち電気按摩の一つでも喰らわせているところだろう。
『もう少し素直になるからね』と彼女は頬を赤らめて永澄の唇にそっと、くちづけをした。
しかし……
それならば、と、どうせここまで、やってしまったならば、と、彼女は大胆に永澄の腰に股がり、そのまま彼の胸に顔を埋め、
再び熱い吐息を漏らしはじめた。
薬のせいとは故、眠って意識のない全裸の少年に、同じく全裸の少女が白い躯を絡ませていく、彼女の健康美を誇る躯が、淫媚な肢体へと変貌していった。
熱くてむせ返る空気が充満する屋根裏部屋で、彼の両足の間に片足を滑り込ませ、彼の太ももを挟み込むと股間を強く擦り付けた彼女は、淫らな喘ぎ声をあげる。
永澄の硬く膨張した肉の棒に、肌が触れる度に電気に感電したように、彼女の躯が震える。
二人の躯は汗だらけになり、彼女はぬるぬるしたしなやかな躯を、蛇を思わせる動きでくねらせ永澄に擦り寄せ続ける。
理性が、プライドが、異様で常軌を逸したな行動をしていることを警告しているが、彼女の永澄に対する欲望が握りつぶしてしまった。
はっはぁぁ、げ、下僕ぅ…
上半身を起こすと汗が永澄の胸に滴り落ちる。
彼女は、大事な所に永澄のモノがあたるように坐り直すと、美しい半円球を描く乳房を揉みほぐし囁く。
はぁはぁ、燦みたいに、ぁ、んんっ、お、大きくないけど、型は、はぁはぁ、絶対に負けないんだから……
永澄の手を取れば、少しの抵抗はあるもの、すぅっと持ちあがる。
永澄の掌を汗ばむ乳房に強く押し付け、
あっ……
永澄の掌が揉むように乳房を握りしめる、彼女は躯を震わせた。
さ、さすがは、眠っていても、はぁぁ、エ、エロ澄よね。
彼女は呟きながらも、股間の小さな双丘を永澄のモノに押し付けるのをやめない、今さら淫らな腰の蠢きを止めることなどできない。
下僕……
はぁ、はぁ、今、目が覚めればいいのに、んんっ、そ、そして私様を犯してくれればいいのに……
永澄を抱きしめ、彼の乳首に合わせるように、自分の乳首を押し付ける、お互いの乳首がひしゃげる感触に、彼女は艶やかな喘ぎ声を漏した。
処女を失えば、オンナになれば、人化を保てるようになれるだろうか?
そっと永澄のモノを指で支えると、腰をあげて、亀頭を自分の股間の割れ目に当てて腰をよがらせる。
粘液がしみ出すように溢れ永澄のペニスを濡らしていった。
彼女は首を傾げながら、位置を確かめ腰を少し降ろす。
くっ、はぁはぁ、んん、ぁ、くぅっうう…
こうしていると、永澄のモノは大きい…
顔を歪めて、さらに降ろすが痛みに小さな悲鳴をあげて永澄の腰から躯を外した。
これ、無理、絶対に無理!
ほ、本当に入るの?
彼女は溜息をついて、股間に指を当て割れ目を開くと、永澄のモノを眺めた。
もっとも本気で挿入するつもりなど無かったのだが……
彼女は、決心したように深呼吸をすると、そっと永澄のペニスを両手で包み、囁く。
『いつか……絶対に私様の初めてを奪いなさいよっ…』
だから、今まで迷惑をかけた、お詫びは、これで我慢して……
彼女は指で、永澄のモノを擦りながら、唇を近付け
目を閉じて口づけをする。
そして、一瞬、躊躇したのち
その味に顔を歪めながらも大きく口を開き、頬張った。
無論、初めての彼女は、正式なフェラのやり方など知るわけがないが、歯を当てないように注意深く舐め回す。
同時に片手で自らの股間も弄り、快感に身を捩る。
いつしか舐めることに夢中になっていき、耳に永澄のうめき声が届く。
見れば、永澄も喘ぎ、躯を身じろぎさせ悶えている。
どんな夢を見ているかのかなぁ?
背筋がゾクゾクし、彼女の腰が砕けそうになり逝きそうになった。
偶然なのか彼の手が彼女の頭に触れ、無意識なのか、彼女の頭を掴み、股間にぐぃっと押さえ付けた。
彼女は喉の奥までモノを押し込められ目に涙を滲ませ、逝きながら覚悟をすると息を止める。
そして永澄の躯が痙攣するように震え、生暖かい粘液が、彼女の喉の奥に放出された。
熱い躯を冷ますために水のシャワーを浴びていると、階段を降りる鈍い足音がするのに気が付いた。
急いで水を止め、人魚となった下半身を引きずりなが浴室を出る。
永澄もあれだけの汗を掻いていたのだ、早くシャワーを浴びたいだろう。
しかし重い下半身は陸上では思うように動いてくれない。
はぁ、いつになったら大人の人魚になれるのだろう。
彼女は、永澄の躯を想い溜息をついた。
躯を拭き終わり、今度はちゃんと服を着て廊下に出る。
永澄がいるはずのリビングに向うが、何故か足音を忍ばせてしまった。
ドアの隙間から永澄の背が見える。
Tシャツを着ているが、さっきの短パンのままだ。
なにしろ、激しく咳き込みながらも、喉に引っ掛かるような永澄の精液を全て受け止め飲み込んだのだ。
彼の下着が、汗と彼自身の粘液以外に汚れているはずかない。
舌に残った精液の味に顔をしかめ、永澄の背中を眺めながら彼女は、息苦しそうに胸を押さえた。
なんであんなことをしてしまったのだろう?
永澄のことが、好きだから?
彼女は、永澄に声を掛けようとするが、躯がカッと熱くなり、
さっきまで行為が脳裏に鮮やかに蘇る。
自分は、眠っている永澄に対して、本当にあんなエッチな行為をしてしまったのだろうか、まるで夢を見ていたようにも思える。
さぁ、声をかけなければ、
『あれ、下僕いたのねぇ? 汗がすごいじゃない、シャワー 浴びなくてもいいの?』って……
「あ、留奈ちゃん、シャワー終わったの?」
だが、彼女が声をかけるよりも早く永澄が彼女に気がついた。
えっ、あ、そ、その、あ、あのね……
永澄のペニスの形状と味を思い出し、声が出ない。
私様としたことが、なんなのぉー
赤くなった彼女は心の中で悲鳴をあげる。
「あ、留奈ちゃん」
「な、な、なによ」
つい返事が荒くなり、目は永澄の指に吸い付けられる。
あの指に、私様の大事な所を押し付けて逝ってしまったんだ……
ど、どうしよう。
改めて自分の異様で卑猥な行為に、うろたえた彼女は、二歩、三歩とよろめく。
「さっき、俺の部屋に入って来なかった?」
「!!!」
まさか…
き、気付かれた?
パニック気味になっている彼女の額に冷汗が流れる。
「じ、実は、さぁ…これ……」
永澄がリビングのテーブルから彼女の写真集を持ち上げる。
あぁああ、そっちかぁ!
で、でも、もう気がついたのぉー
シャワーを浴びる直前に、屋根裏部屋へと戻って行なった、ある行為が頭の中に浮かぶ。
何で、あんな事をしてしまったのだろう、今からでも、塗りつぶしたい。
彼女は、恥ずかしさの余りに永澄に突進すると彼の顎にアッパー を決め、倒れるとすぐさま電気按摩を喰らわせた。
「下僕には、関係ないでしょぉー」
「ぅぎゃぁ、やめてぇー 留奈ちゃんっ!」
床に落ちた写真集はパラパラ捲られ、鮮やかな紅色のキスマークと共に、『私様だけの下僕へ 留奈より』と書かれたサインのあるページが開いて止まった。
証拠隠滅のため、眠っている永澄の下着と短パンをはかせ直して、屋根部屋を整えた時には、とっても良い考えだと思ったのだが……
素直になれない自分に彼女は、涙目になって溜息をついた。
完
海か、もう何年も行ってない……
神降臨!超GJ!
ルナの素直じゃない感じがイイ
GJ!
その薬で永澄も同じような事をしてたら…と妄想してしまった
GJ
いつもながら話が上手いしエロいなぁ
注1 一応、『淫らでエッチな養護教論はお好きですか?』の蓮視点&続きです。
注2 オリジナル設定あり。
注3 人によっては、寝取られ、寝取り、あるいは陵辱と感じられる表現があるかもしれません。
注4 変態はお好きですか?
生徒達の身体検査を終えた蓮は、保健所から来た医師や看護士達が帰った保健室で一人娘のデータを眺めてぼんやりとしていた。
久しぶりに見た燦の身体は、母親の記憶にあるものよりも成長しており、まだ少女特有の幼さを残しながらも見事に花開している。
さすがはウチの娘……と、
誇らしく思うもの、生命力溢れる娘の身体に、どうしたことか心の奥底で不可解なざわめきが沸き起こるのに気がつき、顔をしかめると壁に掛かる鏡で己の姿を見つめた。
ウチが娘に嫉妬?
まさかね……
彼女は息苦しさを覚え、胸を押さえて優美な眉を歪めた。
酷い喉の乾きを覚え手許に置いてあったペットボトルのキャップをねじ切り一気に飲み干す。
唇から漏れでた液体は、感じやすく官能的なラインを描く顎を伝い胸元を濡らした。
焦りとも寂しさとも言えるような感情に困惑している自分。
それに比べて娘は、さらに美しくなっていくだろう。
だったらウチは……?
蓮は鏡に映る自分に向って一人呟く。
「ふん、ウチだって、まだいけてる……よな?」
念のため顔に皺がないか確認して深い溜息が漏れ出る、思わず苦笑いをして、なにをバカな事を、と鏡に背を向けて健康診断書に記載漏れがないかチェックし始めた。
やがて一人の男子生徒の診断書で、細くたおやかな指が止まる。
「満潮……永澄」
自分達が埼玉に来る原因となった男の子……
はぁ……ぁ、侠になってきたよな。
彼は見る度に逞しくなって行き、その成長を見るのは、この平和だが退屈な埼玉での暮らしの中で彼女の数少ない楽しみの一つとなっていたのだが……
はぁ……
また、喉が渇く……
いや違う。
2本目のペットボトルを冷蔵庫から取り出そうとした手がとまる。
喉ではなく、躯の渇きが納まらないのだ。
蓮は、そっとスカートの下に手を忍ばせ、股間の熟れた膨らみに指を沿わせる。
「んん、やだねぇ、なんてぇ、はしたない躯なんだろう、もう濡れて……るぅう……」
彼女は大きく深呼吸をすると目を閉じて、身体測定のために、短パン一枚で目の前に立った永澄の姿を脳裏に想い浮かべた。
あの時、彼女の密かな視線が、少年らしく若々しい躯をひどく物欲しそうに舐め回してしまったのを、永澄に気が付かれはしなかっただろうか?
淫らな欲望を覚え、思わず生唾を飲み込んだのを見られはしなかっただろうか?
はぁ、んんっ、はぁはぁ、永澄君……か、可愛いかったよなぁ……
股間に這わせた指が踊るように蠢く。
胸囲を計る為に間近に迫った彼女の顔を見て、慌てて目を逸らし照れた表情を見せた永澄の顔を思い出した蓮は、5本の指を巧みに使い、柔らかい陰部を卑猥な音を立てて揉みながら、中指を深く膣に深く挿入させていく。
「んん、はっぅ、な、永澄君、はぁ、んっ、ぁ、もう、ウチ、このままじゃと、んんっ、ま、不味いよな……」
たかが中坊相手に、どうしようもなく欲情してしまう、思うようにならない、我が儘な躯が恨めしい。
それは去年の夏の日の出来事だった………
あの熱い夏の日、本来の姿に戻って泳ぎたいという娘達のために、蓮は1人遅く中学校の校舎に残り、
娘達が夜のプールを楽しんで帰ったあと、少しでも気を晴らそうと泳ごうとしていた。
たまには自分も人魚に戻って疲れるまで泳ぐのも良かろうと思ったのだ。
服を脱ぎ捨て、その成熟しているが若々しく素晴らしい肢体を惜し気無く月光に晒し、いざ飛び込もうと飛び込み台に立つと、
な ん と!
驚いた事に永澄が全裸で泳いでいるではないか。
彼女は、永澄が空気を吸う為に顔をあげるのを見て、さすがに慌てて身体の要所要所を隠してしゃがみ込んだ。
時おり暗い水面に現れる、やけに白く見える永澄のセクシーな尻を萌えながら観賞しつつ、蓮は、どうしたもんかと考え込んでいたのだが……
不意に意地の悪い悪戯を思いついた彼女はニヤと笑い、そのまま足から水に入ると人化を解いた。
――なぁに、別に、自慢の胸くらい見られても構うまいよ。
蓮は、わざわざ小さな水音を立てて驚かせ、怯えの表情を見せる永澄に、そっと近付き彼の足を掴み水中へと引っぱり込んだ。
そうして永澄の慌てふためく姿が、あまりに楽し過ぎて、ウサ晴らしをも兼ねて調子に乗ってもてあそんでいると、プール脇の壁にかかる時計が目に入ってしまう。
あっぁぁ!
不意に、夫である豪三郎の浮気を思い出した蓮は小さく叫んだ。
丁度、午後8時……い、今頃、夫は…あの女と!
なのに自分は真っ裸で中坊の餓鬼相手に何をやっているのだろうか、夫に対する苛立ちが爆発的に膨れ上がる。
うううっ…
「あ、あのぉ、穀潰しの、くぅ?hァあー! 糞っ垂れがぁー」
ついに激しい怒りを押さえ切れなくなり、強烈な水圧を永澄にぶつけてしまったのだ。
あげくの果て永澄を溺れさせ意識を失わせてしまった。
「ウチとしたことが……」
こんなに情緒不安定になるとは……
妖しい月光と、イライラとさせる蒸し暑い熱帯夜も原因だったのかもしれない。
はぁっ、んんっ……
あの熱い夜を想いながら自分の指で軽く逝った蓮は、さらに快感を味わおうと弄りやすいように股を開き、勃ちあがった淫らな突起を皮から剥き出しにして捏ね繰りまわしながら目を閉じ、あの日の出来事を遡っていく。
娘達が帰った直後、蓮は職員室で夫が使用している机の下に見慣れない携帯が落ちているのを見つけた。
夫の携帯は、全て把握しているはずだったが、これは知らない、しかしイニシャルを見ると、間違いない。
夫の物だ。
女の勘が閃く。
またか……!
女だ。
この埼玉に来て、何人目だ!
やり場のない怒りに、発作的に携帯を投げつけようした時、メールの着信音がして、思わず反射的に開けた。
それが大きな間違いだった。
蓮は下唇を噛み締め、凛々しい顔が激しく歪み、目が怒りに釣り上がる。
その小さな画面には、ニヤけた笑いを浮かべる豪三郎に背中から抱かれ魅惑的な乳房を鷲掴みにされた若く美しい女の姿が、『豪ちゃ〜ん?。、もう約束の場所にいるよ〜 早く来てぇ♪』という軽薄なメールと共に映し出されていた。
その女は濡れた唇を半開きにし、画面には写ってないが夫の片手は明らかに彼女の股間へと伸びている。
しばし硬直した後、激し過ぎる怒りのあまり蓮の身体から力が抜けた。
?hうううう……よりによって人間の女なんかとぉ?
蓮は、凶暴な唸り声をあげて、携帯を操作する。
そこには豪三郎が行為中に自分で撮ったのか、女の淫らで不鮮明な写真が次々と映し出される。
女の大きめな乳首を摘む手は確かに夫の手だ。舌を大きく突き出し女の股間を舐めている夫のブレてピンが合わない横顔。
そして、そして、今にも挿入しようとしている画像に、根元まで挿入され恥毛が絡み合う猥雑な局部の写真!
これは、まさしく夫の巨根! 自分を淫らに逝かせまくった、あの巨大な愛しい亀頭だ……蓮の手からポトリと携帯が落ちる。
今まで随分と夫の浮気には泣かされてきたが、ここまで、あからさまで酷い決定的なブツを見たのは初めてだ。
悔しいぃー
ウチも、なめられたもんじゃぁ、腹わたが煮えくり返る。
「くぅーぁあああ、あの、糞夫がぁー」
どうしようもない激情に震え理性がブレていく、
「はぁ、これじゃからぁ、極道もんは……」
蓮は表現のしようのない、やるせない溜め息を吐き、無理矢理、自分自身に言い訳をし、なんとか破裂しそうな苛立ちを押え込もうとした。
ご、極道に、お、女はつきもんじゃからなぁ……
た、たまには首輪につないだ鎖も緩めてやらんと……
極道同士の付き合いで女を抱かなければならん時もあるだろう。
それだけでなく絶倫で精力も、性欲も、余り過ぎている夫のことだ、暴発しないように、どこかで発散させなければならない。
もちろん、そんなことは彼女も判っていた。
でも、それは『自分の預かり知らない所で行なわれる』という限定内での話しだ。
知らないで済んだら、それはそれで構わない。
どんなことになっても最後には、あの瀬戸豪三郎という男は、自分の所に帰るしかない、という自信があったからだ。
だが、あの夫は女にだらしない癖に余りにも隠すのが下手で、身の回りに女がいることを匂わせ過ぎていた。
極道として頂点を極めても、夫には浮気や愛人を持つことを蓮に認めさせるだけの甲斐性はないと、彼女は思っていた。
蓮も極道の女だ、夫に女が出来ることに多少は覚悟している。
自分だって、気に入った若い男がいたら囲うかもしれない。
でも夫を許せるだけの浮気相手にも会ったこともないし、あの男は極道としての器は大きく深く広いのだが、女に対しての包容力が足りない。
この浮気相手だったら、この女なら仕方がない、と認め、納得出来るだけの女が現れ、妻である自分とその女を満足させるだけの度量が夫にあれば、夫にそれだけの侠気があれば、愛人の一人や二人……
構わん!
もっとも豪三郎が聞いたら、世界中の海が枯れ果てても、そんな事は絶対に不可能だと言うに違いないが……
蓮はやるせない気持を抱えながら着信時間を遡ってメールを読んでいく、今日の日付で『今夜の午後8時にいつものホテルで』と打ってあるのを発見した。
腕時計を見ると、午後7時半だ……
どうする、今から探し出す?
いや場所が判らんし、時間的に間に合わないだろう。
それに探し出したとして、夫と女がまぐわっている濡れ場に、髪を振り乱して鬼のような形相で、みっともなく乱入し、昔の昼ドラよろしく修羅場を繰り広げるのか?
そんなのプライドの高い蓮には出来るはずもない。
浮気された悔しさと情けなさに激しく怒り、誇り高いプライドをギタギタに傷付けられた蓮の目から口惜し涙がこぼれ落ちたのだった。
どうしようもない苛立ちを持て余しながらも蓮は、溺れさせ気絶させてしまった永澄を抱き上げてプールサイドにマットを敷いて横たえた。
再び時計の針を確認して思わず溜息をつき、青ざめて意識のない永澄の顔を見つめ、自分の行為に呆れ果てる。
ウチとしたことが中坊に当たるなんて……ヤキがまわっちまったかねぇ〜。
「あ……らぁ」
なんとか気を取り直し、永澄を目覚ませようとした彼女は小さな声をあげた。
「へぇ〜 なかなか、ええ躯しとるねェ〜」
元々、起こってしまった事にはクヨクヨしない切り替えの早い蓮だったが、少年から男へと成長していく途上にある身体に、不覚にも見とれた。
一瞬夫への怒りを忘れたくらいだ。
「この歳頃の男の子は、どんどん成長し変わっていくんじゃぁねぇ」
久しぶりに見る永澄の裸体は銀色の月明かりに照らされ、意外にも美しく、思わず目眩がしてしまったのだ。
張りのあるツルツルの、お肌、柔らかそうな太ももの肉、男らしい筋肉が育ちつつある胸と二の腕、はぁ、なんて悩ましい桜色の乳首!
「ゃあん! か、可愛い!」
そして自分の躯が、女として、反応し始めるのを自覚して蓮の頬が赤く染まる。
凛々しい娘婿の顎の線と、意外に逞しく広い背中…
「はぁ、やっぱ男の子じゃねぇ〜」
なのに、まだまだ柔らかそうなスベスベした頬と、
ハァ、きゅっ、と締まったお尻も可愛いわぁ〜
股間には赤味を帯びた艶のある毛が、まだ頼りなく生え、半分程皮を被っている、ア・レ!
夫のそれと比べると随分可愛いが、もう十分に使えそうだ。
ハッ!
「ま、まさか、ウチってショタの気があったんかァ?」
蓮の欲望満ちた叫びが暑い空気の漂う夜空に響いた。
はぁぁ、それにしても美味しそう……じゅるっ、
と出た涎を拭きながら永澄の身体の観賞を続けると、かなりの傷跡があり、もう旧くなった傷に、最近つけられたような傷もある。
中にはかなり大きな傷跡もあった。
蓮は、濃い目の桜色の乳首が硬くなるのを自覚し、豊満な乳房を揺らして膝をつき、そっと傷に指を這わせ、その悩ましい感触にゾクゾクさせ囁いた。
「はぁ、永澄君、こんなんに頑張っているんじゃね、ふふふ、燦のことがなきゃぁ、このまま美味しく頂きたいところじゃなぁ」
これらの傷跡は、主に瀬戸一家とやりあったものに違い無い、あの豪三郎と藤代にタコ、それに江戸前一家や、燦を慕って埼玉まで、やってきた人魚達……
人間でありがならも、まして子供の身で、今まで生き残ってきたのが不思議なくらいに思える。
彼等は最初の頃は本気でこの子を潰す気でいたからだ。
今では、なんだかんだで、豪三郎も江戸前も永澄を認めてしまっていた。
はぁ、やはりこの子は、そこら辺の人間とは何処か違う。
「ふふふ、惚れちまうねぇ〜 はぁ、こんな男の子も産みたかったなぁ」
乙女のように胸をキュンとさせ蓮はしみじみ呟いた。
そもそも瀬戸内海にある海底の家で初めて永澄を見た時、一目で気に入っていたのだ。
あぁ、も、もしも、この子とセックスをした、どんな気分になるのだろう……
つい淫らで背徳的な妄想に耽る蓮の指の動きは、次第に大胆になり永澄の胸を掌で覆い、乳首の感触を確かめながら若い肌の感触と柔軟な筋肉にうっとりした表情を浮かべる。
「はっぁん、若いってぇっのは、いいねぇ」
そして躯のざわめきが、熱い疼きへと変わった時、蓮は、ふと気がつくのだ。
そういえば自分は、何年セックスをしてないのだ、と……
思わず自分の剥き出しの股間を眺める。
あ……そうじゃった…
今さらながらに自分が全裸で、全てを剥き出しにしているということに気がついて顔が赤くなる。
だが、目の前に横たわる若い躯に、敏感に反応しヒクヒクと蠢く、この淫らな器官を、いったい何年くらい使用してないのだろう?
最後に夫に抱かれたのは?
「えっ、あぅ〜?」
思い出せない程、昔なのか、少なくも埼玉に来てからは一度も抱かれてない。
彼女は両手で頭を抱え、その事実に愕然とし下唇を噛み締める。
考えてみれば、ここ最近、自慰すらしてないし、セックスをしてなくても特に欲求不満になることもない。
それだけではない、こうして明らかな性欲を感じるのも久しぶりのような気がするのだ。
夫にセックスを要求することもなく、妻としても女としても甘えることすらしていないのでは?
うっぁあ……!
ウチ、せ、性欲が、も、もう減退?
既に更年期障害が始まっとるぅ?
それとも、ま、まさか、も、も、もう閉経が近いといんのかぁ?
「ウ、ウチ、ひょっとしてオンナとして終わっとるんかぁー?」
その思いは、かなりの焦りとなって心の奥底にずっしぃっと重く響き、誇り高い彼女を絶望の底へと突き落とす。
「そ、そんなんは、ダメじゃぁ まだ涸れとうないっ!」
惨めさに涙まで滲んで来る。これでは夫が浮気するのも仕方がないかもしれん。
い、いや違う! ち、違うんじゃぁ!
夫の浮気は、女でなくなりつつあるかもしれん、自分のせいじゃない。
それとこれは別だ、う、裏切りは絶対に許さん!
蓮は、唇から血が滲むほど噛み締めた。
見れば壁に掛かる時計は、午後8時半を示している。
はぁ…ぁあ……情けない……
今頃、夫はあの人間の女と抱きあっているのか、あの若い女、燦と同じ髪型をしていて、どことなく娘の面影を宿していた……
あの、近親相姦ぎりぎりの変態夫めがぁ!
女としての焦りに珍しく気弱になり、夫への怒りに叫び声をあげ、蓮の凛々しい顔が醜く歪む。
その時のことだった。
彼女の指の刺激の為か、緩く膨張し始めた永澄の股間が目に止まり、妖しい陰影を作る月の光りが、そのじりじりするような焦りと怒りを、暗く陰媚な欲望へと誘い、蓮は徐々に理性を失っていくのを感じた。
夫が若い女を次々に囲うのは、やはり自分に魅力が、のうなってきてるからか?
このまま夫に、いいように浮気され続け、この女盛りの熟れた躯を涸らして寂しく歳を取っていくのか?
「!」
永澄が咳き込みながら呻き、蓮の身体が驚いたように飛び跳ねる。
あ、永澄君のが、さっきよりも、
……水で濡れた蓮の身体がカッと熱く火照る。
はぁ、ウチの躯ちゃんと反応しとる、なぁ永澄君……
「ウ、ウチ、まだオンナだよねぇ?」
た、確かめてみたい……
生唾を飲み込み、蓮の震える指が若々しく脈打つモノに触れ優しく包み込んだ。
もし誰かに、その凛々しい美しさと剛胆さ故に『泣く極道も黙って道をあける、あの瀬戸蓮とあろうものが、何故、そんな無分別で軽はずみなことを?』と問われたとしても、蓮には説明のつけようがないだろう。
あえて釈明をするとしたら、あの時、つい魔が差してしまったのさぁ、としか言い様がない。
気がついた時には、全裸のまま永澄に覆い被さっていたのだ。
「ふんっ、ウチと寝るためだったら命を差し出して構わんという男どもが、今でも沢山いるんよっ」
ちゃんと躯で快感を感じる事を、確かめながら蓮は、永澄にしなやかな躯を擦り付け、ついに腰を浮かし熱い吐息を漏らし呟き続けた。
「燦だけでなく、ウチも抱けるんは、永澄君、えらい果報者だよっ」
だからと言って直ぐに挿入するにはためらう、いや恐ささえ感じる。
彼女は意識の無い永澄の、硬くなったモノを、そっと人指し指を立てて押し倒し、竿の上に丁度、股間の割れ目が来るように体重をかける。
腰を前後に揺らし、若く、はち切れそうな竿の淫らな感触にぞくぞくと悶え、恥骨に当たるまで押し付けた。
はぁはぁ、ぁ、んんっ、ウチのマンコ、ちゃんと濡れとる、感じとる!
永澄が意識を取り戻した時には冷汗を流したが、彼には心臓マッサージをしていると嘘吹き、淫らな行為を続け、蓮は津波のように押し寄せる快楽に身を任せてしまった。
久しぶりの挿入で痛みを感じた時には、かなり焦ったが永澄の股間に顔を埋め、あの愛しい肉棒を貪り精液を飲み干し、快楽に溺れ酔いしれていってしまった。
一時的に記憶喪失となっていた永澄に、泣いていたのかと問われ時には、冗談で落ち込んだ振りをしてみたところ、精一杯慰められてしまい、それがもう可愛くて、おかしくて笑ってしまうのを耐えるのが大変だった。
でも、あの不器用な暖かい手が忘れられない。
夫への怒りが和らぎ、最後には本気で泣いてしまったような気がした。
だが、しかし……
問題は、その後だった。
銀色に鈍く輝く月と水の魔法が見せた一度だけの過ち、暑い夏の一夜限りの夢の戯れ、では終わらなかったのだ。
10日経ち、一ヶ月経ち、次第に躯の疼きが大きくなる。
永澄と接近する度に肉欲の鼓動が高鳴り、彼を遠目で見るだけで、発情してしまう有様だ。
不可思議で異常な、自分の身体の変化と欲求に困惑して格闘しているうちに、やがて毎夜、夢の中であの淫らな夜が繰り返されるようになり、エッチな粘液で下着を濡らした。
永澄の躯を欲する狂気の欲望は、次第に蓮を深く蝕んでいった。
何度、自慰をしても収まらず、それどころか余計に膨れ上がる永澄に対する常軌を逸した肉欲、
頭の中を、『何故じゃぁー? 何で? どうしてなんよっ』という疑問が、何度もグルグルと渦巻き、躯の暗くて熱い疼きは痛みすら感じさせ、くすぶり続ける。
底なしの泉から沸き上がるような性欲を発散させようと、久しぶりに夫に求めても、なにかと理由をつけて抱いてくれない。
では、いっそうの事、その辺の生きの良さそうな人間を掴まえるか、あるいは、その手の店で発散させるか、とまで考えるほどに追い詰められていた時、蓮は愕然とした。
夫はともかくとして、『永澄以外には絶対に抱かれたくない』と思ってしまったのだ。
そうして、ふと思った。
ウチ、あの夜、あの子に堕とされていた…ん……か?
ちょっとした悪ふざけのつもりだったのに…
しでかしたことの結果の重さにおののき、底なしの性愛の誘惑に蓮は涙を溢れ出させ、鏡に映る自分の顔を見つめ確信する。
今だに信じられないが、あの時、自分の躯は永澄のモノとなったのだ……
「はあ、永澄く…ん」
蓮は保健室のカギを閉めカーテンを曵くと、服を脱いで背筋をピッンと張る、十代の少年に欲情しっぱなしの我が儘で淫らな裸体を鏡に晒した。
まだまだ娘には負けない張りのある瑞々しく白い肌に、大きすぎない程に豊かな乳房は、まだ垂れる徴候もなく無遠慮に盛り上がる。
女豹のようなしなやかで素晴らしく整った肢体は誰が見ても称讃の声をあげるだろう。若干、尻に肉がついてきてはいるが、プラスになることはあってもマイナスになることはなく、却って淫らさを強調させる。
暑い夜に何度も精液を注がれた膣は、今も永澄のペニスを待ちわびて濡れてヒクヒクと蠢くのだ。
蓮の手が、興奮のため張りを増した乳房を下から持ち上げる。
「ぁ、んん、ぁあ、ウチ……」
あの夏の月の光りの中で、永澄に歯を立ててしゃぶられ、舌で舐めまわされたこの乳首。
「あの子は、燦のものなだというのにぃ…」
ああ、再び、この密やかに膨張した器官を、あの子の指でなぶられ、舌でなめまわされたい、滅茶苦茶にされたい。
蓮は保健室の固い床の上で、身悶えしながら膝を抱え丸くなって、逝った。
このままだと病的で燃えるような疼きと飢えで、
『気が狂う!』
その狂気の根は暗く深く、どうしようもなく身体と脳髄の奥まで蝕んでいく。もう、このままだと正常な生活が保てない。
気がつけば、永澄の躯を妄想し自慰をしている日々だ。
そしてある晴れた日の放課後、肉欲と飢えに耐えかねた蓮は、以前夫が通販で買い求めた魚人製の魔法薬をポケットに忍ばせて永澄を屋上に呼び出した。
この目の前に立つ少年を無理矢理に押し倒し犯すか、
それとも……どうやって誘惑しよう。
この際だ、なり振り構わず脅かすか?
蓮は悩ましい煩悩に嘆息した。
当の永澄は、蓮の眩しい太ももを見ないようにと苦労しているようだ。その姿に彼女の母性本能と雌の本能が混ざりあい、
はっぁ〜 永澄君! 仕草が可愛いくて、あ、ぁ、あ、やぁ、もう疼いてくるん……
「あ、あの、燦ちゃんのお母さ――!」
白い男物のワイシャツの下に、わざとらしく透けている豊かで美しい乳房に気がついたのか、絶句して永澄の口があんぐりと開く。ほんの一瞬だが、じっと見つめると真っ赤になって慌てて目を逸らした。
蓮はその様子に、ホッと微笑み、唇を舐める。
まだ大丈夫だ、ウチの躯は、この子の欲望を掻き立てることができる。
興奮に疼く躯を、少しでも諌めようと深呼吸をすれば、深い谷間が震え、恥ずかしそうに勃った乳首とシャツが擦れる、敏感に感じてしまう彼女の口から熱い吐息が漏れ出た。
永澄の息を飲む声がする。やりたい盛りな年頃の男の子には拷問に近い仕草だろう。
蓮は、ふと、この中学校に無理矢理赴任して来た当初のことを思い出した。
男子生徒達の、剥き出しの欲望に満ちた視線に身体中を視姦されるのには、さすがの蓮でも閉口したものだ。
いくら侠らしくなってきたとはいえ、永澄だって若い精力溢れる男の子だ。蓮の悩ましい躯の誘惑に、なにも感じないはずは無い。
蓮は、自分の太ももに生暖かいものが垂れていくのに気がついた。
はぁはぁはぁ、もう限界だ。頭がクラクラする。黒いショーツも、既にぐちょぐちょだ、とめどめもなく粘液が溢れてきている。
ああ、この瀬戸蓮ともあろうものが、これまで生きてきて培った誇りも何も全て投げ捨て、これから十代の少年に躯を投げ出し、惨めに、好きに犯してくださいと哀願するのだ。
「はぁはぁはぁ、な、が…すみ…く…ん」
その考えにゾククさせた蓮は、自分の卑しさと、躯の浅ましさに怯えた。
……ウチは、もう正常でない。
極道の世界に身を置く蓮は、今までに幾度となく、肉欲に取り憑かれ性愛に溺れてしまい性地獄の奈落に堕ちっていった女達を見て来た。
そして今度は、浅ましく自分が堕ちていく番だ。しかも薬を使われたわけでも、調教されたわけでもないのに……
暴れまわる性への疼きと飢えが高まり、僅かな理性が消えていくのを感じる。自分は完全に狂ってしまったに違いない。
もうここにいるのは、あの凛とした頼りがいのある瀬戸蓮ではなく、異常な肉欲に盛る貪欲な雌犬だ。
蓮は覚悟した。淫らな欲望と狂気な欲望を曝け出すことを……
まず、乳房をわざと揺らして屈み、ここへ呼び出された理由が判らずに困惑して自分を見つめる永澄の前で、邪魔な靴を脱いだ。
「えっ、あ、あの……燦ちゃんのお母さん?」
大きく開いた胸元からは、下向きに、ゆっさぁっ! と重そうに垂れる自慢の白い乳房がモロに覗いているはずだ。
「ぅあっ、さ、燦ちゃんの、お、お、お母さん、な、な、何を!」
驚愕した永澄のオロオロとどもる声を無視して、屋上に来る前にわざわざ保健室で着替えた、丈が股間ギリギリの短すぎるスカートをたくし上げ、役に立たなくなった下着を一気に降ろす。
「…っ!」
永澄が驚愕のあまり言葉も無く目を見開き、彼の短く息を飲む音が聞こえる。
濡れた下着を足首から抜くために腰を屈め、太ももの肉をイヤらしく震わせると永澄に見せつけるように股を開く。
「あっ、あー、な、なにをぉー やぁ、やっってんですかぁー」
蓮は、永澄の強張り引きつった絶叫が響くなかで立ち上がる。スカートが足元に静かに落ち、ワイシャツを脱ぎ捨て艶かしい弦楽器の曲線を思わせる完璧な肢体を晒した。
「ゥアァ、アアア……ちょっとぉー」
永澄は、呆けたような叫び声をあげて蓮の躯から目を背け、とにかくこの場から逃げなければというように数歩下がる。
しかし蓮は永澄の退路を塞ぐように襲いかかり、獣のごとく素早く唇を奪った。
「むぅうう、んゥ…むんム……」
うなり声あげ、腕の中で採り立ての新鮮な魚のように暴れる永澄。
蓮は躍動感溢れる彼の若い躯にゾクゾクし淫らに微笑んだ。
どんなに抵抗しても魚人の自分にかなうわけがない。
蓮の舌技に、次第に沈黙し大人しくなる少年との甘美なキスの味。
蓮は、腕の中で喘ぐ永澄のベルトを外しチャックを下げる。
白い指を股間に入れると永澄の躯が痙攣するように震えて力が抜け、蓮は硬さを確認してから顔を離した。
蓮の柔らかい躯と悩ましいキスの快感に、訳も判らずに、ぼーとしている永澄が、彼女の腕に抱かれたまま催眠術に懸かったように手を、ゆっくり手を伸ばし、ぼそぼそと呟くように囁く。
「はぁはぁ、あ、あの時の……ゆ、夢じゃ…なかったんだ…」
「……そう、…なんよ…」
「あ、あれは、やっぱ、れ、蓮さん…だったんだぁ」
「うん、ウチ…な、んよ……ぁ、んんっ」
永澄は夢遊病者のような目付きで蓮の柔らかく重そうな乳房に触れ、まるで実体を確かめるように持ち上げた。
彼の指の感触に嬉しそうに喘ぐ蓮は、突然永澄を突き放し背を向ける、そして屋上の金網に片手を掛けて細いウエストを蛇のようにくねらせ、はち切れそうな肌を持つ尻を振った。
蓮は、永澄の息を飲む気配を感じて興奮に息を乱す。
剥き出しの、まるで白桃のように円やかな線を描く尻を、彼の目の前にドンと突き出し、伸びやかな足を開いて濡れて蒸れた局部を晒し……
「は、早くぅ、入れてぇなぁ」
………ダメ押しに、あの魔法薬を飲み干したのだった。
そして数ヵ月後――
「はぁはぁ、御主人様どう?」
「蓮さん、な、なんと言うか、そ、その御主人様って、やめて……」
永澄の若い躯に溺れてしまった蓮は職員専用のシャワー室で、全身を泡だらけにして、その豊満で柔らかな乳房を擦りつけるように、愛しい少年の躯を洗っていた。
「どうして? 永澄君、メイド好きじゃろ? ウチのことを蓮と呼び捨てにしたら、やめてやってもいんよ?」
「そんな、んん、燦ちゃんのお母さんを呼び捨てに、なんて、あ、くぅぅ〜 で、出来ないよ」
「ふふ、じゃぁ、御・主・人・様、足、開いて」
淫乱な蓮は永澄の苦情に朗らかに笑い、そっとかいがいしく、可能な限り優しく永澄の股間を洗う。
蓮の目下の悩みは、永澄が意外と保守的なことと、なかなかその気にならないことだ。
屋上の一件の後、
永澄は、あの日の屋上で衝動的に蓮としてしまったことの重大さにおののいて、傍目でも判る程、覇気が無くなり落ち込んで、理由の判らない周囲の人達を酷く心配させた。
まぁ、どう考えても異様な関係なのだから、人生経験の少ない少年には堪えるだろう。
だが将来、魚人で極道である娘と結婚するのなら、もっと酷い? 事を見る可能性もある。
人間の歴史より長く続いているだけあって魚人社会の闇は爛熟し深く爛れている。若い永澄はまだ知らない。
蓮は己の欲望と飢えを満たす為に、時には脅し、時には誘惑し口説いた。
やがて学校の保健室、トイレ、校庭の隅……と、あらゆる所で誘い、襲い、犯し、一目を忍んで、時間を惜しんで、日常的に行為を続けていく、次第に彼の感覚が麻痺していき、背徳の関係は当然のこととなっていく。
いつしか二人の秘事は普通のこととなったのだ。
蓮は泡を綺麗に流すと片膝を立てて永澄にかしづき、勃起した男根をしゃぶる。
「んぁ、ダ、ダメだって、れ、蓮さっん、そんなこと」
「いいでしょ? 奉仕じゃよ、いつものことじゃろ?」
「む、無理矢理やるのは奉仕って、ぁあっ、い、言わない、レ、レイプだよ〜」
「ごちゃごちゃ五月蝿いよっ、 男なら黙って、ウチの奉仕をうけなぁっ!」
「うううっ」
「嬉しいいくせに……んんっ」
もはや永澄の抵抗は言葉だけとなり、彼の手が彼女の頭を押える。
蓮は永澄の快楽に喘ぐ表情を伺いながら、うっとりと彼の竿に舌を這わす、まるで太い骨でもしゃぶるように横から頬張り唾液で丁寧に濡らしていく。
はぁはぁはぁ、まだ、まだ、汚れてない十代の綺麗な色をしたチンポ……今夜はウチだけのモノ。
十分に愛撫し、そっと両手で抱え込み胸を寄せる。
「あ、れ、蓮さん」
ローションをたっぷり垂らした豊満で柔らかい乳房に、勃起したモノを包み込んで揉みながら、蓮は永澄を見上げる。
「はぁはぁ、ウチの口のなかに出してぇ」
大きく口を開け永澄の亀頭を頬張り、粘つく精液が放出されると、舌で十分に味わってから飲み込んだ。
はぁはぁ、これは、まるで麻薬じゃな、
と蓮は思った。
常々、精液という物は、たいして美味しいもんでないと思っていたが、こうして時々永澄の精液を飲まないと頭が重くなり身体が震えるような錯覚になり……今ではすっかり病みつきになってしまった。
はぁはぁ、人間の精液美味しい、いや、永澄君の精液、美味しいん…
今では、彼女の大好物だ。
そして背徳的な行為を続けていた蓮の身に、さらに困惑した事態が起こってしまっていた。
実は、なかなか誘惑に乗ってこない永澄に、蓮のプライドはいたく刺激されてムキになってしまい、彼を誘惑するために行なった数々の手管が、いつのまにか彼女を、新たな性癖へと目覚めさせてしまったのだ。
さすがに、このままいくと、蓮もかなり不味いのではと思い酷く狼狽したが、目覚めてしまった異常な性癖はどうしようもない。
手に負えない底なしの肉欲と共にエスカレートし、それはとどまる事を知らなかった。
『豪三郎への腹いせに、自分を徹底的に貶めたいだけではないのか? 単なる自傷行為ではないのか!』と彼女の誘惑と性癖に困惑し悩む永澄に、なかなか鋭い指摘をされた。
だがもう、そんなことはどうでもいい、こんな素晴らしい甘美な性愛の世界があるなんて知らんかった。
淫らに隷属する悦びに蓮はうっとりと頬を永澄の股間に擦り付け目をつぶる。
もっと辱めて欲しい、もっと恥辱にまみれてみたいのだ、この自慢の人魚の肢体を彼に味わい尽くして貰いたい。
もう自分は完全に彼の性奴隷なのだ。
もっともそんな事を聞いたら永澄は嫌がる、いや怒るだろう。
こうして精液を飲むことも、あまり肯定的でないくらいだ。
だから、余計に進んで蓮は自分のプライドを貶めるために淫らで退廃的な行為を望む。
永澄の困惑する表情も密かな楽しみの一つだ。
行為の始めに精液を飲むと、まるで性感を高めるための薬を飲んだ時のように身体が燃えるように熱くなる。
「はぁはぁ、れ、蓮さん、はぁぁーふぅ、つ、次ぎは…」
「あっ、あっ、はぁはぁ、ん、お、お尻に欲しいん…」
蓮は永澄に抱きつき、乳房をぐにゅぐにゅと押し付け、淫らでプリプリな尻をフリフリしながらねだる。
そしてアナルをほぐすように指を入れられ、これからの淫らな夜に想いを馳せる。
はぁ〜
今夜はどうしよう。もう校舎には誰もいない。
教室で乳房を潰されるように窓に押し付けられ後ろから犯されるか、はぁ、階段でレイプのように、されるのもいい、
校庭のど真ん中でも、滑り台でも……
プールで人魚になって抱かれるのもいいが、水中では人間の永澄には限界がある…
「ぁああ、ひぃ、んぁ、くぅうう!」
妄想が脹らみ涎が垂れそうになった蓮の躯が、いきなりビクビクと痙攣する、ヒモに連なったピンポン玉大の球を肛門の奥へと次々に押し込められているのだ、もう一つの淫らな穴からも愛液が止めどめもなく溢れてくる。
「こ、これでいい?」
「もっと、詰めてぇー」
蓮は永澄にしがみついて絶叫した。
「あ、あの、さぁ、ところで、燦ちゃんと留奈ちゃんの誕生日の事だけど、相談に乗って欲しいんだ」
こんな背徳的で淫らな状況下で、平然と嫁と彼女のプレゼントのことを聞いてくる永澄に蓮は密かに微笑む。
自分は、この子に無自覚とはいえ堕されたが、着実に永澄の調教にも成功している。
はぁはぁ、こんな子を、本人には気がつかれないように思い通りに操る。はぁゾクゾクする。
やっぱりウチは極道もんじゃきんなぁ。
あっ…ぐぁ…はぁはぁ…ひぃ!
3本の指を根元まで中に入れられグニグニと掻き回され膣の肉壁からアナルに入れられた玉の形をなぞるように愛撫されると快感に耐え切れずにガクガクと腰を崩した。
んん?hぁああ、はぁはぁ、んんっ、やぁ、永澄君、上手にな…て…
膣を掻きまわされながらアナルに挿入された玉を一気に抜かれると、蓮は、快楽に溺れた虚ろな目で喘ぎ、呂律のまわらなくなった口で叫ぶ
「はぁはぁ、しゅごいぅ、ウチ、しぃぬる〜! もっとぉー」
「れ、蓮さん…」
ああ、ウチの躯、もうダメ、ウチ、この子の肉便器じゃぁ……
永澄が彼女の太ももの付け根に両手を入れ尻を持ち上げる、
はぁはぁ、早く…ぁああ、入れてぇー
ペニスをアナルに突き立てられズンという衝撃が蓮を襲う。
「?hぁあっ、あっ、あっ…あああ、?hっ、くぅっ、はぁはっぁ…やぁー」
ああ、うぁあ、ダメ、お尻いいっ、はぁはぁ、いいのぉ、ウチお尻も好きじゃァ…
白目を剥いた蓮は、後ろから激しく突かれ乱れ狂った。
アナルから白い液体を垂らしタイルに崩れ落ちていた蓮は上半身を起こすと、その美しい手で、荒い息をする永澄の指にそっと触れ、涎を垂らす自分の唇に手繰り寄せキスをした。
早く前も犯されたいが、より強烈な快感を味わうためには、まだまだ我慢だ。蓮は彼の人指し指を浄めるため、ゆっくりと口に含みしゃぶりながら、甘い声で哀願する。
「う、ん、むぅ、はぁはぁ、でも…んんっ、はぁはぁ、娘達の誕生日の相談に乗る前に、はぁはぁ、んんぅ、はぁはぁ、ウチの、ね、願いを、聞きてくれんか?」
「えぁ……あ……はぁ?」
永澄が、またかと呟き、溜め息をついて困惑に天井を仰いだ。
「俺、蓮さんが、こんな変態だとは、はぁ、思わなかったよ」
「ふふふ、はぁー はぁ、人生ってやつは、意外性と、はぁ、驚きに満ちている……からねぇ」
そして、思わぬ本当の自分を発見して悲鳴をあげ、その汚らわしい醜悪な姿に恐れ嫌悪し、震えながらも魅了されてしまい望んで奈落の底へと堕ちていくのだ。
シャワー室から出て、服を小脇に抱えると、無理矢理永澄を引っぱりだし二人で裸のまま無理矢理、廊下を歩く。
暗い廊下にペタペタと足音が響き、蓮は白い乳房と大腿と尻の筋肉をプルプルンと震わせて、永澄は股間のモノをブラブラさせ保健室を目指した。
急くように保健室のカギをあけ、机の引き出しから首輪を出すと、永澄が後ろへ後ずさり、壁にぶち当たる。
はぁ、可愛いわぁ…
永澄を追い詰めるように迫り、
「く、首輪は、い、いやだぁ!」
永澄が恐れ抵抗すると、彼女は自分の首に嵌めた。
「ええ、ちょっとぉ、蓮さん?」
「ふふふ、自分に嵌められると思った?」
戸惑う永澄の頬を舌で舐め、自ら犬のように四つん這になった。
「れ、蓮さんっ、な、なんてことを!」
「これから散歩に行こぉう、なぁ?」
リードを首輪に繋ぎ、持つように言うと、流石に尻込みする彼に、
「ウチらの関係、あの人や、燦が知ったらどうなると思ん?〜 もしも江戸前の娘が知ったらどうなるぅ?」
淫美な微笑みを浮べ永澄を見上げる。
「うっぁ、そ、そんな、狡いよ、いつも蓮さんが無理矢理…」
「あら、あの夜のプールや屋上の時なんか永澄君も、随分と積極的だったよなぁ〜」
「あ、あの時は、記憶が無かったから、はぁ、わ、判りましたよ」
「そう、侠なら覚悟決めなきゃね」
それはちょっと違うよ、とぼやく永澄に無理矢理リードを持たせて廊下を這う。
はぁはぁはぁ、あはっ!
ああ、こ、これじゃぁ、地に堕ちるような屈辱感に恥辱感、夫相手には絶対に出来ないプレイじゃな、感じてもう、ウチ、お漏らししそうじゃぁ!
そっと永澄の股間に手を触れると彼も興奮に、
「あ、蓮さっん」
はち切れんばかりだ。
「はぁ、永澄君も、本当は、こゆうの大好きじゃろ?」
「うう、そ、そんなことない、けど……」
「けど…?」
「す、凄い、こ、興奮する」
「うん、そうじゃぁ、はぁ〜 男の子は正直じゃないとな」
蓮は満足気に頷き、玄関の壁にかかる巨大な鏡に映る、恥辱的な自分の姿に、重力に逆らうように地面に向って垂れ下がる乳房を誇らし気に揺らしてうっとりした。
彼女は首輪の下に包帯を巻いて両足には靴下を履き、両手に厚めの軍手をつけて、さらに念のいったことに膝関節に分厚いパットの入ったサポータまで付けている。
綺麗な肌や美しい膝と掌が傷つかないようにと永澄につけるよう言われたのだ。
相変わらず変なとこで真面目と言うべきか、さすがはこの手の知識だけは豊富なエロ澄さんと言うべきか…
蓮は楽しそうに淫媚に笑い、永澄には服を着せている。
こういう行為の場合は、二人で裸でいるより、こっちのほうが貶められている感覚と屈辱感が、いや快感が増す。
はぁはぁ…ええ…も、もう逝きそう。
校庭に出るための短い階段をおり、永澄を促し校庭の真中へと向う。
誰もいない広い校庭に、全裸で首輪をつけて……
誰かに見られたらどうする?
永澄は、急いで身を隠せる所に行きたいのか、早足になる。
首輪が引っぱられ痛みを感じ、ますます自分が彼の飼い犬になったような気がして、
もう、恥辱感のある快感が体中を暴れまわり、たまらないのだ。
はぁはぁ、永澄君、永澄……ウチをもっと貶めて……
校庭の真中にさしかかると蓮は四肢を止めた。
永澄が周りを見回し頼りなさそうに小声で尋ねてくる。
「こ、これから、ど、どこに行くんですか?」
蓮は返事をせずに雌ヒョウにも似た野性的で淫らな月影を地面に投げかけ、しなやかな背を思いっきり逸らし、円やかな尻を永澄へと突き出すと、美しい躯をぶるぶると震わせる。
永澄が場違いな感嘆の表情を浮べ、小さく呟き息を飲む。
「ぅっ、わぁー れ、蓮さん!」
「ど、どう、ウチのこの姿」
「う、うん、え、エッチでエロくて……す、凄い綺麗だ」
「本当に…」
「に、人魚姿もいいけど、今夜の蓮さん幻想的で野性的で本当に綺麗だよ」
偽りのない称讃の言葉に蓮は酔い、
永澄君も、そろそろ限界の筈、はぁはぁ、ウチも、もう……
「ここで、はぁはぁ、ここでぇ、御主人様、れ、蓮を可愛がってぇ…」
ところが永澄は返事をしない……
……!
蓮は期待に満ちた眼差しで、息を荒げる彼の顔を見上げた。
ああ、やっと………
「お、俺……はぁはぁ、蓮さん…」
「いいんよ、さぁ、ウチに野獣のように暗く汚らわしい欲望を解き放って…」
「はぁー はぁー う…ん、はぁ、蓮さん…お、おお、俺…」
低音で唸るように返事をする永澄に、蓮は悦びの喘ぎをあげた。
「そうじゃぁ、欲望のままにウチを陵辱して」
ああ……ついに…
ようやっと永澄の隠れた野獣性、いや変態性にスイッチが入ったらしい。
ここまで来るのに、まったくいつも苦労する。お陰でウチは、こんなん変態になってしもうた。
貪欲な蓮は、四つん這いのまま永澄に尻を突き出す。
「はぁはぁ、い、入れて」
しかし
へ?
「な、何をするん?」
永澄がリードを長く繰り出している。
「あの、永澄君?」
「はぁはぁ、お、俺を本気にした、お義母さんが悪いんだよ」
「あ!」
くぅん、あっ、やん…ちょっと、なにすんの? 痛っ!
思わず抵抗してしまったが、あっと言う間に体中を縛りつけられてしまう。
はぁはぁ、す、凄い、このウチがこうも。
この子は、時々、魚人並みの能力を発揮する。
ゴク……リードが柔肌にきつく食い込み、別人格が乗り移ったような永澄の切れた表情に蓮の心臓が高鳴る。
はぁはぁはぁ、あっ、あっ、いいんっ!
豊満な乳房の根元にリードを回され引き絞られる、股間の割れ目に沿うように回されたリードを、永澄が少しずつ引っぱていく。
「?hぁ…く、食い込む…んんっ、はぁっん、やぁ……潰れるぅ」
なんという快感……蓮は狂ったように悶え、敏感過ぎる躯は、赤く色付き、いとも簡単に絶頂を迎える。
「あっ、あっんぅー、お、おっぱいがぁ、ひぎぃ、絞り、ち、ち切られるんっ、あ、んっ、やぁ、ぁ、あっ、あー」
「こ、今度は仰向けになって、はぁはぁ、れ、蓮さんが、俺に望んで…はぁはぁ、いるのは、こゆうことなんでしょ?」
気を失いかけた蓮は、彼にリードを解かれながら乳首を握りつぶされて、
「ひぎぃっー、いやあぁー!」
さらに割れ目に深く食い込んだリードが強引に外され、痛みに悲鳴をあげて喘ぎ乱れながらもコクリと頷いて、犬のごとく息を乱し仰向けになる。
「はぁっ、はぁっ、ウチをっ、んぁ、はっぁ、ああ」
凛々しい顔を悦楽に歪ませて彼女は大胆に股を大きく開いた。
永澄が片足の靴を脱ぎ、蓮の股間を踏み付ける。
「ぐっぁ、あっ、あっ、やぁ…ぅう〜んんっ…もっとぉー」
「ま、政さんや、はぁはぁ、瀬戸組の皆が、蓮さんのこんな、惨めな姿、はぁ、み、見たらなんて言う、だろう…」
「あっ、あっ、ぐぁ、んぁっ、あっ!」
「さ、燦ちゃんや瀬戸先生が見たらなんと言うかな…この淫売め」
「そ、そんなん、はぁはぁ、んんっ、い、言わんと、い、てぇ」
永澄に、火のついたタバコを踏みにじって消すように踵で、小さく盛り上がった陰部を押しつぶされた。
「ひぃぁ…もっと、踏んで、ひぃ、ぁ、あっ、はぁ、はぁ、いい、もっと…踏、ん、で…」
「はーはぁー さ、燦ちゃんのお父さんが、蓮さんを、虐めてくれなくなったから、俺に、はぁはぁ、虐めて欲しいんでしょ?」
「そ、れは、ち、違う…きん…」
「どう違うの、あ〜ぁ、俺の靴下が、びっしょびっしょに濡れっちゃったよ、罰をあたえなきゃね」
永澄の足指が、裂け目に侵入してグニャグニャと踏みにじる。
「んひぃ、ぁはぁ?」
虐待される悦びの余り、もう彼が何を言っているのか理解が出来ない蓮は、涎と涙を流し、逝きながら叫んだ。
「ひぃ…があー、はぁはぁ、ふっん、ふぁっ、いいん、はぁはぁ、いいの、気持いいんじゃぁー」
死にそうに気持がええ、はぁはぁ、ああ、ウチの御主人様ぁ…
蓮が快感に胸を震わせ息を整えていると首輪がぐいっと引っぱられる。
「あっ、ぁ、ああっ、痛っ!」
「お義母さん、さぁ、起きて」
「は、はっん…」
蓮は、愛しい少年の言われるままにフラフラと四つ足で立ち上がる。
「休むのは、まだ早いよ、さ、散歩の続きだ」
「はぁはぁはぁ、あっあっあっ」
喘ぎ歩く度に太ももの肉がプルプルと震え、快楽の余りに乳首の大きさが倍乳ちかくになった乳房がたゆん、たゆん揺れて首輪が締まる。
ああ、埼玉に来た時、まさか自分に、こんな甘美な未来が待っているなんて思いもしなかった。
当たり前だろう。
こんな恥辱的で猥雑な、そしてこの愚劣でどうしようもない彼女の姿を! 慰み物のように扱われ快楽に泣き叫んで悦ぶ痴態を! 誰が想像できただろうか…
「さぁ、お義母さん、ここで、いいよ?」
「ぅへ?」
な、何を?
校庭の端の木陰に連れてこられ、おさまらない快感に惚けた表情をしている蓮は、訝しそうに永澄を見上げた。
「ここで、おしっこ済ませておいて」
え?
蓮は、とろんっとした目付きで前にある樹木と永澄を交互に見比べた。
まさか、自分に、ここで排泄をしろというのか、
門の外から丸見えじゃないか……
さすがに蓮の表情に躊躇が伺える。
「蓮さんが望んだんだよ? はぁはぁ、しょうがないお義母さんだ…まだ躾が足りないようだ」
熱に浮かされたような表情を浮かべる永澄が足元にあった小枝を拾う。
「?」
な、なにをするのだろう? 蓮の心は期待に疼きまくる。
「聞き分けの悪い雌犬には、こうするんだよ、れ、蓮さん」
永澄は小枝を高々とあげて勢い良く振り降ろした。
「ひぃっいい、ぐぅっ…痛っ、あ、やぁ、はぁ、はぁはぁ…ひぎぃ!」
幾度もビッシと小枝が振り降ろされ、蓮は痛みに身悶えして仰け反り、枯葉が散る。
「ひぃっぁあ!」
あっああっ、す、凄いっ!
痛みが、恥辱が、凄まじい悦びとなって蓮の躯を駆け巡り、身をくねらせ悶え、熱い快楽にむせび泣き叫び、背中が仰け反る。
「はぁはぁ、はぁっん、い、いいのぉ…?hぅ、もっと、た、叩いて、ウチは御主人様の奴隷じゃぁー、はぁはぁ、ああっ!」
彼女の股間からは愛液が泉のように溢れだし、舌を突き出し涎が垂れた。
「はぁはぁ、ほら、お義母さんっもっと尻をあげてぇ」
「はぁはぁ、ふぇい…、はぁっ、はぁっ」
しかし永澄の腕が高く上がったまま振り降ろされない。
「ぁ、続けてぇ、お、お願い、はぁはぁ、は早くぅ、はぁはぁ」
「はー、はー、お義母さんは、本当に、変態だなぁ」
「はぁっ、はぁ、うん、ウチは、ドMの変態女じゃぁー」
「だったら、ホラ、もっと、おねだりして、よ、お義母さん、はぁーぁはぁ」
「は、はい、……け、汚らわしい、はぁぅ 肉便器の雌犬を、はぁはぁっ、せ、折檻してくぅださいんんっ」
「はぁはぁ、お義母さん、ご褒美だよ!」
「ひっぎっぁー んんぁー!」
蓮の望み通りに小枝が何度も打降ろされ、彼女は歯を食いしばり白目を剥き、垂直に垂れるプルプルした乳房を地面に強く押し付けて尻を高くあげ、鼻を鳴らし甘美な痛みに淫らに叫び、あられもなく身悶えし続けた。
そして美しい背中と白い尻に、縦横に赤く腫れた筋跡をつけられ、汗まみれになった蓮は快楽に脇腹を激しく波打たせた。
夫も娘も全て忘れ、永澄にすがりつき、彼の股間に頬を擦り寄せチャックを下ろして願する。
「はぁはぁはぁ、そろそろ、はぁはぁ、入れて、ウチの御主人様、お、お願いじゃぁ、して、ウ、ウチの、淫らな穴、こんなん、う、餓えて…」
「はぁはあ、その前に、ほら、おしっこしておかなきゃ、お義母さんは、俺の飼い犬なんでしょ?」
今にも永澄の猛り狂うモノを頬張ろうとしていた蓮の身体が、ブルブルと震え、顔を赤く染めコクリと頷いた。
「うん、ウチは、はぁはぁ、御主人様の…飼犬じゃぁ、からな」
あぁ、娘の燦が、夫が、見たらどう思うだろうか。
アンタ、今夜も、あの燦に似た女をホテルで抱いている?
アンタの妻は、あんたの嫌う、ただの人間である永澄に、乳房をブラブラ揺らし、踏み付けられ尻を叩かれ、首輪にリードを曵かれ、犬のように散歩させられて……歓喜して悶えて、
今、校庭の隅の木に放尿するとこなんよ?
はぁはぁ、ぁああ…
「さぁ、お義母さん、足をあげて俺にはしたない姿を見せるんだ」
優しく囁く永澄に、蓮は頬を染めウインクをして見上げる。
「はぁ、はぁ、見てて、ウチの、はぁはぁ、蓮の恥ずかしいとこ、はしたないところ、見、て」
ああ、愛しい飼い主の声に愛液が滴り乳首が痛いくらい固くなる。
「ハッ、ハッ、ハッ!」
蓮は片足をあげ、熟れたように濡れ盛り上がる恥部を永澄に見せつける。
はぁ、はぁ、
「御主人様、ウ、ウチの、汚らわしい雌穴、ど、どうじゃぁ」
「あぁ、綺麗だよ、さ、燦ちゃんにも負けてないよ」
「はぁん、嬉しいきん!」
な、がすみ…み、見て!
やぁ、はぁはぁ、恥ずかしい、い、逝くぅう!
片足をあげた蓮の股間から半円を描く尿が迸った。
「はぁはぁ、さぁ、お義母さん、や、休んでないで舐めて…」
放尿の恥辱に逝き、余韻に酔っていた蓮の目の前に、彼が下半身を突き出す。
蓮は、熱い吐息を吐きながら貪欲な身を起こし
「はぁはぁ、はぁはぁ、永澄君の、若いチンポ…ぁああ…」
猛り狂う永澄のモノを貪るように頬張り舌で猥雑な音を立てて舐めまわす。
はぁはぁ、美味しい、いいんじゃぁー
躯も心も熱く淫らに蕩けて混じりあい、ウチはもう……
蓮の身体が中毒症状を起こしたようにガクガクと震える。
「はぁはぁ、御主人様、も、もう我慢できない、御主人様のチンポ、ほ、欲しいんじゃぁ、はぁはぁ、こ、この汚らしい穴に突っ込んで、獣のように犯してぇ−」
そして蓮は愛しい少年に何度もヴァギナを突かれ、激しくアナルを突かれ、溢れる快感にあられもなく身悶えし激しく狂い、満月に向って獣のような咆哮をあげた。
そして翌日の保健室――、
「燦ちゃんのお母さん、ご免なさい」
ベッドに腰掛け、これでもかと言う程に身体を小さく縮み込ませて黄昏れている永澄の姿があった。
蓮から見ても、夕べの狂気な姿を想像できない。
「ん、どしたん?」
同じく昨日の淫らな情事を微塵も感じさせない蓮は、永澄に背を向け試験管に満たされた液体を、窓から差し込む日射しに透かして見ながら返事をする。
机の上には、化学実験でもしていたのか実験道具が所狭しと並べられており、全て何かしらの溶液に満たされていた。
蓮は、『やっぱり、そうか』と呟き、皮肉めいた微笑みを浮べたあと、手に持っていた試験管の中身を窓の外にぶちまけ、永澄に振り向き白衣を脱ぎながら朗らかに笑う。
その凛とした理知的な姿は、夕べの変態的で浅ましい痴態を晒した同じ女性だとは、とても思えない。
「す、すみません、つい調子に乗り過ぎちゃって、お、俺……」
「ふふふ、構わんよ、ウチも燃えたしなぁ」
「でも、その、き、傷になっていたら……」
「あぁ、そんこと?」
蓮は、カーテンを引きドアにカギをかけ、びっしぃ、と着こなしているスーツを脱ぐ。
「あ、あのぉ?」
ぎょっとする永澄に……
この子の反応は、いつも新鮮で可愛い。蓮は、もう身体が疼くのを感じる。
はぁぁ、昨日、あんなにしたのに、と我ながらに呆れた。
でも、さすがに今は……ダメじゃよな? 大人としてのけじめは、ちゃんとしなければ。
永澄に背を向け、実用的で飾り気のないタイトスカートと下着を降ろし、滑らかな背中とプッリとした白い美尻を晒す。
「あっ…」
永澄の驚きに息を飲む声が聞こえ、頬を染めた蓮はそのまま素早く全裸となり彼の隣に腰をおろした。
「どう、どこにも傷跡ないじゃろぉ?」
心配してくれた永澄を抱き締めると、優しく服を脱がし始める。
「ウチら魚人の回復力じゃったら、あの程度の傷、もう跡かたもないから、心配せんでええよ?」
「は、はい」
「だから、もっと激しく可愛がってくれても大丈夫!」
蓮は、永澄の股間に手を置き、しなやかな肢体を艶かしくクネらせ、すり寄り甘える。
「い、いえ……と、ところで、何を、してんです?」
「まだ30分以上、昼休みがあるぅ…なぁ、抱いて…君を見たらもう疼いて」
「あ、あ、あのね…ですね」
「なあに、普通に抱いてくれればいいんよ、心配しないで、夕べみたいに、我が儘言わんから……ねぇ、抱 い てぇ !」
そう、けじめをつけなければ永澄中毒とでも命名したいような症状でも、大人として、教師として、夕べみたいなハードなプレイは程々にしなければならない…
「はぁぁあー 蓮さんって本当にエッチが好きだよなぁ……変態だし…」
永澄は呆れて首を振る。
「ふふふ、御主人様は変態なエッチ、嫌い?」
「いいえ、い、今みたいな可愛い蓮さんも大好きですから……」
「ば、バカ、生意気いっとるんじゃないのぉ」
照れて真っ赤になった蓮は永澄に強く抱き締められると、ベッドに倒れ込み彼の唇を貪り、永澄の優しい愛撫に身を任せうっとりして甘えるように囁き喘いだ。
「はぁはぁ、んんっ…ながすみ…君…ウチの飼い主様ぁ」
「れ、蓮さん……そ、そんな言い方しちゃダメだってぇ」
「も、もう、手遅れさね…ぁ、んっ、んっ」
夕べと違って、優しくそっと胸を揉まれ、乳首を吸うように舐められながら、彼の手が太ももを、尻を、優しく這うように彷徨う。
その手は淫らに囁き、蓮はぞくぞくする快感に何度も躯を痙攣させたように震える。
「はぁはぁ、んんっ、なぁ、永澄君、ウチと今度、海に、はぁはぁ、行かん?」
「う、海ですかぁ」
「うん、海でウチと飽きるまで…セックスしよ…」
「はぁ……」
何処か、気のない永澄の返事に蓮は、付け加えた。
「もちろん、燦も、一緒に」
「なっ!」
焦った永澄が、声をあげる。
「馬鹿、はぁはぁ、冗談じゃきん、永澄くん、入れてぇ、入れてぇなぁ、っんんっ、はぁはぁ、熱いの欲しいん…」
「れ、蓮さん……」
永澄が蓮の躯にのしかかる。
「はぁはぁ、早くぅ」
蓮は股を大きく開き、股間を剥き出しにした。
永澄の腰が浮き、蓮の裂け目に、モノがゆっくりと侵入していく。
はぁはぁ、いい、なんで、こないに気持がええんじゃろ、蓮は喘ぎ声を漏しながら根元まで喰わえこんだ。
「はぁはぁはぁはぁ……?」
永澄が動かない。
「はぁはぁ、永澄君……?」
「はぁはぁ、れ、蓮さんの中、くぅ、凄い締め付けて、ちょっとでも動かすだけで出ちゃいそうだよ」
そう……
蓮は、嬉しそうに喘いで、永澄を抱き締める。
永澄のモノを膣に納めたまま、こうしてジッとしているのも、なかなかいい。
だけど、白い無機質の壁にかかる時計を見る。
残念だけど……
蓮は溢れる快感に身悶えしながらも太ももで永澄の腰を挟むと、下から永澄を突き上げた。
「れ、蓮さんっ…!」
永澄も蓮に合わせて、腰を振る。
あぁ、やぁ、永澄君の嘘つきぃー すぐ出そうって言っとうたのにぃー
あ、あ、全然、大丈夫じゃないのぉ!
激しい永澄の腰の動きに蓮は腰をよがらせて、躯は弓になりになり、背中が弧の字に仰け反る。
結合部からは、粘液が混ぜ合わされた白く泡立った粘液が漏れでて、嫌らしい音が保健室に響き渡る。
許容量を超えた快感に両手がシーツをきつく掴む。
あっ、あっ、あぁあああー!
廊下を行き会う生徒達のざわめきを聞きながら蓮は逝った。
「な、永澄君、はぁはぁ、お、大人をからかうもんじゃないよ」
昨日のようなハードの行為じゃないのに気を失うかと思うた。
「いや、はぁはぁ、そ、そんなわけじゃないです、よ、蓮さん、昨日よりも敏感で、はぁはぁ、す、凄い反応がよくなったような気が、はぁ、する」
「そ、そうなん?」
蓮の顔が赤くなる、
「あ、別に今までが、感度が悪いっていうわけじゃないですよ?」
永澄に、再調教されているような気がしたからだ。
蓮が熱が覚めない躯を抱いて黙っていると、
「ほ、ほら」
「んぁあっ、やぁぁ」
永澄の指が、透明感のある乳首を摘むと、痛いくらいに感じて、すぐに口から声が漏れる。
「ね?」
蓮は、何故か激しい羞恥心を感じて真っ赤になった顔で俯いた。
はぁ、ウチは完全に、この子の物じゃな……
「なぁ、ま、また、抱いてくる?」
「も、もちろん…蓮さんみたいな、極上のいい女を、好きに抱けるなんて、お、俺……」
永澄の頬を染め照れた顔に蓮は笑った。
「今の言葉、燦には内緒にしてあげる」
「あ、その、あの、燦ちゃんは…」
「別じゃろ、判ってるきんよ」
「えぁ、ぅわー あ、あの、もう失礼しますっ」
授業の始まりの合図が鳴り響き、赤く頬を染めた永澄は、急いで服を整えて慌てて出て行こうとする。
「永澄君!」
「は、はい!」
「今度は、燦も一緒になぁ、なんなら江戸前の娘も?」
「そ、そ、そんなこと出来るわけがないじゃないですかぁー」
剥き出しの乳房をフルフルと揺らしてケタケタと大笑いした蓮が今度の逢瀬の日時を書いた紙切れと保健室の合いカギを、そっと永澄の手に握らせる。
「今日の放課後は出張でウチいないから、たまには燦をたっぷりと可愛がってあげて、巻も連れて行くから、あの家じゃ、十分にエッチできんじゃろ?」
「うぅっ」
彼は顔を真っ赤にしながらも、しっかり鍵を握りしめ逃げるように出てった。
「はぁん、もう可愛いいっ!」
なにしろ永澄は夫以外の初めての男だ。
若い身体に溺れメロメロになった蓮は蕩けてしまいそうな表情で微笑み、股間から漏れ出る永澄の精液を拭い取る。
そして、ふと鏡に映る火照り頬を赤らめた表情の自分に気がつく。
そこには、もう焦りの表情はない、若さ溢れる美しい女がいる。
はぁ、普通にセックスするのも切なくて幸せで、心地よくていいんよなぁ。
蓮は熱い吐息を漏らし、汚れたベッドのシーツを剥ぎ取りそっと抱き締めた。
「蓮! あけるぞ!」
蓮が実験道具を片付けていると夫が荒々しくドアをあける。
「騒々しい、アンタ、もう少し静かにドアを開けられんのかぁ」
「んなこと、言っとる場合かぁ、儂らが瀬戸を留守にしとる間に、余所もんが、またちょっかい出してきとるわい」
「これ片付けるから、ちょっと、お待ちぃ」
「なんじゃぁ、ソレ?」
「別に…」
蓮は、実験結果に、ふっと溜息を漏らした。
永澄の体液には、人魚を狂わせる物質が含まれているかもしれない。
それは、催淫剤とでも言っていいようなもの、永澄は魚人用の飲み物や薬を幾度となく摂取し、おまけに巻の毒剣等で何度も刺されたりしていながら生き残ってきた、やがて、それが彼の体内で偶然の化学変化を起こし……
ふ、馬鹿馬鹿しい……単なる推測に過ぎない。
蓮は、試薬の入った試験管を洗い流し微笑んだ。
自分がおかしくなってしまった重大な要因に違いないかもしれないが、だとしても、単に自分が淫乱で満潮永澄に隷属することを悦びに感じる素質があってのことだ。
永澄は可愛いし、元々、セックス好きじゃしなぁ……
「オイ! まだかぁ!」
後ろで苛ついている夫を振り返り溜息をつく。
腹は立つが、夫の例の携帯はそっと机の引き出しに戻してある。
所詮、ウチもこの男と同じ骨の随まで極道なんじゃなぁ……
燦にしても、そのうち、この魅惑な性愛の奈落の底に巻き込んでしまえば良いのだ。
ウチの血を引いた娘だ、すぐに病みつきになるだろう。
さらに江戸前の娘をも堕として永澄に隷属する。
なんて、甘美な!
己の狂った欲望の為には、身内も裏切る、蓮は、罪深い自分に心を震わせた。
「アンタ、少し落ちつきぃなぁ」
でも、それだけではないと蓮は思う。
もはや夫との結びつきは、男と女の関係を超えて人間としての、いや魚人としての魂の結びつきなのだ。
たかが肉欲を満たすための行為くらいで崩壊するようなヤワな関係ではない、こうして一緒にいられるだけで、もう男と女の営みは必要はないのかもしれない。
凛々しい表情を浮べた蓮は、粗野だが頼もしい夫に微笑みかけ、彼と共に、瀬戸のシマに侵入してきた余所ものに対しての対策を考えるのだった。
完
皆様、良い夏を
乙!蓮さん可愛いよ〜
蓮ってウチって言うより私のほうが多いと思うけど
原作読んでない俺は原作ではウチなのかなって思た
アニメの蓮さんの「わ」と「あ」の中間の様な「わたし」って言い方がすごい好きだ
やっぱり方言娘はいいなぁ
>>480 その通りです。
わかってはいたのですが、原作でたまに出るウチという言い方が好きだったので「ウチ」で統一してしまいました、ご免なさい。
GJ!淫ら〜様の話は相変わらずすごいですな
永澄さんには豪ちゃんみたいに浮気を隠すような事はせず
みんなに認められるようになっていって欲しいなぁ…
てか、燦ちゃんにバレて豪ちゃんは親子の縁をまた切られればいいと思うよ
保守
一人称、二人称ってけっこう重要だよな
燦ちゃんが自分のこと「ウチ」って言ってる同人見たときはびっくりしたよ
主役の設定くらいちゃんと読んどけと
487 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:03:58 ID:99KS7x5G
「夏人魚 太陽と星と永澄と」
夏の夕刻、いつもの様に剣の鍛錬に励み素振りをしていた
明乃の手がぴたりと止まった。
「…はぁ……」
最近よく肩が凝る、ぐるぐると肩を回しながら明乃はため息をついて、
己の年齢に釣り合わない大きな胸を見やる。
肩凝りの原因は明らかにこの胸だ、元々大きい方だったし
特に支障も無いので気にしていなかったのだが、
「いつまで大きくなるんだ…?」
未だに成長を終える気配の無い己の胸に、明乃は少しばかりの
不安を覚える。それにここ最近、成長するスピードが早まっている
気がするのだ。
厳密に言ってしまえば、いつの間にか満潮永澄を意識し始めて
しまった日から。
修学旅行で優しくされたことや、瀬戸燦を守るために天王山に立ち向かい
見事な侠気を見せた事を思い出して明乃の心が熱くなる。
だが永澄の特別な優しさが決して自分に向けられる事は無いと言う思いと共に
肩の疲労感が増して、熱かった明乃の心に寂しく冷たい風が吹き抜けた
気がした。
「ふぅ…何を考えてるんだ私は、あの二人を別れさせる事が
私の任務だと言うのに」
明乃は自嘲気味にため息を吐く。
人間ごときに自惚れる等、修練剣士の恥だと自分に言い聞かせながら、
明乃は竹刀を持つ手に力を込めて、考えを振り払うように明乃は素振りを
再開した。
しかし…永澄に守られた燦が見せたあの恍惚とした表情が忘れられない。
しかもあの時は柄にも無く自分も永澄の勇姿にときめいてしまったのだ。
ええい、悩ましい…!
だんだんと明乃の顔が朱に染まって行き、素振りの形もだんだんと
乱暴なものになっていく。
うがーっと明乃の叫びが夕空に木霊した。
「うぅ、今日はもう集中できんな…肩も痛いし…」
一通り暴れて落ち着きを取り戻したのか明乃は稽古を終えようとする。
ふとそこで明乃は少し前まで燦が同じような悩みを抱えていた事を
思い出した。
何せ燦も中々のサイズのバストの持ち主である、お互いに肩が凝って
仕方ないと話合っていた事もあった。
だが、最近燦からはそういう話は聞かない、それどころか逆に
生き生きとしている気がする。
もしかしたら、何か肩凝り解消の秘訣を知っているのかも知れない。
明日になったら聞いてみようと備忘帳にメモをして帰路についたのだった。
488 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:05:08 ID:99KS7x5G
「…と言う訳で瀬戸燦、何か肩凝りに効く
方法があったら教えて欲しいのだが」
「肩凝り…?あぁ、永澄さんのマッサージの事?」
翌日、善は急げとばかりに早速明乃は燦に問いかけた。
おそらくはギョパネットで扱っている健康器具か何かだろうと
思っていた明乃は燦の返答に意外な顔をする。
「満潮永澄のマッサージ…?」
「うん、永澄さんとっても上手なんよ」
何処か熱の篭った視線で燦は隣にいる永澄の方をチラリと見やる。
燦の視線に気付いた永澄がにこっと微笑み返すと燦もまたそれに応える。
明乃は永澄の笑顔が自分に向けられたものではないと分かっていても
胸の高鳴りを押さえられなかった。
慌てて誤魔化すように咳払いをして永澄の前へと向かう。
「み、満潮永澄…マッサージが上手いそうだな!」
「へ!?う…うん、そんなに言うほどでも
ないんだけど」
「な…なら、今度私にもそのマッサージをしてくれないか?」
若干力んだ口調になりながらも明乃は永澄へと問いかける。
そもそも、自分がこんなに悩んでいるのは永澄が原因なのだから
せめて肩凝りの責任くらいはこいつに取らせよう、そう思いながら
明乃は永澄に提案をした。
「ええ!いや、でもその…」
「むっ、何か問題でもあるのか?」
「ええとですね、あの……」
歯切れの悪い永澄の返答に明乃はギロリと鋭い眼を向けた。
「それじゃ、明乃っち今日のお昼休み一緒に保健室に行こ」
「え、さ、燦ちゃん…!?」
「?分かった、今日の昼休みだな」
青ざめた顔でわたわたと慌てる永澄に燦が助け舟を出す。
何故保健室なのだろうかと素朴な疑問が湧いたがとりあえず
今は永澄にマッサージをさせることができそうだ。
明乃は燦の返事に満足そうに頷くと踵を返し軽やかな足取りで
自分の席へと戻っていった。
489 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:05:49 ID:99KS7x5G
「燦ちゃん、本当にいいの?」
「え、何が?」
明乃が自分の席へと戻ったのを見て永澄は小声で燦に耳打ちする。
困ったような永澄とは裏腹に燦は平然としたものだ。
「だ、だってマッサージってアレは…」
「ふふ、アレは…何なん永澄さん?」
いたずら好きの様な笑顔を浮かべて、永澄の狼狽する姿に
燦はくすくすと微笑む。
そんな燦の姿に彼女の母親である瀬戸蓮の姿が重なって見えて
やっぱり親子なんだなと永澄は思わずにはいられなかった。
「…燦ちゃんもとてもエッチになったね」
「あぅ…な、永澄さんが私をこんな風にしたんじゃろ〜…」
とは言え、言いくるめられたままというのも悔しいので
永澄は燦の耳元でお返しとばかりに囁く。
今度は逆に燦が真っ赤になり困ったような顔をした。
が、そんな恥ずかしい言葉でさえ永澄に囁かれると快感に身体が
震えてたまらなくなり燦は思わず顔を伏せてしまう。
(やっぱり永澄さんにはかなわんなぁ…)
今や骨の髄まで永澄を愛するようになった燦は、心の中で呟き苦笑する。
ここが人目のない場所だったなら、今すぐにでも永澄に
たっぷりと愛して貰えるのに…。
もう完全に自分の心と身体が永澄の虜となった事を燦は
しみじみと感じた。
己の欲望を抑えて今我慢した分は昼休みの楽しみに
取っておく事にしようと燦は心に決める。
「で、マッサージの事なんだけど…」
「お昼休みが楽しみじゃねぇ、永澄さん
…ううん、私の…大切な旦那様ぁ」
490 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:07:19 ID:u7rKTbtL
永澄が話を戻そうとすると同時にHRの開始を告げるチャイムが鳴る。
永澄に顔を寄せて教室に響く鐘の音に重ねながら
燦が甘えるように呟いたのだった。
「ではよろしく頼むぞ、満潮永澄!」
「あはは…不知火さん、そんなに力まなくても」
そうして迎えた昼休み、保健室のベッドの上に
明乃は緊張した面持ちでちょこんと座っていた。
後ろには永澄が膝立ちの状態で明乃の肩に手を置いている。
隣には燦が座って順番待ちをしていた。
事前に燦が母親である蓮に事情を伝えていたらしく今現在の
保健室はもぬけの殻である。
鍵もかかりカーテンも閉められて準備万端と言ったところだ。
「じゃあ不知火さん、はじめるよ」
「ああ、頼む」
明乃の了承をえて永澄がマッサージを開始する。
永澄の指が肩を優しく圧迫し、ほどよい圧力が甘い
刺激を与える。
ぐっ、ぐっと一回一回丁寧に揉まれる度に、明乃の
心はほぐれとても穏やかなものになっていく。
少しばかりのくすぐったさがいいアクセントになり
とても気持ちがいい。
(…あぁ、マッサージと言うのもいいものだな…)
まるで、雲の上にいるかのようなふわふわとした気分だ。
肩の疲労感などあっと言う間に吹き飛んでしまった。
心地よさに身を委ねるとふにゃりと身体から力が抜けて
そのまま永澄へと倒れこむ形になってしまう。
制服越しに永澄の温かなぬくもりが伝わってくる。
「あ…す、すまない満潮永澄…」
口では謝りながらも明乃はそこから身を離す事を躊躇っていた。
もっとこの温もりを感じていたい、そう思った瞬間、明乃の肩から
永澄の手が離れた。
「あっ…!」
急速に自分を包んでいた温もりが消えて明乃は
思わず声が漏らしてしまう。
「ごめん不知火さん、今度は燦ちゃんの番だから」
「う、うむ、中々よかったぞ満潮…」
頭をぽりぽりと掻きながら謝る永澄に明乃は未だに
冷めない心の熱を悟られないようにあくまで強気な態度で
答える。
491 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:08:17 ID:u7rKTbtL
「満潮永澄、もし良かったらまた…」
「永澄さん、もう我慢できん…はやくぅ…」
「うん、燦ちゃん」
明乃が永澄にまたマッサージのお願いをしようと声をかけようと
するが、隣にいた燦が言葉通りもう我慢できないと言った声色で永澄に催促する。
永澄は燦の後ろに移動すると明乃の時と同じように燦の肩を揉み始めた。
燦が心地良さそうな顔を浮かべて永澄に身を委ねるのを明乃は羨ましそうに
見つめる。
が、永澄の手が燦の胸部へと伸ばされそのまま胸を揉み始めたのを見た
瞬間、明乃は羨望の表情から一変しておどろきの表情で固まってしまった。
燦はさしたる抵抗もせずにされるがままになっている、
むしろ永澄にそうされる事が当然と言った感じだ。
「燦ちゃんのおっぱい、柔らかいなぁ」
「はぁ、はぁ、永澄さんっ…気持ちええよ」
今度は悶える燦の制服の中に永澄の手がするりと入っていく。パチッと
何かを外す音が聞こえ燦の制服の隙間から可愛らしい白色のブラジャーが
落ちたのと明乃が我に返ったのはほぼ同時だった。
「なな、なにをやってるんだ貴様らー!!」
「何って、ぁん!永澄さんにおっぱい…マッサージして
もらっとるんじゃよ?…ひゃうぅ!」
錯乱して眼をぐるぐると回しながら喚く明乃とは
対照的に燦は喘ぎながらも何を当たり前の事をと言った様子で答える。
永澄の手が制服の中でもぞもぞと動き、燦の美しく柔らかな胸が
自在に形を変えていく。
だんだんと燦の身体が熱を帯びて行き、汗ばんだ身体に制服が
ぴたりと張り付いてうっすらと桜色の乳首が透けて見え始める。
「そういうことを言ってるんじゃない…
だだ、大体服の上からならまだしもその…な、生で
胸を触らせるなど…!」
「だって私は永澄さんのものじゃきん、それに…永澄さんの手
あったかくてたまらんのじゃもん…明乃っちだって
して貰いたいじゃろ?」
「ば、バカなことを言うな!!…はぁ、な、悩ましい…」
燦の思いがけない一言により一層と慌てふためいて明乃は
顔を逸らし全力で燦の言葉を否定しようとする。
だが、明乃の身体の中に熱く燃え上がった欲望は永澄を
求めて止まない。
見れば、永澄の指が燦のつんと尖った乳首を摘んでこね回している。
燦は今にも果ててしまいそうな快感に悶えて、舌をだらしなく
出し口からは涎をポタポタと垂らしていた。
492 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:09:03 ID:u7rKTbtL
「燦ちゃんの乳首、もうこんなに固くなってる…」
「あぁ、永澄さん!いいの…そこいいの、私のエッチな
乳首もっといじめてぇ…!」
あの燦がまるで発情した犬の様にここまで乱れるなんて、燦の
喘ぎ声を聞いている内に明乃は自分でも気付かぬまま何かに
とり付かれたように永澄へと近づき身を摺り寄せて胸を押し付けていた。
「あの、し、不知火さん…?」
「…はっ!私は何を!?違うぞ満潮、これは
不可抗力と言うかなんと言うか…!!」
正気に戻った明乃は未だに己の想いを否定しようとするものの
一度火が付いた身体は欲望に正直なのか永澄から離れようとしない。
「明乃っち、我慢なんかせんでいいんよ?
永澄さんいっぱい可愛がってくれるきん」
永澄にちゅっと口付けをしながら燦が優しく微笑みかけて最後の一言を放つ。
明乃はガラガラと自分の理性やプライド崩れてゆくのを感じた。
もう、駄目だ…永澄に胸を揉まれたい明乃の思考を肉欲が支配する。
「満潮永澄…私の胸も…マッサージ…してくれ、お、お願い…」
瞳を潤ませながら、明乃は永澄に懇願する。
制服を上にずらし、すっと胸に巻き付けていたさらしがほどく。
永澄の前にたぷんと大きな、それでいて綺麗な丸みを帯びた形の
乳房が晒された。
「…………」
「こ、こんなに大きな胸、いや…おっぱいは嫌いか…?」
無言のまま自分の胸を見つめる永澄の様子にいつだったか
燦や留奈が永澄は未発育な幼児体系が好みだの何だのと
話していたのを思い出して明乃が不安げに尋ねる。
「そ、そんな事ないよ!不知火さんのおっぱいとっても綺麗だ…
ただその、思わす圧倒されちゃって…」
ブンブンと首を横に振って永澄は明乃の胸の率直な感想を述べる。
(満潮が私の胸を綺麗だと言ってくれた…う、嬉しい!!)
気になる異性に胸を褒められるというなれない経験に明乃の
鼓動が早くなり心が満たされる。
嬉しさに頬を赤らめたまま明乃はポケーッと永澄を見つめていた。
493 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:09:41 ID:99KS7x5G
「もう、永澄さんの一番は私のおっぱいじゃきん」
そんな永澄と明乃の間に燦が割ってはいる。こう見えても燦は
結構なヤキモチ焼きだ。
可愛くほっぺを膨らませて燦もまた制服を上へと捲ってぷるんと乳房を
露出させる、そしてそのまま褒めて、褒めてとおねだりするかの様に
永澄の頬へと柔らかな乳房を押し付けた。
「うん、俺…燦ちゃんのおっぱいが大好きだよ」
「あぁ!永澄さんっ嬉しい!」
永澄がそう言って燦の身体を強く抱きしめる。
ゾクゾクと歓喜に身を震わせて燦はお返しとばかりに自分の
乳房の間に永澄を挟み込んで身体をぐいぐいと押し付けた。
慣れ親しんだ燦の胸からは女性特有の香りが漂い永澄の性欲を
刺激する。少し舌を出してぺろりと燦の胸肌を舐めてやると
余程気持ちよかったらしく燦はあんっと声を上げて身を捩る。
軽く絶頂を迎えてしまった燦は糸が切れたように永澄へと
覆いかぶさる形で倒れこんだ。
燦の頭を永澄が優しく撫でてやると燦は猫なで声を出して
永澄へと頬ずりをする。
「……っひゃあ!?」
明乃がその光景に期待を抱いて見とれていると、急に乳房が下から
持ち上げられた。
突然の事に思わず情けない叫び声が漏れてしまう。
(あぁ、手が感じてしまう!…こんなに気持ちいいなんて反則だ…!)
永澄に乳房をたぷたぷと弄ばれて羞恥と快感に明乃は歯を食い縛って
はぁはぁと身悶える。
まるで永澄の優しさがそのまま快感となって自分の身体に
流し込まれて来る様だ。
明乃の心にあった筈の隙間がみるみるうちに温かいもので満たされていく。
明乃はそんな事を思いながら道理で燦が、燦だけでなくあのプライドの
塊と言っていい留奈でさえ、あんなにも永澄に惚れこむはずだと納得してしまう。
(駄目だ…満潮永澄の手が…あたたかくて…優しくて…私が
…私でなくなってしまう…)
永澄の優しさは一度味わってしまえば抜け出せなくなってしまう魅力がある、
恐らく燦も、もう永澄なしでは生きていけなくなってしまっているのだろう。
今正に永澄から与えられる甘く優しい快楽によってそうなって
しまっている明乃は快感に霞む頭でそう考えた。
その上で絶妙な強弱をつけて永澄から与えられるたまらない快感は
明乃が陥落するには十分すぎるほどだった。
494 :
しろまる:2009/08/04(火) 00:10:23 ID:99KS7x5G
「し、不知火さん、気持ちいいかな?」
少し戸惑い気味に永澄が明乃へと問いかける。何を馬鹿なことを、と
明乃は思った。今自分はこんなにも悶えて悩ましいくらいに永澄に
めろめろになっていると言うのに。
しかし、これも永澄の良さなのだ。性的に興奮した状態の中でも
しっかりと相手を気遣うことが出来る。
こんなところでも遺憾なく発揮される永澄の優しさに明乃は
くらくらと悩殺されてしまう。
絶頂の余韻に浸りながらぼんやりと二人のやり取りを眺めていた燦もまた
永澄の優しさに魅了されてしまったらしく、瞳を潤ませて
惚れ惚れとした眼差しを向けていた。
「ああ、満潮…永澄…とても気持ちいい…
だからもっと…私のはしたないおっぱいをいじめてくれ…」
「永澄さん…旦那様ぁ、私のエッチなおっぱい、
もっと…気が済むまで揉んで下さい」
永澄に完全に発情しきった二人の美少女がたぷんと大きな
乳房を惜しげもなく晒しながらプライドも意地も捨てて甘えてくる。
「駄目だよ二人とも、もう時間が無いし…」
正直なところ永澄としては、と言うか男の本能としてはこのまま
燦と明乃を可愛がりたいが時計を見ればもう昼休みが終わるまで
あと僅かばかりの時間しかない。
三人揃って居ないとなると流石になにかと怪しまれるだろう、
理性では分かっていても納得できないのか燦と明乃は残念そうに
肩を落とす。
「今度また、たっぷりとするから…」
「っ!なら、今日はバイトも無いから私の家でどうだ!?」
「わぁ〜!明乃っちそれ名案じゃな!」
がっくりと落ち込む燦と明乃に、なんとか元気付けようと永澄が
声をかけた。そんな永澄の言葉に餌に食らいついた魚の様に、
(まぁ人魚なので言ってしまえば魚なのだが)明乃がすかさず
とびつき、一つの提案をした。
明乃の提案に燦も賛同してパチパチと拍手をする。
おちこんだ気分から一転、わくわくとした気分で燦と明乃が
永澄を窺うように見やった。
「燦ちゃんと不知火さんがいいのなら…」
「も、勿論だ!今日の放課後に私の家へ行こう!」
「うふふ…放課後が待ち遠しいなぁ…たっぷりと可愛がって
貰うきん、覚悟しててな永澄さん」
495 :
しろまる:
永澄が提案を了承したことを受けて明乃が嬉しそうにはしゃぎ
燦は妖艶な色気を纏いながら永澄に詰め寄る。
理由はどうあれ取り合えず二人が元気になったようで
よかったと永澄は安堵の息をついた。
乱れた制服や髪を簡単に整えなおして永澄達は保健室を後にする。
もうすぐ授業が始まるためか廊下には人の気配が感じられない。
廊下の静けさに燦は何かを閃いた様ににこりと笑い、永澄に腕を絡めて
むにゅりと胸を押し付けた。
「永澄さんっ」
「さ、燦ちゃん…!?」
思わず永澄が驚いて狼狽する。すかさず明乃も
腕を絡めて燦と同様に胸を押し付けてくる。
「満潮永澄……」
「し、不知火さんまで…」
「永澄さん、今は誰もおらんから平気じゃよ
それに教室の前までだから大丈夫じゃきん」
こんな所を誰かに見られたらまずい、と言うかまず命が無いと
冷や汗をかく永澄に燦が明るく微笑んで永澄を安心させようとする。
結局押し切られてしまい、燦と明乃、二人の大きな乳房に挟まれる形で
ぐいぐいと引っ張られながら永澄は教室へと足を進めた。
「「おじゃましまーす」」
放課後、約束どおり明乃の家へと出向いた永澄と燦。
家に入るや否や永澄は我慢が限界近くまで来ていた燦と明乃に
捕らえられた獲物の様に押し倒されてしまった。
永澄の左右の頬に燦と明乃からの熱烈なキスがプレゼントされる。
そこから永澄の首筋や胸元、腕や手といった具合に二人の美少女から
キスの雨が降り注いだ。
少しして燦は一度唇を離したかと思うと、素早く今度は永澄の口を塞ぐ。
燦の柔らかな唇の感触が永澄の脳を刺激した。
燦は舌を進入させて永澄の口内をかき回して唾液を舐め取る、ねっとりとした
唾液が舌に纏わりつき燦を更に欲情させる。
(永澄さんの口、やっぱり美味しい…濡れてしまうきん)